ライトノベル〜僕・私のやって欲しくない事BEST3〜

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1イラストに騙された名無しさん
まずは漏れから。

1.EGF他作家による代筆
2.築地の次シリーズの絵師が練り飴。
3.乙一温帯化。ま、有り得ないとは思うけど……
雑談で語れば?
もしくはそれぞれの作家スレで「〜〜みたいになったら嫌だな」と書き込むとか。
むしろ「こんな設定(展開)は嫌だ」スレ向きかもしれんな。
1.糞スレをたてる
2.糞スレをたてる
3.糞スレをたてる
今、ライトノベル板の入り口で捨てられてる赤ちゃんを拾いました。
一緒に書置きがありました。

『この子を立派に育ててやって下さい。
ライトノベル関係の知識も教育してやって下さい。』

このスレで育ててあげてください。

       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  おぎゃー
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/

新スレたてるほど度胸無いので、ここでひっそりと育てることにしよう。
この子はきっと素晴らしい読み手になる。
名作佳作はもちろん駄作地雷と呼ばれる作品たちにも愛をもって接し、
その隠された魅力を解する子になろう。

西に新作ラッシュで作品選びに悩む者あれば、
行って今月のおすすめをささやき、
東に駄作に憤る者あれば駆けつけて、
行間を想像力で補い脳内補完の途(みち)を指し示す。
ネタに悩む作家があれば心からの励ましを送り、
何年も執筆をさぼる遅筆作家にはその飢えた慕情を訴え筆を執らせる。

この子にはまだ名はない(しかし猫ではない)。
しかし、私にはこれだけはわかる…
この子はお下げ色白めがねっ娘な図書委員長に育つだろう…
取り急ぎ私の為すべき事はなんだろう。

そう、まずは名前を付けなければならない。可愛らしい名前がのぞましい。
 「〜さん」 「〜タン」 「〜ちゃん」 「〜っち」
とよばれても違和感のないものでなくてはならない。

しばらくは名前を色々考えてすごすとしよう…
命名 『萌絵』

皆に萌えられるかわいい娘に育ててやってくれ。
…ひっそりと育てるつもりだったのに12時間足らずでみつかってしまった。

命名もされてしまったようだ。「萌絵」か。
可愛らしく、ねらいもストレートにわかるのでありがたくしたがうとしよう。
今日から君は「萌絵」だよ。

       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  あう
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/

…理解したようだ。
賢しい子だと喜ぶのは親ばかなのだろうか。
世間では捨て子問題が議論の的となっているようだ。
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/sakud/1033311316/

でも大丈夫。君は僕が守るよ。守りきれるかどうかは別問題だけど。
さて名前も決まったことだし、じっくり育てていくことにしよう。

名前の次に必要なのは…そう、「設定」だ。
幼馴染やお兄ちゃんなどは後々用意するとして…
まずは「出生の秘密」が必要だな。

捨て子であればやはり「実は高貴の血筋だった」あたりが王道か。
他には…バカ一スレを覗いて検討してみるか。
馬鹿一スレでネタを振ってみたがくいつきがいまいち。
振り方が悪かったか。

とりあえずこの子の産着にどこぞの王家の紋章でもぬいこんでおこう。
意匠は…「八頭の竜」。
ここは地上だし奇矯な癖をもつかも知れないが見た目を優先して。
ペンダントや首飾りがあれば完璧だな。
どこかの闇市で調達しておこう。

この子が大きくなったら母親として紹介する猫を用意しておかなければ。
127:03/01/05 04:51
ふむ、なし崩し的に私が名付け親となったか。

「八頭の竜」
いかん、オリジナリティに欠けるというか、そのまんまどこぞの宇宙の王家になりかねん。
魔女の呪いの如くもう一頭勝手に付け加えてやる。紋章は九頭竜とするがいい。
この娘の行く先に、不幸と混沌と苦しみを。
そしてそれらを乗り切る力を期待しておるぞ。

ひぇっひぇっひぇっ(笑い声)
…だれだ「八頭竜」の真ん中に一匹書き加えたヤツは…

…竜、だよな?これ…「エリマキ蛇」にしかみえんが…どこの紋章だこれは。
ああ、この子は見知らぬ紋章を手がかりに本当の親を捜す旅に出なければならない宿命(サダメ)なのか。
しかし「九頭竜(クトゥリュー)」とは…深淵に魅入られなければいいが。
今からこの子の将来が心配だ。
鼬街だが士郎正宗を読ませて今から対策を立てておくか。

ところで最近、ちまたの噂では各地の捨て子が「削除人」なるものに次々と消されているらしい。
この子はどこぞのユダヤ人大工の息子か?

秘密を保つために辺境の古びた洋館で育てるとしよう…
くれぐれも外に知られてはならない…
14怪しげな風体の男:03/01/05 08:14
辺境の古びた洋館……ですか?
しかしそこでは、死霊が徘徊する怪異が発生する可能性がありますな。
よって、お屋敷をどこかへと移した方がよろしいのでは?

赤子を育てるに適した場所、適した場所……ふむ。ああ、そうだ。あそこがいい。
……ここより西へと向かったところ、二つの川が交わる場所に小さな村があります。
その南に少しばかり小高い丘がありまして。その丘の上に、今は誰も住まぬ洋館が建っております。
私めが所有しているものなので、お貸ししてもよろしいのですが……。

……ああ、いえいえ。お金などは要りませぬ。
これは商売などではなく、私めが厚意でやっていること。
どうかお気になさらずに御自由にお使い頂ければ、ええ。

で、どうです? 転住のこと、お考えいただけますでしょうか?
>14
おお、ご親切な方だ。
そうですな、あんまりへんぴなところだと近所に年頃の男の子もいないことになってしまうし。
やはり一人ぐらいは幼馴な…おっと、どこに撲滅委員会の耳があるかわかりませんからな…用心用心。

ふむ…
住処は小さな村の瀟洒な館。
図書室には壁一面をおおうライトノベルでいっぱいの本棚。
男の子と仲良くなるのは数年先の話として、
あとは…そう、 メ イ ド が必要ですな。
良スレだけど、ageずにひっそり……
ラノベの法則「名は体を現す」に従い、素敵な萌え少女に育ってくれよ……
ラノ兵衛と言うキャラにどこかで出て来てもらうとうれしいがちょっと雰囲気
が違うようだな。
まあ、幼馴染が似合う素敵な眼鏡っ娘に頑張って成長させて下さい。
ttp://www2.gateway.ne.jp/~hiromitu/page/sub1.htm

ココとか参考にしてくれると嬉しい。

・・・・なんか違うかな?
>18
いや、ラ板にこの雰囲気は合わんだろう。漏れたちに必要なのは、抽象的な概念ではなくて、
実用的な萌えの筈だ。
>18
こういうのは嫌いじゃない…というかはっきり言うと好きな方だが、
この子とどう絡めていいかがわからない…力及ばず、申し訳ない。

さてお集まりのお父様方、そして或いはいるかもしれないお母様方。
名前も住居も決まり、出生の秘密もでっち上げました。
これでまずは順調な滑り出し、といったところでしょうか。

そして僭越ながら私の希望により、将来は本好きめがねっ娘、
そして私的な嗜好によりカチューシャで広いおでこもあらわな図書委員長、
という目標も定まりました。

出発点と目的地が決まればあとは進むだけです。
そこで、身近にそういった女性がいればより影響されて目標に近づくのでは、と思うのです。

というわけで乳母役兼教育係としてメイドを雇いたいと思います。
もしあなたがその役にふさわしいとの心当たりがあれば、
作品名も添えてそのメイドさんを紹介してはくれますまいか?

21怪しい風体の男:03/01/06 07:27
おや、メイドをお捜しですか? しかも萌絵様の模範となるような女性……。
ふむ。
「AVION」なる地に住むコニー・ポポンディッタ嬢などは理想的な眼鏡っ娘、
その上現役のメイドと来ていますが……現在主持ちですので、雇用は難しいでしょうなぁ。
はるか彼方「まぶらほ」なる国にはメイドを多く雇用する団体もあるそうですが、個人的にお薦めは出来ませぬし。むぅ。

……そもそも、ここ「ライトノベルバン」なる世界に存在するメイドに、主なき者がいるでしょうか?
メイドは主に使えてこそ。それも、自由意志においてです。
「この人のために働きたい」そのように思い、日々働いている娘を捕らえ、「今日からこの方が主だ」などと言えるでしょうか?
私めには無理です。むしろ、そのような暴言をのたまう輩は獅子の心と意志の刃にて斬り払ってや――……ごほん。
と、とにかく、すでに主を持つメイドを雇用するのは私めは反対ですな。

そう言えば、下の村に両親を亡くした姉妹がおりましたかな。年は十四と、三でしたかな。
姉の方はその細腕で遺された農地を耕して妹の面倒を見る器量好し、妹は多少やんちゃながらも姉を手伝ういい子です。
名前は……ちと失念してしまいましたが。
慈悲深き方がお雇いになられると、姉妹も幸せでしょうなぁ。……いえ、これは独り言ですが。
>21
それは耳寄りな話ですね。
ではしばらく雑用としてつかってみてから本格的にメイドとして雇い入れるかどうかを決めましょう。
ちかいうちにはこのような風景もハァハァ
ttp://pine.zero.ad.jp/~zad98677/gallery/gm003.htm

…コホン。

まあそれはともかく。
将来立派な図書委員長になって貰うにはやはり本好きに育てるのが一番ですね。
本ばかり読んでいれば目も悪くなり肌も焼けず、さぞか弱いめがねっ娘になることでしょう。

赤子に読み聞かせて喜ばれる本で何でしょうね?
やはり子供だし、童話からチョイスして…「暗黒童話(乙一)」でしょうか。

ではさっそく「アイのメモリー」の1章を私の美声で朗どk

                             PAMPAMPAM!!!
いや、私めが18殿から預かった絵本がありますぞ。

    『象が眠れる地球がいいな』

良さげでありましょう?では、不肖私めが朗読致しましょう。

役立たずの神め。 

役立たずの神め。

役立たずの神め。役立たずの神め。役立たずの神め。
2423:03/01/07 16:12
……コホン。
どうやらあまり児童向けではないようですな。

仕方ない、この際私めの紹介する影絵の絵本でもお読み聞かせください。

ttp://www.ne.jp/asahi/yancha/system/kage_flame.html

・・・・・どうです?
これなら、萌絵さまにも自然界の厳しさを
分かり易く理解していただけると愚考しておりますのですが。
萌絵にふさわしい朗読用小説をさがしてついうっかりコバルトの棚に迷い込んでしまいました。
スーツ+眼鏡姿で年若い女性たちに囲まれていながら寒い心地がしたのは何故でしょう。
まあそれはともかく萌絵には将来リリアン女学園のような学校に通わせたいものですね。

ところで馬鹿一スレでサイドネタを振ってみたところ由々しき可能性が指摘されたようですね。
どうやらこの子が年頃になると我々育ての親sには生命の危機が訪れるようです。
萌絵にも護身術程度のことは仕込んでおくべきでしょうか?
ていうか先ずそれより、自衛のための武器が必要でしょうね。

え?不可?
…養い親が死ななければプロローグにならないって?
赤ちゃんを拾いました
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1042001674/

重複スレが建ってんなぁ。
こっちのスレタイがスレタイだから仕方無いかもしれんが……
>>26
赤ちゃんがシブい顔です

       ___
     /ノへゝ 
     | \´・ω・)ゝ 
     \__ ̄ ̄ヾ.  
      \__/
まともなスレ (ってか作者スレとかなら) むこうに引っ越しするべき性質だろうけど、
ネタスレだしねぇ。
29地下スレ化した犯人:03/01/09 11:09
>26
告知すべきだったかなぁ…
とことんこのスレにつきあう気はあるんだが、いかんせんネタスレだし、
勢いを付けて続けるたぐいのスレでもなし、地下でひっそりやればいいや、
とおもってはじめたんだが…
正直、この板に持ち込んだ時点では「マルチポスト」として規制されてた時期(いまもか?)
なんで、その目を逃れたいという気持ちもあった。
このネタが瞬く間に広がった3〜4日間に重複スレ立たなかったから安心してたんだが…
       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´o`)ゝ  <  おぎゃー
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/

…おなかが空いたようだ。ミルクをあげねば。
まままず落ち着いてほ乳瓶を沸騰させ粉ミルクを人肌に温めてお湯に入れるんだよね?!
>30
メイドの女の子に頼めば……なんつう問題発言はおいといて。

免疫力を考えたらどこか赤ん坊のいる家庭にお乳を分けてもらうとかはどうよ。
それで同い年の男の子を幼馴染みにして後に萌え萌えの……ん、これは…………犬笛?
くそ、委員会の手がここまで! じゃ、そういうことだから!
32ぼろ服の娘:03/01/10 01:20
あの…召使いさ募集しでるっで聞いだんだけんども…。
(あかぎれの手を摺り合わせる)
……おらを雇っでくれねぇべか?
>32
まず髪をお下げにしてソバカスの残る顔で妹の手を引いてきなさい。
話はそれからだ。
34お下げの娘:03/01/12 20:02
こ…これでいいんだべか……?
(背後に隠れようとする少女を振り返る)
……ほら、挨拶し。
>34
姉妹とも採用(0.05秒)。

さ、何故か君たちにサイズぴったりなメイド服が取りそろえてあるので、
これを着て萌絵にミルクを与えてやってくれたまえ。
36お下げの娘:03/01/13 01:35
…は、はい!ありがとうごぜ……ございます。
お嬢さまが泣いてる、急がんと。

>30
お……落ち着いで下さい。
ちょっどの湯でミルクさ良く溶かしでから、残りのお湯を注いで人肌に冷ますんです。
>36
おお、私としたことが取り乱してしまった。
ありがとう、君は優秀だね。

さて、ひとまず落ち着いたところで萌絵に物語を読み聞かせてあげよう。
そうだね、ちょっと古いが…『蓬莱学園の初恋』を。

  …………………

このお話の教訓はわかるかい?
「寂しげにしていれば馬鹿な男が無償で助けてくれる」ってことだよ。

 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 l⌒ヽ ヽ
                 ((ヽヾ  i 。o○(また禄でもない事教えてる…
  ∧_∧/へ\       l l_) リ)
  (    )-`| /      ゝ−´ヽ   ダンササマ コブチャ ダーヨ
  (    つ__ノ    旦と_、_ ∪
  ⊂⊂_)         (_ノ``ヽ
                 〜〜〜´
           \  うに〜   ./
\  うに〜  /   ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
   ̄ ̄∨ ̄ ̄     \ にゃのにゃの /
\  にゃのにゃの  / ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ___ ∧_∧
 /ノへゝ・∀・ )       l⌒ヽ ヽ
 | \´-`)ゝ⊂ )      ((ヽヾ  i 。o○(今度は変な語尾仕込もうとしてるし…
 \__ ̄ ̄ヾ(_⊃      l l_) リノ
  \__/          ゝ−´、    o ∫
                 ( "、 ]つ(_)フ  ∬
                 <×> ヽ    / ! ̄i》
                 〜〜〜´   /   ̄
                         | ̄ ̄ ̄ ̄ 
3937&38:03/01/14 00:17
やべ、ずれちゃった。
修行に逝ってきます。
>37-38
イイ!
そーいや何かのトラブルで赤ん坊の世話しなくちゃならなくなった、
少年少女の小説とかない?

やっぱオチはラブラブendなんだろうか?
萌絵がライトノベルに興味を示したようです。

                  _____
       ___       / マ リ /)
     /ノへゝ     / み て/ イ      ____    ____
     | \´∀`)ゝ   .) ̄ ̄ ̄.)//|    / 楽園 /) /ROD./)
     \__ ̄ ̄ヾ.    ) ̄ ̄ ̄ )//   /32098/ //    / /
      \   /     ) ̄ ̄ ̄ )/   ) ̄ ̄ ̄ )/ ) ̄ ̄ ̄ )/
         ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄
43山崎渉:03/01/23 04:42
(^^)
今日で一週間も放置か……

餓 死 だ な 
45CM:03/01/27 10:38
と、こ、ろ、が!
       ___       ___
     /ノへゝ     /オーフェン )
     | \・ー・)ゝ /__  ./
     \__ ̄ ̄ヾ )___)//
      \__/  )___)/

これさえあれば塩と水だけで一週間は生きられます。
「一家に一冊、魔術師オーフェンはぐれ旅!!」
古びた洋館の標準装備と言えば、メイドのほかにバトラーが付きものです。
ここは初老の執事さんを雇ってはいかかでしょう。
つい最近、長い間勤め上げた黄昏荘園とゆう洋館が閉鎖されて
新しい主を探している執事に一人心当たりがありますがいかがでしょう。

      ∠Y"´゙フ
      ;' ゝ‘,,ェ)
     ; '( ゚Д゚)  呼んだかゴルァ
     ゙;(ノ   ';)
     ヾ,;'   ';
      ''∪''∪
メイド(妹)「……門のところに、ひつじがいるよ」
メイド(姉)「?旦那様が頼んだ執事さんが、もう来たんだべか?」
(ぱたぱたぱた)
ヒツジ( ゚Д゚)「ゴルァ」
メイド(姉)(ずいぶん変わった執事さんだべ……)
メイド(妹)(執事と羊を掛けてるのよ)
メイド(姉)(でもあの着ぐる身、どう見ても羊に見えないだべ……)
   (執事が羊にみえる…疲れてるのかな)
          ○     l⌒ヽ ヽ
          o     ((ヽヾ  i 。o○(旦那様が驚かない…)
                l l_) リ)     (じゃあ羊にみえるのは気のせいだーか?)
    _  ∧_∧    ゝ−´ヽ
  /ノへゝ(´ - ` )  旦とl∀└∪
  | \´-`)ゝ と )    (__iヽ
  \__ ̄ ̄ヾ(_⊃    〜〜〜´
   \__                 ∠Y"´゙フ
    。                    ;' ゝ‘,,ェ)
    o                   ; '( ゚Д゚)   。
                       ゙;(ノ   ';)つ(_)フ
 (どうして誰もそりゃ羊だろって突っ込まないんだろ?)
51イラストに騙された名無しさん:03/01/31 02:21
 
52初老の紳士:03/01/31 20:01
黄昏荘園から参りました者でございます。
執事を探しておられると聞きまして……。
……何と、もういらっしゃる。これは失礼を致しました。

ではわたくしはこれで。
>52
逝くなゴラア!漏れは単なる粗野な庭番だ!お嬢様に必要な教養はお前が教えないと困るぞ。
それにこれはアメリカンジョークって奴だ。HAHAHA(紳士の肩をパンパン)


(小声で)中々の古つわものの体をしているな。
謎の戦歴を持つ執事に、それを見ぬく羊

・・・役者が揃ってきましたね
55初老の紳士:03/02/01 20:13
>53
アメリカンジョーク……そうでしたか。
庭師殿も人がお悪い。
しかし、見てみれば随分と古いお屋敷のよう。
これだけの庭を、元のように整えるのは大変でしょうな。

さて。何よりもまず、旦那様にご挨拶をさせて頂かなくては……。

(立ち止まる)

……ところでこのお屋敷には、幼いお嬢様もいらっしゃるとか。
お嬢様には、く れ ぐ れ も
そのアメリカンジョークとやらをお聞かせしないように。
おう、勿論だとも!!さてと漏れは最近庭を荒らしている動物を狩りにいくか…
♪〜エスキモーの(略)
(二刀流にグルガナイフを構えたまま退場)
57旦那:03/02/02 02:02
>55
やあ君が本当の執事だったんだね(ホッ)

家は中年の乳に新生児というちょっと歪な家庭環境だけど、まあいいところだよ。
庭師のほうは雇ったばっかりでまだよくわからないけれども、
メイドの方は作法はともかく気だてはよい子たちだ。
いろいろと指導してあげてくれないか。

ああ、それから…メイドの年上の方はすこし訛があるけれど…
 決 し て 標 準 語 に し な い よ う に 。

…あれはあれでいいものだ…
58庭師:03/02/02 18:06
>>57
安心しな、旦那さん。>>14のご主人に紹介されて、
ここを管理するように言われたんで気にしないでくれ。
気にしないという奴ほどあやしいのがバカ1?
そりゃそうだ、HAHAHA
とりあえず庭園が荒れているんで、荒らしている動物を狩ってきたあとで
庭をお嬢様に相応しい庭園にしておきますぜ。
あと漏れは料理人が正式にいないなら、漏れがやっときます。
その際メイドに手伝いをしていただきてえですが、どちらかよこしてくれませんか?
メイド(姉)「厨房で庭師さんが呼んでる……ってどういうことだべ?」
メイド(妹)「さあ……」
メイド(姉)「この家に、庭師さんなんていただべか?」

庭師「おお!よく来たな!」
メイド(妹)「……ひつじの人だ」
メイド(姉)「執事さん、脱皮したんだべか!?」
庭師「HAHAHAHA!あの羊の着ぐるみは仮の姿さ。
    実は漏れはヒツジでも執事ねぇ、(ビシィ)すなわち!
    『 庭 番 』(兼料理人)だったのさ!!」

メイド(姉妹) (ぱちぱちぱち……)

庭師「イッツアメリカンジョ〜ク!HAHAHAHAHA!」
60庭師:03/02/03 23:53
まあ、ジョークはそれなりに置いといて

ア テ ン シ ョ ン!!
私がとりあえず庭の管理と料理人を作るわけだが、
貴殿らにはこれから食べる食材の判定、すなわち毒草か山菜かの判定、
それらの管理のための知識の習得、すなはちそれらの加工法
ならびにそれの確保のための家庭用菜園の維持を担当していただきたい。
リストは次のようなものだ
(朝鮮人参、朝鮮朝顔、幻覚サボテン、薬草、普通の菜園で育てるような野菜の育て方などが書かれている)

以上だ!!

(急にくだけて)
ま、覚えておくと色々訳にたつ植物と使い方を覚えて、
それを菜園で作って管理してくれということだ。
あと食材の簡単な仕入程度をやってくれりゃいいよ。

固い話はこれでおしまいだ。料理が出来たから渡すぜ(よく煮込んだ兎肉のシチューを振舞う)

61旦那:03/02/04 00:53
旦那「出入りの古本屋が女の子の育児にぴったりといって本を置いていったな…(説明)」
     ___
   /スレイヤズ )
  /__  ./
 )___)//
  )___)/

メイド(姉)「……本気だべか旦那様?」
旦那「え、マズイの?」
諸君!洋館には図書館が、
薄暗く、秘密めいた図書館が必要ではないだろうか。
この古びた」一角に、数多の本と幾ばくかの謎を添え
図書館を設けるとしよう。
その書斎が諸君らによって、
古今東西のライトノベルで埋め尽くされんことを。

さて、私は図書館の幽霊となってみどりごの成長を見守るとするか。
63庭師:03/02/07 22:47
 >>59
なお参考文献としてこれを読んでおけ!!
     ___
   /ザンヤルマ゙ )
  /__  ./
 )___)//
  )___)/
そういえばこの屋敷に、古い書斎があったな…
前の主人が置いていった本が並んでいたはずだが。
古いうえに良く判らないものが多かったけれど、
捨てるのも勿体ないと思って手を付けずじまいにしていたんだった。

奥の部屋を書庫に改装して、そっちに本を移そうか。
そして、今の書斎にはライトノベルを……

よし、さっそく取りかかろう!
65メイド(姉):03/02/09 02:35
……よいしょっ。
今まであちこちに置いてあった本を、持ってきただよ。

 | ̄>22 ̄| ̄>37 ̄| | ̄ ̄ ̄|
 | ̄>23 ̄i ̄>45 ̄| | ̄ ̄ >42 ̄ ̄|
 | ̄>24 ̄| ̄>61 ̄| | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
旦那様、これは書庫に並べていいだべか?
あ…えっと、>63はまだ読みかけだべ。

(あとで難しい漢字を執事さんに聞かんと……)
66旦那:03/02/10 11:11
とりあえず集まった本を本棚に並べてみようか。

戦略拠点32098楽園にマリア様がみてるはいいとして。
乙一に…蓬莱、ザンマルヤ…オーフェン、スレイヤーズ……

…じんみんかいぎ────────!!!!
赤ちゃんを拾いました。@ライトノベル
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1044932011/

……また(w
二度あることは三度あるって言うからなぁ。
ブームが過ぎれば大丈夫になるだろうけど。
68庭師:03/02/11 13:53
(仕事から帰ってきた)
むう、図書室が出来たのか!
女の子に相応しいラノベを漏れもプレゼントするか!
よし、後宮小説と12国記全巻だ!

これで聡き娘ができるはずだ。
「あ、あのう…かつぎのラノベ売りなんですけども、図書室を作られたって聞
きまして、ひとつこちらなんかはいかがかと…」

     ___
   /グイソサガ )
  /__  ./
 )___)//
  )___)/

執事「庭師!」
庭師「崩撃雲身双虎掌ッ!!」
70庭師:03/02/11 21:06
ふぅ〜温帯に汚染されるところだった…
とりあえず記憶をなくして下の村に置いときますぜ。
71皇国の紋章院:03/02/11 22:15
(よし、この本をこっそり書架に紛れ込ませておこう…)

     ___
   /星界の )
  /_紋章 ./
 )___)//
     ___
   /失踪  )
  /_ホリデイ ./
 )___)//
     ___
   /ミュトスノート )
  /_戦記 ./
 )___)//

     ___
   /父顔  )
  /_   ./
 )___)//
ライトノベルで図書委員長タイプの女の子が主人公の話って少ないんだなぁ

……っと、埋まりゆく本棚を眺めながらふと思う。
76庭師:03/02/12 18:18
>>75
まあ、細かいことを気にしちゃいけねえぜ、HAHAHA!!
いっそ女帝として天下が取れるような強い女にするか?
ならばコバルト文庫から「流血女神伝〜帝国の娘・砂の覇王」を・・・
女帝になるかはわからんが打たれ強くなるよん
(ただしコスプレ癖がついてもしらん)
    ___
   /流血 )
  /_女神./
 )___)//
2月13日…私はこの日忘れない。
なんと!萌絵がはじめて言葉をしゃべったのだ!
その日私はいつものようにねむくてむずがる萌絵に、
ライトノベルのスリリングとリスキーな魅力について小一時間語りかけていた、そのとき。



       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  あっちいけ
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/



(⊃Д`) ・゜・
79執事:03/02/13 14:15
……旦那様。
幼いお嬢様に偏ったものばかり読ませるのは、
いささか問題かと存じます。
ライトノベルもよろしいですが、やはり何事も基本から。
ここに、書庫で眠っておりました「世界童話全集」がございます。
これを読んで差し上げては如何でしょうか。
「継母は真っ赤に焼けた鉄の靴を履いて死ぬまで踊らされましたとさ」
執事「ほ、本当は怖いグリム童話!?」
       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  <  くるくるおどれ
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/
萌絵「踊れ踊れ、ダーヴィシュ!ハ」

旦那「何かいったかい?」
メイド(姉)「いんや?何にも」
    _ 
  , '"   ヽ ‡
 ル)"ノノルλ‡
  ルil ゚∀゚ノ.リ† ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
  〃つ ●つ
  /_ 〉〈 ゝ
    し'ノ
       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | \´-`)ゝ  < ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
     \__ ̄ ̄ヾ.    \_____
      \__/
     ___
   /まぶ  )
  /_らほ./
 )___)//
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1044932011/l50
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1041163224/l50
幼馴染フラグを立ててみるテスト。
       ___    ___
     /ノへゝ/ノへゝ  
     | \´-`)ゝ\´-`)ゝ
     \__ ̄ ̄ヾ __ ̄ ̄ヾ. 
      \__/ \__/
フラグが、フラグが立ったー(ハイジ調で)
……こっちの子は普通に育つのだろうか……。
向こうの子は温帯に侵食されるヨカーン
88街角にて:03/02/15 23:59
>85
執事「おや、どうしたのですかな?その赤ん坊は」
メイド(姉)「男の人が持っててくれって、預けていったんだべ」
執事「男の人?」
メイド(姉)「そこの店に駆け込んでいったべ」
執事「ふむ、『ベビー用品半額セール』?これはまた」
メイド(姉)「あ、帰ってきた――はい、どうぞだべ」

執事(あの男の動き――ただ者ではないな……)
■萌絵様の現在の状態(推定)

・本に興味がある。
・変な語尾がつく可能性がある。
・心の中で突っ込む技能がある。
・言葉を憶え始めた。読んであげた本の台詞を喋る。
・幼馴染イベントのフラグが立っているが、相手はチョトやばそう(w

鑑定人から一言
「いずれ次スレで幼馴染と合流という形にできればいいですね」
旦那「萌の主流などというものは時々の時代の流れが支配すればよい。
だが、この子に、幼馴染フラグをひとつ立ててやりたいと思ってな。
勝手な願いだが、承知していただけるだろうか」



旦那「……幼馴染を手に入れたら……みんなで……」


メイド(姉)「旦那様は病死なさったのではありません。
ちょっと酔っぱらって始末が付けられなくなったので寝室に片づけますだーね。
……よっこらしょいの助ぇ〜!っと」
>>90
執事「ああ、私と庭師とで運ぶからいいよ、しかしよき学友はそろそろ必要かもしれませぬ。
   問題は委員会の手をどうするか…だ」
物売り「ははあ、そんなお悩みがあるのですな……。心中察します。
    とりあえず成長しないと幼馴染とはいえませんから今は大丈夫でしょ。
    それまでに戦える技術を仕込んだらどうです? お嬢さんか相方さんに」
       ___
     /ノへゝ  スヤスヤ
     | \´-`)ゝ
     \__⊃□ヾ.
      \__/

本の匂いで安心して眠るようです
       ___
     /ノへゝ  スヤスヤ
     | \´-`)ゝ
     \__⊃□←ブライトライツ・ホーリーランド
      \__/
95幽霊:03/02/20 00:29
女GGスレイマンかミラになりそうだな…
萌絵様は…
委員会ごと乗り込んで壊滅させかねん。
もっとも向こうはアーヴィになるから釣り合いが取れていいかもしれん
    ___    ___
  /ノへゝ/ノへゝ  
  | \´-`)ゝ\´-`);y=ー
  \__⊃□ヾ __ ̄ ̄ヾ. 
   \__/ \__/

 ツーショットで記念写真
    ___    ___
  /ノへゝ/ノへゝ  
  | \´-`)ゝ\´-`);y=ー
  \__⊃□ヾ __ ̄ ̄ヾ. 
   \__/ \__/


    ___    ___
  /ノへゝ/ノへゝ  
  | \´-`)ゝ\´-`);y=ー ←実銃(Eマグナム)
  \__⊃□ヾ __ ̄ ̄ヾ. 
   \_↑/ \__/
    奈良梨取考

      ___
     /ノへゝ
     | \´-`)ゝ
     \__⊃□←聖蛇霊への連祷の書
      \__/
       ___
     /ノへゝ
     | \´-`)ゝ
     \__⊃□ヾ
      \__/
         ↑
      ネクロノミコン
       ___
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | 川´-`)ゝ  <  あるふぁ、はおめがなり……
     \__⊃□ヾ.    \_____
      \__/

髪を伸ばしてみました (台詞はAAの内容と関係ありません)
旦那「お〜い、萌絵にライトノベルを読ませようとしたんだけど、新図書室にはいないんだけどしらないか?」
執事「旧図書室でお眠りのようですよ。どうやらあそこがお気に入りのようで…」
       ___
     /ノへゝ
     | 川´-`)ゝイグジストー
     \__⊃□⊃♯━━━━━━━━━━
      \__/         ピー
       ___
     /ノへゝ
     | \・ヘ・)ゝ
     \__⊃□ヾ
      \__/

ただいま絵師の鑑定眼を教育中です
旦那「おお、萌絵が絵に感心を!!よし、やっぱりこのモ○タンの絵も教えないと…」

ボ カ ス!!

メイド(姉)「旦那様!!赤ちゃんに何をみせるんだね!!」
メイド(妹)「元に…戻す…」
       ___
     /ノへゝ
     | \・ヘ・)ゝ
     \__⊃□ヾ ←ピックマン画集
      \__/
106瑞っ子:03/02/25 11:04
       ___      _
     /ノへゝ    / /(
     | 川・勍∩⌒(三(/
     \__⊃ ヾ
      \__/

『よしみる』は気に入らなかったようです
107瑞っ子:03/02/25 11:05
       ___
     /ノへゝ
     | |⌒~⌒|
     \__∩ ̄ヾ
      \__/

『こつえー』を食い入るように見つめています
     /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     | 川´-`)ゝ  <  いあいあはすたー
     \__⊃□ヾ.    \_____
      \__/

絵に飽きた萌絵様は召還魔道を練習しています。
(黄金の蜂蜜酒はもう作っています)

   . .   (;`Д´)
  ((  (>( V)
      ノ/|ヽ
      /ノへゝ
   ((  | 川´-`)つ
      \__⊃□ヾ.
       \__/

下僕の生物が召喚されました。
光の4百倍の速さで移動できます。
ちょっと散歩に出かけました。
セラエノ図書館で読書中です
       ___
     /ノへゝ
     | |⌒~⌒|
     \__∩ ̄ヾ
      \__/

>110
……まさか、その下僕はコウモリの羽を生やした執事役になって、
娘が冒険でリタイアするたびに、
「もー、お嬢様は仕方ないなぁ」とか言いながら回収するんではあるまいな?
そんでもって最後には18才の誕生日にいきなりテレながら
お嬢様との結婚についてコメントするのではあるまいな?

…ごめん、プリメでの「寝取られエンド(違」が頭をよぎった。

   . .   (;`Д´)
  ((  (>( V)
      ノ/|ヽ
      /ノへゝ
   ((  | 川´-`)つ
      \__⊃□ヾ.
       \__/

セラエノ図書館で色々な知識を手に入れました。
早くご飯を食べたいなあと、思っています。
>>111
ビヤーキーはご主人様の復活に役立ってくれないかなあと、思ってます
   . .  
114行商人:03/03/03 00:17
i^Y^,._.,^Y^,._.,^Y^i
|__|_大'__|_ノ中._|__|_
 |         |

あー雛人形、雛人形はいかがっすかー
当日限りの出血大サービスー
(ハア。今日買う奴なんて居る訳ないよなあ…)
>>115
旦那「!!しまった。萌絵の為の人形を忘れるところだった。(行商人を見つけて)
    すまない、これ幾らかね。」
i^Y^,._.,^Y^,._.,^Y^i
|__|_大~_|_ノ中._|__|_   (雄雛は拳銃、雌雛は魔道書か…変な人形だな…
 |   ,._., ,._., ,._., |   ○        l⌒ヽ ヽ
 |_.小__,小__,小_|_ 。°        ((ヽヾ  i
   |. ,._., ,._., ,._.,∧_∧/へ\      l l_) リ)
   |_五_五_五 (    )-`川)      ゝ−´ヽ  シロザケモチマシタダーヨ
    | ̄ ̄ ̄(    つ__ノ    旦と_、_ ∪
    |___⊂⊂_)         (_ノ``ヽ
                        〜〜〜´
       ___
     /ノへゝ
     | 川´-`)ゝ   カタカタカタカタ          +
     \__⊃□つ ))  ,._.,  ,._.,   ,._.,  ,._.,   ,._., ノ シャキン
      \__/  ,,, 五 ,,, 五 ,,, 五 ,,, 五 ,,, 五~ 
メイド(姉)「あれ?人形が足りないべ……」

i^Y^,._.,^Y^,._.,^Y^i
|__|_大~_|_ノ中._|__|_   
 |   ,._., ,._., ,._., |  
 |_.小__,小__,小_|_
   |          |
   |          |        
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |_______|    
        

   . .   (;`Д´) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ((  (>( V) < 散歩してきます
      ノ/|ヽ   \_______
      /ノへゝ
   ((  | 川´-`)つ
      \__⊃□ヾ.
       \__/  
   . .   (;`Д´)
  ((  (>( V)  
      ノ/|ヽ  
      /ノへゝ
   ((  | 川´-`)つ
      \__⊃□ヾ.
       \__/
ライトノベル板から赤ちゃんが遊びにきました

ライトノベル〜僕・私のやって欲しくない事BEST3〜
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1041163224/
   . .   (;`Д´)
  ((  (>( V)  
      ノ/|ヽ  
      /ノへゝ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ((  | 川´-`)つ  < ただいま〜
      \__⊃□ヾ.    \_______
       \__/  
122旦那:03/03/07 17:16
おや、どこにいっていたんだい?
ん?『ただいま』!?
つ、ついに萌絵が普通の会話を……(感涙)

……おかえり、萌絵。
メイド(姉)「最近風が強いだべなぁ。春一番だべか」
執事「もう春ですからな。すぐに暖かくなるでしょう」
メイド(妹)「この桜、早く咲かないかなぁ……」
メイド(姉)「桜が咲いたら、みんなでお花見したいだべな」
通りすがりの者ですが・・・。マターリしていて良いですね。
萌絵様におかれましては、寒の戻りで風邪など召されませぬよう、
十分お気をつけ下さいませ。
通りすがりの者ですが、この真鍮百面ダイスをあげましょう。
いつかCoCで発狂者続々プレイでもやってください。
メイド(妹)「外、さむそうだね」
メイド(姉)「また少し冷え込んできたらしいべ。
       家の中で遊ぶんなら、この間通りすがりの人からもらったサイコロがあるべよ」
メイド(妹)「ボールみたい……どうやって遊ぶのかなぁ」
メイド(姉)「クトゥルフ何とかいうゲームに使うらしいべ―――『クトゥルフの呻き声』だったべか」
メイド(妹)「『くとるふ』?」
メイド(姉)「庭師さんに聞いたら、図書室で探しといでくれるそうだべよ。
       その間に遊べるようにって、代わりにすごろくを作ってくれたべ」
メイド(妹)「『ドキドキワクワク!くとるふ入門すごろく』?」
メイド(姉)「最後までやると、クトゥルフさんに会えるらしいべ」
メイド(妹)「へぇー、すごーい!」


メイド(妹)「じゃあお嬢さまからね」
萌絵「ころころ〜」

 Y⌒Y⌒Y⌒○

 , , , , , , , , , ○

 , , , , , , ,, ,, ,, ,,, ,,, ,,,,,,,,,○

 , , , , , , ,, ,, ,, ,,, ,,, ,,,,,, ,,,,,,, ,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,,,,○


メイド(姉)「………………」
メイド(妹)「………………」
メイド(姉)「………転がっていっちゃったべ」
メイド(妹)「………どうしよう」
127山崎渉:03/03/13 16:37
(^^)
128CM:03/03/13 22:34
._________
|             |
|.∧∧∧∧∧      |
|   ___   .>    |
| /ノへゝ  >   |
| | 川‐b.d)ゝ>    |
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あ・なたの家の赤ちゃんは本に
顔を近づけて読んでいませんか?
も・しかしてそれは恐ろしい
『myopia(近視)』の兆候かもしれません!
でも大丈夫!
そ・んなお子様にはラノベスキー社の
幼女用メガネ!
幼女用メガネはこれからの時・代の
必須アイテムです!

※希に表情のバリエーションが減る
  お子様がいらっしゃいます。
  用法・用量には十分ご注意ください
129庭師:03/03/18 20:21
ああ、言ったものの.…
あんなものにあわせるわけにはいかねえしな、どうしよう?
>>128の広告を見て)
む!!これだ!!
(妖しげな道具屋に入って)
すまねえ!!魔道系の眼鏡は作ってねえか?
130イラストに騙された名無しさん:03/03/21 20:28
救出あげ
131謎の老婆:03/03/21 23:15
>129
はてさて、どんな眼鏡をお探しじゃな?
魔道系といっても色々あってのぅ。
千里眼眼鏡、見霊眼鏡、封視眼鏡、変身眼鏡。
電子式眼鏡、暗黒眼鏡、光線眼鏡、対魔零式眼鏡……
他にも、呪文を唱えると鼻の上まで落ちてきて、
無生物と話せるようになる眼鏡もあったねぇ。

ここにある眼鏡に不満なら、奥も見てみるかい?
ちょいと物騒な品物ばかりだけどね……。
132H:03/03/22 20:39
        V ムカムカ
    /\/\ ドルルルルルルルルル!!!!!            ∧ ∧∩
    ( #゚Д゚)___。  \从/      _ _  _  ⊂(゜∀゜*)|キ・キモチイィィィィィ...
  ミ_(  つ【〔ロ=:(∈(二(@ > ‐― ‐  ― _ - ̄-;・;;/ ‐―
    人 ヽノ B ̄゛  /W'ヽ        ̄     *・/∩ ・ *    ̄
   (__(__) B   、、、  ,,,               ∪∪



庭師「千里眼ねぇ・・・・どれどれ」
老婆「どうじゃ、何か見えるかい?」
庭師「ん――? おい!? 誰か撃たれてるぞ!」
老婆「おや、殺人事件じゃな」
庭師「・・・・えらく落ち着いてるな」
老婆「インパクトのあるシーンには、ピントが合いやすいからねぇ」
庭師「何だアイツ? 撃たれながら笑ってるぞ」
老婆「? ずいぶん妙な人間もいたもんだね」
庭師「あ――そういやアイツは・・・・・」
老婆「なに、知り合いかい?」
庭師「温帯じゃねぇか! 何であんなトコに・・・・」
温帯キタ━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━!!!
庭師「………つーか。こんなやたらと惨劇に遭遇する眼鏡はまずいだろ」
老婆「そうかねぇ。じゃあこの光線眼鏡はどうだい?」
庭師「光線眼鏡……
       ___
     /ノへゝ_____________________________)`ー' 
     | \‘゚-゚) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   バ 
     \__ ̄ ̄ヾ. ミ――――――――――――  ´⌒⌒ シ
      \__/                             ッ
       ___
     /ノへゝ_____________________________)`ー' 
     | \‘゚-゚) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   バ 
     \__ ̄ ̄ヾ. ミ――――――――――――  ´⌒⌒ シ
      \__/                             ッ

           ○ 
          o
      ( ゚Д゚) ………

    ((((( ゚Д゚))))

庭師「い、いや!やっぱやめだ!眼鏡はまた今度にしよう!」

  ――――――帰宅後――――――

メイド(妹)「サイコロがどっかいっちゃったの」
メイド(姉)「結局すごろくは出来なかったべ」
庭師「あー……そかそかそりゃあ残念だったな。(ホッ)
    ちゃんと俺が庭を探しとくから、すごろくはまた今度な」
   (危ない危ない……こいつは書庫の奥にでもしまっとくか)
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,._., 呂 ^呂  | | ̄ i | ̄ i |
iii ,._., iiiiiiiiiiiiiiiii 五> , '⌒,._.,  | | 禁i | 禁i |
 (五_) iiiiiiii   , ⌒Y  <え>| | 持i | 持i |
 //_    ○ ''''      _//_| | 出i | 出i |
発狂_〉  ,._.,     /騙されて| |_ i |_ i |
 ̄、ヾ/ ̄五 ̄ ̄|.=\ 振出へ| |二二二二
  \一月休み/    ̄ ̄ ̄| |
    \ ̄ ̄ /゙)二二 (゚∀| | @書庫
      \ ノ_____つ| |
近所の髪の長いお姉さん「こんにちは。桜の花が綺麗ですね。(白い歯)」
138メイド(姉):03/04/10 23:06
こんにちは!桜も満開で、すっかり春だべな。
実は、今からみんなでお花見するだよ。一緒にどうだべか?
       _           //
      /ノへゝ        //   、,
    /⌒ノ川´-`)つ      //|   ε3
((( (し'ゝ.__.(つ       //| |     x〜 ⌒ー
              //       (  )
            //
140山崎渉:03/04/17 12:05
(^^)
141旦那:03/04/19 17:00
これこれ萌絵、あまり遠くにいくんじゃない。

ふぅ。ハイハイ出来るようになってから目が離せないな。
しかしこの分だと、二人で庭を散歩できる日も、そう遠くはないかも……。

ほら萌絵、こっちへおいで。
見てごらん。桜が綺麗だよ。
萌絵様は舞い散る桜をみつめておられます。

風に戯れる花びらが不思議でならないご様子。
うす桃色の花弁は、つかもうとする小さなお手からするりと逃げて、
萌絵様の髪の飾りとなりました。

もうすこししたら、れんげの花冠を編んで差し上げますね。
メイド(姉)「…ま、旦那様はこのとおりの親馬鹿だで、
  萌絵様を天才だなんておっしゃりますけども、
  私に言わせれば普通〜のかわいい赤ちゃんですだ」
旦那「メイド(姉)君、君は酔うと少しおしゃべりになるようだな」
近所のお姉さん「(クスクス)」
    :
近所のお姉さん「あら、もうこんな時間。そろそろおいとましなくては。
  長居して申し訳有りませんでした。
  萌絵様の健康な成長をお祈りしています」
    :
メイド(妹)「ねー、あの人だれだったのー」
旦那「ん?普通の近所のお姉さんだが?」
メイド(妹)「近所に家なんて無いよ」
旦那「あれ?あまりに自然に近所のお姉さんオーラを発していたので
  近所のお姉さんとばかり思っていた。誰だったんだろう」
    :
トゥルルルル……
女「はい。養父および使用人に面接し探りを入れました。
  他の対象の様な『異能』の発現は見られない様です」
女「……はい。『バタフライ>>139』にも特に何も映って居ません」
女「……はい。分かりました。警戒レベルD。引き続き観測を続けます」
145あぼーん:あぼーん
あぼーん
146執事:03/04/22 18:49
さて。
雑務も終わったことだし、わたくしも花見に参加させて頂きましょうかな。
庭師殿はまだしばらく、追加の料理に掛かりきりでしょうから。
・・・・おや、盛り上がっているようですな。

・・・・・・・・・・・・・・。

この平穏な時間が、このままずっと続けば良いのだが。


・・・・・・・・む、旦那様!
なりませんぞ、未成年に酒を飲ませては!
    .;ヽ
'";::丶....;丶;:....;  ..:ゝ
 ...;丶;:....;:.            .ゝ.
丶....;丶;:....;:.ゞ::丶...::丶...    ..ゝ..;
"..`:ヾ...;:      .;:.;:.丶''..;
 .;.ゝ.ヾ"..ゞ     `:ヾゞ...;:...;:丶;:....丶''..;
 .;:.;:.丶  ::ヾ~丶..:丶;:......''"..`  ヾ;:.
.:' '"'''";::...` .;;:. .` .;..;..;:..:
`:ヾ...;: :..:`:ヾ...;:.   ''..;:."丶:''"..`:ヾ...ゝ.  .;
..`...;;:..:`:ヾ...;:.....;:.;:.丶''..;:."丶:''"..`:ヾ...;:...;:..:丶.ゝ.     ..;ヽ
  ;.   .;:..:..;:.;:.丶''..;:."丶:
ヾヽ..;:.;:..;.  .;:..:丶..:;../丶;:..''丶..:丶;:.....''"..`
丶....;....  // //      .;;:. .`
 . ;:....''"..`:ヾ...;:...;:..:..;:.;:.丶''..;:."丶"..`:ヾ丶;::..:..;:.;:.丶 ..;ヽ
 ;:;:......''  .;:... ノノ  ゞ"..`:ヾ丶;.:` :.;:.丶 ..;ヽ
ヾ...;:...;:..:`:ヾ.ヾゞ...;:...;:..__;: ;:.丶;::..:ヾ  ...''"..
;ii..;:.i:i  :.;:.丶.;:.丶''..;:."丶       ..:ゝ
;:. :;i;i:iゞヾ....;:ゝゝ'"..`:ヾ...;:...  :         .
.;:i!.:.;i.!'.;:..丶 ''...:..;:.;:. ''..       :`
; .;:i;:.i.!         :`
 i;;i.i..i.!       「夜桜、きれいだね……」
. .ゞ;:..:.i:!:  ..;
..;;;; :..;:.;.;i::    .ゝ.
 ;:..;:;:...;..:!;:..   
.;:;..;;: .;:::.;.;'':;:.;:;
   :.:.;: :.  :.:.;: :.

148イラストに騙された名無しさん:03/04/29 00:50
hoshu
宅配業者「ちわー。
       ご注文のこいのぼり取付けにあがりましたー。」

         || |  _______________
         || |/|| ◎ ヽミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ' '三
         || |\||   ノ彡ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,ミ,,三
         || |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
         || |  ___________
         || |/|| ◎ ヽ〆〆〆〆〆〆〆〆三
         || |\||   ノ彡,,〆〆〆〆〆〆 ,,三
         || |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         || |
         || |
         || |

お嬢ちゃんにもあげような。

             ◎
             /<[゚ξ:::::::><i
       _     /
     /ノへゝ /
   /⌒ノ川´-`)つ 
  (し'ゝ.__.(つ   


萌絵様の健全なるご成長を祈念し、僭越ながらこいのぼりを
送らせていただきます。

庭師「柏餅かってきたぞ」

    -、,,;;;、;;;,-,,;;;、;;,-、,,;;;、;;,、
   / (・∀・};;(・∀・ };;(・∀・ };;)/| カカカシワモーチ!
  |-――~~´---~~´ --~~´/ |
  └─────────┘ |
  |              |  | ...カシワモーチ!
  └─────────┘/

メイド(妹)「ずいぶん活きのいい柏餅だね」
庭師「おう、とりたてだからな」
メイド(妹)「・・・狩ってきたの?」
151イラストに騙された名無しさん:03/05/08 07:42
ここは絶対に荒らさないでね(ハート

【伝芸】糠日記 弐【赤ちゃん】
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/rakugo/1050555124/l50
152あぼーん:あぼーん
あぼーん
……怪談に興味は無いですか?
これを置いて行きます。

   ___
  /Missing)
 /__/ /
 )___)/
>153
Missingは面白いがコピペすんな厨房
155153:03/05/15 11:03
>154
これをカキコしたのは私ですが、これをコピペしているのは私じゃあないです。
いくつかのスレで見かけてびびったのはこちらも同じですよ。
何でこんなことに……
156あぼーん:あぼーん
あぼーん
157あぼーん:あぼーん
あぼーん
       _ 
      /ノへゝ
    /⌒ノ川 ^^)つ
((( (し'ゝ.__.(つ 
まわる。まわる。まわるまわるセカイがまわる。
太陽と月。雌とライオン。天使と混濁。衝突する坂道。壊れた砂時計。
遡る砂。割れた窓とノブのないドア。暗い。暗い。暗い。暗い。暗い。
クラッシュする。融ける壁。解ける意味。説ける事故。可変透過率の滑らかさ。乱交する時間。
観測生命と実行機能。小指のない手。頭のない目。走っていく絨毯。一重。二重。三重。
とんで七百七十七の檻。破裂する風船。初めから納まらないという約束。
初めからあふれだすという規則。初めから死ぬという契約。毒と密。赤と胎盤。
水銀灯と誘蛾灯。多重次元に屈折する光源観測、泳ぐ魚、深層神殿にて詠う螺子。
道具、道具、道具。際限なく再現せず育成し幾星へ意義はなく意志はなく。叶うよりは楽。
他の誰でもないワタシ。洩れた深海。微志細菌より生じる矛盾。俯瞰するクォーク。全て否定。
螺細細工をして無形、屍庫から発達してエンブリオ、そのありえざる法則に呪いこそ祝いを。
停止こそ無視。流血する大地。血液に猛毒を代償して不死に至る。薔薇。薔薇。薔薇。薔薇。
華美なるものにこそ太歳宿る。風現羅刹、飢給の糧を喰む。増殖する膿黴穢れ。
五月より遅い四月、逆転する四肢、蛇蝎二元より生じ天秤宮に覚醒す。腐乱した果実の皮。
焼けたセルロイドの人形、百々目鬼あうカンビナス。摩擦と研磨。太陽と月。メスとライオン。
衝突する坂道。割れた砂時計。。いびつな入道雲。比類できない我。遡る砂。八年前。
殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。殺した。おまえが。殺した!
\_____________________________________/
        _   |    
  ♪  /ノへゝ┌┘
      ノ川´-`) ↓
     ( (つl^Y^lO   
     〔O),_〕つ
マタァリと成長しているなあ。善哉
この子に変な玩具(>157)と本(>158)を与えたのは誰だッ!?
>162をご覧になられた。
        _
  ♪  /ノへゝ
      ノ川´-`) ゴバクノヒトー
     ( (つl^Y^lO   
     〔O),_〕つ
164144より:03/06/01 18:43
女「定期報告、なんの問題もありません」
女「……警戒レベルをCにあげろと?なぜ?」
女「……あの子が関わっている可能性があると」
女「……はい、当日のバタフライの映像を、急いで解析します」
165どこまでも黒い男:03/06/08 15:34
館が一望できる丘の上には一本の樫の木が立っている。
その樫の木に隠れるようにして一人の男が立っていた。
ずいぶんと古いタイプの双眼鏡で館を観察している。
館の庭では小さな幼女を中心に、柔らかな雰囲気の中で大人たちが右に左にと動き回っている。
「ふーむ。あれ『萌絵』か……。どう見ても普通のガキにしか見えんがな……」
男はそう言うと双眼鏡をずらし、萌絵の周囲の大人たちも観察する。
「……あの執事……どっかで見たことがあるな……」
「うん? あの着ぐるみ野郎……!? こっちに気付いたかっ!?」
男はそう認識した瞬間に、その場から炸裂したかのような勢いで離脱した……。
166執事and庭師:03/06/08 15:52
執事「逃げられましたね」
庭師「! ……気付いてたのかい?」
執事「はい」
庭師「……近頃、萌絵様の周りに厄介な空気が漂ってる」
執事「……」
庭師「いざって時は俺たちが動くことになるわな」
執事「老体の身としては若い貴方に任せたいところです」
庭師「よくいう……。ま、俺たち雇われ者はもらってる給金の分は働かなくちゃあな」
執事「左様ですな」
庭師「久々に……燃えてくるものがある。『護るもの』があるってぇのは……」
懐の鋼の重みを確かめるような口調で、着ぐるみの庭師がつぶやいた。
執事「その心は、時が来るまでは鞘に収めていただいて欲しいものですな」
白髪の執事はかすかに目を細めつつ言った。
庭師「わかったるさ」
そう言うと庭師と執事は庭の真ん中で大人たちにかこまれながら微笑む幼女を見ながらいった。
庭師and執事「萌絵様の情操教育に悪いから」
167語尾覚醒:03/06/10 01:23
萌絵「うう、うにー」
旦那「っ!? 萌絵!?」
旦那「いや、これは語尾というより口癖か
    困った時になると、うにーと・・・」
メイド(姉)「なんの話してんだ旦那様」
169本家と同じよりも。:03/06/10 16:44
旦那「いや……オリジナルと一緒というのも味がない……」
メイド(姉)「だっ、旦那様……?」
旦那「ふふふ、萌絵。お前には既存のいかなる語尾でもないすばらしい語尾を与えてあげよう」
メイド(姉)「……」
旦那「初登場時のインパクトが『某人類最強の赤色』や『某青蒼のサヴァン』にも負けないような、濃いいキャラとして育ててあげるからなっ!」
メイド(姉)「誰かー! 旦那様がっ! 旦那様がー!」


>>168
そういえばそうだった……。
「うにー」は口癖だよ……。
『某三重の緑』の人に破壊されてくるよ……。
執事「いつもながら、騒がしい事ですね」
庭師「俺としてはもにゅうというのも、ありだと思うが」
メイド(妹)「却下」

執事(……馬鹿らしい騒ぎだが、このひと時でさえ
    いつ奪われるかわからないのが、辛いですね)

庭師「ダメなのかよ、他には……、ご老体はどうだい?」
執事「え?……そうですな、例えばぴぴるぴ」
メイド(妹)「却下」
萌絵「うにーにゅうーぴぴるぴるるー」

メイド(姉and妹)「どうするんですかこの始末をっ!?」
旦那and執事and庭師「…………」

メイド姉妹の手によってアホな三人組から五日ほど隔離したら直りましたとさ。

メイド(姉)「この話の教訓はなんだべな?」
メイド(妹)「どんなことでも、やりすぎはよくないってことだと思うわ、お姉ちゃん」
メイド(姉)「まったくだべ……」
172クロスオーバー:03/06/11 01:10
ttp://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1044932011/189

(門の前に、子供づれの男女が立っている)
(服が汚れないよう、着ぐるみをきて庭を掃除してた、庭師がみつけた)
庭師「何もんだ?敵意はないようだが」
メイド(姉)「ああ、あの時の子でねぇか!」
庭師「あの時?」
メイド(姉)「>88だべ」
庭師「手抜きだな。まぁ、フラグのたった相手となると、歓迎しなきゃな」

元カノ「ん、誰か来たよ?メイドに、……羊だねぇありゃ」
元殺し屋「調べたんじゃなかったのか?」
元カノ「立ち話で聞いたって言ったろ?ほら、来た。親としてきちんと挨拶しなよ
    これこれこうゆう理由で、遊びに来ましたって」
元殺し屋「あの羊にか……?」
173銃と魔導書1:03/06/11 02:57
元殺し屋「本日はどうもお日柄もよグっ!?」
元カノ「ああもう、舌噛んじゃって。普段使い慣れないこと言おうとするから」
元殺し屋「うっうるさい!」
庭師「あ――……。あんたらなんのようだ?」
肩透かしを食らったかのような表情になった庭師は、懐に固定された鋼の重みに対する意識を解いた。
元殺し屋「いや……、俺はふもとの町でバーをやってるもんなんだが……。実はこの子がな」
元殺し屋はそう言うと元カノが抱く鐘と目の前の羊ぐるみ男を見ながら、ことを説明した。

庭師「なるほどなあ……。確かにこの辺りにはこの子ぐらいの年の子は少ないしなぁ」
メイド(姉)「あんれまあ。この子めんこい(可愛い)顔してるだよ。将来美人になるだ!」

ぴっきゅーん。
庭師「んっ? 何だ今のフラグが立った時の警告音みたいなのは……」

元殺し屋and元カノ「そうだろそうだろそうだろ(そうでしょそうでしょそうでしょ)!!」
メイド(姉)「ふっふえ!?」
元殺し屋「こいつは若い頃の俺にそっくりなんだ! 普段は穏やかそのものなんだが、時折見せる目の輝きが只者じゃないっ! 絶対将来は大物になる!!」
元カノ「頭もいいのよ! この間なんかね、私が九十六時間もかけて解いたパズルを三分もかけずに解いちゃったんだから!」
元殺し屋「いやあ。本当に将来が楽しみなやつだよ! ホントに!」
元カノ「貴方もそう思うでしょ!?」
メイド(姉)「ふえええ!?」
いきなり饒舌になった二人の迫力にメイド(姉)はたじろいでしまった。
元殺し屋とその元カノはこれを機会とばかりに親バカ振りを発揮し始めている。
どうやら普段の生活が生活だけにこういった機会に恵まれていなかったらしい。
二人はおびえ始めているメイド(姉)を更に追い詰めるかのような勢いで、子供自慢を白熱させている。
元殺し屋and元カノ「本当にうちの鐘は可愛いなぁ(わ)!!」
メイド(姉)「あう〜〜!」

庭師「悪人じゃあねえ、よな。間違いなく……うちの旦那と同レベルの親バカだ」
自分もその親バカの一人である庭師はそう呟いたのだった。

元カノの腕の中で、鐘が軽いあくびをした……。
銃と魔導書1って事は2も173が書くのだろうか。楽しみ
ただ、元カノの口調があっちと違うような・・・
175反省:03/06/11 03:51
>>174
ぎゃあ、鋭いご指摘。
今後はちゃんとするですよ。
あくまでも小ネタの連続体で進めようかと思います。
176173:03/06/11 21:20
考えてみれば>>173の書き方だと自分以外の人が書き込めないことに気付きました。
>>173はあくまで導入部分のシーンということで、どんどん他の人も書き込んでください。
失礼しました。
177ソフトタッチ:03/06/11 22:36
萌絵「うにー?」
鐘「……う」

メイド(姉)「結構はやく馴染んだみたいだなや。二人ともなかよう遊んでるべ」
メイド(妹)「本当だね。あっホッペタ突っ突きあってるよw」

萌絵「うにー」
ぷにぷに。
鐘「うー…」
ぷにんぷにん。

メイド(姉and妹)「可愛い〜〜!!」
  ぷに ぷに     ||
.__      __    ||
ノへゝ  くへヽ\   ||
ヽ´-`)σ)´-` 川   ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
コココココココココ /
ココココココココ /

    _
  /ノハヾヽ
  |(|*´ω`ノ|
  |r|^<V>ヽ
  / リ  :| / ̄ ̄ ̄ ̄/
_(_(つ/秘密組織/____
   \/      /



    :
トゥルルルル……
女「は。真剣且つ殺伐と監視中です。
  仕事を忘れて萌えていた、
  等ということは決してありません」
179クイックドロウ:03/06/12 00:43
今日の黒衣の男は、双眼鏡で戯れる子供たちを監視中。
黒衣の男「……んーむ。やっぱり、ただの子供だよなぁ……」
男は懐から取り出した簡易食をポリポリとかじりながら、双眼鏡の向こうの団欒を見続けた。
黒衣の男「んっ? 何だあのガキ玩具の拳銃なんか……って、オイアレまさかっ!?」


どごおんっ!!
メイド(姉and妹)「ふええっ!?」
突如として懐からEマグを引き抜いたと思うや、窓に向かって突然発砲した鐘にメイド姉妹は度肝を抜かれた。
元殺し屋「おいおい鐘、どうしたんオグッ!」
元カノ「アンタって男は、また鐘にEマグを持たせたねっ!? なんども止めろって言っただろうがこのコンコンチキっ!!」
元殺し屋「いや待て! 鐘は余程のことがなければ撃ちはしなヘブゲボガッ!」
元殺し屋への打撃は三連続。
元カノandメイド姉妹「幼児に銃を持たせることが問題だっ(だべさっ)(ですっ)!!!」
元殺し屋「すんません俺が悪かったですモップで殴らないで紅茶熱いからかけないで下さいお願いし、ぎゃー!」

旦那and執事「あの抜き打ちの速さと正確さは……」


黒衣の男「かっ、かすった……」
180訂正and庭師の対応:03/06/12 01:04
>>179の最初の一行の「今日の黒衣の男は」は「今日も黒衣の男が」です。
すんません。

庭師「やれやれ……。うちの萌絵さまも大変な子だがあの男の子も相当なもんだな……」
羊ぐるみの庭師は愛用のグルカナイフで庭の木々の手入れをしながら、館の周囲の小さな林や草陰に注意を払った。
庭師「ふ……ん。いつもより少し多いな……。どこの誰だか知らんがご苦労なこったな」
庭師の掌の中で凶暴なラインの鋼が、くるりくるりと回転したかと思うと、そのモコモコとした毛皮の中に消えるように収納されてしまった。
庭師「館の外は俺。中は執事の爺さん。守りも含めて使用人の数が少ないかも知れねぇな……」
庭師はモコモコの毛皮の中から今度は分解された竹箒を取り出し、すぐさま組み立て足元の葉や枝を掃き始めた……。
(腫れたたんこぶと火傷した肌を、自分で撫でる元殺し屋)
元殺し屋「そういえば、この子の親代わりはどこにいるんだ?」
メイド妹「ああ、旦那様なら萌絵様の為新刊を買いに」
ドサッ
(買い物袋を足元に落とした旦那、皆の視線が集まる中、彼は二人の子供を
 みつめてわなわなと震えている)
メイド姉「ど、どうしたんだべ旦那様?」
旦那「……お父さんは認めません」
一同「(゚Д゚)ハァ? 」
旦那「認めないぞ萌絵!男は何を考えてるかわからん生き物なんだぞ!
    酒と煙草と彼氏は、20を過ぎてかひでぶ」
(メイド姉妹のツープラトンで、崩れ落ちる旦那)
メイド妹「お客さんが来てるのに、騒がないでください!」
メイド姉「ああ、馬鹿っぽい人間ですが、根はいい人だべ」
元殺し屋and元カノ「はぁ」
(ガムテープでグルグル巻きにされた旦那)
旦那「これは一体なんの真似だねメイド(姉)君、客人に対して失礼じゃないか」
メイド(姉)「だども旦那様、何をしでかすかわからねぇべ」
旦那「はっ、さっきはちょっと取り乱しただけだ。男の子と友達になるくらい、別に」

チュッ

メイド(妹)「きゃー!い、今、萌絵様が……鐘様の頬に」
(呆気にとられる元カノ)
元カノ「あんた結構女殺しなんだねぇ、くす、顔が赤いぞ鐘」
旦那「……認めません」
メイド姉妹「あ」
旦那「お父さあべし!」
(メイド姉妹のツープラトンで、崩れ落ちる旦那)
メイド(姉)「いや、真性の馬鹿だけどいい人ですだよ?」
元殺し屋and元カノ「はぁ」
    チュッ      ||
  .__ __      ||
  ノへゝヽ\    ||
  ヽ´-`)` 川    ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
コココココココココ /
ココココココココ /


     _
   /ノハヾヽ
バン |(|*´Д`ノ|  ムッハァ
 バン∩^<V>ヽ
   / /ミ :| / ̄ ̄ ̄ ̄/
 _(_(つ/秘密組織/____
    \/      /



    :
トゥルルルル……
女「は。真剣且つ殺伐と監視中です。
  仕事を忘れて萌え死にそうになった、
  等ということは決してありません」
184旦那@ぐるぐるまき:03/06/12 17:06
旦那「君たちは思い違いをしている。
    幼馴染には男親の反対が障害として必要なんだよ。
    何の問題もなく惰性で一緒にいて、それで幸せになれると思うかい?
    この子達の行く手にはつらいことや苦しいことがきっと沢山あるに違いない。
    その時のために耐性をつけるためにだね、
    私は涙をのんで2人の間に立ちふさがらねばならないんd・・・
    
    あーっ、萌絵っ、そんなに近づくんじゃないっ
    こらおまえ、うちの萌絵に触るなぁっ(泣)」

メイド(姉)「本音がダダもれだべ」
メイド(妹)「全然説得力ない」
元カノ「・・・あんたらも大変だねぇ」
185スイート・スイート:03/06/13 01:59
メイド(姉)「皆様、お茶の準備が出来ただよ」
旦那「おお、ご苦労様。……んん、この香り。極上だな」
メイド(妹)「庭師さんが買ってきてくれたんです」
元殺し屋「これは……かなりの」
元カノ「おいし〜。これはいいわ」
メイド(姉)「砂糖はこの中に……あんれ? なんだか少ないような……」

萌絵and鐘「うーw」
大人たちに隠れてこっそり甘いものを楽しむ二人でした……w

ちなみに角砂糖を掠め取ったのは萌絵が召喚した「お友達」の「しょごす」たんです。
186早熟?:03/06/14 02:27
旦那「さてと、二人に絵本を読んであげるとするかな……」
メイド(姉)「あんのー、旦那様。それは……」
旦那「創雅都市サンフランシスコだが何か?」

元殺し屋「まあ、確かに絵本ではあるはな」
元カノ「ヴィジュアル重視の作品だからねぇ」
メイド(妹)「他の都市シリーズはまだお二人には早いから
       調度よいのではないでしょうか……」
旦那and元殺し屋and元カノandメイド(姉)and執事「確かに……」

萌絵「うーうにー(訳・伯林が一番やらしーと思う)」
鐘「うーなー(訳・DTの方がやーらしーよ)」

注・二人の言葉の訳はフィクションです?
あれ、まだ喋れないんだっけこの二人?
・・・確かにまだ赤ん坊の格好だが。
しかし喋る段階になったら大変だなぁ。ラノベのキャラは口調で決まるし。
あんまりペラペラ喋るのもなんだし。
ぽつりと呟くようにツッコミを入れるぐらいが妥当ですかね?
まだ一歳ぐらいだろうし。
しかし、二人が成長しないと、話が進まないですね。
まぁしばらくは、このままでいいと思います。
190こんな感じ?:03/06/15 15:45
旦那「ところで君は、鐘君の一人称を何にする気かね?」
元殺し屋「は?」
旦那「いや、僕で育ってくれれば、こちらとしては嬉しいのだが。天然記念物並の純情で
   下手に娘に手を出さなくなるだろうし。俺キャラだとがさつで乱暴というキャラになる可能性があるからなぁ」
元殺し屋「はぁ」
旦那「あ、間違っても関西弁キャラはよしてくれよ!うちの萌絵をボケかツッコミしかできない
    芸人キャラには育てたくないんだ!」

メイド(姉)「全くうちの旦那様は、口調でキャラが決まる訳ねぇべ」
メイド(妹)(せ、説得力ないよお姉ちゃん)
そういえば>>185の、しょごすたんの元ネタは?
アウターゴッツか眷属のどれか。
ここはバイヤルクーヘが呼び出されているSUN値ゼロなインターネットですね。発狂しました。
>>191
ライトノベルでは知らないが、原典はクトゥルー神話の使役生物。
「しょごす」たんの設定はライトノベルからではなく原典の方からとりました。
なんとゆうか初期の設定に「九頭竜(くとうりゅう・くとぅりゅー・くとぅるー)」の紋章と
あったので、その流れからクトゥルー神話ネタを書いてみました。
まあ、「紋章が九頭竜なんだから水属のモノしか呼べねぇーんじゃねぇのかゴルァッ!」
といった文句はこの際、水に流してくださいな……。

「バイアクヘー」に「しょごす」……残る属性は二つ……。
萌絵が万能の召喚術師になる日も近いですな……。
目指せ女G・G・スレイマン!
バイアクヘーって>>109
バイアクヘーまたはバイアキー、あるいはビヤーキーなどとも呼ばれてますね。
呪文と黄金の蜂蜜酒によって召喚される超光速の憎い虫(のような概念のもの)です。
クトゥルー神話には、おもろいネタが転がってるので探索してみるのも一興ですよ?
まあ、あんまりディープなネタは控えた方がいいかもしれませんね。
クトゥルー神話系のネタはまだいくつかあるので、あくまでもスレの雰囲気を壊さない程度で
小出ししていこうと思います。
萌絵「うーうーw」
ぷよぷよ。
鐘「なーうーw」
ぽにょぽにょ。

メイド(姉)「すっかり仲良しだべなぁ」
メイド(妹)「なんだか兄妹みたいだね」
メイド(姉)「オラたちにもあんな頃があったんだべな……」
メイド(妹)「お姉ちゃん。「あった」じゃないよ」
ぷにんと、妹が姉の頬を突っついた。
メイド(姉)「えっ?」
メイド(妹)「今だって仲良し姉妹じゃないw」
メイド(姉)「……(赤面)」

萌絵and鐘「うにー(訳・萌ー)」
(萌絵と鐘の世話をメイド達にまかせ、応接間に移動した保護者達)
旦那「そうか、あの男の子も捨て子なのか」
元殺し屋「ああ、偶然といえばすごい偶然だな」
旦那「いや、ラノベに限っていえば偶然という落ちは無いだろう
    お宅の子とうちの子は、過去に何かうんぬん……」
元カノ「生き別れた双子だったりするのかねぇ?」
旦那「それだ!それならうちの萌絵も安心」
執事「世の中には禁忌の愛というのもございます」
旦那「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
元殺し屋(こ、このじじい、何者だ?)
199イン ザ レイン:03/06/20 03:56
庭師「ぶわえっくしょい!」
メイド(妹)「大丈夫ですか……ってぐしょ濡れじゃないですか!」
庭師「いやーまいっちゃたねどうも。急に降り出すんだもんなー」
メイド(妹)「何ですぐに館の中に入らなかったんですか?」
庭師「いや、ちょっと外で仕事が……」
メイド(妹)「な……仕事って……風邪をひいたらどうするんですか!」
庭師「オイオイ、ちょっと待てって何を」
メイド(妹)「さっさっとこの毛皮を脱いでシャワーを浴びてください」
庭師「わかったわかった。そうせかすなよ」
メイド(妹)「一緒に働いている人の心配をしちゃいけませんか?」
庭師「……OK すぐに済ませる。……ありがとな」
メイド(妹)「いえいえ、どういたしまして」

物陰からそれを見るものが……。
メイド(姉)「そんな……あの子と庭師さんがイイ! 感じになってるだ……」
執事「ふむ……彼はぺドでしたか……」
メイド(姉)「オラは……オラはゆるさねぇだ! あの子はまだ子供だべ!」
執事「(君も子供ですが……)……」
あんま脇同士がからむとウザいかなー。
確かに……メインは赤ちゃんッッ!
方向修正すべきかッッ!
無駄に気合を入れつつ次回の構想を練るッッ!
ワンマンでやるのはイク(・A・)ナイ
といっても、俺もネタがおもいうかばんですが
んじゃ、まったりとゆきましょー。
書ける時に書いたほうが面白いのが書けそうですしね。
ゆったりまったりねっとり。
まーでも人が増えてきたのは良いことだよな。
一時期は、このまま寂れて終わるかと思った。
消えそうになったら火をくべればいいってことだね。

萌絵にしろ鐘君にしろ「成長」系のネタが難しい……。
他スレの赤ちゃん見て研究すんべかな。
ネタが……涸れたか?
しばし保守。
メイド(妹)「雨、止まないね……」
メイド(姉)「梅雨だから仕方ないべ。でも、洗濯物が乾きにくいのは困るだな」
庭師「―――そういや知ってるか?」
メイド(姉妹)「?」
庭師「ここんとこ、書庫に『アレ』が出るらしいぜ」
メイド(妹)「『アレ』?」
メイド(姉)「『アレ』って何だべ?」
庭師「こーいう季節に『出る』って言ったら決まってるだろ?アレだよアレ!」
メイド(姉)「……なめくじ?」
メイド(妹)「……かたつむり?」
庭師「(がくっ)違うって。幽霊だよ幽霊」
メイド(姉妹)「ゆ、ゆうれい?」
庭師「この間来た、子連れの二人組が見たらしいぜ。
    じんわりと湿った書庫の空気の中に浮かび上がる白い影……!」

メイド(姉妹)「きゃー!」

  ――――――その夜――――――

執事「姉妹揃って眠れないと……。
    あまり子供を怖がらせるものではありませんぞ」
庭師「う。そこまで怖がるとはな……正直スマンかった」
執事「しかし、あながち見間違いとは言い切れませんな」
庭師「え?」
執事「私も幾度か見かけたことがありましてね」
庭師「お前さんがか?」
執事「―――一度、調べてみる必要がありそうですな」

メイド(妹)「ねえ、やっぱりやめようよー」
メイド(姉)「……こういうものはハッキリさせとくのがいいだ。幽霊なんて非科学的なモノ、居るわけねぇべ?」
メイド(妹)「そうだけど、でももしかしたら……」
メイド(姉)「さあさ、ハッキリさせて早く寝るべ。明日の仕事に差し支えるだ。
       ……っとと、あんまり押さないでけろ」
メイド(妹)「? なんにもしてないけど?」
メイド(姉)「え……?」
二人の間に白い影が現れる。
幽霊『ハァ〜〜イ♪』
メイド(姉妹)「!!!!(声にならない叫び)」
幽霊『あ、良い反応。最近誰も相手にしてくれなくて退屈だったわ〜』
メイド(姉妹)「…………」
幽霊『あたし、昔はここで仕事してたんだけど、ある日本棚が倒れてきてそのまま生き埋めになっちゃってねー。
   みっともない死に様だったけど、お陰で好きな本読み放題だし不自由しないわー♪』
メイド(姉妹)「…………」
幽霊『あれ? どーかしたのー?』
メイド(姉妹)「キャァァァァァァァーーーッ!!」
そのまま一目散に書庫から二人は逃げ出した。
幽霊『ふふふ、面白い娘達ねー♥』
幽霊(男)『――おい、あまり怖がらせるな』
幽霊(女)『あら〜お久しぶり。本棚に憑いてた彼じゃない』
幽霊(男)『幽霊が自己主張するなと言っているだろうが。
       祈祷師でも呼ばれたらどうする』
幽霊(女)『だって退屈なのよ。いいじゃないの、ちょっとからかうくらい』
幽霊(男)『お前が出張ると、萌絵様に悪影響が出かねん』
幽霊(女)『失礼ね〜。あんたってば本当に、お嬢さまバカなんだから』
幽霊(男)『萌絵様を見守ることが、今の私の望みだからな。
       書庫を作るように主人に囁きかけたのも、これ即ち教育の為』
幽霊(女)『あんたの趣味の為じゃないの?』
幽霊(男)『ぐ……っ……。ま、まぁそういう一面も否定は出来ないが……』

幽霊(女)『そういえば最近、書庫で妙な気配を感じるのよね』
幽霊(男)『ああ。私も薄々と感じては居たが……』
幽霊(女)『二ヶ月ぐらい前からじゃない?』
幽霊(男)『書庫には、萌絵様も頻繁にいらっしゃるというのに。
       いっそ幽霊騒ぎを大きくして、館の者が調査するようし向けるか?』
幽霊(女)『あら、それいい考えねー♪
       うふふ…そうと決まれば、背筋も凍るホラーで雰囲気掴まなきゃ!』
幽霊(男)『おい!まだ決まった訳では……って、消えやがった!』
      (くっ、あの女に上手く乗せられた気がするぞ……)
郵便屋「こんにちはーっ、郵便でーす!」

 しく…しくしく……

郵便屋「ん?泣き声?」

         ::::;;;;;;∧∧;;;:::
         ::::;;;;;;( :;;;;;:::);;;;;;:: 
        ::::;;;;;;/:;;;;;: ソ;;;;;;;::::   
        :::::;;;(::;;;;;;;;:);;;;;;;::::   
          "''''"""''"`'''""
郵便屋(あそこに蹲ってる女の人かな……)
女『しくしく……うぅっ』
郵便屋「どうしたんですか?」
女『落とし物が……見つからないの……』
郵便屋「何を落としたんです?僕に出来ることなら協力しますよ」

女『ありがとう……じゃあ』

            ∧∧;;;:::
           (:;;;  );;;;;;: くるぅり…
           /:;;つソ;;;;;;;:::: 
          (::;;;;;;;;:);;;;;;;::::   
          "''''"""''"`'''""

   『 あ な た の か お を ち ょ う だ い 』


     ヽ
郵便屋「つわあぁぁあぁああぁぁぁぁ!!! 」


執事「―――最近の、この屋敷の呼ばれ方を?」
庭師「……いや?何だ?」
執事「『幽霊屋敷』、だそうです」
213フォビドゥン:03/07/05 19:01
萌絵「じゃれごとによ(戯言だよ)」(西尾維新作品読書中)

?「くすくすくす」

萌絵「うー?(誰ー?)」

?「あ……気づかれちゃったかな……」

萌絵「んにゃんにゃんにゃ」(呪文唱え中)

?「あ、やば……」(消える)

萌絵「んにゃー」(呪文不発)
214あぼーん:あぼーん
あぼーん
保守              
庭師「幽霊が出る?」
執事「左様です」
庭師「……ギャグ?」
執事「ギャグでも冗句でもネタでもなくもろマジでございます」
庭師「そうう言えば、あの姉妹もそんなこと言ってたな……」
執事「今夜あたり捜索を開始しようかと」
庭師「ふむん? つき合わせてもらえるかい?」
執事「勿論ですとも」

GO TO NEXT...?
旦那「んん……次に萌絵に読ませる本は……と」

旦那様が新作をお探しのようです。
銃と魔法、青い炎を差し上げましょう。
外国からの直輸送、日本未発売のTRPGを差し上げま……え? 違法?
ちょっまっ! ターンッ。
………。
萌絵さまに「マルドゥックス・クランブル」全三巻を献上いたします。
>>220
訂正「マルドゥック・スクランブル」でした。
……申し訳ありません。
深海魚の餌になってきます……。
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
223旦那:03/07/29 01:29
さて、書庫に来てみたが……。
萌絵は、どんな本が読みたいかね?
ふむ、これとこれかい?少し古いが、なかなか良さそうだね。
……おや、何だか隣の本には赤い汚れが付いているな。
あとはこの三冊かな。何故か仄かに潮の香りがするが……。

ん!?何だこの下に落ちている本は!
読むに耐えない内容だな!悪書は追放だ!
まったく、一体どこから紛れ込んだんだか……。
執事「おや、旦那様」
庭師「どうしたんですかい?こんな夜分に」
旦那「あぁいや、萌絵に読ませる本を探そうと思ってね……。
    しかし君たちこそどうしたんだい?」
庭師「実は、出るってぇ噂でしてね。今から調べようって事で」
旦那「出るって……何が」
庭師「何って幽霊ですよ。やたら評判になってるの知らねぇんですかい?」
旦那「マ……マジで?」
執事&庭師「「マジで」」

クスクス……

旦那「今、何か聞こえなかったか?」
庭師「笑い声がしたような……」
執事「!―――旦那様、萌絵様は何処へ?」
旦那「え!?い、今までそこにいた筈なのに……!?
    も、萌絵?萌絵ーっ!?」

庭師「こいつは、ただならぬ事態ってヤツだぜ」
執事「この部屋に何かが居るというのは、確かでしょうな。
    しかし命知らずな真似を―――」
    :
トゥルルルル……
女「……は?今回の件への介入は保留?といいますと?」
女「……せっかくすばやい機動でぼやけた姿もリアルにキャッチ、
かすかな声も逃さない『コックローチ』も投入可能なのに?」
女「……いえ、ボスがそういうのを苦手なのを知っていて
  わざと言っている、等ということは決して……」
幽霊(男)『おい!萌絵様を巻き込むとは、どういう了見だ?』
幽霊(女)『え?あたし、今回は何もしてないわよ』
幽霊(男)『何……?』
幽霊(女)『何よその顔。もしかして疑ってるわけ?』
幽霊(男)『いや……それは……』
幽霊(女)『確かに、通りすがりの人を何度か脅かしたりはしたけど。
       いくら何でも、お嬢さまを攫ったりするわけないじゃない』
幽霊(男)『むむ……。すまん』
幽霊(女)『まーいいわ。これで妙な気配の正体も掴めそうだしね』
幽霊(男)『はッ!そうだった!萌絵様を探しに行かねば!
       えぇい、何だか知らんが妙な気配め、覚悟しておけ!』(フワーリ)

幽霊(女)『あ〜あ、行っちゃった……もう、しょうがないわねー。
       ちょっと待ちなさいよ〜』(フワーリ)





クスクス……

∀゚)
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
終わっちゃったな……
勝手に話し進めてもいいかな?>今までのネタ氏様
別にいいんでは?
230イラストに騙された名無しさん:03/09/14 02:47 ID:HU/eFdnV
>228
新しい風歓迎。是非お願いします。
最近忙しくてネタ纏める暇が……
231イラストに騙された名無しさん:03/09/23 22:41 ID:4lGyPdhY
やれる人がやりたいようにやるのがネタスレの基本かと思われるのですよ?
あげたD100は速攻でなくされましたが
232イラストに騙された名無しさん:03/09/25 00:02 ID:5e/wCS1B
D100は鐘くんちのほうに転がっていったようですよ。

はっ、妙な気配って・・・。

1.近所のおねーさん
2.元詐欺師さん
3.温帯

・・・まさかね。

別ねたふるようならスルーしてくださいな。
233イラストに騙された名無しさん:03/10/02 02:52 ID:+eNM4NSz
旦那「萌絵!萌絵ーっ!!
    ああ、一体何処へ行ってしまったんだ?」

 キィ キィ

執事「む?また何か……」
庭師「こっちの方から聞こえたみたいだな」
旦那「!あれは……」

   |
   |. . (;`Д´) キィ
   |(>( V);;:: キィ
   | ノ/|ヽ;;::
   |/ ̄ ̄ ̄")
  /__   / 
  )___)//
   )___)/
 
庭師「あれは確か、お嬢さんの使い魔の……」
旦那「あの掴んでいる布は―――萌絵の服!?」
執事「何か……禍々しい気配を感じますな」
庭師「嫌な予感がするぜ」
234イラストに騙された名無しさん:03/10/02 02:55 ID:+eNM4NSz
庭師「――見えるか?」
執事「まるで闇が染み出してきているかのようですな」
旦那「な、何だこれは?まさか萌絵を引き込む気か!?」

         ;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;::
   ;;;;;;;;::::::::::::三三三三:::::::::;;;;;::::::::::
 ::::::;;;;;:::::::三三三::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::
::::::::;;;;;:::::三三三:::::::::::::::::::::::::;;;;;;::::::::
:;;;;:::三三三:::::三三三三::,,ヅ彡ニミ;;,,三三::::三三::
:;;;;::三三三。 ゚  ゚三三三三:ィ<"  , ‐ 、 ゙ミ三三三三:::::
 :::三::,,ヅ(;`Д´);゚,,三三Fミミ、, ゝ__゚,ノ,, イ〃ノ:::::::::
   三ィ<(>( V)゙ミ三三: \:ヾ三≡彡'"::::三三三::
   /:ミミ. ノ/|ヽ,, イ〃三::.\:::::::三三三::
  /三::゙゙'ヾ≡三彡'"三三三::.\::三三三::::::
/三三三三三三三三三三三三三:\:::::::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

庭師「ついでに何かが出てこようとしてるみたいだが……こいつはまさか、」
執事「恐らく、床に引かれたあの紙が媒体になっているのでしょう。
    一刻も早く萌絵様を引き離して、処分するしかありませんな」
庭師「って冷静に分析してる場合じゃねぇ!助けるぜ!」
235イラストに騙された名無しさん:03/10/02 02:56 ID:+eNM4NSz
庭師「(ぜーはー)何とか引きずり出せたみたいだな」
旦那「萌絵……良かった。眠ってるだけだ」
執事「しかし、この紙は何でしょうな。
    魔法陣のようなものが描かれていたようですが」
旦那「咄嗟に燃やしてしまったからな……。
    何が書かれていたのかは判りそうにないね」
庭師「…………」
執事「おや、どうしました庭師殿?」
庭師「…………いや。」
執事「もしや、何か心当たりでも?」
旦那「もし、何か知っているのなら――教えてくれないか。
    萌絵が狙われているかも知れないんだ」
庭師「ああ――実は………」
旦那&執事「実は?」

庭師「実はこの紙、ずっとまえ>126に俺が作った双六だったわ!
    いや最後にナンか面白い趣向はないかと思っててけとー
    に召喚陣描いてみたんだけど結局危ないってんで仕舞い
    込んでてすっかり忘れてたぜー俺ってばおちゃめさん!
    HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

旦那「……………………」
執事「……………………」

庭師「……………………」




   『……………………』

236イラストに騙された名無しさん:03/10/02 03:01 ID:+eNM4NSz
メイド(姉)「……何でか知らねぇけんども、その日からしばらく
       庭師さんは姿を見せなかったんだべ。
       執事さんが言ってるみたいに、何かの用事に行ったんだべか?」

メイド(姉)「そういえば幽霊騒ぎが収まった後、
       書庫で無くしたはずのサイコロを見つけたんだべ。
       何であんな所にまで転がっていったんだべかなぁ?
       でもすごろくは行方不明になってしまったから、
       いつか使う時まで、大事にしまっておくことにするべ……」
237イラストに騙された名無しさん:03/10/03 20:09 ID:sF+aYmIB
幽霊(男)『あんなものが原因だったとはな――まったく人騒がせな。
       あの魔法陣のせいで妙なものが溢れて、こっちは大わらわだというのに。
       ……まぁ、いずれも小物だということが、せめてもの救いだが』
幽霊(女)『ねぇねぇちょっと〜。これ見て〜』
幽霊(男)『また妙なものを連れてきたのか?
       む、何だそいつは?俺たちのお仲間でもないようだが』
幽霊(女)『あら、お仲間みたいなものよー♪“彼”も元人間なんですって』
幽霊(男)『だが幽霊というよりは、この間の異界の住人の仲間みたいに見えるぞ』
幽霊(女)『えーとねぇ……何でも、拾ったサイコロに妖しい気を感じて
       偵察に来たら、怪物に飲み込まれて身体を無くしちゃったんですって』
幽霊(男)『ほほぅ……って、思いッ切り被害者ではないか!』
幽霊(女)『そうみたいね〜。
       でも、何だか色々恨みも買ってたみたいよ?元詐欺師らしいし』
幽霊(男)『それで、どうするのだ?そいつは』
幽霊(女)『大事な家族が気になるから、一旦家に帰ってみるって。
       無くした身体を探しながら、家族を守ってあげるつもりらしいわ〜』
幽霊(男)『まぁ普通の人間に我々の姿は見えないから、特に支障はないだろうな。
       ――しかし分かるぞお前の気持ち!俺にも守りたいものがあってな……』

幽霊(女)『あ〜あ、また始まったわ……。
       あいつを見習うものでもないだろうけど――あんたも頑張りなさいよ?』
238イラストに騙された名無しさん:03/10/06 23:30 ID:7iyIXkFT
……幽霊たちは、気づいていなかった。
魔方陣から溢れ出した妙な物の中に、巨大な何かがいた事に。
そしてそれが、転がっていったD100の中に潜んでいた事に。

……そしてそれが、鐘の人形に乗り移った事に。
239イラストに騙された名無しさん:03/10/07 02:27 ID:9MWSyFe9
D100ってこれの事?(・∀・)
ttp://www.nikon-image.com/jpn/products/digital/d100.htm
240イラストに騙された名無しさん:03/10/07 02:46 ID:op22Bx9B
100面ダイスw。
TRPGのクトゥルーでは、判定時に出た目が正気度を下回れば、
キャラが発狂せずに済むのです→SANチェック

面が多いから球に近いわけで、転がりやすいというわけです。
2D10をそれぞれ十の位、一の位に割り当てるのが一般的…だと思う。多分。
241イラストに騙された名無しさん:03/10/07 19:22 ID:sthoU723
,,,,,,,,,,○ コロコロ
 
   パカ
  (|・∀・|)<>>240ネマタ!


 ≡(||)≡パカ
242登場人物:03/10/10 04:49 ID:YHMskujH
萌絵
 このスレの主人公。赤ん坊でありながら数々のライトノベルを読破し、
 最近では魔導書も使いこなし、下等ではあるが魔物も使役できる。(しょごすたん)

旦那
 萌絵を拾った洋館の主人。かなりの親ばか。
 過去や能力は不明だが、いわばは名無し達の分身なので、
 設定が薄くても問題無しかも。一応、ライトノベルに詳しい。

メイド(姉)
 髪がおさげでソバカスのメイド。口調がなまっている。
 この館においては執事に次ぐ常識人。つまり、つっこみ役である。

メイド(妹)
 姉に引きつられてやって来た。庭師とちょっといい感じ?
 あとはシスコン疑惑があるくらいでどうでもいうわなにをするやめ(ry

執事
 黄昏荘園から来た老人の執事。庭師曰く古つわものの体。
 元殺し屋が正体は伝説の殺し屋Gでは?と疑念を抱いていた所から、
 馬鹿一的に考えると本人だと思われる。イヤ展なら唯のコスプレ。

庭師
 防寒服なのか防護服なのか、羊のきぐるみを身に着けてる庭師兼コック。
 そのがっしりとした体つきに似つかわしい豪快な性格だが、時々電波が。アメリカンジョークとか。
 グルガナイフ二刀流の使い手、料理にも応用できる幅広さ。(多分)

近所のお姉さん
 蝶に似せた隠しカメラバタフライ等で、館を、というより萌絵を監視するお姉さん。
 毎日館を取り囲み同じように監視する謎の黒服達と同じ組織に所属か?
 あと、低年齢カップリング萌えである。
243成長:03/10/14 03:58 ID:VafkLV0k
旦那「萌絵の髪も伸びてきたなぁ・・・」
メイド(姉)「んだなぁ。くくったりしたほうがいいべか旦那様?」
旦那「うむ。ポニーテールで頼むよ。あれはいいものだ」
執事「もうお立ちにもなれますから、靴も買い与えてはいかがですかな?」
旦那「靴か・・・その前にヒザ下までのニーソックスを履かせる事が先決だな」
メイド(妹)「手をつないで散歩にいかれるのでした、お召し物も買ったほうがいいかも」
旦那「萌絵の為の服か、これは重要な問題だな。とびっきりの服を着せなければ・・・
    よし!制服や体操服も捨てがたいがここはやはりスク水うわなにをするやめ(ry」
244イラストに騙された名無しさん:03/10/15 09:23 ID:P/k80aKV
コンコン。玄関のドアがノックされた。

メイド(妹)「すみません旦那様、お客様がいらしたようですので、ちょっと失礼しますね」
旦那   「ああ、行っておいで」

メイド(妹)「……はい、どなたでしょう…?」
メイド(妹)「あ、いつもご苦労様!」
メイド(妹)「うん、お屋敷にも大分慣れたよ。みんな良くしてくれるし」
メイド(妹)「お姉ちゃんはね、まだ奥でお仕事中なの」
メイド(妹)「うん、お仕事頑張ってね、またね!」

メイド(妹)「お待たせしました、旦那様」
旦那   「郵便かい?」
メイド(妹)「はい旦那様、萌絵様にお荷物だそうです」
旦那   「ふむ、誰からだろう?」
メイド(妹)「送り先には名前が書いてないんですけど…。中身は…お人形って書いてあります」
旦那   「……そんな怪しげなもの、萌絵のそばに置いとけないな。物置に放り込んでおきなさい」
メイド(妹)「はい、旦那様」

萌絵家の物置に、『怪しげな人形』が設置されました。
245イラストに騙された名無しさん:03/10/16 01:52 ID:ZLLzM7e0
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /             \
     /                  ヽ
      l:::::::::.                  |
      |::::::::::   (●)     (●)   |
     |:::::::::::::::::   \___/     |
      ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ
       \           /     ♪
        /         ::::i \
    _   /  /  しょごす::::|_/
〃^ゞ'ノハゝ\/  歩行形態 ::|  キュム
{ |ヾ(リ´-`)ゃ i     \ ::::/ キュム
ヾノ (てぅY´   \     |::/
   <,二、ゝ     |\_//
((  (フ^lフ      \_/
246イラストに騙された名無しさん:03/10/16 15:13 ID:XyEI+g32
>>245
GJ!よし、これで萌絵たん勝気な女の子計画が!
・・・鐘スレのお下げでめがねっこ推進派の方、スマソ
247イラストに騙された名無しさん:03/10/17 12:10 ID:J5qk4kbx
屋敷の物置。

九頭龍の紋章入りの秋せつら人形
「おのれ、ハスターの眷属め…。ようやく1匹呼び寄せたというのに、
 また休息を取らねばならんではないか。
 まあ、この辺りは境界に近いから、またすぐ呼び寄せられるか…」

萌絵がショゴスとお散歩してる間に、ビヤーキーが一仕事したようです。

     (;`Д´) キィ
   (>( V) キィ
248イラストに騙された名無しさん:03/10/23 03:56 ID:FyunOssY
249流しの古書販売者:03/10/23 10:08 ID:9pr13gfs

   /エアリアル )
  /_ シティ./
 )___)//
  )___)/

少し古い物ですが読んで良し殴って良し
読むだけで手軽な旅行にも行けるステキな物ですよ
250イラストに騙された名無しさん:03/10/23 12:16 ID:u8vtcXmT
それは確かによいものですが、
殴るならせめてこのくらいないと。

    ___
   /オンモラキ/)
  /_ノ キズ__/ )
 |======= ) /
 |======= )/

ほら萌絵様、鳥さんですよ〜。
251イラストに騙された名無しさん:03/10/23 13:29 ID:YN0RCAWo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
                        |
       ____.____    |
     |        |.   _    |   .|
     |      〃^ゞ'ノハゝ |  ..|   _
     |      { |ヾ(リ´-`)つ ミ | / /(
     |      ヾノ (てぅY |  ..| (三(/  
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |   
                        |
                        |

本が厚くても内容が薄かったのでご立腹のようです。
252イラストに騙された名無しさん:03/10/26 02:54 ID:w5GA+b6g
  /バイブル )
  /_新旧 /
 )___)//
  )___)/

これもある意味ラノベみたいなものですよー。
253イラストに騙された名無しさん:03/10/26 21:11 ID:l9Z3rpcf
   /マリア様が )
  /みてる /
 )___)//
  )___)/

↑の入門編にどうぞ。
254イラストに騙された名無しさん:03/10/28 14:12 ID:AI1BI55k
>>252
光の書……
255イラストに騙された名無しさん:03/10/28 19:38 ID:DcVu0jDq
鐘くんスレッドでは現在、紅葉狩り案が出ておりますが……
256イラストに騙された名無しさん:03/10/28 23:52 ID:OPmfF/dp
旦那「紅葉狩りっ・・・!それ自体は問題ないっ・・・!しかしっ・・・!」
庭師「何うなってんだうちのご主人はよ?」
メイド妹「萌絵様を鐘君と会わせたくないらしくて」
庭師「・・・過保護もいきすぎてるだろ、それ」
257イラストに騙された名無しさん:03/10/29 07:12 ID:s9JK0xU7
旦那、あんまり駄々こねると置いていかれますぜ。
258イラストに騙された名無しさん:03/10/29 08:16 ID:EtNR8g2P
                                 ズドゥーン         ``   __■■__ 
                            __ -,,,::;:'''"´"'''  ,,______Cニ))ニ)Д゚,,).     
                              ´"''''- ''"  ~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`A---l__l-1⊂,,,⌒`つ 
                                                   ↑
      _.-~~                                          元殺し屋
  ;;:   、、。          旦那  「うわあっ!!」
  ビシュ! ;;:;;:;:";:∧     元殺し屋「これで、紅葉狩りに反対する者はいなくなったはずだ…。
・-   .;:;:;"" :;・∀';)           なに、麻酔弾だ。生命の心配はない。
        >U /つ          紅葉狩り当日までには目覚めるだろう……」
        ( ノ ノ←旦那

元殺し屋が紅葉狩りのお誘いに来ました。
お弁当を、多目に持参してくださいとのことです。
259イラストに騙された名無しさん:03/10/29 18:51 ID:p/56NTxu
                  ∧∧
              ⊂(◇´#)←元カノ
             ; ,  〉  つ
            ;;∴/  ヽ
           __■く,,/ `し'
_____Cニ))ニ)Д ,).
 ̄ ̄ ̄ ̄`A---l__l-1⊂,,,⌒`つ

元カノ「すいませんうちの馬鹿がとんだ迷惑かけちまって・・・」
メイド姉「いやいや、旦那様が寝てた方が都合いいですし
      弁当はおらも腕によりかけて作りますんで!
      ・・・鐘君、離乳食だか?それとも卒業しただか?」

執事(私が彼に依頼した事は伏せて起きましょう・・・)
260イラストに騙された名無しさん:03/10/29 19:00 ID:p/56NTxu
突然ですけど、萌絵ちゃんのキャラは結局どうなるんでしょう?
現在候補として、お下げ髪でめがねっこの図書委員長タイプと、
ポニテで勝気なおてんば娘があるようですが。
そろそろ喋り始めるころですし。
まぁ、戯言ですが。
261紅葉:03/10/29 19:15 ID:slK6wSHw
    ∧
  < _、_7
 ∠ , ノ`>    またこの季節がやってきたか
   〃\,;  シュボッ
     (),       
     |E|


        ∧
     <   7
 ~・━y ∠   > 今年の相手は少々手強そうだ
       ヾi


    ∧
  < _、_7
 ∠ ,_ノ`> n∫ だが簡単に狩られる俺ではない
   〃   ,!
      ┗━┛
262旦那in夢の世界:03/10/29 23:36 ID:EtNR8g2P
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|      ___
|   ァく`!   ヽ
|    | ノ ノ)ノ)〉l
|    | 、!!゚ ー゚ノ    勝気なポニーテールか……。
|    リハ([l卯l])
|      く/_|〉
|       し'J
\______________________________
    〇            /
   。              |       __
                 |     , ´    ヽ
  ∧_∧       。  〇 |    l  ,'◎ノ◎
 (;´Д`)            |    §、!゚ ー゚ノl   それともお下げ眼鏡か……。
 (    )ドチラニシヨウ…    |    §([l卯l])|
 | | |            |      く/_|〉
 (__)_)           |       し'J
  ↑旦那           \__________________                 

メイド(妹)「旦那様、何だかうなされておいでですね……」
元殺し屋「うーむ、急所は外して撃ったはずなんだが……」

旦那は悩んでいるようです。
263眼鏡に1票:03/10/30 03:18 ID:lDEcRUAK
執事   「萌絵様がどのようにご成長なされようと、私どもの忠誠に変わりはございません」
庭師   「まああれだ、没になった方も、そのうちご学友で登場するだろうしな」
メイド(姉)「!……大人って汚えべ」
庭師   「ま、みんなで幸せになるための、一つの手段さ」
264着火:03/10/30 06:57 ID:lDEcRUAK
                    ∧
                   < _、_7
                  ∠ ,_ノ`>  今年はどんな奴が俺の敵になるのか
     ___            〃   ,!
    , ´    ヽ             ┗━┛
   l  ノlハノハ|
   ヽ、!!゚ ー゚ノ
     ([l大l])
      | ⊥_|
     し' 'J
                     ∧
                   < _、_7
                  ∠ ,_ノ`>   !!
     ___            〃   ,!ζ
    , ´    ヽ     ,,...-:':::":~~ ,,..  .~~""''':::..,,,  キュバ!!
   l  ノlハノハ|    :::::,         :..::::::::  ,
   ヽ、!!゚ ー゚ノ y=ー~"''-::..,,,. ;;;;;,,,...:::--''''"~ 
     ([l大l]lつ
      | ⊥_|
     し' 'J
     ___               ∧
    , ´    ヽ           <   7
   l  ノlハノハ|      ~・━y ∠   > なかなかやるな、坊主……
   ヽ、!!゚ ー゚ノ              ヾi    だが実戦ではこう上手くはいかんぞ……
     ([l大l])
      | ⊥_|
     し' 'J
265ポニテに一票:03/10/30 07:51 ID:Vcax0B5+
>>264
元殺し屋「紅葉狩りって・・・紅葉をみる事じゃないのか?」
執事「なにせ深き者が住まう森ですからな。私もここの詳細はまだよく知りませんが
    旦那様ならより詳しく知ってると思いますが・・・今は」
旦那「きゅ、九割方メガネ・・・!しかし、へたれ少年をいじめる
   勝気娘というシチも萌え・・・、な、誰があんな女装趣味に、萌絵を!」
庭師「ごらんの通り俺の背中で通り寝てますからね
    ウール百パーセントの寝床だから、暫くは起きないだろうな
    眠れない時は羊を数えるのにな☆HAHAHAHA☆」
元カノ「・・・いや、それよりなんで鐘の、一度きりの過ちを・・・」
マリー「ああ、私が写真をばらまいたから。この街じゃもう有名よ☆」

元カノはマリーを撲殺撲殺撲殺撲殺撲殺撲殺撲殺撲殺。

元殺し屋「・・・俺も眼鏡に投票しとく((((;゚Д゚ )))」
元カノ「どういう意味だい?」
266眼鏡には一票:03/10/30 11:22 ID:Is0QRSM6
マリー「しかし勝気眼鏡=委員長というのも萌え所かもしれないわね。
    それで萌絵様を男装させたらおもしろそう」
元カノ「あんた、しぶといわね…」
267イラストに騙された名無しさん:03/10/31 12:00 ID:jumftGLe
           "" ;ヾ ;";"ヾ;";ヾ ;ヾ__ ;;"ヾ ;ヾ; " ;ヾヾ "//  ;ヾ    ";ヾ ; ;ヾ ;∧ ;ヾ ; ヾ
         ;"ヾヾ;"ヾ ;ヾ;"ヾ;;"ヾ;\\  ;"ヾ ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾヾ ";ヾ"  < _、_7" ; ;;ヾ"
       """ "ヾ ;ヾ ;" ;";ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;  ;"ヾ    ;ヾ; " ;;ヾ 〃";ヾ ;ヾ"∠ ,_ノ`> ";;ヾ ;ヾ ;""
         " " " "ヾ ;ヾ ;ヾ;" ;;" ;"ヾ __ ;;"   ";ヾ ;ヾ  ;"ヾ ; ;ヾ ;ヾ"  ; / 〃 ;ヾ ; ;ヾ ;"
    "         " ;ヾ ;ヾ ;";ヾ ;ヾ ;" ";ヾ ;"  ;ヾ ;ヾ  〃 ";ヾヾ ;ヾ "  " ; ; ; ;ヾ ;ヾ";
       "ヾ ; "     ;;"ヾ;"〃  ";ヾ ;ヾ ;ヾ ; ;ヾ" ;ヾ" ;ヾ ;ヾ ;;ヾ ;../ ;ヾ  ;" ;
   "      ";ヾ ;ヾ ;;"ヾ ;ヾ;"ヾ;  " ;ヾ ;ヾ;_"  ; ;";ヾ ;;"ヾ ; ;"//  ;ヾヾ ;ヾ  ";"; ;;"ヾ ;
         " ヾ ;ヾ ヾヾ   ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;";ヾ ;ヾ ;"ヾ   ; ;"  ; ./;    "  ";. ; ;ヾ ;ヾ ;" ;
        ;"";""; " " ;_; " ";  ;"ヾ ;ヾ ;ヾ;"  "ヾ;";";ヾ ;";ヾ  ;ヾ ;;ヾ ;; "    "ヾ; ;";ヾ ;;"
       _""       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   
               |  神な月 風に紅葉の 散る時は そこはかとなく 物ぞ悲しき  |
            ___ \________________________ /
          , ´    ヽo〇         ||  |];;;"ヾ;ヾ;"
          l  ノlハノハ|           || ||  ];
          、@!!゚ ー゚ノ            | |   \]|“
           ([l大l]) wwwwwjj从jwww| | |  ]||wwjwwjw"wwwwwww
         ww | ⊥_| rjwjjrj从jrjwjjrj/ 人 /\]\jwjjrjwjjrj从jrjwjjrj从jrjwjjrj从
   jwwjwjjrj从jw し' 'J rjwjjrj从jrjwjjrj从jrjwjjrw从jwwjwjjrj从jwwjwjjrj从jrjwjjrj从jrjwjjrj从jrjwjjr
268イラストに騙された名無しさん:03/11/01 03:22 ID:QFoGJfzG
俳句を読むのは文学少女の役目では?と言ってみるテスト
やはり萌絵様はおてんばタイプなのか・・・
269イラストに騙された名無しさん:03/11/01 06:26 ID:yA61v/9z
元カノ  「春の花見の時には、あたいのために桜の枝を手折ってくれたのに……。
       今日の鐘は何か、物思いに沈んでるみたい」
元殺し屋「あいつも成長してるってことさ。命の儚さを知り、それを尊く思う心がな……。
       奪い壊すのは一瞬だが、それを取り戻すには何倍もの時間が必要だ。
       場合によっては、二度と取り返せないこともある……。それを学んだんだろう」
執事   「……」
庭師   「何だかあいつら別の世界に行ってるぞ」
マリー  「まあ、鐘も一応ラノベ市育ちだからね。短歌を一首詠むくらいはするでしょうよ」
旦那   「彼らは放っておいて、そろそろ弁当にしよう。萌絵を起こしてくれないか」

山の木々は、美しく紅葉しています。
270イラストに騙された名無しさん:03/11/02 23:42 ID:9YK8g+O4
萌絵「うー…」←無理矢理起こされて不機嫌
271イラストに騙された名無しさん:03/11/18 00:53 ID:oeUQUqmg
はらはらと散る紅葉に萌絵様が見惚れております。

旦那「ふふふ、とても数え切れないだろう?」
272イラストに騙された名無しさん:03/11/18 01:27 ID:BKY4Mcs3
鐘 (こんな紅葉のような修羅場を作りたいな)
萌絵(こんな紅葉のように下僕を召還したいな)
273イラストに騙された名無しさん:03/11/19 01:47 ID:PQRwdJZd
イヤ展かよ・・・w
274イラストに騙された名無しさん:03/12/10 21:25 ID:MaHkdoQN
旦那「紅葉狩りも終わってもう年末か。今年はにぎやかな年越しになりそうだな」(萌絵を抱えあげる旦那)
メイド(姉)「そういえば旦那様・・・、去年まではどうしてただか?」
旦那「どうしてた?」
メイド(姉)「いや、良く考えたら旦那様って謎な部分が多いだ。萌絵様がくるまでこんな贅沢な
       屋敷に一人暮らししてたり、・・・むしろ旦那様は何をして」
旦那「・・・メイドは余計な詮索をしなくていい」
メイド(姉)「だども」
旦那「・・・私は部屋に戻るよ、萌絵を頼む」

メイド(妹)「って、お姉ちゃんがやけにシリアスだったって言ってましたよ」
庭師「いや、多分旦那なりのアメリカンジョークだろ。HAHAHA☆」
メイド(妹)「真剣に考えてくださいよ〜」
275イラストに騙された名無しさん:03/12/10 21:34 ID:MaHkdoQN
執事「眠れないのですかな?」
旦那「ああ。・・・大人というのは、色々失うものだなぁ
    子供みたいに、何もかも忘れて眠ることすら出来なくなる」
執事「では、寝酒としゃれ込みましょう。本当は眠りが浅くなって、よくないのですが」
旦那「いや、飲みたい気分だよ。二日酔いになったら苦いコーヒーでも飲めばいい」

旦那「・・・私は弱い男でね」
執事「ええ、旦那様のへたれっぷりは、仕えてる者全てが知っています」
旦那「・・・理解する人がいると喜ぶべきか、給金を減らすべきか」
執事「前者でお願いしますよ」

旦那「だいたいだなー!ポニテ勝気娘を無理やりすすめてるのは一人だけでだな!」
執事「いっそのこと背中に昇り龍彫っている天使はどうですかな?」
旦那「・・・ぴぴるぴー?」

旦那「・・・萌絵は、どんな子に育つだろうな」
執事「それを楽しみに、今は生きているのでしょう?」
旦那「そうだなぁ・・・生きがいだよ・・あの子は・・・。捨てられていたあの子は・・・」

夜は更けていく。
276忘れてた:03/12/10 21:49 ID:MaHkdoQN
萌絵をポニテ娘にしようとする話書いてきたのは俺です。スマソ
どうもめがねっこになる気配ですな。
277イラストに騙された名無しさん:03/12/11 18:19 ID:3WYWtDfB
    ______
   /ファイズ   )
  /_ __ _ /
 )____ )//
  )___)/

映画版仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
のノベライズです。
278イラストに騙された名無しさん:03/12/24 20:53 ID:lCuj+RAI
クリスマスなのに何もネタが書けないのが悲しいなー・・・。
279イラストに騙された名無しさん:03/12/25 02:09 ID:6/aAVuuz
メイド(姉)「旦那様? そんな格好して何してるんだべ?」
旦那「し―――っ!! 萌絵が起きてしまうじゃないか」
メイド(姉)「その髭……もしかして、サンタクロースだべか」
旦那「ああ。見つかった時にバレないようにね」
メイド(姉)「(クスクス…)結構似合ってるだべ」
旦那「そ、そうかい? プレゼント、萌絵が喜んでくれると良いんだが……」
メイド(姉)「旦那様の気持ちが篭もってるだよ。きっと喜んでくれるべ」
旦那「そうだね……ありがとう。じゃあ行ってくるよ」
メイド(姉)「ご武運をお祈りしてるべ」

メイド(姉)「昔はおらも、本当にサンタがいると思ってたべなぁ……」



庭師「屋根から侵入しようとしてたヤツが居たんだが、捕まえようとしたら逃げられちまったぜ」
執事「ほぅ。それはどんな人物でした?」
庭師「妙に目立つ赤い服を着た、太った爺さんだよ。これがやたらとすばしっこくてな。
    用意してあった橇で即逃走したもんだから、流石に追いつけなかったぜ。
    まぁ侵入を未然に防いだから良かったがな! HAHAHAHAHAHA!!」
執事「……………………」
280sage:03/12/25 23:57 ID:Qcs2vTyg
ケーキのおすそ分けに来た鐘君。一緒に萌絵ちゃんへプレゼントを渡しています。。
プレゼントは両手に抱えた花束。

「あたしにくれるの」
「うん」
僕からのクリスマスプレゼント。鐘は、そう言おうとした。
「お約束の花束」
「お約束?」
不思議そうな顔をする萌絵。
言った鐘自身、「ベタ?」と思った。
「お約束だよ、僕たち」
萌絵は少し考えた後、
「そうだね」
花束をぎゅっと抱えて、頷いた。
「いっぱい、お約束あるよね」
「うん、いっぱいお約束だね」
それは、どんなお約束なのかは、わからない。
ただ、萌絵といつかやるはずのお約束の、その一つ一つが、追いつめられての能力発動よりも、
「とどめ」と叫んだ敵への逆転の一撃よりもベタであること――それだけはわかる。
「いこう」
「うん」
鐘と萌絵、互いにしっかりと手を握り合い、歩き出した。
281イラストに騙された名無しさん:03/12/26 00:01 ID:nfYonf0B
執事「ほほえましいですね。あの二人は」
メイド(妹)「んだな。見ててあったけえ気持ちになる」
???「ウゴゴッ!フガッ、ゴッ!」
執事「…しかし、この平和もいつまで続くのでしょうか?」
メイド(妹)「…いきなり、何言うだかな。この爺は。」
???「ムガガアァァァッァァァッーーー!!」
執事「ですが、あの子達は『王道』を行くと決めたのです。試練と苦難、馬鹿一に満ちた道を…。ですから、せめて最初のうちくらいは…」
そういって振り向いた先には、不思議な物体が転がっています。
例えるなら、そう、この屋敷の主をとても長い濡れタオルでぐるぐるまきにしたような物体。
メイド(姉)「旦那様、もう鐘君の邪魔しちゃ駄目ですよ。判りましたかー?」
旦那「フゴォーーーーー--!!!」
メイド(妹)としては、いつそんな技を、とか、何で濡れタオル、とか聞きたいことは山ほどあるのですが口には出しません。
春の日差しのような眼差しと微笑を浮かべ、無言で旦那様を簀巻きにした姉を見たからです。

執事「皆、幸せであるように…」
メイド(妹)(旦那様は不幸だべ。)
メイド(姉)「まだ判りませんかー?」
旦那「フ、フオオオォォッォォ(エ、エクスタシィィーーー)!!」
282イラストに騙された名無しさん:03/12/26 00:40 ID:JjyXMQ/q
>>280-281
人物設定が無茶苦茶
283イラストに騙された名無しさん:03/12/26 01:43 ID:p+pmmr7J
旦那「おやこれはまた立派なケーキですな。
    はっはっは大丈夫ですよウチはこのぐらい平気です」

        .__旦__
       ∠二二二△
       ,.(三田田三()"_"_~_~
     /~.!(三三三三「メリーク
     !<介>  .,ヘ .,ヘー―,ヘ
     |ヽ。,,_ <介> <介>  <イ
     |   ~~"""''''''''ー―--゛-
     |              :
     |              :
 ..,。-―|              :
 ヽ_  ヽ。,,_           :
   /     ~~"""''''''''ー―----
   (_ イ       へ      :
      ヽ。  _/  .\    :
         ̄      .ヽ、_  :


旦那「萌絵や、萌絵や、ケーキを持ってきてくれたよ。
    一緒に食べよう」
284イラストに騙された名無しさん:03/12/26 01:44 ID:p+pmmr7J


       |        :::::::::|
       |        :::::::::|
       |        :::::::::|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\:|
       |   しょごす ::::::|
       |(●) ___(●|
       |ハゝ ̄VWWV ̄`|
       |´-`)、ジー    ./|
       |⊂ノ \/⌒゙〜'⌒゙〜゙〜7
       |∪   \______ノ
285イラストに騙された名無しさん:03/12/26 08:08 ID:zKq0xdQZ
いきなり足りなくなりそうなヨカーンw

職人さんgood job
ひとつだけ突っ込むと、なまってるのはメイド(姉)。
286イラストに騙された名無しさん:03/12/26 20:27 ID:9rUfbQDd
>>280
イイよイイよー。
そうか王道とイヤ展の狭間を二人は歩いていくのだなぁ。
287イラストに騙された名無しさん:03/12/27 01:59 ID:MoqHRhh1
順調に育ってるなぁw
288イラストに騙された名無しさん:03/12/27 19:16 ID:uk16K706
最初から読んでみたけど、すごいねぇ
289イラストに騙された名無しさん:04/01/04 01:56 ID:z877Syj9
      ∠Y"´゙フ
      ;' ゝ‘,,ェ)
     ; '( ゚Д゚)  あけましてゴルァ
     ゙;(ノ   ';) 今年は申年だが俺は羊のままだ
     ヾ,;'   ';
      ''∪''∪
290展開模索中。:04/01/13 04:30 ID:JQ9mh6eG
萌絵「どうしてそんな悲しい顔してるの?」
鐘「パパがお年玉くれなかったの」

旦那「ほう、だからお正月から十日も経ってから我が家に来たのだな
    萌絵!気をつけなさい、その男はお前じゃなくて財産めあぎゃー」
鐘「・・・萌絵ちゃんのパパ、なんで何時もメイドのお姉ちゃん達にやられてるの?」
萌絵「お約束だって」
鐘「お約束なんだ」
291イラストに騙された名無しさん:04/01/13 05:01 ID:JQ9mh6eG
執事が、古い長時計のネジを巻いていると、羊姿の庭師があらわれた。
「今日はもうお仕事終わりですかな」
「ああ。冬の間は楽だな。しかし、そろそろ春に何を植えるかも考えなきゃいけないが」
「それに加えてあなたはコックだ。年がら年中休む時がありませんな」
ネジを巻き終えた時計は、再び時を刻み始めた。
「さて」
執事が振り返る。
「無駄話をする為だけに、春のことを後回しにした訳じゃないでしょう」
「・・・まぁな。なぁ、じいさん。あんたメイドに、王道がどうとか言ってたらしいが」
>281の事を、庭師は言った。
「萌絵様と、あのガキは、これから何に巻き込まれるんだ?」
「これからではない、すでに、ですよ。物語はとうにはじまっているのです」
「・・・一つは萌絵様とあのガキの物語」
「そう、そしてもう一つは、萌絵様達を利用しようとする物語」
「何が目的だ?萌絵様達の物語を、どう利用するつもりだ?」
「それはまだわかりません、だが一つ、わかっている事は」
執事は、静かに言った。
「私はこちらの物語の、登場人物でありたい
 馬鹿一で、王道で、どこまでもお約束だが、困難な物語を」
「見放されそうな物語だな」
「貴方はお嫌いですか?」
「普通ならな、だが」
庭師は目を閉じて、静かに言った。
「萌絵様とあのガキが選んだ物語なら、別だ」
292イラストに騙された名無しさん:04/01/13 19:47 ID:jSpEDqbO

 混沌と戯れ、力持つ魔道書を読み
  魔を呼び、使役する事のできる少女

     萌絵

  世界は、少女の目覚めを待ち
 時の歯車は、ゆっくりと廻り続ける
293イラストに騙された名無しさん:04/01/14 00:37 ID:Iuxwr9fN
メイド妹 「御嬢様ー、萌絵御嬢様ー」
メイド姉 「萌絵さまー、何処だべかー」
 2人のメイドは屋敷の庭で、萌絵を探していた。
 今日の朝食が終った後から、萌絵の姿が見えないのだ。
メイド妹 「姉さん……萌絵御嬢様は……」
メイド姉 「うーん、お嬢さまば、歩き始めて一番楽しい時だべから、おさんぽしてるとおもうべど……」
メイド姉妹 「しんぱいですね(だべ)」
294イラストに騙された名無しさん:04/01/14 01:10 ID:F+htKmSS
萌絵 「びやーきー、ちょごす、つぎあっちいこ」
萌絵は屋敷から少し離れた、高台にある林の中に来ていた。
歩く事が出来る様になってから、萌絵は家の周りを探検するのに夢中になっていた
萌絵 「あ、にゃーにゃー」
林の中に猫を見つけた萌絵は、猫に近づく。
しかし萌絵だけならまだしも、ビヤーキーとショゴスも一緒にいるのだ。
猫 「フニャァァ 訳(なんか変なのがきたー)」
勿論、そんな萌絵ご一行を見た猫は、一目散に林の中に走っていく。
萌絵 「あっ、まってー」
萌絵は追いかける、猫は逃げる……そして、林の多くへ入っていった。
295イラストに騙された名無しさん:04/01/14 01:33 ID:ktkctXOR
萌絵「どこいったんだろー」
猫を追って、林の中にある小さな湖の傍まで来てしまった。
ショゴス「ウニニニウ」
萌絵の袖口を、ショゴスが引っ張る。
萌絵「うん?なに、ちょごす」
そう言いながら、萌絵はショゴスの指(触手)?差す方を見る。
そこには、1人の女性が立っていた。

萌絵「おねーちゃん、だれ?」
萌絵は何のためらいも無く、そう言いながら女性に近づく。
しかし、ショゴスとビヤーキーは女性に近づけなかった。
女性「相手の名を聞く時は、まず自分の方から名のるものよ…姫君」
萌絵「??んー、萌絵だよ……おねーちゃんは」
女性「ひ・み・つ」
萌絵「えー、ずるいー」
そう言ってじたばたする萌絵を、女性は微笑みを浮かべながら見つめた。
296イラストに騙された名無しさん:04/01/14 02:05 ID:z3o7xbT6
ニャー
萌絵「!にゃーにゃ、どこー!」
小さく聞こえた猫の鳴き声えを、萌絵は聞き逃さなかった。
周りを見て、湖の向こう側からこちらを見ている猫を見つけると、萌絵はすぐに駆け出そうとする。
しかし、駆け出すことは出来なかった。
後ろから、ふっと抱きしめられたからだ。
萌絵「おねーちゃん?」
女性は、萌絵を後ろから抱きしめ、そして耳元に顔を近づけてささやく。
女性「1つ教えてあげる」
萌絵「なに?」
女性「ウルタールの猫を虐めたりしては駄目」
萌絵「萌絵、ねこさんいじめたりしないよ」
女性「じゃぁ何故追いかけたの?」
萌絵「ねこさんとあそびたいだけだもん、いじめないもん!」
女性「優しい子……その心を忘れないで、姫君」
そう言って、女性は萌絵を離す。
萌絵「ふえ?、おねーちゃん?」
後ろを振り向くと、女性はもう居ない。
萌絵はきょろきょろとあたりを見回が、しかし女性は見当たらない。
 おじょーさまー………もえおじょーさまー
その時、萌絵に耳にはメイド姉妹の声が聞こえてきた。
萌絵「むー……きょうはここまでみたい、ちょごす、びやーきーかえろ」
そう言うと、萌絵の傍にショゴスとビヤーキーが寄ってくる。
そして、声にする方に歩き出す。
だが途中で立ち止まり、萌絵は振り向く。
萌絵「おねーちゃん、つぎはおなまえおしえてねー」
そう叫んだ後、萌絵はメイド姉妹の方へ駆けて行った。
297イラストに騙された名無しさん:04/01/15 20:17 ID:xOgfowuy
>>296
ま、まさかナイアのお姉様でつか・・・
298イラストに騙された名無しさん:04/01/15 20:58 ID:rDzNv6Va
デウスマキナ?
それとも、別の存在なのか??

チョット上げてみる?
荒らしを呼び込むかもしれないけど
299イラストに騙された名無しさん:04/01/16 01:06 ID:5FQ9iUxL
あげたいけど・・・ここはじっと我慢の子ですよっ。
300イラストに騙された名無しさん:04/01/16 02:14 ID:1YK8tLTr
>>297
いや、流石にそれは無いだろう
だって、ナイア姉さんつったら、エロゲになっちまうよ
ここは、正体不明にしておいた方がイイんじゃないか?

そして、深く静かに物語りは綴られていく
301イラストに騙された名無しさん:04/01/16 06:34 ID:04WA1kpI
まあナイアの姐さんか。それとも「別の顔」なのか……。
あまり展開を狭めるような断定はしない方が……とは思うけど。
職人さんGJ!
302イラストに騙された名無しさん:04/01/16 12:18 ID:ENXw5dSV
そう言えば、萌絵お嬢様って
そろそろご入園の時期?

べ、べつにネタが思いつかないから、成長させようなんて思ってな うわなにおするやめろぉぉ
303イラストに騙された名無しさん:04/01/16 16:55 ID:pmY3cqNk
この世界に幼稚園があるのなら、もうそんな時期かも
とりあえず思いついたならば書いてみるべし

・・・鐘君と一緒にお約束の眼鏡を求める冒険の話が書きたいなんて言えないよなぁ
304イラストに騙された名無しさん:04/01/16 22:56 ID:QiL7OULh
>>303
思うがままに書き込むんだ!

なにかリレー小説っぽくなってるけど、まぁいいよね。
AAは挿絵だって言ってたし……… _| ̄|○ <ゴメンAAカケナインダ……
305イラストに騙された名無しさん:04/01/17 01:36 ID:C1gAeIsc
AA苦手だけど、あった方が良いと思う時には入れることもある。
改変するだけで四時間掛かったりするがな……。

ところでこういう辺境?の街って、学校あるのかな。
教会とかで教えてそう。寺子屋みたいな感じで。
306イラストに騙された名無しさん:04/01/17 02:36 ID:gx5NXx3Q
ラノベを元にした世界なのだから、学園物があったっていいじゃないか
・・・挨拶がごきげんようだったりして
307イラストに騙された名無しさん:04/01/17 09:12 ID:6tapRdKn
いや、お屋敷があるから家庭教師のお姉さんだろう。
鐘君はたしか情報屋のシスターが知り合いにいたはずだから、
そのお姉さんが両方の先生になりそうだ。
308イラストに騙された名無しさん:04/01/17 09:25 ID:ekwWS7Y8
おお、カテキョのシスターか……イイな!
しかし、学園も捨てがたい……む、難しいなぁ
309イラストに騙された名無しさん:04/01/18 00:15 ID:4ntZ+dCO
キャラ多くなりすぎてもあれなんで、家庭教師のおねーさんに一票。
静かなお屋敷で二人だけの学校が・・・

旦那「何の勉強をしているんだい?ほうほう・・・」(鐘と萌絵の間に割り込む)

メイド(姉)「クッキーが焼けただーよ」
メイド(妹)「紅茶もあるよ」

えーと、むしろ鐘君ち(酒場?)のほうが落ち着く気がするのは気のせいでしょうか・・・。
310イラストに騙された名無しさん:04/01/18 02:29 ID:Hyh6Y8kd
しかしシスターは結構裏がありそうなキャラだし、
勉強環境としてはお屋敷の方がいい。
メイドさん姉妹も教育ができそうだし。
311イラストに騙された名無しさん:04/01/18 03:09 ID:iM5To+8C
なるほど。メイドさん姉妹も一緒に勉強できてウマーですな。
四人いれば小さな教室ともとらえられますね。
312イラストに騙された名無しさん:04/01/18 09:57 ID:LNW3ztpI
個人的にはやっぱり学園物がいいかなとか思ったり・・・
シスターの母校で、小中高一貫のマンモス学園
お目付け役としてメイドも通う事に、とか

キャラは確かに増えすぎてますが、主人公と同じ年代のキャラがいないし
>263の事もあった訳だから。・・・ダメでつかね?
313イラストに騙された名無しさん:04/01/18 10:43 ID:5OL1w672
学園はひじょーにやり易い
だが、キャラが出すぎて収集がつかなくなる可能性、大
しかし、使いこなせれば………そこはネタのパラダイスになるかも
314イラストに騙された名無しさん:04/01/18 13:21 ID:ebMBUrJr
まだまだ萌絵も小さいし、ある程度育ってから街の学校に行くってのでも良いと思う。
そうすれば一粒で二度美味しい。ウマー
つか二人ともきっちりキャラが固まってないんで、学園だと脇キャラに飲まれそうな予感。
315イラストに騙された名無しさん:04/01/18 13:42 ID:mTSaiEnE
314に同意。しばしシスターにカテキョで教えてもらい、その後学園へGO。
というか、鐘すれでなんかシスター登場してなかったか?
316イラストに騙された名無しさん:04/01/26 23:46 ID:WhFh/8O4
「アテンション!!!」
メイド姉 「な、なんだべ?」
メイド妹 「姉さん、向こうの方みたい」

シスター 「アテンション!!!」
萌絵 「あてんしょん!」
鐘  「何で僕まで……」
萌絵 「鐘、あてんしょん!」
鐘  「あてんしょん……」
シスター 「よろしい!ではリッスンヒューマン!」
萌絵 「りっちゅんひゅ−まん」
鐘  「りっすんひゅーまん」
シスター 「その1!、だされたご飯は残さずたべる!」
シスター 「その2、転んでも泣かない!」
シスター 「その3、ひろゆきのギャグには大爆笑する!」
シスター 「その4、他人が見て面白い事を書こう!」
シスター 「その5、普段では2ch用語は辞めよう!」
シスター 「以上!こらは基本です。覚えておきなさい」
シスター 「分かりましたか?」
萌絵&鐘 「はい」

メイド姉 「いい事いうべ」
メイド妹 「姉さん、ひろゆきって誰なんですか?」
317イラストに騙された名無しさん:04/01/27 00:20 ID:QPBMT/Jl
シスター 「あら、私とした事が、
      × 以上!こらは基本です
      ○ 以上!これらは基本です
      に、脳内変換お願いしますわ」

メイド妹 「あの、ひろゆきって……」
シスター 「では、鐘君、萌絵ちゃんお勉強始めましょうね」
メイド姉 「お勉強だったべか、なっとくだべ」
メイド妹 「姉さん、シスター、ひろ………」
シスター&メイド姉 「それでは、始まりです(だべ)」

メイド妹 「……誰なの?」
318イラストに騙された名無しさん:04/01/27 20:26 ID:7Op84XQk
シスター「煽られても釣られてはいけません。荒らす者は放置が基本です
      一時の感情に任せて反応したら、それこそ思う壷です」
メイド妹「まともな事いってるはずだけど、違和感を感じなぁ」
メイド姉「それは違うべ!荒らしには徹底抗戦すべきだべ!何が>>1逝ってよしだ!」
メイド妹「……お姉ちゃん?」
319イラストに騙された名無しさん:04/02/02 22:09 ID:nJRj/BSJ
ネタがないのでリクエストキボンヌ
320イラストに騙された名無しさん:04/02/04 00:03 ID:TCPCQpE3
ちょっと遅れてもいいよね。
萌絵様と鐘君の無病息災を祈願して、豆まきをしませう。
321イラストに騙された名無しさん:04/02/04 03:07 ID:6hbnsyr1
無病息災の豆まき、いいですね。まだ色々とおこるだろうし…。
でもラ板で「鬼は外ー」ってやるとえらい数出て来るかもしれないなぁ。
322イラストに騙された名無しさん:04/02/04 10:55 ID:SVol9a+l
しょごすくん達の安全を確保してからだね。
323幻想と現実の狭間:04/02/05 00:47 ID:4bVJw80Q
何も無い場所、地平線を崩す物等、一切存在しない。
空は雲など一切無い蒼天、地上は塵の一欠けらさえ落ちていない、紅い大地。
いや、一箇所だけ物が存在している。
紅く真紅の大地から生えたように、一対のテーブルと椅子が在った。
だが、そのテーブルの色は純白の白。
そこだけが、この世界において、異質だった。
その椅子には1人の女性が座り、テーブルの上には猫が居て、ティーセットが置かれている。
ティーカップの中には、紅玉を溶かしたような色を持つ水が入っていた。
すっ、と女性の腕がティーカップへと動く。
病的なほど白い指が、カップの縁に辿り着き、ゆっくりと縁を撫でる。
その時、女性の後ろに何かが現れた。

「久しいな………」

女性 「……何万…いえ、何億周期振りかしら」
男  「さぁな、数えた事も無い」
男はそう言いながら、女性に近づく。
男  「貴女は此処で何を何をしている?。……我等の巫女であり、姫君である御方は現れたのだろう」
女性 「ええ、やっと存在する事を始めたわ」
男  「ならば何故動かん?。我等でさえ苦痛に感じる程の時が流れたのだぞ」
女性 「………待っているのよ。目覚めるのを」
男  「悠長な事を……、あの世界はオリジナルなのだぞ。我等ですら世界に干渉する事は難しい」
女性 「………」
男  「世界に干渉することが出来なければ、世界の法則に従うしかない。
    それは、他の下等存在の進入も、世界が許せば可能という事だ」
女性 「……それが?」
324幻想と現実の狭間:04/02/05 00:47 ID:4bVJw80Q
男  「それが…だと。もし姫君が他の存在に奪われでもしたら、どうするのだ」
女性 「奪われたのならば、奪い返せば良いのでは?」
男  「………話にならん。既に何者かが動き出しているというのに」
女性 「何故?、私達は他者から神と恐れられる”もの”よ。他の者など塵芥と同じでは?」
男  「確かにな、だがその塵芥に我等は出し抜かれたのだ。二度失敗する事は在ってはならん」
女性 「ああ、そうでしたわね。あの時、貴方が無理をしたせいで……」
男  「何を言う!。貴女が力を貸してさえしてくれれば!」
女性 「忘れたのかしら?。この私が、あの様な者を気に入ると思って」
男  「しかし………」
女性 「何か?」
その時、初めて女性は男の方に振り向く。
その二つの双眸、紅い黄金と蒼い銀の視線が男を貫く。
男  「ぐっ……。わかった、貴女のする事に干渉はせん……、目覚めを待つと言うのなら待つがいい。だが」
女性 「わかっているわ。貴方は私に干渉しない、私も貴方のする事に干渉しない。これで良いのでしょう」
男  「うむ、それでいい」
女性 「けれど、余り派手な動きは控えたほうが良いわよ」
男  「何故だ?」
女性 「よく言うでしょう、姫君と呼ばれるものには、守り助ける者が寄り添う…と」
男  「ふん、騎士とか勇者とか言う者か。気にする程でもあるまい」
女性 「………そうね」
男  「そうだ。では我は行く、……邪魔をした」
男はそう言うと、椅子に腰掛けながらも、紅い大地に着こうとする程の、長く黒い漆黒の髪を一房手に取る。
そしてその髪に、口付けをする。
その後、男は掻き消えた。

女性 「あの者は忘れているのかしら?。御伽噺にあるように、神を倒す者は騎士や勇者の役目なのに」
そう言うとカップを手に取り、中の紅い水を一口飲んだ。
325イラストに騙された名無しさん:04/02/06 00:07 ID:9mKUKxh+
なんか、影ですごいうごきが(w
豆まきとかやってる場合じゃない?

…いや実は、やっぱり豆まきは苦しいしょごすたん、でも萌絵様のために我慢、我慢。
なんてベタな話を思いついたんだが…書き込んじゃまずいかなぁ。
ちょっと長くなりそうだし、長いの連発はなぁ…。
326イラストに騙された名無しさん:04/02/06 01:03 ID:5i4xOv07
かまわないよ〜
327イラストに騙された名無しさん:04/02/06 02:15 ID:9mKUKxh+
「鬼は外ぉー、福はー内ぃー」
今日は鐘君たちも呼んで、皆で豆まき。
「鬼は外ぉー、福はー…」
パッカーン!
「HAHAHAHA! こいつはいいな、兄弟」
「だろう。先込め式雷管銃、音は間抜けだが豆も撃てるように少し手を入れたんだ。こいつは散弾用だ」
「HAHAHAHA! こいつが本当の豆…」
バッシーン!!
「何、持ちこんでんの。アンタはーーー!」
元殺し屋と庭師が妖用ハリセンで張り飛ばされる、なんてこともあったが、皆楽しそうに笑っている。
1名(?)を除いて。

「しょごすたん、どうしたの?」
しょごすが、みんなから離れて一人ぐったりとしている。
「流れ弾でも当たったんだべか?」
「いや、これは…。萌絵様、忘れておりましたが、しょごすも魔物。恐らく,節分の邪気払いに当てられたのですな。少し別の場所に移してやりましょう」
だが、ぐったりとしたしょごすはまるで動こうとしない。動けないのではなく、不安になっている萌絵を守りたがっているらしい。
「しょごすたん…」
「しょごす君が犠牲になって、萌絵ちゃんが幸せになるのが、一番の冴えた方法ですか?」
困り果てた一同に冷たい声がかかる。声の主、シスターはゆっくりと萌絵の前に屈みこむ。
「あなたの幸せを願うとき、誰かが代わりに哀しくなってもいいというのは、間違っているとは思いませんか? 萌絵ちゃんは?」
問いかける声に、小さく頷く萌絵。それから、一掴みの豆を袋から取り出し、空に投げた。
「福は内ぃー、鬼も…、鬼も内ぃー」
「萌絵…」「萌絵様…」「萌絵ちゃん…」
半分べそをかきながらも萌絵は、豆をつかんで空に投げる。みんながずっと、ずっと幸せでいるために…。
「福は内ぃー、鬼も内ぃー」
何度も何度も豆を投げる萌絵。じっと見守るしょごす。萌絵以外に表情など判らないしょごすに、誰もが判る違いがあった。

しょごすの目にも涙。
328イラストに騙された名無しさん:04/02/06 02:17 ID:9mKUKxh+
「よろしいのですか、旦那様。このままでは様々な邪気が…」
「いいよ、別に」
「だけど、小父さん…」
「黙れ、鐘坊。いいか、私は萌絵に近づく男は大嫌いだ。本当に腹立つ。だが…」
旦那様はビシッと鐘を指差した。
「ここは萌絵の家だよ。萌絵の友達が来たら、誰だって入れる。それが君でも、邪気でも、なんでもだ。それが萌絵のおうち。わかったかね。それにここは家族が住む家だよ。しょごすはここにいるだろ? あそこに座っているだろ? だったら家族だよ。
うちは家族に遠慮はいらないよ。萌絵も、私も、執事も、メイド姉妹も、庭師も、しょごすもこれからも、ずーっと家族。だからブーブー文句は言わない。いいね?」
「旦那様がマジだべ」
「でも元ネタは女の人のセリフだから、ちょっと気持ち悪いね。」

そういっているうちに屋敷の空に、黒い雲が集まり。
しょごすに似た、しかし何倍もの大きさを持つ鬼となって、萌絵の前に実体化した。
ゴルァァァァァァ。
腹に響く唸り声。そして鬼は萌絵のそばに手を伸ばし…。
…周りに落ちてる豆を拾って食べ始めた。

「なんじゃ、そりゃぁぁ!!」
一同のつっこみに、我にかえったのか、改めて萌絵に手を伸ばす鬼。
その時、近くにいた鐘が走り出す。
さっき取り上げられた雷管銃があれば…。そう思いながらも足は止まらない。迷わない。だから。
「銃は――心の中にあるっ!!」
そう叫んで、夢中で突っ込んでいく。そして、鐘の右手が黒い光を放った。
329とりあえずここまで:04/02/06 02:23 ID:9mKUKxh+
気がつくと周りは光の海だった。
目の前には小さな黒い影。何となく、その影がさっきの巨大な鬼と同じモノだと分かった。
「何をしてるの」
サガス・・・
「捜す? 誰を」
ヒメ。ワレラノヒメ。ツレテイク、アノカタノメイレイ。
「違うよ。君たちはそんなこと望んでない」
チガワナイ。ワレラハソノタメニオオキク、ツヨク。
そういって影が膨らみ始める。それはさっきと同じ、しょごすに似た巨大な鬼になる。
鐘は鬼を見上げ、小さく笑った。
「…どうして、君たちはそんな姿を選んだの?」
この言葉に鬼が震え、少し小さくなる。
「どうしてしょごす君に似た姿なの。それに豆なんか食べてなかったら、僕は割り込めなかったよ」
その言葉を聞いたとたん、鬼は身震いし、影の塊へと変貌した。そして今度は、二人の男女の姿になる。
ソンナ、ドウシテ…。
鐘は憶えてないが、それはかつて(>>207-213)で騒ぎをおこした二人の幽霊だった。
ワタシタチハ…。
二人はすがるような目を鐘に向ける。
「君たちも」鐘の瞳から、涙がこぼれた「家族になりたかったんだね」
「だから、萌絵ちゃんを連れて行かなかった。萌絵ちゃんが君たちの捜すたった一人の存在だと知っていても、皆と一緒にいてほしかったんだね」
ゆっくりと、鐘は右手を二人に伸ばした。

それは1秒にも満たない時間。
鐘の前で鬼は動きを止め、かざした鐘の右手に吸い込まれていく。
「大丈夫。誰も傷つけてない」
全てを吸い込んだ後、そう言って隣で座り込んでいる女の子を安心させる。
影を纏い、闇に遊び、魔を呼ぶ女の子。そのうっかり漏れた瘴気で十万人を殺しかねない女の子。
それでも、今、鐘に向ける笑顔はとても眩しくて…。
(約束するよ。僕はこの子を守る。この子の『騎士』になる。世界で一番きれいなもののために戦う)
右手を握り、鐘は心にそう決めていた。
330イラストに騙された名無しさん:04/02/08 00:11 ID:yTGAcHMv
長すぎ。
あと鐘の能力、都合よすぎ。
331イラストに騙された名無しさん:04/02/08 01:15 ID:tj9EwQfx
ま、確かに都合が良すぎる力かも
つーか、鐘の能力の方向性って、どんなのだ?
萌絵は、魔法、魔術や召還系だろ
鐘はどんな感じなんだ、って鐘のスレでやった方がイイかも
後、長いのは別にイイんじゃないかな
………余り空気読んでないの以外はね。上のは、まだOKだと思う
332イラストに騙された名無しさん:04/02/08 09:32 ID:2UhtPQc9
方向性つったら、運動、肉体系だろ
ま、今決めなくても、成長していくとわかってくるだろ
またーり行こうぜ

それより、そろそろバレンタイン?
333327:04/02/09 00:59 ID:0/wP2d7N
あー、やっぱり長すぎたですね。申し訳ない。
前レスの「騎士」に反応したのが失敗だったなぁ。 _| ̄|○ <ウィザーズブレイン好キナンダヨ

>332
確かにもうすぐですな。萌絵様の本命は誰の手に?
つーか、本命の意味が判らず、しょごすたんにあげたりして(w

334ちょっこれーと、ちょっこれーと:04/02/13 14:56 ID:nakhq5OU
メイド妹 「生クリームにチョコレート、それと蜂蜜」
メイド姉 「バターとココアにブランデー」
メイド姉妹 「用意はこれ位で、いいですね(だべ)」
  「ねーねー、何してるの?」
メイド姉 「あんれ、萌絵さま、どうしたんべか?」
萌絵   「えーとね、しょごすがこっちに行くから、着いてきたの」
メイド妹 「ショゴス君は、本当に食べ物に弱いですね」
ショゴス 「ウニョニョニョ(赤くなってる)」
萌絵   「それで、何してるの?」
メイド姉 「チョコレートを作ってるんだべさ」
萌絵   「!!、チョコ!。萌絵食べる!」
メイド妹 「うーん……。萌絵御嬢様、残念ですが今日は駄目です」
335ちょこれいとーは……:04/02/13 14:57 ID:nakhq5OU
萌絵   「ううー。どうして?」
メイド姉 「これは、明日のバレンタイン用のチョコだからだべ」
萌絵   「ばれんたいん?それって、何?」
メイド妹 「そうですね、日頃お世話になっている人や、大切な方にチョコレートを送る日ですよ」
メイド姉 「しってる人でもいいだべ」
萌絵   「知ってる人、お世話さんの人、大切な人…」
メイド姉 「そうだべ。もちろん萌絵さまは大切なお方だべから、とっておきのを用意するべ、期待してくんろ」
萌絵   「それ、今から作るの?」
メイド妹 「ええ、そうです」
萌絵   「それ、萌絵も作る!」
メイド妹 「萌絵御嬢様も……、そう、ですね。では一緒に作りましょうか」
萌絵   「うん!」
メイド姉 「じゃぁ、どんなのにするべさねー」

しょごす 「ニョニョニョーイニョ!(僕は今食べたいぞぉぉぉっっ!)」
336イラストに騙された名無しさん:04/02/13 15:12 ID:yK8tdcIb
悪い・・・
しょごすたんに萌えてきた・・・
337イラストに騙された名無しさん:04/02/14 11:24 ID:+zgL31Iu
>336
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /             \
     /                  ヽ
      l:::::::::.                  |
      |::::::::::   (●)     (●)   |
     |:::::::::::::::::   \___/  *  |
      ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ
338今日は:04/02/18 01:56 ID:lvN46Hrk
鐘 「相変わらす、大きい門だなぁ……」
 此処は萌絵の御屋敷。
 目の前には、数m以上の高さを持つ、歳経た門がある。
鐘 「萌絵のお父さんって、何やってる人なんだろう?」
 そんな疑問を持ちつつも、鐘は門の傍にある呼び鈴を押す。
   キンコーン キンコーン
? 「………あー、誰かね?」
鐘 「あ、萌絵のお父さんですか?。鐘です」
? 「………………」
鐘 「萌絵に呼ばれたんですけど」
? 「………”お父さん”だと………」
鐘 「?…あのー」
? 「”お父さん”だと!。何故お前にぃっ!”お父さん”などと呼ばれなければいかんのだ!」
鐘 「え、えーと」
? 「萌絵は………やらんぞ。……嫁にはやらんぞ!。やりはせん!。やりはせんぞぉぉぉぉっっ!!………ごひゃっ!」
 萌絵のお父さんが、喚き散かそうとしたその時。
  ゴガン! と、言う音と共に、少し地面が揺れた。
鐘 「………もしもし?」
? 「鐘君ですか?。門の鍵は開けました、入ってきて良いですよ」
 何時も変わらない、メイドのお姉さんの柔らかい声が聞こえてきた。
 だが、鐘は聞き逃さなかった………。微かに聞こえる、呻き声と罵倒する叫びを………。
鐘 「しつれいします」
 鐘は門を潜り、屋敷のドアを開け、中に入っていった。
339何の日?:04/02/18 01:58 ID:lvN46Hrk
萌絵   「鐘、おはよー」
  屋敷の大接間に入るや否や、萌絵が抱き付いて来た。
鐘    「あ、萌絵。おはよう………って、うぁっい」
  萌絵に次いで、ショゴスとビヤーキーも突っ込んできた。
ショゴス&ビヤーキー 「ヌニョニョニョーン&ブビビビビビーン」
鐘    「みんな、重いよ………」
萌絵   「にゃはは」
メイド姉 「萌絵さま、違うだべ。今日は遊ぶんじゃないだべ」
  メイドのお姉さんがそう言うと、萌絵達は上から退いてくれた。
萌絵   「うん、そうだった」
  そう言うと、萌絵は奥に入っていった。
  ショゴスとビヤーキーも付いて行く。
鐘    「あの、今日は…」
メイド妹 「鐘君、ソファーで待っていてくれますか」
  そう言って、メイドのお姉さん達も、奥に行った。
  その言葉どうり、大接間に在るソファーに腰掛ける。
鐘     「何なんだろう?」
  ……………
  暫くして、奥の方から甘い匂いが流れてきた。
萌絵   「お待たせー」
  華やかなドレスに着替えた萌絵と、同じくカクテルドレスに着替えたメイドのお姉さん達が出てきた。
  その手には、チョコレートケーキを持っていた。
萌絵   「はっぴーばれんたいん!」
メイド姉妹「ハッピーバレンタイン(だべ)」
鐘    「えーと………、ハッピーバレンタイン?」
萌絵   「うん、今日はバレンタイン。いつもおせわな人とか、大切な人とかに、チョコレートあげる日なの!」
鐘    「そうなの?」
340ふっふー。:04/02/18 01:59 ID:lvN46Hrk
萌絵   「そうなの!。じゃぁ、はい、これ」
  萌絵はそう言うと、フォークを鐘に手渡す。
萌絵   「一緒に食べよ」
鐘    「………うん」
  萌絵は早速目の前のケーキにフォークを刺す。
  そして、その反対側に、鐘もフォークを刺す。
萌絵   「んにゅー、すんごく甘いねー。おいしぃー」
鐘    「うん、甘くて美味しい」
メイド妹 「そのケーキ、萌絵様も手伝って御作りしたんですよ」
  その言葉に、鐘は萌絵を見る。
  萌絵は鐘に見られると、笑顔を向けてきた。
  そして2人は、楽しく話しながら、ケーキを食べる。
メイド妹 「あぁ、それと鐘君。これは私から。後、これは御家族の方々に差し上げてください」
  メイドのお姉さんは、1つ豪華なのと、後いくつかのチョコレートを渡してくれた。
鐘    「良いんですか?」
メイド妹 「ええ、良いんです。鐘君は、大切な方ですから。それと、鐘君の御父様と御母様、それとバーの方々の分も」
鐘    「はい。わかりました、みんなにちゃんと渡しておきます」
メイド妹 「はい。お願いしますね」
341バレンタインデー:04/02/18 02:00 ID:lvN46Hrk
鐘    「あっ、そう言えば、お父………小父さんは?」
萌絵   「あっち」
  萌絵が指差すその先には、ロープでぐるぐる巻きにされた、小父さんが転がっていた。
小父さん 「ぶふーぐぐぐんぶぐんぐぐー」
メイド姉 「だめだべ、旦那さま。あれは萌絵さまが鐘君と食べる為に作ったケーキだべ」
小父さん 「ぶぶぶんんぶぶぶ!!」
メイド姉 「ちがうべ。旦那さまのはこれだべ」
  傍にはかなり大きなチョコレートケーキがお皿に乗ってあった。
小父さん 「んんぶぶんぶばぶんんぶは!」
メイド姉 「何が不満なんだべ?。しょごすや、びやーきーのと同じだべ」
小父さん 「!!!!!!!!!んんぐぐぐんぐんぐううんんん!!!!!!!」
メイド姉 「もうしょうがないだべな。じゃぁ、これあげるべ」
  そう言って、メイド姉はチョコを差し出す。
  そのチョコは、小さいながらも、綺麗にラッピングされていた。
メイド姉 「これで我慢するべ、ね、旦那さま」
小父さん 「………んんー………」
メイド姉 「よしよし」
  そう言いながら、メイドお姉さんは小父さんの頭を撫でる。

  その横では、ビヤーキーがケーキに頭から突っ込んでいて、ショゴスはチョコレート色になっていた。
ショゴス&ビヤーキー 「ニョニョニョ&ビビビン(うまいぞーっっ!!。とろけるぞーっ!!!)」
342イラストに騙された名無しさん:04/02/18 02:13 ID:lvN46Hrk
あ、執事さんと、お庭番の事忘れてた………。
すっ、すまん!
343イラストに騙された名無しさん:04/02/19 13:56 ID:LWwzYBz/
なぁ、萌絵さまって、眼鏡装備予定なんだよなぁ
それって

A、単純に目が悪い
B、変なものを見てしまうから
C、邪眼とか魔眼になっちゃったから

とか、なのか?
344イラストに騙された名無しさん:04/02/19 21:01 ID:22sFL6ZC
Cだろう。
Bだとショゴスたんとフラグがたってしまうではないか。
345イラストに騙された名無しさん:04/02/19 23:33 ID:7bxuCpfd
お庭番 「俺達、忘れられてたんだ………。まぁ、影薄いしなぁ」
執事   「良いではないですか。萌絵様はあの様に笑われているのですから」
お庭番 「それも、そうか」
シスター「………あなた方はまだいい方よ……。語り部に思い出してもらったんだからっ!」
お庭番 「うおっ!、……シスター居たのか。脅かすなよ」
シスター「ふんっ!」
執事   「まぁまぁ、落ち着いて」
  カチャ、カチャ…ン
お庭番とシスター 「ん?何(だ)」
執事   「ホットチョコレートです。男の私からですが、良ければ貰っていただけますか」
お庭番とシスター 「………執事さぁん!(涙)」


黒衣の男 「………」
ミッキー  「……………」
黒衣の男 「………なぁ」
ミッキー  「無いわよ」
黒衣の男 「………………………………………………………………………」
346イラストに騙された名無しさん:04/02/19 23:51 ID:2L5XoXaB
というか詐欺師も・・・
・・・まぁ彼はバレンタインに関係なく忘れ去られてうわなにをするやめ(ry
347イラストに騙された名無しさん:04/02/19 23:55 ID:I2pFsZLN
俺も、Cかな
ただ、萌絵ちゃんの目って、どんな効果のあるやつなんだろう?
348イラストに騙された名無しさん:04/02/20 00:01 ID:h2IHnoDC
詐欺師って、鐘のスレの方で最初の頃に出てた奴?
確かアストラル体になってたんだっけ?

瞳の効果は、きっとスンゴイやつだろう

それより、かなり人減ったねー
上げー・・・・無いほうがいいか
349イラストに騙された名無しさん:04/02/20 17:02 ID:b3OT9iMU
自分はAだと思ってたなぁ。本読みすぎって感じで。

>348
人の多さは昔からこんなモンじゃない? 最近は増えた方だと思う。
350鮮やかなるかな、我が世界:04/03/02 00:16 ID:CcSvO10P
何気ない朝。
何時も通りの朝。
その筈だった。
萌絵は目を覚ます。
その日、世界が綺麗に見えた。
何時もとは違う朝。
風が舞い、炎が踊る。
水は澄渡り、大地は木々を育む。
萌絵には、世界がまるで生まれ変わったように思えた。

萌絵のその瞳は、少しずつ変わり始めた。
351イラストに騙された名無しさん:04/03/03 23:21 ID:g224MoxL
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      |  |   |   | |  .|   |  ||||    |   |  |
      |  |   |.ノノ■ハ    ノノ∞ハ |   |  |
      |  | _ | b ゚ ー゚)   丿ノ´-`) |.   |  |
      |  ((||)).(|@|;-;|@|)  (゚。ヽy/。゚)((||)) |  |
      |  |`||´ <,,ノ□ヽ,,>  <,,ノ∞ヽ,,>.`||.´ |  |
      |  | ∩| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|∩  |  |
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |     ∧v∧     ∧v∧     ∧v∧.      |       。|
    |     (*゚ー゚)    (*゚ー゚)    (*゚ー゚)      |    |  |。 |゚  y
    |    (≫≪)    (≫≪)    (≫≪)     |   ゚|  |  |io i|
    |   / /ll ヽ \ / /ll ヽ \ / /ll ヽ \...   |  。|  ゚i| 。i|,,ノ  |i
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  i|゚ ||゚ /ii 。 ゚|i_/゚
  |    ∩    .∩     ∩     ∩     .∩   |  `ヽoー|i;|y-ノ
  |   ∧ユ∧  ∧ユ∧   ∧ユ∧   ∧ユ∧  .∧ユ∧. |    ,;:i´i;ノ
  |   (,,゚Д゚)  (,,゚Д゚)   (,,゚Д゚)   (,,゚Д゚)  (,,゚Д゚). |    (;;;ii;;
  |  / |__|ヽ / |__|ヽ / |__|ヽ / |__|ヽ  / |__|ヽ |    ノii;;ヽ
  |  `(|__|)´ `(|__|)´ `(|__|)´ `(|__|)´ `(|__|)´ |  | ̄ ̄ ̄ ̄|

ひな祭り
352イラストに騙された名無しさん:04/03/03 23:41 ID:g224MoxL
ずれてるよ。
353イラストに騙された名無しさん:04/03/03 23:43 ID:g224MoxL
と、更に途中で送っちまった
スマソ
ついでに、ズレすまん _| ̄|○ <エディタノセッテーカエテタノワスレテター!!
354イラストに騙された名無しさん:04/03/04 00:15 ID:JZ2jJimK
旦那「どうもひな人形の周りの空間が
    ゆがんでいるような気がするんだが」
メイド(姉)「気のせいだーよ、旦那さま」
旦那「去年五人囃子が勝手に消えたって言ってなかったか」
メイド(姉)「きっと庭師さんか執事さんが見つけてくれたんでしょう」
旦那「今動いたような気が」
メイド(姉)「白酒の飲み過ぎだーよ」
355イラストに騙された名無しさん:04/03/04 04:55 ID:tqdCKTXh
ショゴス 「ニョニョーイ(甘―い)」
萌絵   「しょごすたん、何飲んでるのー?」
ショゴス 「ニョニョニョ。ニョイニョーイ(白酒。おいしーい)」
萌絵   「あーいいな。あたしも欲しいー」

鐘     「こんにちわー」
メイド(妹)「あ、鐘君、それにお父さん達も」
元カノ   「雛人形、飾っているって聞いて。鐘がみたがったもんだから」
元殺し屋 「何言ってる、一番見たがっているのはお前だろぼぐわあ」
メイド(妹)「あ、あはは、いいですよ。どうぞ、こちらに。
       そうだ、鐘君、雛あられあるわよ。白酒も少しくらいなら…」
萌絵   「鐘、これおいしいよー」
メイド(妹)「萌絵様、それにしょごす君。こんなに酔って、いったいどれだけ飲んじゃったんですか?」
萌絵   「えへへー、鐘ー」
ショゴス  「ニョヘヘー、ニョー」
鐘     「二人とも、重いよー」
メイド(姉)「きゃー、あんなにくっついちゃてるだ」
旦那    「…許さん。許さんぞー。貴様、萌絵を酔わせてどうする気だ。
      今日という今日は勘弁できーん!!」
メイド(妹)「だ、旦那様、落ち着いて。お姉ちゃんも止めてよー」
メイド(姉)「あははー、写真とるべ、写真」

庭師    「HAHAHA、ベタベタだ。実にベタベタだな」
執事    「ですが、私たちはそれを見守る、そう決めたんですよ」
シスター  「お二人とも酔っ払ってないで、止めにいったらどうです」
庭師&執事「ハァハッハッハッァ!」
356イラストに騙された名無しさん:04/03/04 04:57 ID:tqdCKTXh
元殺し屋「なあ、俺たちさっさと帰ったほうが良くないか?」
元カノ  「んー、そういわないでさ、もう少しだけ」
元殺し屋「けど、どう見ても迷惑だぞ、俺たち」
元カノ  「まあ、周りはね。けど、あの二人…」

元カノの視線の先にあるのは。
笑いながら白酒を勧める萌絵と、困りながらもそれほど嫌そうでもない鐘の姿。

元カノ  「結構、楽しそうじゃない」
元殺し屋「…そうだな、もう少しぐらいならいいか」

ミッキー 「そうよ、まだ帰るなんて早いわよ。あ、またくっついた。あーもう、カメラ、カメラどこー!」
黒衣の男「お前、仕事ってこと忘れてるだろ」
357イラストに騙された名無しさん:04/03/05 00:53 ID:LFDZv2q9
 さぁて、雛壇でも片付けるかなぁっと。 あんな、空間歪ます雛壇は〜………
         .∧∧rk-o  ,__      
     l二lニ(,, ゚д)ニlニi=、,ii>
        / 、,O_lB^ 
       て´_,,)'J'         

        ─┼─       │                                     |  _l_l   '  ,  _l   i
      ──┼──     ├──‐                                  _|  ―'~ ̄  |       |
          │    ヤ   |___  ユ  ゥ  ン                      _|         _,ノ  __,ノ
                          (⌒ヽ:::...:.,,                       
ヽ:: `),⌒)                     `)⌒:::...)                              (;;;   ;;;)'⌒ヽ;;)
`)⌒::..:.::((⌒:.ヾ       ∧∧rk-o //    ソ⌒.:.;;)ヽ;;  `)⌒:  :..:.,)⌒:::...)               (;;;  ;;;) ;;)'
`) ;)⌒,. )  ソ⌒::..l二lニ(,, ゚д)ニlニi ..:..:.:::⌒;:.ソ:ノ''⌒:.))⌒:: : ;ヽ::..:)  ⌒:.._ -,,,::;:'''"´"''';;,,      (;;;  ;;;) ;;)'
ノヽ⌒::.(  ⌒; )ソ、    / 、,O_lB^ ヽ  ..::.::: :; (⌒ヽ (:⌒:::...),, (:⌒:::;;;   ソ  ´"''''- ''"     (;;;  ;;) ;;)
:: :(:⌒:::...),,ソ        て´_,,)'J'从/   ..,,,::' ⌒''⌒;;).:.:..  ;;:....) ...:.::.::.:..ヽ               ゞ;;;  ;;ソ
)~⌒;ソ⌒.:.;ノヽ                 .. ,;⌒ ;;:....)丿         `) ;)⌒,. )         ;!二二二ニ''''ッ
               フッ飛ばすに限るな!                               
                  HAHAHAHAHA!!
358イラストに騙された名無しさん:04/03/10 02:52 ID:Dl+k+rT5
庭師   「俺が悪かった。だからもう勘弁してくれ」
メイド(姉)「駄目だべ。雛壇壊した後、誰が片付けると思ってるんだべ」
庭師   「だからってもう一週間片付け続けてるんだぞ。なあ、お前からもお姉ちゃんに言ってくれよ」
メイド(妹)「歪んでいたって、雛壇は女の子には大切なものなんですよ」
庭師   「…とほほ…」

シスター「こんな悲劇が起きないよう、書き込むときは注意すること」
萌絵&鐘「はー―い」
シスター「それから、AAのズレは笑ってネタにもできますが、イラストに騙された時はつらいだけです
     とてもよい作品がエロゲ風の表紙で手にも取ってもらえず、魂を込めた描写は口絵で台無しになり、
     イラスト買いでは見事に地雷を踏み…。
     二人ともそんなことに負けず、一冊でも多く良い本に出会えるよう頑張りましょう」
萌絵&鐘「はー―い」
シスター「それでは、今日は聖書ではなく、この詩でお祈りしましょう」

      ―― 二度と誰かが嘆かぬよう
359イラストに騙された名無しさん:04/03/17 10:36 ID:jmvOCcip
さて、ホワイトデーにはなにかあったのかな?
旦那   「ぬおおおお!早くこの縄をほどきたまえメイド姉!こうしてる間にも萌絵がー!」
メイド(姉)「ただ友達の家に遊びに行ってるだけだべ。
       安心してけろ、暇にならないように御本を読んであげるだ」
旦那   「ご、御本?・・・まさかそれはトマトとかホヒィとかじゃあるまいな?」
メイド(姉)「やだねー旦那様、あれを呼んでいたら日が暮れちまうだよ」
旦那   「そ、そりゃそうか。あはは」
メイド(姉)「おらが選んだのは月花で」
旦那   「待て、それはまた別の意味で拷問だ、やめたまえメイド君こらぎゃーベタが洪水のように」

執事   「そう我々は選んだのです、馬鹿一とお約束に彩られた道を」
庭師   「じいさん、もしかしてあんたボケてないか?」
361イラストに騙された名無しさん:04/04/06 21:34 ID:jMjNTlUz
コッチは何か起こるのかな?
362見知らぬ世界:04/04/13 07:09 ID:i7M1dGxg
春……華は咲き乱れ、鳥達は歌う。
だが、今日は華の香りも、鳥の歌声もしない。
暖かなシーツも無く、柔らかなベットも無い。
その代りに、硬い大地と、汚れくすんだ大気。
目を覚ますと、萌絵は見知らぬ世界に来ていた。

萌絵 「………ここ、どこ?」
    そこは、何も無い、ただ空虚とした場所だった。
萌絵 「ねぇ、誰かいないの?……ぱぱ…、おねーちゃん、しつじさん、お庭さん………鐘っ!」
    黒く焼け焦げたような大地に、萌絵の声は木霊する。
萌絵 「………なんで……やだ……」
    何も無く、誰も居ない。
    その事が、萌絵の心を締め付ける。
萌絵 「やだよ……こんなのいやっ!」
    叫びは誰にも届かない。
    瞳に溜まった涙にも、誰も映らない。
    その時まで、萌絵は一人だった。
?? 「やっと、御逢いする事が出来ましたな……我等が姫君」
    何の前触れも無く、萌絵の背後に”それ”は現れた。
    萌絵はその声に振り向く。
    其処には男が立っていた。
    2mは在るだろう、長身の男だ。
    一変の汚れも無いコートを羽織り、薄っすらと微笑を浮かべて。
萌絵 「……あなた、だれ?」
?? 「………私の事をお忘れとは、悲しい事だ」
    萌絵の問いかけに、男は少し悲しそうな顔をした。
    その後、男は膝を折り、萌絵と目線を合わせる。
?? 「遥かな古の時、貴女に”鍵”そして”守護者”と呼ばれた事が有る者だ」
363化の者は:04/04/13 07:11 ID:i7M1dGxg
萌絵 「?」
    萌絵には彼が何を言っているのか、理解できない。
    彼の目を見ては、首を傾げるばかりだ。
?? 「ふむ、知性の殆どを奪われたままか……嘆かわしい。」
    穿き捨てるように男は呟く。
?? 「やっと目を覚まされた、オリジナル。過去、幾度となく現れた幻姿では無い」
    男の手が、そっと萌絵の方に差し出され、伸び始めた髪の先端に触れる。
?? 「追放される時に命ぜられた御言葉。
    私は忘れた事など、有りません」
    男は萌絵の髪に触れたまま、愛しむようにそう言った。
    だが、萌絵には何を言っているのか良く分からない。
    萌絵には、意味の分からない言葉よりも、気になる事がある。
萌絵 「ねぇ、、鐘やぱぱ、みんなはどこなの?」
    その問いに、男の表情は歪む。
?? 「……下等な者の事なぞ、お忘れください」
萌絵 「わすれる?……やだっ、なんでわすれなきゃいけないのっ!」
?? 「其の方が、姫君にとって良い事なのです」
萌絵 「なんでそんなこと言うのっ、ここいやっ!。萌絵帰る!」
?? 「その様な事、御許し出来ませぬな。
    姫君には、我等が元へ着ていただきます」
    そう言うと、男は立ち上がりコートで萌絵を包み込もうとする。
    だが、萌絵も包み込まれる寸前に走りだす。
萌絵 「あなた嫌い。こっち来ないで」
?? 「悲しい事を言う。
    今の姫君の御力では、此処から出ることなぞ無理な事」
萌絵 「ここいやなのっ!。家に……鐘とぱぱ達のとこに帰るっ」
    そう叫びながら、萌絵は走る。
    限りの無い、大地。
    見る限り、何も無い大地。
    走り続けても、何も見えてこない。
364姫君:04/04/13 07:12 ID:i7M1dGxg
走り、転び、また起きて走る。
泣きながら、ぱぱ、鐘と叫びながら、萌絵は走る。
しかし、幾ら走っても、男は追ってくる。
どれだけ走ったのか、萌絵には分からない。
疲れて、走りが歩みに変わり始める。
そして、男の手が萌絵の腕を掴む。

萌絵 「いやっ、はなしてっ」
?? 「放す事は出来ませんな」
    萌絵は腕を振り回す。
    だが、男の手は萌絵の手を確りと捕らえて話さない。
    男は、強引に引き摺る様にして、萌絵をコートの中に包み込もうとした。
萌絵 「いや、いやっ、いやぁぁぁぁっっ!!」
    萌絵がコートに捕らえられようとした時、世界を揺るがす程の衝撃と共に、男の腕は肘の所から断ち切られた。
?? 「ぬぐっぅ、何だ此れは!」
    その衝撃で、萌絵は地面に転がるように倒れた。
    その後、ゆっくりと萌絵は立ち上がる。
    その瞳は、黄金の光を蓄えていた。
萌絵 「………我は帰る……外なる虚空の闇より、我が求める場所へ………」
    そう呟く萌絵の周りに、何重もの魔法陣、魔法印がうきあがった。
    そして、ゆっくりと輝き始める。
?? 「……馬鹿だ。姫君は、今だまどろみの中のはず。……何故だ」
    男が見上げる前で、萌絵の体は浮き始める。
    ぎしりっ、と言う音と共に、世界は罅割れ始める。
?? 「御待ちをっ、姫君!」
    男は残っている腕で、萌絵を捕らえようとするが、その寸前で萌絵の姿は掻き消えた。
?? 「……ヌガァッ!。何故だっ姫君ィィ!」
    崩れ行く世界で、男は叫ぶ。
?   「やはり愚かね、貴方は」
    その言葉と共に、女性が現れる。
    黒く、長い髪を靡かせて
365イラストに騙された名無しさん:04/04/13 07:12 ID:i7M1dGxg
?? 「そうか………また貴女かっ!」
?   「何を言ってるの、約束したはずでしょう。
    貴方は私に干渉しない、私も貴方のする事に干渉しない、と」
?? 「ならば何故だ!」
?   「簡単な事。女の性を持つ者は、無理やり抱きしめられようとすると嫌がるもの。
    嫌いな殿方ならなおさら……。姫君は、貴方が気に入らなかったようね」
?? 「何を言っている?」
?   「何の断りも無く、眠っている間に此の様な場所に連れて来て、更に訳の分からない事を言った後、襲い掛かってくる」
?? 「………」
?   「この様な事をされれば、貴方と言う”恐怖”から逃げるために、自らの力を暴走させる事もあるでしょう。
    愚かな事をしたものね……。此れで貴方は近づく事も難しくなったわ。」
?? 「……手段を間違えた、と言うわけか」
?   「本当に愚か。間違う以前の問題では?。
    あまり馬鹿な事は、為さらぬように。……これ以上愚かな事をすると、私は貴方の敵となりますよ」
?? 「……憶えておこう」
?   「私はそれを言いに来ただけ。貴方も速く此処から逃げた方が良いと……」
?? 「言われなくても、分かっている!」
?   「そう……。それでは」
    その言葉と共に、女性は掻き消えた。
?? 「………」
    そして、後を追うように、男も消えていった。
366破壊者:04/04/13 14:35 ID:i7M1dGxg
旦那さま 「萌絵ー、何処だー!」
メイド姉 「萌絵さまー、どこだべかー」
      2人は、バケツの中から引出しの中まで、ひっくり返す。
      お陰で、屋敷の中は荒れ放題。
      一人、メイド妹は頭を抱える。
メイド妹 「旦那様、姉さん、少しは落ち着いてください」
旦那、姉 「落ち着けるわけ無いだろっ!(無いだべっ!)」
      二人一緒に怒鳴り、床板を剥がす!
      ベキン!、メキャ!ドンガラガッシャーン!
メイド妹 「そんな所に、萌絵様が居るわけ無いでしょう。このままでは、屋敷が……」
旦那、姉 「屋敷なんて、どうなっても構わん!(どうなってもいいべ!)」
メイド妹 [もう…。こんな時は落ち着いて考えなきゃいけないのに……」

      事は、メイド妹が朝、萌絵を起こしに行った時まで遡る。
      コンコン、と扉を叩き中に入る。
      萌絵にとっては、余りに大きなベッド。
      床には、様々な本と魔道書。
      幾つかの玩具に、へローンとしたショゴスを、べッド代わりにして眠るビヤーキー。
      その姿に、クスリと笑いながらベッドに近づいたら……。
メイド妹 「……………萌絵様?」
367淀んだ春の結界:04/04/13 14:37 ID:i7M1dGxg
      何時もベッドの中心で、シーツに包まりながら眠っている萌絵の姿は、無かった。
メイド妹 「……………」
      ドガァァッ!!
      いきなり妹は、ショゴスとビヤーキーを蹴り飛ばす!。
メイド妹 「さっさと目を覚ましなさい!。萌絵様が居ないのに、何を暢気に眠っているの!」
      しかし、ショゴスとビヤーキーは目を覚まさない。
      蹴り飛ばされた勢いそのままに、ビチャン、ゴイン、と言う音と立てて、壁にぶち当たる。
メイド妹 「?。………ショゴスさん?、ビヤーキーさん?」
      ショゴスとビヤーキーは、眠っていた。
      ショゴスは、壁に張り付きかけながら。
      ビヤーキーは壁に頭をめり込ませながら。
メイド妹 「一体何が………」
      その時になって、妹は気がついた。
      萌絵の部屋が、春の結界と言えるような、暖かな空気と甘い香りではなく、
      くすんだ空気と淀んだ感覚に満ちている事を。
368電話:04/04/13 14:38 ID:i7M1dGxg
旦那さま 「もーえー、出てきておくれー」
メイド姉 「萌絵さまー、出てきてくれだベー」
      二人は相変らず、屋敷を破壊しながら萌絵を探す。
メイド妹 「そこはもう探しました。ああ、そちらも既に見て終ってます」
      しかし二人には、妹の声など聞こえない。
      メキメキメキ、グギャ、バキバキバカっ!
メイド妹 「もう……。屋敷の中は捜し尽くしたのに。
      今は、外を探している執事さんとお庭さんの帰りを待つほうが良いと思うのに」
      呟きをもらす妹。
      けれど、その両手は常に震えていた。
      トルルルル
      その時だ、電話が鳴ったのは。
旦那、姉 「!!!」
      電話に振り向くその顔は、さながら修羅のようだ。
      一瞬にして二人は電話の方にぶっ飛ぶ。
メイド妹 「萌絵様ですか!」
      しかし、それよりも早く妹が電話に出た。
メイド妹 「………はい、……はい。
      はい…、分かりました。旦那様にお伝えします。ありがとうございました」
      妹はそういって、電話を切る。
旦那、姉 「萌絵かっ!?(様だべかっ!?)」
メイド妹 「はい。電話は鐘君の御母様からです。
      萌絵様は今、鐘君の所に居ると言うことです」
メイド姉 「………はぁぁぁ……、よかったべー。
      もう、本当に心配したべ……」
      妹の言葉に、姉は涙を溜めながら床に座り込む。
      しかし、旦那さまの方は、プルプルと震え始めた。
旦那さま 「…………ぬがぁぁっ!。夜這いかっ!、拉致監禁かっ!、そうなのかっ!」
      いきなりそう言うと、床に転がる角材を手にする。
旦那さま 「やりはせん、やりはせんぞぉぉおぉ!」
369暴走:04/04/13 14:39 ID:i7M1dGxg
メイド妹 「旦那様?」
      手に持った角材で五方陣を切り、角材に魔力を流し強化した。
旦那さま 「萌絵が気に入っているから、屋敷にも自由に出入りする事も許していた。
      将来的にも、花婿候補の一人ぐらいにしてやろうと思っていたがっ!。
      いきなり攫うかっ、普通挨拶が先だろう!。ゆぅるぅせぇんっ!」
妹&姉  「それは違うと思いますけど(思うべ)」
旦那さな 「今行くぞぉぉぉ、萌絵ぇぇぇっ!」
      手にもった角材を振り回し、目の前に有る物を、片っ端から吹き飛ばしながら、屋敷から出て行く。
メイド姉 「うーん、しかたないべ」
メイド妹 「そうですね」
      二人はそう言って、落ちている角材を手にする。
妹&姉  「せーのっ!」
      ブンッ!
      二人の手から放たれた角材は、旦那さまに吸い込まれるように飛んでいく。
      ごいん………。
      鈍い音と共に、旦那さまは地面に突っ伏した。
旦那さま 「ぉぉぉ、うご…おぉ」
メイド姉 「旦那さまは、あたしが面倒見とくべ。萌絵さまの事はたのむべ」
メイド妹 「ええ、分かりました。では萌絵様を…」
      二人はそう言うと、姉の方は旦那さまの頭を膝に乗せ。
      妹の方は、門をくぐって出て行った。
370屋敷:04/04/13 14:40 ID:i7M1dGxg
執事   「此れは一体……」
お庭番  「何があったんだ?」
      荒れた屋敷と、庭で膝枕をされている旦那さま。
メイド姉 「あ、お帰りなさいだべ。萌絵さまは見つかったべ。
      もう大丈夫だべ。今妹が迎えに言ってるし。
      それよりも、屋敷の事、おねがいするべ」
執事   「それは良き事ですが……この屋敷を………」
お庭番  「俺達二人で?………」
      満面の笑みを浮かべて、メイド姉はこう言った。
メイド姉 「萌絵さまが帰って来るまでに、お片づけたのむべ」
      はぁ……。
      執事とお庭番は、肩を落として屋敷に向かっていった。
371イラストに騙された名無しさん:04/04/16 18:33 ID:OIHyju7N
みんな死にました。気がつくとパソコンの前でした。
現実に帰ってきました。
372イラストに騙された名無しさん:04/04/18 00:38 ID:yKkxVXkF
? 「つまんないわね…」
そういって、女はコントローラを投げ出す。指を鳴らすとPCもモニタもコントローラも宙に消えていく。
消す前にわざわざ挨拶してログオフしていく辺り、妙なところに力を使う女だ、と男は思う。
??「貴女が下手なだけでは?」
? 「そうじゃないわよ。終わらせ方が面白くないの。
  どうせなら…」

  光の手。闇の手
  闇の手。光の手。
  互いの世界を蹂躙するため、激しい攻防を繰り広げる。
  相手の世界を世界を引き裂き、自らの世界を侵食させれば
  其の世界を飲み込み逆転させ、逆に侵食する。
  其の世界を爆砕し、自らの世界を侵食させ
  其の世界を腐敗し、自らの世界を侵食させ

    〜中略〜

  其の世界を堕とし、自らの世界を侵食させ
  其の世界を抱いて、自らの世界を侵食させ
  この領域で幾億の世界を創造し、殺戮する。

? 「以上、『斬魔大聖デモンベイン 明日への翼』298Pからの引用でした!」
??「……」
? 「まあ、終わらせるなら、このくらい派手に、華麗に、残酷に、一片の慈悲なく終わらせて欲しいわね。」
この女の考えることはまるで分からん。
そう呟きながら、男は女から離れていく。
??「何とかせねばな…」
373イラストに騙された名無しさん:04/04/19 00:21 ID:beGkaKRA
お庭番 「えーと、コレは向こうだな」
執事   「この部分は、新しくしなければなりませんね」
     お庭番は一時も止まらずに、片付け続けて。
     執事は、破損区域が激しい所を的確に修繕していく。
     そんな二人をメイド姉は見ていた。
メイド姉 「二人とも、頑張ってるし、今日のご飯は豪華にするべ。
     それに、この調子なら萌絵さまが帰って来るまでに、なんとかなるべね」
     その時、メイド姉の”萌絵”の名前に反応したのか、旦那様がメイド姉の膝枕で身じろぎした。
旦那様 「……も…え……。………もぉえぇぇぇっ!!」
      そして、一声上げて、立ち上がる。
メイド姉 「旦那さま、目が覚めさめたべか」
旦那様 「萌絵は渡さんぞぉぉぉっ!」
     いきなり、旦那様は走り出す。
     だが、メイド姉は慌てず冷静に、角材を投げる。
     そして、ゴキン!と音を立てて旦那様は崩れ落ちた。
     ちょっと、首がいやーな方に曲がっている気がするが、メイド姉は気にしない。
旦那様 「おほっ……ほ、ぉ…」
メイド姉 「もうちょっと、ここで待っているべ」
     そう言ってメイド姉は、再び旦那様に膝枕をした。
374じーじぇい。:04/04/19 00:56 ID:xRKVigNe
ものすごく今更の話なんでっけど、旦那×メイド姉のカップリングは、馬鹿一的にもあまりみない気ガス。
ただのご主人とメイドのカップリングなら、そりゃたくさんいるけどねー。
・・・いや、というか、何故こんなカップリングなんだ?おもしろいからいいけど。
375イラストに騙された名無しさん:04/04/20 13:05 ID:+lIbXYgL
メイド妹 「最近、姉さんの様子がおかしいんです」
お庭番  「あ?、様子がおかしい?」
執事   「何か有ったのでしょうか?」
メイド妹 「御食事当番の時、何故か旦那様の御食事だけ、不自然に気合が入ってるんです」
お庭番  「あー、それでか。スープの量や、おかずの数が多いのは」
執事   「……そう言いましたら旦那様も、貴女の姉君の言うことは、従う事が多くなっていますね」
メイド妹 「旦那様まで……。一体何が……」
お庭番  「旦那は単に、逆らうと叱られるから従ってんじゃないか?」
執事   「これは、もしかしたら………、奥様と呼ばなければならないかもしれませんね」
妹&庭  「まっ、まさかっ!」
執事   「ほっほっほ、冗談ですよ」
妹&庭  「そ、そうですよね(だよな)」

萌絵   「ねーねー、おねーちゃん、ちょっとお腹すいちゃった。おやつない?」
メイド妹 「あら萌絵様、おやつですか?。おかしいですね……、今日は姉さんはずなのに?」
萌絵   「おっきいおねーちゃん?。ぱぱとひなたぼっこしてるよ」

妹&庭&執事 「…………………奥様って呼ばないといけないのかしら(のか?、せんね)……」
萌絵   「ねー、おやつはー?」
376イラストに騙された名無しさん:04/04/20 13:08 ID:3E2lfKSS
結構話し進んだし、>>242みたいに登場人物まとめてみる?
辛い過去も、何時か時に流れて去っていく。誰かから聞いた言葉を信じて生きてきた。
だけど、痛みはここに、今というここに相変わらずある。
読書の最中、食事の最中、……義理の娘と触れ合ってる最中でさえ、
過去は不意に脳裏で甦り、弱い自分を責め立てる。あの時、まだ、人になる前のあの時。
ダメだ、考えるな、忘れろ、終わった事だ、終わった、
終わらせた。
「旦那様!旦那様!」
「……ん?」
目を開けると、心配そうに覗き込むメイド姉の顔。
「大丈夫だか?なんだか、うなされてたましが」
「……私は」
「?」
「私は、ひどい男だよ」
乗り越える為じゃなく、忘れる為に生きている。萌絵も、目の前の彼女も、その為の道具にすぎない。
愛しいと思ってる、だが、利用してるにすぎない自分に、心の底から吐き気がした。
378イラストに騙された名無しさん:04/04/20 18:41 ID:TZPJNaLL
>376
>242書いた香具師だけど、まとめキボンヌ。
自分は書くのめんどくさうわなにをするやめ(ry
379萌絵と取り巻く人達:04/04/20 22:19 ID:3E2lfKSS
萌絵 >>292
 このスレの主人公。
 すくすくと成長し、今ではアッチコッチへと散歩を>>294するまでになった。
 最近では、少しずつ力にも目覚め始めた様子>>350
 謎の人物(神様?)達から、姫君と呼ばれる事も>>295>>323-324、362-365あるみたい。
 どうもこの辺に、出生の秘密が隠されている様子。
 最近ではシスターに、鐘と一緒に勉強を教えてもらっている。
 使い魔はショゴス、ビヤーキー。

旦那様
 萌絵を拾った洋館の主人。
 アフォとしか言えない親ばかとなってしまった。
 過去や能力は不明だったが、結構謎があるようだ。
 屋敷にも、力ある魔導書が有る所から、魔術関係に詳しそう。後、魔術は使えるようだ>>369
 過去にも色々有ったみたい>>274-275、377。
 最近は、メイド姉と良い感じ>>341>>377

メイド(姉)
 髪がおさげでソバカスのメイド。口調がなまっている。
 この館においては執事に次ぐ常識人だったが、最近はのほほん(天然?)な感じ。
 萌絵様に関しては、旦那様と同じぐらい親ばかになってしまってる。

メイド(妹)
 姉に引きつられてやって来た。
 姉と比べて、落ち着いた感じを受ける。
 萌絵様に関しては、行方不明になっても慌てないが、旦那様と姉に負けないぐらい大事に思っているようだ。
380守り、監視する者達:04/04/20 22:20 ID:3E2lfKSS
執事
 冷静沈着、実質剛健。まさに、執事と言えるお方。
 初老の執事。庭師曰く古つわものの体。
 旦那様と、萌絵様に対する忠誠も素晴らしい。
 萌絵様に関しては、庭師と共に心配している様子>>291>>355
 さりげない優しさと気配りも有る>>345。けど、ちょっとボケてる?かも>>360

庭師
 防寒服なのか防護服なのか、羊のきぐるみを身に着けてる庭師兼コック。
  最近では、侵入者を排除するお庭番>>279もやっているみたいだ。
 そのがっしりとした体つきに似つかわしい豪快な性格だが、時々電波を受信する……アメリカンジョークとか。
 グルガナイフ二刀流の使い手、重火器も使いこなす>>357
 萌絵様を、執事と共に見守っていく様子。

ミッキー(近所のお姉さん)
 蝶に似せた隠しカメラバタフライ等で、館を、というより萌絵を監視するお姉さん。
 毎日館を取り囲み同じように監視する謎の黒服達と同じ組織に所属。
 鐘スレで出てきた、『組織』の所属のようだ(鐘スレ280参照)。
 あと、低年齢カップリング萌えである。

黒衣の男
 ミッキーと共に萌絵を監視している。
 後は………影が薄い、かな?。
381謎の存在:04/04/20 22:20 ID:3E2lfKSS
謎の女性
 地面に着く程の黒く長い髪と、紅い黄金と蒼い銀の瞳を持つ女性。
 萌絵の前に現れ、萌絵を姫君と呼ぶ>>295-296
 なにやら、萌絵?と昔在ったことが有るみたい>>323-324
 今の所萌絵に対して、何かをする様子は無い>>323
 それどころか、萌絵を守る様子も見せる>>365

謎の男
 萌絵を『我等の巫女であり、姫君である御方』と呼ぶ男。
 どうやら萌絵を手に入れようとしている>>323-324
 けど、馬鹿?で昔も>>234今も>>362-365失敗した。
 萌絵に昔、『鍵』そして『守護者』と呼ばれ、何か言い付かったようだ。
382イラストに騙された名無しさん:04/04/20 22:22 ID:3E2lfKSS
とりあえず、こんな感じかな?
間違ってるのは、脳内変換しといてくれぃ

鐘の方も、纏めて見るかな?
383イラストに騙された名無しさん:04/04/21 03:46 ID:WKZ/hS2L
>382
乙カレー。よかったらあっちもお願い。
そういえば旦那の年齢ってどれくらいなんだろ?若いのキボンヌ。
384イラストに騙された名無しさん:04/04/22 12:22 ID:xoPNNNss
旦那ねぇ
多分、30代じゃないか?
385イラストに騙された名無しさん:04/04/26 16:16 ID:kn0+5sVh
書き込み無い……
話し進ませて、おけー?
それとものー?
386イラストに騙された名無しさん:04/04/26 21:45 ID:rd7II9N4
>385
おけー。
387春の日差し:04/04/27 22:42 ID:wc4sAk3h
春の麗らかな日差し。
心に入り込み、眠りを誘うような花の香り。
風は優しく身体を撫でて行く。
今日はいい天気だ。
私は庭で遊ぶ萌絵を見ている。
荒れ放題だった屋敷の庭は、メイド達と庭師のお陰で見違えるようになった。
膝上まで伸び放題だった雑草は、今や柔らかな芝生となり。
訳の分からないものが生えていた花壇は、季節の花々が咲き乱れている。
萌絵は花壇の中に入って、花を触ったり香りを楽しんだりしている。
ショゴスは花の花弁に手?を入れて、蜜を吸っている。
確か食事はさっき済ませたはず……、もう腹が減ったのか?。
ビヤーキーは萌絵の頭に乗って、萌絵と一緒に花を見ている。
むっ、萌絵はあいつ等にとって主人のはず……、なのに頭に乗るなど。
まぁ、いいか。
萌絵は楽しんでいるようだし。

昔からは考えられないな…。
このような穏やかな日々を過ごすとは……。
自らの欲望のまま、血と魔術に心を売り渡し、人でなくなっていた時からは……。
『黄金郷』
頭の中に、その文字が浮かび上がる。
もう、終った事……。
全ては遥か遠き記憶の彼方、か……。
388穏やかな日々:04/04/27 22:43 ID:wc4sAk3h
萌絵は遊んでいる。
花壇の中を、右へ左へと。
ショゴスも後を着いて回る。
ビヤーキーは萌絵の頭の上で揺れている。
其れと共に、花々の香りに誘われて集まっていた蝶も、萌絵に纏わり着く様に飛んでいる。
……ん、何だ?、妙な違和感を感じる……。
何の変哲も無い、春の一場面のはず…。
萌絵は笑いながら花壇で遊んでいる。
ショゴスとビヤーキーも変わりない。
花もおかしい物は無い。
蝶も普通の蝶だ……ん?。
何故”蝶”はずっと萌絵の周りを飛んでいるんだ。
先ほどから、蝶は一度も花に止まる事が無い。
何故だ?。
「どうしたの、ぱぱ?」
私の視線が気になったのか、萌絵が尋ねてきた。
そして、其のまま此方に来る……。
変だ…、ショゴスとビヤーキーが付いて来るのは分かる。
だが、何故蝶までも着いて来るんだ。
「ん?。ねーどうしたの?」
萌絵は私の膝に乗り、見上げてきた。
389陰りさす:04/04/27 22:44 ID:wc4sAk3h
その時だ。
萌絵が私の目を見たとき、何かが心に入り込み、支配しようとした。
私はすぐさま障壁を展開する。
魔術障壁展開………防衛完了…再度進入……防衛完了……再度……。
萌絵が私の目を見ている限り、阻まれても、阻まれても、幾度となく進入しようとしてくる。
私は掌で、萌絵の眼を覆った。
其処で心に入り込もうとする力も、消える。
「なにー、めかくし?」
此れは、『魔眼』。
見るだけで、相手に魔術または魔法を掛ける『力』
しかし此れは、相手の意思に入り込み、思いのままに動かそうとする魔眼。
信じられない、相手の意識を乗っ取る魔眼だって?。
伝説や伝承にも、見当たらない程の魔眼だ。
そうか、この力で萌絵は蝶を操っていたのか。
「ねー、なんでめかくしするのー?」
瞳を覆っている掌を、萌絵の小さな手が、つんつんっと突付いてくる。
私は、萌絵に尋ねた。
「……萌絵、蝶に何かお願いしたのかい?」
「お願い?、してないよ」
「一緒に遊ぼうとかも?」
「遊ぶ?。えーとね、いっしょに遊びたいって思ったよ
けど、お願いしてないよ」
「そうか……」
390魔の瞳:04/04/27 22:45 ID:wc4sAk3h
私は、萌絵の周りを舞っている蝶を見る。
その殆どが、必死なほどに羽ばたいている。
中には、羽がとれて地面に落ちた蝶もいた。
そして、地面に落ちてまで、羽ばたき続けようとしている。
私は障壁を何重にも展開して、掌を退けた。
「…萌絵、私と遊ばないか?」
「ぱぱと?」
「そうだ、駄目かい?」
私の言葉に、萌絵は満面の笑みを浮かべた。
「ううん!。なにして遊ぶの!」
「何でもいいよ……、ああ、そうだ。その前に
今まで遊んでくれた、蝶に御礼を言わなきゃね」
「お礼?」
「そうさ、遊んでくれたんだから、ね」
「うん!。ちょうちょさん、ありがとね」
萌絵の言葉を聞くと共に、蝶達は地面に落ちる様に降りた。
其れを萌絵が不審に思う前に、私は声をかける。
「さ、萌絵何して遊ぼうか」
「んー、本読んで。おっきいおねーちゃんとしてたみたいに」
「ああ、いいよ」
そう答えながら、萌絵の魔眼をどうしようか、と考えていた。
391イラストに騙された名無しさん:04/04/28 01:43 ID:trYFRoPn
旦那  「どうすればイイんだぁぁぁっっ!!」
執事  「少し落ち着いてはどうでしょう」
旦那  「落ち着いてられるかっ!」
庭師  「けどなぁ、何か方法とかあるのか?」
旦那  「考えろっ!。思いつけッ!」
執事  「では、眼鏡とかはどうでしょうか?」
旦那  「おおっ!。ソレいい………で、眼鏡はどこに有る?」
執事  「……………」
庭師  「…………………」
旦那  「……どこ?」
392イラストに騙された名無しさん:04/05/02 11:26 ID:jA0LFZY6
旦那、>128に眼鏡屋の広告が。
393イラストに騙された名無しさん:04/05/03 21:37 ID:V3QVJKQ0
〜その頃、萌絵の寝室〜

遊び疲れて眠っていた萌絵は、ふと何かの気配を感じて目を覚ました。
すっかり日が暮れてしまって、部屋の中は暗い。
しかし、それでも萌絵にはそれを「視る」ことができた。
それは筒のような、細長い影だった。
影は、男か女か分からないような声でぼそぼそ呟いている。
「……他人を視線だけで支配する能力か。恐ろしい力だ」
「? おにいたん、誰?」
声をかけられた影は、萌絵の方を向いた。
「……僕かい?僕は――」
影は少し考え込んでから、こう答えた。
「僕は世界の敵の敵だ――」



  
394イラストに騙された名無しさん:04/05/03 21:54 ID:V3QVJKQ0
「せかいのてき?」
不思議そうに萌絵は呟く。
「そう。危険な力を持った奴らのことさ――君のようにね」
影の手にはいつの間に金属のように光る
ひものような物が握られていた。
「萌絵は、てき?」
「その能力はとても恐ろしい。なにより君の意志とは関係なく、
 常時発動してしまっている」
影は萌絵の言葉を無視する形で呟いた。
「そしてすべてを支配するその能力――最大級の危険性だ」
影は、明らかな殺意を含んでいる目で、萌絵を睨んだ。
萌絵は、ただキョトンとしている。
端から見ればどこか滑稽にも見えるその対峙は、
影の方が肩を落とす形で終わった。
「だが君はまだ『敵』じゃない」
そういうと、もっていたワイヤーをしまい込んだ。
「君は強力な爆薬のような物だが、起爆に足るかどうかは
 まだ判断が付かない。それが君がそういう人間なのか、
 はてまた単に幼いせいなのか――結局のところ、
 もう少し見守らなくてはならない」
影はそう言うと、くるりと反転して背を向けた。
「だが――もしも君が世界の敵となったときは、僕は――」
そこで影は言葉を切った。
どこかとぼけた声で言い直す。
「いや、子どもの情操教育には悪いかな?」
そう言って、影は消えた。
後には、再び眠りにおちる萌絵だけが残された。
395イラストに騙された名無しさん:04/05/04 22:11 ID:iwBflLhc
死神キタ─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!!
396イラストに騙された名無しさん:04/05/05 00:49 ID:3s/wLFAh
今日も暇ですねー。
お客さん、一人も来なーい。
うーん、転職しようかな……。
ドガン!!
「出せっ!!」
なっ、何!?強盗!?。
「もう一度言うっ!、出せっ!!」
何なんですか?、この人?。
イキナリ扉蹴破って、踊りこんできたこの人は?。
「早く出さないと、恐ろしい目にあわせるぞっ!!」
ズカズカとコッチに近づいてきます。
あ、今私の襟元を掴みました…。
うあ……、目が血走ってる…。
お母ちゃん、お父ちゃん、私はもうダメみたいです。
「さっさとしろっ!」
いや、抑えられてるんで、動けないんですけど……。
「………何だい?、騒々しいね」
397イラストに騙された名無しさん:04/05/05 00:50 ID:3s/wLFAh
……なんだか、気持ちよくなって……。
って……あれ?、おばあちゃん。
「…アンタがココ>>128の店主か?」
「ああ、そうだよ……。まぁ、落ち着きなよ」
「落ち着いていられん!。さっさと出せ!」
「ま、出せと言われても、何をだしゃいいんだい?。あと、その子離してくれないかい
顔色がおかしくなってるんでね」
「ん、ああ……そう…だな。すまなかったな。出して欲しいのは、魔眼を封じ込める眼鏡だ」
………あれ、お花畑は?。
と、イキナリ入ってきた人も、ちょっと落ち着いたみたいですね。
流石は、おばあちゃん………伊達に、妖怪じみてないですね、流石です!。
「魔眼、ね。そりゃまた、ご大層な物を……。上がってくれ、話を聞こうじゃないか」
「分かった」
「ほい、何時まで呆けてるつもりだい?。茶と菓子でも用意しないか」
「は、はい」
そう言うと、おばあちゃんと男の人は、奥の座敷へ行きました。
………お菓子って、残ってたかな?。
398イラストに騙された名無しさん:04/05/05 22:04 ID:Z8iC53R6
 すべてがFになる?
399イラストに騙された名無しさん:04/05/06 23:12 ID:f+VWwpZC
謎の老婆、再登場!
って、何者だ?
400イラストに騙された名無しさん:04/05/14 22:05 ID:vIStzuNc
旦那 「急いでるんだ!。早くしてくれ!」
老婆 「まったく、少しくらいは落ち着かんかい。」
旦那 「しかしだな……」
老婆 「わかっとるよ。……ふーむ、はて?アレは何処だったけのう?」
    ごそごそ……がたがた……どかっ
老婆 「おお、有った」
旦那 「有ったかっ!」
老婆 「うむ、これじゃ」
旦那 「………おい、眼鏡は眼鏡なんだろうが、レンズが付いてないぞ!」
老婆 「早合点するでない。これは某学園の保険医も愛用しとる
    レンズを取り替える事によって、様々な効果をもたらす事が出来る眼鏡じゃ」
旦那 「……」
老婆 「なんじゃ、気に入らんのか?
    レンズを換える事によって、れいざあ光線や、ひーりんぐ光線を出すことも出来るんじゃぞ?」
旦那 「いや、其れはアニメ版の保険医だろう
    もっと、まともな物は無いのか?」
老婆 「贅沢な奴じゃな」
401イラストに騙された名無しさん:04/05/14 22:06 ID:vIStzuNc
老婆 「では、これはどうじゃ」
旦那 「……うん、まともそうだな」
老婆 「当たり前じゃ。…これは封印の眼鏡と言ってな、魔の力を防ぐ事と抑える事が出来る」
旦那 「おお!良いな」
老婆 「そうじゃろう。元々は退魔の志士の物でな、これを掛けるだけで魔の力から身を守れる」
旦那 「なるほど!中々良い効果だ」
老婆 「さらには、隠れた異形の者の姿を見る事も出来、怪かしも呼び寄せる事も簡単じゃ」
旦那 「………なんだって?」
老婆 「退魔の志士の物じゃと言っただろう。
    志士はな、これで魔の力から身を守り、彷徨う怪かしを呼び寄せ滅ぼしていたんじゃ」
旦那 「駄目だ駄目だ!。それを掛けていると変な者達が集まってくるって言うことだろう
    只でさえ、闇を傍に置いている萌絵が、そんなものを掛けると………とんでもない事になってしまうじゃないか!」
老婆 「なんじゃ、これもダメか」
旦那 「当たり前だ!。他には無いのか」
    ごそごそ……がたがた
老婆 「こりゃ!勝手に漁るで無い」
旦那 「コイツか?、いやコッチか?」
402イラストに騙された名無しさん:04/05/14 23:23 ID:vIStzuNc
老婆 「やめんか!無闇に掛けるととんでもない事になるぞ。
    それに、魔眼を封じる眼鏡を探すんじゃろう」
旦那 「むっ!……かなり強い力を感じる。これか!」
老婆 「力の強い眼鏡を探しに来たのじゃ無いじゃろ?
    って……ぬぅ、…それはいかん!」
    さーて、お茶良し、菓子良し。
    準備おーけーです。
    けど、何をやってるんだろう?。
    先ほどからゴソゴソって音がしてるし……、まぁいいかな。
    コンコン
娘   「おばあちゃーん、お茶入ったよー」
    どたばた、ごとごと
娘   「………返事が無いなー。おばーちゃーん、入るよー」
    ガララ
旦那 「コイツの効果は何だ!」
    うあ、あの男の人、眼鏡持って威張ってる。
    おばあちゃんは、必死な顔してるし。
老婆 「それは駄目じゃ!」
旦那 「その慌てよう……、さぞかし凄い効果をもっているんだな!。よしっ」
    あはは、何か漫才みたいで可笑しいな。
老婆 「………んっ!」
娘   「あ、気が付いてくれた」
老婆 「何時入ってきた?……ええいっ、茶は要らん!はよアッチいけ」
403イラストに騙された名無しさん:04/05/14 23:38 ID:EX5kyi0R
娘   「えっ?」
旦那 「むっ………」
    あ、男の人がこっち向いた。
    って、眼鏡掛けてるし。
    あれ?私を見て、固まっちゃった。
    何でだろう?。
老婆 「ぬぅぅ、遅かったか……」
旦那 「………ぶはっ!」
    な、何?。
    いきなり仰け反っちゃった。
    って、血が飛んできたぁ。
娘   「うわっ、だ、大丈夫ですか
    鼻血出てますよ」
    と、取りあえず、こーゆー時は、頭を高くしないと。
    頭を胸に抱き抱えてっと……こ、これで良いのかな?。
旦那 「うほほー!」
    きゃ、さっきより酷くなった。
    抱えるようにしちゃったから、胸に鼻血が付いちゃったぁ……汚いよぉ。
    て、そんな事思ってる場合じゃない。
娘   「あわあわ。ええと、ティッシュ」
老婆 「いいから、はよ此処から出て行くんじゃ」
娘   「えっ?。でも………」
404イラストに騙された名無しさん:04/05/14 23:39 ID:EX5kyi0R
老婆 「お前が原因なんじゃ、はよ出て行け」
娘   「えーと、そうなんですか?
    じゃぁ鼻にティッシュを詰めてから出て行きますね」
    それじゃ、頭は床に降ろして…。
    ティッシュはアソコかな?。
    男の人の向こうだから、ちょっと下品だけど男の人を跨いでっと……。
旦那 「うひょほひょひょひょほほおっ!」
娘   「きゃー!。何で?!。噴水みたいになっちゃったー」
    どうしよ、どうしよ。
    私は男の人の上で、右往左往。
老婆 「ええい!仕方の無い奴じゃ!
    必殺、ばばあキック!」
    どかっっ!!
    おばーちゃん、ひどいー。
    私はそのまま、廊下の向こうまで転がっていきました。
405イラストに騙された名無しさん:04/05/14 23:57 ID:vIStzuNc
老婆 「大丈夫か?」
旦那 「桃が……は、花びらが……ウヒョ」
老婆 「大丈夫なようじゃな……。全くこれは返してもらうぞ」
旦那 「返して……、いや!その眼鏡を譲ってくれっ!」
老婆 「譲れるわけ無いじゃろう、この戯けが
    これは、『透視の眼鏡』なんじゃぞ!」
旦那 「だからだ!」
老婆 「阿呆!。お主は魔眼封じの眼鏡を探しに来たんじゃろうが!」
旦那 「………はっ!」
老婆 「思い出したか?」
旦那 「……そうだった……。俺は、何を……」
老婆 「まったく……。仕方の無い奴じゃ」
旦那 「すまなかった……」
老婆 「まぁよいわ……。幸いさっきの騒ぎで、この眼鏡も出てきたしの……」
旦那 「……それは?」
老婆 「見た目は何の変哲も無い眼鏡じゃが
    これこそがお主の探していた眼鏡じゃ」
旦那 「……なら、さっさと出してくれれば……」
老婆 「さっきまで行方不明じゃッたんじゃよ」
旦那 「……何か納得がいかんぞ」
老婆 「うるさいのう」
老婆 「これは、魔眼殺しと言ってな、誰が作ったのかは分からん。
    じゃが、この眼鏡の力は他に類が無いほどじゃ」
旦那 「…凄いな」
406イラストに騙された名無しさん:04/05/14 23:57 ID:vIStzuNc
老婆 「この眼鏡なら、伝説になる程の魔眼でさえ封じ込める事が出来るじゃろう」
旦那 「では、それをたのむ……。いくらだ?」
老婆 「金は要らんよ」
旦那 「は?金は要らん?」
老婆 「そうじゃ。じゃが、金の変わりに、お主の持つ魔道書を1つ貰おう」
旦那 「魔道書か……、何が欲しい?」
老婆 「そうじゃのう………、『魔獣の咆哮の書』はどうじゃな?」
旦那 「それは!………。いや、分かった。
    後で持って来よう」
老婆 「ほう!、構わんとな!
    これは愉快じゃの…。ふぇふぇふぇ」
旦那 「構わんさ……。私の可愛い娘の為だからな」
老婆 「……変わったのう、お主」
旦那 「昔を知っていたのか……。
    まぁいい。魔道書は渡す……、だがそれを使い…」
老婆 「悪用などせんよ……。安心しなされ」
旦那 「分かった、世話になったな…」
老婆 「ふぇふぇふぇ……。また何かあったら、来るがええ」
旦那 「ああ、覚えておこう」
老婆 「それと最後に1つ……。その眼鏡は伝説になる程の魔眼でさえ封じ込める
    じゃが、それは人の持つことの出来る魔眼じゃぞ」
旦那 「……」
老婆 「もし、人を超える力が相手なら……
    その眼鏡も、何時か意味を為さない時が来るじゃろう」
旦那 「分かっているよ……。ではな」
老婆 「ああ、またじゃ……」
407イラストに騙された名無しさん:04/05/15 21:38 ID:NfcwS2si
眼鏡ゲェェェットォォッッッ!!!
408イラストに騙された名無しさん:04/05/18 22:40 ID:du06cO4w
頭飾り:
Head-dress
("Katjusha","White-brim")
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ,ィ^!^!^!ヽ,
                    ,/゙レ'゙´ ̄`゙'ヽ
襟:.                 i[》《]iノノノ )))〉     半袖: Puff sleeve
Flat collar.             l| |(リ〈i:} i:} ||      .長袖: Leg of mutton sleeve
(Shirt collar.)           l| |!ゝ'' ー_/!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /::El〔X〕lヨ⌒ヽ、
衣服:               (:::::El:::::::lヨ:::::::::::i        袖口: Cuffs (Buttoned cuffs)
One-piece dress         /::∧~~~~ヽ;ノヾ;::\_,  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:_/ )、_,,〈__`<´。,ゝ 
               _∠゚_/ ,;i'`〜〜''j;:::: ̄´ゞ'''\_     スカート: Long flared skirt
エプロン:           `つノ /j゙      'j;:::\:::::::::;/´::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Apron dress            /;i'        'j;::::::::\/ ::::;/
(Pinafore dress)         /;i'         :j;:ヽ:::/ ;;r'´    アンダースカート: Petticoat
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   /;i'       ,j゙::ヽ/::;r'´    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 /;i'_,,_,,_,,_,,_,_,_,_,i゙::::;/ /
浅靴: Pumps        ヽ、:::::::::::::::::::::::__;r'´;/            Knee (high) socks
ブーツ: Lace-up boots     `├‐i〜ーヘ,-ヘ'´          靴下: Garterbelt & Stocking
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  i⌒i.'~j   fj⌒j
穏やかな日差し。澄んだ空気。
眼鏡を買ってくるまで出歩かさないように言われているが、萌絵が散歩に出たがるのを
結局は止められない、とことん甘い執事とメイド姉妹。
(旦那様でないと萌絵様の我が侭は止められませんからな)
外は、気持ちのいい散歩日和。

「それなのに血の匂いとは…。無粋ですね」
そう言うと執事は少し離れた茂みと萌絵の間に立つ。軽く構えると同時に茂みから人影が飛び出した。
人影の片手には血に濡れた日本刀。片手には血だらけの男の子。
身につけた服も血やおかしな色の液で汚れている。
「執事さん!」
「ご安心を。不肖、この私、旦那様と出会う前はアーカムシティでストリートファイターを!」
(この前は傭兵って言ってただ)
(私は占い師って聞いたよー)

「お願い! 鐘君を、鐘君を助けて! お願いします!!」
なんだかギャグに流れそうな空気を無視して、悲痛な女性の叫びが響く。
「鐘!?」「だめだべ、萌絵様」
(ふむ、あれは確かに鐘君。では、一緒にいるのは?)
駆け出そうとする萌絵とそれを止めるメイド(姉)の声を聞きながら、執事が二人に近づく。
緊張の糸が切れたのか、膝をつく彼女の手から鐘を受け取ると、服を脱がせ怪我の具合を調べる。
「刀傷? また『組織』が動き出したと聞いていますが…。これは彼らの仕業ですか?」
「あ、それは…。あ、あの、わ、わたし。わたしが、鐘君を…」
「あなたが!? 一体、何故? あ、いや話は後で。今は鐘君の手当てが先です。
とにかく鐘君を中へ。それから君たち、この方に着替えを。急いで!」
410敵は本能にあり:04/05/19 01:58 ID:NbEHvRQ+
「それ(鐘君スレ>382-386)で鐘君を…」
心配だけど、怪我した鐘君は執事さんとお姉ちゃんに任せてわたしと庭師さんは、
えーと、ろぼ子さん?を着替え(>>408のイメージでドーゾ)させた。
そういえばろぼ子さんのエプロン、なんで『ガンジョー』って書いてあったんだろ?
それから、何があったか聞いてたんだけど、ほんとにこの人が鐘君を斬ったんだ。
「まあ、仕方なかったわけだし、そんなに自分を責めないほうがいいな」
ムッ!
鐘君、ひどい怪我なんですよ。執事さん、大丈夫だって言ってましたけど。それでも、あんなの酷いです。
「やめろよ。お嬢様が脅える。それに彼女だって…」
ふーんだ。ずいぶんと優しいんですね。
「な、何だよ。お前の方こそ変だぞ。やけに突っかかってくるよな」
う、それは、その…。
ろ、ろぼ子さんも目が合った途端に窮屈そうに身を縮めなくても…
その、別に睨んでるわけじゃないですから。
でも、ほんと、窮屈そうだなー。

…特に胸の辺りとか…。

あーうー、えっと、一応あれはお姉ちゃんのワンピースなわけで私のじゃないんだけど…。
庭師さんもさっきからちらちら視線が泳いでるし…。
うわー、なんかクヤシィー。やっぱり、この人敵かも。
「えー、なんで?」
「?、?、ニョニョー?」
あ、あう、萌絵様はまだ分からなくてもいいですから。
411イラストに騙された名無しさん:04/05/19 03:28 ID:f/xQkrDI
執事「大丈夫ですよ、世の中には貧乳萌えの方々が多く」
 妹 「治療に行ったんじゃないんですか執事さん」
412イラストに騙された名無しさん:04/05/20 22:27 ID:dm2GxYbW
旦那様って、すんげー物持ってんだな!
413ろぼ子さんのお約束:04/05/21 02:39 ID:+HCr3shi
「鐘君、大丈夫でしょうか」
「大丈夫ですよ。執事さん、『先の大戦では強襲救命艦で医者を!』って言ったし」
怪我人を放り出して貧乳を熱く語る爺が信用できるわけが無い。

しばらくするとメイド(姉)が戻ってきた。
「鐘君、助かっただ。ろぼ子さん、もう安心していいだよ」
「本当ですか!ありがとうございます」
「お礼なら、執事と萌絵様に言うといいだ。鐘君が助かったのも萌絵様のおかげだ。」
ピク。
「あたしに?なんでー?」「萌絵様、鐘君にペンダントあげたべ」「うん」
ピククッ!
「そのペンダントが刃先を滑らせたおかげで助かった、って執事が言ってただ」
「うわ、ベタ」「えー、いいじゃない。萌絵様が鐘君を守ったってことだよね。」
ピクククッ。

「うふ、うふふふ、ほんと、すごいですね」
「…ろぼ子さん?」
「どうしたんだべ」
「あははー、負けちゃってますね。そうですよね。私、鐘君にプレゼントなんてしたこと無いですしね。
きっと萌絵さんが洗脳されたりしても『憶えてる?君がくれたんだよ』って言って鐘君がペンダントを
見せた途端にあっさり洗脳が解けちゃったりするんですよね。
ベタですね。王道ですね。幼なじみの絆ってやつですよね。
やっぱり他の出会いを邪魔しちゃう幼なじみなんて斬っちゃえばよかったんです。
そうですよ。斬れば、斬れば、斬れば、斬れば斬れば斬れば斬れば、キ…」
「…」「…」「…」
「キシャァァァァァァ!」
日本刀を抜き放ち、奇声をあげて飛び上がるろぼ子。
「いやー。お姉ちゃん、やっぱり、この人敵だよー」
414ロボットもののお約束1/2:04/05/21 02:49 ID:+HCr3shi
「う、ん…」
あ、お姉ちゃん。ろぼ子さん、気がついたよー。
「あの、わたし、一体」
「憶えてないだか。いきなり叫んでジャンプしたと思ったら、そのまま天井で頭打ったんだ」
すごいびっくりしました。いきなり飛び上がったと思ったら、ゴーン、ぼてっって落ちてくるんだもの。
「すいません。最近自分でもおかしいなって思うんですけど」
こうしてると全然普通なんだけどなー。
「あの、他の皆さんは?」
鐘君のとこです。落ち着いたらろぼ子さんも行きましょう。

「ところで、ろぼ子さん」
「はい」
「あんた、鐘君のこと、好きなんだべ?」
へ、お姉ちゃん、いきなり何言ってるの?
ろぼ子さんもほら、全然そんなことありません、ってすまし顔…。だよね?

   ぶしゅうぅぅぅぅぅっ

わ、わ、何。煙はいた。お姉ちゃん、ろぼ子さん煙はいたよ。頭から、ぶしゅうぅっって、
ヤカンみたいに、ぶしゅうぅっって。聞いてる、お姉ちぇん、ねえってば!!
「で、どうなんだべ?」
…お姉ちゃん、冷静だね。
415ロボットもののお約束2/2:04/05/21 02:59 ID:+HCr3shi
「……よく、わかりません」
えー、でもその態度はあやしいなー。ろぼ子さんと鐘君じゃ年があわないから気にしてるんですかー。
「そうじゃなくてですね」
え、何、ろぼ子さん、手が取れちゃったよ。え、え、えー、ろぼ子さん、機械だったんですかぁ!
「そうですよ。『組織』から鐘君の監視を命じられていたんですけど、もうそんなの関係なく傍にいたくて。
鐘君のことを考えると、その、おかしくなるな、って自分でもわかってるんです。
それがお二人の言う『好き』なんでしょうか?わたしには判りません。
『組織』を抜けてから自己整備しかしてませんし、ただのバグかもしれませんよね」
そんな笑い方しないでくださいよぉ。えっと、きっとどこかで直してくれるとこがありますよ。ね、ね。
「…わたし、自分が制御できなくて、計算も狂っちゃって、このまま壊れるんじゃないかって思ったこともあります。
きっとメンテナンスしてもらったら、バグだらけだって言われちゃうと思います。
それでも…」
「失くしたくない、だべ」
「…はい」
「わかるだよ。おらもそうだから」
へー、お姉ちゃんも。…って、そうなの!?お姉ちゃん、やっぱりその、旦那様のこと。
「そうなんですか。大事な人なんですよね」
「ん、もちろん。お互い頑張るべ」
「…ええ。頑張りましょう」

それから、ろぼ子さんは鐘君を背負って帰っていきました。
なんか今日は驚いてばかりです。
鐘君が怪我して、ろぼ子さんはホントにロボットで、萌絵様のライバルになりそうで。
それに、お姉ちゃんってやっぱり…。
「そのことは内緒だべ」
イタ、イタい。言わない、言わないから、お姉ちゃん止めてー。
416イラストに騙された名無しさん:04/05/21 22:59 ID:xTIniqGm
      ∠Y"´゙フ
      ;' ゝ‘,,ェ)
     ; '( ゚Д゚)   鐘の奴、もてモテさんだな
     ゙;(ノ   ';)     ……それに比べて、俺は……グルカナイフ、切れ味いいぜ!
     ヾ,;'   ';                                      _| ̄|○
      ''∪''∪
417イラストに騙された名無しさん:04/05/28 08:10 ID:hLrohQ80
>416
メイド妹が何かいいたそうな目でそちらをみています。
418イラストに騙された名無しさん:04/05/29 12:32 ID:WVqMTvIN
      ∠Y"´゙フ
      ;' ゝ‘,,ェ)
     ; '( ゚Д゚)   ん、何だ?
     ゙;(ノ   ';) グルカナイフ、切れ味良いが料理には向かねえぞ?
     ヾ,;'   ';
      ''∪''∪
419イラストに騙された名無しさん:04/05/30 00:45 ID:pkDB4s+D
>418
メイド妹「グルカナイフで林檎剥いたりしてるじゃないですか。・・・萌絵様に対してのみですけど」
 >242に書いてる通り、庭師はこのナイフで庭の剪定に料理そして敵からの防衛など全てまかなう。
 人を倒した後のナイフで、料理を作るのはどうかと思うが。
庭師「ああ、そうだったな。こいつはうっかりしてたぜ、HAHAHAHAH☆」
 外国人風に笑うきぐるみをきた庭師。メイド妹の気持ちは一つもきにしてない。
 こんな事も忘れてるなら、>199の事も忘れているのだろう。
 モテモテじゃないなんて、すごい盲目だ。
庭師「で、なんのようなんだ?しかめっつらしてる所をみると、腹でも壊したのか?」
メイド妹「・・・もう知りません!」
 ほおをふくらませてすたすたと立ち去っていくメイド妹。
庭師「なんなんだ一体?」
420イラストに騙された名無しさん:04/06/12 01:19 ID:YaxtE+Hb
ちゃんと育ってるなぁ
漏れと重箱タソの愛でつか?(;´Д`)ハァハァ
…スレの名前と内容が激しく一致してない…。
しかもageられてるし…。
(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め
424イラストに騙された名無しさん:04/06/28 04:35 ID:GzkyIba1
あっちの人じゃないが、誰かりくえすとキボンヌ。
しかし、進まない時はまったく進まないなこのスレ。
425イラストに騙された名無しさん:04/06/28 18:13 ID:C/85Ku6J
ああ、せめてリクエストの一つもあれば……

というか、このスレって何人くらい居るんだろう。
点呼でもしてみるか?
426イラストに騙された名無しさん:04/06/28 20:10 ID:9cm1xvvn
そう言えば、もう一ヶ月も話が進んでないなぁ
しかし、ネタが………思いつかんのじゃー!

たぶん、四、五人じゃないかな?
427イラストに騙された名無しさん:04/06/28 23:22 ID:j3qCBsfI
しかし、レス有ると結構すぐに書き込みがある
半ROM入れたら、結構居るような気がするぜ

ツー事で、ネタだけど……日常を書いてみるとか?
いや、むっちゃムズイと思うけど……いつも何してんだろうって思ってねぇ
俺が書き込むと、無闇に謎が増えちゃいそうなんで、誰か書いて見ないか?
428イラストに騙された名無しさん:04/06/28 23:29 ID:FCzzQAuD
前も点呼はやったような気が。
といいつつ4人目。
日常かぁ、そういや執事の仕事って何があるんだろ?
429イラストに騙された名無しさん:04/06/28 23:47 ID:j3qCBsfI
執事さんの、書記みたいな日記系とか?

私はこの屋敷で執事をしている。
今日は抜けるような青空、とても良い空ですな。
この様な天気は、昔の戦場を思い出します。
敵に追われ、暗い夜が明けて、抜けるような空を見た時は生きている事を実感したものです。
と、そろそろ旦那様と起こしに行かないといけませんね。
萌絵様も、メイド達が起こしに行って様ですし。

とか何とか?
430アク禁なんか嫌いだーOTL:04/07/10 20:27 ID:TiUP+am2
私はこの屋敷で執事をしている。
本日は夏の暑い盛りでございますが、お庭で食事となりました。
いえ、庭師兼コックの彼が日本の夏は流しそうめんだと、はりきって用意してくれたもので。
・・・その前に、ここはにほんではないのですが。
なんにせよ、暑い中で冷たい涼をとるというのはなかなかよいものです。
蚊取り線香も日本の夏を演出しております。・・・いえ、他国の文化を疑似体験するのもよいものです。
ところで、萌絵様のしょごす君でございますが、
彼は皆々様が受け取り損ねたそうめんを、口で受け止めております。桶の代わりですね。
つゆをつけないと、そうめんは食べられる物だとは思えませんが、本人は楽しそうなので良しとしましょう。
あ、萌絵さまが箸を、あ、旦那様が腕時計を、あ、庭師がハバネロを。
しょごす君の絶叫が響きわたったのと、ハバネロ中毒の庭師殿がメイド姉妹に仕置きされたのは、記すまもでありません。
・・・とてつもなく辛いのですが、なぜか飽きぬものですな。(ポリポリ)
431イラストに騙された名無しさん:04/07/11 00:48 ID:1UnWV9jo
しかし、気が付けば二年と七ヶ月も経っているのですか。
当初からこのスレみて、書いてた者にとっては、何か感慨深いものがあるなぁ・・・。
・・・二年七ヶ月でまだこれだけしかすすんでないのも、ある意味凄いが。
432名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 15:52 ID:R+vu6MBX
そう言えば、そうだなぁ
しかし、2chで生き残っている赤ちゃん拾いますた、スレはココぐらいかな

ちょっと、大きいイベントでも起こらないかな?
433イラストに騙された名無しさん:04/07/11 20:58 ID:n8vWRYJo
>432
え、赤ちゃんスレってここ以外生き残ってないの?
・・・ますます感慨深いものがあるなぁ。

起こるかなと期待するまえに、起こそうとするのがいいと思うタイ。
434イラストに騙された名無しさん:04/07/12 01:39 ID:XIumiHRo
確かにそうだなぁ

思う前に行動だ!
………けど、ネタが無い _| ̄|○
435イラストに騙された名無しさん:04/07/12 19:30 ID:2CVneeDy
…結構残ってるんだが>赤ちゃんスレ

・投資一般:たろゆみ
・食べ物 :渉その他
・Bグル  :牛子&マクー
・自転車 :リン
・生活  :ナマヒロその他
・料理  :泰&肉坊

・五輪  :スティーブン
・マ板  :マ坊&ウ坊

今確認しただけでこんだけ稼動中。
436イラストに騙された名無しさん:04/07/12 20:48 ID:XIumiHRo
へー、まだ結構有ったんだ
そう言えば、大規模MMOにも有ったような気がしたな
437イラストに騙された名無しさん:04/07/13 18:56 ID:HH632Vkv
今日は庭師さんのお手伝いで、お庭に水をまきました。
先日の流しそうめんのそうめんを萌絵様が気に入った為か、旦那様がそうめんを買い込みすぎてしまって……
今日のお昼は鐘くんたちを誘って流しそうめんです。
熱い日々が続きますが、早いうちから水をまいておけばそれなりに涼しく過ごせるでしょう。
……ぬかるんだ地面に、滑って転んで服を一着汚してしまいましたが。
でも、庭師さんが助けてくれました。
……嬉しかったです。
と、鐘くんたちが来たようですね。お出迎えしないと……
438自動的な死神:04/07/26 12:39 ID:UpjmwcI/
ふむ……彼女は全く成長の兆しを見せないね。
このままでは彼女が世界の敵か否か、見定めることができそうにない。
いいかい?月が変わるまでに成長しなかったら――分かってるね。殺すよ。
439イラストに騙された名無しさん:04/07/27 12:23 ID:yrwKPisn
陽の差さぬ屋敷の物置で動く、小さな影がある。

……我らの敵が現れたようだな。門が開いたという事か。
敵の敵は味方か、それとも……。
いずれにせよ、祭を見て過ごす手はあるまい。

秋せつら人形が、深き者どもの召喚を始めました。
440イラストに騙された名無しさん:04/07/28 09:25 ID:L6/ycdj3
      ドゴッ
    ∞        ぅゎ ょぅι゛ょ っょぃ
    ( '-')  、(;´д`)
    ノ、 )= 三 )n ) Σ
      〉  / / <   ←自動的な死神

自動的な死神はひとまず退散したようです。
441鐘スレが物騒なようなので:04/08/07 16:58 ID:vANZrRpP
「てぃび まぐぬむ いのみなんどぅむ しぐな すてらるむ にぐらるむ え
ぶふぁにふぉるみす さどくえ しじるむ」
 夕方、庭を散歩していたら、萌絵が何か呟いた。
「ん、何か言った?」
 僕は、振り向いて首を傾げる。
「うん……何か嫌な予感がするから、お友達に来てもらおうと思って」
 確かに今日は、何だか変な雰囲気がする。
 今日屋敷に来るはずだった先生は来なかった。
 まだ連絡もない。
「大丈夫だよ。何があっても守るから」
 それが、僕の誓い。
「ん……」
 萌絵は、微笑みを浮かべて頷いた。

「鐘の奴……うちの萌絵に何ぐはぁ!」
「あ、鐘様、萌絵様。お気になさらず続けて下さいませ」

「……」
「……」
442鐘の日記1/2:04/08/11 00:48 ID:fRRZRQzw
 今、萌絵の家に居る。
 今日は先生を待っていたら、随分遅くなってしまった。
 どうやら町の方で何か事故があったらしいという噂を、買い物に出たメイド(妹)さんと
庭師さんが教えてくれた。
 今日はもう遅くなってしまったし、事故の詳細も分からないので泊っていくように、と執
事さんに勧められたので、お父さんと一緒に一泊させてもらう事にした。
 萌絵のお父さんが奇声をあげるのをメイド(姉)さんが張り倒すのはもう日常だ。
 うちのお父さんとお母さんみたいだな、と思う。

 ――何か、嫌な感じがする。
 萌絵の呼び出したお友達が、不可視のままで庭で時折鳴いているからではない。
 あの子たちの気配は確かに獰猛だけれど、もっと原色で直情的な印象だ。
 それとは違う。もっと針のように鋭くて、夜の闇みたいにどす黒くて、でもどこか懐かし
い感じ。
 何時の頃だろう。
 今よりももっともっと小さい頃に出会った誰か。
 ぼんやりと、白い霞のかかった記憶。
 あれは……
443鐘の日記2/2:04/08/11 01:09 ID:fRRZRQzw
――自分で言うのも何だけれど、僕はかなり混乱している。
なので自分を落ち着かせるため、数時間前に書いたばかりだけれど、日記を記すことにする。
現在時計は深夜の十二時を指している。
ついさっき目覚めたら、ベッドの中に萌絵が潜り込もうとしていた。
……とりあえず慌てたけれど騒がずに、萌絵がベッドに潜り込んで眠るまで狸寝入りを決め込んだ。
今、萌絵は僕のベッドを占有して眠っている。良い夢を見ているだろうか。
ちなみに眼鏡はこの日記帳のすぐ側だ。
萌絵のお父さんに見つかったら、萌絵のお父さんは僕を殺そうとするかもしれない。
それはまだいい。

机の上に、銃とナイフ、トンファーと、およそ僕が使い得る武装一式が置いてあった。
お父さんだ。
何故だろう。ひどく嫌な予感がする。
お父さんも、この予感に囚われてこれを置いていったのだろうか。
書き置きの一つも残さないところがお父さんらしい。
今、窓の方から何か音がした。
窓枠に、爪と胃袋と触手だけで構成された吸血生物が叩きつけられていた。
萌絵によると吸血を行うと可視状態に移行するそうだから、誰かと戦ったのだろうか。
冗談にもならない状況になってきた。萌絵を守らなければ。
この日記が最後に記す文章とならない事を祈る。
444主人の動向:04/08/18 03:16 ID:QqqAZCuG
 ぬばたまの闇に覆われた地下の書庫に、人影があった。
 カンテラの灯りに照らされるその人物は、館の主人だ。
 古ぼけた紙とインクの匂い、身体にまとわりつく粘ついた空気の中、主人は一つの本棚の前に立つ。
「――やはりこれは存在するべきではない。神ならぬ身が生死を覆すという冒涜」
 地下書庫の最奥、幾重もの隠し扉と仕掛け罠に包まれた、ただ主人のみが知る書籍たち。
「生命の理を嘲弄し、昇天を唾棄し、輪廻転生を弾劾した禁書。死者甦生の術理を記した復活の書――」
 過去の遺産だ。焼き払え、破り捨てろ。
 主人の唇が、音とはならぬ呟きを漏らした。
 だが……
「く――」
 呻き。掌が顔面を覆う。力の限りにこめかみを押さえる指が震える。
「私は……まだ、過去の亡霊に――」
 よろける。背後の壁にぶつかり、背を預け、息を整える。
「忌まわしい……」
445元殺し屋の動向:04/08/18 03:48 ID:QqqAZCuG
 屋敷の庭、庭師の手入れのいまだ及ばない、鬱蒼とした茂みの中を駆ける集団があった。
 総じて、人の速力ではない。
 木々と下草の生い茂る夏の茂みの中を、短距離走者のトップスピードを超える速度で駆けていた。
 飛び交う吸血生物を跳ね除け、時に脱落者を出しつつも一直線に屋敷を目指すその動きは、訓練された
狩猟動物のそれに似ていた。
 首元に取り付かれ、また一人、脱落。
 群がる吸血生物のゲタゲタ笑いに、断末魔の声さえかき消された。
 だが、止まらない。
 彼等に人の情は無い。
 任務遂行を至上の命題とする彼等にとって、仲間の生死は戦況の一つでしかない。
「――――!!」
 彼等が止まった。いや、止められた。
 先行する一人の足首から下と首から上が、唐突に分離したためだ。
 木々の間に張り巡らされた鋼線。彼等の速力だからこそ凶器となりうる糸。
 即座の判断で彼等は停止。
 そして、その停止が仇となった。
 くぐもった、ある種の間抜けさすら感じさせる銃声とともに彼等は倒れた。
 応射を試みようとした瞬間には、不可視の吸血生物が彼等の上に群れを成して舞い降りる。
 ゲタゲタ笑いと、おぞましいクスクスという笑い声が、彼等の断末魔を覆いつくした。
 
「鐘には、あれだけ預けときゃ十分だろうな……」

 巧妙に茂み、時には樹上を移動しながら呟く影が、一つ。
 移動の音は、萌絵の呼び出した吸血生物の笑い声にかき消されている。
「――太郎さ……じゃねぇ、ゴキブリ屠るのは俺の仕事だ……」
 鐘には、できることならば手を汚して欲しくは無い。
 その呟きは、やはり吸血生物の笑いにかき消され、誰の耳にも届かなかった――
446イラストに騙された名無しさん:04/08/19 00:08 ID:QCqW3+34
質問なのですが、こっちの話の舞台は鐘の周辺。つまり酒場だとかのお話ですよね?
元殺し屋がいるところが屋敷だというのがちょっとひっかかりました。旦那もこっちきてるし。
あんまりこだわらないほうがいいかもしれませんけど。ともあれGJです。
447イラストに騙された名無しさん:04/08/19 01:52 ID:OybHdZz6
一応、コッチは萌絵様
んで、今元殺し屋が来てるのは、鐘も来てるからじゃないのかな?
よくわかんないけど、上の方で勉強しに来たって言ってるんで
鐘を屋敷まで、送ってきたのが元殺し屋なんじゃない?
んで、変なのが襲ってきたから、とりあえず変なやつ等を始末してるって感じかな、と俺は思ってるよ
まぁ、あんまりこだわらなくてもイイかもね
448イラストに騙された名無しさん:04/08/19 02:01 ID:OybHdZz6
ああ、そうか
質問が違ったか
向こうで進んでる話で、襲ってきてる奴等は酒場に行ってる筈なのにコッチに元殺がいるって事かぁ
うーん、どうなんだろ?
次の人に、ゆだねちゃってもイイんじゃない?
それか、あなたが書いてみるとか!
俺も、ネタ思いついたら書き込もうかな
449イラストに騙された名無しさん:04/08/19 14:27 ID:XTQsU/cL
さて、書き手の皆さん、方針の相談といきませんか?
大体の方針を決めておかないと、中途半端に伏線が広がって収拾がつかなくなる可能性が高いので。
ということで、現状をまとめます。重要部分はメル欄で。
とりあえず鐘スレの登場人物たちのうち、屋敷に来ているのは鐘と元殺。
屋敷の住人は全員健在で、シスターと長耳が襲撃されて損害を被っています。
この二人は元殺し屋に対する攻撃の障害と判断されたようですね。
襲ってきているのは、セールスマン・(メル欄)の身体に引き篭もった化け物・コックローチ。
鐘の手元には武器があり、庭には萌絵の召喚した「星の精(胃袋と触手と爪だけの吸血生物・詳しくは
クトゥルー神話関係のHPへ)」が侵入者に対する吸血行為を開始。
元殺し屋も、鐘に武装の幾つかを分けた後に迎撃を行っているようです。
(メル欄)の身体に篭った化け物はセールスマン、または組織と何らかの契約を結び、館の主の保有する魔道書
「復活の書」を目的として行動しています。人の身体を乗っ取る能力を持っている模様。
また、いつかの秋せつら人形が「深き者ども(やはりクトゥルーへ)」の召喚を始めています。
鐘たちを襲われる理由は現在不明。セールスマンが私怨で部隊を動かしたのか、それとも組織が何らかの
目的で部隊を動かしたのか、それさえも不明です。
酒場(ろぼ子、マリー、モトカ)、技師の家(技師・元鷺)は今のところ平穏なようです。
現在館内での所在は客用寝室(鐘・萌絵)、庭(元殺・星の精・敵陣)、地下書庫(主人)となっています。
執事と庭師、メイド姉妹、しょごすの現在位置は不明です。
現状はこんな所でしょうか。間違っていたら指摘お願いします。
450イラストに騙された名無しさん:04/08/19 21:29 ID:NLLt9qnq
>>449
マトメ乙
しかし、秋せつら?って一瞬思っちまった
451イラストに騙された名無しさん:04/08/19 22:44 ID:sqeAbwqp
>449
乙ディス。しかし正直なところ、何を書けばいいかわからないのが本音なんですね。
まぁ鐘を襲ったのは(メル欄)かと脳内保管していますが。
>450
実は秋せつらの元ネタをチェックしてないので、話に手がつけられなかったりします。
クトゥルも全く知らないので。

・・・ところで、この中の何人かは某学校スレの書き手とみたがどうか。
452ネタバレ(脳内保管)追加。:04/08/19 22:46 ID:sqeAbwqp
てか、メ欄短いね。
453イラストに騙された名無しさん:04/08/19 23:20 ID:OybHdZz6
魔界都市ブルースの人らしい
秋せつら

メル欄、イイね
娘さん、クトゥルーの話と照らし合せば、鐘と萌絵とも色々ある事になるしね
さぁてと、何か書こうかなぁ……
454449:04/08/20 04:43 ID:AiWAhajE
私はろぼ子は普通に某委員会製の自動人形で良いとは思いますが……多人数で書いている以上、
伏線の多さは回収の難しさと比例していきますし。
あと、私はセールスマンが私怨にはやって部隊を動かして、それを直に出向いた(メル欄)。
んで、鐘・萌絵と初の対面を、とか考えていました。

 もっと良くまとめられたページはあると思いますが、とりあえずどうぞ。
ttp://www.geocities.com/Tokyo/Palace/8768/index.html(クトゥルー資料)
 ttp://www.linkclub.or.jp/~haraguti/index.htm(魔界都市資料)

ちなみに某学校スレの書き手です。はい。
455449:04/08/20 05:09 ID:AiWAhajE
――て、鐘スレにアップされた話で状況変わってますね。
襲撃の理由が確定。「外部不穏分子の排除」ですね。
まあそれでも、勢い余って鐘を傷つけようとして(以下454メル欄)って展開も可能ですが。
でも>>451さんのネタも面白そうです……

†まとめ(改訂)†
館周辺の行動可能キャラ・鐘、萌絵、元殺、主人、執事、庭師、メイド姉妹、萌絵に召喚された存在たち。
同じく行動可能な敵キャラ・サラリーマン、引き篭もりの化け物、コックローチ部隊。
襲撃の理由・外部不穏分子の排除(鐘、萌絵は拿捕に留める指示あり)
各キャラの能力・過去ログ参照

位置関係・鐘、萌絵(館内、客用寝室にて臨戦&熟睡)
     館の主(地下書庫最奥、魔道書保管庫にて苦悩中)
     元殺し屋、星の精(館周辺にて戦闘中)
     執事、庭師、メイド姉妹、星の精以外の被召喚者(一切不明)
     ――以下敵――
     サラリーマン(不明。戦闘指揮中。狙いは元殺)
     化け物(館に接近中だが詳細位置不明。狙いは復活の書)
     コックローチ部隊(館に対する包囲の輪を縮小中)

その他・酒場、技師家、長耳家は現在(長耳家の痴話喧嘩を除き)平穏。
    そちらに居るキャラによる援護が間に合うかどうかは書き手さん次第。
    秋せつら人形が敵になるか味方になるかも書き手さん次第。
456イラストに騙された名無しさん:04/08/20 13:16 ID:/0yDllEi
確かに、上で言ってる設定って
ラノベっぽくってイイかもね
457451:04/08/20 19:49 ID:S1Y3qQuV
ろぼ子をあの設定にしたのは、他に幼馴染撲滅委員会で作られた彼女が、鐘に惚れる理由がなさそうだったので・・・。
つまり>452のメル欄に書いてる設定は、ぎっしーあたりがどうにかすればずっとキシャるかと。
・・・いえ、(メル欄)みたいな展開を書こうかまよってるのは秘密です。
458イラストに騙された名無しさん:04/08/21 08:31 ID:vsUiZ1OM
まあ結局は書いた者勝ちという事で。
書いた伏線は出来るだけ回収頑張りましょう。
459イラストに騙された名無しさん:04/08/21 10:04 ID:4NqgD7G5
書いた者勝ち
今がチャンスだ!
460観察者:04/08/25 03:24 ID:m0I4jyrS
丘の上にある屋敷を観察する影。
一人は、黒服を纏い。
一人は、奇妙な武器を手に持ち。
一人は、様々な銃器を身に付けて。
様々な怪異と、意志もたぬ者どもが戦う屋敷を見ていた。
「これでいいんですかい?」
黒服に黒い帽子、サングラスをかけた男が、銃器を銃器を見につけた男に問い掛ける。
「ええ、これで構いません」
「はぁ…。ですけど、暫くは監視しとけって言う事じゃなかったんで?」
「監視対象は、あの二人のガキです。
あのガキを監視するには、その保護者は邪魔になるでしょう」
「いえ、べつにー……」
「だから、私が排除して差し上げようと言うのですよ」
帽子を取り頭を掻きながら言った言葉をさえぎり、銃器の男は言う。
「ええっと……」
いいのか、これは?。
排除の命令は、受けてないんだがなぁ…。
461監視者:04/08/25 03:25 ID:m0I4jyrS
何かは分からないが、急に組織の上が変わった。
だが、それは別にいい。
前々から、トップは変だと感じていたからトップが替わったのも、本当の総帥が現れたって納得できた。
その後の命令は二人だけでなく、二人に近づく者達と教団、黄金郷の監視。
排除や接触、環境に変化をもたらせ、つー命令は受けてない。
けど、このおっさん……『サラリーマン』……ありゃ?『セールスマン』だったけな?。
まぁいい、このおっさんが来て、いきなり戦闘準備をしろって言いやがる。
組織に確認しようとすると、切れる……。
たまったもんじゃねぇ。
「ふむ、そろそろ頃合ですね」
屋敷の方を見ていたサラリーマンは、屋敷の方に歩き出した。
「行くんですかい」
「ええ、向こうも身体が温まった頃でしょうしね。
今日こそ、殺して差し上げますよ………『ガンスリンガー』」
うげ……なんて顔してんだよ。
嬉しいのか、憎いのか、よくわかんねぇ顔してるよ。
「あのー、コッチは何やってればいいんですかい?」
「邪魔をしなければ、それでいいですよ。
ああ、邪魔をしに来る者は排除して置いてください」
「邪魔、ですか。まぁ、わかりました」
462狂人:04/08/25 03:26 ID:m0I4jyrS
「ええ、邪魔されるのが、二番目に嫌いなのですよ。私は」
邪魔ねぇ……。
安心しろ、頼まれたってしねぇよ。
テメェら人外の戦闘に入ってったら、俺なんか一瞬でミンチだよ。
「勿論、援護なども必要ありません。
彼は、私の獲物ですから」
「『ガンスリンガー』ですか…」
「ええ、そうです。
今の彼は、見ているのは忍びない……」
うげ、眼に涙溜まってんじゃないのか?。
むちゃくちゃ、悲しそうな顔してるぞ、おっさん。
「ガンスリンガー………。かつて組織最強の名を欲しいままにした魔人。
其れが、なんなのだ………。あの、緩みきった顔はっ!。
私が憧れた最強者は、何処に行ったのだ!」
うわ、叫び始めたよ。
タマンネェ。
「千を切り裂き、万を撃ち滅ぼし、幾億の死体の山を積み上げた最強者。
恐怖と絶望と共に呼ばれた『ガンスリンガー』の名。
その名は、今の彼にはふさわしくない……」
幾億って、そんなに殺してたらこの街から人が居なくなっちゃうだろ?。
まぁ、確かにそんな風に言われてたけどなぁ。
「だから、私が殺して差し上げるんですよ。
そして、『ガンスリンガー』の名は、私が受け継ぐ…。最強者の意味と共に」
はぁ、頑張ってください。
俺は、ここから観察してますよ…。
俺は『サーチャー』だからね。
463怪異:04/08/25 03:27 ID:m0I4jyrS
そう言って、サラリーマンは屋敷の方に向かって行った。
「で、アンタはどうすんだ?」
俺は、もう一人の方に話し掛ける。
「俺は、命令通り邪魔者を排除する。
その後は、何をしようと俺の勝手だ……」
………こっちも、問題ありかよぉ…。
カンベンシテクレヨ。
「コックローチで、屋敷の護衛を相手しておけ。
無理なら、オマエの好きにしろ」
「へいへい、わかりましたよ。
そんじゃま、気をつけてな」
「………」
何も言わねーでやんの。
あぁもう、大丈夫なのかよ?、この作戦……。
あとで、ミッキーに確認しとくか。
って、今確認したいよなぁ、まったく……。
ジャミングかけてるからなぁ、連絡取れねーしなぁ。
ゴキブリどもが使ってる電波は、フツーのじゃないしなぁ。
「ついてねぇ……」
俺は二人が歩いているのを見ながら、溜息をついた。
464イラストに騙された名無しさん:04/08/25 03:39 ID:m0I4jyrS
書いてて思ったけど、黒服の彼
サーチャーと言うよりは、ウッチャーの方があってるかな?
向こうのゴスロリ少女は、サーチャー言ってたけど…まぁ、いっかなドッチでも
465イラストに騙された名無しさん:04/08/25 03:57 ID:m0I4jyrS
更にもう1個、セールスマンだった
何ヤッてんだよ、俺 _| ̄|○
466へるしんぐ風:04/08/25 22:56 ID:9AfTxn/l
 業務報告、業務報告、ガンスリンガー。
 これからそちらへ訪問させていただきます。販売内容は殺、そして殺。
 銃殺刺殺絞殺殴殺圧殺爆殺薬殺、大往生間違い無しの、豊富なラインナップです。
 地獄へ送り出す営業スマイルもばっちり、貴方をすかっと爽やかにぶち殺して、高らかに笑ってやりましょう。
 抵抗して下さい、足掻いてください、最後の最後まであきらめないでください。
 たとえ倒れても、他の奴にはカエルの小便にも劣るが貴方にとっては大切な物を思い出して立ち上がってください。
 その代金を支払ってもらえば、私は貴方を絶望と希望のループへと案内いたしましょう。
 何度も死に、何度も生き返ってください。この世で輪廻を体験してください。
 そして、結局貴方は死ぬ、情け容赦なく、絶対的に、人生に悔いを残し、死んでも死にきれないと思いながら、死ぬ。
 だが、最強の男はまた誕生する。
 それがこの私だ。
467おまけ。:04/08/25 22:59 ID:9AfTxn/l
>464
執事「ウッチャーがいるならナッチャーがいりますな。ご安心を、私めは若い頃コメディアンとして活動してました」
 姉「何言ってんだこのじさまは」
 妹「そ、それよりお外が騒がしい気がするんですけど・・・」
468殺し屋の独白:04/08/26 14:54 ID:/NuG/fG0
 夜風に乗って響いてきたその声は、数年の時を経ても変わってはいなかった。
「ったく、いつか来るとは思っちゃいたが……」
 あの時は、鐘もまだ歩けなかった。時の経つのは早いものだ。
「流石に前回のような偶然は期待できないが、前回のように地の利がないわけではない、か」
 有利なのか不利なのか。
 判断がつきかねるが、とりあえずは夜陰に紛れて林の奥へ。
 周辺にはトラップをしこたま用意した。
 響いてきた声の距離からして、まだ時間はある。
 銃の動作と予備弾倉の数を確認。
 予備弾倉は十分。多少銃身に熱があるが、動作不良を起こすほどではないだろう。
「――煙草でも吸いてぇな……」
 が、吸うわけにもいかないだろう。闇の中で待ち伏せる意味がない。


 そして、しばしの時が過ぎる――


 それが、刹那だったのか数秒だったのか、それとも数分であったのかは殺し屋には分からない。
 分かるのは、闇の中に現れた敵意。
「『殺し屋の名を冠された殺し屋』に、死を押し売るか」
「ええ、イヌイットにロックアイスだろうが、死神に死だろうが、有象無象、ありとあらゆる賞品をありとあらゆる
対象に売りつけられるのがセールスマンというもので」
「悪いが押し売りには何があっても帰ってもらうよ」
 激鉄の起きる音が、同時にふたつ。
「うちの息子は無駄遣いが嫌いだ。そして……なによりまだ、孫の顔を見ていないんでな」


 火薬の爆ぜる音も、ほぼ同時に響いた。
469サラリーマンの独白:04/08/26 15:09 ID:/NuG/fG0
 夜陰に紛れて敵を撃ち倒すその動きは、数年の時を経ても変わってはいなかった。
「ようやくこの時がやってきました……」
 あの時は、あのガキもまだ歩けなかった。時の経つのは早いものだ。
「流石に前回のような地の利は期待できませんが、前回のような都合のよい偶然もまた存在しないでしょう、ね」
 有利なのか不利なのか。
 判断がつきかねるが、とりあえずは歩き出す。
 各所に仕込まれたトラップを迅速に解体しながら。
 ココロがハヤる。ニクがウズく。チがタギる。
 既に異形と化したこの身といえど、彼に死を与えられるという確証は無い。
「それが喜ばしく、悦ばしい――」
 腑抜けたとはいえ、往年の魔人の力量は、本物だ。


 そして、しばしの時が過ぎる――

 それが、刹那だったのか数秒だったのか、それとも数分であったのかはセールスマンには分からない。
 分かるのは、闇の中に隠れた気配。相手も、こちらが気付いている事に気付いている。
「『殺し屋の名を冠された殺し屋』に、死を押し売るか」
「ええ、イヌイットにロックアイスだろうが、死神に死だろうが、有象無象、ありとあらゆる商品をありとあらゆる
対象に売りつけられるのがセールスマンというもので」
「悪いが押し売りには何があっても帰ってもらうよ」
 激鉄の起きる音が、同時にふたつ。
「うちの息子は無駄遣いが嫌いだ。そして……なによりまだ、孫の顔を見ていないんでな」


 火薬の爆ぜる音も、ほぼ同時に響いた。
470執事&庭師 1/2:04/08/26 15:41 ID:/NuG/fG0
 玄関の扉が開いた。
「おう、あの二人は?」
「眠って頂ました。今頃はしょごす様が担いで地下へ。ビヤーキー殿も一緒に」
 南から、生暖かい風が吹きつける。
 今日は熱帯夜だな、と執事は思う。
「確かにお前等は頑丈だが――関節は脆いぜ?」
 声が響き、破砕音が響いた。
 玄関の扉を閉めながら、執事が呟く。
「ついでに言うと、身体能力に比べて神経の伝達速度が遅いようですね」
 扉を閉めて振り向いた執事の視線の先、玄関の灯りに照らされた庭師の手には、一本のグルカナイフ。
 そして、庭師の足元には人影――否、似ているが、人の形はしていない――が転がっていた。
 あるものは、首そのものが存在していない。
 あるものは、四肢のすべてが存在していない。
 あるものは、四肢の間接が随分と曲がっている。
 あるものは、首がありえない方向に曲がっている。
「十六人目だ。こんなに客が来たのは初めてだぜ! HAHAHA!!」
 と、遠方より足音。
 多重に重なったそれは、十や二十では効かないだろう。
「――本当に、千客万来ですな。どこかお怪我は?」
「それが、何処触っても痛ぇんだぜ? 頭触っても肩触っても腹触っても足触ってもだ」
「分かりました。貴方の怪我は指ですな」
「HAHAHAHAHA! 正解だ!!」
 地面には、一本のグルカナイフ。庭師の手首が、外れていた。
471執事&庭師 2/2:04/08/26 16:00 ID:/NuG/fG0
 外れた手首。あらぬ方向に曲がった指。
「――拳打ち込んだらやたら頑丈でな。そのうえ手首極められちまって、な」
「まったく、あのジョークを忠実に再現して下されば良いものを――手首もですか。貸して下さい」
 執事は庭師の右手を取り、眺める。手首の脱臼と指の亀裂骨折といったところか。
「手首を戻します。少し痛いですよ――よん、さん、に!」
「へ? い……」
 嫌な音を立てて、手首が元の位置へ。
「『いち』は!? 『いち』はどこ行った!?」
「さあ? どこかへ」
 とぼけた顔で、手際よく患部をハンカチで固定する執事。
「――さて、そろそろお時間ですよ」
 その言葉に、庭師の体に緊張が走る。
 その庭師を尻目に、執事は闇へと向かい、歩き始める。
「来られませ。来られませ我らが客人よ。ここは鉄の規律をもって侍る我等の待つ場所也。
 この私どもの奉りの前ではいかなる拒みも遠慮も無用で御座います。
 要求し、要求し、要求して頂ければ、客人の御心は私どもの仕りの上に、客人の御身体は私どもが送る安らぎの上に、
客人の御命も私どもが支配の上に――」
 執事が、懐に手を差し込む。
 引き出されたのは、黒光りする束ねられた銃身――ガトリングガン。
「お、おい、そんなデカブツをいったい何処に――」
 執事は笑顔で無視。
 構え、
「全て私どもにお任せ下さい」
 射撃した。
472468−471:04/08/26 16:10 ID:/NuG/fG0
申し訳ありません、468の「賞品→商品」と脳内変換お願いします。
それと、469の名前欄で初「サラリーマン」やってしまいました……OTZ
ちなみに、「指」のネタ元は最近聞いたジョークです。
ガトリングガンと執事の長台詞のネタ元は――言わずもがな。

両スレ共に折り返し地点です。頑張りましょう。
473イラストに騙された名無しさん:04/08/28 01:56 ID:Hmt9Z9F7
なにやら、バトルですな!
474こんな設定でいいのでしょうか。:04/08/30 20:59 ID:aPILCKmz
 復活の書。
 実は生きていたとか、神様が起こした奇跡とか、愛の力で甦ったとか。
 お約束にしたがって、安易にこの世に戻ってくる者たち。
 何度も騎士は生き返った。何度も姫は生き返った。何度も親友は生き返った。何度も敵は生き返った。
 終わらない争いだった。神々と同じように、千年も続きそうな争いだった。
「・・・黄金卿」
 私は読者だった。読む者だった。
 だが、空想と現実の違いを、認識していなかった。
(コロシテ)
(モウイキカエラセナイデ)
(シニタイ)
 頭の中で響くあの時の言葉。
 そして私は本を読む事を、やめた。
 あの子の為に、物語を読んであげる前に。
475悩んでいる事。:04/08/30 21:02 ID:aPILCKmz
バケモノが引き篭もってるのは詐欺師の体なんですが、
詐欺師とゆかりがあるのはガンスリンガーなんですよね。
でもガンスリンガーはセールスマンと戦闘中な訳で、
バケモノの目的は旦那です。
何が言いたいかというと、「詐欺師!?どうしたんだそんな傷をおって」
とガンスリンガーが近寄ってきた所を不意打ちするお約束がないなぁと。
つまり、あっちのスレの>471-472に謝りたい訳です。
後先考えず復活の書とかの設定作るもんじゃありませんね。OTZ
476呼んだ?:04/08/31 02:16 ID:tE0v7DLG
あーいえいえおかまいなく。
僕もちょうど、旦那と元鷺って面識あったかなあ、とか思ってたとこですが(w
リレーですから、なるようになるってことで。
477イラストに騙された名無しさん:04/08/31 11:11 ID:9+2Xg+Pb
様々な思いが交錯する
其れが、リレーだ!

つか、元鷺と旦那はんは、面識無いんじゃないかな?
まぁ、しかし……書いた者勝ちだ!
478イラストに騙された名無しさん:04/08/31 18:47 ID:ECpLcVm8
面識があるといえば、鐘も元鷺の事をおぼろげながら覚えているようだ。(>>442

元殺とぬいぐるみ状態の元鷺とは多分面識があるわけだし、鐘と萌絵の方が相手にはふさわしいような。
そこに元鷺(inぬいぐるみ)とか技師とか旦那が絡んでくる、といった感じの流れはどうだろう。
479イラストに騙された名無しさん:04/08/31 23:19 ID:Qg79j7K8
元鷺の生霊がぬいに入ってるってことは皆知らないのでは?
なにしろぎっしーの出番があれだから。
480イラストに騙された名無しさん:04/09/01 00:03 ID:V0T6NN+C
>480
いや、それは流石に知ってます。
問題は電動服とやらがなんであるか解らなーーーい。
個人的には、メ欄のようなやりとりキボンヌ。
481イラストに騙された名無しさん:04/09/01 01:44 ID:u/PePOx6
まぁ、その辺は書き手によって変化していくんじゃない?
大きな破綻はしないように気をつけておけば、大丈夫じゃろ
しかし、電動服って強化服みたいな乗りで行っていいのかな?
特筆すべき性能とか有るんかな
482イラストに騙された名無しさん:04/09/03 22:15 ID:CnkdgxK+
向こうの>496に書いたとおり、性能・機能はお任せします。
かなり重いが、背嚢に収納された気球を膨らませて跳躍や浮遊ができる、てのは出してしまいましたがね。
製作者が技士子さんなんで、魔導なし、科学オンリーだとうれしいです。
参考までに、元ネタの外見が「潜水ゴリラ」と称せられていたことを追記しておきます。

>480
レスは>479あてですか?それはそうとメ欄は是非見たい。
483銃声:04/09/04 01:03 ID:8HHhtZqh
 戦いとしては、恐ろしい程静かな戦いである。
 自分の息や体温をあらゆる手段で隠し合い、
 同時に、相手の域や体温あらゆる手段で探ろうとしている。
 銃声は、最初に響いたきりだった。少し動けば、殺される戦いである。
 だからといって何もしなければ事態は進展しない。
 石をなげて、遠くにある茂みを揺らして、それで相手のミスリードを誘うか。
 そんな事で騙されるほど、死の商人は甘くないと思うが。それでも、足元にある石を掴んだ。
 その時、視界の右端に何かがあらわれた。映画で、エキストラがフレームインするように。
 だが脇役として見逃す訳にはいかなった。
「詐欺師、お前――」
 戦場をゆうゆうと歩いてるのは、随分と懐かしい男だ。
 だが、挨拶をする前に、詐欺師は、
 自分の仕掛けたトラップの領域に入って。
「詐欺師!」
 叫んだ時にはもう遅く、詐欺師は地雷を踏んでしまう。
 今までの静寂をひっくり返すような爆発が起こる。

 だが、爆炎の中で、詐欺師は生きていた。
 一瞬だけ、詐欺師の体が、バケモノのようなナニカが出てきて、詐欺師の体を守った。
 呆然とそれを眺める事を、セールスマンが許すはずがなく、
 元殺し屋の胸を銃弾が貫いた。

 爆発の後、トラップを解体しながら、セールスマンは無造作に元殺し屋の隠れていた茂みに近づく。
 詐欺師の体をのっとった引き篭もりが去っていくが、問題にしない。
 頭の中が怒りでいっぱいだった。
「・・・見損なったぞ、見損なったぞガンスリンガァァァ!」
 悲しみにも似た、怒りだった。
484銃声:04/09/04 01:04 ID:8HHhtZqh
「命の取り合いの最中に、他人の心配をしてどうする!そこまで弱くなったのか!」
 いつもの口調を忘れて、叫び続けている。
 元殺し屋の死体のある茂みにたどり着いた時、彼の目には涙が流れていた。
「ガンスリンガー!」
 茂みをかきわける。

 銃声が響いた。

 セールスマンの腹が血に溢れた。
「騙されやがって・・・お前・・・こそ、甘くなった・・・もん・・・だな?」
 息を切らしている元殺し屋の胸には傷跡がある、だが弾痕ではない。
 石がめりこんだあとだった。。
 握っていた石が、かろうじて、怪我を致命傷ギリギリですませていた。
 石で防御する。狙われると思った瞬間に、元殺し屋が咄嗟にした行動だった。
 銃弾が狙う箇所を予想して、拳程度の大きさの石で防ぐ。人間の技ではない。
 だが、その技に驚嘆する余裕は、セールスマンにはなかった。
 防いだとはいえ、元殺し屋のダメージはひどいのだろう。
 至近距離で腹にしか銃弾をたたきこめなかったのが、その証拠だ。
 だが、また撃たれたらやばい。こちらが撃たねばやられる。自分は追い込まれている。
 なんて強いのだろうと、絶望しながら、歓喜する。
「ガ、ン、ス、リ、ン、ガ、ァ」
 そう言って、ひきがねを引こうとするセールスマンの顔は笑っていた。
 元殺し屋も笑っていた。
 鐘の顔を思い出したからだ。それに、元カノの顔も思い出した。
(死にたくねぇな)
 男達の思いは交錯しないまま――

 銃声が、一つだけ響いた。

 その銃声が誰が発した物なのか、そして、その銃声は結局どちらの命を奪ったのか、
 それとも両者とも助かったのか。 
 だが、他人に興味が無い引き篭もりは、戦場を素通りしていった。
485イラストに騙された名無しさん:04/09/05 00:54 ID:r7jCpZLe
>483-484
GJです。激しくもえました。
ふたりともかっこいいです。
つかスルーかよ引き篭もりぃ。あーもう少しは構えよ(笑
486イラストに騙された名無しさん:04/09/07 05:53 ID:o2yaa66B
一本の木を中心として、おびただしい数の死体が転がっていた。
多くは人のものだったが、中には大きな爪を持った胃袋のような異形の姿も見受けられる。
中心の木に背を預け、一人の男が立っていた。
拳銃を持つ両手をだらりとさげ、力なく頭を垂れた姿には、
もはや戦う力は残っていないように見える。
しかし、彼の付近に生者はいない。まだたくさんいるはずの、コックローチも星の精も、
まるで恐れているかのように彼を避けていた。

「…あれってバーテンさん?」
太い木の陰に隠れ、技士少女は連れにささやいた。
「ああ」
問いかけられた元詐欺師は渋い声で答えた。
「まずいな。おそらくあいつ、ほとんど意識ないぞ」
「え、じゃあどうして…」
少し大きくなった声を、銃声と、電動服が弾をはじく音がさえぎった。
木にもたれ、うなだれたままの元殺し屋の、腕だけがばね仕掛けのように跳ね上がり、
恐ろしく正確な位置で引き金を引いたのだ。
「何で撃ってくるのよ」
二人が木の陰に身を隠しているのはこのせいだった。
「……。気配に頼ってるんだろうな。今のあいつには敵も味方も見えてねえ。
ただ生きてる者を自動的に殺してるだけだ」
「……なんだか、怖い」
「それが正常だ。…さて、ちょっと行って来る」
「え?」
「いいって言うまでここで待ってろ。その鎧から出るなよ」
487イラストに騙された名無しさん:04/09/07 05:58 ID:o2yaa66B
返事を待たずに木の陰から出た元詐欺師の腹に、風穴が開いた。
痛みはないが、すぐ後ろで泣きそうな悲鳴が上がる。後が怖そうだ。
さらに撃ち込まれる銃弾を無視して足を運び、元殺し屋から一メートル弱の位置で立ち止まる。
まっすぐ鼻先に向けられた銃口と、その向こうに伏せられた顔を見上げ、軽い調子で声を発した。
「よう、殺し屋」
引き金を引きかけていた指がぴくりと止まった。
顔がゆっくりと起こされ、焦点の合わない目が元詐欺師に向けられる。
「一人戦車(ワンマンタンク)は、辞めたんじゃなかったのか?」
「……」
「銃をおろせ。このあたりにもう敵はいない」
「……」
「……」
元殺し屋は目を眇めてぬいぐるみを見つめた。
「……おまえ…詐欺師、か?」
「…分かってくれるとは嬉しい限りだな」
「…その名で呼ぶのは、お前だけだ」
声も同じだし、と続けながら、元殺し屋は銃を持つ手を下げた。
背中を木につけたまま、ずるずると腰を落として座り込む。
488イラストに騙された名無しさん:04/09/07 06:02 ID:o2yaa66B
「おいぎっしー。もういいぞ」
元詐欺師は、被害が少なかったことに内心安堵しながら、技士少女に声をかけた。
彼女は電動服のまま地響きとともに駆けてきて、いきなり元詐欺師を抱き上げた。
「お、おい」
「くーちゃん大丈夫? 痛くない?」
「いやその、『くーちゃん』に怪我させた事は謝る。悪かった。
だからとりあえずこいつの手当てを…」
「何言ってんのよっ」
ヘルメット越しで見えないが、彼女の声はうわずってかすれていた。
「確かにくーちゃんは大事だけどそれよりくーちゃんのほうが大事っていうか、
死んじゃったら直せないんだよ!? だから、だから…」
あとはしゃくりあげて言葉にならなかった。それ以前に発言内容も混乱していた。
自作の無骨な鉄鎧とお気に入りのぬいぐるみ越しに生霊を抱きしめ、技士少女は泣いていた。
「……あ、あー……くそ、女を泣かす仕事からは、足を洗ったはずだったんだが……。
…よしよし。泣くな泣くな。俺は平気だから。痛くないから」
元詐欺師があせりながら技士少女をなだめる。
元殺し屋はあっけにとられてこの一幕を見ていたが、やがてくつくつと笑い出した。
「てめえ、何笑ってんだよ!」
「詐欺師…ずいぶんかわいくなったな。主に中身が」
「マイホームパパに言われる筋合いはねえっ」
489イラストに騙された名無しさん:04/09/07 06:05 ID:o2yaa66B
元鷺(in ぬい)&技士、屋敷庭に到着。元殺と合流。
セールスマンは生死不明。
490イラストに騙された名無しさん:04/09/07 06:14 ID:H5CMVnqn
良い仕事でした。まさかこんな時間にリアルタイムを見れるとは。
あと屋敷で動いてるのは、鐘と萌絵と、旦那と引き篭もりでしょうか。・・・あれ?他に誰かいたような。

執事「殺す!殺すぜぇ!常世のともがらぁ!でございますな」
庭師「一瞬忘れられたからってヤケになってガトリング乱射するなよ」
執事「うるさいうるさいうるさいうるさい!でございます」
庭師「・・・何のキャラだ、って聞くより、あんたが何者かききたい気分だな」
491まとめ:04/09/16 23:32:05 ID:ItmcSDFd
館周辺の行動可能キャラ・鐘、萌絵、元殺、主人、執事、庭師、メイド姉妹、技師、元鷺、萌絵に召喚された存在たち。
同じく行動可能な敵キャラ・サラリーマン、引き篭もりの化け物、コックローチ部隊。

襲撃の理由・外部不穏分子の排除(鐘、萌絵は拘束に留める指示あり)

各キャラの能力・過去ログ参照

位置関係・鐘、萌絵(館内を、大人と合流するため移動中)
      館の主(地下書庫最奥、魔道書保管庫にて復活の書と共に)
      元殺し屋(負傷。元鷺、技師が介抱を)
      星の精、執事、庭師(コックローチと戦闘中)
      メイド姉妹、しょごす、ビヤーキー(執事により地下へ強制避難)     

      ――以下敵――
      サラリーマン(元殺と一戦。生死不明)
      化け物(館に接近中だが詳細位置不明。狙いは復活の書)
      コックローチ部隊(館に対する包囲の輪を縮小中)
      監視者(監視中)

その他・酒場(変態一名出現)、技師家(無人)、長耳家(痴話喧嘩の真っ最中)
    ろぼ子が館に急行中。
    秋せつら人形が敵になるか味方になるかは書き手さん次第。
492イラストに騙された名無しさん:04/09/17 01:09:50 ID:F+0O/LRu
色々と動いてるな!
次の展開、どーなるんだ?
493パパさん:04/09/18 02:19:48 ID:yGSifNSw
「マイホームパパ…か」
 拳銃の弾丸を込めなおしながら、元殺し屋はそう呟く。
「気に入らないか?」
「いや、そんなことねーよ」
 ぶっきらぼうに言い捨てる横顔は、少しにやけていた。
「しっかしなぁ、一応は生きてたなら連絡ぐらいしろ」
「ホンの少し前まで、幽霊モドキだったんだ。しかたがないだろう」
 ふーん、と答えながら元殺し屋は立ち上がる。
「さぁて、残った雑魚を片付けるかな」
「……『セールスマン』は片付いたのか?」
「ああ、頭の半分吹き飛ばしてやったよ」
 その言葉に、元詐欺師は辺りを見回す。
「死体が無いが……」
「あん?。向こうにあるだろ?」
 そう言って、セールスマンがいた場所に向く。
 しかし、其処には何も無かった。
「マジ……か?」
「……本当にマイホームパパになったな…。
 昔からは考えられないぞ、確認を忘れるとはなぁ」
「あのな、頭の半分を吹き飛ばした後、両手両足それに心臓及び主要器官は撃ちぬいたんだぞ」
「その後は?」
「…憶えてねぇ……」
「だろうな。久しぶりにスイッチが入ったんだろう?。
 それも、記憶が飛ぶぐらい……流石はセールスマンっと言った所か」
494焦り:04/09/18 02:20:22 ID:yGSifNSw
 元殺し屋は、もう一度辺りを見回す。
 しかし、動く物は見当らない。
「屋敷へ戻る」
 そう言って走り出す。
「おい、チョット待てよ」
 元詐欺師もファンシーな足を動かして後を追うが、所詮はヌイグルミだ、追いつけはしない。
「くっ、この!。動きづらい」
 ひょこひょこと飛び跳ね、転がるように走る元詐欺師。
 そんな元詐欺師をひょいっと持ち上げる少女技師。
「くーちゃんのしりあい、だよね」
「ん?。ああ、知り合いと言うよりは、元相棒と言う感じだな」
「相棒、かぁ。」
「すまんが、アイツの後を追ってくれ」
「うん、わかった」
 そう言って、少女技師は駆け出す。
 少女技師の纏う電動服の助けもあって、見る見る間にスピードは上がっていく。
「いた」
 元殺し屋がセールスマンの戦闘で移動した距離を戻る途中に、元殺し屋が立ち止っているのを見つけた。
 胸にヌイグルミを抱いた、少女技師が元殺し屋の横に並ぶ。
「なぁ、アレってお前だよなぁ?」
 その言葉に、元詐欺師は元殺し屋が示す先を見る。
「………私、だな」
「…あれが、くーちゃん?」
495:04/09/18 02:20:53 ID:yGSifNSw
 屋敷の入口に、男は立っている。
 身長は高く、無駄の無い身体だ。
「よう…。てめぇは、”誰”だ?」
 銃のセーフティーを外ながら、元殺し屋は問い掛ける。
「……誰でもいいだろ」
「わりぃが、そう言う訳にはいかなくてな。
 その体の持ち主が、ココに居るんだよ」
 そう言いながら、元殺し屋はヌイグルミを持ち上げる。
「お、おい。乱暴に扱うな。
 綿がはみ出るだろ」
 乱暴な扱いに、ジタバタと暴れながら講義するが、無視されている。
「……アストラル体となっても消滅せずに意識を保つ…。
 少々特殊な力を持つと体と思っていたが、魂の座”イデアル”も普通じゃ無い…か」
 男は元殺し屋達を見ながら呟くように言う。
「はぁ?、魂の……なんだ?。
 まぁいい、返してもらうぞ、その体」
 そう言うなり、いきなり元殺し屋は元詐欺師の身体に向かい発砲した。
「おい!チョット待て!」
「気にするな、お前の体なら多少無茶しても大丈夫だろ」
「馬鹿を言うなっ!」
 立て続けに、二発、三発と撃ち込む。
 だがしかし、銃弾は元詐欺師の身体にめり込む事は無かった。
「イキナリか。この体がこの力を持ってなかったら、危なかったな」
 銃弾は見えない壁に阻まれるようにして、空中で潰れている。
496:04/09/18 02:21:29 ID:yGSifNSw
「……オメーも、その体の持つ詐欺みてーな力”念動力”はちゃんと使えるんだな。
 しかしなぁ、なんで銃弾を受け止めるぐらい強いんだ?」
「確かに……。私が持っていた念動力は、切れたガキのナイフを受け止めるのが関の山だったはずだが?」
 コン…コ…コン
 乾いた音と共に、銃弾は地面に落ちる。
「この体は借り物だ、俺の体じゃない。
 だから、無理やり能力を引き出して壊れてもかまわない」
「なるほど。力の使いすぎで体がイカレてもべつにかまわねぇって訳か。
 おい、元鷺。ちょっと無茶するぞ」
「まて、何をするつもりだ!」
 銃を構え、下半身に力が入ったその瞬間。
「キさマの相手ハ、私ダろうっ!」
 空から元殺し屋に向かい、幾つもの刃が襲ってきた。
「チッ!」
 軽く舌打ちをして、体をねじる。
 顔を狙う刃を銃で払い、急所に滑り込む刃の腹を足裏で押し込み、
掠めるように飛んでくる刃は、手に持っているヌイグルミでそらす。
「おい!、穴だらけに為るじゃないかっ!」
 元詐欺師の抗議など無視し、後ろに飛ぶ。
「しぶてぇな…。押し売りは嫌われる原因だぜ!」
 襲ってきたのは、最早人の形をしているだけの異形だった。
497異形:04/09/18 02:22:18 ID:yGSifNSw
「ブぎゅルル……、シツこイか。
 ホめ言葉とウケとっておくよ、ガンすりンガー」
 辛うじて人の形をしてはいるが、右腕の肘の先からは五本の刃に分かれ。
 左手は鞭のように撓りながら地面を打っている。
「ほめてねぇよ……」
 駆る愚痴を叩きながら、ゆっくりと距離をとる。
 その動きを、半分崩れた顔が追う。
「ブルーブラッドか……。おい、てめー何と”混じった”。
 いや、混じり合わされた、か?」
 元殺し屋の言葉通り、セールスマンの体からは蒼い血が流れ落ちていた。
「しらン。『組織』の新たナル総帥の詞ニ従ったダケだ。
 オマえをタおせる力をクレると言う詞ニだ」
 そう言って、濁った音をさせてセールスマンは笑う。
「さぁ、続きヲ始めヨウ。ガンすりンガー!!」
 異形の体から、殺気が膨れ上がる。
「わりぃな、お前の体はそっちで何とかしてくれ」
 元殺し屋は、手に持っているズタボロのヌイグルミを少女技師に向かい投げる。
「おい!、扱いが悪いぞ!」
 喚きながら元詐欺師は少女技師の腕の中に収まる。
498終焉への戦い:04/09/18 02:23:07 ID:yGSifNSw
「まって、コレつかって」
 そう言って、少女技師は元殺し屋に銃を投げる。
 受け取った銃は、リボルバー式の銃。
 口径は、今持っている銃の優に二倍はあり、シリンダーはその巨大な弾丸を収めるために、
僅か三発しか入っていない。
「それ、『きょうだん』の『福音弾』を加工した物だから、アレにも効くとおもうの」
「………さんきゅぅ、ありがたく使わせてもらうよ。」
 受け取った銃をベルトに差し込む。
「そっちも、頑張れよ」
 軽く腕を上げ、挨拶をした。
「待たせたな……。それじゃぁ、始めるか!」
 そう言った後、元殺し屋の体が掻き消えるように動き、セールスマンも後を追う。
「くーちゃんの体、ちゃんと取り戻してあげるからね」
「……無理だと思ったら、直ぐに逃げる事だ」
 元詐欺師の言葉を受け、少女技師は微笑む。
 そして、電動服に力が満ちた。

戦いは佳境に入り始めた。
499イラストに騙された名無しさん:04/09/18 09:38:51 ID:x+4TyEO+
き、キターーーーー!!
激しくGJですっ。
パパさん、くーちゃんの扱い酷いよ…(笑)
ところで鐘&萌絵はいつの間に移動中に?
500イラストに騙された名無しさん:04/09/18 13:38:19 ID:1T6BwkoI
GJ!!

て、あ……スマン、それ、俺が書き込もうと思って軽く書いて、そのあと没にしたネタだ。
すっかり忘れて書き込んだと思い込んで……
>>499さん、指摘有難う御座います。
501監視者:04/09/18 13:54:29 ID:1T6BwkoI
 ――化け物屋敷か?
 いったい何だって精鋭無比のコックローチ部隊が一つも成果を挙げられねぇんだ!
 玄関は突破できねぇ、ガキの部屋に押し入った連中からの連絡は途絶える……
 損害報告しか入りやしねぇ!
 指揮官もあの有様だし、後詰めの連中と大型火器を投入するか……


 おい、第6から8、聞こえるか!
『――――』
 ノイズのみ……まさか……第9! 聞こえるか、応答しろ!!
『現在敵性戦力の襲撃に対応中。外見的特長は給仕服、機械、女性型――刀……銃弾が当たら――ィィィィイイイイ……!』
502:04/09/18 14:23:00 ID:1T6BwkoI
 飛び込んでくる人影の下腹を撃つ。
 防弾衣を着ていてもこの銃の衝撃は逃しきれない。
 相手が前かがみになり、電気銃の銃口が床に向いた時点で頭部に三発を連続して撃ち込む。
 同じ位置に連続して打ち込まれた銃弾が頭部の装甲を破壊して、内部に達した。
 相手の腱が痙攣して電気銃の引き金を引いたけれど、ワイヤーの先端の金具は床に刺さって虚しく火花を散らすだけ。
「みんな!」
 外では、吸血生物――星の精というらしい――が群がり、窓への侵入を防いでいる。
 萌絵のおかげで、これ以上の窓からの侵入は無さそうだ。
 マガジンを入れ替ながら、最後に飛び込んできた人影の動きを目で追って――
「きゃ……」
 銃口を向けられた萌絵が悲鳴をあげる前に、装甲の隙間にナイフを投げ込み銃弾を叩き込む。
 衝撃で吹き飛んだ相手は、決して萌絵には銃口を向けられなくなった。
「――大丈夫!?」
 その場にへたりこんだ萌絵を慌てて駆け寄って支え、眼鏡越しにその目を覗き込む。
「う、うん……」
 やや青褪めていた顔が血色を取り戻す。
 取り戻して、多少赤くなった。
「どうなってる……の?」
「わからない。とりあえず、みんなと合流しないと危ないよ」
 言いながら、自分の武装の残りを確認する。
 入り口のドアを小さく開けて、廊下の安全を確認。
 人影――人の形はしているけれど、人間には見えない――の体から、何本かナイフを引き抜いて腰に。
「急ぐから、ちゃんと掴まっていてね?」
 萌絵の身体を抱き上げる。
 散々みんなに鍛えられているし、萌絵は軽いから大丈夫そうだ。
 ドアを押し開け、周囲の気配に気を配りながら駆け出す。
 何がどうなっているのかは分からない。
 でも、僕は萌絵を守る。
503ろぼ子:04/09/18 14:36:02 ID:1T6BwkoI
「くそ! ついてねぇ……この分じゃ俺が帰還できるかも怪しいじゃねぇか!」
 気配と駆動音を殺して、一人毒づいている男の首筋に刃を押し当てます。
「――!」
「護衛の存在は撲滅しました。馴斬刀の錆になりたくなければ、質問に答えなさい」
 一息。
「答えれば、見逃してあげましょう。答えねば、見逃してはあげません」
 首と胴がお互いにさようならですよ、と脅しをかけます。
「だ、誰が――ぃ!」
 刀を握っていない右手で、相手の指を取って捻りあげます。
「ただで首を落としてはあげません。骨という骨、腱という腱を捻じ切ってから、です」
 そのままぎりぎりと、指の関節を締め上げていきます。
 更に、左手の刀で首の薄皮を一枚斬ります。
「――ひ……分かった! 言う、言うから!!」
 意外と陥落が早くて助かりました。
 そして私は、その男に質問を開始します。
 状況を、把握するために。
504幼馴染撲滅委員会:04/09/19 03:01:07 ID:9ZiSEF7D
 ろぼ子のその行為を、他ならぬ彼女の視点で見ている少女が居た。
 正確に言えば、ろぼ子の機械仕掛けの目に仕込んであるカメラを、
 バレるのを防ぐ為、いまのいままで動かしてなかったが、動かして、
 それから受信した映像を、ミッキーが使う同型のPCで見ている。
 鐘の為に一生懸命になる姿は、プログラム通りのものだ。
 ……かつての自分のように。
「御父様は動き出している、けど私はまだ動く必要が無い」
 だって貴方が動いてくれるのだから――
 お約束というものがあった。主人公と結ばれるのは、幼馴染なんて、王道というけど、
 馬鹿で、一辺倒のお約束。
 ろぼ子は、それを忌むように組織に作られた。いや、
 ボスの娘によって作られた。
「……鐘」
 敵の組織の娘と、主人公が結ばれるお約束。
 その為には、貴方のお約束が邪魔なのと、ボスの娘はメガネをかけた少女を思い浮かべた。
505:04/09/19 09:28:16 ID:Wog6X3/q
「所詮キさまは人ノ身におイテの最強! 人でアる事ヲ放キしタ私に――」
 放たれた左の鞭を、元殺し屋は寸の見切りで回避。
「うるせえっ!!」
 鞭を封じるために森に飛び込み、通常の銃弾を急所らしき場所に乱射する。
 技師少女に渡された銃は、使い慣れないものであるうえ弾数は三発。
 さらに威力も未知数となれば、一発たりとも無駄には出来ない。
「――ッ……カァアアア! そンなもノカ!!」
 確かに体に抉り込まれたはずの銃弾が、内部から押し出された。
「人体急所の知識は……今回に限っちゃ捨てた方が良さそうだな」
 セールスマンの成れの果てが衝撃に停止した隙に更に距離を取りつつ、呆れたように呟く元殺し屋。
 既に表皮の傷跡すら、皮膜が発生し、細胞が増殖し、体液が補填され、むしろ以前より頑強になった様子だ。
「――まあ、いくら治しても所詮は生物。いずれは死ぬだろ」
 セールスマンの成れの果てとて、永久機関で動いているわけではないはずだ。
 無補給で損耗を続ければ、必ず限界が来る。エネルギーは無尽蔵ではない。
 未知数の武器など、使わずに勝てればそれに越した事は――


 唐突に、肉を引き裂くような音がした。


「おいおい……」
 無造作に、セールスマンの成れの果ての体中に大小の口が生えた。
 元殺し屋を、直線に追って走る。
 ちなみに、既に戦場は森だ。
 当然、木々に激突し――それを右の刃で切り裂き、口々で噛み千切り、咀嚼し、嚥下しながら突っ込んでくる。
 無補給で損耗を続ければ、必ず限界が来る。エネルギーは無尽蔵ではない。
 ならば、補給できれば問題ない。
「つくづく常識を小馬鹿にした奴だ……」
506:04/09/19 10:37:25 ID:Wog6X3/q
 喰らう。喰らう。喰らう。
 試しに小石を投げたら、それも食べた。
 銃弾ほどの運動力になるとダメージは与えられるが、一瞬で回復する。
 木々を噛み砕く時は停止し、嚥下を始めてから元殺し屋を追いかけるのは、相変わらずの悪趣味だろうか。
 確かに傍から見れば絶望的な状況だろう。
 銃器、爆薬、トラップ、その他諸々の攻撃を行ってはみたが、あの食欲が衰える様子は無い。
「どうやったら無機物まで分解できるんだ?」
 魔術や超能力などに近い方面の能力だろうか。
 流石に永久に動きはしないだろうが、持久戦での勝算は消えたようだ。
「分解速度やら何やら、文句を言いたい部分は山ほどあるが――」
 いつの間にか、五本の刃から放熱板のように陽炎が立ち昇っていた。
「ヒートナイフと同じ理屈――あの化け物に物理法則なんぞ関係ねぇか」
 呆れたように呟き、技師少女から渡されたリボルバーを手に取った。
「これに頼るしかねぇな……」
 戦術を切り替える。木々に紛れて己の姿を隠し、右手で銃を構えた。
「ガんすリンがー……どこダ――」
 多数の口から発される、多重に重なった言葉が聞き取りづらい。
 ――多数の?
 己の脳裏に浮かんだ案を、元殺し屋は即座に可決。
 外套を脱いでポケットに石を詰め、袖に石を詰めて袖を縛る。錘代わりだ。
 木々を切り倒し、牙を立てる音が徐々に近付いてくる。
 元殺し屋が息を整える。
 あと四歩……三歩……二歩……一歩……
 一際大きな樹木を喰らった瞬間を狙い、元殺し屋がコートを投げつけ、セールスマンの成れの果てに被せた。
「――ッ!!」
 反撃は無い。視界を塞ぐコートを振り払う事もできてはいない。
 がつがつと口がコートと樹木を喰らっている。それだけだ。
「考えてみれば、意識的にそれだけの口を制御するのは、いくらお前でも無茶だ」
 咀嚼中はその動作の管理で手一杯、といった所か。


「食べすぎは体に毒だぜ?」
507:04/09/19 11:08:24 ID:Wog6X3/q
 激鉄が上がる音に続き、大音量の銃声が、一発。
 大口径の銃弾の破壊力と、その巨大な銃弾に込められた呪力が全て開放される。
 再生もままならない、完全な破壊。
 セールスマンの成れの果てが、セールスマンの残骸へと変貌を始めた。
「おい、セールスマン……お前は俺の『人間としての最強』は『異形』のお前には通じないと、そう言いたかったんだよな?」
 激鉄が上がる。
 二発目。セールスマンがセールスマンの残骸へと変貌する。
 既に、原形を留めているのは首だけだ。
 驚愕に見開かれた瞳が、元殺し屋に向けられている。
「俺の力が『人間としての最強』で成長を止めたと、そんなふざけた事を、いつ、誰が、どこで、言った?」
 語りつつ、左手で引き抜いた通常の拳銃で、体の欠片を掃射する。
 暗い森の中、欠けた月を背負って立つその姿は、まさに、魔人。
 ガンスリンガー……殺し屋の名を冠せられた殺し屋、当代最強の魔人。
 それはつまり、彼の成長と共に『最強』の枠も進化し続けるという事だ。
 セールスマンがそれを理解した時には、全てが手遅れだった。
「貴様には一度鐘を連れ去られたな――これは、その報復だ」
 超大型リボルバーの、最後の一発。
 その狙点を、セールスマンの眉間に定める。
「二つ名にも最強にも興味は無い。だが、お前は言ったな」
 一息。
「――『最強とは、勝ち続ける男にのみに与えられる称号』だと。ならばこれが」
 がちり、と激鉄が上がる。
「俺の、最強の証明だ――」
 激鉄が落ち、大音量の銃声が響いた。
508イラストに騙された名無しさん:04/09/19 11:21:26 ID:9w+/A2c+
元殺し屋カコ(・∀・)イイ!!!
509イラストに騙された名無しさん:04/09/19 11:46:30 ID:p218Z12/
し、シビレタ!!

カッコ良すぎます……パパさん!
510イラストに騙された名無しさん:04/09/20 08:41:14 ID:bFMUr159
素敵だ…GJ!

ところで、書き手さんに業務連絡。
(メ欄1)な話を考えています。登場するのは(メ欄2)の予定。(メ欄3)つもりはありません。
ご都合の悪い方がいらっしゃいましたらお早めにご連絡下さい。
511イラストに騙された名無しさん:04/09/20 08:52:07 ID:0TBCem3d
>510
とりあえずメ欄に気になる事を。
自分はネタがないなー。秋せつら人形は、手をだせそうにないしなぁ・・・。
512イラストに騙された名無しさん:04/09/20 12:04:11 ID:EkXpOKcV
HAHAHAHAHA!
空気を読まない俺が一言!

書いたもの勝ちだ!
………変な感じには、しないだろうしねー
513510:04/09/20 12:42:50 ID:qrJFTfgJ
早速のレス有り難うございます。メ欄と考えていますが、
その後はどなたかにおまかせしよーかと無責任なことを考えています。
512さんの信頼に応えられるよう、ネタ練ります。
514イラストに騙された名無しさん:04/09/20 14:07:02 ID:uv7nZvdm
完膚なきまでに殺したつもりだが……セールスマン、生首のまま更に悪あがきしそうで怖い。
まあ、それはそれでしぶとい悪役らしいが。


そういえば、萌絵の魔眼の能力に、(メル欄)ってあったよな?
あれと化け物の乗っ取りの能力を戦わせても面白そうだと思っている。
515地下書庫にて:04/09/20 15:04:10 ID:uv7nZvdm
 いったいどれほどの時間、そうしていたのだろうか。
 頭蓋骨を釘で内側から引っかかれているような感覚。
 三半規管は狂い、壁と床の区別がつかない。
 だが、右手には確かにあの忌まわしい書籍。


 耳には安易な復活を嘆く、『お約束』の犠牲者たちの声。


 殺されて、殺されて。
 苦しんで、苦しんで。
 そして幾度も、復活。
 復活が安易であるならば、死滅もまた安易となる。
 世の価値観と因果律が狂い、不可逆の運命が狂う。
 既にこれは怨恨の塊であり、最悪の災厄ともなる。


 ふと、耳元に何かの音が聞こえた。
 外からだ。
 何かに突き動かされるかのように、館の主は歩き出す。
 その手に、その書を、携えたまま――
516技士vs引篭(1):04/09/22 23:10:25 ID:li3v3iil
先に動いたのは技士少女のほうだった。
篭手に仕込まれた銃を男の身体に向けて連射する。
弾丸は標的にあたる寸前で見えない壁に阻まれ、破裂して多量の煙を撒き散らした。
視界を奪ったところで技士少女は先端に電極のついた竿、電撃槍をかまえて突撃した。
あやまたず標的に当った手ごたえ。電圧は抑えてあるが、並の人間なら行動不能になるはずだ。
「これで…っ」
夜風が煙を吹き流す。電撃槍の先端に散った青白い火花が、
つりあがった男の口元を照らし出した。
「!?」
槍の先は、男の身体に達する前に、見えない壁に阻まれていた。
「どうやら…おまえを殺さないと先に進めないらしいな」
慌てて跳びすざる電動服の胸を、大型のナイフが削った。
「そ、そんなものじゃ、やられないわよ」
間合いを取り、電撃槍を身体の前に押したてて技士少女は叫んだ。
その声はしかし動揺を隠しきれてはいない。
元来彼女は技士であり、発明家であり、実戦経験は皆無に等しいのだ。
「なるほど、なかなか頑丈な『箱』だな。だけど…」
言葉が終わると同時、長身の男の姿が視界から消え、
一瞬の後、その右手が胸部パーツの傷に触れられていた。
「硬いものはどうにも、脆い」
電動服の胸部パーツが陥没し、大きく割れる。
517技士vs引篭(2):04/09/22 23:10:59 ID:li3v3iil
見えざる力はそのまま電動服を弾き飛ばし、背後の木をへし折った。
「危ない!!」
背嚢にしがみついていたぬいぐるみが警告の叫びを上げる。
ほぼ同時に連続した銃声が聞こえ、既にぼろぼろのぬいぐるみに、更なる弾痕が刻まれた。
「く、くーちゃ…」
「ぎっしー、もういい」
割れた胸部パーツに跳びついた体勢のまま、ぬいぐるみはぽつりと言った。
「もういいから、逃げろ」
「そ、んなの、嫌だよ」
軽くせきこみながら機体を起こす。ぬいぐるみがさらに何か言い募ろうとしたとき、
「美しい友情、かな」
いつの間にか、すぐ近くに長身の男が立っていた。技士少女はとっさに銃口を向ける。
しかし男はひるむ様子も見せず、軽く肩をすくめた。
「撃てるのか?」
電動服の腕が、大きくぶれる。
「うるさい。黙れ」
遮ろうとするぬいぐるみの叫びを全く気にせず、
「俺が防がなければ、傷つくのはそいつの肉体だぞ?」
いっそ優しいとも言える声に、全身が小刻みに震えだした。
「ぎっしー、構わん。撃て!」
ぬいぐるみがわめく。しかし技士少女は、無言のまま腕を下ろしてしまった。
518技士vs引篭(3):04/09/22 23:12:07 ID:li3v3iil
男の顔から笑みが消えた。
「覚悟もなくおせっかいをやくもんじゃない」
彼は赤い唾を吐き捨てて冷たい声でそう言うと、電動服の胸からぬいぐるみをもぎとった。
「か、返して…」「離しやがれ」
「嫌だね」
二人の非難に一度に応え、男はぬいぐるみの顔を覗き込んだ。
「ふん、うるさい死に損ない。依代の破壊を体験しても、その自我を保てるかな」
元詐欺師はその言葉と共に、自分の依代が、いとも無造作に、
ばらばらに引き裂かれたのを知覚した。
少女の悲鳴が遠く聞こえ、視界が急速に暗くなる。
519守護者の言:04/09/23 03:38:21 ID:0DWG18Mf
人間は壊れやすい。身体も、精神も。今僕の間近にいる男なんて、その典型みたいなものだ。
自分の今の身体がどんなものか、頭ではわかってるんだろうに。
『肉体が破壊されて、意識を保てるわけがない』そう無意識に信じてる。馬鹿だね。ホント。
さて、ここまでこきおろしてきたけど、僕は別にそれほどこいつが嫌いってわけじゃない。
そりゃあ、含むところはいっぱいあるし、好きかと言われたら悩むところではあるんだけどさ。
とまあそんなわけで、僕は奴を助けてやることにした。そう、君のことだよ。無責任な生霊君。
え、僕が誰かって? ごあいさつだなあ。今まで散々僕の身体で好き勝手してきたくせに。
うん。そう。僕はくーちゃんだ。感謝と敬意を込めて、『くーちゃんさん』と呼んでもいいよ。
ややこしいから嫌? 確かにね。…まあいいや。本題に入ろう。
僕の行動理念は、あの子が幸せであり続けること。
君に身体を貸していたのだって、あの子が楽しそうだったからさ。そうでなければ、とっくに…。
………こほん。とにかく僕には、彼女を守る使命があるわけだ。
ところが今、僕の身体は切れ切れのバラバラ。
君が引きずられて消滅したら、一体誰があの子を、僕の大事なご主人様を守るのさ。
うん、だからね、僕はこの際君に任せる。君が消える前にこの身体から放りだすから、
君はなんとかしてあの子を守れ。絶対、泣かせたり、怪我させたりするな。
ん? 僕? あきれたお人よしだね。全く。僕は直してもらえれば平気。それよりしっかり頼むよ?
彼女を傷つけたりしたら……排除、するよ
520イラストに騙された名無しさん:04/09/23 04:41:29 ID:0DWG18Mf
頼みだか脅しだかわからないマシンガントークがとぎれ、
元詐欺師は霊体となって宙に浮いている自分を発見した。
ガシャン、とガラスの割れる音にそちらを見ると、
庭に面した屋敷の窓が一枚、周りの壁ごと壊れていた。
まるで、人間大の鉄の塊をひとつ、力任せに投げ込んだように。

慌てて飛んでいく生霊が見えたかどうか。
長身の男は、手に残ったヘルメットを放り投げ、
獲物をいたぶる猫さながらの足取りで、割れた窓の方へ歩き出した。
521イラストに騙された名無しさん:04/09/23 04:42:25 ID:0DWG18Mf
鐘は萌絵の手を引き、屋敷の廊下を歩いていた。
先程から、敵が出てこない。したがって萌絵のお友達もその姿を隠している。
ぴりぴりと張り詰めた感じがするから、おそらく戦闘は終わっていないのだろう。

不意に、ガラスの割れる音がした。
二人は顔を見合わせてうなずきあうと、足音を殺して廊下の角に駆け寄り、その先を覗き込んだ。
庭に面した窓が割れていた。月明かりに照らされて、壁にもたれて座り込む人影(?)ひとつ。
機械っぽいパーツのついた大仰な鉄の鎧を着込んでいるが、うつむきぎみの顔には覚えがあった。
確か、バーで幾度か見かけたことがあるお姉さんだ。
「大丈夫ですか?」
駆け寄って声をかけるが、彼女は反応しない。
なおも話しかけようとしたとき、ざわり、と嫌な感覚がした。
背後でぱきりとガラスを踏む音がした時には、既に鐘はその相手に向けて銃弾を叩き込んでいた。
しかし、相手は倒れない。長身の男のすぐ手前で、銃弾が停止している。
「萌絵、その人をお願い」
「うん。鐘も気をつけて」
銃弾が床に落ちるのを合図に、二人の男は戦闘に突入した。
522イラストに騙された名無しさん:04/09/23 04:43:24 ID:0DWG18Mf
萌絵はうつむいている女の人をみた。
一体どんな力で叩きつけられたのか壁がへこんでいるけど、
ヘッドギアと鉄鎧のおかげで、見たところ目だった外傷はないみたい。
しかし彼女はうつむいたまま、小さく何か呟き続けている。
耳を近づけると、「くーちゃん、ごめんなさい」と聞こえた。
どうしたらいいんだろう。せっかく鐘に頼まれたのに。
ちょっとへこんで肩を落としたとき、眼鏡がずれた。裸眼の視界に、男の人がみえた。
すごく心配そうに女の人に呼びかけてる。
どうしよう。お父様は無闇に外しちゃいけないと仰ったけど……きっと今は、必要な時なんだ。
萌絵は眼鏡を外した。

生霊が依代を動かせたのは、それが動物を模した姿をしていたから。
声帯もないのにしゃべれたのは、それがまがりなりにも人に近い形をしていたから。
依り代を失った今、彼の姿は誰にも見えない。彼の声は誰にも届かない。
そのはず、なのに。
「あなたは、誰?」
問いかける幼い少女の目は、まっすぐに元詐欺師を見つめていた。
523イラストに騙された名無しさん:04/09/23 06:37:03 ID:0DWG18Mf
すみませんなんかめちゃくちゃ長くなってしまってます。
続きは夜に。
524イラストに騙された名無しさん:04/09/25 00:07:07 ID:L1SKZb5b
   ☆ チン                          
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 続きまだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_______
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
525イラストに騙された名無しさん:04/09/25 07:10:13 ID:I3s63P9l
「ではあれは、あなたの体なのですね」
「ああ。だが奴の力が強く、私は身体に入ることすらできない」
「……わかりました。私が、あのヒトを抑えます」
萌絵は大人びた口調でそう言うと、常にない険しい表情で、鐘が対峙している相手を見すえた。
短い口訣を唱えると、伸ばした手の先から、黒い翅を持つ生き物が飛び立った。

鐘と男の戦いは睨み合いに陥っていた。銃も打撃も、男に到達する寸前で阻まれてしまう。
「どうした。来ないのか? ならこちらから…」
大きな羽音が男の科白を遮った。こうもりに似た生き物が男めがけて飛びかかり、
衝突する寸前で非実体化した。
「なんのつもりだ」
男は生き物の飛来した方向に目をやる。そこには、眼鏡を外した萌絵がいた。
少女と視線が交錯した途端、身体が動かなくなった。
何かノイズが箱の中に入ってくる。ここで屈するわけには行かない。
目的のものが、すぐ近くにあるのだから……。

状況を把握すべく、萌絵と男を等分に観察していた鐘は、
萌絵の身体がふらりと揺れたのを見るや、駆け出して抱きとめた。
同時に牽制のつもりで撃った弾丸は、男の右肩に赤い花を咲かせた。
男はがくりとひざをつく。
「え」意外な事態に驚きの声をあげつつもこの好機を逃す手はなく追撃を
「待って」
腕にかけられた白い手が、鐘の動きを制した。
526イラストに騙された名無しさん:04/09/25 07:11:13 ID:I3s63P9l
「あの人、身体を乗っ取られていたの。でも、元の持ち主が戻ったはずだから…」
「甘いな。お嬢ちゃん」
男は左手で傷を、いや、自分の身体を押さえつけ、男は立ち上がった。
「俺を追い出すなんて、並みの精神にできるものじゃない」
一歩、二歩、近づいて来る。
「さあ、続きを…」
言いかけた顔が苦しげに歪んだ。
「…私を…甘く見るな…」
違う声音が言葉をつむぐ。
荒い呼吸を繰り返しながら、元詐欺師は鐘と萌絵を見やった。自然と口元がわずかに緩む。
(大きくなったなあ)
改めてそう思う。余裕は全く無いけれど。
肉体を乗っ取った何かは抑えつけるのがやっとで、それも長く保ちそうにはなくて。
それでもやはり、こうして目の前にすると、懐かしく、愛しく…
「おじさん」
感慨から呼び覚ましたのは、その少年の硬い声だった。
「僕は…あなたを知っている、の?」
「……」
鐘は、覚えているのだろうか。
慣れない赤ん坊相手に、養父と共に悪戦苦闘していた男を。
時折、誰もいない片隅から、親愛の情を込めて向けられていた気配を。
「さぁ、な」
元詐欺師は、目を伏せて応えた。
「なんだ。こいつも知り合いなのか。世間はせまいね」
男の口が突然、持ち主の意思に反して言葉を発した。
「だ……黙れ」
「良いじゃないか。感動の再会なんだろう。それとも悲劇か」
「黙れ」
「なあ君。どうするんだ? 君だってどうせ、中途半端な正義感しか持たないんだろう?」
「黙れと言っている!!」
一人きりの会話は、始まったとき同様唐突に終了した。
527イラストに騙された名無しさん:04/09/25 07:11:54 ID:I3s63P9l
廊下に戻った静寂を破ったのは、男の声だった。
「鐘、私を…殺してくれ」
「!」
「頼む。私がこいつを抑えていられるうちに……情けない話だが、長くは保たない」
動揺に揺れる鐘の瞳を見、男は「すまない」と呟いた。

間近にある鐘の表情が逡巡→決意へと変わるのを見守り、萌絵は彼の銃へと手を伸ばした。

「僕は……」
鐘が答えるより早く、その手元に魔導の光が煌いた。
銃が、青白く光っていた。光はすぐに、銃身に吸い込まれるように薄まる。
「萌絵? これは」
傍らの萌絵がふらりと鐘にもたれかかる。
「だ、大丈夫?」
慌てて支えるのへうなずきを返し、萌絵は鐘の顔を見上げた。
「おまじない」
「おまじない?」
「鐘、あの人を助けたいんでしょう。そのための、おまじない」
「……」
少し血の気のひいた萌絵の顔を見つめて、それから鐘は顔を上げ、銃を構え直し
「僕は、萌絵を信じる」
引き金を、引いた。
528イラストに騙された名無しさん:04/09/25 07:12:45 ID:I3s63P9l
銃口からは銃弾でなく、青い光条が放たれた。
鐘の驚きをよそに、光は突き進み、男の胸の中心を貫く。
表情がふ、と緩み、男はうつぶせに倒れた。
「……」
「大丈夫。鐘はあの人、傷つけてないよ」
萌絵の言葉に応えるように、男の背中が大きく動いた。
「が……げほっ…げほっ…」
腕をついて上体を起こし、激しく咳き込む。床にいくつもの赤い点が散った。
「…あの野郎…人の身体で好き勝手しやがって……」
荒い息をつきながら口元の血をぬぐい、
「……なぜ私は生きているんだ?」
「さ、さあ…」
「退魔の結界」
「「え?」」
「鐘がおじさんに撃ち込んだのが、退魔の結界なの」
眠たげに目を細めながら、萌絵は続けた。
「それでおじさんの中にいたヒトを押し出したの」
「そんなことが出来るのか」
「…萌絵のおかげだよ」
鐘の声は自然と小さくなった。
萌絵を守ると決めたのに、逆に守られてしまった。
僕のココロが傷つかないように、萌絵が守ってくれた。
情けなくて悔しくて、それでも萌絵の優しさが嬉しくて。
鐘は萌絵を抱きしめた。
驚いて身を硬くした萌絵が、すぐに柔らかく背を抱き返してくれたのを感じながら、
「もっと、強くなろう」そう思った。
529イラストに騙された名無しさん:04/09/25 08:15:00 ID:I3s63P9l
礼を言うのは後にするか。
元詐欺師は静かに立ち上がった。能力を使いすぎたせいだろう。
外傷はさほどでもないのに身体中が鈍く痛む。
久しぶりの身体に慣れるべく、ゆっくりと歩を進めて、
壁にもたれて放心している技士少女のもとにつくころには、大分感覚を取り戻していた。
彼女の前に片膝をつき、目の高さを合わせる。
小さな呟きが耳に入ってきた。誰かに謝罪し、自分を責める言葉。
「…ぎっしー」
静かに呼びかけるが、反応は無い。
手を伸ばして頬に触れ、顔を上向かせて、むりやり視線を絡ませる。
再度呼びかけると、彼女は二、三度まばたきをして、びくりと身を縮ませた。
手を払いのけ、何とかあとずさろうとする技士少女のおびえた表情を見て、
今の自分が、先刻彼女を痛めつけたものの姿をしていることに思い当たる。
しかし、どう説明すればいいのか。悩んだ挙句、元詐欺師は三度、彼女の名を呼んで告げた。
「危害は加えない。その、……私だ」
技士少女は震えながら元詐欺師の顔をじっと見つめ、やがて、か細い声でたずねた。
「…ひょっとして…サギーさん?」
「ああ。すまない。怖い思いをさせてしまって…」
「無事、だったんだ……」
技士少女の目から大粒の涙がぼろぼろと零れ落ちた。
「よかったよぉ」
無骨なグローブで涙をぬぐうこともせず、子供のように大声で泣き始める。
謝罪とか、慰めとか、言わねばならないことはたくさんあるような気がしたが、
とりあえず元詐欺師は、彼女の横に座って頭をなで、その肩を引き寄せた。
530引き篭もらず:04/09/25 08:15:53 ID:I3s63P9l
青い光に弾き飛ばされて、廊下の突き当たりに激突した。。
曲がり角の向こうに向こうにかくれて、人間たちの様子を窺った。
なかなかいい箱達みたいだけど、このむき出しの身体では、危害を受けるかもしれない。
今の自分の姿を思い出しかけて、即座に打ち消す。
しかたない。とりあえず、ほかの箱を探そう。
異形のものは、そっと移動を開始した。
531閑話:04/09/25 08:16:27 ID:I3s63P9l
技士「ところでその包み、何? さっきまで着てたコート?」
元鷺「ん、ああ、命の恩人。直さないと祟られそうだからな」


冗長なうえに遅くなってしまいました。ごめんなさい。
あとは他の方にお任せして、しばらくおとなしくしてようと思います。
532決着:04/09/26 08:17:52 ID:e1UuRNZQ
 それは突然の事だった。

 ミ チ ヅ レ ダ !
 
 既に声帯も肺も破壊している。
 ただ唇だけの動きのはずだ。
 しかしその強烈な敵意によってか、元殺し屋はそんな絶叫を幻聴した。
 全てが灰色の時間の中で、ゆっくりと激鉄が落ちる。
 その先で、首のみとなったセールスマンの頭髪が捩れ、凝固し、伸張し、針のように腹部を狙い――
「――さ……せるか!」
 身を捩って回避。
 が、僅差で元殺し屋の脇腹が抉られた。
 同時に激鉄が落ちる。
 そして破魔の弾丸が、売ってはならぬ尊厳を売却した死の商人を、完膚なきまでに殺戮した。
「……しぶとい……奴だな……」
 脇腹を押さえた元殺し屋が呟く。
 最後の最後まで執拗で、執念深い相手だった。
「アイツらしいが、しかし――」
 セールスマンが何と混じり、どう強化されたのかは知らないが、ウィルスや細菌の類であれば感染の危険もある。
「……できればやりたくなかったんだが……手早く片付けて鐘のところへ……」
 できるだけ安全と思われる木陰に隠れ、予備の銃弾を分解。
 舌を噛むのを防ぐため、袖を割いて口に含む。
 ライターを取り出し、傷口にほんの僅かに火薬をまぶし――着火。
「――――――!!」
 表現を絶する痛み。
 それに耐え、口に含んだ袖をぎりぎりと噛み締める。
 傷口を焼いて塞ぎ、同時に高温で消毒。
 理屈で理解は出来ても、実行は難しいどころの騒ぎではない。
「――くそ……さあ、行くぞ――」
 しかし、痛みごときでは倒れない。
「鐘……待ってろよ――」
 魔人が、再び歩き出す。
533引き篭もった理由:04/10/01 18:25:12 ID:FTrQicqL
 ガトリングと、何よりそれを用いる老人の腕は凄まじく、廊下はすっかり血や肉塊で汚れてしまっている。
「やれやれ、メイド達に任せる訳にもいかないですが、一人で処理するには大変な数ですね」
 そう言って重いガトリングガンを、ひょいと老体の肩に担ぎ上げる。
「火葬か土葬か、めんどくさいですから庭に全部埋めてしまいますかな」
「冗談じゃねぇ、死体を埋めるんだったら庭中の植物を桜に変えなきゃならねぇじゃねぇか!HAHAHA!」
「血のように紅い花が咲くかもしれませんが、まぁ、ここは肉屋にでも頼みましょうか」
「・・・全く、そんな知り合いがいるなんざ、爺さんあんた何者なんだよ」
「肉屋の意味を理解してる貴方にも、そのセリフは当てはまりますが」
 違いない、そう言って庭師はまた豪快に笑った。そう言って欠伸をした次の瞬間、
 庭師の体が横殴りに叩かれて、壁に激突した。
 突然の不意打ちに驚いたが、その殴った相手を見て更に驚いた。
 庭師の体を突き飛ばしたのは、ガトリングガンで突き飛ばしたのは執事である。
 だが、それよりも驚く物が、執事の前にあった。
 あまり物事に動じない男が、心臓を飛び出さんばかり驚いた物。

 それは化け物だった。
534老人は死なず唯戦うのみ:04/10/01 18:26:18 ID:FTrQicqL
 頭は山のような形で、首も無く、目という物は無く、口はムンクの叫びのように縦長く、
 右の半体は、どこかすす汚れた、生白い体で、
 右腕が全身の二倍あり、その手に獣の歯や角がびっしりと埋め込まれていて、
 そして左の半体は、真っ黒だ。どこか別の空間につながってそうな闇が、水面のようにゆらめいている。
 それは、化け物だった。
 だが声を失った庭師に対し、執事は慣れた事のようにガトリングガンを構え、
「羊の着ぐるみを身に付けた彼を、更に着込もうというのですかな?」
 そう言ってからガトリングガンを乱射する。だが、化け物は右にそっぽを向いた。
 左半身の真っ黒な体が、深い井戸のように、ガトリングの玉を吸い込んでいった。
 ほう、と唸った後、執事は玉切れしたガトリンングガンを床において、それを踏み台に上に跳ぶ。
 同時に、白い長い腕が鞭のようにガトリングガンを木っ端微塵にした。
 かわした執事は尻もちをついてる庭師の前に降り立つ。
 そして、どこで覚えたのか中国拳法のような構えをとって、こう言った。
「かつて化け物が、愚か者や女子供以外の人間に勝った事がありますかな?」
 ――バケモノトヨブナァ
「バケモノトヨブナアァァァァァァァァ」
 おおよそ人間の者とは思えない、甲高い、布を切り裂くような声が響く。
 彼は、自分の醜い姿が嫌いで、とうとう目を捨てた彼は、
 闇の中音だけを頼りに、長い右腕を振り回し始めた。
535一方その頃:04/10/08 08:53:21 ID:9Al3FqOX
森の中を行く二人の影。

長耳  「ねー。帰ろうよー」
シスター「うるさい」
長耳  「危ないからさ、帰ったほうがいいって」
シスター「うるさいっ。危ないのは判ってるわよ。だから鐘君たちの様子を見に行くんじゃない。
     大体、何であんたがいるの。ついて来てなんて頼んでないわよ」
長耳  「えー、でも…」
シスター「でも、何よ?」
長耳  「女の人を一人で危ないところに行かせられないよ。怪我だってしてるのに…
     ほらー、顔まっ赤だよ。熱あるんだし、やっぱりその体じゃ無理だよ」
シスター「う、うるさいうるさいうるさいっ!あたし一人なら何とかなるわよ。
     情報収集しか出来ないあなたがいても足手まとい…何よ、その自信ありげな顔は?」
長耳  「ふっふっふ。ついこの間、新しい能力を手に入れたんだ。
     そう、ライトノベルであれば問答無用に、ありとあらゆる絵師のイラストで
     ハァハァできるこの右手!
          イマジンメイカー
     その名も『幻想萌え』!!!               ファンタジー
     美少女なんて結局は言葉の定義。大事なのは僕らの幻想じゃないかな?」

カシャ、カシャシャ、ジャキ!!

シスター「……所詮はエロ耳ね」
長耳  「お、お気に召しませんか?」
シスター「先ずはその幻想をプチ殺す」

夜の森に銃声がこだまする。
536イラストに騙された名無しさん:04/10/08 21:58:30 ID:+hi/zMjj
締まらねぇ、っていうか役たたねえなぁ、その能力。流石は長耳か。
GJですた。
537危機感の無い二人:04/10/10 20:25:36 ID:MTRxteQF
「いま、僕は行き過ぎたセクハラで、ミニ長耳が見えちゃう位の制裁中なのに、(ガスッ)
 シスターにマウントポジションとられていると、新しい自分に目覚めそうで、(ボグッ)
 特にお腹の上にあるシスターの感触といったら、何ていうか、こー、まロい?(ガッ)
 ああっ、もうっ!びんかんっ!!」
「やかましい」
 あ、動かなくなった。むぅ。鼻の中心はやりすぎだったかしら?
「ま、これはどうでもいいとして…。囲まれたわね」
「ど、どうでもよくない…。って、えぇ!囲まれた?何に!?」ビクビクゥ
「この生臭い臭いで判るでしょ。『深きもの』よ」
「ふんふん、臭いねぇ…。ぐふぅ、ナ、ナイスパンチ」
 鼻を引くつかせてよって来たエロ耳にとりあえず一発ぶち込んで、もう一度あたりの気配を探る。
(すぐそこの死にそうのは無視っと。エラ呼吸の連中はわかりにくいから嫌なんだ…けど…)
「嘘でしょ…何、これ。四十、五十じゃきかない」
 下手したら百いくかも。どうしよう。さすがにこれじゃ切り抜けられないかも。
 まあ、いざとなれば、そこの馬鹿は見捨てるとして…。
 あー、その馬鹿が何か言ってるわね。
「何?」
「とりあえず足どけてくださーい。あと提案なんだけど」
はいはい、どうせ、ろくでもないことでしょ。
「二手に別れよう」
…ハイ?
538二人の本当の危機:04/10/10 20:30:36 ID:MTRxteQF
「あのね、『深きもの』って女好きなんだよ」by『邪神ハンター』
 まさか、それであたしの所に集まってるの?冗談じゃないわよ。
「そこでこの『幻想萌え』。これ、メイカーって名前は伊達じゃなくて、
 僕のドリ〜ムな女の子を周囲に投影できるんだよ。
 これで僕が囮になるよ」
「で?囮になった後はどうするつもり?」
「…あ。えー、えーと、その、じ、実は僕の正体は『夜仮面』だったのさ。
 だ、だから、変身すれば敵が何匹来ようと、こうバッタバッタと」
「ガクガクブルブルしながら言っても、説得力無いわよ」
 でも、そうか変身ね…。
「シスター?」
 けど、アレはちょっとねぇ。いや、いっそ隣の馬鹿ごと…。
「シスターっ!!」
 な、何よ。真剣な顔して。
「何か手があるのかもしれないけど、駄目だよ、無茶しちゃ。
 一緒に考えればきっと切り抜ける方法があるから」

 ……バカ。
「ったく、ホント、馬鹿っ」
 これ以上この馬鹿の顔なんか見てられない。
「大丈夫。あたしは死ぬつもりなんて無いわ。あんたも死なせない」
「ね、ねぇ。シスター?こっち向いて、返事してよ」
 あたしの声だってこれ以上聞かせてあげない。
「…でも、そうね。あんたとあたしの間に、あったかもしれない友情は…」

――いまここで死ぬ。
539イラストに騙された名無しさん:04/10/10 20:57:31 ID:Qt970gg3
秋せつらが把握できてない自分は、
誰かが処理してくれることを願うばかり。
540イラストに騙された名無しさん:04/10/11 18:04:52 ID:XJZsWPda
久しぶりに来てみたら、大事になってる
けど、この騒動も大体終りっぽいね
541引篭:04/10/12 00:56:13 ID:8rnYvZsq
 引き篭もりは逃げていた。
 右腕を掻い潜った執事の一撃に吹き飛ばされ、更に吹き飛んだ先で庭師のグルカナイフに
右腕を落とされた引き篭もりは逃げていた。
 向かう先は地下。
 ケハイがする。
 魔導のケハイ。
 魔を導くケハイ。
「――何だ、貴様は?」
 荒い息。
 誰かの声。
 書。
 そこだ。
 そこにある。
 見えないけれど、きっとある。
 奪う、奪う、奪――


「邪魔だ――疾く、去ね――」


 何が、左が。痛い、壊れる。身体、倒れる。脆い、砂の尖塔のように崩れる。
 シニタク、ナイ――
 ニゲロ、ニゲロ、ニゲロ――
542イラストに騙された名無しさん:04/10/12 08:23:27 ID:DiuHjUdS
>541
ホラーっぽくていい感じだ。GJ!

ふむ。
537-538を書いた香具師だが、あの続きハッチャケ過ぎてて
雰囲気こわしそうだ。どうしようかなぁ。
543イラストに騙された名無しさん:04/10/12 08:33:49 ID:DiuHjUdS
ぐわ、寝ぼけててageちまった。
すまん。吊ってくるわ……。
544イラストに騙された名無しさん:04/10/16 19:32:25 ID:JG1D+kGn
>542
続きキボンヌ
雰囲気こわれても気にしない。混沌するのもリレースレの一興。
随分遅れてレスするのもあれだが・・・。
545イラストに騙された名無しさん:04/10/17 21:19:14 ID:IOW3+qEv
>>542
やってみてイイんじゃね?
此処はむっちゃくちゃノンビリしてるし、雰囲気壊れても次に続く者に丸投げもいいと思うぜ
546538の続きです:04/10/24 22:11:16 ID:TVtt4n+i
 長耳が突き止めた一つの事実。
 ――「教会」のシスターの真の力は変身した時に――

「かかげたロザリオから溢れる光の中、華麗に変身する少女!
 かいま見えるチラリズムは魔法少女のお約束っぅぅうっぎゃぁぁぁ!」
 その変身の最後の閃光で目をやられる長耳ももはやお約束。
「目がぁぁぁ!何、ラノベで乳首は禁止!?でもどーみてもパンツはいてなぁぎゅうう」

 長耳を踏みしめ、光の中、現れる姿は――
 2mを超える身長。鋼の鎧の如き筋肉!信仰に満ち溢れたオーラの光!
 それは素敵に無敵な超弩級の聖人。
 そいつに触れることは死を意味するっ!!
 これが、これが、これがっ!

          (マッチョ)
     新本格魔法少女
         『ハックル☆アボーン』
                激しい魔法しか使えない!?

「神を疑うことなかれ!」
 ハックル☆アボーンが、『深きもの』殲滅へと疾走する。
547イラストに騙された名無しさん:04/10/24 22:17:25 ID:TVtt4n+i
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」
 手にしたまじかる☆ばーるのようなもので包囲網の一角を切り崩す。
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」
 なお、所詮まじかる☆ばーるのようなものなので効果音は口で言っております。あしからず。
 包囲網を抜けざま、2mに巨大化しロザリオを抱えなおし、背後にむけて「ゴスロリ(服淫弾)」の一掃射を浴びせる。
 その姿はどこかのエセ関西弁な神父のようだ(鼬外)
 そのまま一気に包囲網を引き離す。というよりも、包囲網のほうから離れていく。

深きものA「ば、化け物ー」
深きものB「助けて、マーマン」

 十分に距離を置き、巨大化したロザリオを肩に抱えなおすハックル☆アボーン。
 展開する巨大な砲口。
 爪が割れそうなボタン連射。
 くり出すのは魔法少女必殺の一撃。

『テクマクマヤコン(四十年代最高砲)』
548正直コレがやりたかった:04/10/24 22:25:03 ID:TVtt4n+i
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| テクマクマヤコン(四十年代最高砲)  |       | 『テ』と『四』しか合ってねー!!!
\_________  _____/       \_______________
               ∨                                       ∨
   (  ))    ∧_∧ ┌┐        アボーン             /V\  /V\  /V\
 ((  ⌒  ))__())))))_| |___//                    /◎;;;,;,,,,ヽ/◎;;;,;,,,,ヽ/◎;;;,;,,,ヽ
((   (≡三(__((*゚∋゚))_  __( ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡⊃)) _ ム::::(,,゚Д゚)::||:::::(,,゚Д゚)::||:::::(,,゚Д゚)::|
 (( ⌒ ))    (  ニつノ | | \`                  ヽツ.(ノ:::::::::.::::.:..|):::::::.::::.:..|)::::.::::.:..|)
 (( )      ,‐(_  _ゝ └┘                    (( ヾソ::::::::::::::::.:ノ:::::::::::::::.:ノ:::::::::::::.:ノ
         し―(__)                      (((((((( ` ー U'"U' ` ー U'"U' ー U'"U'
549イラストに騙された名無しさん:04/10/24 22:27:02 ID:TVtt4n+i
      ─┼─       │                         |  _l_l   '  ,  _l   i
    ──┼──     ├──‐                      _|  ―'~ ̄  |       |
        │    ヤ   |___  ユ  ゥ  ン          _|         _,ノ  __,ノ
 (;;;  ;;;)
  (;;;  ;;;)    ∧_∧┌┐                ヽ:: `),⌒)   (;;;   ;;;)'⌒ヽ'⌒ヽ'⌒ヽ)
   (;;; ;;;)  __()))))_| |___               ⌒::..:.::((⌒:.ヾ (;;;  ;;;) ;;)' ;;) ;;) ;;)
    (;;; ;;;)(_((*゚∋゚))_ ___()              `) ;)⌒,. )  ソ⌒(;;; ;;;) ;;) ;;) ;;) ;;)'
           (  ニbノ | |               ⌒::.(  ⌒; )ソ、(;;;  ;;) ;;) ;;) ;;) ;;)
          ,‐(_  _ゝ └┘             :: :(:⌒:::...),,ソ ゞ;;;  ;;ソ ;;) ;;) ;;) ;;)
         し―(__)                   ソ⌒.:.;ノヽ;!二二二二二二二二二ニ''''ッ
550連投すまんこれで最後:04/10/24 22:29:09 ID:TVtt4n+i
 森が焦土と化した。
 木々の燃える音と熱風、魚の焼ける香ばしい匂いの中、アフロになった長耳を抱え、ハックル☆アボーンが行く。
「思ったより時間をとられた」
 最初の目的地、鐘たちのいると思われた方へと歩き出しながら呟く。
「もう間に合わぬか」
551イラストに騙された名無しさん:04/10/24 22:46:04 ID:JdIhrl5D
激しく笑いました。GJ&乙!
552イラストに騙された名無しさん:04/10/25 01:37:11 ID:fUrsLYbJ
はらいてーw
553とりあえず無理矢理書いてみる:04/10/25 02:19:52 ID:fUrsLYbJ
 この館の者達は、自分以上にバケモノばかりだ。
 目でみることなくても、外見が怖くなくても、動きや力が怖いものばかりだ。
 老人はこのおっきな体を吹き飛ばして、男は長い腕をきりおとして、
 会いたかった男は、何か読んだだけで黒い部分を消していって、
 コワイ――
「コワイコワイコワイコワイコワイ」
 たくさんの足音が近づいてくる。かくれなきゃ殺される。
 でも、親父に、お父さんに会いたい。生き返してもらいたい。
 でも、死ぬのは怖い。かくれなきゃ。
 カーテンを自分の体に巻きつける。
 全然かくれない。物凄く焦る。目を捨てたのに涙がでてくる。
 泣き声がもれてしまう。音をだしたら気づかれてしまう。たくさんの足音がこっちに来る。怖い。
 怖い――
 ドアのあく音がした。
 ここには箱がない。
 引き篭もれる物がなにもない。
 こわくて、こわくて、ひたすらカーテンを体にまきつける。
 小さな足音が二人分近づいてきて、そのうち一人分だけが近づいてきて。
 シニタクナイ。
 そう、叫ぼうとした瞬間、

 小さな腕が、自分の体にぴったりと張り付いた。
554バケモノに対する少女のお約束:04/10/25 02:23:37 ID:fUrsLYbJ
「・・・怖くないよ」
 その小さな体は、女の子の声をだした。そう言って、ぎゅっと自分を抱きしめてくる。
 こんな小さな体なのに、とてもあたたかい。
 さっきまでの恐れがどんどん消えていく。
「怖くないから、安心して」
 食事の時に、かすかに触れたお父さんの手と同じ暖かさがした。
 とてもとても暖かい、少女の体。
 捨てたはずの目がまた開いて、自分は、大声で泣いた。
 人間のころと同じような声でいっぱい泣いた。

 萌絵をみていた鐘は、武器を下ろす。
 たった一人、あのバケモノを敵にしなかった少女をみつめて。
555イラストに騙された名無しさん:04/10/25 02:39:47 ID:fUrsLYbJ
そろそろオチがつきそうでしょうか。
ろぼ子とボスの娘がのこってますが。旦那も、まだ過去に苦しんでるままですし。
556イラストに騙された名無しさん:04/10/25 12:46:23 ID:FchxT7Fc
屋敷襲来編も、そろそろ終りそうだねぇ

しかし、シスター……はああぁぁっッッッくぅっるるうぅっっ!!!!
557イラストに騙された名無しさん:04/10/25 18:23:39 ID:QDPIF+/N
まじかる☆ばーるのようなもの……ちょうどよんだばかりだったからわらたよ。
558イラストに騙された名無しさん:04/10/26 04:23:24 ID:Jeiqi43M
みなさんGJです。
>555 つか、今の旦那って本当に旦那なのか?
559イラストに騙された名無しさん:04/10/27 00:49:06 ID:NjC8FvMf
>>558
多分そうじゃないかな
まぁ、最初はスレ住人のウツシミだったけど、色々と設定っぽいのが出来てきたしねー
どうなるかは、これからでしょ
560イラストに騙された名無しさん:04/10/28 06:13:04 ID:x+TuHZVk
あ、いや、そういう意味じゃなくて。
現在確認された最新の旦那(>541)がいつもとイメージ違うものだから、
自我保ってんのかなーとネタだけ振ってみたのだった。
561イラストに騙された名無しさん:04/10/28 22:06:23 ID:VycS05EU
>>560
それは……書いた者勝ちだ!
何度も言いすぎですなー
562イラストに騙された名無しさん:04/10/30 14:53:16 ID:DRNAn9cv
まあ、単に錯乱してるだけかもしれんし、>560の言う通りかもしれん。
話が面白くなるならどれを採用してもOKだろう。
563ろぼ子さん参戦できず?:04/10/30 20:39:35 ID:ja2HmPm/
「このままでは間に合わないかもしれないのに…」
 どうして私はこんな所で倒れて空を見上げているのでしょう。
 記憶を巻き戻しながら感じるのは、左手と右目の違和感です。
「やっぱり自己メンテだけでは限界があったのでしょうか?」
 特に右目。痛みは無いのに、右目の違和感だけが強くなっています。
 まるで右目に隠しカメラがあって勝手に誰かに操作されているような、そんな馬鹿な考えが―――

――(おい、鬼○郎)――

   ――――――鼬外のネタを感知。元ネタとの思考接続を0.000001秒分離。再接続します

 ここで記憶が途切れています。
 倒れているのは記憶の途切れた一瞬、木の根に足を取られたからでしょうか。
 今まで無かったことです。
「目の痛み、左手の不調、断続する記憶、ですか…」

 空に懸かる半分の月がとてもきれいです。
 何故か急に、鐘君に優しく頭を撫でてもらった時の記憶が再生されます。
 人ならこんなとき涙を流せるのでしょうか?人形の私にはできないことです。
 涙にはただ無情をもって答えることしかできません。
 ですから、どうか…。
「鬱展開にはならないでください…」
564代わりにこの人参戦:04/11/06 23:48:33 ID:ddO/soWb
「行こ。もう大丈夫だから」
 先頭の萌絵が笑って振り返る。
「みんな、ホントは優しいんだよ。ちゃんと仲直りしよ」
 そういって他のみんなに会わせようと引き篭もりを引っ張る萌絵。
 怯えながらもおとなしくついていく引き篭もり。その後に鐘も続く。
「何、どうしたの」
 戦闘の余波で開いた大きな壁の穴をくぐった時、引き篭もりが騒ぎだした。
「大丈夫だよ。もう怖くないから」
 なだめる萌絵を無視して引き篭もりは叫び続ける。
 そして。

「…うるさい。あっち行け」

 小さな声と同時に引き篭もりの体が、見えない何かで殴られたかのように吹き飛び、壁にたたきつけられる
 咄嗟に萌絵を後ろに庇いながら、鐘は声のした方を見る。
「…下等な化け物が。…いちいち騒ぐな」
 暗い森の中から現れたのは一人の少女。
565いつからいたの?:04/11/06 23:53:11 ID:ddO/soWb
 女の子の年や背格好は鐘や萌絵と同じぐらいだろう。だが、その白く落ち着いた顔は二人よりも大人びて見える。
 身に纏うのは金糸に縁取られた黒く豪華なドレスと、それよりもなお豪奢な金の巻毛。
 そして傍らに立つ執事から紅茶を受け取る姿はどこまでも優雅に…。
 ………ん?
「今日は良いお茶が手に入りました。我ながらよい出来かと。お嬢様」
「執事さーん。何してるんですかー?」
「……はっ!?も、申し訳ありません。あまりのお嬢様っぷりについ」
「…あなた」
 あわてて萌絵のところに戻る執事を、少女が呼び止める。
「はっ、何でございましょう。お嬢様」
「…私、紅茶よりもカラム水の方が好き。…次は用意して。……わかった?」
「カ、カラム水ですか?あのようなトマトの好むものを」

 ピシィィィィ!!

「……馬鹿」
 不可視の力が執事を倒す。それを冷たく見下ろしながらつぶやく少女。
「…カラム水は『組織』の長が嗜むべきもの。あなた如きに口出しされることじゃない…」
「は、はふぅぅ。も、申し訳ありません、お嬢様。私めが間違っておりました」
「…私も強く言い過ぎた。……これから気をつければよい」
「はっ。その寛大なお心。涙が止まりませぬ」
「もしもーし、執事さん」
「…………はああっ!?ば、馬鹿な?この私をここまで屈服させるとは!
 只者ではありませんな。何者ですっ!」
566対立する陣営?:04/11/07 00:06:37 ID:uqzEpUnH
「…私はオブデシィア。『組織』の総帥。 …そして、鐘、あなたの運命」

                                 ノ⌒ヽ
         ___             Λ Λ      ○‐○}
    _   , ´    ヽ          ∠.'⌒⌒rゝ     ヽ公<ゝ
〃^ゞ'ノハゝl  ノlハノハ|         (从 从)@  巛  く ▽フ
{ |ヾ(リ´-`)ヽ、!!゚ ー゚ノ          从゚‐ ゚ξ)) □([[_q回)ム
ヾノ (てぅYぅ ([l大l])          (|ミ'本ξつ     ├|_|
   <,二、ゝ:  | ⊥_|            ノ,ノハヽヽ    :|| |
((  (フ^lフ   し' 'J             しし~~~    (_て_)
567イラストに騙された名無しさん:04/11/07 17:37:29 ID:ZRgNzjUr
 ――『組織』の総帥。
 その一言と同時に、鐘と執事は動いた。
 二つの銃口が、前後からオブシディアを名乗る少女に突きつけられる。
「――無駄よ」
 鐘と執事は、相手の言葉など聞かずに躊躇無くトリガーを絞った。
 だが撃発と同時にオブシディアの眼前で影が踊った。
 その頭部の真ん中に命中するはずだった弾丸は、火花を散らしてかき消えた。
 彼女の着ていた黒のドレスが、鞭のように鋭く動いて銃弾を阻んだのだ。
「!?」
 形状記憶ポリマーの一種だろうか?
 何らかの手段で瞬間的に動体を検知し、反応する『アクティブな』防弾衣ということか?
 だとして、どれくらいの火器まで防御する事が出来るのか?
 手榴弾の破片に対しては有効なのか?
 火炎は?
 衝撃は?
 ライフル弾は――
「鐘!? 執事さん!?」
 萌絵が叫んだ。
 鐘の拳銃のグリップに力がこもる。
 防弾衣の存在を踏まえた二の手、三の手が、既に鐘と執事の頭の中で完成されていた。
「鐘!!」
「鐘君!?」
「萌絵!」
「萌絵お嬢様!?」
 元殺し屋、ろぼ子、主、庭師。
 四人の声が周囲から聞こえる中、鐘と執事が動こうと――


「だめっ!」


 萌絵の叫びが、森と屋敷に響いた――
568イラストに騙された名無しさん:04/11/08 14:21:41 ID:yOnBZFK2
>>566
オブシディアは、総帥の娘じゃなかったっけ?

しっかし、久しぶりのカキコだなぁ (´・ω・`)
569タテマエ:04/11/10 02:58:59 ID:ABsDrTun
   Λ Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∠.'⌒⌒rゝ  / …ちょっと緊張してたの。
  (从 从)@<   …だって、その…
  从゚ ‐ ゚ξ)) \ ……初めてだったから……
  ([[ミ本ξ{]])  \_____________
  ノ,ノ乂ハヽ
  ~~~しし~~~
570イラストに騙された名無しさん:04/11/12 07:54:14 ID:AYWU2rNn
 萌絵の声に全員の動きが止まり。
 オオオオォォッ!
 ただ独り、引き篭もりだけがオブシディアに飛びかかっていた。
「おまえ、嫌い」
 オブシディアが呟き、視線を向ける。
 それだけで引き篭もりの体が空中でピタリと静止した。
「死んじゃえ」
 続く呟きと同時に、引き篭もりの体が一気に地面に叩きつけられた。
 そして見えない力が引き篭もりを持ち上げては、地面に打ち付ける。
 何度も、何度も…。
「念動力。それも俺なんかより数段上の…」
 震えるような詐欺師の声。
「やめてよぉ」
 ぐったりとした引き篭もりの姿に、再び萌絵の悲鳴が響き。

 それに応え、動き出す二人の影。
「HAHAHAHAHA!嬢ちゃん、オイタが過ぎるぜぇ」
「ふむ、少々躾が必要なようですな」
571イラストに騙された名無しさん:04/11/12 08:01:47 ID:AYWU2rNn
 迫る二人。
 オブシディアは近くの相手、執事を指差す。
 力を集め、オブシディアが不可視の弾丸を射出。
 見えないはずのそれを、執事は腰をスライドさせて回避。
「うそ」
「フハハハハハッ!お嬢様が二人もおります場所で、この私めに死角はありませんなぁ」
 おどろくオブシディアに高笑いで答える執事。
「この人、変」
「この素敵空間ならば、私めのお嬢様への思い、技にまで昇華できますぞ!
 必殺!お嬢様フラッシュ、キュピーン!」
 奇声と共に執事の手が眩しく光る。
 実際はカメラのフラッシュを焚いただけだが。
 (どこから出した、とか、何を撮るつもりだ、っていうつっこみはこの際おいておく)

「ひゃん」
 いかに『アクティブな』防弾衣といえど、光までは防げない。
 小さく声をあげ、目をくらませるオブシディアに。
「今だぁぁぁ!!」
 庭師のナイフと執事の拳、大人気ない二人の攻撃が襲い掛かる。
572イラストに騙された名無しさん:04/11/12 23:53:08 ID:MiWf51HT
 二人が飛び掛る直前、引き篭もりが開放された。
 気絶したのか、既に引き篭もりに動きは無い。
 同時、飛びかかろうとした二人が、慌てたように飛び退いた。
「超能力――それに、魔術……そんな能力に、あの装備……」
 ほとんど反則だよ、と技師少女が呟く。
 オブシディアの影からは、闇を精錬したかのような顎が覗いていた。
 周囲には、互い違いに回転する多重の魔方陣が浮かんでいた。
「無駄よ。お話の序盤に登場した悪の総帥には、『お約束』の加護が付くのだもの――何人居ても勝てないわ」
 周囲には、徐々に人が集まってきている。
 元殺、元鷺、技師少女、主、ろぼ子――遠くからは、長耳のものらしき声――というか悲鳴、というか奇声も聞こえる。
「執事――貴方の攻撃は正解よ。確かにあの展開ならば、『お約束』を掻い潜る事も可能だったでしょう」
「身に余る光栄でござ……――む……ッ!!」
 思わず深々と礼をしようとした執事が、構えを直す。
「でも、もう無理ね。場の空気が――緊迫しすぎている」
 ギャグ展開でなければ倒せる相手ではない。
 執事が理解してそれを行ったかは不明だが、良い手であった事は確かだ。
「さて、鐘――来て貰おうかしら」
573イラストに騙された名無しさん:04/11/13 03:29:31 ID:Ak6GuV/9
 オブシディアの周囲、魔方陣が冥い光を強め、顎が唸り、ドレスの内側では数多の機械の動作音。
「私に付いて来なさい。そうすれば――あなたの大切な人たちは皆、安全に暮らせるのよ?」
 言外に、付いて来なければ皆を傷つける、と言っている事は鐘にも理解できた。
 オブシディアの碧眼が、艶やかな紫紺の色彩を帯び、鐘を見据えた。


「それが、僕の、運命――」


 魅せられたかのように、ふらり、と鐘が一歩を踏み出す。
「鐘!?」
 萌絵が叫びを上げ、オブシディアがその口元に笑みを刻み――
 金属音が、響き渡った。
「く……」
「甘いわね、鐘。そんな事が、予測できないとでも思ったの?」
 オブシディアの喉首を狙った鐘のナイフは、起き上がった影の顎に噛み潰されていた。
「さて、その他の方々。戦闘の意志があるならば、鐘と違って容赦はしませんよ?」
 じり、と周囲の大人たちが包囲を狭めた。
「あら、貴方――魔道書の亡霊を、意思で制したの? やるわね」
 つい、とオブシディアの視線が主に向いた。
574イラストに騙された名無しさん:04/11/13 03:43:07 ID:Ak6GuV/9
 息も荒く、頭痛をこらえながらも、主は復活の書をオブシディアに向ける。
「止めておきなさい。その書の魔力は、確かに最高危険域に達してるけれど――私には通じない」
 銃声とが響く。
 元殺し屋と執事、技師少女の矢継ぎ早の銃撃が、全て能動防弾衣に弾かれた。
 オブシディアが軽やかに一歩を歩けば、先ほどまでのオブシディアの立ち位地を、元鷺の念動力と庭師のナイフが掠める。
 萌絵が眼鏡を外してオブシディアを見据えるが、魔方陣に阻まれた。
「無駄。そして、私に手向かいした以上は、全員――」
「やめろっ!」
 鐘が動く。
 影を無視して踏み込み、容赦無い一撃をオブシディアに――
「だから、無駄よ」
 ぴたり、と鐘の体が自由を失う。
 その場に硬直し、彫像のように動かない。
「貴方もあくまで歯向かうの? 少し教育が必要なよう……」


「鐘君!!」


 外見に似つかわしくない妖艶さで鐘の首筋に伸びたオブシディアの掌が、鐘を捕らえる事は無かった。
 神技とでも称すべき鋭さで振るわれた無数の鋼の閃きを、オブシディアが優雅なステップと共に回避。
 その時には既に、鐘の体はろぼ子の腕の中にあった。
575イラストに騙された名無しさん:04/11/13 03:54:36 ID:Ak6GuV/9
「萌絵ちゃん、鐘君を!」
 飛び退ったろぼ子に、萌絵が駆け寄る。
 萌絵が鐘の瞳を見つめれば、金縛りは解けた。
 それを見たろぼ子が、何かをこらえるように右拳を握る。
 己の存在意義に対して、機械の身でありながらの必死の抵抗。
「貴女まで私に逆らうのね? 良いわ、最悪を教えてあげる――」
 オブシディアの、一言。
 その言葉と同時、ろぼ子の左手が制御を離れて萌絵を襲う。
「な――!」
 ただの不調だと思っていた。
 まさか、まさか、まさか――!
 周囲の大人は間に合わない。
 萌絵では反応できない。
 そして、鐘は――鋭利な貫手が萌絵を狙うのを視認した瞬間に萌絵を抱き締め、己の体を萌絵の盾とした。


「駄目ですっ!!」


 そして、いつまでたっても鐘の体に痛みが走る事は無かった。
576イラストに騙された名無しさん:04/11/13 04:06:24 ID:Ak6GuV/9
 恐る恐る鐘と萌絵が目を開けると、そこには、己の左腕で己を貫いたろぼ子の姿があった。
「ろ、ろぼ子さん!?」
 慌てて二人が駆け寄ろうとした瞬間に、ろぼ子の体が崩れる。
「――しょ……う、く……」
「ろぼ子さん、ろぼ子さん!?」
「落ち着きなさい! 私が直す――いや、治すから!!」
 直せる損傷だと、技師少女が二人を落ち着かせる。


「――ふン、まさに『お約束』――とんだ三文芝居ね」


 その一言に、場の殺気が密度を増した。
「無駄よ――言ったでしょ? シリアスでは私は倒せ――〜〜ッ!!」
 唐突に、オブシディアが大跳躍。
 周囲の魔方陣が薙ぎ払われ、空白の空間を『何か』が通り抜け――爆音が響いた。


『テクマクマヤコン! (四十年代最高砲)』


 木々を押しのけ、茂みを掻き分け、現れたのは――
 2mを超える身長。鋼の鎧の如き筋肉!信仰に満ち溢れたオーラの光!
 それは素敵に無敵な超弩級の聖人。

          (マッチョ)
     新本格魔法少女
         『ハックル☆アボーン』
                激しい魔法しか使えない!?
577ごめんなさいごめんなさい:04/11/13 04:11:16 ID:Ak6GuV/9
   Λ Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∠.'⌒⌒rゝ  / きょ、教会の『お約束潰し』!?
  (从 从)@<   あの雰囲気を一瞬で……
  从゚ д ゚ξ)) \___________
  ([[ミ本ξ{]])  
  ノ,ノ乂ハヽ
  ~~~しし~~~
578イラストに騙された名無しさん:04/11/16 08:31:27 ID:rHQ6TmAw
ま、まさかヤツが再登場するとは。
( ゚∀゚)ノ GJ!
579腹と足に力を入れろっ!:04/11/16 23:26:13 ID:14RJIhtn
「世界の法則を乗り越えるとは、流石は教団の『オニムス』…いえ、その姿はハックル☆アボーンでしたね」
 四十年代最高砲の粉塵が晴れた後には、障壁を張る少女の姿。
「だけれど、それだけでは私を倒す事など不可能です」
 ゴシックロリータの服に身を包んだ少女、オブシディアの腕が上がる。
 少女の仕草に、ハックル☆アボーンは身構える。
 バギン!
 空間が歪む音と共に、ハックル☆アボーンに凄まじいい負荷かかる!。
 しかし、その次の瞬間ハックル☆アボーンは叫ぶ!。
「アドミナブル・アンド・サイィィッッッ!!!」
「なっ?!」
 確かに、ハックル☆アボーンに少女の力は襲い掛かった……。
 しかし、ハックル☆アボーン元気だった!。
「ふ…ふはははははァッ!、無駄無駄無ァ!。
その程度の力なぞ効かぬわァァァ!!」
「……い…いや…」
 思わず後ずさる少女。
 顔に、体中に血管と言う血管を浮かび上がらせて、ニヒルに微笑むハックル☆アボーン……まさに悪夢だ!。
「長耳今だ!、オヌシの言う世界に打ち勝つ力を見せい!」
 少女がひるんだスキを見逃さず、ハックル☆アボーンが叫ぶ!
580幻想萌え!:04/11/16 23:27:07 ID:14RJIhtn
「真打は、遅れて現れる……!」
 ハックル☆アボーンの後ろから、耳の垂れた男…長耳が現れる。
「世界に……、っ!、何をするつもりです?!」
 少女の問いに、長耳は静かに右手を掲げていく。
「世界に守られているのなら、その世界を砕けばいい……」
 そう答えながら、右腕を掲げていく。
「そのための力は、此処に在る…!」
 遂に、右腕が頂点に差し掛かった。
 その姿はに、其処にいる誰が見惚れた…。
「『シリアス』が貴女を守るというのなら、その世界を砕く………簡単な事だ、この力はその為に特化された存在だ!」
「くっ!」
 オブシディアは持てる力全てを使い障壁を展開する。
「……目覚めろ……!」
 そう長耳が叫ぶ……、その言葉に長耳の垂れていた耳が持ち上がる。
「その姿、古代種のエルフ…。『実験』が奇形だけでなく古代種も『呼び』込んでいたのっ」
 オブシディアが驚きの表情を浮かべる。
「僕がエルフかどうかなんて、今は関係ない!、今はただ……萌えるだけだぁぁぁ!」
 瞬間、世界が歪んだ。
「……って、萌える?」
 その他の者達は、?マークを頭の上に出していた。
「この世に萌えられぬ存在など、在りはし無い………。
今こそ!、燃えに”萌エロ”!……イマジンメイカァァァッッ!!!」
 長耳の右腕の拳が握られる!。
 そして、それは現れた!。
581エッチなのは、イケナイと思います!:04/11/16 23:27:54 ID:14RJIhtn
 深夜のちょっとエッチな番組に良く使われるSE、アメリカンな言葉…。
 アフゥ〜ン、オウッ!
 それと共に、空間に顕れた……オブシディアの萌え萌えな画像!。
「……………、何だこれ?」
 再び其処にいる全員が突っ込みを入れる。
 様々な衣装に身を包み、少しエロティックな表情を浮かべポーズをとるオブシディア。
「な…ななな」
 オブシディアの顔色が、見る見る赤くなっていく。
「マダマダまだまだぁぁぁ!……幼女萌え萌えぇぇぇぇぇっっ!!」
 長耳は、止まらなかった!。
 更に浮かび上がる、オブシディアの姿……。
 それは、『閲覧禁止』で、『コード接触』な姿で、『表現自粛』、更には『検閲削除』な事を『発禁処分』だった。
「い……い……いやぁ!」
 悲鳴をあげる、オブシディア。
「ふふふふふ!」
 凄まじく、満足な笑顔を浮かべる長耳……。
「……ヘンタイダ…、ヘンダイガイル……」
 あきれるその他。
582長耳、生き延びろ!:04/11/16 23:28:47 ID:14RJIhtn
「あっ!、思わず放心してた……。
 ………ながみみぃ、なんなのよコレ!」
 ハックル☆アボーンは長耳に詰め掛ける。
「ふ、どうだい!。いまがチャンスだ!、総帥の娘は脅えている!……って言葉遣い元に戻ってるよ?」
「言葉なんて、どうでもいいわよ」
 ハックル☆アボーンはオブシディアの方を見る。
 確かに少女は、頭を抱えて震えている…。
「……確かに、そうかもしれないけど…。女として、納得できないわ!」
「へ?、今男じゃ……ふごっ!」
 ハックル☆アボーンは長耳を殴る!。
「ちょ…まっ…、へごっ、あぶぅ」
「外から見てて、超越者に対抗する術があるって聞い見れば、なんなのよコレは!。
見なさい!、泣いてるじゃない!。まだ萌絵ちゃんや鐘君と同じぐらいの年なのよ!」
「……な、泣き顔……ツンツン幼女の泣き顔……萌…え」
「いちど、死になさい!」
 ハックル☆アボーンは長耳をサンドバックに決めたようだった。
583イラストに騙された名無しさん:04/11/17 00:17:47 ID:SPH/vU4x
「今のは、妄想フラクタルエンジン」
「知っているのか、執事!」

「ええ、彼はイマジンメイカーと呼んでいたようですが…
 右脇腹の浪漫回路を回転させることで自らの妄想を加速。
 その力によりあらゆるものに萌え領域をつくりだすと言うものです。
 しかし他者に見えるほど実体化させる者がいるとは。
 あれに比べれば私が先ほど行ったものなど児戯に等しい…」

「ってことは…、あんたもあれの同類かい」
584イラストに騙された名無しさん:04/11/17 00:22:30 ID:OfZ+PS1F
ブラボォー、おぉ…ブラボォー!!
>579-582、アンタの『幻想萌え』の使い方、俺の想像のはるか上をイッてるよ。
斜め45°ぐらいの角度で!!
585イラストに騙された名無しさん:04/11/17 06:30:15 ID:VVyaQe5A
すげぇ。GJだ。
己の燃えに殉じた勇士に敬礼っ (T∀T)ゝ ビシッ

でも(>581タイトル)なので、勝手に保護ー。

「ねえ鐘、一体何が起きてるの?」
「さあ、みんなには何か見えてるみたいだけど・・・」

「レベル(年齢)制限モザイクまで備えているとは流石ですな。
・・・お嬢様、どうか眼鏡はお外しになりませぬように。
お二方にはまだ早うございます」

586イラストに騙された名無しさん:04/11/23 17:46:15 ID:Za6IztYZ
(どうしたもんかなぁ…)
聞こえるのはオブシディアの泣き声。
あと、どこかの会計&生徒会長(SM夫婦漫才)を髣髴とさせる肉の打撃音。
全員が困ったように顔を見合わせる。
唯一人。
「まあ、一応恩人だし、助けておくか」
茫洋とした声で呟くものがいた。
同時に、ハックル☆アボーンの全身から血が噴出す。
「なっ!!」
驚く鐘たちを余所に、今度は倒れていた引き篭もりが立ち上がった。
「偽りの記憶を与え、復活の書を探させてみたけど、役に立たなかったな」
再び声が響き、引き篭もりの巨体が『千切れ』る。
文字通り、幾千にも切り裂かれた体はもう人でも化け物でもない只の肉の塊。
「やだぁぁぁぁ!!」
「召喚者への義理も果たした。ごみ掃除も終わり」
萌絵の悲鳴の中、変わることなく声が続く。
そのときになってようやく全員が声の主を見つけた。

ソレは月を背に宙に立つ一体の影、秋せつら人形。

異様に紅い月を背に人形は言う。 
「後は姫、貴女を連れて行くだけだ」
587イラストに騙された名無しさん:04/11/23 17:53:28 ID:Za6IztYZ
あたし、しってる。あれはこわい人だ。
前(>362)にあたしを変なところにつれていった人。
とてもさびしいところ。あそこはやだ…。
あそこには…。

「HAHAHAHAHA!お嬢様に手を出そうとは、いい度胸だな」
「招待客でない方の相手は、私めの仕事ですな」
しつじさんがいない。お庭さんもいない。
「萌絵はどこにもやらんぞぉぉぉ!」
パパもいない。
それに…。
鐘が…いない。
こわいとき、すぐそばにいてくれる、鐘がいない。
588イラストに騙された名無しさん:04/11/23 17:56:56 ID:Za6IztYZ
「ふむ」
 秋せつら人形と萌絵の間に立つ人々。
 正しくは萌絵のすぐ前に立つ子供、鐘を見ながら人形が独り呟く。
「あんな子供が騎士?馬鹿馬鹿しい。やはりあの女のいうことは当てにならんな」
 どこか眠たげだった人形の声が冷たい響きを帯びていた。
「お前、何者だ」
 変わり行く雰囲気に圧されながら、元殺し屋が声を絞り出す。
「大気に満ちる濃密な魔力」
「大地を覆った流血と悲鳴」
 冷たく笑いながら謳うように人形が答えた。
「歪む世界。…まあ、正直あんな風にとは思わなかったが」
 苦笑を浮かべた人形が見るのは、必死にハックル☆アボーンの手当てをする長耳。
「それによい依代を得た。コレの原型は魔界都市随一の<マンサーチャー>。
 おかげで、時間を無駄にすることなく姫と出会えた。
 だが、この世界に顕現できるのが刹那であることも事実」
 その言葉に、震えを隠し切れない声でオブシディアが呟く。
「――異世界の存在」

「そのとおり。君達よりも遥かに上の存在だ。だから、あきらめたまえ」
 優しく、哀れむように人形が囁く。
「君たちは『私』に出会った」
589:04/11/23 19:59:38 ID:1gtovEsG
 萌絵が泣いている。
 ぽろぽろと、涙をこぼしている。


 ――許さない。

 あれは――敵だ。


 ぱちん、と何かが弾ける音がした。
「あれは逃げたか……まあいい」
 どこか見覚えのある人形が、呟いた。
 オブシディアという女の子が、いつの間にか姿を消していた。
 ――関係の無い事だ。
 萌絵のお父さんが、魔道書を構えてる。
「送還? 遅延戦闘? 何にせよ、無駄だ」
 人形が返し、空気に満ちた魔力が更に密度を増す。
 萌絵のお父さんの背後。
 無造作に歩み寄って、首筋に当て身。
 崩れた身体を掴んで、傍らのお父さんに投げ渡した。
 いったい、僕のどこからこんな力が出てきているのだろう。
「お父さん、萌絵を――皆をお願い」
 すれ違いざまに、やや呆けた顔をしたお父さんに言う。
 お父さんは慌てて止めようと手を伸ばして、でも、途中で躊躇って踵を返した。
 背後の事なのに、何故か分かった。
「鐘――?」
 萌絵の声。
 ごめん、とだけ呟いた。
 また、護れなかった。
 そして僕は、ナイフと拳銃に、手を掛けた。
590:04/11/23 21:11:21 ID:1gtovEsG
 そして僕は、ナイフと拳銃に、手を掛けた。
「やる気か? ――馬鹿馬鹿しい。お前のような子供が、上位存在に対して何が出来る」
 人形が、軽く右手を上げた。
 ただそれだけで、致命的な衝撃波が僕を襲う。
 避ければ、背後の皆に当たる。
 だから、避けない。
 無造作に、ナイフを振り上げ――振り下ろす。
 それだけで、衝撃波は殺された。
「――!?」
 人形が驚愕の気配を示し、障壁を張り巡らせた。
 やはり無造作に、引き金を引く。
 破砕音すら無しに、障壁は静寂に砕けた。
「な――貴様、何をした!?」
 何もしてはいない。
 ただ、目の前の存在を殺そうと思っただけ。
 そして、殺すために武器を振るった。
 それだけ。
 周囲の森から、生臭い臭い。
「――やれ!」
 深き者、という存在だろうか。
 周囲から駆けて来るそれを無視して、ただ人形に向かって歩く。
 と、深き者たちの頭部が、弾けた。
 銃撃だ。
「鐘――お前の思うようにしろ」
 お父さんの声。
 不思議と、気分が落ち着いてきた。
「うん。ありがとう――……父さん」
 今ならきっと分かる。
 あの人形の、殺しかただって。
591イラストに騙された名無しさん:04/11/23 21:13:21 ID:1gtovEsG
「何、なんだ?」
 衝撃波を殺す。空間の歪みを殺す。
 鎌鼬を殺し、火炎を殺し、氷柱を殺し、雷を殺す。
 少年の歩みに、全ての存在が死を刻まれる。
 一歩、一歩と歩み寄る僕に、人形が後退を始めた。
「お前は何だ! 何故私に抵抗できる!?」
「――上位も下位も、関係ない。何にだって、始まりがあるのなら、終わりもある」
 少年の声。銃声。
 銃から放たれた弾丸が、螺旋の回転と共に飛ぶ。
 その様子すら、少年は見ることができる。
 障壁を作る間もなく、人形が銃弾を回避した。
 雲霞のような攻撃が少年に向けて放たれ、しかし、そのどれもが無に還る。 
 と、人形の姿が薄れ始める。
「時間切れか。これ以上の顕現は――」
 その声には、どこか安堵の響きすらあった。
 閃光が放たれ、少年がそれを殺した時には――既に、人形の姿は消えていた。
592訂正:04/11/23 21:18:00 ID:1gtovEsG
>591の五行目の「僕」、「少年」に脳内変換して下さい。
三人称に切り替えたつもりが、ついやってしまいました……orz
593イラストに騙された名無しさん:04/11/24 09:21:20 ID:YsFQbs6K
>592
プロじゃないんだしちょっとぐらい気にすんな。
面白ければそれでいい。
594少年:04/11/25 01:34:15 ID:V/vTr1oe
 閃光が消え、そして少年は振り返る。
 少年は柔らかく微笑、そして崩れるように倒れてゆく。
「鐘!」
 少女は少年の名を叫び、駆け出す。
 だが、少女の手が少年に届く前に、少年の傍に顕れる者がいた。
 ふんだんにレースあしらい、黒を基調にした服を纏う少女が、少年…鐘を抱きとめる。
「………どうして、貴方は…」
 囁くように、少女は鐘に問い掛ける。
 触れるだけで罅割れ崩れていく結晶を扱うように、少女は鐘を優しく抱きしめる。
 自らの胸に頭を抱きとめ、その手は鐘の頬を、髪を撫でゆく。
 久遠の時を越え、再び逢えた愛しい者に触れるように、少女の指は揺れ動く。
「何故…貴方は…」
 再び、少女は囁く。
 そして少女は、もう一人の少女に貌を向ける。
「っ!」
 駆け寄っていた萌絵の足が止まる。
「かえし…」
「何故っ!貴女はっ!」
 萌絵の言葉を遮り、少女は叫ぶ。
 その瞳には、涙が溢れていた。
595記憶:04/11/25 01:34:59 ID:V/vTr1oe
 萌絵は動けなかった。
 少女の気迫に、少女の涙に、少女の嗚咽に。
「何度……、何度繰り返せば、気が済むのですかっ!」
 鐘を抱きしめる手に、力が入る。
「何度って?。萌絵、分からないよ」
「分からない?。……あぁ、そうでしたね、貴女は知性を奪われたまま……。
今も眠り続ける愚かな女王…。」
 少女の双眸が、憎しみに溢れる。
「幾度となく、顕えれては消え、そして又顕れる。
混沌の澱から目覚めさせる者を待ち続けて……。」
 少女はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「滑稽な”モノ”ね。
眠らせた存在…目覚めさせる存在…。全てを忘れて眠り続ける”眠り姫”」
 再び少女は、鐘を抱きしめる。
「だから、彼は…鐘は貴女の傍に居るのに!。
何も知らず、ただただ彼が与えてくれる幸せを享受してっ!」
 少女は萌絵を見る。
 少女は萌絵に叫ぶ。
「ゆえに!、鐘は連れて行きますっ」
 その言葉の後、鐘と少女がふわっと浮き上がる。
596家族:04/11/25 01:35:49 ID:V/vTr1oe
「ダメ!」
 萌絵は駆け出す。
 しかし、萌絵よりも速く動く影があった。
「鐘君は、私の生徒なんだから、勝手に連れて行かれたら困るわよっ!」
「さよう、将来は私の旦那様となるかも知れぬお方ですからな」
「うちの姫様が悲しむしなっ!」
「勝手に俺の息子を攫うんじゃねぇっ!」
 シスター、執事にお庭番、そしてマイホームパパが走る。
キシッ!
 奇妙な音と共に、少女の頭上に魔方陣が現れる。
「正直、ちょっとは鐘を連れて行って欲しいと思ったが、萌絵が悲しむのは我慢ならん」
 屋敷の旦那様が魔術を展開して結界を張った。
「くっ、鬱陶しい!」
 少女は無造作に力場を展開する。
「ぐぅぅぅ!負荷か強すぎる!。
数秒程しか持たんぞ!」
 傷ついた体を、技師少女に支えられ、元鷺が力を振るう。
 少女の力は、結界に阻まれ、念動力によってそらされる。
「何故っ!。下等存在に!」
 四方から襲い掛かる者達。
 だがその時、ガンッ!と言う音と共に、お庭番とシスターが止められた。
597仕える者:04/11/25 01:37:05 ID:V/vTr1oe
「あーもう、あーもう、あーもうっ!。
俺は監視者だぞ!。近接戦闘係数なんざ100も無いんだぞ!」
 黒いコートが、少女の服と同じように動き、お庭番のナイフとシスターの腕を絡み掴んでいた。
「今はそんなことを言っている時ではないでしょう!。
お嬢さま、ご無事ですか!」
 もう一人、長い…まるで箒のような物で執事と元殺し屋の手刀を受け止めている。
「ミッキー?それに……えーと…黒い部下」
 思わぬ援軍に、少女は一瞬呆ける。
 その瞬間、争っている者達の間を小さな影が駆け抜ける。
「しょうーっ!」
 萌絵は種に向かい飛び掛った。
「あっ!」
 萌絵の手は、鐘の体に届き、そしてそのままの勢いで鐘を奪い返した。
「鐘!」
 萌絵の腕に、鐘が抱きしめられる
「よくも!」
 少女の腕が振り上げられる。
「お嬢さま!、オブシディア様!。
今は引く時です!、お願いいたします!」
 ミッキーの言葉に、少女の腕は止まる。
598終焉:04/11/25 01:37:46 ID:V/vTr1oe
「……ミッキー、この私に意見するつもりかっ!」
「お願いです!お嬢さま!。お叱りは後で存分に!。
……お嬢様にもしもの事があれば、私はっ!」
 必死な形相で、女性は訴えかける。
「……わかりました。今は引きましょう。
今のまま戦闘を続ければ、不利なのは此方側……」
 理解はしても、納得はしていない表情で、少女は呟く。
「姫様…、いえ、萌絵。彼は…鐘は一時期貴女に預けておきます。
しかし……次は必ず貰い受けます」
 そう言うと、少女は窓へ飛ぶ。
 その姿を見て、黒服も逃げる。
「お嬢さま、ありがとうございます」
 ミッキーもそれに続く。
「失礼。あなたのその姿……メイドですな」
 窓に手をかけたミッキーに執事が問い掛ける。
「この格好は、お嬢様のご趣味です。私はメイドでは在りません」
「素晴らしい。そのヘッドドレスはメイド長の物ですな」
「人の話を聞いてない……」
「次に在った時は、執事とメイド長……、どちらが勝つか勝負いたしましょう」
「………」
 ミッキーは何も言わず、出て行った。
599朝日:04/11/25 01:46:16 ID:V/vTr1oe
長く続いた夜に、やっと日が差し込め始めた。
少女は少年を抱きしめ、少年は少女の腕の中で眠っていた。
600イラストに騙された名無しさん:04/11/25 03:28:39 ID:Oi7D41/v
 その頃メイド姉妹は薬による眠りから覚めて、
 君死ねを歌っていた。
「ヌヌネネヌヌネノ」「ぴーぴろりー♪」「ラヴィ(゚∀゚)!」
「お前ら何してるんだよ」
601イラストに騙された名無しさん:04/12/07 23:26:34 ID:ceqfT/vj
冬は死の季節というけれど、この庭が寒風のなか輝いて見えるのは、ぬくぬくの羊の着ぐるみを身に付けた彼のおかげだろう。
そんなことを思いながら庭を眺めて、暖かい紅茶を飲みながら、萌絵とチェスをしている執事。
鐘と違って萌絵はチェスが得意という訳では無い、だが、子供に遊びでも手ほどきをするのは老人のお約束であり、バカ一であり、そして無常の喜びだ。
「そこに動かすと、四手後にチェックメイトですな」
「えーえー、どうして解るの?」
すると執事はこう言った。
「強いて言えばお約束ですな」
「お約束・・・」
萌絵と鐘も何度も聞いた言葉だ。お約束は、約束とは違う、また別のもののようには感じていた。
「・・・ピンチの時に誰かが助けてくれる、悪は再び甦る、姫は王子に救われる」
そう言いながら執事は、兵士を切り込ませる。
「現実から目をそらしてる者の妄想だとか言われますが、お約束はそういうものじゃない」
「お約束ってなんなの?」
ボーンをビショップで取った所に、ナイトを繰り出す。
「お約束は、思いの結果です。起こるはずがないとおもっていても、世界中の誰もがどこかで望んでいる事」
602イラストに騙された名無しさん:04/12/07 23:28:31 ID:ceqfT/vj
ナイトの進路は阻止できない。気づいた時にはもう遅かった。キングを右に動かす萌絵は、執事の言葉を思い出した。
四手後にチェックメイトされるといわれたのだ。
「お約束が起こるのは、他ならぬ人間の行動、そしてその原動力となる思いです」
執事の手が盤面に伸びる。
「誰かが助けにくるまでピンチを乗り切る思い、志半ばで倒れる事を拒否する思い、そして、姫を絶対助け出すという思い」
後衛にいたビショップを動かし、ルークの進路をあけた。ナイトとルークに囲まれて、萌絵のキングの命は取られた。
「萌絵様、貴方にはたくさんのお約束がされている」
執事はチェスで負かした彼女に、にこやかに語る。
「ですから、できるだけ多くの良いお約束を果たしてください。この平和な日常が、何時か崩れるであろうお約束があったとしても」
「また、みんなと仲良く暮らすお約束を」
「ええ、・・・そのお約束の名前をお教えしましょう」
ハッピーエンドと言うんですよと言って、執事はまた庭を眺めた。暖かい紅茶、綺麗な庭、少女にチェスを教える事。
そして、メイドがネコミミモードというのも、
「お約束な訳ないべこのジジイ」
「おお、良く似合ってますな」
朝起きたらネコミミを付けられていたメイド姉妹の怒声を、執事は微笑みを絶やさずにやり過ごした。
603イラストに騙された名無しさん:04/12/19 22:49:32 ID:+tQ9okwo
執事 「ですが、まだまだですな。
    その姿なら語尾は『にゃー』がお約束というものです。
    僭越ながらわたくしめがお手本を…あー、ごほん」
メイド姉「星になるだぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
執事 「そんな、バカにゃぁぁぁぁっ!!」

メイド姉が怒声とともに振り回したバットに、吹き飛ばされる執事。

メイド妹「お、お姉ちゃん。いいから早く着がえようよ。は、恥ずかしいよ、この格好」
メイド姉「んだな。そうだ、萌絵お嬢様もお着替えするべ」
萌絵 「おきがえ?」
メイド姉「んだ。そろそろ、お嬢様も衣裳部屋の服が着れそうだ」
メイド妹「いいね、お着替えかー。あ、あたし、萌絵様の髪、三つ編みにしたーい」
萌絵 「うにー」
604イラストに騙された名無しさん:04/12/19 22:54:49 ID:3DsDhOD1
というわけで、萌絵のAAに >262のお下げ眼鏡を推したいんだが(w
ただ、目はたれ目に変えたほうがいいかな?
    __
  , ´    ヽ
  l  ,'◎ノ◎
  §、!゚ ー゚ノl  ←262バージョン
  §([l卯l])|
    く/_|〉
     し'J
    __
  , ´    ヽ
  l  ,'◎ノ◎
  §、!´-`ノl  ←たれ目バージョン
  §([l卯l])|
    く/_|〉
     し'J
605イラストに騙された名無しさん:04/12/20 22:37:07 ID:mOH4+3h+
 吹き飛ばされた執事は、しかし定刻に主と庭師の前に現れた。
「少し怪我をしてしまいましたにゃー」
 がこ、と床に穴が開く。
「下品なものをお見せしちまったな、HAHAHAHA!」
「良いのか? ――というかいつの間にそんな仕掛けを!?」
606イラストに騙された名無しさん:04/12/22 06:44:05 ID:LtPYJeeM
垂れ目に一票
笑わせてみた
    __
  , ´   ヽ
  l ,'◎ノ◎
 §、!´ー`ノl
 §([l卯l]),|
   く/_|〉
    し'J
    __
  , ´  ヽ
 ◎(◎   i
  (ー`§, '
 §([>o<])
   く/l_ヽ〉
    し'J
ついでに見返り萌絵様
607メイド姉妹も作ってみたけど…:04/12/23 13:20:34 ID:BOsVXNZD
執事が無抵抗で落ちた後、床が閉じ何も無かった状態になる。
萌絵とメイド姉妹が振り向きはしたが、それ以上の反応は返さない。

メイド姉「それじゃまず髪を下ろして…」
メイド妹「三つ編み、三つ編み、う・れ・し・い・なっ!
    あたし、お姉ちゃん以外の髪を編むの初めてー。どうですか、萌絵様?」
萌絵 「うにー。じゅーでんちゅー」
                   ィ^i^!Y
    ,ィ^i^!1           ζゝ‐ヽゝ
   ,´ ゝ‐‐ィヽ    __    ( ( (( の))
   l ィ 川川 )  , ´   ヽ∃ λ゚ヮ ゚ノ{刀@ 
   L ゝ ヮ ノl  l ,'◎ノ◎ と[[ {:‡:}Y]フ_
   くン]つ:\l]つ §、!´ー`ノl   :λ≡とノノ  ‰
    λ~廿λ  §([l卯l]),|  ∧└┘ /X
   ノ 丶‐‐ |    く/_|〉   \二二__ ノ
   ゝェェェノ     し'J      しし
608イラストに騙された名無しさん:05/01/11 03:01:13 ID:YB5vPfbI
執事  「平和ですなぁ」
お庭番 「そうだなぁ」
609魔と法の理:05/01/19 04:37:30 ID:IF7MzUYk
「萌絵、準備は良いかな?」
 屋敷の奥の場所、少し広めの部屋に萌絵と旦那様が居る。
 壁には様々な種類の杖や刻印の描かれたタペストリが掛けてある。
 その中心、淡く光る刻陣の上に机を持ってきて萌絵と旦那様が向かい合い座っている。
「はい!、ぱぱ」
 萌絵の返事に、へにょーんと旦那様の顔が緩む。
 ほへーんと暫く陶酔した後、ん!っと表情を引き締める。
「ん、んっ!。萌絵、今は師匠と呼びなさい」
「ししょう?」
「そう、師匠だ。あ、先生でも良いぞ」
「はい!、ぱぱ!。あ…ししょう!」
 うんうん、と頷く旦那様。
 そして、机の上に分厚い本を置く。
「萌絵、最後にもう一度確認するが……、今から教える事は普通の事では無い。
 そして、危険な事でもある、本当に良いのか?」
「……うん。萌絵、守られてばかりだから。
 もうそんなの嫌なの、萌絵もみんなを守ってあげたい!」
 問いかけの言葉に、真直ぐな視線と言葉で返してくる。
 眩しいほどに輝く表情を、少し悲しげに見つめる。
──悲しいほどに、迷いの無い貌だな──
「わかった、ならば教えよう。
 目に見えぬ力を…、目に見えぬ者達を…。混沌の大海に眠る、たゆいし存在を…。
 詞を紡ぐだけで世界を孵し、根源を揺さぶる法則を…。
 魔法と呼ばれる力、魔と法の理を……萌絵、お前に教えよう」
610イラストに騙された名無しさん:05/01/20 21:08:04 ID:j/4UB2II
メイド姉 「大丈夫べかなぁ……」
メイド妹 「如何したんです?姉さん」
メイド姉 「むーん、旦那さまと萌絵おじょうさまの事だべ」
メイド妹 「あぁ、心配ですね…」
執事  「ご心配なさらずとも、旦那様はああ見えてシッカリなさっていますよ」
メイド達 「……そうだべな ですね」
うぎゃぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!!
一同 「な、何!」
いやぁぁっぁぁぁ、ヌルヌル!ウニョウニョォォォォォォォ!!
お庭番 「ありゃ、旦那の声だな」
メイド姉 「だ、旦那さまっ!」
メイド妹 「あ、姉さん!」
執事&庭 「行って見ましょう 行くか」

萌絵 「あははは、パパ、おもしろい」
旦那 「お、もひ!萌、萌絵!」
萌絵 「あ、そうだった……。ししょう!
   それとも先生だったっけ?」
旦那 「ち、違う、早く、これ……!
    ウヒョヒョオ!ヌルヌル!」
メイド姉 「だ、旦那さま……!
     触手プレイ?」
メイド妹 「……ねぇさん、何を言ってるんですか」
メイド姉 「いや、あれ」
メイド姉の指指す方には、触手に絡まれた旦那様がいた。
執事  「旦那様はシッカリしていても、萌絵様はまだまだですな、ほっほっほ」
お庭番 「そうだなぁ」

旦那 「し、執事、お庭番!見てないで、助けろぉぉお!
    って、ウヒョヒョ…あ、どぃ、う、そこだめ…うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

少し問題は有りますが、今日もノンビリとした日でした。
611触手でマッサージの後は…:05/01/23 13:00:47 ID:6fFxPVcD
メイド妹「ねぇさん、何してるの」
メイド姉「旦那様に特製の桃ジュースを作っているだ。
    触手プレイ?で疲れてても、これを飲めば一発で元気が出るだ」
メイド妹「ねえ、今の桃、やたら大きい上に牙があったような…」
メイド姉「ん、裏の庭園で育てていた桃だ。
    旦那様の持っていた魔道書にもこれを使うと書いてあるだ」
萌絵 「まほうのおくすりで、パパを元気にするの」
メイド姉「萌絵様の勉強にもなって一石二鳥だ。味見するか?」
メイド妹「あ、こぼれ、床、床が溶けてるー。いーやー」
612今日は節分:05/02/03 23:34:44 ID:C5UQgx73
鐘   「こんにちわー」
メイド妹「あ、鐘君お久しぶりー。萌絵様、鐘君が来ましたよ」
鐘   「今年も豆まきやるって聞いたんですけ…ど……」
メイド妹「どうしたんですか?」
鐘   (まさか、またこのセリフを言うことになるなんて…)
鐘   「あのですね…」
メイド妹「はい、何でしょう?」
鐘   「何でしょごす君、メイド服なんです?」
613今日は節分:05/02/03 23:36:47 ID:C5UQgx73
               _,,ィ,ィ^i^i^i^i^iヽ
    :        / |'´|ノ|´~|~~|`ヽ\
           /  レ         \
          /                 ヽ
           l:::::::::.                  |
           |::::::::::   (●)     (●)   |
          |:::::::::::::::::   \___/     |
           ヽ:::::::::::::::::::.  \/     /
           _>______;_________∠    ♪
      __   (ζ § ~~\<>o<>/~~ §)
    , ´A Aヽ /\§、 \_:†:/  §|) ヽ
    l ,'◎ノ◎ \トフ),ィoy――――――oくノ  キュム
    §、!´ー`ノl  ~/' E(   ガンジョー  )!    キュム
    §(:ト∽7:)++###+く Eヽ_____ハ
      ト〒/  く___/_二二二二二二二__>>
  ((_  :し'J        \_/ _/
614今日は節分:05/02/03 23:39:08 ID:C5UQgx73
鐘    「ていうか萌絵ちゃんもすごい格好だよ!ホント、どうしたの2人とも!!」
執事   「説明いたしましょう」
いつの間にか鐘の背後に立っていた執事が、眼鏡を光らせ解説を始める。
執事   「しょごすくんのあの服、実は一種の結界になっております。
      去年は気づかず、しょごすくんに苦しい思いをさせてしまいましたからな。
      今年はあの服を用意したのですよ」
鐘    「じゃ、じゃあ萌絵ちゃんのあの服にも何か意味が…」
執事   「いえ、あれは私の趣味です」
                    〇TL ←膝から崩れ落ちる鐘

そんな鐘をよそに盛り上がる女性陣。
ぎっしー「しょごすくん、可愛い」
ろぼ子 「いつもよりいいですよ」
シスター「えぇ、よく似合ってます」
しょごす「ニョニョーイ」
長耳  「ホント萌えるよねー。ちょっと触っていい?」
     「「「え」」」
どこからともなく現れた長耳の右手が、しょごすくんにふれた時、それは起こった。
615『幻想萌え』発動!:05/02/03 23:42:30 ID:C5UQgx73
          _,,ィ,ィ^i^i^i^i^iヽ
        / |'´|ノ|´~|~~|`ヽ\
      /  レ         \
     /                 ヽ
      l:::::::::.                  |
      |::::::::::   (●)     (●)   |
     |:::::::::::::::::   \___/     |  ニ ョ ー !
      ヽ:::::::::::::::::::.  \/    /
       \           /
        /    ヽ   ::::/  >
    _   \     \ ::::/  /
         \__/  :|_/ |
          |     \ ::::/
           \     |::/
            \_/ /
             \_/
616今日は節分:05/02/03 23:46:39 ID:C5UQgx73







長耳  「……はっ、僕、いつの間に埋められたのっ!しかもこの感じ、垂直に埋められてるよ。これじゃ、逃げられない!」
シスター「逃げられると思っていたのかしら。まあいいわ。
      それより、どうしてあんな能力を身につけたか聞かせてもらえる。
      いい、どうやって、じゃなくて、どうしてよ」
長耳  「それは、そのー、愛?そ、そうしょごすくんに萌えちゃったからだよ。
      いわばHOWよりもL・O・V・E!服を脱がしちゃった能力より、あんまりにも萌えちゃう心が悪いんだね!!
      トリックなんて飾りですよ!キャラ萌えしてればいいんです!えらい人にはそれが分かっているんですよ!!」
シスター「……ああ、そう。じゃあ今度はドジッ娘キャラに燃えてもらおうかしら」
長耳は見た。
ろぼ子さんが炒った豆を、鍋一杯にかかえて走ってくるのを。シスターがその足元に薬莢を転がしたのを
長耳  「ろぼ子さんの手が赤熱してる!この人たち、殺る気まんまんですよぉぉぉっ!」
シスター&ろぼ子「鬼はー、外ー」

メイド姉 「犬にかまれたと思って忘れるだ」
メイド妹 「新しい服も似合ってるよ」
萌絵   「しょごすくん、元気出してー」
しょごす「ニョーイ」
鐘    「もう、どこから突っ込めばいいのかわかんないよ」
617イラストに騙された名無しさん:05/02/04 22:13:49 ID:dAy5d4ku
 ぱちり、と薪の爆ぜる音が響き、外からは皆の笑い声が聞こえる。
 柔らかなソファと毛足の長い絨毯――応接間だ。
「済まないね、時間を取らせてしまって」
「いや、構わないが――話ってのは何だ? まさかうちの鐘とお宅の萌絵嬢を婚約させようって話でも無――睨むな。冗談だ」
 湯気立つカップを片手に、向かい合わせに座っているのは館の主と元殺し屋だ。
 ふと外から、執事とメイド姉妹が虎縞ビキニの保管場所について話し合う声が聞こえた。
「まったく。うちの執事も――最近は、私の次に萌絵に萌えなコスチュームを着せるようになったな」
「じゃあまずアンタから注意しなきゃならんな――ともあれ、脱線はここまでだ」
 元殺が、射抜くような目で主を見据える。
「ああ、以前の騒ぎだが――鐘君が妙な力を発揮したな」
「ああ……俺も気にはなっていた。あれは、何だ?」
「強制終了、とでも表現するべきか……有形無形、全ての存在は因果に沿って始まって終わる」
 カップを傾け、主はいったん言葉を切る。
「魔術とて、因果の帳尻を多少歪めているに過ぎない。だが、あれは……」
「存在が始まって、所定の経緯を経て終わる所を……途中経過を一切合財無視して終了させていた。そういう事か?」
「ああ。あんな滅するためだけの能力は、私も神話関係の書籍かライトノベルで見たことがある程度だ」
 荒唐無稽という一語が、この街においては無意味に近いと誰よりも知る二人は――しかしその一語を脳裏に思い浮かべた。
 次いでふと思い浮かんだ考えに、元殺は沈黙する。
「さて、ここで君の考えを当ててみよう。方法は簡単、想像を飛躍させてみるだけ――暗鬱な想像だ」
「――……アンタも考えたのか」
618イラストに騙された名無しさん:05/02/04 22:17:36 ID:dAy5d4ku
「ああ。萌絵と鐘君は、何故同じ時期に捨てられていたのか」
 主がカップの紅茶を一口啜る。
「萌絵嬢には底知れぬ異形の力が備わっており、鐘には全てを滅する力が備わっている」 
 元殺がカップの珈琲を一口啜る。
「同時期、同じ場所に二人が現れたことに意味があると仮定しよう。萌絵を護るためならば、滅す力ではなく遮る力があれば良い」
「では何故、鐘は滅す力を宿しているのか」
 二人は、無機質な声で互いの言葉の先を行く。
「それは、先ほどの仮定が正しいとすれば――鐘君は、萌絵を殺……」
 と、主の口元を元殺の手が遮った。
「あくまで仮定だ――言の葉とすれば霊が宿って現に実るやもしれないだろう?」
「……そうだな。あくまで、仮定だ」
 そのまま静謐に包まれ平穏に過ぎる、うららかな館内の午後。
 保護者二人の、不安と言う名の暗雲に包まれた心中とは裏腹に――
619黄金郷:05/02/05 01:07:00 ID:JDnyhPiH
 「ひょひょひょ、これはまた凄いのぉ」
 大小様々な柱が並び立ち、その全てに非常に緻密な紋様を編みこんだ布が絡まっている。
そして、その部屋の中央におよそ二間半(4.5m)も有る巨大な皿が、たっぷりとした神水を湛え置いてある。
 「なかなかのモノじゃろう、下級とは言え、神の眷族をあれ程の数を呼び寄せたんじゃ。
此度のやんごとなき御神人は、まことの神皇なのかもしれんな。翁、お主はどう思う?」
 神水を湛え、丁度水鏡のようになっている皿は、ある屋敷の姿を映していた。
 時は夜、『組織』の”虫の名”与えられた者どもと、星の精が争っていた。
 「そうさのぉ、かの魔導師ルードヴィッヒが使役し『星の精』…。
並みの者なら、呼ぶ事は出来ても使役する前に血を吸われるじゃろうからな」
 そう言うと、翁は長く伸びた鬚を撫でる。
 「普通に考えれば、あの幼子は見掛けの歳ではなく、老獪な魔導師と判断するのじゃが……。
見たところその様には見えんからのぉ、おそらくは間違いないじゃろう。」
 「ふむ、お主もそう見るか。……長き時を生きてきて、是程までに心揺れる事は無かったの。
長生きはして見るものじゃな」
 そう答えながら、老婆は水鏡に手をかざす。
すると、今まで映っていた映像は消え、元の神水を湛えただけの皿へと姿を戻した。
 「……して、何のようじゃ?。先程までの過去見は見事じゃが、アレは半年以上昔の事じゃ。
それだけで、このような場所…、『黄金郷』へと足を伸ばす事は無いじゃろう」
620屠る者:05/02/05 01:09:59 ID:JDnyhPiH
 「うむ、預かって欲しいものがあってな」
 そう答え、老婆は『本』を差し出した。
 「ほう……、魔道書。それも『魔獣咆哮の書』か」
 「さよう、是を預かって欲しい。
そして、抜けている断片を集めてほしいのじゃがな」
 翁は『本』を受け取り、中を見る。
 「確かに向けておる所があるのう。
……ま、良かろう。おばばの頼みじゃからな」
 「すまんの」
 そう言っておばばは立つ。
そしておばばが其処を後にしようとした時に、翁は話し掛ける。
 「おばば……、魔女と呼ばれるお主は、”コレ”をどう見た?」
 再び神水を湛えた皿が輝く。
酷く荒れた映像が映った。
 「さぁのぉ……、わしにも分からぬわ。
おぬし等の秘詞書に何か記載はないのかえ?」
 「無い……。強いて言えば近しい秘文は有るが。
じゃが、神族の御力を消すなど……人の身では不可能に近しい事じゃからのう」
 「……ならば、魔女にも分からぬわ。神の力は、ほんの僅かでもその神の属性が付く。
それを防ごうとするならば、かなりの力が必要じゃ……。じゃが、アレは句も無く消し去った」
 「神の力を消し去るか……。恐ろしいのぉ」
魔女と翁の眼差しの先には、何者かが放った力をかき消した少年の姿が映っていた。
621イラストに騙された名無しさん:05/02/11 01:28:09 ID:E9NkNEMe
それは萌絵が皆とかくれんぼをしていた日の午後。
「あ、お姉ちゃん」
隠れてようとした木の後ろに、女が一人立っていた。
「ふふ、久しぶり。どう、みんなと仲良くしてる」
「うん。みんな仲良しだよ」
「じゃあ、あの子は…」
「あの子って?」
「金色の髪をした、黒い服の女の子。この前、ここにきた子」
「あの子は…」
言いよどんだ萌絵の前に屈みこみ、うつむいた顔を覗き込んでくる。
「あら、あの子は嫌い、いなくてもいいの。…死んじぇばいい?」
「っ!違う、違うよ!萌絵、そんなこと思ってない」
「ふふ、嘘よ。ごめんなさい。ちょっと意地悪してみただけ。
 ほら、あんまり上手く隠れているからみんな探しているわよ」

お嬢様ー。萌絵お嬢様ー。

「ホントだ。萌絵、もう行くね。お姉ちゃん、またね」
そういって女の張った結界に気づくことなく、萌絵は森の外へかけていった。
「ええ、また」
622イラストに騙された名無しさん:05/02/11 01:30:24 ID:E9NkNEMe
「どういうつもりだ」
女の背後、いつの間にか一人の男が立っていた。
「あら、姫をあっさり帰したのがそんなに不満?せっかちな男は嫌われるわよ」
「そのことではない」
軽薄な女の言葉に、背後の男は重く答える。
「じゃあ、オブシディアのこと?決まっているじゃない。
 ――食事よ」
女の喉から忍び笑いが漏れる。
「鐘と接触したせいで、あの子達へかけた支配が”消失”されかけているじゃない。
 『黄金郷』も動き出したことだし、もうあの子達は要らないわ」
笑みが次第に、次第に深くなる。
「逆に私たちのくびきを逃れることであの子達に可能性が生まれる。
 それが消された時の存在の偏差、魂の絶望、知人の嘆き、それが私の糧。
 それは知っているはずよね。
 …それとも」

「仮初めにも娘と呼んだ子が気になる?」

答えは無く、男は既にいない。
自身も森に消えながら、女は笑い続ける。
「あははははっ!ちょっとしたおやつぐらいのつもりだったけど、思った以上の妙味になりそうよ。
 それとも、あの子が貴方からのバレンタインの贈り物かしら?だとしたら…とても素敵よ」
誰もいなくなった森に、狂ったような哄笑だけが響いていた。
623イラストに騙された名無しさん:05/02/15 19:04:05 ID:j4pOdWIH
鐘スレの方、異形化したチョコVS鐘+α?
ところで、いかにもデモンベイン展が起こりそうなシチュだな。

ぎっしーが念願の「こんなこともあろーかとっ」で、
王道空の用意した機体で萌絵が魔力(または魔眼)使って起動で鐘が操縦者とか?
624イラストに騙された名無しさん:05/02/15 21:31:21 ID:XXociyr6
うわっ。こっちを見ずに書き込んでしまった。
鐘スレの方、個人的には、鐘が色々な人の力を借りつつ、
謎の力なしで異形化したチョコを倒すっていう、成長イベントかなと思ってたけど。
これってデモンペイン展になるの? 自分は読んでないのでよくわからないけど。
……今度読んでみるかな。

勝手に萌絵を動かしてしまった。ごめん。
625イラストに騙された名無しさん:05/02/15 22:37:23 ID:j4pOdWIH
 とりあえず続けてみた。
 雰囲気壊してスマン……


あと、『貫くもの』は(メル欄)ということで、何かあったら使ってくれ。
元殺のバイク、バイクと言うより移動する武器庫になってしまった……orz
626イラストに騙された名無しさん:05/02/15 23:17:13 ID:IZi4U/zP
まとめサイト作成中につき今回は参加見送り。
書き手さんがんがれ〜〜

<<小旗を振って応援しています>>
627イラストに騙された名無しさん:05/02/15 23:43:00 ID:SPh6c90V
>>623
そうなってしまうかは、書き手の導くがままに……

巨大ロボットが出てくるかも、書き手の導くがまま……

俺は、無責任〜♪
628イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:24:15 ID:oB1Nf+e1
割り込みしても、大丈夫かな?
629イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:36:02 ID:vYEik5NF
別にイイんじゃね?
リレーだし
それか、一段らくしてからって手も有るけどな
630イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:38:56 ID:oB1Nf+e1
>>629
だ、大丈夫かな?
確かに一段らくついてからが良いかも知れないけど
そうなると、手遅れになる気がするんだ
……組織がなくなっちゃいそうで。
631イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:42:17 ID:X4m4K/OL
……やっちまった。
鐘スレ>616……名前欄のミッキー、最初はミッキー視点で書くつもりで消し忘れて……OTZ

ともあれ、エキドナはホールで足止めという事で。
集合なり何なりする時間は、これで十分に稼げた……か?
632イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:42:18 ID:vYEik5NF
確かに無くなっちまいそうだけど
なんかネタ有るとか?
633イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:45:06 ID:oB1Nf+e1
>>632
あー、ネタって言うか
そろそろ総帥他に、本格的に登場してもらおうかなぁ…って

>>631
多分考えてた本筋とは、全く別な展開になるかもしれないけど……
良いかな?
634イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:50:51 ID:AWqmc9uc
それがリレーの醍醐味。無問題だと思うぞ。
俺なんてついさっき盛大に割り込んだからなぁ……orz
635イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:50:57 ID:vYEik5NF
>>633
無責任に、俺が言う!

あっほれ、ご〜ご〜

俺は、無責任〜♪
636イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:53:29 ID:oB1Nf+e1
>>634-635
サンクス
とりあえず割り込む!

結構長文で、書ききれてないから割り込みも歓迎って言うことで…
それじゃ、行く…ッ!
637イラストに騙された名無しさん:05/02/17 21:57:37 ID:vYEik5NF
>>636
割り込みOKとは、やるな!
それじゃ、楽しみに読ませてもらおう

俺は、無責任〜♪
638イラストに騙された名無しさん:05/02/17 22:01:46 ID:X4m4K/OL
>>633
思うように書けば良いさ。
理解できる日本語であれば、誰も文句は言わない。


さて、とりあえず俺は今日は書き疲れたし……傍観させて貰おう。
大量の駄文、失礼した。
639イラストに騙された名無しさん:05/02/17 23:20:08 ID:oB1Nf+e1
かなり長く書き込んだんで、一端此処で置きます
続き書きにくいようなら、色々と変更してください

後、書いてて思ったんだけど、黒服は
ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1044932011/616
で、あぼんしちゃったのかな?
ミッキーは、今の所生死不明って事で
まぁ、黒曜石は死んだものって思ってますけど、其れは本当かどうかは?て事で
640イラストに騙された名無しさん:05/02/17 23:32:27 ID:AWqmc9uc
616の時点であぼんしたのは平服の男。
黒服とミッキーは生きてたと思う。
個人的にこの二人には生きていて欲しいので
現在考え中だったり。
641イラストに騙された名無しさん:05/02/17 23:33:24 ID:vYEik5NF
長文、乙〜♪

鐘が間に合うかと思ったけど、>>633で言った通りに総帥登場〜♪
どうなるかは、次の書き手次第〜♪

俺は、無責任〜♪
642イラストに騙された名無しさん:05/02/17 23:37:10 ID:oB1Nf+e1
>>640
うわ!
無茶苦茶勘違いしてた……

こ、コレは前提が全て違ってきた
俺が書き込んだ所、無かった事に!
ナニヤッテンダロ、オレ orz
643イラストに騙された名無しさん:05/02/17 23:39:33 ID:vYEik5NF
無責任にも、俺が書いてみようか〜?

ま、簡単にだけどね〜
644イラストに騙された名無しさん:05/02/18 00:09:57 ID:ZCdLMgf8
短くするつもりが、長くなっちまったぜ〜
それじゃ、後はまかせるぜ〜

総帥の動きを楽しみにまつ〜とするかぃい

俺は、無責任〜♪
645イラストに騙された名無しさん:05/02/18 00:16:02 ID:UwZzQC1Z
>>644
いや、ほんとありがとう
ちょっと、自粛しとくよ…俺

チャンと読んでから、推敲するようにするよ
スマンカッタ
646イラストに騙された名無しさん:05/02/18 00:16:42 ID:IV9keGu4
>>639,644
GJ!
さーてと、俺的当面の問題は解決したし、総帥の動きを楽しみに待ちながら
今日は寝るとしよう。
647イラストに騙された名無しさん:05/02/18 00:41:44 ID:DMUjMyp7
さーて、昼書いた黒服とミッキーの死亡でも確定させる…か……。
って、なんだぁ、この熱いカキコミは!!

いや、カキコミ自体は全然、OK!むしろGJ!
ただ、『黄金郷』本格活動前に『組織』とか増えたキャラを
整理しようと思ったら、逆に人気でてるー!!
なんだ、オイ。実は『SOS』団とか隠れミッキーファンとか結構いたのか(w
うぉ、どうしよう。どうやって黒服・ミッキーを追いつめよう。
って、いやいやいや、ソレじゃ俺、悪役じゃん。
うあーー!!
《だいぶ混乱しているようです》
648ビヤーキーのひとりごと:05/02/18 03:10:06 ID:rf0MnQNx
ビヤーキーは>>470で地下に潜ったまま、今まで燻っていた。
新年も、節分も、バレンタインも、特に喚び出される事なくじっと待ち続けていた。
風の邪神に仕える己には、数ヶ月の時間などあっという間だ。
が、しかし危惧はあった。腹の奥からこみ上げる焦りがあった。
──果たして萌絵に忘れられていないだろうか?
もう一体の異形、ショゴスはしっかりと節分の折りに出張っているようであるし。
肝心の萌絵は今外出中だと聞く。水くさいものだ。誰かを運ぶのが、このビヤーキーの仕事であるというのに。
恐らく、麓の酒場であろう。本当に仲の良い事だ。
誤解の無いよう提示しておくが、別に鐘に嫉妬を抱いているわけではない。
この下級な身において大それた事ではあるかもしれないが……萌絵とは友達でありたいだけなのだ。
そう、あの娘は斯様な存在でさえ友と呼んでくれる。それがかえって不安を募らせるのだ。
ショゴス。あのテケリ・リと鳴く不定形の生き物にも、萌絵は迷わず友と呼ぶ。
不安なのだ。”あれ”は、かつて自らの主である「深きものども」に反逆し、滅ぼした前科がある。
何時”あれ”がその本性を顕わし、萌絵に牙を剥くか。
ショゴスだけではない。もしもあの気の狂ったのっぺらぼうの女神が接触し、何も疑わずそれすらも友としたら。
……新発見だ。この下等な脳味噌を持つ生物は、恐れている。我等が神に対する畏怖ではなく、何かを失う事に。
セラエノに住まう我等が神に会おう。萌絵に対し、加護を賜ろう。
その為には、黄金の蜂蜜酒を飲んでもらう必要がある。一舐めでいい。それで真空に耐性がつく。
我等が神ハスターの異形に少しショックを受けるかもしれない。だが、大丈夫だろう。とても強い娘なのだから。
萌絵が帰ってきたら実行に移そう。グラスの水に少し蜂蜜酒を混ぜれば、問題ないはずだ。
黄金の蜂蜜酒はここに……ここ……に?

「美味い酒だね、メイド(姉)君。どこで買ってきたんだ?」
「地下のワインセラーの中に一本だけあっただよ、旦那様。とりあえず大丈夫そうだべ」
「……私は毒味役か?」

     ヽ(;`Д´)ノ ウワァァン
    (>(  )    カラッポダヨ!
      ノ ヽ               <続かない>
649イラストに騙された名無しさん:05/02/18 12:48:55 ID:0iMagXdm
「ふうむ。存外にしぶといのう」
 『黄金郷』の一室。神水を湛えた皿を前に翁が呟いた。
 そこに映っているのはいまや地獄と化した『組織』の様子。
 その中でなおも抵抗を続ける者たち。
「老師。あの異形は一体何なのでしょうか」
 翁のそばに控えていたローブ姿の男が尋ねる。
「あれか。あれはじゃな…」
 翁はしばし目を閉じ、やがて口を開く。
「80年代、17書架28段目左4冊の書を持ってくるがよい」
 翁の指示を受け、「…目左4冊」とぶつぶつ繰り返しながら部屋を男が出て行く。
「まったく、あの娘がおれば要らぬ苦労はせぬのだが」
 かつて『黄金郷』の所有していた蔵書全てを記憶していた少女。
 その得難き才能はかつての動乱で失われてしまった。
「全てはこの男のせいよの」
 翁が手を動かすと神水に映る映像が変わる。
 映し出されたののは一組の男女。
 一瞬の交錯。響く銃声。切り裂かれる大気。弾丸と殺意を手に、危険なダンスを踊り続ける二人。
「ここで死ねば面白いが、そうはなるまい。復讐する楽しみは残るかの?」
 再び手が動き、今度は萌絵と空を映し出す。
「かつてわれらが呼び寄せようとした「神」の代わりにこの娘を奪えば
 息子ともども悲しむやもしれんな」
650イラストに騙された名無しさん:05/02/18 12:51:52 ID:0iMagXdm
「老師。これですか?」
 やがて男がいくつかの本を手に戻ってくる。
 もってきたのはソノラマ文庫「クトゥルーオペラ」シリーズ。
 古い。はっきり言ってこの街ではもう古文書レベルの扱いになっている。
「おお。それじゃ。……ふむ、ここを見るが良い」
 本を手に取り、しばらくして中の一行を示す。
「<輝くトラペゾヘドロン>。外宇宙との通路ともなりえる古の秘宝じゃ」
 その言葉に男は思い出す。
 ことの始まりに使われた奇妙なサイコロのことを。
「では、あれが」
「うむ。無論、唯一無二の真物とは限らんがな。まあ、それに類するものとみて間違いはあるまい」
「それではあの化け物どもはニャル…」
「その名を呼ぶな。ワシらまで余分な災いを負う必要はあるまい」 
「し、しかし、それではあそこにいる者達は…」 
「さあて、どうなることかのう」
651648:05/02/18 17:20:03 ID:rcsZhvB+
しまった……「旧きものども」じゃねえか
652血まみれの道:05/02/18 18:32:15 ID:IV9keGu4
時は鐘と合流する直前。
「萌絵、大丈夫? 顔色が悪いよ」
「空さん。うん大丈夫」
萌絵と空は今は静寂に包まれた廊下を走る。
その道は黒と赤に彩られ、まさにこの世の地獄と化していた。
二人の少女は走り続ける。
そして、二人は大きな空間……ホールに出た。
あたり一面は赤と食い散かされた残骸で埋め尽くされ、
血と腐臭によって消えることのない悪夢がそこにあった。

「萌絵!」
気がつくと萌絵は足を止め膝をついていた。押し込めていた感情が溢れ出す。
「こんなのってないです。なんで皆死んでいるのですか。
 なんで皆仲良く暮らせないのですか」
萌絵は震え、呟く声は止まらない。
「なんで皆友達になれないのですか。なんでなんでなんで!」

パシィ

「空……さん?」
萌絵が見た空の表情は……無。何も写さないその表情で空は言う。
「みんな友達になる。それは確かに良いことね。でもね、そうはできないの。
皆それぞれ考え方があって、それぞれ違う行動をして、そして戦いあう。
皆と仲良くなんて考えられるのは、周りの人に守られてたからよ」
空の表情に驚きながら、それでも萌絵は願う。
「……それでも、私は仲良くなりたい」
空の顔に表情が生まれる。それは微笑み。
「あなたはそれでいいのかもしれないわね。
 萌絵、ここで眼鏡を外して。そして彼らの声を視て」
空の言葉に頷きながら眼鏡を外す。そこに視えるは死者の声
653死者の言葉、萌絵の意思:05/02/18 18:33:03 ID:IV9keGu4
『苦しい……』
『痛い……』
『助けて、誰か……』
『このクソヤロウが……』
そこに視えるは死者の怨念。様々な感情の残渣、人の魂。その感情を浴び、萌絵はよろめく。
が、その体を空が支える。
「しっかり視て、彼らのことを」
萌絵は頷きながら視る。大きな負の感情の渦。さらに視ることで別の意思があるのに気づく。
『守りたい……』
『オブシディア様を助ける……』
『家族を守る……』
『愛するものを守る』
「……この人たちは守りたかった」
自然に声に出た。その言葉に空が頷く。
「そう、戦う理由は色々あるけど、この人たちは守るために戦ったの。
 鐘お兄ちゃんと同じね」
「鐘と……うん。同じだね。守りたいから戦う。
 私も……守られるだけじゃ嫌。私も鐘を守りたい」
空はその言葉を聞き、微笑む。
「私も、私が守りたい人を守る。だから、こんな所で止まっちゃだめ。進もうね」
「うん」
そのとき、萌絵は視る。死者の感情がこちらに向くのを。
『守りたい』『助けたい』『見捨てたくない』
そして、その中心に立つ男、平服の男が言葉を向ける。
『大切な人を』
「……一緒に来ますか?」
萌絵の言葉にそこにいた全ての死者が頷く。平服の男が声を向ける。
『ああ、君の力を貸してくれ』
「うん……」

そして、彼らは萌絵の影となる。 
654空の意思:05/02/18 18:34:43 ID:IV9keGu4
萌絵は眼鏡を掛けなおし、空を振り向く
「彼らが力を貸してくれます。止まってしまってごめんなさい」
「こっちこそごめん。平手打ちなんてして」
空はそう言うと、萌絵の体を支えるのをやめ走り始める。
「あと少し、間に合えばいいけど……」
萌絵も走りながらひとつの疑問を空に放つ。
「空は、大丈夫なんですか?」
「何が?」
「この光景、怖くは無いんですか?」
「もちろん怖いし、気持ち悪いし……」
空は真っ直ぐ道を見たまま答える。
「でも、私が始めに捨てられた所はもっとひどい所だったの。
 意味も無く死んだり生き返ったり死んだり生き返ったり。
 だから、これ位なら大丈夫」
空は萌絵の方を向く。萌絵は言葉の意味を図りかねて首を傾げていた。
その様子に空は苦笑する。
「『運命』を手にするための代償に関わるから、詳しくは言えないけどね。
 私はこの世界にとってイレギュラー。
 だからこそ、私は私の意志で、好きな人たちを守りたい」

空は言う。
「鐘お兄ちゃんがいればいいけど」
「うん。そうだね」
萌絵は返す。医務室まではあと少し。
655イラストに騙された名無しさん:05/02/18 18:58:38 ID:IV9keGu4
>>647
俺は脇役好きで両方好きだけど、黒服、ミッキーは退場時期だとも思うよ。
何とか死亡以外の退場にならないかな?
あ、もちろん死亡で退場でもしょうがないと思うけどね。

>>649
今の今まで黄金郷が関係してると思ってなかった……orz
しばらくROMって頭整理しないと。
656しがない一書き手:05/02/18 20:02:53 ID:Ma8kGNfp
最近は新しく来た書き手さんも多いようなので、アドバイスを幾つか。

投稿前にメモ帳に全編通して書いて、推敲した方が良い。
直接書き込み欄に順次書いていくと、途中で矛盾点が見つかっても取り返しがつかない。

割り込みを喰らいたくない場合は、必要なレス数を概算して名前欄に「1/5」「2/5」などと入れる。

この辺だけは実行して頂けると、互いに気持ち良く、読みやすくこのスレを楽しめると思う。
仕切り屋じみた発言、スマンカッタ。
それでは名無しに戻るよ。
657イラストに騙された名無しさん:05/02/18 22:19:01 ID:sb3VhW8a
元ネタは、それなりにクトゥルーに対して本格的っぽい時もあるなぁ
ラノベだけじゃなく、神話や伝承、オカルトにSFと、素敵に混沌だw

小ネタとか何が元になってるのか調べて見ると、結構オモロイな
そんな俺は、引っ掻き回したくて仕方がないぜ
658イラストに騙された名無しさん:05/02/18 22:23:32 ID:UwZzQC1Z
>>656
確かに今年って言うか、二月に入って急に進展速度が加速したきがする
何処かで宣伝でもされたのかな?
659イラストに騙された名無しさん:05/02/19 11:20:49 ID:lLOs5YZ1
>685
時々こんな時期があったじゃないか。

えーと、鐘スレ589にてまとめつくるよ〜と言った者です。
まとめって、時々入ってるあれのことですよね。
ところが自分、何をとちくるったのか、おもむろにまとめサイトを構築開始。
時系列順にイベント整理して、キャラ紹介はwikiとかで…と
取り掛かってから自分の勘違いに気付いたのだが
これ、需要あるかな。まだ出来上がってないけど。
あ、元々引き受けた「まとめ」は今のイベント終わってからやりますんで
ごかんべんください。
660イラストに騙された名無しさん:05/02/19 13:13:07 ID:BhhGOeDW
>659
欲しい欲しいと思っていたものなので、作っていただいてるならこれほど嬉しい事はないです。
659さんガンガレ
661イラストに騙された名無しさん:05/02/19 14:03:37 ID:nDUXoXol
需要かぁ…スレの住人数とかを考えるとホントどうなんだろう?
>>647でパニくったのも、割り込みで流れが変わったからじゃなくて
あのスレにしては吃驚するぐらいレスがついたからなんだよなぁ。

でも、作って頂けるならとても助かります。
662イラストに騙された名無しさん:05/02/19 19:07:50 ID:JorF2Fah
無いと有るなら、有る方がいい

出来上がるのまってるよ
663イラストに騙された名無しさん:05/02/19 19:53:42 ID:8f2Wagyu
古い伏線とか、引っ張り出せると便利で助かります……
664イラストに騙された名無しさん:05/02/20 12:48:45 ID:FG1auo70
今回の最終決戦が近いようだけど、輝くトラペゾヘドロン(D100)の扱いはどうなるかね?
実際にはアレはニャルラトホテプを召喚するアイテム扱いだから、トラブルの呼び水としてはもってこいだが。
まあ調べれば調べるほど扱いにくいものではある。
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~lake-god/hj_tctcs.html
665イラストに騙された名無しさん:05/02/20 14:21:43 ID:kg9YM4X8
 どさり、と何かが落ちた音がした。
 書庫にて文献を調べていた館の主は、手近な棚から最も強力な魔術書を手に取る。
「この場の結界を破るとは。……何を送ってきた?」
 先程の魔力――どこか覚えのあるような、非情に洗練された刃のような、それは……
「アレに恨みを買った覚えは無いが。さて……」
 かつり、かつりと硬い靴音。
 気配は、この本棚の奥からだ。
「……ふむ。執事」
 主の呼び声と同時、主の背後に気配が一つ。
「お呼びで御座いましょうか」
「この二人に治療を。前後の事情も問い質せると良いが……恐らくは記憶操作を受けているだろうな」
 主の背後の執事が、倒れているそれ――黒服とミッキーを担ぎ、踵を返す。
「面倒なものを押し付けてくれたものだ……」
 主の言葉通り、二人には総統に会う直前までの記憶しか、残ってはいなかった――
666数字も揃って悪魔的考え(w:05/02/20 18:32:26 ID:TjMttYAz
>665
しぶてぇ! (゚Д゚;)

あ、いや、嘘々(w
んー、どうしよう。まだ殺す手段無くは無いけど、ここまで頑張られた以上それもどうかなぁ?
正直、この二人、『組織』が無くなると出番もネタもぐっと減る気がするんで、
ここらで散るのが花かなぁと思っていたんだが。

生きてさえいれば出番あるよね?
667イラストに騙された名無しさん:05/02/20 20:05:38 ID:4W1DOX0w
>>665
生きてやがった(w

いやはや総帥ってお茶目さんだなぁ。
ここまで来るとミッキーがオブシディアの母親代わりになりそうな展開だ。
え、黒服? ……光源氏計画(無理)

書き手さん達、今回のイベントもあと少しみたいだし頑張って下さい。
668イラストに騙された名無しさん:05/02/20 20:14:10 ID:kg9YM4X8
普通にオブシディアの保護者やらせてやりゃ良いんじゃないか?
たとえ組織が壊滅しても、流石にオブシディアを館や酒場に置くのもどうかと思うし。
669イラストに騙された名無しさん:05/02/20 22:31:28 ID:qCvAbm2G
>>664
つか、アレはそんな生易しいものじゃないからな
レプリカにでもしておいて、今回の奴で破壊されたってことで良いんじゃね?

しかし、なんて言うか
もう何でも有りだな
670イラストに騙された名無しさん:05/02/21 18:12:47 ID:bmr6G1Va
まあ、ほのぼのした日常を書きたい人も多かろうし、しばらくは訓練以上の戦闘を控えないかと提案する。
スレ全体で戦闘すれば、戦闘系が苦手な人はROMに回らざるをえないだろうから。


……そういえば、そろそろ鐘たちを学校に入れても良い年齢だよな?
671イラストに騙された名無しさん:05/02/21 21:09:53 ID:Yz4bzpkg
>>670
賛成。俺もそろそろ日常編に戻りたいし。

学校かぁ。
小中高一貫の学園って設定にすればメイド姉妹までは絡められるな。
萌絵や鐘と同年代もすでに空、オブシディア、王道技研の少女といるし。
いっそ王道学園にして空の根回しにより同年齢全員一クラスにまとめてもいいかな。
……王道財閥を便利使いしすぎか。

後、拾ったはいいが、タイミング掴めず結局出せなかった空AA置いときますね。
ずれてなきゃいいけど……

         ,.'⌒
      |iヽ.,'⌒´`ヽ/il. ∧____________
     < iミi!lノノハ)) 〉>..| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
       ノ)ヘ|l.゚ ヮ゚ノi(( | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      ((( .=)つつ====| |:::::::::::::::::運命:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: >
       )ノ く/人〉 ,ソ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
       "   し'ノ "  .| |___________/
                    ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
672イラストに騙された名無しさん:05/02/21 21:21:20 ID:72BL5ugk
いっその事軽書校にうわなにをするんだやめ
673イラストに騙された名無しさん:05/02/21 21:46:39 ID:Yz4bzpkg
書き忘れたorz
GJです。皆様、お疲れ様でした。

>>672
( ´Д`)/先生! そこにはことら先生とかモラ教師とかかたつむり先生とか
       流石っ狐れーらあ先生とかメカ重先生とかついんて先生とか
       PG先生とか さゆりん先生とか いるnうわなにをするんだやめ
674イラストに騙された名無しさん:05/02/21 22:25:06 ID:72BL5ugk
(´Д`;) ・・・平和な校舎の方のつもりで言ったなんて言えない
675イラストに騙された名無しさん:05/02/21 22:30:57 ID:Yz4bzpkg
すまん、そっちの方だったか。俺は何を勘違いしてたんだorz
676イラストに騙された名無しさん:05/02/21 22:48:05 ID:bmr6G1Va
男キャラの比率低いし、鐘に同年代で同性の友人でも作ってやりたいな……


しかし、軽書校か……流石に登場人物一気に増えて、話が更にややこしくなるからやめれ。
現状でもギリギリ均衡保ってるってとこだが、あそこ行ったら力のインフレ起こるだろうし。
677イラストに騙された名無しさん:05/02/21 23:19:10 ID:72BL5ugk
いやそもそも、あそこはもしも作者が、ってスレなので、本当に入るのはありえない事かと・・・。

確かに男キャラ及びライバルキャラは欲しいですね。
どちらかというと、恋敵の。
・・・闘うという意味でのライバルもかねてほしいけど、四角関係とかも見てみたかったり。
まぁそう思うんだったら、自分が書けって話ですが。
678イラストに騙された名無しさん:05/02/21 23:47:24 ID:Yz4bzpkg
俺は、どちらかというと男の親友が欲しいかな。
例えるなら灼眼のシャナの池みたいなの。

6歳児の四角関係ってどんなのになるんだろうか?
679イラストに騙された名無しさん:05/02/22 03:48:15 ID:TrGBTizS
ニャル様にはナイ神父としてシスターのとこで静観しといてもらおうかとも思ったけど、やめとくか。
680イラストに騙された名無しさん:05/02/22 07:58:29 ID:GUbsHrwn
えーと、今回のイベントの発端を書いちゃった者です。
3回区切りの2日間ぐらいでけりを着けるつもりが、一週間も長々と引っ張ってしまい申し訳ない。
最後も長文レスで強引にまとめちゃったしなー。

一応、自分が拾った(つもりの)伏線です。
・組織、事実上の壊滅(萌絵スレ>621,622)
・D100(鐘スレ>212,萌絵スレ>238)
・屋敷の幽霊(萌絵スレ>207-213,329)
・王道技研のプロジェクト(鐘スレ>569)

その他、セリフ内の元レスになったのも幾つかありますけど、大きなのはこの4つ。

で張った伏線は
・『黄金郷』と王道技研の少女(萌絵スレ>649)
・『黄金郷』と元殺し屋(萌絵スレ>649)
ですね。

まとめサイトの方、よろしくお願いします。
681まとめ中:05/02/23 00:57:16 ID:IgnsQuMy
書き手さん方、お疲れ様&GJでした。

まとめサイトはちまちま製作中です。
分割したhtmlファイルは鯖にうpしたのであとはリンクを貼る段階です。

登場人物・用語辞典の項目だけ、とりあえずWikiで拾ってみました。
他力本願で申し訳ないんですが、お暇な方はぜひ書き込んでみてください。

使い方
「五十音順索引」から各項目右の「?」をクリック。
「雛形とするページ」一覧から「辞典テンプレ」を選択、読込。
内容を編集する。

ttp://towc109.hp.infoseek.co.jp/lavel/

どうぞよろしくお願いします。
682イラストに騙された名無しさん:05/02/23 01:21:37 ID:e5x3zlbf
サイト構築、乙ー。
スレ中頃からの住人だけど、専門サイトが出来るくらいになったんだなあ。

登場人物・用語辞典、できるだけ協力しますね。
683イラストに騙された名無しさん:05/02/23 21:57:05 ID:UdzO/Hlc
>>681
乙カレー。俺も時間見つけて協力するよ。
ここの1さんはまだ見てるのかなぁ。
684イラストに騙された名無しさん:05/02/25 12:49:52 ID:172YPP0z
「どうもお世話になりました。このお礼は後日必ず」
「いやいや、どうか気になさらずに。困った時はお互い様ですから」
ミッキーと黒服が屋敷を去る日が来た。
怪我も癒え、組織の激務も無く、穏やかな顔で旦那と話すミッキー。
そんなミッキーを迎えに来たオブシディアがいらいらと見つめている。
「オブシディアちゃん、ミッキーさん、またねー」
3人に向かって萌絵が、ぱたぱたと手を振る。
それに答えることなく、ぷいっと背をむけてオブシディアは去っていく。

3人の姿が見えなくなったあと…。

「執事!あれは何処だ?あの服はー!?」
「旦那様、それにお姉ちゃん。どうしたの?二人とも凄い勢いで」
「ちょうど良かっただ。手伝うだ。さ、お嬢様、こっちだべ。あと、旦那様は出ていくだ!」
しばらくして…

  . !VV!
, ´ !‐‐‐!ヽ
l  ,'◎ノ◎
§、!´-`ノl
§([l来l])|
  :く/|_|ヽ
 く/ノ乂ハ
  ~ ~ ~ ~
「うんうんうん。やっぱりうちの萌絵のほうが断然可愛いな。まるっきりお姫様じゃないか」
「んだ、んだ。あんなブアイソーなゴスロリ娘に負けるわけないべ」
685イラストに騙された名無しさん:05/02/25 12:54:02 ID:172YPP0z
旦那「だが、何故だろうな。もう一つ物足りないのは?」
執事「お答えしましょう」
旦那「ぬおっ!執事いたのか」
執事「旦那様も、そのように驚かれずとも。
   ともあれ、先ほどのお答えですが、園児服、若しくは、ランドセル姿ではないかと。
   その姿で『パパ』と呼ばれた時ほど、娘の成長を実感するものはそうありませんからな」

旦那&メイド姉「それだーー!!」

旦那「いますぐ入学手続き、いやまずはどこに通わせるか、からか?
   ええい、もう、ランドセルだけでも用意しろ」
執事「ご安心を。 すでに黒服殿と長耳殿に連絡を取っております。
   あの二人なら、園児服やランドセルについて、ツテがございますでしょう」
そういって、一番ツテと情熱を持つ男はぐっと拳を握り締めた。
686イラストに騙された名無しさん:05/02/26 21:40:35 ID:/ZYyiqZL
オブシディアとミッキー、黒服は屋敷を後にし、ひとまず街へと足を向ける
(ところでよ、住むところとかこれからどうする?)
(他の街に行けば『組織』の支部がありますけれど…)
(オブシディア様が離れたがらないってわけか。鐘がいるしなぁ)
ぼそぼそと相談を続ける二人。やがて意を決して、ミッキーが問い掛ける。
「オブシディア様、しばらく支部に身を寄せられては如何でしょう。鐘君の様子なら私たちが残ってお伝えしますから。」
その言葉に前を行くオブシディアが足を止め、ミッキーを手招きする。

パシィ

「あの時のことを憶えていますか?」
精一杯伸びをして、ようやく屈んだミッキーの頬を叩く。オブシディアのその行為と言葉に、一つの事実を思い出す。
「申し訳ありません。非常時とはいえ、主に手をあげたことへの罰は如何様にでも」
「あの後、結局化け物に追いつかれました」 パシィ
「申し訳ありません」
「お父様が来て下さったけど、結局居なくなられた」 パシィ
「申し訳…ありません」
「怖かった。怖かったのです」 パシィ
「……」
「だから…置いて…行くな」 パシ…ィ…
「え?」
「もう…私を置いて行くな…」 パ…
泣きながら力無く叩き続けるオブシディアを見て思わず。
  ――それは『組織』ではできなかったこと。してはならなかった行為――
オブシディアを抱きしめる。
「もちろんです。もちろんですとも」

やがて二人は手を取り合い、ゆっくりと丘を下りて行く。
687イラストに騙された名無しさん:05/02/26 21:42:14 ID:/ZYyiqZL
そして、黒服は一人呟く。
「…俺……置いていかれた?」
688イラストに騙された名無しさん:05/03/08 12:54:10 ID:f6WDgLaC
>>681
纏めできてるや
wikiって事は、色々と編集して言って事なんだろうか?

ま、とりあえずサイト構築乙
689イラストに騙された名無しさん:2005/04/12(火) 14:06:34 ID:+lQqWsEG
hosyu
690こちらの入学式の朝:2005/04/12(火) 19:33:59 ID:rSnc8tbY
「執事、メイド姉妹、萌絵の準備は出来たかい?」

(中略)

「いかがですかな旦那様、どうせならこの屋敷一同で写真をとっては」
「それがいいべ!旦那様もそれでいいべな」
「ああモチロンだ、それじゃカメラをタイマーセットして」
「しょごすくんこっちこっちー、あ、パパ、もう一人呼んでいい?」
「ん?ビヤーキーも居るし他に誰を、……って待ちなさい萌絵、なぜ>610の時と同じように――」

3…2…1…0…カシャッ!


こうして萌絵は新しい家族と新しい記録を作る。
旦那が触手に連れ去られ卒業写真の欠席者みたいに写真の右上に居るが気にしてはいけない。
「気にしろと、ああ、そこは敏感!〈びくびクゥッ!〉」
「HAHAHA☆さすがうちの旦那だ、触手になぶられてもなんともないぜ!」
「笑い事じゃないですよ!」
691イラストに騙された名無しさん:2005/04/12(火) 22:16:02 ID:L/HBYMt7
順調に、サモナーな感じになってるなぁw
旦那、乙だ!
692イラストに騙された名無しさん:2005/04/20(水) 20:33:02 ID:NNHgylB5
質問、結局王道学園ってどんな学園なの?
蓬莱学園なみに無茶苦茶なのか、あるいはよくある普通の学園なのか。
・・・今後にもかかわってることなので、できれば色々いったほうがいいと思うのだが。

・・・あ、あとメイド姉妹も高等部に入るんだっけ?
693イラストに騙された名無しさん:2005/04/21(木) 02:04:52 ID:irnkeTNH
細かい設定は全く決まってないんじゃない?
つまり、書いて変じゃなければそれが設定になっていく!
それが、リレークオリチィ!

メイド姉妹は、そんなに年齢低かったっけ?
……もし低いとすると……旦那ぁッ!女子高生に手ぇ出したのかっ!
あと、まとめサイトに入れない orz
入口までいけるのに、中に入れない……何でだぁぁぁぁ
694イラストに騙された名無しさん:2005/05/24(火) 23:27:42 ID:bMOakc1F
放置一ヶ月・・・
695イラストに騙された名無しさん:2005/05/27(金) 20:31:09 ID:SC2AXgiK
俺は見てるよー
696イラストに騙された名無しさん:2005/06/17(金) 19:21:16 ID:QxZwWCnw
俺は敵の海賊島に潜入し,船長の部屋に乗り込んだ。誰もいない。
くそっ,ヤツはどこだっ!
とそこで,ベッドの上に鎖で縛り付けられている黒人娘を見つけた。
彼女は叫んだ「カズマ! 来てくれたの?」
俺にはこんな丸顔の黒人女は知り合いにいないのだが……ってマノン?

そんな馬鹿な,彼女は卵形の顔をしていたし,薔薇色の肌だった。
そして二重で勝気なグリーンの瞳を持っているんだ。
しかしそれは間違いなくマノンだった。
顔と肌はボコボコに殴られ腫れて黒ずんでいて,片目はつぶれている。
左脚は膝から逆方向にまがっており,歯も1本も残っていない。

「ごめんね,カズマ。分からない? そうよね,私ここに連れて来られてから
 一度もお風呂に入っていないし,汚くて分からないわよね。

 あれからね,私ずっと何度も海賊たちに抱かれたわ。
 でもね,私その相手をカズマだと思うようにしたの,だってカズマなら
 殴られても何をされても嫌じゃない。耐えられるから。許してくれる?

 私,鏡すら見てないのよ。
 前に思い切り抵抗したとき殴られて以来,目も良く見えなくて……。
 ねぇ,私醜くなった?」

俺は彼女を抱きしめ,唇を吸った

「いや,マノンは綺麗なままだよ」
697イラストに騙された名無しさん:2005/07/13(水) 15:38:25 ID:xBjzlTcA
バカジャネーノ
698イラストに騙された名無しさん:2005/07/13(水) 16:19:08 ID:dGTHkmd2
アゲ?
699イラストに騙された名無しさん:2005/08/26(金) 18:27:47 ID:VShrb9PD
・・・誰か居る?
700イラストに騙された名無しさん:2005/08/26(金) 18:42:33 ID:u8wAuhVG
・・・返事がないただの屍のようだ
701イラストに騙された名無しさん:2005/08/26(金) 19:47:45 ID:VShrb9PD
「鐘、鐘ぅ!」
 待ち合わせていた名門君とならんで、舘に萌絵をむかえにきた鐘でしたが、鐘にかけよる萌絵のようすはただことじゃありません。
 どうしたの?と鐘がきくと、萌絵は涙いっぱいためた瞳でこういいました。
「ぱぱ、しんじゃったのー!」

「おーい旦那、いい加減おきたらどうだ」
「へんじがない ただのしかばねのようだ」
「思いっきり口が動いてるべ」
「ええいやかましい、萌絵の触手生物でこうなったのだ、ここで死んだふりをしておけば、
 いとしい娘がかけよってきて泣いてくれる! とかいっているうちに来たようだな、む、男が、二人!?
 萌絵、いかんぞ、いかんぞ、男は幼くても男だからきをつけ、って死んだふり死んだふり」
 目をとじて再び死体を演じる旦那、それに近づく一人の子供、その気配に、てっきり萌絵だとおもっていたが、
「よっと」
 ゴキッ!
「ぐは!?」
 名門君に首をひねられて目がさめる旦那。首がいたくてころげまわってます。
「これはジャパンでは有名な気付け方法でして、少々手荒な真似ですけど」
「わーい、ぱぱいきかえったー」
「も、もええ、私は今にも死にそう」
「ふむ、これは旦那様の、どこからどうみても自業自得ですな」
「ですね(だべ)」
702イラストに騙された名無しさん:2005/09/21(水) 09:01:36 ID:AWupYD9j
もう誰もかかないんだったら、いさぎよくEDを書くとかどうだろう
703イラストに騙された名無しさん:2005/09/25(日) 00:48:33 ID:PyawlMj3
>>702
EDじゃなく、一気に13-15か16-18まで年齢を進ませたいな
実際、何も起きてないしな!
704イラストに騙された名無しさん:2005/09/25(日) 01:31:26 ID:rtOIbwnP
自分以外にも最低2人は住人がいるのか
小学時代は書きにくいと思ってたのは自分だけじゃなかったのかな?
自分も年齢進行に賛成するよ。このまま止まるよりずっと良いと思う。

(自分としてはキャラクターが結構魅力持っててもったいないと思ってたから、
誰もいないなら、16才設定にしてゲームでも作ろうとか考えたりしてたよ)
705イラストに騙された名無しさん:2005/09/26(月) 21:15:05 ID:2FEkIN7L
ゲーム、ゲームだと!?
ちょっとまちたまえその計画はこの私を抜きにしてやるのか!

すいません今までくだらねぇ話ばっかかいてるやつですが参加させてください
706イラストに騙された名無しさん:2005/09/27(火) 23:55:05 ID:6jK9ygdR
いいの? 本当にゲームの制作考えるよ?
ただゲーム作りはあくまでこのスレで書きたい人がいなくなった場合に
再利用を兼ねて計画してた物なんですよね。
ゲーム作りに興味ない人には邪魔なだけだと思うしね。
とりあえず一週間ぐらいは様子見て、特に問題がなさそうだったら
こちらからも共同制作を頼んでいいでしょうか?


以下気が早いですが、ゲーム作ろうと思ってから考えていたことを大雑把に書いておきます。

一応、自分一人で作ることをある程度前提にして考えていたことをゲームの内容を別にして担当別に。
使用ツールはRPGツクールXP(今の所自分が一番使ってて、割と融通も利くし作るのが楽だから)
ジャンルはADV+αの予定。
・システム(自分が作る(といってもツール使うから余り言えることじゃない気もする……))
・シナリオ(途中からでもいろんな人が参加できる形にする(今までリレーでやってきたことを考えるとね))
・グラフィック(背景などは基本的にフリー素材、ない部分(立ち絵等)はできるだけ自作)
・サウンド(フリー素材)

もっとも複数人で制作する場合は、一から相談しながら作っていきたいと思っています。

ついでに、参加したい人はどんな部分で参加したいか書いてもらえると助かります。
(自分は主にシステム部分の作成を担当したいと思います。後は役割的にいないところを担当します)

正直今までは一人で作ってて、共同制作の経験がないため至らぬ点が多々でてくると思います。
本当に制作することが決まったら、リアルの負担にならないようゆっくりやっていきましょう。

後、自分がなんとなく考えてたシステムの詳細やゲーム開始時の状況設定等も叩き台として書いたほうがいいでしょうか?
707イラストに騙された名無しさん:2005/09/28(水) 23:19:14 ID:w14jCcH5
概要ご苦労様です、正直、ここまで詰めて考えているとは思っていませんでした。
・・・せいぜいシナリオ一つかいて終りとかその程度でおもっていたもんで。
しかし本当にやるとなると、貴方と私の二人だけかもしれませんね。

システムとか設定とかも晒しキボンヌさせていただいてよろしいでしょうか?
708イラストに騙された名無しさん:2005/09/30(金) 00:04:40 ID:btcV137t
了解です。ただ急に忙しくなってしまい、システムや設定関係の晒しは
早くて来週の日曜日になってしまうと思います。(まだ文章にしていなかったので)
申し訳ありません。

>……せいぜいシナリオ一つかいて終りとかその程度でおもっていたもんで。
いやいや、自分もシナリオ一つ書いて終り程度の規模で終わるように考えてます。
システムを複雑にしようとは思っていないし(あくまでSSの延長程度の認識)、
本当にやるとしても気楽にいきましょう。

>二人だけ
正直、自分は参加してくる人がいただけでも驚いてます。本当にうれしい誤算です。
709イラストに騙された名無しさん:2005/10/02(日) 19:34:11 ID:xCqLNU9J
鐘君の方が第二章になりそうな感じ
710イラストに騙された名無しさん:2005/10/02(日) 23:01:43 ID:tLXkr3CR
確かに鐘君の方が二章いきそうですね。ゲーム製作なんてやんない方がいいのかな……
ゲーム製作自体の是非はどうなんでしょうか?

最近忙しくって中々手を付けられません。
推敲不足ですがとりあえずシステム関係の話置いておきます
ttp://ranobe.com/up/src/up60382.zip
pass: hiroimasita
まあ、ほとんど何も決まってないという……
質問、指摘等お願いします。
711イラストに騙された名無しさん:2005/10/03(月) 00:27:36 ID:lQwlGPlX
それはそれ、これはこれ
でいいんじゃね?止める必要なんて無い
ゲームも作って物語りも書いて、それで良いんじゃね?
712無名草子さん:2005/10/06(木) 12:09:54 ID:pMCu5LqD
あずまんが大王
713無名草子さん:2005/10/21(金) 12:35:09 ID:QLkg/hvk
何も怖くない
714イラストに騙された名無しさん:2005/10/27(木) 18:46:31 ID:nKM3y5tU
誰かいませんか〜
715イラストに騙された名無しさん:2005/10/28(金) 00:42:06 ID:yQtiePSn
いるよー
今、ノンビリ書いてる
って、他に書いてる人居るのかなぁ?
716イラストに騙された名無しさん:2005/10/28(金) 19:33:03 ID:LDEDRyPQ
あーごめんなさい、忙しくてかけませんorz
というか>707なんですが、ゲームの人、レスに反応できなくてすいませんでしたorz

軽い小ネタくらいなら・・・とおもいつつも、最近はラノベをよんでないため
ここに書き込むネタ事態がおもいつかなくて・・・本当すいません
717イラストに騙された名無しさん:2005/10/28(金) 23:35:11 ID:Y1gQXGXB

すいません。忙しくて全然書けません。休みが欲しい……
ゲーム用のネタも考えてるけど、こちらも中々思いつかないしなぁ。

>716さん
自分も忙しくて現在ほとんど手を付けられない状態ですし、お互い様ですよ。
ゲームの叩き台の方は、暇になってゲーム作りに参加したくなった時にでも言ってください。
そのときに改めてアップします。
718イラストに騙された名無しさん:2005/11/05(土) 16:52:19 ID:QFr2jK3W
保守
719イラストに騙された名無しさん:2005/11/13(日) 21:17:58 ID:V25DW6vp
ある絵板で、長耳さんが書かれていた
つーても、ココの長耳さんじゃ無いだろうなぁ
720イラストに騙された名無しさん:2005/11/19(土) 03:04:13 ID:fdAjNGKw
hosyu
721イラストに騙された名無しさん:2006/01/19(木) 23:12:43 ID:boSUOhh2
此方も保守、つーか
もう勝手に書いてイイんだろうか?
722イラストに騙された名無しさん:2006/01/20(金) 23:51:19 ID:Wgjnb/D4
二ヶ月誰も書き込んでないもんな。好きに書いていいような気もしてくる。
俺も前に書いて没ったものがでてきたから、あっちに投下してみる。
……今このスレ見てる人自体どれくらいいるのかなぁ。
723イラストに騙された名無しさん:2006/01/21(土) 00:13:26 ID:Q0UEgUrp
俺もいるぜ
つまり、三人は最低いるって事だ
724イラストに騙された名無しさん:2006/01/22(日) 00:27:57 ID:wjwpoXTf
何かに吸い寄せられるようにひさびさに見に来た俺がここにいる。
向こうの方でがんばった人GJ。

これで4人。
725イラストに騙された名無しさん:2006/01/22(日) 03:53:36 ID:XM12lV7f
俺も、再び書いてみるか
梃入れじゃないが、新人出しても良いなぁ
726イラストに騙された名無しさん:2006/01/23(月) 20:08:22 ID:FdTAq00F
鐘スレの方は定期的に書かれてるみたいだね。
727イラストに騙された名無しさん:2006/01/24(火) 00:24:06 ID:aTw8OU/F
主人公が男の子だと、書きやスイス
728イラストに騙された名無しさん:2006/01/25(水) 20:30:01 ID:ep4uA4dA
何ヶ月ぶりかで来たら専ブラの名前欄が「まとめ中」だった。
約一年放置ごめん。
ええと、5人目?
729イラストに騙された名無しさん:2006/01/25(水) 21:51:08 ID:QRvMoV85
じゃあ俺で六人目か。思ってたより人いるな。
730イラストに騙された名無しさん:2006/01/26(木) 03:23:57 ID:Qhohxo0V
まったくかいてないが六人目。
そして、これからも書く余力がないorz
731イラストに騙された名無しさん:2006/01/26(木) 03:25:13 ID:Qhohxo0V
あ、まちがえた七人目だ。
732イラストに騙された名無しさん:2006/01/26(木) 17:39:08 ID:lZnxmEL/
俺は8人目か?
733イラストに騙された名無しさん:2006/02/15(水) 06:25:41 ID:lYWbm9WU
9人目か。書けないので定期的に保守
734イラストに騙された名無しさん:2006/02/25(土) 19:40:14 ID:y3l4YbWT
じゃあ、久しぶりに書く。

・何でもかんでも、男性主人公が大勢の自己主張の強い女性に引っ張り回される話にするな。
735イラストに騙された名無しさん:2006/02/25(土) 20:24:08 ID:cWm4derb
ああ、そうだな
鐘は、一本芯が有って欲しいな
736イラストに騙された名無しさん:2006/02/26(日) 00:52:42 ID:ZAOiFJ+j
ageるなよ、おいっ!
言ってる事は納得だが、ageちゃぁ駄目だぜ!

本文、ガンガッテクレ
737イラストに騙された名無しさん:2006/03/24(金) 00:16:14 ID:GWxnlmFN
保守
ついでに過去ログ眺めつつ簡単な人物相関図作ってみた。需要はないと思うが。
ttp://ranobe.com/up/src/up95584.zip
pass: hiroimasita
738イラストに騙された名無しさん:2006/03/24(金) 21:53:21 ID:stOxHgOt
とてもGJ
凄くGJ!

相関図、むちゃくちゃ役に立つよー
ヒョヒョヒョッ!
739イラストに騙された名無しさん:2006/03/25(土) 01:01:31 ID:EKDy/BQp
書きたい事をリレー方式で書いてるってスレなんだ
ちょっと変わった、リレー小説かと思ったけど少し違うんだ
時々ラノベのネタが出てきて笑ったw
740イラストに騙された名無しさん:2006/03/25(土) 04:10:47 ID:LheHOBcI
おお、相関図GJ
とてもわかりやすくまとめられている
741イラストに騙された名無しさん:2006/03/27(月) 00:28:52 ID:b1LV7hpe
10巻まで読んであらかたの恋愛相関図ができたのに、11巻目で
いきなり新女キャラが出てきて主人公とヒロインの恋愛風景を
ぶち壊しにすること。なんかせっかくの良作がラブコメ臭くなって嫌だ。

何の作品のことかわかった人には拍手
742イラストに騙された名無しさん:2006/03/27(月) 14:07:18 ID:5LoJHSxB
>>741 ラブひなか?
743イラストに騙された名無しさん:2006/03/30(木) 14:19:58 ID:2sjLpqiK
確かに萌絵は影薄いねー
まぁそれも仕方がないかも
これまで書き手は、あえてそんな風に書いてたような気がするし
話の中心に居るのは、間違いなく萌絵だけど、周りのキャラが濃すぎるw

萌絵は幼馴染とちょい天然?
ライバルっぽい黒曜石は、過去の事ある程度覚えてて、服装はゴスロリ
鐘にはデレッデレのデッデレデーだし、ボディもグゥレイトゥ
空は空で、過去もおk、妹キャラだしオチでも使われ、さらにひんぬー
何か欲しいねぇ、優等生すぎて影が薄い萌絵に・・・

744イラストに騙された名無しさん:2006/03/30(木) 16:47:45 ID:B2pC75Lu
いや、主人公なのに影が薄い。そして弄られキャラに。
これも立派な馬鹿一ではなかろうか。

冗談は抜きにして、萌絵はなんか書きにくいんだよねぇ。
スレざっとみたけど、萌絵視点のSSも極端に少ないし。
主人公なのに、心情がはっきりしないのがキャラ付けされてない原因ではなかろうか。
745イラストに騙された名無しさん:2006/04/03(月) 14:58:31 ID:06LnX2xU
お、落としそびれた!!
すみませぬが再うっぷできないでしょうか?
746イラストに騙された名無しさん:2006/04/03(月) 22:23:31 ID:qUkUqcAw
保存してるけど、どこか良いうpろだある?
って、うpっていいのかな?
747イラストに騙された名無しさん:2006/04/09(日) 20:53:42 ID:+tLHeUSk
>>745
いまさら遅いですが人物相関図上げておきます。(休日しか来れなくてすいません)
ttp://ranobe.com/up/src/up99485.zip
pass: hiroimasita
後、こんなので良ければ、再配布や改造いくらでもOKです。
748イラストに騙された名無しさん:2006/04/20(木) 00:50:54 ID:KEhn7fb2
>>744
萌絵の心情……
確かに良く分からないよねぇ
典型的な巻き込まれ型主人公っぽいけど、今まで明確な指標が無い
オブオブと空は過去と鐘関係
その他家族は、子供たちの動きにあわせればおkだし
鐘は鐘で、萌絵を守る……、何の為に守るのかはいまだ不明だけど

萌絵は立場的に凄まじく微妙だからなぁ
異形神サイドだと、おもいっきし凄い存在
人サイドでも、重要人物
下手に動かせないって事も関係してるかな
でも、ここで動かすと面白い事になるかも??
749イラストに騙された名無しさん:2006/05/12(金) 16:43:07 ID:Eh8NMTkn
age
750イラストに騙された名無しさん:2006/05/15(月) 10:51:15 ID:9XFTAHCj
過去スレ両方目を通して、萌絵は1幕から持っていた
「守られているだけでいいのかな?」
という考えからぜんぜん動いていないように見える。
その「動かない理由」を考えつかなくて逡巡、というところは
個人的にはある。
肉体的に無力でも積極的なお姫様は「お約束」だろう? 
と思うのだけど、どうかな。
751イラストに騙された名無しさん:2006/05/15(月) 20:16:41 ID:oUWSMzhW
相関図消えてしまったのか。残念。
752イラストに騙された名無しさん:2006/05/15(月) 20:56:04 ID:CiYM/ZVS
>>750
動いていないのか、動けなかったのか?
この辺ネタに出来るな

積極的なお姫様か
色々と動いた挙句、自分の力のせいでさらにトンでもない事を巻き起こす
これは、萌絵の新しいキャラクター性として使えるかな?
753イラストに騙された名無しさん:2006/05/18(木) 00:27:45 ID:EP+P/mQd
>色々と動いた挙句、自分の力のせいでさらにトンでもない事を巻き起こす
ちょっと練ってたけど、そんなこと言われると書けないよー
うああ。
754どっちかわからないんでこっちにしとく。:2006/05/23(火) 22:40:32 ID:dgBgWhVk
ラノベイトシティには、ひとつの鉄則がある。

          ――親の問題に触れてはいけない――

片親なんて日常茶飯事、血のつながりがない兄妹や姉弟はもちろん、親が人間以外(線引きが難しいのだが)だということもある。
そういう意味で、捨て子とはいえ両親のそろっている鐘は非常に珍しく、ゆえに萌絵が彼を回答者に選んだのも不自然ではなかった。
「いや、その、ええっと……」
だが鐘は珍しく言葉を濁す。一般生徒の勉強など楽々こなし、月々の新刊を数時間で読破し、体育では教員を唖然とさせ、無意識に相手の呼吸を読むことのできる鐘が――たったひとりの少女の問いに答えられないでいた。
「鐘、ちゃんと答えて」
萌絵は鐘に詰め寄った。
「お母さんって、どういう感じ? お父さんとどう違うの?」
それは、萌絵にとってタマシイの在り処並に難しい問いだった。
彼女には父がいて、メイド姉妹がいて、執事や庭師やしょごすやビヤーキーがいて、それで家族は完結していた。不足などかけらもないし、まして不満などとんでもない。
ただ――最近になって思うのだ。母親とは、どういうものなのだろう、と。
それは萌絵が女性に近づいていく、その不安の表れなのかもしれなかった。
「教えてよ、鐘」
真剣な表情で尋ねる萌絵に、しかし鐘ははぐらかし続けるだけだった。



――言えるはずがないじゃないか。
  萌絵と同じくらい、泣かせたくない人だなんて。
755イラストに騙された名無しさん:2006/05/28(日) 19:20:49 ID:/7fAoJtI
>754
GJ。そういや義母候補にメイド姉がいたようなw
756イラストに騙された名無しさん:2006/05/28(日) 21:04:12 ID:RKOdYNOK
アレから結構時間たってるよな?
すると、うまく行かなかったのか、それとも奥手すぎていまだ微妙な関係か?
ネタに出来るな
757イラストに騙された名無しさん:2006/05/29(月) 03:22:16 ID:1fq9FEh9
一応鐘スレと合わせて1幕から6〜7年後と考えてみる。
確か雇われた時点でメイド姉は14歳。
1幕終了時点で最低6年はたっているから20歳。
んで2幕開始時点で7年たっていたとして……

27歳。
うむ、十分に淑女の年齢と言えよう。

問題は旦那にも等しく13年分の月日が流れていることだな。
犬射原殿と同じくらいじゃないか。

そして「母親役はモトカかなーマリーでもいいけど」と思い
どちらかに超飛躍つけようとしていた自分のネタは
考え直したほうがよさそうだ。
758イラストに騙された名無しさん:2006/06/02(金) 01:17:00 ID:MYqZ6kNp
いや、そこはそれ、ラノベシティ
年月が流れても容姿はほぼ変わらずお前は化け物かというお約束
まぁ旦那の場合、不死の書の影響かなんかで、ってお約束も使えるが

庭「メタ的に登場してなんなんだけどよぉ、爺さん、あんたは一体何歳なんだ」
執「ほほ、老人にとって時の流れなぞ些細なものですからな」

ところで、幕という言葉をつかった、時間の流れについてのまとめも欲しい気分
759イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 02:29:16 ID:fzddkLCm
時間の流れか
一応、今の年齢は13-14位なんだよな
ま、確かに容姿は気にしない方が吉だな!
760イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 04:37:58 ID:eSignHiV
モトカ「スレ違いだけどあたし達も13年分年取るのよね?」
マリー「大丈夫! うちは若返りの水が常備されてるから!」
ろぼ子(……細胞に負担じゃないでしょうか、それ)

そもそもラノベで子育てって親が10代ってのがお約束っぽいところを、赤子の時点からいいキャラ揃えちゃってるからなあ。
ん? 鐘側は年齢指定されてないからこれで行こうと思えば行けるのか?

ながみみ「ところでシスターはおいくゴフアッ」
シスター「神に仕える女に年齢なんてないわよ、OK?」
バーテン(そういや長耳って年取らないよな<エルフらしいから)

そしてすべての謎が解けて決着がつくのは何歳ごろなんだろう……王道なら10代後半、嫌展なら世代交代ってところか?
このままじゃ少女が淑女になっちゃうよ。

しょごす君(ぼくらには関係ないけどね)
ビヤーキー(ていうか出番マダー?)

まあ、リレーなんだし流れるままに何とかなるかもしれないけど。せっかちで心配しすぎって言うのは自覚あるし……
でも、できればより多くの伏線を回収し、幸せなお約束を……

おばば「願っていると思うかね?」
黄金郷「何が『幸せ』かにもよるじゃろうがな」
爺助手(そういやあんたらもいくつだよ……)

果たして、それは時が満ちたときなんだろうか?
それとも彼らの年齢が満ちたときなんだろうか?
一陣の風が、危急の事態を招くのは。

SOS団「オブシディア様の秘蔵写真があぁっ!」
技研少女「いい加減現像室借りにくるのやめて下さい。これで37回目です」

以上脇キャラでお遊び。ここまで付き合ってくれた人に感謝。
761イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 05:58:50 ID:eSignHiV
っていうか冷静に見ると読みづらいなー。
あ、技研少女は完全記憶能力の子ね。
女神と統帥は当分禁じ手らしいのでなし。
そういえばおばばの孫?もいたなあ。

そしてミッキーと黒服を入れ忘れたことにショックを受けている。
762イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 08:48:03 ID:Q5kye6/u
黒服「前から気になってたんだが、お前のポジションってシスターとかb」
ミッキ「人をあんなムキムキ女に変身する奴と一緒にするんじゃないわよ!」

 この後、二人に一度たちかけたけど結局消えた死亡フラグがたつとかたたないとかいやちょ
 まってオブ様なんで貴方がおこりぎゃあいたいいたいたーすーけーてー
763執事萌えな話が書きたかっただけ01:2006/06/05(月) 09:18:45 ID:Q5kye6/u
 何か困った時、相談する相手はいつのまにか、執事になっていた。
 父である、旦那に言うには少し憚れる事、だからといって、メイドの姉にたずねるのもおかしな事、
 だから……父のような存在、母や姉のような存在、そういう、直接的な家族とは違った、
 一つだけ隔たりのある、おじいちゃんという存在に、何時しか相談するようになっていた。
 いつもにこにこしていて、何もかも経験してきたような老人に、道先を請う事が、
 萌絵の常になっていた。
「守られてばかりでいいのかなぁ」
 いとしの人、鐘に対し、一度だけ漏らした言葉。
 今ではもう、部屋の隅で、独り言でしか呟いていなかった一言を傍で漏らす。
 窓の外に風は吹いている、庭師の整えた草花は、その風で優しく揺れている。
 その平和な光景には相応しくないくらい、少女の言葉は重く落ちた。
 ……執事は、紅茶を入れる。
「どうぞ、萌絵お嬢様」
 手渡されたカップ、安らぎの世界に繋がるような琥珀色。だけど萌絵は、それに口をつける気分になれない。
 ただじっと、じっと、執事からの答えを待っている。
『幸せな約束をしてください』
 何時の日か、この老人からもらった、大切な言葉だ。
 幸せな約束、それは皆と、……鐘と一緒に過ごす事。
 それだけが萌絵の望み、だけど、その望みの全ては、今は、彼にばかり任せているような気がする。
 姫は、騎士に守られる為にあるという約束。
 幸せの為の約束。
 約束は、破れない。
 ……でも、
「私」
「お約束、とは」
 執事は語りだした。

「……例えば私が命を落としてでも、萌絵様をお守り致す事」
「……え」
764執事萌えな話が書きたかっただけ02:2006/06/05(月) 09:19:54 ID:Q5kye6/u
 思いもかけない言葉に、萌絵は呆然とし、
「旦那様が貴方を守る為に、命をかける事。メイド姉妹が貴方を守る為に、犠牲になる事
 庭師の彼が、身代わりになる事、そして鐘様が貴方の為に、命を」
「やめて」
 叫んでいた。
「やめて!」
 大きな声で、真っ青な顔で、
 ……涙が流れ始めたのは、その刹那である。
 お約束、というもの、物語の中で、幾つも語られていた事、
 姫は守られる為に――
「いや、そんな、そんなの、……そんな、の」
 眼鏡越しの瞳は、もう、物を見る為にあるのではない。この少女の感情を表す為の、涙そのものである。
 頬が濡れる。とうとうと、頬が。
「そんな」
 何も見えなくなった時に、

 頬を、ハンカチで拭われていた。
「それが嫌なら、貴方は戦う姫になればいい」
 その、言葉と共に。

 ……シルクのハンカチは、乙女の涙をゆっくり拭う。
「最近のラノベは色々出ておりましてな、なぁに、戦うお姫様なんてそれこそ、お約束なものです
 ……逆に騎士を守るくらいの存在で、まぁいつか、その騎士は姫を守るのでしょうが」
 子供のように、目の前の少女と同じように、屈託もなく笑う老人。
「萌絵お嬢様、貴方は、守ってもらうだけでいいのかなと、疑問に思っていたかもしれませんが、
 違う。……貴方はもう、答えを既に持っているのです」
765執事萌えな話が書きたかっただけ03:2006/06/05(月) 09:21:22 ID:Q5kye6/u
「で、でも、わた、し」
「……寧ろ私が不安としているお約束は、萌絵お嬢様、貴方が鐘様を守る為に、
 力、そのものになってしまう事です」
 古今東西ある物語、大切な誰かが殺されかけた時、それを守る為に、怒りに身をゆだねる。
「そんなお約束は選んではいけない、萌絵お嬢様、貴方は戦う姫になればいいでしょう」
 執事は、
「鐘様の為、そして、皆の為に」
 笑う。
 ……執事の言葉が終わる時。
 涙は、もう流れてなかった。
 瞳は、意思が宿り始めた。
「……戦う姫」
 決意。
 感情に本来、音なんて生じない。だけれども、今萌絵の中で、何か強い音が響いた。
 それはお約束の音。ファンファーレよりもっと強い、確かな音。
 守るべき者の音。
「鐘」
 声となって、少年の名前は歌よりも強く響いて――

「萌絵ぇぇぇぇえぇぇぇ!」「ふぇ!? パ、パパ!?」突如乱入する旦那。
「どうした! どうしたんだ萌絵、最近私につれなくして、そもそも執事貴様最近萌絵を独占し何をたくらんで!」
「失敬な旦那様、お嬢様は私をお便りになっているのですから。今も戦う姫に相応しい衣装、
 ……そうですな、クラシックでございますが鉄のビキニに鉄のこしみのというどう考えても防御に適していない装備を」
「あーまた馬鹿な事言い出しただこのじさまは」
「おおメイド姉君。早速ですが萌絵お嬢様のおめしかえを」「お姉ちゃんはそんな事しません! ほら、庭師さんも何か言って」
「……手ひっぱって連れられてきてなんだが、俺は剪定の仕事残ってるんだが」
 さっきまでの緊迫した状況など何処へいったのか、旦那は娘に抱きついて涙ながら頬こすりつけるし、
 それを萌絵がいやがると、背景に稲妻がはしるくらいのショックうけて、膝かかえていじけるし、メイド姉がそれ慰めるし、だけど、
 ……守りたいと、思った。
 姫は、その日、守りたいと、
 守る為に戦うと、強く、思ったのだ。
766イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 09:22:25 ID:Q5kye6/u
いやもう、何ヶ月かぶり・・・下手したら一年ぶりに書いた
ageてしまってすいませんorz
767イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 09:26:51 ID:Q5kye6/u
あ、しょごすとビヤーキー忘れちょっと待て二匹とも自分は残念ながらクトゥルーの知識がまったくないのも含め
きみらをネタにするのが苦手であいやしょごす君僕まずい馬糞の味がアッー!
768イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 10:37:48 ID:RvSYypRy
萌絵ってネーミングは安直過ぎるよな
769イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 14:37:09 ID:i+bxl3HY
>>768
なら、萌絵を別の名前で呼ぶ、”何か”を出せばいいんじゃね?
何度か?、何度も?、転生見たいな事してるし

萌絵じゃ無い、昔呼ばれてた名前で呼ぶ奴も出てきてもいいんじゃね?
770イラストに騙された名無しさん:2006/06/05(月) 21:01:38 ID:cGCtlfhs
まずは766GJ。
戦うお姫様、無事生誕というわけですな。
当方言いだしっぺのくせに書けなかったのでありがたいです。

さて、これで念動力のオブシディア、剣技(+特殊能力?)の空、召還系?魔法の萌絵、
銃および格闘の鐘、忍者のいっちーのパーティってネタができるわけですな。
メカニックに技士子、ブレインに技研少女もいるし。
いや別に「世界を救え!」なんてことをしたいわけではなくてですね。

学園祭ネタとかいまだ書かれていない別荘ネタとか修学旅行みたいなお泊り系学校行事とか
日常でも図書委員会で一騒ぎとか理科室から変なものがとかあるじゃないですか。

そういえば予言通り萌絵は三つ編み眼鏡の図書委員長になれたのかな?
萌絵編
0歳 「黄金郷」を離れた旦那に拾われる。九頭竜(クトゥリュー)の紋章を縫いこまれた産着を着ていた。

怪しげな風体の男に導かれるように、二つの川の交わる小さな村の、丘の上の屋敷を借りて住まうようになる。
メイド姉妹、庭師、執事が雇われ、大型のラノベ図書館が作られ、旦那の濃ゆい愛情を鋭いつっこみで受け止めつつ育つ。

片言を口にし始めたころ、鐘と幼馴染フラグが立つ。
この頃から魔道書や召還魔法、闇や魔に親しむようになる。

やがて春、D100をもらうがすぐになくす。
ゴールするとくとぅるふさんに会える、というすごろくのせいで後々大変なことに。

花見の前後から、「組織」の監視がつけられ始める。
この頃は複数の対象があったようだが、やがて萌絵に重点がおかれるようになる。

0〜1歳頃 鐘親子の初訪問。
この頃からメイド妹>庭師フラグ発生。

梅雨時、幽霊騒動が起こる。

歩き始めた頃、九頭竜の紋章のついた『怪しげな人形』が届けられたり
紅葉狩りにお出かけしたり
クリスマスにお約束の花束を鐘にもらったり
旦那<>メイド姉のフラグが立ったり
女神との邂逅を果たしたり。

シスターに勉強を教わったり
鐘と家族ぐるみで豆まきしたり(この時点で鐘は騎士となることを明確に誓う)
バレンタインチョコをあげたり
魔眼が発生したり。
2度目のひな祭りを鐘を招いてやったり
ホワイトデーに3倍返ししてもらったり。
2歳頃 異界に連れ去られる。
このとき屋敷は大幅な改築を余儀なくされた模様。

この辺で旦那の過去、悪事の片鱗と深い後悔が見られる。

2〜3歳頃 魔眼を封じるため眼鏡をかける 
同時期に自動的な死神が現れる。

訓練中に怪我をした鐘が運び込まれたり
流しそうめんでしょごす君がむせたり
自動的な死神がひとまず去ったり。

4〜5歳頃 屋敷襲撃 魔眼を自らの意思で発動する
秋せつら人形が消え、黄金郷との関係が現れる。
(個人的に、ここのオブオブの台詞を回収してくれる人がいるようにと願う)
終結後、魔法を習い始める。

触手が現れたり
また豆まきしたり親サイドが心配したり
黄金郷が登場したり
女神ともう一度出会ったり。

5〜6歳頃 チョコレート騒動

オブと別れて
鐘スレと同じ経緯をたどり
入学式を迎えて
パパが死んだ振りしたりして
鐘スレと合わせるならここで第1章終幕。
773イラストに騙された名無しさん:2006/06/07(水) 22:43:02 ID:ajBIpB3E
とりあえず、乙
オブオブの意味深な台詞は、暗に萌絵の正体?つーか元になっった存在を示してるなぁ
それと、昔何かがあって、それに鐘も絡んでいたって事も

しかし、元の原典とはすでに違う所も出てきてる
ま、ラノベ板だし、基本を大事にしながらオリジナルで行っても良いよな?
774イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 02:35:38 ID:KDN4Z4K0
>>773
そもそも原典を知っている人がどれほどいるのか(その一人)
眠り続ける女王って某無慈悲な女王しか思い浮かびません。
わかる人にはわかるんだろうなあ、と思いつつ
オリジナルで行っちゃってよいと思うよーと言っておく。
7751.普通人の反応:2006/06/09(金) 20:49:37 ID:CNTmn1to
私は、ずっと不思議に思っている。
小柄な体を見下ろして、太いけどしまった腕や足を眺めて。
何より、丸みの残った顔つきを鏡に映して、私は不思議に思う。

――この屋敷に、もう13年も勤めているはずなのに。

姉さんに手を引かれて、この屋敷の門をくぐったのは13歳のときだ。
親代わりをしてくれていたマリーさんの店を、まるで逃げるように出て行った。
その理由を、姉さんはけっして話そうとはしてくれないけれど、マリーさんは気にしていないようだ。

話がずれた。
それから13年、私はこの屋敷で働いてきた。みんなと一緒に、萌絵様の成長に立ち会ってきた。
重要なのはそこだ。
私は再び私を見つめる。どう見ても20歳前後にしか見えない私の体を。
それは私だけじゃない、姉さんは21、2にしか見えない。執事さんも庭師さんも旦那様も、
この年月の半分くらいしか年を重ねていないように見える。

時に合わせて、成長したのは萌絵様だけ。

鏡に映る私は震える、この屋敷に何かを奪われているようで。
鏡の中の私は震える、何かの枠組みに囚われてしまった気がして。
7762.普通人の動揺:2006/06/09(金) 20:51:20 ID:CNTmn1to
「何やってるんだ?」
突然後ろからした声に、私は素早くネグリジェのすそを手放して振り向く。
シルクよりずっと丈夫なアスカラナン綿は、すとんと足首まで落ちて包んだ。
「庭師さん」
「んなとこ突っ立てると湯冷めするぜ。とっとと寝な」
「……はい」
おし、と言って彼は、着ぐるみ越しに私の頭をわしわしなでた。本当はもう26なのに、5、6歳の子供にするみたいに。
「庭師さん!」
思わず非難めいた顔で抗議してしまう。
この人はいつもこうなのだ。私も萌絵様と同じ、子供なんだと思ってる。
――旦那様より少し若いくらいだから、仕方ないのかもしれないけど。
だから、その発言を聞いたときには驚いた。
「ああ――そうだな。すまん」
庭師さんの手が引かれた途端、深い深い溝が築かれた気がした。
氷の欠片が心臓を滑る。無意識に抱いた私の体が、冷たく感じたのは湯冷めのせいばかりじゃない。
「早く寝ろよ」
去り際にかけられた言葉は素っ気なくて、私は振り切るように寝室まで走った。

翌朝、私は姉さんとともに、旦那様の書斎に呼び出された。
7773.普通人の衝撃:2006/06/09(金) 20:53:14 ID:CNTmn1to
書斎では、旦那様と執事さんが待っていた。
そして、1冊の本が。
赤い表紙には『DDD』と書かれている。萌絵様によく読んであげた、優しくて難しい童話集だ。
「これが、何か?」
本物は世界を滅ぼすほどの魔力を封じてあると聞いているけれど、これは旦那様が萌絵様のために洒落で作ったレプリカだ。
執事さんが黙って表紙をめくる。
現れた見返しには、三角や極端な波線で書かれた文字らしきものが焼きついていた。
私と姉さんは思わず顔を見合わせた。私たちは、こんなものを見た覚えがない。
「あなた方には、黙っていたほうが良いかとも思ったのですが……」
執事さんが口を開く。
旦那様が、頭を落とす。何かに耐えるかのように、組んだ手を瞳に押し付けて。
「散文的ではございますが、ここにはこう書かれております。
  その清らかな血をもって
  子は父の罪をすすぐだろう
  世界の益となるだろう
  喜んで犠牲をささげよ
  さらば罪は贖われるだろう」
旦那様が、うめき声を上げる。
それを見ているだろう姉さんの顔を、私は見られなかった。
「 疑う者への証として
  時の進みを緩める
  人にあるまじき長きに渡り
  良心の呵責を受けよ
  その解放の鍵として
  父の子以外のものを認めず」
執事さんは言葉を止め、表紙を閉じた。
ゆるゆると、旦那様は顔を上げた。
778イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 20:55:27 ID:U9LZYneN
>>773
萌絵の正体は、きっと彼女だな!
あざりんっ♪!

正直、こんなの相手に鐘っちはどうするのかミモノだと思ってるオレガイル
7794.普通人の選択:2006/06/09(金) 20:56:38 ID:CNTmn1to
「執事も庭師も年齢不詳だから、君たちの成長を見て気がついた。
 彼らは私の家族にも、同様の呪いをかけているらしい。
 萌絵が逃れられているのは、あの子の類まれな魔力によるものだろう」
家族――使用人の身でそう呼ばれるのは、喜びのはずなのに。
「私は私の罪に、君たちを巻き込みたくはない。
 だがこれ以上ここにいれば、君たちの命さえ保障できなくなるだろう」
旦那様が、引き出しから二通の封筒を取り出した。それを机に、私たちの前に置く。
「――知人に紹介状を書いておいた。私から離れれば、彼らとて君たちに手を出すまい」
姉さんが、封筒を手に取る。宛名には「皮多素荘園」と書かれていた。
無表情に姉さんはその文字を眺め――二つに裂いた。
「私がここにいるのは」
四つに裂いた。
「私にも理由があるからだべ」
八つに。
「旦那様が止めたって」
十六。
「私は――あなたにお仕えするだべ」
それ以上裂けなくなった紙屑が、あかぎれの指先からぽろぽろ落ちた。
「泣ーかしたー、泣ーかした」
「う、うるさいぞ執事」
旦那様が必死で姉さんを宥める。好きな子を泣かした男の子みたいで、なんだかおかしかった。
「さて、あなたはどうされますか?」
執事さんがもう一通を示して尋ねる。
――私は。
7805.普通人の覚悟:2006/06/09(金) 20:59:03 ID:CNTmn1to
「庭師さーん」
「おう何おぶっ!」
警戒心のまるでない背中に、私は全身でタックルした。
「お昼なんでお弁当作って来ました。食べてください!」
執事さんに指示されたとおりの軽やかスマイルで、ふたを取ったお弁当箱を突き出す。
中身はシーフードサラダとカツのサンドイッチ。卵焼きにイカリング。
念のために楊枝も添えておいたけれど、庭師さんは無頓着に着ぐるみの手でサンドイッチを取った。
食べる。
そして――表情が、凍った。
「『柔らかい地引き網味』……まさか」
「旦那様が調味魔導を教えて下さることになったんです、今度はそぼろを作るんですよ♪」
だから、と私は調子が変わっていないように願いながら続けた。
「私を遠ざけるようなことはやめてください。私も――萌絵様の物語から、逃げませんから」
それが私の選択。
それが、誰のためでもない、私の覚悟。
「……出て行くとばかり思っていたが」
だから彼はあの時、私から距離を置いたのだ。
それが、子供を戦いに巻き込みたくない――そんな感情からだとしても。
「何言ってんですか。
 私が出て行ったら、誰が旦那様や執事さんに突っ込みを入れるんです?」
庭師さんは呆気に取られた顔をして、そして大声で笑ってくれた。
781イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 21:10:57 ID:U9LZYneN
お、おわった? (゚д゚三゚д゚)
まさかこのスレで割り込みになるなんて思ってなかった ('A`)
割り込みスマソ ID:CNTmn1to
782イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 21:15:05 ID:CNTmn1to
ってなわけで年齢操作&メイド姉妹の動機付け&脇キャラ萌えで書きましたよ。
しかし4.のメイド姉の台詞と5.の結末を書きたいがばかりに、
伏線かなりぶちこんで……
一応メイド姉妹はメル欄と考えてはあるけれど、あとは丸投げです。ごめん。

ところであざりんって、混沌の球体のことかい?>778
783イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 21:21:15 ID:CNTmn1to
あ、U9LZYneNから反応きてた。
びびったけどそんなに気にしてないよ。
こっちこそ長文なのに1/5とかの形にしなくてスマソ。


784イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 22:01:57 ID:zYJDoRBG
>>782
Azathothだな
旧神により知識を奪われて寝むる、邪神の王・・・、萌絵は女性だから作中では、邪神の女王かな
Lovecraftによれば、知性を奪われたのではなく
知性も魂も持たない盲目白痴の神と呼ばれてた
そして、邪神の王とはまったく正反対に「Azathothという名で慈悲深くも隠されている者」とも呼ばれている

作中の総帥「ヨグ=ソトース」とオブオブの母と呼ばれている森の母神(黒山羊)「シュブ=ニグラス」を作りし御方
作中の無貌の女神を使役したと言われている
785781:2006/06/09(金) 22:28:34 ID:3Gl1C05D
>>782
混沌の球体?ってのはわからないけど
>>784で言ってる神様の事

なんだか邪神の方達は自らの王として目覚めて欲しいけど
鐘っちはソレとは反対になるように頑張ってる気がしてて…
ってか、一番の謎は鐘の正体なんだけどねー
あ‘?、ひょっとして、むちゃくちゃネタバレしてる?
……これは俺が思ってるだけだから、こうなって欲しいって言ってるわけじゃないからねー
786イラストに騙された名無しさん:2006/06/09(金) 22:55:53 ID:5jHwp4OY
>>784-785
これだけ見ると、むちゃくちゃ王道だなぁ
787イラストに騙された名無しさん:2006/06/10(土) 16:57:48 ID:ZDIEv9CS
>>785
あ、そうそれです>>784
私が知っている話だと、地球の中心で眠り続ける球体状の混沌で
地上に呼び出されたときは直径数10キロの球の形をとるって
聞いていたのです。
んで、ニャル様とは仲良しだったって。
……変な解釈混ざってるかもしれない。

>>784
おかげでやっと背景が見えてきたよー。
オブもすごい出身なのですね。
鐘のせいで支配が一部解けているらしいですが。
788イラストに騙された名無しさん:2006/06/13(火) 08:15:54 ID:nfhp8R4U
〜メイドに恋をしてはいけない時代がありました〜
執事「この板、このスレではそんな時代は存在しませんな。ネコ耳メイドばんじゃーい」

……とまあ、冗談はさておき。
メイド姉妹二人が気持ちも新たに屋敷に仕えることも決まり、いつものように家事をこなす日々。
少し変わったとすれば。
「うお、ちょっ、まて。待ちたまえ。ゴミと一緒に掃くのは止ーめーてー」
「ハイハイ、ハイ。旦那様、止めてもダメだべ。そこにいちゃ片付けられないだ」
メイド姉が前よりもずっと強気に出るようになったこと。
「はい、これ、今日の分。お握りですけど、中身は食べてからのお楽しみです」
「……効果優先なのは判るが、もうちょっとこうなぁ。あ、駄目。そう、駄目ですか、HAHAHAHAッ!……ハァ」
メイド妹が毎日風変わりな弁当を作るようになったこと。
そんなちょっとした変化も日々の忙しさに紛れていく。
「あら、萌絵様。どうなさいました?」
庭師に弁当を渡し、ちゃんと感想お願いしますねと、念を押してから振り返ると、
萌絵が立って、二人をじっと見つめていた。
「……お姉ちゃん達、いつも弁当作って仲いいね」
ポツリと言った萌絵の言葉に、メイド妹は慌てて庭師の様子を窺う。庭師の方はトホホとつぶやきながら
もう歩き出していて萌絵の言葉は聞こえなかったらしい。ほっと胸を撫で下ろしながら。
「え、えっとですね。あれはまだ練習ですから。ちゃん出来たら萌絵様に食べてもらいますから。ね?」
そんなメイド妹の弁解も聞こえていないのか、萌絵は言葉を続ける。
「パパもいつも大きいお姉ちゃんに叱られてるけど、ホントは仲いいよね」
「あれはまあ、ねぇ。……萌絵様、どうかなさいました?」
普段とは違う萌絵の様子に、メイド妹は心配になって尋ねる。唇をかんでうつむく萌絵
何度も尋ね、迷った後、ようやく萌絵が悩みを打ち明けた。

「……鐘と喧嘩したの」
789イラストに騙された名無しさん:2006/06/13(火) 08:17:13 ID:nfhp8R4U
切欠は体育の授業。
ちょっと珍しいものをやろうということで、ポートボールをやることになった日のこと。

「あー、惜しい」
コートの反対側でオブシディアがジャンプするが、ボールには僅かに届かず、椅子の上に着地する。
逆にこぼれたボールを拾い、鐘がこちらにドリブルでやってくる。一人、また、一人とかわして撃った
シュートを萌絵がキャッチして、萌絵のチームに点が入る。
(でも、まだ負けちゃってる)
焦る萌絵とは逆に、オブシディアは落ち着いた様子でチームメイトに声をかける。
ちなみにオブシディアは滅多に体育には出ない。前、萌絵がそれについて聞いてみると。
「私がブルマ姿になると、黒服やSOS団の生写真を巡る内部分裂で『組織』が壊滅しますから」
らしい。萌絵としては、体操服=ブルマかなあ?と思うのだが、服にはこだわりを見せるオブシディアなので
深くは追求しないことにした。

それはともかく。
(オブシディア、すごい)
ゴールマンとして椅子の上に立ち、指揮官よろしく指示を出すオブシディアの姿は、異様に嵌っていた。
ついボールに群がりがちな体育の授業なのに、オブシディアの声に従って華麗なパスワークが展開する。
守備の方でも運動能力の高い鐘には、常に二人のマークがついていた。その分どうしてもできる穴を
オブシディアの指示が的確に埋めている。
萌絵もゴールマンに推されたから頑張らなきゃ、と見様見真似の指示を出したがむしろ混乱させただけだった
萌絵のチームの得点は、半分近くは鐘が一人で切り込んで取ったものだ。
それに対して相手のチームは。
790イラストに騙された名無しさん:2006/06/13(火) 08:18:34 ID:nfhp8R4U
(あ、また名門君だ)
名門が鐘の手からボールを奪っていく。
普段は隠していたのか、意外なことに名門の動きは他のクラスメートよりずっと上手い。
1対1なら鐘のほうが上なのだろうが、常に2人にマークされている鐘ではどうしても不利になる。
オブシディア・名門のチームでは、動きの中心は名門ではあるものの、オブシディアの指示で
パスがまわされ、鐘ですら翻弄されている。
もう一人、「萌絵がゴールマンやってよ。あたしシュートが得意だから」といってくれた委員長が
言葉通りの活躍をしているのでかろうじて拮抗している状態だ。
(うー、何とかしなきゃ)
この前読んだ、圧倒的な戦力の主人公がいるチームなのに指揮官のせいで模擬戦に負けてしまう、と
いうライトノベルを思い出し、ますます焦る萌絵。
そうは思うものの、とっさにいいアイディアが浮かぶはずも無い。
そのまま、時間だけが過ぎていく。

そして、試合時間ラスト、最後のシュートが萌絵の方に飛んできた。
(これを取れたら……)
バスケの3Pような特別ルールを取り入れているので、それを取れば逆転できる。
けどその遠い位置から打たれたシュートは、萌絵から外れ、少し横を通り過ぎようとしていた。
(でも、ひょっとしたら)
手を伸ばせば届くかもしれない。思っているよりボールが近いかもしれない。そう思って、椅子から
落ちそうなほどに体を伸ばしかけた時。
(……え?)
それより早くジャンプした鐘がボールを取った。そのまま身を捻るようにして、萌絵にパスするなシュートを
うつ。よく判らないまま萌絵がキャッチして試合終了。試合は同点に終わった。
791イラストに騙された名無しさん:2006/06/13(火) 08:20:19 ID:nfhp8R4U
「あれ取れてば逆転だったのに。鐘が止めるから」
「でも、きっと届かなかったよ。しょうがないよ」
授業のあと、クラスメートは喧嘩をしている鐘と萌絵を見ていた。
「それに、あれを取ろうとしたら萌絵ちゃん落ちてたよ?」
「――っ!。取れたよ。取れてたよ」
危なかったよ、そう心配そうにいう鐘の表情がかえって萌絵をいらだたせる。
(強くなるって決めたのに。守ってもらうだけじゃ駄目なのに)
そうことじゃないのはわかっていた。でも気持ちが抑えきれなくないまま鐘を責める。
鐘も何故そこまで萌絵が怒るのか判らず、戸惑い、だんだん言葉がきつくなる。
「じゃあ、いいよ。今度は落ちても知らないから」
「もういいよっ!鐘の意地悪!」
そして、二人は授業のチャイムと一緒にそんな言葉を言っていた

結局、その後二人は口もきかずそれぞれの家に帰っていった。

「そうでしたか。困りましたねえ」
萌絵の話を聞き終わって、メイド妹が呟く。
「学校であったらどうしよう」
「やっぱりちゃんと謝ったほうがいいんじゃないでしょうか」
「でも、でもぉ……」
自分が悪いのも判る。けどすぐには謝れない。そんな顔のまま、萌絵が下を向く。
それをみてメイド妹が困ったようにため息をつく。
「そうですねえ。どうすれば仲直りできるか、お姉ちゃんとかにも相談してみます?」
「……うん」
792イラストに騙された名無しさん:2006/06/15(木) 02:24:50 ID:kr8kl1Nv
あーすっごく13歳っぽいねえ。GJ。
しかしうちのと比べてなんて読みやすいんだろ(つД`)
……中学でポートボールやったかなあ?というのは気にしちゃだめだ。

調味魔導に詳しくない人に解説。
「この世にあらざる味」によって攻撃力増幅とか回復促進を行うのが
調味魔導なのだが、回復系以外はどてらくまずい。
さらに回復系なら男女とも効くが、攻撃系は男子にしか効かない。
さらにさらに回復と攻撃を同時に上げようとすると、ラグクラフトもびっくりの味になる。

……要するに、萌絵が食べるとしたら回復系のおいしいやつになるけど
庭師が食べるのは「自分をチーズだと思い込んでいる煎茶味」のそぼろだったりするのさ。

蛇足。
庭師&執事のしゃべり方って難しい。
793イラストに騙された名無しさん:2006/06/15(木) 20:06:22 ID:AmOWotxl
テストの逃避で>>791の続き書いちゃったんだけど……
更新されてないなら載せていいのかなー?(゚д゚三゚д゚)
794イラストに騙された名無しさん:2006/06/15(木) 21:36:59 ID:h6R9Qhib
GO!
795791:2006/06/16(金) 01:48:35 ID:BV+WZd3a
>>793
続きのほう、全然かまわないです、ハイ。
とういうか、オチ考えてないんで助かります。
けど、逃避はあまりよろしくないかとw

>>792
書いた本人が中学でポートボールはやんねえよな、と思っているので大丈夫w
けど、ゴスロリ衣装で走れそうにないオブシディアをからませようとしているうちに
椅子から見下ろすように指示を出す姿が頭から離れなくなった。
むしろ、大鎌もたせて、黒猫つれて、
「守るわよ! ――我らが名誉の一戦ここにあり!!」
まで言わせるべきだったかと後悔しているw

…空の場合、名門とツートップで突っ込んでいきそうだ。
「それは、萌絵様が悪いだ」
話を聞いたメイド姉はそう断じた。
いっそ爽快なほどだった。
「うん……わかってるけど……」
けれど、萌絵の中でうごめくものが消えない。
もやもやと曖昧なまま、萌絵をいらだたせる。
「鐘が心配してくれることはうれしいの。でも私は守られるだけじゃ」
「そこじゃないだ」
きっぱりとメイド姉は言い切った。

「萌絵様は、他の人の『強さ』に嫉妬して鐘君にあたったんだべ。
守った鐘君が気の毒だ」

萌絵は、息を呑んだ。
そうだ――頭の冷えていく今ならわかる。
オブシディアの指揮。
名門君や委員長の動き。
自分にない「強さ」にあこがれて、自分の「弱さ」が悔しくて、情けなくて。
せめて、あのボールを取れたら――みんなに追いつける気がした。
それを鐘に邪魔されたから、かっとなってしまったのだ。
(私……汚い)
自分の勝手のために大切な人を傷つけて。
これでは、今までと変わらない。
いや、それよりもずっと、悪い。
「――私、なんて弱いんだろう。
 強くなりたいのに、鐘を、みんなを守れるようになりたいのに……!」
「萌絵様……」
メイド妹がうろたえる。
下手な慰めは萌絵を傷つけてしまう。
けれどもこのままでは……
「どれほど強さを身に着けても、誰かを万全に守ることはできない。
それもまたお約束だべ」
「お姉ちゃん?!」
「だからこそ、守られることに甘えずに、自分から強くなることは必要だべ。
 でも、ひとりで万能の「強さ」を目指したところで……むしろ万能を
 目指すからこそ、取りこぼしが目について離れなくなってしまう。
 萌絵様、私は、あなたにそうなってほしくないだ」

「大きいお姉ちゃん……?」
 メイド姉は萌絵に視線を合わせ、微笑する。 
「萌絵様は鐘君のように銃や格闘では戦えない。
 でも鐘君もまた、萌絵様のように魔法では戦えないべ?
 それならお互いにできることでフォローし合う……
 それが『守り合う』ことだと、私は思うだ」
「お片付けが苦手なパパの代わりに、大きいお姉ちゃんがお掃除する
みたいに?」
「……ま、まあ、似たようなものだべ」
目を泳がせるメイド姉と、それを見て笑いをこらえているメイド妹に
気づかないまま、萌絵は唇に指を当てて考え込んだ。
798これでオチになるかな?:2006/06/16(金) 03:11:38 ID:6wzSMyJG
ラノベに数多存在する『戦う姫』。
彼女たちにはたいていの場合、弱点をかばう相棒がいた。
祈る巫女には剣士が。
女騎士には魔法士が。
生真面目な娘には、道化役の少年が。
そしてそれは、逆もまた真なりで――
萌絵の中でうずまいていた感情が、少しずつ凪いでいく。

『ぼくたち、おやくそくだよ』
――幼い日の鐘の言葉が、本当ならば。

「私、鐘に謝ってくる」
「今からですか?」
驚くメイド妹。空の色が、そろそろ夕暮れの近いことを指している。
それでも萌絵はうなずいた。
「明日じゃ、いけない気がするの」
この気持ちが、不安に食い尽くされてしまないうちに。
護衛のしょごす君をつれ、萌絵は屋敷を飛び出していった。 
799791へ:2006/06/16(金) 03:34:31 ID:6wzSMyJG
そんなこんなでこんなんなりましたー。
仲直り方法の提供のはずが、なぜか説教系に。orz
おまけに読み返したら庭師が弁当受け取ってるし! ひ、昼なのか?!

最初は鐘にオブvs萌絵の模擬戦見せようかとか
いっそ名門と空も混ぜて、萌絵が転がされまくるのを見せつけようかとか
とりあえず彼女の戦う意思を見せたかったのですが
さすがにそれは長くなるので自粛。
(絶対鐘が悩むことになるし正直そこまで書くのはめんどゲフゲフ)

ちなみにゴスロリ服は、軽いやつにして靴さえどうにかなれば
意外と走れます。<経験済み
ただ、夏でも厚底靴はいてるもんなあ、あの人たち……
800イラストに騙された名無しさん:2006/06/16(金) 03:48:01 ID:6wzSMyJG
……あ。
つなぎ方おかしいところをいくつか見つけてしまった。ワスレテタヨ…>o...rz
ごめんなさい見逃してください。
801イラストに騙された名無しさん:2006/06/16(金) 23:43:26 ID:x8ai2TDS
仲直りで、萌絵にできてあの人には難しいこと……(メ欄)とかかな。

あ、すいませんオブシくぁwせdrftgyふじこlp;@
王道学園の図書館には、表で働く図書委員のほかに裏のスタッフがいるという。
彼らは総じて『図書館の住人』と呼ばれ、ラノベ分館の予算配分を握っているらしい。

「でもね、彼らの恐るべき点はそこじゃないの」
委員長は静かに告げた。
「スタッフの主力である『十傑衆』……彼らは日々『愛! 勇気! 希望! 
そして萌え!』にふさわしい作品を見抜くために、あえてあらゆる地雷を
読みこなす訓練をしているのよ……」
続いた言葉に、萌絵は衝撃を受けた。
「全シリーズ自費購入でね」
803イラストに騙された名無しさん:2006/07/13(木) 21:17:57 ID:IvcV9W4f
突然ですが、萌絵スレ>>665と鐘スレ>>647をうまい具合に説明してくれる人募集。
いや、ミッキーと黒服が統帥のせいで精神と肉体ばらばらにされて、
精神が幽霊化したのはわかりましたが肉体はどこへ着いたのだ?という疑問が
うまく解けません。
「館の主」ってことは旦那の元だと思うのですが。
804イラストに騙された名無しさん:2006/07/13(木) 22:18:43 ID:004qzIRt
>>803
流れ的には、鐘スレ629で総帥にどこかに飛ばされる
そして、萌絵スレ665で萌絵パパさんの所に転移?させられる
そして、時間の流れは
鐘スレ629→鐘スレ647→萌絵スレ665?かな?
萌絵スレ665で総帥と出会ってからの記憶は無い、とある
なら、鐘スレ647でオブオブに忠告?してから萌絵スレに飛ばされたと考えるのがいいかな?

誰が助けたかは不明だねー
誰が助けたんだろう
時空に干渉出来るのは、今の所無貌の女神かな?
しかし、助けるには理由が居るけど…
まぁ、アノ女神何考えてるか分からないからねぇ
一番ありそうなのは、萌絵を目覚めさせる為に、まだ黒服とミッキーが必要だったからって感じ?
黒服とミッキーが必要と言うより、オブシディアの為に必要って方が理由つけやすいかも
萌絵を目覚めさせる為に、オブシディアに何かをしてもらう必要があるから、その為に黒服とミッキーを助けた
ま、これは俺が思ったことだー
皆どう思う?
805まとめ中。:2006/07/21(金) 16:49:03 ID:AGCAC1ZE
避難所ができました。
ttp://www.freebbs.biz/yy2ch/yy2ch.cgi?id=kanemoe
806イラストに騙された名無しさん:2006/07/27(木) 22:05:20 ID:ANpLGdpL
鐘の纒、おつー
暇な時、wiki更新しておこう

オブオブがお母さんってのはいいネタかも
お母さんまで行かなくても、……ね♪

そして、鐘スレが容量オーバー
このまま、このスレが終わるまでここを使うか
新しいスレを建てるか、どうしよっか?
807イラストに騙された名無しさん:2006/07/30(日) 12:02:04 ID:MG3eVaJv
人がいないけどスレが無いと更に人が減りそうだしな

誰か立ててくれ
808イラストに騙された名無しさん:2006/07/31(月) 02:01:35 ID:U4wyOYHA
赤ちゃんを拾いました。@ライトノベル Vol.3
------------------------------------------------------------------
        ■LANOVATE-CITY■

ライトノベル板の片隅。
ほぼ時を同じくして、二人の赤ん坊が拾われた。

丘の上のお屋敷には女の子――萌絵
下町の酒場には男の子――鐘

個性的な人々に囲まれて成長していく二人は、
やがて当然のように出会い、当然のように、惹かれ合う。

無意味な偶然などありえないこの街で、
王道と嫌展の狭間を歩む二人を待ち受けるものは何か。


――無数のお約束を越えて、   
           いつか幸せなお約束を――

前スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1044932011/l50

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1041163224/l50

まとめサイト
ttp://towc109.hp.infoseek.co.jp/lavel/

避難所
ttp://www.freebbs.biz/yy2ch/yy2ch.cgi?id=kanemoe
------------------------------------------------------------------
とりあえず>>1のテンプレ。他に必要な物あるかな?
809イラストに騙された名無しさん:2006/07/31(月) 23:52:58 ID:0XqhaU33
それでいいと思う
後は、ここを使い切った後に立てる?流石に、4年かかって1スレだからw
2個も立てると、板とひろゆきに悪い気がするなぁ
どうだろ?
810イラストに騙された名無しさん:2006/08/01(火) 17:15:53 ID:6lsDKlvV
うん、それでいいと思う
811イラストに騙された名無しさん:2006/08/02(水) 01:00:16 ID:dx3vPZ3Z
んじゃ、のんびり行きますか。
ライトノベル板の空気に合わせて、張り切りすぎずにだらだらと行こう。
812イラストに騙された名無しさん:2006/08/06(日) 23:16:58 ID:DT0bUgSW
はうあっ。
い、いつの間に鐘スレ落ち……
そしてまとめ停滞中です。ごめんなさいー!
正直萌絵スレメンバーのまとめは、どなたかに任せて補足に回りたいです。
ああでも旦那の容姿がスーツ&眼鏡(>54)なのはぜひとも主張したい……ゴメンナサイ

>806
オブオブが前世の幼馴染、って説もメル欄にありましたな。
813イラストに騙された名無しさん:2006/08/07(月) 13:09:50 ID:JCuSQRQ4
鐘スレはDAT落ちじゃないよ
容量的にオーバーしたからだよ

って、ここも後200レス残して残容量が70k?
残り10kまで行ったら、次スレ立てた方がいいな
…・・・何ヶ月先になるか分からんがなw

つーか、前世って明確に書かれて無いよなぁ
なんだか、鐘が今の状態を作り出した原因に思えてなら無いぜ
萌絵とオブオブ、三つの勢力、あと……ロボ子とか
814イラストに騙された名無しさん:2006/08/07(月) 21:44:31 ID:ZAFB68bH
容量オーバーはやっぱりSSのせいかなあ?
でもこれがないとここっぽくないとも思う。

前世の話には、きっと教団が絡んでいると思うんだ。
今まで出てないし、退魔弾開発して黄金郷と対立しているっぽい。
ちなみに組織は統帥が「時が来たときに使う」って言っただけで、
異形云々と関わっていることすら末端は知らない可能性が高い。
チョコ事変では一般兵が教団の退魔弾使っていたし。

はいまとめます早くまとめます〜っ。
815イラストに騙された名無しさん:2006/08/08(火) 22:22:13 ID:SFiBjrCe
SSはこのスレの華だ!
チョコチョコと、まとめさいとも更新されてるね
816緊急募集、緊急募集:2006/08/09(水) 20:39:44 ID:7tP2p8jU
まとめ人です。wikiの皆様はじめ、いつもお世話になっております。
突然ですが、萌絵スレキャラ(旦那・執事・庭師・メイド姉妹)を担当してくださる方を募集いたします。
理由:データ散逸のため。どっかにあるはずなんだが、再収集はちと辛い……_| ̄|○
817イラストに騙された名無しさん:2006/08/10(木) 16:12:31 ID:gBwaCCPS
前世の話、誰かあらすじだけでも考えてくれませんかね……?
818イラストに騙された名無しさん:2006/08/11(金) 00:19:47 ID:xNdzlNj0
前世もいいが、元殺の過去も気になる。
彼が『組織』を抜けたのをきっかけに動乱が起こって、
彼はモトカを守りながら『組織』の追っ手を退け、『教団』とことを構え、
『黄金郷』の召喚しようとした異形も一人で滅した――(鐘612より)
魔人にもほどがあるよパパさん。
819パパ過去? 第一章 6-1:2006/08/12(土) 01:49:49 ID:HIANPJUJ
カラーン……
 マリーの酒場に音が一つ。
 照明が落ちた店内、カウンターに在る影が動く。
「悪いな、今日はやって無いんだ」
「…私だよ」
 ”ciose”と書かれた扉を開け入って来たのは、元詐欺だった。
「何のようだ?」
「これだ」
 そう言って差し出したのは、深い紅い色をしたロゼワインだった。
 元殺は無言でグラスを出す。
「覚えてたのか?」
「忘れるわけ無いだろう」
 そうか…とだけ言って、元殺はグラスを傾ける。
 元詐欺もカウンターの椅子に座り、ワインを開ける。
 グラスに注がれる紅い色。
 その紅い色に、思い出す。
 紅い、紅い、紅い髪。
 血よりも紅い、炎を宿したような髪を靡かせ、只…たたずむ少女。
チン…
 元殺と元詐欺のグラスが、鳴いた。
820パパ過去? 第一章 6-2:2006/08/12(土) 01:50:46 ID:HIANPJUJ
「指揮者の処理を確認」
「これで終わりか?」
「ある意味、これからが始まりだ」
 あーったく、めんどくせぇな…。そんな事を考えながら、あの頃の俺は生きていた。
 俺はまだ、ガキだった。
 上に命ざれるがままに、只々”処理”を繰り返していた。
「なんで始まりなんだよ?」
 最近組み始めた、”スウィンダラー”に聞く。
「ガンナー、ここは何処だ?」
「指揮者の城だろ?」
「その指揮者はどういう奴だった?」
「自分で動かず、他人を使うチキン」
「なら、分かるだろう」
「わかんね」
「即答か…」
 まったくって言う仕草をする。
「もったいぶった言い方はウゼェ、答えを言えよ」
 スウィンダラーは窓の外を示した。
「ん?」
 横から回り込み、覗くように見る。
「げ、なんだありゃ」
821パパ過去? 第一章 6-3:2006/08/12(土) 01:51:18 ID:HIANPJUJ
 眼下に広がるは、人、人、人。
「何やってんだ、アイツラ?」
「御主人様が殺されたんだ、その仇を討とうをしているんだろう」
「めんどくせぇな…」
 この時、俺が受けた指令は”指揮者”と呼ばれる者を処理する事。
 この都市の支配者に楯突いたらしい。
 そう、『組織』に、だ。
「なぁ、パイナップル持って無いか?」
「優雅では無いな」
「ふざけろ」
 元はこの都市で学校の先生をしてたらしい。
 だがある時、力に目覚めた。
「んじゃ、弾」
「私の銃はリボルバーだぞ、後二発しか無い」
 その力は、他人を操る力。
 特殊な状況を作れば、かなりの洗脳力を発揮する。
 その特殊な状態を作るには、それなりの設備が必要みたいだが、一度掛かればその支配から逃れる事は難しい。
「つかえねぇ…」
「君こそ、何か便利な武器は持って無いのか?」
「……俺は、ガンナーだぜ」
「てっぽうだけか」
「てっぽう言うな、銃って言え」
822パパ過去? 第一章 6-4:2006/08/12(土) 01:51:54 ID:HIANPJUJ
「しっかし、めんどくせぇ」
「しょうが無いだろう、組織に従わない異能者は処理される運命だ」
「運命ねぇ」
 『組織』はある事をしている。
 ”ブルーブラッド”と呼ばれる魔薬。
 異能者の能力を飛躍的に高める薬。
 コレを、数百から数千倍に薄め都市にばら撒いていた。
「もともとこんな汚れ役は、ゴキ供の役目だろう?」
「確かにそうだが」
「位は低いけど、俺ら一応名前持ちだぜ?」
「……ソレを君が言うのか」
「……」
 ハイスクールのガキでも買える、魔薬。
 しかも、能力増加のオマケ付き。
 薄めた魔薬はブルーレインと名付けられ、組織の貴重な収入源にもなっていた。
「あいつ、いきなり尻触ってきたんだぜ?」
「触らせておけば良かっただろう、幹部にもなれたかもしれないぞ」
「女に触られるのは、まだ我慢できるが、相手は男だぞ!」
「だからと言って、幹部の前で総帥を殴るとはな…」
「うるせぇ」
 しかし、本当の目的は金儲けじゃない。
 単純な身体的な能力の上昇では無く、異能の力に目覚める者探すためだ。
 ま、時々ソレが失敗して、こんな暴走者が生まれるんだがな。
823パパ過去? 第一章 6-5:2006/08/12(土) 01:52:29 ID:HIANPJUJ
「逃げ道を探すか」
「どうやってだ?」
「知り合いに聞いて見るよ」
 そう言って俺は携帯を取り出す。
「……情報屋か?」
 問いかけを無視し、相手が出るのを待つ。
「………居ないか?」
「期待はず…」
 スウィンダラーがそう言った時、繋がった。
「おせーよ、さっさと出ろよ、カノ!」
「うるさいっ!、さっきまでシャワー浴びてたんだから」
「……」
「想像するなっ!」
 シャワー…、その言葉に俺は、まろい姿と思い浮かべた。
「で、何?」
「あ、ああ、指揮者の城に、どっか抜け道とか無いか?」
「知らない」
「お前なっ、それでも情報屋か!」
「私は都市の噂メインの情報屋!、あ く ま で 一般人の範疇なんだか…」
「そうか」
 相手は向こうで何か言っていたが、俺は回線を切った。
824パパ過去? 第一章 6-6:2006/08/12(土) 01:52:59 ID:HIANPJUJ
「駄目だったか」
「まだ、もう一人居る」
 俺は再び、携帯を弄る。
「ガンナー?、久しぶりだね」
 もう一人の方は、掛けた瞬間に出た。
「長耳、情報が欲しい」
「今居る所は、学園区画の…、ああ”指揮者の城”だね」
「話が早いな、何処を行けばいい」
「今、地図を転送するよ」
「分かった、報酬は」
「今日起きた事でいいよ…、あ、今から起きる事、かな?」
「?、よく分からないが、分かった」
 長耳との話が終わった瞬間、地図が転送されて来た。
「どうやら、楽が出来そうだな」
「さぁな…」
「どういうことだ?、道はあったんだろう」
「あいつが、長耳がああいう言い方した後は、メンドクサイ事が多いんだ」
 そう言いながら、俺は携帯に転送された地図を見せる。
「なるほど、『黄金郷』の地下迷宮を使うのか」
 地図に転送されていたのは、この都市の魔道を司る勢力、『黄金郷』の地下迷宮が表示されていた。
「めんどくせぇ…」

 そして、その予感は当たった。
 俺はある意味、運命と出会う事になったんだから……。
825イラストに騙された名無しさん:2006/08/12(土) 01:55:12 ID:HIANPJUJ
パパの過去って聞いた時点で、書きたくなった
なんか変だぞ、って感じたら修正よろー
826イラストに騙された名無しさん:2006/08/13(日) 17:19:05 ID:tBYBDpJ+
確認。
スウィンダラー=元詐欺
カノ=モトカ
統帥=温帯(当時はまだそのはず)
当時、『組織』は異能者を収集している。その目的は不明だけれど。
『黄金郷』の地下迷宮で、運命である「赤い髪の少女」と出会ったことで、
ガンナーはガンスリンガー、そしてマイホームパパへの道を進むようになるのかな。
続きが読みたいが、容量がちょっと心配だ。
鐘スレもにくちゃんねるで見つからないし。
827イラストに騙された名無しさん:2006/08/13(日) 17:21:02 ID:tBYBDpJ+
げ、実家ので書いてるからうっかりageちまった。
みんなすまん。
828イラストに騙された名無しさん:2006/08/13(日) 19:29:16 ID:tBYBDpJ+
今気づいたが、スウィンダラーじゃなくスウィンドラーじゃないか?
そして、前世のあらすじ考えてみたけどどうしよーと思っている自分がいる。
829イラストに騙された名無しさん:2006/08/14(月) 01:26:35 ID:K71hlY+t
う、スウィンドラーっぽいね orz
前世は、書いた者勝ちだ!
そして、パパさんも、書いた者勝ちだ!
830パパさん書けないので世界創世神話1/4:2006/08/14(月) 15:49:13 ID:JOKrHG2C
遠い昔。
混沌の女王は、数多ある「世界」を取りまとめる巫女だった。
無限にして一つである女王への謁見は、鍵である守護者の認可と、無貌の女神の案内が必要だった。
ある時、混沌の女王は次代の姫君を生んだ。
しかし未熟な姫君は無限に存在することができず、絶えず「世界」のどこかに存在した。

「世界」にわずかしか干渉できない守護者は、森の母神と子供を作り、その娘を探索者として送り出した。
娘はとある「世界」で姫君と出会い、行動を共にする。
その「世界」こそ、『黄金郷』および『教団』に類する団体が存在する「世界」だった。

複数の“神”をまつり魔術に長けた『黄金郷』と、科学という人間の知恵を信仰する『教団』とは常日頃対立していた。
異形の召喚方法を知ることで強大な力を手に入れた『黄金郷』に対し、『教団』はある財閥の援助を受けて人型の兵器を作り上げた。
“神”すらも斬れる、人に近く人よりも強い存在を。
831容量が心配です世界創世神話2/4:2006/08/14(月) 15:52:15 ID:JOKrHG2C
その頃姫君と探索者は、状況を知るべく忍び込んだ『教団』の施設で、偶然黒髪の少年に出会う。
できそこないの『ユーシャ』として幽閉されていた少年は、外の話と引き換えに自分が知る限りのことを教えた。
こうして3人の交流が進んだ。

『教団』の最終兵器である『ユーシャ』は、“神”に頼らず“神”の力を滅してしまう、純粋科学の賜物なのだという。
しかし少年はその力を顕現させることができず、かといって外に出すこともできないので、施設に幽閉させられているのだった。

この話を聞いた姫君は、少年の境遇を召喚させられ戦わせられる異形たちと重ね、脱出をすすめる。
力の顕現を除けば前述の人型兵器と変わらない性能なので、少年は簡単に施設を脱することができた。
こうして少年は『教団』を裏切り、姫君たちの側で仕える騎士となった。
832落ちませんように世界創世神話3/4:2006/08/14(月) 16:01:00 ID:JOKrHG2C
その後、さまざまなよんどころない事情により、探索者は少年と対立する。
実は、『ユーシャ』は守護者の干渉によって作られたものだった。
異形の無駄死にによって、混沌の女王の弱体化を恐れた守護者は、『黄金郷』を滅するために、ある科学者に知恵を吹き込んだのだ。
つまり、探索者と少年とは同父姉弟とも言えるのだった。

しかし、“神”の力も滅してしまうほどの力を持ってしまった『ユーシャ』を守護者は危険視し、『黄金郷』の弱体化とともに、『教団』内部で『ユーシャ』の粛清を行わせる。
当然、少年もその対象に含まれた。少年は姫君を守りながら追っ手をかわし続けるが、ついに追い詰められてしまう。

探索者の指示のもと、追っ手の凶弾に倒れたのは、姫君だった。
自分ばかり助けられるのを気に病んでいた姫君は、自分がこの「世界」から「消えた」としても、それが直接存在の消滅につながらないことを知っていた。
仮にも、混沌の女王の娘なのだから。
そして、この「世界」で「消えて」しまうことが死に直結する少年をかばって倒れたのだった。
833落ちてたらごめん世界創世神話4/4:2006/08/14(月) 16:05:07 ID:JOKrHG2C
けれども、少年にとって見れば、姫君が「消えて」しまえばそれは永遠の別れに等しい。
少年は姫君を失った自身への怒りのために、“すべての力を滅する力”を目覚めさせる。
その力は他の『ユーシャ』とは桁違いに大きく、「世界」を通じて混沌の女王すらも衰弱化させたほどだった。
混沌の女王は少年の消滅を命じたが、無貌の女神が異を唱えた。
相応の絶望を生み出させなければ、割に合わない、と。

そして無貌の女神は「世界」を作り、少年を主人公にすえてその行方を眺めた。
しかし、先読みの力によって、無貌の女神には少年の結末がみんなわかってしまった。
絶望を吸いながら、無貌の女神は失望を感じていた。

しかしある時、一瞬の幻ではあったが、姫君の姿をその「世界」に見た。
それが繰り返されることに気づいた無貌の女神は、「姫君を目覚めさせるため」という名目で守護者をそそのかし、オリジナルと同じ「世界」――姫君を失った、あの「世界」と同じものを作った。
そして、先の読めない物語への期待を込めて、少年の『因子』をそこに放った。

こうして少年が形成されたとき、その「世界」の導きとして、姫君もまた形成されたのである。
834容量ってどこでわかります?:2006/08/14(月) 16:18:16 ID:JOKrHG2C
とまあ、それっぽく。
『黄金郷』と『教団』はあくまで「似ている」団体なので、
今のとは違うものと考えてもかまいません。
個人的には「最終兵器勇者(伝勇伝原題)」って使えて満足です。

そして踏んだり蹴ったりのヨグ様。
835Ready with the gun.1/3:2006/08/15(火) 07:38:01 ID:NX4Y3rqR
 地下の神殿には、むせかえるような悪臭が満ちていた。猛烈な湿気と、吐き気を催す麝香の香り。
 息を吸うと肺にまとわりつくような感じがして、まるで換気の悪いサウナに入ったような気分だ。
 薄闇の中、祭壇上には生ある暗黒を思わせる、ゼリー状の塊――ありえざるもの、闇に棲む者、旧支配者の同胞、ニョグタ。
 その周囲には、無数の落とし子。落とし子たちは膨張した肥満体であるにもかかわらず、骸骨のような手と顔を持っている。
その手にはカミソリのように鋭い爪、その顔には醜怪に変形した容貌と狼に似た牙、そして奇怪に膨らんだ真紅の眼球。
 落とし子たちの集団をよくよく見れば、その犠牲者の存在も確認する事が出来た。
 身体の穴と言う穴に触手を詰め込まれ、鮮血を吹き、白目を剥き、痙攣を繰り返しながら絶命していく犠牲者たち。
 祭壇に辿り着くには、哀れな犠牲者たちの二の舞とならずに、落とし子たちの囲みを抜けなければならない。
 ガンナーは、躊躇うことなく引き金を引いた。
 炸裂弾による衝撃に黒い芋虫が絡まりあったかのような落とし子の肥満体が、だぼりと弾け飛んだ。
 粘ついた不快な粘液が飛び散り、血液の代わりにその身体を流れる黒い脳漿がどろどろと流れるのを眼にした瞬間、
ガンナーの膝ががくりと崩れた。
「ィ、ぐ……クソッタレがっ!」
 脳裏を埋め尽くさんとする狂気を意志の力で押さえ込むと、力ずくで体勢を立て直して迫る落とし子爪を蹴り飛ばす。
「――銃弾は効きが悪ぃな。それからあの胸糞悪い血、意外と精紳にクる」
 背後に向けて言葉を放つ。
 頷く気配。
 たたずむ少女の気配を感じつつ、忌まわしき存在から目を背け、牽制のために銃弾を掃射。
 と、視界の端をのたくる何かが見えた瞬間、ガンナーの手が懐に飛び込み小瓶を取り出す。
 小瓶の蓋を弾き、中に詰まったティクオン霊液を周囲に撒き散らす。
 物陰から迫ってきていたニョグタの触手が、するりと退いた。
「ニョグタの落とし子に対しては陽光が有効、か」
 呟きながら、ガンナーは腰のベルトに差した数本の棒状手榴弾を抜く。
 天井に向けて、手榴弾を投擲。
 爆音。――破壊された天井から光が差し込み、落とし子たちが苦しみ始める。
836Ready with the gun.2/3:2006/08/15(火) 07:39:01 ID:NX4Y3rqR
「さて、カミサマにはお帰り頂こうか。――頼むぜ」
「分かった」
 視界の端に炎を宿したかのような髪が、一瞬だけ見えた。
 ナイフを抜く。エジプト十字を象った柄を持つ、特製のナイフだ。
「Ya na kadishtu nilgh’ri stell-bsna Nyogtha;K’yarnak phlegethor l’ebumna syha’h n’ghft.」
 瓦礫の落ちる音や、落とし子たちの苦鳴。
 それを縫うように朗々と響く、ヴァク=ヴィラ呪文。 
 背中を押されるように、石畳を駆けるガンナー。
 落とし子たちを無視して、狙うはニョグタただ一匹。
 触手を踊るようなステップで回避し、跳躍。
「Ya hai kadishtu ep r’luh-eeh Nyogtha eeh」
 エジプト十字のナイフがニョグタのぶよぶよとした表皮に突き立った瞬間、ガンナーの心臓に鋭い痛みが走った。
 クラッチ・オブ・ニョグタ――ニョグタの鷲掴みの呪文だ。
 心臓に直接圧迫を加える呪文。心停止した瞬間、詠唱者の手には犠牲者の心臓が現れるおぞましい呪文。
「く……は、ははッ、俺がてめぇを叩き返すか、てめぇが俺の心臓を抜くか――」
 本家本元のニョグタの鷲掴みは強烈だ。
 このままでは、ニョグタの触手の先にガンナーの生暖かい心臓が出現する瞬間も遠くは無いだろう。
 しかし、ガンナーは笑った。笑い飛ばした。
 死線を渡る恐怖。神を前にした、人の、己の無力。
「それがどうした!」
 古典に謳われる最強の一言と共に、全てを笑って腕ごとナイフを抉り込む。
「S’uhn-ngh athg li’hee orr’e syha’h!」
 遠退く意識を気力で繋ぎとめ、背後から聞こえる呪文に支えられるようにして――
837Ready with the gun.3/3:2006/08/15(火) 07:43:44 ID:NX4Y3rqR

 ふと目覚めると、そこはベッドの上だった。
「…………?」
 元殺は首を捻る。
 確か昨日は元詐欺と飲んで、そのまま酔い潰れて――そこから先の、記憶が無い。
 ふとサイドテーブルを見れば、メモが置いてあった。
『お父さんへ
 元鷺さんは客間に寝かせておきました。
 ぎっしーさんには連絡してあります。
 あと、今日は母さんとマリーさん、ろぼ子さんは三人で買い出しに行っています。
 朝ご飯は台所に置いておくので、暖めなおして食べてください。
 萌絵と約束があるので、萌絵の家に行ってきます』
 ――どうやら、鐘が運んでくれたらしい。
「本当に、いい息子をもったもんだ」
 呟きと共に吐き出された息が、少し酒臭い。
 苦笑と共に起き上がり、ベッドから降りるとカーテンを開けた。
 光を浴びながら、夢に見た過去を思い出す。
 闇の中の祭壇。
 旧き支配者。
 紅い少女。
 黄金郷。
 戦い。
 力。
838Ready with the gun.3+1/3:2006/08/15(火) 07:44:25 ID:NX4Y3rqR
「神をも殺す、か」
 何者をも殺す、暗殺者の名を冠された暗殺者。
 その二つ名と認識を得て、元殺は本当に“そういうもの”になった。
 しかし、己の異名の由来となったその戦いを思い返し、元殺は更に苦笑を濃くした。
「結局、俺は一人じゃ駄目なんだよな……」
 鐘が、モトカが、彼女が、元詐欺が、長耳が、皆が周りにいて――
 自分は、結局そこでしか生きられない。その為にしか戦えない。
 そうなってしまったから、自分は『ガンスリンガー』であることを捨てた。
 苦笑を浮かべたままで回想を打ち切り、元殺は踵を返して部屋を出る。
 今日もまた大切な一日を、始めるために。
839イラストに騙された名無しさん:2006/08/15(火) 07:50:23 ID:NX4Y3rqR
何となく過去編。
あくまで夢なので、実際に過去に行われた出来事とは相違がある可能性がありますと
逃げ道をつくっておく。
840イラストに騙された名無しさん:2006/08/15(火) 17:38:28 ID:s/rcXP/N
>839GJ!
めちゃめちゃかっこいいよ!

過去編を読みながら、鐘パパはつくづく、名無しさんの憧れで作られているのだな、と思った次第。
……がんばれ、鐘。
841イラストに騙された名無しさん:2006/08/15(火) 17:59:17 ID:q5XVaGeX
創世神話を読んでなんとなくタロットを作ってみるテスト

愚者 鐘 
世界 萌絵
魔術師 旦那
確定しているが、元殺し屋は何だろう?
842イラストに騙された名無しさん:2006/08/15(火) 18:18:38 ID:NX4Y3rqR
元殺し屋は戦車でしょう。
ワンマンタンクとか呼ばれてましたし、守る者の為に邁進する力の象徴ですし。
843イラストに騙された名無しさん:2006/08/16(水) 02:01:00 ID:pFac38s2
女教皇は無貌の女神、教皇は統帥。
節制はミッキー、正義はシスターっぽい。月はオブ、太陽はモトカかな?
……とイメージはともかく、吊られた男=長耳だけは譲れない。

>>839 うわ、かっこいい。痺れた。主人公の父が伝説級ってのも
お約束の一つだからなあ。超えるのは大変そうだw

844イラストに騙された名無しさん:2006/08/16(水) 19:03:14 ID:fvzCrrfp
>吊られた男=長耳
大爆笑。
この板に絵師さんがいらっしゃればなあ。
見てみたいぞ、ラノベイトシティ謹製タロットカード。
845イラストに騙された名無しさん:2006/08/16(水) 20:32:48 ID:uhcFvAxC
気がつけば夏休みも終盤。
3人娘が浴衣着て祭や花火大会……という展開はないものかね。

鐘にしろ萌絵にしろ、宿題をためていそうには思えない。
846イラストに騙された名無しさん:2006/08/17(木) 02:20:41 ID:lEd5xZPl
書きたければ、書けばいい!
ソレが、このスレだ!!

俺も書こうと思ってるけどね
847妄想:2006/08/17(木) 03:56:52 ID:ah2FRFkC
萌絵:ピンクのギャル風浴衣
空:王道の紺白浴衣
オブ:ゴスロリ浴衣

まっとうな浴衣って、胸あると逆にエロかっこ悪いんだよな。
胸つぶすためのブラとかあるし、空の体型が一番似合うw
そして縫製は黒服&SOS団でよろしく。
848イラストに騙された名無しさん:2006/08/17(木) 10:53:24 ID:KoETHXnh
うおお?!
ネタスレだと思って開いたら
捨て子スレになっっとる!?

折角だからモツ煮おいときますね
      ハ,,ハ  
        ('(゚p。∩_ イアアアアア!クトゥルフ・フタグン!
      /ヽ   〈/\ フユウ……フユウ、、ヨォォグソトォォォトオオオ!
     /| ̄ ̄ ̄|.\/  (モツ煮は変なお土産のせいで壊れてしまいました。
       | .モツ煮..|/     彼にふさわしいスレに送ってやってください。)
        ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・ウィルス
電話加入権・「PartのかわりにRigelを流行らせよう」のログ
ドエット・ギコペ・Jane・ネクロノミコン・無名祭祀書・エイボンの書
ナコト写本・輝くトラペゾヘドロン・水神クタアト・黄の印
屍食経典儀・黄金の蜂蜜酒・ルルイエ異本
849ネタに詰まったら悪魔合体:2006/08/17(木) 23:41:40 ID:ogdY1TiO
ちりんと、風鈴の音がした。
小学校のころから通い慣れた縁側を鐘は通り、共同合宿所になっている12畳の和室に入り込んだ。
「ねぇ、いっちー。歴史の方はまだ続いている?って、何これ?」
シンプルな和室と、黒檀の机の前をあぐらをかきつつ、友人はノートパソコンの前で頭を抱え込み、そして高速で打ち込み続けていた。
「まあ、歴史のほうはいいけどな…… 見てくれよ、これを」
打つ手をやめず、憂鬱そうに王道君は顎でディスプレイを指す。
鐘は机の上に乗っているそれを心配そうにのぞき込む。そのノートパソコンのディスプレイに書かれた内容は、>848に書かれた妖しげな電子生命体だった。
王道君自身とっさに展開した電子基礎防壁と妖術防壁でなんとか、休止状態にしてはいるが、これも時間の問題だろう。
「……よくコレ、展開を阻止できたね」
鐘は、あまり得意ではない分野にも関わらず、ここまでその生命体を押さえ込めた友人を改めて尊敬した。
「多少ズルしたせいさ。かあさまの護符と、君と僕との開発したプログラミングの構造の性もあるけど……でもどうする?」
「このままだと、この前のデスマーチと花火大会へ行けなくなるね」
冷静に鐘は呟きながらもため息をついた
850ネタに詰まったら悪魔合体:2006/08/18(金) 00:11:17 ID:7/l014eL
改めて鐘はディスプレイを眺める。
 高速で変動するディスプレイの動きをあやしつけるかのように、別のウインドウが複雑な幾何学文様が脈動する。
それが作り出すウィンドウの中にある世界はおそらく術者の念を電子変換されたものなのだろう。魔力感知とかに
比較的弱い鐘にもわかる力強さを感じさせた。
その合間に現れる象徴群(シンボル)は鐘が見たところ、おそらく大地の系統……
しかも森の中にある木々のイメージを思わせた。巧みにそのモノを誘い惑わすための惑いの森。
ふと一瞬、森の木々の隙間から女性が微笑んだような……隠し味のようなイメージを鐘は感じた。
851イラストに騙された名無しさん:2006/08/18(金) 00:23:12 ID:7/l014eL
うお、しまった!説明不足だ!
「このままだと、この前のデスマーチが無駄になるのと、みんなと花火大会へ行けなくなるね」
852イラストに騙された名無しさん:2006/08/18(金) 09:07:32 ID:+FIQpzKh
いやいっちーってそれ名門君だからー。
王道は空ちゃんだからー。

長耳先輩同様、名門君も電子世界スフィアに入り浸っているんだろうか。
情報収集も忍者の技能だし。
853849:2006/08/18(金) 21:53:25 ID:7/l014eL
すまん、名門君……勘違いしていた。


>852
ハイテク忍者だから入り浸るという程度ではなくともスフィアには詳しいでしょう。
8549月になったし締めておこうか1:2006/09/02(土) 03:41:08 ID:XRX60cEy
「あ」

それは一瞬のことだった。

混ぜ合わされたものの叫び。
組み合わされたものの呪い。
それらの立てる血の臭いに、彼女は酔う。
やめて。
やめて!
叫びは届かず、彼らは血の臭いの中存在を消されていく。
――ああ。
これほどの力を持ちながら。
彼らの悲鳴に、もはや嘆息しか出ない。
……それでも、せめて。
せめてこの子だけは――

「止まった?」
少年たちが声をそろえた。

「萌絵!」
少女たちが手を伸ばした。
8559月になったし締めておこうか2:2006/09/02(土) 03:42:38 ID:XRX60cEy
目を開けると、心配そうな顔の友人たちが覗き込んでいた。
「空ちゃん、オブシディア」
「平気ですか、萌絵?」
 微笑んで見せると、二人は安堵の息を吐いた。
「いきなり倒れるからびっくりしたよ。大丈夫?」
「軽い熱中症かもしれませんね。浴衣の着付けが、ここまで暑くなるとは予想していませんでしたから」
申し訳なさそうにオブシディアが告げる。
『組織』の更衣室は冷房が効いていたが、オブシディアの衣装で大半がさえぎられていた。
「もう少し寝てなよ。飲み物もらってくるから」
先に金魚柄の浴衣に着替えていた空が立ち上がり、萌絵はふたたび目を閉じた。
目覚めたとき。
オブシディアが一瞬警戒したような顔になったのは、なぜだろうと考えながら。

萌絵は気づいていない。
名門のノートパソコンにつけられた電子生命体――その一部を構成していた“モノ”が、萌絵に助けを求めていたことを。
そして、萌絵の<干渉>によって電子生命体が解体され、細切れの状態で消失していったことを。
結果、一方的に均衡が壊されたことで、結局デスマーチが無駄になったことを……

「で、いっちー歴史は?」
「……何とかするさ」
856イラストに騙された名無しさん:2006/09/04(月) 01:32:35 ID:Mx6TbG8m
(゚д゚三゚д゚)
857イラストに騙された名無しさん:2006/09/04(月) 23:15:02 ID:GagLgr+M
ノシ

萌絵のまとめうpしました。
お待たせしてスミマセソ
意外に要素が少なくてちょいとびっくり。
とにかく、これでお子様組はみんな揃ったかと。
858イラストに騙された名無しさん:2006/09/06(水) 00:59:33 ID:C0dHfggN
おつかれ!
wktkしつつ見て来る
859イラストに騙された名無しさん:2006/09/06(水) 12:20:03 ID:v1q9uFD3
wiki編集しようとしたら、混み合っております orz
カナシス
860まとめ人:2006/09/06(水) 18:24:45 ID:iWH44bSB
きっとみんなしてwikiに走ったんでしょう。たぶん。
編集の皆様いつもありがとうございます。

まとめ人は都合により11月まで作業できない(予定)ですが、
前述の通りうpまでの要素はできるだけすべて入れていきますので
(例:鐘パパ、元鷺)
書き手さんも読み手さんも安心してSSをお楽しみください。

お子様もそろったところで、
個人的には学校イベントが読みたいなーと言ってみるテスト。
861まとめ人:2006/09/08(金) 08:35:16 ID:Bxj+3Bp4
ちょっと質問。
前述の通り、うpまでに出た要素はできるだけ取り込む方針なのだけれど、
うpまでにどうしても時間がかかってしまうため、たとえばオブや空は
790までのまとめだけど、萌絵は855までのまとめになる。

多分今後、さらに差が広がっていくんじゃないかと思うのだが
うpした後のは書き足ししてないんで、どこかで区切ったほうがいいだろうか?
今回のまとめは790までとか855までとか。
次のまとめ人さんが、混乱するんじゃないかとちょっと心配になったんだ。

まあ、避難所ができたんで、「追加」って形をとるのもありだと思う。
けりがついたところで読み手がメモしておくとか、ね。

蛇足:眠りそこねたので三流さんうp。
鐘スレ読み返したいんだがどこ見てもないんだよな。
862イラストに騙された名無しさん:2006/09/10(日) 01:06:00 ID:yfFG8G+Q
>>861
いつもお疲れ様です。
混乱については、キャラ毎にまとめた範囲が書いてあれば十分大丈夫な気がします。
一意見としてはどちらの方法でもいいので、まとめの人が楽な方でいいと思います。

>鐘スレ
いるかどうか分かりませんが、一応datとhtml両方の形式でアップします。
ttp://ranobe.com/up/src/up136152.zip
pass: hiroimasita
863まとめ人:2006/09/10(日) 21:25:33 ID:NBkHEQ5E
>862
おおう、ありがとうございます!
html化まで待機覚悟だったので、非常にうれしいです。
まとめた範囲……どこまでだっただろう<オイ

もうちょっと意見を聞きたいな、と思いつつ沈んできます……
864イラストに騙された名無しさん:2006/09/19(火) 18:59:36 ID:FKIsSQYp
865イラストに騙された名無しさん:2006/09/22(金) 15:15:21 ID:DKoEguC8
一体何なの??? このスレ
ageとくよ…
866イラストに騙された名無しさん:2006/09/23(土) 01:38:10 ID:L2LYHCJl
あげちゃダメダァ
ここはヒッソリト落ちていきそうだけど、落ちないスレなんだぁ
867イラストに騙された名無しさん:2006/09/25(月) 22:36:03 ID:hX86e0x6
>>865
ひとまず862のファイルと、このスレ全体を読むんだ。
868イラストに騙された名無しさん:2006/09/28(木) 22:16:59 ID:inIya/23
久々にまとめ更新。でも脇中の脇。
あと、まとめ人の状況がだいぶ長帳場になりそうなんで、
一応860まで(2006年9月6日現在まで)のまとめということにします。
それ以前のものは番号を書くか、付記という形になると思います。
皆様、もうしばらくお待ちください。
869イラストに騙された名無しさん:2006/09/29(金) 22:50:37 ID:N7QZm4t/
おつ乙
たのしみにしてるよー
しかし、時間が無い……
むがぁぁぁ
8701/5:2006/10/09(月) 21:49:36 ID:E8jJDlD2
新学期に入り最初の日

「で、間に合った?歴史」
「ああ、ぎりぎり。昨日は徹夜だったよ」
始業式、ホームルームと終わり、鐘は名門君に帰り支度をしながら話しかける。

「今日はどっか遊びに行かないか? 本屋も寄りたいし」
鐘は鞄を持ち名門君に提案する。
「んー。今日は長耳さんとこに行かないといけないからパス」
「あー。またメイドロボのことか?」
鐘はいつかの騒動を思い出しながら尋ねる。
「いや違う。情報に関する勉強なんだ。情報を制するものは世界を制すってね。
長耳さんに言われた情報収集の課題をやってたんだ」
なるほどと、鐘は感心したように聞く。
「長耳さんって腕利きの情報屋だもんな。で、どんな課題だったんだ?」
「『萌絵、オブシディア、空が一学期中に告白された回数を調べよ』」
「ぶほっ!」
思わず鐘は吹いてしまう。名門君はひょいとよけつつ
「鐘、汚いぞ」
顔をしかめて言う。
「ごめん。でもやっぱり長耳さんは長耳さんだったね」
「? よくわからないが、ともかく中々大変な課題だった。
本人達に気づかれたらどんな妨害があるかわからないからね。
結果も結構興味深い物だったよ」
それだけを言い不意に名門君は黙る。ついでに鐘も黙る。
8712/5:2006/10/09(月) 21:51:57 ID:E8jJDlD2
「…………」
「気になるか?」
「かなり」
鐘は即答。なんだかんだ言ってやはり男の子である。
「正直だな。……よし、クラスメイトもほとんど帰ったしここで見せよう」
二人は向かい合う形で椅子に座りなおし、名門君はレポートを取り出し説明を始める。
「まずは萌絵からだ」
「……ああ」
「一学期中に10人、夏休み中に5人。しかもほとんどが上級生からだ」
「…………多いなぁ」
「なんだ心配か? だが安心しろ、全員あっさりごめんなさい、だ。
ちなみに後日振られた奴らに理由を聞いた所、かわいい、保護欲が刺激された等々、ということだ」
「それは良く分かるな」
うんうんと鐘は深く頷き、絶対に守ろうと決意した少女の姿を思い浮かべる。
名門君はそんな鐘を見つつ言葉を繋げる。
「ついでに告白した奴は全員その日に角材持った謎の男に襲撃されたそうだ」
「ぶほっ! それって」
「なお、危害が加わる前に謎のメイド服を着た女性によって回収されたため、実害はなかった」
「それってやっぱり萌絵の」
「鐘」
なぜか笑顔全開で名門君は鐘の名前を呼んだ。
「なんだ?」
「世の中には、たとえ真実であっても公にしないほうが良いことがある。これ長耳さんからの受け売り」
「……そうだね」
とりあえず鐘は納得し、それ以上考えることを止めた。
8723/5:2006/10/09(月) 21:53:41 ID:E8jJDlD2
さて、と一呼吸置き、名門君は話を続ける。
「次はオブシディア。こっちは意外なことに0人だ」
確かに意外だなと思いつつ、鐘は疑問を向ける。
「それは確かに意外だ。オブシディアなら結構告られそうなのに」
「不思議に思って実際に告白しようとして結局しなかった奴の一人に聞いてみた」
「それでどうだった?」
「その結果がこうだ」

                  
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|    あ…ありのまま 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|     『おれはオブシディアさんに告白しようと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ      思ったらSOS団に入団していた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人      な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ     おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ     頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r ー---ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか洗脳だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ   そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


「そういえば、オブシディアに悪い虫がつかないようにするって黒服さん言ってたな」
「黒服の人も大変だよな」
8734/5:2006/10/09(月) 22:00:08 ID:E8jJDlD2
「それはともかく、最後は王道空だ。告白された人数は1人」
「一人か。思ったより少ないな。むしろ王道財閥の一人娘に告白なんて勇気あると見るべきか」
「その王道にお兄ちゃんとか呼ばれてるのはどこの誰だ」
「いや、実際なんで俺がそう呼ばれるか理由が分からないんだよな」
本気で悩み始めそうになる鐘の様子に名門君は苦笑し、先を続ける。
「そっちの事情は置いといて。実はその一回目の告白時に事件が起こってね」
「事件?」
「王道に対し最初に告白した奴が禁句を言った」

『王道空。僕と付き合って欲しい。ああ、君の笑顔、小さな体、大平原のような小さな胸、まさに僕の理想なんだ!!』

「要約するとこんな感じに。で、一秒でふった」
「それはふるな。空の悩みに直撃してるぞ」
鐘の言葉に、名門君は苦笑。そのまま少し声のトーンと落して続ける。
「それだけなら良かったんだが、その男は金だけはある成金の息子だったんだ。
プライドを傷つけられたらしくてな。夕方に5人の用心棒を連れて王道を脅そうとした。
よほど頭にきたんだな。王道財閥に喧嘩を売ってることになる事すら忘れていたらしい」
鐘は脅しの結果を想像しため息を一つ。
仮にも空は王道財閥のお嬢様。ボディーガードぐらいついているだろうに。
「無謀だ。普通王道財閥の一人娘なんかを脅したらどうなるか分かるだろうに」
名門君も同じように苦笑し言う。
「想像通り、王道は相手を徹底的にボコボコにした」
あれ? と鐘は想像に修正を加えながら話す。
「そこまでか? 空のボディーガードにでも排除されているかと思ったんだが」
「はぁ。また王道に対して甘い評価を持ってるな。鐘の前では『お兄ちゃん』とか言って猫被ってるからか?
王道は周りが止めるまでぼこし、直後に親に家に謝りに行った。要は、あの場だけで収めるため、空にも非があるようにした。
しかし、まるでフランス人形のような容姿と見掛けと異なる姉御肌な性格。
怒るとまさに野生肉食動物。始めは誰でもギャップに驚かされる。
とにかく、そんな訳で噂が噂を呼び、以降告白されたことはなし。
男性でその容姿に騙される奴はなくなり、女性陣には逆に人気が出てしまったな」
目をつぶり若干過熱気味に名門君は言う。
鐘はふと視線を名門君の後ろにずらしあるものを見つける。
8745/5:2006/10/09(月) 22:01:47 ID:E8jJDlD2
「なるほど。ところで――」
「そんなこんなでついたあだ名が"手乗りタイガー"。本当にインパクトが強すぎたな」
「それは分かった。ところでな――」
「ま、王道を見かけで判断するやつは馬鹿だよな。あんな気の強くて可愛げのないやつはめったにいな――」
「ところでだ」
「なんだ? さっきから」
「後ろ」

名門君が振り向くとドアの前で無表情に腕を組んで立っている王道空がいた。
空の周りで烈火のようなオーラが出てるような錯覚に陥る。背後には虎の幻影が見えるようである。
「…………イツカラ ソコニイマシタカ?」
名門君はカクカクとロボットのように言う。
「えーとね。私はお兄ちゃんの前で猫被ってるつもりはまったくないわ」
「ソウデスカ。ソコカラデスカ」
空はガクガクブルブルし始めた名門君から鐘に視線を移し、にっこり微笑みながら一言
「ちょっと名門君借りるわね。お兄ちゃん」
「いや、まぁ、ほどほどに」
あーもう無理かー。と思いつつ、鐘はとりあえず適当に答える。
「うん分かってる。大丈夫、ちょっと説教するだけだから」
顔には微笑みのまま変わらず。しかし目はいっさい笑っておらず、声はひたすら平坦だった。
「デキレバ イイワケヲサセテ ホシイノデスガ」
「却下」
ついでに名門君の最後の抵抗を一言で蹴散らした。
鐘にぺこりとお辞儀して、空は移動を開始する。恐らく目的地は校舎裏だろう。
そんな空と首根っこを捕まれて退場していく名門君を眺めながら、
「手乗りタイガーか。言われてみればたしかにぴったりだな」
鐘は一言呟いた。
875イラストに騙された名無しさん:2006/10/10(火) 12:10:21 ID:8gqYr16m
がおー!
876イラストに騙された名無しさん:2006/10/11(水) 05:04:25 ID:ICnBDT+C
ちょwポルナレフきたw

一人称が俺になってるのと、全体的ににぶさがなくなったのが変化かな。
歳月を重ねたら男らしくなるのが自然かもしれないが、どうなんだろう。
萌絵に対して積極的行動に出る確率が高まった事は確かだが
877イラストに騙された名無しさん:2006/10/11(水) 22:30:37 ID:uO62g7ns
某武官弁護士のようなにぶさと紳士的態度が好きだったんだがなあ。
元殺が目標だからしかたないのか?
まあ、これはこれで好きだ。

そしていっちーにニヤニヤしてしまった男ツンデレ愛で。
878イラストに騙された名無しさん:2006/10/18(水) 20:57:40 ID:OviCuhiw
容量が後、30K程か
次スレ移るには、まだ大丈夫だが
SSが乗ると一瞬にして消える

どうしよっかね?

次スレのテンプレでも決めるかね?
879イラストに騙された名無しさん:2006/10/19(木) 11:37:52 ID:pRK2qfhN
テンプレなら>>808にあるでよ。
880イラストに騙された名無しさん:2006/10/20(金) 10:22:49 ID:bXCqh/PJ
伏線の整理でもするかい?
・萌絵をねらう黄金郷(神の代わりに、元殺および旦那を苦しませるため等)
・ロボ子を作ったマスターは?
・メイデン・プロジェクトとメイド襲撃の関係
・メイド姉はなぜマリーの下を出て行った?
・力に目覚めつつある萌絵
・神話は繰り返されるのか?
・モトカの「元」はいつどうしてついたのだろう?
・旦那の犯した「罪」とは?
・統帥が『組織』を作った目的
・『教会』が萌絵と鐘を見張っている理由
・シスターが『教会』に登録されていない理由
・元殺が『組織』を抜けた諸事情およびその後の動乱
・鐘の力はなぜあるのか?

思い出せる限りではこんな感じ。
881イラストに騙された名無しさん:2006/10/22(日) 20:26:15 ID:Eiye8GzI
お待たせしました。
みんな大好き長耳のまとめ完了です。
……でもなーぜか、あのキャラの濃さを再現できていないような気がする。
なんでだろう。
882イラストに騙された名無しさん:2006/10/22(日) 23:55:15 ID:OqTDT2Py
乙ー

しかし改めてみると、出た当初はえらいハードボイルドだったんだよなあ>長耳
どこでああなっちまったんだか…いや、今のほうが面白いんだけどね。
883イラストに騙された名無しさん:2006/10/29(日) 02:30:02 ID:HwsUUFnd
どうでもいいけど、
萌絵の拾われたのは1月3日で
鐘の拾われたのは2月11日なんだよね。

……

「僕は萌絵のいない世界をしらない」(鼬外)
884イラストに騙された名無しさん:2006/10/29(日) 04:09:53 ID:HwsUUFnd
シスター更新。
今の長耳があるのはある意味この人のおかげなんだよなあ。

そして、SSをちょっと書きたいのだが、
容量食いそうで不安。
てかそれ以前にレポート上げれ自分。
885イラストに騙された名無しさん:2006/10/29(日) 21:31:58 ID:eIZXYZNz
シスターがらみで、長耳の基本が決まったからな
まぁ、エルフだと判明したときのアクションも関係あると思うがw

残容量、32kb?
SSはどうだろう?
いけそうだけど、無理そうでもある
なやむね
886イラストに騙された名無しさん:2006/11/01(水) 16:14:06 ID:taIN4KSC
よし、アク禁解けた!
というわけで遅まきながら885へ。
SSまだ書いてないんだけど、ちょっと長くなりそうなんだよね。
3団体の立場を整理して、萌絵争奪戦を誘発したいなー、と思ってるから。
具体的には『教団』、ここを動かしたい。
887小ネタ。:2006/11/13(月) 17:01:06 ID:KKRHnAh+
「ちょっと待ってくれないか」
>>874で名門君が連れて行かれた先は、校舎裏ではなく調理室だった。
「これは一体、いかなる必然があっての仕打ちかな」
「調理実習の成果を見せてあげようと思って」
荒縄をぐるぐると巻いて彼を椅子に縛りつけながら、空は脈絡を無視した言葉を告げた。
「もしかして……」
名門君は慄きの表情を浮かべる。
「これが王道家のテーブル・マナー? それとも王道にそんな特殊な趣味があるどぐあっ」
「阿呆かっ! そういうところまで長耳に似るんじゃないっ!」
「空、のどを狙うのはさすがにどうかと思うのですけれど」
奥の部屋から顔を出したオブシディアが、木刀を振りかざす空をたしなめる。
ちなみに名門君は頭を振って、なんとか致命的打撃はかわしていた。
「やっぱりこうでもしないと逃げるわよね、うん」
言いながら妙な手際の良さで空は縄を結び上げる。
一方、奥の部屋から出てきたオブシディアを……というかその両手に抱えられたものを見て、名門君の表情に亀裂が入った。
888さて、次スレか?:2006/11/13(月) 17:04:41 ID:KKRHnAh+
「……オブシディア」
「なんです、我が友よ?」
「それは、どうして皿にのっているのかな?」
「食べ物だから」
オブシディアの答えはひどく簡単だ。
「そうか……食べ物なのか」
「そう……食べ物なのです」
「食べ物というからには食べる人間がいるんだよな?」
「そうですね」
重い沈黙の中、名門君の頬を一筋の汗が滑り落ちる。
「……さあ!」
禁断の人体実験に挑む調味魔導士の様な口調で、オブシディアは異様な色彩の塊を名門君の口元に近づける。
それをじっと見つめ、ふと、車に轢かれ、路肩で内臓を絞り出して潰れているカエルを連想し……おおよそ、皿の上の物体はその様な印象のものが積み重なってできていた……名門君は己の思考に戦慄した。
食べる? これらを? 口の中に入れる?
これを!
「ああ……おいたわしや一流様」
空がハンカチを取り出して目元に当てている。だが肩の震えを見れば笑いをこらえているのは一目瞭然だ。
「あの、長耳さんと約「これより作品第1号の試食を開始します」
厳かなオブシディアの宣言を名門君は絶望的な思いで聞く。
今日は長い放課後になりそうだった。
889イラストに騙された名無しさん:2006/11/13(月) 17:08:35 ID:KKRHnAh+
げ、改行ミスった。
流しておくれ。
890イラストに騙された名無しさん:2006/11/14(火) 21:34:03 ID:v43xY4yd
お、おぶしでぃあ……
料理が弱点なのかw
891イラストに騙された名無しさん:2006/11/15(水) 01:42:58 ID:ScdefsVO
なんかほのぼのとしてていいなぁ。GJ!
……主に名門君が色々危険な気もするけどw
8921/3:2006/11/15(水) 02:37:30 ID:6c+5f83Y
「二人だけで帰るのって、なんだか久し振り」
「そういえば、最近は空とか名門もいたからね」
季節はもう秋も暮れに近付いていた。学園の庭園に植わっている木々も枯葉を
はらはら落としているし、街路樹は赤黄とりまぜて鮮やかに色づいている。
連れ立って歩く僕と萌絵の首にも、厚めのマフラーが巻かれている。
「二人がいない時はオブシディアが一緒だったりもしたし。みんな今日は用事が
あるみたいだ、珍しい日だな」
「……うん」
「あ、萌絵の作ってくれたお弁当、ほんと美味しかったよ。でもいいの?ほとんど
毎日作ってもらって。せめて弁当箱ぐらい洗って返そうかと思うのに」
「いいの。作るの楽しいし……回復調味魔導、練習中なの。わたし、鐘が食べて
くれるだけで嬉しい」
萌絵はそう言って口を噤んだ。それきり少しの間沈黙が流れる。
道の真ん中に揺れ落ちる木の葉を見たからなのか、
「ねえ、昔。小さかったころ、鐘と紅葉狩りに行ったよね」と萌絵が切り出した。
「ああ。何歳ぐらいだったかな」
「えーと、まだ歩けるようになったばっかりの頃だよ。紅葉が綺麗で……鐘が短歌
よんでるの見てたら、わたし寝ちゃったんだ」
「ああ、そうだった……よく知ってるね。おじさんに話聞いたの?」
「鐘も覚えてるじゃない」
「僕は父さんと母さんが話をしてたからだよ」
8932/3:2006/11/15(水) 02:39:05 ID:6c+5f83Y
三日前の朝、引き出しから発見した昔のアルバムをめくりながら、顔をゆるめた父母
とバーの皆がはしゃいでいたのを思い出す。学校があるからと一人抜けてきたが、
あの様子ではお客さんもほったらかし、開店休業状態だったんじゃないだろうか。
宙に視線を向け考え込んだ僕を見て、萌絵がふいに笑った。

「覚えてるよ。全部」

萌絵はどこか楽しげに、指で掴まえた木の葉をくるくる回す。
「なんでかな。鐘と初めて逢ったときのことも、一緒に遊んだことも。
どんな小さな時のことでも覚えてるの。きっと、忘れたくないからなんだと思う。
鐘と一緒に居た思い出が、わたしにとってとても大切だから」
ほんの赤ん坊だった自分の隣には、今と変わらず萌絵が居て。
写真の無邪気な笑顔とは違う、ふわりと柔らかな微笑みを浮かべている。
彼女の淡い茶の髪が夕焼けに透けて朱く染まる。僕は半ば呆然と彼女に見とれて
いる。通い慣れた道のはずなのに、今は別の空間になってしまったみたいだった。
僕は物心つく前の事をあまり思い出せないけど、紅葉狩りの時に自分がどんな
気分だったのかはなんとなく分かった気がした。
8943/3:2006/11/15(水) 02:43:12 ID:6c+5f83Y
楽しいのに、嬉しいのに、どこかふわふわ浮ついたような気持。
顔が熱い。萌絵の隣に居たあの頃の自分と同じように……恐らくそれよりもっと
紅くなってしまっているのだろう。
「……ってわたし、何言ってるんだろね。ねえ鐘っ。秋の日はつるべ落としって
いうし、急いで帰ろっ!」
「え、あ、萌絵?いきなりどうし……」
急に走り出した萌絵を慌てて追いかける。確かに空の端はもう藍に変わっていた。
前を行く萌絵はマフラーを外している。
顔が紅いのに気づかれなくて良かったけど……寒くないのかな?



砂糖の分量を間違えた。しかし後悔はしていない。
容量やばいかな?
895イラストに騙された名無しさん:2006/11/15(水) 07:20:35 ID:iO+9umy5
いやん、甘甘<好物
そして萌絵の髪色、茶色だと空とかぶるのでは? と思ったが、向こうは濃い褐色だと脳内補完すればいいか。

だいたいSS1レスにつき1Kって感じだね。
小ネタ程度ならもう少しできそうだけど、早めに次スレ立てておきたいかなって気もする。
というのも、来たのが割と最近なので、リレー小説祭をやってみたいんだ。
ちょうどクリスマスってものもあることだし、もし皆様が許してくださるなら書き出しは始められる。
896イラストに騙された名無しさん:2006/11/16(木) 21:50:33 ID:X2vgYXg8
いいんでない?
最近まったりしてたし、容量オーバーになったら
次スレ立てれば良いし
立てれなかったら、wikiか外部に立ててくれって言えばいいし
897イラストに騙された名無しさん:2006/11/17(金) 08:06:11 ID:IUFL8Ksd
確かにまったり。
でも過去ログを読む限り、住人は冬にやってくると私は信じる!
……ただ、その前にテスト受けてくるだよ。
898イラストに騙された名無しさん:2006/11/17(金) 17:21:01 ID:aFE+md27
受けてきたー。
月曜分を詰め込む以外はまだ余裕。
なので後で投下しに来る。
899イラストに騙された名無しさん:2006/11/20(月) 16:42:20 ID:ACQ5qHu9
ごめん、投下する余裕なくなった……
できるだけがんばるが。
900イラストに騙された名無しさん:2006/11/23(木) 21:11:58 ID:+lTwB+8l
「オブシディア様、こちらですか?」
調理室のガラッと扉が開き、ミッキーが顔を出す。
「いるけど。ちょっと待ってて。いま面白いとこだから」
そう答えた空の視線を追うと、謎の物体を箸でつまんでいるオブシディアと必死に首を振る名門。
ついには空間に描かれた魔法陣から黒い顎が現れ、名門の顔をがっちり固定する始末。
その様子に顔をしかめるミッキーを見て、空が続ける。
「そんな顔するけどね、料理ぐらい自分でできるようにならなきゃ。大体ミッキーさんや黒服さん
オブシディアのこと甘やかしすぎ。自分でできることは自分でやる、これ基本」
そんな空の言葉にすぐには答えず、少し考えた後ミッキーは右手のバッグから金属の筒―水筒―を
取り出すと、コポコポとコップに注ぐ。それから半分ほど注いだそれを空に差し出した。

「ん、何? 飲めってこと? ふーん、じゃ、いただくね…………ブホォ!!」
一口飲んで盛大に吐き出す。そんな空を躾がなっていませんねと嫌そうな顔で見るミッキー。
「な、何これ。生暖かいネクター?うあ、何か妙な酸味とエグ味が残ってる。ホントにこれ飲み物?」
「オブシディア様、愛用の『カラム水』です」
「愛用って、こんなの愛用してたら、そりゃ味覚もおかしくなるわよ」
言い立てる空から、ミッキーは悲しそうに目を逸らす。
「あなたは、オブシディア様を……オブシディア様の魔力をどう思われます?」
「はあ、オブシディアの魔力?あー、んーとそうね、相当凄いんじゃない。まるで魔人とか改造……人…げ」
自分の言葉に、ミッキーが何を言いたいのかようやく気づく。
「……オブシディア様は生まれた時、いえ、その前から『組織』の上に立つように定められていました」

ゆえに求められたのは、それに相応しい知性と――肉体。

遺伝子レベルから、後天的な素質の開花までとられたありとあらゆる方法。
食べることでさえ魔術的な儀式。
「あの方は『普通』ということを知りません」
『普通』に物を食べる。そんなことをすればオブシディアは――。
901イラストに騙された名無しさん:2006/11/23(木) 21:13:26 ID:+lTwB+8l
不意に空の手が動き、一気にコップの中身を飲み干す。
「うー、不味い。もう一杯」
ぐっと突き出されたコップ。ミッキーが見たのは、フン、こんなの何でもないわよと言いたげに
真っ向から見据える空の顔。黙ってお代わりを注ぐと嫌そうな顔をしながらも迷わず口をつけた。
そんな空を見て一言。
「ちなみに錬金術の一環として『見えざる水銀』が入っているので、普通の人にはわりと有害かと」

ブフゥゥゥ!!!

再び盛大に噴出す空。
「それをはやく言いなさいよ。え?じゃあちょっと待って」
あわててオブシディアたちのほうを振り向く。するとオブシディアが箸を動かす手を止めて、
なにやら名門を非難していた。
「仮にも一流の名を冠する貴方が、吐き出すなどというマナー違反をするとは……」
対する名門は口から食べ物(?)でも泡でもなく、もっと白いモヤモヤとしたものを吐いている。
「エクトプラズム出てるー!?」
空の叫びをよそに、むっとした顔のオブシディアの前で白いモヤモヤは人の形をとる。
名門によく似たモヤモヤはしばらくどことも知れぬ虚空を見つめた後、ぐっと拳を握りしめ。

――イける!
「逝くなーーー!!」

慌てて縄を解いて人工呼吸。息を吹き返した名門が「うーん、よしこさん。ご飯はまだかのう」など
ボケるからオブシディアがまた食べさせようとしたり、蘇生方法が『人類最強の請負人』方式だった
せいで肋骨ベキボキ折れてたり、いろいろあったが何とか一命は取り止めた。
けど、この話が広まった時。
『何とか一命は取り止めた』 → 『命だけは助けてやっ(ry』 → 『半殺しで勘べ(ry』
と伝言ゲームで伝わって、手乗りタイガーの名声は一段と高まったとか。

「くうぅぅ。ホントは濡れ衣なんだから!一つ貸しよオブシディア!」
「?…何が濡れ衣なのか判りませんが、料理の指導についてはもちろん感謝していますとも、空」
902イラストに騙された名無しさん:2006/11/23(木) 21:15:02 ID:+lTwB+8l
なんとなく久しぶりに投下してみたり。そろそろ容量ヤバめかな?

それとリレー小説したいって人にちょっとだけお願い。
書き出しはできるらしいけど、最悪、結末まで一人でも持っていけるようにしておいたほうが。
なにしろ過疎スレだから、リレー待ちしてたら意外と続かなかったり
ネタ元わりと何でもありだから、広がりすぎてgdgdになりかねないんで。
ま、できる限り協力はしますよ。
903イラストに騙された名無しさん:2006/11/24(金) 20:46:29 ID:vXb4ryaG
りょーかーい。
ってか急に忙しくなってそれどころじゃないというオチが……
でもやるぜ。やってやるぜ。
904イラストに騙された名無しさん:2006/11/25(土) 00:28:28 ID:7PyIzTAc
書き忘れ。
902GJ。
なんかオブシディア、不安定なキャラになってきたね。
905予告編。:2006/12/01(金) 09:55:20 ID:rGAVmCj6
はじまりはずっと昔。

黄金郷が、神と呼ばれるモノの従属に成功した。
たくさんの本と、魔力と、血潮によって。
一人の愚かな天才に訪れた、ささやきによって。

そして世界は均衡を崩す。
黄金郷を敵として、対立していた団体が、
組織と教団とが手を組んで、魔薬と科学で人形を作る。
それは人間にそっくりな、本当にそっくりな――

そして『彼』は神を殺した。
数多の能力で作られたモノを。
紅い髪を振り乱した異形を……
それで物語は終わるはずだった。

教団が更なる人形を生み出さなければ。
その人形を組織が奪い取らなければ。
人形のデータが黄金卿に漏れなければ。

それとも。

「私が――生まれたのがいけなかったの?!」

彼女を召喚するために作られた世界で
姫である巫女である少女が叫ぶとき
神話に謳われた運命が現れる!
906本当の予告。:2006/12/01(金) 09:56:21 ID:rGAVmCj6
「ってな話を考えてみたんだけど、どう思うシスター?」
「死ねばいいと思う」
 長い足をさっと組み替えて、シスターは書類仕事に戻る。エロフの戯言を聞いているほど、常任の保険医は暇ではない。
「えー、でも前半は割と本当だよー?」
「ガンスリンガーが化け物を殺したことはね」
 数多の異形を飲み込ませられ、暴走してしまった哀れな化け物。教団とは違う方法で生み出された、人間の殻を捨てたものの成れの果て。それを殺した存在は、本当に人間なのだろうかと、一時は噂になったという。
 けれども、長耳はそれを否定した。
「黄金郷が異形を従属させたことと、それによって組織と教団が手を組んだってことだよ。動乱のときにデータは失われちゃったけど、当時の情報屋にとっては割と有名なんだよね」
 そして長耳は言葉を切る。沈黙の中、シスターがペンを動かす音だけが重なる。
「彼はあの子を救いたかったんだ」
 シスターは無言で紙をめくる。
「でも、殺すしかなかった」
 ペンの音。
 ため息をひとつついて、長耳はひょろひょろと立ち上がる。
「また来るよ」
 二度と来るな、がいつもの言葉なのに、シスターは生返事をしただけだった。
 扉が閉まり、足音が遠ざかっていく。それを十分確かめて、シスターは机の引き出しを開けた。
 そこにあったのは、『オムニス』宛ての命令書――
「教団は一枚岩じゃない」
 そっと、シスターはつぶやく。
「でも、逆らうことはできないのよ」
 自分に言い聞かせるように。
907イラストに騙された名無しさん
つーわけで、予告です。
断じてシスターと長耳のからみが見たかったわけじゃありません。たぶん。

予定としては、教団が萌絵をさらいます。理由はメール欄ですが変更してもかまいません。
さらわれたお姫様を取り戻すのはまだやってないですよね?>無貌の女神
これまでの伏線を回収して、統帥をあぶり出すのが理想といえば理想ですが、難しいかも。
萌絵を取り戻して屋敷に帰れば終わり、ということでいいかと思います。