リリカルなのはで百合萌え(燃え)砂糖23グラム目

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1名無しさん@秘密の花園
三期も終焉を迎えた熱血魔法バトルアクションアニメ、
魔法少女リリカルなのはの百合スレです。
四期があることを切望しつつ、さあ気合入れて妄想していこう!


◆前スレ
リリカルなのはで百合萌え(燃え)22回目の甘い夜
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1219678072/


◆避難所
リリカルなのはで百合萌え(燃え)避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10685/1200323173/

◆公式サイト
ttp://www.nanoha.com/
◆NanohaWiki
ttp://nanoha.julynet.jp/
◆魔法少女リリカルなのは百合スレまとめwiki
ttp://wiki.livedoor.jp/nanohayuri/

◆ゲーム開発中
リリカルなのは 百合ゲー製作板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10685/
このスレ発でゲームを開発しているようです、よろしければ応援してあげてください。
2名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 08:26:41 ID:HGcKdd6W
◆過去スレ

リリカルなのはで百合萌え(燃え?)
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1128305270/
魔法少女リリリカルなのはで百合萌え(燃え?)II
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1178375881/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?) 3rd Form
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1185552969/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?) 4期希望
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1188473317/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)5夫婦目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1190583469/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)娘は6歳
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1191855769/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)7カプ目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1193195172/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え) 嫁8人目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1194621084/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 結婚生活9年目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1196281848/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 10年来の恋人
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1198066180/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 11才の転機
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199377911/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 12歳差の想い人
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1200654852/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)13人目の娘
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1202224195/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)14歳の初夜
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1203835951/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)15歳の誓い
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1205507774/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)16人目の撃墜者
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1207071377/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)永遠の17歳
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1208936256/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)18歳の結婚式
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1211017373/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)19歳の新婚生活
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1213289697/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)20歳の魔法少女
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1215594427/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)21枚目のラブレター
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1217355406/

3名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 08:34:19 ID:HGcKdd6W
◆本編より考えられるカップリング
なのは×フェイト
なのは×ヴィヴィオ
なのは×ヴィータ
なのは×はやて
なのは×アリサ
なのは×リインフォースII
なのは×ティアナ
なのは×スバル
なのは×キャロ
なのは×レイジングハート
シグナム×なのは
シャマル×なのは
フェイト×ヴィヴィオ
フェイト×シグナム
フェイト×はやて
フェイト×ギンガ
フェイト×キャロ
フェイト×アルフ
フェイト×ティアナ
アリサ×すずか
はやて×ヴィータ
はやて×シグナム
はやて×シャマル
はやて×リインフォース
はやて×リインフォースII
はやて×すずか
はやて×シャーリー
はやて×カリム
ヴィータ×リインフォースII
リインフォースII×アギト
シグナム×アギト
シグナム×シャッハ
シャマル×シグナム
スバル×ティアナ
スバル×ギンガ
キャロ×ルーテシア
アギト×ルーテシア
リンディ×フェイト
リニス×フェイト
◆ナンバーズでカップリング
トーレ×セッテ
クアットロ×ディエチ
チンク×ノーヴェ
セイン×ウェンディ
オットー×ディード
ウェンディ×ノーヴェ
4名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 08:42:57 ID:HGcKdd6W
タイトル勝手につけましたスマソ
スレサイズ512kに近いって簡単に分かる方法ないですかねー
あとエロパロスレのテンプレ結構いい事書いてありますね。
StrikerSサウンドステージXは10月29日一般発売です、その日からネタバレOKなのかな?

5名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 09:43:36 ID:kUyMtVDp
>>1乙!
Jane Styleならステータスバーに容量表示されるから分かる。
ちなみに512kBじゃなくて500kBな。
6名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 10:06:11 ID:HGcKdd6W
>>5
ギコナビだがサイズ表示されないので、そろそろになってきたら次回だれか言ってくれると嬉しい
てことでLove Again投下しまっす。。

7Love Again 6:2008/10/19(日) 10:09:14 ID:HGcKdd6W
前書き

19スレから22スレまで投下された長編、Hello, Againのいち読者による番外編です。
なので本家の前後編を読んでないとあんまり意味ないです。
本家の空白五年間をつまみ食いする企画です。
最後はLove爆発の……予定



* * *



数週間後の夜。

小雨の降る中、肩にかかった雨しずくを払ったなのはは、ミッド中心部にあるとあるバーのドアを開けた。

「ごめんはやて、最後の報告が長引いてて遅くなっちゃった。待った?」
奥のカウンターにいたはやてを見つけると声をかける。

「ん、そんなに待ってへんよ〜、まだ一杯目や」と半分ほどになっているグラスを指さす。

「何飲んでるの?」

「モッキンバードや。ま、わたしは本当は家で焼酎が一番くつろぐけどな」
二人はテーブルのある席に移る。

「家でシグナムと杯を酌み交わすのもなかなかええもんやで。なによりシグナムが喜んでなー。主とこうして酒を飲める日が来たのが嬉しいって」

「そっか。あ、私は赤ワインをグラスでお願いします」
テーブルに寄って来たウェイターになのはは告げると、
「ふふ、うちの場合ならお父さんが喜ぶかな?次に帰省出来るのはいつかなぁー」
とため息をついた。

「今日はフェイトちゃんとヴィヴィオは?」
「ヴィヴィオは魔法学院の合宿で、フェイトちゃんはハラオウンのお家にみんなが集まるっていうのでお呼ばれしてるよ」
フェイトはすでに何度か日本を訪れ、なのはとヴィヴィオと一緒に高町家にも行っていた。

はやては分かった、というように頷いた。
「なんや、そら誰もいない家に帰りたくないわなぁ。よし、今夜はとことん付き合うで―。あ、すみませーんワインリストをくださいー」

なのはは慌てて言う。
「は、はやてちゃん、わたしそんなつもりじゃなくて、ただ最近はやてちゃんとゆっくり喋ってなかったし、この間のバースデーカードの事で会ってお礼言いたかったし。ありがとう」

「ああ、あれか。フェイトちゃんもええ事考え付いたな。なのはちゃん嬉しかったやろ」

「うん、フェイトちゃんいつも一生懸命だけど、どんな気持ちでカード書いたか考えてたら……なんだかいじらしくなっちゃって……」

「そしたら、『お誕生日おめでとう、愛してる』って書いとけば良かったな?」
はやてはなのはに向かってニヤリとした。

「ちょ、ちょっとはやてちゃん、フェイトちゃんが日本語読めないからって勝手に本人の気持ち改変しないでよ〜。」
「じょうだん、冗談や。冗談やけど、実際どうなん?フェイトちゃんと」
はやてはグラスを持ち上げ、一口飲むと、グラスを持ったまま硝子越しになのはをじっと見た。
8Love Again 6:2008/10/19(日) 10:10:11 ID:HGcKdd6W

「どうっていわれても……」
なのはは運ばれてきたチーズをフォークの先でつつく。

「普通に仲良くしてるよ。どんなに疲れて帰っても仕事で大変なことがあっても、家にフェイトちゃんとヴィヴィオが居てくれるって本当に心から安心するし、次の日もがんばって仕事に出かけられるよ。」

「そうやなくて……フェイトちゃんの気持ち、わかっとるんやろ?」

なのはは自分のワイングラスに視線を落とした。

「うん……そうだね……時々なにか言いたげな眼してるし、ベッドで寝るときは手をつないでくれるけど、お風呂は一緒に入ってくれなくなっちゃったし……」
「でも、わたしと恋人同士になってフェイトちゃんがわたしにベッタリになってしまうより、今は沢山の人と関わって、色々な経験をして欲しいんだ。また執務官を目指してるんだから……」

はやては驚いて聞き返した。
「なのはちゃん、知ってたん!?」

「本人は隠してるみたいだけどね。ふふっ。なんでだろ。時々ティアナの所にこっそり行って勉強を教えてもらってるみたい。フェイトちゃん、いまR.M.事件の裁判の傍聴にも通ってるんだよ」
「ああ……きっとティアナから聞いたんやね……」
「そうだとおもう。社会勉強になるからって言ってた」


その後二人はお互いの近況、仕事の情報などを話題に軽い食事をし、別れた。
外へ出ると雨はいつのまにか上がっており、月が浮かんでいた。

帰宅したなのはは、ただいま、と返事の無い部屋に声をかけ明かりを付け、かばんをソファの横に置き、上着を脱いだ。

もう結構遅い時間になっちゃったなぁ、フェイトちゃんどうしてるだろ、ハラオウン家のみんなと仲良くやってるかな……と通信装置に目をやる。

シンとしたリビングに、壁時計の音だけがやけに耳につく。

なのはは通信装置を起動させてはみたものの、待機画面をしばらくぼけっと眺めた後、結局オフにして、シャワーを浴びに行った。


バスルームから戻り、ベッドに上がると、もう寝なければいけない時間だった。

ブランケットをかぶると、ひとりきりのベッドがやけに広く感じられる。いつもはなのはが真ん中で、時にふざけて枕を投げ合うヴィヴィオとフェイトをたしなめ、寝入るまでふたりと手をつないであげるのが常だった。

フェイトちゃん……。傍らの温もりを探すかのようになのはは寝返りをうった。

はやてちゃんには今日あんなこと言ったけど、ホントは時々私フェイトちゃんのこと……抱きしめたくて……キスしたくて……限界な時があって……

酔いは完全に醒めていたはずなのに、なのははベッドの中で体の奥から熱が湧いてくるのを止めることが出来なかった。



こんな時には、いやでもあの夜の事が思い出されてしまう。




愛を伝え合った、あの夜を――。




高く上がった月だけが、なのはを見ていた。


9Love Again 6:2008/10/19(日) 10:11:18 ID:HGcKdd6W
*


一方の鳴海市のハラオウン家。

フェイトはひとり、ハラオウン家の自分の部屋のベッドで暗い天井を見つめていた。

今日はハラオウン家の面々が全員集合するというめったにないイベントで、にぎやかな夜を過ごし、それはそれで楽しい一日だったが、
こうして一人になると、考えるのはこれからのこと、なのはとの事だった。


時々、フェイトは夜中に小さく叫んでベッドから飛び起きることがあった。
また記憶を失うかもしれないという不安から、悪夢を見てうなされていた。
隣で眠っているなのはが気がついて、フェイトの汗を拭い、手を握って落ち着かせ、再び眠るまで抱きしめていてくれるが、不安は完全にはなくならない。

もし、本当にまた九歳の記憶に戻ってしまったとしても、なのはは再びフェイトの名前を呼び、守り、慈しむだろう。
フェイトにはなぜかその確信があった。

そして自分も、きっとまたなのはを好きになる――

その笑顔を――

その蒼い瞳を――

今夜は隣で手を握ってくれるなのはは、いない。
おそらく、今後もこの不安は襲ってくるだろう。
しかし今はただ、前を見るしかなかった。


10名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 10:14:43 ID:HGcKdd6W
今回は以上です。
あと最大でも3回投下で終わるでしょう。。。
11名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 19:31:19 ID:TGh9+cwl
23グラムじゃ全然甘くはないではないかッ!
12名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 20:38:51 ID:HGcKdd6W
>>11
その通りだな、ホントにすまん。23スプーン目にすべきだった
うっかり前スレ埋めてしまったので焦っていたのさ
許してくれ
13名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 21:21:26 ID:9md0z2j+
スレ立て乙です。
そしてLA……あいかわらずGJです。
とくにフェイトちゃんの行動をわかってて見守ってあげつつもやっぱりさびしいなのはさんが可愛くて……。


あと、野暮な話ですが23スプーン目という言い方はしないと思います。
そういう意味で使うなら大さじ23杯目、じゃないでしょうか。
14名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 22:15:44 ID:8cusSEl0
>>10
スレ建て&投下乙!
まだスレ変わったの気づいてない人結構いそうだな
かくいう俺も気づいたばかりなんだけど

前スレ>>815
GJ!
やはり変態フェイトそんはいいものだ……
15名無しさん@秘密の花園:2008/10/19(日) 23:01:27 ID:a/KoEWzz
>>10
スレ建て乙
そして投下乙

おれもギコナビだけどステータスバーに表示されないか?>サイズ
16名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 00:05:21 ID:qHSAxNXq
>10
いろいろ乙

はぁ…来年の映画はやくみてぇぇぇ
17名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 00:58:28 ID:qi0CXYAn
>>10
スーパーリリカル大戦乙〜百合の銀河へ〜
18スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/20(月) 09:58:59 ID:an3PMJB0
スレ立て乙!


それぞれの優しさ投下します
7レス予定です


前スレ>>808
残念残念……残念至極……。
ククク……。

前スレ>>809
\(^O^)/ お……オワタ?
エロで14レス……受け攻め交代あればイケるかもですがw
とりあえず、それ優は基本フェイトさん攻めなんで
てことで7レスでご了承を

>>10
あと3回、wktk!!




19それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 09:59:43 ID:an3PMJB0
フェイトさんは横向きの体勢で、あたしの髪を梳くようにして頭を撫でながら
何度も何度も、触れるだけの口付けをしてきた。
おでこに、瞼に、頬に、唇に……。
頭を撫でてくれていた手があたしの肩から腕を撫でる。

「もう、泣いてない?」
言いながら少し顔を離して覗き込んでくる。

「あ……はぃ……」
あたしは小さく、それしか答えられなかった。

「良かった」
安心したように目を細めると、またキスをしてくれた。
「私が、側にいるよ」
もう一度そう言う紅い瞳は、とても深く、とても優しい。
その瞳に見つめられるだけで、幸せな気持ちになれた。

今フェイトさんはあたしを見てくれてる……そう思ったとき、舌が滑り込んできた。
「んん……は……ぁ」
フェイトさんの舌があたしの口内を探ってくる。
最初は遠慮がちだったあたしも、気づけばフェイトさんの舌を追い求めて……
お互いの舌と唾液が絡み合い、ピチャピチャといやらしい音を立てる。

口付けながらフェイトさんの左手はあたしの頭を抱き寄せ
右手はうなじから、背中をつつとたどってくる。
「っあ……」
ゾワリと、あたしの全身を快感が駆け抜け、思わず仰け反りそうになった。

あたしの反応にクスリと笑って、フェイトさんが覆いかぶさってきて
首筋にキスをしてくる。
「あ……ぁ……」
首筋を舐めながら相変わらず右手は背中をたどっていて……
すごく気持ち良くて、フェイトさんの熱い息づかいを耳元で感じて……
あたしは自分がフェイトさんを欲しているんだと、気がついた。
首筋に当てられる舌が、耳を舐められる水音が、あたしを興奮させる。

もう、フェイトさんのことしか考えていなかった。
直前まで頭を占めていた、なのはさんのことなど完全にどこかへいってしまって……

ただフェイトさんを見つめ、その首に腕を回した。


20それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 10:00:42 ID:an3PMJB0
背中をたどっていた右手が、首筋から鎖骨をたどり 
あたしの胸に優しく触れた。

「きゃっ……」
思わず声を出してしまったあたしの顔を覗き込みながら
「いや……?」
フェイトさんが尋ねてくる。

「いやじゃない、です……」
そう言うあたしに満足そうに微笑んだフェイトさんはそのままあたしの胸を撫でる。
前ボタンのパジャマを着ていたあたしはブラはつけていなかった。
優しく胸を撫でるフェイトさんの手のひらの熱が伝わってくる。

「もう、こんなに……なってる……」
フェイトさんの手がパジャマ越しにあたしの胸の先端に触れて
「んんっ……ぁ……」
そこはパジャマ越しでもわかるくらいすでに硬くなっていて
自分がこの先のことを期待していると思われるのではないかと、恥ずかしくなった。

でも、先端を触るか触らないかで優しく撫で続けられ……
それを焦れったく感じる自分は、確かに期待しているのだと思い知らされた。

「脱がせて、いいかな?」
フェイトさんに聞かれて、恥ずかしくて目を逸らしながら頷いた。
「顔、真っ赤だよ……かわいい……」
「そ、そんなことっ……」

こんなときでも、あたしをからかうのを忘れないのか……
そんなことをふと考えたが、その優しいまなざしは真剣で。
本当にそう思っていてくれているんだと、嬉しくなってしまった。

フェイトさんがひとつひとつ、あたしのボタンをはずしていく。
全部はずし終わり、腕を抜かれ……
「下も、脱がすね……」
パジャマの下に手がかかり、するりと足から抜き取られ
フェイトさんの手でパジャマはベッドの下に落とされた。



21それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 10:01:59 ID:an3PMJB0
ショーツ1枚の姿になってしまった自分が恥ずかしくて……思わず胸を隠す。
「隠さないで……見せて……?」
そのあたしの手をとって、指先に口付けをしてくれる。

この人は、行為の最中でさえ、どこまでも優しいんだ……。
頭の片隅でそんなことを考えつつ、あたしは胸を隠していた手をはずした。

「キレイだね……」
言われて、また赤面しそうになった。
でも、それよりも……フェイトさんにも脱いで欲しかった。

と言ってもすでに下着姿ではあるんだけど……
あらためてフェイトさんの姿を見て、ドキドキした。
「あの……フェイトさんも……」
思い切って言うと、フェイトさんがクスリと笑って
「はずしてくれる?」
なんて言ってくるから、あたしは頷いてフェイトさんの背中に手を回した。
フェイトさんのホックをはずすのは2度目……だな。

ホックをはずすと、フェイトさんの豊かな胸があたしの目の前に晒された。
フェイトさんの方が断然キレイじゃないか……
目に入ったピンク色の先端があたしの欲望に火をつける。
思わず、手を伸ばして下からすくい上げるように少しだけ触れた。

「ぁん…………ダメだよ、私が、してあげる」
艶っぽい声を聞くだけで全身が痺れる。
ああ……この声だけでどうにかなってしまいそうだ。

フェイトさんが抱きしめてくる。
素肌同士で触れる感触が心地よくて……恥ずかしくて……。

「ん……ふぅ……」
濃厚なキスをしながらフェイトさんの右手があたしの何もつけていない胸に触れる。。
全体を撫でるようにしながら、ときどき揉みあげるような動きで……
その手の熱さに心地良さを感じつつ
硬くなった先端に触れて欲しいという欲望が湧いてきて

「んん……んぅ……」
声を上げてしまいそうになるけど、フェイトさんに唇を塞がれていてそれはできない。
恥ずかしい声を上げずに済んで、良かったかもしれない……。
なんて思っていたら、フェイトさんはそんなあたしに気づいたのか唇を離し

「ごめんね、かわいい声、聞きたいな」
なんて言われて。



22それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 10:03:25 ID:an3PMJB0
「い……やです……恥ずかしい……」

答えた瞬間
「んあぁっ…!」
胸の先端を指先で摘まれた。

「ほら、かわいい……恥ずかしがることなんて無いのに」

……そう言われることが恥ずかしいのに
頬が熱を持ったのを感じ、思わず目を逸らしてしまう。

「ふふ……もう余計なこと言わないから……たくさん感じて……」
左胸の先端をいじられ、どうしようもなく感じてしまう。
同時にあたしの右胸の先端に……フェイトさんが口付けてくる。

「ああっ……あ……っ」
舌先でチロチロと舐めたり、唇で挟んだり、時々舌全体を使って押すようにされて
気持ちよすぎてどうにかなってしまいそうだ。

「んあっ……っはぁ……フェイトさ……ん」
名前を呼んだあたしにもう一度口付けをくれながら
フェイトさんの右手が胸から脇腹、腰をたどって、太ももを撫でさする。

そして……あたしの下着へとたどり着いた。
下着越しに割れ目をなぞられ……その部分が熱を持っていることに気づき顔が熱くなる。

「あっ……ぃやっ…………」
思わず声を上げてしまった。
フェイトさんは一瞬だけ躊躇して
「あ……ごめんね、下着、脱がすね」
なんて見当違いなことを言ってくる……そんなところも、愛しく感じてしまう。

気づいたらフェイトさんの手が下着にかかり、脱がされていた。
あたしの熱くなっている部分と下着との間が透明な糸で繋がる。
フェイトさんにいやらしい子だと思われそうで……恥ずかしくて……
「もうこんなに感じてくれてるんだね……嬉しいよ」
そんなことを言われて、余計に恥ずかしくて泣きそうになる。

「ふふ……大丈夫、私もほら……」
手を取られて、いつの間にか自分も下着を脱いでいたフェイトさんの足の間に導かれた。
そこは既に十分に潤っていた。
「あ……あの……」
フェイトさんのそこに触れてしまったことを恥ずかしく感じると同時に
フェイトさんも感じてくれている……それがわかって嬉しかった。



23それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 10:04:22 ID:an3PMJB0
「うん、同じ、だから……恥ずかしがらないで」

顔を赤くしてそう言ってくれるフェイトさんが愛しくて、その優しさが嬉しくて
「フェイトさん……触って……ください」
さっきまでのあたしだったら絶対に言えなかった言葉を言ってしまった。

「きゃ……ぁっ……」
フェイトさんの右手の指があたしの濡れたそこに触れる。
入り口の周りを優しく、丁寧に指が蠢く。
「んんっ……っあ……はぁ……」
同時にあたしの胸を舐めながらやわやわと揉んでくる。
気持ち良すぎて身を捩ってしまう。

そして、その指があたしの一番敏感な突起に触れた瞬間
全身を痺れるような快感が走り、身体が跳ね上がった。
「あっ! ……ああっ……ん……ぁ」
フェイトさんはあたしの入り口のぬめりを突起に擦り付けるようにして滑りを良くし
指を左右に、ときには円を描くように優しく動かす。

「ああっ……ふっ……んんっ……」

「気持ち……いい……?」
胸を舐めながら上目使いで尋ねてくるフェイトさんに
あたしはコクコクと頷くことしかできず……
そんなあたしに満足したのか……フェイトさんの指が、あたしの中に滑り込んできた。

「んああっっ…………」

最初は浅いところで探るように動いていた指が、徐々に奥へと入れられて。
ゆっくりと、出し入れされる。

「んぁっ……ん…………んん……あ……フェイト……さん……」
気持ち良すぎて、どうにかなりそうで、胸元にあるフェイトさんの頭を抱える。
フェイトさんはちょっと苦しそうにあたしの腕から抜け出して
もう何度目かわからない口付けをくれる。

「もっと……気持ちよくなって」
そう言うと、唇を首筋から胸、胸からお腹へと移動させていく。
その間も右手はずっとあたしの中で蠢いていて
気持ち良すぎてその唇の動きが何を意味するのかなど考えていなくて。

気づいたときにはフェイトさんの顔があたしの足の間にあった……。



24それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 10:04:57 ID:an3PMJB0
あたしのそこを見つめ、顔を近づけようとするフェイトさんに気づき
「きゃっ……フェ、フェイトさん……そこは……」
思わずフェイトさんの頭を両手で押さえつけてしまった。

「キレイだよ……全部、見せて……もっと感じて……?」

艶のある声でそんなこと言われたら、もう抵抗などできるわけがない。
本当に恥ずかしくて死にそうだったけれど……
あたしはフェイトさんの唇がそこに触れるのを受け入れてしまった。

感じすぎて既にその存在を主張している蕾に口付けられる。
同時にあたしの中にあった指は2本に増やされ、最奥まで入り壁を刺激する……
フェイトさんの舌が蕾を舐める。
「ああ!……はぁぁ……ん……」
舌で優しく、ときに強く刺激され、吸われて、全身が震える。
そして指があたしの奥で少し曲げられお腹側を刺激されて……
「……ぅああ……あ……は…………あああっ……」
気持ち良すぎて何も考えられなくなる。
シーツを握り締め、無意識のうちにフェイトさんの顔に腰を押し付けてしまう。

だんだん頭の中が真っ白になって……フェイトさんのことしか考えられなくなって。
あたしが限界に近づいたことを感じたのか、フェイトさんが
「いいよ……イって…………」
そう言って、指と舌の動きが早くなる。

「い……やです、いや……フェイトさ……ん、こっちに……来て……」
思考が停止しそうになりながらも思った。
イクなら、フェイトさんの、愛しい人の顔を見ながらイキたいと。

あたしの気持ちを察したのか、フェイトさんの紅い瞳が目の前に戻ってきて。
優しく唇にキスしてくれて。
指の動きはさらに激しくなって……

「ああっ……あっ……ふぅ……っあ……フェイトさんっ……」
あたしの中で中指と薬指を動かしながら、フェイトさんの親指が蕾を強く押した瞬間。

「ティアナ…………」

優しく名前を呼ばれて

「んああああぁぁぁぁ!!」

あたしは、高みに昇りつめた。



25それぞれの優しさ:2008/10/20(月) 10:06:05 ID:an3PMJB0
「はぁ……ぁ……」
身体に力が入らない……絶頂の余韻に身をゆだねる。
フェイトさんがあたしの頭を撫でながら抱きしめてくれる。
その温もりが優しすぎて……愛しくて……そして悲しかった。

わかっていた。
あたしを抱いたのは、今はまだ幻術の影響があるからだってこと。
愛されているわけでは無い。
わかっていたのに……なぜあたしは抱かれてしまったんだろう。
今さら……後悔しても遅い。

いや、後悔などしない。
だって、あたしの名前を呼んでくれた……。
紅い瞳は、あたしを見ていてくれていた……。

フェイトさんは明日になればたぶん忘れてしまっているんだろう。
……あたしは忘れない、忘れたくない。
あの瞬間、確かにあたし達はお互いを見つめていた。

フェイトさんを、なのはさんを裏切ってしまったという気持ちが無いわけではない。
でも、あの幸せな瞬間を知ることができた。
自分の胸だけにしまっておけばいいんだ。
この思いを一生口に出すことは無いから……自分の胸だけに……。


「落ち着いた? もう、泣かない?」
優しく、尋ねてくれる。
「大丈夫……です」
愛しい瞳に、返事をする。

こんな日がくるなんて……
例えかりそめでも、今この瞬間はあたしの人生でもっとも幸せなひとときだ。


優しくあたしを抱きしめながら、耳元でフェイトさんがつぶやく。


「そう、良かった……もう、寂しくないね……なのは……」



あたしは人生でもっとも残酷なセリフを聞きながら

眠りについてしまうフェイトさんの顔が滲んでいくのをただ見つめていた……。



26スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/20(月) 10:09:57 ID:an3PMJB0
以上です

次回はちょっと間が空くかもかもです

お読みいただきありがとうございました
27名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 10:31:52 ID:vab1dl7H
>>26
や、やばい・・・フェイティアに目覚めそうだ・・・。
フェイトさんはかっこいいし、
ティアナは可愛くてGJ!!!
28名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 11:36:23 ID:UM1QzPYF
     .._________________
      「 | | |  | | |.  | | |   | | |  | | |  /// ///\
     \ | | |  | | |  | | |  | | |__,-‐、|  /// /// /.|
.      \,ヘ、. | | |  | | | |_l-'  :::::\/// /// .///|
       /  ヽ、| | | |_l l-'    U ::::\./// .///.│
      /    ` ‐-‐'          :::::\ ///  |
.    /l\    ヽ、 __, -‐'  ̄   __,-‐ll´\::::〉___│
    ^l\ll\ ヽ、 _ , -‐'  __,-‐ll _ll-'´ ̄::/ ──‐ |
.    |  \ll\      _,-‐' ll _- '   ::::/  ̄ ̄ ̄│ ←なのは
     | _二二\ll||   ||l_ll二二二_  ::::|  /⌒i._|
..    |  ̄ ̄ ̄o >.......≡ ̄ ̄ ̄o ̄ ̄  :::|:ミ|l⌒:|─|
    | ` ‐--/.:::::::::   ` ‐---‐ '´ U :::| |l⌒l.| ̄|
    | 、_/,::::::::::::::::  、_     ,ノ   :::|: ||⌒l.|_|
    |   /,::::::::::::::::::::   ̄ ̄ ̄   、 :::::|ミ||ノノ ─|
    |/./,::::::::::::::::_:::)   `‐--- 、 \ ::::|.|`‐' ̄ ̄|\
    │v L                   \  ::|| l、__|:::::\
.     |  -----======ニニニニニ⊃   ヽ::::|: ::l、─.|:::::::::::\_
     |                   :::|::l::  ::l、ニ|::::::::::::::::|:::‐-
    _/:l     ━━━        ::::::::;/::    :|,|::::::::::::::::::|::::::
._ ─/:::::::l                ::::::;/::   /|:::::::::::::::::::::|:_:
::::::::::/:::::::::::::ヽ             :::;/:::   / .|:::::::::::::::::::::::|::
:::::::/:::::::::::::::::::::\_______;/:::   /   |:::::::::::::::::::::::::|:
::::/::::::::::::::::::::::::::|\::::::::::::::::   /    .|:::::::::::::::::::::::::::|

ぐっ・・・・・・!   くっ・・・・・・・・・・!   くそっ・・・・・・・・!たぬきっ・・・・・・!
こいつっ・・・・・・! こいつっ・・・・・・! こいつっ・・・・・・! こいつっ・・・・・・!
クズがっ・・・・・・! カスがっ・・・・・・! ゴミがっ・・・・・・!
開き直りおって・・・・ こいつっ・・・・・・!
おまえのような不遇キャラは開き直れるんだっ・・・・・・・・・・・・・・!
これといっためぼしいカップリング相手など居ないのだからな・・・・・・・・・・・・・・
29名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 11:37:35 ID:UM1QzPYF
     _______,,,,,、 ---―‐'''''!!!"/ /.〃〃/
      fミヽ ヾ ヾ ヾ   !!!  !!!  !!! !/ ./ 〃〃/
     |   i''"""""'''''''‐‐-、!!__!!!___!!!/ .∠,,,,_〃〃/            うおっ・・・・・・!
.     | 三 !   | ,〜          、/ /   .\"/
     |   !  U  ヾ.\   `'-/./-、,___、-'´ \
.    | 彡 !       \\'//'-、,____、-'´ .ノ'ッ            ぐうっ・・・・・・!
    |   !    | ,〜 |j.  //`''-、.,___、-'´ /./.\
.    | 彡 !.   U     //\\         /./   \
    |  !、.      // ___.\ 》       i!./___.ヽ,
    |  彡`''‐- 、,,//,、-´ ̄ ̄ヾ   u    〃´ ̄ ̄/ }    /  バカなっ・・・・・・!
.    |彡   彡 // ヽ        ヾ.      /     /  !   / /
    | .r''""'',、-´/!   \        〉       ヽ.o   //u|  / /
    | |. ,、-´,、イ  i    ヾミヽ、 o  /   |.| u   |三彡/ ,!-'´./     どうしてなのフェイではなく なのティアでもなく 「フェイティア」 っ・・・・・・!?
   ,、-´ ,、-´ ヽ|三|   u \ゞ三三(   .|j    |--‐´,、-'´,、-'´
,、-´,、ィi´ |/⌒ヽ|  |    __ ` ‐--‐´}   u u .|ヽ,-'´,、ニ'_|
,、-´. | ヽ,ヽ,  .|ミ|. /  __`   ノ  !     .,、-'´,、-'`‐-、 !        どうしてっ・・・・・・!?
  . /|彡.i i ⌒ | |. / ̄  ̄`´  / |j  ,、-'´,、-'´ \    'i
  /:::|   | 'i  |ミ|  __   U /  ,、-'´,、-'´  u  ヽ U ヽ,
  i::::::::|彡 | ゝ-''| | { .|  | ̄.T''‐i,、-'´,、-'´       ノ   ,、-、ヽ,     どうしてっ・・・・・・!?
. |:::::::::|   ゝ-ァ'´V  !_|  |  |、-'´,、-'=ニニ=、__,,=ニニ´i-‐T´ | _D .!
/:::::::::::| /〃/  {  i'__ ̄`,''-'´,、-、'__|___|_|_|_|_|_|_,,、!-‐''"_} |
:::::::::::::::::|.〃 i.   | {,,、-`´,、-'二!二!ニコニコニコニコニコ二!二!二!__.ノ {
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30名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 13:09:24 ID:UM1QzPYF
   , ‐'´ _                         _`‐、
 ∠ -‐'' /     l||   l||      l|l    ||l      `‐、 ̄
    , '   l||          l|l  ,    l|l           ヽ   フフ…
.    /      l||    l||   ,ィ  /l/|       ||l    、ヽ  職人さん 先の展開を見せて
   /   l||      ,イ ./!  / |  /  | lll ト、  ||l    |l  l\!   くれませんか……?
.  ,' ,.イ    l||   / l ll/ l |l/ | ll/   l  | l     ||l     |    ユーノは噛ませ犬
 / | lll  /|   / | / | /  | /    ヽl !.ヽト、      ||     なんでしょ……?
.    |  / :l lll /─|/‐-l/、 l/   ,. -─ヽ!ー` ヽ |ll  |ll |    フフ…
   l ll /  | r:、 /         `    '´          ヽ  ,r‐、 |
   ! ./  |/| |ll|.====。==    ==。==== |l|l|'-、 l !
   |/    | | |  ` ー--‐ ' | :   ー--‐ ' ´   | !` i | ||    クク………
           | | !          ::| :          | .|ヽl l !      やっぱりね……
       /l |l|       :::| :          |ll!_ノ.,' !\   見当は
      /  `i|         r_::| : _,         :| |_ノ ,'  \  ついていたけど……
    _, イ       ヽ   、     ー'       ,   ,|,! ll ,'    ト  案の上ひねた展開
-‐' ´  .|        ヽ   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /:|  /       !
  -‐' ´|         |;;ヽ     ___     ./:: :| l /       :|  女同士のカップリングばかり
.     |        |;;;;;;;\    ̄ ̄    /:::  │/       |   妄想してきた人間の
     |        !;;::::::::::\       ./::::     |/         :|     発想───‐
.     |          l;:::::::::::::::::\    /:::::       |         |
    |         :|:::::::::::::::::::::::`ー:'::::::       |           |   痩せた考え…
.    |            |::::::::::::::::::::::::::          |            !
    |            |:::::::::::::             |         |
.   |      _,.. -‐' ヽ               | `` ‐- 、.     |
31名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 16:43:48 ID:xsQdJ70n
>>26
ちょっと泣きそうになった
受け側の片想いって百合らしくて好きだ
32:2008/10/20(月) 18:00:13 ID:m36dCkFz
あかさ
33名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 20:20:06 ID:DPQt4eGE
右手でなのはの胸を、左手ではやての胸を揉みしだくエロ執務官が見てみたい。
それでなのはとはやては対抗心を燃やしてて、互いにフェイトを巡るライバル同士、見せ付けあうようにフェイトにキスしてみたりとか。
最終的には3人お風呂に入って背中流しっこして仲直りとか、そんな話が見てみたい。

俺は書けない。
34名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 20:51:23 ID:7oiOirx/
>>26
GJ!
なのはさんが知ったらどうなるんだか・・・
35名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 21:07:53 ID:QxrHWTae
シリアスなのも結構だが
そろそろティアにカンチョーするスバルはまだかね?
36名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 21:14:12 ID:ih046w/b
ティアに浣腸するスバルか……
37名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 21:50:09 ID:qbkEZBjA

>>13
GJと大さじありがとうございます。ふたりとも心の中は複雑なのです。
>>14
真面目なのを書いてると、反動で変態なのも書いてみたくなるようなんです。
>>15
あぁーっここにあったのか!メニューは一通り見てみたんだけど。目に入ってるのに気づかないもんですな、誤字と同じで。ありがとう。次回あるかどうかわからないけど気をつけます。
>>16
映画の事テンプレに入れるかちょっと迷った
>>26
7エロGJ!GJ! 
フェイトさんは幻術ミックスドーピング状態なのか。。起きても覚えてるんじゃないかなぁ。。んでタイトルからすると修羅場展開はないんじゃないかなぁと。
Love Againはリバだが。。>10スレも書けねぇOLZ
>>31
しかも一晩だけ両思いじゃないですか。。。さらに泣けるよな
>>33
あまり見かけない設定だな。基本自給自足!
38名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 23:03:22 ID:qbkEZBjA
ティア・カンチョー・スバwが来なければLove Again投下してもいいだろうか?
39名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 23:15:15 ID:qbkEZBjA
やっぱりフェイティア投下から間あんまりあいてないから明日にするよ。スマソ
40名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 23:21:46 ID:sLW9M24/
coooom on!ばちこーい
41名無しさん@秘密の花園:2008/10/20(月) 23:55:42 ID:4PQqZme9
気にせず(屮゚Д゚)屮カモーーーン
42名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 04:21:06 ID:+1eEQOzf
>>37
業務連絡、確認しましたー
見るの遅くて申し訳ない。

あと、それぞれの優しさの人……ファイトちゃんをぶり返すんじゃないっ!!www
でも笑える上に応援された感じで元気でるし、いい名前じゃないのw
43名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 10:53:43 ID:Y2vfWb3s
                , -─- .、
        _,/ ,;;    '' \    ふたなりだっ・・・!
        \ \ ,;      ,, ヽ
        ,イ,.へ、 ヽ、         |  長い間・・・
      ,ノ//-、// ヽ、 ヽ、    ;!  オレはこのふたなり漫画を描く
      ノ i/、.7/ r‐ 、| |ヽ、 @ 、./    ってやつが苦手だった
.   /   lし'/. ヽ。 ル' ∠=、ゝ、!   なんか…
 /   ,.H'´ 〜 r   く・-イ┘ `   ふたなりは百合じゃないなんて言われる
 ‐r‐''"´ :|.! u r= 、 `   〈 r'´       気がして・・・・・・
. │    |! ,. `ヾミ: 、 Yゝ
  ト、   ::\  ' ,   `''<._      しかし・・・・・・ もうそんな・・・
.   ヽ\ :::::::\  '  ,  /      ひっかかり… こだわりからも
    \ヽ、 ::/,> 、 /\       飛び立たなきゃいけない・・・
l|  .;:  \'V/  |l`´ \ \
.!|     //!;リ|`\ ||  ;:   \冫、    女の子二人が子作りするってのはやはり大きい・・・!
44名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 12:06:18 ID:EKGfMheP
>>43
荒らす意図がないのならもうAA貼るの止めてくれないだろうか
45名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 16:15:17 ID:XbZLRrlq
浣腸スバルも良いがその前に
なのはのアナルを綺麗にするウォシュレットフェイトを読ませてくれ。
46名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 20:57:07 ID:CGOLtTeu
今更だが 前スレ>>815  GJ ワロタ
47名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 21:15:18 ID:1BeViWyG
>>42
有難うございました。まとめサイトも進まないようだし、最終話のイラスト含め、もろもろ外部サイトへのコピペ転載許可をどうかお願いします。
>>46
どもです。フェイxはや 低需要かと思いきや。。。というより変態フェイトそん需要なのか?

ってことで昨日空振りしてスイマセン、Love Again行きます。。。
48名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 21:29:31 ID:1BeViWyG
***

約一年半後。


「なのは」
「あのね、先週発表があったんだけど、執務官試験に受かった」
「今日と明日はいろいろ事務手続きとか検査があって、来週から五日間研修を受けてその後すぐ配属になるよ」

ある日の朝。
仕事に出かける準備をしていたなのはに、フェイトが後ろから急に告げた。
なのはが振り向くと、そこにフェイトが執務官の制服を着て立っていた。

「ふぇ、フェイトちゃん?いまなんて?もう一回言って?」
「うん。執務官試験に受かった」
「ほんと?でも執務官って最初は補佐官適正考査試験に受かって、補佐官になってからじゃないの?」

「ううん、はやてが調べてくれたんだけど、私の執務官資格は剥奪になってなかったんだって。だから執務官試験を受けなおすだけで復帰できるって……実際の任務に就く時は、しばらく他の執務官とペアで仕事することになるって言われたけど」

実はなのはは、全てはやてから聞いて事情は知っていた。
だからそう遠くないうちに、この日が来るだろう事は予想していた。
しかし精一杯驚いたフリをする。

「ホントに?私も知らなかった。じゃあずっと学校の勉強と執務官試験の勉強両方してたの?すごいねフェイトちゃん」
 
嬉しく、誇らしい気持ちでフェイトを見上げる。
以前と細部のデザインは変わっているが、間違いなくそれは正義と法の秩序を表す漆黒の執務官の制服であり、昔のフェイトに戻ったというよりは、子供だと思っていたフェイトが急に成長したような、なのはの目にはそんな姿に映った。


そうだ、となのはは思いつき、ニコリと笑って言った。

「フェイトちゃん。実はね、私も受かったんだよ」

「えっ、なのはも執務官試験受けたの?」
フェイトは驚きで声がひっくり返りそうになった。

「違うよ、私が受かったのはね、運転免許」
「車の……免許?」
「うん。実はクルマも来週頭に納車なの。相談しなくて悪かったんだけど、驚かせようと思って、ヴィヴィオとふたりで選んで注文しちゃった」
「クルマのことはよくわからないからかまわないけど……でもどうして?」
特にいままでの生活で、クルマがなくて本当に不便ということはなかった。今住んでいる地区は交通の便も良く、夜遅くなっても治安はいい方だ。

「ほら、フェイトちゃんこれからはお仕事で時間が不規則になるでしょう?私が勤務中でなければ送り迎えとか出来るし、他にもいろいろと便利だと思うし」

なのはは仕事の合間に教習所に通い、二ヶ月かけて免許を取った。フェイトはなのはの台詞に含まれた矛盾に気づかずにうなずく。

「じゃあお休みの日とか、三人で遠くまでお出かけもできるね」
「うん。どんなクルマかは帰ってから詳しく見せてあげる。さ、もう行かなきゃ」

なのははフェイトのもとに歩み寄り、ネクタイを整えポンと肩をたたくと、すれ違いながら、
「制服とってもよく似合ってるよ」
と褒めた。

なのはの頬がほんの少し赤に染まっていた事は、フェイトに気づかれなかった。
49Love Again 7:2008/10/21(火) 21:32:03 ID:1BeViWyG


その日の夜少し遅い時間。
そろそろ寝ようかとフェイトが思っていたところに、なのはが声をかけた。

「フェイトちゃん、お祝いにちょっぴり飲もうか」
「何を?」
「シャンパン。ヴィヴィオが同じの飲むって欲しがるといけないから、寝てくれるまで待ってたの」
「え、シャンパンってお酒だよね?」
「フェイトちゃん飲酒年齢に達してるから問題ないと思うよ、でもお祝いってだけだから、あんまり沢山飲んじゃだめ」
「わかった、一口だけにする」
「ええと、一口は付き合う私のほうが味気ないかもー」
「じゃあなのはがおわりっていうまで」
「そうしとこうかな、まずは乾杯ね。テーブルに座っててくれる?」

なのはがボトルとシャンパングラス、つまみにとチョコを用意し、スポンと栓を抜いた。
フェイトはその大きな音にビクッとし、続けて泡が勢いよく流れ出ると、
「わっ、こぼれてるよ!」
と立ち上がろうとしたので、なのはは
「あはっ、フェイトちゃん脅かしちゃってごめんね。これはこういうのでいいんだよ」
と笑って泡を立てるシャンパンをグラスに注いだ。

「フェイトちゃん、じゃああらためて執務官試験合格おめでとう」
「ありがとうなのは。えっとなのはも免許合格おめでとう」
カチリ、とグラスを合わせる。

「大丈夫?美味しい?フェイトちゃん」
少し心配そうな表情でフェイトの顔を覗き込む。
「うん、すごくしゅわしゅわするね。美味しいよ」
フェイトは微笑んだ。

以前のフェイトがアルコールを口にしたのは数回しかないはずなので、なのはは慎重にフェイトの様子を見ながらお代わりを注いだ。
だがフェイトの試験のこと、なのはが免許を取るまでの苦労話や新車のことなどを喋っているうちに、いつしかテーブルの上のシャンパンのボトルは三分の一ほどになっていた。

「ふー。なんかいい気持ちになってきちゃった。このへんでおわりにしようか」
頬をわずかに上気させたなのはが大きく息を吐き出す。

「ね、なのは」
「なぁに?フェイトちゃん」

見た目は余り変化のないフェイトはテーブルに頬杖をついた。
「ずっと前から聞きたかったんだけど……」
50Love Again 7:2008/10/21(火) 21:37:11 ID:1BeViWyG

深紅の瞳が真剣な眼差しでなのはを見つめる。
やや間があって、フェイトが口を開いた。

「前の私となのはって、……やっぱり…………その、恋人同士だったんだよね」

「うん、そうだよ」

言い澱むこともなく、意外にもあっさりと答えるなのは。

書斎で指輪を見つけたときうっすらと気がつき、あの写真を見た時にはほとんど確信に変わっていたが、
実際になのはの口から肯定の言葉を聞くと、フェイトは頭のなかで何かが爆発を起こしたように耳まで真っ赤になり、俯いた。

俯いたまま、問い続ける。

「その……いつから……?」

「そうだね――私たち出会った時からたぶんずっとお互い好きだったと思うんだけど……」

「フェイトちゃんが好きだ、って言ってくれたのは六課が解散する前後で、つまりこの家に引っ越す少し前」

「それって…………最初に出会ってから十年以上あと、だよね……」

「うん。ただの友達同士の好きって思われてたらって、同性だからおかしいって、ずっとずっと思い切れなくて……
でも、機動六課の隊舎で一年間一緒だったあと六課が解散して、また教導隊と次元航行部隊の社宅に分かれちゃうって事になって、それで。
でもねー、フェイトちゃんキスしてくれるまで、そのあと半年もかかったんだよ。というか、私からしたんだけど」

51Love Again 7:2008/10/21(火) 21:39:14 ID:1BeViWyG

目を合わせないまま、またもやさらりと答える。


「そ、そうなんだ……それで……あのっ…………こっ、恋人同士ってことは…………」


俯いたままでちらりとなのはの表情を見やる。


「……フェイトちゃんすっごく奥手だったけど………………だけどちゃんと愛し合ったよ」



「………………そっ、そっか。答えてくれてありがとう。おやすみなのはっ」
がばっとソファから立ち上がると、早足で寝室へ去っていくフェイト。


なのははふうっとひとつ大きく息をつき、天井を見上げる。
自分からは言わないつもりだったけど……
シャンパンに少し酔った勢いもあっただろうか。

今朝制服を再び纏ったフェイトを見たときは本当にドキドキしたけれど、フェイトの心はまだ大人になりかけの子供だ。
だがこれから執務官として仕事をして、より沢山の世界や人々と出会って、喜び、悲しみ、悩み、どんどん成長していくだろう。


それでも――

私と――

私のことを――


なのははグラスとボトルを持つと立ち上がり、ソファに一人座りちびちびと残りを飲み干した。



翌朝、じゃあ行ってくる、と黒の制服に身を包んだフェイトは、なのはと目をあわせられず逃げるように足早に出て行った。
52名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 21:43:46 ID:1BeViWyG
今日はここまでです。
1スレ目タイトル入れ忘れてしまった!あと「改行が多すぎます」って言うエラーが出てしまいジタバタしてました。

新米執務官とコンビを組むのはやっぱり二丁拳銃のオレンジ頭さんでしょうねぇ。

次回投下で最終回です。ほかの方の投下タイミングにもよりますがたぶん今週末辺り。

53名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 21:58:26 ID:usOOlRt1
GJです
もう最終回かー
残念だけど楽しみに待ってます
54名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 22:02:54 ID:1BeViWyG
突っ込まれる前に自爆しますと、A's漫画版持ってなくて執務官候補生と執務官補佐の違いをわかってません。。。執務官候補生の制服ってどんなんでしょうかね。
今日投下前に漫画版買ってくればよかったよ。。鬱
55名無しさん@秘密の花園:2008/10/21(火) 23:34:26 ID:+1eEQOzf
>>54
>外部サイトへのコピペ転載
誤字があれですが、どぞ、ご自由に。
イラストって…これですよね?w
ttp://imepita.jp/20081021/823580
56名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 14:51:13 ID:29M8bkK8
てか、前スレ先に使った方が良くないか?
57名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 15:52:59 ID:InEevK8+
>>56
……?
58名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 16:25:16 ID:Mc1sjAfF
>>56
前スレは容量?オーバだとよ」
59名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 16:26:29 ID:WGfPVL1B
>>56
前スレは1000レス行ってないけど容量が500kいっぱいになったんだよ。
だからなのはとヴィヴィオと一緒にこっちに引っ越してきたんだ。
(by金の閃光)
60名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 17:02:19 ID:g1wvJAAh
以前のSS投下しまくりんぐのときにはよくあったこと。
後半になると職人が自重しあいにw
61名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 21:59:48 ID:TVHXscgA
おれは長編SSは歓迎だ
62名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 23:05:58 ID:InEevK8+
長編か……
34ちゃんの後日談を未だ待っているのは俺だけなんだろうか
最近ピチピチタンが来てくれないのも寂しいぜ
63名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 23:11:09 ID:yCE+lh6S
長編のプロットはあってもなぁ……
バトルあったり淫獣出てきたりしちまうのばっかりだ
64名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 23:35:47 ID:NCAIqaU3
>>63
最終的にカプが百合で終わるならなんら問題はない
65名無しさん@秘密の花園:2008/10/22(水) 23:50:34 ID:HbX+B0jH
バトルメインになりそうならエロパロ
百合メインになりそうならこっちでいいんじゃない?
たとえユーノが出ても出しゃばらなけりゃいいし
登場するのもダメな人はNGにすりゃいいし
66名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 00:21:00 ID:nJesKccj
別にバトルメインでも百合要素あるならここでいいよ
注意書きさえあればここでもエロパロでも職人さんのお好きでどうぞ
67名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 06:58:24 ID:aKCMG96Y
>避難所より転載。

ふらーり、どこかの誰かのせいでいつまでも全鯖規制中なので、
こっそりこっちに投下させてくださいな

ああ、もう永久に規制が解除されない気分になってきたですよ

こっちで書くのもなんですが前回(22スレ)は、
変な事書いたせいでお気を遣わせて申し訳ない

それはともかく、フェなの前提のだらだら小話です

ついうっかりチートな能力のオリキャラが数名出ています、お気をつけください
68或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 06:58:59 ID:aKCMG96Y
XV級艦内訓練施設に、黒が流れて金が舞う。

結露した空気中の水分子が、氷結し溶解し氷結し溶解し氷結した。
雷光が照明が魔力光が衝撃に、霧散する氷水片を百彩に染める。

 ― とぅるるるる…とぅるるるる……

そんな折、何処とも知れぬ、誰とも知らぬ念話が呼び出し音を鳴らしている。
がちゃりと音を立てて回線を繋ぐと、聞き覚えのない少女の声が、ことり。

 ― もしもし、私メリーさん、今あなたの後ろもぎゅ……ば、バインド!?

危ないところだった、気付かないうちにバインドトラップへと誘導されていた。
背中に感じる柔らかい感触で制動をかけて、中空を疾駆する義兄の姿を視界に入れる。

戦局を絡め捕られている、そんな感触が液状、染み広がるような不安に意識を湿らせた。

 ― もしもし、私メリーさん、なんかさっきから流れ弾げふ、いやもうゴファ

飛来する魔力弾を撃ち、払い、間合いを詰める手段を思索して、次々と打ち消しては思考。
何をやっても、どういうルートを使っても、一枚上をいかれる疑心が暗鬼を呼べば、ふと。

誰かに背中を叩かれた気がした。

ああ、この場に居るはずもないのだが、意識を湿らすそれは揮発油、何をしても無駄ならば、
懇意にしている修道女の顔が思い浮かび、飛翔した身体は爆発的燃焼に飛散する意識に追従する。

 ― もしもし、私メリーさ、ん、今あなたの膝あたりに引っかかってるのおおぉぉ!?

策よりも速く、付け入る隙の無いほどの単純に、
視界に映る最短距離を最高速で駆け抜けた。
69或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 06:59:30 ID:aKCMG96Y
『或る捜査官と都市伝説』



両手が塞がりがちであったので、人形を頭に乗せて映話を繋いでみた。

うろたえた小僧どもの如く、小宇宙を燃焼させたスーパーブロゥを受けたが如く、
画面の向こうで鼻腔より鮮血を迸らせながら、なのはが吹き飛んだのが少し前。

唐突に血溜まりに倒れ伏し、拳から親指だけ上げたエキサイティンぐーな教導官さんから、
何かな、この可愛い生き物は何ナノかなとかの独白が伝送されてきたのだけれど、無視。

その手前、シークレットザフィーラを穿いて映写機までの身長を誤魔化している愛娘に、
これがお土産だよとか言いながら、頭の上を指し示してみたのが、今さっき。

フェイトママ、似合ってる ―― などと言われても、どう反応すればいいのか。

せっかくなので、しばらくこのままで様子を見てみる事にする。


ぶらぶらと出歩く、XV級の居住区は無意味に広い。

行き交う人が何故か、微妙に癒された表情をしているのは何でだろう。
そういえば昔、頭に蒲公英の鉢植えを乗せていた時も同じような反応だった気が。

とりあえず、別任務で同乗していた元部隊長の私室へと訪れてみる。

そこに書類天衝、仕事に埋もれて伸びてる人間信楽焼きと、穏やかに寛いでいる暖房器具が居た。
正確には、ミッドチルダで最も狸スーツの似合う彼女と、冬場に有り難い遠赤外線シグナムだ。

「いぃ…まああぁぁ……心の中で物凄ぉ失礼な表現せんかったかああぁぁ?」

奈落の底より響いた呪怨もかくやという禍々しい声色、随分と聴牌し尽くしているらしい。
これは、医務室に連絡するよりも、寺生まれの武装隊員Tさんを呼んでくるべきかと一瞬考えて。

「相変わらず可愛らしいね、はやて、今度キミに似合う服を贈らせてくれないか?」
「うんうん、口説き文句ありがとうな、ちょっと何考えてたか正直に言うてごらん」
70或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 07:00:31 ID:aKCMG96Y
言われて考える、つまりはこれまでの思考を要約し一言で述べた場合。

「動物界脊椎動物門脊椎動物亜門哺乳綱ネコ目ネコ亜目イヌ上科イヌ科タヌキ属八神はやて?」
「長! 速! 滑舌の無駄遣い!!」

すぱこんと、部外秘ハリセンで叩かれた。
頭の上でのた打ち回る、呪い人形。

髪が巻き込まれて、地味に痛い。

「そんな事より、手が空いてるならこの書類やけど」

などと言いながら書類を差し出した手に、そっと自分の指先を重ねる。

「はやての奮闘を無守る事しか出来ないなんて、自分の無力さを痛感するよ」
「いや、手伝ってや」

「テスタロッサ、それでも私たちは最後まで見届けるべきだ、主の戦いを」
「いや、手伝おうや」

「そんな事より、この人形を見て欲しいんだ、これをどう思う?」
「すごく……間抜けや、てか人の話を聞く気がまったく無いし!!」

嫌だなぁ、お話は聞くものではなく、聞かせるものらしいよ。
などと口にしてみたら、はやての目つきが信楽焼きから、山猫のそれに変わった。

どちらにしても、狸に分類されるナマモノである事は言うまでもない。

「素直に手伝ってくれんと、なのはちゃんを揉みしだくで!」
「え、はやてのテクに翻弄されるなのはを、私が横から言葉責め、イイねそれ!」

「誰かこの斜め前向きな色情執務官を何とかせええぇぇぇ!」

悲痛に響いた主の叫びを、流石に見捨ててはおけないのかシグナムが、
湯気が衰え程よく冷めた、湯飲みの茶柱を眺めながら語りかけてきた。

「……あー、テスタロッサ」

なんか声に、やる気が無い。

「そろそろザフィーラを八神家に返せ」
「嫌だな、友達が困ってるのに見捨ててなんかおけないよ」

はやてが椅子から崩れ落ちた。

おそらくは、友情に満ち溢れた発言に感動したからだろう。
まあそれはともかく良い加減、素直に手伝ってあげない事もない事の話。
71或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 07:01:01 ID:aKCMG96Y
早速に何束か取り出して、適当に分類、シグナムにも押し付けた。
かりかりと、書類に何某かの文章を、書き込む音が部屋に響く。

「ごめんなぁ、今度何か埋め合わせさせてもらうわ」

「ええと、じゃがいもはよく洗って人参は」
「いやそれ、カレーの作り方やから、アウトやから」

「まったくだ、ルーのレシピを入れなければ枚数を稼げまい」
「ええと、ターメリック、サフラン、パプリカ」

「的確にサボんな、そこの二人」





飽きた。

「まあそんな事より、なのはがいかに可愛らしい奥様かという話を」

「あるぇ、脈絡も無く惚気がきましたよ奥様」
「主、私はまだ独身です」

打ち込み終わったレポートに摘要を書き込みながら、
作業能率を上げるために惚気たおそうとか考えると同時に、もう1枚。

セルに式を入れて抽出した数値を転記しながら、最近の休暇の思い出は。

「ええと、ザフィーラがフカフカだ」
「いや、のっけからなのはちゃん関係無いから」

帰ったら一番にやりたい事は、決裁印を借りてサインを書き込みつつ。

「早く帰ってザフィーラをモフりたいな」
「徹頭徹尾なのはちゃん関係無いから、ていうか本人聞いたら泣くから」

速読しながらサインを矢継ぎ早に記しつつ、流れてくる刺身に蒲公英を載せていたはやてに、
現場の見取り図を作成しながらお湯を沸かしていたシグナムがフォローを入れてくれる。

「甘いですね主、行間にテスタロッサの、高町に対する深い情愛がこめられていましたよ」
「こもってないから! どっから聞いてもモフモフ動物王国やったから!!」

毛皮は良いものだ、心が洗われる。
72或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 07:01:32 ID:aKCMG96Y
そういえば私、何しにこの部屋に来たんだっけ。




「ていうか、今何時?」

いけない、書類の山を右から左に受け流しているうちに、時間の感覚までおかしくなってくる。



「時計によれば、午後13時だな」
なまたさう

「ざっと午前1時やね」

器用な時計だ。



気が付けば鶏が啼く。

またフェイトちゃんは不健康な、とか何とか言われそうな、無糖珈琲何杯目。

積み重なった書類も終焉を迎え、何人かが正体も残さず溶けきっている有様。
いつのまに巻き込まれたのか、シャーリィとティアナも床に伸びている。

時間的には朝方だろうか、なのはも自宅でそろそろ起きているころだろう。
ヴィヴィオがザフィーラに乗せられて、洗面台で顔を洗っているあたりか。

多分、フライバンの焼ける音とかを響かせて、健康的な朝を迎えている。

想うほどに、恋しく思えた。
73或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 07:03:38 ID:aKCMG96Y
(余談:丑三つ時あたり)



時間が多少遡る。

一人、また一人と蟻地獄の如く引きずり込まれては、決して抜け出る事の無い書類の地獄。
祝福の風とデバイスマイスターが巻き込まれ、上司を探していたチームFツッコミ担当も確保。

今、難攻不落を謳われていた紙資源の要塞は、数多の犠牲の甲斐あって確実に攻略されている。

 ― もしもし、私リカちゃん、今あなたの後ろに居るの

そんな折、気が付けば八神はやての目の前で、可愛らしい少女が楽しそうに念話を紡いでいた。
金色の執務官が頭に乗せている、呪い人形によく似た可愛らしい、まるで人形のような少女。

逡巡、周囲の書類処理要員たちに目をやれば、察しの良い執務官補佐は視線を逸らし、
その向こう、烈火の騎士と10年来の親友が、たゆんたゆんと揺れていた。

静寂の訪れた室内に、書類に何某か書き込むための音だけが響く。

凍りついた表情のまま、無言で、自らの胸元をぺたぺたと触る八神はやて、身長は低め。
一応としか言いようの無い柔らかい感触に、音に、そこはかとない絶望感が混入されている。

掴んだ、少女の頭を。

「だ、れ、が、両面背中やあああああぁぁ!!」

血涙を流しながら咆哮するその様を、後に烈火の将はこう語る。
曰く、主の右腕にフリッツ・フォン・エリックが宿っていた、とか何とか。

暫時、鉄の爪より解放された哀れな犠牲者は、意外に書類仕事が得意だったと人の言う。

(終)
74或る捜査官と都市伝説:2008/10/23(木) 07:04:23 ID:aKCMG96Y
あとがきー

 ― もしもし、私メリーさん、教訓を活かして貴方の背後100mあたりに、なにこの魔力球?
「――見つけた!」

なんか紆余曲折の末に難産した瞬間データ飛んで不貞腐れているところにマクロスFが最終回
(以下スレ違いすぎる話題20kb削除)で気をとりなおして紆余曲折の末のこんな話です

八神家の冷蔵庫が漁られる話が、どこをどうしてこうなったのか、自分でもわかりません
そんなところでー
75名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 07:07:19 ID:aKCMG96Y
GJ。フイタ
おいら規制されたことがないのだが。。それほどマイナーなプロバイダではないはずのに
76名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 15:59:05 ID:cfRUqOkW
ハローアゲインってやつ読んでたんだけど今もまだ続きやってんの?
なんか避難所とかここに名前似たヤツやってるけど
77名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 19:25:29 ID:fkfbTlv/
>>76
>>7に書いてあるよ〜
78名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 21:16:41 ID:ZtD5FvcK
>>74
GJ、あいかわらずゆるーく可笑しいなw
俺もザッフィーをモフりたいわ
79名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 21:54:58 ID:cfRUqOkW
>>77
サンクス 
本家と同じで行間多いから同一人物かと思ったけど別の人だったか

ユーノって別に嫌いじゃなかったけどエロパロで百合SS探すと
大抵絡んでてうんざりはするなw
その点このスレは大分安定してる ふたなりが全くないのには驚いてるけど
80名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 22:27:54 ID:VjjQ800E
そこは書き手さんの自由だw
81名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 22:45:46 ID:nJesKccj
俺は最初ノマカプ→やっぱり私はなのはじゃなきゃダメなんだ……!的なssも読みたいな
注意書きして誰か投下してくれないものか
82名無しさん@秘密の花園:2008/10/23(木) 23:58:12 ID:4lhF2nUh
>>81
個人的には逆が好きかも
やっぱりフェイトちゃんのことが好きなの!みたいな
まぁ二人がラブラブになってくれるならなんでもいいんですけどw
83名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 00:22:36 ID:CSMOi8lo
>>81-82
どっちも昔投下されてなかったっけ?

「ノマカプ→なのはじゃなきゃダメ」はかなりドキドキさせられた記憶あるし、
「やっぱりフェイトちゃんが(ry」は始めユーノと結婚していて……な代物が。

「ノマカプ(ry」は確実にここだと思うんだけど「やっぱり(ry」はここだったかエロパロだったか覚えてない。多分ここだと思うんだけど。
84名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 00:26:49 ID:Zt043KMI
>>83
ここしか見てない自分が知ってるから後者もここだと思う
どっちもかなりドキドキものだったよね
85名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 00:32:49 ID:oJw8KXlJ
>>53
GJどもです〜
>>55
うっはぁあ〜すげー嬉しいです。
>>79
微妙なコメント。。褒められてると思っておこっと。ちなみに避難所のは本家の方ですよ。


あー昨日昼飯食いながら書いた分が間違って上書きされて鬱……
86名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 01:04:37 ID:afmlk1D3
>>83
両方ともここだな。
個人的にどちらも好きだったから凄く印象に残ってる。
87名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 08:11:02 ID:WVazlatw
パラレルっぽい話

「見て、フェイト先生よ」
「本当、今日も綺麗…」
「歯医者にしておくには勿体ないわよね…。
スタイル良いし、顔立ちも整って、モデルみたい…」
「あれで彼氏がいないって言うんだから、世の男性は何をやってるんだか…」

「そこ、うるさいよ」
「え? …あ!? すいません、先生!」
「すぐに仕事に取りかかります!」
「全く…目を離すとすぐこれなんだから…。
さて…今日は予約客22名…っと。
お客が増えるのは嬉しいけど、虫歯の人がそれだけ増えてるって事は嘆かわしい、かな」
「先生、お時間です」
「わかったよ、じゃあ最初の人を入れてくれるかな?」
「はい」

「ど、どうも…」
「さて、今日…は…」
「? 私の顔に何か付いてますか?」
「い、いやっ、その…」
「(か…可愛い! なに、この娘! すっごく可愛いんだけどっ!)」
「…先生?」
「は、はいっ!(上目遣いとか反則だよっ!)
と、ととととりあえずこの診察台の上に!」
バンバンバンバン!!
「にゃはは…そ、そんなに叩かなくてもわかりますよぅ…」
「あ、そ、そうだね」
「(この先生良く見ると凄く美人さんだな…。
でもやってる事は凄く可愛い…♪)」
「(落ち着けフェイト…落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着(ry)
で、きょ、今日はどこが痛むのかな?」
「あの…奥歯が…」
「ちょっと見せ…」
「あ…ん……」
「〜〜〜ッ!!(何でそんな色っぽい声出すの〜!
しかもこれからこんな可愛い娘の口の中を弄るだなんて、耐えられるかな私…。
いっそ自分に麻酔をうって…)」
「先生…」
「な、何かな?」
「あの…なのは、歯医者って初めてなんです…。
痛くしないで、ね…?」
「!?!?!?(初めてだから痛くしないでって!?)」
「先生! 鼻血が!」
「大丈夫、優しくするから、私に身を委ねて…」
「は、はい…」
「(母さん…。 フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは今日、女になりますっ!)」

以上です。
8879:2008/10/24(金) 11:22:29 ID:fv8M7El6
>>85
スマン悪い意味で言ったんじゃない
今夜love againの方も読ませてもらうつもりだし
気にしないでくれ

>>87
フェイトそんwなにするつもりだよw
89名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 13:05:34 ID:pRut9N36
>>87

フェイトそん落ちついてwww
てか歯医者で治療してもらう時って頭に胸が当たらない?
私の担当の綺麗なお姉さん、私が同性だし年下だから気が緩んでるのかもしれないが、
いつも当たってて申し訳ないしちょっと照れる。
何が言いたいかって言うと、
きっとフェイト先生にそんな事されたら、
なのはさんも内心大慌てに違いないw
90名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 14:47:49 ID:yza2ZpOe
>>87
面白いんだがww

こういう小ネタ大好きだな。
91名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 15:32:17 ID:HW3+4kCn
>>89
フェイトさんは本気で落としにかかるに違いないw
9279:2008/10/24(金) 17:07:07 ID:fv8M7El6
ヴァイスシュヴァルツのカードがかなり百合百合しいな
なのフェイやらなのヴィヴィやらシグアギやらなのヴィやら
ストライカーズだけじゃなくて無印も出して欲しい
93名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 18:54:22 ID:fv8M7El6
うわ・・・スマンorz
94名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 20:50:07 ID:1mF9bvlP
そのなのヴィとやらはスターターに入っているのかね
95名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 21:08:27 ID:fv8M7El6
http://ws-tcg.com/jsp/cardlist?cardno=NS/W04-T15
↑公式で大体のカードが見れるよ
構築済みだからスターターに入ってる ブーストパックもそれぞれ作品別みたいだね
96名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 23:07:11 ID:oJw8KXlJ
日付が変わる前にLove Again投下いいかな?
97名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 23:19:22 ID:lLnocS/M
いいともカマン!
98番外編の人:2008/10/24(金) 23:33:23 ID:oJw8KXlJ
Love Again これで終りになります。
快く番外編投下許可していただいた作者殿、スレ住人のみなさま、前スレ389、GJくれた人たち、生暖かくスルーしていただいた方たちどうもありがとうございました。
99Love Again 8:2008/10/24(金) 23:35:12 ID:oJw8KXlJ

* * *

その週のある日。

リビングに差し込む暖かい午後の日差しの中、フェイトは洗濯物を畳んでいた。
来週からは配属前の研修が始まり、その後も暫くは忙しい日々が続きそうだ。実質今日が当面の間の最後の休日になるだろう。

これからの執務官の仕事をちゃんとやっていけるだろうか。フェイトは不安と希望が入り混じった感情を覚えた。

そうだ、次の休みには施設の子供たちに報告に行こう。執務官になったら、もっとあの子たちにいろいろしてあげられる事が増やせるかもしれない。

あの日施設からの手紙も入った私物の箱を渡された後、フェイトは保護施設を時折訪ねるようになった。
以前のフェイトが保護していた子供で、施設を出て働くようになった子にもミッドにいることがあれば会う。
今もロストロギアの私的利用や違法研究は残念ながら無くなっておらず、フェイトはそうした事件に巻き込まれる子供たちを少しでも減らせるよう働くつもりだった。


手を止めていた洗濯物に戻る。
なのはとヴィヴィオの制服はクリーニングに出すため、さほど数は多くない。
普段着と、寝巻きと下着、リネン類程度だ。

畳んでいない洗濯物の山から、次にと手に取ったのは、たまたまなのはのショーツだった。
オレンジ色のそれを認識したとたん、フェイトの心臓の鼓動がドクンと早まる。



『………………だけどちゃんと愛し合ったよ』
なのはの声が頭の中に蘇り、赤面してしまう。



ひとつ深呼吸をすると、少しだけ動悸が治まった気がした。



**



100Love Again 8:2008/10/24(金) 23:36:19 ID:oJw8KXlJ


**以下、本家Hello, Again最終話(22スレ357-)の後のシーンです**




**


その日の夕食はヴィヴィオが腕を振るった。
フェイトちゃんがこれから忙しくなるから、今度は私が料理上手になる番だね!と意気込んで。


ご馳走で皆すっかり満腹になり、テーブルからソファーへ移動しようとした時、ヴィヴィオが思い出したように叫んだ。

「あーっ、私っ、はやてさんちに持ってくお裾分けの分もケーキ焼いたんだった。忘れてた!今から届けて来るね!」
「ヴィヴィオ、もうこんな時間だから、明日にしたらどうかな?」とフェイトがとめる。

「えー、明日になったら生地が固くなっちゃうよ。レールウェイもまだあるし。きっと誰か居ると思うから、ママ連絡しておいて!」
「あっ、じゃヴィヴィオ、重くて悪いけどこれもはやてちゃんにって持って行ってくれる?」となのは。


ヴィヴィオは家を飛び出した。


ママとフェイトちゃんってば……あんな顔して家に帰ってきたら、何かあったってバレバレだよ。
それにあの指輪……薬指に……あれって……やっぱりそういう意味だよね……


なのはは八神家に通信を入れた。バスローブ姿のはやてが出たので、ヴィヴィオが向かった事だけを短く伝える。

フェイトは通信を切ったなのはに、
「ヴィヴィオ、よっぽどの自信作だったんだね〜。確かに今までにない美味しさだったけど」などとのんきにつぶやいている。

なのははフェイトにコーヒーを、自分に紅茶を淹れ、並んでソファーに座った。
ふたりは取り留めのないおしゃべりをしながら、ヴィヴィオの作ったケーキをさらに食べた。
101Love Again 8:2008/10/24(金) 23:38:32 ID:oJw8KXlJ

――ふと会話が途切れた。


「フェイトちゃん」
カタリ……とカップをソーサーに戻したなのはが、フェイトの視線を捕らえる。
「なのは?」
「さっきは急にだったから……こんどは私から……」
なのははフェイトの肩に両手を置き、瞼を閉じて唇を合わせた。
驚いたフェイトは、慌ててコーヒーをこぼさないように横目でマグカップをローテーブルに置く。

フェイトも眼を閉じて甘く柔らかなその唇を味わい、なのはをぎゅっと抱きしめた。

二人の唇がゆっくりと離れると、なのははフェイトの額に自分のそれをこつんと合わせ、
「まったく、空のエースオブエースに不意打ちとは生意気ですぞ、執務官殿?」とからかうように言った。

「生意気じゃないよ、だってなのはがー」頬を僅かに染めたフェイトが両手でなのはの頬をつかまえようとしたところで、八神家から通信が入った。
慌てて二人は体を離す。

なのはが出ると、画面はヴィヴィオだった。

『あ、ママ?はやてさんちに着いたんだけど、もう遅いから今日は泊まっていけって。いいよね?』
モニター画面がはやてに変わる。

『あ、なのはちゃーん?お土産おおきになー。「魔王」なんて焼酎、もうこの目で見ることないと思うてたわぁ。大事に飲ませてもらうわ。
ヴィヴィオはあしたシグナムが遅出だから、学校に間に合うように送らせるから心配いらんよ。ん。じゃフェイトちゃんに代わって? 
あーフェイトちゃん?オメデトウ、さすがの一発合格やね。八神家とのお祝いの会は、また今度みんなが揃う時に改めてなー?ん、うちの子たちにも伝えとく。じゃあまたそのときに』

画面の中のはやての後ろに見えた八神家のリビングには、”用意周到”と筆書きされた額が飾られていた。



通信装置を切ってしばらくの沈黙の後、フェイトはソファーを降り、なのはの正面にまわった。
床にひざまづき、両手をなのはの膝に置いて見上げる。



「なのは。なのはの言ったとおり、これから私が家にいなくて、ご飯も一緒に食べられない日も多くなると思う。社会人として一歩目を踏み出したばかりで、
周りをみる余裕なんか無くて転んだり壁にぶつかったり、なのはに迷惑かけたり心配させちゃうこともあるかもしれない」

「……でも私はなのはの隣をずっと歩いていきたくて……今すぐは無理かもしれないけど、ヴィヴィオとなのはという家族を、
そして私の大切なひとたちを守れる存在になれたらと思うんだ」

「こんな私でも…………なのは、これからも私とずっと一緒にいてくれる?
…………私の恋人でいてくれる?」

一度にそう言うと、なのはをみつめた。

―――フェイトちゃん……なのはは恋人の少し不安げな告白に、愛おしさがこみ上げ胸が熱くなった。


「なに言ってるのフェイトちゃん。なのははフェイトちゃんとこれからもいつまでも一緒だよ。この指輪はそういう意味だよ?」
薬指にきらめく輝きをフェイトに見えるように差しだすと、その掌でポンポンとフェイトの頭をたたいた。
102Love Again 8:2008/10/24(金) 23:40:30 ID:oJw8KXlJ


「ありがとうなのは……」
小さく呟くとフェイトは下を向いた。
そしてためらうように、だが少し強い口調でなのはを再び見上げてこう言った。


「なのは…………いいよね…………?」


「フェイトちゃん…………」


「なのはが…………私のものだって……確かめてもいい…………?」



なのははフェイトの深紅の瞳を見つめた。次第に視界がぼやけてくる。

――フェイトちゃん……長い時を経て、またこうしてフェイトちゃんと想いを交わし合うことができる日が来るなんて……


なのははどうしようもなく胸にこみ上げてくる想いが次々と涙となってあふれ、手で涙を拭った。
「うっ……ふぇっ……ご、ごめん、ごめんね、でも嬉しくて……」
とめようとするほどにとまらない涙。



「うれしかったら、泣いちゃだめだよ、なのは」



フェイトはそっとなのはの両手を自分の両手で包むと、手を降ろさせ、立ち上がると瞼にそっと口づけた。

そしてなのはが落ち着くまでぎゅっと抱きしめる。
ようやく泣き止んだなのはに、


ベッドに行こう……?


優しく囁きかけ、涙に濡れた蒼い瞳を覗き込む。


なのはは頷いた。

103Love Again 8:2008/10/24(金) 23:42:17 ID:oJw8KXlJ




ベッドルームにたどり着くと、抱き合ったままふたり同時にベッドに倒れこんだ。

「フェイト……ちゃん」
なのはがフェイトの肩をそっと押し倒すと、シーツに広がる金色の髪を避けその腰の両脇をはさむように膝立ちで跨いだ。
愛おしそうにフェイトの前髪をかきわけると、額にキスを落とす。
フェイトが目を瞑ると、瞼、頬、顎をなのはのキスが辿る。唇にたどり着くと、
角度を変えて何度も啄み、そして深く口付けた。
なのはは舌を差し入れ、フェイトの舌を誘うかのようにノックし、舌先を絡める。フェイトは怖ず怖ずと口を開き、応えた。


――徐々に激しくなる口付け。
ようやく唇を離すと、ハァハァとどちらのものとも分からない荒い吐息が部屋の空気を満たす。

――熱を帯びたふたつの視線が絡み合う。

フェイトが手を上に伸ばしなのはの髪を撫でると、なのはは頭を屈めてフェイトの首筋に顔を埋め、そのまま鎖骨へと口づけを落とす。

なのはは体をずらすとフェイトのシャツのボタンをふたつだけ外し、隙間から左手を入れブラの上から膨らみを撫でた。

「ん、んぅ…」
フェイトが堪らず声を漏らすと、なのはは我慢し切れなくなったように残りのボタンを全てはずし、フェイトからシャツとブラを取り去る。

そのふたつの丸い膨らみが視界に飛び込んでくると、湧き上る欲望の波に耐えようと歯を食いしばり、いったん体を離した。
そしてなのはもショーツだけを残して身に着けていたものを全て脱ぎ去った。

104Love Again 8:2008/10/24(金) 23:45:01 ID:oJw8KXlJ
フェイトの朱が差した白い素肌を抱きしめると、遮るもののないその感触に、深い吐息を吐く。

「フェイト、ちゃん……」
なのはの瞳は情欲に濡れていた。
両の手でフェイトの柔らかな胸のふくらみをそっと愛撫し、頂きを指先で撫で、硬く起ち上がったところで咥内に含むと、
「あっ、なの、はっ……」
フェイトが小さく首を振る。

なのははフェイトの胸に顔を埋めたまま、左手を脇腹に沿って往復させる。
フェイトは喉を反らせ、荒い息を吐いた。

なのははフェイトのスカートと下着を一緒に脱がせると、フェイトのお腹の上に浮いた汗を舐めた。
その舌の感触がもたらす快感に、フェイトが無意識に震える。


――なっ、な、のは……わたし、なんかおかしいよ……


――大丈夫、私がいるからだいじょうぶだよ……


なのははフェイトの控えめな茂みにひとつ軽くキスを落とすと、左手をフェイトの中心へそっと伸ばした。
「んあっ……」
フェイトのそこに熱い潤いがあることを確かめると、なのはの下腹部の奥からジン…と快感が湧きあがり、全身を走った。


はあっ、はぁ…

なのはの指が与える快感の波に感覚をさらわれそうになっているフェイトには、もはや自分の体がどこから何処までか分からない。

フェイト、ちゃん……いっしょに……なろう……

なのはは速度を早めた。

「っあ、なのはっ、ああぁ――」
体が溶けてしまうような快感に小さく全身を震わせ、達した。
105Love Again 8:2008/10/24(金) 23:46:44 ID:oJw8KXlJ



甘い痺れが残る体の震えが治まってくると、フェイトは、
「なの、は…」
少し掠れた囁き声で愛しい人の名前を切なげに呼び、なのはを抱きしめる。

フェイトはなのはの頭の後ろに手をのばすと、サイドポニーを結わえた髪留めを解いた。
先ほどから時折フェイトの肌をなでていた毛先は広がり、鳶色のカーテンが出来る。

フェイトはなのはの顔をよく見ようと、下から両腕を伸ばしなのはの髪を両脇にかき上げ、体勢を入れ替えて上になった。

「フェイトちゃん、まだー」

答える代わりになのはの左手をとると指先を握りしめ、全ての想いを込めて口付ける。

フェイトはなのはの華奢な体躯を強く抱きしめた。

なのはの全部、欲しいよ――
耳元で優しく囁いて、舌を這わせる。
フェイトちゃん――
抱き合ったなのはがフェイトの背中を指先でそっと撫でると、フェイトが
「んぁっ……」
と思わず呻き、背中を反らせた。

なのはは耳元でフェイトに喘がれ、その艶声にクラクラし、反射的に首を竦める。
フェイトの唇はなのはを追い、耳朶をそっと甘噛みする。
逆側の耳にもキスの雨を降らせると、次は頬に、唇に、首筋に、徐々に下の方へ移動した。

なのはの桜色の蕾の頂上にたどり着き、咥内に含む。
「っはあっ、……あぁー」
なのははその衝撃に思わず声を漏らした。

フェイトは顔を上げその美しい双丘を刹那の間見つめると、両手でひとつひとつ包み込み愛撫した。
「なの、は……」
フェイトの長く細い金の髪が流れ落ちてなのはの肩を包み、肌の上をサラサラと流れる。
なのはにはそれさえも全身に伝わる快感となり、浅い息を吐く。
106Love Again 8:2008/10/24(金) 23:47:46 ID:oJw8KXlJ
フェイトのその息を遮るかのように口付けをしながら右手を伸ばして、なのはのショーツに指をかけようとすると、なのはが腰を上げ自分で最後に身に着けていたものを取り去った。


フェイトはなのはの鳶色の茂みの上に手を彷徨わせている。

なのはは、フェイトの手を取り、
「きて、フェイト……」と両脚の間に導いた。


なのはの中心にある泉は、触れられてもいないうちから溢れていた蜜で一杯だった。
フェイトはビクリ、と一瞬躊躇った後、おずおずと長い指を這わせる。

はあっ……

敏感なところに触れられて、なのはは大きく息をつく。

――なのはのここ、こんなに濡れてる……

――こんなにずっと私のこと、待っていてくれたんだね……――

愛しい気持ちがこみ上げ、体中が焼け溶けてしまうかと思うほど熱くなった。

その後は夢中でなのはの反応を追いかけ、指で、口付けで思いを伝えた。

「なのは、愛してる」

「わたしも……フェイト……」


「あっ……んぅっ……」


通じ合った想いが、なのはの体を駆け抜け頂点に昇り詰めた。



*
107名無しさん@秘密の花園:2008/10/24(金) 23:50:49 ID:lLnocS/M
支援
108Love Again 8:2008/10/25(土) 00:58:06 ID:e9DFPx2I

汗も引いて、なのはは幸せな気だるさに浸っていた。
体には、強く抱きしめられたフェイトの感触がまだ残っている。



「ねぇ、なのは……」
フェイトが天井を向いたままつぶやく。

「何?フェイトちゃん」
「その……わ、私は初めてだったけど、なのはは……違うんだよね、前の私と……えと……変な感じだね?」
横を向いてなのはを見た。

「そうかな?」
「あの……あのね」


「ん?」
「……前の私の方が……上手だったかな?」
「なっ、何言い出すの、フェイトちゃん!?」
もう、この人は――

「だって私は……覚えていないし……もうなのはしか知らない事だから……」
また上を向いてしまう。

「まったくもう、、、フェイトちゃんはフェイトちゃんだよ、前とか今とか関係ないよ。
それに比較できる程いっぱいした訳じゃないし……って何言わせるのもう!?」


「……だって気になるんだ……」

なのははため息をつき、きっぱりと言った。
「わかった。前のフェイトちゃんのほうが良かったなんて事はないです。これでいい?それに……」

「それに何?」

「……それに前のときはフェイトちゃんこんな風に……腕枕してくれなかったよ?」
「なのは…… なのはっ!」
ガバッと身を起こしたフェイトがなのはに覆いかぶさる。

「ちょっ、ちょっとフェイトちゃん!」
なのははフェイトを押しのけようともがいた。

「じゃあもういちど!」

「待って、次は私が..。きゃっ!」
なのははフェイトに両手首を掴まれた。

「だめだよ、五年以上もご無沙汰にさせちゃったお詫びに今夜はこれから……ずっと私の番だよ」

深紅の瞳の中にに小さな炎が宿り、蒼い瞳を見射止めた。



109Love Again 8:2008/10/25(土) 00:59:56 ID:e9DFPx2I




翌朝。
街がそろそろ動き出そうかという時間。

シグナムの運転する車が高町家に近づき、駐車場の前で止まる。
「なるほど、あれがなのはの車か。新車なのに派手にやったな」ハンドルに手をかけたまま、フロントがへこんだ白い車を指差す。
昨日はもう暗かったため良く見えなかったが、ヴィヴィオが見ても誰も被害者が出なくて良かったと思うほどだ。

「最初は中古にすればよかったかも。送ってくれてありがとうシグナムさん」
ヴィヴィオはシートベルトをはずし、助手席から車を降りる。
「ああ。じゃあ、なのはとテスタロッサによろしくな」

「ふたりに会っていかないの?」
「また今度だ」
シグナムはそう答えるとドアを閉め、静かな住宅街にエンジン音を響かせ走り去っていく。


ヴィヴィオはしばらくその方向を見送った後、玄関の鍵をかざしドアをカチャリと開けた。
「ただいまー」
「あれ、返事が無いや……」

車があったので、朝からどこかへ出かけた訳ではないようだ。それに確かフェイトちゃんは明日から仕事のはず。

靴を脱いで家に上がるが、リビングもキッチンもひっそりとして誰も居ない。


寝室のドアを音を立てないようにそっと開けた。
「ママー、遅刻するよー」



――中を覗き込んだヴィヴィオは、またそっとドアを閉じた。

足音を忍ばせてキッチンへ行き、鼻歌を歌いながら朝食の支度を始める。






寝室では、なのはとフェイトがちいさな子供のようにしっかりと手を繋ぎ、安心しきった微笑みを浮かべて眠っていた。





*  *  *  *  *

― Love Again ― Hello, Again番外編


FIN

110番外編の人:2008/10/25(土) 01:05:30 ID:e9DFPx2I
以上です。
支援いただいた方どうもありがとう。1度改行が多すぎますエラーでけられていたので9スレ目でアウトになっていたw

Hello, Againもう一度読みたいなーと思う人にまとめサイトつくりました。
http://helloagainfth.seesaa.net/


生まれて初めてSSを書いたので文章の稚拙さはもちろん、勝手がわからず初っ端の空気読んでない投下にルール無視、暴走、スレタイトル失敗などほんとにいろいろとスイマセンでした。
いま思うと冷や汗ものです。よく叩き出されなくて済んだと思います。

それぞれの優しさの方、先に完結ゴールしてしまいました。後を頼んだっ
111名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 09:44:07 ID:D/EZJbqD
大作乙&GJ!!!
これが初SSだなんて驚き。
読みごたえあったよー!
やっぱりなのフェイなのは正義!
112名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 14:25:33 ID:z8P/ML4k
GJGJ!
番外編乙でしたー
初ssでこれなら充分すぎるレベルだと思いますよ、今後もがんばって下さい
113名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 14:45:21 ID:l3MNAG18
良い機会なんで、改めて読み直した。
GodJob Again!!!
114名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 15:02:29 ID:QxqRTi6C
それぞれの優しさの人です

>>110
果てしなくGJ!見事な補完の物語になってて良かったです
そしてまとめサイトもGJ!
後を頼まれるほど期待に応えられるかはわかりませんが頑張ります

ところで…実は前スレ389と私は同一人物だったりw
馴れ合いはアレなんで…ここだけの話ですが
115名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 18:09:16 ID:87TTSiC/
>>110
     G O D  J O B !

>>114
別に馴れ合ってもいいから続きをうpしよう?なっ?
116名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 20:17:00 ID:C+oSWtqh
自演でGOOD JOBとか書くのはやめようよ
117名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 21:15:37 ID:e9DFPx2I
>>111
有難うございます、そうすると本家は超大作だな。おれはモッキンバードなので。
>>112
恐縮です。妄想電波飛ばしてください、受信して精進します。
>>113
読み返してくれてどもです。最初飛ばしすぎて中だるみんぐでした。
>>114
ちょ、マジですか!?ホントに?相思相愛じゃん俺たちもう結婚しようwww
>>115
焦らしプレイもたまらないのだよ

はー、こうなるとヘロアゲオリジナルディレクターズカットが読みたいなー
まとめ読みサイトで神降臨待ってる
118名無しさん@秘密の花園:2008/10/25(土) 22:16:29 ID:JRRaAwNN
まとめサイトはワシが作ってるとこ
何度書いたらわかるのだ?
119名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 00:29:45 ID:2vqFLwsD
前スレ落ちてるのに気づかなくて今北産業
120名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 01:13:46 ID:AwXG0z65
>>119
Love
Again
完結
121名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 04:54:35 ID:k/uf1RF6
>>117
お疲れGJ!
今更ですがエリキャロを引きとったのがあの人で嬉しいです
>モッキンバード
落ち着くんだ、本家とやらも二次創作だからww
でその本家と言われる方を書いた者なんですが、自分もSS書いたことほとんどなくて、
投下はあれが二度目なもんで見苦しい箇所多々ありましたが、
それでも番外書いてくれるほど内容気に入ってくれたんだなぁと感じて嬉しく思っています。
ちなみに自分の初SSなんか下手な上に内容がまぁ色々あってホント叩き出されそうでしたよ…

まとめサイト見て来ましたよー
赤っ恥なんで自分で書いた本文は読んでないですけど、誤字修正など色々ほんとに恐縮です…
あなたとはヘロアゲ裏話で飲み明かせそうだw

>>114
数少ないフェイティア好きの同士…応援しております
122名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 06:40:01 ID:duoP5wJG
ちょっと待て・・・
フェイティアってのは、なの×フェイ←ティアが王道
あんたもそう思うだろ?
123名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 08:23:55 ID:LWqzSJNs
まて、ティアなのを忘れてくれては困るな!
124名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 08:24:21 ID:HGdT9XnF
俺は、スバティアに添い遂げる!!

あーでも、他カプもSSあったら読み(ディバインバスター
125名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 08:35:10 ID:NGFm3gLm
シグ×ティア
ティア×ウェン
ティア×ノヴェ

    厶                l         l
   ヲ弌   総       l 儿      |  賛
   彡            | ]「       !      イ フ弋
.          勢        ノrミ r=ミ、   |   同    | E|ヨ
  f7 十           /ハソ iLノ}    !      |   」
.   !{ Elヨ    1       l \  `¨´  ノ | 者
  「 十          厶  二二  ,ィ彡ト、
           名  ,rfミx一-…―   ノ ト、
           T{ ヽ、        _∠  ノ  ≧、
126名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 09:05:02 ID:gQwjVl7I
>>125

下二つには大いに同意するぜっ!
127名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 09:31:46 ID:ugFmQOy0
ん、スレのまとめサイトは休止中だよね?
128名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 09:43:00 ID:duoP5wJG
ヘロアゲはよかったが実質初代フェイトそんが死亡してるってのがきっついな
記憶戻ると思ってただけに鬱になったわ
あくまで記憶喪失なのかと思いきや人格自体が別人なんだもんな

>>125
下二名の名前がそもそも分からないです><;誰?
129名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 10:07:10 ID:2rrdAWrE
>>121
俺はいつまでもお待ちしてますぜ
>>127
ごめん紛らわしくて。(ヘロアゲの)まとめ読みサイトのこと>>110参照
130名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 11:46:44 ID:hFsaECGx
>>122-125
こうやって挙げてみるとティアはカップリング豊富だな…
他にもはやティア、ルネティア、ギンティアがある

しかし俺はあくまでスバティア派…、ティア←ルネもいいけどな
131名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 13:39:28 ID:sQ589kpO
>>128
ナンバーズ9,11
132名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 13:54:39 ID:x0VTOPEl
ティアナもたまにはせめて欲しいぜ・・・
133名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 18:41:14 ID:tZXJ7fge
じゃあSSX発売記念で29日からティアナさんCP祭りとかどうかな
小ネタもしくはSSが5本上がるまでずっと開催
10本はきついだろ
134名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 19:24:24 ID:duoP5wJG
>>133
お前も書くんだよな?
135名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 19:31:53 ID:tZXJ7fge
もっち書いてやるさ。
在庫はないがな。あと3日でつくるぜ。
ネタかぶりが予想されるから、早撃ち競争だ。
136名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 20:02:43 ID:NGFm3gLm
ハイエナがアップを始めますよ
137名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 20:15:30 ID:tZXJ7fge
>>136
スルー進行で
138名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 20:39:15 ID:OQWWxGPy
ティアナ祭りの予感?
くる?ティアナといろんなカプくる?

あ、スイマセン取り乱しました
ティアナスキー!だけど一番好きなのはフェイなのです、ほんとです

誰も投下する人いなかったら
それぞれの優しさ、今日の夜23時頃に投下したいと思います
139名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 20:57:36 ID:ugFmQOy0
最近すっかりSSともご無沙汰だったし久しぶりにネタ考えよう
あいかわらず需要無視のカップリングになりそうだけどorz
140名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:14:58 ID:sQ589kpO
需要があるとそれなりに供給もあるから、自分で書かなくてもいいや、ってなっちゃうんだよなぁ。
141名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:16:41 ID:tZXJ7fge
【リリカルなのはSSX一般発売記念 ティアナさん祭り開催予告】

サウンドステージX(イクス)一般発売を記念しましてリリなの一の苦労人、
ティアナ・ランスターさん投下祭りを開催します

ttp://www.nanoha.com/ssx_top.html


10月29日水曜日23時より投下開始、5本投下されるまで継続

ティアナさんが受けOR攻めであればなんでもOK!
SSXの設定やストーリーと関係なくてもOK!
日ごろ暖めてたネタをこの機会にババーンと投下しようじゃないか!

できたら投下開始宣言と終了宣言をしてみんな仲良くね

「それ優」は連載なのでカウントに入れませんw

>>138
バッチコーイ
142名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:23:50 ID:/SZs2wUK
SSXってティアナ主役だったか
てっきりスバティア二人が主役だと思ってた
143名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:39:14 ID:duoP5wJG
ぐふう 2時間後にそれ優見に来るぜ・・・
144名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:40:32 ID:4ItGH4L2
SSXコミケで買ったのにまだ聴いてねぇ……
145名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 21:57:29 ID:1S+7XM/B
>>142
最初から真ん中ごろまでギン姉&数の子&ヴィヴィオのターン
真ん中から終わりまでスバルと○○○のターン・・・あれ?って感じ
146スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/26(日) 22:58:12 ID:OQWWxGPy
予定どおりそれぞれの優しさ、投下します
今回からついにフェイトさん視点も入ります
ていうかこの辺から視点コロコロ変わります…
メイン3人の心情を表現したいのと…自分の力量不足ですなんとか読み取ってくれると嬉しいです
とりあえず5レス…支援してもらえたらさらに8レス
まだまだ書きあがってる部分はあるんですがとりあえずそこまでで
焦らしプレイのつもりは無いです…規制対策とスレ占拠自重ですスイマセン

>>27
自分のSSがきっかけでフェイティアに目覚めてくれたら昇天します
>>31
泣きそうになったってマジですか!?
自分はそんなコメントに泣きそうです
>>34
なのはさんが知ったらどうなりますかね…どっちの展開もありだと思いますけど
それ優の展開は…ネタバレは自重します
>>37
実はそれ優もフェイトとなのははリバで…ただ書かないだけですw
>>115
続き、いきまーす!w
>>117
ホントです名無しのときはほんとはあんなです
てことで…おれのために書くとか言ってくれたおまいと結婚するしかない!?w
>>121
応援ありがとうございます!フェイティア好きが増えたら嬉しいですね!
>>141
ティアナ祭りktkr!
私のは連載だから入りませんか、そうですかw
>>143
ぶふう 見に来てくれてます?
147それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 22:59:31 ID:OQWWxGPy
 ―*―*―*―

私は誰もいない廃墟でただ出口を探していた。
そこはひどく寂しいところで……でもどこか懐かしい。

――そうか、母さんと、そしてリニスとアルフと共に過ごした場所に似ているんだ。

でも、誰もいない……。
魔法で外に出てしまいたいのに、なぜかそれも出来ない。

『フェ……ィト…………フェイト……ん!』

誰かが呼んでいる、行かなきゃ……!
誰だかわからない……でも私を呼んでる。
助けを求めているのかもしれない、行ってあげなきゃ……。

私は廃墟を走る……体が重い……。
でも大切な人が待ってる……そうだ、間違いない。
呼んでる人は私にとってすごく、大切な人……。

光が一筋、わずかにドアの隙間から漏れる部屋を見つけた……。
その太陽のような色をした優しい光は温かい。
今までどの部屋も開かなかったのに、あの部屋は私を迎えてくれる確信がある。

ドアを開けたとたん、そこには地面が無かった。
ただ真っ白な世界……でもどこかに落ちたりはせず……
どっちが上でどっちが下かもわからない。
まるで、色の無い宇宙空間を彷徨っているかのようで。

誰かの手に触れた気がした。
……母さん?
振り返ると、母さんが闇に落ちていくのが見えた……あの手を取らなければ……。
でもあの日と同じように手は届かぬまま……母さん……行かないで母さん……。

『フェイトちゃん、そっちに行っちゃダメだよ』
気づいたらそこはもう色の無い世界では無かった。
真っ青で、キレイな空を飛んで、私の手をなのはが握ってくれていた。

ああ……良かった。
私はこのまま誰にも会えないまま一生彷徨い続けるのかと絶望しかけていた。
でも、なのはがいてくれる。

「なのは……」

抱きしめると、なのはは先ほどドアから漏れていた温かい光に包まれた。
さっきと同じ、オレンジ色の優しい光だった……。



148それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:01:01 ID:OQWWxGPy
 ―*―*―*―

結局朝まで一睡も出来なかった。
フェイトさんのこと、なのはさんのこと、考えると堂々巡りで。
考え続けた末にあたしが出した結論は。


――とにかく、普通にしていなければ。


結局、それしかない。
何も無かったことにしなければならない。

あたしの中では、もちろんそんなことには出来ない。
あの幸せな瞬間を、あの優しい指を、あの艶やかな声を
忘れることなんてできない。

でも、フェイトさんが悲しむようなことは絶対に嫌だ。
だから、あたしは昨夜のことはあたしだけの思い出にする。

あの瞬間を、思う相手には覚えていてもらえない、その事実は辛くとも。


大丈夫、あたしには出来る。
両頬をパシッと叩いてみる。
無理やり、笑ってみる。
大丈夫、ちゃんと笑える。

今日はさすがに今までどおりというわけにはいかないかもしれない。

でも、変わらずに笑っていよう。




フェイトさんを……愛しているから。



149それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:02:55 ID:OQWWxGPy
 ―*―*―*―

夢を見た……優しい光に包まれたなのはを抱く、甘い夢だった気がする……。

目が覚めると、ひどく頭痛がした。
「う……ん…………」
ここはどこだろう?
まだぼんやりとする視界で状況を理解しようとする。

簡易的な窓からもれる薄明かりは、夕方……いや、夜明けか。
そんなに広くない部屋で、2人分のデスクと小さな打ち合わせスペース。
自分が寝ているベッドと部屋の反対側にはもう1つベッド……。

「あ……っ!!」

ガバリと起き上がる。
そうだ、私は任務で管理外世界に来ていて……

「ティアナっ!?」
見渡しても部屋にティアナはいない。
犯罪者のアジトに乗り込んで、人質を助けて…………それから?
ティアナが、呼んでいた。

そして、それからどうしたんだろう……。
「つ……ぅ……」
頭が痛い、全身もだるい。
こめかみを押さえながら、でも、考えなきゃいけないと思考をめぐらせようとする。


「フェイトさんっ!? 起きて大丈夫なんですか!?」
飲み物を手にして部屋に入ってきたティアナが慌ててカップを置いて私に駆け寄る。
「あ……ティアナ、大丈夫だよちょっと頭痛がするだけで。
 それより、ごめん状況がちょっとよくわからなくて……」

「あの……まず、私が誰だかわかりますか?」
「え?ティアナでしょ?」
いきなりおかしなことを聞いてくるなと疑問に思いつつ答えると
ティアナは心底ほっとしたような顔をした。

「あ、おかしなことを聞いてすいません。
 状況を説明するのでまずは……あの……服を着てもらってもいいですか?」

ティアナの言葉に自分の姿を見下ろし……
ブランケットの下は何も着ていないことに気づいた。
「えっ!?きゃぁっ!あれ?あの……ごめん」

一瞬で頭に血が上る、どうして私はこんな格好をしているのだろう……。



150それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:06:08 ID:OQWWxGPy
ティアナは正確に、端的に昨日起きたことを説明してくれた。
二手に分かれてロストロギアを目指したこと
ティアナが首謀者と対峙したこと
逆の反応に向かった私はどうやら幻術にはまってしまったこと
ダメージを受けて気を失った私のために犯罪者を逃がしてしまったこと
ここまで運んでくれて、身体を拭いてくれたこと。

……そうか、だから私は裸だったのか。
説明する間ずっと手元のカップを見つめて私の方を向かなかったティアナにお礼を言う。
「ええと……ありがとうティアナ……その、いろいろお世話してもらって」
「あ、いえ、あの、下着まで脱がせるつもりはなかったんですけど……」
「あは、いいよ。どうせ私が自分で脱いだんでしょ?」
「え!?いや、それはあの……」

顔を赤くして照れるティアナを微笑ましく思いながら
「ふふ……一度だけね、断れない飲み会の後酔って気持ち悪くなって家に帰ったときに
 なのはが着替えさせてくれようとして……私ってば自分で全部脱いだことがあるみたいでね」
だから、気にしなくていいんだよとティアナをフォローしたつもりなんだけど……
相変わらずティアナはこっちを見てくれなくて。

照れてるんじゃなくて怒ってるのかな……?

「ティアナ?」
「え?ああいえ、そうですそんな感じです
 すいませんその後着せるのはさすがにためらってしまって……」

やっとこっちを向いてくれた。
よかった、怒っているわけではないみたいだ。

「あ、ええと……すいません、私だけコーヒー飲んじゃって……
 あの、今軽い食事を持ってきますので
 艦が着くまでまだかなり時間があります、それ食べて少し休んでください」

そう言ってティアナは部屋を出て行った。

そんなに慌てなくてもいいのに……。

私はそのときのティアナの気持ちになんて気づいていなくて


後からそんな自分をひどく後悔した。



151それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:07:19 ID:OQWWxGPy
軽い食事を食べた後、昨日のことをもう少し確認したいとティアナに提案した。
でも、ティアナはさっき話したことが全てだという。

「詳細については本局に戻ったら報告書にまとめますよ!
 とりあえずは帰る準備をしませんか?」
「あ、うん……ティアナがそうしたいならそれで構わないけど」

さっきと違って今度はなんだか変に明るいな……逆に心配になる。
疲れているのだろうか?
いつものティアナなら率先して資料を作ったり私に助言を求めてくるのに。

本当は犯罪者を早く追い詰めるために少しの時間でも惜しかったけど
なんとなくいつもと違う感じのティアナを見てはそういうわけにもいかない。

昨日は男との戦闘があったり
ましてそれが元上官だったというのだからそれなりに思うところもあるだろう
それに意識を失った私を運んだり本局への報告など全部こなしてくれたのだ。

疲れててもしょうがないかな……

これが終わったらティアナに美味しい紅茶でも入れてあげよう
なんてことを考えながら荷物をまとめることにした。



152名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 23:11:51 ID:5HuFHi46
支援
153それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:15:18 ID:OQWWxGPy
「あっごめん……」
やってしまった……。
ティアナのためにと思ったのに紅茶まみれにしてしまった……冷たかったのが幸いか。

「えっと……着替えなきゃね」
「そうですね」
ティアナは苦笑いしながら賛同する。

「せっかく荷物もまとめたのにごめんね」
「ほんとですね……」
まったくしょうがない人だとでも言いたげに眉を下げて私を見てくるから
つい私の眉も下がってしまう。

ぷっ……

お互い顔を見合わせて笑ってしまった。

でもその後すぐティアナは困った顔をして……
「フェイトさんすいません、私どうせならシャワー浴びてきます」
そう言って着替えをつかんで脱衣所へと行ってしまった。

笑ってくれた……
何か様子がおかしいなんて私の思い過ごしだったかな。
ほっとして一息つくと、ふとティアナのタオルが目に入る。
あれ?忘れてる……もう脱衣所も片付けて何も無いはずだし
無ければ困るだろうと、タオルを掴んで脱衣所のドアに手をかける。

もうティアナはとっくに脱いでシャワーを浴びているだろうから
こっそり置いておけばいいだろうと静かにそのドアを開けた。

そこには服を脱ぐ途中のまま洗面所に手をかけて俯くティアナの後ろ姿があった。

「どうしたのティアナ、具合でも悪い?」

――ビクッ

ティアナの肩が震えた

「いえ、何でもありませんちょっと紅茶の染みを落とそうとしていただけ……」
「ティアナ!」

私はティアナの言葉を遮って呼びかけた。
だって……ティアナは隠そうとしてたけど……
鏡越しに泣いているのが見えてしまったから



154それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:16:58 ID:OQWWxGPy
紅茶をかけられた……
急に振り返ったあたしが悪いんだけど、飲み物を持って音もなく近付く方が悪い。
なんてちょっとだけフェイトさんを恨む。

……ほんと、この人は強くて、仕事も出来て、なのにこういうドジをたまにやる。
そんなところも好きなんだけど……
なんてまた余計なことを考えてしまう。
自分の思考回路に呆れているとフェイトさんと目が合った。
フェイトさんも眉を下げて情けない顔をしてて……なんだか笑いが込み上げてしまった。

2人して吹き出してしまって……
ああ、こういう何気ない瞬間が昨日までの私には宝物だった

……昨日までの私には。

じゃあ今日からはどうだというのだ。
あたしは本当に昨夜のことを何も無かったことになど出来るのだろうか?

ダメだ……また思考が凍りつく。
せっかくフェイトさんが笑ってくれているのに雰囲気を悪くしてしまう。
そもそも、あたしの様子がおかしいとフェイトさんなら気づいているだろう。

あたしはごまかすためにフェイトさんから逃げ出した。

脱衣所で服を脱ぎながらまた思考をめぐらせる。
やっぱり、フェイトさんは覚えていなかった。
それは悲しくて、でも少しほっとした。

大丈夫、冷たいシャワーを浴びて頭を冷やして、そうしたらきっと冷静になれる。
またフェイトさんの前で笑える。

そう思ったのに……シャツとインナーを脱いでふと見た鏡に写る自分。
鎖骨の上の赤い痕……昨日のことは嘘じゃないと教えてくれる

「…………うっ……くっ」

ダメだ……涙がこぼれてしまう。

でも今はフェイトさんは見ていない、声を出さなければ大丈夫……。


なのに、油断していた……後ろから声をかけられて……
慌ててシャツだけはおる。



155それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:18:17 ID:OQWWxGPy
「ティアナ……どうしたの?」
「ほんとに、なんでも無いです、シャワー浴びたいので出て行ってください……」
「できないよ……」

俯いたままこっちを見ることすらしてくれないティアナ。
どうして泣いているのかはわからない。
でも……放っておけるわけがない。

「お願い、ティアナ……こっちを見て」
「いやです! ほんとに放っておいてください!」

ティアナのこんな様子は初めて見た。
見なかったことにしてあげた方がいいのだろうか……
一瞬考えたのに、身体が動いてしまった。

「ティアナ……」
気づいたらティアナの肩に手をかけていた。

「いやっ離してください!」
逃げようとするティアナを強く抱きしめる。
「ごめん……どうしても放っておけないんだ……
 どうしたのかは教えてくれなくても……でもティアナが泣いているのはいやだよ」

「ふっ……ううっ……離して……ください……
 あたしのことなんて……放っておいてくれたらいいのに……」
「だめだよ……泣かないで……何も出来ないかもしれないけど、私が側にいるから……」


――私が、側にいるから……ティアナ


ズキッ
頭が……痛い。


「いいんです、本当に。ごめんなさい、もう大丈夫です……」
「大丈夫じゃないでしょ、まだ泣いてる…………」


――だめだよ……まだ泣いてる


なん……だろう……何かがひっかかる。



156それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:19:44 ID:OQWWxGPy
「お願いします、放っておいてください! そんなに優しく……しないでっ」

ティアナが私の手を振りほどく。
私の手はシャツを掴んでいたので、ティアナの下着をつけた胸元がさらされてしまった。
「あっごめん……」
謝った瞬間に見えた……ティアナの鎖骨の赤い充血の痕……。


また頭がズキリと痛む。

記憶がフラッシュバックする。

ティアナの涙

ティアナの熱

ティアナの吐息

ティアナの……


「あ……ティアナ……それ……私、昨日……」

「えっ!?」
素早くシャツを掴んで胸元を隠したティアナは目を見開く。

夢?いや、違う……ああ、そんな……
この記憶は間違いではない。
たとえティアナが否定したとしても……この手が、唇が、感触を覚えている。


「これは、なんでもな……」
「なんでもなくなんて!……ない、よね?」

ティアナがビクリと震え、私から目を逸らす。

その動作が、全てを肯定していた。



157それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:21:17 ID:OQWWxGPy
「私、昨日ティアナに……その……ごめ」
「謝らないでください!」

私の言葉を遮ってティアナが泣きながら脱衣所を出て行く。

私は、どうしていいかわからなかった。
ティアナにどう言えばいいのだろう。

あの、なのはを抱いていた甘い夢は……夢じゃなかった?
私はティアナを……なのはと思い込んで抱いてしまった?

いや、違う……私の記憶にはちゃんとティアナがいる。
私はティアナとわかって、抱いたのだろうか?

いくら幻術の影響があったからといって……なんてことを。
思い出さなければ、なぜ、どうしてあんなことを。

「つっ……ぅ……」
考えようとすると頭が痛くなる。

ティアナはきっと抵抗しただろう……だとしたら私は無理やりそんなことをした?

わからない……。

でも……いくらティアナだってそんなことを受け入れるはずがない。

きっと……混乱している私のためにそうしたのだろう。
ティアナは賢くて、そして優しい子だ。
そうすることがその場で最善だと考えて……私のために。


ティアナに謝らなければ……許してもらえなくても……

私は急いで脱衣所を出た。




158それぞれの優しさ:2008/10/26(日) 23:23:43 ID:OQWWxGPy
ティアナは自分のベッドにもたれかかり、泣いていた。

「ティアナ、あの……」
「謝らないで……くださいね」
また遮られて、同じ言葉を言われた。

ティアナが立ち上がり、私のほうに向き直る。
「まさかフェイトさんが思い出すとは思っていなくて……
 だから、すいませんちょっとビックリして泣いちゃいましたけど。
 あの……あれは事故みたいなものです、忘れてください、あたしは忘れました」

一気にまくしたてたティアナは、涙をごしごしと拭って笑顔を見せる。
この子はこうやって1人で背負ってしまおうというのだろうか。

「だめ……だよティアナ、ちゃんと話そう?
 私、ティアナを傷つけちゃったよね……ひどいことを……」
「ひどくなんて! あの……ほんとに忘れてください」
「私が全部悪いんだ……どう責任取ればいいのか……」
「責任なんて! そんなのいいんです……フェイトさんは、悪くありませんから」

俯いて唇を噛むティアナ……そんな顔はさせたくないのに。

「でも! でもティアナ、泣いてた……私まさか無理やり……」
「違います、違うんです……そんな無理やりとかそんなじゃないです……」
「ティアナ……あの、全部を思い出せないんだ……だから何があったか教えて?
 思い出すのはいやだろうけど……私なんかにあんなこと……」
「そんなこと! そんなこと言わないでください……自分のことを『なんか』だなんて」

悲しい顔をしないで、私のせいで……

「全部思い出せなくても、でも私が……その……ティアナにしたことは事実だから。
 ティアナは優しいから……だからきっと私のために……」
「違います! ほんとに違うんです……」
「違わないよ……じゃないとティアナなら抵抗できたで……」

「違う!」

ティアナはまた泣きながら、でもまっすぐ私を見つめて言った。

「私が……私が望んだことなんです」

どういう意味か聞きなおそうとしたら思いがけないことを言われた。

「フェイトさんが好きだから、だから、私が望んだことなんです」



159名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 23:25:32 ID:2rrdAWrE
let's go支援
160スノウ:2008/10/26(日) 23:39:12 ID:MBgiEtqk
やはり貴方は投稿しすぎです。バイバイさるさん。
なんて出てしまいました…オワタ

てことで携帯からスイマセン
支援あっても連投は規制されるんですね…
結局どこまでいけるんでしょうか
そして次はいつ書き込めるのか…
もし自分のせいでプロバイダ規制かかる人とかいたらほんとに申し訳無いです

どなたか連投について詳しい方とかいたら教えてください

最悪の場合は避難所で続き投下します

では、中途半端で申し訳無いですが
お読みいただきありがとうございました
161K ◆gAgMIQIX.w :2008/10/26(日) 23:41:34 ID:qbwTPPbP
GJです。
うわぁ〜ん、この後の3人がどうなるのか気になって気になって仕方ありません。
続き、がんばってください。
162名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 23:43:33 ID:2rrdAWrE
>>160
おれもバイバイさるさん食らった
最後に投下Tryしてから1時間後以降なら投稿できたぜ

もどってこーい
163名無しさん@秘密の花園:2008/10/26(日) 23:49:19 ID:duoP5wJG
ぐあああ なんてこったいorz
まだ!2レスくらい!残っているのに!なにするだー!
でもgj!続き気になるなあ
164名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 00:03:29 ID:lVCHsNZI
いつも超GJ!
これはかなり続きが気になるな・・・!
165名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 00:16:40 ID:x1APVc7m
過去SSまとめ更新マダー?
166名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 00:40:13 ID:1fH6mVAe
GJ!だけど……
ええいっ!規制のアホーッ!!
めっちゃ続きが気になります…
167それぞれの優しさ:2008/10/27(月) 00:54:13 ID:026OjFnl
あたしは何を言っているんだろう……
一生伝えることは無かったはずの思いなのに。
でも……気づいたら口にしていた。
だって、フェイトさんがあんまりなことばかり言うから。

ひどいことなどされていない

フェイトさんなんか、なんて思うわけがない

フェイトさんのためじゃなかった

そうだ、あたしの意思だった……あたしがフェイトさんに抱かれたかったんだ。

思ったとおり、あたしの告白にフェイトさんは困った顔をして……
「あの……ティアナ、私は……」
「ごめんなさいフェイトさん……困らせるつもりはないんです。
 だから……忘れてください、今言ったことも、昨日のことも」

でもわかってる……フェイトさんは忘れないでいてくれる。

「忘れるなんて、そんなこと出来ない!」

ほら……

「私がティアナのために何が出来るかわからない……でもちゃんと話をしないと」
「……私の気持ちを知ったからですか?」

「…………」
言葉につまるフェイトさん。
わかってる、この人は優しいから……
あたしの気持ちに応えることも、昨日のことを忘れることも
どっちも出来ずに苦しんでしまうんだ。

でも、それもいいのかもしれない。
あたしはフェイトさんを自分のものにしたいだなんて思わない。
……それは叶わないことだとずっと思ってきたことだから。
でも、昨日のことを忘れて欲しくないと思っている自分がいるのも事実だ。

あのまま忘れたままでいて欲しかった。
でも、不意のきっかけで思い出してしまった。

フェイトさんが悲しまないように自分だけの思い出にするはずだった。
でも、思い出してしまったなら、忘れて欲しくない。

忘れて欲しい、でも忘れて欲しくない……相反する思いに潰されそうになる。



168それぞれの優しさ:2008/10/27(月) 00:55:21 ID:026OjFnl
「なのはさんに……」

――ビクッ

フェイトさんが動揺するのがわかる。

「なのはさんには絶対に言いません……もちろん誰にも」
「ティアナ……それは…………」
「あたし、フェイトさんもなのはさんも大好きです。
 2人が一緒にいるのは当たり前で……ヴィヴィオと3人家族で……
 そんな幸せを壊したくはありません、本当です」

――それは……本心だ、心からそう思っている。

「だから……全部忘れてください」

――それが、一番いい

「ティアナ……」
「これからも、あたしの尊敬する執務官でいてください。
 そしてあたしはそんなあなたを目指して補佐を続けて……
 あなたに、肩を、並べられるようになって……あなたの元を、旅立ちたいんです」

だめだ……また涙が止まらない……

「だから、もう謝らない、で……
 気が引けるなら……最後に抱きしめてくだ……さ……それで、終わりに……」

「ティアナ……」
フェイトさんが抱きしめてくれる。
「ティアナ、わかったよ、もう謝らない。ティアナが望むようにしたい」
耳元で優しく言ってくれる。
「でもね…………適えてあげられない望みがあるんだ」

どういう……こと……?

「私は、忘れないよ……ティアナの気持ちを知ってしまったのに忘れるなんてしない。
 ティアナ……好きになってくれて、ありがとう」

抱きしめる力を強くして、愛しい人はそう言ってくれた。
フェイトさんの制服の肩に涙を沁み込ませながら、幸せな気持ちになった。



その涙は……幸せな気持ちからだけじゃないことに、あたしは気づかないふりをした……



169スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/27(月) 01:04:26 ID:026OjFnl
わ〜イケた!!
>>162さんありがとう!あなたのコメントのおかげです

>>161
とりあえず区切りまでいけました!
また頑張ります!!
>>162
もどってこれた!泣きそうに嬉しかった!
>>163
とりあえず2レスいけましたー!
>>164
続き気になるとこでスイマセンでしたー
>>166
ほんと、さるとか言われて呆然としました、アホーッw


これに懲りて今後はまた今までのスタイル(投下予告1、本文最大8、終了挨拶1)でいきます
てことで、またスローペースに戻るかと思います

えと、次は他の書き手さんの投下の様子を見ながら2〜3日後ってことで
あ、ティアナ祭りとかぶるかな…
カウントされなくても参加してる気持ちでいっちゃいますw

今回はもうほんと、おまいらアリガトー!
なんかもう思わず地の文も名無しのときに戻っちゃうよコレ


では、お読みいただきありがとうございました!!
170名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 01:18:46 ID:WxoXf87g
なんというかこういうの見るとそこにいない人のことが気になるなぁ
つまりなのはさんが気になるww
171名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 02:27:57 ID:XFp3bOpv
>>169
GJ!次からのなのはの反応に激しくツボりそうな予感!
バイバイさるさんの同士よ…自分もそれに懲りて、最終話とか一気に投下したいのに分割で投下したり苦労したなぁ
>>122
確かになのフェイ←ティア以外は考えにくい。そこで脳内でフェイト→ティアになる設定を考えてみたことがありますが…
その場合何故か、なのは→フェイト→ティア→スバルの図になるシリアスで悲しい展開になったw
>>128
もちろん無難に記憶が戻るパターンも検討したんですが、
もし記憶がもどらなかったら二人はハッピーエンドになれないのか?っていうことを考えてしまったもんで。
フェイトは人生をやり直すことにはなったけど別人格にしたつもりはなかったんですが、伝わらなかったみたいでスマソ
>>129
こんなシーンを入れてみたかったとか、最初の筋書きではラストはこうだったとか、
そんな無駄話ならいくらでもありますが、もうSSとして残してるものは何もないのです…申し訳ない。

ティアナ祭りか…フェイティアなら投下タイミングを失って手元にまだ残ってるけど内容も169の妨げになりそうでなんだかな…
他の人たち、期待してますぜ
172名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 05:37:23 ID:Lptr0LMi
最近の流れうざいわ…祭ってなんだよ。勝手なことしてんじゃねえ
173名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 08:10:08 ID:GhbrksTY
定期的にGJせざるを得ない素敵な流れ!
あとスルー検定中で〜す。
174名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 08:51:41 ID:pZaVDqCz
>>169
あ、投下できたんだよかった。結婚相手を気持ちよくイカせるのも勤めかと思って。んで俺たちどっちが上に(SLB
スイマセンモウシマセン
支援があったあとのレス規制数がいまいち不明だな。
ともあれGJ!フェイトさんがフェイトさんだよ〜。きっとなのはさんにもきちんとお話するんだろうな。

>>171
じゃあバーでgdgdと裏話で飲み明かそうぜ


ティアナ祭り、もし参加できたらスバティアかなぁ。。。。
175128:2008/10/27(月) 09:14:13 ID:pXabRFEH
>>171
人格が別っていっても記憶喪失後もフェイトではあるんだけれど
9〜19歳までなのはと過ごしたフェイトは作中でも消えたって明言されてたでしょ?
記憶喪失後のフェイトも「前の私〜」とか言ってたり番外では記憶喪失前の自分と今の自分を
比較してたりするから意識下では記憶喪失前後で別人って認識だったんだろうと読み取ったんだよ
だから記憶喪失後のフェイトの性格が全然違う!とかそういう意味で言ったんじゃないんだ 言い方が悪かったすまん
ハッピーエンド迎えたフェイトは確かにフェイトなんだが、途中で消えてしまったのもやっぱりフェイトだから
消えた方の事考えると可愛そうだなあって事だ でもそれがヘロアゲの良いところなんだけどね
176名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 17:49:23 ID:XRgNHCr4
ちょっとこないうちに唐突に祭り企画?

カリカリすることじゃないかもしれんが、
>>133-141の流れで、祭りに対する肯定意見がそんなにあるようには見えんのだが。
とりあえず訳分からんし、個人サイトでやってくれよ
177名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:04:11 ID:reQSYd3k
祭りに反対してんのはいつもの単発君かね
ここの住民なら取り立てて反対する理由もないし
178名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:09:43 ID:l/zJWog6
避難所に祭スレでも立てれば?

此処でやるのは俺は反対だねぇ
179名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:15:07 ID:pcv1Ypsy
祭りに反対する理由を聞きたい
180名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:15:23 ID:BTAFglA1
>>177
いつもの人かは分からないけど、確かに単発自演かもね
文句言ってる単発三人いずれも反対の理由あげてないし
……もしかしたら本スレの物凄いティアナアンチの奴じゃね?w
181名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:21:36 ID:wD6Ne/MV
共に過ごした10年間の記憶はない、でも外見と性格は同じ
記憶あり外見同じ、でも性格は違う

プレシアさんの味わった喪失感をほんの少しだけ理解できた気がする
182名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:30:34 ID:ZcdWDvkp
馴れ合いが嫌って人もいると思うし、祭スレ案はいいかもしれんね
ここで日時、カプ条件、参加者募って移動
他の祭りでも同じスレ使えるだろうし
183名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:35:06 ID:l/zJWog6
意に沿わないものは全部単発荒らし扱い?

先行からまっててやっと話せると思ったらティアだけ祭り、幼女だの中島姉妹待ちは
祭りやってる中で勝手に雑談してろと?

祭りそのものは別に構わんが、自分は此処でやるのはどうかと思う
別スレならそれこそ邪魔も荒らしも入らんでしょ?
184名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:41:18 ID:wD6Ne/MV
空気読めない書き込みすまない

>>182
祭開催中に他のCP投下し辛いだろうし、そういうのもありかもな
185名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 18:50:13 ID:pXabRFEH
なんでいちいち荒れてんだか
だれか流れよくするためになのフェイで修羅場もん投下しろよ
186名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 19:10:12 ID:2AufqaD3
>>183
そこまでネガティブに考えることはないと思うぞ
祭りだって気に入らなかったらスルーすればいいし、他のCPを投下しちゃ
いけないってわけでもないんだよね?
ただその期間(といっても5作品が投下されるまでだっけ?)ティアナ絡みしか
投下しちゃ駄目とかっていう祭りなら、避難所使った方がいいだろうね
ティア絡み好きだから荒れないで欲しいな〜

まあそのへんは企画者がちゃんと説明するよねきっと
187名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 19:20:36 ID:6Z4g1WeZ
少しでも他のCP投下しにくい+他の雑談しにくい雰囲気作るって事がどうかと思う
ティアナが好きなら個人で勝手に好きな時に好きなだけ書けばいいだけの話だろ
示し合わせてやる必要あんの?まじでどっか個人のとこでやって欲しいわ
188名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 19:43:22 ID:reQSYd3k
ただちょっとティア物の投下多くしようってだけの話でしょ
祭りってほどのものでもないし、このスレで他カプの投下や話がしにくい状況になるとは思えない
俺はどんな状況でもなのフェの話するしな

というかこれがなのフェ祭りだったら文句は出なかった気がする
ティアナアンチ乙としか
189名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 19:59:01 ID:cKh+3dxF
なのフェ祭とか、常時開催中みたいなものだろ……
190名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 20:05:12 ID:l/zJWog6
供給が多い、と祭りは別物だが
191名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 20:09:24 ID:2AufqaD3
>>189
たしかになのフェは常に祭りっぽいw

今SSXのサイト見たら>>183の言ってる意味がちゃんと理解できた。
正直スマンかった、確かになんでスバルとか無視なの?って気持ちになるのわかるわw
せっかくだからティアナ縛りじゃなくて、スバルとかキャロとかの祭りもやろうぜ
ってことだよね!
ホンマにスマン
192名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 20:16:40 ID:l/zJWog6
つか解禁祭りならSSXキャラ丸ごとだろ常識的に考えて…
幼女もゾンビもおねーさんも

ただし隊長テメーは駄目だ
193名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 20:17:05 ID:6QX/1v5y
まあ無理に特定キャラをフィーチャーした流れにする必要はないよ
平常通り受信した電波を外部出力すればいいだけの話し
結果自然発生的に祭りになることはあるかもしれんが
194名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 20:21:39 ID:2Y6HpGWY
つまり時の流れに身をまかせってことですね
195名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 20:33:59 ID:REy/dSuQ
なのはさんからフェイトさんへの気持ちを綴った唄に聞こえない事もない!
196名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 22:26:56 ID:XzaLMPKT
おお!!偶然にも今ちょうどカバーされたの聴いてた
197名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 22:42:42 ID:PQ39P6Py
最近SS書いてなかったしちょうどよい機会かなと思ったんだけど、
198名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 22:43:48 ID:PQ39P6Py
失敗、続き
思ったんだけどどうも不用意だったかな
今回は見合わせます、いらんこと書いて申し訳ない
199名無しさん@秘密の花園:2008/10/27(月) 23:00:49 ID:pXabRFEH
それ優続きうpしてくれー
遠慮とかしなくていいのに・・・謙虚もすぎるとサディストですよ><;
200名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 02:21:35 ID:oVsBXWGm
>>197-198
いやいや、書いてくれるぶんには全く構わないのでどんどん書いてほしい
ていうか書いてくださいorz

別に祭りや何かは別としてSSXが一般販売&話題解禁というわけで
SSを投下してくれるのは普通に喜ばしいことだし止めること無いと思うぞ?
仮に祭りがダメになったとしても=ティアナのSSを書くなってわけじゃないんだし
201スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/28(火) 02:29:35 ID:XUh/OOoz
なんか空気読めてないかもですが、それぞれの優しさ投下します4レスです

優しさゆえに誰かを傷つけてしまうこともある、みたいな
それがこのSSのテーマです

自分はここのみんなも優しい人たちばかりだと思ってます
このスレが好きだから、より良くしたくていろんな意見があるんですよね
クサくてスイマセン

>>170
ええと…そこにいなかったなのはさんのターンですw
>>171
バイバイさるさん、ヤツにはみんな苦しめられていたんですね
ヘロアゲの終盤は続きが待ち遠しくてやきもきしてたもんですがそういうことだったのかと
フェイティア、ぜひうpしてください、妨げなんて全然なりません
>>174
今回は6レス→支援→6レス→バイバイさるさん、という感じでした
支援のおかげで12レスはいけたってことだけど…詳細は不明ですね
フェイトさんがフェイトさん、そうなんですわかってくれて嬉しいです
>>199
スイマセン、実はかなり執筆済みが貯まってるのでうpしたいんですけど…
昨日の規制でおじけづいてますw
中途半端が一番のサディストになってしまうと思うので
なるべく間を空けないように頑張りますがご理解いただけると嬉しいです
202それぞれの優しさ:2008/10/28(火) 02:31:36 ID:XUh/OOoz
 ―*―*―*―

フェイトちゃんが帰ってくる。

会えるのは約2ヵ月ぶり。
怪我のこととかいろいろ心配なことはあるけど、何より会えることが嬉しい。
クロノ君から艦の到着予定を聞いていたので、わたしは本局で待つことにした。

早く……会いたい。
会って、抱きしめてもらいたい。
あの紅い瞳で見つめて欲しい。
声が聴きたい。
愛し合いたい……。

なのに……

「ごめん、なのは……シャマル先生の診察があって……
 その後も書類整理がたまってるから、今日は帰れそうに無いんだ」

そう言って申し訳なさそうに目を逸らすフェイトちゃん。
「そう……なんだ……」

――そんなことを言って欲しいんじゃない

「心配して待っててくれたのにごめんね……
 身体の方は本当にもう大丈夫だから、ヴィヴィオにも……伝えてくれるかな」
「わかった……でも、無理はしないでね……。
ヴィヴィオ、フェイトちゃん帰ってくるの楽しみにしてたからきっと寂しがっちゃうな……泣いちゃうかも」

――こんなことが言いたいんじゃない

「明日には帰るから……」
「フェイトちゃんっ! 少しでいいんだ、2人だけの時間、作れない?」
「え……と、打ち合わせもあってみんな待たせてるから……明日またゆっくり……」
「そっか……あの…………」
思わず、フェイトちゃんの服の袖を掴もうとして……
「……ごめんね、もう時間が無いから……気をつけて帰ってね、なのは」
そう言ってフェイトちゃんはわたしの手に気づかないふりをして……行ってしまった。

――そんなふうにして欲しかったわけじゃない


ただ『ただいま』と言って欲しかった。
ただ『おかえり』と言いたかった。
ただ抱きしめて欲しかった。



203それぞれの優しさ:2008/10/28(火) 02:33:24 ID:XUh/OOoz
なのはの顔がまともに見れなかった。

まずいと思う……きっとなのはもおかしいと思ったはず。
でもどうしても後ろめたかった……。
こんな気持ちで家には帰れない、ヴィヴィオにも会わせる顔が無い。

それに……ティアナのことを考えたらやはりすぐに家に帰る気にはなれなかった。
今は、あの子をこれ以上苦しめたくない。

しばらく……どうにか理由をつけて本局に泊り込むことにしよう。
それは根本的解決にならないのはわかっている、でももう少し考える時間が欲しい……。


 ***


フェイトさんと2人、シャマル先生の診察を終えた。
念のためということであたしも一緒に。
フェイトさんはシャマルさんが通信で言っていたとおり、特に以上は見られなかった。
リンカーコアにも影響は無かったようで。
良かった……あれからフェイトさんは普通にしるけどやっぱり相当まいっていると思う。
そのうえ身体にも何かあったらあたしはどうしていいかわからなくなる。

そう、フェイトさんはあれから普通どおりだ。
今までどおり、何も変わらない。
最初はそれが寂しかった……
でもそれはフェイトさんなりの優しさなのだと気づくのにそう時間はかからなかった。

素っ気無くされても、今まで以上に優しくされても
あたしはきっと傷ついたのだろうと思う。
腫れ物に触るような態度や気を使われることは
あたしにとってはあの出来事を否定されている気分になっただろうから。

思い上がりかもしれないけど……
あたしの気持ちを大切にしてくれているのだと思わせてくれる。

何かを期待しているわけではない……でもそれでも嬉しかった。



204それぞれの優しさ:2008/10/28(火) 02:34:51 ID:XUh/OOoz
「なのはママーフェイトママはいつ帰ってくるの?」
ヴィヴィオがわたしに問いかける。

「うん……フェイトママね、大きな事件に関わってて……もう少しかかるんだって」

――ほんとは私が聞きたい……いつ、帰ってくるの?

「そうかぁー……早く会いたいな……」
「そうだね、でもお仕事だから……そうだ、キャラメルミルクでも飲もうか!
 ご飯前だけど……フェイトママには内緒だよ〜?」
「うん! いつもはなのはママに内緒なのに今日は逆だね!」
「えー? わたしに内緒で2人で飲んでたの? もう、フェイトちゃんったら」
「えへへーフェイトママには言わないでね!」

ヴィヴィオがいてくれて良かった……その笑顔を見ているときは胸のもやもやが紛れる。
でもフェイトちゃん……この幸せな風景に、あなたが足りないよ……。



 ―*―*―*―



フェイトちゃんのいないベッドは、広くて……寂しい。
こんな夜を過ごすのももうすぐ2ヵ月……。
もっと長い航行のときもあるのに、こんなに切ない気持ちになるのは初めてだ。

フェイトちゃん……何があったの?
今日のフェイトちゃんは絶対におかしかった。
わたしと目を合わせようとしてくれず、触れることすら拒んでいたようで。
周りに人がいたから抱きしめてくれるとは思っていなかったけど……。
でも、それでも少しでも2人の時間を作ってその温もりを感じたかった。


フェイトちゃんに触れたい……触れて欲しい……

あの優しい瞳で見つめて欲しい、耳元で愛の言葉を囁いて欲しい。

熱い吐息を感じたい……その指でわたしを熱くさせて欲しい……


身体の奥が熱くなるのを感じる。

こんなこと……だめだとわかっているのに……なのに……


205それぞれの優しさ:2008/10/28(火) 02:36:19 ID:XUh/OOoz
――フェイトちゃん……

紅い瞳がわたしを見つめ、抱きしめてくれる幸せな瞬間を思い浮かべる。
そして、優しく胸元に触れる手の感触を……
わたしはパジャマの裾から左手を入れ、既にその存在を主張している先端に触れた。

「んん……っ」

硬くなっているそこを摘みクリクリとこねると快感が全身を伝う。
いつも彼女がしてくれるようにそこを転がし、優しく押し潰す。

「んぁ……あ……」

足の間がうずく……2ヵ月の間刺激を受けなかったそこが潤っているのがわかる。
わたしは右手を下着の中に入れ、指を滑らせた。
溢れる蜜をのぬめりを自分の蕾に擦り付け、強く刺激する。

「はぁ……はぁ……フェイト……ちゃん……」

目をきつく閉じる……行為のときのフェイトちゃんの切なそうな顔が浮かぶ。

「ん……」

愛しい人の指の動きを真似て、その吐息を思い浮かべ……
右手の指を自分の中にさし入れ、左手で蕾を擦った。

『なのは……』

フェイトちゃんに耳元で囁かれたような気がして……

「んんんっ…………!!」

わたしは、果てた…………



「うっ……くぅ……フェイトちゃん……」
自分のした行為の浅ましさと
愛しい人の温もりを感じられない傍らの冷たいシーツの感覚に
どうしようもなく悲しくて……涙がこぼれた。


――フェイトちゃん、苦しいよ……わたしはあなたを待っているしかできないの?



206スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/28(火) 02:37:41 ID:XUh/OOoz
以上です区切り的に短めになってしまいました
ほんとはなのはさんの自慰は省略しちゃおうかと思ってたんですけど…
ちょっと思うところあってそのままうpしました
なんかシリアス通り越して鬱になってきてスイマセン

ここでこれを言うのは卑怯かもしれませんが結末は決して鬱ではないつもりです


では、お読みいただきありがとうございました
207名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 06:04:50 ID:vnYp2r9W
>>206
ハーレム展開にしてしまわない限り
ある程度は鬱々とするんじゃね?

つまり、何が言いたいかというとフェ
208名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 06:34:45 ID:Sk6ox7PX
>>206
うおおワガママいってスマン
しかしGJ!鬱云々にかんしては全く問題ないと思うよ
つーか鬱エンドでもそれはそれで(ry
浮気系の話はなのは絡むとヒヤヒヤするのは何故だろうww
次も楽しみにしてる
209名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 07:00:41 ID:7sGL73pQ
ティア祭り首謀者です....

軽はずみな企画でこんなに雰囲気悪くしてスマン!(土下座
このままトンズラしたくなったけど謝りに来たよ

燃料投下で浮ついていたのかもしれん、
解禁待ってた人達も、これからで聞く人も
29日からは盛り上がってくれ
祭りなんて言葉がよくなかった
俺はもともとどんなCPでもOKなんだ
ただティア主人公っぽかったと思ったんで

ホントにすまない、半年ほどROMって反省するよ

以下まったり進行↓
210名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 07:11:44 ID:7sGL73pQ
あ、燃料投下ってのはSSX発売ってことです
すいません
211名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 13:00:29 ID:5o3mSbK6
あんまり気にしなさんな
つーか詫びるつもりならSSの一本でも投下しろってんだい!

というわけで待ってる
212名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 13:06:45 ID:Sk6ox7PX
>>211
そういうお前だってSS投稿したらどうなの?なのフェイ希望
213名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 20:17:03 ID:wsT6kBSG
気にすること無いと思うよ。気楽にいこうぜ

雰囲気を変えるために話題を

この間同人誌買ったら、かなり百合ん百合んで当りだった。
宣伝と思われたらアレなので表紙の特徴だけ書いとく

1つは真っ白な背景、なのフェイヴィヴィ、カラー表紙、厚め
2つめはフェイト、白黒表紙、薄め
両方とも一般向け

厚めの方はSSもかなりあって、このスレの住人向きだと思うので報告してみた
214名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 22:35:35 ID:tk2ueoMc
>>213
そこまでするなら名前出してくれ
同人誌の名前なんてどこの板でも普通に出てるぞ
215名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 23:49:37 ID:mijB/7fX
>>214
名前出しはどんな事があってもご法度だろJK
216名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 23:53:31 ID:HlG+F5sV
>>215
それは普通の個人サイトの場合な
サークルや同人誌は大抵のスレだと普通に名前出てるよ
217名無しさん@秘密の花園:2008/10/28(火) 23:57:28 ID:8AV/yIlo
臭え
218名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 00:32:41 ID:BQ2Miv7S
どっちにしろ荒れる話題なら自粛
219名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 01:35:28 ID:Z3foEvTf
話題解禁は今日の…



何時にする?
220名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 02:33:41 ID:k0MV3vTM
12時が順当な所じゃね。
221名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 08:08:17 ID:TCnHzl/E
それ優今日は来てないのかorz
222名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 08:16:33 ID:k8ejcHiJ
>>206
GJ!全然展開はOKだぜ
なのはさん切ないよな

>>221
おれは投下されるまでの間は今後の展開予想を脳内で楽しんでるんだ

さてSSX解禁オメ! おれはギンガさんで小ネタいこうかとおもってる
223名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 21:25:06 ID:TCnHzl/E
なにがSSX解禁だよwスレ止まってんじゃねえか

>>222
二次創作なのに更に妄想出来るのかよw
俺はある程度具体的なイベントが提示されてないと無理だわ
stsのベッドシーンとか無印のラストシーンとか
224名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 22:01:48 ID:08BgD3KC
エロパロのなのフェイ的には鬱エンドなSSを
脳内妄想で続き考えて無理矢理ハッピーエンドに仕立て上げたことならある

>>222
ギンガさんwktk
225名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 23:10:56 ID:ZHnrLsy4
>>224
スマン ギンガさんは明日以降だ

ほかネタある人いってくれ
226名無しさん@秘密の花園:2008/10/29(水) 23:33:05 ID:TCnHzl/E
よし例のフェイティア出番だぜっ ほらっ なっ?
227スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/10/30(木) 01:58:56 ID:eHc6bnBE
それぞれの優しさ投下します、5レスです

>>207
フェイトさんハーレム…一番好きな展開かもしれないw
>>208
いえ、ワガママ嬉しいです、おかげで頑張って投下できましたから
浮気系…浮気じゃないつもりだけど結果的に浮気ですよねやっぱりw
>>221
ガッカリさせて申し訳ないです、今日は来ましたw
>>222
今後の展開予想…そんなに斜め上とかはいけないと思いますが
予想してもらえるのとかすごく嬉しいですありがとうございます
228それぞれの優しさ:2008/10/30(木) 02:01:05 ID:eHc6bnBE
「じゃあ無理しないでね、テスタロッサちゃん。
 念のためティアナにも伝えておくのお願いね」
「はい、ありがとうございました」

あの任務から帰ってきて一週間が過ぎた。
シャマル先生の診察は今日の一週間後検診で一応ひと段落ついた。

……あれからまだ一度も家に帰っていない。

帰ってきたあの日、明日にはと約束したのに果たせないでいる。
仕事が忙しいというのは半分は本当のこと。
あの男を追い詰めるためにクロノもほとんど家に帰っていないし
私も待機として本局に寝泊まりするのはそんなに不自然なことではない。
そういうときのために部屋が与えられているのだし。

なのはとヴィヴィオとは毎日通信で話してはいる。
未だに後ろめたい気持ちは消えないけど……極力普通どおりには出来ていると思う。
いや、長い付き合いだ、なのは私の様子がおかしいことには気づいている……
でも気づかないふりをしてくれている。

苦しい……今すぐ帰ってなのはとヴィヴィオを抱き締めたい。
なのはの温もりを感じながら眠りにつきたい……。
でも、今は出来ない。
このままではいけないのはわかっている。
もう一度ティアナと話すべきなんだと思う、ティアナに伝えなければならないこともある。
でも、どう話せばいいのかわからない。
あの男の足取りが何とか掴めてもう少しで居場所も突き止められる今。
その前に……やはり今日にはティアナと話す時間を作らなければ……。
229それぞれの優しさ:2008/10/30(木) 02:02:21 ID:eHc6bnBE
フェイトさんが家に帰っていない……。
待機として本局に寝泊まりしているけど、本当はそれだけじゃないのをあたしは知っている。

家に帰るべきだとあたしが言わなければならないのだろう。
でも……言い出せない。

家に帰ればフェイトさんはなのはさんと……。
それが当たり前なのに、あの夜の前まではそんなこと考えたこともないのに。
いや、考えてもしょうがないことだったからという方が正解か。
苦しい……フェイトさんのことを、なのはさんのことを考えたら
フェイトさんは家に帰るべきだとわかっているのに……帰って欲しくない自分がいる。

家に帰ってヴィヴィオと3人、家族と幸せに笑うフェイトさん……
それだけなら耐えられるだろうか。
でも、家族としてだけじゃない、なのはさんと一緒のフェイトさんを想像したら
胸が張り裂けそうになる。
なのはさんを抱き締めてキスをして……それ以上を思い浮かべることを頭が拒否する。

どうして……フェイトさんはあたしのものじゃないのに。
引き止める権利などあたしには無い……それにあの夜のこともちゃんと話してない。

好きな人を苦しめている自分の存在が、たまらなく悲しかった。



230それぞれの優しさ:2008/10/30(木) 02:04:31 ID:eHc6bnBE
仕事を終えた私はシャーリーを帰して
ティアナと執務室の応接ソファで話をすることにした。
職場でするような話ではないと思うけど……部屋に呼ぶわけにもいかない。

「ティアナ、忘れてと言われたのにこんな風にごめんね」
「いえ……あたしもちゃんと話さないといけないと思っていましたから」

伏し目がちに答えるティアナ……。
あの日から今までティアナは何も変わらなかった。
もしかしてあれは夢だったのではないかと思ってしまいそうなくらいに。
でも、それが逆にティアナが無理しているんだと私には感じられた。

「あの、ティア――」
「帰ってください! 家に……」

「そういう話ですよね? あの、あたしのことは気にしないでください。
 仕事のことなら、ほんとは待機はあたしと交代でいいし
 なのはさんとヴィヴィオもきっと心配してます……だから」
「ティアナ……違うよ、そんな話じゃないよ?」
「じゃあ何を……あの……まさかあたしに補佐を離れろとかそんな……」

ティアナが震えてる……不安で、切なくてどうしようもないんだと思う。
抱きしめてあげたいと思う、でもそれは出来ない。
私は、無力だ。

「ううん、私の補佐はシャーリーとティアナ、それは変わらないよ」
「じゃあ……じゃあ何を……」

言わなければならない。

「ティアナ、あの夜のこと、ごめん思い出したくないと思うけど聞きたいことがあって」
「それは……あのとき話したことが全てで……それ以上は……」

「ティアナが私のこと好きだって言ってくれて……嬉しかったよ。
 でも、だからって……だからこそあの日あんな状態でティアナが私を受け入れるなんて
 ……ティアナらしくないって……そう思うんだ」

私は、残酷なことを言っている。

「あの日……ティアナも幻術の影響が残っていたんじゃないかって
 今日の検査の結果でシャマル先生に言われたんだ。
 もちろんシャマル先生はあの日のことなんて知らないから
 だから、念のために伝えておいてとしか言われてないけど……」



231それぞれの優しさ:2008/10/30(木) 02:06:02 ID:eHc6bnBE
フェイトさんは何を言っているんだろう?
あたしにも幻術の影響が?
だから、あたしはフェイトさんに抱かれた?
そんな……そんなはずは……

でも確かにあのとき、ひどく頭痛がした。
フェイトさんの言うように、あたしらしくないと感じたことも……。

でも……

「思い当たること……あるのかな?」
「だからって! だからって……あたしがフェイトさんを好きなのはほんとで……」
「ティアナそれはわかってるよ、ティアナの気持ちを否定したりはしないよ。
 ただ……ティアナが辛そうで……」

そうか、フェイトさんは気づいていたんだ。
フェイトさんを苦しめてる自分の存在に、あたし自身が苦しんでいることに。
あの日、なぜフェイトさんを拒みきれなかったのかと後悔しそうな自分が確かにいた。
それが幻術のせいだというなら……。

フェイトさんは全部自分の責任だと、そう言いたいんだろう。

「わか、りました……でも、全てがフェイトさんのせいでは……ないんです」

そうだ、あたしはまだフェイトさんに言っていないことがある。

「ティアナ……話たくないことは話さなくていいんだ」
「そんなに優しくしないでくださいっ! フェイトさんのこと……諦められなくなる。
 あたし、ずるくて……フェイトさんになのはさんのもとに帰って欲しくなくて……
 それで、帰ってって言い出せなくて……」

いつからあたしはこんなに涙もろくなってしまったんだろう。

「うん、大丈夫だよ。家に帰らないのは……確かにちょっとそういう理由もあったけど
 でももうすぐあの男を追い詰められそうだから、だからだよ。
 ティアナは気にしなくていいんだ……これからも私の側にいてフォローして欲しい」

「ティアナの気持ちには…………ごめん……応えられないけど……
 でも、私が一番信頼してて、一緒に仕事をする大切なパートナーはティアナだから」

この人は、どこまでも優しい……。



232それぞれの優しさ:2008/10/30(木) 02:08:52 ID:eHc6bnBE
「はい……あの、あたし、でもまだ、フェイトさんのこと……」
「うん、ありがとう……私が言うことじゃないんだけど……
 誰かを好きになるって止められないから、だから無理に自分を殺さないで?
 それでティアナがティアナらしくいられないのは……私もいやだよ」
「あは……ほんと、好かれてる本人が言うことじゃないですね……」
「あっご、ごめん……」

あわあわと慌てた様子で赤くなるフェイトさんはかわいくて……
この人を手に入れられないのは悔しくて……


あの日フェイトさんを受け入れてしまったのは確かに幻術のせいもあったかもしれない。
でも……あの幸せな時間と、フェイトさんを好きなこの気持ちは……
それはあたし自身のものだ。




……あのことは言い出せなかった。

本当はフェイトさんはあたしを抱いたんじゃないってこと。
あの日あたしが最初はなのはさんの姿でいたから、だからフェイトさんはあたしを……。

でも、それを言ったら全てが終わってしまう気がしていた。
フェイトさんの中に少しでもあたしへの気持ちを持っていて欲しい。
あの日のことを、あたしとの時間を、忘れないで欲しい。

結局あたしは、ずるいんだ……

胸が痛んだけど、でも愛しいこの人のたった一部でも繋ぎとめておきたかった……。



233それぞれの優しさ:2008/10/30(木) 02:09:33 ID:eHc6bnBE
以上です
鬱でも大丈夫って言ってもらえてちょっと安心しました
なんかもう鬱っていうか昼ドラです…w

では、お読みいただきありがとうございました
234名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 06:04:47 ID:ODMYSzaO
>>233
え???終わり?まじで?
ちょww良いところで完結かよww
こっからティアナとフェイトそんの痴情のもつれが(ry
しかしgj!楽しかった!
235名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 07:14:32 ID:uGuxCf1R
>>233
GJ!
>>234
完結じゃないだろ、いっぱい書き上がってるって言ってたし
今回は以上ですの今回を入れ忘れただけだろ

今後の展開予想は
正気のふたりが最後にもういっかい
なのはさんがお迎えに来て鉢合わせ
帰宅してお話聞かせてSLB
www
236名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 08:01:02 ID:t+T8e6tC
GJ!え?この後の展開?そりゃもう3ピ(スターライトブレイカー)
237名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 11:59:27 ID:OHa58OpD
いつもGJ!
この後のなのはさんとの絡みを想像するとドキドキするな・・・w
238名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 18:40:16 ID:BPK3uqAV
>>236
なのティアヴィヴィですね
わかります
239名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 19:38:35 ID:WO5DbqKE
なのはとヴィヴィオでティアナをオシオキ

そういうわけですね?
240名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 19:43:22 ID:adIZTEis
いよいよ聖王様覚醒かw
241名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 20:57:29 ID:ODMYSzaO
><;
242名無しさん@秘密の花園:2008/10/30(木) 22:41:48 ID:QkWZ9vhr
ギンガxスバルxティアナ で小ネタ行くよ〜。スバルは出てこないけど



その日の午後、あたしたち合同捜査チームはマリアージュ事件の捜査状況の報告をするために、108部隊の会議室に集まっていた。

――ティアナ
――ギンガさん?
――ティアナ、昨日は随分とお楽しみだったそうじゃない?
――は?何のことですか?
――だから、スバルと
――なっ、何言ってるんですか
――スバルから聞いたわよ?
――そっ、そんな事ある訳無いじゃないですかっ、明け方に帰った上にエリオ、キャロと雑魚寝ですからっ?
――その状況で、更に燃えちゃったみたいって……
――ばっ、そんな馬鹿なことっ
――その首筋のキ……
―― ……っ!

ガタッ
思わず首を押さえて立ち上がりそうになる。
ルネが眉をひそめて、どうかされたのですか、と言いたげな視線を向ける。

――嘘よ、スバルああ見えて、そういう所とても注意深いのよ
――ギ、ギンガさん!
――ティアナ、会議が終わったら詳しく教えてね、スバルそこまでは恥ずかしがって隠しちゃうから
――そっ、そんな事っ
――最近私たちマンネリ気味だから……参考にさせてもらおうかって思って

「はぁっ!?」

今度こそ声に出してしまった。





初ギンガさんなのにこんなのでスマン
243名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 01:27:32 ID:H7yVEx13
こういう性格キライじゃないぜ、GJ!
244名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 07:53:38 ID:5dMDoeRP
金髪の活躍を描いた、なのフェイの続きです。
我らがフェイトそんとなのはさんの心温まる話です。
245やはり金髪U 1/6:2008/10/31(金) 07:54:28 ID:5dMDoeRP
こんにちは、フェイト=テスタロッサ=ハラオウンです。
なのはがかばってくれたおかげで留置場から出ることができました。
本当になのはは優しくて……私の天使です。
古代ベルカの媚薬が通じないなんてさすが私のなのはっ。
なのはの頑丈さは人類最強レベルなのを忘れてました。
でも大丈夫です。
今度は別の手を考えました。
なのはは優しすぎるから、今度こそチェックメイトです。
うふ……うふうふ……なのはがついに私のものに……うへ、うへへ……

「はやて、こんにちは」
「あ、フェイトちゃん、どないしたん?ここに来るなんて珍しいねぇ」
「今日ははやてに用があってね」
「久しぶりに来てくれてほんまうれしいわぁ」
「ねえ、はやて」
「ん、どうしたん?」
「はやてはなのはのこと好き?」
「えっ……う、うん……何ていうか、好き……やね」
ジャキッ。
無機質な機械音がはやての部屋に小さく響く。
「な、なあフェイトちゃん……何で私の首筋にザンバー当たってるん……?」
「ごめんね、さっきの答えが聞こえなかったんだ」
フェイトの目が深い紅に染まっていく。
「なのはちゃんのことは、友達として!好きです!」
「そうだよね。やっぱりはやては私たちの親友だよね」
青い顔のはやてをよそにフェイトは満面の笑みを浮かべる。
「そ、それでフェイトちゃん……今日は私にどんな用なのかな」
「うん、はやてにちょっと大怪我して欲しいんだ」
246やはり金髪U 2/6:2008/10/31(金) 07:56:03 ID:5dMDoeRP
「えっ……フェイトちゃん、今何て言ったん……?」
「はやてにね、ちょっと大怪我して欲しいんだ」
「お、大怪我って何いうとんねん……」
「大丈夫だよ、はやて。私、あんまり痛くしないで大怪我させるの得意だから」
「どんな特技やねんっ!」
どう考えてもマジな目をしてるフェイトを前に、ツッコミなんかしてる場合じゃない事を悟るはやて。
「そ、そんなの嫌に決まってるでしょう」
「はやて……私たち親友だよね……」
「親友だって無理なものは無理やねんっ!」
「そう……」
不意にフェイトの瞳が薄暗くなる。
その奥から火のような紅い瞳が突き刺すように光る。
「ふぇ、フェイトちゃん……?」
「大丈夫、最初だけちょっと死ぬほど痛いだけだよ。すぐに気持ちよくなるから……」
「お、落ち着いて!ね!フェイトちゃん、落ち着いて!」
はやてはバリアジャケットを装着し、偽造暗号で自らの限定を瞬時に解除した。
「無駄だよ、はやてが1対1で私に勝てるわけないでしょ!」
抜刀したザンバーがはやてを襲う。
はやてはとっさにシールドをはって防ごうとしたが、ザンバーがシールドを真っ二つに切り裂き、はやては壁に叩きつけられた。
「なのはが待ってるんだから無駄な抵抗しちゃだめだよ、はやて」
壁から崩れ落ちるはやてにゆっくり近づくフェイト。
「テスタロッサ!お前、何をやっているのだ!」
フェイトとはやての間にピンク色の侍が割って入った。
「シグナム……邪魔しないでください」
「お、お前、自分が何をしているかわかっているのか!」
「邪魔したら、私、シグナムの事嫌いになります」
「なっ、何ぃ!」
フェイトの言葉にシグナムは固まる。
「邪魔しなかったら……今度一緒にデートしてもいいですよ」
「ほ、本当か!?わ、わかった邪魔はしない。存分にやってくれ」
「ちょ、シグナム何言うて……」
ボロボロのはやての上にフェイトの黒い影が落ちる。
「はやて、最初だけ我慢してね……」
はやての叫び声が特別捜査官室がある棟全体に響いた。
247やはり金髪U 3/6:2008/10/31(金) 07:57:05 ID:5dMDoeRP
「はやてちゃん!」
ベットに横たわるはやてに駆け寄るなのは。
はやての枕元にはフェイトが神妙な面持ちで立っていた。
どうやらはやては意識はあるようだが、怯えきった目で必死になのはに助けを求めている様子だ。
「はやてちゃん、はやてちゃん……」
今にも泣きそうななのはの声が部屋に響く。
「なのは、はやては無人世界刑務所から脱獄した4(クアットロ)に襲撃されて……」
ちょうどタイミングよく刑務所を脱獄していた4にはやて襲撃の罪を被せるフェイト。
この時なぜかはやてがぶんぶんと首を横に振るようなしぐさを見せた。
しかしフェイトがはやてに優しく微笑むと、はやては震えながら今度は首を縦に振った。
「許せないよ……はやてちゃんにこんなことして……許せない」
はやての頭を優しく撫でながら拳を握るなのは。
「なのは、指揮は私となのはで4の討伐部隊を編成したから、はやてのためにもがんばろう」
「うん……フェイトちゃん」
しかしこのフェイトが編成したという討伐部隊、なのはとフェイト2人だけの部隊であった。
機動六課解散後、フェイトはなのはと別々の部署になった。
しかしこれに我慢できないフェイトは、はやてを襲撃した脱獄囚4討伐という大儀名文を利用することにする。
エリート執務官と航空戦のエースオブエースという文句がつけられない2人で部隊を申請したのだ。
これで4を討伐するまで正式な部隊でなのはと二人だけの時間を過ごせるのである。
はやてを生贄にする必要があったかどうかについては常人の我々には計り知る事が出来ない。
頭おかしき金の閃光と呼ばれ恐れられるフェイト=テスタロッサ=ハラオウンだからこそなのである。
248やはり金髪U 4/6:2008/10/31(金) 07:58:24 ID:5dMDoeRP
かくして4討伐部隊は活動を開始する。
本気のなのはの探索から逃れられるはずもなく4は二人によって拘束された。
そして今、憐れな4の取調べが始まる。
「貴方がはやてを襲撃した事はもう調べがついるのよ」
「だから私はやってませんってさっきから言ってるじゃないですか」
「あくまで白を切るんだね」
「だーかーら、私はやってないんですってば」
「そんな事を言ってられるのも今のうちだよ」
「あら、拷問でもするんですかぁ?うふふのふ〜、わたしぃ〜、拷問とか好きですよ」
ガチャ、取調室に女性が入ってくる。
「取調べ、交代よろしくね」
フェイトはその女性の肩に一瞬手を置くと部屋から出て行った。
先ほどまで余裕だった4の表情がみるみる恐怖に支配されていく。
「あ……ああぁっ……いやあぁぁぁぁ」
部屋の隅にうずくまり叫び声をあげる4。
「お話、聞かせてもらうよ」
なのはが取調室に入って5分で4は全ては自分がやったことであると泣き叫びながら自白した。
「フェイトちゃん、クアットロが全部自白したよ」
「さすが私のなのはっ!スピード解決だね」
「でもクアットロの話で変な部分があるんだ」
「どんな?」
「クアットロは無人惑星を脱獄後、第97管理外世界に寄ってるんだ」
「地球に?」
「うん、それで、はやてちゃんが襲撃された時に地球にいたことが確認されてるんだ」
「確認って目撃者でもいるの?」
「海鳴の翠屋でケーキを食べてた所をアリサちゃんが見たらしいよ」
「アリサ……」
249やはり金髪U 5/6:2008/10/31(金) 07:59:36 ID:5dMDoeRP
「アリサちゃん、どうしたの?急に震えて」
「何か嫌な悪寒がするのよ……金髪の勘ってやつ」
「大丈夫だよ、アリサちゃん。私が守るから」
「あ、ありがとう……すずか」

4の尋問後、ずっと腑に落ちない様子のなのはにフェイトが話しかける。
「なのは、気になることがあるの?」
「うん、どうもクアットロの証言に食い違いが多くてね」
「罪を逃れるために私たちに揺さぶりをかけてるんだよきっと」
「それもあるかもしれないね。でも、クアットロの目は正直にお話してる目だと思うんだ」
「(さすがなのはっ、でも正直にお話する目じゃなくて恐怖で本当のことをしゃべってるだけだよ)」
「ねえ、フェイトちゃん」
「何かな、なのは!何でも聞きたいことがあれば言ってね!」
「はやてちゃんが特別捜査官室で襲撃された後、傷ついたはやてちゃんを発見したのはフェイトちゃんだったよね」
「うん、はやてに用があって部屋に行ってみたら……はやてはもう事切れてて……」
「フェイトちゃん、はやてちゃんは死んでないよ……」
「あっ、そうだね。なのはっ!」
「その時に部屋には他に誰もいなかったんだよね?」
「あっ、そういえばシグナムがいたよ」
「シグナムさんが?」
「私の後から部屋に駆けつけて来たみたい」
「そういえばあの事件の直後からシグナムさんは第666辺境世界に出向になってるよね」
「そうみたいだね」

一方その頃のシグナムは。
「て、テスタロッサがデートしたいと手紙をくれるなんて……」
零下マイナス100℃の極寒のこの世界に、ピンク色の頭の女性が下着姿で震えながら立っている。
「し、下着で来て欲しいなどと……何と大胆な!」
普通の人間ならとっくに凍死しているはずだが、流石はベルカの騎士シグナム。
「な、何だか……足がうご、動かなくなってきたな……だ、だが!私のテスタロッサを想う心はこんなものではないぞ!」
烈火の将らしく命の炎を燃やしてフェイトを待つシグナムであった。
250やはり金髪U 6/6:2008/10/31(金) 08:00:56 ID:5dMDoeRP
「フェイトちゃん、今回のはやてちゃん襲撃にはおかしな所が多すぎるよ」
「えっ、な、何がおかしいの、なのは」
「はやてちゃんのバリアジャケットの損傷状態だよ」
「魔法弾を何発も撃ち込まれて焼け焦げてたね」
「うん、だけどそれは犯人の事後工作かもしれない」
「ど、どういうこと?」
「バリアジャケットの損傷とはやてちゃんの怪我の状態を見て考えてたんだけど」
「う、うん……」
「はやてちゃんは多分最初の一撃でほぼ戦闘不能になったんだと思うんだ」
「(す、すごいっ!さすが私のなのはっ!)」
「はやてちゃんのグローブに魔法硝煙反応が残ってるから、おそらく魔法障壁で初撃をガードしようとしたんだと思う」
「(さすがなのはだよっ!その通りだよっ!)」
「だけどバリアを切り裂かれて胸にダメージを負った上にそのまま壁に叩きつけられた」
「(なのはは神だよっ!私の女神だよっ!)」
「もう抵抗するすべがないはやてちゃんに雷属性の魔法がとどめとして撃ち込まれた」
「(その通りっ!私のトライデントスマッシャーだよっ!)」
「だけど、犯人ははやてちゃんの損傷から自分が容疑者になるのを恐れて細工をした」
「(そうだよ、さすが私のなのはっ!)」
「属性を変えた魔法弾を動かないはやてちゃんに向かって連射した」
「凄いよ、なのはっ!その通りだよっ!」
「全ての条件に当てはまる犯人は……フェイトちゃん……」
「やっぱり私のなのはは最高だよっ!そうだよ、私だよっ!」

その夜フェイトは緊急逮捕された。
護送車の中で警護の局員に「やっぱり私のなのはは凄いよねっ!」と自慢げに語っていたという。
余談であるが、第666辺境世界でシグナムが凍死寸前に奇跡的に発見された。
彼女はうわ言のように「テスタロッサ……綺麗だ……」と繰り返していたという。
251名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 08:09:36 ID:NVbLmaJd
GJ! 頭おかしき金の閃光...ワロタ
252名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 11:12:52 ID:3JYeGBk5
フェイトそんマジキチじゃねえかwww
ワロスww金髪の勘w
253名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 20:50:58 ID:y880rifM
駄目だこの変態、早くなんとかしないと…いや、手遅れかwww
254名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 21:48:40 ID:FrXiG+TG
なのはさんの推理力は凄いけど
まだ、動機が判明してない

いや、なのはさん以外みんな分かってるんだろうけど
255名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 22:06:28 ID:fhDMjQR0
くだらんwww
笑わせてもらったぜ、GJ!
256名無しさん@秘密の花園:2008/10/31(金) 22:13:11 ID:gTQe2IA0
>「属性を変えた魔法弾を動かないはやてちゃんに向かって連射した」
>「凄いよ、なのはっ!その通りだよっ!」
>「全ての条件に当てはまる犯人は……フェイトちゃん……」
>「やっぱり私のなのはは最高だよっ!そうだよ、私だよっ!」

この4行でクソワロタw
そうだよ、私だよっ!ってw
壁にもたれかかって、ぼーっと目の前の光景を眺める。
視線の先には、大きなバイクとその周りをぴょこぴょこ動くオレンジの髪。
元々あのバイクは六課のヘリパイロットの私物のはずだが、最近乗っているのは専ら彼女。
整備なども彼女がやっていて、六課内の認識では、もはやあのバイクは彼女のものだ。

「ふぅ……」

彼女はまだバイクいじりに夢中のようだ。一緒に出かける相手を待たせているというのに。
それほど好きなのか、単に生真面目なだけなのか。
どっちにしても、こうして待つ事は苦じゃない。
暇さえあればバイクを構っている彼女を、暇さえあれば眺めているのはわたし。
バイクに夢中になっている彼女に夢中になっているのだ。

「はい、お待たせ」

ようやく出発前の整備が終わったらしい。
少し名残惜しいけど、バイクを構っている彼女はいつだって見れる。
既にバイクにまたがっている彼女の後ろに飛び乗り、腕を腰に回す。

「ちゃんと掴まってなさいよ?」

その声を合図に、回した腕に力が入る。
世間一般からすれば華奢なと評されるであろう彼女の体だけど、私にとっては掴まっていると安心できる体だ。

「じゃあ、行くわよ」

そう言い終わらないうちに、バイクはどんどんと加速していく。
対衝撃フィールドを展開しているとはいえ、高速機動になれていない私には少し怖い速度。
無意識に腕に力が入り、より彼女と密着する事となる。

(ちょっと怖いけど……着くまで幸せ……)





絶望した!
デートシーンが全然書けなくて絶望した!

同じ後衛だし、キャロとティアの絡みがもっとあっても良いと思うんだ。
258名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 00:23:47 ID:GKWcCCvY
こういう行事がある事は、数日前にエイミィから聞いていた。
だからイベント当日、私は普段のバリアジャケットにかぼちゃのお化けのお面を付けて、大好きななのはにこう尋ねるんだ。
「TRICK OR TREAT!!」
なのはは一瞬ポカンと呆気に取られたような表情をしたけど、すぐに主旨が伝わったのか「困ったなぁ…」と苦笑しながら呟いていた。
……計画どおり。
こちらには、なのはにやってみたいとっておきのイタズラがあるんだ。
お菓子が無ければ是非そのイタズラを……。
「あ、あった♪」
「え……?」
この時の私の表情はさぞやがっかりしていた事だろう。
それを知ってか知らずか、なのははニコニコと私を手招きする。
「フェイトちゃん、もっとこっち」
「え、あ、うん」
抱き締められそうなくらいまで近くに近付いた私達の距離。
なのはから手を差し出すように言われ、黙ってそれに従うと…。
「えいっ!」
「うわっ!」
…………甘い。
力強く腕を引き寄せられたかと思ったら、マシュマロみたいに甘い何かが私の唇にふわりと触れて。
それがなのはの唇だと理解するまでに、たっぷり30秒くらいかかって。
理解した途端、私の顔はカボチャに負けないくらい真っ赤に染まっていたと思う。
惜しみながら唇を離すと、そこには私と同じ、真っ赤に顔を染めたなのはが居て。
「にゃはは、お菓子より甘かったね」
私は思わず、自分の唇を指でなぞっていた。
夢見心地の私は、そうする事でなのはの唇の感触が思い出せるような気がしたから。
「うん、甘かった……」
「お菓子は無いけど、これならお菓子の代わりになるかなって、にゃは、にゃははは……」
……かなわないなぁ。
こんなに極上のスイーツを味わったのは生まれて初めてだよ、なのは。
……だけど、ね?
「うーん、でもそれ、お菓子じゃないし」
「はうっ!?」
そう、お菓子みたいに甘いけど、お菓子じゃない。
だから……。
「なのは……」
「フェイトちゃ……ん……」
「ちゅ…なの…は…んむ…」
私に『イタズラ』させてね?
「どうだった、私のイタズラは?」
「……もしかして、お菓子もイタズラも同じ内容だったの?」
「みたいだね」
「にゃはは」
「ふふっ」
本当はお菓子でもイタズラでもどっちでもいいんだよ?
だって私は……なのはと一緒に居られる毎日が、一番のイベントなんだから……。
259名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 00:28:09 ID:pdNOY0Hd
>>258
甘々最高すぎる
260名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 00:33:43 ID:sknN4/RP
ぐは…
261名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 00:34:35 ID:GKWcCCvY
以上、ギリギリ間に合わなかったハロウィンネタでした。

>>257
更新せずに投稿してしまって投下直後だと気付いてませんでした……すいませんorz
ハロウィンに(間に合わなかったけど)間に合わせたくて慌てて投稿したばかりに……。
でも、キャロティアとか難し過ぎですからww

「ティアさん、幻術を教えて下さい!」
「キャロ、どうしたの急に?」
「あ、いえ、その……レリックを守ったような幻術を私も覚えてみたくて……」
「ふ〜ん……良いわよ。
ただ、覚えるのはなかなか大変だと思うから、これから毎晩付きっきりで教えてあげるわね」
「はいっ、お願いします!」

……難しいな。
262名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 08:30:52 ID:Mc5mpjuB
>>257
あえてそのCPに挑んだスピリットにGJ
263名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 17:17:57 ID:Ot2OD8oP
ヤバい、SSX聴いてたらスバ×イク妄想が止まらん
264名無しさん@秘密の花園:2008/11/01(土) 18:18:43 ID:l5OGKanB
ナンバーズは孕み結局どうなったんだよ
スカ13人に増えたの?めっちゃ嫌だなそれ
265スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/02(日) 01:08:15 ID:z88SsAjF
誰もいなさそうなので…それぞれの優しさ投下します6レスです

>>234
え???終わりじゃないですよ!まじで!w
スイマセンわかりづらかったですかね…次から気をつけます
>>235
フォローありがとうございます
予想してもらえるなんて嬉しいです
>>237
3ピ…ちょっと書きたいw
>>237
なのはさんとの絡みは…ドキドキというか胃が痛くなりそうです
266スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/02(日) 01:10:43 ID:z88SsAjF
 ―*―*―*―

ティアナと話をした後も、私は家には帰るつもりはなかった。
あの男を捕まえたら……帰らなければいけなくなる。
でもきっと私は帰らない。

ティアナはああ言ったけど……自意識過剰だとは思うけどやはり辛いんだと思う。
それに、なのはに会わせる顔が無い。
なのはを……抱くことも出来ない。
きっとなのはにはわかってしまうから。

私だって、黙っているのは辛い。
だからってなのはに知られたらどうしたらいい?
ティアナにも幻術の影響があったから……そう言ってしまう?
言えるわけがない、そんなこと。

思考の迷路にはまり込んでいたときに通信があった。
なのはからだ……毎晩この時間にヴィヴィオと共に連絡してきてくれる。
私はいつものように普段どおりに会話をして、今日も帰れないことを伝えた。
通信で話したなのはとヴィヴィオは、もう諦めているかのようだった。

そう思ったのに……1度切った通信にまた呼び出される。
なのはが、ヴィヴィオを寝かしつけて1人になってから連絡してきた。

「どうしたのなのは? もう、遅いから早く寝た方が――」
「フェイトちゃん、どうして? どうして帰ってきてくれないの?」
「だからそれは……まだ任務が終わったわけじゃないからだよ」
「うそだっ! うそだよフェイトちゃん……そんなうそがわからない訳ないじゃない!」

なのはが、泣いてる。
今までこんな風に泣いたことはなかった……
どんなに喧嘩をしてもなのははいつも私の話を聞いてくれようとして
それは私も同じで……。

今すぐ抱きしめたい……あの涙をこの手で拭ってやりたい。

「なのは、ごめん、本当に帰れないんだ……この任務が終わったらすぐに帰るから」
「それもうそだよ……フェイトちゃん、帰らないつもりでしょ?」
「そんなこと……」
「ねえフェイトちゃん、何が……ティアナと何があったの?」

ドキリと心臓が早鐘を打つ。



267それぞれの優しさ:2008/11/02(日) 01:13:23 ID:z88SsAjF
「え?何を言って……どうしてティアナが出て……」
「フェイトちゃん、相変わらずうそつくの下手だね。
 確信は無かったけど……でも今のでわかっちゃった」
「そんな! そんなことは」

なのはは……ティアナの気持ちに気づいていた?

「鎌かけるようなこと言って……ごめ、ね……フェ……トちゃ……
 なのはのこと……嫌いにならないで……」
「そんなこと! なのはのことを嫌いになるなんて絶対に無いよ!」
「じゃあどうしてっ……どうして何も教えてくれないの?
 どうして、うそをついて……帰ってきてくれないの?
 何でも話すって約束……したのに……」

――私となのはの間に秘密は無いよ、何でも話す、約束する

そうだ、私は約束をしたんだ……でも、だからって……
話してしまえば楽になるのかもしれない……でもそれは私だけのこと。
なのはは苦しむに決まっている、私の自己満足でしかない。

「なのは……ごめん、ほんとに今は言えないんだ……
 でも信じて、なのはのことを嫌いになったりなんて、絶対に無いから」
「フェイトちゃん…………ほん……と?」
「うん、ほんとだよ。なのは……愛してるよ」
「フェイトちゃん……わたしも、愛してる」


結局何も解決していない、不安な気持ちは拭ってあげられなかった。
愛しているという、私たちにとって大切な言葉を……ごまかすために使ったようで辛かった。

……なのはは、あんなに弱い人ではなかった。
どんなときでも全力全開で、いつも前を見ていて……
なのに今、私の言動で一喜一憂して……。

なのはの側に、いてあげたい。
でも、ティアナのことも放っておけない。
何もかも話してしまいたい。
でも、話せばもっと傷つける。

私の自己満足でなのはを今より傷つけるわけにはいかないから……
私はなのはの元を離れるしか……ない。



268それぞれの優しさ:2008/11/02(日) 01:14:48 ID:z88SsAjF
 ―*―*―*―

フェイトちゃんと通信で話した翌日、わたしは休日だった。

「なのはママー! 泡立て出来たよ、次はどうするのー?」
「ああ、じゃあねぇ次はこっちのボウルに卵を……ヴィヴィオ割れる?」
「うん、自分でやるー!」

ヴィヴィオがケーキを作りたいと言い出したので、一緒に作ることにした。
はしゃぐヴィヴィオと笑いあう時間が心地いい。
フェイトちゃんはいないけど……わたしにはこの幸せな時間がある。


 ***


「できたー!」
「うん、美味しそうに出来たね〜! 今日の夕食後のデザートだね!
 2人じゃ多いから、アイナさんでも呼んで食べようか?」
「……フェイトママと一緒に食べたい、フェイトママに会いたい!」

ヴィヴィオの突然の言葉にどう返していいのかわからなかった。
「ヴィヴィオ、フェイトママはお仕事が忙しくて――」
「フェイトママと一緒じゃなきゃいやだ!」

驚いた……フェイトちゃんが家に帰って来ないこと、今まで何も言わなかったのに。
「なのはママもフェイトママに会いたいでしょ?
 おうちに帰って来れないなら、会いに行ったら、だめ?」

ああ……ヴィヴィオなりに思うところはあったんだ。
わたしとフェイトちゃんの、様子がおかしいと薄々感じていたのかもしれない。


フェイトちゃんに連絡して断られるのが怖かった……
でも、わたしじゃなくてせめてヴィヴィオに会ってこの子を抱きしめてあげて欲しい。
そう思ったわたしはシャーリーに連絡をして
フェイトちゃんの都合のつきそうな時間に本局に行くことにした。



269それぞれの優しさ:2008/11/02(日) 01:16:02 ID:z88SsAjF
 ―*―*―*―

「ティアナー、クロノ提督との打ち合わせが延びてるらしくて
 あとはやっておくから今日はもう帰っていいってフェイトさんから伝言」
通信で誰かと話しているなと思っていたらモニターを閉じたシャーリーさんがそう言った。

「え? でもまだ早いしまとめなきゃいけない資料もありますし……」
なにより、昨日フェイトさんは結局家に帰らなかった……そのうえ今日も帰らないつもりか。

「ああ、いいのいいの〜! 今日は特別!」
「何が特別なんですか?」
「それがね〜内緒なの。疲れてるフェイトさんにサンタさんからのサプライズプレゼント!」

……わけがわからない、おまけに今日はクリスマスでも何でもない。
けど、嬉しそうなシャーリーさんに無理やり押し切られてしまった。
執務室の鍵を閉めながらなんだかうきうきしているシャーリーさんに聞いた。
「シャーリーさんも帰るんですか?」
「うん、私はこれからちょっと談話室に用事があってね! それじゃお疲れさま!」

鼻歌まで交えながら立ち去るシャーリーさんにあっけにとられる。
でも、シャーリーさんも最近のフェイトさんの根のつめ具合を心配していた。
何かいいことがあってシャーリーさんの機嫌がいいならそれに越したことは無い。

そう考えながら、あたしはシャーリーさんがかけた鍵を再び開けて執務室に戻った。
帰れとは言われたけど、もう少し仕事を片付けたい。
それに……フェイトさんと少し話をするべきだと思った。
これ以上フェイトさんを苦しめたくは無いから……あの夜については話すつもりはない。

でも、やっぱり帰ろうとしないフェイトさんを説得するくらいは……。
シャーリーさんが帰ってしまったならちょうどいい。
もうすぐここに戻ってくるだろうフェイトさんを、仕事をしながら待つことにした



270それぞれの優しさ:2008/11/02(日) 01:18:02 ID:z88SsAjF
さほど待たずにフェイトさんは執務室に戻ってきた。

「あれ……ティアナ、今日はもう帰っていいってシャーリーから聞かなかった?」

本当に普通に、ただ驚いた顔をしている。
「そうなんですけど……ちょっと話したいことがあったので残ってました」
「え、と……なにかな?」

少し困った顔をするフェイトさん……無理も無いとは思うけど。
「あの、変な話じゃないっていうか、えっと……」
「うん、家に帰れ、でしょ?」
「わかってるなら! どうしてですか?」
「やっぱり、私が帰らないとティアナは困っちゃう?」
「それは……その……複雑な感じで……」

あのとき、帰って欲しくないと思う気持ちがあると言ってしまったあたしが
言うことではないのかもしれない。
「でもやっぱり……あの、なのはさんのことを考えたら……」
「そうだね……でも大丈夫だよ。
 私、ティアナが執務官になるまで、見守ったらだめかな?」
「え!?」

そういうことか。
フェイトさんは、あたしが側にいる間はあたしのことを優先してくれようとしている。
まだいつになるかもしれない、あたしの旅立ちの日まで……。
この人の優しさを見くびっていたのかもしれない。
そして同時に……そんなことでは揺るがないなのはさんとの絆を思い知らされる。

あたしは、フェイトさんを苦しめたいわけでは無かった。
ただ側にいれたら幸せなはずだった。
どうして……それを忘れていたんだろう。
あの夜の出来事があたしを狂わせていたんだ。

ちゃんと、伝えなければ。。
この人を解放しなければならない。
あたしを抱いたあの夜のことを、あたしの気持ちを否定しないでいてくれた愛しい人を。



271それぞれの優しさ:2008/11/02(日) 01:21:39 ID:z88SsAjF
「あの……嬉しいです、あたしのこと、そんなに考えてくれて」

フェイトさんは、うん、と少し首をかしげながら優しく笑う。
「そう思ってもらえるなら……私を無理に帰そうとか、もう言わなくてもいいんだよ?」

「なのはとのことを気にしているなら……それは大丈夫だから」
「違うんです! あの夜のこと……あたし!」
「ティアナ、そのことは!
 全部私のせいで……ティアナの気持ちを傷つけてしまったこと
 どうやって償えばいいかわからないけど……」

「違う、違うんです、むしろあたしがフェイトさんを傷つけてて……。
 あなたの優しさにつけこんであたしはほんとのことを言えなくて……」
「ティアナ……? ごめん、また泣かせちゃったね……この話はもう――」


「あの夜、フェイトさんが抱いたのは、なのはさんなんです!」


「何を……言って…………」
フェイトさんが驚愕の表情をして……。
「あの夜、フェイトさんはあの男の幻術のせいで、混乱してて
あたしの話を聞いてくれなくて、なのはさんのとこへ、帰るって言ってて……
それで、あたし……あたし、幻術でなのはさんの姿になって……」
「そんな…………」
「だから……フェイトさんはあたしを、なのはさんだと思って……」

泣いたらだめなのに、でも、止まらない。
「そんなはず……でも、私にはちゃんとティアナの記憶が……
 そんな、ティアナ……私のためにそんなうそをつかなくても」
「うそじゃ、無いです、確かにあたしはなのはさんの姿で……
 でも、キスされて……それに耐えられなくて、だから自分の姿に戻ったけど……
 だからフェイトさんの記憶は間違いじゃなくて、でもあたし……」

「それでも! それでも私がティアナを抱いたことは事実だから! だから……」
涙が止まらないあたしを、フェイトさんが強く抱きしめた。


その瞬間


シュンッという空気の抜けるような場違いな音と共にドアが開いて


そこに、なのはさんが立っていた……。



272スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/02(日) 01:23:26 ID:z88SsAjF
今回は以上です
思い切り気になる引きで申し訳ないですw
投下出来るレス数考えたら上手いとこで区切れなくて

しかも1レス目、またタイトル入れ忘れました、ガックシ

仕事が忙し過ぎて全然スレに来れない…
意図せず焦らしプレイになってて本当に申し訳ないです
なんかもう、自分自身が焦らされてる感じです

頑張って投下するので見捨てないでーw
273K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/02(日) 01:37:46 ID:owC3hZD9
GJです。
なんてところで切るんですかっ (→o←;;;
心配で夜も寝られないじゃないですか(涙)
274名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 02:10:13 ID:0kszkwtp
なかなか重い感じがいいですねw
続き、楽しみにしております!
275名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 02:12:19 ID:VVibCCIT
ちょっ・・・!続きが気になり過ぎて死ぬ!w
276名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 06:16:22 ID:VzzPwnfP
弱ってるなのはが可哀相よりもかわいいと思ってしまう病気かも…
>>226
もし273のことじゃなく投下タイミングを失った方のことならごめん、今更見たorz
ここ覗かない日も多いんでなかなか…

もう11月か…
この季節は物悲しいけど逆に温かい飲み物とか人の体温が心にしみる感じが好きだなぁ
落ち葉がいっぱいの公園のベンチでシアトルズ的なもの飲みながらくっついてるなのフェイを想像しながら寝ます。
(↑でもこの二人は即家に帰ってキャラメルミルクなのかも…)

277名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 06:43:18 ID:VLs9dqAM
>>272
GJ!毎回続き楽しみ。3人ともつらいな。。。ハッピーエンドではなさそうだ。俺はOkだが

>>276
長い一本のマフラーを一緒に巻いてるなのフェイ、という妄想電波を受信したw
278名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 07:02:36 ID:tV49Nlg+
>>272
3日ぶり!gj!
続き気になるー フェイトそんんがヘタレにしか見えないw
気づけば毎日チェックしてるわ・・・
279名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 09:25:50 ID:TsrXHce4
>>272
GJ&生殺し(読者的に)乙!
胃が痛くなるような引きお見事です

>頑張って投下するので見捨てないでーw
こんな気になるところで見捨てられるワケないでしょww
いつも楽しみにしてます、仕事がお忙しいとの事なので
無理しない程度に頑張って下さい
280PPO:2008/11/02(日) 10:56:40 ID:OqUxFNXx
初めて書き込みをしますが、マジにドン引きな所で切られている!
修羅場突入に胃が痛くなりそうです、早く続きを!!
しかしフェイトマジにへタレて収集つくのか?
でも苦しんでも、なのはの所に戻って欲しい。 
281名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:02:15 ID:C6B6KD/R
読んでない人もいるんだから中身が分かる感想やめてくれ。あとさげてくれ
282名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:03:27 ID:VLs9dqAM
>>280
プチパニックなのは分かるがまずはSageような
あと感想は名無しでいいんじゃないか
突っ込んで悪いが、収集は収拾な
283名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:05:09 ID:VLs9dqAM
>>281
読んでないかどうかはこちらにはわからんw
284名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:13:17 ID:tV49Nlg+
歌○○ってブログでやってるなのフェイssがかなり良い感じだなあ
ああいう切ない系はくるわ・・・
なのフェイssなんてのはただでさえ甘甘が多いからかねw
近いうちに続きくるのかな
285名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:20:11 ID:tV49Nlg+
連レスになるけど元このスレの職人だったみたいね・・・
独立したのか こういう人多いのかな
286名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 11:30:12 ID:fuIcMxsx
個人のサイト(ブログ)の話はそこまでな
287名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 12:22:52 ID:Oiyc+scM
>>272
もう全員死ぬしかないんじゃね?
でもハッピーエンドなんだよね?そうだよね?

なのはさん見てると昼ドラに見えてくる
288名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 13:57:09 ID:ypd2h5Pb
GJです
こっからどうやってハッピーエンドになるんだろう
凄く続きが気になる
289名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 21:00:18 ID:6LtwkjoM
ブルーハーツの『TRAIN-TRAIN』を聴いてたら、
"ロマンチックな星空に なのはを抱き締めていたい♪"とか、
"世界中に定められたどんな記念日なんかより なのはが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう♪"とか、
"なのフェイ なのフェイ 走っていく なのフェイ なのフェイ どこまでも♪"ってカラオケで熱唱するフェイトさんの姿が浮かんできた・・・。

シリアスで切ないなのフェイも大好きだけど、おバカでちょっと"きている"なのフェイも好きだな。
290名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 21:27:26 ID:TsHQSZdo
歌詞で百合カプ妄想するの楽しいよなあ
中の人のバンビーノバンビーナとTricksterは、どっちもなのフェイソングだと
勝手に思っている
291名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 22:06:42 ID:UdRmypXz
執務官の中の人は殆ど全部そうなんじゃないかと思えたりするw

個人的にはTears' Nightを押したい、あと巡り合えてはスバティアのイメージかな
292名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 23:00:56 ID:vBiJ0j+P
それぞれ―のなのはさんに大黒摩季の「あなただけ見つめてる」を贈る
293名無しさん@秘密の花園:2008/11/02(日) 23:18:52 ID:6LtwkjoM
一期のなのフェイはカップヌードルのCMでお馴染み、ミスチルの『and I love you』も中々マッチしてると思う。
294名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 00:39:30 ID:pyDQK6Ag
なのは「フェイトちゃんもクレープ食べる?」
フェイト「ほんと?じゃあ」

ぱくっ

なのは「あ〜イチゴのとこ食べたぁ!」
フェイト「えっ……食べていいって言うから」
なのは「フェイトちゃんなんて嫌いだ」
フェイト「い、いやだぁ!嫌いにならないで!!」

ごめん、なかったみたいだからやってみた
あのシーンがなのフェイで脳内再生される辺り俺はもう末期なのかもしれない
295名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 00:47:21 ID:HXZCAGPd
あれ?いつ書き込んだっけ……?
296名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 00:54:50 ID:daaUNYYP
>>292
貴女だけいれば他になにもいらないというヤンデレの曲だよなあれ。
297名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 07:25:17 ID:qBYaWy/w
>>296

「なのはだけ見つめてるよ…」
「フェイトちゃん!」
「出会った日から、今でもずっと、ね」
「フェイトちゃん、止めて!」
「なのはさえそばに居れば、他に何もいらないんだよ…?」
「わかったよ! わかったから、その子達を離してあげて!」

ザシュ

「きゃあああああああっ!」
「弱小魔術師の分際で…。
なのはの教導を受けていいのは私だけなんだよ…?
昼も…夜もね」
「フェイトちゃん…よくも私の教え子達を…!」
「なのは…いいよ、その目!
夢のようだよ…ハイテンションになれそうだ…ッ!」

ものすごくヤンデレになってしまったジャマイカww
298名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 12:14:35 ID:AH0N4ynq
すいてるみたいなので投下いきます
フェイトxティアナxシャーリー、不真面目です
4レスほど
299frontier@:2008/11/03(月) 12:16:06 ID:AH0N4ynq
 少々てこずった管理外世界での任務を終え、あたし達のチームはミッド帰還の途についていた。航行艦の軌道は順調、このまま何事もなく進めば約半月で着くだろうと思わ

れる。
 あたしことティアナ・ランスターは、うきうきして床に荷物を広げている上司を見やった。黒い制服につつまれた背中は昼食後からずっと、現地で買い込んだ土産品の整理と分

別を繰り返している。今回はちょっと遠い世界だったので、約二ヶ月ぶりとなる帰宅が待ち遠しくてたまらないらしい。

「フェイトさん……楽しみなのはわかるんですけど、床一面に土産物を広げるのはやめてもらえませんか? 足の踏み場もないんですけど」
「えっ? あっごめん、床を占領しちゃって。どこか行くの、ティアナ? 道は作ってあるから足元に注意して通ってね」
 どんなケモノ道かと突っ込みたいのを堪える。もっと広い場所へ逃げ出したいが、今は限られた狭い艦内。クルーの邪魔になるので、割り当てられた部屋以外に移るわけに

もいかない。
「はぁ…もういいです。ところでシャーリーさんが戻ってきませんね? デバイス調整に出て行ったっきりですよ」
「そうだね。また時間を忘れてのめりこんでいるのかも」
 土産品にのめりこんでいた自分を棚に上げてのたまう執務官。人間は自分自身について客観的に見れない生き物なのか。
「もう夕食の時間ですし、あたしが呼びに行きましょうか?」
「う〜ん……いや、それだったら私も行くよ。シャーリーと合流してそのまま食堂へ向かえばいいよね」
 そう言って床から立ち上がったフェイトさんは無造作に一歩を踏み出す。しかし長時間正座していたため、ものの見事な千鳥足。後ろから追いついたあたしは、ケモノ道の真

ん中で大きくぐらつく体を何とか支えようとする。
「ちょ、ちょっとフェイトさん?! しっ、しっかりしてくだぁあっ」
「おっ…とっ、ぉ……とっ、とっ、とォ――――――あああアアァっ!!」

ガラガラガッシャーンッ!!

 組みついたあたし諸共、フェイトさんはド派手に転倒。
 繊細な品々が景気よく壊れる音が部屋中に木霊した。


「……なるほどねー。それでこんなになっちゃってるんだ」
「はあ、まあ、そんなわけです」
 あたしは丸眼鏡の先輩に歯切れ悪く相槌を打つ。『こんな』と称された人物は、あたし達の間の席で宙を見つめてぼんやり。土産物の幾つかを破壊してしまったダメージは

大きく、直後から抜け殻となってしまっていた。
「無理もないかな。昨日ヴィヴィオと通信してたものね。ガラス細工のお土産、楽しみにしててねって」
「うあ…シャーリーさん、今はその話題はちょっと」
 上司の傷口に塩を塗リ込む補佐官。慌てて待ったをかけたが時すでに遅し。
「ヴィヴィオがね…楽しみにしてるって、早く帰ってきてねフェイトママって――――――もう駄目だ、死のう」
「なんでそこまで話が飛躍するんですかっ! 刃物見つめてつぶやくのはやめてくださいっ!!」
 左隣に座っているあたしは、どん底オーラを放つ執務官の両手からナイフとフォークを奪い取る。そんな馬鹿らしい理由で死なれたらたまらない。
「ほんと打たれ弱いんだから…ちゃんと食べないと体がもちませんよ。はい、あ〜んして」
 右隣に座るシャーリーさんは全然手のつけられていないプレートを引き寄せ、さくさくと切り分けたハンバーグを上司の口に押し込んでいく。
「フェイトさんが買った土産は他にもたくさんありますよね? とりあえず今回はそれでいいんじゃないですか?」
「っもぐ、もぐ……他のじゃ駄目、なんだ。ガラス細工は一つだけだったから」
「あ、あの、もしかしてあたしが蹴飛ばしたアレだったり…?」
「…………」
 恐る恐る問いかけるあたしの背に冷や汗がたらり。沈黙、それはイコール肯定だった。
「それなら丁度タイムリーな案件がありますよ♪ 確かあの世界はガラス工芸が有名だったはずですけど」
「案件? 管理局の依頼ってこと、シャーリー?」
「そうです。ちょっと待ってください――――――はい、これっ!」
 シャーリーさんが呼び出したコンソールに浮かぶ依頼概要と報酬金額。それをじっと見つめるフェイトさんの瞳が輝いた。
「この艦の航路上だよね、ここって。依頼内容は……簡単な査察、か」
「ええ、そうみたいです。時間が空いたときにお土産を買ったらどうですか?」
「!! そうだよねっ、うん。引き受けたっ!」
「フェイトさん?! この報酬金額絶対におかしいですって、あっちょっとああああっーーー!」
 執務官のIDカードをコンソールに叩きつける上司。止める暇もあればこそ。これにて正式に依頼受託とあいなった。
300frontierA:2008/11/03(月) 12:17:26 ID:AH0N4ynq
「さっきからずっと嫌な予感しまくりなんですけど……」
「心配性だよね、ティアナって。私達の日頃の行いが良かったとか前向きに考えてみようよ」
 にこにこと微笑むフェイトさんは地獄に仏と感謝しきり。あたしが備える野生の感が逃げろと叫んでいる。その根拠はというと、まずは依頼達成時の報酬額。簡単な査察から

想定される金額に対しゼロが一つ多いのだ。そして応募要項がまたおかしなものであり…。
「捜査官クラスの女性局員二名って変だと思いませんか?」
「男性だと警戒されるからってだけだよ、きっとぉ〜」
 間延びした声でのほほんと答える執務官。事務方であるシャーリーさんは資料集めに奔走中で、現在この場にはいない。此度の任務には不要だった取調室にて、あたし達

実動部隊は案件の詳細報告を待っている。
「おっ待たせしましたあぁーーー!」
 そんなハイテンションな掛け声とともに入室してきたシャーリーさんの手には数枚のディスク。いつもながら手際の良い事だ。
「ご苦労様、シャーリー。早速見せてもらえるかな」
「はい。それでは皆様、前方のスクリーンに御注目くださ〜い」
 コンパニオンのような語りで映像機器を操作する補佐官。正面に戻した顔の前に簡易のモニターが立ち上がり、今回査察に入る世界の解説が流れ出した。
 この世界は管理外ではないのに長らく局との交流を絶っており、現状把握と今後一層の親交努力が求められている。管理局としてもあの手この手で接触を試みてはいる

が、なにやら入管審査が厳しくて門前払いされているらしい。
「……なんですか、これ?」
 あたしは信じられない世界情勢に目が点。女性ばかりの世界だなんて、そんなの聞いたこともない。
「入管審査を受けられるのは美しい女性のみ? ああ、それで女性局員が対象なんだね」
 ふむふむと頷くフェイトさんを横目に見やる。なんでわざわざW美しいWと書いてあるのとか、女性局員W二名Wだったのはどうしてとか、その辺りに疑問を抱かないのだろう

か。
「審査って何をするんでしょうね? 容姿の良し悪しだったら審査官の好み次第でしょうし」
「そうだね、それだったら対策のたてようが……あっ次、審査内容みたいだよ」
 フェイトさんの声に顔を戻せば、確かに次のコンテンツにうつっている。逸れた気持ちを入れなおし、あたしもモニターをしっかと見つめた。
「愛し合う…女性?」
「美しい……睦みあい?」
 眼に飛び込んでくる内容をそのまま口から吐き出す。つらつらと示される文字を追うごとに、あたしとフェイトさんの首が傾いでいく。何がなんだかよくわからない。いや、わかりた

くないのか。
 あたし達の思考停止を見て取ったシャーリーさんがコホンと咳払いをひとつ。
「まあ、ようするにですねぇ―――審査官の前で愛し合ってくださいって事です」

 !!!!!!

「「 えええええゑヱぇーーーっ?! 」」
 
「無理だよ、無理だよ、そんなの絶対無理ィっ!」
「そうですよ! しかも人前でだなんてぇェっ!!」
 発狂するあたし達を、シャーリーさんは耳を塞いでやりすごす。丸いレンズを鈍く光らせ、わざとらしい溜め息をついた。
「受けた以上はやらないと。これは正式な依頼なんですからね」
 一分の隙もない正論である。引き受けた依頼を事前に蹴ったならばチームの信用失墜、そして山のような懲罰ペナルティーが待っている。
 だが、ここでよく考えてみよう。任務を達成できた場合どうなるのかを。難易度の高い案件をこなせば局内表彰と金一封は間違いない。しかしその栄誉を受けるという事は、

あたし達はそっちの玄人ですと声高に叫ぶようなもの。少なくとも同僚からの好奇の目は確実だ。
「でもっ…でもさぁ」
「できる事とできない事がぁ」
 あうあうと泣きを入れるあたし達に、シャーリーさんは無慈悲な微笑み。背筋に走った悪寒に逃げ出そうとした体が、椅子のサイドからのびたゴムベルトに捕らわれる。頼みの

デバイスはシャーリーさんに預けたままであり、強靭な枷から逃れる術はない。この部屋の指定からして計算づくだったのだと気づいても後の祭り。
「そう言うだろうと思って参考になる資料を集めてみました〜♪ これで何とか乗り切ってください」
 ぽちっと押されたボタンにより、眼前のスクリーンに新たなる映像が映し出された。
301frontierB:2008/11/03(月) 12:18:22 ID:AH0N4ynq
 一体何がはじまるのか?
 色々な想像が駆け巡るあたしの網膜に映るのは向かい合う少女達。ちゃちい女神像を前に何らかの儀式を執り行っている。女学園の校庭という字幕に反して、自転車を

押す中年男性が画面の後ろを横切っていく。ずぶの素人でもよもやこれまでといった役者たちが、困惑するあたしを置き去りに棒読みの台詞で場を繋いでいた。
『イパラノミネー』
 今のは何語だろう。滑舌が悪すぎて理解不能、どう反応すればいいのかわからない。ついていけないなりに設定から推測すると、思春期にありがちな同性への憧れを扱った

映像作品のようだった。ちらりと隣に視線をやれば、くいいるように成り行きを見つめている金髪の上司。
『オノレカシモトリョウトウダッタカッ』
 どこで区切るのか判断できない台詞を聞き流し、あたしは思考を補佐官に切り替える。シャーリーさんがこれを参考資料として持ってくるという事は、入管審査で要求され

る行為は大した事がないのではないか? もっとすごいのを思い浮かべてしまったが、このレベルの演技でいいのなら何とかなるかもしれない。
 いつの間にやら物語は大団円、誓いのアイテムの授受を済ませた二人を祝福する仲間達。鼻をすする音に首を捻じ曲げれば、感動しきりといった風体の執務官が滂沱の

涙を流していた。我知らず唇の端が持ち上がる。超一流の魔道士であるこの人のこんな一面、それをを知っているのはきっと一握り。
 優しい気持ちで顔を戻したあたしの目に―――人気のない教室で、くんずほぐれつする女生徒の痴態が飛び込んできた。

「無理だよ、無理だよ、あんなの絶対無理ィっ!」
「そうですよ! しかも人前でだなんてぇェっ!!」
 またもや発狂するあたし達を、シャーリーさんは耳を塞いでやりすごす。丸いレンズを鈍く光らせ、またもやわざとらしい溜め息をついた。
「ヴィヴィオのためです、フェイトさん。ティアナはやればできる子っ!」
「うあっ! ヴィヴィオぉ……」
「その評価は今は嬉しくありませんっ!」
 半泣きで訴えてもどうにもならず。ヴィヴィオへのお土産という弱みを握られているフェイトさんは言わずもがな。
「あっそうだ、幻術で審査官を惑わせばいいじゃないですかっ!」
「あちらも玄人だもの。下手な小細工しても無駄よ」
 あたしの提案をシャーリーさんは即却下。局が接触できなかった理由は単純なもの。要するに全て小手先だけだとばれたのだ。
「さあ、それじゃあ本番まで後12時間。次の映像、いってみましょうか♪」


「……こんなに自信のない任務は初めてだよ」
「そうですね……達成できる気がしません」
 審査待ちの控え室であたしたちはぼそぼそ語り合う。穴の開いた風船のように覇気ない声、段々とレベルアップしていった作品群に脳神経を焼かれて廃人寸前。あんなのを

大量に集めてきたシャーリーさんが恐ろしい。
「ねえ、ティアナ…渡されたあれ、飲んだ?」
「…はい。言われたとおり3つまとめて。あれ、本当に禁制品じゃないんですよね?」
 不安になってフェイトさんに問いかける。藁にもすがる思いで飲んだが、それは正しかったのだろうか。今のところ特に体調変化はないのだが。
「大丈夫じゃないかな。そんなの航行艦に持ち込めるわけないし……たぶん」
「シャーリーさんですもんねぇ……」
 はっきりと否定できないところがまた不安を煽る。フェイトさんの眉も下がったまま。
 最後の手段としてシャーリーさんから手渡された小さなカプセル。素面でこんな事できないと泣きを入れるあたし達に与えられたもの。1つだとただの滋養強壮、2つまとめれ

ば発奮を促し、3つ一度に飲むと強い催淫作用を発現するという。
「なんか……ごめんね。ティアナは関係ないのに巻き込んじゃって」
「チームは一心同体! …フェイトさんの言葉ですよ?」
 弱々しくこうべを垂れた執務官に、あたしは呆れた表情で物申す。己の暴走を反省するのは結構だが無関係と線引きされる謂れはない。あのガラス細工を蹴飛ばしてしま

った負い目もあるのだ。
「一番最初の任務で言った事、ちゃんと憶えていてくれたんだ」
「当然です。あたしはあなたの補佐官ですから」
 胸を張って言い放つと、フェイトさんの目尻が優しいカーブを描く。裏表のない透き通った笑顔に―――あたしの鼓動が大きく跳ねた。


XXX
302frontierC:2008/11/03(月) 12:30:23 ID:AH0N4ynq
「お帰りなさ〜い二人とも。任務達成お疲れさま!」
 艦橋で出迎えてくれたシャーリーさんに笑顔で駆け寄る。
 審査を突破したあたし達は依頼された査察をそつなくこなし、更には現地政府から永住権まで授与されてしまった。これにて今後互いの友好関係が発展するのは間違いないだろう。
「ありがとう、シャーリー。どうなることかと思ったけどね。ほらほら〜、ガラス細工のお土産も買えたんだよ」
「あたしとしてはその土産はナイと思うんですけど…。水をさすのもあれですし、あまりとやかく言いませんが」
 ぼそりと呟くあたしの声は、戦利品を手に舞い踊る執務官の耳に届かない。
 工芸品としての価値は高いがあの世界を象徴する造形である。知り合いの家に飾っているのを発見したら、以後のつきあいについて考え直そうと思うほどだ。
 まあ、それはあたしの関知するところではない。なのはさんに思う存分頭を冷やされればよかろう。
「ふふっ…用意した資料が役に立ったのかしら」
「いえ、あの資料というよりシャーリーさんの薬のおかげですよ。ほんとよく効きましたから。こう、なんて言うかその、体が熱〜くなって何かに操られるように」
 上手く言葉にできずに身振り手振りで表現する。かなり恥ずかしい内容でも明け透けに言ってしまえるのは任務達成の高揚感からか。
 あたしの熱弁にシャーリーさんは眼鏡の奥の瞳をぱちくり。
「……あの薬が、効い…た?」
「うんうん。すっごい効き目だったよ〜。火がついたっていうのかな、熱に浮かされたみたいに夢中で色々とね。気がついたら審査が終わってて合格っ!」
 フェイトさんも追随し、その効果に太鼓判を押す。あれがなければ絶対あんな事できなかったと。此度の任務を成功に導いたのはあの薬だと。
 感謝しきりのあたしとフェイトさんは、シャーリーさんの左右の手をそれぞれ握って上下にぶんぶん。一人乗り遅れてしまったようで、眼鏡の先輩はされるがままになっている。
 やたらと激しい温度差を怪訝に思った頃、シャーリーさんがぽつりと一言。
「あれ、ただのビタミン剤だけど」
「「 ……………………っへ? 」」
 辺り一帯、空間ごと時が止まる。今聞いた言葉が脳になかなか浸透しない。

『こう、なんて言うかその、体が熱〜くなって何かに操られるように』
『火がついたっていうのかな、熱に浮かされたみたいに夢中で色々とね』
 過去の恥ずかしい発言がブーメランとなって戻ってくる。すこぶる不健全な数々の記憶を引っさげて。とどのつまり、あの任務を成功に導いたものは―――
 凍りついた感情の底からマグマが噴きあがってきた。
303frontierD:2008/11/03(月) 12:31:56 ID:AH0N4ynq
「二人とも単純、あっいえ純粋なんだから〜まあでも終わり良ければ全て良し!」
 雲行きの怪しさを感じ取ったのか、あたし達の顔を交互に見やった補佐官は強引に話を打ち切ろうとする。だけど、そうは問屋がおろさない。
 あたしは同じく引っ掛けられた上司に、とある意図を込めてにっこり。
「チームは一心同体ですよね、フェイトさん?」
「もちろんだよ、ティアナ。そうだよね、シャーリー?」
 以心伝心、満面の笑み。あたし同様、その赤い瞳は笑っていない。
「そ、それは時と場合によるんじゃ……えっと、そんな強く掴まれたら痛いんですけどぉ?」
「まだ薬の影響が残ってるのかなぁ。体が火照ってたまらないんだ」
「え”っいやだから、あれはただのビタミン剤っ! 催淫作用なんてないんですってーっ」
 左右の腕をキープされたまま床を引き摺られていく姿は、取調官に連行される犯罪者のそれだった。もちろん連行先は言うまでもない。
 しっかりと錠をおろした一室があっという間に密室に早変わりする。
「シャーリーさんの肌ってすべすべですねぇ。あたし乾燥肌だから羨ましいなぁ」
「ひぃぁ?! そんなところに手を入れないでっ! そこはダメぇっ!」
 つつつと背筋を滑らせた指にいい反応。
 耳元であがる嘆願を聞き流してしっとり吸いつく素肌の感触を愉しんでいると、反対側にいるフェイトさんがおもむろに長い指を伸ばした。シャーリーさんの象徴であるアイテムを取り去り、超至近距離からまじまじと素顔を覗き込む。
「シャーリーって顔立ちは幼いよね。うわぁ、なんだかドキドキする。私、変になっちゃったのかな……好きにしても、いい?」
「いいわけないでしょお! あなたはいつも変ですよっ! 馬鹿な事言ってないで早く眼鏡返してくださいーーーっ」
 真っ赤になって訴える姿は真面目に可愛くて、そんな表情を引き出した人物は至福の笑みを浮かべる。眼鏡をたたんでそっと机の上に置き、さらなる秘境を望まんと己のタイに手をかけた。
 ならば部下として遅れをとるわけにはいくまい。 チームは一心同体、これがあたし達の鉄則なのだ。
「今から叫んでたら身が持ちませんよ? ミッド到着まで後半月、たぁっぷり楽しみましょう」
「ひィィぃぃ半月ってちょっと冗談はやめっ―――あああぁァ〜んっ」

 次元に名だたる管理局の。
 技術の粋を極めた航行艦の一室に。
 桃色に色づく嬌声が咲き乱れた。
304名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 12:33:54 ID:AH0N4ynq
テキストからコピペしたら文章がブツ切れに...
すみません、すごい読みにくいです
それではー
305名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 12:50:17 ID:mFyTfVXL
GJ!!超GJ!!
おれの大好きな3人じゃないか!
ミッドに帰ってから玄人だと思われるところも読みたいなこれ
306名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 12:51:31 ID:P18+jVff
GJ!3人とも可愛かった!w
307名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 13:12:13 ID:hlGlvh3g
>>304
GJ!金一封で家計のピンチを救ったフェイトさんはなのはさんに褒められるんですねわかりますw

改行はWindowsのメモ帳だったら、右端で折り返す、をオフにしてからコピペするといいよ
もし違ってたらスマン
308名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 15:37:32 ID:yhjUWAfo
309名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 16:14:57 ID:xLl/+YeA
>>304
GJ!!
そして、内容とIDの空気の読み加減にワロタ
310名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 17:36:13 ID:PiugmEwA
間あいてないですけど迷える子羊フェイトそんの心温まるハートフルストーリー続きです。
フェイトそん編を早く終わらせて金髪三部作の最終章に行きたいので…
連休中暇だったもんで、でしゃばってすいません。
311やはり金髪V 1/4:2008/11/03(月) 17:36:59 ID:PiugmEwA
こんにちは、八神はやてです。
入院中に私の名前で被害届けが出てることを知って、急いで被害届けを取り下げました。
なぜ被害届を取り下げるかって?
あの金髪豚野……フェイトちゃんに私の名前で出てる被害届を見られたら何をされるか……
結果的に性犯罪者予備軍一名を社会復帰させてしまいましたけど、自分の命の方が大事なんです。
しかも上もフェイトちゃんの危険性を考慮して降格などのお咎めは一切なしにしたみたいです。
触らぬ神にたたりなしとはこのことです。
考えてみればカリムの時もそうでしたけど、金髪のせいで毎回壁に叩きつけられてる気がします。
最近は金髪の人を見るだけで体の震えが止まらないです。
みなさんも金髪には気をつけましょうね。

「フェイトさん、報告書です」
「ご苦労様、ティアナ」
「でもよかったですね。色々あったけど無事復帰できて」
「うん、これも全部なのはのおかげだよっ!」
「なのはさんは本当に優しいですよね(あれだけの事をやった人を許してあげるんだから……)」
「うん、なのはは私の女神だよっ!」
「やっぱりなのはさんは人としても戦士としても憧れちゃいます」
ティアナの言葉を聞いて今まで笑顔だったフェイトの顔が突然強張る。
「ティアナ……なのはのこと好き?」
「はい、大好きです」
ここでティアナはフェイトがまるでゴミでも見るような目で自分を見ていることに気づいた。
「そ、尊敬する上司として!できの悪い私に一生懸命教えてくれた師として!お慕いしています!」
「そうだよね、ティアナはなのはの愛弟子だもんね」
「はい、尊敬しています!」
フェイトの顔がまた笑顔に戻ったことにほっと胸をなでおろすティアナ。
しかしティアナはフェイトの本当の恐ろしさを知るにはまだ青過ぎた。
312やはり金髪V 2/4:2008/11/03(月) 17:38:37 ID:PiugmEwA
ここは災害救助部隊宿舎の一室。
青い髪のショートヘアの少女の前に座る金髪の美女。
「お久しぶりです、フェイトさん」
「本当に久しぶりだね、スバル。すっかりたくましくなったね」
「ありがとうございます、フェイトさんにそう言っていただけるとうれしいですっ!」
機動六課にいたころと少しも変わらない少女の元気な笑顔は本当に清々しいものだった。
「実はスバル……ちょっとティアナのことで話したいことがあるんだ」
「えっ、ティアのことですか?」
「うん、ティアナ……女になろうとしてるんだ」
「お、女に!?ど、どういうことですか、フェイトさんっ!」
「数日前の夜、ティアナが部屋でスバルの写真を見ながら……」
「てぃ、ティアが私の写真を見ながら……!?」
「やっぱり言えない……」
「そ、そんなっ、フェイトさん、教えてくださいっ!」
「ティアナが……指で自分の×××を×××してうめき声をあげてたんだ」
「ティアが指でティアの×××を×××してうめき声を!!」
「うん、きっとスバルに……××を捧げたいんだよ」
「ティアが私に××をさ、捧げたい……」
「だからね、スバル……ティアナの気持ちをかなえてあげて……」
「はい!私……ティアの気持ちに応えます!私、ティアのこと……世界で一番愛してますから!」
災害救助部隊宿舎の窓ガラスが吹き飛ぶ。
スバルの部屋の窓から天に向かってウイングロードが駆ける。
「待ってて、ティア!私がすぐにティアの××を受け取るよ!」
スバルは今、光速を超えた。
なお、フェイトがスバルに話した話はもちろん全てフェイトの脳内世界の話である。
313やはり金髪V 3/4:2008/11/03(月) 17:39:28 ID:PiugmEwA
突然ティアナがいる執務官室に爆音が響く。
粉塵が舞う部屋の奥から目が黄色のスバルが近づいてきた。
「すっ、スバル……」
「ティア!遅れてごめんね!今すぐ私がティアの×××を愛してあげるからね!」
「あ、あんた何言って……」
「いくよ、マッハキャリバー!」
「All right buddy.」
「フルドライブ!」
「Ignition.」
「エクセリオン!」
「A.C.S. Standby.」
「ティイイイイアアアアアアアア」
「ちょ、ちょっとスバルお願い……やめ……いやあぁぁぁぁぁぁ」
スバルのリボルバーナックルの超振動がティアナの×××をアルハザードへと導く。
そしてティアナの×××から止め処ないスターライトブレイカーが噴出す。
この日ティアナは少女から女への階段を登った。
執務官室で起こってる一部始終を盗聴カメラによって見ているフェイト。
「なのはを女にするのは私……えへ、えへへ、えへえへ……」
314やはり金髪V 4/4:2008/11/03(月) 17:40:30 ID:PiugmEwA
「くしゅんっ」
「なのはさん、大丈夫ですか?」
「にゃはは、誰か私のこと噂でもしてるのかな」
「エースオブエースのなのはさんのことは常にどこかで誰かが噂してるですっ」
「せやねー、リインの言う通りなのはちゃんは人気者やからなぁ」
「人気者かどうかはわからないけど、私の下着の色とかまでみんな知ってたりするんだよね……」
はやてとリインは目を見合わせて苦笑いをする。
フェイトが局内で毎日「今日のなのはのパンツはかわいい○○色だよっ!」と自慢しているからである。
知らぬはなのはだけという状態なのである。
「なのはちゃんは本当にかわいそうや……(主にあの金髪のせいで)」
「はいです。私も局内でそういう噂を耳にしたら注意するです!(でもフェイトさんには関わりたくないです)」
「まあそういうのは私が我慢すればいい話なんだけどちょっと困ったことがあって……」
「それって……フェイトちゃん絡み?」
「うん、フェイトちゃんが私の下着の色を知ってる局員に怒っておしおきを……」
はやてとリインは同時に石になった。
自分で教え回っておいて、下着の色を知った局員をおしおきってもう意味不明だろと。
「ど、どうしたらいいですか……私もなのはさんの今日の下着の色聞いてしまったです……」
「リイン……かわいそうやけど……雷がたまたま当たったと思って諦めるしかあらへん」
「そ、そんな……」
「それで、なのはちゃんの今日の下着は何色なん」
「白ですー」
「こらこら、リイン」
「あはっ、ごめんなさいですー」
3人はしばらく談笑して別れた。
その数分後、壁にめり込んでるはやてが発見される。
リインに至っては、ビンの中に閉じ込められて泣いているところを発見された。
犯人の心当たりについて二人とも一様に「ありません!全くありません!」と答えたという。

時空管理局に迫る金色の魔手!
人類最後の希望、なのはさんが今立ち上がる!
次回、リリカルなのはGoldenHair第9話『決戦はベットの上でなの』にテイクオフ。
315名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 17:46:31 ID:to3k9hOr
>>304
GJ!!
いつぞやのフェイティアの人かな?



カシモトに吹いたw
316名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 19:24:57 ID:zt1+C/Re
>>314
フェイトそんwwwwwなにやってんだww
317名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 20:02:51 ID:ZaG7fGc+
変態キャラでも王子様キャラでも何でもこなせるフェイトさんの万能性は異常www
318名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 21:47:56 ID:30NzS+hO
さすがフェイトそんww
きっと毎朝なのはさんのスカートの中に頭を突っ込んでいるに違いないww
319スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/03(月) 22:15:28 ID:mFyTfVXL
誰もいないですかね?
それぞれの優しさ投下します5レスです

昨日から投下しようかと覗くたびにSS上がってて…嬉しい間の悪さですね
職人さんGJです!

>>273
ほんと、なんてとこでですよね…今日の投下で寝られますかね?w
>>274
重いですかそうですよね…ほんとはギャグとかコメディとか好きなんですけどね
>>275
ちょっ!死なないでっ!w
>>276
その病気はもう治らないですね…自分も同じ病にかかっているかもです
>>277
3人とも優しすぎるがゆえに辛いんです…ハッピーかどうかはわかりませんが鬱な終わりでは無い予定です
長い一本のマフラー妄想、ぜひSSにして投下を!
>>278
フェイトさんヘタレですか…自分の中では優しさと強さと自己犠牲の塊です
せめて1日おきくらいにうp出来るよう頑張ります
>>279
自分で読み返してもひどい引きだなーと、ほんと生殺しスイマセンw
見捨てないでくれて嬉しいです、仕事のことまで心配いただいてマジ励みになりましたありがとうございます!
>>280
ドン引きしましたか…ほんとに申し訳ないです…修羅場はむしろ今日の投下の後かな
やっぱりフェイトさんヘタレに見えますか…おかしいなぁw
>>287
全員死ぬエンド…恐ろしいこと言いますねw 鬱エンドでは無いですよー
自分でも昼ドラにしか見えません、そのうちタワシコロッケとか出してしまいそうです、ウソです
>>288
結末は決まってます、もう少しお付き合いいただければ嬉しいです
>>292
ちょ!あなただけ見つめてるはヤンデレ!w
それ優のなのはさんは今はフェイトさんしか見えてない感じですが原作どおり誰にでも愛を注げる人です
「そして他に誰もいなくなった」みたいな結末にはなってほしくないなーと
でも「独りで待つ二人だけの部屋」ってとこは、まさにこのなのはさんかなー
320それぞれの優しさ:2008/11/03(月) 22:17:55 ID:mFyTfVXL
 ―*―*―*―

「すいませ〜ん、遅くなりました!」
ヴィヴィオと2人、談話室で待っていたら息を切らせながらシャーリーがやってきた。

「あ、ごめんね、忙しかったんでしょ?」
「いえいえ〜! 大丈夫です、なにせ私はサンタさんですから!」
「サンタさん〜?」
ヴィヴィオが嬉しそうにシャーリーに問いかける。
「うん、サンタさ〜ん。フェイトママにヴィヴィオの笑顔をプレゼントするんだよ!」
「クリスマスじゃないのに〜!」
「いいのいいの、子供はそんな細かいこと気にしちゃだめだよー!」

シャーリーの明るさにほっとする。
「シャーリーごめんね、急にこんなこと頼んじゃって」
「気にしないでください、最近フェイトさん忙しくて家に帰れてないですもんね
 きっと喜びますよ! それに私、サプライズとか大好きなんです!」
「そう言ってもらえるとありがたいよ」
「はい、そろそろクロノ提督との打ち合わせも終わってる頃だと思いますし
 今通信で呼び出しますね!」

そう言って通信を開くシャーリー。
「あれ? おかしいな……」
「どうしたの?」
「いえ、フェイトさんと通信が繋がらなくて……ん〜しょうがないから直接呼んできます!」
「え、悪いよ……それにフェイトちゃん、まだ忙しいんじゃ?」
「いえ、今日はもう何も無いはずですし……大丈夫です、呼んできます!」

そう言って立ち上がったシャーリーに通信が入る。
フェイトさんかな?と通信を開いたシャーリーのモニターに写ったのはフェイトちゃんじゃなかった。
「リイン曹長! どうしたんですか?」
「シャーリーお仕事終わったとこ申し訳ないですー。 緊急で調整して欲しいデバイスがあるですよ」
「え?ほんとですか……えっと……」
「いいよ、シャーリー行ってあげて」
「すいませんなのはさん……リイン曹長、すぐに向かいますね」

通信を切って申し訳なさそうにするシャーリー。
「ほんとにすいません……こんなことならティアナを帰すんじゃなかったー」
「え? ティアナはもう帰ったの?」
「はい、今日はサプライズですから! フェイトさんは今ひとりで執務室だと思います。」
「そう……なら、わたしが直接呼んでくるからいいよ」
「え……そうですか? すいません、ヴィヴィオは執務室のある区域には入れないし
 そうしてもらうしか無いかもですね……お役に立てなくてほんとに申し訳ないです」
「ううん、むしろここまでしてくれてありがとう」
「いえ、また何かあったらいつでも言ってください、じゃあすいません私はこれで」
「ありがとうシャーリー、今度はシャーリーも一緒にケーキ食べようね」
「はい、楽しみにしてますね〜! ではでは」



321それぞれの優しさ:2008/11/03(月) 22:19:00 ID:mFyTfVXL
やっぱり今は、ティアナと一緒のフェイトちゃんを見るのはつらい。
あの2人に何があったかはわからないけど……。
でも、ティアナがいないなら……わたしが直接行ってもいいなと思う。

それに、少しの時間でもフェイトちゃんと2人きりになれる。
昨日通信で愛してると言ってくれた……。
直接、抱きしめて言ってもらいたい、それくらい……いいよね。

そう考えたら少し心が躍った。
久しぶりにフェイトちゃんに会える、体温を感じられる距離にいける。
わたしは、ヴィヴィオに少しだけ待っててねと言い残してフェイトちゃんのもとへ向かった。

あのドアを開ければフェイトちゃんがいる。
わたしは少し焦っていたのかもしれない。
もっと落ち着いていれば、中から人の話し声くらいは聞こえたのかもしれない。
でも、はやる気持ちを抑えきれず、ノックもせずにドアを開けてしまった。

開けた瞬間……

「それでも! それでも私がティアナを抱いたことは事実だから! だから……」
そう言ってティアナを抱きしめるフェイトちゃんがいた。
ティアナは……泣いていた。

「あ……あの、ごめ……わたし、ヴィヴィオがケーキを焼いて
 フェイトちゃんに食べさせたいって……それで驚かせたくて……」

こんな場面を見て何を言っているのだろう?
フェイトちゃんが何か言ってる……
でもさっきのフェイトちゃんのセリフが頭の中でぐるぐるしていて
何を言っているかわからない。


わたしはいつの間にか執務室を後にしてその場を走り出していた。



322それぞれの優しさ:2008/11/03(月) 22:20:20 ID:mFyTfVXL
 ―*―*―*―

気づいたらわたしは家の寝室にいた。
どうやって帰ってきたかわからない。

……ヴィヴィオはどうしたんだろう。
わたし、ヴィヴィオを置いてきた?

母親……失格だ……。

ヴィヴィオを探さなきゃ……
なのに、動けなかった……何もする気が起きない。

――私がティアナを抱いたことは事実だから

あのセリフが頭から離れない。
フェイトちゃんが……ティアナを?

あの優しい瞳がわたし以外を見つめた……。
指が、唇が……わたし以外に触れた……。
胸が張り裂けそうだ……胃の奥のものがこみ上げそうになる

なぜ……どうして……
フェイトちゃんもティアナを好きだった?
だから、家に帰って来なくなった?
もう、なのはのことは好きじゃなくなった?

「ぅう……く……うぁぁぁ……」

いつもフェイトちゃんと愛し合うベッドで……わたしは、声をあげて泣いた。



323それぞれの優しさ:2008/11/03(月) 22:23:09 ID:mFyTfVXL
「なのはっ!!」

抱きしめたあたしを離し、走り去ったなのはさんに叫ぶフェイトさん。
でも、フェイトさんはその場を動かなかった。

「フェイトさん! 追ってください! 早く!!」
急かすあたしの言葉にも動かない。

「いいんだ……ティアナ、大丈夫だから」
「大丈夫なわけない!」

思わず声を荒げてしまう。
なのはさんはさっきのフェイトさんの言葉を聞いたはずだ。
しかも、泣いてるあたしを抱きしめてるとこを見て……。
大丈夫なわけがない。

「フェイトさん!」
「大丈夫だよ……それより話の続きを……」
「そんなの……そんなのあたしが好きなフェイトさんじゃない!」

はっとするフェイトさんに畳みかけるように言う。
「あたしのこと……思ってくれるのは嬉しいです、泣きそうに嬉しい。
 でも、そんな優しさは欲しくないです!
 今なのはさんを追わないような、そんなフェイトさんをあたしは望んでません!」
「ティアナ……」

「それに…………とにかく、早く行ってください!」
「ティアナ、ごめ……ありがとう!」

走り去るフェイトさんの後姿を見つめながらさっき言えなかった言葉を噛みしめた。


――それに……今行ってくれないと、あたしはフェイトさんを本当に諦められなくなります



324それぞれの優しさ:2008/11/03(月) 22:25:53 ID:mFyTfVXL
談話室にはもうなのはの姿は無かった。
代わりにいたのはヴィヴィオと遊んでくれてるスバルで……。

「あ、フェイトさん、遅かったですね……」
「スバル……なのはは!?」
「なのはさん、具合悪いみたいで……
 真っ青な顔してたんでヴィヴィオはあたしが見てるからって帰ってもらいました。
 すいません、送っていこうと思ったんですけど1人で大丈夫だからって……」
「そっ……か、スバルはいつからここに?」
「あ、なのはさんが戻ってくる少し前です。
 たまたま通りかかったらヴィヴィオが1人だったんで一緒に遊んでました!」
「ありがとうスバル……ヴィヴィオ、ごめんね1人にしちゃって……」

私は久しぶりに会う愛しい子を抱きしめる。

「ううん、大丈夫だよフェイトママ! でも、なのはママが……」
「うん、なのはママのこと心配だから一緒に、帰ろうか?」
「ほんと!? 今日は家に帰れるの?」
「うん、ごめんね長い間帰れなくて……なのはママとケーキ焼いてくれたんだって?」
「そうなの! フェイトママと3人で食べたくて」
「ありがとう、すごく嬉しいよ……じゃあ、家に帰ろうか」
「うん、なのはママ、大丈夫かな?」

私はスバルにもう1度お礼を言って
ヴィヴィオと共に2ヵ月ぶりの自宅へ帰った。



325スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/03(月) 22:28:03 ID:mFyTfVXL
今回は以上です

なのはさんは人前では泣けないのでいつもフェイトさんとの部屋で独りで泣きます
自分で書いてて切ないです

ところでものすごく関係無いことなんですけど、フェイトさんって何でフェイト「そん」って言われるんですかね?
長いことフツーに受け入れてる自分がいるんですが、そういえば何でかなーって急に気になっちゃって

では、お読みいただきありがとうございました
326名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 22:35:46 ID:hlGlvh3g
>>325
GJ!次回SLBタイムか。。。
今日のGJはスバルさんw
フェイトそんの語源はエリオが発音したフェイトさん、がフェイトそん、に聞こえたかららしいぞ
327名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 22:57:16 ID:gHj5av9Q
GJ、何だか修羅場ってきたが最後はどうなるのかな

>>314
アホスwww
このシリーズ大好きだ、GJ!
328名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 23:29:27 ID:zc4pdZCj
フェイトさんしっかりしろと言いたくなる展開だ
続きが気になって眠れそうにない
GJでした
329名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 23:45:19 ID:P18+jVff
>>325
続きキター!!待ってました!!
ほんと、皆優しいからこそ見てて辛い・・・。
続き楽しみにしてます。
330名無しさん@秘密の花園:2008/11/03(月) 23:51:34 ID:zt1+C/Re
>>325
ぐあああいいところでw
GJ!続き楽しみにしてるよ!

なのはがティアナ打ち落とす場面でエリオが遅れてやってきた
フェイトにむかって「フェイトそん」って言ってたからかな
あとなんか間の抜けた発音だからフェイトに合ってるとかかw
331名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 00:00:16 ID:aXT/RFaZ
確かフェイトそんってのは>>314のようなフェイトさんに使うんだっけか
332名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 00:27:59 ID:qdvOIYxL
>>326
フェイトそんって聞こえたのかw。

エリオと言えば中の人は今度、マリみてに出るんだよな。
前にラジオのネタか何かで即興の百合ドラマ演ってるの聞いた時は聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい演技が凄かった。
もし、なのはの四期がある時はあんな感じの百合キャラで出てほしい。
333名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 01:03:24 ID:XHTrGA8R
ブロンドの美形キャラだけど
なのはさんのパンツの匂いを嗅いだりするのがとってもよく似合うフェイトそん
本編中でもなのはさんに対して多少変態くさい感じがあるしなw
334名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 01:03:53 ID:yvxEx43S
>>314>>325の作品ギャップが激しすぎてもう…どっちもGJやわw
335K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/04(火) 01:05:48 ID:3NAAh5T0
GJです。
この後のフェイトとなのはの話し合いが心配でたまりませんっ
続き楽しみにしてます。
336名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 01:32:30 ID:aXT/RFaZ
確かにフェイトさんは一番万能だなぁ、何でも思いつくかも
なのはさんも割と万能なイメージ

幻術なんておいしいもの持ってるのにティアナが万能じゃなくて困る
幻術出してイタズラするとか・・・イメージがイマイチ・・・
337名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 01:47:17 ID:Fq6N08ZD
誰に対しても受けに回るティアナは最強の盾
338名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 01:53:19 ID:iNvCU5th
GJです。
続き、もっともっと重くなることを期待しておりますw
339名無しさん@秘密の花園 :2008/11/04(火) 03:13:51 ID:VsG99GnT
340名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 07:01:02 ID:ciRRMBOL
>>339
これはwwwww
341名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 08:11:09 ID:V7G8rlE7
萌え〜
342名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 09:03:10 ID:+6Slobib
だいたいあってる
343名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 10:31:26 ID:WSr7kj6v
>>339
なのはさんが帰って来ると、嬉しそうに尻尾をブンブン振って、顔をペロペロ舐めて来るんですねわかります。
凄い癒されるな……(百合的な意味で)
344名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 19:52:20 ID:V7G8rlE7
ちょっと待ってくれ
どこを舐めてくるんだって?よく聞こえなかったが
345スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/04(火) 20:40:27 ID:6/K304iz
どこを舐めるか解決してないところスイマセンw
それぞれの優しさ投下します8レスです

>>326
SLB打てる感じのノリのSSにしたい自分もいますw
フェイトそんの語源はエリオだったんですね!あ〜スッキリ
>>327
修羅場です、昼ドラです、もうほぼ最後まで書きあがってますもう少しお付き合いください
>>328
カッコ良くてしっかり物のフェイトさんが一番好きなんでそうしたいんですけど…展開的に無理がありましたー
続きはゆっくり寝ながら待ってくださいw
>>329
待っててくれてありがとうございます!優しいからこそっていうのが伝わるのが一番嬉しいです
>>330
その場面のことか!と思って速攻で8話のそこだけ見直しました
ほんとに「フェイトそん」言ってて吹きました
>>331
ヘタレだったり変態だったりするフェイトさんにこそフェイトそんが似合うんですね!
>>334
ほんと >>314 のノリは対極ですね…そこにシビれて憧れてるんですけどねw
>>335
今回のなのはさんとの話し合い部分がこのSSの中で一番難産でした
今日うpする内容とは別に2パターンくらい書いてしまいました…
>>338
これ以上に重いのをお望みですか!それはもう鬱エンドにするしか…w
346それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:42:35 ID:6/K304iz
家に着いたら、リビングは電気がついていなくて……
でも玄関になのはの靴はあったから、帰っているのは間違いない。
ヴィヴィオには申し訳無い気持ちでいっぱいだったけど、
ケーキはまた今度ということにして部屋に行ってもらった。

私となのはの様子がおかしいことに気づいていたんだろう
駄々をこねることもなく、むしろ自主的にそうしてくれた気がする。
ヴィヴィオに気を使わせるなんてと、自分がまた情けなくなった。

あんなかたちでティアナとのことを知られてしまった。
私が帰ってきてからこの数日、なのはがどんな思いでいたのかわかっていたのに。

「なのは」
寝室のドアの外から呼びかける。
案の定中からは返事が無かった。
「なのは、あの後ヴィヴィオはスバルが見ててくれたよ……それで、今一緒に帰ってきた」

やはり中からは返事が無かった……。
「なのは、開けても……いい?」
返事が無いのはわかっていたので、私は静かにドアを開けた。

電気もついていない暗い部屋で、なのははベッドに座って俯いていた。

何て声をかけていいかわからなかった。
でも、今私がしっかりしないとなのははこのままずっと暗闇から抜け出せない……。
いや、もしかしたらこうして私が側にいることでもっと深い暗闇に落ちてしまうのかもしれない……。
怖かった……なのはにはいつも笑顔でいて欲しいのに、私がなのはをこんな風に……。

「なのは、ずっと帰らなくて、ずっとうそついててごめん……」
相変わらず俯いたままで顔も上げてくれないなのはに話しかける。
ごめんなどという言葉は陳腐な謝罪でしかないとわかっていても
そんな言葉しか出てこなかった。

「ティアナのこと……」
ビクリとなのはの肩が震える。
「ティアナとのこと、ひどいと自分でも思うけど、今は何も言えないんだ。
 でも、なのはにうそはつかないって約束したから……
 そんなの今さらって言われると思うけど、なのはが聞いたことは事実、なんだ」

言っている自分に腹が立つ。
今さら都合がいいうえに、更になのはを傷つけてるだけだ。
でもなのはが知ってしまった今、私は話さなければならない……
それが私のしたことへの罰なのかもしれないと思う。



347それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:44:22 ID:6/K304iz
「なのは……」
私はなのはの目の前に膝をついて目線を合わせる。

でも、なのはは私から視線を逸らした。

泣きはらした目……苦しそうにひそめられた眉……何もかもが私の心臓を締め付ける。

「なのは」
私はなのはの膝の上にある手に触れようとしたけど
「触らないでっ」
私の手はなのはにはじかれてしまった……。
「わたし以外に触れたその手で……触らない……で……」

なのはが泣いているのに。
でも私はその手をとることも、抱き締めることも出来ない……。
泣きそうになる……でも私が泣くわけにはいかない。

「なのは……」
「ティアナが、好きなの?」
「違うよ……ティアナに対してそういう気持ちは持ってないよ」
「じゃあ何で! 何でティアナと……何でうそついて帰ってこなかったの!?
 フェイトちゃんは、好きでもない人とそんなこと出来るような人だったの!?」
「ちが……」
違うと言い切れるのか……私がティアナのことを抱いたのは事実なのに。

幻術の影響だったと言ってしまいたい……。
でもそれを言うのはあの夜のことを、ティアナの気持ちを否定してしまうことになる。

「どうして、今は何も言えないの?」
「それは……」
「なのはより、ティアナの方が大事?」
「違う、違うよなのは……」
「違わないよ! だって、ティアナがフェイトちゃんのこと好きなのは事実で
 それで、フェイトちゃんはティアナと……
 そのうえ今は何も言えないって、それは、ティアナのためだよね……」

ティアナのためというのは否定できなかった。
でも、私が愛しているのはなのはだけだ、それだけはわかって欲しかった。

「確かにティアナは……その、私のこと好きだって言ってくれたけど
 でもその気持ちには応えられないって、ちゃんと伝えてるから」

なのはがゆっくりと顔を上げてやっと私を見てくれた。



348それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:47:06 ID:6/K304iz
「都合のいいことを言っているのはわかってる、でも、私にはなのは以上に大切なものなんてなくて。
 絶望の淵にいた私を救ってくれたのは、私に光を与えてくれたのはなのはだから。
 私は一生なのはを、ヴィヴィオを、守っていきたいってそう思ってる」

「フェイト……ちゃん……」
「なのに、私はなのはを泣かせてばかりで、ヴィヴィオにも気を使わせて……」
泣いてしまいそうだ、だけど、泣いちゃいけない。



「私は、なのはがいないと生きていけない……っ!」



叫んだつもりだった……でも、かすれてちゃんと声にならなかった。
なのはは苦しそうな顔をして、私の頬に手を添えようとして
でもその手は下ろされてしまった。

「フェイトちゃん、それでもやっぱり何も言えないの?
 何を信じていいのかわからないよ……何もわからないままで」
「そう、だよね……」
「今は、今は何も言えないってことは、いつかちゃんと話してくれるの?」

そうだ、いつかはちゃんと、話さなければならない。
「今の任務のこともあるけど、私にはティアナが執務官になるまで見守る責任が
 ううん、見守りたいんだ……だから、それまでは」

なのはがまた苦しそうな顔をする。
「ほんとに身勝手なことを言ってるのはわかってる……
 だから、なのはが私を見放しても……しょうがないと思う」
「しょうがないなんて言葉で、片付けちゃうんだ……」
「違うよ! でも私には信じて欲しいと言う資格が無い。
 こんな中途半端な私じゃ、なのはに側にいて欲しいなんて言えない……」



本当は信じていて欲しい、側にいて欲しい。



「そう……わかった、よ。
 フェイトちゃんが言わないと決めているなら、それ以上聞かない、ううん聞けない。
 昔から頑固だもんね……それにフェイトちゃんの行動はいつも誰かのためだから……」
「なのは、ごめん……」
「謝らないで……もう、行って。
 今日も、うちにいる気は無いんでしょ? だったら早く、戻って……」



349それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:48:15 ID:6/K304iz
なのはが私を送り出そうとしている。
その瞳は真っ直ぐに私を見ていて、さっきまでの私の顔を伺うような目ではなくて
出会ったときと変わらない、いつも前だけを見つめている目だった。

私はなのはに背を向けてドアへと向かった。

「フェイトちゃん!」

なのはに呼びかけられてドアの前で立ち止まる。

「そのまま、こっちを見ないで……聞かせて。 フェイトちゃんの気持ち」

今この言葉を口にしていいのだろうか。
一瞬、昨日の通信でごまかすように発したことを思い出す。
でも、伝えたかった……私の気持ちを、心を込めて。

「なのは、私はなのはのことを、愛してる。
 今までもこれからも、ずっとなのはを、世界で一番愛してる」
私の頬を涙が伝ったけど、なのはからは見えないから……もう堪える気は無かった。

「うん……わたしも、フェイトちゃんを愛してるよ。
 わたしだって、フェイトちゃんがいないと生きていけない」

なのはが私の背中に頬と両手を触れて少しだけもたれかかってくる。
振り向いて抱きしめたい衝動にかられたけど……出来なかった。

行ってと少しだけ背中を押され、私は自宅を後にした。



350それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:51:12 ID:6/K304iz
どんなに泣いても、涙は涸れることは無かった。
……このまま泣き続けたら、人間って乾涸びちゃうのかな?
なんてどうでもいいことを考えてしまう。
フェイトちゃんとティアナのことを考えるのを無意識に頭が拒否しているのだろうか。

――ヴィヴィオを、探しに行かなきゃ

そう思ったところで、玄関が開く音がした。
ヴィヴィオっ! 立ち上がろうとしたらフェイトちゃんの声が聞こえた。
愛しい人の優しい声……ヴィヴィオに何か話している。

すぐにでもヴィヴィオのところに行きたかったけど……出来なかった。
ヴィヴィオはフェイトちゃんが連れて帰ってきてくれたなら大丈夫だろう。
でも、そのフェイトちゃんに会ったらどうしていいのかわからない自分がいた。

結局立ち上がれずにまたベッドに沈み込む。
話をしたい、でも聞きたくない。
抱きしめて欲しい、でも触れて欲しくない。
また……涙があふれてくる。

「なのは……」
フェイトちゃんが呼ぶけど答えられない。
部屋に入ってきたフェイトちゃんが告げる聞きたくない事実。
わたしは、否定して欲しかったのかもしれない。
うそを吐きとおして欲しかったのかもしれない。
でも、頑固で優しくて真っ直ぐなこの人はそれが出来ない……。

ああ……でも違うのかもしれないと今さらに気づく。
だからこそ今まではうそを吐いてきたのか……わたしのことを思って。
でも、だからって何も言わないフェイトちゃんの何を信じればいいのかわからない。

自分と誰かを比べてどっちが大事かなんて質問、馬鹿げてる。
フェイトちゃんはいつもわたしを一番に考えてくれる、それはわかっているのに。

ティアナの気持ちには応えてないというフェイトちゃんの言葉に少しだけほっとして
初めてフェイトちゃんの顔が見れた。



「私は、なのはがいないと生きていけない……っ!」



フェイトちゃんが泣いてる……
実際に涙を流しているわけではないけど、でも心の中で、確かに泣いている。
こんなフェイトちゃんは初めて見た。
いつも、どんなときでも大丈夫だよと笑って見せるあなたが
こんな風に涙を流せずに泣くだなんて……。
流れない涙を拭ってあげたくて頬に手を伸ばしかけて、でも、出来なかった。



351それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:52:40 ID:6/K304iz
フェイトちゃんはティアナを見守りたいと言う。
なぜ、どうして?
今すぐにでもティアナに補佐を離れてもらって欲しい。

……何、考えてるんだろう。
わたしが指導して、わたしを信頼してくれて、目をかけてきた大切な教え子を
あの子の夢に遠回りさせるようなことが出来るはずはない。
わたしにとってもティアナは大切な仲間で……
そしてあの子の優しさもわたしは知っているのに。

また、自分のことばかり考えてしまったと心が痛む。
それに、優しいこの人がそれを考えないはずはないだろう。
でもそれも出来ずに苦しんでいる……。



私に信じてもらいたくて、側にいて欲しいと思ってくれて……。



それを言えずに苦しむこの人を、これ以上責めるなんて出来ない。
結局、わたしもこの人がいないと生きていけないのだから。

だったら、やっぱりわたしは待つしか出来ないんだろう。
何も言ってくれなくても、泣けないこの人の涙を見たらわかってしまったから。
決してフェイトちゃんはわたしを裏切ってはいないんだと。
そして、ティアナも苦しんでいるのかもしれない。

わたしも苦しんでるよ……そう思ってるけど
それはフェイトちゃんが一番良くわかっているのかもしれない。
だったら今はこの人を送り出すしか、ないんだろうと思う。
頑固で優しいこの人を愛しているのだから。

それでも最後に、どうしても聞きたい言葉があって……。

愛してると言ってくれた。
次にこの言葉を聞くときは……正面から抱きしめて言ってもらいたい。



352それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:54:35 ID:6/K304iz
フェイトさんとなのはさんはどうしているだろうか……。
あたしとのことを知ったなのはさんはどう思っただろうか。
それでも2人の絆は切れないのだろうか。

あたしがいくら考えたところで結論が出るはずはないのに
2人のことが頭から離れずに疑問ばかりが浮かぶ。

フェイトさんは幻術の影響だったことを言っただろうか。
あたしがなのはさんの姿をしていたことを伝えただろうか。
それとも、やっぱりあたしのために黙っているのだろうか。

きっと……全部話してるよね。
これでもうフェイトさんの一部どころか全てを失ってしまった。
あの夜の前よりもフェイトさんは遠くなってしまった。
でも、フェイトさんとなのはさんを傷つけてしまったあたしには
当然の報いなのだろう。

どんな結末を迎えても、あの人は手に入らない。
ただ苦しめてしまった。
そして、なのはさんも苦しめて。

あの優しい紅い瞳はもうあたしを見てくれなくなるかもしれない。
あたしが憧れた強くて温かいエースオブエースはもうあたしに笑いかけてくれないかもしれない。

いっそフェイトさんの補佐を離れた方がとも思う。
けど、そんなことしたらあの人は自分を責めるだろう。
今以上に苦しめることになりそうで出来ない。

鎖にがんじがらめに繋がれた罪人のようだと自嘲する。


あたしは、逃げ出すことも出来ず罰を与えられることも無く、ただ鉄格子の中に囚われ続けるのだろうか。



353それぞれの優しさ:2008/11/04(火) 20:57:39 ID:6/K304iz
翌日、執務室には普段どおりのフェイトさんがいた。

「フェイトさん、昨日はヴィヴィオのケーキは美味しかったですか?
 私がサンタさんする予定だったのになのはさんに直接呼びに行かせてしまって
 ほんとにすいませんでした」
「ああ、シャーリーが……ありがとう、おかげでヴィヴィオと久しぶりに会えたよ」
「そうですか! それは良かったです!
 でもフェイトさん昨日また本局に戻ってきてたんですね。
 自宅で寝た方がゆっくり出来たんじゃないですか?」
「うん、どうしても昨日のうちに片付けたい書類があったし
 今クロノの指揮でみんなが今回の事件の捜査に当たってるから私も頑張りたくて。
 この事件が解決したら帰るから大丈夫だよ、ありがとう」
「そうですか……あんまり無理しないでくださいね」
「ありがとう。シャーリーの方こそ昨日はリインの手伝いで遅かったんでしょ?」
「あ、ご存知でしたか」
「うん、人のことは言えないけど、無理はしないでね」
「あは、了解しました!」



昨日もフェイトさんは戻ってきてたんだ……。
なぜ、どうして……。
あの後どうしたのか、聞きたいことが山ほどあったけどあたしからは聞けない。
昨日、あの夜の全てを話したことであたしはフェイトさんを解放出来たのか……
それはわからないけど、でも、もうフェイトさんを縛り付けることは出来ない。

またネガティブな思考に取り付かれそうだ……。

『ティアナ』
突然フェイトさんに念話で話しかけられた。
『はい……なんでしょう?』
『今聞いてたように昨日も本局に戻ってきちゃったけど
 ティアナのせいじゃないから、気にしないようにね』
『どうしてですか! あのこと、幻術の影響だってなのはさんに伝えても
 やっぱりなのはさんは理解してくれなかったんですか……?』
『ううん、そのことは言ってないよ、でもちゃんと話はしたから』

そんな、あたしがなのはさんの姿をしていたって言えば
事実は消えなくとも、フェイトさんは悪くないとなのはさんに伝えられるのに。
この人は最後まであたしの気持ちを否定しないでいてくれるつもりなのか……。
公私はちゃんと分ける人なのにこんな風に念話してくるあたりも
思考の迷路にはまりそうなあたしに気づいてくれたからなんだろう。

鉄格子の中に囚われたあたしに手を差し伸べてくれるフェイトさんに
あたしは救ってもらえるのかもしれない……そんなふうに考えたとき


「フェイトさん! クロノ提督から緊急通信です!」
シャーリーさんが叫んだ。



354スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/04(火) 21:04:05 ID:6/K304iz
今回は以上です

フェイトの葛藤、なのはの葛藤、ティアナの葛藤です
それ優は一人称となるべく直接的な表現に拘っているんですが
結果、視点と時間軸がコロコロ変わってわかりづらいかもしれません…精進します

それと、ついにSSX聞きました!
それ優のいろんな設定に微妙に無理があることがわかってションボリしました
あの…SSXネタはいつから解禁なんでしょう?
今後の展開、ネタバレまではいかないと思うんですけど少し気になりまして

では、お読みいただきありがとうございました
355名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 21:23:32 ID:ZPSbiDhA
それ優GJ!!!
うわー、皆良い女だなー。
特になのはさんとフェイトさんのやり取りが泣けた。
356名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 21:48:57 ID:4/g8I48Q
私待つわ いつまでも待つわ
そんな歌の一節が頭をよぎったw

みんな他を思いすぎて身動きとれなくなってるね
と、思った矢先に事が進展しそうでどうなることやら
次回も楽しみにしてます
357名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 22:18:18 ID:V7G8rlE7
うほーgj!修羅場おわっちまったのかw残念w
あとはオリの男吹っ飛ばしてお仕舞いかな?
フェイトの ・・・・・。 がすげーフェイトそんオーラを出していたと思う

ssxもう解禁したんじゃなかったっけ?たしか少し前にその話あったよ
誰も話さなかったけど 
358名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 22:27:03 ID:yvxEx43S
切ないねえ…そして皆なんて良い女なんだ…誤解の無いように言わせてもらえば、こんな女性と共にいたいわ…
359名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 23:00:12 ID:G8mNj+Qv
GJ!
今回フェイトそんがへたれとか言われてることがなんとなくわかった
なんで正直に全部話さない?なのはさんは許してくれるだろうに。。
360K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/04(火) 23:13:41 ID:3NAAh5T0
GJです。
修羅場が終わって一安心です。
でも、いきなり急展開。
なんですか、この気をもませる展開の連続は(滝汗)
続きもがんばってください。
361名無しさん@秘密の花園:2008/11/04(火) 23:57:18 ID:G8mNj+Qv
ちょとテンションが張りすぎているので、なのフェイで一息どぞ

*
学校からの帰り道に、小さな公園がある。
その少し先にはなのはと私の家への分かれ道。

まっすぐ帰るのがなんだかもったいなくて、その公園のベンチにふたり腰掛けた。
ずいぶんと日も翳って、急に空気の冷たさが増していく。
「最近、急に寒くなったね」
「そうだね、もうすぐ朝布団から出たくなくなる朝が来そう」
「ははっ、フェイトちゃんもともと朝弱いもんね」
学校の休み時間と大して変わらない、とりとめもないお喋り。
足元の落ち葉をつま先でかき混ぜながら、私はこの時間がずっと終わらなければいい、と思った。

すっかり暗くなった公園は、犬の散歩の時間も過ぎたのか、時折風に舞う落ち葉の音以外はシン…と静まり返っていた。
「フェイトちゃん、寒いでしょ」
なのはが首に巻いていた白いマフラーをかけてくれた。
ふわ、とかすかな甘い香り。
「なのは、だめだよ」
「いいのいいの、家すぐだし……っ、っくしゅっ」
「ほらっ風邪引いちゃうよ、すっかり冷えちゃったね、ごめん今なにか暖かいの買ってくる」
暗闇にぼうっと光を放っている自販機に向かって走り出そうとすると、

「まって」
手を掴まれる。
「フェイトちゃんの……手の方があったかいよ……ほら」
「なのは……」
繋いだ手と、なのはが肩を寄せた所から伝わる体温のぬくもりを感じて動けなくなった。

「もう帰らなきゃ、だね」
「うん、」
手を離し立ち上がると、マフラーを半分解いてなのはにかけた。
「にゃはは、やっぱりあると暖かいね」
なのはが手を握りなおすと、指と指をそっと絡ませあう。
「ほら、こっち」
マフラーが解けないようにぎゅっと身を寄せた。


*

マフラーと手袋はわざと忘れて学校に行くんですねわかりますw
362名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 00:24:34 ID:7wAL/nIu
>>361
少し前に話題が出たマフラーですね
やはりこの2人はラブラブなのが好きだ

>>359
フェイトそんの優しさが徒になってるよな
これ相手が理解ある人でないと血の惨劇がw
363名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 00:31:42 ID:E96InIl6
>>361
なのフェイらしくていいね
364名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 03:23:26 ID:RI8PAMAY
おお甘い甘い
365ユリグルイ:2008/11/05(水) 08:25:05 ID:chej/yDe
甘いのだけじゃあれなのでたまにはしょっぱいのも

はやてが機動六課課長でありながら頭冷やされたのは
課長にあるまじき乱行をとがめられてのことである。

はやてのセクハラ伝説は数多く
機動六課設立当日には女性隊員のスリーサイズを把握したとか
リインUにお医者さんゴッコをした等あるが
それらは俗説であり
史実である事を証明できない
「はやてマル秘観察日記」に記された隊長の記述のみが
はやてのエロさを世に知らしめる
唯一の信憑すべき記録である


高町なのははフェイトを可愛がることが出来るのか?

テスタロッサは今宵こそ主導権を得ることが出来るのか?


出来る
出来るのだ

見よ、髪を下ろしたなのはの萌え

見よ、鼻からとどめなくでる赤き血潮
366ユリグルイ:2008/11/05(水) 08:27:44 ID:chej/yDe
そこから行われる
明け方までのにゃんにゃんタイムを知る者は
立ち入り禁止の寝室の場をのぞいている一人の部隊長
367名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 19:41:11 ID:oLGynFKQ
>>366
まとめるとはやては性犯罪者でFA?
なのフェイをスネークするはやてを幻視したよ…。

8時頃小ネタ落とします。
内容的には1、2レスで終わるけど、ちょっと気付いた事をネタにしてみたよという話です。
368名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 20:13:55 ID:oLGynFKQ
それでは投下します。
1、2レスよりもう少し行くかも…?
369名前を呼んで?:2008/11/05(水) 20:15:12 ID:oLGynFKQ
今は英語の授業中。
私、フェイト・T・ハラオウンは、和英辞典とにらめっこしています。
何故そんな事をしているかと言えば、私のなのはが可愛い事を立証する為です。
もっと詳しく説明しようと思うと、話は今日の昼休みにさかのぼります。

昼休みを知らせるチャイムと同時に、なのははニコニコと嬉しそうに私の席に駆け寄って来ました。
そして、私の両手を自分の両手で頑なに握ったかと思うと、開口一番、
「フェイトちゃんと出会えたのは、正に運命なの!」
「え!? ああ、うん?」

急な事に何が何だかわからない私に、なのははこう説明してくれました。

「いい? フェイト(fate)って言うのは『運命』って言う意味なんだよ。
だから、運命的な出会いが出来たのも、きっとフェイトの名前のおかげなの!」

そんな事を本当に嬉しそうに言うなのはが可愛いくて、一瞬目の前に天使が舞い降りたのかと思いました。
だけど……なのはは続けます。

「けど、なのはの名前って特徴無いし、あんまり可愛く無いんだよね……」

それを聞いた私は、そんな事無い!と思いました。
なのはという名前は可愛い!
私が何度も何度も呼びたくなるくらい可愛いよ!
そう言いたくて。

そんな時、ふとある考えが頭をよぎりました。

私の名前の和訳が運命なら、『なのはの名前の英語訳は何なのか』?
それを私は知りたくなりました。

なのはの事だから、その呼び名はきっと可愛いに違いありません。
私はそう考え、早速調べたくなりました。
だから私はいま和英辞典を開いていると、そういうわけです。

「あ、あったあった」

辞典を引き始めて、なのはという名前そのままでは引けないので、『菜の花(なのはな)』で引くようにしました。
そして、それは割とすんなりと見つかりました。
370名前を呼んで?:2008/11/05(水) 20:18:20 ID:oLGynFKQ
「『rape blossoms.』か…」

直訳すると、『rape』が『セイヨウアブラナ』、『blossoms』が『花』という意味です。

セイヨウアブラナの花……『rape blossoms.』

……可愛らしい。
これは英語の授業が終わったら直ぐになのはに伝えないと。
『なのはの名前も可愛いよ』って、そうしたらなのはは何て言ってくれるだろうか?
ありがとうフェイトちゃん、って言ってくれるかな?

そうやって英語の授業が終わった次の休み時間に向けて想いを馳せていると、ふとあることに気が付きました。

「あれ? 『rape』って単語にもう一つ意味が……っ?!」

『rape…強姦(かん)(する); 暴行; 略奪(する); (自然)破壊.』

( Д)゜゜ポーン

(な、なのっ、なのはが強姦……っ?!)

〜以下フェイトの妄想〜

『なのは、なのはの名前は英語で『rape blossoms.』って言うんだよ』
『そうなんだ…フェイトちゃん、それってどういう意味なの?』

『うん、『強姦する花』って意味なんだよ』
『フェイトちゃん……少し頭冷やそうか……』
『え!? なのは、何そのムチは!?
何でそんな物がカバンの中から出てくるの!?』
『万が一の為に持っていたんだけど……フェイトちゃんが私の事をそう呼ぶんだったら、使わざるを得ないよ……ねっ!』
『痛っ! ああっ、止めてよなのは!
痛い! 痛い、けど……なのはから与えられる痛みだと思うと私、感じちゃう……!』

〜以上妄想終了〜

「ああっ、止めてよなのは!」
「……ゃん……」
「もっとぶって、なのは、なのはっ」
「フェイ……ゃん……!」
「なのは、大好きだよ! なのはっ!」
「フェイトちゃん!」

……あれ?
何だろう、私はいまなのはからムチでぶたれている最中なんだから止めないで欲しいんだけど…………って、あ。

「いま授業中なの」
「あ……あああああああっ?!」
371名前を呼んで?:2008/11/05(水) 20:19:32 ID:oLGynFKQ
もしかして私、声に出してたの〜〜〜?!

目の前にはこれ以上無いくらい清々しいなのはの顔。
だけどそこから滲み出る魔王気(オーラ)は『今だったら私笑顔でSLB連射出来るの♪』という雰囲気を漂わせています。
とりあえず、とっさに犬の絶対服従のポーズ(お腹を上にして寝転がる)とかやってみたけど無意味みたい。
ああ……まな板の上のザフィーラ……。

「後で少し‘お話’しようね」
「は、はい……お手柔らかにお願いします、なのは……様……」

その後、私がどうなったかって?
それは……もう口では言えません。
敢えて言うなら、私の妄想以上の事が繰り広げられたという事と……。

「なのは、もっと……!」
「はぁ、はぁ……もう、本当にフェイトちゃんは変態なんだからっ!」
「ああっ、なのは〜!」

意外となのはがSだったという事でしょうか。
なのはも楽しそうだし私も何だかんだで嬉しいし、私達の夜の相性はぴったりみたいです。
これって正に『運命』だよねっ! なのは!

「あ、フェイトちゃんに説明してなかったけど、『fate』には『運命』の他に『宿命』とか『死』とか『破滅』って意味があるらしいよ?」
「私の名前も物騒なんだね……orz」
372名前を呼んで?:2008/11/05(水) 20:20:54 ID:oLGynFKQ
以上です。
稚拙な文章でスマソ。
373名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 20:23:52 ID:oLGynFKQ
ああ、間違い発見……orz

×『フェイトの名前のおかげ』
○『フェイトちゃんの名前のおかげ』

誤字脱字あったらすいません…。
374名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 21:21:05 ID:7jtMCFCH
またフェイトそんがやってくれたなwwGJww
375名無しさん@秘密の花園:2008/11/05(水) 21:37:53 ID:cZiUP/e+
まな板の上のザフィーラwww
笑いました、GJ!
376K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/05(水) 22:27:41 ID:dBLxX+Gv
とっても素敵ななのフェイGJです。
いやー、こういうのも好きですっ
377名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 05:14:49 ID:nZxrw9M/
>>361
おっ!?あの秋シチュSSになってる!
じゃあ今日は公園寄らず早く家に帰ってベッドで体暖め合ってるのを想像して寝ますw

>>372
GJ!!ムチでぶたれている最中なんだからってwwww
378名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 10:21:51 ID:YZC4jv93
まだ付き合ってないころ
「な、なのは、寝た?」
小声で言うフェイトさん。返事はない
なのはが自分より早く眠るなんて珍しいのだ
よし、と何かを決意したように気合いを入れモゾモゾとなのはさんの方へ近づく
なのはさんが起きないようにそっと背中から抱きつき、自分の胸をなのはさんの背中に押しつける
しばらくなのはさんの温かさを堪能していたが、少し手を動かせば触れることができる柔らかいものに気付いてしまう…
「なのは…?」
耳元で小さく囁く
返事はない…
少しだけなら大丈夫なのでは?
心のどこかで声が聞こえ、操られるかのように手は動いていた
ふくらみが手に触れる
「んっ…」
わずかになのはさんの口から声が漏れるが起きる気配はない
自分は一体なにをしているのだろう
自分のしていることの異常性に気付き慌てて手を離そう
離れない…。まるで柔らかい脹らみに吸い付いてしまっているかのように
ダメだ! やめないと
脳から指令を送るが手は離れない
それどころかそのマシュマロのような胸を揉み始めてしまう
やめろやめろやめろ…っ!
しかし自分の手ではないかのようになのはの胸を変形させていく
なのはが起きたらどうするんだ
寝ている自分の胸を揉む変態に気付いたらどうするんだ
嫌われる……
そんなことになったら自分はどうしたらいいのだ
頭ではなのはに拒絶される最悪の展開が繰り広げられている
しかし手は相変わらず胸の感触を楽しんでいる
嫌だ、嫌だ! 違うんだ!
気付けば涙が流れていた

「なのはぁ……ごめん……ごめんなさい……」


朝っぱらから申し訳ない
『なのはさんが好きすぎて堪らないフェイトさん』


一方、なのはさんはフェイトさんが起きないのをいいことに頻繁におっぱい枕を堪能していた
379名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 11:12:25 ID:r7qogFYW
>>378

フェイトさん切ないなぁ・・・って思ってたら、
なのはさんwwww
てか最初なのはは寝たフリしてるのかと思ったよw
380名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 13:18:57 ID:Ot+/W0Hw
「乳揉みくらい全然問題ありませんよね?」
「もちろんや」
「No problem」
381名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 14:17:44 ID:y8btu/Zf
超高性能ウレタンの低反発枕に、特製のなのはさん抱き枕カバーをつけて、毎晩悶々としているフェイトさん。
「なのはの身体もこれぐらい柔らかいのかな・・・」
382名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 18:10:15 ID:YZC4jv93
>>379
自分の妄想では一応なのはさんは起きてます
フェイトさんの気持ちにもとっくに気付いてるけど、ちゃんと告白してくれるの待ってるんです
意外と…失礼。乙女なんですね、なのはさんは。
乙女なんですが、たまに寝てるフェイトさんのナマ乳揉んでます
フェイトさんは安心しきってるので熟睡です


>>381
本人に見つかって焦るフェイトさんw
383名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 21:04:16 ID:9/HQBMVp
勝手に>>378のなのはさん編を想像してみた。

まだ付き合ってないころ。
「な、なのは、寝た?」
フェイトちゃんから耳元に小声で囁かれた。
返事はしない。
なのはは眠っているという設定なのだ。
……もちろん本当はばっちり起きているんだけど。
しばらく静かな時間が流れていたかと思うと、よし、と何かを決意したように気合いを入れたフェイトちゃんの声とモゾモゾと近づく音。
なのはが起きないように気を使ってくれているのかな?
その時、何を思ったのかフェイトちゃんがそっと背中に抱きついてきた。
それだけではなくて、ふにゃりと背中に押しつけられた、フェイトちゃんの豊満な胸。
(うわ……フェイトちゃんの胸、柔らかいよぅ……///)
しばらくフェイトちゃんから与えられる柔らかさを堪能していたが、ふと自分の胸元に伸びて来る遠慮がちな手に気付いてしまう…。
「なのは…?」
また耳元で小さく囁かれる。
返事はしない…。

そろそろ起きた方がいいのかな?
だけど、心のどこかで今からされる事に期待していたから、そのままでいるべきだと強く自分に言い聞かせて寝たフリを続ける事にした。

ふくらみに手が触れる。
「んっ…」
我慢したつもりなのに、わずかに口から声が漏れてしまう。
ばれちゃったかな?
だけど、フェイトちゃんが気付いた気配はない。

自分はこれから何をされるのだろう。
今からされることに対する期待でドキドキし過ぎて、心臓の鼓動に気付かれたらどうしよう。
離さないで…。
まるでフェイトちゃんの手は最初からなのはの胸を揉むためにあったかのよう。
ダメ! やめないで!
離れそうになる指に念を送ると、想いが通じたのか手は離れない。
それだけではなくて私の胸を激しく、情熱的に揉み始めてきた。
あ、ああ、あああ…っ!
まるで自分の体ではないかのように、なのはは与えられる刺激に陶酔してしまう。
384名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 21:06:10 ID:9/HQBMVp
私が起きてる事を気付かれたらどうしよう…。
寝ていると思われている自分が、実は胸を揉まれて感じている変態さんなんだと気付かれたらどうすればいいのかな…。
嫌われちゃう……。
そんなことになったら自分はどうしよう。
頭ではフェイトちゃんに拒絶される最悪の展開が繰り広げられている。
しかし実際は相変わらず寝たフリを続けて、与えられる刺激に悦んでいる
嫌、嫌ぁ! 違うの!
気付けば涙が流れていた。

(フェイトちゃん……なのは、こんなにえっちな子なの……ごめん……ごめんね……)

『フェイトちゃんが好きすぎて堪らないなのはさん』

フェイトちゃんが寝静まった事を確認して、そっとフェイトちゃんのおっぱいを枕にする私。
やっぱり気持ちいい……///
こんな事、フェイトちゃんが起きている時には出来なくて。

「だけど、いつか言葉にしてちゃんと伝えるよ?
なのははフェイトちゃんが大好きだって事を……」

そして、それは近い未来に叶う事になる…。
2人の間にはオッドアイの娘。
未来は幸せで満たされていた……。

以上です。
フェイトちゃん編を作った方に、勝手になのはさん編を想像してすいませんっ。
385名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 21:48:06 ID:GF6765fO
超GJ! ヤッホイ
386名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 21:48:45 ID:S5WTs9YL
いいね〜
387名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 23:03:14 ID:YZC4jv93
フェイト版妄想者ですが、どんどん妄想してください

個人的には泣いてるフェイトさんに気付いて、
『そんなに思ってくれてるなら直接言って欲しいなぁ…』
とか思いながら寝たフリを続ける
フェイトさんが泣きながらも寝ちゃったあとにそっと抱き締め返す
「へたれフェイトちゃん…」と呟くけど、愛されてることが嬉しくて頬が弛みっぱなしのなのはさん

こんな妄想してました

でも両方泣いてしまうのもツボでした
ニヤニヤをありがとうw
388名無しさん@秘密の花園:2008/11/06(木) 23:35:39 ID:fbf3PYaZ
>>382
なのはさんエロ乙女w
ナマ乳揉むとこ書いてください
389名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 01:49:56 ID:/FsmSE9S
エロ乙女…「その花」か。あのシリーズになのはキャラコラージュしたいぜ…
390名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 07:11:35 ID:sqljNyKq
なのはとフェイトちゃんが結ばれた話

「ん……ふぁ……」
「あ、おはよう、フェイトちゃん」
「なの……は? 先に起きてたんだ」
「フェイトちゃんがお寝坊さんなだけだよ」
「あ、もうこんな時間なんだ」
「うん。 その間ずっとフェイトちゃんの可愛い寝顔を堪能していました」
「もう……なのはったら……」
「えへへ……」

「フェイトちゃん、大分髪が伸びたね」
「そう言うなのはこそかなり伸びてるよね」
「縛ってあげようか?」
「うん、お願いするよ」

「……あ、面白い事思い付いちゃった」
「何を?」
「こうやって……私の左側の髪とフェイトちゃんの右の髪を一つに束ねて……」
「な、なのはっ?!」
「フェイトちゃんとなのはは結ばれました♪ えへへへ……」
「…………」
「……フェイトちゃ……んむ!?」
「ちゅ……くちゅ……」
(フェイトちゃん……急にキスしてきてびっくりしちゃったよ)
(なのは……)
(何? フェイトちゃん)
(こうやって向かいあってキスしたまま、お互いの余った方の髪をゴムで一つにまとめたら……)
(そんな事したら向かいあったまま頭が動かせなくなっちゃうよ?)
(面白いと思わない?)
(フェイトちゃんったら……)

「顔近いし、そらせないね」
「うん。 もっとも、私は一秒たりともなのはから目をそらしたくないんだけど」
「ありがとう、フェイトちゃん。 なのはもだよ」

オチなし。
こうしてなのはとフェイトは無限にいちゃいちゃしていましたとさ!(無理やり落とした)
391名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 10:07:29 ID:sBIapaJJ
さっきから俺の口から無限に砂糖が出てくるんだが…




いいぞ、もっとやれw
392名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 11:36:07 ID:jbkYFMUg
なのはさんとフェイトさんが結婚した時の話し。

「・・・私達、結婚したんだね」
「うん。そうだね・・・」
「・・・何だか恥ずかしくて照れちゃうね」
「うん。私もフェイトちゃんと同じ気持ちだよ・・・」

『・・・・・・』

「そ、そうだ。今日から二人で暮らすんだから色々と決めなきゃね」
「そ、そうだね・・・」
「家事は二人で当番を決めて分担でやろうね」
「うん。私もフェイトちゃんもお仕事が大変だから、助け合っていこうね」
「仕事で遅くなるときはちゃんと電話しようね」
「うん。家族間無料プランに入ろうね」
「毎日、おはよう、いただきます、ごちそうさま、いってきます、いってらっしゃい、ただいま、おかえりなさい、おやすみなさいのチューをしようね」
「・・・う、うん」
「料理をする時は裸エプロンになろうね」
「えっ?!」
「夜は最低でも三回はしようね」
「フェイトちゃん・・・?」
「道具を使うのは禁止。使っていいのは指と舌だけね。攻守は一日毎に交代しようね」
「・・・・・」
「あっ、でも、私はいぢめられる方が好きかな。だって、攻めてるときのなのはったらすごいんだもん」

・・・ガタン。

「なのはって根っからの女王様だよね。私はなのはにヘタレって罵られてる時に、なのはと一生を一緒にいようって思ったんだよ・・・あれ、なのは?」

『私はフェイトちゃんと一緒に暮らしていける自信がありません。実家に帰ります。 なのは』
393名無しさん@秘密の花園:2008/11/07(金) 13:53:52 ID:SWWI36tF
>>392

ラブラブかと思いきや、まさかの展開w
フェイトそんMすぎるwww
394スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/08(土) 00:23:40 ID:I3XHTVyE
変態だったり甘々だったり豊作でニヤニヤが止まらないです

投下タイミングとして微妙かもですがそれぞれの優しさいきます7レスです

>>355
GJありがとーです!泣けたとか言われるとマジ嬉しいです
>>356
そうなんですよーみんなが自分以外を思うからイカンのですよw
誰かが自分だけ幸せになってやる!みたいな人だったら全然違う展開になるのになー(お前が言うな
>>357
修羅場そんなに好きですかw うはぁこの先の展開は内緒にさせてくださいー
SSX解禁話は確かに出てたんですけど誰も話さなかったんで自信無かったんですよね
>>359
なんでフェイトさんが正直に話さないのか…匂わせながら書いてるつもりなんですけど
まだまだ文章力が足りないですねスイマセン
>>360
場面転換したり投下の切れ目ってどうしても気を揉ませる感じのとこになっちゃうんですよね…
395それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:24:53 ID:I3XHTVyE
『フェイト執務官、男が見つかった! 緊急出動を頼む!!』
「クロノ提督! 場所は!?」
『それが……ミッドの市街だ!!』
「なっ……調査では管理外世界を渡り歩いていたはずじゃ!?」
『やつの作戦だ。管理局を追放された魔導師たちを幻術で操って撹乱させられていた』
「だからってなぜこんな近くに……」
『やつの目的は管理局の壊滅だ。局員時代の上層部への逆恨みだな。
 現在市街地に強力なフィールドを展開して、一般市民全員が人質状態だ。
 フィールドが強力過ぎてある程度のランクの魔導師でないと対応できない。
 だがやつの撹乱作戦のせいで高ランクの魔導師の多くは管理外世界に出ている。
 今、現場の近くで訓練中の空隊が緊急で向かったがいつまで持つかわからない』
「わかりました! 今から向かいます!」
『待て! ティアナはいるか?』

突然名前を呼ばれて驚いた。
「はいクロノ提督、何か!?」
『男は人質解放の条件として君を要求している』
「え……!?」

そうか、あいつはあのときあたしが欲しいとそう言っていた。

『君が現場に行くのは危険だ』
「いえ、行かせてください! あいつはあたしが……絶対に捕らえてみせます。
 それに、あたしが行かないと人質が危険なままになります!」
『そうか……確かに君が行かないとやつはロストロギアを暴発させかねない……
 すまない気をつけてくれ、頼んだぞ』
「はい!了解しました」


「ティアナ、ほんとに大丈夫?行ける!?」
「もちろんですフェイトさん、早くあいつを捕まえてこの事件を終わらせましょう!」
「了解、一緒に……終わらせよう」
「はい!」
「シャーリー飛行許可をお願い! 行こう、ティアナ!」

あたしとフェイトさんはバリアジャケットをまとい、すぐに現場に向かった。



396それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:26:56 ID:I3XHTVyE
「サンダー」
フェイトさんがバルディッシュを構える。
「フォール!!」
フィールド内の敵に向かって攻撃を繰り返す。
敵はほとんどが元管理局の魔導師達だ。
管理局を追われたような犯罪者まがいのもの達だとはいえ
幻術で操られているのだ、非殺傷設定で攻撃するしかない。
おまけにあのデバイス……いや、あれはデバイスと言えるのか。
あの男と対戦した記憶が蘇る。
武器とも言えない異形を成した魔導師たちに目を背けたくなる。

「ヴァリアブルシュート!!」
あたしも攻撃を繰り出すが、倒れても倒れてもぼろぼろになって攻撃を返してくる。

「フェイトさん、操られているからキリがありませんっ」
「そうだね、フィールドの外からは限界があるし
 自分の意識で攻撃してるわけじゃないから限界を超えても向かってくる
 幻術をかけている本人を倒さないとだめだ!」
「あたしがフィールドの中に入ります!」
「だめだよ! 狙いはティアナでもあるんだ、私が先導する、フォローして!」
「でも、きっとフィールドの中は幻術の影響が……」

あの日のフェイトさんは幻術のせいで……いやなことを思い出す。

『フェイト! 今応援部隊が君たちのいる場所に着く
 幻術をかけられる人数にも限りがあるだろうからそれである程度は分散できる』

「ありがとうクロノ! ティアナ、フォローしてもらえるね!?」
「……わかりました!」

フェイトさんは、いつもあたしを守ってくれる……。
だったら、この人の背中を守るのはあたしだ!

「シャーリー! 首謀者の座標は!?」
『はい、座標K427、フェイトさん達の位置からはフィールドの逆側です!』
「了解! ティアナ、行くよ!!」
「はいっ!」
あたし達はフィールドの中に突撃した。



397それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:28:14 ID:I3XHTVyE
『フェイトさん、現場の映像入りました!』

現場に向かう途中、シャーリーさんから通信が入った。
フェイトさんの前に展開されたモニターにはあの男と異形の魔導師たち
それに応戦している味方の魔導師達が映し出された。
必死に応戦しているが、多くが倒れているのが目に入る。

たまたま近くで訓練していた隊らしいけど……
「今応戦しているのは1203空隊です!」
「1203空隊!?」
フェイトさんが驚きの声を上げる。

モニターの中で激しい戦闘が繰り広げられているのが見える。
どんどん倒れていく味方の魔導師の中で1人、男と互角に渡り合っている魔導師がいた……

「なのはっ!!」

男と渡り合っていたのはエクシードモードのなのはさんだった。
……なのはさんが教導中の隊だったんだ。

よりによってと一瞬思ったけど……でも戦いの場でこれほど心強い人はいない。
現場に着くまでなのはさんに任せておけば……。
あたし達にはなのはさんなら大丈夫という甘えがあったのかもしれない。
その甘えが無ければフェイトさんはあんな目に合わなかったのかもしれないと
後で後悔することになるとはまだこのときは気づいていなかった。

「ティアナ、急ごう!」
「はいっ!」

男と決着をつけるため、なのはさんを助けるため、早く行かなければ。



398それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:31:58 ID:I3XHTVyE
 ***

「エクセリオン! バスターーー!!」

わたしの攻撃の爆音と舞い上がった煙の中から現れた男はほとんどダメージを受けていない。

「残念だなぁ〜効かないぜ〜管理局のエースオブエースもたいしたことないなぁ。
今度はこっちの番だぜ、はははー!」

男の右手が鎌のようになって攻撃してくる、同時に左手からは砲撃が放たれた。

"Round Shield"

「くぅ……う……」
鎌はかろうじて防御したが、砲撃の方はかなりのダメージを受けた。
魔法がうまく制御できない……有効な攻撃を出せないうえに防御も中途半端になる。

これが、幻術の影響?
やっかいだ……それにさっきから頭痛がして魔法に集中できない。

『なのは! 聞こえるか!?』
「クロノくん!」
『今そちらに応援空隊とフェイト達が向かっている、もう少しだけ耐えてくれ!』
「了解!」

フェイトちゃんが来てくれる、それまで何とか持たせれば……。
時間を稼ぐためにも近接戦では不利だ。
「シュートバスターーー!!」
一撃を入れて男が防御した隙にわたしは空中へ飛んだ。
「レイジングハート!」
"Knockout by buster"
直接砲撃でダメージを与える!
「ディバイーーーン!バスターーーー!!」
爆音を上げて砲撃が命中した……さすがにこの攻撃では男もダメージを受けただろう。

「ぐはぁ……ちっ! ちょっと痛かったなこれは……」

それでも男はまだ立っていた……魔力を制御しきれていないから威力が弱いのか。
「お前、邪魔だな……おい、早くティアナを呼べよ。
 あいつを俺の思い通りに動かせればこんなところでもたもたする必要は無いんだ。
 オレと同じくらいのレベルで幻術を扱えるだろうあいつがいれば
 管理局なんてあっという間に制圧だからなぁ」

「ティアナを……あなたの自由になんかさせないっ!
 あの子は、わたしにとってもフェイトちゃんにとっても大切な仲間だから!
 ティアナは、わたしが守る!!」



399それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:33:39 ID:I3XHTVyE
「ああ〜ん? うるせぇなあ、管理局のお仲間ごっこはどうでもいいんだよ……。
 ああ、でもフェイトっていうのはあの金髪ねえちゃんだろ?
 くくくっあいつはオレの幻術に1度やられてるぜー?」
「あなたなんかがフェイトちゃんの名前を口にしないでっ!!」

わたしはレイジングハートを構えた。
「なんだよ、随分肩入れしてるんだなぁあのねえちゃんに。
 オレはてっきりティアナと何かあるんだと思ってたぜ?
 あの世界でずっと監視してたときも随分仲が良さそうだったしなぁ」

頭に血が上った。
それは一瞬のことだったけど、戦いの場で余計なことを考えるなんて……。




気が付いたらわたしは墜とされていた……。




「うぁ……く…………」
レイジングハートを支えにかろうじて立ち上がったが、身体が動かない。
今受けたダメージと、幻術の影響か……もはや魔法を使う気力もない……。

「ははは、何だか知らないがオレはお前の弱いところを突いたみたいだなぁ。
 楽しいぜ、管理局のエリートも俺の前では役に立たない!
 でもお前みたいなヤツはオレの計画には邪魔だ……完全に潰しておかないとなぁ」

男がわたしに攻撃をしかけてくる。
さっきと同じ鎌と砲撃の同時攻撃、それも完全に殺傷設定だ……。


――わたしはここで終わりなのかな……最後にフェイトちゃんに会いたかった
――正面から愛してるって言ってもらうはずだったのに


痛いのは、いやだな……少しくらいは防御できるかな……


死を覚悟した瞬間


「なのはっ!」


最愛の人の声が聞こえた。



400それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:35:46 ID:I3XHTVyE
 ***

フィールド内のせいかモニターの映像が乱れる。
フェイトさんと共に男のところに向かいながらあたし達は時々見える映像を確認していた。

なのはさんが戦っている。
エクシードモードで最強の状態なのに……なのはさんは劣勢だ。
やはり幻術が影響しているのか。

『ティアナは、わたしが守る!』

もう、笑いかけてすらもらえないと思っていたのに……
なのはさんの優しさと強さに、涙が出そうだった。
あたしの憧れのエースオブエースは、今でも変わらずあたしを気にかけてくれてる。

なのはさんを、助けなきゃ。

またモニターの映像が乱れる……男が何を言ったかは聞こえなかった
なのはさんが戦いの最中に隙を見せるなんて信じられなかった。

でもなのはさんに一瞬の隙が出来た瞬間。
あたし達が見守るモニターは残酷な現実をつきつける。




なのはさんが、墜ちた……。




「く……なのはっ……」
フェイトさんがスピードアップする、あたしでは追いつけない。

もうすぐ、もうすぐなのに。
現場が見えてきた。
レイジングハートだけを支えにかろうじて立っているなのはさんに男が攻撃を仕掛ける。
殺傷設定の攻撃。
なのはさんはもう防御する気力も失っている様子で。

だめだ、間に合わない……

そう思った瞬間

"Sonic Move"

フェイトさんが瞬間的に移動した。
それは、真・ソニックフォームで……。



401それぞれの優しさ:2008/11/08(土) 00:37:23 ID:I3XHTVyE
「フェイトさんっ!!」

最悪の光景がフラッシュバックする。
これじゃ……あの時とまったく同じ……
あたしを身体だけでかばったフェイトさん。

あの時と同じようにバリアもシールドも無しでなのはさんの前に出る。
あの時と違うのは、男の攻撃が殺傷設定で、しかも鎌と砲撃の同時攻撃。


フェイトさんは、死ぬ気……!?


いやだ! フェイトさんっ!

真・ソニックフォームのフェイトさんの動きはあたしでも追いきれないはずなのに
まるでスローモーションの様に感じた。

「なのはっ!」

叫んだフェイトさんが砲撃の煙に包まれて
その煙の間から一瞬見えた男の鎌からは血が滴り



フェイトさんの身体を貫いていた……



402名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 00:38:47 ID:5Q6it9IE
えんご
403スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/08(土) 00:39:07 ID:I3XHTVyE
今回は以上です、部隊の名前とか座標とか超テキトーです
またもあんまりな引きかと思うので次回は明日(土曜)の夜投下予定です
焦らしプレイが好きなわけじゃないんですほんとですw
こんな長編に付き合ってくれていつも本当にありがとう

ではお読みいただきありがとうございました
404名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 00:45:36 ID:vGiKgXPX
>>403
GJ! うぁあああ〜フェイトさーん
鬱エンドじゃないって ほ ん と か?
405名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 01:03:31 ID:55sa4M+L
>>403
GJ
明日の夜が楽しみだ
でも・・
なのはさんはどんなときもエース・オブ・エースであってほしいので堕ちたのはショック
406名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 02:58:59 ID:7aWnA5qz
フェイト「なのは」
なのは「なぁに?フェイト」

フェイト「はやて」
はやて「なんや?フェイト」

フェイト「エリオ、キャロ」
エリキャロ「何ですか?フェイト」

フェイト「シグナム」
シグナム「何だ?テスタロッサ」

お互いを呼び捨てに代えたらフェイトさんだけ
冷遇されてる気がする
407名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 04:22:05 ID:7BgBDEF1
フェイトとシグナムは元々お互いを呼び捨てだぜ
なのはとはやてだけがお互いをちゃん付けで呼び合う
408PPO:2008/11/08(土) 06:58:12 ID:Zu6f5vVP
フェイトさんバカだけど好きだー!!
409K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/08(土) 10:29:42 ID:ut79xIDA
GJです。
しかも、またまた緊迫状態で切れたぁ(涙)
フェイトとなのははどうなるのぉ
続き待ってます。
410名無しさん@秘密の花園:2008/11/08(土) 20:19:52 ID:3XuOW4kG
>>407
すずか…
411スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/09(日) 00:06:04 ID:8Q/3fqWE
やばい、土曜日中の投下にギリギリ間に合わなかった!
それぞれの優しさ投下します、すいません短いんですけど3レスです
だいぶ前の自分の予想どおり前回の投下で言い忘れてましたがオリキャラの敵が出ます
もう遅いですか、そうですよねわかります(わかりますの使い方間違ってるw)

>>403
え…そう聞かれると、どうなんでしょう…受け取り方は人によるかも
いやいや、たぶん大丈夫だと思いますけど
>>405
そこはまあ緊急出動で事情をあまり知らなかった幻術の影響ってことで…
>>409
フェイトとなのははどうなるのか…そしてティアナの成長を見守っていただけると嬉しいです
412それぞれの優しさ:2008/11/09(日) 00:07:49 ID:8Q/3fqWE
「フェイトさん!!」

いやだ、そんなのいやだ、フェイトさん!!

フェイトさんを貫いた鎌の攻撃、そして完全殺傷設定の砲撃。
両方を受けて無事でいられるはずがない、いやだ、フェイトさんを失うなんて!

砲撃の煙がはれてあたしが見たのは……

「くぅっ…………はっ……なの、は……大丈夫?」
「フェ……トちゃん、うん、なんとか……」

生きていた……フェイトさんは鎌に貫かれていたけど、急所ははずしていたようで。
そして、砲撃も確実に殺傷設定だったのに……避けていた。
受け切れなかったわけではない、避けたんだ。
もう全ての気力も失っていたはずのなのはさんがシールドを展開して防御していた。

あのときは完全にあたしをかばったフェイトさん。
でも、今意図的に砲撃を避けたのは、なのはさんの防御を信じたから……。
なのはさんもあの一瞬で鎌の攻撃はフェイトさんが受けると信じて
力を振り絞って砲撃を防御することだけに専念した……。
幻術で制御もままならないのに、フェイトさんが、来てくれたから……。


敵わない……2人の信頼関係は、絆は
命をやり取りする戦いの場でさえ切れることは無いんだ。


フェイトさんの身体が崩れ落ちそうになるのをなのはさんが支える。
フェイトさんは自分を貫かせたまま鎌を掴み男の足元にバインドをかけて動きを封じた。

「ティアナ……あと、お願い…………」
意識を失いそうになりながら言うフェイトさん。
「ティアナなら……出来る、ね……?」
フェイトさんを支えながらなのはさんがあたしに苦しそうに笑いかける。

やっと、2人のもとに辿り着いたあたしは男と対峙する。

「ぐぅぁ……ちくしょう!」
鎌の右手と足元はフェイトさんに拘束され動けない
だが残りの左手をあたしに向け、さもあたしなど左手1本で十分だというように笑う。

「よ〜う、ティアナ、やっと来てくれたか! こいつらはもう使い物にならないぜぇ。
お前にもとりあえず痛い目見てもらう、オレの言いなりになってもらうためになぁ」



413それぞれの優しさ:2008/11/09(日) 00:10:04 ID:8Q/3fqWE
許さない、この男のせいでフェイトさんも、なのはさんも傷ついた。
あたしを信じてくれる、強くて優しいこの2人を守りたい。

……まだ、実戦はおろか訓練でも全力で使ったことは無いけど。


これしか、無い。


「クロスミラージュ!」

"Load cartridge"

カートリッジを装填する。

"Converge start"

あたしの周りにオレンジの光の粒が輝き魔力が集束される。
なのはさんに伝えてもらったこの魔法で、あたしは、蹴りをつける!!


「ティアナ! 遅い、遅いぜーーーー!」
男があたしに向かって砲撃してくる。
殺傷設定のその砲撃はあたしを直撃した。

「ふはは〜ティアナ! これでお前はオレの言いなりだ! 管理局もオレに跪く!!」

砲撃の煙が消えたそこには誰もいない。
「なっ!?」

「フェイクシルエットよ……あたしたちの得意な戦術、でしょ?」
「しまっ――」


"Starlight Breaker"


「スターライトーーー!! ブレイカァァーーーーー!!」


轟音とまぶしい光を放ちクロスミラージュから放たれた攻撃で



男は地面に崩れ落ちた。



414それぞれの優しさ:2008/11/09(日) 00:12:22 ID:8Q/3fqWE
「ティア、ナ……よく、出来た、ね……1人で、も練習してたん……だね」
「なのはさんっ!」
すでに意識の無いフェイトさんを支えきれずに崩れ落ちるなのはさんに駆け寄る。
なのはさんの意識も途切れそうだ。

「なのはさんっしっかりしてください!」
「ん……ちょっともう……限界、かな。
 ティアナ……わたしとフェイトちゃんを……守ってくれて、ありがと……う」

なのはさんが意識を失ったのと同時くらいに、応援の空隊と救護班が到着した。


***


『ティアナ、聞こえるか』
「クロノ提督……」
『フェイトとなのはは今本局の医療センターに収容された
 フェイトは重症だが……2人とも命に別状は無いそうだ』
「そうですか、よかった」

心底ほっとした。

『操られていた元魔導師達も正気に戻って投降した。
 よくやってくれた……ティアナ、ありがとう。
 あとの処理は僕の指揮でやるから、君はもう現場を離れてくれて構わない』
「了解しました」

大切な2人を守れて良かった……。
あの2人を失ってしまったら、あたしはどうしたらいいかわからない。
あたしが傷つけてしまった2人に、あたしはまだ何も償えていないのに。


フェイトさんは何があってもあたしの気持ちを否定しなかった。
なのはさんはきっと事情もわからないまま、あたしのもとへフェイトさんを送り出した。

優し過ぎる2人にいつも笑顔でいてもらうために。
戦いの場で気づかされた2人の絆を断ち切ってしまわないために。

あたしは自分に絡みついた鎖を、自分で解きに行かなければならない



415スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/09(日) 00:13:48 ID:8Q/3fqWE
今回は以上です
フェイトさんの心配してくれた方には、すぐさま大丈夫で逆に拍子抜けしたかも
物語の区切り上短くてほんとスイマセン
謝りついでに、仕事の他に実は来週資格試験を受けなきゃならず
それが終わるまでスレに来れないと思います少し間が空きますがご了承を

ティアナがスターライトブレイカー撃つとこ書きたかったので満足!

では、お読みいただきありがとうございました
416名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 00:16:56 ID:AIDL37Xi
現在進行形でGJ!
…ふぅ、致命傷に見せ掛けて急所は外してたなんてややベタながら安心したぜ。
417名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 00:22:48 ID:S2WcQpXk
GJ ティアナいいぞー
次も待ってるから試験がんばってこいや
418名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 00:31:37 ID:W5oEL8oW
419名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 00:35:15 ID:W5oEL8oW
420名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 00:41:34 ID:wFEhDsde
やっべえ尻尾ふるフェイトさん見たい
421スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/09(日) 00:47:44 ID:8Q/3fqWE
間違いに気づいて戻ってきましたサーセンw

>>411 でのレスの403宛になってるのは >>404です自分にレスしてもーた

>>416
ややベタどころかベッタベタですわもう
でも人が死んだり鬱とかは苦手なんでこれでいいんです!とか言い聞かせてます
>>417
ティアナがカッコいいのが好きなんです!試験頑張ります!あざーす!
422名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 01:20:24 ID:r0uQ3ZsY
フェイトそんはなのはさんの犬で、ティアナはスバルの猫だよな。
423名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 01:38:32 ID:3VNu+aeg
>>415
GJ!そしてティアナもGJ!
なのはさんとフェイトさんの絆は本当に凄いなぁ。
なんと言うか、かっこいい。
424K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/09(日) 10:02:42 ID:0/0BVDHw
GJです
なんとかいい具合に収まってよかったです。
みんなかっこよかったです。
425名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 18:23:27 ID:yOiLzcOl
なのはとフェイトのハートフルストーリー最終話でございます。
次回は金髪三部作最終章にいきたいと思います。
426やはり金髪W 1/6:2008/11/09(日) 18:24:21 ID:yOiLzcOl
「フェイトちゃんっ、もうやめて!」
「なのは……もう遅いんだよ」
「どうしてっ!どうしてこんなことするの!」
廃墟と化した時空管理局。
白い光と金色の光だけが悲しい輝きを放っている。
「いらない……」
「……!」
「なのはと私以外いらないんだ……私となのはさえ幸せに暮らせれば他には何も……」
「私たち、幸せには絶対になれないよ」
「なのは……」
「幸せっていうのはね、誰かを犠牲にして得られるものじゃないんだよ」
「私となのはの幸せのためには他は全て邪魔なんだよっ!」
「誰かを犠牲にして得られるのは不幸だけだよ、フェイトちゃん」
「私は……なのはさえ……なのはさえいてくれれば……それでよかったんだよ!」
フェイトの雷撃がなのは目掛けて降り注ぐ。
その攻撃を一切避けようとしないなのは。
金色の鋭利な雷撃はなのはのバリアジャケットだけでなく美しい肌をもえぐる。
なのはの白いバリアジャケットが赤く染まってゆく。
「なのは……ひ、ひどい怪我……どうして……どうして避けないの!」
「避けないよ、この痛みは私がフェイとちゃんと一緒に背負っていくものだから」
「一緒に……なのはが……背負って……」
「フェイトちゃんがしたことは決して許されることじゃない。
 だけど、私がそれをフェイとちゃんと一緒に背負って生きていくことはできる」
「なの……は……」
フェイトから魔力反応が消えていく。
「じゃあそういうことでっ」
突然笑顔でフェイトの前に現れるヴィヴィオ。
「ヴィ……ヴィヴィオ?」
「なのはママは私が幸せにします。フェイトママは一生罪を償ってくださいね」
「えっ、だってなのはは私と一緒に……」
「にゃはは、フェイトちゃんごめんね。私、フェイトちゃんの分もがんばってヴィヴィオを育てるね」
「そ、そんな!なのは……嫌だよ……待って、なのはー!」
427やはり金髪W 2/6:2008/11/09(日) 18:25:11 ID:yOiLzcOl
ドシンというすごい音がして、ベットの上から金髪の美女が床に落ちた。
「なのは……なのは……」
ゆっくりと起き上がったフェイトはあたりを見回した。
360度どこを見てもそこは毎日見ている自分の部屋だった。
「ゆ、夢か……よかった……」
ベットサイドに飾ってある、なのはとフェイトとヴィヴィオが笑顔で写っている写真に目をやる。
「今日はなのはと私の結婚記念日だ……」
(注)結婚記念日ではなく、ヴィヴィオが正式になのはの子供になった記念日です。
「久しぶりになのはと2人きりでレストランで食事……えへ、えへえへ……」
(注)ヴィヴィオと3人です。
「食事の後は……なのはをデザートに……なのはぁはぁ……」
(注)しつこいようですがヴィヴィオもいます。
クローゼットの奥から大量の下着を引っ張り出してくるフェイト。
「うーん……なのははどんなのが好みかな」
あり得ないほど極細の紐パンや、大事なところだけ開いているパンツを前に悩みこむ。
途中でなのははどんな下着で来るかなという妄想が始まり、
もはや服を選ぶどころかなのはの裸を想像し脳内マスターベーションを開始するフェイトであった。

「はい、できた」
「ありがとー、ママー」
鏡の前で自分が着てる服を見ながらはしゃぐヴィヴィオと、それを笑顔で見つめるなのは。
とてもほのぼのとした幸せな母娘の情景である。
「ヴィヴィオ、とってもかわいいよ」
「うん……だってママが選んでくれた服だもん……」
なのはにかわいいと言われ頬を赤く染めるヴィヴィオ。
「じゃあ、ママも今日着ていく服を選ぼうかな」
「ママっ、私に選ばせて」
なのはは満面の笑みを浮かべて愛娘にお願いした。
428やはり金髪W 3/6:2008/11/09(日) 18:26:12 ID:yOiLzcOl
ミッドチルダはすっかりクリスマスムードに包まれている。
地球のクリスマスとは異なり、かつて聖王が人々のために命を落とした日となっている。
街はイルミネーションの光で輝き、地球の影響を受けてかサンタクロースの格好をする人もいた。
笑顔が目立つこの時期、それとは対照的にホテルアグスタのロビーは騒然となっていた。
「お、お客様……申し訳ございませんが当ホテルではそのような格好はご遠慮していただいているのですが……」
アグスタ支配人がロビーでお茶を飲んでいる金髪の美女に冷や汗を流しながら話しかけている。
「なのはを喜ばせるためだから仕方ないんです」
「お客様……過度の露出(というか全裸だろお前)のある服装は当ホテルの雰囲気には似つかわしくなく……」
「支配人さん」
「は、はい」
「以前スカリエッティの襲撃からこのホテルを守ったのは管理局の機動六課でしたよね」
「は、はい、機動六課の方々に守っていただきました」
「私はあの当時の機動六課最高指揮官です」
「あ、貴方があの機動六課の……」
「はい、私が機動六課です」
ここに元機動六課のメンバーがいたらどんなツッコミを入れてくれるのか楽しみではあるが、
フェイト自身は当時から自分が機動六課の最高指揮官だと本気で思っていたようである。
ちなみにフェイトいわく、時空管理局の神はなのはだという。
はやてかわいそす。
「ですから、私を怒らせるとスカリエッティ程度のことじゃ済みませんよ」
いきなり脅迫に変わっていた。
「もっ、申し訳ございませんでした!きょ、今日はお客様の貸切で結構でございます!」
この日、ホテルアグスタは1人の金髪によって貸切になった。
429やはり金髪W 4/6:2008/11/09(日) 18:27:02 ID:yOiLzcOl
ホテルに到着したなのはとヴィヴィオ。
エントランスでタクシーを降りたなのはとヴィヴィオを一斉にホテルの全従業員が出迎える。
「ようこそホテルアグスタへ!なのは様!なのは様!ジークなのは様!」
何かに駆り立てられるかのように必死な挨拶をする従業員一同。
「ママー、この人たち怖い」
「にゃはは、何だかすごい歓迎ぶりだね」
「なのは様!ホテル最上階のVIPルームでお連れ様がお待ちです!」
支配人に案内されるままにホテルの中を進むなのはとヴィヴィオ。
「ママー、誰もいないね」
「そうだね。こんな時間なのにホテルの中にお客さんが全然いないね」
「本日当ホテルはフェイト=テスタロッサ=タカマチ様のご要望で全館貸切となっております」
「か、貸切……?」
「フェイトママすごーい」
なのはは貸切という事実に驚き、フェイトの苗字がタカマチになっていることに気づいていない。
一方ヴィヴィオは幼いながらもフェイトの危険な匂いを敏感に感じていた。
ホテルアグスタ最上階、最高の展望が楽しめる最高級VIPルームに二人は通された。
部屋のドアが閉まると薄暗い奥から女性が歩いてくる。
「ふぇ、フェイトちゃん!?」
目が慣れてきたなのはの前に一糸纏わぬフェイトが現れた。
430やはり金髪W 5/6:2008/11/09(日) 18:27:42 ID:yOiLzcOl
「フェイトママ、はだかー」
「そうだよ、ヴィヴィオ。ここはねVIPルームだからみんな裸になるんだよ」。
「そ、そうなの……?フェイトちゃん」
驚きを隠せないなのはの隣でヴィヴィオがドレスを脱いで椅子の上に畳んでいる。
「ママー、脱げた」
全裸の金髪美女と美少女がじーっとなのはの方を見ている。
「私も……脱がないとだめなのかな」
恥ずかしそうにうつむくなのは。
フェイトの興奮はもはや真ソニックフォームである。
放送できないが、フェイトの××は完全に立っている。
「な、なのは……私が……脱ぐの手伝ってあげるよ……えへうえへへへへ」
「ママー、私も手伝うー」
締まりのない顔でなのはににじり寄る金髪2人。
「えへー、ママー」
どさくさに紛れてヴィヴィオまでフェイトのようなにやけ顔になっている。
しかしここでフェイトはヴィヴィオをひょいと抱きかかえた。
「あー、フェイトママおろしてー」
「だめだよヴィヴィオ……ここからは大人の時間だからヴィヴィオは大人しく隣の部屋で遊んでてね」
「フェイトママー、おっぱい当たってるー」
「当ててるのよ」
「やー、なのはママのおっぱいがいいー」
「な、なのはのおっぱいは私だけのものだよっ!」
「なのはママはヴィヴィオのママだよー」
「なのはは私の妻だよっ!」
「私、大きくなったらなのはママと結婚するー」
「そんなこと許さないわよ!なのはは私のものなんだからっ!」
今年20歳を迎える女性が5,6歳の子供相手にむきになって言い合いを始めた。
そんな金髪2人の様子を見て微笑むなのは。
「にゃはは、ほんとに2人は仲良しさんだね」
と、はやてがいたらつっこんでくれそうな発言をして隣の部屋に入って行った。
431やはり金髪W 6/6:2008/11/09(日) 18:28:22 ID:yOiLzcOl
金髪たちの戦いはその後5時間ほど続いた。
さすがにヴィヴィオは疲れて寝てしまったが、フェイトは逆にみなぎっていた。
「ふふ……うふふ……なのはとホテルで2人っきり……うへーへっへっ!」
みなぎりすぎてもはや完全に本性が出てるフェイト。
「隣の部屋にはなのはがいる……うひ、うひひ……なのはの××は私がもらう!」
フェイトは勢いよくそのドアを開けた。
「1周年おめでとう、フェイトちゃん」
「えっ……」
綺麗な夜景が見渡せるその部屋はローソクの炎に綺麗に照らされていた。
部屋の真ん中にあるテーブルにはご馳走が並んでいる。
フェイトはそれが全てなのはが作ったものであることに一瞬で気づく。
「こ、これ……なのはが……?」
「うん、今日は私たちがヴィヴィオのママになった記念の日。私たち3人の大切な日だよ」
「なのは、私……」
「私はきっと世界で一番幸せなお母さん。フェイトちゃんとヴィヴィオがいてくれるんだから」
何て自分は馬鹿だったんだろうか。
フェイトは心底そう思った。
「なのは、ヴィヴィオ連れて来るね」
「寝ちゃったんじゃない?無理に起こしたらかわいそうだしそのままにしてあげよう」
「今日は私たち3人の大切な日じゃない。なのはと私とヴィヴィオ、3人揃ってお祝いしよう」
「そうだね」
なのははうれしそうにフェイトに同意した。
2人の優しいママの間に座ったヴィヴィオはカバンから絵を取り出した。
その絵はなのはとフェイトと手をつないで空を飛ぶヴィヴィオが描かれていた。
「私もなのはママとフェイトママと一緒にお空を飛びたいー」
笑顔で顔を見合せるなのはとフェイト。
「ヴィヴィオならすぐ飛べるようになるよ」
「そうだよ。だってヴィヴィオはなのはと私の大切な娘なんだから」
この幸せがいつまでも続きますように。


翌日ホテルが通報し、フェイトが再び逮捕されたのは言うまでもない。
その1週間後、ホテルから全館貸切料金の請求書がはやてに届いた。
「もう嫌やあぁぁぁぁぁぁぁ」
なお、支払えない場合は、はやてが体で払うとフェイトの字で明記されていた。
432名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 18:49:57 ID:JUksWbFs
お馬鹿フェイトそんwwwwwwwww
このフェイトそんは大好きだ!
433名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 19:11:33 ID:OwWnc3nX
感動的な会話なのに、これを全裸でしてるかと思うと何もかもぶち壊しw
GJです!
434名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 20:40:07 ID:wuxJhELs
もちろんはやてとヴォルケンズの貧乏脱出大作戦も書くんだよな?
GJした!
435名無しさん@秘密の花園:2008/11/09(日) 23:53:14 ID:AIDL37Xi
馬鹿ばっか…じゃなく馬鹿ひとりwww
しかしはやてさんは一体今いくつくらい胃に穴が空いてるのだろう?www
436名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 01:30:05 ID:eCn9lGvh
高町さんのトコは、親子婦婦揃ってのおバカな変態プレイ、というネタをよく見るが、
八神さんのトコはそういうのないんだろうか?
437名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 01:58:54 ID:Y239Ac7e
八神さんとこは

セクハラのはやて
妄想一閃のシグナム
ムッツリのヴィータ
ドS医者のシャマル
二次オタのザフィーラ
大人の玩具リインU

こんな感じで変態路線だとあまり交わらないイメージ
チーム戦なら誰にも負けへんけどな
438名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 03:02:57 ID:TyHztJKi
なのは「はやてちゃん、その制服・・・袖どうしたの」
はやて「ちょ、ちょっと・・・売ったん」
なのは「売った!?」
はやて「何かえらい請求書が来てな・・・売らんと私の体が・・・」
フェイト「はやて、かわいそうだね」
はやて「誰のせいやねんっ!」
439名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 03:19:55 ID:ra1kf7uS
空気読まない発言ですまないが、この作者さんの作品カリムにしろフェイトにしろ、
某まぶらほのキシャーみたく、他人の迷惑を顧みないキチガイと化しているのがなぁ……
ギャグと割り切るべきなのかもしれんが、さすがにどうかと思ってしまった。
440名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 06:33:43 ID:a+eu26SG
2次創作で割り切れない時はスルーするのが大人のたしなみですぜ、旦那
441名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 10:09:58 ID:mnO3i3pG
おもしろいよ 僕はもっと書いてほしいです変態フェイトそん
442名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 10:47:58 ID:zbAn13Zc
まぁ、百合スレ的にはフェイトそん=エロ執務官(ドM)だからな。
気に食わなけりゃ総合エロの方に行けば? SS系スレってそんなもんだと思うけど。
443名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 11:47:49 ID:ZO1/ZdKO
フェイトさんは攻めだろ…
444名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 12:03:35 ID:z2XE8AbZ
フェイトさんはドMの攻め
445名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 12:08:21 ID:v4gjq+Kv
フェイトさんも人それぞれなんだな
446名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 12:11:49 ID:dgH5ptZT
王子フェイトにドキドキする姫なのはが正義ですね、わかります
447名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 12:42:56 ID:jGFhDUCx
フェイトさんは使われるキャラの幅が広すぎる
それでこそ機動六課のオールレンジアタッカー
基地外ドMからドS王子まで何でも来いって感じだ
448名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 13:53:34 ID:YHvD9qH0
>443
勝手に総意にすんなよ。違うんならエロパロいけってんなら俺と違うおまえも行けよ
好みは人それぞれだろ
449名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 13:56:13 ID:YHvD9qH0
すまん442だったわ
カッとなりすぎた
450名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 15:33:52 ID:8sqnMFTF
安易に余所へ行けってのも横暴だが
気に入らないなら黙ってスルー
どうしても許容できないならブラウザ閉じた方が
精神衛生上いいとよろしいかと

俺はどんなキャラでもどんと来いだ
451名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 15:34:09 ID:WeVQSwJX
フェイトさんはスピードと接近戦と砲撃も兼ね備えてる超オールラウンド型だからな
バインドがなのはさんのが上なのが悲しい
452名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 15:58:56 ID:o+KQm2ZP
なのはさんはほとんど難攻不落の要塞みたいなもんだからなw
453名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 16:04:30 ID:w47uh5tl
なのはさんはフェイトさんにバインドかけるの得意なんだよね。
454名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 16:33:08 ID:jGFhDUCx
なのはさんの砲撃魔法の略称のBがバインドのBに見えてきたw
SB→ソフトなバインド
DB→抱きしめるようなバインド
SLB→すごいリリカルなバインド
他になんかBの付くやつあったっけ?
455名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 17:34:04 ID:lSBZtJ79
どSフェイトさんが俺のジャスティス
456名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 18:49:59 ID:b8KmbGPp
>>454
EB→エクスタシーを誘うバインド
457名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 19:37:58 ID:KkUXYqJa
微笑みにSts版こんなに近くで…を主が再うpした
458名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 22:50:40 ID:Hb5U4j4o
フェイなので小ネタいくよー。エロなし、オチもなし。

*


今日も遅くなっちゃったな…とフロントウィンドウを流れるランプの光をぼんやりと見つめながらハンドルを握っていた。
深夜の高速は空いており、朝の半分の時間でマンションの駐車場に車を滑り込ませた。
コートは着ずに、助手席に置いた鞄と一緒に掴んで片手にかける。
車を降りると冷気にブルっと震えた。はあっと手に息を吹きかけると、指先に冷たいキーホルダを摘み、エレベータまでの短い通路を早足で進んだ。


玄関に入りコート掛けにコートを吊すと、まずヴィヴィオの部屋をのぞき込む。
今日は通信でおやすみを言ったけれどちょっとふくれっ面をしてたかな……無理もない、今週一度も寝る時のお話を聞かせてあげられなかった。
毛布を掛け直すとキッチンに行き、自分にホットミルクを作る。車内のヒーターがきく前に家に着いてしまったので体が冷えたままだ。寝付きが良くなるかと何か暖かいものが飲みたかった。

マグカップを片づけると着替えてなのはと私の寝室に入る。なのはが向こうを向いていたので寝ていたら起こしてはいけないと思い、そっと毛布を持ち上げ体を滑り込ませた。

すーすーと規則正しい寝息が隣から聞こえる。
ホットミルクは体の内側にしか効かなかったらしく、暫くしても足先が冷たいままでなかなか眠りは訪れない。
目をつぶったまま、つい今手がけている事件の進捗状況を考えてしまう。
明日の捜査がうまく行けば…あるいは夕食までに帰れるかもしれない。結局今日も局の食堂で済ませてしまった。

明朝は今年一番の寒さになるでしょう、と食堂のテレビで流れていた天気予報を思い出し、そろそろタイヤを冬用に交換しようか、と考えた。
明日、とは言ってももう今日だ。

と、ふと温かい感触。
「なのは?」
なのはが脚を伸ばして私の足先に絡めていた。
「フェイ…ちゃんおか…り…寒かったでしょ……」
「なのは、冷たいから離れて?目が覚めちゃうよ?」
「ん…だいじょぶ……おやすみ……」
むにゃむにゃと聞き取れない言葉をいくつか呟くと、なのはは静かな寝息に戻ってしまった。

不思議なもので、あんなに寝付けなかったのがじわじわと体が温かくなり、私にもすぐに穏やかな睡魔が訪れた。


*

これからの季節は足が寒いと寝らねないっスね
459名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 22:52:19 ID:0jXMGhNZ
>>454
すごいリリカルってw

全力全開すごいリリカルなバインドってことか
460名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 23:01:19 ID:b+yfk37/
>>458
gj
ほんと最近は足が冷えて困る
湯タンポ解禁しないとな
461名無しさん@秘密の花園:2008/11/10(月) 23:42:10 ID:w47uh5tl
>>458
GJ!口から砂糖出て来た。
なのフェイの何気ない日常って、良いよね・・・。
462名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 00:16:42 ID:D1zd3Kog
投下してもよいでしょうか?
463名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 00:17:50 ID:q8mzBUzN
かもん
464フェイトの鬱々とした休日:2008/11/11(火) 00:36:17 ID:D1zd3Kog
前の投下から大分経ってますが、フェイトさんがなのはさんにキレる話の続きです。
前回は自分でも何時投下したか覚えてないんですが(記憶力無くてすいませんorz)多分前スレ478だったと思います。
4レスお借りします。

 私フェイト・T・ハラオウンは今日から1週間の長期休暇に入る事となっている。
航行期間が3ヶ月の長きに渡ったため、上司がご褒美代わりに長期休暇をくれたのだ。
昨日までで雑務処理も終わり、今日から晴れやかな気持ちで休日を満喫するはずだった。

――そんなくだらない事で電話してこないで!

 そう、こんな事を友人に言っていなければ最高の朝だったはず。

 私は、昨夜の暴言を思い出しベッドの上で頭を抱えていた。 
なのはに対して、あんな酷い事を言ったのは、生まれて初めての経験だった。

――なのははきっと傷ついているだろう。

 分かっているよ、自分のした事は最低だって……でもね?

『フェイトちゃん、今日でさよならだね』

 そう言った君の声が忘れられないんだ。
君の声を聞くと否応なしにその事を思い出してしまう。
だから君の声に対して苛立ちを覚えてしまうのかもしれない。
でも、やっぱりこれは私のわがまま、自分勝手なわがままだよね……。
 
 一緒に暮らせないからと言って友情が薄らぐわけではない。
頭では分かっているはずなのに、心も身体もいう事を聞いてくれないんだ

 君と笑い合いたい、君の笑顔を見つめていたい、この手で君を抱き締めたい。
君への想いが溢れてきて、それを止める事なんて出来ないよ。

――だから……

「想いは言葉に、だよね?」

 なのはが私にくれた言葉、私の大好きな言葉。
だから謝ろう、昨日の事を。そして伝えよう、一緒に居たいと。
そう決意した私は、慌ただしく身仕度を済ませ、車に飛び乗った。
465フェイトの鬱々とした休日:2008/11/11(火) 00:38:33 ID:D1zd3Kog
×     ×     ×

 それからしばらくしてなのはの家に着いた私は、その扉の前で激しい後悔の念に取りつかれていた。
勢いだけでここに来てしまったが、冷静になって考えてみれば昨夜私は彼女の誘いを断っているではないか。
にも拘らずこうして彼女の家の前に立ち、一緒に住もうなどと考えているとは我ながら虫が良すぎる。

 それ以前に、昨夜暴言を吐きかけた相手と昨日の今日で話などしたくないだろう。
だが来てしまった以上なにもせずに帰るなど、自分自身が許せない。
ここまで来たのだ。来てしまったのだ。ならば腹を決めて想いを伝えよう。

 覚悟を決めた私は、携帯電話を手に取り、この扉の向こうに居るであろうなのはに電話を掛けていた。
ここまで来ておいて、今更する事ではないと分かっている。
でも、彼女の許しを得てからでないと、私にはこの家に入る資格がないように思えたのだ。

 そして数回のコールの後、誰よりも愛しく、なによりも私の心を傷つけた声が耳を刺す。

「フェ、フェイトちゃん?」

 彼女の第一声はまるで私の顔色を伺うかのような声だった。
いや、もはや怯えていると言ってしまったほうがいいかもしれない。
そんなに昨夜の私は怖かったのだろうか。

「き、昨日はごめんなさい……寝てたのに邪魔しちゃって。今日からお休みだって聞いて、つい嬉くなっちゃったんだ。 
 だから、だからフェイトちゃんの迷惑になるなんて考えもしないで……」

 そう話す彼女の声に混じる感情が、怯えから悲しみに変わっていくのが手に取るように分かった。
尚も謝罪を続ける彼女の声には嗚咽が混じり始める。きっとこの扉の向こうで泣いているのだろう。

 これで私はあの時の君と同罪になってしまったのだろうか?
いや、あの時なのはは私を傷つける為に『さよなら』と言ったわけではない。

 なら私はどうだ? そう私は分かっていた。あんな事を言えば君を傷つけると。
君が傷つくと分かっていて……違う、君を傷つけるためにあんな事を言ったんだ。
だから、私には君に会う資格なんてないのかもしれない。

「ごめん、ごめんなさい……。許して……ください」

 でも泣いてる君をこのままにはしておけない。

「迷惑かけないから! もうわがまま……言わないから!」
 
 こんな事を言っても泣き止んでくれるかはわからない。でもひょっとしたら……。
そう願いを込めて私は言葉を紡いだ。

「今ね、なのはの近くに居るんだ」
「えっ」

 驚くような彼女の声。そこに含まれている感情は怯えでも悲しみでもないように聞こえた。
これは自惚れかもしれない。でも私の予想が当たっているなら……ううん、きっと当たってる。
私がこういう時のなのはの声を間違えるわけがない。

「い、今どこに居るの!?」
「扉の外側」

 そう話した刹那、扉の向こうからドタドタと慌ただしい足音が近づいてくる。
そして……。

「フェイトちゃん!」

玄関から飛び出したなのはが私に飛びついて来た。
466フェイトの鬱々とした休日:2008/11/11(火) 00:40:49 ID:D1zd3Kog
×     ×     ×

 どれぐらいの時間が経ったのだろう。あれからなのはは私を抱きしめて離さない。

――この感じ、久しぶりだな。

 そう思っていると懐かしい香りが鼻孔をくすぐた。それはなのはのシャンプーの香り。
懐かしくて、愛しくて、大好きな……なのはの香り。この香りがいつも私の心を落ち着かせてくれた。
そしてなのはの体温が腕を通して伝わってくる。

「やっぱり君は暖かいね、なのは」
「フェイトちゃん……」

 私はいつの間にか「あの時」と同じ言葉を呟いていた。
そう、私はこの温度が大好きなんだ。なのはの温もりが私を包んでくれるだけで嫌な事なんて全部吹き飛んでしまう。
でもちゃんとなのはの気持ちを確かめたくって。ちゃんとなのはの口から告げてほしくて、つい聞いてしまった。

「今、どんな気持ち?」
「ふぇ?」

 私の問いに彼女は間の抜けた声を出して見上げて来た。
そんな様子に愛しさを感じながらも答えが気になった私はなのはに問い続ける。

「嬉しい?」
「……」

 黙ってしまった……。まずい事を聞いてしまったのだろうか?
ひょっとして怒ってる? 全然嬉しくなかったりする?
やっぱり昨日の事怒ってるのかな……でもでも、さっきは嬉しそうにしてたし。
それに私の腕に飛び込んで来てくれたし。今抱き締めてくれてるし……。

 私が焦ってパニックに陥っているとそれを感じ取ったのか、慌てた様子でなのはが口を開いた。

「えっと、あの、うん……嬉しいよ」
「ほ、ほんとうに?」
「うん、すごく!」
「よ、よかった」

 なのはの言葉が嬉しくて、つい安堵の想いが出てしまった。クールに構えてかっこよく見せようと思ったのに……。

「フェ、フェイトちゃん?」

 そんな事を思っている私を怪訝な顔で見つめるなのは。そんな表情も私の心をほぐしてくれる。
間違いなくこれが私の望んだものだ。3ヶ月前に失くしてしまったとても大切なもの。
久しぶりのそれに嬉しくなってそのまま見つめていると、徐々になのはの顔に紅が差し出す。
それでもお構いなしに見つめ続けると、とうとう恥ずかしくなったのか、私から視線を逸らしてしまった。

「なのは?」

 そう声をかけると彼女は誤魔化すように言葉を紡ぎ始めた。

「あの……ね、ちゃんと謝りたいんだ。だから聞いて……」
「ダメ、5分間発言禁止」

 私はなのはの言葉を咄嗟に遮る。ダメだ、このままじゃなのはの謝罪が延々と数十分は続いてしまう。
謝るべきは私なのだから、私から謝らなければならない。そうでなければここに来た意味がない。

「で、でも!」
「き・ん・し!」
467フェイトの鬱々とした休日:2008/11/11(火) 00:42:20 ID:D1zd3Kog
 語調を強め、強引になのはを頷かせた私は彼女への想いを伝えるべく言葉を紡ごうとした。
「えっと、こほん。なのは、昨日は本当にごめんなさい……」

 だが、いざその時になると全く言葉が出てこない。
そして今になって気がついた。謝罪の言葉なんてまったく考えていなかった事に。
何を言えばいいのか? 何を言えば許してもらえるのか? 次第に私の頭はそれ以外の事を考えられなくなっていた。

 なのはが見ている。私に期待の視線を送り続けている。私の言葉を待っている。
どうしよう……なんて言えばいいの? なのははなんて言ってほしい?
私に何を期待しているの? 何をすればいいの? 教えてよなのは!

 思考の泥沼で私がもがいているとそれを見かねたのか一声。

「フェイトちゃん……」

 待ちくたびれたのか、そう呟いたなのはが私を上目づかいに見上げていた。
ダメだ! まだちゃんと謝ってないからなのはに喋らせるわけにはいかない。

「まだしゃべっちゃダメ!」
「でも、もう5分たったよ?」
「もう?」
「うん」

おかしい……5分ってこんなに短かったっけ?
まだ10秒も経ってないと思ってたのに。

「じゃあ私の番……だよね?」
「え! い、いやまだ」
「えっと、フェイトちゃん」

――ダメだよ、私まだ謝ってないもん。

「昨日は」

――私から謝りたいのに。

「夜中に」

――私が謝らなくちゃいけないのに。

「電話しちゃって」

――なのはから謝るなんて。

「ごめ」

――そんなの嫌だ。

「ん……!」

 何を言えばいいのか。何を伝えればいいのか。なんて謝ればいいのか。
遂に分からなくった私は、なのはとキスをしていた。
468フェイトの鬱々とした休日:2008/11/11(火) 00:50:44 ID:D1zd3Kog
今回はここまでです。
本当はもっと長々と喧嘩している予定だったのですが
フェイトさんだったら喧嘩しても後悔して、すぐに仲直りしそうなイメージがあるので喧嘩はここで終了です

最後に居ないと思うけど待ってる人が居たら投下遅れてすいませんでした
続きは出来るだけ早く投下したいと思います
スレ汚し失礼しました
469名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 00:52:54 ID:6gs0dp3u
うむ早くみたい
470名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 00:58:22 ID:nOMuQFvz
あんまりない展開なのでずっと待ってた自分がいる
なのはさんがフェイトさん好き好きって感じが堪らなく良い
471名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 01:00:37 ID:BR0ldvFt
待っていた同士よ…
472名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 01:08:06 ID:UNvwoc/I
待ってたよー!!
続き楽しみにしてます!
473名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 01:15:24 ID:PDfsRIP4
すごい好み、きゅんきゅんくる
474名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 06:26:49 ID:8v4jc+zn
>>468
前スレ読み返してきた、GJ!
続き楽しみ
475名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 10:33:47 ID:Zun3FAMh
ここで切られるとは!!〜続きが楽しみだ
476名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 10:36:14 ID:rdYw+Hx+
>>468
GL!続き待ってるよ!

>>474
前スレ落ちてるから見れなかった
477名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 11:20:16 ID:DJYmqh4u
>476
GJかと思ったらGLなのかw
Girl's Loveですねわかります。
478名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 23:04:06 ID:W75detR7
GJ、続きも楽しみだ

>>431
遅レスすまんが相変わらずワロスw
479名無しさん@秘密の花園:2008/11/11(火) 23:20:13 ID:Gm1CWj8M
最後の金髪はアリサなのかヴィヴィオなのか
願わくばアリサを…
480名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 09:50:43 ID:oIUFCVh1
>>479
俺への宣戦布告とみてよろしいか?
481名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 18:57:33 ID:swDaxSJg
「なのは、あ〜ん」
「ひ、一人で食べれるよ……///」
「ダメだよ、なのははいま両手が使えないんだから。 ほら、あ〜ん」
「あ、あ〜ん///」

「なのは、汗かいたでしょ? 体を拭いてあげるよ」
「体くらい一人でも……」
「拭けるの?」
「…………拭けません」
「でしょ? パジャマの上脱がせるからバンザイってしてね。
ほら、バンザーイ」
「ううぅ……///」

「フェ、フェイトちゃん……」
「何、なのは?」
「なのは、おしっこがしたくなっちゃったんだけど……」
「わかったよ。 それじゃ今度はパジャマの下を脱がせてあげるね」
「ちょ、ちょっと、フェイトちゃん!?」
「……なのは、腰を浮かせてくれないと脱がせられないんだけど」
「だ、だって……///」
「下を脱がないとおしっこが出来ないんだよ? それともなのははこのままお漏らししてもいいの?」
「はうぅ……///」
「ほら、尿瓶も持てないんでしょ? 私が持っていてあげるから、なのはは安心しておしっこしてね」
「そ、そんな……見られてると出ないよぅ……///」

「なのは、お疲れ様」
「はぁ……はぁ……///」
「これからは毎日私が身の回りの世話をしてあげるからね、なのは」
「ま、毎日?!///」
「そうだよ。 なのはが望むのなら、治った後だって毎日お世話してあげるよ?
上の世話も……下の世話も」
「/////」

「あれ? なのは、濡れて来てるね?」
「は、早くパンツ穿かせてぇ……///」
「」
482名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 19:03:17 ID:swDaxSJg
打ち途中で間違って送信してしまった……orz
ただ大体完成してたので別に途中でも良かったんだけど……。

ちなみに時期的にはなのはが空から墜ちた直後の話で、両手の使えないなのはの世話をするフェイトちゃんという設定です。
483名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 20:25:05 ID:kqQL17yf
GJ!! フェイトさんも大概だが、ちょっとした発言で濡らすなのはさんも相当アレだな
で、検閲削除されたフェイトさんの発言の続きは?
484名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 20:29:33 ID:I5rZ57EO
>>481
このままの方が妄想を掻き立てられる
でもやっぱり続きが知りたくなるのは人間の性だぜ
485名無しさん@秘密の花園:2008/11/12(水) 21:37:58 ID:oIUFCVh1
続きマダー?
俺にも早くパンツ穿かせてぇ
486名無しさん@秘密の花園:2008/11/14(金) 12:18:05 ID:YjZ6xpji
過疎ったな
487名無しさん@秘密の花園:2008/11/14(金) 12:29:04 ID:HJP203kS
別に過疎ってる訳ではないと思う
488名無しさん@秘密の花園:2008/11/14(金) 21:23:14 ID:qqCBFDup
投下ないとこんなもんよ
まぁ気長に待とうや
489名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 00:30:31 ID:KnlEnsPK
フェイトさんが電撃でなのはさんをめちゃくちゃにしちゃう、とかないかなぁ・・・
490名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 05:37:31 ID:DKC2jG45
制御の練習とか言って弱い電撃をなのはさんに纏わせるフェイトそん
弱い部分にばかり刺激を与えられてすっかり骨抜きななのはさん
という妄想なら毎日してる
491名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 11:27:48 ID:DJtsuv4L
スバティアとかエリオが街に遊びに行ったときに、なのはさんは誰もいないのをいいことにオフィスでフェイトさんに甘える
腰辺りに抱きついて甘ったるい声でにゃんにゃん甘えるなのはさんに普段の教導官の姿はない
そこに忘れ物を取りに帰ってくるタイミングの悪いティアナ…
492名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 15:21:40 ID:nec5CvaC
やっぱり普段気を張ってる分なのはさんは二人きりだと甘えるよな
末っ子だし
493名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 15:42:40 ID:919KM9VN
小さい頃辛い思いした分、本心は誰かに甘えたくて仕方ないだろうな
でもあんまり甘えると嫌われるんじゃ……とかも思ってそう
494名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 17:34:56 ID:BYsjfCEC
>>493
なんか似たもの婦妻っぽいね、そのパターン

……するとこの後は、

壱、好きな人相手に素直になる事のどこが悪いんだいとフェイトを諭すアルフ
弐、誘うばかりで自分から攻める事もしないと落とせる子も落とせないよなどと焚き付けるエイミィ
参、あの手この手でフェイトの不安を解消し籠絡するリンディさん
肆、リンディさん仕込みの包容術でなのはを籠絡する慈母風味フェイト

……こうなるのかな?
495名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 17:48:26 ID:5xgVOPr+
「なのはさん、訓練に付き合ってくれませんか?」
「いいけど……最近熱心だね、スバル」
「はい、ちょっと思うところがありまして……」
「もしかして、ティアナの事かな?」
「何でわかったんで……あ」
「わかるよ、最近のティアナは射撃の精度も上がってきてるし、強くなったなって思うから。
だからスバルが焦る気持ち、凄く良くわかる」
「そんなに……わかっちゃいますか?」
「だって、私も昔はそうだったから……ね」
「なのはさんが、ですか?」
「そうだよ。
スバルの隣りにティアナがいるように、私の隣りにはいつもフェイトちゃんがいてね、日々速く強くなって行くフェイトちゃんに追い付こうって毎日必死だったんだ。
だから今のスバルの気持ち、良くわかるよ」
「なのはさん……」
「さあ、思い出話はそれくらいにして、早速訓練しよっか?
自主練だからって手加減はしないからね?」
「はい! お願いします!」

……………………。

「はい、これにて訓練は終了」
「お疲れ様でした!」
「それじゃ、汗もかいたことだし、シャワーを浴びてあがろっか」
「はい!」

『〜♪』
『ティアの為にも、もっと強くならなくちゃ……』

(ティアナ、首尾はどう?)
(はい、なのはさんもスバルもシャワーを浴びてます)
(よし、作戦決行、だね)
(はいっ!)

シュンッ! バシュッ!

「ティアナ、射撃の精度が上がったね」
「フェイトさんも更に速くなりましたね」

『ふ、ふふ、ふふふ……』

「それでは!」
「いざ!」

クンクン、スンスン

「……はあぁ……なのはのパンツ、良い匂いぃ……」
「ふぅぅ……スバル、スバルぅ……」
「やっぱり訓練の後はいつもより匂いがきつくていいよぉ……なのは、なのはぁ……」
「頭が、クラクラしちゃう……スバル、すばるぅ……」

『はあああぁぁ……』

「ふぅ……サッパリした」
「気持ち良かった〜」
「あれ? 何かパンツ畳まれてない?」
「本当だ……ちょっと気味が悪いですね……」
496名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 19:31:50 ID:xVrijw62
フェイトそんwwwww弟子出来たんすかwwww
497名無しさん@秘密の花園:2008/11/15(土) 23:22:21 ID:g8rak7e3
これはいい変態パダワンwww
498名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 00:11:37 ID:mgLh9F3K
変態マスター:フェイトそん
変態パダワン:ティアヌ

最強の変態師弟や!!
499名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 00:53:42 ID:Jx8zZ07M
普段カッコいい人がやるからギャップがw
500名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 00:58:21 ID:mOHqc4xB
どちらかというとティアナは
そういうことされそうなポジションでもあるけどw
501名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 02:30:58 ID:XemNvX+R
きっとなのはさんもスバルもフェイトさんとティアを狙って・・・
502名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 05:00:43 ID:MAFwTW+z
フェイトそんとティアナがなのはさんとスバルの脱ぎたての下着を堪能してる時に、
なのはさんとスバルはフェイトそんとティアナの入ったお風呂の残り湯を堪能してるに違いない。
503名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 09:10:23 ID:s0394hZa
はやて「最近六課が色々駄目な方向に向かってるかもわからへん」
504名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 09:26:08 ID:L0OkgU0b
そりゃ、おまえが乳揉み魔だからだろうがw
505名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 09:42:39 ID:bPCgE10h
なのはとスバルが入浴中の時は
「……はあぁ……なのはのパンツ、良い匂いぃ……」
「ふぅぅ……スバル、スバルぅ……」

フェイトとティアナが入浴中の時は
「……はあぁ……フェイトちゃんのパンツ、良い匂いぃ……」
「ふぅぅ……ティア、ティアぁ……」


でいいよ。
506名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 09:47:24 ID:945CQwuL
>>503>>504
こんな感じ?↓

「なぁシャマル? 最近機動六課の風紀が乱れてると思わんか?」
「そ、そうですねぇ……」

「なのはの……パンツ……ふぉおおおおお!」
「す〜、は〜……スバル、スバルぅ……」

「にゅふふ、フェイトちゃんのお風呂の残り湯……♪」
「ティアの飲みかけのペットボトル……いただきますっ!」

「おい、シグナム! あたしのなのはコレクションに気安く触るんじゃねえ!」
「お前こそ私の許可無く私のテスタロッサコレクションに触れるな!」

「何でこんな風紀が乱れたと思う? シャマルの意見を聞かせて?」
「そ、それは……あんっ!」
「ん〜?」
「それは、部隊長のはやてちゃんからして、こんな事をしてるから……っ!」
「なんやシャマルはここが弱いんか〜?」
「は、はやてちゃん……胸の先ばっかり弄らないでぇ……」
507名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 10:29:22 ID:2LRMnTzL
うん、それ。
逆にはやてが揉まれまくる展開もありだがw
508名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 14:29:42 ID:dro1TPd7
こんな機動六課はいやだ
509名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 14:41:02 ID:B5XOkt2K
>>507
そういや、部隊長の総受けってみたことないね。
八神家スキーとしては、もっと色んなネタが見てみたいぜ。
510名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 14:46:46 ID:a0ytSX2s
>>506
笑ったwww
511名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 17:06:10 ID:gipFL3zs
部隊長総受けいいね
512名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 18:03:37 ID:945CQwuL
「なあ、なのはちゃん、フェイトちゃん?」
「どうしたの、はやてちゃん」
「何かな、はやて」
「何で二人ともそんなに笑顔なん?」
「だって……」
「ねぇ?」
「そんな示し合わすように見つめ合わんと、質問に答えてや……って、フェイトちゃん、何で私の服を脱がしてるんよ?!」
「それは……これからする事に邪魔だから、かな?」
「これからする事って……きゃうっ!」
「わぁ……はやてちゃん綺麗なピンク色してるんだね」
「形も良いし、ちょっと羨ましいかも」
「あっ! んあんっ! 止めて、なのはちゃん、私のおっぱい揉まんといてぇ!」
「ふぅん、そんな事言うんだ……。
普段私達のを散々揉んでるのに?」
「う……」
「私なんて、はやてに何回揉まれたか覚えてないんだよ?
それ位私の胸を好き放題してるんだから、たまには仕返しくらいしてもいいよね?」
「うぅぅ……」
「ちなみにね、迷惑してるのは私達だけじゃ無いんだ」
「ふぇ?」
「みんな、入って来て良いよ」
「な……スバルとティアナはまだええとして、何でそこにヴィータとシグナムとシャマルがおんねん?!」
「だってはやて、あたしの胸を大きくするんだ〜って、この前延々と揉んできたし……」
「主はやて……失礼ながら私はおっぱい魔神ではありませんので、その……毎朝胸を揉むのは止めていただきたいのですが……」
「私は毎晩です……。 はやてちゃん、私達だから良いですけど、下手すると犯罪一歩手前ですよ?」
「部隊長の悪癖は知っていましたし、出来る限り我慢しようと思っていたんですが、もう我慢の限界です……」
「私の胸は揉んでも別に良いんですけど、ティアの胸は私のもので「うっさいっ!」」

「みんな……私そんなに揉んでた?」
『はい』
「か、堪忍して……。 私、別に悪気があってやった訳や無いんよ?
ただ、張り詰めた部隊の雰囲気を和まそうと……」
「じゃあそれ、別に必要無いから止めて貰ってもいいかな?」
「嫌や! おっぱいはジャスティス!

…………っはッ! しまった!」
「はやてちゃん……」
「あ、あは……」

「私となのはではやてをバインドしておくから」
「一人十揉みで交代ね」
「よっしゃ〜、揉むぜぇ〜、超揉むぜぇ〜」
「で、では主はやて、失礼して……」
「うふ、はやてちゃん可愛い♪」
「い、良いんですかね……こんな事して」
「私ティアの胸の方が「うっさいっ!」」

「ひゃ……ぃ、いひぁやあぁ……!!」
513名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 20:57:26 ID:8A5UfZR5
総受けはカップリングじゃなくてキャラ好きが先行してるだけだろ
そのキャラ好きな人以外にとっては吐き気物だから個人サイトでやれよ
514名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 20:58:32 ID:Id2LbA24
スバルww
515名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 21:03:20 ID:KaLHqm0d
駄目だ…この部隊…早く何とかしないと
516名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 22:05:13 ID:EKReBfar
>>513
受け付けないならスルーすればいい
自分はいつもそうしてる
517名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 22:43:54 ID:J0V8EdsD
>>>513
>>512ですら吐き気がしてスルーできないようなら来ない方が良いよ
518名無しさん@秘密の花園:2008/11/16(日) 23:05:06 ID:Jx8zZ07M
>>513
部隊長は守備範囲外な俺でも楽しめたぞ
好みは人それぞれなんだから一括りにしないでくれ
519名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 00:14:40 ID:PHWOOj/X
思うんだけどこういう時デバイスって何してるんだろう・・・マッハキャリバーはノリが良さそうだけど
520名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 00:34:54 ID:MQ68tPIX
レヴァンティンだったら間違いなくみなぎっていることだろう
521名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 03:28:12 ID:QWh7RUJi
お互い、甘えたくても甘えられないなのはさんフェイトそん
萌える
522名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 03:29:34 ID:PGKGDt5N
さっさと結婚しねえかなぁ
523名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 18:10:06 ID:fHnVCsys
金髪最終章いかせていただきます。

僕はアニメのなのは本編のキャラになるべく忠実にするように心がけてます。
もちろんそのままじゃなくて少し誇張はしてありますけど。
2次創作は書き手の自己満足なので多少のことには目をつぶっていただけると幸いです。
524最後の金髪T 1/6:2008/11/17(月) 18:11:02 ID:fHnVCsys
こんにちは、高町なのはです。
機動六課の運用期間も終わり、みんなそれぞれの部署でがんばってます。
私も空戦部隊の戦技教導官として新人たちの訓練をしています。
最近は私がオフの日になると必ずフェイトちゃんが逮捕されてます。
魔法少女リリカルなのはLastGoldenS始まります。


「……あ、あの、フェイトさん……?」
「……」
「フェイト……さん?」
「……」
ハラオウン執務官室。
部屋の中を落ち着きなく歩き回っている金髪の美女の名はフェイト。
彼女に遠慮がちながら声をかけている少女の名はティアナ、執務官補佐である。
「フェイトさん」
「えっ、どうしたの?ティアナ」
ようやくティアナの呼びかけに反応するフェイト。
「どうしたんですか?今日のフェイトさん、何だかそわそわして見えます」
「……嫌な予感がするのよ」
フェイトは怪訝そうな表情で机の上に立ててあるなのはの隠し撮り写真を見る。
「なのはに……なのはに何かよくないことが起きる気がするの……」
いつもあなたが起こしてるんじゃないですかと、ティアナは心の中でつっこみを入れる。
「考え過ぎですよ」
「だといいんだけどね……」
525最後の金髪T 2/6:2008/11/17(月) 18:11:53 ID:fHnVCsys
「アナベル三佐」
「何事だ」
「放っておりました草(スパイ)からの連絡が途絶えました」
「どこのセクションだ」
「はっ、時空航行艦隊のエンジン部門です」
「妙だな、そんなセクションに監査が入ってるとは思えん」
「そう思いまして調査しているのですが、現在の所まだ何も……」
「まて、エンジンの製造を請け負っているのはどこだ」
「はっ、バニングス重工です」
「なにっ!?バニングスだと?」
「は、はい」
「連邦(海)の犬……バニングス一尉、やつがもう我々を嗅ぎつけてきたというわけか」
「偶然かどうか定かではありませんが、バニングス財閥の令嬢アリサがこちらに来ているようです」
「小娘を見張れ、逐一報告を怠るな」
「はっ!」
部下が敬礼して部屋を出て行くのを確認すると、三佐は1枚の紙を取り出す。
その紙には元機動六課メンバーの一覧が記されている。
「ウラキ(なのは)……貴様はこの私の手で……」
526最後の金髪T 3/6:2008/11/17(月) 18:12:35 ID:fHnVCsys
「主はやて」
「どうしたん、シグナム」
「最近、地上本部(陸)に新しい精鋭部隊0083ができたのはご存知ですよね」
「うん、知っとるよ」
「あの部隊のメンバーのほとんどが解散したソロモン・デビルのメンバーなんです」
「ソロモン・デビルってカリムとシスターを襲撃して、なのはちゃんに壊滅させられたあの……?」
「はい、首謀者のアナベル三佐は上層部の機密なども保有していたため処分内容は一切公表されてません」
「それでいつの間にか0083っていう部隊ができたってわけやね」
「はい、そして0083の司令官にはアキオ=オオツカ三佐が就任しています」
「オオツカ三佐って聞かない名前やね、語感からしてご先祖様は地球出身とか?」
「管理局内からアクセスできる情報ではオオツカ三佐に関しては一切わかりません」
「顔写真とかもないの?」
「ありません、司令官就任以来誰もその姿を見ていないそうです」
「怪しいな」
「ええ」
「ソロモン・デビルはなのはちゃんが壊滅させた部隊」
「そして同じメンバーで0083という部隊が新設された」
「なのはちゃんに恨みを持つ連中ってわけやね」
「どうしますか、我々で内々になのはの身辺を警護しますか」
「なのはちゃんに気づかれずに警護するのは難しいなぁ」
「では、なのはにこのことを伝えて警護しましょう」
「もしシグナムが、自分より強い相手を倒そうと思ったらどうする?」
「更なる厳しい修行を積み挑みます」
「シグナムならそう言うと思ったけど」
そう言ってはやてはうれしそうに微笑んだ。
「世の中には勝つためなら手段を選ばんやつもおるからな」
「そういうことだぜ。例えば、その強いやつが大事にしてるものを強奪して脅すとかな」
「ヴィータ、それはまさか……」
527最後の金髪T 4/6:2008/11/17(月) 18:13:14 ID:fHnVCsys
「シスター、さようなら」
「さようなら、気をつけて帰るんですよ」
ここは聖王教会系列魔法学院。
なのはの娘であるヴィヴィオはここに通っている。
「高町ヴィヴィオだね」
校門を出た所で髪の長いサングラスをかけた女性にヴィヴィオは呼び止められた。
「おばさまはどなたですか」
「おっ、おばさまだと……あたしは、シーマ=ガラハウって名前があるんだよっ!」
「シーマさん、私に何か御用ですか」
「そうだよ、あんたにはあたしと一緒に来てもらうよ」
「ごめんなさい、知らない方にはついていっちゃいけないんです」
「かわいげのないガキだね」
シーマが指を鳴らすとヴィヴィオを屈強な男たちが取り囲む。
「抵抗は無駄だよ、痛い目みるだけだから大人しくしてることだね」
ヴィヴィオに男たちの手が迫ろうとしたその時。
「ちょっとー!」
この一群に向かって叫ぶ声がした。
「なんだい、お前は」
「誰だっていいじゃない、それよりその子嫌がってるじゃない。大の大人が何やってるのよ」
「小娘、あたしたちはねこの子以外は死のうが何しようが構わないんだよ。あんた、死にたいの」
「シーマ二佐……こいつは元機動六課のシャマル医官だと思われます」
「ほう、偶然じゃなくてここを張ってたってわけかいシャマル医官」
「誰がシャマル医官よっ!あたしはアリサ=バニングスよっ!」
「なっ……こいつ、バニングスの……」
「とにかく、その子を放しなさいよ。今なら許してあげるわよ」
「あはははははは、バニングス、もう一度地獄に送ってやるよ!」
シーマが銃を抜く。
しかしその瞬間アリサの周りから黒服の男たちが飛び出し銃を構えた。
「なにっ」
「あんたたち魔法が使えるんだろうけど無駄よ、この銃の弾丸はAMF加工されてるからバリアも貫通するから」
「くっ……」
あっけなく捕らえられるシーマ二佐とその部下たち。
「大丈夫?」
「ありがとうございます、お姉さん」
「お礼なんかいいのよ、ヴィヴィオ(いずれ私はなのはと結婚してあなたのお母さんになるんだから)」
「お姉さん、私のこと知ってるんですか」
「知ってるわよ、なのはに関することなら何でもねっ」
528最後の金髪T 5/6:2008/11/17(月) 18:13:46 ID:fHnVCsys
「ふぇ、フェイトさんっ!どうなさったんですか」
突然執務官室の真ん中で倒れこむフェイト。
「金髪がうずくのよ……これは何かの前触れだわ……」
「フェイトさん、しっかりしてくださいっ!」
「共鳴してる……金髪が共鳴してる」
元々おかしいけど、今日は一段と凄いなとティアナは思った。
「この感じ……あの子よ……あの子が……」
ニュータイプですかあなたはと心の中でつっこむティアナ。
「アリサアアアアアアアアアア」
突然かっと目を見開き、叫び声をあげるフェイト。
「バルディッシュ!」
「Get set.」
「オーバードライブ、真ソニック・フォーム!」
「Sonic Drive.」
「ごめんね、ありがとうね、エリ……」
「いやそれはもういいですから……」
心の中でつっこんでいたはずが口に出してしまったティアナ。
「なのはあああああ!」
フェイトは勢いよく執務官室の窓を突き破って天に向かって飛び出して行った。
残された執務官室には頭冷やされたティアナが静かに倒れているだけだった。


「何!?シーマ二佐が拘束されただと?」
「はい、やはりバニングス財閥が我らをマークしているようです」
「人質などと卑劣な真似をしようとするからこうなるのだ!」
「見つけた……」
「えっ?」
「Clearance confirmation. Firing lock is cancelled.
 (通路の安全確認、ファイアリングロック解除します)」
「ブラスタースリィィ!」
「ミッドチルダよ」
「ディバイィィン……」
「私は……」
「バスタァァァァ!!!」
「かえってきたああああああああああああああああああ」
この日、0083部隊は消滅した。
529最後の金髪T 6/6:2008/11/17(月) 18:15:00 ID:fHnVCsys
「くそっ……ウラキ(なのは)め……」
アナベル三佐はボロボロの体を引きずりながら管理局の外を這っていた。
「我らがジオンを……」
「あら、どうされたんですか?大丈夫ですか?」
不意に誰かに声をかけられたアナベル三佐。
顔を上げてみると、そこには紫色のリボンをした金髪の美女が立っていた。
「きっ、貴様は……」
「あら、アナベル三佐じゃないですか。お久しぶりですね」
笑顔でアナベル三佐におじぎするカリム。
「カリムっ!離れてください!」
その間にシャッハが割ってはいる。
「お前はシスター……シャッハ」
「シャッハ、アナベル三佐がお怪我をしているわ。抱き起こすの手伝って」
「カリム!この男はあなたの命を狙った男ですよ」
「そうだったからしら、でもいいじゃない。シャッハが無事だったんだから私はそれでいいわ」
「で、ですがカリム……」
「怪我をしてる人をお助けするのは当たり前のことよ、シャッハ」
「まったく……あなたという人は」
シャッハはアナベル三佐の背中を優しく抱き起こした。
「さすがね、これはなのはさんの攻撃の跡でしょ。肉体への外傷が全くないわ」
「あの方はお優しすぎです」
「そうね、だからこそみんなから慕われるエースオブエースなのよ」
「そうですね」
シャッハとカリムに肩を借りてゆっくり歩くアナベル三佐。
「勝てぬわけだ……」
「あら、何かおっしゃいましたか?アナベル三佐」
「いや、何でもないさ」
目を閉じたアナベル三佐の横顔はなぜかうれしそうだった。
530名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 19:05:17 ID:QWh7RUJi
>本編のキャラになるべく忠実に

ダウト
531名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 19:18:41 ID:bqZnJ+Gy
なんだこれw
532名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 20:12:55 ID:1n05JLXW
フェイトさんの口調が・・・。
「〜のよ」って・・・。
533名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 21:11:40 ID:G2Xs0ZfD
>>532
確かにフェイトそんの口調が違うね。
本当のフェイトそんは「〜よ」とか「〜だわ」とか女言葉(?)は使わず、「〜だよ」とか「〜だね」とかもっとなのはさんの旦那さんらしい口調を使いますよ。
534名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 21:18:39 ID:V1HCwpnN
最高w 金髪シリーズ大好きです!
535名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 21:29:40 ID:PHWOOj/X
女言葉はティアナくらいだもんな

なんかエロパロでも同じような話題が・・・
536名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 21:32:11 ID:KwO3JU/9
>>535
シャマルセンセ・・・
537名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 21:58:29 ID:lL/vWvLs
一人称の違いや海鳴を鳴海と間違えたりなどの誤植が多いのは
やはり間違えやすいのか
538名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 22:20:17 ID:21MtWsj3
シグナムの口調もちょっと違うような
言い出したらキリがないけど
539名無しさん@秘密の花園:2008/11/17(月) 22:52:06 ID:aUOY8UIA
カリムが更生してて、なんか寂しい
540名無しさん@秘密の花園:2008/11/18(火) 00:39:37 ID:M+wQBdG3
>>523

>僕はアニメのなのは本編のキャラになるべく忠実にするように心がけてます。
>もちろんそのままじゃなくて少し誇張はしてありますけど。

……それはひょっとしてギャグで言ってるのか?

いや、フェイトさんがエロい方向で変態なのはかまわない、むしろGJなんだが、以前言われていたように、平気で他人に迷惑かけるようなキャラと化してるのは、誇張が過ぎて原作のキャラから逸脱していると思うんだ。
541金髪を書いてる者です:2008/11/18(火) 01:08:40 ID:tYshQOqA
わざわざああいう風に書いたから誤解されちゃったかもしれません。
僕はなのはキャラがみんな好きなので、キャラを貶めたりはしませんって言いたかったんです。
カリム、フェイトにしても単なる変態としては書いてないつもりです。
あれくらいまでの暴走は多めに見て頂きたいです。
あれが僕の金髪SSのノリなので許してくださいw
542名無しさん@秘密の花園:2008/11/18(火) 01:35:40 ID:FpJ85Liq
いいぞもっとやれ
543名無しさん@秘密の花園:2008/11/18(火) 01:56:13 ID:tCdqbG9J
>>540
ひょっとしても何も、これは「真顔で言うことでツッコミを入れられるギャグ」だと最初から認識してたぜ。
にしてもGJ!w
544名無しさん@秘密の花園:2008/11/18(火) 21:37:40 ID:CbfvOA+l
たしかにフェイトの口調の違いは気になるけど
あまりにくだらなくて笑えるので許すw
545名無しさん@秘密の花園:2008/11/18(火) 23:49:28 ID:tYshQOqA
連投してほんと申し訳ないんですけど、ちょっと最後の金髪Tはセーブしすぎて不発しました。
悲しいからUを投稿させてください。
546最後の金髪U 1/5:2008/11/18(火) 23:50:29 ID:tYshQOqA
お久しぶりです、聖王教会のシャッハ=ヌエラです。
更正プログラムを終えた元ナンバーズの少女たちを聖王教会で預かることになりました。
少しお転婆が過ぎる子もいますけど、カリムに比べたらかわいいものです。
私はまだまだヴィンデルシャフトを休ませてあげられないようですね。
魔法少女リリカルなのはLastGoldenS始まります。


聖王教会教会騎士団円卓会議。
一年に一度行われる13人の円卓の騎士が席を並べる聖王教会で最も大きな会議。
今年からこの会議の末席にカリムも名を連ねる事となった。
そして今日はその円卓会議の前日である。
「カリム、明日の会議のための祭服の調整が終わりました」
「ありがとう、シャッハ」
シスターにそう言われて笑顔を浮かべるこの金髪の美女の名はカリム=グラシア。
古代のレアスキルを持つ、聖王教会教会騎士団騎士である。
その姿は華麗にして美麗、凛としたまなざしの中に暖かい優しさが満ちている。
「カリム……それでは復習をしましょう」
「ええっ、また復習するの……?」
「当たり前です。カリムはまだ完全に覚えられていないではないですか」
「大丈夫よ、シャッハ」
「そうですか、ならば、大騎士長のお名前を言ってみてください」
「あ、アーサー様」
「正解です」
「ねっ、大丈夫でしょ?」
「では序列2位から12位までの騎士長様たちのお名前をお願いします」
「えっ……えーと、ランスロット様、ウォーレン様……えーと……なんだっけっ」
「なんだっけっ、じゃありません。12人のうち3人しか言えなくて何が大丈夫ですかっ!」
「そ、そんなこと言われても……12人も覚えられないわ」
「とにかく12人覚えるまで今日は寝てはいけません、いいですね」
「そ、そんなぁ……」
そんな二人の様子を不安げに見ている三人の少女。
「大丈夫なのかなぁ、騎士カリム」
「シスターシャッハがついてらっしゃるし、大丈夫よ」
「あたしがディープダイバーで会議中の騎士カリムにカンペ見せてあげるのはどう?」
「すぐばれる」
「だよねぇ」
三人はやれやれと顔を見合わせるのだった。
547最後の金髪U 2/5:2008/11/18(火) 23:51:15 ID:tYshQOqA
「ラインハルト様、ランゴバルト様、ドリスコル様、ジェームズ様……なんだっけ……」
「シュバイツ様です」
「そう、シュバイツ様……」
「カリム……やっと7人ですね……シュバイツ様から5人をきちんと覚えてください」
「うん、だから今日はもう寝ましょ、ね?」
「12人全員言えるまでは寝てはいけないと言ったはずです」
「そんなぁ……」
シャッハとカリムの勉強は夜が明けても続いた。


「シスターシャッハ、騎士カリムは大丈夫なんでしょうか」
「おそらく大丈夫だとは思いますが……」
全く寝てないためフラフラしているシャッハ。
「大丈夫?シスターシャッハ、少し休んだ方がいいんじゃないんですか?」
「大丈夫です、シスターセイン」
「ところで……騎士カリム、大丈夫ですか?」
「……」
カリムは寝ていた。
「カリム、カリム、起きてください」
シャッハは平手で何度もカリムの頬を叩く。
「うわー……シスターシャッハは容赦ないなー」
セインが小声でディードとオットーに言うと二人はうなづいた。
「う、ううん……あら、シャッハ?」
「あら、シャッハ。じゃありません。あと一時間で会議が始まりまるんですよ」
「大丈夫よ、シャッハ。わたしちゃんとおきてましゅか……スースー」
再びシャッハの平手が飛ぶ。
バチンバチンとカリムの執務室に強烈な音が響く。
「何か騎士カリムの頬はれてない?」
セインの小声にもはやディードとオットーは反応せず、目の前の光景から目を背けている。
「あら、シャッハ……何だか顔が重たいわ」
「カリム、あと少しで会議なんですから目を閉じてはいけません」
はれあがった自分の顔をさするちょっと涙目になっているカリム。
548最後の金髪U 3/5:2008/11/18(火) 23:51:54 ID:tYshQOqA
かくして円卓会議は始まった。
「……であり、我ら騎士は一層の団結を必要としている」
大騎士長がありがたいお言葉を演説している横でこっくりこっくりし始めるカリム。
護衛として議場内に入る事を許されているシャッハは法衣の中からスイッチを取り出す。
「聖王様……不埒な方法で難局を切り抜けようとする愚かな私をお赦しください……」
シャッハは目をつぶりそのスイッチを押した。
その瞬間、カリムがびくっと目を見開いた。
どうやら他の12騎士にはそのことがばれていないらしい。
「とりあえず何とかなったようですね……」
ここで大騎士長が演説を終え席についた。
するとその隣にいる騎士ランスロットが立ち上がった。
「今円卓会議より、13番目の席に騎士カリム=グラシア殿が加わる事とあいなった。
 そこで、騎士カリムにお言葉をいただきたい」
しかし、カリムは目を開けたまま寝ていた。
カリムが目を開けたまま寝ている事はこの議場のシャッハにしかわからないことだった。
「カリム……仕方ありません」
シャッハは再びスイッチを押した。
「それでは騎士カリム、お願いしたい」
「んあっ……」
ランスロットの言葉に対して、突然変な声を上げるカリム。
「騎士カリム?」
「あぁんんっ……い、いえ……僭越ながらこのカリム=グラシア、
 本円卓会議より序列に……んぁぁっ、加えていただく事になりました」
妙に頬を紅潮させているカリムに一同は違和感を覚えつつも、カリムの凛とした演説に耳を傾けた。
演説の最中に時折カリムが変な声を出していたのを除いて完璧な就任演説であった。
「若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」
議場から拍手が起こる。
12人の円卓の騎士は起立し新しい円卓の騎士を歓迎した。
「何とか……なったようですね」
ほっと胸を撫で下ろすシャッハ。
「あ……スイッチを切り忘れていました」
シャッハは急いでスイッチを切った。
円卓の方を見ると、顔を紅潮させて疲れきった表情のカリムがそこにはいた。
議場にいた誰もが、それは円卓の騎士就任で緊張しての事だろうと思っている。
おつかれさまです、カリム。と、シャッハは心の中でカリムをねぎらった。
549最後の金髪U 4/5:2008/11/18(火) 23:52:42 ID:tYshQOqA
何とか会議は無事に過ぎ終わりに近づいた時、シャッハはうっかりスイッチを床に落としてしまった。
スイッチは床に落ちた衝撃でオンになり、転がって大騎士長の足元に行ってしまった。
「あぁぁっ、んんっ……」
円卓のカリムは苦悶の表情を浮かべている。
「どうしたのかね、騎士カリム、体の具合でも悪いのかね」
12番目の騎士ランドルフが心配しカリムの肩に触れる。
ここまでで散々デリケートな部分を刺激され体中が敏感になっていたカリムは、
ランドルフが肩に触れた瞬間、びくっと体をのけぞらせて目がうつろになる。
「ま、まずい……とにかくスイッチを回収しなくては……」
シャッハは何とか高速移動で回収しようと試みるもこの議場にはその隙がない。
「あはぁ……はぁ……」
もはや息も絶え絶えなカリム。
カツン、大騎士長の足に何かがぶつかる音がした。
「むっ?」
大騎士長が円卓の下を覗き込むように見る。
「もはや……これまでですか……」
「IS、ディープダイバー」
そんな声が聞こえた気がした。
「ふむ、今何か足に当たった気がしたが、気のせいのようだな」
大騎士長は再び円卓の方に目を向けた。
紆余曲折はあったが何とか円卓会議は最後までボロを出さずに終えることができた。
550最後の金髪U 5/5:2008/11/18(火) 23:53:26 ID:tYshQOqA
「やっぱり大役でお疲れなんでしょうか、騎士カリム、死んだように眠ってますね」
「え、ええ……ま、まあそんなところでしょう」
「シスターシャッハ、これ何のスイッチなんですか?」
セインは先ほど円卓会議上で回収したスイッチを指の上で回す。
「な、何でもありません。とりあえずそれは私が預かりましょう」
「はーい」
セインがシャッハにスイッチを手渡すとき、シャッハの指でスイッチが再びオンになった。
「ああっ」
突然びくっとカリムが目を開き変な声を上げる。
三人の少女は何がおきたのかよくわからず頭に?を浮かべている。
シャッハは急いでスイッチを切ると、三人にそれぞれ用事をいいつけた。
「ではみんな、よろしくお願いしますね」
三人が出て行ったのを確認すると、シャッハは部屋の床にへたり込んだ。
「はぁ……疲れた」
そんなシャッハの横で幸せそうに寝息をたてて眠るカリムであった。
「そうだ……服から取り外しておかなければいけませんね」
シャッハは寝ているカリムのスカートをたくし上げると、そこに手を突っ込んだ。
「失礼します、騎士カリ……し、失礼いたしましたっ!」
部屋に入ってこようとしていた修道女は逃げるように飛び出していった。
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!これは違うんです!」
翌日、カリムとシャッハに謹慎処分が言い渡されたのは言うまでもない。


「騎士カリムが座ってたこの席、すっごいびしょ濡れだなー」
「あれだけの会議だから騎士カリムも緊張なさって汗をかいたんだろう」
「騎士カリムも大変だねー」
無邪気に笑うセインとあまり表情を崩さないオットー。
ただ、ディードだけはその話を聞いてなぜか顔を赤らめていた。
まだ議場に残っていた大騎士長はカリムが座っていた席を一瞥すると。
「はっはっはっ、若いというのは良いことだな」
そう言って議場の外に出た大騎士長。
「しかし、わしらの若い頃にはあのような便利な道具はなかったな、はっはっはっ!」
聖王教会教会騎士団大騎士長、その器の大きさは計り知れない。
551名無しさん@秘密の花園:2008/11/19(水) 00:09:52 ID:QCTD5hEs
なんかシャッハも金髪だったような気がしてきた
552名無しさん@秘密の花園:2008/11/19(水) 00:19:02 ID:wFyeIYE1
これはwww
553名無しさん@秘密の花園:2008/11/19(水) 15:14:00 ID:SdOHOEDa
ちょwwww仕事場でニヤニヤが止まらねえじゃねえかwwww
554名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 00:19:10 ID:I6s4TFVr
うーん・・・明らかに人減ってるな
それ優も止まってるし
555名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 00:26:46 ID:bCtLXPp3
ROMってる人は結構多いと予想。
556名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 00:27:42 ID:LBfQzT2L
もう違う作品にシフトしてる人もいるだろうし
私生活が忙しい人もいるだろうし
色々あるんだろう
557名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 00:34:40 ID:n2yLzlpw
映画か四期情報が来るまではこんなもんだよ
558名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 01:11:41 ID:HecdLF4t
そんなに定期的に書き込む人も居ないだろう
冬になれば嫌でも人が増えるさ
559名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 07:07:10 ID:2YrpLyQU
これでも百合板ではストパンスレと並んで書き込み多い方な気がする
560名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 13:40:42 ID:Bzosx/tK
ストパンスレ:勢い50
東方スレ:勢い38
なのはスレ:勢い12

多い方だけど、並んでってのは言い過ぎじゃないかな。
561名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 15:35:47 ID:cIsyn6eK
たまにはヤサグレふぇいとさんとか見てみたい。
562名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 17:03:52 ID:A9Ta+0Pv
「なのは、今月の支払いはまだかな?」
「ごめんなさい…フェイトちゃん、今月はこれだけしか…」
「これだけ?利息分にもならないよ」
「でも、本当にこれ以上は無理なの」
「仕方ないね、私がなのはを助けてあげるよ」
「えっ?」
「ヴィヴィオを引き取るよ。一人になればもっと切り詰められるよね」
「そんな、それだけは…」
「なのははそんなこと言える立場じゃあないんだよ」
「やめて、連れて行かないで」
「さあ、ヴィヴィオ。なのはママにさよならを言おうか」
「なのはママー」
「ヴィヴィオー」


>>561のためにヤクザなフェイトさんを書いてみた
563名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 17:42:17 ID:ErC0fc3D
2つおかしな所がある

1つ目
ヤサグレでなくヤクザになっている
2つ目
なぜ体で払ってもらわないのか
564名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 18:00:00 ID:I6s4TFVr
同意
565名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 18:18:07 ID:A9Ta+0Pv
>>563
2つ目の問いだけ答えよう
なぜなら、私は和姦スキーだから
566名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 18:29:33 ID:TRbquWAO
まずはヴィヴィオと仲良くなって、その一方でギリギリまでなのはさんを追い詰めたところで嫁に貰って幸せ家族計画なんですよね
フェイトさんったら流石ですね
567名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 18:41:42 ID:ErC0fc3D
なのはさんとフェイトそんがセックスするのに強姦とかないよ
568名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 19:59:44 ID:GCezUWkL
>>563
なのはさんがフェイトさんに私の身体を買ってくださいと懇願しに来るまで焦らすからに決まっているだろ
569名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 20:08:05 ID:bCtLXPp3
流石なのフェイ。
マニアックなプレイも平然とやってのける。
570名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 21:33:16 ID:Z2YMB0gz
>>567
シチュエーションプレイで
なのはさんが「やめてっ!痛いっ」つーのに対して「あ、ごめんなのは」
と素で返答してしまってその後になのはさんに怒られるフェイトさん、
という所まで妄想した。
571名無しさん@秘密の花園:2008/11/20(木) 23:14:04 ID:I6s4TFVr
>>570
で、そのssの投下まだ?
572570→(ω・`ミэ)ピチピチ:2008/11/21(金) 05:39:30 ID:pJiCRZqz
|・)ノ
>>571

なんかちょっと違う感じに.
リハビリという事でご容赦頂ければ.


「ごっこ遊び」 

 何もかもごっこです。メタ視点でどうぞ。

1。

 昼から降り始めた雨は夜半には既に止んでいた。
 夏だという事もあり、雨が降れば夜も多少は涼しいであろう、そう思っていた私を裏切
るかのように、周囲は湿気を帯び、じめじめと私の躰を苛んでいた。
「はぁ……はふ」
 躰に張り付く制服の隙間を作りそこに風を通せば多少はましになる。だからといって根
本的な解決にはならず、結局暑く、じめじめとしているは変わらずじまいだった。
 こんな所にいるから問題なのだ、さっさと六課の隊舎に帰って冷房の効いた部屋でゆっ
くりすれば良い。
 誰しもがそう言うだろう。私自身もそう思っている。
 けれど、帰れないのだ。
 ミッド湾岸に浮かぶスラム街、そこに身を隠してまで六課から逃げなければならない理
由が今の私にはあるのだから。
 どうしてこんな事になったのだろう、そう思えば思う程自分が情けなくなってくる。あ
の時ああしていれば良かった……そんな後悔の念に苛まれれば苛まれる程、情けなく。
「こんなはずじゃ……」
 かつてクロノ君が口にしていた言葉を思い出す。人生とはこんなはずじゃない事ばかり
……けれど、そこから抜け出そうとするのも人間ならば、そう思ってしまうのも人間だろ
う。
 そして、今の私は後者だった。
 そんなつもりじゃなかったのだ……そんなつもりでは。
 誰もいない廃墟に身を隠し、魔力を抑える。部屋の隅、膝を抱えて一人私は震えていた。
自分が犯した事実を思い返しながら、ただ、ただ震えていた。
 いつ終わるとも知れない後悔の日々、その終わりは唐突だった。
 カツン、となる音。
 カツン、カツンと階段を歩む音。
 その音に反応して私が逃げるなどとは一切考えてないゆっくりとした歩み。そして事実
私は動けず……その音を為した者が現れるまで震えていた。
 ガチャ、となる扉の音と同時に、懐かしい姿が視界に映る。
 フェイト・T・ハラオウンだった。


2。

「も、元スターズ分隊隊長高町なのは。……あ、貴方を逮捕します」
 私を視界に納め、毅然とした態度のまま口にした最初の発言がそれだった。僅かどもっ
て聞こえるのは私がそんな事をするはずがないと思っていたからだろうか。それとも親友
の悪行を止められなかった自分への悔しさの所為だろうか。
 どちらにせよ、私に分かる事ではない。分かるとすれば、相変わらず……そう、相変わ
らずフェイトちゃんは優しい、という事だけ。けれど、そのフェイトちゃんを裏切ったの
は私だ。
「……どうしたの、そんな顔して……私を逮捕するんでしょう?」
 事ここに至り、私も諦めがついたのだろう。気が付けば皮肉の一つも口に出ていた。そ
んな私に対して、口元を引き締めフェイトちゃんが近づいてくる。
「高町なのは……抵抗しなければ、その身は保証する。だから大人しくして欲しい」
「どうせ捕まれば身の保証なんて無いよね……」
 なのは、大人しくして……そんな言葉が今にも聞こえてきそうなフェイトちゃんの姿に、
僅か泣きそうになりながらも私は抵抗する。ここで捕まってしまえば全てがおしまいだ。
573(ω・`ミэ)ピチピチ:2008/11/21(金) 05:40:07 ID:pJiCRZqz
「Raising heart」
―――………Yes, my master
 僅かな沈黙の後にレイジングハートが答える。レイジングハートが付いて来てくれるな
ら私は最後までいける。
 さぁ、抵抗しよう。この優しき執務官殿に。
「なのはっ!……私のお話聞いてくれないんだね」
 その言葉が耳に届いた時、私は既にバリアジャケットに身を包み、レイジングハートの
砲身をフェイトちゃんに向けていた。
「お話を聞いてもらいたいなら……やる事があるでしょう?」
 挑発するように、招き寄せるように左手の手の平をフェイトちゃんに向け……相手をし
てあげる、と、くいくいっと動かす。
 そんな安い挑発にフェイトちゃんがバルディッシュを手に、
「悪い子にはおしおきしないといけないね……Bardiche」
―――………Yes,Sir
 口にする。
 逃げるために、捕らえる為に、お互いの譲れないもののために……さぁ、行こう。
戦闘の始まりであった。


3。


 結論だけ言えば、私は負けた。
 バインドで躰を拘束され、空に浮かされている様に僅かなさけなさがこみ上げてくる。
この空を自由に飛ぶために管理局に入ったといっても過言ではないのに、……そんな余裕
のある思考に苦笑する。実際にはそんな余裕など、ないのだけれど。
 自身の姿を見れば、ボロボロになったバリアジャケットの隙間からは傷ついた肌。そし
て、それは私だけではなく、フェイトちゃんもそうであった。部隊長クラスがリミッター
もなしで戦い合えば仮に非殺傷設定だとしてもそんなものだ。僅か、躰を覆うバリアジャ
ケットの面積の違いでフェイトちゃんの方がボロボロで、ダメージを受けているように見
えるが……負けたのは私の方。
「はぁ…はぁ」
 絶えず酸素を求める荒い呼吸を隠しもせず、為されるがままに拘束圧の強いバインドに
締め付けられたまま地に下され、先ほどまでいた廃墟の一室へと戻される。
「……私の勝ちだよ、なのは」
 確認するように、フェイトちゃんが私に近づき、私の顔……顎をその華奢な指先で持ち
上げる。場所が場所ならば格好良い仕草なのだろう。事実、日頃のフェイトちゃんの一挙
手一投足は雅だ。だが、今は違う。
 視界に映るソレを見れば、雅などとは決して言えない。
 それはさながら狂気そのものだった。漸く獲物を捕らえ、それを食す事が出来ると喜ぶ
獣の如き眼光。
 これだ。これだ。これだ。
 この瞳が……怖かったのだ。
 私の周りにいる人達のその全てがこのような瞳を私に向けてくる。どこいいても、何を
していても……お前は餌であるといわんばかりの瞳を。それはロストロギアの所為だった
のだろうか?今になってもそれは分からない、だが……ある日自分以外の皆が自分を餌の
ように見始める……そんな現実に私は耐えられなかった。
 いくらロストロギアが、と言っても聞き入れない部隊長、それもそうであろう。部隊長
すら私をそのような瞳で見つめていたのだから。既に汚染されたものが、自分が汚染され
ているなどというわけが無い。
 孤立無援だった。
 何日も続いたそれ。そして終に私は……生物としての本能が、その立場からの脱却を求
めたのだろう……私は六課の隊長を、同じような視線を向けてくる者達を傷つけ逃げてき
たのだ。
 そして…今、私は捕まったのだった。
「ぃ……ぃゃ…」
 先ほどまで相対していた時の強がりなんてもう、どこにもなかった。ただただ捕食され
る側がそれから逃れようと必死に声をあげようとして……叶わない、そんな現実に私は直
面したのだった。
574(ω・`ミэ)ピチピチ:2008/11/21(金) 05:40:39 ID:pJiCRZqz
「どうしたの?なのはぁ?」
 ゆっくりと動き、紡がれる甘ったるいフェイトちゃんの声が恐ろしい。けれど、そこか
ら逃れようと顔を動かしても直ぐに白く長い指先で引き戻され、その視線からは逃れられ
ない。
 あぁ、助けて……誰か……
「犯罪者には捕らえた人直々に尋問しないとダメなんだ。動機だとか何だとか色々と喋っ
てくれるまで尋問しないとダメなんだ。……でもね、なのは」
 一旦口を閉じ、口元を歪めながら……
「喋っちゃ……ダメだよ」
 次の瞬間、私の視界の、その全てをフェイトちゃんが埋め尽くしていた。
「っ……」
 全身を拘束されたまま唇を唇で塞がれ、悶える事すらできず、私はされるがまま。
 柔らかいフェイトちゃんの唇の感触、それがこんな時でなければどれ程嬉しかっただろ
うか。けれど、こんな状況では嬉しさなんて沸いて来ない。だから、それを伝えるために、
私は屈服などしないと視線に力を込める。
「ふふ……嬉しいよ、なのは」
 けれど、帰ってきたのは柔らかい笑顔。そんなに嫌なら動機も何もかも話してしまえば
良いのに?という言葉が伝わってきそうだった。
 そして、その事実に私は愕然とする。確かにここで喋ってしまっては後がないように
思っていた。が、しかし、本当にそうだろうか?この場を切り抜ければロストロギアに
影響を受けてない人に会えるかもしれない。そして、その人に協力を仰げば……。
 だから、喋ればこの場は切り抜けられる。それ以上は尋問ではなくなるからだ。
尋問でなければフェイトちゃんもこの行為を是とはしないだろう。
 だから……喋れば良い。その方が良いはず……ならば私はどうして喋らない。
「何だかんだ言ってして欲しいんでしょ?逃げたのもそう。本当にロストロギアが原因だ
って云うならなのはは逃げるべきじゃなかった。だから、逃げたのは私に捕まえられたか
ったって事だよね」
 それに答える言葉を私は持っていなかった。事実、逃げる必要などないと今、自分で結
論を付けたのだから。……でも、だったらどうして私は……
「私に、こういう風にしてもらいたかったんだよね……」
 言い様、首筋に舌を這わせ、それをゆっくりと動かしながら……フェイトちゃんの小さ
な手は違う場所を、バリアジャケットが壊れその中身が露呈しているそこへと。
「ち、ちがう……よ」
 首筋から伝わる舌の感触と、同時に襲ってくる乳房を圧迫される感触に、嫌だ嫌だと言
っていても……僅か甘い刺激が躰を付き抜ける。
「ぁっ……」
 持ち上げられ、ぐにゃりと歪まされる乳房。何度も、何度もフェイトちゃんの手の中で
形をかえる。それが続けば、続くほど私の躰は愉悦に痺れ始め……次第、その先端は熱を
帯び硬さを持ちはじめる。
「ほらね……厭らしい」
 蔑む様な口調のそれに違う、違うと首を振り、振りながらも口腔からは甘い吐息が漏れ
る。
「ぁんっ」
 そんな私の反応に気を良くしたフェイトちゃんが次に向かう先なんて決まっていた。
 乳房を彩る硬く張り詰めた乳首。
 破れたバリアジャケットの隙間から顔を出すそれに愛しそうに唇を近づけていく。わざ
とゆっくりと近づいていくのは私がそれを見て、自分からして欲しいと言わせるための焦
らしなのだろう。けれど、乗ってやらない。
「やめた」
 が、フェイトちゃんの方が上手だったのだろう。近づけていた唇を瞬時に離し、私の眼
前へと移動させる。
 躰中を甘い痺れで汚染させた後でのそれは……その思考に、私は愕然とする。フェイト
ちゃんのいう通り、私は求めているのではないかと。
「犯罪者としては素直にならなくて良いけど、こういうのは素直になって欲しいな」
 笑うように哂うようにフェイトちゃんが口にする。私の反応の一つ一つが面白くて仕方
ないと言わんばかりに。
「ざ、残念だったねフェイトちゃん……こんな程度じゃ私は……ひゃうっ」
 一瞬の事だった。
 私の言葉に笑みを浮かべながらもフェイトちゃんの指先は向かっていたのだ。私の大事
な所へと。しかも……
575(ω・`ミэ)ピチピチ:2008/11/21(金) 05:41:10 ID:pJiCRZqz
「何だかんだでもう準備万端じゃないか、なのは」
 躰の中を、いいやその入り口を直に弄られる感覚が伝わってくる。
 バリアジャケットのスカート部分から覗くフェイトちゃんの腕、その手の先、指先はそ
の向こう側、ショーツの隙間を越えて、私の中への……その入り口に触れていた。
 いきなり触られたそこから、こそがしさと同時に私自身が濡れている事実が伝わってく
る。
「そ、そんな……」
「ただの生理現象?違うよね……」
 その通りだった。躰を触られたら反応する、それも事実。だけど……
「ぁ…ぁぁ」
 水気を帯びたフェイトちゃんの指先がするすると私のそこを通過するたびに私は喘ぐ。
心とは別に躰が勝手に……そんな言い訳をしている自分に嫌気が刺す。
 そう、もう……私には反抗する気持ちなんて……何も沸いて来ないのだ。
犯罪者となった自分がこれから先どうなろうと、これより先が例え地獄だろうと……。
 だって、だって……仕方ないじゃない。
 愛しいフェイトちゃんが私に触ってくれているのだから……仕方ないじゃない。
 狂ったような餌を見るような視線だろうと、それでもフェイトちゃんなのだから……そ
れにその原因がロストロギアの所為ならばなお更。フェイトちゃんにはそんなつもりがな
いかもしれないじゃない。だったら……こうして私を責める事で少しでも楽になってくれ
るなら……
「い、いたっ」
 フェイトちゃんの長い爪が私のアソコについている敏感な所を掻き、瞬時に襲ってきた
感覚に私は痛みを覚える。甘い、甘い、愛しいフェイトちゃんがくれる痛み。
 例え痛みであろうと、フェイトちゃんがくれるものならば……
「あ、ごめん。なのは」
 瞬間、沈黙が辺りを埋め尽くす。



4。


「ちょっとフェイトちゃん。盛り上がってきた所なんだからちゃんとしてくれないと」
 フェイトちゃんには難しすぎる設定だったのだろうか、と相変わらずバインドに掛かっ
たままの私は思う。ちなみに私達の仲が倦怠期だとかそういう事ではなく、折角廃墟を魔
力で作れるので遊んでみたかっただけである。
「あ、ごめん。なのは。が、がんばってるんだよ?でも、その……本当に大丈夫なの?」
 申し訳なさそうな表情のフェイトちゃんに僅か苛立ちさえ覚えるのは良い所で止められ
たからだろう。これが焦らしなのだとしたら、フェイトちゃんは凄いと思うが、多分ただ
の天然。
「フェイトちゃんのバカッ!好きな人にされるなら何だって嬉しいんだよっ」
 というわけで、言葉で伝えてあげる。やはり、お話は大事だよね、とうんうんと自分で
納得しながら。そんな風にしていれば、フェイトちゃんが目を輝かせ、
「う、うん。私がんばるね!なのはが喜んでくれるようにもっともっと勉強するよ」
 と。
 この勤勉屋さんめーと嬉しくなり、頬を綻ばせていれば、フェイトちゃんの顔がきりっ
と真剣になる。格好良いよ、フェイトちゃん。
「……ここが…良いんだよね、なのは」
 私の大事な所に触れながら、ちゅっと口付けの後に、先ほどの続きを開始する……はず
だった。
「何や夜中に訓練場が使われているから来てみたら……何に使ってるんやこの阿呆ども」
 部隊長の登場だった。なんてタイミング……
「「えーと、シチュエーションプレイ?」」
「OK、黙れ」


 その後、大量の始末書を書かされたのは語る必要もない事だった。


おわり。
576(ω・`ミэ)ピチピチ:2008/11/21(金) 05:44:47 ID:pJiCRZqz
お互いの譲れないもの=本日はどっちが責めか的な意味.

以上,お目汚し失礼致しました.
あんまりえぐいのは書けないと思った今日この頃.
そんな感じで,
ω・)ノではまたいずれ.


味噌汁|(ω・`ミэ)ピチピチ
577名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 05:46:25 ID:R/cbnYdm
ちょwww
578名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 06:13:42 ID:lOOdfRXc
長いこと焦らしてくれちゃって!
ずっと待ってたよピチピチさん!

やはりなのフェイはバカっプルが良いと再認識しましたw
579名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 08:58:49 ID:YD8y5INm
これはwwGJwww
580名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 09:34:52 ID:DNRpHIKv
腹痛えwwwwwwwwwwwwwwww
581名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 11:46:36 ID:wD4WgkqI
愛すべきバカップルwwww
582名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 13:18:26 ID:FRJ0mm4S
ピチピチタンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
待ってたよ!
ちょっとおバカなフェイトそんとなのはさんやっぱ最高だぜ、GJ!
次はぜひフェイなのでハードSMを……
583名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 17:18:17 ID:lOOdfRXc
ちょっと待ってくれ
お互いが譲れないものが、どっちが攻めかというのなら、
なのはさんが勝つパターンも…?
584名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 17:34:18 ID:IOWL0AQ9
なのフェイ最高〜
585名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 19:34:58 ID:PpJ0lFFp
>>576
マジでお茶吹いたwww

しかしなんでなのフェイは変態チックだとしっくりくるのだろうかw
586名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 20:35:19 ID:vVQtivik
>>576
最高!
やっぱピチピチさんのは素晴らしい!!

しかし馬鹿だろこいつらwww
部隊長お疲れさまっす…
587名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 21:52:15 ID:0XM+6hTM
なぜそこで混ざらなかった部隊長
588名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 22:30:14 ID:7gRI4ZL0
ツッコミ不在になる状況を避けたんだろ
589名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 23:02:36 ID:U1TtQokk
第一混ざるとしたら何役で混ざるんだ部隊長
590(ω・`ミэ)ピチピチ:2008/11/21(金) 23:08:53 ID:pJiCRZqz
|・)ノ改めましてお久しぶりで.
という所でレス返せそうなのだけレス返し.

>>578,583
ども.焦らしプレイは得意なんです.なのはさんが.
なのはさんが勝利すると誰かに連絡入れながらの人質プレイになります.多分.

>>582
ハードSMですか……首輪散歩とかでしょうか?
なのはさん×アリサさんで書きたくなりますね.
「犬さんいっぱい飼ってるけど本当は自分が飼われたかったんだねアリサちゃん」
とか.なんて酷いなのはさん.

>>585
ディスプレイ大丈夫でしょうかっ?
さておき.愛のある変態だからではないでしょうか?と思う所です.

>>586
有難う御座います.久しぶりの投下でしたから戦々恐々としておりました.
事あるごとに残務処理な部隊長にどなたか愛の手を.

>>587
部隊長にはもうお相手がいるので浮気になるからだめなんです!とか力説してみます.
まぁ,帰り際にお仕置きという事で一回くらい揉んでるのは間違いないと思う所.

>>588
特に意識してはいませんでしたが,仰る通りかと.
予定なら一夜明けてからの登場だったのですが.

>>589
尋問指導官(?)なら?

という所で,レス返し終わり.
それではまた,いずれ('ω')ノ

美味しい水|(ω・`ミэ)ピチピチ
591名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 23:09:02 ID:D5dvAiE7
上司として尋問に加わり2人でなのはさんにあれやこれや
592スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/21(金) 23:22:20 ID:gyNqzewd
ごぶさたしてましたがSS投下します7レスです

ティアナがSLB打って自分でケリつけにいくどーとかいう流れの続きです
シリアスなのにこんな前話あらすじでスイマセンw
593それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:23:13 ID:gyNqzewd
 ―*―*―*―


目が覚めたら、白い天井が見えた。
病院……かな。
あのときとは違う、記憶は鮮明だ。
私の身体は包帯だらけで腕には管が繋がれ、酸素マスクまでつけていた。
……苦しいな、そう思ってマスクをはずす。

「フェイトちゃん!?」
呼ばれた声に視線を向けたら、なのはがいた。
なのはも私と同じように病院着をまとって、隣のベッドにいた。
「なのは……良かった、無事だったんだね」
「良くな――ううん、そうだねわたしは無事だったよ……今、先生呼ぶね」
そう言って起き上がるなのはを制止した。

「いいよ、なのは……先になのはと話がしたい」
「そっか、そうだね……フェイトちゃんがそう言うってことは大丈夫なんだよね?」
「うん、ちょっと起き上がるのは無理そうだけど、とりあえずは」
「良かった……フェイトちゃん、2日も目覚めないんだもん……気が気じゃ無かった……」
「心配かけたね、ごめん」
「ううん、生きててくれたからそれでいいよ……守ってくれて、ありがとう」
「私、なのはを守れたのかな?」
「うん、フェイトちゃんは最善の方法でなのはを守ってくれたよ」
「そっか、良かった……でも出来ればなのはに痛い思いはさせたくなかったな……」
「痛くなんて無かったよ、フェイトちゃんがわたしを信じてくれたから……
 それにフェイトちゃんあのとき言ってくれたよね。
 諦めないでって、私、戦闘で初めて諦めちゃうとこだったのに……」
「そうだった、かな? 夢中だったからなのはの名前を呼んだことしか覚えてないよ」
「確かに聞こえたの……フェイトちゃんの背中がそう言ってたから
 だからシールドを展開できたんだよ」

なのはが、ベッドから降りる。
「そっちに、行ってもいい?」
「もちろん……でも起きて大丈夫なの?」
「うん、わたしはフェイトちゃんほど重症じゃなかったから……」
そう言いながら私のベッドサイドにあった椅子に腰掛けて、手を握ってくれる。
こうしてお互いが望んで触れ合うのは久しぶりだなと思う。



594それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:25:22 ID:gyNqzewd
「フェイトちゃん、意識が戻らないくらい重症だったのに、病室が個室じゃないのどうしてだと思う?」
「え? あ、どうしてなのはと同室かってこと?」
「うん」
「えっと……病室がいっぱいだった?」
「あは、相変わらず天然だね……」

なのはが苦笑する。
「ティアナがね、取り計らってくれたの」
「ティアナが……?」
「うん、フェイトちゃんの目が覚めたときに、一番最初にわたしの顔が見れるようにって」
「そっか……」

なのはの方からティアナの話をしてくると思わなかった。
私は、何て答えればいいんだろう。

「そんなに難しい顔、しないで?」
「え? そんな顔してた? ごめん」
「んー、それに、もう謝らないで」
「あ、ごめ――」

しまったと口を閉じた私になのはが目を細める。

「ティアナから……全部聞いたよ」
「え……全部って、何を」
「だから、全部」


どうして……それがあの子が一番傷つくことなのに。
いや、どうしては愚問か、私となのはのために決まってる。


「昨日、わたしとフェイトちゃんを同室にしてくれた後、ここに来てくれたの。
 あの男の幻術のことと、ティアナが変身魔法を使ったこと……
 フェイトちゃんは、気持ちには応えられないけど
 でもティアナの気持ちは否定しないでいたってこと……全部話してくれた」
「そう……」

ほんとに全部だなと思う。
どんな思いでそれをなのはに伝えたのか、考えると胸が痛む。

「フェイトちゃんがわたしに何も言ってくれないのは、ティアナのためだと思ってたから苦しかった……
 でもわたしのためでもあったんだね」
「それは……わからない。
 なのはにうそは吐きたくなかったけど、言えば苦しむのはわかってたから……
 そんななのはを見るのは私も辛かった……
 結局は自分のためだったのかもしれないとも思う」



595それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:27:19 ID:gyNqzewd
「うん、今なら……わかるよ。
 まさかあんなかたちでわたしが事実を知るなんてお互い思ってなかったし」
「そう、だね」
「どうして何も言ってくれないのかって本当に辛かった。
 今でも、話してくれたら良かったのにって思う気持ちもあるんだけど。
 でもティアナのこと考えたら……
 あの状況で何も言わなかったフェイトちゃんの気持ちが良くわかる、それに……
 そうやってティアナのことを考えてあげられるフェイトちゃんだからこそわたしは好きなんだよね」
「なのは……」
「結果論だから……今も何も知らないままだったらやっぱり苦しいと思う。
 こうしてティアナが話してくれたからこうやって言えるのはちょっと情けないね」

なのはは悲しそうな顔をした。
「でも言わなかったのは……フェイトちゃんはわたしを信じてくれてたんだって
 そう思ってもいいのかな?」
「うん……でも私のしたことがあんまり過ぎて、自信は無かった」
「でも、わたしがフェイトちゃんを信じて待ってるって、そう思ってくれたんでしょ?」
「……実際になのはは、何も聞かずに私を送り出してくれたよ」

あの日なのはは私の背中で泣きながら、送り出してくれた……。

「わたし、フェイトちゃんの口から聞きたいよ
 フェイトちゃんがティアナに対して何を思ってたのか」

もう、なのはは全てを知っている……私の言葉で伝えるべきなのだろう。

「最初はなのはに話すことが傷つけることだと思って離れようと思ったんだ。
 でも知られてしまったら、今度は話さないことが傷つけることになって。
 だからなのはに全てを話したい気持ちはあったんだ。

 でもそうしたら……ティアナとのことが言い訳になっちゃうから。
 たとえなのはでも、あの夜のことを幻術のせいだと他の人に話してしまうのは
 あの子を傷つけてしまうから……ティアナにとってそんな簡単なことじゃないのに。

 ティアナは賢くて、本当に優しい子なんだ……。
 私のこともなのはのことも思いやってくれる子で
 だからその場に流されてあんなこと受け入れるはずなくて……。
 幻術のせいなのにティアナのせいじゃないのに、なのにあの子は自分のせいだって苦しんで……
 自分の気持ちを犠牲にしてなのはに全てを話せって、家に帰れって言ってくれて。
 ……私にはティアナの気持ちを否定することなんて出来なかった。
 同情とかじゃなくて、ただあの子の側にいてあげたかった」

私の心に溜まっていた思いが、堰を切ったように一気に吐き出される。



596それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:29:20 ID:gyNqzewd
「私にはなのはが必要なんだ、なのはが私の名前を呼んでくれたあの日から
 なのはの他に何もいらないって、私はなのはを守り続けたいと思っていたんだ。
 私がいつも隣にいて、抱きしめたいと思うのは今でもなのはだけだけど。
 でも……いつの間にか私には守りたいものが増えてて……。
 ヴィヴィオや、キャロ達や……ティアナのこともそうで」

「うん、フェイトちゃん、わたしもそうだからわかるよ。
 でも特にティアナは……フェイトちゃんにとってティアナはちょっと特別だよね?」

「……そうなんだと思う。
 恋愛感情とかそういうんじゃないけど、これだけ私の中に入り込んできたのは
 なのは以外では初めてだから」

核心をついてくるなのはの問いかけに、私は正直に答える。

「……ちょっとだけティアナに嫉妬しちゃうな」
「なのは! 恋愛感情じゃ、ないよ?」
「わかってる……だからこそティアナへの気持ちって純粋なんだろうなって」

なのははちゃんとわかってる……だからほんとは嫉妬とも少し違う。
でも、私はそれを指摘したりはしない。
私を理解しようとしてくれているから、なのはが聞いてくることに全て答えるだけ。

「フェイトちゃんがティアナを思う気持ちも
 わたしのことを愛してくれてる気持ちも……わかったよ
 ちゃんと話してくれて、ありがとう」

「なのは、お礼を言うのは私の方だよ。
 私を信じてくれて、待っててくれて、ありがとう」

私はなのはと繋いでいる手に力を込めた。



597それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:31:59 ID:gyNqzewd
「フェイトちゃん、ティアナがあの男を倒したときってまだ意識あった?」
「おぼろげだけど……スターライトブレイカー、だったね」
「うん、私が教えてたときはまだ魔力集束は完璧じゃなかったんだけど……
 ティアナ、ちゃんと1人で訓練してたんだね。
 もともと長距離砲撃のわたしとはタイプは違うんだけど、
 完成してたどころか、クロスミラージュの特性を生かして……
 フェイクシルエットまで使ってちゃんと自分のものにしてた」
「……嬉しい?」
「そうだね、すごく……嬉しい」
「なのは、すごくティアナには目をかけてたもんね」
「うん、ティアナの成長が単純に嬉しい。
 戦闘技術だけじゃなくて、あの子は状況を見て指揮もできるしきっとまだまだ強くなるよ。
 だから……わたしもティアナが夢を叶えるまで……フェイトちゃんと一緒に見守りたい」
「なのは……?」
「ほんとは! ほんとは……ティアナに補佐を離れて欲しいとか……
 そんな最低のことを考えたりもしたんだよ。
 今だってティアナがフェイトちゃんとずっと一緒にいるとか考えるのはちょっと辛いんだけど……
 でもそれ以上にティアナの優しさに触れちゃったから……」

なのはが俯く。

「なのは……私たちの考えって間違ってないのかな?」

え?となのはが不思議そうな顔をしてわたしを見つめる。

「私が側にいることは、なのはがそれを一緒に見守ることは……
 かえってティアナを傷つけることにならないのかなって」

私はそれが気がかりだった。
ティアナにとって本当にそれがいいことなのかがわからない。
私の気持ちは決して同情なんかじゃないけど、ティアナがそう思うかはわからない。
私のエゴにしか過ぎないのかもしれないと思う。

「フェイトちゃん、大丈夫だよそれは」

え?と今度は私がなのはを見つめる。

「同じ人を愛してしまったんだから……だからわたしにはわかるよ。
 それに、昨日ティアナと話をしたから……確信かな、これは。
 ティアナは……今でもやっぱりフェイトちゃんに側にいて欲しいんだよ」



598それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:35:26 ID:gyNqzewd
「わたしとティアナは同士……ていうか。
 わたしもティアナも、フェイトちゃんの優しさと強さに弱いんだよねきっと」

自分のことを言われると何を言っていいかわからなくなる……。

「フェイトちゃんは優しすぎて……ときどきその優しさは残酷で」



「でも、そんな優しさが愛しくて、縋りたくて、側にいたくて……
 フェイトちゃんの瞳に自分が写ってるだけで、それだけで幸せで。
 昨日のティアナからそれをすごく感じたんだよね。

 ティアナはちゃんとわかってるよ……フェイトちゃんの優しさを同情と混同したりしない。
 それにわたしのことも……わたしにほんとはそんなに余裕が無いってわかってて
 嫉妬とかそういう醜い部分もちゃんと知ってて……
 だからわたしに対して劣等感を感じたりもしないと思う」

ティアナにとっては同情が一番辛いと思う、特になのはからは。
私と同じようになのはにもそんなつもりは無くても……
でも同士と表現したなのはがそうは受け取らないと言うなら、そうなんだろうなと思う。
だったらもう、迷わない。

「私は、ティアナの旅立ちのときまで……側でティアナを守ってあげたい。
 なのはには辛い思いをさせるかもしれないけど、でも信じていて?
 退院したら……ちゃんと家にも帰る、なのはとヴィヴィオの側にもいたい。
 欲張りなのはわかってるけど、でも私は自分の大切な人達を、側にいて守りたい」

なのはが私を見つめて苦笑いをする。
「そういうところがフェイトちゃんの強さなんだよね……
 わたしは守られるだけは嫌だけど、でも守って欲しいとも思っちゃうんだよね」

なのはは守られてるだけじゃないよ……こうして私を信じてくれるから。
だから、私はいつもなのはの温もりに包まれて……私もなのはに守られてるんだ。

そう伝えようと思ったら、なのはが私を見つめて聞いてきた。
「フェイトちゃん……キス、していい?」

「ダメだよ」

そう答えた私に、寂しそうにしながら目を伏せる。
「そう、だよね……ごめんね、ティアナが旅立つまでは、そういうのは、無しだよね……」



599それぞれの優しさ:2008/11/21(金) 23:37:14 ID:gyNqzewd
「なのは……」
私は握っていたなのはの手を少し強引に引き寄せた。
「キャッ! フェイトちゃん、怪我――」
私の怪我しているところにもたれない様に慌ててバランスを取る。
上手く私の身体をかわして、私の両脇に手をついた。
こういう体裁きはさすが、かな。

「キスは、私からしたいんだ」

なのはの髪の中に片手を差し入れて顔を引き寄せ
触れるだけの口付けをして一旦顔を離す。

「なのはに、ずっと触れたかった……」

「フェ……イトちゃん、いきなりはずるい、よ」
なのはが顔を赤くして抗議してくる。
「ん、ごめんね、でも我慢出来なかったんだ。
 それに……ちゃんとなのはの目を見て言いたかった……」

なにを、と聞いてくるなのはを見つめながら、心を込めて伝えた。


「なのは、愛してる」


なのはの蒼い瞳に見る見るうちに涙が溢れてくる。
「うっ……ふぅ……フェイト、ちゃん……」
「え!? なのは……ちょ、泣かないで」
「だって……ずっとずっと聞きたかった言葉だから。
 こうやって正面から抱きしめて言ってもらいたかった言葉だから……」

なのはの涙は止まらなくて。
私をきつく抱きしめてきた。

「いたっ……!」
「あ、ごめん! だ大丈夫!?」
「うん大丈夫、むしろ嬉しい痛み、かな」
なんて言ってみたものの、私はかなり無理して笑っていたんだと思う。
「大丈夫じゃないでしょ! ごめん今すぐ先生呼ぶから!」

慌てたなのはがナースコールを押そうとして私から離れようとしたのでそれを制止する。
「待って! もう1度だけ」

私は再びなのはを引き寄せて今度は深いキスをした。



600スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/21(金) 23:40:55 ID:gyNqzewd
今回は以上です
やっと終わりが見えてきました

試験は終わったんですけど相変わらず仕事は忙しいです
でもラストスパート頑張ります
いち職人のプライベートまで応援してくれた方、感謝です


では、お読みいただきありがとうございました!
601名無しさん@秘密の花園:2008/11/21(金) 23:54:24 ID:CDCmtBv3
>>600
GJ なんというか、しみじみ&ジーンと来たよ
602名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 01:18:39 ID:OEUr9HG3
それ優続きキター!!!待ってました!!!
ティアナ良い子だ・・・
603名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 07:34:58 ID:7MzR4r/1
ご無沙汰、ティアナ〜あいたかったよっ(ティアナ出てないけどw)
604名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 08:12:39 ID:vkANqA+o
待っていた・・・まっていたぞおおお!
修羅場もう終わったんか・・・;ω; しかしGJ!
605名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 09:40:02 ID:lek2DyK3
>>600
GJGJ!

>>590
おおぅ……なのはさん×アリサさんがすげぇ見たくなってきたぜ……w
606名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 10:34:11 ID:7z8vN88g
それ☆やさ良いよそれ☆やさ。
まさに5つ☆だぜ☆
607名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 17:56:27 ID:vkANqA+o
4つしかねーぞw
608名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 19:11:04 ID:Q6F/4C4M

気を利かせろよw
609名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 20:49:40 ID:TjcPJ3nc
>>600 GJです!
各キャラのすごく深い心情が描かれていていつも感心してしまいます。
610名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 23:41:34 ID:8KyqCnnj
投下してもいいでしょうか?
611名無しさん@秘密の花園:2008/11/22(土) 23:48:26 ID:qUDjk1XA
OK
612フェイトの鬱々とした休日:2008/11/22(土) 23:53:31 ID:8KyqCnnj
遅くなってすいません。
>>464の続きです。
5レスお借りします。

 初めてのなのはとの口付けは、今まで触れた何よりも柔らかくて、甘くて、温かくて、ずっと触れていたいと思わせてくれた。
きっとこういう事を、こういう気持ちを本当の幸せって言うのだろうと実感させてくれる。
でもこれは友達同士でする事ではない。なら私は何故なのはとキスをしているのだろう?

 確かに私たちは普通の友達ではない。普段の接し方も常識のそれを超えているのは理解していた。
子供の頃から一緒のベッドで寝たり、一緒にお風呂に入って洗いっこしたり、さっきみたいに抱き締め合ったり。
いくら女性同士でもやや行き過ぎた付き合いであったと思う。
でも、それでも私がなのはに居抱いている感情は友情以上ではない、そう信じていた。
だけど、違ったのかな?

「フェイトちゃん……ど、どうして?」

 私から離れたなのはは、声を震わせていた。その声は電話越しに聞いた時よりも強い感情を抱いているようだった。

「ご、ごめんなのは! 違うんだ!」

 なのはが今何を思っているのか。先ほどまでは手に取るように分かったそれも、もう分からなくなっていた。 
ほんの数秒前は誰よりも彼女に近づけたと思っていたのに、今では体も……そして唇も離れてしまった。

「なんで、キスしたの?」
「それは、その……」

 今までもなのはとの間に気まずい空気が流れる事は何度かあった。
だが、中でも今回は最悪と言っていいだろう。気まずいどころの話ではない。
故に後悔も大きい。そう、キスなんてしなければこんな事にはならなかったはず。

 何故キスをしたのか? 私のなのはに対する感情は友情? それとも……。
いや違う! 私はなのはを好きじゃない、好きなんかじゃ……ないよ。

「フェイトちゃん……」

 なのはが呼んでいる。私の名前を呼んでくれている。
きっと私の答えを待っているんだ。キスの意味を。私の想いを。

「お話、聞かせて?」
「……傷つけたかった」
「え?」

 なのに私は何を言おうとしているの?なのはが知りたいのはそんな事じゃないはずだ。
なのはが知りたいのは私の気持ち。だから正直に話すべきなのだろう。
でも、言えない。だから私は……。
613フェイトの鬱々とした休日:2008/11/22(土) 23:55:08 ID:8KyqCnnj
「なのはをね、傷つけたかったんだ」
「フェイトちゃん?」

――そう、これだって本当の気持ちだ。私がなのはに居抱いた想いだ。

「3か月前、さよならって言われた時、私すごくショックだったんだ」

――だからキスの事なんて忘れてほしい。私は今のままでいい。

「だからね、なのはの声を聞くとその時の事思い出しちゃって」

――友達のままがいい。なのはとの関係を壊したくない。

「だからわざとあんなひどい事言って」
「逃げないでよ!」

――どうして分かるの?

「逃げるって……逃げてなんかいないよ。ただ私は昨日の事を」
「そんなのどうでもいいよ!」

――泣かないでなのは。

「フェイトちゃんの気持ちが聞きたいの」
「だから言ってるでしょ? なのはに謝りた」
「好きです」

 なのはが呟いたのは私の望んだ言葉。何よりも望んでいた、何よりも欲しかった想い。
でも本当なの? 本当に私が好きなの? 愛してくれているの?
なのはが私を愛してくれている。そう考えるとあまりに嬉しくて涙が出そうになる。
だからもう一度聞きたくて。なのはにもう一度その言葉を言ってほしくて。

「もう一度……言って」
「好きです。フェイトちゃんが誰よりも何よりも好きです」

 そう言ったなのはの顔は少し紅くなっていた。けれど抱き締めて見つめた時のように視線を逸らす事はなかった。
まっすぐと私を見て紡いでくれた言葉。まっすぐに気持ちをぶつけてくれた。
それが嬉しかった。なのはは私の事見捨ててなんていなかったんだ。いつも想ってくれていたんだね。
だけどならなんで? なんで3ヶ月前……。私はなのはにその時の事を聞こうとした。

「私の事が好きなら、どうして3ヶ月前」

 私の問いになのはは俯きがちに答え始めた。

「迷惑かなって……」
「迷惑?」
「うん」

 なのはは静かにうなずいた後、今度は顔を上げて、先ほど好きと言ってくれた時と同じようにまっすぐに私を見て続けた。
614フェイトの鬱々とした休日:2008/11/22(土) 23:59:56 ID:8KyqCnnj
「その……一緒に居るとフェイトちゃんに迷惑かけちゃいそうで、特に一緒に寝るとき……」
「なのは、迷惑なんて」
「あのね、我慢できないの……隣にフェイトちゃんがいると、その……触りたくて、触ってほしくて。
 一緒のベッドで寝てると、えっと、つまりはそういう事を……我慢出来なくって」
「え、えっ!」

――そういう事ってつまりは……。 

 言葉を進める毎に、また俯いてしまったなのはを見るに間違いなくそういう事なのだろう。
そして私はしなければいいのに、その光景を頭の中で思い描いてしまった。

――私となのはが、ベッドの中で……色んなところを触り合って……入れたり、舐めたり、摩ったり……。

「……」
「フェイトちゃん?」
「はわっ!」
「フェイトちゃん!?」

 私は、心配そうに私の顔を覗き込んで来たなのはに、思わず奇声を発していた。
そして次の瞬間には血管を通って血が昇ってくる感覚が顔全体に広がっていく。きっと今、私の顔は真っ赤なのだろう。
その顔を見られたくなくて今度は私が俯いてしまった。
そんな様子を見たなのはは、慌てたような、でも落ち込んだような、どちらとも言えない表情を浮かべていた。

「ご、ごめん。気持ち悪いよね?」
「そ、そんな! 気持ち悪くなんて!」
「私ね、フェイトちゃんと一緒に暮らしてる時は毎日考えてたの。フェイトちゃんにしてもらいたいし、してあげたいって。
 フェイトちゃんに私の初めてを貰ってほしいし、私もフェイトちゃんの初めてが欲しかった」

 私は懸命に想いを吐き出すなのはに、こんなにも想ってくれていた事に対する喜びを感じていた。
しかしそれと同時に激しい自己嫌悪にも陥っていた。そう、自分の心の弱さへの嫌悪。

 なのはは毎日耐えていたんだ。私に触れられない苦しみに。
私も触れたいのに触れられない苦しみは、この3ヶ月で嫌というほど味わった。
なのはが、1年以上あんな苦しみと戦っていたのかと思うと、自分の情けなさと身勝手さに涙が出そうになった。

――そんなくだらない事で電話してこないで!

 昨日の言葉。私を待っていてくれたなのはに浴びせた言葉。
私はなんてひどい女なんだろう。なんてひどい事をしたんだろう。
それでもなのはは、私を好きでいてくれている。
なのは、君は優しすぎるよ。どうしてそんなに優しくしてくれるの?
私みたいな女にはもったいないのに、どうして私なんかを好きでいてくれるの?
あんなひどい事を言ったのに、どうして好きでいられるの?

「だから……さよならをしたの。迷惑かけちゃうし、フェイトちゃんに嫌われたくなかったから!
 でも……私最低だよね? 自分の勝手な想いで別れるなんて」

――違うよ。最低なのは私だ。

 やっぱり私には、なのはに好きになってもらう資格なんてない。
そう、私はなのはに愛されるべきじゃないんだ。
615フェイトの鬱々とした休日:2008/11/23(日) 00:01:57 ID:8KyqCnnj
「でも、もしフェイトちゃんがよければ……」

 だが、そんな私の思案を知ってか知らずか、なのはは笑顔で私を見つめて呟いた。

「フェイトちゃんさえよければ……一緒に暮らさない?」
「えっ、一緒に?」

 なのはの提案は、私にとってこの上なく魅力的な物であった。
何故なら私はそのためにここに来たのだから。昨夜の事を謝って、一緒に暮らしたいと伝える為に。

 私が首を縦に振れば、きっとなのはは笑顔で私を迎えてくれる。
仕事があるから毎日とはいかなくても人生の長い時間をなのはと過ごせる。
私となのはとヴィヴィオの3人。六課の頃もそうだったようにきっと幸せな日々が待っている。
だけど、それでいいのかな?

「どうかな? もちろん変な事はしないよ! 心配なら別々のベッドで寝よう?
 そうだ! 鍵付きの部屋使ってよ。そうすれば私はフェイトちゃんに何も出来ないでしょ?
 何なら寝る時はレイジングハートをフェイトちゃんに預ける!そしたら絶対に何も出来ないから!」
「……」

 なのはは無言で俯いたままの私に何を言えばいいのか分からず困惑しているようだった。
困らせたくなんてない、でもなのはの想いにどう答えればいいのか私は迷っていた。

「キスもしないよ! でもね! でもね! さっきみたいにフェイトちゃんからしてくれるなら私はすごく嬉しい。
 だからフェイトちゃんがしたいなら一杯キスして! したくないならしなくていいから。
 フェイトちゃんがしたくない事は絶対しない! でもフェイトちゃんがしたい事は何でもして!」
「……」
「やっぱり……不安?」

 そう尋ねるなのはに私は答えを返す事が出来なかった。
不安は感じていない。そんなものは露ほどもない。ただ私には愛される資格がないだけ。
だから、なのはの優しさに流されてはいけない。私は罪を犯したんだ。

「あの、一緒はいや……かな?」

 上目使いで視線を送るなのはに胸が詰まりそうになる。
そんな顔をしないで。君の望む答えは、私に求めている言葉は分かっているんだ。
でもね、その言葉を口には出来ないんだよ。君に甘えてばかりではきっと私はダメになってしまう。
罪を犯した私には罰が与えられるべきなんだ。だけどきっと君はそんな事はしない。
それならば、私は自分で自分を裁こう。最も辛くて耐えがたい罰を。

「返事は今すぐじゃなくてもいいの! いつでもいいから!」

 もう答えは決まっている。わざわざ先延ばしにする必要もない。
616フェイトの鬱々とした休日:2008/11/23(日) 00:03:24 ID:gFzZrVMy
「なのは」

「うん!」



――大好きななのは。



「なのは、君と一緒には暮らせない」

「そ、そっか」



――いっしょに暮らしたいんだよ?



「君とは恋人になれない」

「うん……」



――恋人になりたいんだよ? 



「君とはもう友達ではいられない」

「えっ!」



――友達でいたいんだよ?



「もう二度と……顔は見せないから」

「フェイトちゃん?」



――だけど……。



「さよなら、なのは」
617フェイトの鬱々とした休日:2008/11/23(日) 00:10:57 ID:gFzZrVMy
今回はここで切らせて頂きます。
実は、このあとの展開2パターンあるんですがどっちにするか決まってませんorz
一応二つともハッピーエンド?だと思います。

あとSSはほとんど初なのでおかしい所あったらじゃんじゃん言っちゃってください。
文章作法とか気を付けているつもりですが、自分では気づいていない所もあると思うので。

スレ汚し失礼しました。
618名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 00:13:36 ID:1W1qMzEk
GJ!で、ここで切るのかよorz
さすがフェイトそん、うじうじっぷりがパネェ。
619名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 00:14:00 ID:ESGPUjDW
GJ!
なのはさんが一生懸命で可愛い
フェイトさん大好きななのはさんはやっぱり良いモノだと再確認しました


2つあるとかそういう場合はどっちも書いたらいいと思う
続き待ってます
620名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 00:20:40 ID:W+MWrTBf
フェイトそんへたれすぎワロタwwwGJwww
621名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 00:22:00 ID:tqonPKd5
GJGJ!!
こういうの凄い好きだぜ
展開2パターンあるならどっちも書いちゃいなよ!
鬱好きだからついでにBADエンドとかも読みたい勢いだぜ
622名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 00:47:53 ID:BWdy5nyc
GJ!
ヘタレフェイトさん流行ってるのか?
きっとなのはさんがお話きかせてで解決してくれるよね
623名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 22:58:42 ID:is8XemGv
バイト11時間が辛すぎて妄想してたんだが、
フェイトにとって、なのはは最初の友達
もちろん仲もいいわけだけど、当然ケンカもするわけだ
初めてケンカしたときに「もうフェイトちゃんなんて嫌い!」
とか言われたらどんな反応するんだろう?
自分としてはアリサが慌てるぐらい一気に落ち込む
家に帰るなり「今日は、ご飯いらないですから……」
誰に何を言われても「大丈夫…」
どこまでも落ち込みそうで怖い
624名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 23:03:52 ID:PTJ+tSiu
フェイなので小ネタいくよ〜。3スレぐらいかな


*


「フェイト、あんた本当にスキー初めてなの?」
アリサがなかば呆れたように云う。
「う、うん……昨日スキー板履いたのが初めて……」
「私なんか幼稚園から夏休みにはオーストラリアでコーチ付けて貰ってるのに、なんであんたが同じレベルなのよ…

…」
聖祥大付属小では毎冬スキー学校が開催されているが、フェイトが参加したのは今年が初めてだった。
はやては医師の診断により、今年の参加は見送られた。

「ご、ごめんアリサ……」
「フェイトちゃん、謝ったってしょうがないよ、ね、アリサちゃんもご機嫌直して」
すずかが憤慨するアリサをたしなめる。
「フンっ、明日の班別対抗では負けないわよ、せいぜいお荷物のなのはを鍛えとくことね。行こうすずか」
バフっとスキー板を蹴り上げて方向を変え、ゲレンデを滑り降りたアリサをすずかが追う。
「お荷物呼ばわりなんてアリサちゃんひっどいなぁー、そりゃ私体育は苦手だけど……。ね、フェイトちゃん、滑り

方教えて欲しいな」
なのはは毎年このスキー学校の三日間しかスキーをしないため、ある程度滑れるようになるものの、次の年には結局

最初から練習をやり直しといった状態だ。
それに比べ、昨日はいくらか覚束ない滑り方だったフェイトだがたちまちコツを掴み、今日は相当のスピードで滑る

ことが出来るようになっていた。
「うん、やってみる……うまく言葉で説明出来るかな……」


「フェイトちゃーん、どこ?」
「ここだよ、なのは」やや斜め上方からフェイトが姿を現す。
「ね、なんだか周りが真っ白になってきてるよ」
「ほんとだ、とりあえず下に向かってゆっくり降りよう」
625名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 23:04:29 ID:PTJ+tSiu



「フェイトちゃん、さっきの樹の所は右だったんじゃないかな」
「そ、そうかな、どうしよう……」
「間違ってても、もうだいぶ降りてきちゃったよ、私登れないよ……」
視界は吹雪によりさらに白くなり、コースロープはおろかリフトのケーブルすら見えない。
見えるのは足元の雪と、ごく近くにある針葉樹だけ。
どこかでコースサインを見落としたに違いない、と確信すると急に不安になりフェイトの心臓が早鐘を打ちはじめた


この視界での飛行魔法の使用は危険だし……
「なのは、スキー板はずして登り返そう」


「はあっ、はあっ…ふぇ、フェイトちゃん、もう……動けないよ」
「なのは、頑張って、何かが見えたよ」
迷い始めた地点は登りながら探したが見付からず、代わりに資材置き場か作業小屋のような建物が現れ、たどりつく

と扉の中に倒れこむ。
何か通信機とあと暖房になるものは……フェイトは必死に室内を探すがどちらも無い。
フェイトがなのはに手を貸すために、二人のスキー板は途中で捨ててしまった。
さすがに徒歩でフェイト一人が助けを呼びに下山することもできない。

「さ、寒いよ……」唇が紫色になり、半分意識の無いなのは。フェイトの全身もガタガタと震えていた。
ああ、どうしよう……
恥ずかしいなどと考えている余裕は無かった。
「な、なのは、前あけて」
なのはのスキージャケットのジッパーを下ろすのを手伝ってやり、タートルネックを脱がせる。フェイトも同様にし

て上半身裸になり、抱き合う。
だがしかし、体温を分け合うにはすでに遅かったようだ。

「て…手伝って、ジュエルシードを止めよ……」なのはが幻覚を見はじめ、体温、心拍数とも低下する。
「な、なのはっ」
「嫌だな…こんなところで終わりなのかな…」
「なのはっ、しっかりしてなのはっ」
「…………」
「なのは!なのはっ!!」
フェイトが叫び、慌てて心臓マッサージと人工呼吸を始める。
――なんでっ、なんでこんなことに!
626名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 23:05:41 ID:PTJ+tSiu



フェイトは泣きながらガバッと飛び起きた。ベッドが軋み、なのはの体がバウンドしそうなほど強く左胸を何度も押

し続ける。
「ふぇ、フェイトちゃん!ちょっ、ちょっと痛いよどうしたの!?」
「なのはっ、なのはぁあああ」
「フェイトちゃん、止めて止めて!」なのはがフェイトの肩を両手で押しとどめる。
「なのは……?」
目の前のなのはを良く見ると、手に触れるやわらかい胸が――あった。
そして小学生のものではない……オトナの体のなのは――がいた。
―――夢?
「フェイトちゃん、どうしたの?」
「なのは、大丈夫……?」目尻に涙をためたまま、フェイトが呟く。
「大丈夫って……大丈夫だけど?」
ちょっと昨晩は久し振りだったから…… と、そういう意味ではなさそうだ。
「良かった……ああ本当に良かった…なのは……」
フェイトは夢の内容をなのはに告げた。
「ゴメンね、フェイトちゃん帰ってくる前に上掛けをもう1枚増やさなきゃって昨日思ったんだけど、寒かったね。


昨夜長期出張から帰ったばかりのフェイトと愛し合った後、二人とも裸のまま寝てしまった。
「フェイトちゃん肩冷えきっちゃってる。おいで」
「なのは――」
フェイトは柔らかななのはの肌に包まれた。


*

脅かしてゴメン。だれか>623のネタでSS書いてあげてくれ
627名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 23:35:30 ID:hd0mpThK
最後の包容力のあるなのはさんがいいなあ、GJ!
628名無しさん@秘密の花園:2008/11/23(日) 23:51:24 ID:is8XemGv
GJ!
俺のことは気にしなくていいから3スレ分書いてくれw
629名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 00:59:11 ID:0lE+crHv
やはりフェイトそんには包み込んでくれる嫁が欠かせないな
630名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 02:11:01 ID:6NGha4Fq
3スレも無理なんでw 2レスぐらいで連投失礼。

*

はぁー。
白い息が街灯に照らされ溶けるのを少し上向きに見上げた。

『百夜通いって言うんだって』

夏休み前の終業式、長い間の想い人だったなのはに好きだと告げて―
ある日の夏季補習の後、初めてのキスを貰って。
お互いの部屋で、キスまではさせてくれるけど―
その先はなぜかやんわりと押し止められてしまう。
私だって絶対無理強いなんかしたくないし、それに、こういうことっていうのは二人の心と身体がぴたりと一致した時でないと―
それも分かってる。
だけど。
だけど――

『平安時代にね、絶世の美女と称された小野小町っていう女流歌人がいてね』
『深草少将っていう人が惚れちゃって、でも』
『でも?』
『小町は百晩通い続けてくれたら晴れて契りを結ぶって約束したんだって。それで百夜通い』


なのはがどういうつもりだったのか判らなかったけれど、その話を聞いてからなんとなく夕飯前にアルフと散歩と称して、若しくは就寝前に家を抜け出してなのはの家の前に通うようになった。
あの頃は確かまだ半袖だったけど――

今はマフラーに帽子、完全冬装備だ。ふるっと身震いし、コートの襟を合わせる。
なのはの部屋の明かりを見てすぐ帰る時もあれば、明かりが点いてなくても暫くぼうっと立ち尽くしている時もある。
それでもなぜかなぜか見咎められたり、なのはや、なのはの家族に出くわすことも無かった。

数えていたわけじゃないけど、もう百、近いのかな。
管理局の仕事もあるので、毎日じゃない。

なのは――

胸の奥がきゅ、と締め付けられ苦しくなり目を瞑る。
暫くそのまま目を閉じて、溢れる想いを押し留めた。
631名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 02:12:03 ID:6NGha4Fq

目を開けると視界を白いものが横切る。
あ、雪………
もう一度上を見上げると、ゆらゆらと白い雪が空一面から舞い降りてきた。


「フェイトちゃん」
ガラリ、と戸を開ける音がした方向に目を向けると同時になのはがそこにいた。
「な、なのは?」
「フェイトちゃん!」
なのはが私に駆け寄り、抱きすくめられた。
「フェイトちゃん、ゴメンね、私も同じ気持ちだったのに」
「えっ?」
「最初から、私も、フェイトちゃんのこと求めてた」
「なのは―?」
「でも怖くて、思い切れなくて、でもレイジングハートが今夜で九十九回ですって―」
――バルディッシュと、レイジングハートが数えてた?
「伝説ではね、深草少将は九十九日目の雪の日に亡くなってしまったの。フェイトちゃんがそんなことになったら―」
私は思わずなのはを離し、そっと口付けた。
「わたしは大丈夫だよ」

「フェイトちゃん、入って」
「いいの?」
「明日はクリスマスイブだからみんな翠屋で徹夜でケーキ作りなの」
「そうなんだ……」
雪が凍りついた髪を撫でられる。
「フェイトちゃん、こんなに冷えきってる、暖めてあげるよ」


*

京都の随心院で写仏をしながら浮かんだ妄想w
632名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 03:18:10 ID:b9dQ6QTa
>>626 >>631
GJ! フェイトちゃんはいつでもなのはさんが暖めてくれるんですねわかります
もっと妄想しまくるといいよw

それ優の人です、投下しようと思って覗くたびに投下したてのSSに遭遇という
相変わらずステキな間の悪さですw 明日こそ!!
でも何時に投下できるかわからないので他の職人さんは気にしないでくださいねー
633名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 03:52:43 ID:E+074NER
>>631
いい!!!GJ!!
菩薩をエロい目で見ながら描いてるときに妄想したとは思えないロマンチックな…w

634名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 13:50:40 ID:HOqT1n95
GJ!!!!!!
635名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 14:45:07 ID:LaJWTbpp
とあるゲームをやっていたら、これは是非フェイトに言わせたい!という台詞があったので、流れとかぶっちぎりで投下します。

小ネタ「ウソのないフェイト」

※心の声が周りに聞こえてしまうロストロギアがあるという設定で。

「そうだ! どうせ聞こえるなら、聞かせてあげるよ!

なのは!
好きだぁ〜っ! なのは! 愛しているんだ! なのはぁ〜っ!
ジュエルシードを集めていた時から好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
なのはの事はもっと知りたいんだ!
なのはの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
なのはを抱き締めたいんだぁ!
潰しちゃうくらい抱き締めた〜い!
暴走するロストロギアは心の叫びで壊してみせる! なのはっ! 好きだ!
なのはぁ〜〜〜っ! 愛しているんだよ!
私のこの心のうちの叫びをきいて〜! なのはぁ〜!
クラスが同じになってから、なのはを知ってから、私は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! 私に振り向いて!
なのはが私に振り向いてくれれば、私はこんなに苦しまなくってすむんだよ?
優しい君なら、私の心のうちを知ってくれて、私に応えてくれるでしょ?
私は君を私のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出て来てよ! 相手になってあげる!
でもなのはが私の愛に応えてくれれば私、戦わないよ?
私はなのはを抱きしめるだけ! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが私の喜びだから!
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
なのは! 君が管理局の中で素っ裸で仕事しろというのなら、やってもみせる!」
「バカ〜っ! フェイトちゃんのバカ〜! 何てこと怒鳴ってるのぉ〜!?」

元ネタ・キ○グゲ○ナー17話。
フェイトそんのフェの字はなのはフェチのフェ。
636名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 20:07:56 ID:SUZpOIS1
前から思ってたがここスパ厨多いなw俺もだがw
637名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 20:18:03 ID:+vXaBymW
そりゃア、

魔法少女と百合とゲッ◯ーや電◯に勇◯王が合体事k……じゃねえや化学反応起こして生まれたのがリリカルなのは!

てな感じの書き込みが過去スレにあったくらいだし

……おいらはスパロボネタはほとんど分からんけどな……orz
638名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 20:36:18 ID:eyRQOvlj
>>636
まったくだw俺も思いっきりやっているやつの1人だが
もし可能ならスーパーヒーロー作戦のヒロイン版を作ってほしいものだ
639名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 21:09:53 ID:/UBZuspB
なるほど、このフェイトそんは最初はヒッキーなんだけどいろんな人との出会いで強くなっていくんだな


・・・あれ、アニメと一緒・・・・・?
640名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 21:19:36 ID:w0kYI0FI
>>635
Z仲間見っけーw
>>637
ゲッ○ーの起爆剤を投下したのは俺だ…懐かしいw
641名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 21:38:28 ID:VfO6LNZN
そんな>>635のフェイトさんはなのはとオーバーヒートだっ!!www

ところでゲームの話題で思い出したけど、昨日アニメイト行った時にシャイニングフォースイクサのドラマCDが発売されてた。
なのフェイの中の人二人が両方出ていて、しかも二人の役が主従関係(フェイトちゃんに仕えるフェイトちゃん大好きなのはさん、と言えば分かって貰えるだろうか?)にあるので結構オススメかと。
(ただし奈々さんの演じ方がフェイトちゃんとは違う声色(なのはキャラで言うところのアリサに近い?)なので若干イメージしづらいけど)

ちなみに自分はまだ買って無いんだけど、買おうかどうしようか悩み中。
誰か買ったら教えて下さい。

スレ違いだったらスマソ。
642名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 21:54:59 ID:4A70aRI1
それは中の人関係なんだし、イクサか中の人の所で聞いてみたら?
643名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 22:03:57 ID:VfO6LNZN
>>642
了解ー。
失礼しました。
644名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 22:28:04 ID:hWC7ZTFq
いや別に失礼でもないけどな
スレ違いってうるさく言うほどのアレでもないし
645名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 22:34:53 ID:4A70aRI1
あ、642は別に責めてるわけじゃないので悪しからずw
646名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 22:56:10 ID:/UBZuspB
ななゆかスレがオヌヌメ
647名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 23:11:48 ID:GDNNbgkJ
>>637
俺もゲッ○ーで色々言ってたなぁw
SLBがどう見てもゲッ○ービームとかw
648名無しさん@秘密の花園:2008/11/24(月) 23:22:54 ID:VfO6LNZN
>>645
あんた優しいな。
馴れ合いはするつもりはないがあんたとは良い酒が呑めそうだw

>>647
「はぁ、はぁ、フェイトちゃぁん……なのはのゲッ○ー線、漏れちゃうよぉ……」
「大丈夫、ちゃんと私が全部飲んであげるから……」

こうですかわかりません><
649名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 00:14:44 ID:BhAnu/M4
ゲッ○ー線の影響でドS王子フェイトに進化するんですね、わかります
650名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 02:05:32 ID:kbhPPLVv
フェイト「(なのはから見えない所で)よし…オーバーフリーズ…」
なのは「ううっ…なにこれ…急に寒く…」
フェイト「なのはあああ!!急に寒くて大変だよね!?だよね!?なら私のオーバーヒートで暖かくしてあげるよおおお!!!」

キング○イナーと聞いて。
651名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 04:36:22 ID:EQ9wRgfh
652スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/25(火) 06:03:45 ID:43RovVg6
それぞれの優しさ投下します6レスです

>>601
ジーンときてくれて嬉しいです
>>602
ティアナって原作でもほんといい子だと思うんです
>>603
ティアナ出て無くてもある意味ティアナのターンでしたw
>>604
いつもの修羅場好きの方ですか?w
>>605
GJありがとーです
>>606
☆5つ!感激です
>>607-608
ふきましたw
>>609
心情まで読み取ってくれる人にこそ感謝です
653それぞれの優しさ:2008/11/25(火) 06:04:36 ID:43RovVg6
 ―*―*―*―

「フェイトママーこっちだよー!」
「ヴィヴィオ、なのは、お待たせ」
「フェイトちゃん、お疲れさま」

今日はヴィヴィオの学校が午前中で終わりだったのと
なのはが休みだったので本局の中庭でなのは手作りランチを一緒にとることになった。

「フェイトちゃん、仕事は大丈夫なの?」
「ああうん、今日は明日の裁判のための資料まとめだけなんだ。
 それもほとんど昨日までには出来てるから、お昼もちょっとゆっくり出来るよ」
「例の事件の初公判だよね? 難しい裁判になりそう?」
「うーん、次元世界をまたいでの犯罪だったから結構時間はかかりそうなんだけど
 死者とか出なかったし、操られていた人達もすぐに幻術からは解放されたから
 終わってみればあの男1人の犯罪ってことでそんなに難しくはならないと思う」

「大きな怪我をしたのはフェイトちゃんだけってことだね」
「うぅ……それを言われると何だか肩身が狭いというか」
「そんなことないよ! 名誉の負傷って言葉は嫌いだけど……
 わたしだけじゃなくてたくさんの人を守った結果なんだから」
「はは、そう言ってもらえると少しだけ気が楽です……」
「もう! 胸を張っていいのに。
 それよりも、これで少しは仕事、楽になるんだよね?」
「そうだね、裁判が始まっちゃえば私は直接の担当じゃなくなるからね」
「良かった……フェイトちゃんたら重症だったのにたった2週間で復帰するんだもん。
 あれからまだ1ヶ月だよ? ほんとならまだ休んでたっていいくらいなのに……」
「あーそれはごめん、でも自分でまとめちゃいたかったから」
「その気持ちはわかるけど……あんまり無理しないでね」
「大丈夫だよ。 私には優秀な補佐がいるからね。
 自分でまとめるとか言っても、何だかんだで半分はティアナがやってくれた」
「そっか、ほんと、ティアナがいてくれて良かったね」
「うん……それにシャーリーもね――」

グゥゥゥーーーー

私が話を続けようとしたら、隣から盛大なお腹の音が聞こえた。
音の発生源をなのはと2人で見つめる。



654それぞれの優しさ:2008/11/25(火) 06:05:09 ID:43RovVg6
「ううーママ達のお話の邪魔してごめんなさい……」
顔を真っ赤にしたヴィヴィオが申し訳なさそうにしている。

「わわわっ! ママ達こそごめん! ヴィヴィオお腹すいたよね!」
私となのはは慌ててランチを広げる。
「もうお話終わった?」
ヴィヴィオが上目遣いで訊ねてくる。

「終わったよ! ごめんね、なのはママの作ってくれたサンドイッチ食べよう!」
「ごめんねヴィヴィオ、デザートはヴィヴィオの好きなプリンもあるし
 なのはママ特製のキャラメルミルクも作ってきたから!」
「わ〜い! プリン〜!」

まず最初にプリンを食べようとするヴィヴィオと
それは食後だからまだだめーとプリンを取り上げるなのはを眺めていると
私の目は自然に細められる。

『ねえなのは』
『ん〜どしたの?』
『なんか、最近ヴィヴィオがすごく大人びてきた気がするんだけど』
『あーやっぱりそう思う?』
『うん、今も私達が話してるのをお腹すいてるのに待ってたり……
 空気を読むっていうか、我儘を言わなくなってきたっていうか』
『そうなんだよね〜同世代の子よりも大人びてるなとはわたしも思うんだけど』
『やっぱり、私達のいろんなことが影響してるのかな?』
『それは否定出来ないけど……出自のこととかいろいろあるし
 キャロとかエリオとかもそうだけど環境がそうさせちゃうんじゃないかなー?』
『そうかもね……なんかこのままだと
気づいたら反抗期とか気づいたら嫁に行くとか言い出しそう』
『ええー!? それは極端だよ! もう〜ダメパパみたいなこと言わないで!
 気づいたらとかならないようにもっとちゃんと家に帰ってくればいいの!』
『ダメパパって……うぅ……わかりました努力します』
『ふふ……ヴィヴィオはフェイトちゃんに似て優しくて強い子に育ってくれてるよ!』
『うん、私達の自慢の娘だね』

「もちろんだよ! ね〜ヴィヴィオ」
「え? なーにーなのはママ」
「ううん、なんでもな〜い」

私の家族、私の愛しい時間。
最近ときどき考える……この幸せをこうして噛み締められるのは
ティアナのおかげなのかもしれないな、なんて。



655それぞれの優しさ:2008/11/25(火) 06:05:41 ID:43RovVg6
 ―*―*―*―

「ティアー! おまたぜ〜久しぶり!」
「ほんと久しぶりね、元気だった?」
「うん、もっちろーん! 何見てたの?」
「ん、別に……天気いいなーって」

今日は事務手続きがあるとかでスバルが久しぶりに本局に来たので
一緒にランチをすることになった。

「あ〜ほんとだねっ! こんな日は外で思いっきり走ったりしたいな!」
「相変わらず運動バカねあんたは」
「え〜ひどいよティアー」
「ま、それがスバルのいいところよね」
「あれ? 珍しいねティアがそんなこと言ってくれるの」
「別に……ほんとのこと言っただけよ、あんたのその元気さは尊敬するわ」
「えへへーありがと!」
「素直に受け取りすぎよ」
「えー誉めたり落としたり忙しいなぁティアナは」
「早くご飯食べに行くわよ!」
「待ってよーティアは素直じゃなさ過ぎだよー」

待ち合わせしていた場所の窓からぼんやりと中庭を見たら偶然フェイトさん達3人がいた。
もちろんその予定は聞いていたけど、場所は聞いていなかったから
見かけてしまったのは本当に偶然。

あの事件以来、3人一緒のところを見るのは初めてだったから少しだけ胸がツキリと痛んだ。
けどそれよりも、ほっとした気持ちの方が大きかったのは
たぶんスバルの存在が大きいと思う。
本人に自覚は無いだろうけど何だかんだいってあたしはスバルに助けられることが多い……

「じゃあたまに素直になるわよ……ありがとうスバル」
「え! え? 何、急に? 何のことー?
 お礼言われるようなことはしてないと思うんだけど……」
「うっさいバカスバル! わかんなくていいのよ!」
「ええー!? 今度は怒られるの? 何でー?」



656それぞれの優しさ:2008/11/25(火) 06:06:42 ID:43RovVg6
スバルにまとわりつかれながら食堂にたどり着いてランチをとる。
相変わらず見てるだけでこっちがお腹いっぱいになりそうな量を食べるスバルを見てたら
呆れるのを通り越して自然と笑いがこみ上げてきた。

「ふふっあんたってほんっとよく食べるわね」
「ほう〜? らってあたしの仕事は体力勝負なんらもん!」
「そうね、港湾警備隊の仕事はハードだもんね、食べないとやってられないか」
「うん、たくさん食べて力をつけて1人でも多くの人を助けたいからね!」

この子のこういう真っ直ぐさには本当に頭が下がる。

「でもティアの仕事だって結構ハードでしょ?
 この間フェイトさんが大怪我したって聞いたときはすごく心配したよ」
「ああ、うん……でもとりあえず落ち着いたし。
 あたしはもうすぐ執務官試験があるからお休みもらうことになってるから」
「あ、そうなんだ! そっか〜ついにティアの夢が叶うんだね!」
「バカ、まだ試験に受かるとは決まってないわよ」
「ティアなら受かるよ、きっと楽勝、100点満点!」
「……あんた、補佐の考査試験のときも同じこと言ってたわよ」
「そうだっけ? でもほんとにそう思うんだもん、大丈夫だよ」
「どうだか……まあでも、うん、頑張るわ」
「うん、頑張って!」


執務官試験は本当に難関だから一発合格するとはさすがに思っていないけど……
スバルに大丈夫だと言われると何だか急に肩の力が抜けるから不思議だ。


「ところでフェイトさんはもう平気なの?」
「うん、完治したとは言えないと思うけどもう復帰してる」
「そっかーでもほんとにビックリしたなぁ。
 その事件があった前の日かな、実はフェイトさんとなのはさんに会ってるんだよね」
「え? あんたそんなこと一言も言ってなかったじゃない」
「うん、マッハキャリバーの調整でほんのちょっとだけ本局に顔出したの。
 ほんとに時間無かったからティアの邪魔しちゃ悪いと思って連絡はしなかったんだけど
 その時偶然会ったんだよね」


前の日……なのはさんにフェイトさんとのことを聞かれてしまった日だ。


「なんか、なのはさん具合悪かったみたいで……フェイトさんも疲れてたみたいだし
 心配してたところにあの事件の情報が入ってきてほんとに驚いたんだよね。
 でも無事解決したみたいで安心したよー」
「心配かけたことはあやまるわ……そっか、あの日会ったんだ」
「うん! でも今はもう2人とも元気なら良かった」
「そうね、さっき中庭でヴィヴィオと3人でいるのを見かけたけど
 なのはさんも元気そうだったわよ」
「え? さっき? いたの? 教えてよ〜挨拶くらいしたかったな」
「遠めに見かけただけだったし……帰りに会っていけばいいじゃない」
「あ〜そうだね! そうするね!」

その後も他愛の無い話をしてスバルとは別れ、執務室に戻った。



657それぞれの優しさ:2008/11/25(火) 06:07:38 ID:43RovVg6
 ***


あの日なのはさんと病室で話して以来、なるべく考えないようにしてたのに。
なのはさんを見かけたり、スバルとの会話で思いがけずあの日のことが話題に上ったり
つい思考がそのことでいっぱいになってしまった。

――今は試験に向けてあんまり考えない方がいいんだけどな……

とはいえ無理な話だ……いくらあたしの中ではけりをつけたつもりでいても
やっぱりあたしはまだフェイトさんのことが好きなんだから。


でも、この気持ちはあのときとは違う。
フェイトさんに恋焦がれて、あの人の温もりを知って
フェイトさんの一部だけでも繋ぎとめておきたいと思って
なのはさんを傷つけてしまって……
自分の気持ちに押しつぶされそうになってしまったあのときとは、違う。


鎖に絡み取られて身動きが取れなかったあたし。
でも、フェイトさんとなのはさんの絆を目の当たりにして、
そしてあたしを信じてくれた2人の優しさに触れて。

あたしは自分の手で鎖を断ち切ることが出来たんだ。

フェイトさんが救ってくれるかもしれないと思っていた。
いや、あのままだったらたぶんフェイトさんはきっとそうしてくれたような気がする。
そのまま自分がその鎖に絡み取られたとしても、それでもそうしてくれるような人だから。
でも、あたしは自分でけりをつけた。
そう出来たからこそ今こんな気持ちでいられるんだ。

さっき中庭での3人を見たとき、胸の痛みよりもほっとした気持ちが大きかったのは
今のあたしにとって、そんな自分を再確認できたいい機会だったのかもしれない。


……まあ、スバルが一緒にいてくれたおかげもあるかな、少しは。


モニターに向かいながらそんなことを考えていたら何となく温かい気持ちになって
少し笑顔がこぼれてしまう。



658それぞれの優しさ:2008/11/25(火) 06:08:46 ID:43RovVg6
 ***


「なんだか機嫌が良さそうだね?」

フェイトさんに話しかけられた。

「え、あ、そうですか? 別にそんなことは……
 それよりもう戻ってきたんですか? もっとゆっくり休んできて良かったのに」
「ん? それも良かったんだけど……大事な補佐の夢を応援するためにね?」
「早く仕事を片付けて勉強する時間を取れってことですね……?」
「うん、そうだよー」
「フェイトさん、それはプレッシャーですか……」
「うん、そうだよー」
「なんでそんなに軽いんですか……」
「んーあんまり心配してないから、かな?」

いつもどおりの優しい笑顔……でもいつもよりも楽しそう。

「それは嬉しいような、更なるプレッシャーなような」
「あはは、ごめんね。でもティアナなら大丈夫だって、そう思ってるのは事実だから」
「それはいくらなんでも楽観視し過ぎでは……そんなに余裕は無いですよ」
「まあ、経験上それはわかるけど……
 でももしも今回落ちてもティアナならちゃんと先を見続けられるでしょ?」

「あのー試験前の人に向かって落ちるとか滑るは
 フェイトさんが学生時代を過ごした世界では禁句だって聞いたことありますけど」
「さすがティアナ! 管理外世界のことまでよく勉強してるね!」
「そういう問題じゃ……」


「もう! フェイトさんもティアナもちゃんと仕事してください!」


シャーリーさんに怒られた……もちろん本気じゃないけど。

「あは、ごめんねシャーリー、ティアナも。
 でも今日はもうだいぶ仕事も片付いてるよね?
 ちょっと早めに上がって夜は3人で食事でもどう? もちろん私がご馳走するよ」
「え!? いいんですかー? やったーティアナも行くよね!」
「ええと……はい、ご一緒します。 でもまだお昼食べたばかりですよ?」
「うん、じゃあお腹すかせるために頑張って仕事しようか?」
「いや、そういう意味では……」
「もーうティアナ堅いこと言わないで! フェイトさんの気が変わらないうちに頑張ろう!」
「わかりました……」

こんな平和なやりとりが出来る日が来るなんてあのときには想像もつかなかった。
補佐を離れることまで覚悟したのが嘘みたいだ……。



659スノウ ◆xvVhjaDbG6 :2008/11/25(火) 06:09:16 ID:43RovVg6
今回は以上です、なんか半端なところで切れてしまいました

お読みいただきありがとうございました!
660名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 08:22:22 ID:tbV7JQFt
うおおおGJ!!
今回で終わりなのかなと思って読んでたんだけど
まだ続きがあるのか・・・またこじれたりしてなww
ティアナが他の誰かを好きになる事以外で完全に解決するのは
難しいだろうし
661名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 09:52:45 ID:APk6uxau
GJ!!!
なんかフェイトさんが可愛すぎるw
こんな上司がいたらなぁ。
662名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 12:22:57 ID:WTQ1mPNz
>>659
GJ!
フェイトそんかわいいよフェイトそん

>>651
光速で保存した
663名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 16:26:23 ID:f28mHRIB
>>659
おおう、ティアナ…
スバルよ、うまくティアナを救ってやってくれ…

ところで質問なんだがこのスレでSSX聴いた人ってどれぐらいいるのかな?
ちょっとルネッサ・マグナスや教会組でなんか書いてみたいと思うんだけど
SSX知らない人や興味ない人が多いならいっそエロパロにでも落とした方がいいかなーと
考えてるんだけどどう思う?好きにやっちゃっていいのかな?
664名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 16:33:54 ID:DpJGyBbB
問題ない。好きにやりたまえ。
665名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 17:36:25 ID:WTQ1mPNz
エロパロもここも聴いた人の割合は大差ないと思うぜ
好きなほうに投下すればいい
666名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 20:03:17 ID:+xcfSsVc
どんどこい
667K ◆gAgMIQIX.w :2008/11/25(火) 20:50:10 ID:jl5Tp9Iy
GJです
今回は、フェイなのにプラススバティアですか?
続きも楽しみにしてます。
668名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 22:33:54 ID:omuY5h8F
投下マダー?
まだだと先に落としちゃうよ?
669名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 22:46:25 ID:fwQL7n2K
>>668
>663なら書いて見たいと言ってるから投下はまだ先じゃないのか
おまい先に行け
670名無しさん@秘密の花園:2008/11/25(火) 23:25:57 ID:omuY5h8F
すまん、引っ張っといてなんだけど、俺もすぐには投下無理そう……。
先に行く人いればどうぞ。
671名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 22:26:49 ID:zUTCImgw
ところでギンフェイ好きはもう絶滅してしまったのだろうか?
ギンガさんはきっとフェイトさんとのデートのときご飯あんまり食べないんだろうな
本当は物凄い量食べるのにフェイトさんの前だから少食を振舞うんだよ
お別れした後、コンビニとかでおにぎりとかパンを大量に買ってるのをフェイトさんに発見されるという…

672名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 22:34:34 ID:oIDhceFi
>>671
そんな事はないと思うけど、ギンフェイ供給源の一つが某巫女さんSTGに浮気しやがりましてね。
私の事ですけど。

それで、その後フェイトさんから大量の差し入れが入るようになって、嬉しいけど凹んでしまうギン姉ですね。
673名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 22:37:52 ID:gLAxcr5D
なのフェイだけになってしまうのもあれだから、スバxイクとか誰かどうよ
674名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 23:01:32 ID:TGx66UuN
>>672
もしかして鬼畜の人?
だとしたら東○なんかやってないでギンフェイ分をくださいw
675名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 23:09:43 ID:S+3EhnlE
>>674
俺は東方はやったことないから知らんが、
それを好きな人に対して「東方なんか」って言い分はどうかと思うぞ……
676名無しさん@秘密の花園:2008/11/26(水) 23:19:55 ID:TGx66UuN
>>675
別に東方を悪く言ったつもりはなかったんだ
自分も結構東方好きだしね
気を悪くした人いたら申し訳ない
677672:2008/11/27(木) 01:38:13 ID:hwF40E/G
>>674
鬼畜じゃなくて外道なら当たりだぜ。
一番最後にギンフェイ書いたの何時だろうとブログを読み返したら8月(ry
書きたい気はあるけど、ネタと時間、おもに時間が無くて、どうにも。
テキストファイル漁ったら、書きかけのネタが出てきたけど、ここには落とせそうにないネタだったorz。
678名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 03:39:33 ID:YXrixOJh
679名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 17:18:56 ID:oTIGhenx
これはひどいw
680名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 17:28:36 ID:cUrQozq1
仲良し五人組で王様ゲーム
命令によりはやてがなのはの生乳を執拗に揉みしだいている中
その脇でフェイトさんが号泣してる夢を見た
681名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 18:39:29 ID:2cjQL2xT
>>680
「もみもみ……ええ気持ちや〜」
「ちょ……はやてちゃ……やめっ!」
「ひっく……なの…はぁ……っく…私のなのはがぁ!」

「(どう収集つければ良いのかしら、この状況……)」
「ティア〜、揉ませて〜♪」
「後にしなさい、後に」
682名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 19:54:53 ID:hboSSC9Z
アリ「んっふっふ〜。そうね、次はおっぱいでも揉んでもらおうかしら」なのフェイ「えっ!?」
はや(ぐっ!)←拳を握り締めて
すず「アリサちゃん、ノリノリだね」
アリ「こういうゲームはこのぐらいでちょうどいいのよ、じゃあ、2番のおっぱいを…」
なの「ふえ?私?」
フェイ(!?)
はやフェイ(こいこいこいこいこいこいこいこい…)
アリ「4番が揉む!」
はや「よしっ!!ゴチになるで〜」
フェイ(ああ〜)
なの「お、お手柔らかにね。はやてちゃん…」
はや「ふっふっふ〜。ほなら上脱ごか」
なの「ちょっ!?そんなのアリサちゃんも言ってないよ」
はや「ええやん、女同士やし。それにアリサちゃんの心がひん剥けと言ーてるしな」
なの「ちょ、みんなっ、助けて」
すず「はやてちゃんが暴走を始めたわ」
アリ「もう、アタシたちには抑えられない…」
フェイ「なのはー!」

(ただいま、ひん剥いております。少々お待ち下さい)

フェイ(ブバッ)←鼻血噴出
なの「ぐすっ、はやてちゃん。もういいよね?」
はや「ごめんな、なのはちゃん。王様が揉めと言ーてるから…、ここからが本番や〜!!」
なの「ちょっ、あっ、あ〜…」

683名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 21:07:04 ID:ThpUcfQQ
次スレタイどうする?
684名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 21:22:09 ID:rxb1eA8V
まだ早くね
685名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 21:24:54 ID:lmYZxU5y
>>681
後でなら揉んでいいのかww
686名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 22:12:47 ID:0IebidKw
今426KBだから早くはないと
687名無しさん@秘密の花園:2008/11/27(木) 22:13:04 ID:PmeL7ITq
>>681
某ゲームの

E「ほら、私達も負けてられないわよ。ハグよ、ハグ♪」
K「帰ってからにしろ。…しかし(中略)…ん。どうした?」
E「…………帰ってから、いいの?…………ハグ?」←驚愕の表情で


を思い出した
688名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:26:52 ID:fT/maOXQ
フェイティア……?風味
無駄に長いがたいした話ではないもの以下投下。
さらっと読み流して。
689名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:28:56 ID:fT/maOXQ

執務官の見習いとなって半年。
私ティアナ・ランスターは毎日多忙だけど充実した日々を送っています。
そして執務官というのは本当に大変な仕事なんだと日々痛感中。
未知の世界での仕事はいつも危険と隣り合わせでそれはもう毎日が必死で、
局に帰ってくれば書類の山に追われ、上層部から何だかんだと文句を言われ……
……そんな毎日です。
そして今日は珍しくミッド地上本部で某事件の書類提出に追われているところ。
ただ今の時刻は――

PM10:00

今夜も残業だけどこの程度の時間になることはしょっちゅうなので然程気にはしてない。
ただ少し気が引けるのは、これからまだここに残るフェイトさんの手伝いを出来ずに帰ること。
フェイトさんは私にはまだ取り扱えない複雑な法律の問題と睨めっこ。

「大丈夫だよ、もうすぐ終わるからティアナは安心して帰っていいよ」
「ええ……」
「ティアナ、また明日手伝ってもらわなくちゃいけないことがあるんだから今日はもう休んで、ね?」

私だって役に立ちたいと思うから、何か雑用でも手伝えることがあればと申し出たけれど、
フェイトさんはこちらに気を使わせないようにそんな言葉を返す。
完成した書類の量を見ればフェイトさんが少なくともあと三時間はここに座っているだろうということ、
それから明日私に与える仕事の準備に追われることは充分察することが出来た。
だけどフェイトさんがこういう時どうしてほしいかということも最近はわかるようになったつもり。
妙な正義感とか義務感とかよりも、フェイトさんが望むのはフェイトさんの厚意を受け取ること。
他人が喜んだり安心するのを見て幸せを感じる奇特な人がいるってことはわかってるけど、
フェイトさんの場合は人一倍そんなところがある。
もちろんそれだけじゃなくてフェイトさんが単純に私より何倍も大人だってことなんだとも思うけれど。
とにかく、私はフェイトさんの言葉に素直に従った。

「ではお先に失礼させてもらいますね」
「はーい」

最初は邪魔にならないようにその場に居るだけで精一杯だった
『ハラオウン執務官の隣』という位置にも随分慣れたと思う。
仕事の内容という意味以上に、フェイトさんに、という意味で。
六課の頃から関わっていたし、当時会話した時の印象やキャロたちに接する様子からフェイトさんが
執務官というシビアな世界に生きる人間だとは思えないほど普段は穏やかで親切な人だとは知っていた。
とても親切だとは知ってはいたのだけれど――

690名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:31:44 ID:fT/maOXQ

「それじゃあ、お疲れさまです」
「はい、お疲…………………待ってティアナ、バイクで帰るつもり??」

荷物をまとめてヘルメットを手に取る私。
そのヘルメットに釘付けになっているフェイトさん。
「…そうですけど?」
それは六課の解散後に買った念願の愛車のものだけれど、
ただ、思った以上に長期出張の任務が多いためここ最近はほとんど使っていなかった。
そこでたまにはエンジンをかけないと駄目だと思い、今日はとばかりに乗って来たわけなんだけど…
「ダメダメ!危ないっ!」
猛スピードで私の目の前まで駆け寄ってきたフェイトさんは私の制服の裾を掴んで眉をひそめた。
「フェイトさん??危ないったって……六課の頃に乗ってたの見た事ありましたよね?」
「だってもう真っ暗だし、今は私の片腕なんだから私が心配してもいいでしょ?」
「…いや、だけど本当に全く大丈夫ですけど」
「転んで怪我でもしたら大変だよ……」
「今更転けませんって」
「とにかく私が車で送る」
「い、いえいえいえ、結構です!だってフェイトさんはまだ大事な仕事が…」

そのお節介なほどの優しさは、時が経つに従って私の中で感謝よりも悩みに近いものになっていった。

「そんなのティアナに比べたら大事じゃないから、ね?」
「え」
「ティアナのことが仕事より大事だって言ってるの」
「いや、あの」
「私はティアナが大事」
「え……え…っと……////」



優しさもここまでくると全く困りものだ!
何が困るかっていうと、それは色々。
私の心配より仕事を優先してくれないと当然フェイトさん自身も困る訳だし、
きっとシャーリーさんや他の人にも迷惑がかかる。
そうなると私が心苦しいし、ダメな部下になってしまう……
と、そういう点のことはもちろんなのだけれど……一番困っていることが別にもう一つある。

つまり何故だか解らないけど、というか、解りたくないから出来るだけ気づかないようにしてはいるんだけど、
ちょっとだけ、ほんっっっとにちょっとだけなんだけど――


落ちそうになる……


いや、何に?とか言われても知らないけど!
これ、冗談だから!!言っておくけど本気で思ってるわけじゃない!!
絶対ありえないしバカバカしくてマトモに考えたこともないし、
だから私にとってそんな気にするような問題でもないんだけど、ほんの一回か二回くらいだけは……

そう思うこともあったような気がするって話……

691名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:34:04 ID:fT/maOXQ

PM10:30

「……勢いで乗っちゃたけど、結局はバイク取りに行かなきゃいけないんですけど?」
「あ、そっか」
「そっか、じゃないですよ、もう!」
「そうだね……ふふ、それじゃ明日の朝も迎えに参ります、お姫様」
「!?……な、何言ってるんですかっ!何言ってるんですかっ?」
何故か焦って二回も同じ事言ってしまった……最悪。
「……なんかスバルがティアナに構いたがるの解る気がするなぁ」
「へ?……何故です?」
「かわいいからだよ」
「…………はあ!?バ、バカにしてるんですかッ!?!?」
「え?あれ?何か変なこと言っちゃたのかな?ごめんね??」
フェイトさんはこんなことを真顔で言う。
だから余計に私は動揺する。ほんと最悪だ。
「あっ、いや、こっちこそ上司に怒鳴ったりして……からかってるのかと…その…」
「ティアナ、もしかして照れてるの?」

……もしかしなくてもどうせ顔赤くなってるんだ私……

「ティアナー?」

ああ、馬鹿みたい。自分に腹が立つ……

「……そりゃあ……」
「ティアナ……?」
「急にかわいいとか……」
「ティア…」
「……本気で言われたら誰でも――」
「ねぇ、ティアナ」
「――って何ですか!?さっきから連呼してっ」
「あ、いや、ティアナのマンションてさっきの所を右折じゃなかったかなーって」
「!?通り過ぎてるっ!!もうっ!!!早く言ってくださいよね!?」
「は、はい(だから何度も呼びかけたのに……)」

692名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:37:27 ID:fT/maOXQ

PM11:00

「ごめんねー夜遅くなっちゃって」
マンションの前でサイドブレーキをパーキンングに入れると、フェイトさんはすまなそうな顔で言った。
「そんな、送ってもらって私の方こそ申し訳ありませんでした」
「私が勝手にやったことだからティアナが謝ることないよ」
「確かに……考えたら強引でしたよね?」
「う…ごめん」
フェイトさんは真面目だけど妙に天然なところがあって、
ちょっとジョークのつもりで言った言葉をそのまま受け止める節がある。

『うっさい!』

いつだったかアイツに言うように思わずそう言ってしまったとき、
フェイトさんは私に嫌われたと思って結構ショックだったらしい。
後にシャーリーさんから聞いた話だ。
私は私で酷いことを言ってしまったと冷や汗ものだった。
任務に熱中していたからといって、指揮官に『うっさい』とは
普通有り得ないだろと自己嫌悪に陥ったし翌日また顔をあわせるのが怖かった。
なのにフェイトさんは私に注意することもなく逆に後日私に嫌われてないと知って喜んでいる始末だった……
……そんなんだからついトゲのあることを言えてしまうんですよ……
だけど最近は不謹慎だけどフェイトさんのそういう反応を見るのが好きでもある。
私みたいなのを相手にオドオドしたりキョトンとしたり。
きっとごく親しい人しか知らないはずの部分じゃないかって思う。

「ごめんね、ティアナ」
「あはは、フェイトさん今更反省しても遅いですよ」
「うん、そうだね、ごめん」
「でも部下のこと……私のこと凄く気にかけてくれてることが嬉しかったです」
「……そう?」
「ええ、なんならお礼にコーヒーでも入れましょうか?
ま、過保護で困り者の上司に出せるものはミッド一激マズのインスタントコーヒーだけですけど、ははは」
「コーヒー入れてくれるの? わぁ、ありがとう」
「ぇ?いや…」
しまった、冗談が通じにくいことを再確認したばかりだったのに……
「あの、今のは冗談のつもりで……っていうか激マズですけど?」
「今からまた運転するから眠気覚ましに助かるよ〜」
「いや、でもホント、インスタントのそれしかないんですけど??」
「ティアナが入れてくれるならなんだって嬉しいよ」
「そ、そう、なんですか?」
「ティアナが私にしてくれるんだもん、ふふ」
「////えーーっとっ、その言い方なんか照れるんでやめて下さい////」

693名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:40:47 ID:fT/maOXQ

PM11:15

「ティアナの家に来たの初めてだね」
「ええ」

結局部屋に上げてしまった……ウチなんかにフェイトさんを上げてよかったんだろうか?
色んな意味でとっても気が引けるんだけど……
「さすが女の子だね、奇麗にしてるねー」
フェイトさんだって女の子――ってフェイトさんにはいちいち突っ込まない方が
話がスムーズだと最近学んだところだった。だからそのまま流して、と。
「そうですか?フェイトさんの家の方が奇麗なイメージありますけど?」
確か六課の時使っていたあの部屋は奇麗にしていたはずだ。
「うちはね〜近頃は床がちょっと危ないんだよ」
「危ない??」
え、それってもしかして欠陥住宅……?
「うん、先月リビングでリエちゃんを踏んじゃって」
「リエちゃん!?大丈夫だったんですかその子!?」
「軟らかいプラスティックだったから壊れたりはしなかったけど
ヴィヴィオは泣いちゃうし、なのはにも可哀相だとか言われて困ったよ」
「……あ、人形ね……」
多分リエじゃなくてリカだと思いますけど。

……それにしても……
もう六課の解散から半年経った今でもまだ、『うち』っていうのはフェイトさんにとって
一人暮らしの部屋ではなくて、あの二人の居る場所なんですね……
というか、そういうことを一々考えてしまう自分って一体何なんだろう?

「他にもたくさんなのはの実家から貰ったオモチャがあるんだ」
「なるほど……」
「一昨日なんてエヴァなんとかいう子を踏んじゃってね?
私が泣いちゃったよ。細い割に固いし刺さって痛かったぁ……」
思い出したのか、少し涙目になるフェイトさん。
申し訳ないけど情けない表情がかわいくて可笑しかった。
すごく大人な人のはずなのにこんなときは子どもみたいな顔だなあって。
もしかしたらアイツと同じくらい子どもっぽいかもしれないな、なんて思う。
「プッ、そうなんだ」
「笑い事ではないんだけどな……」
「そんなことになってもどうせフェイトさんはヴィヴィオに怒らないんでしょ?」
「ど、どうせって酷いよティアナ……まぁそうなんだけど……よく解るね」
「あはは、だってそのコーヒー飲まされて怒らないくらいですから!」
あまりのマズさに話題のネタとしてアイツが買って来たその代物は、冗談じゃなく本気でマズい。
それなのにフェイトさんときたら!
「え、そんな、ティアナが作ってくれたからおいしいよ?」
ゴクゴク……
「ちょ、フェイトさん!?どんだけ味音痴なんですかっ!?」
「はぁ、おいしいな〜」
味音痴……ではないってことはちゃんと六課のころから見ていて知ってる。
でも私はもうそこは突っ込まないことにした。
だってこの人はそういう人だから。
「……それは……よかったです……」
フェイトさん……必死で笑ってるけどちょっと顔歪んでる……
「うん、ティアナの優しさが詰まってるから」

……どっちの優しさが詰まってるんだか……

694名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:44:30 ID:fT/maOXQ

PM11:30

「ごちそうさま(ど、どうにか飲み終えた……母さんのお茶で鍛えたおかげか…?)」
「あ、カップはそのままで――」
「夜遅くにお邪魔しちゃったんだし洗うくらいは……ん?この本……」

わざわざ私のカップまで手に持って席を立ったフェイトさんの目線は
私が新しく本棚に入れたばかりの分厚い参考書に向けられていた。
「ああ、それは試験勉強用に最近買ったんです」
「そっか、見覚えあると思った。私もこれ読んでたよ」
「そうなんですか?それじゃあこの本は役立つと思っていいんですね」
しかしフェイトさんから出た言葉は……
「いや〜それがこの本は読んで時間の無駄だったよ〜何かの重し代わりに使うしかないね〜ははは」
「え!?」
なんて軽い口ぶりで一掃してくれるんだ……
「うそ!?凄く高かったのにっ……そんな……」
「……黙っておくべきだった……?」
「や、それはそれで恨みます」
「そ、そっか」
知ってて教えないなんて怒るにきまってるでしょ……
まったくフェイトさんてばズレてるんだから!
……とにかくこれはショックだ。
つい大きな溜め息が出てしまう。
「はぁ……私本当に今のままのやり方で試験受かるのかなぁ……」
「んー……落ちるときは落ちるけどね……そんな私でよければ勉強見ようか?」
「それは是非!」

これはチャンスだと思った。
今まではフェイトさんの仕事が忙しそうだったのでずっと自分からは言い出せずにいたことだ。
今こそフェイトさんの時間を予約させてもらおう!
とりあえず今抱えてる厄介な事件が終わったら少しは――
「それじゃ、まずはえーっと、そっちの古代ベルカ史の本開いてくれるかな」
「はい!(………あれ? 今から……?)」

695名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:49:04 ID:fT/maOXQ

AM0:00

「法律を理解するにはまずその国の歴史を知ることが大切なんだよ。
特に私たちの扱う仕事によく携わってくるのがこのベルカ史で――」

AM0:30

「――この王朝時代に宗派の分裂は免れなかったわけだ。
そこでさっきの例に述べた事件に戻るけど、どのケースのテロリストも分裂した過激派の――」

AM1:00

「――という法案が適応されたのはこの事件からだよ。この法案は一時的なものとはいえ
今後も臨時に使われる可能性があるから理解しておいた方がいいね」


法案……


そんなことより………




近い近い近い近い近い近い近い近い
近いっっっっ!!!!!!

フェイトさん顔が近いんです!!何かが腕にあたってるんです!!!!
流石に女同士でもこんなの意識しない方がおかしいから!つまりフェイトさんおかしいから!
アイツならともかくフェイトさん相手にグーパンチとか出来ないしっ!
しかも私のために真剣にやってくれてるのに
フェイトさんのせいで話に集中できませんだなんて言えないし!
ああ〜〜っ、なんで私がこんな困らなくちゃいけないのっ

「――次に被害者保護法の手続きが……ってティアナ顔赤いよ!?大丈夫!?」
「へ!?はい……!」
「ん〜……やっぱり少し熱いね……」
近づいてくる赤い瞳がルビーみたいに奇麗で、なんだか吸い込まれそうだなんて思っていると
フェイトさんは私の額に自分の額を当てて……

死ぬほどドアップ!!!!

「!!うああぁーっ!?!?」
「何!?どうしたのティアナ!?」
「ちょちょ、ちょっと、フェイトさん、熱調べるなら手でやってください!」
「え、あ、ごめん。私は額同士でしかやったことないから、つい」
そう言われてキャロやヴィヴィオと額を合わせている図がすぐに浮かんだ。
全く、私は小さい子どもじゃない!
「はいはい、どうせエリオにまでやってるんでしょ?」
「そうだけど」
「へ……」
「?」
「あ、いや、とにかく私は結構ですからっ!」
「ティアナ、熱上がっちゃいけないからそんな興奮しないで」
「だって今のは……って……あの、フェイトさん?」
「はい?」
「………何故迫って来るんです…!?」

696名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 07:52:22 ID:fT/maOXQ
10レス過ぎるから半端だけどとりあえずここで区切ります。
また夜か近いうちすぐ。
697名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 09:08:56 ID:/iY63ypB
なんという寸止め・・・!!
698名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 09:11:10 ID:0tiFbabW
どっちも可愛いぞ
699名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 10:37:56 ID:aP4GZx+4
現在441.82kB消費〜。 次スレタイどうする?
ID:fT/maOXQ氏の続きが書ききれなさそうだなぁ

候補提案 リリカルなのはで百合萌え(燃え)パンツ24枚目
700名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 11:15:25 ID:Hzl921oX
リリカルなのはで百合燃え(萌え) 勝負下着24枚目

リリカルなのはで百合燃え(萌え) 新婚初夜は24時間

下品なネタでスマソ。
701名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 11:16:40 ID:Hzl921oX
× 燃え(萌え)
○ 萌え(燃え)

逆だった……orz
702名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 11:33:54 ID:d+s4sL3S
>>696
GJ!続き待ってるよ!

リリカルなのはで百合萌え(燃え)フェイトそんによるなのはLOVE24時間
703名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 12:12:10 ID:TapnLuPn
GJ! 続き期待

スレタイって何文字まで?
704名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 13:13:59 ID:OwG2ri4j
リリカルなのはで百合萌え(燃え)24時間いつでも一緒
705名無しさん@秘密の花園:2008/11/28(金) 19:50:36 ID:gKhIW6xa
次スレ

リリカルなのはで百合萌え(燃え)24h甘々生活
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1227869139/l50

映画情報入れてみた
706 ◆6Gzt0D6RRc :2008/11/28(金) 21:36:10 ID:1x7XWFcX
>>705
乙ー


スレタイに逆行するネタを落としてみる
ttp://www3.uploda.org/uporg1817492.txt.html
pass ginfei
ふたなりで若干鬱入ったギンフェイ
707名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 09:28:54 ID:xaXWevk7
おいいいいいいい消えてんぞおおおおおお
708 ◆6Gzt0D6RRc :2008/11/29(土) 10:01:29 ID:KFDB781/
再うp
zipに同じパス掛けてあります。
ttp://monoganac2.sakura.ne.jp/src/milktea23538.zip.html
709名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 20:06:21 ID:xaXWevk7
乙!
LHACAだとパスワード入力できないんだな びびったわw
良かったよギンフェイ!やっぱふたはエロいなww
710名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 23:28:40 ID:n6YFt1yI
こっち埋めなくていいのか?
711名無しさん@秘密の花園:2008/11/29(土) 23:44:34 ID:TXTrC/gR
じゃあ最近、劇場版の情報とかないの?
メガミマガジンとか読んでないから疎くて
712名無しさん@秘密の花園:2008/11/30(日) 22:49:01 ID:NMWdQTMz
軽い短編でもないと埋まらなそうだなー・・・
でも、職人が投下したら容量オーバーって言うのもなー・・・

713名無しさん@秘密の花園:2008/11/30(日) 23:44:50 ID:Dy/kId2A
埋め埋め
714痛いネタなので苦手な人はスルー推奨:2008/12/01(月) 06:19:33 ID:dsOJwsGq
「ティアはここが弱いんですよ?」
「や、やめて…スバル…」
「うわ…本当だ。 こっちの方も訓練が必要なのかな?」
「なのはさん…」
「面白そうだね。 私も混ぜてくれないかな?」
「フェイトさんまで…み、見ないで下さい…」
「はやてちゃん、こんな事言ってるけどどうするの?」
「勿論却下や。 ヴィータ、シグナム、ティアナをちゃんと押さえつけておいてな」
「分かったよはやて」
「了解しました、主はやて」

「や、やだぁ…やめ…んっ、く……ぃやあぁぁぁ!」

『ティア! ティア!』

「いやっ、いや………………スバル?」
「大丈夫? うなされてたよ、ティア」
「あ……ああ、うん。 大丈……」
ギシッ……
「あれ、手が動かせな……?!」
「気が付いた? そう、ティアはいま診察台の上に縛り付けられてるんだよ」
「な……んで?」
「うふふ……今から私が診察するからよ?」
「シャマル……先生」
「なんやティアナ、すぐイッて気絶してまうもん。 もっと私達を楽しませんとあかんよ?」
「ティアナは良い声で鳴くからね。 私達にもっとその声を聞かせて欲しいな…」
「やるからには全力全開って私が教えたよね? ちゃんと私達の期待に応えられるように頑張るんだよ?」

「いや…いやぁああ! た、助け…すばるぅ…!」
「ティア…」
「すば…る…?」
「……堕ちて?」

――いやあああぁぁぁぁあ!!!

……………………。

「ドクタァ♪」
「何だいクアットロ」
「例の機械、完成したみたいですねぇ」
「ああ、おかげ様でね」

『やぁああぁ…てぃあぁぁぁ!!』
『ふぇいとちゃ、んああぁぁぁっ!』
『なのは……なのは、なのは、なのは……ふぁああぁあっ!?』
『なのは、ちゃ…っ…フェイトちゃぁん…やぁぁん!』

「あらぁ、素敵な鳴き声」
「歌声さ。 聞こえるかいドゥーエ? 僕から君に捧げるレクイエムが…」
715名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 10:26:07 ID:Bdp7xJMH
テラカオスww
716名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 11:44:14 ID:8VySzs4x
流行りの音声合成ってやつか
これがスカリエッティの技術力…
717名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 15:40:24 ID:L4Na5xm1
>>714
つまりティアナ総受けですね、わかります
しかしティアナは何気にモテるな…まさかヴィヴィオともフラグ立ててるとは思わなかった
ママの教え子だからってレベルではないような気がする、なにかあったに違いない
718名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 16:23:28 ID:Zt8GO2ro
たまに鬱ネタが見たくて仕方なくなるぜ
なのはさんが死んで結局プロジェクトFに手を出してしまうフェイトそんとか見てみたい
719名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 17:50:41 ID:hmu71zGE
歴史は繰り返すか
720名無しさん@秘密の花園:2008/12/01(月) 20:12:06 ID:Wbxd2qxL
昔考えた事有るなぁ。

適当なその手の技術に興味有るやつ探し出して、なのはの情報とFの技術を提供。
出来上がった辺りで摘発して、事故を装い証拠隠滅。
なのはと同じ遺伝子を持つ”可哀想なこども”げっとー


……ちょっとフェイトさんのキャラ変えすぎか
721病んでる2人:2008/12/01(月) 22:29:20 ID:dsOJwsGq
「フェイトちゃん、最近私以外に好きな人とか出来てないよね?」
「え? 出来てないよ」
「そうだよね……もし出来てたらフェイトちゃんを殺してなのはも死ぬところだったよ」
「ふふふ……」
「にゃはは……」

「でも、それを言うならなのはもだよ?」
「私? 私はフェイトちゃん一筋だよ」
「そうだよね…。 もしなのはに私以外の好きな人が出来ていたら、なのはを殺して私も死ぬところだったよ」
「にゃはは……」
「ふふふ……」

「り、リイン! こここ、怖いんやけどうちの部下……ッ!」
「見事な殺し愛ですー」
722名無しさん@秘密の花園:2008/12/02(火) 01:58:19 ID:jo3qesEZ
スレが別れたせいで流れがおかしいな
今後は480kbとか490kbにいったら次スレ、とかにして
ちゃんとテンプレに書いた方がいいんじゃまいか?
723名無しさん@秘密の花園:2008/12/02(火) 02:29:40 ID:0OluRHjR
>>721
いいね
724名無しさん@秘密の花園:2008/12/02(火) 03:39:12 ID:R42O6T1o
>>722
スレの流れがおかしいのは規制で人が少ないからじゃね?
次スレもさ投下予定が結構長いものが多かったから、
あの時期に立てたのはしょうがないと思うよ。
こっちは妄想やら短編やらで埋めていけばいいさ。
いつも通りでいいじゃないかw

まあ何が言いたいかというと
ヴィヴィオに「妹と弟がほしい!」と言われて、
なのはさんとフェイトちゃんが子作りするSSはまだですか?
725名無しさん@秘密の花園:2008/12/02(火) 07:00:04 ID:Pm4UsWc6
こ、子作りってことはふ○たなりですか?
このスレにないので驚いたって誰か書いてたね
注意書きあればOKとおもうが…

ところでこっちに書けばいいのかな?それ優 完結GJ&お疲れ!
昼ドラ展開とかもう鬱エンドしかないwとか言われてた割には
ハッピーエンドで終わってほっとしたw

726名無しさん@秘密の花園:2008/12/02(火) 07:02:53 ID:Pm4UsWc6
連投スマン
23スレ使えよって言った手前、こっちにかいてみたが
よく考えると、まだ読んでない人に結末ばらしてしまったかも…
727名無しさん@秘密の花園:2008/12/02(火) 08:34:26 ID:0OluRHjR
ふたなりは最近ギンフェイが投下されてるから
ゼロではないよ
728名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 00:11:00 ID:QVCkG7no
なのはと並んで歩いた帰り道、ある男とすれ違った。
狭い路地だったので、男の肩は私を押した。
押された私はなのはを車道に押し出した。
そして、なのはは車にひかれて死んだ。


某作品のパクリですが、ここからフェイトさんを幸せにできる人は挙手
729名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 00:27:51 ID:cN7uXNmS
無理
730名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 00:32:48 ID:EH0deOBU

731名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 00:46:26 ID:uqqgNWz+
ギン姉、急に挙手してなにしてるのー?
732名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 02:33:34 ID:rM7unZpT
>>728
誰かss化してくれ
超見たい
733名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 07:23:06 ID:v8fPyWUx
「それでね…」
「そうなの? 凄いね、アリサちゃん」
「ま、まあね…」

「フェイトちゃん、私の顔に何か付いてる?」
「ううん、何にも」
「にゃはは…そんなに見つめられると照れちゃうよ」
「(なのは可愛いなのは可愛いなのは可愛いなのはなのはなのはぁはぁ……)」

「それで、そこの景色が凄いのよ!」
「えっと、どんな景色だったの?」
「もう一面『菜の花畑』! ず〜っと先まで黄色で……」

「『なのは畑』!?」
「……フェイトちゃん?」
「(なのは畑って事は……)」

『フェイトちゃん…早く私を収穫して…』
『私の方が先だよ! ね? フェイトちゃん、お願い…』
『フェイトちゃん、キスしよ…?』
『フェイトちゃ〜ん』『フェイトちゃ〜ん』『フェイトちゃん、大好きっ!』

「HAHAHA……なのは、私の体は一つしかないんだよ?」
「フェイトちゃん!」
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ……ふふふ、可愛いよ、なのは……」
「フェイトちゃん、鼻血! 鼻血凄いよ!?」
734名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 08:07:38 ID:aT8iQqCG
なんだまたフェイトそんか
じゃあよくある話ですね
735名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 09:57:52 ID:3as5VE9w
周りのやつらは見慣れたりしてるんだろうかw
736名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 14:24:31 ID:JBxV+xKK
>>724
でも同時進行で進んでからもう5日経っても
まだ旧スレが稼動してるのはちょっとおかしくないか?
実際、せっかくそれ優が完結したっていうのに
どっちにレスつけていいかわからん人がいたりするわけだし。
かくいうおれも感想とかGJとか送りたいのにこっちに書くと流れ前後しておかしいと思うから自重してる。
でもあっちは「前スレ埋めろ」とか言われてるしさ。

すまん、自治厨とかじゃないんだ、ただ職人さんが投下しづらくなると寂しいじゃないか。
あれだけの長編が完結したのにレスがつきづらい状況とかちょっとと思って。
だからほんとにギリまでは次スレたてるのは待つようにしたらどうかな?っていう提案なだけなんだ。
737名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 18:04:17 ID:loW3LYC4
「なのは…そのさ、久しぶりに…」
「え?だ、駄目だよ…はやてちゃん居るし…」
「大丈夫、はやては寝てるから…ね?最近なのはのこと我慢してたし」
隣で眠るはやてを一目見るとなのはに向き直るフェイト。

「で、でも…明日も大事な訓練有るし、それにフェイトちゃんだってキャロのことで疲れて――」
「なのは…好き!」
「んふ…っ!?…んん…」
真剣な表情で迫られ頬を染め照れて言葉を吐き出すなのはを抱き寄せ強引気味な口付けを交わす。
「んっ……ちゅ…はぁ」
やはりなのはの唇は美味しい…とても柔らかくて甘いのだ…これは自分だけのもの、そう…フェイトは決めている。
慌てて肩に手を置いてきたなのはの手を掴むとそのままシーツへと押し付け抵抗を封じる。
そのまま勢いよく押し倒し口付けを繰り返していくうちに…なのはの抵抗が薄れ…大きく開けていた驚いてた瞳も閉じていた。
なのはの口内に舌を入れ始め同時に手はシャツの中から下着へ…。
「ん…ふぇ…いと…ちゃ…」
フェイトの手がブラにかかると…塞がれた唇から小さな声が少し漏れるが気にしない。
キスから開放したフェイトはなのはの耳元で「なのは、愛してる」と囁きブラの上から乳房を優しく揉みはじめる。
ブラの上から確実に優しく…なのはの乳房を揉んでいく。
「あ……ん」
なのはから小さな甘い声が上がりフェイトの欲望をそそる。
「外すね」
一度なのはの腰を抱きかかえブラのホックをカチッと外すと。
フェイトの目前になのはの乳房とその蕾が晒され…フェイトの荒い息が止らない。
「ちゅ…ん…んふ…ああ…なのはぁっ」
優しくなのは乳首をしゃべりはじめたフェイトは幸せを感じながらなのはの下半身に手を下ろしていく…。
その頃…。
「………(困ったわ……うち、ずっと寝たふりせなあかんの…?)」

ヴィヴィオが居る前はこういうのもあったのかな…フェイトさんの攻めも好きです




738名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 19:12:14 ID:evfBoaY3
23スレが埋まるまで24スレはそれ優の感想用で使うのはどうかな
739名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 19:25:17 ID:evfBoaY3
>373 GJ
740名無しさん@秘密の花園:2008/12/03(水) 21:50:51 ID:lUFajOo4
>737だった、スマソ
741名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 00:37:11 ID:MKg1NFHN
>>733
> 「『なのは畑』!?」
なぜか、谷山浩子の『お人形畑』が脳内で再生されたんだが…
742名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 01:56:55 ID:SNute/1w
勝手に>>737の続き

はやてが狸寝入りをしている中、フェイトは思い付く限りの技巧を凝らす。
なのはの股間に顔を沈め一心不乱に舐めしゃぶり、手はなのはの脚を撫で回す。――しかし、
(ちょ、フェイトちゃん、がっつき過ぎや。なのはちゃんが冷めてきてる)
熱い情熱は空回りを始め、なのはの喘ぎ声も単調なものへと変化する。
(…不憫や。フェイトちゃんの努力もなのはちゃんの優しさもすれ違いや)
2人の想いの深さを知るだけに、この光景ははやての心に突き刺さる。
(しゃあないなぁ、私が手助けしてやるか)
両手をわきわきと動かすとはやては静かになのはのバックを奪る。そして
「ひゃん!」
突然の不意打ちになのはは甲高い声をあげる。胸に視線を落とすと、見慣れた親友の手があった。
フェイトの頭を脚で抱え込み太ももで耳を塞ぐと、小声ではやてに抗議する。
「ダ、ダメだよ、はやてちゃ、っ!」
しかし、なのはの抗議は途中で遮られる。
なのはの新鮮な反応の意味を勘違いしたフェイトが、命を燃やす勢いで攻め立てたのだ。
(膠着を力技で破るとはさすがやな、やっぱりエロは奥が深い)
親友の成長を見届けたはやてはそっと身を離すと深い眠りに落ちていった。
743名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 03:09:36 ID:+kDa5Wb7
マッチ売りのなのは


「マッチは要りませんか? マッチを買ってくださ〜い」
「はぁ……寒いなぁ…。一つも売れないし、お母様にまた叱られちゃう…」
「お嬢さん。お嬢さん」
「へ?」
「やっと気付いた。あのさ、マッチ貰えるかな?」
「あ、は、はいっ!」
「じゃあこれで。おつりは要らないから」
「こ、こんなに貰えません! マッチ1つにこんな…」
「んー、じゃあこうしよう」
「…?」
「今から私の家に行って何か美味しい物作ってよ」
「あなたの家に…?」
「うん。一人は寂しいからね。一緒に食べてくれないかな?」
「で、でもお母様が…」
「私からちゃんと説明してあげるからさ」
「そ、それなら……作ります…」
「よし、決まりだね。早く家に帰って一緒にお風呂入って一緒に寝て、一緒に暮らそうね」
「ふええ!? な、なんで!?」
「私の名前はフェイト。よろしくね」
「あ、私はなのは…高町なのはです」
「なのはか…。いい名前だね。じゃあ寒いから早く家に行こう」
「だ、だからなんでそうなるの!?」
「ちゃんとなのはのお母様にも言うから安心して!」
「な、なにを言うつもりですか?」
「娘さんをください!」
「ちょ、ちょっとフェイトさん!」
「早く帰ってなのはを食べたいなぁ♪」
「た、助けてぇえええ!」

童話迷宮……
744名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 07:09:14 ID:93jTeJZS
>>743
本当は怖いグリム童話ですねわかります。

……で、これは続くのかな?
自分的には貧乏していたなのはさんが連れて行かれたフェイトさん宅は超豪邸で、高町家ごと養う代わりになのはさんは毎晩のように可愛がられる……というネタを希望。
なのはさんが桃子さんに泣きつこうとしても桃子さんに「我が家の存続の為に…」とか言われて切って捨てられたり、いやだいやだと言っていても最終的になのフェイベタ甘だったりすると尚良い。
745名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 10:05:24 ID:+kDa5Wb7
一応イメージとしては
フェイトさんは父親はいなく、母親不在の一人暮らし。大量の生活費が送られてくる。
母のことは好きだが、多忙な人なのであまり会えなくて寂しく思っている。
なのはさんは養子に出された感じかな。桃子さんが母親だと叱られるイメージがしづらいので。
2年ぐらい前に貰われたが、次第に家の財政が悪化。なのはさんへの当たりも厳しくなる。

フェイトさんは食べる気MAXっぽいけど、優しいので食べません。それにヘタレは健在なんでw
一緒にご飯食べてお風呂に入れてあげるのみ

この先は考えてません
746名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 12:33:37 ID:FPHTC34/
「さあ、今夜も…来てなのは」と
ベッドに誘うフェイト…。
「あ、あのフェイトちゃん私毎日はきつくて」
「なのは、誰のお陰で…」
「う、うん今夜も優しく抱いてね…」
「うんっ!(今夜もなのはが私のものに)」
弱み握られたら魔王にもなれないよねなのはさん
>>745その設定だと両親不在でメイド数人と住んでいるフェイトちゃん邸に
貧乏なのはさんがお邪魔してって感じもいいかも
747名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 13:18:12 ID:jVUY3bAr
愛犬アルフ、そしてただ仕事を無感動に行うだけのメイド達との寂しい暮らし。
悪ぶってみせるフェイトさんの心を、なのはが癒していくんですね、わかります。

しかしなんて昼ドラ。
748名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 14:04:53 ID:U07n3wln
メイドと聞いてナンバーズメイド(逆のほうが語呂はいいのかな)を思いついたというか思い出したというか…
749名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 14:15:09 ID:V3JpsQog
そしてフェイトさんには親が決めた許嫁がいたりすると
より昼ドラっぽくなります
750名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 17:08:55 ID:jVUY3bAr
許嫁は男なのか女なのか…それが問題だ。

スカリエッティが乗っ取りのために差し向けたナンバーズの誰かだったりすると、ますます昼ドラなんだが。
751名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 21:20:13 ID:MQArpzmT
>>748
想像したら雰囲気が限りなく某ゴスロリ十二姉妹
752名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 21:40:21 ID:23c5gCFb
あの一話だけ面白かったアニメですね。
753名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 22:41:50 ID:FPHTC34/
その設定だとフェイトさんの許婚ははやてちゃんだったとか…
754名無しさん@秘密の花園:2008/12/04(木) 23:58:08 ID:RRTrbB05
「返せ・・・ティアのツンを・・・返せぇぇぇ!!」
って感じでフェイトさんに向かっていくスバルとかアリなんじゃね?って思えてきた

だってSSXが「うっさい」とかもう言いそうにないくらいデレデレだったんだもの・・・
755名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 08:54:45 ID:vuMcm5wk
「スバル〜v」
「あはは、ティア〜くすぐったいよぉ〜」

「すっかり仲良しさんだね、スバルとティアナ」
「本当、昔では考えられない構図だね」
「あ、なのはさんとフェイトさん」

「何ですか、なのはにフェイト」
「え?」
「ど、どうしたの? ティアナ」
「ちょっとティア! 上官に呼び捨てって……!」

「私のスバルの半径1km圏内に近付かないでくれませんか?」
「ティアナ、な、なんで!?」
「ティアナ、それ本気で言ってるの?」
「ティア!」

「私はスバルと愛の巣を作りますので、あなた方は向こうで適当にイチャイチャしていて下さい」
「な、な、な……!」
「頭冷やして欲しいのかな……?」
「ちょ、ちょっと、ティ〜ア〜!?」

ティアナはデレツンになりました(笑)
756名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 18:05:20 ID:qgjyoHFd
ツンが他人に対してじゃねぇかw
どんだけ病んでるんだw
757名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 18:35:25 ID:eLaWEZGB
だからデレツンなんだろ?w
でもさすがに上司呼び捨てはしないだろ
ティアナは真面目っ子だからそこらへんは崩さないはず
758名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 18:49:46 ID:gWL7I3+G
さりげなくなのはさんの最後のセリフが怖い件
759名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 20:07:27 ID:vuMcm5wk
>>757
自分もそう思うけど今回だけ試験的にやってみたんだぜ。

さて、

『デレツン〜応用編〜』

「フェイトちゃ〜んv」
「なのは〜v」
「あはは、二人とも相変わらず仲良しやね〜」

「……あとの世界はいらないの」
「そうだね、私もなのはがいればいいし」
「ちょお待てや」

「ブレイカっちゃおうか?」
「ザンバっちゃう?」
「笑顔で見つめ合いながら怖いこと言わんといて!」
760名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 20:28:47 ID:vjqgq8y6
そこで神無月ですね
761名無しさん@秘密の花園:2008/12/05(金) 22:12:07 ID:eojKPIlV
逆にフェイトさんがなのはさんに「うっさい!」って思わず言っちゃうとか・・・
なのはさん泣きながら家を出て行ってスバルのもとへ行くとか・・・
でもさすがにフェイトさんがうっさいは有り得ないな
762名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 01:01:05 ID:uHKdaSNI
「うっさい」がフェイシャリの間でちょっとしたブームになってれば、あるいは…
ティアナは弄られっ子ポジになるな
763名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 12:12:55 ID:9YVixtF9
フェイトさんは一度眠るとなかなか起きない
なのはさんはフェイトさんの毛布を剥ぎ取る
すると寒くなったフェイトさんは暖かさを求めてなのはさんに抱きつくわけだ
朝起きて自分がなのはさんに抱きついてることに気付いて慌てるフェイトさん
それを見てニヤニヤしてしまうなのはさん
「毎日ごめんね…。私、寝相悪いから今度から別のベッドで寝るよ…」
と言われてしまい逆に焦るなのはさん
「私は全然気にしてないから! むしろ嬉しいから!」



朝からこんな妄想してしまった
課題やらないとな…
764名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 12:15:18 ID:C7X4WorS
OVAでおk
765名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 12:29:33 ID:8jXpIx3M
>>763
こんな昼間からニヤニヤさせてなんのつもりだ

766名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 13:02:21 ID:z66auYlC
間にヴィヴィオが入るようになってからはヴィヴィオに抱き付くようになってしまい、なのはさん涙目www
767名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 16:07:34 ID:SMUOqZOD
>>738
もう時間も経ったしいいんじゃね?
それ優作者さんのサイト見たらあれで満足してるみたいだぞ?
ヘロアゲのまとめサイトにリンクかかってたから直接感想送ればいいじゃん。
768名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 16:51:01 ID:xw/5IIjW
>>767
そうだな、同意。
あと35kばかり、ここの残りは妄想で埋めようぜw
なにか投下したいところだがネタが浮かばん
769名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 21:13:08 ID:ED9lWX7o
スレの妄想を力に、試しに書いてみた。
マッチ売りのなのはさんを拾うフェイトさんの話。別ver。



女たちが、野に咲く花を無造作に束ねただけの貧相なブーケを手に、夜の街を行く男たちを呼んでいる。
ほんとうの商品は、花籠をさげた女たち本人だ。
ひとり、またひとりと人の流れから外れ、目当ての女の前で足をとめ、籠のなかのブーケを選ぶそぶりで、一夜の恋人の値段を交渉する。

フェイトはコートのポケットを探りながら、流れのままに歩いた。
ひとりで眠るのには、いかにも冷たい夜だった。
かじかんだ指の先に、愛用のライターが見つからない。
そうすると、火が点けられないままくわえているたばこも、淋しいような気になった。
暗い空を見上げて思わずもらした、溜息が白い。

「――やめてくださいっ!」
白くかすむ世界、花を売る媚びた声を貫き、凛として拒絶の声が響いた。
「なんだよ、ただおれは幾らか、ってきいただけだろ」
「手を離して」
「騒ぐなよ。あんただって、ここがどんなとこだか知ってるだろう。
 その籠のなかみだけで商売するつもりじゃないだろうな」
「籠のなかみ、だけ…?」
「おいよせよ、まさか、あんた」
男に掴まれた華奢な手首。
栗色の後れ毛がこぼれた、なめらかな、白いうなじ。
臆せずに、男を見上げるその瞳は甘く薫るラヴェンダーの色。
足元にはマッチの小箱がこぼれている。
まだ、少女だった。
770名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 21:14:33 ID:ED9lWX7o
「買うよ」
「…え」
「マッチを、くれる?」
対峙する男と少女のあいだに、するり、フェイトの身体が割り込んだ。
少女の手首を掴んだままの男の手に触れ、
「ね、この子。あなたの欲しいものは売れないよ」
フェイトの赤い瞳が、男の目を下から覗き込んで、光る。
毛深い手に触れた手に、少しずつ力をこめていく。
「わかるよね?」
「……あ、っああ、そうだ、な」
そそくさと背中を向け、足早に去っていく男を尻目に、フェイトは少女の足元に片膝をついた。
ばらまかれたマッチの小箱を拾い、少女の籠のなかに戻してやる。
「大丈夫?」
「はい…ありがとうございました、助かりました、ほんとうに」
「大変そうだね」
少女は目を細め、微笑んだ。
まつげが落とした影が、ほんのすこし、さみしそうだと思った。
「だけど頑張らなくちゃ。家族のためにも…」
「頑張る必要なんて、ないと思うけど。君をこんなところに寄越す人たちのためになんてね」
寒さのためにほんのり赤らんでいた少女の頬が強張る。
「知らなかったのかもしれないけど、いい加減気付いたよね? 早く帰ったほうがいい」
「だけど。わたしは」
771名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 21:15:44 ID:ED9lWX7o
わたしは、籠を空っぽにするまで帰れないから。おばさんと、約束したから。
だから。
少女はフェイトを見つめて、気丈に微笑んでみせるのだ。
「…そうだ、マッチがお要りなんでしたね」
「うん」
フェイトは、籠のなかから小箱をつまみあげようとする、少女の指を取った。
細い指だ。水仕事でもしているのだろうか、あかぎれができていて痛々しい。
「籠のなか、全部」
「全部だなんて。だめです、そんなに良くしてもらったら」
「全部欲しいんだ」
戸惑う少女の指に、指を絡めて握りしめる。
フェイトの手よりちいさな手。短い指。
指の腹で撫でるようにすると、かさかさしていて、そして、あたたかかった。
「君の籠のなかを空っぽにして、そうしたら、君の時間を、私にくれないかな…?」
ひとりで眠るのには、冷たい夜だから。
「一晩でいいよ」

 ――友達になりたいんだ…



試しに書いてみた、が、拾うところより先に進まなかった…
いまはこれが精一杯。
スレ汚し失礼しました。
772名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 21:18:11 ID:CCAPQoY/
結局フェイトがいただいちゃうのかよww
流石抜け目ないなw
773名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 23:20:56 ID:Pg7dZKir
GJです。続きが気になります。
774名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 23:43:31 ID:nY08PRpu
いつも明るく笑顔で微笑んでくれる彼女。
いつも「フェイトちゃん」って優しく呼んでくれるなのは…。

なのはが好きだ、この優しさは自分だけの物にしたい。
なのはと初めて友達になれて幸せだった、これからはずっと私がなのはを守ろうと心に誓った。
はやてにも…スバルにもティアナにも…誰にも渡したくない。
親友のはやて、部下のティアナはともかく、スバルはなのはに憧れている、今後警戒する必要がある――。
「……すう…すう…」
静かに眠るなのはを見守りながらフェイトは顔を唇に近づけていく。
ヴィヴィオは寝かしつけた、起きる心配はない…これからは大人の時間なのだから。
「なのは…」
「うー……ん、ふぇいと…ちゃ…すき」
「…っ!」
なのはの口から漏れる小さな寝言…それを聞いて欲望が駆り立てる。
この子の笑顔を独り占めしたい…そう考えるのは贅沢だろうか。
「……」フェイトは一瞬の躊躇の後…ゆっくりと唇を押し付け…優しく口付けした。
一方的な口付けを交わしながら静かに覆いかぶさっていく。
初めてなのはのファーストキスを奪った日を思い出す。
そう、でもキスから先は初めてだ。
「ん……ちゅっ…なのはぁ…」
舌を入れ、唇を舐め…べとべとに濡れたなのはの唇を自分が犯しているという満足感に浸る。



775名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 23:44:10 ID:nY08PRpu
キスに満足したフェイトは一度体勢を変えるとなのはのシャツを脱がしていく。
起こさないように…起こさないように静かに…。
脱がし終えるとなのはの胸元に着けてあるブラを優しく外す。
なのはがもし起きたら?…大丈夫、自分なら…なのはもきっと受け入れてくれる。
なのはとここまで行くのはたぶん始めてかもしれない…だけど。

ブラのホックを外すと小さな蕾と共になのはの乳房が姿を現す。
「なのは…いい…よね?」
返って来ない返事を聞くこともなくフェイトは左乳房を揉みながら右乳房をしゃぶり始めた。
「ちゅ…んふ…ああ…柔らかい…なのは」
柔らかい乳房に触れフェイトは快感に浸る。
なのはの柔らかい唇、乳房…どれも新鮮で美しい、旨みもある。
「はぁ…好き、なのは…ずっと守るから…私がなのはを――」
声と同時にフェイトはなのはの下半身へと触れ…そのまま小さな下着へと、ショーツへとかかる。
「なのは…見せてね」
眠る相手へ一方的な了解を取るとショーツを静かに剥ぎ取り食ういるようにその場所を眺めた。
「ふふ、とても綺麗だよ、私のなのは…」
震える手付きで…そこに触れ陰部の割れ目を静かに開く…。
「あっ……」
駄目、これ以上弄るとなのはが起きてしまう――。
反応を見せたなのはを一目見ると…フェイトは顔を近づけ。
その場所をゆっくりと舐め始める。
「んんっ……ああ、美味しっ」
なのはは何処を舐めても美味しい、そう…私のなのはに汚い部分など存在しないのだ。
ここも…深い部分まで進んだフェイトは大きな膜に守られている場所へと到達した。
そこはまだ誰にも触れられていないのか新鮮で少しも汚れていない。
「これを…破ればなのはの…全てが私のものに…」
手を進めようとするフェイト、しかし…やめた。
「こういう形で奪うのは…ずるいよね、今日はここまでにする、明日は…私も脱ぐから」

静かに呟くと立ち上がりなのなの乱れた下着、服を着け始める…。

「ママ…フェイト…ママ」
「…っ!?」
なのはに服を付けだすフェイトはヴィヴィオの声に震え上がった。
「うーん…なのはママと…なにしてるの…?ん…うーん」
寝ぼけているのか目をさすると再び深い眠りについていった。

「ふう…ヴィヴィオ、なのははママであると同時に…私の物でもあるから」

ヴィヴィオに毛布を深くかけながらなのはの元へと戻って行った。



なのはさん…たまにはこうして眠った状態で襲われてほしい。
フェイトさんもこういうの苦手みたいだし。
まだなのはさんの処女奪うのは先になるだろうな。



776名無しさん@秘密の花園:2008/12/06(土) 23:55:01 ID:C7X4WorS
都築まだ…か
777名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 07:51:38 ID:UQ9xYk8Z
778名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 13:30:09 ID:oYIiuj7J
>>769
フェイトさんかっけぇ・・・!!!
これはマッチ売りのなのはさんも惚れるしかないw
779名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 13:47:37 ID:GXU1M44K
レス埋めに、なのフェイdeいちゃいちゃを考えてみた。
…はずだが、フェイトの片思いにorz
だれか私にリンディ茶を入れてはくれまいか。
では、1スレお借りします。
780名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 13:48:34 ID:GXU1M44K
なのはが嬉しそうに隣のクラスの子と話している。
ただ、それだけ。それだけなのに。
フェイトは胸が苦しくて、二人から視線を逸らせた。


フェイトは後ろからなのはに抱きついた。
「なのは」
「んー?」
「大好き」
「ど、どうしたの?」
なのはが少し焦った声を出す。
「なんでもないよ」
そう言って、フェイトはなのはにさらにぎゅっと抱きついた。
自分でもずいぶんと子供染みた行動だと思うけれど。
今はただ、なのはとくっついて居たかった。
少しだけ高い彼女の体温に、やさしい匂いに、胸が満たされていくのが分かる。
フェイトは溜息をついた。

なのはが動いた。振り返って、フェイトと向かい合う形になる。
どうしたの?、なのはの瞳がフェイトにそう問いかけてくる。
フェイトはそれに小さく首を横へ振った。
「フェイトちゃん」
優しい声で呼ばれた。顔を上げると深く澄んだ蒼い双眸が自分を見つめていた。
吸い込まれてしまいそうだとフェイトは思った。
「フェイトちゃん、何かあったでしょ」
「どうして?」
なのはの両手がそっとフェイトの頬を包み込んだ。
「だって」
なのはが少しだけ困った顔になる。
「泣きそうな顔、してるよ?」
「そんなこと…」
ない、そう言うはずだったのに、言葉は続けれなかった。
自分でも情けない顔をしてるのが分かっているから。
それに、なのはの前で強がってみたところで、きっと彼女には気付かれてしまう。
「なのはが好きなんだ」
「もうっ、からかわないで」
なのはが少し唇を尖らせた。頬が薄っすらと赤らんでいる。
フェイトはなのはに気付かれないように苦笑した。からかってるつもりなんてない。
なのはを好きなのは本当のことだ。
友達として。
友達以上に。

自分はずるいのかもしれない。だけど、今だけは許して欲しいとも思う。
いつか、なのはに大切な誰かが出来たとき、その時は笑顔で祝福するから。だから。
それまでは、ときどき、こうやって甘えてしまうことを、許して。
781名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 14:27:32 ID:sxJbCcmf
>>780
で、続きまだ???
782名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 17:00:08 ID:raVTqHhi
>>780
GJ!さて続きは?
なのはさん視点なんて俺妄想しちゃったよ?
783名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 17:27:05 ID:3DsK1iQW
>>769
>>774
>>780
なんというGJラッシュ
続きが気になって転り中だ
784名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 19:56:46 ID:GXU1M44K
799です。GJありがとう。
>>782
今すぐその妄想を文章にして投下するんだ。
続きは考えてないんだ。すまない。
その代わりというか、今度はちゃんとイチャイチャさせてみた。
なのフェイです。3レスほどお借りします。
785名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 20:01:30 ID:GXU1M44K
なのははフェイトの肩にもたれ掛かった。
自分より少しだけ背の高いフェイト。昔は追いつきたいと焦っていたけれど、今はそれが意味もなくうれしい。
「フェイトちゃん」
「うん?」
どうしたの?なのは。そう言って、フェイトが不思議そうな顔をこちらへ向ける。
「ううん、なんでもない」
呼んでみただけ、そう付け加えて笑った。フェイトが「そうなの?」と、だけどなのはにつられて笑顔になる。
フェイトの笑顔を見ると、胸の奥が熱くなる。あったかくって、くすぐったくて。愛おしさが込みあげてくる。
「フェイトちゃん」
じっと見つめてみた。やさしさを湛えた、どこまでも深く澄んだ紅い瞳。たまらなく好きだ。
フェイトが瞬きをした。
「なのは?」

「フェイトちゃんのこと、好きだなあって」
「な、なのは」
フェイトの頬が紅色に染まった。
かわいいなぁ、もう。なのはの頬が緩む。
なのはは、えいっという掛け声とともにフェイトの腕をとった。そのまま、ぎゅうっと抱きつく。
フェイトがくすりと笑った。
「今日は甘えんぼなんだ?」
「うん」
なのはは素直に頷いた。
「珍しいね」
「そうかな?」
そんなことないと思うけど。なのはは首を傾げた。フェイトは誰かを甘やかすのが得意だと思う。傍に居ると
なぜか甘えたくなってしまうのだ。
786名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 20:02:51 ID:GXU1M44K
「私は嬉しいけどね」
フェイトの優しい声がした。その言葉に、ずるいなぁと思う。
「そんなこと言うと、ずっと甘えちゃうよ?」
「いいよ。私でよければ」
フェイトがそう言って、体の向きを変えた。
「もっと、甘えていいんだよ?」
耳元で囁かれる。フェイトの息が愛撫のように耳朶をくすぐった。
もう、ホントになんでこの人は――
「フェイトちゃんは、ずるいよ」
なのははそっと呟いた。

「どうして?」
「そんなこと言うから」
「甘えて欲しいのはホントだから」
「後で困ってもしらないから」
少し拗ねた声で抗議したら、フェイトが可笑しそうに笑った。

「なのはは自分に厳しいでしょ? 私が甘やかすくらいがちょうどいいんだ」
「自分に厳しいのはフェイトちゃんでしょ」
「なのはほどじゃないよ」
はやて辺りが聞いていたら、きっと「どっちもどっちや」とか言われそう。呆れた顔をするはやてを想像して、
なのはは苦笑した。それから、ふと思って。
787名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 20:06:30 ID:GXU1M44K
「フェイトちゃんは誰に甘えるの?」
にっこり笑ってフェイトに質問してみる。
「私? えと、それは…」
フェイトが言葉を濁した。視線が泳ぎはじめる。
本当に照れ屋なんだから。なのははフェイトに気付かれないように笑みを溢した。
「誰?」
フェイトの小さな顔がみるみる赤らんでゆく。耳まで真っ赤だ。なのはは黙ってフェイトの返事を待っていた。
フェイトが観念したように小さく息を吐き出す。
「なのはに…甘えてもいい?」
フェイトの少し潤んだ紅い瞳に見つめられて、今度はなのはの顔が真っ赤に染まった。反則だと思う。
急に鼓動が激しくなって、なのはは胸を押さえた。
なのはの沈黙を否だと受け取ったフェイトが寂しそうな顔になる。
「…ダメ、かな?」

「ダメじゃ、ない」
なのははそう答えるのが精一杯だった。その返事を聞いてフェイトがホッとため息をつく。
「ありがとう」
「どういたしまし、て?」
言いながら変な気がして、疑問系になった。フェイトと目が合う。
なんだか可笑しくて、くすぐったくて、なのははフェイトと顔を見合わせて笑った。
788名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 20:52:22 ID:GXU1M44K
いまさらだが、779ですた。
マッチ売りのなのはさんの続きはまだ…か。
789名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 21:15:31 ID:oYIiuj7J
うあああぁあ甘過ぎて口から砂糖出て来た!!!
最高ですGJ!!!!!
790名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 23:00:46 ID:JbXxDCaO
791名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 23:20:14 ID:7a2IJx+l
「なのは…」
いつもお日様のように明るくて優しいなのはの笑顔。
その笑顔にいつも私は癒されてきた。
「フェイトさん」
それがいま、スバル、ティアナに向いている…あの無邪気な笑顔が私以外の子に…唇を噛み締める。
最近2人でいる時間が少ない…とても寂しい、もっと甘えたい、甘えてほしいのに。
もっと2人で遊び…いや、デートもしたいのに。
「フェイトさん、あの」
なのはは自分のことを友達と、大事な親友と思ってくれてるだろう。
でも私はそれ以上になのはのことが…。
「フェイトさんっ!」
「え?」
はっと気がつくと、エリオとキャロが不思議そうにこちらを見つめていた。
「あ、ごめん…少し休憩入れよっか」
「え、あの…」
「聞こえなかった?」
「あ、は、はいっ!」
フェイトの顔を見て驚くエリオに構わずやめる。
戦闘訓練を強引に中断すると2人と話すなのはの元へ向かう。

「なの…高町教導官ちょっと…」
「フェイトちゃ…ううん、執務官」
「ちょっといい?」
「うん、あ…2人だけでやってて、あとで合同やるから―― 」






792名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 23:20:59 ID:7a2IJx+l
「ちょ、ちょっとどうしたのフェイトちゃん、なにか大事な―― 」
「なのはっ!」
人のいない場所まで連れて行くと振り向いたなのはをぎゅっと両手で抱きしめる。
ああ…柔らかい…この温もり…この温かさは自分だけのものだ。
「ちょっとフェイトちゃん…にゃはは、だ、駄目だよ」
少し離れようとするなのはを逃がすまいと強く抱きよせる。
「大好き…」
フェイトはなのはの耳元でそう囁いた。
「え?」
「なのはのことが…心から…いままでずっと、ううん、これからも」
「え?…う、うん、私だってフェイトちゃんのこと―― 」
「違うっ!」
急なことに驚くも落ち着いたのは普通に返答して来るなのはに強く言う。
「え?」
「私の好きと、なのはの好きは違う」




793名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 23:21:25 ID:m2FI8MCv
>>790
dd
ここしか見てないから転載助かるぜ
794名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 23:22:54 ID:7a2IJx+l
「え、違うってどういう―― 」
「こういう好きってことだよ」
「フェイトちゃ…なに言って―― んんっ!?」
フェイトは少し離れれると戸惑うなのはの唇に軽く口付けた。
「ちゅ……んふ…はぁ…」
初めてのキス、おそらくお互いにとってのファーストキスであろうそれは…。
フェイトからの不意打ち的な形で行われた。
金の髪の美少女に奪われた唇…なのはの瞳が大きく見開い驚いている。
冷静に瞳を閉じていたフェイトの手がなのはに胸付近に触れだす。
「んっ!?」
その瞬間胸を強く揉まれなのはが反応する。
こういう好きってこと―― というフェイトの言葉が脳裏に浮かんでいる様子だ。
「んんっ…だ、駄目!」
無理矢理フェイトから口を離しそう告げるなのはに構わず再び口付ける。
なのはの唇はとても柔らかい…こういう行為をしたかった…ずっと欲しかった…なのは。
乳房を揉む動きが激しくなる度になのはが悲鳴を上げていく。
「や、やめてフェイトちゃん…く、苦し…っ!」
苦しそうな声を吐き出すなのはに欲望するも…フェイトははっとして慌てて離す。
「あ、ご、ごめん、少し痛かったかな…」
「うん…」
しかし、きつい拘束からフェイトに開放された後のなのはは元気そうだ。
「あ、なのは…怒ってる?」
下を向いて寂しそうにフェイトは言う。
「どうして?」
「だって私いまなのはを――」
「にゃはは、少しびっくりしたけどね、私だってフェイトちゃんのこと大好きだよ」
「なのは…」
「うん」
少し離すと先ほどのお返しとばかりに軽くフェイトの頬にキスするなのは。
フェイトの頬が真っ赤に染まる。
「でも…ほら、いまは訓練中でしょ?ううん、指導中だね」
「っ……そうだね、あの、なのは…今度の休暇だけど――」
「うん、はやてちゃんも誘って出掛けようか」
「あ、はやては…」
「え?…にゃはは…ならフェイトちゃんと2人で…ね?」
「え、う…うん」
そう、初めてなのはと友達になれたあの日のような…頬を染めそうフェイトは微笑んだ。

StS20話だったかな?なのはさんの励まし(?)に頬染めるフェイトさんは幼少時みたいで可愛かったなあ…
なのはさんデレのフェイトさん最高です
795名無しさん@秘密の花園:2008/12/07(日) 23:29:44 ID:m2FI8MCv
>>794
GJ
フェイトそんかわいいよフェイトそん

……割り込んじゃってごめんよorz
796名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 00:05:25 ID:Pp11c8qA
>>793
裸エプロンを見逃したことになるぜ
797名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 00:10:59 ID:6P1PFF/s
フェイトさんスレは基本的にすごく平和だから見ておくのは悪くないよ
798名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 00:22:20 ID:BfanL+f9
>>794
GJ!
でもティアナとかが知ったら
「えっ!? まだ付き合ってなかったんですか!?」
ってなりそうだな
799名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 10:38:40 ID:JY4znG1B
「そうか、まだ付き合ってなかったのか…フフフ…」
800名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 12:05:03 ID:ogfQTGS2
>>794
GJ!はやて哀れwwww
まあいつものことか
801名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 20:39:33 ID:BfanL+f9
久々にはやシグとか見てみたいのぉ…
802名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 21:41:04 ID:UiwABKiw
八神部隊長はいつも可哀想だなw
責任取らされる立場だし、2人のべたべたをいつも観る役だし
803名無しさん@秘密の花園:2008/12/08(月) 22:35:55 ID:txwqq2jo
「おのれあの二人、うちをのけモンにして乳繰りあうなんて・・・許さへんで。最高のタイミングで割り込んで二人の乳を揉みくちゃにしてやる」
804名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 02:21:36 ID:8Uu/5/Ld
八神部隊長へ

高町なのは教導官と結婚したいです。
もう10年程前から思っていたことなのですが、
同じ部屋で生活するようになってその思いが一気に強くなりました。
彼女を幸せにする自信はあります。
でもなかなか勇気を出せないので伝えられません。
私は今でも弱いままで光の剣を抜けないでいるのです。
どうしたら上手に伝えられるでしょうか?
教えてください。
805名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 09:10:48 ID:GUV2xjUe
またフェイトそんか・・・ じゃあ仕方ないな
806名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 09:46:42 ID:kxLCYEXl
はやても意見箱なんて置くから…
たぶん読んだ後破り捨てると思うがw
807名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 11:01:57 ID:fJPVl/zt
この後>>804と全く同じ内容の手紙が届くんですね
書き出しが
フェイト・T・ハラオウン執務官と結婚したいです。
って感じで
808名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 12:31:07 ID:ZWR7zQ4l
八神部隊長が業を煮やして「うちも混ぜてや!」lと2人に割り込んだらどうなるんだろうな
809名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 13:02:40 ID:fJPVl/zt
ちょっと気になったんだがはやてってわたしだよな?
810名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 13:52:07 ID:lyLmR+WS
はやての一人称はわりと間違えやすい
「わたし」でFAだ
811名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 14:45:10 ID:wXHiI1qR
>>807
意見箱のつもりが、高町婦妻のお悩み相談箱になったり。
内容が次第に性生活の事についてまで発展した為、二人を呼び出して小一時間説教する気苦労の絶えないはやて涙目www
812名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 14:54:02 ID:kpPb+oi8
「主はやて、何かあったのですか?頭をかかえて…」
「シグナムか。いや、ちょっとな…。フェイトちゃんからこんなんが来てな…」
「こっ、これは…」
「破り捨てるのもどうか思うし、どうしたもんやろか?」
「私に仏門に入れということか?テスタロッサよ」
「何で!?ちょっ、シグナム?」
「尼か、それも悪くない…」
「…うちはこんな奴ばっかりか」
813名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 17:00:30 ID:NNaNhTHJ
ダメナムさんひでぇww
はやてストレスで胃に穴が空くんじゃないかww
814名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 23:22:38 ID:7pTQP1v8
八神部隊長へ

高町なのは教導官と結婚したいです。
もう10年程前から思っていたことなのですが中々結婚まで辿り着けません。
彼女を幸せにする自信はあります。
でもなかなか勇気を出せないので伝えられません。
高町教導官は幼い女の子や素直になれない女の子が好みだと聞いたので
自分は彼女の理想の条件は十分に満たしていると思っています。
どうしたら上手に伝えられるでしょうか?
教えてください。
815名無しさん@秘密の花園:2008/12/09(火) 23:57:48 ID:wXHiI1qR
>>814
「シグナムに続いてヴィータまで……はは、は……」
「は、はやてちゃん、落ち着いて!」
「なあシャマル、もうヴォルケンリッター解散でええかな?」
「そ、それだけはダメ〜〜ッ!」
「じゃあ六課壊そか……。
自分で作った物を壊すって、なんやドキドキせぇへん?」
「しませんっ! しませんからっ!」
816名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 01:14:15 ID:WlgNd1mK
いいぞ。もっとやれ・・・と言いたいのだが・・・
枚数(容量とも言う)が一杯だ。またの梅時期に期待するよ。

次スレ
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1227869139/

残り20k弱。梅
817名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 07:36:32 ID:STHqa70K
まだ残り10kbくらいあんのか
やはり次スレ建てるの早すぎたなw
818名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 08:23:28 ID:WlgNd1mK
>>817
あの流れだとどうだろうねー。長編投下されたら感想も言えずに終わってそうだけど。
投下祭り中の次スレ立てはタイミングが難しいね。
819名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 09:21:21 ID:STHqa70K
>>818
いやー、建てたのは確か440kbくらいの頃だから
ここの長編のペースだと一気に埋まる可能性はほぼ無かった気もする
次からは470k越えた辺りでいいんじゃないかな
455kとかで誰かが長編50k書いてきたぜ!って時はじゃあ今すぐ次スレ建てて来るって感じで臨機応変に
820名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 09:33:24 ID:WlgNd1mK
>>819
投下予告だけは一杯あったからねー。
投稿者同士で遠慮してたら次スレ立っちゃったしw
821名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 10:25:10 ID:RHjEzGfF
残り少ないこのタイミングなら言える!!

自分の長編が完結してなかったっていうのもスレが早めに分かれちゃった原因のひとつかな?
なんてちょっと気にしてたりしてなかったり……スイマセン
完結にあたって感想とかGJとかくれたみんなありがとう!
スレ分かれてコメントしづらいかもとか心配してくれた人もほんとありがとう!
最後の投下が代理とかビミョーなことしちゃってスイマセン
ここのみんなのおかげで無事に完結できました!大感謝
あと、ここで言うのはルール違反かもだけどわざわざ巣にまできてコメントくれた人もまじありがとう!
また機会があったら投下にきますねー

完結してから結構経つので名無しのままコメしてゴメンなさい
822名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 10:25:25 ID:gqbUautj
よく埋めた俺らGJ
次回は気を付けようぜ。
823名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 11:04:08 ID:tNl33u7W
「なのは…」
「フェイトちゃん…」

「けっ……お二人ともあとで好きにデートでもキスでもしていいから
任務中にいちゃつくのはやめてくれへん?(怒)」
いまは八神部隊長かヴィータが、学校のときはアリサちゃんがツッコミしてそう



824名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 11:04:49 ID:sWFJjae5
埋まってない埋まってない。
あと10kあるぜよ。

ところで雑談だけど、最近映画情報とか出てる?
早く映画館でなのフェイを見たいんだけど。
825名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 15:04:31 ID:fjITuuCl
>>821
面白かったよ
次回作も期待
826名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 16:21:56 ID:OSJv0RJ4
>>825
映画の感想かと一瞬思った
827名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 17:19:34 ID:KiJeD/L2
埋め埋め
828名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 17:28:27 ID:uhZhhwJt
                   _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
                  >ぁ…ぷはっ  ゅ ゆっくり、埋めてってね!!! <
           -――――- ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
        /           ヽ' ̄二ン`ヽ/´  ̄ ̄ `丶
        ./ / /       、    、  \ : : : : : : : : : : : : ::、:\/⌒\
      / / /  /  ∧  | ', 、  ∨l..:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヾ:ヘ\.:.::ヽ
        | , ; / /  /  V l  ! ! | 、 l:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:',
        | l | | ハ _|_|  |_」...」 _| |  |l.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ..l
        | | |:イ: __,∧|  j/l /l./「 |  | |:|:l.: レ (ヒ_] |/  ,=-‐、 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.: |
        | | | |V `‐--   ヒ_ン l /|  | 从:.{/// ,___, /// 'j.:,' |.:l.:.:.:.:.:.: |
        | | トゝ'///  ,___, ///ノ/||/ヽ|:小.  ,..!、__ン    彡'.:|│.:.:.:.:.:.|
      / / | | }\.  ヽ _ン.、 /|   |  .Y:l メ、      ,.イ!   |.:l.:.:.:.:.:. |
     ./ //| ∨  > -- イ`ナー‐- -ーイ ,:ゝ` ー-- ´    |.:l.:.:.:.:.:.:|
829名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 23:00:32 ID:WlgNd1mK
@8k。それ優が完結したし、新しいのも走ってるし、まだまだ萌(燃)える訳ですねぇ。
830名無しさん@秘密の花園:2008/12/10(水) 23:41:19 ID:KCDPOqH+

萌えないと思うけど。なんか思いつき。


「フェイトちゃん、マヨネーズ切れてたから今日買っておいたよ」
「うん、ありがとうなのは」
…あ、やっぱりまた味の素だ……キューピーの方が好きなんだけど……

「あ、あのねなのは」
「何?」
「な、なんでもない」


「フェイトちゃん、ケチャップ切れてたから買っといたから」
「うん、ありがとうなのは」
…あ、やっぱりまたカゴメだ……ハインツの方が好きなんだけど……

「あ、あのねなのは」
「何?」
「や、やっぱり、なんでもないよ…」
「2個買うと安くなるから、2個買っておいたよ?特売でおひとり様2個までだったんだから!」
「なのは……私もっと稼ぐよ!」





831名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 03:30:54 ID:AmjceHu+
大富豪のアリサに買われた奴隷のなのは…いや、やめよう。鬱になる…。
832名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 09:51:31 ID:uHNL3yqT
そしてアリサを超える大富豪のフェイトが買いなおすんですねわかります。
833名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 10:13:22 ID:BWsHRIb8
「なにやってるの?」
「え、あの、お夕飯の用意を…」
「勝手なことしないで!」
「す、すいません…」
「昼間部屋の掃除もしたでしょう!?」
「はい……」
「まさかとは思うけど庭の手入れなんてしてないよね!?」
「すいません……」
「何考えてるの? ねぇ、なのはは自分の立場わかってるの?」
「わ、私はフェイトさんの奴隷です」
「そうだよ。奴隷だよ。だから勝手なことしないで」
「で、でも……毎日家にいるだけで、ご飯も毎日頂いてますし……お風呂だって毎日……」
「家にいるのが不満なの!? 遊園地でも行く!?」
「そ、そうじゃないです!」
「じゃあなんなの?」
「えっと……フェイトさんのお役に立てないかなって…」
「………」
「フェイトさん?」
「…フェイトさんじゃないでしょ……」
「え?」
「前にも言ったはずだけど」
「ふぇ、フェイト…ちゃん」
「あぁああっ!! 可愛すぎる! 抱き締めちゃうからね!」
「ど、どうぞ……」 (変な人の奴隷にされちゃったなぁ……)


834名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 11:10:56 ID:eOFCE0Et
ちょwwフェイトそんwww
835名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 11:17:55 ID:If08/D5C
奴隷なのはさん…フェイトさんが相手なら幸せだろうな

自分はなのフェはやって三角関係だと思ってるが
やはり部隊長が一歩出遅れてるのか…
836名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 11:25:17 ID:ZayfwsC7
はやては全力全壊をくらってないからな〜
その点では1歩出遅れを感じるな
837名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 17:46:54 ID:bcrRWy5L
はやては他の八神家のこともあるしね
838名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 18:03:20 ID:hC3F6m0x
しかしフェイはやの身長差は結構萌えるものがある
839名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 18:55:01 ID:iY9f8HXC
それを言ったらシグはやだって
840名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 19:37:35 ID:9uSe5fV+
いやいや、シグナムとアギトのry
841名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 20:07:25 ID:kS53lzDk
身長差なら姉の出番じゃないか?
842名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 22:45:11 ID:53vZksqq
>>833
だれかこれで長編書いてくれw
843名無しさん@秘密の花園:2008/12/11(木) 23:27:28 ID:A9UrxmIY
>>833
「遊園地でも行く!?」で噴き出したw
フェイトさん頭おかしいwww
844K ◆gAgMIQIX.w :2008/12/12(金) 00:40:33 ID:i7/q6oEu
規制で投下できなかったんですが。
なのフェイで、単にえっちするだけのSS投下します。
3kbぐらいなんでちょうど埋められるかなと
845K ◆gAgMIQIX.w :2008/12/12(金) 00:41:59 ID:i7/q6oEu
「ん、あっ、ダメ、なの…は」

くちゅっ、ぴちゅ、ぴちゃ…

執務官室にフェイトの喘ぎ声と、淫らな水音が響く。
フェイトは、制服を肌蹴られ、半裸の状態で壁際に押し付けられ、立位での陵辱を受けていた。

「なのは、ダメ…だよ。こ、こんなところで…」

フェイトは抑えた声で拒否の言葉を紡ぐが、その声はなのはの行為を押しとどめるに至らない。

「でも、フェイトちゃんのここ、もっと欲しいって濡らしてるよ」
「そ、そんなことっ…」
「うそつきっ」

ぐちゅっ

「んあっ」

なのはの指が、いきなり最奥まで突き入れられる。
その衝撃に、フェイトの身体がびくっと震える。
しかし、そんなフェイトの反応に満足するとなのははさらに指を激しく突き動かす。
なのはの指から逃れるように、フェイトは必死で崩れ落ちそうになる身体を支える。

「やぁ、ダメ、だめぇ、なのは…、んぅっ」
「フェイトちゃん、気持ちいい?」
「気持ちいい…、気持ちいいよぉ、なのはぁ」
「やっと素直になってくれたね、フェイトちゃん」

なのはは満足げにつぶやくと、フェイトの中に突き入れている指の速さをさらにあげる。
同時にフェイトの濡れてキラキラ光秘唇に口づける。

「なのはっ、汚いっ…」
「汚くなんかないっ。フェイトちゃんのここ、綺麗だよ。濡れて、キラキラ光って、とっても綺麗」
「ダメ、ダメっ」
「気持ちよくない?」

否定の言葉を何度も紡ぐ、フェイトになのは哀しそうな声で聞く。

ブルブル…

フェイトは、首を振ってなのはの言葉を否定する。

「じゃあ、気持ちいい?」

コクン

顔を真っ赤にしたフェイトは、恥ずかしそうにしながらも素直に頷いた。

「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね、フェイトちゃん」
846K ◆gAgMIQIX.w :2008/12/12(金) 00:42:31 ID:i7/q6oEu
そういうと、なのははフェイトの中を指でくじりながら、紅く宝石のように輝く敏感な芽を口に含む。

「んあっ」

ビクビクっ

瞬間、フェイトは身体を小刻みに震わせた。
突然の快感に、軽い絶頂を感じたのだ。
しかし、なのはの愛撫はそれで止まるどころか、なおもフェイトの敏感な芽を舐め転がし、また口に含みを繰り返す。

「なのは、もう、もう…」

フェイトは、息も絶え絶えになのはに限界を伝える。
そんなフェイトの悶える姿に満足したなのはは、フェイトをさらなる高みに追い詰めるように、くじる指と愛撫する舌の動きをさらに速めた。

「なのは、わたしっ」
「イって、フェイトちゃん、イってっ」
「なのは、いくっ、んうっ」

フェイトの身体が、突然強張るとガクガクと震える。
そして、しばらくすると
ズサっ
という音ともになのはの腕の中に落ちてきた。

「かわいいっ、フェイトちゃん」
「……」

息も絶え絶えのフェイトには、なのはの言葉に答えるほどの余裕はなかった。
それでも、なのはの欲望に応えるためにずっと立位での陵辱に耐えたフェイトが愛しくて堪らなかった。
身体に力の入らないフェイトをそっと抱き上げると、近くにあったソファに横たえる。

「フェイトちゃん、好きだよ」

そういうと、すでに寝息を立て始めていたフェイトに口づけた。
しかし、せっかくの甘い告白も、とうの本人には届かない。
どうしても我慢出来なくて無理矢理事に移してしまったが、人一倍働いてる彼女のことだから疲労も溜まっていたのだろう、ぐっすり眠ってしまっている。
それでも、淋しくはなかった。

それは、『彼女と二人』だから…

たまには、情事の後のこんなまどろみもいいかもしれない
なのはは、フェイトを膝枕しながらそう思った。

― fin ―
847名無しさん@秘密の花園:2008/12/12(金) 01:49:43 ID:v1wetcn5
GJ!激しく萌えた!
848名無しさん@秘密の花園:2008/12/12(金) 03:00:16 ID:7M8Kw7g4
次スレも百合カルしていってね!
849名無しさん@秘密の花園:2008/12/12(金) 07:49:07 ID:x9oofkub
おつかれっしたー
850名無しさん@秘密の花園
>>835
>>836
はやては幼馴染でも登場時期が遅いからね
フェイトさんのがなのはさんと仲良くなるのは早いし
まあ二人の仲には入れなくても
ヴィータとかすずかちゃん居るじゃん