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マンセー名無しさん :
2009/08/16(日) 09:10:31 ID:IzSJuxPP
PAC3全国配備へ 北ミサイルの脅威、対応強化 防衛省拡大方針 2009.8.16 01:51 弾道ミサイルに対処するミサイル防衛(MD)で、防衛省は15日、ミサイルを迎撃する 地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を全国に拡大配備する方針を固めた。北朝鮮の脅威を踏まえ、 対処能力を強化する措置で、追加の装備取得を平成22年度予算の概算要求に盛り込む。 航空機撃墜用のPAC2運用部隊が混在する航空自衛隊の高射部隊はすべてPAC3化し、 部隊の削減で合理化も図る。 PAC3は全国に6つある空自高射群のうち、3つの高射群への導入を計画していた。 18〜19年度に首都圏をカバーする入間基地(埼玉)の第1高射群(高群)に配備を完了。 20〜22年度には名古屋や大阪に展開する岐阜の4高群、九州北部を防護する春日(福岡)の 2高群にも導入する。教育用として浜松(静岡)にも配備している。 この配備計画は、政治・経済の中枢機能が集中している主要都市を弾道ミサイル攻撃から守ることを 最優先したものだ。残りの千歳(北海道)の3高群、三沢(青森)の6高群、那覇の5高群は現行のまま、 敵の航空機を撃墜するPAC2の運用部隊として維持する予定だった。 だが、今年に入り、北朝鮮は弾道ミサイルによる威嚇を活発化させている。 4月に長距離弾道ミサイルを発射し、7月には日本のほぼ全域に届き、約200基を配備している 中距離弾道ミサイルのノドンなど7発を連射。ノドンに搭載可能な核弾頭の小型化に成功したとの 分析もある。
対日補償要求は終了 韓国政府が公式見解
8月16日7時57分配信 産経新聞
【ソウル=黒田勝弘】韓国各紙は15日、日本統治時代の韓国人労働者の日本での未払い賃金について、
もはや日本に返還要求はできないとの韓国政府の公式見解を伝えた。韓国では元慰安婦や戦没者、
徴用労働者など多くの関連団体や個人がいまなお、日本に対し各種の補償を要求している。
韓国政府としては、補償問題は1965年の日韓国交正常化の際に日本政府から受け取った
「対日請求権資金」ですべて終わっているとの立場を、改めて確認したものだ。
韓国人が過去がらみで日本政府や日本企業に補償要求などの訴訟をするのは自由だが、
日韓双方の政府は「国家間の補償ですべて終わった」との立場で一致している。
したがって今後は、補償が必要な場合は韓国政府に要求すべきだということになる。
韓国では、日本企業が敗戦前の韓国人労働者に対する未払い賃金を日本で供託していたため、
韓国政府にその返還を求める訴訟が韓国内で起きている。
この供託金は3億6000万円で現在の価値では300億〜400億円になるというが、
韓国政府(外交通商省)が法廷に提出した文書は「日本政府がすでに支払った請求権資金(無償3億ドル)
に含まれているとみるべきで、韓国政府として日本政府に返還を要求することは困難」となっているという。
過去にかかわる補償問題では、韓国政府がすでに1970年代に旧日本軍人や労働者など民間人補償を
個別に支払っており、近年も申請に基づき個別に支給している。元慰安婦についても生活補償が行われている。
しかし慰安婦関連など日本糾弾に熱心な反日団体をはじめ、あくまで対日要求にこだわる人びとは
日本で訴訟を起こすなど、日本の団体などと一緒になって日本政府や企業に対する追及を続けている。
韓国マスコミもこれまでは何でも日本に要求という姿勢が強かったが、
最近は補償問題処理について外交文書の紹介など事実関係をかなり客観的に伝えるようになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090816-00000054-san-int
韓国:大統領演説 硬軟両面で北朝鮮との接触を模索
【ソウル大澤文護】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、光復節(独立記念日)の演説で
朝鮮半島の新平和構想に言及し、核問題の解決を前提に南北経済共同体実現のための高官級協議の設置や、
南北間の通常兵器削減などを提案した。北朝鮮に対する硬軟両面の姿勢を盛り込み、
南北接触の可能性を模索するとみられる。
新構想で目を引くのは金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノム・ヒョン)両政権が訴えた、
対話・交流拡大の具体策に踏み込まなかった点だ。李大統領はまず核問題での北朝鮮側の態度変化を求め、
その後に国際協力プロジェクトを推進するという、強硬姿勢を改めて示したことになる。
一方、演説では新構想実現の前提条件は北朝鮮による核開発放棄の「決心」だけで、「実施」を明言しなかった。
韓国国内では、支援実施のハードルを下げた事実上の柔軟政策との見方も示された。
しかし、新構想は「国際協力プロジェクト」と位置づけられている。米国など国際社会が求める
「後戻り不可能な」核放棄の証拠無しに、関係諸国へのプロジェクト参加呼び掛けはできないだろう。
北朝鮮は核放棄を強く拒否するとみられるが、経済、教育、インフラ整備を盛り込んだ
「5大開発プロジェクト」は魅力的な内容。
韓国の専門家は「北朝鮮が水面下での南北実務接触に応じる可能性はある」との見方を示している。
毎日新聞 2009年8月16日 0時19分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090816k0000m030120000c.html
新型インフル、韓国で初の死者確認
2009年8月15日16時54分
【ソウル=箱田哲也】韓国の保健福祉家族省は15日、記者会見を開き、
新型インフルエンザに感染した男性(56)が15日朝、肺炎と敗血症により死亡したと発表した。
韓国での新型インフル感染者の死亡は初めて。感染者は15日に2千人を超えるなど韓国で急増している。
男性は1日から5日まで職場の同僚らとタイを旅行。
発熱後すぐに保健所を訪ねており、医療機関側が適切な処置を怠ったため手遅れになったとの批判が出ている。
同省担当者も記者会見で「ウイルス検査の判断を早くしなかったため、治療薬の投与が遅れた」と語った。
http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200908150181.html
「核には核で立ち向かう」 北朝鮮軍部が警告
2009.8.16 10:56
北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は15日付で、
米韓連合軍司令部が指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」を17日から実施するのに先立ち、
「わが国を標的にした核戦争演習」と非難、
「われわれを核で脅せば核で、ミサイルで脅せばミサイルで立ち向かう」と警告する報道官談話を伝えた。
朝鮮中央通信が16日伝えた。
談話はさらに、米韓が「制裁を実行に移し対決をあおるなら、報復と全面戦争で対応する」のが
「わが軍隊の立場だ」と指摘。
「われわれは万端の態勢にあり、(警告は)決して空言ではない」と表明した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090816/kor0908161057001-n1.htm
【国際】対北朝鮮政策 韓国も圧力から対話へ
2009年8月16日 朝刊
【ソウル=福田要】韓国の李明博(イミョンバク)大統領が十五日の解放記念日の演説で示した
対北朝鮮政策の方針は、米国が先に打ち出した非核化に対する「包括的措置」と重なる。
北朝鮮が十三日に韓国企業職員を解放した背景にも対米関係改善の思惑がうかがえる。
南北間の駆け引きは、ともに米国の動きを意識した展開になっている。
「決心を見せれば」。李大統領は演説で、経済、教育など五分野にわたる開発支援の開始条件を、
核放棄実施より前の意思表明の段階とし、圧力より「対話と協力」に重点を置く姿勢を強調した。
核問題の進展を経済協力の前提とする、これまでの原則は維持。しかし、同時に多分野にわたる
包括的「見返り」も示し、核問題でのより前向きな対応を促す提案になった。
米国は七月、北朝鮮の二回目の核実験を教訓に、非核化と米朝国交正常化などの見返りを段階的に
進めず、両方をパッケージとして解決する「包括的措置」を公表している。
北朝鮮はこれに拒否反応を示すが、李大統領の演説は米韓の協調を印象づけた形だ。
一方、北朝鮮が米女性記者に続き、韓国企業職員を解放したことには、クリントン元米大統領の
訪朝で芽ばえた米朝対話再開の手応えを、より確実なものにしたいとの計算が働いているとみられる。
クリントン氏は訪朝時、北朝鮮指導部に同職員を解放するよう要請。
北朝鮮は約一週間でこれに応じ、直接交渉早期実現への強い意欲をにじませた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009081602000092.html
サムスン・グループ前会長に有罪判決、背任罪で 韓国高裁
(CNN) 韓国の最大財閥、サムスン・グループの前会長、李健熙被告(67)が
長男と娘に新株引受権付社債を不当に安い価格で売り渡したとして背任罪に問われた差し戻し裁判で、
ソウル高裁は14日、懲役3年、執行猶予5年、罰金約1100億ウォン(約84億円)の有罪判決を
下した。地元の聯合ニュースが伝えた。
安い価格での売り渡しは、長男への経営権移譲を円滑に進めることを狙ったとされる。
李被告は1、2審では無罪の判決を受けたが、最高裁が破棄し、高裁に差し戻していた
被告は会長職を20年間続けていたが、昨年4月に起訴された後、辞任していた。
2009.08.15 Web posted at: 16:05 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200908150008.html
【週刊韓(カラ)から】韓国の“人間国宝”が勢ぞろい 「無形文化エキスポ」富川で開催 2009.8.16 13:00 韓国の“人間国宝”が参加して、その技(わざ)を披露する「富川・無形文化エキスポ」 (京畿道富川市主催、韓国文化体育観光省など後援)が9月、ソウル市近郊の富川市内で開幕する。 世界の無形文化財を紹介する博覧会として昨年から開催され、今回で2回目。 主催者側は20日間の開催期間中、30万人の観客を予想している。(ソウル 水沼啓子) 韓国では日本と同じように、伝統芸能や工芸技術といった無形文化を法律によって重要無形文化財に 指定している。また、その技を高度に体得している人を重要無形文化財保持者として認定。 こうした保持者を韓国では一般に「人間文化財」と呼んでいるが、日本的に言えば「人間国宝」 と言ったところだ。 日本では「能楽」「歌舞伎」といった芸能のほか、「陶芸」「染織」のような工芸技術を 重要無形文化財に指定している。韓国では仮面劇や伝統舞踊、民俗音楽「パンソリ」、 農村に古くから伝わるパーカッションによるパフォーマンス「農楽」などの芸能のほか、 「螺鈿(らでん)」「刺繍(ししゅう)」「韓紙」などの工芸技術が指定の対象だ。 また朝鮮王朝時代の宮中料理のほか、 「ムンベ酒」「ミョン川杜鵑酒」「慶州法酒」などの地酒も指定されている。 韓国文化庁によると、現在125の伝統芸能や工芸技術が重要無形文化財となっており、 179人が“人間国宝”として認定されている。 エキスポには、このうち152人の“人間国宝”が参加し、その技を披露する。 また、世界11カ国が参加し、国内外の1079の無形文化財が紹介される。 毎日7、8回の伝統芸能の公演があり、期間中198回に及ぶ公演が実施される。 重要無形文化財に指定されている仮面劇「統営五広大」や「鳳山仮面劇」、 韓国を代表する竹製の横笛「テグム」の第一人者で“人間国宝”の李生剛氏の公演ほか、 日中韓の綱渡り名人による競演も行われる。
新型インフル、韓国で2人目の死者
【ソウル=前田泰広】韓国保健福祉家族省によると、新型インフルエンザの治療を受けていた女性(63)が
16日、呼吸困難と多発性臓器不全で死亡した。
新型インフルエンザによる死者は、韓国では2人目。女性は海外に渡航したことがなく、
同省は韓国内で感染したとみている。
聯合ニュースによると、女性は「ソウル地域」に住んでいた。
同省の説明では、女性は7月30日、呼吸困難のため入院。タミフルによる治療を受けていた。
医療機関から申告を受けた同省が8月8日、感染を確認した。
これまでのところ、女性の家族や接触のあった医師らの感染は確認されていないという。
(2009年8月16日14時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090816-OYT1T00466.htm
対日補償要求は終了 韓国政府が公式見解
2009.8.16 13:35
【ソウル=黒田勝弘】韓国各紙は15日、日本統治時代の韓国人労働者の日本での未払い賃金について、
もはや日本に返還要求はできないとの韓国政府の公式見解を伝えた。韓国では元慰安婦や戦没者、
徴用労働者など多くの関連団体や個人がいまなお、日本に対し各種の補償を要求している。
韓国政府としては、補償問題は1965年の日韓国交正常化の際に日本政府から受け取った
「対日請求権資金」ですべて終わっているとの立場を、改めて確認したものだ。
韓国人が過去がらみで日本政府や日本企業に補償要求などの訴訟をするのは自由だが、
日韓双方の政府は「国家間の補償ですべて終わった」との立場で一致している。
したがって今後は、補償が必要な場合は韓国政府に要求すべきだということになる。
韓国では、日本企業が敗戦前の韓国人労働者に対する未払い賃金を日本で供託していたため、
韓国政府にその返還を求める訴訟が韓国内で起きている。
この供託金は3億6000万円で現在の価値では300億〜400億円になるというが、
韓国政府(外交通商省)が法廷に提出した文書は
「日本政府がすでに支払った請求権資金(無償3億ドル)に含まれているとみるべきで、
韓国政府として日本政府に返還を要求することは困難」となっているという。
過去にかかわる補償問題では、韓国政府がすでに1970年代に旧日本軍人や労働者など
民間人補償を個別に支払っており、近年も申請に基づき個別に支給している。
元慰安婦についても生活補償が行われている。
しかし慰安婦関連など日本糾弾に熱心な反日団体をはじめ、あくまで対日要求にこだわる人びとは
日本で訴訟を起こすなど、日本の団体などと一緒になって日本政府や企業に対する追及を続けている。
韓国マスコミもこれまでは何でも日本に要求という姿勢が強かったが、
最近は補償問題処理について外交文書の紹介など事実関係をかなり客観的に伝えるようになった。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090816/kor0908161337004-n1.htm
金総書記との会談目指し、滞在もう1日延長 訪朝の現代グループ会長
2009.8.16 20:50
南北経済協力事業を手掛ける韓国企業、現代峨山は16日、
北朝鮮訪問中の現代グループの玄貞恩会長が訪問日程を17日まで、
さらに1日延長したことを明らかにした。金正日総書記との会談は確認されていない。
玄会長は、北朝鮮の開城工業団地で拘束された現代峨山の男性職員の解放交渉などのため
10日から訪朝。当初は12日に帰国予定だったが、滞在延長を繰り返している。
北朝鮮は、米韓連合軍司令部が17日から実施する指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」に
強く反発していることから、聯合ニュースは金総書記との会談について「16日が最後のチャンス」
との観測を伝えている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090816/kor0908162050005-n1.htm
金総書記、現代グループ会長と面会 金剛山観光事業再開問題などを協議か
2009.8.16 21:56
【ソウル=水沼啓子】韓国の聯合ニュースは16日、北朝鮮の金正日総書記が、
北朝鮮を10日から訪問している現代グループの玄貞恩会長と会談したと報じた。
北朝鮮の朝鮮中央放送が16日に伝えた。玄会長は当初12日までの予定で平壌入りしていたが、
滞在日程を延長してた。会談では、契約の見直しをめぐって南北間で争っている開城工業団地や
中断している金剛山などの観光事業再開問題などが話し合われたとみられる。
聯合ニュースによると、朝鮮中央放送は「金正日同志が南朝鮮(韓国)の現代グループ会長に
面会された」と報じ、金養建・朝鮮労働党統一戦線部長が同席したと伝えた。
玄会長は、開城工業団地に進出する韓国企業、現代峨山の男性職員が今年3月末から北朝鮮に
拘束されている問題で解放などを協議するため訪朝。男性は13日に無事解放され韓国に帰還した。
韓国メディアによると、玄会長は2005年以降、金総書記に3度面会しており、今回で4度目という。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090816/kor0908162156006-n1.htm
米韓軍の指揮所演習が始まる 韓国側が主導
2009.8.17 08:09
朝鮮半島有事を想定した米韓連合軍の指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」が17日、
始まった。北朝鮮の反発に対し、米韓は外部からの韓国侵略に備える防御演習としている。
演習はコンピューターシミュレーションなどにより行われ、野外の機動訓練はない。
27日までの予定。
2012年に予定される米韓連合軍司令官(在韓米軍司令官)から韓国軍への有事作戦統制権移管に
備え、演習は韓国軍合同参謀本部が主導。聯合ニュースによると、これまでの米韓連合軍の
作戦計画「5027」に代わる新たな作戦計画の草案が初めて使われる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090817/kor0908170811000-n1.htm
北、米韓演習で核含む反撃警告 全土に特別警戒態勢突入命令
2009.8.17 08:53
北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部は17日、米韓連合軍司令部が同日開始した指揮所演習
「乙支フリーダムガーディアン」に対抗し、全軍と全国民に全土の特別警戒態勢に突入するよう
命令を下した。朝鮮中央通信が伝えた。
北朝鮮は今年3月の「キー・リゾルブ」などの米韓合同軍事演習に際し、「軍最高司令部報道」と
「軍総参謀部報道官声明」で「戦闘準備」と「領土侵犯への反撃」を警告していたが、
今回は金正日総書記が最高司令官を務める最高司令部の命令という異例の厳しい対応をみせた。
命令は、27日までの演習期間に「少しでも軍事的挑発行為が起きれば、
核抑止力を含むあらゆる攻撃と防御手段を総動員して即時、打撃を加える」と警告、
核兵器での反撃もあり得ることを軍当局として初めて表明した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090817/kor0908170855002-n1.htm
南北往来の正常化で合意 北朝鮮と現代グループ
2009.8.17 09:01
北朝鮮のアジア太平洋平和委員会と韓国の現代グループは17日、南北の陸路往来の正常化や、
金剛山と開城の観光再開、離散家族再会など5項目の交流措置に合意、
朝鮮中央通信を通じ共同報道文として発表した。
合意は、
(1)昨年12月から統制を強化していた陸路を通じた南北往来を原状回復
(2)金剛山観光を早期に再開、北朝鮮は便宜と安全を徹底して保障
(3)開城観光を直ちに再開、開城工業団地事業を活性化
(4)白頭山観光の推進
(5)10月の秋夕(チュソク=中秋節)に金剛山で離散家族再会を実施−の5項目。
報道文はまた「双方は2000年の南北共同宣言と07年の南北首脳宣言に沿って
協力事業を発展させる意思を表明した」とした。
これらの合意は、16日に行われた金正日総書記と韓国・現代グループの玄貞恩会長との
会談内容を踏まえ、双方がまとめた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090817/kor0908170906003-n1.htm
サムスン電子:テキサス工場でNAND型メモリー生産へ−Eデーリー
8月16日(ブルームバーグ):韓国のオンライン新聞Eデーリーは16日、半導体大手、
韓国のサムスン電子が、現在DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)
を製造する米テキサス州オースチンの工場でNAND型フラッシュメモリーを生産すると報じた。
同紙によると、サムスンは同工場でのDRAM生産を10月から中止し、
5億ドル(約473億円)を投じて製造ラインを改良して来年後半にNAND型メモリー
(電気的に一括消却・再書き込み可能なメモリー)の生産開始を目指すという。
同社幹部の話を基に伝えた。コスト競争力を高める取り組みの一環だという。
更新日時 : 2009/08/17 11:21 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aACytj0Lc4jg&refer=jp_asia
韓国・双竜自動車、約340億円の純損失 上半期
2009年8月14日18時43分
【ソウル=稲田清英】労働組合員による工場立てこもり終結で生産を再開した韓国の双竜自動車は
14日、09年上半期(1〜6月)の純損益が4428億ウォン(約340億円)の赤字だったと発表した。
前年同期(純損失699億ウォン)より損失規模が大幅に拡大。販売台数は約1万3千台と74%減った。
同社は「77日間にわたった占拠ストによる生産中断が直接響いた」としている。
韓国自動車5位の同社は1月に経営破綻(はたん)。
現在は日本の会社更生法手続きに当たる法定管理下にある。
リストラ案に反発する労組が5月下旬から本社工場を占拠し、13日から生産を再開した。
リストラ関連費用として1300億ウォンの融資を政府系金融機関から受ける予定だが、
経営再建の行方は不透明だ。
http://www.asahi.com/business/update/0814/TKY200908140241.html
現代自動車、米欧で存在感 販促工夫、ウォン安追い風 2009年8月16日1時19分 韓国自動車最大手の現代自動車が、世界市場で存在感を高めている。 安さを売りに新興国ではもともと強さを発揮してきたが、昨秋の金融危機以降は、 自動車メーカーの主戦場である米欧での「善戦」が目立つ。 ただ、エコカー開発の遅れもあり、勢いがどこまで続くかは未知数だ。 ■「失業したら返品可」「燃料代肩代わり」 新車販売台数が、前年同月より約4割も落ち込んだ今年1月の米国市場。 ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車などが軒並み3割以上減らす中、 約14%も伸ばしたのが現代自動車だった。 原動力は1月に導入した思い切った販売促進策。 新車購入から1年以内に失業した場合は返品でき、残るローンも免除するという破格の内容だ。 7月にはガソリン代の一部肩代わりも始め、同月の米販売台数を約12%増やした。 市場低迷の影響で1〜7月の米国での累計販売台数こそ1割近く減ったが、 3〜4割減のGMやトヨタ、ホンダなどに比べれば傷は浅い。ウォン安で高まった価格競争力をいかし、 7月の米販売シェアは4.6%(昨年の年間シェアは3.0%)に上昇。 傘下の起亜自動車も含めれば7.5%と日産自動車を上回る。 欧州でも、手頃な価格で買える中小型車の強みをいかして好調だ。 欧州市場は、各国の販売支援策で6月に前年比プラスに転じたばかり。 現代自はすでに2月から前年同月を上回り、6月は3割近く伸びた。 失業時の返品保証を欧州でも始め、販売シェアは日産、ホンダを上回っている。
>28 もともと現代自が強い新興国では、販売増の勢いが加速している。 例えば、排気量1600cc以下の小型車を対象に減税策を導入した中国。 ヘッドライトが大きい中国専用車などが好調に推移し、 1〜7月の累計販売台数はすでに昨年の年間実績を上回った。 業績面でもウォン安が追い風となり、4〜6月期の純利益は前年同期比約48%増の 8120億ウォン(約630億円)と四半期ベースで過去最高。純損失のトヨタや日産とは対照的だ。 鄭泰煥副社長は7月の記者会見で 「世界市場での善戦は、ブランド力向上に対する積極的な努力などの成果だ」と胸を張った。
>29 ■品質改善、ブランド力裏付け 現代自はなぜ、米欧でも快走しているのか。ウォン安を味方にした「安さ」だけが理由ではない。 長年の課題とされてきた「品質改善」に裏付けられたブランドイメージの向上が加わってきたのだ。 世界の自動車産業が注目する1月の北米国際自動車ショー。 09年のカー・オブ・ザ・イヤーの乗用車部門に選ばれたのは、現代自の高級セダン「ジェネシス」だった。 米J・D・パワー・アンド・アソシエイツがまとめた米市場の09年初期品質調査では、 現代自の「エラントラ」が小型車部門トップ。 ブランド別でも、現代自の「ヒュンダイ」ブランドは4位(昨年13位)に順位を上げた。 「レクサス」「ポルシェ」「キャデラック」に次ぐものだ。 新興国では安いだけでなく、市場のニーズをきめ細かく吸い上げた戦略車の投入を続けている。 例えばインドでは、混雑がひどい交通事情をふまえ、クラクションの耐久性を高めて音量を上げるなど 工夫し、首位のスズキに次ぐ20%程度のシェアを維持。 7月のインド販売台数は現地生産の小型車を中心に、前年同月比で5割以上も伸ばした。 現代自の急速な成長は、90年代末以降の海外事業の拡大と軌を一にする。 昨年の海外販売台数は約221万台と10年間で3倍以上に増え、全体の8割だ。 リスクの高い海外展開を素早く進められた背景には、創業家出身のオーナー会長のトップダウンによる 意思決定の速さと、韓国国内の安定した収益基盤がある。 1〜7月の現代自の韓国販売シェアは51%、起亜を含めれば82%。 先進国市場では類をみない独占状態だが、業界関係者は 「消費者に不満はあるものの、ライバルメーカーにはない現代自の強みでもある」と指摘する。
>30 ■7月わずか14台…日本市場では不振 勢いが続くかどうか、疑問視する見方もある。理由の一つが、価格競争力を支えたウォン安の行方だ。 今年3月に1ドル=1500ウォン台後半まで進んだウォン安も、 韓国の景気回復を受けて1200ウォン台まで戻しつつある。 韓国産業研究院の李吭九・機械産業チーム長は 「ウォン安に加え、不況で中小型車への関心が強まるなど、今はあらゆる環境が現代自に有利。 そうした条件が変われば、これまでのような成長が続くか分からない」と分析する。 現代自の中長期的な成長を左右するとみられるのが、トヨタやホンダに水をあけられた エコカー開発の成否だ。 「韓国のエコカー時代の幕を開く」。現代自は7月、同社初のハイブリッド車(HV)を発売した。 ただ、消費者にはなじみが薄い液化石油ガス(LPG)を使うタイプで、需要は未知数。 ガソリンエンジン搭載のHVを米韓で来年発売するほか、 今後4年間で4兆ウォン以上を投じて電気自動車や燃料電池車などエコカー開発を急ぐ方針だ。 一方、日本市場での巻き返し策はまだみえない。 韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんをCMに起用するなど知名度アップを図ったが、 日本での販売台数のピークは04年の2528台で、08年は496台まで落ち込んだ。 09年は上半期(1〜6月)で598台と少し盛り返したが、7月はわずか14台。 同クラスの日本車と比べて特色を欠くことなどが不振の原因とされる。
>31
販売戦略などを担当する現代自の金盛煥常務は
「日本での成功は、他国での展開にも大きな波及効果を与える象徴的な意味がある。
市場に食い込める新たな方法を探す必要がある」と話す。
(蔚山(ウルサン)〈韓国南東部〉=稲田清英)
◇
現代自動車
67年設立。76年に韓国初の国産乗用車「ポニー」を発売、98年に韓国2位の起亜自動車を
傘下に収めた。起亜を含む08年の世界販売台数は約420万台と、ホンダ(約380万台)を
上回る世界6位グループ。海外の完成車拠点は米国、中国、インド、トルコ、チェコの計5工場で、
ロシアにも建設中。韓国の蔚山工場は年間生産能力170万台。「単一工場では世界最大」という。
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY200908150317.html
韓国の救援隊に被災地「面倒!」言葉通じない苛立ち―台湾
2009/08/17(月) 13:00
韓国の救援隊は16日、台風8号による被災者救援のため、台湾の高雄県六亀郷に到着、
救援活動を開始した。しかし、随行する通訳の不足で、救援活動は難航、
現地からは「面倒くさい」との声も上がっている。環球時報が17日付で伝えた。
韓国の救援隊は被災地に到着後、生存者の捜索や、がれきの撤去、遺体の収容などの救援活動に
取り組んだ。しかし、救援隊は随行する通訳の不足で現地の被災状況を正確につかめず、
言語面での不自由さを残したままの活動を続けているという。現地からは、互いの言語が通じず、
気まずい空気が流れるため、「面倒くさい!」との声も一部で上がっているという。
環球時報の台北支局は、「台湾には連日、各国からの救援隊員や救援物資が続々と到着している。
被災者と外国の救援隊との意思疎通が図れない事態は、被災者らの損益や労力を消耗を意味し、
遠路はるばる来てくれた救援隊にも失礼にあたる」などと報じ、
台湾当局による支援部隊での連携の重要性を強調した。(編集担当:金田知子)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0817&f=national_0817_014.shtml
北朝鮮の金総書記、韓国現代グループ会長と会談
2009年 08月 17日 07:39 JST
[ソウル 16日 ロイター] 北朝鮮の金正日総書記は、同国に拘束されていた従業員の解放を
求めるため訪朝した現代グループ[HYGR.UL]の玄貞恩会長と会談した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。
金総書記は今月4日にも訪朝したクリントン元米大統領と会談したばかり。
金総書記が、韓国の要人と主だった会談を行うのは過去2年近くで初めて。
KCNAは「金総書記は、現代グループの先任者らを感慨深く思い浮かべ、
同国人の雰囲気が漂うなか、玄会長と和やかに会談した」と伝えた。
北朝鮮は13日、北朝鮮幹部を批判したとの疑惑で5カ月近く身柄を拘束されていた
現代グループの従業員を解放した。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11036020090816
鳩山代表、外国人参政権に前向き=6党首討論会
民主党の鳩山由紀夫代表は17日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた
主要6政党による党首討論会で、外国人への地方参政権付与問題について
「もっと前向きに考えるときがきている」と述べ、
衆院選で政権を獲得した場合、実現に向けて積極的に取り組む考えを表明した。
また、鳩山氏は非核三原則に関し
「堅持する。国是にとどめた方が強い影響力を持ち得ると思っていたが、法制化を検討していきたい」
と改めて強調した。
(2009/08/17-15:04)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009081700498
米韓軍事演習始まる=北は「特別警戒態勢」に
【ソウル時事】朝鮮半島有事に備えた米韓両軍の年次合同軍事演習
「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が17日、韓国各地で始まった。
これに対し、北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、朝鮮人民軍最高司令部の発表として
「わが共和国を奇襲先制攻撃するための挑発的な侵略戦争演習」と主張、
同日から全軍、全国民は「特別警戒態勢」に入ると警告した。
韓国国防省当局者は「北朝鮮の動向を注視しているが、軍事的に特異な兆候は見られない」と語った。
演習は外部の侵略に対する防衛能力の向上が目的。2012年に予定される米軍から韓国軍への
戦時作戦統制権の移譲に備え、昨年同様、韓国軍が主導、米軍が支援する形で実施する。
演習は27日まで行う。
(2009/08/17-10:07)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009081700041
南北陸路通行の制限解除=観光事業再開、離散家族再会も−金総書記、現代会長と会談
【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日労働党総書記は16日、
韓国現代グループの玄貞恩会長と会談した。
これを受け、同通信は17日、北朝鮮の朝鮮アジア太平洋委員会と現代グループが、
(1) 南北間の陸路通行制限の解除
(2) 北朝鮮の金剛山や開城での観光事業の早期再開
(3) 今年10月の南北離散家族再会事業の実施−などで合意したと伝えた。
昨年2月の李明博政権発足以来、南北関係は冷却化していたが、民間の経済交流が活発化する
可能性が出てきた。ただ、今回の合意事項の実現には当局間の協議が必要なため、
南北双方の政府レベルの対応がカギとなる。
景勝地・金剛山での観光事業は、現代のグループ企業、現代峨山が実施していたが、
昨年7月の北朝鮮兵士による韓国人観光客射殺により中断。北朝鮮は昨年12月に韓国と
開城工業団地の陸路通行の規制を強化し、現代峨山が事業主体である開城観光も中断された。
また、南北離散家族の再会が実現すれば、2007年10月以来で、
李政権発足以降では初めてとなる。
朝鮮中央通信が伝えた合意では、北朝鮮が大幅な賃金引き上げを求めていた開城工業団地について、
「活性化していく」としており、何らかの問題解決が図られたことを示唆した。
(2009/08/17-11:29)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009081700021
金総書記、射殺事件の再発防止約束=韓国現代会長が帰還
【ソウル時事】北朝鮮を訪問した韓国現代グループの玄貞恩会長は17日午後、陸路で韓国に戻った。
この直後に記者会見した玄氏は、昨年7月に金剛山で発生した北朝鮮兵士による韓国人観光客射殺事件
について、金正日労働党総書記が「これからは絶対にそういうことはない」と語り、
再発防止を約束したことを明らかにした。
玄氏は同日、韓国政府に訪朝中の状況などについて報告する。10日から訪朝した玄氏は16日、
金総書記と会談し、北朝鮮側と陸路通行の制限解除や金剛山観光事業の再開などで合意。
北朝鮮に拘束されていたグループ企業、現代峨山職員も13日に解放された。
(2009/08 /17-15:13)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009081700509
北朝鮮:資金確保に道 現代合意、李政権に方針転換迫る
【北京・西岡省二】北朝鮮が韓国・現代グループと金剛山や開城での観光事業の早期再開などで
合意したことで、途絶えていた南側からの資金の確保にようやく道を開いた。
北朝鮮が17日に発表した報道文では、金大中(キムデジュン)、盧武鉉(ノムヒョン)両政権が
結んだ南北首脳会談合意に基づく北朝鮮と現代グループの関係改善・協力事業が強調された。
対北朝鮮融和政策を取ってきた両政権との合意重視を改めて宣言することで、
両政権の合意履行を拒否する李明博(イミョンバク)現政権に方針転換を迫った形だ。
ただ、李大統領は15日の演説で、南北対話に前向き姿勢を示したが、南北合意への言及はなく、
さらに経済支援は核放棄を前提とする立場を変えておらず、南北間の関係改善の道のりは依然厳しい状況だ。
北朝鮮は、クリントン元米大統領訪朝に伴う記者特赦、
今回の玄貞恩(ヒョンジョンウン)現代グループ会長訪朝による現代峨山職員解放・合意と、
対外関係の改善に向けた動きを進めているようだ。また、核問題をめぐる6カ国協議議長の
武大偉・中国外務次官が近く訪朝するとみられ、同協議のこう着状態の打開策が話し合われる見通しだ。
北朝鮮では金正日(キムジョンイル)総書記から三男正雲(ジョンウン)氏への権力継承作業が
進められているとみられる。正雲氏が主導するといわれる経済再建キャンペーン「150日戦闘」
が9月まで続けられており、一連の対外関係改善に向けた動きを正雲氏の成果として位置付けている
可能性もある。
毎日新聞 2009年8月17日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090817dde007030026000c.html
北朝鮮:韓国職員拘束問題 南北往来正常化など合意 現代会長、金総書記と会談 【ソウル西脇真一】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記は16日、 訪朝中の韓国・現代グループの玄貞恩(ヒョンジョンウン)会長と会談した。 また、同通信は17日、北朝鮮のアジア太平洋平和委員会と現代グループが、 北朝鮮の金剛山や開城の観光事業再開や南北往来正常化など5項目で合意したと伝えた。 08年2月の李明博(イミョンバク)大統領就任以降、南北関係は悪化してきたが、 今回の合意で民間交流が動き出す可能性が出てきた。 これを機に、南北政府間の対話がいつ開始されるかが焦点となる。 合意は、 ▽金剛山観光の早期再開 ▽南北間の陸路通行制限を解除 ▽開城観光の再開と開城工業団地事業の活性化 ▽北朝鮮の白頭山観光事業の推進 ▽10月に金剛山で離散家族再会を実施−−の5項目。 現代グループが実施していた金剛山観光は昨年7月、韓国人女性客が北朝鮮兵士に射殺されて中断。 北朝鮮は昨年11〜12月、開城観光中断や南北間の陸路通行制限を一方的に実施した。 また南北離散家族の再会は07年10月以降中断されている。 朝鮮中央通信によると、金総書記と玄会長は「同胞愛の情あふれる温かい談話」を交わし、 昼食会も行われた。会談には金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が、 アジア太平洋平和委員会委員長の肩書で同席したという。
韓国政府は当惑、北の意図警戒の声も 現代グループの経済協力合意
2009.8.17 11:16
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の金正日総書記と韓国・現代グループの玄貞恩会長の会談を受け、
現代グループと北朝鮮のアジア太平洋平和委員会が経済協力事業の再開などで合意したことについて、
韓国政府は当惑している。玄会長が韓国に戻り、直接話を聞いた上で政府の公式な見解を示す方針だ。
韓国の聯合ニュースによると、韓国政府が当惑しているのは、合意内容の多くが政府間協議が
なければ進められないにもかかわらず、玄会長が韓国政府を差し置いて合意したためだ。
現代グループは韓国の民間企業グループであり、朝鮮アジア太平洋平和委員会も
形式上は民間機関であるため、今回合意された内容の大部分は改めて政府間の合意が必要という。
南北離散家族再会については、北朝鮮側から韓国政府に対して協議の提案すらなかったことから、
韓国内では、北朝鮮側の意図を警戒する声も出ている。
こうした事情もあり、今回の合意で南北関係が進展するかどうかは不透明だ。
北朝鮮は一方で、17日から実施される米韓合同軍事演習に強く反発、「特別警戒態勢」に入るとし、
「ささいな軍事的挑発行為でも敢行すれば、核抑止力を含むすべての攻撃、防御手段を総動員し、
殲滅(せんめつ)的打撃を加える」と、これまで通り強硬な姿勢を示している。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090817/kor0908171117005-n1.htm
「揺るぎない対北政策が北の社会を変化させる」 韓国大統領
2009.8.17 12:58
韓国の李明博大統領は17日、米韓合同軍事演習に合わせた閣議で
「揺るぎない対北(朝鮮)政策が、結局は北の社会を変化させ国際社会の支持を受ける」と述べ、
北朝鮮の核放棄を目指す考えをあらためて表明した。大統領府が発表した。
李大統領は「包括的かつ柔軟な対北政策を通じて北が核兵器を放棄し、
国際社会に出てくるよう努力しなければならない」と語った。
韓国の現代グループが北朝鮮側と、南北往来の正常化や観光事業再開で合意したことについて
言及があったかどうかは明らかにしていない。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090817/kor0908171258006-n1.htm
中国外務次官きょうにも訪朝 6カ国協議復帰説得へ
2009.8.17 13:03
北京の複数の外交筋は17日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で議長を務める
中国の武大偉外務次官が訪朝を準備、同日にも空路平壌入りすると明らかにした。
北朝鮮は協議復帰を拒否しているが、金正日総書記が8月に入りクリントン元米大統領や
韓国の玄貞恩現代グループ会長と相次いで会談、対話姿勢を強めている流れをとらえ、
武外務次官は北朝鮮首席代表、金桂寛外務次官らに協議復帰を説得するとみられる。
武外務次官は7月上旬、北朝鮮を除く協議参加国4カ国を歴訪し、
協議仕切り直しに向け意見交換していた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090817/chn0908171308000-n1.htm
金総書記、韓国・現代グループ会長と会談
【ソウル=森千春】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記は16日、
平壌訪問中の韓国・現代グループの玄貞恩(ヒョンジョンウン)会長と会談した。
会談後に発表された、北朝鮮の対外窓口である「アジア太平洋平和委員会」と現代グループの
共同報道文によると、金総書記が「玄会長の請願」を受け入れ、
昨年7月の韓国人観光客射殺事件以降、中断している金剛山観光を「近く再開」することで合意した。
共同報道文は、
〈1〉10月3日の「秋夕」(旧盆)に金剛山で南北離散家族再会を行う
〈2〉韓国企業が進出している開城(ケソン)工業団地の事業を活性化する
〈3〉開城観光も再開する
〈4〉南北の陸路通行を正常化する――といった合意も盛り込んだ。
南北関係は、2008年2月に韓国で李明博(イミョンバク)政権が発足して以来、冷え込んできたが、
北朝鮮は民間交流をてこに関係改善を試み始めたとみられる。
北朝鮮の朝鮮中央放送によると、会談には、対韓国工作を担当する統一戦線部の金養建(キムヤンゴン)
部長が平和委委員長の肩書で同席した。金総書記は、玄会長のため昼食会も催した。
玄会長は、10日に訪朝。
13日に北朝鮮に拘束されていたグループの男性社員が解放されたあとも、滞在を延長していた。
(2009年8月16日22時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090816-OYT1T00720.htm
制裁緩めぬ米、静かな北朝鮮 クリントン氏訪朝後の米朝 2009年8月17日9時48分 【ワシントン=村山祐介、ソウル=牧野愛博、箱田哲也】米女性記者を解放に導いた クリントン元米大統領の電撃訪朝後も、米国は北朝鮮への制裁の手を緩める気配を見せない。 13日には制裁履行の徹底を図るため、国務省幹部が日韓などを歴訪すると発表した。 一方で北朝鮮は、静かに米朝対話再開への期待を表明し続ける。 米国は今後も同様の姿勢をとり続ける可能性が高いが、日韓両政府は米朝対話の急展開を警戒し、 「準備」を急ぎ始めた。 「北朝鮮が非核化作業に戻るなら道はあるが、そうしないうちは制裁が続く」 米政府の制裁実務をまとめるゴールドバーグ調整官は13日、シンガポール、タイ、韓国、 日本の4カ国を来週から歴訪すると発表し、あくまで制裁の手綱は緩めない姿勢を強調した。 クリントン氏が訪朝から戻って1週間後の11日、米財務省が金正日(キム・ジョンイル)総書記の 「秘密資金」を扱うともうわさされる北朝鮮の銀行への追加金融制裁を発表したばかりだ。 米政府が強い姿勢を変えない背景には、国内で訪朝への保守派の批判が勢いを増しているという事情もある。 キッシンジャー元国務長官は米紙への寄稿で「北朝鮮が国際社会に受け入れられたと国内外に 宣伝させるもので、核放棄とは正反対の話だ」とかみついた。 こうした批判に対し、ジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障担当)は主要テレビ局に軒並み出演して 「北朝鮮は国内向けには好き勝手に利用できるだろうが、国外では記者救出が目的であることは明らかだ」 と説明。アフリカ歴訪中のクリントン国務長官もCNNのインタビューで 「見返りを与えたわけでは絶対にない」と火消しに回った。
>49
米政府は「訪朝と北朝鮮政策は無関係」(国務長官)と強調し、日韓両政府にも
(1)米朝対話再開は北朝鮮の6者協議復帰が前提
(2)北朝鮮制裁は続ける
との方針を伝えた。だが、3時間15分に及んだとされるクリントン元大統領と金総書記との
会談の全容は明らかにされていない。
ソウルの外交筋は
「クリントン氏が政治的な発言をしなくても、北が具体的な提案をした可能性は十分ある。
米政府は今、金総書記の健康状態とともに、それを綿密に分析しているのではないか」と指摘する。
制裁を呼びかける米政府高官からも「(訪朝の際に)北朝鮮は、米国との関係改善の意思を示した」
との評価が出ており、米政府の表向きの強硬姿勢とは裏腹に、「対話による問題解決」に向けて
米朝の距離が縮まってきているのも確かなようだ。北朝鮮は6者協議からの離脱を表明しているが、
協議の枠内かどうかをあいまいにすれば、対話の席につく可能性もある。
過去の膠着(こうちゃく)状態も、米朝のひざ詰めの折衝で打開したケースが多いだけに、
日韓には米朝協議が先行することへの警戒感も漂う。韓国政府内では「我が国だけが置き去りに
ならないよう、人道支援や離散家族面会事業の再開などで冷却した南北関係の改善を図っておくべきだ」
との声も上がっている。
米政府は「ボールは北朝鮮側のコートにある」(ウッド国務省報道官代行)と繰り返し、
北朝鮮の軟化を促しているが、韓国政府当局者は現状をこう表現した。
「ボールが北にあるのは間違いないが、どんなボールを投げさせるかのカギは米国が握っている」
http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200908140361.html http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200908140361_01.html
金剛山の観光事業再開など合意 金総書・現代会長会談
2009年8月17日11時21分
【ソウル=稲田清英】北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会と韓国の財閥、
現代グループは17日に共同報道文を発表し、金剛山と開城の観光事業を早期に再開し、
離散家族の再会も実施することなどで合意したと明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。
現代グループは観光事業などに事業主体として関与しており、玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が
北朝鮮に拘束されたグループ企業社員の釈放を求めて10日から訪朝。
16日に金正日(キム・ジョンイル)総書記と面会し、これを受けて合意事項が発表された。
昨年2月の韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権発足後、南北関係は悪化してきたが、
修復に向かう可能性が出てきた。
合意したのは、金剛山観光を早期に再開▽南北間の陸路往来の制限をやめる
▽開城観光を再開し、開城工業団地事業も活性化する▽白頭山観光の開始
▽今年の秋夕(旧盆、10月)に金剛山で離散家族の再会を実施、の5項目。
南北の経済協力事業は昨年から、金剛山と開城の観光がいずれも中断。
開城工業団地事業も昨年12月以降の通行制限や北朝鮮の大幅賃上げ要求などで
先行き懸念が強まっていた。合意が実現すれば、経済交流を再び活発にする道筋がつく。
離散家族の再会は李政権発足後では初になる。
だが、大半は南北当局間の協議が必要な内容で、韓国政府は北朝鮮の意図を慎重に見極める姿勢だ。
http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY200908170059.html
梁容銀がアジア勢初のメジャー制覇、全米プロゴルフ選手権
2009年08月17日 09:43 発信地:チャスカ/米国
【8月17日 AFP】男子ゴルフメジャー最終戦、
第91回全米プロゴルフ選手権(2009 PGA Championship)最終日。
首位と2打差の通算6アンダー2位タイからスタートした韓国の梁容銀(Yong-Eun Yang)が、
1イーグル、2バーディー、2ボギーでスコアを2ストローク伸ばし、通算8アンダーで初優勝した。
米男子プロツアー通算1勝の梁容銀が、男子のメジャー大会を制した初のアジア出身ゴルファーとなった。
伏兵として最終ラウンドに臨んだ梁容銀は、3日目終了時に首位に立っていた
メジャー大会では14戦全勝のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)に3打差をつけて優勝し、
メジャー史上最大の番狂わせを演じた。
19歳までゴルフをしたことがなかった世界ランク110位の梁容銀は、ツアー通算70勝、
メジャー通算14勝を挙げているウッズが全米プロゴルフ選手権最多優勝回数(5勝)に並ぶ機会を阻止した。
3位タイには通算3アンダーで英国のリー・ウェストウッド(Lee Westwood)と
北アイルランドのロリー・マキロイ(Rory McIlroy)が入っている。
■最終結果
首位:梁容銀(韓国) - 8アンダー
2位:タイガー・ウッズ(米国) - 5アンダー
3位タイ:リー・ウェストウッド(英国) - 3アンダー
3位タイ:ロリー・マキロイ(北アイルランド)
5位:ルーカス・グローバー(Lucas Glover、米国) - 2アンダー
56位タイ:石川遼(Ryo Ishikawa、日本) - 8オーバー
56位タイ:藤田寛之(Hiroyuki Fujita、日本)
http://www.afpbb.com/article/sports/golf/golf-men/2631058/4464319
金総書記と現代会長、観光事業再開や離散家族再会などで合意
2009年08月17日 13:02 発信地:ソウル/韓国
【8月17日 AFP】(写真追加)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)は17日、
金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記と韓国の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン、Hyun Jung-Eun)
現代グループ会長が、前日に行った会談で、観光事業の再開、韓国と開城(Kaesong)工業団地間の
陸路通行制限の解除、南北離散家族再会事業の実施などで合意したと報じた。
玄会長は、北朝鮮に3月末から拘束されていたグループ社員の釈放交渉のために10日、
平壌(Pyongyang)入りし、同社員の釈放から3日後の16日になって、金総書記との会談が実現した。
KCNAによると、両者は北朝鮮の金剛山(Mount Kumgang)と開城での観光事業を
早期に再開することで合意。さらに、中国との国境に近い北朝鮮北部の白頭山(Mount Paekdu)
での韓国人観光も許可される見通しだという。
また、金総書記は、韓国の祝日である10月3日の開天節(建国記念日)ごろをめどに、
離散家族の再会事業を実施する意向を示したという。
これとは別に、KCNAは17日、南北軍事境界線付近で同日午後から始まる米韓軍事演習を、
「平和への重大な懸念であり、侵略への序幕だ」と非難する金総書記の声明を報じた。
米韓両軍は、「乙支フリーダムガーディアン(Ulchi Freedom Guardian)」と題した軍事演習を
17日から10日間の日程で実施すると、北朝鮮側に通告している。両軍は演習は防衛目的のもので、
挑発の意味合いは全くないとしているが、KCNAは「挑発的な軍事行動には、核による抑止を含む、
あらゆる防衛手段で応じる」と伝えている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2631183/4464640
金総書記、訪朝の現代会長と会談 KCNA報道
(CNN) 北朝鮮の金正日総書記は16日、平壌で韓国現代グループの玄貞恩会長と会談した。
朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
韓国の聯合ニュースによると、玄会長は北朝鮮で拘束されていた社員の釈放を要請するため、
10日に3日間の予定で訪朝した。社員は13日に釈放され韓国に戻ったが、
玄会長は北朝鮮滞在を延長し、金総書記との会談を待っていたとされる。
KCNAは、北朝鮮側の南北協力窓口である朝鮮アジア太平洋平和委員会が玄会長らを招いたと
している。北朝鮮側は今回の会談で、金剛山と開城の観光事業の早期再開や、
南北の陸路往来の制限解除、南北離散家族の再会を10月初旬に実施することで合意したという。
2009.08.17 Web posted at: 12:45 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200908170009.html
金総書記が射殺事件の再発防止を約束…現代会長が記者会見
2009.8.17 18:13
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、韓国・現代グループと、
北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会が、南北の陸路往来正常化や南北離散家族再会など
5項目で合意したことを、共同報道文として発表した。合意内容は、16日午後に平壌で行われた
金正日総書記と現代グループの玄貞恩会長との会談で事実上、決まった。
5項目は
(1)南北間の陸路通行制限を解除
(2)金剛山観光を早期再開し、北朝鮮は安全などを保障
(3)開城観光を直ちに再開、開城工業団地事業を活性化
(4)白頭山観光を推進
(5)10月の秋夕(中秋節、今年は3日)に金剛山で南北離散家族再会を実施−。
17日午後に韓国に戻った玄会長によると、金総書記との会談は約4時間にわたった。
現代グループ企業の現代峨山が実施してきた金剛山観光は、昨年7月に韓国人観光客が北朝鮮兵士に
射殺されて以来中断。金総書記は「今後は絶対にそういうことはない」と再発防止を約束したという。
北朝鮮が今年7月末に拿捕(だほ)した韓国のイカ釣り漁船の船員4人の解放問題も、
金総書記は「当局者間で話したらよいだろう」と、交渉する考えを示したという。
当初、10〜12日までの予定で訪朝した玄会長は、滞在を5度延長。
13日には開城工業団地で今年3月末に拘束された現代峨山の男性職員が解放された。
今回の合意は解放への事実上の“見返り”とみられる。
韓国統一省報道官は17日、合意内容を「肯定的に評価する」としつつ、
「政府間協議と合意が必要だ。早い時期に南北政府間で合意できるよう努力する」と述べた。
離散家族再会に優先的に取り組む意向も示した。
再会が実現すれば2007年10月以来で、李政権下では初めとなる。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090817/kor0908171821007-n1.htm
北と「現代」の合意 実利と李政権への圧力 2012年へ懸命 2009.8.17 19:07 【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮と韓国の「現代グループ」との南北協力事業再開に向けた合意は、 北朝鮮にとっては外貨獲得など経済的実利と、対北強硬姿勢の李明博政権に対する圧力を狙ったものだ。 また北朝鮮は先にクリントン元大統領を平壌に招くなど、対米融和姿勢を見せている。 米国や韓国などを含む国際社会との対立・対決姿勢の“手直し”を進めているようだ。 当面の最大国家目標である金日成生誕100年・金正日70歳の「2012年」に向け、 生活改善など体制安定策を迫られた結果とみていい。 今回の合意内容が伝えられた同じ日、北朝鮮のメディアは金正日総書記が平壌の食料品店を 現地指導したと報じている。北朝鮮では今年、新たに政府機関として「食料省」が設置されている。 金正日総書記が12年までに平壌に10万戸の住宅建設を指示したとのニュースも伝えている。 12年を祝賀ムードで迎えるためには、何としても国民にそれなりに実感させなければならない。 「2012年問題」には当然、3代目世襲による後継者問題もからんでいる。 北朝鮮情勢は今後、ますます「2012年問題」を核に展開することになろう。 北朝鮮にとって韓国との金剛山観光や開城工業団地は貴重な資金源だ。 国際的な対北制裁が続くなか、困れば姿勢を軟化させるしかない。 また北朝鮮の事情とは別に、これまで大規模投資で南北協力事業を進めてきた「現代グループ」も、 金剛山観光中断などで経営難に陥っていた。対北協力事業には北朝鮮が生まれ故郷の創業者・ 鄭周永氏の利益を度外視した強い“思い”が込められていた。 しかし鄭氏は今は亡く、事業の長期中断による膨大な赤字に耐えられる状況にはない。 こうした苦境の「現代」側の足下を見た上で、金正日総書記はその「請願」を受け入れてやった というわけだ。
【北制裁】中国外務次官が訪朝 6カ国協議再開探る 2009.8.17 19:42 【北京=伊藤正】北朝鮮の核問題に関する6カ国協議議長である中国の武大偉外務次官は17日、 平壌入りしたもようだ。6カ国協議北朝鮮首席代表の金桂寛外務次官と意見を交換、 協議再開の可能性を探るとみられ、今月初めのクリントン元米大統領訪朝後、 対外姿勢に軟化の兆しのある北の出方が注目されている。 6カ国協議は昨年12月、核の検証方法などで決裂、休会した。 北は今年4月の弾道ミサイル発射に続き、5月には2度目の核実験を強行、国際社会の制裁の動きに 対し、核の全面開発と6カ国協議からの永久離脱を宣言するなど強硬姿勢を鮮明にしてきた。 こうした中で、最大支援国の中国との関係も険悪化したが、中国は対北朝鮮への圧力を強める一方で、 7月には武大偉次官がロシア、米国、日本、韓国の関係4カ国を歴訪し、6カ国協議再開努力を続けた。 外交筋によると、武次官は各国首席代表に、核問題の平和解決には北朝鮮以外の5カ国が結束し、 北に圧力を加えて対話の場に引き戻す必要を強調したという。 これは対話一辺倒からの転換だったが、困難な経済事情にある北を追いつめた。 北朝鮮は今月4日、拘束中の2人の米国人ジャーナリストの釈放をえさに、 クリントン氏を招請して、金正日総書記が長時間会談。 金氏は続いて訪朝した韓国現代グループの玄貞恩会長とも会談し、南北往来の正常化に道を開いた。 いずれも北が強硬路線の行き詰まりから脱する動き、と外交筋はみている。 こうした中で、中国は北朝鮮への説得の時期が来たと判断、武大偉次官の派遣を決めたとみられる。 中国国内にはクリントン訪朝後の米朝直接対話への警戒心もあるが、 米側からは核放棄を前提にした対北政策に変化はないとの保証を得ているという。
【から(韓)くに便り】ソウル支局長・黒田勝弘 志賀直哉の韓国体験 2009.8.18 03:10 志賀直哉(1883〜1971年)の代表作『暗夜行路』は前・後編で文庫本の564ページにもなる 長編だ(新潮文庫版)。久しぶりに読んで韓国(朝鮮)に関する記述があるのに気づいた。 主人公の時任謙作(ときとう・けんさく)が旅行で短期間、韓国を訪れる。 「謙作は朝鮮では余り歩かなかった。開城から平壌へ一泊で出かけた以外は、或(あ)る晴れた日、 お栄と清涼里の尼寺に精進料理を食いに行った位のものだった。 途中山の清水の沸いている所で朝鮮人の家族がピクニックをしているのを見かけた。 白髯の老人が何か話している、囲りの人々が静かにそれを聴入っている、長い物語でもしているらしかった。 昔ながらの風俗らしく、見る者に何か親しい感じを与えた」 後は古宮や夜店を見たり螺鈿(らでん)工芸品を買ったり。 高麗焼研究家の日本人から聞いた話として、手伝いの朝鮮人の若者が死刑になった話も紹介されている。 鉄道敷地の買い上げ問題で日本人役人に裏切られ、日本への復讐(ふくしゅう)のためあらゆる悪事を はたらいたという話。抗日独立運動家の話というわけでも必ずしもない。 記述はわずか2ページ半。『暗夜行路』は私小説だから志賀直哉の韓国(朝鮮)体験である。 作品の発表は1922年(大正11年)で日韓併合から10年以上たっている。 『城の崎にて』でも分かるように、志賀直哉の風景描写は詳細をきわめている。 『暗夜行路』でも京都や尾道での生活をはじめ主人公の旅先の話は詳しいのに、 韓国の話は実にあっさりしている。観光旅行にもなっていない。興味をそそられたフシがないのだ。 そういえば夏目漱石(1867〜1916年)にも『満韓ところどころ』という旅行記があって、 韓国のことが出てくる。日韓併合前年の1909年、明治42年の作品だが、ここでも在留邦人に 歓迎され食事をしたといったことなどが中心で、韓国(朝鮮)そのものの話はほとんど出てこない。
>64
満州からの帰路、韓国にはちょっと立ち寄ったという感じではあるが、漱石にも興味をそそられた風がない。
漱石には「満韓旅行後のインタビュー」というのがあって、最近、それを知ったのだが、そこにはこうある。
「満韓を遊歴して見ると成程(なるほど)日本人は頼もしい国民だと云(い)ふ気持ちが起こります。
従って何処(どこ)へ行っても肩身が広くって心持ち宜(よ)いです。之に反して支那人や朝鮮人を
見ると甚だ気の毒になります。幸ひにして日本人に生まれていて仕合わせ(幸せ)だと思いました」
韓国(朝鮮)が日本の文豪たちの興味をそそらなかったのは、福沢諭吉(1835〜1901年)の
「脱亜論」の流れかもしれない。近代日本を方向づけた「脱亜論」というのは、
いわば「アジアと付き合うとろくなことはないからアジアは友とせず西洋に向かおう」という話だ。
それで成功した日本はその後、韓国(朝鮮)の併合・支配や、中国大陸および東南アジア支配という
「入亜」で敗戦・降伏し亡国の憂き目に遭う。そこで戦後はもう一度、親米・従米という「脱亜」に戻り、
今、米国の後退と中国の台頭・韓国発展などを目の当たりに新たな「入亜論」が出ている。
政権目前の日本の民主党にも「東アジア共同体構想」など「入亜論」の雰囲気があるようだ。
「アジアとどう付き合うか」−日本にとっては重要な選択の時期になっている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908180311000-n1.htm
金大中元韓国大統領が死去
2009.8.18 13:55
【ソウル=水沼啓子】韓国の金大中元大統領(85)が18日午後1時40分過ぎ、
入院先のソウル市内の延世大付属セブランス病院で死去した。85歳だった。
金大中氏は風邪で体調を崩し7月13日に入院。肺炎と診断され、一時は呼吸不全に陥り人工呼吸器を装着した。
その後、気管の一部を切開する手術を受け、容体は持ち直したが、再度病状が悪化していた。
病院には家族のほか、民主党議員らが駆けつけた。
金大中氏は2005年8月と9月にも肺炎の症状で入院。
昨年7月にも検査入院し、かなり前から腎臓透析も受けていた。
金大中氏は、韓国情報機関「韓国中央情報部」(KCIA)に東京で拉致された金大中事件
(1973年)で世界に知られ、光州事件で死刑判決を受けた。
4度目の挑戦で韓国大統領に就任(98〜2003年)した。
また、分断後初の南北首脳会談を実現した。南北交流の功績によってノーベル平和賞を受賞した。
しかし、その裏では5億ドルに上る対北秘密送金があったとされる。
軍事政権から民主化を経て近代国家への道を歩んだ韓国の一時代を象徴する政治家だった。
金大中政権下では日本の文化開放が実施され、日韓の民間レベルの交流が一気に進むきっかけとなった。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181355002-n1.htm
金大中・元韓国大統領が死去、民主化の闘士 【ソウル=森千春】韓国の聯合ニュースによると、韓国の金大中元大統領が18日午後、 入院先のソウル市内の病院で死亡した。83歳だった。 韓国の軍事政権時代に民主化の闘士として活躍。 大統領在任中の2000年には北朝鮮の最高指導者、金正日総書記と初の南北首脳会談を行い、 ノーベル平和賞を受賞するなど、韓国政治に大きな足跡を残した。 金氏は7月13日、微熱など肺炎の症状で入院。 7月下旬に肺塞栓(そくせん)症をおこし、人工呼吸器をつけていた。 金氏は、大統領任期(1998〜2003年)を終えた後、左派(進歩派)と保守派が対立する 韓国政界で、左派の重鎮として影響力を維持し、対北朝鮮融和政策の継続を要求してきた。 その死去は、韓国の内政や南北関係にも影響を与えそうだ。 金氏は、日本の政治、文化に対する理解が深く、1998年に大統領として日本を公式訪問し、 小渕首相(当時)との間で、未来志向的な日韓関係構築を目指す「日韓共同宣言」を発表。 それまで厳しく制限されてきた日本大衆文化流入を解禁するなど、対日関係改善で成果を残した。 金氏は、朝鮮半島が日本の植民地だった1920年代半ばに全羅南道・荷衣島で生まれた。 61年に国会議員に初当選。同年に軍事クーデターで権力を握った朴正煕大統領の軍事政権下で、 民主化を求める勢力のリーダーとして頭角を現した。 金氏は、軍事政権の厳しい監視を受け、73年8月には東京のホテルから拉致されソウルに連行された。 79年の朴正煕氏暗殺後、80年に起きた光州事件で、全斗煥将軍らの新軍部により内乱陰謀罪に問われ、 死刑判決を受けたが、82年に執行停止となり米国へ渡り亡命生活を送った。
>68
98年2月の就任後は、前年に国際通貨基金(IMF)の支援をあおぐほど深刻な金融危機に
陥った韓国経済の改革を推進。また北朝鮮との和解・協力を進める「太陽政策」を実行し、
2000年6月には、北朝鮮・平壌で、金正日総書記との南北首脳会談を行った。
同年、民主化への貢献、南北間の和解などの功績で、ノーベル平和賞を受けた。
しかし、北朝鮮が核開発を強行し、国際社会での孤立を深める中、
「太陽政策」は北朝鮮の核武装を助長したとの批判も受けるようになった。
(2009年8月18日14時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090818-OYT1T00677.htm
金大中氏:死去 韓国元大統領、心不全で 83歳 【ソウル大澤文護】朝鮮半島の緊張緩和や韓国民主化運動への貢献でノーベル平和賞を受賞し、 滞在中の東京から拉致された、いわゆる「金大中事件」で日本との因縁も深い韓国の 金大中(キム・デジュン)元大統領が18日午後1時43分(日本時間同)、 心不全のためソウル市内の病院で死去した。83歳だった。 韓国南西部・全羅南道の荷衣島(ハイド)生まれで、木浦商業を卒業した。 日本の植民地支配が終わった後、商船会社などを経営しながら政治家を志し、 国会議員に4度目の挑戦で61年に初当選した。 直後に朴正煕(パク・チョンヒ)少将による軍事クーデターが起きた。 後に民主化運動の同志でライバルとなる金泳三(キム・ヨンサム)氏を野党の党内予備選で破り、 71年の大統領選に立候補した。現職の朴正煕氏に迫る予想外の善戦で政治家として名を上げた。 しかし72年、朴大統領は戒厳令宣布で独裁的な「維新体制」の政治を始めた。 このとき日本にいた金氏は日米を往復しながら反朴政権運動を展開。 73年8月、韓国情報当局の手で東京のホテルから韓国に拉致され、自宅軟禁状態に置かれた。 79年10月の朴大統領暗殺事件後に政治活動を再開したが、80年5月に逮捕された。 この事態がデモ隊と軍部隊の衝突による「光州事件」の引き金となり、 金氏は事件の「背後操縦者」として内乱陰謀罪に問われ死刑判決を受けた。 その後、国際世論の支援で減刑・釈放され、82年に渡米した。 85年に帰国し、再び自宅軟禁となったが、87年の民主化宣言で自由な政治活動が可能になった。 同年の大統領選では金泳三氏との調整に失敗して2人とも立候補し、共倒れになった。 92年には金泳三氏に敗れ、政界引退を宣言した。しかし95年には政界復帰し、 97年、4回目の立候補で大統領に当選、韓国史上初の与野党間での政権交代が実現した。
>71
大統領就任前の97年末に韓国を襲ったアジア通貨危機に対しては積極的な外資導入と
国際通貨基金(IMF)の融資導入で経済立て直しを実現、指導者としての力量を示した。
さらに98年2月から5年間の在任中、対話と経済交流を優先する対北朝鮮包容(太陽)政策を実施。
00年6月13〜15日、平壌を訪問して、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記との
南北首脳会談を実現した。
同年12月、朝鮮半島の緊張緩和への貢献などによりノーベル平和賞を受賞した。
しかし、首脳会談直前に財閥・現代グループによる巨額の対北朝鮮違法送金を認めた事実が発覚。
02年には次男、3男が不正資金事件で逮捕されるなど、自身や家族、支持者の問題点が続出。
さらに包容政策が北朝鮮のミサイル・核開発を結局、阻止できなかったと判断され、支持率は急落した。
対日政策では、日本の大衆文化開放を段階的に進めるなど、日本側から評価を受けた。
大統領退任後は政界の一線から身を引いたが、出身地の全羅道では強い支持を維持し、
国政への影響力を行使していた。国内での研究活動の他、国内外でたびたび講演して、
北朝鮮との対話の必要性を訴えていた。
近年、腎臓を患い人工透析を受けるなど健康状態の悪化が伝えられていた。
毎日新聞 2009年8月18日 14時00分(最終更新 8月18日 14時08分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090818k0000e030063000c.html
金大中・韓国元大統領が死去 民主化に貢献・東京で拉致
2009年8月18日14時0分
【ソウル=箱田哲也】韓国を代表する政治指導者で、南北朝鮮の和解・交流や日韓関係改善に
尽くした金大中(キム・デジュン)・元大統領が18日午後1時43分、死去した。85歳だった。
60年代から民主化運動のリーダーとして軍事政権に抵抗し、73年には東京で拉致されたが、
97年に4度目の挑戦で大統領に当選。初の南北首脳会談を実現させるなど、激動の生涯だった。
在任中、対話をもとに北朝鮮の体質変化を目指す「太陽(包容)政策」を掲げ、
00年6月に韓国大統領として初めて訪朝し、平壌で金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談、
南北共同宣言に署名した。00年12月には民主化運動と南北和解への貢献が評価され、
韓国人として初のノーベル賞(平和賞)を受賞した。
対日関係では、大統領として98年10月に初めて訪日。故小渕恵三首相との日韓首脳会談で
「日韓パートナーシップ宣言」をまとめ、過去の歴史をふまえつつ未来を重視する「未来志向」を訴えた。
03年2月の退任後は、人工透析を受けながら、講演や自叙伝の出版準備に当たっていたが、
7月に体調を崩し、入院していた。
http://www.asahi.com/international/update/0818/TKY200908180242.html
現代会長が訪朝結果を韓国統一相に報告
2009.8.18 12:48
韓国統一省副報道官は18日、北朝鮮を訪問し金正日総書記と会談した現代グループの玄貞恩会長が
17日、玄仁沢統一相と会い、訪朝結果を報告したと明らかにした。
南北経済協力事業を手掛ける現代グループは北朝鮮側と南北の陸路往来正常化に合意したが、
副報道官によると、18日午前の時点で通行制限措置の撤廃など北朝鮮側の具体的な動きはないという。
また副報道官は、合意事項に含まれた金剛山観光事業再開に関連し、当局間の協議で昨年7月の
韓国人観光客射殺事件の真相究明や再発防止策が整備されなければならないとあらためて強調した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181251001-n1.htm
【金大中氏死去】拉致、大統領就任、ノーベル賞…金氏の歩み 2009.8.18 14:08 ■金大中氏の歩み 1924 全羅南道荷衣島生まれ 43 高校を卒業後、運送会社に勤務 50 朝鮮戦争中に拘束され、処刑直前に脱走 57 カトリック教会の洗礼を受ける 61 補欠選挙で国会議員に初当選 71 大統領選に出馬。朴正煕大統領に敗北 暗殺を狙った交通事故で負傷 73 東京で韓国中央情報部(KCIA)要員に拉致される(金大中事件) 76 「民主救国宣言」を発表し逮捕される 80 公民権を回復するが、「ソウルの春」で逮捕 光州事件で内乱陰謀罪などに問われ死刑判決
【金大中氏死去】韓国現代政治史を体現した波乱の人生 2009.8.18 14:13 【ソウル=水沼啓子】金大中氏は国会議員選挙、大統領選挙にそれぞれ3度落選した。 半世紀を超える政治家人生の中で、6年の投獄生活、3年の亡命生活、6年半に及ぶ自宅軟禁を経験。 そして交通事故や拉致事件、死刑判決など何度も死に直面する試練を乗り越えてきた。 開発独裁、軍政、民主化の間で揺れ動いた韓国現代政治史を体現した一生だったといえる。 韓国南部の全羅南道荷衣島(現・新安郡)で生まれた。1943年に旧制木浦商業高校を卒業後、 左翼系政治組織「新民党」の木浦市党組織部長として政治活動を始めた。 61年に国会議員に初当選、71年には野党・新民党候補として大統領選に初めて挑戦した。 選挙では現職の朴正煕大統領に敗れたが、予想を上回る善戦だった。 大統領選直後、交通事故に遭い、この時のけがで歩行は一生不自由になった。 「民主化の闘士」と呼ばれた人生はこれを機に暗転していく。 朴政権下、海外での反政府活動のため出国。日本滞在中の73年8月、東京のホテルで、 韓国中央情報部(KCIA)に拉致される「金大中事件」が起きた。 KCIAは金大中氏を海に投げ込む寸前に殺害を断念、暗殺未遂に終わった。 76年には「民主救国宣言」を発表して逮捕されたが、後に釈放された。 80年の民主化運動「ソウルの春」で再逮捕。そして、民主化デモを軍が鎮圧し多数の犠牲者を出した 「光州事件」では、デモを扇動した首謀者として逮捕、死刑判決を受けるに至った。
>78 ◇◇ しかし82年に減刑されて出国、米国へ亡命した。 85年に帰国し、87、92年に大統領選に出馬し、いずれも落選の憂き目を見た。 4度目の挑戦となる97年の大統領選では「野合」との非難を受けながらも、 金鍾泌氏ら保守勢力と手を組み、当選への執念を燃やした。 保守陣営の分裂という事情も手伝って小差で当選。韓国政治史において初の革新政権を発足させた。 以降、南北関係は対決から対話の時代に転換する。 2000年には南北首脳会談を実現させ、ノーベル平和賞を受賞した。 ただ、金大中氏とその後の盧武鉉氏の2代にわたる親北政権は、対北政策で陰の部分ももたらした。 対価を求めない一方的な対北支援は、計1兆7800億ウォン(約1380億円)に上った。 昨年、李明博氏の大統領就任で保革が逆転すると、自らの対北融和政策(太陽政策)について、 「韓国の支援の傍らで北朝鮮は核開発を進めた。人権問題も何一つ改善しなかった」 との批判を浴びることになる。
韓国:北朝鮮に政府間協議求める 現代合意は「民間の話」
【ソウル西脇真一】北朝鮮のアジア太平洋平和委員会と韓国・現代グループが、
北朝鮮の金剛山観光事業再開など5項目について16日合意したことについて、韓国政府は17日、
「肯定的に評価する」としながらも、北朝鮮側に政府間の協議を求めていく考えを明らかにした。
ただ、韓国では朝鮮半島有事に備えた米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」
が同日から始まり、北朝鮮は強く反発。実際に動き出すにしても演習が終了する27日以降になると
みられる。
統一省の千海成(チョン・ヘソン)報道官は17日の会見で、
「あくまで民間レベルの合意だ」と述べた。合意のうち金剛山観光事業の再開や離散家族再会には、
政府間の具体的な合意の必要性も強調。「政府間で合意できるよう積極的に努力する」と述べた。
同委員会と現代グループの合意は、ほかに▽南北間陸路通行制限を解除
▽開城観光の再開と開城工業団地事業の活性化▽北朝鮮の白頭山観光事業の推進−−がある。
金剛山観光事業は昨年7月、北朝鮮兵が韓国人女性客を射殺したのを受け、
中断したが北朝鮮側は再発防止を約束した。
だが、韓国側は発生後から真相究明と再発防止策を北朝鮮側に強く要求しており、
北朝鮮ペースに乗って、言われるまま再開に応じるわけにはいかない。
北朝鮮側から謝罪の言葉がなかったことを問題視する韓国メディアもある。
また、離散家族再会も赤十字や政府を通じた周到な準備が必要だ。
千・統一省報道官は、離散家族再会を最優先に取り組み、
現代グループと北朝鮮側で合意した10月3日の秋夕(中秋節)より早い実現を目指すとしている。
毎日新聞 2009年8月17日 21時46分(最終更新 8月17日 23時09分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090818k0000m030078000c.html
韓国:訪朝の玄会長が会見 総書記が金剛山射殺事件に言及
【ソウル西脇真一】訪朝した韓国・現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長は17日、
陸路で韓国側に戻って記者会見した。それによると、16日の金正日(キム・ジョンイル)総書記
との会談は、昼食を挟み約4時間に及び、金総書記は金剛山の韓国人女性客射殺事件について、
「これからは絶対そんなことはない」と述べた。
また、7月末に日本海で拿捕(だほ)された韓国のイカ釣り漁船の乗組員4人が、
身柄を拘束されたままになっている問題について、玄会長は
「(金総書記が)統一省担当者との間で話をすればよいと言った。うまくいくように見える」と語った。
また、滞在を再三延長したが「金総書記の日程が立て込んでおり『週末に来い』と言われていたが、
早めに訪朝した」と説明。金剛山観光事業の再開などについて
「(韓国政府と)事前調整はしておらず、今後よくやっていきたい」と語った。
毎日新聞 2009年8月17日 21時48分(最終更新 8月18日 0時11分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090818k0000m030079000c.html
中国・外務次官が訪朝、「6か国」復帰を説得か
【北京=佐伯聡士】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の議長を務める中国の武大偉外務次官は
17日、空路平壌入りした。
中朝関係筋が明らかにした。
北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記がクリントン元米大統領や韓国の現代グループ会長と
相次いで会談し、対話の兆しが見えるタイミングをとらえ、北朝鮮に6か国協議復帰を説得し、
協議再開につなげたい意向とみられる。
武次官は、北朝鮮首席代表の金桂寛(キムケグァン)外務次官らと会談するとみられる。
中国は10月の建国60年に合わせて6か国協議を「中国外交の成果」と総括したいと望んでいる。
そのため協議再開を急いでおり、高官訪朝の時機を探っていた。米朝対話だけが中国の頭越しに
展開される事態は、自らの影響力低下につながるため、避けたい思惑もある。
武次官は7月上旬、6か国協議参加国である日米韓露の4か国を歴訪し、
協議再開に向けて意見交換する一方、北朝鮮を刺激しないよう、
北朝鮮を除く「5か国協議」の開催を封じるなど、中国主導による6か国協議再開に意欲を示してきた。
(2009年8月17日21時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090817-OYT1T00782.htm
韓国初の人工衛星搭載ロケット、19日打ち上げへ
【ソウル=森千春】韓国は19日、同国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」を打ち上げる予定だ。
成功すれば、世界で10番目の人工衛星打ち上げ国となる。
韓国は、「科学衛星発射」を名目に長距離ミサイル開発を進めてきた北朝鮮とは対照的に、
国際的に承認された形で、宇宙開発の先進国入りを目指している。
計画では、羅老号は同国南部の羅老宇宙センターから南方に打ち上げ、衛星を地球周回軌道に乗せる。
管制は、政府系機関の航空宇宙研究院が担当する。
韓国は、金大中(キムデジュン)政権当時の2002年に、
衛星搭載ロケット打ち上げの基本方針を決定し、04年に盧武鉉(ノムヒョン)大統領が訪露して、
ロシアとの間で、協力協定を結んだ。羅老号は2段式で、1段目のエンジンはロシアから導入し、
2段目は韓国が独自開発した。
ロシアをパートナーとした理由について、
韓国当局は、「複数の国に打診したが、ロシアが一番好意的だった」と説明。
韓国のマスコミは、米国の技術移転に関する規制が厳しいことが一因だと指摘している。
ロケット技術は軍事用のミサイル技術と実質的に共通するが、韓国は米国との取り決めで、
自国ミサイルの射程を300キロに制限されている。
衛星搭載ロケット開発が進めば、韓国は将来、衛星の打ち上げを、独自の判断でできるようになる。
現在、韓国が運用する多目的衛星「アリラン2号」(重量800キロ)は、
06年にロシアにより打ち上げられ、北朝鮮が核実験を行った咸鏡北道(ハムギョンプクト)
豊渓里(プンゲリ)付近の写真を撮影するなど、北朝鮮情報の収集にも使われている。
羅老号が搭載する人工衛星は、重量約100キロと小型で、大気観測が目的だ。
(2009年8月17日23時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090817-OYT1T00623.htm
中国の武大偉外務次官、北朝鮮訪問 6者再開へ説得か
2009年8月18日4時1分
【北京=坂尻顕吾】北朝鮮の核問題を巡る6者協議の議長を務める中国の武大偉・外務次官が17日、
北京国際空港から北朝鮮に向かった。北朝鮮首席代表の金桂寛(キム・ゲグァン)・外務次官らと
会談し、協議の再開を拒んでいる北朝鮮に復帰を促すものとみられる。
武次官は7月上旬、北朝鮮を除く日米韓ロの4カ国を自ら訪問し、
協議再開に向けた意見交換を進めていた。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は8月に入り、
クリントン元米大統領や韓国の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)・現代グループ会長と相次いで会談。
武次官の訪朝はその直後だけに「中国側も、北朝鮮に対話の姿勢がみられると判断したのではないか」
(北京外交筋)との見方が出ている。
ただ、協議への復帰を拒む北朝鮮の姿勢は基本的に変わっておらず、中国側には
「北朝鮮が望む米朝の直接協議につながる米中朝3者協議の方が実現させやすい」(中朝関係者)
との声もある。
いずれにせよ、今回の訪朝をきっかけに協議再開への糸口をつかめるかどうかが焦点になりそうだ。
http://www.asahi.com/international/update/0818/TKY200908170222.html
自殺した韓国トップ女優の遺骨盗まれる
2009年8月17日23時12分
【ソウル=箱田哲也】昨年10月に自殺した韓国の元トップ女優、崔真実(チェ・ジンシル)さんの
遺骨がソウル近郊の京畿道楊平郡にある墓地から盗まれたことがわかり、韓国社会で波紋が広がっている。
崔さんはネット上で流されたデマに悩んで死を選んだ可能性が指摘されており、
「あの世でも受難続きだ」と同情の声が出ている。
霊園関係者が15日朝、墓が荒らされ、骨つぼがなくなっているのを見つけ、警察に通報した。
警察の調べでは、15日午前1〜3時ごろに盗まれた可能性が高いという。
崔さんは「偽名で貸金業をやっている」などという書き込みがネット上で広がった後に自殺。
その後、国会ではネット関連法の整備を求める動きが活発化した。
崔さんは日本プロ野球で巨人の投手として活躍した趙成ミン(チョ・ソンミン=ミンは王へんに民)さんと
00年に結婚したが、その後、離婚した。
http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY200908170209.html
89 :
1/2 :2009/08/18(火) 19:57:50 ID:RiB3UIQi
私の山びこ学校:昔こんな教育があった/231 朝日友好協会…=佐藤藤三郎 /山形 ◆朝日友好協会の席に出て ◇自助努力の国がなぜ 広く深く知りたいと思う 「朝日友好協会」の会合に招かれた。そのような会があることは知っていたがその会とは格別なかかわりはなかったし、もちろ ん会員にもなっていない。がSさんからのたっての声がけがあったことと、核問題や拉致問題には関心がなくはないので、それら の問題の本質を少しでも深く知ることができれば、と思って出かけていった。 以前私は在日朝鮮人やその二世たちなどによってつくられている在日本朝鮮人総聯合会というところで発行している「朝鮮新 報」という新聞に「山あいの村から」というタイトルで一か月に一回コラムの執筆の依頼を受けて書いたことがあるので、いささか ながらそのことでかかわったことがある。最初は半年間、六回という約束であったが、文化面の担当デスクの朴さんから「読者か らの反応が強いので」といわれ一年半つまり十八回ほどそのコラムに記事を書いた。それでこうした組織があることをその時以来 知ってはいたが、北朝鮮が昨今ある意味で世界的な注視の的になっているのはどうしてなのか、とその理由がその会合に出席 すればくわしく知ることができるであろうと思って出かけて行った。 先のようなわけについては東京の本部の方が来られて一時間ほどにわたって講演してくれたが、耳が遠くなった私には十分に その内容を聞きとることが出来ず深く理解することができなかったが大まかにいえば問題を起こしている根源はアメリカのブッシュ 政権の強烈な世界経済支配と日米などの同盟国としての活動が朝鮮という国を正しく理解していないということ。またそのために 朝鮮が所持している核の兵器の問題や拉致問題も一方的に報道されていて朝鮮という国の真の考え方や、姿勢が正しく世界に 伝えられていないといっておられたようだった。 (続く)
90 :
2/2 :2009/08/18(火) 19:59:47 ID:RiB3UIQi
(続き)
しかしそのような程度の話だけでは、真相が深く理解できない。他の人の情報によればソビエト連邦が崩壊して以来、その方と
の経済交流が弱くなったのが国内の経済を苦しめている、といっているのを聞いたことがある。そのように種々の事情があるにせ
よ、私の頭にある北朝鮮観は今は故人となった天童市出身で東京教育大学総合農学研究室教授であられた菱沼達也先生がい
われていた「日本は北朝鮮の農業に学ぶべし」だ。
その当時日本の農水省は「農業改善事業」というのを盛んに進めていた。具体的には水田の基盤整備である。大型機械の利
用ができる水田にするために一枚の水田面積を長さ百メートル、幅三十メートルつまり三十アールに整理して米作の労働力を削
減し、米価のコストダウンをはかると共に就農者の数を減らしてそれを商工業にまわす。そのことによって日本の経済力を高める、
といった政策である。菱沼先生はそれには反対だった。日本の農業は自然的、社会的な立地条件からしてアメリカのような大規
模農業を企てるのではなくして小規模な「家族経営」でいくべきだ、というのが持論だった。そしてそのような小規模農業で食料
の「自給力」をつける国にするために頑張っているのが北朝鮮であるから日本の農業はそれを学ぶべき、と説かれていた。
そうした自助努力でもって国づくりに励んでいた国がなぜにいまいろいろな面で世界に、いや日本に大きな問題を投げかけてい
るのかと思うと無念な思いにかられる。そしてそんな思いを晴らすために私はもっともっと広く深く朝鮮という国を知る必要を感じ
訪朝してみたいとさえも思っている。
2009年8月18日 毎日新聞 山形地方ニュース
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20090818ddlk06070053000c.html
金大中氏死去―日韓の新時代を開いて 日本で最もよく知られた韓国の政治家ではなかっただろうか。金大中・元大統領が亡くなった。 隣国から見れば、金氏は自国の民主化や北朝鮮との平和共存とともに、あるいはそれに増して、 日本との和解に心を尽くしたとの印象が深い。 歴史問題で日本の政治家らが不用意な発言をし、韓国は激しい反日ナショナリズムでやり返す。 わだかまりも解けない。そんな関係を金氏は断ちたかった。 植民地支配をじかに体験し、日本という国のありようを肌で知っているという強い自負と信念から、 それを自らの課題としたのだろう。 大統領に就任した98年に来日し、当時の小渕首相と交わしたパートナーシップ宣言に、 その思いは結実した。小渕氏が語った過去の反省と戦後日本の歩みを、 韓国の大統領として初めて文書で評価し、未来志向の関係構築をうたい上げた。 韓国内に慎重論が根強いなかで、日本の大衆文化開放にも踏み切った。 文化が活発に交流するようになって互いに隣国への関心が高まり、日本での韓流ブームにもつながった。 サッカーW杯の日韓共催をへて人の往来は格段に太くなった。 65年の国交正常化時の年間1万人が、いまや「500万人時代」だ。 経済の結びつきも強まり、すでに日帰り出張圏である。 任期後半に当時の小泉首相が続けた靖国参拝や教科書問題できしみはしたが、 日韓の関係が質、量ともに格段に深まったのは間違いない。 金氏が強いリーダーシップをもって果たした役割を心に刻んでおきたい。
>91
信念の追求は、分断国家の南北関係でも発揮された。ときに融和的すぎるとの批判も浴びつつ、
北朝鮮を変えるには交流と協力を重ねて関与するしかないとの思いは一貫していた。
「成功には『書生的な問題意識』と『商人的な現実感覚』が必要だ」。
本紙との会見でそう語ったことがある。金氏の政治姿勢は、それをまさに地でいくものだった。
執念の大統領当選のために、かつての政敵と手を結ぶこともいとわなかった。
南北首脳会談の直前に北へ5億ドルの不正送金があったと後に明らかになった際、
「北の政権は法的には反国家団体だが、和解協力の対象でもある。
非公開に法の枠外で処理せざるをえない場合がある」と釈明した。
一方で現実の壁の高さに苦しみもした。
金氏の期待に反し、北朝鮮は核やミサイル開発を続け、解決の展望はなお開けない。
日韓関係も歴史や領土問題ゆえに一筋縄ではいくまい。
来年は日本が朝鮮半島を植民地にした「韓国併合」から100年。
隣国との歴史を顧みる契機である。
金氏が切り開いた道を踏みしめ、これからの両国関係を見すえたい。
朝日新聞社説 2009年8月19日(水)付
http://www.asahi.com/paper/editorial20090819.html
社説:金大中元大統領 激動の韓国を体現した 韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領が苦難と栄光の交錯した一生を終えた。 本人が「行動する良心」を自任する一方、日本からは見えにくい厳しい評価も韓国にはある。 だが、抜群の資質を持ち、この国の激動の現代史を体現した稀有(けう)な政治家であったことは 間違いない。ご冥福を祈りたい。 36年前、東京のホテルからソウルに拉致された事件によって金氏は日本で最も名高い韓国人となった。 この事件が韓国情報機関の組織的犯行であり、日本への主権侵害にあたることは明白だったが、 政治決着によってうやむやにされた。日韓双方の政府が不誠実であった。 しかし金氏は、自らの大統領在任中はこの問題に手を付けなかった。 07年の真相調査委員会報告書の発表を受けてようやく韓国政府は日本に対する主権侵害に 「遺憾の意」を表明し、外交的には決着した。だが日本の捜査当局による容疑者調べは実現していない。 事件の大団円を迎えぬまま金氏がこの世を去った事実は、歴史に刻まれるべきである。 もっとも金氏は対日外交では目覚ましい成果を上げた。 大統領として98年に来日し当時の小渕恵三首相と合意した「日韓パートナーシップ宣言」は、 史上最良とも評価された日韓友好の時代を築いた。 金氏は細心の注意を払って韓国における反日感情を抑制し、いわゆる「日本大衆文化」の解禁も進めた。 日韓文化交流の隆盛はこの延長線上にある。 金氏は一方、「太陽政策」を掲げて北朝鮮との関係改善にも尽力したが、 功罪相半ばするところがあり、評価は定まっていない。 00年の金正日(キム・ジョンイル)総書記との初の南北首脳会談は和解ムードを広げた。 南北離散家族の再会も一部ながら実現し、金剛山観光や北朝鮮に韓国企業を進出させる構想も進んだ。 しかし、この融和路線は北朝鮮の高濃縮ウラン開発疑惑の浮上を機に矛盾が露呈する。 次の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は対北支援を大幅に増やしたが、北朝鮮のミサイル発射や核実験の 強行で韓国世論が冷え込み、「太陽政策」は正しくないという声も高まった。金氏はこれを憂慮し、 入院前は北朝鮮に妥協しない李明博(イ・ミョンバク)政権の姿勢を強く批判していた。
社説2 韓国変えた金大中氏を悼む(8/19) 韓国の金大中元大統領が亡くなった。 真っ先に思い浮かぶのは、東京都心のホテルから拉致された衝撃的な事件と、 韓国と北朝鮮による初の南北首脳会談だ。金大中氏は二つの歴史的な出来事の当事者だった。 投獄、暗殺未遂、死刑判決――。 民主化運動の闘士として多くの苦難を乗り越え、大統領に上り詰めた。 韓国で初のノーベル平和賞受賞者でもある。 そして何よりも、独裁国家から民主的な国へと韓国を変えた政治家として現代史に名を残す。 1973年8月、金大中氏が東京のホテルで拉致された事件は、 拉致を仕組んだ韓国中央情報部(KCIA)と朴正熙・軍事政権の悪名を高めた。 韓国は恐ろしい国という印象が焼き付いた事件でもある。 事件の真相は日韓政府の政治決着で闇に葬られたが、脚光を浴びた金大中氏は民主化のリーダー として国際的な知名度を高めた。80年の民主化運動「光州事件」にかかわったとして死刑判決を 受けたときも、国際批判の高まりが同氏を救った。 それだけに97年大統領選に勝ち、翌年2月に「国民の政府」と名付けた政権が発足したことは、 韓国の民主化定着を象徴する節目となった。 大統領就任は金融経済危機のさなかだった。支援を仰いだ国際通貨基金(IMF)の管理下で、 財閥の改革や金融機関改革を断行、政界と財閥の癒着解消に努めた。 不透明な癒着構造は海外の不信を呼び、危機を招く一因となっていたからだ。
>95
ノーベル賞受賞のきっかけとなった2000年6月の金正日総書記との初の南北首脳会談では、
朝鮮半島の緊張を緩和し、南北統一の実現に主導的役割を担う意思を示した。
退任後は北朝鮮への不正資金疑惑も絡み、金大中氏が進めた包容(太陽)政策への評価は割れる。
歴代大統領を輩出した慶尚道ではなく、貧しかった全羅道の出身で、
地元対策を優先した政権運営が地域間対立を助長したとの批判も根強い。
最近は歴代大統領の人気度調査で宿敵だった朴正熙氏に差をつけられていた。
高度経済成長を軌道に乗せた独裁者の後じんを拝するのは皮肉だが、韓国では今、
どんな政治家も国民が自由に批判できる。これも金大中氏の功績であろう。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090818AS1K2500218082009.html
【社説】金大中氏死去 太陽政策は功罪半ば 2009年8月19日 韓国の金大中元大統領が死去した。民主化と人権確立にささげた生涯だった。 北朝鮮との融和を目指す「太陽政策」を展開したが、北朝鮮は核実験を強行し、次世代に課題も残した。 獄中、自宅軟禁、亡命は計十五年余に及んだ。 内乱陰謀罪で死刑判決を受けたが、刑の執行は停止された。 何度も死線を越えて復権したのは、日本など海外で根強い支援があったことも一因だ。 理想を掲げる哲学者の心と、権謀術数にたけた冷徹な政治家の資質を併せ持った人物だった。 大変な読書家、勉強家でもあった。 大統領時代の象徴が太陽政策だ。北朝鮮に援助をして軍拡路線を放棄させ改革、開放を促そうとした。 金正日総書記との初の南北首脳会談を実現し、二〇〇〇年にノーベル平和賞を受賞した。 敵対してきた南と北が和解し、共存に向けた工程表を作り、米国や日本、中国が後押しする。 これが金大中氏の描いた構想だった。 北朝鮮は数年間はミサイル発射を自制し核開発も凍結した。 南北の経済、人的交流も飛躍的に拡大した。韓国国民が北朝鮮の実情を知る機会も増えた。 太陽政策は当時としては画期的な成果を挙げたと評価できる。 ところが北朝鮮は核開発をあきらめなかった。 体制維持のためには核とミサイルで武装する「先軍国家」をつくるしかないと判断したためだ。
>97
支援のかなりの部分が大量破壊兵器開発に流用されたのではないか−。
現在の李明博政権はこう見なして、一方的な援助政策を修正する方向に大きくカジを切った。
北朝鮮の強硬姿勢を変えられなかったという点で、太陽政策は功罪半ばだったといわざるを得ない。
太陽政策の成果と限界を十分に検証して、北朝鮮の核開発を断念させる新たな開放誘導策を構築できないか。
韓国だけでなく、日本や米国など周辺国も取り組むべき重い課題である。
日本人には最もよく知られた韓国人の一人だった。
一九七三年には滞在先の東京都内のホテルから、韓国の情報機関によって拉致され
ソウルまで連行される「金大中事件」が起きた。
大統領として日韓関係改善に努め、日本の映画やアニメなど大衆文化開放に踏み切った。
韓国人の対日感情が好転し、逆に韓国の文化も日本に発信されるようになった。
「韓流」ブームの隠れた生みの親だったともいえよう。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009081902000089.html
社説:金大中氏死去 民主化運動を体現した(8月19日) 韓国の金大中(キムデジュン)元大統領が亡くなった。 先月から肺炎で入院し、治療を受けていた。85歳だった。 第2次大戦後、軍事独裁から民主主義へと激動の歴史を刻んだ国で、その歩みを体現した。 暗殺未遂、死刑判決による投獄、そしてノーベル平和賞受賞−。 波乱の人生だった。 心から哀悼の意を表したい。 日本との関係で記憶に残るのは、1973年の金大中事件だ。 祖国の民主化運動のため滞在していた東京のホテルから、当時の韓国中央情報部(KCIA)に 拉致された。船から海に投げ込まれそうになったが5日後、韓国で解放された。 暗殺が目的だったとみられている。 日本への主権侵害も問題となったが日韓両政府は政治決着で真相にふたをした。 日本政府が当時、もっと毅然(きぜん)と対応していれば、金氏へのその後の迫害を防げたかもしれない。 デモ隊と軍との衝突で多数の死傷者が出た80年の光州事件。 金氏は「首謀者」として捕らえられ、死刑判決を受けたが、後に釈放された。 いくつもの死線をくぐり97年、73歳の時に大統領に当選した。4度目の立候補だった。 「私たちは、倒れても絶えず立ち上がり、新しい出発をしなければならない」−。 「金大中 獄中書簡」(岩波書店)にそうつづっている。言葉通り、不屈の信念を貫いた。
>99
金氏が生涯をかけて取り組んだもう一つの挑戦は、南北統一だ。
大統領就任後、北朝鮮への敵視をやめ対話を促す「太陽政策」に乗り出した。
そして、2000年6月、北朝鮮を訪問し、金正日(キムジョンイル)総書記と対面する。
米ソによる朝鮮半島分断後、初の南北首脳会談だった。
両首脳は「統一を目指す」ことで合意した。
金氏は帰国後、「われわれの未来は和解も協力も統一もありえると確信した」と語った。
その後、金氏側から北朝鮮に巨額の送金が行われていた−と暴露され、
「首脳会談を金で買った」と野党から批判された。
だが、朝鮮半島に一時的にせよ大きな緊張緩和がもたらされたのは事実だ。
ノーベル平和賞にふさわしい功績だったろう。
南北首脳会談後の01年にブッシュ米政権が誕生したことなどから、
北朝鮮は外への扉をまた閉じていった。昨年に発足した李明博(イミョンバク)政権は
太陽政策の見直しを表明し、南北関係に好転の兆しはいまだ見えない。
北朝鮮の核開発による国際社会への脅威は大きくなるばかりだ。
その軍事的な示威行為を思いとどまらせる交渉の「窓」を開けるため、
日韓両政府は、金氏の遺志を継いで粘り強く働きかけを続けてほしい。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/183409.html
【金大中氏死去】地域対立の象徴 求心力失う親北・反政府勢力 2009.8.18 16:50 【ソウル=黒田勝弘】韓国政治に長く大きな影響力を持ってきた金大中元大統領の死は、 今後の韓国政局に微妙な波紋を呼びそうだ。 特に反政府・野党勢力にとっては求心力を失ったことになり、 政権奪還に向けた新しいリーダーの登場や政界再編成などで紆余(うよ)曲折が予想される。 韓国の現代政治は1980年代以来、30年近く、金大中、金泳三、金鍾泌氏によるいわゆる “3金時代”が続いた。しかし政界を引退した後、金泳三元大統領は衰えが目立ち、 金鍾泌元首相は病床にある。その中で金大中氏だけは、健康不安にもかかわらず内外情勢に関し 政治的発言を続け、最後まで“生臭さ”があった。 金大中氏が大統領退任(2003年)後も影響力を維持できたのは、国内で政治的、 社会的に最大の不満勢力である全羅道出身者の絶対的な支持を得ていたことと、 初の南北首脳会談実現(2000年)を含む対北融和政策などで“親北朝鮮”的だったからだ。 韓国政治は現在の野党・民主党もそうだが、以前から野党・反政府勢力の中心は全羅道出身者だ。 全羅道が故郷の金大中氏は彼らの間では絶対的な指導者で、その一挙手一投足は大きな影響を与え、 彼らの行方を左右した。 たとえば野党勢力の大統領候補決定には金大中氏の意向が大きく影響し、野党分裂や新党結成など 野党陣営再編でも金大中氏の考えが決定的だった。02年、盧武鉉前大統領が非全羅道系で ダークホースだったにもかかわらず大統領に当選できたのも、金大中氏の支持のおかげだった。 一方、金大中氏は亡くなる直前まで、保守派の李明博現政権の対北政策を激しく批判してきた。 国際強調を重視し、対北援助に消極的な李政権が気に入らなかったからだ。 時には北朝鮮の韓国非難そのままに「このままでは戦争が起きる」といわんばかりに 李政権批判を続けてきた。
【金大中氏死去】河村官房長官「日韓関係を飛躍的に進展させた」
2009.8.18 17:14
日本とのゆかりが深かった韓国の金大中元大統領の死去を受け18日、
政界からその死を惜しむ声が上がった。
河村建夫官房長官は、山口県美祢市で記者団に
「元大統領は日韓パートナーシップ宣言で文化交流を進め、サッカー・ワールドカップ(W杯)共催
で日韓関係を飛躍的に進展させた。心から哀悼の意を表したい」と語った。
金氏の北朝鮮に対する太陽政策については
「融和戦略が必ずしも成功したと言えないが、非常に包容力のある大統領だった」と述べた。
中曽根康弘元首相は談話で「東京での拉致事件で日本人の記憶に鮮明に残っている」とした上で
「1960年代の朴正煕政権時代には野党の中で、彼の一派だけが日韓国交正常化に賛成し、
大統領に当選するや未来志向の共同声明を出した」と日韓関係の改善に果たした役割を評価した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181715007-n1.htm
【金大中氏死去】死因は多臓器不全 病院が公式発表
2009.8.18 17:21
韓国の金大中(キムデジュン)元大統領(85)が入院していた延世大付属セブランス病院(ソウル市)
は18日午後、記者会見し、元大統領が多発性臓器不全のため同日午後1時43分(日本時間同)
に心停止し、死去したと公式発表した。
記者会見に同席した元大統領の側近である野党民主党の朴智元(パクチウォン)議員によると、
元大統領の李姫鎬(イヒホ)夫人ら家族が最期をみとった。今後、韓国政府や遺族と葬儀の進め方に
ついて協議する。韓国メディアによると国葬か国民葬になる可能性が高い。
同病院によると、心肺蘇生(そせい)措置は施さなかった。
元大統領の秘書官によると、同日午前から血圧が急激に低下、容体が悪化していた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181728008-n1.htm
「金総書記の健康状態悪く見積もる」米政府高官
2009.8.18 18:05
東アジア担当の米政府高官は17日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)に対し、
北朝鮮の金正日総書記の健康問題について「われわれは悪く見積もってきた」と語った。
金総書記をめぐっては膵臓(すいぞう)がん、余命1年などの憶測が出ていた。
今月訪朝したクリントン元大統領が金総書記と会談した結果を踏まえ、
米政権内では金総書記の健康状態はよくなっているとの見方に傾いているという。
クリントン氏には主治医のロジャー・バンド氏が同行した。
救急医であるロジャー氏の訪朝は、心臓に不安を抱えるクリントン氏の健康管理だけでなく、
医師の視点から金総書記の健康状態を間近で観察するねらいもあったといわれている。
オバマ政権はすでにロジャー氏から報告を受けたとみられる。
ただ、政府高官は外見や写真による観察だけで、金総書記の容体を結論づけることはできない
とも語った。(ワシントン 有元隆志)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181807009-n1.htm
【金大中氏死去】評価分かれる民主化功績 熱狂的支持と嫌悪と 2009.8.18 18:08 金大中氏は韓国の政治家の中では対外的に最も知られた人物だった。 とくに日本では、反政府運動の闘士だった野党時代、韓国の情報機関により滞在中の東京から ソウルに連れ去られた「金大中事件」(1973年)で有名だった。大統領時代の2000年、 初の南北首脳会談などでノーベル平和賞も受賞したが、その業績については評価が分かれる。 韓国民主化運動の象徴的存在だったにもかかわらず、晩年にかけて最大の民族的課題であるはずの 「北朝鮮の民主化」には触れず対北融和策に終始した。ノーベル平和賞の「反独裁闘士」が 「北の独裁」には目をつぶり続けた。これは民主化運動の功績にキズとなった。 金大中氏は生涯、3回も大統領選に敗北するなど長い野党生活の末、 やっと念願の大統領の座についた。“忍冬草”の別名を持ち、挫折とあきらめを知らない 「不死身の政治家」として定評があった。退任後も韓国政治に隠然と影響力を持ち続けた。 金大中政権(1998〜2003年)は、歴史的にいえば7世紀に百済(くだら)王国が滅んで以来、 権力から遠ざけられていた韓国南西部の全羅道地域の人びとの復権だった。 金大中氏は、権力から疎外され、地域的差別感情の被害者だった故郷の全羅道地域を支持基盤にしてきた。 この地域的支持基盤は韓国社会の不満層の中心で、人口の30%近くを占める。 これに左派・革新勢力や親北勢力が乗っかることで政権を獲得した。 金大中氏は韓国が高度経済成長を遂げた1970代以降、 経済開発から取り残された全羅道地域の不満や民主化要求を背景に反政府運動を展開。 これを快く思わない当時の朴正煕政権と激しく対立した。 朴政権下の「金大中拉致事件」もその流れで起きている。
>106
ライバルの朴政権は経済開発に国力を集中させ、政治的自由や民主主義は制限する「開発独裁」だった。
その結果、経済発展と近代化で北朝鮮との国力を逆転させ、現在の韓国の基礎を築いた。
しかし金大中氏は朴政権を「独裁」と非難し最も激しく反対した。
ただ金大中氏も後年、朴政権の経済発展と近代化を評価している。
世論調査によると韓国の歴代大統領の人気は朴正煕氏が圧倒的に1番で、
次いで金大中氏がかなり離れて2番目だ。
金大中氏は1998年、当時の小渕恵三首相との間で「日韓共同宣言」を発表した。
この「宣言」には過去の歴史について日本の「謝罪と反省」が明確に記されている。
当時、金大中氏は「これで日韓の過去は清算された」とし今後、対日外交で過去が蒸し返される
ことはないと明言した。
しかし後に歴史教科書問題が起きるや、教科書記述の訂正を外交問題として日本に要求するなど
外交摩擦を招いた。「知日派」を誇っていたが、結果的には日韓関係の画期的変化には成功しなかった。
熱狂的な支持者と嫌悪感と−韓国社会での評価は今も二分している。(ソウル 黒田勝弘)
■金大中事件
1973年8月8日、韓国の朴正煕政権を批判し、民主化運動を主導していた野党指導者、
金大中氏が東京のホテルグランドパレスで拉致され、5日後にソウルで解放された。
現場から韓国中央情報部(KCIA)要員で、在日韓国大使館1等書記官の指紋などが見つかった。
警視庁は出頭を求めたが、韓国側は拒否。「主権侵害」との世論が日本で高まる中、
韓国政府は1等書記官を免職、政治決着が図られた。
韓国政府の「真相究明委員会」は2007年10月、KCIA要員や駐日公使ら27人による
組織的犯行で、韓国政府が事件後に真相を隠蔽(いんぺい)しようとしたと認定した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181812010-n1.htm
【金大中氏死去】韓国内に追悼の輪 大統領経験者は今年2人目
2009.8.18 19:59
【ソウル=水沼啓子】半年に前職大統領が2人も相次いで死去する不幸に見舞われた韓国では、
金大中元大統領を哀悼する声が広がっている。
韓国メディアによると、韓国政府は全国の地方自治体ごとに焼香所を設置する方針という。
元大統領の死去が伝えられると、KBSやMBC韓国の主要テレビは一斉に特別番組を組んだ。
アナウンサーらは哀悼の意を表し黒いネクタイや黒い服を着てニュースを伝えた。
遺体が安置されているソウル市内の延世大付属セブランス病院には約150人の記者が押し寄せたほか、
金泳三元大統領や韓国に一時帰国中の潘基文国連事務総長ら著名人が次々と弔問に訪れた。
故郷の荷衣島を始め、金大中氏にゆかりの深い全羅南道・光州市などでは、
野党・民主党の地元組織が焼香所を設けている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908182001013-n1.htm
【金大中氏死去】金大中事件、「捜査継続」もいまだ“闇の中” 2009.8.18 20:00 18日に死去した韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領が昭和48年、滞在中の東京都内の ホテルから拉致された「金大中事件」について、警視庁公安部は現在も捜査を継続中だ。 韓国の情報機関、国家情報院の「過去の事件真相究明委員会」は平成19年、 「事件は当時の韓国中央情報部(KCIA)の組織的犯行だった」とする報告書を発表したが、 犯行の詳細や動機はいまだに“謎”のままだ。 48年8月8日昼すぎ。 東京都千代田区のホテル「グランドパレス」22階の廊下で韓国の政治家と面談していた金氏は、 いきなり現れた5、6人の男に拉致された。 「ホテルで数人の男に麻酔薬のようなものをかがされた」 「目隠しされたまま、車と船で韓国に連れていかれ、自宅近くで解放された」。 事件から5日目の夜、金氏は突如として韓国・ソウル市内の自宅に姿をみせ、 集まった報道陣を前に、こう語った。 金氏は当時、韓国の民主化を訴え大統領選に出馬するなど野党の代表的政治家として知られていた。 朴正煕(パク・チヨンヒ)政権が戒厳令下の韓国を避け、海外で民主化運動を進めていた。 公安部は現場に残された指紋から実行犯の1人が在日韓国大使館の金東雲(キム・ドンウン) 1等書記官(当時)と割り出したが、韓国側は「外交特権」を理由に出頭を拒否。 当時の韓国中央情報部(KCIA)の関与が指摘され、日本の世論は主権侵害として硬化した。 韓国政府が金書記官の免職を決定、金鍾泌(キム・ジヨンピル)首相(当時)が謝罪のため 来日するなど、2度にわたる政治決着が図られた。
>111
金大中氏は、日韓両国で図られた政治決着を不服として、公安部の聴取を一貫して拒否してきた。
平成5年、欧米視察の帰途、乗り継ぎで滞在した千葉県成田市内のホテルで初めて公安部の聴取に
短時間だけ応じたが、進展はなかった。
その後、金氏は大統領に上り詰めるが、自らが拉致事件の当事者であることなどを理由に
真相究明にはあえて取り組まなかった。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権になり、国家情報院の究明委は事件の調査に着手。
金東雲書記官が事件への関与を認め、別の関係者も当時のKCIA部長から拉致の指示を受けたと
証言したことから、韓国政府は犯行はKCIAによるものだったと結論づけたが、
目的や誰がKCIA部長に命令を下したかについては未解明だ。
金氏は報告書が発表された後、「朴元大統領が指示したのも、殺害目的だったのも明らかだ」
「両国政府とも事件を明らかにする義務がある」などと訴えた。
公安部は報告書発表を受けて、24年ぶりに再捜査を開始。
だが関係者は全員国内におらず、事情聴取は難航しているのが実情だ。警察庁幹部は
「亡くなられたことは大変残念だ。健在であれば今後も捜査協力を求めることもあり得た方だ。
どのような状況になっても事実関係の解明を目指して捜査を継続する」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908182001014-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908182001014-n2.htm
【金大中氏死去】「事情聴けず歯がゆい」事件捜査指揮の井上元警視総監
2009.8.18 20:44
事件発生当時の警視庁公安部外事2課長で捜査を指揮した井上幸彦元警視総監の話
「被害者から事情を聴くことができなかったことが残念でならず、歯がゆい。
事の重大さから、警視庁の威信にかけて解決しなければならないという一心で捜査に当たった。
現場の指紋捜査から、韓国大使館に所属する者が事件に関与したことを明らかにできたことは
大きなポイントだった。そうでなければ、被害者が韓国の治安当局に話したとして伝えられたことが
すべて事実となってしまい、真相は(韓国の関与も含め)完全に覆い尽くされるところだった」
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908182045015-n1.htm
【湯浅博の世界読解】北−ミャンマー 核の枢軸に 2009.8.19 07:37 米紙(国際版)をぱらぱらめくっているうち、3面の片隅に掲載された小さな記事が目についた。 ニューデリー発で「北朝鮮船舶が放射性物質輸送の疑いで捜索」とある。 これが事実なら、国連安保理が採択した追加制裁決議に基づく、疑惑船拘束の初ケースになる。 海賊船の取り締まりでも定評のあるインド当局の積極果敢な行動だった。 12日付インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙によると、北の貨物船「MVサン号」は インド領のアンダマン・ニコバル諸島で許可なく錨(いかり)を降ろしていた。 サン号はベンガル湾のミャンマーに近い海域にいたことなどから、 沿岸警備隊が6時間にわたってこれを追跡し、39人の北乗組員を拘束した。 サン号は中東向けに砂糖1万6千トンを輸送する予定だというが、船の挙動が不審だったらしい。 ミャンマーはこれまでも、不法取引をする北船舶に通過地点としての便宜を与えてきたからだ。 どうやら軍事政権は、外国から「体制変革」の圧力を避けるため核開発に関心を示しはじめたようだ。 豪紙などによると、軍事政権が北の支援を受けて、5年後をめどにプルトニウム抽出の施設を 建設する核計画だという。 日本でも7月下旬に、中国の北朝鮮系企業から発注を受けた貿易会社社長の李慶鎬容疑者が、 ミャンマー向けに磁気測定装置を不法輸出しようとして神奈川県警に逮捕されている。この装置は、 ミサイル制御装置やウラン濃縮に使われる遠心分離器の開発に転用される可能性があるという。
>116
問題はミャンマーの核計画に関する状況証拠はあるが、物証がないことだ。
今回の「MVサン号」からも、まだ核関連の機器が見つかっていない。
しかも、北はこの船をインド当局に故意にさらしながら、追跡をさせていた形跡がある。
北が疑惑を撹乱(かくらん)するためにワナを仕掛けた可能性が浮上しているのだ。
6月末、やはりミサイル部品を積んでミャンマーへの航行が疑われた北貨物船「カンナム1号」が、
米艦2隻の追尾を受けたことは記憶に新しい。こちらは3週間あまり迷走した揚げ句に引き返している。
米艦が手を出さなかったのは、オバマ政権内に「北のワナ」との観測があったからだと米紙は指摘する。
怪しいのは、「カンナム1号」が安保理の決議採択と相前後して北を出港していたことだ。
核やミサイル関連の機器を積まずに、わざと貨物検査を受けさせ、何も発見されなかったという
シナリオがあったとの疑惑だ。それが事実なら、米艦へのワナが空振りに終わったため、
次にインド艦を狙って仕掛けたとみるのはうがち過ぎだろうか。
ミャンマーが核をもつことになれば、北と同じで単なる「貧困国家」から、
周辺国に脅威を振りまく「無頼国家」に変身する。
東南アジアにもう一つの北朝鮮が誕生するようなもので、周辺国は核拡散におびえることになる。
さすがに米国のクリントン国務長官は、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で、
「北朝鮮とミャンマーの軍事協力への強い懸念」を表明した。
長官は示唆だけだが、同行筋の方は「核協力」の情報を漏らして両国を牽制(けんせい)した。
ミャンマーは民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんへの抑圧や人権問題だけでなく、
核疑惑の最前線に躍り出た。北−ミャンマー枢軸は怖い。(東京特派員)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090819/kor0908190739001-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090819/kor0908190739001-n2.htm
武次官訪朝は約1週間 中国紙報道
2009.8.18 23:05
中国夕刊紙、法制晩報は18日、6カ国協議議長、武大偉外務次官が約1週間の日程で
平壌入りしていることを在北朝鮮中国大使館が明らかにしたと報じた。武外務次官は17日、
北京を出発していたが、新華社や朝鮮中央通信など両国の国営メディアは到着を報じていなかった。
同紙はまた、今回の訪朝目的には、北朝鮮に対し6カ国協議復帰を説得するほか、
戴秉国国務委員など中国高官の訪朝も準備するとの外交消息筋の話を伝えた。
北京の外交筋の間では、北朝鮮が8月に入り米韓への姿勢を対話に転換しつつあることを受け、
中国が金正日総書記とたびたび会談している戴国務委員や中国共産党の王家瑞対外連絡部長を
特使として派遣する可能性が指摘されている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090818/chn0908182306006-n1.htm
北朝鮮が弔問団派遣か…金大中氏死去
【ソウル=前田泰広】北朝鮮に対する融和路線を展開してきた金大中(キムデジュン)元韓国大統領
の死去を受けて、北朝鮮が近く弔問団を派遣するとの観測が高まっている。
北朝鮮はクリントン元米大統領の訪朝受け入れ以降、対話路線に転換しているとされ、
韓国李明博(イミョンバク)政権下で行き詰まっていた南北間の対話が、
「弔問外交」を機に進展するかが注目される。
北朝鮮は19日午前0時現在、金元大統領の死去について伝えていない。
ただ、聯合ニュースは、北朝鮮が金正日(キムジョンイル)総書記の側近で、対韓国工作を担当する
統一戦線部の金養建(キムヤンゴン)部長ら党幹部を弔問団として派遣する可能性を伝えた。
韓国大統領府報道官も18日、「弔問に反対する理由はない」と述べた。
北朝鮮は7月以降、米朝対話を求める談話を発表したり、
クリントン元米大統領と韓国・現代グループ会長の訪朝を相次いで受け入れたりしてきた。
弔問を利用して、米朝の直接協議にも道を開くことを狙っている可能性がある。
(2009年8月19日01時42分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00106.htm
拉致の真相語らぬまま…金氏死去で解明困難に 東京・九段での拉致事件、「光州事件」での死刑判決、そして大統領就任と、その後の南北融和……。 韓国の発展に伴う激動の中で、波乱万丈の人生を送った金大中(キムデジュン)氏(85)が18日、 ソウル市内の病院で亡くなった。 「何とか真実を話してほしかった」。 元警察幹部は、外交問題にまで発展した拉致事件の真相が解明されないまま、 本人が死去するという現実に唇をかみ、長年の支援者は、知日派として日韓両国の友好に尽くした 功績を惜しんでいた。〈本文記事1面〉 「大変な事件になった」。 1973年8月8日午後1時すぎ、金氏が東京・九段のホテルグランドパレスから拉致された直後、 当時の警視庁外事2課長で、その後、警視総監を務めた井上幸彦さん(71)は、そう直感した。 金氏は71年の大統領選で敗れた後、日本や米国で民主化運動を続け、 当時の朴正煕(パクチョンヒ)政権を厳しく批判していた。 井上さんが自ら関係者の事情聴取にあたるなど事実確認に走ると、 韓国の情報機関・中央情報部(KCIA)の影が浮かび上がった。 拉致現場からは、韓国大使館の1等書記官(当時)の指紋も検出された。 しかし、1等書記官の事情聴取は韓国政府に拒否され、その後の捜査は頓挫する。 警視庁が、金氏から事情聴取できたのは、93年10月、米国からの帰路に成田空港に立ち寄った 際のわずか約1時間だけだった。 実行犯とみられる1等書記官が国外に逃れたことから、公訴時効は停止しており、 警視庁は捜査を継続しているとしているが、本人の死で真相解明はますます困難になった。 「外交という大きな壁を前に、十分に事情聴取ができなかったことに歯がゆさが残った。 大統領にまでなった金氏から最後まで真実を聞けなかったことは非常に残念」。 井上さんは悔やしそうに語った。
>120
この事件の前の70年代前半、ソウルの自宅を訪ねたノンフィクション作家・佐藤早苗さん(75)は、
優しい流暢(りゅうちょう)な日本語でインタビューに応じてくれた姿が忘れられない。
金氏は「窓の外をのぞいてごらん」と自宅を監視する人間の存在を指摘しながら、
「このままでは韓国は世界に置いていかれてしまう」と当時の軍事政権に反対する姿勢を強調したという。
金氏は、80年5月の「光州事件」の首謀者として死刑判決も受けた。
死刑執行の阻止を日本から訴え続けた東大名誉教授の和田春樹さん(71)は
「穏やかな笑顔の向こうに、いつも何事にも屈しない意志の強さがにじんでいた」と人柄をしのんだ。
金氏は大統領就任後、日本文化の開放を進め、2002年には日韓両国でサッカーのW杯を共催した。
和田さんは「知日派の大統領でなければできなかったこと。
功績と共に、未来志向の日韓関係とは何かを改めて考える必要があるのではないか」と話した。
(2009年8月19日03時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00089.htm
金大中・韓国元大統領が死去 東京で拉致・初の南北会談 2009年8月18日20時5分 【ソウル=箱田哲也】韓国を代表する政治指導者で、南北朝鮮の和解・交流や日韓関係改善に 尽くした金大中(キム・デジュン)元大統領が18日午後1時43分、多臓器不全などのため、 入院先のソウル市内の病院で死去した。85歳だった。 7月13日から肺炎のため入院生活を送っていた。 60年代から民主化運動のリーダーとして軍事政権に抵抗し、 73年には東京で拉致されて九死に一生を得ながら、97年に4度目の挑戦で大統領に当選。 初の南北首脳会談を実現させるなど激動の生涯だった。 李明博(イ・ミョンバク)大統領は「偉大な政治指導者を失った。 民主化と民族和解に向けた故人の熱望と業績は、国民に長らく記憶されるだろう」と哀悼の意を表した。 北朝鮮メディアは18日夜までに報道していないが、金養建・朝鮮労働党統一戦線部長ら党幹部が 弔問に来る可能性が指摘されている。 金大中氏は在任中、対話をもとに北朝鮮の体質変化を目指す「太陽(包容)政策」を掲げ、 北朝鮮の金剛山観光など南北事業を次々と推進。00年6月、韓国大統領として初めて訪朝し、 平壌で金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談して南北共同宣言に署名した。 00年12月には民主化運動と南北和解への貢献が評価され、韓国人として初のノーベル賞(平和賞)を受賞した。 対日関係の改善にも功績を残した。98年10月、大統領就任後初めて訪日。 故小渕恵三首相との日韓首脳会談で「日韓パートナーシップ宣言」をまとめ、 過去の歴史をふまえつつ未来を重視する「未来志向」の日韓関係を訴えた。 日本の植民統治下の24年に南西部・全羅南道の荷衣島で生まれ、61年5月に国会議員に初当選。 直後の軍事クーデターで政権を握った朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の独裁に反対し、 71年の大統領選に野党から立候補。妨害工作の中で朴大統領に95万票差まで迫った。
>122
73年8月、東京のホテルから突然拉致され、殺されかかったが、5日後にソウルの自宅付近で
解放された。79年10月の朴氏暗殺後、軍事クーデターで全斗煥(チョン・ドゥファン)氏が
実権を掌握。80年5月の光州事件の首謀者として、内乱陰謀の罪で死刑判決を受けた。
日米など国際社会の助命運動で減刑、釈放され、米国で事実上の亡命生活を送った。
85年2月に帰国し、87年6月の韓国の「民主化宣言」直後に公民権を回復。
97年末の大統領選で政敵だった金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相と組んで与党候補を破り、
98年2月から5年間務めた。
◇
金大中氏の生年をめぐっては「1925年」「26年」など諸説あるが、本人が生前、
活動拠点としていた金大中平和センターは「24年1月6日生まれ」としている。
http://www.asahi.com/international/update/0818/TKY200908180242.html
韓国政治の巨星 国内対立招いた存在感 金大中氏死去 2009年8月18日19時39分 【ソウル=箱田哲也】「大韓民国の一人の偉大な指導者を失った」。 政界ではライバルである保守の与党ハンナラ党が18日、死去を受けてコメントしたように、 金大中(キム・デジュン)氏はよくも悪くも韓国政治の中心だった。 政界引退宣言を2度覆し、「大統領病」とまで言われながら最高権力を手に入れたが、 その存在感の大きさ故に国内の対立も生んだ。 韓国には、日本で言うような保守と革新の対立はない。 二大政党のうち、一部軍政の流れをくむハンナラ党が保守派、民主化活動家が目立つ民主党が進歩派 などと大別されるが、もとをただせば、金大中氏的な考えに賛成か反対かという構図と重なる。 朝鮮戦争の休戦後に続いた南東部、慶尚道出身者らによる権力構造に、南西部の全羅道出身の 金氏が挑み続けた。全羅道はソウルや慶尚道に比べ開発が大きく遅れ、 軍事政権に対する不満は民主化を求める声にもつながった。民主化闘争のリーダーであると同時に、 全羅道人士の象徴的存在だった金氏に向ける対立陣営の視線は常に冷たかった。 今も残る東西の地域対立感情は、「金大中氏がいなければ、これほどまでにはならなかった」 との指摘が少なくない。 韓国政界では「3金時代」が長らく続いたと言われた。 金大中、金泳三(キム・ヨンサム)、金鍾泌(キム・ジョンピル)の3人の「ボス」による 政治スタイルのことだ。このうち金鍾泌氏は軍政時代に民衆弾圧をする側にいた人物だが、 韓国中部、忠清道の圧倒的な支持を得ていた。金大中氏は中部地域の支持をとりつけるため 金鍾泌氏と手を組み、民主化勢力を落胆させもした。 3金が政界を退いた後も、金大中氏の言動には、同氏に批判的な論調が目立つ大手紙でさえ 絶えず注目した。
金総書記が弔電 金大中氏死去、北朝鮮メディアも報道
2009年8月19日7時46分
【ソウル=箱田哲也】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は19日、
前日死去した金大中(キム・デジュン)・元韓国大統領の遺族あてに弔電を送った。
朝鮮中央通信が伝えた。また同通信は19日早朝、
「入院治療を受けていた金大中・元大統領が18日、惜しくも死去した」と初めて報じた。
弔電で金総書記は
「金大中・元大統領が死去したという悲報に接し、(夫人の)李姫鎬(イ・ヒホ)女史と遺族に
深い哀悼の意を表す。金・元大統領は惜しくも死去したが、彼が民族の和解と統一を実現する
ための道に残した功績は、民族とともに末永く伝えられるだろう」と悼んだ。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190006.html
金大中氏死去:日本の大衆文化開放 韓流ブームきっかけに
【ソウル西脇真一】韓国の金大中元大統領は在任中、
それまで国内で禁止されてきた日本の歌謡曲や映画、テレビ番組など大衆文化の「開放」を進めた。
これが日韓の草の根レベルの文化交流を促し、日本国内で韓流ブームを呼ぶきっかけにもなった。
金大中氏は98年10月に締結された「日韓パートナーシップ宣言」で、
「日本の大衆文化開放」の方針を小渕恵三首相(当時)に伝えた。
この第1次開放で、カンヌなど4大映画祭で受賞した日本映画の上映や、日本漫画の販売などが解禁された。
その後、04年の第4次開放にかけて、日本の歌謡曲やパソコンゲーム、日本語CDなどが
次々と解禁された。現在では地上波放送での娯楽番組放映の制限などが残っているだけだ。
日本の植民統治を受けた影響で、韓国の歴代政権は日本大衆文化の開放をちゅうちょしてきた。
日韓文化交流に詳しい小針進・静岡県立大教授は
「金大中氏は、日本の国会で『第二次世界大戦後、日本は変わった』と演説するなど、
戦前と戦後の日本を明確に区別する視線を持っていた。
大衆文化開放を決断できたのは、そうした考えを持っていたからだろう」と話している。
毎日新聞 2009年8月18日 18時36分(最終更新 8月18日 18時49分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030025000c.html
金大中氏死去:APやタスなど世界の主要通信社が速報
韓国の金大中元大統領死去のニュースは、世界の主要通信社が速報した。
ロイター通信(英国)は「民主化闘争の大物で、北朝鮮の金正日総書記と最初の南北首脳会談を
実現したとして国際的に知られる」と紹介した。
AP通信(米国)は1973年の金大中事件に触れ、「暗殺の企てを何度も逃れ、
反体制活動家として死刑判決を受けた。軍事独裁と闘った人権、民主主義の熱心な擁護者」とたたえた。
AFP通信(フランス)は「金大中氏の指導の下、韓国は危機から立ち直り、
重要な経済改革や企業再建に乗り出した」と評価した。
タス通信(ロシア)は「金大中氏の大統領就任後の10年間は、
(韓国の)民主化プロセスの安定と独裁体制根絶のための揺るがぬ礎となった」と報じた。
一方、北朝鮮の国営メディアである朝鮮中央放送と朝鮮中央テレビは18日午後5時半現在、
金大中氏死去について何も報じていない。
毎日新聞 2009年8月18日 19時04分(最終更新 8月18日 20時45分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030033000c.html
金大中氏死去:「大きな政治指導者失った」…李韓国大統領
【ソウル大澤文護】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は18日、金大中元大統領の死去について、
「大きな政治指導者を失った。
民主化と民族和解に向けた故人の熱望と業績は国民に長く記憶されるだろう。
南北和解と国民の統合が実現することを祈願する」
との談話を書面を通じて発表し、遺族に哀悼の意を表した。
金大中氏とともに「3金」と呼ばれ、韓国政治を長年主導した、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領と
金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相も、それぞれ哀悼の意を示した。
金泳三氏は秘書を通じ「国家の大木が倒れたと考える」と死去を悼んだ。
金鍾泌氏も側近を通じて「故人の冥福を祈る」との短いコメントを発表した。
毎日新聞 2009年8月18日 19時06分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030034000c.html
金大中氏死去:李姫鎬夫人ら家族に見守られ、息引き取る
【ソウル西脇真一】金大中氏は1カ月以上に及ぶ入院・闘病の末、帰らぬ人となった。
主治医らによると、17日深夜に容体が急変。亡くなる20分ほど前には李姫鎬(イ・ヒホ)夫人が
「神様、もう一度だけ、彼を私たちのもとにお送りください」と祈った。
だが18日午後1時43分、家族や側近らに見守られ永眠した。安らかな表情だったという。
心肺蘇生措置は取られず、病院側は「もう措置に大きな意味はなかった。故人を静かにお送りした」
と説明した。
側近によると、金氏は入院するまで日記をつけていたが、今のところ遺書は見つかっていないという
毎日新聞 2009年8月18日 19時22分(最終更新 8月19日 0時43分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030042000c.html
金大中氏死去:北朝鮮との「包容政策」派 後ろ盾を失う 【ソウル大澤文護】金大中(キム・デジュン)元大統領が18日死去したことで、 韓国は今年5月に自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領に続き、 北朝鮮との対話と交流政策を主導してきた政治家を失った。 クリントン元米大統領や、現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長の訪朝で生まれた 「南北関係緩和」の芽を育てるための重要な後ろ盾を失ったことになる。 金大中政権と盧武鉉政権の10年間、韓国政府は北朝鮮との民間レベルの交流事業発展に全力を挙げた。 その最大の成果が、北朝鮮領内の開城(ケソン)市に建設された「開城工業団地」で、 韓国の104企業が入居し経済活動を続けている。しかし対韓国強硬政策を強めた北朝鮮当局は 今年4月、工業団地の借地料支払いの猶予期間短縮などを要求し、事業継続に「赤信号」がともった。 今月、現代グループ会長の訪朝などで「南北関係緩和」の雰囲気が芽生えたが、 北朝鮮は今も核開発放棄の態度を示さず、韓国を含む国際社会の対北朝鮮制裁が続く現状では、 南北当局対話が具体的成果を上げられるかどうかは不透明だ。 盧武鉉政権当時、南北関係や米朝関係が困難に直面するたびに 「金大中氏を政府特使として派遣すべきだ」との声が浮上した。 強力な指導力を持つ北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と対等に渡り合える人物は 金大中氏しかいないというのが理由だった。 金大中氏という後ろ盾の死で、北朝鮮当局との豊かな対話・接触の経験を持つ「包容政策」 支持グループの発言力は今後低下するだろう。その経験や人脈も継承されない可能性が高い。 北朝鮮にとっても、食糧難の再発などで韓国からの人道支援を必要とする場合、 対南接触の窓口として金大中氏らの人脈活用を期待できなくなるとの見方も出ている。
>131
◇北朝鮮は沈黙
【北京・西岡省二】韓国の金大中元大統領の死去に対し、北朝鮮側は18日夕現在、
公式な立場は表明していない。ただ、金元大統領は金正日総書記と会談し、
対北朝鮮包容(太陽)政策を推進してきた象徴的人物だけに、北朝鮮指導部も弔意を表すとみられる。
金総書記は00年6月、当時大統領だった金大中氏を平壌に招いて歴史的な南北首脳会談を開き、
韓国から多額の援助を引き出した。総書記自身、「なぞの隠とん者」などとやゆされてきた自身の
イメージを、会談を通して「礼儀正しく、率直で、ユーモア感覚のある人物」と一変させることに成功。
その後、米朝、日朝関係も雪解けムードに転じた。北朝鮮にとって金元大統領は、
国際社会との関係改善のための橋渡し役だった。その立場は盧武鉉政権にも引き継がれた。
金大中、盧武鉉の両政権が推進した対北朝鮮協調路線は、金正日体制維持の大きな助けとなった。
韓国の有力紙、朝鮮日報によると、韓国政府の集計では両政権の10年間で、対北朝鮮支援の
総額は69億ドル(約6570億円)にのぼり、うち29億ドル(約2761億円)が現金だった
とされる。韓国の情報当局は、核・ミサイル開発で北朝鮮がつぎ込んだ資金が総額26億ドルと
みており、韓国内では「現金支援だけで北朝鮮の核・ミサイル開発がまかなえた」との批判もある。
南北関係は、対北朝鮮強硬姿勢の李明博(イ・ミョンバク)政権が昨年2月に発足して以後、
対話が途絶え気味になった。だが、最近になってクリントン元米大統領の訪朝などで南北関係も含め、
対話に向けた動きが出てきた。北朝鮮はこの流れを維持しながら、金元大統領の功績を強調する
ことで、李政権に政策転換を促したい考えとみられる。
毎日新聞 2009年8月18日 21時47分(最終更新 8月18日 23時03分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030086000c.html
金大中氏死去:民主化闘争で名声 国内対立は断てず
【ソウル西脇真一】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領は、
民主化闘争で国際的な名声を博し、南北関係改善にも力を尽くした。
一方で、韓国政治の悪癖といわれた地域感情の対立解消に失敗し、
「保守対進歩」の対立を残したまま、この世を去った。
「書生のような問題意識と商人のような現実感覚のバランスが重要だ」
「望遠鏡のように広く遠く、顕微鏡のように狭く深く見なくてはいけない」
いずれも金氏が好んで使った言葉だ。一方に偏らず、複眼的な見方、考え方の必要性を説いている。
実際、金氏はバランス感覚に優れた政治家との評価があった。
98年10月の来日では、国会演説を行い、
「日本国民は汗と涙を流して、議会民主主義の発展と共に、世界が驚く経済成長を遂げた。
日本は、アジア各国の国民に、無限の可能性と希望の道標を示した」と称賛した。
その日韓双方に配慮したバランス感覚で「史上最良」と言われる両国関係を実現した。
しかし、そのバランス感覚も国内政治には発揮されなかった。98年の金大中政権誕生は、
それまで韓国政治を支配してきた保守派の牙城・慶尚道と、金氏が地盤とする全羅道の「地域対立」
を解消するだろうと期待を集めた。しかし、金氏の周囲を固める側近たちの厚い壁は、対立解消を妨げた。
さらに政策上の「保守対進歩」の対立が表面化し、任期が満了するまで政権を揺るがし続けた。
08年2月に発足した李明博(イ・ミョンバク)政権は、金大中、盧武鉉(ノ・ムヒョン)
両政権の対北朝鮮政策の見直しを表明した。これに対し金氏は講演などで李政権を非難し、
盧氏が07年の訪朝時に約束した大規模経済支援の履行を迫り続けた。
李大統領は15日の光復節(独立記念日)の演説で「労使の極限的な対立が繰り返されている」
と述べ、国内の対立が色濃く残っていることを認めた。
地域感情や保守対進歩の対立は、金氏の死去を機に一層、激しくなる可能性も否定できない。
毎日新聞 2009年8月18日 21時51分(最終更新 8月18日 22時07分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030088000c.html
金大中氏死去:拉致事件や交流 日本との関係深く 「韓国のために力を尽くした人だった」「早過ぎる死だ」−−。 日本とも関係の深かった韓国の金大中元大統領が18日死去し、在日コリアンや生前に面識のある 人たちから追悼の声が上がった。一方、東京都内のホテルから拉致された事件については、 その真相が明らかになる日は限りなく遠のき、当時の捜査幹部らは無念の思いをにじませた。 【村上尊一、曽田拓、内橋寿明】 拉致事件があった73年に毎日新聞ソウル特派員として金氏に直接取材した古野喜政・ 日本ユニセフ協会大阪支部副会長(72)は07年春、再び金氏にソウルの自宅で会った。 大統領となり国賓として来日した後だったが、金氏は 「(拉致以前の状態に戻す)原状回復という名目で日本に行ったことはない。 法律的に原状回復したとは言い難い」と語ったという。 古野さんは「(事件の)政治決着を最後まで了としてはなかったと思う」と胸中を推し量った。 金氏は73年8月8日、東京都千代田区のホテル・グランドパレスから拉致され、 5日後の13日にソウルの自宅付近で解放された。 警視庁公安部は麹町署に「金大中氏拉致監禁事件特別捜査本部」を設置。 拉致現場から在日韓国大使館員の金東雲(キム・ドンウン)1等書記官の指紋を発見し同9月、 韓国に帰国していた金元書記官の出頭を要請したが、韓国側は外交慣例を理由に拒否した。 だが、同11月、来日した金鍾泌(キム・ジョンピル)首相が、 金元書記官の関与を認め当時の田中角栄首相に謝罪。 75年7月には、日本政府が事件は最終決着したと表明するという2度の政治決着が図られた。 古野さんは最初の政治決着直後の73年11月、金氏を旧自宅で取材。 盗聴を警戒し、ラジオを大音量で流しながら話を聞いた。 「日本政府や田中(首相=当時)さん、大平(正芳外相=同)さんの取った処置は政治家として 理解できる。しかし、人の命に対する温かみを持ってくれなかったのだろうかと考える」。 金氏がそう話した内容を書き取ったメモが今も手元に残る。
>134 捜査本部は83年8月に専従捜査員数人を残して解散。 93年10月、金氏を初めて事情聴取し、被害届の提出を受けた。 しかし、金氏は大統領就任前、「事件の責任は追及しない」と語り、捜査は進展しなかった。 事態が動いたのは07年10月。 韓国国家情報院の真相調査委員会が「韓国中央情報部(KCIA、現国家情報院)」の組織的犯行 を認める報告書を公表したのがきっかけだった。 これを受け日本の警察当局は、その年の1月に発効した日韓刑事共助条約に基づき (1)金氏や金元書記官(出国により時効停止)らの聴取 (2)関係者の供述調書 (3)同委員会の面談記録 (4)当時のKCIAと在日韓国大使館間の電報−−を要求するなど捜査を続けた。 捜査を指揮した警視庁元幹部は 「被疑者に一度も聴取できなかったのが心残り。外交ルートを通じての捜査は歯がゆいものだった」 と振り返り、「金氏が死亡したことで今後、捜査の進展はなかなか期待できないのでないか」 と話す。 古野さんは「総選挙で政権交代の可能性も見える中、事件の真相が明らかになるのではと 期待していたところ(の死去)だった。李姫鎬(イ・ヒホ)夫人がほれ込んだあの笑顔を もう見ることはできない。早すぎる死が悔やまれる」と惜しんだ。
>135 ◇在日コリアン、驚きと哀悼の声 在日コリアンが多く住み、韓国・朝鮮料理店や物産店が建ち並ぶ東京都荒川区のJR三河島駅 周辺では、金氏をよく知る世代だけでなく、在日2世や3世からも驚きや哀悼の声が聞かれた。 同駅近くで精肉店を営む在日2世の高明栄さん(50)は 「体調を崩していたのは知っていたが……」と絶句。 「初の南北首脳会談を実現させるなど半島全体のことを考えた人。民主化運動に取り組んだ人だった」 と振り返る。同店の従業員、金吉子さん(53)も「まだ信じられない」と、驚きを隠せない様子。 高さんの長男、和成さん(19)は「朝鮮学校で『民主化運動を進めた偉人』と学んだ。 独裁ではなく民主的な政治をしたことに、いい印象を持っていたので残念」と話した。 韓国雑貨店の在日3世の女性従業員(28)は「金大中大統領の死に注目が集まることで、 対極的な路線を取る現(李明博)政権への反発が高まるのでは」と、今後の影響を口にした。 一方、在日本大韓民国民団中央本部の広報担当者は 「今日(18日)中には中央本部としてのコメントは出ない」と話した。 在日本朝鮮人総連合会中央本部も「談話などを出す予定はない」としている。
>136
◇「不屈の精神」の人…土井たか子・元衆院議長
▽金元大統領と親交があった土井たか子・元衆院議長の話
「不屈の精神」とは金大中先生のためにある言葉だと思います。
何事にもめげず、まっすぐに前を向いて歩いてこられた先生からは多くのことを学ばせていただきました。
共に闘ってこられた李姫鎬夫人の悲しみはいかばかりかと胸が痛くなります。
一昨年、ソウルのご自宅にお招きいただいた際
「お互いに公務を離れたのだから、ゆっくりとお茶を飲みながら、日本と韓国のこれから、
アジアの平和と民主主義についてなど忌憚(きたん)なく語り合いたいですね。
ぜひ泊まりがけで来てください」とご夫妻からお誘いを受けました。
果たせなかったこと、残念でなりません。
先生の残された足跡はこれからのアジアの民衆の闘いに大きな勇気と希望を与え続けるでしょう。
心からの哀悼をささげます。
毎日新聞 2009年8月18日 21時59分(最終更新 8月18日 22時14分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m040091000c.html
金大中氏死去:「未来志向」で日韓関係が進展 18日死去した韓国の金大中元大統領は、98年に大統領として初来日した際、 「未来志向の日韓関係」を打ち出した。02年にはサッカー・ワールドカップ(W杯)の 日韓共催も実現し、金大中政権時代の日韓関係は全体として進展したと言える。 98年の来日時の首脳会談では「20世紀に起きた不幸は20世紀中に区切りをつける」と述べ、 「未来志向」というキーワードを定着させた。 しかしその一方で、歴史教科書問題で両国関係が緊張したこともあったほか、対北朝鮮政策として 金氏が一貫して掲げた太陽(包容)政策に対して、日本では「融和的」とする批判も根強かった。 太陽政策は後任の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領にも引き継がれたが、06年の北朝鮮の核実験 などで事実上破綻(はたん)。李明博(イ・ミョンバク)大統領が就任して方針を転換するまでは、 拉致問題を抱える日本とは必ずしも円滑にはいかない側面もあった。 一方、73年に東京で起きた金氏の拉致事件については今なお不明な点も多く、 日本政府が明確にすべき点は多々残る。韓国政府(朴正熙(パク・チョンヒ)政権)は 在日大使館員がかかわったことを認めて謝罪、 75年には韓国が提出した外交文書を日本が受け入れ、2度にわたる政治決着が図られた。 しかし金氏の人権は無視された。金氏は98年の来日で「両国政府に対していかなる問題提起も しない」としたが、あいまいな決着に不快感をもっていたことは明らかだ。 韓国政府が公開した外交文書によると、73年11月、 田中角栄首相(当時)は来日した金鍾泌(キム・ジョンピル)韓国首相(同)との会談で 「(金氏は日本に)来なければいい」と述べ、金氏を日本に戻すという原状回復を放棄していた。 当時の日本政府は韓国政府と共に隠ぺいに加担した点では金氏に対する加害者だったとも言える。
金大中氏死去:死因は多臓器不全 入院先の病院が発表
【ソウル大澤文護】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領(85)が入院していたソウル市内
の延世大付属セブランス病院は18日午後、記者会見し、金氏の死因を多臓器不全と発表した。
一方、韓国政府は同日、金氏の葬儀の形式を19日中にも臨時閣議で決定する方針を明らかにした。
韓国の「国葬・国民葬に関する法律」によると、大統領経験者の葬儀は、国家が主催する国葬か、
国家と家族などが共催する国民葬として挙行される。
5月に死去した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の場合は国民葬だった。
しかし、聯合ニュースによると金氏の支持勢力だった野党・民主党の中から
「故人は世界的な評価を受けた人物であり、国葬とすべきだ」との声が出ており、
政府は遺族や民主党との間で意見調整をする見通しだ。
毎日新聞 2009年8月19日 0時47分(最終更新 8月19日 0時55分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000m030112000c.html
金大中・元韓国大統領死去:南北交流に尽力 民主化闘争で名声(その1) ◇包容政策派、柱失う 後継・盧武鉉氏に続き 【ソウル大澤文護】金大中(キムデジュン)元大統領が18日死去したことで、 韓国は今年5月に自殺した盧武鉉(ノムヒョン)前大統領に続き、 北朝鮮との対話と交流政策を主導してきた政治家を失った。 クリントン元米大統領や、現代グループの玄貞恩(ヒョンジョンウン)会長の訪朝で生まれた 「南北関係緩和」の芽を育てるための重要な後ろ盾を失ったことになる。 金大中政権と盧武鉉政権の10年間、韓国政府は北朝鮮との民間レベルの交流事業発展に全力を挙げた。 その最大の成果が、北朝鮮領内の開城(ケソン)市に建設された「開城工業団地」で、 韓国の104企業が入居し経済活動を続けている。しかし対韓国強硬政策を強めた北朝鮮当局は 今年4月、工業団地の借地料支払いの猶予期間短縮などを要求し、事業継続に「赤信号」がともった。 今月、現代グループ会長の訪朝などで「南北関係緩和」の雰囲気が芽生えたが、 北朝鮮は今も核開発放棄の態度を示さず、韓国を含む国際社会の対北朝鮮制裁が続く現状では、 南北当局対話が具体的成果を上げられるかどうかは不透明だ。 盧武鉉政権当時、南北関係や米朝関係が困難に直面するたびに 「金大中氏を政府特使として派遣すべきだ」との声が浮上した。 強力な指導力を持つ北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と対等に渡り合える人物は 金大中氏しかいないというのが理由だった。 金大中氏という後ろ盾の死で、北朝鮮当局との豊かな対話・接触の経験を持つ「包容政策」 支持グループの発言力は今後低下するだろう。その経験や人脈も継承されない可能性が高い。 北朝鮮にとっても、食糧難の再発などで韓国からの人道支援を必要とする場合、 対南接触の窓口として金大中氏らの人脈活用を期待できなくなるとの見方も出ている。
>141 ◇巨額の北朝鮮支援 核開発「促進」と批判も 【北京・西岡省二】韓国の金大中元大統領の死去に対し、北朝鮮側は18日夕現在、 公式な立場は表明していない。ただ、金元大統領は金正日総書記と会談し、 対北朝鮮包容(太陽)政策を推進してきた象徴的人物だけに、北朝鮮指導部も弔意を表すとみられる。 金総書記は00年6月、当時大統領だった金大中氏を平壌に招いて歴史的な南北首脳会談を開き、 韓国から多額の援助を引き出した。総書記自身、「なぞの隠とん者」などとやゆされてきた自身の イメージを、会談を通して「礼儀正しく、率直で、ユーモア感覚のある人物」と一変させることに成功。 その後、米朝、日朝関係も雪解けムードに転じた。北朝鮮にとって金元大統領は、 国際社会との関係改善のための橋渡し役だった。その立場は盧武鉉政権にも引き継がれた。 金大中、盧武鉉の両政権が推進した対北朝鮮協調路線は、金正日体制維持の大きな助けとなった。 韓国の有力紙、朝鮮日報によると、韓国政府の集計では両政権の10年間で、対北朝鮮支援の 総額は69億ドル(約6570億円)にのぼり、うち29億ドル(約2761億円)が現金だったとされる。 韓国の情報当局は、核・ミサイル開発で北朝鮮がつぎ込んだ資金が総額26億ドルとみており、 韓国内では「現金支援だけで北朝鮮の核・ミサイル開発がまかなえた」との批判もある。 南北関係は、対北朝鮮強硬姿勢の李明博(イミョンバク)政権が昨年2月に発足して以後、 対話が途絶え気味になった。だが、最近になってクリントン元米大統領の訪朝などで南北関係も含め、 対話に向けた動きが出てきた。北朝鮮はこの流れを維持しながら、 金元大統領の功績を強調することで、李政権に政策転換を促したい考えとみられる。
>142 ◇蘇生措置せず 病院「静かにお送りした」 【ソウル西脇真一】金大中氏は1カ月以上に及ぶ入院・闘病の末、帰らぬ人となった。 主治医らによると、17日深夜に容体が急変。亡くなる20分ほど前には李姫鎬(イヒホ)夫人が 「神様、もう一度だけ、彼を私たちのもとにお送りください」と祈った。 だが18日午後1時43分、家族や側近らに見守られ永眠した。安らかな表情だったという。 心肺蘇生措置は取られず、病院側は「もう措置に大きな意味はなかった。故人を静かにお送りした」 と説明した。 側近によると、金氏は入院するまで日記をつけていたが、今のところ遺書は見つかっていないという。 ◇「経済危機、立ち直らせた」−−各国で速報 金大中元大統領死去のニュースを、世界の主要通信社が速報した。 ロイター通信(英国)は「民主化闘争の大物で、北朝鮮の金正日総書記と最初の南北首脳会談を 実現したとして国際的に知られる」と紹介した。 AP通信(米国)は1973年の金大中事件に触れ、「暗殺の企てを何度も逃れ、 反体制活動家として死刑判決を受けた。軍事独裁と闘った人権、民主主義の熱心な擁護者」とたたえた。 AFP通信(フランス)は「金大中氏の指導の下、韓国は危機から立ち直り、重要な経済改革や 企業再建に乗り出した」と評価した。 タス通信(ロシア)は「金大中氏の大統領就任後の10年間は、(韓国の)民主化プロセスの 安定と独裁体制根絶のための揺るがぬ礎となった」と報じた。
>143 ◇マンデラ氏らと並ぶ民主化象徴−−小此木政夫・慶応大教授(現代韓国政治)の話 韓国現代史の傑出した人物だった。これほど多彩な顔を持つ指導者は二度と現れないだろう。 大統領就任前は、朴正熙大統領の開発独裁体制に対するアンチテーゼの役割を果たし、 フィリピンのアキノ氏、南アフリカのマンデラ氏と並ぶ民主化運動の象徴だった。 一方、全羅道のカリスマ的指導者だったが、地域対立を克服できなかった。 大統領としては、通貨危機を克服し、南北首脳会談を成功させ、日韓関係において「未来志向」 という新しいビジョンを提示した。日本の民主主義、平和主義を高く評価した最初の韓国大統領として、 国民レベルの日韓交流の基礎を築いた。【聞き手・米村耕一】 ◇関係改善努力も、北朝鮮甘く見た −−康仁徳(カン・インドク)・聖学院大総合研究所客員教授(元韓国統一相)の話 私は保守の立場で、金大中氏と路線は違う。 70年代、経済発展抜きに政治の民主化ばかり訴えた点には賛成しないが、ある程度経済が成長した80年代、 全斗煥(チョン・ドゥファン)親軍部政権と真正面から闘ったことは、歴史的にみて正しかった。 一方、南北関係の改善に努力はしたが、結果は思わしくなかった。 暖かい風を送れば外套(がいとう)を脱ぐだろうという「太陽政策」だったが、北を甘く見過ぎた。 00年の南北首脳会談の際の4億5000万ドル(の北朝鮮への秘密送金)には絶対に賛成できない。 また、北朝鮮についての認識を誤る親北勢力が韓国社会に根を張るのも見逃した。【聞き手・服部正法】
>144
◇歴史の流れを考えた政治家−−李鍾元(リー・ジョンウォン)・立教大教授(国際政治)の話
歴史の大きな流れを考えた政治家だった。
南北関係、日韓関係の歴史的対立を乗り越えようという一貫したビジョンを持っていた。
「北朝鮮を変えるためにも接近し、冷戦構造を解体する」との考えを実行に移したのが、
南北首脳会談だった。会談の意義については、その後の北朝鮮の核実験などで評価が分かれているが、
結論を出すのはまだ早い。北は今も変化の過程にあるからだ。
南北交流が進む中、韓国から北朝鮮への人や物の流入によって、北の体制には緩みが生じている。
金大中氏は最終的には、短い5年間の大統領任期の中で歴史的な転機を作り上げたと評価される
のではないか。【聞き手・米村耕一】
毎日新聞 2009年8月19日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819ddm007030152000c.html
金大中・元韓国大統領死去:南北交流に尽力 民主化闘争で名声(その2止) ◇国内対立は断てず 【ソウル西脇真一】韓国の金大中(キムデジュン)元大統領は、民主化闘争で国際的な名声を博し、 南北関係改善にも力を尽くした。一方で、韓国政治の悪癖といわれた地域感情の対立解消に失敗し、 「保守対進歩」の対立を残したまま、この世を去った。 「書生のような問題意識と商人のような現実感覚のバランスが重要だ」 「望遠鏡のように広く遠く、顕微鏡のように狭く深く見なくてはいけない」 いずれも金氏が好んで使った言葉だ。一方に偏らず、複眼的な見方、考え方の必要性を説いている。 実際、金氏はバランス感覚に優れた政治家との評価があった。98年10月の来日では、国会演説を行い、 「日本国民は汗と涙を流して、議会民主主義の発展と共に、世界が驚く経済成長を遂げた。 日本は、アジア各国の国民に、無限の可能性と希望の道標を示した」と称賛した。 その日韓双方に配慮したバランス感覚で「史上最良」と言われる両国関係を実現した。 しかし、そのバランス感覚も国内政治には発揮されなかった。98年の金大中政権誕生は、 それまで韓国政治を支配してきた保守派の牙城・慶尚道と、金氏が地盤とする全羅道の 「地域対立」を解消するだろうと期待を集めた。しかし、金氏の周囲を固める側近たちの厚い壁は、 対立解消を妨げた。さらに政策上の「保守対進歩」の対立が表面化し、 任期が満了するまで政権を揺るがし続けた。 08年2月に発足した李明博(イミョンバク)政権は、金大中、盧武鉉(ノムヒョン)両政権の 対北朝鮮政策の見直しを表明した。これに対し金氏は講演などで李政権を非難し、 盧氏が07年の訪朝時に約束した大規模経済支援の履行を迫り続けた。 李大統領は15日の光復節(独立記念日)の演説で「労使の極限的な対立が繰り返されている」 と述べ、国内の対立が色濃く残っていることを認めた。地域感情や保守対進歩の対立は、 金氏の死去を機に一層、激しくなる可能性も否定できない。
>146 ◆金大中元大統領語録 ◇暗闇の中でも明日の日の出を信じ、地獄の中でも神の存在を疑わない 「暗闇の中でも明日の日の出を信じ、地獄の中でも神の存在を疑わない」 (73年8月、拉致事件で解放された直後、毎日新聞の取材に託した手記) 「私の遺志として、この国のすべての人が熱望する民主主義ができるだけ早く実現されることを 希望する」(80年9月、軍法会議の最終陳述) 「初めて民主的な政権交代が実現し、民主主義と経済を同時に発展させようという政府が 誕生する歴史的な日だ。真の『国民の政府』だ」「北韓(北朝鮮)に対する3原則を明らかにする。 第一に、武力挑発を許さない。 第二に、我々には北韓に害を与えたり、吸収する考えはない。 第三に、南北間の和解と協力を可能な分野から積極的に進めていく」(98年2月、大統領就任式) 「(日韓)両国は過去の不幸な歴史を克服し、21世紀に向けた未来志向的な関係を発展させる ことで合意した」(98年10月、訪日時の会見) 「半世紀の間に積もった恨(ハン)を一度に解くことはできない。 しかし、始まりさえすれば半分終わったようなものだ。一つずつ最善を尽くす」 (00年6月、南北首脳会談時の平壌到着声明) 「北韓の体面を立ててあげる姿勢が、米国にも必要ではないか」(02年1月、年頭会見) 「(日韓関係は)5年間に実によく発展した。靖国神社に代わる施設を建設するという (日本側の)約束が履行されれば、日本の大衆文化を完全開放し、過去の問題を清算して 新しい出発点にしたかった。実現できず遺憾に思う」(03年1月、外国人記者との懇談)
>147
「(北朝鮮の核兵器製造宣言は)大きな間違いだ。許すことができない」
「米国が北朝鮮の安全を保障するなら核を放棄する、という北朝鮮の主張はある程度信じることが
できる」(05年3月、韓国紙・朝鮮日報掲載の単独会見)
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■ことば
◇南北首脳会談
00年6月、韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記が平壌で行った南北首脳の初会談。
統一問題の自主的解決▽南北当局による対話の早期開催▽ 離散家族の相互受け入れ−−など
5項目の共同宣言が署名された。金総書記による「適切な時期」のソウル訪問も盛り込まれたが、
実現していない。この会談で南北関係は大きく進展。金大統領は同年12月にノーベル平和賞を受賞した。
◇太陽政策
包容政策とも呼ばれる、金大中政権が打ち出した対北朝鮮政策。金泳三前政権とは対照的に、
圧力だけでなく、経済支援や文化交流の深化によって北朝鮮の改革・開放を促そうというもの。
初の南北首脳会談やその後の北朝鮮の金剛山観光の実現など成果を生んだ。
太陽政策は盧武鉉政権にも引き継がれたが、06年に北朝鮮が核実験を強行したこともあり、
国内外から批判も強まった。
毎日新聞 2009年8月19日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819ddm007030180000c.html
春秋(8/19)
オリンピック開催に沸く21年前のソウルで、かの地の女子大生たちから流行のあれこれを取材したことがある。
「音楽は何が好き?」と聞くと競い合うように答えてくれた。
「日本の中島みゆき」「工藤静香がいいな」「中森明菜です」
▼こちらの人気者をよく知っているのに驚いたものだが、当時、日本の大衆文化は本当はご法度。
「CDがなかなか手に入らなくて」と彼女らはため息をついた。
韓国が長年築いていたそんな壁を取り払ったのが、亡くなった金大中元大統領だ。
この民主化の闘士は、日本の政治や文化への理解が深い人でもあった。
▼かつて、いきなり拉致されたのも東京滞在中の出来事である。
その後も投獄、死刑判決、米国亡命、そして不死鳥のような大統領就任と激動の生涯を送りながら、
祖国民主化の理想に日本の姿を重ねていたに違いない。
一昨年、最後の来日を果たした際にも京都での講演で、両国の過去と未来を切々と語っている。
▼ノーベル平和賞につながった南北融和政策には批判も少なくない。
しかし自由にモノが言える普通の国をつくり、日韓のわだかまり解消にも熱っぽく取り組んだこの人
はやはり現代史の傑物だったろう。先日、久しぶりにソウルを訪れてその変容ぶりに目を見張った。
日本のCDも雑誌も、日常風景のなかにある。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090818AS1K1800518082009.html
天声人語
2009年8月19日(水)付
国や民族の苦難の歴史が、ひとりの政治家の人生に深々と刻まれることがある。
元韓国大統領の金大中氏は、まぎれもなくそうした人だった。
「波瀾(はらん)万丈」という言葉さえ軽く響く85年の生涯を、きのう静かに閉じた
▼日本の統治時代に朝鮮半島南部の島で生まれた。
以来、死刑判決などで5度にわたって殺されかけたという。
6年を獄中で過ごし、40年もの間、軟禁と亡命と監視の中で生きてきた。
その来し方は、平和と民主主義に守られて暮らす者の想像を超える
▼3度目に死に直面したのが、1973年に東京で起きた「金大中事件」だった。
白昼のホテルから韓国の情報機関に拉致され、5日後にソウルの路上に放り出された。
軍政下の不気味な事件として、その名を日本人の記憶に刻むことになった
▼大きな功績は、独裁体制を終わらせ、民主主義の定着に尽くしたことだろう。
98年には勝ち得た民主主義の下で大統領になる。
やはり政治犯から大統領に就いた南アフリカのマンデラ氏と並び称され、ノーベル賞にも輝いた
▼筋金の入ったその生き方に、「権利のための闘争は、権利者の自分自身に対する義務である」
という欧州の古い言葉が重なり合う。圧政の中で人生に刻まれた幾多の傷は、
闘いを挑んだ向こう傷として、今では誇らしい勲章に違いない
▼愛妻家でも知られ、「私は生涯を通じて異性を本当に愛したことがない人には魅力を感じない」
と述べていた。巨星は墜(お)ちたが、生まれたばかりの雲になって、
分断された民族の行方を見守っていることだろう。
http://www.asahi.com/paper/column20090819.html
【北制裁】日本など4カ国歴訪に出発 米調整官
2009.8.19 10:11
米国務省によると、オバマ政権で対北朝鮮制裁を担当するゴールドバーグ調整官が18日、
シンガポール、タイ、韓国、日本を歴訪して各国当局と国連安全保障理事会の制裁決議の履行に
ついて協議するためワシントンを出発した。
東京には24日夜から滞在し、25日に日本政府当局者と会談する予定。
調整官は7月、中国とマレーシアを訪問している。
北朝鮮からミャンマーへの核技術移転の可能性などを懸念する米国は、両国間の航路に位置する
国々に制裁実施への協力を要請。調整官は13日の記者会見でシンガポールやタイが
「商業・金融の中心地で、海運上も重要」と指摘している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090819/amr0908191011003-n1.htm
【金大中氏死去】国葬?国民葬? 政府、葬儀形式を確定へ
2009.8.19 11:05
韓国の金大中元大統領の死去から一夜明けた19日午前、
ソウル市庁舎前広場など全国各地に弔問所が設けられ、訪れた市民が故人の冥福を祈った。
韓国政府は「最大限の礼を尽くして葬儀手続きを進める」(韓昇洙首相)としており、
遺族側との調整が済み次第、臨時閣議で葬儀の形式を確定する予定。
国葬か国民葬となる見通しで、国葬の場合は費用全額が国庫から支出される。
韓国メディアによると、元大統領の遺族や元大統領の流れをくむ野党民主党は国葬を希望している。
大統領経験者の国葬は在任中の1979年に暗殺された朴正煕大統領以外に例がなく、
今年5月に自殺した盧武鉉前大統領は国民葬だった。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090819/kor0908191106004-n1.htm
オバマ氏、訪朝のクリントン氏と会談 30分は2人きり
2009年8月19日10時8分
【ワシントン=村山祐介】オバマ米大統領は18日、今月上旬に北朝鮮を電撃訪問した
クリントン元大統領をホワイトハウスに招き、詳細な報告を受けた。訪朝後の面会は初めて。
金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康状態や核問題をめぐるやりとりが報告されたとみられ、
面会は計約1時間10分に及んだ。
ホワイトハウスのジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障担当)や国家安全保障会議(NSC)
のベーダー・アジア上級部長らも参加。元大統領の妻ヒラリー・クリントン国務長官は別の会議
があったため、国務省高官が代理で出席した。
ホワイトハウスによると、オバマ氏は元大統領が導いた米国人女性記者2人の解放について
「無事に家族と再会できて喜ばしい」と謝意を表明。
元大統領は金総書記との会談内容などを説明した。参加者全員で約40分間にわたり話した後、
オバマ氏が元大統領を執務室に招き入れ、「2人きり」でさらに約30分間話し合ったという。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190040.html
金大中氏、拉致事件の真相語らず 2009年8月19日5時5分 金大中元大統領の拉致事件に対する警視庁の捜査は、形の上では続いている。 関与したとされる在日韓国大使館の1等書記官が事件直後に帰国し、時効が停止しているからだ。 韓国中央情報部(KCIA、当時)の関与が指摘され、日韓当局の協力関係に微妙な影を落とし続けた。 「日本警察の手で真相究明したかったが、韓国にも、金氏にも十分な協力を得られなかった」。 元警視総監の井上幸彦氏(71)は金氏の死去の知らせを聞き、振り返った。 直前に警視庁外事2課長に就任し、捜査を指揮した。 事件の一報が同庁に入ったのは73年8月8日午後2時14分。 翌9日夜に麹町署に104人態勢の特別捜査本部が設置された。 13日、井上氏が韓国の国会議員に事情を聴いていたときのこと。 金氏が拉致される直前まで会っていたとされる、その議員に電話が入った。「金氏が韓国に現れた」 日本側は9月、拉致現場のホテルの部屋から指紋が見つかった金東雲1等書記官(当時47)の 出頭を韓国側に求めたが、拒まれた。 被害者の金氏も、警視庁の再三にわたる事情聴取の要請を拒み続けた。 93年の来日時に初めて短時間の聴取に応じたが、ほとんど真相を語らなかった。 07年に来日した際にも再度の事情聴取要請を拒んだ。 井上氏は「金氏は被害者であると同時に最高権力者となったのだから真相究明すべきだった」と話す。
>156
捜査関係者には、98年の大統領就任後、北朝鮮への太陽政策を推し進めた金氏への不信感もある。
日本人拉致被害者の旅券で韓国に入り、同国でスパイ容疑で逮捕され死刑判決を受けた
辛光洙(シン・グァンス)容疑者を、00年の南北首脳会談を受けた和解ムードのうちに
北朝鮮に送還したことだ。その後、日本側は、日本人3人に対する拉致容疑などで国際手配した。
ある捜査関係者は「送還の是非は韓国の主権にかかわることだが、日本人拉致事件の捜査には
影響があった」と話す。
金氏拉致事件の特捜本部は83年に解散。
その後は専従捜査員5人が置かれたが、今は専従はいない。(渡辺丘)
http://www.asahi.com/national/update/0819/TKY200908190001.html
金大中氏死去:韓国は追悼ムード一色 各地に弔問所
【ソウル西脇真一】金大中(キム・デジュン)元大統領の死去から一夜明けた19日、
韓国は追悼ムード一色に染まった。
ソウルをはじめ全国各地に弔問所が設けられ、金氏の冥福を祈る人であふれた。
19日の朝刊は各紙トップの扱い。朝鮮日報は社説で金氏に対する賛否両方の評価を紹介しながら
「金元大統領を除いて70年代以降の歴史をつづることは不可能だ。
彼の生き様は、倒れてもまた起き上がり歩き続けるわれわれの歴史と重なる」と振り返った。
金氏が入院していた延世大付属セブランス病院の葬祭場には、祭壇がしつらえられ、
弔問客は19日午前で約6000人を数えた。
80年の光州事件に関連し金氏が死刑宣告を受けた当時の大統領、
全斗煥(チョン・ドゥファン)氏(78)や、休暇で帰国中の潘基文(バン・ギムン)国連事務総長
らも訪れた。5月に自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の権良淑(クォン・ヤンスク)夫人は、
金氏の李姫鎬(イ・ヒホ)夫人と肩を抱き合って涙を流した。
金氏は盧氏の死後、非常に落胆していたという。
一方、ソウルでは19日、市内12カ所に弔問所が設けられた。
市庁前広場には大きな遺影を掲げた幅20メートルもの祭壇が置かれ、人々が列をなした。
毎日新聞 2009年8月19日 11時30分(最終更新 8月19日 12時35分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000e030061000c.html
金大中氏死去:金総書記が遺族に弔電 北朝鮮、初の報道
【北京・西岡省二】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日早朝、
韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領の死去を初めて報道し、
金正日(キム・ジョンイル)総書記が19日付で遺族に弔電を送ったと伝えた。
弔電は「金大中元大統領が死去したという悲しい知らせに接し、李姫鎬(イ・ヒホ)女史
(元大統領夫人)と遺族に深甚なる哀悼の意を表します」と述べたうえで、
「金大中元大統領は惜しくも亡くなったが、彼が民族の和解と統一の念願を実現するための道に
残した功績は、民族とともに長く伝えられるでしょう」と指摘、
対北朝鮮協調路線を示した金元大統領の業績を強調した。
北朝鮮は、自国に対する事業に尽力した韓国・現代グループ創始者の
鄭周永(チョン・ジュヨン)氏死去(01年3月)の際、弔問団を韓国に送った。
今回も金総書記が強い信頼を寄せていた金元大統領が亡くなったことで、
弔問団派遣を検討しているとみられる。
毎日新聞 2009年8月19日 11時33分(最終更新 8月19日 11時58分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000e030062000c.html
オバマ大統領:クリントン氏から訪朝報告 会談内容詳細に
【ワシントン草野和彦】オバマ米大統領は18日、ホワイトハウスで、
米国人記者解放交渉で訪朝したクリントン元大統領から報告を受けた。
また、クリントン国務長官は同日、元大統領の訪朝結果を踏まえ、6カ国協議再開につながる
「積極的な雰囲気」を作り出す契機になるかどうか、他の参加国と検討していると語った。
元大統領が大統領と会談して訪朝結果を報告するのは初めて。ホワイトハウスによると、
元大統領は約40分間、金正日(キムジョンイル)総書記との会談内容などの詳細を伝えた。
大統領は元大統領に謝意を表明した。
また、国務長官は記者団に対し、夫である元大統領の報告を
「非常に有益で、北朝鮮で何が起きているかを知る機会になる」と強調した。
一方で「我々の方針は一貫している」と言明。米朝協議は6カ国協議の枠内であれば応じることや、
完全で検証可能な非核化を追求することを指摘し、事態の進展は「北朝鮮次第だ」と語った。
毎日新聞 2009年8月19日 11時37分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000e030063000c.html
金大中氏死去:河野前衆院議長を政府特使として派遣
河村建夫官房長官は19日午前の記者会見で、韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領の葬儀に、
河野洋平前衆院議長を政府特使として派遣すると表明した。河野氏は18日、
「軍事政権と戦って民主化を成し遂げた政治指導者で、私が内外を通じ最も尊敬し敬愛した先輩、友人だ。
わが国との間では、自身の拉致事件の『政治決着』というわだかまりを抱えていたにもかかわらず、
当時の小渕(恵三)首相と日韓関係を揺るぎないものにした。心よりご冥福をお祈りする」
というコメントを発表している。【坂口裕彦】
毎日新聞 2009年8月19日 12時26分(最終更新 8月19日 12時40分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000e010074000c.html
金大中氏死去:オバマ大統領、業績たたえる
【ワシントン草野和彦】オバマ米大統領は18日、
金大中(キム・デジュン)元韓国大統領の死去を受け「悲しみに包まれた」との声明を発表。
さらに、「韓国の民主主義制度確立に重要な役割を果たした政治運動を構築、主導した」
と元大統領の業績をたたえた。
また、元大統領と任期が重なったクリントン元米大統領も同日、声明で「南北融和に向けて
共に取り組んだことは光栄だった。朝鮮戦争以降、彼の(北朝鮮に対する)太陽政策ほど、
永続的な和平への希望を与えたものはなかった」と評価した。
毎日新聞 2009年8月19日 12時28分(最終更新 8月19日 12時41分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819k0000e030075000c.html
韓国の金大中元大統領が死去、85歳
2009年08月18日 16:55 発信地:ソウル/韓国
【8月18日 AFP】(一部更新、写真追加)韓国の金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)元大統領が
18日午後1時43分、入院していたソウル(Seoul)市内のセブランス病院(Severance Hospital)で
死去した。85歳だった。
「午後1時35分に心停止し、蘇生措置を試みたが数分後に逝去した」と病院の広報担当が発表した。
金大中氏は肺炎とその合併症などで、7月13日から入院していた。
1998年から2003年まで韓国大統領を務めた金大中氏は、
2000年には史上初の南北首脳会談を実現するなどの功績で、同年のノーベル平和賞を受賞した。
同氏の生年月日については、大統領在任中から混乱があり、
同氏が設立した平和財団や大統領図書館では1924年1月6日としているが、
ノーベル賞のウェブサイトなどでは1925年12月3日と公表されている。(c)AFP/Simon Martin
http://www.afpbb.com/article/politics/2631872/4467624
【韓国ブログ】邦画『サマーウォーズ』絶賛公開も賛否両論
2009/08/18(火) 10:14
細田守監督の話題作『サマーウォーズ』が、韓国でも13日から全国規模の公開となった。
『崖の上のポニョ』が日本公開の5カ月後に韓国に上陸したことを勘案すると異例の早さである。
韓国でも絶大の人気を誇った『時をかける少女』の細田守監督の作品であるだけに、
さっそく映画館に足を運んだファンも多く、話題を集めている。
劇場公開からわずか5日、ネット上でもこの話題を取り上げたブログが多くみられる。
人と人とのつながりと家族の大切さを描いているファンタジー映画だが、「面白い」「演出がすごい」
などと絶賛する声に交じって「戦争免責論」も見解もみられ、ネット上で賛否両論の論争が展開されている。
ブロガーのtwekiは「次世代日本アニメーションを引っ張っていく細田監督の作品だけあって
演出や編集、にぎやかで人間味溢れるキャラクターなど・・・言うまでもなく素晴らしかった」
としながらも「家族愛という殻に溶け込んでいる日本軍国主義と全体主義のにおいは拒否感を感じさせる
のに十分。面白い映画であることには間違いないが、ただ楽しくみるには後味が残る映画だった」と、
感想を綴っている。
一方、キミョハンというブロガーは「そのような視点で観るとどんな作品も楽しめず、
結局は自分が損する。人間は見たいものしか見ないと言うのはこういうこと」と、
「日本免責論」を一蹴し、続けて「特有な演出を語らずにはいられない。常に現実とサイバー空間を
往復しているのにもかかわらず違和感もなく消化している。手書きとグラフィックの乖離感で現実と
仮想空間を分離しつつも、また彼の演出力で自然につなげている」と、演出の素晴らしさを絶賛した。
さらに、細田守監督と宮崎駿監督とのエピソードを取り上げ
「宮崎監督はジブリを背負っていけるかも知れない人材を二回も手放してしまった。
細田監督は今のジブリに必要な人材、細田監督の作品はジブリの未来。
そういう意味で、細田監督はすでに時をかけているかも知れない」と結んだ。(編集担当:金志秀)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0818&f=national_0818_010.shtml
北朝鮮外交官と会談へ=リチャードソン知事−米
【ワシントン時事】AFP通信は18日、リチャードソン米ニューメキシコ州知事が
19日に同州サンタフェで、北朝鮮国連代表部の金明吉公使ら2人と会談すると報じた。
国務省当局者は「会談が行われるのは承知しているが、コメントはできない」としている。
会談は北朝鮮側の要請で開かれる。
クリントン元大統領の訪朝以来、融和姿勢に転じつつある北朝鮮が、米朝対話を模索するため、
北朝鮮情勢に精通し、オバマ政権に近いリチャードソン氏を通じ、働き掛けを行う可能性もある。
リチャードソン知事のスポークスマンはAFPに対し、
「知事は北朝鮮とはいかなる交渉も行わないし、オバマ政権を代表するものでもない」と強調した。
ただ、核問題に関して意見交換するのは確実とみられる。
また、北朝鮮側は、ニューメキシコ州のクリーンエネルギー事業に関心を示しているという。
(2009/08/19-12:40)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009081900326
<北朝鮮>金大中元大統領死去で弔問団派遣へ−中国報道
2009/08/19(水) 14:24
北朝鮮のアジア太平洋委員会は19日、故金大中(キム・デジュン)元大統領の葬儀に
弔問団を派遣することを表明した。韓国メディアの報道を通じ、中国新聞社が伝えた。
韓国の朴智元国会議員が当日、延世大学セブランス病院内に設置された臨時葬儀室での
記者会見で明らかにした。弔問団は労働党書記や部長ら5人程度で構成され、韓国を訪問後、
金正日国防委員長名義の追悼の花輪を献花するという。
19日午前、ソウル市庁前広場には金大中元大統領の焼香所が設けられた。
各自治体は、地域の実情に合わせ適切な場所に焼香所を設置することが可能だという。
また、在外公館については外交通商部で準備するといわれている。(編集担当:井上洋一郎)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0819&f=politics_0819_009.shtml
金大中氏死去、金総書記が弔問団派遣…韓国報道
【ソウル=前田泰広】韓国の聯合ニュースなどによると、北朝鮮は19日、
金大中(キムデジュン)元韓国大統領の死去を受けて、
弔問団を派遣する意思を金元大統領の関係団体に伝えてきたと報じた。
金元大統領の秘書室長が明らかにした。
北朝鮮の対外窓口「アジア太平洋平和委員会」が金元大統領側の団体に送った通知文で、
「金正日(キムジョンイル)総書記が弔問団を派遣するよう決めた」と伝えてきたという。
訪問団は5人程度で、空路で訪韓する。1泊2日の日程を希望しているという。
(2009年8月19日14時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00276.htm
米大統領、訪朝報告のクリントン氏に謝意
2009年 08月 19日 10:52 JST
[ワシントン 18日 ロイター] 米ホワイトハウスによると、オバマ大統領は18日、
ホワイトハウスの緊急対応室(シチュエーションルーム)でビル・クリントン元大統領と
約40分にわたって会談し、クリントン氏が今月北朝鮮を訪問したことにより、
同国に拘束されていた2人の米国人記者の解放が実現したことに謝意を表した。
その後大統領は、同氏を大統領執務室に招き、さらに30分ほど会談したという。
ホワイトハウスは声明を発表し「クリントン元大統領は、金正日総書記との会談を含め、
2人の記者に特赦が与えられ帰国が許可されるまでの過程を報告した。
オバマ大統領は、2人が家族と無事再開したことに満足している」と述べた。
会談後、クリントン氏は記者団へのコメントを控え、ホワイトハウスを後にしたが、
夫人のヒラリー・クリントン国務長官は記者団に対し
「夫と同行者の報告は北朝鮮の情勢を理解する手がかりとして極めて有用だった」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11078120090819
クリントン元米大統領、訪朝結果をオバマ大統領に報告
【ワシントン=弟子丸幸子】オバマ米大統領は18日、ビル・クリントン元大統領とホワイトハウスで
会談し、4日の北朝鮮訪問と金正日総書記との会談について報告を受けた。ホワイトハウスによると、
会談時間は1時間10分に及び、オバマ大統領が米国人記者の解放で感謝を示した。
オバマ政権は元大統領の報告を踏まえ、核問題への対応など今後の北朝鮮政策を検討する。
訪朝については元大統領から米国家安全保障会議(NSC)に2度の報告があるが、
大統領への直接の報告は初めて。会談の詳細な内容は明らかになっていない。
これに関連してクリントン国務長官は記者団に元大統領からの報告について
「北朝鮮で何が起きているのかを考える手段を与えてくれ、極めて有益だった」と語った。
同時に「我々の政策が変わることはない」と述べ、
米国人記者の解放で米政府の姿勢が軟化することはないと強調。
米朝対話に関しては「6カ国協議の枠組みの中で求めていく」と従来の方針を繰り返した。
(2009/08/19 12:19)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090819AT2M1900Q19082009.html
【国際】北朝鮮訪問内容米大統領に説明 クリントン氏
2009年8月19日 夕刊
【ワシントン=岩田仲弘】オバマ米大統領は十八日、
先に北朝鮮を電撃訪問したクリントン元大統領とホワイトハウスで会談し、
金正日総書記との会談など米国人記者二人の解放に至った経緯などについて説明を受けた。
クリントン氏はすでに国家安全保障会議(NSC)高官らに訪朝内容を報告しているが、
オバマ大統領と直接会談するのは初めて。
ホワイトハウスのギブズ大統領報道官によると、
大統領はクリントン氏に「二人の米国民が無事に家族と再会できてうれしい」と述べたという。
会談は約四十分間、NSC会議などが開かれる危機管理室で行われ、
ジョーンズ国家安全保障問題担当大統領補佐官らが同席した。
大統領はその後三十分間、クリントン氏を大統領執務室に招いて会談を続けた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009081902000258.html
【国際】国連事務総長ら弔意
2009年8月19日 夕刊
【ニューヨーク=加藤美喜】国連の潘基文(バンキムン)事務総長は十八日、
韓国の金大中元大統領の死去を受けて声明を発表し、
「金大中氏は韓国の偉大な息子であり、人権と民主主義のために闘った温情あふれる闘士だった」
と弔意を述べた。
韓国への一時帰国中に訃報(ふほう)に接し、弔問にも訪れた潘氏は
「大きな悲しみと個人的な喪失感に包まれている」と心情を述べ、
「太陽政策を通じて南北統一のために揺るぎない献身を続けた金氏は、多くの人々に希望を与えた」
とその業績をたたえた。
また、米国のクリントン元大統領も同日、弔意を表明。
「彼の太陽政策は朝鮮戦争以来、最も平和への希望を持たせてくれた」と述べ、
「(妻の)ヒラリー(米国務長官)とともに、良き友人を失って悲しく思う」と死を悼んだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009081902000259.html
【国際】金大中氏死去 北が弔問団派遣へ 金総書記、遺族に弔電
2009年8月19日 夕刊
【ソウル=築山英司】北朝鮮の朝鮮中央通信は十九日、金大中(キムデジュン)元韓国大統領が
死去し、金正日(キムジョンイル)総書記が李姫鎬(イヒホ)夫人ら遺族に弔電を送ったと伝えた。
これに関連し、金元大統領側近の野党民主党の朴智元(パクチウォン)議員は、同日、
記者団に「北朝鮮が弔問団を派遣すると伝えてきた」と述べた。
金総書記が韓国側要人に弔電を送るのは、南北経済協力事業に尽力した現代グループの
鄭周永(チョンジュヨン)名誉会長の死去(二〇〇一年三月)と盧武鉉(ノムヒョン)前大統領
(今年五月)に続き三回目。盧前大統領には死去の二日後に弔電を送っており、一日早い対応となった。
弔電は「悲報に接し、遺族に深い哀悼の意を表する」として
「金元大統領が民族和解と祖国統一実現の道に残した功績は永く伝えられるだろう」と業績をたたえた。
また、韓国国内では、金元大統領を悼む弔問所が十九日午前九時から、ソウル市庁舎前など
全国六十カ所以上に設置された。遺体が安置されているソウル市内の病院には
全斗煥(チョンドファン)元大統領をはじめ、多くの市民が訪れ、故人の冥福を祈った。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009081902000260.html
WRAPUP1: 北朝鮮の金総書記が金大中元韓国大統領の遺族に哀悼の意、韓国に弔問団派遣へ 2009年 08月 19日 15:09 JST [ソウル 19日 ロイター] 北朝鮮は19日、 金正日総書記が18日死去した金大中元韓国大統領の遺族に哀悼の意を表明したことを明らかにした。 両国間の関係改善に向けた兆候とみられている。 金元大統領は18日、肺炎の治療で入院していたソウルの病院で死去した。85歳だった。 同元大統領は1997年の大統領選に勝利し、国際的には、2000年6月に北朝鮮の金総書記との 歴史的な南北首脳会談を実現させてノーベル平和賞を受賞した。 KCNAの報道によると、メッセージの中で金総書記は「残念ながら金大中元大統領は亡くなったが、 国民の和解や再統一への希望実現に向けて、彼が成し遂げた功績は国民の中に長く生き続けるだろう」 と述べた。 金大中元大統領の側近だった野党民主党の朴智元議員は記者団に対し、北朝鮮は哀悼の意を表すため、 5人で構成する弔問団を韓国に派遣したい考えだと明らかにした。 朴議員によると、北朝鮮の弔問団は、1週間以内にソウルで行われる予定の葬儀に先立って到着する予定。 韓国のYTNテレビも19日、北朝鮮が18日に死去した金大中元韓国大統領の葬儀に代表を 派遣する方針だと報じた。 アナリストは、元大統領の死は、李明博政権誕生以来悪化している南北関係の改善に寄与する 可能性があるとみている。 東国大学のKoh Yu-hwan氏は18日、「金大中氏は北朝鮮にとって特別の意味をもっている。 死去の報に反応して動きをみせる可能性がある」と述べた。
「悲しみより感謝」、焼香所に市民続々 金大中氏死去
2009年8月19日15時1分
【ソウル=稲田清英】金大中(キム・デジュン)元大統領の死去から一夜明けた19日も、
韓国内は追悼ムード一色。新聞各紙は1面で大きく伝え、テレビも金大中氏の過去の映像を繰り返し流している。
全国各地に自治体や市民らによる焼香所が設けられ、朝から多くの市民らが足を運んだ。
ソウル中心部の市庁前広場に設けられた焼香所には大きな遺影が掲げられ、
金大中氏の民主化運動時代を知る世代から親子連れ、学生まで幅広い人々が追悼に訪れた。
ソウル近郊の仁川市から来た女子大学生(21)は「小学6年生の時、南北首脳会談を学校のテレビ
で見たことをよく覚えている。体制が違っても必ず理解しあえる、という信念があったのだと思う」
と話した。ソウル市内に住む女性(28)は「民主化運動を通じて、信念を実際に行動で示した。
大変尊敬している。非常に悲しいが、悲しみよりも感謝の気持ちを示したいと思って来た」
と花をささげた。
韓国政府によると、19日午前9時までにソウルや釜山などの主要都市をはじめ、
全国各地で自治体が設けた焼香所は60カ所を超えた。他に市民らが自発的に設けたものもあるという。
政府は主な在外公館でも焼香所を設ける。
金大中氏が亡くなったソウル市内の病院にも、自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の
権良淑夫人や、金大中氏が80年の光州事件の首謀者とされ死刑判決を受けた当時の大統領だった
全斗煥(チョン・ドゥファン)氏らが次々に訪れた。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190198.html
米記者解放、クリントン氏が米大統領に報告
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は18日、先に北朝鮮を訪問したクリントン元大統領と、
ホワイトハウスで約40分間にわたって会談した。
大統領がクリントン氏と訪朝後に直接会うのは初めて。
ギブス大統領報道官が会談後に発表した声明によると、大統領は同氏に対し、
北朝鮮に4か月以上にわたり拘束されていた米国人記者2人の解放を実現させたことに
謝意を表明したほか、解放の経緯などの報告を受けた。
クリントン氏は今月4日、平壌を予告なしに訪問し、金正日総書記と会談した。
同氏は大統領に対して、金総書記の立ち居振る舞いや受け答えの様子などを伝えたと見られる。
(2009年8月19日16時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00464.htm
8月19日付 よみうり寸評
〈波乱万丈、七転び八起き〉――
きのう85歳で逝った金大中氏の生涯の激動はこんな表現では及ばない
◆東京のホテルから韓国中央情報部(KCIA)に拉致された「金大中事件」は1973年のこと。
80年の「光州事件」では内乱陰謀罪に問われ死刑判決(後に減刑)を受けた。
97年に4度目の挑戦で大統領に当選したときは、もう古希を超えていた
◆2000年には〈太陽政策〉を掲げ、北朝鮮の金正日総書記と初の南北首脳会談を行い、
ノーベル平和賞を受けた。山あり谷ありの生涯でこれが絶頂だったであろう
◆しかし、輝けるノーベル賞も氏には〈茨(いばら)の冠〉だったのではないかとの評もある。
核に関するその後の北の振る舞いなどを思えばうなずける
◆太陽政策は思うようには実らず、心残りではあろうが、北との交渉がすんなり進むわけがない。
朝鮮半島のことわざで言えば、空の星を取るほど難しい。北風か太陽かは韓国政治の果てない対立軸だ
◆業績の評価は分かれるが、空の星取りに挑んだ不屈の生涯を悼む。
(2009年8月19日16時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20090819-OYT1T00562.htm
金大中氏死去で在日市民ら悼む
2009年08月19日
民主化運動のリーダーとして何度も死線を越え、大統領就任後は初の南北首脳会談を実現させた
韓国の金大中(キムデジュン)氏の死去は、在日韓国・朝鮮人が多く暮らす大阪でも様々な感慨を
持って受け止められた。
金氏は大統領就任直後の98年10月、韓国元首として初めて文化人や在日コリアンを招く懇談会を
大阪で開いた。
その出席者の一人でノンフィクション作家の高賛侑(コウチャニュウ)さん(62)
=大阪市生野区=は、金氏が席上、
「これまで私と政治的に反対の立場の人がいるのは知っているが、考え方の違いを乗り越えて協力しよう」
と呼びかけたことを覚えている。
「民主化のため命がけで闘ってきたことが言葉の端から伝わり、感銘を受けた」と振り返る。
高さんは、光州事件(80年)を題材にした演劇を作ったことがあり、登場人物のせりふの中に
金氏の民主化運動に対する共感を込めた。大統領就任後、最も大きな功績として評価するのが、
00年の南北首脳会談だ。「在日社会にも大きな希望を与えた。金大中さんの死去はその感激を
思い出させ、今ぎくしゃくしている南北関係を和解の方向に戻すように働くと思う」
建築家の安藤忠雄さん(67)も金氏が来阪した際、文化人として懇談会に招かれた。
「大きな歴史の流れに翻弄(ほんろう)されながらも、その強靱(きょうじん)な意志で生き抜き、
祖国への愛を貫いた。人を包み込むおおらかな笑顔と上手な日本語で語りかけてくれた。
厳しい人生を極め、人間としての優しさを失わなかった金大中を尊敬する」との談話を出した。
大統領時代の政策で大きく注目された一つが「日本文化の開放」だった。85年から毎年、
大阪市内で「ワンコリアフェスティバル」を開く鄭甲寿(チョンカプス)さん(54)=同市生野区=は
「日本の文化が韓国で受け入れられたからこそ、現在の『韓流』ブームが生まれた。
誰もできなかったことをやった偉大な人物だった」と惜しんだ。
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000908190002
米州知事、北朝鮮国連代表部高官と会談へ
【ワシントン支局】AFP通信によると、北朝鮮国連代表部の金明吉(キムミョンギル)公使ら
高官2人が19日、米西部ニューメキシコ州サンタフェを訪れ、ビル・リチャードソン州知事と会談する。
知事の報道官が明らかにした。北朝鮮専門家として知られる同知事との会談で、
米朝対話を促す思惑があるとみられる。
報道官によると、面会は金公使が要請。
北朝鮮側は、同州で開発が進められているクリーンエネルギーに関心を示しているという。
協議内容の詳細は明らかではないが、報道官は「知事は交渉もしないし、オバマ政権を代表している
わけでもない」と述べ、二国間交渉ではないとの立場を強調した。
(2009年8月19日19時34分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00751.htm
故金大中・元大統領、30年ぶりの国葬実施へ
2009年8月19日19時43分
【ソウル=箱田哲也】韓国政府は19日、前日に多臓器不全で死去した金大中(キム・デジュン)
元大統領の葬儀を、23日に国葬形式で開催することで遺族側などと合意した。
韓国で国葬が開かれるのは、79年に現職中に暗殺された朴正熙(パク・チョンヒ)大統領以来、
30年ぶり2回目となる。政府は同日夜に臨時閣議を開き、決定する。
5月に自殺した盧武鉉・前大統領は国葬の次に格の高い国民葬で営まれた。
政府は金氏が任期満了で引退した大統領のため、今回も国民葬を検討していたが、
遺族や支持者らが国葬の開催を求めていた。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190322.html
金正日氏義弟、6月に訪中?=軍事誌
【香港時事】カナダの中国語軍事専門誌・漢和防務評論9月号は北京の外交筋から得た
未確認情報として、北朝鮮の金正日労働党総書記の義弟で国防委員の張成沢氏が
6月に中国を訪れたと報じた。訪問の目的には触れていない。
金総書記の三男、金正雲氏が同月訪中したとの説について、同誌は否定も肯定もしていないが、
中国外務省が「尋常ではない態度」で正雲氏訪中の報道を何度も否定したのは、
中国が北朝鮮の権力世襲を否定的に見ているからだと指摘した。
ただ、中国は北朝鮮の現状維持を最優先にしているので、
実際には世襲を受け入れざるを得ないのではないかとの見方を示した。
(2009/08/19-18:31)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009081900760
衛星搭載ロケット発射延期=再発射に少なくとも3日−韓国
【外羅老島(韓国南部)時事】韓国南部・全羅南道の羅老宇宙センターで19日に予定された
同国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号(KSLV1)」の打ち上げが、技術的な異常により延期された。
燃料を再注入する必要があり、発射には少なくとも3日が必要という。
韓国は世界10番目の衛星ロケット発射を目指しており、メディアの関心も高く、
主要テレビ局は打ち上げ準備を生中継で放映。午後5時の発射に向け、
15分前からカウントダウンが始まったが、発射7分56秒前で中止され、燃料が排出された。
韓国教育科学技術省は、ロケットのバルブを作動させる高圧タンクの圧力低下がトラブルの原因と推定。
打ち上げに協力しているロシア側は数日以内の発射が可能と判断しているという。
(2009/08/19-19:42)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009081900482
モジラインが航路撤退決める
http://www.nhk.or.jp/kitakyushu/lnews/07.html 去年6月に北九州市の門司港と韓国のプサンを結んで就航し、
その後、運休が続いていた国際定期フェリー「モジライン」について、
韓国の海運会社は航路の再開を断念し、撤退することを決めました。
北九州市の門司港と韓国のプサンを結ぶ「モジライン」は去年6月に
就航しましたが、円高ウォン安の影響で韓国人観光客が大幅に
減少したことなどから、就航して2か月後から運休していました。
韓国でフェリー事業を所管する国土海洋省によりますと、モジラインを
運営する韓国の海運会社は経営の厳しい状況が続いているということで、
航路の再開を断念し、撤退することを正式に韓国政府に伝えたと
いうことです。
これについて、北九州市港湾空港局は「運航再開を期待していた
だけにたいへん残念だが、新たな会社によって航路が再開されるよう
韓国政府などにも働きかけていきたい」と話しています。
目出度いw
北朝鮮、拉致再調査委の始動構想 福田首相辞任で中止
2009年8月20日5時0分
北朝鮮が昨年8月の日朝実務者協議の合意に基づき、日本人拉致問題を再調査する委員会を翌9月初頭に
立ち上げる方針を固めていたことがわかった。具体的な発足日も日本側との調整の上で決めていた。
しかし、直前の9月1日、当時の福田首相が辞意を表明したため、北朝鮮側は委員会の立ち上げを中止した。
日本政府内には、福田氏が辞任しなければ再調査が始まった可能性もあったとの見方もある。
中国・瀋陽で昨年8月11、12両日に行われた日朝実務者協議で、
北朝鮮側は「権限が与えられた調査委員会」を発足させて同年秋までに再調査終了をめざすことを約束。
見返りとして日本側は、調査着手と同時に人の往来と航空チャーター便の規制を解除することで合意していた。
政府関係者によると、その後の日朝間の調整で委員会の発足日などを固めた。
外務省から報告を受けた福田首相も了承していたという。
ところが、発足を目前に福田氏が退陣を表明。北朝鮮側は9月4日、
「新政権が実務者協議の合意事項にどう対応するかを見極めるまで、調査開始は見合わせる」
と日本政府に通告した。政府関係者は「調査委は発足寸前だった」と話す。
北朝鮮側には、日朝国交正常化に意欲を示す福田政権への強い期待があったと見られる。
麻生政権の発足後、政府は「合意を実施する方針に変わりはない」として、調査の早期開始を北朝鮮に繰り返し求めてきた。
北朝鮮側は昨年8月の合意を否定する見解は示していないものの、これまで具体的な回答はないという。
クリントン元米大統領は先の訪朝で、日本側の事前の要請を受け、金正日(キム・ジョンイル)
総書記に再調査への着手を働きかけた。金総書記は特段の反応を示さなかったが、
政府は拉致問題打開に向けて、再調査委員会発足を引き続き働きかけている。
日本政府内では「北朝鮮側は少なくとも総選挙後の新政権の北朝鮮政策を見極めるまで着手しない」
との見方が支配的だ。今後、北朝鮮問題が米朝を軸に展開するとみられる中、
新政権は拉致問題の解決に向け、米国との連携強化も課題となる。(東岡徹)
http://www.asahi.com/politics/update/0820/TKY200908190444.html
192 :
マンセー名無しさん :2009/08/20(木) 20:06:08 ID:2aUTOHT6
金玉均みたいに凌遅刑はしないの?
北観光事業再開「制裁決議に違反せず」…韓国政府
【ソウル=前田泰広】韓国外交通商省は20日、南北経済協力の金剛山と開城(ケソン)の観光事業を
再開しても、対北朝鮮制裁を盛り込んだ国連決議に違反しないとの結論を出したと明らかにした。
政府当局者によると、事業再開の環境を整えるため、米国にも理解を求める。
今回の判断は、北朝鮮を巡る国際情勢が対話局面に転換する可能性があるのをにらみ、
南北関係改善の布石を打ちたい狙いがある。
同省は、観光事業が韓国企業による商行為で、政府の支援を禁じた決議に抵触しないとしている。
また、当局者によると、省内の検討で、観光事業は核開発や大量破壊兵器開発と直接関係せず、
北朝鮮に現金を与えることになっても決議に反しないとの認識で一致したという。
ただ、北朝鮮は1998年以降、観光事業で約5億ドル(約470億円)を手にしており、
核問題の進展がない状況で経済支援につながる事業再開に踏み切れば、
「核開発資金を締め上げるという制裁の趣旨に反する」(外交筋)と国内外から批判を受けることも
予想される。同省は「省の見解をまとめただけで、政府の方針を決めたものではない」としている。
(2009年8月21日07時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090821-OYT1T00117.htm
韓国の守り神 陶人形に 古賀市の鄭〓満さん アクロス福岡で唐津焼作陶展 「色や力強さ見て」
2009年8月21日 09:04
唐津焼の陶芸家鄭〓(チョンギマン)さん(50)=古賀市米多比=が、
福岡市・天神のアクロス福岡2階匠(たくみ)ギャラリーで作陶展を開いている。23日まで。
作品は、黒地に白や青色の釉薬(ゆうやく)が流れた朝鮮唐津の花瓶や皿、斑(まだら)唐津の
一輪挿し、それに韓国の村の守り神だった人形をイメージした陶人形など100点を展示。
「朝鮮唐津は黒く発色する釉薬と白や青に発色する釉薬の溶ける温度が違い、焼き上がるまで
どうなるか分からない難しさがある。納得いく作品は2、3割。あとはたたき割る」と鄭さん。
父親が韓国から日本に強制連行されて来たという鄭さんは、福岡市で生まれ育った。
27歳の時に韓国の博物館で、李朝時代の焼きものを見て感動、職業訓練校で陶芸を学んだ。
鄭さんは「作品の色の深さや力強さを見てほしい」と話している。
※〓は「おうへん」に「其」
=2009/08/21付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/116456 > 父親が韓国から日本に強制連行されて来たという鄭さんは、福岡市で生まれ育った。
> 父親が韓国から日本に強制連行されて来たという鄭さんは、福岡市で生まれ育った。
> 父親が韓国から日本に強制連行されて来たという鄭さんは、福岡市で生まれ育った。
「あなたは私の誇り」金大中夫人、最後の手紙を納棺
2009年8月20日19時50分
【ソウル=箱田哲也】「私は至らなかったけど、あなたはいつも寛容で、すべてを許し、大切にしてくれた。本当にありがとう」――。
韓国の故金大中(キム・デジュン)元大統領の遺体が20日、納棺され、
李姫鎬(イ・ヒホ)夫人は自身の自叙伝に最後の手紙をしたため、ひつぎに収めた。
自叙伝は夫人が昨年末に出した「同行〜苦難と栄光の回り舞台」で、
民主化実現までの経験などを克明に描いた。金氏とは常に同志でもあったとしてタイトルを付けた。
金氏の秘書によると、夫人は著書に直接「とてもつらい苦難の生を耐えたあなたを私は真に愛し、
尊敬しました」「神は認め、勝利の王の冠をかぶせて下さると信じます。誇りに思います。
あなたの妻、李姫鎬」などと書いた。
納棺の際、夫人は終始泣いていたが、最後の手紙を秘書が読み上げて、聖書やハンカチ、
夫人が編みかけだった編み物と一緒に、ひつぎに入れたという。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200908200238.html
金大中氏を国葬に
2009.8.20 00:19
韓国政府は19日夜、臨時閣議で故金大中元大統領の葬儀を最も格式の高い国葬とし、
23日午後2時からソウルの国会議事堂前広場で告別式を行うことを決めた。
韓国で国葬が行われるのは、在任中の1979年に暗殺された朴正煕大統領以来2度目で、
退任後の大統領としては初めて。
韓国政府は「民主化と国家発展に尽くした業績、社会統合の意義を考慮した」と説明。
産業化を進めた朴正煕氏と並び、民主化を進めた金大中氏が国葬で礼遇されることになった。
葬儀委員長は韓昇洙首相が務める。
政府は当初、前例に従い国民葬を検討していたが、遺族や金大中氏の流れをくむ野党民主党が
国葬を要請。国民葬とした場合、李明博政権への反発を招く可能性があるとの指摘が出ていた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200022000-n1.htm
金大中氏が北朝鮮対処法のメモ、米側に渡す
2009.8.20 00:44
米国のグレッグ元駐韓大使は韓国のKBSテレビが19日に放映した電話インタビューで、
故金大中元大統領が今年5月、グレッグ氏の依頼により北朝鮮への対処の仕方を助言する
長文のメモを作成、オバマ米政権側に渡していたことを明らかにした。具体的な内容は不明。
米紙ワシントン・タイムズ(電子版)によると、金大中氏は6ページのメモを作成し、
同月に訪韓したクリントン元米大統領に渡した。
クリントン氏は妻のクリントン国務長官とオバマ大統領に渡すことを約束したという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200047001-n1.htm
【産経抄】8月20日
2009.8.20 03:15
昭和48(1973)年8月11日、北朝鮮の外務省スポークスマンが、
日本を強く非難する声明を発表した。3日前に東京で起きた「南朝鮮民主人士」を対象にした事件は、
「日本が無法の地である」ことを示している、というのだ。
▼事件とは、「金大中氏誘拐事件」を指す。「拉致」という言葉は、まだ一般的ではなかった。
「“スパイ映画”地でいく」。韓国の野党指導者が白昼、何者かに連れ去られるという前代未聞の事件を、
小紙はこんな見出しで報じている。
▼後になって、韓国情報機関、中央情報部(KCIA)による犯行だったことが、明らかになった。
わがもの顔で活動していたのは、北朝鮮の工作員も同じだ。彼らは4年後、横田めぐみさんを拉致する。
日本はまさしくスパイ天国だった。
▼18日に85歳の生涯を終えた金大中氏は、韓国の民主化を主導した政治家として、歴史に残るだろう。
日本文化を開放した功績もある。何度も死の危険にさらされ、6年を獄中で過ごし、
4度目の挑戦で大統領の座をつかんだ不屈の人生にも敬意を表したい。
一方でその罪にも、触れないわけにはいかない。
▼南北首脳会談の実現と引き換えに、北朝鮮に渡った巨額の資金は、間違いなく核開発に使われた。
「太陽政策」の失敗も、最後まで認めなかった。拉致被害者の家族が、今も無念と怒りを抑えきれないのは、
大統領の在任中に、韓国で服役していた日本人拉致犯の北朝鮮工作員、辛光洙(シン・ガンス)容疑者を、
北朝鮮に送り返したことだ。
▼めぐみさんらに朝鮮語を教え、思想教育をするなど、事件のカギを握る人物だった。
拉致事件の被害者でもあった氏が、北朝鮮の人権蹂躙(じゅうりん)、国家犯罪には、なぜか“寛容”だった。
現代史の謎のひとつといえる。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200316002-n1.htm
【主張】金大中氏死去 未完に終わった対北融和 2009.8.20 03:16 韓国の金大中元大統領が亡くなった。先に盧武鉉前大統領が自殺している。 数カ月の間に大統領経験者が相次いで亡くなるとは。 「アイゴー」という韓国国民の嘆きが聞こえてきそうだ。心から哀悼の意を表したい。 金大中氏は1973年の「金大中拉致事件」もあって、ことのほか日本とはゆかりが深かった。 波瀾(はらん)万丈の人生は激動の韓国現代政治そのものだった。その人生を振り返れば、 日韓の関係の近さとともに、あらためて韓国政治に対する「北の影」を感じさせられる。 たとえば、国際的に知られるきっかけとなった「拉致事件」は、当時の韓国の朴正煕政権に対する 評価を抜きには語れない。 日本は当時、北朝鮮と対決しながら経済建設を進めていた朴政権を支持し、支援を続けていた。 北朝鮮の背後には、ソ連や中国が健在であり、「共産主義の脅威」を感じていた日本にとって、 韓国の経済発展と安定は不可欠だったからだ。 しかし、野党の金大中氏は半ば海外亡命のかたちで朴政権批判を展開し、 日本の対韓支援政策を糾弾していた。これは日本政府にとっては“迷惑”でもあった。 その後の「金大中氏救援運動」は社会党をはじめ左派や親・北朝鮮勢力などが中心だった。 日本政府は「安保と人権」の間で事件処理に苦しんだが、 結局、朴政権を追い詰めることは韓国を弱体化させると判断し、韓国非難を控えた政治決着となった。 南北対立からくる「北の影」を意識せざるをえなかったのだ。 金大中氏が主張し、要求し続けてきた民主化は、韓国が経済発展し、 国力で北朝鮮を上回ることによって実現したといっていい。
>200
韓国国民は、民主化の象徴だった大統領直接選挙が始まり、金大中氏の政治的自由も回復した後、
軍人出身の盧泰愚大統領や同じく野党指導者だった金泳三大統領の次に、金大中氏を大統領に選んでいる。
経済など国家的安定による国民の安心感が、金大中政権をもたらしたのだ。
韓国政治には「北の影」がつきまとう。金大中氏は初めて南北首脳会談を実現し対北融和策を進めた。
「北」に正面から取り組んだが未完に終わった。北の現状を考えれば失敗だったとの評も出てくる。
金大中氏は絶えず時代と向き合い「挑戦」を続けた政治家らしい政治家だったともいえる。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200316003-n1.htm
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 「過去」超えた政治家
2009.8.20 03:16
80歳を超える年齢にもかかわらず、韓国の金大中元大統領がステーキをぺろりと平らげていた。
その健啖家ぶりを、ソウルの外信記者クラブで見かけたのが今年1月。若いときの交通事故のせいで
足が不自由な上に高齢も重なり、歩行はかなり困難な様子だったが元気そうだった。
18日、死去したとの一報に接したとき、真っ先にその姿が思い出された。
金大中氏が4度目の挑戦で当選を果たした1997年の大統領選を取材した際、
金大中氏をよく知る学者の池明観氏に金氏の人柄を聞いたことがある。
「柔軟な考えをする人で、その融通性ゆえに変わり身が早いとか、うそをつくとか言われてしまう。
人を見ぬく目が鋭く、徹底的なリアリストだ」
さらにこう続けた。
「政治的利用価値があれば、悪人でも利用して清濁併せのむ。利用価値のある限りは見捨てないが、
なくなれば簡単に捨ててしまうような、非常に冷たいところもある人だ」
徹底した現実主義者で冷徹な政治家だった。日本には心底から「過去は問わない」と話していたという。
その一方で拉致事件や死刑判決など5度も死線をさまよい、6度にわたる投獄生活を経験。
選挙でも何度も落選の憂き目を見た。執念の末、大統領になったときすでに70歳を超えていた。
座右の銘は「どんな人になるかより、どんな生き方をするかが最も重要だ」。
韓国現代政治の歴史を作り続けた、85年の生涯だった。(水沼啓子)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200317004-n1.htm
米国との直接対話を要望 北朝鮮国連公使が米知事と会談
2009.8.20 09:05
【ワシントン=有元隆志】リチャードソン米ニューメキシコ州知事は19日、同州サンタフェで、
北朝鮮国連代表部の金明吉公使らと会談した。同知事が会談後、CNNテレビなどに語ったところによると、
北朝鮮側は米国との直接対話を望む意向を示した。対話が実現した場合、核問題をはじめとする
安全保障問題だけでなく、関係正常化などすべての問題について話し合う用意があると述べたという。
知事は「緊張が和らぐのを感じた」と語り、今月上旬のクリントン元米大統領の訪朝に続く、
今回の会談の意義を強調した。会談は北朝鮮側からの要請によって行われた。
北朝鮮としてはこれまで何度か訪朝するなど北朝鮮とパイプのあるリチャードソン知事を通じて、
米政府に対話を働きかける狙いがあったとみられる。知事は会談内容を政権側に伝えることを約束した。
ただ、金公使は核問題をめぐる6カ国協議に復帰する考えは表明しなかった。
知事は復帰拒否の理由について、
「6カ国協議が彼らに対する制裁をつくりだしていると感じており、新しい形式を望んでいる」と説明した。
さらに、「北朝鮮は(拘束していた)米国人記者2人の解放という重要な意思表示をしたとし、
(対話に応じるのかどうか)ボールはわれわれの側にあると言っている」と述べた。
これに対して米政府はあくまで6カ国協議への復帰を求めており、米朝の隔たりは大きい。
ケリー国務省報道官は19日の記者会見で会談について、
「(米朝関係改善に向けた)否定的、肯定的兆しのどちらとも言わない」と慎重な構えを示した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200907005-n1.htm
【金大中氏死去】北朝鮮弔問団の団長は金総書記側近の金己男書記
2009.8.20 09:50
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、韓国の金大中元大統領の死去に際し、
朝鮮労働党の金己男書記を団長とする特使弔問団が21、22の両日、ソウルを訪問すると報じた。
弔問団は「金正日総書記の委任による」とされており、金総書記の特使として派遣される。
弔問団のほかのメンバーは明らかにされていない。
金書記は金総書記の視察にたびたび同行する側近の一人。
2005年にソウルを訪問した際、肺炎で入院中だった元大統領を見舞ったことがある。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908200951006-n1.htm
南北赤十字会談提案へ 離散家族再会で韓国
2009.8.20 12:56
韓国の大韓赤十字社関係者は20日、南北離散家族再会を協議するための南北赤十字会談を
北朝鮮・金剛山で26〜28日に開催することを、北朝鮮側に20日午後に提案する予定だと
明らかにした。
訪朝した韓国・現代グループの玄貞恩会長が北朝鮮側と、
10月3日の秋夕(中秋節)に金剛山で離散家族再会を行うことで合意したことを受けたもの。
南北関係が冷え込んだ李明博政権下では直接の離散家族再会は一度も行われておらず、
実現すれば2007年10月以来、約2年ぶりとなる。
大韓赤十字社は既に離散家族再会の韓国側参加者の選定作業に着手している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908201257007-n1.htm
2年ぶりの南北赤十字会談を提案 離散家族再会に向け 韓国
2009.8.20 20:43
韓国の大韓赤十字社は20日、北朝鮮の朝鮮赤十字会に対し、南北離散家族再会を協議するための
南北赤十字会談を北朝鮮・金剛山で26〜28日に開催することを提案する通知文を送った。
17日まで訪朝した韓国・現代グループの玄貞恩会長が北朝鮮側と10月3日の秋夕(中秋節)に
合わせて金剛山で離散家族再会を行うことで合意したことを受けたもの。
南北関係が冷え込んだ李明博政権下では離散家族再会は一度も行われておらず、
実現すれば2007年10月以来、約2年ぶり。
朝鮮赤十字会は08年11月に板門店の南北赤十字連絡代表部を一方的に閉鎖しており、
大韓赤十字社は通知文で板門店を通じた直通電話回線の早急な復旧を求めた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908202044009-n1.htm
国連事務総長は「存在感なし」 ノルウェー大使の批判文書暴露される
2009.8.20 08:46
【ニューヨーク=松尾理也】ノルウェーの国連大使が潘基文国連事務総長について
「どこにいるのか分からない」と、その存在感のなさを批判した秘密文書が、
このほどノルウェー紙によって暴露され、波紋を呼んでいる。
モナ・ジュール国連大使からノルウェー外務省に送られた秘密の書簡を暴露したのは、
同国のアフテンポステン紙。書簡は「地球的な危機に対処する国連の必要性がかつてなく
大きくなっているにもかかわらず、潘氏は存在感のなさばかりが目立っている」と批判し、
7月のミャンマー訪問についても「単なる傍観者にとどまった」などと切って捨てている。
「日常的にかんしゃくを破裂させるため、スタッフとの関係は極めてピリピリしている」
「カリスマ性が欠如している」などと、人格面の評価も手厳しい。
これに対し事務総長の報道官は、「報道の内容が正しいかどうかは承知していない」
とコメントした。潘事務総長は今月末からノルウェー訪問を予定している。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090820/erp0908200848001-n1.htm
【金大中氏死去】「国葬」で物議 バランス欠いた要求?
2009.8.20 22:12
【ソウル=黒田勝弘】韓国政府は金大中元大統領の葬儀を23日、
「国葬」で行うことになったが、退任した大統領への国葬は過去に例がなく、
遺族など金大中氏側が国葬を強く要求したこともあって物議をかもしている。
生前、何かと話題の多かった金大中氏だが、死してなお議論のタネを残した形で、
世論には「いかにも金大中氏らしい」などの声が出ている。
韓国の歴代大統領で国葬が行われたのは、在任中に暗殺事件で亡くなった朴正煕氏が唯一。
李承晩初代大統領などは「家族葬」、5月に自殺した盧武鉉前大統領など2人は「国民葬」だった。
法律では、大統領経験者は「国葬ないし国民葬にできる」とあるだけで詳しい基準はない。
ただ国葬は費用をすべて国が負担し、官庁が休日になるなど国民葬より格が上。
政府は今回、盧武鉉氏の例もあって当初、国民葬を考えていたが、遺族や側近たちが国葬を要求。
最後は李明博大統領の配慮で国葬に落ち着いた。
その代わり、朴正煕氏の国葬挙行が死後9日目の「9日葬」、盧武鉉氏の国民葬が7日目の
「7日葬」だったのに対し、今回は6日目の「6日葬」に“格下げ”しバランスをとった。
ところが「6日葬」についても、韓国では偶数日の葬儀は「友引」として行わないのが慣例なため、
街では首をかしげる向きもある。
金大中政権は当時、自らを「国民の政府」と称していたことから「国民葬」が順当なところ
だったが、本人の死後、遺族や側近が欲を出して「国葬」にこだわったようだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908202213010-n1.htm
【金大中氏死去】北弔問団に総書記側近 陸路通行制限も解除へ
2009.8.20 22:16
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、韓国の金大中元大統領の死去に伴い、
朝鮮労働党の金己男書記を団長とする特使弔問団(計6人)が21日から1泊2日の日程で
ソウルを訪問すると報じた。また韓国統一省は20日、北朝鮮が21日から南北の陸路通行制限を
解除すると伝えてきたことを明らかにした。
訪韓する金弔問団長は、金正日総書記の視察にたびたび同行する最側近の1人で、
2005年にソウルを訪問した際、肺炎で入院中だった元大統領を見舞ったことがある。
同行する韓国担当の金養建・朝鮮労働党統一戦線部長兼アジア太平洋平和委員会委員長も
金総書記の側近で、金総書記が今月、クリントン元米大統領や韓国・現代グループの玄貞恩会長と
会談した際に同席している。
弔問団は「金正日総書記の委任による」ものといい、金総書記の特使という形で派遣される。
弔問団が韓国政府当局者と接触するかどうかが注目される。
南北の陸路通行制限の解除は、現代グループの玄会長が今月中旬に訪朝した際、
北朝鮮側と合意していたものだった。
一方、統一省によると、韓国の大韓赤十字社は20日午後、北朝鮮の朝鮮赤十字社に対し、
南北離散家族再会を協議する南北赤十字会談を北朝鮮の金剛山で26〜28日に開催することを
提案した。南北関係が悪化した李明博政権下で離散家族の再会事業は1度も実施されておらず、
実現すれば07年10月以来となる。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908202217011-n1.htm
北外交官がエネルギー施設訪問 米国との直接対話を要望
2009.8.20 22:39
【ワシントン=有元隆志】米ニューメキシコ州を訪れている北朝鮮国連代表部の金明吉公使らは
20日午後(日本時間21日早朝)、同州が推進している風力発電、太陽光発電などの
新エネルギー開発について専門家から説明を受ける。慢性的なエネルギー不足に悩む北朝鮮側が、
見学を希望した。北朝鮮とのパイプを持つ同州のリチャードソン知事は、
国連による制裁を受けている北朝鮮に新エネルギーについて説明することで、
米朝関係改善に向けた環境整備を図るねらいがあるとみられる。
リチャードソン知事は19日、同州サンタフェで、金公使らと会談した。同知事が会談後、
CNNテレビなどに語ったところによると、北朝鮮側は米国との直接対話を望む意向を示した。
対話が実現した場合、核問題をはじめとする安全保障問題だけでなく、
関係正常化などすべての問題について話し合う用意があるとの考えを示したという。
知事は「緊張が和らぐのを感じた」と述べ、今月上旬のクリントン元大統領の訪朝に続く、
今回の会談の意義を強調した。
ただ、金公使は核問題をめぐる6カ国協議に復帰する考えは表明しなかった。
知事は復帰拒否の理由について、「6カ国協議が(北朝鮮に対する)制裁をつくり出していると
感じており、新しい形式を望んでいる」と説明した。
米政府はあくまで6カ国協議への復帰を求めており、米朝の隔たりは大きい。
ケリー国務省報道官は19日の記者会見で、会談について
「(米朝関係改善に向けた)否定的、肯定的兆しのどちらとも言えない」と慎重な構えを示した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908202240012-n1.htm
【ハロランの眼 太平洋の真中で】指導国不在のアジア 2009.8.21 07:46 ■中国準備なし、日本意思なし アジアと米国の外交官、エコノミスト、学者たちのホノルルでの会合は、 アジアのどの国もこの数十年で経済的、政治的に発展したにもかかわらず、 地域を率いる意思も能力もないという驚くべき結論に達した。 アジア人と米国の“アジア屋”たちは、中国は準備できておらず、日本はそのつもりがなく、 インドは世界の舞台に浮上しつつある段階で、米国はアフガニスタンや中東、経済にかかりっきり であるという点で一致した。加えて、東南アジア諸国連合(ASEAN)のような アジアの国際機関は今のところ、もっぱらおしゃべりの場であることを身をもって示している。 会合の出席者の大半は、力の均衡、とりわけ米中間のそれがアジアの平和と繁栄には 最もかなっていると主張した。北京とワシントンがアジアでの共同統治体制を築くことを 提唱する者はいなかったものの、両国間の武力紛争が破滅的であることは全員が認めた。 この総意は意外だった。 力は西から東へ移動しつつあるとするのがアジアの指導層の間で広まっている見解だからだ。 例えば、シンガポールの卓越した外交官で学者のキショール・マフブバニ氏は 『新しいアジア半球 抗しがたい東への力の移動』と題した著書で、この命題を探求している。 中国について、アジア人の1人は 「中国は外交政策志向ではなく、ある意味、米国のように内政に取りつかれている」と述べた。 北朝鮮に核兵器放棄を説得する中国、韓国、日本、ロシア、米国、北朝鮮の6カ国協議を主導する という、中国が初めて乗り出した国際関係分野での大冒険は6年間でどうにもならなかった。
>212 中国の内紛は、2008年のチベットと09年の新疆ウイグル自治区での争乱や暴動で浮き彫りに なった。世界規模の経済危機は中国を痛打、権力保持に常にきゅうきゅうとしている政府を10項目 の景気刺激策へと駆り立てた。国外では、領土争いが特に東南アジアに対中不安を生んでいる。 日本は、第二次大戦での壊滅的敗北の後に引っ込んだ受け身の殻になお閉じこもったままで、 分裂状況の政治にも束縛されている。東京では過去3年間に3人の首相、4人の外相、 6人の防衛相が登場。長期与党の自民党は8月30日に予定される選挙で、 政権で試されたことのない民主党に負けると予測されている。 あるアジア人は「民主党は伝統的な社会主義者と自民党離党者のごった煮で、割れている。 指導層はあまり政府経験がなく、日本で実際に物事を動かしている官僚の開拓に失敗している。 統治は厳しいだろう」と話す。 インドは潜在的指導国として辛うじて言及され、米国人の1人はインドへの注目の欠如を嘆いた。 ある軍将校は米印両軍の関係拡大に触れ、「インドは活発になっている」と述べた。 一部のアジア人と米国人は、軍が世界中に手を広げ過ぎ経済も国内で不調になって、 米国は力が衰えていると論じた。異論もある。 ある米国人は「われわれはアジアで米国の黄昏を目にしているのか」と自問し、 「いや、われわれは後退してはいない」と自答した。 数人の発言者は、ブッシュ前米政権がアジアをなおざりにしてきたのに対し、 オバマ政権はそんな認識を逆転させようとしていると強く主張した。 「米国は木の下で眠り続ける(米国版浦島太郎の主人公)リップ・ヴァン・ウィンクルのようなもの だった。米国は今や、眠りから覚めた。実際に何をするかはしかし、見てみなければならない」 と米国の懐疑論者は言った。
朝鮮総連施設の税減免 大阪市監査委が調査の不備を指摘
2009.8.20 23:12
大阪市が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関連施設の一部について、
「公民館的施設」を理由に固定資産税を減免したのは市長の裁量権を逸脱しているとして、
同市内の男性が市に減免措置をやめるよう求めた住民監査請求で、市監査委員は20日、
請求を棄却する一方、市の調査体制の不備を指摘した。
これを受けて市は、平成20年度に減免を適用した20施設のうち4施設の減免を一部取り消し、
計29万円を課税対象にした。
監査結果によると、20施設のうち12施設で減免申請時に必要な書類が添付されていなかった。
さらに「公民館的施設のための事務室」などとして減免対象とされた部屋が、
実際は朝鮮総連の支部活動などに使われていたケースも発覚した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090820/lcl0908202313002-n1.htm
北朝鮮:南北間陸路通行の制限措置「21日から解除」
【ソウル西脇真一】韓国統一省は20日、北朝鮮が南北間の鉄道を含む陸路通行の制限措置を
「21日から解除する」と伝えてきたことを明らかにした。
制限解除で開城工業団地への往来が回復し、進出企業にも好影響を与えそうだ。
また、北朝鮮は20日、開城工業団地内の南北当局間の常設機関「南北経済協力協議事務所」を
再稼働させると伝えた。昨年3月、北朝鮮側の要求で同事務所の韓国政府当局者11人が退去していた。
北朝鮮は李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領の北朝鮮政策に反発。
昨年11月、陸路通行の制限などを一方的に通告し、12月から実施した。
毎日新聞 2009年8月20日 20時55分(最終更新 8月21日 0時35分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090821k0000m030083000c.html
金大中氏死去:韓国担当責任者も…北朝鮮弔問団
【ソウル西脇真一】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領の死去を受け、
北朝鮮の金己男(キム・ギナム)朝鮮労働党書記(82)やアジア太平洋平和委員会の
金養建(キム・ヤンゴン)委員長(71)ら6人が21日、弔問のため空路ソウル入りする。
金書記と金委員長はいずれも金正日(キム・ジョンイル)総書記の側近で、
対韓国担当の実務担当責任者であるだけに、南北当局間接触が実現するかが注目されている。
金元大統領の秘書官によると、一行は21日午後ソウルに到着。
約24時間滞在し、金正日総書記の花輪をささげる予定だ。
ラヂオプレスによると、今年1月以降、金総書記の地方視察などの動静報道94回のうち、
58回で金書記の同行が確認されている。
書記は高齢ながら、金総書記との同行の回数は幹部の中でもトップ級だ。
対韓国担当の党書記で、03年に死亡した金容淳(キム・ヨンスン)氏の後任とみられる。
また、金委員長は今月、クリントン元米大統領や韓国・現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)
会長が、金総書記と会談した際に同席した。また、対韓国工作機関の党統一戦線部長として
知られていたが最近、南北対話を担当する同委員会の委員長就任が確認された。
聯合ニュースによると、他のメンバーも南北閣僚級会議などで訪韓経験がある。
南北の接触について韓国統一省は「今のところ予定はない」と言う。しかし、聯合ニュースは
一行を「最高位級の弔問団」と紹介。金委員長がメンバーに含まれていることから、
「単に弔問のためではなく韓国政府との対話の意思を遠回しに表しているのでは」
との見方を紹介している。
毎日新聞 2009年8月20日 22時38分(最終更新 8月20日 23時57分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090821k0000m030116000c.html
余録:金大中元大統領の死
歴史の女神クレイオの名は「祝福する女」という言葉に由来する。
その手にする巻物には、英雄たちの偉業をうたった詩が書き込まれている。
ゼウスを父とし、文芸や音楽をつかさどる9人姉妹ムーサイの2番目の娘だ
▲クレイオの巻物では英雄たちを見舞う試練の谷が深いほど、それに打ち勝って駆け上がる
栄光の峰は高い。ならば「私は5回、死に直面した」と生前その受難を語った
韓国の金大中元大統領の生涯はクレイオの巻物にどう記されるのだろう
▲軍事政権への民主化闘争を挑んだその政治的前半生は、交通事故を装った暗殺未遂、
東京からの拉致、光州事件での死刑判決、そして入獄と自宅軟禁の連続だった。
軍事政権退場の後も2度の大統領選敗退を経てたどりついた大統領の座だ
▲一つの国が近代化し、先進国の仲間入りをするのはなまやさしいことでない。
戦争、内乱、独裁、テロ、暴動などを経験せずに高度産業化や民主化を成し遂げるのは難しい。
韓国国民にとっても、朝鮮戦争から軍事政権の開発独裁へと続く試練の谷を越えて駆け上がった
今日の峰だ
▲そんな一国の民の運命を一身に体現したような金元大統領である。
大統領として進めた日本文化開放では反発のナショナリズムからの脱却も図った。
だがノーベル平和賞を受賞した対北融和政策は北朝鮮の核開発を促したとの非難を浴びる
▲「私は歴史を信じている」。金元大統領はかねて、そう語っていた。
すでにクレイオの巻物には韓国民主化を象徴するカリスマとしての栄光は記されていよう。
ただ大統領として求めた民族和解のリーダーとしての歴史的評価にはいまだ女神の祝福は届いてない。
毎日新聞 2009年8月20日 0時07分
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090820k0000m070118000c.html
金大中氏葬儀、23日に韓国2例目「国葬」
【ソウル=前田泰広】韓国政府は19日、死去した金大中元大統領の葬儀を、
格式が最高となる「国葬」で行うことを決定した。
国会前の広場で23日、告別式にあたる永訣式を行う。
国葬は、金大中氏の遺族の希望を尊重したもので、
1979年に死去した朴正煕元大統領の葬儀以来、2例目。葬儀委員長は韓昇洙首相が務める。
国葬で執り行う理由について、韓国政府は「社会統合のため」と説明している。
保守と左派の理念対立や、地域対立を克服する契機にしたい考えとみられる。
韓国政府は当初、国葬に次ぐ国民葬を軸に検討していた。大統領経験者の葬儀は、
在任中に死去した朴氏を除けば、国民葬か、親族らによる家族葬で行われてきたためだ。
このため、政府は、遺族側の希望を受け入れる代わりに、
死去した日から永訣式実施日までの葬礼期間(最長9日)を6日間に短縮した。
(2009年8月19日22時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00847.htm
故金大中氏、クリントン氏に助言していた?
【ワシントン=黒瀬悦成】米ワシントンタイムズ紙(電子版)は19日、
亡くなった金大中元韓国大統領が今年5月、北朝鮮への対処や朝鮮半島の
平和と安定化に向けた方策について助言する6ページの長文メモを作成し、
同月訪韓したクリントン元大統領に渡していたと報じた。
クリントン氏は、オバマ大統領と妻のクリントン国務長官に渡すことを約束したとされ、
金氏からの助言がオバマ政権の対北朝鮮政策に影響を与え、
今月のクリントン氏の訪朝につながった可能性もある。
(2009年8月20日01時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090820-OYT1T00077.htm
北朝鮮、米に直接対話要求…「6か国」復帰拒絶
【ワシントン=黒瀬悦成】ビル・リチャードソン米ニューメキシコ州知事は19日、
同州サンタフェで北朝鮮国連代表部の金明吉(キムミョンギル)公使ら同国外交官2人と会談した。
同知事は会談後、米CNNテレビに出演し、北朝鮮が米国と核問題をめぐる直接対話を求めた
ことを明らかにした。
オバマ政権は北朝鮮が6か国協議に復帰すべきだとの立場を維持しており、
北朝鮮による米国人記者解放などの一連の「融和攻勢」にただちに応えるかは未知数だ。
リチャードソン知事によると、北朝鮮は先に米国人記者2人を解放したことで
「米国に貸しを作った」と認識しており、見返りにオバマ政権が2国間対話に方向転換すべきだと
考えている。オバマ政権が記者解放を「あくまで人道問題で、核問題と絡めない」と強調したのと
裏腹に、北朝鮮は記者2人を「取引材料」(同知事)と位置づけていたことが明確になった。
6か国協議への復帰に関しては、「対北朝鮮制裁につながった」として拒絶。
対話の相手としてはボズワース北朝鮮政策担当特別代表と会う意向があるという。
同知事は20日も引き続き金公使らと会談し、結果をオバマ政権に報告する。
(2009年8月20日10時38分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090820-OYT1T00303.htm
金大中氏弔問、北朝鮮が金総書記側近ら派遣
【ソウル=前田泰広】朝鮮中央通信は19日、金正日(キムジョンイル)総書記側近の
金己男(キムギナム)朝鮮労働党書記を団長とする「特使弔意訪問団」が21日から22日まで、
金大中(キムデジュン)元韓国大統領を追悼するためソウルを訪れると報じた。
訪問は総書記が委任したとしている。韓国統一省は20日、訪問団は6人で、
対韓国工作を担当する金養建(キムヤンゴン)党統一戦線部長らが含まれると明らかにした。
韓国で2008年2月、保守の李明博(イミョンバク)政権が発足して以降、
北朝鮮当局者の訪韓は初めて。金己男書記がソウル滞在中、金総書記のメッセージを明らかにして、
北朝鮮に厳しい姿勢を見せる李政権に政策の転換を求める可能性もある。
金己男書記は金総書記の地方視察にも頻繁に同行。
主に体制宣伝を担当し、スローガンや総書記名で発表される文献の作成にも携わっているとされる。
北朝鮮による党要人派遣には、金元大統領が推進した南北融和政策への評価を示すとともに、
李政権を揺さぶる狙いもありそうだ。
(2009年8月20日12時33分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090820-OYT1T00332.htm
北観光事業再開「制裁決議に違反せず」…韓国政府
【ソウル=前田泰広】韓国外交通商省は20日、南北経済協力の金剛山と開城(ケソン)の観光事業を
再開しても、対北朝鮮制裁を盛り込んだ国連決議に違反しないとの結論を出したと明らかにした。
政府当局者によると、事業再開の環境を整えるため、米国にも理解を求める。
今回の判断は、北朝鮮を巡る国際情勢が対話局面に転換する可能性があるのをにらみ、
南北関係改善の布石を打ちたい狙いがある。
同省は、観光事業が韓国企業による商行為で、政府の支援を禁じた決議に抵触しないとしている。
また、当局者によると、省内の検討で、観光事業は核開発や大量破壊兵器開発と直接関係せず、
北朝鮮に現金を与えることになっても決議に反しないとの認識で一致したという。
ただ、北朝鮮は1998年以降、観光事業で約5億ドル(約470億円)を手にしており、
核問題の進展がない状況で経済支援につながる事業再開に踏み切れば、
「核開発資金を締め上げるという制裁の趣旨に反する」(外交筋)と国内外から批判を受けることも
予想される。同省は「省の見解をまとめただけで、政府の方針を決めたものではない」としている。
(2009年8月21日07時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090821-OYT1T00117.htm
金大中氏死去 問われ続ける太陽政策の功罪(8月20日付・読売社説) 韓国大統領として初の北朝鮮訪問で金正日総書記と会談し、 ノーベル平和賞を受賞した金大中氏が85歳で亡くなった。 韓国の現代史は、金大中氏を抜きに語ることはできない。 激動する政治の渦の中心に、その身をおいた生涯だった。 36年前、東京で韓国情報機関要員に拉致され、ソウルに強制的に連れ戻された金大中事件で、 世界にその名が知れ渡った。 以来、当時の韓国政権から収監や自宅軟禁など執拗(しつよう)に弾圧を受け、 1980年には、内乱陰謀罪で死刑を言い渡された。 それに屈せず民主化運動の先頭に立ち続けた勇気が、 軍事政権を終焉(しゅうえん)させる原動力となった。その功績はだれも否定できない。 4回目の挑戦で大統領となると、未曽有の経済危機を大胆な構造改革で克服し、 韓国を情報技術(IT)先進国に躍進させた。 大きな一歩を踏み出しながら、期待通りにことを運べなかった重要な課題もある。 金大統領は98年、小渕首相と日韓共同宣言に署名し、過去の歴史問題に区切りをつけ未来志向の 関係を発展させるとした。日本の大衆文化を解禁して、日韓の往来が急増する契機を作った。 しかし任期後半、韓国のナショナリズムに押された形で、韓国政府は日本の中学歴史教科書の 検定内容の修正を要求した。歴史認識をめぐる双方のわだかまりは解けないままに終わった。
>224
北朝鮮との関係では、経済支援によって金正日体制の変化を促すという太陽政策を掲げた。
「敵対」から「共存」への路線転換は、朝鮮半島情勢に新局面を開いた。
だが、北朝鮮が核とミサイルを格段に強化した現状を見れば、
支援は北朝鮮の核開発につながっただけ、との批判は免れない。
金大中氏の死は、今後の朝鮮半島情勢にどんな動きをもたらすのか。
太陽政策を支えた盧武鉉前大統領の自殺に次ぐ今回の死去は、北朝鮮に大きな痛手だろう。
北朝鮮は、金総書記の弔電に続き、弔問団も派遣するという。
これを機に、南北対話再開を模索する可能性がある。
韓国の李明博大統領は、核放棄の決断を促し、南北の通常戦力削減協議の開始を提案している。
平和共存を唱えながら軍事的な緊張を緩和する措置を講じなかった太陽政策の欠陥を補うものだ。
太陽政策が肯定的に評価されるとすれば、それは、北朝鮮が核を放棄し、
半島の平和定着に向けた南北対話に取り組む時だろう。
(2009年8月20日01時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090819-OYT1T01099.htm
北朝鮮が弔問団派遣へ 故金大中・元大統領側に伝達
2009年8月19日21時24分
【ソウル=箱田哲也】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領が18日に死去したことを受け、
北朝鮮の対韓交流の窓口である朝鮮アジア太平洋平和委員会は19日、ソウルで23日に営まれる
金氏の葬儀に朝鮮労働党幹部らで構成する弔問団を派遣することを、金氏側に伝えた。
韓国外交通商省によると、米国をはじめ主要各国も特使の人選に入っており、
弔問外交が展開される可能性がある。
北朝鮮弔問団が韓国に来るのは01年3月の財閥・現代グループの創始者、
鄭周永(チョン・ジュヨン)氏の葬儀以来。北朝鮮側は、弔問団は朝鮮労働党中央委員会書記や
部長を含む5人程度で、チャーター航空便で送ると伝えてきた。訪韓する人物が誰かは明らかに
していないが、金正日(キム・ジョンイル)総書記の弔花を持参するという。
北朝鮮弔問団の派遣について、韓国の李達坤(イ・ダルゴン)行政安全相は19日、
「政府として(弔問団受け入れを)積極的に検討している」と語った。
大統領府幹部も「反対する理由がない」と話している。
一方、韓国政府は19日夜、臨時閣議を開き、金氏の葬儀は23日午後2時から
国会内の広場で国葬として営むことを決めた。国葬は最も格の高い葬儀で、
79年に暗殺された朴正熙(パク・チョンヒ)大統領以来、30年ぶり2回目となる。
金氏はソウルの国立墓地に埋葬されることも決まった。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190351.html
北朝鮮高官、米州知事と会談へ 政府間対話へ地ならし?
2009年8月19日23時52分
【ワシントン=村山祐介】北朝鮮国連代表部の高官2人が19日に米南西部ニューメキシコ州を
訪れ、北朝鮮に独自のパイプを持つリチャードソン同州知事と面会することが18日、分かった。
政府間交渉とは無関係との立場だが、米朝の直接対話に向けた地ならしとなる可能性もある。
AFP通信が知事の事務所の話として伝えた。
同事務所によると、面談を持ちかけたのは代表部の金明吉公使で、
同州で開発中のクリーンエネルギー事業への関心を示しているという。
これまでも04年と06年の2回、国連代表部のメンバーが知事を訪ねたことがあるといい、
事務所側は「知事はいかなる形でも交渉をすることはなく、オバマ政権を代表しているわけ
ではない」としている。
ただ、同知事は米朝間の非公式な対話を担っており、国連代表部も「ニューヨーク・チャンネル」
と呼ばれる米朝間の窓口。面会は事実上、政府間接触の実現策を探る意見交換の場となる可能性がある。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190218.html
北朝鮮、軟化?韓国に期待と不安 金元大統領弔問めぐり
2009年8月20日9時11分
【ソウル=箱田哲也】北朝鮮は19日、韓国の故金大中(キム・デジュン)・元大統領の葬儀に
弔問団を派遣すると伝えてきた。だが、通知を受けたのは金大中氏側近で、
韓国政府は側近らから報告を受けて知った。韓国政府内には南北経済協力の再開や活性化を機に、
膠着(こうちゃく)状態がやわらぐとの期待も出ているが、
李明博(イ・ミョンバク)政権に対する北朝鮮の強硬姿勢に変化はない。
金氏の秘書役を務める朴智元(パク・チウォン)・国会議員が19日、
北朝鮮のアジア太平洋平和委員会から届いた通知を報道陣の前で読み上げた。
弔問団は朝鮮労働党中央委員会書記、部長らで構成された5人程度で、必要なら1泊2日滞在させる
とする内容で、朴氏と林東源(イム・ドンウォン)・元統一相あてに送られてきた。朴、林氏ともに、
00年の初の南北首脳会談の実現に向けて北朝鮮側と接触し続けた金氏の側近中の側近だ。
ただ、弔問団のメンバーは明らかにしていない。
外交通商省当局者によると、ほとんどの国が弔問に来る特使をまだ決めていないといい、
北朝鮮は米国や中国などの特使のレベルに合わせて人選するのでは、との見方が出ている。
南北の和解と交流に尽力した金・元大統領の弔問を舞台に、北朝鮮の核問題をめぐる外交が展開
されることに期待が高まるが、不安要素もある。米韓合同軍事演習が韓国各地で開催されており、
これに強く反発している北朝鮮が期間中に対話に出るのは難しい。朝鮮中央通信によると、
北朝鮮外務省は19日も演習に関し、「いかなる挑発にも強硬に対処する」と訴えた。
さらに北朝鮮は金大中氏周辺や民間の現代グループとの協議は進めても、
韓国政府を徹底的に排除する姿勢をとり続けている。韓国政府当局者は19日、
北朝鮮と現代グループが合意した金剛山、開城の各観光事業の再開などについて、
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に「一義的には抵触しない」と述べ、
柔軟に対応する考えを示した。
近く南北当局者協議も提案する考えだが、北朝鮮側の厳しい対応が予想される。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200908190344.html
「北朝鮮は対話に意欲」 米州知事、北朝鮮公使らと会談
2009年8月20日10時15分
【ワシントン=望月洋嗣】米ニューメキシコ州のリチャードソン知事は19日、
同州知事公舎で北朝鮮国連代表部の外交官2人と会談した。会談後、米メディアに
「北朝鮮の金(明吉)公使らは、『我々は(米国と)対話したい』と言っていた」
などと語り、米朝関係が修復に向かいつつあるとの見方を示した。
同知事はこの日午前の約3時間にわたる会談を終え、ニュース専門各局に出演。
「彼らはクリントン元大統領の北朝鮮訪問を前向きに語った。
(米朝の緊張は)わずかに雪解けしている」と述べた。
リチャードソン知事は北朝鮮に独自のパイプを持ち、金公使とは旧知の仲。
今回の会談は北朝鮮側から持ちかけられ、国務省の了解を得て非公式な立場で実現したという。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200908200066.html
潘事務総長は「かんしゃく持ち」 ノルウェー公電に波紋
2009年8月20日14時55分
【ニューヨーク=松下佳世】「不明確でカリスマ性に欠ける」「かんしゃく持ちで周囲の手に負えない」――。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長をノルウェーの外交官が痛烈に批判した本国政府あて公電の
全文を地元紙がスクープし、波紋が広がっている。これまでも欧米メディアの厳しい批判にさらされて
きた潘氏だが、初代事務総長を出した国からの「ダメ出し」はさらに痛手となりそうだ。
公電は、モナ・ユール次席国連大使の名前入り。
19日付のノルウェー紙「アフテンポステン」が報じた。
民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんとの面会すらかなわなかった7月の事務総長の
ミャンマー(ビルマ)訪問を「指導力を見せようともがく事務総長を象徴する成果のなさ」と断じ、
スリランカ情勢をめぐっても「非力な傍観者」でしかなかったと指摘。
核軍縮分野での存在感の無さや、金融危機での無策ぶりを挙げ、
オバマ米政権内で「1期だけの事務総長」と呼ばれている、と記している。
同紙の取材を受けたストーレ外相は、あわてて潘氏を「勤勉家」などと弁護したが、
電報の存在については否定しなかった。
ユール次席大使は93年の中東和平オスロ合意締結に尽力した実力者。
夫のラーセン氏は潘事務総長の下でレバノン問題特使を務めている。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200908200079.html
米元国務長官、金大中氏葬儀参列へ
2009年8月20日19時9分
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮は20日、死去した韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領を
追悼するため、金己男(キム・ギナム)・朝鮮労働党書記を団長とする特使弔意訪問団が
21日から22日までソウルを訪問すると発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
日本政府は、23日に行われる国葬に河野洋平・前衆院議長を特使として派遣することを
20日の閣議で正式に決定。米国からはオルブライト元国務長官が参列する見通しになった。
韓国・統一省の千海成(チョン・ヘソン)・報道官は20日の記者会見で
「政府として北の弔問団を受け入れる。現段階で南北当局間の接触は計画されておらず、そんな要請もない」
と語った。弔問団には、クリントン元米大統領が訪朝し金正日(キム・ジョンイル)総書記と
会見した際に同席していた金養建(キム・ヤンゴン)・党統一戦線部長が含まれ、計6人という。
弔問団は金総書記の弔花を持参する。金己男氏は労働党で宣伝扇動部門などを担当。
05年8月には南北共同行事で訪韓し、金大中氏や盧武鉉(ノ・ム・ヒョン)大統領(当時)らと
会談した。
金書記は国際関係を実質的に統括する人物ではなく、23日の国葬にも出席しないことから、
他国との弔問外交を積極的に展開する意図は少ないとみられる。
一方、米政府はオルブライト氏を政府特使として、22日か23日ごろに派遣する考えを韓国側に伝えた。
同氏は金大中政権当時に米国務長官を務め、00年6月の南北朝鮮首脳会談の後に訪朝した。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200908200152.html
北朝鮮、南北通行制限解除を通告 具体的措置は明かさず
2009年8月20日22時38分
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮は20日、昨年12月から実施してきた南北の軍事境界線の
通行制限措置を21日付で解除すると韓国に通告した。韓国政府当局者が明らかにした。
北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会と韓国の現代グループが17日に発表した共同報道文に基づく
措置とみられる。
韓国政府によると、北朝鮮は20日夕、南北軍事当局間の通信チャンネルを通じ
「軍事境界線の陸路通行に関係する措置を解除する」と伝えてきた。
北朝鮮の開城、金剛山両地区の軍事境界線を巡って昨年12月以降、
それまでの半分以下に抑えていた通過回数や1回あたりの通過人数の規模を元通りにするとみられる。
また韓国統一省によれば、北朝鮮側は20日夜、韓国の開城工業地区管理委員会に、
開城工業団地の常駐人数制限を撤廃することや、南北連結鉄道の運行を再開させることなどを伝えた。
北朝鮮が17日の合意の一部を順守する姿勢を示した背景には、
韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権に対話路線をとるよう、さらに迫る思惑がありそうだ。
これに対して韓国政府は、17日の合意内容について、南北朝鮮当局による協議が必要としていた。
同政府当局者は「肯定的な動きだが、北が一方的な措置を解除しただけで、歓迎とまでは言えない」
と述べ、北朝鮮の動きを慎重に見極める考えを示した。
一方、韓国の大韓赤十字社は20日、北朝鮮の朝鮮赤十字会に対し、南北軍事通信チャンネルを
通じて、北朝鮮・金剛山地区で南北離散家族面会のための協議を26日から28日まで開くよう
申し入れた。南北離散家族の面会は07年10月から中断したままになっている。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200908200306.html
【北制裁】約30カ国が国連に報告 「満足いく成果」と制裁委議長
2009.8.21 10:11
国連安全保障理事会は20日の協議で、北朝鮮制裁委員会の議長を務める
コルマン国連大使(トルコ)から制裁の履行状況について報告を受けた。国連外交筋によると、
欧米や日韓、中国、ロシアなど計約30カ国から履行状況に関する報告書が提出された。
報告は3カ月ごとに行われるが、北朝鮮の2回目の核実験を受けた安保理の新決議採択後は初めて。
同大使は協議後、記者団に「満足いく成果」と強調、制裁実施が着実に進んでいるとした。
さらに安保理議長のサワーズ英国連大使は協議後「北朝鮮が(対話など)柔軟路線を取ることは
歓迎する」としたが、核開発に関する基本的な懸念は残されており、制裁は履行されていくべきだ
との考えを示した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090821/erp0908211012001-n1.htm
「6カ国協議復帰が必要」 米、北朝鮮の直接対話要求で
2009.8.21 10:22
クローリー米国務次官補(広報担当)は20日の記者会見で、北朝鮮の国連公使らが19日に
リチャードソン米ニューメキシコ州知事と会談し米朝の直接対話を求めたことについて
「北朝鮮は6カ国協議の手続きに復帰する必要がある」と述べ、
直ちには要求に応じる考えのないことを示した。
次官補は「米国は北朝鮮との2国間対話を全くいとわない。ただし、何度も言うように
6カ国協議の枠組みの中でだ」と述べ、あらためて同協議復帰を北朝鮮に求めた。
その上で「われわれが示した道の方がより好ましいと分かるまで、精力的に制裁履行を続けていく」
と圧力政策に変わりがないことを強調した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090821/amr0908211026008-n1.htm
【金大中氏死去】北の核実験は「米国の関心を引くため」 日記公開
2009.8.21 12:07
18日に死去した韓国の金大中元大統領が、今年1月から書き残していた日記が21日、
公開された。5月の盧武鉉前大統領の自殺を「青天のへきれき」と記し、
検察の捜査を「(前大統領と家族に対する)掃討作戦のような攻撃」と批判している。
4月18日の日記では、前大統領への捜査が進められていることを「大きな不幸」と表現。
自殺した5月23日には、検察の捜査や連日の報道で「(前大統領に)心理的圧迫が続いていた」とし、
自殺が「強要されたのも同じだ」と記している。
葬儀が行われた29日には、政府の姿勢は「高圧的」と、怒りをにじませた。
北朝鮮が5月25日に核実験を行ったことには「嘆かわしい」と批判。
「米国の関心を引くために強行した」とし、オバマ米大統領の対北朝鮮政策に不満も表している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908211212002-n1.htm
金総書記が韓国漁船員の解放指示か
2009.8.21 12:42
21日付の韓国紙、中央日報は、訪朝した韓国・現代グループの玄貞恩会長が金正日総書記と
会談した際、7月に北朝鮮に拿捕(だほ)された韓国漁船の乗組員4人について、
金総書記が「解放するように軍部に話した」と語ったと報じた。政府関係者の話として伝えた。
同紙は、金総書記は玄会長に「漁船が故意に北方限界線(NLL)を越えたのではなく、
漂流していたと理解している」との認識を伝えたとしている。
21日からは、北朝鮮から朝鮮労働党の金己男書記や金養建統一戦線部長などが、
18日に死去した金大中元大統領の弔問団として韓国入りするが、
これに合わせて4人が解放される可能性もあるとしている。
漁船は7月30日、日本海の軍事境界線に当たる北方限界線を越え、北朝鮮側に拿捕された。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908211244003-n1.htm
北朝鮮、陸路の通行制限措置を解除へ 赤十字ホットラインも再開
2009年08月21日 09:41 発信地:ソウル/韓国
【8月21日 AFP】北朝鮮は20日、南北朝鮮間の陸路の通行制限措置を21日に解除すると
韓国に通知した。韓国統一省が20日明らかにした。
韓国と北朝鮮の関係は、2008年2月に対北強硬派の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)
大統領の就任以来、冷え込んだ状態が続いていた。北朝鮮は前年12月、南北朝鮮を結ぶ貨物鉄道の
運行中止などの報復的な措置を取り、開城(Kaesong)工業団地に進出した企業の操業に影響が出ていた。
しかし聨合(Yonhap)ニュースによると、北朝鮮側は20日夕、同工業団地の進出企業に鉄道を
21日から再開すると通知した。また北朝鮮は前年11月以降不通になっていた両国の赤十字間の
ホットラインを一時的に再開させることも約束した。
赤十字のホットライン再開は、18日に死去した金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)
元韓国大統領の弔問のため北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が
6人の高官からなる代表団を送ることに伴うもの。
弔問団は21日に韓国にソウル(Seoul)に到着する予定。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2632552/4478122
国連事務総長は「存在感ゼロ」、ノルウェー次席大使が批判文書
2009年08月20日 12:52 発信地:オスロ/ノルウェー
【8月20日 AFP】ノルウェーの次席国連大使が、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)
国連事務総長について「リーダーシップに欠け、無力で、すぐにかんしゃくを起こす」
などと厳しく批評した文書が、19日のノルウェー紙アフテンポステン(Aftenposten)に
暴露された。潘事務総長は月末からノルウェー訪問を予定している。
文書は、モナ・ジュール(Mona Juul)次席国連大使がノルウェー外務省にあてたもので、
任期の半分を消化した潘事務総長について「リーダーシップを発揮するのに苦心している」
「カリスマ性がない」「受身的」といった辛口批評が並ぶ。
同紙のウェブサイトに掲載された手紙の全文には、
「地球規模な危機に対して国連や各国が協力して解決を目指すことがかつてなく必要とされているのに、
潘氏と国連の存在感のなさばかりが目立つ」とあり、
特にノルウェーが仲介役を務めたスリランカ紛争では、「傍観者でしかなかった」と一刀両断。
世界金融危機や環境問題、ミャンマーの民主化指導者アウン・サン・スー・チー
(Aung San Suu Kyi)さんの自宅軟禁問題でも、無力さを露呈していると批判している。
ノルウェー外務省はAFPの取材に対し、手紙の存在を否定はしなかったが、
「内部文書」だとしてコメントは避けた。
ジュール氏は1993年、イスラエルとパレスチナ解放機構
(Palestine Liberation Organisation、PLO)がパレスチナ暫定自治協定を調印した
「オスロ合意」実現に向けた交渉の仲介で、主導的な役割を果たした人物。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2632254/4474298
北朝鮮、米国との2国間協議を要求 ニューメキシコ州知事
2009年08月20日 15:26 発信地:サンタフェ/米国
【8月20日 AFP】米ニューメキシコ(New Mexico)州のビル・リチャードソン
(Bill Richardson)知事は19日、同州サンタフェ(Santa Fe)で北朝鮮国連代表部の
金明吉(キム・ミョンギル、Kim Myong-Gil)公使らと会談した。会談後の生命でリチャードソン
知事は、北朝鮮側が核問題をめぐって米国との2国間協議を求めたことを明らかにした。
リチャードソン知事によると、北朝鮮は「核問題に関して米国と新たな対話の用意があることを
示唆した。(米国との)2国間協議をはっきりと求めており、 6か国協議の枠組みは拒否した」という。
米国はこれまで、米朝に韓国、中国、ロシア、日本を加えた6か国協議でのみ交渉は可能だとして、
米朝2国間協議を拒否している。
リチャードソン知事は、過去に北朝鮮問題担当特使を務めた人物。会談は20日も行われる。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2632243/4473540
金総書記「予想外に活発で驚いた」、訪朝のクリントン氏
2009年08月20日 18:31 発信地:ワシントンD.C./米国
【8月20日 AFP】訪朝したビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領が目撃したのは、
健康状態が危惧されていた金正日(Kim Jong-Il)総書記(64)の「思いがけず活発な」様子だった――
米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は19日、政府高官のこのような談話を報じた。
同紙が匿名で伝えた高官の話によると、今月初旬に北朝鮮を訪問したクリントン元大統領が
見た金総書記は、約1時間にわたる会談中も、また2時間以上に及んだ夕食会の間も、
きびきびとした様子だったという。
金総書記は前年に脳卒中を起こしたと言われており、以後に公開された写真でも衰弱した姿が
見られたため、専門家らの多くは北朝鮮が後継者問題に直面し、それが核実験を含む一連の
挑発行動の背景にあると分析していた。
しかしクリントン氏によると、会談に際しての金総書記は「思いがけず活発」で、
夕食会の後に「夜型人間」のクリントン氏を歓談に誘ったほどだったという。また会談にあたっては、
6か国協議の前北朝鮮首席代表の金桂冠(キム・ゲグァン、Kim Kye-Gwan)外務次官ら、
金総書記に解任されたと米情報当局がみていた高官2人を伴って登場し、
指導者としての健在ぶりを示したという。
この高官によると、クリントン氏の訪朝は米国人女性記者2人の釈放に目的を絞っており、
金総書記とは「雑談」程度の会話しか交わず、核問題についてもほとんど話さなかった。
また、「北朝鮮の態度に対する米国側の認識を変えるようなことも聞かなかった」という。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2632457/4475000
北朝鮮核実験「本当に嘆かわしい」 金大中氏の日記公開 2009年8月21日12時14分 【ソウル=箱田哲也】18日に死去した韓国の金大中(キム・デジュン)・元大統領が 生前につけていた日記を21日、金氏側近が公開した。 85歳の誕生日には「波瀾(はらん)万丈の生涯だった。後悔はない」と振り返り、 北朝鮮の核実験には「本当に嘆かわしい」と書きつづっていた。 公開されたのは、今年の元日から6月の入院前までの日記。 5月に後任の盧武鉉(ノ・ムヒョン)・前大統領が自殺した際には「強要されたようなものだ」 と厳しく検察当局を批判。北朝鮮の核実験には「絶対認められない」と憤りつつ、 オバマ米政権の対応の遅れに、もどかしさを示していた。 訪韓中だったクリントン元大統領と5月に夕食をともにした際には、対北朝鮮政策に関するメモを 手渡し、妻のヒラリー・クリントン国務長官あての文書も託していたことを明らかにしている。 愛妻の李姫鎬(イ・ヒホ)夫人への感謝の言葉をつづった日も多かった。 1月の日記は半生を振り返る記述が目立ち、元日には「何より健康管理に注意」と誓ったほか、 「(73年に東京で起きた)拉致、死刑判決、投獄、盗聴など、運がない迫害の中でも 歴史と国民を信じて生きてきた。今後も命ある限り道を行く」とつづった。 金氏は日記とは別に、約46時間分にのぼる口述記録も残している。
>242 ◇ 日記の主な内容は、以下の通り。 ●人生 1月1日 新年は何より健康管理に注意 1月6日 85回目の誕生日だった。振り返れば波瀾(はらん)万丈の生涯だった。 だが、民主主義のため命をささげて闘ったし、経済を生かし、 南北和解の道を開く渾身(こんしん)の努力を傾けた一生だった。後悔はない。 1月14日 人生はどれだけ長く生きたかが問題でない。 どれだけ意味があって価値ある生き方をしたかが問題だ。 5月20日 歩くのがつらい。家の中でも車いすに乗る時がある。だが、私は幸せだ。 良い妻が健康で横にいる……世界が(私を)忘れず、訪ねてきてくれる。 ありがたく、やりがいのある生涯だ。
【金大中氏死去】北の弔問団、韓国に到着
2009.8.21 15:50
【ソウル=水沼啓子】韓国の金大中元大統領の死去を受け、北朝鮮の金己男・朝鮮労働党書記や
金養建・党統一戦線部長兼アジア太平洋平和委員会委員長ら北朝鮮の弔問団6人が
21日午後3時ごろ、韓国の金浦空港に到着した。到着後、元大統領の祭壇が設けられている
国会前広場を弔問し、金正日総書記名義の花輪をささげる。
金書記と金委員長はいずれも金正日総書記の側近で、南北当局間の接触が実現するかが注目されている。
ただ21日午前に開催された韓国統一省の記者会見によると、北朝鮮の弔問団の日程について
弔問以外の予定はなく、韓国政府関係者との会談など北朝鮮側からの要請もないという。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908211551004-n1.htm
北朝鮮弔問団がソウル入り、金大中元大統領の死去の追悼で
ソウル(CNN) 韓国の聯合ニュースは21日、金大中元大統領の死去に際し、
朝鮮労働党の金己男書記率いる北朝鮮の弔問団が同日、ソウルに到着したと報じた。
昨年2月の李明博政権発足後、北朝鮮高官の韓国訪問は初めて。滞在は22日までとされる。
北朝鮮は、李明博大統領の対北朝鮮宥和政策の見直しに反発、韓国に強硬路線を示しており、
今回の弔問団訪韓で韓国政府当局の接触や協議の有無が注目されている。
ただ、北朝鮮は最近、韓国の財閥、現代グループ会長の訪朝を機に南北経済協力事業の
正常化を目指す姿勢に転じている。
弔問団は6人で、対韓国工作を担当する金養建党統一戦線部長も含まれる。
弔問団は空港から金元大統領のひつぎが安置される国会の弔問所に向かい、元大統領を追悼する。
金正日総書記が贈った花輪も添える。また、金正日総書記のメッセージも韓国に伝達するとみられる。
2009.08.21 Web posted at: 16:58 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200908210028.html
【金大中氏死去】北の弔問団、韓国に到着
2009.8.21 15:50
【ソウル=水沼啓子】韓国の金大中元大統領の死去を受け、北朝鮮の金己男・朝鮮労働党書記や
金養建・党統一戦線部長兼アジア太平洋平和委員会委員長ら北朝鮮の弔問団6人が
21日午後3時ごろ、韓国の金浦空港に到着した。到着後、元大統領の祭壇が設けられている
国会前広場を弔問し、金正日総書記名義の花輪をささげる。
金書記と金委員長はいずれも金正日総書記の側近で、南北当局間の接触が実現するかが
注目されている。ただ21日午前に開催された韓国統一省の記者会見によると、
北朝鮮の弔問団の日程について弔問以外の予定はなく、
韓国政府関係者との会談など北朝鮮側からの要請もないという。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908211551004-n1.htm
社説:金大中氏 「和解の哲学」語り続けた 2009年8月19日 10:42 1998年から2003年まで韓国大統領を務めた金大中(キムデジュン)氏が亡くなった。 戦後の日韓関係史を語るうえで欠かせない政治指導者だった。 類を見ない波乱に満ちた生涯を送った政治家でもあった。 その政治生活を支えたのは、前半生は執念と忍耐、後半生は信念とそこから生まれた寛容だった。 20歳代半ばで民主化運動に身を投じ、1961年に国会議員に初当選した。 71年、軍政下の大統領選に立候補し善戦したことで、当時の朴正熙(パクチョンヒ)政権に 迫害を受け、以後は日米両国に滞在して国外から韓国の民主化運動を指導した。 しかし73年8月、滞在中の東京のホテルから拉致され、ソウルで軟禁状態に置かれた。 「金大中事件」である。80年に政治活動を再開するも、この年5月に起きた民主化要求暴動 「光州事件」の首謀者として死刑を宣告された。 その後、刑の執行を停止されたが米国への出国が条件だった。事実上の国外追放である。 それでも85年に帰国を強行し、大統領選に挑み続け4度目の挑戦で悲願を果たした。 74歳になっていた。アジア通貨危機のさなかの大統領就任で政策手腕を危ぶむ声も多かったが、 使命感に裏打ちされたリーダーシップと民主化運動で培ったカリスマ性で危機を乗り切った。 金大中氏を語るとき、忘れてならないのは、自ら平壌に赴いて北朝鮮の金正日(キムジョンイル) 総書記と会談を行った韓国初の大統領であるということだ。もう一つは、日本の戦後の歩みを 正当に評価し、言葉だけでない対日和解を目指した韓国の政治指導者だったということである。 南北首脳会談を実現したことなどでノーベル平和賞を受けたが、その後の北朝鮮の核開発や 会談をめぐる金銭的疑惑で評価は分かれる。だが、金大中氏が目指したものが祖国統一を 見据えた「同胞の和解」であり、氏がその扉を開いたことは記憶にとどめておかねばならない。
社説:金大中氏死去 日韓草の根交流道開き 日本人にとって最もなじみのある大統領だったといってよいだろう。 北朝鮮との和解や日韓の関係改善に尽くした韓国の金大中・元大統領が亡くなった。 85年の生涯は日本での拉致事件や光州事件首謀者として受けた死刑判決、米国での亡命生活と 苦難の連続だったが、それを乗り越えて韓国民主化や韓国政治に大きな足跡を残した。 北朝鮮に対して終始、融和政策の継続を求めてきた金氏の死去は、 今後の韓国の政治情勢や南北関係にも少なからず影響を及ぼしそうだ。 最大の実績は、なんといっても2000年に北朝鮮の金正日総書記との南北首脳会談を 実現させたことだ。 南北分断の歴史に終止符を打つことを期待させる歴史的会談だった。 南北間の協力・交流を進めることで北朝鮮の改革・開放を促す「太陽(包容)政策」は、 それまで考えられなかった手法で、長く続いた敵対関係の改善と緊張緩和に貢献したことが 評価され、韓国人として初のノーベル平和賞も受賞した。 それがいまはどうか。 テロ支援国家と名指しされた米国のブッシュ前政権との関係があったにしろ、 北朝鮮はミサイル発射実験を繰り返し、核実験も2度強行した。 南北和解・統一への道は、はるかかなたといわざるを得ない。
>251
太陽政策も盧武鉉前政権は継承したが、野党や保守派からは「韓国が一方的に与えるだけ」
との批判が強い。
保守系の李明博現政権は関係が悪化する北朝鮮に対し、改善に向けた新しい手法を見いだしかねている。
日本にとって忘れられないのは1973年、当時、野党指導者だった金氏が
東京都内のホテルから拉致されたいわゆる「金大中事件」だ。
34年後、韓国政府は韓国中央情報部(KCIA、現国家情報院)による組織的犯行と
認めたが、「政権ぐるみの殺人未遂事件」とする金氏の主張は立証できなかった。
金氏は日本政府に対しても全容解明を求めていた。
当事者が亡くなり、このまま真相が闇の中に葬られるとすれば、残念というほかない。
韓国国内の反対を押し切り、金氏が日本大衆文化の段階的開放を進めたことも覚えておきたい。
韓流ブームにつながり、日韓の草の根交流が定着する道を開き、
02年のサッカー・ワールドカップ日韓共催の成功にも結びついたのだから。
そんな金大中氏も、政権末期には贈収賄事件などで側近や息子が逮捕され有終の美−とはいかなかった。
とはいえ、激動の韓国現代政治史を丸ごと体現したかのような人生だったのは間違いない。
一つの時代が終わったといえるかもしれない。
[京都新聞 2009年08月19日掲載]
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20090819_2.html
社説:金大中氏死去/日韓に新たなきずな生む 韓国の民主化運動のシンボル的存在だった金大中(キムデジュン)元大統領が、死去した。 東京での拉致事件のほか、反政府運動を首謀したとして受けた死刑宣告や投獄など、 時の政府の圧力に抗しながら民主化と民族和解に政治生命をかけた。 85年に及ぶ苦難と波乱の生涯だった。 金氏が大統領に就いたのは、4度目の挑戦で勝利した1998年、74歳のときである。 当時の韓国は未曾有(みぞう)の経済危機に直面し、国家破産の一歩手前にあった。 金氏は大胆な構造改革で「情報技術(IT)大国」の建設を進め、 政府との癒着が指摘された財閥や金融機関の改善などを図って危機を乗り越えてきた。 北朝鮮政策では、南北間の協力・交流を進めることで北朝鮮の改革・開放を促すという 「太陽政策」を推進。2000年6月には訪朝して史上初の南北首脳会談を実現させ、 民族和解の道を切り開いたとしてノーベル平和賞を受賞した。 金氏は、こうした融和政策、対話外交を基軸に韓国の民主化を進め、存在感を示したといえる。 とりわけ日本とは友好関係を飛躍的に発展させ、特筆すべき点が多い。 就任の年に来日して歴史問題に区切りをつけ、新たな協力関係を構築する共同宣言に署名。 厳しく禁じていた日本の歌や映画など大衆文化の開放に踏み切った。 過去の暗い側面ばかりを重視せず、パートナーの関係を築く。 それが02年のサッカー・ワールドカップ日韓共催を成功させ、今の交流拡大につながった。
>253
政権末期には、2人の息子が贈収賄事件で逮捕されるなど、苦渋も味わった。
だが、内外に残した一連の業績は歴史に刻まれるに違いない。
なかでも、軍事政権に立ち向かった不屈の政治姿勢が注目された。
朴正煕(パクチョンヒ)政権を批判していた1973年8月、都内のホテルで拉致された。
金氏は神戸経由で本国に戻され、5日後にソウルで解放されたが、
事件は当時の韓国中央情報部(KCIA)の犯行と分かり大きな衝撃を与えた。
日韓両政府の政治決着で真相は究明されず、一昨年の報告書でようやく、KCIAの組織的犯行と断定した。
だが、朴元大統領の指示には触れておらず、金氏の死去で全容解明はさらに遠のくだろう。
長い政治活動の中で最も力を注いだのは民主化と民族和解だった。
太陽政策への批判はあるが、対話で民族統一を実現させる、その遺志は受け継いでもらいたい。
(8/20 09:53)
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0002253496.shtml
インド沿岸警備隊が北朝鮮不審船を本格調査へ
2009.8.21 00:17
PTI通信などによると、インド沿岸警備隊は20日までに、アンダマン諸島沖で発見された
不審な北朝鮮船を、南部アンドラプラデシュ州カキナダの港に移動させた。
インド当局は核の専門家を動員し、核関連部品の有無や運搬の形跡がないかなどを本格的に調査する。
通訳を入れて乗組員の事情聴取も行う。
船長はこれまで、タイで砂糖を積み、イラクへ向かう途中と説明。
発見段階の調査では核関連部品は見つかっていない。
また、船の記録から中国やパキスタンに頻繁に寄港していたことが判明。
インド当局は、船がアンダマン諸島沖に許可なく停泊していた理由も調べる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090821/asi0908210017000-n1.htm
人工衛星「光明星2号」発射 米NASAが認める 米航空宇宙局(NASA)が、今年4月に朝鮮が打ち上げた人工衛星「光明星2号」を 人工衛星の打ち上げであると認定していたことが明らかになった。 NASAは、世界各国の人工衛星やスペースシャトルなどの打ち上げ実績を年代別に整理して公開している。 NASAのウェブサイトにある「2009年の世界の宇宙発射」(2009 Worldwide Space Launches) というリストには、今年の18番目の宇宙発射として「光明星2号」が運搬ロケット「銀河2号」 によって打ち上げられたと記されている。 NASAは4月の発射について、弾道ミサイルではなく人工衛星だということを認めたことになる。 今回、米国の政府機関がこのような見解を示した意味は決して小さくない。 米国とそれに追従する諸国は、朝鮮の平和目的の人工衛星打ち上げを弾道ミサイル発射だと主張した。 国連安全保障理事会で4月14日に採択された議長声明は、朝鮮の人工衛星打ち上げに対して 単に「発射」というあいまいな表現を使って非難した。 平和目的の宇宙開発は、すべての国に認められた権利である。 したがって、国連安保理が過去に特定国家の人工衛星打ち上げを問題視したことは一度もなかった。
>256
今回、米国政府は朝鮮の宇宙発射体が人工衛星であると認めながらも、
この問題を差別的に国連安保理に持ち込み糾弾することによって対朝鮮制裁を実行に移した。
朝鮮は国際法上の手続きを経て合法的に人工衛星を打ち上げたが、米国などがこれを問題視した
ことで、6者会談の命ともいえる自主権尊重と平等の原則が踏みにじられ、会談は破たんした。
人工衛星打ち上げ問題をめぐる米国の対応はその後、朝鮮を2度目の核実験実施へと追い込むなど、
朝鮮半島情勢に緊張をもたらすことになった。
一方、南朝鮮も初の人工衛星打ち上げを準備しているが、これを問題視する声は聞こえてこない。
朝鮮は「6者会談参加国が南朝鮮の衛星打ち上げも国連安保理に上程させるのかを注視するだろう。
今後、南朝鮮の衛星打ち上げに対する6者会談参加国の反応と態度を見れば、平等の原則が存在するのか、
もしくは崩れたのかが再度明白になるだろう」(外務省スポークスマン、8月10日)
という立場を明らかにしている。
なお、NASAは朝鮮が1998年8月に打ち上げた人工衛星「光明星1号」もリストに載せ、
成功と認めている。(姜)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00001.htm
春・夏・秋・冬
広島・長崎への原爆投下から敗戦となった8月、NHKをはじめとするテレビでは特集番組が
いくつも放映された。原爆の悲惨さや戦死した多くの若者とその遺族の思いなどが語られる一方、
戦争へとひた走った原因の一端が軍部の暴走、当時の雰囲気にあったなどとも紹介された
▼NHKが放映した核兵器と関連する市民たちによる討論番組では、
「北朝鮮の核に対抗するためには日本も核武装すべき」「非核三原則を見直して核抑止力を持つべき」
などの意見が出され、被爆者や平和を志向する市民たちとの間で激しい議論が交わされた
▼一部のメディアを除いては、悲惨な戦争を二度と起こしてはならないという論調だが、
加害者というより被害者の立場からの主張が毎年目立つ。
被害者の目線なので、朝鮮をはじめとするアジア諸国の人々への加害について語られることはほとんどない。
加害者としての反省なしに語られる「不戦」では、真の不戦にはならないのではないだろうか
▼総選挙が公示され、どの党もマニフェストなどを通じて政策をアピールしている。
「北朝鮮のミサイルから日本を守る」などといった暴論はさておき、
「北朝鮮の脅威」を口実にした外交・安保政策では、自民も民主もさほどの違いはない
▼「経済制裁など圧力をさらに強化すべき」という煽られた世論を考慮してのことだろうが、
02年以降、「圧力」によって何が得られたのかをもう一度考える必要があるのではないか。
被害者としての立場をいくら強調しても、加害者としての歴史が消えることはない。(国)
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0820-00001.htm
春・夏・秋・冬
金大中元大統領が亡くなった。祖国解放記念日前から危篤説が流れ、
筆者の周囲でも旧知、縁のある人たちはソウルに行くべきかどうか、逡巡していた。
それにしても盧武鉉前大統領の死といい、今年は巡り合わせの良くない年だ
▼学生時代に都内で元大統領の演説を聴いたことがある。
反独裁民主化闘争を展開して亡命を余儀なくされた1970年代初、朴正煕政権下でのことだ。
その後、命を狙われ続け、日本から拉致された事件の記憶は今もあせない。
光州事件の際には「北との関与」などをでっち上げられた。
朴正煕の跡を継いだ全斗煥によって死刑を宣告され、米国への出国と引き換えに執行を猶予された
▼青年政治家としての登場、朴正煕をあと一歩のところまで追い詰めた大統領選挙、
反独裁民主化闘争、亡命、拉致、死刑宣告、そして大統領選挙での勝利と、まさに流転の一生だった。
しかし考えてみると、彼の生き様は当時を生きたわが民族の成員たちのそれにも重なってくるものだ
▼90年9月、初の北南高位級会談随行記者としてソウル入りした夜、南側総理主催の晩さん会会場で
元大統領に取材した。秘書を連れて会場から出ようとした一瞬を逃さず
「平壌に行かれる気持ちはありますか」と問い掛けた。
元大統領は「今すぐにでも出かけていきたい」ときっぱりとした口調で答えた
▼それから10年後、平壌空港に降り立ち、金正日総書記との歴史的な対面、6.15共同宣言の発表。
民族の和解と統一の念願−総書記が弔電で指摘した通り、その功績は末永く伝えられていくだろう。(彦)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0821-00001.htm
朝銀西信用組合創立10周年記念 佐賀同胞大納涼フェスタ 地域活性化のきっかけに ◆210余人が参加 朝銀西信用組合創立10周年記念2009佐賀同胞大納涼フェスタが1日、 佐賀県立森林公園みどりの森県営球場で行われた。佐賀では初めてとなる納涼祭には、 佐賀はもちろん長崎や福岡の同胞210余人が参加した。40代の同胞たちが中心になった 実行委員会が開催した今回の集いは、地域同胞社会を活性化させるうえで大きなきっかけとなった。 会場に駆けつけた同胞たちは、6.15共同宣言発表9周年を記念する横断幕に名前を書き入れ、 久しぶりの再会を喜んだ。 集いでは、実行委員会の李興佑委員長があいさつした。今回の集いを成功させようと、 実行委員をはじめ朝銀の朝青員たちが準備に奔走したと述べながら、 佐賀や長崎の同胞が一堂に会するのは今回が初めてで、互いに親ぼくを深めてほしいと述べた。 実行委員会の尹聡副委員長の乾杯の音頭に続き、舞台では土曜児童教室で学ぶ子どもたちによる ハンドベルの演奏と歌、女性同盟佐賀県本部のオモニたちによる重唱、長崎同胞たちの合唱、 朝銀の朝青員たちの歌、福岡朝鮮歌舞団の公演など、さまざまな演目が披露された。 参加者たちは、朝鮮の歌に合わせてオッケチュムを踊りながら楽しいひと時を過ごした。 閉会のあいさつをした実行委員会の曹光英副委員長は、多くの人たちが集まってくれて本当に うれしいと述べながら、今回の集いを機に来年もまた納涼フェスタを開催したいと力強く語った。 参加者たちは、「久しぶりに同胞たちに会えてうれしかったし、力も沸いた。 勇気をもらうことができた」などと口をそろえていた。
>260 ◆若い世代の意識変化 佐賀ではこれまで、夏には8.15に際して海などで同胞の集いが行われていたが、 最近は集まる機会がほとんどなかった。実行委員会では、同胞社会を取り巻く情勢が厳しく 経済状況も悪いこんな時こそ、集う場を設けてほしいという同胞たちの声に応える形で 納涼フェスタを開くことを決定。4カ月にわたって準備を進めてきた。 実行委員会の事務局を務めた朝銀西信用組合佐賀支店の李歳章支店長は、 「当初、実行委員の中からも場所の確保や動員ができるのかとの声があったが、 やるからにはしっかりやろうと準備を進めてきた」と述べながら、 「100人くらい集まれば成功と思っていたが、実際には2倍以上の同胞たちが集まってくれた。 本当にうれしい」と顔をほころばせた。 今回、実行委員会では久しぶりに開かれる同胞行事ということもあり、地域の同胞社会に還元しよう いう思いを込め、参加費は無料にして地域の同胞商工人たちの協賛だけで運営費をまかなった。 李歳章支店長は、「集いを成功させて、実行委員たちは達成感にひたっている。 若い世代の同胞たちが、地域の同胞社会を活性化させるのは自分たちだという意識を持つきっかけに なれば」と語った。 大納涼フェスタでは、土曜児童教室の子どもたちが同胞たちの前で初めて朝鮮の歌を披露した。 朝鮮学校がない同地域で、月に1回の教室の運営を受け持ち子どもたちに朝鮮語を教えているのは、 朝銀で働く李仙玉さん(28)と安弥花さん(26)の二人だ。当然のことながら教員の経験はなく、 最初は子どもたちにどのように教えればいいかわからなかったという。 考えた末に、子どもたちが日常生活で使える言葉を中心に教えることになった。
世界平和評議会代表団 平壌で朝鮮人民との連帯集会
世界平和評議会代表団が17日、平壌の人民文化宮殿で、朝鮮人民との連帯集会を開いた。
ソコホ・ゴメス委員長を団長とする世界平和評議会代表団、
朝鮮平和擁護全国民族委員会委員の文在?・朝鮮対外文化連絡委員会委員長代理などが参加した。
文在?委員長代理は演説で、「わが民族同士」の理念の下に自主統一、
平和・繁栄の新時代を開こうとする朝鮮人民の意志は確固不動であると述べた。
ゴメス委員長は、米国が対朝鮮敵視政策を放棄し、
南朝鮮からすべての武力を撤収させて停戦協定を平和協定に替えることを求めた。
同評議会のイラクリス・チャブダリディス執行書記とビナヤク・バタチャリヤ氏は、
朝鮮半島の平和と安全に対する脅威は帝国主義の侵略策動から来ていると述べ、
米国と南朝鮮によるウルチ・フリーダム・ガーディアン合同軍事演習を糾弾した。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00006.htm
「慰安婦」・強制連行被害者補償対策委 日本に過去清算求める
朝鮮日本軍「慰安婦」・強制連行被害者補償対策委員会のスポークスマンは14日、
日本帝国主義敗北64年に際して日本の過去の清算を求める談話を発表した。
同談話は、日本当局が過去の犯罪を悔い、徹底した賠償をするどころか、
過去の清算の問題がすでに法律的にすべて「解決」済みであるという強弁を繰り返していることを
非難した。
とくに、従軍「慰安婦」と強制連行、集団虐殺などの反人倫的犯罪の真相を公然とわい曲、否定し、
その犯罪者を「英雄」としてあがめる一方、帝国主義時代をほうふつさせる法律的、行政的、
社会的な動きを日増しに露骨にしていることに言及し、過去に対する日本のこのような態度と
言動を第2次世界大戦の同じ敗戦国であるドイツの例と比較して問題視した。
さらに、敗北後60年がはるかに過ぎても朝鮮に対する謝罪と賠償を回避してきた日本当局が
「被害者」を装って反朝鮮騒動を起こして、総連と在日朝鮮人に対する政治的弾圧と社会的圧迫を
強めて日本国内に朝鮮敵視の雰囲気づくりをしていることを非難した。
そして、国際社会の抗議と糾弾を受けていることを明らかに知りながらも、
過去の清算の回避と歴史歪曲に執着し、朝鮮敵視政策を追求する裏には、
長い間抱いてきた軍事大国化の野望を実現する狙いがあると指摘した。
同談話は、「日本に対してわが人民は骨身に染みた恨みと怒りを抱いており、
代を継いででもその代価を必ず払わせるだろう」としたうえで、日本政府に対して時代錯誤な妄想に
とらわれて歴史と大勢の流れに逆行せずに、過去の罪悪を正しく清算するよう求めた。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00005.htm
〈論調〉 攻撃的性格強める自衛隊
このほど、日本の「安全保障と防衛力に関する懇談会」は新しい「防衛計画の大綱」作りで
基本となる報告書を作成した。
報告書は、朝鮮と中国の「脅威」をうんぬんするとともに、日米両国が次世代主力戦闘機の
共同開発および生産を推し進めるためには「武器輸出三原則」の緩和が必須であると提言した。
また、米国に向けて発射されるミサイルを迎撃するため「集団的自衛権」の行使を容認していない
現憲法について見直す必要があるとの文言を入れた。
「武器輸出三原則」を修正すべきであると騒ぎ立てている裏には不純な目的が内に潜んでいる。
「本土防衛」に限定されている自衛隊に海外侵略という攻撃的使命を付与し、それに応じて
装備と指揮体系、外国との共同作戦能力などを総合的に変えていくことが日本の計算である。
日本で「敵基地先制攻撃」論と「核武装化」論が台頭し、「集団的自衛権」の行使が必要である
との暴言が飛び交っている時に「武器輸出三原則」を破棄し、自衛隊が攻撃型の侵略武力へと
急速に転換されている事実は、地域情勢を厳しい事態へ追い込んでいる。
海外侵略の野望の実現のために東北アジア地域の平和と安定を破壊しようとする
日本の反動層の犯罪は正当化されない。(民主朝鮮12日付論評)
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0820-00001.htm
三日浦特産物商店 年中無休24時間営業 【平壌発=呉陽希記者】100%国産の原料で加工食品を製造する三日浦特産物工場の直売店、 三日浦特産物商店(平壌市大同江区域)の「カップ冷麺」(インスタント冷麺)が平壌市民に人気だ。 ◆電話注文も 同商店は今年2月にオープンした。 店でもっとも人気のある「カップ冷麺」は現在、一日平均1千個を売り上げている。 朝鮮では入院患者を見舞うとき麺類を持参することが多々ある。 「カップ冷麺」は、同商店周辺に金萬有病院、平壌産院などの大病院があることから 面会用に一食ずつ包装してみてはという従業員のアイデアから誕生した。 最近では個人だけでなく企業所から数十個単位の電話注文もくるという。 耐水性のある紙容器に入った「カップ冷麺」は、茹でた麺を入れてその上にゆで卵、キュウリ、 梨、豚肉、とり肉、薬味、カラシがのっている。スープは別途ビニールに密封されていて、 食べる直前に注ぐ。麺には小麦粉、トウモロコシ、ニラ、ジャガイモの4種類がある。 人気の理由は商品の利便性だけではない。商店が24時間年中無休で運営されているところにもある。 朝鮮でこのような営業形態をとる小売店は珍しい。 キム・ポンヒ支配人(48)は「当初は、果たして客が来るのだろうかと半信半疑だった。 いざ営業してみると、真夜中にもさまざまな人びとが訪れる」と意外な反響に驚いている。 支配人によると夜間の売れ筋は麺類、酒、ビールなど。とくに4月から「150日戦闘」 が始まったことで、夜食を求める客が増えた結果「カップ冷麺」の売り上げが伸びた。
>266
◆工場直売価格
同商店には、海外同胞や外国観光客もたくさん訪れている。
朝鮮土産の購入に訪れる外国人には酒、蜂蜜、仁丹、ガム、タバコなどの朝鮮特産物総合記念セット
やキキョウ、ツルニンジン、ゼンマイ、ワラビ、ミツバヒカゲゼリなど9種類の乾物山菜セットが
人気だという。
キム支配人によると、同店は卸値で販売しているため他の小売店に比べ価格が少々安い。
一方、キム支配人は朝鮮の多くの消費者が、輸入食品の安全性について憂慮していると明かす。
「当店に来ると安心するという客は多い。公害のない自然環境で育った国産の原料をもとに
製造した当社の製品が人々に安堵感を与えているのだろう」。
商店内部はビール、マッコルリをはじめとする飲料類とアイスクリーム、麺類などの冷蔵品コーナーが
一区画を占めている。中央には五穀、乾物山菜、ドライフルーツ、油類などと酒類が陣列されている。
また他のコーナーではお茶類、蜂蜜、薬などを販売している。
商店には360種類の商品が陣列されているが、「人気のない商品はない」と支配人は
自信たっぷりに話す。
開店当時、外注していたパンとアイスクリームも現在では工場に生産ラインを整えて製造を始めた。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00008.htm
平壌で初 ファーストフード店オープン ハンバーガー、ワッフルなど ◆メニューで独自色打ち出す 【平壌発=金志永記者】朝鮮で初のファーストフード店が6月、平壌にオープンした。 4.25文化会館(牡丹峰区域)近くの建物の2階で営業を始めた三台星清涼飲料店は開業以来、 新しいものに敏感な市民の間で話題を集めている。 ◆自国式にアレンジ 窓際の席に座り、道行く人の波をながめながら、ハンバーガーを片手に携帯電話で友人を探す。 この店では見慣れた光景だ。 一見、メニューや内装などは外国のハンバーガーショップと似ている。 平壌駐在の外国特派員らが発信した記事を基に、一部のメディアは朝鮮に「マクドナルド」のような 西洋式食文化が流入したかのように伝えた。しかし、現地での実像はいささか異なる。 三台星清涼飲料店が目指すものは朝鮮式ファーストフード店だ。 コ・ジョンオク支配人(47)は出店の経緯について、「さまざまな世界の食文化に触れる過程で 自分たちの料理も発展させていくというのが国の考え」と説明する。 同店のパートナーは、西洋菓子ワッフルの販売店を運営するシンガポールの企業。 この企業が設備を提供し、労働力と料理の原材料などは朝鮮側が負担する。 開業に先だって、従業員たちはシンガポール企業側が派遣した担当者から調理法と接客に関する研修を受けた。 しかし、料理の味はそのまま再現せず、品評会を重ねて朝鮮人の味覚に合うようにアレンジした。 コ支配人は「外国のハンバーガーは脂肪分が多過ぎる。われわれは化学添加物をいっさい使わない」 と自負する。
>268 「ファーストフードの現地化」のための努力は徹底している。 店のメニューには「ハンバーガー」という単語自体が存在しない。パンにハンバーグを挟んだ料理 という意味で、「陥遭 社壱奄人 薩」(牛の挽肉焼きとパン)と呼んでいる。 またワッフルは、パン生地を平たく伸ばして焼いたものという意味で、 「姥錘薩走像」(焼いたパンのチヂミ)だ。 外国で生まれた料理も、朝鮮式のスタイルを整えてサービスするという姿勢が一貫している。 「フィッシュバーガー」は高級魚のヒラメを100%使ったもの。 また、脂肪分の多い料理を好まない人は肉を入れない「野菜バーガー」も注文することができる。 同店にはハンバーガー、マッシュポテト、キムチなどを組み合わせたセットメニューもある。 飲み物は国内産の炭酸飲料だ。金剛生ビールを選ぶこともできる。 料理の食材も飲料類もすべて国産にこだわっている。
>269
◆近く2号店も
利用者に斬新な印象を与えているのは店の内装などの外見よりも、短時間で簡単に食事がとれる
サービス形式の方だ。ファーストフードを意味する「速成飲食」という言葉が新たに生まれた。
現在、従業員は20代の女性を中心に人。全員が接客はもちろんのこと、厨房で調理も行う。
コ支配人によると、価格は「人びとが気軽に食べられるレベル」に設定したという。
ハンバーガーは190ウォン(1.2ユーロ)、金剛生ビールは76ウォン(0.4ユーロ)だ。
営業時間は午前11時から午後9時まで。ワッフルを目当てに来店する若者もいるが、
フライドチキンをつまみに生ビールを飲みながら雑談を楽しむ客も多い。
もちろんキムチは欠かさない。他国のハンバーガーショップでは見られない光景だ。
店のメニューは1カ月に一度更新される。今後、クロワッサン、ホットドッグなどが追加されるという。
世界の趨勢をそのままなぞるのではなく、自国式に新しいものを作ろうとする姿勢が
ファーストフード店の運営にも表れている。近いうちに市内に2号店をオープンする計画も立てている。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00007.htm
朝鮮人民軍最高司令部報道 UFG実施に「特別警戒態勢」
朝鮮人民軍最高司令部は17日、報道を発表し、▼全軍、全民、全国の特別警戒態勢移行、
▼あらゆる敵対行為に対し即時打撃、▼「150日戦闘」で新たな成果達成などの命令を下した。
報道は、米国と南朝鮮がウルチ・フリーダム・ガーディアン(UFG)合同軍事演習(17〜27日)
の実施に際して発表されたもの。報道は、同演習が「第2の朝鮮侵略戦争計画である
『作戦計画5027』の代わりに新たに作成された北侵共同作戦計画に沿って行われる」
ことに注目しており、これを「朝鮮を奇襲先制打撃するための挑発的な侵略戦争演習」だと指摘した。
そのうえで、「わが軍隊と人民は醸成された重大な事態を拱袖手傍観しない」と強調した。
報道は、「敵の銃には大砲で、『制裁』には報復で、『対決』には全面対決で応じるのが
わが軍隊の変わらぬ姿勢」だとの立場を明らかにした。
板門店代表部なども非難
朝鮮人民軍最高司令部のほか板門店代表部などが、
ウルチ・フリーダム・ガーディアン合同軍事演習に対する非難と強硬対応の立場を示している。
板門店代表部は米国と南朝鮮の合同軍事演習に先立ち15日に発表した談話で、
「李明博政権がわれわれを核で威嚇するならわれわれも核で立ち向かい、ミサイルで威嚇するなら
ミサイルで立ち向かい、『制裁』を実行し『対決』を極限にまでもっていくならば、
われわれ式の報復で対応する」と警告した。
祖国平和統一委員会スポークスマンは17日に発表した談話で、
「米国の対朝鮮敵視政策とそれに追従する南朝鮮保守当局の反北対決策動が根源から清算されないかぎり、
朝鮮半島の敵対関係はいつになっても解消されない」と指摘した。
一方、外務省スポークスマンも19日、
「米国と南朝鮮当局の動きを注視し、どんな挑発にも強硬に対処する」と強調した。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00004.htm
金正日総書記 朝鮮解放64周年に際し ロシア大統領に祝電
朝鮮中央通信によると、金正日総書記は朝鮮解放64周年に際して15日、
ロシアのドミトリー・A・メドベージェフ大統領に祝電を送った。
祝電は、朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦との間の関係が両国人民の利益に即して
発展するものとの確信を表明した。
同日、朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長もメドベージェフ大統領に祝電を送った。
一方、同日、金正日総書記に、ロシアのメドベージェフ大統領から祝電が寄せられた。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00003.htm
金正日総書記が弔電 金大中元大統領逝去に哀悼の意
金正日総書記は19日、南朝鮮の金大中元大統領が逝去したのを受け、遺族に次のような弔電を送った。
金大中元大統領が逝去したという悲しい知らせを聞き、李姫鎬夫人と遺族に深い哀悼の意を表します。
金大中元大統領は惜しくも逝去しましたが、彼が民族の和解と統一の念願を実現する道で残した功績は
民族とともに末永く伝えられるでしょう。
また、19日発朝鮮中央通信は、金正日総書記の委任にしたがって金己南・朝鮮労働党書記を
団長とする特使弔意訪問団が21〜22日、ソウルを訪問すると伝えた。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00002.htm
金正日総書記 現代会長と会見 金剛山観光、離散家族面会再開 北側のアジア太平洋平和委員会(ア太委)と南側の現代グループが中断状態にある金剛山、 開城観光および離散家族・親せきの再会事業を早期に再開し、南側人員の軍事境界線陸路通行を 原状回復させることなどで合意した。金正日総書記は16日、ア太委の招きにより平壌を訪れた 現代グループの玄貞恩会長一行と会見。翌17日には、上記の合意内容を含んだア太委と 現代グループの共同報道文が発表された。玄会長一行は10日から17日まで北側に滞在した。 ◆陸路通行正常化へ 朝鮮中央通信によると、16日の会見の席上、金正日総書記に玄貞恩会長が贈り物をした。 総書記はこれに謝意を表し、「現代グループの先任者について感慨深く追憶」して 「同胞愛の情があふれる温かい談話」を交わした。 また、総書記は玄会長一行のために昼食会を催した。金養建・ア太委委員長が同席した。 共同報道文は、「金正日総書記は16日、玄貞恩会長一行と長時間にわたって会見し、 会長の請願をすべて解決した」とし、5項目からなる合意内容を伝えた。 両者は中断された金剛山観光を早期に再開し、金剛山の最高峰である毘盧峰の観光を 新しく開始することで合意した。共同報道文は、金正日総書記が講じた特別措置によって、 観光に必要なすべての便宜と安全が徹底的に保障されるだろうと強調した。 また、南側人員の軍事境界線陸路通行と北側地域での滞在を10.4宣言の精神にのっとって 原状回復することにした。 軍事境界線陸路通行の正常化に伴い、開城観光を直ちに再開し、 開城工業地区事業を活性化していくことにも合意した。
>274
さらに、現代側が白頭山観光を開始することでも合意した。
北南の離散家族・親せきの面会を今年の秋夕(10月3日)に金剛山で行うとした。
共同報道文は、「双方は歴史的な6.15共同宣言と10.4宣言に従って北南関係を改善し、
民族共同の繁栄のための協力事業を積極的に発展させていく意志を表明した」と指摘した。
一方、連合ニュースなどによると13日、
「北側の体制を中傷するなど法に抵触する重大な行為を働いた」として
3月から北側当局に拘束されていた南朝鮮の男性が釈放され、身柄が現代側に引き渡された。
北南間の交流・協力事業は李明博政権発足後の関係悪化によって軒並み中断に追い込まれた。
現代のグループ企業、現代峨山が1998年から実施してきた金剛山観光は昨年7月、
南朝鮮の女性観光客射殺事故を機にストップした。
また、北側は南朝鮮当局の反北対決政策への対応措置として、
昨年12月から北南間の軍事境界線の陸路通行を遮断し、開城観光も中止している。
離散家族・親せきの再会は李政権発足後、一度も行われていない。
[朝鮮新報 2009.8.20]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0820-00001.htm
「運命の人」−政府の「かくしごと」暴く
国家を揺るがす大スクープか取材源の秘匿か−
沖縄返還一年前に起こった西山事件(外務省秘密漏洩事件)をモチーフに、国家にズタズタに
翻弄される新聞記者を描いた小説、「運命の人」(全四巻、山崎豊子作)を読み終えた。
「(沖縄)返還にあたって日米間で取り交わされた密約を掴み、糾弾した新聞記者が逮捕され、
最高裁で有罪が確定した。…時の政権の面子を守るために、1人の新聞記者生命を奪っていいのか、
そのあまりに不条理な判決が、『運命の人』を書くきっかけになった」と、
著者は「あとがき」で記している。
取材・執筆に10年をかけただけあって、鬼気迫るリアルさに、ぐいぐい引き込まれる。
最後まで嘘をつき通す日本政府の厚顔無恥ぶり、検察の巧妙な情報操作、
メディアの腰砕けぶりが抉り出されていく。
思い出すのは、昨年末死去した評論家・加藤周一さんの次の言葉である。
「冷戦の論理は、腐敗の論理である。『反共』でありさえすれば、何をしようとかまわない」
「かくしごとは最近の事実にかぎらない。さらにさかのぼって十五年戦争の間政府がかくしていた
『不幸な』事実も、次第にあらわれて来たのである。日本の戦後五十年は、ほとんど暴露の半世紀、
かくしごとのバレゆく過程であった。『大東亜戦争』実は軍国日本のアジア支配、南京大虐殺、
七三一部隊の人体実験、従軍慰安婦の制度…その『かくしバレ』過程は、今も終わらず」と。
「かくしごと」はどうせいつかバレる。バレたときにはもう手遅れになる。
「運命の人」は「かくしごと」ばかりする日本の政治を完膚なきまでに叩いた執念の書である。(粉)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/09/0909j0821-00001.htm
徳島県教祖 四国初中に支援金伝達
徳島県教職員組合から四国朝鮮初中級学校に150万円の支援金が送られた。
5日、徳島県教育会館で県教組・富田真由美書記長が四国初中・呂東珍校長に手渡した(写真)。
総連徳島県本部ではこれまで学校訪問や朝・日交流の場で、四国初中が60余年の歴史と伝統を誇る
四国で唯一の民族学校であり、同胞学父母の熱意と協力によって運営されてきた経緯と現状について
訴え、民族教育に対する支援を呼びかけてきた。
これを受け徳島県教組は、日教組が全国的に行っている街頭での「子ども救援カンパ」の一部を
四国初中へ充てるよう申請し、積極的に働きかけた。
こうした試みは全国初だという。
富田書記長は、「行政の民族差別もあり、学校運営の厳しさを知っていただけに何か出来ることは
ないかと日頃思っていた。支援金を渡せて、大変うれしく思ってる」と述べ、学校関係者にエールを
送った。
呂東珍校長は、「厳しい状況の中でこのような貴重なカンパ金をいただき深く感謝している。
これからも、朝・日交流のさらなる発展のため、力を注いでいきたい」と語った。
毎年恒例となっている学校訪問についての話し合いも行われた。12月5日に教職員、児童生徒、
父母らとの交流、意見交換会を開くことが決まった。【徳島支局】
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/03/0903j0821-00001.htm
チェコ団体が合同軍事演習糾弾声明
チェコのボヘミア・モラビア・シレジア労働組合協会が米国と南朝鮮のウルチ・フリーダム・ガーディアン(UFG)
合同軍事演習(17〜27日)を糾弾して11日、声明を発表した。
声明は、挑発的で危険な軍事演習は朝鮮半島と地域の平和と安定を破壊する根本要因であって、
いかなる場合にも正当化することができないと主張した。
そして、諸般の事実は朝鮮半島で平和と安定を破壊している張本人がまさに米国と南朝鮮である
ことをあらためて明白に示していると指摘した。
声明は、われわれは米国と南朝鮮の合同軍事演習を朝鮮に対する挑発行為と見なして
断固糾弾し、UFG合同軍事演習計画を直ちに撤回することを強く求めると強調した。
さらに、米国と南朝鮮が朝鮮半島の平和と緊張緩和を望むのであれば、
朝鮮半島周辺でのあらゆる軍事演習を即時中止すべきであると主張した。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00005.htm
朝鮮人労働者火葬の初事例公表
南朝鮮のCBS放送によると、かつて日本に連行されて労働を強要されたあげくに死亡した
朝鮮人労働者が火葬されていた事例が初めて公にされた。
北海道在住の石村弘氏が今年7月、南朝鮮の日帝強制占領下強制動員被害真相究明委員会に
提供した資料から事実が明らかになった。
資料には、1930〜40年代に北海道で労働に駆り出された朝鮮人労働者のうち70数人が
肺炎や肺結核、打撲、窒息などで命を失い、火葬されるまでの全過程が詳細に記録されているという。
同放送は、この資料は当時の朝鮮人労働者が強いられた奴隷労働の悲惨な実態を赤裸々に示している
と指摘し、事実を隠す目的から死体を火葬したものと推測されると明らかにした。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00004.htm
〈論調〉 核先制攻撃狙った演習
米国はウルチ・フリーダム・ガーディアン合同軍事演習の攻撃的性格を隠すため「防御準備態勢演習」
と描写している。
南朝鮮軍の5万6千余人の兵力、そして南朝鮮と海外に駐屯する米兵1万余人などぼう大な武力が
動員され、さらにはこれまでの「作戦計画5027」に替わり新たに作成された「共同作戦計画」が
適用される今回の演習は朝鮮を核で先制攻撃するための危険極まりない予備戦争である。
「共同作戦計画」には、各種の作戦内容と作戦手段による戦争挑発および攻撃方法などが具体的に
反映されているという。
米国が冷戦終息後、朝鮮戦争挑発のための「作戦計画5027」などを作成して
それを絶えず更新してきたのは周知の事実である。今回適用される「共同作戦計画」は、
今までのあらゆる計画を総合して第2の朝鮮戦争計画をより具体化した戦争シナリオと言える。
米好戦勢力は南朝鮮に対する具体化され拡大された「核の傘」の提供を公式に保証するやいなや、
南朝鮮と結託して大規模合同軍事演習を行おうとしている。
今回の演習が南朝鮮にとって米国の「核の傘」公約の具体的実践過程になるのは明白である。
米国と南朝鮮が騒ぐ「防御準備態勢」は取りも直さず北侵攻撃準備態勢の裏返しである。
米国は対朝鮮核先制攻撃を狙った戦争策動を直ちに中止すべきである。(労働新聞17日付論評)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00008.htm
〈論調〉 朝鮮統一を妨害
日本は1965年、南朝鮮と締結した「協定」の3番目の条項に、朝鮮半島で「合法的政府」は
南朝鮮「政権」であると明記し、その代価として植民地支配期間に朝鮮民族に与えた罪過を無効化し、
再び朝鮮に侵略の足を踏み入れることができる道を開いた。
1972年7月4日、祖国統一の3大原則に基づいて北南共同声明が発表されたが、
日本は露骨に3大原則を中傷し、これに反対した。当時の南朝鮮駐在日本大使は
「朝鮮の統一の悲劇が分裂の悲劇より大きいので日本は分裂を願う」との妄言まで吐いた。
日本は、朝鮮が打ち出したさまざまな統一方案に対しても誹謗し続け、南朝鮮の分裂主義的路線は
言葉を尽くしたたえた。南朝鮮当局が7.7宣言を発表すると、日本はあたかもそれが朝鮮の統一
のための方途になるかのように支持、歓迎し、米国の「北方政策」の橋渡しの役まで引き受けた。
また、第20回国連総会をはじめ多くの国連総会で、朝鮮代表が参加できないように
「条件付き招請案」を持ち出した。
半世紀がたったこんにちですら、日本は米国の朝鮮敵視政策に便乗して朝鮮に対する制裁と
圧力騒動に狂奔しながら、朝鮮民族に対する二重、三重の罪悪を重ねている。(14日発朝鮮中央通信)
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00007.htm
朝鮮 女性のおしゃれ服 多彩に
◆マルチメディア利用 全国の洋品店へ
朝鮮軽工業省被服研究所で、女性たちのシーズン服の流行を研究して、
近代的美感に合う朝鮮式の女性服を広く普及する活動を行っている。
研究員らは女性がよく着るシーズン服のデータを集めて分析を行う。
そして普及するシーズン服のデザインをマルチメディアに収録して、全国の洋品店を通じて普及している。
シーズン服の種類も年齢的な特性にふさわしく、多様に製作、デザインされた。
マルチメディアには朝鮮の女性が好んで着る朝鮮服、ヤングファッション、婚礼衣装、
中年女性のファッション、女性用スーツ、ツーピース、高齢者のファッション、
高齢者の普段着をはじめ210点の女性服デザインが収録されている。
パク・ヒョンシク所長(53)は「スタイル、年齢、好み、趣味がよくバランスのとれた
現代的な流行服を製作した」と、説明する。
マルチメディアに収録された服の図案は、女性たちの生きる時代的情緒をよく見せている。
婚礼衣装はあまり派手すぎず、華麗な白や薄ピンクを選んだ。
柄も静かで、高尚な模様で刺しゅうを施した。服の材質は甲紗とシルクサテンをうまく組み合わせた。
中年女性用のファッションは、チョゴリとチマの色を使い分けて、色合わせに品を持たせて、
洗練されたイメージにした。
高齢者ファッションは年齢にふさわしく、メリヤスの材質を利用して、
おとなしい感じで上品な色あいで製作された。【平壌支局】
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0821-00007.htm
朝鮮学生 国際数学五輪に参加 6つのメダル獲得 第50回国際数学オリンピックがドイツで行われた(7月14〜21日)。 朝鮮から6人の学生が参加し、全員がメダルを獲得した(写真)。 今回のオリンピックには、104の国と地域から560人余りの学生たちが参加した。 参加を希望する国すべてに出場資格が与えられ、6人まで送ることができる。 国際数学オリンピック諮問委員会が毎年組織するこのオリンピックは、 数学的な才能を競う普通教育段階の最高の知能コンクールとして知られている。 国家の教育発展レベルを評価する場にもなっている。 数論、代数、幾何、組合せ部門の数学問題を筆答の方法で行うオリンピックで、 平壌第1中学校のリ・ウンソン(18)、キム・ジョンチョル(17)、リ・ヨンヒョン(17)くんが 金メダル、東平壌第1中学校のソン・ヘチョルくん(16)と平壌第1中学校のチェ・チャンスくん(17) が銀メダル、平壌第1中学校のチョン・ホゴンくん(17)が銅メダルを獲得した。 リ・ウンソンくんは昨年(第49回)に続く金メダルを受賞した。 朝鮮は国別の総合順位で5位になり、昨年の7位から2つ上がった。 表彰式の後でロシア、サウジアラビア、モルドバ、イラン、タイ、米国を含む各国の団長、 副団長は、1990年から参加している朝鮮の学生たちが毎年高い成績を獲得しているのは、 朝鮮の教育が急速に発展していることを示すものだとの見解を表明したという。 オリンピックに参加し、帰ってきた学生たちを迎えた母校は、祝賀ムードに包まれた。 先生と学生たちが彼らの成果を熱烈に祝賀し、歓迎会などで激励した。 居住地域の人民班と父母の職場では、立派な息子と娘たちを持つ父母に祝賀のあいさつが送られた。 また全国から、彼らの学校に手紙と電話、祝賀電報が殺到したという。
国連女性差別撤廃委 「慰安婦」問題解決、日本政府に勧告
国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)は7月20日から8月7日までニューヨークの国連本部で
開催された第44会期会合で、日本政府が日本軍「慰安婦」に対して恒久的な解決策を講じなかった
ことに遺憾の意を示し、学校教科書から「慰安婦」問題の記述を削除したことに憂慮を表明した。
また、日本政府がこの問題について被害者への補償、加害者の起訴、犯罪に対する教育を含む
恒久的な解決策を講じるため迅速に努力するよう繰り返し勧告した。
同委員会は国連の女性差別撤廃条約にもとづく進ちょく状況を検討するためのもので、
日本に対する審査は2003年以来6年ぶり。
同委員会は前回の審査でも日本に対して、日本軍「慰安婦」問題について憂慮が続くと判断し、
日本政府に問題解決に向けた恒久的な解決策を講じるよう勧告している。
しかし、日本は今会合に先立って提出した報告書で、
「女性のためのアジア平和国民基金」を通じて十分努力したというこれまでの立場を繰り返した。
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00006.htm
6カ国で世界連帯集会 「慰安婦」問題で公式謝罪要求
連合ニュースによると、日本軍「慰安婦」問題の解決を求める世界連帯集会が12日、
南朝鮮、日本、米国、フィリピン、ドイツ、オーストラリアで行われ、
参加者らは日本軍「慰安婦」問題に対する日本政府の公式謝罪と賠償を求めた。
集会は「韓国挺身隊対策協議会」が祖国解放64周年に際し、日本軍「慰安婦」問題解決に向けて
定めた「世界連帯週間」(10〜16日)の一環として開催されたもの。
この日、ワシントンの駐米日本大使館前で行われた集会では、日本政府に対し▼戦争犯罪の謝罪
▼日本軍「慰安婦」被害者に対する公式謝罪と法的賠償▼正確な歴史の記録と教育実施
▼07年の米下院決議案の履行(HR121)などを求める声明文が大使館側に伝えられた。
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0821-00003.htm
朝鮮国連代表部公使 ニューメキシコ州知事と会合 南朝鮮の連合ニュースによると、朝鮮の金明吉・国連代表部公使と米国の ビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事が19日、同州サンタフェの知事公館で会合を行った。 リチャードソン知事は金公使との会合のあと、記者団に対して、 今回の会合は朝米関係改善に向けた「希望の信号」だと語った。 その後、米CNN放送の番組に出演した知事は、 「朝鮮は米国との直接対話という新たなフォーマットを望んでいる」と述べた。 また、MSNBC放送とのインタビューでも、「朝鮮がわれわれと対話する準備ができていることが わかった」としながら、「問題は6者会談の枠内か2国間かということだ」と指摘した。 さらには、「朝鮮は6者会談への復帰を望んでおらず、米朝直接対話を望んでいる」と述べ、 「次の措置は米国政府がどのような形式で対話を再開するかという決定」になるという見解を示した。 知事は、「朝鮮はクリントン元大統領の訪朝について肯定的に語った。再び対話に関与することを 望んでいるように見えた」とし、今回の会合を通じて「雪解けの可能性を感じた」と明らかにした。 また、金公使が対話の再開に関してたいへん肯定的な立場を示したとも語った。 金公使一行は18日、ニューメキシコ州に入り、リチャードソン知事と晩さんをともにした。 金公使一行の今回のニューメキシコ訪問は、米国務省の承認を経て実現した。 一方、ホワイトハウスは今回の会合について、米政府とは無関係だとしている。
北側と現代の5項目合意 状況打開の突破口になるか 【平壌発=金志永記者】16日に行われた金正日総書記と現代グループ会長との会見は 平壌からソウルに向けられたメッセージだ。北側のアジア太平洋平和委員会と南側の現代グループは ▼毘盧峰観光を含めた金剛山観光の早期再開 ▼陸路通行と滞在に関する制限の解除 ▼開城観光の再開と開城工業地区事業の活性化 ▼ 白頭山観光の開始 ▼秋夕(旧盆)の北南離散家族再会などに合意、共同報道文の形で発表した。 共同報道文は、双方が6.15、10.4両宣言にしたがって「北南関係を改善し、 民族共同の繁栄のための協力事業を積極的に発展させていく意志を表明」したと明らかにした。 ◆局面転換の兆し 玄貞恩会長訪北の十日ほど前、ビル・クリントン元米大統領が平壌を訪れた。 金正日総書記との会見では朝米間の懸案が論議され、対話の方法によって問題を解決していくことで 見解の一致を見た。「制裁」と「自衛的措置」の応酬による緊張激化を止めるための糸口が 見いだされたことで、局面転換の兆しが見え始めている。 現在の状況は、南朝鮮の李明博政権にとって「民族自主」の路線に戻るまたとない機会を提供している。 李政権は発足以来、北南の首脳がサインした6.15共同宣言と10.4宣言を否定し、 同族との対決を選択してきた。北に対する敵対的な政策は対米追従、 外部勢力依存の路線と表裏の関係にあった。 もし李政権が現代グループ会長の平壌訪問を機に用意された局面転換の機会を適切に生かすことが できなければ、北南関係のこう着状態は解消されないだろう。 玄貞恩会長はクリントン元大統領が平壌を訪問した4日、金剛山で行われた夫・故鄭夢憲会長の 6回忌の行事に参加。そこで北側の関係者に自身の訪問意思を伝えたという。
>290 数日後の労働新聞(8日付)に掲載された論評には北側の情勢観が表れていた。 同紙は、今日の現実は「南朝鮮で同族対決政策を速やかに中止することを求めている」と主張し、 南側の政策転換の必要性を二つ挙げた。 一つは、北南関係を発展させ自主統一を実現するためであり、 もう一つは、朝鮮半島の平和と安全を保障し民族の運命を自主的に開拓するためだ。
>291
◆平和実現の方法
北側の志向は朝鮮半島の平和と安全だ。南側の政策を評価する北側の基準は、
それが米国の政策に反するかどうかではなく、6.15、10.4両宣言で確認された原則、
すなわち「民族自主」の観点だ。南側の執権勢力と政治理念が相反するとしても、思想と制度を
認め合い民族の立場から妥協点を探るなら北南関係を改善させることができるという立場だ。
民族自主の観点から足並みを合わせていく時、北と南は国際政治の舞台でもその存在感を示し
共通の利益を追求できる。
6.15共同宣言が発表された2000年、当時の米クリントン政権が朝鮮半島の環境が変わった
ことを認め、朝鮮との間で関係改善を盛り込んだ共同コミュニケを採択した前例もある。
李明博大統領は8.15記念行事で「通常兵器と兵力の削減」について語ったが、
「わが民族同士」の理念に対する言及はなかった。米軍と南朝鮮軍の合同軍事演習は今夏も実施された。
李政権が今後予想される動きに乗り遅れないためには、6.15と10.4の旗を掲げる以外に
選択肢はない。旧態依然とした対米追従では「通米封南」の状況を自ら招くだけだろう。
金大中、盧武鉉政権は北南首脳合意にしたがって民族の和解と平和・繁栄について語り、行動した。
「失われた10年」をうんぬんしてきた李政権も前政権の歩みを心に刻むべきだろう。
[朝鮮新報 2009.8.21]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0821-00004.htm
野党、市民団体ら当局に注文 「履行へ積極的な取り組みを」 現代グループの玄貞恩会長が北側と離散家族再会などに合意したことに対し、 南朝鮮当局は前向きに評価する一方、履行には当局間の合意が必要だというスタンスだ。 統一部の千海成報道官は17日の会見で、「合意事項を肯定的に評価する」と述べる一方、 これらは民間レベルの取り決めであり、実現には当局間の対話を通じた具体的な合意が必要だと述べた。 「南北当局が早期に合意にこぎつけられるよう努める」とし、 とくに離散家族の再会を秋夕前に実現できるよう努力すると強調した。 一方、金剛山観光の再開に関しては、当局協議を通じて昨年の南朝鮮観光客銃撃事件の真相を究明し、 再発防止対策と観光客の安全を守る制度的な措置を整えるべきという従来からの立場を繰り返し表明した。 統一部は5項目の合意のうち離散家族の面会事業を優先的に進める方針を明らかにしており、 事業推進のために赤十字会談を北側に提案することも検討していると伝えられている。 金剛山、開城観光を取り仕切る現代側には事業再開に対する期待感が広がっている。 金剛山観光の事業主である現代峨山の趙建植社長は離散家族の再会事業との兼ね合いで、 10月3日以前にも観光事業が再開される可能性があるとの見方を示した。 また、合意事項の履行と関連して、 「南朝鮮当局と十分に協議したうえで、一つずつ解決していくことが必要」と述べた。
>293 ◆「ボールは南側に」 一方、南朝鮮の民間団体や野党、南北関係の専門家からは 「李明博政権が合意の履行に向けて積極的に取り組むべき」という声が相次いで挙がっている。 6.15共同宣言実践南側委員会は17日、スポークスマンの論評を通じて、 「長期間にわたる南北関係のこう着打開の突破口が開かれた」と合意内容を評価した。 同委員会は「南北関係の現状から見ても、今回の合意の持つ意味は大きい」とし、李政権に対して 「当局間の対話再開に積極的に取り組んで、今回の合意を南北関係転換のきっかけにすべき」 だと注文をつけた。 民主党のロ・ヨンミン議員は、 「対話よりも対決を追求してきた政権にとって新たなターニングポイントになる」とし、 「合意の履行は南北関係の正常化を展望する試金石」と主張した。 民主労働党のウ・ウィヨン代弁人は、 「南側政府の政策転換の意志がなければ合意文は紙くずになる」と述べ、李政権は 「民間の動きを黙殺するのではなく、合意事項の履行に向けて積極的に努力すべき」と強調した。 進歩新党のキム・ジョンチョル代弁人も、 「今回の合意を機に政府の対北政策にも変化が起こらなければならない」と指摘した。 鄭昌鉉・国民大教授は「北側としては、民間企業である現代に対して可能なかぎりの便宜を図る 意向を表明した形だが、6.15、10.4宣言が履行されなければ当局間の対話はありえない」 と分析し、今回の合意に対する過度の楽観視を戒めている。
北朝鮮が服装改革? 女性のズボン、男性のTシャツも容認
2009.8.21 18:20
北朝鮮はこれまで女性にはスカート、男性にはシャツにネクタイ着用を奨励していたが、
労働新聞(9日付)に掲載された学者の寄稿から、女性のズボン、男性のTシャツ着用を
認めていることがわかった。
寄稿は、張哲求平壌商業大学のパク・チョル氏によるもので、
「女性の端正なズボンや男性のTシャツも服装文化をより多様に発展させる上で重要」と主張。
男性がTシャツを着ることについて「蒸し暑い夏季は、着ている人も見る人もみな涼しく見える衣服だ」
と記している。女性のズボン着用については「下半身にぴったりと張り付いて食い込むズボン」や
「すその拾いラッパズボン」は「われわれ式ではない」と批判。
ジーパンやスカート形式のズボンも「わが女性の美観にふさわしくない」とし、
「きれいな布地で見栄えよく作ってはくのが良い」と勧めている。
さらに「軍事優先時代の生活文化が鮮やかに開花する時代の要求に合致するよう
服装をさらに多様に発展させていくべき」と論じている。(ソウル 水沼啓子)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908211822006-n1.htm
武次官、訪朝終える 6カ国協議復帰へ提案か
2009.8.21 18:30
中国国営新華社通信は21日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の議長を務める
中国の武大偉外務次官が同日、5日間の訪朝を終えたと伝えた。
武次官は楊亨燮最高人民会議常任副委員長、朴宜春外相、金桂寛外務次官ら北朝鮮高官と会談した。
武次官は北朝鮮側に6カ国協議への復帰に向け、戴秉国国務委員や王家瑞対外連絡部長の訪朝や
新たな提案をしたとみられる。
武次官は、金正日労働党総書記がクリントン元米大統領や韓国の現代グループ会長と
相次ぎ会談するなど、北朝鮮の姿勢に変化がみられたタイミングで訪朝しており、
協議復帰に向けた何らかの方策を持ち帰った可能性があるとみられる。(北京 野口東秀)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908211744005-n1.htm
金総書記側近が金大中氏弔問=南北高官協議の可能性も−関係改善ムード演出か
【ソウル時事】18日に死去した韓国の金大中元大統領の弔問のため、
北朝鮮の金正日労働党総書記の側近である金己男労働党書記(82)を団長とする代表団が21日午後、
空路ソウル入りした。22日まで滞在する予定で、昨年2月の李明博政権発足後で初の南北高官級会談
が行われる可能性が出てきた。
北朝鮮高官の訪韓は李政権発足後初めて。一行が到着したソウルの金浦空港では、
韓国統一省の洪良浩次官と、金大中政権で統一相を務めた丁世鉉氏が出迎えた。
聯合ニュースによると、金己男氏は洪次官に対し、
韓国政府当局者との会談について「会って話そう」と語り、前向きな考えを示したという。
北朝鮮は李政権の対北朝鮮政策を激しく非難し、南北関係が冷え込んでいた。
しかし、先の玄貞恩・現代グループ会長の訪朝を受け、南北間の陸路通行の制限解除を決めるなど
態度を軟化。今回の「弔問外交」で、さらに関係改善ムードを演出する狙いがあるとみられる。
金己男氏はソウル到着後、国会議事堂前広場の追悼会場を訪問、金総書記が贈った花輪をささげ、
遺族らとあいさつした。この後、金炯※(※=日へんに午)国会議長らと会談し
「(南北)関係改善に向け、やるべきことは多い」と語った。
(2009/08/21-19:36)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009082100499&j1
金大中氏死去:北朝鮮弔問団が訪韓…南北接触には無言
【ソウル西脇真一】韓国の故金大中(キム・デジュン)元大統領を追悼するため、
北朝鮮の金己男(キム・ギナム)朝鮮労働党書記(82)やアジア太平洋平和委員会の
金養建(キム・ヤンゴン)委員長(71)ら6人が21日午後3時(日本時間同)、
特別機でソウル近郊の金浦空港に到着した。
国会議事堂前広場の弔問所で、北朝鮮から運んだ金正日(キム・ジョンイル)総書記の花輪をささげた。
昨年2月の李明博(イ・ミョンバク)政権発足以降、北朝鮮当局関係者の訪韓は初めて。
南北当局間の接触について、韓国統一省は同日「決まっておらず、北朝鮮側からの要請もない」
としている。ただ、金書記や金委員長は対韓国政策の実務責任者で、
帰路に就くのも22日午後のため、韓国メディアは接触の可能性を伝えた。
金書記を団長とする 弔問団は空港で韓国統一省の洪良浩(ホン・ヤンホ)次官や、
金政権で統一相を務めた金大中平和センターの丁世鉉(チョン・セヒョン)副理事長らの出迎えを受けた。
弔問所では、金書記が金元大統領をたたえ
「正義と良心を守り、民族の前に消すことのできない足跡を残した」と記帳した。
一行は午後6時、ソウル市内のホテルに到着。
報道陣の「韓国政府とは接触するのか」との質問には無言のまま、エレベーターに向かった。
聯合ニュースはホテルに統一省の洪次官も入ったと伝え、動向が注目されている。
空港やホテル周辺では、保守系団体や韓国人拉致被害者の団体が弔問団の訪韓反対を訴えたが、
警察などによる厳重な警備態勢が敷かれ、大きな混乱はなかった。
毎日新聞 2009年8月21日 20時06分(最終更新 8月21日 20時20分)
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090822k0000m030049000c.html
【金大中氏死去】「波瀾万丈な一生だった」 日記の一部公開 2009.8.21 20:29 18日に死去した韓国の金大中元大統領が生前につけていた日記の一部を21日、元大統領の側近が公開した。 85歳の誕生日(1月6日)には「波瀾万丈(はらんばんじょう)の一生だった。 民主主義のために命をささげて闘争した一生だった。後悔はない」と記している。 公開された日記は、今年の元日から6月の入院前までにつづられたもの。 盧武鉉前大統領が自殺した際には「盧大統領、夫人、息子、娘、兄、めいの婿などあたかも掃討作戦を するように攻撃した。心理的圧迫を継続した。結局、自殺は強要されたのと同じだ」(5月23日) と検察当局の捜査を批判した。 北朝鮮の核実験について「真に嘆かわしい。絶対容認してはいけない」(5月25日) と非難しながら、オバマ米政権の対応の遅れを惜しんでいる。 訪韓中だったクリントン元大統領と夕食をともにした際は、対北朝鮮政策に関するメモを手渡し、 その中には、妻のヒラリー・クリントン国務長官あての文書も含まれていたことを明らかにしている (5月18日)。 妻の李姫鎬夫人への思いをつづった日も多かった。 「お昼を食べて妻と漢江のほとりをドライブした。このごろ妻との関係は私たちの結婚以来最上だ。 私は妻を愛して尊敬する。2人が元気に長生きできるように毎日、毎日神様に祈る」(1月11日) 「1日中妻とともに家で過ごした。2人でいることがうれしい」(2月7日)
【金大中氏死去】北朝鮮の弔問団、祭壇に花輪 夫人に総書記の弔意も
2009.8.21 20:46
韓国の金大中元大統領の死去を受け、北朝鮮の金己男・朝鮮労働党書記や金養建・党統一戦線部長
兼アジア太平洋平和委員会委員長ら弔問団6人が21日、ソウル入りした。
一行は、元大統領の遺体が安置されている国会を訪れ、祭壇に金正日総書記が贈った花輪をささげた。
李姫鎬夫人には、金総書記の弔意を伝達した。
韓国統一省によると、金書記らに弔問以外の予定はなく、韓国政府関係者との会談要請もないという。
韓国メディアによると、金書記は「韓国側の会うべき人とは皆会う」と話しているという。(ソウル 水沼啓子)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090821/kor0908212049009-n1.htm
北朝鮮弔問団がソウル入り 故金大中氏に献花
2009年8月21日21時27分
【ソウル=箱田哲也】韓国の故金大中(キム・デジュン)・元大統領の死去を受け、
金己男(キム・ギナム)・朝鮮労働党書記を団長とする北朝鮮の弔問団が21日、
直行のチャーター便でソウル入りした。一行は金浦空港から直接、
金氏の遺体が安置されている国会議事堂に向かい、哀悼の意を伝え、献花した。
韓国政府当局との接触の可能性が指摘されるが、21日夜までの時点で、
本格的な南北協議は実現していない模様だ。
北朝鮮の高位幹部が訪韓するのは昨年2月の李明博(イ・ミョンバク)政権発足以降初めて。
弔問団を送ったのは、金大中政権当時、政府と二人三脚で南北経済協力事業を進めた韓国財閥、
現代グループの創始者、鄭周永(チョン・ジュヨン)氏が亡くなった01年3月以来で2度目。
弔問団は金正日(キム・ジョンイル)総書記から託された弔花をささげ、芳名録に
「正義と良心を守って民族の前に消せない跡を残した金大中・元大統領を追慕しながら」と記帳した。
その後、金大中氏の自宅横に設けられた記念施設に向かい、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人に弔意を伝えた。
金大中氏の側近だった林東源(イム・ドンウォン)・元統一相や朴智元(パク・チウォン)・国会議員
らのほか、洪良浩・統一次官も同席した。弔問団は22日午後に北朝鮮に戻る予定で、
滞在中に玄仁澤(ヒョン・インテク)・統一相と弔問団の金養建(キム・ヤンゴン)・
朝鮮労働党統一戦線部長の接触があるかどうかが注目される。
一方、韓国政府関係者は21日、米国からオルブライト元国務長官、中国からは国務委員を務めた
唐家セン(王へんに旋)氏が23日の国葬に参列することを明らかにした。
http://www.asahi.com/international/update/0821/TKY200908210396.html
韓国政府、国内行に対外債務の早期返済を要請=FSC高官
2009年 08月 20日 16:17 JST
[ソウル 20日 ロイター] 韓国政府は国内銀行に対し、できるだけ早期に借り入れ条件の悪い
対外債務を返済するよう求めた。韓国金融監督委員会(FSC)高官が20日、明らかにした。
同高官は匿名を条件に電話取材に応じ「FSCは最近、主要6行の幹部と会合を開き、
借り入れ条件が良くない対外債務を返済するよう推奨した」と述べた。
韓国ウォンは今年初めに対米ドルで11年ぶりの安値に落ち込んだものの、
対外債務返済のためのドル資金不足に対する懸念から、その後は急速に値を戻す展開となっている。
韓国銀行(中央銀行)が19日に公表した統計によると、6月末の韓国国内銀行の対外債務残高は
968億ドルとなり、3月末の920億ドルから増加した。ただ、昨年6月末の1273億ドルからは
減少している。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11106620090820
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 女性記者の受難
2009.8.22 03:48
ソウル駐在の日本人記者にも近年、女性記者が増えている。
2000年代に入ってから産経新聞を筆頭に女性記者を派遣するようになり、
一時は4人いたが、現在は産経とNHKの2人になっている。
昔から何かと騒がしい朝鮮半島だけに、ソウル勤務は“戦場”並みに危険視されていて
もっぱら男性記者だけが派遣されていた。しかし経済発展や韓流イメージなどもあって
ソウル勤務も安全となり、女性記者OKとなったようだ。
韓国では伝統的に日本女性の評価が高い。
やさしくて、愛嬌(あいきょう)があって、親切…というわけだ。
「男によく尽くす」などという評価もあるから、日本統治時代の古い日本女性の印象だろうか。
今でもテレビドラマや映画などに登場する日本女性は、もっぱらそんなイメージで、
いつも「いい日本人」になっている。
だから日本の女性記者は韓国では何かと有利である。
取材対象のほとんどは男性だから、彼らは日本の女性記者にはことのほか親切でよく協力してくれる。
ところがそこが曲者(くせもの)というか、落とし穴(?)がある。
当局者であれ学者、研究者であれ、付き合いができ親しくなると「男」として迫ってくるのだ。
セクハラを越えて危機一髪というのもある。日本の女性記者には悩みのタネだ。
もともと韓国男性の“押せ押せムード”は有名だが、同じ女性記者でも欧米系にはやらないようだから、
ここでも日本となると垣根意識がないのかな。やはりソウルは危機地域?(黒田勝弘)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090822/kor0908220348000-n1.htm
北朝鮮弔問団が訪韓、統一相と会談へ
【ソウル=前田泰広】北朝鮮の「特使弔意訪問団」が21日、
死去した金大中(キムデジュン)元韓国大統領を追悼するためソウルを訪れた。
韓国政府当局者によると、南北は21日夜、玄仁沢(ヒョンインテク)統一相が22日、
訪問団のメンバーと会談することで合意した。
閣僚クラスの会談は、李明博(イミョンバク)政権が発足して以来、初めて。
金剛山観光事業の再開など南北間の懸案について意見交換する可能性もあるが、
あいさつ程度に終わるとの見方もある。
訪問団は、金正日(キムジョンイル)総書記の側近で朝鮮労働党書記の金己男(キムギナム)氏ら6人。
国会に特設された弔問所で、金総書記名の弔花をささげた。
(2009年8月22日01時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090822-OYT1T00045.htm
北ミサイル対策、PAC3を全国配備…防衛省方針
防衛省は北朝鮮の弾道ミサイル対策強化のため、ミサイル防衛(MD)システムの
地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)を青森県三沢市の航空自衛隊第6高射群など、
配備計画がなかった三つの高射群に順次、配備する方針を固めた。
2010年度予算の概算要求で、配備に伴う経費を計上する。
今春に北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射を予告した際には、秋田、岩手両県に静岡県浜松市から
PAC3を移動配備する対応を迫られたが、より機動的な対応を確保するため、
全国的な配備が必要と判断した。
PAC3は07年3月に埼玉県入間市の空自第1高射群に初めて配備され、教育用の高射教導隊
(静岡県浜松市)に続き、第4高射群(岐阜県各務原市)でも今月21日に配備が完了。
第2高射群(福岡県春日市)でも、来年度中に配備予定だ。
一方、第6高射群、第3高射群(北海道千歳市)、第5高射群(那覇市)に配備済みのPAC2は
高性能の弾道ミサイルに対処できない。これらの高射群へのPAC3配備は計画されていなかったが、
防衛省は「北朝鮮がミサイルを発射する度にPAC3を遠路移動させる事態は避けたい」(幹部)
として配備方針を決めた。
ただ、一つの高射群にPAC3を配備するのに約600億円かかることもあって、
30日の衆院選後に発足する新政権の予算編成方針次第では、計画に影響が出る可能性がある。
(2009年8月22日03時07分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090822-OYT1T00024.htm
金総書記にパジャマをプレゼント?現代グループ会長
2009年08月21日 19:09 発信地:ソウル/韓国
【8月21日 AFP】前週、北朝鮮を訪問し金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記と
会談した韓国・現代(Hyundai)グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン、Hyun Jung-Eun)会長は、
手みやげとしてパジャマと健康関連の書籍を金総書記に贈った――
中央日報(JoongAng Daily)が21日報じた。
同紙は現代グループの関係者が匿名を条件に明かした話として、玄会長はこれらのプレゼントを
自ら用意し、妙香山(Mount Myohyang)で16日に金総書記と会談した際に渡したという。
「なぜこの2つを贈り物に選んだのかは分からない」とこの関係者は語っている。
現代グループと韓国政府はともに、報道内容の確認を拒否した。
ただ、韓国統一省のある高官は、北朝鮮には国連の制裁が課せられており、ぜいたく品が禁輸対象
となっていることから、韓国政府に配慮してあまり高価ではない物品を贈ったのではないかとの
解釈を示している。また、金総書記の健康状態の悪化が最近報じられていたため、
状況に即した品を選んだのだと見る向きもある。
北朝鮮当局は、金総書記に贈られた物品を妙香山の国際親善展覧館に展示しているが、
このパジャマが今後展示されるかどうかは不明。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2632753/4478684
【金大中氏死去】米国はオルブライト氏らを派遣
2009.8.22 08:10
オバマ米大統領は21日、金大中元韓国大統領の23日の告別式にオルブライト元国務長官ら
10人規模の弔問団を派遣すると発表した。
一方、ルー国務副長官は21日、ワシントンの韓国大使館を訪れ、弔問者名簿に記帳した。
オルブライト氏は米朝関係改善に動いたクリントン政権下で国務長官として2000年10月に訪朝、
金正日総書記と会談した。弔問団には、ボズワース北朝鮮担当特別代表やクリントン政権後半の
北朝鮮政策を仕切ったウェンディ・シャーマン氏も含まれている。
既にソウル入りした北朝鮮の弔問団は22日午後まで滞在する予定。ケリー国務省報道官は21日、
米朝接触の可能性について「自分の知る限り予定はない」と述べた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090822/kor0908220810001-n1.htm
米大統領、アフガンへの関与強化を表明
2009.8.22 09:10
【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は21日、アフガニスタン大統領選挙が予定通り
実施されたことを受けて、「同国民が将来に踏み出す重要な一歩だ」と論評し、
政府による統治機能の強化など、対テロ戦略の一環として次期政権への支援を強化する考えを表明した。
オバマ政権が対テロ戦争の主戦場とするアフガンでの戦いについては、
米紙ワシントン・ポストなどの最新世論調査で、約51%が「戦う価値なし」と回答していた。こ
れに対して大統領は、選挙が旧政権の残党タリバンなどイスラム武装勢力の妨害を排除して
投票を終えたことに自信を得て、アフガン重視の戦略を貫く構えを示したかたちだ。
ホワイトハウスで記者団を前にオバマ大統領は、「われわれのゴールは明確だ」として、
国際テロ組織アルカーイダとタリバンなど連帯関係にある過激派組織を「壊滅に追い込む」と発言。
次期政権との間で、アフガンの安全保障や統治機能の強化に向け、米政府が協力を強める考えを示した。
その上で、「アフガン政府が統治機能を高め、自国の将来に責務を果たすことができるようになれば、
わが軍が本国に帰還する道が開ける」と語り、アフガン支援の実績を挙げることが、
同国に増派された米軍部隊の撤退に道筋をつける早道だと説明した。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090822/amr0908220915001-n1.htm
>315 ゴメン。間違った。
金総書記の側近が韓国統一相と会談
2009.8.22 10:42
【ソウル=水沼啓子】韓国の玄仁沢統一相は22日午前、ソウル市内のホテルで故金大中元大統領の
弔問のため訪韓中の北朝鮮の金養建・労働党統一戦線部長兼アジア太平洋平和委員会委員長と会談した。
昨年2月の李明博政権発足後、南北の高官が会談するのは初めて。
悪化した南北関係が対話路線へと転換するかどうかが注目される。
会談は事前に予定されておらず急遽(きゅうきょ)決まったため、
議題などの調整が十分に行われていないという。ただ、金部長が金総書記の側近の一人で
対南政策の実務を担当する責任者であることから、会談の成果を期待する声は大きい。
会談では、韓国側は7月に北朝鮮に拿捕(だほ)された漁船の乗組員4人の送還を求めるという。
また、2000年と07年に開かれた南北首脳会談での合意内容をどう実現するかや、
韓国・現代グループの玄貞恩会長と金総書記との会談で合意した5項目についての意見交換も
行われるとみられる。
5項目のうち、南北間の陸路通行制限の解除はすでに21日実施された。
金部長は、韓国の金大中元大統領の死去を受け、金己男党書記率いる弔問団の一員として
21日から訪韓。22日午後2時ごろ、金浦空港から特別機で平壌に戻る予定。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090822/kor0908221042002-n1.htm
「金正雲同志によって発展」 平壌の博物館で紹介始まる
2009年8月22日5時41分
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮・平壌の中心部、万寿台にある朝鮮革命博物館で6月から、
金正日(キム・ジョンイル)総書記から三男正雲(ジョンウン)氏への権力継承が行われていることを
示唆する言及が始まったことが分かった。複数の北朝鮮関係筋が明らかにした。
特定の来館者に対して正雲氏の名前を紹介しており、北朝鮮指導層以外への周知を始めつつあるようだ。
この博物館は、金総書記の父の故金日成(キム・イルソン)国家主席の抗日パルチザン闘争や
金総書記の現地指導活動など北朝鮮の歴史関連資料を展示している。
そのうち金総書記の業績を紹介するコーナーで、解説員が説明の最後に
「金日成同志が切り開き、金正日同志によって輝かしく継承された朝鮮革命は今日、
金正雲同志によって、より一層発展している」と紹介しているという。
博物館は日本の交流団体や観光客も訪れることがある場所だが、
正雲氏への言及は北朝鮮指導層に近い特定の訪問者にまだ限っている模様だ。
正雲氏は金総書記の正妻とされる女性との子どもではなく、名前はこれまで一般には知られていなかった。
北朝鮮内には3代世襲に対する反発や、経済不振による後継問題への無関心もあるとされる。
「正雲氏後継」に向け、慎重に名前の周知徹底を図っているようだ。
北朝鮮では今年2月ごろから「パルコルム(歩み)」という歌が各地で演奏されている。
後継者を意味するとされる「金大将」という言葉が入っているが、
「一般の人間は誰のことを指しているかわからずに歌っている」(北朝鮮関係筋)状態だという。
また、4月末には一般家庭で体制の継承に関する学習を強化するよう指示が出ているが、
その際には正雲氏の名前は出ていなかった。
http://www.asahi.com/international/update/0822/TKY200908210503.html
韓国初の人工衛星ロケット、打ち上げは25日に
2009年8月22日6時43分
【ソウル=稲田清英】システムの不具合で延期された韓国初の人工衛星搭載ロケット
「羅老(ナロ)号」の打ち上げが、改めて25日に実施されることが決まった。
韓国政府が21日発表した。
原因となったソフトウエアの修正を終え、関連装備などの状態も正常と確認された、としている。
羅老号は19日、発射に向けたカウントダウンが「7分56秒前」まで進みながら、急きょ中止された。
25日に発射に成功すれば、韓国は世界で10カ国目の「自前ロケットによる人工衛星打ち上げ国」となる。
http://www.asahi.com/international/update/0821/TKY200908210473.html
韓国統一相と北朝鮮弔問団が会談 2009年8月22日12時11分 【ソウル=牧野愛博】死去した金大中(キム・デジュン)元韓国大統領を追悼するために訪韓中の 北朝鮮弔問団は22日午前、ソウル市内のホテルで韓国の玄仁澤(ヒョン・インテク)統一相と会談した。 08年2月に発足した李明博(イ・ミョンバク)政権下では、初の閣僚級会談。 南北関係改善に向け、双方の思惑を探り合う協議になった模様だ。 玄統一相は会談前、記者団に「私が南北関係を担当する主務閣僚。私が会うこと自体がメッセージになる」 と語り、関係改善に向けた意欲を示した。会談後には「南北関係の様々な懸案について話した」と述べた。 金正日(キム・ジョンイル)総書記から李大統領に向けたメッセージがあったかどうかについては 「後ほど話す」と語り、否定しなかった。 玄統一相によれば、22日午後2時までとされた北朝鮮側の訪韓日程が1〜2時間ほど延長される 見通しだ。北朝鮮側と李大統領との面会を探っている模様だ。 北朝鮮側は、対南工作などを担当する朝鮮労働党統一戦線部を統括する金養建(キム・ヤンゴン) 同部長ら2人が出席した。弔問団長の金己男(キム・ギ・ナム)党書記は欠席した。 金養建氏は07年10月の第2回南北首脳会談に同席したほか、同年11月にソウルを訪れ、 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)らと会談した。金氏は会談冒頭で 「北南関係は早期に改善されなければならない。虚心坦懐(きょしんたんかい)に話したい」と語った。 韓国政府は会談で、北朝鮮が今月に行った一連の南北関係改善措置について真意や思惑を探りたい考え。 10月の実現を目指す南北離散家族の再会事業の実現も促すとみられる。 李大統領が15日の演説で紹介した、北朝鮮が核放棄に向けた措置を取るなら大規模な経済支援を行う とした政策の詳細についても説明した模様だ。
南北高官が会談、韓国・李政権発足後で初
【ソウル=前田泰広】韓国の玄仁沢(ヒョンインテク)統一相と、北朝鮮で対韓国関係を統括する
金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が22日午前、ソウル市内で会談した。
南北の閣僚級会談は、韓国で保守の李明博(イミョンバク)政権が発足した2008年2月以降、
初めて。対話の動きが出てきた南北関係への影響が注目される。
会談は、金大中(キムデジュン)元韓国大統領追悼のため、ソウル入りしていた金部長が宿泊した
ホテルで行われた。玄統一相は会談前に「私は南北関係の担当で、(北朝鮮側と)会うこと自体が
(韓国)政府としてのメッセージとなる」と述べた。
統一省によると、金部長は会談で、韓国側の歓待に謝意を表し、
「みなさんと会って南北関係がすぐに改善されなければならないという思いを抱いた」と述べた。
会談では、北朝鮮が韓国・現代グループと合意した金剛山観光事業再開など南北の懸案5項目について、
意見が交わされたとみられる。玄統一相は、7月末に北朝鮮に拿捕(だほ)された漁船乗組員4人の
早期解放も求めた模様だ。
北朝鮮は、金大中元大統領の永訣式(告別式に相当)が行われる23日より2日も早い21日に
「特使弔意訪問団」を派遣した。外国の弔問団が大挙して訪韓するよりも一足先にソウル入りし、
韓国政府との対話の機会を狙っていたとの見方が強い。
訪問団団長で金総書記側近の金己男(キムギナム)党書記は21日、
「すべての人と会う。会って話そう」と述べ、韓国側にシグナルを送っていた。
核実験強行など国際社会の懸念を無視する行動を取り続けた北朝鮮は、
4日のクリントン元米大統領の訪朝受け入れなどで、対話姿勢への急転換を演出している。
金元大統領死去という思いがけない事態をも利用するしたたかさで韓国を揺さぶり、
制裁圧力を強めてきた米韓の足並みを乱したい思惑も見え隠れする。
(2009年8月22日11時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090822-OYT1T00455.htm
金元大統領告別式:米はオルブライト元国務長官らが参列
【ワシントン草野和彦】金大中(キム・デジュン)元韓国大統領の23日の告別式に向け、
米ホワイトハウスは21日、オルブライト元国務長官率いる弔問団が参列すると発表した。
一行には北朝鮮担当のボスワース特別代表も含まれ、北朝鮮側との弔問外交が注目されるが、
ケリー国務省報道官は同日、「知る限りでは、予定されていない」と否定した。
弔問団は、元国務長官やシャーマン元北朝鮮政策調整官らクリントン政権時代の高官のほか、
スティーブンス駐韓米大使ら計10人。
毎日新聞 2009年8月22日 10時39分(最終更新 8月22日 10時40分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090822k0000e030020000c.html
南北高官:李政権で初の会談 北朝鮮、対話継続の意向示す 【ソウル西脇真一】韓国の玄仁沢(ヒョン・インテク)統一相は 22日午前10時20分(日本時間同)、金大中(キム・デジュン)元大統領の死去を受け、 弔問のためソウルを訪問中の北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)アジア太平洋平和委員会委員長と会談した。 金委員長は会談で「北南関係が早急に改善されなければならないと考えた」と述べ、 北朝鮮当局の対話継続と南北関係改善の意向を示した。 昨年2月に李明博(イ・ミョンバク)政権が発足して以降、南北当局の高官級会談が実現したのは初めて。 弔問団は李大統領を表敬訪問する可能性も探っている模様だ。 南北会談は午前11時40分過ぎに終了した。韓国政府によると、金委員長は会談で 「李政権になって初の高官級対話であることを考え、虚心坦懐(たんかい)に話し合うことを望む」 と発言した。また、「弔問団を歓待し、すべての便宜を図ってくれたことに感謝する」 と語ったうえで「皆さんと会う過程で北南関係が早急に改善されねばならないと考えた」と発言した。 一方、玄統一相は会談前「南(韓国)側からどのようなメッセージを伝えるつもりか」との記者団の 質問に「私が(南北関係の)担当者であるから、私が(弔問団と)会うことが我々のメッセージだ」 と語った。さらに玄統一相は会談で「金大中元大統領の国葬に来てもらい、丁重に弔意を示して いただいたことに感謝する」と述べた。 韓国政府当局者によると会談には、玄統一相と金委員長のほか双方から実務者1、2人が同席した。 会談の性格について「正式会談ではなく、弔問団とあいさつを交わし、面談する」のが目的と語り、 一緒に昼食を取る計画もないと述べた。 しかし、会談の相手が金正日(キム・ジョンイル)総書記の側近で、北朝鮮の対南政策を統括する 金委員長であることから、韓国メディアは、今後、南北当局間対話を継続できるかどうかや、 対話を再開した場合にどのような内容になるか意見交換したとみられると報じた。
【米国】50万ドルで永住権発給します。申請者には、中国、韓国、カナダ、西欧諸国の出身者が多い[08/21]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1250896926/l50 50万ドルで永住権発給します〜投資家向けビザ、地域おこしに一役
外国人投資家を対象にした永住権発給制度を通じて、活性化を図る地域が増えている。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、投資家向け「EB-5ビザ」制度は、
国内事業に100万ドル以上を投資した外国人に連邦政府が永住権を発給する仕組みで、
申請には自治体または団体の認証が必要になる。
ところが最近は、特に開発が必要な地域で投資価格の基準が50万ドルまで下がっているため、
制度を使って地域おこしをしようと海外宣伝を強化する自治体も増えた。
カリフォルニア州の軍用基地であれ、バーモント州全域であれ、
規模を問わず連邦が認証する「地域センター」(ビザのスポンサー)となる資格がある。
2009年7月現在、センターの数は60地域と、制度が始まった23年前の3倍に増えている。
国土安全保障省によると、EB-5を通じた永住権申請者の数は、
09会計年度の3分の2の時点(5月末)で912人に上り、これは07会計年度全体の約2倍に相当する。
EB-5制度では、申請から数カ月以内で永住権が発給される。
投資事業が2年以内に10人以上を雇用すれば永住権が確定し、5年後には市民権取得の資格を得られる。
制度には毎年1万人の発給枠が割り当てられているが、高額資金が必要なだけに
大半は消化されないのが現状だという。申請者には、中国、韓国、カナダ、西欧諸国の出身者が多い。
更新2009年08月21日 18:53米国東部時間
http://www.usfl.com/Daily/News/09/08/0821_031.asp
南北高官:李政権で初の会談 北朝鮮、対話継続の意向示す 2009年8月22日 11時39分 更新:8月22日 13時32分 【ソウル西脇真一】韓国の玄仁沢(ヒョンインテク)統一相は22日午前10時20分(日本時間同) から約1時間20分にわたり、金大中(キム・デジュン)元大統領の死去を受け、 弔問のためソウルを訪問中の北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)アジア太平洋平和委員会委員長と会談した。 金委員長は「北南関係が早急に改善されなければならないと考えた」と述べ、北朝鮮当局の本格的な 対話再開と南北関係改善の意向を示した。 昨年2月の李明博(イ・ミョンバク)政権発足後、南北当局の高官級会談は初めて。 ◇金総書記のメッセージ持参、李大統領表敬を希望 一方、韓国の聯合ニュースによると、金委員長は韓国側に、金正日(キム・ジョンイル)総書記の メッセージを持参したことを明らかにし、弔問団が李大統領を表敬訪問したいとの意思を伝えた模様だ。 韓国政府によると、金委員長は会談で「李政権になって初めての当局間高官級対話であることを考え、 虚心坦懐(たんかい)に話し合うことを望む」と発言。弔問団の歓待に謝辞を述べた。 一方、玄統一相は会談前「南(韓国)側からどのようなメッセージを伝えるつもりか」との 記者団の質問に対し、「私が(南北関係の)担当者であるから、私が(弔問団と)会うことが 我々のメッセージだ」と語った。さらに会談後、「南北関係の懸案についていろいろな話があった」 と説明した。 玄統一相はまた、弔問団の日程について「(平壌への)帰還日程が遅れることもありうる」 と説明し、弔問団の青瓦台(大統領府)訪問の可能性を否定しなかった。 金正日総書記のメッセージの存在については「私が話すことではない」と述べるにとどめた。 韓国政府当局者によると、会談には玄統一相と金委員長のほか双方から実務者1、2人が同席した。 会談の性格については「正式会談ではなく、弔問団とあいさつを交わし、面談する」のが目的と 語った。だが、双方の発言からみて、南北当局間対話を本格的に再開できるかどうかや、 どのような内容になるかなど、具体的に意見交換したのは確実だ。
【国際】南北が閣僚級会談 北朝鮮『関係改善は至急』 李政権後初
2009年8月22日 夕刊
【ソウル=福田要】韓国の玄仁沢(ヒョンインテク)統一相は二十二日午前、
北朝鮮の金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長と会談した。
昨年二月の李明博(イミョンバク)政権発足後、初の南北閣僚級会談となり、
南北の本格的な対話再開につながるか注目される。
金養建氏は金大中(キムデジュン)元大統領の死去を悼む弔問団の一員。
金氏は会談冒頭で「韓国側の人々と会い、北南関係の改善は至急と感じた。
李政権初の高官級対話であることを考え、虚心坦懐(たんかい)に話したい」と述べ、
対話に前向きな姿勢を強調した。通信社聯合ニュースによれば金養建氏は会談で、
金正日(キムジョンイル)総書記のメッセージがあるとし、李明博大統領を表敬訪問したいとの意思を伝えた。
金氏は対韓国政策の総責任者。先のクリントン元米大統領と金正日総書記の会談にも同席しており、
弔問団への参加は北朝鮮の対話意思を示すものとみられていた。
会談後、玄統一相は「南北間の懸案についていろいろ話した」と述べた。
韓国側は北朝鮮に拘束された漁船員四人の解放などを、
北朝鮮側は過去の南北首脳会談での合意の履行を、それぞれ求めたもようだ。
金己男(キムギナム)労働党書記を団長とする北朝鮮の弔問団は二十一日に訪韓。
金大中氏の遺体が安置された韓国国会などを訪れる中、
当初の予定にはなかった閣僚級会談開催が決定した。一行は二十二日午後、空路平壌に戻る。
北朝鮮は玄貞恩(ヒョンジョンウン)現代グループ会長の訪朝を受け、昨年以来、
途絶えていた金剛山観光の再開や南北間の陸路通行の制限解除など五項目に合意。
李政権発足後、冷却していた南北関係の改善を探る動きに出ている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009082202000256.html
北朝鮮、韓国との対話に前向き=大統領と会談意向も−李明博政権で初の高官会談
【ソウル時事】韓国の玄仁沢統一相は22日午前、訪韓中の金養建・北朝鮮労働党統一戦線部長と
ソウル市内のホテルで会談した。聯合ニュースによると、北朝鮮側は金正日労働党総書記の
メッセージを伝えるため、李明博大統領と会談したいとの意向を韓国側に伝えた。
昨年2月の李政権発足後、南北の高官会談は初めてで、南北間の対話の動きが加速する可能性が出てきた。
金養建氏は席上、「皆さんと会う過程で関係を至急に改善しないといけないと思った」と語り、
韓国との対話進展に前向きな考えを示した。
会談後、玄統一相は「南北関係の懸案について多くの話があった」と語った。
また、22日午後に予定されている金養建氏らの帰還が遅れる可能性があると指摘。
李大統領は会談報告を受け、北朝鮮側との会談を受け入れるかどうか検討を進めているもようだ。
金養建氏は、金大中元大統領の死去を受け、金己男党書記をトップとして派遣された
弔問団の一員としてソウルを訪れた。
金己男、金養建両氏はいずれも金総書記の側近で、金養建氏は南北関係を担当している。
(2009/08/22-13:42)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009082200173
北朝鮮総書記側近「南北関係を急いで改善」 韓国統一相と会談
【ソウル=島谷英明】韓国の玄仁沢(ヒョン・インテク)統一相は22日午前、金大中元大統領の
死去に伴い訪韓中の北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)労働党統一戦線部長と会談した。
金部長は金正日総書記の側近で、両者は南北間の懸案を巡って幅広く協議した。
2008年2月に李明博(イ・ミョンバク)政権が発足して以降、
核問題を巡る6カ国協議以外での南北高官の会談は初めて。
会談はソウル市内のホテルで約1時間半開催。詳しい内容は明らかになっていないが、
玄統一相は会談後「南北間の懸案について色々意見交換した」と述べた。
金部長は会談の冒頭で「虚心坦懐(たんかい)に話せることを望む」と述べた上で
「皆さんと会う過程で北南関係を急いで改善しなければならないと感じた」と表明した。
更新: 2009/08/22 15:05
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090822D2M2201M22.html
北朝鮮弔問団が韓国統一相と会談 李大統領との面会も希望
ソウル(CNN) 韓国の金大中元大統領の死去を受けて訪韓した北朝鮮弔問団は22日、
ソウル市内で韓国の玄仁澤統一相と会談した。南北閣僚級会談の実現は約2年ぶり。
韓国の聯合ニュースが伝えた。
会談には北朝鮮側から、金正日総書記の側近である金養建・朝鮮労働党統一戦線部長など
2人が出席した。金同部長はメディアの写真撮影の際、
「複数の韓国側当局者と会談して、南北関係の改善が緊急に必要と感じた」とコメントした。
北朝鮮弔問団は、韓国の李明博大統領との面会も要請しており、韓国滞在を1日延長した。
北朝鮮による2度目の核実験やミサイル発射を受け、韓国と北朝鮮は非難の応酬を展開してきた。
しかし金元大統領死去後の一連の会談で、南北関係には対照的な動きが見られるようになっている。
2009.08.22 Web posted at: 15:26 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200908220004.html
拉致問題解決訴え 横田夫妻ら横浜でシンポ
2009.8.22 17:15
拉致問題を人権の視点から考えるシンポジウムが22日、横浜市の横浜国際平和会議場
(パシフィコ横浜)で開かれ、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(76)と
早紀江さん(73)が、「問題への関心を持ち続けてほしい」と市民ら約700人に訴えた。
横浜市が主催。横田夫妻と中央大法科大学院の横田洋三教授、国際人権NGO
「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の土井香苗日本代表を招いてパネルディスカッション形式で行われた。
めぐみさん拉致事件について、国連人権小委員会委員を務めた経験をもつ横田氏は
「国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ)で裁かれる人道に対する罪の一つ、
強制失踪(しっそう)の事例にあてはまる」と重大な人権侵害との見解を示し、
土井氏も「世界中で拉致を実行し、家族に終わらない苦しみを与えている」と北朝鮮を非難した。
滋さんはこれまでの活動を振り返り
「(解決のために)政府を動かすには、国民が感心を持ち続けてくれることが最大の力になる」。
早紀江さんも「30年以上も同胞を取り戻せないのはおかしい。
全員が無事帰国するまで、どうか一緒にたたかってください」と呼びかけた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090822/kor0908221721003-n1.htm
南北高官会談:北朝鮮ペースを警戒 韓国、国民の反発配慮
【ソウル大澤文護】韓国の玄仁沢(ヒョン・インテク)統一相と北朝鮮のアジア太平洋平和委員会の
金養建(キム・ヤンゴン)委員長(71)の会談で、南北当局対話が再開した。
だが、韓国側は、核放棄の意思を示さないまま、なし崩し的に南北関係の改善や支援再開などを狙う
北朝鮮の対南戦術に、警戒心を崩していないとみられる。
韓国メディアは、統一省の洪良浩(ホン・ヤンホ)次官が北朝鮮弔問団に密着同行していたことから、
南北双方が会談のタイミングや場所について詰めの接触をしているとの見方を示してきた。
22日付の韓国の有力紙・朝鮮日報は、
「北朝鮮が今夜(21日夜)、統一相に会おうと言ってきても会う事はできない。
(会談するためには)形式と格式を考慮しなければならない」との政府関係者の話を伝えていた。
これは南北双方が事前に対話の意思は確認していたものの、
韓国側が北朝鮮ペースに引きずられないよう警戒していたことを表している。
こうした韓国の警戒心の背景にあるのは、北朝鮮が日本海で拿捕(だほ)した
韓国漁船船員の釈放に応じないなか、無条件の対北支援再開などを要求してきた場合、
韓国国民の反発が強まる可能性があるからだ。
一方、北朝鮮側は朝鮮中央通信が21日、米韓両国の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」
に関連し、「米帝と李明博(イ・ミョンバク)逆徒一味に対する憎悪と憤激で沸き返る朝鮮人民は、
侵略者を容赦なく処罰する気勢にあふれている」と報道した。韓国政府は、北朝鮮が米韓に対する
敵対心をあおることで、国内体制を引き締める政策を放棄していない証拠とみているようだ。
毎日新聞 2009年8月22日 12時52分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090822k0000e030063000c.html
25日に再びカウントダウン=韓国初の衛星搭載ロケット
【ソウル時事】韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号(KSLV1)」の25日
の打ち上げに備えたリハーサルが24日、南部・全羅南道の羅老宇宙センターで行われた。
今月19日に予定された発射直前に異常が発生し、打ち上げが延期された経緯がある。
関係者は「世界10番目の衛星搭載ロケット発射国」を目指し、最終点検した。
韓国はロシアの協力を得てロケットの1段目を開発し、2段目は独自技術を利用。
19日は発射7分56秒前にカウントダウン(秒読み)が中断された。関係者は24日、
「異常のあったプログラムを修正し、打ち上げに問題はない」と語り、成功に自信を見せた。
(2009/08 /24-15:01)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009082400452
対北朝鮮制裁の米担当官、韓国に対し北朝鮮への制裁強化に向けた協力を要請
2009年 08月 24日 16:00 JST
[ソウル 24日 ロイター] 北朝鮮に対する国連制裁を担当するゴールドバーグ米国務省調整官は
24日、訪問中のソウルで韓国政府と協議し、制裁強化に向けた韓国政府の協力を要請した。
会談では、北朝鮮による武器密売の根絶を目指した国連の制裁強化について協議が行われた。
北朝鮮は、韓国の金大中元大統領の死去に伴い、金正日総書記の側近らで結成する弔問団を派遣。
23日には李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談し、総書記のメッセージを伝えたとされており、
韓国に対するこれまでの強硬姿勢を軟化させる様子をみせている。
複数の韓国紙は、弔問団が李明博大統領との会談の際、南北首脳会談の開催を求める総書記の
メッセージを伝達したと報じたが、青瓦台(大統領府)はこれを否定している。
アナリストの間では、国連制裁の効果により、北朝鮮の資金ひっ迫状況は一段と悪化しており、
同国の態度軟化は新たな資金援助獲得を狙った動きとみる向きもある。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJS844741420090824
【朝鮮半島ウオッチ】北が金大中氏を評価する理由 太陽政策の遺産、その功罪は 2009.8.22 18:00 北朝鮮の金正日総書記は、韓国の金大中元大統領の死去に際し迅速かつ手厚い対応を取った。 遺族に弔電を送り、最高位の弔問団も速やかに派遣、金大中氏の功績をたたえた。 弔問翌日の22日には、弔問団の金養建党統一戦線部長が韓国の玄仁沢統一相と会談した。 韓国が太陽政策で投じた対北支援は10年間で69億ドル(6600億円)に上った。 李明博政権が引き継いだ金剛山観光、開城工業団地などの太陽政策の“遺産”は 核問題で国際孤立を深める北朝鮮にとっては貴重な収入源だ。 しかし、金総書記が金大中氏を「評価」する理由はそれだけではない。(久保田るり子) ■北にとっての「金大中元大統領」 北朝鮮は、核放棄を求める韓国の李明博政権をいまだに「逆賊一味」と呼び、 その対北政策を「反統一対決シナリオ」と非難、李政権の求める対話は「無価値なでたらめ」 (いずれも17日の労働新聞)と非難している。一方で2000年に金大中氏と金正日総書記が合意した 「南北共同宣言」(6・15合意)は「歴史的」と評価、現在も「民族共同の繁栄を発展させる合意」 と賛辞を惜しまない。その最大の理由を康仁徳・元韓国統一相は「6・15合意」の内容にみる。 「なぜなら6・15合意が北朝鮮の対南政策に沿ったものだからだ。 弔問団は金大中氏の功績と6・15合意を宣伝するのが目的だ」(康元統一相) 6・15合意は軍縮や平和体制の構築など安全保障問題が省かれ、 「民族共助」で統一を成し遂げるという観念的かつ北朝鮮の主張を反映した内容となった。 以来約10年間にわたって韓国の保守・革新の対立軸となってきた合意の争点は主に2つである。 (1)合意文書で「(統一を)わが民族同士で自主的に解決」とする「わが民族同士」とは 北朝鮮用語で外国勢力の排除、つまり在韓米軍撤退を意味する。 北朝鮮は米韓同盟、韓国の内部分裂を意図している (2)(統一に関して)「南側の連合制案と北側の低い段階の連邦制が、互いに共通性があると認める」 との文言は、自由民主主義による統一を規定する韓国憲法に違反する −との指摘だ。
>340 また、合意はあくまで金大中氏の野党時代からの個人的な統一政策論「3段階統一論」を元にして おり、国家の統一政策としての国会論議などの民主的な手続きが無視された、という見方も強い。 李明博政権は「6・15合意」をあからさまに批判はしていないが、事実上、無視してきた。 李政権は過去の南北合意の基礎を朝鮮半島非核化などを明記した1991年の「南北基本合意書」 に置いている。 ■太陽政策の“遺産” 金大中氏は冷戦まっただ中の1970年代初頭、野党(新民党)大統領候補時代から統一政策を 練ってきた。冷戦終結後、統一ドイツを訪問して「わが朝鮮半島は準備さえまったくなされていない。 ドイツを鏡にわが祖国の統一準備に余生をささげたい」と著書に決意を記し、ブラント独首相(当時) の共産圏との関係改善「東方外交」を参考に対北融和の「太陽政策」を考案したと語っていた。 しかし、使途の検証などを行わずに続けた対北支援に近年は批判が強まり、金大中氏は晩年、 責任論にさらされた。たとえば、対北支援の3〜4億ドル(約280〜380億円)と推測される 核実験への転用の可能性が指摘されたほか、太陽政策は金正日政権の維持には貢献しても、 北朝鮮の改革開放、民主化や人権改善などに全く寄与できなかった−との批判だ。 厳しい指摘は金大中氏をいらだたせた。核実験(2006年10月)について 「米国が北朝鮮を苦しめているからだ」と語ったり、今年5月の核実験後に経済制裁で国際社会と 協調する李明博政権を「南北関係を意図的に冷却化させている」と非難、 李大統領を「独裁者」と呼ぶなど、激しい言動が目立った。 太陽政策は韓国社会も変化させた。金大中時代に労働運動は活発化、教育も確実に左傾化し、 歴史教科書の内容は南北融和時代に合わせて北朝鮮に好意的に改訂された。南北は軍事境界線近くで 行っていた拡声器による非難合戦をやめ、情報機関であった国家安全企画部を大幅に縮小、 名前も「国家情報院」に改めて諜報活動を含む対北情報収集活動を事実上、中止した。 10年間で韓国の公安警察の人員は半分以下に減ったといわれている。
中国、6カ国協議再開に向け外交攻勢へ
2009.8.22 21:06
【北京=野口東秀】韓国の李(イ)明博(ミヨンバク)大統領と北朝鮮の弔問団との会談が実現した場合、
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の議長国を務める中国が、協議再開に向けて外交攻勢に出る構えをみせている。
先に訪朝した武(ぶ)大偉(だいい)外務次官に続き、高位の戴(たい)秉国(へいこく)国務委員や
王(おう)家瑞(かずい)党対外連絡部長らを特使として派遣して協議再開に向けた糸口を探り、
金正日総書記から「復帰」の言質を得たい考えだ。
中国国営新華社通信は22日、南北高官会談が行われたことや、北朝鮮の弔問団が李大統領との
会談を希望したことなどを相次いで速報した。同日付の中国共産党機関紙「人民日報」(海外版)も、
故金(キム)大中(デジユン)元大統領が推進した「太陽(包容)政策」を踏まえ、
「朝鮮半島に光が差すか」と、南北関係改善の機運を歓迎した。
人民日報は一方で、「朝鮮半島には、まださまざまな変数が存在する」などとも指摘。
中国筋は「北朝鮮には対話の姿勢がみられるが、根本的に核放棄の意思があるのかどうか。
最近の変化にも、演出があるとみなければならない。実利を重視し、緊張を高めた後に態度を軟化させ、
協議に持ち込む狙いがあるのだろう。6カ国協議への復帰を拒む姿勢には大枠では変化がない」
と慎重な見方を崩していない。
訪朝した武外務次官は、6カ国協議再開に向けて複数の案を北朝鮮側に提示したとみられている。
しかし、中国筋によると、武外務次官では金総書記との会談は難しい。
そのため、金総書記が会談に応じる可能性のある戴国務委員らを派遣することも視野に入れているという。
「6カ国協議の枠組みを維持する」というのが中国の基本姿勢だが、頭越しに米朝協議が進み、
北朝鮮に対する影響力が低下することを防ぐために、米中朝3者協議の開催を検討する可能性も指摘されている。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090822/chn0908222108004-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/china/090822/chn0908222108004-n2.htm
北弔問団が滞在日程延長 きょう李大統領を表敬 金総書記のメッセージ伝達望む 2009.8.23 01:05 【ソウル=水沼啓子】韓国の金大中(キム・デジユン)元大統領の死去を受け、 ソウルを訪問している北朝鮮の金己男(キム・ギナム)・朝鮮労働党書記ら弔問団が23日午前、 青瓦台(大統領府)を訪れ、李明博(イ・ミヨンバク)大統領を表敬する。 弔問団が金正日(キム・ジヨンイル)総書記のメッセージを伝達したいとして滞在日程を延長し要請していた。 核問題解決に向け対北強硬政策をとる李大統領が、北朝鮮の弔問団にどう対応するのかが注目される。 23日午後には国葬として金元大統領の告別式が執り行われる。 李大統領は各国弔問団の表敬訪問を受ける一環として、北朝鮮弔問団と短時間、会見する見通し。 李大統領が北朝鮮高官と会うのは、昨年2月の就任以来初めて。 聯合ニュースによると、北朝鮮弔問団は李大統領に対し、7月に北朝鮮が拿捕(だほ)した漁船の 乗組員4人の送還計画や、南北当局間の対話再開に関する北朝鮮の立場を伝えるとみられている。 弔問団は22日に平壌へ戻る予定だったが、滞在を1日延長した。 弔問団は22日夜、ソウル市内のホテルで韓国の玄仁沢(ヒヨン・インテク)統一相らと 夕食を取りながら2時間ほど協議し、表敬訪問について合意した。玄統一相は 「これをきっかけに新たな南北関係への転機になってほしい」と、弔問団の表敬についてコメント。 表敬訪問を機に、南北当局間の対話が加速する可能性もある。 これに先立ち玄統一相は22日午前、弔問団の一員の金養建(キム・ヤンゴン)・党統一戦線部長 (兼アジア太平洋平和委員会委員長)と南北間の懸案について意見交換した。 金部長は、金総書記の側近で対韓国政策の実務を担当する責任者。 李政権下で南北の高官が会談するのは、核問題をめぐる6カ国協議関連での接触を除き初めて。 北朝鮮はこれまで、核放棄と開放政策の導入を求める李政権を激しく非難してきた。 しかし最近は、拘束していた韓国人男性を解放し、金総書記が韓国の玄貞恩(ヒヨン・ジヨンウン)・ 現代グループ会長との会談に応じるなど、南北関係改善に意欲を示しているとも受け取れる対応を 続けている。
北の偽ドル札「スーパーノート」元FBI捜査官 実態語る 2009.8.23 01:08 【ワシントン=有元隆志】カジノで有名な米ラスベガス(ネバダ州)の連邦地裁で今年3月、 大量の偽ドル札を販売したとして、ある密輸業者に懲役12年7月の判決が下された。 この米国在住台湾人が扱っていたのが、「スーパーノート」と呼ばれる北朝鮮の偽百ドル札だ。 摘発に当たった米連邦捜査局(FBI)の元おとり捜査官が産経新聞の取材に応じ、 国際社会の制裁網をすり抜けるように出回る「スーパーノート」の実態を明らかにした。 元捜査官はボブ・ヘイマー氏(59)。おとり捜査の過程で、合わせて200万ドル (約1億8800万円)ものスーパーノートを密輸業者から受け取った。 2005年4月に入手したスーパーノートは 「(偽ドル札鑑定の)分析官も最初は本物と判定したほどの精巧さだった」と明かす。 別のスーパーノートを持ち込んだ台湾系密輸業者は、ヘイマー氏にこうささやいたという。 「北朝鮮で製造された。北京のロシア大使館を通じて手に入れたんだ…」 米連邦捜査局(FBI)の元おとり捜査官、ボブ・ヘイマー氏はもともと、中国や北朝鮮から米国に 流入した偽たばこの捜査をしていた。FBI本部から「スーパーノート」(ノートは紙幣の意)の入手を 指示されたのが2004年春。世界各地で出回っていた偽ドル札に米政府は神経をとがらせていた。 「税関にコネがある」というヘイマー氏は、台湾系密輸業者などとの接触を深めていく。 そして、おとり捜査の過程で、台湾系のジョン・ウー元被告(公判中に死亡)と連絡を取った。 彼は古い型のスーパーノートを持ってきたという。 ウー元被告はそのスーパーノートについて、北朝鮮製で北京のロシア大使館を通じて入手したと 説明した後、「一緒に北京に行きロシア大使館の前で待っていてくれ」とヘイマー氏を誘ったという。
>346 05年春、ウー元被告はヘイマー氏に「スーパーノートを多数持っている人物」として、 ある米在住台湾人を紹介する。この男こそ、今年3月にラスベガスの連邦地裁で判決を受けた チェン・チャン・リュー被告(控訴中)だった。 ヘイマー氏は振り返る。 「リュー被告はしばしば北朝鮮に行くなど、北朝鮮と直接的な結びつきがあったようだ」 05年4月、ヘイマー氏が指定先の銀行口座に代金を送金すると、 15枚の新型のスーパーノート入り小包が送られてきた。品質はこれまでになく精巧だった。 その後、布の巻物を装った中に、スーパーノートが入っている箱が何回か送られてきた。 リュー被告はさらに多くのスーパーノートを送る、と約束した。 ヘイマー氏のすぐ目の前に、スーパーノート流通の暗い闇が広がっていた。 ◇ ◇ そんなとき、おとり捜査の幕引きを告げる出来事が突然、起きた。ロンドンの同時爆破テロ事件。 05年7月のことだ。FBIは密輸業者が取り締まり強化を恐れて取引をやめてしまい、 地下に潜ることを懸念し、一斉摘発を決めた。 ヘイマー氏は8月下旬、ロサンゼルス市内で架空のパーティーを開き、密輸業者らを集めることを計画。 東海岸でも「洋上結婚式」が開催され、結局、「結婚式」に出席した42人の密輸業者らは、 そのまま拘置所に運ばれた。 一連の摘発で、ウー、リュー両被告ら59人が逮捕されるに至った。
北弔問団、韓国大統領と15分間面会へ
【ソウル=前田泰広】韓国統一省は22日夜、李明博(イミョンバク)大統領が23日に、
金大中(キムデジュン)元韓国大統領追悼のため韓国を訪れている北朝鮮の「特使弔意訪問団」と
面会することを明らかにした。聯合ニュースなどによると、面会は午前10時前に、15分間行われる。
訪問団が持参しているとされる金正日(キムジョンイル)総書記のメッセージについて、
韓国のニュース専門テレビYTNは、「新しい南北関係を作ろう」との内容と伝えた。
23日の面会で韓国側も前向きな姿勢を示せば、李政権下で冷却化していた南北関係が
改善に向かう可能性も出てきた。
訪問団の一員で、対韓国政策を統括する金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長は
22日午前の閣僚級会談で、李大統領との面会を要請。
22日夜にも、韓国の玄仁沢(ヒョンインテク)統一相との夕食会で再度、面会を求めた模様だ。
玄統一相は22日昼、李大統領に会談結果を報告して対応を協議、夜になって「面会受け入れ」を決めた。
ただ、韓国政府内には、北朝鮮のペースで対話に巻き込まれることへの警戒感も強く、
李大統領と北朝鮮高官による初の面会の結果が注目される。
北朝鮮訪問団は当初、22日午後2時に特別機で帰国する予定だった。
(2009年8月22日22時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090822-OYT1T00842.htm
北朝鮮弔問団、韓国・李大統領と23日午前に面会へ
2009年8月22日22時54分
【ソウル=牧野愛博】金大中(キム・デジュン)・元韓国大統領の追悼のため訪韓中の
北朝鮮弔問団が23日午前、李明博(イ・ミョンバク)大統領とソウルの大統領府で面会する、
と韓国統一省が明らかにした。
弔問団は当初、22日に北朝鮮に戻る予定だったが、李大統領との面会を求め、滞在を1日延長した。
今後の南北関係をめぐって金正日(キム・ジョンイル)総書記の考えを伝える意向とみられる。
韓国の玄仁澤(ヒョン・インテク)統一相は22日夜、記者団に「北の訪問団があす、
大統領府に(李大統領を)表敬する。新しい南北関係のひとつの転機になることを望む」と語った。
韓国政府関係者によれば、北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)・朝鮮労働党統一戦線部長が
22日午前、玄統一相と会談した際に、李大統領との面会を申し入れた。
韓国政府は、北朝鮮メディアが李政権批判を続けていることもあり、要請を受け入れるかどうか
慎重に検討。国内保守派の反発なども考慮し、面会の形式も含めて対応策を協議した結果、
最終的に面会することを決めた模様だ。
23日午後には国会議事堂前で、李大統領も出席して金大中氏の国葬が行われる。
http://www.asahi.com/international/update/0822/TKY200908220228.html
韓国大統領、北の弔問団と会見 金総書記の口頭メッセージ伝える
2009.8.23 11:50
【ソウル=水沼啓子】韓国青瓦台(大統領府)は23日、故金大中元大統領弔問のため訪韓した
北朝鮮の金己男・朝鮮労働党書記ら弔問団がこの日午前、ソウルの大統領府で李明博大統領を
表敬訪問し、南北協力の推進に関する金正日総書記の口頭メッセージを伝えたと発表した。
北の弔問団に対し、李大統領は韓国政府の一貫した対北原則を説明した後、
金総書記に伝えるよう依頼したという。昨年2月に就任した李大統領と北朝鮮高官との会見は初めて。
会見で核問題は議論されなかった。
李大統領が接見した弔問団の金己男書記や金養建・朝鮮労働党統一戦線部長はいずれも金総書記の
側近。李大統領との会見は約30分にわたり、南北間の懸案についても意見交換したとみられる。
金書記は訪問後、宿泊先のホテルで、記者団に対し「すべてがうまくいった」と話した。
弔問団は当初22日午後に平壌に戻る予定だったが、李大統領との会見を求めて滞在を1日延長した。
韓国では23日午後に国葬として金大中氏の告別式が開催されるが、李大統領が各国弔問使節団に
よる表敬訪問を受ける一環として、北の弔問団との面会にも短時間だけ応じることになった。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090823/kor0908230913001-n1.htm
【週刊韓(カラ)から】韓国最大規模の「国際アートフェア」開催 約4600点を展示販売
2009.8.23 13:00
【ソウル=水沼啓子】韓国内外の画廊が参加するアート展示販売会「韓国国際アートフェア」
(社団法人「韓国画廊協会」主催、韓国文化体育観光省など後援)が9月18〜22日、
ソウル・韓国総合展示場(COEX)で開かれる。今年は、世界16カ国から168の画廊が参加し、
1200人を超える国内外の有名作家や新人作家らの作品約4600点を展示販売する。
今年は、一般の展示のほかに、インド美術を紹介する特別展「失敗した計画展」や韓国作家展
「モダンボーイ、モダンガール−韓国現代美術とモダニズム、モダニティ展」も開催される。
韓国作家展では、1920年代から現在に至るまで韓国現代美術がどのように変化してきたかを探る。
会期中は、学芸員よるトークショーなど学術プログラムも用意されている。また、ガイドによる
案内プログラムもあり、会場を回りながら出品作品や作家に関する詳しい説明を受けられる。
2002年に始まって以来、今年で8回目を迎える。昨年は6万を超える入場者を記録した。
参加画廊数は、韓国内が昨年の116から今年は122と多少増えたが、
海外からの参加は昨年の102から46と半分以下に激減。今年は日本から11の画廊が参加する。
昨年は第1回目が開催されて以来初めて作品販売額が減少に転じ、
景気低迷の影響が美術市場にも現れ始めた。主催者側は今回の開催について、
「世界の景気低迷の影響で鈍化した韓国市場再起の活力の素になるだろう」と期待を寄せる。
開場時間は午前11時〜午後8時で、最終日の22日のみ午後5時まで。閉場時間の1時間前までに
入場。会場はCOEX3階ホールC・D。一般の入場券は1万5000ウォン(約1150円)。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090823/kor0908231304002-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090823/kor0908231304002-n2.htm
【金大中氏死去】ソウルの国葬・告別式に2万人が参列
2009.8.23 18:02
【ソウル=水沼啓子】18日に死去した韓国の金大中(キムデジユン)元大統領の国葬による告別式が
23日午後、ソウル市内の国会前広場で行われた。告別式には李明博(イミヨンバク)大統領をはじめ、
各界代表や市民代表ら2万人以上が参列し、元大統領との最後の別れを惜しんだ。
韓国で国葬が執り行われたのは在任中の1979に暗殺された朴正煕(パクチヨンヒ)大統領(当時)
以来、30年ぶり。
葬儀委員長の韓昇洙(ハンスンス)首相は
「金大中元大統領は生涯を民主主義と人権、平和と民族和解を実現するために献身した。
このような足跡は私たちの誇らしい歴史として永遠に残るだろう」と弔辞を述べた。
国葬には元大統領を弾圧した軍事政権のトップだった全斗煥(チョンドウフアン)元大統領や
長年の政治ライバル、金泳三(キムヨンサム)元大統領のほか、日本の河野洋平前衆院議長や
米国のオルブライト元国務長官、中国の唐家●前国務委員らが参列した。
告別式の後、元大統領のひつぎは車列を伴って国会前広場を出発し、葬列はソウル市内の自宅や
市庁前広場などを経由。遺体は、歴代大統領らが眠るソウル国立墓地に埋葬された。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090823/kor0908231805004-n1.htm
実利目指し対南融和姿勢 対北圧迫のチャンス 2009.8.23 19:02 【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮が金大中(キムデジユン)元大統領の葬儀を機に韓国との“弔問対話”に 踏み出した。金正日(キムジヨンイル)総書記は弔問団を通じ李明博(イミヨンバク)大統領に 「南北関係進展に関する口頭メッセージ」を伝えたという。 北朝鮮から李明博大統領へのメッセージは初めてだ。 これまで非難、罵倒(ばとう)を繰り返してきた北朝鮮の対韓姿勢に“変化”がうかがわれる。 北朝鮮は李明博政権に対しては「凶悪な民族反逆集団の李明博一味」(14日、民主朝鮮) 「反統一、対決のみの逆賊集団」(11日、労働新聞)などと非難してきた。それが対話に転じたのだ。 先には開城工業団地で連行され“人質”になっていた韓国企業、現代峨山の職員を解放し、 南北通行規制の緩和、観光事業再開なども言い始めている。韓国との関係改善を探っているようだ。 背景には、金大中元大統領の業績として内外で「初の首脳会談実現など南北和解・協力」 がたたえられていることがある。金大中氏が進めた積極的な対北支援・協力政策に注目し、 韓国や国際世論を対北支援に誘導しようという狙いだ。 弔問と対話のジェスチャーで韓国世論を和らげ、李明博政権の対北強硬姿勢を変えさせ、 支援・協力再開という“実利”を得ようとしているのだ。 実利のため対韓対決からの「一歩後退」だが、弔問を理由とした対話だから名分は立つ。 北朝鮮にとって南北対話再開あるいは南北関係改善の印象は、 最大の狙いである対米交渉実現や対米関係改善にプラスに働くとの計算もあるだろう。 北朝鮮と韓国の対決や緊張が続いたままでは、米国としても北朝鮮とは対話しにくい。 一転して「逆賊集団」「逆徒李明博」との接触、対話に乗り出そうというのだから、 北朝鮮の内部事情はかなり切羽詰まっていると考えていい。 それは「2012年問題」と後継者体制づくりである。
【金大中氏死去】韓国の李大統領が北の弔問団に核放棄を促す 2009.8.23 20:05 【ソウル=水沼啓子】韓国の李明博(イミヨンバク)大統領は23日、青瓦台(韓国大統領府)で 故金大中(キムデジユン)元大統領の弔問のため訪韓していた金己男(キムギナム)朝鮮労働党書記ら 北朝鮮弔問団と約30分間、面談した。大統領府によると、弔問団は南北協力推進に関する 金正日総書記の口頭メッセージを伝えた。昨年2月に就任した李大統領が北朝鮮高官と会うのは初めて。 弔問団に対し李大統領は金総書記へのメッセージを託しており、北朝鮮の今後の対応が注目される。 金総書記のメッセージの内容について、大統領府は外交上の慣例により非公開にした。 正確な内容は不明だが、南北当局間の対話再開に関する北朝鮮の立場を示したものなどとみられる。 また2000年と07年に開かれた南北首脳会談での合意内容を履行するよう、 韓国側に求めた可能性もある。 大統領府によると、李大統領は、弔問団に「韓国政府の一貫した確固たる対北原則」を説明し、 金総書記に伝えるよう要請した。自らの選挙公約だった、核放棄を条件に経済協力で北朝鮮住民の 所得を引き上げる「非核・開放3000」構想に言及して、北朝鮮に核放棄を促したとみられる。 李大統領は「南北が真(しん)摯(し)に対話をすれば解決できない問題はない」と強調し、 北朝鮮側に対話再開を求めた。これに対し、弔問団は「面談に感謝する」 「南北が協力し、すべての問題を解決していくよう願う」と述べた。 李大統領と面談した金己男書記や金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長は、 金総書記の側近。面談後、金書記は「すべてうまくいった」「いい気分で帰ります」と記者団に述べた。 弔問団は元大統領の告別式には出席せず、23日午後、金浦空港から特別機で平壌に戻った。 一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、弔問団が李大統領と面談し平壌に戻ったことを速報した。 「北南関係を発展させることをめぐる諸問題が(面談で)討議された」としたが、 金総書記のメッセージや面談内容には触れなかった。
韓国大統領と北弔問団の面談要旨
2009.8.23 22:23
韓国側が明らかにした李明博大統領と北朝鮮弔問団が行った23日の面談内容要旨は次の通り。
一、北朝鮮側は李大統領に対して、南北協力進展に関する金正日総書記の口頭メッセージを伝達。
このメッセージは南北関係を改善したいという内容だった。
一、李大統領は、韓国政府の一貫した確固たる対北朝鮮政策の原則を説明、
金総書記に伝えるよう要請した。南北対話による問題解決は可能だと対話を呼びかけた。
一、北朝鮮側は、南北が協力して、すべての問題が解決するよう期待を表明した。(ソウル 水沼啓子)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090823/kor0908232223007-n1.htm
北朝鮮「労働新聞」が韓国大統領面会を1面掲載
2009.8.24 11:40
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は24日付の紙面で、韓国の金大中大統領の死去を受けて
派遣された朝鮮労働党の金己男書記率いる弔問団が23日に李明博大統領を表敬、平壌に戻ったことを
1面に掲載した。
また現在行われている米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」に関する論評を掲載、
米国とともに「南朝鮮(韓国)の好戦狂」と韓国についてもこれまでと同様に批判した。
しかし非難は「米国は朝鮮半島の平和を決して望んでいない」などと主に米国に向けられ、
李大統領への言及はなかった。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090824/kor0908241142000-n1.htm
「金大中氏の思い出」 リチャード・ハロラン氏が寄稿 2009.8.23 23:08 金大中氏は公的生活にあった半世紀の間、朝鮮戦争時に侵攻してきた北朝鮮の軍に捕まって 処刑寸前となり、韓国では暗殺の対象となり拉致されて海に投棄されかかった。 彼は投獄され死刑判決を受け、亡命させられて、選挙では数度も敗北した。 だが、不屈の精神で、韓国での民主主義の開拓と、北朝鮮との和解達成を追い求めた。 彼は自らが朝鮮半島を統治する最適任者であると確信していた。 その確信は、朴正煕大統領の独裁政治に立ち向かうに当たって、 ライバルの金泳三氏と協力できなかった際のように、時に彼の判断を曇らせもした。 1970年代に金大中氏が何度か自宅に軟禁されていたある折りに、 「あなたはソウルにおける私の最善の情報源のひとつだ」とからかったことがある。 金氏は喜びつつも怪訝そうに、「どうしてだ」と尋ねてきた。 「あなたは大抵、自宅軟禁下に置かれていて、どこで探せばいいか必ず分かるからだ」と答えると、 彼はくすくす笑っていた。 朴政権は、金氏を自宅に封じ込めても孤立させることはできず、氏はその時間を有益に使った。 電話を利用して、支持者から、しばしば反対者からも政治情報を収集した。 道路の向かい側に陣取った私服の秘密警察に写真を撮られることを気にしない来客が引きも切らず、 氏は彼らに極力操作せず情報を分け与えた。 そのころ、金氏は英語を勉強していた。毎週数回、家庭教師につき、通訳をそばに置いたりして、 次第に米国人や他の欧米人に英語で話すようになった。朝鮮の児童・生徒にとり日本語が義務だった 日本統治時代に教育を受けていたから、日本語も流暢に話した。
>360
奇妙なことに、金氏は韓国人に根強い反日感情を共有していないかにみえた。
金氏が平壌に赴いて北朝鮮の指導者、金正日氏と会談したことで手にしたノーベル平和賞の
授賞理由にも、「金大中氏は韓国の近隣諸国とりわけ日本との和解に努めた」とされている。
金氏の姿勢は、韓国中央情報部(KCIA)が73年に東京のホテルから彼を拉致したときの
日本の対応のせいでもあったかもしれない。氏は高速道路で日本の中部まで連れ去られて、
韓国行きの船に無理矢理乗せられた。海上で、氏は足に鎖を巻かれ、まさに船外に投げ捨てられようと
していた。カトリック教徒の彼は命が助かるよう必死に祈った、と後に語っている。
無線で船に伝えられた日米両国政府からの強力な抗議により生命が救われ、彼は5日後の未明、
ソウルの自宅付近で解放された。その日の夜、金氏宅に到着して直ちに中に招じ入れられると、
氏は冷静に、超然というに近い様子で、苦難の体験を詳述してくれた。
「彼らは鮮やかな手口で私を拉致して日本から連れ出したが、ひとつ誤算をしていた。
日本側で主権侵害をめぐりあれほどの騒ぎになることは想定外だったのだ」と彼は結論付けた。
金大中氏はたとえ逆境にあっても、冷徹なまでに分析的になれた人だった。
(米ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ両紙元東京支局長 リチャード・ハロラン)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090823/amr0908232310003-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/america/090823/amr0908232310003-n2.htm
クローズアップ2009:北朝鮮弔問団 譲歩狙い「協調攻勢」 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR> 金大中(キムデジュン)元韓国大統領の死去を受けてソウルを訪問している北朝鮮の弔問団は22日、 韓国統一相との会談後に李明博(イミョンバク)大統領との会談を受け入れさせるなど、 南北関係の改善に向けて攻勢に出ている。韓国側は、北朝鮮が核問題で譲歩の姿勢を見せないまま 協調ムードを演出しようとしていることに警戒感を解いていないが、強硬一辺倒ではいられない事情も 抱えている。南北関係の進展は、日本をはじめ国際社会の対応にも影響を与えそうだ。 【ソウル大澤文護、西脇真一、北京・西岡省二】 ◇「核置き去り」韓国警戒 ソウル中心部にほど近い緑に囲まれた高級ホテル。韓国の玄仁沢(ヒョンインテク)統一相と 北朝鮮の金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長(アジア太平洋平和委員会委員長)は22日、 午前と夜の2回、会談を持った。 「みなさんと会う過程で、南北関係を急いで改善しなければならないという気持ちになった」。 金部長は午前中の会談で韓国側に本格的な対話再開を迫った。 しかし、金部長の柔らかい言葉とは裏腹に、北朝鮮側の当初の主張は強硬だった。 関係者によると、北朝鮮側は李明博政権が受け入れられない 「金大中・盧武鉉(ノムヒョン)両政権が約束した支援や経済協力の実行」などを主張、 これに対し韓国側は日本海で北朝鮮に拿捕(だほ)された韓国漁船員の解放の確約を求めた模様だ。 午前中の会談の雰囲気について「決して友好的ではなかった」という憂慮の声も出た。 しかし午後になると状況は変化した。当初予定された平壌への出発時間が過ぎても、 弔問団はホテルにとどまった。22日夜、双方は夕食会の席で会談を継続、 深夜になって弔問団が23日午前に青瓦台(大統領府)を訪問することで決着した。
>362 韓国政府が李大統領との会談を巡る話し合いに応じたのは、李政権になってから離散家族の再会事業が 一度も実現していないという国内事情があった。2年も中断している再会事業について 今回も合意できなければ、国民の批判が李大統領に集中する恐れがあった。 一方、金己男(キムギナム)朝鮮労働党書記が21日、金大中氏の李姫鎬(イヒホ)夫人と面会した際 「どこの国よりも早く行って直接、哀悼の意を示さねばならない。使節団の格も高めよ」 との金正日(キムジョンイル)総書記の言葉を紹介し、弔問団急派には、金総書記の指示があった ことを明らかにした。 だが、李政権はまだ慎重姿勢は崩していない。各国の代表が集う告別式に先立って弔問し、 韓国国民の同胞意識を高めて南北対話や対北支援開始の世論盛り上げにつなげようとする北朝鮮側の 演出は明らかだった。朝鮮中央通信は21日、韓国で実施されている米韓合同軍事演習について 「米帝と李明博逆賊一味」の言葉を使って厳しく批判もしている。 このため「どこまで関係改善に本気なのか様子を見る必要がある」(韓国政府関係者) との根強い意見も消えたわけではない。
>363 ◇「制裁履行」けん制か 北朝鮮の弔問団が李大統領との会談を求めた最大の狙いは、李大統領に対北朝鮮強硬策の転換を 直接促すことだ。米朝関係改善が進めば南北関係もこれに追随するという北朝鮮側の基本認識に 変わりはないとみられ、韓国側からの一方的な譲歩を引き出すことで関係改善を図るとの立場を 維持しているようだ。 北朝鮮は既に、玄貞恩(ヒョンジョンウン)現代グループ会長の訪朝によって金剛山や開城の 事業再開合意にこぎつけ、韓国の民間資金獲得の道筋をつけた。北朝鮮としては、これに加え、 当局間対話を正常化させることで、南側からの経済協力をスムーズに実現させたいとの考えもあるようだ。 だが、北朝鮮側から李政権に対し、核問題などで譲歩する考えを示すことはないとみられる。 北朝鮮はクリントン元米大統領の訪朝以後、米朝2国間協議推進の立場を鮮明に打ち出している。 国連代表部の金明吉(キムミョンギル)公使が米ニューメキシコ州のリチャードソン知事と会談して 「6カ国協議ではなく、新しい形式の米朝2国間対話を望んでいる」と伝えるなど、 現時点を米朝対話推進の好機と判断している模様だ。 一方で北朝鮮は6カ国協議議長を務める武大偉中国外務次官の訪朝も受け入れており、 こう着状態打開に向けた中国側の提案を話し合った可能性もある。 北朝鮮としては、米朝のみならず南北や中朝間での対話姿勢を前面に押し出すことで、国際社会との 関係改善が進んでいることをアピールし、対北朝鮮制裁履行の動きをけん制する狙いもあるようだ。
金大中・元韓国大統領死去:北朝鮮弔問団、「南北協力」伝える 李大統領と会談 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 国際> 【ソウル西脇真一】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は23日、金大中(キムデジュン) 元大統領追悼のため訪韓した北朝鮮の金己男(キムギナム)朝鮮労働党書記(82)や 金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長(アジア太平洋平和委員会委員長)(71)らと ソウルの青瓦台(大統領府)で会談した。金書記らは南北協力の進展に関する金正日(キムジョンイル) 総書記の口頭メッセージを李大統領に伝え、同日午後、特別機で平壌に戻った。 昨年2月の李大統領就任後、北朝鮮高官との会談は初めて。 ◇「核」「拿捕」に触れず 「お顔を見ると、ずいぶん良くなられたようですね」。 会談の冒頭、李大統領が金総書記の健康問題に言及すると、金書記は間髪を入れずに 「健康です。ありがとうございます」と応じた。 北朝鮮要人との会談で金総書記の健康問題に触れるのはタブーとされており、李大統領の発言は、 真意の探り合いに終始した弔問団と李政権のやりとりを象徴するようだった。 弔問団は22日、滞在予定を1日延長し、会談実現の可能性を探った。 関係者によると「会わずにはとても帰れそうにない雰囲気」だったという。 予定を15分上回る約30分間の会談では、北朝鮮の核放棄や拿捕(だほ)された韓国漁船員4人の 釈放といった懸案について踏み込んだやりとりはなかった。李大統領は韓国政府の対北朝鮮政策の原則を 説明し、金総書記に伝えるよう求めた。また、どんな問題も対話で解決できると強調したという。 一方、金書記らは南北が協力してすべての問題を解決していくよう願うと表明した。 帰国を前にホテルを出た金書記は「いい気分で帰れます」と満面の笑みを浮かべた。
>366 核放棄など「一貫した対北朝鮮政策」を取る李政権に対し、北朝鮮は経済協力の実行を求めており、 隔たりは大きい。韓国としては「原則」は守りつつ、これ以上の関係悪化は避けたいところだ。 2年ぶりの離散家族再会に向け、北朝鮮側に南北赤十字会談開催を提案している。 聯合ニュースは、会談について「南北当局間の対話の扉を開いた点の意味が大きい」との専門家の意見を紹介した。 ◇北朝鮮、対話ムード強調 北朝鮮弔問団が李大統領に伝達した金総書記の口頭メッセージについて、 詳細は明らかにされていないが、対北朝鮮強硬姿勢の転換を強く促す内容であったことは間違いない。 国営朝鮮中央通信は22日の段階で「国の統一と民族の利益は眼中にない李明博一味」 「6・15共同宣言(金大中政権との合意)と10・4宣言(盧武鉉政権との合意)を否定し、 外部勢力と協力して反共和国(北朝鮮)対決騒動に狂奔している」と、李大統領を呼び捨てで非難していた。 だが、23日夕には「弔問団が李大統領に会った」と敬称を付けたうえ 「北南間の関係を発展させていくことについての問題を討議した」と伝え、一転、対話ムードを強調した。 金総書記の口頭メッセージでは、民族協調の立場を前面に押し出しながら、 二つの合意に基づく経済協力事業の推進を働きかけた可能性を指摘できる。 だが、北朝鮮側から核問題などでの譲歩案を提示した様子はないとみられる。北朝鮮は今月に入って (1)クリントン元米大統領 (2)玄貞恩(ヒョンジョンウン)韓国現代グループ会長 (3)6カ国協議議長の武大偉中国外務次官 −−の訪朝を相次いで受け入れ、国際社会に対して対話路線への転換を強くアピールしてきた。 今回、鋭く対立してきた李大統領との対話を実現させたことで、 この流れをさらに加速させることが予想される。 一方で、各会談の具体的なやり取りのほか、米記者や「現代峨山」職員の解放条件などが明らかに されておらず、北朝鮮側がそれぞれの会談で、関係改善に向けた交渉の主導権を握るために 新たな条件を提示した可能性も排除できない。【北京・西岡省二】
>367
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◇最近の主な南北間の特使派遣◇
00年 9月 金正日総書記の特使として金容淳書記が金大中大統領と会談。経済支援の確約求める
02年 4月 金大中大統領の特使として林東源特別補佐官が金正日総書記と会談。
ブッシュ政権誕生以降、停滞していた米朝対話などを促す
05年 6月 盧武鉉大統領に派遣された鄭東泳統一相が金正日総書記と会談。6カ国協議復帰を説得
07年11月 金正日総書記に派遣された金養建統一戦線部長が盧武鉉大統領と会談。
経済協力事業の推進を求める
09年 8月 金大中元大統領の弔問でソウルを訪れた金己男書記、金養建統一戦線部長が
李明博大統領と会談。金正日総書記のメッセージを伝達
※肩書は当時
毎日新聞 2009年8月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/08/24/20090824ddm002030159000c.html
金大中・元韓国大統領死去:民主化共闘した弁護士、「行動する良心」伝えたい
【ソウル大澤文護】韓国の民主化闘争で金大中(キムデジュン)元大統領を支えた
韓勝憲(ハンスンホン)弁護士(74)が23日、元大統領の告別式に参列、
民主化に果たした元大統領の業績や思想を後世に伝える必要があると訴えた。
韓弁護士は70年ごろに金元大統領と知り合った。
独裁政権下で民主化闘争に立ち上がり、政治犯として捕らえられた元大統領の弁護を引き受けた。
そのため、自身も投獄されたり、弁護士資格をはく奪される苦労を味わった。
元大統領が東京滞在中に拉致された「金大中事件」では、日韓両政府に真相究明を訴え続けている。
韓弁護士は「元大統領が残した業績はあまりに大きく、その空白を埋めることはできないだろう」
と惜しんだ。さらに「国を良くするために、どんな小さなことでも実践することが重要だ。
元大統領が使った『行動する良心』という言葉の持つ意味を伝えていかねば」と語った。
毎日新聞 2009年8月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/08/24/20090824ddm007030163000c.html
金大中・元韓国大統領死去:国葬に1万5000人 米中など11カ国代表参列
【ソウル大澤文護】韓国の金大中(キムデジュン)元大統領の告別式が23日、
ソウル市内の国会議事堂前広場で営まれた。
韓国の大統領経験者の国葬は、79年に暗殺された朴正熙(パクチョンヒ)大統領以来2回目。
告別式には、李明博(イミョンバク)大統領夫妻、全斗煥(チョンドゥファン)氏や
金泳三(キムヨンサム)氏の大統領経験者のほか、米国のオルブライト元国務長官や中国の唐家〓・
元国務委員ら11カ国の政府代表らが参列し、約1万5000人(警察当局調べ)の市民が集まった。
式では、初の南北首脳会談実現やノーベル平和賞受賞などの業績が紹介され、
国葬委員長の韓昇洙(ハンスンス)首相が弔辞で
「民主主義と人権、平和と民族和解を実現するために献身した」と元大統領の生涯をたたえた。
告別式後、遺体を乗せた車が市役所前広場に到着すると、李姫鎬(イヒホ)夫人が
「夫は民主主義を守るために苦しみ、誤解を受けながらも、人権と南北和解・協力のため努力した」
とあいさつした。遺体は、国家英雄らが眠るソウル市内の「顕忠院」に埋葬された。
◇河野前衆院議長も
一方、李大統領は23日、告別式に先立ち、各国政府代表と青瓦台で相次いで会談した。
李大統領は、河野洋平・前衆院議長との会談で
「韓国の祝事や悲しい出来事のたびに日本から(代表が)来ていただきありがたく思う」と発言。
河野前議長は「麻生太郎首相や(日韓議員連盟会長の)森喜朗元首相が弔問すべきだが、
総選挙で来られなかった」と説明した。
毎日新聞 2009年8月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/08/24/20090824ddm007030160000c.html
金元大統領告別式:李大統領、海外弔問者と相次ぎ会談
【ソウル大澤文護】23日にソウルの国会議事堂前広場で営まれた金大中(キム・デジュン)
元大統領の告別式には、李明博(イ・ミョンバク)大統領夫妻、全斗煥(チョン・ドゥファン)氏や
金泳三(キム・ヨンサム)氏の歴代大統領、海外政府代表のほか、多くの市民が参列し、
韓国の歴史に大きな足跡を残した金元大統領の業績をしのんだ。
告別式の後、元大統領の遺体を乗せた車がソウル市内の自宅を経て、市役所前広場に到着。
李姫鎬(イ・ヒホ)夫人は、集まった市民を前に「夫は民主主義を守るために苦しみ、
誤解を受けながらも、人権と南北和解・協力のため努力した」とあいさつした。
一方、李大統領は23日、告別式に先立ち、海外弔問団と青瓦台で相次いで会談した。
青瓦台によると、李大統領は、河野洋平・前衆院議長との会談で
「韓国の祝事や悲しい出来事のたびに日本から(代表が)来ていただきありがたく思う」と発言。
これに対し河野前議長は「麻生太郎首相や(日韓議員連盟会長の)森喜朗元首相が弔問すべきだが、
総選挙のため来られなかった」と説明した。
また、李大統領は中国の唐家※元国務委員との会談で「元大統領は両国関係発展に大きく寄与した」
と述べ、米国のオルブライト元国務長官には「韓国国民は元大統領の逝去を非常に悲しんでいる」
と語った。
※王へんに旋
毎日新聞 2009年8月23日 21時23分(最終更新 8月23日 21時47分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090824k0000m030063000c.html
金元大統領告別式:行動する良心、後世に…40年来の友人
【ソウル大澤文護】韓国の民主化闘争で金大中(キム・デジュン)元大統領を支え続けた
韓勝憲(ハン・スンホン)弁護士(74)が23日、元大統領の告別式に参列した。
40年にわたる元大統領との交流を振り返り、民主化のために果たした元大統領の業績や思想を
後世に伝える必要があると訴えた。
韓弁護士は70年ごろに金元大統領と知り合った。
その後、独裁政権下で民主化闘争に立ち上がり、政治犯として捕らえられた元大統領の弁護を引き受けた。
そのため、自身も投獄されたり、弁護士資格をはく奪される苦労を味わった。
元大統領が東京滞在中に拉致された「金大中事件」では、日韓両政府に真相究明を訴え続けている。
告別式会場の前方に座った韓弁護士は「元大統領が残した業績はあまりに大きく、
その空白を埋めることはできないだろう」と死去を惜しんだ。
さらに「国を良くするために、どんな小さなことからでも実践することが重要だ。
元大統領が使った『行動する良心』という言葉の持つ意味を後世に伝えていかねば」と語った。
毎日新聞 2009年8月23日 21時36分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090824k0000m030067000c.html
北朝鮮:南北首脳会談の開催を希望か 韓国複数紙が報道
【ソウル大澤文護】韓国の新聞やテレビなど複数のメディアは24日、
金大中(キム・デジュン)元大統領の死去に伴い訪韓した北朝鮮弔問団が、ソウル滞在中、
韓国当局者に、南北首脳会談を開催したいという金正日(キム・ジョンイル)総書記の意向を
伝えたと報じた。
青瓦台(大統領府)は同日朝「(李明博<イ・ミョンバク>大統領との会談で)南北首脳会談に
関する事項は一切取り上げられなかった」と否定したが、聯合ニュースは弔問団が韓国当局者などとの
接触で「南北間対話の必要性について一般的に言及した」との関係者の見方を伝えた。
24日付の韓国紙・中央日報によると、弔問団の金養建(キム・ヤンゴン)・朝鮮労働党統一戦線部長
(アジア太平洋平和委員会委員長)は22日、韓国政府関係者との接触で
「南北間で当面するすべての問題を解決するには、首脳会談を実現しなければならない」と語った。
さらに「今回の契機を逃せば、次の機会を作るのは簡単ではない。
李大統領と必ず会い、(金大中元大統領、盧武鉉(ノム・ヒョン)前大統領に続く)3回目の
首脳会談開催に関する金総書記の意思を伝えたい」と述べたという。
一部メディアは、弔問団が23日の李大統領との会談で、金総書記の口頭メッセージとして伝えたと
報じたが、同紙は「李大統領に直接、伝達されたかどうか公式確認されていない」と報じた。
青瓦台の李東官(イ・ドングァン)報道官は24日、「韓国政府の一貫した対北政策の基礎は、
北朝鮮が核を放棄すれば援助するという立場である」と強調した。
毎日新聞 2009年8月24日 10時57分(最終更新 8月24日 12時33分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090824k0000e030016000c.html
金大中・元大統領の国葬、2万人が参列
【ソウル=森千春】18日に死去した韓国の金大中元大統領の「永訣式」(告別式に相当)が
23日午後、国葬としてソウルの国会議事堂前広場で営まれ、
李明博大統領や、米国のオルブライト元国務長官など世界各国からの弔問客ら約2万人が参列した。
韓国の国葬は、1979年に死去した朴正煕(パクチョンヒ)元大統領以来、30年ぶり2例目。
日本からは河野洋平前衆院議長、中国からは唐家セン・前国務委員(副首相級)が出席した。
式典後、元大統領の遺体はソウル南部の国立墓地、顕忠院に埋葬された。
(2009年8月23日19時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090823-OYT1T00554.htm
李明博大統領に金正日総書記の口頭メッセージ
【ソウル=前田泰広】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は23日午前、
金大中(キムデジュン)元大統領死去に伴い訪韓した北朝鮮の金己男(キムギナム)労働党書記ら
「特使弔意訪問団」3人の表敬訪問を受け、約30分間にわたって会談した。
韓国大統領府によると、訪問団は、金正日(キムジョンイル)総書記から託された口頭でのメッセージを
李大統領に伝えた。具体的な中身は「敏感な内容のため」として公表していない。
李大統領は、韓国政府の対北朝鮮政策に関連して、「一貫し、確固とした原則」を説明し、
金総書記に伝えるよう求めた。核放棄を促したものとみられる。
昨年2月に就任した李大統領が、北朝鮮高官と会うのは初めて。
複数の韓国政府当局者によると、会談では核問題などの懸案は個別には取り上げられず、
首脳会談の提案などもなかったという。
また、金総書記のメッセージは「従来と大きな変化はない」(政府高官)という。
北朝鮮は、金大中政権が2000年、金総書記と合意した「6・15南北共同宣言」の履行などを
求めたとみられる。宣言は、核問題について言及せず、北朝鮮への経済支援を盛り込んでいる。
金己男書記は金総書記の側近で、会談には対韓国関係を統括する金養建(キムヤンゴン)
党統一戦線部長も同席した。韓国側からは玄仁沢(ヒョンインテク)統一相らが出席した。
会談で李大統領は、「韓国と北朝鮮が真の対話をすれば解決できない問題はない」と述べ、
政府当局間での協議の必要性を強調。また、「核放棄をしなければならないという趣旨は伝えた」
(大統領府高官)という。訪問団も、南北協力ですべての問題が解決に向かうことを願うとの立場を
明らかにした。朝鮮中央通信は23日、「南北関係を発展させていく問題」が話し合われた、
と報じている。
訪問団は李大統領との会談を求め、韓国滞在を1日延長した。韓国側は、各国弔問団の表敬訪問の
一環として受け入れた。訪問団は会談後、特別機で平壌に戻り、金元大統領の国葬には参列しなかった。
(2009年8月23日22時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090823-OYT1T00272.htm
金大中・元大統領の墓、ソウルの国立墓地に
【ソウル=森千春】金大中(キムデジュン)元大統領の墓は、ソウル市南部の国立墓地に設けられた。
同墓地は用地不足のため、韓国政府は2004年に大田(テジョン)市の第2国立墓地内に
大統領経験者のための土地を確保してあったが、李姫ホ(イヒホ)夫人ら遺族の強い希望で、
ソウルでの埋葬が決まった。(ホは金ヘンに「高」)
葬式が最高の格式である国葬となったうえに、ソウル国立墓地での墓建立が認められたのは、
政府が、金大中氏の業績や影響力に格別の配慮を示したといえる。
5月に自殺した盧武鉉(ノムヒョン)前大統領(在職2003〜08年)は、遺言によって、
火葬され故郷の慶尚南道(キョンサンナムド)金海(キムヘ)に墓が作られた。
ソウルの国立墓地には、朝鮮戦争やベトナム戦争で戦死した兵士や殉職警察官の墓に加えて、
大統領経験者では、李承晩(イスンマン)氏(在職1948〜60年)と
朴正煕(パクチョンヒ)氏(在職63〜79年)の墓がある。
(2009年8月23日23時19分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090823-OYT1T00791.htm
韓国大統領、北朝鮮弔問団と面会 対北政策を説明
2009年8月23日19時38分
【ソウル=牧野愛博】金大中(キム・デジュン)元韓国大統領の死去を受けて訪韓した朝鮮労働党の
金己男(キム・ギナム)書記や金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長ら北朝鮮弔問団は23日午前、
ソウルの大統領府で李明博(イ・ミョンバク)大統領と面会した。韓国側によると、北朝鮮側は、
南北関係の進展に関する金正日(キム・ジョンイル)総書記の口頭メッセージを伝えた。
李大統領は韓国政府の対北朝鮮政策を説明し、金総書記に伝えるよう求めた。
08年2月の政権発足後、李大統領が北朝鮮当局者と会うのは初めて。
韓国政府は「敏感な問題だ」として、金総書記のメッセージの内容を明らかにしなかったが、
韓国政府当局者は、面会の持つ意味を「パラダイムシフト(枠組みの変化)だ」と説明。
中断している南北当局間の実務接触が始まる可能性を示唆した。
面会は30分で、各国の弔問外交団による大統領表敬訪問の一環として行われた。北朝鮮弔問団は
「北と南が協力し、すべての問題を解決していくよう望む」と述べ、対話を重視する姿勢を強調。
李大統領は「南北が真剣に対話で解決しようとすれば、できないものはない」と語った。
面会で李大統領は「わが政府の一貫して確固とした原則」(李東官(イ・ドングァン)大統領府報道官)
についても説明した。北朝鮮が非核化の方針を決めれば大規模な経済支援を行う、
とした従来の政策を維持する考えを示したとみられる。
北朝鮮の朝鮮中央通信も同日、「北南関係を発展させる問題が議論された」と伝えた。
北朝鮮弔問団は23日午後、金大中氏の国葬には出席せず、チャーター機で平壌に戻った。
http://www.asahi.com/international/update/0823/TKY200908230062.html
「民主主義の象徴でした」金大中・韓国元大統領の国葬
2009年8月23日20時33分
【ソウル=箱田哲也】「民主主義の象徴でした」。18日死去した金大中(キム・デジュン)
韓国元大統領の国葬が23日、ソウルで営まれた。告別式会場となった国会議事堂前広場には猛暑の中、
李明博(イ・ミョンバク)大統領や河野洋平前衆院議長ら海外からの特使らが参席し、
韓国史上最大規模の告別式となった。国葬は最も格式が高く、実施されるのは79年、
在任中に暗殺された朴正熙(パク・チョンヒ)大統領以来2回目。
告別式はテレビで生中継され、在りし日の金大中氏の映像が流れる中、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人ら
遺族に続き、全斗煥(チョン・ドゥファン)、金泳三(キム・ヨンサム)の両元大統領や
5月に自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)・前大統領の権良淑(クォン・ヤンスク)夫人が献花した。
葬儀委員長は韓昇洙(ハン・スンス)首相が務めた。
古くからの知人で元国会議員の朴英淑(パク・ヨンスク)さんが
「あなたは民主主義の象徴でした。行動する良心たれ、という最後の言葉を心に刻みます。
金大中という名は不滅ですが、これからは歴史の中で休んで下さい」と追悼の言葉を述べた。
告別式後、遺体は車でソウル中心部を経て国立墓地まで移送され、埋葬された。
沿道には大勢の市民が集まり、最後の別れを告げた。
http://www.asahi.com/international/update/0823/TKY200908230118.html
北、石炭輸出中断か=国内向けに転用−聯合ニュース
【ソウル時事】韓国の聯合ニュースは24日、北朝鮮が外貨獲得の有力手段である無煙炭の輸出を
全面的に中断したもようだと伝えた。複数の北朝鮮の貿易業関係者の情報として伝えた。
国内向けの石炭確保が目的で、中断の期限は不明。
北朝鮮は質の悪い石炭を国内の火力発電に使ってきたが、電力供給に支障を来し、経済活動に
深刻な影響が出ている。このため、良質な輸出用石炭を国内消費に充てることにしたという。
(2009/08/24-12:24)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009082400300
春・夏・秋・冬
対話による関係改善で見解一致した金正日総書記とクリントン元米大統領の会談が契機となった
かのように、元6者会談参加者が動きだした。ただ1者を除いて
▼米国のリチャードソン・ニューメキシコ州知事は、朝鮮の金明吉・国連代表部公使との会合後、
「朝鮮がわれわれと対話する準備ができていることがわかった」
「次の措置は米国政府がどのような形式で対話を再開するかという決定」になるという見解を示した
▼南朝鮮の李明博大統領は、ソウルを訪れた朝鮮の特使弔意訪問団と会談。
北南関係の発展について話し合った。民族の和解と統一実現−6.15時代の幕開けに貢献した
故金大中元大統領の努力を水泡に帰させることはできない。
一方、中国の武大偉外務次官が平壌を訪問、金桂官外務次官らと懸案問題などについて話し合った
。朝ロ首脳は朝鮮解放64周年に際して祝電を交換し、友好関係を確認した
▼日本はどうか。麻生首相は相変わらずテレビCMや街頭演説で「北朝鮮の脅威」「ミサイルへの対応」
と危機を煽り、票を稼ごうと悪あがきを続けている。小池百合子元防衛相にいたっては
「北朝鮮にレンジャー部隊を送り込む」と妄言を吐く者と「しっかり協力していく」というから片腹痛い。
防衛省は1カ所約600億円かかるミサイル防衛システムを拡大配備する方針を固めた。無茶苦茶だ
▼朝・日平壌宣言、6者会談での合意を破り朝鮮半島情勢を悪化させてきた政権の集大成がこれだ。
次期首相、政権は過去の失政をしっかりみつめ、対話へと歩調を合わせてもらいたい。(天)
[朝鮮新報 2009.8.24]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0824-00001.htm
日本政府の制裁措置 「祖国と在日朝鮮人の絆を断ち切る行為」 ◆看過できぬ重大な人権蹂躙 私たち朝鮮人道支援ネットワーク・ジャパン(ハンクネット)は、 朝鮮民主主義人民共和国の乳幼児に、人道支援として粉ミルクを送っています。 ところで、2009年6月16日に、経済産業省が「外国為替及び外国貿易法に基づく 朝鮮への輸出禁止等の実施について」を発表したため、今回、粉ミルクを送るにあたって、 事前に経済産業省に問い合わせました。「審査」と称してかなり時間をかけられた結果、 「人道目的のための輸出に当たると判断いたしましたので、経済産業大臣の輸出承認は不要であります」 との回答が来ました。もちろん、このような問い合わせなど、本来は、する必要はないのですが、 受け取り側の朝鮮の乳幼児に迷惑をかけてはいけないと思い、事前に問い合わせるという手はずをとりました。
>381 ◆生活必需品も送れぬ この過程で、私たちは、日本政府が制裁措置の一環として、在日朝鮮人に対して、 とんでもない非人道的なことを行っていることを聞き知ることになりました。 たとえば、在日朝鮮人が、朝鮮に住む孫にサッカーシューズを郵便発送しようとしたところ、 郵便局で拒否されたり、朝鮮に住む親せきに食品や衣類などの生活必需品を送ろうとしたところ、 税関から送り返されたりするという事件が各地で起こっているということです。 私たちの粉ミルク支援も人道支援であり、経済産業大臣の輸出承認義務を負うものではありませんが、 それ以上に、在日朝鮮人が、朝鮮に住む家族や親せきに生活必需品を送ることは、 人道支援以外のなにものでもありません。 日本政府のこのような不当な行為が事実とするなら、看過することはできない重大な人権蹂躙事件 であるため、事実関係を明らかにすることも含め、直接、話し合いを持つよう、 経済産業省の法務担当者に何度か電話で申し出ました。 しかし、経済産業省は、会うことについては「組織で検討する」というのみでした。 そこで、私たちは、2009年7月31日午前に経済産業省を訪ねることを事前に連絡して、当日、 経済産業省の法務担当者を訪ねました。しかし、このときも「会えるかどうかを検討する」という言葉で、 私たちとの面会を拒否しました。 このことに対して、在日朝鮮人に対する理不尽な弾圧を加える政策を立案し遂行する日本政府に 怒りを覚えますが、その政府機関の担当者が、私たちと会うことすらできないということを、 気の毒にさえ思いました。 しかし、それ以上に憂慮されることは、このたびの経済産業省の通達に対して、 「北朝鮮」という3文字が付けば、なんの咀嚼もせず、この通達に基づいて、在日朝鮮人に対する 人権侵害を、公務として平然と執行する郵便局や税関の職員が、多数、存在するということです。
>382
それは、同時に、今までマスコミが、虚実合い混ぜて扇情的な報道を繰り返し、
いかに朝鮮と朝鮮民族に対する敵対心と排外意識を煽ってきたか、
ということを如実に浮き彫りにするものでもあります。
もはや、日本の政府とマスコミには、「人権は尊重されるもの」という概念や価値観が存在して
いないことと、植民地支配当時の朝鮮人に対する民族排外意識がそのまま生きていることを、
実感せざるをえませんでした。
◆弾圧の対象ではない
日本政府は、植民地支配政策によって、朝鮮人に対して本国での生活の場を奪い取り、
日本での生活を余儀なくしました。言語を絶する過酷な労働を強いるため、強制的に日本に連行しました。
また、日本政府は、朝鮮への帰国運動を「居住の自由」という「人道的」名目で推進しました。
この帰国運動により、在日朝鮮人は、本国に多くの家族や親せきがいます。
その日本政府が、在日朝鮮人と本国の家族や親せきとの絆を断ち切るという非人道的な政策を
断行することは、許されるものではありません。
日本は、朝鮮に対して植民地支配に対する責任を負わなければなりません。在日朝鮮人は、
人権保障の対象者であって、人権弾圧の対象者ではありません。今回の日本政府の措置は直ちに破棄して、
在日朝鮮人の当事者に謝罪するべきです。(朝鮮人道支援ネットワーク・ジャパン 竹本昇)
[朝鮮新報 2009.8.24]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/02/0902j0824-00001.htm
【国内】 在日朝鮮人慰安婦映画の後援取り消しに市民団体が公開質問状…「内容に偏りがあるから取り消し」と富山市 [08/24]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1251100144/l50 後援取り消しで公開質問状
今月8日、市民グループが主催した戦争と人権についての映画上映会の後援を富山市が開催直前に
取り消したことを受けて、市民グループは、24日、説明が不十分だとして抗議するとともに、
森市長に対して公開質問状を提出しました。
24日は「戦争と女性の人権を考える集い」実行委員会のメンバーが富山市役所を訪れ、
応対した松山市民生活相談課長に後援取り消しを抗議するとともに、公開質問状を提出しました。
この上映会は今月8日、フォルツァ総曲輪で開かれ、だまされて従軍慰安婦にされたと訴える
在日朝鮮人女性を描いたドキュメンタリー映画が上映されました。
富山市は6月に上映会の後援を承認しましたが、開催3日前になって取り消しました。
市は取り消しの理由について、「主なテーマが従軍慰安婦問題だと後から分かった。
森市長に判断を仰ぎ、内容に偏りがあることから取り消した」などと説明しています。
実行委員会では、取り消しまでの経過や理由が十分に説明されていないとして、
来月10日までに文書での回答を求めています。
松山課長は「抗議は受けるが、公開質問状には答えないことにしている」
上映会実行委員会の堀江代表は、「従軍慰安婦に対する国際的な考え方を元に判断してもらいたい、
また、市民の質問に答えられないのは理解できない」と話しています。
http://www2.knb.ne.jp/news/20090824_21090.htm
北側が通告 軍事境界線の陸路通行制限解除
◆列車運行も再開
南朝鮮統一部の発表によると、北側が李明博政権に対して昨年12月1日から講じてきた
南側人員に対する軍事境界線の陸路通行制限措置を21日付で解除すると南側に通知した。
統一部当局者は20日、北側が同日、東・西海地区軍事実務責任者名義でこのような内容の
通知文を送ってきたと明らかにした。
また、北側は同日、中央特区開発指導総局の名義で南側の開城工業地区管理委員会に通知文を送り、
工業地区の入居企業と団体関係者、管理委員会の関係者をはじめとする南側人員の出入り・滞在に
ついても21日付で原状回復させると告げた。
ほかにも、
▼21日から板門〜坡州駅の貨物列車運行を再開し、関係者の出入り・滞在制限を以前の状態に戻し、
▼開城の南北経済協力協議事務所を正常運営し、関係者の出入り・滞在規定を以前の状態に戻すと
明らかにした。
これに先立って17日、北側のアジア太平洋平和委員会と南側の現代グループは同グループの
玄貞恩会長の訪北(10〜17日)を機に5項目の合意を発表した。
合意事項には、「南側人員の軍事境界線陸路通行と北側地域滞在を、
10.4宣言の精神にのっとり原状回復することにした」という内容が含まれている。
[朝鮮新報 2009.8.24]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0824-00001.htm
中国外交部副部長が訪朝 朝鮮側関係者と会談
中国外交部の武大偉副部長一行が17〜21日、朝鮮を訪問した。
朝鮮中央通信によると、一行は最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長、
朴宜春外相を表敬訪問し、金桂官外務次官と会談した。
これらの会合では朝中親善関係と地域情勢を含めた双方の共通の関心事となる問題が深く論議された。
訪朝期間、武大偉副部長一行は錦繍山記念宮殿を訪問し、金日成主席に敬意を表した。
一方、中国国営の新華社通信も一行の訪朝について、両国は会談で2国間関係と相互の関心事となる
地域情勢の問題について深く意見交換を行ったと報じた。
会談の内容についての具体的な言及はなかった。
[朝鮮新報 2009.8.24]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0824-00002.htm
朝鮮日本軍被害者補償対策委 三菱神戸造船所での強制労働報告書
朝鮮日本軍「慰安婦」・強制連行被害者補償対策委員会は20日、
「日本の三菱重工業株式会社神戸造船所で行われた朝鮮人強制連行および強制労働犯罪に対する調査報告書」
を発表した。同委員会は、日本の植民地期に強制連行された朝鮮人被害者に関連する
42万7129人の名簿に基づき、北側出身者の遺族調査を行っている。
報告書は、
(1) 旧日本政府と大企業が行った朝鮮人強制労働の実態
(2) 三菱神戸造船所で行われた強制連行および強制労働犯罪
(3) 朝鮮人強制連行および強制労働犯罪の主犯は旧日本政府、共謀者は日本企業
の3項目で構成されている。
(1) では、神戸造船所に連行された1984人のうちの大部分が当時平安道出身だとの事実を
確認したと明らかにした。
(2) では、被害者の証言を紹介し、4千人あまりの青年が強制連行されたこと、旧日本政府が
1939年から組織的に行った朝鮮人強制連行に日本企業が関与したことなどを明らかにした。
(3) では朝鮮人強制連行および強制労働の責任が旧日本政府のみならず日本の大企業にもあると主張した。
[朝鮮新報 2009.8.24]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0824-00003.htm
南北赤十字会談、26日開催へ 北朝鮮が同意
2009.8.25 10:54
【ソウル=水沼啓子】韓国の大韓赤十字社は25日、南北離散家族再会を協議する南北赤十字会談を
26日から3日間、北朝鮮の金剛山で開くことに北朝鮮側が同意したことを明らかにした。
李明博政権下での南北赤十字会談は初めて。
離散家族再会が実現すれば、盧武鉉前政権の2007年10月以来2年ぶりとなる。
今月中旬に訪朝した現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が北朝鮮との協議で、
10月3日の秋夕(中秋節)に合わせ実施することで合意し、韓国側が20日、
開催を北朝鮮の朝鮮赤十字会に提案していた。
北朝鮮側は板門店の直通電話で同意を伝えてきた。直通電話は昨年11月に北朝鮮が一方的に断絶。
金大中元大統領の死去に伴う北朝鮮弔問団の訪韓期間中を除き不通になっていたが、25日に回復した。
韓国統一省は「南北赤十字間の直通電話による連絡チャンネルが正常化した」と発表した。
大韓赤十字社は既に離散家族再会の韓国側参加者の選定作業に着手している。
赤十字会談では対象となる離散家族の人数や名簿交換の手順などが協議される見通し。
朝鮮戦争で生き別れになった離散家族の再会事業は2000年6月の南北首脳会談を機に本格化。
2000年8月に15年ぶりに実施され、07年10月までに約3400家族、
約1万6000人が直接対面を果たしている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090825/kor0908251056000-n1.htm
北が虚偽陳述強要 男性拘束事件で韓国政府が発表
2009.8.25 16:31
韓国政府は25日、北朝鮮に約4カ月半にわたり拘束された後、13日に解放された韓国企業、
現代峨山の男性職員に対し、北朝鮮当局がひざまずかせたりするなど強圧的な取り調べにより、
虚偽の陳述を強要していたとの調査結果を発表した。
調査結果によると、男性は同団地で知り合った北朝鮮女性と親しくなり、
金正日総書記や政治体制を批判し、脱北を勧める手紙を何度か送ったことで3月30日に拘束された。
北朝鮮側は男性が過去に建設会社の派遣でリビアの病院で勤務した際に、同じ病院で働いていた
北朝鮮女性と交際していたことを問題視。「韓国の情報機関の指示で活動していた」
との事実と異なる自白を強要し、男性はこれを最終的に受け入れることで釈放された。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090825/kor0908251634001-n1.htm
韓国、初の人工衛星搭載ロケット 打ち上げに成功
2009.8.25 18:12
韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号」(KSLV−I)が25日午後5時(日本時間同)
同国南部・全羅南道の羅老宇宙センターから打ち上げられた。
韓国航空宇宙研究所によると、先端部分に搭載された試験科学技術衛星は約9分後に
ロケットから分離して予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。
自国から自前のロケットで人工衛星を打ち上げた国としては10番目。
19日に打ち上げが予定されていたが直前にロケット監視システムが異常を感知し、延期されていた。
羅老号は全長33・5メートル。1段目のブースターはロシアの技術が導入され、
2段目は独自に開発した。衛星は重さ約100キロの直方体。
高度300キロの軌道を回りながら、地球温暖化や気候変化の状況を観測する。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090825/kor0908251815002-n1.htm
人工衛星は軌道に乗らず失敗 韓国教育科学技術省が修正
2009.8.25 19:42
韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老号」(KSLV−I)が25日午後5時(日本時間同)
同国南部・全羅南道の羅老宇宙センターから打ち上げられた。
韓国航空宇宙研究所は当初、ロケットから分離した試験科学技術衛星が軌道に入ったと発表したが、
教育科学技術省が修正し、予定の軌道に入るのに失敗したと明らかにした。
安秉萬教育科学技術相は記者会見で
「衛星をロケットから分離させるのは成功したが、目標の軌道に入れなかった」と話した。
ロケットは19日に打ち上げ予定だったが直前にロケット監視システムが異常を感知し、延期されていた。
羅老号は全長33.5メートル。1段目のブースターはロシアの技術が導入され、
2段目は独自に開発した。衛星は重さ約100キロの直方体。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090825/kor0908251944004-n1.htm
盧武鉉氏側近に懲役6年 特殊活動費を着服
2009.8.25 20:35
ソウル地裁は25日、韓国の故盧武鉉前大統領の後援者から多額の金品を受け取り、
大統領特殊活動費を着服したとして収賄や横領罪に問われた元大統領府総務秘書官、鄭相文被告に対し、
懲役6年、追徴金16億4400万ウォン(約1億2400万円)の実刑判決を言い渡した。
盧前大統領は同後援者からの不正資金供与疑惑で検察の事情聴取を受け、5月23日に自殺した。
判決によると、鄭被告は同後援者から現金3億ウォンと9400万ウォン相当の商品券を
わいろとして受け取ったほか、特殊活動費12億5千万ウォンを着服した。
鄭被告は現金3億ウォンは前大統領の夫人の依頼で受け取ったと主張したが、
判決は「信用しがたい」と退けた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090825/kor0908252037005-n1.htm
金総書記義弟・張成沢部長の兄が死去 北朝鮮報道
2009.8.26 00:44
北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、金正日総書記が義弟、張成沢朝鮮労働党部長の兄、
張成禹朝鮮人民軍次帥の死去に際し、花輪を送ったと報じた。
死去した日時や死因などは伝えなかった。韓国統一省の資料によると76歳。
張氏は、人民武力省と警察組織の社会安全部などで局長を歴任、
最高人民会議(国会)代議員も5期務めた権力序列20位前後の重鎮。
韓国の聯合ニュースによると、張氏は1983年、韓国の全斗煥大統領(当時)一行の暗殺を狙った
ラングーン(現ヤンゴン)爆破テロで総指揮を執ったといわれる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090826/kor0908260044000-n1.htm
「墓から出してと願う夢を見た」 女優の遺骨盗んだ男を拘束 韓国
2009.8.26 11:39
昨年10月に自殺した韓国の人気女優、崔真実さん=当時(39)=の遺骨が今月初めに
ソウル郊外の墓地から盗まれた事件で、警察当局は26日、窃盗の疑いで41歳の男を拘束したと
明らかにした。聯合ニュースが伝えた。
男は「(崔さんが)夢に出てきて骨つぼを墓から出してほしいと言った」などと語っているという。
遺骨も戻った。
崔さんはドラマや映画で活躍した国民的スターで、韓国メディアは連日、事件を報道。
警察は防犯カメラの映像を公開して捜査していた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090826/kor0908261141001-n1.htm
離散家族再会を協議へ 午後から南北赤十字会談
2009.8.26 11:47
離散家族再会を協議する韓国と北朝鮮の南北赤十字会談出席のため、
大韓赤十字社の金栄●(=吉を2つヨコに並べる)事務総長率いる韓国側代表団が26日午前、
開催地の北朝鮮金剛山に向け、ソウルを出発した。
会談は同日午後5時(日本時間同)から28日まで行われる予定。
南北赤十字会談は2007年10月に行われて以来で、韓国の李明博政権で初めて。
韓国の現代グループが北朝鮮側と合意した10月3日の秋夕(中秋節)に合わせた離散家族再会のほか、
韓国側は朝鮮戦争当時の韓国軍捕虜や韓国人拉致被害者などについても問題提起するとしている。
北朝鮮側は朝鮮赤十字会の崔成益副委員長が代表を務める。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090826/kor0908261149002-n1.htm
【北制裁】「国連加盟国間で合意ある」 米調整官
2009.8.26 12:37
米オバマ政権で対北朝鮮制裁を担当するゴールドバーグ調整官は26日、都内で会見し、
国連安全保障理事会の対北制裁決議について、兵器類を運搬していた疑惑のある北朝鮮の貨物船が
ミャンマーへ向かう途中で引き返した事例を挙げた上で「国連加盟国の間で合意が形成されている」
と述べ、一定の効果を上げているとの見方を示した。北朝鮮に対する影響が大きい
中国の制裁実施状況については、「よい協力を得られている」と述べるにとどめた。
ゴールドバーグ氏はシンガポール、タイ、韓国を歴訪後、25日に来日していた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090826/kor0908261239003-n1.htm
過去にも開城で4人追放 金総書記批判などで 韓国紙
2009.8.26 12:51
韓国紙、東亜日報は26日、韓国企業が進出する北朝鮮の開城工業団地で2005年から昨年2月に
かけて韓国人男性4人が金正日総書記を批判したなどとして追放されていたと報じた。
同紙は4人が5日から1週間拘束されたとしているが、韓国統一省は調査だけで拘束はされなかった
としている。
同紙によると、北朝鮮の女性従業員との交際のほか、
たばこの吸い殻を捨てたのを注意された際に「将軍様(金総書記)が命令すれば拾う」と語ったり、
「金正日も過ちがあれば批判を受けるのは当然」と発言したのを問題視されたという。
同団地では今年3月末に韓国企業、現代峨山の男性職員が拘束され、
今月13日に約4カ月半ぶりに解放された。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090826/kor0908261252004-n1.htm
ボズワース氏に9月中の訪問を招請か 北朝鮮
2009.8.25 10:34
韓国の聯合ニュースは25日、北朝鮮が今月初め、ボズワース米特別代表(北朝鮮担当)と、
6カ国協議米首席代表のソン・キム担当特使の9月中の訪朝を招請する意思を米国に伝えたことが
分かったと報じた。ワシントンの外交消息筋の話として伝えた。
実現すればオバマ米政権では初の高官訪朝となる。
25日付の韓国紙、中央日報は、ボズワース特別代表が9月初めに日中韓などと協議すると報道。
聯合ニュースによると、招請を受けるかどうか結論は出ていない。
同ニュースによると、招請意思の伝達はクリントン元米大統領が北朝鮮に拘束されていた米女性記者
2人の解放のために訪朝した時期の前後。北朝鮮による最近の対話攻勢の一環とみられる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090825/amr0908251037005-n1.htm
韓国:人工衛星、失敗 正常軌道に投入できず
【ソウル大澤文護】韓国初の人工衛星ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV−1)は
25日午後5時(日本時間同)、韓国南部・全羅南道の「羅老宇宙センター」から発射された。
しかし聯合ニュースによると、ロケットに搭載された科学技術衛星の切り離しが、
予定の高度300キロより高い位置で行われたため、正常軌道には投入できなかった。
韓国航空宇宙研究院は、今後、衛星の追跡を続け、発射の成否を最終判断したいとしている。
羅老号は、100キロ級の人工衛星を軌道に乗せることを目的に02年に開発に着手し、
ロシア企業の協力を得て完成した。
自力での人工衛星打ち上げには、これまで9カ国が成功しており、
韓国は10番目の自力発射を成功させて宇宙開発の先進国入りを目指している。
毎日新聞 2009年8月26日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090826ddm007030025000c.html
北朝鮮:張成沢・労働党部長の兄死去
【中国総局】北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、金正日(キム・ジョンイル)総書記の義弟、
張成沢(チャン・ソンテク)労働党部長の兄、張成禹(チャン・ソンウ)人民軍次帥の死去に際し、
金総書記が花輪を送ったと報じた。また、26日付の北朝鮮の労働新聞は、
張次帥が24日午前11時20分、心臓まひのため死去したと伝えた。76歳だった。
韓国の聯合ニュースによると、張氏は1933年生まれ。
朝鮮戦争に人民軍中隊長として従軍した「革命第2世代」。
人民武力省、社会安全部の局長を歴任し、83年に当時のビルマ・ラングーン(現ヤンゴン)で
全斗煥(チョン・ドゥファン)韓国大統領の暗殺を狙った爆破テロ事件で総指揮を執ったとされている。
毎日新聞 2009年8月26日 13時09分(最終更新 8月26日 13時22分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090826k0000e030054000c.html
韓国政府、「南北首脳会談提案」報道を否定
【ソウル=前田泰広】韓国大統領府は24日、李明博(イミョンバク)大統領が北朝鮮高官らと行った
23日の会談で、南北首脳会談に関連した事項は一切取り上げられなかったと発表した。
金正日(キムジョンイル)総書記から李大統領にあてたメッセージに、
首脳会談を提案する内容が盛り込まれていたとの韓国メディアの一部報道があり、これを否定したもの。
韓国政府は23日、「敏感な内容のため」として、メッセージの中身は明らかにしていなかった。
(2009年8月24日20時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090824-OYT1T00858.htm
金剛山観光再開、北制裁決議に抵触せず…米高官
【ソウル=前田泰広】ゴールドバーグ米国務省調整官は24日、
韓国から北朝鮮への経済協力事業である金剛山観光事業の再開などに関して、
事業は「経済的で人道的な開発」にあたり、
核実験を受けた国連安保理の対北朝鮮制裁決議に抵触しないとの見解を明らかにした。
訪問先のソウルで記者団に答えた。
事業再開は北朝鮮が求めていたもので、対話路線に転じる姿勢を見せている
北朝鮮の態度を硬化させるのは得策ではないと判断したとみられる。
調整官はただ、「金融制裁を含む北朝鮮制裁は継続して履行される」と述べ、
事業の再開とは関係なく、制裁を続ける姿勢を強調した。
北朝鮮は韓国・現代グループとの間で、金剛山と開城(ケソン)地区の観光事業の再開や、
開城工業団地事業の活性化で合意した。
韓国外交通商省も、事業再開などは安保理決議に反しないとの見解をまとめていた。
(2009年8月24日20時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090824-OYT1T00881.htm
「李明博」北が呼び捨て報道、李政権路線に不快感
【ソウル=前田泰広】韓国の李明博(イミョンバク)大統領と北朝鮮高官らが23日に行った会談は、
李政権が、民族の同一性を強調しながら対北支援を優先してきた過去の左派政権路線との決別を、
北朝鮮側に直接伝える機会となった。
会談開催などを伝える際には、李氏を大統領の呼称付きで報じた北朝鮮メディアは24日、
「李明博」と呼び捨て扱いで批判し、不快感をあらわにした。
大統領府高官は23〜24日、李政権の対北朝鮮政策を説明する際、
2008年まで10年間続いた左派政権からの転換を象徴するキーワードとして、
「パラダイム・シフト(枠組みの転換)」という言葉を頻繁に使った。
高官は「同じ民族という南北関係の特殊な枠組みに閉じこめられていてはいけない」と指摘、
「南北が普遍性と国際秩序に適合した関係になることによってこそ、南北関係は一段階進歩する」
とこの言葉の真意を説明する。
李大統領は就任直後の昨年3月、「時代のパラダイムは変わった」と演説し、
南北問題も「排他的な民族主義では解決できない」と述べている。
今回、金正日(キムジョンイル)総書記のメッセージがあるにもかかわらず、
李大統領が実際の会談日を北朝鮮からの面会要請の翌日に先送りしたのも、
「外国からの弔問団の表敬訪問の一環」と位置づけ、特別扱いしない姿勢の表れだったとみられる。
北朝鮮メディアは、李政権を批判する際、「我が民族同士」との表現を使って、南北の同胞意識を
高揚させようとしてきた。22日には「民族の利益は眼中にない」と李大統領を批判していた。
(2009年8月24日23時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090824-OYT1T01040.htm
異例!北朝鮮TVがCM「愛と恩情のヘアピン」
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビが、7月以降、ビールや高麗人参などのCMを相次いで放映している。
ラヂオプレス(RP)によると、同テレビが特定商品の広告を放映するのは極めて異例。
北朝鮮では現在、国民総動員の経済再生運動「150日戦闘」を展開中で、
上質な国産品の製造能力をアピールし、国民を鼓舞する狙いがあるとみられる。
RPによると、7月に国産「大同江(テドンガン)ビール」のCMを放映したのを手始めに、
8月に入ってからは、「開城(ケソン)高麗人参」と、女性用髪飾り「コスモスヘアピン」のCMを放映した。
このCMは1分25秒にわたり流され、明るい音楽に合わせて様々な種類のヘアピンをつけた女性が登場。
高級な材料や高度な加工技術が用いられることが強調され、
最後に「愛と恩情のこもったコスモスヘアピン!」との字幕がつき、
金正日(キムジョンイル)総書記の指示で製造されたことを示唆しているという。(ソウルで 細川紀子)
(2009年8月25日18時09分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090825-OYT1T00968.htm
北制裁「成果上げている」日米担当官が一致
斎木昭隆・外務省アジア大洋州局長は25日、米政府で北朝鮮制裁を担当する
フィリップ・ゴールドバーグ国務省調整官と外務省で会談し、
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議が大きな成果をあげているとの考えで一致した。
調整官は来日に先立ち、タイなど東南アジア諸国を訪問したことを踏まえて、
「各国の制裁の履行状況はおおむね満足できる」と述べた。
斎木氏は先の通常国会で北朝鮮貨物検査特別措置法案が廃案となった事情を説明した。
両氏は北朝鮮と韓国・現代グループが金剛山観光事業再開などで合意したことについても協議し、
再開後の資金の流れなどを注視していく方針を確認。
また、金大中・韓国元大統領の葬儀に弔問団を派遣するなど最近の北朝鮮の外交に関して意見交換した。
(2009年8月26日00時19分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090826-OYT1T00039.htm
北朝鮮「南北合意履行を」 金総書記、李大統領に伝言 2009年8月25日3時8分 【ソウル=牧野愛博】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が李明博(イ・ミョンバク) 韓国大統領にあてた口頭メッセージの中で、過去の南北首脳会談での合意の履行を求めたことがわかった。 履行されれば南北首脳会談の開催も可能だとの趣旨の考えも伝えられたが、 李政権の対北政策とかけ離れて現実的でないため、韓国側は首脳会談提案とは受け止めなかったという。 韓国政府当局者が明らかにした。 メッセージは金大中(キム・デジュン)元大統領の弔問で訪れた金己男(キム・ギナム)朝鮮労働党書記が 23日、李大統領に紹介した。金総書記は00年、07年の2度の南北首脳会談の意味が薄れている ことに遺憾を表明。経済や社会、文化などの交流強化や緊張緩和などをうたった合意の履行を求めた。 そのうえで、韓国との間で関係改善を進めたい考えを示したという。 関係改善が進めば、首脳間も含めた様々な会談が可能だとの考えを一般論として示した模様だ。 これに対して李大統領は、北朝鮮が非核化に応じるなら大規模な経済支援が可能とする 従来通りの考えを伝えた。金書記は、北朝鮮の核開発は米国の敵視政策が原因だと主張、 「問題はそれほど簡単ではない」と答えたという。 李政権は前政権までの南北首脳会談合意の履行には、経済的な妥当性や国民合意などが 必要としている。首脳会談をめぐる言及に韓国政府当局者は 「受け入れられる要求ではない。首脳会談の提案とは位置づけられない」と語った。大統領府は24日、 「一般的な議論があっただけで、南北首脳会談に関する事項は一切取り上げられなかった」 とする報道資料を発表した。 一方、北朝鮮弔問団と面会した関係者によると、金書記は22日の朝食会で、 金総書記の健康状態について「昨年夏には少し問題があったかもしれないが、日米などの報道は誇張だ。 青年のような熱意で現地指導を行っている。健康に支障はない」と語った。
26日から南北赤十字会談 離散家族面会の実現めざす
2009年8月25日17時20分
【ソウル=牧野愛博】韓国と北朝鮮は25日、南北赤十字会談を26日から28日まで
北朝鮮の金剛山地区で開くことで合意した。大韓赤十字社が明らかにした。
北朝鮮が25日、南北赤十字電話チャンネルを通じて会談に応じる考えを伝えた。
今年の秋夕(旧盆、10月3日)に南北離散家族の面会を実施するとした、
韓国の現代グループと北朝鮮による17日の合意の実施を目指す。
南北赤十字会談は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下の07年11月に開催されて以来。
北朝鮮は08年11月、李明博(イ・ミョンバク)政権の政策に反発して板門店の赤十字連絡代表部を
閉鎖、電話チャンネルも断絶していた。
http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY200908250180.html
韓国初の衛星ロケット、軌道投入に失敗
2009年8月25日20時2分
【ソウル=牧野愛博】韓国政府は25日午後5時、同国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」
を南西端の羅老宇宙センターから打ち上げたが、衛星の軌道投入に失敗。世界で10カ国目となる
「自国から自前ロケットで人工衛星を打ち上げた国」への仲間入りはならなかった。
羅老号は2段式で、重さ約100キロの試験科学技術衛星を搭載。
1段目のブースターの切り離しには成功したが、上空300〜1500キロの楕円(だえん)軌道への
衛星投入に失敗した。韓国政府は、1段目のブースターを共同開発したロシアと調査委員会を
立ち上げて詳しい原因を調べ、来年5月2日の再発射を目指す。
羅老号は当初、7月30日の打ち上げを目指したが、1段目のブースターの調整が遅れたほか、
19日には機器の故障で打ち上げ直前に中止になるなど、何度も発射が延期されていた。
一方、北朝鮮も4月に衛星搭載ロケットと称して長距離弾道ミサイルを発射し、
国連安全保障理事会が発射を非難する議長声明を採択。北朝鮮外務省は羅老号打ち上げについて
「6者協議の参加国が国連安全保障理事会に上程するか注視する」とのコメントを発表し、
国際社会を牽制(けんせい)していた。
http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY200908250278.html
北朝鮮、正座・暴言で自白強要 拘束韓国人に
2009年8月26日0時30分
【ソウル=牧野愛博】韓国政府は25日、「体制批判をした」などとして北朝鮮に136日間に
わたり拘束され、今月13日に解放された韓国企業「現代峨山」の男性社員(44)についての
調査結果を発表した。北朝鮮は拷問は加えなかったが、正座や言葉の暴力などで圧力をかけ、
自白を強要したという。
調査報告書によると、北朝鮮の開城工業団地内で勤務していた男性は、親しくなった同団地の
清掃担当の北朝鮮女性に手紙を送り、その中で金正日(キム・ジョンイル)総書記や北朝鮮の体制を
批判した。北朝鮮は3月30日に男性を拘束。
平壌から調査官1人を派遣し、開城市内の旅館の一室で調べを続けたという。
長い時で午前6時から午後10時まで木製のイスに座らせ、3〜5分程度の正座も十数回にわたって強要。
ののしったり、電気をつけたまま就寝させたりした。男性は断食をするなど抵抗したが、最終的に
「リビアで過去、韓国情報機関の指示を受けて活動したことがある」などと虚偽の自白をした。
北朝鮮の調査官は男性を解放する直前の8月11日、調査に協力しなかったために拘束が長引いた
ことや、強要行為がなかったことなどを、男性に認めさせたという。
韓国政府は、男性の行為の一部は南北間合意に違反するものの、北朝鮮が強圧的な調べで男性に
虚偽の陳述を強要したと結論づけた。
http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY200908250270.html
金総書記の妹婿の兄が死去 ラングーン事件を総指揮か
2009年8月26日12時17分
北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、張成禹(チャン・ソンウ)朝鮮人民軍次帥が死去したと、
日時や原因などに触れずに伝えた。金正日(キム・ジョンイル)総書記の妹婿の
張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長の実兄。
ラヂオプレスによると33年生まれで、朝鮮戦争に従軍し、最高人民会議代議員(国会議員)も務めた。
韓国・聯合ニュースは、ビルマ(現ミャンマー)訪問中の全斗煥(チョン・ドゥファン)韓国大統領
(当時)の暗殺を北朝鮮が謀った83年10月のラングーン事件の総指揮を執ったと伝えた。(ソウル)
http://www.asahi.com/international/update/0826/TKY200908260185.html
「民族」より「国際協調」 韓国・李政権、対北で原則確認 2009.8.25 18:26 【ソウル=黒田勝弘】金大中元大統領の国葬を機にした北朝鮮と韓国の“弔問対話”で南北関係の変化が 関心を集めているが、韓国の李明博政権は北朝鮮側の融和的ジェスチャーにもかかわらず、 「核問題が優先」との原則重視の方針をあらためて強調し、北朝鮮の微笑戦術には乗らない姿勢を明確にした。 韓国大統領府は24日、李大統領と北朝鮮弔問団の面談後の対北政策について 「パラダイム・シフト(考え方の枠組みの変化)」と説明した。これは金大中政権など過去の政権が 「民族内部の特殊な関係」として進めた過度の対北融和策からの転換を意味する。 北朝鮮に対しては今後、民族主義的な配慮より「核問題」という国際的課題の解決を重視する考えを あらためて内外に鮮明にしたものだ。 南北関係はこれまで、北朝鮮の一方的な都合に左右され、韓国はいつも「対話を請う」ようなかたちで 北朝鮮の顔色をうかがう状況が続いてきた。北朝鮮は今回、苦しい内外情勢を背景に、 弔問団派遣で韓国との関係を改善し、支援・協力獲得や国際的イメージ改善などの実利を狙っている。 しかし李明博政権は「北が核を放棄すれば支援する。人道的支援は開かれた姿勢で行う。 いつでも対話は可能。ただ過去のような南北首脳会談や南北対話はよくない」(24日の大統領府発表) との原則を再確認し「北朝鮮の意図に振り回されるような局面転換の戦術的対話はやらない」 と強調している。 その結果、李大統領と弔問団の面談で南北首脳会談の話が出たとする韓国マスコミの報道についても 「その事実はまったくない」と強く否定した。面談自体も特別扱いしなかった。
南北赤十字が離散家族再会に向け協議開始
2009年 08月 26日 14:34 JST
[ソウル 26日 ロイター] 北朝鮮と韓国の赤十字社は26日、
1950─53年の朝鮮戦争で離散した家族の再会に向け、2年ぶりに協議を再開した。
会談は北朝鮮の景勝地、金剛山(クムガンサン)で、3日間の日程で開催される。
北朝鮮は、李明博(イ・ミョンバク)・韓国大統領が無条件の支援を中止したことを不満とし、
同大統領就任後は離散家族の再会を中断していた。
北朝鮮は強硬姿勢を取りながらも、金大中元大統領の死去に伴う弔問団の派遣や弔問団による
李明博大統領との会談、また米国のボスワース北朝鮮特使に核問題協議のため訪朝を招請するなど、
最近になって好戦的な態度を緩める姿勢を鮮明にしている。
サムスン証券の市場アナリスト、Hwang Keum-dan氏は
「韓国の地政学的要因は市場に織り込まれており、最近の北朝鮮の態度軟化でも変わることはない」
と指摘。「ただ(北朝鮮による)態度軟化は明らかにポジティブな要因であり、
相場の地合いを下支えする材料になる」と述べた。
韓国側は、北朝鮮に1000人以上拘束されているとされる韓国民間人や戦争捕虜の消息について
説明するよう、赤十字による協議を通じて北朝鮮側に強く要請していた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11186520090826
南北赤十字が会談へ
2009年8月26日15時27分
韓国赤十字は25日、朝鮮赤十字が韓国側の提案を受け入れたことにより、
26−28日に金剛山地区で南北赤十字会談を行い、南北離散家族の再開について協議すると発表した。
朝鮮側は南北赤十字板門店連絡電話で韓国側に意思を伝えた。
会談で双方は、中秋節前後に行われる南北離散家族再開の具体的日程や規模について協議する。
2年ぶりの南北赤十字会談であり、韓国赤十字はすでに離散家族再開の参加者名簿作成などの準備活動に入った。
離散活動再開の準備作業を順調に進めるため、南北赤十字板門店連絡電話も再び開通された。(編集NA)
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200908260236.html
【論説】 「わが党のマニフェスト…日本を移民社会化、憲法9条安保、他国を愛する愛外国心など」…一橋大学准教授
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1251272444/l50 僕の「非国民的」マニフェスト
2009年08月24日(月)17時06分
今週のコラムニスト:コン・ヨンソク
いよいよ待ちに待った総選挙が行われる。
麻生太郎首相が解散を引っ張ってくれたおかげで、国民の政治や選挙に対する関心は高まり、
長らく続いた自民党主導の政治社会体制に厳しい審判が下されるだろう。
箸を持って待っているのに、なかなか料理が出てこない時ほど、評価は厳しくなるものだ。
自民党のホームページには、「日本を守る、責任力。」と書かれ、その横に麻生総理の決意の顔がある。
だが、僕にはどうしても「自民党(あるいは首相の座)を守る、鈍感力。」に見えてならない。
僕が自民党広報なら、「自民反省⇒日本再生」にして徹底的に、反省と出直しを強調したであろう。
これほど選挙への関心が高まると、自分が参政権を持たない外国人であることがはがゆい。
日本在住20年以上、納税の義務を果たし、日本の政治外交史を専攻し、
日本人の学生に日本語の指導をしているのに、僕には参政権がない。
仕方ない。ここは、いつか自分が立候補する日を夢見て「非現実的」なマニフェストでも掲げてみよう。
僕が立ち上げる政党は、その名も「非国民党」。
国民国家の暴力性とそれを支える(排外的)ナショナリズムの不毛性には、多くの人が疑問を抱いているはずだ。
国民である前に市民であるということ、一国政治よりもグローバル・ガバナンスを考えることは、
けっして理想主義ではない。むしろトランスナショナル化する現実の世界秩序の潮流を反映していると言えよう。
>417 1.国家像 非国民党のマニフェストの第一は開かれた「移民社会」を目指すこと。 日本社会では、移民や外国人参政権問題は既存政党が提起しづらいイシューだ。 だが、日本は歴史的に朝鮮半島・大陸をはじめとして、全方位的に移民・流民を受け入れ、 その多様な文化の融合を通じて独自の文化を花開かせてきた国。いわば東洋のフロンティアだったのだ。 高齢化する日本社会の再生のためにも、この問題は避けられない課題だろう。 かつて日本が移民を送り込んだ南米から逆に移民を受け入れれば、 今は失笑を買っているサッカーW杯ベスト4という目標も現実のものになるかもしれない。 2.外交 外交における最優先課題は日朝国交正常化だ。 外務省HPによれば世界には193の国があるが、その中で日本と唯一国交がないのがお隣の北朝鮮だ。 来年は韓国併合100周年であり、そろそろ北朝鮮との和解を進めてもいい時期だ。 ビル・クリントン元米大統領に続き、小泉元総理に3度目の訪朝を促したい。 3.安全保障 税金の「ムダづかい」が強調されているが、安全保障にかかるコストも再考の余地がある。 北朝鮮や中国の軍事的脅威を煽って、莫大な予算のミサイル防衛システムを構築して 日米の軍需産業を潤すのではなく、平和的秩序を構築することを最優先させる。 さらに首脳同士が頻繁に会えば、基本的なコストは飛行機代とホテル代だけだ。 北朝鮮に対する援助も先行投資に他ならない。そして、日本を東アジアの平和拠点に設定し、 憲法9条を東アジア安全保障の基本軸にするよう韓国などアジアの市民社会と連携する。 これこそ、僕の本当の夢だ。
>418 4.教育 僕が特に力を入れたいのは教育だ。愛国心ならぬ「愛外国心」教育を行いたい。 現場にいる者の印象として、日本人学生の「愛日本心」は十分すぎるくらいにある。 今、必要なのは共に歩むべき他者に対する関心と敬愛の心だ。 「世界を愛し世界に愛される日本」を目指す。小中高生の時からアジアや世界についてもっと学び、 アジア各国、国内の朝鮮学校への交換留学を奨励したい。 5.景気対策 経済の建て直しのためにも景気対策は欠かせない。 そこで非国民党の目玉のバラマキとして、「ナショナリズム手当」を支給する。 これは人種差別、民族差別、歴史的妄言など、ナショナル・アイデンティティを理由に 差別や偏見にさらされたり、精神的苦痛をこうむった人々に手当をするというものだ。 日常的には、WBCでイチローを批判して袋叩きにあった「非国民」にも支給される。 目的は国民主義者たちの排外的ナショナリズムから、 非国民および外国人の精神的・身体的健康を守り、健康な社会にすること。 もちろん、外国の行き過ぎた反日感情から日本人の精神的健康を守ることにも適用される。 ネット時代の今に必要な措置といえよう。 6.財源 景気対策の財源としては、「ナショナリズム保険」を設ける。 政治家や閣僚が妄言を吐けば、その都度、見舞金(保険金)が支払われる仕組みだ。 日本の指導者が節度ある行動をとれば、被保険者たちも平穏に暮らせ、 掛け金ももったいなくないと感じるだろう。
極東に新対空システム配備 ロ、北朝鮮ミサイルに対応
2009.8.26 21:09
インタファクス通信によると、ロシア軍のマカロフ参謀総長は26日、北朝鮮のミサイル実験に対応し、
ロシア極東地域に最新型の対空ミサイルシステム「S400」を配備したと明らかにした。
北朝鮮のミサイル実験を現実の脅威とみなしていることの表れで、
ロシアは引き続き北朝鮮のミサイル発射に厳しい態度を取るとみられる。
参謀総長は、メドベージェフ大統領に同行して訪問したモンゴルのウランバートルで記者団に
「北朝鮮のミサイル実験場や核施設はロシア国境から極めて近い」と指摘。
S400配備の目的は、北朝鮮のミサイル実験が失敗した場合に破片などがロシア領に落下することを
防ぐためだと説明した。具体的な配備場所は明らかにしなかった。
S400は射程約400キロで、ロシア軍最新の対空ミサイルシステム。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090826/erp0908262110003-n1.htm
日中、日韓首脳会談も検討=来月下旬、新首相の訪米準備に着手−外務省
外務省は26日、衆院選後の特別国会で選出される新首相の訪米準備に着手した。
9月下旬のニューヨークでの国連総会やピッツバーグでの主要20カ国・地域(G20)金融サミット
(首脳会合)などの国際会議に合わせ、日米首脳会談を調整。日中首脳会談なども検討している。
民主党が政権を獲得し、新首相に鳩山由紀夫代表が選出されれば、各国首脳と初顔合わせとなる。
訪米する新首相は、9月22日にニューヨークで行われる国連の気候変動ハイレベル会合から
目白押しの日程がスタート。23日からの国連総会での一般討論演説に出席し、新首相の演説は
24日になる見通し。同日は、核軍縮について協議する安全保障理事会の首脳会合に出席後
、ピッツバーグでの金融サミットに向かう。
ニューヨーク滞在中は、23日にオバマ米大統領との日米首脳会談を行う方向で調整。
訪米期間中に中国の胡錦濤国家主席、韓国の李明博大統領との首脳会談も検討している。
外務省幹部は鳩山政権誕生の場合、「いずれも大事な会合で外交デビューにはいい機会だ」と、
新首相の就任をアピールする好機ととらえている。ただ、日米首脳会談に関し
「非核三原則をめぐり、鳩山氏が核を日本に持ち込まないよう、いきなり米側に確約を求めることはまずい」
と、核をめぐる本格協議はオバマ大統領の訪日が想定される11月以降に先送りしたいとしている。
(2009/08/26-18:54)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009082600797
423 :
コピペ :2009/08/26(水) 22:27:11 ID:G2D/+739
朝日の基地外投稿第184面
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1249742404/l50 378 名前:文責・名無しさん メェル:sage 投稿日:2009/08/26(水) 09:04:56 ID:SbCkgJen0
朝日新聞大阪版 2009年8月26日
「赤色の辛さ 日本食に欲しい」 大学生 宋 佳R(京都市北区 26)
韓国から日本に来て3年になる。初めのころは、そば・てんぷら・すしなどの
日本の食べ物に溺れていた。韓国とは全く違う柔らかい食感やら、
見たこともない多くの野菜・魚は美食家と自負していた私には楽しい日々だった。
ある程度、日本に慣れてから、一つだけ疑問が出てきた。
なぜ、日本には辛さがないのか、ということだ。
カレーやわさびの辛さではなく、赤い色の辛さである。
もちろん、一味や七味などがあるが、韓国のコチュジャン、中国の豆板醤ほどの
特有の辛さはない。
日本人の食に対する情熱は、他のどんな国の人たちよりもすばらしい。
だが、辛い味を排除していては、味を楽しむ幅が狭くなる。
今は国内にいても世界の食文化に接する機会が増え、
辛さを味わおうとすれば、たやすくできる。
「おいしく見えるけど、絶対に辛くて食べられない」と、
手を出さない人がいるのは残念だ。
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・キムチ食べたら?どこでも売ってるけど?
・一味や七味のどこに不満が?
・わさびの辛さに幅はないの?
・ししとうの天ぷらとか食べなかった?
・「かんずり」って知ってる?
疑問が浮かびすぎて、どこから突っ込んでいいのかわからない…
金大中氏の所在確認に国内会社が使われていた 明かされた事件の真実 2009.8.26 22:47 今月18日に死去した韓国の金大中元大統領が昭和48年8月、東京都千代田区のホテルから拉致された「金大中事件」。 拉致を実行した韓国中央情報部(KCIA、現国家情報院)は、金大中氏の日本での居場所を突き止める ことに難航し、元陸上自衛隊員を中心とする調査会社を利用していた。金大中氏の思想は朝鮮半島を 赤化統一する流れにつながると主張し、「説得する」と所在確認の趣旨を説明したKCIA側に対し、 調査会社は「日本の安全保障のために」と協力した。ところが結果は説得ではなく…。 事件から36年。調査会社の関係者が初めて重い口を開いた。 この調査会社は「ミリオン資料サービス」(東京都中央区)。 事件への関与も取りざたされたが、事情聴取を含めた捜査の結果、警察当局は当時、 「拉致計画を認識した上で加担したとは認められない」と結論づけた。 取材に応じたのは、金大中氏の所在捜索チームのキャップ格だった同社の坪山晃三代表(75)ら 当時の関係者。 坪山氏は大学を卒業した昭和32年、幹部候補生として陸自に入隊。 48年に3佐で退官するまで陸自の秘匿部隊「陸上幕僚監部第2部別班」などで外国情報機関による 自衛隊へのスパイ活動を排除する任務に就いていたという。 坪山氏によると、45年、防諜(ぼうちよう)部署の陸幕2部の幹部から、 北朝鮮の国内情勢や軍事情報の収集を指示された。新たな担当業務に対応するため、 坪山氏は旧知の新聞記者に北朝鮮情報に精通した専門家を紹介してくれるよう依頼。 KCIA東京支局員で在日本韓国大使館の金東雲1等書記官(当時)を紹介されたという。 「金書記官は『サトウ』と名乗っていたが、日本語はうまくなかった。 地味な印象で、酒はほとんど飲まなかった。肉体的にも精神的にも軍人としてよく訓練された 雰囲気があり、北朝鮮情報に極めて精通していた」。坪山氏は振り返る。
>424 金書記官も日本国内での親北勢力の活動に関する情報を求め、坪山氏を頼ったという。 金書記官は48年春、坪山氏にこう持ちかけた。「金大中氏の思想は単なる親北ではない。(金大中氏の) 高麗連邦構想は南北統一を志向するものだ。現在の体制のままの統一は北による南の赤化(共産国家化) を意味し、韓国にとって絶対に許されることではない。それを防ぐために、いずれ協力してもらいたい」 このときのことを坪山氏は「熱っぽい語り口だったがあまりにもスケールが大きい話で、確かに迷いは あった。しかし赤化統一とは北による韓国の侵略支配であり、日本の安全保障上の脅威でもあると考えた」 と振り返る。 ただ安全保障のためとはいえ、金大中氏を支援する日本国内の勢力の情報収集に努め、 その情報を金書記官に提供することを受け入れることは是か、非か。 坪山氏は「陸上自衛隊に所属し、自衛官の身分のままでは協力しにくい」と考えたという。 KCIAは当時、金大中氏の「民主化」活動が日米など国際的な広がりを持ち始めたことに 大きな脅威を感じていた。金大中氏は、日本では保守系を含む国会議員との親交を深め、 米国では民主党の支持を取りつけるほどになっていた。 昭和48年夏、金書記官は坪山氏に具体的な協力を要請した。依頼内容は (1)金大中氏の所在確認と報告 (2)活動資金源調査 (3)日本国内での支援組織の動向把握−の3点。 「金大中氏の高麗連邦構想に基づく活動をやめさせたい。金大中氏に対して影響力がある韓国の国会議員、 金敬仁、梁一東の両氏と引き合わせて説得させるため、所在を何としても把握したい」。 金書記官は坪山氏にそう持ちかけたという。
>425 坪山氏は、自衛隊の身分を離れ、民間の立場で依頼を引き受ける形を取った。 当時、金大中氏については、韓国での政治的迫害からテロの被害に遭う懸念があった一方、 北朝鮮への政治姿勢が融和的すぎるとして、日本の治安機関も国内支援組織の動向に関心を寄せていた。 坪山氏は調査依頼項目のうち、資金源と支援組織の動向については公安当局のカウンターパートを通じて 探ることができたが、「所在の確認作業は難航を極めた」(関係者)。 坪山氏はその理由をこう説明する。 「金大中氏の国内支援組織が在日韓国人青年らを中心とする警護部隊を編成。 金大中氏の動静についてKCIA東京支局の情報網にニセ情報を流していた。 われわれが依頼された仕事は金書記官から提供される所在情報に基づいて金大中氏の居場所を確認し、 金1等書記官に確実に知らせることだったが、KCIAは完全に攪乱(かくらん)情報に踊らされていた」 坪山氏によれば、KCIA側は金大中氏への接触が遅れ、説得工作の時間がなくなることを恐れ、 かなり焦っていた様子だった。 そして拉致事件の10日前の48年7月29日、金書記官は坪山氏に、金大中氏の所在を確実に把握する 手段として新聞記者によるインタビューを提案した。坪山氏の知人の記者に金大中氏とのインタビューを 設定させ、その場所に張り込み、その直後に国会議員に接触させるという計画だった。 「KCIAによる所在把握の最後の手段」。坪山氏はそう感じた。 記者の動員は成功し、インタビューは8月2日、銀座第一ホテルで行われた。KCIAが金大中氏の 動向の捕捉に初めて成功した瞬間だった。坪山氏は、クライアントの依頼をこなし安堵(あんど)した。
元大統領の正しい使い方 拘束されたアメリカ人を救うため、クリントン元大統領が北朝鮮に、ウェッブ上院議員がビルマに飛んだ。 大物による「プライベート外交」の効果とリスクを改めて検証 2009年08月24日(月)18時27分 ジョン・バリー(ワシントン支局) どうして、そこまでしてやる必要があるのか――そんな疑問がわくのも無理はない。 北朝鮮で拘束されていたアメリカ人テレビ記者のローラ・リンとユナ・リーが帰国するためには、 ビル・クリントン元大統領が平壌を訪れる必要があった。ビルマ(ミャンマー)で拘束されていた ジョン・イエッタウが釈放されたのは、ジム・ウェッブ上院議員が現地入りしてからだった。 この3人の愚か者のために、元大統領や現職の上院議員が動かなければならない筋合いがどこにあるのか。 3人は拉致されたわけでもないし、人質に取られたわけでもない。 北朝鮮なりビルマなりの法律に違反していたという自覚もあった。 おまけに、3人はその愚かな行動を通じて、罪なき人に危害を及ぼした。 北朝鮮で捕まった2人の記者のせいで、現地で活動している人権活動家たちが危険にさらされた。 ビルマの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーの自宅に押し掛けるというイエッタウの暴挙の おかげで、軍事政権により長期にわたり自由を奪われているスー・チーの自宅軟禁がさらに1年半延びる 結果になった。 「とうてい同情する気にはなれない」と、元国務省高官のジェームズ・ドビンズは言う。 「とっさに頭をよぎったのは、救出せずに、2、3年刑務所暮らしをさせればいいのに、という思いだった」 「この人たちのやったことはあまりに愚かだし、法律にも違反している...... アメリカ人が外国で愚かなことをしでかした挙げ句、元大統領に助けてほしいと訴えるたびに、 国務省は歯ぎしりしていることだろう」
>428 ◆北朝鮮で待っていた異例の厚遇 国外で拘束されたアメリカ人がすべてVIP並の救出活動の対象になるわけではない。 米国務省によると、現在国外で獄中にいるアメリカ人は2652人に上る(その多くは薬物関連の罪)。 ではなぜ、リンとリー、イエッタウは特別扱いされたのか。 答えは、国際政治上の冷静な計算にある。北朝鮮とビルマの両国とコミュニケーションを取る手立てが 欲しいと考えていたアメリカのオバマ政権にとって、自国民救出のための「人道的ミッション」 は絶好のチャンスだった。 実際、クリントンの訪朝は舞台裏で国務省の強力な支援を受けていたと、 ある国務省関係者(匿名を希望)は言う。ウェッブのビルマ訪問にいたっては、米空軍機が用いられた。 元高官や現高官の私的訪問というやり方に、問題がないわけではない。 「基本的に仲介役に徹していれば問題はないが」と、マーティン・インダイク元駐イスラエル大使は指摘する。 「交渉を行うとなると、話は違ってくる」 とはいえ、クリントンやウェッブの訪問が成果を上げたのは、 現政権のお墨付きを得ているという印象を相手に与えたからにほかならない。 現に、クリントンの訪朝をアメリカ側も北朝鮮側も極めて真剣に考えていた。 クリントンは米政府と事前に入念な打ち合わせをした上で、国務省の北朝鮮担当を長年務めた デービッド・ストラウブ(現在は退職してスタンフォード大学で教えている)を同伴した。 元大統領の訪朝を非常に重く考えていた点では、北朝鮮も同じだったようだ。 米海軍大学の北朝鮮専門家ジョナサン・ポラックは、 北朝鮮当局が公開した写真で金正日(キム・ジョンイル)総書記の隣に立っている人物に注目する。
>429 その人物とは、姜錫柱(カン・ソクジュ)第一外務次官。ブッシュ前政権で2年間にわたり 北朝鮮との交渉役を務めたクリストファー・ヒルが最後まで面会を許されなかったほどの超大物である。 北朝鮮のメッセージははっきりしている。 「アメリカがそれなりの人物を用意すれば、こちらも相応の人物を用意する」ということだ。 一方、ウェッブ上院議員のビルマ訪問は、イエッタウが暴挙を犯す前から決まっていた アジア5カ国歴訪の一環だった。しかし、ウェッブはビルマ問題について積極的に発言してきた 政治家であり、現在は上院外交委員会の東アジア・太平洋小委員会の委員長という要職にある。 ビルマの軍事政権はその点を見逃さなかった。ウェッブは軍事政権の最高指導者タン・シュエとの 面会を認められた上に、なんとスー・チーと40分にわたって話すことも許された。イエッタウの釈放は、 久々にやって来たアメリカの要人へのビルマ側の「おみやげ」のつもりだったのだろう。 ◆政権の足を引っ張るケースも 高官や元高官の私的訪問というアプローチは両刃の剣だ。 その典型的な例がジミー・カーター元大統領である。 カーターは大統領を退いた後、紛争や対立の仲介役として精力的に世界を飛び回っている。 1994年には、軍事政権に民政復帰を説得するためにハイチを訪れた。 これは当時のクリントン大統領の意向を受けた行動だった。 その半面、同じ年に北朝鮮を訪問した際は、「ほぼクリントン政権の反対を振り切る形で渡航し、 その場で事実上アメリカの政策を決めてしまった」と、米海軍大学のポラックは言う。 このときカーターは北朝鮮側と交渉して米朝枠組み合意の骨格をまとめると、 同行していたCNNの取材班にその内容を発表。事前にホワイトハウスの了解を取ることはしなかった。 中東でもカーターは、おおむね米政府の意向とは無関係に独自の判断で活動している。 パレスチナのイスラム過激派組織ハマスの関係者と接触するなど、 ときには米政府を困らせる行動を取ったこともある。
>430
◆元大統領は無尽蔵の「資源」
両刃の剣という意味では、今回のクリントンやウェッブのように自国民の救出を目指す行動も同じことだ。
「プラスの面は、うまくいけば拘束されていた人を返してもらえること」だと、
国連大使などを歴任した元国務省高官のトーマス・ピカリングは言う。
「マイナスの面は、政治的な代償を払わされかねないこと。たとえば、早々と高官を登場させる羽目に
なって、交渉のもっと後の段階で使う切り札がなくなってしまう場合もある」
それでも、懸念材料はあるもののメリットは大きいとピカリングは言う。
元大統領などの訪問は、2国間の「氷を溶かす」役割りを果たせる場合もある。
訪問時に得た情報や築いたコネが将来役に立つ可能性もある。
このようなアプローチの有効性は、国外で拘束された人間に対して厳しい発言をする元国務省高官の
ドビンズも認めている。「(全体主義的な)体制を後押しする結果になり、
また同じことを繰り返させるだけなのではないかという批判も分からなくはないが」と、ドビンズは言う。
「もし向こうが同じことをすれば、こっちも同じことをすればいいだけのことだ。
アメリカには元大統領が何人もいる。枯渇しない再生可能な資源のようなものだ」
最近、北朝鮮とビルマとの間で起きた2つの出来事を見る限り、
オバマ政権はこの「資源」を積極的に利用していくつもりらしい。
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2009/08/post-447.php
イラン 再処理施設建設を準備 プルトニウム抽出、北から技術支援
2009.8.27 00:02
【ワシントン=有元隆志】イランが、使用済み核燃料棒から核爆弾の原料となるプルトニウムを抽出する
再処理施設の建設に向け、北朝鮮から技術協力を受け、北欧から軍事転用可能な資材を購入するなど、
準備作業を加速させていることが26日、分かった。イランの核問題に詳しい情報筋が明らかにした。
情報筋によると、過去2年以上にわたって、北朝鮮のプルトニウム型による核開発に従事してきた
同国の寧辺の核技術者や国防科学院の核専門家は、イランを訪れるなどしてプルトニウムを抽出する
ための再処理に関する技術支援を行ってきた。
これと並行し、「イランは再処理施設建設に必要な資材の獲得も精力的に進めている」と、
同筋は指摘する。フランス紙レセコーは4月、イラン国防省に近い企業が、フィンランドを舞台にして、
プルトニウムの抽出過程で使われる混合器を購入したと報じた。
国連安全保障理事会の対イラン制裁決議で、イランの核関連活動に対する国際的な締め付けが
厳しくなっているため、イランは偽装会社を使い、軍事転用可能な機器を購入しているという。
同筋は、イランは混合器に加え、プルトニウム抽出器、放射線遮断用の鉛ガラスなども入手したとしている。
イランは南部ブシェールに、ロシアの協力により原子力発電所を建設した。
使用済み核燃料棒からプルトニウムを抽出するためは再処理が必要だ。同筋によると、
イラン政府は再処理施設の建設をまだ決定してはいないが、決まれば国際原子力機関(IAEA)
などから監視されないように、施設は軍事基地内に建設される見通しだという。
◇
在日イラン大使館の話「イランの核関連活動は、核拡散防止条約(NPT)にのっとった
完全に平和的なものであり、核技術の分野で北朝鮮との間にいかなる協力関係もない」
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090827/mds0908270004000-n1.htm