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名無しさんといっしょ :
02/05/31 00:08 ID:ih0JglGp 2002/4/28(日)9:00〜9:50にNHK総合で放送されたNHKスペシャル 「奇跡の詩人 〜11歳 脳障害児のメッセージ〜」 について、 「本当にその子供が作品を書いているのか」 「特定の宗教の広告塔としてその子供が利用されてしまっていないか」 「その子供と妹について虐待が行われているのではないか」 という疑問が噴出しています。 このスレッドはそれらについて「2ちゃんねる」等で出た 意見の要約及びデータの整理・収集のためのスレッドです。
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東京商工リサーチ代1200円也がモッタイナイので データスレに入れときます(w 企業番号 291745520 商号 (株)大和出版 (ダイワシユツパン) 所在地 〒112-0013 東京都文京区音羽1−26−11 評点 60点 電話番号 03-5978-8111 FAX番号 03-5978-8120 設立 昭和47年 8月 創業 昭和47年 8月 資本金 10,000 (千円) 従業員 13 人 代表者 大和 謙二(オオワ ケンジ) (男) 生年月日 昭和31年 5月25日生 役員 (取)塚田豊(顧)駒木根二郎(監)塚田和子 営業種目 出版業 大株主 大和岩雄,塚田豊,大和たか,大和謙二 事業概況 出版業としての位置づけは確立され相応の実績を維持しているが、業況の低迷で社内体制の刷新を計る。
鵜の目 匿名の悪意 (中沢佳子) 2002.05.29 朝刊 20頁 岐阜版 (全474字) ------------------------------------------------------------------------ 【岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
滝沢先生の引用なさった判例。 判例タイムス942号267頁より以下引用。 損害賠償請求事件[超能力医療損害賠償訴訟判決] 東京地方裁判所判決/平成8年(ワ)第5410号,平成8年(ワ)第15 303号 判決日付:平成9年5月27日 判示事項:超能力医療としてテレビ放映された治療行為が詐欺にあたるとして、気功師 らに対する難病患者及びその家族からの損害賠償請求が認められた事例 参照条文:民法709 参考文献:判例タイムズ942号267頁 判例時報1636号78頁 主 文 一 被告らは連帯して、平成八年(ワ)第五四一〇号事件及び同年(ワ)第一五三〇三号 事件各原告に対し、別紙損害表中の「合計額」欄記載の各金員(総額金一億○六九二万七 六八〇円)及びこれらに対する同表「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みまで年 五分の割合による金員を支払え。 二 訴訟費用は被告らの連帯負担とする。 三 この判決は仮に執行することができる。 理 由 第一 原告らの請求 主文と同旨 第二 事案の概要 一 請求原因 1 被告Y1の治療行為 (一) 被告Y1は、昭和三九年に中国で生まれ、平成元年に来日し、平成三年ころから、 夫である被告Y2と共に、京都で、気功治療に付随して、宇宙パワーによる治療と称する 行為を行っていた。 被告Y1は、平成四年二月、東京で鍼灸治療院赤ひげ堂の経営者竹内信幸と出会い、同 人の治療所において治療を始めた。なお、同被告は、昭和六三年から北京中医学院気功研 究所を卒業し、同所で診断、指導を行っていたと称するが、そのような事実はない。 (二)被告Y1は、その後、被告Y2の協力の下、口頭弁論分離前の共同被告である株式 会社東阪企画(以下「東阪企画」という)の製作した番組に出演し、同じく口頭弁論分離 前の共同被告である日本テレビ放送網株式会社(以下「日本テレビ」という)を通じて、 自らを超能力者として売り出し、使者を用いる等して、治療困難な病気又は重度障害に苦 しむ原告らに対し、「宇宙パワー」なるものを用いた難病の治療を行い、原告らから高額 な治療費を徴収し、詐欺的に金銭を取得した。 (三) 宇宙パワーによる治療とは、被告Y1と患者が向かい合って、両者が双方の掌を 左右に回す動作を一五ないし二〇分間続けると、被告Y1の手や身体から出る宇宙パワー が患者へと送られ、病気を治療するというものであるが、通常は、被告Y1が会場の一端 にいて、原告らを含む数十人の患者を座布団の上などに座らせ、同人らに宇宙パワーなる ものを送るしぐさをして治療した。 また、被告Y1は、患者が自宅にいても宇宙パワーを受信することができると称した。 この場合、患者は、宇宙パワーの受信方法の指導を受けに、週一、二度被告Y1の事務所 に通った。これを被告Y1は遠隔治療と称した。更に、被告Y1は、患者本人が会場に行 けない場合、患者以外の者が代理して受信できると称して、家族、親族等が「代理治療コー
ス」を申し込むことを勧め、その家族に治療を受けさせた。 (四) 被告らは、以下のとおり、多くの事務所を転々とし、またその運営する団体名称 を頻繁に変更しながら、宇宙パワーによる治療を継続した。 (1) 平成五年一月二二日ころから同年七月八日ころまでは、東京都渋谷区代々木の那 須ビルにおいて「日本Y1超能力研究協会」、「日本Y1超能力難病医療気功研究会」、 「日本超能力大学院」の名称を、京都市中央区のたけうちビルにおいて、「日本Y1超能 力研究所」、「世界Y1経営投資情報鑑定コンサルセンター」の名称を、また、東京都千 代田区麹町のスカイマンションにおいて「東京都Y1事務所」の名称を掲げた。 (2) 平成五年七月八日ころから同年一一月一五日ころまでは、代々木の那須ビルにお いて「日本Y1超能力研究協会」、「日本Y1超能力難病医療研究会」の名称を、京都市 中央区のたけうちビルにおいて、「日本Y1超能力研究所」、「世界Y1経営投資情報鑑 定コンサルセンター」の名称を、麹町のスカイマンションにおいて」東京都Y1事務所」 の名称を、また、東京都新宿区矢来町において「Y1宇宙パワー研究会」の名称を掲げた。 (3)平成五年一一月一五日ころから平成六年一一月四日ころまでは、東京都新宿区高田 馬場の荒井ビルにおいて「世界Y1超能力研究協会」、「世界Y1難病研究会」、「世界 Y1宇宙パワー研究会」、「東京Y1事務所」の名称を、また、京都市中央区のたけうち ビルにおいて「日本Y1超能力研究所」、「世界Y1経営投資情報鑑定コンサルセンター」 の名称を、麹町のスカイマンションにおいて「日本Y1超能力研究協会」、「日本Y1超 能力難病医療気功研究会」の名称を、また、東京都渋谷区神南の丸恵ビルにおいて「日本 Y1難病研究会」、「日本Y1人体科学宇宙研究会」の名称を掲げた。 (4)平成六年一一月四日ころから平成七年一〇月ころまでは、東京都渋谷区代々木のグ ランフォーレ代々木において「世界Y1超能力宇宙科学研究協会」、「世界Y1宇宙パワー 特別研究会」、「世界Y1人生社会特別研究会」、「世界Y1経営管理特別研究会」、 「世界Y1法律研究会」の名称を掲げた。 (5) 平成七年一〇月ころ以降は、代々木のグランフォーレ代々木において「特別経営 管理センター」、「日本民益健康保険」の名称を掲げた。
2 被告らの不法行為 (一) 被告Y1の宇宙パワーによる治療は日本テレビ系列で放映された。その放映され た番組は平成四年一一月一二日の「追跡」、平成五年四月一日の「ズームイン朝」、同月 九日の「ズームイン夜」、同年一二月一九日の「日曜スペシャル、難病に挑戦する超能力、 Y1パワーの秘密」である。本件テレビ放映の視聴率は、一〇・九パーセントから一六・ 九パーセントにわたった。本件テレビ放映は、被告Y1が宇宙パワーを病気で悩む本人に 対面して送ると、歩けなかった人たちがたちどころに歩けるようになる等の効能があった 例を実験例として紹介し、それにアナウンサー等が感動を表すことによって、その結果が あたかも被告Y1の超能力によって生じたかのごとき内容であった。更に、中国国内をロ ケーションした番組では、被告Y1の治療を希望する者が殺到し、日本国内の大学教授や 医師等も被告Y1の超能力に感嘆するというものであった。結局、本件テレビ放映は、被 告Y1の宇宙パワーに驚くべき効果と相当の科学的裏付けがあると視聴者に信じさせる内 容となっていた。 他方、被告Y1は、日本テレビを介して、「宇宙パワーの奇跡」、「宇宙パワーと人間 の秘密」、「超能力と秘法の実体」、「毒を薬に変える料理法」、「人間、人生成功の秘 法」、「人間の性の秘密」の六冊の本を出版し、販売した。これらの本には、被告Y1の 持つ難病治療の効果のみが宣伝されており、被告Y1はこれらを活用して、明確かつ誇大 に、更に扇動的に、自分の能力を宣伝した。 (二) 難病に苦しむ原告ら患者は、被告Y1の超能力や宇宙パワーにすがり付きたいと いう気持ちになり、本件テレビ放映のテロップを見て又は日本テレビへ直接問い合わせる などして、被告Y1の連絡先を知り、被告Y1の事務所と連絡を取った。 原告ら患者は、被告Y1の事務所へ電話するとその住所を尋ねられ、申込書が送付され たり、来場すべき日時を指定されたりした。そして、指定の場所に来場して申込後、入会 手続から二ケ月体験コース、集中治療コース等へと進むのが代表的な治療、指導のパター ンであった。料金は、入会金一万五〇〇〇円、二ケ月体験コースが五〇万五〇〇〇円、三 ケ月体験コースが八〇万五〇〇〇円であった。多くの患者は、入会手続に伴って、会員証 の交付と引き替えに右料金の領収証、振込証を取り上げられた。 二ケ月又は三ケ月体験コースの料金を支払った者は、合計八ないし一二回の受講資格を 得る。この体験コースの途中に、被告Y1による病気の原因透視が行われ、多くの場合、 別途一五万円の費用を徴収された。この透視鑑定において被告Y1が症状改善のために今 後も治療を要するとの透視をすれば、被告Y2等事務所の運営者が、患者に特別集中指導 コースを受講するよう勧めた。 原告ら患者は、このようにして、いわれるがまま特別集中指導コース(正会員コース) へと進んだ。同コースには、九ケ月コースと一一ケ月コースがあり、前者は三九〇万円、 後者は四六八万円の指導料を支払うシステムであった。また、代理による集中コースには、 一〇ケ月コースがあり、その料金は五〇三万五〇〇〇円であった。平成五年末ころには、 一四ケ月コースが加えられ、その費用は五三九万円であった。 原告らは、当該治療コースの治療費全額を前払いさせられ、また一旦治療費を納付した 後には治療契約の中途解約も治療費の返金も一切認められない会則であったので、治療の 効果が得られなくても、自由な意思判断で受講を中止して支払済みの治療費の返金を求め る等の措置を取ることはできなかった。
(三) 被告らは、赤ひげ堂及びファンジック株式会社(以下「ファンジック」という) を利用して、治療場所を提供させ、治療費又は指導料名目で多額の金員を原告らから徴収 させ、その大半を自ら収受した。 (1) 被告Y1は、赤ひげ堂院長の竹内信幸に治療場所及び支払経費等を提供させ、平 成四年八月ころから平成六年三月ころまでの間、渋谷区代々木の那須ビルにおい、宇宙パ ワーにより病気を治すとのふれこみのもと、患者に対する治療行為を反復継続した。 具体的には、まず、被告らは竹内に対し、治療場所の提供と患者の紹介を依頼し、自己 の収入が増えた時点で、患者から受領する治療費の三分の一を支払うなどと申し入れた。 竹内は、立替払いをする経費分程度が最終的に回収できれば良いと考え、被告らの依頼を 聞き入れ、被告Y1が治療場所として使用する部屋を提供した上、家賃、水道光熱費及び 人件費など一切の経費を立て替え払いする旨了承した。 被告Y1は、竹内から提供を受けた治療場所で、「日本Y1超能力研究協会」、「日本 Y1超能力難病医療気功研究会」、「日本超能力大学院」など複数の名称を掲げ、竹内か ら患者の紹介を受け、口づてで来場する患者に対し治療行為を行い、次第に患者数を増や した。その際、患者から治療費を徴収する業務は、竹内でなく、被告らの専属助手である 岩井が行った。 その後、被告らは、現実には、竹内に対して経営内容を全く開示せず、治療費の三分の 一を支払うこともなかった。被告らは、竹内に対し、平成五年二月ころから約半年間、経 費分として、月々五〇万円ないし一〇〇万円を支払ったにすぎない。他方、被告らは、こ の間極めて多額の透視鑑定料や治療費を徴収し、その大半を最終的に取得した。 (2)被告Y1は、平成六年一月から同年八月までの間、右と同様の手口で当時日本テレ ビの下請会社として番組の制作等にあたっていたファンジックに治療場所と諸経費等の一 切の提供をさせて、新宿区高田馬場の荒井ビルにおいて、患者に対する治療行為を行った。 具体的には、まず、ファンジックの代表者であった清野哲夫は、平成四年一〇月ころ、 かねてから親しかった日本テレビの事業局出版部長広瀬嘉嗣らが被告Y1の著書を日本テ レビから出版することを企画していたこと等から、被告らと頻繁に面談するようになった。 清野は、被告らから受けた説明から、被告Y1には難病患者を治療できる特殊な能力があ ると信じ込み、被告らから求められるまま、被告らに対し、平成五年一月から千代田区麹 町のファンジックの事務所の半分を提供したり、被告らが平成五年四月二九日に竹芝桟橋 のニューピアホールで行った集団指導会的なイベントの会場確保を手伝う等協力した。 清野は、平成五年六月ころ、被告らから、日本テレビの特別番組が同年一〇月ころに予 定されており、放送時に難病の患者が殺到し、その受け皿がないと混乱するとして、荒井 ビルの所有者である荒井商店との交渉に立ち会うよう求められた。清野は、その際、被告 らから、新しい場所にファンジックも一緒に引っ越す、荒井商店と共同事業を行い、高田 馬場の会員数を二年間で四〇〇〇人にする等の甘言を聞かされた。その後、ファンジック が、荒井ビルから被告Y1のための治療場所を借り、開設のための設備投資費、治療事業 を営むための運転資金を負担した。被告Y1は、右治療場所で、「世界Y1難病研究会」 の名称を掲げ、日本テレビの番組を見て問い合わせをしてきた多数の患者に対し、宇宙パ ワーによる治療行為を継続した。その売上総額は、平成六年一月一三日から同年八月二五 日までの間で、四億九一六九万五〇〇〇円に上った。被告らは、ファンジックに対し、当 初、月々の売上げの三〇パーセントに相当する金額を経費分として支払う旨約していたが、 実際に経費分として支払ったのは六〇七七万八〇〇〇円であった。したがって、被告らは それを控除した四億三〇九一万七〇〇〇円を最終的に手中に収めた。 他方、ファンジックは、被告らの治療事業のため二億二〇四七万七四一一円を負担した ので、同金員から、被告Y1から経費分として受領した右六〇七七万八〇〇〇円を控除し た一億五九六九万九四一一円の経費等債務を最終的に負担した。
(3)以上のとおり、被告らは、竹内信幸及びファンジックに対し、相次いで、事業が成 功すれば総売上額の三分の一を支払う等の様々な甘言を弄して、治療場所及び諸経費等の 一切を提供させた上、宇宙パワー治療事業が軌道に乗るや、言を翻して僅少額の経費しか 支払わず、他方で、患者から徴収した金額の大部分を取得した。 3 被告らの責任原因 (一)被告Y1は、医師にも見放された疾病を抱える原告ら患者に対し、本件テレビ放映 及び被告Y1の著書を通じ、その絶大な影響力を巧みに利用して、虚偽又は著しく誇張し た経歴を流布させた上、種々の疾病を治療するだけの技能及び能力を有していないにもか かわらず、自らの治療を受けても疾病が確実に軽快又は治癒するとは限らないこと、実際 に施される治療がテレビ放映されたような個別治療ではないこと等、原告らが被告Y1と の間で宇宙パワーによる治療を依頼するか否かを判断する上で必要不可欠な事項を十分告 知せず、自らの治療を受けて「宇宙パワー」なる不可思議な力を受信しさえすれば、いか なる種類の疾病でも確実かつ即座に治療効果が得られて症状が軽快し又は治癒するかのご とき宣伝を行い、原告らにその旨誤信させ錯誤に陥いらせ、まず比較的料金が低額な「体 験コース」を受講させ、その後は「表面的な症状が改善されることと病気が治ることとは 別の次元の話になる。一〇年、二〇年と患ってきた身体を元に戻すには、異常な細胞が一 つ一つ正常な細胞に置き換わるための時間が必要となる」などの言辞を弄するなどして、 長期かつ高額な出捐を伴う治療コースへと段階的に移行して治療を継続するように誘導し、 多額の治療費等を交付させ、これを騙取した。 (二)被告Y2は、自らを「日本Y1超能力研究協会最高顧問秘書長」等と称して、治療 現場に常駐し、被告Y1が治療行為を行う際には原告ら患者に被告Y1の言葉を間接的に 伝達する役割を担当したり、原告ら患者に治療のコースの内容や受講料等の説明を行った りし、被告Y1と終始行動を共にした。 (三)以上のとおり、被告Y1の行為は、その目的・手段・結果のいずれの点から見ても、 極めて高度な違法性を有する詐欺的商法であり、医師法に違反する。他方、被告Y2は、 被告Y1と共同して、医師法違反の右詐欺的商法を遂行した。したがって、被告らは、共 同不法行為者として、民法第七〇九条及び第七一九条一項に基づき、原告らに対する損害 賠償責任を連帯して負う。
4 原告らの損害 原告らは、本件テレビ放映を見、又は被告Y1の著書を読んで、効果のない被告Y1の 宇宙パワー療法を受けたために、高額の治療費、指導料、交通費その他の費用の支払を強 制された。原告らは、その他、多大の精神的苦痛を被ったが、これを金銭に換算すれば、 その慰藉料の額は右治療費等の一〇パーセントに相当する。更に、原告らの本件訴訟提起 に関して要した弁護士費用も、右治療費用等の一〇パーセントが相当である、、原告ら各 自の損害額は、別紙損害表記載のとおりである。 なお、原告X2及び原告X3は難病患者であったAの妻及び子であったが、Aが被告Y 1の治療を受けたにもかかわらず平成七年一月一〇日に死亡したので、同人の不法行為に 基づく損害賠償請求権を、法定相続分(各二分の一)に従い相続した。また、原告島、原 告X28及び原告X29は、難病患者であったGの子であったが、同人が被告Y1の治療 を受けた(実際は原告島が代理指導を受けた)にもかかわらず平成八年三月七日に死亡し たので、Gの不法行為に基づく損害賠償請求権を、法定相続分(各三分の一)に従い相続 した。 5 結論 よって、原告らは被告らに対して、不法行為による損害の賠償として、別紙損害表「合 計額」欄記載の各金員及びこれらに対する同表「遅延損害金起算日」欄記載の起算日から 支払済みまで民法所定年五分の割合による遅延損害金を連帯して支払うことを求める。
二 請求原因に対する認否 1 請求原因1の事実について (一)同(一)のうち、被告Y1が昭和三九年に中国で生まれ、平成元年に来日したこと、 被告Y2が被告Y1の夫であること及び昭和六三年から北京中医学院気功学研究所におい て診断、指導していたと称していることは認め、その余は否認する。 (二)同(二)のうち、被告Y1が東阪企画の製作した番組に出演し、日本テレビにより 超能力者として紹介されたことは認め、その余は否認する。 (三)同(三)のうち、被告Y1が患者を直接指導したこと、在宅者や代理人に対する指 導をしたことは認め、その余は否認する。 (四)同(四)のうち、(4)記載のグランフォーレ代々木の事務所が被告Y1の関連会 社が賃借していた事務所であったこと並びに(4)及び(5)記載の団体名を被告Y1が 掲示していたことは認め、その余は争う。 2 請求原因2の事実について (一)同(一)のうち、本件テレビ放映がなされたこと及び被告Y1の著書が出版された ことは認める。 (二) 同(二)のうち、被告Y1の事務所とある点は否認し、原告らの事情については 知らない。 (三) 同(三)のうち、原告らが、その主張する治療費、指導料その他の一切の費用に 相当する金員を支払ったことは認め、その余は争う。 3 請求原因3について (一) 同(一)は争う。 (二) 同(二)のうち、被告Y2が被告Y1と日常の行動を共にしていたことが多かっ たことは認め、その余は否認する。 (三) 同(三)は争う。 4 請求原因4の事実のうち、原告らが、交通費を除いて、その主張する金員を支払った こと自体は認め、交通費については知らず、その余は争う。
三 被告らの主張 1 被告Y1の経歴 被告Y1は、昭和三九年一〇月八日に中国湖南省で生まれた。被告Y1は、類いまれな 直感力等の特殊な能力を高く評価され、天才の能力を遺憾なく発揮させようとする中国政 府の英才教育方針により、昭和六〇年九月、湖南省出身者として初めて、北京民族大学芸 術学部に入学し、映画監督科を専攻後、昭和六二年一一月に卒業した。 被告Y1は、その在学中、芸術よりも中国医学における気功術に天才的才能が有ると認 められ、昭和六三年三月、中国において最も権威ある医科大学である北京中医学院(現在 の北京中医薬大学)の中医外来部に特別招聘気功師として招聘され、第七診療治療室にお いて、平成元年四月までの間、気功による診断、治療を行った。その間、被告Y1は、多 くの成果を上げ、気功の天才能力者としてその力を発揮し、その評価を確立させた。 これと併せて、被告Y1は、昭和六三年四月より平成元年九月までの一年六ケ月の間、 北京中医学院気功学研究所より特別招聘気功師として招聘され、気功の診断、指導にあた り、その研究に参加した。また、被告Y1は、昭和六三年七月には、北京中医学院針灸按 摩学部針灸按摩育成科に入り、研修を受け、同年一〇月にこれを卒業し、昭和六三年一二 月には、遼寧省気功科学研究会より顧間として招聘され、平成元年一月には、中国人体科 学学会人体科学研究センターに医学気功学術顧問として招聘され、気功の研究に参加した。 被告Y1は、中国では超能力者と呼ばれ絶大な尊敬を受けている。 2 被告らの役割 被告Y1は、赤ひげ堂又はその院長の竹内信幸及びファンジックが賃借するなどして開 設し、運営する施術所に呼ばれ、能力の提供を懇願されたので、一気功能力者として気功 指導を行い、その報酬を右の者から受けていたに過ぎず、原告ら患者を「治療」したこと はない。したがって、原告らが「治療」費と称するものは気功指導料のことである。また、 患者の募集、受付、入会、料金体系、徴収、指導、各種コースの手続、説明、賃借料及び 施術所の宣伝広告費等費用の負担、宣伝広告物の作成等、同所における運営事項は全て赤 ひげ堂又はファンじックが自ら決定して行い又はその従業員に行わせていたもので、被告 Y1はそれらに関与しなかった。そして、原告らが主張する被告Y1の名を冠した各種団 体も、赤ひげ堂又はファンジックが、その経営する右施術所の営業の利便のために使用し たものであり、被告Y1が運営していたものではない。 被告Y2は、妻である被告Y1のために通訳としての役割等を果たし、妻を支えたにす ぎない。
3 被告Y1と赤ひげ堂及びファンジックとの関係 (一)被告Y1は、平成元年に来日後、一時帰国し、平成三年五月に再来日したが、同年 四月に、竹内洋一から、その甥である竹内信幸が経営する赤ひげ堂において、気功指導を 行う話を持ちかけられた。そして、被告Y1と赤ひげ堂は、赤ひげ堂が、施術所を使用し て、会員の紹介、募集、受付、説明、料金の受領と資金の管理、会計処理、備品の調達や 諸経費の支払いを全部行い、被告Y1は、月曜から金曜までの間、その施術所に通い、赤 ひげ堂が受け付けた会員に対し気功の指導を行うこと、及び被告Y1の報酬を、赤ひげ堂 が会員から受け取った金額の六八パーセントとすることを約束し、これは同年八月から実 行された。被告Y1は、赤ひげ堂が右料金を一回四〇分で二万五〇〇〇円と決めたことに 対し、高いのではないかと意見を言ったが、竹内信幸から、竹内洋一のいうとおりにする よう強制された。 被告Y1は、平成五年に入り、赤ひげ堂の運営が金儲けだけの発想によるものであるこ とを知り、また、受け取った料金の報告を偽られたり、赤ひげ堂が被告Y1以外の気功師 を使い出したりしたため、赤ひげ堂に対する信頼を失った。 (二)その頃、ファンジックの清野が、被告Y1に対し取り入ってきた。被告Y1は、知 人から株式会社荒井商店を紹介され、同商店から、赤ひげ堂と同様に施術所を開設して、 被告Y1が指導を行うことにしてはどうかという提案を受けた。清野は、この話を聞き、 被告Y1にその交渉の手伝いを願い出て、これを任された。しかし、清野は、被告Y1を 利用して金儲けをしようと企図し、被告Y1に対し、ファンジックが荒井商店から部屋を 借り、赤ひげ堂と全く同じシステムで同額の報酬を支払うからと懇願してこの旨約束した。 そして準備が整った平成六年三月から、ファンジックが荒井ビルに開設した施術所におい て、赤ひげ堂の施術所と同じシステムによる運営が始まった。 その後すぐ、ファンジックが会員から受け取った料金を正しく被告Y1に報告せず、そ の配分をごまかしている事実が露見した。また被告Y1は、清野の関係者から、清野が金 銭的に全く信頼できない人物で、持ち逃げされないように注意するようアドバイスを受け た。このため、被告Y1は、ファンジックから受け取った料金を一旦自分で全額預かり、 その後、自己の報酬分六八パーセントを控除した残りをファンジックに渡すこととした。 ファンジックは、荒井商店に対し家賃を支払わず、結局は金を稼ぐだけ稼いで後は素知 らぬ振りをした。ファンジックの施術所は、平成六年八月、荒井商店から賃料不払いによ り明渡を求められ閉鎖された。ファンジックは、荒井商店に預託する保証金として被告Y 1から五〇〇〇万円を借り、また、施術所の造作等のため一〇〇〇万円程度を金融機関か ら借り入れたが、このいずれも返済していない。ファンジックは、右施術所における売上 げ合計約二億五〇〇〇万円の三二パーセント相当の約七五〇〇万円を自ら得ながら、右の ように賃料を支払わず、その他の経費を差し引いても相当の利益を受けながら、倒産した。
第三 当裁判所の判断 一 判断の基礎となる事実 証拠上認められる事実関係は、次のとおりである。 1 本件テレビ放映前の被告Y1及び被告Y2の行動 (一)被告Y1の経歴及び能力 被告Y1は、一九六四年(昭和三九年)一〇月八日生まれの中国人女性であり、一九八 五年(昭和六〇年)九月、北京民族大学芸術学部に入学し、一九八七年(昭和六二年)一 一月、二年半の脚色演出専門コースを修了した後、どこで気功を学んだかは不明であるが、 一九八八年(昭和六三年)三月から翌八九年四月までの約一年間、北京中医学院(現在の 名称は北京中医薬大学)の中医外来部において、気功師として治療にあたった。被告Y1 は、医師の資格は有しないものの、北京中医学院医学気功研究所から気功に関する能力が あることを認められ、中医外来部を紹介されて、右期間中、患者に対し診療行為を行って いたものである。当時、被告Y1が得意とする分野は、胃の病気、神経系統及び気功糾偏 (偏りを治すこと)であり、患者の評判も悪くはなかった。被告Y1を北京中医学院医学 気功研究所に紹介したのは被告Y1のいとこである邵小東であり、同研究所は被告Y1に 対し、特別招聘気功師としての招聘状を発行している。同研究所の張秀梅によると、被告 Y1の気功の診療レベルは「まあまあ」であり、「ある程度の治療効果があった」とされ ている(丙第四及び第五号証の各一ないし五及び九並びに丁第三号証の一)。 被告Y1は、右のように気功師として治療にあたる傍ら、一九八八年(昭和六三年)七 月から九月まで、北京中医学院の鍼灸指圧科の短期(三か月)訓練講座を受講した(丙第 四及び第五号証の一、二)。また、被告Y1は、同年七月三〇日ころから約一か月間、北 京龍潭飯店から招聘されて当該ホテルの宿泊客に対し、気功法で健康保全及び病気治療を 行ったことがあり、右ホテルから気功医療顧問として招請した旨の招聘状を受けている (丙第四及び第五号証の各一六及び一七)。 しかし、被告Y1は、わが国において患者に治療行為を施した際には、自己の施術を気 功とは説明せず、超能力に基づく「宇宙パワー」であると称していたことは、後に述べる とおりである(後記(三))。 なお、日本テレビ提出の書証(丙第五号証の五)によれば、北京中医学院医学気功研究 所の張秀梅の説明中、「被告Y1には生まれつき病気を治す特異功能があるのでしょう」 との説明の箇所において、「特異功能」の訳語として「超能力」の語をあてている。しか し、「超能力」とは「人間の力ではできないようなことをする能力」(広辞苑)のことで あり、その前後の説明内容から見ても、同人の説明する「特異功能」とは、「普通の人に はできないような気功に関する特別の施術能力」というほどの意味であり、日本語におい ていうところの「超能力」、すなわち、「人間の力を超えた能力」を意味するものではな い。右訳語は正確性に欠ける。また、日本テレビ提出の書証(丙第五号証の一三及び一四) によれば、被告Y1が予知能力を有するとの説明をする中国人がいることが認められるが、 右説明者は、いずれも一般の事務職員であり、客観性の担保された観察結果を述べている ものではなく、単に自己の主観的な印象を述べているにすぎず、証拠価値がない。わが国 においても、人や動物の予知能力について研究がなされているが、その存在を肯定する科 学的な裏付けはない。被告Y1の予知能力の有無について説明している医学関係者は、元 北京中医学院中医外来部主任の王天俊のみであるが、同人は、「予知能力や遠隔から病気 を察知することは、診療に属することではないので、彼女(被告Y1)から話を聞いてい ただけです」と答えており(丙第五号証の三)、被告Y1に予知能力があるとの判断を示 しておらず、専門家にふさわしい冷静な分析をしている。
(二)中国における気功の実情 気功は中国において古代から伝わる体術であり、硬気功と軟気功とに分かれる。硬気功 は武術気功といわれるものであるのに対し、軟気功は医療気功といわれるものであり、伝 統中国医療の一つである。軟気功は、さらに内気功と外気功とに分かれ、内気功は、気を 身体内にめぐらせることにより病気を克服する自己治療であり、外気功は気功師が気を患 者に照射することにより病気の治療を行うものである(丙第三号証の九)。本件で問題と されるのは、外気功であるので、以下、単に「気功」という場合には、外気功のことを指 すものとする。 気功の効能は長い歴史の中で確認されており、また、現代医学の観点からも、最新の機 器による効果の測定その他の様々な検査方法により、その効果の検証がなされており、気 功師の能力の差異や患者の身体的・精神的状態による差異があり、検証困難な部分があり うるものの、気功が神経や内分泌系あるいは筋肉に作用し、鎮痛効果、血圧の低下その他 の効果をもたらし、両下肢不随の患者が気功により筋肉の活動を始める現象や気功により 血圧の低下や鎮痛効果が生ずることは、わが国医学界においても、専門の研究者の間では、 一般的認識となっている。中国においては、気功の訓練及び研究に携わる者の層が厚く、 訓練を受けた気功師は国家の認定を受けて治療行為に携わっている(丙第三号証の六中の 一三〇頁、第三号証の二七中の九一頁及び一〇四頁、第三号証の二八中の三七八頁)。 このように、気功については、中国における長い歴史における実証及び現代医学の双方 の観点から研究が進められており、その意味で、現在、気功による治療効果を「奇跡」と 呼ぶことは、ペニシリンなどの薬剤の内服又は注射による治療効果を「奇跡」と呼ぶのと 同様に、医学界の常識に反することといえる。また、気功による治療を「超能力医療」と 呼ぶことも、同様に、医学界の常識に反することといえる。被告Y1は、テレビ放映のた めに取材を受けた東阪企画のディレクターである鎌倉由和に対し、解熱、痛み・高血圧を 治すことができると説明していることが認められ(証人鎌倉由和の証言)、また、後に述 べる日本テレビの番組(後記2)において、効果の裏付けがあったとして放映されている 被告Y1の施術は、高血圧患者に対する血圧を低下させるための施術、脳内出血の後遺症 やリウマチ等により歩行困難となった患者に対する歩行を促すための施術及び風邪により 熱のある患者に対する解熱のための施術であり、いずれも気功師であれば行うことのでき る施術の範囲内に属し、被告Y1の中国における気功術の経験からみても、同被告が有す る能力は、気功に関する能力であると推認される。アトピー性皮膚炎患者については、五 人のうち一人は変化がなく、一人は悪化し、三人は軽くなっているが、病院の専門家の意 見では、被告Y1の施術による効果は確認できないとされている(丙第一号証の四)。こ れらの被告Y1の施術を目して、「超能力医療」と評価したり、あるいは「奇跡」である と驚嘆することは、およそ客観性、科学性を欠くものであるといわなければならない。
(三) 被告Y1のわが国における行動 被告Y1は、平成元年に来日し、それから暫くの間の行動は明らかでないが、平成三年 八月二二日に被告Y2と結婚し、平成四年初め、渋谷区代々木の那須ビル二階においてあ かひげ堂の名で針灸治療所を営む竹内信幸と知り合い、自分と組むと儲かる旨を繰り返し 話して、治療場所の提供と費用の負担を求めた。この懇請を入れて、竹内は、あかひげ堂 と同じフロアーの隣室が空いたのを機会に、被告Y1のために資金の借入れをした上、場 所を借りてやることとした。被告Y1は、竹内の右協力により、あかひげ堂の治療所のあ る那須ビル二階に「日本Y1超能力難病医療気功研究会」の看板を掲げ、平成四年四月か らは「日本Y1超能力研究所」の看板も掲げて治療行為を開始した。竹内は、家賃、水道 光熱費、二名の従業員の人件費等を負担し、被告Y1が儲けたときは、せめて実費分は支 払ってもらいたいと考えていた(甲第九号証の一、第三五号証)。 被告Y1は、前記(一)及び(二)記載のとおり、気功に関する能力を有するにすぎな いのに、わが国において患者に施術をするに際し、超能力に基づく「宇宙パワー」により 病気を治すと称しており、その施術は気功とは異なった法術に基づくものであると標榜し (甲第四六号証、丙第二号証の三中の一〇頁)、竹内から鍼灸では治療困難な癌や脳梗塞 等の患者の紹介を受けて治療行為を行っていた(甲第三五号証)。 被告Y1の請求する治療費は高額で、料金は、九か月集中コースが約三八〇万円、本人 が来ないで代理人が宇宙パワーを受ける代理人による一〇か月集中コースが約五〇〇万円、 原因透視鑑定が約一〇万円であった(証人清野哲夫の証言)。被告Y1は、治療行為開始 後の収入を自ら取得する一方、収入の三分の一を竹内に支払うと話していたが、当初の約 六か月間は、竹内が立て替えて支払う毎月の経費分すら竹内に支払うことができなかった。 しかし、その後、次第に患者を増やして、ほぼ実費に匹敵する月額五〇万円から一〇〇万 円を竹内に支払うようになったが、自己の収入がどれだけあるかは竹内に明かさなかった (甲第三五号証)。 (四)被告Y2と被告Y1の関係及び被告Y2の行動 被告Y2は被告Y1の夫であり、被告Y1が必ずしも日本語の能力が十分でないことも あり、被告Y1がわが国において右のような治療行為に従事する際に、被告Y1のパート ナーとして常に行動を共にしていた(証人清野の証言)。
(五)ファンジック代表者清野哲夫と被告らの関係 ファンジックの代表者である清野哲夫は、平成四年三月ないし四月ころ、あかひげ堂の 患者であった友人から、あかひげ堂に現代医学で治らない癌や脳梗塞の後遺症の人たちを 治してしまう超能力者がいるという話を聞き、その約一か月後に、癌で苦しむ別の友人を 被告Y1に紹介するため、先の友人を通じて被告Y1と連絡をとった。その際、清野は、 被告Y1の料金について、病気の原因の鑑定料が一〇万円、治療が九か月コースで三〇〇 万円以上であると聞いていた。癌に罹患した友人は、被告Y1の鑑定を受けたが、その際、 被告Y1は、食道のあたりを図示して、ここに潰瘍があると診断した。これを聞いた清野 と友人は、それが当たっていることに驚き、その後、清野は被告Y1の能力を信ずること となった。もっとも、友人は被告Y1の治療を受ける方法を選択しなかった。 このようにして知り合った清野に対し、被告Y1及び被告Y2は、平成四年一一月ころ、 千代田区麹町のスカイマンションにあるファンジックの事務所で、あかひげ堂とは別に、 「東京Y1事務所」を開設したいとの話を持ち掛けた。これは、その当時、東阪企画の担 当者等により進められていた日本テレビにおけるテレビ放映の企画によって、患者が増加 することを見込んだ被告Y1が、事前に治療所の拡大を図ろうとしたものである。そのこ ろ、日本テレビ事業局出版部の広瀬部長は、Y1に関する書籍の出版を企画しており、そ の結果、Y1の治療所における活動について、日本テレビのテレビ部門と出版部門の両者 の企画が同時並行的に進められる状況となった(証人清野の証言)。清野が被告Y1及び 被告Y2に対してファンジックの事務所を提供したのは、後述のとおり(後記5)、平成 五年一月である。
2 テレビ放映 (一)第一回放映 番組名「追跡」(平成四年一一月一二日放映) 被告Y1に関する日本テレビの第一回テレビ放映(丙第一号証の一)においては、気功 による治療行為を施す者である被告Y1について、「不思議な力を操る人物」とのナレー ションを入れ、北京中医学院の卒業者ではなく、単に同大学の鍼灸指圧科の短期(三か月) 訓練講座の受講者であるにすぎないのに、「北京中医大学を首席で卒業した文句なしの才 媛である」との紹介をしている(卒業した大学の学部、選択したコース、卒業年度を照会 により把握することは容易であり、首席で卒業したとの本人の説明の真偽の確認も、緊急 の報道を目的としない右番組では、さほど困難なことではない。東阪企画の鎌倉らは、 「Y1のことを徹底的に疑い、経歴などが本当かどうかを確かめるために」平成五年三月 上旬、中国に渡り、北京中医学院を訪ねながら(丁第一号証)、右調査すら行っていない) 。また、被告Y1につき、中国においても、気功師として施術所に勤務し、胃の病気、神 経系統及び気功糾偏の治療を得意とする以上には明瞭な難病の治療実績が確認されておら ず(前記1の(一))、わが国の治療実績についても、被告Y1本人が解熱、痛み・高血 圧を治すことができると説明し、取材の過程でもそのことが認められたにすぎず、それ以 上の治療効果については、一部の患者又はその家族が難病に効果があった旨の主観を交え た経験談をする以外には、医師の診断その他の客観的事実の確認がなされていない(証人 鎌倉の証言)にもかかわらず、「難病治療専門の彼女は、一日五〇人余りの患者をたった 一人で治していく」として、あたかも難病の治療効果が確実に上がっているかのようなナ レーションを流している。更に、気功その他の東洋医術は中国において長い歴史があり、 最近では最新の医療機器による効果の測定も進められており、既にその効果が説明不能と はいえないものとなっている(前記1の(二))にもかかわらず、「現代医学では説明の できない事実」とのナレーションを被告Y1の治療行為の後に差し挟み、被告Y1が計り 知れない治療能力を持つかのような印象を与えるものとなっている。 この番組の中では、座骨神経痛で歩行困難であり、また、高血圧でもある患者に対する 被告Y1の治療が紹介されているが、気功が一般に神経や内分泌系に作用し、血圧の低下 や鎮痛効果をもたらすことがありうることには触れず、難病一般の治療と奇蹟的回復とい う事実の裏付けのない観点から右患者に対する治療状況を放映し、その結果、視聴者に対 し、難病一般に対する過度の期待を抱かせる内容となっている。しかも、この放映対象者 は、被告Y1が高血圧を治すことができると説明したことから、高血圧である患者の中か ら選定したものであり、難病患者一般を選定対象として検討したわけではない(証人鎌倉 の証言)。高血圧症については、その発症のメカニズムも発症の原因も現代医学で解明さ れており、高血圧を防ぎ又は改善するための食事療法その他の指導は広く行われており、 血圧を下げるための減圧剤も多数の者が服用している実情にあるのであり、高血圧症が難 病とはいえず、また、高血圧症患者の血圧を下げること自体は、現代医学の下では、もは や奇跡でも感動的なことでもないことは、国民の常識となっていることである。 この番組の中で紹介されている唯一の専門家のコメントは、血圧の低下に関し、「そう いうことは普通の人であり得るんですか」という問に対する北里研究所の加藤正研究員の 「そういうことは、まあ、ないとは言えないんですが、やはりおもしろい現象だというふ うには言えますね」という発言のみである。この発言によれば、被告Y1に特殊な能力が あるかどうかは不明であり、また、気功が血圧低下や神経・筋肉への作用をもたらすこと は一般の医学研究において指摘されていることであるにもかかわらず、その直後のナレー ションでは、「そして、この後、竹内さんに不思議なことが起こった」「Y1のパワーが 竹内さんの腰にまで影響したのだろうか」とされており、専門家のコメントや気功に対す る一般の医学研究の結果は全く考慮されていない。
この番組内で放映された被告Y1以外の多数の施術者については、全施術者について、 一回につき三五〇〇円ないし二万円の料金がスーパー(スーパー・インポーズ=字幕の略。 以下「スーパー」という)により表示されているが、被告Y1については、全く料金の表 示がなされていない。この当時の被告Y1の治療行為の料金は、九か月コースが約三八〇 万円、代理人による一〇か月コースが約五〇〇万円、原因透視鑑定が約一〇万円とされて いたのであり、放映された他の施術者と比べて、極めて異質なものであった。 なお、この点について、第一回放映から第四回放映までの東阪企画の担当ディレクター である鎌倉は、「一回一万五〇〇〇円から二万五〇〇〇円位である」との被告Y2の説明 を信じ、患者の取材の中でも、一回一万五〇〇〇円から二万円であるとの話しか聞かなか ったのであり、スーパーにより料金を表示するのが可能な程度に調査はできていたが、演 出上の都合から表示しなかったと述べている(証人鎌倉の証言)。しかし、後に述べる被 告Y1及び被告Y2の原告らへの料金の説明(後記6)からしても、被告Y1は患者に対 し、九か月コース約三八〇万円等の説明をしているのみであり、それを施術所に通う回数 で割れば、理屈上一回について二万五〇〇〇円程度の計算になるにすぎず、患者自身は、 取材の際の質問に対して、一回あたりの料金を即座に答えられる実情にはなかったと推認 されること、この当時の被告Y1の料金体系は容易に照会可能であったこと(証人清野の 証言)、証人鎌倉の供述においても、患者から、病気が治るなら普通の人から見て高額と 思われる金額も高額とはいえない旨の発言があったとされていること、前記のとおり被告 Y1以外の全施術者について、一回につき三五〇〇円ないし二万円との料金がスーパーに より表示されていること、被告Y2が「一回一万五〇〇〇円から二万五〇〇〇円位」と説 明したことのみで、そのままスーパーの表示をするのは正確性の点で問題があること等の 事実からすれば、証人鎌倉が被告Y1の高額な料金について全く知らなかったとする供述 部分は信用することができない。 (ニ) 第二回放映 番組名「ズームイン朝」(平成五年四月一日放映) この番組(丙第一号証の二)の中には、被告Y1の治療行為を紹介する際に、「超能力 医療 Y1の奇跡」とのスーパーが、繰り返し、合計五回にわたって挿入されている。先 に述べたとおり、気功は中国において長い歴史を有する東洋医術の一つであり、被告Y1 はこれを学んだ気功師であり、気功により治療を「超能力医療」と呼ぶことは、現代医学 のレベルからみて、明らかに不適当である。また、気功には鎮痛、血圧低下その他の一定 程度の効果があることが広く認められているものであるにもかかわらず、それによる効果 を「奇跡」と表現することにより、被告Y1の施術に劇的な治療効果があるかのような誤 解を与える可能性がある番組となっている。第一回放映においては、被告Y1について、 「不思議な力を操る人物」と紹介する程度の説明にとどめられていたが、第二回放映にお いては、右のとおり、被告Y1の施術に関し、「超能力医療」「奇跡」との形容を繰り返 しており、これらによって、被告Y1があたかも人間の能力を超えた特別な力を有する人 物であるかのような誤解を与えかねない内容となっている。 さらに、アルツハイマー型の痴呆症の患者の脳波を測定する場面においては、脳波に変 化が生じたという事実しかなく、それが症状に何らかの影響があるとの事実は全くなく、 医療に関連する事実といえるかどうかが不明であるにも関わらず、「超能力医療 Y1の 奇跡」とのスーパーを用いており、被告Y1の施術がアルツハイマー型の痴呆症にも何ら かの治療効果を有するのではないかとの憶測を招きかねない構成となっている。
(三) 第三回放映 番組名「ズームイン夜」(平成五年四月九日放映) この番組(丙第一号証の三)の中にも、被告Y1の治療行為を紹介する際に、「奇跡 Y1パワー!」とのスーパーが合計二回、「Y1パワーの奇跡?!」とのスーパーが合計 五回も用いられており、被告Y1があたかも人間の能力を超えた特別な力を有する人であ るかのような誤解を与える可能性があり、また、被告Y1の治療行為に劇的な治療効果が あるかのような誤解を与える可能性がある。 しかも、番組内のナレーションにおいて、「Y1さんの奇跡の超能力医療」「難病治療 専門」「この生放送中に奇跡は起きるんでありましょうか」「奇跡です」との表現が相次 ぎ、右誤解の可能性をより強めている。 (四) 第四回放映 番組名「日曜スペシャル」(平成五年一二月一九日放映) この番組(丙第一号証の四)は、被告Y1の難病に対する施術を取り上げ、日曜日の午 後二時から三時半までの時間帯において放映したものであり、九〇分問にわたって、もっ ぱら被告Y1の施術を取り上げており、番組内容の表示も、「難病に挑戦する超能力 Y 1パワーの秘密 長期実験で徹底解明!!現代医学がその謎にせまる!!」というセンセー ショナルなものであることから、一連のテレビ放映の中で最も情報伝達力が高く、現に、 原告らのうちの多くの者が、この番組の影響により被告Y1の治療所を訪ねるに至ってい るものである(後記6)。この番組においては、ナレーションの中で、医師資格を有しな い被告Y1のことを「中国で並外れた能力を持つ特選気功医師」として紹介し、「難病の 数々をあるパワーをもって治していく」として、病状ないし病気の種類も特定せず、難病 一般に対して効果の高い治療能力を有するかのような表現をし、スーパーでは、「難病に 挑戦する超能力 Y1パワーの秘密」との表現を合計六回にわたって用いている。後に述 べるとおり(後記4の(一))、平成五年一月には、既に「宇宙パワーの奇跡」と題する 被告Y1の著書が、日本テレビから、同社出版部長の共同執筆に係る発刊の辞付きで出版 されており、ここにいうY1パワーが、単に被告Y1の力というとどまらず、被告Y1の 標榜する「宇宙パワー」を指すことが明らかである。 この番組の中では、第二回放映及び第三回放映の中で取り上げられた中国湖南省長沙紡 績工場倶楽部での脳溢血患者への気功治療に関し、「集まった病気の人々から最も病の重 い人一名を選び、Y1さんがパワーを送ることになった」との第二回放映及び第三回放映 にはなかった説明をし、その者が歩行する様子を放映して、最も重い症状の難病患者にも 被告Y1のいわゆる宇宙パワーが有効であるかのような誤解を与える解説をしている。し かし、一二〇〇人もの人数の中から、最も病の重い人を選定したというが、誰がどういう 基準によって選定したのかは不明であり、また、何をもって最も重い病というのかも不明 である。第一回放映の際に、被告Y1が高血圧を下げられるというので高血圧患者の中か ら放映対象者を選んだ、とする証人鎌倉の証言を合わせ考えると、右脳溢血患者も、気功 による治療に適した患者として被告Y1又はその意を受けた者が選定した疑いが濃厚であ る。その意味で、最も病の重い人を被告Y1の施術の対象者として選んだ旨のナレーショ ンは、事実に反するものといえる。 この番組の中では、被告Y1の難病治療の紹介をした後、難病とはいえない風邪による 発熱患者に対する治療を放映し、風邪の患者の熱が下がったことを感動をもってコメント し、その直後に難病の治療に関する録画を挿入することにより、被告Y1の施術が難病に も高い治療効果があるかのような誤解を与えかねない内容となっている。解熱は気功の得 意とする施術の一つであり、この施術も被告Y1の選択によって行われたものと推認され る。
3 難病に対する治療効果に関する被告らの認識及び本件テレビ放映についての被告らの 受け止め方 (一) 一般の照会者に対する説明と治療所を訪れる患者に対する説明の区別 被告Y1及び被告Y2は、本件テレビ放映がなされるつど、興奮状態になった患者から の問い合わせ電話が殺到することを認識し、病気が治らないとして後に問題視されること に対して防御の手段を尽くしつつ、多数の者が被告Y1の治療を受けに来るよう、極めて 冷静な対応をしている。すなわち、被告Y1及び被告Y2は、被告Y1の行う治療に関し、 治療を受けることを希望して電話などにより紹介してくる一般の患者に対しては対応マニ ュアルを作成し、その中で、「治療」ということばを使うことすら避けるように注意し、 治すことを目的として指導をしているのではないと説明するよう、使用人に徹底を図って いる。用語の使用についても、「治療」を「指導」に置き換え、「治る」を「改善される」 に置き換えるように注意する徹底ぶりである(甲第四六及び第四七号証及び証人清野の証 言)。しかし、一日体験コースや二か月体験コースを受講した後、料金の高い一〇か月集 中コース等を受講するのをためらっている患者に対しては、密室内において口頭で、被告 Y1の治療が難病に九〇パーセント以上の割合で有効であり、長く通えば治療がほぼ確実 であるかのような説明をして、長期コースへの申込みを強力に勧めている(後記6)。 (二) テレビ放映における誤った説明の放置及び助長 テレビ放映における被告Y1の治療行為に対する「超能力医療」等の評価は、被告Y1 及び被告Y2の一般の照会者に対する前記(一)の説明を超えるものであるが、被告Y1 及び被告Y2は、これを修正させるような行動に出ていない。また、被告Y1の経歴につ いて、北京中医学院を卒業したとか、その際の成績が首席であったとか、また、医師の資 格がないのに気功医師と標榜するなど、テレビ放映を通じて、視聴者が、被告Y1のこと を医師資格があり、かつ、極めて優秀な成績であるかのように誤信するような説明方法を 用いている。気功による施術の効果が一時的効果にすぎず、治癒とはいえない場合が少な くない(甲第四六号証)ことについても、テレビ放映における取材の際に指摘していない。 これらの事実からすると、被告Y1及び被告Y2は、テレビ放映において、被告Y1が難 病の治療能力を有するかのような事実に反する説明がなされるように導いて、テレビ放映 による絶大な宣伝効果を利用しようとしていたものであるといえる。 (三) テレビ放映を利用した収入増加方策の策定 被告Y1及び被告Y2は、後に述べるとおり(後記5)、第一回テレビ放映の直後であ る平成五年一月、従来の渋谷区代々木の那須ビルの治療所に加えて、千代田区麹町のスカ イマンションに治療所を開設して患者の増加に備え、第四回のスペシャル番組放映の計画 が出ると、さらに新宿区高田馬場の荒井ビルに治療所を開設するなど、テレビ放映を利用 して、冷静に活動範囲の拡大を図っている。また、被告Y1の取り扱う病名について、テ レビ放映では、必ずしも難病に限る取扱いをしていないことから、難病以外の相談者も訪 れるが、被告Y1及び被告Y2は、被告Y1の治療が難病専門であるとして、高額の料金 を請求しにくい病名の患者を排除する一方、難病については、その種類を問わず受け入れ ることとして受入患者の増加を図り、その際、被告Y1の施術がどのような難病にも効果 が上がるとの誇大な説明をし、テレビ放映が収入増に直結するように図っている(甲第四 六、第四七号証)。
4 テレビ放映を契機とした本の出版 (一) 超能力シリーズ(1)「宇宙パワーの奇跡」(平成五年一月二二日発行) 被告Y1は、平成五年一月二二日、日本テレビを出版者として、「宇宙パワーの奇跡」 と題する本を出版した。被告Y1の日本語に関する能力が劣っていたことから、日本テレ ビ出版部が被告Y1に紹介した小林雄一がリライターとしてこの本の出版に密接に関わっ た(弁論の全趣旨)。》」の本には、超能力シリーズ(1)との表示がなされており、類 似の本が続いて出版されることを表している。この本には、次のような問題点がある。 (1) 資格及び経歴の詐称 この本の冒頭には、北京龍潭飯店が被告Y1を当該ホテルの気功医療顧問として招請し た招聘状を紹介したカラー写真が掲載されている(四頁)。本状には、被告Y1の資格に ついて、「気功医師」と表示されているが、被告Y1は医師の資格を有しておらず、右記 載は「気功師」と表示すべきところを「気功医師」と誤記したものであると認められる (丙第四及び第五号証の各一)。ところが、被告Y1は、右誤記のある本状をあえて掲載 し、本書を含むシリーズ(1)ないし(3)の著者紹介欄において、自己のことを「気功 医師」と標榜するに至っている。また、本状は気功師である被告Y1を当該ホテルの気功 医療顧問として招聘する旨を記載しているものであるにすぎないのに、その内容が中国語 で記載され、日本人には正確には読めないことを利用して、その説明として、「北京中医 学院から超能力者として認められた認定証」であるとの虚偽の記載をしている。この写真 の位置及び説明文の内容からみて、これらの虚偽記載等は見過ごすことのできない重要性 を有する。 日本テレビは、この写真について、本来乙第二号証の二(丙第四号証の一の六枚目)の 写真を掲載すべきところ、被告Y2が誤って龍潭飯店聘書を交付し、そのことに気づかな いまま本書の出版となった旨弁解する(日本テレビの平成九年四月二二日付け準備書面・ その三の四頁)。しかし、乙第二号証の二においては、被告Y1について、単に「気功師」 と表示されているのに対し、龍潭飯店聘書には「気功医師」との不正確な記載がなされて おり、本書を含むシリーズ(1)ないし(3)の著者紹介欄において、被告Y1は自己の ことを「気功医師」と表示しており、右龍潭飯店聘書以外に被告Y1の資格を気功医師と 表示するものはないこと、及び後に述べるとおり(後記(二))、被告Y1は自己のこと を「医学博士」とまで詐称していることに照らせば、被告Y1及び被告Y2は、龍潭飯店 聘書の中の「気功医師」との不正確な記載を利用するために、これを本書にあえて写真掲 載したことが明白であり、この写真が誤って掲載されたものであるとする日本テレビの主 張は採用しがたい。
(2) 表紙における欺瞞的記載 本の表紙には、被告Y1の写真とともに、「この表紙の上に掌をかざしてみて下さい」 との記載があり、本文の冒頭にゴシック文字で、「本の表紙と口絵に、私は宇宙に気を入 れました」とする記載があり、表紙に手をかざして掌が熱く感応するかどうかによって、 「掌がとても熱く感じた人は、体の調子が良くとても心も素直」などと、読者の健康状態 を説明している。しかし、印刷所において多数部印刷され、何刷にもわたって印刷される 可能性のある本の表紙に、著者が気を入れるなどということは、気功であっても、あるい はいかに内容が解明されていないその他の東洋医学であっても、およそありえないことで あり、まやかしという以外に表現のしようがない記述である。これは、自己が超能力を有 することを宣伝しようとする余りの常識外れの虚偽記載であるといわざるをえない。 (3) 事実に反する発刊の辞 この本の冒頭には、被告Y1自身による「まえがき」に続いて、「発刊にあたって」と 題する文章が掲載されており、弁論の全趣旨によれば、右文章は、日本テレビの出版部長 広瀬嘉嗣及び日本テレビが被告Y1に紹介したリライターである小林雄一が共同で執筆し たことが認められる。 右文章の中には、被告Y1が先天的な超能力を備えた人物であること、いま日本で、そ の超能力を駆使し、難病に対する原因の透視・鑑定・解決方法の提示等に活躍しているこ と、被告Y1が扱うのは「西洋医学では解決のつかない難病」であること、被告Y1は中 国において、超能力を使って難病の診断、治療をしていたこと、祖母、母親とも超能力者 であること、北里大学での検査の結果、被告Y1の身体の構造、血管、神経等が特殊であ ることが確認されたことが記載されている。しかし、被告Y1が気功師であるという事実 は確認されているものの、被告Y1が難病の治療に関して超能力を有するとの事実は、被 告Y1及び被告Y2が多数の患者を集める方便として述べたと認められる以外には、何の 裏付けもない。中国において、超能力を使って難病の診断、治療をしていたとの事実も、 気功による治療が超能力による治療とはいえないことからみて、事実に反する記載である。 祖母、母親とも超能力者であるという記述に至っては、どのような裏付けを得てそこまで 述べるのか全く不明である。また、被告Y1からも日本テレビからも、被告Y1の身体の 構造、血管、神経等が北里大学での検査の結果、普通の人間のそれとは違っていることが 判明したとの証拠は何ら提出されていない。常識的にみても、人の身体の構造、血管、神 経等には人ごとに個体差があるのであり、人によっては通常人と著しく異なっている場合 もありうるのであるが、それを超えて、被告Y1の身体の構造、血管、神経等が人として 特殊であるなどということは、およそありえないことである。この記述も、被告Y1が人 間離れした超能力者であることを誇示しようとする余りの、常識に外れた事実に反する記 載であるといわざるをえない。北里大学を引き合いに出している点も、見過ごすことがで きない。 このような発刊の辞を、他の一名との共同執筆とはいえ、日本テレビの出版部長が付す ることにより、結果として、日本テレビがこの本の記載内容に関わっていることを読者に 示唆するものとなっており、その内容が真実であろうとの誤信を増大させる効果を生んで いる。 (4) 説明文中の編集部の表示 〈文責 編集部〉(五一、五九頁)の表現は、小林の手によるものである(弁論の全趣 旨)が、これらの表現は、この本の出版者である日本テレビの出版部門の編集部がこの本 の記載内容に関わっていることを読者に示唆するものであり、その内容が真実であろうと の誤信を増大させる効果を生んでいる。 (5) テレビ放映後の迅速な出版 この本が出版されたのは、平成五年一月二二日であり、第一回テレビ放映がされたのが 平成四年一一月一二日であったこと及びこの本の構成が右テレビ放映を中心とするもので あり、テレビ放映に使用されたビデオの写真も掲載されていることを考えると、この本は、 テレビ放映の直後に、テレビ放映による情報の広まりを利用し、かつ、それをより確実な ものとするために出版されたものと認められ、テレビ放映の関係者がこの本の出版に関与 したかどうかは別として、この本の出版にあたった日本テレビがこの本をテレビ放映と一 体となったものとして出版したことは明らかであり、テレビ放映による情報伝搬効果を計 算に入れた出版であるといえる。
(2) テレビ放映の内容に関する虚偽記載 この本の五二頁には、被告Y1の歩行困難者に対する施術により「一七人全員が車椅子 から立ち上がった」との記述がなされている。これは、ゴシック見出しとしての記述であ り、大いに読者の目を引くものとなっており、目次中にも表示されている。しかし、その 後の日本テレビ及び東阪企画の調査によっても、一七人の歩行困難な患者全員が被告Y1 の施術により立ち上がったとの事実は確認されておらず、この記述は虚偽であると認めら れる。 車椅子から上がった人数について、東阪企画の武井泉の陳述書(丁第二号証)において は一二人であるとされているが、その後、日本テレビから提出された準備書面(平成九年 四月二二日付け・その三)によると、その人数は一四名であるとされている。しかし、仮 にその人数が一二名ではなく、一四名が正しいとしても、これを全員と表示するところが 本書の問題なのであり、本書の右記載が虚偽記載であることは明白である。 (3) 気功による治療を奇跡と表現 この本の三四頁には、ゴシックの見出しとして「スタジオ騒然 奇跡が起こった」との 表示がなされている。これは、第三回テレビ放映の内容及びスーパーに基づく表現である が、気功による治療を奇跡と表現することにより、被告Y1に人間離れした超能力がある かのような誤解を生じさせる効果を生んでいる。 (4) 説明文中の編集部の表示 (編集部・記)(三五頁)、(編集部・注)(一九〇頁)の表示のもとに、奇跡が起こ ったことを強調する記載がされており、また、「編集部の協力」(一九二頁)のもとに体 験談を掲載しているが、これらの表現は、この本の出版者である日本テレビの出版部門の 編集部がこの本の記載内容に関わっていることを読者に示唆するものであり、その内容が 真実であろうとの誤信を増大させる効果を生んでいる。
5 第一回テレビ放映計画確定後の被告らの行動 被告Y1及び被告Y2は、被告Y1の施術についてのテレビ放映の企画が確定した平成 四年一二月ころから、テレビ放映がされると難病患者が急増することを見越して、従来の 治療所を拡大して患者の増加に対処することとし、平成四年一二月ころ、千代田区麹町の スカイマンションにあるファンジックの事務所の半分を貸してほしいと懇請した。これに 対して、清野は、当時、被告Y1の治療能力を信じていたことから、右申し入れを承諾し、 その結果、平成五年一月、右スカイマンション内に「東京Y1事務所」がオープンした。 被告Y1及び被告Y2は、平成五年一月から同年九月まで、右事務所を治療所として使用 した。 被告Y1及び被告Y2は、平成五年九月、新宿区高田馬場の荒井ビルに新たに治療所を 開設し、同月以降、ここを中心として治療行為を行った。この治療所は、同年一〇月二八 日に「木曜スペシャル」として予定されていた第四回のテレビ放映に合わせて急遽準備し たものであり、右特別番組により患者が急増することを見越したものであった。この放映 はその後延期され、一二月一九日に「日曜スペシャル」として放映されることとなったが、 被告Y1及び被告Y2の目論見どおり、このテレビ放映後、患者が急増した(証人清野の 証言及び後記6認定の事実)。 平成六年一月一三日から同年八月二五日まで高田馬場の荒井ビルで被告Y1の治療費の 徴収にあたっていたファンジック従業員上坂和實のもとに残った日計表の集計結果によれ ば、被告Y1が患者から受け取った治療費の総額は、平成五年九月から平成六年九月まで の間に、高田馬場治療所分のみで、四億九一六九万五〇〇〇円に上った。ファンジックが その間に被告Y1のために支出した経費の額は二億二〇四七万七四一一円であるが、被告 Y1は、そのうち六〇七七万八〇〇〇円を支払ったにすぎない。したがって、被告Y1は、 平成五年九月から平成六年九月までの間に、高田馬場治療所分のみで、四億三〇九一万七 〇〇〇円を利益として取得したことになる。平成四年一二月ころ、被告Y1及び被告Y2 がファンジックの代表者である清野に話を持ちかけた当初、被告Y1は、収受した治療費 の三〇パーセントを経費としてファンジックに支払うと称していたが、その後、患者から 受け取る治療費を勝手に二分し、「世界Y1難病研究会」名義で受け取る部分はファンジ ックとの共同事業であるが、「Y1宇宙パワー研究会」名義で受け取る部分はY1固有の 事業であると称して、前者についての三〇パーセントのみを支払うとの手法で支払い経費 の額を恣意的に減額し、その結果、右のような経費支払状況になったものである(甲第四 〇号証の一、二及び証人清野の証言)。 その後、平成六年八月、被告Y1は、高田馬場治療所の賃料も負担しなくなったため、 右治療所のある荒井ビルからの退去を通告されるに至り、平成六年八月下旬ないし九月、 渋谷区代々木のグランフォーレ代々木に新たに治療所を開設した。 なお、被告Y1は、来日後、京都で行動していたことから、京都にも治療所を開設して 患者に施術を行ってきた。 被告Y1は、治療費の収受の事務を担当する上坂らに対し、患者の名簿や金銭授受の証 拠をできる限り残さないように指示するとともに、収受した金銭は、その日のうちに被告 Y1の銀行口座に振り込ませ、厳重に金銭の管理をしていた(甲第三五号証、第四〇号証 の一、二、証人清野の証言)が、本件訴訟においては、あかひげ堂やファンジックが金銭 を管理し、その多くを被告Y1に渡さなかったかのような虚偽の主張をしている。
6 原告らの病状等 原告らの病状、受講、金銭支払等の状況は次のとおりである。 (1)原告X1 昭和一七年三月二八日生まれ。東京都八王子市在住。C型肝炎に罹病し、 平成五年一二月一九日の日曜スペシャルで被告Y1のことを知った。その後、日本テレビ に電話照会をし、連絡先の通知を受け、平成六年一月二〇日、高田馬場事務所で二万五〇 〇〇円を支払い、一日体験コースを受講した。その後、五〇万五〇〇〇円を銀行振込の方 法により支払い、同年一月下旬から三月まで毎週一度通って二か月体験コースを受講した。 二か月体験コース終了時に九か月集中コースを勧められ、三九〇万円を支払って通うこと とした。しかし、右コースが終わった後の平成七年一月一七日、病院で診察を受け、直ち に入院した。被告Y1の治療行為を受けた効果はまったく表れなかった(甲第一二号証の 一)。 (2)原告X2及び原告X3 埼玉県新座市在住。原告X2の夫であるA(昭和三九年一 一月二三日生まれ、平成七年一月一〇日死亡)は普通に歩けないくらいに体力が減退して いた。病院で診察を受け、糖尿病ともいわれたが、体力減退の原因は不明であった。平成 五年一二月一九日の日曜スペシャルで被告Y1を知り、日本テレビに電話照会をして連絡 先を知らされた。平成六年一月一八日、渋谷区代々木の那須ビルにある治療所で二万五〇 〇〇円を支払って一日体験コースを受講し、二月一日に五〇万五〇〇〇円を銀行振込の方 法により支払い、二か月体験コースを受講し、平成六年二月から三月まで毎週一度通った。 途中、三月一六日から新宿区高田馬場の荒井ビルにある治療所に会場が変更となった。平 成六年四月六日に九か月集中コースを申し込み、三九〇万円を支払った。被告Y1は、右 コースに勧誘するに際し、お金よりも体のほうが大事でしょう等と説明した。平成六年一 一月六日、病状が悪化し、自宅近くの病院に緊急入院することとなり、その後は、原告X 2が代理で治療に参加した。しかし、Aは、被告Y1の治療の効果が表れないまま、平成 七年一月一〇日に死亡した。死亡後も被告Y1の事務所からパンフレットが送付され、原 告X2らは、超能力者が患者の死亡も知らないことに疑問を感じた(甲第一二号証の二)。 (3)原告X4 昭和二五年一月一七日生まれ。渋谷区代々木在住。視力が悪く、手足の 冷えでも悩む。平成四年一一月一二日、第一回テレビ放映である追跡を見て被告Y1を知 り、日本テレビに電話照会をして被告Y1の連絡先の紹介を受けた。平成四年一二月二四 日、代々木の那須ビルにある治療所で透視鑑定料一〇万五〇〇〇円を支払って透視鑑定を 申し込み、一二月三〇日に透視鑑定を受けた。被告Y1に、「大丈夫だから通いなさい」 といわれ、一〇か月集中コースを勧められた。平成四年一二月三〇日から一〇か月集中コー スに通った。同コースの料金は、三六七万円であり、平成五年一月一一日に二〇〇万円、 同年三月八日に一〇〇万円、同月三一日に六七万円を支払い、平成五年一一月二九日まで の間に二〇〇回の指導を受けた。しかし、治療効果は出なかった。被告Y1は、「テレビ は一時的なもの、皆さんは根本から治しているので時間がかかる。九七ないし九八パーセ ントの人が治っているから、続ければ治る」と説明したが、それ以上の治療は受けなかっ た(甲第一二号証の三)。 (4)原告X5 昭和一四年八月一四日生まれ。神奈川県湯河原在住。全身打撲による麻 痺と原因不明の痛みに悩まされていたが、平成五年一二月一九日の日曜スペシャルを妹が 録画したビデオで見て被告Y1のことを知り、日本テレビに電話で照会して連絡先の知ら せを受けた。平成六年一月、高田馬場荒井ビルのY1事務所から、本人が受講できない事 情がある場合には、母親や親族であれば本人に代わって受講することもできる旨説明を受 け、同月一二日ころ、母親が二か月体験コースを受講することとし、五〇万五〇〇〇円を 支払った。二か月体験コース終了後、集中コースへ進むようにいわれたが、効果がないの で断った(甲第一二号証の四)。
(5)原告X6 昭和一八年四月二五日生まれ。千葉県市川市在住。原因不明の全身浮腫 等の症状に悩む。平成五年一二月一九日の日曜スペシャルを見て被告Y1を知り、日本テ レビに電話で照会し、連絡先の知らせを受けた。平成六年二月一六日、高田馬場荒井ビル の治療所を訪れ、一日体験コース二回分五万円を支払い、二回の指導を受けた後、三か月 体験コースに申し込み、八〇万五〇〇〇円を支払った。その後、九か月集中コースを勧め られ、三九〇万円を一括払いしたが、これが終わっても良くならないので、さらに一二万 五〇〇〇円を支払い、五回の一日体験コースを追加受講した。しかし、効果は出なかった。 このことについて、被告Y1は、良くならないのは宇宙パワーを受ける訓練が足りないか らである、体調の悪いときは病院へ行って診てもらうようにとの説明をした(甲第一二号 証の五)。 (6)原告X7 昭和一四年一月二三日生まれ。東京都八王子市在住。慢性関節リュウマ チに悩む。全テレビ放映をみたが、平成五年一二月一九日の日曜スペシャルに感激し、日 本テレビに手紙で照会し、連絡先の通知を受けた。平成六年一月一一日、二万五〇〇〇円 を支払って高田馬場荒井ビルで一日体験コースを受講し、一月一六日、二か月体験コース の会費五〇万五〇〇〇円を支払い、一月一八日から同年三月一五日まで受講した。しかし、 特に効果はなかった。二か月体験コースの終了間際である三月九日、原因透視鑑定を受け、 九か月集中コースを勧められ、三月一〇日に三九〇万円を支払って、三月二三日から平成 七年一月一四日まで週一度通った。しかし、特に効果は表れなかった。九か月集中コース 終了後も二度、一日体験コースを受講し、五万円を支払ったが、これも効果はなかった (甲第一二号証の六)。 (7)原告X8 福島県須賀川市在住。昭和九年一月一八日生まれ。娘が昭和六二年(二 〇歳)のころから脳下垂体の機能不全で生理がなく、消化不良で食べられず、病院で脳下 垂体腫瘍の診断を受けた。平成元年一月(二二歳)の時手術を受け、再発防止のため放射 線照射を行うが体調は良くならなかった。平成五年四月一日、ズームイン朝、九日、ズー ムイン夜を見て、被告Y1を知った。四月一〇日ころ日本テレビに電話をかけて連絡先を 照会し、宇宙パワー講習会(浜松町)の案内を受けた。この講習会に二万円を支払って参 加し、ここで申込用紙をもらい、特別コースの申込みをし、原因透視鑑定付の入会金一五 万五〇〇〇円を支払った。平成五年五月、代々木那須ビルの治療所に妻、娘とともに出か け、透視鑑定を受け、被告Y1から、一年ここでパワーを受ければ治る旨の話を受けた。 その後、福島から上京して一泊しつつ通い、合計四回パワーを受けたが、改善は見られな かった。その後、一一か月集中コースを勧められ、分割で四五三万円といわれ、六月から 八月までの間に三回に分割してこれを支払い、平成五年六月から平成六年四月まで福島か ら上京して通ったが、特に効果はなかった。治療所は、当初は代々木の那須ビルであった が、その後、高田馬場の荒井ビルに移った(甲第一二号証の七)。
(8)原告X9 昭和三八年一一月二五日生まれ。秋田市在住。甲状腺癌とその手術後遺 症である声帯麻痺、両側反回神経麻痺の症状に悩む。平成五年四月の番組を見て被告Y1 を知り、Y1事務所に電話をかけて問い合わせ、原因透視鑑定料一五万円、一〇か月集中 コース三七七万円の案内を受けた。考慮の後、平成五年七月麹町スカイマンションの治療 所を訪ね、透視鑑定を受けた。被告Y1は、「普通で治すのはとっても難しい」といい、 一一か月集中コースの受講が必要と説明した。その数日後、一一か月集中コースの料金を 訪ねると、事務員から四〇〇万円以上といわれ、一か月の違いで金額の差が大きいので一 〇か月集中コースを申し込むこととした。これに対して事務員は、被告Y1と相談した後、 一〇か月集中コースの申し込みも可能である旨答えた。平成五年八月六日、三七七万円を 振込により送金し、八月七日以降、秋田から上京して一泊しつつ通った。結局、旅費も含 めて五二四万円を支出したが、特に効果はなかった(第一二号証の八)。 (9)原告X10 昭和二一年八月一日生まれ。東京都江戸川区在住。進行性網膜色素変 性症で、失明の危険がある。この病気は、発症のプロセスが解明されておらず、治療法も 確立されていないものである。平成五年一二月末ころ、一二月一九日の日曜スペシャルを 見た知人と母親から被告Y1のことを知らされ、日本テレビに電話で照会し、案内を受け、 高田馬場の治療所に電話をした。平成六年一月一三日、二万五〇〇〇円を支払った上、一 日体験コースを受講し、これを終えたところで、二か月体験コースの説明を受けた。平成 六年一月中旬に二か月体験コースの受講料五〇万五〇〇〇円を振込により送金し、一月下 旬から三月三日まで通った。受講の初日に振込送金票を回収された。途中、原因鑑定を受 けたところ、被告Y1から「あなたは鼻と内臓が悪い」といわれ、「私の悪いのは目です」 というと、「あなたの目は内臓から来ている」と答えた。また、「私の病気は治りますか」 との問に対し、被告Y1は「治ります。しかし、病気が難しいから長くかかる」と答えた。 被告Y2は九か月集中コースに三九〇万円かかると説明し、その内訳として、会場におけ る受講料一二八万円、自宅でパワーを受信するための費用二六二万円と説明した。平成六 年三月二一日、高田馬場の治療所で三九〇万円を支払い、同日から平成七年一月一二日ま で六〇回通ったが、何の効果も表れなかった(甲第一二号証の九)。 (10)原告X11 大正一四年九月二〇日生まれ。横浜市在住。筋萎縮性側索硬化症で、 咽喉部に異常があり、歩行も困難である。平成五年四月のテレビ放映で被告Y1を知り、 更に一二月の日曜スペシャルを見て、平成六年初め、妻を通じて日本テレビに電話照会し、 案内を受けた高田馬場の治療所に電話をした。ここで、一日体験コースを紹介され、本人 でなくともよいといわれ、妻が二月一六日ころ高田馬場の治療所を訪ね、二万五〇〇〇円 を支払って代人コースを受講した。そこで、二か月体験コースを勧められ、二月二三日に 五〇万五〇〇〇円を支払った。妻はこのコースに休まず通ったが、効果は見られなかった。 途中、透視鑑定が行われた。被告Y1は、病名はいわず、病状は必ずよくなるので、集中 コースを受けるようにと勧めた。平成六年四月一四日ころ、勧めに従って、一〇か月集中 コース代理受講の受講料五〇三万五〇〇〇円を振込送金により支払い、同コースを受講し たが、症状はよくならなかった。その後、五月二三日に五万円、七月六日に二万五〇〇〇 円を追加払いして特別指導を受講したが、効果は表れなかった。交通費に五万円を要した (甲第一二号証の一〇)。
(11) 原告X12 昭和二年五月二六日生まれ。東京都杉並区在住。顔面神経痛に苦 しむが、治療法はないといわれていた。平成五年一二月一九日の日曜スペシャルを見て被 告Y1を知り、スーパーを見て事務所に電話をし、平成六年一月一八日、二万五〇〇〇円 を持参して一日体験コース受講した。その日、勧誘を受けて二か月体験コースを申し込み、 一月二一日、五〇万五〇〇〇円を振込送金し、一月二六日から三月一六日まで高田馬場の 治療所に通って同コースを受講した。その間、一時、五日間くらいけいれんが止まったが、 その後、元に戻り、以後、効果は表れなかった。途中透視鑑定を受け、二、三年かかるが 治るとの説明を受けた。その後、九か月集中コースを勧められ、三九〇万円を振込送金し、 三月三〇日から平成七年一月一二日まで同コースを受講した。八月二六日から会場が高田 馬場の荒井ビルから代々木のグランフォーレ代々木に移転した。同コース受講による効果 はなく、その後、さらに一五万円支払って六回通ったが、これも効果がなく終わった(甲 第一二号証の一一)。 (12)原告X13 昭和五年三月二九日生まれ。群馬県桐生市在住。リュウマチに悩ん でいた。平成五年一二月一九日の日曜スペシャルを見て被告Y1を知り、平成六年三月こ ろ、日本テレビに電話照会をし、高田馬場の治療所の紹介を受けた。平成六年五月一六日、 二万五〇〇〇円を支払って一日体験コース受講し、五月二六日に、もう一度二万五〇〇〇 円支払って一日体験コース受講した後、勧めを受けて、五月二七日、二か月体験コースを 受講することとし、受講料五〇万五〇〇〇円を送金した。その領収書は会員証と引換えに 提出させられ、戻されていない。五月三一日から七月一九日まで同コースを受講した。途 中原因鑑定を受け、胃腸及び腎臓が悪いとされたが、リュウマチであるという説明はなか った。このこと等に疑問を持ち、それ以上の受講はしなかった(甲第一二号証の一二)。 (13)原告X14 昭和三六年六月生まれ。神奈川県藤沢市在住。右耳の真珠腫性中耳 炎により、頭痛、めまい、耳垂れの症状があり、また、不妊症であった。平成四年一一月 一二日の追跡の番組を見て被告Y1を知り、日本テレビに電話照会をして、代々木の那須 ビルの治療所を紹介された。一一月二三日、鑑定料一五万円を支払い、透視鑑定を受けた ところ、ホルモンの狂いからきた症状であり、宇宙パワーを吸収することにより治る旨説 明を受け、四回分八万円を支払って四回の体験コースを受講した。平成四年一一月末ころ、 両親とともに被告Y2の説明を受け、一〇か月集中コースを勧められ、平成四年一二月二 四日から平成五年六月一六日までの間に三回に分けて合計三六二万円の受講料を支払った。 平成四年一二月三日から同コースの治療が開始されたが、効果がないまま終わった(甲第 一二号証の一三)。 (14)原告X15 昭和一八年一二月三日生まれ。東京都大田区在住。全盲であり、か つ、原因不明の重度の疲労・多汗症・冷え症及び自立神経失調症の症状があった。平成四 年一一月ころ、友人から追跡の番組のことを知らされ、日本テレビに電話照会をして、代々 木の治療所を案内された。一二月二四日、透視鑑定料一〇万五〇〇〇円を支払い、透視鑑 定を受け、一〇か月集中コースを勧められて、一二月二四日に同コースを申し込んだ。そ の受講料は三六七万円であり、一括では支払えないため、一二月二四日から平成五年五月 二四日までの間に一一回に分けて合計三七七万円を支払った。その後、一〇か月にわたり 受講し、タクシー代も少なくとも九〇万円かかったが、効果はなかった(甲第一二号証の 一四、原告X15本人尋問の結果)。
(15)原告X16 昭和一五年二月二八日生まれ。東京都品川区在住。昭和四五年八月 一一日生まれの息子Bが原因不明の頭痛・痛みに悩んでおり、本人も目のかすみの症状が あった。Bは平成五年一二月一九日の日曜スペシャルを見て録画し、それを原告X16も 見て、平成六年一月三一日、本人及びBが二名分五万円を支払って一日体験コース受講し た。ここで勧められて、Bについて二か月体験コース申し込むこととし、二月二四日に入 会の上五〇万五〇〇〇円を支払った。このコースにはBが自ら通った。このコースの終わ りころ、被告Y2から原告X16に電話があり、一〇か月集中コースを勧められ、その際、 「Y1事務所の中に東京女子医大白坂先生のクリニックを作り、治療経過を出して、厚生 省から認可されれば、保険が使えるようになる。そうすれば、将来的には治療費の負担が 少なくなる」との説明を受けた。同コースについては、Bの代理で原告X16が受講する ことを勧められ、五〇八万五〇〇〇円の受講料を支払って五月一九日から原告X16が代 理受講をした。しかし、効果がないばかりか、Bの症状はかえって悪化した(甲第一二号 証の一五)。 (16)原告X17 昭和二三年九月一六日生まれ。千葉県茂原市在住。昭和四八年九月 九日生まれの娘Cが精神分裂病に罹患し、治療を受けていた。平成五年一二月一九日、原 告X17は日曜スペシャルを見て被告Y1を知り、高田馬場の荒井ビルにあるY1難病研 究所の電話番号を調べて電話をかけて案内を受けた。娘を連れて平成六年一月、一日体験 コースを二回受講して五万円を支払い、二月上旬、二か月体験コースの料金五〇万五〇〇 〇円を支払って、C自ら二月から四月まで同コースを受講した。その間に透視鑑定を受け たが、被告Y1は病気の原因には触れず、「二か月コースではとても治らないから集中コー スを受けるように」と説明するのみであったため、これに不信感を抱き、また、二か月体 験コースでの効果もなかったので、その後の集中コースの勧めは断った(甲第一二号証の 一六)。 (17)原告X18 昭和二四年九月一七日生まれ。東京都練馬区在住。慢性胃炎 平成 五年四月一日ズームイン朝、四月九日ズームイン夜を見て被告Y1を知り、高田馬場荒井 ビルのY1事務所を直接訪ねて説明を受けた。平成五年五月二〇日ころ同事務所を再度訪 れ、二万五〇○○円を支払って一日体験コースを受講し、更に、九月二六日、二か月体験 コースの受講のため五〇万五〇〇〇円を支払い、同日から二か月間、同コースを受講した。 同コース終了のころ、被告Y1による透視鑑定があり、一一か月集中コースを勧められた が、料金が五〇〇万円と高額であり、それまでの受講で何の効果もなかったため、受講を 断った(甲第一二号証の一七)。 (18)原告X19 千葉県松戸市在住。娘D・昭和四三年九月三日生まれが自閉症であ った。原告X19は平成五年一二月一九日の日曜スペシャルを見て被告Y1を知り、日本 テレビに電話照会をしてY1事務所の紹介を受け、同事務所に電話をして案内書の送付を 受け、平成六年一月中旬、二か月コースの料金五〇万五〇〇〇円を振込送金した。平成六 年一月三一日から娘とともに高田馬場荒井ビルのY1事務所に通ったが、効果は表れなか った(甲第一二号証の一八)。
二 詐欺の事実の有無 前記一認定の事実に基づいて、被告Y1及び被告Y2が詐欺により原告らから治療費等 の名目で金員を取得したといえるかどうかについて検討する。 1 資格及び経歴の詐称 被告Y1は、わが国において、気功を用いて治療行為を行うに際し、医師資格がないの に、中国の一ホテルの気功師として招聘された際の書状に「気功医師」と誤記されていた ことを利用して、気功医師と称し、また、大学卒業歴もないのに、北京中医学院を首席で 卒業したと称し、そのことが本件テレビ放映において全国に広く知られるように仕向け、 更に、平成五年一一月以降は、医学博士とまで自称し、そのことを日本テレビが出版した 本において誇示している。このように、テレビ及び出版物により、学歴・学位・医師資格 の全てについて虚偽の事実を広く流布しているほか、平成五年一月に日本テレビから出版 された本において、北里大学での検査の結果、身体の構造、血管、神経等が特殊であるこ とが確認されたとの虚偽の記載をし、祖母、母親とも超能力者であり、自らも先天的超能 力者であったとし、本件テレビ放映においても、超能力を有することを標榜している。 これらの資格及び経歴の詐称は、常軌を逸したものであるが、標榜されている資格・経 歴が中国内での資格・経歴であるために、わが国においては露顕しにくいという特色があ り、その結果、全国規模のテレビ放映及び出版により虚偽の資格及び経歴が国内に広く流 布されたにもかかわらず、それが露顕するのが遅れ(本件訴訟における立証活動の中で初 めて虚偽であることが確認された事項も少なくない)、これを信じて高額の治療費を支払 う者が多数に上ったという事情がある。このような資格・経歴の詐称がなければ、これほ どまでに被告Y1が高額の治療費を収受することはありえなかったものであり、その意味 で、この資格・経歴の詐称は、重要な意味を有する。
2 治療行為に関する虚偽の説明 気功の効能は、中国における長い歴史と最新の医学機器により、その効果の検証がなさ れており、気功が神経や内分泌系あるいは筋肉に作用し、鎮痛効果、血圧の低下その他の 効果をもたらすことは、わが国医学界においても、専門の研究者の間では一般的認識とな っているにもかかわらず、被告Y1は、気功による治療行為の効果を超能力による治療効 果であると称し、また、被告Y1は、中国において、気功により胃の病気、神経系統及び 気功糾偏の治療をするのが得意であったにすぎないのに、あたかも難病一般について、気 功とは異なった「宇宙パワー」という超能力により、相当程度の割合で治療効果があるか のように説明し(密室で患者自身又はその親族に対して説明する場合には、九〇パーセン ト以上の割合で治る旨話している)、高額の治療費の支払を受けたものである。これらの 虚偽の説明は、「超能力医療」「奇跡」などの表現による修飾が加えられて、本件テレビ 放映及び本の出版により広く流布され、これを信用する者がそれだけ多くなったものであ る。 被告Y1は、難病により同被告の治療所に通えない者に対し、代理受講において代理人 に宇宙パワーを送って患者を治すことができるという説明をしている。しかし、講習会場 で代理人に送った「宇宙パワー」が自宅にいる本人に作用するなどということは、いかに 内容が解明されていない東洋医学といえども、およそありえないことであり、これは講習 会場に来ることのできない者からも金銭を集めようとする方便にすぎない。また、気功に よる症状の回復は一時的なものである可能性があるのに、テレビ放映においては、そのよ うな説明をしていない。このことも、虚偽の説明の一種といえる。Y1の著書において、 「本の表紙と口絵に、私は宇宙の気を入れました」として、表紙に手をかざして掌が熱く 感応するかどうかによって読者の健康状態を説明するという手法も、これと同様の手法で ある。これらの虚偽説明も、被告Y1が多額の治療費を収受するための重要な手段となっ ている。 3 問題の指摘に備える計画性 被告Y1の行為は、患者に手を触れるものではないので医事行為として摘発するのが困 難であり、また、被告Y1は、本件テレビ放映を見て照会してくる一般の者に対しては、 「治療」とか「治る」という用語を避け、それぞれ「指導」及び「改善される」という用 語に置き換えて、その治療行為が問題とされた場合に備えている。しかし、その一方、一 日体験コース、二か月体験コース等の短期コースを受講した者に対しては、一〇か月集中 コースのような高額で長期のコースを受講すれば九〇パーセント以上の確率で「治る」旨 を個別に、口頭で、しかも密室内で説明して受講を勧誘しており、法による摘発を予測し、 これを免れるための計画的かつ巧妙な手法を用いている。また、治療効果が上がらないと いう不満に対しては、Y1を信用するかどうかにより効果が異なるとの説明をあらかじめ 用意するなど、不服申立てに対処するための手口も巧妙である。
4 被告Y1の行為の評価 以上の行為は、いずれも巧妙に法律に基づく摘発をかいくぐろうとするものであるが、 これらの行為を総体としてみると、被告Y1の行為は、難病又は回復困難な症状に悩み、 治療効果が生ずることを願う患者から治療費ないし指導料名下に多額の金員をだまし取る 詐欺行為であるということができる。 通常の精神状態の者であれば、被告Y1によるこれらの治療行為ないし指導がまやかし であることは見抜けるはずであるが、難病又は回復困難な症状に悩む者や、日々その近く にいて何とか治してやりたいと願っている近親者は、いわばワラにもすがりたい心理状態 にあり、治癒の可能性があれば、たとえそれが高額であっても試みてみようとする気持ち が極めて強いものであり、そのような平常心でいられない難病又は回復困難な症状にある 患者及び近親者の心理を巧みに利用し、しかも、テレビ放映及び出版を利用して収奪の拡 大を図った点で、被告Y1の行為は、巧妙かつ悪質であるといえる。 5 被告Y2の共同不法行為 被告Y2は、被告Y1の夫であり、被告Y1が日本語の能力に十分でなかったこともあ って、患者に対して治療行為を行う場合を含め、常に被告Y1と行動を共にし、被告Y1 の不十分なところを補いつつ、被告Y1の右詐欺行為について、すべての事情を承知し、 かつ、自らもその企てに積極的に関与してきたものであり、したがって、被告Y2は、被 告Y1の詐欺行為を共同して遂行したものであり、被告Y1の不法行為につき、共同不法 行為者の立場にあるものといえる。
三 原告らの損害額 原告らは、いずれも治療が困難な病気又は障害に悩む者であり、被告Y1及び被告Y2 の巧妙な説明を受け、また、本件テレビ放映や出版物の内容に影響されて、被告Y1に難 病の治療能力があるものと信じ、病気又は障害の回復を願う一心から、東京都や、千葉県、 神奈川県、埼玉県等の近県のほか、秋田県、福島県、栃木県、群馬県、富山県、静岡県な どの遠方からも東京都内にある被告Y1の治療所を訪ね(大阪市から京都の治療所に通っ た者一名を含む)多額の治療費又は指導料を支払い、治療効果の全くなかった者であり、 原告らが治療費又は指導料(遠方から通った一部の者の交通費を含む)として支出した金 員(別紙損害表中の「治療費他」欄記載のとおり。合計八九一〇万六四〇〇円)は、被告 Y1及び被告Y2の詐欺による不法行為によって生じた損害であると認めることができる。 また、原告らが本訴において求めている慰謝料(別紙損害表中の「慰謝料」欄記載のとお り。合計八九一万〇六四〇円)及び弁護士費用(別紙損害表中の「弁護士費用」欄記載の とおり。合計八九一万〇六四〇円)は、いずれも節度を持った控えめな請求であり、その 全額を被告Y1及び被告Y2の右不法行為による損害と認めて差し支えない。 したがって、原告らが被告Y1及び被告Y2の不法行為によって被った損害の合計額は、 一億〇六九二万七六八〇円となる。右被告らは右損害額について、治療費等の最終弁済日 の後である別紙損害表中の「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みまで、民法所定 年五分の割合による遅延損害金を支払う義務がある。 四 結論 以上のとおり、原告らの請求は、いずれも理由があるから認容することとして、主文の とおり判決する。 (裁判長裁判官園尾隆司 裁判官青沼 潔 裁判官井上正範) =========== 以上引用終わりです。
落合俊郎,"肢体不自由児のためのF・Cと表出援助法の可能性" 肢体不自由教育, Vol.130, Page20-25, 1997 から一部引用。落合氏の肩書きは国立特殊教育総合研究所精神薄弱教育研究部 重度精神薄弱教育研究室長となっています。 ***************************引用ここから**************************** 1.はじめに 自閉症児、精神遅滞児、肢体不自由児が、腕や手指を支えてもらい、 援助者が子どもの動きを強制するのではなく、子どもが意図する動きを助けることに よって、文章を「書いたり」、タイプしたりするという現象が話題をよんでいる。 米国では、 Facilitated Communication ; ファシリテーテッド コミュニケーション (以下F・Cとする)として広まった。 石井が「逆クレーン現象」あるいは、クレーン文字という表現で同様の現象を紹介し、 直線と丸からなる簡略化されたひらがな文字を作り、コミュニケーションに使用した。 片倉は、同様の現象を1980年代初頭に経験しているとのべ、やがて、 「ペンペン字又は指談」という方法を行っている。 高橋は抱っこ法によって、レット症候群の子どもに対して、同様の筆談の結果を 報告している。 落合は、自閉症児、発達障害児、脳性マヒ児や筋ジストロフィー症児について、 その結果を発表し、表出援助法として発表している。以上のように、異なった名称で 同様な現象を経験しているが、方法論としては類似している部分が多い。ここでは、 F・Cと表出援助法について紹介する。 最初に紹介するF・Cは、主として、オーストラリアとアメリカ合衆国において、 多くの研究者によってその方法の研究や効果の検証が行われている。 2.ファシリテーテッド コミュニケーションについて (1)F・Cの歴史について F・Cは、その賛否をめぐって議論が出されているが、この現象自体の報告は、 オッペンハイムによって、1974年に発表されたものが最初であり、彼女が1950年代に 行った研究に基づいていると言われている。 彼女は、自閉症を伴う自分の息子と他の子どもたちとの書字による コミュニケーションを可能にしている。彼女の息子や他の子どもたちは、 最終的には独自で書字が可能となったが、常に腕や手に触れる必要はないが、 時々触れることによって安心させる必要があったとしている。
オッペンハイムの方法は、キーボードを使ったタイピングによる文章の作成ではなく、 手で字を書く方法であった。この方法は落合が表出援助法と呼び Biklin が ファシリテーテッド ハンドライティング(Facilitated Hand Writing)と 呼んだ方法である。 F・C信頼性にも話題を提供することになるが、驚くべきことは、 ファシリテーテッド ハンドライティングあるいは表出援助法と同じ方法による 最も古い論文が1973年に若林によって、日本で発表されている。この論文は、 自閉症幼児のレアケースとして紹介されている。 クロッスリー(Crossley)が言うように、Facilitated Communication)という 言葉は、彼女によって名づけられたが、この方法自体は、互いに別々に現れるような 複合的な起源をもつものであるとしていることを裏付けている。 (2)F・Cの方法 典型的な方法としては、ファシリテーター(以下、援助者とする)は、 人差し指で指さすように援助する。もし必要であれば、指さしができるように、 後ろに腕をちょっと引いて腕を安定させる。この時援助を受ける人が常に、 対象物のほうを見ているかどうかを確認するために、目の動きに注意し、徐々に、 援助者はひじや肩への身体的サポートを弱めて、最終的には自分でタイプができる ように導く方法である。 F・Cを行うにあたっての基本的要素は次のようなものである。 @身体的サポートの援助者は、上腕部を下から支えたり、手を支えたりして、 人差し指でさせるように助け、例えば、キーボード上の文字を選択できるように 助けるが必要最小限の援助を行う。 指さしのために、手の動きのフィードバックが必要である(例えば、手を包みこむ ようにして、対象児の手がどのような動きをしているか感じ取る)。 このとき、逸脱するような動きと目的に向かおうとする動きが感じられ、 逸脱するような動きを抑制したり、一文字ずつ書き終わった後に、手を引き戻して、 混乱がないように動きを整理する。 身体的なサポートもポインティングの行動を助けるための目的で行い、 同時に励ましたり、ほめるなどの情緒的な援助も行う。 援助者は、ポインティングする対象の選択を強要してはならず、あくまでも、 子どもの動きによる選択にまかせる。
A最初のトレーニング/導入 対象児は、一連のかかわりのなかで励まされ、間違った選択をした場合には、 それを引き戻すような助けを受けながら、正しい選択を行うように促される。 最初の活動は、いくつかの選択肢から絵カードを指さすことを含め(例えば、 自動車を指さす)、/yes/no/カードを指さしたり、多項目をもつ質問選択肢を 完成したり、空白か所を埋める練習問題を行ったり、最初は援助者が解答が 予測でき得るような問題を行う。 このような「準備作業」は、援助者が対象児の状況を知ったり、運動の特性を 調べるために必要である。 この段階での目的は援助者にとっては、対象児の運動の特徴について知ることで ある。対象児にとっては、正しく指さすことによって自信を深める段階でもある。 B視線の維持 対象児がターゲットに視線を向けてタイピングあるいはポインティングしているか どうか、ポインティングが比較的容易にできる姿勢を取っているかどうか、 人差し指を出したままでいるかどうかに注意する。 C初期のトレーニング段階では、能力があるかどうかテストすることは避ける。 対象児のコミュニケーション能力のテストやその確認は、後になってから行う。 導入段階でのトレーニングでは、援助者は対象児をテストしないように心がけ、 単にタイピングやポインティングへの援助を行い、自然な方法で勇気付けることを こころがける。大事なことは、対象児には能力があるものとして扱うことである。 時がたつにつれて、援助者は、対象児の思考能力を評価できるようになる。 DF・Cによって、指さしが容易になってきたら、個人的な自由場面での コミュニケーションが導入される。 この段階でもまだ、対象児は単語の獲得や単語の発見を行っている段階なので、 短縮化(表現したい単語の最初の2〜3文字のみをタイプする)、自閉症児の場合は エコラリア(例えば、以前に聞いた言葉を繰り返したり、直前の場合もあるし、 相当前『数年前の場合さえある』)になる時もあり、さらに正確度の問題などがあり、 その確認には常に難しさがある。もし援助者が援助の状況をモニターしないと、 あまりにも援助が入り過ぎ、対象児のコミュニケーションに影響を与えてしまうと いうことに注意する必要がある。 E身体的サポートは時を経るにしたがって、弱めることができる。これには、 数か月あるいは数年かけることもある。独力で表現できる方向に向かうことは、 F・Cのトレーニングの必要な部分であり、初期から Facilitation 過程で始められる。
3.F・Cをめぐる議論について F・Cの有効性については、オーストラリアやアメリカ合衆国において、 障害児の指導方法としては異例と言われるほど、賛否両論の側から裁判が行われている。 F・Cは、コミュニケーションに使用可能であるかどうか実証できないとするものが、 実験的研究に多く見られる これらの研究のなかにも、それぞれの事例は援助者の影響を受けたり援助者から 手がかりを得ているらしく、産出される言葉は、援助者のものであり、 障害者自身のものではないとする知見がある。 他の研究では、援助者の影響について研究したものではないが、 F・Cを用いて障害児自身の考え方を伝えられる能力があることを確認した研究もある。 しかし、例えば、あるテスト場面では、不適切な回答をだすが、 別のテスト場面では、正しい答を出している。 この方法の難しい課題は、対象時のコミュニケーション能力のばらつきと 関係するものであり、この方法自身の未成熟性と援助者の経験不足とも関係している であろう。 実際にF・Cが教育方法として、米国において広範に用いられているため、 さまざまな影響が現実問題として起きている。 他のコミュニケーション方法が無視され、公共の訓練でも、F・Cで使用する キヤノンコミュニケータのみが買われ、他の機器が敬遠される傾向が出ている。 直接タイプによって打ち出されるため、他のコミュニケーションエイドが おろそかにされ、他のサインシステムの教育が行われなくなった所もある。 記述されることがらが、障害児の全生活に関係し、施設、学校、家庭内のできごとに ついて述べるので、家族、教師、職員や友人についての非難がタイプされる場合もあり、 その後の子どもと関係者の間に亀裂が生じる場合があるとしている。 しかし、一方でF・Cによって、重度の障害をもっている子どもが複雑な文章が 書けるという驚くべきことがビデオによる説明や記述に多く見られる。 興味あることは、同じ援助者と障害児でも、実験的な条件下では良い結果を 得られないが、学校をベースとして働いている援助者が、知らないはずの家庭での できごとを記述したり、援助者が知らない過去についてタイプしたとする報告する 人々が大変多くいることである。 F・Cを批判する人々は、コミュニケーションを行う主体者が明白になっていないと している。タイプする内容は、障害児が何を言うか援助者が知っていて、 それをタイプさせていると述べ、大変良い結果をF・Cで得ても 、障害児が一人で書くと一語文や単純なコミュニケーションしかできない例があること。 複雑なコミュニケーションをタイプできることを示す実験的証拠がないことなどを あげている。
一方、F・Cを支持する人々は、高度な論理や思考それに情動について、 子どもしか知らない個人的な内容をタイプできると報告している。 現在の段階では、F・Cについて、その賛否については決められないというのが 現実であろう。常識的な考えでは、F・Cは、常にすべての障害児について有効で あるとは言えないということであろう。そして、F・Cはまだ完全に理解されていないし、 この現象が人間性や人間の行動の理解とどのように関係しているのか理解されていない。 F・Cに批判的な態度を取る研究者でも、彼らの経験から、脳性マヒ児のように 運動に障害がある子どもには有効ではないかと述べ、盲聾二重障害児の コミュニケーションにも適切であろうとしている。 4.肢体不自由児教育への応用の可能性について F・Cと表出援助法との大きな違いは、表出援助法では、書字や描画だけではなく、 体幹の動き、四肢の動き、手指の動きを合目的的に動かせない、 あるいは力が弱くて目的に達する動きが十分でない子どもたちにも 行う援助法として利用できる。それゆえ、援助する方法は、重度・重複障害児から、 書字や描画ができる子どもたちまで、かなり広い範囲の子どもを対象にした方法である。 ある部分は、動作訓練的な要素もある。重要なのは、体の動きを援助者が、 Facilitation するわけだが、子どもが自分の意図で目的を遂行できたと感じる程度の 援助であり、対象とする子どもの興味を読み取り、行動の目的の理解 、直接からだに触れることを許す信頼がないと不可能である。 表出援助の場合は、文字とは限らず、描画である場合もある。我々が行った例では、 そのほとんどがこちらからの話しかけをある程度理解できる子どもに対して試みている。 筋ジストロフィー症児では、微弱な手の力を援助することによって、 本児の家の内外の様子を絵で描いたが、援助者が見たこともないにもかかわらず、 実際の家屋の配置や室内の様子とほとんど同じであった。 また、養護学校に在籍していた重度の脳性マヒと呼吸障害をともなう 肢体不自由児では、パソコンと表出援助法の併用で、教科学習が可能となり、 現在小学校の特殊学級に転校し、教師による表出援助によって、授業でノートを取り、 自分の意見をこの方法によって示すなどの実践場面で用いられている。 また表出援助を行った発達遅滞児が、独自に書字ができるまでの過程を報告している。 表出援助法の場合は、寡動と言われるような重度・重複障害児や 脳性マヒ児に対しては体幹の動きや四肢の動きを、日常生活に必要な動作の援助が 必要な子どもには必要な体の動きの支援を、文字や描画に興味を持つ子どもには 文字や描画の援助を行う。
この方法だと、書字や描画が不可能であっても、援助者の同じ技法で体幹の動きから 書字まで、さまざまなレベルで体の動きを媒介としたやりとりが可能である。 例えば、F・Cや表出援助を行っても文字で表現できない場合でも、日常生活スキルで あるボタンをかけたり靴ひもを結ぶなど、そのほかにも、微細な手指の動きの コントロールが必要であることがらは多数あるに違いない。その動きが自分で できるまで、表出援助法の手法で教え、やがて、書字や描画に移るなどの使い方が 可能である。 まずは、対象をコミュニケーションが難しい子どもだけでなく、 言語理解がありコミュニケーションが可能な肢体不自由児などを対象として、 援助方法の技術的研究を行って、方法論を確立することが必要であろう。 また、援助をどの部分に、どのようにどの程度行ったのか記録する方法の確立も必要であろう。 以上の課題に対して、国立特殊教育総合研究所では、表出援助法について、 1996年度から4年間の計画で、この現象の確認と方法の確立についての特別研究が 行われている。 研究の途中であるが、今、次のような問題もクローズアップされている。 肢体不自由や自閉症あるいは知的障害と障害の種類が違っても、 重度の障害がある子どもの場合、訓練や教育のゴールが必ずしも障害の克服や 自立には到達できないケースが多い。このような場合、一生涯、支援が必要で、 コミュニケーションや日常生活スキルにも支援が必要であろう。このとき、 意思の表出が自分で完全にできない場合、より良い支援とは何か、 支援を受ける側の意図をどのように反映させながら支援していくか、ということである。 従来、特殊教育の目的が、障害の克服や軽減という方向にあるが、 どのように支援しそれを関係者に伝えていくのかという新しいアプローチに チャレンジしている。 ***************************引用ここまで****************************
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【異議あり!】NHKスペシャル「奇跡の詩人」part47
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〈岐阜向け〉優しさ語る流奈君の詩 脳障害の少年と大垣北高卒業生 23日に交流会 2001.11.15 朝刊 31頁 社会面 (全803字) ------------------------------------------------------------------------ 脳障害を抱えながら、心に染みる言葉を紡ぐ横浜市在住の詩人、日木流奈 (ひき・るな)君(11)が二十三日、岐阜県大垣市の大垣北高校卒業生らの 招きで同市を訪れて交流会に臨む。流奈君は各地で講演しているが、中部地方 を訪れるのは初めて。卒業生らは「普段、気付かないことを教えてくれる流奈 君を知ってほしい」と、多くの参加を呼び掛けている。 流奈君は極小未熟児、先天性腹壁破裂状態で誕生。手術の過程で脳障害になり、 発作治療薬の副作用で白内障となって両眼のレンズも摘出した。だが、家族の 愛情に支えられてリハビリを開始。文字盤を指さして意思を伝えることを覚えた。 やがて流奈君は詩や短歌を作り始めた。リハビリの合間に一行、また一行と つづり、一九九八年に「はじめてのことば」を出版。以降、詩集は多くの ファンを生み出した。流奈君のホームページ(HP)へのアクセスは十八万件を 超えた。 岐阜市上土居の高校教諭*野*行さん(35)もファンの一人。二年前、 大垣北高校に勤務していた当時、知人の勧めで詩集を読んで感動し、顧問を していた同校演劇部員に紹介した。流奈君とも連絡を取って、文化祭で詩を基に 有志による朗読劇を上演し、作品も展示した。やがて*野さんや生徒たちは転勤や 卒業で散り散りになったが、流奈君との連絡は続き、今年になって「流奈君を 大垣に呼ぶ会」を企画して実行委員会をつくった。 「流奈君の魅力は優しい言葉を、いっぱい知っていること」と卒業生の大学生 *林**子さん(18)。会員の中では、他人と比較するむなしさを訴えた作品が 人気だ。*野さんは「教育現場で人の悩みを聞き、教師としてどうすればいいのか 考えていた時、流奈君が答えを出してくれた」と話している。 交流会は二十三日午後二時から、大垣市中川ふれあいセンターで。入場券の 購入や問い合わせは大垣おやこ劇場=電話0584(**)****=か、 *野さん=電話058(***)****=へ。 中日新聞社
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【異議あり!】NHKスペシャル「奇跡の詩人」part48
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■Japan Skeptics心理分科委員会主催 緊急集会(一般公開)■ メディアの責任とメディアリテラシー 〜NHK『奇跡の詩人』疑惑について〜 日時:6月8日(土曜日)午後1時〜3時 会場:ACTA西宮東館6階 西宮市大学交流センター大講義室 ※ 阪急西宮北口駅 北東徒歩2分。 ※ 同駅の北口改札から会場のビルに接続しています。 参加費:無料 定員:120名 ※ 予約受付はいたしません。直接会場へお越し下さい。 ※ 会場が一杯になった場合、入場をお断りすることがあります。 4月28日に放映されたNHKスペシャル『奇跡の詩人』について、その放送内容な らびに番組制作姿勢に疑問の声が上がっています。「『超自然現象』を利用また は運用することによって、公序良俗に社会的損害を与え得る主張に対しては、こ れを究明および告発する」を理念の一つに掲げる団体Japan Skepticsの心理分科 委員会では、この問題を考えるために、上記の緊急研究集会を企画いたしました。 ドーマン法、ファシリテイテッド・コミュニケーション、当該男児の人権、障 害児を抱える他のご家族への影響、放送倫理といった事柄について、 Japan Skepticsの会員だけでなく、広く一般の方々からのご意見もお聞きし、メ ディアの責任とメディアを選ぶ確かな目の涵養について議論を深めたいと思いま す。その結果は、Japan Skepticsの運営委員会に報告いたします。この疑惑に関 心を持たれている方々のご参加・ご協力をお願い申し上げます。 なお、当日会場には「関係資料」をできるだけたくさん揃える予定でおります が、参加の皆様からの資料提供も歓迎いたします。事前にお送りいただける場合 は、下記までお願いいたします。 <連絡先> Japan Skeptics心理分科委員会委員長 中島定彦 〒662-8501 兵庫県西宮市上ヶ原一番町1-155 関西学院大学文学部心理学研究室 Fax: 0798-54-6076
【参考データ】 ■中島定彦氏が「奇跡の詩人」を批判 中島定彦JapanSkeptics運営委員・心理分科委員会委員長は、来月初めに発行 される同会機関誌「JAPAN SKEPTICS NEWSLETTER」46号において、去る4月28日 に放送されたNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ」に対 する批判的見解をまとめた「『奇跡の詩人』疑惑について」を投稿している。 この中で中島氏は、男児のリハビリ法として番組中で紹介されたドーマン法 が「医学的効果が疑問視されている」ことや、文字盤を使う方法についても 「数多くの研究で科学的根拠なしと結論されている」ことなどを紹介。米国関連 学会の多くが、「この方法により障害児が発した『メッセージ』に基づいて各種 行為を行うことは医療過誤や虐待を生む危険性が大きいと警告している」と解説 し、「NHKは直ちに番組取材・構成法と放映倫理について再検討すべきである」 と結んでいる。 ★JapanSkepticsとは…… 今日、科学の急速な進歩の一方で、科学の体系を根底から杏定するような主張 もなされています。超能力、心霊現象、UFO、予言といった多様な「超常現象」 がテレピや雑誌で典味本位で取り上げられ、人々の科学的精神の形成を阻害する 重要な要因の一つになっています。人々は、私たちの先違が論理と思考を積み重 ねて築いてきた科学的な認識の体系を十分修得できないまま、自然現象や社会現 象についての非合理的な解釈に走り、そのことが原因となって不本意な生き方に 陥るようなケースも多々起こっています。 この時にあたり、JAPAN SKEPTICSは、社会が疑似科学や非科学に傾斜していく 風潮を危慎し、「超常現象」と言われる現象を批判的・科学的に究明する立場か ら、学際的な活勤に取り組んでいます。私たちと志を一にする組織は世界20カ国 に70以上存在し、「超常現象」を無批判に受け入れる社会に警告を発しています。
>>1 お疲れ様です。
データスレッドはガイドライン板で立てた方が荒れにくいですよ。
前スレが少し荒れ気味でしたので・・・
週刊誌を読む 「奇跡の詩人」議論 問われる番組の客観性 2002.05.20 中国朝刊 対話 (全951字) 四月二十八日に放送されたNHKスペシャル「奇跡の詩人」をめぐる議 論が収まらない。インターネットで大議論になってい るし、週刊誌でも賛 否それぞれの記事が掲載されている。 番組は、脳障害で全身が不自由で言葉も話せない十二歳の日木流奈(ひ きるな)君が、家族の努力の結果、文字盤を 使って会話ができるように なり、天才的な詩の創作などを行うに至る様子を描いたドキュメンタリ・ [。放送後二千件近い反響 が寄せられたのだが、「感動した」との称賛 の声と「内容が疑わしい」との疑問の声が相半ばしたという。 疑問に応えるためにNHKは、五月十一日放送の別の番組内で制作側の 見解を公表。一方、放送に合わせて四月二十 六日に講談社から発売された 流奈君の本は、初版二万部が完売、十万部の増刷がかかったという。 週刊誌では「週刊新潮」5月16日号が「『どう見てもインチキ』と疑 われたNHK『奇跡の詩人』の感動場面」、「週刊文春」5 月16日号が 「重度脳障害児『日木流奈くん』ファミリーと奇妙な教団の接点」と、 批判を展開した。両記事とも、流奈君の”奇 跡”や、彼が実践しているド ーマン法というリハビリプログラムについての科学的な検証がなされて いないことを批判。「週刊 文春」は家族と特定の宗教団体の関係まで匂・ iにお)わせた。 それに対して流奈君の本を出版した講談社の「週刊現代」は、5月25 日号に「奇跡の詩人・日木流奈クンの母親が涙の反 論」を掲載。家族 が、反響の大きさに驚くとともに週刊誌などの批判に心を痛めているこ とを明らかにした。一方「週刊文春」 は5月23日号で「それでもNH Kは『奇跡の詩人』日木流奈を擁護するのか」と再批判を行っている。 この騒動、ドキュメンタリーについて結構難しい問題を提起しているよう に思う。制作側と対象のスタンスをどうとるか、それ を番組でどう見せ るかという問題である。番組に批判的なコラムニストのナンシー関さんは 「週刊文春」でこう論評してい る。「あれを信じるか否かは個人の自 由。ただ出来上がった番組がどう伝わるかを見極める客観性は要るだろ・ 、」 NHKは、放送内容に誤りはなかったが、「説明が必ずしも十分でなか ったことは認めざるを得ません」との見解を公表して いる。(メディア 批評誌「創」編集長・篠田博之) 中国新聞社
「我々の憎悪があまりに激しくなると、憎んでいる相手よりも下劣になる。」 ラ・ロシュフコー くれぐれも注意しませう。
本スレpart50
104 名前:名無しさんといっしょ 投稿日:02/06/03 23:14 ID:TqG35X1u
NHKに電話しますた。
どうやら、川崎センターのミッションは、クレーム対策のようだす。いつの間にか、
視聴者とコミュニケーションをするという本務を放棄したようだす。
------------ 以下 やりとり -------------
担当 佐久間(女性)
(当方) 2週間ほど前だが、視聴者センターへ電話して、奇跡の詩人の
件で質問したところ、担当の渡辺さんが答えられずに、番組担当へ回さ
れた。 その後、番組担当の「やまもと」さんから、電話があったものの、
答えられない部分が残り、再度電話をもらう約束をした。
その後、放置された状態が続いている。
(佐久間) NHKから電話をかけることはしていない。 ちなみに、(ふれ
あいセンターが移動した)5月15日以前の問い合わせか?
(当方) 5月16日に女性の渡辺という担当者から、番組担当の「やま
もと」さんに回されたものである。ちゃんと、催促して欲しい。
(佐久間)本件については、土曜スタジオパークや、ホームページでも、
説明した。視聴者センターからは、取り次ぎすることはできない。
(当方) あなたは、NHKは、半強制的に受信料を聴取している特殊法人
であるという認識を持っているのか? 「文春」に書かれたのだって、土曜
スタジオパークでの説明の後だ。NHKは、説明責任を果たしていないでは
ないか。 取り次ぎができないなら、御センターが視聴者の質問に答えて
欲しい。答えられないなら、訂正番組を放送義務があるだろう。
(佐久間)
・・・ (上司と相談)
番組担当に取り次いでおく。
--------------
その後、また、放置状態だす。
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>>52 は氏んでください
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【異議あり!】NHKスペシャル「奇跡の詩人」part51
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【異義あり!】NHKスペシャル「奇跡の詩人」part52
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■『論座』7月号 宮崎哲弥の週刊誌辞表「網だな倶楽部」より抜粋。 「2チャンネル」こそ良識の砦 日木流奈クンもいかがわしさ満点。 NHKが4月28日に放送した「奇跡の詩人」は、私の周囲でも爆発的反響を呼んだ。 感動した、というのではない。NHKが大まじめにオカルト番組を流した、という衝撃の声である。 私も愕然として、こんなものが無批判に通用するようでは、いよいよこの国も墜ちるところまで墜ちたなと暗然たる気分に沈み込んでいた、ら・・・・まだまだ日本も捨てたもんじゃない。 巨大掲示板「2ちゃんねる」に続々と番組批判が書き込まれはじめたのだ。 このときほど「2ちゃんねる」こそ最後の良識の砦とつうかんしたことはない。 これにくらべて、マスメディアの側、とりわけNHKや講談社の非常識ぶりはどうしたものか。 {文春、現代の記事内容にかるく触れた後(この部分、省略ね)} まあ、日木流奈クン一家がどんな療法を探ろうが、どんな神様を信仰しよう がそれは全くの自由である。 問題はNHK、こんなトンデモ番組を流しておいて、指摘された問題点に関 するまともな釈明はいっさいなし。 取材の過程で確証を持っているというなら、まず当該番組を再放送し、かつ批 判にも耐えうるような検証番組を制作しろよ。 そうしない以上、受信料不払い運動を起こすよん。
○NHKに挑んだインターネット大衆ジャーナリズム〔技術革命の時代〕☆1 それは4月28日午後9時からのNHKスペシャル「奇跡の詩人」の放送中に、インターネット上の 人気電子掲示板「2ちゃんねる」上のNHK実況の掲示板で始まった。 投稿 午後9時6分「この夫婦、怪しい」 投稿 同7分「変」 投稿 同7分「なんだこれ?ペテンじゃないか」 「奇跡の詩人」は、脳障害を持つ12歳の日木流奈(ひき・るな)君を取り扱ったドキュメンタリー。 流奈君は話すことも立つこともできないが、これまでに約2000冊の大学レベルの本を読破し、 文字盤を指すことで詩を書き、本を発表しているという。 ▼「専門家」からも投稿が テレビには、母親のひざの上に座り母親に手首を支えられて文字盤を指す流奈君の姿が映し 出された。ところが流奈君の手が非常に速く動くことや、流奈君の視線が文字盤から離れたとき にも文字を指したことになっていることから、「2ちゃんねる」のユーザーの間で疑問が沸き起こ ったのだ。 投稿 同7分「母親が暴走しています」 投稿 同7分「嫌がってるじゃん」 投稿 同7分「親が手を動かしているのか……」 専門家を名乗るユーザーからの投稿も寄せられた。 投稿 同30日午後1時29分「精神科医ですが、まあ良くあるケースですな。狭い世界で、 何とか法だけを心のよりどころにして息子の回復を願う。その気持ちは分からないでもない です。しかし時にそれは妄想の構築を生むのですな。文字盤のポインティングはこっくりさん のメカニズムと同じです。最初はゆっくりとしたものだったのでしょうが、母親のこの子は天才 だという妄想があのような速い動作を生み出したのでしょう」 投稿 3日午後3時49分「私は神経内科を専門とする勤務医です」 「まず流奈君の状態ですが、頚(けい)部、口唇、顔面にアテトーゼ様の動きとジストニア様 姿勢が認められます」 「従って流奈君は常時筋の緊張が高まっている状態が示唆され、このような場合文字板の指示 といった細かい運動は難しいのではないかと思います」 「15秒で45文字を指示する本人の手の動きを感知し、1秒間に3回という速度で方向を変えるのは 不可能と思います」 意見や感想だけではない。流奈君やその家族、両親の宗教、リハビリ法、流奈君の本の出版元 などに関する情報やウェブページのアドレスなども次々と寄せられた。NHKの放送では触れなか った流奈君の家族の新事実が、次々と明らかになった。 流奈君の本を出版している会社が新興宗教と関連していることも分かり、流奈君が新興宗教の 広告塔として利用されているのではないかという疑惑も持ち上がった。(続)
投稿 10日午前11時7分「やっぱルナ本を出しているナチュラルスピリットのホームページも 取り上げて欲しい。特にポーション」 この投稿に記されているアドレスにアクセスすると流奈君 の本を出版しているナチュラルスピリットという会社のホームページにたどりつく。そこでは確かに 「ポーション」と呼ばれる水溶液を販売している。 同ホームページによると、ポーションとは 「大天使アリエルをはじめとする高次元の存在たちが、特定のエネルギーを注入し、その波動を 保持させた水溶液」ということらしい。 まるで新聞記者のように2ちゃんねるのユーザーたちは周辺情報を徹底的に集めたのだ。 ▼報道機関に代わって権力批判 情報は膨大な量になった。今月15日までに投稿数は3万件を超えた。情報は多過ぎれば、 かえって不便になる。そこで有用な情報だけを集め整理したホームページも複数登場した。これら のホームページは、報道機関でいうところのデスクや編集者、エディターの役割を果たしたわけだ。 報道機関の役割にはまた、権力に対する批判があるが、2ちゃんねるはその役割も果たしている。 批判の最大の矛先は当然NHKだった。大半のユーザーは、専門家が検証困難との意見を寄せて いるのにもかかわらずNHKは十分な検証も行わず番組の内容を真実であると確信して放送したと 批判した。 投稿 2日午前0時1分「今回、最も問題となるNHKの報道責任問題について。問題の本質は、 『報道内容が真実であったか否か』には実はない。(1)真実であるかどうかという検証が報道の 前に行われたか(2)そして、それが十分に視聴者に説明されたか――こそが問題と言える。 そして(2)は満たされなかった、という結論は既に出ている。この意味で、NHKの罪は確定して いる。次に(1)がなされていなかったとしたら。その後に重要なのは、(3)その失敗を隠ぺいせず、 自ら再検証を行う姿勢があるか(4)その失敗の事実と再検証の過程と結果を広く公表する姿勢が あるか――の2点。その事こそ、なんとしてでも要求・実現させなければいけないことと言える。 つまり、この問題は何よりも報道の姿勢の問題であり、今後類似の事態が起こらないようにすると いう予防の問題であると言える」 ▼「絶賛」から「反省」へ 批判の矛先は新聞社にも及んでいる。有用情報だけを集めたホームページ「『奇跡の詩人』データ &意見の整理・収集スレッド保管庫」は、各新聞社のテレビ欄に載った試写室の記事を掲載している。 それによると、朝日新聞は「流奈君の非凡さに驚く一方で、両親の、子どもの心に立っての教育に 胸打たれる」、読売新聞は「命を削って紡ぐ珠玉の言葉」という見出しで「流奈君は言う。『他の人が 何気なく書くのに、私は全身の力を振り絞って書かなくてはいけません。それでも書きたいのです』。 文章をなりわいとする者として、かつて一度でもそんな言葉を書き得ただろうか。何度も自問させられ た」とそれぞれ絶賛している。(続)
2ちゃんねる上で疑惑が次々と浮上する中で、これらの記事はまるで見せしめのように 「保管庫」ホームページに掲載されたままだ。 読売新聞は17日になって「モニター」の コーナーで「より多くの情報を提示し、多面的に判断してもらう意味で、番組が説明不足 だった点は否めない」とNHKを批判すると同時に「同じ事は当然番組を紹介した新聞記事 についても言える。強く自戒したい」という内容の反省記事を掲載している。インターネット上 の大衆アマチュアジャーナリズムが、報道機関というプロのジャーナリズムに訂正を出させ るきっかけをつくった。 ▼IT革命が変える既存の世界 インターネットが急速に普及し始めた1995年ころから、一般大衆が情報発信の手段を持つ ことで、いずれ大衆ジャーナリズムの時代が到来するという予測が何度も取りざたされた。 日本では2ちゃんねるという1日に1600万回もアクセスがあるという巨大掲示板が、大衆 ジャーナリズムの役割を果たし始めたわけだ。 IT(情報技術)先進国の米国では、こうした大衆ジャーナリズムの発信する情報や意見を ニュース原稿に取り入れようと試みる報道機関も出始めた。IT革命でジャーナリズムは確実に 変わろうとしている。(産業部編集委員 湯川鶴章)5月29日配信有料ネットニュース
415 名前:名無しさんといっしょ 投稿日:02/06/07 14:11 ID:??? 毎日新聞2002年6月7日朝刊 〔見出し〕 「奇跡の詩人」問題 取材続け疑問対応 NHK会長表明 〔本文〕 NHKの海老沢勝二会 長は6日の定例会見で、 4月に放送したNHKス ペシャル「奇跡の詩人」 について「少年の成長を、 周囲の人間関係を含めて フォローするよう現場に 指示した」と述べ、放送 内容への疑問には継続取 材で答える考えを明らか にした。【中島みゆき】
451 名前:名無しさんといっしょ 投稿日:02/06/07 15:24 ID:??? 産経新聞2002年6月7日朝刊 〔タイトル〕 「結果責任」どうする?テレビ局 ●上記タイトルのケース2として掲載。 〔ケース1 死を招いた早食い競争〕 〔ケース3 真紀子人気の“仕掛け”〕 【鵜野光博】 〔見出し〕 説明不足を認める 〔本文〕 ■ケース2「天才少年の真偽」 「番組の中で少年の能力の説明が不十分だったという思いは 事後的にだが、ある。しかし(少年の能力が疑われる結果を 招いたことについては)他のメディアが批判的に取り上げた ことも原因であり、NHKの責任を問われる意味が分からな い」(NHK広報部) 脳障害の少年(12)が母親の助けで本を書き、それが人々 を感動させている様子を描いたNHKスペシャル『奇跡の詩 人』(四月二十八日放送)。 少年が文字盤を指さす映像に対して「母親が少年の手を動 かしている」などの意見がネットなどで続出し、NHKに寄 せられた約二千本の電話でも半数が疑問の声だった。さらに 夕刊紙や「週刊文春」などの週刊誌も相次いで問題点を定期。 その一方で、少年の著作を出す出版社はNHKスペシャルで 少年が紹介されたことを帯などでアピール、著作の多くがラ ンキング入りするなど、社会現象となった。 これまでNHKは新たな検証について「障害を持つ少年を 実験の対象にすることは人権の問題がある」(板谷駿一放送 総局長)と否定的だった。しかし、海老沢勝二会長は、きの う六日の定例会見で「反響は真摯に受け止めたい。少年が今 後どのように成長していくのか、家族の動向とあわせて、取材、 検証などでフォローするよう現場に指示した」と話、将来的 に再び少年を番組で取り上げる可能性があることを示唆した。 (引用者の指摘により誤字直し済み)
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【異義あり!】NHKスペシャル「奇跡の詩人」ptar53
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1023381670 *****************************************************
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>>70 X 夕刊紙や「週刊文春」などの週刊誌も相次いで問題点を定期。
○ 夕刊紙や「週刊文春」などの週刊誌も相次いで問題点を提起。
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【本スレ】異義あり!NHKスペシャル「奇跡の詩人」ptar54
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〜 その他質問にこたえて 〜
NHKスペシャル「奇跡の詩人」について
・ NHKスペシャル「奇跡の詩人」について、会長から改めてコメントをいただきたい。
(会長)現場が十分な取材をして、様々な人に意見を聞きながら制作したものだが、感動したとい
う声がある一方で、疑問を投げかける視聴者の意見があることを真摯に受け止めたい。これから流
奈君がどのように成長し、どのようなメッセージを世の中に出してくるかなど、今後の創作活動や
生き方をフォローした番組を作ることが視聴者の要望に応えることになる。現場には今後も取材を
続けるように話した。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/toptalk/k0206.html#07
週刊文春6月13日号(6月7日発売) P179〜180 「奇跡の詩人」日木流奈君が再放送されない深刻な理由 疑惑だらけのNHKスペシャル『奇跡の詩人』を巡る騒動は、収まる気配がない。 四月二十八日に放送された番組は、重度脳障害児の 日木流奈(ひきるな)君(12)が、母親の補助を受けて 文字盤を指し示すことで、”会話”をしたり、詩やエッセイを”執筆”する様子を紹介。放送直後に、こう して”執筆”された単行本『ひとが否定されないルール』(講談社)が発売された。 だが放送後、本当に流奈君が書いているのか、母親が手を動かしているのではないか、という批判がNHKに 集中した。そのためNHK、山元修治チーフプロデューサーが『土曜スタジオパーク』(五月十一日放映)に 出演し説明に努めたが、到底納得できる内容ではなかった。 そしていま、番組を再検証するため、NHKの番組を見逃した人を中心に、録画ビデオを見る会が全国各地で 行なわれているのである。 大阪では、インターネットの掲示板2チャンネルの有志が集まって、五月二十八日に開かれる予定だった。 ところが前日、主催者Aさんの元にNHKから「警告」と題する書面が届いた。 「録画ビデオの上映会は著作権法違反だから中止せよ。止めなければ法的措置をとる」 という内容だ。Aさんは警告に従い、当日はビデオの問題部分だけを流すにとどめた。 後日改めてNHKに問い合わせると、「市販のビデオならいいが、番組を収録したビデオはダメです」との説明。 小誌がNHK広報局に問い直すと、 「ビデオ上映は、『奇跡の詩人』だからダメなのではない。どの番組でも同じです」 と、まずは強調する。 「市販ビデオは、出演者や音楽など様々な二次使用の著作権をクリアしてあります。放送しただけの番組ではそ うした権利処理ができていないので、複製権の侵害になる」 (続く)
中央番組審議会で議論 しかし、『奇跡の詩人』疑惑に、積極的に取り組む滝本弁護士は、こう語る。 「仲間の集まりなら、私的利用の範囲で法的問題はないと思います。法律を持ち出すのならNHKこそ、放送法の 三条『報道は事実をまげないですること』や、『意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度か ら論点を明らかにすること』に、明らかに違反している」 「もっとも(上映で)NHKが訴訟を起こすなら受けて立ちます。法廷で裁判官立ち会いの下、『奇跡の詩人』再 放送が可能になりますからね」 NHKが疑惑の火消しに躍起なのは確かだが、六月二日、東京・恵比寿で開かれた上映会は、百人が集まる大盛況 となった。こうした運動も元を正せば、NHK自身が「再放送をしない」と決めたことに原因がある。山元チーフ プロデューサーの説明で事足りたというのであれば、番組と説明をセットで再放送すればいいではないか。 滝本弁護士は五月二十五日、外部の識者で構成されるNHK中央番組審議会に、学術論文などを添えた意見書を送 った。内容は多岐にわたるが、「専門家や第三者による再検証と、誤りが明らかになった場合の謝罪・訂正を早 急に求める」というもの。 すると早速二十九日付けで、同会の和田正江委員長(主婦連合会会長)名で回答が届いた。一節を紹介すると、 「『奇跡の詩人』に関しましては、五月二十日開催の中央番組審議会において、複数の委員から意見が述べられ、 NHK側の考え方や対応が説明されました。これを受けて、時間をかけた議論を行ない、こうしたテーマを取り扱 う場合に視聴者に充分な説明がなされるよう要望いたしました」 今月末には滝本弁護士らによる検証本『異議あり「奇跡の詩人」』(同時代社)が刊行される。障害児の親を始 め、小児科医や障害児治療の専門家も原稿を寄せる予定だ。 声を上げ始めた専門家は他にもいる。札幌に住む医師は医学的見地に立ち、十八項目にのぼる公開質問状をNHK 宛に送ろうとしている。関西の心理学者たちは、「メディアリテラシー〜NHK『奇跡の詩人』疑惑について〜」 と題する公開集会を六月八日に開く。 NHKはこうした疑問にどう答えるのか。都合の悪いことは封印する。それが「NHKが否定されないルール」なの だろうか。 --------------------------以上引用終わり----------------------------
ドーマン研究所って、表向きは何かの団体や研究機関のように見受けられますが、
実際には”出版業”と言う名目がある一企業(株式会社)というのがわかりました。
帝国データバンクで調べたところ、ちゃんと法人として登記されていました。
■【株式会社ドーマン研究所】(出版業) 企業コード:987894051
URL:
http://www.doman.co.jp/ 共通メールアドレス:
[email protected] 使用ページ作成ソフト:IBM HomePage Builder 2001 V5.0.4 for Windows
ウエブ担当者:山田典子(取締役副社長)
[email protected] 三井住友銀行 赤坂支店(名義:ドーマン研究所) 普通預金:7853043
東京事務所:〒107-0062 東京都港区南青山5-9-15-65
電話:03-3797-5950 FAX:03-3797-5963
神戸事務所:〒651-0064 神戸市中央区大日通7丁目1-10-203
電話:078-251-3240 FAX:078-251-3612
ナチュラルスピリットの追加情報
■【株式会社ナチュラルスピリット】(ソフト受託開発) 企業コード:987776067
旧【有限会社ナチュラルスピリット】(出版社)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-28-18 カトルバン原宿103
電話:03-5410-7731 FAX:03-5410-7732 (営業時間10:00〜18:00平日のみ)
URL:
http://www.naturalspirit.co.jp/ 共通メールアドレス:
[email protected] 代表取締役:今井博樹
[email protected] ナチュラルスピリットを帝国データバンクで調べると「株式会社」になっておりま
すが、インターネットタウンページで調べると、未だに「有限会社」のままです。
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【本スレ】異議あり!Nスペ「奇跡の詩人」part56
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1023634852/ *****************************************************
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492 名前:創その1 メェル:sage 投稿日:02/06/10 16:32 ID:??? 全文(8ページ)はとても無理なので、専門家対立部分を分けてUPします。 ―まず全編を見ての印象を。 【村木】一言で言えば、安っぽい新興宗教のPRビデオを見せられた 感じでしたね。信ぴょう性は薄く、否定的にとらえました。 (流奈君)を非難するつもりはないが、彼が何か言葉を発している とは思い難いですね。どう見ても文字盤を指している時に、くたび れて眠ってしまっている。それなのに手は動いているわけですからね。 この社会の閉塞状況の中で視聴者は“美しい物語”を求めているん でしょうが、制作者はそこにおもねってはいけないと思います。 試写で全面的に賞賛する新聞記者たちも平面的見方しかできていない わけで、本当に恐ろしい社会だなと感じます。 【深瀬】現代では“奇跡”と思える事象に相当踏み込んだ作品で、 面白かったですね。メッセージ性の強い作品だと感じました。脳に ついてはまだ十分解明されていない点もあり、制作者は、奇跡に近い 可能性があるんだと判断して踏み込んだのでしょう。
498 名前:創その2 メェル:sage 投稿日:02/06/10 16:37 ID:??? ―文字盤やドーマン法については? 【村木】NHKは、ドーマン法について科学的に検証する番組ではないと いってるけど、賛否両論あるドーマン法について、番組は結果として 「ドーマン法はいいですよ」というメッセージを発していると読みとれ ます。だいたいこの作品は、ドーマン法が疑われたら成り立たないん じゃないですか。 NHKは「感性豊かなメッセージを伝える作品」と言ってますが、制作者 がそう感じているとすれば、ずいぶん貧しい感性だなと感じます。 安っぽい詩に夕陽の映像はどうみてもPRビデオでしょ。文字盤だって、 どう見てもお母さんが彼の手首をがっちり持って動かしているし、 だいたい文字盤自体が固定していません。 【深瀬】彼が文字盤を指すシーンでは、本人が横を向いたりして いますね。お母さんが動かしているのではという疑念もありますが、 これについてはなんとも言えません。ゴルフ場で倒れ、3ヶ月ほど 植物人間に近い状態を経験した知人がいます。瞳孔が開いたまま ピクリともしない。だけど枕もとで奥さんやお嬢さんが「これでは アメリカ留学は難しいね」などと話している内容を、彼は聞きとって いたんですよ。ただ自分の思いや考えを伝えることができなかった わけです。つまり神経や運動機能は失われているけれど、思考機能 は生きていたんですね。今は左半身が不自由ですけれど、歩くまでに 回復しています。そんなケースがあるのです。 (ここに入っている、2000冊の本に関する質問は省略)
502 名前:創その3 メェル:sage 投稿日:02/06/10 16:42 ID:??? ―「土曜スタジオパーク」でのCPの説明について、どんな感想を 持ちましたか? 【村木】ほんの一つの言葉だけを取り上げ、「ほら、ごらんの通り です」と見せる手法には疑問を感じます。専門家を呼んで検証する のが本来の姿でしょう。視聴者の疑問はあの二点に集約されるとは 思えないし、手続き的にもおかしい。フェアな検証番組になって いません。 【深瀬】証明するのは容易じゃないですよ。20年後、30年後に正し かった、間違ってたとわかることかもしれませんし。 ―他にこの作品をごらんになって感じたことや、今後の ドキュメンタリー作品に与える影響については? 【村木】出版社の編集者と流奈君とのやりとりでは、編集者が本人 にはあまり興味がない様子を見てとれました。(Nスペとのタイ アップで)売れれば何でもいいという姿勢が透けて見え、逆にそこが 面白かったですね。NHKが承知していたか、知らなかったかはともかく、 放送と出版が連携して大ヒットを狙ったと見られても仕方ないでしょう。 ドキュメンタリー作品としては、6ヶ月も取材しながらどうしてこうも 限られたシーンで構成したのか不思議です。当初抱いた疑問が解消 されないどころか、逆にどんどん蓄積されておわりましたね。 【深瀬】足して2で割るような、あるいは過不足のない誰もが 賞賛するドキュメンタリー作品は面白くも何ともない。しっかりと した意図とメッセージを持って取材することは、予断と違います。 この作品をめぐる議論が、スプーン曲げと同じレベルの真がん論争 になってしまい、日本のドキュメンタリー作品の可能性を狭く するような方向には行ってほしくないですね。 取材者は、小田桐誠氏です。
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【本スレ】異議あり!Nスペ「奇跡の詩人」part56
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1023634852/ *****************************************************
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508 名前:創その4 メェル:sage 投稿日:02/06/10 16:51 ID:??? 講談社とNHKの取材の経緯についての部分。 -------------------------------------- 講談社側: 「流奈君に書き下しをお願いしたのは去年の9月です。ほぼ同時期に NHKが取材を始めたようです。取材スタッフは市営住宅の近くにある アパートを借り取材してました。Nスペの制作者から、『打ち合わせ している様子を撮影させてほしい』との依頼があり協力しました。原稿 は、1月末に出来上がっていたのですが、一部書き直しをお願いした ため、4月下旬の刊行となりました。3月下旬、Nスペの関係者から、 『4月28日に放送することになると思います』との連絡が入り、帯に 『NHKスペシャルで放映』と打たせてもらいました。放送前に店頭に 並べてもらっては困る、と言われましたが、こちらとしては強制される 筋合いのものじゃないですからね」 NHK側: 「タイアップの事実はありません。講談社の刊行とうちの制作・放送 スケジュールが重なっただけで他意はありません。我々が取材し始め た当初出版の話は聞いておらず、撮影の途中で知りました。打ち合わせ シーンについては、流奈君一家が外出し第三者と接する機会が少ない ため、構成上必要と判断しました」
513 名前:創その5 メェル:sage 投稿日:02/06/10 16:58 ID:??? あと、もう1つだけ、「経営広報部に質問状を投げかけ、制作関係者の 話を含めて答えてもらい、問題によっては再質問するという形で 回答」してもらったというもの。山本CPは、各紙誌からの申し入れには 応じていないらしい。 で、ここでも専門家の名前も何も出てこない。 ―そうは言ってもドーマン法についての説明があまりにも 不足しているのではないか? 「まず、流奈君が使っていたリハビリ法がドーマン法であったという 最低限の事実を伝えたにすぎないことを明確にしておきたいと 思います。脳障害のある子どもがどんな能力をどこまで発揮できる のか、個別に詰めていくことになるが、非常に難しいテーマです。 専門家は、少なくともドーマン法にまったく効果がないとの認識に 立っていません。積極的に勧める専門家がいる一方で、消極的な 専門家もいます」
199:名無しさんといっしょ sage 02/06/12 01:15 ID:???
ドーマン法による悲劇の記事を見つけました。
窒息死ではないですが、ドーマン法の介護疲れで子供を殺してしまった例です。
要約です。かなり意訳も入ってますので、詳しくは原典を当たってください。
データベースは、NewsBank
http://newslibrary.com (有料)で、
キーワードは The Institutes for the Achievement of Human Potential です。
Washington Post
November 19, 1987
Section: A SECTION
Edition: FINAL
Page: a39
タイトル:"SLAYER OF DISABLED SON IS GIVEN PROBATION"
障害者の息子を殺してしまった母親に執行猶予
簡単な要約
早産でヒリアン膜症になり、歩行障害になった息子にドーマン法のパターニングを施し、
70人ものボランティアを募ってリハビリを行っていたそうですが、回復しなかったことで
取り乱して子供を撃ったらしいです。
20年の懲役と25000ドルの罰金の求刑に対して、執行猶予5年と750時間の奉仕活動が 宣告されたとなっています。 何にしても、悲劇的な事件です。
>>88-89 の事件直後の記事
Washington Post
May 13, 1987
"WOMAN CHARGED WITH KILLING RETARDED SON"
「障害児の息子を殺した女性を告訴」
記事によると、300人以上の人が、ボランティアで協力していたそうです。
障害児の息子は、ピストルで頭と背中を撃たれ、母親は自首したとのことです。
いろいろな物理療法や保育所のプログラムを試した末に、この夫婦は「論争の的になっている」治療法に転向したのだそうです。
やりきれないですねぇ…。
91 :
訂正 :02/06/12 02:54 ID:???
>WOMAN CHARGED WITH KILLING RETARDED SON >障害児の息子を殺した女性を告訴 ×障害児 ○発達障害 ですね。
ドーマン・デラカト法の悪影響を調べようとしたのですが、
めぼしい成果が出ていません。
しかし、次のようなものが見つかりました。
いずれも中身を見ていないので、下記のデータについては
詳しいことは何とも言えませんが……。
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●メタ分析によるドーマン・デラカト法の有効性批判
January 2000
Meta-Analysis at 25
Gene V Glass
College of Education
Arizona State University
Email:
[email protected] http://glass.ed.asu.edu/gene/papers/meta25.html http://216.239.33.100/search?q=cache:3eotTWZpqfMC:glass.ed.asu.edu/gene/pape rs/meta25.html+doman-delacato+risk+mask&hl=ja
In 1967, I attempted a similar approach while reviewing the experimental
evidence on the Doman-Delacato pattern therapy. Glass and Robbins, 1967
*************************************************
Glass, G.V and Robbins, M.P. (1967). A critique of experiments on the role
of neurological organization in reading performance.
Reading Research Quarterly, 3, 5-51.
*************************************************
http://glass.ed.asu.edu/gene/resume2.html http://216.239.33.100/search?q=cache:1fofBpXVkXAC:glass.ed.asu.edu/gene/resu me2.html+doman-delacato+risk+&hl=ja
Robbins, M.P. & Glass,
G.V. (1969). The Doman-Delacato rationale: A critical
analysis. Educational Therapy, 2, 321- 377.
Glass, G.V., Robbins, M.P. & Tuinman,
J. (1969). Delacato- neurologische organisatie en leesonderwijs.
Pedagogisch Forum, 6, 265-288.
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
neurodevelopment and sensory integration.
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●全米小児科学アカデミーの「経験的に有効性が立証されている治療法」
マニュアルに関して、治療効果を論じたコメント
http://216.239.33.100/search?q=cache:-sIkf-2YABsC:sip.medizin.uni-ulm.de/abt eilung/projekte/SSCP/SSCP5_95.html+doman-delacato+risk+&hl=ja
Efficacy & Effectiveness
including
APA´s MANUALS FOR EMPIRICALLY VALIDATED TREATMENTS
letters from sscpnet 5/95
*************************************************
Date: Fri, 13 Oct 1995 11:18:35 -0500
From: "Donald K. Routh" <
[email protected] >
Subject: Invalidated Treatments
To:
[email protected] This has developed into an interesting discussion, but to me it seemeda bit
narrow. When I started trying to think of some treatments that hadbeen
invalidated, my list was based on a wider casting of the net.
For example, the "Doman-Delacato" treatment for cerebral palsy hasbeen cast
into outer darkness by the research community for a long time.Ed Zigler has
written at length about the lack of evidence for its validity.
A special issue of the Journal of Clinical Child Psychology on
childpsychopharmacology a few years ago cast considerable doubt on the
efficacyof so-called antidepressant medications for treating depression in
pre-pubertalchildren, although they often were effective in treating ADHD.
In the field of applied behavioral analysis, reinforcing children forpaying
attention in class turned out not to generalize to academic
productivity.However, reinforcing academic performance did generalize to
measures ofattention.
Is this kind of wider discussion helpful to you regulars on the SSCPNet? I
am a new participant in this discussion.
Don Routh
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●自閉症に対するドーマン・デラカト法適用の是非
(全米小児科学アカデミーは有効性データが欠落しているので
推奨してないが、ヒト潜在力達成協会[IAHP]では自閉症治療に
推奨している。)
http://www.teacch.com/treatmnt.htm#DoDe A Pediatric View of the Treatment Options for the Autistic Syndrome
Doman/Delacato Method
This treatment for the brain injured was begun in 1956 and is based on
efforts to "retrain" the injured parts of the brain. A modification of the
extremely intensive patterning program is currently used. The American
Academy of Pediatrics did not endorse the original program, at least partly
because of lack of published data. The Institutes for the Achievement of
Human Potential consider autism to be the result of a brain injury of
unknown origin for which the total program of neurologic organization is
recommended. The institutes now offer five treatment program ranging from a
home study program to an intensive treatment program.
In my opinion, parents would find more accessible and validated services by
seeking out physical and occupational therapists with backgrounds in
neurodevelopment and sensory integration.
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●全米理学療法協会によるドーマン・デラカト法への反対声明
http://www.apta.org/Advocacy/womeninitiatives/sexual_harassment_policy#pra_0 6_87_09_15
POSITION ON DOMAN-DELACATO TREATMENT
HOD 06-87-09-15 (Program 32)
The American Physical Therapy Association (APTA) joins with other
professional groups (including the American Academy of Pediatrics),
researchers, and
clinicians in expressing concern regarding claims made of the efficacy
and effectiveness of the Doman-Delacato technique for treating children
with neurologic and other related disorders.
It is the belief of the , APTA the available research indicates: claims
of benefits of the Doman-Delacato method remain largely unproven;
considerable
doubt exists concerning its efficacy; and there is reason for concern that
parents and children may be ill-served by its use.
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6月8日スタジオパークにて、中央番組審議会の報告 -------------- 276 名前:名無しさんといっしょ 投稿日:02/06/08 16:57 ID:??? 審議会、活字化しますた。 NHKスペシャル奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ〜 について 重い脳障害を持った少年が文字盤を通して言葉を伝える姿が描かれて いたが、必ずしも説明が十分ではなく、信じられないという気持ちも 残った。 ドーマン法と呼ばれる治療法は、医学的な見地からは有効性が証明されて おらず、十分な説明なく取り上げるのは問題だと思った。 科学的には解明しきれていない人間の心や脳の可能性や豊かさを取り上げる 番組に今後も取り組んで欲しい。 等の意見が出されました。 これに対してNHK側から 文字盤によるコミュニケーションについては、長期取材の過程で多角的に 検証しており間違いのない事を確認している。またドーマン法についても 否定的な見解がある一方で、有効性を認める専門家もいる。ただし説明が 必ずしも十分ではなく、番組の真意がうまく伝わらなかった部分もあった。 今後は視聴者の十分な理解が得られるよう、さらに努力したい。 と説明がありました。
97 :
正論 :02/06/16 13:38 ID:???
*原文は旧かなづかいですが、ここでは普通の文体に変更しております 扶桑社 正論7月号より 「NHKウォッチング」第62回 中村 粲(獨協大学教授・昭和史研究所代表) (前略) 「奇跡の詩人にやらせ疑惑濃厚」 今回NHK放送で最も大きな疑惑と論議を生んだのは、4月二十八日放映<NHKスペシャル> 「奇跡の詩人〜11歳・脳障害児のメッセージ」だろう。 放映後数日間でインターネットに寄せられた「やらせだ」の声は、延べ一万件を超えたと聞く。 番組の主人公は生まれた時から重い脳障害を持つ十一歳の少年・日木流奈君。立つことも喋ることもできない。 ただ五十音図の文字盤を左手の中指で指すことで”意志”を伝える。これまで二千冊もの哲学書や天文学の書物を読み、詩集やエッセイを出版し、それが大人達の心を癒し、感動させてきたと云う。 所で流奈君の意志伝達の方法とは、母親の千史さん(38)が左腕に流奈君を抱きかかえ、右手に文字盤を持つ。 左手で流奈君の左手首を上から持ち、中指の指す文字を読み上げ、それを父親の貴さん(34)がパソコンに打ちこんでゆくというもの。 所が流奈君の指さす速さが障害児とは思われぬ程早い。番組の一場面を筆者が時計を使って測ったところ、 六十秒で百六十七文字。一秒で二,三文字という速さだ。 更に奇妙なのは、流奈君が文字を指す間、千史さんが右手の文字盤を激しく上下に動かし続けることだ。 しかも流奈君は文字を指す時、その目はあらぬ方向を見ていたり、あくびをしたり、時には眠りかけたりもしている。 文字の配列を記憶していてブラインドタッチが出来ると説明するのかもしれないが、文字盤があんなに激しく動いていたらブラインドタッチは無理な筈だ。 いや、指が正しく文字を指しているのかどうかの確認を妨げるために文字盤を動かしているようにさえ見えるのである。
98 :
正論2 :02/06/16 13:38 ID:???
この番組に疑念が湧くのは次の点だ。 1 流奈君の指は正しく文字を指しているのか。 2 流奈君の指を使って文字を指しているのは母親ではないのか。 3 母親の読み上げる”流奈君のメッセージ”が余りにも大人びていて、到底十一歳の、しかも脳障害の少年の言葉とは信じられない。 4 二千冊もの高度の本を仮に六歳からの六年間に読破したとしても、年平均三百冊以上、毎日ほぼ一冊通読した計算になるが、これは想像を絶することだ。 机に向かうことも出来ない流奈君がどのようにして読書するのか。 母親に抱かれて読むのであれば、母親は一日中それに拘束されて他の仕事をする時間は無い筈だが。 流奈君の読書するところは全く番組に出てこない。 「疑問だらけのNHKの弁明ー背後に新興宗教?」 「やらせ」の声の多さに、NHKは五月十一日<土曜スタジオパーク>「あなたの声にこたえます」の中で番組を担当した山元修治チーフプロデューサーが 1 本当に文字盤を指しているのか 2 書いているのは本当に流奈君なのか の二点を中心にスローモーションを使って説明を行った。 1については「他力本願」という文字を指す場面をスローモーションで写したものの、「た」「り」については確かに中指が文字を指してはいたが、 「き」「ほ」「ん」「が」等についてはその辺りを動いたと云うに過ぎず、確認は出来ず、疑惑の核心は2。 流奈君の指を動かしているのもメッセージを出しているのも実は母親の千史さんではないのか、という点だ。 これについて山元CPは「流奈君だけが知っていてお母さんの知り得ない話を流奈君が文字盤で指すのを見たことがある」と説明していたが、 何故か、その場面を示す映像は示さず。 「やらせ」疑惑の有無を解明すべき決定的映像をNHKは遂に公開しなかったのだ。 この問題については「週刊文春」五月十六日号、二十三日号が詳報しており、それによれば流奈君の”メッセージ”が某新興宗教の教えと酷似していること、 NHKスペシャルがそれには全く言及しなかったことへの疑念など、興味津々たる調査結果がレポートされている。 次号で更に追求する予定。 (平十四・五・十七)
[時代の肖像](10)日木流奈くん 思想家・森崎茂さん(上)(連載) 2002.06.15 西部夕刊 10頁 写有 (全2412字) ------------------------------------------------------------------------ ◆心の振る舞い、科学とは別次元 NHKスペシャルで「奇跡の詩人」として紹介された十一歳の脳障害児 日木流奈(ひきるな)くんの著書が読まれている。シンプルだが意味の深い言葉に 共感の輪が広がる一方で、“やらせ”を疑う人たちの番組への批判も続出している。 日木流奈現象とも呼べそうなこの話題から、私たちの時代のどんな相貌 (そうぼう)を読み取ることができるか、福岡市在住の思想家森崎茂さんと 考えた。 (小林 清人) 流奈くんは生誕直後の三度の手術のストレスから脳に障害を負った。動くことも 話すことも不自由で、わずかに動く手を母親に支えてもらって文字盤を指さし、 母親がそれを読み取るという方法で言葉を伝える。五歳から詩を書き始め、 『伝わるのは愛しかないから』『ひとが否定されないルール』など多くの本を著す かたわら、講演もする。テレビ番組の作り方に説明不足もあって、「母親が手を 動かしているのでは」といった疑問が出されている。 「“やらせ”を問題にする人は、表現は個人に属するという抜き難い臆見 (おっけん)にとらわれているのだと思います。本当に表現は個人のものだろうか。 イエスや釈迦の言葉は、だれのものでもない匿名性としてあります。いい言葉は、 実はだれのものでもないんじゃないでしょうか」 テレビの映像を見る限り、どこまでが流奈くんの手の動きで、どこからが母親の ものか判然としない。だが、森崎さんは「その判然としない所にこそ可能性がある」 と言う。 「流奈くんが五歳の時に初めて文字盤を使って意思を伝える場面がありましたね。 『わたす さかな ぱぱ』と。これを母親は『夕食に食べた魚がおいしかったので、 お父さんが仕事から帰ったら食べさせてあげて』という意味に取る。お母さんは 『わたす さかな ぱぱ』ですべてわかったんです。そこで言葉を補ったとして、 それの何が問題ですか」 「親子で長く濃密な会話を重ねてきて、流奈くんの手の動きと母親の手の動きは 分離できないほどになっているのではないか。息子の手の筋肉のわずかな動きで何を 伝えようとしているかが母親にはわかるということです。とても微妙な所ですが、 仮に流奈くんの言葉が母親との合作に近いものだったとしても、それはある匿名の 領域に開かれていると見て間違いないと思います。その匿名の言葉を語っているのが 流奈くんであるということもまた紛れもない事実だと考えていい」
流奈くん自身、こう書いている。〈私は私であって、あなたではない。けれど、 私は私であり、あなたである〉 「哲学者のメルロ=ポンティも同じようなことを言っています。〈私が他人の中に、 他人が私の中に存在する〉と。ポンティはそれを幼児における自他の癒合として 言っているんですが、私は人間存在のあり方として言えることだと思っています。 せんさくをするより、流奈くんとお母さんとの間に窮屈な自己同一性を超えた新しい 存在のあり方の萌芽(ほうが)があると見た方が私の心は広がります」 疑いを解くには科学的裏付けが必要だと指摘する識者もいるが、森崎さんは このような科学主義の考え方に断固異を唱える。 「科学は人間の精神現象の一つの枝葉です。枝葉に過ぎない科学が精神現象 そのものを解明することは原理的に不可能です。科学は要素還元主義をベースに原因と 結果が相関する限られた領域で妥当性を持つだけです。つまりロケットやコンピューターを 統御することはできても、心の振る舞いを合理的に説明することはできない。人が生きて いるという事実は科学とは全く別の出来事です」 この発言は、例えば精神病理学者木村敏氏の次のような文章を思い出させる。 〈生命それ自身を合理的に認識することはできない。認識するという行為自体が生命に 根ざしてしまっているからである〉(『生命のかたち/かたちの生命』) 「番組を見て強いインパクトを受けました。そのことに科学的裏付けが必要でしょうか。 人間はいいものに触れて、なぜか感動するんです。その『なぜ』について、科学が何かを 言うことはできません」 “やらせ”か否かをめぐる議論に対しては、もう一点、これも科学主義のはらむ問題と 重なることだが、どうしても言っておきたいことがあるという。それはいわば倫理や 人間性の次元にかかわっている。 「流奈くんの言葉は世界を肯定するポジティブな姿勢で一貫していますが、このような 感性の起源は、障害のある子を無条件に受け入れた母親との関係にあります。そのように して受け入れたわが子を使って“やらせ”まがいのことをしたとすれば、その行為はその子に 対する完全な裏切りであり、存在の全否定につながる。そんなことは絶対にできないだろうと いうのが私の直感です。そうでなければ、流奈くんがあんないい顔をしていられるはずがない」 「そんなむごいことをやれば、母親自身の人間が壊れてしまいますよ。人間性の根幹を 自ら損ねるようなことをやっているんじゃないかと人々は疑っているわけですが、科学的に 検証されていないからと言って、そこまで疑ってかかっていいものだろうか。科学的である こととか実証的であることとかにこだわりすぎて、ものごとを見るまなざしが浅ましくなって いるように思います」 表現を個人の所有と見る思い込みも、科学主義も、目下ますます高じつつある現代の病だと いうのが、森崎さんが言いたいことのようだ。「伝わるのは愛しかない」という痛切な言葉は、 おそらくだれの口から発せられても美しく響くに違いない。 …………………………………………………… ◇もりさき・しげる 思想家、針きゅう師。1949年生まれ。九州大卒。 著書に『内包表現論序説』、論文に「『部落』の背景・『感性』の現在」(『乾坤』8号)などが ある。近く『GUAN1―内包存在論草稿』(私家版)を刊行予定。福岡市在住。 写真=「科学というイデオロギーが世界を覆いつつあることに強い危機感を感じている」と 森崎さんは言う=江口聡子撮影
2002 ぎふ 現場から 自由な議論へ課題も 大垣市計画の「電子市民会議室」 発言の掲載や削除 民間運営で責任は 『掲示板』との 区別も明確に 2002.06.09 朝刊 30頁 岐阜版 (全1287字) ------------------------------------------------------------------------ 【岐阜県】大垣市が本年度から五カ年計画で取り組む、情報技術(IT)を活用した 市民交流や経済活性化を狙う「市IT戦略計画」。事業の一つに、市民の声を政策に 生かすためのネット議場「電子市民会議室・市役所エリア」がある。運営を民間 ボランティアに任せるのが売りだが、すでに同市が設けた電子掲示板との違いは何か。 また、民間に運営を任せて発言者のプライバシーは守れるのか。(大垣支局・中沢佳子) 「電子掲示板の仕組みを使い、テーマに沿って意見交換する。行政と市民ではなく、 市民同士の議論にしたい」 市情報企画課の渡辺峰男主幹は狙いを語る。市が運営しないのは「市側の回答を期待 してしまい、市民の意見交換になりにくい。意見の羅列を見るだけでも、住民の考えは 分かる」からという。 同市はすでに市情報工房のホームページに電子掲示板を持つ。市民の多様な意見は、 ここでも分かるはずだが、戦略計画の事業書では「市への批判や中傷(中略)が目立ち、 コミュニケーションの場となっていない」と明言。市が本当に知りたい市民の声を把握 できない、もどかしい現状がうかがえる。 「掲示板では中傷もあった。行政の話題で市が発言を削除すれば、削除への批判もくる だろう。テーマを決め、民間運営にすれば、議論がおかしな方向に転がらない」と渡辺主幹は、 違いを言い添える。 狙いや方法はさまざまだが、IT社会の今、自治体の電子会議室は、神奈川県藤沢市や 大和市など各地で取り組んでいる。中でも、三重県が学識経験者らを編集人に迎えて五月末に 開設した「e−デモ会議室」は、県政への提言を集めるのではなく、純粋な議論の場が目的。 「県民の議論手段を増やし、地域のことを地域住民が考えるのが狙い。県への要望窓口では ない」と三重県総合企画局は言い切る。中傷対策も取っていて、本名や住所を登録してから 発言するシステム。編集人による事前チェックもある。「発言をすぐに掲載せず、プライバシー 侵害や個人攻撃、公序良俗に反するものは、発言者に問い合わせをする」 自治体の電子会議室について、中央大学法学部の堀部政男教授(情報法)は「民間に任せる のなら、契約にあたって守秘義務や責任を明確しなければならない」と、慎重な姿勢を求める。 「以前、ある医師の名前や診療所、電話番号が無断でネット掲示板に公開されて訴訟になり、 神戸地裁が賠償命令を下した。電話帳などですでに公開されていることでも、出し方によっては プライバシーの侵害になる。『ひぼう中傷、プライバシーの侵害』の定義や守秘義務はどうする のか。発言の削除・掲載の責任はどこか。表現の場の確保は大切だが、こういう法的問題を念頭に 置かなくては」と、事前に詰めるべき点を挙げる。 時間や場所にとらわれず、誰もが参加できる会議室。だが、トラブルが起きたとき、どう対処 するのか。発言を政策に生かすのなら、どんなプロセスで取り入れるのか−。「本格的に手掛ける のは来年度。それまでに先進地の“失敗談”も知りたい」と渡辺主幹。“仮想空間”の会議室も、 現実の法律や行政システムに沿っていなければ、工房の電子掲示板と同じ物になりかねない。 中日新聞社
802 名前:名無しさんといっしょ 投稿日:02/06/17 12:15 ID:7tW9lK1j
今日発売の週刊朝日に1頁を使ったルナ本批判が載ってたよ。
「まっとうな本」という月1のコーナー。書いているのは編集者?
以下、抜粋。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「日木流奈」の「書いた」本で驚くのは、この人が一度も赤ん坊であった
ことがないことである。
私が驚くのは生まれた直後に「女の子みたい」と言われて、わざわざ
「気にしなかった」と感じたことである。
次に驚くのは、この途轍もなく早熟な「日木流奈」が、そこから先は
まるで成長しなかったことである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この後、その彼のメッセージはカルト的な宗教者の文言と似ている云々……
815 名前:802 投稿日:02/06/17 12:32 ID:7tW9lK1j
>>807 文末に匿名で(虫)とありました。
もう少し引用しますね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(日木流奈君のことが)世上を騒がせていることはよく承知している。
残念ながら、私はその番組を見ていない。見なくても、その両親がいか
がわしい人物であることはわかるのである。
自分の子供が天才であろうが、障害を持っていようが、それは当人た
ち家族の問題である。世間の前にしゃしゃり出て、わざわざ公開すべき
ことではない。古来、天才少年・少女は数限りなくいたが、世間の話題
になったものは皆、親が自分の顔を知ってもらいたくて世に出したので
ある。子供のためにと言い訳して、実は親が世に出たかったのである。
ノルウェーのマリンちゃんがドーマン法で発達していく様子を 描いたNHK海外ドキュメントの番組末尾に 「監修 北村聖(東京大学医学部助教授)」というテロップが 入っていました そこで北村助教授のいう人物を洗ってみたところ、 血液学が専門の東大の内科医でした。 (東大内科のこの分野の“大御所”は高久史麿なので 高久氏のおまけ……みたいな感じでいろいろな 役職をゲットしていることが判ります。) つまりこの人は、とりあえず脳科学や療育や心理学などの 門外漢なのですが、にもかかわらずNHKの医学関係番組の 監修“アルバイト”をホイホイと受けてしまった模様……。(苦笑) これは、効果のアヤシイ詐欺的医療に名義を貸して、軽率にも 広告塔を演じてしまった……ということにもなるでしょう。 (少なくとも米国では小児科学会やリハビリ職能団体などが ドーマン法を「いかがわしい」と断言しているわけですから。) ドーマン法は、厳密な医学的検査を拒絶するのが“特徴”らしい ので、医学検査を専門にしている北村センセーが、ドーマン法 の宣伝番組を監修したことを“責任”をどうとるかは見物ですね。 そういえば流奈くん(=傀儡師ママ)の『ひとを否定しないルール』 にもこういうくだりがありました―― 「私の親たちは脳障害を治す方法を求めて、ついにアメリカの「人 間能力開発研究所」というところを見つけだしました。そこではグ レン・ドーマン博士とそのスタッフたちが、日々、脳障害児たちを 治すために研究を続けていました。 私はそこで処方されたリハビリを三歳になる少し前から始めまし た。実際に診察を受けたのは四歳の時からですが、それまでに、親 たちは研究所が開催した講義や出版した本を読んで、私のプログラ ムをやってくれていました。現在、診察は受けてはいませんが、プ ログラム自体は家で続けています。 (中略) そして、私の成長に何よりも重要だったのは、否定されない環境 でした。そして、テストなどで試されることがなかったということ も大切なことだったといえるでしょう。」 ここで言及されている「テストなどで」云々というのは、学力テスト というよりも、むしろドーマン法“カルト”の外部の専門家による 医学的・教育学的な発達評価や訓練効果の測定だったのだろうな、 と推測できます。
北村聖(きよし)助教授は、こういう人物……
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北村聖(東京大学医学部・臨床検査医学・助教授)
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【1】北村助教授の東大のプロフィール紹介ページ
http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/IRS/IntroPage_J/intro71149336_j.html 研究分野:医学/医学一般/病態検査学
医学/血液内科学
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【2】第二回・朝日禁煙フォーラム
http://www.nicorette-j.com/forum/forum.html 平成14年 5月11日(土)13:30〜15:30 開場13:00
●会場 浜離宮朝日ホール
東京都中央区築地5-3-2(朝日新聞東京本社新館)
●主催:朝日新聞社
●協賛:ファルマシア株式会社
プ ロ グ ラ ム
基調講演
「喫煙と疾患のリスク――禁煙のためのとっておきの秘訣」
北村 聖先生(東京大学医学部臨床検査医学助教授)
パネルディスカッション
「禁煙したいあなたへ――福留さんからの応援メッセージ」
パネリスト/北村 聖先生 (東京大学医学部臨床検査医学助教授)
福留功男氏(キャスター)
コーディネーター/田辺功(朝日新聞編集委員)
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ドーマン法に依拠して「天才児」を作るとかいう
コンピュータソフトを作っている会社のページを見つけました。
NHKの流奈スペシャルとか新聞の講談社広告とか
書店で『奇跡の詩人』とかをちょいと見て、
健常児の親が勘違いして、ドーマンふう早期教育なんかで
暴走しちゃうと、これまた困った問題かも。
NHKと講談社の流奈商法の悪影響は、こういう方面にも
波及していくのでしょうか……。 (ためいき)
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【ドーマン商法】
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「マリン ドーマン」で検索をかけていたら、
“ドーマンふう学習法”みたいなものを釣り上げました。(苦笑
函館のローカル掲示板で、香ばしい自慢をしているお方をハッケーン!
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函館タウン情報: 函館論争”外”掲示板
http://216.239.39.100/search?q=cache:CkKvba8_-OAC:ronso.biz/hakodate/bbs_ronso/gai/+%83%7D%83%8A%83%93%81%40%83h%81%5B%83%7D%83%93&hl=ja ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2: ★ウヨたんサヨたんいらっしゃいPART2★
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62: 名前:さすがわ せいぼ投稿日:2002/05/04(土) 11:32
バカダ大学教育学部幼児教育のさすがわせいぼです(バレバレ
ウヨサヨではなくウノサノ専門ですが。
乳幼児期は右脳の時代またはインプットの時代といわれています。
砂に吸い込まれる水がごとくいろいろな知識を吸収する時代です。
ただ、アウトプットの術を知らないので、効果が現れにくく親のほうが
先にあきらめて しまいがちです。
年をとるに連れ、だんだん左脳が目覚め、右脳の活動を邪魔し始め
ますもで、この時 期にしっかり右脳に刺激を与えてあげましょう。
たとえ、ダウン症や小児麻痺、学習障害児でもこの時期に何とか手を
打てば知能指 数100以上の子にすることも可能です。
それを実証して見せたのが、アメリカのドーマン博士で、今、日本の
多くの幼児教室 が彼の理論を元にカリキュラムを組んでいるほどです。
具体的にどういうことをすればよいか。そんなに難しく考える必要は
ありません。本の 読み聞かせとカードと指先を使う遊びをやらせて
おけばいいです。
本読みの本は何でもいいですが、母子または父子ともに精神状態
の安定しているときを選びましょう。抑揚はあまりつけないで読むの
が基本です。
紙芝居のほうがより効果がありますが、買うと高いんですよ。手作り
する時間があればやってあげてください。
カードは私どもの教室では公文式のカードを使いました。国旗や俳句
や漢字など何でもいいです。
例えば国旗カードを10枚何でもいいから選びます。
子供と正対して、1枚に付き1秒、次から次へとカードを見せていきます。
その時、国名をいっしょに声を出して言って下さい。
10秒から15秒で終わりです。終わったらすかさず誉めます。
子供が見てようが見ていまいが関係ありません。おかあさんの自己
満足で結構です。
子供が興味を示してきたら、漢字も入れたりして種類を増やしましょう。
決して3秒以上同じカードを見せないこと、これは何と聞かないこと。
インプットに専念してください。
時間のようです。続きは次回。
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63: 名前:さすがわ せいぼ投稿日:2002/05/04(土) 12:25
カードの追記
3秒以上見せると右脳ではなく左脳の刺激になります
漢字や国旗を教えようという意味ではありません。
漢字は形が面白いから、国旗はきれいだからです。
目で耳で脳を刺激するのが目的です。
>うさ半?長時間やったらあかんえ
公文のカードはGoodです。
ただし、計算とか漢字とかの本来の教材は子供を苦悶に落とし込みかねませんが
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----------------------------------------------------------- 64: 名前:さすがわ せいぼ投稿日:2002/05/04(土) 15:09 方法論を先にやった上に途中だけど、なぜ幼児教育を始めたかに ついて 15年前、私の塾に高校3年生の生徒が入塾してきました。成績は 校内で10番ぐら い。遊んでばかりで勉強はしたことがないというの が自慢でした。 単語のテストをやると「先生1分くれ」とその場で範囲をパラパラと めくるだけ。テスト はほぼ満点。「何じゃこいつは」と思いましたね。 その後も「先生、数学の勉強はどねーやるん」「高校のくだらん数学 は暗記科目と思 え。解き方を覚えればいい。」3ヵ月後には彼に教 えることがなくなりました。 「先生、英語を伸ばすにはどねーやるん」「単語覚えろ。とりあえず ターゲットの1000 番まで」1週間後にはほぼ全てを覚えてきました。 結局、彼は校内一となり東大に進学しました。 私どもに子供が出来たとき、この子のことが思い出されました。 もし、自分の子もあの子のように、人が1時間かかるものを10分で すませられるのな ら、残り50分は他の勉強や遊びに使えるではないか。 これこそ真のゆとりの教育だ と思い至ったわけです。 私どもはその子の両親に会い、いろいろ質問させていただきました。 キーワードは「カード」と「ドーマン博士」でした。 早速、ドーマン博士の本を買い、様々な幼児教育書に目を通しました。 1ヵ月後、私の家には10人の2歳児が集まっていました。 仕事中断 ************************************************* 65: 名前:さすがわ せいぼ投稿日:2002/05/04(土) 16:31 さて、その10人は今、中2か中1になっています。 8人と連絡が取れていますが、校内一が2人、5番以内が3人、 他の者も10番前後 とのことです。 また、8人中3人が小学校時代に英検3級(中三修了程度)に 合格し、他の者も4級を もっています。 我が娘もそのうちの一人でした。今、中2です。 試験前の平均勉強時間は1時間です。 テレビ見たり、漫画本読んだり、お菓子食ったり・・・少しは勉強しろ! 成績は大体5番以内です。 一度「一番になったら5000円くれるか」というので約束しました。 1時間が1時間半に伸びました。 結果は2番でした。 息子が47都道府県を覚えるテストがあるので 「全部覚えたらハーゲンダッツのアイス買ってくれ」「いいよ」 10分後すらすらと全部言い、翌日のテストもクラスで最速の 最高点だったそうです。 しょーもない子供自慢ですが、正直言って、私どもとっても楽です。 ■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
講談社のPR雑誌『本』最新号(6月号)に
流奈くん自身の執筆による(???)“近刊本”
『ひとが否定されないルール』の宣伝文が出ています。
この広報誌は、書店の店頭でただで配布しているものですが、
すでに全部配り終えた書店も多いようで、先日ようやく入手
しました。
同誌の62〜64頁に本文、64頁の右上には写真が一枚、
そして巻末の68頁には執筆者紹介が出ているので、
それらのキャプチャ・データを紹介しておきます。
ちなみに、同誌には全部で18本の記事(1本は対談)が掲載
されていますが、“流奈くんの文章”(???)は17本目、つまり
ほとんど最後に載っています。
●64頁の写真は、以下にウプしました。
http://www.asyura.org/up1/source/183.jpg ●ここからは、同誌の掲載文の全文転載です。
(改行もオリジナルのまま再現)
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■【ここから全文転載】 読書人の雑誌『本』2002年6月号(講談社)62〜64頁 脳障害をものともせず 日木流奈 はじめまして。私は脳障害の十二歳の男の子です。 私の今の状態は、歩くこともできず、出てくる言葉は「アー、ア ―」とか、「ウー、ウー」といったものです。そんな重度の脳障害 児である私がどうして文章を書けるようになったかを、私はよくき かれます。私のいる環境ではとてもあたりまえで、普通のことなの で、私は一般の人がそういったことに疑問を持つということを、時 として忘れがちになります。当然知っているものとして私は話し始 めてしまうために、私に知性があるということに驚かれて、私が伝 えたい内容が伝わらないときがあります。ですから、少し私自身の ことをここでは語らせてもらおうと思います。 私は生まれてすぐ、腸が体の外に出ていたために、その腸をおな かに入れる手術をニ週間の間に三回しました。その手術は、極小未 熱児として生まれた私に極度のストレスを与え、一時的に脳に水が たまることになったのです。その水が私の脳を圧迫して、私は脳の 大部分がダメになってしまいました。 しかし、残った脳が私に生きることを許しました。癲癇の発作 や、その後、発病する白内障などに悩まされましたが、私はなんと か今、無事に生きています。 私の親たちは脳障害を治す方法を求めて、ついにアメリカの「人 間能力開発研究所」というところを見つけだしました。そこではグ レン・ドーマン博士とそのスタッフたちが、日々、脳障害児たちを 治すために研究を続けていました。 私はそこで処方されたリハビリを三歳になる少し前から始めまし た。実際に診察を受けたのは四歳の時からですが、それまでに、親 たちは研究所が開催した講義や出版した本を読んで、私のプログラ ムをやってくれていました。現在、診察は受けてはいませんが、プ ログラム自体は家で続けています。 基本的にそこで処方されるリハビリプログラムは、家で親たちが 子どもに対してやるものでした。その研究所では、生理面、運動 面、知性面の三本柱を基本に、プログラムをニ十四時間態勢でやる よう指導するのです。 寝ている時でさえ、私は呼吸を良くする機械 に入っていますし、食べている時も体を支えながら立って食べてい ます。呼吸を良くするプログラムと、運動をするプログラムが大半 ですが、合間合間に、私は知性を伸ばすプログラムを受けました。 とても短いセッションを一日何回もやることで、私は退屈すること なく学ぶことができたのです。 そして、私の成長に何よりも重要だったのは、否定されない環境 でした。そして、テストなどで試されることがなかったということ も大切なことだったといえるでしょう。 私はドーソン博士の知性面のプログラムにのっとり学習すること ができたので、かなり幼い時から、未熟ではありましたが、大人と 同じように文章を書くことができました。方法は、ドーマン博士の 本が出ていますので、そちらを参考にしていただくとして、子ども の私が学ぶのを嫌いにならない環境というのは、とても重要な気が します。私のようにドーマン法を受けた子供たちは、早くから文章 を書き、数ヵ国語を理解し、あらゆる分野の学習をしています。そ ういった意味で、私は特別でもなんでもなく、ただ環境が与えられ た子どもにすぎません。ただそれだけなのです。 時として、人はその出来事が理群てきず、私は生まれながらにし て書く能力があったのだと誤解します。人としてこの世に生まれた のなら、環境が与えられない限り、決して能力は開花しません。人 は、育つ環境によって、持っている能力を開花させるのです。 【つづく】
【つづき】 子どもをつぶすのに武器はいりません。ただ否定の言葉を投げか ければいいのです。「おマエはできない」、「そんな夢みたいなこと 言って」といった具合に。そして、命令するのです。「これをしな さい」というふうに。 私はそれと反対のことをされて育ちました。「あなたのような脳 障害の子がこんなにがんばっているなんて、なんてすばらしいので しょう」とか、「あなたの夢はなんてステキなんでしょう」とか。 そして、いつでも尋ねられました、「これについてどう思う?」と いった具合に。そういった環境の重要性に大人たちがもっと気づい てくれれば、子どもたちは学ぶことが嫌いになどなるはずがないの です。 生まれてから数年の子どもたちを見たことがあるでしょうか。彼 らはいつでも何でも学んでやろうと、目をキラキラと輝かせていま す。いつでも実験をしていて、いつでも観察しているのです。最高 の科学者といえるでしょう。 私は妹のソマを見ていると、とてもワクワクします。何をするに しても、彼女の思いはいつでも明確です。何をしたいか、どうした いかがハッキリと行動に現れているのです。一歳になったばかりだ というのに、それはそれはハッキリとしているのです。 もちろん彼女は、これから人として生きるための、社会のルール というのを学ぶ必要があります。それは人の間の礼儀です。お互い を尊重する思いやりです。それを知ることで、彼女はより生きやす くなるのです。 でも、「これが正しいことだから、こうしなければならない」と いうのではなく、「こうしたほうがみんな気持ちよく過ごせるのだ よ」ということを知れば、自然に身につくルールなのです。それを 学ぶ必要があるだけなのです。 今回書かせていただいた『ひとが否定されないルール――妹ソマ にのこしたい世界』には「そういった内容が書かれています。 私はずっと幸せだと感じてきました。ですが、私の文章を読む、 知らない人たちが、私に「なぜ幸せなのか」と問うことで、私はそ の原因を探ってみよう、それを言語で表してみようという気持ちに なりました。心を言葉に置き換える、理論的に説明するのはとても 困難なことですが、具体的に日常、何が起こっているかを書くこと で、その参考になればと思ったのです。私は私の日常のことを伝え たいのではなく、私の日常から何が起きているかを知ってほしいと 思いました。不幸にならない理由がそこにはあるのです。 私は母に手の補助をしてもらって五十音のボードを指し、文字を 綴ります。それは心の叫びです。心が言葉を綴るのです、理屈では なく。 私が書くのは、常に大人たちへのメッセージです。幼い時から書 くという手段を与えられたために、子どもの思いを言語として伝え ることが可能だった私は、いつでもそれを続けてきたのです。 昔、子どもだった大人たちへのメッセージ、読んでいただけたら 幸いです。 (ひき・るな 詩人) *************************************************
************************************************* 64頁右上の写真キャプション 筆者流奈君と母親の千史さん。 母親に手を補助してもらい、文字盤を指すことによって言葉を紡 ぎ出してゆく。これは、ファシリテイテッド・コミュニケーション (F.C.)と呼ばれる方法である。 ************************************************* ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002年6月号―執筆者紹介 (★印はすべて小社刊行の近著です) (中略) 日木流奈(ひき・るな) 一九九〇年生まれ。著書に『はじめてのこと ば』『流奈詩集』など。★『ひとが否定されな いルール――妹ソマにのこしたい世界』四月刊 (以下略) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■【全文転載おわり】
6月16日に札幌で開かれた流奈くん関係上映会に参加された 臨床心理学専攻の学生さんが、ドーマン法について日本の養護教育の 教科書に記されていた興味深い記事を持ってきてくれました。 数日間にわたしも書店で、現在流通している特殊教育関係の 書籍にドーマン法の解説があるか調べてみたのですが、 めぼしいものは見つかりませんでした。 しかし、私が学生だった20年ほど間には(今は亡き翻訳出版社の) サイマル出版会から、ドーマンの代表作の『親は最良の医師』が 出ていましたし、その他の有名な版元からもドーマン本はいくつか 出ていました。 ドーマン法自体、大学で特殊教育を専攻している 教員レベルでも、ある程度受容されていたような印象があります。 米国ではすでにこの訓練法の“倫理問題”について専門家が 厳しい批判の声を上げていたのですが、日本のアカデミズムの 教育学周辺の連中はボンヤリした連中が多いので、“危険物” だという認識は希薄だったのだと思います。 90年代に入って米国の小児科学界だけでなくリハビリ関係者など もドーマン法批判の声明を出したので、さすがにトロい日本の アカデミシャンも、いつのまにかこの“訓練法”を、教科書やガイド ブックからコソーリとハズして、知らなかったふりをしている……と いったところでしょうか。 学生さんが持ってきてくれたのは、次の部分です。 【1】『養護訓練法ハンドブック』の「ドーマン・デラカト法」の項目 (伊藤隆二編、1989年1月20日 初版発行、福村出版、701〜725頁) 【2】『精神遅滞児の心理学』の「脳損傷の帰結としての精神遅滞 およびその他の症候」からの抜粋 (伊藤隆二編、1982年2月5日・第二版、日本文化科学社) 上記のような事情で、いずれもまだ、日本ではドーマン法が 専門家連中から“疎[うと]んじられる”前の教科書的な概説です。 「なんだかアヤシイ訓練法らしい……」という書き方をしている ことは伝わってきます。 【1】の原書に掲載されている図版や表もアップしましたので、 テキストファイルに記載されたリンク先からダウンロードできます。 上映会の配付資料としてご利用くだされば、さいわいです。
114 :
113 :02/06/18 06:20 ID:???
<放送番組一般について>
○4月28日(日)NHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ〜」は、
脳障害による運動・言語障害を持つ11歳の少年が、両親の努力によって文字盤を通して
言葉を伝える手段を得ていく姿を描いた番組であった。この番組を見て、
本当に少年があれだけの詩をつくることができるのか信じられない気持ちだ。
また、医学的な見地からは、有効性について評価が証明されていない
「ドーマン法」と呼ばれる治療法を、十分な説明なく取り上げるのは問題だと思った。
○NHKスペシャル「奇跡の詩人」を楽しみに見た。番組には感動したが、
視聴者として完全に納得できないという感想も持った。
NHKの番組制作に対する姿勢を信頼しているが、
文字盤の動きについて説明があればよかったと思う。
○番組では、「ドーマン法」と膨大な読書によって少年が成長したと描いているように
受け止めたが、「ドーマン法」についても、2000冊の読書についても
説明が不十分な点があり、疑問が残ってしまった。
○人間の脳の世界は、まだ十分なことがわかっているとはいえない。
科学的には十分に解明されていない人間の心や脳の可能性や豊かさについて
考えさせられる番組だったと思う。
○NHKスペシャル「奇跡の詩人」については、非常に感激した人と、
なおかつまだ疑念をもっている人がいる。依然として残る疑問について、
時間をかけてももう少し説明や解明ができないものかという気持ちが残る。
(NHK側)
文字盤によるコミュニケーションについては、長期取材の過程で、
多角的な観点から詳細に検証しており、間違いの無いことを確認している。
また、「ドーマン法」についても、有効な場合があるが、
因果関係が証明できないとする否定的な見解や限界があることは承知しており、
推奨する意図は無かった。
ただし、説明が十分でなく番組の真意が伝わらなかった部分もあった。
視聴者の疑問にお答えするため、5月11日(土)放送の
「土曜スタジオパーク〜あなたの声に答えます〜」に制作担当者が出演し、
取材の経緯などについて説明した。
今後は、視聴者の十分な理解が得られるようにさらに努力したい。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/bansin/bansin.htm
<放送番組一般について>
○4月28日(日)のNHKスペシャル「奇跡の詩人」〜11歳 脳障害児のメッセージ〜は、
随分反響があったそうで、とてもすばらしかったという感想が多かった反面、
本当なのだろうかという疑問の声もあったと聞く。
別の番組でこの疑問にこたえたそうだがどうか。
(NHK側)
5月11日(土)の「土曜スタジオパーク」という番組で制作担当者が出演して、
スローモーションなどを使いながら取材の経緯について説明した。
文字盤によるコミュニケーションについては検証しており、事実であることを確認している。
○知的障害を持っている方の中には、普通の人では想像できないような
特殊な才能を持っているというのはよくあるので、
番組に出てきた日木流奈君のように才能が開花するということはあり得ると思う。
ただ、詩集の出版など流奈君の功績というものだけが強調されてしまうと、
なかなか理解しがたいと思う。
全国に知的障害のお子さんを持ったご両親はたくさんいると思うが、
そういった中で若い両親が子どもの知的な発達を
きちんと最初から見つめていたというところは、非常に注目すべきことだと思う。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/bansin/c_touhok.htm
<放送番組一般について> ○4月28日(日)のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳脳障害時児のメッセージ」は、 重い脳障害を持った少年が、文字盤を介して言葉を伝え、 感性豊かなメッセージを紡ぎ出す姿が心に響いた。 ただ、少年が努力を積み重ねていまここまでになったという 成長の過程が十分に描ききれているとは言えず、 この事実を信じ難いというような反響が出たのではないか。 ○少年の詩が多くの人に感動を与えている事実は、それはそれで意味のあることであり、 文字盤を指差す行為が彼自身の手によるものか否かといった次元の議論は 何かが違うのではないかと感じている。 そういった一点でこの番組をとらえることに抵抗を覚える。 番組に対しては賛否両論があろうかと思うが、 障害者のポジティブな部分を取り上げようとする姿勢が、 今後後退するようなことになってほしくない。 ○障害を持った人間が社会の一員として一定の地位を獲得することは、 将来的には珍しいことではなくなるのではないか。 番組に対して何らかの批判があればきちんと解明し、説明する努力は必要だと思うが、 障害者の進む道をリードしていくといった意味でも、 NHKは確固たるスタンスで、前向きにこのテーマに挑んでほしい。 ○以前に雑誌の仕事で、この11歳の少年を取材したことがある。 その時には、読者の納得を得やすいようにという方針で、 2万枚の単語カードを作った母親の奮闘記の形で記事にまとめた。 こういった題材を扱う以上、何らかの不信感が残るかもしれないという ある種のリスクはあらかじめ背負うことになろうかと思う。 ただ、この番組に関しては、視聴者の不信感をより減らす描き方が もっと考えられたのではないかという気がする。 ○番組のタイトルに、“奇跡”という言葉を用いるのはいかがなものかと思った。 例えば数字の裏付けなど根拠となるものが明確でない場合、 微妙な因果関係が示されてしまい、例えば「ドーマン法」に関しても 無用の誤解を生むことになりかねない。 こういったドキュメンタリー番組のタイトルの検討には、 一層の慎重さが求められるのではないか。 ○番組を見終わった後に、信じられないという思いで、何か釈然としない 後味の悪さが残った。全体を通じて説明が足りず、 この番組を通じて制作者が何を伝えたかったのか、 意図するところがストレートに伝わってこなかったように思う。 ○障害のあるわが子のために、すべてを犠牲にしてでも精一杯尽くし、 真剣に育てようとしている親の心に何ら疑う余地は無いのではないか。 ご両親の苦労を思うと、文字盤を使った伝達手段の真偽をめぐる議論に与する気にはなれず、 問題視すべき番組とは思えない。 ○長期間の取材を行い、検討に検討を重ねた過程を、視聴者は知らない。 番組だけを見る視聴者に、この部分を少しでもわかってもらえるように 努力することが番組作りにおいて大切なのではないか。 制作者がたどった一連のプロセスを、共有していない視聴者にも 理解、共感してもらえるよう十分に配意してほしい。
(NHK側)
文字盤によるコミュニケーションについては、長期取材の過程で多角的に検証しており、
間違いのないことを確認している。また、「ドーマン法」という治療法についても
否定的な見解がある一方で、効果を認める専門家もいる。あえて推奨する意図はなかった。
ただし、説明が十分ではなく、番組の真意がうまく伝わらなかった部分もあった。
視聴者の疑問にお答えするため、5月11日(土)の
「土曜スタジオパーク〜あなたの声にこたえます〜」に制作担当者が出演し、
取材の経緯などについて説明した。今後は視聴者の十分な理解が得られるよう努力したい。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/bansin/c_kanto.htm
○4月28日(日)のNHKスペシャル「奇跡の詩人」−11歳 脳障害児のメッセージ−は、
日木流奈君の詩が人の心にしみる良い作品だと思った。
しかし、医学的に見ればやや疑問を持つ番組構成になっていた。
後日、別の番組で補足の説明をしたと聞いたが、
見ている人たちが疑問に感じたことに応えることは適切だったと思う。
先天的に脳に障害を受けた人も情報伝達ができる場合はあり、
脳神経細胞の再生については研究が進んでいる最中なので、
今後もしっかり取材して、明確な番組として放送できるよう期待している。
(NHK側)
番組を放送したあとに、「感動した」という意見をたくさんいただいたが、
同時に「よくわからなかった」という意見も多くいただいた。
一つの番組を見た後に、その番組について疑問が出てくるのは
番組として至らぬ点があったのかも知れない。
特に「感動した」という意見も多くいただいただけに、残念な結果になってしまった。
今後は自信を持って間違いないという番組制作の姿勢を徹底していきたい。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/bansin/c_kinki.htm 北海道、中国、四国、九州の放送番組審議会には記事記載なし。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/bansin/chihou.htm
123 :
名無しさんといっしょ :02/06/21 00:44 ID:BbrCE95D
377番目 ageるよ
842 名前:メルマガ終了 投稿日:02/06/21 21:48 ID:/pVztdUw +:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+ Moonlight Express No.016 : 2002/06/21 +:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:11+:+ こんにちは。桜花です。 今までE-Mail Magazine "Moonlight Express"を御利用くださいまして、 ありがとうございました。 突然ではありますが、今回の配信(No.016)を最終号とさせていただきます。 皆様の個人情報を保護するため、 登録してくださったお名前と電子メールアドレスを記憶したアドレス帳は、 今号の配信後、確実に削除いたします。 正直なところ、毎回"Moonlight Express"を作成するのに、 かなりの時間を必要としてきました。 流奈のリハビリプログラムをわたくしたちの生活の中心軸としつつ、 流奈とソマの成長に(妻とわたくしが現在考えうる)最大限の良い環境を 用意し続けるには、"Moonlight Express"を作る時間を なかなか取りにくくなってきたというのが現状です。 どうか御了承くださいませ。 今号が初めての配信になったかたには、特に申し訳なく思います。 また、ここのところ、流奈からのメッセージをお届けできずにいたこと、 心苦しく思います。 〜略〜 "Moonlight Express"、これにて終了ですが、 ウェブサイト"Online Luna"を引き続き御覧いただければ幸いです。 もちっと頻繁に更新せんとなぁ。 今まで読んでくださった皆様に、もう一度お礼を申し上げます。 ありがとうございました。
>>114 で紹介したドーマン法の概説論文【2】(80年代前半の教科書に載ったもの)
の文献リスト追補版が出来ましたので、この際ですから本文と文献リストをここに
挙げておきます。
(
>>114 の【1】は分量が多いので
http://www.asyura.org/up1/source/231.txt からダウンロードしてください。図版も付いてるし……。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■文献リストなし:
http://www.asyura.org/up1/source/232.txt ●文献リスト付き:
http://www.asyura.org/up1/source/249.txt 『精神遅滞児の心理学』
(伊藤隆二編、1982年2月5日・第二版、日本文化科学社、348〜349頁)
「第11章・脳損傷の帰結としての精神遅滞およびその他の症候」
からの抜粋
-----------------------------------------------------------
(中略)
グレン・ドーマンとカール・デラカトー(Doman, Spitz, Zucman, Delacato,
& Doman, 1960 参照)は、損傷された脳の機能的修復に関しては、対症
療法よりは外科的治療や行動療法のほうがのぞましいと述べた。彼らは、
以下のような治療法を提唱した。@子どもに這わせるなどの動作をおこな
わせることによって訓練する。これにより、脳の損傷部位の機能的修復を
促すことができる。A自分で動けない子どもには、脳の障害された機館に
対応する運動パターンを受動的におこなわせる。B優位半球と身体の
優位側を強化するために、身体(手・足・眼)のー側だけを多くつかうように
させる。C脳の血液循環を改善するために、炭醸ガスを投与する。D身体
知覚を増強するために、感覚刺激を加える。ドーマンとデラカトー、ならびに
その協力者の指導のもとに、全米各所に設けられた能力開発研究所は、
何とかして効果的な治療法を見いだしたいと願う多くの両親たちのメッカと
なった。この尋常ならぬ学説は、スポンサー(Lewinn, Doman, Doman,
Delacato, Spitz, & Thomas, 1966)からの楽観的な報告をあたえられた公衆
によって、直接的にそして熱狂的にうけ入れられた。しかし、不幸にも他の
研究者は、彼らの学説にも治療にもほとんど学問的な根拠をみとめなかっ
た(Robbins & Glass, 1969)。この論争が頂点に達したとき、いくつかの権威
ある専門家の組織が共同声明を発して、ドーマンとデラカトーらの考え方は
科学的な証明を欠いていると述べ、また両親に圧力をかけて治療計画に
したがわせるやり方を非難した。この共同声明と両者からの学術的根拠の
要約が、ハラハンとクリュツクシャンク(Hallahan, D.P., & Cruickshank, W.M.,
1973)によって提出された。その後、専門家集団、およびそれ以外の人びと
における熱気も、いちじるしい衰えをみせた。
【つづく】
【つづき】 しかしながら、最近、六六人の注意深く選定された居住施設の精神遅滞児に ついての研究(Neeman,Roos, McCann, Menolascino, & Heal, 1975)は、 七ヵ月聞ほとんど連日、日にニ時間の治療プログラムによって、運動機能、 視知覚、言語機能にいくらかの改善をみとめた。この治療計画は、腹ばいで 移動したり、這ったりといった、動作パターンを含む運動機能訓練、視覚運動 機能釧棟、感覚刺激訓練からなっており、アメリカ人間開発協会(American Academy for Human Development) の職員によって実施された(この協会は、 能力開発研究所に関係のある組織である)。マッチされた対照群には、同様に 広範な、しかしさほど構造化されていない治療プログラム(感覚刺激訓練を含む) を実施するか、もしくは何の治療もしなかった。研究対象のうち、劇的に改善 した ものはなかったが、全国精神遅滞者育成会(National Associatioon for Retarded Citizens)の後援によるこの研究の結果は、熟練した職員が適応 のある子どもに対して徹底的な治療をおこなえば、ある程度の効果を期待 できることを示しているが、ときどき要求されるような大きな効果を期待する ことは、おそらく不可能であろう。 (以下略) ----------------------------------------------------------- ★上記で言及された参考文献 (原本では、【 】内は斜体字、[ ]内は太字。) ●Doman, R. J., Spitz, E. B., Zucman, E., Delacato, C. H., & Doman, G. Children with severe brain injuries: Neurological organization in terms of mobility. 【Journal of the American Medical Association,】1960, [174], 257-262. ●LeWinn, E. B., Doman, G., Doman, R. J., Delacato, C. H., Spitz, E. B., & Thomas, E. W. Neurological organization: The basis for learning. In J.Hellmuth (Ed.).【Learning desorders】(Vol.2). Seattle, Wash.: Special Child Publications, 1966. ●Robbins, M., & Glass, G. V. The Doman-Delacato retionale: A critical analysis. In J.Hellmuth (Ed.), 【Educational therapy】(Vol.2). Seattle: Special Child Publications, 1969. ●Hallahan, D. P. & Cruickshank, W. M.【Psycho-educational foundations of learning disabilities.】 Englewood Cliffs, N.J.:Prentice-Hall, 1973. ●Neman, R., Roos, P., McCann, B. M., Menolascino, F. J., & Heal, L.W. Experimental evaluation of sensorimotor patterning used with mentally retarded children.【American Journal of Mental Deficiency, 】1975, [79], 372-384.
日木流奈くん 思想家 森崎 茂さん 〈下〉 「流奈くんと会えるなら、語り合いたいことが山ほどある」 ※↑写真キャプション 願いがあればあふれる言葉 5月に出た日木流奈くんの7冊目の著書『ひとが否定されない ルール』は版元の講談社によれば、すでに20万部を売ってい る。 「私がしっかり読んだのは、この本と『伝わるのは愛しかないから』 の2冊ですが、不思議な印象を持ちました。気持ちがふわっと広がる音 色のいい言葉がある反面、全体としては平板で、人生訓や説教めいた臭 みが感じられ、詩もつまらない。そのアンバランスをどう考えたらいい のか正直言って戸惑っています」 「前回、どこまでが流奈くんの手の動きでどこからが母親のものか判 然としない所に自己同一性を超える新しい人間存在の萌芽(ほうが)が あると言いました。母親の主観の中では流奈くんが自分の言葉で語って いる、母親がそう信じているということは信じていい。しかし同時にこ こは極めて際どい所でもあります。まかり間違えば個の主体性を奪い― 奪われる権力の関係になりかねない危険がある。映像と本からだけでは 本当にはよく分からない領域です」 流奈くんは神について、こんな風に書いている。〈「私がここ にいる」と私が自覚しているのと同じくらい確かに私の中にはい るの。だから、証明するものではないの。〉 「彼の言う〈神と共にある生き方〉は、人が気づいていようといまい と、神は常にすでに人と共にあるんだという、神学者滝沢克己の『イン マヌエルの原事実』に似ています。『内なる声』を『宇宙意志』に繋 (つな)げたりする所はきわもの的で非常に違和感を感じますが。た だ、流奈くんは重い障害を引き受けることで、凝縮された生を生きてき たのだとは思います。彼の知性が自然年齢と見合わないことには何の不 思議もない」
◆偽善を拒む激しさ 森崎さんは人間と人間の関係に不可避的につきまとう権力の問 題について考えてきた人だ。例えば、弱い人に手をさしのべると いう、だれもが美しいと考える行動の中にも、権力の影はちらつ いている。弱者へ向けるまなざしに宿る微細な権力を無化しよう とする森崎さんの思想と、流奈くんの例えば次のような文章との 間には、寸分の違いもないように見える。 〈私たち脳障害児に、「頭が少しぐらい悪くたって、心が育っ ていればいいよ」なんて言ったら、私、怒っちゃうヨ。(略)そ れは、知性が足りない人たちに哀れみをかける人たちの言葉だ よ。対等になることを恐れている人たちの言葉。いつでも哀れみ をかけたいと思っている、心優しき偽善者の言葉だよ。〉 「柔らかい言葉で語られていますが、この部分は激しいですよ。弱者 に寄り添うことで自分の立つ瀬を作る偽善を暴いて、人を凍りつかせて しまうような言葉です。流奈くんは〈私は脳障害というお役目をいただ きました〉と書いています。それを読んで、私はテレビで見た宮沢賢治 のことを思い出しました」 教え子の1人が、父親が倒れたために学校を辞めなければなら なくなった。他の子どもたちが「皆で畑仕事を手伝えば、学校に 来れるじゃないか」と提案したのを、賢治は「それは違う」と制 する。 「父親に代わって一家を背負い、畑仕事に専念することは、彼にしか できない、彼だけの仕事だ。彼その人に与えられた役割だ、と言うので す。そして、伝言板に『賢治ハイツモ君ノ畑ニ居マス』と書くのです」 「生の条件は人によって様々で、どんな人の生にも悲しみや苦しみが あり、喜びも夢もあります。それぞれに固有な生を生きているという1 点において、人と人とは対等の関係でつながることができる。それは障 害があるかないかとはまったく関係がないんだと、流奈くんは身をもっ て言っています」 流奈くんは続けてこう書いている。〈本当なら、脳障害児が生 まれないほうがいいに決まっている。それは、私が生まれないほ うがいいということでは決してないの。そこを人は勘違いする〉 「確かに、勘違いしやすい所ですが、これは障害者問題を超えて、人 間が生きているということの本質を突いているんじゃないでしょうか。 流奈くんにとって、『ありのままを受け入れる』とは、こういうことで あって、彼が生きづらくないはずがない。この煉獄(れんごく)を流奈 くん親子は生きています。そういう場所から、語らずにはいられないこ とがいっぱいあふれてくると、彼は言うんです」
◆自他の幸福をつなぐ回路
書く動機を語った個所が『ひとが否定されないルール』にあ
る。〈私は心地よく生きたいといつも思っています。(略)そし
て、私が知っている世界の人々もそうであったら、私はもっと幸
せな気持ちになります。ただそれだけなのです。ただそれだけの
ことで、私はいつでも書かずにはいられなくなるのです。〉
「ここが肝心な所です。自分を大事にすることがそのまま他者を気遣
うことでもあるような存在のあり方を、流奈くんは、あるいは流奈くん
と母親は創(つく)ろうとしているのです。自分が幸福になろうと努め
ることが、取りも直さず周りの人を幸福にすることにもなる。この回路
をつなぐことは本当に難しい。一見、おとぎ話のような発言ですが、実
はここに人類史の最後の課題を解く鍵があります。人類は有史以来、個
と共同性の矛盾を止揚できずに来たのですから」
「唐突なようですが、私は流奈くんの本を1980年代の言説の全否
定として読んだのです。ある人気作家は『表現することがないというこ
とが表現の主題である』と言いました。しかし、流奈くんは〈ただそれ
だけ〉の動機で書き続けている。願いがあれば、言葉はあふれてくるん
です。それにしても、あの親子のひたむきな姿には何か痛ましいものを
感じます。むろんそれは私自身の生が生きがたいということと本質的に
別物ではありません」
森崎さんの発言を聞いていて、「言説の本質は祈りである」と
いう哲学者レヴィナスの言葉を思い出した。日木流奈くんをめぐ
る問題は、言葉の真実を見極めることの難しさを痛感させる。
小林 清人
http://kyushu.yomiuri.co.jp/jidai/020622.htm
NHK「奇跡の詩人」放映問題 海老沢勝二会長が継続取材を表明 2002.06.07 大阪朝刊 25頁 社会 (全93字) ------------------------------------------------------------------------ NHKの海老沢勝二会長は6日の定例会見で、4月に放送し論議を呼んだ NHKスペシャル「奇跡の詩人」について、放送内容への疑問には継続取材 によって答える考えを明らかにした。 【中島みゆき】 毎日新聞社
「奇跡の詩人」問題 取材続け、疑問対応−−海老沢・NHK会長表明 2002.06.07 東京朝刊 30頁 社会 (全122字) ------------------------------------------------------------------------ NHKの海老沢勝二会長は6日の定例会見で、4月に放送したNHK スペシャル「奇跡の詩人」について「少年の成長を、周囲の人間関係を 含めてフォローするよう現場に指示した」と述べ、放送内容への疑問には 継続取材で答える考えを明らかにした。【中島みゆき】 毎日新聞社
番組をまねて事故死、内容の信憑性めぐり論議… 「結果責任」どうするテレビ局? 2002.06.07 東京朝刊 21頁 朝刊芸能 写有 (全1989字) ------------------------------------------------------------------------ テレビ番組の早食い競争をまねた中学生が死亡し、その企画が放送自粛となるなど、 番組が引き起こした社会現象に対してテレビ局がいわば「結果責任」を問われるケース が続いている。番組内容の信憑(しんぴよう)性をめぐって議論が続くNHKスペシャル 『奇跡の詩人』、田中真紀子人気を“膨張”させたワイドショーなど、結果責任と直面 したテレビ局の対応について、三つのケースを取り上げる。(鵜野光博) (---略---) ■説明不足を認める ◆ケース2 「天才少年」の真偽 「番組の中で少年の能力の説明が不十分だったという思いは事後的にだが、ある。しかし (少年の能力が疑われる結果を招いたことについては)他のメディアが批判的に取り上げた ことも原因であり、NHKの責任を問われる意味が分からない」(NHK広報部) 脳障害の少年(一二)が母親の手助けで本を書き、それが人々を感動させている様子を描いた NHKスペシャル『奇跡の詩人』(四月二十八日放送)。 少年が文字盤を指さす映像に対して「母親が少年の手を動かしている」などの意見がネット などで続出し、NHKに寄せられた約二千本の電話でも半数が疑問の声だった。さらに夕刊紙や 「週刊文春」などの週刊誌も相次いで問題点を提起。その一方で、少年の著作を出す出版社は NHKスペシャルで少年が紹介されたことを帯などでアピール、著作の多くがランキング入り するなど、社会現象となった。 これまでNHKは新たな検証について「障害をもつ少年を実験の対象にすることは人権の問題 がある」(板谷駿一放送総局長)と否定的だった。しかし、海老沢勝二会長は、きのう六日の定例 会見で「反響は真摯(しんし)に受け止めたい。少年が今後どのように成長していくのか、家族の 動向とあわせて、取材、検証などでフォローするよう現場に指示した」と話し、将来的に再び少年を 番組で取り上げる可能性があることを示唆した。 (---略---) 産経新聞社
■2002/06/26 (水) 備忘録
本日、あの番組、書籍の宣伝になっておられた方
深瀬槇雄(文教大学情報学部)、大島清(京大名誉教授・大脳生理学)
久徳重盛(久徳クリニック院長)、平松園枝 (内科専門医)
葉 祥明(絵本作家・詩人)、原日出子さん(女優)、
中森じゅあんさん(『天使のメッセージ』著者)
竹下景子(女優)、湯川れい子(作詞家)、宮迫 千鶴(画家)
各氏に、下記のような手紙を添えて本を送りました。
流奈君一家に大和出版を紹介したいう、作家神渡良平氏への送付先が
分らないまま。また、読売新聞西部版で理解を示された方の氏名、
連絡先が分らない。
どなたか、送付先など分りましたら、メールでお教え下さると幸いです。
また、幾つかの所に、あうような手紙を添えて送りました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
拝啓、時には白雲が浮かぶ季節ですが、ますますご清栄のことと存じ
ます。突然の手紙と書籍送付にて失礼申し上げます。
当職は、本年4月28日放映のNHKスペシャル「奇跡の詩人」と、
日木流奈君著とされる各書籍について、さまざまな事情から大いに
問題を感じた者であり、同中央放送番組審議会に意見書を出したり、
この6月28日付発行の同封「異議あり!奇跡の詩人」を共編著した
ものです。
また、当職のインターネット上の日記には意見書や同審議会の回答
などが掲載してあります。
http://www2.diary.ne.jp/user/140664/ ところで、先生は、この問題については、−−で−−などとして、
大変な理解を示されてその宣伝材料となっています。
しかし、この問題は、単に書籍内容が素敵かどうかということでは
なく、残念ながら議論の多いドーマン法、偽りの多いFCということ
であって、真に「奇跡」であればもちろん喜ばしいことですが、そう
でないときは著しく多くの方の心を傷つけ更なる被害を及ぼす可能性
の高いものであります。
そこで、どうぞ、お時間を作っていただいて、同封の書籍をお読み
いただくなどして、いま一度ご見解を検討されるよう、ここにお願い
するものです。そして、前記のこの番組や日木流奈君著とされる書籍
の応援などについてお考え直しされることがありましたら、どうか
早目にその推薦などを取り消していただきたく。ここにお願いします。
以上、突然の手紙にて失礼いたしました。ご感想、意見、疑義などありましたら、どうぞ遠慮なくお伝え下さいませ。
2002年6月24日
■2002/06/28 (金) 番組審議会にビデオ送付 など 後記の通り、中央放送番組審議会にビデオなどを送りました。 また、本日、宣伝となっていた、思想家森崎茂、読売新聞西部本社 編集局文化部小林清人、俳優榎木孝明、作家神渡良平、四国放送 (坂上昭子アナウンサー担当)の各氏にも、以前書いたような手紙と 書籍を送りました。 −−−−−−−−−− 送 付 書 2002年(平成14年)6月28日 住所- 弁 護 士 滝 本 太 郎 日 本 放 送 協 会 中 央 番 組 審 議 会 委 員 長 尾 原 蓉 子 殿 以下、中略 記 本年4月28日のNHKスペシャル「奇跡の詩人」については、 何かとお世話になります。これも、NHKにおいて、放送法に違反 する番組は許されず、仮に放送して放送してしまった場合は、速やかに これに謝罪して訂正をし、誤った番組の影響力を払拭すべく、他の スタッフなどにより検証の番組を作ってもらいたいからであり、 そもそも、まともで良質な番組を放送するNHKとなっていただきたい からであり、どうぞご容赦ください。 さて、ここにお送りするのは、米国のテレビ番組 「FRONTLINE SHOW」で、1994年12月27日に 放送されたビデオ、およびそれを起こした文書、翻訳した文書です。 これらは、「NHKスペシャル奇跡の詩人」について多大な問題を 感じた者らが、その無償の努力により入手し、文章化し、翻訳をした ものです。 これにより、同スペシャル番組が、ファシリテイテッド・ コミュニケーションについて、いかに検討していないか、あるいは 担当者が「信じる」部類に嵌ってしまったの偏向した番組かが、 明白になるものであります。 今回は時間がなかったために、ダビングができませんでしたが、 事務担当においてビデオをダビングし、文書をコピーして各委員に 配付する、問題の番組のスタッフらに渡すなどして下されたくお願い します。 どうぞ、先に提出の意見書、意見書(二)の趣旨の通りに、速やかに 意見を出されてこれを実現させるよう、NHK自身のためにもお願い します。 以上、要件のみにて失礼いたしました。 以 上
私の主張 努力の大切さ少年に教わる 2002.06.06 夕刊 6頁 オピニオン (全476字) ------------------------------------------------------------------------ 村山市 村川しづ子 73歳 テレビ番組で“奇跡の詩人”として、脳障害の十二歳の天才少年を 紹介していました。初めから終わりまで感激でいっぱいでした。 話すことも、歩くこともできないA君。お父さんはA君の教育に 当たるため、会社を退職しました。文字板を使って、難しい漢字にも 挑戦。さらに科学、天文学など多方面の知識を身に付けさせた両親の 努力は、驚くばかりです。 本を書く場面が、テレビに出ていました。A君の力のない手を お母さんが支え、A君は数本の指で文字盤を指します。それを素早く 読みとるのが、お母さんです。そしてお父さんはパソコンに入力します。 出版となると締め切りがあるので大変です。小さい妹をベビー シッターにお願いし、A君は素晴らしい詩を作っていきます。詩を 作るばかりでなく、立って歩けるように、お父さんの支えを受けながら リハビリです。A少年の努力に心から拍手を送ります。 学校は週五日制となりました。若い皆さんは、一人ひとり可能性を 持っています。その可能性に向かって、大きな目標を持ち、A君の ように日々挑戦してみてはどうでしょう。 山形新聞社
「生活=図書室」文字盤通じたメッセージ 「はじめてのことば」(日木流奈著) 1998.09.08 共同通信 (全310字) ------------------------------------------------------------------------ 鋭い警句「いい事をしていると自分で思っている人は注意が いります」。親愛に満ちた短歌「新たなる友を得たりて喜ばん我を 導け世界へ飛ばせよ」。強い意志を思わせる詩「夢は実現すべきもの/ 見るだけでは終わらない/あなたの夢も/私の夢も」。 「ドーマン法」という脳障害児のためのリハビリ法で見事に 可能性を開花させた筆者ひき・るな君(一九九○年生まれ)が、 五十音の文字盤を通して著した詩文集だ。「子どもの声なき声を 大人に伝えるためにも、私の生まれた意味がある」とも。年少ながら 洞察力に富んだメッセージの数々は、どこか神秘的だ。 (大和出版・一二○○円) 共同通信社
佐賀県/イチおし本=ひとが否定されないルール 日木流奈著/交流ライブSAGA 2002.06.06 朝刊 27頁 0版27面1段 (全228字) ------------------------------------------------------------------------ ●ひとが否定されないルール ▼日木 流奈著 講談社 1575円 脳障害で歩くことや話すことができない十二歳の少年が、文字盤に よる語りでまとめた自伝。家族の愛情に見守られながら、「天才詩人」 として知られる。「脳障害であることは大変ではあるけれど、私の 存在を否定する材料にはなりえませんでした」など、身辺雑事の中に 「生きることの哲学」を語り、感動を呼ぶ。テレビで紹介されて、 爆発的に売れ始めた。 (唐津市・福岡金文堂ジャスコ唐津店店長、脇坂健一郎さん) 西日本新聞社
障害持つ詩人が講演 高岡市 2001.11.26 朝刊 (全330字) ------------------------------------------------------------------------ 横浜市在住の脳障害児の詩人、日木流奈(るな)君(11)の 講演会「ルナんち交流会in高岡」は二十五日、高岡市の 高岡おとぎの森公園で開かれ=写真=、約百人を前に流奈君が 文字盤を巧みに使い、自らの詩や、米中枢同時テロ事件に対する 思いなどを語った。 流奈君は一九九〇(平成二)年に生まれ、生後二週間で三度の 手術を受けた結果、脳内に水がたまって圧迫され、障害が残った。 言葉が話せないことから、五十音の文字盤を流奈君が指で指し、 それを母の千史さんが声にする方法で全国各地を講演している。 流奈君は米中枢同時テロ事件について「宗教心は大切だと思うが、 宗教にこだわりすぎた結果、テロや戦いを起こすことは許されない。 それは人の正義であって、神の正義ではない」などと述べた。 北國新聞社
[起承転々]奇跡を信じたい /岐阜 2002.06.29 地方版/岐阜 29頁 写図有 (全554字) ------------------------------------------------------------------------ 「奇跡の詩人」として知られる脳障害児、日木流奈(ひきるな)君 (12)の一家を、昨年11月、大垣市で開かれた市民交流会で取材 した。 流奈君は文字盤を使って語る言葉を母親を通して参加者に伝えた。4 「自分を好きになれない」と悩む人に、「私なんて木の棒を1秒長く 握れただけで自分を天才と思ってほめちぎる。『一人よしよし』は お薦めです」と、年齢からはとても想像できない回答で参加者を 驚かせた。 流奈君を巡ってはその後、テレビで紹介番組が放送されると、母親 との巧みな「会話」や大人顔負けの表現力を疑問視する声が上がる など、波紋が広がっている。 私も取材当日、母子のスムーズな会話や流奈君の知性の高さが 信じられず、母親に「言葉遣いは彼の表現のままですか」などと、 失礼な質問をぶつけた。すると母親は「リハビリで大学生が読むような 難しい本をたくさん読み、多くの言葉を覚えた。すべて流奈の言葉 です」と断言した。 極小未熟児のため生後2週間で3度も手術を受け、身体機能や言語 能力に大きな障害を負った流奈君が、3歳からの厳しいリハビリを経て 習得した能力がどんなものか、私に検証する力はない。しかし、 流奈君の詩やエッセーを読んだり、たくましく生きる姿に接し、勇気や 感動を与えられた人々と共に、彼に起きた奇跡を信じたいと思う。<井上章> 毎日新聞社
749 名前:729 メェル:sage 投稿日:02/06/30 22:00 ID:??? しんぶん赤旗 2002年6月30日(日) 〜朝の風〜「奇跡の詩人の製作姿勢」 NHKスペシャル「奇跡の詩人」の放送法違反が指摘されている。 重度障害児がドーマン法による治療とFCの助けを借りて才能を開花させ、 感動的な詩を作る姿を描いた番組だった。 意思表示は左手首を母親に保持された男児が、母親が右手に保持した文字盤を指差して行うのだが、 母親が持つ文字盤そのものがめまぐるしく動いている事、男児がよそ見やあくびをしている時でさえ 素早く指差しが続くなど、その後の釈明番組でも払拭できない疑惑があった。 男児は大学院性レベルでないと読みこなせない物理学や宇宙科学の専門書を含めて二千冊を「読破した」 と説明されたが、六歳から十一歳の六年間に読んだとしてもほぼ一日一冊のペースだ。 ドーマン法による分刻みの治療スケジュールの中で、専門書を一日一冊読むのは不可能だろう。 ドーマン法については米国小児学会の批判があり、文字盤を使うFCについては米国心理学会を含めて、 過誤や幼児虐待を生む危険があるとの警告がある。 だが、NHKはそうした批判や警告に全く言及しなかった。 「意見が対立している問題については、出来るだけ多くの角度から論点を明らかにすること」 を定めた放送法第三条二項四号違反容疑は濃厚だ。 影響力からしても、NHKの番組製作姿勢が厳しく問われるだろう。 (魔)
番組「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ」に疑問の声 NHKが回答へ 2002.05.10 大阪朝刊 25頁 社会 (全297字) ------------------------------------------------------------------------ 4月28日放送のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ」(総合)に対し、番組内容を疑問視する声が 多く寄せられたことから、NHKは11日の広報番組「土曜スタジオ パーク」(同)で担当者が出演し、寄せられた疑問に答えることに なった。海老沢勝二会長が9日の会見で明らかにした。 「奇跡の詩人」では、脳障害を持つ男児がリハビリを受け、母親が 持つ文字盤を指さして会話や執筆を行い、詩集などを出版するように なった軌跡を紹介した。 放送直後から「感動した」との反響があった一方で、「内容が 信じられない」「本当なのか」と疑問の声も寄せられた。9日現在、 賛否合わせて約2000件に上るという。 毎日新聞社
NHKスペシャル「奇跡の詩人」、内容に疑問の声続出…担当者、 番組で説明へ 2002.05.10 東京朝刊 25頁 総合 (全292字) ------------------------------------------------------------------------ 4月28日放送のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児 のメッセージ」(総合)に対し、番組内容を疑問視する声が多く 寄せられたことから、NHKは11日の広報番組「土曜スタジオ パーク」(同)で担当者が出演し、寄せられた疑問に答えることに なった。海老沢勝二会長が9日の会見で明らかにした。 「奇跡の詩人」では、脳障害を持つ男児がリハビリを受け、母親が 持つ文字盤を指さして会話や執筆をし、詩集などを出版するように なった軌跡を紹介。放送直後から「感動した」との反響があった一方、 「内容が信じられない」「本当なのか」と疑問の声も寄せられた。 9日現在、賛否合わせて約2000件に上るという。 毎日新聞社
「奇跡の詩人」 制作者が説明 NHK 2002.05.10 東京朝刊 28頁 第4社会 (全212字) ------------------------------------------------------------------------ NHKの海老沢勝二会長は九日の定例会見で、反響を呼んでいるNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ」に ついて、十一日午後二時から放送される「スタジオパーク」で番組 制作者が説明すると話した。 「奇跡の詩人」は本や詩集を次々発表している十一歳の重度の 脳障害児の制作活動を追ったドキュメント。放送後、「感動した」と いう声の一方で、文字盤を使って意思を表現する少年の映像に対して 疑問がNHKに多く寄せられていた。 産経新聞社
「奇跡の詩人」で 制作意図を説明 NHK、あすの番組で 2002.05.10 朝刊 16頁 芸能スク面 (全360字) ------------------------------------------------------------------------ NHKは先月二十八日に放送したNHKスペシャル「奇跡の詩人 〜11歳脳障害児のメッセージ」の内容をめぐり、視聴者から疑問の 声が寄せられているのを受け、十一日午後の「土曜スタジオパーク」で、 番組制作意図を説明する。九日の定例会見で、海老沢勝二会長が 明らかにした。番組は、手術による脳障害で体を自由に動かすことも 難しい十一歳の男児が、文字盤の上で手を動かし詩をつづる様子を 映像で伝えた。 NHKによると、これまで視聴者から二千件余りの意見が寄せられ、 「感動した」という声と、本当に男児の意思で文字盤を指しているのかを 疑問視する意見が相半ばしているという。 番組関係者は、「脳障害のある少年の豊かな可能性を伝えようとした。 本人が間違いなく文字盤を指していることを確認したが、視聴者への 説明が十分でなかったかもしれない」と話している。 中日新聞社
■2002/07/02 (火) 湯川れい子さんからのメッセージ 経過は省きますが、湯川れい子さんから、下記の通りファックスで、 公にしていいメッセージをいただきました。なお、段分けは、読み やすいように適宜、私がしました。 湯川さん、ありがとうございました。敬服いたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「私は本当に、あの詩に感動して、人間の可能性の素晴らしさに 涙しました。私にとっての“神サマ”とは、決して妖しげなヒゲを はやしたような存在ではなく、この大自然の限りない生命力と完璧な システムそのものなのですから。 もしあの詩集が流奈君の作品ではなく、何らかの嘘によって 産み出されたものだったとしても、あの時点での作品としての輝やきは 本物であったと思います。私自身の感性がその程度のものだとお叱りを 受ければそれまでのことですけれど。ごめんなさい。 どうであれ、大人たちのあらそいが、何の罪もない流奈君を傷つける ことだけはありませんように、心からお願い申し上げます。 なお、私が流奈君の詩集に推薦文を寄せたことで、(私自身は ドーマン法やFCというものに関して全く知識はありませんが)もし これらの方法を試してみたいと考えられる方がおありだとしたら、 どうぞご自分の目で、まずしっかりと確かめて下さるようお願い 致します。私は流奈君の作品に感動した者であって、流奈君ご本人に お会いしたこともありませんので。以上、取り急ぎ−−。」 2002年7月1日 湯 川 れ い 子
153メディア検証機構 事務局2002 07/02 10:32 w3-9.sfc.keio.ac.jp[133.27.18.106 via 133.27.4.239] 「奇跡の詩人」の取り扱いについて(1) メディア検証機構の掲示板をご覧いただき、誠にありがとう ございます。 さて、NHKスペシャル「奇跡の詩人」の取り扱いに関し、過日 「番組審査会」を開催し、本機構として検証の対象とすべきか、 審議を行いました(本機構の番組検証については、「番組の検証」の ページをご覧下さい)。 ご報告が遅くなってしまい、申し訳ありません。 まず、その結論から先の述べさせていただきますと、「検証の対象と しない」ということになりました。 その理由についてですが、「奇跡の詩人」は「イシュー」を扱った 番組ではなく、「エピソード」を紹介した番組だからです。 本機構は2001年1月より、本格的に番組(主に報道ドキュメンタリー 番組)の検証を行ってまいりましたが、様々な番組を検証した結果、 「エピソード紹介型」の番組を検証の対象とはしない、という結論に 至りました。 なぜなら、「エピソード紹介型」の番組は、そもそも論理的な展開、 広範な情報提供を意図して作成されたものではなく、特定の限られた 事実を提供することを主眼としているからです。 文書に例えるなら、「イシュー検証型」の番組は、「論文」と同じ ようなスタイルの番組ということになります。一方、「エピソード 紹介型」の番組は、「エッセイ」と同じようなスタイルの番組です。 いずれも、文章をまとめたものですが、「論文」と「エッセイ」を 同じ基準で検証したとしても、適切なものにはならないということは、 多くの人にご理解いただけると思います(例えば、主観的な観点から 叙述した「論文」には問題があるといえますが、「エッセイ」であれば、 問題として指摘されないはずです)。 そして、本機構は「論文=イシュー検証型」のドキュメンタリー 番組の検証を主眼としています。それと同じ枠組みで、「エッセイ= エピソード紹介型」の番組を検証することはできないわけです。 以上のような結論は、メディア検証機構の「番組審査会」(番組 審査会の位置付けなど、メディア検証機構の組織体制については、 「メディア検証機構とは」のページをご覧下さい)として、諸団体とは 独立かつ中立の立場から、審議を行った結果です。
154メディア検証機構 事務局2002 07/02 10:32 w3-9.sfc.keio.ac.jp[133.27.18.106 via 133.27.4.239] 「奇跡の詩人」の取り扱いについて(2) この掲示板を通じ、「検証を行うべき」との意見をいくつか 頂きました。 本機構の活動に対し、多くの方々が期待をもって見守って頂けている ことには、深く感謝すると同時に、大変ありがたく感じております。 しかし、上記の通り、「検証の対象」を選定する審議は、独立かつ 中立に行っております。なぜなら、例えば、特定の団体などから、 検証の要請があったとしても、それにしたがってしまえば、本機構の 独立性は保たれないからです。特定非営利活動法人として、あるいは 各種団体から独立した第三者的な機関として、中立的な活動を進める 以上、それは必要な措置だと考えております。 反対に、特定の団体などから、検証の対象とするべきではない、 という要請があったとしても、それを受けることはございません。 今回の決定についても、本機構として独立かつ中立の立場から、 審議し、決定した次第です(付け加えさせていただけば、かつて 「イシュー検証型」のNHKスペシャルを検証し、本機構の理事長が 番組内容の問題点を指摘した論文を寄稿したことにより、議論を生んだ こともあります。詳細については、「テレビ報道の正しい見方」 (PHP新書)をご覧下さい)。 以上が「奇跡の詩人」の取り扱いに関する審議の結果、及びその 説明です。この決定については、「独立かつ中立」という立場を堅持 するという観点からも、「覆ることはない」ということをご理解 いただけますと幸甚です。 今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
日経エンターテインメント8月号 ヒットダイジェスト 本 90歳の医師がカリスマに 「生き方上手」70万部 映画公開の話題から「模倣班」が3位にランクイン。1月度以来のベスト10に 返り咲いた。2位の「生き方上手」と5位の「ひとが否定されないルール」は ともに“生きかた”をテーマにした人生書。 (---略---) 「ひとが否定されないルール」は、重度の脳障害を背負った12歳の少年・ 日木流奈の自伝的エッセイ。人間の無限の可能性を説く。4月放送のNHK スペシャル「奇跡の詩人」で、歩くことも話すこともできない著者による 執筆過程が取り上げられ話題に。放送後売れ行きが伸び、約20万部に。 本当に本人が書いているか疑問視する声もあったというが、担当編集者に よると「本人が書いてます」。「勇気づけられた」といった感想が、 小学生から老人までの幅広い層から寄せられているそうだ。
本誌前号でレポートが掲載されたが、4月28日放送のNHKスペシャル「奇跡の詩人」が未だに物議を醸し続けている。 インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」では継続して議論が沸騰しており、「奇跡の詩人」を”糾察”するホームページも 続々立ちあがった。 滝本太郎氏や有田芳生氏は自身のホームページで「奇跡の詩人」糾弾運動を随時告知している。 民俗学者の大月隆寛氏はメールマガジン「サイパッチ!」でこの問題について論じているほか、連絡用のメーリングリストまで立ち上げた。 このメーリングリストでは、ドーマン法に関する海外の研究を紹介するなど、アカデミックな議論も含めて粘着質な糾弾が続いている。 NHKは同番組の再放送を当面予定していない。そのためまだ番組を見ていない人のために札幌、大阪、名古屋など全国各地で「奇跡の詩人」上映会が開催されている。 6月21日ひ東京・池袋で開かれた上映会には約20人の市民が参加。 会場ではタビングされた持ち帰り用ビデオのほか、「『奇跡の詩人』NO!」とデザインされた特製バッジやうちわなどのグッズまで無料配布されていた。 ホームページ上ではやはり「奇跡の詩人」をおちょくったデザインのブックカバー、しおり、NHK受信料支払い拒否のステッカーなどさまざまなキャンペーン素材の原本が ダウンロードできるようになっており、”2ちゃんねらー”たちの仮借なき仕事ぶりに驚嘆させられる。 さらに6月末には滝本太郎(弁護士)、石井謙一郎(「週刊文春」記者)両氏の編著で検証本『異議あり!「奇跡の詩人」』(同時代社)が緊急出版された。 今回の出版は発案から1ヶ月で校了・配本までこぎ着けるという突貫工事。 障害児をもつ母親の手記や有田芳生氏の寄稿などが掲載されている。 滝本氏はあとがきで《藁をもつかむ気持ちの家族につけこんだ番組「奇跡の詩人」と本、その思慮の浅さと、視聴率、営業至上主義には反吐が出る》と手厳しく「奇跡の詩人」を論評している。 同書は多数のNHK関係者や教育委員会委員、識者らに寄贈。 国会議員への働きかけも進んでいる。この「市民運動」はまだまだ収束する気配が無い。
744 名前:728 投稿日:02/07/06 21:18 ID:i1ca74ai 北海道新聞、7月6日 夕刊 こだわり選書 ”今週はトンデモ本” 唐沢俊一 今回はちょっと気が重い。社会に与えた影響から言えばこれを抜かす わけにはいかないのだが、障害者問題と関わってくるので、 うかつにトンデモと笑うわけにはいかないのである。とはいえ、 あちこちでこの本、またその著書を取り上げた番組の検証が行われている。 生後間もなく脳に重い障害を負いながら、特殊な方法で意思を伝え、 しかもその内容が天才的だ、と話題の少年だ。 その日木流奈・著(ということになっている)「ひとが否定されないルール」、 ざっと読んでみた感想は「なにか古い」だった。1980年代に一世を風靡した ニュー・サイエンスの臭みが強烈に感じられて、やはり彼の両親の世代の 思考パターンが濃厚にこの流奈くんの言葉に入り込んでいる可能性が高いと 思わざるを得ない。 この本をこれから読む際には、緊急出版された「異議あり『奇跡の詩人』」を 是非併読してほしい。本よりはNHKの番組への批判が主だが、日木一家の リハビリプログラムや文字盤による意思伝達法などに対する基本事項を 頭に入れて読むのとそうでないのとでは、判断の基準がまるで違ってくるのである。 一方・・・(後略、なぜなら話題が違う本に変わるから)
960 名前: 942 投稿日: 02/06/05 19:58 ID:??? では、著作権法に触れない程度に。 p。66 「2チャンネル」こそ良識の砦 日木流奈クンもいかがわしさ満点。 NHKが4月28日に放送した「奇跡の詩人」は、私の周囲でも爆発的反響を呼んだ。 感動した、というのではない。NHKが大まじめにオカルト番組を流した、という衝撃の声である。 私も愕然として、こんなものが無批判に通用するようでは、いよいよこの国も墜ちるところまで墜ちたなと暗然たる気分に沈み込んでいた、ら・・・・まだまだ日本も捨てたもんじゃない。 巨大掲示板「2ちゃんねる」に続々と番組批判が書き込まれはじめたのだ。 このときほど「2ちゃんねる」こそ最後の良識の砦とつうかんしたことはない。 これにくらべて、マスメディアの側、とりわけNHKや講談社の非常識ぶりはどうしたものか。 (続くよ) 962 名前: 951 投稿日: 02/06/05 20:02 ID:??? 立てました。 てことで、先ほどかきましたように、 2以下こぴぺ965おながいします。 ふうう。 963 名前: 942 投稿日: 02/06/05 20:02 ID:??? 文春、現代の記事内容にかるく触れた後(この部分、省略ね) まあ、日木流奈クン一家がどんな療法を探ろうが、どんな神様を信仰しよう がそれは全くの自由である。 問題はNHK、こんなトンデモ番組を流しておいて、指摘された問題点に関 するまともな釈明はいっさいなし。 取材の過程で確証を持っているというなら、まず当該番組を再放送し、かつ批 判にも耐えうるような検証番組を制作しろよ。 そうしない以上、受信料不払い運動を起こすよん。 引用終わり。
154 :
名無しさんといっしょ :02/07/10 12:17 ID:dJ7etnbM
久徳クリニック院長のかつての著書「母原病」というのも 読み合わせてみるといいよ。
おめーら今月号の文藝春秋見れ。(週刊文春じゃねーぞ) なかなかやってくれているぞ。
横田有史県会議員の質問より 最後に、知事の障害福祉観について伺います。 知事は四月二十九日のホームページで、「日曜日のNHKスペシャルは、『奇跡の詩人 ー11歳 脳障害児のメッセージ』であった。誕生直後の手術の影響で、脳に障害を 受け、話すことも立つこともできない日木流奈(ひき・るな)君。過酷なリハビリ テーションで知られるドーマン法による運動訓練、知的訓練で、彼の能力は極限まで 開発される」と書き、番組を観た感想を「すごい、すごい」と書きつづっています。 この「奇跡の詩人」という番組をめぐって、インターネットの「2ちゃんねる」掲示板 にはすでに七万件の書き込みがあり、「異議あり『奇跡の詩人』」と題した検証本も 発行されなど、一種の社会問題化しています。 五月二日の2ちゃんねる掲示板には、先日亡くなった消しゴム版画家のナンシー関さんが 「母親が勝手に動かしてないか」「インチキに見える」と批評したことを紹介したあとに、 「一方、改革派として知られる宮城県の浅野史郎知事は、『脳の機能の相当部分を喪失し ている人間が、ここまでの知的発達を遂げるという現実に圧倒される』と自らのサイトで 番組を絶讚」と書き込まれています。その後、この記事は「奇跡の詩人」のデータベース にも登録され、知事の感想は、絶讚した著名人の筆頭にあげられてネット上で読まれています。 検証本の執筆者にもなった弁護士の滝本太郎氏は、五月十五日の公開日記で、「それにしても、 宮城県知事浅野史郎様、しっかりしてくれないと、いかんです。この本の採用は、 宮城県下から始まるのでしょうかねえ」と書きました。このように知事発言は、宮城県民にとって、 その名誉にかかわる問題にまで発展しています。 私は、流奈君が自分の意思で言葉を発信しているのかどうか、その真偽を知事と論争する つもりはありませんが、知事発言がもつ社会的影響とその役割について問題点を考察して おきたいと思います。
第一は、ドーマン法についてです。米国人のグレン・ドーマン氏がはじめたこのリハビリ 療法は明確に一民間療法であり、医学的には何の根拠も持っていません。アメリカ小児学会は その有用性について否定的見解を発表しています。県立福祉施設および養護学校で、 ドーマン法をリハビリ療法として採用した例は一件もないことも確認しました。 知事が多少ともドーマン法について知見をもっていたなら、「訓練の成果は目を見張るばかり」 などと無条件で肯定する発言は決してできないし、慎重な精査が必要だったのではありませんか。 第二に、FCと呼ばれる文字盤を使った方法についてです。知事は、「母親が持つ文字盤を驚く ほどのスピードで操って、自分の意思を伝えていく。魔法を見ているようだ」と書いています。 しかし、国際行動分析学会・米国心理学会・米国小児学会・米国小児青年精神医学会などは、 FCについて警告や反対声明を発表しており、実際にも本人ではなく介助者の意思が表現されて いるにすぎないという事例が数多く報告されています。客観的な実証的研究では効果が認められない というのが科学者のコンセンサンスであり、軽率な発言だったのではありませんか。 第三に、番組で奇跡の発達の根拠とされたのは、母親の口を通して語られる詩とその莫大な読書量です。 知事は、「哲学書から天文書まで二千五百冊もの本を読破したという。一体どうやってそんなことが できたのか。」と驚きながら書いています。しかしこの二千五百冊という記述は明確な誤りです。番組でも 二千冊と紹介しており、記憶違いならただちに訂正すべきです。 母親の「育児日記」を抜粋した年譜がありますが、流奈君は六歳のときにすでに高校生レベルの 学習をし、広辞苑を読破。七歳で二十ヶ国語を終了。八歳で英語・スペイン語の辞書読破などと 書かれています。 六歳で広辞苑をすべて読み切れるものかどうか、これは非現実の世界と思えてなりません。 また、二千冊を十一歳までに読み切るためには、一日一冊のペースで読了しなければなりません。 学習段階や演習が不可欠な数学書などは、学者でも毎日一冊を読むことは不可能ではないでしょうか。 障害児をもつある親が「わが子を流奈君のようにできなかったことが批判され、母親失格の烙印を 押された気持ち」と述べている様に、障害児のありのままを丸ごと愛し、必死に生き抜こうとする その家族に対し、はかり知れない影響を与えています。 厚生省の障害福祉課長までやり、障害福祉を自分のライフワークとまで言っている知事ですから、 どうか間違いに気づいたならば、日記の該当部分を削除するなり、訂正を一刻も早くすべきことを指摘し、 私の第一問といたします。
「奇跡の詩人」問題についての浅野史郎知事答弁
最後のご質問でございますが、ちょっととまどっております。私の日記の内容で
ございますけれども、NHKテレビの四月二十九日(*放映は二十八日)の番組、
「奇跡の詩人ー11歳 脳障害児のメッセージ」、これを私見ましてですね、確かに
「すごい、すごい」ということを日記に書きました。
で、そのことについて、あのー、インターネットの「2ちゃんねる」というんですか、
ここで非常に大きな反響をよんで、いろいろ意見がかわされて、これは私も一部みて
おります。これは匿名なんですね。ただ、あのー、私の日記の感動したというのを、
訂正してはどうかというのが、この県議会の壇上からですね、そういうご指摘を受け
たということにある種の感慨を覚えています。(議場から笑)
まあ、私は一人の視聴者でございます。で、いろいろ今お話になりました。それから、
たまたま今日発売の月刊『文芸春秋』八月号におきましても、この問題が詳しくとりあげ
られておりまして、一部議員からご指摘のドーマン法に関する問題点などについても論じ
られております。
で、私は一視聴者として率直に感動したということでございますが、ある人の話で「イン
チキではないか」というようなことも引用でお話がございました。たぶん議員は、私よりは、
この問題の真偽について、より詳しくご存知の立場なんだろうと思います。私はそれ以上
わかりません。
えー、ですからですね、「訂正を」と言われても、この「奇跡の詩人」問題というので、
「これが私が感動するような性格のもんではない」と、例えば「デタラメだ」とか
「ヤラセだ」とかということが、これがわかったら、もちろん「訂正」、感動したということは
事実ですから、これを訂正しろということもよくわかりませんが、それなりにですね、
同じ日記で「不明を恥じる」とか言う場面でもあるかもしれません。ただ、それは今ではない、と。
また議員もそういうことが明らかになったらと条件つきでおっしゃいましたから、
その通りだと思いますが。
なおですね、また私うっかりしていました。番組で2000冊と言ったものを、
日記で2500冊と書いたのは、明らかに間違いで、これは直しておきました。(笑)
それからですね。ドーマン法について多少知っているか、多少知っています。これはですね、
いろいろ言われてますが、誰にでも効くものではないんです。それからこれは大変な訓練ですね、
ほとんど24時間やらなければいけない、もの凄い数のボランティアを使ってやる。
効く人もいるし、効かない人もいる。ですから、効く人もいるということも、これまでの私
多少の知識で知っています。その程度のものでございますが。
いずれにいたしましてもですね、これは日木流奈さんという、ご本人、家族もいるわけですから、
慎重に考えていかなければならないだろうと思っております。
http://www.ki.rim.or.jp/~jcpmk/kiseki020710.htm
正論8月号 NHKウォッチング第63回 中村 粲(獨協大学教授・昭和史研究所代表) (前略) 【総務大臣殿、この詐欺放送を御覧あれ】 前回<NHKスペシャル>「奇跡の詩人」のヤラセ疑惑について書いた。これを続ける。 ”神童”日木流奈君は六歳の時に「文字を通して世界が大きく広がってゆく喜びを表す」次の詩を書いたのだそうだ。 <「文字」という法則。/乾いた空気。/のどを抜ける。潤いが欲しい。ジュースの香り、/果物のしぼり汁。 かすかに湧く希望のように、/脳いっぱいに広がるフルーティーな光。/のどを潤すジュースと同じだ。/ 「文字」。/脳にいきわたるジュース。> これが、喋ることも、歩くことも、立つことも出来ない六歳の重度の脳障害児が作ったものと信ずることが出来ようか。 流奈君は番組の中で、母親千史さんに支えられた左手で文字盤の文字を目にも止まらぬ速さで指し、 次のような「言葉」についてのメッセージを伝える。 <私は混沌の中にいました。この混沌が秩序あるものに変化していくのを私は体で感じることができました。 私がまだ肉体的に混沌の状態でありながら、精神的には混沌の中に残らずにすんでいるのは、私が言葉を伝える術を得たからです> これがテレビ収録の時、即ち十一歳の時のもの。ところが妙なことに気がついた。 流奈君が母親に抱かれて「アーアー」と声を出して、あらぬ方を向いている時、すでに母親に持たれたその左手は素早く動いて <私は混沌の中にいました>という冒頭の言葉を、”母親の口を通して”伝えていることだ。 してみると、これは流奈君ではなく母親の創作したメッセージではないのか、という疑いが生じるのは当然だろう。 しかもよく見ると、流奈君の指が文字盤を指すのではなく、母親が右手に持つ文字盤が左右上下に激しく動いているのに気がつく。 その動かし方が余りに早いので、いかにも流奈君の手が動いているかに見えるだけで、 流奈君は実は何もせず、また恐らくは小難しいことは何も考えていないのだろう。 いかにも流奈君から出た如く見せかけて、実は母親が自分のメッセージを発信しているだけなのだ。 云ってみれば流奈君を人形にして母親が手の込んだ腹話術を演じているのに過ぎない。 五月十一日<土曜スタジオパーク>で山元修治プロデューサーがスローモーション・ビデオを使ってヤラセではないことを証明しようとしたが、 先回書いたように証明にはなっていない。 そこで筆者は現段階において、この番組は全篇これインチキとヤラセであると断ずるものだ。 この番組制作に特定の思想・宗教組織が関わっているとすれば、更に重大な問題になろう。 もし右の批判にNHKとして異議があるならば、流奈君の手を支える役を第三者に依頼し、公平な学者など第三者立会いの下に、 再度スローモーションによるビデオ検証を行うことを要求する。 NHKがこれに関して反証か謝罪をせぬ限り、「日本ダービー」と「奇跡の詩人」の両放送を、前者は偏向・国歌侮辱放送、後者は不実・詐欺放送として共に放送法違反とみなし、必要と認める対応をするので予め承知ありたい。 NHKを監督する総務大臣、NHK予算を審議承認する衆参両院総務委員諸氏よ、 卿等にはNHKの斯かる偏向・ペテン放送に対して厳重注意、警告、処分あるいは予算ストップ等の制裁措置を講ずる責任がある。 斯様な国歌侮辱やペテン番組を問題にせず、毎年七千億円近い予算を承認してきた背任の責任は極めて重大だ。 放送番組の実態に踏み込まないシャンシャン手打ち式の如き形式的なNHK予算審議のあり方を抜本的に見直すよう強く求める。 なお大臣や議員諸氏が前述のビデオを御覧になりたければ、必要部分をダビングして有料でお送りするので、 氏名・住所・電話を明記してFAX00−0000−0000(原文では掲載)「NHK報道を考える会」へ申し込まれたい。 こんな詐欺放送に受信料など払へるか!(太字) (後略)
「放送エクスプレス」 障害を超えた言葉 Nスペ「奇跡の詩人」 2002.07.10 共同通信 (全531字) ------------------------------------------------------------------------ 歩くこともしゃべることもできない少年が紡ぎ出す言葉が人の心を 打つのはなぜか―28日夜放送のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜 11歳 脳障害児のメッセージ」は見る者を不思議の世界へと誘う。 番組で紹介される日木流奈(ひき・るな)君は、誕生直後、脳に 大きな損傷を受け、体の自由を奪われた。両親は米国で開発された リハビリ法で運動訓練を施すとともに、知性面でのトレーニングに 取り組む。文字盤を作り、それを指さすことで意思を伝える方法を 教えようとするが、成果はなかなか上がらない。 5歳の時、ついに自分の気持ちを伝えることに成功する。 「(父親に)さかなをわたす」。以後、せきを切ったように言葉が あふれ出す。同時に膨大な量の本を読み、知識を吸収する。「私の 中には山がある」など、流奈君の言葉は詩になっていることに両親は 気づく。 11歳の今日までに数冊の本を出し、愛読者も多い。番組では、 新作のエッセーを出すため“執筆”を続ける毎日を追う。テーマは 幸せ。 両親があるがままの自分を受け入れてくれたように、互いに相手を 受け入れることが幸せにつながる、と書く流奈君。その言葉に虚を 突かれた思いを覚える大人たち。カメラは流奈君の言葉が生み出す さまざまな波紋を映し出していく。 共同通信社
日経新聞系列の医家向けサイト「Med Wave」に、「奇跡の詩人」疑惑
についての問題提起が現われました。 これまでこの問題に関心を
向け、公然と批判や疑問を提起してきた医者は、たらこさんなど
ごく少数でしたが、こうして「医療専門総合サイト」が“事件”として
問題提起したことで、医者の世界でも認識がひろまり、公然たる
批判を述べる人々がでてくるでしょう。
(こうして身障者や障害児を喰いものにした詐欺同然の商売が
批判されていく動きは大歓迎です。 ただし、詐欺同然のドーマン法
やFCに“救い”を求めようとする家族の心をどう受け止めるかが、
医師たちにも突きつけられていると思います。)
■■■■@■■■.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【以下は「Med Wave」に載った記事の転載です。】
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【 MedWave Open Mail No.139 /2002/07/12 】
|________ 医療専門総合情報サイト MedWaveが発信するメールです。
|_________
http://medwave.nikkeibp.co.jp/ ====================================
◆7.10 NHKスペシャル「奇跡の詩人」の疑惑(医師も戸惑う健康情報)
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/195474 コラム「医師も戸惑う健康情報」が最新情報を発信しました。今回は、4月28日に
放映されたNHKスペシャル「奇跡の詩人」に焦点を当てています。著者は、番組を見
終わったとき、「なんとなく違和感が残った」そうです。番組に登場するのは11歳の
脳障害の男の子。彼は、身体障害とともに知能を回復させるため、ドーマン法という
特殊なリハビリに取り組みました。その結果、知能の回復はめざましく、特別な方法
を使って自己表現し、すでに数冊の本を出版するまでに・・・。ところが、NHKに批
判が相次いだように、著者も「本当にこれらが彼の発した言葉であれば奇跡といえる
かもしれない。しかし、本当に彼の言葉なのか、実は何の確証もない」と指摘してい
ます。
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「Med Wave」サイト: 医師も戸惑う健康情報
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/colm04/195176 コラム
医師も戸惑う健康情報 / 小内 亨(おない内科クリニック副院長)
◆奇跡の詩人疑惑 (2002.7.10)
4月28日に放映されたNHKスペシャル「奇跡の詩人」を見終わったとき、
なんとなく違和感が残った。ただし、その時隣で見ていた妻に私の心情を
そのまま話すことをためらった。もし、私と違って、この番組を見て彼女が
感動していたらどうしよう。後日これは杞憂であったことが判明した。
やはり妻もこの番組の内容はおかしいと思っていたのだった。
この番組に登場するのは11歳の脳障害の男の子である。彼は、身体
障害とともに知能を回復させるため、ドーマン法という特殊なリハビリを
行っている。
身体機能の回復はほとんどなさそうだが、知能の回復はめざましく、
今までに2千冊の本を読んだという。四肢はほとんど思うように動か
ないため、Facilitated Communicaion (FC)という方法を使って自己
表現している。すでに数冊の本も出版しており、彼の書いた詩や文章は
人々に感動を与えている。本当にこれらが彼の発した言葉であれば
奇跡といえるかもしれない。しかし、本当に彼の言葉なのか、実は何の
確証もない。
【つづく】
【つづき】
その後NHKに寄せられた投書も、半数が感動したというものであったが、
半数はその内容に不信感を抱いたものであった(1)。この番組の問題は
早くからインターネット上でも議論になっていたようだ。そして、あのオウム
真理教の追求で有名となった弁護士、滝本太郎氏もホームページ上で
この番組の問題を指摘した。その内容は最近本にまとめられた(2)。
男の子のつかっているコミュニケーション法、FCとは、患者が文字盤や
コンピューターのキーボードを利用してメッセージを伝えることを介助者が
身体的介助を用いて助ける方法である(2)。そのテレビ番組では、介助役
の母親が左手で彼の手をしっかり持ち、彼女の右手に持っている文字盤
を指ささせている。そして、指された文字を母親が読み上げるのだが、この
一連の動作が恐ろしく早い。何しろ、1秒間に3文字を読み上げるという
のだ。よく見ると、母親は手に持つ文字盤も彼の指に合わせて細かく動か
している。彼は時々あらぬ方向を見ていたりする。パソコンのキーボードを
打つときにブラインドタッチという方法(キーボードを見ないで打つ方法)が
あるが、キーボードがいっしょに動いては正確にキーは打てないはずだ。
この様子を観察すると、語られる言葉が男の子のものではなくて、介助
する母親の言葉ではないかという疑惑がわく。
このFC法やドーマン法と呼ばれるリハビリ法は以前より米国などでは
問題となっているらしく、米国の小児科学会などは科学的根拠がないと
両者に対する批判声明を出している(3,4)。効果が実証されていないにも
かかわらず、高額な費用をとることなど、がんやアトピー性皮膚炎を対象
とした怪しい民間療法を連想させる。
問題はそれにとどまらない。NHKスペシャルというブランドが民間療法に
お墨付けを与えたことになっているからだ。「奇跡」を連発する宣伝本なら、
皆眉唾付けて読むであろうが、NHKが「奇跡」といえば、そのまま受け取る
人も多かろう。障害児を持つ親たちにとっては迷惑な話だ。あの番組を見て
感動した人たちは、なぜそのリハビリをしないのかと障害児の親を責める
かもしれない。あるいは、子供に「奇跡」を起こす機会を逸してしまった自分
を責める障害児の親もいるかもしれない。滝本氏の本にはその他数々の
問題点が挙げられている(2)。
現代は、「癒し系」などという言葉が流行るとおり、多くの人が心地よい
感動を求めている。恐らくこの番組も「奇跡」を見せることで視聴者に感動
を与えようとしたに違いない。しかし、本来「奇跡」というには「奇跡」たる
根拠が必要である。この番組の製作者は話題性に目を奪われ、冷静な
検証作業を怠ってしまったのだろうか。NHKは弁明の中で専門家の意見
も聞いたと主張している(5,6)。しかし、問題は専門家に聞いたかどうかに
あるのではない。テレビという強力な影響力を持つメディアで何をどのよう
に伝えるべきか、製作者が批判的に考えていたかどうか(critical thinking)
が問われているのである。
■参考文献■
1) 朝日新聞2002年5月10日「障害児の番組でNHKに賛否」
2) 滝本太郎、石井健一郎編著、「異議あり『奇跡の詩人』」、同時代社、2002年
3) American Academyof Pediatricsのドーマン法(パターニング)に対する批判声明
http://www.aap.org/policy/re9919.html 4) American Academyof PediatricsnのFC法に対する批判声明
http://www.aap.org/policy/re9752.html 5) 朝日新聞2002年5月13日「NHK、番組内釈明」
6) 4月28日放送「奇跡の詩人」について
http://www.nhk.or.jp/special/schedule/top2-0205xx.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
草の根グループが教育セミナー開催 1999.06.25 東京夕刊 10頁 塾1面 (全302字) ------------------------------------------------------------------------ 現職教師でつくる「教師ネットワーク風」は八月六、七両日、 私学会館アルカディア市ケ谷(最寄り駅、JR・地下鉄市ケ谷)で 教育者セミナーを開く。日本教育新聞社と立正佼成会系の教育者教育 研究所後援。テーマは「子供と心を結び合える教師をめざして」で、 対象は幼稚園を含む教師や保育士、教職志望者。臨床教育研究所 「虹」所長で成蹊大学の尾木直樹講師や障害をもつ息子をボランティア に助けられながら育てる日木貴さんの講演のほか、現職教師の実践活動 発表やグループ討論などを行う。参加費用(一泊三食付き)は二万円。 申し込みは七月一日までに郵送かファクスで「風」事務局へ。 問い合わせは同事務局TEL03・3384・6753まで。 産経新聞社
テレビ試写室から NHKスペシャル「奇跡の詩人」 NHK総合 28日午後9時 脳障害に負けず創作活動 2002.04.26 中国夕刊 夕芸 写有 (全570字) ------------------------------------------------------------------------ NHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ」は、 脳に重度の障害がありながら、本や詩集を次々と発表する日木流奈君(11) =横浜市在住=の創作活動をリポートするドキュメンタリー番組。 不自由な体を押して、自分の理想を表現し続ける流奈君の姿は、感動的だ。 流奈君は、誕生直後に行われた三度の手術により、脳に損傷を受け、 身体機能や言語能力に大きな障害を負った。このため、三歳から、 運動機能の回復と同様、知力の鍛錬を重視する「ドーマン法」という リハビリを開始。五歳の時、文字盤を指さすことで、自分の意志を 伝える方法をマスターした。 この後、哲学書から宇宙論まで、二千冊の書物を読破した流奈君は、 詩やエッセーなどを相次いで発表。慈愛に満ちあふれた著作の内容が、 幅広い層の共感を集めている。妹の誕生を機に、新しいエッセーの執筆を 始めた流奈君に、カメラが密着。彼の作品が人々を魅了する背景を探る。 「他人を否定したり、自分と他者の比較をやめれば、誰もが幸せに なれる」ということを伝えるのが、流奈君の創作テーマだ。こうした 自由な理念が培われたのは、両親が、彼の存在そのものと、人間としての 可能性を否定せずに見守ってきたからだろう。 「全身の力を振り絞ってでも書きたいのです」と言う創作活動への 情熱は、視聴者を勇気づけてくれるはずだ。 中国新聞社
【TVレシピ】NHKスペシャル「奇跡の詩人」(NHK総合、28日後9・0) 2002.04.22 東京朝刊 18頁 朝刊芸能 写有 (全1002字) ------------------------------------------------------------------------ 人間の心をテーマにした本や詩集を次々発表し、多くの大人たちの 考え方や生き方に影響を与えている十一歳の脳障害の男の子の懸命な 創作活動を追ったドキュメント、NHKスペシャル『奇跡の詩人〜 11歳 脳障害児のメッセージ』(二十八日後9・0)がなかなか 感動的だ。 ◆大人の心動かす脳障害児の言葉 前向きの“輝き”伝える 驚異とも言える才能を発揮している少年は横浜市に住む日木流奈 (ひきるな)君。彼は十一歳になった今も、立つことも話すことも できないが、「脳障害は必ず回復する」と信じる両親は運動訓練 だけでなく知性面でのトレーニングも重視するドーマン法という リハビリに専念。その努力が実り、五歳のとき、文字盤を使って 初めて自分の意思を伝えることができた瞬間から、流奈君の表現の 世界は一気に広がっていった。 流奈君は本の中で「混とんの中にいた自分が秩序ある生活を 送れるのは、言葉を伝えるすべを得たからです」と言葉がもつ 底知れない力に感謝。そして「自分を否定したり、自分を人と比較することをやめれば、だれでも幸せに暮らすことができるのだということを 伝えるのがわたしのテーマです」とも記しているが、この大人顔負けの 独特の感性と豊富な言葉の知識の源は、二千冊を超すという膨大な 読書量にある。 哲学から宇宙論まで、大学レベルの書物をも読破した彼の卓抜した 表現力は“今”を悩む大人たちの心を深く捕らえ、「流奈君の本や 詩から勇気をもらった」と涙する人々…。そのなかには二年前に 大手電器メーカーの管理職を辞し、現在は自分が昔から好きだった 庭の設計や工事の仕事をしながら、流奈君のためにボランティア活動を している男性もいる。 管理職が負担だったというその中年男性は「男だから、課長だから、 パパだから、自分がやらなきゃって思うけど、自分が思うほど周りは 必要としてないのよ。肺は肺、心臓は心臓の働きをするでしょ」という 流奈君の言葉によって転身を決意。「回り道をしたが、退職してからは 顔付きがよくなったとみんなに言われる」と話す。 番組では「妹(現在一歳三カ月)が大きくなったとき、世界が幸せで あふれていてほしいという気持ちで」、昨年十一月から原稿用紙 二百枚分のエッセーに取り組んできた流奈君とその家族に密着取材。 自分の運命を受け入れ、前向きに生きる十一歳の“輝き”を伝える。 産経新聞社
障害を超えた心打つ言葉 NHK「奇跡の詩人」 2002.04.22 中国朝刊 B放 写有 (全532字) ------------------------------------------------------------------------ 歩くこともしゃべることもできない少年が紡ぎだす言葉が人の心を 打つのはなぜか―二十八日夜放送のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜 11歳 脳障害児のメッセージ」は見る者を不思議の世界へと誘う。 番組で紹介される日木流奈(ひき・るな)君は、誕生直後、脳に 大きな損傷を受け、体の自由を奪われた。両親は米国で開発された リハビリ法で運動訓練を施すとともに、知性面でのトレーニングに 取り組む。文字盤を作り、それを指さすことで意思を伝える方法を 教えようとするが、成果はなかなか上がらない。 五歳の時、ついに自分の気持ちを伝えることに成功する。 「(父親に)さかなをわたす」。以後、せきを切ったように言葉が あふれ出す。同時に膨大な量の本を読み、知識を吸収する。「私の 中には山がある」など、流奈君の言葉は詩になっていることに両親は 気づく。 十一歳の今日までに数冊の本を出し、愛読者も多い。番組では、 新作のエッセーを出すため”執筆”を続ける毎日を追う。テーマは 幸せ。 両親があるがままの自分を受け入れてくれたように、互いに相手を 受け入れることが幸せにつながる、と書く流奈君。その言葉に虚を 突かれた思いを覚える大人たち。カメラは流奈君の言葉が生み出す さまざまな波紋を映し出していく。 中国新聞社
届け、心のメッセージ 脳障害の流奈君、文字盤使って会話 /岡山 2002.03.24 大阪地方版/岡山 34頁 岡山版 写図有 (全583字) ------------------------------------------------------------------------ 五十音の文字盤を使って会話し、感動を詩に託して表現する 脳障害児の日木流奈(ひきるな)君(12)との交流会が23日、 岡山市であった。参加者の質問に文字盤を指しながら答え、日常生活や リハビリの苦労をユーモアを交えて紹介。竪琴の一種ライアーの音色に 合わせた即興詩も披露され、素直な心のメッセージに会場は大きな 感動に包まれた。 流奈君は90年、極小未熟児として誕生。手術のストレスから脳に 水がたまる脳障害となった。2歳から脳細胞を活性化させるリハビリを 開始。知能が驚異的に発達し、5歳で文字盤を使い意思を伝えるように なった。 交流会は、昨年4月、父親の貴さんが岡山市内で講演したことが縁で 開かれた。この日は、母親の千史(ちふみ)さんと妹のソマちゃんの 家族4人で参加した。 約150人の参加者で埋まった会場から、「好きなテレビ番組は」 「リハビリの内容は」などの質問が出ると、文字盤を指しながら 千史さんが読み取った言葉を伝えた。 日常生活では、コーヒーや刺し身、絵画が好きで、出版した本の 表紙絵を描いたことを紹介。リハビリについては、「大変ですが、 楽になる。でも妹の前で泣くのはつらいですね」。 最後に流奈君が即興詩を紹介。「響き渡るは山のこだま……」、 とライアーの音色に合わせてつづられる一言一言に、会場は熱心に 聴き入った。 朝日新聞社
障害持つ詩人が講演 高岡市 2001.11.26 朝刊 (全330字) ------------------------------------------------------------------------ 横浜市在住の脳障害児の詩人、日木流奈(るな)君(11)の 講演会「ルナんち交流会in高岡」は二十五日、高岡市の高岡 おとぎの森公園で開かれ=写真=、約百人を前に流奈君が文字盤を 巧みに使い、自らの詩や、米中枢同時テロ事件に対する思いなどを 語った。 流奈君は一九九〇(平成二)年に生まれ、生後二週間で三度の手術を 受けた結果、脳内に水がたまって圧迫され、障害が残った。 言葉が話せないことから、五十音の文字盤を流奈君が指で指し、 それを母の千史さんが声にする方法で全国各地を講演している。 流奈君は米中枢同時テロ事件について「宗教心は大切だと思うが、 宗教にこだわりすぎた結果、テロや戦いを起こすことは許されない。 それは人の正義であって、神の正義ではない」などと述べた。 北國新聞社
愛を伝えたい 脳障害の日木流奈君と挿絵・山本さん2人展 /岡山 2001.04.06 大阪地方版/岡山 25頁 岡山版 写図有 (全903字) ------------------------------------------------------------------------ 私にできること。それは、私がどうしてこんなに幸福であるか、 少しでも多くの人に知ってもらうこと――。脳障害児の日木流奈 (ひきるな)君(11)の詩と詩集の挿絵を手がける山本さとみさんの 原画が織りなす「二人展 私は愛を伝えたい」が岡山市内山下1丁目の ワールドハーモニー・テラ内のギャラリーで開かれている。 流奈君は極小未熟児として生まれた。生後2週間に3回の大手術をし、 そのストレスで脳に水がたまって脳障害が起きた。脳細胞を活性化 させるドーマン法というリハビリを2歳の時に始め、驚異的に知能が 発達。5歳で初めて他人に意思を伝えた。 母親の千史さんに腕を補助してもらい、五十音の文字盤を指して 言葉をつづる。千史さんが読み上げ、父親の貴さんがワープロで打つ。 両親の支えで作られる詩からは、人間の温かさや幸せがあふれ出る。 山本さんが流奈君と知り合ったのは4年前。リハビリを手伝い、 流奈君の言葉に感銘を受け、手作り本「想ふ月」を刊行した。半年で 3000冊を完売し、これが大和出版の目にとまって、「はじめての ことば」として出版。「あなたはあなたのままでいい」という流奈君の メッセージは大きな反響を呼び、これまでに7冊の本を出した。 流奈君は本の中で、両親にありのままに受け入れられたこと、 生まれた瞬間から死と隣り合わせだったことが詩を生み出したと述べる。 山本さんは「感動したり共鳴したりするのなら、それはあなたのもの。 流奈君はいつもそう話している」。 山本さんの描く挿絵は羽の生えた男の子がほとんど。流奈君の イメージ「流奈天使」だ。寝転がったり、1月に生まれたばかりの妹を 抱きしめたりしている。実際にはできないことだ。「さとみん(山本さん)の 愛を感じるね」。絵を見て流奈君はこう言ったという。 展覧会は16日まで。6日午後4時から、父親の貴さんと山本さんの お話し会(参加費2000円)、6時半からは食事会(同3000円)。 14日午後7時からはバイオリニスト牧美花さんのコンサート (同2000円)がある。いずれも要予約。 朝日新聞社
9歳の脳障害児、流奈君の詩 あなたはあなたのままでいい 感動の女性歌手コンサート、母が歌にのせ朗読 あす、横浜で 1999.02.19 夕刊 8頁 第2社会面 (全978字) ------------------------------------------------------------------------ 「悩んでいる人へ」。こんなタイトルで詩を書く小さな詩人がいる。 横浜市緑区の脳障害児の日木流奈君(9つ)。流奈君の詩集を読んで 感動した女性歌手のミネハハさん(43)=本名、松本美音=が歌と 詩のジョイントを持ちかけ、二十日、同市内の港南区民文化センター 「ひまわりの郷」で開くコンサートで、自分の歌声をバックに流奈君の 詩を披露する。「あなたはあなたのままでいい」と歌う詩が聴く人の 心を温める。 コンサートでは、流奈君の母親千史さん(35)が、詩や文章を 約五分間朗読。詩に合わせてミネハハさんが「G線上のアリア」を スキャットで歌う。コンサートには地域の身体障害者の人たちも招待 する。 流奈君は一九九〇年二月、腹部に穴の開いた未熟児として生まれた。 「九割方助からないだろう」と言われた小さな命は、腹部を縫合する 三度の大手術を乗り越えた。だが、手術後、脳に障害が残った。 体がまひし、自由に話すことや動くことができない流奈君の詩は、 「あいうえお」の五十音が記された文字盤を指で追って生み出される。 初めて詩を作ったのは二年ほど前。一般の詩のコンテストの募集広告を 見た千史さんが「書いてみる?」と勧めたのがきっかけ。テーマは 「希望」。流奈君は「夢見る山の花たち」という詩を書いた。結局、 応募しなかったが、その後書きためられた詩は、このほど「はじめての ことば」「月のメッセージ」の二冊にまとめ、出版された。 流奈君とミネハハさんの出会いは、昨年冬。知人から送られた詩を 読み「自分の訴えかけたかった人間らしさの回復が、文字になって 表現されたように感じた」。コンサートで詩の朗読コーナーを設けて いるミネハハさんは「今読みたい詩はこれだ」と直感した。 「生活に疲れた人に自分の歌を聴いてもらいたい」と話すミネハハさんは、 二十年間テレビのCMソングを歌うスタジオミュージシャンとして活躍。 八年前のアフリカ旅行がきっかけで「物質的な豊かさに違和感を覚えた」 という。ヒーリングミュージックを歌うソロ歌手として五年前から コンサート活動を始めた。 今回のコンサートのテーマは「わ」。同名の流奈君の詩から採った。 自然界の連鎖の輪、人と人との和を大切にしようという思いが 込められている。 コンサート会場を訪れることができない流奈君だが、ミネハハさんの 歌を聴き「楽しみね」と文字盤をなぞった。 中日新聞社
48 名前:今日の番審の報告 メェル:sage 投稿日:02/07/13 15:33 ID:??? 次に、4月28日放送のNHKスペシャル 「奇跡の詩人〜11歳脳障害児のメッセージ」について、 前回に引き続き、意見交換しました。 主人公の少年が、文字盤を通して本当に 自分の言葉を伝えているのか信じられなかった。 子どもの手と文字盤の動き、それに伴い母親が話すスピードについて、 信じられない気持ちが残った。 NHKとして改めて何らかの説明が必要だと思う。 などの意見が出されました。 これに対してNHK側から、 少年が自分の意志を文字盤を使って伝えていることは 多くの専門家の意見や多角的な分析の結果、 間違のないことを確認している。 また今回の番組は、少年が家族とともに重い障害を乗り越えてきた姿を ありのままに描くことをねらいとしており、 少年を対象に検証のための番組をつくることは 人権上の配慮からも難しいと説明がありました。 最後にNHKに対して番組審議会から、 今後の少年の成長を、長期的な視点からフォローして 視聴者の疑問を解くよう取り組むこと。 今後の番組制作において、視聴者の十分な理解が得られるよう 細心の注意を払うことが要請されました。 NHKからは、番組審議会からの要請を真摯に受け止めて、 今後の番組製作に臨みたいと回答がありました。
173 :
名無しさんといっしょ :02/07/15 23:34 ID:BYQnkwOb
-─===─ヽ/へ iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ ______ ___ ,-─── 彡≡≡≡≡|≡ミミヾ / \ _-=─=- / `  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ \ _-=≡///:: ;; ''ヽ丶/ヾ ヾ .,! !,,!_´,,//_// \iiiiiiiゞ ─ | / '' ~ ヾ/=/`''~~ /彡- \iiヽ ── | / |=.| 二 | 三 ━━━'/ ヽ━━━ ヽミヽ _,-=- _,-= ヽ| | ヽ| ── \三 ⊂⊃,.:: :: ⊂⊃ ヽiiiii ⊂⊃ノ_⊂⊃ ヽ |≡ , 、 || ヽ ,, 、ー ̄ \ ::: |iiiii ヽ .|≡_≡=-、___, - -=≡=_ / ⊂⊃ ⊂⊃ |= |iii| ( о ) | | ,⊂⊃ | | ⊂⊃ |┤ / |/ ( ● ● ) .|iiii| /_,,,,;;iiiiiiii;;;,,_ヽ |ヽ二_,( )\_二/ | ( 。つ\ 》━━━━《 |iiiii|///;;;;───、ヾ. | /( )ヽ | / 丶ー 》 / ̄ ̄\ 《 |iiiiiiii|:::///\__/ヾヽ| / ⌒`´⌒ | /____」 《《 \ ̄ ̄/ 》》 |iiiiiiiiiii|::// ;; ; ;; 》::::::| / | |/ / 》》  ̄ ̄ 《《 》》》》》iiiii|::《 ;; ;; ;》 ;;》:( |_/ヽ_'\_/ | | |__/ // 《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii|/ 》 ;;》 》 ;;ミ ヽ 、\_ ̄  ̄/ヽ ヽ -─ / 巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII ヽヽ《 ;;; 》( \ |  ̄ ̄ _// ヽ_____/_ノ 巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii ``《人/ \__ ヽ____/ /≒/-' 犬は撲滅せよ!
■ここはデータなどを整理するためのスレッドです。 通常の書き込みは本スレへお願いします。 ■このスレでは書き込む際には必ず sage をメール欄に入れてください。
「談話室」(投稿欄) 障害者への理解まだ不十分 大分市 24歳 自営業 (--前略--) 本当のところは、彼らは脳障害ゆえに知性の発達が抑えられて いるのではなく、周りの人間が、脳障害ゆえに知性の発達を抑えて いるのではなかろうか。彼らはもっと周りの人と話がしたいのである。 そして、その手段が欲しいのである。 私はこのことを重い脳障害を抱えている少年、日木流奈(ひき・ るな)君に教えてもらった。そして驚いている。 人はあまりに見た目にだまされやすく、その本質を知ろうとしない。 これは母親の手助けでつづられた流奈君の“はじめてのことば”で ある。
176 :
名無しさんといっしょ :02/07/16 16:24 ID:PZmoPz0l
-─===─ヽ/へ iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ ______ ___ ,-─── 彡≡≡≡≡|≡ミミヾ / \ _-=─=- / `  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ \ _-=≡///:: ;; ''ヽ丶/ヾ ヾ .,! !,,!_´,,//_// \iiiiiiiゞ ─ | / '' ~ ヾ/=/`''~~ /彡- \iiヽ ── | / |=.| 二 | 三 ━━━'/ ヽ━━━ ヽミヽ _,-=- _,-= ヽ| | ヽ| ── \三 ⊂⊃,.:: :: ⊂⊃ ヽiiiii ⊂⊃ノ_⊂⊃ ヽ |≡ , 、 || ヽ ,, 、ー ̄ \ ::: |iiiii ヽ .|≡_≡=-、___, - -=≡=_ / ⊂⊃ ⊂⊃ |= |iii| ( о ) | | ,⊂⊃ | | ⊂⊃ |┤ / |/ ( ● ● ) .|iiii| /_,,,,;;iiiiiiii;;;,,_ヽ |ヽ二_,( )\_二/ | ( 。つ\ 》━━━━《 |iiiii|///;;;;───、ヾ. | /( )ヽ | / 丶ー 》 / ̄ ̄\ 《 |iiiiiiii|:::///\__/ヾヽ| / ⌒`´⌒ | /____」 《《 \ ̄ ̄/ 》》 |iiiiiiiiiii|::// ;; ; ;; 》::::::| / | |/ / 》》  ̄ ̄ 《《 》》》》》iiiii|::《 ;; ;; ;》 ;;》:( |_/ヽ_'\_/ | | |__/ // 《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii|/ 》 ;;》 》 ;;ミ ヽ 、\_ ̄  ̄/ヽ ヽ -─ / 巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII ヽヽ《 ;;; 》( \ |  ̄ ̄ _// ヽ_____/_ノ 巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii ``《人/ \__ ヽ____/ /≒/-' 犬は撲滅せよ!
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179 :
age推奨 :02/07/18 01:17 ID:kEorPwAm
2ちゃんねるに初めてお越しの皆さん。2ちゃんねる心無い者たちによって荒される
ことがしばしばあります。現在、NHK前で団扇を配るという大きなイベントを行った
ために、このスレッドで疑惑を健全な形で追及してきた戦士の多くは休息しており、
ここは荒しの格好のターゲットになっております。これまで荒しを受けていなかった
関連スレまで荒され始めています。
このスレを荒したい人々の動機が何であるかは推測するしかありませんが、そうした人々は
1.この疑惑が広く知られると都合の悪い人々
2.単に荒しが趣味の人(日常生活の不満のはけ口?)
3.過去にこのスレッドや他の掲示板で相手にされなかった人々
のいずれかでしょう。
スレッドの現状を見て、「やっぱり2ちゃんねるって」と思った新人の皆さん。
>>1 にある経過まとめサイトや過去ログをまず読んでください。
このスレッドもかつては「ここは2チャンネルか?」といわれるほどの良スレッド
だったのです。
このスレを上げるな。また、人の書いたものを勝手にコピペするな。
181 :
:02/07/18 04:14 ID:???
2ちゃんねるに初めてお越しの皆さん。2ちゃんねる心無い者たちによって荒される
ことがしばしばあります。現在、NHK前で団扇を配るという大きなイベントを行った
ために、このスレッドで疑惑を健全な形で追及してきた戦士の多くは休息しており、
ここは荒しの格好のターゲットになっております。これまで荒しを受けていなかった
関連スレまで荒され始めています。
このスレを荒したい人々の動機が何であるかは推測するしかありませんが、そうした人々は
1.この疑惑が広く知られると都合の悪い人々
2.単に荒しが趣味の人(日常生活の不満のはけ口?)
3.過去にこのスレッドや他の掲示板で相手にされなかった人々
のいずれかでしょう。
スレッドの現状を見て、「やっぱり2ちゃんねるって」と思った新人の皆さん。
>>1 にある経過まとめサイトや過去ログをまず読んでください。
このスレッドもかつては「ここは2チャンネルか?」といわれるほどの良スレッド
だったのです。
このスレを上げるな。また、人の書いたものを勝手にコピペするな。
185 :
名無しさんといっしょ :02/07/19 14:52 ID:WnqaFVm1
どうみても本格的なやらせ番組だな奇跡の詩人は、NHK総合テレビジョンは完全な やらせ番組の可能性ありだな。
186 :
名無しさんといっしょ :02/07/19 14:53 ID:WnqaFVm1
たしかだ
660 :名無しさんといっしょ :02/07/20 09:43 ID:FTWYzegr 読売新聞大阪本社13版より転載です。7/20 読者のページより 「美談に感動で終わらせては」 投稿者 会社役員 ** ** 50才 香川県 脳障害により歩くこともしゃべることもできない少年が文字盤を使う ことによって作った詩が、多くの人たちの感動を読んでいる。 この少年の母親の深い愛と多くのボランティアの努力が「奇跡」を 起こしたとされている。 しかも、この「奇跡」はNHKによって全国に放送されなのだ。 しかし、少年の意志を代弁できるのは母親だけというところに危険性 が潜んでいることに、世間は気づくべきだ。 ゆっくりでもいい。親に影響されない本当の彼の意志を複数の人たちに 理解してもらえる環境が、この少年にとって一番必要なことだと思う。 ただ美談に感動して終わってほしくないのだ。
699 :名無しさんといっしょ :02/07/20 18:16 ID:2vWOZalc
これって、ガイシュツ?
京都部落問題研究資料センター メールマガジン
□テレビ番組レビュー その3□
NHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ」
(NHK総合、4月28日午後9時〜9時50分)
脳に重い障害をもちながら、文字盤を指でさして、詩や随筆を書きつづける11
歳の少年日木流奈(ひき・るな)君のドキュメント。
番組が始まって、数分で見るのが辛くなりました。お母さんが流奈君を背中か
らだき、左手で流奈君の左手をもち、右手に文字盤をもって、流奈君の触る文字
を普通に話すようなスピードで読みとっていく。しかし、実際はお母さんが、自
分の考えた文章にそって流奈君の手を動かしているにようにしか見えません。も
ちろん、それは番組を見ての推測に過ぎませんが、流奈君が苦しくて、あるいは
あくびをして、あるいは疲れて眠りこけはじめているのに、後ろから抱きしめて
いるお母さんはそれに気づかず、手だけを動かしているのですから、そう疑われ
てもしかたがないと思います。流奈君自身の意思で文章を書いていると納得させ
る場面は一ヵ所もなく、逆にお母さんが流奈君の手を動かしていると考えれば、
すべて説明がつく内容ばかりです。番組に対して寄せられた多くの疑問にたいし
て、5月11日午後1時50分の「スタジオパーク」(NHK総合)で、担当のチー
フプロデューサーが事実であると弁明に努めていましたが、「我々は信じている」
というだけの、まったく説得力のない話でした。
以前、脳性麻痺の人と懇意にしていたことがあり、彼の書く文章のうまさにび
っくりしたことがあります。しかし、それは短い文章をひらがなタイプで(当時
はワープロがなかったので)何時間もかけてこつこつ打ったもので、脳障害で体
が不自由な流奈君が、健常者のワープロうちほどのスピードで文字盤をさわると
いうことは、凡人の私には到底信じられません。「現代に生きる陰陽師が悪魔払
いをする」というバラエティー番組でさえ信じる私が納得しないのですから、番
組としてはまったく失敗と断ぜざるをえません。
差別問題というのは、差別をなくす以前に、差別と如何に向き合うかが決定的
に重要なことです。重要どころか、それがすべてといっていいほどの事です。以
前、日本解放社会学会で、ダウン症の子どもを持った親が如何に自分の子どもの
障害を受け入れ、その存在を受容していくかという研究発表を聞いたことがあり、
その孤独で過酷な道のりを知りました(要田洋江『障害者差別の社会学』岩波書
店、1999年所収)。今回の番組は、障害を受け入れることよりも、治療の可能性
を過剰に期待させることで現実からの逃避をあおりかねず、障害者をもつ両親が、
子どもの障害を引き受けるという困難な営みの足を引っ張るものではないでしょ
うか。(灘本)
◇NHKスペシャル「奇跡の詩人」
<
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/02/l0004/l0428.htm >
◇日木流奈君最新刊の紹介
<
http://www.naturalspirit.co.jp/ >
※「人権関係テレビ番組情報」は、以下をご覧ください。
<
http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/tv/contents.htm >
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200205161350000000088471001 *****
メルマガ著者は灘本 昌久(京都産業大学助教授)さん<<709氏の情報
http://www.kyoto-su.ac.jp/~nadamoto/
190 :
:02/07/20 21:38 ID:???
495 名前:名無しさんといっしょ 投稿日:02/07/17 20:02 ID:??? 噂の真相8月号、絶対安全Dランキング(高橋春男)から引用。 ------------- 5 日木流奈 偶然、見てしまった。「奇跡の詩人」。そのとき、あ あ、これはある種の腹話術だな、と。いっこく堂 にも強力なライバルが登場したな、と(※2)。 ※2=普通に見てれば、なんか不自然だなと思うのは当然ではないの だろうか。うちの女房はすごいすごい、っていってたけど。 ----------------- 8には大月さんの発言もありまつ。ナンシーのこと。
>192 ヴォケ。ここはデータスレだよ
日 凸 ▽ ∇ U ≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U ∩ [] % 曰 (゚Д゚ ;) < 皆、俺の店のポーションを楽しみにしてるんだ。 _________|つ∽)_ なんとか地上げ屋から店を守らねば・・・ _______________ ――――――――――― ━┳━ ━┳━  ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄
重複スレです。こちらでおながいします。
【本スレ】異議あり!Nスペ「奇跡の詩人」Part79
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1027521596/ ■■■■■■■■■■ 削 除 依 頼 済 ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■ 終 了 ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■ 削 除 依 頼 済 ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■ 終 了 ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■ 削 除 依 頼 済 ■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■ 終 了 ■■■■■■■■■■
197 :
名無しさんといっしょ :02/07/28 01:47 ID:yaDL4z6h
■■■■■■■■■■ 削 除 依 頼 済 ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ 終 了 ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ 削 除 依 頼 済 ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ 終 了 ■■■■■■■■■■
199 :
名無しさんといっしょ :02/07/28 02:14 ID:yaDL4z6h
あんたも粘着だね
削除依頼を出しているやつへ。 ひろゆきがここ削除に反対するのは確実だから、削除はないよ。あきらめな。
本スレPart80からコピペ 放送批評懇談会編集・勁文社発行の「GALAC(ぎゃらく)」という雑誌 の8月号(名目8月6日発行、実際の発売日は7月6日)にギャラクシー賞 テレビ部門5月の月間賞(対象期間4月27日〜5月26日)の審査報告が 掲載されている(p.65〜)。 p.66では審査において「他に取り上げられた番組」として 「奇跡の詩人〜11歳脳障害児のメッセージ」があり、その評価は次の通り。 ●作り手は何を信じてNスペ枠に載せたのか。技術的弁明では疑いは晴れな い。母親の狂信的情熱だけが浮き上がってきて、子の奇跡に結びつかない。 また、p.73に次のような意見が収められている。 ●NHKスペシャル「奇跡の詩人 11歳脳障害児のメッセージ」は、脳障害であ りながら著書を何冊も出している日木流奈君の紹介だが、これは絵本や活字の 世界のもので、映像にしてはいけなかったのではないだろうか。作り方に手抜 かりが多すぎる。 ●文字盤から翻訳される言葉から判断するしかないが、その詩からは、子ども の感受性、感動は伝わって来ない。そういうことは、制作者だったらわかるの ではないだろうか。使われている言葉はわかりやすいが、子どもの発想には思 えない。 「GALAC」って業界の人が読む雑誌のようだが、大きな書店でも売っているらし い(定価780円)ので、入手可能だと思う。私は、大学図書館で今日見つけた。
「駄文24」に追記4が加わりました。
データ整理したいなら自分のサイトでやってね。 この板を使わずに。
204 :
名無しさんといっしょ :02/08/01 08:56 ID:CfWUmwe8
205 :
:02/08/01 12:17 ID:???
206 :
:02/08/01 12:18 ID:???
NHK中央放送番組審議会6月分に更新
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/bansin/bansin.htm ○4月28日(日)のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ〜」については、
5月の審議会で意見交換を行い、こうしたテーマを扱う場合には視聴者に十分な説明がなされるよう、
NHK側に要請した。その後、中央放送番組審議会あてに視聴者から意見書も届いている。前回、
番組を見ていなかった委員もいるので、改めて番組について意見交換し、番組審議会として意見
書への対応を検討したい。
○主人公の少年が、文字盤を通して本当に自分の言葉を伝えているのか、2000冊の本を読むこ
とだけで、人格形成ができるのか、信じられない気持ちだ。視聴者が納得できる説明・努力がもっ
と必要ではないか。
207 :
:02/08/01 12:19 ID:???
○献身的に障害児の教育に取り組む家族の思いは非常によく伝わってきたが、 文字盤と手の動きを見ていると、どう考えてもあのスピードで子どもが考えたことが、 的確な言葉として伝達されているとは思えなかった。NHKとしてもう少し説明がいるのではないか。 ○番組の中で紹介されたドーマン法と呼ばれる訓練法は、専門家の間で必ずしも 評価が定まっていないと聞いている。また、文字盤を通したコミュニケーションにも 疑問をもった。NHKとしてあらためて何らかの説明が必要だと思う。
208 :
:02/08/01 12:20 ID:???
(NHK側) 視聴者の疑問を端的に言うと、文字盤を使って伝えられる言葉は、少年ではなく、 母親の言葉ではないかということだと思う。この点については、長期取材の過程で 多角的な観点から、また多くの専門家の意見を聞きながら詳細に検証しており、 間違いの無いことを確認している。例えば、母親の知らないことを少年が文字盤を 使って語ったり、母親だけでなく父親の介助でも文字盤を使ってコミュニケーショ ンできることなどから、少年の意志が明確に表れていると判断した。 また、この文字盤は50音や「はい」「いいえ」などがいくつかのブロックに分けられており、 少年の手の動きから、指示しようとするブロックを母親が判断して、文字盤を動かしている。 その後、少年が表現したい1文字を指示すると言う2段階で意思疎通が行われている。 親子の長年の訓練により、きわめて素早い動作でこうしたコミュニケーションが可能になった。 また、取材したVTRの映像と音声を30分の1秒の単位で詳細に分析すると、まず、 少年が文字盤を指し示す行為が必ず先行し、その後に、母親が文字を読み上げて いることがわかる。仮に、母親の自作自演だとすると、ある文章を読みながらその先 の文字を打っていることになるが、それは不可能であり、そのことは脳科学の専門家 の一致した見解である。したがって、母親が自分の考えを表現しているということは ありえず、少年が自らの意思を確実に伝えていると判断している。
「ドーマン法」についても、医学的な学会報告がされていないので学問的な評価は困難だが、 有効な事例があることや最新の脳科学の成果と一致することを認めている専門医もいる。 番組は、少年がドーマン法による訓練を受けていることを事実として伝えたもので、これを 推奨する意図はない。 (NHK側) 少年が本当に文字盤を指さしているのか検証する番組をつくったらどうかという意見があ るが、今回の番組は重い障害を持った子どもが、家族とともに障害を乗り越えて来た姿を ありのままに描くことをねらいとしており、少年の能力を科学的に検証することを意図した ものではない。少年を対象に検証する番組をつくることは人権上の配慮からも、難しいと いうことを理解してほしい。 ○この番組については、いろいろな見方や受け止め方があるので、これ以上、事実関係 の真偽を議論しても意味がないと思う。これだけ議論を呼んだのだから、今後の番組の つくり方についてはもう少し慎重であってほしいというような委員長のまとめを残しておい た方がいいのではないかと思う
210 :
:02/08/01 12:22 ID:???
○番組審議会は放送番組の適正を図る役割をもっていることを確認したい。審議会として 真偽を評価することはできないし、検証といっても人権にかかわることになりかねない。 従って、番組審議会としては、当番組について次のことをNHKに要請したい。 4月28日(日)のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ〜」につい ては、今後の少年の成長を長期的な視点からフォローして、視聴者の疑問を解くように取 り組むこと。また、今後の番組制作において、視聴者の十分な理解が得られるよう細心の 注意を払うことを要望したい。 また、番組審議会に寄せられている意見書については、確認している科学的な論拠を踏 まえて、NHKの責任者が責任ある回答をすることを要請する。また、どのような回答をし たか次回の審議会で報告してほしい。 (NHK側) 番組審議会の要請を重く受け止める。4月28日(日)のNHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ〜」について、感動したという声がある一方で、疑問を投げかける 視聴者の意見があることを真摯に受け止めたい。今後、主人公の少年がどのように成長 し、どのようなメッセージを発信するのかなど、生き方をフォローすることが視聴者の要望 に応えることになると考えている。また、世界各国で障害を持つ人たちがどのような表現 手段を得ているのかなど、さらに幅広い観点から長期的に取材を続けていきたい。
データ収集用のスレッド です。
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/nhk/1028462920/l50よりコピペ 458 :新潮1 :02/08/08 02:56 ID:???
「奇跡の詩人」一家を日陰者にしたNHK報道の罪
「もうあの番組について、視聴者の方から意見が寄せられることもなくなりました」
と言うのはNHK経営広報部の春日平部長。
あの番組とは、4月28日に放送された『NHKスペシャル〜奇跡の詩人』である。歩行
も会話もできない脳障害児の日木流奈君(12)が、ドーマン法というリハビリ療法を受
け、哲学から天文学まで2000冊以上の書物を読破。さらに文字盤を使いながら文章を書
くようになるまでのドキュメンタリーだが、
「どうみてもインチキ」「母親が流奈君の手を動かして書かせているのではないか」
と、番組の内容に疑問を呈する意見が殺到。後日、担当プロデューサーが別の番組に
出演して釈明するハメに。しかし『奇跡の詩人』の再放送も番組内容の検証も拒否した
ために騒ぎは収まらず、海老沢勝二会長が記者会見で継続して取材することを表明せざ
るを得なくなった。
NHKの番組について外部の有識者が意見を具申する放送番組審議会(6月17日)でも、
出席した各委員から、
「主人公の少年が、文字盤を通して本当に自分の言葉を伝えているのか、2000冊の本を
読むことだけで、人格形成ができるのか、信じられない気持ちだ」
「ドーマン法は専門家の間でも評価が定まっていない。文字盤を通したコミュニケーシ
ョンにも疑問を持った」
などと批判的な発言が相次いだが、NHK側は、
「多くの専門家の意見を聞きながら詳細に検討しており、間違いの無いことを確認して
いる。少年を対象に検証する番組を作ることは人権上の配慮からも、難しいということ
を理解してほしい」
と主張して、従来の説明を繰り返したのである。
459 :新潮2 :02/08/08 02:57 ID:??? 祖父の嘆き 『奇跡の詩人』をめぐる議論は終息したかに見える。 だが、放送とほぼ同時に発売された著書『ひとが否定されないルール』(講談社)は 現在までに20万部を刷り、インターネットの大手サイト、ヤフーにはこの問題の専用コ ーナーまで設けられた。 この件でNHKを厳しく追及する滝本太郎弁護士が、 「専門家に聞いたというけど、誰に聞いたのか名前すら明かさない。NHKには検証番組を 作る責任がありますよ」 と語れば、作家の小林泰三氏もこう言う。 「NHKの態度にはひどい驕りを感じます。現代はビデオもインターネットもある。番組内 容の検証などすぐできるのに、視聴者が愚かだと思っているのか。時が過ぎて、うやむ やになるのを待つつもりなのでしょう」 こんな騒ぎのためか、流奈君の外出がめっきり減ってしまったようなのである。流奈 君の父方の祖父は、 「息子から何も話すなと言われています。私が勝手に何か言って、息子たちの発言と食 い違ってしまっては取り返しがつきません」 と語るが、母方の祖父はこう嘆いた。 「こんなことならテレビに出なければ良かった」 NHKのせいで日陰者になったようなものである。 〈テレビキャプチャー写真〉(キャプション:延々と続く議論のネタになった日木流奈君)
NHKスペシャル「奇跡の詩人〜11歳 脳障害児のメッセージ〜」、 その放映内容があまりにもトンデモで問題になったのが4月末のこと。 疑問だらけの放送から3ヶ月---------。 いまだにNHKは納得できる回答を視聴者に示していない。 「いわゆる日木流奈クン問題です。脳障害児がドーマン法なる治療によって 意志表示ができるようになったというフレコミなんですが、放映内容を見ると 彼は何もせず、母親が息子の指を動かしているだけにしか見えない、オカルト番組」 (問題に詳しいジャーナリスト) 放映後、批判や疑問の声がNHKに殺到。インターネットを中心に騒動は拡大。 これを受けてNHKは自らの弁明を垂れ流す検証番組を放映する羽目になった。 このため、7月にはオウム事件の際、脱カルトのスタンスで一躍脚光を浴びた 滝本太郎弁護士がこの問題の研究本「異議あり!『奇跡の詩人』」を出版。 NHK前で合わせて30名ほどの有志による団扇配りが繰り広げられるなど、 抗議運動も開始された。 「滝本弁護士は治療法のドーマン法への批判をしようとしたのがこの問題に関わる キッカケのようです。が、あまりのNHKの誠意の無い対応に呆れ果て、抗議を開始した ということのようです。この日の抗議にはNHK出演も多いオカルト批判の大月隆寛も 姿を見せていました」(前出・ジャーナリスト) しかしNHKは例の弁解番組の放映後も、なんの対応も見せていない。その一方で 有志が検証するためにビデオ上映の許可を申請しても拒否するような有様だという。 本誌先月号グラビアで紹介した『プロジェクトX』問題をはじめ、数々の事なかれ処理で 問題視されてきた”国営放送”NHKの隠蔽体質が今回もいかんなく発揮されているようだ。 NHK関係者はこう語る。 「担当したディレクターはこの種の精神世界が得意分野だった。内部にチェック機構があり、 内容をわかっていながら、ストップもできずに、こんなトンデモ番組を垂れ流してしまうことに 今のNHKのレベルの低さやモラル不在ぶりが表れている」 今回の騒動、NHKはもちろんのこと、日木流奈本を出版し続ける講談社をはじめとする出版社、 いまだ「奇跡」と賞賛し続ける新聞社など、日本のマスメディアの知的レベルの低さを示す出来事と言えそうだ。
「ホーキング青山の傍若無人」第4回 (前略) さて、今回は”身障界のヒッキー”こと日木流奈クンについても。 4月28日放送のNHKスペシャル「奇跡の詩人」がインチキじゃないかって大騒動になってるって話は、 先月の『創』にも載ってた。 なんでも反原発か平和運動みたいに「『奇跡の詩人』NO!」と派手なロゴが打たれたグッズまで出来ているそうで、 反対運動が盛り上がっているようだ。 オレもこの番組はたまたまテレビで見ていた。母親の膝の上で流奈クンが文字盤を指している様子は、 腹話術師のいっこく堂みたいでおもしろかったな。その流奈クンは法華経だの天文学の本だの、2000冊もの本を 読んでいるらしい。そんな博識の流奈クンは、リストラに悩むおっさんの質問にまで答えられるそうだ。 流奈クンは医学の本も読んでるだろうから、包茎についてもけっこう詳しかったりするかもしれない。 オレが「この間包茎手術をしたんですが、ポコチンが腫れて痛いです。どうしたらいいでしょうか?」なんて質問をしたら 流奈クンはなんて答えるんだろうか!? (中略)
つづき 話を流奈クンに戻そう。あの文字盤は流奈クンの母親が勝手に指してるんじゃないかと言われてるけど、ここは母親もいっそ開き直って、 和泉元彌の母ちゃんみたいに”身障界のセッチー”としてやっていったらいいんじゃないだろうか。 各地の講演会もダブル・ブッキングどころじゃなくてトリプル・ブッキングくらいまで予定を入れて、マスコミから追求されたら 流奈クンの文字盤でうまくごまかせばいい。そこまでやったら流奈クンの母親は身障者の親の希望の星になるぞ。 身障者の親というのは、自分の子どもの現実を受け入れられるかどうかで何十年も葛藤し続けているものだ。 そういう中で流奈クンの母親の生き方はまさに希望の灯台になれるかもしれないのだ。 文句を言ってくるヤツがいたら「こうすることによって、うちのこんな子にだって、あたしは社会参加させてやってんのよ!」 などと開き直ってやったらいいだろう。 そこでだ、オレはぜひ流奈クンと対談をやってみたいと思っている。今ある騒動を逆手にとって、”身障界のヒッキー”ならぬ ”身障界のセッチー”親子として売り出すいいチャンスだ。『創』でダメなら『SPA!』でも『サイゾー』でもいいぞ。 誰か企画してくれ!そういうわけで流奈クン、いい返事を待ってるからなっ!!
次の戦場はここでせうか?
227はがんばってカスになってください。
>>217 あげるな。ヴォケ
どうせ埋めてもまた立つ。そのままほっとけ。
次スレはここですか?
>このスレッドはそれらについて「2ちゃんねる」等で出た >意見の要約及びデータの整理・収集のためのスレッドです。 妨害派は日本語が読めませんか?
ここに認定されまつた。
妨害派ではありません。 単なるアラーシでつ。
このスレは明日の夜までには潰そう。
>225 まあ、マターリがんばりましょう!
ここでええの?じゃ頑張って1000埋めようか
>このスレッドはそれらについて「2ちゃんねる」等で出た >意見の要約及びデータの整理・収集のためのスレッドです。 妨害派は日本語が読めませんか?
やめろと言われても♪
もうどーにも止まらない♪
つーかこんなスレ残すほうが迷惑。 そう思わない?
995 :名無しさんといっしょ :02/08/17 23:37 ID:??? データスレはサイズでかいから1000まで1行レスで埋めるなんて厨房のやるような方法は避けたいね。
>228 すぴーく いんぐりっしゅ!
勝手に板の中でデータ収集するなよ。 自分のサイトでやれ、アフォ。
なんだか、よーわからんが埋めるべ。
妨害しているわけではありません、みんな楽しくスレを埋めているだけです
2chスレの容量っていくつまで?
おまいら、いいからやっちまえ。
>233 運動員認定じゃあ!
埋めんべ 埋めんべ
んだんだ。
>>233 はこのスレはすでに容量食ってるからコピペとかで大容量なれすをすれば
1000行く前に終わるって言いたかったんでしょ?
真性厨房でつが何か? って、真性厨房って言い方がババクサイ 249は 真性運動員に認定しまつ。
般 羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観 摩 若 諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自 訶 心 羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在 般 経 諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩 若 呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩 波 波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行 羅 羅 真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深 蜜 羯 実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般 多 提 不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若 心 虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波 経 波 故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅 羅 説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜 僧 般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多 羯 若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時 諦 波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照 羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見 菩 蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五 提 薩 婆 訶
>250 そんな方法あっただか? 無学なおらが悪かっただ。 ゆるしておくんなまし。
254 :
249 :02/08/17 23:50 ID:???
もうお上には逆らわねえだ。
>254 まあま、 アラーシはみんな仲良く。
で、どうすればええだ?
512KB超えると表示できなくなる
5 :ここは意見とデータの整理・収集スレ :02/05/31 13:30 ID:??? 東京商工リサーチ代1200円也がモッタイナイので データスレに入れときます(w 企業番号 291745520 商号 (株)大和出版 (ダイワシユツパン) 所在地 〒112-0013 東京都文京区音羽1−26−11 評点 60点 電話番号 03-5978-8111 FAX番号 03-5978-8120 設立 昭和47年 8月 創業 昭和47年 8月 資本金 10,000 (千円) 従業員 13 人 代表者 大和 謙二(オオワ ケンジ) (男) 生年月日 昭和31年 5月25日生 役員 (取)塚田豊(顧)駒木根二郎(監)塚田和子 営業種目 出版業 大株主 大和岩雄,塚田豊,大和たか,大和謙二 事業概況 出版業としての位置づけは確立され相応の実績を維持しているが、業況の低迷で社内体制の刷新を計る。
6 :ここは意見とデータの整理・収集スレ :02/05/31 22:21 ID:??? 鵜の目 匿名の悪意 (中沢佳子) 2002.05.29 朝刊 20頁 岐阜版 (全474字) ------------------------------------------------------------------------ 【岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
ま、マターリ潰しとけ。俺は寝る。あした朝くる
>259 なんるほどなあ。 こりゃまた、タマげただ。 で、512KBって、あとどのくれいだ。 おだいかんさま、教えておくんなせえ。
322/512KB
おう、すげえな。どこ見ればわかるだ?
323 KB [ 2ちゃんねるの一日1,600万PVを支える Big-Server.com ]
なんだか、よくわからんがたまげたよ。 でも、あと3分の1か。
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´∀` ) < 話って何? ( ),,,,, \____________ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| ∧ ∧ / /| /_( ,,)__/ / ┌───────── || ̄/ | ̄ ̄||/ < 前から言いたかったんだけど ||, (___/ || └───────── / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ∧ < ポッキーの甘み (゚Д゚ )__ \____________ / ̄ ̄∪ ∪ /| /∧_∧ //| /_ ( ´∀`)_// ┌───────── || ̄( つ ||/ < ブラック師匠に言ってね || (_○___) || └─────────
,,,..--──--..,, ,,r;'"''"~ ̄ ̄ ̄~`ヽ;. ,';;" ヽ;. _,,-====-、 r';;' ,,,..... ,, ,, .......,, ヾ_ ,,r'ソ'' ''`ヽ l;:トー{ニニニ}-─{ニニニ}-7 //' Y⌒`、 、;l `ー- ''ノ .、`ー--' l∫ /:/'',,...-,,, ,,,,...__ `iヾ l''l /_,.,__,.,)ヽ | /y' ー=- .__` |;;;i、 ヘl / ,,...___,,,.. l l /;:l ,  ̄ |ミヾ ヽ r'エエエエア / ヘ''r' /o._..o、 |川 `. {i''''"Y`''''i} / (ノレ /,,______,,ヽ l'ミミ _,,..r-yゝ ヽ._._._._.ノ ..イ~ ̄`ー-/ヘノ`l : (''"Y"''');' /ノ:|ハ ,.-'l | | l ` ..  ̄ ̄ ./l' ヽ ソ/彡ノ、 `ー=-'. /《川h、 ..しl_ヽヽ ヽ  ̄ | ゝ 彡丿彡/ゝ -- /巛|r-y'`n
おお! ここにあったんだかや! おらもひとつ利口になっただよ。
Nスペ「奇跡の詩人」問題
4月28日に放送されたNHKスペシャル、
「奇跡の詩人 11才 脳障害児からのメッセージ」が話題になっています。
というより、議論の輪が広がっているというべきでしょうか。
話題の主は、日木流奈君。
重度の脳障害児ですが、文字盤を指差すことで意志を伝え、
驚異的な、素晴らしい詩や文章を書くのです。
本にもなっていて、それを読んだ人との交流会も行なわれていすま。
私は単純に、「へぇー!」と感心して見ていました。
流奈君の言葉には、自分を支えてくれる人への感謝があふれていましたから。
2 ですから、番組内容に賛否両論が寄せられ、担当プロデューサーが
「土曜スタジオパーク」に出演して説明する事態になったのには驚きました。
そして、「週刊文春」がすぐにこれに飛びつきました。
平和と人権が大嫌いな「文春」ですから当然ですが、さすがの素早さですね。
主な批判点は、「科学的医学的根拠がない」「新興宗教と結びついている」
「どこまでが本人の意志なのか、母親の意志なのではないか」などなど。
言われてみればそうですが、あれは科学番組ではないし、
そこまでうがって見なくてもいいのではないでしょうか。
何か問題が起きているのなら別ですが、今のところは。
すぐにこういう反応が起こるふいん気の方が、私は気になるのですが。
人権なないろミュージアム
http://homepage2.nifty.com/sence/colum.html
般 羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観 摩 若 諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自 訶 心 羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在 般 経 諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩 若 呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩 波 波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行 羅 羅 真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深 蜜 羯 実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般 多 提 不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若 心 虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波 経 波 故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅 羅 説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜 僧 般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多 羯 若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時 諦 波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照 羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見 菩 蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五 提 薩 婆 訶
/`' 、 / ヽ / ヽ、,. -― ''""  ̄ ̄ ~゙゙゙ ''''ー ヽ / | i ○ ○ i | | | T" | T | l 二 | ノ ..| 二 | | 丶 ___人___ノ | | ,.,, ,.,,_ ___,, i | _,.. -‐"/ ̄/ /|  ̄ l ヽ_\~`"'ー、ノ ケフ" / / ,.-'‐:;;;:.、 i .i :;;;:.、ヾ\ \ヾ / /.l l l .// p,.:;;; | l / p,:;;; | i ヽ i.\ ノ | l l l Yヽ |:-'.;; | .i / |:-';; | i イ゙i. リ `ヽ r、 丶l i` `'''''''" レ `'''''''" | イ/" \ ヽ ヽ """ iー'ーi """ / ' ぃょぅ♪ ヽ ヾ- ゝ ._/ ./ /''"" \Y.': ∧∧ ∧∧ソ `"ヽ、 ,ィ" ,.ィ."ヽ(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ノ`丶,”、 /" ヾ,.-" 〜( x)、 /(x )〜 `丶、 / /" \⊃U U y U U⊂/ ヽ
|
>>1 は典型的2ch中毒だね
└───v─┬──────────────
| スレ立てられないので禁断症状でてます 猿オナニー並ね
\__ ____________________
|ヽ(´ー`)ノ|. ∨
| (___).|
| 8月 | ∧<†>∧ 。______。
| :::: ∧◎∧ ∂/ハ)ヽヽ ||,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|| ∧_∧ ハァハァ
ロ__ ( ´∀`) .|ハ`∀´ノ || | || ||| ||| (゚Д゚; ) スレ立てなきゃ
__/┌(\Ω/) (⊃□⊂) || | || ||| ||| ⊂ ⊂ スレ立てなきゃ
||/||..|_└ヽ_トヽ <_人_ヽ || | || ||| |||
>>1 丿〜 スレ立てなきゃ
─|| ┸.。__]|__)_) (____) _) .。┘~~~~~~~~~~~~.└。 ∪∪┳
6 :ここは意見とデータの整理・収集スレ :02/05/31 22:21 ID:??? 鵜の目 匿名の悪意 (中沢佳子) 2002.05.29 朝刊 20頁 岐阜版 (全474字) ------------------------------------------------------------------------ 【岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
∧ ∧ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 ./ ヽ ./ ヽ マチクタビレタ〜 / ヽ―――/ ヽ マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 / l___l \ マチクタビレタ〜 | ● | | ● | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ へ | へ ヽ ./ | < ねえ、ヤショークまだぁー? \\ \ \\ ヽ/ / \____________ チン \\ .> \\ ヽ チン \\/ \\ _ | マチクタビレタ〜 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / ̄ ヽ / _ \回回回回回/ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ /| マチクタビレタ〜 \___/ ヽ____/ / .| マチクタビレタ〜 / | マチクタビレタ〜 __________________/ .| | | マチクタビレタ〜
般 羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観 摩 若 諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自 訶 心 羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在 般 経 諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩 若 呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩 波 波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行 羅 羅 真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深 蜜 羯 実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般 多 提 不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若 心 虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波 経 波 故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅 羅 説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜 僧 般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多 羯 若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時 諦 波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照 羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見 菩 蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五 提 薩 婆 訶
290 :
1 :02/08/18 00:10 ID:???
イカす!!
【岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
【岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ なかざータン (;´Д`)ハァハァ
age
岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
岐阜県】腹が立っている。ある少年に向けられた匿名の悪意に。 その少年詩人と支援者たちを取材したのは、半年ほど前。重い 脳障害を抱える十一歳の彼は、歩くことも、しゃべることもできない。 それでも、文字盤を指さして意思を伝え、詩を作り、本を出版。 各地で講演会に招かれ、多くの人の心を打った。その生活が四月末に、 あるテレビ番組で放映された。 それが、きっかけだった。 「『子どもがあんな詩を作る訳ない。母親が作っている』『変な 宗教やってる』なんて中傷がネット掲示板に…」と支援者たち。 被害は、支援者の個人ホームページにまで及んだ。「考えは自由。 でも、こういうのは汚い」「ゆがんでいる」 少年を信じろというのではない。表現の自由のうまみを吸って、 責任から逃げているのが、納得できないのだ。批判には根拠を添える べきだし、考えに自信があれば名前を出してただせばいい。彼を批判 しても職や命を失う心配はない。匿名なのは、悪意だからではないか。 少年は今、講演活動を休止してひっそりと「悪意」に耐えている。 各地を回り、多くの人と“会話”するのが、数少ない楽しみの一つ だったのに。 中日新聞社
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この方法もけっこう疲れるな(w
般 羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観 摩 若 諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自 訶 心 羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在 般 経 諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩 若 呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩 波 波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行 羅 羅 真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深 蜜 羯 実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般 多 提 不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若 心 虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波 経 波 故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅 羅 説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜 僧 般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多 羯 若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時 諦 波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照 羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見 菩 蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五 提 薩 婆 訶
滝沢先生の引用なさった判例。 判例タイムス942号267頁より以下引用。 損害賠償請求事件[超能力医療損害賠償訴訟判決] 東京地方裁判所判決/平成8年(ワ)第5410号,平成8年(ワ)第15 303号 判決日付:平成9年5月27日 判示事項:超能力医療としてテレビ放映された治療行為が詐欺にあたるとして、気功師 らに対する難病患者及びその家族からの損害賠償請求が認められた事例 参照条文:民法709 参考文献:判例タイムズ942号267頁 判例時報1636号78頁 主 文 一 被告らは連帯して、平成八年(ワ)第五四一〇号事件及び同年(ワ)第一五三〇三号 事件各原告に対し、別紙損害表中の「合計額」欄記載の各金員(総額金一億○六九二万七 六八〇円)及びこれらに対する同表「遅延損害金起算日」欄記載の日から支払済みまで年 五分の割合による金員を支払え。 二 訴訟費用は被告らの連帯負担とする。 三 この判決は仮に執行することができる。
理 由 第一 原告らの請求 主文と同旨 第二 事案の概要 一 請求原因 1 被告Y1の治療行為 (一) 被告Y1は、昭和三九年に中国で生まれ、平成元年に来日し、平成三年ころから、 夫である被告Y2と共に、京都で、気功治療に付随して、宇宙パワーによる治療と称する 行為を行っていた。 被告Y1は、平成四年二月、東京で鍼灸治療院赤ひげ堂の経営者竹内信幸と出会い、同 人の治療所において治療を始めた。なお、同被告は、昭和六三年から北京中医学院気功研 究所を卒業し、同所で診断、指導を行っていたと称するが、そのような事実はない。 (二)被告Y1は、その後、被告Y2の協力の下、口頭弁論分離前の共同被告である株式 会社東阪企画(以下「東阪企画」という)の製作した番組に出演し、同じく口頭弁論分離 前の共同被告である日本テレビ放送網株式会社(以下「日本テレビ」という)を通じて、 自らを超能力者として売り出し、使者を用いる等して、治療困難な病気又は重度障害に苦 しむ原告らに対し、「宇宙パワー」なるものを用いた難病の治療を行い、原告らから高額 な治療費を徴収し、詐欺的に金銭を取得した。 (三) 宇宙パワーによる治療とは、被告Y1と患者が向かい合って、両者が双方の掌を 左右に回す動作を一五ないし二〇分間続けると、被告Y1の手や身体から出る宇宙パワー が患者へと送られ、病気を治療するというものであるが、通常は、被告Y1が会場の一端 にいて、原告らを含む数十人の患者を座布団の上などに座らせ、同人らに宇宙パワーなる ものを送るしぐさをして治療した。 また、被告Y1は、患者が自宅にいても宇宙パワーを受信することができると称した。 この場合、患者は、宇宙パワーの受信方法の指導を受けに、週一、二度被告Y1の事務所 に通った。これを被告Y1は遠隔治療と称した。更に、被告Y1は、患者本人が会場に行 けない場合、患者以外の者が代理して受信できると称して、家族、親族等が「代理治療コー
ス」を申し込むことを勧め、その家族に治療を受けさせた。 (四) 被告らは、以下のとおり、多くの事務所を転々とし、またその運営する団体名称 を頻繁に変更しながら、宇宙パワーによる治療を継続した。 (1) 平成五年一月二二日ころから同年七月八日ころまでは、東京都渋谷区代々木の那 須ビルにおいて「日本Y1超能力研究協会」、「日本Y1超能力難病医療気功研究会」、 「日本超能力大学院」の名称を、京都市中央区のたけうちビルにおいて、「日本Y1超能 力研究所」、「世界Y1経営投資情報鑑定コンサルセンター」の名称を、また、東京都千 代田区麹町のスカイマンションにおいて「東京都Y1事務所」の名称を掲げた。 (2) 平成五年七月八日ころから同年一一月一五日ころまでは、代々木の那須ビルにお いて「日本Y1超能力研究協会」、「日本Y1超能力難病医療研究会」の名称を、京都市 中央区のたけうちビルにおいて、「日本Y1超能力研究所」、「世界Y1経営投資情報鑑 定コンサルセンター」の名称を、麹町のスカイマンションにおいて」東京都Y1事務所」 の名称を、また、東京都新宿区矢来町において「Y1宇宙パワー研究会」の名称を掲げた。 (3)平成五年一一月一五日ころから平成六年一一月四日ころまでは、東京都新宿区高田 馬場の荒井ビルにおいて「世界Y1超能力研究協会」、「世界Y1難病研究会」、「世界 Y1宇宙パワー研究会」、「東京Y1事務所」の名称を、また、京都市中央区のたけうち ビルにおいて「日本Y1超能力研究所」、「世界Y1経営投資情報鑑定コンサルセンター」 の名称を、麹町のスカイマンションにおいて「日本Y1超能力研究協会」、「日本Y1超
能力難病医療気功研究会」の名称を、また、東京都渋谷区神南の丸恵ビルにおいて「日本 Y1難病研究会」、「日本Y1人体科学宇宙研究会」の名称を掲げた。 (4)平成六年一一月四日ころから平成七年一〇月ころまでは、東京都渋谷区代々木のグ ランフォーレ代々木において「世界Y1超能力宇宙科学研究協会」、「世界Y1宇宙パワー 特別研究会」、「世界Y1人生社会特別研究会」、「世界Y1経営管理特別研究会」、 「世界Y1法律研究会」の名称を掲げた。 (5) 平成七年一〇月ころ以降は、代々木のグランフォーレ代々木において「特別経営 管理センター」、「日本民益健康保険」の名称を掲げた。
2 被告らの不法行為 (一) 被告Y1の宇宙パワーによる治療は日本テレビ系列で放映された。その放映され た番組は平成四年一一月一二日の「追跡」、平成五年四月一日の「ズームイン朝」、同月 九日の「ズームイン夜」、同年一二月一九日の「日曜スペシャル、難病に挑戦する超能力、 Y1パワーの秘密」である。本件テレビ放映の視聴率は、一〇・九パーセントから一六・ 九パーセントにわたった。本件テレビ放映は、被告Y1が宇宙パワーを病気で悩む本人に 対面して送ると、歩けなかった人たちがたちどころに歩けるようになる等の効能があった 例を実験例として紹介し、それにアナウンサー等が感動を表すことによって、その結果が あたかも被告Y1の超能力によって生じたかのごとき内容であった。更に、中国国内をロ ケーションした番組では、被告Y1の治療を希望する者が殺到し、日本国内の大学教授や 医師等も被告Y1の超能力に感嘆するというものであった。結局、本件テレビ放映は、被 告Y1の宇宙パワーに驚くべき効果と相当の科学的裏付けがあると視聴者に信じさせる内 容となっていた。 他方、被告Y1は、日本テレビを介して、「宇宙パワーの奇跡」、「宇宙パワーと人間 の秘密」、「超能力と秘法の実体」、「毒を薬に変える料理法」、「人間、人生成功の秘 法」、「人間の性の秘密」の六冊の本を出版し、販売した。これらの本には、被告Y1の 持つ難病治療の効果のみが宣伝されており、被告Y1はこれらを活用して、明確かつ誇大 に、更に扇動的に、自分の能力を宣伝した。 (二) 難病に苦しむ原告ら患者は、被告Y1の超能力や宇宙パワーにすがり付きたいと いう気持ちになり、本件テレビ放映のテロップを見て又は日本テレビへ直接問い合わせる などして、被告Y1の連絡先を知り、被告Y1の事務所と連絡を取った。
原告ら患者は、被告Y1の事務所へ電話するとその住所を尋ねられ、申込書が送付され たり、来場すべき日時を指定されたりした。そして、指定の場所に来場して申込後、入会 手続から二ケ月体験コース、集中治療コース等へと進むのが代表的な治療、指導のパター ンであった。料金は、入会金一万五〇〇〇円、二ケ月体験コースが五〇万五〇〇〇円、三 ケ月体験コースが八〇万五〇〇〇円であった。多くの患者は、入会手続に伴って、会員証 の交付と引き替えに右料金の領収証、振込証を取り上げられた。 二ケ月又は三ケ月体験コースの料金を支払った者は、合計八ないし一二回の受講資格を 得る。この体験コースの途中に、被告Y1による病気の原因透視が行われ、多くの場合、 別途一五万円の費用を徴収された。この透視鑑定において被告Y1が症状改善のために今 後も治療を要するとの透視をすれば、被告Y2等事務所の運営者が、患者に特別集中指導 コースを受講するよう勧めた。 原告ら患者は、このようにして、いわれるがまま特別集中指導コース(正会員コース) へと進んだ。同コースには、九ケ月コースと一一ケ月コースがあり、前者は三九〇万円、 後者は四六八万円の指導料を支払うシステムであった。また、代理による集中コースには、 一〇ケ月コースがあり、その料金は五〇三万五〇〇〇円であった。平成五年末ころには、 一四ケ月コースが加えられ、その費用は五三九万円であった。 原告らは、当該治療コースの治療費全額を前払いさせられ、また一旦治療費を納付した 後には治療契約の中途解約も治療費の返金も一切認められない会則であったので、治療の 効果が得られなくても、自由な意思判断で受講を中止して支払済みの治療費の返金を求め る等の措置を取ることはできなかった。
(三) 被告らは、赤ひげ堂及びファンジック株式会社(以下「ファンジック」という) を利用して、治療場所を提供させ、治療費又は指導料名目で多額の金員を原告らから徴収 させ、その大半を自ら収受した。 (1) 被告Y1は、赤ひげ堂院長の竹内信幸に治療場所及び支払経費等を提供させ、平 成四年八月ころから平成六年三月ころまでの間、渋谷区代々木の那須ビルにおい、宇宙パ ワーにより病気を治すとのふれこみのもと、患者に対する治療行為を反復継続した。 具体的には、まず、被告らは竹内に対し、治療場所の提供と患者の紹介を依頼し、自己 の収入が増えた時点で、患者から受領する治療費の三分の一を支払うなどと申し入れた。 竹内は、立替払いをする経費分程度が最終的に回収できれば良いと考え、被告らの依頼を 聞き入れ、被告Y1が治療場所として使用する部屋を提供した上、家賃、水道光熱費及び 人件費など一切の経費を立て替え払いする旨了承した。 被告Y1は、竹内から提供を受けた治療場所で、「日本Y1超能力研究協会」、「日本 Y1超能力難病医療気功研究会」、「日本超能力大学院」など複数の名称を掲げ、竹内か ら患者の紹介を受け、口づてで来場する患者に対し治療行為を行い、次第に患者数を増や した。その際、患者から治療費を徴収する業務は、竹内でなく、被告らの専属助手である 岩井が行った。
その後、被告らは、現実には、竹内に対して経営内容を全く開示せず、治療費の三分の 一を支払うこともなかった。被告らは、竹内に対し、平成五年二月ころから約半年間、経 費分として、月々五〇万円ないし一〇〇万円を支払ったにすぎない。他方、被告らは、こ の間極めて多額の透視鑑定料や治療費を徴収し、その大半を最終的に取得した。 (2)被告Y1は、平成六年一月から同年八月までの間、右と同様の手口で当時日本テレ ビの下請会社として番組の制作等にあたっていたファンジックに治療場所と諸経費等の一 切の提供をさせて、新宿区高田馬場の荒井ビルにおいて、患者に対する治療行為を行った。 具体的には、まず、ファンジックの代表者であった清野哲夫は、平成四年一〇月ころ、 かねてから親しかった日本テレビの事業局出版部長広瀬嘉嗣らが被告Y1の著書を日本テ レビから出版することを企画していたこと等から、被告らと頻繁に面談するようになった。 清野は、被告らから受けた説明から、被告Y1には難病患者を治療できる特殊な能力があ ると信じ込み、被告らから求められるまま、被告らに対し、平成五年一月から千代田区麹 町のファンジックの事務所の半分を提供したり、被告らが平成五年四月二九日に竹芝桟橋 のニューピアホールで行った集団指導会的なイベントの会場確保を手伝う等協力した。 清野は、平成五年六月ころ、被告らから、日本テレビの特別番組が同年一〇月ころに予 定されており、放送時に難病の患者が殺到し、その受け皿がないと混乱するとして、荒井 ビルの所有者である荒井商店との交渉に立ち会うよう求められた。
ゆーもあがないねえ
清野は、その際、被告らから、新しい場所にファンジックも一緒に引っ越す、荒井商店と共同事業を行い、高田 馬場の会員数を二年間で四〇〇〇人にする等の甘言を聞かされた。その後、ファンジック が、荒井ビルから被告Y1のための治療場所を借り、開設のための設備投資費、治療事業 を営むための運転資金を負担した。被告Y1は、右治療場所で、「世界Y1難病研究会」 の名称を掲げ、日本テレビの番組を見て問い合わせをしてきた多数の患者に対し、宇宙パ ワーによる治療行為を継続した。その売上総額は、平成六年一月一三日から同年八月二五 日までの間で、四億九一六九万五〇〇〇円に上った。被告らは、ファンジックに対し、当 初、月々の売上げの三〇パーセントに相当する金額を経費分として支払う旨約していたが、 実際に経費分として支払ったのは六〇七七万八〇〇〇円であった。したがって、被告らは それを控除した四億三〇九一万七〇〇〇円を最終的に手中に収めた。 他方、ファンジックは、被告らの治療事業のため二億二〇四七万七四一一円を負担した ので、同金員から、被告Y1から経費分として受領した右六〇七七万八〇〇〇円を控除し た一億五九六九万九四一一円の経費等債務を最終的に負担した。
(3)以上のとおり、被告らは、竹内信幸及びファンジックに対し、相次いで、事業が成 功すれば総売上額の三分の一を支払う等の様々な甘言を弄して、治療場所及び諸経費等の 一切を提供させた上、宇宙パワー治療事業が軌道に乗るや、言を翻して僅少額の経費しか 支払わず、他方で、患者から徴収した金額の大部分を取得した。 3 被告らの責任原因 (一)被告Y1は、医師にも見放された疾病を抱える原告ら患者に対し、本件テレビ放映 及び被告Y1の著書を通じ、その絶大な影響力を巧みに利用して、虚偽又は著しく誇張し た経歴を流布させた上、種々の疾病を治療するだけの技能及び能力を有していないにもか かわらず、自らの治療を受けても疾病が確実に軽快又は治癒するとは限らないこと、実際 に施される治療がテレビ放映されたような個別治療ではないこと等、原告らが被告Y1と の間で宇宙パワーによる治療を依頼するか否かを判断する上で必要不可欠な事項を十分告 知せず、自らの治療を受けて「宇宙パワー」なる不可思議な力を受信しさえすれば、いか なる種類の疾病でも確実かつ即座に治療効果が得られて症状が軽快し又は治癒するかのご とき宣伝を行い、原告らにその旨誤信させ錯誤に陥いらせ、まず比較的料金が低額な「体 験コース」を受講させ、その後は「表面的な症状が改善されることと病気が治ることとは 別の次元の話になる。一〇年、二〇年と患ってきた身体を元に戻すには、異常な細胞が一
つ一つ正常な細胞に置き換わるための時間が必要となる」などの言辞を弄するなどして、 長期かつ高額な出捐を伴う治療コースへと段階的に移行して治療を継続するように誘導し、 多額の治療費等を交付させ、これを騙取した。 (二)被告Y2は、自らを「日本Y1超能力研究協会最高顧問秘書長」等と称して、治療 現場に常駐し、被告Y1が治療行為を行う際には原告ら患者に被告Y1の言葉を間接的に 伝達する役割を担当したり、原告ら患者に治療のコースの内容や受講料等の説明を行った りし、被告Y1と終始行動を共にした。 (三)以上のとおり、被告Y1の行為は、その目的・手段・結果のいずれの点から見ても、 極めて高度な違法性を有する詐欺的商法であり、医師法に違反する。他方、被告Y2は、 被告Y1と共同して、医師法違反の右詐欺的商法を遂行した。したがって、被告らは、共 同不法行為者として、民法第七〇九条及び第七一九条一項に基づき、原告らに対する損害 賠償責任を連帯して負う。
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4 原告らの損害 原告らは、本件テレビ放映を見、又は被告Y1の著書を読んで、効果のない被告Y1の 宇宙パワー療法を受けたために、高額の治療費、指導料、交通費その他の費用の支払を強 制された。原告らは、その他、多大の精神的苦痛を被ったが、これを金銭に換算すれば、 その慰藉料の額は右治療費等の一〇パーセントに相当する。更に、原告らの本件訴訟提起 に関して要した弁護士費用も、右治療費用等の一〇パーセントが相当である、、原告ら各 自の損害額は、別紙損害表記載のとおりである。 なお、原告X2及び原告X3は難病患者であったAの妻及び子であったが、Aが被告Y 1の治療を受けたにもかかわらず平成七年一月一〇日に死亡したので、同人の不法行為に 基づく損害賠償請求権を、法定相続分(各二分の一)に従い相続した。また、原告島、原 告X28及び原告X29は、難病患者であったGの子であったが、同人が被告Y1の治療 を受けた(実際は原告島が代理指導を受けた)にもかかわらず平成八年三月七日に死亡し たので、Gの不法行為に基づく損害賠償請求権を、法定相続分(各三分の一)に従い相続 した。
5 結論 よって、原告らは被告らに対して、不法行為による損害の賠償として、別紙損害表「合 計額」欄記載の各金員及びこれらに対する同表「遅延損害金起算日」欄記載の起算日から 支払済みまで民法所定年五分の割合による遅延損害金を連帯して支払うことを求める。
二 請求原因に対する認否 1 請求原因1の事実について (一)同(一)のうち、被告Y1が昭和三九年に中国で生まれ、平成元年に来日したこと、 被告Y2が被告Y1の夫であること及び昭和六三年から北京中医学院気功学研究所におい て診断、指導していたと称していることは認め、その余は否認する。 (二)同(二)のうち、被告Y1が東阪企画の製作した番組に出演し、日本テレビにより 超能力者として紹介されたことは認め、その余は否認する。 (三)同(三)のうち、被告Y1が患者を直接指導したこと、在宅者や代理人に対する指 導をしたことは認め、その余は否認する。 (四)同(四)のうち、(4)記載のグランフォーレ代々木の事務所が被告Y1の関連会 社が賃借していた事務所であったこと並びに(4)及び(5)記載の団体名を被告Y1が 掲示していたことは認め、その余は争う。 2 請求原因2の事実について (一)同(一)のうち、本件テレビ放映がなされたこと及び被告Y1の著書が出版された ことは認める。 (二) 同(二)のうち、被告Y1の事務所とある点は否認し、原告らの事情については 知らない。
(三) 同(三)のうち、原告らが、その主張する治療費、指導料その他の一切の費用に 相当する金員を支払ったことは認め、その余は争う。 3 請求原因3について (一) 同(一)は争う。 (二) 同(二)のうち、被告Y2が被告Y1と日常の行動を共にしていたことが多かっ たことは認め、その余は否認する。 (三) 同(三)は争う。 4 請求原因4の事実のうち、原告らが、交通費を除いて、その主張する金員を支払った こと自体は認め、交通費については知らず、その余は争う。
三 被告らの主張 1 被告Y1の経歴 被告Y1は、昭和三九年一〇月八日に中国湖南省で生まれた。被告Y1は、類いまれな 直感力等の特殊な能力を高く評価され、天才の能力を遺憾なく発揮させようとする中国政 府の英才教育方針により、昭和六〇年九月、湖南省出身者として初めて、北京民族大学芸 術学部に入学し、映画監督科を専攻後、昭和六二年一一月に卒業した。 被告Y1は、その在学中、芸術よりも中国医学における気功術に天才的才能が有ると認 められ、昭和六三年三月、中国において最も権威ある医科大学である北京中医学院(現在 の北京中医薬大学)の中医外来部に特別招聘気功師として招聘され、第七診療治療室にお いて、平成元年四月までの間、気功による診断、治療を行った。その間、被告Y1は、多 くの成果を上げ、気功の天才能力者としてその力を発揮し、その評価を確立させた。 これと併せて、被告Y1は、昭和六三年四月より平成元年九月までの一年六ケ月の間、 北京中医学院気功学研究所より特別招聘気功師として招聘され、気功の診断、指導にあた り、その研究に参加した。また、被告Y1は、昭和六三年七月には、北京中医学院針灸按 摩学部針灸按摩育成科に入り、研修を受け、同年一〇月にこれを卒業し、昭和六三年一二 月には、遼寧省気功科学研究会より顧間として招聘され、平成元年一月には、中国人体科 学学会人体科学研究センターに医学気功学術顧問として招聘され、気功の研究に参加した。 被告Y1は、中国では超能力者と呼ばれ絶大な尊敬を受けている。
2 被告らの役割 被告Y1は、赤ひげ堂又はその院長の竹内信幸及びファンジックが賃借するなどして開 設し、運営する施術所に呼ばれ、能力の提供を懇願されたので、一気功能力者として気功 指導を行い、その報酬を右の者から受けていたに過ぎず、原告ら患者を「治療」したこと はない。したがって、原告らが「治療」費と称するものは気功指導料のことである。また、 患者の募集、受付、入会、料金体系、徴収、指導、各種コースの手続、説明、賃借料及び 施術所の宣伝広告費等費用の負担、宣伝広告物の作成等、同所における運営事項は全て赤 ひげ堂又はファンじックが自ら決定して行い又はその従業員に行わせていたもので、被告 Y1はそれらに関与しなかった。そして、原告らが主張する被告Y1の名を冠した各種団 体も、赤ひげ堂又はファンジックが、その経営する右施術所の営業の利便のために使用し たものであり、被告Y1が運営していたものではない。 被告Y2は、妻である被告Y1のために通訳としての役割等を果たし、妻を支えたにす ぎない。
3 被告Y1と赤ひげ堂及びファンジックとの関係 (一)被告Y1は、平成元年に来日後、一時帰国し、平成三年五月に再来日したが、同年 四月に、竹内洋一から、その甥である竹内信幸が経営する赤ひげ堂において、気功指導を 行う話を持ちかけられた。そして、被告Y1と赤ひげ堂は、赤ひげ堂が、施術所を使用し て、会員の紹介、募集、受付、説明、料金の受領と資金の管理、会計処理、備品の調達や 諸経費の支払いを全部行い、被告Y1は、月曜から金曜までの間、その施術所に通い、赤 ひげ堂が受け付けた会員に対し気功の指導を行うこと、及び被告Y1の報酬を、赤ひげ堂 が会員から受け取った金額の六八パーセントとすることを約束し、これは同年八月から実 行された。被告Y1は、赤ひげ堂が右料金を一回四〇分で二万五〇〇〇円と決めたことに 対し、高いのではないかと意見を言ったが、竹内信幸から、竹内洋一のいうとおりにする よう強制された。 被告Y1は、平成五年に入り、赤ひげ堂の運営が金儲けだけの発想によるものであるこ とを知り、また、受け取った料金の報告を偽られたり、赤ひげ堂が被告Y1以外の気功師 を使い出したりしたため、赤ひげ堂に対する信頼を失った。
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(二)その頃、ファンジックの清野が、被告Y1に対し取り入ってきた。被告Y1は、知 人から株式会社荒井商店を紹介され、同商店から、赤ひげ堂と同様に施術所を開設して、 被告Y1が指導を行うことにしてはどうかという提案を受けた。清野は、この話を聞き、 被告Y1にその交渉の手伝いを願い出て、これを任された。しかし、清野は、被告Y1を 利用して金儲けをしようと企図し、被告Y1に対し、ファンジックが荒井商店から部屋を 借り、赤ひげ堂と全く同じシステムで同額の報酬を支払うからと懇願してこの旨約束した。 そして準備が整った平成六年三月から、ファンジックが荒井ビルに開設した施術所におい て、赤ひげ堂の施術所と同じシステムによる運営が始まった。 その後すぐ、ファンジックが会員から受け取った料金を正しく被告Y1に報告せず、そ の配分をごまかしている事実が露見した。また被告Y1は、清野の関係者から、清野が金 銭的に全く信頼できない人物で、持ち逃げされないように注意するようアドバイスを受け た。このため、被告Y1は、ファンジックから受け取った料金を一旦自分で全額預かり、 その後、自己の報酬分六八パーセントを控除した残りをファンジックに渡すこととした。 ファンジックは、荒井商店に対し家賃を支払わず、結局は金を稼ぐだけ稼いで後は素知 らぬ振りをした。ファンジックの施術所は、平成六年八月、荒井商店から賃料不払いによ り明渡を求められ閉鎖された。ファンジックは、荒井商店に預託する保証金として被告Y 1から五〇〇〇万円を借り、また、施術所の造作等のため一〇〇〇万円程度を金融機関か ら借り入れたが、このいずれも返済していない。ファンジックは、右施術所における売上 げ合計約二億五〇〇〇万円の三二パーセント相当の約七五〇〇万円を自ら得ながら、右の ように賃料を支払わず、その他の経費を差し引いても相当の利益を受けながら、倒産した。
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第三 当裁判所の判断 一 判断の基礎となる事実 証拠上認められる事実関係は、次のとおりである。 1 本件テレビ放映前の被告Y1及び被告Y2の行動 (一)被告Y1の経歴及び能力 被告Y1は、一九六四年(昭和三九年)一〇月八日生まれの中国人女性であり、一九八 五年(昭和六〇年)九月、北京民族大学芸術学部に入学し、一九八七年(昭和六二年)一 一月、二年半の脚色演出専門コースを修了した後、どこで気功を学んだかは不明であるが、 一九八八年(昭和六三年)三月から翌八九年四月までの約一年間、北京中医学院(現在の 名称は北京中医薬大学)の中医外来部において、気功師として治療にあたった。被告Y1 は、医師の資格は有しないものの、北京中医学院医学気功研究所から気功に関する能力が あることを認められ、中医外来部を紹介されて、右期間中、患者に対し診療行為を行って いたものである。当時、被告Y1が得意とする分野は、胃の病気、神経系統及び気功糾偏 (偏りを治すこと)であり、患者の評判も悪くはなかった。被告Y1を北京中医学院医学 気功研究所に紹介したのは被告Y1のいとこである邵小東であり、同研究所は被告Y1に 対し、特別招聘気功師としての招聘状を発行している。同研究所の張秀梅によると、被告 Y1の気功の診療レベルは「まあまあ」であり、「ある程度の治療効果があった」とされ ている(丙第四及び第五号証の各一ないし五及び九並びに丁第三号証の一)。
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被告Y1は、右のように気功師として治療にあたる傍ら、一九八八年(昭和六三年)七 月から九月まで、北京中医学院の鍼灸指圧科の短期(三か月)訓練講座を受講した(丙第 四及び第五号証の一、二)。また、被告Y1は、同年七月三〇日ころから約一か月間、北 京龍潭飯店から招聘されて当該ホテルの宿泊客に対し、気功法で健康保全及び病気治療を 行ったことがあり、右ホテルから気功医療顧問として招請した旨の招聘状を受けている (丙第四及び第五号証の各一六及び一七)。 しかし、被告Y1は、わが国において患者に治療行為を施した際には、自己の施術を気 功とは説明せず、超能力に基づく「宇宙パワー」であると称していたことは、後に述べる とおりである(後記(三))。
なお、日本テレビ提出の書証(丙第五号証の五)によれば、北京中医学院医学気功研究 所の張秀梅の説明中、「被告Y1には生まれつき病気を治す特異功能があるのでしょう」 との説明の箇所において、「特異功能」の訳語として「超能力」の語をあてている。しか し、「超能力」とは「人間の力ではできないようなことをする能力」(広辞苑)のことで あり、その前後の説明内容から見ても、同人の説明する「特異功能」とは、「普通の人に はできないような気功に関する特別の施術能力」というほどの意味であり、日本語におい ていうところの「超能力」、すなわち、「人間の力を超えた能力」を意味するものではな い。右訳語は正確性に欠ける。また、日本テレビ提出の書証(丙第五号証の一三及び一四) によれば、被告Y1が予知能力を有するとの説明をする中国人がいることが認められるが、 右説明者は、いずれも一般の事務職員であり、客観性の担保された観察結果を述べている ものではなく、単に自己の主観的な印象を述べているにすぎず、証拠価値がない。わが国 においても、人や動物の予知能力について研究がなされているが、その存在を肯定する科 学的な裏付けはない。被告Y1の予知能力の有無について説明している医学関係者は、元 北京中医学院中医外来部主任の王天俊のみであるが、同人は、「予知能力や遠隔から病気 を察知することは、診療に属することではないので、彼女(被告Y1)から話を聞いてい ただけです」と答えており(丙第五号証の三)、被告Y1に予知能力があるとの判断を示 しておらず、専門家にふさわしい冷静な分析をしている。
(二)中国における気功の実情 気功は中国において古代から伝わる体術であり、硬気功と軟気功とに分かれる。硬気功 は武術気功といわれるものであるのに対し、軟気功は医療気功といわれるものであり、伝 統中国医療の一つである。軟気功は、さらに内気功と外気功とに分かれ、内気功は、気を 身体内にめぐらせることにより病気を克服する自己治療であり、外気功は気功師が気を患 者に照射することにより病気の治療を行うものである(丙第三号証の九)。本件で問題と されるのは、外気功であるので、以下、単に「気功」という場合には、外気功のことを指 すものとする。 気功の効能は長い歴史の中で確認されており、また、現代医学の観点からも、最新の機 器による効果の測定その他の様々な検査方法により、その効果の検証がなされており、気 功師の能力の差異や患者の身体的・精神的状態による差異があり、検証困難な部分があり うるものの、気功が神経や内分泌系あるいは筋肉に作用し、鎮痛効果、血圧の低下その他 の効果をもたらし、両下肢不随の患者が気功により筋肉の活動を始める現象や気功により 血圧の低下や鎮痛効果が生ずることは、わが国医学界においても、専門の研究者の間では、 一般的認識となっている。中国においては、気功の訓練及び研究に携わる者の層が厚く、 訓練を受けた気功師は国家の認定を受けて治療行為に携わっている(丙第三号証の六中の 一三〇頁、第三号証の二七中の九一頁及び一〇四頁、第三号証の二八中の三七八頁)。
このように、気功については、中国における長い歴史における実証及び現代医学の双方 の観点から研究が進められており、その意味で、現在、気功による治療効果を「奇跡」と 呼ぶことは、ペニシリンなどの薬剤の内服又は注射による治療効果を「奇跡」と呼ぶのと 同様に、医学界の常識に反することといえる。また、気功による治療を「超能力医療」と 呼ぶことも、同様に、医学界の常識に反することといえる。被告Y1は、テレビ放映のた めに取材を受けた東阪企画のディレクターである鎌倉由和に対し、解熱、痛み・高血圧を 治すことができると説明していることが認められ(証人鎌倉由和の証言)、また、後に述 べる日本テレビの番組(後記2)において、効果の裏付けがあったとして放映されている 被告Y1の施術は、高血圧患者に対する血圧を低下させるための施術、脳内出血の後遺症 やリウマチ等により歩行困難となった患者に対する歩行を促すための施術及び風邪により 熱のある患者に対する解熱のための施術であり、いずれも気功師であれば行うことのでき る施術の範囲内に属し、被告Y1の中国における気功術の経験からみても、同被告が有す る能力は、気功に関する能力であると推認される。アトピー性皮膚炎患者については、五 人のうち一人は変化がなく、一人は悪化し、三人は軽くなっているが、病院の専門家の意 見では、被告Y1の施術による効果は確認できないとされている(丙第一号証の四)。こ れらの被告Y1の施術を目して、「超能力医療」と評価したり、あるいは「奇跡」である と驚嘆することは、およそ客観性、科学性を欠くものであるといわなければならない。
(三) 被告Y1のわが国における行動 被告Y1は、平成元年に来日し、それから暫くの間の行動は明らかでないが、平成三年 八月二二日に被告Y2と結婚し、平成四年初め、渋谷区代々木の那須ビル二階においてあ かひげ堂の名で針灸治療所を営む竹内信幸と知り合い、自分と組むと儲かる旨を繰り返し 話して、治療場所の提供と費用の負担を求めた。この懇請を入れて、竹内は、あかひげ堂 と同じフロアーの隣室が空いたのを機会に、被告Y1のために資金の借入れをした上、場 所を借りてやることとした。被告Y1は、竹内の右協力により、あかひげ堂の治療所のあ る那須ビル二階に「日本Y1超能力難病医療気功研究会」の看板を掲げ、平成四年四月か らは「日本Y1超能力研究所」の看板も掲げて治療行為を開始した。竹内は、家賃、水道 光熱費、二名の従業員の人件費等を負担し、被告Y1が儲けたときは、せめて実費分は支 払ってもらいたいと考えていた(甲第九号証の一、第三五号証)。 被告Y1は、前記(一)及び(二)記載のとおり、気功に関する能力を有するにすぎな いのに、わが国において患者に施術をするに際し、超能力に基づく「宇宙パワー」により 病気を治すと称しており、その施術は気功とは異なった法術に基づくものであると標榜し (甲第四六号証、丙第二号証の三中の一〇頁)、竹内から鍼灸では治療困難な癌や脳梗塞 等の患者の紹介を受けて治療行為を行っていた(甲第三五号証)。
被告Y1の請求する治療費は高額で、料金は、九か月集中コースが約三八〇万円、本人 が来ないで代理人が宇宙パワーを受ける代理人による一〇か月集中コースが約五〇〇万円、 原因透視鑑定が約一〇万円であった(証人清野哲夫の証言)。被告Y1は、治療行為開始 後の収入を自ら取得する一方、収入の三分の一を竹内に支払うと話していたが、当初の約 六か月間は、竹内が立て替えて支払う毎月の経費分すら竹内に支払うことができなかった。 しかし、その後、次第に患者を増やして、ほぼ実費に匹敵する月額五〇万円から一〇〇万 円を竹内に支払うようになったが、自己の収入がどれだけあるかは竹内に明かさなかった (甲第三五号証)。 (四)被告Y2と被告Y1の関係及び被告Y2の行動 被告Y2は被告Y1の夫であり、被告Y1が必ずしも日本語の能力が十分でないことも あり、被告Y1がわが国において右のような治療行為に従事する際に、被告Y1のパート ナーとして常に行動を共にしていた(証人清野の証言)。
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391 :
名無しさんといっしょ :02/08/18 01:02 ID:lrMU/W0h
清野は、その際、被告らから、新しい場所にファンジックも一緒に引っ越す、荒井商店と共同事業を行い、高田 馬場の会員数を二年間で四〇〇〇人にする等の甘言を聞かされた。その後、ファンジック が、荒井ビルから被告Y1のための治療場所を借り、開設のための設備投資費、治療事業 を営むための運転資金を負担した。被告Y1は、右治療場所で、「世界Y1難病研究会」 の名称を掲げ、日本テレビの番組を見て問い合わせをしてきた多数の患者に対し、宇宙パ ワーによる治療行為を継続した。その売上総額は、平成六年一月一三日から同年八月二五 日までの間で、四億九一六九万五〇〇〇円に上った。被告らは、ファンジックに対し、当 初、月々の売上げの三〇パーセントに相当する金額を経費分として支払う旨約していたが、 実際に経費分として支払ったのは六〇七七万八〇〇〇円であった。したがって、被告らは それを控除した四億三〇九一万七〇〇〇円を最終的に手中に収めた。 他方、ファンジックは、被告らの治療事業のため二億二〇四七万七四一一円を負担した ので、同金員から、被告Y1から経費分として受領した右六〇七七万八〇〇〇円を控除し た一億五九六九万九四一一円の経費等債務を最終的に負担した。
ID:lrMU/W0h詩ね
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仲間割れ?
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もうちょおとで400だ。 ちょと埋める土探してくるだ。
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2ちゃんねる上で疑惑が次々と浮上する中で、これらの記事はまるで見せしめのように 「保管庫」ホームページに掲載されたままだ。 読売新聞は17日になって「モニター」の コーナーで「より多くの情報を提示し、多面的に判断してもらう意味で、番組が説明不足 だった点は否めない」とNHKを批判すると同時に「同じ事は当然番組を紹介した新聞記事 についても言える。強く自戒したい」という内容の反省記事を掲載している。インターネット上 の大衆アマチュアジャーナリズムが、報道機関というプロのジャーナリズムに訂正を出させ るきっかけをつくった。 ▼IT革命が変える既存の世界 インターネットが急速に普及し始めた1995年ころから、一般大衆が情報発信の手段を持つ ことで、いずれ大衆ジャーナリズムの時代が到来するという予測が何度も取りざたされた。 日本では2ちゃんねるという1日に1600万回もアクセスがあるという巨大掲示板が、大衆 ジャーナリズムの役割を果たし始めたわけだ。 IT(情報技術)先進国の米国では、こうした大衆ジャーナリズムの発信する情報や意見を ニュース原稿に取り入れようと試みる報道機関も出始めた。IT革命でジャーナリズムは確実に 変わろうとしている。(産業部編集委員 湯川鶴章)5月29日配信有料ネットニュース
諸君 私は戦争を 地獄の様な戦争を望んでいる 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる? 更なる戦争を望むか? 情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか? 鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な闘争を望むか? 戦争!! 戦争!! 戦争!! よろしい ならば戦争だ 我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ だが この暗い闇の底で 半世紀もの間 堪え続けて来た我々に ただの戦争ではもはや足りない!! 大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!! 我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している ならば我らは諸君と私で 総兵力100万と1人の軍集団となる 我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう 髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう 連中に恐怖の味を 思い出させてやる 連中に我々の 軍靴の音を思い出させてやる 天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる 一千人の吸血鬼の戦闘団で 世界を燃やし尽くしてやる 全フラッペン発動開始 旗艦デクス・ウキス・マキーネ始動 離床!! 全ワイヤー 全牽引線 解除 「最後の大隊 大隊指揮官より 全空中艦隊へ」 目標 英国本土 ロンドン首都上空!! 第二次ゼーレヴェー作戦 状況を開始せよ 征くぞ 諸君
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諸君! なるべくでかい爆弾を落とすべし!
429 :
名無しさんといっしょ :02/08/18 01:18 ID:X/1Rh5O3
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このスレがどうなろうが知ったこっちゃないが、鯖に負担がかかるからこのスレを ageるのはやめてくれ。
超ひも理論 超ひも(弦)理論(super string theory;最近では単に弦理論ということが多い)は、1980年代に、ただ1つの方程式であらゆる物理現象を記述する 「万物の理論(TOE;theory of everything)として期待されたものだが、最近は、理論的にやや行き詰まっているようだ。 超ひも理論が登場する前、素粒子物理学界は、実験面での成功に酔いしれる反面、理論面での欠陥に対する不満が高まりつつあった。 成功は、主として、1970年代半ばまでに完成された「標準理論」によるものである。この理論によると、物質の構成要素には、クォーク族 (陽子や中性子を構成する)とレプトン族(電子、ニュートリノなどから成る)の2種類があり、これらの間の相互作用を媒介するもの として、グルーオン、弱ボソン、光子の3種類のゲージボソンが存在する。大型加速器を使った実験データは、ことごとく標準理論の 正当性を立証するものだった。ここに到って素粒子物理学は初めて、高い精度を持って理論が実験結果を予測できる精密科学 としての地位を獲得したのである。
諸君 私は戦争が好きだ 諸君 私は戦争が好きだ 諸君 私は戦争が大好きだ 殲滅戦が好きだ 電撃戦が好きだ 打撃戦が好きだ 防衛戦が好きだ 包囲戦が好きだ 突破戦が好きだ 退却戦が好きだ 掃討戦が好きだ 撤退戦が好きだ 平原で 街道で 塹壕で 草原で 凍土で 砂漠で 海上で 空中で 泥中で 湿原で この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が大好きだ 戦列をならべた 砲兵の一斉発射が 轟音と共に敵陣を 吹き飛ばすのが好きだ 空中高く放り上げられた敵兵が 効力射でばらばらになった時など 心がおどる 戦車兵の操る ティーゲルの88mmが 敵戦車を撃破するのが好きだ 悲鳴を上げて 燃えさかる戦車から 飛び出してきた敵兵を MGでなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった 銃剣先をそろえた 歩兵の横隊が 敵の戦列を 蹂躙するのが好きだ 恐慌状態の新兵が 既に息絶えた敵兵を 何度も何度も刺突している様など 感動すら覚える 敗北主義の 逃亡兵達を街灯上に 吊るし上げていく様などはもうたまらない 泣き叫ぶ虜兵達が 私の振り下ろした手の平とともに 金切り声を上げるシュマイザーに ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ 哀れな抵抗者達が 雑多な小火器で 健気にも立ち上がってきたのを 80cm列車砲の4.8t榴爆弾が 都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える 露助の機甲師団に 滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずだった村々が蹂躙され 女子供が犯され殺されていく様は とてもとても悲しいものだ 英米の物量に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ 英米攻撃機に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ 諸君 私は戦争を 地獄の様な戦争を望んでいる 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる? 更なる戦争を望むか? 情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか? 鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な闘争を望むか?
戦争!! 戦争!! 戦争!! よろしい ならば戦争だ 我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ だが この暗い闇の底で 半世紀もの間 堪え続けて来た我々に ただの戦争ではもはや足りない!! 大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!! 我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している ならば我らは諸君と私で 総兵力100万と1人の軍集団となる 我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう 髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう 連中に恐怖の味を 思い出させてやる 連中に我々の 軍靴の音を思い出させてやる 天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる 一千人の吸血鬼の戦闘団で 世界を燃やし尽くしてやる 全フラッペン発動開始 旗艦デクス・ウキス・マキーネ始動 離床!! 全ワイヤー 全牽引線 解除 「最後の大隊 大隊指揮官より 全空中艦隊へ」 目標 英国本土 ロンドン首都上空!! 第二次ゼーレヴェー作戦 状況を開始せよ 征くぞ 諸君
しかし、「標準理論」は、理論家を満足させないいくつかの欠陥を抱えていた。第一の欠陥は、素粒子の種類が (数え方によっては)3ダース以上に上り、「究極の理論」とは考えにくい点である。ちょうど、19世紀末に元素の種類が 膨大なものになり、より根源的な(原子核)理論が必要とされたのと似ている。こうした状況を打開するために、 (大統一理論や複合模型理論など)新しい理論がいくつも提案されたが、素粒子の種類を減らすという点では 必ずしも成功を収めなかった。もう1つの欠陥は、「発散の困難」と呼ばれる問題で、相互作用を行う素粒子の間の 距離を無限に小さくして計算すると、いろいろな物理量が無限大になってしまうというものである。この点に関しては、 朝永振一郎らの「くりこみ理論」によって、遠距離での予測に影響を及ばさないような計算テクニックが開発されて いるが、ミクロの極限では理論が破綻をきたすという点で、理論の根幹にかかわる大問題と言える。
お! やっぱ科学ネタは、そのわからなさが良くていい!!!
さらに、20世紀の理論物理学において量子力学と双璧をなす一般相対論(重力理論)が取り入れられておらず、これを取り込もうと すると「発散の困難」がくりこみ理論でも始末できないほど厄介なものになってしまうという問題もありる。 超ひも理論は、これらの欠陥を一気に解決する驚くべき理論として注目を浴びてきた。歴史的には、1970年代に展開された 2つの理論──南部陽一郎らによる中間子をひも状の素粒子として扱うひも理論と、シャークらによる「力」と「物質」を統一する 超対称性理論──が合体してできあがった理論で、1984年のグリーンとシュワルツによる論文が、現代的な超ひも理論の 出発点とされている。この理論によれば、(力と物質をあわせた)万物の構成要素は、大きさが10-35m程度の1種類の「ひも」で あり、これが、いろいろな形に捩れたり巻き付いたりしたものが、クォークやゲージボソンなどの多種類の素粒子に対応すると いうのである。また、「発散の困難」は、素粒子を点状のものと考えたことに起因するもので、大きさを持ったひもを扱うときには、 こうした困難は(ある条件の下で)回避される。さらに、超ひも理論によれば、時間や空間は、ひもがその内側に持っている 「内部自由度」から派生的に生み出されるものであり、時空の性質としての一般相対性や重力法則も、ひもの振舞いに起源を持つことになりる。
実際、あるタイプの超ひも理論からアインシュタインの重力理論が導かれることが、すでに示されている。 もっとも、このように記すと、超ひも理論が「万物の理論」として成功しているかのように誤解されるかもしれないが、現実は それほど甘くない。まず、超ひも理論は数学的にあまりに難しく、上に述べたような好ましい性質が理論的にきちんと 導かれた訳ではないのである(その難しさは、理論の枠組みを作り上げるための研究をしていたウィッテンが、数学の ノーベル賞と言われるフィールズ賞を受賞したことからもわかるだろう)。また、超ひも理論にはさまざまなタイプがあり、どれが 現実を記述する理論か決められない。検討されたタイプは、いずれも内部自由度が大きすぎて、標準理論に見られる 数ダースの素粒子表をピッタリ埋められるような巻き付きのパターンを与えることができないでいる。 アインシュタインの重力理論を導いたとはいっても、その「種」となる共変性はあらかじめ理論の前提として仕込まれて いたのだから、大した成果とは言えないかもしれない。何よりも、「ひもの振動」を記述するきわめて数学的な理論が、この 世界のあらゆる現象を説明するという発想それ自体に、居心地の悪さを感じてしまう。 ファインマンやグラショウ、ホーキングといった現代物理学の碩学たちが、超ひも理論に対して疑いの眼差しを向けているのも頷ける。 科学とは、常にtrial and errorの繰り返しであり、膨大な研究の果てにほんの僅かの成功した理論が生き残っていく のであるが、超ひも理論という壮大なtrialが最後にどのような形で終わるのか、専門家ならずとも興味のわくところである。
スイスの保養地、ダヴォス・プラッツで11月10日から11月14まで行われた、世界知覚認識学会(ミシェル・ポーター会長)で、北海道大学医学部の斉藤信(まこと)教授が提唱した、痛みを表す「hanage」と言う単位を世界で共通の単位とする事が承認された。 本来、痛みは、個人差が大きく、同じ刺激でも主観によって感じ方が異なるため、客観的に数値で表すことは、不可能であると思われていた。 しかし、斉藤教授は、「鼻の粘膜は、人体の中で一番個人差が小さい。」事に注目し研究を進めた結果、1cmの鼻毛を、1N(ニュートン)の力で、引っ張る時に生じる痛みを、1hanageと定義出来ることを発見し、そして今学会で単位として承認された。 斉藤教授によると、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、2〜3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5〜3.2Mhanage(メガハナゲ)になるのだそうだ。 「痛みを数値で表すことにより、正確な治療に役立つ。」(斉藤教授)そうで、今回の発見は、大変画期的だそうだ。 「日本人の提唱する単位が、世界で認められるのは、非常に珍しい。」(京都大学横田昌平教授)そうで、日本発の「グローバル・スタンダード」は、驚きをもって迎えられている。(日経新聞から抜粋)
「朝廷黒幕説」を斬る!:三七さん(98.8.14.) 昨今の流行として、惟任日向守逆心について、朝廷が黒幕であった。 とか、家康と、朝廷がぐるだった、とか、魅力的(?)な諸説があり ますが、まあ、2つめに挙げた家康と、朝廷がぐるというのは、面白 すぎますので、あえて、反論は致しませぬ。 ここでは、朝廷黒幕説とやらを一刀両断にしたいとおもいます。 まず、最初に私の立場やら、スタンスやらを説明しますと、まあ、光 秀の野望(もっといえば、信長の隙、つまり信長の行動は危険を誘発 したというやつですね。駅のホームでおじさんが寝てて、財布がとな りのベンチにおいてあったらお金が欲しくなくても、泥棒じゃなくて も取ってしまうかもしれませんよね。(笑))というところだとおも います。ここは、会長と同じです。
日本や欧米各国の政府は、来年から痛みの統一単位、「ハナゲ」を採用することに決めた。ニュートン、ヘクトパスカルに続く新単位の登場で医療機器や薬品のメーカーは対応に追われている。 国際標準化機構(ISO)によれば、1ハナゲの定義は「長さ1センチのハナゲを鉛直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」。 大気汚染とハナゲの成長速度の相関性について研究していた、 永井花外・室蘭私立医科大学教授が二年前、鼻毛を鉛直方向に抜いたときの痛みに、性別や個人差がまったくない事を偶然発見したため、この基準が採用された。 これまで、痛みについてはその程度を示す明確な数値がなかったため、 「子どもを産んだときはすごく痛かったわ」 「痔の手術の後の抜糸は痛いなんてもんじゃない」 「ムチがいいか、ロウソクがいいかと問われれば私は迷わずムチを選ぶ」 といった論争が起こっていた「ハナゲ」の採用で、これらの無意味な論争にも決着がつくとみられる。 中高生の間では番長選出度の透明化への期待が高まっている。 永井助教授によれば、麻酔なしで虫歯を抜いたときの痛みは=500ハナゲタンスの角に足の小指をぶつけたときの痛みは=200キロハナゲ分娩の痛みは=2、3メガハナゲ程度だという(安産型骨盤の場合) なお、日本政府では恥ずかしさの単位として、見知らぬ人の面前でお稲荷さんがポロッと露出してしまったときの恥ずかしさ「イナリ」を採用することも検討している.
日本や欧米各国の政府は、来年から痛みの統一単位、「ハナゲ」を採用することに決めた。ニュートン、ヘクトパスカルに続く新単位の登場で医療機器や薬品のメーカーは対応に追われている。 国際標準化機構(ISO)によれば、1ハナゲの定義は「長さ1センチのハナゲを鉛直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」。 大気汚染とハナゲの成長速度の相関性について研究していた、 永井花外・室蘭私立医科大学教授が二年前、鼻毛を鉛直方向に抜いたときの痛みに、性別や個人差がまったくない事を偶然発見したため、この基準が採用された。 これまで、痛みについてはその程度を示す明確な数値がなかったため、 「子どもを産んだときはすごく痛かったわ」 「痔の手術の後の抜糸は痛いなんてもんじゃない」 「ムチがいいか、ロウソクがいいかと問われれば私は迷わずムチを選ぶ」 といった論争が起こっていた「ハナゲ」の採用で、これらの無意味な論争にも決着がつくとみられる。 中高生の間では番長選出度の透明化への期待が高まっている。 永井助教授によれば、麻酔なしで虫歯を抜いたときの痛みは=500ハナゲタンスの角に足の小指をぶつけたときの痛みは=200キロハナゲ分娩の痛みは=2、3メガハナゲ程度だという(安産型骨盤の場合) なお、日本政府では恥ずかしさの単位として、見知らぬ人の面前でお稲荷さんがポロッと露出してしまったときの恥ずかしさ「イナリ」を採用することも検討している.
スイスの保養地、ダヴォス・プラッツで11月10日から11月14まで行われた、世界知覚認識学会(ミシェル・ポーター会長)で、北海道大学医学部の斉藤信(まこと)教授が提唱した、痛みを表す「hanage」と言う単位を世界で共通の単位とする事が承認された。 本来、痛みは、個人差が大きく、同じ刺激でも主観によって感じ方が異なるため、客観的に数値で表すことは、不可能であると思われていた。 しかし、斉藤教授は、「鼻の粘膜は、人体の中で一番個人差が小さい。」事に注目し研究を進めた結果、1cmの鼻毛を、1N(ニュートン)の力で、引っ張る時に生じる痛みを、1hanageと定義出来ることを発見し、そして今学会で単位として承認された。 斉藤教授によると、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、2〜3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5〜3.2Mhanage(メガハナゲ)になるのだそうだ。 「痛みを数値で表すことにより、正確な治療に役立つ。」(斉藤教授)そうで、今回の発見は、大変画期的だそうだ。 「日本人の提唱する単位が、世界で認められるのは、非常に珍しい。」(京都大学横田昌平教授)そうで、日本発の「グローバル・スタンダード」は、驚きをもって迎えられている。(日経新聞から抜粋)
では、そろそろ、始めます。 まず、朝廷黒幕説でいう朝廷とは、公卿百官全ての共同謀議であった という考えなのでしょうか? もしも、そうだとしたら、陣の定で議論 されたり、公宣案がでるなど、かならず、史料に残っているはずです。 当時の貴族は自分の日記を死後、もう一度紙に透き直して。お経にし たりするなど、日記を後世読まれることを前提に書いているわけでは ないのです。だから、証拠隠滅のため、日記に記録がないというのは まったく説得力が有りません。 では、朝廷の中でも天皇その人が側近と協力して光秀の謀反を扇動し た、というのはどうでしょう。これも、私は説得力がないと思います。 まず、武士の世の中になって、承久の乱で後鳥羽上皇が隠岐に流され、 建武の中興で後醍醐天皇がやはり、隠岐に流されるなど、天皇がみず から陰謀を主導することは有りました。しかし、この二つのパターン を考えてみると、大きく事情が違います。まず、承久の乱の時は未だ 武士の政権は固まらず、朝廷に政治の実権を戻すということがリアリ ティーがある時代でした。また、建武の中興に際しての挙兵は、朝廷 の一貫した動きというよりも、大覚寺党の出身であって、皇位を退く しかなかった後醍醐天皇の極めてドメスティックな行動がたまたま、 北条執権に対する不満と重なった、というのが現実です。 これらの 例は朝廷にたいして極めて大きな影響を与えました。つまり、朝廷は みずから、争いに加わることなく、どちらかが勝った時点でそれに迎 合する、という政治原理を朝廷に与えたのです。これは、幕末まで崩 れません。戊辰戦争の時に岩倉具視の独走と、明治天皇が幼少であっ たという現実が有ってこそ崩れたのです。
では、光秀の逆心の時の状況を考えてみましょう。まず、天皇自身は 多分の権謀の人というイメージは有りますし、側近の公卿にもあくの 濃い人物が多いです。しかし、これらの条件が有っても、朝廷は戦国 百年の間逼塞し、信長の登場によって、やっと、生活の安住を得てい た、という現状を考えるべきでしょう。確かに、2,3の公卿が信長 の施政に関して不満を持っていて、それを織田政権の有力者にそれと なくささやいたことは有ったと思います。しかし、これは、「扇動」 という大きな言葉を用いるような事態ではなく、ただ単に、「なんと かならないかねえ? ちょっと、検討してみてよ。」というぐらいの 軽い「不満の言葉」だと言いきっていいでしょう。しかも、おそらく こういう言葉は光秀だけではなく、信長の側近や、他の有力な家臣、 秀吉など、にも当然語られていたことだと思います。 やっと、生活ができるようになったから、次は、少しでも過去の権利 を取り戻したい、というのが公卿の偽らざる気持ちであったはずです。 これについては、だれも異論はないでしょう。その公卿があえて時の 主権者を倒し、つまり、やっと固まりかけて天下をもう一度戦国に戻 そうとするでしょうか? それほどの危険を冒してまでも、光秀に肩 入れし(当然発覚すれば命はないですから)、自分達を百年の逼塞か ら開放してくれた信長に敵対するでしょうか? まあ、私は、最初から「朝廷黒幕説」なんぞは、まったくの売名行為 であると考えています。はじめから、朝廷黒幕説であったと考えて歴 史を読めば、あ、これもくさい、それもくさい、となるのです。例え ば、さる公卿の流刑とか、・・・・・ 私は、興味がないので朝廷黒幕説について、はっきりいって良く知り ません。ここでどなたかが反論してくれることによって、それに説得 力が有れば、変心するかもしれません(笑)
アルプスの少女ハイジのブランコを覚えているか、と友人に尋ねられた。 オープニングの歌に合わせて、ハイジが異様に長いブランコをこいでいたというのだ。 言われてみれば、そんな気も・・・。 そこで筆者はビデオ屋に走った。確かに長いブランコだ。画面で測定したところ、 前方の空中で一瞬停止してから後方で止まるまで、6秒もかかっている。 通常の振り子運動では、 ロープの重さを無視して計算するがそれにあてはめると、長さは36m。 これは長い! 身長40mのウルトラマンに迫らんとする勢いだ。だがこの場合、ロープの重さを無視していいのだろうか?そこで今度は東急ハンズに走った。 買ってきたのは、直径16mmの麻ロープ。ブランコとしては手頃な太さだ。1mの重さは170g。片方36mなら結び目を入れても13kgだ。 これに対して、10歳の日本人女子の平均体重は37kg。やや太めのヨーロッパ人であることを考えて、ハイジの体重は40kg前後と見られる。 13kgのロープの端に40kgのオモリをつけた振り子の周期は14秒、画面上の周期12秒に合わせて計算すると、ハイジのぶらんこの長さは27mとなる。 それでもブランコとしては異例の長さであり、落差も大きい。最も低い地点では相当のスピードが出るはずだ。画面を静止させて測ってみたら、最も高く上がった地点で垂直方向からの角度は70度もあった。 こぎ過ぎである。落差18m。最高速度は、6階の窓から飛び降りたのと同じ、 時速68kmに達する。 これはコワイ
ディズニーランドのジェットコースター・スペースマウンテンでさえ最高時速50kmだ。しかもシートベルトもなんにもなく、 頼りになるのはシリの下の狭い横板と両腕だけ。 シャトルループなどでもそうだが、特に後ろ向きに振られるときは、心臓が点になる程オソロしいはずだ。さらによく見ると、 足もとのはるか下界を教会の尖塔が行ったり来たりしている。どうやら100mぐらい上空で遊んでいるようなのだ。 歌の中で「口笛はなぜー遠くまで聞こえるの」などという素朴な疑問を漏らしているが、それはアンタがそんなに高いところにいるからだ。 音は全方位ドーム状に広がっていく。ヒバリやトンビの声がよく聞こえるように、障害物のない上空では、地上より音が伝わりやすいのである。 上空100mにおける時速68kmの振り子運動。常人ならとても耐えられないが、ハイジは天真爛漫に笑っている。恐るべき精神力だが、 それより気になるのは、いったいどうやってこんなブランコに乗ったのかということだ。 歌に「教えてー、アルムのモミの木よ」という一節がある。ハイジの生活圏内に、有名な大木があるらしい。ブランコの設置場所として考えられるのはここだけだ。 現在、世界最大とされているカリフォルニアのセコイアスギでさえ高さは110m、ハイジのブランコの木は地上127mに横枝を張っているのだから楽勝で世界一だ。 ブランコに乗りたくなると、ハイジはこの世界遺産級の巨木にアタックをかける。127mの垂直登攀を達成し、間をおかずロープ伝いに27m降りる。 続いて全身を躍動させ、 ジェットコースターなみのスピードを満喫するのだ。遊びあきたら、むろん同じルートをたどって降りてこなければならない。 往復308mの垂直昇降。 10歳前後の小ムスメが、いつここまで体を鍛えたのだろうか?教えて、おじいさん。 あれ、全部読んだんですか? 仕事しなさいっ。
アルプスの少女ハイジのブランコを覚えているか、と友人に尋ねられた。 オープニングの歌に合わせて、ハイジが異様に長いブランコをこいでいたというのだ。 言われてみれば、そんな気も・・・。 そこで筆者はビデオ屋に走った。確かに長いブランコだ。画面で測定したところ、 前方の空中で一瞬停止してから後方で止まるまで、6秒もかかっている。 通常の振り子運動では、 ロープの重さを無視して計算するがそれにあてはめると、長さは36m。 これは長い! 身長40mのウルトラマンに迫らんとする勢いだ。だがこの場合、ロープの重さを無視していいのだろうか?そこで今度は東急ハンズに走った。 買ってきたのは、直径16mmの麻ロープ。ブランコとしては手頃な太さだ。1mの重さは170g。片方36mなら結び目を入れても13kgだ。 これに対して、10歳の日本人女子の平均体重は37kg。やや太めのヨーロッパ人であることを考えて、ハイジの体重は40kg前後と見られる。 13kgのロープの端に40kgのオモリをつけた振り子の周期は14秒、画面上の周期12秒に合わせて計算すると、ハイジのぶらんこの長さは27mとなる。 それでもブランコとしては異例の長さであり、落差も大きい。最も低い地点では相当のスピードが出るはずだ。画面を静止させて測ってみたら、最も高く上がった地点で垂直方向からの角度は70度もあった。 こぎ過ぎである。落差18m。最高速度は、6階の窓から飛び降りたのと同じ、 時速68kmに達する。 これはコワイ
ディズニーランドのジェットコースター・スペースマウンテンでさえ最高時速50kmだ。しかもシートベルトもなんにもなく、 頼りになるのはシリの下の狭い横板と両腕だけ。 シャトルループなどでもそうだが、特に後ろ向きに振られるときは、心臓が点になる程オソロしいはずだ。さらによく見ると、 足もとのはるか下界を教会の尖塔が行ったり来たりしている。どうやら100mぐらい上空で遊んでいるようなのだ。 歌の中で「口笛はなぜー遠くまで聞こえるの」などという素朴な疑問を漏らしているが、それはアンタがそんなに高いところにいるからだ。 音は全方位ドーム状に広がっていく。ヒバリやトンビの声がよく聞こえるように、障害物のない上空では、地上より音が伝わりやすいのである。 上空100mにおける時速68kmの振り子運動。常人ならとても耐えられないが、ハイジは天真爛漫に笑っている。恐るべき精神力だが、 それより気になるのは、いったいどうやってこんなブランコに乗ったのかということだ。 歌に「教えてー、アルムのモミの木よ」という一節がある。ハイジの生活圏内に、有名な大木があるらしい。ブランコの設置場所として考えられるのはここだけだ。 現在、世界最大とされているカリフォルニアのセコイアスギでさえ高さは110m、ハイジのブランコの木は地上127mに横枝を張っているのだから楽勝で世界一だ。 ブランコに乗りたくなると、ハイジはこの世界遺産級の巨木にアタックをかける。127mの垂直登攀を達成し、間をおかずロープ伝いに27m降りる。 続いて全身を躍動させ、 ジェットコースターなみのスピードを満喫するのだ。遊びあきたら、むろん同じルートをたどって降りてこなければならない。 往復308mの垂直昇降。 10歳前後の小ムスメが、いつここまで体を鍛えたのだろうか?教えて、おじいさん。 あれ、全部読んだんですか? 仕事しなさいっ。
238 名前:名無しさんといっしょ :02/08/18 01:15 ID:cEsOK8SC
おまいら、荒らすならもっと工夫してくれ。つまらん。
せっかくSなどの電波具合を楽しんでたのに…
239 名前:名無しさんといっしょ :02/08/18 01:19 ID:???
まあ、それも一里あるな。
次のスレはマターリでも、そうしませう。
240 名前:名無しさんといっしょ :02/08/18 01:21 ID:???
515Kまで埋めるんだとよ。
241 名前:名無しさんといっしょ :02/08/18 01:25 ID:???
>>240 その執念には感心するね
242 名前:名無しさんといっしょ :02/08/18 01:32 ID:???
でも、あんまし面白くないのも確か(w
あ、それ漏れが自分でかいた。
たまたま手元に、 1958年に発行された子供向けの科学技術紹介の本がある。 石油化学が進展してプラスチックができたが、 さらにいろいろな製品が開発され、 生活は一変するだろう。 核融合反応による発電も1990〜2000年ごろには実用化しているだろう ―― 当時、 小学生だった私は、 胸を躍らせて、 こうした科学・技術の入門書を読んだものだ。 級友たちにも 科学者になりたい という者は多かった。 私は1949年生まれ、 団塊の世代である。 小学生のころに鉱石ラジオを作り、 中学生時代に真空管ラジオを作り、 アマチ ュア無線の世界に首を突っ込むようになった。 いわゆるラジオ少年である。 ラジオ雑誌には、 回路図だけでなく、 真空管 のソケットやコンデンサ、 抵抗といった回路部品を絵で描き、 つなぎ方がよく分かるようにした実体配線図というものがあった。 実体配線図を見ながらリード線をハンダづけして、 回路を組み上げていく。 ヤニ入りハンダにハンダごてを当てると、 ジュッと音がして煙が立ちのぼり、 独特の臭いが鼻をつく。 出来上がってから、 電源スイッチを入れると、 真空管がほのかな橙色に点灯する。 スピーカーから音が出たときの安堵と喜び。 真空管はどのような原理で動作しているか、 子供にはなかなか骨のおれる工作を通じて、 手触りの中で理解していった。 当時は、 科学、 技術に対して、 誰もが体験できることの延長として最先端をイメージできたように思う。 それがいつのころからか、 変わった。 科学・技術は子供の体験とはおよそ無縁のもの、 原理は見えないものになってしまった。 ラジオ少年もいなくなった。 それは、 トランジスタの登場から気配が出てきて、 IC (集積回路) が普及して完結したように思われる。
今はパソコンのCPUとしておなじみのLSI (大規模集積回路) になっているが、 集積回路はだいたい四角い 形をして、 配線をするための足が十数本とか数十本とかついている。 たいていは黒色をしている。 数センチの 黒い四角の中に、 簡単なICなら真空管数十本分、 LSIだと真空管数千万本分以上に相当する回路が 収められてしまう。 ICの足から配線して回路を構成すれば、 目的の動作はするが、 黒い四角の中では 何がどのように起こっているのかはすぐには見えない。 ブラックボックス化である。 社会は巨大科学を支えない いま子供に 将来何になりたいか と聞いたとき 科学者! と答える子がどれほどいるだろうか。 あるいは 科学者 という言葉すら希薄なイメージしか持てなくなっているのではないだろうか。 1950年代には、 あたかも何でも夢をかなえてくれる魔法の物質、 といった趣だったプラスチックが いまや やっかいもののゴミ という側面が大きく浮かび上がっている。 工業礼賛の時代には地球環 境の有限性は見えていなかった。 ゴミの焼却によってダイオキシンが発生することも予見されてい なかったし、 ごみの焼却が、 発癌や先天異常をもたらす有害物質を発生させ、 誰にとっても身近な 脅威をもたらすことになろうとは、 想像すらされていなかった。 1950年代、 60年代はバラ色イメージで語られたが、 いまや灰色イメージが濃くなってしまったものとしては原子力利用もある。 東京大学工学部の原子力工学科は1993年にシステム量子工学科と名前を変えている。
倭人は帶方の東南、大海の中に在り、山島に依りて國邑を爲す。 2.舊(もと)百餘國、漢の時朝見する者有り、今使譯の通ずる所三十國。 3.郡從(よ)り倭に至るには、 1.海岸に循(したが)ひて水行し韓國を歴(へめぐ)ること乍(しばら)く南乍(たちま)ち東、其の北岸「狗邪韓國」に到るに七千餘里。 2.始めて一海を度(わた)ること千餘里、「對馬國」に至る。 1.其の大官曰く「卑狗」、副曰く「卑奴母離」。 2.居る所は絶島、方四百餘里可(ばか)り。土地、山險しく深林多く、道路禽鹿の徑の如し。 3.千餘戸有るも、良田無く、海物を食して自活し、乘船して南北に市糴す。 3.又、南のかた一海を渡ること千餘里、名(なよ)んで曰く瀚海、「一大國」に至る。 1.官亦た曰く「卑狗」、副曰く「卑奴母離」。 2.方三百里可り、竹木叢林多し。 3.三千許(ほど)家有り。差(やや)田地有るも田耕して猶ほ食に足らず、亦た南北に市糴す。 4.又た一海を渡ること千餘里「末盧國」に至る。 1.四千餘戸有り、 2.山海に濱(そ)ひて居り、草木茂盛して、行くに前人を見ず。 3.好(よ)く魚鰒を捕へ、水の深淺と無く、皆な沈沒して之を取る。
これは、今から1年くらい前の話です。 ある晩、私はソファーでウトウトしていました。ふと気付くと、もう深夜の2時をまわっていました。 「ああ、布団で寝なきゃ」と思い起き上がろうとしましたが、体が動きません。 ふと見ると、ふすまの戸が開いていて小さな女の子がこっちを見ているではありませんか!! その女の子は、ニコッと笑うとスッと消えてしまいました。すると、体が動くようになり私は布団へと急ぎました。 しかし、恐いことに、そのふすまはとても小さく、女の子が立てるスペースなどないはずなのです。 祖母いわく座敷わらしではないかということです。
東南のかた陸行すること五百里「伊都國」に到る。 1.官曰く「爾支」、副曰く「泄謨觚」、「柄渠觚」。 2.千餘戸有り。 3.世々王有り、皆な女王國に統屬す。郡使の往來して常に駐る所なり。 6.東南して「奴國」に至るに百里。 1.官曰く「[ジ]馬觚」、副曰く「卑奴母離」。 2.二萬餘戸有り。 7.東行して「不彌國」に至るに百里。 1.官曰く「多模」、副曰く「卑奴母離」。 2.千餘家有り。 8.南のかた「投馬國」に至るに水行すること二十日。 1.官曰く「彌彌」、副曰く「彌彌那利」。 2.五萬餘戸可り。 9.南のかた「邪馬壹國」、女王之都する所に至るに、水行すること十日と陸行すること一月。 1.官に「伊支馬」有り、次に曰く「彌馬升」、次に曰く「彌馬獲支」、次に曰く「奴佳[革是]」。 2.七萬餘戸可り。 10.女王國自り以北、其の戸數道里は得て略載す可くも、其の餘の旁國は遠絶にして得て詳らかにする可からず。 1.次に斯馬國有り、次に已百支國有り、次に伊邪國有り、 2.次に都支國有り、次に彌奴國有り、次に好古都國有り、 3.次に不呼國有り、次に姐奴國有り、次に對蘇國有り、 4.次に蘇奴國有り、次に呼邑國有り、次に華奴蘇奴國有り、 5.次に鬼國有り、次に爲吾國有り、次に鬼奴國有り、 6.次に邪馬國有り、次に躬臣國有り、次に巴利國有り、 7.次に支惟國有り、次に烏奴國有り、次に奴國有り、
また、 科学技術に めざましさ が乏しくなったことも大きな変化だ。 60年代の科学技術の めざましい 発展を象徴したイベントが69年、 米国のアポロ11号による人類初の月着陸だ。 人々は月面から中継 されるテレビ映像に釘付けになった。 スペースシャトルからは鮮明なカラーの映像が送られてくるが、 日常のひとコマにすぎなくなっている。 アメリカの科学ジャーナリスト、 ジェームズ・ホーガンは1996年に“The End of Science" (邦訳 『科学の終焉』 竹内薫訳、 徳間書店) という一般向けの本を出した。 一言でいえば、 基礎科学におい ては大筋は既に解き明かされてしまったので、 もはやこれまでに経験したような大革命は起こりえない、 というのだ。 純粋科学の将来的な進歩の前に立ちはだかる、 ずば抜けて大きな障害は、 過去の栄光だ。 科学はそれ自身の成功によって終焉を迎えてしまう、 というのだ。 ホーガンの主張に対して 前世紀末にも物理学は終わったといわれたが、 20世紀になって アインシュタインの相対性理論や量子力学が登場し、 まったく新しい局面が開かれた。 今回も同じ ことだろう といった反論がある。 しかしホーガンは、 現段階は、 過去に 終わった といわれた局面 とは本質的に違う、 とみている。 私も同感するところが多い。 科学は収穫逓減の時代に入ってしまったとホーガンはいう。 つまり、 一定の効果を上げるために かかるコストが次第に大きくなっているというわけだ。 それは素粒子物理学の分野ではっきりと 現れている。 アメリカは全周長87キロに及ぶSSC (超電導超大型加速器) を、 約100億ドルの 費用をかけ、 テキサス州に建設する計画を進めていた。 東京23区が中に入るほどの巨大加速 器である。 だが、 93年、 議会の反対で、 トンネルを途中まで掘ったところで中止となった。 この一件が、 めざましい進展を遂げてきた素粒子物理学の曲がり角を象徴している。
>476 いやいや、たしかに、面白くないとか。 けっこう探すの大変なのよ(w
怪談 僕がまだ小さいときのことです。 母と姉と僕の3人で寝ようと布団に入っていました。ふと窓の外を見ると何かが動いているのが見えました。 カーテン越しで影しか映っていなかったのですが、よく見ると和服を着た女性がこちらに手招きをしている姿がくっきりと映っていたのです(ちなみに僕たちは2階で寝ていて、窓の外は小さい屋根しかありませんでした)。 僕たち3人ともその光景を見て恐くて抱き合っていましたが、翌朝母と姉に聞いてみると「何それ?夢じゃないの?」と言われました。 絶対にそんなはずはないのに。
怪談 私の田舎には、河童が棲んでいるという池があります。 あるとき、その池のそばを一台の車が通ったときのことです。 その夜は、 雨がさらさらと降っていたそうです。 池沿いの道はちょうど周りを田んぼで囲まれているとても狭い道でした。 車を運転しているmさんが、いつもと何かが違うということに恐怖を抱き始めたのがちょうどそのころでした。 mさんはステレオなどをつけない性格だったのでわかってしまったのです。いつもは蛙の泣き声で騒がしいはずのその道が、その日は物音一つないほどに静かだということに。 「なぜ…」とmさんの頭に疑問がはしるよりも一瞬早く車の窓を覆い隠すように何かが飛び乗ってきたのです。 次の瞬間、mさんの車は沼の底深く目指し走っていた。
素粒子実験物理学には加速器とは別の手段による挑戦もある。 岐阜県神岡町のスーパーカミオカンデは その代表で、 世界最先端の実験装置である。 こうした試みから新しい世界が開ける可能性が、 素粒子物理学の一つの希望である。 生物学の分野は、 いまのところ最も華々しく成果を上げているように見える。 1953年、 ワトソンと クリックによるDNAの二重らせんモデルの提出から、 分子レベルでの生物の理解が一気に進んだ。 遺伝情報はDNAに保存され、 その情報によってたんぱく質が合成され、 生物の種々の機能が 実現されている。 現在では遺伝子を操作して、 新しい品種づくりや癌など難病の治療にも応用 しようというところまできている。 生物学分野は、 個々の研究は素粒子物理学に比べられるような巨大な費用を要するものでは ないし、 まだ収穫逓減は目立っていない。 しかし、 クリックもその一人だが 分子生物学は終わった と、 著名な研究者がかなり脳の研究に転身したが、 いまのところ 意識 心 の仕組みの解明は見え ていない。 生物学分野もいずれ収穫逓減に直面せざるを得ないのかもしれない。 証明ができない領域に入る 素粒子物理学で近年話題になっているのが 超ひも理論 である。 超ひも理論は物質を形成する 粒子、 時空間のすべてを説明してしまうという。 しかし 超ひもが存在すると考えられる世界を検証 するために、 物理学者は円周1000光年の素粒子加速器を建造しなくてはならないだろう (『科学の終焉』) ということで、 実験的な検証は、 現時点では見通しがない。 超ひも理論には多くのバージョンがあって、 実験的な証明なしにその善し悪しを問うのは、 さながら神学論争の様相を帯びてはいないだろうか。 宇宙論は素粒子物理学と密接に結びついている。 宇宙は百数十億年前のビッグバンで誕生して、 膨張して現在の姿になり、 今も膨張を続けているというのが現在の支配的な説である。 ビッグバンの直後には、 現在自然界にある4つの力も未分化で、 その後分かれてきたのだという。 素粒子物理学は宇宙の起源をさかのぼって解明することでもあるわけだ。
怪談 うちの母は子供の頃から不思議な夢をよく見るたちで「金しばり」にあったことなど数知れず。 しかし今考えてもどうしても不可解なのは、幼児のころの一時期毎晩のように見た、 「みんなで真っ暗な夜空を見上げていると、やがて色とりどりの明かりに彩られたとてつもなく 大きく丸いものが空から降りてくる」と言う夢。 あまりにあざやかで、しかも何度も何度も繰り返し見たので、今もはっきりと覚えている。 後年、「E.T.」や「未知との遭遇」を観たとき、あまりに子供の頃の夢と似た光景がでてきて仰天したという。 その夢を見ていた頃は昭和30年代前半、しかも住んでいたのは千葉県の片田舎で、 幼女だった母がUFOに関する映像を眼にしていた確率はほとんどないのだが。 (本人も、見たことは無かったと言っている)
物理学にしても生物学にしても、 大筋は見えてしまい、 完全には解決しがたい問題が残るという状況 ではないだろうか。 科学は成功したが故に終焉を迎えるという皮肉だ。 人類の世界観を提供してきたのは古来、 宗教であり哲学であった。 科学が人類の世界観にまで 影響を与えるようになったのは19世紀からで、 20世紀になって非常に大きな力を持った。 しかし、 21世紀は逆のベクトルが働く可能性がある。 カール・セーガンに“Pale Blue Dot" (邦訳 『惑星へ』 森暁雄他訳、 朝日新聞社) という著書がある。 “Pale Blue Dot" (暗い青い点) というのは、 セーガンのアイディアで、 探査機ボイジャーが太陽系を 離れる際に、 撮影した地球の姿である。 われわれが棲む地球は宇宙の中の、 ほんのちっぽけな暗い 青い点にすぎない。 これが科学が明らかにした事実である。 自分は世界の中心にあってほしい、 というのは人間の素直な願望かもしれない。 科学が突きつける 現実から逃避したいと思う人も多いだろう。 若い人たちのオカルト指向にその兆候がある。 だからこそ、 科学の成果、 方法論の成功をしっかりと見すえていくことが、 今こそ重要だと思われる。 21世紀に、 科学の 手触り を取り戻す道はないのだろうか。
怪談 この一週間で色々な災難に遭いました。 一週間前、会社から大学へ車で通う途中いつもと違う道を通りました。 その日はたまたま競艇が開催され道が混んでいたからです。また、生協で買物をしようと、いつもより30分早く会社を退社していました。 そして、ある交差点で一時停止した時、後ろの車に追突されました。 2日前、車の修理中に借りていたレンタカーで道を右折した際、「工事中」の低い立て看板に接触してしまいました。 日曜日には自宅の台所にある吊り戸棚(幅2m)が突然落ちてきました。このときは、炊事をしていた母が危うく下敷きになるところでした。 看板に接触したのは、いつもと違う車両で下が見えなかったこと=前方不注意、戸棚は家の老朽化によるものと原因がはっきりしています。 しかし、『競艇日,違う道,買物,30分早い,違う車両,工事中』など、いつもと違う状況下に置かれると災難に遭うケースが多いですね。 また、災難って立て続けにおこるものだなって思います。「今日は厄日だ」って感じ。 七不思議なんてページを作っているせいかな?
怪談 ある日、髪の長い少女が死にました。 その彼女の毛が駅に落ちていました。ある老人がたまたま、 その彼女の髪の毛を拾いました。 それから2週間後、彼もまた死にました。
怪談 小学4年生の時です。 視聴覚室に忘れ物(たしか筆箱だったと思う)をした私は、なにげなく教室まで行きました。 その頃、なぜか不思議な体験をすることが多く、嫌な予感がしながらもその教室に向かいました。 視聴覚室は古い校舎の2Fにあり、その校舎は半分まで取り壊してあり、私たちの学年を最後に、その教室は取り壊されることになっていました。 横に新しい校舎もできており、教室全体は薄暗く、すごく嫌でした。 忘れ物をとって教室を出たときに、なんとなく後ろに気配を感じて、ふっと振り返ると誰かがうずくまっているのが見えました。 誰かなって思ってよーく見ると、確かに体は人間なんですが首から上がネズミなんです。 教室まで走って帰ったのですが怖くて、その教室には二度と行きたくなかったのを覚えています。 幸い、その数ヶ月後、取り壊され、その教室での授業はありませんでした。 いまでも、あのときの人影を覚えています。
あと50K!
今はこれくらいしか、もう思い出せませんが…。 私が小学生の頃(15年ほど前)には既に110年が経っていた小学校でしたので七不思議どころの話ではありませんでした。 南校舎のおトイレは入学して2,3年は水洗式ではなく、いわゆるボットン便所という代物でした。 あの頃は毎日こういう話題におびえながらも楽しく過ごしていたように思えます。 1午前零時の運動場の真ん中に、赤ちゃんを抱いた女の人が現れる 2南校舎の3階の壁に無数の手形がある 3実際私も見ました。なぜあんなところに手形が…と思いました。 4歴代の校長先生の写真の中に2代目の校長先生だけが名前になっている 5その理由は昔、理科室の地下に入って妖怪に顔をクチャクチャにされて写真が撮れなくなったらしい。 確かに理科室の床には地下に通じる扉がありました。 6音楽室のベートーベンの目が光る 7体育館の横のトイレに入ると「赤いちゃんちゃんこ着せよか」という声が聞こえる 8南校舎のトイレにはヨジババが住んでいて、4時ちょうどにトイレにいくと4次元の世界に連れて行かれる
怪談 私の通っていた小学校はとても古い校舎で、怪談話のようなものも沢山あったように記憶しています。 その中から7話思い出して書かせていただきます。 学校の国旗掲揚塔が夜になると風もないのに揺れる これは昔、学校の宿直室に泊まった先生から直接きいたものです。 深夜寝ていると国旗掲揚塔の方で「カーン、カーン」と音がするのを聞いたそうです。そのとき風は無かったと言っていました。 東体育館の首つりの縄 東体育館の用具室の天井の梁から縄がたれていて、その縄は学校の用務員さんが首を吊った縄だということでした。この縄は実際に存在していて、 私もこの目ではっきりと見ました。が、自殺の話の真偽は解りません。 4号便所の怪 校舎から離れた場所にある便所で、いかにも古色蒼然といった雰囲気の便所でした。昼でも薄暗く、ひどいアンモニア臭が立ちこめていたのを良く覚えています。 その便所の一番奥の個室に入ると、便器から手が出てきて「紙をくれ」というそうです。そしてその要求を拒むと殺されるという話でした。 音楽室のピアノが鳴る 音楽室のグランドピアノがひとりでに鳴り出すという、学校にはつきものの怪談です。弾く曲は「君が代」だという話でした。 また壁に貼ってあるベートーベンの顔が笑うという話もありました。 図工室の石膏像が夜になると校舎を歩き回る 図工室にあった男性の石膏像が夜になると動き出すという話です。階段を肩を揺すりながら降りてくるそうです。この話は当時学校で一番有名な話でした。なんでも教育実習の大学生達が複数で目撃したとかで、休み時間にみんなでよくその石膏像を見物にいきました。 講堂の天井の上には隠された部屋がある 全校集会などで集まる講堂の天井裏に、隠された部屋があるという話です。 天井に通じる階段があったことから生まれた話だと思います。私もその階段を見たことがありますが、確かに不思議な階段でした。 天井にあがるための階段にしては彫刻などの細工が施されていて、妙に立派だったからです。その階段は、昇ってはいけないことになっていたと記憶しています。
標本室には人間の半顔の標本がある 理科室の隣にあった標本室に関する話です。 その標本室には蛇やネズミや魚などのホルマリン漬けがたくさんあり、 中でも異彩を放っていたのがネコの半顔の標本でした。 そして、奥の戸棚には、かつてこの学校で飛び降り自殺した生徒の顔がネコと同じ様な形で保存されているという話です。
私が小学生の時の花子さんの話です。 2階の女子トイレの3番目のトイレには、花子さんがいるという噂がありました。 花子さんを呼ぶには、そのトイレのドアを3回たたいて「はーなこさん。遊びましょ」と言うと、でてくるそうです。 花子さんと遊ぶときは必ずと言っていいほど、鬼ごっこか、ママごとだそうです。 鬼ごっこのときは、花子さんが鬼をやり、もし、つかまったら殺されるそうです。 ママごとのときは、包丁で殺されるそうです。 でも、私の小学校では男子トイレには花子さんの弟の太郎君が居るそうです。 花子さんの方は、いろいろ噂があります。 病院のトイレで釜(鎌?)を振り落とされて殺されたということ 病院のトイレで心臓発作を起こして亡くなったとか… いまだに真相が明らかではありません。 もし、この噂が本当ならば成仏させるのが本当じゃないんでしょうか?
般 羯 多 呪 多 得 想 掛 所 亦 無 耳 不 是 異 蘊 観 摩 若 諦 呪 能 是 阿 究 礙 得 無 意 鼻 増 舎 色 皆 自 訶 心 羯 即 除 大 耨 竟 無 故 老 識 舌 不 利 色 空 在 般 経 諦 説 一 神 多 涅 掛 菩 死 界 身 減 子 即 度 菩 若 呪 切 呪 羅 槃 礙 提 盡 無 意 是 是 是 一 薩 波 波 曰 苦 是 三 三 故 薩 無 無 無 故 諸 空 切 行 羅 羅 真 大 藐 世 無 陀 苦 明 色 空 法 空 苦 深 蜜 羯 実 明 三 諸 有 依 集 亦 聲 中 空 即 厄 般 多 提 不 呪 菩 佛 恐 般 滅 無 香 無 相 是 舎 若 心 虚 是 提 依 怖 若 道 無 味 色 不 色 利 波 経 波 故 無 故 般 遠 波 無 明 觸 無 生 受 子 羅 羅 説 上 知 若 離 羅 智 盡 法 受 不 想 色 蜜 僧 般 呪 般 波 一 蜜 亦 乃 無 想 滅 行 不 多 羯 若 是 若 羅 切 多 無 至 眼 行 不 識 異 時 諦 波 無 波 蜜 顛 故 得 無 界 識 垢 亦 空 照 羅 等 羅 多 倒 心 以 老 乃 無 不 復 空 見 菩 蜜 等 蜜 故 夢 無 無 死 至 眼 浄 如 不 五 提 薩 婆 訶 ・
努力には驚嘆するけど、漏れ、この次は一行ずつにしたいかも・・・
そうですね〜 ま、今回はKが大きかったということで。 次は地道にやりまつか。
怪談はヤバイと気づくこの時間・・・ これって、百物語ネットでやってるのと同じ? 部屋に何か、あああ!
ああ、眠い。
ある日のこと、とんちで名高い吉四六さんは、殿さまに呼ばれます。 殿さま 「そちが吉四六か。お前は、嘘の名人だそうだな、どうじゃ、わしをだましてみよ。もしうまくだませたら、ほうびを取らせるぞ」 吉四六 「ようございます。しかし、嘘の種本を家に置いてきてしまいました。種本がなくては、嘘はつけません。今から取りに参りますので、馬をお貸しください」 殿さま 「その方、わしをたばかるつもりではあるまいな、家来に取りに参らせるから、どこにあるか申してみよ」 吉四六 「はい。仏だんの位牌の後ろに隠してあります」 こうして、家来が吉四六の家へ行って、嘘の種本を探しますが、いくら探しても見つかりません。仕方がないので、家来たちはお城に戻って、殿さまにこのことを話します。 殿さま 「嘘の種本など見つからなかったそうだぞ」 吉四六 「あたりまえです。嘘の種本など元々ありません」 殿さま 「なんじゃと、この嘘つきめが」 吉四六 「うまい嘘をがつけました。これでごほうびがいただけますね」 こうして、吉四六さんは、殿さまからごほうびをたくさんもらったそうです。
吉四六さんが畑カリ、一仕事済ませち、戻りお庄屋さん方ん門口 ゅ通りかかると、お庄屋さんが縁側ェ出ちょっち、こっちを見なが ら手で招きよる。 いっつもなり、大声ゅ出しち、ヨーイ吉四六よい、ちょいと来ィ ー、ちゅうちオラブんが、お決まりなんじゃが、キューに限っち、 手ジ招いたりすんなチットおかしい。 「ふうん、何か、他ん者に内緒ジ、俺だけにコソット相談ヌしてえ コツが、有るにチゲネー、なるほどなあ」 ち、一人合点ヌした吉四六さん、あたりをキョロキョロ見回し、 人目のネーぬ、確かめち、コソット入って行った。 すると、お庄屋さんが顔を近づけち、コソコソっちささやいた。 「吉四六よい、ドキー行っちょったんか」 そこじ、吉四六さんもチンメー声じ、 「へーい、大根畑の草取りに、行きやんした」 お庄屋さんな、さらに声ゅおとしち、 「お前の帯が、ホドケよるきー、教えちゃろうともち、呼んだんじ ゃ」ちゅう。 何じゃき、ソゲナコツ、コソット話す必要があんのかなあ、とも た吉四六さん。これかり、なんか秘密の相談事ィあるに、チゲイネ ーともち、吉四六さんもお庄屋さんの耳に口ゅ寄せち、 「へー、おおきに。ご親切に」ち、コソット返事ゅした。すると、 お庄屋さんが、ゴッホンゴッホン咳ゅしち、相変わらず低キー声 じ、 「吉四六よい、お前もカゼか?、早オー、インデ寝た方がいいど。 今年んカゼは、声イ出らんごつなるんじ、お互い、困るのう」ちゅ うたそうです。 これが吉四六さんの「お前もカゼか」というお話でした。
鼻ぐりュ売ったりしち、商売の味ゅ覚えた吉四六さん、コンダー、カマ売りゅしゅうともち、臼杵んカジ屋かり、稲刈り鎌ォ百丁ホズ、仕入れちもどった。 コルー、一軒一軒の百姓屋を回っち売ってンガ、ラチがあかんともた 吉四六さん、大野川ん渡し場に持っちち、渡し守ゅするかたじ、カマォ売る こちした。 犬飼の方かり戸上んごつ渡る客に一人も残らんづく、 「カマを安ゥ―売るぞ。さあさあ、皆買ォーちょくれ。買ォーちょくれ」 ちゅうち、ドットンカマを配った所ィ、ドゲーしたコツか、これィ面白ェーゴツ売れち、そん日の内、一丁も残らんじはけちしもた。 「やっぱ知恵ャ出すもんじゃ。百丁のカマィ一日ジ売り切れたゾ」ち、家にインじ、ウーケン顔しち話すと、オヘマィ、 「そりゃアンタ良かったな。それじ、なんぼ儲けたんなえ?」ちゅうと、 「おりゃしもた、あんまれユウー、売れちショワシカッタんじ、ゼニゅ貰うヌ忘れた。なーるほど、カマィユウー売れたはっじゃ」 ち、膝を叩いち感心しちょった。 「ソゲナ馬鹿らしい話があんのな。カマをタダじ人に配っち、そんカマんモトデは一体デンタイどげえするつもりな」 「オヘマよい。俺にいい考えィある。カマん代金ナ明日、デッタイにデンブ取り立つるキィ、心配すんな」
「バコみたいなコツ言う衆じゃ。キュウ、カマォ、配った衆が何処ん誰と誰じゃったか、いちいち知っちょんのかえ?」 「そりゃ知っちょらん、知っちゃおらんが、キュウ、カマを渡したんは、犬飼かり戸上んゴツ渡ったモンばっかしじゃきィ、明日逆に、戸上ん方かり犬飼に渡るモンかり、払おーち貰うんじゃ」 そげな理屈の通おーらん話が、あるはずがネーんじゃけんど、不思議なコチー、そん明くる日の晩方ェーなると、吉四六さんナ、オミー財布を下げち、ニコニコ顔じ戻ってきた。 「コル見よ、オヘマ。心配するなちゅうたろ。昨日んカマ代はこん通り、みんな笑顔じ払ォーちくれたゾ」 「ヘーエ?そげん訳の分からんゼニゅ、ようもお客が払ォーたもんよの。それじアンタ、キュウの渡し賃の方は、なんぼ有るんかえ?」 すると吉四六さん、 「あちゃあー」ちち、膝を叩いち、 「あんまれ、カマ代の取り立てがショワシカッタんじ、コンダー、渡し賃ヌ貰い忘れたワイ。ふうん、不思議にユーゼニュくるるともーたら、なるほど渡し賃の八文よりゃ、カマ代の七文の方が、一文安ィーもんのう。ウワッハハハ…」 これが吉四六さんの「カマ売り」というお話でした。
まだ吉四六さんが独り身のときのことジ、臼杵の町に出て、ブラブラ見物しち歩きよると、鏡屋の看板が目についた。 「鏡屋」 ち、書いちょるが、吉四六さんナ漢字が読めんのじ、フリガナだけを拾い読みしち、 「ふうん、カカ見ヤ…か、こりゃあ、いい所ィ来あわせたたわい。カカォ見する店ちや、さすが臼杵の町じゃ。いいカカィあったら貰―ちイノー」 ちゅうち、独りゴツ言いながら近コー寄っち見るつ、鏡屋の隣に並んじ、隣んお師匠さん方ん看板が下がっちょる。 「琴・三味線」 で、そんフリガナを拾い読みしち、 「あっちゃまあー、コトシヤミセンち書いちょらまあ。カカ見ヤ、今年ゃ 見せん…。フンッ、来年まじ待っちょらるるか。バカタレが」 ちゅうち、独 り合点ヌしち、プンプン怒っち、野津市村にインダそうです。 これが吉四六さんの「ことしゃみせん」というお話でした。
ある日、吉四六さんのオトッタンの知りべィ、臼杵カリやって来た時のこと。オトッタンはウドンぬ昼飯に出した。 さあ食うかとなっち、薬味の胡麻が出てなかったんじ、吉四六さんぬユウジ、ナガシに胡麻を取りにいかせた。 所ィナガシん戸棚ん中にゃ、いくつも似たカンブクロィ入れちょいち、ドレイ胡麻ン袋か、イッチョンわからん。あれこれ取っち、開けち見るけんど、エエ、みっけん。 とうとうオトッタン待ちきれじ、ナガシまじ来ち、 「常日頃、袋に一々品付けを書ちょらんき、いざちゅう時、わからんのじゃ。胡麻は胡麻入り、黄な粉は黄な粉入り、米ん粉は米ん粉入り、ち、みなチャント書いちょけ。わかったかッ」 ち、ドヤシツクルと、ヨウヨ見しけた胡麻んカンブクロ持っち、行っちしもた。 吉四六さんナ、ナントハネー面白ネー。 「何じゃき、儂が叱らるんか。オカーィワリンじゃ」 そん晩のこと、夕飯が済んじ、オトッタンが蚊帳ん中ェ入っち、寝ちしもた。すっと、吉四六さんナ硯箱を持ち出すツ、オオケナ字じ、蚊帳ん表に品付けち、墨真っ黒に書いたそうです。 「この袋は親父入り也」 これが吉四六さんの「親父入り」というお話でした。
お盆の十三日の朝、隣ン権四六さん方ン子せがれか、『御中元』ちケーたチーンメ紙包みゅ持ちきた。 「おごめん。コルー、あぐると」ちゅうち、置いちんだ。 「ふうーん、権四六やんも、お中元ター、気が利くじゃネーか。一体何ゅ、呉れたんかや ?」 ともち、吉四六さんがオヘマと、二人ジ包みガミゅ開けち見ると、中には又塵紙ン包みがあり、『御キセル掃除』ち、ケーちょる。そん塵紙ゅ開くると、中かり一本のワラん穂が出ちきた。 「ほほう、権四六さん、たいした盆歳暮、呉れたもんじゃ。こりゃ俺ム、何かお返しゅせななるメー」 そこじ、吉四六さん、ハサミゅ持ち出しちきち、たった今貰ォーたワラん穂をいくつもいくつも、チーンモ、切りキドーだ。ソルー丁寧に紙ジ包んだ。 さて晩方ェなるツ、ソルふところに入れち、権四六さん方ェ出かけた。まず仏さんに参っち、ゆったりしち礼をしち、 「今朝がた、思いもよらん、結構なモヌ頂いち、マコチ有り難うござんした。コラー、甚だツマランもんでごさんするが、ほんの気持の盆のおしるしに…」 ちゅうち、吉四六さん、紙包みン中カリ、ワラん穂の切りキドーだカケラを一つ、爪ジツモージさしだした。 コルー見た権四六さん、さすがに目をこすっち、「やあ、こりゃ、一体なんな」ちゅうた。 「ワラスボじゃがな、大切にしち、シビレん切れた時ン、オマジナイにしちおくれ。こんだけ有りゃ、わざわざ、タタミんヒギュ、毟らんでん、間に合うけんな」 「こりゃまあ、なるほど結構なモヌおおきに」 ち、シヨイネー権四六さん礼をいうと、吉四六さんナ、 「ホンナリ、ワシゃこれじ、お暇するきい、あと、4.5軒参るきな」 と、立ちかけち、 「おっとと、おっとと。アンマレ、長ォ座っちょったき、もう足がシビレちしもた。おっとと…。こりゃいけん。待て待て、コルー音四六さんさん方ェ、持っちく前に、ちょいと、自分ジ使おう」 ちゅうち、例の紙包みカリ、一切れつまみ出すと、ツバじ自分の額にペタッとはっ つけち、 「はい、お邪魔になりやんした。おごめん」 ちゅうち、吉四六さん、チンバチンバしち、出ていったそうです。 これが吉四六さんの「塵の贈り物」というお話でした。
「ミソを入るるツボィ、ネーき、臼杵ん町まじ買いに行っち呉れんかな」 ち、オヘマさんカリ頼まれ、臼杵の町の瀬戸物屋に来て見ると、番頭さんがペコペコお辞儀をしながら、 「ツボは大きい方が百文、小せえ方が50文でござんす」ちゅう。 「コンメー方でとかろう」 ちゅうち、50文払い、コンメーツボを貰うと出て行ったんじゃ吉四六さん、イットキするとヘー戻っちきち、 「ゆう考ゆると、ツボはやっぱ、オオケン奴ほが、いいごたる。お手数じゃが、取り替えち貰いてえ」 「お安いご用で。どうどお気に入りのを取ってくだんせ」 番頭さんが笑顔で承知すると、吉四六さんは持っちょったコンメーツボをそこに置き、オオケン奴ゥ引っかかゆると、そんまま行おうとするんじ、番頭さんがトチマドーち 「あ、もしもし、小せえ方のツボは50文じゃが、大きい方のツボは百文じゃき、追い銭ヌもう50文いただきやんす」 すると吉四六さん、イラヒズー睨んじ、 「番頭さん、ウマイ、ソロバンははじいち見たかや。俺はさいぜ50文の現金ヌウマイにやったじゃろうが。それにたった今、こん50文のツボォー、コキ置いたじゃネーか。 50文に50文、合わすりゃ百文になるじゃネーか、やッ。じゃきい、こん百文のツボ貰おち行ってん、何もおかしいコツはあるめえ。ほんなり、さいなら……」 番頭さんが首ゅかしげち、なんべんもなんべんも、指ゅ折りよるあいだに、吉四六さんナさっさと行ってしまいました。 これが吉四六さんの「ツボ算用」というお話でした。
臼杵ん町出た折、道端ェ苗木屋イあった。 さっそく柿の木の苗ゅ見しけた吉四六さん、かねがね、ツーカリ欲しいタア、思うちょった。 幸いチットばっか、椎茸ゅ売った銭が、キュウはある。頭ん中ジ算入しながら、見ちありいた。 歩きながら、バサレー立派な苗木んネキ来ると、何んかにん見とれち、ゆごかん。頭ん中ぁ、柿がおーきゅなった時んこっち、もうイッペじゃ。 桃栗3年柿8年ちゅうが、8年たっち、柿がなる頃ぁ娘んおひょんナ、10すぐるかの。柿ん色とおひょんのホッペタと、どっちがアコーかろかの。 ち、ボーとしちょると、苗木屋ん衆が、ヘンチュクリンな顔じ、 「あんた、フートロヌキー衆じゃのう。こうんな買わんのな」 ちゅうた。吉四六さん、アタジ、もちもどるツ、 「ああ、こりゃ一本なんぼかな」 ち、たんぬると、ポット、ニコニコしだしち、 「へいへい、柿は一本30文ですがの」 吉四六さんナ、思うちょったより高えーにたまがった。手持ちん銭よりゃかなり、アラキがある。それかち、買えんち言うのも好かん。銭がネーともわるんのも、はがいたらしい。 そこじ、いいコツ思いちいた。 「ものは相談じゃがの。3文にゃならんかえ」 ちゅうと、おっさん噛み付くような顔しち、 「ならんならん。そりゃ、なりませんわい」 ちゅうと、吉四六さん、ぎゅうらしゅう、おらびたてち、 「何ッ、こりゃ、ならん柿の木か。ならん柿ゃ、植えてんしょいねえのー…」 ちゅうち、そんまま、行っちしもうたそうな。 これが吉四六さんの「ならぬ柿の木」というお話でした。
隣ん権四六さんナ、とーてんケチちゅうな、前ム話したこつがあったともうが、そん日も、夕飯ん後じ、仏壇のローソク立てに、唐辛しの赤う熟れた奴ゥ一つ突き刺しち、 「こりゃ立派なお灯明じゃ。油もいらん。火もいらん、いつまで経ってん消えもせん。それに火事になる心配もせんじいい。 こげな安上がりんお灯明ちゅうもんな、またとあるめえ。ナマンダブ、ナマンダブ」 ち、手を合わせち、拝んだあとじ、 「隣ん吉四六さんナ、俺のやったワラん穂を、あれよっかまだチンモー切り刻んじ、そん中ん一つを俺に戻しに来るほどんケチクサレじゃが、 まさかお灯明ん代用に唐辛子ゅ使うちゅう、そげん知恵ァ持ち合わせめえ。一体どげなもんかの」 ち、独り言ゥ言うち、そっと、吉四六さん方ェ見に行った。 クレー物陰カリ、ジワーッとのどいち見ると、ちょうど晩飯ん済んだところじ、やんがち立ち上がった吉四六さん、仏壇の前に行くと、何かカタコト言わせよったが、 「こら、オヘマ、ハヨ来な間に合わんど」 オヘマさんがあわてち、仏壇の前じ手を合わすると、吉四六さんがローソク立てを差し上げち、ただ一言、 「ぴかぴかッ」ちゅうた。 それがお灯明ん代用じゃった。 逃げちんだ権四六さんナ、自分方んローソク立ての唐辛子を、ひっつかんじ、たたきつけち、 「やっぱ、吉四六さんにゃ、かなわんッ」 ちゅうち、男泣きに泣いたということでした。 これが吉四六さんの「お灯明」というお話でした。
ある時、吉四六さんが音四六さんカリ、銭ゅかったけんど約束ん期限がきてん、戻そうつせん。 なんぼ、音四六さんがやかましゅう、銭ゅセツイテン、借主ん吉四六さん、マルジ他人事(ヒトゴト)、とりあやせん。 「一体でんたい、何べん、無駄足ゅ踏ますんのか。俺ぁ、助けちくりィち、ウマイかり頼まれち、銭ゅ貸しちゃったんど。それィ、何じゃき、15遍もウマイ方ェ、来な、いけんのか。 けしからん男じゃ。銭ナ、いつ払うのか!!」 ち、ウーケナ大声じ、どやしつくる音四六さん。吉四六さんナ、ヘランヘラン笑うち ょっち、コワクラン。そん上ィ、横着なこつ、ぬかす。 「そげえ、グァングァン言うもんじゃネー。15遍やそこら俺方ェ来たぐれえじ、そう来易ゥ払うたんじゃ、こっちがたまらん」 ちゅうと、音四六さん、カダラをぶるぶるさせち、 「な、な、何イッ。人ん銭ゅかっちょいち、来易ぅ払わんタァ、な、な、何ちゅう言い草か。ウマイ、あん銭ゅ借りぃ来た時んコツ、覚えちおろうがッ。 『両手を合わせち頼むけん、助くるとむうち貸しちょくれ』ち、泣くごつ言うたき、貸しちゃった銭んじゃろうがッ」 ちゅうと、吉四六さん、イチベ、すましち、 「うん、そんとおり。ウマイさんのおっしゃるとおり。そじゃあき、あん時んコツ、忘れじ覚えちょるきこそ、なかなか払う訳にゃ、いかんのじゃ」 「覚えちょるんなり、ムトウなこつ言うな。あれほづ恩に着た銭ゅ払わんじ、ウマイ、済むともちょんのか」 ち、詰め寄る音四六さんヌ、ここぞとばかり、ヒン睨むと吉四六さん、 「あん時、俺ァ28遍足ゅ運んじょる。そん上ィ、そげなビッタレな面ェ、ペコペコ、ヅク下げち、やっとこさあ目くされ銭ゅ、かっち来た。そん苦労ちゅうたら、ウマイにゃあ分かりめえ。そりゃ、一通りや二通りのもんじゃネーかったワイ。 それに引き換えウマイじゃん、まだたったの15遍の取り立てじゃネーか。そんくれえんこっち、こん銭ゅ、おいそれと払うち、たまるもんか 借る時のコツ、来易ゥ忘するんなや。こん馬鹿たん」 ちゅうち、音四六さんをどやしつけたそうです。 これが吉四六さんの「借る時のこと」というお話でした。
暮れも押し迫ったある日のコツ、吉四六さんが、臼杵の町に出て見ると、あっちこっちイッペ人ィオユーじ、賑やかなもんじゃった。 臼杵の辻に立ったヒロメ屋が、カネや太鼓じ、道ゆくミンネ、オラビかけよる。 「皆様毎度ごひいきの、新町のアブラヤでございます。そのアブラヤ道具店が年に一度の大売り出し、今日から大晦日の夜中まで、この札一枚お持ちの方に、タンス鏡台タライ下駄箱、何んでんかんでん値段の一割引で差し上げます。 さあさ早いがお徳の割引売り出し、近所近辺お誘い合わせでいらっしゃい、さあいらっしゃいいらっしゃい」 割引札をひとつかみ、パッと空中に投げて、チンチンドンドンと鳴り物鳴らしち、行っちしもた。 それまじポカンち、見とれちょった吉四六さん、人カリ笑わるるんも構わん、道に落ちちょる割引札を、しらしんけんカキ集め出―た。ソルー持つと、新町のアブラ屋に、つーじった。景気よう売り出ししよる番頭さんに近ジータ吉四六さん、 「もしもし番頭さん、ワシャ、野津市帰りじゃき、残念ながらそん、タンスやナガモチは持っちねん。カカん土産にするきい、そこん鏡台の一番上等なヤツーくれん」 ちゅうた。 「へいへい、毎度有り難うござります。大将、こりゃ飛び切り上等の鏡台、値段は一両二分でやす」 番頭さんが、ニコニコしながら持ち来た鏡台を、大風呂敷きにヒッ包うーだ吉四六さん、背中ェヒッかるーと、例の割り引き札を懐から、束ねち取り出すと 「ホンナリ遠慮ノー貰―ちくで。約束通りの札はコキ置くで。一枚一割引、十枚じ十割引、十枚間違いネー置くキーナ。何でんかんでん十割引なり、ヒロメ屋ん口上に偽りなしと来た。何せ十割引ター安イーもんじゃわい。ほんなおおきに、さいなら」 ちゅうち吉四六さん、後も見らんじ行っちしもーたんじ、番頭さん地団駄踏んじ悔しがったそうです。 これが吉四六さんの「割引売り出し」というお話でした。
「吉四六のガキタレめ、何べん、せついてん、スッペリコッペリゆーち、逃げちぇんじょーおっち、貸し金ヌ一文も払ォーちせん。キューこさー、何が何デン容赦せんど」 ち、戸上村ん万助やんナ、大晦日ん晩になっち、プリプリ腹ォーたてち、吉四六さんカテー押しかけちた。 座にあがっち見ると、こりゃまたドゲシタこつか、日頃に似合わん吉四六さんナ、目の淵ュー赤ォーしち、メソメソち泣きよるじゃネーかえ。 「ドゲしたんか。一体、何がソゲー、ヅツネーんか」ち聞くと、 「オラナ、ヨンベ、死んじしもうた夢ュー見たんよ。死んじしまやあ、万助やんとむ、もう会われん。ウワー、ウワー」 ち、取り付くシマもネー、大声じ泣き叫ぶんじ、さすがの万助やんも、毒気を抜かれ, 「なあに、夢は逆夢(サカユメ)…ちゅーけん、ソゲー心配せんでんいいワイ。死んだ夢なり、ヘチコチ長生きするコター、請け合いじゃ。喜べ。喜べ」 ち、慰むると、今まじ泣きよった吉四六さん、ポクット元気じーち、 「もう一つ,チゴー夢ュー見た」 「ホー、ドゲナ夢じゃったんか」 「あんたかり借った銭ュ、皆アンテー、払おーちしもた夢じゃった。夢イ、逆夢なり、反対にたった今,あんたかり銭ュー貰いてえ」ちゅーたんと。 もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
普現寺ん庫裏ん建てモンが、古ゥなったんじ、建替ゆるコチなっち、門徒ん衆カリ、寄進ヌ集むるタミ、世話人が寄進帳オー、持っち回ったんと。所ィ、イの一番に吉四六さんが大けん字じ、 「杉、200本なり 吉四六」 ち、書き込んだんじ、あとン衆がたまがっちしもうた。 「なんとまあ、テーシタ寄進じゃあの。吉四六さんが杉ン丸ト、200本もあぐるちや。ウンドーむ、あんまれミミッチーこつーすっと、笑わるるど」 ちゅーち、腹ン中じゃシブシブ思いながら、 「米、50俵」 そん次ン衆が 「金子、30両」 ちゅーふーに、ツッカリ次、大けん寄進ヌ書きクージいった。 そーこーしち、いよいよ帳面と引き合わせち、現物ウ受け取る段になり、テーゲー衆の分がデンブ集まった。残ったンは、吉四六さんの杉ン丸太200本だけなった。総代カリ、催促ン手紙ゅ持った使いのモンが吉四六さんカテ、やっち来た。 やんがち使いのモンが、返事ん手紙ゅ貰うち、戻っちきたんじ、総代が封を切っち見るつ、 「かねてお約束の、杉丸太200本なり ただいまお使いの者にお渡し、申しましたので、確かに下されお受け取り下されたし 吉四六」 「へーっ、200本ちゅう杉ン丸太を使いん者に渡した? 妙じゃの。おい、お前、手紙ンホケ、吉四六さんナ何か、呉れんかったかや」 するツ、使いの男、初めチ思い出しチ、 「あ、スッタリ忘れちょりやんした。手紙ンホケ、コルー、ことづかりやんした」 ちゅーち、ふところカリ取り出したんは、杉ん箸ん百膳分であったんじゃわん。ハハハ コレイ吉四六さんの「杉丸太寄進」ちゅー話ジナー、 …もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
ある天気のいい春ン日、前ンサエンの草取りゅーしゅーともち、出ち見るつ 「ふーん。サンショん芽が、もうコゲー伸んじょら。春ィなったのう」 ちゅーち、一人ゴツ言よるツ、権四六やんのカカンおかつが来た。そしちコゲー言うんじゃがな。 「ああ吉四六さん、内ン衆がな、スシにつけち食うけん、サンショん芽をチット、呉れんかちゅうじゃワン」 吉四六さんナ、 「やってんイイけんど、権四六ンヤター、ケツン巣がチンメーけんのう。こん前ム、オヘマに金槌ゅ借りやるツ、『釘ゅ叩くと金槌が、減るけん貸さん。釘ゅ叩かな貸すワイ』ちゅーたじゃネーか」 ちゅーつ、オカツさんも負けちょらん。 「ソゲー言うたらお前ィや、シブシブ自分かたん金槌ゅー、使オーたちゅーけん。そこん所ァ、おアイコじゃネーな。こんだかりゃ、何でん貸しちゃるけん、サンショー、チット呉るりゃーいいじゃネーな」 「よしよし、スシにつけち食うちゅーたかや。そーら、これだけありゃー、間に合うじゃろ。権四六にゆうちょけ。隣ン吉四六アー、気前ゆー、サンショやったんで、ちの」 ちゅーち、摘み取ったサンショーやると、オカツさんナ、 「吉四六さんオオキニ。コンダ、何でんやるきーナ。気安スーゆーちょくれナ」 ちゅーち、ニコニコしち、引っくーだ。 吉四六さんナ、ジキ、ナガシんごつ、ツージクと、そこじゴトゴト、オジヤん用意しよるオヘマに言いつけた。 「こらオヘマ、オラー、オジヤ好かん。早オー隣行っち、スシュー貰オーちきー」 「ケツン巣のチンメー隣ん衆が、キヤスナツカシュー、スシじゃんやんのな。何ちゅーち、貰オーちくんのナ」 「ショワネー、アンノー、コゲー言え。サンショにつけち食うけん、スシュー、チット分けちお呉れ…とッ」 どっちもどっちじゃけんど、スシュー貰いでーたかどーか、知らんナーエ。 コレイ吉四六さんの『スシとサンショ』ちゅー話ジナ …もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
なんかよくわからんけど、面白いでつ。 かんがれー! ぎっちょんちょんのちょん。
商売ジ竹田の町マジ旅ュした時ン事。町にチータ時にゃ、夜もふけち、どこん宿屋もみな寝静まっちょった。 「コイター、困ったど。今夜泊まる宿屋ィネーど」 ち、一人ごつ言いもっち、歩きまわりょると、ヨーヨ、一軒灯かりのチータ家を見しけでーた。近寄るツ、こん真夜中ェ、タキモンぬ割りよる。 ドーム、手斧ジ枯れた孟宗竹ゅ割りよんな、バーバンが一人んごたる。吉四六さんが、 「バーバン、こんばんわ。竹ゅ割っち、どげーすんのな」 ち、タンヌルと、 「アシナサン、タキモンじゃ」 ちゅーた。 「ふーん、そりゃーサドカシ美味かろう。竹ん炊いた奴ほづ、風味のいいもんなネーきなあ。ワシャ、アレイ大好物じ、いっぺんに3・4杯グレーは食うなあ」 ち、吉四六さんが言うと、バーバンな、竹ゅ割る手をとめち、キョトンと吉四六さんヌ見上げた。 「あんたさんナ、どこん衆か知らんがの、枯れ竹ん炊いたモヌー、食べらるるなえ?」 「アゲンコトンジョー言う。食わりーじかり。世界中じ、こげんウメーもんが、あろーかな、バーバン」 ち、吉四六さんが今にん、涎ゅ流しそうにユーと、 「ウエー、ソラ初耳じゃ。どーかの、あんたさん。そん枯れ竹ん炊き方ォー、ウチに教えちくれんかな」 ち、タヌーダ。
「お安い御用じゃけんど、バーバン、ちょいとした味付けを、コーてんじゃが、ミシャーもう閉まっちょるわいのー」 「もう夜中じゃ。閉まっちょる。ほんなり、もうコイサ、ウチに泊まっち、アシナサ、ユーに教えちくだんせ」 吉四六さんナ、イイアンベーに宿屋イ有ったワイともち、喜クージ泊めてもろーごつした。明くる朝、バーバンな、枯れ竹ん炊き方ォー習オーばっかし、朝飯マジ出ーち、吉四六さんヌセイッペもてなした。 「あんな、バーバン、枯れ竹ゅ炊くなあ秘伝の味付けイ要るんよ。ワシが書き付きゅしちゃるき、コル持っち、クスリ屋に行っちな。薬ゅコーち来ちゃらんし」 吉四六さんナ、勿体ぶッち、 「虎の油一合なり」 ち、ケーち渡した。バーバンな飛び上がっち、喜クージ出ちった。竹田んクスリ屋を、何軒回っちみたけんど、「虎の油」はネー。どこんクスリ屋も 「虎の油は惜しいこち、たった今売り切れましたので」とか、 「もう10日もすりゃあ、浪速カリ荷が着くが、今日は生憎と品切れでなあ」 なんど言うち、断られてしもうた。 それもそのはず、吉四六さんの出まかせじゃあき、あるはずがネー。知らんちゅーと、店ん信用に関わるけん、うまい具合に断られてしもた。 バーバンな、しっかりグーネがっち、 「あんたさん、どこに行ってん売り切れでな。クスリが手にいらんじな」 ちゅーと、吉四六さんな、いっしょに、嘆いち、 「そりゃあマッコチ、残念なこっちゃ。けんど薬がネーんなり、シトメン。枯れ竹はデッタイ炊けんキナ。コンダ薬がコーた折に、言うちくれんし。詳しゆうオソユルけんな」 ちゅーち、ショボナエタ、バーバンぬ尻目に、 「ホナ、ゴッソーになりやんした。オーキニ」 ちゅーち、さっさとインデしもーたちゅーこっでな。 もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
ごくろうさまでつ! あと20!
お庄屋さんナ、村ォー取り仕切るタミ、かなり無理も言うち、村ん衆にハリクージ貰ローごつしよった。そん中でんいっつも、お庄屋さんかり、呼びつけられチ、好かんことばっかしさせらるるナ、若エ衆となっちょる。 若エ衆は面白ロネー。それじ皆いつか、お庄屋さんヌ、困らせちゃろうともちょった。ある日、お庄屋さんが起けち見るつ、馬屋ん中エ馬イおらん。 「やや、馬泥棒イ来たど。庄屋ん馬ォー盗むター、けしからん。ソレトム、若エ衆んガンマクか。そりしちぇん、許せん。馬ォー隠すじゃん、タチが悪すぐる。許せんど」 ちゅーち、駄の水イックリカエータゴツ、ドシューやり出ーた。 そん内、ナゴん組が馬屋ん二階に居るヌー、見しけ出ーた。カツカツ、妙な音イしよるき、皆、上がっちたまがったじゃわん。 「こりゃまた、誰んワヤクか? 憎たらしい奴もおったもんじゃ」 ち、ハガイがったけんど、馬ァモヌー言わん。誰イ二階に上げたんか、犯人の名前ュユワン。当たり前んこっちゃあ。 村ン衆が、寄っち来ち、お庄屋さん方じ詮議ュした。 「マ、何でん、馬ォ二階カリ降ろそーや」 ちゅーこちなったけんど、こんヅータイのフチー、四本足ん馬ォハシゴ段カリ、降ろしきる、ワケーイネー。皆、困っちしもた。 「こりゃ、やっぱ、馬ォ二階に引っ張り上げた衆じゃネーと、降ろしきらんワイ」 「そりゃあそうじゃ」 「誰イ上げたんかのう」 「そりゃあ若エ衆ジ、お庄屋さんにこげんワヤクしきんな、吉四六より、ホケナおらんわい」 「あいつんこっちゃ、ウッカリ犯人呼ばわりどま、しち見よ。サカネジュ食うど。ヤンワリいくよにの」 「そうじゃ。そうじゃ」 「妙なコチならアー、馬ァ一生死ぬまじ、二階カリ降りられんどホジ」 「困ったコッチャの。どげーすっかの」 「ハガイイけんど、吉四六に頭ォ下げち、頼むよりゃ、ホケネーで、お庄屋さん」 ちゅーこっじ、村ん衆はまとまった。
「うーんマッコチ、ハガイイけんど、シヨイネーの」 ちゅうこちなっち、使いのモンが、吉四六さん方ェやっち来た。 「お庄屋さん方ん馬イ二階に上がっち、降ろしきらんのじゃガナ。いい知恵ュ貸しち下さんせちゅう、お庄屋さんが、タッテの御願いでごだります」 ちゅーつ、布団の中ジ大あくびゅしち、 「俺ぁヨンベん酒むきれたんじ、いい知恵ヤ出らん」 ち、ツンケンドンじゃった。返事ュモロータお庄屋さんな、バタバタ酒肴ん用意をしち、モイッペン迎えをやると、不承不承やっち来た。 出されたゴッソー食うだけ食うち、酒ャ腹イッペヌーじ、ヤットコサ機嫌ヌ直しち、ジロッと二階の馬ォ睨みつけた。 「コゲナ、二階の馬ォ降ろすグレ、ワッキャアンノカ」 ちゅーち、ミンネー指示を出した。 「マヅノ、二階の床板を半分ホヅ除ける。そこまじ、ムシロ重ねち、斜めに積み上ぐりゃ、馬イ降りらるるじゃネーか。 馬イ降れたら、またムシロ除けち、床板ォ敷きゃ、元ん通りじゃ」 ちゅーち、イニガケち、 「上ぐる時ャ、ドゲシチ上げたか、俺ァ知らんがの。降ろす時ャソレイ一番じゃ。ああ、いい気持ちじゃ。ああ、コリャコリャ‥」 吉四六さんがヨロヨロしち、インダあと、村ん衆がワイワイ言うち、ムシロ出ーち見るつ、それにゃヒズメん跡イ、チャーンと着いちょった、ちゅーことじゃったんと。 もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
臼杵藩六代目は稲葉知通公、よく領内を巡視し、田舎に泊まるなどしてな、親しく民情を察して藩政に反映させるなどして優れたお方でした。ここは講談調。 そん頃吉四六さんの村ェ、平作ちゅう孝行息子イおっち、お父イ死んジしっかり弱ったお母ァを大事にしちょった。そん時、お殿様ん巡視があるちゅうこっち、平作も初めてなら、お母ァにもともち、背中にカルーち、土下座をしちお迎えした。 これイお殿様の目にとまっちから、藩庁マジお召があり、大変なご褒美をもろーた。 所ィ世の中良い手本もありゃ、悪ィ手本もある。権太ちゅうち、平作とマルッとちごぅち、親不孝ン見本みたいな奴っじゃ。 後家ンお母ァと、姉女つ妹ごのオナゴ手ばっかしの家じ、お母ァい、 「お前ィが一家の柱じゃき、そんつもりジ、ハリコンジもらわな」 ちゅうと、 「俺ィ頼みもせんに、生んじ、仕事仕事ち、やかましい。気に入らんのなり、モチ戻せ、コン婆ィ」 ち、アクタレばっかりじゃ。時にゃ、手も出すもんじゃき、年頃姉ジョは嫁ゴにん行けじ、家んオモニンでおった。 そうこうしち、平作がご褒美ゅ貰オーチ八年が経ち、お殿様ん巡視があった。吉四六さんナ、権太をユウじ、 「権太、こん前、平作がご褒美ゅ貰オーたき、コンダ、お前の番ぞ」 ちゅうちゃった。 「吉四六さん、そりゃあ無理じゃ。平作は親孝行ジ貰オーたんじゃき、儂ゃ親不孝モンじ通オーちょる。ソレトム何か、今年からお上ん考えィ変わっち、親不孝モンにご褒美ゅ呉るるこちなったんな」 「馬鹿んジョー言うち、どこん世界に不孝モンぬ誉むる奴がおっか。儂が言うナ、殿様ィ来た時だけ、親孝行ん真似ゴツしちゃどうかちゅうこっじゃ。そうすりゃ、お前もイッペご褒美が貰えち、儲かろーが」
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「危ネーもんじゃ。しわくちゃ婆アをカルーち行っち、もし貰い出さん時ゃ、骨折り損じゃねえナ」 「デッタイ呉るる、そりゃ儂が請け合う。もし貰えん時ゃ儂が出す」 吉四六さんの保証付きん儲け話なんで、欲に釣られち権太もそん気になった。 「いっつも打ったり蹴ったりするモンが、キュウに限っちカルーちくじゃん、キビがワリィ」 ち、嫌がるお母ァを、ムリコシャリコ背中ェ、クビッち、ご巡察の道に土下座した。背中んお母ァは、両手を合わせちお殿様を拝んだ。 十日ぐれしち権太にご褒美ちゅうこって、行状調べに役人が来たけんど、日頃ィ日頃じゃもんじゃき結果は散々。所ィ、弁指役の吉四六さんナ、特にお殿様にと役人に申し添えて頼みくうだ。 「権太が村でも評判高い親不孝者であることは、お調べのとおりでござりまする。けんど、悪モンが悪モンのままに終わり、民百姓の貧乏が貧乏ののまま見過ごされるようでは、この世に望みがなくなりまする。 ありのままを申し上げ、お殿様のご明察におすがりするようお取り計らい願いとう存じまする」 吉四六さんの申し立ても含めち、行状調べの結果が、上席家老から六代藩主知通様に言上されますと、お殿様は、 「相わかった。たとえ真似であっても孝行は孝行であるぞ。苦しゅうない、褒美をつかわせ。なお、今後とも孝行の真似をするよう申し伝えるがよかろう」とのお言葉。 庄屋と吉四六さんに連れられち、親不孝モンの権太は藩庁に罷り出、平蜘蛛んようになっち恐れ入り、金一封と木綿一反、鍬二挺を貰オーた。 ご褒美ゅ貰オーた権太、孝行ん真似事ッせな、お咎めゅ受くるちゅうんじ、続けよったらホンモンの孝行モンになっちたちゅうことでございます。 これが吉四六さんの「孝行の真似も孝行」という話でございました。
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明日は、年貢ン納め日じゃあちゅうのに、市村ン年貢ア半分も集まらんコツがあった。 期限に納めんと、どげんヒジーバチ合うか分からん。庄屋さんの首が飛ぶかもしれんほどん、ウーケ大ゴツ。 お庄屋さんナ、一睡もせんじ、ヅク抱えくーじ心配したけんど、どうもこうも良い知恵ャ出らん。とうとうアセなっちしもうた。 思い余っち、吉四六さんに使いのモンヌやった。ツージ来た吉四六さんに 「ノー吉四六やん、キューンコッチャが、何かいい知恵ャー、ネーもんかノ」 やんがち間をおかん吉四六さん、胸ュポーンつ叩くつ、 「何エ、儂ィ任せんし。代官様ォー、チョロマカスグレー、わっきゃねー、一切合財任せちょかんし。 そんかり、年貢は今日中に集めんしえ。 キューだけなり、儂がうまいことやったやるけん、大ブニー乗った気じおらんせ」 そしち、吉四六さんナ自分カテいぬるつ、風呂敷ュごそごそ包ーじ、家ゅーツージ出ちった。 臼杵ん代官所に着くつ、列んケチーちいた。それかり、あち、来る衆来る衆をどっとん先ィやった。それじ、いっつもケチーおっちょった。 臼杵ん代官所じゃ、なにぶんにも、各村ん年貢ゥ、いちいち台帳つ突き合わせち、石高じゃん銭ん勘定しちゃあ受け取るき、晩方ェなっちしもた。
「野津郷の市村んお庄屋さんの名代として広田吉右衛門、ご年貢金を納めに参りやした。 どうどお受け取り下さんせ」 ちゅーち、首カリ、風呂敷包をほどくと、コロコロと転がり出たんは、キサーネ箱枕一つ。お役人の前にウヤウヤシュー差し出ーち、ソレカリ、ギューラシュウな声じ、 「あ、ありゃりゃのりゃ。りゃりゃ? こりゃー大ごっちゃ、お上に納むるデージな年貢金じゃーちゅーき、まちげーがあっちゃならんともち、ヨンベ寝る時、枕元ィー置いち寝たにー、どげしたコツかや。 今朝夜の内、一刻もハヨー納みゅーともち、まー、トチメンポフッチョッタんじゃのー。 金箱ツ箱枕ツトリチゴータわい。ドゲーしゅかまあ。困ったこっちゃ」 ちゅーち、ヅク抱えち、ウロウロしでーた。 代官様も見かねち、 「これ広田吉右衛門とやら、間違いは誰にもあることじゃ、箱枕を納めても仕方ないこと。 今日はもう遅い故、明日中に必ず年貢米を持つか、年貢金の箱を取り替えて参れ」 ち、申された。 吉四六さんがいんじみるつ、お庄屋さんナ年貢米を集めちょったんじ、明くる日、知らん顔じ納めに行ったそうな。 もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
ご静聴に感謝。 今宵、漏れはここまでです。おやすみなさい。 もうしこうし米んだんご、ぎっちょんちょんのちょん。
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>531 おつかれさまです。 オヤスミなさいませ。 お後がよろしいようで。 ぎっちょんちょんのちょん。
おやすみ〜
2ちゃんの運動は糞ウヨが先導している。
545 :
コギャルとHな出会い :02/08/18 10:19 ID:pSxoBtD6
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なんだ、まだなんだ・・・ あと3か。
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