◇◆オカルトな作品を募集します◆◇

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11
オカルトな題材を使って何か作品を書いて下さい。
小説、エッセイ、詩、自分の体験を小説風に....
何でもかまいません。意見、感想も色々書いて下さい。
投稿作品にはわたくし1の独断と偏見にて5段階の評価をつけさせて頂きます。
A:たいへんよくできました
B:よくできました
C:ふつうです
D:がんばりましょう
E:【喝】

なお、最優秀の作品を皆で論議し、その投稿者には何か称号を与えます。
(別の板で外出の作品、他人の作品をうpする際は、その旨お知らせ下さい)
2あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 14:03
オレはオレでカフェオーレで、
アイツはアイツである。
オレはベトナムに行った。世界一の霊能者がいてるというウワサを聞いたのだ。
そんな人の未来をあてる霊能者なんて、なんでベトナムに
いてるんだ。と思いながら。だ。
しかし、いるなら、会いたい。
霊能者とやらに。まあ、たいしたことは、ないはずだ。
未来をすべて読むことができるなんて。
マユツバ、ソバツユだ。
バスに揺られ、相当時間がたった。
町の名前も
村の名前もここでは、ふせておく。
オレは村人に聞いた。霊能者はいるのかって。
いる。このじゃり道を進め。
本物の未来を次から次からあてるからすごいぞ。
と言う。
すごいと言われるほど、実際はたいしたことがないし、
ベトナムにそんな、優れた宗教者も、霊能者も
生まれるわけがないと、鼻で笑って、道を進んだ。
3あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 14:12
道を歩くと、次から次と、村人と遭遇し、
少女から、少年、大人、全ての人が当たる。
という。少女は自分が将来ダンサーになれると言われたといって
喜んでいた。何となく、霊能者は、未来を読むのだろうか。と
思えてきた。
水草が水面いっぱいに広がる湖に1艘の木でできた小船が浮かんでいた。
釘で打った木の屋根があった。
小船の舵をにぎるオヤジが、この霊能者の偉大さを
お前は、まだ信じておらんようだな。と
バカにしたかんじで、あいさつをされた。
こんな態度の悪いイヤなかんじの人物に船の舵を
持たせているんだから、たいした霊能者ではないな。と思った。
船は、ゆるやかに左右に揺れる。
なんで、こんなところで霊視をするのだ。と疑問に思った。
まあ、試しに霊視とやらをしてもらおう。
オレもいわゆる霊視をかじる程度に、霊視ができるのだ。
ただ、はずれるが。。。
ネオ文芸風の文体でいいね。
是非続けて!
5あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 14:22
船の上にある小屋の扉をあけた。
汚い木造の机があり、そのむこうに、タイ式ボクサーみたいな、
おっさんが、きばんだランニングシャツとあっちこっち
すれているズボンをはいて、座っていた。
これが霊能者か。まったく、世俗のなかにずっぽりはいった
ような雰囲気だ。未来を予知する人物には、どうしても見えない。
小学校もきちんと行ったことがないようなかんじだ。
そして、あなたが未来を見ることができると
きいて、私はきたが、本当に未来が見えて、
またどうしたら未来が見えるようになれるのですか。
自分もできるようになったら、日本のエドガーケイシーに
なりたいと思う。と未来を読んでもらう前に、
自分の質問を浴びせてしまった。
>>2-5 (・∀・)ガンガレッ!!
7あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 14:30
するとだ。
その霊能者はカンニングするようなかんじで、
そのいたんだ木造の机のひきだしの裏を見た。
オレは一瞬それを見のがさなかった。
オレの一生がひきだしの裏に映っているようなかんじがした。
霊能者が言った。
霊視は、簡単だ。
お前がそんなに霊視をしたいなら、オレと変われ。
こっちに座れ。お前にも、お前がそれほどしたがって
いる霊視ができるさ。
舵をもっていたおっさんはびっくりした表情をした。
おれは霊能者が座っていたところに
今度はオレが座った。
ひきだしの裏に何か映るというのか。
8あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 14:39
部屋に次ぎの質問者の少女がはいってきた。
オレは、日本で学んだ瞑想をした。
彼女が座った。未来を見てほしそうな顔をしている。
この顔が、なんともいい。
と、思いつつ、霊能者にまだ自分が霊視をしてもらって
いないことに気がついた。まあ、いいか。
霊能者が引き出しの裏を見たように、自分も見た。
何か映っているのか。というまでもなく、
少女が大人になってクラシックダンスを踊っているでは
ないか。うれしそうにだ。オレにも見える。
すると、左脳に電子掲示板のように、
年齢を示すナンバーがピカピカ光だした。
なぜなんだ。
9あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 14:43
オレが霊能者にかわって、今日から新しい霊能者だ。
しかし、この水面で揺れる小船の上で、
この古ぼけた机がないと霊視ができないのだ。
だけどオレは人の未来が見えるのだ。うれしいよ。
10Σ:02/06/28 14:44
      ,;i|||||||||||||||||||||||||||||||ii;、         _/
     /||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;、        \
  / ̄ ̄\||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;゙ヽ,      /
'" ̄ヽ     ヽ!!||||||||||||||||  ||||||||||!!"ヘ     <  処女ageるよ
ヽ          ゙!!!||||||||||||  |||||||!!   iヽ── /
|||l            ゙゙ヽ、ll,,‐''''""  |||||||||処女ageるよ
|||l     ____   ゙l   __   \|||||||||  
||!'    /ヽ、     o゙>┴<"  /\   |'" ̄| ホントのちんこ 見せてくれたら
\  /  |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 |   |
   ̄|    |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/   / 処女ageるよ
 ヽ、l|    |ミミミ|  |、────フヽ |彡l| |/  /_
  \/|l    |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/  |彡|l/    ̄/ 処女ageるよ
  \ ノ   l|ミミミ|  \二二、_/  |彡|      フ  
    ̄\  l|ミミミ|    ̄ ̄ ̄  |メ/       \トキメク亀頭に キラキラ光った
    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
    /  \ヽ、ヾ''''ヽ、_____//       /_精子をageるよ
  /  ヽ ゙ヽ─、──────'/|         ̄/
. /       ゙\ \     / / \__
   ───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄   ゙''─

11あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 15:05
話の続きなんだけど、オレは
サッカーの日本代表に選ばれてしまったのだ。
オレには左脳にパスすべき次ぎのナンバーが映るのだ。
4にパスして、次に10にパスだ。
次から次とナンバーを読み上げていく。
そしてワールドカップで優勝トロフィーをつかんだ。
121:02/06/28 15:15
>2さん
B°かAでしょうか。文章は簡潔で読みやすく、古い机を霊視の道具としたところも個性的です。
ただ、欲を言わせていただければ何故ベトナムを舞台に選んだのかをもう少しはっきりとさせてはいかがでしょう。
そうすれば作品に旅情豊かな雰囲気をプラス出来るのではないかと思います。

当初スレ名の右を見たとき、「2げっとずさー」と書いてあるだけかと思ってしまったので、しょっぱなから
作品を投稿していただいたのでとてもうれしいです。(その割には評価があいまいで辛口かしら?)

131:02/06/28 15:17
あれ、まだ続いてたんですね。失礼しました;
14赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/28 15:54
「僕のペット」       赤鬼

「おはよう!」今日もペスは元気です。
僕は何時もの様にペスを可愛がります。
ペスが淋しい時になでてやると凄く喜んで元気になります。
元気100倍です。
ペスが元気になれば僕も気持ちよくなれます。

 でも、最近元気がないんです。
どうしたんだろう、毒が溜まってるのかなぁ。
そんな時は気分転換、僕はペスを連れ出し町にでます。
行き付けのペットショップに行き、ペスのマッサージ。
「コラ、おとなしくしなさい」
飼い主の言う事も聞かずに大喜びなペス。
「ドピュドピュドクンドクンドピュ」
嬉しさが最高潮に達したペスはいつもこう吠えます。
さぁ帰ろうか、10500円を支払い僕とペスは言えに帰ります。
帰りのペスはいつもしょんぼり。
でもいいさ、帰ったらおいしいおかずが待っているからね。

 さてお風呂に入って暖かい布団で眠ろうね。
グーグーグ。
「おはよう!」今日もペスは元気です!
15あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 16:15
>14
【喝】

薬師池 晃一『風と緑と英知の中に』より

学校の夏休みが終った九月、残暑が続いていた。
義弘が地下鉄に乗って、会社に出勤していた時のこと。その日はどういう訳か、
いつものような決まった電車の乗り継ぎをせず、乗り降りの駅を変えていくことになった。
通常の会社へ出勤するときの経路は、先ず地下鉄でYの駅までゆき、そこでこんどは国鉄で市外の駅まで行くことになるのだが、
その日はY駅のだいぶ手前にある学校の最寄りのN駅へと降りて、こんどは近くの国鉄のNの駅から次に降りる駅へ行くようにした。
すなわち地下鉄の定期券はYでもNの駅でも自由に乗り降りでき、また国鉄の駅の方もYであれNであれ両方自在に使えた。
地下鉄と国鉄は両駅共ども、歩いて乗り変えできる距離にあったので、それが出来るのである。
朝の通勤客によるラッシュで、競争するように降りたり乗ったりすることの無い地下鉄のN駅のホームを義弘は降りた。
人の流れるままにホームを歩き、ホームの後ろにあるエスカレーターに乗り、改札口を出てつるつるした床の滑りそうな
通路を歩いて行くと、階段を登り外に出た。国鉄の駅がどの方角であるか彼は迷ったが、まだ閉まっている銀行や
証券会社の見覚えのある看板を見まわして、ようやく駅の方向に気づいた。周辺にはオフィス街があり、
まだ出社するには少し時間が早いためか、降りる者たちが比較的少ない。義弘はビルの谷間の眩しい青い空を見上げた。
天高く浮かぶ薄い雲とそれほどむし暑くない風の流れが、少しの秋の気配を運んで来ていた。
しかし、きょうも日中は暑くなりそうな予報を、朝テレビで伝えていた。
16あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 16:28

            ζ
        / ̄ ̄ ̄ ̄\       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      /         |    < >>1よ、金太郎飴はどうじゃ!
      | \  /   /|      \__________
      | (・)  (・)   |||||||
      | ⊂⌒◯-----∂)___   ___
      | ||||||||_     /     ゙Y"     \
        \ヽ_/ \/              \
        \    /                 \
         / ̄ ̄ ̄ ̄)        ?      ( ̄ ̄ ̄ ̄)
        |    ─<         |\      >─   (
        |      )     /  (|ミ;\    (      )
        ヽ    ̄ ̄)    /(___人|,iミ'=;\  (  ̄ ̄   )
        /" ̄ ̄ ̄ ̄   /    《v厂リiy\  ̄ ̄ ̄ ̄\
        /        /        ゙|,/'' v:,,、.¨)z,_       \
       /       /         ミ/ .-─ .゙》z、      \
       /      /           〔」″ノ‐ 、u ¨\      )
      (      /             ゙|, ..冫 .rー    ̄\_    |
       |      〔              ミ./′   ..r-ー __,,ア┐  |
       |      |              {. .,,,,   .′  .´′ .¨\|
       |       |              ∨   ノ冖′ =vvvvvv¨\
       |     /               ミ.   ,i'           .゙\_
       |     /                .{.  ノ  ,r¬″       .¨\
       |     /                 ゙|, |  ノ      ー'''''''''''  .ーミz
       |     |                  ミ.     .,、 ._,,,、、r   ,,,,_____ ゙┐
   _/"     |                  .ミ.   ./′ ´′ ζ    ̄⌒'h..¥
  (______)                  {.  } ._、 / ̄ ̄ ̄ ̄\  ″〕
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                                .ミ、.` /\   ⌒   ⌒| 、 ,|
                                .ミ、.` |||||||   (・)  (・)| 、 ,|
                                .〔  (6-------◯⌒つ|  .,}
                                 .ミ |    _||||||||| | -リ
                                 .\ \ / \_/ / ..,/′
                                   ゙\ \____/ _/
                                    ¨'ーvu,,____''工レ-'″
172:02/06/28 16:31
>1
なぜベトナムなのか、考えてみます。
これは、自分が先日、見た夢の話なのです。
18ミニオニ ◆FBEjstLQ :02/06/28 16:37
>赤鬼さん
DかEでしょうか。まあ客観的に評価するとEです。
文章は簡単で読みやすく、まるで小学生の作文のようです。
あなたのベスに対する愛情が、ほんのり感じられる作品でした。
ただ残念な事に、マッサージ云々の部分から
赤鬼さん得意の下ネタ臭が、グングン漂っており
ベスの吠える箇所は「お下品」の一言に尽きます。

今日はそれほどカキコしていない所を見ると
この作品に時間を費やしていたようですが、普段から
「ブタキモヒッキー」を自称するだけあって、時間かけた割には
ショボイ作品でした。もう一度、義務教育を受けなおす事をお勧めします。
ペスは赤鬼さんよりもデリケートなので、もっと大事にしてあげて下さい。

散々酷評しましたが、普段の赤鬼さんのカキコよりかは数段好感が持てます。

以上、ミニオニ審査員のコメントでちた。
19あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 16:41
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1023945594/l50
こいつはどうよ?長いし俺が書いてるわけじゃないけど
結構面白いよ
20あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 17:59
Men In Black
http://members.tripod.co.jp/mibnet/
目の前に展開される実態は、ほんの
わずかな一部であるけれども、長い時間を
かけてひもとき考え抜いた
確信の持てるものである。
説明もむずかしければ、解明も困難なできごと
が、実際限りなくわれらの上にふりかかってくるのを、
身に感じなかったら実にえらいことになる。
それらの正体を認められないとしたら、まった
大変な事態である。
戦後の混乱とはいえ、あまりにも多い大事件
、大事故は、考えられない予想外のものが
ひそんでいる幾多のものがある。
常識外のものがある。
その隠れた相当の数が、一族の動きにより
引き起こされたのが必ずある。
予期しないものが明らかにされなければならない。
一族のグループが戦中からひそかに計略していたのである。
このグループは、戦時中B29
超爆撃機に地上から指標をあたえるため、上空に
無光の照射を行い、
間違いのない爆撃を行えるよう、誘導を
はかっていた家族の一群で、
下田、三島、大月、八王子、中央線沿線、北関東等の
住居の明かり取り窓から空にむけ
赤外線レーザーを放射していた家族で、
かなりな数からなっている。
戦後は全国にちらばり、それぞれの行動に入っている。
赤外線レーザーを照射できる装置をもっており、
この機器が大事件、大事故を起こすことの可能な凶器なのである。 
この凶器が戦後の国内を縦横に謀略した驚くべき機器で、
2人3人組となって凶器をポケットにしのばせ、国内を行動し、
人知れずに多くの犯行を発生させている。
2115つづき:02/06/28 19:06
薬師池 晃一『風と緑と英知の中に』より

道路沿いの歩道に止まったバスより、降りた者たちがそれぞれの会社に出勤しょうとしていた。
彼は歩道をしばらく歩き左に曲がると、前方には高い位置にある国鉄の
駅が見えたので、それに向かって歩いていた。さほど高くないビルの下の一階にある飲み屋と
日本そば屋、それに中華料理屋の閉まった店がある飲食街を過ぎると、上がり方面の長くて青い
列車が、音をたてて駅になだれ込んでいるのが見えた。駅の前まで近づいてきた時、乗客が階段を降り
てくるのが確認されたが、義弘は次の電車の乗り継ぎの事も考えて、駅の北口ではなく南口から乗ることにした。
横に長い階段をいくつか上り、駅に入り改札の駅員に定期券を見せ、改札を抜けると、先ほどの電車の人々は降りてしまっていた。
誰もいない階段を彼は上がった。南口から乗って出勤する者はほとんどいないのか、彼のように下より上にあがっていく人影もなく、
上がりきったホームにも人影は少なかった。義弘は電車の最高尾に乗るため、階段をあがった右側のやや狭くなっているホームの所へ歩いた。
雨よけのひさしがそこで切れて、視界が比較的あり、下の町を多少覗き見ることができた。肉厚のある鉄のパイプで出来た
白いペンキの塗ってある柵に寄りかかりながら、彼は長い線路や沿線の様子をながめていた。街はまだ完全に活動してなく、
空はひどく汚染されておらず、太陽は高いビルのため影になって、その姿をここのホームからは見ることが出来なかった。
人が少しずつホームに上がって来ていた。殊に左側の北口からはぞくぞくと集まって来て、こちらや向かい側のホームは、
それが絶えることがないようであった。義弘はこの駅に立っていることがとても新鮮であったのだが、経路の乗り継ぎは
少し歩くので、やはり不便なことだと思えていた。いつものように明日からはY駅まで地下鉄でいって、そこから乗り換える
よう思うのであった。彼は組んでいた足を反対にしようとして前方の空を見上げた。すると、その時に思いもよらぬ光景に出くわした。
22ペス ◆IKHmL7bA :02/06/28 19:49
「駄目な飼い主」          ペス

「ちょっと勘弁して!」いい加減休ませろ。
俺の飼い主はマジで駄目な奴です。
俺がゆっくり休んでいる時もしょっちゅ擦り起こされます。
たまにはゆっくり休ませてほしいものです。
思いっきり迷惑なのに自分ではいい事してると思ってる所がまた憎たらしい。
俺を擦ってるときの顔、は〜。あれはこの世のモノとは思えないくらいの醜さです。

 たまに駄目飼い主と町に出ます。
いつも決まった道なので何処に行くかは大体見当はつきます。
よく飽きね〜な〜、感心します。
石鹸の臭いがするとこにニヤニヤしながらアホずらで駆け込みます。
「マキちゃんいる?」
またかよ!なんかめっちゃ臭いとこに入れられるんですよ。
あの臭いだけは堪忍です。
頭を思いっきり振られ俺はいつも気分が悪くなります。
「ドピュドピュドクンドクンドピュ」
また、今日も吐いちまったよ。
五日間連続です。体がもちません。
帰り道、駄目飼い主は独り言をブツブツ言いながら、俺を優しく擦りながら帰ります。
早くこの馬鹿から逃げ出したいです。

 さぁお風呂に入って暖かい布団で寝よ。
ゴソゴソゴソ
「ちょっと勘弁して!」いい加減休ませろ。


23:02/06/28 19:56
>20さん
C・Dクラスです。
ちょっと分かりにくい文章です。主語がほとんどないせいでしょう。指示語が多く、
何について語っているものなのか分かりにくい文章が多いです。
また、主題とは関係ないところへ話がそれ気味のようです。主人公の立場もあいまいです。
SFのような部分と陰謀論のテイストをミックスしたものであるようなので、
もういちど整理しなおして、自分が何を本当に書きたいのか、整理してみてはいかがでしょう?

19さんが教えていただいたものについてはもう少々お待ちください。
24赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/28 20:00
>>23
先生!>>14>>22の評価をまだもらっていません!
これでは私の貴重な時間が台無しです。
いくらヒッキーでもこの扱いはあんまりです。
25赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/28 20:11
先生!返事をしてくらさい。
そうじゃないと大変なことになるよ!このスレッド。
わかってる?言っとくけど赤鬼はしつこいよ。
早く評価しなさい!この企画ぶち壊すわよ!
あら、ちょっと言い過ぎましたわ、おほほ。
26赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/28 20:17
>>23
ねぇねぇ。ねぇねぇ。ねぇねぇ。ちょっと先生?評価まだ?
ねぇねぇウザイ?ねぇねぇ?後悔すんぞ。よ〜く考えろや。
下ネタにはしるぞ。

こ・れ・は・お・ど・し・で・は・な・い・ぞ
27赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/28 20:22
警告!

これ以上赤鬼を放置し続ければ、このスレッドは赤鬼風俗日記に変えさせていただきます。
今日は時間が無いので明日、もし赤鬼のエッセイに対する評価がなされていない場合は、
すぐさま、「赤鬼の2002年上半期風俗日記」にはいらさせていただきます。
これは決して脅しではありません。
先生、貴方は賢い方だ。分かるね。
これ以上犠牲者は出したくないんだよ。
28赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/28 20:31
帰りますが、おわかりですね。
大人なんだから、言ってる事おわかり?
決して難しい事ではありまねんよね?ね?んね〜。
明日楽しみにしておりますので、宜しくお願いしまんこちんこ。
いざ、さらば。
29あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 21:04
風俗日記が読みたいです。お願いします。
30:02/06/28 21:23
>19さん
杉沢村の話を読み終えました。Aをつけて問題ないと思います。
あの作品を練り直し、さらにこまかく肉付けし、最後の流れで力を抜かずに書き上げれば、
どこかの新人賞に出してもおかしく無いと思います。
31:02/06/28 21:29
>22さん
お待たせしました。後編ですか・・・・
これは・・・・
前編のほうは、余りに内容が個人的過ぎてなかなか共感が得られにくいかもしれません。
何よりもまず、オカルトじゃないし・・・・・
後編の方がギャグとしては面白いと思います。 ということで前編E。後編D
今度はオカルトを題材にして下さい。それなら評価します。
32あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 21:29
赤鬼は無視ですか?可哀相。
33あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 21:32
赤鬼ガンガレ
34あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 21:39
赤鬼氏ね
35ぷ〜にゃ:02/06/28 21:43
ある夜、夢を見た。
見知らぬ者に追いかけられていた。
逃げても逃げてもそれは追いかけてくる。
振り返るとかなりのスピードで這いずって追いかけてくる。
俺は何故か身体が重く、早く走れない。
(くそっ!このままじゃ追いつかれちまう)
と思ったその時、それは俺の左足を掴みやがった。
「ぎゃ〜」と言う叫び声とともに目を覚まし飛び起きると
俺の左足に知らない老女がしがみついていた。
36ぷ〜にゃ:02/06/28 22:11
1さん。ぼくも放置の方向ですか・・・
37:02/06/28 22:20
えー、現在食事中ですモグモグ
そのあと風呂に入る予定です。

>35さん、話の内容はこれだけですか?

投稿する方にお知らせしときます。
作品は続きがある場合は「続く」、完結した場合は「終わり」「了」などと書いておいてください。
38ぷ〜にゃ:02/06/28 22:25
>>37
すみません。終わりです。
掻い摘んでみました。


ごはんは落ち着いてよく噛んで食べてください。
お風呂も肩まで浸かって100数えてください。
39あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 22:34
赤鬼の風俗日記はまだですか?
とりあえず、評価する以上1さんの作品が読みたいな。
41あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 22:55
いや、赤鬼の風俗日記が見たい。
いや、赤鬼は放置がいい。
43あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 23:06
いや、赤鬼は放置がいい
44あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 23:07
風俗日記だろ?
45あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 23:20
http://ex.2ch.net/entrance/kako/1021/10212/1021200578.html

ここの51からが俺。途中で偽物と名乗っている。
ちょっと長いが評価求む。1以外でも可。

もとはラウンジ板だ。
46:02/06/29 00:01
47:02/06/29 00:23
>45さん
ラスト、特にエピローグはまとまっていて良かったです。B。
家族に対する憎しみや恨みをより具体的にすると感情移入しやすいです。
あと、「わかめが発狂」の意味がよくわからないのですが・・・・・

私が評価する側に立っていることと、作品の出来が良い事とはイコールではありません。
ちょうど、おすぎやピーコが辛口な批評をするからと言って本人が映画を作れなかったり、
本人の着ている服のセンスがそれほど良いわけではないように。それでは不満かも知れませんが・・・
以前別スレで男性を装って自分の体験を小説風にして書き込んだことならあります。
それならすぐにうp出来ますが・・・・
48:02/06/29 00:31
・・・・っと思ったら、そのスレがdat落ちしてました(泣
しばらく待つしかない。
4920:02/06/29 09:47
ご意見、
ありがとうございました。
精進します。
50赤鬼 ◆IKHmL7bA :02/06/29 09:52
>>31
先生!ご意見ありがとうございました。
D、Eですか・・・次はもっとがんばります。
今回はかなりオカルトチックな題材にしたつもりです。
これが分からないとは先生もまだまだ修行がたりませんね。
511000鳥 ◆M1A2R4VY :02/06/29 13:41
>>1
A評価頂きありがとうございました
弟が勝手に応募したミスマガジンコンテストで
優勝してしまった南野陽子のような心境です
また新作を書きますんで暇があったら読んでみて下さい
52あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/29 15:02
A評価なんてうらやましいな。
53Mercury ◆XD24Gj2U :02/06/29 15:14
>>47
1さん、ありがとう。

>「わかめが発狂」の意味がよくわからないのですが・・・・・
私も良く分からないのですが、というのはその部分は元スレの1が書いた
部分なので。おそらくカツオの歪んだ人間観を示すものと思われます。
54:02/06/29 15:51
35さんの評価がまだでしたね。
えーと、普通に怖いです。老婆がどんな顔で何故しがみついてたかわかるともっと怖いでしょう。
夏の夜に自分の体験談として話をすれば盛り上がるんじゃないでしょうか。c。
5515つづき:02/06/29 16:32
薬師池 晃一『風と緑と英知の中に』より

それは巨大な真っ黒な物体である。飛行船のように思えるが、それにしては細長く、
あの小さなプロペラがどこにもなく、爆音も聞こえては来ない。異様な物体は、非常に
ゆっくりと南の方へ僅かに移動している。しかし、また元に戻って来た。
太陽に背を向けているため黒く映っているように思えるのだが、それとは関係なく明らかに黒い色
の巨体である。高いビルの上には避雷針と浄化層のタンクとテレビのアンテナが
あったが、そのビルより上げられている宣伝用の特殊な形のアドバルーンでもないようで
あり、ビルの後方の上に、怪しくかつ凛然として浮かんでいる。これが円盤の母船である
ことを、義弘はその時点ではまだ解らなかった。
しばらくすると、物体はまた南の方へと移動しはじめた。このためビルが邪魔して
見えなくなりかけたが、彼は電車のホームの場所を移動して尚も物体を観察していた。
しかし、完全にビルの影に隠れて見えなくなってしまった時点で、
遠くのトンネルを出た電車が警笛を鳴らしてこちらにやって来るのが見えた。やがて電車は、騒音と疾風
を巻込んでホームになだれ込んで来た。彼は思った。
『この電車に乗ってこの先の右のカーブの曲がりきった所まで行けば、
ちょうど物体が確認できる角度になって見える筈だ』。
さほど混んでいない最後尾の車両に、他の乗客と共に義弘は乗り込むと、
彼は右側の座席に寄り、吊り皮を捕まえては首を長くしながら外のビルの上を窓からうかがった。

つづく
56あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/29 22:27
age
57あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/30 00:30
雨上がりの夕方、まだ路面が濡れていて、ぽつぽつと灯りだした街の明かりを
映す頃・・・女と待ち合わせした喫茶店に入る。

今日、俺はこれから女と別れる。

煙草の煙がゆらゆらと立ち上る様を眺めながらボンヤリと心で呟いてみる。
だが、二年つきあって結婚を意識しだした女に一気に興醒めした俺には
特に何の未練もない。探してもためらいなどは無いようだ。
今後の時間を共にするには物足りない女だったし、大人しく素直なだけが
とりえのような女だった。
『キミにはもっと素敵な運命の男性が待っているよ』とでも言ってきかせて
うまくすんなり別れる方向に持っていって・・・その後は美味い酒でも飲みに
行こうか。人生の墓場へ俺を誘ってきた女を遠ざけた祝杯でもあげよう。

煙草を燻らせながらそんな事を考えていたら、女が来た。
もう夏だというのに、薄手ではあるが上下とも黒の服装だ。
別れ話というシチュエーションで女の心中を黒い服が無言で訴えているのだろうか。
表情も哀しげな感じだ・・・
だが、プラスに考えれば、察しているのならばそのほうが話も早かろう。
早速、穏やかにそしてこの別れが女の将来をもっと輝かしくしてくれる、いわば
ひとつのステップなんだよと俺は話を進めた。
俺なんか踏み台にしてもっといい男性と結婚して欲しい・・・そう告げた時、
女の表情が変わった。

微かに震えながら哀しげな顔で今にも泣き出しそうだったのが、クワッと鬼の
形相に変わったのだ。
そして女は持ってきた小ぶりなバックの中から何かが入っている瓶を乱暴に
取り出して俺の前に突き出してデカイ声でこう怒鳴った。

『あたしの身体、傷物にした事は一生忘れないでよねっ!!』

瓶の中には得体の知れないどす黒い物が詰まっていた。
女は髪を振乱して、震えておぼつかない手つきで蓋を開け、それを俺にむかって
ブチまけた。
店内に一気に漂う腐臭・・・赤黒くグロテスクな『それ』は、やっと人間の
形になったばかりの胎児だった。
臍の緒と胎盤と血そして腐臭が俺の服を汚し、今、膝の上に乗って不気味に
プルプルと揺れている。今の俺の心音に合わせるように。
そうだ・・・数ヶ月前に女が生理がこないと言っていた。
それを俺は、仕事の疲れだろうと適当に言って半ば強引に抱いた。
生理が遅れているというのはあれ以前にも言っていたような気もするが、
特に気にもとめていなかった。

声も出なく固まったままの俺に、顔に前髪を垂らしたままの女が言った。

『流産したのよ・・・貴方が帰った部屋でひとりで私は・・・
         私を捨てるって言うのなら、それも返すわ・・・』

店内が異常にざわついているような気がした。
だが今の俺は女の言葉だけがぐるぐると何度も繰り返し聞こえる。
女は狂気に満ちた眼を涙でぐしゃぐしゃにしながら、口元に笑みを浮かべ笑い、
立ったまま俺を虚ろに見つめていた。

おわり。
58あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/30 00:31
┌──────────────────────―─┐
│                                   │
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│              ,〜((((((((〜〜、        .    .│
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│                                    |
│             Now Masasing....              |
│                                    |
│         このスレは覗かれています。       .   |
│                               ..     |
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└───────────────────────―┘
59あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/30 01:14
hage
60あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/30 01:17
こあい。
前に、ここの掲示板に書いた話です。
でも、この話を書き込んでいたスレッドは消えてしまったらしく、もうありません。
それで友人が教えてくれた、こちらの掲示板に書き込んでいます。
ttp://kari.to/bbs/g7/#1061
滅多にスレッドが、消えないようなので・・・。
6261:02/06/30 03:38
   七人御先

 もう数年も前の話ですが、この村の駐在所で火事がありました。
 火事の原因は、駐在所さんの奥さんが火の不始末をしたからです。
 駐在所さんはその時、すぐに奥さんを避難させました。
 そして、しばらく一人で火を消そうとしていたのです。
 駐在所さんの消火活動が良かったのか、被害は軽く済みました。
 しかし駐在所さんの顔には、醜い火傷の痕が残ってしまったのです。
 その時から駐在所さんは、寄り合いにも顔を出さなくなりました。
 精神的に参っていた奥さんに、「出来るだけ側にいてあげたい」と思ったからです。
 でも私を含め、村の人達は、駐在所さんを良く思っていませんでした。
 「駐在所で火事を出し、顔に火傷が出来たから人目を避けている」
 「そんな駐在所さんは、駄目だ」
 みんなそんな事ばかりを、毎日のように話しています。
 そのうちに、駐在所さんに嫌がらせをする輩まで現れました。
 それで村長である私は、駐在所さんを訪ねました。
 駐在所さんの行動を、諌めようとして・・・。
 その時に私は、駐在所さんの事情を知ったのです。
 駐在所さんは事情を説明した後、私にこう嘆願しました。
 「このことは、誰にも言わないで欲しい。」
 「私は何を言われても平気だが、妻には何も負い目を感じさせたくない」
 駐在所さんは、真剣な眼差しで私を見つめます。
 私は仕方なく、駐在所さんの願いを了承しました。
 その数日後に、駐在所さんは心労のせいか、急死してしまったのです。
 駐在所さんの葬儀には、村中の人々が集まりました。
 しかし葬儀の最中に、奇妙な事が起こったのです。
 風もないのに、蝋燭が激しく揺れたと思ったら突然、葬儀に参加していた老人が倒れました。
 駐在所さんに「責任を取って、この島から出て行け」と、言っていた老人です。
 彼は、そのまま心臓発作で亡くなりました。
 そして、それから一週間もしないうちに、六人が死んだのです。
 村では「駐在所さんの怨念が、七人御先となり殺したのだ」と言う人もおりました。
6361終了:02/06/30 03:39
 この島には、七人御先の祠があります。
 昔から「無念な死を遂げた人は七人御先となり、六人を呪い殺す」という、言い伝えがありました。
 それに亡くなった人達は命を落とす前日、こんな証言をしています。
 「後ろから烏に、突かれるかと思った」と・・・。
 そんな事が続いていたので、私は村の人達と相談し、お寺に七人御先の供養を頼みました。
 「もう七人が死んでいるので、やらない方がいいのでは?」と、言う人もおりましたが・・・。
 でも、そんな人達の心配に反し、供養は無事に終わったのです。
 供養の後、私は最後までお寺に残り、後始末をしていました。
 するとお寺の住職がやって来て、こう言ったのです。
 「こんなにお供え物があっても、腐ってしまうね」
 「これらのお供え物を、持っていってくれないかい?」
 「食べ残した物を、村長さんの庭畑に埋めるといい」
 「きっと、いい肥やしになるから」
 私は住職の勧めに従い、お供え物を庭畑に埋めたのです。
 ところがその夜、私が寝ている時に、何人かの話し声が聞こえました。
 声は、外から聞こえてきます。
 それで不審に思った私は、外に出て声の主を捜しました。
 するとその話し声は、誰も居ない庭畑から聞こえていたのです。
 私は怖ろしくなり、すぐに家の中へ駆け込もうとしました。
 するとその時、後から烏の羽ばたく音が聞こえたのです。
 カラスは私の頭スレスレを、一瞬のうちに飛び去りました。
 それからというもの、私は「自分も死ぬのかな」と、そんな事ばかりを考えていたのです。
 恐怖に駆られた私は、駐在所さんの写真を取り出し、それに土下座しようと思いました。
 ところが写真には、駐在所さんの周りにボンヤリと何かが写っています。
 よく見ると、それは亡くなった人の顔でした。
 それで驚いた私は、息子にその写真を見せたのです。
 すると突然に息子は「人は、自分の意志で死ぬ事が出来る」と叫び始めました。
 そして何と息子は、台所へ行き、包丁で自殺してしまったのです。
 今も私はその写真を持っていますが、もう誰にも見せる気はありません。
6461:02/06/30 03:47
それから、この話がC以上の評価を頂けましたら、別のスレッドにコピペしてもよろしいですか?
お忙しいところ恐れ入りますが、どうか宜しくお願いいたします。
65 :02/06/30 04:04
記念カキコ
66あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/30 10:45
揚げー
671:02/06/30 14:40
>57さん
もし絵の描ける方でしたら、いい感じのホラー漫画になると思います。
怖い、というより気持ちが悪い、と言う感じです。この女性が流産したのか、
堕胎医におろしてもらってこの日のために用意したものかで大分怖さが違います。
胎児の霊を登場させたりなどして発展させるとうけそうです。
681:02/06/30 14:42
といことで、57さんの評価はC°
69それから:02/06/30 14:44
コピペは各自自己責任でしてください。
701:02/06/30 18:08
>61さん
この話を単独で発表するより、どこか別の話にに挿入させると今よりとても良いものに
なるでしょう。
何処かの霊能探偵が不可解な出来事について捜査を依頼され、調査をしているうちに
村の村長に出会ってこの話を聞く・・・など。
私的には非常にイメージの湧き易い、様々な使い方の出来そうな話だと思いました。
これ単独の話だけで終らせてしまうのは非常に惜しい気がします。同じくC°。
711:02/06/30 19:59
age
7261:02/06/30 20:40
高い評価とアドバイスを、本当に有難うございます。
さっそく漫画を書きながら、この話を書き直してみたいと思います。
流石に、ネームを書き込むわけにいきませんが・・・。
73ぷ〜にゃ:02/06/30 23:38
35のぷ〜にゃです。
先生小さなcですか・・・もっと精進します。
他スレでうpした長編の話があるのですが
先生に見ていただいて評価が悪かったら
立ち直れないのでヤメときます!(キッパリ
74あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 07:44
age
75あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 07:46
これは私が小学生の頃の話です。

家の近所に一軒の空き家がありました。
その家は昔旅館を経営していた様子で、
山奥の長い一本道を上っていくと突然現れるその家は
小学生が誰しもあこがれる”秘密の隠れ家”には
もってこいの場所でした。
私は一部の友人達と共に学校が終わるとそこに集まり、
夕飯時になるまでいろんな事をして遊んでいました。

そんなある日、その空き家に”でる”と言う話が
どこからともなくわき上がりました。

そこの旅館の持ち主が首をつって自殺した、
誰もいないはずの家の窓から和服を着た女が
外を眺めていた、とか・・・

私達は仲間はずれにされた誰かがそんな噂を流している
んだろうと、気にもせず隠れ家を愛用していました。

しかし噂は他のクラスの生徒にも広まり、そいつらが
”秘密の隠れ家”を見に来る様になりました。
”隠れ家”に思い入れの深かった私たちは他の生徒
と縄張り争い?の喧嘩をよくしていました。
76あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 07:46
ある日、隠れ家にいると他のクラスの生徒達が空き家に石を投げてきて
ガラスを割り始めました。
「なんだ?あいつら?」
私たちも、必死になってエアガンを打ったり、
部屋の物を投げつけたりして応戦しました。

パリン、パリンとガラスの割れる音が空き家に響きます。
私は転がっていた竹細工の赤い鞠を手に取りました。
中に鈴が入っているようで
「チリーン」
と音がします。

鞠を投げつけようとした瞬間、相手が驚いた顔をしています。
そんな事は気にせずに鞠を投げつけました。
狙いがそれて地面に落ちた鞠が転がり
「チリーン」
と音を立てた瞬間・・・
「ガシャーン!」という音と共に家中のガラスというガラスが
全て割れてしまいました。
77あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 07:47
私たちも相手もびっくりして、空き家から逃げ出しました
いっきに山の麓まで下ると、さっきまで喧嘩していた相手も、
同じ恐怖を体験した身として何故か好感が持てます・・・
私が、息も絶え絶え喧嘩相手に話しかけました。

私「さっきびっくりしたよな。ガラスが一辺に割れるなんて・・・」
相手「え・・・?」
相手の仲間「やばいって。そいつと話すな!」
私「何だよ。おまえ」
相手の仲間「だっておまえの後ろに女がいたぞ」

どうやら、私が赤い鞠を投げる瞬間、背後に女が立っていたそうで、
赤い鞠を投げるのを止める様に私にしがみつこうとしていたらしいです。

私はびびりながらも、平気な振りをしていました。
そしてその場は解散となりましたが、友達の一人が
「空き家に忘れ物をした」といいます。

忘れ物自体は大した物では無く、さっきの事もあり、
私は行きたくありませんでした。
しかし、びびっている姿を見せたくもないので
一緒についていく事にしました。

空き家に向かう道のりで私は赤い鞠について話していました。
「だから「チリーン」て鞠が音を立てた瞬間、窓が割れたんだよ」
辺りは薄暗くなってきました。
78あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 07:48
空き家が見えてきたその時です。
「チリーン」鈴の音がします。

皆で顔を見合わせます。さっきの鞠が転がって
いるのかと、辺りを見回しました。
赤い鞠は確かにありました。
誰かに踏みつけられグシャグシャに潰れて・・・
「チリリーン」また鈴の音がします。
皆、顔色が変わり始めました。

「鞠の鈴だけとれてどこかで鳴ってるんだよ」
誰かがつぶやきます。

「チリーン」音は空き家の方から聞こえます。
「チリリーン」音が近づいて来ているような気がします。
坂道ですのでとれた鈴が転がってきているのかな、
と思っていると

「チリリリン」「チリリリン」「チリリリン」
一箇所ではなく複数の箇所から私たちを囲むように
鈴の音が鳴り始めました。

「ぎゃー!!!」
みんな一斉に逃げ出しました。

その後、誰も空き家に近づこうとはしなくなり
間もなく、その家は小学生が溜まるというので
取り壊されました。
79あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 10:18
うーん、背筋がぞくぞくした。
80:02/07/01 17:15
>75さん
話は単純ながらも、「怖さ」の演出はいけてます。
ただの鈴音がどうしてこうまで怖いのか。鈴が鳴ったこととガラスが割れたことに
何の関係もないことが気にならなくなるくらいうまくできてます。
これが全くゼロから作った創作なら非常に演出が上手く出来ている事だし、もし
実話を元にしているのなら、こんな不条理な出来事が実際に起きたという点でやっぱり
こわいです。私なら百物語にこの話をして、途中でさりげなく別の人に鈴を外に投げてもらうよう
いたずらを仕込んでおきます。B
8115つづき:02/07/01 17:23
薬師池 晃一『風と緑と英知の中に』より

戸が閉まり、ガツンと音がして電車は発車した。ゆっくりと進みしばらく行くと、
カーブを描き車輪を軋ませながら進んだ。ビルの背後に浮かんでいる筈の母船を
確認するために、電車の窓から食いいるようにうかがう義弘であったが、
進むにつれて離れていくビルの背後の空が少しずつ現れて来た。しかし、完全に
背後の空が見えるところまで電車は来たのだが、不思議なことに、当然そこにいる筈の物体は消えていなくなっていた。
『どこへいってしまったのだろう?』
 彼は窓から左右の空を見まわした。しかし、どこにもそれらしき物体は浮かんでいない。
電車が遠ざくにつれて、忽然として消えた物体への疑問は大きくなっていった。次の駅に電
車が停車して義弘の立っている前の席が空いたが、その席には坐らず他の者にそれを譲った。
ここからもまだビルが小さくなったが見える位置であったし、視野が広く市街や海や阜
頭などがみえる高い位置にある。そんな景色を見ていていれば、ひょっとしたら先ほどの
黒い大きな物体がまだその辺に浮かんでいるのではないか。と、いう思いがあったのだ。しか
し、その思いは果たされることはなかった。
飛行船のような黒い物体は、どこかへ飛び去って行ってしまったのだろう。
或いは、近くの空に浮かんでいて、人間たちには見えない周波数に振動しているのかも知れなかった。

以上。

本人のHPからほんの一部をコピペしました。
8275:02/07/01 18:07
>>80
Bですか。ありがとうございます!
実は随分前に他のスレに書き込んだんですが
反応がイマイチだったもんで・・・
話自体は、実話を元にした創作という所です。
ガラスが割れるまでは実話です。

>私なら百物語にこの話をして、途中でさりげなく別の人に
>鈴を外に投げてもらうよういたずらを仕込んでおきます。

いいですね。私も使わせて頂きます。
83:02/07/01 19:47
>15さん、お疲れ様でした。

このスレ初のUFOネタですね。そういう意味で貴重です。
クーラーの聞いた電車から青空と入道雲があって、都会の無機的なビルの
上空に浮かぶ奇妙な姿・・・・萌えます。なんかこう・・・・日常を突き破るような
快感があって。(実は私も空にヘンなモノを見たことがあります)
しかし説明が長く、無駄な部分も多いです。もう少しはしょれないかとも思います。C。

84あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 21:56
ひゃげ
85あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/01 23:54
age
ちわっす。某地方大学に籍置いてる者っす。
半年くらい前の俺の経験談、書かせてもらいます。

その夜、俺研究室で翌日が提出期限の論文まとめてたんですよ。
ところが、書いているうちにだんだんと訳わかんない内容になってきて…
で、あちこち直し入れてて、ふと気づくと研究室の中俺一人なんですよ。
時計を見たら、午前1時。
「あっちゃ〜、もうこんな時間かよ。でも期限明日だしなぁ…でもなぁ…」
と、ここで俺思い出しちゃったんすよ。
この研究棟にまつわる怪談話を。

10年くらい前、学内恋愛してたカップルがいたんですけど、
なんでも彼女が妊娠しちゃって、
堕ろす堕ろさないでさんざん揉めたそうなんですよ。
口論してるうち、彼女のほうが逆上しちゃって
彼氏に包丁で切りかかってきたんですって。
で、当然逃げますね、彼氏。
逃げた先がこの研究棟。彼氏は見つからないように隠れたらしいんです。
彼女は一晩中彼氏を探したそうです。
ところが見つからない。
んで、すっかり錯乱しちゃった彼女は持ってた包丁で自分の首筋を……
それ以来、この研究棟には彼女の霊が出て、
彼氏を探し回ってるらしいんです。
彼氏を追いかけてるときにくじいたのか、
足を引きずるような音を立てながら…………

とまあ、大雑把ですけど、こんな話なんです。
ありがちな話、といえばそれまでなんすけど、
そんな話をそんな時間にタイムリーに思い出した俺の心境、分かります?
今すぐ帰ろう。
それが俺が出した結論なのは言うまでもないっすね。
急いで帰り支度をして、
さあ帰るぞ帰ってさっさと論文をまとめ『カツン…ズルッ』
その瞬間、体の動きが止まりました。
『カツン…ズルッ』
足音…引きずってる………?
全身の毛が逆立つのが分かりました。
真っ白になりそうな頭が出した結論、それは
(これはヤバイ、ヤバすぎる。最悪だ。これがあの『カツン…ズルッ』
反射的に部屋の入り口に走り、部屋の明かりを消しました。
(と、とにかく隠れなきゃ…)
真っ暗になった部屋を、手探りしながら徘徊し、隠れる場所を探しました。
もう手も足もガクガクです。顔だってきっとえらく不細工な表情だったでしょう。
けど、そんなこと気にしてる状況じゃありません。
使われてないロッカーの中に滑り込み、じっと息を殺しました。
ああ、スリムな体型がこんなところで役に立つなんて…お母さんありが『カツン…ガラッ』
戸が開く音がしました。
音の方向、距離感からこの研究室に間違いなさそうです。
なんでよりによってこの部屋に…勘弁してくれ……
泣きたくなりました。
『カツン…ズルッ…ブツブツ………カツン…ズルッ……ブツブツ……』
研究室の中を歩き回りながら、
何やらブツブツ呟いています。が、よく聞き取れません。
というか、見つからないようにと祈ってたので
聞き取るだけの余裕が心の中に無かっただけかもしれないんですけど。
とにかく、意識を保つのが精一杯でした。
そうして、10分くらいそんな状態が続いたでしょうか。
不意に、歩き回る音が止んだんです。
完全な静寂。それがどのくらい続いたでしょうか?

「なんでよ……あなたの…子なのに………」

消え入りそうだけど、はっきり耳に残る低い声。
どういう感情を込めればあんな声が出るのでしょう?
それほど暗く低い声でした。
『カツン…ズルッ……カツン…ズルッ』
足音が遠ざかっていきます。
ロッカーの隙間から恐る恐る覗くと、
髪の長い女の後姿、そしてその手が握る先には、
生まれたばかりと思われる赤ん坊が床の上をズルズル引きずられ……
あの奇妙な足音は、このせいだったのです。
ともあれ、危機は去ったようです。ああ、よかった『カツカツカツカツ…』

本当に泣いてしまおうかと思いました。
『カツカツカツガラッ』
「あれ?誰もいないの?」
同じ研究室のY子の声です。
次の瞬間、部屋の明かりがパッとつきました。
(た、助かった……)
安堵し、ロッカーの扉を開けざまに
「うい〜っす。いや〜、ひでぇ目にあった〜。聞いてくれよY子〜
実は俺今さ〜」
そこまで話して、俺は凍りつきました。

部屋には誰もいません。
開きっ放しになった入り口の向こうに闇が見えるだけです。
部屋の明かりは点いたまま。
(え?あれ?何で何で?)
パニックになりかけた俺の後頭部の辺りで低い声が


「なんで隠れるのよ…?」



90ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/02 00:35
長文&乱文失礼しやした。
91:02/07/02 00:59
>86さん
ざっくばらんでいいかげんな口語体が良かったです。でも途中から口調が変わってしまいましたね。
さらに、女性の幽霊を目撃した時の主人公の反応が書かれていません。
近づく足音であんなに怖がっているのだから、本体を見たらもっと怖がるでしょう。
そういった部分がおざなりになると、読者は途中まで主人公に感情移入していた
状態から醒めてしまいます。非常に惜しい事をしている。辛口ですがc。
もしかして、赤木毅とか好きですか?
92ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/02 01:03
>>1
評価どうもです。
読み返して、確かにこりゃ失敗作だなぁ、と思った。
暑さにまかせて書いたんでご容赦を。

赤木毅?知りませんです、ハイ。
本あんまり読まないんで。
93あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/02 13:19
あぎょ
94 :02/07/02 13:29
どうもココの1の評価は1人よがり過ぎる。
自分がこうあるべきと思う書き方にいかに近いかで評価している。
もっと表現の多様性を認められる様でないと。
95えび ◆euwbZ/5E :02/07/02 16:49
満潮の小説?をまとめてみたよ。
未見の人は読んでみて。意外によくできてて笑えるから。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Christie/1199/mancho.htm
96あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/02 16:52
イヤー Year of internet storyです。
他人の文章を第3者が編集しなおすと
面白い。
971:02/07/02 19:06
>95さん
確かに微妙な何とも言えない面白さがあります。汚いけど。ハッピーエンドのシーン
が感動すべきか笑うべきか微妙な境界線上にあります。おっさんの人生みたいですね。
おっさんは姑息な手を使わずに生まれて初めて自分ひとりの力で困難に立ち向かって
成功したんでしょうね。きっと自身がついたことでしょう。
判定が難しいのですが、一応Cと言う事にしておきます。編集の仕方によっても
印象が変わるかと思いますが。
こちらのスレッドにある弟1話をもとに、書いてみました。
ttp://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1024040417/l50
駄文で申し訳ありません。
9998:02/07/02 21:00
   ドッペルゲンガー(下書)

 私が、受験勉強をしていた頃の話です。
 私は毎晩、夜遅くまで頑張って勉強をしていました。
 でも、母が作ってくれる夜食を食べると、どうしても眠くなります。
 それで私は、夜食を食べ終わったらすぐに、30分ほど散歩をすることにしていました。
 散歩をすると、不思議と目が冴えて、勉強に集中できたからです。
 そんなある日、私がいつものように散歩をしていると、若そうな女性が歩いていました。
 彼女はどうやら私に気付かずに、のんびりと歩いているようです。
 私は彼女の後ろ姿を見て、「服装からして、俺の好みかも」と思っていました。
 それで私は、彼女に追い付こうと早歩きをしたのです。
 すれ違い様に、横顔を拝見しようとして・・・。
 しかし彼女は、私に気付いたのでしょうか?
 彼女は歩きながら、後を振り向こうとしました。
 彼女の顔を確認できる、絶好のチャンスです。
 でも私は、思わず俯いてしまい、彼女の顔を見る事が出来ませんでした。
 そして小心者の私は、ついついこんな事を考えてしまいます。
 「何となく、気まずいな」
 「もしかしたら、ストーカーと勘違いされているかも・・・」
 そう考えた私は、歩くペースをさらに速めました。
 「別にあんたの跡を、付けてる訳じゃないんだ」
 「まぁ、何気に好きなタイプかもしんないけど」
 「ってゆうことで、あんたを、とっとと追い抜いてくよ」
 「だから、変な勘違いするなよな」
 私はそう思いながら、彼女を追い抜く事にしたのです。
 しかし私が彼女の横を通り過ぎる時、つい彼女の顔を見てしまいました。
 すると何と彼女は、私を見ているではありませんか。
 しかも彼女の顔は、私と瓜二つです。
 その時は驚きましたが、私は「暗いから、そう見えるんだろう」と、考えました。
 そして私は、何も気にせず、彼女を追い抜いたのです。
 ところが彼女は、ずっと私の跡を付けて来ました。
10098:02/07/02 21:01
 彼女の足音は、私の歩くペースと全く同じです。
 「何で俺の跡を、付けるんだよ!」
 私はそう思いながらも、彼女を振り切れずにいました。
 どんなに歩くペースを速めても、彼女を振り切れません。
 それで私は、立ち止まって屈み込み、靴の紐を結び直してみたのです。
 ところが彼女は、私の真後ろで止まり、動き出す気配すらありません。
 私は気持ち悪く思い、後を振り向いてみました。
 しかし、私の後には、誰も居ません。
 「変だなぁ」
 「確かに後ろで、止まってたはずなのに・・・」
 私は不審に思いながらも、取り敢えず家に帰る事にしたのです。
 でも、私が歩き出すと、再び彼女の足音が、後から聞こえてきました。
 それで、私は何度も後を振り向いて見たのです。
 しかし、彼女の姿はどこにもありません。
 それなのに、彼女の足音が後から聞こえてくるのでした。
 私の足音に合わせて・・・。
 そのため、私は急に怖ろしくなり、無我夢中で逃げ出したのです。
 懸命に走り続けているのに、彼女の足音は聞こえ続けました。
 でも、私が家に辿り着いた時です。
 いつのまにか彼女の足音は、聞こえなくなっていました。
 「何とか、振り切ったのか?」
 私はホッとして、家に入りましたが、もうその時には疲れ切っていたのです。
 「もう、勉強する気になれないな」
 そう判断した私は、すぐに眠る事にしました。
 ところが、朝になってみると、信じられない事が起こったのです。
 私は毎朝、母に起こしてもらうのですが、その日の起こし方は乱暴でした。
 そして、目を覚ました私に、母はこう言うのです。
 「あんた、頭、大丈夫?」
 私が母の言いたい事が分からず「何が?」と聞き返した、その時・・・。
 私は、自分が身に覚えのない服を着ている事に気付きました。
 その服は、昨夜の女性と同じだったのです。
 もしかしたら、私は夢遊病にでもなっていたのでしょうか?
 それとも、もう一人の自分が・・・。
一日一話の精神で逝きます
「1月19日……天候は一向に良くならない。
テントに閉じ込められて、すでに3日。
食料ももうじき底を尽きそうだ。
(約10秒沈黙)
出発前に「遺言用に」と冗談半分で持ってきたテープレコーダー。
まさか本当にこういう形で使うなんて……
(約5秒沈黙)
同行してた高野とは、はぐれてしまって会えないままだ。
この吹雪の中、探しに行くのは自殺行為とも言える。
なんとか無事でいてくれればいいのだが…
ともかく、彼の無事を祈りながら、今日はもう寝ることにする。
明日もこうして録音できるかどうか、分からないが…」
(録音中断)

「1月20日……外の吹雪はまだ止まない。
本当に救助は来るのだろうか?
(約10秒沈黙)
正直、冬山登山を甘く考えていたのを今は激しく後悔している。
(ザザ)明日も命があればいいのだが……」
(録音中断)

「1月21日……耳元で高野に呼ばれたような気がした。
飛び起きて辺りを見回すが誰もいない。
とうとう幻聴がはじまったようであ(ザザザザ…以下約10秒間雑音のため判聴不可能)」
(録音中断)
「1月22日……
(約15秒沈黙)
良心の呵責に耐え切れな(ザザァァァ)きたので告白する。
(約10秒沈黙)
高野は、はぐれたのではない。私が殺してしまったのだ。
遭難した我々がテントを建ててビバーグしたのは1月12日のことだ。
最初の3日間こそ、互いを励ましあっていたが、
4日目から、私の心に死に対する恐怖が根付き始めていた。
それは時間を重ねるごとに私の中で大きくなっていった。
持参していた食料が少なかったのも要因の一つといえる。
5日目、物音で目が覚めた。
高野が食料を漁っていたのだ。
私が激しくなじると、彼も激しく反論し、
互いが互いを監視する形で一睡もせずに1日を過ごした。
6日目、残り少なくなっていく食料を見ながら私の中で悪魔が囁いた。
(約3秒沈黙)
『奴を殺せ』と…………
疲労と不眠状態で精神状態がおかしくなっていたのだろう。
気づいた時には、持参していたナイフで高野に襲い掛かっていた。
が、高野も同じ考えだったようだ。彼の手にもナイフが握られていた。
テントの中でた(ザザザザ…以下約20秒間雑音のため判聴不可能)
がつくと、高野の喉にはナイフが深々と突き刺さっていた。
もう眼の光は無く、呼吸も止まっていた。
ややあって、私は高野の遺体を担いでテントの外へ出て、
猛吹雪の中彼を雪の下に埋めた。
(約8秒沈黙)
このテープを聴いた方は、彼の遺体を探して
手厚く供養してやって欲しい。
私にはそれができそうに無い。
話し疲れたので、もう寝ることにする」
(録音中断)
「1月23日……
テントの中を(ザザ)き込む人影を見た。
あれは高野だったのだ(ザァァ)うか…
(約5秒沈黙)
彼は私を許していないだろう「ゆる……ない」
どうすれば(ザザザザザ…以下約20秒間雑音のため判聴不可能)」
(録音中断)

「1(ザザザザザ)ち……
テントのそ(ザザァァァ)高野が呼ぶ声が(ザザザザ)
私はまだ死に「死……」ない。
私は彼に「……しょに……いよ」ていないのだ。
私が(ザザザザ…以下約30秒間雑音のため判聴不可能)」
(録音中断)

「(約15秒間雑音)が、遺言(ザザガガガ…以下約10秒間雑音のため判聴不可能)
彼の言っていることがわか(ザザザザ)
しかし、私には受け入れることができ(ザザザザ)」
(録音中断)

「(ザザザザ)たか(ガガガボグッ)や(ザザザザァァァ)
おれは(ボグン)そこに(ザザザ)(ピーガー)ない。
が(ボゴンボツン)たの「……のき…」(ザザザザザ)
いやだ(ザザザザガァァァァ)(ボゴン)(ボツンボツン)
え(ザザァァァァガー)(ボツン)」
(以下約20秒間雑音のあと、無音状態。これ以上は録音されていない)


以上が、T山で遭難した横野木昌弘さんと高野喜一朗さんのテントに遺されていた
テープの内容です。
横野木さんと高野さんはテントの中で互いをナイフで刺している状態で発見されました。
横野木さんは頭部を、高野さんは頸部を刺されていて、ほぼ即死状態だったようです。
検視の結果でも、ほぼ同時刻に死亡していたことが確認されています。
また、奇妙なことに、このテープが収められていたテープレコーダーには
電池が入っていなかったそうです。
では、このテープの内容は、誰がどうやって吹き込んだ物なのでしょう?
その答えは未だに出ていません。
105あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/03 10:03
道化師(ぴえろ)のちょっとだけ怖い話
題名の通り、ちょっとだけ怖い話を集めたページです。
投稿作品も充実しており、夜、部屋を真っ暗にして見ると怖さ倍増です。
友達と一緒にとまりにいった時等、怖い話が必要な時にはこのページで
ネタを仕込んでおいた方がいいかも。
http://members.tripod.co.jp/doukesipierrot/

1061:02/07/03 13:43
>98さん

不条理さが出ていて面白いです。オカルトはその世界で通じる理屈や秩序を
作りがちですが、そう言ったオカルトなりの説明のつかない話ですね。
自分ト同じ人格が他にいるといった話は、オカルトの世界でもあまりききません。
ドッペルゲンガーとも違うし。評価はc°

>102さん
実話ですか?
もしそうなら私が評価をくだすこと自体意味がありません。
一体誰に評価をあげたらいいでしょう? 当事者はもういないのに。
107あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/03 14:10
設定@ 家族を含む30人程度のグループ
設定A 閉じ込められて出れなくなり餓死状態に負いこまれた。
設定B 食べる物に困って人間を食べた。お互いに。

108ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/03 23:40
>>106(1)
当然創作。
109あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/04 00:09
ago
110あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/04 01:20
>108さん
実話っぽく演出すると百物語で受けるでしょう。C°
111ちくり魔:02/07/04 01:24
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1024937331/515-632

↑ブサイコスレに載ってた話(30分毎に書き込まれていた)
最初はみんな期待して読んでいたんだけど
途中から話の流れがだんだん変になっていき
最終的には完全にスレ違いの創作話になっていた。

どうでしょうか、>>1さん。
ちなみに、このスレの住人の評価は
ほぼ満場一致で「喝」ランクみたいなんですけど。
   海外旅行(下書)

 私達はあの時、外国旅行をしていました。
 楽しい外国旅行になるはずでしたが・・・最悪の旅行になってしまったのです。
 なぜなら、外国で移動のために乗り込んだ飛行機が、不時着してしまったのですから・・・。
 自分が、このような目に遭うとは、想像もしていませんでした。
 飛行機が不時着した場所は、高い山の中です。
 不時着時の衝撃で、かなりの乗客が亡くなりました。
 私は運良く助かりましたが・・・いえ、あの時、死んだ方が良かったのかもしれません。
 生き残った私達には、最悪の状況が待っていたのですから・・・。
 私達は、寒さを凌ぐため、飛行機の中で過ごす必要があったのです。
 しかし飛行機は、ひどく壊れていたため、私達が過ごせそうな空間は限られていました。
 それで私達は、そこで亡くなっていた方達を外へ連れ出したのです。
 もちろん飛行機の中には、まだ亡くなった方が大勢居る事を承知していました。
 でも私達は、亡くなった方を見たくなかったのです。
 その時から1時間もしないうちに、私達は不思議な現象を体験しました。
 出入り口にしている所を、外で誰かが叩いていたのです。
 私達は「救助隊が来てくれた」と、喜んで外に出てみました。
 ところが、そこには外に連れ出した方達が、出入り口に寄り掛かっていたのです。
 気味が悪くなった私達は、その方達を遠くへ連れて行きました。
 しかし、しばらくすると、またその方達が出入り口に来てしまうのです。
 私達は体力の消耗を避けるため、その方達を無視する事にしました。
 すると、日増しに出入り口を叩く音が、弱まっていったのです。
 外からは時折、亡くなった方の声が聞こえてきました。
 「寒い」、「痛い」、「中に入れてくれ!」など、苦痛を訴える声です。
 そのうちに、その声も聞こえなくなりました。
 私達が救助されたのは、それから三日後の事です。
 救助隊の人達が来た時、私達は喜んで出入り口を開けました。
113112終了:02/07/04 23:10
 その時、何と亡くなったはずの一人が、救助隊の人達と一緒に立っています。
 そして救助隊の一人が、こう言いました。
 「この人が、ここを案内してくれたんだ」
 私達は、気絶していたその人を、「死んでいる」と勘違いしていたのです。
 私達は、その人にお礼をし、中に入れなかった事情を説明しました。
 すると、その人はこう言うのです。
 「私は、もうそんな事を気にしていませんよ」
 「ただあの人達を、早くちゃんとした所に、お連れしたかっただけです」
 「あなた達は、あの人達の声を聞いていましたか?」
 その時、私達は何も答える事が出来ませんでした。
 私は現在、非難される事を恐れながら、生活しています。
 あの時の事が、日本で酷い話にされ、知れ渡ったために・・・。

>>106
 素晴らしい評価とコメントを、有難うございます。
 102さんの話をもとに、違う話を作ってみました。
 乱文で申し訳ありません。
 それに、設定もかなり無理がありますね・・・。

>>102
 勝手にすみません。
114あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/04 23:55
 
115:02/07/05 00:43
>112さん
昔、「生きてこそ」と言う映画がありました。アンデス山中に飛行機が不時着する
する実話を元にした話です。食料が尽きたり、なだれに遭ったり、乗客の遺体を食べたり・・・・

似たようなシチュエーションで生々しい話を知っているせいか、ラストは
今ひとつ「怖い」要素が伝わりません。「酷い話」が何かもよく分かりません。
出入り口を叩く音の辺りは使えるかもしれません。
「私」が実は死んでいて、出入り口を叩くのが亡くなった乗客。救助隊は
「私」があの世へ正しく行ける為の・・・・
とかにしてみるとおもしろそうです。D°


116116終了:02/07/05 02:17
   プール(下書)

 私は2年ぶりに、スポーツクラブへ行きました。
 そのスポーツクラブは、私にとって想い出の場所です。
 でも、再び通い始めてから3週間ほどで、行かなくなってしまいました。
 理由は、やっぱり悲しくて、やるせない気持ちになるからです。
 2週間ぐらいは、新しい友達も出来て「また通ってよかった」と思っていました。
 ところがある日、スポーツクラブの友達から、こんな話を聞いてしまったのです。
 「ねぇ、ここのプールって、誰か死んでるのかな?」
 「あの若いインストラクターから、変な話を聞いたんだけど」
 「時々ここのプールで、幽霊が現れるらしいよ」
 「でもその幽霊って、絶対に姿を見せないんですって」
 「営業時間が終わって、誰も居ない時に現れるらしいよ」
 「あのインストラクターも、誰かが泳いでいる音を聞いたんですって」
 2年前、私はこのプールで、彼と出会いました。
 その後、彼はあっという間に、癌で死んでしまったのです。
 入院中に私がお見舞いに行っても、彼は辛い顔を見せませんでした。
 いつもふざけて「死にそうだ」と言いながら、私に甘えていたのです。
 「死ぬ前に、ナッチとデートしたいから連れてきて」などと・・・。
 その度に私は、「早く死んで、背後霊にでもなれば」と言っていました。
 すると彼は、いつも私にこう言っていたのです。
「俺が死んだら、お前の枕元に毎晩立ってやる」と・・・。
 でも彼は、ただの一度も、私の枕元に現れた事がありません。
 彼は私に対する最期の言葉を、手紙に託して勝手に死んでしまいました。
 「もし君が、僕の夢を見る時に、僕は、君の側に居られるだろうか?」
 「いや、君には早く、違う彼と幸せな交際をしてほしい」
 「だから君の夢には、現れたりしないよ」
 「例え僕が死んでも、君に会えないからって、泣いたりしないつもりだ」
 「もし、泣きそうになったら、大好きな水泳で涙なんか洗い流すさ」
 「だから、心配しないでほしい」
 「いつまでも体に気を付けて、幸せな人生を送ってくれ」
 私はもう、あのプールには行きません。
 彼の楽しみを、奪ってしまいそうなので・・・。
117116:02/07/05 02:24
>>115
 貴重な情報と、アドバイスを有難うございます。
 早速「生きてこそ」を調べてみます。
 出入り口を叩く音は、頃合いを見計らって、また違う話に使ってみます。
 それから、こちらの弟2話をもとに、話を作ってみました。
 ttp://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1024040417/l50
 駄文ばかりで、申し訳ありませんが・・・。
1181:02/07/05 15:56
>111さん
確かに体験談を書くべきところではうけないでしょうね。
でも、作品を募集しているこのスレを建てた身としては、この作品は
なかなか楽しめました。ちいさいb。
119:02/07/05 19:03
>116さん
泣ける話です。少女・女性向けの雑誌に仕えそうな話っす。
でも、インパクトを出すのが難しそうです。C
つまらん。才能がないにしてもほどがある。

くだらん長文スレやめろや
121あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/05 23:05
>120
じゃああなたが何か書いて。
>>121
煽ることだけ一丁前(のふり)の厨に、無理言っちゃ駄目
1241:02/07/06 11:32
>112
アメリカのB級映画っぽくしてるのがわかります。
でも、設定に少し無理があるかな。あまりリアリティーを感じ取れずに
その作品の世界へ入り込むことが難しいです。
かなり昔に書かれた作品・・・と言うわけでもないようですね。D。
125112:02/07/06 12:04
>>120
 くだらない長文を書き込んでいて、申し訳ありません。

>>124
 再びのコメントを有難うございます。
 この話を、もう少しよく考えてみます。
 また、スレ汚しのような話を書き込んで、ご迷惑をお掛けしました。
 申し訳ありません。
 深くお詫びします。
126:02/07/06 14:21
>125
別に悪いことした訳じゃないし・・・
書き込みが無いよりずっといいですよ。

煽る事で書き込みする人をスレから離れさせてスレがストップすることが
目的の人がいるとは思いたくないです。
127あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/07 04:03
ageeeeeeeeeeee
128あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/07 11:10
hage
129あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/07 21:45
何か書け。
130ダヌル・ウェブスター:02/07/07 21:47
ぼよよ〜ん。
131ダヌル・ウェブスター:02/07/07 21:49
今日の新聞のTV欄に書いてある

・感動の歌声にみのもネプも涙する・・

あ、ほんとだ。(笑)

132あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/07 23:10
>ダヌル
 【喝】                 
133あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/08 12:29
今のところAは1000鳥さんだけか。
最初に見た彼女は首からスッポリと被るタイプの簡単な服を着ていた。
伸ばしっぱなしの髪の毛が顔を覆っていた。
腕は細く骨が浮き出て見えた。

驚いて硬直する僕を見て、彼女はこう言ったんだ。

「ワタシダケシンダナンデワタシダケ」

階段の下から彼女が凄まじいスピードで這い上がってきた。
四つん這いだった。
振り乱した髪の毛の隙間から充血した目がこちらを睨んでいた。

僕は驚いて腰を抜かす。

そして、彼女はそんな僕の上に圧し掛かってきた。

僕の前で大きな牙の付いた穴が開かれる。
穴からは大量の涎と血の臭いが発せられていた。

そして、僕の頭はその穴の中にあった。

そう、僕の頭は彼女の口に飲まれようとしているのだ。

生臭さに吐き気がした。
「ドアの近くから離れないでね」
そう言って彼女はトイレの個室に入っていった。
僕は少し離れた所に立ち、彼女を待った。

しばらくすると、トイレの個室から奇妙な音が響いてきた。

 ガキッブチッビキッジュルルッ

まるで、柔らかい何かを咀嚼するような音。
僕は不安になって彼女に呼びかけた。
しかし、反応は無い。

僕は焦った。良くない想像が頭の中を駆け巡る。
ドアに近づいて、ノックをしてみる。
トントン
反応は無い。

奇妙な音はまだ続いている。
僕はドアに耳を当てて、もっと音を良く聞いてみることにした。

そっと、ドアに耳を当てる。

「ワタシダケシンダナンデワタシダケ」

ドアから耳を離そうとした瞬間、ドアを突き破って出てきた手に頭を掴まれ、個室の中に引きずり込まれた。

僕は絶叫を挙げながら抵抗したが無駄だった。
調度、ドアから頭だけを突っ込んでる形で手の力が緩んだ。
必死になって頭を抜こうとするが、ドアの木片が引っかかって抜けない。

何者かの手が頭から離れた。

視界がひらけ、個室の中の状況が明らかになる。

個室の中には彼女がいた。
鰐のような大きく長い口とそれに見合った牙を持つ彼女が。

家の近くまで送って・・・
そう言う彼女を放って置くことができず、僕は彼女を自転車の後ろに乗せた。
走り出すと彼女は僕の背中をそっと掴んだ。
彼女の手の体温が背中に伝わってくる。

僕は、なんだか照れくさい気分になって、自転車の速度を上げた。
彼女は驚いたのか、僕の身体に抱きついてきた。
背中にかかる小さな圧力に僕は興奮してしまった。

だけど、次の瞬間その興奮は一気に冷めてしまった。

「ワタシダケシンダナンデワタシダケ」

僕に抱きつく彼女から小さく恐ろしい声が聞こえてくる。

後ろを振り向いてみた。

彼女はその大きな口で背中に噛み付こうとしていた。
僕は肘撃で彼女を自転車から弾き落し、振り返る事もせず、力いっぱい自転車をこいだ。

しばらく自転車を走らせ、もう大丈夫だろうと後ろを振り返ってみた。
彼女は自転車の真後ろを走っていた。
四つん這いで。

僕は半泣きになりながら自転車をこいだ。

自宅に到着するまでの記憶はほとんど無かった。
気がつくと、玄関に座り込んで荒らい息をたてていた。
汗が髪の毛や背中を伝う。

「どうしたの?」
そう言いながらお母さんが出てきた。
僕は事情を話そうとお母さんを見上げた。





お母さんじゃなかった。
僕の絶叫が家の中に響いた。

マットを持って来てくれ。
そう体育教師に言われた僕は体育倉庫に来ていた。
マットを探し出して、運ぼうとした時に倉庫の奥から声が聞こえてきた。

「ん・・・は・・・ん・・・」

女性の声だった。
驚いた僕は声の発生源を探してみた。
倉庫の奥は暗く、入り口からは死角になっていた。

置くに行くにつれて、女性の声は鮮明になってきた。
僕はちょっとドキドキしていた。
女性の声が何か艶っぽかったからだ。

ゆっくりと、音を立てないように移動する。
どうやら、跳び箱の裏に声の主はいるようだった。
僕は跳び箱の隙間から向こう側を見てみた。
暗くて見えない・・・

その時、女性から響く声が鮮明に僕の耳に入ってきた。

「ワタシダケシンダナンデワタシダケ」

驚いて後退した僕は、足元にあった空き缶を蹴ってしまった。

彼女の声が止まった。
ガサゴソと跳び箱の裏で何かが姿勢を整える音がする。
僕は、何か武器が無いかと周囲を見渡した。

だけど、それが不味かった。

跳び箱から目を逸らした隙を見逃さず、跳び箱の向こうにいた「モノ」は僕に飛び掛ってきたのだ。
僕は失禁した。

月明かりの下、気絶した彼女を詰め込んだ麻袋を引っ張って、僕は学校裏の井戸まで来ていた。
麻袋の中から「ワタシダケシンダナンデワタシダケ」という叫びが聞こえてくる。
だが、彼女は麻袋を破れないでいる。
当然だ、彼女の爪は既に剥がしてあるのだから。

僕は麻袋を抱え挙げた。
中で暴れている為、持ち上げにくかったが、何とか井戸の淵まで持っていく。

気配を感じたのか、彼女は口調を変えた。

「やめて。やめてよ。どうして、こんなこと、するの?」

だけど僕は躊躇しなかった。
近くにあった太い木の枝で思いっきり麻袋を殴りつける。
彼女は「ギャッ」っと声を上げて痛がった。
いい気味だ。

何度か殴ると、もっと気分が良くなった。
このまま殴り続けていたかったが、そうもいかない。
朝が来るまでに彼女を井戸に閉じ込めないと・・・

後ろ髪引かれながら再度麻袋を持ち上げ、井戸の中に落そうとした。
僕は、その時、油断していた。
まさか、麻袋の口が解けていようとは思ってもいなかった。
殴りつづけていたせいで、縄が緩んでいたのだ。

井戸の上で麻袋から手を離した僕は、腕をつかまれていた。
僕は踏みとどまる事が出来ず、麻袋と一緒に井戸の中に落ちていった。

139あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/08 13:20
ウ〜ラ〜
140あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/08 14:35
なーんか文間から
吐息が伝わってくりょうな
文章だな。
その女は泣き、そして鼻水を僕の服で拭いた
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1025875735/l50
1421:02/07/08 18:01
>134〜138
オムニバス形式での投稿ですね。
君の悪さが伝わって来ます。文章もまとまっています。
ただ、話の1つ1つの説明が省略されているので、まるで物語の中の一場面
か、導入部のようです。どういう経緯があったのか、かなり知りたいです。
この作品は、純粋に文章作品向けのようですね。実際の百物語よりも。b
143あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/08 20:54
においage
144あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/08 21:13
他スレに書いたモノですが、
できばえが気に入ったので、見て下さい(笑)
http://corn.2ch.net/test/read.cgi/news/1026097457/256-257
145あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/08 22:58
>>144

ドコを縦読みするのかって考えてしまいました。
読みにくいので読む気がしません。

D-
146144:02/07/08 23:00
そんなこと言わないで〜
まあ、無理にとは言いませんが。
1≠145にスーパーひとし君
148あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/09 00:00
お前らなんでも言いから書き連ねろ
149ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/09 01:00
N「なあ、合わせ鏡で自分の死に顔見れるって話、知ってるか?」
またオカルティな噂話かよ。飯時にする話じゃねぇと思うぞ。
N「まあ、そんなこと言わないで聞いてくれよ。
  せっかくサイト巡って仕入れてきたんだしよ。
  まずやり方なんだけど」
(だから、聞きたくねぇんだって……)
N「用意するのは、洗面器、水、赤いろうそく2本、自分の髪の毛、爪、血
  それと当然だけど2枚の鏡。
  洗面器に水を入れて、その中に髪の毛、爪、血を入れていく。
  洗面器の両側に赤いろうそくを火をつけた状態でセットする。
  で、それを挟んで2枚の鏡を平行に置く。
  これで準備は終わり。
  夜中の2時43分に鏡を覗くとそこには…」
はいはいはい。分かったから、自分でやってみてくれ。
レポートと感想文も忘れずにな。
N「……もうやったんだよ、俺」
は?
N「昨日、試しにやってみたんだよ。
 そしてらさ、本当に映ってんのよ。
 片方には、血まみれの顔が
 片方には、紫色のしわだらけの顔が…」
気味悪ぃな……ん?2つ映るのかよ、それ?
N「ああ。
  俺が行ったサイトにも書いてあったしな。
  何でも、どこかに「人生の分岐点」てのがあって
  選んだほうでそれぞれ別の死に方があるらしいんだってさ」
なによ、その人生の分岐点て?
N「それがどのシーンかは人それぞれ。本人にすら
  分からないらしいんだ」
…んで?なんでそんな話するわけよ?
N「いや、だからさ、怖ぇじゃんかよ、そんな不気味なモン見たらよ。
  お前にもやってもらって、確かめてぇんだよ。
  俺の見間違えなのか、本物なのかをよ」
お前…いい度胸してるなあ。フツウ仲間を実験台にしようとするか?
N「そういわずに、やってみてくれよ〜。
  不安でしょうがねぇんだよ」
……あんまり気にすんなよN。ただの噂話だろ?
見間違い見間違い。
N「真面目に聞いてくれよなぁ……」
その晩。
Nの話が気になってなかった、といえば嘘になるかもしれない。
ともかく、俺はなかなか寝付けないでいた。

合わせ鏡に…自分の死に顔?
ばかばかしい。

時計の秒針の音が、やけにうるさく思えた。

あいつはいつもそうなんだよなぁ…
ビビリのくせに、そういう話は大好きで…
すぐ影響受けてよ……

遠くで、犬の鳴き声が聞こえてきた。

まったく……人まで巻き込もうとするなよなぁ……

思考とは裏腹に、俺の体は部屋を出て風呂場へ向かっていた。
洗面器、カミソリ、手鏡を手に取り、仏間へ。
もうじきお盆ということもあり、ロウソクは仏壇の脇に用意されていた。
そこから赤いロウソク2本とマッチを抜き取り、自分の部屋に戻った。

やるのか?いや、やめとけ。
見たいんだろ?いまならまだ見なくて済むぞ。
ただの噂話だろう?でも怖いんだろう?

俺の心が葛藤を続ける間に、俺の手は着々と準備を進めていた。
髪の毛を1本抜き、爪を切り、カミソリで指の先をちょっとだけ切る。
ぽたぽたと水の中に血が滴り落ち、吸い込まれるのを見ている内に
「もう引き返せないな」という気持ちが涌いてきた。
ここまできたら、結末まで見てやろう。
そんな気持ちにさえなってきた。
本や定規を駆使しながら2枚の鏡を平行にし、
ふと時計を見ると2時40分。
自分の心臓がいつもの倍くらいの速さで脈打ってるのに
そのとき初めて気づいた。
ワイシャツが、汗でじっとりしていたのが
恐怖心からなのか、ロウソクの炎のせいなのかは分からなかった。

長針と短針が180度になった。時間だ。
俺は意を決して鏡を覗き込んだ。


映っていた。


片方には、眼球が飛び出さんばかりの勢いで飛び出し、
口からは通常ではありえないほど長く舌が垂れ下がっている顔が映っていた。
首に巻かれたロープが、無言のうちに死因を物語っていた。
片方には、原型を留めないほどグシャグシャになった
頭部らしき物体が映っていた。
そのすぐ傍らには、脚にしか見えない物体が転がっていた。

そこで記憶はスッパリ途絶えている。
気がつくと、部屋は朝日で満たされ、昨日の事は夢だったんじゃないか、とさえ思えた。
テーブルの上の2枚の鏡さえ無ければ。
学校に行くと、まだNは来ていなかった。
来たら、さっそく文句の一つでも言ってやろう。
そう思いながら、かばんの中身を取り出していると、教室のドアが勢いよく開いた。

「おい!Nが事故ったってよ!」

バイクで学校に来る途中、急いでいたNは
黄色から赤に変わった信号を無視し、交差点を突き切ろうとした。
そこへ、脇から見切り発進のトラックが………。
Nは即死だったらしい。
あたりは血の海で、Nの遺体も血で真っ赤に染まっていたそうだ。

さて、俺は今どんな気持ちでいるか…分かるだろうか?
奇しくも、Nの合わせ鏡の未来見は当たってしまったことになる。
では、俺はどうなる?
片方には、ただの肉塊になった俺の姿が映っていた。
あんな死に様は、嫌だ。
しかし、避けられる気もしない。

俺の心の中には今、絶望しかない。
となると、俺に残された選択肢は………


ロープでも買ってこようか………

154宣伝スマソ:02/07/09 10:23
ttp://www.anystyle.jp/mm-horror/

背筋が寒くなる? ホラーシアター
155:02/07/10 00:21
>144
井上陽水の『少年時代』が合いそうな作品です。この作品を漫画化させるとしたら、
西原理恵子の絵が相応しいでしょう。なかなかまとまっています。ただ、地図を出してしまった
時点で、結末が分かってしまうところがおしいです。c

>149
これもやはり文章でのみ表現できる作品ですね。
「運命は決められていて、本人が何をやっても運命の結果は変えられない」
という考え方があります。それにより、主人公の場合は、肉塊か、首吊りかのどちらかしか
選択肢がないと考えている。自分の力で鏡に映された死以外の生き方を考え付く事が出来ない。
この作品の一番の恐ろしさは、主人公がそういった考え方に呪縛されて、自ら運命どおりの死
を選んでしまう事だと思います。自分に殺されてしまうと言う意味では、一番怖いのは自分かもしれませんね。
あ、何か長くなってしまいましたが、いろいろ考えさせられる作品でした。C°
156あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/10 13:18
台風にまつわる怖い話って無い?

子供のころ

台風のときひまわり映像見たら、たくさんの人の顔に見えて眠れないほど怖かったことを覚えてゐる

台風のとき荒れ狂う海の映像をみたら、何mも大きく伸び上がって白く砕ける波の中に、岸に向かって無数の白い腕が水をかいてゐた

台風のとき荒れ狂う風の音を聞いたら、甲高い悲鳴や泣き声と笑い声の中で、自分の名前を呼ぶ声がしてゐた

私はその声に誘われ、体から抜けて窓の外へ飛んで行ったらしく、気が付くと台風の過ぎた夕焼けの光を浴びて、パパとママが心配そうに
横たわって動かない私をゆすってゐた

以上、ポエムっぽく体験を述べてみますた。
157あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/10 20:38
他にも何か書き込みしる
おじゃまします。お知らせです。以下コピペ。

■オカルト板トップの看板をイカのものに入替える予定です
百物語告知用
http://homepage2.nifty.com/iccult/logo/59.jpg
■周知徹底を図るために7月10日(水)24:00まで 晒しageしています
■賛否、ご意見ご要望は、イカのスレへカキコしてください
 【投票】トップバーナーを作ろう・変えよう【看板】
 http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1022724129/

どぞよろしくです。
159あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/11 11:50
あげま
160廃墟肝試し ◆4qw14sqk :02/07/11 22:11
「肝試し行かねぇ?」
「うん、いいよ。行こうぜ」

中学生のころ住んでいた町の外れには、
廃墟となった洋館があった。
昭和初期に建てられたそうで、なんでも昔
一家惨殺事件があったとか無かったとか……
とにかく、僕がその洋館の存在を知ったころには
そこは既に主のいない廃墟だった。
で、僕たちは土曜日の夜にその洋館へ
肝試しに行くことにした。

近所の公園に集合し、自転車で洋館へ。
僕らは荒れ果てた敷地の中を通りぬけ、玄関の前へとたどりついた。
ドアは既に無く、闇へと続く入り口があるだけだった。
懐中電灯のスイッチを入れ、僕らは中へと足を踏み入れた。

中は荒れ果てていて、歩き回るのにも一苦労だった。
寝室(たぶん)に入ると、壁に何か書いてあるのを見つけた。
懐中電灯をそこに向け、読もうとしたとき
不意に懐中電灯の灯りが消えた。

急のことでパニック状態になり、
懐中電灯を振り回したり叩いたりしているうちに、再び灯りが点いた。
そこで振り返ると、さっきまでいた友人たちがいない。
「??」
呼んでみるが返事が無い。
おかしいな、と思いながら洋館の外へ出てみた。
僕の自転車がぽつんと1台だけ置いてあるだけだった。
(あいつら…逃げたな)
独りでこんな場所にいるのも嫌なので、さっさと立ち去った。
あとで文句の一つでも言ってやろう。
そう考えながら。
161廃墟肝試し ◆4qw14sqk :02/07/11 22:13

「おい、お前らなんで先に帰るんだよ?
 あんな廃墟の洋館に置いてけぼりにすんなよ!」


「何言ってんの?肝試しって、来週の土曜だろ?」


162あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/11 22:52
割とありがち
C
そして、土曜の晩、再び公園を訪れていた。
他の連中は懐中電灯で遊びながらウキウキとしている。
だが、僕はそんな気分にはなれなかった。

(あれは夢だったのだろうか・・・?)

ここ一週間、そんなことばかり考えている。
みんなには言えなかった。
馬鹿だ、夢でも見たんだろうと笑われるのが怖かったから・・・

「おーい、そろそろ行こうぜ」

友達の一人・・・祐一がそう言った。
みんながガヤガヤと騒ぎながら自転車に乗って移動を開始する。
だけど、僕は・・・僕は怖くって自転車に乗ってただ、じっとするだけだった。

「どうしたの?」

既に友達たちは公園の出口を出ている。
一人残った彼女・・・栞が心配そうに僕を覗き込む。

「なんでもないよ・・・行こう」

僕は怖さを誤魔化す為に雑な返事をして自転車を強くこいだ。

数分後、僕たちは、あの洋館の前に立っていた。
あの時と同じように洋館玄関にドアは無く、ただ闇へと続く入り口があるだけだった。

「っは〜・・・予想以上に怖そうだ」
「でもあの噂・・・一家惨殺っての法螺話らしいよ?爺ちゃん言ってた」
「お前んちの爺ちゃんボケはいってるだろ〜?」
「足元きをつけろよー」

皆、ノンキそうに自転車を止め、敷地内に入っていく。
僕は、自転車から降りてそれを眺めていた。

「ほんと、どうしたの?顔色悪いよ?」

栞は僕の顔を覗き込んでそう気遣ってくれた。
ちょっと恥ずかしい。
(そうだ、あんなの、ただの夢なんだ。気にする必要は無いよな・・・)
ちょっと気になる女の子に心配されて、僕は少しだけ勇気が出た。
みんなの後を追って、洋館に入る。

洋館の中はあの時と同じで、荒れ果てており、懐中電灯の光の中、
それらはとてもおどろおどろしく見えた。

「こっちは・・・ダメだな、開かないや」

あの時と同じように祐一がドアを叩く。
廊下の一部が瓦礫に埋まっている為、大半のドアは開かなかった。
開かないドアの連なりをみんなはズンズンと進んでいく。

奥へ進むほど月明かりが遮られ暗くなっていく。

そして、そんな暗がりの向こう、洋館の奥ら、あの部屋があった。
あの時と同じように、ドアは開かれている。
懐中電灯で照らすと、奥にベッドが見えた。
あの時と、そう、まったく同じだ。

僕は後悔した。
変だ。おかしい。おかしいよ、絶対、絶対変だおかしいどうしてどうしてこんなにあの時と一緒なんだ
夢じゃなかったのか?違うのか?本当にあったことだったのか?本当に、ほんとうにみんなはここできえてしまうのか?

混乱する僕。
横に立つ栞が、そんな僕の様子を不安そうに見つめているのが分かる。
だめだ、止めないと、止めないとダメダ、だめだ。ぜったい、ダメだ。懐中電灯がきえてしまう。だめだ。だめだ。だめだ。だめ

祐一たちが部屋に入る。

ダメだ。
止めないと。

僕は彼らを制止するために、一歩前へ出て声を・・・かけられなかった。
冷たい手が僕の肩を叩いたから。

ひっ

声にならない声をあげ、肩越しに後ろを振り返る。
懐中電灯の輪の中に、栞が立っていた。
笑顔を浮かべ、立っていた。

あれ?

僕は混乱する。栞は、確か、隣にいたはずなのに、いつのまに、うしろに?
硬直する僕の耳に祐一の声が響く。

「おい、壁に何か書いてあるぞ?」
「ほんとだ、なになに?」

部屋の中でゆれる懐中電灯の光が弱くなる。

「あれ?電池切れ?」
「待て待て、もう少しで読めるから・・・えーと・・・」
僕は彼らの声を聞きながら栞を見ていた。

「ワタシダケシンダ、ワタ、シダケ・・・?」

祐一が壁の文字を読むと同時に懐中電灯が消えた。
明かりが消える前、僕は栞の口が大きく開かれるのを見た。
そう、まるでワニのように。

洋館の中に複数の人間の悲鳴が響く。
あれは誰の悲鳴だろう。
少なくとも僕ではないはずだ。
だって僕は、もう。

最後の瞬間、僕は考える。


(そういや、しおりって、だれだったっけ?)


洋館の闇は全てを飲み込んだ。
166あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 03:30
ウ〜ラ〜
>>160-165
オモシロカッタです。
168あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 04:03
       〃/,i'i'||‖||‖ |‖||||||||‖||||||||‖||'i'i,ヾ
        i'|i'i'||||‖川|  | ‖|||||川|||||||‖||||||'i'i,|'i
       ||i'i'|川||‖|| ‖‖川||‖|||||‖||川||||'i'i|
       |川川‖川,,__|| 川||川‖|||‖||川|‖川|
       |川|":.´ _,,.....,_~"''.:.  .:''"~_,....,,_ `: ゙|‖|||
      ‖|||  `ゝ,_●.'ヽ :   . γ'●.,ノ ´ ||||||‖
      |‖||.    ゙゙""~` :. : ´~""~    ‖;;||||
      ||||'i,|:          ;  ;       .!|,:'/川
        ||‖|||:.         ,;'  ';,        i'-'||||||
      ||||||||'i,::     . :'(.,,  ,,..)': .     ,!||||‖||
      |||‖|||'!,::.      `"´       ./|||‖川
        ||‖川|||\::..   ,:=二'二=:,  .:/|川||‖||  < ワタシダケシンダナンデワタシダケ
      川|‖||||||| \::: ~"''"''"~ .:/ ||||‖||川‖
       川||||‖||||  `ー-.............-‐´   ||||川‖‖
169あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 04:08

             __ ,........
          ,.‐'"´ ` =::..`ヽ、
.        / ::=     =::、  \
        / ::=、、   ,.' ,:' ,. ,..   ヽ
       /  .,;;-‐-'"";'ll"!´!`:、    .`、
      ;i  / l!    ; ll !  ;i     i
      |  i._;l!__,.  、;_l!_l__ !     |
      ;|  | ..;i!     j _;...,, ヽ、    |
      ;|  i:、テ‐;`i  -rテ'"フ"  i .,..、  .|
      |  ! ` ´    ` ̄   !,:',., i  |;
      ;|.  :.   '        ' )j/  .|;
      ;| i!!`、 __,     /l-'   .|;
      ;| i!  ヽ. ` ̄´    ,.::' | i!  |
       | ; ,.  \    ,. '"  i   i!l|
       | .ll l;   `T"´    ,'    |
       j j ; ;l l;  ,.j      j i:、  |
       ! i ;i ;l ,:、,.くi'     | l,.- .... j
       j_j_,..-'‐'´  .!、   __,.l |   `ー,
      i'"l;;;;`!     !.   / | |   /;;` 、
.     | .|;;;;;;;!     !. /  レ'  /;;;,:'   i
170あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 04:09

        ,.-‐'" ̄`´  ̄ `ヽ、
      /´,.       、`  \
     /.   ´"  `ヾ      ヽ
     i'   ; /、 、 .       `、
    l  i i_i l l ;! ; ;        i
    !  ,!;_j; !_:、 j_j^l_;!_j;,、      |
    ヽ !、ヒ',!^ .  'ヒ'_j7 ! .     ノ
     `v!   ;     レ'j. ,.,   ./
.       !         '‐´j.  /
.       `、 ー=‐    ,. `i /
        ヽ     ./  ! ;'
.         `ー ‐;:'´   ^!
           _,.-i     .l
        ,.'「 ̄ i'j     ,ゝー- 、
.       i ;|   .!、   /   /`ー、
       j .|   .!.  ー/   /;;;;;;,. '´
171160 ◆4qw14sqk :02/07/12 23:00
>>163-165
誰だか知らないけど、
続きを書いてくれて、ありがとう。
172あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 23:23
>>1はドコへ逝ったズラ〜
173あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 23:34
>>172
>>1は夜の向こうへ旅立ったズラ。
174あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/13 00:23
誰か何か書け
エロでもいいぜよ
175 :02/07/13 00:31
評価が1人よがりだし>>1なんていらね。
176あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/13 00:42
                  .ノ′    } 〕    ,ノ           .゛'┬′   .,ノ 
                  ノ      } ゛l、   」′           .,/′   .,ノ _,,y
    .,v─ーv_         〕      〕 .|  .il゛            《 ._   .,,l(ノ^ノ
   ,i(厂  _,,,从vy      .,i「      .》;ト-v,|l′          _,ノ゛|.ミ,.゛'=,/┴y/
   l  ,zll^゛″  ゛ミ    .ノ       .il|′アll!           .>‐〕 \ _><
   《 il|′     フーv,_ .,i″       ||}ーvrリ、             ¨'‐.`   {
    \《 ヽ     .゛li ._¨''ーv,,_     .》′  ゛゛ミ| ,r′                }
      \ ,゛r_    lア'    .゛⌒>-vzト    .ミノ′                 〕
       .゛'=ミ:┐  .「      ./ .^〃     :、_ リ                   .}
         ゛\ア'   .--  ,,ノ|    、    ゛ミ}                   :ト
           ゛^ー、,,,¨ -   ''¨.─   :!.,   リ                   ノ
              〔^ー-v、,,,_,:     i゛「   }                  .,l゛
              l!     .´゛フ'ーv .,y    ]                  '゛ミ
              |     ,/゛ .ミ;.´.‐    .]                   ミ,
              |     ノ′ ヽ      〔                   ミ
              }    }     ′    }                   {
              .|    .ミ     .<     〔                    〕
              .{     \,_   _》、    .{                    .}
              {      ¨^^¨′¨'ー-v-r《                    〔
177ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/13 02:02
7月25日 (はれ)
きょうからなつやすみです。
ラジオたいそうをして、たけゆきくんと
かぶと虫をとりにいきました。
2ひきとりました。
たのしかったです。

7月26日 (くもり)
きょう、パパとママがけんかをしてました。
ママは大ごえでパパにどなってました。
ママは、りこんよ、といいました。
りこんてなんだろう。
きょうはしゅくだいのえをかきました。
でもあんまりよくなかったです。
なんでかというと、ぼくはえがあんまりとくいじゃないからです。
なおひろくんみたいにじょうずにかければなあ、とおもいます。

7月27日 (あめ)
きょうはおばあちゃんのうちにおとまりです。
パパとママは、どこかにでかけていきました。
あしたには、もどるからね。とパパがいいました。
おばあちゃんにすいかをもらいました。
おいしかったです。

7月28日 (くもり)
パパがむかえにきてくれました。
ママはいませんでした。
ママはどうしたの、とパパにきくと
もうすこししたらもどってくるからね、といいました。
ばんごはんは、カレーでした。
カレーはだいこうぶつです。

7月29日 (はれ)
きょうはパパとおでかけをしました。
パパのくるまでドライブしました。
とちゅうでソフトクリームをかってもらいました。
おいしかったです。
かえりみちで、パパがぼくのあたまをなでながら
すまんなあ、すまんなあ、だいすけ
といってました。
178ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/13 02:02
7月30日 (あめ)
あさおきたら、パパがいませんでした。
ずっとおるすばんしてたけど、かえってきませんでした。
つかまえてきたかぶと虫を見てました。
またとりにいきたいです。

7月31日 (あめ)
パパはまだもどってこない。
ママももどってきません。
きょうはあめなので、一にちじゅううちにいました。
パパがかえってきたら、またソフトクリームがたべたいです。

8月1日 (あめ)
パパもママももどってきません。
テレビをみたいけど、つきません。
することがないのでかぶと虫を見てました。
かみなりがなって、ぼくはおへそをとられたくないので
ずっとおしいれにかくれてました。

8月2日 (あめ)
きょうは、しんせきのおばちゃんがうちにきました。
ほかりのおじちゃんや
それとおばあちゃんもきました。
ずっといそがしそうでした。

8月3日 (くもり)
いっぱいのひとがうちにいました。
みんなくろいふくをきてました。
花とかもいっぱいもってきました。
みんないそがしそうで、ぼくがはなしても
あいてにしてくれませんでした。

8月4日 (はれ)
きょうもいっぱい人がいました。
おぼうさんがきて、なんまいだなんまいだをやってました。
おひるに、ほかりのおじちゃんとおばちゃんがだいどころにいました。
なにかはなしていました。
きみこさんのいたい、みつかったんだって、
とおじちゃんがいいました。
うん、いしょにかいてあったとおりだったわ、
とおばちゃんがいいました。
かわいそうになあ、だいすけも。まだ小さかったのに、
とおじちゃんがいいました。
なにもしんじゅうしなくてもいいのにねえ、
とおばちゃんがいいました。
179あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/13 02:48
>>175
ちゃんと評価してくれんと書く気なくなるのココロ
180:02/07/13 11:32
ごめそ。イーアクセスの工事の関係でニフティーに繋がらなく
なっちゃった。
まだ本調子で使えません。まってて。
181:02/07/13 20:36
お待たせしました。ちょっとした接続のトラブルがありました。

>156
「いた」→「ゐた」にした意図がよくわかりませんが、ミステリアスな雰囲気は伝わって
来ます。ちゃんとパパとママのところへ戻れて良かったですね。C。
>160
まとまっていて良いと思います。もう少しインパクトがあれば・・・C。

>163
終わりがいい感じになってます。ただ、何も知らずに最初にそれだけ読んだ人には
不気味さが分からないでしょうc

>177
子供の文体が生きた作品です。が、こういった文体のオカルトな作品はラストが読めてしまうので
書き方が難しいという点もあります。何かどんでん返しがあるとさらに生きる作品でしょう。C°
182あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/15 01:13
保全age?
183あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/15 15:00
何か書け。
184あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/15 23:37
只今作成中……
185あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/16 03:12
リレー小説にしようよ
186あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/16 22:45
私が小学生だった頃、地下鉄でたくさん人が倒れている夢を見ました。
その3年後、あの事件が起こりました。
何か作品の題材になれば、使ってください。
一人で抱え込むのは怖いんです。
187あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/16 22:50
         __          ________
        ./σ.         || タイ人イイ!  ||
       //' iヾヽ       ||⌒ ミ  |   /||
       || i i ヾ ヾ ゚     ||Д´;) !!||. .//||
       ||  i i ヾ ゚    ⊂.ノ   ||//. .||
       || i i ゚! ヽヽ   ||     ||/   ||
       ||  '.°゚ ゚ .    ||     ||     ||
       ||  i. ノハヽヽ゚   ||     ||     ||
       ||9( ;´D`;)──| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l───
       □/  (  )_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ
     ∽___/(__)__)ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ
   =(  )¬l /_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ
    /~~^~ ヾ||シ ~^^~~~~~ ~~~~~'、~~~~ ~~~ /

         __          ________
        ./σ.         ||     ||     ||
       //' iヾヽ       ||     ||   /||
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       || i i ゚ ヽヽ.   ||     ||/   ||
       ||  '.°゚ ゚ .
       ||  i      ゚    彡 ⌒ ミ
       ||9 l   ──     (`Д´;)<妻はマグロ!タイ人(・∀・)イイ!
       □/ /_ノ     /)/ノ
     ∽___/_ノ   ノハヽ⌒⌒) ) )) カクカク
   =(  )¬l /  ⊂(;´D`; )つ∪
    /~~^~ ヾ||シ ~^^~~~~~ うわぁ〜ん!!

 とある出版社に勤めていた私は、良質な作品を求めていた。
毎日、送られてくる作品はどれも駄作で、数枚読んだだけでたいていゴミ箱行き
となっている。この仕事を長く勤めていると、あきらかに才能ない人物からの
常連投稿というものがある。
彼の投稿は、特徴ある袋でわかる、市販の紙袋ではなくて新聞紙数枚をのりで補強し
それを袋にしている。
彼の作品は、推理ものの作品なのだが、正直最後まで読んだ事ないので犯人は誰なのかもわからない。
とにもかくも、読むに耐えない内容であるのだ。
私は、タバコを吸いに廊下に出ようとした、目をやると手作り封筒が一つ社内便受けに入っている。
俺はコーヒー缶を一つ買うと、封筒をびりびり破いて、自分の席にどかっと座った。
どういうわけか今日は全部読もうという気分になっていた、どんなに幼稚でも、読むに耐えなくても・・
それが本来俺の仕事。
俺は、しばらくじっとしてそいつの原稿をタバコを咥えながら眺めていた、

1時間、2時間・・

相変わらず読むに耐えない内容だった、こいつには物書きの才能なんてないんだ。
俺は全部読み終わるとバサッと原稿をゴミ箱に投げ入れた。
そのとき、パラッと紙切れが一枚入っているのに気が付いた。
最後の原稿に引っ付いていた紙切れだ。
俺はなんだろうと思ってその紙切れをゴミ箱から拾い上げた。

 XX編集様

 私くし、XXXと申します。
 この原稿を最後まで、
 読んでいただきありがたく思います。
 私には、物書きとしての才能がないことは
 自分でも理解しております。
 見苦しい私の作品を読んで頂いたお礼に
 今回の最後のキーワードを書きます。
 
 3490210
 
 あなた様にお幸せが訪れますように。 

 そこには、
 意味不明の数字が書かれていた。
俺はお礼という言葉に妙に引っかかった、この数字がなにかの意味を表してるのだろうか?
(まてよ)
今回ということは、毎回違うメッセージを送ってきていたのだろうか?
俺は、タバコを吸う手を止めて、立ち上がりゴミ箱を逆さにした。
ばさっばさっ、口を押さえながらゴミ箱の内容を床にこぼした。
えっ〜と、えっ〜と、あった。

  XX編集様

 私くし、XXXと申します。
 この原稿を最後まで、
 読んでいただきありがたく思います。
 私には、物書きとしての才能がないことは
 自分でも理解しております。
 見苦しい私の作品を読んで頂いたお礼に
 今回のキーワードを書きます。
 
  北京龍潭公園
 
 あなた様にお幸せが訪れますように。 


北京?北京龍潭公園とはどういうことだ?お金でもそこにあるというのだろうか?
ゴミ箱をさらに探したが紙切れ2つを見つけただけに過ぎなかった。
どうやら、とんでもないお礼を俺は受けそこなったかもしれない・・。

190あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/17 00:06
わくわく
191あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/17 00:07
気になるage
192あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/17 00:36
まだかゴルァ!!!
ムーミンも見放すぞゴルァ!!!
アゲ
193あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/17 11:26
ニイハオ
194あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/17 14:00
つづきはよきぼんぬ
195あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/18 22:32
>>189で終わりなのか?
196銅鑼衛門:02/07/18 22:43
あれだ、オカルトな作品作るなら飛鳥本が参考になる。
空想をもっともらしく書くのがコツみたいです。
もちろん飛鳥本なんて読んでませんが何か?
197あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/18 22:47
どんなオカルト作品を読んでみたいですか?
198銅鑼衛門:02/07/18 22:49
子供が主人公で大人の悪巧みを暴く。
しかも悪玉の親分は、町内会長。
>>189 続き

 俺は、自分の机に置いてある、なんだか分からない資料をどけて小さい平らなスペース
を作ると、2枚の紙切れをを並べた。
無精ひげをごしごしこすり、眠たい目をこすりながら、この不可解なメッセージの
意味を考えていた。
(お礼とはなんだろう、キーワードはいくつあったんだろうか?)
奴からの投稿は、4年くらいまえからだ、忘れるはずも無い
奴の特徴ある"新聞封筒"が届いたのは、そう1998年頃、夏ごろ
となると、大体3ヶ月に一度届く奴からの原稿を考えると16回くらいは
なんらかのメッセージとキーワードが書かれていた可能性がある。
しかし、そんな初期に
 
 "私には、物書きとしての才能がないことは
 自分でも理解しております。"

と諦めて投稿してくるだろうか?このような考えに至るのは、何回も何回も投稿して
なにも返事がなく、そう俺ならこれだという自信作を10回ほど送ってなにも連絡が無い場合、
「俺には物書きとしての才能がないと悟る。」
いや、そう考える、そういう考えに至ってもおかしくも無い。
諦めの感情が、やがて失望に変わりそのうち
「もしかして読まれていないかもしれない」という疑念に変わり、
本当に読まれているかどうかを試す為に不可解なメッセージを書いて罠を
張っているかもしれない・・。
いや、卑屈な感情が最後まで読まれたという感謝の念になったのかもしれない。
両方の意味があってもおかしくは無いな。

"現に俺は、最後まで読まずに捨てていた。"

ニヤッと笑うと、タバコに火をつけて、天井を睨みながら、ふーと、長い煙を吐いた。
「奴の電話番号、住所は分かるな」
俺は天井の汚れを観察しながら呟いた、脚を組みなおすと受話器に手を掛けた、

プルル・・プルル・・

200読んでみたい:02/07/18 23:41
オカルト探偵事務所で、登場人物は・・・
顔は悪くないの不精な性格と、マニアック過ぎて女性にモテないもうすぐ三十路の男。ちょっと軽薄。
特技:拳法・武術、易、風水、カバラ、悪魔(悪霊)払い、錠前開け、ハッキング
彼女随時募集中

まるでアンティーク・ドールのような姿の霊感美少女。継母との関係が思わしくない。
特技:霊視、占星術、タロット、魔女術、暗号の解読、お菓子作り、ハーブ調合
使い魔に黒猫を飼っている。上品な言葉遣い。

漆黒の髪をショートにした小柄な東洋風美少女。お婆ちゃんに育てられ、様々な術を教わる。
特技:式神の使役(陰陽道)、癒し系の気功、口寄せ、ダウジング、手相、予知夢、料理、記憶術
甘い物大好き。なのに太らない。学校が嫌い。

この三人が探偵事務所(表の顔は予約制の占いの館)のメンバーで、オカルトがらみの事件を解決してゆく。
少女二人はもうすぐ三十路男にずけずけと、時に辛らつな物言いをするが、それは彼を信頼しているからである。
例「や〜ね〜。そんなだから三十路近くになっても女の子にもてないのよねー」
「はい、川瀬です。」
年配の女性の声がした。
「こちら、XX出版の福留というものなんですけど・・・
 そちらに、川瀬正二郎様というお方はいらっしゃらないでしょうか?」
「旦那様はただいま出かけております。」
(旦那様?妻ではないらしい)
「実はですね。今回の正二郎様が投稿して下さったですね・・・」
俺は、耳で受話器を押さえながら原稿を持ち上げた
「・・・ターゲットという推理小説ですね、評判がよくてぜひ一度お伺いしたくてですね。」
しかしながら、旦那様は"海外に自家用機でゴルフしにいってらっしゃる。"
らしく、"お帰りはいつになるか分からない。"ということだった。
「そうですか・・。
 すみませんが、正二郎様がお帰りになられたら、
 XX出版の福留、090−xxxx−xxxxまでご連絡下さる様
 よろしくお伝えください・・。はい?、ええっ、とても期待すばらしい作品です。
 あ、旦那様によろしくお伝え下さい。」

最後にお手伝いと世間話をした、どうやや、川瀬正二郎という人物ものすごい金持ちらしい。
"お礼"というものに期待するなというのが無理というものである。
莫大な財産かはたまた、土地か、株か・・。

俺の100万近い借金も一気に返せる"お礼"だといいが・・
ククッと俺は原稿を握り締めて笑った。
202読んでみたい:02/07/18 23:45
うああ!
188さん待ってました♪
203あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/19 00:01
>200
188サンの話も面白いが、そーゆうのも読みたい。
・・・・タイミング悪いなー。それにしても。
>>201 続き

その様子(不気味に笑っている俺)を見て
難しい顔した、部長が俺に向かって聞いた。
「おい、どうした?昨日賞味期限が切れたアンパンでもくったのか?」

「あっいえ、なんでもないです・・はは」
「お前な、誤字、脱字が多くてこまる、3度声を出して読み返してからもってこい!」
そう言うと、目の前に"どさっ!"と書類を置いた。
俺が先週苦労して(実際はなんとなく)書き上げたものだった。

俺に対する愚痴をいくつか述べて部長が立ち去ると、同じ部の優子が差し戻された
俺の原稿を面白そうに眺めながら、声を掛けてきた。
「あら、昨日腐ったアンパン食べたから調子悪くて、仕事しなかったの?」
(優子は美人だが、ずけずけと・・。付け足すと彼女は既婚者である)
「向こういけ、しっしっ」
「こんな汚いところ、言われなくても向こう行くわよ。ちゃんと風呂はいってる?」 
(こういう女に対しては、無口が一番の対抗策である。うっかり反応するものではない・・)
「・・昨日銭湯にいったよ。」
「靴下もちぐはぐじゃない。髭も剃らないで、ほんと汚いわね
 だらしないから、"あの女"にも逃げられるのよ」
「・・関係ないだろ」
「あら、関係あるわよ。」
(また説教が、はじまった・・俺を捕まえて、先輩気取りの優子である。)
「おーい、優子電話!」「はーい」
彼女はいい匂いを残して、この場を去ってくれた、(ふー、助かった)
ふん、あの女いい"しり、ふともも"してるんだが、あの性格だ、旦那も大変だろう。
「やれやれ」
俺は返された山の原稿をゴミ箱に捨てた、
パソコンの画面を睨んで、原稿の訂正することにした。

時計は20時、
「今日は帰ろう・・。」
あの不可解なメッセージのことは少しどうでもよくなっていた。
 その日、銭湯にはいかなかった。
まあ、そんなに今日は汗かいてないし、匂わないし(あくまでも自分自身で嗅いで)
今日は銭湯にいく日和ではないと勝手に決め付けていた。
コンビニで雑誌を立ち読みして、缶チューハイを一本買って
床に踏む足場のない汚く、散らかった自分のボロアパートに帰宅した。

 寝タバコに、脚を組んで吊り蛍光灯の紐を蹴りながら、
あの"お礼"をいかに引き出すか、熟考することにした。

まず相手は、すべての原稿について全てを読んでくれた場合に、
キーワードを合わせて"何らかのお礼"をする気だった。
(このお礼もアクマでも仮定で、しかもお礼=(イコール)お金とは限らないのだが・・、
 俺の中では目もくらむ大金と半ば決め付けていた。)
・・しかし、その条件を俺は満たしていない。
俺は最後の2つ以外の奴の原稿を読まずゴミ箱に捨てていた。
本来俺には、お礼をもらう資格はない。

だから、奴と合うときには、俺が全て原稿を読んでいないことをばれては、
もらえるお礼ももらえなくなるかもしれない。

しかしながら、奴と会わない場合、あの2つだけではなにもわからない。
それならば、奴と会い、それとなく情報を引き出すことが出来ればいい、
うまくいけば"お礼"をもらえるチャンスが出てくる。
今のままでは、お礼をもらえる可能性は"ゼロ"。

だから、彼に会うのはよしとしよう・・。

作品の内容は読んでいない矛盾点は、適当にごまかそう・・。
それとなく、あの話題に持ち込み、冗談だと思ってメッセージは読んでいないということにするか
それとも、作品を連載するという俺の"嘘"で、お礼を釣りだすか、そもそも
作品を読まないと「連載させて下さい」とは言えない。
まさか、俺が「嘘をついてる」とは思わないだろう、気をよくしてメッセ―ジの謎と
お礼をうっかり口にしてくれるかもしれない・・。

いずれにせよ、メッセージを全て見ていない=作品全てに目を通していない。
ということには直接繋がるとは限らない。
そう、そう、そうだ、あくまでも「メッセ―ジには気がつかなかった」という
態度を初めはとろう。そうして、相手からメッセージ・お礼の話がでたら
「なんですか?」と知らないそぶりを見せて、情報を聞き出す。
もし、最後まで相手からメッセージの話がでなかったら、少々条件が不利に
なるが、こちらから話題を振ろう・・・。
そう、あくまでも、作品は全て読んだが、メッセージは気が付かなかったがベストだ。
いや、まてよ。なにも俺一人だけが読んでるとは限らないはず、そうなるとメッセージは分散してしまう。
「いいぞ」
最初の投稿作品は、他人が読んだ。
俺は最後の作品2つしか読んでいないので、全てのメッセージを繋げることができない。
(最初の数枚しかよんでなくて、ゴミ箱に捨てたという事実は、どうにかごまかせそうだ)

そのとき、俺の携帯がなった。
206あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/19 01:36
あげ
207あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/19 06:54
Jリーグ,恐山,たいやき,で怪談を書くことは可能か?
208あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/19 20:42
可能ですよ。
209あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/19 21:55
およ○たいやきくんはオカルト
お○げたいやきくんは
脱サラした男の悲劇をたいやきに置き換えた歌?
211あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/20 20:32
aaa
212あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/20 21:25
つづきまだぁ〜?
>>205 続き

 着信は非通知(川瀬正二郎からだろうか?)
時計の針は23時を指していた。
すぐには電話を取らなかった、もともと友人も少なくこんな時間に電話を
掛けてくるのは、間違い電話である場合が多い。
「・・もしもし」俺は電話にでた。


2002年7月21日、日曜日
俺は新宿駅につったていた、川瀬正二郎に会うためである。
「それにしても暑い」 
日陰に立ち、通りを追加する車の反射光に目を細めながら、赤い靴の目印を探していた
(ふーっ)
汗をぬぐい、今日2本目のジュースを買いに自動販売機に向かう、
120円を入れて、品定めをしていた。
「これが飲みたい。」
白い手が伸びたかと思うと、ピッとボタンが押されてコーラがガタンッと自販機から
出てきた。それを白いうなじの女性がかがんで手にとった。
(あっおい、おい、俺の金で買うなよ・・・)
俺はいぶかしそうに目の前にいる女性を睨んだ。

赤い服に、白い肌、目は釣り目で髪の毛は長い。(かわいい・・)
コーラのタブに手を掛けて、"プシュ"と音をたてて、
俺に気に止めず音をたてて飲んでいる。
一息ついたところで、彼女は片手で口をぬぐい、ニコッと笑うと
「私が、川瀬正二郎です。」
といった。
214あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/20 23:27
あげええええっ!
>>213 続き

聞き取れなかった、いやむしろあっけに取られた。
「えっ?君?」
木曜の電話の声は、男性の声だった
「川瀬正二郎さん?」
多分そのときの俺は、よっぽどまぬけな顔をしていたに違いない。
彼女・・いや、正二郎は
(ふっふっ)と、笑うと
「ええ、私が正二郎、木曜日に電話をした本人よ。」
「でも昨日と声が違う・・。」
「最初は誰も驚くのよ、」
というと、してやったりの顔をして彼女はなおも笑う。
(今思えば、このとき変な世界に脚を踏み込んだ瞬間かもしれない。)
「君は、川瀬正二郎の代理かい?」
俺は昨日インターネットでちょっと川瀬正二郎を調べた。

川瀬正二郎、1927年生まれ。
1957年、鉄鋼、情報、家電、レジャーを総合する、○▽□の社長に就任
1992年、社長引退、会長職に就任。

今は75歳のはず、
それが目の前にいる女性が川瀬正二郎と同一人物なはずがない。
どうみても18歳くらいにしかみえない。
(くっくっくっ)
彼女はまたおかしそうに笑う。
彼女は、真赤な赤い靴を履いていた、その靴はとても奇麗な赤で
塵一つついておらず、その靴と白い靴下、その上に白い太ももがまぶしく
俺はごくっと息を呑んだ。

「車を用意したの、ここでは話も出来ないと思うの?」

見ると、目の前に黒塗りの高級車が止まっている。
(残念ながら俺は、車に疎く車種までは分からなかった)
白い手袋をはめたお抱え運転手だろうか?表情を変えずに車のドアを開けた。
216 ◆Q1hASk82 :02/07/21 00:17
>>215 続き

白い布に、ごわごわとした黒い皮。
ゆったりとしたスペースに、涼しい冷房、静かな音楽
TVに、パソコン、電話、冷蔵庫がついている。

新宿の喧噪と、車の中の静けさは180度異なる。そう一瞬で異なる世界に
俺は足を踏み込んだと感じた、住む世界が違うのだと。

川瀬正二郎は脚を組んでいる。
車の外で見た印象とはちょっと違って見えた、そう、なにか狡猾周到な老人の
賢さと、落ち着きが見えた。
(目に見えない威圧感と、貫禄がある。)
「福留君・・私の作品きにいってもらえて嬉しいよ?連載はいつから?」
彼女はニコニコ笑いながら、目の前にあるTVを横目で眺めながら俺の顔を覗きながらいった。
(うっ)
俺の当初立ててた計画というものを頭で整理する必要があったが、俺の頭は混乱していた。
「・・すばらしい作品で、ぜひとも連載に向けて、正二郎様とお話がしたいと思いまして・・」
(どことなく、言葉はどもった)
完全に相手方のペースとなって、俺は飲まれてしまっている。

「旦那様、UKのXXXからお電話です。」
運転手がもの静かに会話に水をさした。
(旦那様、旦那様、・・俺はそれを復誦していた。)
確かに運転手はこの、小娘に向かって旦那様といった、おかしくはないのだろうか?

電話をとった、正二郎は先ほどとは別人のように目は座り電話相手としゃべっていた。
正確に言うと「指示を出していた」
内容は、携帯電話の色とか型とかの話であった。
いくつかの指示と、電話の相手を叱責して、彼女は電話を切った。

俺がぼーとその様子を眺めていると。
「この赤い靴すてきでしょ?」
(はぁ)
「みてみて、この服もすてきだと思わない?」
彼女そういうと靴をちょんと持ち上げて、服をくいっと片手で引っ張って見せた。
「この赤い色は中々だせないのよ。」
(はぁ)
「この赤の染料は何だと思う?」
(はぁ)
「人間の血で染めているの。」
(はぁ)
「えっ!」
「ふふふっ、冗談!冗談よ!」

217 ◆Q1hASk82 :02/07/21 00:55
>>216 続き

 医学の進歩というのは目覚しい。
金に物を言わせて、川瀬正二郎は"なにか"しでかしたのだろうか?
いやいや、常識的に考えると、この小娘と75歳の川瀬正二郎が同一人物であるわけが無い。
なぜ嘘をついてまで俺の前にこの小娘がいるのだろうか?

そう考えてくると、すべてが仕組まれているように感じられた。
この運転手も、あのお手伝いもこの高級車も"俺をハメル"為になにかの目的を達成するために
演じている。

でないとおかしい、若返りの薬でも開発されたという話でなければつじつまが合わない。

なにもかもおかしい。
用心しなければ、俺は逆に騙されているだけなのかもしれない。

「連載の話を聞こうかしら?」
手にコーラを持ちながら彼女はいった。
「川瀬正二郎本人と私は話したいのですが、」
(この小娘に、騙されてはいけない。)
彼女はやや呆れたように、こんな掛け算も出来ないのといった小学生を教える
大学生の家庭教師がする表情をした。
おもむろに彼女は、携帯を手にとるとどこかに電話を掛けている。
そうして、俺の方を眺めながら携帯電話を耳に当てた。

プルル・・プルル・・

俺の携帯電話が鳴っている。
彼女は言った。
「どうしたの、電話がなっているわよ。」
俺は自分の携帯電話をポケットから出してみると非通知着信だった。
彼女の視線を感じながら電話にでる、
「私だ、」
(あっ!)
俺は、息を呑んだ、その声は川瀬正二郎。確かに男性の声である。
そうして、目の前にいる娘も確かに「私だ」と発した。
「どう?信じた?」
彼女の小娘の女性の声は、携帯電話を通すと"川瀬正二郎の、男性の声"になっていた。
(だからといって、まだ彼女と川瀬正二郎が同一人物とは確証はできない。)
いや、そもそも川瀬正二郎のプロフィールが虚像ではなかろうか?
「この姿を知っているものは、君と運転手と数える人間しかいない、
 あなたは秘密に出来る?」
携帯電話越しに、社内の女性の声と、電話の声が重なった。
(こんな大掛かりの仕掛けで俺をはめてなんの徳があるのだろうか?)
と俺は思い始めた。

「ああ、秘密は護るよ。」
さらに彼女は続けた。
「そう、嬉しく思うよ、これで私が川瀬正二郎と信じてくれたかね?」
携帯電話を話すと彼女はニコっと俺に微笑んだ。

218 ◆Q1hASk82 :02/07/21 01:44
>>217

 川瀬正二郎がこの際、18の小娘だろうが、75歳のジジィであるかは問題ではない。
"お礼"さえもらってしまえばよいのだ。
ようやく俺の頭に血流が戻って冷静さが戻ってきた、ただ、俺もなんらか
騙されるかもしれないかもしれないが、
"投資してくれない?"
とか
"いつもは100万くらい持ち歩いてるけど今日は無いので君が出してくれない?" 
とか、俺にお金を出させようとした場合、俺をはめようとしていると考えて間違いない。
そうしたとき、化けの皮がはがれるはずだ、ここは一つ騙されている振りをしといてやろう。
元々俺のリスクは、お礼をもらえるか、もらえないかだけの話で、
川瀬正二郎がなにものであるかは、たいした問題ではないはずだ。

だから俺は、目の前にいる小娘を見ながら自分の考えを整理していた。

高級車は都内の○○ホテルの前に止まった、

そのホテル内の上に行くエレベータのなかで、
数人の側近護衛が彼女にピタッとひっついている。
彼女は言った。
「この姿で、川瀬正二郎という呼び名はあなたおかしいと思わない?」
俺はうなずいた。
「もう一つの名前は、坂下 麻衣というのよ。よろしくね、麻衣でいいわ。
 あっでも、連載の際は・・そうね、ペンネームはMr.マスク
 で頼むわね。」

(ペンネームはマスク・・仮面か・・。)
彼女は川瀬正二郎という仮面をかぶっているのか、俺を騙そうとしているのか

108階についた、この階フロア―全体が部屋、というのだろうか?
噴水に観葉植物、赤い絨毯が床を埋め、カウンターにはお酒の類が並べてあり
中央の部屋の上には、映画等で見るプロペラみたいなものがゆっくり、天井で回転していた。
その下には、ビリヤード台が2つ置かれていた。

護衛のSPはこの階手前の、小部屋で待機していた。

俺と、小娘2人・・なんか怪しい雰囲気になってきた。
俺の息子が変な気を起さなければいいが・・。

彼女は俺をまーるいテーブルに座らせてカウンターでコーヒーを入れていた。
その後ろ姿を眺めながら、俺は下心が押さえられないようになっていた。

小娘の手首をひねるのは簡単であったが、無理矢理襲うとなった場合
すぐに護衛が飛んでくるだろう、だから無理はできないが、
"いいムードになったら、やっちまおう"と俺は決めていた。
(そう、例え中身が75歳のジジイだとしても、外見は立派にエロな身体をしてるのだ。)

それを知ってか知らずか、彼女はコーヒーを片手に持ってきて
「どうぞ」
と、俺の目の前に置いて、俺の正面に彼女は座った。
彼女のブラジャーの下着ラインが透けて見え、目を下に落とすと、
透明のテーブル下には、彼女のスカート隙間から真っ白いトレースのパンティが見えた。

目のやり場が無くて困った。
21901 TJWS ◆WA0FeBEg :02/07/21 05:02
あの頃―
噂になっていた。
みんなは『ヒトゴロシ』と影で呼んでいた。
いつも何人かの子分を従えていた。
ガキ大将だったわけではなく、恐怖の中で彼に隷属していた子等。
家へ帰っても同じだった。
両親は得体の知れないものに変わっていく様を見ながら、自分の子をもてあまし
怖れていた。
給食の時間―
彼に一人のクラスメイトが牛乳を吹きかけた。
遊びだったのか、ケンカだったのか覚えてはいない。
彼はこう言った。
『お前の頭の中で十円玉かき回すぞ。』
静まり返る教室。
言われた少年は逃げた。恐ろしかったのだろう。
木造校舎の階段を1階へ駆け下り、そこで少年は転んだ。
階段の角で頭を打ち、逃げた少年は死んだ。
噂は確信へと変わり、伝説が少年を取り巻き始めた。
1977年。その少年が9歳の頃のことだ。
22002 TJWS ◆WA0FeBEg :02/07/21 05:03
少年には兄がいた。
常に彼を擁護し、適切な道を指し示してきたのは兄だった。
「誰にもなにも云うな。なにも見せるな。」
少年の兄は、こう言って少年を守ってきた。
彼が、弟の特殊な能力に気付いたのは普段の遊びの中でだった。
少年は色鉛筆の色を中てるのが得意だった。
彼は、ぬり絵をしている弟が、見ることも無く後ろ手に色鉛筆を選び取ることに
気付いていたのだ。
色鉛筆は27色。当時流行ったサクラのクーピーペンシルだった。
少年が色を間違えたことは無かった。
少年の兄が知る事実はこれと後少しのことである。後に語る。

少年を取り巻く噂はこういうものだった。
少年を吼えた犬が死んだ。
少年を怒鳴った老人が胸を抑えて倒れ、死んだ。
少年は手品が得意で給食のミカンの中に消しゴムや十円玉を入れてよく人を驚かせた。
少年を苛めた上級生に、少年が「頭に10円玉入れてかき回すぞ。」言うや否や、
上級生は頭を抑えてその場に倒れこみ絶命した。
郊外の平和な町で少年は目立ちすぎたのだ。
これらに少年が関わっていたかどうかを知るのは少年自身しかいない。
判ることは、これらの人々が既に鬼籍に入っており、その少し前に
少年と接触したのが事実であるということだけである。
22103 TJWS ◆WA0FeBEg :02/07/21 05:04
ある日学校に大人が現れ、少年は2度とその小学校へ戻ることは無かった。
次に少年が現れたのは1984年。少年が16歳。夏の終わりごろであった。
兄の前に現れた少年は笑わなくなっていた。食事のたびに何錠かの薬を
口に含むようになっていた。
この頃の少年のことで兄が覚えているのはわずかの出来事だけである。
少年が2週間しか家族の元にいなかったからというのが一つの理由で、
どうしても思い出せないことがあるのだと少年の兄は言う。
僅かばかりの時間。家族は旅に出かけた。その間、監視するかのように
家族の周りを付いて回る車が4台あったそうだ。
2週間後、少年はその車の一つに乗ってまた家族の前から消えることになる。
旅の途中で少年はしゃがみこみうつろな目で言ったと云う。
「兄ちゃん。僕はもうすぐ僕では無くなる。きっと逢えることはもう無い。」
どうしてだと問い詰める兄に少年はろれつの回らない口で応えた。
「ボクノ・・・カオ・・ヲ・・オボエテ・・・オイテ。・・・ボクヲ・・ミツツケタラ・・ボクノ・・
ナマエヲ・・・ヨンデ・・・」
この時、少年の兄は少年を抱きしめ、何度も名前を呼んだが、少年の身体は折れそうなほどに
細くなり、うつろな視線が彼のほうを向くことは無かったと云う。
少年の兄が思い出せないことはここにある。
―弟である少年の顔―
「憶えているのに思い出せないのです。」
そういったきり、彼は口を噤んだ。
22204 TJWS ◆WA0FeBEg :02/07/21 05:05
少年は幼い頃からこうやって度々家族の前から姿を消していた。
理由は少年の兄には分からないと言う。
不思議なことに、少年の写真は家族の住む家に一枚として無かった。
少年の兄は言う。
弟は、ある日突然現れたのです。

少年の出生については分からない。
少年が家族の元に現れたとき、複数の行者のような格好をした老人たちに
連れられていたと少年の兄は云う。
少年はある日どこかで産まれ、どこからか連れてこられたものだった。
判っている範囲で云えばそうとしか思えないのだ。
少年自身に兄が問い掛けたところ、少年は言葉少なにこう答えたという。
「妹がいる。どこかで暮らしている。」
妹は彼と直接的な血縁があるわけではないらしかった。
少年は本当の家族を思い出すことが出来ないのだと言う。

カゾクである両親はある宗派に帰依していた。
このことについては、少年の兄が知ることは少ない。
両親に尋ねても、否定されるだけなのだと云う。
少年が来るまでの間、少年の兄と両親はよくその宗派の集まりへ行き、修行を
していたはずであった。しかし両親はそのようなことは無かったのだと
口をそろえて否定した。
行者と呼ばれる修行者が集まる場所は、ミロクと呼ばれていた。
そこは、人の気配のない。ただ修行者だけが集まる。崖に閉ざされた富山県の
どこかだと言う。

少年のことを調べ始めたのは後輩のたわごとからだった。
「俺の小学校で怖い噂が合ったんですよ。」
「なに?」
「いや、ケンカして怒ると頭の中に十円玉入れてかき回すぞ。ってね。
そういうことを言うやつがいて、俺らものすご怖がってたんですよ。」
「なるほどなぁ。笑」
「いや俺たちだけじゃなくて、大人もみんな怖がっていましたよ。先生もね」

暇だったので調べ始めた。それだけのことだった。
それが、どうにも雲行きは怪しくなってきていた。
長いのでまだ読んでないんだけど
面白い?
TJWS ◆WA0FeBEg
続き読みたい age
225あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 10:12
さすがにつまらん。
もっと、短い文章で勝負せよ。
>>225
つまらんというのは簡単。
長文書けないなら黙ってたら?
227あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 12:37
>>226
いや、「長文書けると偉い」って訳じゃないでしょ?

ちなみに「つまらん」と言うのは抽象的で分かりにくいけれども。
「素直な意見」でもある。
>>219
せめて最後まで書き上げてから発表して欲しい。
229あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 16:52
>>228
激しく同意〜
途中で別の長編が入るともう何がなんだか

せめて題名くらいつけてくれや。
230あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:01
リレー小説かきたいので登場人物を募集します。
主人公は少年ってことで。
後は基本的に自由です。


どないや?
231あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:03
主人公はチビで禿げで嘘吐きネカマの少年がいいな。
232あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:18
>>231
チビで嘘つきでネカマってとこはオッケー
でもハゲはダメー
233あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:19
【舞台】

・未定

【登場人物】
・主人公:チビで嘘つきでネカマ
234あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:23
相手役にタイ人の少女きぼん
235あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:24
舞台はヨーロッパにするべし。
236あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:26
小道具はイカ焼きを禿げしくキボン
237あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:31
【舞台】

・ヨーロッパ

【登場人物】

主人公:チビで嘘つきでネカマなショタ少年
ヒロインA:タイ人少女

【小道具】

イカ焼き(主人公がイカ屋の息子)
238あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 19:36
舞台がヨーロッパで、イカ焼き?
非常に興味ブカーイYO!
239あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:12
タイトルは
「はじめての呪詛 〜愛と悲しみの果てに〜」
でよろしく。
240あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:41
【タイトル】

「はじめての呪詛 〜愛と悲しみの果てに〜」

【舞台】

ヨーロッパ

【登場人物】

主人公:チビで嘘つきでネカマなショタ少年
ヒロインA:タイ人少女

【小道具】

イカ焼き(主人公がイカ屋の息子)
241あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:47
誰か主人公の名前とかも決めておくれよ
242あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:48
泰明。
243あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:49
なんて読むの?名字?
244あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:51
やすあき あだ名はチンカス
245250:02/07/21 20:53
              ζ
          ,,.-‐''""""'''ー-.、
        ,ィ"          \    やったオレ様が250ゲットだ!
         /              `、 ボケ共がオレ様にひれ伏せ!!
        ,illlllllllllll           i
      r'-=ニ;'_ー-、___,,.ィ‐‐-,,_  _| >>251遅いんだよ、チンカス
       | r,i   ~`'ー-l;l : : : `l-r'"メ、  >>252アホすぎる、言葉もない。
      ヾ、       `ー‐'": i!_,l_ノ` >>253人間辞めろ。
       |         ,:(,..、 ;:|/  >>254なにやってんだよ、この包茎ちんちん
       |        ,,,..lllllll,/   >>255あらら、ご愁傷さま。死ね
       /  `::;;.   '"`ニ二ソ  >>256うっさいハゲ。
     /7    ゙゙:`-、;:;:;;;:;:;:;;/       >>257ビルから飛び降りて死ね。
   ,,.ィ"`:、        "/;:`ー-:、.._   >>258ネットワークすんなゴミが!。
 ‐'":;:;:;:;:;:;:;:\   . : :;: .  ;/;:;:;:;:;:;:;:;:;:~`'''ー--:、,,_ >>259お前はクビを吊れ
246あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 20:58
>>244
いまいちな仇名だな。なんというか、オリジナリティが感じられない。
下品にして笑いを取ろうって感じがプンプンする。

同じ侮蔑仇名だったら「ガラパゴス」とかのほうがいいんじゃないの?
ガラパゴスにしか生息してなさそうな顔してるから・・・って意味で。
247あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 21:00
ライバルに
ちょっとシャイな殺し屋(元漁師)を!
248あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 21:08
【タイトル】

「はじめての呪詛 〜愛と悲しみの果てに〜」

【舞台】

ヨーロッパ

【登場人物】

≪ガラパゴス・泰明≫:チビで嘘つきでネカマなショタ少年
ヒロインA:タイ人少女
ライバルA:ちょっとシャイな殺し屋(元漁師)


【小道具】

イカ焼き(主人公がイカ屋の息子)

249pal:02/07/21 21:23
 朝井君、君は覚えているだろうか、もう10数年前の出来事だ。かく言う私も、ついこの間まで
すっかり忘れていた。あの幼い日の出来事を。自分の記憶を鮮明にする為にも、ここに書き記す事
にする。君がこれを読んでいてくれる事を期待する。
 あの日。
 中学1年生だった我々は、夏休みを目前に控えてどこか落ち着かない気分を抱えたまま残りわず
かとなった授業を受けていた。二人の座っていた窓際の席には、正午の強い日光が差し込み、眼下
に見下ろすグラウンドからは陽炎が立ちのぼっていた。もともと勉強の得意ではなかった我々は、
その日も、ノートに漫画を描いては交換したり、外を眺めたりしていたものだ。
 蝉の鳴き声、プールからの嬌声。そして、、
 「タスケテ」
 か細い、少女の声。

続く
250pal:02/07/21 21:27
うわ、リレー小説始まるところだったんですね。失礼しました。ひとまず停止いたします。
251pal:02/07/21 21:59
えい書いちゃえ。
あと題名忘れてました。とりあえず「真夏日」とでも。

「真夏日」その2

 その声はまるで頭の中に直接響くように私「だけ」に届いた。(気がした)
驚いて周囲を見渡す私の視線は白い光に溢れた校庭を幾度か往復し、校門で静止した。
 水色のワンピース、深くかぶった帽子から長い黒髪、同年代とおぼしきその少女の後ろ
姿に、見覚えは無かった。(うちの学校にあんな子はいたやろうか、そもそもまだ夏休みは
始まっていないのに私服なのは何故だろう)
 田舎の学校だった為、周囲はぐるりと田畑に囲まれている。車道へ至る田んぼ道をゆっ
くりと進んでいく。そして、脇道へ入り、一軒の農家へ消えていった。
 ぼんやりと窓の外を眺め続ける私を、隣の席の君がえんぴつの先で突いた。
 「誰がおる?」プールで泳ぐ女子を夢中になって見ているいると思ったのだろう。

続く
252pal:02/07/21 22:16
「真夏日」その3

 4時限目は美術であった。すでに教師も成績表をつけ終えていたのだろう。これといって
教えるべき事もなかったのか、「外でスケッチ」という投げやりな授業となった。
 スケッチブック片手に放り出された形になった生徒達が炎天下の中、真面目に花など写生
する訳も無く、あるものは木陰で寝転がり、体力の有り余ったものはサッカーなどはじめた。
 そして私は、君と共に探険と称して少女の入っていった農家へ向かったのだ。ここから先は
君にも思い出してもらえる事と思う。
 今になって思うと、あの農家の敷地に入った瞬間の心臓をつかまれるような感覚は、他人の
家の領域を侵しているという「罪悪感」だけでは無かったように思う。

続く
253pal:02/07/21 22:41
「真夏日」その4   (多分6位で終わりそうです)

 ひとけはない。敷地の隅の納屋の引き戸をそっと開け、私たちは内部へ入り込んだ。鼻をつ
く湿った匂いは、ビニール袋に詰められた椎茸の菌糸だろう。農機具の他には何もない。ひん
やりとした壁にもたれて座っていると、汗もひいてきた。そして私は少女の姿を思い出していた。
 あの子はここの家の子だろうか。それとも都会から遊びにきたのだろうか。転校してきたなら
いいな。僕のとなりの席になったりしたらどうしようか。
 「おい、階段があるぞ」
 椎茸栽培用の組み木に隠れていたが、確かに階段がある。しかし、その階段の上部はそのまま
天井に到達しており、あがる事はできない。その奇妙な階段の役割についてひとしきり思案をめ
ぐらせたのち、天井は持ち上げれば開くのでは無いだろうかという結論に達した。
254あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 22:53
>234

タイ人の少女がヒロインの小説

http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1022078148/l50

8から。
255んが:02/07/21 23:04
おやおや。一日出かけているうちに凄い伸びましたね。

>◆Q1hASk82 さん
まだ完結されていないのではっきりとは何もいえませんが、読者を引き込む力をお持ちですね。
切り方が非常にニクイです。
つづきが楽しみです。
>>◆Q1hASk82 さん
>(目に見えない威圧感と、貫禄がある。)

上記の文以降、冗長な部分が多いです。
それと、基本的なことですが読みにくいです。

書き方が少々間違ってることが原因なのですが・・・

×(目に見えない威圧感と、貫禄がある。)
○(目に見えない威圧感と、貫禄がある)

こんな感じです。

些細なことのように見えますが、書き方を気にするだけでかなり印象が変わってきます。
少々気にとめておいてください。
257:02/07/21 23:39
おお、少し見ないうちに何だか投稿作品のクオリティーが上がりましたね。
それぞれ読んで比較するのが難しそう・・・・
258pal:02/07/22 00:11
たばこ買いにいってました(w
つづき書きます。

「真夏日」その5

 階段の上段にのぼり、ほこりにむせながら天井をそっと押してみる。かすかに隙間がひらいた。
やはり普段はふたがしてあるが、屋根裏には部屋があるようだ。下から急かされるので意を決して
天井板を持ち上げると、ペリペリと紙のはがれる音がした。おそるおそる覗き込んだが暗くて何
も見えない。屋根裏内部の暗闇のその先に、閉ざされた窓の隙間から差す一筋の光が見えた。
「すごいホコリだな」
 後からあがってきた君が、何度か蹴つまずきながら窓の方へ歩いていく。しかし私は、君とは反
対側、その暗闇の中に確かに見たのだ。

 水色のワンピースを。白い手足を。

 その瞬間、開け放たれた窓から入った光が、屋根裏を隅々まで照らしだした。眩しさに思わずと
じた目を徐々に開くと、まず赤い掛け布団が目に入った。つい先ほどまで人が寝ていたように錯覚
するほど、その乱れ方はなまなましい。そしてまくらもとに病人のつかう吸い口。日本人形。
 先に声をあげたのは君の方だった。掛け布団の隙間から見えるもの、それは、
 人の骨ではないだろうか?
 そして私は気付いた。納屋に似つかわしくない白い壁紙、しかし、壁紙と思ったそれは、隙間なく、
天井、床にまで敷き詰められた「お札」だった。

続く
259pal:02/07/22 00:32
「真夏日」その6

 その後の事は、断片的にしか思い出せない。我々は慌てて学校に戻り、教師に出来事を報告したの
だと思う。だが新聞に載る事もなければ、大して大騒ぎになる事もなかった事を思うと、我々の見た
ものは存在しなかったのだろう。結局、お札で一杯の屋根裏部屋も、人骨も、少女も。
 
 朝井君。思い出してもらえただろうか。今日は、あの日のように暑かった。今年は猛暑になるらしい。
何故私が突然、10数年前の出来事を急に思い出したのか、それはこの暑さのせいでもあるのだが、、、
 実は、今、となりにあの日の少女がいるのだ。そして、私にいうのだ。もう一度あの場所に来てくれと。
詳しい事は分からない。ただ同じ事を繰り返すだけだ。
私は、行ってみるつもりだ。良かったら同行して欲しい。ただ一ついえる事は、
彼女にとっては、何も、終わっていないということだ。

終わり
260pal:02/07/22 00:38
えーどうも。急に思い立って書いてみました。
思い出し思い出し書いていたので細切れになってしまった事をお詫び
いたします。一気に書いてから分割してコピペすれば良かったですね。
さすがに最終話は作ってますが、今となってはこれも少年時代の一夏の
思い出という感じですね。そんなに恐い話じゃないすね。
261あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/22 00:40
なが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い買い物やなw
2621:02/07/22 00:57
>249さん

短くまとめようと思えばまとめられる文章だとは思います。
最後の「お札」のシーンがなかなか怖いです。百物語向けですね。B。
263pal:02/07/22 11:01
>>1さん
評価B、ありがとうございます。
「友達と納屋に潜り込んだらなんか怖かった。」これだけの
ストーリーですからね。自分の体験した想い出だけについ描写
が冗長になってしまったかもしれませんなぁ。

これからも、皆さんの力作を楽しみにしております。今日も暑いですね。
>>219
続き待ってます。
265あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/22 22:15
ココは自由に書けて良い。
あの出来事は、一体なんだったんだろうか…
夢か現か、未だに結論は出ていない。


学生時代の友人のEから手紙が来たのは
私がまだ独身の頃、20年余り前の夏の終わりのことだった。
Eは大学で歴史民俗学を専攻しており、
そのまま大学院に進み研究を続けていた。

「元気にしているか?
 去年の卒業式以来、ずっと会ってなかったから
 突然の手紙に驚いたかもしれないが、勘弁して欲しい。
 私は今、とある集落に滞在している。
 大学が夏休みに入ったので、東北の方をぶらぶらしてたら
 偶然入り込んでしまい、以来ここで世話になっている。
 この夏が終わるまでは、ここで過ごすつもりだ。
 君も一度来てみないか。どんな所かは、敢えて言わない。
 自分の目で確かめて欲しい。
 ただ一つ、いい場所だ、とだけは言っておく。
 地図を描いておく。結構な山奥にあるので、
 もし本当に来るのであれば、それなりの準備はしておいたほうがいい。
 それでは、会えるのを楽しみにしているよ」

久々に、会ってみるか。
仕事で盆休みが取れなかったこともあり、私は遅い夏休みを
Eの元へ訪ねることで費やすことにした。
無人駅で電車を降り、バスに揺られて私は山間部にたどりついた。
Eが描いた地図では、ここから先は徒歩で進まなければならないらしい。
慣れない山登りに悪戦苦闘しながら
木々が生い茂る(ほとんど獣道に近い)山道を歩くこと約3時間。
それまで私を包み込んでいた雑木林が急に開け、
目の前にはのどかな農村集落が広がっていた。
しかし、その風景は私に軽い衝撃を与えた。
建物、住人の服装が、あまりにも現代離れしたいたからだ。
茅葺屋根の平屋住居が点在し、水車小屋もちらほら見かけられた。
住人はみな木綿の着物に藁草履というスタイルで畑仕事をしており、
子供たちも鬼ごっこをしているのだろうか、賑やかに走り回っていた。
無論、着物姿である。
まるでタイムスリップでもしたかのような感覚に陥った。
これでは、まるで100年近く昔の農村風景じゃないか。
呆然とその光景を眺める私の視界の隅に、明らかに住人たちとは違う服装の
人影が入り込んできた。
白いTシャツにジーンズを履き、足には紺色のスニーカー。
肩近くまで伸びた髪は、後ろで無造作に束ねられていた。
Eである。
「おう、久しぶりだなぁ!本当に来てくれたのか!」
「驚いただろう?」
ある住居の縁側。私とEは並んで腰掛け、農作業風景を眺めながら話をしていた。
Eの言葉に私が頷くと、
「俺も最初にここについた時には唖然としたよ。
 日本にまだこんな場所があったのか、てね」
「時間の流れが止まってる、て感じだな」
と私が相槌を打つとEは大きく頷き
「そうなんだよ。俺もそう思って話を聞いてみると、
 彼らの時間感覚は、江戸時代で止まってるみたいなんだ。
 考えられるか?
 明治維新も、2度にわたる世界大戦も彼らは知らないんだよ」
そんなばかな。
そう思っていると、Eはさらに続けた。
「見ての通り、彼らは自給自足の生活を営んでいる。
 生活必需品なんかは、たまに行商が来て売りに来る。
 つまり、ここの人々は外界に出なくても十分生活していけるんだ。
 おまけにこんな山間部だ。
 尋ねてくる人も稀だったらしく、外界からの情報が入りにくい。
 まさに、陸の孤島、てわけだ」
にわかには信じがたい話だ。
だが、眼前には生きた歴史資料の光景がリアルタイムで展開されている。
「…にしても、こんな閉鎖的な空間の住人が
 よそ者である君を、よく滞在させておく気になるな……」
「ああ、最初にこれを見せてね」とEは懐中電灯を見せた。
「連中もこれに興味を持ってね。
 話をしてるうちに意気投合して、
じゃあしばらくここに居たらどうだ、てことになったわけだ。
 閉鎖的であるがゆえに、
 かえって外部者は珍しい存在として歓迎されるのかもな。
 そのあたりについては、俺も細かく詮索しないことにしている。
 まあ、君も暫く滞在させてもらえばいいさ」
滞在して3日が過ぎた。
住人たちは気さくな人柄の者たちばかりで、すぐに打ち解けた。
もぎたての野菜をもらって食べたり、子供たちと遊んでやったりする
のどかで平和な毎日だった。
集落を散歩しながら風景を眺めていると、
何だか郷土博物館の中のジオラマを歩き回っているような錯覚を覚えた。
時代に取り残された集落。
そんな物が、こうして実在するなんて……。

Eはというと、あちこち探索して回ったり
住人たちと会話をして一日を過ごしていた。
歴史民俗学専攻の彼にとって、この集落は格好の研究題材に
なりえていたようであった。

子供たちに竹とんぼを作ってやってる時に、
住人たちがなにやら頭をつき合わせて
ひそひそと話をしているのに気がついた。
当然ながら、話の内容は断片的にしか判聴できなかったが、
「……山ン神サマ……今年は…」
「………は、感謝を………」
「……の家で……………今夜…………」
「ありがたや…………」
何のことだか良く分からなかったが、ともかく
今夜何かが起こる、という事だけは確かなようだった。
(山ン神…?一体、今夜、何が起こるっていうんだ……?)
「なあ、おじちゃん、竹とんぼまだかー?」
子供たちの竹とんぼをせがむ声で私は我に返った。
ふと顔を上げると、先ほど談合をしていた者達は
農作業へと戻っていた。
いつもと変わらぬのどかな風景。
しかし、私の目には翳を伴って映って見えて仕方なかった。
その晩。
夕飯を済ませ、早々に寝入った私の耳に聞きなれぬ音が飛び込んできた。
何かを擦り合わせるような音が、断続的に。
うっすら目を開けると、私の周りを幾十人もの人影が取り囲んでいるのに気づいた。
思わず息を呑むと、低いしゃがれ声が枕元から響いた。
「おや…お目覚めですかな?」
眼前には、禿頭の初老の男の顔があった。
私たちが滞在させてもらっている家の主の老人である。
驚きに声を出せないでいると、
「はて、薬がちと弱かったかのぅ…?」
「もう片方のモンは、目ぇ覚まさんかったがのう」
状況を理解できずに体をこわばらせている私を、
家主の老人が冷ややかな眼で見下ろしていた。
「まあいい。山ン神サマがお待ちじゃて」
「お、俺を、どどうする、つつつもりだ………?」
やっとのことで振り絞った声が震え、かすれていた。
老人は表情を変えず返した。
「山ン神サマは、人の肝がお好きでのぉ…
 わしらはこうして迷い込んだおぬし等のような旅人の肝を捧げとるんじゃて」
何かを擦り合わせる音はまだ続いていた。
「わしらがこうして生きていけるのも、
 山ン神サマがお恵みのおかげじゃて」
別の人影が続けた。
「ここんとこ旅人も迷い込んでこんかったから
 どうなるかと思っとったわ」
「なんにせよ、ありがたや、ありがたや……」
閉鎖的な集落。来訪者を歓迎するその住人。
違和感のある二つの事実がようやく一つに繋がった。
瞬間、背筋に刃物を当てられたような戦慄が走った。

(それであんなに親切だったのか…生贄を逃がさないために)

信じたくなかった。自分が人身御供にされそうになることが。
「さて、始めるとするか…早くせんと夜が明ける」
遠のきそうになった私の意識を
家主の老人の声が現実へと引き戻した。
不意に、あの物音が止んだ。
私にはすでに音の正体が分かっていた。
家主の老人に、何か手渡される。
果たして、老人の手には包丁が握られていた。
「さ…おぬしもお仲間のところへ行きなされ……」
そうだ。Eはどうなったんだ?
「ほれ、お仲間はそこにおるぞ」
声に促され、ぎこちなく首を右へ向けた。

Eが血の海で横たわっていた。
腹の辺りがばっくりと割れているように見えた。

そこから先は、ほとんど記憶が無い。
わずかに覚えているのは、無我夢中で暴れたこと。
家を飛び出し、暗闇の中を駆け抜けたこと。
後ろから、殺意を漲らせた幾十もの気配が追ってきていたこと。
どこをどう走ったのかも思い出せない。
272ぼっこし屋(7/7) ◆CRASH/NU :02/07/22 23:17
気がつくと私はバス停のすぐそばで倒れていた。
あちこちに擦り傷があったが、それ以外は特に外傷は無かった。
昼過ぎまでバスを待ち、麓の町まで下りると私はすぐに警察へ駆け込んだ。
警官たちも半信半疑ではあったが、私に同行してくれ、再びあの集落へと向かった。
が、そこには草原が広がっているだけで、集落は跡形もなく消えうせていた。
無論、Eの遺体も発見されなかった。
警察にこってり絞られ、わけのわからぬまま私は都会へと戻った。

後日図書館であの周辺のことを片っ端から調べてみた。
すると、便宜上「森中郷」と命名されていた集落が、かつて存在していた事を知った。
江戸中期までは集落の存在が確認されていたそうだが、
ある時期を境にぷつりと記録が途切れ、明治初期には既に廃村扱いになっていた。
では、私たちは一体何処にいたのだろうか?
次元の狭間にでも迷い込んだとでもいうべきなのだろうか。
それ以来、Eは行方不明扱いとなり、現在に至っている。
勿論、真相は誰にも語ってはいない。


あの集落での一連の出来事は、一体なんだったんだろうか…
夢か現か、未だに結論は出ていない。
ただ、私の手元には古びた竹とんぼが残っている。
それだけは、紛れも無い事実である。
273あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/22 23:58
だれかこの本を読んだ方はいらっしゃいますか?
かなり気になるんだけど........
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e13322877
274:02/07/23 00:25
>266さん
美しい集落の描写はなかなか良いです。『蟲師』の世界のようですね。
ただ、よく使われるパターンの話なので、先が予想できてしまうのが
残念です。もう一ひねりあるといいですね。C。
275あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/23 07:39
アゲ
276羽根:02/07/23 10:03
さっきまで聞こえていた、けたたましい蝉の鳴声が
急に途絶えた。
今年もまたあの女が来たらしい。もう何年目だろう。

あの女は蝉を捕まえる。
虫取り網なんかは使わずに、上手に素手で。

あの女は蝉を絞め殺す。
そのか細く、今にも折れそうな腕で。

あの女は蝉を食べる。
頭から、まるでスナック菓子を頬張るように。

続く
277羽根:02/07/23 10:11
僕はあの女にたずねてみた事がある。

「何故蝉を食べるの?」
あなたは知らないだけよ、と彼女は言う。
蝉を食べる人間なんてどこにでもいるわ。

僕が知らないだけ?みんな蝉を食べてるの?

「寄生虫とかはいないの?」
いるわよ。でもそんなの関係ないわ。

彼女の肌が赤黒いのはお腹の中の虫のせいで
肝臓を壊しているからだ、と言う。

あの女は今年、6匹食べていった。去年より2匹少ない。

続く
278羽根:02/07/23 10:19
あの女が帰っていった後には虹色の羽根が残る。
今年は12枚。
羽根は消化に悪いから口にしない、と言っていた。

僕は今年も食べ残しの羽根を拾う。
その、綺麗な綺麗な羽根を大事に拾う。

僕の部屋、ビロードでできた箱の中に。
夏ごとに虹が増えていく。
ホラーシアター

ttp://www.anystyle.jp/mm-horror/
280あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/23 12:39
up
凄い・・・
5ヴァイ以上のオカルト好きがいる
282:02/07/23 20:29
>246さん
何故蝉を食べるのかという謎が結局明らかにされていないのが良いです。
「蝉を食べる人間なんてどこにでもいるわ」の部分。
不条理さで狂気をうまく演出していると思います。B。
リレー始まんないね。
設定いじりすぎたか?
>>276さん
自分的には好きなお話です。
文体も好み。私はAをあげたい(w
285あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/24 01:57
ageeeeeeeee
286:02/07/24 15:56
最近はレベルの高い人が何人もいるので、保管日人の作品と比べて評価するのが
とても難しいです;
287つづら 1:02/07/24 17:26
僕の父方の祖父の家には古いつづらがある。 
僕は父に尋ねた。
「このつづらには何が入っているの?」
すると父は眉間に皺を寄せ僕から目をそらした。
僕は父のそんな態度を不審に思ったがそれ以上は追求しなかった。
僕は祖父の家に行くのが嫌だった。
祖父の家は大きい。というのもこの辺の地主でいわゆる名家であった。
家を飾る家具はどれも古く、埃っぽい臭いが広がる。
そこまでは何の変哲のないよくある田舎の旧家だ。
祖父は人のいい優しいおじいちゃんで
別に僕が祖父の家を嫌う理由なんてないように思える。
祖父の家に行く事を嫌う理由、それは歌なのだ。
夜になると歌が聞こえる。
誰もいないはずの祖父の家で夜になるといつも
今にも消え入りそうな か細い歌声がどこからともなく聞こえるのだ。
祖父の家を囲うものは竹やぶで隣家からはかなり離れている。
つまり、何も聞こえる筈もないこの家から歌が聞こえるのだ。
僕は父にこのことを話した。
すると父は「空耳だ」そう言って笑い聞き耳を持たなかった。
気のせいなのだろうか。
しかし確かに聞こえるその歌声を僕は無視する事は出来なかった。
288つづら 2:02/07/24 17:27
母が先に着いているはずであった。
用事があった僕達よりも一足早く母は帰郷していた。
家の中をどんなに探しても母はおらず、僕は祖父に母がどこにいるかを尋ねた。
「美知恵さんなら買い物があるとか言って車に乗って出て行ったよ。
夕方にはかえってくるんじゃないか?」
その時、僕はさしてその事を気にとめなかった。
289つづら 3:02/07/24 17:28
何もする事がなくなった僕はぶらぶらと家の中を歩き回った。
無意識的につづらのある押入れの前まで来ていた。
その時何故そう思ったのかはわからない。
僕はむしょうにつづらの中身が気になりふすまに手をかけて開いてしまった。
するとどうだろう、僕が常日頃聞いていた筈の歌が聞こえるのだった。
僕はその声の出所がつづらだと確信して
使っていない新しいつづらの奥にある
古い埃だらけのつづらを押入れから引きずり出した。
蓋を開けると埃が舞い、僕の視界を遮った。
ゆっくりと目を開けてつづらの中身を見てみると
蜘蛛の巣・・・いや、蚕の繭のようなものがそのつづらの中身一面に広がっており、
僕は声を失った。
しかし驚くべく事はその次に起こった。
その繭と繭の間から指輪をはめた人間の指が見えたのだった。
瞳を凝らしてみてみると干乾びた死体らしきモノがその蚕にうずもれて眠っていた。
そして響く歌声。僕は驚きのあまり耳に入っていなかったが
先ほどから聞こえるこの歌声はそのつづらの死体から聞こえるのだった。
そして事もあろう事か死体だと思っていたソレから微かながら
息をする音が聞こえたのだった。
僕の足に暖かいものが流れた。
その後一心不乱にその部屋から逃げた。怖くて怖くて気が狂いそうだった。
僕は気分が悪いといってその日祖父の家を後にした。
290つづら 4:02/07/24 17:29
帰りの新幹線の中で何か引っかかるものがあった。
あの死体のようなものがはめていた指輪に確かに見覚えがあったのだ。
記憶の糸を辿ってみるとあの指輪は祖父の家に飾ってある
家族写真の中で死んだ祖母がはめていた物と酷似していた。
何故だ?祖母はガンで病院で死んだと聞かされていたのに。
その時何故か母が無事に帰ってこれるのかどうか不安になった。
なぜなら母はその祖母と同じ指輪を持っていたから。
29114年:02/07/24 22:02
ある日、後頭部に鋭い痛みが走った。
しばらく我慢してみたが、一向にひく気配はない。

ズキン。ズキン。

脈が打つのと呼応して、拍動性の痛みが襲う。
・・もう我慢できない。僕は母親を呼んだ。

お母さん。頭が痛いんだけど。
「そ、そうなの?おとなしく部屋で寝てなさい、いいわね?」
何故か母親は、よそよそしくそう告げる。

母親の態度は気になるが、いっそうひどくなる痛みに耐えか
ねて、僕は部屋のベッドに倒れこんだ。

続く。
29214年:02/07/24 22:08
目が覚めた時、僕は驚いた。

父がいる。まだ外は明るいのに。仕事は?
祖母もいる。わざわざ電車を乗り継いで来たの?

更に驚いた。
僕の部屋の床1面にダンボールが敷かれている。

・・・ねぇ、みんなどうしたの?

心配そうに僕を見つめる家族たち。
何か答えてよ。ねぇってば。

その時。全身に耐えがたい痛みが走った。
涙目になりながら自分の体を見る。

続く。
29314年:02/07/24 22:21
右肩がひどく変形している。
左のあばらがミシミシと鈍い音を立てる。
腕の毛穴から赤い血が染み出している。

な、何?何が起こっ・・て・・るの?

急に目が見えなくなった。呼吸もしづらい。
怖い。怖い。怖い。

かすかに声が聞こえる。

この子も14年しかもたなかったわね・・
人間の宿命だからな・・仕方ないよ。
七五三はうまく乗り切れたのにねぇ・・
4度目の脱皮で失敗するなんて、運のない奴だ・・
可哀相に。可哀相に。

脱皮?人間って脱皮するの?
七五三?4度目?何の事?
父さんも母さんもおばあちゃんも・・みんな脱皮して、
そして大きくなったの?

・・知らなかった。人間って脱皮に失敗したら、そこで
人生、終わっちゃうんだね。知らな・・かった・・よ。

294:02/07/25 00:45
>287さん
謎が謎のままで終る、というパターンですね。
ただ、最後のシーンだけ主人公が余りにも淡々としているので、落ちの恐さが
抑えられてしまっているのが残念です。C。

>291
唐突な不条理さが良く出ています。
しかし「人間が脱皮」しない事を我々は知っているので、
ちょっとピンと来ませんね。c。
2951/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:36
このCD聴いてみる前に、
まあ俺の話を聞いてくれよ。

「なあ、変な音混じってなかったか?」
ボーカルのリョウスケがコーラを片手に問いかけた。
貸しスタジオの一室。
「リミッターカット」はアマチュアながらも
ライブハウスでは結構な数の客を動員する人気バンドだった。
この日彼らは、次のライブのときに配るCDに収録する曲の
録音作業をしていた。
「ノイズか?おい、カズシ、お前のギターじゃねぇか?」
ドラムのケンタが汗を拭きながら
チューニングを合わせているギターのカズシに訊ねた。
カズシが答えようとする前にリョウスケが割って入った。
「いやあ、ノイズっちゅうか、低いうなり音みたいな感じだったぞ」
「じゃあ、低音ハウってんじゃねぇ?イコライザーいじってみれ」
「最初の音出しで何にも無かったじゃん。曲始まった途端だぜ?」
「もしかして…ここが噂の部屋だったりして……」
リョウスケとケンタのやりとりを黙って聞いていた
ベースのコウヘイがボソッとつぶやいた。
「は?何よ、コウヘイ。噂の部屋、てよ?」
そう訊いたケンタのみならず、リョウスケとカズシも身を乗り出した。
コウヘイは長い金髪をかき上げながら話し始めた。
2962/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:37

「いや、あくまで噂でしかないんだけどさ…
 5年位前に「ストラックダウン」てバンドあったじゃない?
 うん、そう。デスコアやってたバンド。
 あそこ、かなり人気あったじゃない?
 当然、ファンの女とかもいっぱいいたわけよ。
 で、その中の一人を食っちゃおうって計画が出たらしくてさ。
 まず、その女をスタジオに呼び出す。
 『俺たちの練習、見学しない?』とか言ってね。
 で、後は大体想像つくでしょ?
 そ。薬飲ませてわけ分かんなくしちゃって、レイプ、てわけ。
 そんとき飲ませた薬が強すぎたのかもね。
 女はレイプの真っ最中に死んじゃったみたいでさ。
 で、それが警察沙汰になっちゃって、バンドも当然解散。
 それ以来らしいよ。
 その時の部屋で練習してると、変な音が聞こえてきたり
 視界の隅に女の姿が見えたり………
 で、店としても商売あがったりなわけだから
 お祓いとかしてもらって、お札貼ったりして……
 でも、完全には祓えなかったらしくて
 未だに、たまにだけど、変な現象が起きつづけてるとか……」

「しかし、何だな。その女もついてねぇよな。まさか騙されて…」
とリョウスケが言いかけた時。
パァン
全員が体を強ばらせた。
「何だよ、今の音?ギターアンプの方からじゃねぇ?」
言いながらカズシが、点けたままのマーシャルへ近寄った。
キャビネットを開けてみると、真空管が一本残らず割れていた。
「あちゃー、何でだよ。弁償しなきゃなんねぇじゃんか〜」
「黙ってりゃ分かんねぇって。はい、封印、と」
リョウスケがキャビネットの蓋を閉め、
「じゃあ、気ぃ取り直してレコーディング再開すっか!」
間もなくスタジオは音で埋め尽くされた。
2973/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:38
「これでよし。じゃ、これキタノに焼いてもらおっか」
全ての曲を取り終え、コウヘイがMTRがらテープを取り出した。
リョウスケが聞いたノイズは、結局あれっきり聞こえなくなり
レコーディングは無事に終了した。
「にしても、どうすっかな、これ」
カズシが、音を出さない箱と化したマーシャルを目で指し示した。
「ばれねぇって。とっとと片付けてバックレようぜ」
と、リョウスケの言葉を合図にメンバーは機材を片付け始めた。
スネアを外しながらケンタは、何気なく部屋の天井を見上げた。
と、部屋の四隅に貼ってある御札が目に入った。
その表面は、壁の「禁煙」の貼り紙と同じくらい
ヤニで黄色く変色していた。
「あれ?おい、ちょっと見てみろよ」
ケンタが促すと、他のメンバーも天井を見上げた。
「御札じゃん」
「マジだったんかよ…?」
「なんか、気味悪いな………」
片付けの手を止め、みな天井の御札を凝視していた。

と、リョウスケがスツールを持ち出し昇ると、
無造作に御札の一枚を剥がした。
「お、おい!リョウスケ!」
コウヘイが青くなった。
「なんだ、フツーの紙切れじゃん。つまんねーの」
「おいおい、剥がすかフツー?化けて出られるぞ」
とカズシが脅かしてもリョウスケは平然としていた。
「いいよ。女の霊ならよ。あ、美人限定だけどな」
「あ、それなら俺もいいかも。出て欲しいもんだな」
とケンタが同調すると、つられてカズシも
「どうせなら、素っ裸で出てきてくんねぇかなぁ」
と、3人は笑いあった。
「でも、噂が本当だとしたら、ヤバイんじゃない?」
表情を曇らせながらヘイスケが言っても
「あ?大丈夫だろ?俺、この手の話信じないし。
 第一、ただの噂話だろ?」
ヘラッとしながらリョウスケに返され、ヘイスケは返事のしようもなかった。
2984/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:38
3日後。
リョウスケの家に全員が集合した。
キタノから焼いてもらったCDの試聴会のためである。
「とりあえず、人数分焼いてもらったわ」
CDをカズシが配った。
「あー、なんか緊張すんな〜」
とケンタ。
「初めて自分たちの曲、録ったもんなぁ」
感慨深げにコウヘイ。
「んじゃ、早速聴いてみっか」
言いながら、CDコンポを操作するリョウスケ。
再生ボタンを押すと、ややあってスピーカーから音が飛び出してきた。

「おお〜!鳴ってるよ鳴ってるよ〜!」
「感動モンだな、これ」
「ちゃんと音質いじってくれてるね、キタノのやつ」
「あ、ちょっとケンタモタってない?」
「コウヘイが走ってんだよ、これ!」

曲が進むにつれ、徐々にリョウスケの様子がおかしくなってきた。
首をかしげながら、「ん?」とか「あれ?」などと連発している。
「どーした、リョウスケ?」
カズシが問いかけると、リョウスケが訝しげな表情で訊き返した。
「これ、新品のテープ使ったよな?」
「そうだけど?何でよ?」
「おお、何かさ………変な音かぶさってねぇ?」
「はあ?」
コンポのスピーカーからは、変わらずに自分たちの曲が流れ続けているだけである。
「変な音、て…そんなの聴こえねぇぞ?」
「マジか?女の低いうめき声みたいなの、聴こえねぇか?」
コウヘイが耳をスピーカーに近づけた。が、
「いや、全然聴こえないんだけど」
「嘘だろ?しかも、どんどん大きくなっていくぞ……」
リョウスケ以外の3人は、顔を見合わせる他無かった。
やがて、リョウスケが停止ボタンを乱暴に押した。
「あ、何すんだよ、リョウスケ」
ケンタが口を尖らせたが、リョウスケは取り合わなかった。
その代わりに、身体が小刻みに震えているように見えた。
「今の声さ……」
リョウスケの声が沈黙を破った。
「あのとき聴こえてきたノイズとそっくりなんだよ…
 なんなんだよ、一体……?」


リョウスケが工事中のビルから落下した
鉄骨に潰されて死んだのは
その4日後のことだった。
2995/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:39
通夜の晩。遺された3人のメンバーはリョウスケの部屋に集まっていた。
「なんだかなぁ…まだ信じられねぇよ……」
カズシが慣れないネクタイを外しながら呟いた。
「ほんのついこの間までは、一緒に演ってたんだよなぁ」
コウヘイが天井を見上げながらうつろげに言った。
「なあ、これって……いや、なんでもねぇや」
ケンタの言葉にコウヘイが反応した。
「言いかけて止めるなよ。最後まで言ってみ?」
「うん、いや、さ……これってひょっとして
 祟り、てやつじゃねぇの?」
「祟り……?」
「ああ。だってよ、思い出してみろよ。
 練習の時、あいつ何やってたよ?」
カズシは少し考えて、ハッとなった。
「…御札……剥がしてた…」
沈黙が流れた。
「じゃあ、あの話って…実話?」
「さあな。確かめようがないし。
 でも、リョウスケは死んだ。これだけは事実だ」
そう言うとケンタは1枚のCDを手に取った。
ケースにはマジックで大きく「リミッターカット」と書きなぐられている。
「あいつへの供養だ。聴くか?」
返事を待たずに、ケンタはCDをトレイに置いた。
再生ボタンを押す。
スピーカーからは、アップテンポのスカ・パンクが流れ出した。
「まさかこれ録ってるときには、
 こんな事が起きるなんて想像もしなかったのにな……」
カズシが呟いたとき。

それは不意に聴こえてきた。
3006/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:39
「……女の、うめき声……?」
ケンタが口を開いた。
「何だよ…どんどん大きくなっていってねぇか……?」
カズシがそう言う。
しかし、ヘイスケの耳には、変わらず自分たちの音だけが聴こえている。
「な…どうしたんだよ、2人とも。これじゃまるで…」
言いかけて、ヘイスケはハッと気づいた。
ケンタとカズシの脳裏にも、同じ言葉が響いていた。

『何かさ………変な音かぶさってねぇ?』
『しかも、どんどん大きくなっていくぞ……』

3人は理解した。
リョウスケが聴いた音だ。
「おい、何だよ……マジかよ………
 曲がもう聞こえないくらい大きくなってんぞ、この音……」
「シャレなんねぇ!消すぞ!」
叫んだカズシが、伸ばしかけた手を不意に止めた。
「おい、何か別な音、聴こえねぇか?」
ケンタとカズシは耳に神経を集中させた。
女のうめき声。そのバック。
男の弱弱しい叫び声に似た音が聴こえた。
寂しげで、悲痛な声のような音が。
「おい……リョウスケ、女のうめき声、しか言ってなかったよな?」
ケンタが無言で頷く。
「……ていうか、この声、リョウスケに似てねぇか……?」
「………似てる、ていうか、リョウスケの声だよ、これ」
「……わけわかんねぇよ………」
やがて、その声は何を言っているのか判聴できる程になった。

「イテエヨォ……」
「サミシイヨォ……」
「オマエラモコイヨォ……」

そのすぐ後、彼らはCDを4枚とも叩き割り、破片を残らず地面に埋めた。
まるで、忌わしい物を封印するかのように。

後日、リョウスケが事故に遭った場所のすぐそばに
新たに花束の山が供えられた。
カズシとケンタが乗った車に
対向車線から10tトラックが突っ込んできた地点である。

一人残されたヘイスケは、事の経緯をすべてキタノの打ち明け、
HDD上の音源データを消すように頼んだ。
以来、ヘイスケがベースを持つことは無くなった。

スタジオの噂話の真相は、未だもって不明なままである。
3017/7 ◆CRASH/NU :02/07/25 01:40
とまあ、これが今かけてるCDにまつわる話だ。
音源をCDに焼いてくれたキタノって友達が
追悼の意味を込めて、今の話とこの音源をネット上に流したんだ。
そう、データは消去されてなかったわけだ。
で、俺はそれを焼いて持ってきたってわけ。

……とは言ったもののさ、俺この話信じてないのよ。
ほら、よくあるじゃない。
伝染系、ていうの?こういう怪談。
この曲を聴いて、変な音が聴こえたらあなたも……てオチ。
正直飽きたっつうの。

でも、今回のは、特に手が込んでるし、よく出来てるわな。
音源までわざわざ作ってUPしてるんだもんな。
世の中ヒマ人が多いぜ、まったく……
え?何?
「なかなかいい感じのスカ・パンク」だって?
何言ってんだ、お前?


女のうめき声と、
その後ろでかなり大勢の男が叫んでる音だろ、これ?

302あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/26 00:25
oge
303あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/27 00:09
uge
304「些細なこと」 ◆CRASH/NU :02/07/27 02:20
友人から、鉢植をもらった。
俺の背丈ほどもある、観葉樹木。
わずかな芳香が鼻孔をくすぐる。


「実を砕いて、お茶に混ぜて飲むといい」
友人は言い残した。
何ともいえない高揚感に包まれるらしい。


実をもいで、砕いて飲む。
身体が浮き上がり、空気の中に溶けていくような感覚。
なかなか悪くは無い。癖になりそうだ。


ある朝、誤って鉢植を倒してしまった。
鉢の土がこぼれ、その中から俺を虚ろげに見ている物体。
樹木の根に食い破かれかけた、若い女の頭部だった。


「こういうことも、あるんだろうな」
俺は呟き、何事も無かったかのように鉢植を元通りに戻す。
そして、実を一つもぎ取る。
305あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/27 02:33
                  .ノ′    } 〕    ,ノ           .゛'┬′   .,ノ 
                  ノ      } ゛l、   」′           .,/′   .,ノ _,,y
    .,v─ーv_         〕      〕 .|  .il゛            《 ._   .,,l(ノ^ノ
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   l  ,zll^゛″  ゛ミ    .ノ       .il|′アll!           .>‐〕 \ _><
   《 il|′     フーv,_ .,i″       ||}ーvrリ、             ¨'‐.`   {
    \《 ヽ     .゛li ._¨''ーv,,_     .》′  ゛゛ミ| ,r′                }
      \ ,゛r_    lア'    .゛⌒>-vzト    .ミノ′                 〕
       .゛'=ミ:┐  .「      ./ .^〃     :、_ リ                   .}
         ゛\ア'   .--  ,,ノ|    、    ゛ミ}                   :ト
           ゛^ー、,,,¨ -   ''¨.─   :!.,   リ                   ノ
              〔^ー-v、,,,_,:     i゛「   }                  .,l゛
              l!     .´゛フ'ーv .,y    ]                  '゛ミ
              |     ,/゛ .ミ;.´.‐    .]                   ミ,
              |     ノ′ ヽ      〔                   ミ
              }    }     ′    }                   {
              .|    .ミ     .<     〔                    〕
              .{     \,_   _》、    .{                    .}
306あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/28 04:12
道でおばあちゃんを助けてあげた。
真夜中、そのおばあちゃんが「恩返しをしたい」と訪ねてきた。
素っ裸で。
>>1さんへ
せっかく作品を書いてくれた人がいるのですから
放置するなら初めからスレ立てないでください。
308あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/28 12:38
その橋には、奇妙な噂があった。
2人で橋を渡ると、片方に良くないことが起きる。
1人や3人以上では何も起きない。
どういう訳なのか、2人で渡ると良くないのだ。
昔、両親に結婚を猛反対された恋人同士が
この橋から身を投げたとか、投げないとか……
いわれはともかく、奇妙な噂だけが流れた。

ある夜。
A子とK美の2人がこの橋を渡ろうとしていた。
地元のA子は渡ることを頑なに断った。
しかし、K美は
「ばかばかしい、そんなことあるわけないじゃない」
といって聞かない。
それでもA子は怖がり続けたので、
「じゃあ、手をつないで渡ろうよ。それでいいでしょ?」
というと、A子は頷いた。

照明が無いその橋は暗い。
K美はA子の手を握りながら、足元をとられないように
慎重に橋を渡った。
やがて、橋の欄干が街灯に照らされている辺りまでたどり着いた。
「ほら、ね?大丈夫だったじゃない」
言いながら、K美はA子の方を見た。


K美が握っていたA子の手。
手首から上のA子の身体は無かった。
309:02/07/28 20:30
失礼。急に親戚の法事が入ってきてしまいました。
再開しましょう。

>295さん
専門用語が多いので、説明をつけるとさらに本格的で良くなるでしょう。
百物語にして、301の後日談を実際にあなたがやっているように見せかけて
話すとさらに恐さ倍増です。C。

>304さん
淡々とした語り口が不気味で良いです。何かビジュアルな
形でこのストーリーを表現できると凄そうです。こういう話を書き溜めておくと
良いかもしれません。b。

>306さん
オカルトというより、ショートギャグですね。百物語などの合間にこう言った話を
はさむと気分転換が出来そうです。C。
 
>308さん
都市伝説っぽい感じですね。落ちにもう一ひねり欲しい所です。
手を握って橋を渡った時点で先が読めてしまうので勿体無いです。
雰囲気はよろしいかと。D。
310一人の部屋で ◆CRASH/NU :02/07/29 00:02
最近、変な声が聴こえ始めた。


ネットでエロサイト見てる時には
「お前、そんなん見てる暇あるんだったら彼女くらい作れや」


PCゲームに一日中はまっている時には
「いい加減外に出ろや、このひきこもりが」


携帯いじっている時には
「誰からも掛かってこねぇんだから、捨てろよそんなモン」


疲れた。
今夜は愛猫のチェシャを抱いて寝よう。


「キモいことすんじゃねぇよ。離せよ」
チェシャはそう言い、僕の腕からスルリと離れた。
311ダヌル・ウェブスター:02/07/29 00:07
うんこしてそのままトイレを出ようとしたとき、
「手を洗えや」

不精ヒゲのままネコに頬ずりしていたら、
「やめろや、イタイのよ、ヒゲが」

疲れた。
3121:02/07/29 11:18
>310さんと311さんは、同一人物ですか?
313嫌な話(意味は不明でいいです):02/07/29 11:36
とある雑誌の百物語の企画だった。
私の番ですね。と、その男は語り始めた。

変な匂いが隣の家から漂っていました。なんというか、化粧品の匂いに似ています。
ま、それよりはずっと強い、むせ返るっていうやつですかね。
夏場だし最初の二日くらいは我慢していましたよ。
でね、私我慢できなくなって隣に言いにいったんですよ。
奥さんにお茶でもって通されましてね、家の中に入ったら酷い有様で、
畳から何から動物でも暴れたみたいな荒れ様です。
私ね、なんだか気持ち悪くなって、急用があるからって帰ろうとしたんですよ。
その時ね、そのUターンした時ですよ、和室のふすまがちょっとだけ開いてて、
見えたんですよ中が。もうびっくりしましたね。
餓鬼っていうんですか、あの子供とかのことじゃなくて、そうそう地獄絵にあるようなアレですよ。
あれそっくりのおばあさんがね、裸で化粧してるんです。
もう怖いというか見たら池いけないもの見たっていうか。すぐ帰りましたよ。奥さんがね、何か言ってた
気がしますけど覚えてませんよ。
でね、それから匂いもしなくなったんですけど、一ヶ月くらい後かな、そこのお婆さん外に出てるの見た
んですよ。もう上品な普通のおばあさんで、挨拶されましたよ。
私ね、あの時何を見たんでしょうかね。
後で女房に聞いたら、あそこはおばあさん一人だけだし、なんとも嫌な気持ちですよ。
いえ、すいません、それだけの話ですよ。はは、つまらないですよね。
えっ、私から化粧品の匂いがするって、そんな…、嘘でしょう。

男が笑って手を振るたびにその匂いはただよった。凄い演出だと思って感心していると、
ふと隣の部屋が気になった。なんとなくそちらを見た。
ふすまの隙間から、餓鬼が化粧をしているのが見えた。
3141:02/07/29 13:52
>310さんと311さんはコメディーですね。少し物足りない気がします。d。

>313さん
なにか、別の物語の導入部分のようです。
謎が謎を呼ぶ・・・という感じでワクワクします。C。
315あぼーん:あぼーん
あぼーん
316310:02/07/29 20:35
>>1
>310さんと311さんは、同一人物ですか?

違います。
3171:02/07/29 22:30
>310さん
そうでしたか。ではもう一度評価しなおして見ましょう。
まず、311さんの部分が含まれているよりスマートな感じになります。
気分が非常に落ち込んでいる時や、追い詰められている時にこんな声が聞こえたら
確かにダメージになるでしょう。そうなる事を「恐い」と感じる程度には。
でも、冷静な時に聞けば辛口でもなんとなく温かみのあるセリフの気もします。
何か自分のことを心配してくれてるみたいで。C
318あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/30 12:06
アゲ
7月31日 (はれ)
きょうは、うらのおじいちゃんのうちへあそびにいきました。
おじいちゃんは、一人ですんでいます。
ジュースをもらって、そのあとでいろんなおはなしをきかしてもらいました。
おひるになってから、たけひこくんとやきゅうをしました。
たのしかったです。

8月1日 (あめ)
おかあさんとデパートにいきました。
メカライダーのおもちゃをかってもらって、レストランでパフェをたべました。
かみなりがなって、こわかったです。

8月2日 (   )

8月3日 (はれ)
きのうはかぜをひいて、ずっとねてました。
あそびにいきたいけど、おかあさんが
まだおとなしくしてなきゃだめよ、といったので
あそびにいけませんでした。
テレビでこわいえいがをやってました。
おとうさんといっしょに見ました。

8月4日 (はれ)
うらのおじいちゃんのうちにあそびにいきました。
おじいちゃんはねてました。
よんでも、おきなかったので、なおきくんのうちにあそびにいきました。
プールであそびました。
8月5日 (くもり)
おじいちゃんのうちにいきました。
おじいちゃんはきょうもねてました。
おこしても、ぜんぜんおきませんでした。
しょうがないので、にわのひまわりをながめてました。

8月6日 (はれ)
おじいちゃんはきょうもねてました。
なんだか、おじいちゃんからへんなにおいがしてきました。
はえがすごくいっぱいいました。
おじいちゃんも、ねてないでおふろにはいったほうがいいとおもいます。

8月7日 (あめ)
きょうみちをあるいてたら、
くろいふくをきたおじさんがはなしかけてきました。
おじいちゃんに、おきてほしいかい?
おじさんはそういって、ポケットからびんを出しました。
なかにはへんな水みたいなのが入っていました。
これをおじいちゃんにかけてごらん。
まっていれば、おじいちゃんはきっと目をさますよ。
なんでおじいちゃんがねたままなのをしっているのかわからなかったけど
ぼくはそのびんをもらいました。
8月9日 (はれ)
おじいちゃんのいえにあそびにいくと、おじいちゃんはおきていました。
ジュースをもらいました。
でも、くさいにおいがずっとしてました。
おじいちゃん、おふろにはいったほうがいいよ、というと
いいんだよ、とおじいちゃんはわらってました。
おじいちゃんには左目がありませんでした。
はが、まえよりへってるきがしました。
おじいちゃんがげんきになってよかったです。


8月10日 (   )

8月11日 (   )

8月12日 (   )

8月13日 (   )

8月14日 (   )

8月15日 (   )
8月16日 (はれ)
きょう、おきたらおじいちゃんのうちにいました。
でも、なんだかからだがじょうずにうごきませんでした。
おじいちゃんは、まだおとなしくしてないとだめだよ、といいました。
きょうはおじいちゃんのうちにおとまりです。

8月17日 (くもり)
きょう、ぼくはおもいだしました。
なにかというと、おじいちゃんのうちにあそびにいこうとしたとき、
車にはねられました。
そこからさきは、なにもおぼえていません。
そのことをおじいちゃんにいうと、
おきてくれたから、いいよ、といいました。
テーブルの上に、びんがありました。
くろいふくのおじちゃんがくれたびんといっしょです。

8月18日 (はれ)
きょうのあさ、かがみをみたら、あたまがはんぶんありませんでした。
おじいちゃんにそういうと、
おじいちゃんも左目がないから、おそろいだよ、といいました。
それならいいや、とおもいました。
おじいちゃんが、きょうもとまっていって、
あしたのあさうちにおかえり、といいました。
でも、おこられるからいやです。
なんでかというと、くさいからです。
おふろにはいっても、くさいままです。
でも、おかあさんもしんぱいしているかもしれないので
あしたかえろうとおもいます。
学校も、あしたはとうこうびです。
はやくみんなに会いたいです。
323:02/07/31 15:44
>319さん
以前、117さんが似たような文体で書いていましたが、同じ人ではないようですね。

日記の空白部分に工夫が見られます。バイオハザードの起きる予感・・・
主人公の8月18日以降の日記も読んでみたいです。C°。
324あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/31 15:47
アホでつまらない1のチンコが打ち止めになりますように
325あぼーん:あぼーん
あぼーん
326あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/31 18:21
319さんの今読んだけど、おもしろかったよ!
327ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/07/31 20:39
>>323
117→177だとするなら、同一人物なんですけど。
トリップ一緒でしょ?
328:02/08/01 13:31
あ、そうですね;
329あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/02 17:03
>>319
バイオハザードというよりね、ペットセメタリーだね
330告白(1/7) ◆CRASH/NU :02/08/03 00:50
バタン
(ドアの閉まる音)

「え、自首、ですって?いやですねぇ、刑事さん。
 自首、じゃありませんよ。告白、ですよ。
 刑事さん……
 最近この辺りで起きている謎の連続変死事件、て
 もちろんご存知でしょう?
 僕は、その事件の真相を告白しに来ただけですよ。
 え、どういうことなのか、ですって?
 それはですね、僕が今回の一連の事件の原因を作り出した、
 ということについてですよ。
 …まあ、そういきり立たずに聞いてください、僕の話を。
 僕は見ての通り、容姿も良くなく、身体も貧弱そのもの。
 会社勤めをしていますが、業務成績は全く良くありません。
 毎日毎日上司にどやされ、嫌味を言われ、蔑まれています。
 当然、女にももてません。
 自分に自信が無いので、コミュニケーションをうまく図ることも出来ず
 友達と呼べる存在もありません。
 この社会で、僕は孤立しているんです。
 僕は恨んでいます。こんな世の中を。
 まあ、逆恨みだろうと言われるのがオチでしょうけどね。
 かといって、自殺する勇気も無い。
 まさに生ける屍、といったところでしょうかね」
331告白(2/7) ◆CRASH/NU :02/08/03 00:50
「で、ある日会社での出来事なんですけど、
 同僚のSと一緒に仕事をしてたんですけど、ちょっとしたミスのせいで
 顧客からクレームが発生して、問題になったんですよ。
 そしたらSの奴、まるで僕一人のせいであるかのように
 上司に報告したんですよ。それも皆の前で。
 もともとSは嫌な奴でしてね、金にルーズだし、嫌な仕事は僕に押し付けるし
 ちょっと能力が劣っている人には、明らかに見下した態度を取るし…
 で、当然上司はカンカンですよ。こっぴどく怒鳴られました。
 しかも、憧れのM美も見ている中で……
 このとき、僕の心にSに対する殺意が芽生えたんです。
 というより、普段抑えていたものが爆発した
 きっかけに過ぎなかったのかもしれませんけどね。
 で、僕は『あの方法』をSに実践してやろうと思ったんです。 
 え?『あの方法』とは、ですって?
 
 呪い、ですよ刑事さん」
332告白(3/7) ◆CRASH/NU :02/08/03 00:51
「大学時代、アパートの隣の部屋に住んでいた留学生に
 よく田舎から送られてきた米とか野菜とかを送ってやってたんです。
 彼とは仲良くなりましてね。
 彼が祖国へ帰るとき、彼の故郷に伝わる呪詛のやり方を教えてもらったんです。
 話によると、結構強力な呪いで、やり方は伝わってるけど
 誰もやろうとしないとか…
 やり方なんですけど…どうしました、刑事さん?そんな胡散臭げな顔して。
 まあ、話を続けます。
 まず、藁と小麦粉と塩を用意します。
 それを材料に、人形を作ります。まあ、藁人形みたいなもんです。
 で、呪う対象を強く心に念じながら呪文を唱えるんです。
 唱え終わったら、自分の血を人形に垂らします。
 表面に、血の跡がひび割れみたいに付けば成功です。
 あとは、再び対象を強く念じながら、人形を壊します。
 すると、呪われた対象は、人形と同じ状態になってしまうわけです。
 え、帰れ、ですって?まあ、待ってくださいよ。話はここからです」
333告白(4/7) ◆CRASH/NU :02/08/03 00:51
「僕自身、この方法を信じてはいませんでした。
 けど、心のどこかにひょっとしたら…という気持ちもあったんです。
 で、その晩僕はこの方法を実行に移しました。
 当然、呪う対象はSです。
 人形を作り、呪文を唱えていると、部屋の温度が下がっていくのが分かりました。
 クーラーをつけていないのにかかわらず、ですよ。
 実際、恐怖を感じ始めていたんですが、止めようという気は不思議と起きませんでした。
 それ程、Sに対する殺意が強かったんでしょうね。
 気づいたら、ナイフの先で指を切って、血を人形に垂らしていました。
 すると、血の跡が蜘蛛の巣のような模様になったんです。
 正直、手が震えていました。
 けど、次の瞬間、僕の手は人形を壊していました。
 で、翌日会社に行くと、なんだか騒がしいんです。
 Sが死んだ、というのです。
 まさか、という思いと、やはり、という思いが心の中で交差しました。
 けど、何故だか愉悦がそれらの思いをゆっくりと打ち消していったんです。
 そう、呪詛は成功したんですよ、刑事さん。
 翌日新聞を見ると、「会社員変死」という小さな見出しで記事が載っていました。
 けど、死因は書かれていませんでした。
 書けるはずありませんよね。
 全身の骨がばらばらに砕けて、雑巾を絞ったような状態で発見された、なんて」
334告白(5/7) ◆CRASH/NU :02/08/03 00:52
「あれ、どうしました?顔色が変わりましたよ?
 で、翌日Sの葬儀が執り行われました。
 会場を去ろうとしたとき、M美が泣いているのが目に留まりました。
 慰めてやろう、と近寄ったとき、M美が私に気づきました。
 そして、泣き顔のままこう言い放ったんです。
 『あんたが代わりに死ねばよかったのに』
 SとM美が付き合っている噂は聞いていました。
 ただの噂だろう、と思いたかったんですけど、このM美の一言で
 事実だったんだな、とおぼろげに察知しました。
 と同時に、M美への憧れの念が、憎悪の念に変わっていきました。
 え、理解できないですって?まあ、他人の考えなんて、そんなもんですよ。
 その晩、また僕は呪いの人形を作りました。
 今度の対象がM美なのは言うまでもないでしょう。
 で、その時も呪いは成功しました。
 翌々日、M美が死んだニュースが社内を駆け巡りました。
 驚いたでしょうね、その現場にいた人たち。
 普通に歩いてた女の頭が、いきなり破裂したんですから。
 そう、その時は爆竹を使って人形の頭を破裂させたんですよ」

335告白(6/7) ◆CRASH/NU :02/08/03 00:53
「で、この後も僕は呪いを続けました。
 ちょっと頭にきたら、すぐ呪いをかけ、この世から消してしまう。
 まるで死神か死刑執行人になった気分ですよ。
 しかも百発百中。仕損じは無かったですね。
 どういう気持ちだったかですって?
 そりゃあ、悪い気はしませんよ。胸がスッとしましたよ、最初の方はね。
 けど、続けているうちに、急に虚しくなってきたんです。
 結局、自分をとりまく環境は何一つ変化していない、てことに気づいたんです。
 標的を呪い殺しても、僕自身は全く変わらない冴えない男のままなんですから、ね。
 相変わらず僕は社会からおちこぼれかけ、孤立しかけた存在なんです。
 呪いの事を誰かに言ってしまおうか、とも考えました。
 けど、周囲から気違いされ、ますます疎外されてしまうのは明白でしたので、
 結局は誰にも言えないままです。
 以上が、僕の告白です」
「え?逮捕するかどうか迷ってる?
 いや、刑事さん勘違いしてもらっては困りますよ。
 僕はあくまでも事の真相を伝えたかっただけ。
 自首して、罪を償おうなんて殊勝な心がけじゃありませんよ。
 第一、何の罪で逮捕するつもりなんですか?
 まあ、万が一逮捕できたとしても、意味の無いことなんですけどね。
 え、どうしてかって?
 実はですね、僕、ここに来る前に最後の呪いをかけてきたんですよ。
 ええ、ちゃんと成功しましたよ。
 相手は誰なのか、ですって?察しが悪いですねぇ。
 僕は、この世の中に絶望し、世の中を憎んでるんです。
 だから、呪いをかけたんです。
 この世界と、そこに生きる全ての者に。
 漠然としたイメージでしたけど、ちゃんと呪いは発動しますよ。
 え、どんな方法で人形を壊したか、ですって?
 それはですね、M美と同じように
 人形に何本も爆竹を仕込んで一気に爆


どん
(窓の外と、体内から爆発音のような轟音)

337 ◆CRASH/NU :02/08/03 00:56
■■■↑この話の別の結末です↓■■■
「どうしました、刑事さん?
 何だか複雑な表情ですね。まあ、無理も無いですけどね。
 いきなり変な奴がやってきて呪いだなんだと言っているんですからね。
 しかも、それが最近の連続変死事件の原因になってるだなんて。
 これが真実だとしても、逮捕するための罪状…
 あれ、刑事さんどうしました?
 何ゴソゴソやっているんですか?
 …あ、あれ?その人形、もしかして……
 しかも、その呪文………何で刑事さん知ってるんです?
 ていうか、誰をイメージし………まさか。
 ちょ、ちょっと待ってくださいよ、ひょっとして、標的は……
 あ、血……………成功、したみたい、ですね………
 ………M美?
 え、待ってくださいよ。まさか、刑事さんM美の……
 妹の仇?え?え?嘘でしょう?冗談なんでしょう?
 ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとやめ


ゴキリ
(何か太いものが折れたような音)

339:02/08/03 11:43
主人公の語り口が良い雰囲気です。無駄もない。
しかし、338の刑事がのろいの人形の存在を知っている
ことと、告白者の話を聞いた反応との関係がすこし不自然な気がします。
たぶん366のほうが話の流れとしては良いでしょう。
338はそれ以前の話に少し手を加えれば(もしくは刑事が告白に無反応とか)
結構面白い話に成ると思います。C°
340あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/03 11:45
最近、長文が多すぎる。
もっと短めでサクっと読めるの希望。
341340:02/08/03 11:46
あと、改行はちゃんとしてくれないと読みにくいです。
ここの1は偉いな
343満月の下で ◆CRASH/NU :02/08/03 18:33
満月の夜、裏の野原で妖精を見た。
透き通った羽に、10cmほどの小さな身体。
輪になって楽しげに踊りながら、徐々に消えていった。

その次の満月の夜。
何気なく野原を見ると、再び妖精が踊っていた。
何か楽しげに談笑しながら、徐々に消えていった。

さらに次の満月の夜。
やはり妖精はいた。
そして、私に何か話しかけてきた。

よく聞き取れない。
近寄っていくと、再び何かを話しかけてきた。
が、またもや聞き取れない。

さらに近寄ってみた。
すると、妖精たちは私の周りをぐるぐる飛んでいた。
しばらく見とれていた。

腕に激痛。
見ると、妖精たちが私の身体に群がっている。
足に激痛。立てなくなる。

妖精たちは、私の身体を次々と痛めつけてくる。
腹、胸、そして喉。
激痛と共に鮮血がほとばしり、目の前が赤く染まっていく。

薄れゆく意識の中。
満月の光に照らされた妖精たち。
みな蝙蝠の羽と、鋭い牙と爪を持つ骸骨だった。
344あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/03 18:47
昨日の夕方、家の前で洗車してたら、
背中が直角近くまで曲がったお婆ちゃんに尋ねられた。
「○○さんのお宅はどちらですか?」
隣ですよ、と答えるとお婆ちゃんはお礼を言いながら
○○さんの家へ向かった。

暫くすると、さっきのお婆ちゃんが
「ありがとうね〜」と言って去っていった。
いい事したなぁ、と悦に入った。

今朝、○○さんの家に警察が来ていた。
「○○さん、昨日の夕方頃誰かに殺されちゃったんだって」
母が教えてくれた。

俺、なんか悪いことしちゃったかなぁ……?
3451:02/08/03 18:58
>343さん
ヴィジュアルに恐いですね。まるでベルセルクのよう。
たぶん、絵に描いたらいけてるんじゃないかと思いました。C。

>344さん
主人公の反応が明るいのでぱっと見恐くないのですが、よく考えると
嫌な結末ですよね。これがもし自分だったら・・・・C。
347あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/04 14:36
348あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/04 23:20
憎たらしいSを呪ってやろう。
そう思い、色んな怪しげな本を読み漁った。
そしたら、「蜘蛛の姿に変える方法」が載っていた。
さっそく今夜やってみよう。

蜘蛛になれ蜘蛛になれ蜘蛛になれ…………

翌朝起きると僕の身体は蜘蛛の姿になっていた。
あれ?
ひょっとして、あの方法って
「自分が蜘蛛の姿に変身する方法」……?
夏なのに恐い話しがないねー
だねー
351:02/08/05 12:33
>348さん
古典的なとんちですね。
子供向けの恐い話には良さそうですが、
我々には物足りないでしょうね。D。
352あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/05 13:17
詩といえば、なかにし。
なかにし霊を呼びなさい(藁
353:02/08/05 15:49
これまで恐い結末の話が多く投稿されてきましたが、オカルトな題材を
取り扱った作品であれば、別に必ずしも恐くする必要はありませんよ。
ふしぎな雰囲気や、それらしい雰囲気であってもかまいませんし、
感動できる「いい話」や、ジュヴナイル系でも良いでしょう。
354あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/05 21:18
あげ
355一句できた。:02/08/06 23:27
廃墟にて 窓の代わりに 鉄格子 
     
     壁に落書き 「父さん、出して」
356あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/07 01:25
age?
357あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/07 14:42
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1026583371/l50
また書いてるらしいから興味のある人はどうぞ
まだ途中だけどね
358:02/08/07 23:02
>355
うまい! 私が見たことのあるオカルト的短歌の中では一番です。b。
359あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/08 19:45
UFOを 下から見たら 「中国製」
360では一句:02/08/08 20:01
悪霊に もう朝だよと 騙されて

  障子あけたら まだ夜だ

             (鬼形 霊)
361あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/08 20:35
「お父さん なんで母さん おぶっているの?」

      息子の声に 怯える親父



こんなんでもいい?
362あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/08 20:56
下らないのに風流だ。
はやるぞこれ。
363あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/08 21:12
友達に 外に出ようと 誘われた

     ベッドの下に 包丁女
364あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/08 21:18
夏の夜 ロマンチックに 金縛り

    布団の中で 南無阿弥陀仏  


365あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/09 00:18
海水浴 岩場で転び 病院へ
 膝のサラには フジツボびっしり
366あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/09 00:24
インドにて 旅行のつもりが 拉致られて

    これで私も ダルマの仲間
367:02/08/09 00:31
なかなかいいものが出来ましたね。
>359さん
これは川柳ですね。そうですか。中国製だったんですか・・・・C°
>360
某新聞の主人公のなり切りっぽいですね。もう人ひねり欲しいです。C
>360
この板でもガイシュツのネタの短歌バージョンですね。オリジナリティのあるものなら良かったんですが・・・c。
365さんと366さんも、どこかで聞いたような感じなので、同じ評価をつけさせていただきます。

>363さん
微妙です。これはガイシュツのネタだったかなあ・・・・?
>364さん
「ロマンチック」と「金縛り」が上手く噛みあいません。c。
368あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/09 15:36
あげとこ
369あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/09 15:36
この廣い世界の すべての富も
どんな高價な寶も
派手な刺激も 危險な遊びも
君を救えはしない
罪の代價は あまりも高い
とても一人では 負いきれない

たとえ君がどこか 遠くの島か
宇宙の 果てに逃げても
君の心の 不安な思いは
決して 離れはしない
罪の代價はあまりにも重い
とても一人では 負いきれない

ゴルゴダの丘に立つ十字架は
そんな 君に 捧げた愛

*愛には力がある
あなたを救い あなたをいやす力
愛には力がある
あなたを救い あなたをいやす力

富の力も 武器の力も
愛に勝るものはない
闇の力も この世の權威も
愛に 勝るものはない
罪の代價は あまりにも重い
どても一人では 負いきれない

ゴルゴダの丘に立つ十字架は
君のための 愛のしるし
370あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/09 15:37
モンじゃ焼き
371ここで一句。 ◆CRASH/NU :02/08/10 05:21
海に来て ビール片手に バーベキュー

  人数確認 「一人多いぞ…」
372あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/10 05:42
一人で見る 窓の外 真っ暗な 窓の外
何も無い 窓の外 でも気になる 窓の外
こんにちわ。創作怪談三題噺スレの方から寄生してきました。
向こうのスレのお題がなかなか進まないんで、こちらで書かせていただきます。
お目汚しかと存じますが、付き合ってやって下さい。

三題囃スレの方では、◆CRASH/NUさんや83さんが活躍されていましたが、
実は、コテハンさん以外の話は一部を除き、すべて私が書きました。
15話目を書き込んだ頃から、部屋の中から、どこからともなく割り箸を割るような
パキパキと言ったことが聞こえ始め、さらなる刺激を求めて書き込みを続けて参りました。
自分で出したお題に、レスに待ちくたびれて自分で話を書いたことも
ありますし、新しいお題を待っている間に同じお題で亀レスしたこともありました。

モニターの画面の端の黒い部分に時折白い物が映るなど、私の拙い文章力でタイプした
話にも勝るオカルトの体験もできました。
でも、何か物足りなくて、こうやって私の体験を他のオカ板をご覧になっている皆さんに
伝えておきたくて、ここに書き込みます。

P.S. 83さん、向こうのスレの412-413でいっぱい褒めてくれてありがとう。
374373:02/08/10 06:46
もちろん、フィクションです。
念のため。
3751:02/08/10 13:08
>369さん
オカルトというより宗教的ですね。好きな人にはいいのかもしれません。D
>371さん
簡潔にまとめてあって良い一首だとおもいます。C°
>372さん
その気持ち、よく分かります。C°
>373さん
おしい。フィクションだとは言わなければ・・・・
電波とオカルトの境界線にある作品になれたことでしょう。C
「ねえあなた。この家おかしくない?」
妻がそう言ったのは、新居に越してきたばかりの時だ。
新居、と言っても中古物件ではあるのだが。

それはともかく、妻が言うには
まだ電気製品を使ってもいないのに
電気のメーターが回っている、というのだ。
確認すると、確かにゆっくりとメーターが回っている。
ここで私は以前に同僚から聞いた話を思い出した。
私達と同じように中古物件を手に入れたが、
電気のメーターが最初から回っている。
家中を良く調べると地下室へ続く階段があり、
部屋の中には巨大な冷蔵庫が。
そして、冷蔵庫のドアを開けるとそこには…という内容の話だ。
「しかし、まさかね……」
そう一人ごちながら家中を見て回ってみた。

あった。

地下へと続く階段が。
恐る恐る階段を下りていくと、分厚い鉄扉にぶち当たった。
開けるべきか否か躊躇したが、
ここまで来て引き返すのも後味が悪い。
思い切って、だがゆっくりと鉄扉を押し開けた。

やはりというべきか。
部屋の中央には古い型の大型冷蔵庫があった。

羽音に似たブーンという音が聞こえる。
ということは、この冷蔵庫はずっと動いていたことになる。
躊躇いながらも、私はそのドアを開けた。


そこには妻が変わり果てた姿で入っていた。


いや、そんな馬鹿な。
妻は上の居間で梱包を解いているはずだ。
他人の空似だろうか。
いや、特徴あるホクロの位置や、子供の頃から残っていると言っていた
腕の傷まで、何から何まで一緒の外見だった。
では、私が今まで一緒に生活してきた妻は一体……

カツカツカツ…

階段から足音が聞こえてきた。
身を硬くしていると、
「あなた、ここにいるの?」
妻の声がして、私は完全に混乱していた。
目の前には妻の亡骸。
しかし、背後から妻の声。
一体これはどういうことだ?
足音は階段を下りてきて、やがて部屋の前で止まった。

ギィィィィ…
「あなた?」

鉄扉を開く音。妻の声。
だが振り向くことが出来ない。
心臓が飛び出しそうなくらい激しく脈っているのが分かった。

しばらくの間、沈黙が流れた。


「やっと見つけてくれたのね」

背後から、そして目の前から
低いトーンの妻の声。
379:02/08/11 21:09
奇妙な夢を見た。
うだるような暑さの中、俺は道を歩いていた。
その時、空の上で強烈な閃光が走ったかと思うと
激しい衝撃と熱が襲い掛かってきた。
次の瞬間には、辺り一面の建物は瓦礫と化し、
あちこちで火の手が上がっていた。
周りにいた者たちはみな死に絶え、
空を見上げるとどす黒い雲から黒い雨が降り始めていた。
そのど真ん中で呆然と立ち尽くす俺……


そこで目が覚めた。
何だか分からないが、嫌な予感がするのは確かだ。
起き上がり伸びをすると、俺は家を出た。
とりあえず、この町から少しでも遠くへ離れたほうがよさそうだ。


「ねえ、お母さん。ミケどこにいるの?」
「さっきまで茶の間で寝てたんだけど、
 外に出かけていったわよ」
「ふうん」
「もうじきお昼にするわね」
「今日は暑いね、お母さん」
「ほんと、暑いねぇ」
僕が中学生の頃、桐原くんという同級生がいた。
特に親しい友達もいないようで、休み時間はいつも
頬杖をつきながら窓の外をぼんやり眺めている男の子だった。
さて、ある朝のこと。
いつもの道を学校へと歩いていると、
横の路地から桐原くんが現れた。
その顔面には、左目を覆い隠す形で包帯が巻かれていた。
「あれ、どうしたの、桐原くん!?」
思わず僕はそう訊いた。すると、
「ああ、これ?いや、別に大したことじゃないんだ」
と何事も無いかのように桐原くんが答えた。
「いや、大したことじゃないって、それ……」
「大丈夫だってば」
などとやりとりをしている内に、学校へついた。
昇降口で靴を履き替えているときに、ふと1時間目が
体育の授業だったのを思い出し、
「ねえ、見学したほうがいいんじゃない?」
と提案すると、桐原くんはわずかに笑いながら
「心配してくれてありがとう。けど、本当に大丈夫だからさ」
そう言って靴を履き替えると、駆け足で教室へと向かっていった。
その後姿を見ながら、僕は
(そういえば、桐原くんと会話をしたの、初めてだなぁ)
とぼんやり気づいた。
そして一週間後。
朝教室でカバンの中身を取り出していると、桐原くんが入ってきた。
その右腕は包帯でぐるぐるに巻かれ、三角巾で吊るされていた。
これにはギョッとしたが、すぐに別の友達に声をかけられ、
桐原くんに事情を訊くことが出来なかった。
その日は、1時間目が理科の授業だった。
僕が通っていた中学では、2年生は必ず理科の授業で
カエルの解剖をするという変な伝統が存在していた。
しかも、解剖したカエルをスケッチする、
という嫌な作業のオマケつきで。
で、この日がちょうど解剖の授業だったわけである。
当然、教室は騒がしくなる。
好奇の声、悲鳴、気分が悪いと訴える声……
そんな中、女子が先生にカエルの余分は無いか?と尋ねていた。
どうやら、カエルをバラバラにしすぎて
スケッチどころではなくなってしまったらしい。
ふとその班のほうを見てみると、
なるほど、カエルが内臓も手足も
バラバラの状態になってしまっている。
僕は背筋が寒くなった。
バラバラのカエルに肉片を見たからではない。
桐原くんが、目に異常な光を宿し、
口元に微笑を浮かべながら
執拗にカエルを切り刻んでいたからである。
桐原くんは何故かその日はすぐに帰らず
自分に座っていつものようにぼんやり外を眺めていた。
帰ろうとしてカバンを持ち上げた僕に
「ねえ、面白い物見せてあげようか?」
振り向くと、桐原くんが僕のほうへ顔を向けていた。
理科の授業のことが脳裏によみがえり、
返事を躊躇していると、
「なんで僕が包帯をしてるか…知りたくない?」
やや低いトーンで桐原くんが言った。
正直、僕もあの包帯の原因を知りたかった。
「ねえ、時間はそれほど取らせないから、さ」
好奇心に負け、僕は桐原くんに屋上に連れ出された。
「誰にも言わないでね…」
そう言うと桐原くんは頭の包帯に手をかけ、話し始めた。
「僕、昔から虫とか小動物とかを捕まえては
 殺すのが癖になっててね。
 こないだも神社の裏で白いカエルを殺したんだ。
 そしたらその晩、左目が取れたんだ。
 ポロって、突然ね。
 で、朝起きたら……」
彼は一気に頭の包帯を取った。

左目があるべき場所。
そこにはウロコで覆われた突起物が眼窩から飛び出していた。

「何でこうなったかは分からないけど、
 もしかしたら、あの白いカエルのせいかもしれない。
 そう思って次の日に神社に行って謝ったんだけど…
 もう遅かったんだね」
そう言いながら桐原くんは右腕の包帯を解いた。

肘から下が無い代わりに、黄色の触手のような物が生えはじめていた。

気がつくと、僕は全力でその場から走り去っていた。
「ねえ、本当に、誰にも言わないでね…」
桐原くんの悲痛な声を背中に浴びながら。
384桐原くん(5/5) ◆CRASH/NU :02/08/12 01:42
夜。眠れずに何度も寝返りを打った。
昼間の「あれ」は、本当だったんだろうか…?
自分の目で見たはずなのに、見たものが信じられなかった。
異形の者になりつつある桐原くん……
ガタッ
窓の外で、不意に物音がした。
身を強張らせ、恐る恐る窓のほうへ目をやると、
窓の外から部屋の中を覗き込むようなシルエットがあった。
(ど、泥棒………?)
心臓の鼓動が激しくなるのが分かり、身体を震えが覆った。
と、その時、空を覆っていた雲が晴れた。
雲の裏側から、満月が顔を出した。
青白い光に照らされた人影。
その左目の辺りから、三角錐状の突起物がうかがえた。
と同時に、窓に張りついた短い触手……
桐原くんだった。

彼はそのまま20分ほどじっと僕の部屋の中を覗き込んでいたが
やがてフッと窓の外から姿を消した。
僕は朝になるまで布団の中で亀のように縮こまっていた。

次の日、桐原くんは学校へ来なかった
そして、その次の日、さらに次の日も…………
やがて、担当の先生から桐原くんが転校したことを告げられた。
何処に引っ越したのかは、学校側も知らないらしい。
あの晩、何故彼は僕の家にやってきたんだろうか?
そして、何を告げたかったのだろうか………?

10年たった今も、桐原くんの行方は杳として知れない。
3851:02/08/12 17:15
>376さん
なかな面白いパターンですね。
>冷蔵庫のドアを開けるとそこには…という内容の話だ。
この部分がなければよりスリリングな話になると思います。C。

>379さん
こういうタイプのものをネタに取り上げる話は非常に珍しいですね。
淡々としていて、不気味な感じが良く出ています。

>380さん
よくまとまっています。余力があればもう一ひねり欲しい所ですね。C。
386あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/13 01:30
a?
387オペ ◆CRASH/NU :02/08/14 00:41
「どうでしょうか、先生?」
「う〜ん、思った以上に深刻な病状ですねぇ。
 このままだと命にかかわってきかねないですよ。
 早急に手術することをお勧めいたしますが」
「よろしくお願いします」

「気分はどうですか?」
「ええ、腹の痛みもすっかり消えていい具合です」
「それはなによりです。来週にでも退院できそうですよ」
「そうですか。ところで先生、
 腹の中で何かが這いずり回ってるような
 感触があるんですけど」
「……まあ、いいじゃないですか。
 手術は無事成功。快方に向かっているのですから」
「それもそうですね」
「ええ、そうですとも」
388あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/14 00:45
いいかげんな医者だな。
389:02/08/14 15:22
>387さん
>「……まあ、いいじゃないですか。
 手術は無事成功。快方に向かっているのですから」
という部分の医者とも思えないセリフが恐いです。とくに、昨今ではホントにどこかの
医者が言いそうです。C°。
骨董品好きの父が日本刀を買ってきた。
江戸中期の有名な刀工の業物らしい。
聞くと100万近い額を支払ったとのこと。
「まったく、お金のかかる道楽なんだから。
 どうにかならないかしらねぇ…」
と母はぼやいた。

それから少ししてのこと。
近所で通り魔事件が連続して起こり始めた。
被害者は鋭利な刃物のようなもので斬りつけられており
生存者は皆無なのだそうだ。
犯行は決まって満月の夜に起こっていて
目撃者もいないことから警察の捜査も難航していた。

ある日、客間に何気なく入ると、
床に点々と血の跡が。
辿っていくと、飾ってある刀に続いていた。
なんだか嫌な予感がした。
まさか、父がこの刀で…?
黒雲のような疑惑が俺の心の中に湧き上がった。
そして満月の夜。
俺は両親の寝室へと向かった。
父も母もぐっすりと眠っているのを確認すると客間に足を踏み入れた。
刀はきちんと鞘に納まっていた。
通り魔とこの刀の関係に疑念を抱いていた俺は
一晩中刀を見張ることにした。
別に正義感からの行動ではない。
父が、凶悪犯でないことを証明したかっただけなのだ。

そして、そのまま夜が明けた。
結局刀に異常は無かったし、寝室から誰も出ては来なかった。
ただの思い過ごしか。そうだよな。
冷静に考えたらあまりにも馬鹿馬鹿しい。
刀を購入した時期に通り魔殺人事件が起こり始めた、という
ただの偶然の一致に無理矢理因果関係を見出そうとしていただけなのだ。
自分の稚拙な考えを嘲った。





父が寝室で死んでいた。
鍔の無い刀身を胸に深々と突立てられた姿で。
…………まさか!?
慌てて寝室の刀を抜くと、
果たして刃は付いていなかった。
392あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/15 23:46
a・g・e♥
393:02/08/16 12:11
>390
ミステリータッチですね。
『呪いの日本刀殺人事件』としても代用できそうです。
不条理さが出ていていいと思います。C°
1さん、面倒かもしれませんが一応このへんで
作品と評価をまとめておきませんか?
後々見なおす時の参考にもなるし、再評価扱い
の作品もあるかもしれませんので。
395:02/08/16 21:45
それはどこか別のアドレスに保存しておくという事でしょうか?
もしそうなら、方法がわかりません。
出来る方いませんか?
396あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/16 21:45
1=D
>>1
このスレでやればいいのでは?
レス番号と評価を書き出していけば(短評無しで)。
3レスも使えば整理できるんじゃない?
398んが:02/08/17 13:30
では、投稿順の番号とレス番号、作者名と評価のアルファベットをつけていきます。

1「オレはオレでカフェオーレで、・・・」2さん、AかB°
2「僕のペット」14、赤鬼 前半E、後半D
3 薬師池 晃一『風と緑と英知の中に』より 15さん C
4  http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1023945594/l50 1000鳥さん A
5 Men In Black  http://members.tripod.co.jp/mibnet/ C、Dクラス
6 「ある夜、夢を見た。・・・」35 ぷ〜にゃ c
7 http://ex.2ch.net/entrance/kako/1021/10212/1021200578.html 45さん B
8「雨上がりの夕方・・・」 57さん C°
9「七人御先」61さん C°
10「これは私が小学生の頃の話です。・・・」75さん B
399:02/08/17 14:05
ちょっと書き方を変えてみました。作品番号、レス番号(あれば作者名)評価の順です。

11 86 :ぼっこし屋(1/4) ◆CRASH/NU  c
12 95 :えび ◆euwbZ/5E 作者:満潮 C
13 99 :98 ドッペルゲンガー(下書) c°
14 102 :ぼっこし屋(1/3) ◆CRASH/NU  C°
15 112 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ 海外旅行(下書)D°
16 116 :116終了 プール(下書) C
17 122 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ http://page.freett.com/lanlan_love/ D
18 134 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ b
19 144 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ http://corn.2ch.net/test/read.cgi/news/1026097457/256-257 c
20 149 :ぼっこし屋 ◆CRASH/NU C°
21 156 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
22 160 :廃墟肝試し ◆4qw14sqk  C
23 163 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
24 177 :ぼっこし屋 ◆CRASH/NU  C°
25 188 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ 未完結
26 219 :01 TJWS ◆WA0FeBEg  未完結
27 249 :pal  B
400:02/08/17 14:24
28 266 :ぼっこし屋(1/7) ◆CRASH/NU  C
29 276 :羽根 B
30 287 :つづら c
31 295 :1/7 ◆CRASH/NU C
32 304 :「些細なこと」 ◆CRASH/NU  b
33 308 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
34 308 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ D
35 310 :一人の部屋で ◆CRASH/NU C
36 311 :ダヌル・ウェブスター d 
37 313 :嫌な話(意味は不明でいいです) C
38 319 :ぼくのなつやすみにっき ◆CRASH/NU  C°
39 330 :告白(1/7) ◆CRASH/NU  C°
40 343 :満月の下で ◆CRASH/NU : C
41 344 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
401:02/08/17 15:03
42 344 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
43 348 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ D
44 355 :一句できた。 b
45 359 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C°
46 359 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
47 361 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ c 364、365、66も同じ
48 363 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ 評価し忘れ。c
49 369 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ D  
50 369 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C°
51 372 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C°
52 373 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ C
53 376 :中古物件と電気メーターと地下室と(1/3) ◆CRASH/NU C
54 379 :夢 評価し忘れ。 C
55 380 :桐原くん(1/5) ◆CRASH/NU  C
402:02/08/17 15:06
56 387 :オペ ◆CRASH/NU  C°
57 390 :刀と凶行(1/2) ◆CRASH/NU C°

                     以上。
今度から交代でまとめ役作りませんか?
1さん、おつかれー。
そうですね、これからまとめ役を交代でいきましょう。
もっともっと投稿が増えるといいですね。
あ、今気づいたけど、291の「14年」が抜けてますよ。
ちなみに評価はc。
「どう、ここのラーメン?美味しい?」
向かい合って座っていた女友達の佳美が
頬杖をつきながら俺に問いかけてきた。
はっきり言って、美味い。いや、美味すぎる。
絶妙な固さで茹で上げられた麺に、スープの味が絶妙に絡む。
トッピングされてるチャーシューもよく煮込んであるようで
肉の旨みが充分に出ており、口の中で溶けるような食感だ。
「うん、美味いよ。今まで食った中で一番だよ、ここのラーメン」
俺が答えると、佳美は嬉しそうに
「でしょでしょ?いや〜嬉しいわ、そんなに評価してくれて」
と表情をほころばせた。

昼前に佳美に電話でたたき起こされ、
「あたしの叔父さん、ラーメン屋さんなの。食べに行かない?」
と誘われ、面倒くさいな、と思いながら来てみたのだが、
まさかこんな極上のラーメンにありつけるとは思ってもみなかった。
いや〜早起きは三文の得とはよく言ったもんだ。(違)

「でもねぇ…昔は結構やばい時期あったのよ、このお店」
スープを残してあらかた食べ終わったときに、
ボソリと低い声で佳美がつぶやいた。
え、やばい時期って?何があったのよ?
10年位前までは、ここのラーメンは正直言って…あんまり美味しくなかったの。
食べ物屋なんだから、味が悪ければ当然客足も伸びないよね。
売り上げも右下がりになっていって、経営はいつも火の車だったんだって。
奥さん─あたしから見たら叔母さんにあたる人とも
毎晩のようにお店の事でケンカになって…ひどい状況だったそうなの。
で、ある日の晩、事件がおきたの。
いつものように口論になっちゃったんだけどね、
その時はちょっと2人とも熱くなって、なかなかケンカが収まらなかったの。
で、ガーっと叔母さんにまくしたてられてカッとなった叔父さんは、
思わず叔母さんを思いっきり殴っちゃったの。
叔母さん、吹っ飛ばされて柱に頭打ちつけたんだけど
当たり所が悪かったみたいで、そのまま動かなくなっちゃったんだって……。
叔父さんは最初、動かなくなった叔母さんを
病院に連れて行こうかって思ったんだけど、もう手遅れ。
そのまま叔母さんは亡くなっちゃったの。
それが分かって叔父さんは慌てふためいたんだけど、
時間が経つにつれ、どんどん冷静になっていったんだって。
で、ひとまず目の前の叔母さんの死体をどうするか、てことに
考えを巡らせたんだって。
怖いよね、人間って。
そんな時こそ、残酷な方法を思いつくんだから……。
叔父さんは厨房に行って、「ある物」を持ってきたの。
何か分かる?
……肉切り包丁、それもこーんなに大きい刃がついた。
で、次に叔母さんの遺体を風呂場に担ぎ込んだの。
叔父さんは肉切り包丁で叔母さんの身体を……その先はエグいから細かくは言わないね。
とにかく、叔母さんの身体はバラバラになったの。
でも、その身体をどう処理するか…で、叔父さんはまた悩んだの。
少し考えて、叔父さんはバラバラになった叔母さんを厨房へ運んだの。
何するつもりだったか、分かる?
…叔父さんはね、まず叔母さんの肉と骨を切り離したの。
で、肉は薄く切って、骨は水の入った寸胴鍋に入れ始めたのよ。
…分かった?
叔父さんはね、肉をチャーシューの材料に、骨をスープの出汁に使ったのよ。
叔母さんのバラバラの遺体は、こうしてキレイさっぱり処理された、てわけね。
でね、試しにそれを使ってラーメンを作って食べてみたんだって。
そしたらね………
今までとは比べ物にならないくらい美味かった、の。
で、それ以来このお店は「美味いラーメンを食べさせてくれる」て
口コミで評判になって、客足も目に見えて伸び始めたのよ……
佳美の話を聞いて、俺は青くなった。
まさか、まさか俺が食べたラーメンは……
胃の辺りがムカムカしてきた。
「ねえ、今の話……どう思う………?」
え…何が?と喋る気力すらない。
「10年前、叔母さんを使ったラーメンは美味しかったの。
 でも、人1人の肉と骨で10年ももたせることなんて、出来ると思う?」
…それって、ひょっとして……
「なんとなく、わからない?
 行方不明になる人って、結構見つからないってよく聞くよね?」
まさか…人を誘拐して…とか???
ちょ、ちょっと、それってヤバ過ぎないか?
「ふふふ………」
な、なんか不気味すぎるぞ、佳美!
「ふふふ、うふふふ……あははははははははっ!」
あ、あら?なんか無邪気に笑ってるんですけど………
「やーねー、もう!なんて顔してんのよ!
 冗談冗談!もう、単純ねぇ。コロッと騙されちゃってぇ!
 そんなわけないじゃないのっ!」
急激に体中に力が抜けていくのが分かった。
おいおい、佳美。冗談にもほどがあるぜ……
「どうしたの?顔色悪いよ?」
当たり前だろっ!(怒)
409美味の秘密(5/5) ◆CRASH/NU :02/08/18 02:19
「大体からして、人間の肉なんて不味くて食べれたもんじゃないって、
 よく言うじゃないの。そんな肉、食材として使えると思う?」
佳美の口調はいつもの明るいものに戻っていた。
「まあね。雑食だし、タバコ、酒とかで汚されてるうえに
 固いからとてもじゃないけど食用に適さない、て言うよな」
ようやく落ち着きを取り戻し、
どこかで聞いたうろおぼえの(しかも怪しげな)知識で俺は答えた。
それにしても…人が悪すぎるぞ、佳美。
食った物全部リバースしかねない話、食後にするなよ……。
「でもさ、もし人間の肉が美味しい、としたら食べる気になる?」
「う〜ん、そうだなぁ………」
悩む俺に構わず佳美は続けた。
「あたしだったら多分食べると思うなぁ。
 あ、でもお酒とかタバコとかやってる人のは、パスね。
 病気で死んじゃった人のも、ね」
まあ、そうだろうなあ。ちょっと納得する俺であった。
「健康で、ちょっとぽちゃっとした体型の人の肉なんて
 意外に美味しいかもねぇ」
微笑みながら言う佳美。なんか、目がすわり始めてる気が…
「そうねえ…例えば……あなたみたいな人の、なんていいかもね」
え、と…俺はどうリアクションすれば………
「ねえ、おかしいと思わない?
 お昼どきなのに、他の客が一人もいないなんて」
え?何言ってるの突然?
と、その時、背後に気配を感じ、思わず振り向いた。

店主、つまり佳美の叔父さんが今まさに
デカイ肉切り包丁を俺に振り下ろそうとしているところだった。
★★★ 長年の人類の夢、ついに叶う! ★★★

【あなたも不老長寿になってみませんか!?】
人類の永遠の夢だった不老長寿。
わがソーマ研究所はその技法の開発に成功しました!
老化因子の活動を抑制する働きをもつ酵素の導入により
誰でも気軽に不老の肉体を手に入れることが可能です!

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この方法を使えば、もはやあなたは老いの呪縛から解放されます。
知り合いの方にもこの方法を教え、皆で悠久の時を過ごしましょう!

【注意!必ずお読みください!】
この夢のような方法。既に動物実験によって肉体に悪影響が出ないことが証明されています。
但し、ごく稀にこの方法が適さず、不老長寿法が成功しない場合があります。
この場合、料金は返却できませんのでご注意を。
ただ、不適合率は0.1%以下と、かなりの低確率です。
失敗の可能性は殆どありませんのでご安心を。

【具体的な方法・料金について】
この不老不死法は、酵素注入の他に、簡単な外科手術、
機械による特殊な放射線の照射と3つの行程段階に分かれています。
酵素注入のみでは、寿命をわずかに延ばすに過ぎませんが
それ以降の行程を行うことにより、酵素の働きを飛躍的に促進させ、
結果として不老長寿の肉体を手に入れることが出来るのです。

■酵素注入…¥300,000 ■外科手術…¥2,700,000 ■放射線照射…¥6,800,000
※分割でのお支払いにも応じております。

さあ、あなたも永遠に近い時間を手に入れませんか?
以上が俺の家に届いたダイレクトメールの内容だ。
まったく、ふざけているとしか言いようがない。
そんな簡単に老いを取り除き、寿命を延ばすことが可能なわけがない。
大体、人類が皆不老長寿になったりでもしたら
食糧問題や環境汚染が解決されるどころか
ますます悪化し、世界は混沌としたものになるじゃないか。
その辺り、少し考えれば誰にでも分かることだ。
どうせ悪質な詐欺なんだろうな……

とは言っても、騙される金持ちがいないとも限らないな。
金持ちが最後に欲しがるのは、長い長い人生。
それを悠々自適に過ごす。そんなとこだろう。
だけどな、人生なんて終わりがそれ程遠くないからこそいいもんなんだぜ。
長すぎる人生なんて、逆に退屈で持て余すだけだぜ。
と、ここまで思考をめぐらせ、俺はサイドボードの上に飾ってある
写真立てに目をやった。
ひび割れた、セピア色の一葉の写真。
そこに映っているのは、在りし日の坂本竜馬。
そして、現在と全く変わらない姿の俺。
412あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/18 23:40
age
413手に殺される(1/3):02/08/19 02:08
暗い所にいた。
何故此処に自分がいるのか解らない。
けど僕はそこにいた。
夢かどうかも解らない。
ずっとそこにいた。
どれくらい時間が経っただろうか。
1分?10分?1時間?わからない。
怖くなって辺りを見回したんだ。
そしたら青白いがあった。
僕は青白い物がある場所に恐る恐る近づいていった。
青白い物がある場所から1m位の所で距離をとりそれを良く見たんだ。
青白いものはちょうど動脈の所が切れている「手」だった。
僕は金縛りになったように動けなくなった。
そして頭の中で(見覚えがあるな)と思った。
そんな僕に気付く様にその手が「ビクッ!」と動いたんだ。
そして「手」は動き出した。
僕の方へ向かって。
ゆっくり、ゆっくりと・・・。




414:手に殺される(2/3) :02/08/19 02:31
5m、4m、3m、2m、1m・・・。
臨界点を突破した。
その手は僕の足を伝って少しずつ上がってきた。
ナメクジみたいな動きで気持ち悪かった。
ヒザ、太もも、腹、胸、そして首・・・。
その手はゆっくりと僕の首を絞めた。
(もう死ぬんだ・・・不思議と怖くないな)。
そう思った理由が解らなかった、けど本心だな、と思った。
少しして僕の顔が真っ赤になって死に近づいてるのが解った。
意識が薄れゆく中僕はやっと気付いた、その手が僕の手だ、という事に。
意識が切れた。
415:手に殺される(3/3) :02/08/19 02:35
ある学生達の雑談
「不思議な死に方だねあいつ、リストカット自殺だったのに死因が絞殺死だなんて」
「な、俺もビックリしたんだけどな、でさでさ俺こういう話を聴いたんだよ」
「どんな話?お前お得意のつくり話じゃねえだろうなぁ?」
「違うって、あの2丁目に住んでる、そうそう、あのじいさんにさ、昨日
、また面白い話聞きにいったんだ、ほら?あのじいさんネタが豊富だろ?」
「んでじいさんがなんて言ってたの?」
「じいさん家にあがって面白い話を聞こうと思ってたんだ、そしたらじいさんが
いきなり真剣な顔になってこう話したんだ」
「おい坊主達覚えておけよ、人間にはな、魂は1つだけじゃないんだ、必ず体のどの部分にも
魂はあるもんなんだよ、眼にも、鼻にも、口にも、手にもな」
「ただいつもは皆1つになってるんだよ、それぞれの場所に危険な事があった
ときにだけ1つ1つが動き出すんだ、だから体は大切にしろよ、どこか1つを
痛めつけるとその場所から跳ねっかえりが来るんだからな。って言ってたんだ」
「ハハ。何だよ、それも笑い話だろ?」
「で、でも考えてみろよ、自殺したあいつは手首切ったのに窒息死だろ?ていう
事はさ、切られた手の魂が「危険だ!」って呼び起こされて自分を切ったあいつの首を絞めた
っ、ていう事も考えられるジャン」
「ふ〜ん・・・中々不思議だな・・・まっそういう事もあるんじゃねぇの?」
「なっ?なっ?そうだろ、だからさ、そのじいさんにあいつの自殺の事話に行こうぜ
なっ?なっ?・・・・・」
416あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/19 23:09
age
417:02/08/19 23:27
>405さん
ちょっとしたテクニックですね。佳美の冗談とも狂気ともつかない笑い声を入れた後に
冗談落ちと見せかけて実は本当。C°

>410さん
発想が個性的ですね。チラシの文句に思わず笑いました。坂本竜馬は予想つきませんでした。
C°

>413さん
前半の不気味さと後半の噂話のシーンが良くマッチしています。テンポも良くて、
続きが読みたくなるような文章です。d。
418あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/20 00:19
http://www.memorize.ne.jp/diary/16/64589/index.html

最近の所に載っている。
飼い猫の話しと写真の話し。
祟られてるんとちがう?
419カラス ◆CRASH/NU :02/08/20 22:44
尚之へ

貴方がこれを読んでいる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう。
思えば、貴方は私に酷い事をしましたね。
付き合い始めて間もなく、妊娠した私に無理矢理堕胎させ、
私名義で借金をさせ首が回らない状態に陥らせ、
それでもまだお金が足りないからと、私に風俗の仕事までさせましたね。
そして、昨日。私は貴方を街で見ました。
知らない女とイチャイチャしながら歩いている貴方を。
「仕事探しにいってくる」と、私に言い残して外出した貴方を。
もう私の身体も心もボロボロです。何が正しいのかも分かりません。
一つ確かなことは、私の肉体と魂は、もうこの世にはいたくないという事だけです。
だから、私は逝きます。この部屋で。貴方の部屋で。
でも、これでお別れじゃありません。私は貴方に会いに来ます。
私はカラスに生まれ変わって、この部屋に来ます。
何故そう言えるかは分かりません。
けれど、血のように赤い夕陽の向こうから、
この部屋を目指して飛んでくる
カラスの姿の私の映像が、浮かんでくるのです。
確証はありません。けど、疑いもしません。
だから、私は怖くありません。
トラウマを負いながら生きる貴方の姿を見に来れるのですからね。
では、そろそろ逝きます。
湯船にお湯を張りました。その中で、睡眠薬を飲んで手首を切るつもりです。
もう貴方への恨みも、愛しくさえ思います。
それでは。

PS.貴方はきっと、カラスになった私に気づくことでしょう。
   何故かって?
   きっと、身体はカラスになっても、顔は私のままでしょうからね。
   そして、窓越しに貴方の名前を呼ぶでしょうから。
.
421:02/08/20 22:55
>418さん
淡々と書かれているのでそれ程不思議には感じないのですけれども、
祟りとかそういうものではないような気がします。 C。
【博史】
「俺たち最初かよー!」俺は思わず絶叫した。
夜の校舎。俺たち4人は肝試しに来ていた。
くじ引きで、俺と真美は最初に回ることになった。
校舎を外壁沿いにぐるっと回って帰ってくるだけなのだが…
なにせ創立120年の伝統校。怪談話も熟成された物ばかりだ。
一体何が出るやら…と考えていたんじゃ、肝試しが成り立たない。
観念した俺は、昌弘と桐子に見送られながら真美と一緒に出発した。
懐中電灯は無し。真っ暗闇の中での深夜校内ツアーだ。
「不気味なくらい、静かね、夜の学校って…」真美が呟いた。
早くも肝試しに来た事を後悔し始めた俺は、生返事しか出来ない。
と、その時。背後から突然振り絞るような絶叫が聞こえた。
瞬間、俺は全力でその場から逃げていた。
100メートル程走り、俺は真美を置いてきたことにようやく気づいた。
戻ろうとしたとき、背後から腕を絡み取られた。
「もう、酷いよ!あたし置いて逃げないでよね!」
一瞬ドキッとしたが、真美であることが声で分かったので
ほっと安心した。
「ねえ」と真美が切り出した。
「こんな肝試し、抜け出してどっか行こうよ」と誘う。
え、ど、どこに?と訊く前に、真美が小さくあっと叫んだ。
そして、僕の腕を離すと暗闇の向こうに消えて行った。
訳も分からずいると、暗闇の奥から足音。
「ねえ、博史どこ〜?」真美だ。
やがて、真美がこちらに歩いてきた。
「まったく…一体何処行ってたんだよ、真美」と俺。
「え?どっか行ってたの、博史の方じゃん」と真美。
「俺たち最初かよー!」博史の絶叫が、夜の校舎に反響した。
こんな夜中に学校で何するかと思ったら…肝試しってわけね。
それにしても博史…あんた怖いものダメなんじゃなかったっけ?
まあ、校舎ぐるっと一周するだけなら問題ないか…
と思ったけど、懐中電灯無しって、どういうことなわけよ。
案の定怖気づき始めた博史だったけど、観念したのか
私の手をとって闇の中へと歩き始めた。
それにしても…ホント夜の校舎って不気味…。
「不気味なくらい、静かね、夜の学校って…」思わず口にしてみた。
博史は「ああ」とだけ答えた。なんか声が震えてるみたいだけど。
その時だった。後ろから不気味な絶叫が聞こえてきたのは。
と、博史が闇の中へ走り去っていった。
あいつ……女の子置いて逃げたな。信じらんない。
怒って追いかけようとすると、脇の茂みから腕を掴まれた。
思わず悲鳴が出そうになったけど、「ごめんごめん」とのんきな声。
まったく、この男は…と文句の一つでも言いたくなったけど
内心ほっとした。だって、暗い中一人は正直心細いしね。
「まったく、臆病なんだから…」思わず愚痴ってしまった。
「いや、だから謝ってんじゃんか」と博史。
手をつなぎながら少し歩くと、急に博史が走り去っていった。
もう…まったく何だっての?わけわかんないよ。
「ねえ、博史どこ〜?」言いながら歩くと、前方に人影が。
博史だ。今度こそ文句を言ってやろう、と近寄ると
「まったく…一体何処行ってたんだよ、真美」と博史。
「え?どっか行ってたの、博史の方じゃん」ときょとんとしながら私。
「俺たち最初かよー!」案の定博史が情けない声をあげる。
にやにやしながら、俺はそんな博史を見ていた。
そもそも、この肝試しは博史を脅かすために企画したようなものだ。
発案者は桐子。こいつも意地悪なこと考えるよなあ…
まず、博史と真美を何らかの形で離れ離れにする。
そこですかさず俺と桐子が割って入り、お互いにくっついてく。
頃合を見て離れ、博史と真美を鉢合わせる。
あいつら、驚くだろうな。話がかみ合わないんだから…ククク。
てなこと考えてるうちに、博史と真美は出発してしまっていた。
俺は慌てて先回りし、ポイントで待機する。
いくら脅かし役とはいっても、夜の校舎。俺だって怖いに変わりはない。
桐子、ちゃんとスタンバってんだろうな…?そんなことを考えた。
その時、絶叫が聞こえた。結構遠くのほうだ。
そして、バタバタと走る足音。ははあ、桐子しっかりやったな。
でも、場所的に上手く合流できるか、微妙なところだ。
足音を殺しながら、小走りに駆け寄ると
何だか前方から話し声が聞こえてくる。
片方は真美だって分かるんだけど…もう片方、誰よ!?
俺はここにいる。けど真美とは接触していない。
博史はどっかに走っていったはずだ。じゃあ、この声誰の声?
訳が分からなくなり、引き返そうとしたとき。
真美の傍にいたと思われる「何者か」が走り去っていった。
おいおい、何だったんだよ今のは?
「ねえ、博史どこ〜?」と真美の声が聞こえる。
ホントに何処行ってんだよ、博史?
俺はそんな事を考えながら、出発地点に戻った。
そういや、さっきの絶叫って、男の声だったような………誰???
まったく、何で俺がこんなこと……。
暗闇の中で隠れながら俺はブツブツ愚痴っていた。
まったく面白くないなあ。
真美とだったら、俺が一緒に肝試しで回りたいのに……。
まあ、それが目的でこんなことしてる訳でもあるんだけど。
それにしても、裏方役なんて、そんな役回りだよなぁ……。
ぼやきながら俺はMDをセットし、電源を入れた。
この中にはあらかじめ俺の不気味な絶叫を録音してある。
で、頃合を見計らってそれを大音量で流す。
博史の奴、怖がりだからきっと逃げ出すだろう。
そしたらすかさず俺が真美の傍に行くわけだ。。
おっと、奴らやって来たみたいだ。俺は再生ボタンを押した。
絶叫が夜の校舎に木霊する。我ながらよくここまで不気味に叫べたもんだ。
バタバタと走る足音。何て予想通りに動いてくれるんだ、博史ってやつは。
さて、ここからが俺の出番。
茂みから真美の腕を掴む。ずっと暗いところにいたので、闇に目が慣れていて
真美の姿はおぼろげに確認できる。
すかさず、「ごめんごめん」と博史の声色をまねして謝っておく。
闇の中で、うっすらと真美の顔が見える。
ほっと安堵しているような表情だ。
「まったく、臆病なんだから…」真美は少しむくれている。そりゃそうだろうさ。
「いや、だから謝ってんじゃんか」と俺。よし、バレてないな。
少し歩くと、前方に2人の人影。よし今だ。逃げよう。
俺は真美の手を振りほどき、一目散に逃げ出した。。
「ねえ、博史どこ〜?」遠くで真美の声が聞こえる。
よし、作戦終了。さっさとトンズラしちまうか。
博史と真美の会話がかすかに背後で聞こえてくる。
これでOKだよな、桐子?
426同時刻(桐子) ◆CRASH/NU :02/08/21 01:01
昌弘には内緒にしてたけど、
実は亨にも脅かしの依頼してたんだよねぇ。
つまりは二重ドッキリ。
仕掛け人のはずなのに騙される昌弘くんの巻、てとこかな?
ふふ、昌弘が呆気にとられる顔、見てみたいなあ。
何てったって、自分は何もしてないのに真美に誰かが
くっついてるんだもんねぇ。
見れなくて残念だなあ……
ちゃんと、亨上手にやってくれるかな?
まあ、用意周到な亨のことだから、大丈夫だとは思うけど。
あ〜あ、つまんない。
早く治んないかなぁ、この風邪。
ベッドで寝てるだけじゃつまんなくてつまんなくて、
こういう事考えてる以外に楽しみなんて無いもんねぇ………

ふふふ、ふふふ

        もう、酷いよ…あたし置いて逃げないでよね…

ふふふ、ふふふ
        
        ねえ…こんな肝試し、抜け出してどっか行こうよ…


ちぇ、邪魔が入っちゃった……
428あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/21 19:33
.
.
430:02/08/21 23:09
>422さん
発想はユニークだと思います。ただ、重複する部分が多いので全体的にもたついた
感があります。落ちはよくあるパターンですね。c。
とあるスーパーにて。
店の一角に、うず高く積まれたボックスティッシュの山。
どうやら、特売品のようです。
おや、一人の主婦が1箱のティッシュを手に取っております。
どうやら購入意思有り、といったところなのですけど、
このティッシュ、他のと違って真っ赤なパッケージなのが
気になりますねぇ。
彼女も訝しげにそれを眺めていましたが、
やがて籠の中に放り込んでレジへと向かいました。
よく買う気になりますねぇ、こんな不気味な色のティッシュを。

さて、場面は変わりとある一軒家のキッチン。
先ほどの主婦が、スーパーの袋から買った品物を取り出しています。
もちろん、先ほどのボックスティッシュもです。
あれ、いきなりティッシュを開け始めました。
どうやら、ティッシュを切らしていたようです。
ですけど、何も買ってきていきなり開封しなくても…ねえ。
まあ、どうでもいいことですけどね。
それはともかく、1枚目のティッシュペーパーを取り出そうとした彼女、
何か様子がおかしいです。
中々ティッシュペーパーを取り出そうとしません。
最初の1枚は結構取り出すのに苦労するものですけど
どうやらそういった感じではないようです。
何か、意外なものが中に入っているかのように
きょとんとした表情を浮かべているだけです。
やがて、彼女の顔は恐怖に引きつったものへと変貌していき、
程なくけたたましい悲鳴が家中に木霊しました。
あれあれ、よく見るとティッシュの箱が
鋭利な牙で彼女の手を噛んでいるじゃありませんか。
彼女も必死になって振りほどこうとしますが、
がっちりと牙が食い込んで放してくれません。
それどころか、彼女の手を噛み砕き、どんどん中へ
引きずり込もうとしています。
もはやキッチンは血の海。彼女の顔も血の気がありません。
そうこうしているうちに、ティッシュの箱は彼女の腕を飲み込み始めています。
骨と肉が、噛み砕かれるおぞましい音を立てながら。
間もなく腕全部が、そして肩がすっぽり飲み込まれ、
やがて彼女の身体全体がバキバキと音を立てながら
ティッシュの箱の中に吸い込まれてしまいました。
後に残ったのは、大量の血と、同じくらい赤いティッシュの箱だけ。

さて、場面は再び最初のスーパー。
店の一角に、うず高く積まれたボックスティッシュの山。
おやおや、よく見るとあの赤いティッシュの箱が置いてあります。
なんだか、最初に見たときより赤みが増しているようにも見えますねぇ。
彼(彼女?)は、また獲物をじっと待っているのでしょうか?
自分を買ってくれる物好きな人間を………。

ボックスティッシュには、くれぐれもご用心を。
昨日の昼。俺は市街地を社用車で移動していた。
目の前の信号が赤になり、俺はゆるやかに車を停めた。
横断歩道を人の群れが歩いてゆく。
と、その中のブラウスにジーンズ姿の女の左肩に
何やら奇妙な物が付いていた。
鉄パイプの様な、銀色の筒状の突起物。
大きさは20cm程だろうか。
それが、彼女の肩から生えてきたかのようにくっ付いている。
「なんだありゃ?」
俺が注目したその時。
突如、筒から黄色い液体が、まるで間欠泉のように噴き出てきた。
アスファルトは瞬く間に黄色いカーペットを敷いたように染色され、
びしゃびしゃ、という激しい飛沫音が車内にも響いてきた。
女はそれをしばらく呆然とした表情で眺めていたが、
やがて発狂したかのような哄笑をあげ始めた。
眼は虚ろ。口からは涎と怪鳥のような笑い声が迸った。
その間にも、黄色い液体は噴出し続けていた。
すると、彼女の身体が徐々にしぼんでゆき、
みるみるうちにゲル状の肉塊へと変じていった。
横断歩道上は黄色の液体と醜悪な肉塊、
そして野次馬と悲鳴とで埋め尽くされた。
車両用信号が青に変わったが、
ドライバーたちは誰も横断歩道を横切ることが出来なかった。
その日の夜。
仕事も終わり、俺は帰路の電車に乗っていた。
ちょうど帰宅のラッシュで、電車内はすし詰め状態だった。
電車がカーブを曲がり、車内の乗客は遠心力で揺られた。
俺は思わずよろけてしまい、後ろのサラリーマン風の男に
ぶつかってしまった。
「あ、すいませ…」詫びの言葉が途中で止まった。
その男の左肩に、筒状の突起物を認めたからだ。
昼間の女と、同じような。
男が俺に振り返りかけたとき、「まさか」の事態が起きた。
筒から勢いよく、黄色い液体が噴出してきたのだ。
俺は避けることが出来ず、モロに液体を浴びてしまった。
酸っぱい匂いが鼻をつき、思わず噎せ込んだ。
液体はやや粘り気があり、着ていたスーツの上をどろどろと滑り降りていった。
その間中、虚ろげに狂気の笑いをあげていたその男は、
やがて崩れ落ちるようにぶよぶよした肉の塊に姿を変えていった。
「なんなんだよ、一体全体……?」
パニックと化した車両内で、呆然と立ち尽くしながら
俺は呟いていた。
で、今朝。
朝のニュースでは、昨晩の国会議会での議員変死事件を大々的に取り上げていた。
黄色の液体を撒き散らしながら哄笑し、異形の姿へと変わってゆく議員。
議会場内は完全に混乱の場となり、議会どころでは無くなっていた。
タバコを喫いながら、俺はぼんやりとその映像を眺めていた。
そして、何となくこの事態の「正体」が分かってきた。

今だけだろうな、ここまで騒がれるのは。
これから先、こういう変死者が続出するだろうさ。
出始めの頃は、世間に話題のトップとして注目される。
けど、慣れてしまえばどうってことない。
「当たり前」の事柄に変貌してしまうんだ。
たとえ、それが不可解かつ異質な事でも。
これも一種の「流行」の様な物だからな…………

そこまで考え、何気なく俺は首筋に手をやった。
……
………?
……
…………!
突如の違和感。
慌てて洗面所に駆け込む。

鏡には、左肩から筒状の突起物を生やした俺が映っていた。
436あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/23 00:50
437桜咲く頃 1/3:02/08/23 07:18
教頭「赴任当日からすっぽかすとはね・・・連絡の一つもくれないと困るよ?」
私  「・・・・・・申し訳ございません」

この後、教頭先生の小言は小一時間続いた・・・

教頭「まあ、過ぎた事はしょうがないがね、今日はもうイイから、以後は気を付けてくれ給え」
私  「はい・・・では、失礼します」

とある田舎の小学校、全校生徒数は30人にも満たない・・・
昭和38年、今年教職免許を得たばかりの私は今日ここに赴任して来たのだ。
いや、本来ならば昨日付けで赴任するはずだったのだが・・・
下宿先に戻った私は昨日の事を思い出していた・・・
そう、昨日の事である、駅に着いた私に若い女性が声をかけた。

女性「もしかして、今日赴任して来た斉藤(私の名前)先生?」
私  「はい、そうですが・・・あなたは?」
女性「あ、ハイ、そうでした!私も同じ学校で教師をしています、永倉です!」

どうやら私を迎えに来たらしい、それにしても明るくて元気な女性だ・・・
彼女の案内で私は田舎道を歩き出した。
本当は先に下宿先で荷物を置いて来たかったが、
彼女の爽やかな笑顔を見てると、それも無粋な気がしたのでやめた。

私  「それにしても、良く私が斉藤だとわかりましたね?」
永倉「え?・・・えへへ、本当は来る人全員に聞くつもりだったんです
    だから一発で当たって良かったなあ〜って、まあ田舎だから来る人も希なんですけどね」
私  「ははは、なるほど、そう言う事でしたか」
永倉「ハイ、そう言う事です!」
438桜咲く頃 2/3:02/08/23 07:19
どれ位歩いただろうか?時間も忘れる程に会話が弾んでいたが、やがて木造の校舎が見えた来た。

永倉「着いた、あれが私達の学校です、ささ、生徒達が待ってます!」
私  「?・・・あの、生徒達は春休みの最中では?」
永倉「なーにを言ってるんですか、みんな斉藤先生の到着を楽しみに集ったんですから!
    だから斉藤先生?・・・今日は頑張りましょうね!」
私  「はい!(・・・?今日は?)」

校門には既に生徒達が集っていて私を熱烈に歓迎してくれた。
とは言っても7人だが・・・
全員が一つの教室に集り、自己紹介をし、歌を歌い、水団を食べ、授業もした。

・・・・・・何かが変だ・・・いや、変な事だらけだ!

他の教室は寝泊りに使われている・・・つまり、全員ここに住んでいるのだ。
家は?家族は?
他にも疑問はまだ続く。
たった7人の生徒に教師が二人必要か?それ以前に校長は?・・・枚挙に暇が無い。
生徒達は皆遊び疲れて寝ている・・・やがて夕暮れが近づいて来た。
私は不安でたまらず、永倉先生を外に呼び出した。

私  「永倉先生・・・私はここに来て歓迎され、充実した一日を送ってとても嬉しかった・・・
    ですが・・・その・・・何と言うか・・・・・」

明るい彼女の笑顔が悲しげな表情に曇る・・・
439桜咲く頃 3/3:02/08/23 07:20
永倉「解っています・・・先生のおっしゃりたい事は・・・
    お察しの通り、私達はこの世の者ではありません・・・
    太平洋戦争のあの時、私達は空襲で骨まで燃え尽きました・・・皆もっと生きていたかった」

薄々と解ってはいた・・・しかし、不思議と恐怖は無い・・・
気が付くと、何時の間にか生徒達も集って来ていた。

永倉「! でも先生、今日は皆でたーーーーーーーーっくさん遊んだから疲れちゃった♪
    皆もう思い残す事無いんだって、うふふ・・・ありがと」
生徒「先生、今日はありがとう!」

一人、また一人、私に礼を言うと光になって天に昇って行った。
そして最後に彼女の番になった。

永倉「先生には、何と言ってお礼を言ったらいいのか・・・」
私  「何故?何故、私だったんです?」
永倉「先生の後ろを護っている弟さんが引き合わせてくれたんです・・・
    弟さんも空襲で亡くなられたのですね、
    あ、でも安心して下さいね!弟さんは一度成仏して立派に守護霊になってますから」
私  「・・・・・・・・・・・・・・・・」
永倉「・・・ダメ・・・先生と居るとまた未練が残りそう・・・・・・だから、もう・・・逝くね」

最後に精一杯の笑顔を残し、彼女は去って行った。
気が付くと、そこは駅の駐輪場で、すぐ傍に戦没者慰霊碑があった。
440:02/08/23 13:16
>431さん
語り口とよく合う話です。次の作品もそうですが、不条理さを上手く演出していますね。
431番の作品はどことなくモンティ・パイソンのような雰囲気を感じます。
その次の作品では、「流行」と言うもの関する警鐘を大げさにホラータッチで表現しているようですね。
黄色い液体や筒状の突起物の意味が全く分からなくて、それすらも「流行」で一くくりにしてしまう
部分が今の異常な殺人事件の多発に慣れてしまった世情を反映しているような感じ
で上手く出来ています。二つともにb。
441:02/08/23 13:27
>437さん
ファンタジックな感じですね。
水団を食べたという描写から、何かもっとおどろおどろしい結末があると
思っていましたが、最初から最後まで一貫した雰囲気をもたせているので
「不思議な話」であっても「怖い話」にはならなかったようです。c。
442:02/08/23 15:07
先輩の話
元暴走族で、族卒業後まともな職(なんと教師)になったMさんは、後輩思いの
面倒見の良い人だった。
ある夜、Mさんの可愛がっていた後輩のHから電話があり
  今度結婚するっす
と、喜びの報告があった。
今度のOO日に、直接うかがって挨拶したいと、行ってきた後輩の言葉に
  おう! まってるぞ
と、返事をしたMさんは その日を楽しみにしていた。

やがて、約束の日(雨)。しかし約束の時間になってもHは来ない。
約束を破るタイプではないHだったため、Mさんは心配になっていた。
ふと、携帯を見ると着信履歴があり、Hかもしれないと思ったMさんはすぐに確認、
しかし伝言も何も無かった。
約束から2時間後 Hの婚約者という女性から
  Hが そちらに伺う途中で事故に遭い・・・即死でした。
Mさんは慌てて病院に行き、Hの亡骸に会うことになった
Hの死亡時刻は、約束の時間の15分前
Mさんは、悲しみに胸が張り裂けそうだった。
おれになんか 挨拶に来なければ良かったんだと 自分を責めた
ふと、携帯の着信履歴を見ると 着信時間は丁度 会う約束の時間午後2時だった
・・・おまえ 挨拶に来たのか。
Mさんは、そうつぶやいていた。




ほしゅ
.
445あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/24 00:36
ミミズ
みみずく
tukutuku-bo-si
448あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/24 15:36
帽子の下はズラ
そうズラ
ズラずら?
451:02/08/25 00:28
>442 :t さん
そういうことがあるとは聞いた事があります。
実話か創作かいまいち分かりませんが、創作の場合の評価としてCをつけておきます。

452:02/08/25 00:30
さて、過去に私の書いた作品(経験をもとに少し脚色)を書いたスレが
やっと過去ログ倉庫に入りました。
ちょっと載せてみます。

注 全然怖くありません。 そして、上手くもありません。
453あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/25 00:31
4541の作品4/1:02/08/25 00:34
高1の俺の毎日は、糞みたいな学校と、自分の言いたい事だけを言うだけで子供のことには
ほとんど興味を持たない親の間を行ったり来たりするだけだった。
学校がすげー嫌だったんで、部活にも入らずに、いつも逃げるように帰っていく感じ。
受験勉強からは開放されたけど、自分で受けて入ったトコが最悪だったんで、毎日が
鬱だった。楽しい事も特に無かったし。当時はパソコンも持ってなかった。
とにかく、現実は凄くつまらなくて狭い場所でしかなかった。

ある日中学時代の友達と久しぶりに会う事になって、新宿へ行った。
友達はカメラが好きなヤシで、新宿のエルタワーにあるニコンサロンをちょっと
のぞいてみようってことになった。
4551の作品4/2:02/08/25 00:36
で、ニコンサロンで友達は色んな高そうなカメラを眺めて回った。
なんか、どう考えても高校生が来るには場違いなところだ。居心地が悪くて
手持ち無沙汰で窓の外の風景を眺めていた。いい天気で、ビルの28階にあるから
まあ眺めはいい。
窓のそばのテーブルにはスコープ(多分カメラにつけて使うんだと思う)が
置いてあって、勝手にのぞいても良いようになってた。友達は相変わらずカメラをみていて、
待ちくたびれてたからちょっとのぞいてみることにした。
まずそれでビルとか見て、そのあと入道雲に視線を移してみた。
4561の作品4/3:02/08/25 00:38
俺がのぞいたスコープの倍率は多分双眼鏡と同じ位だと思う。それで入道雲の
白いもこもこしてるところを見ていると、やっぱりへんなモノが見えちゃったわけ。
今でも夢か幻覚みたいだと思ってるんだけど、その入道雲の中を.←こうゆうのが
出たり入ったりしてた。勿論最初は気のせいだと思って無視してたんだけど。
スコープのレンズの汚れかと思って添付の布でふいたり、目をこすったりした。
また例の入道雲の同じ場所みてみると、・・・・・やっぱりいる。 .←が雲の中に飛び込んで、
いったん見えなくなると、すぐピンポンダマみたいにポンッとはね出てくる感じ。結構素早い。
やっぱり俺・・・・・ストレス溜まってたのかなあ。
どう考えても、まともな人間が見るモンじゃないよな。あれは。
友達が俺の方を叩いて、何をそんなに熱心に見ているのかと尋ねた。俺はそいつに
スコープを渡して、今まで見ていた入道雲のある場所を見てくれと言った・・・・・
4571の作品4/4:02/08/25 00:42
スコープをのぞいた友達の顔色がみるみる変わっていった。真剣な顔になり、やがてポソリとつぶやいた「やべ・・・何アレ?!」
.←は小さすぎて肉眼では見えない。しかしスコープを通せば俺以外の人間にも見えることがこれで分かった。
ということは・・・・・
俺はヤバいくらいに鳥肌が立って、落ち着かないような気分になった。あわてて別のお試し様スコープが無いか探した。
するとレンズが二つついた別のタイプのスコープだか小さい双眼鏡だかがおいてあって、のぞいていく人がいた。
俺もその人のあとに、そのレンズをのぞいた。
相変わらず.←はもこもこした入道雲の上のほうから出たり入ったりを繰り返している。
じーっと観察いると、その少し上に、もう一つの.←が同じ動きをしているのを見つけた。
友達もそれに気付いたらしく、二人で顔を見合わせた。
そろそろきりが無いから帰ろうということになってニコンサロンから出たんだけど、
しばらく二人共何て言っていいか分からなかった。そのうち友達が「まさか“見る”とは思わなかった。結構ラッキーだったじゃん。」
と言った。それを聞いたら、何と言うか、えらいモン見ちゃったなーって感じだったのが、「イイもん見たな」って
気分になって来た。UFO(?)なんて滅多に見られるもんじゃないし。
「やっぱりあるんだああゆうモノが」っていうのが二人とも素直な感想だった。
それ以来、俺の世界には糞みたいな学校と、勝手なことしか言わない両親の他に、新しく「今まで知らなかった不思議な、
未知の世界のもの」が加わった。
その後、うんざりするような毎日が具体的に何か変わったわけではないけど、糞みたいな学校としょうもない両親しか無かった
ころよりずっといいと今でも思ってる。特に趣味も無かったのが、今じゃオカ板に出入りするようになったのも、アレのせいだと思う。

だらだらとまとまんない文書いてスマソ。これが俺の日常に飛び込んできた小石のような経験ですた。

☆▲あなたが期待するオカルト▼☆
http://curry.2ch.net/occult/kako/1023/10233/1023338296.htmlより
とある地方都市在住の寺迫満広さんは、かつてアメリカに旅立つ友人と別れの酒を
飲んだことがありました。酔いがまわるに従って友人は旅立つ期待と不安から強気
になったり弱気になったりして、聞いている寺迫さんには彼の胸の内が痛いほど伝
わってきました。

「そう言えば、俺達の同級生は結構死んだ奴が多いだろ。ほとんどが若くして心不
全でさ。そいつらのためとは言わないけど、俺の成功が同級生の希望の星になるみ
たいなさあ。上手く言えないけど、みんなを代表して頑張るって気持ちはあるんだ
よ…」

 寺迫さんの母親は市のシンボルみたいな大病院で看護婦長をしていたので、母親
から本当のことを聞いていました。そして酔いも手伝って言う必要もないことを言っ
てしまったのでした。

「小林と池田と宮地と大村は本当は自殺なんだよ」
「えっ、そうなのか。初めて知ったよ。まあ、お前の母親は情報通だろうからな。
きっと色々とあったんだろうなあ」

 アメリカに旅立った友人は正確な時期はわからないものの向こうで亡くなったと
数年後に聞かされました。
(続く)
459458:02/08/25 00:56
さらに数年経ち、同級生の女の子がスナックの雇われママを始めたと聞いて、寺
迫さんはお店に顔を出しました。同じ市内に住んでいるもののお互い所帯を持って
おり、会うのは同窓会以来10年ぶりでした。話す内容は自然と同級生の近況にな
り、お互いが現在も仲がいい同級生の話をしました。

「そう言えば、私たちの同級生って結構死んだ人が多いでしょ。若いのに心不全で
ねえ。私も苦労しているけど体は丈夫だからましなのかな」

 寺迫さんは酔いも手伝ってまた言う必要もないことを言ってしまったのでした。

「小林と池田と宮地と大村と石井と立花は本当は自殺なんだよ」
「えっ、そうなの。ああ、寺ちゃんのお母さんなら、そういうことを知っているわ
よね」

 彼女はしばらくして自殺したのでした。
(終わり)
460あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/25 01:22
               「あの8月を忘れない」

群馬県と埼玉県を結ぶ静かな山沿いの町を抜ける道路は、神流川を縫うように走っている。
左に御荷鉾山をいただき、ゆるやかな流れの所々にカラフルなキャンパーのタープが点在
している。そろそろ夕刻も近い。
キャンプで過ごした3日間を助手席の妻と語りながら、明日からの仕事を考えて、ため息を
ついた。子供たちは後ろのシートで寝息を立てている。
川の流れが大きくひろがり、深い群青にかわり湖のような景色に変わった。
「神流湖」人口湖だが都心から近いこともあり人気も高い。
「あなた、トイレに寄らしてもらってもいい?」
「そうだな、俺も飲み物でもかうかな、もうすぐレストハウスがあるよ。」
数キロ先のトンネルを抜けるたあたりにある筈だった。

道路はゆるやかなカーブに差し掛かり、軽くブレーキを踏んだ。
その時、前方に道路の右側を多くの人たちが歩いているのが見えた。
こちらに背を向け、東京方面に向かっている、色とりどりの服をまとい、子供、老人、
男も女もいる、特にハイキングのような格好をしているわけではない。

ゆっくりとその団体追い越すのに暫くの時間を要した。東京でもなかなか見られない光景
である。ミラーには所々でこちらに向かい手をあげる人も何人か見えた、先頭はちょうど
トンネルに入ろうとしていた。
「歩け歩けでもないんだろうけど、何なんだろうね」と妻に問い掛けた。

「急いで!」
461tuzuki:02/08/25 01:23
急に妻は声を張り上げた、振り向くと妻は前方を凝視しながら「止まらないで!」
私はわけのわからぬままアクセルを踏み込んだ、幸いトンネルに対向車はなかった。
トンネルを抜けレストハウスの駐車場まで一気に車を滑り込ませた。
「どうしたんだ」
「みんな、靴をはいていない」
「靴!、何のことだ」
そして、私はあることに気がついて愕然となった。

駐車場から見通せるそのトンネルから出て来る人の姿はなかった、何分たっても。

--------------------------------------------------------------------------
昭和○○年8月羽田を発った日航機は迷走しながら神流川上流の御巣鷹の尾根に
墜落した。ボイスレコーダーには乗客に靴を脱ぎ安全姿勢を取るようにと機長か
らの放送が残されている。
         *現在ではエマージェンシーでも靴を脱ぐ指導はしていない。

神流湖の近くでヒッチハイクの人を拾ってはいけない、特に靴をはいていない人は。
「10年前のあの8月の事、帰りたいんだ・・・我が家へ」
|∀・) ドキドキ...
>>454(=1)
もうちょっと+αが欲しいところです。
不思議な物体を見た、ただそれだけでは
少々パンチ不足な気がします。
この出来事が後々何かを引き起こす、といった展開を
作品に盛り込めば、よろしいかと思われます。D
464:02/08/25 11:39
一応自分の体験をもとに書いていますので、今後引き続きなにか不思議な体験をしたら
また書きます。
465あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/25 11:57
うん、充分、脳みそのシナプスがこわがっている。
>>1
そうだなや・・・・・読み手を意識するというより文章が淡々としていすぎて
細かい描写が伝わって来ない。文に表情が足りない
まだまだこれからだとオム判定D
467あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/25 23:14
でも、主人公の気持ちには共感できる。
孫権「ふむ・・・呂蒙は今日も朝参に出て来ないか・・・」

朝参に集った家臣達を一通り見渡すと、孫権は心配そうに小さく溜め息をついた。
今年、念願の荊州奪還を果たした孫権だったが、
最大の功労者である呂蒙が過労と心労で倒れてしまったのである。
過去に周ユという家臣が荊州奪還を担当したが果たせず、
過労、心労が祟り、ついに還らぬ人となったのだった。

孫権「周ユの件もあるのでな、私は罪悪感すら感じているのだ・・・」

落ち込む孫権に家臣達も沈黙してしまった。
見兼ねた陸遜が進み出て発言する。

陸遜「殿、そのように常日頃から家臣達を思いやって下さる殿にお仕え出来て
    我々家臣一同、幸福の至りです。
    呂蒙殿の事は、私が今日のお役目が済み次第に見舞いに行って参ります」
孫権「陸遜・・・そうか、よろしく頼むぞ」

その日の夜、陸遜は呂蒙の屋敷を訪ねた。
病床にあるはずの呂蒙は意外と元気で、自室の机で何やら書き物をしていた。

呂蒙「やあ、君か」
陸遜「お加減はいかがですか呂蒙殿、殿がご心配されてましたぞ?」
呂蒙「うん、身体の方は何とも無いのだが・・・」

丁度夕食時だったので、陸遜の分も膳が運び込まれ、食事をとりながら話す事になった。
陸遜「ところで呂蒙殿、さっきは何を書かれていたのです?」
呂蒙「・・・あれか・・・なに、大した物じゃ無いさ、まあ、日記みたいな物だよ」
陸遜「そうですか、しかし元気そうで安心しましたよ、早く殿にお顔を見せてあげて下さい」
呂蒙「・・・・・・あ、ああ・・・・・・・・・・・」

どうも呂蒙の様子がおかしい・・・陸遜は呂蒙の顔を覗き込んだ。

陸遜「?・・・呂蒙殿?」
呂蒙「り、陸・・・遜よ・・・き、今日は・・もう・・・帰れ・・・・・・」
陸遜「呂蒙殿、まさか、具合がまだ・・・誰か!誰か来てくれ!!」

陸遜の声に侍女や衛兵が集って来たその時だった・・・
呂蒙はユラリ・・・と立ち上がると陸遜を睨みつて口を開いた。

呂蒙「クックック・・・陸遜・・・貴様も殺してくれようぞ・・・」
陸遜「呂蒙殿?一体何を言っているのです?」
呂蒙「我は呂蒙ではない!心して聞け!我こそは劉備三兄弟が次兄、関羽雲長なり!!」

・・・関羽、先日の荊州奪還の際に捕らえて処刑した敵の武将の名である。
(ちなみに関羽の愛馬「赤兎馬」は褒美として呂蒙に渡された)
呂蒙は剣を抜くと、なんと自らの首に押し当てて自分の首を切り落としてしまった。

陸遜「何て事を!!」

驚く陸遜、混乱する侍女や衛兵、しかし、事態はそれで終わらなかった。
呂蒙は切り落とした自分の首を拾うと、それを陸遜に向かって力任せに投げ付けた。
ドスッ!
陸遜は身をかわそうとしたが間に合わず、生首は陸遜の左肩口に当たった。

陸遜「うあっ!痛っ!!」
生首は陸遜の肩口に力いっぱい噛み付いて振り解く事が出来ない。
さらに、この世の者とは思えない物凄い形相で睨み付け、ガクガクと震えている。

衛兵「ぎゃあああ!」

ハッとして見ると今度は首の無い呂蒙の体の方が手当たり次第に居合わせた人を斬殺している。
衛兵が5・6人掛かりで抑えようとするが、常人とは思えぬ怪力で投げ飛ばされる。
この乱闘で灯篭が倒れ、呂蒙邸に火が燃え広がりだす・・・
化物と炎にたまらず、全員逃げ出すしかなかった。
当然陸遜も例外ではない。
呂蒙の生首を肩口に付けたまま馬を走らせる陸遜、当然激痛もあるが今はそれどころでは無い。
なぜなら赤兎馬に乗った首なし呂蒙がすぐ背後に追って来ているからだ。

声  「青二才めが・・・赤兎馬から逃げられるとでも思っているのか?」
陸遜「何て事だ、亡霊が相手では・・・」

陸遜は馬を降りて民家の間や細い路地を走って逃げる事にした。
流石の赤兎馬もそんな細い路地までは入って来れない・・・
何とか赤兎馬から逃れた陸遜は民家の庭先に座り込んだ。

陸遜「ハア、ハア・・・く、首を・・・外さなくては・・・」

呂蒙の生首に手を伸ばそうとした時、背後から声が聞こえた。

声  「フハハハ・・・そう、首が貴様に喰い付いている限り、何処に隠れようとも無駄だ」
慌てて振り返ると、そこには首なし呂蒙が血まみれの剣を構えて立っていた。
もはや飛び退いて避けられる距離ではない、それ以前に腰が抜けてしまっているのだ。
後は構えた剣を振り下ろすのみ・・・陸遜が全てを諦めた、その時。
民家で飼われている鶏が夜明けを告げる鳴き声を上げたのだ。
首なし呂蒙の動きが止まり、肩の生首が地面に転がり落ちた。

陸遜「夜明けだ・・・た、助かった・・・・・・のか?」

呂蒙の身体が飛ぶ様に去ると、表通りの方で馬が走り去る音が聞こえた。
東の空が白々と明け始めている・・・
生首が陸遜を見上げながら喋りだした。

生首「運の良い奴よの、だが我は何度でも貴様を殺しに来る!
    いいか、もう貴様に安息の夜は無いのだ!ハーーーッハッハッハ!!」

そして呂蒙の首は動かなくなったのだった・・・
そして今夜も赤兎馬はやって来る、首の無い呂蒙の身体を乗せて・・・
明日も、明後日も・・・・・・
472:02/08/26 14:44
>458 :あなたのうしろに名無しさんが・・・さん
自殺の連鎖ですね。情報を聞いた人から順に死んでいく・・・
その情報を伝えているものが意図的なのか創でないかでも大分変わってくるでしょう。c

>460 :あなたのうしろに名無しさんが・・・さん
私が以前書き込んだスレにあったものです。よくある怪談ですね。c

473:02/08/26 14:50
>468 名前:怪談三国志 「呉」編 1/4 さん
確かに戦争をしている時代は亡霊も多そうですね。三国志で怨念や幽霊
の類を考えながら読む人は少ないでしょうけど。C°
474?:02/08/26 14:51
俺風俗初心者だ失敗したら笑われないか?
475あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/26 14:56
結構書ける人いますね
476あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/26 17:24
うん、霊から見た聞いた読んだ教わった
三国志っておそろしいね。
本だして本屋においたら中国でも売れちゃうかもね。
477あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/26 18:26
プルルルルル
  プルルルルル   ガチャ

「はい、高野です」
「あ、葉子?ねぇねぇ知ってるー?」
「え?…真知?何よ、いきなり」
「あのさー…昨日の夜。ほら、8時ごろ」
「うん」
「ウチの近所騒がしくなかった?」
「あー、うん。サイレンとか鳴ってたね。で、どうしたの?」
「実はさー…あれ、近くの公園で首吊りがあったらし゛いの」
「え?うそでしょ!?」
「マジマジ!あたしさ、その時丁度現場に居た゛んだも゛ん!」
「うっわー…なんか怖い。あたしその時ゲームやってて気にしてなかったんだよねー…」
「そうなのー!?昨゛日、結構近所のク゛ラスの子とか゛見に来てたのにー」
「あー…でもあたしそういうの苦手だからパス。行かなくて良かったぁ〜」
「何よー、盛り上がりに欠け゛るなぁ。ホント゛凄かったんだからね!?目と゛かもう、ドロッと…   ずるっ 」
「うわっ!やめてよ気持ち悪い!」
「でね、パンツとかも゛う糞尿でグチョグチョで…   ずるっ 」
「やめてってば!あたし、ほんとにそういうの駄目なんだから…」
「んふ゛ふ゛ー。ね、今か゛らそ゛っち゛行っていい?   ずるっ 」
「…なんでー?今日、家の人居ないから構わないけど…うぅ、今の話のせいで怖くなっちゃったじゃない!」
「じゃあ゛今か゛ら行゛く゛ねー?   ぐちっ 」
「ねぇ、真知?さっきからその音何?それと、鼻でも詰まってるの?」
「え゛?そ゛んなこ゛とな゛いわ゛よ゛?  …げん゛かん゛に゛ついた゛わ   ぐちっ」
「あ、早いねー。今開けるから待ってて」

ピッ  ドッドッドッドッ。。。  ガチャッ

「真知?入ってい ぐぇ゛つ゛」

「目゛玉゛出た゛ ぁ? あ゛たし゛と一゛緒゛ ね゛」
>>474
チンコでかけりゃ帳消しだ。心配するな。
つうか、失敗って何よ?

ああ、よく考えたら大幅にスレ違いだよ……
479:02/08/26 20:36
>477 :あなたのうしろに名無しさんが・・・さん
ホラーはこういう擬音語や擬態語、台詞だけでも書くことが出来てある意味便利ですね。
意味も何も無い、おぞましさを伝えればいいだけのホラーは割と書きやすいとおもいますが、
読み手にはあまり残るものがありません。C。
480477:02/08/26 20:53
>>479
そうなんだよね、せりふだけでやってみよーとは思ったけど
状況説明とか超しにくい。途中で駄目だぁ〜って思った。
評価サンクス
481ぼっこし屋 ◆CRASH/NU :02/08/27 00:20
>>431-432を読み返してみたら、タイトルが
      ・
「ボックステティッシュにはご用心」
になってやんの……
なんでこんな打ち間違えしてんだ俺よ……
482あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/28 16:36
ほしゅ
hosyu
ズラ
485あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/28 17:09
みんな怖い話うまいね。
でも、怖くないオカルトな話だけは書けてないね。
486♂ ◆5OonnGmw :02/08/28 18:12
はじめから読みました。
ぼっこし屋さん!また作品書いてください。俺あなたのファンになりました。
1さんはあまりいい評価はしてくれないみたいですが俺はすごく好きです。
どうかお願いします。
何でかは知らないけど、
俺今「神の使い」として崇められている。
まあ、悪い気分じゃないんだけどね……

事の経緯はこうだ。
俺が家の近くの林の中を散歩していると
俺の周りに虹色の靄のような物が立ち込めていた。
視界ゼロ。今来た道さえ見えない状態。
しょうがないので手探りで道を歩いていくと
急に「靄」が晴れ、街にたどりついた。
が、そこは俺が住んでいる街じゃない。
俺が興味本位で街へと行くと……

気がつくと、住人が俺を「神の使い」と呼んで
崇め奉っている。
悪い気分ではない。
しかし、ここの住人の容姿が問題だった。
みな、表皮が爛れ、醜悪な肉塊と化した姿だったのだ。
もう気分はグロ・ホラー映画の出演者、て感じだ。
鼻につく腐臭に似た臭いも半端でなく
俺ははっきり言って正気を保つのがやっとの状態だ。
しかし、しつこいようだが崇められるのは
相手がどんな化け物でも悪い気分じゃない。
しばらく様子見といくか。
俺がこの街に迷い込んで10日程経過した。
その間、まともな容姿の住人は見かけることが出来なかった。
全員が腐りかけの半死体、といった風体だ。
その住人が皆俺を「神の使い」と崇める。
しかし、何ゆえ「神の使い」なのか?

そういえば、昔から生まれつき身体に特異な点がある者を
「聖なる存在」として奉るという事例が
少なからずあった、というのを思い出した。
片腕の無い者や両眼が無い者……
そういった身体の一部の欠落を「聖痕」として神聖化する
ということなのだそうだが、
さしずめ俺は風貌が大きく異なる、まさに
「全身是聖痕」といったところなのだろうか。

さて、住人の長らしき人物の話
(なぜか言葉が通じるんだな、これが)によると
俺は「神戻し」の儀式を受けなければいけないらしい。
はて…神戻し………?
俺が疑問に思っていると、彼(便宜上、そうしておく)は
俺に一枚の絵を差し出した。

あなたには、このお姿になっていただきます。

俺は凍りついた。
そこには明らかに異形の者の姿が映っていた。
腕はねじれ、背中に張りつきそうなほどに曲がっている。
額には、刃物か何かで切り裂かれた傷口に
左目から抉り出したと思われる眼球がはめ込まれている。
足は縦方向に3本に切り裂かれ、まるで
魚を下ろした後のようだ。
胴体は、まさにアジの開き、といった感じで
内臓が一つ残らず丸見えの状態になっている。

これが我々神の姿です。神は全ての痛みをその御身で受けてらっしゃいます。

そりゃそうだ。見るからに痛そう…なんて思っている場合じゃない。

我々は、「神の使い」を神の写し身とみなして
神の姿へと返すのを最高の儀礼としております。

なるほどな。理解しがたいが…なんて思っている場合じゃない。

早速今夜、儀式を執り行おうかと思います。

まあ、吉事は早い方がいいから…て、ちょっと待て!


俺はこの世界からの「脱走」を試みた。
夜。住まわせてもらっている住居内。
一刻も早く逃げなければいけない。
俺は出入り口をそっと開けると、夜の闇へと駆け出そうとした。

おや、どこへお出掛けで…?

反射的に俺は声の主を力いっぱい殴った。
腐りかけた肉の感触を拳で感じ、気が遠くなりかけた。
が、そんな悠長に貧血の疑似体験をしている場合じゃない。
俺はすぐさま全力で駆け出した。
後ろの方から幾十人もの、俺を追いかける声がした。
思わず振り向くと、背後には醜悪な姿の住人がわらわらと
俺を追いかけてくる。まさにホラー映画のワンシーンだ。
俺の脚は、「あの場所」へ向けて走り続けていた。
そう、「あの場所」…

心臓が張り裂けそうになる苦しみをこらえて、
俺は林の中へと駆け込んだ。
そう、最初にこの世界へ迷い込んだときの、あの林は
ちゃんとこの世界にも存在していたのだ。
林の中を走っていると、あの虹色の靄が俺を包み込んだ。
程なく俺の視界は虹色へと変じた。
追っ手の声は、もうしない。助かった……
これで、やっと帰れるんだ…




いや、本当に帰れるのか……?
嫌な予感は、見事に的中した。
俺は再び「神の使い」として崇め奉られている。
あの醜悪な姿の住人はいない。
だがその代わりに、住人は生き物の姿ですらない。
岩や鉄のような物を人の形にくっつけただけの様な姿なのだ。
(しかも、こいつらがまたちゃんと喋るんだからタチが悪い)
有機的な住人ゼロ。植物さえ生えていない。
俺はまたもや「全身是聖痕」といった風情で
崇められているというわけだ。
はぁ、今度は一体どうなることやら……。

一体俺が元の世界に戻れるのはいつなのだろう?
それまでに、どれだけ異常な世界を
潜り抜けなければならないのだろう?
そもそも本当に元の世界に戻れるのか?


いや、俺は絶対帰ってやる、俺が元いた世界に!

492あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/29 07:12
493あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/30 01:18
age
|ω・)  フーーー
「なあ、俺もう峠攻めるの止めにするわ」
「何だよ急に。さすがに年齢感じてきたか?」
「いや、そうじゃなくてさ…
 何か自信無くなってきたっつうか…」
「?」
「あのさ、昨夜いつもみたいに
 峠に乗り込んだのよ。
 で、しばらく流してたら後ろから凄い勢いで
 俺の車追い越していったやつがいたのよ」
「ふんふん」
「で、俺もその挑発に熱くなってさ、
 アクセルベタ踏みで追いかけたわけさ。
 もうギヤもスコーンスコーンて2速まで落してさ」
「で?」
「もう、そいつメチャ速なのよ。
 ブラインドコーナーとかもひゅいひゅいってさ、
 ホントに車の動きか?てくらいでさ」
「で、最後まで食らいつけたのか?」
「いや、追ってる途中で嫌な光景見てさ。
 もう追うの止めよう、て思って止めた。
 なんか信じられないっつうか…」
「何見たのさ?」
「俺の前走ってた奴さ……
 俺の方、つまり真後ろ見ながら走ってんのよ。
 しかもニヤニヤ笑いながらさ。
 とにかく、俺もう走りは引退するわ。
 あんなの見せられたらさ、自信無くすって」
「…一つ言っておく。
 そいつの運転が上手いとかどうとか
 そういう次元の問題じゃない、と俺は思うぞ」
496あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/08/31 09:57
a-get
(=゚ω゚)  
498.:02/08/31 10:13
 
先日、子猫が飛び出してきて跳ねちゃったよ
そして帰りに恐る恐る通ったら
道の脇で子猫が倒れていてその横に親猫が・・・
チョー睨まれた

           にゃんこ先生すんまそ
499.:02/08/31 10:19
おっもうじきごひゃくだな
500500:02/08/31 10:19
500ゲットォォォー!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒ズザーーーーーッ
501:02/08/31 11:32
>487 :絶対帰ってやる!(1/5) ◆CRASH/NUさん
面白いです。ぜひビジュアルで見てみたいものです。
ホラーであれば主人公は永遠に帰れないでしょうが、冒険物にすればなにがしかの
結論が出るんでしょうね。b。
502:02/08/31 11:37
>495 名前:伝説の走り屋…? ◆CRASH/NU :さん
落ちはそう来ましたか。主人公のボケよりも「伝説の走り屋幽霊」が
何考えてるのかに興味を持ってしまいました。C°

>498 名前:. :02/08/31 10:13さん
よくあることです。D。
503:02/08/31 11:38
ちなみに、「b」は「小さいB」の意味です。「d」と似ていますが、違います。
504あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/01 01:30
そして意味も無くage
505あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/02 02:02
(゚Д゚)
506マグロの刺身 ◆CRASH/NU :02/09/03 00:33
冷凍庫のマグロを解凍して、刺身にすることにした。
レンジで解凍し、まな板の上に乗せる。

まな板の上には、長い髪がついたままの
頭皮が乗っていた。

いや、そんな筈は無い。
眼を凝らしてみると、やはりマグロだ。
疲れてるのか、俺?
まあ、いいや。さっさとさばくか。
そう思って包丁を持ったが、玄関から声が。

「いらっしゃいますか?こちら警察の者です!」


「どうですか、警部?」
「間違いないな。2ヶ月前に失踪した女子高生だ」
「バラバラですね…ひどいな、こりゃ」
「冷凍庫にぎっしりだしな」
「おまけに、解凍してまな板の上に乗せて、包丁まで…
 刺身にでもする気だったんですかね?」
507:02/09/03 00:41
>506 名前:マグロの刺身 ◆CRASH/NU さん

あいかわらず沢山の作品をお書きになりますね。
主人公に感情移入できれば「俺」が本当に何も知らなかったという受け取り方が出来ます。
そういう意味で「怖可哀想」です。
もうひとつは実際に「俺」が下手人だった場合、自分が手を下したにもかかわらず
それを認識できない狂気が怖さになりますね。
何通りかで「怖さ」を演出出来るので、ゲームに使えそうです。C°
ほしゅ
「コウジさん、俺最近彼女と上手くいってないんすよ〜」
仕事の休憩時間。
たまたま先輩のコウジさんと一緒になったので、
俺はコウジさんに恋愛相談を持ちかけた。
コウジさんは俺より10歳以上歳が離れているが、
いわゆる「中年のオッサン」といった感じではなく
茶髪のベリーショートが良くマッチしている
「大人の男」の雰囲気を持つ人だ。
「ま〜たお前ミユキちゃん放ったらかしにしてんだろ?
 ちゃんと遊んでやれって」
コウジさんは俺の目を覗き込みながら
咥えていたラッキーストライクに火をつけた。
痛いところをつかれて、話題を少しそらすべく
俺は思い出したようにコウジさんに訊いた。
「あれ?そういえば、コウジさんて独身すよね
 彼女さんとかっていないんすか?」
俺の問いに対し、コウジさんは咥えタバコのまま
「まあ……そうだな。彼女、ていえば彼女だよな…」
と、やや声のトーンを落して答えた。
いや、答えたように見えたが、独り言のようにも思えた。
歯切れの悪い答えに俺は納得できず、
コウジさんにその辺の事情を話すように
しつこくねだってみた。
コウジさんは少し困ったような表情をしていたが
あまりにも俺がしつこいので根負けしたらしく、
話を切り出し始めた。

「話してもいいけどな…あんまり面白い話じゃねぇぞ」
俺が休みの日にドライブしていたときの事だ。
人通りが少ない道を走るのが好きだから
その日も田舎道をのんびり走ってたのよ。
そしたら、前の方にハザードあげて停まってる車と
その車の傍でオロオロしてる女がいたんだ。
俺はすぐそばに車を停め、女に声を掛けたんだ。
「どうかしましたか?故障ですか?」てな。
俺の言葉に振り向いたその女は
セミロングの似合う俺好みのかなりの美人だった。
「急にエンジンが掛からなくなって…」
聞くと、そこで1時間くらい立ち往生してたんだと。
俺は試しにイグニッションを回してみたけど
セルモーターはうんともすんとも言わないんだ。
そこで積んであったブースターケーブルを取り出して
俺と彼女の車とのバッテリーをを直結させたんだ。
…え、用意がいいって?当然だろ?
で、もう一回キーを回すと、今度はちゃんと掛かったんだ。
「まあ、ただの応急処置でしかないから
 修理工場にでも行ったほうがいいと思いますよ」
て俺はアドバイスを残してその場を去ったんだ。
この時、名前と電話番号を聞き逃したのを
後悔したのは…言うまでも無いよな?
けど、その2ヵ月後だったかな。
彼女とバッタリ街で再会したのは。
向こうから頭下げてきてさ、
「あの時はありがとうございました」
て言うわけ。
正直、俺は彼女のこと忘れかけてたんだけど、
声を掛けられてようやく思い出すことが出来たんだ。
で、「車、直りました?」とか話して、
それじゃ、て別れかけた時、彼女の方から
「あの…もしよかったら、この後お茶でもどうですか?」
て。あの時のお礼だって言うんだよ。
俺もその時は暇だったし、おまけに彼女は美人。
断る理由も無く一緒にお茶したわけ。
彼女はユミコって名前で、俺と同い年だったんだ。
だからってわけじゃないんだろうけど、
とにかく話題が合って、喋ってて楽しかったんだよな。
気付いたら夜の9時ぐらいだったかな。
俺も次の日は仕事だし、その日はそれじゃあね、て
電話番号教えて別れたんだわ。
それから俺たちは頻繁に会うようになって、
まあ、そのままの流れで付き合うことになったのよ。
再会してから、大体1ヶ月くらいで、だったかな?
この頃になると、ほとんど毎日のように会ってたよ。
で、付き合い始めたばっかりの頃、
2人で街歩いてるときに、アクセサリー屋の前通りかかってさ
何気に「ペアリングでも買うかな」て思ったのよ。
前の日にパチンコで10万ちょっと位勝っててな。
金もあったし、ちょうどいいかって。
そん時買ったのが、太陽と月をモチーフにした
シルバーの指輪だったわけさ。
ユミコに月の指輪を渡したら、あいつその指輪をはめて
ちょっと笑いながら俺に訊いたのよ。
「ねえ、もしあたしがある日いきなり消えちゃったら
 コウジ、どうする?」てな。
ちょっと考えて
「そしたら、その指輪を目印にして、意地でも探すと思うな」
て答えたら
「ふふ、なんか『ルビーの指環』の歌詞みたいだね」
て笑ったんだよな。まあ、確かにその通りだな、ははは。
こういうやり取りがずっとこれからも続くんだろうな。
それも、いいなって……この時は、そう思ってたよ。
そう、あの夜までは…な。
その日ユミコは一日中元気が無かったんだ。
……いや、違うな。
無理して元気なように振舞ってた、て方が近いか。
まあ、ともかくユミコはいつもと様子が違っていたんだ。
俺はそれに何となく気付いてたけど、
敢えてその理由までは訊かなかったんだ。
で、俺の部屋で飯食ってた時、いきなりユミコが訊いたんだよ。
「ねえコウジ……あたしの事、忘れないでいてくれる?」
何言ってんだ?て思ってると、ユミコは悲しそうに
「もう…お別れなの」て言って、右手を俺に差し出したんだ。
右手は、半分透けててテーブルの上の灰皿が
見える状態だったよ。
唖然として、その右手を見ていると、ユミコが言ったんだ。
「コウジ…ごめんね。
 あなたに黙ってた事があるの。
 あたしね、実は今病院のベッドにいるの…」
もう、何が何だかわかんねぇだろ?
この時の俺もそうだったんだよ。
ただユミコの右手と顔を交互に見ることしか出来なかったんだ。
「あたしね…田舎道であなたに助けてもらったでしょ?
 あの1週間後くらいに、交通事故にあったの。
 車があたしに迫ってきたところまでは覚えてるんだけど…
 気付いたら、あたし真っ暗闇の中にいたのね。
 何にも無い、ただの闇の中。
 そこで、お爺さんに会ったの。
 ボロボロの着物を着た、ガリガリのお爺さんに。
 でね、そのお爺さんがあたしに言ったの。
 『お前はこれからずっとこの暗闇の中かもしれん。
  しかし、それではお前があんまりにも不憫だ。
  何か心残りは無いか?』って……。
 で、あたしは『もう一度、会いたい人がいる』って
 答えたの。そしたらお爺さんはあたしの額に手を当てて
 『では、お前さんにかりそめの身体を与えてやろう。
  ただし、その身体は3ヶ月しかもたん。
  3ヶ月経てば、身体は泡のように消えて、お前は再び
  この暗闇の中、だ。それでもいいんだな?』
 て言ったの。あたしが無言で頷くと、
 いきなり周りが真っ白になったの。
 気付いたら、街中に立ってたの。
 でね、ふと前のほうを見たら、あなたが歩いてきたのよ。
 その時ね、あたしあのお爺さんに感謝したのよ。 
 だって…『もう一度会いたい人』っていうのが
 コウジ、あなただったんだから………」
「でもね……もう分かったでしょ?
 今日が、その3ヶ月目なの……。
 この借り物の身体は、もうすぐ消えちゃう…」
そういって、ユミコは言葉を詰まらせたんだ。
ユミコはボロボロ泣いてたよ。
「ごめんね、ごめんね…今まで騙してて…
 でもね、こんなこと言える立場じゃないけど…
 あたしの事、嫌いにならないでね…忘れないで……」
て言いながらな。
俺はユミコの手を握って、言ったんだ。
「馬鹿言ってんなよ。何で謝るんだよ。
 嫌いにもならないし、忘れるわけもねぇじゃんか。
 言っただろ?お前が消えても、絶対探すって」
その時、多分俺は無理に笑顔を作ってたんだと思う。
じゃないと、どうにかなりそうだったからな。
ユミコはそんな俺の顔をしばらくまじまじと見てたよ。
その間にも、ユミコの姿はどんどん薄くなり続けてたけど、な。
で、それまで泣き顔だったユミコが急ににっこり笑ったんだ。
「ありがとう…約束、だよ………」
て言って、ユミコは消えていったんだ。
さっきまで握ってたユミコの手の感触が
しばらく手に残ってたのは、よく覚えてるよ。
その日以来、俺はユミコを探し続けた。
色んな病院をしらみつぶしに、な。
で、とうとう見つけたんだ。ユミコが入院してる病院を。
病室に行くと、そこには色々な器具をつけられて
ベッドで眠っているユミコと、初老の女の人がいたんだ。
ユミコの母親だったんだ。
で、彼女はいきなり「ヤシキ コウジさんですね?」て
俺の名前をズバリ言い当てたんだ。
訊いてみると、ユミコが夢の中に出てきて
「紹介したい人がいる」って俺の名前と特徴を言ったそうなんだ。
俺は、母親にユミコの容態について訊いてみた。
ユミコは事故で頭を強打したみたいで
応急手術は成功して命は助かったんだけど、
脳にダメージを受けていて、完全な昏睡状態に陥ったそうなんだ。
医者にも、いつユミコが目覚めるのか見当もつかないらしい。
俺は、ユミコの母親にこれまでのユミコとの出来事を
全部話したよ。
始めは半信半疑って感じで聞いてたんだけど、
話が指輪のところに差し掛かったときに
「ああ、それで…」て短くつぶやいて、毛布の端をめくったんだ。
「ある日、突然出てきて、何かと思ってたんですよ」
ベッドの上のユミコの左手の薬指には
あのシルバーの指輪がしっかりはめられてたんだ。

俺はユミコのそばに座って、手を握ってやった。
「探したんだぜ。ここにいたんだな」
って言いながら、な。
指輪と指輪とが当たって、カチッって鳴ったんだ。
そしたら、気のせいだったかも知れないんだけどな、
ユミコに左手が、俺の手をわずかに握り返してきたんだ。
びっくりしてユミコの顔を見たんだけど、
ユミコは眠ったままだったんだ。
この時、俺は悟ったよ。
(ああ、ユミコももう一度会いたかったんだなぁ…)てな。
そう思ったとたんに、涙が出てきたよ。
ユミコの手を握りながら、俺は泣いたんだ。
泣きながら、俺は誓ったよ。
もし仮に、ユミコが眼を覚ましたら
いっぱい幸せにしてやろう…てな。
「もう…10年近くも昔の話だ……」
コウジさんは、そう言って2本目のタバコに火を点けた。
「じゃあ…ユミコさんは、それ以来…」
「ああ、ずっと眠ったままだ」
コウジさんがそう答えた後、少しの間が空いた。
「その後にも、何人かの女と知り合って
 モーションもかけられたりもしたけど…
 でも、ユミコとの約束があったからさ……」
コウジさんが苦笑った。
「一途なんすね……」
俺が言うと、コウジさんは紫煙を吐きながら
「さあ、どうなんだかな?」
と肩をすくめたが、
「でも、ユミコは幸せだったのか、なぁ…?」
とボソッと言うと、顎を組んだ手の上に乗せて遠い眼をした。
たった3ヶ月だけの自由をコウジさんと過ごしたユミコさん。
彼女は幸せだったんだろうか?
それとも、3ヶ月だけの思い出を背負って
これからいつ覚めるとも知れない眠りに落ち、
孤独の中にいるという点では、不幸せなのか?
考えてみたが、結論は出なかった。
そんな俺を見てコウジさんは何かを考えていたみたいだが
ニヤッと、だが少し寂しそうな笑顔を浮かべると
「まあ、そういう話だ。
 お前はミユキちゃん泣かすようなマネすんじゃねぇぞ」
と言って、タバコをもみ消した。

左手にはめられたシルバーの指輪が
鈍い光を放っていた。
age
5201000鳥 ◆M1A2R4VY :02/09/06 18:53
話が1つ終わりました
お暇な方は読んでみて下さい

http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1026583371/l50
521:02/09/06 20:54
>約束の指輪(1/10) ◆CRASH/NU さん
なかなかよいお話です。伝聞形式で女の子に話してあげると受けることでしょう。
こんな感じのよいお話をどん底に突き落とすようなホラー的展開が後にあっても、
一部の人には受けるでしょう。C°とbの間。
522あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/07 02:03
ageてみる。
しかし、>>1を改めて読むと
5段階の評価、てあるけど
実際10段階評価のような気がするんだけど
age
525あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/08 23:08
保守
526:02/09/08 23:58
すいませんその通りです。
5種類の分類ではそれぞれの作品に差をつけた評価が出来ないことに気が付きました。
527他スレ カキコしたヤシだけど:02/09/09 00:01
ドッポン便所で用をたしてると、便器の穴から
手が伸びてきて「カミをくれ〜カミをくれ〜」と
言うので紙を渡してやると「このカミじゃない…
この髪だ〜!」と人の髪の毛をワシ掴みするんです。
どうやら、便器の中に引きずりこもうとしてるのです。


私はその手と戦い、見事「カツラ」を取り戻しました。

オヤジをナメンナよ…。
528「便器の中から手」の話 新バージョン:02/09/09 00:03
水洗トイレで用をたしていると便器の穴から
手が伸びてきて「カミをくれ〜カミをくれ〜」と
言うので、恐くなりよろめいた私は水洗のレバー
を思わず押してしまいました。



「ウギャ〜…ゴボボボボ・…」
「大きい」のと一緒にその手は流れていってしまった。

スッキリした私は身も軽くトイレを後にすまスタ。
529「便器の中から手」の話 新バージョン:02/09/09 00:04
県内でも有数のDQN校と言われるこの男子校に赴任して
早1年が過ぎていった。校舎は老朽化が激しく数年で
立替の予定になっているせいか、札付き連中の暴れブリは
目を覆うものがある。
「どうせ立て替えんだろ〜?ちょと壊れるくらいなんだよ〜」と
開き直る態度には閉口するありさまだ。
そんな校舎にはつきモノの「学校の怪談」も当然ある。
よく有る「一段多い階段」や「音楽室のピアノ」なんかは
当然だが、一つだけ他校とは違った話が有るのです。

【続く】  1/2
530「便器の中から手」の話 新バージョン:02/09/09 00:05
【続き】
内容は「便器の中から手」の話と全く同じなのだが
怪談は大抵伝承され、実際にそんな目にあったと言う
ヤシなどホトンドいないのが実際のところだろと思う。

しかし、私はこの学校に限って言えばカナリの生徒、しかも
不良と呼ばれる生徒達の数多くが実体験している話だと確信している。
ナゼなら、そう言う私も遭遇したのだ、その手と…。
「彼ら」に付けられたと思える無数の「根性焼き」の
跡がナマナマしいあの「手」を見たから…。   2/2
531「便器の中から手」の話 新バージョン:02/09/09 00:07
そろそろマイホームをと物件を物色していたところ、こう言う事には
女は鼻が利くのか、妻がお買い得物件を探し当ててきた。
築30年と古いが、造りはまだシッカリしていると同時に内装は最新
のモノにリフォームして有るのだ。中に居ればそこいらの新築と
なんら変わらない。  我安月給でも25年ローンなら…と思いきって
購入したのだ。
住み始めは快適そのモノ。これが我が家ってもんだな。
特にお気に入りはトイレ。ウォッシュレットがこれほどキモチイ〜イ
とは思わなかったのであるが…。
【続く】     1/3
532「便器の中から手」の話 新バージョン:02/09/09 00:09
【続き】
ある夜、トイレにたった妻の「キャー!」との悲鳴。
娘・息子共々トイレに駆け寄ってみると、「手が…手が…」と
それ以上話が進まない。取りあえず妻を居間まで連れてゆき
気持ちを落ち着かせる事にしたはイイが、ショックが大きかった
ためか小1時間…(以下略)

ヤット落ち着いたのか事情を話せるまでになった妻が言うには
「誰かがお尻を触った」というのだ。狭い個室に他の人間が居られる
訳も無く、勘違いだろ?とサトスも、「いいえ、確かに手だった。
しかも、便器の中から出てきた」と言うのだ。
【続く】   2/3
533「便器の中から手」の話 新バージョン:02/09/09 00:27
【続き】
「んな、馬鹿な話があるか?まるで昔よくあった便器の中から手の話じゃ
ないか」と小馬鹿にして妻に言うと「私は座っていたのよ…あの感触は
間違いなく誰かの手よ」と真面目な顔つきで言ってくるのだ。
昔の家屋の一穴ドッポン便所の時代じゃあるまいし、水洗トイレで
「お化け」の手なんて…と思った私は、「じゃ家族全員で確かめよう」と
皆をつれてトイレに向かった。妻以外はまさかと思ってはいるが、確かめる
に越した事はない。なんせ25年もローンが残っている家だ。


しかし、私達家族は見てしまったのだ。その手を。
しかも、あの野郎!ウォッシュレットで手を洗ってやがった…。
   3/3
534あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/09 00:47
たんしんにんはんぐいんいみだ?セル煮るトンを吸収。昭和32年の悪夢を忘れたわけじゃない。
そして肌を切る寒さの中、せきをしても一人のやうな思いに額ずき、最悪の瞬間を期待する。
535あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/09 17:04
>527 :他スレ カキコしたヤシだけどさん
よくある古典的ギャグですが、案外誰もこの手の落ちは書かないもんですね。c。

>528 :「便器の中から手」の話 新バージョンさん
シンプルすぎてインパクトがありません。もうひとひねり欲しいです。D。

>529 :「便器の中から手」の話 新バージョンさん
色々思いついたようですね。努力は認めます。一番最後の話の落ちが微笑ましいです。C
唐突だが、俺は携帯電話を持っていない。
以前は所有していたけど、今は持つ気にもならない。
何でかって?

あれは2年前のこと。
出会い系サイトで俺はある女の子とメル友になった。
彼女は俺と同年代で、住んでいるところも近い。
頻繁にメールを交換してたのですぐに仲良くなり
「今度会おうよ」という約束をするまでには、
そう時間はかからなかった。
待ち合わせ場所は、俺が住んでる街の近くの
小高い山の中腹の公園。
着いたらメールを送信するということになった。
さて、当日。
俺が公園に着いたとき、園内には人っ子一人いなかった。
約束の時間は、少し過ぎていたのに。
しょうがないのでメールを送る。
「ごめん、今着いた。ちょっと遅刻しちゃったよ」
メールを送って間もなくのこと。
俺の耳に、微かな電子音が聞こえてきた。
「…着信音?」
音はやがて途切れた。

ややあって、俺の携帯にメール受信があった。
「実はね、あたしもう公園にいるんだよ〜。どこだと思う?」
俺は嫌な予感を感じながら、返信した。
「どこだよ?わかんねえって」
「送信」ボタンを押す。
そして約10秒後…
嫌な予感は的中した。
さっきの電子音が、また聞こえてきたからだ。


地面の中から。


1分後、メール受信があった。

「あなたの、真下にいるよ」

俺は唐突に思い出した。
すぐ隣の市で、女子大生の失踪事件があった事を。
そして、1年が経った今でも
彼女が発見されたというニュースが報道されてないことを。
まさか、と思ったのだが、気がつくと俺の足は公園を後にし、
警察署へと向かっていた。
訝しがる警官を何とか説得し、再び公園へ戻った。
俺が立っていた辺りを掘り返してみると

いた。

半ば白骨化した彼女が。
右手には携帯電話がしっかりと握られていた。


警察から聞かされた話では、
携帯電話には当然だが電池の残量はなかったそうだ。
ただ、一つ奇怪な点があった。
最後に届いたメールの内容は
「どこだよ?わかんねえって」
最後に送ったメールの内容は
「あなたの、真下にいるよ」

送信受信ともに、その日の日付になっていたらしい。

539電話不携帯主義者(4/4) ◆CRASH/NU :02/09/09 21:44
と、ここで終わりたいところだったんだが、まだ続きがある。
俺はこの事件の直後に機種変更を行った。
理由はいたって明解だ。
彼女からのメールが、頻繁に届いたからだ。
内容は
「みつけてくれてありがとね」
「でも、これでお別れじゃないよね」
「今度遊びに行こうよ」
「あたし、待ってるからね〜」
生きてる女なら嬉しい内容だが、このケースでは
背筋が寒くなるだけだ。
やむを得ず、俺は番号もメールアドレスも変えることにした。
だが、機種変更した夜。
俺の携帯電話に通話着信があった。見慣れない番号だ。
出てみると

「ねえ…何でケータイ変えたの?」

喉の奥に何かが詰まったような、振り絞るような女の声だった。
直感で分かった。
彼女だ。
でなければ、まだ誰にも教えていないこの電話の番号に
掛けてこれる奴など、いるわけが無い。

俺はその場で携帯電話を叩き壊し、以来持たないようにしている。
が、最近仕事で携帯電話を持つようにとの指示があった。
いい加減、ケータイくらい持てよな。お前本当に現代人か?
俺の上司が嘲笑交じりで、そう言った。

理由を言ったって、信じてもらえないんだろうなぁ……

540日記より:02/09/10 00:26
8月25日
稲荷神社に行って、祠を蹴飛ばして帰る。
仲間みんな顔面蒼白。なんでよ?

8月26日
左足がもげる。
歩くのに不便だ。

8月27日
右足がもげる。
もう歩けない。

8月28日
左腕がもげる。
右手だけでは生活しにくい。

8月29日
右腕がもげかける。
何とかつなげるもまともに動かない。



9月7日
ああ頭がもげかけて

(以下空白)
541Mercury ◆XD24Gj2U :02/09/10 01:02
なあ、そろそろ1さんよ。ベスト5でも決めてくれよ。
542あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/10 11:16
ベスト5をきめるのおもしろそうだね。
543:02/09/10 14:08
536 :電話不携帯主義者(1/4) ◆CRASH/NU さん
文章ならではの作品ですね。その後主人公は何も起きていないのでしょうか・・・C。

540 :日記よりさん
昔プレステ時代のバイオハザードというゲームのシーンに似たような雰囲気の日記を読むシーンが
ありました。そのせいか、ここでも日記を使った話がたまに出ますね。 c

ベスト5は私が勝手に決めてしまってよいものでしょうか・・・・・
じつはまだ完結していない作品で素晴らしいと感じたものが、あるにはあるんですが・・・・
ベスト5イイ!
>>543
どうせなら投票で決めない?
1〜5位を書き出していって、順位でポイントを加算して
(1位:5P、2位:4P………5位:1Pて感じで)
最終的に合計点で決める、と。
なんにせよ、まだスレも折り返し地点に来たばっかりだし
もう少し先にしてみたら?
546あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/11 02:13
547:02/09/11 11:56
そうですね・・・・・
さすがに投票を一つ一つ数えて集計する気にはなれないんですが・・・・
もう少しして、それぞれ一番良いと思った作品を挙げていただければ、自然とどの作品に
人気があるかわかると思いますが、それでいかがでしょう?
548あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/11 12:07
やっぱりこのスレの作品じゃなきゃダメですかね?
俺的には1000鳥氏に票を入れたいんですが…
1000鳥に1票
550あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/11 19:32
俺も1000鳥に1票で
ほかはどんぐりの背比べじゃないかと…皆さん失礼しました
551:02/09/11 20:18
確か1000鳥さんの作品にも一度だけ評価をつけた覚えがあります。
552Mercury ◆XD24Gj2U :02/09/11 20:48
>>45
に5点。俺が書いたから。あと赤鬼に4点。
>>1
>>520も読んでみたら?面白かったよ
長くてこのスレには書き込みできないからURLだけ貼ってると思われるし
554あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/12 00:45
age
555:02/09/12 00:49
ええ。読みました。
時々あのスレはチェックしています。
556あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/14 00:41
誰も書かなくなっちまった…
「どんぐりの背比べ」レベルの作品でよければ
書きましょうか?
5581000鳥 ◆M1A2R4VY :02/09/14 08:22
ぼっこし屋◆CRASH/NU さん >>102-104の話に一票
ありそうな話でよかったです

それから私はここのスレの住人ではないので私に対する票は無効にしておいて下さい
読んでおいて頂ければそれだけで嬉しいです
559あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/15 03:23
age
560あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/16 03:44
ogege
561金井田&rlo;~~~~-y(  -ω- )&rle; ◆kANEI.DA :02/09/16 04:48
↓怖い話作ってみますた↓

俺は、狭く、真っ白な壁に囲まれた部屋に閉じこめられている。
否、真っ白な壁ではなく、「あるもの」によって部屋の風景が真っ白に見えていただけだ。
そう・・・部屋の中には数え切れないほどのウーパールーパーがひしめいていたのだ。

キィ・・・キィ・・・キィ
肩から、膝から、腰から、首から、至る所からウーパールーパー這い上がってくる。
何匹踏みつぶしたか解らない。床にはペシャンコになったウーパールーパーがあるはずだが、他のウーパールーパーで埋め尽くされていて目視できない。
その中に何匹か口の中から腕や尻尾がはみ出ている固体を見つけた。
どうやら、仲間の死体を喰っているらしい。そう思ってみると確かに、潰れたウーパールーパーがある辺りの場所から、
ぐちゃ・・・・・びちゃ・・・・と、いった音が聞こえる。

ふと、何故か、自分が必死に性器をしごいていることに気づいた。その行為以外に現実と自己を繋ぎ止める方法が無かったのだろう。
そして・・・・「大切な何か」を吐き出すように果て、その場に崩れ落ちた。




うっすら目を開ける。
どうやらまだ同じ部屋にいるらしい。
真っ白な彼らが、目や、口や、肛門から、出入りするのが解る。
何も感じない。何も思わない。体も動かない・・・・・・もとい、動かす気がしない。

突然、ピチュピチュピチュ!、とイクラが割れるような音とともに、
口の中に産み付けられた卵の中から、真っ白な彼らの幼体が溢れ出してきた。
ああ・・・嬉しいッッッ!!
何も感じることができなくなっているのにも関わらず、この時だけは心の底から「嬉しい」と感じた。
そう思った瞬間。
その無垢で何も考えていない彼らの顔と呼応するかの様に、

魔性ノ「白」ニ俺ノ存在ハ同調シテイッタ。
562:02/09/16 22:59
>561 :金井田&rlo;~~~~-y(  -ω- )&rle; ◆kANEI.DA :さん
ウーパールーパーとはまた味な使い方をしましたね。
確かにカワイイ顔ですが、トカゲのような雰囲気も持ち合わせているので至近距離
で直に見ると気持ちが悪いでしょうね。
卵が孵ったのは彼の放った精のため・・・・・と考えてよろしいでしょうか?
評価はC°。
563:02/09/16 23:06
所用で数日間書き込めません。
これ以降書き込まれた作品は評価をつけるのが少し遅くなりますが、
遠慮なく投稿してください。
564あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/18 20:18
age
.
566あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/19 23:51
ほしぇ
ホシ
568あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/20 23:58
快適
モノホシ
570通りすがり:02/09/21 04:39
このスレの1〜3
ちょっとオカルトとは違うが・・・
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/4649/1022880523/1-3
571あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/22 01:52
もしもあなたが見たものが


あ、やっぱ止めます。
572あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/23 03:05
もしゅ
573:02/09/24 01:55
お待たせいたしました。
>>1
おかえり。
575あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/25 17:16
学芸会の芸‥‥
私は目玉をアイスピッックでブシっと刺しこんで
蓋のついたサザエの身をとるように繰り抜いて
谷岡ヤスジの漫画みたいな感じにレロレロなめた
するとみんなよろこんだ!!
みんなにいった
『明日は右目よ』?。

‥‥‥という内容の娘の日記をよんでしまった
でも娘はなんともないし……

単刀直入に娘に聞いてみた
『おい目をどうするんだ』
娘はおこった

かってに人のプライベートなことに口出ししないで

私は反省した
推測するにあたって多分娘は
妄想狂でそのイメージを文章にするのがすきなようだ

でも外見は活発でかわいらしく
ヒスの服を着るのがすきな12才なのに

今度乱歩全集でもプレゼントしようか‥‥
私は平凡だ。      
576⊂(´∀`)⊂ ⊃:02/09/27 01:47
 
>>575
読む側の人が書いちゃいけませんよ。
だってもう書く人がいないじゃん
579:02/09/27 03:00
>575 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/09/25 17:16
プチ怖とでも言えばいいでしょうか。
ありがちな雰囲気ですので、漫画にするといいでしょう。c。
誰も書く人がいなくなったのはどうして?
581575:02/09/27 14:28
>>577
あのあほんな質問ですが
読む側の人が書いちゃいけませんよ。とは
私の書いた話の構造の御指摘で?
話がつまんないからではない?
583あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/29 02:21
新しい作品が書き込まれることを祈ってage

              人             人
             (__)  ∬ プリプリ   (__)
            (__)   ∫      (__)
            (´∀` ) ∫   ∬  ( ´∀`)
            ⊂    \  ●●   ./   つ
            (⌒ __)_)●●●●(_(__⌒) 
             (_) ●ヽ( `Д´)ノ● (_)
585あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/30 21:25
捕手
586あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/01 10:01
⊂(´∀`)⊂ ⊃
587あのぉ。:02/10/01 11:55
すみません、自分1000鳥さんのファンなんですが、
入院してる間にスレがなくなってしまってるんですけど、
どこか新たな場所でお話されてるのでしょうか?
知ってる人教えてください、お願いします。
588あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/01 14:15
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1032443164/l50

>>587
ここで新作が始まっているぞ
今までみんな一生懸命書いてたのに・・もうだめぽ
590あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/02 08:24
>>1が書くってのはどうなんだい?
5911@期待しないで下さい;:02/10/02 12:44
               1
自分の子供が「怖い」と思い始めたのはいつの頃からだろう。
一度は諦めかけた出産の困難をのりこえて生まれた、たった一人の可愛い子供。
とても聡明で、子供とは思えない程優しい気配りの出来る私の子供。
目がぱっちりとしていて、笑うとエクボができる。
夫は毎日仕事仕事。日付けの変わる頃にならないと帰ってこなかった。
子供と一緒に一日過ごした事は、一度だってありはしない。
私の作った食事を食べた事は殆どない。
当然育児は私一人にまかせっきりだ。どんなに疲れていても、私は子供の世話
から離れられない。だが、可愛いわが子のそばにいる事は嫌ではなかった。
子供に「恐怖」を覚えるまでは。
それで?
5931@期待しないで下さい;:02/10/02 15:13
               2
私の夫に対する愛はすぐに冷めていった。結婚しても同じ家庭の人間とは
思えなくなって来た。それと同時に、夫の変わりとなる愛を求めるようになっていった。
子供はそのことに何かを感じたのだろう、しばしば寂しそうな、悲しそうな表情を
するようになった。
家庭に無関心な夫にいらだち、しばしば口論になった。自室でそれを聞いた子供は、
次の日決まって熱を出した。まるでそうやて私を攻めているかのようにみえた。
子供が小学校に上がると、私は妻子を持った他の男と会うようになった。互いに、割り切った
関係のつもりだった。男は企業の専務で、時間を持て余していた。
本来ならば夫に打ち明けるべき悩みを、彼はみな聞いてくれた。彼が私の空虚さをうめてくれる
ように感じはじめ、私は母親から女に戻り、浮気にのめり込んでいった。
子供が学校から帰る時間には必ず家に帰るようにして、私と彼は関係を続けた。
しかし子供は、私をおよそ子供とは思えないぞっとする目で見るようになった。
普段は家でも無邪気な子供が、ふとした拍子に、まるで別人のような表情になり、その目で
私を見つめるのだ。哀れみか、嘲りか。
そして再び、何ごともなかったかのように無邪気に振るまい、今までと同じ笑顔をみせることもあった。
しかし彼と会った日には必ず、子供の帰りを迎える私を、玄関であの目が見つめるのだ。
そのあとに子供が「ただいま」と元気よく言う。
594あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/03 00:18
595あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/03 01:19
>>1
続きキボンヌ
596:02/10/03 01:46
また今度。
つまっちゃった・・・・;
>>1
論評する側が出展者と同じ土俵で書き始めちゃいかんだろ?
とりあえず全ての出展作品を論評せよ。
それがスレを立てた貴方の仕事。
598あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/03 10:50
したよ。
599あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/03 11:19
>>598
お前1?
601あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/04 10:51
ほしゅ
>また今度。
>つまっちゃった・・・・;
これじゃあ他の奴が書こうという気にもなれないでしょう
>>597の意見ももっともだとも思うが誰も書く奴がいない以上
>1が盛り上げるしかないのでは?
              3
やがて私は常にあの目がどこからか私を監視しているように感じ始めていた。
浮気の最中はもちろん、家事をしている時でも、子供が寝静まっている時でも・・・
私は常に「目」を恐れ、夜には眠れずに朝日がぼんやりと地平線から見える頃になって
少しウトウトするだけになった。そんな生活が長く続いた。
それでも、あの人と縁を切るということは考えられなかった。あのひとが傍にいる間だけは、
心の平静を保つ事ができ、あの人の腕の中だけは、安らかに眠ることができた。
しかし、あの人と別れる寸前から、私は行き場の無いおびえに震えなければならなくなった。
家で子供を迎えるのが恐ろしかった。浮気の後は決まって、子供があの目で私を見るからだ。 
いやそうではない、あの目は私の子供の目ではない。子供の中に、何か別のモノが入り込んでいるのだ。
私はやっとそう確信した。 子供を、あの目の持ち主から守らなくてはならない。
                  4

学校にいるはずの私の子供が、私を監視することは不可能だ。「あの目」は子供の中へ出たり入ったりを繰り返しているのだろう。
「あの目」を子供の中から追い出さなくてはならない。それはおそらく、普通の方法では出来ない事だろう。
私は様々な文献を調べ、人の身体に乗り移ったモノを追い出す方法を探した。やがて、ある種の
悪霊は純粋な子供の体に憑依する事を好むという事が分かった。これだ。私は直感した。
そして、「あの目」のモノと戦う綿密な計画を立て、良い日取りを選んだ。
その日、私はいつものようにあの人の腕の中でほんのひとときの安らぎを得たあと、彼にいった。
もしかすると、今日、全ての悩みを解決させることができるかもしれない、と。
そうすれば、何の邪魔も入らずにあの人の傍へ行き続けることができるのだ。
彼は最初、何のことだかわからない顔を一瞬だけしたが、すぐに笑顔を浮かべて
私を励ましてくれた。恐ろしさはどこにも無くなった。
6051@期待しないで下さい;:02/10/04 20:35
                5
・・・・・今日未明、xx県OO市**町の会社員K夫さんの長女Mちゃん(10)
が殺害されているのがK夫さんによって発見されました。
Mちゃんは裸で、手足を釘のような物で打ちつけられ、全身に文字のような物を書かれ、
眼球を鋭利な刃物で抉り取られていました。
血液中に致死量を超える塩分が検出され、直接の死亡原因は、高濃度の食塩水を大量に
飲まされたことによるショック死と見られています。
Mちゃんは生前、母親の浮気を友人に漏らしていたことが分かっており、事件直後から
母親の△△さんが行方不明になっている事から、△△さんが事件に何らかの関与をしている
とみて、現在xx県警が身柄を捜索しています。
                                         オワリ      
606602:02/10/05 11:12
>直接の死亡原因は、高濃度の食塩水を大量に
>飲まされたことによるショック死と見られています。
これでショック死はかなり難しいです
藤沢悪魔祓いバラバラ殺人のようにしてしまうか一切触れないか
どちらかのほうが母親の狂気をストレートに感じられたかと思います
話の筋自体は良かったと思うので私的には C です
偉そうな事ばかり言ってすいませんでした
次は私も書きます
607あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/05 11:42
高濃度の食塩水を大量に飲ますと浸透圧で体の水分や体液が外に出ちゃうよ。
あと、毛細血管もボロボロになる。
詳しくは、「世界の拷問」スレで。
608あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/05 12:04
↑ショックではしねんだろ
609あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/05 12:23
塩水の飲みすぎで死んだら何死っていうんだ?
ショック塩死
塩分過剰摂取による心臓発作?
612あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/05 15:11
それってやっぱショック死じゃない?
613あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/05 16:28
だからそうはならないんだって
カリウムならすぐに死ねるけどナトリウムでは無理
じわじわと死に至る=ショックではない
余計嫌な死に方ね。
水を大量に飲んでも内臓が破裂して死ぬよ
拷問にあるじゃん
玉潰しのほうが

と書きかけたけど、作中の子供は娘だからなぁ……
617あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/06 12:18
そういうことは自分の作品の中で書いたほうがエエやろ。
618あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/07 13:31
何か話書ける人いない?
6191000鳥 ◇x3M1A2R4VY :02/10/07 17:14
書こうか?
620:02/10/07 17:15
お願いします。
6211000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/07 18:28
偽者だけどいいのかな…
622あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/07 20:46
何かかけるならかいてみ。
623あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/07 23:25
引越しして2ケ月、子供は2歳、可愛い盛り、そろそろ公園デビュー。
服装も完璧、ブランドじゃないし、バックも普通。
ベビーカーも義姉のお下がり。春の日差しの中におでかけ。
「こんにちは、○○裏のマンションの2階に引越しして来ました佐藤です。」
子供たちが寄ってきた、砂場で遊んでいたらしく砂だらけ・・。
「どうも〜田中です、山田です、よろしく。」
「可愛いお子さんね、いくつ・・・」息子は指を全部出した。2つなのに。
「お名前は・・・」「りょうです」まだ言えないけど愛想はいい。
「カワイイィ、、おばちゃん!私たちが遊んであげる・」と子供たち。
まだ、「おばちゃんじゃないわよ!」と口には出せない。

砂場を見るとお山が出来ている。「まぁ、大きなお山、みんなが作ったの?」
横にあいた穴にひざまで入ってみんな真っ黒、愛する息子は興味津々。
赤いバケツと黄色いスコップでヨチヨチあるき。
「おいたしたらしかってね?、」「ハァーイ」と可愛い声。
うまくやれそうだわ、「これからもよろしくね」

始めのうちはそこにいて・・・いつのまにかちょっと離れ、子供たちを横目で
みながら田中さん、山田さんのお話。
そしていつの間にか・・・。
話も弾んで夫の事、会社の事、そんな井戸端会議であっという間に時は過ぎた。
ふと、胸に風が通り過ぎた、なぜかハッとなって後ろを振り向いた。
砂場には女の子2人の姿があった。 楽しそうに・・・・。
「子供がいない!」あわてて砂場へ駆け寄った。
靴が! 子供の靴がちゃんと揃えておかれていた。
「おばちゃん、りょうくん悪い子だったからおねんねしてもらったの」

お山の横の穴はもうなかった。
624あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/07 23:27
それって都市伝説やん。
6261000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/08 15:07
オカルトな作品かどうかは…ですが
6271000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/08 15:07
10・8
母が再婚した
中学生の私を連れてよくまあ結婚できるもんだとちょっと感心
相手の男の人には一度しかあったことが無いけど
優しそうな人だった

結婚式では2人ともはしゃいじゃってもう大変
幸せなのは分かったからそろそろ私の心配もしてね
なんてったって思春期の女の子なんだからね!
6281000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/08 15:08
10・15
不安だらけで始まった新婚生活だけど
2人はとっても仲睦まじい
見ている私が思わず赤面するほど…
もう2人ともいい年なんだからすぐにキスするのはやめてほしい!
朝から抱き合ったりしてるの見るとなんかムカツク!

でもお母さんが幸せそうだからこれ位我慢しなくちゃね
ホント久し振りに笑ってるお母さんの顔を見た気がする
お父さんが死んでからお母さん1人で私を育てる為に一生懸命頑張ってきたんだもん
大目に見てやるか…
6291000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/08 15:09
まだ続きます
630あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/09 01:21
続き期待age
6311000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/09 16:28
11・4
今日はミッコと映画に行く約束があった
で、朝からシャワー浴びてたらなんか外に人影が見えるから
「誰?」って聞いたら義父だった
「石鹸何処だっけ?」だって!?そんなの後にしてよ!
もしかして覗いてたのかな?なんかキモイ…
お陰でせっかくの映画もあんまり面白くなかった
6321000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/09 16:28
12・15
今日も覗かれた
あれはゼッタイに覗いてる!
私のパンツも無くなった
お母さん、どうにかして!!
6331000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/09 16:29
12・23




あいつなんか死ねばいい!


6341000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/09 16:30
まだ続きます
6351000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:11
12・31
もうすぐ新年だっていうのに気が晴れない
昨日こっそりお母さんに相談してみたけど全然信じてくれない
それどころか「あんたが誘ったんでしょ!!」ってものすごい剣幕で怒鳴りつけられた
お母さんどうして分かってくれないの?
本当のことなんだよ?
あいつはケダモノなんだよ!?

2・11
最近は毎晩のように犯される
お母さんも知っていて止めようともせず
反対にどうやら協力しているらしい
夜が来るのが怖い
6361000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:12
2・23
怖かった
首を締められて…目の前が真っ暗になって…
それでもあいつはニヤニヤ笑いながら私の上で動いてた…

「ああ、これで死ぬんだ」って思ったら急に全てがどうでも良くなって
気が付いたらこの日記帳だけ持ち出して夜の街を歩いてた
6371000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:12
2・24
気がつくと川の方に足が向いていた
橋の下なら雨露がしのげるかも知れないとでも思ったんだろう
だけどここはホームレスの住処だった

「何しに来た!」って怒鳴られたけど
急に泣き出した私に彼らは優しく接してくれた
そういえば昨日から何も食べていない
お腹を鳴らす私に彼らは食事も与えてくれた

2・28
ここは警察官がよく来るようで
今日は一日中警官があちらこちらに立っていた
普通こういうところにはあんまり警官とかが来ないんじゃないのかな?
ちょっと不思議
6381000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:12
3・5
今日の夕飯はソーセージだった
何処の余り物かは知らないけどスッゴク美味しい
皆が今日は特別なんだって教えてくれたけど
何が特別なのかは分からない

3・22
今日川の近くで骨を見つけた
大きくて太い骨
何だろう?
6391000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:21
3・27
お昼頃に黒塗りの車がやってきた
車から降り立ったのは警察みたいな黒服の人が何人かと偉そうなおじさんが2人
そのうちの一人は何処かで見たことある顔だった
いつも私の世話をしてくれるおじさんが「危ないから隠れていなさい」って言うから
テントの布団の山の中でずっと息を殺してた
もしかして私を連れに来たのかな?
見つかったらあのケダモノのいる家に帰らなきゃいけない…
そう思うと臭い布団の中でもじっと我慢が出来た

3・28
朝一番で警察官が来て私を何処かに連れて行った
でも警察署ではないと思う
どこか倉庫の様な所でおろされると服を脱ぐように言われた
ビクビクしている私の様子を見た警官が「お風呂に入るんだから早くしなさい」って少し優しく言った
そういえば私この一ヶ月ずっと風呂に入ってない…
久し振りのお風呂はとっても気持ちよかった
その後で警官達は来ていた服と綺麗な衣装を私に渡して元の河原に戻してくれた
帰ってきたらおじさんたちが「馬子にも衣装だな」って冷やかしたけど
私には何が何だかさっぱりわからなかった
6401000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:21
3・29
今日からお客さんの世話をする係になった
「何も喋らなくていい。只料理を出すだけでいいんだ。」っておじさんに言われた
私も何もしないでご飯を食べさせてもらっているから何か役に立ちたい
あの綺麗な衣装も着てみたいしね

4・5
この間黒塗りの車で来た偉そうなおじさんがまた来た
後二人連れてきているけど、この間一緒だった人とは違うようだ
私はすぐに着替えると料理の配膳の係をした
何も言わずに黙って仕事をしているだけだったけど怒られなかったから良かった!
食事が済むと偉そうなおじさんたちは帰っていった
6411000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:22
4・9
今日は夜中に何かあったらしい
騒がしい声がしたからテントの外を見ようとすると
おじさんに怒られちゃった
「何も知らない方がいい」んだって
訳わかんない!

5・3
あれから毎日警官に連れられてお風呂に入ってる
婦人警官にお化粧のしかたも教わって前より綺麗になったかも!
でもミッコにも今の私を見せてあげたいって思わず喋ったらスッゴイ怒られた
「貴方はもうそういう事は出来ないのよ!」だって…
どうしてだろう?警察の人達は義父の事を知っているのかしら?
だったら早く逮捕してくれればいいのに
ああいうのは確か”性的虐待”って言って犯罪になるはずだから
6421000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:22
5・5


あれが何だか分かった


どうしよう…殺される?私も同じ目に?

5・7
おじさんが全部話してくれた
私が見たものはなんだったのか
偉そうなおじさんたちが何故橋の下の汚いテント作りの食堂に足を運ぶのか
そして…そして…私が何を食べていたのか…
6431000鳥 ◇x3M1A2R4VY:02/10/10 08:25
5・19
私はもうここで一生を過ごす事になるだろう
今更逃がしてももらえないだろうから覚悟を決めている
おじさんにはお願いして特別な料理を作るようにしてもらった
それで罪が消えるわけではないけれどその方が気は楽だ

7・2
今日は見慣れた顔がここにやってきた
”客”としてではなく”食材”としてだ
私には調理をする事は出来ないけれど
〆るのは私の仕事にさせてもらった
6441000鳥 ◆x3M1A2R4VY :02/10/10 08:26
「紀子!おい紀子!お前…一体どうしてここに?」
「あんたには関係ないんだよ。それより私は仕事をいいつかっているんだから急がないといけないんだ」
「仕事?何の事だ?それよりここから出してくれないか?ナ、お願いだよ」
「自分のしたことを棚に上げてよくそう頼み事が出来るもんだね」
「ア…い、いや…それは…すまなかった
本当だよ!ずっとすまないと思っていたんだ!あれから何度もお前を探して…」
「お前とか気安く言うな…今の立場を考えろ」
「あ、ごめんね、ついうっかり…だ、だからずっと紀子…さんのことを探していたんですよ
そしたら何故だか捕まえられて、ここに連れてこられて…」
「さっきから黙って聞いていれば言い訳がましいことばかりで、反省とか謝罪とかは一切無いんだな」
「あ!ごめんなさい・・・私が悪かったです。許してください」
「いいんだよ、もう謝らなくても」
「え…じゃ、じゃあ出してくれるんですか!?」
6451000鳥 ◆x3M1A2R4VY :02/10/10 08:26
「ここには政界やら財界やらから少し変わった趣味の持ち主が訪れるんだよ」
「は?」
「この世で最も美味しい物を食べにわざわざこんな汚い所にやって来るんだってさ」
「は、はぁ」
「私も知らずに一度食べたんだけどね、スッゴク美味しいんだ」
「そうなんですか…」
「今更謝られても私の心も体も元に戻るわけじゃないしね…」
「す、すいませんでした…お願いです…許してください…」
「許してやるつもりもないし、それに予約が入ってるんだ」
「え?」
「代議士の何とかいう人が今日夕食を食べにここにやって来るんだ」
「…」
「あの人は苦しんで死んだ人間が一番好きらしいから…チョット味が違うらしいよ」
「え?チョ、チョ、チョット!何を言ってるんだ?」
「代議士先生のご所望はね、時間をかけてなぶり殺しにした人間のモモ肉のステーキなんだって」

「う…そ…ま、まさか…」

「折角だから楽しまなくちゃね、お 義 父 さ ん 」
6461000鳥 ◆x3M1A2R4VY :02/10/10 08:27
以上です
スレ汚し失礼いたしました
647あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/10 19:40
評価D
648:02/10/10 20:06
>627 :1000鳥 ◇x3M1A2R4VYさん
今までとはちょっと違った感じの話ですね。
オカルトよりもホラーよりですが、漫画にすると
臨場感の出そうな話です。B°
649あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/10 20:11
たんしんにんはんぐいんいみだ?セル煮るトンを吸収。昭和32年の悪夢を忘れたわけじゃない。
そして肌を切る寒さの中、せきをしても一人のやうな思いに額ずき、最悪の瞬間を期待する。
650あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 18:37
651あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 23:45
oge
652あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 00:04
誰も書かんなァ
653あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 00:14
何だかんだいって1の書いたやつはツボを押さえてるからなあ。
同じ手はすぐには使いにくいし・・・・
つぼ?
age
656あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 16:53
私は私、だけどよく考えてみると私は私でない。
そう阿倍野に住む一人の女の子。いつも気になる事が1つだけある。
私の家の近くには、阿倍野王子神社がある。
昔、式神をあやつる陰陽師が生まれた場所なのである。だけど、
私は幼稚園から、高校になるまで、そんなすごい占い師に会ったことはない。
私の夢は、阿部清明みたいな陰陽を扱う人。キツネの子どものような人。
そんなたいくつなある日、彼は青い風のように転校してきた。
それが、物語の始まりで、ジェームス・ディーンの「理由なき反抗」でなく、
「陰陽師の理由ある反抗」だったのだ。
彼は、自分が転校してきたのも、陰陽方位術を使って、やってきたというのだ。
休み時間になると、みんなが彼のところに集まり、教室の角(すみ)が
彼用の占いコーナーになってしまったのだ。
おお!
続きキボン。
パクリはダメだよNE!
>>658
どっかからの引用なら、そう断っとけばOKだと思うけど。
>>1を参照の事
age
661あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 12:12
ほっしゅー
662芥川コワノ助(1P):02/10/25 13:00
夜が訪れるのが怖い。
時間が過ぎれば過ぎる程に恐怖は私に向かって蛆虫の様に這ってくる。
私はいつも死刑を待つ死刑衆の様におびえ続けている。

ついに今日も時計の針はその時刻を差す。
私はいつもの様に周囲の空気が冷えるのを感じていた。
663芥川コワノ助(2P):02/10/25 13:22
天井、床、窓、家具・・・・・・・・
それらの無機物がアイデンテティを私に向かって
示すように粘りけの有る液体が床にぶちまけられた様な音を立て始める。
これらの現象が起こると次は、
人ではない何かが毎晩同じ時間にリビングに置かれたPCを立ち上げる。
起動音と共に私の体はまるで縛られたかの様に言う事をきかない。
出来る事なら、私は「いつもと同じ苦しみを味わうくらいなら、
このまま眠ってしまいたい」と思った。

だが、その願いも簡単に打ち砕かれる。


・・・・・・・・・・・いつものswfファイルが自動的に開かれた。
664芥川コワノ助(2P):02/10/25 13:35
地獄のFLASHが今夜も始まる。
黒い画面.赤い画面.黒い画面.赤い画面が2秒ごとに挿し換えられ
次の文章がゆっくりと弄ぶようにフェードインして来た。
「鴈ゾtO雟黛韙tttp」
文字と同時に刺すような痛みが私の右手に走った。
「鴈ゾtO雟黛韙tttp」・・・・・私は分かっていた。
いつもの様に私の右手に生じる切り傷は
「鴈ゾtO雟黛韙tttp」の文字だと言う事を。
この文字列の意味は分からない。しかし、ただの文字化けとも思えない。
665芥川コワノ助:02/10/25 13:38

今日はこの辺で本業に戻りまするる。また明日でも続き書きます。
666あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 13:43
(;Д;)いいところなのにぃ!!
667コワヒィ:02/10/25 21:29
彼女を殺した。
だってそうだろ?好きって事は殺す事なんだろ?
母は父を殺した、母は「お父さんのことが好きだから殺したのよ」といった。

僕は彼女を好きだった。
いつも憑いて行った
ここも、あそこも、いつだって
いつ殺そうか考えていた。
愛するって事は殺すって事なんだろ?

僕は死んでいた
母に愛されていたから。




668 :02/10/25 21:31
***11092114
誰か話そう
669あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 21:33
>>668
通報しますた
670あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/28 22:27
      ,;i|||||||||||||||||||||||||||||||ii;、         _/
     /||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;、        \
  / ̄ ̄\||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;゙ヽ,      /
'" ̄ヽ     ヽ!!||||||||||||||||  ||||||||||!!"ヘ     <  処女ageるよ
ヽ          ゙!!!||||||||||||  |||||||!!   iヽ── /
|||l            ゙゙ヽ、ll,,‐''''""  |||||||||処女ageるよ
|||l     ____   ゙l   __   \|||||||||  
||!'    /ヽ、     o゙>┴<"     |'" ̄| ホントのちんこ 見せてくれたら
\  /  |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 |   |
   ̄|    |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/   / 処女ageるよ
 ヽ、l|    |ミミミ|  |、────フヽ |彡l| |/  /_
  \/|l    |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/  |彡|l/    ̄/ 処女ageるよ
  \ ノ   l|ミミミ|  \二二、_/  |彡|      フ  
    ̄\  l|ミミミ|    ̄ ̄ ̄  |メ/       \トキメク亀頭に キラキラ光った
    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
    /  \ヽ、ヾ''''ヽ、_____//       /_精子をageるよ
  /  ヽ ゙ヽ─、──────'/|         ̄/
. /       ゙\ \     / / \__
   ───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄   ゙''─

671:02/10/28 22:32
>667 名前:コワヒィ さん
久しぶりの投稿有難うございます。
日ごろから「好き」→「殺す」に何故至るかと不思議に思っていました。
常人にはわからないからこそ不気味なのかもしれないですね。C°
>>670
ズレてる。d。
673コワヒィ ◆CHwaratayo :02/10/29 22:53
>>671
正直即興で書いてここまでもらえるとオモワナカタヨ
674あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 23:40
何で好きだと殺すの?
もう喋れないじゃん。
神と仲直りしる!
676あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/01 22:44
age
677あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/02 19:37
初めて来ました。つい全部読んでしまった。
倉橋由美子の世界に近いものがあるね。
全てが終わってから、ゆっくりと近づいてくる恐怖。
678あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/04 18:39
彼は、人の恋愛のことを占うのに、彼女はいてないみたいなのだ。
彼にとっては、学校のつまらない授業より、占術を研究するほうがおもしろいようである。
彼が一番驚いたことは、何?とたずねてみると、
クラブの合宿の時、後輩の女の子2人が女湯がいっぱいだから、
男湯に先に入ってもいいと聞かれ、いいよ。と言ったら、
うれしそうに後輩2人がフロにはいり、女性2人がでていったあと、湯につかった
そうだ。その後で夕食に時間になって2人のうち1方の女の子を見たら、
なーんか温泉美人みたいでほれたと言っていた。
阿部清晴顔まけの陰陽の術も、後輩の大胆な行動にはきかないらしい。
679あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 23:26
680あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 01:34
681あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 01:36
682あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 01:46
目に虫が入ったので、指先でとろうとしたら
目に激痛が走ったので鏡でみたら、へんな
虫の足が白目の部分に突き刺さっていました。
今だ右目に跡が残ってます。
683あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 01:11
684あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/16 01:35
ほしゅ
685:02/11/16 12:34
えーと、678さんと682さんの話にはどうコメントしたらいいんでしょう?
686あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/16 13:54
つーか、もう投稿も無いようだし
>なお、最優秀の作品を皆で論議し、その投稿者には何か称号を与えます。
これを検討してもいいんじゃないの?
687私の作品です ◆c0xf7D8Z0I :02/11/16 14:38
別の板で外出の作品です。
題「新人類が救世主」
物質は物質であろうとする意思がある。
例えば鉄は極小な球状から形成されている。
その球状の物質には意思があり凄く素直である。
人間が曲がれと思えば曲がるし折れろと思えば折れる。
スプーン曲げをする超能力者が良い例である。
つまり意思の力次第で物質は形を変えるのである。
想像力つまり右脳が進化すれば意思疎通が可能になる。
そうするとコミュニケーションの仕方も随分と変わってくる。
口から声を発せずとも思っていることを伝えることができる。
これは長年連れ添っている夫婦なら感じたことがあるだろう。
宇宙上地球上の全ての物質とて同じこと。
この能力を使えば世界中を平和にすることも夢じゃない。
たとえば核ミサイルの材質に心で話し消滅してと思えば消える。
材質の意思が人間の思いを受け入れ自ら霧状に粉砕して消える。
ただ現段階の人間の右脳は10%も使っていないから無理がある。
常識や限界を感じ思った時点で右脳は進化しなくなる。
もっとも想像力を司る右脳が進化すれば話は別である。
そして右脳が進化した新人類こそ世界を救う救世主であろう。
想像力は知識よりも重要であるとアインシュタインは言った。
科学的に証明できないことの可能性を知識で否定するのは間違い。
人はもっと自由に自分の心に従って物事を感じることが大切だ。
このままだと世界は猛烈な憎しみの渦に巻き込まれることだろう。
今こそ思うことは力だということを証明する必要がある。
全ては確信して取り組むことが即ち世界を救うカギだと思った。
688あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/16 14:42
>>687
それ逆のほうに使っちゃう人だっているわけじゃん、恐いじゃん。
>>686
まずは、その"称号"から決めないとな。
690あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/16 15:55
というわけだから>>1

ガンガってくれ
691:02/11/17 02:07
>689さん
「達人(アデプト)」というのはどうですか?
魔術用語ですが・・・
692あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/17 09:24
称号は>>1にドンドン決めてもらって
審査はみんなでやりましょう
693コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/17 14:47
●このレポートは第七病棟の患者の経過、
及び「伝染症」の進行の様子を捉えた日記である。
この内容はすべて真実であり、また重要な資料となりうる物である。

「観察初日」
○月×日 水曜日 天候(雨)

嫌な雨だ、肌に張り付くような嫌な雨。
こんな雨の日が「あの」患者の観察初日だなんて・・・。

そもそもこの観察の担当者決めも強引なものだった。
誰もがこの観察を拒んだ、全員に拒否権があった。
暗黙の了解。誰もが知っている事。噂。症例。
要は誰もが「あの」患者に恐怖を感じ、この観察を拒否したのである。
「あの」伝染症を・・・。

しかしこの調査は政府直々の命令でもあり
つぶれる寸前のこの研究所にして見れば、
政府の援助を受けれる少ないチャンスだったのである。

「拒否をするのは自由だ、他の研究所に任せればいい。君達がそれでいいのならば」

この後相談の結果多数決によって担当者が任命される事になった。
そうなってしまえば後は一番年配で経験の豊富な者が票を集める。
コレも一種の暗黙の了解だろう。
結局私が観察者に任命(半強制的に)される事となった。





694コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/17 14:50
即興で書いた。
正直スレ汚しにナリカネナイカモ・・・
迷惑だったらスマソ

しかし見直すと変なとこがありすぎ、鬱
695コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/17 14:51
sage忘れ、ますます鬱・・・
とりあえず逝ってきま〜す
「前回の続きです」
「観察3日目」
○月×日 金曜日 天候(曇り)

正直肩透かしを喰らってしまった。
例の患者はまったく異常なし、むしろ元気なのだ。
まるで普通の人間かのように・・・。

藤代マユミ。コレが患者の名前、本名である。
年齢は25歳、前は普通のOLだったらしい。
髪はロング、目はパッチリとした二重、鼻筋がとおっており、
体型はほっそりしている、要するに「美人」という部類に入るであろう。

そんな彼女がどういう経緯で伝染症が発症したか、などの詳しい事は解らない。
ただ、「こいつは伝染症の発症者だ」と言われてここにきただけ。
そう、ただそれだけ・・・。

未だマユミと話す事は許されていない。
まだ「観察」段階故、私に見られていることも知らない。
一応予定では明後日。日曜日に初めて接触する事になっている。
私は心のどこかでその日を楽しみにしているのかもしれない。
何故か解らない、ただ心の奥深くにあるそんな感情が、
「私を強く急かすのだ」



えぇ〜即興なので終了予定はよく考えていませんが
後4〜5回位で終わらせる予定です。
あぁ、話の終わりどうしよっかなぁ・・・
698あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/22 05:00
続きキボンヌage
699「伝染(仮)」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/22 21:13
「観察5日目」
○月×日 日曜日 天候(晴れ)

夢を見る。
怖い夢。
恐ろしい夢。
決して見たくは無い。
夢を見た。

私の後ろに女がいる。
何故後ろにいるのに見えるのか?
予感?本能?そんな物ではない。
女は動き出した。
私に向かって、ゆっくりと・・・。
私は動かない。動けない。動きたい。
汗が止まらない、夢なのに。
女はすぐ後ろにいる。
ゆっくり女が首に手をかけてきた。
力を入れてきた、女性とは思えないチカラ。
顔が紅潮してくる、息が出来ない・・・。
まだ夢は覚めない。
何とかして女の顔を見ようとする。
見えた。見てしまった。

オンナハマユミダッタ


700「伝染(仮)」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/22 21:58
「観察6日目」
○月×日 月曜日 天候(曇り)

さて、先ほど書いたのは私が見た夢。
深夜うなされて起き、この夢の内容を綴った。
マユミと会った後だった。夢とは思えぬ夢。
何故マユミが出てくるのか、私は本当はわかっていた。
何故出てくるのか・・・。

今日私は初めてマユミと対面した、コレは先ほど言った。
面会の内容は、私が言う質問をマユミが答えるだけだ。
しかしマユミは喋らないのだ。ただ首を振るだけ、しかも私を見ていない。
私としてもやりにくかった。
淡々とこのような状況が続き、30分ほどたった頃だろうか。
そろそろ私も疲れてきて、切り上げようとして立った時。
ふいにマユミが口を開いた。


701「伝染(仮)」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/22 21:59
「男を殺した」
戦慄の一言、一瞬で空気を変えた。
「首を絞めたのです、この手で」
口元をニヤニヤさせ。目は私を見ていない。
「怖かったから、殺したの」
気付くのが遅すぎた、こいつは狂ってる。
ただ狂っている故、この話が本当だかどうかもわからない。
私はもう一度席に座り、未だ何かをつぶやいてるマユミの声に耳をすました。
「フフ、そう。死んだのよ、もう、夢は見ない、フフ」
そしてマユミは笑い続けた。何分笑っていただろうか。
マユミの顔が変わり、今始めて私の存在に気付いたかのように
こう言った。
「後はお前に伝染すだけ」
こうしてまた笑い始めた。
滝水に打たれた。私は部屋を出た、廊下を走った、走りつづけた。
頭の中には走馬灯のように
「後はお前に伝染すだけ」
ソレだけが回る。

コレが私とマユミの初対面だった。
そしてその後あの夢を見た。
私は既に蝕まれ始めているのだろうか?
誰か、教えて欲しい。
この私に・・・。

大分話が固まってきました
しかしオチがバレバレという罠(;´Д`)
期待しないで待っててください。
703コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/22 22:10
大分話が固まりました
しかしオチがバレバレな罠(;´Д`)
期待しないで待っててください
704コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/22 22:12
ヤバイ。疲れてる。
2重カキコ&sage忘れスマソ
ホント逝ってきます・・・
705あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/25 00:51
続きまだ?
706コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/25 18:35
ちょっとマジメに試験前なので今日は無理ぽ
頑張って明日にはあげたいなぁ・・・と思いつつ。
ていうか勉強しる(;´Д`)
707コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/27 17:23
保全あげ&報告
とりあえず明日あさってが試験なんで、続きはあげません。
試験が終わったら全部アプします。
期待しないで待っててくれ
>>707
テストはどうだったよ?
709コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/29 22:34
テストはボロボロッス
もうだめぽ。むりぽ。やばぽ。

続きの方は近々アプしたいと思います
ていうか正直みなさん、期待してますか?続きの方
710語り部六 ◆501/L6ROKU :02/12/02 08:56
あの子はいつもボクの傍にいたんだ。
小さい時からいつも一緒。
そして、ボクはあの子が傍にいるのが当然だと思っていたんだ。
それが、突然のように消え去ってしまったんだ。

あの子がいなくなって、ボクは初めて気が付いたんだ。
あの子はボクにとって、とても大切な存在だったんだって。
あの子がいなきゃ、ボクは生きていくことすら出来ないんだって。

その事に気づいてから、ボクはあの子が戻ってくるように頑張ったんだ。
その甲斐があって、あの子はボクの傍に戻ってきたんだ。
ボクは二度とあの子と離れはしないし、あの子もボクから離れないだろう。
そう、ずっと・・・ね。
711語り部六 ◆501/L6ROKU :02/12/02 08:58
趣旨が違ったかも知れませんね。
失礼しました。
712:02/12/02 16:41
>710 :語り部六 ◆501/L6ROKU さん
抽象的なのでいまいち受けないかもしれませんが、それをもとにして
いろいろと話を膨らませる事は出来ると思いますよ。D。
>709 :コワヒィ ◆CHwaratayo :さん
よろしければ最期まで書いて下さい。
713あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/02 19:33
>>1
スレを住人だけに任せるなよ
それともこのままぐだぐだにして終わらせるつもりか?
今書いてる人もいるようだから、それが終わったらこのスレをどうにかしてくれ
714「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/02 23:37
「観察9日目」
○月×日 木曜日 天候(晴れ)

眠れない日々が続く。
この三日間ほとんど寝ていない
その間マユミにも会ってはいない、当然の事だ。

同僚にも相談した、信じてくれなかったが。
当たり前だ、マユミは他の研究員の前では何も話さないのだから。
だがそんな事は解っていた、解りきっていた。
しかし、私は拠り所が欲しかったのだ。
今まで生きてきた中で一番の「恐怖」。
それを誰かに解って欲しい心の「叫び」。

今この日記を書いている間も、頭を回るあの言葉。

「後はお前に伝染すだけ・・・」

頭にこびり付く歪な笑顔、下品な笑い声。

私は、本当に正常なのだろうか?

確かめたい、あの出来事が嘘だと思いたい。
どうすればいい?私は・・・私は・・・。

私はもう一度マユミに会う事にした。


何日も待たせてしまい申し訳ありません。
試験のショックが・・・(;´Д`)

とりあえず後2回ぐらいで終わります。
次がこの研究員の日記の最後の話になります
その次がこの話の後日談見たいな感じで。
よし、赤点記念だ。一気に書いちまえ。
717「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/04 16:59
私は今廊下を歩いている。
マユミの部屋へ向かい、少しずつ。
その先に何があるかなど私には解らない。
ただ、今はこの出来事の真相を知りたいだけだ。

そんな事を考えているうちに私は扉の前まで来ていた。
躊躇しつつゆっくりドアノブに手を近づける。
ひどくドアノブは冷たく、重たく感じた。

今も私は迷っている。この扉の先には何が待っているのか。
絶望?恐怖?虚空?そして・・・

私はゆっくりドアを開けた。

ageます
719「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/04 18:15
私の目の前に広がる風景。
白い壁。白いカーテン。白いベッド。白い人。
マユミはベッドに腰掛け窓を見ていた。
疾風の吹きぬける窓を。
窓からはのどかな町並みが広がっていた。

私は立ったまま彼女を見ていた。
彼女は私に気付いているのだろうか?
しかし、その疑問はすぐに砕かれた。
「私はもうすぐ殺されるのよ。『声』にね・・・」
不意を突かれた。彼女はそんな私を尻目に話を続ける
「私はねぇ。声が聞こえるの。死者の声。懇願の声。羨みの声」
私は聞き入っていた。
彼女の一つ一つの言葉に。
どうやら私は冒されてしまったようだ。おかしい事をおかしいと思えない。
「そろそろ話しましょうか。私の声の日々の始まりを」

そろそろ話してください。
721「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/07 16:17
思わず唾を飲み込んだ。
とうとう真実を知ることが出来る。
何かに苛まれる日々も。終わる。

ふと考えながらマユミを見ると様子がおかしい事に気付いた。
震えている。窓を見ながら。風は優しくマユミの髪を揺らす・・・。
そして彼女は振り返る。

彼女は笑っていた。だが、その目からは涙を流している・・・。
そして彼女は話し始めた。
「私は、ある男からこの力を受け継いだの、私の殺した男から。」
「その男も言っていたわ『僕は死者の声が聞こえる』と」

彼女は涙を流しながらも訴えつづける
「私の恋人だったのよ、とても優しい人だった。」
「でもね。とうとうこの能力のせいで狂ってしまったわ・・・」
「可哀想だった・・・。ずっと苦しんでいたのよ・・・」
「ある日彼は私に頼んだわ。『僕を殺してくれ』とね」
「最初は出来るわけないと思ったわ!。でもね?目の前で恋人が狂っていくのを見ていられる?」

私は彼女の気迫に負けないように声を出した
「何故!、何故だれかに相談しなかったんだ!?」
「相談!?何回もしたわ!。でも信じてくれなかった」
「私だけなのよ。彼を信じていたのは・・・」
722「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/07 16:18
一瞬の沈黙。彼女の話の邪魔する事は出来ない事に気付く。

「そして私は・・・。この手で彼を殺したわ・・・」
確信に触れる。話はどうやら震源に向かっているようだ。
「この手で。部屋でたたずんでいる彼の首を絞めてね」
「彼の死体は海深くに捨てたわ。証拠もすべて捨てた。完璧でしょう]

その瞬間、私に衝撃が走った。
私の見た夢。あの夢とこの話が酷似しすぎている。
「でもね、私は聞いてしまったの。彼が死ぬ間際に放った言葉を・・・」


『後はお前に伝染すだけ・・・』

爽やかなそよ風に吹かれる彼女はまるで、天女のようだった。
悲しみに打ちひしがれる天女。恋人に裏切られる天女。

「彼は・・・自分の能力を私に伝染して死んでいったわ」

『人間とは時に非情なものだ。粗野で、ずる賢い』
「それから私の地獄の日々が始まったわ。聞こえるんですもの、毎日毎日」

『人間とは無責任なものだ』

「ある時は焼身自殺をした人の声。あの時は強烈だったわぁ・・・何せ一晩中叫び続けるんですもの」
「そうねぇあの時も---」

『人間とは可哀想なものだ』

彼女は懐かしい思い出を話すかのように、また笑顔で話し始めた。叫びの日々を。
723「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/07 17:21
「そしてね。私はあらゆる病院を転々としたわ。でもみんなお手上げだった様ね。この能力には」
「そのうち私はその世界じゃ有名になったみたい。誰も私を入院させようとしなかったわ」
彼女の声からは寂しさが感じられた。きっと彼女も聞いて欲しかったのだろう。自分の声を。
私にはなんとなく解る気がする。あの時私の同僚は話を聞いてくれなかった、それと一緒だ。

「そして私は、この研究所に来たわ。とうとう病院じゃ手に負えなくなってたわけね」
「でも安心してね。ここで私は死ぬから。」
私の顔に変化が見えたのだろう、彼女は続けていった。
「どっちにしろ私の命はそう長くないわ。もう体が持たない」
不思議とこの言葉に驚きは感じなかった。
何となく予感が出来ていたからだ。そして・・・止める気も沸かなかった。
今彼女を止めても彼女は苦しみは埋まらない。今までも。これからも。
ならば今、彼女に重くのしかかる重圧を『死』という形で解き放つ事も止む無いと思える。
だから私は・・・止めない。
724「伝染」コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/07 17:22
「そろそろ時間が来たようね。とても短い付き合いだったけど、私の『声』を聞いてくれてありがとう・・」

そう言って彼女は窓に腰掛けた、そして空を見上げる。
「いい天気ね・・・でも通り雨が降る・・・風がそう言ってるわ・・・」
そんな彼女を私は見つめているだけだ、しかし頭の中では(今日傘を持ってきていなかったな)と思っていた。

私は無条件に彼女の声を信じている。もう、普通ではいられない。
最後に彼女は私に語りかけた。

「じゃあ、お別れね。さよなら・・・」
そう言って彼女は空に身を任せた。

その刹那、私に『声』が聞こえた。

「これで・・・やっと・・・」

『天女は悲しみを抱いて空に帰る』
725「伝染」(終)コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/07 17:24
私は今キーボードを叩いている。
あの『事件』に関する研究を進めている途中だ。丁度あれから半年経つ。
既に研究所は辞めた。
今は自宅で研究を進めている。

そしてこの研究から今解った事が二つある。
1つは、あの時彼女は私に能力を伝染すことが出来た。という事だ。
これはこの能力の特徴の1つだ。自分の死に目を見た者に能力を伝染す事が出来る。
おかしな特徴だ。しかしこれこそがこの能力、いや、『伝染症』の怖さでもある。
しかし彼女は死に目を見せなかった。それこそが彼女の最後の良心だったのかも知れない。
別の視点から考えると、彼女はこの事実を知らなかったかもしれない。しかし私はそう思うのだ。
こういう時私に能力があれば・・・と思ってしまう。
それはいささか不謹慎な事なのだが。
私は望んではいけないのだ、彼女の声を。
二つ目。
既に恋人を殺した時にマユミは『死んでいた』
その後のマユミは声に蝕まれるだけの、抜け殻の生活だったのだ。
きっと自殺したのも、最後の力を振り絞ったのだろう。
今そう思うと、彼女に恐怖を感じた私が情けない。

今、彼女はいない。声も聞こえない。恐らくこの現象もマユミで打ち止めだろう。
しかし私は研究を続ける事しか出来ないのだ。
資料は体験と、あの時の日記だけ。
きっとこの研究をわかってくれる人はいない。私が声を出しても虚しく通り過ぎるだけ。
だが、私は続ける。誰に解ってもらえなくても。
あの爽やかな風が駆け抜ける日の出来事を、私の中に埋める為に。

一人の女性の声を、私の中に留めて置く為に。


726コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/07 17:36
終わりキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
という事で終了です。乱文乱筆駄文連発失礼しました。
途中テストがあったりで結局何日も待たせてしまい申し訳ありません。
これからみなさんが最優秀賞を決めるという事なので
もう書く事ほとんどないと思いまつ。
とりあえずこんな駄文を放置してくれた皆さんに感謝します。

最後に言い訳
実は最後の「その刹那、私に『声』が…」
のところ、今の「これで・・・やっと」じゃなく
「後はお前に伝染すだけ」にしようかと思いましたが後味悪すぎなんでやめました。
それでは失礼します。
727コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/09 02:16
保全上げしまつ
728:02/12/09 12:28
726 :コワヒィ ◆CHwaratayo さん、ご苦労様でした。
大塚英治っぽい文のテンポがなかなかよいと思います。
なんか続きが読みたくなってしまいますね。主人公の研究者の
もとに訪れる不思議な現象や不思議な人間の数々・・・
とか書いたら立派に小説として売れますよきっと。b。

さて、最優秀はだれがいいと思いますか?
皆さんのご意見を聞いて、一番人気のある人にしましょう。
729あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/09 17:52
1000鳥かぼっこし屋
730コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/09 18:05
ぼっこし屋さんに一票
あんなにクオリティの高い作品を幾つも書けるのは凄いっす
7311:02/12/09 18:11
2日間、ご意見を募集し、その後に決めたいと思います。
よろしいですか?
732あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/11 12:33
733あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/11 16:20
評価はどのようになってますか?
>1さん教えてください
734:02/12/11 23:10
基本的には私の独断と偏見ですが、誰が一番人気があるかも参考にします。
純粋に過去の評価からいえば1000鳥さんが一作品で最優秀ですが、ぼっこし屋さんも
非常に力のある方ですね・・・
決定はしばしお待ちください。
735あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/12 07:36
A評価の人って誰かいるの?
1000鳥。
737あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/12 14:32
age
738:02/12/12 21:43
では最優秀者を発表します。
最優秀者の「アデプト(達人)」の称号はは1000鳥さんに贈られます。
純粋に評価から見てのことです。
また、当初は予定していませんでしたが、ぼっこし屋 ◆CRASH/NUさんは
質の安定した作品を数多く投稿し、スレへの貢献に対する感謝とこれからも
作品を作る力が向上する可能性を強く感じさせることから、特別賞として
「小アデプト」の称号を贈りたいと思います。
以後、両者はこの称号を名乗ることが許されます。
・・・が、別に名乗らなくてもいいです。
祝!祝!祝!
740あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/13 01:26
今の1000鳥さんの話が読めるすれはどーこーだー??
7411000鳥 ◆x3M1A2R4VY :02/12/13 09:27
>>1さんありがとうございます。
ただ
>質の安定した作品を数多く投稿し、スレへの貢献に対する感謝とこれからも
>作品を作る力が向上する可能性を強く感じさせることから、
これ、ごもっともだと思いますので
アデプト<<<<<<<<<<<<<小アデプト
ということにしてください

>>740
現行スレはこちらです↓
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1032443164/l50
742740:02/12/13 11:09
arigato.
>>1
遅ればせながら、小アデプトの称号ありがたく頂戴します。

>>741 1000鳥氏
そんな事言っちゃったら、このスレでの評価付け
何の意味も成さなくなっちゃいますよ?
だから
アデプト>(越えられない壁)>小アデプト
でいいかと。

age
745コワヒィ ◆CHwaratayo :02/12/15 21:03
さて>>1さん
このスレどうするのでつか?
個人的に放置プレイは勘弁です
7461:02/12/15 21:31
引き続き、作品や感想や、その他まったりと書き込んでください。
ぼっこし屋新作待ち

と、言ってみるテスト
「被告人の犯した行動は、甚だ非人道的かつ残酷冷徹であり、
 さらに本人に罪の意識を認めることはできません。
 よって、被告人に『特別懲役刑』を言い渡します」

裁判長の判決が終わると、傍聴席からはどよめきが沸き起こった。
俺はマスコミを連日賑わせた「連続少女強姦殺人事件」の犯人。
犠牲者の数は、ざっと30人といったところか。
だが、裁判長の言葉通り俺の中には罪悪感といったものは全くと言っていいほど無い。
なにしろ、最近の若い女といったら、まるで
「さらって下さい」と言わんばかりの男を誘惑するような
露出の高い格好をした奴らばかりなのだ。
そのくせ、俺のような容姿の醜い男が近寄ろうとすると、
汚物を見るかのような目つきになるのだ。
もてない男のひがみ?何とでも言ってくれ。
ともかく俺は、そんな女共に鉄槌を振り下ろしてやったのだ。
いい気になるなよお前等。男をナメてるとこうだぞ。判ったか。
犯行を重ねてる時期の俺は、まるで自分が義賊にでもなったかのような気分でいた。
いや、正確に言うならば、今だってそうだ。現代の石川五右衛門、といった風情である。
さしずめ、今回の懲役は「釜茹での刑」といったところか。
まあ、ここまで社会に大きな反響を与えたんだ。もう娑婆に未練は無い。
塀の中で残りの生涯を過ごすのも、悪くは無いだろうな。はははは。
そして刑が確定すると、俺は刑執行の日まで
刑務所の独房の中で過ごすこととなった。
無骨な造りのパイプベッドの上でごろりと寝転がりながら、
俺に言い渡された判決、すなわち「特別懲役」について考えを巡らすことにした。
思えば、「特別懲役」が執行されるようになったのは、
人権擁護団体の熱心かつ長期的な運動の末に
死刑の完全廃止が実現された20年ほど前のことだ。
(もっとも、死刑囚の人権を主張するとはふるった話ではあるが。
 運動家にしたって、我が子を殺されれば掌を返すように死刑を求刑するだろうに)
だが、それまでかすがいとなっていた「死刑」が無くなることで、
凶悪犯罪が増加の一途をたどり、治安が悪くなるのは火を見るより明らかである。
そこで、死刑の代替として発案されたのが「特別懲役」である。
すなわち、特別懲役を言い渡されるのは、死刑を言い渡されるのに等しい。
懲役、と銘打たれているが、厳密には従来の懲役刑とは一線を画す懲罰であるらしい。
らしい、と言ったのは他でもなく、国民の大多数、いやもしかすると
一般国民はみなこの刑の具体的な内容を知らないからである。
これは、時の内閣が恣意的に内容の公示をしなかった為だと噂されていたが、
その意図は全くつかめないまま現在に至っているのである。
「特別懲役は、実は死刑のことらしい」だとか
「特別懲役は世にも恐ろしい拷問刑」だとか
「海外に人身売買され、奴隷として酷使される」だとかいった
都市伝説が流布しているのみであるのが現状なのだ。 
ともあれ、施行から20年以上が経つ現在に至るまで、
刑の執行は何度かあったものの内容まではついぞ明かされることは無かった。
そんな刑が、もうじき俺に対して執行される。
恐怖はある。だが同じくらい好奇心と興味もある。
なにしろ、今まで一般人の誰もが知り得なかった新刑罰を、
俺が自分の身体で体験できるのだ。
「懲罰とは名ばかり。
 実際は銃殺、絞首、電気椅子などよりももっと残酷な方法での死刑なのだ」
とも言われているが、所詮噂は噂。
実際は、少しは、いや恐らくは全く違った物なのだろう。
かくして、刑執行日まで俺は異常なほど昂ぶった精神状態のまま独り過ごしたのだった。


「619番、出ろ」
刑執行日。俺は手錠と足枷をかけられ独房から出された。

数分後。
俺は6畳ほどの狭い石室で手足に枷をはめられた状態になっていた。
いよいよ刑の執行なのだ。
「では、これより特別懲役のを執り行うが、その前に何か言い残すことは無いか?」
看守の一人が俺に尋ねた。
「いや、特に……強いて言うなら、女共よザマァ見ろってとこっすかねぇ」
ヒールたるもの、最後までヒールたれ。俺の中の美学だ。
俺がワザと歪んだ口調で言い捨てると、看守はあからさまに嫌悪に満ちた表情になった。
が、次の瞬間にはまた無表情に戻り、部屋の隅に待機していたもう一人の看守に合図した。
部屋の隅には、まるで一昔前のスーパーコンピュータの様な機械が鎮座しており、
コントロールパネル部の赤や緑のランプの光がぼんやりと部屋の薄闇の中に浮かんでいた。
カシャカシャとボタンをタイプする無機質な音が響くと、
機械のランプがせわしなく点滅し、低いうなり音が石室中のひんやりとした空気を震わせた。
だが、何も起こった様子も無い。何なんだ一体?
頭の中を無数の疑問符が駆け巡った。
が、次の瞬間にはその全てが脳の外へ押し出された。
目の前の看守が、長い日本刀をぬらりと抜き放ったからである。
(え……?まさか……斬られるのか……??)
俺の思考が混乱する暇も無く、
看守は日本刀を俺の首から脇の下にかけて一息に振り下ろした。
ぞわっと走る悪寒。続いて焼けるような激しい痛み。
噴き出る動脈血の生暖かさ。絶望感。恐怖。麻痺。つめたい。
感覚が、凄まじい速さで体中を駆け巡り、やがてふっと全てが消え去った。
俺の意識は、急速に漆黒の奈落へと落ち……………
そこで我に返った。
周りを見渡すと、さっきと変わらず薄暗い石室の中。
機械の低周波音は、相変わらず鳴り続けたままだ。
身体は何ともなっていない。無傷だ。
(あれ?さっきは確かに斬られたはず……)
と、目の前の看守が先程と同じ動作で日本刀を鞘から抜く。
そして、間髪入れず俺の身体を一刀の元に斬り裂く。
またも血飛沫が勢いよく噴き上がり、視界は朱に染まったかと思うとぼやけだし、
そして徐々に暗闇へと変じて……………

再び意識を取り戻す。
またも目の前の看守が刀を抜く。
そして、上段に構えた刀を俺の首筋めがけて……………

ようやく俺は「特別懲役」の内容を知った。
さっきからずっと、俺が看守に斬られる時間だけがぐるぐるとループし続けているのだ。
俺は何度も斬られ、死の直前まで堕ち、そしてまた生の時間に戻り、斬られるのだ。
先程の大げさな造りの機械の役割も、なんとなく想像できた。
どういう原理かは知らないが、恐らく一種のタイムマシンの様な機械で、
この部屋の中だけに閉じた時間域を作り出し、延々とループさせる機能を備えているのであろう。
そう、看守に「処刑」される時間だけを、ぐるぐると………。

その結論に至ったとき、俺は心臓をわしづかみされるような衝撃を受けた。
一体俺は何度斬られ、何度「死ぬ」のだろうか……?
こうして思考をめぐらせている間にも、俺は幾度も幾度も斬られ、絶命している。
絶対に逃げられない、目の前の死の恐怖。
何度体験しようとも、それは消えて無くなるどころか、逆に心の中で肥大していく一方である。
一体俺は、いつまでこの無間地獄にいなければならないのだろう?
この時の牢獄から抜け出せるのは、いつの事になるだろういや恐らく
俺の精神が狂うほうが先だな低くうなる機械の音を聞きながら
看守の振り 下ろす刃を凝視しながら 何となく 俺 は そう  思った
>>747
言ってみるテストにしろ何にしろ、待っててくれてるってのは嬉しいこと。
死にかけ&溶けかけの脳細胞で何とか頑張ってみますわ。
こっそり張っとこう。
現在はここで新作書いてるんで、お暇ならどーぞ。

ttp://www9.ocn.ne.jp/~crasherz/
.
758:02/12/27 15:00
90年代はよくハルマゲドンやら予言やらをネタにしていろんな話が書かれましたが、
今から思えばオカルト小説の全盛期でしたね。
759【死後の世界は…】より:02/12/27 19:49
魂とは重力体だ。
それぞれ波長を持ち、似た波長は
強ければ強いほど、引き合いやすい。
 
さて、本題に入ろう。惑星の誕生には、強い重力体が存在するとしよう。
この力の強さ加減で、生命の誕生が可能になる。星の重力体が
子供を生むようなものだ。しかし、
我々地球の子は、進化の末か、地球の外
つまり、宇宙間の重力体の、波長の影響
をも取り入れるようになったのだ。
そして死により、媒体を失った魂は、より近い波長の
重力体へと還っていくのである…。
あの言葉、忘れない。
あの気持ち、忘れない。
触れる辛さも、暖かさも。すべて認めよう。
その姿、忘れない。
その影、忘れない。
思い出す辛さも、暖かさも。すべて捧げよう。
春が過ぎ。夏も過ぎ。秋が来て。冬になる。
そんな当たり前の四季も僕には重くのしかかるだけ。
思い出す。海を見る。空は僕に雨を。
鋭い棘が、僕を。
聖者の歌が、僕を。
照らし出す罪も、気持ちも。すべて認めよう。
弱虫な、僕が。
不器用な、僕が。
世界への憎悪も、自分の悲劇も。すべて忘れよう。
君がいて。僕がいて。思い出すは、雨の日。
そんな当たり前の日常すら僕にはレトロな映画にしかならない。
花が咲き。やがて枯れ。僕は種に還ろう

全然オカルトになってない罠
まぁ、暇つぶしに書いただけなんでお許しを。
何となく最後の方はオカルトになって…無いでつね。
スレ汚しすいませんでした。一応サゲまつ
761あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/30 18:17
せやから言うたやん!
あんたにはアカンねんって!!
もうこりたら大阪に帰っといでや!
ちゃんと飯作っといたるさかいな!
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年も(以下略)
age
764あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/04 03:46
765山崎渉:03/01/06 12:46
(^^) 
766なな:03/01/08 02:21
他のスレに書いてあった他の方の話しですが
(盗作になるとイケナイので作者は私ではありません
「オカルト板:包帯でミイラ状態にされたい!」
で「実験台」と言う方が書かれていたものです。)
私はミイラとかに興味が有ったので結構気になって読んでしまいました。
実話だそうです。以下宜しゅう頼みます。

767なな:03/01/08 02:23
<原文のまま>

結構長い話しになりますので何部かに分けますから
白けたらそこで止めますから次読みたい時は次って呼んでくださいね!

読みやすい様に物語上に書きますけど
本当に体験した話しです。(ノンフィクションだよ!マジで!)

私自身自分で包帯を巻いて発泡スチロールで棺を造ってミイラに成りきったりしていましたが
大学の時にアングラサイトのBBSで「ミイラプレイ」について盛りあがり
向うは「巻いてみたい」こっちは「巻かれたい」と言う事でAと会ってみる事になりました。
そしてその時は一泊二日でホテルで巻いてもらいましたがその他にもミイラについてさらに深い話しになり
私は「本物のミイラにしてもらえるのなら実験台に成っても良い」と…
そして数ヶ月立ちAから「未だミイラに成りたい?」と、私はモチ「OK!」です。
今回は時間が必要なのと万が一の用意の為が必要と言う事で夏休みに行う事となりました。
そして当日、Aが来たので旅行に行く旨の書置きをアパートに残し出発です。
出発してすぐに「今回は場所知られるとヤバイからこれ飲んで」と薬(睡眠薬ってすぐ解った)を渡され
それを飲み爆睡です。そして目を覚ましたら(だいぶ寝ていたそうです)
Aの姿は無く薄暗い部屋の中で両手両足をベッドに縛り付けられて裸で寝せられていました。
しばらくするとドアをノックする音が返事をすると一人顔にマスクをした人(B)が入ってきました。
話を聞くと途中でAから引き渡されてここにはAはいない事が解り話しはミイラについてと…
最初の数日間で動かない状態での人体の影響を調べそれから本番のミイラ造りへ移るそうです。


768なな:03/01/08 02:23
そして目を覚ましたら(だいぶ寝ていたそうです)
Aの姿は無く薄暗い部屋の中で両手両足をベッドに縛り付けられて裸で寝せられていました。
しばらくするとドアをノックする音が返事をすると一人顔にマスクをした人(B)が入ってきました。
話を聞くと途中でAから引き渡されてここにはAはいない事が解り話しはミイラについてと…
最初の数日間で動かない状態での人体の影響を調べそれから本番のミイラ造りへ移るそうです。
先ず手足の指先にセンサーを付け両手肘両足膝に包帯を巻きなにか調べ始めました
次に点滴を打たれ数時間事に(調べる為?)血を抜かれ(どうやら医者?)
さらに尿道にも管を入れられ(これが一番痛かった)数日間そのままの状態で寝かされいました。
そして有る日、周りの物音で目を覚ますがいつもと違って目覚めてもボーっとして体に力も入りません。
なにか薬を(点滴で?)投与されたみたいです。目覚めた私をみて「君はなにもしなくても良いから」との事
ベットの横には組み立て式の浴槽がありそこに体を滑り込ませて洗われました。
そして洗われた後「これから君の体で実験する」と言い「もし嫌ならここで言ってくれよこの後は話せないかも知れないから」と…
「実験しても良いね」との問いに自分はうなずきました。そうしたら白いシーツで体を包まれ何所かに運ばれました。
そうしてテーブルのような台に載せられ何かはじめた様です。「これから******をはじめる」(内容はよく憶えていない)そういうと
シーツを剥がされました。そこにはB以外にも数名の人が、みんなエプロンとマスクをして立っていた。
周りを目が動かせる範囲で見ると床がタイル張りの部屋でした。(天井を見ると普通の照明なので手術室ではないと思う)
早速何をはじめるかと思えば指先にセンサーを付け、尿道に管を差込まれ(多分)紙オムツを付けられ
鼻からエアーチューブを二本入れられた。そしてまた腕には点滴を刺されBが耳元で「これから包帯を巻くから」と…
生きた人間への包帯巻きが始まりました。

続く…

769あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/08 02:24
しらけるとか関係ナシに中途半端の作品はイヤ
770なな:03/01/08 02:24
興味を持っていただきどうもありがとうございます。

今、私は全裸で指にセンサーを付け尿道にチューブを差込まれ紙オムツ、鼻にエアチューブを付けられて横たわっています。
そして包帯巻きは始まりました。巻くところにクリーム(内容物不明)をつけられ
先ず手足から幅四センチぐらいの包帯を指一本一本から巻かれていきました。
しかしそこで使われている包帯は普通の包帯です。
何時も自分で巻く時に使っている伸縮包帯ではありませんでした。
(肘とか可動部を曲げても伸縮包帯ですと外れず動き安いので使っていました。)
その為巻いた所を動かすと包帯が解けてしまう恐れがありますが
巻き方は腕足等の可動部はもう動かす事が無い事を前提として巻いているようです。
しかし巻き方は結構ピッタリですが締め付けが無く包帯巻きが上手で医療関係の者ではないかとそこでも思いました。
心臓の辺りを巻くとき何かセンサーをはさめ、胸の周辺へと、そこにきたら少し息が荒くくなってきた。
それにBが気が付き「苦しいか?」に「すこし…」と言うと「シューッ」と鼻に差込まれたチューブにエアが吹き込まれた。
包帯は首にまで及び髪にもベトベトになるくらいたっぷりとクリームを塗られ頭部を巻き
後、残すは顔だけとなった。ここでBは「これ以上巻くと君は話せなくなる。何か言いたい事はないかな」と聞いてきたので
「自分の姿を見てみたい…」と、それを聞いたBは「考えておく」と言うとクリームを塗りながら口元に包帯を巻き始めました
今、口での呼吸は出来ません、エアチューブを使って呼吸しています。この時点でそのエアーを止められただけで終りです。
そしてその包帯は鼻の上まで巻かれたところで包帯巻きは止まりました。
今日はここで終り、後はこの状態で様子をみると言う事となり
(指先のセンサーは温度とか血液の流れを監視し心拍の方もモニターし、一日監視してこのまま巻くかを決めるそうです。)
両手両足をその台に括り付け上からシーツを掛けられ部屋の電気を消されB達は部屋から出て行った。
真っ暗な中聞こえてくるのは、遠くでだれか歩く物音、耐えず流し込まれるエアーの音、そして自分の心臓の鼓動です。
声を出してみようとしたのですが「ムーッ」「ウーッ」と少し出すのがやっとです。

771なな:03/01/08 02:28
しばらくするとまた周りが明るくなりました。(どうやら1日たったみたいです。)自分の上にかぶせてあるシーツが剥がされ
上をみると天井に姿見(大きな鏡)をぶら下げられていました。そこで見たものは
目以外を全身包帯に巻かれ首のところからコードやチューブを出した人の形をした物が目の前に現れました。「これが私…?」
傍らには大量の包帯、布、石膏、ロープ、ウエットスーツ(?)、2mぐらいのビニールの袋(死体袋?)、人が入れられるような箱、
ストッカー?(後業務用冷蔵庫?)部屋の各所に据えられたカメラ、チューブやセンサーから繋がった機器等
自分が今、「人」ではなく「実験台」と言う物としてそこに横たわっている事を実感しました。(この時が一番恐怖を感じた)
Bが「ここで最後の意志を聞く、もし中止なら瞬きを連続、OKなら目を瞑りなさい」と…
私は目を瞑った。Bは「わかった、良いんだね」と言いそれぞれのまぶたの上に小さい布その上からクリームを塗ると
最後に残った目の部分も包帯を巻いていった。(一回目終了)それが終ると閉じている目でも解るくらいのフラッシュが何回かたかれ
聞こえてくるのは「重さ**.*kg」「***点の長さ34cm」と計測しているようです。
(その後も一つの作業が終る度に測定をしている様ですが)


772なな:03/01/08 02:30
測定が終るとまた包帯を巻き始めましたが今度はサラシぐらいの幅の物で手を全体で(しゃもじみたいに)巻くなど
最初より大胆に巻いていることが体の感覚でわかります。次は何かツナギみたいな服を着せられている様です。
しかもそれは手も足も頭も繋がって全身をすっぽり覆うようで背中の方で閉じられ(接着?)ました。
不思議なのはその服を着せられてからは周りの音が聞こえにくく体も温かくなってきたことです。
その後今までと別の感覚が・・・体になにか塗っている様ですが解りません、しかしそれが塗られた所はとても熱いです!
また塗られるのと同時にそこにも包帯が巻かれていきその包帯が体に張り付いていくのが解りました。
後からみせてもらったビデオで解ったのですがツナギのような物、それはウエットスーツ地で出来た手足頭胴が繋がった物で
人体を中に入れたら開口部を接着剤で塞いでいました。さらに体に塗られた物とは…なんと熱したコールタールでした!
それを塗っては上から包帯を巻き、真っ黒な人形の様なミイラへとなっていたのです。
たしかに古代エジプト式のミイラでは樹脂で包帯を固めるけどここまでやるなんて(すごい!)

続く…

773なな:03/01/08 02:31
読んで頂いてありがとうございます。(ノンフィクションだよ)
では又次読みたい時は読んで下さいね!

今再びその時の事が鮮明によみがえってきたのですが
そのコールタールを塗られた時、あまりの熱さ(耐えられますけど)と,何故体が熱くなっているのか解らない事への
恐怖で「ムッ」「ウッ」と悶えていた事を思い出しました。ビデオで見ても悶えているのが自分だったとはいえ強烈ですね。
ウエットスーツに身を包まれて横たわっている時点では未だ「遊び」「お人形さん」として見る事が出来たのですが
タールを塗り付けていた作業者が突然、あわててそこから離れ、台の真中で黒い人の形をしている物が悶えている所は
(自分で言うのもなんですが)「これ、生きている人間だ!(なんて言う事をしているんだ!)」って感覚に包まれた。
Bもその時まで「ミイラごっこ」みたいに思っていたのがそこで「生きた人間を実験台に使っている」と実感し、
他の者も「今まで遊び感から人命を使った実験へと変わった」そして有る者は「命」と言う思いを感じたそうです。
みな動揺し、少しの間作業の方も中断し今後どうするかを、中止する事も含め話し有ったそうです。
その後、Bは私の頭をノックし「君はこのまま続けてもらいたいかね」と、私(コクリ)とうなずき
さらに「この後、君が苦しんだり最悪、死んでしまうかも知れないがそれでも続けて良いんだね」私(コクリ)
それを見たBは「目の前にあるのは『人間』では無い『物(実験台)』だ!」と再び作業再開です。
私は後でビデオを見た時、タールを塗られる度に悶え、それでも作業は淡々とこなされ包帯を巻かれていく…思わず
「未だ生きてる!止めろよ!助けろよ!」画面の自分に対しても「何やっているんだ逃げろ!そのままだと死ぬぞ!」と…
そしてタールを塗り終わり包帯が張りつけられ静寂が戻ると「もう終りだ…こいつ助からない…」と絶望感に包まれ、
それは自分ではない別人が巻かれていく様に見え、人体実験の恐ろしさと物として処理されて行く人間の悲しさがこみ上げてきた。
もし自分が包帯を巻かれる前に他人がその様に処置されている所を見せられたら今回の包帯巻きは無かったかもしれません。


774なな:03/01/08 02:32
しかしその時、台の上で横たわっていた時の自分は、と言うと
それまでの「巻く」「包む」ではなく「塗る」「張り付ける」という感覚が、自分に対する扱いを
人間から物へと変えている事に気が付きはじめた。
今まではスーツにしても包帯にしても「解く」「脱ぐ」事によって、この世に戻ることは簡単に出来たのですが
「塗る」「張り付ける」というのはそれを破壊しなければ解除出来ないのですが、それは今の自分では無理です。
塗り張りが進むにつれ「今、私は人間から物(実験台)へと変えられている!」と恐怖を思いつつも
なぜか「今、これを耐え、この実験を遂行する事が任務だ!」と耐えていた。
タール塗りと包帯の張り付けが終った時には「もう人間ではないんだ…」と言う感覚、そして世の中と遮断された世界には
まるで宇宙空間に命綱を付けずに放り出されたような妙な孤独感、でもその様な感情も自分を物として捉え
「ワタシハ ジッケンダイ」と、人間としての感情や意思を否定する考えの方が勝っていた。
まだ皆が動揺している事も有りシーツをかけて(後から聞いた)その日の作業は終了です。(それでもこの日12時間も作業!)
次の日作業をしようとしたものの昨日のインパクトが強かったらしくその日は実質作業出来なかったそうです。

775なな:03/01/08 02:33
シーツをめくるとそこには考えられない方法で真っ黒になった人、しかし、かすかに胸が動き生きている事が解ります。
Bは「君が体を動かしたらここで止めよう」「何している!このままだと君は助からないぞ!」「頼む動いてくれ!」
まるで瀕死の患者を助けるか助けないかの判断をそこで迫られているような思いがめぐり
「自分は助かるよね!と信じていた人を死へと追いやる」そんな気分だったそうで他の者も嘔吐した者もいたそうです。
作業をしようとすると(私はその時起きていましたので「何事か?」と体をかすかに動かしていた。)
微妙に動いている体に「生きている人間」との思いで作業が中断し、そしてとうとう点滴の中に睡眠導入剤を入れたそうです。
薬が効くまでみなで見て、有る瞬間首をすこし持ち上げたと思ったらすぐに頭を落としそれからは動かなくなったそうです。
(たしかに途中で「作業しないの?」って思った時ものすごく眠くなってそのまま寝てしまった。)
Bは頭を持ち上げた時に「止めよう!」と思ったのですがその後動かなくなったのを見て
「おーいもう一度動いてくれ」と何度も体をゆすったり顔の辺りを刺激したそうです。
Bはその時の為に考えを決めており一つは薬が利くまでに体を動かした時はこの中の人を助ける作業
もう一つはそのまま動かなければこの実験の為の資材として扱う事でした。私が動かなくなった後
(ビデオで見ましたが、出来れば起きていたかった!内容については間違いもあります。)Bが冷静な口調で
「199*年*月**日**時**分、実験開始より**時間**分、被験者****研究員(研究員扱いでした)
の人間としての活動の停止を確認した。」そう言うと周りの者は本当に私が死んだみたいに振舞っていた(泣いた人もいた)
そして私は死体袋に入れられ「今回この実験にてこのような悲しい事が起こった事は残念である」そう述べると
一人一人胸の上に花を置いていった。「****君の意思を引継ぎ身体は献体***号として実験は継続する。」
そう言うとその日の作業は終りました。この死体袋については「これからは物(献体)として扱う」、と言う意味だそうです。 

続く…



776なな:03/01/08 02:35
でも自分の体験談ですので読んでもらえるか心配です。
また興味がありましたら「次っ!」て呼んでくださいね。興味が無くなったら「もうイイ!」って言ってください。

さて、私はすっかり真っ暗な世界になれてしまい気がついてはぼーっとして、なにもする事がないので寝る
そんな感じでウトウトしています。聞こえてくるのは「シュー」っと言うエアーの音「トクトク」と心臓の音
そしてかすかに廊下(?)を歩く音、それは近づいて来たり遠くなったりそしてある時複数の足音が近づいて戸を開ける音、
その後耳を済ましていたら(正確な会話は忘れましたが内容は合っていると思います)
Bとは違う声で(Cとします)「それを開けてごらん」
「プチプチプチ」と死体袋(?)のファスナーを開ける音、そして体じゅうを触られる感覚、
「何しているのかな?」と首を少し動かすと、
女性の声で(Dとします)「うわっ!人じゃーん!」
C「さっきビデオで見せたろ!」 
D「でも途中でお人形に変えていると思ってた!」 
C「どうする?」
D「やるやる!やらして!」(←何を?)って聞いていたらさらに複数の足音が聞こえてきた。
そうしたらファスナーが閉じられすぐに人が入ってくる音が、なにか段取りをしたかと思ったら
B達は私に向かって(内容はこんな感じ)「実験に先立ち今回献体を提供した故人に対し黙祷!」てなことをやっていた。
そして包帯巻きの再開です。今私は真っ黒な状態ですがそれに又、細い包帯を巻きつけています。
ビデオでみると白い包帯で幾何学模様をいれていました。そして顔にマスクを取りつけた所で作業が終わりました。

777なな:03/01/08 02:35
しかしここからはいつもとすこし違いました。(後から聞いた話しで)私と女性(多分D)で
「ミイラと女性考古学研究員」とかの撮影をしたみたいです。(そのような物を見かけたら教えてください)
その時CとDだけでこの部屋で撮影していたそうですがもう乱暴です。
Dは私を撫で回したり触ったり上に乗ったり抱き付いたりと、「もう好きにしてくれ…」と思っていたのですが
そうしているうちに急に息が苦しくなって来た。エアーが止まっている!
(確証は無いのですが)Dがチューブを折り曲げているようです。思わず悶えてしまったのですがそれでもDは辞めません。
私も悶えているうちに「このまま死ぬのも良いかな?」と考えたとたん抵抗する気持ちが無くなり苦しい事を我慢し始めた。
以前Bが(冗談だとは思うのですが)「もし途中で君が死んでしまったら本物のミイラを造ろうかな!」と言っていたのが
心の奥にあったので、「死んだら楽にミイラになれるな」「内臓を取り出されるって不思議な気分だろうな!」
「脳みそを掻き出されるってどんな感じだろう…」「どうせなら脱水はナトロンを使ってほしいな」
「センサーやチューブが無い体に肌が焼けるほど熱い樹脂を塗り密閉するように硬く包帯を巻く!ミイラってこれだよな〜」と
そして「早く、早く死んでくれ!」「(本物の)ミイラに、ミイラになるんだ!」と念じていた。
(実はAとミイラプレイをした時に窒息して気を失った時に直前「フワッ」として良い気持ちになった事がある。)
そのうちCの「おい、もうはなせよ」って言う一言で鼻のエアーが流れ込んできた。
しかし自分では「せっかくの(ミイラになる)チャンスに惜しいことをした。」との思いが強かった。
ビデオで見ても微笑むようなマスクをして苦しんでいる様子はとてもシュールです!

778なな:03/01/08 02:37
そして撮影が終りC・Dと入れ替わりにB達が入ってきた。それにしても何時になったら完成するのだろう
(もう包帯巻き始めて3日目だよ!)その事(時間がかかる事)について後でBに聞いた時、
「ミイラにして行くプロセスが好きだ。一度巻かれたところは二度と見ることが出来なくなる、だから時間をかけるんだ。」と
(たしかに、巻かれてしまえばその間に行った事はすべて隠れてしまいますからね。)Bは「巻き終わった物には興味は薄い」そうです。
ここでまたいつもと違う感覚が私を襲いました。今度は手足体頭をベットに縛り付けられ何所かに運ばれる様です。
(この間鼻に送っているエアーとかはどうしてたんでしょう?きちんと出てましたが…)
しばらくするとそのままベットが起こされ(後で写真で判ったのですがこの時ベットだと思っていたのは透明のケースでした)
なにやら周りでごそごそとそしてそのうち結構人の気配を感じ、」その時Bが「じゃ見せるよ」と
そのとたん「オーッ!」「スゲー」「これマジかよ!」との歓声がそして「ドンドン」とケースに手を充てる音も聞こえた。
そしてでケースの蓋を開けたのか体中を触られる感覚そこで首をすこし動かしたら
悲鳴と歓声「本当に人間が入っている!」「洒落になんねーな!」の声
この時Bはなんとミイラプレイのオフ会に私を連れて行ったそうで、その時の写真を見てびっくり!
透明ケースの中でスポットライトをあてられ立っている自分が居り、
周りには中途半端なミイラ(ごっこ)している人達が中を覗きこんでいる様子が写っています。
記念写真もケースに入った私を真中に皆で写っていました。
(でも悲しい事に当事者が一番オフ会に出ている実感がなかったんですけど…)
そして(多分Bの施設へ)戻ったあと再度立てられたままでその日は終りました。(他の体型も取って床ずれ防止もあるそうです。)
それにしてもBも結構ミイラ仲間を持っているて事がここでもわかりました。(だれか会った人有るのでは?)
                                         
続く…

779なな:03/01/08 02:38
では又詳細に書きますのでよろしくお願いいたします。
次読みたい時は呼んで下さいね。

(感覚的に)次の日、私は立ったまま目を覚ましました。やはり立ったままの状態で一晩を過ごしたようです。
もうそれから本当にしばらくして地震のような揺れ、それはB達が私をケースごとゆっくりと寝かせている所でした。
そして又台の上に移して寝かされ今日の作業が始まった様です。(ここからは感覚とビデオを見ての考察です)
サラシの幅ぐらいの物で四肢から巻き始め胴、顔以外の頭、と全体を巻き、また白い人形のようになりました。
(人の形でいるのはこの時が最後となります。)そして横たわっている私のそばでオフ会などの楽しい話をしていました。
「こいつを見た時の他の連中の驚く顔はすごかった!」とか「お前が一番持ててたもんな!」
それはまるで私がその会話に参加している様な雰囲気でした。そしてその話しも一段落した時
Bの何かを立ちきるような「始めるぞ!」の掛け声で次の作業が始まりました。先ず足先から両足を揃えて足首、次に膝、
そして両腕を脇腹に沿う様に降ろして腰の所で胴と両手首、両肘と腹部そして肩口の所、それぞれを幅広のひも状の物で固定しました
(その時に首周りに白い輪がはめられました。これはこれ以上首を巻いても締まらない様にする物だそうです。)
そして固定された膝の間や腕と腹の間などの空間に詰め物が入れられました。次に顔の部分を除き全体を細かい包帯で
ぴっちりと巻かれていきました。ここの作業は今までとは違い結構荒っぽかったです。
そしてなにか始めた様ですがどうやら私に対しての最後のお別れのセレモニーみたいです。


780なな:03/01/08 02:38
ビデオで見た時もそれまでの場面は意味深でしたね。
Bが言っていたのですが今まで献体として扱われていたとは言え一緒にオフ会に出かけるなどまだ仲間として見ていました。
そして今日その仲間が、「もうそろそろ行かなくちゃ」と黄泉の国へと旅立つ様に思えたそうです。
ですから白いお人形のようにして行く過程はこれから旅立つ為の化粧を施している様で皆別れを惜しんで仕上げたそうですが
両手足を縛っている時には「お前はこの世界に戻ってくるな!」っと強く思い始め、さらに
全体を巻いた時には「この汚らわしいゴミを処分なきゃ!」と変わり、それまでと正反対の事を思う様になってきたそうです。
ですからお別れのセレモニーの時は今までの回想や故人を思う気持ちよりもこのゴミとの関係を断ち切る思いが強かったそうです。
やはり自分でも見て思うのですが手足がある人の形と全体を一本の布巻きにしているのでは感覚は違いますね。
人の形をしている時はたとえ動かなくても「人間」です。でも一本の布巻きにしている状態では動いても「死体」です。
私もセレモニーが行われている時(一本の布巻きの時)「自分の使命は終った…後は処分されるだけだ」と思っていました。

781なな:03/01/08 02:40
セレモニーが終った後は巻くほうも巻かれるほうも後始末と言う感じですね。
その後(感覚ですが)サラシ状の包帯で全体をグルグルと巻き上から大きなシーツで全体を覆い
足首、膝、腰、首の所で帯びで固定して行きました。もうここでは梱包と言う方がぴったりです。
そして寝袋状の物に入れられ上から細いロープ状の物が巻かれているのが判ります。
後でビデオで見て知ったのですが寝袋状の物はこれもウエットスーツ地で出来た寝袋(人形型)で中に入れた後
開口部を接着して閉じていました。そしてその後それにボンドのような物を塗りながら荒縄を巻いています。
中で私はロープ状の物を巻かれている時、全くこの後の展開が予測できなくて何が起こっているのだろうと思っていたら
巻き終わったところでBから「絶対に動くなよ!」と強い口調で言われた。(そう言っても動けないのですけど…)
そして又もや不思議な感覚が…何か巻いているようですがそれがへばり付いているような感覚ですそしてしばらくすると
本当に動かしたくても動きません!丸で体全体が固まっている様です。またその上で何かかけられるような感覚…
でも何かに隔てられている様にそれは詳しくわかりません。そして立たされて体全体に何かかけている様です。
しばらくすると体全体が熱くなって来た!「なにが起こったんだ!」「もしかしてかけていたのは油?」
そして「火をつけられたのか!」と思った。しかしこの時点ではもう本当に自分では何も出来ません!(声も出せない)

続く…

782なな:03/01/08 02:43
体もどんどん熱くなって行き「もしかして死んだと思って焼かれたのかな」と思っていると
だんだんとその熱さも収まってきた…一体なに?そして「ゴリゴリ」と体全体に響く音が…
「なにか削ってる?」「なんだろう…」そして「えーっもしかしてあれか!」そう思うと感動してしまった。
その考えはずばり当っていました。なんと私は「カルトナージュ」にされていたのです!!
(「カルトナージュ」とは棺に入れる代わりに布巻きのミイラの周りを石膏で固め表面を綺麗に仕上げた物です。)
ビデオで見ると荒縄の上から溶いた石膏を浸した布を張り付け、さらに全体を石膏で固め削って像の様になっていました。
(熱くなったのも硬化する時の熱でした。)後でBも言っていましたが「廃棄物を利用する方法として取った方法にすぎない」
「人間の死体を(保存ではなく)再利用する方法で等身大の像を造るやり方は良いね〜」といっていました。
私はその時、中で「まさかカルトナージュになるなんて!すごすぎる!」本当に感動していました。
今まで実験台とは言え、人扱いでしたがもう完全に物として扱われています。それと同時に自分は利用価値が無くなった事も自覚しました。
そしてこの後B達は(Bは乗り気じゃなかったそうです)埋葬へと送り出す儀式をしたそうです。
しかし今回、エジプト式に儀式とか則ってミイラ製作をしたわけでも無く
学術的(?)に生きた人間をミイラにして行ったので宗教的な思想にはこの時結び付かず
「献体***号の処分完了」と述べる簡単な物だったそうですが…
献花とか御供えをするつもりでしたが「こんな『物』が香りをかいだり食べたりするはずも無い。」と言う事で取止めたそうです。
まあ私も、たとえ「綺麗な御花よ!」とか言われても「私、死体なので別に要りませんよ」て感じですね。
しかしこれが実験ではなく生贄としてミイラにされたのであればまた思いは別だとおもいます。

783なな:03/01/08 02:43
その様にしてミイラにされた場合、たとえ「物」に代わっても「自らの意思でこうなった訳ではない」と言う信念が渦巻き
死体になったとしてもおろそかにできない物にかわるのではないでしょうか。
自分がもし生贄として自分の意思に反してミイラにされこの状態(カルトナージュ)になっているのであれば
「俺はここにいる!ここに居るんだ!」と物になった自分を否定するような考えが出ていたのでしょう。

直接そのような事に遭遇した訳では有りませんが(自分の意思に反してというのであれば一緒かな?)
以前Aとミイラプレイを行った時、手足胴を一緒に固定し、身動き出来ない状態にされて全身を幅広のビニールテープで巻かれ
最後に、鼻と目を残して仕上げました。そのままAはグルグル巻きになった私を触ったり抱いたりさすったりして遊んでいたのですが
Aが突然テープを取ってきて「君は死ぬんだ」とゆっくりとテープを鼻へと近づけてきた。
もがいて拒否すると「ほら〜もっと逃げろ!泣け!」そして近づけたり離したりして「はい終わり〜」と言いながら
鼻の所に張り付けてしまった。そして私はすぐに苦しみ始め、Aを「助けてくれ」と見るとAは「いいね!その表情!」
「もっと!もっと苦しめ!」「ほら〜お前は死ぬぞ!死ぬぞ!」と苦しむ私を見てニヤニヤしています。
そうやって体を解こうと激しく動かしていたらいきなり「フワッ」という感覚がし、気を失ってしまいました。
気が付いたら目の前にAの顔です。でもその時私の一言は「俺、死んだ?」でした。Aは「いや生きてるよ」と返しましたが
それで生きている自分を確認し、そしてなぜか私はAを怒る気がしませんでした。




784なな:03/01/08 02:44
「やれやれ」と思い体を動かそうとしたのですが動きませんテープを剥がしたのは顔全体だけでした。
しばらくそのまま仰向けになって「俺さっき死んだんだよ。死体だと思って作業してくれないか?」とAに告げました。
そうしたら又、口の所にテープを張り付けられ、目を見開いたままうつぶせになるよう指示され言ったとおりにしていると
Aが体をひっくり返して仰向けにし、口元のテープを取りながら「さっきはよかった良い表情だった」と顔を触ってきた。
そして「さて最後に楽しもうか」と言い抱き付いたりなめたり体で遊んでいた。
その時私は「死体」となっていたので目をひらいたまま動きませんでした。そのうち蹴ったり殴ったり(軽くですよ)して、
も動かないでいたら「反応が無くて面白くねえ!」と言ってロープと寝袋を持ってきた。
そして寝袋に詰められロープで縛られてそのまま担ぎだされた。その後車のトランクに詰められ
何所かに連れて行かれました。着いた所で降ろされそこから引きずる様に運ばれその足取りが止まった。

785なな:03/01/08 02:46
そして急に寝袋の顔面のところを開けて近くの木によりかけて腰を降ろしようにより掛け、「見ておけよ〜」と言いながら
Aがスコップで地面を掘り返しています。かなり掘れた所でAが私の所に近づきなぜか口元にテープを張り付け
「あの時死んでたらこうやって埋めようと思っていたんだ、今、穴掘るまでは御遊びで半分埋めようと思っていたけど
この穴見たら全身埋めたくなった」それを聞いて私は、もがきながら「やめろ!」「助けてくれ!」と
しかし口の所が塞がれているので「何言ってるか聞こえないんだよ!」「うるせーなー」といわれ思いっきり腹を蹴られた。
その時頭が真っ白になり今度は本当に俺を殺そうとしていると思い、寝袋に入ったまま逃げ様よとしていた。
しかしAに引きずられ穴の中へ「恐いか〜」と言うと足元から土をかけ始めた。最初抵抗していたのだが
途中で「ここで抵抗しても相手が喜ぶだけだ」と思いそこから黙っていた。
そして土が胸元まで来たときに「お別れだ」と言うと顔面のところの寝袋をふさごうとしたので「この恨み忘れないぞ」と
睨み付けた。(Aもその時の眼光はものすごく恐かったそうです。)寝袋が閉じられ絶望感で涙があふれ出てきた。
そして首下頭と土をかけられ残るは顔面になった時、この無念を込める様に「ヴーッ(死ぬのはヤダーッ)」と叫んだ。
そして顔面に土をかけられ、その後泣きながら頭の中で「恨み、恨み、恨み」と呪文の様に唱えていた。
そうしたら程なく顔面の土を払いのけられた。そして寝袋越しに「殺すわけないでしょ!でも今日一日このままでいてね。」というと
顔面のところに枝や葉っぱをかけられAはそのまま立ち去ってしまった。次の日、本当に掘り返してもらえるか心配だったが
きちんと掘り返してもらい寝袋もテープもはずされてそのプレイは終りました。
こんな事も経験していますがそれでも、もし「生贄でミイラになりませんか?」って言われたら「ハイ!」て言うでしょうけどね。


786なな:03/01/08 02:47
Bのところの話しへと戻りますが
私はこのカルトナージュのままで終了したと思っていたのですが実際はさらにプロセスが進んでいました。
最後の工程として棺に入れてしまったと言う事です。ビデオで見て知ってがっかりでした。
棺ならカルトナージュだろうが包帯巻こうが中身が無かろうが一緒だろう…実際私は棺とか見てもそれに対してあまり感動しません。
やはり包帯巻きの塊やカルトナージュなどそれが「人間を使った」と言う事に共感を覚えます。
しかし、ミイラは完成したのですがここでまだ終っていません。このミイラ造りをしている最中、体の覆う包みで体温が上昇しますので
それを抑える為に作業中部屋を寒くしていました。(まだ外は8月ですのでこのまま野外に出されたら死にますね=ミイラになる:爆)
その為この後の保管時の温度管理の為にストッカー(業務用冷蔵庫)が用意されていたのですが、棺がそのストッカーに入らなかったそうで、
結局、棺から出しカルトナージュの状態でストッカーに入れたそうです。ストッカーの窓を上から覗くと
カルトナージュの私がいます。でもBの心境としては「これこの後どうしようかな?」と対処に困っていたそうですが…
それでも1日に数時間そのストッカーから出して体を立てたり傾けたりと血行にも配慮したり(確かに体中がグルグル回っていた。)
空気を送り点滴を送り老廃物を含んだ液体(尿)を処分しセンサーを見ながら温度管理をする
Bはこの「石膏像」を所有するに中ってそう言うのは必要とするメンテナンスの一つと捉えていて、
中に生きた人間が入っていると言う思いは薄かったそうです。まあ私もこの後「如何されたい」と言うのも無くなっていましたが…

787なな:03/01/08 02:47
時々Bは、話しの種に私のミイラをストッカーから出して見せたそうです(誰に見せたんだろう?)
周りは盛りあがっていたそうですがBはそんなに私のミイラを自慢しようと思わなかったそうです。
そしてBも最初に言っている様にそのミイラにすると言うプロセスが好きと言う事があってその後は他の方を使って
布巻きをしたそうです。ビデオで見ましたが単に体に包帯だけを巻きつけて
あの「あまった棺」に2・3時間入れるだけでしたが…それでもBはその方が満足できたようです。

でもその時(他人のミイラプレイ)に私のミイラが良い演出になったそうです。
ある程度まで巻いた時に「良い物を見せてあげる」と私のミイラを取りだし
今、布巻きになった人に「君もこうなるんだよ」と見せたときの相手の反応で楽しんだそうです。
(そんな事されているとは気が付きませんでした。)
中には「同じ様にしてくれ」と言う人もいたらしいですが製作途中の映像を見て辞めたそうです。
「しかし、あのコールタールだらけの真っ黒な時が一番インパクト有るね」ってBは言ってました。

しかし、自分はマイペースで横たわっている。周りはどんどん変わって行く…ここで「本物のミイラの心境こうなのかな」ってふと思った。
もし参考出品で大英博物館などで本物のミイラと並べられたら先輩方から
「どうだい!こうやってのんびりするのも良いだろう!そのままミイラになりなよ!」って声をかけられそうだ。


788なな:03/01/08 02:50
この頃になるとボーッと目を覚ましては「俺生きているのかな?」とかすかに感じる心臓の音で「生きてたよ…」と又ウトウトと寝てしまう
そのような事をしばらく繰り返していました。(もうこの時は時間の感覚は有りません)
そして有る日なんか目茶目茶体が熱くなった!そしてそれが済みしばらくすると「ボンボンボン」と言う衝撃が!
その衝撃は体の周りに感じます。直感で「解包が始まった」と感じた。
しかし「もっとこのままでいたい」とか「早く出してくれという感覚は有りませんでした。
「ゴリゴリゴリ」と色々な器具の音がします。そして「せーの!」と持ち上げられたり
「ジョキジョキジョキ」「コリコリコリ」その音が響く度に体が軽くなり音もだんだんはっきり聞こえるようになってきた。
しかしその作業は結構ゆっくりと行っています。徐々に徐々に剥がして時間が進むにつれてどんどん軽くなる感じです。
ビデオで見たら、ストッカーから私が出される所から始まっていますがそのストッカーに
「標本番号4-5:ミイラ化死体(成人男性)」と書いてあった。そしてその下に(内容はこんな感じです、正確では有りません。)

遺体ハ第**実験ニオイテ使用シタ被験者デアル、
(実験ハ「生活反応ノ有ル人体ヲ使用シ「ミイラ」ヲ製作スル事」ヲ目的トスル)
第*工程(実験開始後***分)被験者の死亡ヲ確認
遺体ハ献体(献体番号**)トシテ実験ヲ継続
実験終了後標本(標本番号4-5)トシテ処理トスル

コノ実験ノ為ニ自身ノ生命ヲ提供シタ****研究員ヘココデ謝意ヲ表ス

と書いて有った。なんだかそれを見て(自分事なんですけど)「悲しい事がおこったんだな」って思ってしまった。

789なな:03/01/08 02:50
ストッカーから出された自分は夜屋外に出され何所か建物の影に立てられ何か液体を体にかけています。
そしてなんと火を放たれました!すぐには火は消されたのですが燃え上がるミイラの画はすごい!
(チューブ類もがっちりカバーされ液体もアルコールでした。もしこれがガソリンなら完璧に死んでる!)
それが終ると再び台の上に載せられましたが火をつけられた事や屋外に出された事で良い雰囲気に汚れが入っています。
そしてBの「これより標本4-5の解包を行う」との掛け声で作業が始まりました。
最初は各部の撮影測定をし(これも各工程で行っています)、それが終ると「第1層の削除を行う」と
メスみたいなので切りこみを入れていたのですが硬かったのか体の周りをノミで叩き始めた。
ある程度まで切りこみが入ると今度はのこぎりで切りこみを入れ
それが一周すると前面の石膏の層が取り外された。石膏の裏面にはウエットスーツの寝袋が荒縄と共に付着していた。
それを見て「第2層及び第3層も剥離完了」そして出てきたのはまだ後ろ半身を石膏の中に落としこんでいる
シーツで包まれた塊でした。そして入念に調べられよいよその石膏から外されました。
台の上に載せられ各部を詳しく撮影測定しよいよこのシーツを除去する事となりました。
先ずシーツを留めている帯を一本一本はずし体を傾けたり体を回してシーツを取り去りました。

790なな:03/01/08 02:51
出てきたのは顔にマスクをした細かい包帯で全体を巻かれた「死体」です。
Bは言っていたのですがこの時になると各部の体のパーツがわかるようになりしかも触ると弾力が有り顔にはマスク…」
そのとたん「死体」を扱っていると思い、すごく気持ち悪くなってきたそうです。(←医者じゃないのかな?)
「人は手足胴頭と有って始めて「人間」です。その人間が布巻きにされているのは異常でやはり「死体」です。
「どうしてこんな汚いものがあの石膏像の中に隠されて入たんだ!」と言う心境だそうです。
そして細かい包帯も剥がされ、手足を縄で固定されたマスクをつけた白い人形が出てきました。
その日の作業はそこで死体袋に入れてなぜかロープで縛られ終了。別にそのまま続けても良かったそうですが
その縄を解くと襲って来そうで恐かったとの事(そんな事するつもりは無いのですけどね!それならB級映画だ!)
でもBの思いは「俺がこいつを殺したんだ。恨んでいるだろ、如何して俺を殺したんだ!ミイラにしたんだ!」と…
そう思うとその死体袋の上からさらにロープで縛ったそうです。
その日の夜その状態の私(白い人形)に襲われる夢を見たそうで、追われている時にBは私のチューブを切ったそうです。
今度はそのチューブを自ら首の所から抜き再び追いかけてきたそうです。
そしてふとBも自分の姿を見ると自分も顔以外を包帯で巻かれた白い人形の様になっており
追い付いた私と格闘になったそうです。そして仰向けに寝かされ上から私が馬乗りになり両手を抑えつけられ動けなってしまい
目の前にはマスク(仮面)をして覗きこむ私がいて、何が起こるんだろうと思っていたら私がマスクを自分の顔から外し始め
そうしたらマスクと共に下のウエットスーツの生地も張り付きはがれたそうです。そこには白い包帯で巻かれた顔ではなく
どす黒くなった包帯が見え、そのうち包帯の間からどんどんと、どす黒い液体や目玉とかが落ちてきて顔面の包帯もはがれて来た。
そこには腐敗してほとんど骨になってしまった顔の私が居り、そして外したマスクをBの顔に押し付けた所で目が覚めたとの事。
(起きてしばらくは興奮して眠れなかったそうです)


791なな:03/01/08 02:51
さて私はと言うと袋に入れられている事も縛られている事もそんなに驚かず横になっていました。
で、ウトウトしていると何時の間にか作業が始まっていました。(袋から出されるところで目が覚めた)
頭、胴、足と持ち上げられそのまま台に寝せられた。
そして手足を固定しているヒモ(細い帯び)を解かれ首のカラーも外され四肢胴体が自由になりました。
これだけでもかなり開放感がありました。そして上の包帯(白い人形の部分)を取り除き始めた時
Bが大声で「ウワッ!」といったかと思うと他の者も「あれっ?」「あー!まずいなー」と言っていた。
その後手を持ち上げたり足を揺すってみたり体をさすって見たりと
体中を撫で回されていました。でも少し変な感覚です。さすったりすると所々「ズルッ」と体と包帯のずれて
いるような、少し包帯が緩んでいる様な感じです。そして「おーい腕を動かしてみて」と言われ
動かそうとしますが動きません(アレ?)そしてそこからはなぜかものすごく慎重に作業をしていました。
そしてその包帯を解いていても所々くっ付いているのを剥がすような感覚…?
とりあえずその部分を全て取り去ったのか「第*層除去完了」(それまでも一つ一つ解く度に言ってましたが)
そしてあっちこっち摘んで引っ張られる感覚、そのうち顔を触られ「マスクもくっ付いてるよ」と…?
何が起こったんだろと思ってみたら今度は手足等の先から解くのではなく包帯を切って
剥がしているようです。一部剥がしたら「あ〜下も駄目みたい」と、でもそのまま剥がす作業は進み
顔の部分もマスクと顔の間にへら状のものが差し込まれ剥がされました。

792なな:03/01/08 02:52
ビデオで確認すると白い人形のような物を解包したら程なく黒く汚れた所が出てきてそこでBが「ウワッ」と
大声を上げていました。「大げさだな」と思いBに聞いて見た所その前の日に見た夢の話しを聞かされました。
(前回分参照)そして黒いのはコールタールが「黒いミイラ」の上の層(幾何学模様に編んだ所)を通過し
「白い人形」のところの層まで染み出して来た物でした。しかしBはあの夢の事があったので
「もしかしたら腐敗した体の体液がしみ出てきた物だと思ったそうです。そして中身を確認する為ににさすり、
触った感じゆるくなっていたので「かなり前に死んで中身はグチャグチャに腐っている!」と思ったらしいです。
そう思い込んだらセンサーの温度も「腐敗している時の発熱」尿だと思っていたのも「腐敗した体液が流れ出た物」
心臓のところもセンサーをつけていましたがオフ会に出かける時に外してそのままだったそうです。
Bは「本当に殺してしまった」と思って落ち込んだそうです。で、まだかなり包帯を巻いているので
心臓の音も聞こえにくく本当に生きているか確証が無かったそうです。そこからは死んでいたら死んでいたで仕方が無い
と言う事で作業を再開し、ほどいていったのですが中身を崩さぬ様にと作業を進めたとの事。
そして幾何学模様の層にたどり着いた時には完全に真っ黒になっていて
触って確認したら包帯は全て、上にかぶせてあるマスクまでへばり付いていたそうです。
Bは夢で見た物とシンクロしてしまって作業が出来ず。そこからは離れて見て、他の二人にまかせたそうです。

793なな:03/01/08 02:52
そこで如何しても「幾何学模様」の層だけを剥がす事が出来なかったのでその下の「黒いミイラ」の層と
さらに下の「ウエットスーツ」の層まで切りながら剥がして行ったそうです。でもそのウエットスーツもどろどろになっていて
下の層にくっ付いていたのですがとりあえずウエットスーツまで切りこみをいれその層に刃差込んで剥がして行ったそうです。
体の周りは比較的簡単に剥がしたそうですがマスクが樹脂(FRP?)で出来ていたのでへらを使って慎重に剥がしたとの事。
Bはその時に腐って骨になった私の顔が出てこない事を祈ったそうです。

とにかくこの日は作業は長かったです。
ウエットスーツの層も剥がされた後(本人は何所まで進んでいるかわからない)だれか胸に手を充てて「生きてるよ」の声
そして何か液体をかけられました。それは足の先からかけては何かでこすりと体全体に及び同時にかけられたところが痒くなって来た。
それは首元までかかった時にtチューブを差込まれているにも関わらず鼻からその液体のにおいが入ってきました。
「溶剤(シンナーかアセトン)だ!(なんの為?)」
ビデオで確認するとウエットスーツの層を剥がした後胸に手を充てBに「生きてるよ」と言う作業者が写っていた。
その後ぼろぼろ溶けたウエットスーツを取り除く為に溶剤を塗って溶かして剥がしていました。
(後でこれが大変な事となります。)


794なな:03/01/08 02:52
「おい聞こえるか〜!あと二層だぞ〜」「ウン」とうなずこうとしても体が動きません。(何故?)
二層目の包帯を胸から解きはじめたら、ら解いているわけでもないのに一層目の包帯も外れかけてきた。
そのとたん又も「アーッ」と声がそして触られるとヒリヒリした感触が!
その後「ジョキジョキ」と音がし刃物で切りながら二層目を外していました。
そしてよいよ最後の一層目、ここで首の後ろから後頭部を通り頭の上まで包帯に
切れこみを入れられ「電気消せ」との合図でパチンと音がした後「目は絶対に開けるなよ」と言われ
頭の包帯が外されました。そして目の上の布も取られ目の回りをタオルで何度も拭かれた。そして
頭から袋をかぶせられた。その後「電気点けても良いぞ」との合図でバチッと音が、そしたら
Bが「目を開けても良いけど絶対に袋は取るなよ!失明するぞ」と言われた。
かなり長い間光を見ていないのでいきなり明るい物を見たら駄目だと言う事です。
「わかった」と返事をしようとしたのだが声が出ない(何故?)
最後の包帯も切りながら外され全ての包帯は取り除かれました。
そしてBは「これから暴れたりしたらまずいので寝てもらうよ」と麻酔薬を打たれた。


795なな:03/01/08 02:53
気が付くと目を開けているのか閉じているかわからないくらい中りは真っ暗で
その中で私は台ではなくベッドの上で寝かせられている事が判った。
そして点滴も尿道のチューブも鼻のチューブも無くなっていた
でも上には布団とかかけていないようだがなにか感触がおかしい…
全裸でもない体中を包むような感覚…でも口元も薄く開いているのは感覚的にわかった。
「オイ!」と叫ぼうとしたが声が出ない…というより出せない。「オ」ってどうやって言うのだ?
不思議な事にこのミイラになっている長い間、一言も話さなかったら声を出す事も忘れたらしい。
これは本当に不思議な感覚ですよ!頭で思っていても声が出なくなります。
(長時間ミイラで居る時はたとえ声にならなくても時々歌とか歌いましょう!)
そうしたら「どうしよう?」と独り言が…声が出た!この後は普通に声が出るようになった。
そして動こうとするのだが手足を抑えられているわけでもないのに動けない…
とりあえずその事はおいて人を呼ぼう「すみませ〜ん!」「だれか!」とそしたらスピーカーを通した声でBが
「君の目が慣れるまで入る事は出来ない。しばらく目を開けて周りを見ていてくれ」と
そしてものすごく徐々に周りが明るくなって来た。(1日ぐらい掛かっているのかも…)
それと共になんとか首は動く様になっていたが体は相変わらず動かない…
ちょっと体のほうを覗いて見る、そうしたら胸元に白い物が「包帯…?」


796なな:03/01/08 02:53
「えっ!ミイラ終ったんじゃないのかい?」と叫んだらスピーカーからBが
「実は解包する時に使った溶剤で君の皮膚が炎症してしまった、だから治療の為に包帯を巻いてる」と
やっぱりミイラになるしかないのでしょうかね?(笑)
そしてしばらくするとBが「皮膚の薬を換える」と入ってきて体中の包帯、ガーゼを交換した。
その時自分の姿を鏡で見たらガリガリニ痩せて皮膚が白とか赤とか、かさぶただらけの自分が映っていた。
「なんだコリャ!」「一番」ミイラらしいじゃねーか!」と笑ってしまった。
実はBも最後の包帯を外したらガリガリに痩せ、触るとぼろぼろと皮膚が崩れ(←垢でした)
そんな私を見て「これこそミイラだ!」と思ったそうです。
そして体が動かないのは長い間動かさなかったので肉が痩せたからだ。との事
その日から体を動かすリハビリが始まりました。「でもこの部屋から出てはいけないよ」と
首に輪を付けられ壁から出したワイヤーロープに繋がれた。
体中を包帯で巻かれた男が首にワイヤーを付けて繋がれているってものすごい画ですね!
そしてリハビリ中自分のミイラのビデオを見たりBと話しをしたりと…
体もかなり動いた頃(包帯は巻いていません:食事も点滴→流動食→普通の食事:尿もチューブ→便器に変わっていた)
普通に眠って…起きたらAの車の中だった…



797なな:03/01/08 02:54
「えっ終り?」…

そう、本当にあっけなく最後は終りました。そして日付を見てみると
アパートを出てから32日…浦島太郎の気分です。
そしてAとは大学の頃他にもプレイをしていたのですが大学を卒業してからは有っていません。
今回この話題を話すのに連絡を取ろうとしたのですが連絡も取れません。
(この掲示板を見て、「わたしがAだ」と言う方、その時の電話番号下三桁を教えてください。お会いしませんか?)

さて私も今回の話しを書きこんで又ミイラになりたいと思ってきた!
だれかオフ会する方居ませんか参加させてください!
(もちろん巻かれるほうで…)
私の場合完全に巻いてもらうほうが良いです。
そして「こんなのやりたいけど下手すれば死んじゃう」とか
「窒息して苦しむ所を見てみたい」って言う方でもOKです。
(但し、万が一の時に死体の処分が出きる方希望)

最後に、途中乱文の所とか表現の足りない事とか有るかもしれませんが
私の実体験を飽きずに付合っていただけた事を感謝します。




798なな:03/01/08 02:57
ななです。
以上が書かれていた内容です。
ではおねがいします。
読むのが大変なわりにあんまり中身の無い話
正式なミイラの作り方(というものがあるのかどうか?)は知らないけど
少なくとも趣味でやっている分にはオカルトというよりもSMでしょ?

それから実話実話と騒ぐのも×
800なな:03/01/08 17:53
>>799
ありがとうございました。
801あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/13 16:39
age
803山崎渉:03/01/17 11:31
(^^)
804あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/19 03:46
805山崎渉:03/01/19 05:09
(^^)
806あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/21 22:34
807山崎渉 :03/01/22 09:06
(^^)
808あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/25 10:53
だんご
809山崎渉 :03/01/25 15:43
(^^)
810&lro;:03/01/28 13:32
 
811山崎渉:03/01/29 01:56
(^^)
812あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/31 00:18
 
813山崎渉 :03/01/31 13:53
(^^)
僕たち純真無垢なsageブラザーズ!
人目につかないようにsageてあげるよ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧_∧     ∧_∧    sage
   (・∀・ )    ( ・∀・)    sage
   /    \    /   \ sage
  ⊂(  ヽノ つ ⊂ヽ/  ) つ  sage
    し(_)     (_)J
815山崎渉 :03/02/06 10:54
(^^)
816あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/07 00:34
age
817山崎渉:03/02/08 02:03
(^^)
「うちのポチって変なのよ♪」
   ∧_∧   ∧_∧
  ( ・∀・) ( ´∀`)
 ⊂    つ⊂    つ
  .人  Y   人  Y
  し'(_)   し'(_)

 「ネタがなくてageるとき♪」
   ∧_∧  ∧_∧
  (・∀・ ) (´∀` )
 ⊂、   つ⊂、   つ
    Y 人    Y 人
   (_)'J   (_)'J

  「『雑談禁止、AA禁止!』だって♪」
  ∧_∧  ∧_∧
 ( ・∀・ ) ( ´∀` )
 ( つ⊂ ) ( つ⊂ )
  ヽ ( ノ  ヽ ( ノ
 (_)し'  (_)し'

    「だったらageなきゃいいのにNe♪」
   ∧_∧   ∧_∧
  ∩ ・∀・)∩∩ ´∀`)∩
   〉     _ノ 〉     _ノ
  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノ
  し´(_)   し´(_)

1000鳥さん、ぼっこし屋さん、>>1さん、他ネタ師さんcomeback!
819!
820!
小さい頃見た夢。顔はあるのに目鼻口もない人が自分をもちあげて
乱暴に下にたたきつけられ、またもちあげられ
どこかに運ばれてまたたたきつけられるといったことを繰り返された。
ああ、こわいなって
思った瞬間、目がさめた。
たんすのすぐ横のいつもの布団の中だったが、
下から3段目のひきだしがあいており、そこから人の手が
まさに引き出しの奥へ帰っていくのがはっきり見えた。
↑コピペだな
823あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/15 18:24
朝起きたら 左腕が無かった
824あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/15 18:34
ごめん ちょっと借りてる
825あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/15 18:53
勝手に使うな 一言断れ
826あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/20 02:22
827あぼーん:あぼーん
あぼーん
828 ◆vLPon/Ye4Q :03/02/20 03:34
10月6日(月)・曇り
今日、俺たちのクラスに交換留学生がやってきた。ロバートというらしい。さすが
に我々日本人とは違って、背が高く足も長い。羨ましすぎるぜ。

10月9日(木)・晴れ
昼休み、ロバートが俺の食っている弁当を珍しそうにのぞき込んできた。
そして、ご飯の真ん中にのっかっている赤い物を指さして、
「それは一体なんだ?」と聞く。
「梅干しという日本固有の伝統的な食べ物だよ」と答えた。
するとロバートは興味を示し、ぜひ食わせろとせがむ。俺もそんなに好物なわけで
もないから、まぁいいかと思い、箸でつまんで渡してやった。
「でもこいつ、あまりの酸っぱさにビックリするだろうな」
と、内心ほくそ笑みながら、梅干しをほおばるロバートの反応をうかがった。
しかし意外にも「うまい、うまい」を連発。変わった奴だ。

10月10日(金)・快晴
昨日、あんまりうまそうに梅干しを食うので、タッパに入れて持ってきてやると、
ロバートは感激してムシャムシャと夢中で食い始めた。
「おい、おい、日本人でもそんなにいっぺんには食わんぞ」
と、あきれながら見ていると、タッパに一杯つまっていた梅干しをあっという間に
平らげてしまった。ホントに変わった奴だ。
829 ◆vLPon/Ye4Q :03/02/20 03:34
10月14日(火)・曇り
ロバートの様子がおかしい。皮膚が赤くなって、至る所にブツブツができている。
昨日からかゆくて仕方が無いという。いったいどうしたのだろう。

10月15日(水)・曇りのち雨
今日、ロバートが学校を休んだ。相当具合が悪いらしい。放課後見舞いにいったが、
ロバートの変わり様を見て驚いた。まぶたが腫れ上がっていて、体中の皮膚がただ
れていた。彼自慢の長髪も白く変色していた。
ロバートは「だいじょうぶ、きっと慣れない環境で疲れが出たんだよ」
と、心配する俺に強がって見せた。
しかし、ただ事ではないと感じた俺は医者に行くように勧め、彼のホームスティ宅
を後にした。

10月17日(金)・雨
今日登校すると、担任から悲しい知らせを聞かされた。ロバートが昨晩亡くなった
ということだ。死因はアレルギー性のなにやら難しい病名だった。俺はその時、あ
の梅干しが原因だと直感した。そして、他の惑星からやってきた者にむやみと地球
の食べ物を与えたことを後悔した。誰にも看取られず、この遠い星でひとり死んで
いったロバート・・・本当にゴメンな。

他のスレに貼ったものですがいかがでしょうか?
面白い。
霊が出てくるとかのオカルト調味料が入ってないのも珍しくていい感じ
ロバートが可哀想ではあるが、それもまた味
このスレ、>>1さんがいなくなって、5段階評価する人は居ないのよスマン

最後に、宇宙人だったのかよ!
831828:03/02/20 06:28
>>830
どうもありがとうございます。
以前、「創作怪談三題噺・1」というところに投稿しました。
そこでは、お題の制約があって今一設定に無理があったのと、表記上のミスもあり、
あまり良い評価が得られませんでした。
>>831
よろしかったらまたオナガイします
ストーリテラーさん達はみんな「創作怪談」の方に
いっているのか
833ぼっこし屋 ◆cBCRASH/NU :03/02/22 03:11
>>832
現在は自サイトにて発表中だったりする。
最近は、このスレに貼れるくらいに短く話まとめることが出来ないんで。
834あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/02/22 03:26
外出だったらごめん。スレ違いでもごめん。
ちょっとショックだったんで。
↓これって、何?ほんもん?
http://movies.ogrish.com/chechclear.asf
>>833

 |         ||( ゚Д゚)|
 |       o   ̄ ̄ ̄ / /
 |      /ノ人ヽ    ||/
 |     ( ´∀` )ご足労頂き、すいません
 |―――/ ヽy/ ヽ―|____
 |     |_ ノ.uuヽ_,)

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |_____________

って別に自分のスレじゃないかw
そうだったんどすか。ではサイトのほう読ませて頂きます

>>834
結構ガイシュツらしいですよ、それ
たぶん「やさしい人がレスしてくれる質問スレ」の
さの死蝋鑑定士がお詳しいんでは
836「自転車」コワヒィ ◆CHwaratayo :03/02/22 22:49
久しぶりに投稿してみるーヨ

僕は自転車が嫌いだ。
乗るのも嫌だ。見るのも嫌だ。
あんな物、無くなってしまえばいい。
あんな物、全部ぶっ壊してしまえばいい。
でも、何故こんなにも嫌いになるのか。僕にも理由がわからない。
だから、恐怖は増していくだけ。
理由が解らないまま、自転車への憎悪は広がっていく。

「これが、お子さんの日記です」
真壁は一冊の日記帖を泣きじゃくる女に手渡した。
「不思議な死に方をしたものです。車で自転車屋に突っ込むなんて。
奥さん、動機にお心当たりは?」
涙も枯れ、ただ唸りのような声をあげていた女も口を開いた。
「・・・私の夫はサイクリングが趣味だったんです。
でも、この子が生まれる寸前に自転車に乗ったまま車に轢かれました。
恐らく、これが理由です」
「しかし、お子さんはその事を知らないはず。大した理由にはなりませんよ?」
「刑事さん、お子さんは居ますか?」

837「自転車」コワヒィ ◆CHwaratayo :03/02/22 22:49
「いえ、まだ結婚すらもしてないもんで。そろそろ私も焦り始めてきましてね」
「そうですか、それじゃ解らないはずですね。
子供は親を見て育つんです。息子が自転車を憎むように、私もまた自転車を嫌っていました。」
「はぁ、で?」
「子供は感受性が強いんです。きっと平凡な生活の中で、私から自転車への憎悪を汲み取っていったのでしょう」
「ふうむ、しかし。証拠にはなりませんね。ま、いいでしょう、奥さんもお疲れでしょう。今日は帰って頂いてよろしいですよ」
女は席を立ち、扉に向う。そして、一度だけ振り向いた。
「刑事さん、子供は日常の親の考えを意識しないうちに受け取ります」
「奥さんもう無理をしないで下さい」
「今回の一件もまた、私の意識から息子へ受け渡されたんです」
「・・・」
女は目に涙をにじませながら。それでいて口元に笑みを浮かべるように言った。
「気付いたでしょう?私は息子へ命令していたんです。拒否権の無い命令を」
「奥さん、お帰り下さい」
「あなたも子供がいれば解ったでしょう・・・」
静かに扉は閉められた。
838コワヒィ ◆CHwaratayo :03/02/22 22:51
即興バンザイ
後、他の職人さんカムカム。
目指せよパート2
>>836-838
|         ||( ・Д・)|
 |       o   ̄ ̄ ̄ / /
 |      /ノ人ヽ    ||/
 |     ( ´∀` )これはこれは、ようこそ再びおいでで
 |―――/ ヽy/ ヽ―|____
 |     |_ ノ.uuヽ_,)

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |_____________

って自分のスレじゃないってのw 
このAAはもうやめた方がいいか

>>836-838
泣き崩れる肉親、しかし息子の死は自分の願いをかなえる為の手段だった...
結構コワー (((( ;゚Д゚)))) です
DQNな母だ... 自分で自転車屋に突っ込めばEのに

遺体に取りすがって泣き崩れている遺族の姿、ドラマでもよくありますが
その内面では全く関係ないこと考えてたら、怖いですね。不謹慎ですが
やはり、霊より人が怖いと・・・

>>1さんは戻ってこないかな〜
840 ◆vLPon/Ye4Q :03/02/23 03:09
【趣味と実益】
かつて、毛沢東が専制支配していた頃、上海に美味しい肉饅頭を出すことで有名な
食堂があった。陳さんというその店の主人、実はアメリカ国籍の日系人でCIAが送
り込んだスパイだったんですが。

ところでこの陳さん、人肉料理という少々変わった趣味があった。もちろん食堂で
出す肉饅頭の具材にも人肉が使われていた。
つまり、陳さんは食堂で諜報活動しながら、趣味の人肉料理で一稼ぎしていたとい
うことらしい。どういうパイプがあったのか、当局に粛正された人間の死体が、陳
さんの店に横流しされていたらしく、肉饅頭の材料には事欠かなかったということ
だ。

ところが、毛沢東が死亡し、古い国家体制が崩壊すると、死体の横流しの事実も発
覚し、陳さんの立場が危うくなった。しかし、身の危険を察知することに長けてい
た陳さんは、逮捕される寸前に国外に脱出することに成功し、行方をくらましてし
まった。

それで、その陳さん、今何処にいるか気になりませんか?
実は日本にいたんですよ。安藤某と名前を変えてね。
T市で「ふんどし」というちゃんこ料理店を出してますよ。
肉団子やつみれの美味しいことで有名らしいです。

その店ができて以来、近くの病院から死体が消えたりするらしいですが……


* これも他スレで投稿したものを加筆訂正したものです。
T市… 立川市ですかw
人肉食、都市伝説風味でイイですね
水滸伝にも人肉饅頭を出す店あったなぁ

2ちゃんねるのこわい話
には手首ラーメンのトピックスがありました...事実だったのかよ!
いろいろ作品が読めてうれしいっす
842「火車」コワヒィ ◆CHwaratayo :03/02/23 13:33
オラオラどんどんイクーヨ

「火車」というお化けを知っていますか?
いやね、「家計は火の車」なんてギャグじゃないんですよ。
この「火車」というお化けはね。夜中一人で歩いてると近づいてくるんですね。
音は車そのもの。光もライトそのもの。でもね。どんどん近づくと聞こえてくるんですよ。
「火車」に食われた人間の呻き声が。
「あつ・・たす・・け」なんてね。
もう、そこまできたら逃げられないでしょう。あなたの死は確定。
早めに逃げようって言ってもね。形は普通の車だしなかなか気付かないもんなんですよ。
そんな事いったら目に付く車から全て逃げなきゃいけないでしょ??それも滑稽ですよ。

「火車」に捕まったら燃え尽きない程度に火を付けられてしまいましてね。
これがまた絶妙でね。すぐには死ねないんです。まったく職人技ですよ。

え??何で僕が「火車」の事をよく知ってるかって??
そうですね、その訳はあなたの帰宅中にでもお教えしましょうか。
それではそろそろ失礼しますよ。
準備をしなければいけないんでね。
妖怪キター!
>燃え尽きない程度に火を付けられてしまいましてね
((((( ;・Д・))))) ヒィィィィ
皆さん引き続きオナガイします
僕が会社から帰宅しようと電車に乗ったら、見知らぬ女が話し掛けてきた。
その女は日本語を解さないらしく、何を僕に伝えようとしているのか理解するのに
随分と苦労したが、結局分からずじまい。随分熱心に何かを訴えていたのだが。
やはり外国語を勉強するのも大事だなあ、と僕は思った。
たいして面白くもなさそうだと思ったが惰性で買ってしまった文庫本に
知らず知らず熱中していたが、はっ、と思った。乗り越してしまったか。
回りを見渡して初めて気づいた。

誰も乗っていない。

あれ、どこを走っているのかな?と思って窓から外を見てみた。
郊外を走っているはずなのに
明かり1つない真暗闇を電車は走っていた。

徐々に顔が青ざめてくるのが自分でも分かる。
あの女は、この電車には乗るなと言いたかったのではないだろうか…。
age
産婦人科で切迫流産で入院中の話。
切迫って言っても絶対安静ではなかったので張り止めの点滴ガラガラしながら、
夜中1時頃一階にジュース買いに行きました。
したら、赤ちゃんが廊下をぞろぞろ10人くらい這っていたんです。
これ本当なんです。慌てて病室戻ったらお腹痛くなってチョト出血。
看護婦さんに事情説明した後処置受けました。
847あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/03 00:16
DE?
パンチDEデート?
age
850あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/13 00:14
死亡
66 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:02/10/29 05:27
>>63
それ、一捻りすると怖いよね。

…俺は、友達にいたずらFAXを送ることにした。
「あと五日」から始めて、一日ずつカウントダウンしていく。
そして「あと一日」のFAXを送って、翌日その友達をからかうつもりだった。

だが、俺が「あと一日」を送った次の日、友人は自宅で死んでいた。
その顔は恐怖に引きつっていたそうだ。

そしてその日の深夜、俺の部屋のFAXが一枚の紙を吐き出した。
その紙には…

「あと五日」
852あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/15 12:13
「あ と 4 日」
age
「あと3日」
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ < あと2日
age
857あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/28 00:16
「あ と 1 日」
858あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 12:26
今日 何かが 起こる
859あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/30 12:30
紫の鏡
ってなに?
1.紫の鏡は、手鏡とも、三面鏡ともいわれている。真夜中過ぎのある時刻に
  その鏡を覗き込むと、紫色の世界が映るといわれている
  鏡を手に入れた人には何らかの不幸が訪れ、長くても1ヶ月と同じ持ち主
  のところには留まっていないという。
  あなたが最近手にした鏡がそうかもしれませんよ・・・

2.20歳になるまでに忘れないと死ぬ、といわれている言葉。
  馬鹿馬鹿しい噂だと、笑って忘れてしまうのがよいでしょう
  ただし、20歳になる前日、数時間前になって思い出してしまったら
  あなたの安全は保証されません
  実際に亡くなった方がいても、それを伝える術はありませんからね...

3.昔、都内にあった廃屋の名称。
  他の調度品はみなぼろぼろなのに、やけに高そうな、立派な紫色の枠を
  した鏡が残されていたことから名づけられた
  TVのミステリースポット探険の企画で訪れた霊能者が、一歩入るなり
  嘔吐し、血が混じるまで吐き続けた、だの
  数人で遊びに来た若者が探険を終わって家を出たところで、変質者に刃
  物で襲われ全員亡くなった、だのの噂があり
  一部の人たちの間では別格のスポットとして怖れられた
  ただの噂で、そんな家はなかったのだったという人もいれば、今も閉鎖
  されているだけで建物自体は残っている、という人もいる
何か無効にする言葉もあるんじゃなかったか<紫鏡
age
863あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/05 23:38
864 ?@:03/04/06 12:34
 
作品募集中
866あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/10 23:48
867あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/11 00:08
社員寮に入ってすぐの頃。
押し入れ開けたらハムスターがいた。
当方、動物苦手につき飛び上がって叫んだ。
隣のFくんのハムが逃げ出していたのだ。

しばらくして玄関を出たらそこにモルモット(多分)がいた。
当方、動物苦手につき以下略。
隣のFくんのモルが以下略。

その少し後、ベランダを開けたらそこにプレーリードッグがいた。
当方以下略。
隣の以下略。

だんだんおっきくなってるよぉ〜〜〜いやだよぉ〜〜〜〜
逃がさないでよぉぉぉ〜〜〜〜
一体どれだけ飼ってるんだよぉぉぉ〜〜〜〜
あそこら辺の小動物は以外と匂いが大変なんだよな
そこら辺も含めてオカルトだ

ヌートリアぐらいまでは飼ってるんじゃなかろうか
(-_-)ウンウン。
(-_-)・・・・・・。
870あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/16 22:16
871Mercury ◆YXXD24Gj2U :03/04/16 23:48
つーかもう>>1はいないのか?
best10を決めるといっていたのはどうなったのか?
俺の作品はどのぐらいの評価を受けたのか?
今だからこそ言おう。










百点。
873山崎渉:03/04/19 23:26
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
874山崎渉:03/04/20 01:41
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
875Mercury ◆YXXD24Gj2U :03/04/23 01:32
>>872
ホントかよ・うれしいね。俺、小説書いた甲斐があったよ。
また書こうかな。
876あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/25 00:12
やだ
877あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/25 23:52
最近、投稿がないですね〜
878あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 15:49
俺の親友は一年前から病気でずっと入院していた。
しかし俺は一度も見舞いにいったことがなかった。
やつが絶対見舞いにはこないでくれといったからだ。
しかし電話やメールで俺はやつといつも連絡はとっていた
そして数日前やつからこんなメールが届いた
「一度合いにきてくれ。もうだめかもしれない・・」
やつは病名を教えてくれなかったのでどんな病気かは
ずっとわからなかったんがまさか親友が死ぬなんて考えられなかった。
いや考えたくもなかった。
俺はすぐさまやつのいる病院へ向かった。


ベッドの上の親友は信じられないほどやせてしまっていた。
しかし俺の姿を見るとうれしそうに微笑んだ。そのときだった
親友はいきなり「うっ」と言うとすさまじいいきおいで嘔吐しだした

879あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 17:14
友人の口からあふれ出るうんこ
友人は言った「俺はうんこ病なんだよ」
俺は泣いた
880厨房:03/04/26 17:24
880げと
881あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 22:37
なんだよ、うんこ病って(w
882あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 23:13
昨日ヤッた既婚男。

一年半じらし続けてついにホテルいったわけよ。
お酒も手伝っていい雰囲気、耳たぶをかまれ首筋を舐められ、
それまでに「百戦錬磨」だわ「イカセ上手」だわ誇示してた男だから、
かなり待たせたことだし、一回くらいいいかなと。
逆にクセになったらどうしよう、でへへ!くらいの勢いでコトに及んだわけよ。

・・・もう最悪。
いたす前からすごい鼻息、おまけに執拗な乳首舐め、
ぜんぜん濡れてないのにマソコに指突っ込んで、
機会仕掛けかというほどの高速ドリル!!痛いっつうの!!!
おもわず顔をしかめたら「イキそう?」( ゜Д゜)<ハァ?
余計に濡れなくて、というか乾いてひっつれるんだな。
栗も異様にしつこくこねくり回してるけど、それポイントずれてるし。
ドリル、栗、ドリル、栗、まじ勘弁。
883あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 23:13
耐えられずに「選手交代〜」とかいって、彼のティンを初味見。
なに?!折れてる?・・・ふにゃってるよ??
ま、硬さは30も校半だからおおめに見ても、外見に似合わずかなりのタンショウ。
口に含んでも、ボゥロォッピョ!って飛びぬけちゃう。
手で擦っても中折れ状態。なのに「あ〜気持ち良いよ、すごい」って(藁
いくらやっても書いて字のごとく“役立たず”状態。
しかたないから「もう欲しい〜」って言ったら、
入り口にあてたまま?と思ったら入ってて、腰を振り出す。
「すごい、キツイね!」って、濡れてないからあたりまえでしょ。

ものの五分もしないうちに
「お酒飲んでるから調子でない、気持ち良過ぎてイッちゃうよ」
で、勝手に高速ピストン。タンショウだから何度も抜けそうになって、
終いにゃ「◎?×▽%#〜〜〜」と雄叫びあげて、
抜けちゃってるのに気づかないのか、入り口擦ってる状態で発射。
884あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 23:13
終わった後は腕枕「○○ちゃん、逝かなかったね」って、
逝けるわけねーだろ!!!痛い、萎える、乾くの三重苦だっての!!!
それでも「うん、緊張しちゃって」って言ったら、
幸せそうな微笑で抱きしめてくれた(w

もう二度と彼と会うことはないでしょう。。。

ちなみに今朝起きてトイレ行ったらマソコ腫れ上がってました(泣
おしっこがシミタ。。。打つ出汁能。

【わたしの】床べた男を晒すスレ【履歴書】
http://love.2ch.net/test/read.cgi/furin/1050931811/l50

【ヘタクソ】最悪なSEX体験【コウカイ】
http://love.2ch.net/test/read.cgi/furin/1026910875/

【ヘタクソ】床ベタ男と別れたい【イッパツ】
http://love.2ch.net/test/read.cgi/furin/1030626955/
885あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/26 23:37
1000鳥さんって今何してんの?
886あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/27 00:12
887あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/27 00:13
このスレを見た人間は十三日以内に死にます。
      ※あなたに訪れる死を回避する方法が一つだけあります。
     それはこのコピペを一時間以内に7つ、別のスレに貼り付ける事です
    /\___/ヽ   ヽ
   /    ::::::::::::::::\ つ
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
  |  、_(゜)_,:  _(゜)_, :::|ぁぁ
.   |    ::<      .::|あぁ
   \  /( [三] )ヽ ::/ああ
   /`ー‐--‐‐―´\ぁあ
888あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/27 02:26
>>887
        ヽ、        /  思 い
  シ 俺 お   !        !   .い い
  ョ の. 前.   !       |   つ こ
  ン. ケ     |      !,  い と
  ベ. ツ     ノ      l′ た
  ン の     ゙!  ___ 丶
  し. 中    ,,ノ' ´    ` ''ヾ、、_   _,.
  ろ で   /            ヽ`'Y´
        }f^'^^了t^'^'`'ー1  l
       ノ|L_ ! ___ { ,..、|
'- 、.....、r‐''´  }f'tr'i  ''^'tォー` }j/i',|
     ヽ    l.| ´ |    ̄  vijソ.!
         丶 └、     Fイ l′
     /    ',  ‐--‐  ,イ ケ|
   , ,/.       ヽ `''"´,/ !  ^|ー、
  / /      _,,」、'....ィ'       '|. \、__
. /./  ,. ‐'''"´    ! /   ,  _」__ヾ',
.,'.,'  /´   └ 、_ ノi   ノ  (、_  ``ヾ!
,'/ /     ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^    `
l|  !            リ    `ぅ ー=、_
| |          サ     〉
  ト             ′    ./''ー- 、,.._
  |  ヽl                /    ヽ、
  |     !,、      !     /     ∠_
  ,イ     ヾ'     ィ 、   . /   ,,ィ'´
さてと。
hosyu
893ゲットオォォォ!
ある日、廃墟となったラブホテルに肝試しに行ったら・・・



そこには意味も無く一人でhosyuを続ける男が!
コワイコワイ
893あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/08 12:50
>>892
それこそ、今流行りの


いや、何でもない。
894あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/09 05:29
他のスレで書いたものを推敲し直してここに貼ってもいいのかい?
>>894
いいんでないの?
最近、このスレ作品のUPが途絶えてることだし。
896堕天使:03/05/11 00:14
897