「公園デビューをする気はないのかい?」
やぶからぼうに、元カノが言った。呆気に取られる殺し屋。
「いきなり何を言ってるんだ」
「そろそろ、鐘と同じ年の子とあわせたらどうだい
あんたみたいな辛気臭い面、毎日ながめてたら息が詰まるだろ」
「俺にそんなツテがあると思うか?」
「前に会いに来た譲ちゃんがいるだろ、ちょっと調べたら、あの子も鐘と
同じだ」
「おい、危険なまねはするな。もう足は洗ったんだろうが」
「調べたって言っても、立ち話しただけだよ」
からかうように笑う元カノをみて、元殺し屋は溜息をついた。
「会いにいってみるか」
鐘はうなずいた。