◆本編より考えられるカップリング
なのは×フェイト
なのは×ヴィヴィオ
なのは×ヴィータ
なのは×はやて
なのは×アリサ
なのは×リインフォースII
なのは×ティアナ
なのは×スバル
なのは×キャロ
なのは×レイジングハート
シグナム×なのは
シャマル×なのは
フェイト×ヴィヴィオ
フェイト×シグナム
フェイト×はやて
フェイト×ギンガ
フェイト×キャロ
フェイト×アルフ
フェイト×ティアナ
アリサ×すずか
はやて×ヴィータ
はやて×シグナム
はやて×シャマル
はやて×リィンフォース
はやて×リィンフォースII
はやて×すずか
はやて×シャーリー
はやて×カリム
ヴィータ×リィンフォースII
リィンフォースII×アギト
シグナム×アギト
シグナム×シャッハ
シャマル×シグナム
スバル×ティアナ
スバル×ギンガ
キャロ×ルーテシア
アギト×ルーテシア
リンディ×フェイト
リニス×フェイト
◆ナンバーズでカップリング
トーレ×セッテ
クアットロ×ディエチ
チンク×ノーヴェ
セイン×ウェンディ
オットー×ディード
ウェンディ×ノーヴェ
6 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 02:03:10 ID:eCp+ous1
仕事とホラ吹きながら
マンズリスレの保守w
8 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 02:04:33 ID:eCp+ous1
ここは
>>1が忙しい中せっかく立ててくれたスレです
豚ババアどもはパンツを脱いでさっさとマンズリしなさい
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
前スレ1000GJww
1000 :名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 02:01:51 ID:wIbveBMz
1000なら4期はなのフェイのガチバトル(性的な意味で
次々とID変えて自演はいいからサッサとマンズリを続けな
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
やっぱり自演って分かりました?
どうしたらもっと自然にできるのかな。
13 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 02:16:12 ID:0EFf4Nlx
知るかよ
自演やめればいいだろ
馬鹿か?
スレ立て
>>1 ,,,,,,_
,,,,,iiiilllllllllllllliii,,,,
,,,,,_ .,,,,,,,,,,iiiiiiillllllllllllllllllllllllllllllllllll丶
゙llllllllliiillllllllllllllllllllllll!!!!llllllllllllllllllllllll!!゙
゙!llllllllllllllllllll!!!゙゙゙° ,,illllllllllllllllllll!゙゜
゙!lllllll!!l゙゙’ .,,illlllllllllllllll!!゙゜
^ .,,illllllllllllllll!!゙゜
,,illlllllllllllll!゙°
,,illlllllllllll!l゙゜
,,illllllllllll!l゙゜
,,illllllllll!!゙゜
,,illllllllll!゙゜ liiii,,
,,illllllll!゙゜ 'llllllli,,
,,illllllll!゙ lllllllllli,,
,illlllllll゙ ,lllllllllllllii,
llllllllllli,_ ,,,,illlllllllllllllllli,
!llllllllllllllliiiiiiiiiiiii,,,,,,,,,,,,,,,iiiiiiiiiiiiiillllllllllllllllllllllllllllll
゙゙!!llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
゙゙゙゙!!!!!!llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!!!!!!!l゙゙゙゜
 ̄”””””” ̄ ̄
「これから仕事で忙しいのにスレ立てした」(私はスレからいなくなります)
とか前スレにわざわざ自演の予兆を書いてたものな
小細工が下手な3流自演ババアだな
18 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 02:46:58 ID:3Ypbxxt+
↑
もはや涙目で自演w
↓
20 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 04:15:51 ID:3Ypbxxt+
21 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 04:16:50 ID:3Ypbxxt+
>>今見て思ったが…リィンってどうやって用を
たすのかが気になって眠れないw
答え 融合機はトイレなんか行きません。
それともあれか、リーンハウスには猫砂が(ry
まじで俺も気になって眠れないww
23 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 05:37:10 ID:sO2b375K
眠れないのは年のせいでは?
血圧を下げる薬とかあるよ
24 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 05:48:11 ID:YdY94MnU
25 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/13(金) 05:50:58 ID:sO2b375K
『新しいトレーニングルームを作ったから、スターズとライトニングの隊長として二人にも是非見に来て欲しいんよ』
なんてはやてちゃんが言うものだから、私達ははやてちゃんに指定された部屋に来てみたの。
やけに沢山のロックと重厚な扉の向こう、そこにあったものは……
「お風呂?」
「マット……なのかな?」
良く分からない、とてもトレーニングとは縁のなさそうな器具を置いた、異様な熱気の籠もった部屋だった。
この部屋が何なのかさっぱり分からない私達は、とりあえずはやてちゃんを待つ事にした。
「それにしても暑いね、なのは」
「うん……」
「はやてが来るまでまだ時間がかかりそうだし、服でも脱いで待ってようか」
「……え?」
「んしょ……」
「ちょ、ちょっと! フェイトちゃん、まだ勤務時間中だよ!?」
「大丈夫だよ。 ここに来るまでのロックの数、なのはも一緒に見てたよね?」
「そうだけど……」
「嫌だったら、私が脱がせてあげるよ」
「え?」
スポーン。 服を脱がされる。
いつもは相手の事を一番に考えるフェイトちゃんとは思えない大胆な行動に一瞬呆気に取られた後、
「〜〜〜っ!」
私は思わずしゃがみこんだ。
恥ずかしい! 恥ずかしい! 恥ずかしい!
何で私こんな格好して……こんな……。
フェイトちゃんの目の前で……
ゾクッ
あれ?
フェイトちゃん……何でそんなに綺麗なの?
『ようやく効いてきたようやね?』
部屋にこだまする聞き覚えのある声、その声の主は何故か一糸纏わぬ姿で私達の目の前に現れて。
「この部屋はな、壁から惚れ薬を霧状に噴出させとるんよ」
はやてちゃん……綺麗……
胸……やわらかそう……
「更にな、色々なプレイに合わせた用具を……って、もう聞こえてないか」
ねばねば……からだになにかぬって……
「ん……私もあたまくらくらしてきたわ……。
私な、ふぇいとちゃんのこともなのはちゃんのこともだいすきやねん」
あ……あ……こすれ……
「たのしもうな、ふたりとも」
ぎぃ、という扉の閉まる音。
その音が私の最後の記憶だった……
>>26 さぁ、早くエロシーンの詳細を書く作業に入るんだ!
>>1 乙
>>26 ぬるぬるマットで3Pだと…
けしからん…報告してやるから続きお願いしますorz
>>26 GJ!なんてものを書いてるんだ・・・
早く三人で楽しんでるシーンの詳細を!
部隊長はこういう役柄が似合ってるね。
どこかで、部隊長が「お仕置き部屋」を作って色んなお仕置きをするというのを見たような気もする。
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
>ぁ…ぷはっ ゆ…ゆっくり、していってね!!! <
-――――- ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
/ ヽ' ̄二ン`ヽ/´  ̄ ̄ `丶
./ / / 、 、 \ : : : : : : : : : : : : ::、:\/⌒\
/ / / / ∧ | ', 、 ∨l..:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヾ:ヘ\.:.::ヽ
| , ; / / / V l ! ! | 、 l:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ \.:.:',
| l | | ハ _|_| |_」...」 _| | |l.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l.:.:.:.:.ヽ..l
| | |:イ: __,∧| j/l /l./「 | | |:|:l.: レ (ヒ_] |/ ,=-‐、 |.:.:l:|.:l.:.:.:.:.:.: |
| | | |V `‐-- ヒ_ン l /| | 从:.{/// ,___, /// 'j.:,' |.:l.:.:.:.:.:.: |
| | トゝ'/// ,___, ///ノ/||/ヽ|:小. ,..!、__ン 彡'.:|│.:.:.:.:.:.|
/ / | | }\. ヽ _ン.、 /| | .Y:l メ、 ,.イ! |.:l.:.:.:.:.:. |
./ //| ∨ > -- イ`ナー‐- -ーイ ,:ゝ` ー-- ´ |.:l.:.:.:.:.:.:|
ゆっくりしていってね!のAAはただでさえ萌えるのに
これはやばいな・・・
過疎かな
Prayはフェイなのソングにしか聞こえない
ROMってはいるが
なぜかチン姉が下位数の子どころか上位数の子も面倒見ている(性的な意味で)気がする
被虐趣味のある眼鏡につきあってあげたり、意外と疎いトレトレ姉さまを手玉に取ったり
こんなに近くで
逆でぇしたサーセン
被虐×
加虐○
さて酒の酔いも回ってきたところで女体かしたユーノでユーなのでも書くか
はやて→美由希でそこになのはとフェイトが絡むドロドロの話を幻視した・・・・
>>39 ヴィヴィオがいるからCV水橋は足りてるよ
チンク姉が妹に性的な質問をされて意地をはって「姉として教えてやろう」と赤面しながら教えようとするSS頼んだ
>>42 まぁ小ネタなら失笑覚悟で何か投下してもいいけど
ナンバーズはメンバーの性格や顔を把握しきれない
>>43 逆に考えるんだ、その気になればいくらでも自分で考えていい
そう考えるんだ…
トーレ姉様は数の子随一の乙女番長
なのはさんやヴィータあたりのひらひらの服を見てため息をつくほどのガチ
と思えば…
>>44 特注で少女趣味なドレスを購入し、
こっそり試着する乙女番長
でも後ろの方ではセッテがハァハァしてたり
覗き魔セインとそれに便乗したクアットロがニヤニヤ笑いを浮かべてるわけっスね?
甘いぞウェンディ…
そこで見つかったトーレが開きなおり、セインセッテと試着会を楽しみ
それを鼻で笑って立ち去るクア、しかし後で試着会の映像を見て落ち込む彼女の前に
ゴスロリドレスを携えて現れる(お好きな方をどうぞ)が綺麗なクアットロを美味しく頂くというわけだ
クアは悪、ツン、デレ比が70:29:1の超絶難関だと思ってる
それを突破したのがドゥーエ姉様なのか…
だがここはあえて赤褌を推したい
三期にあまり詳しくないから質問なんだけど、
ギン姉と相性が良さそうな数の子は誰になるん?
ギン姉にも誰かお相手を作って上げたいんだが・・・。
>>48 公式設定からはあまり予想がつかないが
個人的にはやんちゃな妹を持った姉同士としてチンクとか
そのやんちゃな妹であるノーヴェあたりと仲良さそうかなーと思ってる
>>48 ノーヴェ辺りがいいんじゃない?
ツンデレ属性持ちだし
フェイト萌えの同志トーレ
スバルの喧嘩友達候補ノーヴェ
お姉ちゃんはつらいよ的な同志チンク
…………かな?
大穴ウェンディ
か、彼女は意外と周りを元気付けて自分が取り残されるタイプ!
施設の他の奴を仕事、やりたい事に向かって行くのを励ましたりして
気づいたら自分アルェ〜?でギン姉にくっ付いてた、何て妄想がw
>>52 …………何故だ、そんなギンウェンにシャマルさんが混ざりたがってそうな気がしてならん。
同類だからか、行かず後k(臓物ブチ撒け
なるほど。
ノーヴェがスバルみたいなヤツで、
ウェンディがロックマンの敵みたいなヤツで、
チンクが眼帯のヤツだっけ?
数が多すぎて覚えられないんすよ・・・。
ディエチって更正組だっけ?
ディエチは更正組みだね
ナンバーズはいまだに顔と名前が一致しないぜ……
三期好きだけど、ナンバーズの人数はぶっちゃけ半分以下でよかったと思う。
>>57 俺も最初はそう思ってたけど、覚えてからは全員それぞれ好きになれたぜ
みんな切るには惜しい魅力的なキャラだ
まあ、多分に妄想が手伝っている面もあるんだがw
ディードとオットーはいまだにどっちがどっちか分かんなくなる
あとはだいたい覚えたんだけどねぇ。このスレのおかげで。
ナンバーズとして見た場合、セッテ、ウェンディ、ディードは居ても居なくてもOK
キャラとしては良いんだけどな
オレはセッテとディードが混ざる・・・。
印象がないorz
62 :
恋の病:2008/06/14(土) 03:29:45 ID:9CamxDAO
・・・気がつけば、いつの間にか夜が明けていた。
カーテン越しからでも空が群青色に染まっているのがはっきりと分かる。
あちらこちらでは、目を覚ました鳥達が囀ずり、街中に朝を告げている。
「はぁ・・・今日も寝れなかったな」
フェイトは小さく呟くと、気だるい身体で寝返りを打って、枕に顔を埋めた。
最近の私はどうかしている・・・それは、はっきりと自覚している。
おそらく、自分は病に犯されている。
しかも、普通の病ではない。
治療法も特効薬もない恋の病なのだから・・・。
「なのは・・・」
破裂しそうな程、身体中に詰まっている愛しい人の名前を吐き出す。
なのはの事を・・・なのはの笑顔を思い出すだけで、胸が疼いて仕方がない・・・。
切なくて、悲しくて・・・頭がおかしくなりそうになる。
こんなに苦しむくらいなら、なのはの事なんて忘れてしまえばいい・・・。
嫌いになってしまえばいいのに・・・。
なのに、なのはを愛する事はどうしてもやめられない・・・。
こんな自分はどうみても重症だ。
「なのは・・・逢いたいよ、なのは・・・」
どうしようもなくて柔らかい布団をぎゅっと抱き締める。
もし、これがなのはだったらどんなに幸せだろうか。
一緒に笑い合って、一緒に抱き合って、一緒に触れ合って、一緒に寝て・・・。
そんな想像をするだけで、身体が熱く火照って、どうしようもないのだ。
ほう……ほほう
64 :
恋の病:2008/06/14(土) 03:35:19 ID:9CamxDAO
「なのは・・・なのは・・・なのは」
あまりにも切なくなって、フェイトの瞳から大粒の涙が溢れ始めたその時、コツコツと何かが窓に当たる音が聞こえた。
「・・・?」
ふと我に返り、何の音だろうとベッドから抜け出そうとすると、外から聞きなれた声がした。
「・・・フェイトちゃん、起きてるかな?」
「?!」
驚きのあまり、窓辺に駆け寄ってカーテンを勢い良く開ける。
視界に飛び込んできたのは、半分だけ顔を出した太陽の光。
そして・・・。
「なのは!?」
「あっ、フェイトちゃん! えへへ、おはよう♪」
夢にまで見た愛しい人が、透き通る様な青空に浮かんでいた。
照れ臭そうな笑顔が朝焼けに映えている。
「なのは・・・どうしたの?」
「うん、あのね・・・フェイトちゃんに逢いたくなって来ちゃった・・・」
信じられない言葉と同時に身体がふわりと包み込まれる。
暖かい腕と柔らかい身体に抱き締めれたと解るまで、数秒のタイムラグ。
そして、空白の時間が過ぎた瞬間、溜まっていたフェイトの感情が一気に破裂した。
「な、の、は・・・うっ、う、うぅ・・・」
「フェイトちゃん?! どうして泣いてるの?」
「ううっ、な、のは、に・・・ひっ・・・なのは、に、逢えたから・・・」
なのはを困らせない様にとフェイトは懸命に涙を止めようとする。
だけれど、頑張れば頑張る程、涙は溢れてきて止まらない。
「う、うっ、ご、めん、ね・・・ごめ、んね」
「フェイトちゃん・・・もう・・・」
クスリと笑うとなのはは力一杯フェイトを抱き締めて、耳元で囁いた。
「・・・私はフェイトちゃんの笑顔が見たくて逢いに来たんだよ?」
そう言うと、朝日でキラキラと光る涙に軽く口づけをする。
「ほら。沢山、キスして上げるから泣かないで? ねっ?」
「ひっ、く・・・うん・・・わか、った・・・」
なのはの言葉にフェイトは泣きながら笑顔を作る。
ぐちゃぐちゃになって歪んだ笑顔が可笑しくて、愛しくて。
クスクスと笑いながらなのは何度も何度もキスを落とした・・・。
俺も病気です・・・。
なのフェイ病・はやヴィー病・スバティア病に効く薬を下さい・・・。
俺もなのフェイ病かも…
定期的になのは分とらないと死ぬってフェイトさんが言ってた
あと
>>64 GJ
なのはを想うフェイトさん可愛いすぎる…
例の筋書きですが結局また長いの以下投下します。
今更ですがシリアス嫌いな人は避けて下さいね。
「私は………私はフェイトちゃんの敵なんかじゃない!!」
「ならどうして私の邪魔をするの!?今すぐジュエルシードを集めなくちゃならないのに……!」
精神的な動揺からフェイトの思い出は前後していた。
「私はフェイトちゃんを苦しめたくなかっただけなの!!」
だが無情にもなのはに答えたのはバルディッシュの低く冷酷な声だった。
『Haken Form』
なのははハッとし、即座に白いバリアジャケットをまとう。
金具がぶつかり合うような音とともに、なのはの魔法陣が金の刃を受け止めた。
フェイトは再びバルディッシュを振り下ろすが再度魔法陣に拒まれる。
なのはは防戦一方になるものの、フェイトの攻撃は何度繰り返されても確実に防ぐ事が出来た。
自分の魔力を使いこなすために訓練は欠かさず行っていたフェイト。
そんなフェイトの攻撃を容易に躱せるとは予想外だった。
こんな接近戦ではフェイトが有利であるはずなのにザンバーフォームや
ソニックフォームに切り替える手も使わず、一心不乱に腕を振り下ろすばかり。
もしかしたらそれはフェイトの中で無意識に
なのはを本気で傷つけることを避けていたのかもしれないが……
兎も角戦闘が長引くことはなかった。
「そこを退いて」
「……何処に行くつもりなの?」
「ジュエルシードの保管室だよ」
「そんなもの今更どうするの?」
「アルハザードへ行くんだ」
なのはは愕然とした。
……何処に行くだって??
なのはの心の中で信じられないくらい強い願望に火がついた――
それだけは……
自分の前からフェイトが消えることだけは認めない……
例えフェイトの気持ちを無視してでもそんなこと絶対に許さない。
自分の側からフェイトを離しはしない!!!
「うっ!」
これまで自分に攻撃する素振りを見せなかったなのはに対して油断していたフェイトは
突然強力な魔力の輪に両手両足を固定され、しまったと思う。
そしてなのはの周囲にその枷と同じ色の光が流星群のように集まっていくのを見た。
フェイトはそれが数分前にモニターの映像で見たものだと確信し、
バインドを解こうと必死にもがく。
その間にもレイジングハートの先端に大きな光の塊が形成されていく。
モニターの中で自分が海に落ちる姿が脳裏に過る。
フェイトはさらにもがく。
しかし映像と同じくフェイトが枷を外すことは出来なかった……
『Starlight Breaker』
至近距離から桜色の光が向って来る――
フェイトは思わず目を閉じて歯を食いしばった……
激しい爆発音が全てを飲み込む。
――次の瞬間、フェイトが全身に感じたのは爆風だけだった……
驚き、目を開いて辺りを見ると、砲撃は自分の横を通りすぎ
保管データ専用のマザーコンピューターが埋め込まれていた鋼鉄の壁を破壊していた。
ミッド一厳重に強化されている機密区間の壁を打ち抜いたその力に
フェイトは思わず後ずさった。
そして手足のバインドが解かれていると気づく。
「……どうして……?」
幾つも室内のモニターに浮かび上がっていた映像が次々にダウンしていく。
そしてなのははしっかりとフェイトを見据えて言う。
「フェイトちゃんの望む通りこんなの嘘でいい!!
フェイトちゃんを傷つけるものはいらない!」
廊下では警報が鳴り響き、警備部隊の緊急出動命令の放送が木霊する。
「フェイトちゃんを苦しませる過去なんてなかったんだよ」
そして立ち尽くすフェイトになのははただ必死の想いを伝える。
本心から望むことを。
「だから……私の側に居て」
なのははフェイトから視線を外さず、代わりにレイジングハートから手を離す。
レイジングハートはカランと音を立てて床に転げた。
「私の側に居て」
そしてなのはは開いた掌をフェイトに伸ばす。
間を置いて、フェイトは震える声で言った。
「……どうして君は私に優しくしたの……どうしてこんなことするの……」
左手をフェイトに伸ばしたままのなのはは
明らかに戸惑うフェイトの表情から自分に向けられた不安や怒りを感じた。
「君が私のことを抱きしめるから……
いつも私に微笑んだりするから、だからこんなに頭が混乱するんだ!」
ただしその瞳は痛いほど悲しい色だった。
「君が始めから私の面倒なんて看なければよかったのに!!」
「私は私が一番フェイトちゃんに居てほしいの、お願い」
「……私は君じゃなくて母さんの願いを叶えなくちゃ……君じゃ――」
「もうやめてよ!!!今フェイトちゃんを愛してるのはお母さんじゃなくて私なのに!!
どうして手をとってくれないの?どうしてさっきからなのはって呼ばないの!?」
必死のあまり涙こそ流れなかったがなのはの心は泣き叫んでいた。
「なのはだよ!フェイトちゃん、なのはって言わないのどうして!?」
しかし心が折れてしまいそうだったのはフェイトも同じだったのかもしれない。
「……」
「また……名前を呼んでよ……」
そしてフェイトの頭の中の遠い場所で声がした。
――私なのは。高町なのはだよ――
微かに聞こえたその言葉に何かを感じる。
心の中に入り込んでくる何かを。
「お願い、こっちへ来て?」
しかしフェイトがなのはの手をとることはなかった。
フェイトの両手は自らの耳を塞ぐことに使われたから。
そして同時に、レイジングハートと同じようにバルディッシュもまたカランと音をたてる。
なのははもちろんそれを『拒否』と捉えたが、
フェイトの様子がそれ以上におかしいことに気づいた。
「……っ!…う…頭が……痛い……」
フェイトは両膝を床に付いて苦痛に表情を歪めた。
「え……フェイトちゃん?」
「う……く……」
ドサ、とその場に倒れ込んだフェイト。
「フェイトちゃん!?」
なのはは即座にフェイトの元へ駆け寄ってその体を抱え、名前を呼ぶが返事はない。
フェイトは意識を失っていた。
「しっかりして、フェイトちゃん!フェイトちゃん!」
なのはの掌がフェイトの頬に触れた次の瞬間、
未だ煙の漂う室内に数十名の警備部隊が突入してきた。
「そこを動くな」
「身柄を確保させてもらう」
「事情があるなら後で報告を」
なのはは黙ってフェイトを腕の中に抱いたままそれに従った――
* * *
『私なのは。高町なのはだよ』
『……なのは?』
遠い意識の中で聞こえるなのはの声――
それは思い出せない過去ではなく記憶に新しい現実。
『うん、なのは。フェイトちゃんの……友だちだよ』
『友だち?』
『そうだよ、だからなのはって呼んでくれる?』
『はい……なのは』
* * *
『フェイトちゃん、また泣いてるの……?』
『母さんのこと……考えてました……』
『……そう……』
『母さん苦しまなかったかな……』
『……うん』
『天国で寂しくないかな……?』
『……大丈夫だよ、きっとプレシアさんの側にはフェイトちゃんの姿も一緒にいるよ』
『そうだといいです……』
『きっと寂しくないよ』
『はい……だけど私は…………寂しい……』
『……フェイトちゃん、こっちおいで』
『ん……』
『手繋いで寝よっか』
『……はい……』
* * *
『フェイトちゃん、こっちの袖に右手入れて?はい、今度は反対の手だよ』
『あの、なのは……』
『なぁに?』
『私、自分で出来ます』
『そうだけど……私が着せるの嫌?』
『……いえ』
『ふふ、よかった……さ、ボタンもあわせて、と……これでよし!』
『あの、なのは……』
『今度はなぁに?』
『……あ、ありがとう、ございます』
『……うん……フェイトちゃん、ギュッてしていい?』
『え?は、はい』
『……フェイトちゃんはやっぱり柔らかいなぁ……フェイトちゃんだもんね……』
『なのは……どうしたの?』
『……なんでもないよ。ただ愛しくて……』
* * *
『ほら、鏡の前に座ってみて』
『うん……』
『ね?凄くきれいでしょ?』
『……そう、なのかな……?』
『そうだよ、こんなに美人さんになったんだよ』
『自分じゃよく解らないよ』
『解らないかなぁ?』
『だけど背は大きくなって嬉しい、かな』
『ふふ、そっちの方が嬉しいだなんてまたカワイイことを〜』
『わ、髪といてくれたばっかりなのに、そんなに頭撫でられたら……』
『いいの、また私がとくんだから』
『なら……うん……それが嬉しい』
* * *
フェイトの意識はさらに遠く、遠くへと、
だが最も近い場所、心の真ん中へ落ちて行った――
続く……
んだけどいいかな?
ここまできたらクオリティー低いけど完全にSSですね…
書いてるうちに真剣に話考えてたら本格的になってきてしまったよ。
でもまた読んでくれた人ありがとう。
>>64 フェイトかわいいよ(*´∀`*)
というかその前に、また人のSSから間を空けずに投下したかも
ごめんよ……
>>74に惜しみないGJ!!
せつないなーだがそこが良い。どう決着するか楽しみ。
>>74 GJ
時系列的にはStSの前後かな?
とにかく続きが気になる展開(´・ω・`)
>>74 GJ!
どうやら俺もなのフェイ病にかかっちゃったみたいだぜ・・・
シリアスの後にこんなの上げるのは気が退けるけど
同じくなのはさんとフェイトそんのお話いきます。
私はフェイト=テスタロッサ=ハラオウン。
時空管理局に入局してから10年経つ中堅の局員です。
そんな私の目の前で今衝撃的なことがありました。
なのはがいるんです。
当たり前、ですか?
でも違うんです。
私の目の前に9歳だった頃のなのはが寝てるんですっ!
何てかわいいんだろう。
かわいい寝顔のなのはが気持ち良さそうに寝ています。
そんななのはを見てるうちに段々変な気分になってきました。
触りたいな、小さななのはの体を触りたいな。
少しくらいいいよね。
だってこの子は10年後に私と夫婦になってるんだし。
未来の旦那さんである私が触っても何の問題もないよね。
いい感触……本当に気持ちいい。
やっぱりパジャマの上からだけじゃなくて中も触りたいな。
いいよね、だって私たちは19歳になったら夫婦なんだし。
旦那さんが奥さんに触るのは当たり前だよね。
はぁはぁ……小さななのはの胸がすごく気持ちいい……
下も綺麗につるつるだよ、ああっ……なのはなのはなのは……
「んっ、んんっ……あれ……フェイト……ちゃん?」
「な、なのは!?」
夢中で触りすぎたみたいで、小さななのはが目を覚ましてしまいました。
「フェイトちゃん、急に大きくなったね」
目をこすりながら小さななのは私をきょとんと見つめる。
「なのは……私がわかるの」
「変なフェイトちゃん、わかるに決まってるよ」
「で、でも私、なのはが知ってる私とは大きさが全然違うし」
「どんに大きくたってフェイトちゃんは私の大事なお友達だもん」
「なのは……」
ああっ……何ていい子なんだろう。
なのははいい子過ぎるよ。
本当になのははこの世に生れ落ちた天使だよ女神だよ!
なのは、なのは、なのはなのはなのは……なのはぁはぁ……
「……ちゃん」
「ん……」
「……イトちゃんっ」
「ん、んんっ……」
「フェイトちゃんってばぁ」
「な、のは……?」
目をあけるとそこにはなのはがいた。
「帰ってきたらフェイトちゃんがベットにうつぶせに倒れてたから本当にびっくりしちゃったよ」
夢……だったのかな。
「ごめん、つい寝ちゃって夢を見てたみたい」
「へー、どんな夢を見てたの?」
「な、なのはの……む、昔の夢!」
「私の昔の夢?」
「うん、小さかった頃のことをね」
「そういえば、一度だけ不思議なことがあったんだ」
「不思議なこと?」
なのはがベットに腰掛ける。
「あれは10歳の頃だったと思うけど、お部屋で寝てたら誰かに体を触られてる気がしたの」
「まさか変質者!?許せない!私のなのはに……!」
「それでね、怖かったから少しだけ目を明けたんだ」
私のなのはがそんな目に合ってたなんて……犯人は見つけ出して一刀両断にしてあげる。
「そしたら、綺麗なお姉さんが私の体を触ってたの」
許せない……私のなのはに、私のなのはに!
「そのお姉さんは私に気付いてなかったからしばらく見てたんだけど、フェイトちゃんにそっくりでね」
まさか……
「あんまりうれしそうに私に触ってるから声をかけない方がいいかなと思ったんだけど、
名前を呼んでみたんだ。そしたらやっぱりフェイトちゃんで安心したのを覚えてる」
「ね、ねえ、なのは……いつ頃から起きてたの」
「うーん、そのお姉さんが私に触り始めた時くらいかな」
最初からなのはは起きてたのかー!
しかもその後のことを全部見られてたなんて……これじゃ私、変態だよ。
「でも、そのフェイトちゃんにお茶を出そうと思って部屋に戻ってきたらもういなかったんだ。
だからあれは夢だったのかなってずっと思ってたんだよね」
夢じゃないよなのは……私もよくわからないけどこの手の感触は現実だよ。
それに……私の中指になのはの綺麗な液体がまだついてるし……ああっ……つるつるで気持ちよかったなぁ。
私はフェイト=テスタロッサ=ハラオウン。
なのはと出会ってもう1年が経とうとしています。
そんな私の目の前で今衝撃的なことがありました。
なのはがいるんです。
当たり前、ですか?
でも違うんです。
私の目の前に綺麗なお姉さんになったなのはが寝てるんですっ!
何てかわいくて綺麗なんだろう。
今のなのははとってもかわいいけど、綺麗ななのはもかわいくて大好きです。
そんななのはを見てるうちに段々変な気分になってきました。
触りたいな、綺麗ななのはの体を触りたいな。
少しくらいいいよね。
だって私はいつかなのはと結婚するつもりだし。
きっとこのなのはは私と結婚してるはずだから、なのはは私のもの……
ああっ……小さななのはにはないこの大きなふくらみ……これがおっぱいなんだね……
やっぱり制服の上からじゃなくて中を触りたいな……
いいよね、だって私たち絶対いつか結婚するし。
はぁはぁ……なのはの胸が気持ちいい……
なのはは大人になってもオレンジの下着つけてるんだ……ああっ……かわいいなぁ……
「んっ……フェイト……ちゃん?」
「なっ、なのは!?」
下のほうを強く刺激しすぎたみたいで、なのはが目を覚ましてしまいました。
「あら、フェイトちゃんずいぶんかわいくなっちゃったね」
女神のような笑顔で微笑むなのは。
ああっ……何だか私の下のほうが熱い……
「なのは……私の事わかるんだ……」
「もちろんだよ、私の大切な友達なんだから」
なのは、お姉さんになっても何ていい子なんだろう……どうしよう……下から変な液体出てきた……
「でもフェイトちゃんかわいいね、昔からやっぱりフェイトちゃんはかわいいなぁ」
そう言って私を優しく抱きしめてくれるなのは。
ああっ……このまま遠い世界に旅立ってしまいそうな心地よさ。
なのは……やっぱり最高だよなのは……ああっ……なのはなのは……
「フェイトちゃーん……」
「んん……」
「おーい、フェイトちゃーん」
「ん……なのは!?」
目を覚ますと目の前になのはのかわいい顔があった。
「ごめんね、フェイトちゃん……」
「えっ……どうして謝るの」
「さっき私が急にフェイトちゃんに抱きついたから、フェイトちゃん鼻血出して倒れちゃったの……」
ああ、そういえばうれしくてつい鼻血が止まらなくなって気絶したんだった。
「そんなことないよ、なのは。私は全然大丈夫っ」
それに小さいなのはと大きいなのはで2度おいしかったしね……ああっ……なのはぁはぁ……
「ふぇ、フェイトちゃんっ、また鼻血出てるよっ!」
「なのはなのは……なのはぁはぁ」
「わー、お姉さんはもしかして私やね」
「そういうあんたは小さい頃の私やね」
「ねえ、お姉さんの私」
「うん、小さい頃の私、どうしたん?」
「何かうちらだけ蚊帳の外な気がするんやけど、私の気のせいかなぁ」
「うーん、私もそんな気がしてならないんよ……」
「なんやろう……このよくわからない疎外感は……」
「そうやね……」
「ねえ、お姉さんの私」
「どうしたん?」
「胸触らせて」
「……さすが小さい頃の私や」
「ほら、どうぞ」
大きなはやての小さな胸を触る小さなはやて。
「私とあんまり変わらんねぇ」
「小さな私……そんな傷つくようなこと言わんといて……」
「あはは、ごめんなぁ、お姉さんの私」
「それにしても……自分に胸を触られるのって何だか凄く虚しいな……」
「気にしたらあかんよ、お姉さんの私」
「いや……それ以前に何でうちらだけ自分×自分なんや……」
「まあええやない、新しい自分を開拓ってことで」
「そんなのいややあああああああ」
なのは'sええ娘やなぁ…………
フェイト's自重しろいww
はやて's……イ`
なんか、9歳でも19歳でも変態ちっくなフェイトさんwww
フェイトさんには変態王子の名がよく似合う気がするよ
そんなフェイトさんも好きだけどw
これは今までにないパターン( ・∀・)
9歳なのはに手をだそうとするフェイトさん、犯罪ですよ。
やっぱりフェイトさんは変態も似合う。
そしてはやてww昔から素質あるなwww
フェイトさん大きくなっても小さくなってもやってることが同じだww
だめだこの執務官、早くなんとかしないと……w
少し頭冷やそうか(性的な意味で)
10年たったのに成長してないwwwwwww
GJっす!!
>>89 いや、むしろ成長してると見た
HENTAI度がwww
実はバルディッシュは女性人格で野太い声がコンプレックス、ていう電波が…
それでバルディッシュの声をなのはの声にするんですねわかりま(ry
バルじゃあないけどフェイトカーに
なのは声のカーナビ搭載とかは考えたことがあるw
変態という名の王子だよ!!
が真っ先に浮かんでしまった俺はなのマンガ日和厨。
朝に鳴る時計はもちろんなのはボイス。
まぁ大人になってからは生声だけど(*´∀`)
>>95 時計「フェイトちゃーん! 朝だよー! 朝なのはだよー! 起きてー!」
「ん……な、なのはぁ……」
時計「フェイトちゃーん! フェイトちゃーん! フェイトちゃーん!」
「う、んぅぅ……」
時計「――少し、頭冷やそうか……」
「ヒッ!? な、なのは!?」
こうですかわかりません
>>96 その後に
「これが私の全力全開! スターライトォブレイカァァア!!!!」
と続いて、どMなフェイトさんのトラウマを抉るわけですね、わかります。
むしろ
>>93で最短距離に全力全開なナビされて
『真っ直ぐは民家だよ!』と慌てるフェイトさんとか
…ただの不良品だな…
>>98 なのはさんが広報担当に頼まれて声をあてた数年前のものをずっと使い続けてるけど、
最近の都市開発に対応してないので使いづらいことこの上ないがなのは声というだけでUPDATEしないフェイトそん、
もちろん、UPDATEしても変わるのは地図だけで、声はなのはさんのままであることには気づかないw
確実に携帯の待ちうけ画面と着ボイスはなのはさんだろうなーw
「フェイトちゃーん、朝だよー。フェイトちゃーん」
「……」
「起きないとチューしちゃうぞー」
「んー……」
間違いなくキスするまで起きないww
>>103 何で俺が書こうとした事が書いてあるんだ!?
>>103は俺のドッペルゲンガーなのか?
それはさておき、不良品なのはナビを使い続けると言って聞かないフェイトさんになのはさんが、
「これから先ずっと、なのはがフェイトちゃんのナビゲートをしてあげるから」
と天然でプロポーズとかすれば良いと思う。
起きない相手にキスは可哀相だよね…と離れようとすると
寝ぼけたふりをしてしがみついてくるに300ナノ
しがみ付いた挙句押し倒してドサクサ紛れに唇ゲットするに100フェイト
なぜか抜群のタイミングで通りかかる新米執務官補佐に150ティア
偶然一緒にいた救助隊のエースが翌日新米執務官補佐にそれを実行するに200スバル
そんななのフェイの後ろに回り込んで胸を揉もうとするKYな部隊長に300はやて
汚物は消毒ですと部隊長に洗剤をかける小さな曹長に500リィン
今日は乳の日なのに乳をもませてもらえないなんて・・・
今日は乳の日か。
まぁ少し前にはやてデーはあったからなぁ…
フェイトそんがなのはさんのを吸ってるんじゃね
ここはヴィヴィオだろ
いや、発想を逆転しヴィヴィオのを吸うなのは酸ってのも…!!?
なのフェイには吸い合いっこしててほしいな
なのはエキスの次はなのは酸か…
ナニを溶かすんだ?
溶かすものか・・・フェイトさんの理性?
フェイトさん狼化。王子フェイトたまらん
今日は父の日だから、フェイトは丁度本局勤務になるように周りに仕組まれて、
そこにヴィヴィオがいつもありがとうなんて言って手作りクッキーとか持ってきているということを幻視した。
それは幻やない。
ただの正夢や、はよ具体的に説明してみ
幼女なのフェイが一緒に父の日のプレゼントを買いに行く
そんな普通な妄想で満足してます
「なのは、私はプロジェクトFの技術で産まれたからお母さんの母乳を貰って育って無いんだよ」
「そっか」
「可哀想だよね? 可哀想だよね!?」
「うん、そうだね」
「だからなのはの母乳を(ry」
「フェイトちゃん少し頭(ry」
ふぇいと「なのは、私プロジェクトFで作られたからお腹から出てないんだよ
だからまんk「ブ レ イ カアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」
フェイトそん変態すぎる
でも後でちゃんと吸わせてあげるなのはさんまで妄想した
なのはさんなら怒りつつも、フェイトさんのしたいようにさせてあげる優しさを発揮してくれると信じるぜ!
ああ……執務官どのが
某エロパロスレの
wikiさんと意気投合しかねんくらいのHENTAIさんに思えてきたっスよ……w
どっちも乳デカいしよく鼻血噴くし。
この流れで一瞬なのはさんを泣き落とすフェイトさんが思い浮かんだ
つまり、なのはさんに甘えまくって、少しでも冷たくされたら泣きじゃくるという赤ちゃんプレイか。
「なのはさんって、子供の面倒見るの上手ですよね」
「ふふ。ウチには大きな赤ちゃんがいるからね」
「・・・?」
避難所にSS来てた
携帯だからリンク誰か頼む
キャロフェイイよキャロフェ
GJ!
キャロフェイって19スレ目にして初めてじゃないかな?
一個ぐらいはあった気がする。
真面目なのは初めてじゃないかなぁ
ネタっぽいエロなら書いたけど_| ̄|○
前に確かにあったな
といっても結構前だったと思うから忘れてるのかもしれないが
>>130 キャロフェイキター!ぐっじょぶ!
真面目なのもいいね
>>134 結構前のスレの最後の方で投下したやつかな?
違ったらスマン
俺、転職決まったらキャロフェイ書いてここに投下するんだ…orz
皆でカラオケへ行って、
恥ずかしがるフェイトさんに無理矢理歌わせてみたら、
めちゃくちゃ上手くてなのはさんが惚れ直す!
という電波を受信しました。
>>137 お待ち下さい!
その電波はすでにA'sのSSから発信済みであります!
フェイトとなのはのラブゲームと云うことか。
へ、下手でも笑わないでね…ノ(*//ヮ//))
そんなことより次歌う人間の立場を心配して下さい……
昔なのはとまったく関係ないスレで見た
なのはさんが歌うたびにフェイトさんが笑って泣かせる話思い出した
>>141 その後
なのはさんが「じゃあフェイトちゃんにも歌ってもらおうか」
↓
フェイトさん中の人の本領発揮
↓
「上手いねフェイトちゃん…じゃあこっちのお口はどうかな?」
↓
あっー
めかりるうぃっしゅだからかアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
フェイトさんだって厨二病が全力全壊(だが、それがいい)な歌詞をコブシ利かせ過ぎて歌うくせにいいいいいいいいいいいいいいいい
酒に酔ったフェイトさんが突如演歌歌い出すのを妄想した
アニメロ2008で中の人がお互いの歌をデュエットしてくれたら死んでも良い。
その前にチケット取らないといけないがな…。
それをなのはさんに聞かれて壊されるまでも無く
壊れるフェイトそんであった。
続
壊れちゃったフェイトさんを介護するドラマ
フェイトちゃん、壊れちゃったの?が始まるのか
SS投下します
12歳位のヴィヴィオ視点で高町一家を3レスくらい
ちょっと長くなりそうなんで、まずは前半部分です
土曜日の午後九時。お風呂に入って歯も磨いて、やる事はもう全部終了。そんな寝る前の一時を、私はリビングでなのはママと一緒にテレビを見ていた。
だけど、バラエティ番組の内容は全然頭に入って来ない。テレビから聞こえる芸能人達の笑い声が、空虚に通り過ぎてゆく。私はさっきからカーテンの隙間、窓ガラスの向こう側に広がる夜空を、何度も何度も見ていた。
「ヴィヴィオ、そんなに何回も確認しなくても大丈夫だよ」
CMになったからか、なのはママがにっこりと笑いながら私に言う。
「だって。心配なんだもん」
「天気予報も、明日は晴れるって言ってるよ?」
「天気予報なんかアテにならないよ。この間だって、今日は晴れですって言っておきながら、ザァザアの雨だったし」
言い終わると、私はまた窓の向こうに目を凝らす。今の所、満天の星空が広がっている。でもこれがいつ、雨雲に変わるかなんて分からない。油断は禁物だ。「なのは、お風呂上がったよ」
ここでフェイトママ登場。薄いグリーンのパジャマを着て、バスタオルで髪を拭いている。
「は〜い、分かった。それじゃあフェイトちゃん、ヴィヴィオを寝かせといてね」
「任されました」
敬礼の真似をするフェイトママを見て、なのはママはお風呂場へと向かって行った。さて、と言ってフェイトママが私の方に向き直る。
「ヴィヴィオ。明日も早いし、もう寝よっか」
「……うん」
フェイトママはテレビを消し、私の手を引いて寝室へと向かう。
「ねえ、フェイトママ。明日は晴れると思う?」
私は布団の中で、隣に横たわるフェイトママに問い掛けた。
余談だが、私は未だに自室どころか、自分のベッドさえ与えて貰っていない。だから寝る時は必然的に、親子三人川の字で寝るのだ。
ただし大抵の場合、私はママ達より早く寝る。そして大抵、私が寝付くまでママ達が交代で添い寝してくる。私が寂しいだろうからって言うけど、そんな事は一切ない。全然ない。ただママ達がそうしたいだけなのだ。
時々思う。ママ達、いつかはちゃんと子離れ出来るのかな。
それは兎も角。
「きっと晴れるよ。ヴィヴィオは日頃の行いが良いから」
暗くてよく見えないけど、フェイトママは笑顔で言い切ったに違いない。
「……科学的根拠だと?」
私は言いたい事をグッと我慢して、再び尋ねた。
「ほら──」
フェイトママはカーテンを開けて、星空を指差す。
「今夜は見事な星空でしょ。こんな夜の翌日は、良いお天気になるんだよ」
「へぇ、そうなんだ」
「だから心配しないで大丈夫だよ。明日は頑張ってね。──お休み」
「っんん。お休みなさい」
フェイトママが私の額にキスをした。いつも思うけど、フェイトママはこんなに暗いのに、なんでいつも私の位置が分かるんだろう。
二人とも喋らなくなって、寝室は沈黙に包まれた。しばらくして、フェイトママも出て行く。それを見届けて私はベッドの真ん中から端に移動した。(特に理由はない。本当だってば!)
明日の事を考えると、不安とそして興奮で目が冴えてしまう。でも早く眠らないといけない。明日を寝不足で迎えるなんて、あってはならない。
だって明日は。
待ちに待った運動会だから。
運動会当日は、天気予報やママ達の言った通り、雲一つない良いお天気だった。絶好の運動会日和だ。
「ヴィヴィオ、今日の髪はどうする?」
輪ゴムとブラシを持ったなのはママが尋ねる。私はちょっと考えてから、いつもの髪型ではなく、走りやすいように三つ編みをリクエストした。
「ちゃんと見ててね。私、今日は色んな種目に出るんだ」
「一位は取れるかな〜?」
「取れるもん! 私、クラスの男子より速いんだよ」
「にゃはは。冗談だよ。ヴィヴィオが速いのはちゃんと知っているよ」
「もう、なのはママのイジワル」
私の怒った顔が面白いのか、なのはママは声を立てて笑う。
「なのはママ〜、ヴィヴィオをあまりからかわないで下さい〜」
お味噌汁の鍋を持ったフェイトママ登場。
「だからフェイトママ、冗談だってば。──っと。ヴィヴィオ、髪型はこんな感じでいい?」
私は三つ編みを触って確かめる。
「うんOKだよ。ありがと、なのはママ」
「じゃあなのは、ヴィヴィオ。朝ご飯も出来たから食べよう。手はちゃんと洗ってね」
「はーい」
「はーい」
三人揃っての朝食。テーブルの上には他にもお弁当のおかずが並ぶ。昨夜、私が寝てからもママ達は準備をしていたのだ。
「行って来ます」
「行ってらっしゃーい」
「入場行進は九時からだよね? それまでには学校に行くよ」
「そうだよ」
「じゃあヴィヴィオ、頑張って」
「うん」
二人のママの応援を背に、私は歩き出す。いつも制服で歩く道を、今日は体操服で行く。それだけで何だか身が引き締まる感じだ。
今日は頑張ろう。絶対に優勝しよう。
決意を胸に、私は朝の通学路を走った。
ひとまずここまで
続きはまた投下します
まあ、ヴィヴィオの学校の設定とかはあまり突っ込まんで下さい
>>154 GJ!
これはいい高町家ですなw
ヴィヴィオが両親に気を使いすぎなのがワラタ
続き楽しみにしてます!
いい運動会だ!!GJ!!
続きが気になるぜ。
>>148 部隊長の教育が大変よろしくなかったようだな
リィン、自重しろ
>>154 ヴィヴィオは大変だなあ
>>154 GJ!いいなあ、和みました
続きもお待ちしてます!
>>154 GJ
やはり高町家は和むなぁ…
親バカ気味のフェイトさん可愛い(*´∀`)
>>73の続き以下投下します。
>>76 StS後で二人は20歳の設定。
六課の解散から一年後くらいと思ってくれれば。
高町なのは戦技教導官
・本局内防御レベルE資料管理室の破壊行為
・自己防衛のため砲撃
・疑問点はあるが六課での功績や人柄から、やむを得ず行ったものと判断
・破壊されたデータはF.T.ハラオウン執務官(当時)が本件より79日前に
バックアップしたものを責任者に申請し局員Aに渡していたため無被害
・しかし当人の行為によって建物の修復作業及び新規コンピューターの導入による高額の損害
・記憶障害者に対して監視力不足だった可能性有り
・ただし管理局側はF.T.ハラオウン元執務官の症状を軽視したため
即座に執務官資格を剥奪もしくは辞任届けの受諾をしなかったという落度が有り、
本件を事前に防げなかった管理局側の責任に当たるところが大きい
・よって当人の処分は三十日間の謹慎と同期間の教導官資格剥奪に留める
フェイト・テスタロッサ・ハラオウン(元執務官)
・本件時の身分証は有効だったため不法侵入ではない
・その他データの無断持ち出しや違法行為はみられない
・数点の資料を破くなど多少の破壊行為
・しかし当人はプロジェクトFの被害により心神喪失状態にあった
・よって犯罪性はなく、処分もなし
・本日正式に辞職成立のため、身柄の保護、後責任は只今をもって親族等のものとする
・F.T.ハラオウン元執務官のこれまでの功績やプロジェクトFの被害を考慮し
治療に対する援助は管理局は惜しまない
2日後、臨時会議室。
古代遺物管理部責任者、防衛長官などお偉方に囲まれて数時間を過ごしたなのはは、
やっと会議室に友人と二人きりになると大きな溜め息をついて壁にもたれかかった。
「はぁ〜疲れた……」
「はい、ご苦労さん。ま、暫く休暇ってところやね」
「一ヶ月かぁ……」
「これ以上軽い処分ないやんかー文句言わんといて」
「ん、や、そうじゃなくてね?むしろその逆かな」
「逆って?」
「一ヶ月と言わずこのまま仕事辞めた方がいいかもしれないなと思って……」
なのはの言葉にはやては否定的ではなかった。
「……フェイトちゃんまだ眠ったままやもんな……」
資料室の一件から三日目の今日、
フェイトの意識は未だ戻らないままだった。
なのはは主治医の許可を得てフェイトを自室のベッドで寝かせ、
局から審問会議の呼び出しがあるまで二日間付きっきりで看ていた。
「うん……気を失ったのは記憶のせいと言うよりも一時的なショック状態からの
可能性が高いから、そのうち意識は戻るだろうって先生には言われたんだけどね」
「命に別状はないって言うても心配やね……」
「目覚めたとき側に居たいの。もう嫌われちゃったままかもしれないけどね……」
はやてから見てなのはは酷く弱気に思えたが、
それでもフェイトから離れたくないという意思表示ははっきりしている。
「それはええけど、今フェイトちゃん一人きり……?」
「にするワケないよ。今はリンディさんが居てくれてるよ」
そうか、とはやてが安心しているとそこへ通信が入って来た。
事の成り行きを聞いて心配したクロノからだった。
『なのは、はやても一緒か』
「ごめんねクロノくん、心配かけて」
「今なのはちゃんの審問会議終わったとこやで」
『そうか……処分は大丈夫だったか?』
「うん、少しの間謹慎だけ」
『思ったより軽いな?』
「そうだね」
「そ、そやね」
クロノの一言に何故かはやてが落ち着きをなくした。
『……はやて……まさか?』
「……なんやの」
「はやてちゃん、そうなの??」
「う、ま、まぁ裏でちょこ〜っと防衛長官と飲み友だちになっただけや」
『……色々言いたいところだが今回は何も問わないことにする。
なのはがフェイトのためにやったことだからな……』
「ありがとう……!はやてちゃん」
「お礼言われても私が何かやった証拠ないで?せやから金輪際このことは言わんこと!」
不貞腐れたように手をひらひら振ってなのはの礼を一蹴りするはやて。
「うん……でも……ありがとう」
「わかったから言うなっちゅうのに」
『では俺はそろそろ任務に戻る。兎も角フェイトが早く目覚めることを願ってる』
「あの、クロノくん……どう思う?」
『ん?』
「目が覚めてから……フェイトちゃんの記憶、いつ戻るのかな……いつか戻るかな……」
通信を切ろうとしたクロノだったが
なのはの言葉にそれを一旦止める。
『そうだな……記憶が完全に過去のものになってこの二ヶ月はフェイトの中の
時の流れが現在で安定していたからな。今の状態は一般な記憶喪失の状態だと
言えると思う。その場合は発端となった出来事や場所をもう一度体験させると
記憶を取り戻す可能性があるらしいんだが……』
「うん、それで?」
『だがフェイトはある出来事がきっかけでこうなったわけではないからな。
もちろん時が経てば徐々に記憶が戻っていく可能性もあるとは思うが……』
「うん……」
『記憶が戻らない可能性も低くないということだ』
「……」
『今のところ研究段階では記憶刷り込みによるフラッシュバックの
メカニズムもよく解っていないからな。』
「いつ同じような症状が出るか解らへんてことやね?」
『ああ……酷なことだが……この先またフェイトの記憶が
P.T.事件以前のものだけになってしまう可能性もある……』
「……そんな……!」
「なのはちゃん……」
はやてがなのはの肩に手を置く。
『すまん、呼び出しが掛かった。任務に戻る』
クロノはいつものように冷静だった。
その場凌ぎの慰めなどせず、ただ自分の考えを述べた。
そんな人間だから、なのははクロノが通信を切る直前に言った一言をしっかり心に納めた。
『なのは、フェイトのこと絶対離さないでくれ』
* * *
夕方になりやっと帰宅したなのはが
寝室の扉をノックすると中からリンディの声がした。
「おかえり、なのはさん」
「すいません遅くなって」
フェイトは穏やかとも苦しそうとも言えない、感情のない抜け殻のように眠っていた。
そんなフェイトの顔を見ながらリンディは言った。
「いえ、いいのよ。私ならいつでも喜んでフェイトのところへ来るから」
リンディはフェイトの眠るベッドの横の椅子に座っている。
とても疲れた様子だった。
「それにさっきまでアルフも居てくれたのよ」
それは体力的なものではなく精神的な疲労。
「そっか……アルフさんが……」
アルフは今のフェイトがこの世で唯一面識のあった存在だ。
きっとフェイトはアルフが側にいてくれて安心だったろうとなのはは思った。
そして審問会議のことなどをリンディに話した。
「そう……解りました」
「……あの、リンディさん……それと……」
「はい?」
「私が……リンディさんからフェイトちゃんを取り上げたのに、
それなのに私がちゃんと見ていなかったばっかりにフェイトちゃんを
こんな目にあわせて……本当に……本当にごめんなさい!」
なのはは部屋に一歩踏み込んだところでリンディに向って低く頭を下げた。
リンディは一瞬驚いた様子だったがなのはが顔を上げた頃にはいつもの笑顔だった。
「いいのよ、なのはさんは何も悪くないもの」
「いえ、まだ謝ることが……」
「……なにかしら?」
「……もしリンディさんがこれからフェイトちゃんを連れて帰るって言っても、
それは断るつもりなんです……」
「……」
「絶対に離しません」
「……」
「ごめんなさい」
リンディは暫く黙っていた。
そしてゆっくり口を開く。
「……そうね。フェイトにはきっとあなたが必要だわ」
「リンディさん……」
「だって私を知っているフェイトは、私の知っているフェイトは
いつでもあなたの側に居たがっていたんだから。
私はこの子を今だって大切なその娘だと思っているから、その願いを叶えてあげたい」
「はい……」
リンディは静かに立ち上がり、フェイトの頭をそっと撫でると
なのはの前を通り過ぎて大きな鞄を手に取った。
それからなのはに見送られて廊下を歩く。
「思い出すわ、フェイトが小学校の四年生のときのこと」
リンディは目を細めて語り始めた。
「あの子が初めて友だちとクリスマス会をしたときのことよ。
プレゼント交換であなたにお揃いのオモチャの指輪貰ったときの」
「あぁ、そういえばそんなこと……あの指輪有名なブランドの
レプリカだったらしくて、奇麗だったから気に入ってたんです」
「あの子凄く喜んでたわ。どうしたのそれって訊いたら、
これ、なのはとお揃いなんです、って頬を赤くしちゃって。
制服も携帯電話もあなたと一緒のものには何だって嬉しがってたわね。
単純だけどかわいいでしょ?」
「ええ……そんなことで喜ばれてたなんて、なんか恥ずかしいです」
「でもフェイト、その後自分の指輪をなくしたの」
「どこかで落としたんでしたっけ」
「ええ、アルフが指輪で遊んでいて落としたらしくてね、
あの子ったらその夜隠れて泣いてたのよ……」
「そ、そうだったんですか?知らなかった……」
「それほどあの子はあなたと一緒がいいの」
「……嬉しい」
「フェイトはあなたと一緒が一番いいのよ」
リンディは玄関の扉のノブを握ってから少し振り向いてさらに話を続けた。
「ふふふ、そういえばね、こんなことなのはさんに
バラしちゃったらフェイトに怒られるかもしれないけど、
あの子半年前に海鳴市に戻ったとき、あなたに指輪を買おうとしてたの」
「えっ!?」
「昔のこと覚えてたらしくて、クリスマスに貰ったものと
よく似たデザインのものばかり見てたわよ」
「ほ、本当ですか!?」
「ええ……それから結局どうしたのかは知らないけどね」
「そうなんだ……」
なのははフェイトがそんな行動をしていたと知り頬が赤くなるのを感じた。
だがそのフェイトは今は自分と出会ったばかり……
それもリンディの思い出の中とはほど遠い関係になってしまった……
もうその指輪は貰えることもないだろうし、そんな状況ではない。
そう思うと悲しくてたまらない。
それからリンディは扉を開いて外へ出る。
「それじゃあ何かあったらすぐに呼んでちょうだいね」
なのはが見送りのため外へ出ようとするが、リンディは首を振ってそれを止めた。
そしてさっきとは打って変わって深刻な表情でなのはに言った。
「あの子……フェイトがもう苦しまないように助けてあげて」
「リンディさん……」
「あの子を助けて下さい」
今度はリンディがなのはに対して深々と頭を下げた。
「!リンディさ――」
「お願い」
そう言ってリンディは扉を閉めた。
「……」
なのははただその場に立ち尽くした。
リンディは本当にこれでよかったのだろうか?
あの鞄の大きさは恐らくフェイトの荷物をまとめるためのものだったはず。
11年間もフェイトの母親として愛情を与え続けてきたのだ。
どんなにフェイトを心配していることだろうか……
もう一度リンディに謝ろうと思いノブに手を掛けたその時、
扉の向こうでリンディが泣いていると気づいた。
小さくすすり泣く声と扉に感じるリンディの背中の重み。
なのはは扉を開けることが出来なかった。
フェイトのことを想って大切な娘を自分に預けたリンディ。
プレシアなんかではない。
フェイトの本物の母親はこの人だと強く思った。
そして自分がちっぽけに思えた。
* * *
なのはがベッドに横たわるフェイトの顔を見つめ続けて数時間が経った。
夕食時はとっくに過ぎ、いつもなら入浴も済ませている時間。
しかし空腹も何も今はどうでもよかった。
ただ呼吸だけをするフェイトから離れたくなかった。
なのはは眠るフェイトに向って囁いた。
「フェイトちゃん……お母さんのこと嘘ついててごめんね……」
なのははベッドに上がるとフェイトの隣に横になり、フェイトの髪を撫でた。
相変わらずフェイトの表情から感情は読み取れない。
「フェイトちゃん、今何を考えてるの?今、何処に居るの……?」
それから暫くしてフェイトの肩を抱き寄せると、
頬に自分の唇が僅かに当たる距離まで顔を寄せた。
「きれいだね……」
眠っているのは傷ついた幼い少女だ。
だがこんなにも近くで見る恋人の顔は相変わらずとても奇麗で、
もっと触れたいという思いが込み上げてくる。
「私たち……恋人だったんだよ?」
なのははフェイトに囁き続ける。
「フェイトちゃんが私のこと好きだって言ってくれたんだよ」
「凄くうれしくてお互い泣いちゃったんだよね」
「言わなかったけど私はもっと前から好きだったんだから」
なのはは少女に恋人たちの話を聞かせる。
「初めてキスしたのはフェイトちゃんの車の中で……」
――あなたはもの凄く驚いてた
「初めて愛し合ったのはこの部屋のこのベッドなんだよ……」
――そう、あなたと一緒に選んだこのベッドで抱き合った
「あの時は顔から火が出るくらい恥ずかしかったな」
――でも嬉しかった……
全てをあなたに与えてもらって、全てをあなたにあげられたって思った
「それでね、私たちには一緒に暮らしてる女の子がいるんだよ」
「右目はね、フェイトちゃんと同じ瞳の色をしてる」
――私いつも文句言ってたけど本当はあなたがヴィヴィオを甘やかして
可愛がっているときの笑顔を見るのが好きだった
「三人で居ると本当の夫婦と娘みたいだって思って幸せだった」
――こんな幸せな日がずっと続くんだって思ってた
「本当に……もの凄く幸せだったんだよ、私……」
――逢いたいよ
「ねぇ、起きて……」
言葉を発する度に触れていた唇をその頬から離し、
フェイトの頭にキスを落とすと、なのはは瞼を閉じた。
とりあえずまた長くなりまして……
まだ終わるまでちょっとかかりそうです。
GJ!
シリアス物も良いな
続きも楽しみにしてる。GJ!
ヴィヴィオの紅い目は左だったような・・・
それはともあれGJ!!
続きを全裸待機しとくぜ。
>>170 確認して修正したつもりが逆に間違えてしまったw
これでにわかファンだとバレたww
とにかく駄文ですいません。
こんなんですが
>>168も
>>169もありがと。
「なのは」
「何、フェイトちゃん」
「なのは大好き、なのは大好き!」
「フェイトちゃん?」
「大事なことだから2回言いました」
「フェイトちゃん」
「なのは?」
「フェイトちゃん大好き、フェイトちゃん大好き、フェイトちゃん大好き!」
「な、なのは?」
「フェイトちゃんがなのはの事を好きでいてくれるより、もっと大事な事だったから3回言ってみました」
「ふふふ……」
「にゃはは……」
「なのは大好き、なのは大好き……」
「フェイトちゃん大好き、フェイトちゃん大好き……」
……
「オチは! オチは無いんかあっ!」
「落ち着いて下さい主はやてっ!」
「オチが付かなくて落ち着かない、ですね」
(だめだこの料理オンチ、早く何とかしねぇと)
シリアス物もいいねぇ…
この後の展開に期待
>>167 GJ!涙腺にきた。
なのはさん切ない・・・
177は
ノーヴェ→チンク→ゼストのノーヴェパンニーな
CP書いてないと怖くて踏めないぜw
暑い日の夕方はSS読んだり妄想するに限る
>>171 続きが気になるわい
>>69より前のssが読みたいんだが…
どっかにうpってくれないだろうか
↑を見たが、とりあえず百合では無い
なのはが女性陣からモテモテ(?)なので
一応なのハーレムっぽくはあるが
つーかどこだったかのweb漫画
確かに百合っぽいwww
このフェイトさんならきっと
なのはのおっぱい!おっぱい!
>>192 このスレからしか読んでないので、
このスレより前の展開がわからなかったんだ
その筋書きとやらが知りたいです。
もしssとしても書いてくれるのなら是非読みたいわけですよ
まとめwikiにいって過去ログ読めば?
>>190 融合機に体を作りかえて貰ったフェイト。
そこで一言。
「なのはと、合体したい……!」
「フェイトちゃん、それア○エリオンだよね?」
>>194 過去ログあるんか!?ちゃんと確認してなかったや
ちょっと読んでくる!
教えてくれてありがとう、お騒がせしてすまません。
今日は過疎だしなのはさんとフェイトさんは
水入らずで誰にも邪魔されない余暇を楽しんでるに違いない
198 :
154:2008/06/18(水) 23:49:42 ID:/pxksXiq
ヴィヴィオの運動会、午前の部が出来たので投下します
199 :
運動会:2008/06/18(水) 23:51:33 ID:/pxksXiq
この学校の運動会は、赤組・青組に分かれて、クラス対抗で行われる。わたしのクラスは青組だ。
また運動会という行事なだけあって、魔法の使用はもちろん禁止。普段魔法はダメだけど、今日だけは頼りになるっていう子も少なくない。まあ、わたしは両方イケるけどね。
「ヴィヴィオちゃん、一緒に頑張ろうね」
「ヴィヴィオ、今日は期待してるからな」
「任せてよ」
クラスのみんなの表情も、今日はどことなく引き締まって見える。教室は程良い緊張感に包まれていた。
"只今より、第××回運動会の入場行進を始めます"
九時になった。スピーカーから放送部のアナウンス、次いで行進曲が流れる。団長の笛の合図で足踏み開始。曲に合わせて行列が進み始める。
先に行くのは去年総合優勝した赤組。わたしは青組でも後ろの方だから、本当に最後の方(ついでに外側)を歩いている。
この後に退屈な開会式を控えているという事もあって、保護者はまだあまり来ていない。でも逆に言えば、この時間に来たら、良い席を確保出来るという事で。
「ヴィヴィオー!」
「こっちこっち!」
しっかりいました我が両親。
保護者用に建てられた簡易テント。その中でも校庭を一目で見渡せて、尚且つ午後も日陰でありそうで、更にトラックに近い位置を陣取ったなのはママとフェイトママ。
「わっスゲェ。エース・オブ・エース、高町なのはとフェイト・T・ハラオウンだ。二人揃っているのは初めて見たよ」
「あのお二人、ヴィヴィオちゃんのご両親だよね」
「……あはは。……認めたくないけど」
わたしは光の速さで目をそらした。もう渇いた笑みしか出て来ない。
フェイトママなんて、"がんばれヴィヴィオ"などという小さな横断幕を持っている。恥ずかしい事この上ない。
まあ、はしゃぎたくなる気持ちも分かるけど。フェイトママは仕事の都合がつかなくて、ここ3・4年位、わたしの学校行事に来れなかったから。
やがて行進は校庭を一周し、トラックの内部で整列して止まった。
"第××回、運動会の開催を宣言します"
運動会が始まった。
200 :
運動会:2008/06/18(水) 23:53:30 ID:/pxksXiq
午前の種目はつつがなく進む。
わたしは途中いくつかの競技で、それこそ一騎当千、鬼神のような活躍を見せた。百メートル走では当然のように一位を取ったし、騎馬戦で沈めた敵機の数は数え切れないほど。
しかし、いち個人がどんなに頑張っても、どうにもならない事はあるわけで。
今、青組はちょっと負けていた。
「ああ〜午前の競技、負けたまま終わっちゃったね」
「……大丈夫。これ位の点数差なら、まだ逆転出来るよ」
とは言ってみたものの、やはり悔しい。
「え〜と、最後の種目は──フォークダンスか」
「あ〜!」
「どうしたの? ヴィヴィオちゃん」
「あ、い、いや何でもないよ」
しまった。フォークダンスの事をすっかり忘れていた。具体的に言うと、忘れていたのはあの二人に出るな、と伝える事。フォークダンスは保護者の参加を認めているから、あの二人の事だ。参加するに違いない。
案の定、入退場門へと向かう生徒や保護者の中に、二人の姿をはっきりと確認した。
「おお、なのはさんとフェイトさんも参加するんだ」
「……そうみたいだね」
201 :
運動会:2008/06/18(水) 23:55:20 ID:/pxksXiq
結局、人数の都合上でフェイトママは男性側へと回った。その際、
「畜生、フェイトさーん……」
という男子の嘆き声と、
「キャーッ、フェイトさん!」
という女子の歓声が聞こえた。……何だかなあ。
そして、なのはママはというと。
「ちょっとなのはママ! 何でわたしの前にいるの?」
「だってヴィヴィオを近くで見ていたいじゃない?」
並び順が決まっている生徒とは違い、基本的に保護者はどこに並んでも良い。でもだからといって、わざわざわたしの前に並ぶなんて。
わたしはむ〜っとした表情でなのはママを睨み付けた。全然効いていなかったけれど。
フォークダンスは形式通り男女でペアになり、輪になって踊りながらペアを変えていくやつだ。
曲も終盤になって、わたしはある事に気づいた。
どうもフェイトママが近づいて来ている。このペースだと、フェイトママと踊る可能性もある。
202 :
運動会:2008/06/18(水) 23:58:11 ID:/pxksXiq
それは勘弁願いたい。この歳にもなって親子でダンスだなんて、恥ずかし過ぎる。
果たして曲が終わるのが先か、ペアになるのが先か──
誠に残念な事に、ペアの方が先だった。しかも曲はあと二回分で終わっていたのに。
「……ヴィヴィオ、どうしてそんなに睨んでいるのかな?」
「別に。睨んでなんかいないよ。ただ、フェイトママがあと二人分後ろに並んでいてくれたらな、って思っただけ」
でもさすが、かどうかは分からないけど、フェイトママはリードするのが今までのどのパートナーよりも上手だった。フェイトママはなぜか、こういう事をやらせたら様になる。
最後のペア。前方を見ると、なのはママとフェイトママが一緒に踊っていた。まあ、わたしの最後から二番目のパートナーがフェイトママだったから、当たり前といえば当たり前だけど。
息の揃った二人の踊りを見て、また曲が終わって楽しそうに帰って行く二人の姿を見て、お似合いだと思ってしまったのは絶対に秘密だ。
203 :
運動会:2008/06/19(木) 00:00:25 ID:/pxksXiq
ようやく昼休みになった。生徒達はそれぞれ家族と一緒にお弁当を食べる。わたしも二人が待つテントまで歩いて行った。
「ママー、お腹空いたー」
「はい、どうぞ。沢山作ったから、しっかり食べてね」
バスケットから取り出されたランチボックス。中にはなのはママとフェイトママ合作の料理が沢山入っていた。
ハンバーグに玉子焼き、グラタン。他にも色々。嫌いなピーマンもある。
「ねえ、今日のわたしはどうだった?」
ミートパイにかぶりつきながら、わたしが言う。
「ヴィヴィオ凄いよ。すっごく速かったよ。さすが私となのはママの娘だね!」
「フェイトママったら、さっきからヴィヴィオ凄い凄いばっかり。──うん、去年より速くなったね。良かったよ」
フェイトママはちょっと興奮気味に。なのはママはにっこり笑って。
「まあね。わたしも放課後とか練習したもん」
二人に誉められて、わたしは照れ隠しに言った。
「ごちそう様でした。美味しかったよ」
食べ終わっても、まだ少し時間に余裕があった。
「そういえば午後の種目に親子競技があるの。なのはママかフェイトママ、どっちかお願い」
「今年は何をするの?」
「二人三脚リレーだよ」
なのはママもフェイトママも、管理局に勤めているだけあって、普通の人よりかなり運動神経が良い。どっちが出ても大丈夫だ。
「あっ、そろそろ時間だからもう行くね。親子競技、よろしく」
「行ってらっしゃい」
「頑張ってね、ヴィヴィオ」
午後の種目が始まる。まずは逆転。それが目標だ。
204 :
154:2008/06/19(木) 00:01:41 ID:/pxksXiq
ここまでです
また出来たら投下します
馬鹿夫婦かわいいなぁ。
GJ
なんという素敵家族www
GJ!もうニヤニヤが止まらねぇwww
ヴィヴィオとの2人3脚を賭けての壮大な痴話喧嘩をするなのはママとフェイトママか
>>207 死人が出るぞwww
この馬家族め(誉め言葉的な意味で)
209 :
208:2008/06/19(木) 00:27:24 ID:2JhZA/uN
鹿が抜けたorz
……でも意味が通じてるwww
ヴィヴィオが八神家にお泊りして二人きりの夜に、
なのはがフェイトに強力な媚薬入りのコーヒーを
「はい、フェイトちゃん食後のコーヒーだよ♪」
と何食わぬ顔して飲ませる。
媚薬がきいてきたフェイトは自分から抱いてほしいっておねだりしたり、
キスだけでイっちゃったり、
淫らな言葉連発したり、感じ過ぎて泣いちゃったり。そんなシチュエーションはどうだろう?
早急に執筆に着手したい、許可を
ええ話やなぁ・・・。
運動会みたいな家族ぐるみのイベントにはあまりいい思い出が無い自分には、
何かグッとくるモンがあるです・・・。
ところで、そろそろエロティックなスバティアが読みたいです。
スバルに色々とからかわれたり、セクハラされたりして怒るティア。
それを軽くいなしつつ、もっともっとちょっかいを出すスバル。
あまりに虐められて少し涙目のティア。
それを見て、ニヤリと笑うスバル。
不敵な笑みに後ずさりするティア。
顎に手を掛けて、強引に顔を挙げさせながら「どうして欲しいの?もっと虐めて欲しいの?」と
妖しく微笑むSっぽいスバル・・・。
みたいな。
なのは×みんな風味かもしれないお話です。
6レス
「夜天の主、八神はやて!」
「ヴォルケインが将、シグナム!」
「鉄槌の騎士、ヴィータ!」
「湖の緑、シャマル!」
「盾の騎士、ザフィーラ!」
「我ら5人揃って、ナイトヴォルケインズ!」
ぴたっとポーズを決めカメラ目線になる4人と1匹。
「はい、カットー!おつかれ」
「おつかれさまでーす」
監督の一声でようやく表情を和らげる4人と1匹。
「いやー、本当に今日までおつかれさまだったね」
「えっ……今日までって……?」
心配そうに監督に尋ねるはやて。
「いやー、それがね、『苦労人戦隊ナイトヴォルケインズ』は12話で打ち切りになったんだ」
「何と……」
がくっと膝をつくシグナム。
「スーパーヒーロータイムは次期からスーパー少女タイムになることが決まったんだ」
「そ、それならあたしたちでまっ、魔法少女物とかどうですか監督っ!」
ゲートボールのクラブ片手に監督にすがるような視線を送るヴィータ。
「もう次期作はクランクインしててね。監督は私じゃなくて新進気鋭の若手監督で、
タイトルは『Fate Star Light』っていう少女物なんだ」
「じゃ、じゃあ、私たちは……」
「今までありがとうね、また機会があったらよろしく頼むよ」
寒くて暗い夜道を意気消沈の4人と1匹がとぼとぼと歩いている。
「なぜ打ち切りなのだ……これほど熱い作品なのに」
「仕方ないわよシグナム、今時汗臭い青春騎士ストーリーなんて流行らないし」
「にしてもよぉ、急に打ち切りなんてひでーよな……」
「いや、打ち切りには理由がある」
「理由とは一体何なのだ」
「うむ、『苦労人戦隊ナイトヴォルケインズ』は放送開始から視聴率が下がり続け6話放送時点で打ち切りが決まっていたようだ」
「なぜだ……あれほど義に熱い作品はないというのにっ!」
「でも、ほら、シグナム……今時、義に熱いヒーロー物ってやっぱり流行らないんやないかな……」
「主はやて……申し訳ありません、我らが不甲斐ないばかりに!」
「シグナム、そんなに落ち込まんで……ね、打ち切りは残念やったけど楽しかったし」
「しっかし、『Fate Star Light』ってどんなのなんだろうな」
「きっとかわいい魔法少女物とかやないかなぁ」
「来月から始まるんだ、少し期待して待っていようじゃないか」
そしてついに『Fate Star Light』第一話が放送された。
「どこの子、一体何でこんなことするのっ!?」
「問おう、貴方が私のマスターか」
「……友達だ!」
「話を……聞いてってばぁ!」
「私は……強くなりたいんです!」
「ちょっと、痛いの我慢できる?」
「悪魔め……」
「ちょっと、頭冷やそうか……」
「だけどここは最深部、ここまで来れる人間なんて……」
「受けてみて、これが私の全力全開っ!」
「スコープでちらちらとな」
あまりに感動し番組が終わった後もしばらくその余韻に浸るシグナム。
「素晴らしい……何という素晴らしい作品なんだ」
「そ、そうか……?」
「な、何か小さな女の子向けの割には……女の子同士のキスシーンがあったり色々過激やね……」
「それに主役の子……何だかすごくなのはちゃんに似てない?」
「そういえば……なのはに似てるな……」
「それに……あの騎士の子、フェイトちゃんに似とるね」
『Fate Star Light』放送翌日の機動六課メインエントランス前。
「すいません!責任者の方ですか」
「え、ええ……機動六課部隊長の八神はやてですけど」
たくさんの取材陣に囲まれるはやて。
「大人気バトルドラマ『Fate Star Light』主演の、
高町なのはさんとフェイト=テスタロッサ=ハラオウンさんに一声頂きたいのですが」
「えっ、ええっ!?いやそう言われましても……二人は今お仕事中ですので……」
「主はやて、ここは私にお任せください」
「シグナム……」
「機動六課ライトニング分隊副隊長シグナムです。本日は取材をお受けすることはできません。
先ほど入りました情報で機動六課周辺に凶悪次元犯罪者が逃げ込んでいるという情報がありました。
危険ですので速やかにこの区域からの避難をお願いします」
シグナムの話を聞いてしぶしぶ戻っていく取材陣。
「ほんま助かったわぁ、ありがとうシグナム」
そう言って見上げたシグナムの横顔はなぜかにやけていた。
「シ、シグナム……?」
「主はやて……私は訓練がありますので2人のところに行ってきます」
「は、はい……行ってらっしゃい」
初めて見るシグナムの締まりのない顔だった。
「ふ、2人とも……」
「あら、シグナムさん、どうしたんですか?」
「シグナム、今日は非番なんじゃ」
「そ、その……」
なぜかシグナムはもじもじしながらレバンティンを突然取り出す。
「サ……サインをもらえないだろうか」
「えっ……」
「で、できれば……サインの最後に『シグナムさんへ』を入れてくれると嬉しいのだが」
「シグナム、急にどうしたんですか」
「ファ、ファンなんだ……『Fate Star Light』の」
「わかりました、じゃあこの紙にサインしますね」
「い、いや……これにしてもらえないだろうか」
「シグナムさん、それ……レヴァンティンですけど」
「あ、ああ、これにして欲しいんだ。レヴァンティンも喜ぶと思う」
「シランデアフォー」
「ほら、レヴァンティンも喜んでいるだろ」
「シネアフォー」
目を輝かせているシグナムに何を言っても無駄そうだったので、
なのはとフェイトはレヴァンティンにサインをした。
「おお……大切にさせてもらう」
「シネアフォー」
「なのはさんっ!」
「スバル、どうしたの?」
「す、素敵ですなのはさん!『Fate Star Light』見ました、すごい素敵で……ねっ、ティア!」
「え、ええ……すごくなのはさんらしくて……ある意味震えが止まりませんでした」
「ティアったら震えちゃうほどなのはさんの演技がよかったんだね!」
スバルに話をふられてなぜか青い顔をしているティアナ。
「それに、フェイトさんの恐怖に引きつった表情、とても演技とは思えないほど迫力がありました!」
フェイトは『Fate Star Light』でなのはに散々お話聞いて!と叫ばれたのを思い出して顔が真っ青になる。
「にゃはは、フェイトちゃんはとっても演技が上手いからね」
笑顔のなのはの横で青い顔で震えるフェイト。
「ところでなのはさん、狂戦士を連れてる銀髪の女の子、私どこかで見たことがある気がするんですけど」
「ああ、あれはリインだよ」
「なっ……リインだと……なぜあいつが出演しているんだ」
「それに、狂戦士に声をあててるのはヴァイス君だよ」
一方、ここ聖王教会では、騎士カリムが神妙な面持ちでテレビの放送を見ていた。
「乗り込んでいただけりゃ、すぐにでもっ」
「やっちゃえーです」
「私は弱いから迷ったりをきっとずっと繰り返す……だけどいいんだ、それも全部……私なんだ」
「もー、お話、聞いてってばーっ!」
画面から目を離し、静かに目を閉じるカリム。
「騎士カリムどうされたのですか」
「シャッハ……これは、どういうことなの」
「どういうことって言われましても」
「これよっ、『Fate Star Light』よ!」
「これがどうかしましたか」
「どうして高町一等空尉の恋人役がよりによってあのきんぱ……じゃなくて……執務官なのよ!」
「私は騎士カリムに言われた通りに相手役は金髪の騎士にするように局の方に話を通しておきましたけど」
「じゃあなんで私じゃないの……」
「金髪の騎士というと、フェイト=テスタロッサ=ハラオウン執務官がはまり役だからではないでしょうか」
「わっ、私だって金髪で騎士の称号を持ってるのよっ」
「やはり年齢的な問題もあるんじゃないかと」
「べ、別に30だっていいじゃないっ」
「そういうことは私ではなく局の方に言ったほうがいいのでは」
「そ、それに……何でこの二人こんなにラブラブなのよ」
「そういうストーリーだからなのでは」
「ふ、不健全よ!女同士でこんなっ!」
「私には普通の友情のように見えますけど……」
「とにかくだめよこんな番組、聖王教会の力で放送中止にしましょう」
「騎士カリム、そんなことがばれたら私たちどころか教会自体の地位も危うくなります。
だいたい、騎士カリムにそんな力ないじゃないですか」
「こ、こうなったら……私も番組に出れるように直談判してきます」
「高町一等空尉の母親役とかでなら出れるかもしれませんけど……」
「わ、私はまだ30になったばっかりなのよっ!まだまだ若い子なんかに負けないわよっ」
「御武運をお祈りします」
『Fate Star Light』の人気はとどまる所を知らず、関連グッズも驚異的な売り上げをマークした。
「見て見てティア〜、『1/1マスターグレード:高町なのは・エクシードモード』だよ!」
「ちょっと、あんた……そんなもの買ってきてどうすんのよ。しかも……すっごいリアルだし」
「ほらほら、なのはさんの下着まで再現されるんだよ〜」
「何やってんの、スカートをめくるんじゃないっ!」
「えー、だってかわいいんだもん」
「ちょっとスバル、そんなところ触るんじゃないわよっ!」
しかし真のマニアたちはこんなものではなかった。
「姐さん、今度の闇市に限定版『1/1マスターグレード:フェイト=テスタロッサ=ハラオウン9歳』が出るみたいですぜ」
「そうか、でかしたぞヴァイス」
「うっす、姐さん」
「ところでヴァイス」
「うっす」
「バニングス屋の新刊、18禁『なのはは私のよっ!』は買えたか?」
「もちろんです。しっかり3冊買っておきました」
「すまんなヴァイス」
「しっかし、最近の同人は過激っすね」
「そ、そんなにすごかったのか?」
「うっす、中では大変なことになってますよ」
「そ、そうか……」
このように最近シグナムは仕事を休みがちで、みんなから心配されるほどにまでになっていた。
「シグナムは大丈夫なんやろか……」
「それよりも、はやて」
「ん、どうしたん?ヴィータ」
「その後にある本はなんだ……」
「ああ、これはなぁ、すずか堂の新刊の『バニングス大尉一筋』」
「すずか堂って何だよ……っていうかバニングス大尉って誰だよ……」
「『Fate Star Light』がメインの同人グループやね」
「っていうか……何かその本、表紙になのはみたいな女の裸が描いてあるぞ!」
「そら18禁が多いからなぁ、そういうのもたくさんあるよぉ」
「そうかよ……ところでシャマル……」
「どうしたの?ヴィータちゃん」
「お前……一体何持ってんだ」
「これ?これは、クロノ会の新刊『体は淫獣でできている』よ」
「何かユーノみたいなやつと騎士ゼストみたいなやつが裸で抱き合ってるのが見えるんだが……」
「そうよ、これはね……」
「いや!いい……もう何も言うなシャマル」
同人とはいえ、なのはが妄想の世界で変な事をされることが許せないヴィータであった。
そんな色んな意味で夜天な八神家とは打って変わってスターライトな3人の部屋。
「なのはママかっこいい〜」
「ありがとう、ヴィヴィオ」
「そうだよねヴィヴィオ、なのはママかっこいいよね」
「ママの台詞かっこいい〜『お話聞いて〜』」
「ひいっ!」
ヴィヴィオの声を聞いて突然うずくまるフェイト。
「フェイトちゃん、どうしたの?」
「な、何でもないよなのは……ちょっと古傷がね……」
「ねー、ママ〜、戦うところの台詞言って〜」
「しょうがないなぁ、ちょっとだけだよ」
「わーい」
「受けてみて!これが私の、全力全開!」
「ひいいいい」
ベットの中にもぐりこんで震えるフェイト。
「ふぇ、フェイトちゃん、大丈夫?具合悪いの?」
「だ、だだいじょうぶ……ちょっとだけ……寒気がして胃が痛くなってきただけだよ……」
「心配だなぁ……フェイトちゃん、体の具合の『お話聞かせて』欲しいな」
「ひあああああ」
その夜、なのはとヴィヴィオの会話を聞きながら、フェイトは青い顔で震え続けた。
そんな『Fate Star Light』は超高視聴率のまま最終回を迎えた。
しかし、本来の最終回は主人公が世界を守って力尽きる設定であったが、
この最終回に対して抗議が殺到しすぎたため急遽最終回にあと1回追加されて放送された。
新最終回では主人公は生存したまま大団円であった。
主人公が死なずに放送が終了したため2期も決定し翌年に放送された。
熱狂的な人気は全く衰えず3期も放送し、伝説の回と言われる第8話などドラマのクオリティも下がる事はなかった。
4期に関しては主演の高町なのは及びフェイト=テスタロッサ=ハラオウンが俳優活動を休止したため、
八神はやてとヴォルケインリッターに主役が交代した。
しかし全く人気が出ず4期は途中で打ち切りとなり、ファンの間で4期は黒歴史などと呼ばれ、なかったこととされた。
その後、3期までのキャストで4期のリメイクを求める声が全国で巻き起こったが、
結局続編が製作される事なく『Fate Star Light』は永遠の名作として人々の記憶に刻まれたのであった。
尚、2期で突然登場した仮面の金髪騎士は、ただ一人30代でありながら10代の少女に混じっての熱演が話題を呼び、
『Fate Star Light』外伝『逆巻けグラシア』で主役に抜擢され、30代や40代の主婦から絶大な人気を誇った。
なんか凄いカオス具合がGJ
『逆巻けグラシア』の内容が気になって仕方ない。
時空管理局をミッドチルダに落としたりするのだろうかww
カリム何してんだww
何かもう色々とひでぇww
…………しかし何故だろう、
エロ同人にヘソを曲げるヴィータの初々しさが
まぶしくてしょうがないぜ…………。
レwwヴwwァwwンww
「はぁ〜、お腹空いた……」
「また? さっき食べたばかりじゃない」
「だって、目の前に美味しそうなものがあるんだもん!」
「どこによ……いよいよ頭でもおかしくなったの?」
「違うよ! ねえ〜ティア〜、食べていい〜?」
「……何だかしらないけれど、勝手にすれば?」
「いいの!? じゃ、いただきま〜す♪」
かぷっ
「!!!!! な、な、何やってんのよアン……ひゃうっ!?」
「だって私、ちゃんと聞いたよ?」
――ティア食べていい?って。
「はぁ!?」
「あむ……ティア、美味し……ちゅぱ……」
「や、やめ……スバル……ッ!」
「クスクス……ティアも本当は嬉しいくせに……♪」
「ち! 違……」
「じゃあ何でここがこんなに勃ってるの?」
「え?」
キュッ
「……ぁん! そんな強く胸揉まないでよ、ばかぁ……」
「私ね、ティアのその言ってる事と本心の違うところが大好き!」
「はぁ……はぁ……」
「本当は色々して欲しいのに絶対に口に出さないところも、エッチの時に本当は大きな声を出して喘ぎたいのに、声を殺して頑張ってるところも大好き」
「すばる……すばるぅ……」
「本当はティア、淫乱で欲求不満なスケベ人間なんだよね?
そういう事に興味が無いフリしてるけど、本当はいつも物欲しそうな目でこっちの事見てるんでしょ?」
「ち、違う! 私、そんな……」
「違わない。 だってティア、こんなに……」
クチュ……
――こんなに濡れてるよ?
「あふぁ!? あああぁぁあぁぁぁっ!」
「あれ? ティア、軽くイッちゃったの?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「大丈夫。 私に任せて」
「すば……る……」
「私はティアのパートナーなんだよ?
だから、私に任せて」
「……うん」
「あは、ティア可愛い♪」
「ねえ……スバル……」
「ん〜?」
「キス、して……」
「うんっ♪」
「ん……はむ……ふ……」
「ちゅ……くちゅ……」
「スバル……」
「ティア?」
「大好き」
「私もだよ、ティア」
よし、地(痴)の文を入れて再構成だ
>>225 言葉攻めするスバルえぇなぁ…、まじで萌えるわw
普段あんなだけど攻めるときはすごい鬼畜とかいいかも
そしてなによりいっこ上で自分よりちょっと背の高い美人さんがネコって…
スバティアええなぁスバティア
そのまえにCPをかけ。
スバルって無邪気な天然キャラだけど、実は天然を装っているだけの策士な気がする。
そして、それを生かしてティアを虐めまくってるに違いない。
多分、そういうトコはなのはさん譲りなんだろけど・・・。
全く愛すべきカップルだぜ、スバティアは。
>>220 何と言うかgj
突き抜けた面白さが何とも言えない
>>203 バカ親とヴィヴィオ・・・最高です。
続き期待してます
>>220 突っ込みきれない(;^ω^)
カリムって30だったのか・・・
厳密には+3歳だよ
でもいいんだ
三十路過ぎてもあの世界の人はカリムさん並みの美人だってことだから
なかなか告白できなくて30歳まで待たせてもあの世界の住人くらい美人なら
全然手遅れじゃないな、よかったよかった
こないだ買ったカリはやの同人誌は非常に良かった。
カリムさんにはアレが生えてたが・・・。
カリはやはなのフェイに次ぐ至高
え、カリムさんてマジで三十路?
リイン、シャマル、シグナム、ヴィータ、カリム…………年上キラーだな、ちびたぬき
ん、カリムの年齢って公式で出たの?
もしかしてシスターシャッハも結構な歳なのか?
え?カリムって30越えてたのか
年の差は同い年のカップルとはまた違うよさがあるな
つまりティアなのですね。わかります。
3歳しか違わないじゃないかww
ここはあえて桃子×ヴィヴィオとか新境地で
>>193 筋書き読みに過去ログ行ってくれたんですか?がっかりさせたかな……
で、続きを投下しようと思ったんだけど、その前に、話を気にしてくれてる人が
いるの嬉しいし、ここまで書いたなら意外とどうにかなるかなと思って
自分が飽きないうちに冒頭から書いてみたよ。結局……○| ̄|_
出来れば解りやすいように一から順に投下していければいいんだけど、
微修正はするとして既に投下済みの箇所をもう一度やってもいいものかと……
しかも続き待っててくれてる人がいたらそれも気の毒……
ここの人たち的にはここじゃない所に投下した方がいい?
個人的にはここに投下してもらいたい。
んでカリムは本当に30なのか?
ここでも避難所でもいいんじゃないかな。
自分は読めるならどっちでも良いけど、例えば書き下ろしの部分だけこっちで被った部分は避難所とかは?
個人的に避難所はここに書き込めないときだけにして欲しいな
というわけでここに投下希望
最近ゆっくりペースだしこっちでもいいんじゃないかな
こっちで良いと思われ。
俺もこっちに投下に一票、すげー楽しみなんですけど
>>218 >「べ、別に30だっていいじゃないっ」
カリムって30歳なのか?
カリムの年齢は公式で出ていないはず
だからカリムさんは33だと言ってるだろ
そうは見えないから疑うのはわかるが
カリムが30なら、はやても流石にタメ口じゃないだろうとマヂレス
33はアイナさんじゃね?
カリムの年齢ってどこで出た?
公式設定でカリムの年齢は出てないな
いい加減年齢話しやめようぜ
ヴェロッサがクロノと同世代とすると、カリムさんは25歳以上ではあるのだろうか?
あれだ。レアスキルの予言の奴が年一枚とかそんな発言がきっかけだったはず。
周りに札?を出したときの札の枚数が33枚。
年一枚作る筈だから自ずと年齢は三十路過ぎとなるとかなんとか。
公式で出てたよ
今出先だからソースないけど
まぁ年齢の話はやめましょう
何歳でも自分ははやカリが好きです
シグナム「ほう、騎士カリムは意外とお年を召しているのだな」
はやて「そやのに随分と若く見えるな〜」
ヴィータ「へ〜シグナムくらいだと思ったぞ」
社麻瑠「・・・」
リインU「ごはんを洗剤でといじゃダメですゥお母さんwwwwwww」
車馬琉「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ(ry
アリサ「ちょっと複雑…」
上半身裸でスーツを着こなす変態フェイトが見たい。
一方は裸にスーツでもう一方は裸にワイシャツの変態コンビはまだですか
昨日も投稿したので連投ぎみになっちゃいますけどしばらくネットに繋げないので、
最後に大好きなカリムとなのはの第4弾を投稿して散りたいと思います。
マイナーでごめんなさい!
2レス
聖王教会教会騎士カリム=グラシアです。
先日は私が聖王遺物を勝手に持ち出したせいで高町一等空尉にご迷惑をおかけしてしまいました。
シャッハも私のせいで体中が傷だらけになってしまって……本当に何と謝ったらいいか。
だけどここで落ち込んでる暇はありません。
最近、金髪(執務官)の行動が日に日に過激になってるんです。
この前なんて、私の目の前で突然金髪が高町一等空尉にキスをしようとしたんです!
私はとっさに二人の間に割って入ったので、その拍子に金髪とキスしてしまいました。
ああっ……私のファーストキスが……
しかもその場面をよりによって聖王教会評議会幹部に見られてしまい、
私は今こうして教会の外に出ることを禁じられています。
「騎士カリム、元気を出してください」
「シャッハ……」
「私は騎士カリムとフェイト=テスタロッサ=ハラオウン執務官の事、応援しますから」
「ちょ、ちょっとシャッハ……それは誤解よ」
「大丈夫です、この秘密は私が絶対に守ります」
「ち、違うのよシャッハ、ねえシャッハ……」
シャッハは微笑むとお盆を持って部屋を出て行った。
「失礼します」
「どうぞ」
シャッハが出て行った扉からはやてが姿を現す。
「こんにちは、カリム」
「こんにちは……はやて」
「元気ないねカリム、ほら、あんまり気にしたらあかんよ」
「そういうわけにもいかないわ」
「物の弾みでキスしちゃったんやから仕方ないよ(それより前回私を病院送りにしてくれたことを気にして欲しいわ)」
「こんなことになるなら……高町一等空尉に無理やりにでもしておけば……」
「あはは……それはあかんのと違うかな(あんた全然反省しとらんな……)」
「心配して来てくれたのはうれしいけど、はやて、私は大丈夫だから」
「そうか?ならええんやけど。ほら、これカリムに」
そう言ってはやては部屋にいつの間にかある大きな箱を指差す。
「それは……?」
ばっと箱についている包装紙を引き剥がすはやて。
「こ、これは……」
「1/1マスターグレード:高町なのは・部屋着バージョンやっ」
「すごい……フィギュアなのになんて素敵な笑顔なの……」
パッケージの実物大写真があまりにも素敵でうっとりしてしてしまいました。
「カリムも教会に缶詰でつらいやろう思ってな(また変な暴走されたらたまらんし)」
「ありがとうはやて、大切にするわ」
ふんふんふ〜ん♪
何て素敵ななんでしょう。
本当によくできてます。
実物の高町一等空尉とは比べ物になりませんけど、柔らかいし素敵です。
「まあっ、高町一等空尉はとてもご立派なお胸をお持ちなんですね」
何てお美しいプロポーション、女神そのものです。
何だか体が熱くなってきました。
この服暑いんですよね、通気性は最悪だし、ワンピースだし。
ちょっと脱ぎましょう。
「そうだわ、こんなに暑かったら高町一等空尉も暑いだろうし部屋着を脱がせて差し上げましょう」
ピンクの寝巻きの中からオレンジ色の神々しい下着が私の目に飛び込んできます。
下の方を見るとフィギュアとは思えないくらい精巧に再現されています。
「や、やだ……こんなところまで精巧に作られてるなんてっ」
高町一等空尉の下着に触れようとした時でした、足がもつれて前のめりに思いっきり倒れてしまいます。
「い、痛い……」
ガチャ
「騎士カリム、ケーキが焼けたんですけどいかがで……」
私を見つめながらシャッハが凍りつく。
それでようやく私は事態を飲み込みます。
倒れた拍子に私は高町一等空尉に覆いかぶさり、私の両手は高町一等空尉の胸を掴んでいました。
「キャー!」
シャッハの悲鳴と共に、ケーキが床に落ちて無残にも飛び散りました。
「ち、違うのシャッハ!違うのよ!」
目に涙を浮かべたシャッハは、
「騎士カリム……ご乱心……」
唇をわなわなと震わせながら低い声で呟きます。
「こ、これは違うの!事故なの、ほんとよシャッハ」
私は必死に弁明しますが、私もフィギュアも下着一枚だけで肌を重ね合っているこの状況。
「逆巻け!ヴィンデルシャフトオォォォ!」
いつもと違う語気で、心の底からシャッハが叫んでいるようなそんな感じでした。
「違うのー、シャッハ、お話聞いてぇ」
「……せえええばい!」
屋根を突き破って天高く私は吹き飛ばされました。
あれ、あそこに飛んでるのはもしかして私のブラジャーじゃありませんか。
パンツ一枚だけで教会の空を舞った私は、やはりその場面を教会評議会幹部に見られてしまい、
今度は部屋から出られない上に、常に目隠しをされ両手を拘束されることになりました。
いつまで続くのかしら……こんな生活。
>>268 実らない恋を見てると胸が切なくなる。
GJでした。ごちそうさま
GJ!
好きだったんだけどしばらくネットに繋げないのか・・・
こっそり復帰するの待ってるぜ
カリムが相変わらずお馬鹿さんで愛しいですv
復帰まったり待ってます。GJでした!!
GJでした!
復帰されるのを待ってます。
はいはい淫獣淫獣
しかしこの組み合わせは初見だわ
個性的な趣味と見るべきか男キャラハーレム妄想の成れの果てと見るべきか
淫獣は本当にロリコンだな
アルフも仔犬にしてたし
アリサ、フェイトそん、ヴィータ、ヴィヴィオと落としてきたなのはさんほどじゃないけどな
ロリコンじゃないよ。たとえそうだとしてロリコンという名のエースだよって
なのはさんが言ってた
「ママーっ!これでいい??」
「はい、よく出来ました」
「えへへ〜 おいしい??」
「うん、おいしい。おいしくて味見が止まらなくなっちゃうくらい」
「あっ ダメだよ!なのはママ!フェイトママのだよ!!」
「ふふ、解ってるよ」
「フェイトママまだかなぁ」
「きっともうすぐだよ」
― Hello, Again ―
本日早朝、第107管理外世界より現地にて潜入捜査のため
長期出張していたF.T.ハラオウン、T.ランスターの二名が帰還。
現地ウィルスの感染等異常もなく任務は無事遂行された。
報告を終えた後、本局のF棟12階執務官室にて予定通りの時間に解散。
そのまま三日間の休暇に入る。
ティアナは既に通い慣れたいつもの執務官室に戻ると
二週間前に室内常備の冷凍庫に用意してあった
小さな紙カップとスプーンを取り出した。
表面の紙を剥がし、固いくらい冷えたアイスクリームを口に入れた。
「くぅ〜 生き返る」
やっぱりここのメーカーが一番おいしいなとパッケージを再確認。
そしてもう一口、と食べようとスプーンを動かしたその時
フェイトが荷物を整理しながら笑っているのに気づいた。
「はは、ティアナ準備いいね」
「管理外107は灼熱地獄だってリサーチしてましたから
戻って来たら一番にこれを食べたくなると思ってたんです!」
「そうだねー、相当暑かったね」
「ええ、死ぬかと思いました。日焼けしちゃったかな?」
「少し赤いね」
「やっぱり……これだから暑い所は嫌なんですよ」
「私はそんなに嫌いじゃないな」
「そういえばフェイトさんは暑さに慣れてる感じでしたね?」
どうかな、でも、とフェイト。
「私が育った第97管理外世界でもあんなふうに暑い年があるんだよ」
フェイトは海鳴市で過ごした猛暑の一夏を思い浮かべた。
小学校のプールや友人の家でした花火の記憶……
どれも大切な人たちと過ごした大切な思い出だった。
あのとき海に行ったな、それから夏休みに図書館にも……
なのはと友だちになってから――
起こる事全てが新鮮で楽しくて、そして嬉しかった。
懐かしくて思わず微笑んでしまう。
「へぇ〜そうなんですか?」
「うん、私もその夏は毎日ぐったりして
学校の帰りはなのはの実家のお店で出してくれるアイス食べてた」
「そっか、なのはさんの実家って喫茶店でしたね」
「そうだよ、駅に近い所でね、えっと……」
……?
「?どうかしました?」
「……」
「フェイトさん?」
「……あ、うん、なんでもないよ」
「大丈夫ですか?」
お店の名前……
「……やっぱり私も暑さで頭がボンヤリしてるみたい」
「え、日射病でしょうか?」
「どうかな」
「一応シャマル先生のところに行きましょう」
「報告書に体調不良等なしって記入しちゃったんだけどな」
「それなら報告書を書き直すなら今のうちなんですから、
先生に見てもらって診断受けておきましょうよ」
「んー……そうだね」
医務室には誰も居なかった。
通信を入れるとシャマルは今日は勤務日ではないとのこと。
代行の医師が、今から向いましょうか?と言ったが
フェイトはたいしたことないから大丈夫だと答えた。
「フェイトさん今日これから予定あるんですか?」
付き添って医務室まで来たティアナが尋ねた。
「いや?特には……うん、何もないよ」
「ならベッド借りて暫く休んだ方がいいですよ」
そこまで酷くは――と言いかけて、止めた。
なのはの家の店の名前を忘れるなんて、よほど暑さにやられてるとしか思えない。
「解った、夕方まで寝てるよ」
フェイトとしてはヴィヴィオが起きているうちに会いたいから、
夕方にはここを出たいと考えていたところだ。
そう――
フェイトとなのはは六課が解散して一年以上経った今でも部屋を共有していた。
何故なら二人は――
お互いが想い合っているから
思いが通じ合ったから
今はもう……
大切な恋人同士だから
かわいい娘がいるから
家族だから
「それがいいですよ。私は今から友だちと食事の約束があるんで
もう行っちゃいますが丁度夕方一旦戻って来るんで、
その時まだフェイトさんが寝てたらちゃんと起こしますよ」
「ご、ごめんね、私なかなか起きれなくて……」
「はーい、心得ております」
フェイトの寝起きの悪さは何度か長期任務に一緒すると嫌でも解る。
出先で朝フェイトを起こすのはティアナの習慣になっていたので
今回もあたりまえのようにその役を買って出た。
フェイトはフェイトで休暇に入った早々上司の面倒を見させて
申し訳ないと思いつつも、ティアナの言葉に甘えることにした。
この一年と少しの間に二人が築いた信頼が垣間見えるものだ。
「それじゃ、スバルと楽しんで来て」
「はい……って、なんでスバルと会うって解ったんですか!?」
「え?違うの?いつも出張から戻って来たときは会ってたんじゃなかった?」
「うっ、そ、そうですけど……」
「あのアイスもスバルのお勧めだったんでしょ?」
「それは、ほら、だっておいしいから」
「そんな照れなくても……」
「照れてませんっ!フェ、フェイトさんの方こそいつもは家族と
約束があるとかって速攻で帰っちゃうのに……今日は何もないんですね」
そう言われてふと考える。
……そうだよね? いつもは何かしらあるんだけどな……?
しかしやはり今回は約束をした覚えはない。
* * *
医務室のベッドで眠っていると、夢を見た。
『フェイト』
『こっちへいらっしゃい』
『私のかわいい子』
『私のかわいいフェイト』
『さぁ、こっちへ……』
――はい、母さん
美しい草原と広大な森が見える。
母に抱き寄せられ、微笑む自分。
アルフが流れる雲の影を追って駆け回っている。
リニスが手を振っている。
まるで自分とは思えないほど無邪気な笑顔だ。
みんな幸せそうだ。
それから一変して暗い無機質な空間。
『ジュエルシードを集めて来てくれるわね……?』
――はい、母さん
* * *
「フェイトさん、もう夕方ですよ」
目が覚めた。
…ただ、ティアナの声を聞いたとき、目は閉じていなかった……
まぁ夢を見ていたのだから眠っていたのに違いない。
「やっぱり起こさないと駄目でしたね」
時計を見ると時刻は午後四時半を過ぎたところだった。
今から帰れば夕食には充分間に合う。
丁度良い頃だろう。
ティアナに礼を言うと荷物を取りに再び執務官室に戻り、
それから車に乗った。
いつもの帰り道、最近話題になっているショコラ専門店で
二週間ぶりに会う二人のために好みに合いそうなものを買った。
二人は喜ぶかな。
帰ったら一番最初になのはを抱きしめたいけど、いいかな。
好きだと伝えて……恋人になってもう一年以上経つけれど
十四日ぶりに会うというだけで未だにドキドキする自分が可笑しい。
だけどいつまでも忘れたくない気持ち。
中学を卒業して、会えなくなって、やっと気づいたこの気持ち。
なのはに会えないと――
なのはが居ないと私は寂しくてたまらないんだって。
大好きだから。
玄関でヴィヴィオの前で抱きしめたらびっくりするかな?
それとも先にヴィヴィオを抱っこしようか?
あの子の笑い声を毎日聞きたくて暇さえあれば出張先から通信を入れてしまう。
キャロたちにも同じことをして注意されたというのに。
皆の言う通り、すこし過保護なのかもしれない。
とにかく今日は学校はお休みだから、待っててくれてるはずだ。
早く会いたい。
* * *
「どうして連絡くれないかな」
「えっ?」
「遅くなるなら連絡してほしかったって言ってるの」
玄関で出迎えてくれたのは二人ではなく、なのは一人だった。
しかもなんだか不機嫌な様子。
「そんな遅い時間かな……? 夕飯には間に合わせたつもりだったんだけど」
フェイトはチラリと靴箱の上の小さな時計を見た。
時刻は午後六時前。
いつも休日にいただきますを言う頃まで三十分以上あった。
「夕食じゃなくてお昼だよ!」
「お昼……?」
なのはの言葉にフェイトは訳が分からないといったふうに
目をパチパチとさせた。
「ヴィヴィオと約束してたじゃない」
え……ヴィヴィオと……?
何を??
「ヴィヴィオがお昼ご飯にサンドウィッチ作るって言ったじゃない。
デザートもフェイトちゃんが好きなのを作るからって。
フェイトちゃんも楽しみにしてたくせに」
……うそ、知らない……よ?
「そう……だっけ??」
「そうだよ!!もう知らないっ!」
……約束をすっぽかしたんだ?私……
まずい、なんてことをしたんだ、とフェイトは頭を抱えた。
「ごめん!!本当にごめんね?」
「謝るならヴィヴィオにだよ」
「そうだね、ごめん。ヴィヴィオ何処?」
「部屋に閉じこもってる……」
フェイトは怒っているだろうヴィヴィオの所に向おうと
思い切りそっぽを向いたなのはの前を通り過ぎる。
すると何故か急になのはがフェイトの腕を握ってそれを止めた。
「待って、フェイトちゃん」
「ど、どうしたの?」
「それって……手に持ってるのって……」
「あぁこれ、帰りにあの店で二人にと思って買ったんだ。
これでヴィヴィオも少しは機嫌直してくれるかな……?」
フェイトはショコラ店のロゴ入りの紙袋を持ち上げてなのはに見せた。
なのはも店の評判は知っているし、食べてみたいと言っていた。
それなのに……
「……機嫌悪くなると思うよ……?」
フェイトにはなのはが呟いた意味がよく解らない。
「ヴィヴィオが作ったデザート、チョコレートケーキだよ?」
「え……」
フェイトには自分がよく解らない――
今までこんなことはなかったのだ。
なのはやヴィヴィオとの約束を忘れることなど。
けして。
――あぁ自分のバカ!
何より大切にしていきたいと思っていたものを裏切るなんて……
二人のことはどんなに些細なことでも大事だったのに……
「ごめんね……ヴィヴィオ……」
私のバカ!忘れるな!
忘れるな!!
二度と忘れるんじゃない!!
その日からフェイトは毎日夢を見た。
そこにはやはり母が居た。
アルフが居た。
リニスが居た。
そして……
なのはもヴィヴィオも居なかった――
やがてフェイトは忘れていないことの方が少なくなった。
以上、こんな始まり。
明日続き投下できると思う。
GJ!
これから辛い話に突入してゆくかと思うと…
最後まで胃がもつか心配だ。
>>286 乙。
日常の中で忘却していく描写が書いてあるとなんとも言えないなぁ。
しばらく暗めだろうけど続きが楽しみですよ。
289 :
K:2008/06/21(土) 17:28:56 ID:9zc8pB/L
GJ
なのフェイなのならどんな話でも大好きです。
そうそう、ここから胃がもつか心配ですけど、それでも読みたい。
そして、そんな自分がたまにえみゅ?と思ってしまう
続き楽しみにしてますので、がんばってください
シリアス系は話の続きがすごい気になる…
あと書き方みて思ったけどエロパロ板にあった
君に届けたいただ一つの思いの人かな?
違ったらすいません。
いや、246氏とは全然違うだろ
氏の文章力はガチだぜ
あの人なら前に投下したときのコテ使って投下するんじゃね?
あともっとヤンデレ分が入りs(ry
>>286 GJ!!!これはホントに続きが気になる。
最後は幸せになってほしいなぁ・・・
>>286 ぐわーいいっす、GJ!
胃を痛めながら楽しみにしてます
ぐはぁっ!すでに吐血している俺がいるんだぜGJ!!
正式に文章に起こした分だけ描写が細かくなってストマックに大ダメージが…
続きも楽しみ?(ちょっと表現おかしいけど)に待ってます。
ぐはぁっ!すでに吐血している俺がいるんだぜGJ!!
正式に文章に起こした分だけ描写が細かくなってストマックに大ダメージが…
続きも楽しみ?(ちょっと表現おかしいけど)に待ってます。
うわっ!連投ごめんなさいorz
付き合い始めた後 の何となくのイメージ
なのは ハルヒとキョン。理由は言わずもがな。キョン妹は多分リイン。
フェイト よっぴー等(俗に言うヤンデレは病む前は良い子が多い)と恭ちゃんマイナス御神流
はやて クラナドの朋也と杏(と、このみを足して割ったような?)男同士の友情みたいな感覚でいきそうな。
アリサ アイマスの伊織とシャナを足して割った、と、いつも振り回されてる男版マリアさん(fromハヤテのごとく
すずか 本屋ちゃん+エヴァンジェリン+御剣 冥夜 と 彼女が唯一本心を明かせる心優しい頼れる男性
シグナム 某登山道のシグナムのイメージで固定されますた。菜人も大体そうだったし
シャマル 二人で遺跡探索しつつの旅へ出かけます。帰ってきた頃には子供がいそう。
ヴィータ 2人で何でも屋を開業しそうな感じ。ヴィータは18歳頃の姿で過ごす様に
スバル 忠犬と飼い主。いつもスバルがユーノを振り回すが、ユーノがいなくなると途端に弱虫に
ティアナ 多分一番普通かつ差の無いカップル。ゆっくりとお互いが不可欠になっていくような理想のカップル
ギンガ お淑やかに見えつつ妹と同じくユーノを不可欠な存在としつつ振り回す。ギンガが女性、スバルは女の子という感じ
リンディ パーフェクトな年上の女性と夫婦生(性)活勉強中の男の子。ユーノはリンディに逆らえません。
アルフ ToHeartのあかり+つよきすのオニギリな姉。世話を強気に焼きますが、甘えん坊です。ベッドでは先にケダモノに
リーゼ 彼女としては割合とパーフェクト。ただし気まぐれかつ悪戯好き。1人で寝る事は許してくれません
ファリン 良く出来たご主人様と駄メイド。一生懸命仕えているけどドジばかりのファリンを優しく見てるユーノ
カリム 聖女?いえ性女でした。ユーノといる時はとんでもなく甘えん坊で駄目っ子。なのにお姉さんの立場だと言い張る
ヴィヴィオ 誰とも付き合わないユーノにいきなりプロポーズ。若返りのロストロギアを使い駆け落ち。子作り&王朝復興を…
NGですね
ですね
フェイトさん版を作ってやろうかと思ったが、思っただけ。
>>286 明日一日バイトだけどバイト上がりに読めるのを楽しみにしてます!
>>298をみんなでなのはさんに改変しようか
不自然過ぎるハーレムは引くな、個人的に
普通になのはとフェイトのとこまでは百合版だと思ったぜ
キュピーン
カリム「ハーレムを作って高町一等空尉を招けばいいんだわ!!」
カリムによるハーレム計画がはじまる
そして最初にフェイトさんに手を出そうとしたためになのはさんとライバル関係に・・・
相変わらず報われねぇww
むしろ手近なところから、ってことで部隊長に手を出してる間になのフェイがくっついちゃって涙目なカリムさん
「ねぇ、シャッハ。最近、シグナムが私を見る目が厳しいのだけど…」
「……カリム様、失礼を承知でお尋ねしますが、
騎士シグナムを経由してハラオウン執務官に送られた手紙、どのような内容だったのですか?」
「え?何を言っているの、シャッハ。
もちろん、彼女に私のものになって、って…あの人は少し鈍いところがあるでしょう?だから直球で
「……今度からは私もその場に居合わせますね…」
なのは本編見直したんだけど、はやてだけやたら体が貧相だな
何か押さえつけたら抵抗できなさそうな感じで
年下のティアナやスバルに無理やり・・・なんていうのを妄想してしまった
つーかヴィヴィオにやられるはやてとかまで妄想した俺はオワタ\(^o^)/
まあ、スバルに押さえつけられたら抵抗できんだろうなぁ
しかしスバはやは妄想したことないなw
はやては誘い受けか変態攻めが似合うと思います
スバルとはやてが個人的に話したりする場面は無いよね?
はやてが新人達と話す場面が思い浮かばない
はやてはフェイトとの身長差カップルが最近の好み。
>>313 2話でのティアナ、フェイトを絡めての六課への勧誘、ぐらいかな
ティアナとはクロノ、ヴェロッサに会いに行った時に2人きりになっているんだが
ティアナとならあったような・・・
自分はフラグの無いCPはダメだ
マンガ版ではキャロにさえ負けると自ら言っていたからなぁ、部隊長……
はやてとフェイトの身長差カップルはいいよな
俺もフラグないとあまり妄想できないが
職人さんがSS書いてくれると妄想できるようになるなw
部隊長はカリムさんとリイン相手には受けになりそうなイメージがある・・・。
なんとなくはやてってフェイトに遠慮してるけど
なのはのことが実は好きみたいなそんなイメージがあった
最近では更にヴィヴィオもいるからもうだめかもしれんねみたいなイメージw
娘の壁は高過ぎるよな
ヴィヴィオありのはやてとなのはやはやてとフェイトは上手く妄想できないぜ・・・
まだ、フェイトから親権移動とかはアリだと思うが
ヴィヴィがなのはの元を離れるのは無いわ
>>318 「リイン、あかんて、も、そんなしたら、ひゃあっ」
「はやてちゃん気持ちいいですか?リインだって、小っちゃくったってちゃんとはやてちゃんを喜ばせてあげられるですよっ♪」
こうd(ry
部隊長のクリを巨根をフェラするようにくわえるリインUだと・・・?
むしろその小柄な身体を利用して、はやてちゃんの下のお口からユニゾン・イン!
シリアス続き投下します。
しばらく先に述べた通りの話になりますが読んでくれてる人たち、ありがと。
>>302 お疲れ!
* * *
「一体どうなってるんですか?」
「原因は何ですか?」
「治るんですよね??」
「どうすればいいんですか?」
なのはは管理局内の腕利き医師に掴み掛かり、必死に説明を求めた。
「すぐにまた戻りますよね……?」
最初はかなりショックだった。
立っていられなかった。
名前を忘れられたときは。
流石に泣いた。
有り得ないと思った。
腹が立った。
悲しかった。
それにとても寂しかった。
『君は……誰?』
『……フェイトちゃん……?』
『え……私を知ってるんですか?』
『………』
『あの、私の母さんが何処に居るか知りませんか?』
『……ウソでしょ……??』
様子がおかしいとは思っていた。
ヴィヴィオとの約束を忘れたり、仕事で大きなミスをしたり。
それに夜、うなされていた。
だけど何度尋ねても『大丈夫』『平気だよ』の繰り返しで、
気がつけばこんなことになってしまったのだ……
それは海でのことだった。
日に一度は過去の光景を見るようになっていたフェイトは、
それと同時に現在の出来事を忘れていくことに気づいた。
フェイトは強い危機感を覚え、長期休暇の申請のために
上司である権限者の訪れていた艦へティアナと向っていた。
通信による申請の要求も、はやてがしてくれた猛抗議も虚しく、
その権限者というのが自らの功績を上げるために使える
有能な執務官の休暇を認めなかったため直接交渉を試みたのだった。
『しかし君は昨日だって優秀な働きをしてくれたではないか』
『もう少し辛抱してくれ。そのうち許可すると約束する』
フェイトが同僚たちに迷惑をかけないために必死の思いで
仕事をしていたことを、ほとんどの者が知らないのだ……
フェイトが毎日何かを忘却していく恐怖と戦っていることを、
なのはですらちゃんと解ってあげられなかったのだ……
例えば帰り道、三人の思い出が詰まった我が家までの道を間違えたとき。
夜寝る前にヴィヴィオにお気に入りのおとぎ話をせがまれて、
その結末を話してあげられなかったとき。
なのはが作った得意料理に『おいしい、初めて食べた』と述べ、
なのはが黙ってしまったとき……
どんなふうに思っただろうか。
思い出せない自分を……
そしてその艦内の通路で突然頭痛と発作のようなものが起きた。
フェイトの意識はそのまま遠くなっていき、
ティアナが泣きながらなのはに連絡を入れた次第だった。
なのはが駆けつけたときには発作も治まっていたが……
しかし……
その時を境に、フェイトは……
昔のフェイトになった。
なのはを知らないフェイトに。
フェイトの記憶はなのはの居る場所へは帰らなくなった……
* * *
「調べた結果、最も可能性が高いのは不法な海馬の操作です」
「海馬の操作……?」
「彼女はプロジェクトFで誕生した生命体です」
「ええ……」
「その際に人工的に記憶を刷り込むという処置を受けたようですが、
これが今でも記憶に障害をもたらしている原因でしょう。今彼女の記憶が
ほとんど刷り込まれたものしか残っていないことがそれを物語っています」
「それで……それが何故?」
「この研究はどうやら不完全なものだったらしいのです」
「……治療法は?」
「今のところまだありません。合法でないために使用された薬品の
データが残されていませんから、正確に原因を特定しかねます」
「そんな!!」
「継続して研究はしておりますが……」
「何かあるはずでしょ!?催眠療法とかショック療法とか、
なんでもいいからフェイトちゃんを元に戻してよ!」
なのはは腕に強く力を入れ、主治医の胸元を思い切り引っぱって揺すった。
「お、落ち着いて下さい、高町教導官。ショック療法は間違っています」
「どうして」
「外傷性のショックに関して言えば、脳を傷つけることは百害あっても一利無しです。
精神的ショックに関して言えば……今の彼女はたった九歳の子どもです。
与えるショックが大きすぎると今度は心に障害が出るかもしれない」
「催眠療法は??」
医師は苦笑した。
「……既に試みてみましたが……精神的なものが原因でないせいか、
やはり上手く行きませんでした」
「……じゃあどうすれば……!?」
「……そっとしておいてあげるのが一番ではないでしょうか」
――そっと……何も出来ずに…………?
そして医師は言った。
「運が良ければ生きている間に、使用された薬品くらいは解るかもしれません」
また、立っていられなくなった。
なにかフェイトに、そして自分に恨みでもあるのだろうかと思った。
もちろんそんなことあるはずもない。
しかしなのはは忠実な医師が差し出した手を叩き払うことしか出来なかった。
* * *
久しぶりに会う両親は心配そうな表情をしていた。
それはそうだろう、娘の窶(やつ)れた様子を見れば。
「おかえり、なのは」
「いらっしゃい、ヴィヴィオちゃん」
なのははヴィヴィオを海鳴市の実家に暫く預けることにした。
フェイトが治るまでの、ほんの少しの間。
そういうつもりだ。
美由季たちに遊んでもらって上機嫌のヴィヴィオと時計とを交互に
ソファーから見ていると、隣に座っていた父がなのはに声をかけた。
「あの子、寂しがらないか?」
ヴィヴィオのことだ。
ヴィヴィオはここに来たのは『暫くお泊まりで遊びに来た』と思っているのだろう。
学校には『家族旅行』とだけ伝えてある。
「四日や五日くらいなら平気だと思うがそれ以上になったらどうするつもりだ?」
「……なるべく……すぐ会いに来るから……」
「そうは言ってもまだヴィヴィオは小さいんだぞ?なるべくって――」
「今はフェイトちゃんだって小さい子なんだよ!?」
突然大声を上げたなのはに、家の者は皆静まり返った。
「フェイトちゃん……私のこと憶えてないんだよ……?」
……認めたくない事実……
しかしフェイトは子どもになってしまったのだ。
まだなのはと出会う前の幼い子どもに。
自分で口にして、なのはは涙が頬を伝うのを感じた。
「な、なのは……すまん」
父はオドオドと謝るしかなかった。
姉と母はすぐにヴィヴィオをその場から連れ出した。
「もしヴィヴィオがフェイトちゃんに『何処の誰?』なんて言われたらどう思う!?」
自分は耐えられないくらいショックだった。
今だって食事どころか水さえ喉を通らない。
こんなにも精神不安定になった。
それをヴィヴィオに味わわせるのは更に堪え難い。
「もしフェイトちゃんにヴィヴィオの話したらどうなるの!?」
フェイトはヴィヴィオを知らない。
フェイトママではないのだ。
戸惑う小さな女の子だ。
「解ったよ、すまなかった」
「落ち着け、なのは」
兄が興奮して立ち上がっていたなのはを座らせる。
「……」
なのはは今ミッドに居るフェイトのことを考えた。
大きなベッドにぽつんと座ってじっとしているだろう。
「とにかく……すぐにフェイトちゃんの所に戻らないと……」
兄が不思議そうに言う。
「今日からリンディさんが行ってるんだろ?」
記憶が戻らなくなってからこの二日間は、
すぐに駆けつけてくれたアルフがフェイトと一緒にいてくれていたが、
そろそろアルフもこちらの世界のハラオウン家に戻って来るころだ。
何故ならなのはがフェイトと二人にしてほしいと言ったから。
なのはには自分が一番フェイトを愛している人間だという確信があった。
だから自分がフェイトと居る権利がある。
そんなふうに心の何処かで思っていた。
アルフは寂しそうな顔をしたが直ぐにそれを承諾した。
『フェイトはきっとそれでいいと思うよ』
あたしがそう思うんだからフェイトだってきっとそうだよ、とアルフは言った。
「そのことなら……もう断ったよ。私が1人で付き添うから」
フェイトを引き取るつもりでアルフを迎えに来たリンディにも
同じように自分の意志を伝えた。
リンディは少しの間考えていたが、やがてなのはの手をとった。
『突然新しい母親の所なんてフェイトも戸惑うわよね』
そう言って、なのはの希望を叶えてくれた。
『フェイトのこと……暫く宜しくね、なのはさん……』
「断ったって……どうするつもりだよ?」
「ずっと一緒にいるつもりだよ?」
幼いと言ってもフェイトの心は小学校だともう三年生であるし、
それ以上に元々自立した子どもだった。
一緒に居てあげられない時間を思うと自分が嫌なだけで
フェイトが生活に不自由するわけではない。
ただ……
まだ母親の姿を探しているから……
寂しがっているはずだから……
それに私が側にいたい……
父も兄もそれ以上は何も言わなかった。
なのはがフェイトと深い関係にあることを知ったとき、
今と同じように良いとも悪いとも言えずにいた父親。
しかしやっと今、娘の気持ちが本物であることを理解した気がした。
二人の関係を祝福するにはもう遅過ぎたのだろうか――
* * *
六課が解散してからの一年間、フェイトとヴィヴィオと三人で
暮らしてきた我が家に着くと、今は1人の少女が
なのはと家族のためのベッドに腰掛けていた。
なのはは開いた扉にそっともたれ掛かり、その愛らしい、
そして悲しく儚げな様子を見つめた。
――私のことを抱きしめてくれるあの人は何処?
――私が帰ってくれば優しく微笑んで迎えてくれるあの人は?
そしてなのはに気がついてこちらを見ても、その子がなのはを
抱きしめてくれることはなかった。
……だけどショックがってる場合ではない。
こちらを見つめるその赤い瞳は、どう見てもあの日出会った時と同じなんだから。
愛したあの人のものなんだから。
――今はこの子を助けてあげなくちゃ……
「君は……昨日の……」
「うん……」
「アルフが帰ってしまって……私……どうしたら……」
なのははフェイトの前でしゃがみ、フェイトの顔を下から覗き込んだ。
するとフェイトはほんの少しビクリとした。
「大丈夫、何もしないでいい。一緒に居てあげるから」
なのはは出来るだけ優しく言った。
フェイトが完全に今の状態になった日、そして昨日は自分自身混乱していた。
何が起きたかを理解し、その場を取り繕うことに必死だった。
フェイトには何も説明出来なかった。
11年後の世界であるということだけは、自分の体が成長していることや
アルフの言葉から納得してくれたが、もちろんまだ戸惑っている。
その中で確か一度や二度はなのはの名前が出たが、
きっとフェイトは憶えていてくれてないだろう。
なのはは腹を括った。
――この子と向き合わなければ……
「こんにちわ、フェイトちゃん」
「……はい」
「自己紹介まだだったね」
「はい……」
「私高町なのは――」
次は明後日くらいに投下できたらいいかなと思ってます。
>>290 違う人ですよ。エロパロの方は見てないから何とも言えないんだけど……
それはともかく、物語全体としては静かな感じをイメージしてくれると嬉しい。
まぁ勢いだけで書いてるから、自力で想像しながら読んでくださいw
さらっと。誤字脱字とかあってもさらっと。
適当人間で申し訳ないw
>>334 GJ!やっぱり胃が痛えw
なのはさん頑張ってくれなのはさん
GJ!フェイトさん辛かっただろうな・・・
なのは超頑張れ!!!
GJ!!非常に胃が痛いw
こんにち"わ"じゃなくて、こんにち"は"だよー
敢えて「わ」を使う場合もあるんじゃね。
ねーよ
こんにちは に一致する日本語のページ 約 332,000 件中 1 - 10 件目 ( 0.142 秒)
こんにちわ に一致する日本語のページ 約 923,000 件中 1 - 10 件目 ( 0.023 秒)
GJ!!
バイト終わって投下されてて嬉しかったw
しかしなかなか辛い話ですな…
無敵のエースが落ち込んでるとこっちも悲しくなってくる
GJ!
みんな胃が痛そうだな…
これでも食べて和んでくれ
つ _,,..,,,,_ _,,..,,,,_ _,,..,,,,_ __
/・ヮ・*/-ヮ- /・ヮ・*ヽ/|
l_,,..,,,_ l_,,..,,,_ l_,,..,,,,_ / .|
/・ヮ・*/・ヮ・*/ -ヮ-ヽ / /
l_,,..,,,_ l_,,..,,,_ l_,,..,,,,_ / /
/-ヮ- ./・ヮ・*/・ヮ・*ヽ/ /.
/l l l / /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /
| 銘菓 「ふぇいと餅」 |./.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これはフェイト(餅)を賭けて独り占めしたい魔術師たちの死闘が始まる
344 :
154:2008/06/23(月) 00:37:30 ID:pgT1IbW3
GJなシリアスの後は気が引けるけど、ヴィヴィオの運動会・午後の部投下します
345 :
運動会:2008/06/23(月) 00:39:16 ID:pgT1IbW3
"親子競技・二人三脚リレーに出場される保護者は、入退場門へご集合下さい"
スピーカーからアナウンスが流れる。それを合図に、保護者が徐々に集まってきた。
我が家はというと。
「今年もなのはママが出るんだね」
「うん。フェイトママは是非ともビデオを撮りたいって」
テントの方を見ると、フェイトママが泣く泣くビデオカメラを回していた。わたしが見ているのに気づいたのか、小さく手を振っている。
わたしはなのはママの方に向き直った。何があったかはあえて聞かない。何となく想像は出来るけど。
しかし二人三脚だから、なのはママで良かったのかも知れない。フェイトママは身長が高い。わたしと体格が違い過ぎるから、きっとお互いに走りにくかっただろう。
「位置について、よーい」
パァン。
体育係がピストルを鳴らした。それを合図に、一走目の親子が走り出す。走る距離はトラック半周。わたしとなのはママは中盤の八走目だ。
それにしても二人三脚というのはなかなか厄介なもので。一人で走っているのと変わらないスピードを出す親子がいれば、つっかえつっかえ転びそうな親子もいる。
そして、わたし達にバトンが回ってきた時には、赤組と二十メートル位の差がついていた。
「ヴィヴィオ、いけるよね?」
なのはママの目つきが、スッと鋭くなる。
「当然!」
わたしはニッと返す。
わたしとなのはママは走り出した。息はぴったり。風のように走る。実況アナウンスも興奮気味だ。
"高町親子、速い速い! 差はどんどん縮まります!"
白い悪魔と聖王の名はダテじゃない。わたし達は赤組の親子を抜いて、次にバトンを渡した。
結局、わたし達の活躍が効を奏して、二人三脚リレーは青組の勝利に終わった。
346 :
運動会:2008/06/23(月) 00:42:06 ID:pgT1IbW3
「ヴィヴィオ、よくやった! 誉めてつかわそう!」
「本当。とってもカッコ良かったよ」
「うん、ありがと!」
やはり誉められて悪い気はしない。わたしは得意げに笑った。
「それにしても、なのはさんも速いよなあ。流石エース・オブ・エースだよ。く〜、憧れるぅ!」
「それに、とっても優しそうだよね」
「ヴィヴィオ、家でのなのはさんとかフェイトさんはどんな感じ? やっぱり頼りがいがあってエースの貫禄に満ちてる?」
「あ〜、それはどうだろ……。あはは……」
わたしは苦笑いを浮かべながら視線をずらした。
家でのママ達ははっきり言って、所構わずイチャイチャするか、なのはママがフェイトママを尻に敷いているかのどっちかだ。迷惑な事この上ない。──まあ一応、ママ達の事は好きだし、尊敬はしているけど。
この二人にママ達の真実を話しても信じないだろう。わたしは二人の幻想を壊さない事にした。
さて。わたしが次に出る種目は個人競技の借り物競争。
四人でスタートし、箱からお題を引いて、マイクに向かって自分の借り物を叫ぶ。観客にも協力してもらって自分の借り物を入手したら、ハードルと平均台を越えてゴールだ。この競技は運動神経だけではなく、運も試される。
「あまり自信はないなあ。運が絡むとどうもね」
「頑張ってよ、我がクラスのエース」
自分の出番まではもう少しあるから、わたしはお題の内容を分析する。
お題は簡単なものから難しいものまで何でもありだった。もちろん人もあり。
足の速い子がトイレットペーパーというお題を引いて、泣く泣く校舎の中に入っていく場面もあれば、遅い子が体育教師というお題を引いて一位を取る場面もある。
「ほら。出番だよ、ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオちゃん、頑張って」
「ああ、うん、出来る範囲で頑張るよ」
わたしは重い腰を上げて、トラックに立った。横に並ぶ四人の間に、緊張が流れる。
「位置について、よーい」
パァン。
ピストルの音が鳴り響いた。
347 :
運動会:2008/06/23(月) 00:44:34 ID:pgT1IbW3
走り出しは好調。まずはわたしがトップに出る。ここまでは予定通りだ。
トラックを半周ほど走って、お題の入った箱にたどり着いた。わたしは丸い穴から腕を入れる。
中には、まだ沢山のお題が入っていた。わたしは、どれを引こうかと少し躊躇してしまった。
だけどここでグズグズしていては、せっかく稼いだ時間が勿体ない。わたしは、中指に触れた一枚の紙を抜き取った。中身を見ずにマイクまで走る。
わたしはマイクのスイッチを入れるのと同時に、内容を確認した。わたしのお題は、
「長い髪の人ぉっ!」
少し、イヤな予感がした。
果たしてわたしのお題に、まずなのはママが客席から走って来るのが見えた。少し遅れてフェイトママもやって来る。到着は同時だった。
「フェ、フェイトちゃん? は、早かったね?」
「な〜の〜は〜。自分だけ行こうって、それはダメだよ?」
詰め寄るフェイトママと、たじろぐなのはママ。
「ちょっと! 二人もいらないよ。喧嘩するんなら、帰ってよ!」
わたしはソワソワと辺りを見渡した。すでに一人、お題を手にハードルへと向かっている。
「──しょうがない。ヴィヴィオ、舌咬まないで、しっかり掴まっていてね」
「え?」
フェイトママはそう言うと、わたしを背中に担いだ。
「え? ちょっ……」
そしてなのはママの所まで行くと、両腕でしっかりと──なのはママを、いわゆるお姫さま抱っこした。わたしはフェイトママの腕の支えがなくなったから、落ちないように必死で掴まる。
「なのは、ヴィヴィオ。行くよ!」
「え〜〜っ!?」
それだけ言うと、フェイトママは走り始めた。
348 :
運動会:2008/06/23(月) 00:47:11 ID:pgT1IbW3
観客茫然、わたしは唖然。そしてなのはママは──ポッと顔を赤らめていた。
それにしても人間を二人担ぎながら、それをまるで感じていないかのように走るフェイトママは、流石というかなんというか。
って、感心している場合ではない。フェイトママに文句を言わねば。
「ちょっと、フェイトマ──わっ」
「ん? どうしたの、ヴィヴィオ?」
「……後で言う」
フェイトママがハードルを飛び越えた拍子に、危うく舌を咬みそうになった。身の安全を考えて、全てが終わってから文句を言おうと誓った。
ハードルを二つ飛び、平均台を渡り終わって、フェイトママは一番でゴールテープを切った。その途端にドッと湧く客席。拍手が鳴り響いた。
フェイトママは、
「ウチの子、一番ですよね!」
と、ゴール係の先生に詰め寄っている。わたしは、穴があったら入りたかった。
「まったくもう! フェイトママってば、強引過ぎるよ」
「まあヴィヴィオ。一位だったから良いじゃない」
なぜか、なのはママはフェイトママ側へ回ってしまった。いつもならフェイトママを怒りそうなのに。お姫さま抱っこのせいかも知れないと思った。
"以上を以て、第××回運動会を閉会します"
とうとう運動会が終わった。
結果は、青組の優勝。あの後、綱引きは赤組に負けたけど、わたしがアンカーを務めたリレーは勝ったりしたのだ。
だけど、今のわたしは機嫌が悪い。理由は言わずもがな。
「ヴィヴィオ〜。機嫌、直して」
この人、フェイトママのせいだ。
片付けも終わった帰り道。親子三人で一緒に歩く。周りには、わたし達以外に誰もいない。
「ヴィヴィオ、そろそろ許してあげたら?」
「嫌だ。フェイトママなんかもう知らないもん」
「ヴィヴィオ〜……」
オロオロしたフェイトママの声が響いた。そんな日曜日の夕方。
今日の高町家は、ちょっと波風立っています。
349 :
154:2008/06/23(月) 00:49:17 ID:pgT1IbW3
終わりです
後はちょっとおまけを考えていたり
GJ!
これは良い高町家、寝る前に良いものを見せていただいた
これで今週も戦える
おまけも待ってますよ
おおGJ
これはいい高町家。おまけ期待して待ってます
GJです
フェイトさんが馬鹿親と化しているけど、まあキャロたちのときもそんなだったしなあ、あの人
親馬鹿と言えばなのはも学校までヴィヴィオを見に来て怒られてたりと素質があるな
あの後ヴィヴィオに怒られてそうだ
学校までヴィヴィオを見に行ったのはなのはとユーノだよね
なのはがママでユーノはパパみたいな感じだったね
>>354 公式で幾度となく「友達」と断定されてるからってスネちゃいかんぞ
出てくる度にアルフと一緒だしな淫獣
なのフェイの結婚式で
音頭取りとか仲人とか花嫁の昔の笑い話やるポジじゃないの?>ユーノ
それははやてあたりが持ってきそうな気がする
今の流れと関係ないけど
昨日1期見ていて思ったネタ
11話でなのはがフェイトをSLB撃った後にフェイトが海に落ちる。
その後すぐになのはが海から救出するが、
意識が戻らないフェイト。
なのはが人口呼吸をしようと口を付けた瞬間に
フェイトは意識が戻り目を覚ます
なぜ口付けされてるかわからなくて頬を赤くするフェイト
ってSSお願いします><
wktk
StrikerS見たけど最後の最後でいきなり微妙に叩き落してくるとは・・・
予想外すぎた・・・、さすがだスタッフ
なのユーは公式
エロパロへ行ってらっしゃい
クロユーは正義
なのユーは公式って奴見るとなんか可哀想な気分になる
最終話だってどうみてもただ仲の良い友人って印象だけしか受けないじゃないか
あの程度でパパ代わりとかいくらなんでも必死すぎだろw
まぁどうせ釣りだろうけど
>>365 どうみてもユーノがパパ代わりです
本当にありがとうございました
ちょっと待てレス番飛びすぎだろうが。
ここで獣ワード使って会話しないでくれよ
なんだ、単発で粘着まで始めてるのか
ユーノパパとやらの登場シーンがアルフとペアの時点で諦めろよ
てかスレチ
『いじめ(CPなのフェイ)』
「黒板に相合い傘でなのはちゃんとフェイトちゃんの名前が書いてある……」
「……」
「……」
「なのはちゃんもフェイトちゃんも気にせん方がええよ。
こんなん誰かの嫌がらせやろうし……」
「……」
「なのはちゃん?」
カリ…カリ…
「(*´∀`*)ホワー」
「(*´∀`*)ホワー」
「……って、いやいやいや『(*´∀`*)ホワー』やあらへんて!
なに相合い傘の上にハートマーク書き足しとんねん!」
「なのはちゃんとフェイトちゃんはラブラブなんだよっ!」
「私、一生懸命稼ぐよ!」
「だから何を中の人みたいな事ゆーとんねん!」
>>372 ワロタw
このバカップルがぁ!
いいぞもっとやれ。
374 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/24(火) 13:05:45 ID:W4xNt5hV
マンズリ(*´Д`)ハァハァ
>>372 この二人には相合傘はいじめとか嫌がらせになってないなw
「にゃはは・・・なんだか照れちゃうね」
「そうだね・・・でも、嬉しいな。私、なのはの事大好きだから」
「私だってフェイトちゃんの事大好きだから嬉しいよ!」
「なのは・・・」
「フェイトちゃん・・・」
こういう事ですね!
>>377 アリサ「ああもう!また桃色空間じゃないのよ!」
はやて「ほっときいな。
引き合う二人は止められないんや」
すずか(犯人の子…わたしとアリサちゃんで書いてほしかったな…)
待てやすずかw ブルータスお前もかww
>>378 その日の放課後 なのフェ傘の横にすずかが書いてはやてに見つかるんですね わかります
はやてが一人で寂しがってるので、ヴィータ相手で誰か書いてあげて下さい><
夢でも見てたんですか体長?
さすが部隊長だぜ!
そして忘れられたアリサの逆襲が始まる・・・
フェイトちゃんが可哀想です
エロす…
388 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/24(火) 22:12:53 ID:CcGJF9Dx
サイト晒しいくない
サイト晒すなよ…
馬鹿か?
名前出すだけでもアレなのに、リンク貼るなんて何考えてるんだ?
まあROやってるとfc2リンクなんて怖くて踏めなかったりするけど
まあそれはともかく今度から気をつけようね
ageて晒すような悪意のある人間に構うのはよくないよ
スルーしようね
最近、ツンデレなフェイトさん。もしくはなのはさんもいいんじゃないかと思い始めました。
「べ、別になのは(フェイトちゃん)の為じゃないんだからね!」
ツンデレにすればいいってもんでもないと思うぞw
フェイトそんはデレデレだし、なのはさんはニブデレ・・・?
なのはさんはクーデレ。これ常識
フェイトさんは馬鹿なぐらい素直だからこそフェイトさんなのだというのが俺の持論
異論は認める
ツンデレ分はアリサとヴィータでがっつり補給できるし〜
ここでなのはさんが
「そうなんだ……ごめんね、気づかなかったよ…」
とか言ったらどうなるんだろうね
誰か妄想してください
フェイトさんはクーデレだと思ってた
一揆までは。
まるで、かまってもらえない子犬の様に涙目で落ち込むフェイトさん。
少しだけ心を痛めながらも「フェイトちゃん、カワイイ・・・」とほくそえむなのはさん。
クーデレ
デレデレ
パパデレ
>>403 3つ目はヴィヴィオ→フェイトパパですね、わかります。
ヴィヴィオはママデレデレだろjk
フェイトさんからなのはママを守るの。
『美術の時間(CPなのフェイアリすず)』
「なのは……」
「フェイトちゃん……」
「なのは……!」
「フェイトちゃん……!」
「なの」「フェ」
『そこの二人! 早くお互いの似顔絵を描いちゃいなさいよね!』
「だってフェイトちゃん綺麗だし……」
「なのは、可愛いし……」
「うるさいうるさいうるさーい!
いい? あんた達がそうやって見つめ合って手を動かさないから、一向に美術の授業が進まないんじゃないっ!」
「その分、私とアリサちゃんがラブラブする時間が減るのよね」
「すずかは黙ってる!」
「だって、フェイトちゃん美人だし、絵で表現なんて出来ないし……」
「私はなのは色に染められてるんだよ、なのは」
「フェイトちゃん……」
「なのは……」
「こ、ん、の……色ボケ共があっ!
あんた達の顔拓でも取ってやろうかしら、もちろんあんた達の血で!」
「アリサちゃん」
「何……!」
チュッ
「……よ!?」
「落ち着いて、アリサちゃん」
「あうあうあう……/////
……って、何そんな写真で撮ったみたいに綺麗な私の似顔絵描いてるのよ、そこの二人!
こら、なのは! 頬に赤の絵の具を足さないの!
フェイトもおろおろと赤の絵の具を探さないでよ〜っ!」
「できた……」
「ちょっとフェイト、何ができたのよ」
「アリサとすずかの絵……」
「なのはといい、あんたといい何描いてんのよ……」
「でもアリサちゃん、すごく素敵に描けてるよフェイトちゃんの絵」
「ふーん、どれどれ……って、何であたしたち裸で抱き合ってんのよ!」
「私もできたー」
「って、何よそのあたしの顔!何かすごく……いやらしい顔じゃない!」
「あのね、これはアリサちゃんがすずかちゃんに●●●して●●●してるところなの」
「魔法少女がそんな言葉使うんじゃないの!」
「アリサちゃん、今度してみようよ」
「あんたまで何言ってんの!」
>「魔法少女がそんな言葉使うんじゃないの!」
wwwwwwwwwwww
ここにはヴィヴィフェイ好きな人は居ないのか…
呼んだ?
俺は好きだよ。でも家族で3Pも(ry
いや、なのはママには自分が守る!って出るけどフェイトパパママ相手だと受けに回ってかわいがられるフェイヴィヴィだね
ヴィヴィフェイはギャグ
ヴィヴィなのはガチないめーじが・・・二次作に侵されすぎだな
某所の影響で、ヴィヴィフェイは相当ガチなぶつかり合いな俺。
「パパのお嫁さんになる!」
ってやつがいいな。
なのはとヴィヴィオでフェイト争奪戦。
StrikerSみたら
ヴィヴィオがなのはさん好きになる以外かんがえられねー俺にはむりだなw
あの3人の家族関係はあくまで真ん中になのはがいて成り立つものな気がする
だがあえてやると
「フェイトパパ、おかえり〜」
「ただいま、ヴィヴィオ」
「おかえりなさい、フェイトちゃん」
「なのは、ただいま」
「パパのお嫁さんになるの〜」
「それは楽しみだなぁ」
「それでママの旦那さんになるの〜」
「にゃはは、楽しみにしてます」
「ちょ、ちょっとヴィヴィオっ、なのはは私のだよ・・・」
やべ、ただのなのフェイになった/(^o^)\
フェイトさんつながりでキャロとかどうよ
>>420 ええい!夜中になんてもの読ませてくれる!!
愚息がおっきしてもう眠れんではないかww
テラGJ!!
ヴィヴィフェイはギャグっぽく嫉妬するなのはさんと取り合うのも
ガチで行っちゃうのもいいともう俺は異常
なのはさんにはあんまり嫉妬のイメージがないなぁ
>>420 まさか自分の書いた妄想がこんな素晴らしいSSになるなんて・・・
ありがとうございます!!!
エロくてラブラブななのフェイ最高!!!
>>420 エロいけど、最後がほのぼのラブでいいねぇ。GJ
ところでヴィヴィフェイガチというとなのはさんをめぐってヴィヴィフェイが
ガチンコ勝負ってイメージがしてしまうんだけどw
ガチでヴィヴィフェイのラヴって俺は見たことあんまりないなぁ
>>500 俺もなのユー好きだけど、なのユー派って絶対数そんなにいるか?
俺のイメージだとなのフェ派クロフェ派ときて次になのユー派な感じなんだけど実際どうなんだろな
ごめん誤爆したほんとごめん
ヴィヴィフェイは高町家のSSやなのフェイ前提のSSでなら
フェイト←ヴィヴィオは結構見るがガチなのはすくないな。
いつかガチのも見てみたいなってwktkしてるぜ
クロフェって・・・・・・
ハーヴェイに戻って何かする気か?
義兄妹モノか……
兄も妹も妻子があるだろうがたわけ!
まったくだ
エイフェイも結構好きだったのに泣く泣く現実を受け止めたというのに…
義兄妹でお互いの妻についてのろけ合うわけですね、分かります。
しかし今日は誤爆多いね。
クロノはAsまでは男女カップルの期待を一身に集めてたからなぁ……。
淫獣はAs初期で早々に脱落してたしw
>>434 フェイトからなのはに関する相談を受けているうちに
つい手を出しちゃうエイミィさんですね、わかります
消えとるがな
湖の騎士と二代目祝福の風が
なのはさんの中の人化しちまうのを幻視した
>>441 それってはんny ん?こんな時間に新聞の集金かな?
はらみった
>>443 「般若がはらみった」なんて知らんだろ、フツー
445 :
432:2008/06/25(水) 22:17:57 ID:DnJ4k4AY
ごめん。ゴジータとかゴテンクス的なボケをかましただけだったんだが何やら荒れ気味になった。
公式重視な俺には、無理ダス・・・
傷を負ってまで助けに来てくれたママloveです
なのはさんの中の人が百合キャラやってるドラマCDと、
フェイトさんの中の人が百合キャラやってるドラマCD聴きながら電車乗ってるとにやけてしまう
いつかこの二人でやってくれないかなぁ
ある程度絡みがあれば妄想でくる俺には至高だぜ
>>449 それはDAIGOの姉ちゃんが描いてる作品と、
アンソロで至高のなのフェイヴィヴィを描いてた人の作品か?
後者はフェイトさん×リインUの中の人だった気がする。
どうでもいいことだけどヴィヴィオはいいなぁ。
なんせ両親が高校生になったぐらいでもまだ20代。
加えて有名な美人ときたら…
まぁヴィヴィオ自体は家でのイチャイチャっぷりに呆れてるかもしれんが
公式重視なんていってると、カップリングなんてクロエイぐらいしかない罠。
妄想は力なり。
>>452 逆にプレッシャーになってグレないといいけど。
フェイトさんは娘が不良化したらおろおろしそうだけど、なのはさんだとビシッと
叱りそうだね。むしろやり過ぎな方向で……
まあ、ヴィヴィオだと二人のいちゃいちゃぶりにグレる前に達観してしまいそうではあるけど
>>451 上はわかんないけど、百合姫に載ってた某漫画。なのはさんがおっぱい星人です。
下はそれですね。あの人の絵と話はもうツボすぎるw
そういえばそうだな。気づかなかったw
ラスト一分だけでも悶える
>>453 ハハハ、またまたご冗談を
なのフェは公式じゃないですか
中の人公認だしね。
そしてなのフェイが公式になってるなか俺はこそこそと違うCPを布教する
布教活動ならわかりやすいSSがオススメ
さぁさぁどうぞどうぞ
ギンフェイですね
わかります
ヴィなのと聞こえたなの。
はやすずと聞こえたんやけど
アリフェイに聞こえたわね
>>461 和んだぜ、恋人つなぎって言うのかな?こういう手のつなぎかたって良いよな。保存した
私はフェイはやって聞こえたんだけどな
ギンフェイだって聞こえた気がしましたよ?
なのはやを布教するか
スバティアだと聞いてきたが気のせいですね、人気ないし
スバルはともかくティアナは人気あるよ
なんでフェイなのがないんだよ
ここはシグフェイだろう
両方人気あるってことで良いと思うの、そしてその二人が絡み合うことで
100+100にいろんなものが加わって1200万だ
僕はシグティアが好きですね。
でもスバティアも好きなんですよ・・・。
甘々なギンスバ大すし
はやギンて見たことないな。
最近フェイティアが好き。
誰か書かないかな……
それはともかく、遅くなりましたが以下シリアス続き投下……
* * *
新人たちの指導を終え、誰も「お疲れさま」の一言も掛けられないくらい
急いで帰り支度をする。
今日は夜間訓練のせいですっかり遅くなった。
見上げれば既に満点の星空だ。
――早く、早く!
――早くあの子のところへ戻らなくちゃ……!
――今頃泣いているかもしれないのに!
――あんな話をしたから……!
早足でゲートまで行くと、そこにはやてが立っていた。
「はやてちゃん……どうしたの?」
「ん、なのはちゃんの姿が見えたから」
そう、となのはは一言だけ。
友人がフェイトと自分を心配してくれているのは目に見えて解っている。
「……フェイトちゃんの様子どうなん?」
なのはとはやては並んで歩き始めた。
早く帰らなければと思いつつも、
この胸の内を誰かに――親しい人に話したかったのも事実。
フェイトが不安でいるだろうことは解っている。
自分が不安でいることも解っている。
「……何日か前にね、話したの……あのこと……」
はやてはなのはの言葉にギョッとする。
あのことと言うのが何であるか即座に理解したからだ。
「え、本当のこと言うたん?」
「まさか、本当のことは言えない……言えなかった……」
「……そ、か……」
「プレシアさんは事故で亡くなったって伝えた」
「そうなんか……」
「リンディさんとアルフさんと話し合って……」
そして11年前の事件の真相やプレシアの発言などはフェイトには伝えないと決めた。
母親に愛されなかったという真実。
もしフェイトに詳しく訊かれたら、母親は研究中にコンピューターの
誤作動による爆破事故に巻き込まれたとでも言うつもりだ。
「……それでよかったん……?」
「だって言えないよ!?」
なのはが立ち止まったので、はやても足を止める。
「フェイトちゃん、混乱してるんだよ……?」
言えるワケ……ないよ
『早く帰らなきゃ』
部屋の窓から外を見つめていたフェイトが呟く。
視線の先は遥か遠く南に広がっているだろう山々。
『母さんがきっと心配してくれてる』
……そんなフェイトに自分の口から言えるのは、真実を削ぎ落とした事実。
なのはは血を吐くような思いだった。
数日間心の準備をして、やっとの思いでそれを伝えた。
『フェイトちゃん、言わなくちゃいけないことがあって……』
『……なんですか?』
『……フェイトちゃんのお母さん……』
『……え』
『もう……フェイトちゃんに会えないんだ……』
「悲しいこと、これ以上思い出させなきゃいけない理由ないでしょ……!?」
なのはは今にも泣きそうな顔ではやてを見た。
「そやね……」
自分だってフェイトに辛い過去を伝える役目は遠慮したいし、
フェイトが悲しまないで済むならそれが正解かもしれない。
なのはの言う通り知らない方がいいのかもしれないな、とはやては思い直した。
「それで、フェイトちゃんは何て?」
「最初は、そんなの嘘だよねって……アルフさんに何度も訊いてた。
それからその日はずっと黙って泣いてた……」
「……」
「今、充分悲しんでるの……もう充分だよ……」
はやてはそんなフェイトの姿が想像出来なかった。
今までフェイトが泣いているところを自分は見たことがない。
いつも六課の仕事で困っているとき支えてくれたあのフェイトが。
「フェイトちゃん……今、一生懸命理解しようとしてる。
諦めようとしてる。必死で耐えようとしてる。まだ……子どもなんだよ?
心は本当に子どもになってしまったの……それなのに…!」
母親と最後の別れの言葉も交わせず、知らない世界に放り込まれ、
孤独の中で膝を抱えて泣いているのだろうか?
そんな姿のフェイトを思うとはやては胸を痛めるしかなかった。
「昨日の夜、フェイトちゃん布団の中で泣いてた。
私が起きないように、声を出さないように、静かに……」
そして目の前のなのはのことを思うとまた胸が痛かった。
なのはは暫く黙って俯いていた。
はやてが掛ける言葉を探していると、
なのははそれから急に何かを思い出したようだった。
見開かれた瞳は瞬きもしていない。
「はやてちゃん……」
「ん……?」
「私……バカだ……」
なのはは真っ青な顔をして震えていた。
「……なのはちゃん?」
声も同じように震えている。
肩に掛けていた荷物がスルスルと落ちていくのも気づかないでいる。
「私ね、フェイトちゃんがこの前帰って来たとき、
フェイトちゃんがお昼ご飯の約束忘れたからって、すごく怒ったの……」
はやては以前なのはから聞かされたその時の出来事、
フェイトが長期出張から戻った時の話をすぐに思い出した。
律儀なフェイトにしては珍しい失敗だなと思っていた。
「どうしよう……私フェイトちゃんに『もう知らない』なんて……私……」
今更後悔しているのだろう。
フェイトがこんなことになって今更。
「フェイトちゃんは何度も謝ってた……
きっと忘れたのはフェイトちゃんのせいじゃなかったのに……!」
「なのはちゃん、そのことは――」
「あの時フェイトちゃんがヴィヴィオの部屋の扉を開けられずに
じっと立っている姿を見て、自業自得だよなんて思ってたんだよ!?」
今になってその時のフェイトのすまなそうな顔を思い出す。
なのはは自分が許せなくて耐えられなくて叫びたくなる。
胸が苦しくて気が変になりそうだった。
『ごめんね、なのは』
思い浮かぶのはヴィヴィオに渡せずにいた紙袋を
そっとダッシュボードに入れているフェイトの姿。
フェイトが二人の笑顔を思い浮かべながら選んだのだろうそれを。
どんな気持ちでそれを買ったか知ってたはずなのに、
いつも必ず約束を守ってくれていたのに、
どうしてあのとき、フェイトを責めることしかしなかったのか……
「……私こんなに近くで何見てたんだろう……?
やっと……やっと手に入れた人なのに……私……バカだ……」
「なのはちゃん……」
「ごめんなさい、こんなことになるなんて思わなかったの、ごめんなさい……」
なのはは声にならないような声で呟く。
謝る相手が違うということも解らないくらい参っているのだろう。
「フェイトちゃん、ごめんね……ごめん…」
はやてはぐっと奥歯を噛み締めた。
フェイトちゃんはここにおらんよ、なのはちゃん――
なのはちゃんがこんなんでどうすんねん――
「……なのはちゃん、もっとしっかりしい!」
はやてはなのはの両肩に勢い良く手を置いた。
思い切りだったので静かな夜道にバシンと音が響き、なのはの体は大きく跳ねた。
「えっ……」
いきなりのことになのはは一瞬何をしゃべっていたのかも忘れてしまった。
「ほら、荷物ちゃんと持って!もう帰らなあかんのやろ?」
はやては肘までずれ落ちたなのはのバッグを掛け直してやると、
なのはの背中を強く擦った。
「引き止めてごめんな」
それからもう一度なのはの肩を、今度は軽くポンと叩いた。
「早よ戻ってやり、フェイトちゃんのところに」
「ん……」
「今は謝ってる場合ちゃうやろ」
「……そうだけど」
「他に何か出来ることあるやろ?」
医師は何も出来ないと言った。
そっとしておくのが一番だと。
それなのに自分に出来ることが……?
「今は困ってるその子を大事にしてあげたらええんちゃうかな」
大事だよ、もちろん。
だってフェイトちゃんなんだから……
「いっぱい甘やかして可愛がったり」
それは……
きっとそうするだろうけど……だけど……
「フェイトちゃんが元に戻ったら、いくらでも謝ったらええ」
……うん
もし元に戻ったら――ううん、きっと……戻るよね?
「うん、そうだね……」
「そや!」
そうだよね……
はやてちゃんの言うようになればいい。
そうだ、今は帰ってあげなくちゃ。
寂しくないように。
それで、いつものあの人に戻っときに言えばいい。
あの時はごめんね。
もうあんなことで責めたりしないから。
だから――
「ほれ、さっさと行かんかい!!」
「う、うん!!」
大事に、大事にしよう。
まだ独りぼっちのあの子を。
なのはは肩に掛かったバッグの紐をキュッと握り、帰路を急いだ。
* * *
今日もまた、静かにベッドに腰掛けていた。
なのはが寝室の扉を開けるまで、なのはが帰って来たことにも気づいていなかった。
「フェイトちゃん」
「あ、なのは……おかえりなさい……」
フェイトは力なくそう言うと、ベッドから立ち上がった。
なのはより大きい体で、大人びた顔で、なのに子どもなのだ。
その証拠に瞳は出会ったときのまま。
その優しい瞳が好きだけれど、その中に再び悲しい色を見ることが辛い。
――どう考えればいのか、何をすべきなのか、解らないことばかり。
だけど傷ついている姿を見るのは嫌だから。
私が守るよ。
大切にする。
「ただいま」
それだけ言ってフェイトをそっと抱きしめた。
「なのは……大丈夫です、私……」
何も訊いていないのに、フェイトは怖ず怖ずと答え始めた。
「ん?」
「母さんがもういないんだと思うととても悲しいけど、もう泣いたりしてませんから」
頬に涙の筋を残して、そんなことを。
だからもうなのはからプレシアの話をすることは、きっと無い。
「……フェイトちゃん、チョコ好き?」
「え?」
真剣に話している最中、徐にそんなことを言われるとは
フェイトでなくとも思わないだろう。
何故急にそんなことを聞かれるのかと固まってしまったフェイト。
「帰りに買ってきたの。嫌い?」
なのはは肩に掛けたままだったバッグを開けると
中から長方形の薄い箱を取り出して、それをフェイトに見せた。
『ヴィヴィオが私にケーキ?』
『うん!フェイトママの好きなやつにするの!!』
『ありがとう。嬉しい……じゃあ……チョコレートのがいいな』
『やっぱり、フェイトちゃんそう言うと思った』
『お仕事いってらっしゃい!楽しみにしててね!』
フェイトはなのはの顔とその箱を交互に見て、
それからなのはが待ちくたびれた頃、やっと小さな声で答えた。
「嫌いじゃ、ないです……」
――うん、知ってるよ。本当は好きだって
「じゃあご飯出来るまで時間かかるから、先にこれ一緒に食べよう?」
「え……は、はい」
よかった、となのはは箱の包みを剥がしていった。
以前自分が受け取らなかったのと同じロゴ入りの包み紙を。
「はい、どうぞ」
一粒フェイトに差し出すと、フェイトはそれを
遠慮勝ちに受け取って、ゆっくり口の中へ入れた。
「どう?ここのお店おいしいって有名なんだよ?」
「ん……はい……おいしいです」
「よかった!どうしてもフェイトちゃんと一緒に食べたかったんだ」
「え、ど、どうして……?」
――それはあなたが望んでくれたことだったから
「どうしても」
「……?」
フェイトは不思議そうになのはを見たが
それ以上尋ねることもなく、口の中のものが完全に溶けるのを待っていた。
「はい、もう一個」
今度はフェイトが手で受け取る前に、それをフェイトの口に持っていった。
フェイトは受け取ろうと伸ばした手を宙に浮かせたまま、とっさに口を開いた。
そして自分を見つめるなのはの様子を伺いながらモグモグと口を動かした。
あんまり見つめられるので、少しばかり恥ずかしくなった。
大人になってからも照れ屋だったけれど、そういえば昔はもっとそうだった。
可愛いな、と単純にそう思った。
それが昔のフェイトを思ってなのか、少し前まで一緒に居たあのフェイトを思ってなのか、
それともただ目の前のこのフェイトを思ってなのか、それは解らなかった。
兎も角、すっかり美しく成長した姿で一生懸命口を動かしている様子は、
妙になのはの心を捕らえるものだった。
「なのはは、食べないんですか?」
飲み込んでから、フェイトはなのはに言った。
「え?あぁそうだよね、食べるよ」
すっかりフェイトに気を取られて自分が食べることは忘れていた。
すぐに摘んで口に入れてみると、なるほどおいしかった。
――それはそうだよね、私の好みに合うと思って選んでくれたものと同じなんだから
うん、おいしいね、そう言ってなのははまたフェイトの口に一つ入れてやる。
再びフェイトが食べている様子を見ながら自分ももう1つ食べる。
箱が空になるまでそれは繰り返された。
それから暫し、チョコレートの甘い香りが消えるまで
夕飯の支度もしないでベッドに腰掛けてフェイトの頭を撫でていた。
何をしたいのか、何を言ってあげたらいいのか、色々自分でもよく解らなかったが
ただそうしたいと思ったから。
フェイトは何も言わず、チラチラとなのはの顔を不思議そうに見ていた。
なのはにとってそんなフェイトの仕草も心をくすぐるものだった。
フェイトと二人きりになることを選んだこと。
母親について真実を言わなかったこと。
ヴィヴィオを実家に預けたこと。
私がしていること、間違ったりしてないよね?
きっと……
「なのは……私、チョコレート好きです」
ほんの少しフェイトが笑ったような気がした。
つづく…
週末はお休みなのでまたすぐ投下できると思います。
あ、あと今更ですが「こんにちは」は「わ」でも問題はないって
きいてたんだけども、やっぱし本来は「は」でしょうかね。
また使用してる箇所があると思うんで修正しておくと思いますが……
やっぱり適当人間ですので他にも色々やってしまいそうだw
切ないですね、なのはさんの心情を思うと……心情が綺麗に描写されてる分尚更。
ただ、1人称に近い三人称で、視点を混在させてるから、誰の視点か一瞬混乱しそう
になるのがちょっと気になる。
GJ!
>>486 GJ!こんにちわはチャットとかだとよく使われるけど本来は「は」らしいですね
俺も違う人が言うまで普通に気がつかないで読んでたがw
>最近フェイティアが好き。
是非次回作にでもフェイティアをry
これはGJ!
チョコ食べさせるくだりでマジ泣きしそうになりました
続き全力全開で待ってます
>>486GJ!
あの頃のフェイトさんがプレシアの死を知ったら、後を追いそうで怖いな…
なのはさん頑張れ超頑張れ
切ないなぁ…
二人ともボロボロじゃないか(ノД`)
このままじゃ講義も受けてられないのでチョコレートプレイでも妄想してしまおうか…
苦いチョコレートプレイだなぁ(´;ω;`)
今後の展開も期待してます
フェイトさんとなのはさんカワイソス……
だから僕はせめてなのはさんやシグナム姐さんの幸せな話を書きます。
ヴォルケンリッターをまとめ、烈火の将と呼ばれるシグナム。
どこまでも任務に忠実で真面目な彼女。
しかし、そんな彼女にも人にはあまり知られたくないことがあった。
彼女の性的な知識は、エリオやキャロどころかヴィヴィオにすら劣っているという事実。
烈火の将にとって、そうした知識は全く異次元の存在であり、それを知る事はいけないことのように考えていた。
しかしそんな彼女をよそに若い局員たちは何気なくそうした話題を振ってきたりするのである。
「シグナム副隊長、お付き合いしてる方とかいらっしゃるんですか?」
「ああ、お突き合い(とは模擬戦の事だろうか)ならよく聖王教会のシスターシャッハにご協力いただいている」
「キャー意外ですね。あのお堅そうなシスターとなんてさすがシグナム副隊長」
「あっ、ああ……そうだろうか」
こうした調子である。
「シグナム副隊長はやっぱりシスターとHしちゃったりするんですか……?」
「ああ、たまにシスターとは(クロスレンジ)H(シフト)で突き合うこともある」
「きゃ……副隊長大胆すぎますよ」
「そ、そうだろうか」
「Hで突き合うなんて……激しすぎです」
そんなシグナムの様子をいつも遠くから見て心配するヴォルケンリッターの主。
「心配やわ……シグナムにもきちっとした知識を身につけてもらわんと……」
「シグナムの何が心配なの?」
「ふぇ、フェイトちゃん……(あかん、フェイトちゃんだけには相談したらあかん。
シグナムまでフェイトちゃんみたいになられたらうちはもう部隊をまとめていく自信があらへん……)」
「最近シグナムどうかしたの?」
「い、いや別に大したことあらへんよっ。最近シグナムも根詰めとるから休んだ方がいいんやないかなってね」
「そうだね。私から言っておくよ」
はやては考えていた。
シグナムにそうしたことを教えるのは誰が一番適任なのかを。
そうしたことに一番知識が豊富そうなのはシャマルだが、余計な事を教え過ぎそうなのが玉に瑕だ。
歳ということから考えると、シャマルの次ははやてを含む3人の隊長だが、
フェイトに頼むとどんな歪んだ嗜好(主になのは愛的な)を植えつけられるかわかったものではない。
はやて自信が教えるのはどうかと考えたが、やはり自分でもきちんと教えてあげられる自信がなかった。
やはり(お話聞いてもらうだけでどんな相手でも虜にできる)なのはが一番いいんじゃないかという結論に行き着く。
「なのはちゃん」
「どうしたの?はやてちゃん」
「実はな……シグナムのことなんやけど」
「あら、シグナムさんがどうかしたの?」
「なのはちゃんから、シグナムに色々と教えてあげてほしいんよ」
「私がシグナムさんに教えられることなんてほとんどないような気がするけど」
「ほっ、ほらっ、何ていうか、例えばの話やけど……好きな人との接し方とか……」
「はやてちゃんがそう言うなら、がんばってみるよ」
「おおきにな……なのはちゃん」
スターズ副隊長の部屋をノックするなのは。
「入るよ、ヴィータちゃん」
一声かけて中に入る。
部屋の隅で胸を隠しながら赤くなっている半裸のヴィータがいた。
どうやら着替え中だったらしい。
「なっ、なのは……」
「こんにちわ、ヴィータちゃん」
にこっと微笑みながらヴィータに近づくなのは。
「あっ、ああ……」
ヴィータの前まで来ると、横にたたんであるシャツをとって広げる。
「はい」
シャツをヴィータの後に持ってくる。
「おっ、おいっ!手伝いなんていらねえよっ!」
ヴィータは乱暴にシャツをひったくると真っ赤な顔でなのはの死角に回り込む。
「ヴィータちゃん、お着替え手伝うよ」
「ば、馬鹿!いらねえよ」
しかしそんななのはの笑顔に負けて結局は着替えを手伝ってもらうはめになるヴィータ。
「それで……お前があたしの部屋に来るなんて、どうしたんだ」
「シグナムさんのことなんだけど」
「シグナム?」
「うん、シグナムさんって仕事がない時はどんな風に過ごしてるのかなって」
「なっ、なのはっ!お前なんでシグナムなんかのこと……まさか……違うよなっ!?」
「えっ、違うって何が?」
本当に全くわかってなさそうななのはの顔を確認してヴィータは胸をなでおろす。
「い、いや……何でもねえ」
「にゃはは、変なヴィータちゃん」
「まあシグナムのやろーは、休日だろうが何だろうが剣の練習とかそんな感じだと思うぜ」
「そうなんだ、シグナムさんらしいね」
「でも何でシグナムのそんなことを知りたいんだ?」
「うん、はやてちゃんがね」
なのはははやてに頼まれたことについてヴィータに話した。
「なるほどな、だけどあいつは手強いぜ。いまだに赤ちゃんはコウノトリが運んでくると思ってるやつだからな」
「え、違うの?」
「な、なのは……い、いや……間違ってないと思うぜ」
この時、ヴィータはなぜか本当のことをなのはに教えたくない気持ちに駆られた。
なのはには今のままでいて欲しい、それはヴィータの願いなのかもしれない。
「今度のお休みに、シグナムさんの剣のお稽古にご一緒させてもらおうかな」
「や、やめとけよっ、あいつは素人相手でも手を抜かないし……お、お前が怪我でもしたらあたしは……」
「心配してくれてありがとう、ヴィータちゃんは優しいね」
にこっと笑うなのは。
「べ、別にそういうわけじゃねえけどよ……」
「でも大丈夫だよ、それにやっぱりシグナムさんとお話するなら剣が一番いいと思うから」
「シグナムさん」
「あ、ああ、高町隊長、どうした」
「今度のお休みに一緒に剣のお稽古しませんか?」
「なっ、お、お前が剣の稽古をするのか……?」
「はい、是非シグナムさんに見ていただきたいと思って」
「それは構わないが……」
「じゃあ、よろしくお願いしますね」
「あ、ああ……」
シグナムは少し戸惑った。
普段あまり仕事以外で付き合いのないなのはに休日誘われたこと。
だがそれ以上に突然剣を見てくれというなのはに。
そして……シグナムはまだ気付いていなかった。
なのはと休日の約束をする場面を、心優しき金の閃光に見られていたことを。
そしてやってきた休日。
「シグナムさーん」
「あ、ああ……」
休日ということで普段とは少し違うなのはの出で立ちに新鮮さを感じるシグナム。
「わー、シグナムさんは胴着がとてもよく似合いますね」
なのはに褒められ照れるシグナム。
「そ、そうかな……」
「今日はよろしくお願いしますね、シグナムさん」
「ああ、こちらこそよろしく頼む」
剣術の稽古が始まる。
シグナムはウォーミングアップをそこそこにいきなり激しい動きになる。
それを一しきり終えると、なのはが手を叩く。
「さすがシグナムさん、素晴らしい動きですね」
「あ、ああ……ありがとう」
なのはに褒められて悪い気はしないシグナム。
「では、お前も剣を握ってみろ」
「はい」
シグナムから剣を受け取り、剣を持ちすっとそのままの体勢で正面を見据えるなのは。
「何……」
シグナムは衝撃を受けた。
ただ剣を持っているだけのなのはに全く隙がないのである。
素人のなのはが構えてすらいないのに隙がないというありえない状況にシグナムの思考は混乱し始める。
シグナムの中で冷静な判断と撃ち込みたいという気持ちが葛藤し、ついにシグナムの右足が動く。
「はあっ!」
シグナムの剣が高速でなのはを襲う。
が、シグナムの剣はなのはに届くことなくなのはの剣によっていなされた。
「馬鹿な……私の本気の剣が受け止められただと……」
シグナムは冷静になって剣をおさめ、なのはに真直ぐ向き直る。
「高町隊長……その太刀筋は……」
「御神真刀流小太刀二刀術、お兄ちゃんとお姉ちゃんがお稽古してるのをいつも見てたんです」
しばらく二人の間に沈黙が流れる。
「そっ……それだけ!?」
「えっ?」
「い、いや……兄と姉の稽古を見ていただけということなのか?」
「はい」
シグナムは悟った。
魔導の砲撃手でありながらあまりにも高い防御技術や近接戦闘技術、これは天性の剣才からきているものだということを。
「ふふ、なるほどな……魔導師としてだけではなく剣士としても天才ということか」
なのはの頭上には?マークが浮かんでいる。
「シグナムさん」
「ん?」
「剣のお稽古は今日は少しお休みにして、せっかくですからお昼を食べに行きませんか」
「そうだな、そうするか」
その時のシグナムはいつもより少しだけ柔らかい表情に見えた。
なのはに勧められるがままに若い女性に人気のイタリアンレストランに連れてこられたシグナム。
「いかがですか、シグナムさん」
「美味いんだが……少し落ち着かない気がするな」
どうやらシグナムは店内の若い女性ばかりで賑やかなムードが苦手らしかった。
「お蕎麦屋さんとかの方がよかったですか?」
いたずらっぽく笑顔でたずねるなのは。
「い、いや……ここだって悪くないさ」
「シグナムさん、好きな人いますか?」
なのはの突飛な質問に、喉にパスタを詰まらせて咳き込むシグナム。
「……好きな人とは……」
「素敵だなとか、かわいいなとか思う人のことですよ」
「う、うむ……私は主はやてに忠誠を誓っているが、お前やテスタロッサは私の隊長だ、常に畏敬の念は持っている」
「それはとてもうれしいんですけど、そういうことじゃなくて気になる人はいませんか」
なのはのあまりにもストレートな質問にシグナムは困惑していた。
そんなこと考えたこともなかった。
「いないならいいんです、変なこと聞いてごめんなさい」
「い、いや、気にしないでくれ」
シグナムは思った。
まさか、なのはは自分の事が好きなのではないだろうかと。
もしそうだとするならその気持ちに応えるのがベルカの騎士ではないだろうかと。
「その……高町隊長」
「はい」
ピピピッ
なのはの通信機が鳴る。
「あっ、通信が着たのですみません、ちょっと失礼しますね」
「ああ、気にしないでくれ」
そう言うとなのはは店の外へと出て行った。
残されたシグナムは目を閉じ思案する。
なのはが戻ってきたら自分からなのはの気持ちを酌んで切り出してあげるべきなのか。
それとも気付かないふりをしていた方がいいのか。
「シグナム……」
「ああ、おかえり、たかま……」
なのはが戻ってきたのだとばっかり思い目を開けるとそこには赤い目の金髪少女が立っていた。
「テ、テスタロッサ、どうしたんだこんなところで……」
「シグナムこそ……お休みの日になのはと……一体何をしてるんですか」
「あ、ああ、私は高町隊長と今日は剣の稽古をな」
「シグナム……嘘はだめです」
「な、う、嘘って……何で私が嘘など」
「なのははかわいくてか弱いんです……剣の稽古なんてするわけないじゃないですか」
「い、いや、朝確かに高町隊長と剣の稽古を……」
「まさかシグナム……なのはに無理やり剣の稽古を……」
「お、おいっ、何を言ってるんだ、そんなわけないだろ」
ここでレストランの有線から流れてくる曲が変わる。
水樹奈々 Pray
「オーバードライブ、真ソニックフォーム……」
「またこのパターンなのかあああ!」
通信を終え席に戻ってきたなのは。
「あれ、何でフェイトちゃんが……シグナムさんは?」
「シグナムなら海の方に飛んで行ったよ」
「どうしたんだろ、急用ができたのかな」
「うん、なのはに今日は戻れないからごめんって伝えてって言われたんだ」
「そっか、フェイトちゃん、わざわざありがとう」
「いいんだよなのはっ、それより食事したら映画に行かない?」
「うん、行こうか」
食事も終わってレストランから出た二人。
「ねえ、なのは、手……繋ごう」
なぜか鼻息の荒いフェイトは左手をなのはの方に差し出してきた。
「にゃはは、フェイトちゃんは甘えん坊さんだなぁ」
その手を優しく握るなのは。
「なのは、私たち新婚さんみたいだねっ!」
そのまま二人は賑やかな街の中心部に入っていった。
その日、海鳴埠頭にピンク色の髪の侍が流れ着いたという。
それを発見した喫茶店マスターの高町桃子は彼女を連れて帰り、
しばらく付きっ切りで優しく看病してあげたようだ。
意識を取り戻した異国の侍は、目に飛び込んできた桃子の姿をなのはと勘違いして、
「高町隊長……私もお前の事が好きだ」と告白してしまい、いけない階段を上がってしまったという。
シグナムかわいそすwwGJ!
まさかのシグ桃の行方が非常に気になるのだがw
これ読んでいたら、シグ美由希も意外と相性良いかもしれないという謎の電波を受信してしまった……
いつかこのドマイナーCPでss書いてみようかなぁ。
姐さんwwwwwwwwww
確かにシグナムは思い込んだら一直線な感じがするなw
GJでした!
>>503 書いてくれ!!
シグナムがんばれwwwww
タイトルのシグマムって打ち間違いだと思ってたら、
ラストのシグ×マム(桃子ママン)を暗示してたんだなww
>>486 なのはもフェイトも痛々しすぎて泣けてくるよ
はやく幸せになってくれと願ってやまないです
上のGJな2作品のあとにヘタレな文章を晒すのは恐縮なんですが
フェイヴィヴィ?っぽいものを書いてみたので投下します
ありきたりなネタだけど、生ぬるい眼差しで見逃してくれw
ヴィヴィオの年齢は、思春期まっただ中の14、5才くらいの設定です
寝起きの悪いフェイトママを起こしにきて、ふと思った。
───なのはママなら、フェイトママはすぐに起きるのかなぁ……。
全然目覚める気配のないフェイトママを前にして、むくむくと悪戯心がわき上がってくる。
なのはママの声色……は無理として、口調を真似てみようと思った。
「フェイトちゃん、朝だよ、起きて」
似てるかな?という疑問符を、いや似てるはず!と強引に打ち消して、
今度は少し甘えたような感じで呼びかける。
「フェ・イ・ト・ちゃ〜ん、起〜き〜て〜」
は、恥ずかしい……。
いつものママ達のイチャイチャぶりを思い出して、なるべく似せようとやってみたけど、かなり恥ずかしい。
はたで見ている分には、もう慣れっこになっているせいかなんとも思わないんだけど……。
でも少しは効果あったのか、こちら側に寝返りをうって半ばまだ夢の中といった感じで口を開く。
「んー……キスしてなのは……起きるから」
えっと……フェイトママ?……寝ぼけてる……のかな。
わたしだと……ヴィヴィオだと分かってない……みたい?
声で分かると思ったんだけどな……。
……どうしよう。
とりあえず、いつもママ達がしてくれる「おはようのキス」をしようと身をかがめると、フェイトママの腕が伸びてきて強い力で抱き寄せられた。
あっと思う間もなく、簡単に身体を入れ替えられ、ひっくり返されて……。
強引にベッドの上に繋ぎ止められたような、こうするのが当然といった感じで……。
戸惑いと、僅かな恐怖心がわいてくる。
いつものフェイトママがしてくれる優しい抱擁とは違う。
息が詰まるくらいきつく抱きしめられて──
「なのは……好きだよ……」
──トクン、と心臓が大きく脈打つ。
自分に向けて言われてるわけでもないのに、耳元で甘く囁かれて、何故か胸の鼓動が早くなる。
「ひゃあっ!」
フェイトママの唇が耳朶をかすめて首筋から顎の下へと、軽くなぞるように、ゆっくりと移動してくる。
思いもよらないフェイトママの行動に軽くパニックになりながら、この場から逃れようと身じろぎするものの、どこをどう押さえられてるのか、ろくに抵抗も出来ない今の自分の状態に情けなさを感じて涙が出てきた。
「……なのは」
フェイトママの吐息を唇に感じて、また大きく心臓が跳ね上がる。
キス──されると思った──
家族にするキスじゃなくて──恋人にするキス──
まるで警鐘のようにトクトクトクトクと脈打つ鼓動──
「や……やめてっ!フェイトママっ!ヴィヴィオだよーーーっ!!」
唇が触れる距離まであとほんの僅か、というところでフェイトママの目が開いた。
「あ……あれ?……ヴィヴィオ?」
ぅあ……あ……あぶなかった……。
完全に目が覚めて、この状況がいまいちよく分かってないって顔してるフェイトママの腕の中から抜け出す。
なんとも言えない恥ずかしさだとか、ちっとも静まらない心臓とか、目にいっぱい溜まった涙とか、僅かに憶えた恐怖心とか……、いままで経験したことのない感情がぐるぐると頭の中で渦巻いていて、どうしていいのか分からなくて、つい言ってしまった。
「フェイトママの、バカーーーっ!!!」
ごめんなさい、フェイトママ。
フェイトママが悪いわけじゃないのは分かってるんだけど、でも……これはちょっと……洒落になんないよ。
まだ鳴りやまない胸のドキドキを抱えたまま、なのはママの真似は危険だと学習したヴィヴィオだった。
お ま け
妙に勘の良いなのはさんに詰め寄られて白状させられるフェイトさん
「へえ〜、それでヴィヴィオを私と間違えて押し倒したと……」
「えと、その……押し倒した……とかじゃなくて……こう、ぎゅっと」
と言ってなのはをぎゅっと抱きしめる。
「抱きしめた……というか……(汗」
「うん……それで?」
「それでって……、それ以上のことは何も……してない……はず……」
「……はず?」
「あ……、いや……寝ぼけてたので……たぶん……(汗汗」
「ふ〜ん、……たぶん……なんだ……(ピキピキ」
「あ……あの、……なのは?」
「スターライトおっ!ブレイカあーーーーっ!!!」
以上です
ガチな展開にならなくてスンマセンorz
それもこれもフェイトさんが「なのは大好き」すぎるせいです
>>508 ほのぼの家族GJ
寝起きが悪いというフェイトさんの設定はいろいろネタになりやすいな
>>508 GJ!
こっそりフェイヴィヴィ展開を期待してしまったw
>>508 GJ!
すごく良い家族だなw
しかしノ (*・ヮ・))さんはヘタレがよく似合う
フェイトさんです・・・・onz
>>501 姐さん久しぶりに登場したと思ったらwww
GJでした!
>>508 どんだけ寝ぼけるんだフェイトさんはw
なのはさんも娘に嫉妬しないでくださいw
ギャグっぽいなのヴィヴィ投下します。
5スレ消化
「なのはままぁ〜!」
シーン
毎日のように繰り返される風景。
目の前の愛しい人は相変わらずスヤスヤと安らかな寝息を立てている。
「はぁ〜…もう仕方ないな〜」
もう少しこのまま天使の寝顔を眺めていたい、そんな思いもあるけど
時間も時間だし、このままでは二人とも遅刻してしまう。
「な〜の〜は〜ま〜ま〜!!」
耳元で思いっきり大声を張り上げる・・・・・・が
「んっ〜?…うっ……ムニャ、フェイトちゃんもう食べられないよ…むぅ」
「はっ?」
なんてベタな寝言。
夢にまで出てくるフェイトママに少し妬ける。
「まま!なのはママ!起きて。遅刻しちゃうよ!!」
仕方なく、強引毛布を剥ぎ取り
仰向けに寝ている彼女の正面から肩を掴み激しく揺さぶる。
「ママってば!!」
「むっう〜…にゃあ…」
夢から醒める気配は一向にない。
ムム…相変わらずしぶとい。
しょうがない、
「そんなお寝坊さんにはこうだ!」
幸せそうな寝顔に両手を添え唇をゆっくり唇を塞いた。
流石に舌入れたらまずいかな?
なんて、不純なことを考えていると
「!?/////」
睡眠から目覚めた彼女とパッチリ視線が合う。
もう少しキスしてたかったけど、目的は遂行されたようなので仕方なく唇を開放した。
当の本人は顔を真っ赤染め口を金魚のようにパクパクさせてなにか言いたそうだ。
「おはよう。なのはママ」
私はわざといじわるな満面の笑みを浮かべる。
「//////…ヴぃヴぃお、いいっ今…」
「ん?あれ、どうかしたの?」
「もおぉ〜!!だから、口は駄目だって言ってるのにぃ〜!!」
涙目で必死に抗議された。
カチーン!
・・・かなり傷付く。
「それはお寝坊さんのママがイケないんだよ?」
負けずと涙目のママへとずいずいと詰め寄る。
「それに私なのはママのこと大好きだし…フェイトママだけ狡いよ!不公平だ!!」
除々にベットの壁際へと追い込む。
「え〜と、それは…大人の事情というか?その子供には早いって言うか…」
視線が泳いでる。泳いでる。
「もう!誤魔化さないでよ」
「・・・えっと・・・あはは」
「なのはママは私のこと好きじゃないの?」
ただジッと、瞳を潤ませて見つめる。
私はなのはママがこれに弱いことを知ってる。
「そっ、そんなことないよ!大好きだよ」
「なら、なんの問題もないんじゃ?」
「それとこれとは話が違うというか…えっと〜」
また視線が泳いでる・・・今がチャンス!!
両手を頬に添えて、すばやく唇を滑り込ませた。
「!?///ウ゛ィウ゛ィオ!!」
「ゴチソウサマ!」
「あぅ////口はダメだって言ってるのにぃー///」
「あのね。誰にでも公平にチャンスは与えられるものだと思うんだ」
「なんの?…」
「にぶちん!馬鹿!根性なし!甲斐性なし!」
「ふぇ!?」
「ねぇ、いつかママを私のものにするから!覚悟してね!!」
「・・・はいっ!?///」
ボケっーと放心状態のママを残し、朝食の準備に取り掛かる。
いけないいけない朝っぱらから発情するところだった。
大体、あのダボダボパジャマは反則なんだよね〜脱がせやすいし。
まっ、多分そのことを考慮してのチョイスだと思うけど。
とりあえず、フェイトママGJとだけいっておこう!
下心みえみえだけどね。
でも、本当になのはさんと血繋がってなくて良かったなぁ〜
略奪愛ならいくらでも可能だもんね。
うん!うん!とりあえず襲い易いように身長抜かなきゃ!
よし、牛乳飲もう。
今日も一日いい日になりそうだ!
なのはside
「…////」
あれ?今のってもしかして・・・
…いやいやそんなまさか本気なわけないよね。
私ったら何考えてるんだろう。
…その、例えば好きな子ができて本番の告白前の実験台にされたとか?
それはそれでなんか落ち込むかも…。
なんだろう…最近徐々に母親としての威厳が薄れているような。
そりゃフェイトちゃんに比べれば子供っぽくて、胸・・・傷つくからやめよ。
最近、成長期に入って身長もぐんぐん伸びて、目線も私とあんまり変わらなく成ってきたし、
なんか雰囲気も大人っぽくなって綺麗になった。
親としては嬉しいような寂しいような…
うぅ〜なんか複雑。
娘をお嫁さんに出す父親ってもしかしてこんな感じなのかな?
…もしや母親失格!?
大体、あんな恥ずかしい口説き文句どこで覚えたんだろう?
教育方針間違えたかな…
後で、フェイトちゃんに問い詰めつめてみよう。
しかし全く…誰に似たのかな〜ハァ…
なのはの苦悩は続く。
以上です。
ヴィヴィは日々なのはさんを狙ってると思う
フェイトさん頑張れ!
GJww
ヴィヴィオがんばれといわざるをえない。
これはおとなになったとき間違いなく攫われる。
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだこの○年!もう日々美味しそうになってく体に我慢出来ません!いただきま〜す。なのはママ〜!」
「えっ!普通逆じゃ……キャ〜〜!」
>>520 GJ!ヴィヴィオは奪う気満々だし、後数年したらヴィヴィなのの世界に突入しちゃいそうですねw
その前にフェイトさんがんばってなのはさんと入り込めなさそうな二人の世界を築くんだ!
ヴィヴィなのに危機感を抱きつつも、
いつもパジャマのボタンに手をかけた所で躊躇し、
そのままへたれるフェイトさん
>>522 >えっ!普通逆じゃ……
逆だと普通なのかww
そりゃ金髪はなのはさんの大好物ですから
フェイトさんに好きなタイプを聞かれたときに
金髪の人って言って期待させるなのはさん妄想した
その返答を聞いて、盗み聞きしていたアリサさんが、
ガッツポーズをしちゃうんですね。
チャンスとばかりに機動六課にやってきたアリサ。
「なのは、久しぶりねっ!」
「あ、シャマルさん、こんにちは」
帰ってすずかの胸の中で泣くアリサ。
期末のレポートで"月が綺麗だから"で有名な漱石さんの事を書いた。
で、テーマにした『夢十夜』を何度も読んでたら、何か色んなカップルで脳内再生され始めちゃった・・・。
それで、ちょっとパロディでいくつか書いてみたんで、その中の一つのスバティアネタを投下してみる。
ちょっと鬱ネタなんで苦手な人とか漱石さんが好きな人はスルーして下さい。
こんな夢をみた。
私はいつのまのかスバルを負っている。
少し手の掛かる、それでもかけがえの無い私のパートナーだった娘。
けれど、今はお互いの夢に向かって別々の道の途上にいるはず・・・。
「あんた、こんな所で何してるのよ?」
そう聞くと、「えへへ、久々にティアに逢いたくなって来ちゃった」と答えた。
いつもの様にマイペースで能天気な声だが、どこか温かみを感じられない。しかも、空虚だ。
周りは夕日に照らされた摩天楼に囲まれている。路は狭い。鴉の影が時々、闇に差す。
歩いていると、突然、背中で「・・・えへへへ」と笑う声が聞こえた。
「・・・何、笑ってんのよ」
スバルは返事をしなかった。
ただ、「ねぇ、ティア? あたしの事、スキ?」と聞いてきた。
「はぁ? 何、言ってんのよ・・・まぁ、嫌いじゃないわね」と私は答えた。
正直に言うと、私はスバルの事が好きだ。
ずっとずっと。いつも一緒に居たいくらいスバルの事が好きだ。
だけれど、恥ずかしくって、そんな事を口が裂けても言えない・・・。
「そっか・・・」
私の答えに、スバルは少しだけ寂しそうに答えた・・・。
それから、私は黙って、ビルの谷間を歩いた。
しばらくすると路が行き止って、二つに別れた。
「標識があるはずなんだけれど・・・」
スバルの言うとおり、頭上には案内標識が浮かんでいた。
右には私が住んでいる街の名前、左には私が行ったことも聞いたことも無い街の名前が書いてある。
標識は夕日で赤く染まっていた。白い文字に夕日が映えて、鮮血の様に見えた。
「左に行こうよ」とスバルが言った。
左を見ると、人気の無い廃墟のような街並みの影が自分の方に差し込んでいた。
どうすればいいのだろうと、私は躊躇した。
「ほら、早く。行こうよ行こうよ」とスバルが何時もの様に肩を叩いた。
「ったく・・・相変わらずワガママなんだから」
私は仕方なしに知らない街の方に歩き出した。
「ちょうど、こんな夕暮れだったかな・・・」と背中で独り言が聞こえた。
「何の話よ?」
「もう、知ってるくせに〜」とスバルがからかう様に答えた。
すると不思議な事に、何か大切な事を忘れている気がした。
はっきりとは思い出せない。ただ、血のように紅い夕暮れ時だった様な気がする。
おそらく、もう少しすれば全てを思い出せるだろう。
けれども、心の奥底では私は思い出したくないと思っている。
だから、思い出す前に街に着いて、思い出す前にそこから離れなきゃいけない・・・。
私はますます足を速めて、歩いていく。
差し込む斜陽が燃える炎の様に更に紅くなっていく。
街の影がどんどん濃くなって、路はだんだん狭くなる。
私は今すぐ逃げ出したくなった。
「あっ、ここだよ。ここ。ちょうどそこに建ってるビルだよ」
影の中でスバルの声がはっきりと聞こえた。
私は自然に足を止めた。
路の脇に聳え立っている黒いものはスバルの言うとおり一軒の高層ビルだった。
「・・・そうだったわね」と思わず答えてしまった。
「去年の秋・・・冷たく渇いた秋の終わりの夕暮れだったわね・・・」
そうだ・・・思い出した。
「そうだよ・・・私、火災救助の任務の最中に逃げ遅れた女の子を庇って死んじゃったんだ・・・」
私はスバルのその言葉を聞いて、去年の秋の紅い夕暮れ時、火災現場からスバルの遺体が運び出されていく光景が頭の中に浮かんできた。
火傷で酷く爛れたボロボロの身体と、女の子を助ける事が出来たと云う安堵を浮かべた穏やかな死に顔・・・。
そうか・・・私が好きだったアイツはもう死んじゃったんだ・・・。
そう気付いた瞬間、背負っていたスバルが、すぅっと軽くなって。
代わりに寂しさと悲しさの入り混じった絶望的な孤独感が私に重く圧し掛かってきた・・・。
以上です。
ティアナはリアルでこんな夢見てそうなイメージがある。
いつ一人ぼっちになっちゃうか分からないって不安が原因で。
だから、ヤンデレとかが似合うんだろうなと思う今日この頃。
生きてるのにそんな夢見るティアナなら良かったな
スバル不足で
漫画を買うお金がない人が重宝してる角二の百合画像スレが潰されないように協力願います
潰そうとしているのは不自由だという証言もありました
あのスレがないとお金がいくらあっても足りないので潰されたら困ります。
なのはの同人とかもアップされてますし。
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/housekeeping/1214466008/ 11 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/27(金) 08:16:29 ID:/ulEzlo70
潰そうとしてるのは不自由
14 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/27(金) 10:31:30 ID:m3i7ocqc0
愉快犯で削除依頼だしまくっていた奴の影響もあるだろうが、
不自由あたりが報告でもして、削除しなければ幇助罪で訴えるみたいな苦情が
BBSPINKに来たという可能性も否めないな。
そうじゃなきゃ百合関連のスレだけほぼ一方的に削除されるとかあり得ないと思うんだが。
「月が綺麗だから」と「夏目漱石」の二単語で連想したのが温暖化だったw
537 :
K:2008/06/27(金) 21:46:27 ID:ne3Se31o
『Hello, Again』GJです。
読むと続きがとても読みたくなります。
続きもがんばってください。
波平=シグナム
フネ=シャマル
サザエ=なのはさん
マスオ=フェイトそん
カツオ=ティア
ワカメ=キャロ
タラヲ=ヴィヴィオ
タマ=アルフ
しまった、部隊長とヴィータの居場所が…
だが、そのためにはシグシャマ以上の熟年百合夫婦が…
ここはレティさんとリンディさんか
>アナゴ=シャーリー
一瞬新キャラかと思った
スバルはもちろん中島だなw
>>542 「ティアー!野球やろうぜ!」
なんというナカジマwww
>>538 のりすけ=はやて
いくらorタイ子=ヴィータとかw
花沢さんは?
サザエネタふるやつは大抵ナカジマ方向に持っていきたいティア
>>545 花沢さんはスバルの一人二役(イソノの嫁的な意味で)
一瞬なぜオレはサザエさんスレにいるんだ……?
って本気で思ったぞコノヤローwww
ちょっwww
今なのはさんのフィギュアがドアップでテレビ映った!
しょこたんww
ってことはもうすぐテレビでなのはさんとフェイトさんのラブラブ姿がドアップで映る日も違いってことだな!
タラちゃん、ヴィヴィオか。
薬飲んでムキムキになる話しは見たくないなw。
どうでもいいが、ノリスケさんは神無月のツバサ兄さんなんだな。
ギャップが有りすぎだ。
何いってるんだ。薬飲んだらムチムチになるんだろ?大人ヴィヴィオ的な意味で。
サザエさん→なのはさん
マスオ→フェイトさん
ほう…
高町フェイトフラグですか?
>>533 そう考えると実はホテルアグスタの件でショックだったのは単に失敗したことだけじゃなくて
一番大切で失いたくない存在のスバルを他でもない自分が危険に晒してしまった事だったって解釈も…
単に超大好きなスバルをあたしが〜って解釈で「どんだけスバル好きなんだよw」って思ってたがこれはありやな…
>>534 走馬灯がスバルおんりぃな位だからなぁwちゃんと一人でやっていけるんだろうか…
イノセンスのバトーみたくやさぐれて変人化しないか心配だ
走馬灯といえば全キャラの走馬灯見てみたいぜ
きっと好きな人との思い出が多めるなるんだろうなと予想
>>555 フェイトやティアナは嫁が9割を占めそうだが、
なのはやスバルはきっと娘や姉など、
家族も多量に混じってるんだろうなぁ……。
イヤ、何となくそう思う。伴侶への依存度の高さとでもいうか。
超最強悪人「はははは、高町なのは、お前も終わりだ」
なのは「私は……落ちない……ヴィヴィオ……」
-----------以下走馬灯------------------------------
ヴィヴィオ「ママー」
なのは「ヴィヴィオ……」
アリサ「何やってんのよなのはっ!負けるなんて許さないんだから!」
なのは「ヴィヴィオかと思ったら、アリサちゃん……」
アリサ「ちょっと!何よその残念そうな顔は!」
-----------走馬灯終了-----------------------------------
なのは「ヴィヴィオを悲しませるような事……できない!」
超最強悪人「なにっ!?」
なのは「スターライト……ブレイカー!」
超最強悪人「ばかなああああああああああ」
アリサ「いいわよ……別にあたしはなのはが生きててくれるだけで……」
ヴィヴィオ「がんばってぇ」
アリサ「あ、ありがとう……」
フェイトさん涙目
100号記念のメガミでSSM3ついてくるらしいな
百合分補給できそうでwktk
しかし4期発表だったらガクブルだな
百合分は残すだろうが果たしてどうなることやら・・・
姐さんとか銀姉とかヴィータも書いていない…
まぁ期待してましょう
敢えて先に警戒しておくならヴィヴィオとの兼ね合いで名前を省略されただけの可能性もある、
と最悪に備えて一応警告はしておく。
まあ本編での出番考えれば大丈夫と思うけど声優さんいるんだから出しとけ、って可能性は0とは言えないからねぇ。
つか本人出なくても会話に名前が出てくる可能性あるしね
そこまで嫌わんでもとは思うが・・・
なのフェイヴィヴィとスバティアが仲良しなとこが聞ければ俺はもうそれだけでおk
前見たいな名前の出方はご免だけどな
何はともあれ楽しみが増えたな
SSM2みたいに別々なのかな
なのスバとかフェイキャロとかは期待しない方が良かですか
でも正直淫獣出てこられても困るよな。主にステエキが。
>>564 あー確かに名前は出るかも。たしか今までのSSMも毎回(つっても2回だけど)
「私はユーノのことを応援してる」的なことをフェイトが言ってた気がする。
しかし口ではそう言いながらも本編では自分がなのはさんとフラグを立てまくっているフェイトさんであった
なのはとヴィヴィオはあるだろうな
フェイトはどうだろう・・・キャロと絡んでも不思議じゃなさそうだが
もしかしたらはやてとヴィヴィオもあるかもしれないなw
>>567 >しかし口ではそう言いながらも
少女漫画なんかでよくある「○○くんとの事応援するね」とか言いながら自分がくっつく黄金パターンですねw
>>565,567
そこら辺は最初から警戒してるってか諦めてる、俺は
都築先生は全方位的にファンサービスしやがるから
フェイトもなのヴィヴィよりエリキャロとの絡みが多そうな予感・・・
しかし意外にフェイティアが楽しめるかもしれんな!
王立聖百合学園という電波を受信した
校長はカリムで教頭がシャッハ、理事長がヴィヴィオ
担任シグナム
学級委員会がはやて
書記シャーリー
あとはなのはさん、スバル、ティアナ、キャロ、ギンガが生徒で転校生がフェイト、アシシア姉妹
用務員ヴィータ
保険医シャマル
ヴィヴィオ理事長かww
アリシアもいるしどんな学校生活になるのか気になるな
>>561 メガミもう出てたか
今月号はなにかなのはの記事あった?
用務員、ヴィータかw。
今まで見たドラマで、実は用務員の人が鍵を握っていた、
っていうのはよくあったから、侮れない配役だな。
まぁ、自分は『スバルとティアナのツンデレニャンニャン学園』が見れればオッケーです
そんだけ登場人物多いといろんなCPで妄想できていいなw
>>567 フェイトそんが言う淫獣司書長のことを応援してるっていうのは恋愛的な意味じゃなくて
魔法による戦闘・事件解決技術の研究・発展に関することだよ
無印以来、そこがなのはさんと淫獣の共通項じゃないか、恋愛ではなく
>>573 甜菜です…
メガミは今月買ってないんです
長編(かなり長くなってしまってるな)シリアス続き投下します。
すぐ投下するとか言って、別に早くなかった…
ごめんw
* * *
数十冊の本が積み重ねられたデスクの端になのはは腰掛ける。
それは同僚や部下たちが食堂で一息入れている合間のことだ。
「色々調べてはいるんだけど、これといったものは見つからないんだ」
デスク上の本を見れば脳に関する医学的な専門書や珍しい魔術、薬品辞典といったものばかりだった。
「そうなんだ……」
「……ごめんね、力になれなくて」
ユーノが項垂れてなのはにそう言うと、なのはは腰掛けたばかりの
デスクから急いで離れ、起立した。
「あ、ううん、ユーノくんが悪いわけじゃないんだから謝ることないよ」
それに無理して時間を割いてくれているのだから、と、
なのははユーノと同じようにすまなさそうに言った。
「もう少しがんばってみるよ」
ユーノは言いながら、デスクの本を一冊手に取ってなのはに見せた。
なのはが頷いたのを確認して、再びそれを戻す。
「だけど……」
それから溜め息混じりに言った。
「正直言って本当に……見つからないかもしれないんだ、フェイトを治す方法」
「……」
なのはは黙り込みはしたが、ユーノの言葉を予期していたようでもあった。
無限書庫は管理局の研究機関が総力を挙げて取り組んでいる研究に対して
既に多くの情報を提供し続けている。
即ち局の研究医が解決できなかった問題は、無限書庫でも解決方法を
探せなかったという結果なのだということはなのはも薄々解っている。
それなのにそれを解っていてユーノは
なのはの気の済むように個人的に調査をしてくれている。
本当に申し訳なく思う。
しかしそれ以上にフェイトを救いたいと思う。
だから『もういいよ』とは言えない。
「それにしてもなのは、少しは落ち着いたね」
「え?」
ユーノの言葉に、なのはは俯いていた顔を上げた。
するとユーノは苦笑しながら話し始めた。
「もう三週間になるかな。あの時は本当に命の危険を感じたよ」
「あ……」
『フェイトさんが……フェイトさんが息をしてないんです……!助けて下さい!!』
突然入った通信でティアナの叫ぶ姿を見てから、
なのはは内心ではティアナ以上にパニックに陥っていた。
フェイトに自分を知らないと言われたあのショックだけが恐ろしいほど鮮明だった。
そして翌日、医師から絶望的な話を聞かされ、
やり場のない怒りや不安が渦巻く中、無限書庫に訪れた。
『フェイトちゃんを治して!!今すぐ治療法見つけてよ!!』
いきなり押し掛けて来たなのはにがっちりと肩を掴まれ、
落ち着いて、と一言声をかけると戻って来たのは力一杯胸板に叩き付けられた拳。
『落ち着いていられるワケないでしょ!?何考えてるの!?』
「ご、ごめんね、あの時もの凄く取り乱してたよね」
ユーノは横に首を振った。
「いいよ、別になのはに叩かれたくらいじゃ大して痛くないよ」
「そうだとしても……ごめん、八つ当たりだよね……」
「誰でもそうなるよ」
「……そうかな?」
「誰でも……最愛の人のためなら何でもしたいと思うよ」
そんなことを言うユーノの表情はどこか悲しそうだった。
「ごめんね、僕はフェイトを救ってあげられそうにない」
ユーノには解っていた。
フェイトの治療法が何度調べても本当に解らないことを。
なのはもきっと解っているのかもしれない。
それを受け入れたくないだけで。
それからなのははユーノに謝罪と礼を述べ、書庫を後にした。
1人になるとユーノは心の中で呟いた。
――君が……そんなにも想う人を救ってあげられなくて、本当にごめんね
――だけど君が救ってあげることは出来るかもしれないよ
――どういう結果がその人を、そして君を救うことなのか解らないけれど――
* * *
「ただいま、フェイトちゃん」
「おかえりなさい、なのは」
仕事を終えて帰宅するとフェイトが玄関でなのはを迎えた。
「お留守番ありがとうね」
「いえ」
フェイトは記憶を失った三日後から臨時休暇という扱いになっていた。
アルトセイムに帰っても知人や家族はいないし、どうしたものかと途方に暮れていると、
アルフから暫くなのはの世話になれと強く薦められた。
狼狽えるフェイトが言われるがままにその提案を受け入れたのが一ヶ月近く前のこと。
「今日も遅くなってごめんね?今すぐご飯作るから!」
最近はなのはの足音に気づき、こうして玄関まで来てくれるようになった。
なのははそんな些細なことがとても嬉しかった。
特別留守を頼んだり強制はしていないのだが、フェイトはあまり外へ出なかった。
恐らく全く知らない世界で出歩くのは気が引けるし、まだそんな気分ではないからだ。
とは言っても近頃はようやくフェイトも一日中塞ぎ込んで母親のことばかりを
想っているだけではなくなったようだ。
そのお陰でなのはもユーノの言ったように少し気分が落ち着いたのだった。
「なのは、無理しなくても私大丈夫です、何かあるもので済ませ――」
「やだよ、ちゃんと作ってあげたいの」
「だけど」
「フェイトちゃんの好きなもの作るから我慢して待ってて?」
「私は何でも……」
「そしたら一緒に食べてくれるでしょ?」
「……はい、ありがとうございます……」
「えへへ、それじゃ楽しみにしててね、後でアーンしてあげるから!」
「あ、はい……ありがとう……?」
なのはがキッチンで立っている間、フェイトはソファーの端に
ちょこんと座って本を眺めていた。
その本というのは以前なのはが読んでいた教導官用の教材だ。
それは先日なのはが自分の仕事をフェイトに紹介しようと見せたもので、
その際なのはがフェイトにあげたものだった。
というのもフェイトは元々攻撃型の魔導師であるせいか、
戦闘に関する技術が書かれている本に強い興味を示したからだ。
そして逆に今は自らが所有していた法律関係の本などには全く興味を示さなかった。
しかしそれは当然のことかもしれない。
何故なら今のフェイトには執務官の仕事に就きたいと思う目的がないからだ。
目的を持つきっかけとなる出来事を知らないのだから。
兎も角、フェイトが不思議なものを感じたのはその本を見ているときのことだった。
―背後に予め狙撃の罠を―
―砲撃型魔法の攻撃―
―バインドを最大限に活用―
等々、そんな言葉を見ている内にフェイトの脳裏に、
戦闘の真っ只中にいるような、やけに現実味のある光景が映し出された。
金の放物線を描きながら振り下ろされる自分のデバイス。
それを迎え撃つ赤い宝石の輝くデバイス。
それらが轟音と共にぶつかり合う様子。
バルディッシュを防いだそのデバイスは……
数日前に見せてもらったものとそっくりだ……
――これは……なのはのデバイス……?
「フェイトちゃん、ご飯出来たよ」
そのイメージは即座に消えた。
そして我に返ったフェイトが顔を上げると
キッチンでなのはがテーブルに皿を並べているのが見えた。
「あ、はい、すぐ行きます」
フェイトは本を閉じるとなのはの待つテーブルへ向った。
席に着くと、なのはが宣言通りにフェイトの口に箸を運ぶ。
フェイトにとってはあまり慣れない食べ方だったので、
箸が差し出される度に落とさないように注意を払う必要があった。
しかしチョコレートのときもそうだったように
なのははフェイトが箸を口に含む度にニコニコと嬉しそうにしていた。
だからフェイトは何も言わずそれに従った。
――さっきのは一体何だったんだろう……?
フェイトには全く解らない。
だけど解る意味があるのか、それももっと解らない。
* * *
食後、二人はソファーで一緒にテレビを見ていた。
なのはもフェイトもそれぞれが心ここに有らずといった様子で、
番組の内容は頭に入っていなかった。
フェイトが考えていたことは、このままいつまでもなのはの世話になっていては
いけないだろうということだった。
アルフとなのははここにずっと一緒に居ればいいと言うが、
流石にそういうワケにもいかないはずだ。
もう少し自分が母の居ない世界に、今の状況に慣れていけば、なのはに迷惑をかけないだろう。
そんなことを考えていた。
なのはが考えていたことは、以前この時間はどうしていたかということだった。
以前ならこのソファーに三人、ヴィヴィオを真ん中に挟んで
ファミリー向けの番組を見ていた。
ヴィヴィオの後ろでフェイトがなのはの指に自分の指を絡めて。
そんなことを考えていた。
考えていると、その間にも番組は終わりを迎え、今度は映画が始まっていた。
地上波で何度も放送されている定番の恋愛ものだ。
なのはの視線は画面に向けられてはいるが、
相変わらずその内容とは少し違うことを考えていた。
――これって何年前に公開されたんだっけ
――フェイトちゃんこの映画好きだって言ってなかったけ
そしていつのまにか映画は良いムードになっていき……
『恋人ならキスして』
『僕たちは永遠に恋人だよ……』
夕日に照らされた主人公とヒロインの影が重なり、過剰演出のバックミュージックが
大音量で流れると、なのははハッとした。
今のフェイトにこんなものを見せるのはいかがなものだろうか?
そして慌ててリモコンを探し、テレビの電源を切った。
隣を見ると、フェイトはただ目をパチクリさせていた。
以前なら――
この時間までくればヴィヴィオは寝室に居て、
この映画を二人で見ていたときには、映画と同じことをしたのに――
なのははそんなことを考えた。
* * *
「学校のお友だちに会いたい」
「遊ぶ約束してるの」
なのはが再び実家を訪れると、ヴィヴィオは大はしゃぎで
なのはの足下に抱き着いてそう言った。
「そっかぁ……」
「ヴィヴィオいつ学校行くの?」
「うーん……そうだね、運動会には間に合うくらいかな」
「運動会、ママたち見に来る?」
「うん、もちろん」
「フェイトママも?」
「……うん」
「フェイトママは……?」
何処に居るの?とヴィヴィオが首を傾げる。
なのはは言葉に詰まる。
そしてフェイトについたようにヴィヴィオにもまた嘘をつく。
「フェイトちゃんは病院にいるんだよ」
「びょういん?フェイトママびょうきになっちゃったの……?フェイトママ痛いの??」
なのはは純粋にフェイトを心配するヴィヴィオに申し訳なく思い、
同時にフェイトを思う我が子に胸が温かくなる。
「痛くないよ、大丈夫。ヴィヴィオに風邪や何かが
移っちゃいけないいからって暫く会わないようにしてるだけだよ」
「ふぅん……フェイトママ早く元気にならないかな」
「早く治るように私がお世話してあげてるから、だからヴィヴィオ、
もう少しの間いい子で待っててくれるよね?」
ヴィヴィオは残念そうな顔をしたが、それでも頷いてくれた。
「フェイトママが早く元気になるように、ヴィヴィオ我慢する」
「うん、ありがとうね、ヴィヴィオ」
「それで早くお家に帰りたい」
「うん……また来るから……ごめんね」
なんかここで区切ると途中半端な感じがしないでもないけど
次投下するところちょっと修正中なんでまた明日か明後日くらいに。
前回コメントくれた人読んだ人ありがとう。
こんなにチョコが登場することになるとは思ってなかったですw
それといろいろ読みにくいところはすいません、やっぱ勢い任せが(ry
毎回胃を痛めてる人がいるみたいだけど、
他の人が書いてくれてるSSで癒されて下さいね……
あと、上手い具合にユーノが否定されてる流れの時に登場させてしまって
自分のタイミングの悪さにウケたw
>>570 >しかし意外にフェイティアが楽しめるかもしれんな!
それ超期待しますけどいいの?
シリアスktkr
フェイトさんいつ心を開くやら・・・
GJだなぁ、本当にGJだなぁ
588 :
K:2008/06/29(日) 03:13:43 ID:jRAGdNNr
GJです。
もう、読むたびに続きと思わずにいられないぐらいいいです。
これからもがんばってください。
GJ!!
超GJ
さて、そろそろ甘々のスバティアが投下される頃かな?
もうそろそろ甘々のフェイはやが投下されるころと見た!
もうそろそろ甘々のシグヴィが投下されるんだろう?
いや、エロエロのリンレティが来るとみた!
つまり、アリすずだ
そうか、ヴィヴィなのなのか
『二人のウイングロード(詩)(CPスバティア)』
スバルが風邪で休んだ
何とかは風邪を引かないと良く言うけれど
一応スバルは風邪を引くくらいの頭はあったんだなあって少し笑った
なのはさんとの戦闘訓練
前衛が居なくて凄くキツかった事を覚えてる
ティアが風邪で休んだ
ティアは繊細だから割と体調を崩しやすいみたい
もっと元気になって貰おうとアイスを買ったら怒られたのはなんでだろう?
なのはさんとの戦闘訓練
後方からの援護射撃が無くて凄くキツかった事を覚えてる
体の半分が無いみたい
認めたく無いけど私とアイツは二人で一人
片翼が無いみたい
夢に向かって飛ぶ為の
私にはスバルが必要なんだ
この気持ちが何なのか良くわからないけれど
私にはティアが必要なんだ
初めて合った時から胸のドキドキが止まらないんだ
これはきっと恋に限りなく近い友情
今は別々の道だけど
次元航行中にも思い出すアイツの声と姿
今は別々の道だけど
レスキュー中でも思い出すティアの叱咤激励
あいたい
あえるかな
いつあおう
いつでもいい
その為なら私達辛い今日も乗り越えていける
二人で風の道 駆け抜ける
本編見てると、スバルとティアって百合的に相思相愛って感じするけど
なのはとフェイトってフェイトのプッシュは感じるけど
なのはの方は全方向的な愛情をふりまいてる感じで永遠のお友達って感じがしてしまう
けどそんな独りよがりチックなフェイトが好きです
誰にでも等しいなのはさんの愛情は『愛』。
なのはさんには特別なフェイトさんの愛情は『差別』。
ということか。
それでも俺は実はなのはさんの方がフェイトさんにベッタリだと信じてる
オフの日はずっとフェイトさんにくっついてる感じだと疑わない
「お腹空いたよ〜」
「もう少しでできるから待ってて、なのは」
「フェイトちゃ〜ん♪」 ギュッ
「わっ! ほ、包丁持ってるから危ないよ、なのは!」
>>599 おk、その休日まったりなのフェイをSSに仕上げる作業に戻るんだ
>598
アガペーとエロースの差、かな?
ときどき、「ティアナ at 八神家」というような電波を受信するんだけど、どうも信号レベルが弱くて。
仕事場ではあんなに厳しいのに、家ではたるみまくってる副隊長陣に面食らi、
部隊長には代わらずセクハラされまくるティアナ、というところまでは解析が済んだ。
EDの歌詞とか読んでると、なのは→フェイトの気持ちも相当強いと感じる。
無印「足りないもの探してた」
As「大人になっても忘れない巡り逢えた日を」
StS「大切な場面にはあなたがいたの」
全作ちゃんと内容がリンクしてて、聴いてるとニヤニヤしてしまう。
フェイトにとって、なのはとの出会いが掛け替えのないものだったのは勿論だけど、
なのはにとってもそれは同じで、フェイトと出会って、自分にもよく理解できない
執着を覚えて、その気持ちの正体を自覚して、一生懸命フェイトに届けて受け入れて
もらったっていう経験が全ての始まりになってるんじゃないかと思う。
だから、なのはちゃんとフェイトちゃんはラブラブなんだよ!!
個人的にはBeautiful Amuletはなの×RHソングだと思う
だが、なのはちゃんとフェイトちゃんはラブラブなんだよ!!
フェイトちゃんが出張で3日目か…。フェイトちゃんがいないと何もする気が起きないや。
依存してるのかなぁ…。
駄目だここから先が書けない
>>604 俺も同意見(一行目も二行目もな!)
ところで、なの×RHって百合だよな?
>>600 今日暇だったら書きたいんだけどな
お腹すいちゃったなのはさんがフェイトさんの指をしゃぶるとか、
口移しで食べさせてとかワガママ言うなのはさんとか色々妄想してたんだが…
>>607 暇な時があったらよろしくお願いします
本当によろしくお願いします。指ちゅぱいいよね(*´д`)ハァハァ
自分も指ちゅぱみたいです
誰か! 誰か妄想を!
誰か誰か!SS書きはいませんか?
1.普段のじゃれあいで
2.料理中、具材が指に付いたor指にを怪我した
3.お腹がすいた
4.情事中にフェイトさん覚醒
どれがお好み?
1!
どれも良いんだけど、
1の普段のじゃれあいってのが萌える。
じゃれあいで指チュパに繋がるって・・・
どんなじゃれあい方してるんだ(*´Д`)ハァハァ
1がキタ
じゃれあいで指チュパとかエロいな・・・
じゃれあいで指ちゅぱだと!?
お願いします!
なんというキャッキャウフフ
普段のじゃれあいで、料理中、具材が指に付いたor指にを怪我した、お腹がすいた
フェイトさんが情事中に覚醒
かと思ってしまったw
生クリームを指チュパでええんでねw?
よし、妄想してくるかw
『その花』の新作みたいなノリだなw。
誰か、なのフェイ・スバティア・はやヴィで、あんなノリの百合百合のヤツを作ってくれないだろうか。
>>619 そういや新作買ったけどまだやってないわ
確かに欲しいなぁ…
なのは「フェイトちゃんのエロ乙女!」
つまりこういうことですね
フェイトはあってると思うけど、なのははなんか違う気がする。
なのはさん…エロ乙女
フェイトそん…王子様
ちびだぬき…エロス
うむ、しっくりくるな
名前を呼んで……
甘々スバティアが読みたくて、自分で書いてしまったんで、投下します
CPスバ×ティア
エロ無し
626 :
オレンジ:2008/06/29(日) 20:05:42 ID:47NXSUyj
長期の公務が終わって、私はやっと休暇をとることが出来た。
あいつとの待ち合わせには、まだちょっと余裕がある。
休憩用ロビーでコーヒーを飲んでいると、フェイトさんが声を掛けてくれた。
「お疲れ、ティアナ」
「お疲れ様です、ハラオウン執務官」
「二人の時はフェイトでいいよ」
言ってフェイトさんは苦笑する。
「フェイトさんは、家に?」
「うん。久しぶりにヴィヴィオの顔も見たいし。それに……」
フェイトさんの頬がほんのり桜色になった気がする。
まぁ、聞かなくとも何があるのか予想はつくが。
「それじゃ、また休み明けに」
「はい」
私はフェイトさんと別れると、あいつとの待ち合わせ場所へ向かった。
自然と歩調が速くなる私。
ち、ちがうんだってば。別に早く会いたいとかそんなんじゃ……私は誰に言い訳してるんだろう。
627 :
オレンジ:2008/06/29(日) 20:07:24 ID:47NXSUyj
人の波を掻き分けて進んでいくと、ターミナルの外にあいつの姿を見つけた。
あっちも私に気付いたようだ。
「ティア!久しぶり!」
「スバル、元気だった?」
駆け寄ってきたスバルが私の手を取る。長い間、感じることの出来なかったあいつの温もりが、私の掌を包んだ。
「本当に久しぶりだねぇ。半年ぶりくらい?」
約六ヶ月ぶりに見るスバルは、何だか前見たときより可愛くなったような気がした。私服を着ているのもあるかもしれない。珍しく女の子らしい格好で、見ていた私は少しどきっとしてしまった。
自分は仕事着のままで、家に帰って着替えてこなかったことをちょっと後悔した。
「じゃあ、行こっか」
「うん!」
二人で並んで街を歩くのも久しぶりで、訓練生時代に戻ったような気がして、何だか楽しかった。
628 :
オレンジ:2008/06/29(日) 20:08:56 ID:47NXSUyj
その後私達は予約していたレストランで食事をした。お互いの近況とか、訓練生時代の失敗した話とか、機動六課での仲間達との思い出とか、話の種はいつまでも尽きなかった。
夕暮れ時、レストランを後にした私達は、海辺の散歩コースを二人並んで歩いた。会話は途絶えがちで、ぽつりぽつりと言葉を交しながら、ゆったりした時間を過ごした。
「私今、本当に幸せだなぁって思うんだ」
スバルが口を開いた。
「どうして?」
「昔さ、私がなのはさんに助けてもらったの知ってるよね」
「うん」
「あの時は強くて優しいなのはさんに、ただただ憧れてたんだけど……今なのはさんみたいな立場で、助けた人達に感謝されたりお礼言われたり、何だかようやくあの時助けてもらったことに報いることが出来てるのかなぁって思ってさ」
「スバルの、夢だったもんね」
629 :
オレンジ:2008/06/29(日) 20:10:52 ID:47NXSUyj
スバルの幸せを自分のことのように幸せだと感じることができる…そんな自分がいることが、私は嬉しかった。自然と口許が緩んでしまう。
「…ティアのお陰だよ」
「私は自分の夢を追い掛けてただけだよ」
「ううん、ティアがいつも一緒に居てくれたから、私は頑張れたの」
「…そう」
私はスバルの半歩先を歩いている。背中から差す夕日が、私の正面に細長い影を落とす。
「ティア」
不意に名前を呼ばれ、振り向くと
「…ん――」
キス、された。
「…えへへ」
「…いきなり何してんの」
「怒った?」
「べ、別に…」
いつもなら、こんな人目につきそうな所でキスしたら諌めてやるのだが、今日は特別。
「だって…私達もう…」
「…うん」
そう。一年前、関係を持ってから私達は……。
「夕日、綺麗だね」
「…そうね」
「私とティアの髪の色だね」
いつの間にか、手を繋ぎ合って眺める夕焼け空。私の色とスバルの色、橙色とコバルトが重なる境界線は、何処までも溶け合って、続いていく。
以上です
なんか普通のカップルみたいな話が書きたかった
でも上手くできたかどうかは自信ない…
例のなのフェイシリアスの続き、超期待してます!wktk
他のみんなも、なのフェイでもスバティアでもはやヴィでも甘でもエロでもギャグでもどんとこい!
>>630 GJですー
タイトルを見てSM○Pの曲を連想したのは自分だけでいい(遠い目)
GJでございました
空はスバルとティアの髪の色かぁ
タイトルを見て某ドクターを連想したのは自分だけでいい
スバティアええのぅ…(*´Д`)
GJでした!
全力でGJ!
俺も全力全開でGJとしか言いようがない……
特別イチャイチャベタベタしてるというわけでもないのにこの凄まじいまでの破壊力はなんだ…
ナパーム以上だ、見たことないけど
スバティアいいよスバティア(*´Д`)
ティアナの不幸属性は強めだから
スバルの力で救ってやってほしい
スバティアもいいなぁ
で、ティアナの不幸属性を上回りそうなシリアス話の続き投下します。
* * *
ヴィヴィオが大事じゃないワケではない。
そんなワケない。
自分が一番守らなければならない存在だと思っている。
だからこそヴィヴィオにはフェイトを見て傷ついてほしくない。
そして今のフェイトを拒まないでほしい。
だから会わせられない。
そうなるのが怖いから。
フェイトにはヴィヴィオのことを知らせてこれ以上混乱させたくない。
ヴィヴィオを拒まないでほしい。
そうなるのは心の底から怖いから。
自分とフェイトが以前どんな関係だったかということもフェイトには言わない。
自分を拒まないでほしいから。
そうなることは怖いどころでは済まないから。
もしも拒まれるようなことになったら立ち直れない。
きっと打ち拉がれた自分は自分ではいられない。
そうなればヴィヴィオと一緒にいることなんて出来なくなってしまうだろう。
やっと気がついた簡単な答えだ。
ヴィヴィオのために盾となる自分を守ってくれていたのは誰か?
フェイトだ。
では自分を守る盾が傷ついてボロボロになってしまったら?
今度はその盾を死守するのは自分だ。
何故ならボロボロのそれがもし無くなってしまったら、矛が刺さるのは自分の体なのだから。
そうなればヴィヴィオを守る人はいない。
――だから今は、ごめんね、ヴィヴィオ
とても簡単な答えだ。
フェイトがいないなんて自分の人生にはもう有り得ない。
フェイトは友だちで――
そして恋人だったのだから。
* * *
「おいで、お風呂入ろっか」
「はい」
なのはが言うとフェイトはすぐになのはのところへ寄って来る。
一緒に入浴し、フェイトの髪を洗ってやるのは毎日のことだ。
最初こそ成長した自分の体に困惑したり、上手く髪を洗えないことを恥ずかしがって
モジモジとしていたのだが、今はもうすっかり慣れてくれたようだった。
「痒いところはございませんか?」
「ありません」
改まった言葉で楽しそうに問うと、フェイトはなのはと同じような口調で返事をする。
ヴィヴィオによくやったようにシャンプーの泡を生クリームに例えて
フェイトの頭にデコレーションしてやると、フェイトはクスクスと笑い始めた。
「私、ケーキじゃないよ」
「でもおいしそうだよ」
「駄目だよなのは、シャンプーは食べたら毒だから」
当たり前の返答に今度はなのはが笑った。
時には鈍いと感じるフェイトのそういう性格も、なのはは昔から好きだ。
「それじゃ泡じゃなくてフェイトちゃんだけ食べるのは?」
「え?食べられないよ」
「そうかな?」
「そうだよ。きっと美味しくないよ」
こんなふうに話したり戯れ合っていると、
フェイトが今何歳でいつのフェイトなのかということなど全く虚無だと思った。
ただのフェイトと一緒に居る、そう思えた。
それから各々自分の体を洗い終えると、二人一緒に向かい合わせで湯船に入る。
「フェイトちゃんお湯熱くない?」
「あ、平気です」
「もし熱かったら我慢しないでね?」
「はい、大丈夫です」
フェイトの視線の先はバスタブの淵の隅っこに向いている。
なんだろうと思ったなのはがそちらを見てみると、
そこにはヴィヴィオがいつも浮かべて遊ぶ黄色いアヒルのオモチャがあった。
そこでなのははヒョイとアヒルを手に取って湯船に浮かべてみた。
するとフェイトは口元までお湯に顔を浸けたまま、じっと小さなアヒルを見ていた。
なのはが時々突ついてアヒルの進行方向を変えてみると、
同じ方向にフェイトの視線がついて行く。
なのははそれを見て、なんだか微笑ましいなと思った。
こういう子どもらしい一面も可愛い。
それからなのははフェイトの仕草を見つめながら思いを巡らせた。
――はやてちゃんの言う通りかもしれない
出来ること、ある
この子に出来ることがある
たくさん愛情をあげることなら、出来る
今まで伝えきれなかった分も全部
今は……そう、ヴィヴィオの分も全部――
「ねぇフェイトちゃん」
「へ?」
なのはが急に話しかけるとフェイトはブクっと口から泡を出した。
そしてすぐにお湯から顔を出してなのはの顔を見た。
「なんでしょうか」
それから今度はなのはの方が顎までお湯に浸かり、フェイトを上目遣いで見ながら言った。
いかにもお願いごとがある、といったふうに。
「私ね、フェイトちゃんがさっきみたいに話してくれると嬉しいな」
フェイトはなのはの言う『さっき』がどれなのか、
自分がどんなふうに話していたのか、どちらも思い浮かばなかった。
「さっき……?」
「うん、さっき髪洗ってるとき」
そのとき話したのはシャンプーの泡のことだ。
それがどうしたのだろう、とフェイトは考え込む。
しかしなのはが言っているのは内容の方ではなかったようだ。
「あんまり畏まって他人行儀に話してほしくないよ」
「……はい……?」
「敬語とか、そういうの使わなくていいから」
「え、けど」
「まだ私に慣れない?」
なのはが残念そうな顔をしたのを見て、
フェイトはすぐに、そんなことないです、と返事した。
「フェイトちゃん、私のこと友だちだってまだ認めてくれてないの?」
フェイトはもう一度、今度は大きく首を横に振って、そんなことないです、と言った。
「だったら私はフェイトちゃんに気を使わないで話してほしいんだけど、駄目?」
「いえ、駄目じゃないです」
こういう尋ね方をして、フェイトが断れないことをなのはは知っている。
善くも悪くも他人の『お願い』に弱いフェイトだから。
「じゃあ今から『はい』とか『です』禁止ね?」
「はい……あっ」
「き、ん、し!」
「……うん」
* * *
お風呂上がりには、なのははいつもフェイトの髪をドライヤーで乾かしてやる。
フェイトは気持ち良さそうに目を閉じて終わるまで待っている。
すると温かい風と一定の音のせいで段々と睡魔がフェイトを襲う。
それから暫くして、ドライヤーの風の音がなくなったことに気づいたフェイトは
ふと意識を戻して後ろを振り向いた。
見るとなのはが自分の髪を乾かすために再びドライヤーのスイッチを入れるところだった。
今度は自分が換わろうとフェイトが言うが、なのははそれを断った。
「いいよ、フェイトちゃん眠そうだもん」
「大丈夫で――だよ」
「さっきウトウトしてたじゃない。良い子は寝る時間だしね?」
そう言って笑いながらフェイトの鼻の先を人差し指でツンと触った。
少しでも早く今の自分に成ろうとしているフェイトからすれば、
それは流石に子ども扱いされすぎている気がした。
さっきはフェイトを対等に扱ってくれるつもりで言葉使いを直させたのだと思ったのに。
「まだ起きてる」
「もう12時過ぎちゃうから〜」
「平気だよ」
「嘘だぁー、さっきあんなに……」
言いかけたなのはだったが、
次の瞬間目の前のフェイトの視線がぶつかると言葉を忘れてしまった。
なのはは一瞬にして紅い瞳に釘付けになる。
「してあげる」
フェイトはそう言うと、なのはの手に握られたドライヤーを取ろうと
前屈みになって真剣な眼差しでなのはに近づく。
「え?フェイトちゃん、な、何?」
なのはは咄嗟に自分の顔の横までドライヤーを持った手を引く。
するとフェイトの手がなのはの頬のすぐ側に伸びてきて、肌に触れそうになる。
「!」
そのとき何故かなのはの体がビクついた。
とても驚いているような、そんな感じだった。
「……?」
フェイトの方もそれに驚き、すぐに手を引っ込めた。
「なのは……?」
「あ、な、なんでもないから、とりあえず先に寝て?」
顔を逸らしたなのはの耳が赤い。
「……うん」
フェイトはなのはが何を思っているのか解らず、
どうしていいのかも解らず、ただなのはの言葉に従った。
何かなのはにマズいことをしてしまったのでなければいいのだけど……
そう思いながら黙って布団の中に入った。
横になって少しすると、ドライヤーの音が聞こえてきた。
じっとしてその音に耳を傾けていると、睡魔は簡単にまたやって来た。
『私のこと友だちだってまだ認めてくれてないの?』
『そ、そんなことないです』
なのはは髪が乾いてもまだベッドに腰掛けていた。
そしてなのはの反対側に向いているフェイトの後ろ姿を見ながら、
さっき浴槽で自分が言った台詞を思い出していた。
――友だちだって認めてくれただけで満足すべきなのに……
――それじゃ我慢できないのかな、私……
さっきお風呂に入っているときには可愛い子どもだと思ったけれど
今こうして見るとやはりフェイトの姿は自分よりも成熟した大人のもだ。
フェイトが人並み以上に美しいということは知っている。
だけどそれを今思い出さなくてもいいのに。
見慣れているとはいえ、浴槽で裸を見てもこんなふうに思わなかったのに
それなのに、ほんの些細なことでこんなにも――
その体に……触れたい……
そう思うなんて。
「……ん……」
フェイトが寝返りを打ってその顔を見せると、なのははハッとして立ち上がった。
そして一目散にドライヤーを鏡台まで置きに行き、やっと布団の中に入った。
何を考えているんだ自分は。
今はそんな悠長なこと考えている場合ではない。
今はフェイトが安心出来る居場所を作ってあげなければいけないのに。
そしてフェイトが元に戻ることを考えなければいけないというのに。
なのははフェイトの姿が見えないように
フェイトの反対側を向いてギュッと目を閉じた。
以上、今日はとりあえずここで区切ります。
なかなか一気に投下出来ないのは、今投下中の部分を進めるのと平行して
前に途中になってる部分の続きも書いてるせいです……なので気長に待っててほしいw
結末部分だけは既に書いてますけど。
>>586 今回はちょっと心開いた感じかな?
>>587 こんなんですがそう言ってもらえてありがたい。
>>588 途中まで投下してしまっているのにそう言ってもらえて
始めから書いてみた甲斐があったかなε-(^、^;
>>589>>590 ありがと!
>>643 GJ!
アヒルに釘付けのフェイトソンかわいい・・・
あとようやくフェイトの口調が他人行儀じゃなくなって嬉しい!
引き続き頑張れなのはさん!!
>>643 GJすぎる・・・
甘い部分と苦い部分が一緒に楽しめる・・・。
それにしても豊満な体で子供心溢れるフェイトさんは反則です
>>643 あんた天才すぎるぜ。
マイペースでいいから、是非完結させてくれ。続きが気になってしょうがないぜ。
そして、次回作はスバティアで是非。
647 :
K:2008/06/30(月) 01:22:17 ID:Cqd1+ZP8
GJですっ
心と身体のギャップがうまくかけててせつないです。
身体に気をつけて続きもがんばってください
>>611辺りを見て
指ちゅぱ、膨れっ面、胸枕、王子フェイトさん、誘いなのはさん(困らせる的な意味で)、添い寝
の成分の入った電波を受信した、後は何を入れたら良いだろうか
移動は抱っことか!
オレンジの作者です
レスくれたみんなありがとう!
あんなの誉めてくれるなんて嬉しいです!
シリアスなのフェイ超GJ!
最後は幸せになってほしいな
>>643 GJ!!続き気になる。。
今後の展開予想。自分の日記を見つけなのはとの関係を知るフェイト。
ある夜、あまりにつらそうななのはに体を投げ出すフェイト。
涙をにじませながら断るなのはに、大丈夫、きっと体が覚えてるから。。と出し決めるフェイト
なんてね。
>651
× 出し決める
○ 抱き締める
653 :
名無しさん@秘密の花園:2008/06/30(月) 16:31:23 ID:u5g2B9g6
>>48 咲っていう麻雀漫画がかなりオヌヌメ
あれは百合厨にはたまらんWWWW
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
まあ落ち着けw
お詫びの代わりになのはキャラでラヴラヴ百合物を一本献上するように、カップリングは任せるw
ここはなのはたちが通う聖祥大附属小学校
ちょうど国語の授業が終わる様です
キーンコーンカーンコーン♪ シセー、レー
「ふぅ〜、疲れたあ。もうお腹空いてきちゃったよ」
「まだあと1時間あるんだから頑張りなさいよ」
ぐったりと机に突っ伏すなのはをアリサがたしなめる。
「でも今日は寝坊しちゃったから、朝ご飯も食べられなかったんだよう……」
これは嘘。
朝早くからの訓練を怠る事のないなのはは寝坊などしない。
しかし今日は訓練に熱が入り過ぎてしまい、朝ご飯が食べられなかったのだ。
「しょうがないわね……」
そう言うとアリサはそそくさと自分の席へ戻っていき、
なのはが不思議に思う間もなく見慣れた弁当箱を持ってきた。
「アリサちゃん?」
キョトンと首を傾げるなのはを無視して、アリサは弁当箱をなのはの机に広げた。
「ほら、食べなさいよ」
アリサは中身のウインナーを一つ箸でつまんで、なのはに差し出す。
「ん……」
空腹とアリサの勢いに負けて、なのはは大人しくウインナーを口に入れて貰った。
「むぐむぐ…… おいしいよ!アリサちゃん!」
なのはがウインナーの美味しさに思わず笑顔でそう言うと、
アリサは少し顔を綻ばせて、今度は卵焼きをなのはに突き付けた。
「じゃあこれは、どう?」
なのははパクッとアリサが向けた箸を口に含むと、んぐんぐと甘い卵焼きを楽しんだ。
「おいしい! でもどうしたの?急に」
なのははアリサが何故自分にお弁当を分けてくれたのかが分からなかった。
「別に…… なんでもないわよ」
アリサはサッサと弁当をしまって席に帰っていったが、
その顔はほんの少しの赤みを帯びていた。
「なんだったんだろ?」
そんなアリサの様子には気付かないなのはは、今度アリサちゃんにも
私のお弁当食べさせてあげよう、と一人考えつくのであった。
「あ、でも今日はお腹減ったから明日にしよっと♪」
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴り、4時間目が始まる頃、アリサの頭はなのはとの間接キスの事でいっぱいだったという。
SSとか何ヶ月ぶりに書いたか分からない…
誤爆スマソ
>>658 まさか本当に仕上げてくるとわっw
GJですっ!
>>658 GJなの
アリなのとか大好物すぎて涎でた。
>>661 何回か見たな
しかし何回見てもニヤニヤしてしまうw
―――私は雨が大好きです。
友達は皆、雨が嫌いだって言うけれど・・・。
だけれど、私は雨が大好きです―――。
6時間目の授業が終わると、雨が降り始めた。
皆、窓から空を見上げながら「うそ〜、最悪・・・」とか「また、汚れちゃうよ・・・」と文句を言いながら、帰り支度をしている。
携帯電話を取り出して家に迎えを頼んでる子もいれば、ロッカーからガサガサと折り畳み傘を出している子もいる。
私は心の中で小さくガッツポーズをすると、ロッカーを漁っているあの娘に声を掛ける。
「フェ〜イトちゃ〜ん」
「・・・どうしたの?」
「えへへへ・・・その・・・お願いがあるんだけど・・・」
青い傘を持って、キョトンとしているフェイトちゃんに手を合わせる。
察しの良いフェイトちゃんは直ぐにクスリと笑った。
「傘忘れたから、フェイトちゃんの傘に入れて・・・でしょう?」
「お礼に今度、ジュース奢るから・・・」
「ふふふ。いいよ、別に・・・あっ、私、掃除当番だからちょっと待っててくれる?」
「うん。待つ待つ。何時間でも待ちますとも」
私がえへんと胸を張ると、フェイトちゃんは呆れた様に微笑んだ。
フェイトちゃんの笑った顔はいつみても本当に可愛かった。
学校出る頃にはビックリするくらいの土砂降りになっていた。
泥が跳ねない様に注意しながら、ゆっくりと水溜りだらけの道路を歩く。
「・・・なのはも置き傘したら? 何かと便利だよ」
「しようしようとは思ってるんだけどね。いつも忘れちゃって・・・それでついついフェイトちゃんを頼っちゃうんだよね。 いやぁ、面目ない」
にゃははと照れ笑いを浮かべつつ、フェイトちゃんに身体をくっ付ける。
「・・・なのは?」
「ん? なぁにフェイトちゃん?くっつかないと濡れちゃうよ? 」
すまし顔で聞き返すと、フェイトちゃんの頬が赤くなった。
「あっ、えっと・・・早く止まないかな・・・」
「フェイトちゃんは雨は嫌いなの?」
私が見つめると、フェイトちゃんは焦って目を逸らした。
もう。ホントにこの娘は照れ屋さんなんだから・・・。
「う、うん。雨に濡れちゃうと風邪引いちゃうし、洗濯物が増えて、母さんに迷惑掛けちゃうから・・・」
「ふふ。フェイトちゃんは優しいね。 私は雨も好きだけどね」
「そうなの? どうして?」
不思議そうなフェイトちゃんに私は全力の笑顔で答える。
「だって、フェイトちゃんと相合傘しながら一緒に帰れるんだもん」
「なっ?!」
「それに、フェイトちゃんが濡れると、制服が透けて、凄く艶っぽいし・・・」
「えっ、あっ・・・」
「何てね。最後のは冗談だよ。フェイトちゃんたら真っ赤になっちゃってかわいい」
コロコロと顔色が変わるフェイトちゃんが可笑しくて、私はお腹を抱えて笑う。
「もぅ、なのはったら!!」
「あははは。ごめんごめん。 そうだ、折角だから、ウチで雨宿りして行ってよ。美味しいケーキ出すから。 ね? 行こう行こう」
不機嫌そうにソッポを向くフェイトちゃんの手を引いて、私は翠屋の方へ歩き出す。
フェイトちゃんには悪いけど、怒ったフェイトちゃんの顔も本当に可愛かった。
―――私は雨が大好きです。
友達は皆、雨が嫌いだって言うけれど・・・。
だけれど、私は雨が大好きです。
好きな人と一緒に何気ない幸せを感じられる時間。
とっても素敵だと思いませんか?―――
何か勢いだけで書いた・・・。
やっぱり、なのはさんとフェイトさんはラブラブなんだね。
寝起きにGJ!
朝から良いものを見せていただいた
これで今日も頑張れる
それから最後の一行には激しく同意
サウンドステージStS4聞いてたら、
なのはと話すカリムがやたらうれしそうだったので、なのカリムやっぱりありじゃない?と思いました。
呼び方が違っていたので少し修正しました。
カリム・シャッハ→なのは「なのはさん」
シャッハ→カリム「カリム」
6レス
私は聖王教会修道女シャッハ=ヌエラです。
幼き頃よりカリムにお仕えしています。
あの聖王を発端にして起こった忌まわしきJS事件から1年が経ちました。
相変わらずカリムはなのはさんに何やら想いがあるようです。
カリムは少し頭が弱い方ですが、どこか憎めない方でもあります。
プロフェーティン・シュリフテンの札の数は毎年1枚ずつ増えると公言し、
ご自分の歳を馬鹿正直に公表したりと愛すべき頭の弱さとでも言いましょうか。
そんなカリムをお守りすることができるのは私しかいないと思っています。
「カリム、何をなさっているんですか?」
「ちょっと予言をね」
カリムの周りに34枚の光の札が静止しています。
「これは……」
「どうかなさったんですか」
カリムの表情が強張る。
「やっぱり私の思った通りだったわ……」
「一体何が……」
ここでカリムの表情がぱーっと明るくなる。
「騎士は白き魔法少女と契りを交わし、侍と狸は雷鳴に撃たれ、
努力は恐怖に支配され、逆巻く騎士は天を目指す」
またわけのわからない予言をカリムがおっしゃいます。
「騎士は私、白き魔法少女はなのはさん」
相変わらず何でも都合よく解釈するお方です。
「でもカリム、その後の予言は何を意味しているのでしょうか」
カリムは笑顔で私の顔を見ながら、
「わからないけど、別に何でもいいんじゃないかしら」
と、あっけらかんとおっしゃいます。
ですが、確かに騎士というとカリムの可能性は否定できません。
更に白き魔法少女というとなのはさんの可能性は非常に高いです。
私はまた面倒なことにならないことを願いつつ部屋を後にしました。
それから2日して、管理局からなのはさんが教会にいらっしゃるという連絡を受けました。
まさか本当にカリムの予言が当たるのでしょうか……
「ねえ、シャッハ」
「何ですか」
「これとこれだとどっちの方がいいかしら」
カリムはカタログに載っているウエディングドレスを指差して私を見る。
「カリム、ウエディングドレスなんか選んでどうするんですか……」
「やっぱり式は6月がいいと思うの」
おいたわしや、カリム。
元々頭の弱い方だと思っていましたけど、これほどだったなんて。
ですがカリム、私はどんなに貴方が馬鹿でもお守りいたします。
「カリム、こんなことをしていてよろしいんですか」
「ねえシャッハ、これなんかどうかしら」
話を聞いてください。
「もうすぐなのはさんがお見えになりますよ」
「そ、そうだったわっ、ねえシャッハ、私綺麗?」
「カリムはいつでもお綺麗です」
「ありがとう」
そう言うとカリムはオフィシャル用のきりっとした顔になる。
「こんな感じでどうかしら」
「とても気品溢れる才女に見えます」
こんなやりとりをしてる内に、ドアがノックされる。
「なのはさんをお連れしました」
「どうぞ」
部屋に入ってくるとこちらに一礼しにっこりと微笑むなのはさん。
それを見た時のカリムのうれしそうな顔ったらありません。
「遠路はるばるよくいらっしゃいました、どうぞおくつろぎになってください」
私が引いた椅子に腰掛け、私に礼を言うなのはさん。
その物腰は柔らかく、その笑顔は何ものにも汚されない気高さを感じさせる。
確かにカリムが夢中になるのも無理はないお方ですね。
「ちょっと気が早いかもしれないんですけど、なのはさんはどれがいいと思いますか?」
突然先ほどのウエディングドレスのカタログを開いてなのはさんに見せるカリム。
気が早いとかそういうレベルではない気がしますが、カリムが喜んでいるのでまあいいかと思ったり。
こんなことを思うあたり、私もまだまだなのかもしれません。
「にゃはは、騎士カリムは本当に面白い方ですね」
「そ、そんな面白い方だなんて、て、照れてしまいます」
本気で照れているご様子のカリム。
私は突っ込むのをやめました。
ですが流石はなのはさん、カリムの馬鹿な話を真面目に聞いて真摯に受け答えしてくださいます。
私はそのやり取りを見ていて、もしかしてなのはさんは天然なのではとも思いました。
「それでは騎士カリム、これに眼を通していただいてもよろしいですか」
なのはさんは数枚の紙をカリムの前に出す。
「はい、シャッハ」
カリムが私を呼びます。
書類の内容を理解できないカリムに代わって普段から私が書類などの確認を行っています。
私はカリムに問題ありませんという念話を飛ばします。
「何も問題ありません、聖王教会教会騎士カリム=グラシアの名を持って確認いたしました」
まともなことをおっしゃっている時のカリムはとても凛々しく思わず見とれてしまう程なんです。
「ありがとうございます。では私はそろそろ本局の方に戻りますね」
「えっ、もうお帰りになるんですか……」
「ええ、この件の報告を本局でしなければいけませんから」
どうやら『騎士は白き魔法少女と契りを交わし』とは単に書類上の契りのことのようですね。
でも一応予言は当たりましたし、よかったじゃないですかカリム。
なのはさんがお帰りになった後、カリムは思い出したように私の方を向いておっしゃいます。
「あの予言の続きの『侍と狸は雷鳴に撃たれ』って何なのかしら」
「そうですね、まあ何となく予想はつきますけど……」
「あら、シャッハには心当たりがあるの?」
「い、いえ……」
「そうだわ、はやてにでも予言の事を聞いてみましょう」
「そ、そうですね……教えて差し上げた方がいいかもしれませんね」
無邪気にモニターごしで八神二佐に予言の事を話すカリム。
モニターの向こうの八神二佐は『狸』という言葉を聞いて寒気がするとおっしゃっていました。
私は騎士シグナムにお教えするべきなのでしょうか、とても迷います。
「失礼いたします、機動六課フォワード隊所属ティアナ=ランスター二等陸士であります」
それからしばらく経って、一人の少女がお辞儀をして部屋に入ってきました。
「あら、貴方ははやての」
「はい」
「今日はどうされたんですか、はやてが部隊員の方をこちらに派遣するなんて珍しい」
「はい、八神部隊長及びシグナム副隊長が謎の襲撃に合い負傷いたしました」
「え……はやてたちが……」
やはりカリムの予言は当たってしまいましたか。
騎士シグナム、申し訳ありません。
「い、一体誰が……」
「現場検証の結果、大きな剣のようなもので両名とも跳ね飛ばされたようです」
「大きな剣……」
手掛かりが大きな剣だけでは特定のしようがありませんね。。
「新たな災厄の兆しなのでしょうか……」
心配してるご様子のカリム。
「シグナム副隊長は病院のベットの上で何度も『……ロッサ……誤解だ……』と繰り返していたようです」
「ロッサってまさか……あの子が……」
なぜロッサの名前が……ですが騎士シグナムがロッサという呼び方を使うとは思えません。
……ん?ロッサ……テスタ……何だか点と線が繋がった気がします。
カリムは完全に勘違いしてるようですが、たまにはロッサにもいいお灸です。
「この件については引き続き捜査をしていますので、ご協力をよろしくお願いいたします」
「はい、聖王教会騎士団騎士カリム=グラシアの名にかけてご協力いたしましょう」
こうなると残る予言が気になりますね。
ランスター二等陸士がお辞儀をして部屋を出て行こうとした時でした。
先ほどお帰りになったはずのなのはさんが部屋に入ってらっしゃいました。
「なのは……様」
カリム、様になってますよ。
「度々申し訳ありません、ちょっとランスター二等陸士に用があったものですから」
「え、なのはさん……私にですか?」
「うん、ティアナ、ちょっとお散歩しようか」
「ええっ!?」
私はその瞬間、ランスター二等陸士が一瞬だけ恐怖に引きつった表情を見せたのを見逃しませんでした。
そのままランスター二等陸士は笑顔のなのはさんに優しく肩を抱かれて出て行きました。
「私もなのはさんとお散歩したい……」
とても残念そうにカリムは彼女たちが出て行った扉を見つめていました。
「結局残りの予言もよくわからずじまいでしたね」
「そうね、私の予言はそんなに当たるものではないしね」
「カリム、最近地上本部の方で少し不穏な動きがあるようです」
「予言の後半とそのことは何か関係があるのかしら……」
こうして物思いにふけるカリムはとてもお美しく、しばらく見ていたいそんな気持ちになります。
「それでシャッハ、結婚式の日取りだけど」
「は、はぁ……誰のですか」
「私と、なのはさん♪」
一人で勝手な妄想をしてはしゃぐカリムはとても微笑ましいのですが、
やはりそろそろいい病院を手配するべきでしょうか。
「カリム、病院の件なんですけど」
「え、病院?」
「はい、私が手配しておこうかと思いまして」
「病院って、シャッハ、どこか具合悪いの?」
「いえ、カリムですよ」
「やだぁ、私は元気だから大丈夫よシャッハ、心配性ね」
お元気なのはよくわかってます。
非戦闘員でありながら私のヴィンデルシャフトを何度受けても起き上がるその頑丈さ。
私はいつもそんなカリムを尊敬しています。
というか何でそんなに丈夫なんですか。
ですが、必要以上に頭まで元気なのはいかがなものかと少し心配しています。
「でもおかしいわね」
「何がですか?」
「さっきね、なのはさんにお出しした紅茶の中に惚れ薬を入れておいたの」
「なっ……」
「とってもよく効くからって金髪……じゃなくてハラオウン執務官がくださったの」
「ハラオウン執務官が……?」
私はすぐに妙だと思いました。
そもそもハラオウン執務官にしてみればカリムはある意味恋敵、
それなのに敵に塩を送るどころかそんな決定的なものをあげたりするでしょうか。
これは普通なら当然罠と考えますよね。
何の疑いもなくそれを使うあたり、カリムは真性の馬鹿なのかもしれませんね。
「カリム……いきさつがどうあれ、なのはさんに惚れ薬を盛ったわけですか……」
「シャ、シャッハ……ど、どうしたの急に怖い顔して……」
「惚れ薬を盛るなどと、人の道にはずれたことをした時は……私が道を正さなくてはいけません」
「ちょ、ちょっとだけ入れただけよっ、ほんとにちょっとだけ」
「ちょっととかそういう問題じゃありません」
「わ、私最近三十肩で体が弱ってるの……ね、だから」
「何が三十肩ですか……なのはさんが来る前に散々万歳しながら飛び回ってたのはどなたでしたっけ」
「ね、ねえシャッハ……貴方も惚れ薬、ど、どう?なんて……」
「逆巻け、ヴィンデルシャフト!」
「やっぱりこうなるのねー」
教会の屋根高く天に向かって飛ぶカリム。
なるほど、予言の最後の部分はこういうことだったのですね。
「あっ……フェイトちゃん……」
「なのは、顔が赤いけど大丈夫?」
「何だか……フェイトちゃんの顔を見たら体が熱っぽくなっちゃって」
「大変、すごく顔が熱いよなのは」
「う、うん……」
「すぐ休まないと、一緒にベットに行こう」
「うん……」
「大丈夫だよ、私がついてるからね」
「あ、ありがとう……フェイトちゃん」
なのはを抱きかかえて自室に向かう途中、フェイトは聖王教会がある方を向いてニヤリと笑った。
GJ!
このシリーズ好きだわ〜ww
次も期待してますよ!
カリム阿呆スw
何か和むんだよな、GJ!
逆巻く騎士に聖王の御加護無し
南無(AMEN)
GJ
「フェイトちゃん、さくらんぼのへた結べる?」
「えっと、こうりゃって……むりゅかひいよ、なにょは」
「えっとね、こうやるんだよ」
「ふぁ、なにょ……ん……」
なのはさんはティアナの方を優しく抱いて……のとこで期待したのは俺だけでいいw
>>678 相手の口の中で結ぶだと・・・なんという高テクニック
ヴィヴィなののエロってさ……
需要に対して供給が圧倒的に足りないと思うんだ……
誰か書いてくださいお願いします切実にorz
幼女×大人エロはアウトな人が多いからなぁ・・・
まぁ聖王ヴィ×なのはなら需要あるのかねぇ
幼女でも
私は一向に構わんッッ!
でも俺はヴィヴィ×クアの方が…
(ところで↑こういう表記の仕方って前に書いたのが攻めでいいんだよなぁ…?)
幼女にはぁはぁするなのはさんとヴィヴィオってのもいいと思うんだが
フェイトさんがこっち睨み付けてくるからなんとも・・・
大人×幼女はないといったけれど
なのはさんとフェイトさんならどっちに当てはめても想像できたわ。
なのはとフェイトの精神年齢は9歳じゃなかったからかな。
ヴィヴィオはあと3,4年経てばいい感じになりそうだが
幼女ヴィヴィ×なのはさんでも俺は全然いけるぜ
書いてくれるなら幼女ヴィヴィでも聖王ヴィヴィでもどっちでも読むけど!
ってか幼女×大人エロはアウトな人が多いってデータはどこから来てるのよ?
結構長くこのスレにいるけどそんな印象受けたことないんだぜw
ヴィヴィオ×なのはは幼女でも聖王状態でもかなり好きなCPだぜ。
幼女アウトの人多いってのはそのときはなのフェイだったけど
昔スレで幼女より大人のほうがいいって話題になったからとかじゃね?
自分はアウトではないんだけど、聖王の方がいいかな
今はまだ普通の子どもでいて欲しい
間を取って
中学生反抗期ヴィヴィオ
ですか?分かりません。
なのはに怒られたヴィヴィが魔法でママを同い年にして中学生×中学生
帰ってきたフェイトそんがそれを見て暴走して二人一気に襲っちゃう
そんなSSが見たいです><
なのはのことが好きだけどなのははフェイトにベッタリで冷たく当たっちゃうヴィヴィオと
それを反抗期だと思ってフェイトに相談するなのは。
妄想したけどヴィヴィなのにならなさそうだったぜ・・・
ヴィヴィオはCPが難しいね
本命なのはにはフェイトがライバルになるのと年齢的に差がある。
キャロ辺りとは話してることがわからない。
ピチピチさんのヴィヴィ×チンク姉とかみたいにフラグがないけど妄想できればなぁ
トレードマークの黒いリボンで後ろ手に縛られて、ベッドに転がされてるフェイトさん。
恥ずかしさで半泣きのフェイトさんを見下ろすなのはさんとヴィヴィオ。
「さぁ、ヴィヴィオ。今日は保健の授業をしようね・・・」
んなバカな事を考えてて、社会学のレポートが全然進まなかった・・・。
その妄想を社会学のレポートにしてここにうpして先生にも提出すれば解決
>>689 は例のクイってなのはさんの顎を上げてる制服ヴィヴィオを見るべきだと思うんだ。
ごめん。探したんだけど俺のフォルダからなぜか消えてたんで誰かうpプリーズ
実際にヴィヴィオがやったらすぐにお仕置き受けそうだけどな
なのはさんはヴィヴィオには弱いんだよきっと
強く出られたらそのまま……
思春期真っ只中のヴィヴィオは色々やっかいそうだな。
所構わず発生するママ2人の過剰なキャッキャウフフに我慢できなくて
「ママ達のエッチ!大人は不潔だー!」と盗んだバイクで走り出すが
なのはさんの何気ないパンチラには反応してガン見してしまうんだよ
フェイト→なのは→みんな
この関係からなかなか進展できないフェイトを見て
まだ私にもチャンスがあるとガッツポーズするヴィヴィオなイメージ
>>698 アニメで最初一方的にボコられてるなのはに不謹慎だが萌えた・・・すまそ
ぶっちゃけ、フェイトそん出張だらけだからヴィヴィにも希望はあると思うんだ
いや、ラブラブ家族も好きですけどねw
禁断の愛たまらんv
>>700 これがフェイト最強の必殺技と言われる"一秒間に十回なのは"ですか
なのヴィヴィと聞くとどうしてもまとめwikiの「母親なんて〜」を思い出す俺。
あれはヴィヴィ寝取りとしては最高の出来だと思うんだ、うん。
で、その後の攻めに回ったヴィヴィと強く出られなくなったなのはさんの光景が
>>696だと妄想して(ry
「私…この出張が終わったらなのはに告白するんだ」
こう言って出張に行って帰ってきたころにはヴィヴィオとなのはさんが付き合ってた!
こうなる前にとっとと告白するべk(ry
ティアナもフェイトさんに調教されて
そのうち一秒間に10回スバルが可能になるよ
>>706 本人は当然として結構ノリノリの子供二人が可愛い(笑)
>>707 某来訪者の如く「バルバルバル」と唸るティアナを想像したw
修羅場展開に心が痛む自分としては、ヴィヴィオにはラブラブ家族の中で
幸せに暮らして、ママたちの心を受け継いだ強い娘に育ってほしいな
そんでママ直伝のSLBやらザンバーやらで学校の友達(もちろん女の子)と
お話して友情やら愛情やらを育んでキャッキャウフフしてくれたら最高なんだぜ
銀英伝のラストみたく、スバルとティアナの娘と仲良くなればいいんじゃないかな。
はいはい保存っと
ヴィヴィフェイ好きの同志はいませんか…
>>716 自演ですか><;
ここってフェイトスレと繋がってるよな
母親達に黙ってフェイトさんの荷物に紛れて艦に忍び込む所まで想像した
ヴィヴィフェイか……
なのはさんと対立してドロッドロの愛憎劇になる作品を見てみたいw
なのはさんとガチンコ対立かw
人類最凶の親子喧嘩が見れそうだ…
なのはさんとヴィヴィオでフェイトさん取り合うとなんだかコメディっぽいノリを妄想する・・・w
だけどヴィヴィオがフェイトさんを掻っ攫っちゃうってのもいいなw
皆幸せ派の俺はフェイトさんが二人とも嫁にする所まで妄想した
nice fate.
ヴィヴィオがキャロの義母になるんですね
わかります
どっちとくっつけたいかなんて
その人がなのは好きがフェイト好きかだしな・・・
ハーレムはどうも好きになれないな
普通に家族ほのぼのが好きですv
726 :
K:2008/07/03(木) 00:22:43 ID:rTrDilqq
ヴィヴィフェイ割りに好きだよ。
時間が出来たら何か書きたいかなとは思うけど。
ヴィヴィチンクが自分的には萌え
なんだかんだ言ってなのフェイ前提なのが多いなw
なのフェイから色々派生する人が多いんじゃないかな?
8スレ目の669氏のヴィヴィなのは良かった……
ヴィヴィオはちっちゃくても大きくてもいいからまたあんな感じのが読みたいぜ
>>724 ヴィヴィフェイ→なのはさん傷心+キャロショック→キャロなの
……そうか!
>>725 禿同すぎて困る
キャラ萌えよりもCPに燃える事を重視すべきだよな
とは言うても4人とか5人とか引き付けてる訳ではないし
ハーレムって程ではないと思うぜw
好きなキャラが総受けになるっていうのはよくあるよな・・・
自分は攻にしたい派だがw
ハーレムなら一人ひとりの比率が下がる分かえって平気になるけど
三角はなぁ
二等辺三角形だったりするとどうしてもなぁ
そもそも三角関係自体が嫌いだから別作品だと真ん中のアホ両方からふられて氏ねとか想うけど
なのはさんやフェイトそんに限っては中心人物も嫌いになれないから余計にぐつぐつした悩みが
やっぱ、漏れることなくみんな幸せなのが一番だよ
>>735 当て馬は勘弁願いたいよな
というか、幸せにしないなら関わらせないでくれ!とすら思ってしまう・・・
俺は三角大好きだけどな
というか昼ドラ的な内容のは全部好き
ってかさ、いちいち聞かれてもないのに
俺は〜〜は受け付けない的なこと書き込む人は何考えてるの?
職人さんもやりにくくなるだろうし、チラ裏でやって欲しいぜ
まったくだね
なぜそこで職人さんとか他者を自論の出汁にするのさ
自分は〜と思う、だけで十分でしょ
猫うめぇ
>>740 私、高町なのは。
私立聖祥大附属小学校に通う小学3年生。
今の私は、とあるペットに夢中です。
「お姉ちゃん、おはよー」
「おはよ……って、またミルク用意してるの?」
「うんっ」
「あんた、自分のご飯は?」
「後でいいよ〜」
「はぁ〜、あんたって本当にフェイトの事が大好きなんだね」
「だってフェイトちゃん、可愛いんだもん♪」
「はいはい、ごちそうさま……」
そう、フェイトちゃん。
私のペット、高町フェイトちゃんと出会ったのはつい最近の事。
私が亡くなった母猫のそばで鳴いているフェイトちゃんを見つけて、あまりにも可愛いくて、あまりにも可哀想だったから家に連れて帰って来たんだけど、最初は爪を立てられたりして結構大変だったんだよね。
それが今では……
「フェイトちゃ〜ん、ミルク持って来…「にゃ〜ん♪」…きゃあっ!」
パシャッ
「あ〜もう、ミルク被っちゃったよ……」
「にゃんにゃん♪(ペロペロ)」
「あ、あ、こらっ!舐めな……ひぁん、くすぐったいってばぁ!」
「ふに?」
「そ、そんな可愛い顔して覗き込んでもダメなの……///」
「ごろごろ……」
「……もうっ」
こんな感じで、すっかり私に甘えんぼさん。
今みたいに困らされたりする事もあるけど、あまりにも可愛いからついつい許しちゃうんだよね……。
「ミルクで濡れちゃったから、ちょっと着替えるね。
悪いけど向こう行ってもらってていい?」
「ふに〜」
「そ、そんな悲しそうな顔で見てもメーなの!
だ、だって、恥ずかしいんだもん……///」
「にゃん」
トコトコトコ…
「……わかってくれたんだね。
フェイトちゃんはイイ子だよ」
…………
「にゃんにゃにゃ〜ん♪」
「なのはのパンツ被っちゃメーなのっ!」
悪戯好きで可愛いなのはのペット、フェイトちゃん♪
「ずっとずっと一緒に居ようね、フェイトちゃん♪」
「にゃん♪」
そもそもなのフェイの子供であることが先立って、
ヴィヴィオとなのフェイのCP話が全く思いつかない俺みたいなのもいる。
はやヴィヴィとかなら思いつくんだが。思いつく人マジ尊敬する。
>>741 何が嫌いかの自論なんて語らないんでいいんだよ
嫌いなCPやシチュの話だったら黙ってスルーなり
こっそり別のCPの話に持っていく工作なりした方が平和でお得だろ
同人のスレだから好き嫌い別れるCPの議論とかあるのは当然だけど
基本は皆リリカルなのはが好きな奴らなんだからそれでよしとしようぜ
バンプの『真っ赤な空を見ただろうか』って曲がなのフェイ・スバティア過ぎるぜ。
バンプ好きじゃなかったのにあれ聞いただけで好きになっちまった。
>>741 俺は〜が嫌いなんて言ってる奴がいたら、
その〜を書いてる職人さんは投下しづらくなるから嫌いとかはいうべきじゃないと思う
誰だって自分の好きなCPを嫌いとか言われたら嫌だろ?
それと同じ
まあなんだ
なのフェイは俺のジャスティス
工作仕掛けてる奴いるな、流れ見てるとw
4期くるのかなあ
四期はなのは達の中学〜高校時代をやってほしい
俺は攻殻みたく半分をなんか長編の事件(3期直後)を13話使って、
その合間に一話完結の短編もしくは前後編くらいの話しを13話分はさんでやってほしいな。
闇の書直後の過去編をやるもよし、各キャラのエピソードをはさむもよしで。なのフェイしかいない回とかスバティアの神回とかできるに違いあるめえ。
>>751 それ面白そうだけど、セブンアークス的に考えて2クールは厳しいんじゃ
でも一話丸々なのフェイで
ひたすらキャッキャウフフしてる内容だったらどんだけご褒美だろうか(*´Д`)
>>752 歌詞見てまんまで噴いたwww
最近脳みそが桜色と金色で絶賛花畑なんだぜ俺…
>>742 >>740だけど仕事から帰ってきてフイタww
今日ほどにちゃんに画像貼って良かったと思ったことないわ
>>742 ミルクを被ったなのはを舐める猫フェイトとかたまらん…
相思相愛のペットと主の関係というのもアリだな
たまには奴隷系でも読みたいね
もちろん落ちはプレイ。
なの×シグと申したか
すげええええええええええ!!
GJ!
761 :
名無しさん@秘密の花園:2008/07/03(木) 21:37:08 ID:z9dRbhkb
すまん、あげてしまった・・・
fateやらnanoやら色々試してるんだがPASSが分からない
誰かヒントくださいorz
>>763 お前の二つ目は一歩足らない。
もう幸福への扉はそこまで来ている!!
hahaha
こんな匿名板にそんな優しい人がいると思ったら大間違いだぜ
nanohaって打ったつもりだったんだがどうやら只のタイプミスだったみたい
>>764-765 ありがとう
愛に溢れたスレだなぁ
>>759 これは素晴らしい…
なのフェイ分補給完了
>>759のURLのサイトいったけど海外にも俺がいた
>>759 実にありがとうございました。
でもpassは絶対にnanofeiだと思ってたのに!
ちくしょう!ちくしょう!
なのフェイ、海外進出しすぎだwww。
国境を越えてまでなのフェイスキーがいるなんて思いもしなかったw。
スバティアスキーとしてはこっちも海外進出して欲しいぜ。
百合の素晴らしさが海外にも伝わってることに感動した
>>772 大丈夫、外人どもはP2Pやら掲示板やらで当然のように落としまくってるから
良作のエロ同人とか通じてとっくに進出してるだろうよ、いいんだか悪いんだか…
てか海外じゃどんなカップリングが人気なんだろう?
やっぱ強キャラ×強キャラとかフェム×フェム の方が人気でるのかな?スバティアやべぇ…orz
775 :
名無しさん@秘密の花園:2008/07/03(木) 23:31:19 ID:rgDC7A47
>>773 netの代わりにcomでも同人サイトに行ったわぁ。。漢字圏
シリアスSS続きまだかなぁ〜
強キャラ×強キャラならシグフェイもくるかな・・・。
最近、幼女化になっちゃったシグナムがフェイトお姉ちゃんに面倒観てもらう、
という電波がアンテナ三本の感度で飛んでくるんだ。
シグフェイ派は俺以外絶滅したかと
昔は頑張るのに報われないシグナムが結構いたのに
いまじゃフェイトが可哀想なキャラ代表だよ!!
>>777 確かにその通り
フェイシグか世の理だ
シグナムは色事は受け身の方が…
シグフェイは2スレ目あたりから小ネタでちょっと書いてたなぁ
今でも大好きだが、いかんせん燃料がなさすぎて妄想できない自分がいる
>>777 3スレ目位のシグナムは良かったw
三期でもう少しテスタロッサとの絡みがあればなぁ
As終了後なんかはヴィ→なのフェイ←シグとかのSS一杯あったんだけど
まぁなのフェイが鉄板過ぎるせいということでw
2副隊長はいつまでも隊長大好きだと信じてる!
>>779 あなたのシグフェイネタ好きだったw
姐さんが可愛くて仕方なかったわ
>>779 ってお前かw
四期終了後に期待してるぜ!
4期で絡みがあればここに妄想を吐き出させてもらいたいw
意外と覚えててくれてる人が多くてちょっと感動しました
てか3スレ目からいる人とかいたんだなw
初めて見たのは17スレだけど過去ログ全部見直した俺が通りますよ
四期はシグアギに期待しているもしくは永遠の古女房シャマルの巻き返しに
四機も安定したなのフェイなのに期待していいですか?
過ぎる期待は、得てして、絶望を招く。
期待はほどほどにしておいた方が、傷も浅いですよ。
俺はほんの少し期待しております。
なのはがヴィヴィオに構い過ぎて拗ねるフェイト
宥めるつもりが、フェイトの逆鱗に触れてしまうなのは
2人を仲直りさせるために東奔西走する教え子達
ここぞとばかりにアプローチをかける騎士と将
勝手に仲直りし、より深い関係を築くなのフェイ
全てを生暖かく見守っていた狸の総括
こんな感じのを期待
>>780 なのフェイの鉄板ぷりはすごいなw
たまに俺も違うCP派は絶滅したのかと思うw
>>780 なのフェイの鉄板ぷりはすごいなw
たまに俺も俺以外の違うCP派は絶滅したのかと思うw
ごめん、二重にしちゃったorz
>>792 まだ絶滅してないCP派の俺に失礼だろうが、鉄板だと思って嘗めやがって…
まぁ今にも絶滅しそうなのは事実だがなww俺涙目ざまぁw
とりあえず燃料がほしいよ燃料が
本編を見返すととても感じるのが
フェイトがなのはの名前を呼ぶときだけやたら必死に聞こえる
これは俺がなのフェイに漬かり過ぎてしまったがゆえなのか・・・
昔声優インタビューでフェイトの中の人が「なのはと話す時だけ恋する乙女モードなんです」
とか言ってたけどそれは10年経っても続いている感じがすごくする
余談だけど、その時なのはの中の人は「ごめん、なのははみんなの事が好きなんだ」って言ってた
とりあえず今度のCDでいいネタがあることを期待してる。
それから日がたち、フェイトちゃんとなのはちゃんがラブラブなんだよ!発言があるよ
でたwww黒ウサギwww
あの回だけ持ってるわwww
>>797 その一言だけ聞いた事あるんだけど、
そもそもどういった流れでそんな一言が出たの?w
三期は雑誌のインタビューでも相思相愛発言多いよなw
最後の全員集合インタビューではフェイトの中の人自重汁ってなったけどw
>>795 例の「ちょっと頭冷やそうか」のとき、ティアナに攻撃されるなのはに対して
「なのはっ」って必死な感じで心配してたのに、逆にティアナが冷やされてるときは
フェイトってば見てるだけだったよね、確かwww
ところで間があいてしまったけど、やっと今日の夜中か明日にはシリアスSS続き投下出来ます。
なんか多忙な日が来週も続きそうだけどそれを乗り切れば
一気に投下できると思うんで気長によろしく!
投下予告キター!
読ませてもらえるだけで幸せなので、自分のペースでゆっくり書けばいいよ!
DVDの特典インタビューでも
フェイトの中の人の発言に、嫁の中の人と娘の中の人が引いてた
なのフェイ的に、フェイトの中の人の功績は大きすぎる
「なのは、起きて」
気持ち良さそうな寝息を立てているところを邪魔したくはないけど、今日は残念ながら日曜日ではないわけで、自然揺すり起こすという選択肢を選ぶことになる。
少しサイズの大きいTシャツから覗いている鎖骨が気になってしまってる、だなんて言えるはずはなく、若干視線を逸らしながら作業を継続する。
なのはは妙に柔らかい。
……触りなれているけど、完全に無防備状態だと罪悪感がしてしまうのはなんでかな。
「起きて、なのは」
顔が枕に埋もれているおかげで私の表情は今のところ見破られていないのは不幸中の幸い、ってやつだろうか。
ほのかに香るなのはの匂い。
卑怯な手を使うよね、と思って苦笑する。眠っているのにそんな手段使えるわけがないんだから。勝手に解釈を加えているところがなんだか私らしい気もして、もう一度苦笑い。
こんな場面で再確認するのもはずかしいものだけど、起きて欲しいから口を耳元に運んでいく。
「なのは?遅刻しちゃうから、ね。起きて」
ようやくもぞもぞと背中が動き、掠れた寝起きの声がゆるりとこぼれた。
「…………むぅ……。ヤダ……」
「だめだよ、もう遅刻」
「…………さぼるぅ」
「なに言ってるの」
不意になのはの腕が伸びてきて、首元を絡め取られた。
「あと5ふん。だけ。
……いっしょ寝よ」
「………………ほんとに5分?」
「ん」
「……5分だけだよ?絶対5分だけだよ」
「うん」
……5分なんかとっくに過ぎちゃったけど。
どんなに急いだってもう完璧に遅刻なんだけど。
…………まあ、たまには、遅刻もアリ……
にはならないよ、うん。
起きてー……、なのはー……?
オッワーレ
なのはにゲロ甘なフェイトを書きたかっただけですすいません
>>804 ペッペッ!!
なんじゃこりゃ砂糖の味がするぜ!
甘すぎてコーヒーに砂糖入れないでも飲めた
GJ!
>>804 GJ!
めちゃくちゃ萌えた・・・。
なのはさんが首元を絡み取ったのが寝ぼけてなのか故意なのか
あと塩をください。
>>804のなのはをティア、フェイトをスバルにしてもある程度は通じそうwww
というか寝ぼすけはなのはよりもフェイトというイメージが……。
甘々GJ!
そーいやフェイトそん、ニュースにちらっと出てたぞ。
中の人のコンサートに犯行予告が出て云々という事で、ニュースになった。
最近の出演作品として、いきなり出てきて驚いた。
あれには驚いたw
しかしまあ水樹さんには気にせずライブ頑張って欲しいな
同意。行けないが、応援してるぜ!
人気者は大変だよね・・・。
まぁ、中の人の事は詳しくないから頑張れくらいしか言えないんだけど・・・。
>>808 寝坊助のフェイトさんとティアナさんは、寝坊した罰で嫁さんにキスマーク付けられちゃうんですね。わかります。
>804
その締め言葉、まさか……
ロッサか!
>>808 たまには逆ってのもいいんじゃないかw
甘えるなのはさんと甘やかすフェイトさんが最高でした
一応報告
エロパロに4の422氏がなのは→ヴィヴィオ投下してたよ
>>808 俺もなのはは規則正しく生活して朝が強そうなイメージがあるなw
アニメでも寝てるヴィヴィオとフェイトをそうっとしながら着替えて出て行くなのはの場面あったしw
フェイトがなのはに甘々ってのは万国共通っぽいけどw
なのはさんは仕事で朝練とかもあるからきちんとしてないとやばいw
実はフェイトの寝顔を見るためにがんばって早起きをしていた、とかいってみる。
でも、一期ですでに早朝訓練やってるから説得力ないんだよなぁ
前日の夜に激しい訓練メニューをこなしたので
なのはさんに寝顔をアピールするために頑張って朝寝坊してる可能性は?
フェイト「私は別に寝顔をアッピルなどしてはいない」
「この妄想がリアルでなくてよかったなリアルだったら私死んでるぞ(出血的な意味で)」
フェイトはなのはさんの寝顔を見るために深夜にもぞもぞ起きてきそうだけど
リアルな世界なら携帯で真夜中になのはさんの寝顔を激写してそう
ついヒートアップしてなのはさんの服を脱がして激写しだすフェイトを想像してしまった
その展開がまだ恋人の関係じゃない場面だったら尚更萌える
触るんじゃなくて写真にとるのかw
あまりエスカレートするとばれちゃいますよフェイトさん
フェイトそんの携帯の待ちうけと着音はまじでなのはさんだと信じてる自分w
なのはさんはこそこそと時々、隠し撮りしたフェイトそんを見てるといいw
「フェイトフラッシュ!(パシャパシャパシャパシャッ!!)」
フェイトきめえ・・・
なのは「いやん、フェイトちゃん♪」
フェイトさん(15歳)の一日。
6:45‐起床。机に飾ってあるなのはさんの写真におはようのキス。
7:20‐朝食を済ませて着替える。着替える時、「なのはのえっち」と呟きながら写真立てを伏せる。
7:40‐学校へ向けて出発。
7:50‐待ち合わせ場所でみんなと合流。なのはさんにレンズを向けて朝の一枚。
8:30‐日直で号令をかけるなのはさんをパシャリ。
9:45‐宿題を忘れて注意されるなのはさんをパシャリ。
10:30‐体操着に着替えるなのはさんをパシャリ。流石にまずいとすずかさんがネガを没収。
10:35‐はやてさんに頼んでネガを回収。財布が空になる。
11:00‐高跳びをするなのはさんをパシャリ。
12:35‐ほっぺにご飯粒を付けたなのはさんをパシャリ。
13:25‐お昼寝中のなのはさんをパシャリ。
15:00‐掃除をするなのはさんをパシャリ。「アタシも撮って」と前に立ったアリサさんも渋々、パシャリ。
15:50‐帰宅中にちょっと寄り道。クレープを「あ〜ん」と食べさせっこするはやてさんに嫉妬するも、あまりに可愛いなのはさんをついついパシャリ。
17:30‐帰宅。写真の現像作業開始。
18:30‐現像後、壁に貼るタぺストリー作り、及びスクラップ帳『今日のなのは』の編集作業開始。
20:10‐夕食を取りながら写真鑑賞の時間。至福の一時。
21:30‐お風呂の時間。なのはさんのプリントされた特製バスタオル使用。
22:20‐なのはさんの写真を見ながらのオ(ry
22:45‐なのはさんの写真におやすみのキス。
22:50‐なのはさんの写真を枕の下に入れて就寝。いい夢が見れるといいですね。
間違いなくストーカーで逮捕されるだろw
>>832 フェイトそん迷惑防止条例とかでタイーホされるぞWWWW
7:40までは普通だったのにww
6:45‐起床。机に飾ってあるなのはさんの写真におはようのキス。
7:20‐朝食を済ませて着替える。着替える時、「なのはのえっち」と呟きながら写真立てを伏せる。
普通か〜・・・
7:40‐学校へ向けて出発。
ここのみ普通というのが正確
皆さんお久しぶりです。
前回投稿して削除された動画を再うpしてみたのですが、
半月たっても消されてないので一応リンク張ります。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3647823 ところで話は変わりますが、ニコニコ動画に
新機能のニコニコミュニティができたみたいです。
そこでリリカルなのはの百合中心のコミュニティ
を作りたいのですが、私はエコノミーなので
コミュニティーを作成することができません…
このスレにプレミアムの方がいたら作ってもらえませんか?
テスタロッサは真っ赤な顔か
>>832 そこまでやってなのはにバレないのが凄いwww
いや、なのはもまんざらではないから…?
>>841 なのは「(フェイトちゃんったらあんなに夢中でシャッター押しちゃって可愛いなぁもう。
フェイトちゃんの撮った私の写真がどんな風に使われるか想像しただけで濡ry)」
>>825>>826あたりを参考に書いてみた
「今日は本当にありがと…ぶほぁっ!!」
「静かに、はやて。なのはが起きちゃう」
空港火災での救助活動が終了し、一足遅れてホテルに帰還したはやての目に飛び込んできたものは、
熟睡しているなのはとなのはのパンツに手をかけたまま固着したフェイトの姿だった。
「何をしとるん?」ついつい声を潜めながら問うはやてに
「パンツを脱がしている」と見れば分かる返事をするフェイト。
重ねて「何で?」と問うも「こんなチャンスは滅多にないから」と微妙に食い違う問答が続く。
「確かに今のなのはちゃんは無防備や。せやけどそんなんしたら起こしてしまうって」
「大丈夫、スカート脱がしても起きなかったし」
「なっ?」
はやてとしても変態の端くれ、起こさずに衣類を脱がすという神業に興味はある。
唾を飲み込んだはやては2人を見守ることにした。
何分経っただろうか?
フェイトの額に汗が浮き出した頃、不意になのはが身じろぎをした。
その瞬間、人形のように固まっていたフェイトが神の如き速さでパンツを抜き取る。
―止まる時間。
呼吸をすることさえ忘れていた2人の耳になのはの寝息が届く。
極度の疲労と緊張から開放された2人はそのまま眠りにつくのだった。
こんな幼なじみ三人組は嫌だw
そんな稲中の田中みたいなフェイトさんは嫌だw
そのまま眠るんだw
その後なのは起きたらどうするんだ・・・
だからなのはさんは真ん中だったのか
はやてはおっぱいを
フェイトはケツを
流れぶった切って悪いがアリサとなのはの馴れ初め話って
公式になんかあったかい?
びんたじゃないの?その前の初対面?
>>851 なのはの初めての死闘の相手じゃなかったかな
>>853 ああ、小学校の校舎を吹き飛ばしたあの事件の事か。
あの時のバーニングアリサパンチは凄かったな。
なのはさんに初恋しつつもフェイトさんの笑顔に参ってしまい
どっちも選べず二人の間でドギマギするアリサさん
そんなアリサさんの気持ちには全く気づかずイチャイチャするなのフェイ
そして、すずかの逆襲が始まる・・・
うーん、はやてが入らんな
>>855 いや、誰か心優しい方が面白いSSを書いてくれないかとネタ振りを…
何故か分からないけどすずかに言いたくなかったアリサは はやてに相談してみる
はやてにそれは恋だと言われ初々しいアリサはテンパりまくり
二人は好きだけどあの仲に入っていけないと悟って落ち込むアリサに はやてに説明を受けたすずかの手が――
なのフェイ すずアリ
はやて……orz
>>858 はやて×ヴィータはガチ
はやての前ならヴィータは女の子になれるんだぜ
あ、予告した日を過ぎてしまった…
と、とにかく投下致します!
シリアスSS続きいきます。
* * *
一ヶ月と七日が過ぎた。
フェイトは自分に会いに来てくれたアルフと部屋で二人。
なのはが帰ってくるのはまだずっと日が落ちてからだ。
「ご飯はちゃんと食べてるかい?」
「うん、なのはが毎日作ってくれてる」
フェイトは膝の上に両手を乗せて独り掛けのソファーに座っている。
そのフェイトの顔色はアルフから見て、前に会ったときよりもぐっとよくなっていた。
少しは元気を取り戻したようだ。
「なのはは私がおいしいって思うものばかり作るんだよ。
私の好きなもの全部知ってるみたいに。不思議でしょ」
「へ〜……そうなんだねぇ」
「うん」
不思議ではないんだけどね、とアルフは心の中で呟く。
「で、ここでの生活はもう慣れたかい?」
「随分」
「ならよかった」
「でも未だに母さんがいないことや、色々なことが信じられないときがある」
「……やっぱりまだ寂しいんだね」
「うん……だけど夜寝るとき、寂しいとき、なのはが手を握ってくれるよ」
「ふぅん、優しくしてもらって良かったじゃないか」
「とても親切にしてもらってるよ」
「そりゃなによりだね」
フェイトの向いのサイドテーブルに腰掛けていたアルフはニッコリ笑うと、
ピョコンと両足を揃えて立ち上がり、今度はフェイトの座るソファーの手摺に座った。
それからアルフはフェイトの頭を手で寄せて自分の膝に乗せた。
フェイトは膝の上からアルフを見上げて言った。
「アルフ?やっぱりハラオウンさんのところに帰っちゃうの?」
もちろんアルフだってフェイトの側に居たい。
だけどなのははフェイトと二人きりにしてほしいと言った。
その話をしたときアルフは、なのはならもう一度
フェイトを救ってくれるかもしれない、と、そう思っていた。
後になってよく考えてみれば、フェイトが誰かを必要としているのと同じくらい
なのはの方がフェイトを必要としていたんだと理解出来る。
ヴィヴィオを親に預けてまでフェイトを選んだのだ。
きっと今、なのはにはフェイトが必要なんだ。
なのはは以前フェイトが心から必要としていた人だから、
自分以上にフェイトを想ってくれている人だから、なのはにフェイトを任せてあげたい。
だからアルフはこう言った。
「一緒に居てあげたいけど、まだフェイトより小さい子どもたちの
面倒みなきゃいけないんだ。フェイトが心細いときにごめんよ」
そんなこと、自分の大切なご主人様が大変なときに理由に出来るような用事ではない。
しかしフェイトもダダをこねるような子どもではないワケだから。
「そっか、仕方ないよね」
悲しいくらい従順な子だ、とアルフは胸を痛めた。
何故フェイトはいつもこうなのか。
もちろん『いやだ、帰らないで』だとか『ここを出たい』などと言われると
困ってしまうのだが、もっと我が侭を言えばいいのに、と思わずにいられない。
「だけど私もそのうちハラオウンさんのところに行くんでしょ?」
「へっ?」
フェイトの問い掛けに対し、アルフは少し驚く。
なのはのところから離れるなんて想像出来なかったから。
「ハラオウンさんの家の子なんだよね、今は」
「……ああ、うん」
「リンディさんてどんな人……?」
「ん?あぁ、もの凄く優しくていい人だよ」
「そっか……私のこと迷惑がってないかな……?」
「え、そんなワケないよ!あの人はそんなこと思わないよ!」
「そうなんだ。なら……よかった」
「……うん……」
フェイトは随分精神的に回復し、まだまだとはいえ今の世界に慣れ初めている。
自分の立場を理解しようと努めている。
それに対してアルフは嬉しさよりも何倍も不安を感じた。
万が一このままフェイトの記憶が戻らなければ……
恐らくフェイトは心に引っ掛かりを持ちつつもハラオウン家を受け入れるだろう。
リンディもまたフェイトが自分のところへ来ることは歓迎するはずだ。
そして海鳴市で改めてハラオウン家の一員として生きるのか?
アルフは思う。
――だとしたら……
なのはは??
なのははどうなるのか??
ヴィヴィオは一体どうなるのか??
『いつか二人と本当の家族になれたら』
そうフェイトが話してくれた二人のことはどうなるのか……?
「……フェイト、今はなのはのところに居ればいいじゃないか」
アルフがそう言うと、フェイトは体を起こして眉をひそめた。
「だけどずっとなんて駄目だよ」
なのはの気持ちも知らずよくもそんなことを、と、
アルフはフェイト以上に眉をひそめる。
「フェイトはなのはと居るの好きじゃないのかい?」
するとフェイトは少し考え込んだ。
「……好きかって言われても……解らないけど、ただ……」
「ただ何さ?」
「……友だちだからってこんなに良くしてもらってちゃ……なのはが疲れるよ」
友だちって初めてだからどんなものなのかよく解らないけど、とフェイトは言う。
「友だち……うーん……それはだねぇ、心配しなくても……」
「だけど……そっか、ハラオウンさんの家だって今の私が行けば困らせるかもしれないよね」
「いや、それは大丈夫だよ、大丈夫なんだけどね、そうじゃなくて」
「母さんがあれから――その、少し……少しだけ私にお願いをするようになってから、
いつも色んなことを一人でやってきたんだもの。またそうすればいいだけだよ」
アルフはそんなフェイトが不憫でならなかった。
――また……あの頃みたいに寂しい生活をすればいいって言うのかい……?
――そんなのあたしは嫌だよ!フェイトがあの頃のままなんて駄目だよ!
そしてアルフは咄嗟に1つ提案を出した。
「そうだ、フェイト!1人でやってくには仕事が必要だよ!」
単純で明確で、良い提案だった。
「そうだろ!?」
「……うん?」
「フェイトは魔導師なんだから、魔導師の仕事に就くのが一番だろ!?」
「……そう……だと思う」
「だったら管理局の仕事に就きな!」
「えっ」
「管理局にはハラオウンの家の人やなのはも居るから何かと助けてくれるだろうし、
フェイトだってまた知らない人ばかりの所へ行くよりいいだろ?」
「うん……それは、そうかもしれないけど」
「それなら話は早いよ!これから仕事に就くことが出来るまで、なのはの世話になる
ことにすればいい。きっとすぐ仕事は見つかるだろうし、なのはだってその間だけなら
全然迷惑じゃないと思うよ?寧ろ仕事探しを始めたら安心するんじゃないかい?」
こうなればなのはの側にフェイトを引き止めておける。
我ながらいいことを考えたとアルフは思った。
しかしフェイトは言った。
「だけど私既に今、執務官の仕事に就いてるんだって」
うっかりしていた。
フェイトは臨時休暇中であるだけで、執務官のままだった。
もう一ヶ月以上経つのにも関わらず、いつもは厳しい局側がフェイトの休暇の延長を認めている。
それはフェイトが如何に局にとって優秀な人材であるかが伺えるものだった。
多少休暇が長引いてフェイトの穴埋めに手間取っても、
戻って来たときの利益を考えるとそちらの方が大きいと捉えられているのだろう。
「あら、そ、そうだったね……」
そして何よりもアルフやなのは、リンディやクロノ、その他にも皆がフェイトの
記憶は近いうちに戻り、仕事にすぐに復帰する、してほしいと願っている。
だからこそ皆が執務官の席を開けたまま待っている。
皆、フェイトの記憶が戻ることを前提に考えたいのだ。
しかしそんな皆の想いはフェイトの知るところではなく、
現実問題、復帰どころか執務官試験の勉強も何もしていない状態だ。
母親のためでもなければ自分のことで手一杯なのに、
何処かの知らない犯罪者を相手に危険なことをする気持ちにはなれないのだ。
「でもまた別の魔導師の仕事に就けるようにこれからがんばるよ」
「へっ?」
「私にはどのみち執務官の仕事なんて出来ないよ。このままじゃ一緒に働いていた人たちに
迷惑だから、執務官の仕事は辞めさせてもらうようになのはに頼んでみる」
「……どうするんだい……?」
「さっきアルフが言ったように、それまでは申し訳ないけどなのはのお世話になる」
「それはその方がいいけど……何か思うところがあるのかい?」
「うん、ちょっと前にね、なのはに色々役立ちそうな本をもらったんだ」
フェイトはすぐ手元に置いていたなのはの教材をアルフに見せた。
「教導官の仕事ならどうかな。これならなのはに教われるから」
兎も角、どうにかアルフの思惑通りに運ばれそうだった。
* * *
アルフが訪れた翌日からフェイトはなのはの勤務中に魔法のトレーニングを行うようになった。
時々はなのはにも教わり、一度はシグナムが来てくれたこともあった。
シグナムとは初対面だったが、シグナムの方はフェイトに気兼ねせずに付き合ってくれた。
「ただ腕試しをするだけなのだから、何も余計なことを考えなくて良い」
そう言って。
なのはの方も、シグナムならフェイトを困らせるようなことは言わないし
以前のフェイトが彼女を信頼していたこともあり安心だった。
そして毎日黙々と訓練をしているうちに、フェイトは新しいバルディッシュの力や
成長した自分の力を徐々に操れるようになっていた。
「……ところでフェイトちゃん」
「ん?なに?」
「あのね、その新しい戦法なんだけど……」
「これのこと?」
「うん、そのソニックフォームのことだけど……それもう使わないで」
「え?なんで……」
「危ないからイヤなの」
「でもこれ凄く早――」
「早いのは解るけど、攻撃受けたら防げないから」
「まだ訓練しか――」
「ダメ。例え練習でも、さっきみたいに私が上手く砲撃止めなかったらどうなったと思うの?」
「……けど」
「もし私がフェイトちゃんを傷つけるようなことがあったら、
フェイトちゃんは良くても私は辛いんだってこと、解ってほしいよ」
「……」
「私のこと悲しませないでほしい……って言っても駄目なのかな」
「………なのはがそう言うなら……解った」
なのはは日々実力を取り戻すフェイトの様子を見て、ホッとすると同時に懸念もした。
フェイトが自ら執務官の職を解いて欲しいと言ってきたときには戸惑い、
反対しようかと思っていた。
しかし懸命に特訓に打ち込む姿を見ていると、フェイトが少しでも前向きになるならば
フェイトが何の職業に就こうとも構わないと考え直した。
「とにかくまだ暫くは私のところに居てくれるんだよね?」
「うん」
「絶対?」
「うん」
「ならいい」
「……なんだか……」
「ん?」
「私がここに置いてもらってる身なのに、そんなふうに言われると不思議」
「……不思議?」
「だって私、なのはにこんなに心配してもらう資格あるのかなぁ……?」
「……あるよ」
「どんな?」
「友だちだから、かな」
>>832,843
フェイトそんのあまりにもマジな変態っぷりにふいたwwwww
フェイトさん執務官クビじゃなかったっけ。。
アルフが出した『管理局への就職』という名案は、出来ればフェイトには
言ってほしくなかったが、それでもまだ嘱託魔導師として働くなどと言われなくてよかった。
何故なら今すぐ局の仕事に就き、局内に足を運ぶことになれば
フェイトが以前の知人たちに会ってしまうからだ。
それはフェイトが自分の過去を知る可能性があるということ。
それを思えば教導官になるためにはまだ暫くかかるだろうから、
それまでにフェイトが元に戻ることを期待するしかない。
そんなふうに考えがまとまってからすぐになのははクロノに通信を入れた。
それからクロノを通して、現在フェイトの執務官チームを傘下に置く
次元航行艦の提督と話し合う許可を貰った。
もちろんフェイトの辞職について話し合うためだ。
予定では十日後に本局内で会えることになっている。
きっと自分1人では簡単にフェイトの辞職届を受け取らせることは出来ないのだろうけれど。
何故ならその提督こそはフェイトがこんなことになるまで
休暇を認めなかった、あの利己的な分からず屋だから。
「……友だちって本当にこんなにしてくれるものなの?」
「……さあ……どうかな」
――本当に……私にも解らないんだ
――自分の持ってる気持ち、どうすればいいのか……
* * *
ある日こんなことがあった。
早朝にトタトタと床を走る足音が聞こえて、なのはが目を覚ますと隣にフェイトがいなかった。
急いで布団から出たらしく、中途半端に布団がなのはの方へ捲れてしまっている。
なんだろうと思い、開け放たれて廊下の明かりが漏れている先を見ると
奥からフラフラとフェイトが戻って来る。
なのははその姿を見て頭が真っ白になった。
青い顔で戸口に立ったフェイトの足に血がついていた。
「なのは、私病気かな……怪我したのかな」
フェイトは羽織ったワイシャツを両手で引っ張るように握りしめて動かない。
ただごとではない状況にパニックになりそうだったが、
なのははとにかく急いで布団を押し退けて起き上がった。
そしてその際、フェイトの体がさっきまで横たわっていた場所に手をつくと、
冷たい何かがシーツにつているのに気づいた。
見るとそこにも血があった。
それは自分もどこかで見たことのあるような深い色だった。
――え、これって……
もしかしてと思い、フェイトをよく見る。
ワンピース型のキャミソール姿なので見えるワケではないが
どうやらアンダーショーツは脱いでおり、血はそこから伝ってきているようだった。
――ああ、なんだ……そうか……
――心が小さくなったからって、このことを忘れてしまっていたけれど、
きっと精神的に参っていたから来るのが少し遅れてただけだったんだね
なのはは深い安堵の溜め息をついてフェイトの側に焦ることなく歩いていき、
そっとフェイトの握りしめられた手に自分の手を添えて言った。
「大丈夫だよ、病気じゃないし何処も怪我してないよ」
フェイトは恐る恐るなのはの顔を見た。
「ほんと……?」
「うん、女の人は大人になったら誰でもこういうことが起きるの」
「……そうなの……?」
「私もなるから心配しないでいいよ」
フェイトはまだ不安そうだ。
なのははそんなフェイトの肩に手を置いて、クルリとフェイトを後ろ向きにすると
そのまま背中を押して廊下を歩かせ始めた。
「どうすればいいか後でちゃんと教えてあげるから、その前にとりあえずお風呂行こうね」
「う、うん……」
「シーツ汚しちゃった……」
バスルームの扉の前まで来ると、フェイトは申し訳なさそうになのはに言った。
もちろんそんなこと、なのはは気にしないのに。
「フェイトちゃんビックリしちゃったんだよね、
ごめんね、こういうことがあるって先に言ってあげてればよかった」
小学校にも通っていなかったフェイトは色々なことを知らない。
下着とシーツに血がついているのを見て、それは驚いてトイレに確認しに行ったことだろう。
「……私の方こそまたなのはに面倒かけてごめんなさい」
「気にしないで?急に大人の体に慣れなきゃいけないんだから、きっと大変でしょ」
「……うん、でも……なのはが何でも手伝ってくれるから私いっぱい慣れたよ」
「そっか……よかった」
きっと今日は早朝訓練は遅刻だな、などと思いながらのんびり二人でシャワーを浴び、
脱衣所ですっかり落ち込んで俯いたフェイトの髪をバスタオルで拭いていると、
フェイトがそろりとなのはにしがみついてきた。
本当はまだたくさん慣れないことがあって不安なのだろう。
なのはの腕に添えるように置かれていたフェイトの手は、
やがて少しずつなのはの背中に回されて、なのはがバスタオルを離すまで
じっとそのまま何も言わずにくっついていた。
今のフェイトが初めてなのはを抱きしめた瞬間だった。
ぎこちなくて、それになのはがフェイトを抱きしめるのとは意味も全然違うかもしれない。
なのはには色々思うことがあったけれど、少しはフェイトに信頼され始めたと考えることにした。
* * *
「今日はスバルさんとティアナさんが会いに来てくれたよ」
なのはが制服のジャケットを脱いでいると、フェイトが言った。
「へ?そうなんだ?」
「なのはに色んな事教えてもらって本当によかったって言ってた」
「そっかぁ、わざわざ来てくれたんだねー」
「うん、何度か私とは会ってるのに二人とも気を使ってくれてたと思う」
せっかく来てくれたのに申し訳ないな、とフェイトは言う。
あの二人が気を使っていたのはフェイトが上司であることも原因だが、
なのはが多くの事を言わないように口止めしているからだ。
もし口を滑らせでもしたら大変だ。
来なくていいと何度も言っていたのに、それでも来てくれたのは
フェイトと自分を心配してくれているからだろう。
「なのはは凄いね。あんなに素敵な人たちを育てたなんて」
「そう……?」
「うん」
「……確かにいい後輩たちだよ、あの子たち」
今活躍している仕事についてもそうだし、こんなにも上司を慕ってくれているなんて。
そう思って微笑むなのはを、フェイトがベッドの上で両肘を付いて見ている。
「教導官の仕事って凄いんだね」
そうやって自分の仕事に対して理解を示してくれたり
褒められたりするのは純粋に嬉しいと感じた。
だからなのははフェイトが自分と同じ職に就きたいと思うなら、
記憶のことはさておき、それも悪くないなと思い始めた。
「それでね、スバルさんたちが私と同じくらいの子を連れてきたの」
「え……?」
微笑んでいたなのはの表情は一転する。
「エリオとね、それからキャロっていう子なんだけど」
――スバル……!!
――なんてことしてくれたの……!
フェイトにはもちろんエリオとキャロとの関係を話していない。
話せないことが多すぎる。
エリオとキャロには最近になって一通りはフェイトの状態を話したが、
彼らはまだ……
フェイトと同じ小さな子どもだ……
フェイトが自分たちを知らないなんて直接言ったら――
エリオは……
キャロは……!
「二年くらい前に私が居た部隊でね、私がその子たちに訓練してあげたことがあるんだって」
「う、うん、それで……何て??」
「だからその子たちと私はちょっとした顔見知りなんだって」
「……他には……?」
「……それだけだよ?」
「え??……それ、だけ……?」
「うん……?」
――そうだよね、ティアナが一緒なんだからスバルが勝手な事しようとしたって……
――だけど……エリオとキャロは……?
――何も言わずに帰ったの……?
「訓練のこと覚えてなくてごめんねって言ったら、何故だかその子たちが
私の両腕にくっついて、キュッてしてくれたの。それから男の子が――エリオがね、
会いに来ただけだから、会えたから、だから構いませんよって言ってくれた」
「そう……なんだ……?」
「うん、でもキャロが泣いてたみたいだったから、どうしたのって訊いたら、
久しぶりに会えて嬉しいだけだって言ってた」
なのはにはすぐにその様子が想像出来てしまう。
エリオとキャロがフェイトにしがみついて離れない様子。
悲しくて泣いて、それでもフェイトがそこに居るだけでいい、
フェイトを困らせてはいけないと自分たちに言い聞かせている様子を。
きっとスバルが二人の気持ちを察して、それか見るに見かねて
それでフェイトに会わせに来たのだろう。
「きっと凄くいい子たちだよ」
まだ幼いと思っていたエリオとキャロ。
しかし彼らはなのはが考えるよりもずっと成長している。
二人は大切な人を困らせる真似など決してしない。
彼らは他ならぬフェイトが育てたのだから。
ヴィヴィオも彼らのようになれるだろうか?
そして……
自分自身も……
支援した方がいいかな?
>>872 ありがと、ここで今日は区切りますと言いたかった!
投下遅いけど待ってくれてる人ありがとう。
一度投下した箇所までもうすぐ辿りつくはず。
あと今回は入れるべきかまよったエピソードが一部あったけど投下してしまいましたw
血がね……
GJ!
つづき楽しみにしてる。
875 :
K:2008/07/06(日) 01:10:28 ID:VLY1+l+J
GJです。
今回のエピソードが逆に身体は大人だけと心はまだ子供なんだという印象を強くした感じですごくよかったです。
続き、楽しみに待ってます
>>873 何言ってるんだ、血のとこが一番萌えたんだぞ!!!
戸惑うフェイトさん可愛いよ
あとエリキャロが泣かせるわ(つД`)
GJでした!
ところでこのフェイトさんが実は無印時代のBJかと期待してた俺サーセン
そうだよな、バルさんは問題ないんだからインパルスだよな…
連投スマソ
あれ、それともただのソニックフォームってことはデフォはライトニング?
でもなのはさんがちゃんと訓練してるってことはStS時のBJと思っていいのかな
大筋とは関係ないところを気にしてすまんが、
外見は19歳のフェイトさんが真顔であれ着てたら萌えると思ったものでw
>>877 873だけど、一応設定はインパルス&真ソニックです。
単に『ソニックフォーム』としか言ってないのは、なんとなく『真』って言わせるのが
好きじゃなかったのと、わざわざ『真』じゃない方はもう使わないだろうと考えたもんで…
正直言うと、冒頭よりも前に投下した部分を書いてるときは
普通に9歳で無印のフェイトを想像しながらだったんですけどねw
でも別に19歳で無印BJを想像してくれてもかまいませんよー
あと血の方は大丈夫だったみたいでよかった…
>>873 GJ!
血はそこまで詳しく書いて無いから問題ないと思いますよ。
それにしてもかなり複雑な状況になってきましたね・・・今後真実を知る事があるのかないのか・・・
続き楽しみです
>>878 わざわざレスありがとうございます
19歳で無印BJだとなのはさんも悶々としそうで気の毒なので(笑)
設定通りインパルス&真ソニック想像しながら読みます
続きも楽しみに待ってます!
>>882 ktkr
結構少ないCPだから楽しみです
フェイトさんのライブ行ってきた
歌が全てなのフェイ、フェイなのに聞こえてしまう病にかかってることがわかった
>>884 アニサマ、フェイトさんになのはさんも参加らしいんだぜ…デュエットしたら萌え死ぬかも試練
なのはとフェイトのデュエットはマジで聞きたいねw
なのは「みんな、こんにちは」
フェイト「なのは、こんにちは」
なのは「今日はフェイトちゃんとデュエットします」
フェイト「なのはのために歌います」
なのは「それじゃあ、Playいきます」
フェイト「なのはいきます」
なのはさん…
フェイトさん色に染められてるよ…
あんまり中の人と外の人を混同しちゃだめだよ
中の人事情はよく分からんとです
中の人と一緒にしたらなのはさんがティアナ萌えになっちゃうぞ
しかしフェイトさんにはいつかなのはさんのために一曲歌ってほしい
機動六課のメンバーでカラオケに行って、
フェイトはなのはの為にPrayを歌えば良い。
そしてなのはが恥ずかしがりながらもフェイトの歌う姿に惚れ直せば良い。
二人のせいで室内の温度が確実に上がるな。
>>886 一体どんなプレイを披露するつもりなんですか教導官
>>890 すでに5,6曲歌ってる気がするんだがw
>>890 なにいってんだ。
なのはさんはティアナ萌えだろ。
だからあんなに構うんだ
そんな妄想が最近浮かんで仕方ない
>>890 中の人的に言えばティアナ×すずかだろ。
フェイトそんの人のライブに行ったから
次はなのはさんの中の人のライブに行きたいわ・・・
なんかもうダメダメだw
というか「リリカルなのはライブ」やってももう十分人集められると思うんだけどどうだろう?
>>895 そのネタで書けないか何千回と試行したが駄目だった…
スバティアで十分
>>886 ×play
○pray
なのはとフェイトはカラオケボックスでイチャイチャ(ry
900 :
899:2008/07/07(月) 13:28:43 ID:qZJlghhN
つまり、
「泣いても叫んでも助けは来ないよ、なのは?」
という狂気に染まるフェイトさんな訳で。
防音&密室で(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
歌で思い出したがスバティアはふたりともキャラソンが嫁ソングなんだよな
もともと文字畑の人とはいえ自分の作品の作詞ってお禿げさまじゃあるまいしwと思ってたが
こればかりは都築真紀Gjと言わざるをえない、よくわかってらっしゃるじゃないか
>>900 なのはさんにいたずらしながら歌わせるフェイトさんまで妄想した
なのはさんの喘ぎ声がマイクの大音量で響き渡る羞恥プレイですね
905 :
名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 18:14:45 ID:ctn6Sxm1
906 :
名無しさん@秘密の花園:2008/07/07(月) 19:21:56 ID:O8yzRR6S
「ETERNAL NANOHA」
作詞・作曲・編曲:フェイトそん
遥かなのは響いてる 下着はなのはに
真夜中の白に溶けて 流れてくなのはの粒
迷い無く 襲い掛かる 砲撃に出会った
真っ白ななのはのように どこまでも素直ななのは
なのはのタオル纏った 僕を動かしてる
砲撃されるたびに 気持ちよくなれる
君のその笑顔だけ 守り抜きたい 願いはひとつ
砲撃越え刻まれた 恍惚の記憶
まっすぐに受け止める 君は光の女神
あの日胸に触った 永遠の感触
深い闇解き放って なのはのトビラ 開いてく
妄想果てない 未来へ
なのは言い過ぎwwwww
砲撃も多すぎw
しかも、最後なんか快感に変わってるw
でもなんか完璧に一方通行っぽい件w
どう見てもストーカーです本当に(ry
>>907を聞いてのなのはさんの反応
@もう///フェイトちゃんったら///みんなの前で恥ずかしいなv
Aフェイトちゃん、ウ・ザ・イ☆
B私もフェイトちゃんに一曲歌っちゃおうかな♪
Cダメだこいつ、早くなんとかしないと・・・
実はなのはのピンク色の魔力光は魔力じゃなくてフェロモンの塊で、直に浴び続けたフェイトさんはなのはの魔力(フェロモン)無しでは生きられない体に(ry
砲撃前「母さんの為にジュエルシードを(ry」
砲撃後「なのはなのはなのはなのはなのはなのはなの(ry」
D 今夜はちょっと激しくしてあげる必要があるの
これはw
ミリオン確実ですね
紅白はガチ
>>907 B・C 合わせ技で
Spiritual stoker
作詞・作曲・編曲 なのはさん
大人になっても忘れない My stoker 巡り会っちゃった人
一途に覗き見するこの場所で ずっと君を砲撃してた
約束を覚えてる My stoker 大好きなその笑顔@鼻血
風呂場の扉が開いたあの日 思わずアクセルシューターで追撃してた
正気を疑い 泣きたかった
本当の願いを 本当の想いを 君が教えてくれたんだから(フェイトちゃんのド変態!)
やらしい視線に見守られて きっとずっと甘えてたね
大切にしてくれた隠し撮り画像 みんな没収ね
でも、そのうちフェイトさんの変態さにも慣れてしまって
「またフェイトちゃんたら、しかたないなぁ///」
とか惚気るようになってしまうに違いない。
>>912 ヴィータがツンデレなのは直撃じゃないからですね
リィインフォースはよく防いだな
そしてヴィヴィオは……
なのはさんがBJの色的な意味で白組行って
フェイトさんが鼻血的な意味で赤組で対決ですね
次スレは「ブラスター20SLB」
『SECRET AMBITION(直訳:秘めたる野心)』
作詞・作曲・編曲:フェイトそん
胸に宿る 熱き妄想は
寝室のなのはへ・・・
震える指 握りしめて
静かにシャッター切った
バインドされ逃げられない
窓から 飛び出したいよ
たとえ見えそうな
僅かなチラリズムだって
気付かれたら あの星の隣
撃ちあげられて
その砲撃で高く・・・
銀河を裂く
Starlight breaker
-星光の轟き-
途切れる記憶を辿って
それからきっと思い出す
ほんのりエロなのは
どんな冷たい眼差しで
睨まれてみても
逆に感じちゃうから
決して止まらない
星空のspica
作詞・作曲・編曲 なのはさん
終わりの無い夜を紡ぐ 幾千もの時を越えて
涙流す夜は続く 押し倒していつの日も 小さな宝石ね
フェイトちゃんのナミダ
金色の髪 風に舞い 灼熱のうなじを 通り過ぎた
ヒップライン超えて刻む どこまでも消せない 確かな爪痕
不安と羞恥を 感じるあなたを笑う
真夜中の情事 独りきりの寝室
今どこかで 娘の声が聞えた
曇りきったこの瞳が 涙流す鏡見つめて
どんな時も離したくない
硬くきつく鎖で 縛り付けてあげるの
胸の奥にあふれるのは あなた縛る欲望だけ
涙流す夜は続く 叶えたいいつの日か 小さな時からの
フェイトちゃんへのオモイ
なのはさんで何か無いかなと思ったのですが、
なんかなのはさんが病んでしまった……どうしよう……。
しかも、語呂悪すぎだね……。
>>920 水城さんに嘆願書を(ry
>>921 ヤンデレなのはさんssを見たくて堪らなくなったぞどうしてくれるw
何やら作曲が流行っているようだなw
フェイトそん頑張りすぎww
名曲が台無しだw
ふぇいとそんならガチでやりそうだから困るw
フェイトさんが有名な歌手で、なのはさんが一般人のラブストーリの電波を受信したw
生放送でなのはさんへの愛を歌っちゃうフェイトそん・・・微妙だな
>>922 幼い兄妹を拉致した犯罪者を追うフェイトとティアナ
犯人を逮捕したもののすでに兄の方は殺されており、生き残った妹は天涯孤独の身となっていた
その妹に自身を重ね合わせたティアナは保護責任者になることを決意し、
フェイトは2人の後見人になる
一方なのはは数カ月振りの再開に心を踊らせ、フェイトを出迎えに行く
しかし、そこで目にしたものはフェイトとティアナの家族然とした姿だった
ここまでは妄想できる
そこからが本番なのになんと言う寸止め
このSめ!
兄(´・ω・)カワイソス
行方不明くらいにしておけばまだ救いようがあるような・・・
とりあえず続きを書くと幸せになるよ(俺が)
ヤンデレの行動がよく分からないんだ
あと「稲中の田中みたいなフェイト」とか言われたこともある
だからきっと期待に応えられないと思うんだ
稲中の田中みたいなフェイトって言われても違和感がないw
フェイトそんファンには悪いんだけど
なのはさんのパンツ盗んだり匂いかいだりしてそうなイメージが強すぎるw
寝る前にシリアスSSの続き投下します。
時間帯があれなんで支援いらない安全圏の短さで切りますね。
* * *
『友だち以上になりたい』
『えっ…』
『と、友だち以上に……なのはと…………あの、何でもない』
『え!? だ、だめ、言ってよ!』
『あー……また今度会ったときにでも――』
『今度っていつ??明日から次元航行部隊の社宅なんでしょ?また会えなくなるのに!』
『うん……だから……またなのはと離れるのが嫌だから……
ずっと側に居たいな……って……思って……』
『……それってもしかして……私とヴィヴィオと一緒に住みたいって言ってる……?』
『うん、でもそれだけじゃなくて、言いたかったのは……』
『……うん……?』
『なのはのことがずっと、す……』
『……』
『……』
『……もう!フェイトちゃんっ』
『!な、なのはのこと好きなんだ!!!!』
そして現在、なのはとフェイトはどんな関係になったのだろうか――
その日もまた、ただいま、と言って扉を開けるとフェイトがすぐに走って来る。
おかえり、と小さな声を零しただけでハッキリ聞き取れる距離まで。
なのははもう一度ただいまと言って、すぐ側にあるフェイトの頬に軽くキスをする。
フェイトはニコリと笑ってなのはの荷物を、持つよ、と言う。
夕飯の支度をする合間に時々リビングの方に目をやると
フェイトが洗濯物を畳んでくれているのが見える。
しなくていいのに、と言いかけたが、やはり黙ってその好意を受け取ることにした。
代わりに後でありがとうと言うと、予想通り嬉しそうにしていた。
いつものように箸を口元へ運んでやると遂に、自分で食べる、と言い張られた。
不服だという表情をなのはが見せる前にフェイトは、お箸の使い方覚えたいから、と言った。
「覚えたら食べさせ合いっこできるね」
その言葉になのはの手は止まる。
幼くなってしまったフェイトに自分が食べさせてもらっている図を想像すると可笑しかったが、
せっかくフェイトが出した可愛い案なので、まあいいかと思った。
それから四苦八苦してコーンの粒と向き合うフェイトを見ながら、自分もそれと同じものを食べた。
「どうしても無理なときは言ってくださーい。私がしてあげるから」
「えっいいよ……もう少し練習すればきっと出来るもん」
いつのまにか口答えするようになっちゃって、となのはは喜びと残念さの両方を感じる。
食器を洗い終えてリビングのソファーに座るフェイトの隣に腰を下ろすと、
フェイトが自分の見ていた番組を映画が放送されているチャンネルに替えた。
「あれ?いいのにさっきのチャンネルで」
「なのは前も映画見てたから好きなのかと思って……違った?」
違うことはないが、映画が好きだったのは寧ろフェイトの方で、
今日放映されている社会派ものなど特に『世界情勢の勉強にもなるよ』と言って
つまらなそうにするなのはを後目にフェイトが見ていた類いのものだ。
「こういう小難しい内容じゃなければ見るよ?もっとこう家族で見れる
ファンタジーだったり、あとはロマンスものだったり……そういうのなら好きかな」
「この間見たやつみたいに?」
「この間……?どんなのだっけ?」
「男の人と女の人が夕日のところで――」
「あーっ!それね!それより人から聞いたんだけど、今やってるこの映画おもしろいらしいよ?」
気まずい話題になりそうだったのでなのはは思わず話を逸らした。
「え、でもさっきこういうのは見ないって」
「そんなことない!なのはは大人ですから、たまにはこういうのも見るよ!」
そう言って見始めたのはいいものの、全く知らない外国の政治経済を扱ったもので
更に途中からだったこともあり内容も薄らとしか解らず、正直つまらなかった。
フェイトの方を見れば、難しそうな顔で画面を見つめながらも
手先や足の先をモゾモゾと動かしていて、どうやら集中力を欠いている様子だった。
ふーん、となのはは片方の眉を上げてフェイトに声をかけた。
「フェイトちゃん、映画の内容解ってる〜?」
自分のことは棚に上げて、ちょっとからかうつもりだった。
「……主人公がインサイダー取引の首謀者に陥れられて苦しんでるみたい。
頼みの綱は因縁のライバルだった弁護士だけっていう展開だよね」
……この子は本当に九歳だろうか?
それとも自分が年層より幼いのか?
「……フェイトちゃん、インサイダー取引って何か解ってる?」
「……解んない」
なのははプッと吹き出した。
「な、なんで笑うの」
「解らないのに必死で見てるから」
フェイトは膝の上に置いた掌をギュウと握り、その必死な顔でなのはに言った。
「だってなのはが見てるもの、私も解りたいから……」
そう言われて、なのははすぐに笑うのを止めた。
「せっかくなのはと一緒に見てるのに、私だけ解らないなんて何だか嫌だ」
「フェイトちゃん……」
「私、たくさん知らないことがあるから……勉強しないと」
心を体に追いつかせようと懸命なその様子に、
そして追いつかせたいと必死になってしまう子どもらしい考えに、
なのはは切なくも愛しい気持ちになった。
「えっとね……実はなのはもこの映画よく解らないから……」
「へ?」
「フェイトちゃんも解らなくていいよ」
「……なのはも?」
「うん、だからもう無理して見るの止めようよ」
「なのはも無理してたんだ」
フェイトはあからさまに意外だという表情。
「……インサイダー取引は知ってますけど??」
ムキになったなのはを見てフェイトは少し笑う。
「もぉフェイトちゃん」
「なぁに」
なのははフェイトの両手首を握ってフェイトが逃げられないようにすると、
自分との距離をグイと詰めた。
「私のこと笑ったお仕置き」
顔を近づけられてクスクスと笑うフェイトの頬に唇をつけると
思い切り息を吹きかけてブーと音を鳴らした。
「ひゃっ」
フェイトはくすぐったそうに笑っていた。
なのはも同じように笑うと今度は反対の頬に顔を寄せる。
「ふふふ、やだよ、なのはー」
なのはが握ったフェイトの手にも、そしてフェイトの言葉にも全く抵抗の力は感じられず、
簡単に再び息を吹くことが出来た。
先ほどよりも大きな音がしたのが可笑しかったのかフェイトはきゃっきゃと騒ぎ楽しそうにしている。
フェイトにするには少々子どもっぽいこの遊びは
ヴィヴィオや大抵の子どもはこの音と伝わる振動にはしゃぐものだが、
甘え下手のフェイトもその例外ではなかったようだ。
「次はおヘソだよ」
そう言ってなのははフェイトのシャツを胸の下まで捲ると
その平で滑らかな腹に口を寄せた。
「あっ……」
次の瞬間、二人とも動きが止まった。
フェイトの口から漏れた声のせいだ。
フェイトは自分から出た妙な声に驚いて思わず手で口を押さえたが、すぐに元通りの調子で言った。
「くすぐったいよ、なのは」
「……う、うん……」
しかしなのはの方はフェイトの腹に口をつけたまま赤い顔で固まっていた。
少々目眩を覚えた上に全身の力がすっかり抜けてしまい動けそうになかった。
「……なのはー?」
「んー……」
「ブーってしないの??」
そんなこと出来る心の余裕がない。
思い切り息を吸い込むことが出来ないくらい器官が弱っている感じがした。
墓穴を掘ってしまった、と思う。
フェイトの体は大人なのだから、こんなことされたら思わず声が出てもおかしくない。
可愛くて触れたくてたまらないけれど、実際こうなると対処に困るのは自分だ。
フェイトの顔を見ないまま、なのはは言った。
「このまま暫くこうしてようかな」
「どうして?」
「フェイトちゃんが息する度にお腹が動いておもしろいから」
本当はフェイトに顔を見られたくなかったからだが、
呼吸に合わせて動く肌をこんなに密着して感じるのは気持ちがよかった。
「なのは、映画終わっちゃうよ?」
「それはもういいでしょー」
「せっかくここまで見たのに……」
なのははそのままフェイトの腰にがっちりしがみついた。
「このままでもかまわない?」
「うん、いいよ」
なんだかんだでその後も戯れ合っていて、結局映画の結末は解らなかった。
「あれ?もうニュース番組になってる……」
「もうこんな時間!?早くお風呂入らなくちゃ」
湯船に入るときは、もう向かい合って入らなかった。
フェイトの背中をなのはが後ろから抱える体制で、くっついて入っていた。
なのはの体の間で、フェイトは頻りにパシャパシャと水音を立てている。
何をしているのかと思い、なのはが首を傾けてフェイトの頭越しに見てみると
フェイトはアヒルを突ついていた。
きっと密かに自分で触ってみたいと思っていたのだろう。
それからまたいつも通りベッドの上で髪を乾かせてあげ、
それが終わると次はその場でフェイトの爪を磨き始めた。
「爪ってそんなもので奇麗になるんだね」
初めてその道具を目にしたフェイトは磨いてもらっている自分の手元を真剣に眺めていた。
「そうだよーほら、透明感が出てきたでしょ?」
「ほんとだ……」
そうしているうちになのはの方も真剣になってきて、黙々とその作業に取り組む。
必然的に会話のない時間が続いた。
それからなのはが漸く両手の爪を磨き終え、今度は足だ、と顔をあげてみると
既にフェイトは瞼を閉じていた。
「あ……寝ちゃった……?」
いつもより遅い時間に入浴した上に爪の手入れの時間が加算され、
随分遅くなっていたので無理もない。
なのはの方もフェイトを見てアクビをした。
今日はもう終わりにしようか、とフェイトの腕に手を伸ばすと
ほんの少し触れただけでフェイトはバランスを失ってなのはの方へ倒れて来た。
「ちょ、フェイトちゃ……」
上手い具合にフェイトの顔をなのはの肩が受け止め、なのはの耳元でスースーと寝息が聞こえる。
起こそうかと思っている間にもフェイトの体はずり落ちていく。
「うー……んん……」
なのはのパジャマに埋もれた鼻と口が苦しかったのか何なのか、小さく唸っている。
マッサージされて気持ちよくなった猫みたいだ、となのは思った。
もちろんなのはにとっては猫より可愛いのだけれど、それにしては少し大きすぎて
こんなとき動かすのに困るな、と、そんなことを考えながら
どうにかフェイトの体を横たえさせた。
それから薄い毛布を自分とフェイトに掛け、手元の照明を落とした。
「ん…ん……」
なのはがおやすみ、とフェイトに囁いて暫く経ってから
フェイトが寝心地の悪そうな声を出したのでそちらを見てみると、
フェイトは何かを探すように左手で何もないシーツの上を弄っている。
この仕草はどこかで見覚えがある。
というより、頻繁に見てきたものだった。
ヴィヴィオと一緒だ。
思わずその手を握ってやると、フェイトはすっかりおとなしくなった。
なんて愛らしい癖だろうと思い、なのはは微笑まずにはいられなかった。
そして――
「…母さん……」
フェイトがそう寝言を呟いた瞬間、急に胸がズキリと痛み、重く寝苦しい夜になった。
そうか、ヴィヴィオと一緒なんだ、となのははもう一度認識する。
ヴィヴィオと同じで、母の温もりを探しているんだ、と。
なのはとフェイトはもう『友だち』にはなれたのだろうか?
少なくともなのはがかつて手に入れた関係ではない、そうなのはは強く感じた。
今日はこれだけで。
次スレは『20歳でも魔法少女』かぁ
思ったよりSS長引いてるな……
話に進展がないようだけどこれでも進展してるんですよ??
>>924 「ごめんね、ファンの人に取り囲まれてて……来るの遅れちゃった」
「どうせ私はただのあなたのファンの一人だもん……」
「なのは……」
「私バカみたい。あなたは私とは住む世界が違う人だってわかってるのに……」
「君のためなら歌手なんて辞めるよ!君が嫌がるならファンなんていらない!
たくさんの人から愛されなくていい、君だけに愛されたいんだ!!」
「フェ、フェイトちゃん!!だめだよっ!私は歌ってるあなたが好きなの!!」
「なのは……!なのh――
しょっちゅうフライデーされる二人ですね、うん。
>>929 そんなこと言わず文章に!
文章に起こしてくれぇぇぇ!とくにフェイティアの箇所を詳しくw
>>937 GJ!!
とりあえずこの鼻血とリンディ茶を飲んだ後のような胸焼けをなんとかしてくれないか?
仕事にならんw
GJ!
教科書に載せたいような、すばらしい「キャッキャウフフ」でした。
>>937 GJすぎる・・・GJすぎるよ・・・
知らない間にリンディ茶飲んだような気がする
シリアスではあるけどフェイトさん可愛いよ
GJ!
フェイトさんかわいすぐる
唐突な話だけど、フェイトさんがなのはのパンツでハアハアとか良く聞く(?)けど、逆ってあんまり無いような気が……。
やっぱり、
フェイト→プレシアママを失った分なのはに甘えていたい
なのは→フェイトちゃんも好きだけどみんな大好き!
という環境の違いかな?
たまにはフェイトさんをストーキングするくらいのなのはさんとか見てみたいのだが……。
一緒に住んでるわけだから、
一度くらいはなのはさんも洗濯物畳んでる時に
魔が差してフェイトのパンツに顔を押し付けた事がある筈!
実際にはなのはさんの方がフェイトさんに甘えてる印象もあるんだけどな
A'sの漫画版ではなのはさんから抱きついて甘えてるし
フェイトがなのはにミカン「あーん」してるし
StSでもなのはさんはフェイトさんに泣きついてる
SSのお風呂とか、ひたすら心配する描写とか
後、中の人が凄いからイメージが先行してるのかもw
何だろうなぁ……なのはさんがフェイトさんを本気で追い回しと、シャレじゃすまない想像しか
浮かばないんだ。
個人的には好きだからいいんだけど、何でだろうなぁ……。
>>942 知ってるかい?なのはさんのバリアジャケットはフェイトさんのパンツなんだよ
ちょっと前エロパロになのはさんがヴィヴィオのパンツでハァハァしてるのならあったが
変態なのはさんと真人間フェイトさんだと
フェイトさん卒倒ばっかしてそうだ
変態なのはさんと変態フェイトさんだと
「これが私の全力全開!SLB!!」
「うわぁー」
……
「なのは…」ヌギッ
「フェイトちゃん…」ヌギッ
ハキッ
とまあこんな感じでお互いの健闘を称えるイメージ
変態なのはさんならSLB食らって気絶しているフェイトさんを襲うだろ。
無印の時なら「この子を敵にしておくにはもったいないの・・・・」と言いながら起きるまで犯す
そんな妄想をしていた時もありました
>>943 その後なのはさんが色々ゴソゴソして、
「なのは、何で私のパンツがまた洗濯されてるの?」
「聞かないでフェイトちゃん……」
というところまで妄想した。
>>944、
>>945 確かに……。
中の人のなのフェイプッシュはファンとしても頼もしい限り(笑)
>>946 その想像をSSにするんだ!
……それ何てヤンデレ(ry
>>947 「あ、パンツかと思ったらなのはだったよ」
「もう、フェイトちゃんてば、お 茶 目 さ ん ☆」
>>948 それもそれで犯罪の香りが……。
>>949 ユニフォーム交換ですねわかります。
>>937 なんという幸せな光景…
萌えざるを得ない
しかしこれからの展開を考えると……でも期待してます
>>950 それはやばいなw
>>952 フェイトそんが自分のイメージ過ぎて噴いたw
最近かっこいいフェイトそんはやってるのにスマソw
フェイトそんは変態でヘタレで受けなry
>>952 書いたやつ誰だよ、怒らないからでてこいwww
>>952 絵のレベル高ぇ!
やっぱりフェイトさんに鼻血はデフォですねwww
フイタwwww
フェイトはやはり一般的にもああいう認知のされ方なのかwwww
>>952 ちょwwwうめえwwwwwww
店員さんGJすぐる
のわぁorz
なのはさんの日なのになにも投下できなかった・・・
今から書くから許してなのはさんー
今はフェイトさんが慰めてる最中だから今のうちに急いで書き上げるんだ!
そういえばなのはさんの日だったんだよなww
全く思い到らなかった
フェイトさんで頭がいっぱいだった
今日はなのはさんの日って理由でフェイトさんは休暇を取ったに違いない
でも肝心のなのはさんは普通に仕事
一人寂しく家にいたフェイトさんは、自分がなのはさんになることを決意
とりあえず髪をサイドポニーにしてみるフェイトさん
続いてなのはさんの化粧品(あんまり使ってないけど)を使う
口紅を塗って間接キスだとニヤケる
それだけでは物足りず、服を脱ぎ出す
なのはさんのタンスを開け、なのはさんの服を取り出す
自分が普段着ないピンクの服に戸惑うが、服から微かに匂うなのはさんの香りに興奮する
そしてフェイトさんはあるものを見付けてしまう
オレンジ色をした、可愛らしい下着だった…
それをおもむろに手にしたフェイトさん
「やるしかない」
そう言った彼女の顔にエリート執務官の面影はまさに見る影もなかった…
ショーツを履き、顔を部下や同僚に見せたことがない程崩すと、ブラを手に持った
「あれ…?」
フェイトさんがそういうと同時に音がした
ガチャ
「フェイトちゃーん! ただいまー!」
なのはさんが帰って来た
仕事を半ば強引に切り上げたのだ
しかしフェイトさんは気付かない
「ただいま、フェイトちゃ……」
家で暇してる恋人のために帰って来たなのはさんは言葉を失った
「な、なにしてるの…?」
「あ、なのは。おかえりなさい」
ニコッと満面の笑顔を見せる
「ただいま……じゃなくて、なにやってるの?」
現状を掴めないなのはさん
「あ、いや、なんでもないんだよ」
「なんでもなくないでしょ? なんで私のブラつけてるの?」
「つ、つけてないよ」
「つけてるよ。しかも下まで穿いてるし」
「確かに下は穿いてるよ……でも……」
「でも……なに?」
「ブラはサイズが合わなくてつかないんだ」
「……へぇ」
わざわざ仕事を休んだフェイトさんはこの日一言も口を訊いてもらえませんでした
「なのは。ねぇ、なのはってば」
「……」
「なんで怒ってるの? 私がなのはの下着つけてたから?」
「……」
「ほ、ほら! 私のブラつける?」
「………」
「あぁ! な、なのは! どこ行くの!?」
おかしいな…
幸せな二人を妄想してたのにフェイトさんがおかしなことに
フェイトそんwww
そこで「なのはの服が着てみたかったんだ」とでも言えば良かったのにwww
変なところで素直www
ダメだww早朝から吹かざるおえないwww
フェイト「なのは、ここにあるミニチュアみたいなブラは何?」
なのは「それははやてちゃんがここで着替えた時に忘れていったブラだよ」
はやて「何でかな……何で涙止まらないん……?」
>>963 俺の妄想を具現化してみるテスト(笑)
ご立腹のなのはさんが部屋に立てこもったという設定で。
「なのは、ごめん! 私が悪かったからここを開けて!」
「……」
「きょ、今日はお詫びのプレゼントもあるんだ!」
「……プレゼント?」
カチャッ
「なのは……」
「フェイトちゃん、プレゼントって……?」
シュル
「はい,私の脱ぎたてのパンツ!(ニコニコ)」
「フェイトちゃん……」
――スターライトブレイカーッ!!!
次の日、気絶から目覚めたフェイトが見た物は、なのはの字で書かれた『実家に帰らせてもらいます』の書き置きだった……。
「なのは、なんで……?」
そして未だに頭冷やされた理由の分からないフェイトさん(笑)
思い付きで書いたのに意外と受けて嬉しい
最近のブームはドSなフェイトさんだったんだけど、
変態フェイトさんの方が妄想しやすいとはどういうことだ
>>967 部隊長ノーブラで帰ったんですかw
是非その過程を形にしてくれw
f
ぱたぱたと足早な雨脚が窓を叩く。
雫が幾つも幾つも線を作っていくのをぼんやり見ているのは嫌いじゃない。そん
な休日だって、きっと「アリ」。
そんな空気の中で、うたた寝しそうな気配を感じるのは一緒に過ごしてきた上で
珍しいことでもなかった。
「なのは?もしかして眠い?」
「……眠くない」
「目が半分寝ちゃってるよ」
寝ちゃってもいいのに。
なのはは私との時間を大切にしてくれる。だから一人で寝てしまうことを嫌う…
…まではいかないけど、あんまりしない。
「最近残業続きだったの知ってるよ」
「……疲れてないもん」
「そう?」
「……そう」
まあ、本人がそう言い張るのならそれでもいい。
私だってなのはといろんな話がしたいし、たくさんたくさんその声を聴いていた
い。
だけど、全部を預けてほしい、とはもっと思っているんだよ。
「撫でたら寝ちゃいそうだよ」
言葉とは裏腹な目をこする仕種を見てちょっぴり笑ってしまった。
「眠くないってばー!寝かし付けたいくらいうるさいのー?!」
「そんなことないよ?」
「……だって」
「うん?」
なのはは拗ねちゃった子供みたいな目をしてから、続けた。
「……フェイトちゃんと、…………居るのに」
寝ちゃうのはもったいないよ、と繋ったのを聴いてやっぱりな、と幸せな苦笑が
広がった。
伝えたいことも、聴きたいことも数え切れないほど存在しているわけだけど。
でもね、無防備な寝顔を見てあげるのも私のシゴトな気がするよ。
なのはは一瞬ジト目を作って『フェイトちゃんが言うからしょうがなく聞いてあ
げるんだ』みたいな表情をしてから私の手に触れてきた。
「…………1時間だけなら」
「うん」
なのはならどんななのはでもだいすきだよ。
……って、夢の中なのを確認したら言ってみよう。
(・3・)オワルェー?
前回の小ネタにGJありがとでした。
GJ!
朝からいいもの読ませてもらった。
今日は一日幸せな気分で過ごせそうだ。
小ネタGJ!
ところでそろそろ次スレの季節だけどスレタイ決めないとな
遂に20スレ目となるとすごいもんだな…
20人の娘
20歳直前
20才の成人式
20歳の魔法少女
20歳もまだ新婚
>>968,969
ワロタw変態フェイトさんかわいいよ
>>971 和んだ、いいなあ。
なのはさんを甘やかしまくるフェイトさん好きだ
にじゅうの意味を籠めた指輪
20歳の成人結婚式
次スレ立ててきます
新スレ乙です。
埋めます。
ぼんやりと心に無を浮かべても、いつの間にか胸を占めるその背中。
責任取ってほしいって言ってみるのもいいかもしれない。
……好きだよ。
少し照れながら言ってくれたその一言がちっとも頭から離れない。
フェイトちゃん、寝不足じゃ仕事にならないってわかってるでしょ?これっても
しかして新手の嫌がらせなのかな?
……………………。
……寝れない。
体調不良を原因に、半ば強制でとらされた突発休暇。
普段人の倍働いてるんだからと四方八方から言われては有り難く頂戴するしかな
い、というそんな事情だ。
だけど私は今日起きてからずっとノートPCにかかりきりなのだから全くもって
休暇にはなっていない。
だってそんなに体調が悪いのでもないのに―熱があって顔が赤くて少しふらふら
してたまに記憶がなくなったりする程度だ―いきなりお休みを貰うのは悪い気が
して、手は自然にキーボードを叩いていた。
「あ」
ポン、とメールが来たことを報せる機械音。
「…………」
開いてみて苦笑いしてしまった。
送り主はフェイトちゃん。
その文面たるや小さい子を置いて仕事に行かなければならなくなった親のようで
、悪いけど笑ってしまった。
熱は引いた?ごはん食べた?私早退しようか?なにかほしいものある?ヴィヴィ
オはちゃんと見て貰ってるよ、等々、箇条書きにしたらレポート用紙丸々埋まっ
てしまいそうな分量だ。
「だ、い、じょ、う、ぶ、っと」
たたたん、と打込んで大丈夫であることを下へ具体的に連ねる。
フェイトちゃんは心配症……というか、過保護な感がある。ヴィヴィオに甘いの
は当然で、私にもその手は緩まない。そこがいい所な気もするけど、ヴィヴィオ
の虫歯はフェイトちゃんのせいだからあんまりそうも言っていられない、……か
な。
ポン。
またもメールを報せる機械音。
「……仕事しなさい」
溜め息が出た。
返事のメールは誤字脱字だらけで、明らかに注意散漫なのが目に浮かぶ。
……もぉ。
少し厳しい文で最後を締めて、PCを閉じた。
ちょっと目がちかちかしてきたのを合図だと思うことにして立ち上がってみたけ
ど、少しもふらついたりしないし、多分熱も引いている。
……明日は今日休んだ分早出しようかな。
うん、そうしよう。そうと決まれば早めに支度しちゃおう。
書類やその他諸々の仕事必需品を纏めていたら、不意に『あの声』が脳裏を過ぎ
った。
フェイトちゃんの、……昨日の。
触れられた場所が今更熱く感じて、下唇を噛んだ。
……ばか。
そんなことを考えていたらドアがガチャガチャ鳴り出して、びっくりしていたら
フェイトちゃんが倒れ込む勢いで入ってきたので二重に驚いた。
「ふぇ、フェイトちゃん……?!」
「な、のは……、だい、じょうぶ……?」
「え、あ……、大丈夫……。だよ?」
「…………そっか……」
床にへたれ込んだフェイトちゃんの元に座り事情を聞こうと思ったら、
「……ごめん、ね」
「……え?」
「体調……悪かったの……気が付かなかった」
「い、いよ……!自己管理出来てなかったのは私なんだから……」
時計を見ればまだ1時を回ったばかりのところ。
推測するまでもなく、早退だ。
「なに……してるの……」
フェイトちゃんがすごく、すごく……、バカに見えて、大切に思えて。
ぎゅ、と抱きしめる。
体調は大丈夫だよ。私、案外頑丈だよ?フェイトちゃんが一番よく知ってるでし
ょ、そんなこと。
「仕事……、早退してください、って……言われちゃった」
はにかみながらそう告白されても困ってしまう。
「示し付かないでしょ、そんなんじゃ……」
そう言ってはみたけれど。
でも、浮かんでくるのはそんなオトナノタテマエなんかじゃなくて、……子供染
みたひとつの感情。
「……ありがと」
「……うん」
「……あいたかった、から」
「…………うん」
「フェイトちゃんのこと……考えてた、から……、
びっくりしたけど……うれしかった」
正直過ぎる気持ちを吐露してしまえば後は優しいこの腕に任せてしまえばいいだ
けだ。
「……あと2時間くらいしたら……ヴィヴィオ迎えにいこうか、……一緒に」
優しい声が提案する前に言っておく。大した時間は経っていないけど、随分会っ
ていないような感覚がしてしまったから。
「外、行ける?私一人でも……」
「フェイトちゃんに連れてってもらう」
……というか、一緒に……行きたいから。二人でヴィヴィオの手、引いてね。
「……そうだね」
くしゃりと髪を撫でてきた指がなんだか妙にくすぐったく感じて少し笑ってしま
った。
……あ。
迎えに行く前に言ってやらなきゃ。
今日の体調不良のとどめは一睡も出来てなかったからだーっ、って。
(・3・)オワルェー?
>>988 G J
フェイトさんの心配性となのはさんの無理しがちなところは
いい具合に噛み合うな
これは良い夫婦
そろそろ梅の季節かも
今日は投下多くてうれしいな
20スレでもこの調子で行きましょう
もうこっちうめるか
うめ
ノ(*・ヮ・)) 次スレも王子様キャラでいきます
>>996 ((・∀・)x)) せやけどそれは私が打ち砕かせてもらうわ。
100なら次スレでフェイトさんは鬼畜になる
|: : :/: : : : : :/: : : : : .:|: : .:ト、: : :l: : : : :|: : : :\ : : \: : : :\
|: :/: : : : : :/: : : : : : .:|: : .:| .|.: .:ト、: : : |: : : : : :|: : : : :\: : : :\
|: :|: : : : : / : :/|: .: .:/|: : / !: : | !: : :ト、: : : : ! : : : : : :l: : : : : |
|: :|: : : : : |:_ム斗─ァ十:/ |: :ナ十‐ァ-、|: : : :|.: : : : : .:ト、: : : !
\!: : : : .:|:/ レ' レ' .レ' .レ' .l: : : :|.: : : : : .:|: :ヽ: : |
|: : : : .:レ xfT¨¨丁ヽ .イ丁¨lfヽ. !: : : |.: : : : : .:|: : :|: : |
|: : : : .:|く. 込ェrリ 込ェrリ 〉|: : :/: : : : : : :|: : :|: :/
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|\: \ 、  ̄/:|: : /: !: : /| /.: .: ! ユーノくん大好きなの!
|: : `ト-ヽ ┌─┐ /: :レ'.|: :|: /: レ: : : .:|
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