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マンセー名無しさん:
韓国投資公社、米メリルへの投資で大やけど
損失額3800億円、政府系ファンドで責任なすり合い
2月25日、韓国国会の企画財政委員会で政府系ファンド「韓国投資公社」が約1600億円を超える損失を
出した事実が明らかになった。
問題になっているのは、昨年1月に米大手証券メリルリンチに投資した20億ドル(約2000億円)。
これが2月20日時点で、3億7709万ドル(約380億円)まで目減りしているという。
投資収益率にするとマイナス81.15%。この投資とは別に、200億ドル相当のポートフォリオ投資でも
損失を出しており、合計すると韓国投資公社が抱えた損失は6兆ウォン(約3800億円)を超える。
韓国の国富がその分、紙くずになったのだ。
韓国投資公社は「国家資産の価値を保存し、増大させる世界的投資機関」として
2005年7月に設立された。当時、韓国の外貨準備高は2000億ドルを突破しており、
一部をドル投資に回して収益率を高めれば、一石二鳥になると考えられたのが始まりだった。
韓国投資公社は韓国の中央銀行である韓国銀行と企画財政部(日本の財務省に相当)から資金を得て、
投資を実施する。一部は韓国投資公社が直接投資し、残りは外部の資産運用会社に委託して間接運用
している。
◆なぜメリルリンチへの投資か
これまで韓国銀行が外貨準備から170億ドル、企画財政部が(投機的な為替市場の混乱を防ぐために
設けている)外国為替平衡基金から78億ドルを拠出した。総額248億ドルのうち、韓国投資公社は
200億ドルをポートフォリオ投資に投じ、20億ドルをメリルリンチに対する戦略投資として振り向けた。
戦略投資は、投資対象の経営にまで関与するという方針で始められた。一方、ポートフォリオ投資は
収益率を重視して債券と株式に分散投資したが、昨年の収益率はマイナス13.71%に終わった。
今年1月時点でも同マイナス4.59%である。
>5
メリルリンチへの投資は、グローバルな投資銀行のような存在になろうという韓国投資公社の野心から
始まった。
まず、2008年1月15日に20億ドル相当の優先株(配当などが優先的に分配される半面、
議決権に制限がつく株式)を買い入れた。これらは、後に普通株に転換することが義務づけられたもの
だったため、転換が実施されればメリルリンチの経営に関与できるようになるとの目論見だった。
当時、公社の運営委員会では、2つの意見が交錯していたという。
1つは、「サブプライムローン危機」がどこまで広がるか分からず、その後の金融システム全体も
展望できない中では投資を自制すべきだという意見。もう1つが、メリルリンチのような
大手投資銀行の株価が下がっている時に安く購入して高い収益率を狙うべきという意見である。
最後は後者の意見が優勢となり、韓国投資公社はメリルリンチに対し戦略的投資を断行した。
◆目先の損は埋め合わせたが
2008年第3四半期までは損益分岐点の水準を何とか維持できたが、既に水面下で問題は起こっていた。
韓国投資公社が購入した優先株は、2010年10月に1株52.4〜61.3ドルで普通株に転換する条件
だった。ただし、契約に「価格再調整条項」を盛り込んでおいたため、韓国投資公社は2008年7月、
株価が20ドル台に下落したのを受けて、メリルリンチに普通株への早期転換を要求した。
協議の結果、 1株27.27ドルで優先株を普通株に転換することができた。
これにより、14億ドルに減少していた評価額を20億ドルまで戻すことができた。だが、優先株として
保有していれば受け取るはずだった年9%の優先株配当金を受け取ることができなくなってしまった。
見かけの投資損失を減少させるために、将来得るはずだった収益を手放してしまったのだ。
>6
9月、米バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が破綻の危機に瀕していたメリルリンチを買収。
これで韓国投資公社が保有するメリルリンチ株はバンカメ株に変わった。
保有株が紙くずになる最悪の事態は避けられたものの、今度はバンカメの株価が30ドル台後半から
4ドル台まで急落。韓国投資公社の損失も雪だるま式に膨らんだ。
◆存在意義問われる投資公社
巨額損失が明らかになったことで、韓国投資公社の存在意義という根本的な問題が浮上している。
企画財政委員会に所属する金孝錫民主党議員はこう話す。「公社設立当時と今では状況が
180度変わっている。この金融危機の状況下で、外貨準備を活用した投資などとんでもない話だ。
政府系ファンドを設けて資金を運用している国の8割は原油などの資源を豊富に抱える資源国で、
外貨準備を運用している国はほとんどない」と言う。
同じく企画財政委員会所属の羅城麟ハンナラ党議員も、「公社の展望はあまりに楽観的だ。
貿易収支の黒字が続くという誤った前提を根拠に設立されたのだから、その前提が崩れた以上、
存在価値はもはやない」と指摘する。
一方、韓国投資公社側の反応は興味深い。
韓国投資公社の洪錫柱前社長は、「公社の投資は9人の委員からなる運営委員会で決定している。
社長1人でできることではない」と話す。運営委員会は企画財政部長官、韓国銀行総裁、
韓国投資公社社長の3人と、民間委員6人で構成されており、任期は2年だ。
委員長を現在務めるのは高麗大学校経営大学教授の魚允大氏で、そのほか民間委員として、
郭泰善SEIアセットコリア資産運用代表理事、キム・テジュン同徳女子大学経営経済学部教授などがいる。
現在も運営委員を務めるA氏は、「メリルリンチに対する投資は韓国投資公社にしかよく分からない。
運営委員に一体何が分かるというんだ」と責任の所在についての回答を避けた。
>7
洪前社長に次いで昨年7月、陳永郁社長が新たに就任した後、運営委員の大半が入れ替わった。
この時、任期を全うしないまま辞表を書いた運営委員のB氏は、「私がいた昨年8月まで状態は良く、
すべてはプラスだった。その後、事情が悪化したのだから、メリルリンチの件は以前の運営委員が
問われる事案ではない」と言い、「私自身は責任問題とは無関係」と主張した。
これに対して公社の事情に詳しいC氏は、「運営委員会が否決すれば絶対にその投資はできない。
運営委員が『自分たちに関係ない』というのは全くの責任回避だ」と声を荒らげる。
そもそも、投資を決定している運営委員が果たして専門性を備えた人たちなのかという問題も
指摘されている。
B氏は「陳社長が来て、魚教授が委員長になってから、ほかのメンバーもこの2人に近い人へと
次々に代わっていった」と言う。必ずしも専門性から委員が選ばれたわけではないというのだ。
北朝鮮の金常任委員長に決議文送付 緊張解消へ韓国国会議長
2009.3.11 20:44
韓国の金炯●(=日へんに午)国会議長は11日、北朝鮮が韓国への対決姿勢を強めていることを
受け、国会本会議で2日採択された南北の緊張状態解消と関係改善を求める決議文を、
北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長と、潘基文国連事務総長に送付した。
金議長の秘書室が明らかにした。
決議文は、北朝鮮が昨年7月の金剛山での韓国人観光客射殺事件や、同12月の南北陸路往来の
大幅制限に続き、今年に入って軍事的緊張を高める言動を繰り返しているとして「深い憂慮」を表明。
南北関係を「未来志向的に発展」させるため、南北対話の再開を訴えている。
同秘書室によると、両者にあてた金議長の書簡も一緒に送られた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090311/kor0903112045015-n1.htm
「一歩前進」と国内の拉致被害者家族 金元工作員面会
2009.3.11 21:52
「拉致問題に進展がみられない中、一歩前進だ」。
この日の面会を、国内の拉致被害者家族も注視した。
有本恵子さん=拉致当時(23)=の父で家族会副代表の明弘さん(80)と母、
嘉代子さん(83)=神戸市長田区=は、面会のニュースを自宅のテレビで見守った。
嘉代子さんは「お母さんの記憶が全然ない耕一郎さんはどんなに母親のことを知りたかっただろうと
思う」と喜び、「1歳だった子供が32歳になった。拉致問題の解決に長い時間がかかっていることを
国民のみなさんにも再認識していただきたい」と訴えた。
一方、福井県小浜市の拉致被害者、地村富貴恵さん(53)は、夫の保志さん(53)を通じて
「田口さんの息子さんがお母さんについての情報を聞く機会ができたことを心から喜んでおり、
田口さんの生存を信じている」とコメント。
保志さんもコメントを出し、「一歩前進」と評価。ただ、「重要なのは日本政府が北朝鮮と
積極的に接触を図り、早期解決に向けて最大限努力をすることだと思います」と問題解決に向けて、
日本政府にいっそうの取り組みを求めた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090311/kor0903112155016-n1.htm
金元工作員証言で「北の欺瞞」まざまざ
2009.3.11 22:52
金賢姫元工作員は北朝鮮による拉致被害者、田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんや長男の耕一郎さん
とともに11日記者会見し、実地訓練を受けていたマカオから北朝鮮に戻った1987年、
「田口さんがどこかに連れて行かれたが、どこかはわからない」という話をきいたことを明らかにした。
北朝鮮側は田口さんについて、「86年7月30日、交通事故で死亡した」と日本政府に説明して
きているが、金元死刑囚の証言をみると、この説明にはやはり不自然さが浮かび上がる。
帰国した拉致被害者も「87年に運転手から『外貨商店で田口さんと会い、人民武力省のナンバーの
車に乗っていたのを見た』と聞かされた」と話しており、北の説明のほころびは消えない。
田口さんの結婚についてもそうだ。北朝鮮側は「84年10月19日に別の日本人拉致被害者、
原敕晁(ただあき)さん=同(43)=と結婚した」と説明するが、金元死刑囚は
「86年に、他の拉致被害者もそうだが、結婚させられたという話を聞き、
田口さんも結婚したのではないかと(思った)」と推測した。
つまり、まだ当時は北朝鮮にいた金元死刑囚の認識では、86年までは田口さんが結婚する状況に
なかったことを示唆している。
最近になって、「田口さんは韓国人の拉致被害者と結婚した」との情報も浮上している。
横田めぐみさんが、韓国人被害者の金英男(キムヨンナム)氏と結婚したことをみれば、
田口さんが韓国人被害者と結婚していた可能性は大いにあり得る。
田口さんが金元工作員に日本人教育を施したのと同じように、めぐみさんも金元工作員の同僚の
「金淑姫(キムスクヒ)」という女工作員に日本語を教えさせられていた。金元工作員は会見でも
この事実に触れた。田口さんとめぐみさんは、同じような役割を担わされていたのだ。
政府・与党「よかった」 田口さんと金元工作員面会
2009.3.11 22:48
拉致被害者の田口八重子さん=拉致当時(22)=の家族が金賢姫元北朝鮮工作員と面会したことで、
政府・与党からは「やっと拉致問題で日韓両政府が共同歩調をとることができた」(安倍晋三元首相)
と歓迎の声があがった。今回の面会により、拉致問題や北朝鮮によるテロである大韓航空機爆破事件に
改めて内外の関心が集まる効果も期待されている。ただ、面会内容に関しては
「特段のサプライズはない」(外務省幹部)と新たな情報は得られなかったようだ。
麻生太郎首相は同日夜、記者団に「拉致問題解決に大きく影響するとは思わないが、
(家族の)長年の思いが一つ達成された」と評価。
首相を表敬訪問した韓国の司空壹大統領特使に、韓国政府の協力への謝意を表明した。
河村建夫官房長官も記者会見で、北朝鮮側に問題解決を強く働きかけていく考えを改めて示した。
北朝鮮に融和的だった盧武鉉前政権の韓国は、拉致問題を扱うことに消極的だった。
だが、現在の李明博政権は北朝鮮に譲歩する姿勢はとっておらず、面会実現に対する協力ぶりに
「韓国にも同様の問題があり、日韓両政府で協力してもらいたい」(公明党の北側一雄幹事長)
と今後の協力強化を期待する声も出た。
政府は、今回の面会で得られた証言をもとに「北朝鮮側の説明と違う点が出てくれば申し入れたい」
(外務省幹部)として、新事実が明らかになれば北朝鮮を追及する構えだ。
ただ、横田めぐみさん=拉致当時(13)=や田口さんに関する金元工作員の11日の諸証言に
ついては「『そう思う』『そう聞いた』などの観測や抽象的な表現があり、真偽は不明だ」
(政府関係者)との冷静な見方もある。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090311/plc0903112251013-n1.htm
金元工作員面会、韓国テレビはトップ報道
2009.3.11 23:17
韓国のテレビ各社は11日、北朝鮮に拉致された田口八重子さんの家族と、
大韓航空機爆破事件の実行犯である金賢姫元北朝鮮工作員の面会を夜のメーンニュース番組の
トップで報道するなど大きな関心を示した。
MBCテレビとSBSテレビは、日本人拉致問題に関する金元工作員の新証言を期待する
日本の関係者の様子や、面会会場前に中継車を並べてリポートを送る日本メディアの「過熱報道ぶり」
を詳しく紹介した。
KBSテレビなどは、盧武鉉前政権時代に「事件は韓国側の謀略の疑いがある」と一部遺族や
市民団体などが主張したことから、金元工作員があらためて北朝鮮の犯行と明言したことに
焦点をあてて報じた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090311/kor0903112319018-n1.htm
「田口の消息が確定したことに礼」 飯塚繁雄さんら帰国
2009.3.12 00:15
田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんと長男の耕一郎さんは11日午後、羽田空港に到着直後、
同空港で会見を開いた。繁雄さんは「(金元工作員の)勇気ある表現で、田口の消息がはっきりと
確定したことに礼を言った」と落ち着いた口ぶりで語った。耕一郎さんは「彼女は面会でも40分
しゃべり続け、40分絶え間なく田口八重子さんの話を聞けて胸が一杯になった」と笑顔を見せ
「(金元工作員は)フォトセッションの際も私の右手を握って離さず、『できるなら次回は八重子さんと
4人で会いましょう』と言ってくれた」と金元工作員とのやり取りを報道陣に明かした。
繁雄さんは、「(金元工作員の)しゃべる日本語の雰囲気は、学校で教わるような日本語でなく、
語尾にやたら『ね』がついていた。その辺が八重子が日本語を教えた感じがあったかな」と説明。
最後に「(金元工作員は)北の教育で間違った人生を送っていたが、家庭を持って、家庭がいかに
大事か気付いたと強調していた。母親として耕一郎の気持ちがすごくよく分かると言っていた」
と金元工作員について同情の気持ちを示していた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903120017000-n1.htm
「日本国民みんなテレビ見て泣いたと思う」 官房長官が飯塚さんらと面会
2009.3.12 10:43
北朝鮮による拉致被害者、田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(70)と、
田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(32)は12日、首相官邸に河村建夫官房長官を訪ね、
金賢姫元北朝鮮工作員との面会の内容などを報告した。
繁雄さんは日韓両政府に謝意を述べたうえで、「面会が実現し、(金元工作員の)肉声が聞けて、
感動した。『八重子さんはきっと生きている』と言っていた。面会できて本当に良かった」と話した。
耕一郎さんは「せっかくついた希望の光を消してはいけない。1秒でも早い解決ができたらと思う」
と拉致問題の早期解決を訴えた。
河村官房長官は「日本国民みんなテレビをみて泣いたと思う。新しい事実はなかったといろいろ
言われているが、(田口さんと金工作員との関係について)これまでの証言以上のものもあった。
これからもみなさんの英知を集めながらやっていきたい」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903121049002-n1.htm
韓国主要紙1面で報道 金賢姫元工作員と田口さん家族の面会
2009.3.12 12:24
12日付の韓国主要紙は、北朝鮮に拉致された田口八重子さんの家族と、大韓航空機爆破事件の
実行犯である金賢姫元北朝鮮工作員の面会について、1面に加え、総合面を1〜2面割いて
記者会見の様子などを詳しく報じた。
ただ、韓国紙は面会そのものより、金元工作員が1997年12月の結婚式以来、
初めて公の場に姿を現したことに重点を置いて伝えた。
中央日報は、今回の面会実施の背景として「拉致問題への(国際的な)関心を高めたい、
という日本政府の計算があったことは否定できない」と指摘。東亜日報は、事件で父親を失った
国際部記者の手記を掲載し、「(久しぶりに公の場に姿を見せた金元工作員が)最初に会うべき
相手は事件の犠牲者ではないか」と遺族の心情を記した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903121228003-n1.htm
国際航空機関に事前通報 ミサイル発射、最終段階か
2009.3.12 13:03
北朝鮮は12日、衛星発射をめぐり国際民間航空機関(ICAO)と国際海事機関(IMO)に
「必要な資料を通報(提出)した」と朝鮮中央通信を通じ発表した。
また、衛星登録に関する協約など関連する2つの宇宙条約にも加入した、と明らかにした。
ミサイル発射やロケット打ち上げについては、ICAOやIMOが、
航空機や船舶の安全を確保するため事前通報の義務を課している。
今回の両機関への資料提出や宇宙条約への加入は、北朝鮮の衛星発射の準備が最終段階に
近づいていることを示すとみられる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903121304004-n1.htm
北ミサイル発射 4月4〜8日か IMOなどに事前連絡
2009.3.12 13:22
朝鮮中央通信によると、北朝鮮は12日、衛星発射をめぐり国際民間航空機関(ICAO)と
国際海事機関(IMO)に「必要な資料を通報(提出)した」と発表した。
また、衛星登録に関する協約など関連する2件の宇宙条約にも加盟した、と明らかにした。
韓国の聯合ニュースは情報消息筋の話として、北朝鮮が4月4日から8日までの間に衛星を発射すると
IMOに通報した、と報じた。
ミサイル発射やロケット打ち上げは、ICAOやIMOが、航空機や船舶の安全を確保するため
事前通報の義務を課している。
今回の両機関への資料提出や関連する宇宙条約への加盟は、北朝鮮の衛星発射の準備が
最終段階に差しかかっていることを示すとともに、発射に対する国際的な非難をかわし、
「衛星発射」の正当性を確保する狙いがあるとみられる。
北朝鮮は、ICAOとIMOには加盟しているが、1998年8月の長距離弾道ミサイル
「テポドン1号」で打ち上げたとみられる人工衛星「光明星1号」発射では、
事前通報は行っていなかった。
クリントン米国務長官は2月17日、北朝鮮は「人工衛星」の打ち上げ国が負うべき義務を
果たしておらず、長距離弾道ミサイル発射は「有益ではない」としていた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903121323005-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903121323005-n2.htm
朝鮮中央通信「『光明星2号』を『銀河2号』で打ち上げる」
2009.3.12 19:21
【ソウル=水沼啓子】朝鮮中央通信は12日、北朝鮮がこのほど
「人工衛星『光明星2号』を打ち上げる準備の一環」として、国際民間航空機関(ICAO)と
国際海事機関(IMO)に「航行の安全に必要な資料を提出した」と報じた。
宇宙空間の利用に関する2件の国際条約に加盟したことも明らかにした。
また、韓国国土海洋省当局者によると、北朝鮮がIMOに提出した資料には、発射時期や軌道座標に
関する情報が含まれており、4月4日から8日までの間に日本海方向に打ち上げられるという。
ICAOとIMOへの資料提出について、朝鮮中央通信は同日、
「朝鮮宇宙空間技術委員会が先ごろ発表した、試験通信衛星『光明星2号』を
運搬ロケット『銀河2号』によって打ち上げるための準備事業の一環」と主張した。
北朝鮮が主張する人工衛星は、実際は長距離弾道ミサイル「テポドン2号」とみられ、日本、米国、
韓国が国連決議違反と批判。日米両国はミサイル防衛(MD)システムで迎撃する可能性を示唆し、
北朝鮮との間で緊張が高まっている。
聯合ニュースが情報筋の話として伝えたところによると、咸鏡北道の発射施設の発射台には
ミサイルは現在、装着されていないという。この情報筋は「1、2週間内に打ち上げ作業がすべて
完了すると推定される。物理的には来月初めには発射できる」と述べた。
日本海に向けて発射された場合、日本列島を飛び越えて、太平洋に落下する可能性が高いとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090312/kor0903121923006-n1.htm
日本まで最短距離130キロ 国際海事機関が危険区域を公表
2009.3.13 08:46
「人工衛星ロケット」打ち上げを計画する北朝鮮から事前通報を受けた
国際海事機関(IMO、本部ロンドン)は12日、北朝鮮の設定したロケットが落下する
危険区域の詳細な位置情報を公開した。ロケットの1段目が落下するとみられる日本海の
危険区域の東端は青森と秋田の日本海沿い県境付近から西に約130キロしか離れていない。
IMOや日本政府が発表した資料によると、1段目が落下するとみられる日本海の危険区域は
東西に約250キロ、南北に約20キロの海域。2段目の落下予定区域とされる北太平洋の
危険区域は南北約160キロ、東西約800キロに及ぶ範囲で、
日本に最も近い西端は千葉県から東に約2150キロ。
北朝鮮は4月4日から8日までの午前11時から午後4時までの間について危険区域を設定。
いずれも公海上という。
IMOは船舶の安全確保のため、ミサイル発射などの事前通報を義務づけている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090313/kor0903130847001-n1.htm
国際民間航空機関も確認、北朝鮮の打ち上げ通報
2009.3.13 09:09
国際民間航空機関(ICAO、本部カナダ・モントリオール)当局者は12日、
北朝鮮から「人工衛星」打ち上げの通報があったことを確認した。
通報は書簡で、11日に受領した。内容は4月4日から8日の間に通信衛星を打ち上げると
いうもので、時間も世界共通の標準時刻(協定世界時)の午前2時から7時(日本時間午前11時
から午後4時)と指定していた。
当局者は国際民間航空条約に基づき打ち上げの際、周辺を飛行する航空機への注意喚起のために
加盟国への情報提供を行う予定だとした。北朝鮮はICAOの加盟国。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090313/kor0903130909002-n1.htm
北朝鮮のミサイル発射に制裁検討 クリントン米国務長官
2009.3.12 08:34
【ワシントン=有元隆志】クリントン米国務長官は11日、北朝鮮が「人工衛星」打ち上げと称して
長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めていることについて、改めて発射しないよう
求めるとともに、実際に発射された場合、「幅広い選択肢がある」と述べ、制裁措置も含めて検討して
いく考えを表明した。中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相との会談後の記者会見で語った。
クリントン長官は「非常に挑発的な行為」であるミサイル発射をしないよう北朝鮮に働きかけている
と説明した。ただ、北朝鮮問題担当のボズワース特別代表の訪朝が3月上旬のアジア歴訪中に
実現しなかったことを「遺憾に思う」と述べるなど、説得がはかどっていないことを認めた。
長官はミサイル発射が行われた場合、
「いかなる目的であれ、(北朝鮮にミサイル発射停止を求めた)国連安保理決議違反だ」と指摘した。
その一方で、北朝鮮がミサイル発射をした場合でも、核問題をめぐる6カ国協議の早期再開を目指す
方針に変わりはないことを強調した。
国連安保理は2006年7月の「テポドン2号」発射を受けて、北朝鮮にミサイル開発停止と
発射凍結の再公約を迫るとともに、ミサイル開発関連物資や技術の北朝鮮への移転阻止と、
それに関連した金融資産の移転阻止を加盟国に要求する決議を全会一致で採択した。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090312/amr0903120835004-n1.htm
米、北ミサイル対応準備も…低い迎撃の可能性
2009.3.13 00:36
【ワシントン=有元隆志】北朝鮮が「人工衛星」打ち上げと称し、長距離弾道ミサイルを打ち上げる
可能性が高まったことを受けて、米政府は監視を強化するほか、米本土などに到達した場合に備え、
迎撃の態勢をとる方針だ。米国でもミサイル迎撃をめぐって論議を呼んでいるが、
米軍が実際にミサイルを迎撃する可能性は低いとみられる。
モレル国防総省報道官は11日の記者会見で、迎撃の可能性に関し、「作戦事項については語らない」
と述べるにとどまった。米軍は偵察衛星などを使い、ミサイル発射施設の監視を強めている。
ミサイルに燃料が注入された段階で、アラスカ州などに配備する地上発射型迎撃ミサイルを
「試験モード」から「実戦モード」に切り替えるとみられる。
ただ、オーライリー同省ミサイル防衛局長は2月下旬の議会公聴会証言で、
北朝鮮の長距離ミサイルの迎撃に自信を示したものの、迎撃実験が「限定的で初期段階」と認めている。
また、2001年までミサイルなどの兵器実験評価の責任者だったコイル元国防次官補は2月下旬の
同公聴会証言で、「ミサイル防衛の効果性は立証されていない」と、実験すら十分でないと指摘している。
北朝鮮問題に詳しい議会筋は「成功・不成功にかかわらず迎撃した場合、
不測の事態が起きる可能性がある。アフガニスタン問題などを抱えるオバマ政権にとり、
戦線拡大は望ましくない」と述べ、オバマ大統領は迎撃を指示しないと予想している。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090313/amr0903130037000-n1.htm
北ミサイルは日本海側へ? 韓国報道
2009.3.12 18:06
韓国の聯合ニュースは12日、北朝鮮が国際海事機関(IMO)に通報した「衛星打ち上げロケット」
の軌道の座標によると、日本海側に向け発射されることになっていると報じた。
北朝鮮は日本海側の咸鏡北道舞水端里(ムスダンリ)のミサイル発射施設で長距離弾道ミサイル
「テポドン2号」の発射準備とみられる動きを進めている。日本海に向け発射した場合、
途中で故意に落下させない限り、日本列島を飛び越える可能性が高いとみられる。
北朝鮮が1998年にテポドン1号の発射実験を行った際には、一部が日本列島上空を飛び越え、
太平洋に落下した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090312/plc0903121807007-n1.htm
「人工衛星」迎撃に先手 北のカード無力化へ
2009.3.12 23:58
「人工衛星も含めて対処するのは当然だ」。
北朝鮮による長距離弾道ミサイル「テポドン2号」改良型の発射準備を受け、浜田靖一防衛相は、
衛星と称して発射しても日本に飛来すればミサイル防衛(MD)システムで迎撃する方針を明言している。
衛星と主張する常套手段に先手を打つ形で迎撃に関する法的な整備を終え、限定的ながら装備の導入も
進み、外交カードとしてのミサイル発射を無力化する環境は整っている。(半沢尚久)
◆違いは弾頭
「こちらがどう評価するかだ」。防衛省幹部は12日、北朝鮮が国際機関に人工衛星発射を
通告したことについて、ミサイル発射を正当化するための方便との見方を改めて示した。
そもそも、弾道ミサイルと、衛星を搭載したロケットは技術的には同じで、違いは弾頭だけだ。
ミサイルは放物線のような軌道を描き、弾頭が落下して目標に着弾する。
ロケットは弾頭に搭載した衛星を分離して地球周回軌道に乗せる。
平成10年8月にテポドン1号を発射した際も北朝鮮は人工衛星「光明星1号」の打ち上げと
主張した。しかし、防衛省幹部は「衛星であれば飛翔(ひしょう)位置を追跡する信号を出すが、
確認されなかった」と一蹴(いっしゅう)する。
垂直に発射後、ミサイルは45度の角度で上昇させるが、衛星は角度が低いという違いもある。
ただ、ミサイルが日本に飛来するのは発射から約10分で、ミサイルか衛星か見極めるのは困難だ。
このため、MDでの迎撃手続きを定めた自衛隊法の規定は、衛星とミサイルを区別せずに迎撃できる
よう「幅」を持たせている。
>31
◆平時での対処
《落下により、人命または財産に重大な被害が生じると認められる物体であって、航空機以外のもの》
17年7月、同法に新設した「弾道ミサイル等に対する破壊措置」では迎撃対象をそう明示している。
「弾道ミサイル等」に人工衛星も含まれるわけだ。
破壊措置は、閣議決定などが必要な「防衛出動」を発令する時間的余裕のない場合でも、
迅速に対応できるよう整備した。相手国と交戦状態にある「有事」でのMD対処は防衛出動、
それ以外の「平時」での対処は破壊措置となる。
テポドン1号のころと違い、日本は法整備を終え、迎撃手段も導入した。
「北朝鮮は宇宙開発を隠れみのにしたミサイル発射で日本を揺さぶるのは無意味と認識すべきだ」(自衛隊幹部)
【正論】拓殖大学大学院教授・森本敏 北朝鮮ミサイルの迎撃決断を
2009.3.13 02:56
≪米国の出方にかかわらず≫
北朝鮮が1998年8月、日本に向けて発射したテポドン−1ミサイルは日本海と三陸沖に
分かれて着弾した。北は後に人工衛星の実験と発表したが、人工衛星とは判別されなかった。
2006年7月にはテポドン−2を発射したが、これは推進体の切り離しに失敗したらしく
上昇途中で落下飛散した。今回また、ミサイルの発射準備中だが、
北朝鮮の技術開発が進んでいるとすれば、今までより射程は大きいと予測される。
ミサイルが発射台に据えられると、型式、発射時期、発射方向などが推測できる。
アラスカに向かうとなれば中国・ロシアの上空、グアムに向かうとすれば韓国の上空を飛翔する。
地球の自転を考慮すれば日本を飛び越え、はるか太平洋上に着弾すると考えるのが自然である。
今回も北朝鮮は人工衛星の発射実験だと言っている。
それは太平洋の公海上に落ちれば国際法上の問題はなく、
ミサイル防衛で撃墜される恐れも国連安保理の制裁を受ける恐れもないと考えているためかもしれない。
今回の発射実験はオバマ政権を牽制(けんせい)し北朝鮮の立場を有利にすることを狙いつつも、
ミサイル開発計画を確実に進めようとする意図の現れであろう。
とすれば米国の出方にかかわらず発射実験はすると考えるべきだ。
空域確保のため韓国に民間機航行の安全を保証しない、と脅かしているのはその証左である。
>34
≪首相の自覚を求める≫
日米両国は今までと異なりミサイル防衛の態勢を整備しつつある。
ただ日本を飛び越えて、はるか太平洋上に着弾する射程も射高も大きいミサイルには、
日本海に配備するミサイル防衛搭載イージス艦では技術的に対応不可能である。
日本やその周辺に飛翔するものは対応できるし、当然、撃墜するべきである。
そうでないとミサイル防衛システムを配備した理由が説明つかない。
現在、日米両国は情報収集を強化し、警戒監視に努めている。実際に発射された場合には、
米国の早期警戒衛星から送られた情報を基に米本土の防空システムが弾道経路、着弾点などを計算し、
複数のルートを経て日本に情報が伝達される。指揮系統に基づいてイージス艦やパトリオットが
対応することになる。米国のミサイル防衛システムも決められた手順に従って同様の対応をするであろう。
これだけのことを前提に、今後、とるべき対応と問題点を指摘したい。
第1に、わが国の政治決断を急ぐべきである。ミサイル防衛は自衛隊法第82条の2項に基づき、
防衛大臣が内閣総理大臣の承認を得て、指揮官に対処権限を委任する仕組みになっている。
総理の承認がなければミサイル防衛は機能しない。この対処要領は、航空総隊司令官がイージス艦艦長
やパトリオット部隊指揮官に下令し、飛翔するミサイルをわずか数分のうちに撃墜するものである。
その手順は防衛省内で決められているが、これを有効にするためには空域をクリアにする
必要もあるし、パトリオットミサイルの運用に必要な電波管制も必要となる。
まだ総理の政治決断は下っていないが、時機を逸したのでは取り返しがつかない。
>35
≪米韓との危機管理体制を≫
第2に、日米間の運用上の調整を急ぐことである。米国はイージス艦を日本周辺に5、6隻配備し、
海自も2隻の配備が可能だ。緊迫すれば、このうち最低2隻を日本海に展開させる必要がある。
しかし、日米では指揮権が異なるため、司令部・部隊間の調整が不可欠になる。
ミサイル防衛は日米が共通の対応をしなければ効果はない。日本だけが対応しなければ、
その必要性が問題になり、米国だけが対応しなかったら日米同盟の信頼性という問題になる。
撃墜率は高いと予想されるが失敗しても、技術開発途上なので改善すればよいだけの話だ。
撃墜できればミサイル防衛の有効性を証明でき、北朝鮮のみならず周辺国への抑止効果も大きい。
北にミサイル発射中止を求めるより、ミサイル防衛システムで撃墜する方がよほど、抑止効果が高い。
第3は、速やかな危機管理対応である。ミサイルの経路予測にかかわらず、日本周辺での落下を
想定して危機管理体制をとることは国の安全保障上、当然である。だが実際にミサイルを撃墜したり、
発射後に制裁措置をとると、北朝鮮指導部にとって政治的打撃になる可能性があり、
北がどのような対応に出るか予想がつかない。韓国や在韓米軍に軍事対応する可能性も排除できない。
速やかに、日米韓の緊密な連絡調整と危機管理体制をとる必要がある。
時間的余裕はない。国内は経済、政治の混乱期にあるが、国家と国民の安全を守ることは
最優先でなければならない。政治指導者の自覚を強く求める。(もりもと さとし)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090313/plc0903130257002-n1.htm
麻生首相が北の「人工衛星発射通告」を牽制 「日本として『左様でございますか』という話とは違う」
2009.3.13 12:38
麻生太郎首相は13日午前、北朝鮮が人工衛星発射の計画を国際機関に通告したことについて
「人工衛星と言おうと何と言おうと明らかに国連安全保障理事会決議の違反だ。日本として
『左様でございますか』という話とは違うので、国連を通じ抗議し、中止を申し入れなければならない」
と述べた。首相官邸で記者団に語った。
河村建夫官房長官も同日午前の記者会見で「打ち上げ中止を強く求める」と強調。
中曽根弘文外相は会見で、発射した場合について「わが国に被害が及ぶ場合はしっかり対応する」
と述べ、米国と連携して迎撃する考えを重ねて示した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090313/plc0903131238011-n1.htm
失業世帯などに現金や商品券配布へ 韓国、生活支援策
2009年3月12日18時21分
【ソウル=稲田清英】韓国政府は12日、現金や商品券の配布などを盛り込んだ
低所得者向けの生活支援策を発表した。総額約6兆ウォン(約3900億円)規模。
景気悪化で失業や所得目減りなどに苦しむ世帯の生計維持をはかる。
具体的には、世帯主の失業などで生計が苦しい40万世帯を対象に、公共的仕事を提供する一方、
6カ月間毎月83万ウォン(約5万3千円)を、現金と商品券を半分ずつ組み合わせて支給。
高齢者や障害者などで一定の所得以下の50万世帯には6カ月間、平均20万ウォンを現金で支給する。
このほか、教育費や住居費なども金利引き下げなどで支援する。
http://www.asahi.com/international/update/0312/TKY200903120204.html
北朝鮮「4月4〜8日に発射」 日本列島飛び越える軌道
2009年3月13日3時2分
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮が打ち上げ準備を進めている「人工衛星『光明星2号』を運ぶ
ロケット『銀河2号』」は、日本海側に向けて発射され、日本列島を飛び越える軌道を予定している
ことが分かった。打ち上げの時期は、4月4日から8日までの間としている。
日本政府が12日、北朝鮮の国際海事機関(IMO)への事前通報内容を公表した。
政府は同日午後10時39分、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。
「たとえ『人工衛星』であれ、国連安保理決議に違反する」として、打ち上げ中止を求める
官房長官談話を発表した。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は同日、
国連本部での記者会見で「(発射は)地域の平和と安定を脅かす」と、懸念を表明した。
北朝鮮は、ロケットが落下する可能性がある海域として、1段目は秋田県沖約130キロから
約380キロにかけての帯状の海域、2段目は日本列島の東南東約2150キロの太平洋の
長さ約800キロの海域を指定した。いずれも公海だが、1段目は日本の排他的経済水域に
落下する可能性がある。発射時刻は、予定期間中の午前11時から午後4時の間を計画している。
海上保安庁は12日夜、当該海域を航行する船舶に注意を促す「航行警報」を発した。
北朝鮮は日本海に面した咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンブクト・ファデグン・ムスダンリ)
にある基地で、長距離弾道ミサイル「テポドン2」の発射準備とみられる動きを続けている。
12日現在、発射台に本体の姿は確認されていない。
今回の国際機関への通報は、人工衛星打ち上げの際の国際ルールに従うことで、
「発射は弾道ミサイル発射を禁じた国連安保理決議違反」とする日米韓などの批判をかわす思惑が
あるとみられる。しかし、98年の「テポドン1」に続き、再び日本列島を飛び越えることになれば、
日本の政府や世論の強い反発を招くことは避けられない。
オバマ大統領、中国外相に懸念示す 北朝鮮ミサイル問題
2009年3月13日10時49分
【ワシントン=鵜飼啓】オバマ米大統領は12日、訪米中の中国の
楊潔チー(ヤン・チエチー、チーは竹かんむりに褫のつくり)外相とホワイトハウスの執務室で会談し、
北朝鮮のミサイル発射の可能性に懸念を示した。
ホワイトハウスによると、大統領は会談で「北朝鮮のミサイル計画がもたらす危険を強調した」
という。北朝鮮は「人工衛星」の打ち上げを国際海事機関(IMO)に通告したが、
米政府は北朝鮮に発射を断念させるよう外交活動を続けるとしており、
オバマ氏は楊外相に対して北朝鮮に自制をさらに働きかけるよう求めたと見られる。
ロケット技術と弾道ミサイル技術がほぼ同じことから、米政府は日本と同様に、
衛星打ち上げであっても、北朝鮮に弾道ミサイル開発を禁じた国連安保理決議に違反するとの立場。
実際に発射した場合は、安保理での新たな決議採択などを念頭に「さまざまな選択肢がある」
(クリントン国務長官)としており、中国側にも一致した対応を呼びかけた可能性もある。
オバマ氏はまた、北朝鮮核問題をめぐる6者協議で中国が議長国として果たしている役割を評価。
「6者協議参加国と協力し、北朝鮮の核計画放棄に向けた努力を続ける」と表明した。
中国海南島付近で起きた米調査船への中国艦船による妨害活動をめぐっては、
大統領は「将来的に同様の事件が起きないよう、米中軍事交流のレベルを上げるとともに
頻度を増やすことが重要」との考えを示した。
米大統領が外相と単独で正式に会談するのは極めて異例で、オバマ政権の中国重視の表れとみられている。
http://www.asahi.com/international/update/0313/TKY200903130071.html
金元死刑囚面会「先に日本人おかしい」…大韓機爆破遺族は反発
【釜山=前田泰広】大韓航空機爆破事件の実行犯で、北朝鮮に拉致された田口八重子さんから
日本語教育を受けた金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚(47)と田口さんの家族の面会が実現したことで、
韓国では韓国人拉致事件の解決も進展するとの期待が出ている。
ただ、爆破事件の遺族は今回の面会に反発しており、この問題を巡る韓国社会の複雑な構図も浮き彫りになった。
韓国人拉致被害者の家族でつくる「拉北者家族の会」の崔成竜(チェソンヨン)代表は、
「面会は日韓両国が拉致問題解決に向けて協力した大きな一歩だ」と歓迎した。
一方で、韓国では、拉致問題に対する世論の関心が低いことから、
「日本政府のように被害者の救出に力を入れてほしい」と韓国政府に注文を付けた。
爆破事件の遺族らは、金元死刑囚が田口さんの家族と面会したことに強く反発している。
関係者によると、「事件の遺族と会って直接謝罪するのが人間としての道理だ。
先に日本人と会うのはおかしい」などの批判が相次ぎ、面会を妨害する意向を示す遺族もいたという。
面会実現の過程では、韓国の柳明桓(ユミョンファン)・外交通商相が2月、日本人拉致問題を
「迅速に解決すべき人権問題」と位置づけ、「遅からず面会が実現される」と述べるなど、
拉致問題に消極的だった韓国政府の変化も印象づけた。
ただ、北朝鮮は韓国人拉致を認めておらず、韓国政府が対話の糸口を探るのは極めて困難な状況だ。
拉致問題で日本と連携を強めれば、これまで以上に北朝鮮が反発する可能性もあり、
「今さら、なぜ金賢姫なのか」と突き放した考えを示す政府関係者もいた。
北朝鮮、「衛星」発射予告…「4月4日〜8日」報道も
【ソウル=浅野好春】韓国の聯合ニュースは12日、情報消息筋の話として、北朝鮮が4月4日から
8日の間に「人工衛星」を打ち上げると国際海事機関(IMO)に通報したと報じた。
北朝鮮の朝鮮中央通信も12日、朝鮮宇宙空間技術委員会が、試験通信衛星「光明星2号」を
運搬ロケット「銀河2号」で打ち上げる準備の一環として、「航空機と船舶の航行安全に必要な資料」
を国際民間航空機関(ICAO)とIMOに通報した、と伝えた。
同通信は、打ち上げの期日については触れていない。
北朝鮮が最近準備を進めている長距離弾道ミサイル発射について、国際機関への事前通報を報じたの
は初めて。国際社会からの非難をかわすことを狙った措置だ。日本や米国、韓国は「人工衛星打ち上げ」
をミサイル発射を正当化するための名目に過ぎないとして、衛星打ち上げでもミサイル発射でも
2006年の国連安保理決議1718号に違反するとの立場を明らかにしているため、
北朝鮮は日米韓の主張を封じ込める思惑とみられる。
(2009年3月12日12時49分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090312-OYT1T00545.htm
北朝鮮ミサイルに「対抗措置、幅広い選択肢」…クリントン長官
【ワシントン=本間圭一】クリントン米国務長官は11日、日中韓3か国歴訪中に
スティーブン・ボズワース米政府特別代表(北朝鮮担当)の北朝鮮訪問が実現しなかったのは、
「北朝鮮から招待されなかった」ためと明らかにした。
楊潔チ(ようけつち)中国外相との会談後の記者会見で語った。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
長官はボズワース氏が「北朝鮮との対話を開始するため、即座に訪朝する準備を進めていた」
と明かしたが、北朝鮮は米側の要請を受け入れず、「残念に思う」と述べた。
長官はまた、北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の早期再開を呼びかけた。
北朝鮮が「人工衛星を打ち上げる」と主張して弾道ミサイル発射準備の動きを見せていることに
関しては、ミサイルを発射すれば「目的がどうであれ、国連安保理決議違反だ」と強調。
「対抗措置として幅広い選択肢がある」と、制裁強化の考えを示した。
(2009年3月12日13時25分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090312-OYT1T00576.htm
「衛星」発射、北朝鮮が危険区域を指定…秋田沖と太平洋
政府は12日夜、北朝鮮が4月4日から8日までの間に、試験通信衛星「カンミョンソン2号」
(光明星2号)を打ち上げると国際海事機関(IMO、本部ロンドン)に事前通報したと発表した。
部品等の落下が予想される危険区域として、北朝鮮は秋田県沖の日本海と千葉県東方の太平洋の
二つの海域を指定した。政府は、衛星打ち上げであっても、北朝鮮に弾道ミサイル計画の停止を求めた
国連安全保障理事会決議に違反するとして、中止を求める河村官房長官の談話を発表した。
北朝鮮の事前通報は、1991年に採択された国際海事機関の決議に基づくものだ。
ロケット打ち上げやミサイル発射の場合に、周辺を航行する船舶に注意を促す目的がある。
北朝鮮は過去にも弾道ミサイルを発射しているが、事前通報を行ったのは今回が初めて。
北朝鮮の通報によると、危険区域は、
〈1〉秋田県沖130キロの海域(東西250キロ×南北20キロ)
〈2〉千葉県東方2150キロの海域(東西800キロ×南北160キロ)。
4月4日から8日までの毎日午前11時から午後4時まで、危険区域に指定するとしている。
これは、日本海にロケット(ミサイル)の1段目が落下し、
日本上空を通過してさらに太平洋に2段目が落下することを示すものとみられる。
海上保安庁は12日夜、4月4日から8日までの午前11時から午後4時までの間に、
日本海側や太平洋海域を航行する船舶に対し、注意を呼びかける警報を出した。
国土交通省航空局も、航空機に対して注意を呼びかける方針だ。河村官房長官は12日深夜、
「朝鮮半島の緊張緩和の努力が行われている中で、地域の安定及び平和を損なうものだ」
との談話を発表、北朝鮮に打ち上げ中止を求めた。
北朝鮮は、北東部の日本海沿岸にある舞水端里(ムスダンリ)の基地で、
長距離弾道ミサイル「テポドン2号」(射程4300〜6000キロ)か、
その改良型(同1万キロ以上と推定)の発射準備を進めているとみられる。
北の核放棄に向け連携…オバマ大統領が中国外相と会談
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は12日、ホワイトハウスで
中国の楊潔チ(ようけつち)外相と会談した。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
大統領は、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備を進めていることに関連し、
北朝鮮のミサイル計画の危険性を強調。
また、北朝鮮の核放棄に向け、中国など6か国協議参加国と連携を進めていく意向を表明した。
大統領はさらに、南シナ海で米海軍調査船が中国艦船から航行妨害を受けた問題で、
米中軍事対話の当事者の格上げや実施頻度の拡大により再発防止を図りたいとの立場を強調した。
会談ではまた、世界的懸案の経済危機について、経済大国である米中が国内外での需要拡大や
金融市場の活性化などを通じて世界経済を安定させるため、緊密かつ迅速な対応を進めることで
一致した。
(2009年3月13日10時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090313-OYT1T00303.htm
中国の温首相、“衛星”打ち上げで北に慎重対応促す
【北京=佐伯聡士】中国の温家宝首相は13日午前、第11期全国人民代表大会(全人代=国会)
第2回会議の閉幕後、北京の人民大会堂で記者会見し、北朝鮮が国際海事機関(IMO)に
試験通信衛星の打ち上げを事前通報したことについて、「(北朝鮮を含む)6か国協議の参加各国が
大局から出発し、相違点を適切に処理し、矛盾を激化させることを行わないよう望む」と述べ、
間接的な表現ながらも北朝鮮に慎重な対応を促した。
(2009年3月13日13時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090313-OYT1T00606.htm
面会実現、韓国政府の対応評価…政府・与党
大韓航空機爆破事件の金賢姫元死刑囚と拉致被害者田口八重子さんの家族との面会実現について、
政府・与党は、韓国で対日関係を重視する李明博(イミョンバク)政権が誕生した影響が大きいと
歓迎している。
麻生首相は11日、首相官邸で記者団に、「協力していただいたことに感謝している」と述べ、
韓国政府に謝意を表明した。
関係者によると、今回の面会は昨年秋から政府間で調整が始まった。金元死刑囚が知人に出した
手紙の中で、田口さんの家族との面会に前向きな考えを示したことがきっかけだった。
韓国では昨年2月の現政権発足まで、北朝鮮に融和的な政権が10年間続いた。
拉致問題に取り組んできた安倍元首相は記者団に、
「李明博政権ができてやっと、日韓が拉致問題で同じ認識を持つに至った」と語った。
「未来志向でやっていこうとの韓国政府の考えの表れ」(外務省首脳)との指摘もある。
経済対策などでも一層の連携を進める呼び水の狙い――との見方だ。
一方、北朝鮮への影響に関しては、政府は「態度を硬化することはあっても軟化しない」
(外務省幹部)と警戒する。北朝鮮は昨年の日朝公式実務者協議で、
「拉致問題は解決済み」との立場を事実上転換し、被害者の再調査を表明した。
だが、調査は今なお実施されていない。最近は、弾道ミサイルの発射準備を進めるなど周辺国との
対決姿勢も強めている。
政府は田口さんの家族らの帰国を待って面会し、改めて政府の対応を検討する考えだ。
(2009年3月11日23時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090311-OYT1T01298.htm
北朝鮮:衛星発射で秋田沖など危険区域 IMOに事前通告
【ソウル西脇真一】北朝鮮が国際海事機関(IMO、本部ロンドン)に対し、
4月4日から8日の間に打ち上げると事前通告した実験通信衛星は、
日本海・太平洋の方向に発射されることが12日、分かった。日韓両政府が明らかにした。
通告は、「ロケット」の1段目が日本海に、2段目が太平洋に落下する内容。
日本海に向け発射されれば、98年の長距離弾道ミサイル「テポドン1号」と同様に、
日本列島を飛び越える可能性が高い。
IMOから両政府に入った連絡によると、4月4〜8日の期間中、北朝鮮は午前11時から
午後4時(日本時間)まで、秋田県西方沖の日本海や、日本列島から東へ2000キロ以上離れた
太平洋に船舶や航空機が接近しないよう危険区域を設定した。
北朝鮮は98年と06年に長距離弾道ミサイル発射実験をしたが、国際機関に事前通告したのは初めて。
北朝鮮は咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンプクドファデグンムスダンリ)の
ミサイル発射基地で長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めているとみられるが、
同国は実験通信衛星「光明星2号」を積んだロケット「銀河2号」だと主張している。
12日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮はIMOのほか国際民間航空機関
(ICAO、本部モントリオール)にも打ち上げに関する情報を通告した。IMOは船舶の安全、
ICAOは航空機の安全確保のため、締約国にミサイル発射などの事前通告を義務化。
北朝鮮は、国際社会の批判をかわすため、ルールに沿った手続きをとった可能性が高い。
>52
◇海保が航行警報
北朝鮮が人工衛星の打ち上げを国際海事機関(IMO)に通告した問題で、海上保安庁は12日深夜、
航行警報を出した。4月4〜8日の午前11時〜午後4時にかけ、秋田沖約130キロの日本海上
(南北20キロ、東西250キロ)と銚子沖約2150キロの太平洋上
(南北160キロ、東西800キロ)を危険区域に設定。付近を航行する船舶に注意を呼びかけた。
政府も12日夜、打ち上げに関する情報収集のため、首相官邸に情報連絡室を設置。
外務省も連絡室を開設した。河村建夫官房長官は「北朝鮮のミサイル関連の動向については、
引き続き重大な関心を持って情報の収集に努める考えだ。今後とも、状況に応じて、適切な対応を取る」
とのコメントを発表した。【仙石恭、川崎桂吾】
毎日新聞 2009年3月13日 1時51分(最終更新 3月13日 8時45分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090313k0000m030147000c.html
中国首相:「衛星」打ち上げ、北朝鮮に自制促す
【北京・浦松丈二】中国の温家宝首相は13日、記者会見し、
北朝鮮が近く「人工衛星」を打ち上げると公表していることについて
「(北朝鮮を含む)6カ国協議参加国は大局に立ち、矛盾をさらに広げないよう希望する」と述べ、
間接的ながら北朝鮮に自制を促した。
また、温首相は世界的金融危機に対応し「いつでも追加景気対策を打てるよう準備している」と表明。
中国政府は08年11月、総額4兆元(約57兆円)の緊急景気対策を発表したが、
金融危機の長期化に備え、新たな景気浮揚策を打ち出す可能性を示唆した。
日本を抜いて中国が世界一の米国債の保有国になったことについて
「米国が信用を維持し、約束を守り、中国の資産の安全を保証するよう要求する」と述べる一方、
ドルの下落傾向に懸念も示した。
ラサ暴動から14日で1年を迎えるチベット問題に関しては「チベットの安定と永続的な進歩は
われわれの政策が正しいことを説明している」と語り、宗教・人権の改善を求める欧米の主張を退けた。
毎日新聞 2009年3月13日 13時09分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090313k0000e030076000c.html
北朝鮮衛星:打ち上げ中止、改めて求める 河村官房長官
河村建夫官房長官は13日午前の記者会見で、北朝鮮が「人工衛星」を打ち上げると国際機関に
通告したことに関し、「人工衛星であっても、発射は国連安保理決議違反だ。改めて打ち上げ中止を
求める」と述べ、北朝鮮に強く自制を求めた。ミサイルが日本に落下する可能性がある場合は
「安全のため迎撃できる」と述べ、弾道ミサイル防衛(MD)による初の迎撃を行う考えを示した。
自衛隊法82条に基づき、緊急時に備え、浜田靖一防衛相があらかじめミサイルの破壊措置命令を
出すことについても「そのようにすることが必要」と述べ、政府内で手続きを進める方針を示した。【坂口裕彦】
毎日新聞 2009年3月13日 11時19分(最終更新 3月13日 13時31分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090313k0000e010041000c.html
北朝鮮衛星:海保が巡視船配備へ 4月4〜8日
2009年3月13日 12時42分
北朝鮮が人工衛星の打ち上げを国際海事機関(IMO)に通告した問題で、海上保安庁は13日、
危険区域への巡視船配備を決めた。漁船の操業区域や旅客船の定期航路が含まれていることもあり、
航行警報(12日発令)を出した4月4〜8日の午前11時〜午後4時、
秋田沖約130キロの日本海(南北20キロ、東西250キロ)と
銚子沖約2150キロの太平洋(南北160キロ、東西800キロ)を中心に警戒に当たる。
また、国土交通省は13日、航空機の安全確保を求める航空情報(ノータム)を出した。
北朝鮮から事前通報された国際民間航空機関(ICAO)からの連絡を受けた措置で、
対象区域は航行警報と同じ。
さらに、国交省は連絡室、警察庁は対策室を、いずれも12日に設置。首相官邸に設置された
情報連絡室をはじめ、国内外の関係機関と連携して情報収集する。【高橋昌紀、長野宏美】
http://mainichi.jp/select/today/news/20090313k0000e040067000c.html
春・夏・秋・冬
李・麻生政権が共催した対朝鮮圧力政策の一環である「政治ショー」が釜山を舞台に繰り広げられた。
マスコミは正体不明の女の、まさに女優顔負けのパフォーマンスに酔いしれ大書特筆し、
大々的に報じた。両政権の失点、失態は一時、どこかに吹き飛ばされたかのような感がある。
それが狙いであることは、いうまでもない。頭隠して尻隠さずの類だ
▼昨年半ば過ぎにこの女の手紙が公表されたことを合図に、
バタバタと「政治ショー」の準備に拍車がかかっていったというのは関係者の話。
昨年末、NHKがインタビューをしたことによって脚本は完成したというのだ
▼「政治ブローカーのような、一儲けを企んだいろんな人間が背後にうごめいている。
彼らは単独行動をしているのではなく、ある人間の掌の上で踊らされている」と前述関係者は指摘する。
実は「政治ショー」の準備は昨年、5月頃にまで遡る、とも指摘されている
▼一部では、事実はどうあれ「政治ショー」の宣伝のために重要な役割を果たしたのは
NHKではないかという。そう言われれば、昨年、暮れも押し迫った時期のインタビュー放映、
なぜあの時だったのかと考えてしまう。
インタビュー収録はすでにそれ以前に終わっていて、朝のトップニュースで放映できる時期まで待った?
この間の関連報道も、民放に比べて執拗だったようにも思える
▼では「政治ショー」を仕組んだのは誰なのか。「この手の物を仕切るのは内閣官房というのが常識。
その事実上の長は、いま渦中の官房副長官」と、前述関係者は語った。(彦)
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0313-00001.htm
朝鮮中央通信 田母神前航空幕僚長の暴言を非難
朝鮮中央通信は10日、田母神俊雄・自衛隊前航空幕僚長が「拉致問題」をテーマにした講演(2月28日)で、
「自衛隊を動かしてでも、ぶん殴るぞという姿勢を(朝鮮に)見せなければならない」と発言したことを非難した。
同通信は、田母神氏を「日本軍国主義勢力の代弁人を自称し、内外の糾弾にさらされている極悪な右翼反動分子」
だと指弾し、今回の発言は「反朝鮮対決と戦争の狂信者だけが吐くことのできる許しがたい暴言」だと非難した。
また同氏の発言は、「朝鮮半島をはじめアジアと世界を征服しようとする日本の反動層の再侵略野望が頂点に
至っていることを示すもの」であり、「朝鮮の自主権に対する挑戦、アジアの平和と安全に対する脅威」だと指摘した。
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0313-00013.htm
くらしの周辺−変わらぬ「アジア蔑視」
最近、日本人の友人が私にこう嘆いた。
「マスコミの反朝鮮報道は常軌を逸している。朝鮮政府や朝鮮民族をあまりにもバカにしすぎている。
見方を変えれば自分たちと価値観が違い、立場が弱いからということでイジメをしているようなものだ。
こんな大人をみていては子どもたちが健全に育たない。
自分の子どもに正しい歴史観を身につけさせるのが、本当に難しい社会になっている」。
彼は私と同じく40代半ばである。
私は彼の話を聞いて、昨年6月、山口県下関市嶋倉剛教育長が、学校への教育補助金増額を求めて
訪ねてきた山口朝鮮学校代表らに「植民地支配は歴史的事実に反する」などの暴言を吐いたことを
思いだした。市教育長という責任ある立場の人間が、このような歴史観をもって日本の教育を指導している…。
この教育長もまた40代半ばだそうである。
これから成長してゆく日本の若者が、もっとひどい歴史観しかもつことができなくなるのは
必然的だろう。私自身、幼少期の息子2人を育てる一人の親として、このような環境の日本で、
子どもを「まっすぐに」「まっとうに」育てることの難しさを痛感している。
テレビなどで朝鮮の報道が流れたら子どもたちに、現在も続く朝鮮バッシングの本質を
くだいて説明するなどといった努力を、日々惜しまないようにしている。
時たま放映される、日本対諸外国のスポーツ中継などを観戦しながら、
当然のように日本ではなく外国のチームを応援する私を、
最近では息子たちも自然体で受け入れられるようになったようだ。(呂世珍・団体職員)
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/06/0906j0313-00005.htm
〈最高人民会議代議員選挙〉 解説 朝鮮の選挙 立候補から当選まで
代議員候補者は、有権者が直接推薦したり、政党・社会団体が共同もしくは単独で推薦する。
推薦された候補者は、100人以上の「有権者会議」(選挙の公布後に各地に組織される)
での資格審議を経て当該選挙区の候補者として登録される。
そして、選挙で有権者の半分以上の賛成投票を受ければ当選となる。
選挙は、一般的、平等的、直接的原則によって行われる。
一般的原則とは、17歳以上のすべての公民に選挙権、被選挙権を保障するというものだ。
軍人も、海外にいる公民も、朝鮮国籍を持つ他の民族の人もこの権利を有する。
ただし、大きな罪を犯し裁判所の判決によって選挙権を奪われた者や精神病者はこの権利を持てない。
平等的原則とは、すべての有権者が同等な資格を持って選挙に参加し、選挙権と被選挙権を行使できる
というものだ。
直接的原則とは、有権者が直接自分の手で代議員候補者に投票し、その意思が選挙に直接反映される
ようにするというものだ。
選挙区は人口に比例して組職され、1つの選挙区で1人の代議員を選出する。今回の最高人民会議
第12期代議員選挙では、前回、前々回に続き687の選挙区で687人が代議員に選ばれた。
最高人民会議代議員の任期は5年で、道(直轄市)、市(区域)、郡の人民会議代議員の任期は4年。【平壌支局】
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0313-00008.htm
〈米、南合同軍事演習〉 朝鮮人民軍最高司令部 「万端の戦闘準備整える」
朝鮮人民軍最高司令部は、米軍と南朝鮮軍が9日、キー・リゾルブ、フォールイーグル合同軍事演習を
開始したことで、同日、報道を発表。「国に生じた重大な事態に対処してすべての人民軍将兵が
万端の戦闘準備を整え、侵略者がわが国の空と陸、海に火の粉の一つでも落とせば、
仮借なく無慈悲に懲罰するよう命令を下達した」ことを明らかにした。
最高司令部報道は同演習を、「戦争前夜にのみ見られる極めて冒険的かつ危険な軍事的挑発であり、
わが国に対する露骨な軍事的脅威、一種の宣戦布告」だと非難した。
9日から20日まで予定されている合同軍事演習には、南朝鮮および海外に駐屯する
2万6000人余りの米軍、南朝鮮軍の軍団、艦隊司令部、飛行団級部隊をはじめとする数十万の兵力、
米海軍の4隻のイージス巡洋艦、7隻の駆逐艦、原子力潜水艦、
超大型原子力空母ジョージ・ワシントンとジョン・C・ステニスなどが投入される。
同演習に先立ち、米国は本土からF16戦闘機12機と400人余りの空軍兵力を南朝鮮の
水原空軍基地に投入し、海外基地から戦闘機、戦闘攻撃機、電子妨害機、空中給油機をはじめとする
各種の航空機数十機を烏山、群山の空軍基地に移動展開させた。
さらに、グアム島をはじめ朝鮮半島の周辺にB52H、B2A戦略爆撃機とF22Aステルス最新鋭戦闘機
を展開させたのに続き、これらを即時戦闘動員態勢に置いた。
今回の合同軍事演習の実施期間は昨年の2倍以上にわたっている。
最高司令部報道は、現在の朝鮮半島における不安定な軍事情勢は、
米国の対朝鮮敵視政策と李明博政権の反民族的、反統一的な北南対決策動により、
いつ戦争がぼっ発するか分からない全面対決直前の状態にあると指摘した。
>61
また、このような時期に実施される合同軍事演習は、「投入される武力や期間において史上類例のない」
ものであり、「朝鮮半島有事の武力増強と後方浸透、地上攻撃と海岸上陸、強襲作戦で一貫した極めて
冒険的な攻撃作戦演習」「朝鮮を陸、海、空から奇襲、先制攻撃するための核戦争演習」だと断じた。
そして、「演習に動員されたぼう大な兵力と最新式攻撃手段の方向を変えて攻撃へ駆り出せば、
戦争に発展する」と、演習が持つ危険性について指摘した。
最高司令部報道は、「われわれは現事態を決して袖手傍観しない」と、
合同軍事演習に対する断固たる対応を示唆した。朝鮮側の対応は、
「民族の自主権と尊厳を固守し、朝鮮式社会主義を守るための正当な自衛的措置」だとも強調した。
一方で、「朝鮮は無謀な戦争準備策動を中止することを重ねて求めてきたが、
米国と南朝鮮当局はわれわれの誠意ある努力に真っ向から挑戦し、合同軍事演習を強行した」と、
今回の事態に至る経緯を説明。これらの事実は、米国がけん伝する朝鮮半島の「安定」や「平和」が
「単なるき弁」であり、「彼らこそ戦争狂信者、北南間の武力衝突をあおり立てる張本人であることを
示している」と指摘した。
最高司令部報道は、「わが軍隊の対応措置には限界がなく、予測することも避けることもできない」
と強調した上で、「万一、われわれの度重なる警告にもかかわらず、あえて侵略戦争を強行するなら、
断固かつ容赦ない正義の統一大戦で対応する」と警告した。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0313-00001.htm
〈米、南合同軍事演習〉 朝鮮人民軍総参謀部 衛星迎撃には軍事的対応
朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは9日、声明を発表、
米国と南朝鮮が強行した合同戦争演習に対処する人民軍側の措置について明らかにした。
声明は第1に、「国の自主権と領土、領海、領空を侵犯する敵のさ細な敵対行為に対しても、
即時に容赦ない軍事的行動で対応する」ことを宣言した。
次に、朝鮮側の人工衛星を迎撃する行為に対して、
「もっとも威力ある軍事的手段による即時の対応攻撃で応じる」と宣言した。
声明は、朝鮮の平和目的の衛星に対する迎撃は「すなわち戦争を意味する」と指摘し、
「投入されたすべての迎撃手段のみならず、迎撃を企てた米国、日本、南朝鮮の本拠地に対する
報復攻撃戦を開始する」ことを言明した。
さらには、合同軍事演習が行われる期間、開放されている東・西海地区北南管理区域の安全を
保証するために、「より厳格な軍事的統制を実施する」とし、現在、北南間に存在する最後の回線
である軍部間の通信を3月9日から遮断すると発表した。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0313-00002.htm
〈米、南合同軍事演習〉 朝鮮外務省 自主権守る措置講じる
外務省スポークスマンは11日、米国と南朝鮮による合同軍事演習の実施と関連し、
朝鮮中央通信社記者の質問に答えた。
スポークスマンは今回の演習の侵略的な本質について実例を挙げて言及し、
「危険極まりない今回の戦争演習を機に、米国と南朝鮮好戦勢力がわれわれに対して
火遊びをしないという保証はどこにもない」と憂慮を示した。
また、米国とその追従勢力によって加えられる現実的な脅威のなかで、
朝鮮が「国の自主権を守るために必要なあらゆる措置をすべて講じていく」
立場をあらためて明らかにした。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.13]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0313-00003.htm
クローズアップ2009:北朝鮮「衛星発射」通告(その1) MDで迎撃、未知数
北朝鮮が12日、人工衛星を運ぶロケットを4月4日から8日の間に発射すると通告したことで、
関係各国は事実確認などの対応に追われた。日本政府はこのロケットについて、弾道ミサイルの
可能性が高いとみている。北朝鮮の意図は読み切れないが、発射されるとの見方が強まっている。
日本政府は万一国内にミサイルが落下する場合、弾道ミサイル防衛(MD)による初の迎撃に踏み切る
方針だ。
◆日本
◇海・陸の「2段構え」 日本上空通過なら「見送り」
日本政府はロケットではなく弾道ミサイルの可能性が高いとしているが、発射台に設置していない
時点では「日本を狙っている」との判断はできない。このため、緊急時に即応できるよう、
自衛隊法82条に基づき、事前のマニュアルに沿い、浜田靖一防衛相があらかじめ破壊措置を部隊に
命令する。ミサイルが日本領土や領海に飛来すると判明した段階で迎撃を判断する。
ミサイル発射を示す赤外線などを米国の早期警戒衛星がキャッチしてからミサイルの日本への
到達時間は5〜10分。その間に防衛省は、日本海に展開する日米のイージス艦やレーダーの情報も
総合して軌道を計算。「2段構え」のMDでの迎撃体制をとる。
まず、海上自衛隊の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が上空100キロ以上の大気圏外で迎撃。
撃ち漏らした場合は、大気圏に再突入したところを空自が地対空誘導弾パトリオットミサイル
(PAC3)で破壊する。
自衛隊法は迎撃対象を「ミサイル等」としており、人工衛星でも日本の領土・領海に落下する場合は
迎撃が可能。ミサイルの部品などが落下してくる可能性も念頭に置く。
一方、日本上空を飛び越えるなど日本に明らかに被害が及ばないケースは「迎撃はしないし、できない」
(防衛省幹部)。約6000キロの射程を持つとされる「テポドン2号」が米本土などに向けて
発射されれば、飛行高度はSM3の範囲を大きく上回る。
他国へのミサイルを撃墜すれば、憲法が禁じた集団的自衛権の行使に抵触する恐れもある。
>65
MDの配備完了予定は11年度で、現時点で迎撃態勢は不完全。SM3を配備済みのイージス艦は
まだ2隻(予定4隻)で、PAC3も日本海側や九州をカバーし切れていないという事情もある。
昨年11月のSM3の迎撃実験は失敗しており、防衛省幹部からは「今回もし迎撃することになって
失敗すれば、巨費を投じたMD自体がご破算になりかねない」との懸念も聞かれる。
◆米国
◇06年も追尾成功
日本が迎撃を見送った場合に、米本土から迎え撃つシステムは地上配備型(GMD)。
アラスカ州と西部カリフォルニア州の迎撃ミサイルを使い、早期警戒衛星やイージス艦からの探知、
追尾情報をもとに中間飛行段階(ミッドコース)のミサイルを迎撃する。
米軍は、06年7月に北朝鮮がテポドン2号の発射に失敗した際も事前に「臨戦態勢」を敷き、
本土を防衛する北方軍司令部などがミサイルすべての発射から落下までの追尾に成功している。
だが、国防総省によると、地上配備型の迎撃ミサイル実験は08年12月までに計13回実施し、
成功は8回。実際の有効性は未知数。
メープルズ国防情報局長は10日の上院軍事委員会で、北朝鮮がテポドン2号の改良を重ねたと
強調する一方で「核弾頭と弾道ミサイルの一体化に成功する可能性もある」と警戒感を示した。
【ワシントン及川正也、松尾良】
>66
◆北朝鮮
◇着々と進む発射準備
北朝鮮が打ち上げを準備しているとされる咸鏡北道(ハムギョンプクド)花台郡(ファデグン)
舞水端里(ムスダンリ)ミサイル基地は、青森市とほぼ同じ緯度の日本海沿岸に位置する。
花台郡一帯には88年の弾道ミサイル発射施設建設を手始めに、ミサイル関連の各種研究施設が
集中して設置された。
今回の発射の動きが明らかになったのは1月末。ミサイル本体が搭載されているとみられる
円筒形コンテナを積んだ貨車が平壌近郊の軍需工場からミサイル基地に向かっているのを
米韓情報当局が偵察衛星から確認した。
韓国メディアによると、最近では発射台付近の地下に液体燃料の注入施設が建設されたことも分かった。
液体燃料の注入には時間を要し、これまでは偵察衛星から様子をとらえることで発射時期の推定が
できたが、今後は直前まで難しくなる。ただ、ミサイル本体はまだ発射台に設置されていない。
【ソウル西脇真一】
毎日新聞 2009年3月13日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090313ddm003030172000c.html
クローズアップ2009:北朝鮮「衛星発射」通告(その2止) 各国、足並みがカギ
◇「6カ国」再開に暗雲
北朝鮮が12日、国際宇宙条約加盟や国際機関への通告を発表したのは、「正当な発射」に向けた
環境を整備するのが狙いだ。これに対し、日米両国は「発射目的が何であれ、国連安保理決議違反」
(クリントン米国務長官)との立場で、打ち上げ中止を求める構え。発射される見通しが強まる中、
6カ国協議参加各国が一致して北朝鮮に強い姿勢を取れるかが焦点となる。
「平和的な宇宙科学研究」「国際的信頼増進」「(各国との)協力強化」……。
二つの国際宇宙条約加盟を伝える北朝鮮の朝鮮中央通信の報道では「人工衛星」発射が軍事分野と
無関係で、国際社会との協力が目標と強調した表現が並ぶ。国際宇宙条約は宇宙開発の権利を
すべての国家に認める。加盟によって北朝鮮は「自主的な権利の行使」と主張していくはずだ。
ミサイル発射やロケット打ち上げは航空機・船舶に危険が及ぶ恐れがあり、国際海事機関(IMO)
などの決議で事前警報が義務づけられる。北朝鮮は国際民間航空機関(ICAO)やIMOなどに
航空機・船舶の航行安全に必要な資料を提供したことで「国際ルールに定めた手続きを踏んだ」
と強調し、正当性を主張していくとみられる。
日本政府内では「北朝鮮が一度公表したことを撤回することはない。発射を強行する可能性は高い」
(外務省幹部)という見方が大勢。オバマ米政権で北朝鮮問題を担当するボスワース特別代表が5日、
外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長と会談した際に、北朝鮮が発射した場合の国連での対応を
話し合ったのもこのためだ。
ただ、日米は、北朝鮮の宇宙条約加盟で、国際社会で発射を容認する意見が出てくることを警戒する。
特に中露両国は発射されても対北朝鮮制裁には消極的とみられる。
外務省幹部は「中露がどうするか分からないが、判断は分かれるだろう」と懸念を示す。
「敵との対話」を掲げるオバマ政権も、北朝鮮の非核化に向けて「対話」と「圧力」の
さじ加減を問われる最初の試練といえる。
寝ても覚めても:160キロ投手を打てるか=冨重圭以子
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドで注目された日本と韓国の対戦は
1勝1敗だった。2回戦のコールド勝ちで、北京五輪で敗れた憂さを一気に晴らしたと思ったら、
1位決定戦は零封負け。がっかりしたファンも多かっただろう。
この試合、私もがく然としたことがある。負けたのは仕方がないが、日本の打者が、
こんなに直球に弱いとは思わなかった。韓国の先発投手が長身でタイミングが取りにくく、
スピードガンの表示よりも、球は伸びていたのだろう。
しかし、続いたリリーフ3投手にもあれだけ直球攻めされて、打てなかった。
振り返れば、勝った2回戦でも、打ったのは変化球が多かった。
変化球はうまく打てるのに、速い球には差し込まれ、振り遅れる。
真っ向力勝負で負けた印象が残った。なぜなのか。
日本では勝負球に変化球が来る確率が高いからなのか。日本の速球派の投手が回転のいい、
きれいな球筋の球を投げるのに対して、韓国の投手は回転が少ない、いわゆる重い球を投げるのか。
実際のところはわからないが、一つ思いついたのは、ボールの違いだ。
日本のボールならフェンスを越えていたかもしれない、という打球が何球かあった。
日本の選手は日本のボールに慣れていて、飛ぶのがわかっているから、
力を込めてひっぱたくことをしなくなっているのではないか。
今月初めのプロ野球の新人研修会で、講師の王貞治さんが「とにかく速い球を打てるように」
とアドバイスをしていた。「日本でもアメリカでも、どこの国でも、一番速い球を打つ。
打てるように練習する。それが大事だ」。本当に大事だと思う。
2次ラウンドの初戦で当たるとみられるキューバには、最速102マイル(164キロ)左腕が
いるそうな。日本・韓国戦のビデオを当然見ているし、がんがん速い球を投げ込んでくるのだろう。
心配だ。
ヒル駐イラク大使起用に「待った」 マケイン米上院議員
2009.3.14 09:35
【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表を務めたヒル国務次官補
(東アジア・太平洋担当)の次期駐イラク大使への起用について、オバマ大統領の対立候補だった
マケイン上院議員ら共和党議員3人は13日までに大統領に再考を求める声明を出した。
マケイン氏はグラム上院議員と連名で声明を出し、「イラク大使には中東での勤務経験に加え、
米軍と緊密に連携することが求められている。ヒル氏にはその両方の経験がない」と指摘した。
そのうえで、「北朝鮮との外交をめぐり論議を招いた彼のやり方と重ね合わせると、
大統領は再考すべきである」として、指名を取り下げるよう求めた。
ブラウンバック上院議員も声明で、「議会に対する責任逃れで、プロとしてふさわしくない
彼の振る舞いからみて、最大で最も重要な米大使館を率いるにはお粗末な選択だ」とヒル氏起用を
批判した。共和党議員からは、北朝鮮との交渉でヒル氏が融和的だったとの批判が根強く残っている。
ギブズ大統領報道官は13日の記者会見で、「大統領はヒル氏がふさわしいと信じている」と述べ、
指名を取り下げる考えのないことを強調した。
大使は上院での承認が必要となる。上院は民主党が多数を占めており、反対が数人程度に
とどまればすんなり承認される見通しだが、今後反対が広がれば不透明になりそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090314/amr0903140936002-n1.htm
「性接待強要された」 自殺の韓国版・花男タレントが“遺書”
2009.3.14 00:43
韓国KBSテレビは13日、韓国の人気ドラマ「花より男子」(韓国版)に出演していた女性タレント、
チャン・ジャヨンさんが自殺した問題で、チャンさんが自殺直前「(芸能事務所から)酒の席や夜を
共にする接待を強要された」と訴える内容のメモを残していたと報じた。
警察は、チャンさんのうつ病などが自殺原因と結論付け捜査を終えているが、
KBSは事務所への捜査再開は不可避と報道。「弱者である新人俳優の人権にかかわる問題だ」と、
報道に踏み切った理由を伝えた。
「花より男子」は小中学生の間で爆発的な人気を博しており、
捜査の進展で韓国芸能界の暗部が明るみに出れば大きな影響が出そうだ。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090314/kor0903140044000-n1.htm
韓国:自殺したチャンさん「夜を共にする接待強要された」
韓国KBSテレビは13日、韓国の人気ドラマ「花より男子」(韓国版)に出演していた女性タレント、
チャン・ジャヨンさんが自殺した問題で、チャンさんが自殺直前「(芸能事務所から)酒の席や夜を
共にする接待を強要された」と訴える内容のメモを残していたと報じた。
警察は、チャンさんのうつ病などが自殺原因と結論付け捜査を終えているが、
KBSは事務所への捜査再開は不可避と報道。
「弱者である新人俳優の人権にかかわる問題だ」と、報道に踏み切った理由を伝えた。
また聯合ニュースによると、チャンさんからメモを受け取り遺族に渡したとされる
元マネジャーの男性が13日夜、自殺を図り治療を受けている。(共同)
毎日新聞 2009年3月14日 10時45分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090314k0000e040012000c.html
面会実現を評価=北が不誠実なら制裁を−安倍元首相
自民党の安倍晋三元首相は11日午後、北朝鮮による拉致被害者田口八重子さんの家族と
金賢姫元北朝鮮工作員との面会が実現したことについて
「良かった。今回は面会できたことに意味があった。今後は捜査協力が進むことを期待する」
と評価した。また、「韓国の李明博政権ができて、拉致問題の真相を究明する上で、
日韓が共同歩調を取ることができた」との認識を示した。衆院議員会館内で記者団の質問に答えた。
一方、「(北朝鮮が)国際社会に挑戦する姿勢を取り、拉致問題に誠意ある対応をしないのであれば、
さらなる制裁を考えないといけない」と述べ、拉致問題が進展せず、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを
発射した場合などは、4月に切れる対北経済制裁の延長や、新たな追加措置の検討が必要との考えを
示した。(了)
(2009/03/11-17:30)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031100721
対馬の観光客、ウォン安で激減 韓国資本の飲食店も閉店
2009/3/13
韓国資本による対馬「買い占め疑惑」問題にからんで、
民主党の小沢一郎代表が「済州島を買ってしまえ」と発言したと報道されたことが波紋を呼んでいる。
一時は「安全保障上問題だ」という見方まで飛び出したが、ウォン安で旅行客が激減、最近では、
韓国資本が買い取った不動産を手放すケースもあるようだ。
◆小沢代表は「済州島を買ってしまえ」発言否定
連合の前会長・笹森清氏は2009年3月11日夜都内の会合で、民主党の小沢代表との会話を取り上げた。
各紙によると、小沢代表が「対馬のことをどう思うか」と質問。
笹森氏が「対馬のことを心配している。ウォン経済に買い占められそうだ」と言ったことに対して、
小沢代表は「円高だから済州島を買ってしまえ」と発言したという。
しかし、12日、「特定の話ではない」として、小沢代表はこの発言を否定している。
これが各紙に取り上げられ、対馬問題に注目が集まっている。対馬では、韓国人が次々と不動産を
買収していることが報道され、海上自衛隊対馬対策本部の隣接地までが買われたという話まで出ていた。
J-CASTニュースも2008年10月26日、「1町で2、3軒程度の買収」があったことを報じている。
もともと対馬には05年以降から、韓国人観光客が大挙して押し寄せていた。
観光客が右肩上がりに伸びており、07年には計6万5000人ほどが韓国から訪れた。
これは、島の人口約3万7000人の倍くらいの数。経済が活発すると歓迎されていた。
ただし、観光客のマナーの悪さもたびたび取り上げられてもいた。
>76
◆「飲食店を閉めたり、やめたりしているケースも目立っています」
しかし、ウォン安となった08年9月以降、韓国人観光客は激減している。
対馬市の観光物産推進本部によると、韓国からの入国者は08年10月には約7800人で前年比5%減。
11月は約4400人で同45%減、12月約2300人と同55%減だった。
観光物産推進本部はこう話す。
「ほとんどの観光バスが満員でフル回転だった9月以前に比べ、最近はあまり走らなくなったことが
見た目にもわかる。また、定期船も週末には2〜3便あったものが、今では1便に減った」
対馬市内のあるホテルでも、08年7月までは満室が続いていたが、宿泊客は徐々に減った。
とくに、08年10月以降は、部屋の半分以下ほどしか埋まらない状況が続き、「苦しかった」と嘆く。
09年1月からは料金を1000円値下げる対策をとり、50室ある客室は7〜8割ほどが埋まっているそうだ。
ただ、客単価は落ち、依然として売り上げは苦しい。
別のホテルでは、観光客がほとんど泊まっていないケースもあった。
担当者は、このような状況に「今後どうなるかわからない。これまで韓国人観光客頼みだった
ところがあるが、これからは日本人客も呼び込むようにしないと、先行き見込みがないのでは」
と頭をかかえている。
また、対馬市議会の国境離島活性化特別委員会委員長をつとめる、作元義文さんは、
「以前は韓国人観光客が来ることを見込んで、土地や建物を買い取り、飲食店などをオープンして
いました。それが、最近では飲食店を閉めたり、やめたりしているケースも目立っています。
韓国資本による不動産の買い取りも、それほど増えていないようです」
と話している。
http://www.j-cast.com/2009/03/13037611.html
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 日韓“野球戦争”
2009.3.14 03:40
約30年前の1982年、ソウルで「世界アマチュア野球選手権大会」というのが開かれ、
地元の韓国が優勝した。参加チームはわずか10カ国。
決勝戦で日本を破っての勝利だったが、あの時の国を挙げての喜び、興奮ぶりは記憶に新しい。
優勝の瞬間、高層マンションは躍り上がる人びとで揺れ、バスや路上でも躍り上がり、
翌朝のテレビやラジオのニュースキャスターの第一声は「なんと痛快な朝ではありませんか!」
だった。街ではタダ酒がふるまわれた。マスコミは「これが韓国人の底力だ!」
「あらゆることで日本に勝てるという自信感が生まれた!」と興奮し「克日論」が流行した。
第1次教科書問題で反日運動が高潮していたときだったが、この対日勝利で“教科書反日”は
収束に向かい、邦人の間では「日本チームは負けてよかった!」と皮肉な声が聞かれた。
昨年の北京五輪の野球で金メダルを取ったときも大騒ぎだったが、
この時も領土問題で興奮していた対日世論は沈静化に向かった。
今回のWBC大会も韓国では「韓日野球戦争」などといって盛り上がっている。
そこで先日の1対0の対日勝利では、好投した奉重根投手が100年前の伊藤博文暗殺の
抗日独立運動家・安重根と名前が似ていることから「奉重根烈士」とたたえられ、
討ち取られたイチローは「イチロー・ヒロブミ」とするパロディーがネットやマスコミで人気だ。
日本相手となると野球が野球だけで終わらないところが韓国だ。やれやれ。(黒田勝弘)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090314/kor0903140340001-n1.htm
撃たれる前に撃つか 対北先制攻撃めぐり論争
2009.3.13 17:55
【ワシントン=有元隆志】北朝鮮が「人工衛星」と称して長距離弾道ミサイルの発射準備を進めて
いることを受け、ブッシュ前政権の元政府高官の間で、「先制攻撃」の是非をめぐる論争が起きている。
北朝鮮は米朝協議を希望したボズワース特別代表の訪朝も拒否するなど、対話に応じない姿勢を
崩さないため、発射見送りの圧力をかける「最後の手段」として、攻撃論が提起された。
ただ、北朝鮮との全面戦争も想定しなければならず、現実的でないと批判されている。
「先制攻撃論」を唱えたのはフィリップ・ゼリコー元国務省顧問。
ライス前国務長官の側近だったゼリコー氏は米外交専門誌フォーリン・ポリシーで、北朝鮮に対し、
ミサイルを発射台に取り付けた場合、米国は攻撃すると警告すべきだと主張。仮に攻撃に踏み切ったら、
世界への強いメッセージとなり、オバマ政権は外交的主導権を握りやすくなると指摘した。
これに対し、ビクター・チャ元国家安全保障会議(NSC)アジア部長は、
米戦略国際問題研究所(CSIS)パシフィック・フォーラムに寄稿し、
ゼリコー氏の主張を「間違ったアドバイス」と厳しく批判した。
チャ氏は先制攻撃を行った場合、北朝鮮による日韓両国への「報復」を誘発すると指摘し、
「保守政権だからといって、日韓が戦争の危険を冒したいということを意味しない」と強調した。
そのうえで、経済制裁や北朝鮮に影響力を持つ中国への働きかけを行うべきだとした。
ゼリコー氏は産経新聞に対し、「私の立場は3年前に先制攻撃を唱えたペリー元国防長官より慎重だ。
行動を起こす前に同盟国と協議し、協調して取り組む必要がある」と反論した。
【グローバルインタビュー】北朝鮮のミサイル実験への対応は
キャロリン・レディ元国家安全保障会議(NSC)不拡散問題担当部長に聞く
2009.3.14 08:00
北朝鮮は長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めている。
実際に発射した場合、国際社会はどのような対応をとるべきか。ブッシュ前政権下で国家安全保障会議
(NSC)不拡散問題担当部長を務めたキャロリン・レディ氏に聞いた。(ワシントン 有元隆志)
−−北朝鮮は弾道ミサイル発射ではなく、衛星打ち上げと主張している
「北朝鮮が2006年7月に『テポドン2号』を発射したことを受けて、全会一致で採択された
国連安全保障理事会決議1695号、ならびに06年10月の核実験を受けて採択された
決議1718号では、弾頭ミサイル計画に関連するすべての活動の停止を求めている。
衛星発射と弾道ミサイル発射は技術的にはほとんど違いがない。
北朝鮮が衛星発射と言っても、国連決議違反になると解釈される。
北朝鮮が衛星発射と言い張り切り抜けようとしても、容認されるべきことはできない。
ただ、北朝鮮は核実験後、核問題をめぐる6カ国協議に復帰したため、
決議は実際には実行に移されていない。今回も、『テポドン2号』を発射したからといって、
国際社会が厳しく対応するかは疑わしい。北朝鮮がシリアの核施設建設に協力するという
不拡散への取り組みに大打撃を与えても、国際社会は何もしなかったからだ」
−−北朝鮮はイランとも弾道ミサイル開発で協力している
「イランが衛星打ち上げに使った国産ロケット『サフィール』は、
北朝鮮の長距離弾道ミサイル『テポドン1号』を基にしており、多くの共通点がある。
北朝鮮とイランの弾道ミサイルでの協力は長年の懸案事項だ」
>81
−−弾道ミサイル問題に取り組むため、6カ国協議の作業部会の1つとして設置すべきとの声が出ている
「理論的にはそうすべきだろうが、オバマ政権が北朝鮮に対し、越えてはならない一線を示すなど
本腰を入れない限り、北朝鮮に5カ国から譲歩を引き出すための場として利用されるだけだ」
−−北朝鮮のミサイル開発を防ぐにはどうしたらよいか
「ミサイル発射は『容認できない』というときは、行動による裏付けがなければならない。
国連決議に沿って、経済制裁などの措置を実行することはよいスタートといえるだろう。
北朝鮮への影響力を持つ中国に圧力をかけることも有効な手段だ。
制裁が有効に機能するためにも、中国が果たす役割は大きい。
ただ、米国単独でもできることは多くある。
たとえば、米国は北朝鮮の核開発に関与している団体に制裁は科していない。
また、金正日総書記の個人的な金融資産を標的とした金融制裁なども効果的な手段といえる。
もっとも1つの手段だけで流れを変えることはできない。
国際社会が力をあわせることで、北朝鮮に圧力をかけることが必要だ」
−−ブッシュ前政権下に米国が主導してきた大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)への
韓国や中国の参加は効果があるか
「当初、PSIに消極的だった韓国が参加するとすれば、北朝鮮にとっては大きな打撃となる。
米国はPSIの拡大に努めるべきだ。ただ残念ながら私は(参加に)楽観的ではない。
PSIは発足当初の勢いを失った」
【北海道】「様様様様」ゆず茶 人気 ラッキーピエロ
2009年3月13日
■ほほ笑むアナタにあやかって
「様様様様ゆずスマイルティー」。函館市のハンバーガーチェーン店「ラッキーピエロ」にある
なぞなぞのような名前の飲み物が人気だ。同社では函館開港150周年に合わせて募集している
洋食アイデアコンテストの賞品にも加え、「面白メニューで楽しんでもらいたい」と話す。
正解は様が四つで「ヨン様ゆずスマイルティー」。韓流スター、ぺ・ヨンジュンさんの人気にあやかった。
ペースト状のユズを湯に溶かした飲み物で、韓国産。アイスやソーダに溶かしたものもある。
5年ほど前、店のスタッフと専務の王未来(みく)さんらが韓国旅行をした際、お土産として購入。
社員に「おいしい」と好評だったため、翌年から店のメニューにも採り入れることになった。
ちょうど韓流ドラマがブームになっていた頃で、「様様様様」は04年、生命保険会社が募集した
創作四字熟語にも選ばれている。王さんはテレビのクイズ番組を見てヒントを得た。
「ヨン様なのでほほ笑み(スマイル)を加え、名前を付けた。遊び心のあるメニューにしたいと思って」
客からはよく「これ何ですか?」と尋ねられるが、
「じゃあそれお願いします」と注文につながることも多いという。韓国人旅行客にも喜ばれている。
同社では函館開港150周年に合わせた応援企画として洋食のレシピやイメージ、
素材などを募集する「洋食MYアイディアコンテスト」を実施。
グランプリと準グランプリには食事券などのほか、このヨン様ユズ茶の瓶詰1キロを賞品に加えた。
応募は4月10日まで。問い合わせは0138・42・6656へ。(芳垣文子)
http://www.asahi.com/food/news/HOK200903130002.html > 正解は様が四つで「ヨン様ゆずスマイルティー」。韓流スター、ぺ・ヨンジュンさんの人気にあやかった。
> 正解は様が四つで「ヨン様ゆずスマイルティー」。韓流スター、ぺ・ヨンジュンさんの人気にあやかった。
> 正解は様が四つで「ヨン様ゆずスマイルティー」。韓流スター、ぺ・ヨンジュンさんの人気にあやかった。
北朝鮮:「衛星発射」通告 「危険区域」秋田ピリピリ 「降ってきたら防ぎようない」
北朝鮮による人工衛星打ち上げ通告で、沖合が危険区域とされる秋田県では漁業関係者らは
不安を募らせる。県は13日に危機管理連絡部を設置。一方、全国の知事でつくる
「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」(会長・石原慎太郎東京都知事)は麻生太郎首相に、
4月13日で期限切れとなる北朝鮮への経済制裁措置を継続し、追加制裁も検討するよう要請した。
通告された4月に向け、波紋はさらに広がりそうだ。【馬場直子、野原寛史、黒田阿紗子】
◇漁師ら「降ってきたら、防ぎようない」
通告では、人工衛星を運ぶロケットの1段目は、秋田県沖約130キロの日本海が危険区域となる。
秋田県男鹿市の船川漁港では、定置網漁の開始を4月に控えた漁師たちが不安を漏らした。
同漁港には大小500の漁船が所属。この時期は沿岸で主にカレイやヒラメなどの漁をしている。
危険区域付近で操業を予定する船はないが「本当に指定した地点に落ちるのか」
「実はミサイルではないのか」などと不安が広がり、漁への影響が懸念されている。
沖合約20〜30キロでベニズワイガニ漁をする男鹿水産の菅原一社長(50)は
「発射時間も分からない以上、5日間も漁を中止するわけにはいかない」とあきらめの表情。
「陸にいても海にいても、もし頭上に降ってくれば防ぎようがない。
打ち上げを阻止してくれるのが一番です」と政府の対応に期待を示していた。
秋田県に設置された危機管理連絡部は初会合を開き、打ち上げの予定や危険区域の情報が伝えられた。
今後漁船などに情報提供する。連絡部長の佐々木誠危機管理監は「情報を出して、県民に注意して
もらうほかない。飛行コースからみて、直接被害が及ぶ想定はほとんどしていない」との見方を示した。
北朝鮮:「衛星」打ち上げ、米にも通報か 韓国で報道
【ソウル堀山明子】韓国の聯合ニュースは13日、外交消息筋の話として、北朝鮮が国際海事機関
(IMO)に「人工衛星の打ち上げ」を通報した後、米国にも個別通報していたと報じた。
通報はニューヨークの米朝チャンネル(国連代表部の連絡ルート)を通じて12日に行われ、
米国は直ちに日韓など関係国にこの情報を伝えたという。
聯合ニュースによると、韓国が米国から情報を受けたのは北朝鮮の朝鮮中央通信が国際機関へ
通報したと報じる直前の12日午前だった。
一方、韓国の柳明桓外交通商相は13日、北朝鮮がIMOに
「実験通信衛星を来月上旬に打ち上げる」と事前通報したことに関連し、
「ミサイルであれ衛星であれ、発射すれば国連安全保障理事会で論議されるだろう」と発言。
衛星であっても国連安保理決議1718号違反として問題視する姿勢を示し、北朝鮮をけん制した。
毎日新聞 2009年3月13日 22時19分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090314k0000m030113000c.html
中国首相:「衛星打ち上げ」北朝鮮含め冷静な対応求める
【北京・西岡省二】中国の温家宝首相は13日、全国人民代表大会(全人代=国会)閉幕後の
記者会見で、「人工衛星」を打ち上げると公表している北朝鮮に自制を促すとともに、
朝鮮半島情勢について「意見の違いを適切に処理し、対立を激化させてはならない」と訴えた。
中国は改めて北朝鮮を含む関係各国に冷静な対応を求めた形だ。
中国は朝鮮半島の諸問題を、核問題をめぐる6カ国協議という枠組みを通して解決を図るよう
働きかけてきた。温首相は「最も重要なのは6カ国協議を推進することで、そうしてこそ半島情勢の
平和と安定が保証される」と再度強調し、協議を早期に再開させて北朝鮮と各国が対話を進めるよう
促した。
北朝鮮のミサイル発射準備の動きに対し、中国は自制を求める一方で「実験用通信衛星」
(楊潔※=ようけつち=外相)と表現するなど、「宇宙開発の自主的権利」と主張する北朝鮮に
一定の配慮を示してきた。「ミサイル発射には否定的で、何とか平和的に解決させたい。
だが、北朝鮮の感情を損ねてまで力で押すのも中朝関係を良好に保つには得策ではない」
(北京の外交関係者)というのが基本的立場のようだ。
このため、中国は明言していないものの、北朝鮮が発射に踏み切った場合、「国際義務を果たした
うえでの人工衛星打ち上げなら国連安保理決議違反と言えない」との姿勢を示すことが予想される。
ただ、日米韓などの懸念にも配慮し、来週訪中する金英逸北朝鮮首相に国際社会の懸念を伝え、
発射を踏みとどまるよう説得するとみられる。
(※は、竹かんむりに褫のつくり)
毎日新聞 2009年3月14日 0時21分(最終更新 3月14日 0時27分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090314k0000m030151000c.html
北朝鮮に「衛星打ち上げ」撤回を要求…韓国政府声明
【ソウル=浅野好春】韓国外交通商省報道官は13日、北朝鮮が国際民間航空機関(ICAO)と
国際海事機関(IMO)に人工衛星「光明星2号打ち上げ」予定日などを通報したことについて声明を出し、
「北韓(北朝鮮)の行動は国連安保理決議1718(2006年10月採択)違反だ」として、
北朝鮮に計画の中止を求めた。
声明は、韓国政府として、米国との協力を中心に日本、中国、ロシアなど関係国と緊密に協議しながら
対応していると強調。北朝鮮の行動は6か国協議の核問題解決プロセスにも「助けにならない」と指摘した。
(2009年3月13日18時47分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090313-OYT1T00852.htm
テポドン2号の射程8000キロ 米韓当局推定と韓国紙
2009.3.14 10:31
韓国紙、朝鮮日報は14日、北朝鮮が「人工衛星ロケット」打ち上げ時の1段目と2段目ロケット
落下予測海域として国際海事機関(IMO)に通告した内容などを米韓情報当局が分析した結果、
弾道ミサイルとして使用された場合、射程が最大7000〜8000キロ以上に及ぶと推定していると
報じた。韓国政府筋の話としている。
打ち上げに使われるとみられる長距離弾道ミサイル「テポドン2号」について韓国はこれまで
推定射程を6700キロ以上と公表。
8000キロであれば、米アラスカ州に加え、西部シアトルなどを射程内に収めることになる。
同筋によると、落下予測海域の座標情報に加え、北朝鮮が最近2年間に行ったテポドン2号の
エンジン燃焼実験結果などを総合したという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090314/kor0903141032003-n1.htm
北朝鮮、5人だけ韓国帰還を許可 開城工業団地足止め
2009.3.14 11:08
北朝鮮が南北の軍事境界線の通過許可を出さず、同国の開城工業団地で韓国企業関係者ら
数百人が足止め状態になっている問題で、北朝鮮側は14日午前、中国人ら外国人4人と
結婚式を控えた韓国人1人の計5人だけ韓国側に戻るのを許可した。韓国統一省が明らかにした。
開城工業団地には現在韓国人約730人が滞在。14日には約400人が韓国へ戻ることを
希望しているが、北朝鮮が許可を出すかは不透明という。
北朝鮮は9日、南北軍事当局間の通信回線を遮断し、通過手続きがストップ。
翌10日に往来が再開されたが、13日には再び許可を出さず、
韓国に戻る予定だった韓国人と中国人ら計250人が帰れなくなった。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090314/kor0903141109004-n1.htm
X-JAPAN、韓国初コンサートを一週間前にし、無期限延期
2009/03/13(Fri) 19:28
21日と22日に、ソウルオリンピック競技場で初の韓国来韓公演を計画していた
X-JAPANのコンサートが、公演を一週間前にして、突然無期限で延期された。
X-JAPAN来韓公演の関係者は「X-JAPAN内部で問題が生じ、今回の韓国での21日と22日の公演を
キャンセルすることになった。しかし、韓国公演が完全にキャンセルされたわけではない。
事情により無期限延期する。延期された公演の日付けが決まっていないので、
すでに予約発売されたチケットは払い戻しする計画」と説明した。
X-JAPAN公演は、昨年8月から今回まで3回もキャンセルされ、韓国ファンの無念さと恨みを買っている。
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=7&ai_id=96200
財政難でも…海外視察 道議会3年半ぶり 来月、韓国の空港や港湾に(03/14 09:12)
道議会は十三日の各会派会長会議で、約三年半ぶりに公費による海外視察を行うことを決めた。
議員十人程度が四月十三日から十八日まで韓国を訪れる予定だ。空港や港湾施設の視察が目的だが、
道財政が厳しい中、海外視察の凍結を求める市民団体からは疑問の声が出ている。
調査・研究の推進を目的とする道議の海外視察は、四年の任期中に最大で一人百万円が公費から支出される。
しかし、道の財政難に加え、一部地方議会で視察の実態が「観光地巡り」などと批判を受けたことで
「自粛ムード」が拡大。道議会では二〇〇五年十二月に議員三人が韓国を三日間訪れて以来、途絶えていた。
視察には自民党・道民会議と民主党・道民連合の議員有志が参加。ハブ空港として知られるソウルの
仁川国際空港や、物流拠点となっている釜山、光陽などの港湾を訪れ、政府関係者らと懇談する予定という。
六日間の日程で、公費からの支出は一人当たり約二十五万円。
参加する道議の一人は「新千歳空港や道内の港湾を有効活用するため、韓国の実情を学ぶのが目的。
人脈づくりも含め、現地を訪れることには意味があり、道民のためにもなるはず」と訴える。
これに対し、市民フォーラム北海道の橋本勝三郎代表は「視察がダメとは言わないが、
予算消化のための『観光旅行』と批判を受けないために、視察の中身はもちろん、
どんな成果を道民に還元できたかも含めて、もっと納税者に説明責任を果たしてほしい」と指摘している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/152776_all.html
【論説】北朝鮮は不思議な国だ…飢餓に苦しむ国民を尻目に「火遊び」、おまけにミサイルから「将軍様をたたえる歌」まで聞こえるらしい
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1237005918/l50 卓上四季:火遊び(3月14日)
金正日総書記は、華麗な花火にこだわりがあるのではないか。前回二〇〇六年のミサイル発射は
米国の独立記念日にぶつけた。花火を上げて祝うこの日に、連発ミサイルで冷や水を浴びせた
▼今回、北朝鮮が「衛星発射」するという来月上旬は、先に投票を終えた最高人民会議が招集される時期
とみられている。総書記は衛星「光明星2号」を、自らの新体制を祝う花火にしたいようだ
▼どの国も衛星を打ち上げる権利はある。大国は、宇宙計画とミサイル開発を一体で進めてきた。
北朝鮮には、なぜ自分たちばかり非難されるのか、との思いがあるのだろう。
だが核問題などでの対応を考えれば、懸念は当然だ
▼朝鮮労働党機関紙に、以前こんな詩(?)が載ったこともある。
〈世界は知るだろう。われわれの頭脳が高慢な敵を戦慄(せんりつ)させる戦争抑止力の雷鳴をとどろかす
のを… 光明星1号が、2号、3号の爆音へとつながって世界を震撼(しんかん)させるのを〉
▼北朝鮮は、最初に発射した「光明星1号」から、将軍様をたたえる歌が流れている、と主張した。
他国はこれを確認していない。よそに聞こえぬものも、この国では聞こえるらしい
▼他国は発射を懸念している。北朝鮮の国民は飢餓に苦しむ。
よそで聞こえるこうした声に、この国は耳をふさいでいる。不思議な国である。
物騒で金のかかる火遊びなど、中止するに越したことはないのだが。
ソース(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/152790.html
【橋下日記】(13日)「韓国が大好きです。だけど、行ったことがありません」
2009.3.13 22:19
午後2時 登庁。報道陣の取材に対応。
政府の追加経済対策のための有識者会議のメンバーとして内々の打診があったことを明らかにし、
「僕は経済学者じゃないし、大阪の声ということで、オーソドックスなことを言うしかない」。
2時5分 知事室で執務。報告を受けるなどする。
7時40分 プリムローズ大阪(大阪市中央区)で開かれた日韓友好親善議員連盟懇談会に出席。
「韓国の友人も多く、子供のころから韓国料理を食べているぐらい韓国が大好きです。
だけど、1回も行ったことがありません」と会場の笑いを誘う。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090313/plc0903132222028-n1.htm
茨城空港:知事「執念」のPR 韓国アシアナ会長にメリット切々と /茨城
韓国のアシアナ航空を傘下に持つ錦湖アシアナグループの朴三求(パクサムグ)会長が13日来県し、
橋本昌知事と会談した。アシアナ航空は、苦戦が続く茨城空港へ唯一就航を表明している県の「希望の星」。
こうした事情からか、橋本知事は知事応接室の壁の県地図を使って事細かく茨城のPRをするハッスルぶり。
会談後、朴会長も「知事の空港に対する執念を感じた」と話していた。
昨年7月に橋本知事が就航要請のため訪韓して以来の再会。両者社交辞令から話し始めたものの、突然、
橋本知事は席を立ち、壁の地図を前に農業、工業、高速道路、自然からゴルフ場の数などあらゆる茨城の
良さを話し始めた。朴会長の「この路線は新幹線か」「人口は増えているのか」など痛いところを突かれた
質問にもめげず、説明し通した。
同日は県、小美玉市などが主催し、水戸市内のホテルで歓迎会も開催。
政財界や在日韓国人関係者ら約450人が参加し、地元の期待の高さを演出した。【若井耕司】
毎日新聞 2009年3月14日 地方版
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20090314ddlk08020135000c.html
北朝鮮ミサイル 「衛星」でも安保理決議違反だ(3月14日付・読売社説)
北朝鮮が、4月4日から8日までの間に、試験通信衛星「光明星2号」を銀河ロケットで打ち上げると
予告した。
国際海事機関(IMO)と国際民間航空機関(ICAO)に事前通報し、宇宙物体登録条約などにも
加盟した。
人工衛星打ち上げに必要な手続きを踏むことで、「平和目的の宇宙開発」であり弾道ミサイルの
発射ではない、と言いたいのか。発射中止を求める国際世論をかわす意図があるのだろう。
だが、国民を飢えさせるこの国が「宇宙開発」に大金を投じる必要性はどこにあるのか。
ロケットであれ、弾道ミサイルであれ、原理は変わらない。人工衛星の代わりに核弾頭を載せれば
核ミサイルとなる。いかに体裁をとりつくろおうと、弾道ミサイルの能力向上を狙った打ち上げである
ことは明らかだ。
日本政府が、米国や韓国とともに、「国連安全保障理事会の制裁決議に違反する」として、
再三、中止を求めているのは当然だ。
北朝鮮は、2006年10月の核実験強行後、6か国協議で一部の核施設の「無能力化」には
合意したが、核兵器開発を放棄したわけではない。核兵器の小型化を進めている可能性がある。
成功すれば核弾頭を保有することになる。
そういう国の弾道ミサイル開発は、地域の平和を脅かし、日本の安全に深刻な影響を及ぼす
危険な挑発行為である。6か国協議での北朝鮮の姿勢を一層尊大にさせ、時間稼ぎさせることにもなる。
事前通報したのは、よほど自信があるからだろう。自前の人工衛星打ち上げに成功すれば、
先月のイランに次ぎ、世界で10番目の国となる。北朝鮮の核とミサイルの脅威は一段と増大する。
>100
発射を強行すれば、日米韓は直ちに安保理開催を求める方針だ。
安保理は、再発射の阻止を担保する実効性ある決議の採択を目指すべきだ。制裁の強化は一策だ。
その場合、北朝鮮の最大支援国である中国の協力が不可欠となる。
日米韓は、北朝鮮に対する国際包囲網を堅固にするため、中国やロシアとの連携を強めるよう、
外交努力を倍加せねばならない。
北朝鮮が制御に失敗する可能性もある。日本への落下に備え、政府は、
ミサイル防衛(MD)システムの円滑な運用も含め危機管理態勢に万全を期す必要がある。
北朝鮮の脅威が強まる中、MDシステムの有効性を高めていくことも重要な課題だ。
米国との調整を急ぐべきである。
(2009年3月14日01時34分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090313-OYT1T01241.htm
【主張】北のミサイル 速やかに迎撃態勢整えよ
2009.3.14 03:37
北朝鮮が来月4〜8日に「人工衛星」を打ち上げる計画を国際海事機関(IMO)などに通告した。
長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を使うとみられ、1段目が日本海、2段目は太平洋に落下する
という。
日米韓は「ミサイル関連のすべての活動の停止」を求めた2006年の国連安保理決議に違反する
として中止を求めてきた。北の発射に備えて、日米が連携してミサイル防衛(MD)の迎撃態勢を
遅滞なく進めるとともに、新たな制裁の検討も急ぐべきだ。
北が1998年にテポドン1号を発射した際は、一部が日本列島上空を越えて三陸沖に落下し、
06年のテポドン2号の発射は失敗に終わった。いずれも日本などに事前連絡はなかった。
地域諸国の平和と安全を脅かす危険な暴挙としかいいようがない。
安保理決議が2度にわたって採択されたのもそのためだった。
今回、北が宇宙利用に関する国際条約に加盟し、IMOに事前通告したのは発射を正当化する狙い
だろう。だが、発射後切り離されたミサイルの一部が日本の国土や領海を直撃しない保証はない。
オバマ米大統領が北のミサイル発射がもたらす危険を警告したのをはじめ、麻生太郎首相も
「衛星だろうと明らかに安保理決議違反で、断固中止を求めていく」と語ったのは当然である。
MDによる迎撃には、技術的にも政治的にも日米の緊密な協力が欠かせない。
その場合、憲法上、集団的自衛権を行使できないとする解釈は重大な障害となり、
これを早急に改める必要がある。「日本に飛来しなければ撃ち落とせない」といった考えでは、
危機の役に立たないばかりか、日米同盟を崩壊させかねないからだ。
社説:北朝鮮「衛星」 発射阻止の努力を続けよ
先月から「人工衛星打ち上げ」を予告していた北朝鮮が、日付まで指定した。
来月4日から8日までのいずれかの日に「銀河2号」なるロケットで実験通信衛星「光明星2号」
を打ち上げるのだという。
北朝鮮はこれに伴い、船舶や航空機が接近すべきでない危険区域を設定し、
国際海事機関(IMO)に通告した。それは秋田沖の日本海上と、はるか東方の太平洋上であり、
それぞれロケットの1段目、2段目が落下するとの想定である。
すると「打ち上げ」は、日本列島を飛び越えるコースで行われるという話だろう。
しかも、この「ロケット」は、北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」と事実上同じものと
見られる。ミサイルの弾頭部分に、不完全ではあっても人工衛星のような物体を積んで地球軌道に
乗せさえすれば「打ち上げに成功した」と主張できる。
日本国民にとって、あってほしくない事態だ。しかし北朝鮮が国際宇宙条約にも加盟し、
これだけ公然と準備を進めている以上、空騒ぎではあるまい。
私たちは先月末の時点で「北朝鮮が発射するのがミサイルであれ人工衛星であれ容認できない」
と主張し、「発射阻止が重要だ」と指摘した。
まず、改めて強調しておきたい。北朝鮮の核実験を受けた国連安全保障理事会の制裁決議は
「弾道ミサイル計画に関連するすべての活動」の停止を求めている。北朝鮮が発射するのが
人工衛星であっても、弾道ミサイルと同じ技術を使っている以上、この決議に違反する。
この見解で日米韓3国は一致している。発射阻止の試みをさらに続けるべきだ。
米国務省が努力継続の意向を表明していることを歓迎する。
一方、中国やロシアは、「人工衛星でも決議違反」という解釈に同意していない。このままだと、
北朝鮮が予告通りに人工衛星を打ち上げた場合、安保理による新たな制裁決議などはおぼつかない。
すると北朝鮮は「衛星打ち上げ」の名を借りた実質的なミサイル実験を繰り返せることになってしまう。
日米韓は中国、ロシアを含む国際社会の協調を得られるよう、論理的な整理と働きかけを進めてほしい。
韓国悪ノリ「イチロー暗殺Tシャツ」なんと球団公認!
伊藤博文暗殺した安重根になぞらえ
WBC1次ラウンドを1位通過して意気上がる韓国で、球団公認の仰天グッズが発売され、
話題を呼んでいる。
今年は韓国統監・伊藤博文が暗殺されて100年目。日本戦で好投した奉重根投手(28)を
暗殺者の安重根になぞらえ、マリナーズ・イチロー外野手(35)を標的に据えた球団公認の
悪ノリTシャツが大人気なのだという。
奉の所属するLG球団は12日、前日午後4時から発売した330着限定のそのTシャツが、
ファンからの爆発的な反響を受けて約10時間で完売したと発表した。
正式な商品名は「奉重根義士」。価格は1万2000ウォン(約790円)で、
9日に東京ドームで行われたWBC東京ラウンドの1位決定戦で先発し、
5回3分の1を無失点に抑えて勝利に貢献した奉の活躍を記念し、急きょ発売したものだ。
そのデザインはなかなかに扇情的だ。日本戦を見た韓国のネットユーザーは、
特に奉が日本の象徴イチローを3打数無安打に封じたことを「安重根義士が3発の銃弾で伊藤博文を
倒したことと同じように痛快」と喜び、安重根と同じ名を持つ奉を「義士」「烈士」と褒めたたえた。
これに着目したLG側は安重根の偉人伝の出版社に承諾を得てこの表紙をパロディー。
Tシャツ前面では、安重根の顔の部分に奉の顔を合成し、「2009・3・9東京義挙 奉重根義士」
の文字を並べた。
初代韓国統監の伊藤博文は、韓国では「日本帝国主義の元凶」として忌み嫌われている。
また、イチローも第1回WBCで語った「戦った相手が『向こう30年は日本に手が出せないな』と、
そんな感じで勝ちたい」という、いわゆる「30年発言」が韓国では「傲慢」と不興を買った。
「悪い口を治したほうがいい」という意味で、名前の響きに似せてつけられた卑称
「イブチリョ(口治療)」も広く浸透している。Tシャツには打席に入るイチローの影絵も盛り込まれ、
「イブチリョ専門医/Dr.BONG」の文字も見える(「Dr.BONG」は奉の愛称)。
>106
くしくも今年は、伊藤がハルビン駅で安重根に暗殺されてちょうど100年目。ネットユーザーの
雑談を、球団がオフィシャルの商品として転用するあたりは、日本ではなかなか考えられない現象だろう。
韓国国内では前回大会でもイチローに死球を浴びせた投手を「烈士」と称賛。観客はイチローが打席に
入るたびブーイングを浴びせ、「独島(竹島)は韓国領」と大書したボードを掲げてもいた。
場外戦も含め、ますます過熱する日韓対決だが、
いずれにしても第2ラウンドでイチローが韓国投手陣を打ち負かすしか対抗策はなさそうだ。
ZAKZAK 2009/03/14
http://www.zakzak.co.jp/spo/200903/s2009031402_all.html
米国務省:「北朝鮮が通報」報道否定 「衛星」情報
【ワシントン草野和彦】米国務省当局者は13日、北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」情報を
国際機関経由で入手したとして、「北朝鮮が米国に通報した」とする韓国メディアの報道内容を否定した。
また、米国が打ち上げ阻止に向け、「北朝鮮と関係を持つ国々と真剣に協議している」と明らかにした。
クリントン米国務長官は、打ち上げの有無にかかわらず、早期の6カ国協議再開に努力する一方、
打ち上げた場合は、国連安保理決議を含めた制裁も検討する姿勢を示している。
毎日新聞 2009年3月14日 12時20分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090314k0000e030046000c.html
ヒル“イラク大使”に共和党が疑問の声「中東知らない」
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領が次期駐イラク大使に、北朝鮮の核問題をめぐる
6か国協議の首席代表を務めたクリストファー・ヒル国務次官補を指名したことに対し、
共和党陣営から指名撤回を求める声が広がっている。
「中東政策に携わった経験が全くない」ことに加え、北朝鮮との交渉姿勢が「融和的」と
批判が出ていたことが問題視されたためで、上院での指名承認に影響が及ぶ恐れが強まってきた。
オバマ大統領は11日、ヒル次官補を駐イラク大使に正式指名した。就任には上院の承認が必要となる。
ところが共和党のリンゼー・グラハム、ジョン・マケイン両上院議員は12日、声明を発表し、
「次期大使は我が国がイラク政策を進める中で特に大切な時期に就任する」と指摘した上で、
「次の大使は、中東での勤務経験があり、対テロ作戦で米軍と緊密に仕事をしたことがある人物で
あるべきだ。ヒル氏はそのいずれでもない」と述べ、大統領に指名の再考を迫った。
これに対しギブス大統領報道官は13日、「イラクの安定化には、シーア派とスンニ派、クルド人勢力
の政治対立に対処する必要があり、大統領は、ヒル氏こそが適任だと確信している」と強調した。
(2009年3月14日12時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090314-OYT1T00483.htm
北のミサイル、アラスカ全域が射程…米韓当局分析
【ソウル=前田泰広】韓国紙・朝鮮日報は14日、米韓情報当局の分析として、
北朝鮮が4月に打ち上げると予告した「衛星運搬ロケット」が、長距離弾道ミサイルとして使用された
場合、射程が7000〜8000キロ以上に達し、米アラスカ州全域が射程に含まれると報じた。
北朝鮮が国際海事機関(IMO)に通報した内容によると、運搬ロケットの1段目と2段目が
落下すると推定される海域が北朝鮮からそれぞれ、650キロ、3600キロ離れていることや、
北朝鮮が最近2年間に行ってきたエンジン燃焼試験の結果などを総合的に判断した結果だという。
専門家は、発射が成功した場合、北朝鮮が米国西部までを射程に収める大陸間弾道ミサイルの
開発能力を確保したことになると指摘。米国にとって北朝鮮のミサイル開発が「潜在的脅威」から
「現実的脅威」になるとしている。
(2009年3月14日11時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090314-OYT1T00403.htm
北朝鮮のロケット打ち上げはICBM開発、韓国アナリスト
2009年03月13日 20:15 発信地:ソウル/韓国
【3月13日 AFP】北朝鮮が予告するロケット打ち上げは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術を
テストするための3段式ロケットの発射実験との見方を、韓国の防衛アナリストが13日、明らかにした。
韓国の防衛技術コンサルティング、Technovalueのソン・ヨンファン(Sohn Young-Hwan)氏は、
打ち上げの成功は、北朝鮮がミサイル射程距離を飛躍的に伸ばしたことを意味すると危惧する。
北朝鮮は国際海事機関(International Maritime Organisation、IMO)および国際民間航空機関
(International Civil Aviation Organisation、ICAO)に対し、「通信衛星」の打ち上げを
4月4日から8日の間に実施すると通告。1段目のロケットが落下する可能性がある地点として、
朝鮮半島と日本列島の間の海域、2段目は太平洋を指定している。
韓国外交通商省関係者や軍事専門家らは、1段目ロケットは北朝鮮北西の舞水端里(Musudan-ri)
にある発射基地から東方650キロメートル、2段目は同3600キロメートルの地点に落下すると予測。
3段目はロケットを軌道に乗せるためのものとみている。
ソン氏は、北朝鮮には衛星打ち上げを実践する技術はないことから、
打ち上げの目的が大陸間弾道ミサイル開発にあることは明らかだとみる。
また、北朝鮮が通告している射程距離もICBMと変わらないという。
ソン氏は、北朝鮮が1998年のミサイル発射以降も技術を発展させてきたと考えるのは自然なことで、
打ち上げ実験の成功は北朝鮮がICBMの打ち上げ技術の開発に成功したことを意味すると話した。
一方、米国のデニス・ブレア(Dennis Blair)国家情報長官は10日、衛星を打ち上げるとする
北朝鮮の主張を認めたうえで、ICBMの打ち上げと技術的な差はないと述べ、実験が成功すれば、
北朝鮮の3段式の多段ロケットがアラスカ(Alaska)やハワイ(Hawaii)を超えて米本土にも達する
能力を持つことになると懸念を示した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2581889/3907590
ハードル高い安保理制裁=非難表明で決着のシナリオも−北ミサイル問題
【ニューヨーク14日時事】北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備を進める中、国連安保理による
対北追加制裁は困難との見方が広まりつつある。北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」という通告内容に
沿って発射した場合、友好国で拒否権を持つ中ロが制裁に極めて慎重になると予想されるためだ。
日本の交渉戦術は、当初段階から強い要求をぶつけるというもので、制裁決議案提示の選択肢を
捨てていない。ただ、最終的には、非難や遺憾表明決議の採択で決着というシナリオも検討している
もようだ。北朝鮮がテポドン2号など計7発のミサイルを「乱射」した2006年7月、
日米は決議より一段弱い議長声明採択が精いっぱいとの予想をよそに、対北制裁決議案を提出した。
中ロの反発を受けて制裁は見送られたが、日本は期待を上回る安保理初の対北非難決議という成果を
手にした。
これに対し北朝鮮は今回、批判を浴びた過去の経験を「勉強」(外交筋)し、
衛星打ち上げを国際機関に通告するなど「平和的宇宙開発」を強調している。
国威発揚という目的を達すると同時に、中国や発足間もないオバマ米政権を過度に刺激しないよう
配慮しているようにもみえる。中国外交筋は発射時の対応に関し「何が起きたかをまず見極めるべきだ」
と指摘、北朝鮮による弾道ミサイル関連活動の停止を定めた既存決議の内容と照合する必要があると
述べた。「衛星打ち上げの名目であっても決議違反だ」との日米韓の見解に、中ロは異論を唱えること
になるだろう。
こうした動向を踏まえ、日本外交筋は先月末、「安保理では追加制裁という声はあまり大きくない」
と明かし、「遺憾の意」を示す内容なら協議はより容易だと語った。全会一致の結果を重視する声も
根強く、中ロへの譲歩を重ねた末に決議でなく議長声明で終わる可能性も排除できない。(了)
(2009/03/14-15:29)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031400202
中国で賛否両論―「わが国に北朝鮮防衛の義務なし」
2009/03/14(土) 10:39
南方網など中国メディアは13日、「中国に朝鮮(北朝鮮)を防衛する義務はない」とする
寄稿を掲載した。インターネットの掲示板には、賛否両論が続々と寄せられた。
北朝鮮は国際社会の警告を無視して、「人工衛星ロケット」を発射する姿勢を崩していない。
中国政府も、発射の自粛を求める姿勢を明らかにしている。
寄稿の作者は「胡参謀」のペンネーム。元職業軍人で軍事学院を卒業したと称している。
朝鮮戦争休戦時の「朝鮮半島軍事停戦協定」をベースにその後の経緯を紹介。
「停戦協定にもとづけば、わが国に朝鮮(北朝鮮)の共同防衛の義務はない」、
「中国にとって朝鮮の位置づけは、かつての『血で築かれた盟友』から、通常の『友人』に低下している」
などと論じた。
中国は朝鮮半島の平和を求めており、北朝鮮に対して行うべきなのは「道義上の支持、外交上の努力、
友情にもとづく賛助」であり、「行き先不明の戦争にわれわれを引きずりこもうとしても、
われわれには応じられないことだ」と論じた。同文章は2000文字以上で、かなりの長文だ。
中国では政治的な意見の表明を当局が監視している。
同文章の内容は、共産党などが容認する範囲内と考えてよい。
同文章は多くのニュースサイトが転載した。付設した掲示板に寄せられた読者の意見は、「その通り」、
「理屈が通っている」、「だれが戦争などしたいものか。他人ごとにかまっている余裕などない」
などと支持するものがある一方、「唇滅んで歯寒しのことわざもある。この意見は無茶苦茶だ」、
「1961年締結の中朝友好協力相互条約によれば、共同防衛の義務がある。朝鮮を失えば、
資源豊富な東北地方も奪われる恐れがある」などの反対意見もある。反対意見の方がやや多い。
また「朝鮮が中国の一部になるなら、防衛してやってもよい」、
「キーポイントは、中国に(米国に対抗して)防衛する能力がないことだ」などとする意見もある。
(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0314&f=politics_0314_002.shtml
【朝鮮半島ウオッチ】静かに進む中国、北朝鮮の急接近 米中の戦略関係も注視が必要
2009.3.14 18:00
北朝鮮と中国が急接近している。中国にとっては朝鮮半島の安定が国益の最優先で、
そのためにも金正日体制の健全度を見極めることが関心事。一方の北朝鮮は経済的に中国依存なしでは
存立が不可能な状況だ。中国は今年に入って2度も金正日総書記の訪中を招請、無償援助も約束している。
両国は10月に迎える国交60周年に向けて首脳往来を活発化させる計画だ。
近く実施が見込まれている北朝鮮のミサイル発射にも中国は微妙な立場を取っている。(久保田るり子)
◆金正日総書記は訪中するのか?
北朝鮮の生命線を中国の経済協力、投資、支援が握る状況が決定的になりつつある。
韓国に、対北支援一辺倒だった「太陽政策」を否定する保守系の李明博政権が登場(昨年2月)
した結果、昨年の韓国の対北支援は62%減少(韓国・対外経済政策研究院)。
北朝鮮の対中依存度は急速に高まり、中朝貿易は北朝鮮の総貿易の約62%を占めるに至っている。
健康不安払拭のため金総書記が対面に選んだ外国要人はほかでもない「伝統的な関係」の中国、
王家瑞・対外連絡部長だった。1月下旬の王部長との面会後、2月4日に北朝鮮は
「中国政府が(北朝鮮に)無償援助を提供することを決めた」と報道。中国政府はこれを否定しなかった。
一方の中国は王部長の訪朝時と、2月末の北朝鮮労働党代表団の訪中の際に、
いずれも胡錦涛・国家主席名で「金正日総書記の訪中」を招請した。続いて今月下旬、
北朝鮮の金英逸首相の訪中を中国側が発表。温家宝首相の答礼訪朝の時期も検討中とされる。
金総書記は「中国嫌い」で知られる。理由は中国の指導者が再三、金総書記に「改革開放」を迫る
ためだとされる。しかし、1500キロに及ぶ中朝国境からの情報と物資が北朝鮮の存亡の鍵を握る
地政学的な力学は北朝鮮の経済困窮に反比例して強まっている。
中国指導部は北朝鮮の核実験(2006年)に強い不快感を示し、いまや中朝首脳に朝鮮戦争
(1950−53年)時の「血の友誼」はない。だが、中国にとっては「伝統的な中朝親善関係を
絶えず強化することは中国の党と政府の確固不動の戦略方針」(胡錦涛主席)である。
>114
◆米中朝の三角外交
北朝鮮の弾道ミサイル発射を日米韓は国連決議1718違反と非難しているが、
中国はこれに同調していない。
3月上旬に日米韓中を歴訪した米国のボズワース特別代表(朝鮮半島担当)に
中国の政府高官は「ミサイル問題は米朝間で解決すべきだ」と述べたとされる。
「中国が朝鮮半島の緊張を避けたい最大の理由は、中国東北部が経済発展のアキレス腱だからだ。
この地域の国営企業の調整は遅れ、資源は枯渇している。
また200万人の朝鮮族を抱えているため、何か起きれば中国の国内問題に直結する」
と東洋学園大学の朱建栄教授は中国からみた朝鮮半島情勢を解説する。
2006年7月の「テポドン2号」発射の際、中国は最終的に国連安保理の対北非難決議に拒否権を
行使しなかった。同年10月の核実験には経済制裁を含む「1718」決議採択にも加わった。
朱教授は「現在、中国はミサイル発射など、この地域の安定を損なうことは自制すべきだと
北朝鮮を説得している。米国と立場はほぼ同様だ。
しかし、中国は日米韓と一致して北朝鮮に真っ向から圧力をかけることは好まない」と述べる。
オバマ米政権はクリントン国務長官の訪中で中国と政治・安全保障分野の戦略対話を開始することを
決めた。ブッシュ前政権の対北政策が核実験以後、直接対話に急旋回し、多国間枠組みの6カ国協議が
米朝対話を追認するだけの機能に縮小したことに中国は不満を持ってきたとされる。
対中協調路線のオバマ政権下では、対北政策でも米中の連携外交が強まるとみられている。
「米中が役割分担というか、同じ目標に向け違うアプローチで協力するという形の6カ国協議になるの
ではないか」(朱教授)
金総書記がカラーテレビ数千台を一般市民に、北朝鮮政府発表
2009年03月14日 19:13 発信地:ソウル/韓国
【3月14日 AFP】北朝鮮政府は14日、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-il)総書記が
辺境の満浦(Manpho)市の市民や労働者に対し、工業生産の発展に貢献したとして、
カラーテレビ数千台を贈呈したと発表した。
労働党機関誌「労働新聞(Rodong Sinmun)」によると、
テレビセットを一斉に受け取った同市の市民や労働者らは感涙にむせいだという。
絶対的指導者の金総書記は、自分に対する忠誠心を高めるため、
労働者階級の「英雄」や党の指導者らに対し家庭用電化製品などを贈呈しているが、
韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、困窮する同国では依然として贅沢品である
カラーテレビをこれだけ大勢の一般市民に与えるのは今回が初めてだという。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2582191/3912464
「途中で落ちたら・・・ふざけた国だ」首相が北朝鮮批判
2009年3月14日21時43分
麻生首相は14日、ソマリア沖へ向かう護衛艦見送りのために訪れた広島県呉市で講演し、
北朝鮮が人工衛星打ち上げを事前通報したことについて「衛星と称してロケットを打ち上げると言ってきた。
日本の上を通過すると言っている。真下にいる県の人たちにしてみれば、途中で落っこちたら
『てめえのところに落ちるなあ』と計算する。ふざけた話じゃないかという国が隣にある」と批判した。
北朝鮮は事前通報で、秋田県沖を1段目のロケット落下の危険区域に定めており、
ロケットは東北地方上空を通過するとみられている。
また、首相はソマリア沖の海賊対策をめぐり、海上自衛隊派遣の必要性に言及するなかで
「ソマリア海軍も対岸にあるイエメン海軍も、やる力もなければやる気もない状況が続いていた」と述べた。
さらに、民主党の小沢代表の一連の発言を批判。「米海軍第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分だ」
と述べたことに対しては「猛烈な勢いで日本も防衛予算を増やさない限り対応できない。
米国の抑止力を頼っている方がより現実的じゃないのかと言って、世界第2の経済大国になった。
この政策は間違ってなかった」と反論した。
韓国領の済州島を「買っちまえ」と発言したとされる件については「こういう発想はとてもじゃないけど
私には出てこない」と述べた。小沢氏はこの発言を「特定の話じゃない」と否定している。
講演に先立ち首相は、海上自衛隊呉基地で護衛艦の出航を見送った。
その後、国会提出した海賊対処法案について「一日も早く法案が成立するように頑張らなきゃいかん。
ことが起きてからでは遅い」と早期成立の必要性を記者団に強調した。
http://www.asahi.com/politics/update/0314/TKY200903140224.html
米イラク大使:ヒル氏指名を問題視 マケイン上院議員ら
【ワシントン草野和彦】オバマ米大統領がヒル国務次官補を次期駐イラク大使に指名した
人事について、共和党のマケイン上院議員らが再考を求めている。
ヒル氏が北朝鮮の核問題を巡る交渉で「論議を呼んだ」ことが理由の一つだ。
ギブス大統領報道官は13日の記者会見で「ヒル氏は経験豊かな外交官だ」と反論した。
マケイン議員は同僚のグラム議員と共に12日、ヒル氏の指名を「懸念」する声明を発表した。
この中で、駐イラク大使は「中東(勤務)や、テロ対策に関する米軍との協力」の経験が重要だと指摘。
ブッシュ前政権末期、北朝鮮核問題の6カ国協議米首席代表として、米朝協議で譲歩を重ねた
ヒル氏の外交姿勢も問題視した。
ロイター通信によると、ヒル氏は、上院での指名承認審議前にマケイン議員との会談を求めたという。
オバマ大統領は先月発表した新イラク戦略で、イラク国内の政治的融和の必要性を強調。
ボスニア和平やコソボ危機で交渉団の一員だったヒル氏の手腕に期待している。
毎日新聞 2009年3月14日 12時23分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090314k0000e030047000c.html
北朝鮮:ミサイル射程8000キロ超か 韓国紙報道
【ソウル堀山明子】韓国紙、朝鮮日報は14日、北朝鮮が来月上旬の打ち上げを通告した
「人工衛星」が弾道ミサイルとして使われた場合、最大射程が7000〜8000キロ以上に達すると
米韓情報当局が推定していると報じた。韓国政府筋の話として伝えた。これまでの推定6700キロを
大幅に上回り、米国のアラスカ全域や西部地域まで射程圏に入ることになる。
韓国政府筋によると、北朝鮮が国際海事機関(IMO)に通告した、打ち上げ時の1段目と2段目
ロケットの落下予測海域と、この2年間に行った長距離弾道ミサイル「テポドン2号」のエンジン
延焼試験の結果などを総合的に分析。北朝鮮がIMOに通告したのは2段目のロケットまでだが、
最大射程は3段目があった場合の弾頭部分が落下する地点を推計している。
毎日新聞 2009年3月14日 20時25分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090315k0000m030053000c.html
【麻生首相呉市講演詳報】「(済州島を買えという)こういう発想は私には出てこない」
2009.3.14 21:13
麻生太郎首相は14日、広島県呉市で講演し、民主党の小沢一郎代表が
「いま円高だから(韓国の)済州島を買っちまえ」と発言したとされる問題について
「こういう発想はとてもじゃないけど私には出てこない」と批判した。首相発言の詳細は以下の通り。
◆【小沢氏の「第7艦隊」発言】
「今日、呉に来て改めて思いましたけど、日本の安全保障を考えたときには、
アメリカの第7艦隊さえいりゃあ、あとは(在日米軍は)いらねぇとか勇ましいことをいっている方も
いらっしゃるようですけど。失礼ですけども、朝鮮半島、なかんずく北朝鮮は来月、4月の4日には、
衛星と称してロケットを打ち上げる、と言ってきました。世界に向かって」
「あれ、実験するときに(上空を)通過する国は日本ですよ。アメリカが、ソ連が、中国が、インドが、
ミサイルを撃っているときに他国の上は通過なんかしていません。しかしあそこ(北朝鮮)は、
日本の上を通過するといっている。しかも、広島県じゃありませんよ。
しかし、その真下にいる県の人たちにしてみりゃぁ、あれ、途中で落っこっちゃったら、
てめぇのところに落ちるなぁと、これは計算するよ。ふざけた話じゃないかという国が隣にある」
「われわれは、第7艦隊さえすりゃあ、それで十分だって言うんだったら、それに対抗するためには、
猛烈な勢いで日本も防衛予算というのを増やさない限りは対応できませんよ。それよりは、アメリカと
一緒に組んで、世界第1位の国アメリカと組んでやっている方が、アメリカの抑止力を頼っている方が
より現実的じゃないのかということを私どもは過去60年間、ずーっと言って、結果として日本は
間違いなくこの政策に乗って、経済も繁栄し、治安も良く、世界第2(位)の経済大国にのし上がった」
「われわれはこの政策は決して間違ってなかったと思います。もちろん自分のことは自分でやる、
自分のことは自分で守るのは当たり前。しかし、ものには限度、どの程度が一番いいのかいうのは、
常に安全保障を考える者としては当然のことなんであって、自分の家族の安全保障を考え、
そのために税金払ってお巡りさん、雇っているわけでしょうよ」
「日本のライバルが練習妨害」キムヨナ選手主張と韓国TV
【ソウル=前田泰広】韓国のテレビ局SBSは14日夜、
フィギュアスケートの浅田真央選手の最大のライバルとして知られる韓国の金妍児(キムヨナ)選手が、
「競争相手の選手に試合直前の練習を妨害された」などと話したと報じた。
選手名は挙げていないが、SBSは、金選手のコーチが日本人選手の妨害行為に抗議したこともある
としている。金選手の批判が日本人選手に向けられたものだとすれば、物議を醸しそうだ。
SBSは、金選手が試合直前にジャンプを練習しようとすると、「進路に他の選手が入り込んだ。
いつも日本人選手だった」と指摘。金選手は2月にカナダで行われた四大陸選手権に触れ、
「(妨害が)ひどいと感じた」と批判した。
(2009年3月15日03時13分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20090315-OYT1T00100.htm
「金総書記後継は世襲で」通達 北朝鮮、名前は触れず
2009年3月15日3時0分
【北京=峯村健司】北朝鮮の朝鮮労働党組織指導部が昨年12月、一部の党幹部に対して
金正日総書記(67)の後継を世襲とすることを強く示唆する内部通達を出し、思想教育を命じていた
ことがわかった。在北京の複数の北朝鮮筋が明らかにした。その後、軍も同様の通達を幹部に出した。
3月20日前後には党と政府の幹部職員にも通達され、徹底が図られるという。
具体的な後継者名には触れていない。
金総書記はこれまで後継体制についての考えを明らかにしてこなかったが、
世襲継続の方向性が示されたことで、今後、金総書記の長男正男氏、次男正哲氏、三男正雲氏のうち、
だれが後継者となるのかが注目される。
中朝関係筋によると、この情報は米国務省高官にも伝えられている。
通達は各組織の人事や検閲権を握る党組織指導部が12月1日付で出した。
「(金総書記の)後任に金家の人間がなるという思想教育について、部内でしっかりとまっとうせよ」
との趣旨が記され、上層幹部だけに配られたという。
同20日付で朝鮮人民軍の中枢機関、軍総政治局も軍幹部に同様の通達を出した。
関係筋は「一度ではなく段階的に通達を出すことで、発言力が強い軍や党幹部の反応を探りながら、
徐々に思想を浸透させていく意図があった」と説明する。
金総書記が昨年夏に一時体調を崩したため、後継体制に対する考えを明確に打ち出すことで事態を
安定させ、内部の結束を固める狙いがあるという。同筋は「どの息子を後継とするかが問題ではなく、
世襲を続けるか否かをめぐって党や軍の内部で対立が出始めており、
通達を出して総書記の意向を強調する必要があった」と指摘する。
>125
別の北朝鮮筋によると、後継者問題は「3人とも後継者になる可能性が残されており、
まだ白紙に近い状態」とされる。今回、後継者に言及していないのは
「次男と三男は20代で若く、決定には時期尚早。10年後改めて検討する」との判断からだという。
金総書記は73年9月に党中央委員書記に選出され、後継者の地位を固めていった。
3人のいずれかが党や軍の要職に登用されれば、後継者に選ばれる可能性が大きくなる。
ただ、「世襲を指示しながら後継指名できないのは、既に総書記の一声ではなく、
合議制に移っていることの表れではないか」(北朝鮮に詳しい中国筋)との見方もある。
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY200903140236.html
憂楽帳:ビザ申請写真
申請書に張られた写真をじっくり見る。不正の意図があれば、ある程度、読み取れるのだそうだ。
ビザを審査する某国の熟練担当官が教えてくれた。
詳細は秘密だが、「大事なのは経験に基づく直感」という。
なかなか減らない中国人の不法入国事件。数日前にも日本で脱北日本人妻の偽装家族が摘発された。
韓国では偽装脱北者も見つかる。偽造旅券や偽装結婚も珍しい手口ではない。
多くが中国東北部に住む朝鮮族だ。経済発展から取り残され、地元に仕事は少ない。
「日本や韓国なら大金が稼げる」。欲望が罪の意識を薄める。
東北部に留学していた5年前、朝鮮族からよく日本への渡航ビザの口利きを頼まれた。
「堂々と審査を受けてください」。すべて断ったが、数人から聞かれた。
「日本人は背広姿の写真に好感を持つというが、本当か」
渡航経験者のノウハウが蓄積され、伝授される。
審査を強化しても、手口はさらに巧妙化し、いたちごっこが続く。それは写真にも表れる。
担当官の直感、ますます磨きを。【西岡省二】
毎日新聞 2009年3月14日 12時48分
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20090314k0000e070058000c.html
次期駐イラク米大使の人選に異論、マケイン氏が会談で見極めと
ワシントン(CNN) オバマ米大統領が先に次期駐イラク大使に、北朝鮮核問題をめぐる6者協議の
前首席代表、クリストファー・ヒル国務次官補を指名した問題で、これに異論を唱えた昨年の米大統領選
の共和党大統領候補、マケイン上院議員が来週、国務次官補と直接会談することになった。
同議員の報道担当が述べた。会談は次官補が要請したが、議員は適任者かどうか見極めたいとしている。
大使就任には上院の承認が必要だが、もつれる可能性も出てきた。ヒル氏が6者協議首席代表として、
北朝鮮側の条件に歩み寄りすぎとの批判が共和党内から出たこともある。
マケイン議員はヒル氏指名を受け、リンゼー・グラハム上院議員(共和党)と共に12日夜、
「イラクの次期大使は同国での勤務経験を持ち、米軍と協力したテロ対策遂行の経験者がなるべきだ。
ヒル氏にはどちらの経験もない」と難色を示し、大統領に再考を求めた。
ヒル氏は過去にポーランド大使を務めるなど欧州勤務が長い。
一方、ヒル氏の指名承認を審議する上院外交委のケリー委員長(民主党)は「オバマ大統領はイラクに
平和を根付かせることが出来る最良の人物の1人を選んだ。正しい人選である」と主張した。
2009.03.14 Web posted at: 19:45 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200903140021.html
長女になりすまし女、容疑認める供述 不法入国事件
2009.3.12 13:59
脱北した日本人妻の親族を装った不法入国事件で、入管難民法違反容疑で逮捕後、
釈放された斉藤博子・脱北者(67)の長女になりすまして入国したとして逮捕された
氏名不詳の40代の女が、大阪府警の調べに「私は中国人で長女として入国した」
と容疑を認める供述を始めたことが12日、府警への取材で分かった。
捜査関係者によると、女は「キム・ヒョニョ」と名乗り、年齢は44歳と話しているという。
府警外事課は裏付け捜査を進めるとともに、依然否認している夫の池青松容疑者(46)についても
調べを進める。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090312/crm0903121401018-n1.htm
社説ウオッチング:金賢姫元死刑囚面会 国内6紙「李政権で可能に」
◇韓国3紙、でっち上げ説に焦点
日本にも深刻なダメージを与えようという陰険な狙いが、大韓航空機爆破事件(87年)には
秘められていた。
もしも「蜂谷真一」と「蜂谷真由美」の日本人父娘を偽装していた工作員2人が、
大韓機に時限爆弾を残して降りた後、そのまま逃げおおせるか、
あるいは2人とも毒薬での自殺に成功していたら、どうだったか。
この男女が日本人でないと断定するのは容易でなく、日韓関係は極めて深刻なピンチに陥っただろう。
その意味で、「真由美」名義の偽造旅券を持った女、つまり金賢姫元死刑囚が自殺し損ね、
韓国に移送されてすべてを自供したことは、日本にとっても不幸中の幸いだった。
その後、死刑判決を受けたのに特赦されたことについて、大韓機事件の犠牲者遺族の一部には
不満もあるとされる。しかし北朝鮮のテロ工作だったと証言できる唯一の「生き証人」を処刑する
選択肢は、そもそもなかった。
◇3紙「情」に踏み込む
そして11日、別の意味での「唯一の生き証人」の価値が新たに証明された。
北朝鮮に拉致され、金元死刑囚に日本語と日本人の生活習慣を教えた
「李恩恵(リウネ)」つまり田口八重子さんの家族に、田口さんとの思い出を語る役割である。
「抱いてもいいですか」「お母さんは生きていますよ。希望を持ってね」
涙ながらの日本語で語る金元死刑囚と田口さんの長男、飯塚耕一郎さんの出会いの場面を、
毎日など3紙の社説が描写した。
>130
その上で毎日は「北朝鮮での母親の生活ぶりを直接知っている金元死刑囚に会いたいという
5年間の悲願がかない感無量だったろう」と、耕一郎さんの内心を思いやった。
朝日は「会えてよかった」と心を寄せる表現をし、
産経も「これを機に、母の姿をより身近に感じ、再会を目指してがんばってほしい」と書いた。
こうした「情」の世界に社説が踏み込むのは、さほど頻繁にあることではない。
会って心を通わすこと自体が最大のテーマだった現実の反映であろう。
◇新たな情報少なく
逆に言えば、拉致事件究明に直結する新情報はなかったようだ。しかし金元死刑囚は記者会見で、
田口さんが86年に結婚したのではないかという認識を示した。これは「84年に日本人と結婚し、
86年に夫婦が相次いで死亡した」という北朝鮮側説明と食い違う。拉致された韓国人男性と結婚
したとの情報も別途出ており、毎日、産経、東京の3紙は、こうした点を今後の究明の手掛かりに
しようといった趣旨の主張を展開した。
拉致解明への日韓連携(毎日、朝日、産経、東京)や、核、ミサイルを含めて解決を目指す
日米韓連携(読売、日経)の提言は、まず常識的と言える。
ただ、朝日の社説には少し異色な側面が含まれている。金元死刑囚の「北朝鮮のプライドを守って
やりながら、心を動かせる方法を考える必要があるのではないか」という発言を引用しつつ、
北朝鮮の悪行を許すわけにはいかないが「圧力一辺倒で打開できないこともまた現実」と指摘する。
だから「対話と圧力を組み合わせて北朝鮮を動かす環境をつくっていく」しか道はない、
という結論になっており、これは対話重視の柔軟路線と読める。
国民感情に配慮し、北朝鮮に厳しい見出しでバランスを取っているようにも見える。
>131
さて、日本の6紙すべてが一様に指摘したのは、今回の面会が実現したのは
「韓国側が李明博政権であればこそ」という点だ。
ただ毎日以外の5紙が、対北朝鮮融和路線として直前の盧武鉉政権だけを名指ししているが、
実際には毎日の指摘通り「過去2代の政権」つまり金大中政権も含めて親北朝鮮の姿勢が続いたのだ。
例えば金大中政権は、韓国で逮捕され原敕晁(ただあき)さん拉致を自供した辛光洙・元服役囚を、
他の非転向長期囚とともに北朝鮮に送還してしまった。日本側が要求した事情聴取は実現しなかった。
金大統領と金正日総書記の南北首脳会談の後の、00年9月のことである。
もちろん、盧武鉉政権も露骨だった。対北朝鮮政策担当者は「日本が拉致問題に執着して
6カ国協議の進展を阻害している」などと公言した。金元死刑囚は同政権時代の国家情報院(国情院)
から、大韓機事件はでっち上げだったとテレビで証言するよう圧力を受けたと訴えている。
◇朝鮮・東亜、現状嘆く
今回の面会に関する韓国大手3紙の社説は、金元死刑囚のこの訴えと、大韓機事件は本当に
北朝鮮のテロだったのだという記者会見での発言に焦点を合わせた点で共通している。
また朝鮮、東亜の両紙は、韓国からの拉致被害者が500人近くもいるのに、
解決に向けた前進が全くない現状を嘆いている。
今回の面会は救われるニュースだったが、日韓の拉致問題解決に展望が開けたわけではない。
あまりに痛ましい現実である。【論説委員・中島哲夫】
毎日新聞 2009年3月15日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/opinion/watching/news/20090315ddm004070012000c.html
北朝鮮の「衛星」打ち上げ通告で、JAL飛行ルート迂回へ
2009年03月13日 22:56 発信地:東京
【3月13日 AFP】日本航空(Japan Airlines、JAL)は13日、北朝鮮が4月上旬に「人工衛星」を
打ち上げると通告していることをうけ、「危険区域」と指定された空域を飛行する国際便ルートで
迂回措置をとることを決定した。
JAL広報によると、国内空港と欧州のアムステルダム(Amsterdam)、フランクフルト(Frankfurt)、
ロンドン(London)、ミラノ(Milan)、モスクワ(Moscow)、パリ(Paris)、ローマ(Rome)
各空港を結ぶ路線で、4月4日から5日間、迂回ルートを飛行する。
また、成田(Narita)-ハワイ(Hawaii)路線についても、同期間、飛行ルートを変更する。
迂回措置の対象となるのは200便以上で、飛行時間の遅れは最大で7分の見込みだという。
また時事通信(Jiji Press)によると、全日本空輸(All Nippon Airways、ANA)も同様の措置をとる。
http://www.afpbb.com/article/economy/2581909/3912695
慶大・延世大がソウル対局 “手談”で親睦深める 囲碁
2009.3.15 08:13
慶應義塾大学が2月28日、韓国・ソウルの延世大学と囲碁の親善対局を行い、
盤上で交わす“手談”で親睦(しんぼく)を深めた。
昨年、慶大は創立150年の記念事業の一環として、約40年にわたり交流が続いている
延世大学の学生らを招いて初めて囲碁の親善対局を行ったが、今年は慶大がソウルを訪れ、
この国際交流を定着させた。
慶大、延世大とも学生3人、OB7人が交流戦に参加。
2回戦、計20局行った結果、延世大が12勝8敗で昨年に続き勝利した。
また、交流戦とは別に親睦戦も行われ、慶大側はOBら8人が参加した。
来年は延世大が再び来日し、第3回の交流戦を行う予定だ。
http://sankei.jp.msn.com/culture/igo/090315/igo0903150815001-n1.htm
千葉県内の海岸に浮遊油 不明の韓国船から流出か
2009.3.14 21:15
10日未明に東京・伊豆大島沖で起きた貨物船同士の衝突事故で流出したとみられる燃料の油が、
千葉県館山市や勝浦市など3市1町の海岸で確認されたことが14日、県消防地震防災課の調べで分かった。
同課によると、油は館山、勝浦両市では少量だが、南房総市白浜の根本海岸では
沿岸部約600メートルで幅5メートルにわたって漂着。千田地区ではひじきに付着していたという。
御宿町岩和田漁港でもゴルフボール大のオイルボールが確認され、同町職員らがバケツ3杯分を回収した。
漂着した油は、10日未明に東京・伊豆大島沖でパナマ船籍の貨物船と衝突、沈没した可能性が高い
韓国船籍の貨物船「オーキッド・ピア」(4255トン)から流出したものとみられる。
県は13日に応急対策本部(星正三防災対策監本部長)を設置し、今後の対応などを検討していた。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/090314/chb0903142116005-n1.htm
米、北朝鮮担当特別代表が始動 非核化への対話路線、支持得るか
2009/3/14
米国のオバマ政権で北朝鮮との直接交渉に当たるボスワース北朝鮮担当特別代表(69)が
先週、アジア各国を歴訪し、本格的な活動を開始した。同ポストの新設は、オバマ政権が
北朝鮮に核開発計画を放棄させることを重要な政策課題にしていることを裏付けるものといえる。
元駐韓大使として南北朝鮮の事情に通じている同氏の起用は多くの期待を集めているが、
課題の実現には障害も多い。
◇
《分析》
ボスワース氏は北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射実験を示唆し、
金正日総書記健康悪化の影響が懸念される緊迫した情勢の中で特別代表に就任した。
かりに金総書記の統治能力が失われれば、北朝鮮は後継決定をめぐり混乱し、
核開発計画に終止符を打つ6カ国協議は大幅に遅れざるを得ないだろう。
特別代表の目的は、北朝鮮の核放棄を政治日程に組み込み、朝鮮半島の非核化プロセスを
持続させることだ。
>136
◆日韓にも配慮
米国政府は、北朝鮮が核弾頭を小型化してミサイルに搭載する能力を獲得していないと
みているが、北朝鮮はこの目標に徐々に近づいている。
北朝鮮は「通信衛星」の打ち上げが迫っていると発表した。
これに対し米国は、北朝鮮の真の目的は長距離ミサイルの実験と確信している。
事前発表にはいくつかの北朝鮮の動機が隠されている可能性がある。
第1に、直感には反するが、北朝鮮は米国との対話を準備しているのかもしれない。
ミサイル発射の脅しは、オバマ大統領の関心を北朝鮮に引き付けるためだろう。
第2に、北朝鮮の威嚇は悪化する韓国との関係への対応であるかもしれない。
韓国の李明博大統領は、北朝鮮の非核化を2国間援助の条件にしている。
第3に、北朝鮮の強硬路線は、昨年半ばに脳卒中を患ったと推測される
金総書記の健康問題から注意をそらす試みである可能性もある。
ボスワース特別代表は、94年の「米朝枠組み合意」を履行するために設立された国際機関
「朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)」の初代事務局長、駐韓国米国大使を歴任し、
北朝鮮政策の経験が豊富だ。民間助成団体「米日財団」の理事長も長く務めるなど、
日本とのかかわりも深い。
ブッシュ前政権は、日本との相談なしに北朝鮮のテロ支援国家指定を解除し、
日本の反発を招いたが、ボスワース特別代表の任命は、米国が北朝鮮政策で日本や韓国と
十分協議する姿勢の表れで、両国を安心させる一助となるだろう。ボスワース特別代表は
過去の経験から、関与政策によって北朝鮮の行動を修正することができ、
直接的成果がいかに乏しかろうとも、問題解決は対話によるしかないと固く信じている。
>137
ブッシュ政権は「悪の枢軸」発言で北朝鮮を孤立させ、制裁を科そうとしたが、
北朝鮮の西側に対する態度を硬化させ、核兵器開発推進に追いやった。
ボスワース特別代表は、北朝鮮政府が不合理だとの見方を退ける。
北朝鮮は自らの立場で合理的と判断した方法で行動するとみている。
◆優先度に変動も
米政権内部では、北朝鮮担当にボスワース氏を起用する選択は高い評価を受けている。
しかし、ボスワース特別代表は多くの難題に直面している。
第1に、特別代表任命は上院の承認を必要とせず、迅速に行動できる利点がある半面、
通常の政策決定過程から疎遠になり、官僚機構の政策実施が難しくなる可能性がある点だ。
これは、ボスワース氏自身がKEDOで経験した問題でもある。
第2に、中国問題だ。米国政府は6カ国協議の成功を確保するため、中国の役割が一段と
重要になると強調している。このため、米国の外交に占めるボスワース特別代表の役割が
相対的に小さくなり、中国との政策調整問題が生じるかもしれない。
第3に、米国内の党派政治だ。ボスワース特別代表は今のところ、民主党が支配する議会と
人気の高い大統領からの支持を享受している。しかし、共和党が巻き返してくれば、
ボスワース特別代表の対話路線への支援は少しずつ衰え、ついには消滅するかもしれない。
第4に、世界の他の紛争地域との競合だ。米国の外交政策は、中東問題やアフガニスタン・
パキスタン問題など、差し迫った危機に取り巻かれている。ボスワース特別代表は、
オバマ政権の注意を十分に北朝鮮へ向けさせるよう、苦労することになるだろう。
◇
>138
《結論》
ボスワース氏特別代表は、十分な外交技能と経験を持ち、アジアの同盟国を信頼している。
単に北朝鮮の行動を変えられるかという問題に加え、これまで北朝鮮の挑発に強く反発していた
米国の過去の行動パターンを変えられるかどうかが、評価の分かれ目になるだろう。
◇
【プロフィル】ステファン・ボスワース
Stephen Bosworth 1940年生まれ。ダートマス大学卒。
ジョージ・ワシントン大学大学院修了。79年チュニジア大使。パリ、マドリード、
パナマなどで政策立案に従事し、84年フィリピン大使。87年米日財団理事長。
95年KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)事務局長。97年韓国大使。
09年2月から現職。タフツ大学フレッチャー法律外交大学院院長も務めている。
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200903140004o.nwc
人気韓流ドラマが中国を侮辱?!ネットユーザーが激怒―中国
2009年3月13日、環球時報は記事「再び中国をおとしめた韓国ドラマ」を掲載した。
現在韓国で視聴率ナンバーワンのドラマ「カインとアベル」の中国描写に批判が集まっているという。
「カインとアベル」は人気俳優ソ・ジソブの軍隊除隊後のドラマ復帰第一作。
75億ウォン(4億9600万円)の制作費を投じた大作だが、
不当に中国をおとしめた描写があるとしてにネットユーザーから批判されている。
第一話のラストで舞台は上海へと移るが、明るく輝く韓国とは対比的な暗い色調で映される。
狭い道路にビルもない上海はまるで1970、1980年代の光景。
21世紀の上海をまるでさびれた農村のように描いているという。
さらに中国マフィアが昼間から発砲するなどあまりにリアリティを欠いている。
特に問題視されているのが中国警察の扱い。まるで古代ローマのコロッセオのような刑務所内では、
高圧の水をかけるなどの拷問が行われる。実はこの場面、撮影されたのは韓国にある捕虜収容所。
架空のイメージで中国をあしざまに描いたと批判された。
またドラマで登場した中国国旗が誤って描かれていたことも怒りに火を注いだという。
環球時報によると、放映当初には3つの海賊版翻訳グループが同ドラマを翻訳していたが、
その描写のひどさから翻訳を続行しているのは1グループにとどまっているとのこと。
また正規の放送も政府機関の認可が得られないのではとも伝えられている。(翻訳・編集/KT)
2009-03-15 09:31:39 配信
http://www.recordchina.co.jp/group/g29488.html
【週刊韓(カラ)から】北東アジアの文化ハブに? 漢江にオペラ劇場が2014年に誕生へ
2009.3.15 13:00
韓国の首都ソウルの市内を蕩々(とうとう)と流れる漢江(ハンガン)は、遊覧船が行き来し、
市民の憩いの場にもなっている。韓国の高度経済成長を見守ってきた漢江。戦後のドイツの復興、
「ライン河の奇跡」になぞらえて「漢江の奇跡」と呼ばれ、韓国人の自負心を象徴する河でもある。
その漢江には韓国では「島」と呼ばれる中洲がいくつかあり、その中の「ノドル島」に
オペラ劇場などを備えた文化施設が2014年に誕生することになった。(ソウル 水沼啓子)
ソウル市の事業計画によると、ノドル島に約5万3000平方メートル規模の複合文化芸術施設を備えた
「漢江芸術島」が5年後に誕生する予定だ。約1900席のコンサートホールや約1500席のオペラ劇場、
多目的ホール、美術館、野外音楽公園、彫刻公園、生態公園、展望カフェなどの施設が整備される。
2010年末に着工し、2014年12月に完工する予定。推定工事費は4500億ウォン(約300億円)。
設計したのは韓国を代表する建築家、朴承弘氏(54)。国際コンペで朴氏の作品が選ばれた。
「漢江芸術島」建設に併せ、島と対岸の東部二村洞間に全長約550メートルの歩行・自転車専用橋も
新設される。総工費は550億ウォン(約37億円)。140億ウォン(約9億円)をかけ、
島の上を通る「漢江大橋」の歩道も現在の2・5メートルから5メートルに拡張され、
島に直結するエレベーターも設置するという。
漢江に複合文化芸術施設を建設する計画はもともと、李明博大統領が、ソウル市長を務めていた
2005年に持ち上がった。当時の発表では。「2008〜09年ごろには完工する」予定だった。
だが、「十分な事前検討を経ず、計画が立案された」として市民らが反発。
具体的な建設計画は後任の呉世勲(オ・セフン)市長に引き継がれた。
呉市長は「漢江芸術島は、ソウルを北東アジアの文化芸術の心臓部にしてくる希望の星であり、
市民がいつでも文化の薫りを思い存分感じられる憩いの空間になる」と述べ、
「世界が注目するソウルのランドマークになる」と自信たっぷりだ。
日本人観光客のブランド品購入、円高・ウォン安傾向の終えんを示唆
3月12日(ブルームバーグ):仙台市に住む24歳の女性銀行員は先月、3日間のソウル旅行に出かけ、
化粧品をたくさん買い込んだ。韓国ウォンに対する円相場は過去最高水準にあるが、今後もこの傾向が続く
可能性は低いと考えたためだ。今の為替水準では、ソウルでは日本の半分程度の値段で化粧品などが買える。
この女性銀行員は、今の円高・ウォン安はあと1年は続かないだろうと予想している。
為替相場の円高・ウォン安傾向に変化が見られている。その一因となっているのは、
彼女のような日本人観光客の存在だ。グッチのバッグやシャネルの香水を買い求める日本人の
ウォン買いが韓国の経常収支の黒字化につながり、ウォンの下支え要因になっているのだ。
円の対ウォン相場は過去1年間で61%上昇。
韓国観光公社によると、1月に同国を訪れた日本人観光客はほぼ25万人と、前年に比べ 55%増加した。
日本は現在、韓国にとって中国に次ぐ2番目の貿易相手国。北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の当事者
でもある。韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は1月の日韓首脳会議で、麻生太郎首相に対し
「世界的な経済危機に際し、両国の協力が一段と重要になっている」と述べた。
>143
相場予想
ウォンは3月3日、円に対して過去最安値となる1円=16.42ウォンを記録したものの、
11日の終値は前週末比6.3%高の15.01ウォンだった。
米銀最大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)は今後3カ月以内に13.8ウォンに上昇すると予想。
英銀大手スタンダード・チャータード銀行も年末までに13.07ウォンに達するとみている。
一方で仏アグリコルの投資銀行部門カリヨンの新興市場ストラテジスト、セバスティアン・バルブ氏は、
ウォンは7−12月(下期)まで上昇せず、対ドルでは特に上がりにくいと指摘。米モルガン・スタンレー
の為替ストラテジスト、スティーブン・ジェン氏はウォンが6月末までに対ドルで12%下落すると予想した。
国際通貨基金(IMF)によると、韓国の景気回復ペースは日本より速くなる見込み。
韓国の経済成長率は、今年のマイナス4%から来年はプラス4.2%に転じるとみられる。
日本は今年がマイナス2.6%、来年がプラス0.6%の見込みだ。
著名投資家マーク・ファーバー氏は「円は他のアジア通貨に対してさらに下落する公算が大きい。
そうなれば日本の製造セクターは何らかの打撃を受けるだろう」と指摘した。
原題:Gucci Sales to Japanese in Seoul Show Yen Rally Over (Update1)
更新日時 : 2009/03/12 13:22 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003001&sid=absHaVfft8_Y&refer=commentary
国境なき記者団、「インターネットの敵」を発表
「インターネットの敵」のほか、オーストラリアや韓国などを、
懸念すべきネット対策を取っている国家として「監視対象」に挙げている。
2009年03月16日 10時33分 更新
言論の自由を掲げる国境なき記者団(RSF)は3月12日、人権団体Amnesty Internationalと共同で、
インターネットの検閲などで言論の自由を脅かす「インターネットの敵」リストを発表した。
ネットの敵として挙げられたのは、ミャンマー、中国、キューバ、エジプト、イラン、北朝鮮、
サウジアラビア、シリア、チュニジア、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナムの12カ国。
いずれも「国民が『望ましくない』オンライン情報にアクセスするのを防ぐため、
インターネットをイントラネットに変えている」とRSFは批判している。
「これら国家は、オンラインのニュースや情報を検閲する能力ばかりでなく、
問題のあるインターネットユーザーを事実上組織的に迫害していることにおいても際立っている」
またRSFは、「一般参加型検閲」が行われていると指摘。
例として、中国政府が北京五輪の際に、インターネットユーザーに報酬を支払って、
オンラインに政府を支持する書き込みを依頼したことを挙げている。
またRSFは、乱用につながる可能性のあるネット対策を取っている国を「監視対象」として挙げている。
特にオーストラリアと韓国は最近、オンラインでの表現の自由を脅かしかねない対策を導入したと
同団体は述べている。オーストラリアはISPにフィルタリングを義務付ける法案を検討しており、
韓国では先日、Lehman Brothers破たんとウォン暴落を予測したブロガーが逮捕されている。
このほか監視対象として挙がっているのは、バーレーン、ベラルーシ、エリトリア、マレーシア、
スリランカ、タイ、UAE、イエメン、ジンバブエ。
また、現在70人がオンライン投稿が原因で当局に拘束されており、最も数が多いのは中国。
それにベトナムとイランが続くという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/16/news027.html
麻生首相、北ミサイルには「衛星として扱うつもりはない!」
2009.3.15 17:33
麻生太郎首相は15日、NHK番組「総理にきく」に出演し、ソマリア沖の海賊対策に向けた
海賊対処法案について、「ぜひ成立させなければならない。海賊は強盗と同じだ。
現実に日本の船も襲われており、そういう人たちの安全や生命を守るのは国家の当然の責務だ」
と述べ、早期成立に強い意欲を示した。
また、北朝鮮が人工衛星打ち上げを名目に長距離弾道ミサイル発射準備を進めていることについて
「国連安保理決議1718違反ははっきりしている。(北朝鮮は)衛星だの何だのいっているが、
われわれは衛星として扱うつもりはない」と強く非難した。ミサイル防衛(MD)による迎撃については、
「今の段階では言えない。手の内を言うわけにはいかない」と述べるにとどめた。
拉致問題については「国家主権の侵害であることは間違いない。
しかも相手は『自分がやった』と認めている。お願いしていれば帰ってくるという話ではなく、
『対話と圧力』の対応は今後とも変わることはない」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090315/plc0903151734008-n1.htm
北朝鮮首相、17日訪中 ミサイル発射問題で理解求める
2009.3.15 19:47
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の金英逸(キムヨンイル)首相が17日から21日まで中国を
公式訪問し、胡錦濤国家主席や温家宝首相と会談する。北朝鮮側が「人工衛星」打ち上げを名目に、
長距離弾道ミサイルの発射準備を進めている問題や北朝鮮の核開発をめぐる6カ国協議の再開問題
などが話し合われる見通しだ。
金首相の訪中は2007年4月の就任後初めてで、北朝鮮首相の訪中は06年1月の
金正日総書記の訪中に朴奉珠(パクポンジユ)首相(当時)が同行して以来となる。
北朝鮮は12日、「人工衛星」を4月4日から8日の間に日本海側に向けて打ち上げることを
国際機関に通告したと発表。これを受け、温首相は13日の記者会見で、北朝鮮に自制を求めている。
北朝鮮のミサイル発射の動きについては、日米韓3国が強く反発し、中止を迫っている。
実際に発射すれば、国際社会の非難は避けられないことから、国連安全保障理事会の常任理事国であり、
友好国でもある中国に「人工衛星」発射の理解を得て、安保理での対北朝鮮決議案に反対するように
働きかけるのが狙いとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090315/kor0903151948003-n1.htm
【産経抄】3月15日
2009.3.15 02:55
松本清張の『砂の器』に秋田のロケット研究所というのが出てくる。
事件の聞き込みに行った警視庁の刑事が新進の芸術家集団と出会う。
彼らはこのロケット研究所の見学にきたのだという。
刑事は「妙なところにまた近代的なものが…」とつぶやくのだ。
▼昭和30年ごろ、東大生産技術研究所が今の秋田県由利本荘市の海岸に設けた実験場である。
ここから日本で初めてペンシル型ロケットが日本海上空に打ち上げられたのだ。
宇宙開発の黎明期だった。新聞などでも話題になったから、ちゃっかり小説に使ったのだろう。
▼だがこの発射場も7年ほどでその役割を終える。
ロケットが大型化すると、狭い日本海では落下地点での事故やトラブルが避けられないからだ。
新しい発射場は、広々とした太平洋に打ち上げることのできる鹿児島県内之浦に、
そして種子島にも設置される。
▼その日本海に向け、北朝鮮がまたミサイルを発射しようとしている。
今回はわざわざ国際機関に通告し、人工衛星の打ち上げだと称しているらしい。
だが仮に積むのは衛星だとしても、打ち上げるのが「テポドン2号」というミサイルである可能性は
極めて強い。
▼しかも発射後1段目は日本海に、2段目は日本をまたいだ太平洋に落下する予定だという。
日本の上空をミサイルの実験場にするような無礼なやり方である。間違って日本列島に落ちてくる恐れや、
将来の核搭載の危険を考えれば、日本が迎撃態勢をとるのは当然だろう。
▼問題はそんなときに「人工衛星」という北朝鮮の主張に惑わされ、日本国内の足並みが乱れることだ。
「日本海の安全」への配慮ひとつをとっても、日本と比べたあの国の狼藉(ろうぜき)ぶりはわかる。
そのことをかみしめなければならない。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090315/plc0903150255001-n1.htm
韓国人観光客ら5人死亡 イエメンの世界遺産で爆弾テロか
2009.3.16 08:33
イエメン治安当局によると、同国東部ハドラマウト州の観光地、シバームで15日、爆弾が爆発し、
韓国人とみられる観光客4人と、イエメン人のガイド1人が死亡、数人が負傷した。
自爆テロかどうかは不明。日本人が巻き込まれたとの情報はいまのところない。
シバームは土と煉瓦(れんが)で造られた高層建築物が密集する、
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産で、「砂漠のマンハッタン」とも呼ばれる。
治安当局者は、被害者は町を見下ろす丘で写真撮影中に巻き込まれたと話した。
イエメンでは2008年5月、西部マーリブで武装グループに日本人女性観光客2人が
一時誘拐される事件があった。最近は、国際テロ組織、アルカーイダが勢力を伸ばし、
同年9月には首都サヌアの米大使館前での自動車爆弾テロで16人が死亡している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090316/mds0903160834000-n1.htm
北、開城工業団地内に 韓国企業関係者約430人足止めのまま
2009.3.15 18:34
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮が韓国との軍事境界線の通過許可を出さず、南北経済協力事業として
運営されている北朝鮮の開城工業団地で韓国企業関係者らが足止めされている問題で、北朝鮮は15日も、
韓国側に13、14両日中に戻る予定だった韓国人ら約430人について通過許可を出さなかった。
韓国統一省によると、北朝鮮側は14日、中国人ら外国人4人と結婚式を控えた韓国人2人の
計6人については特例として通行を許可したが、それ以外は15日も足止めされたままとなった。
開城工業団地には現在、韓国人約760人が滞在している。
北朝鮮は、9日から始まった米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」に反発し、
同日から南北軍事当局間の通信回線を遮断し、これに伴い通過手続きがストップした。
翌10日に往来が再開されたが、13日以降再び許可を出さず、開城工業団地内に滞在する韓国人らが
韓国に戻れずにいる。
通行遮断で人の往来だけでなく、原材料の輸送や製品の搬出も中断しているため、
すでに「注文が取り消された」など開城工業団地の入居企業にも影響が出ているという。
韓国統一省の玄(ヒヨン)仁沢(インテク)長官は15日、
開城工業団地入居企業26社の代表と懇談し、「状況に応じて適切な措置を取っていく」と述べた。
韓国では、米韓合同軍事演習が終了する今月20日以降に、北朝鮮側が通過手続きを再開させる
可能性が高いとする見方が出ている。
【正論】月刊朝鮮編集委員・趙甲済 金正日政権の脆弱性と不安感
2009.3.16 02:11
≪韓国の支援中断の打撃≫
「吠(ほ)える犬ほど臆病(おくびょう)だ」という。
北朝鮮は昨年来、韓国への軍事的挑発や脅しを繰り返してきたが、極端な言葉の一言一言からはむしろ、
金正日政権の脆弱(ぜいじゃく)性と不安感がうかがえる。
政権内部の弱点を隠すために、ミサイル発射などで緊張状態をつくりだそうとしている。
昨年7月、北朝鮮軍は金剛山を観光旅行中の韓国人女性を射殺した。
「軍事地域に入った」との理由だ。韓国の李明博政権は即日、金剛山観光を中断させた。
そして8月に入ると、金正日総書記の重病説が流れた。秋に北朝鮮は開城工業団地の韓国人従業員を追放、
開城観光も中断した。いずれも、数千万ドルの収入減を覚悟しても内部を引き締める意図があった。
北朝鮮は、韓国の金大中、盧武鉉の両元大統領がそれぞれ金総書記と結んだ6・15宣言、
10・4宣言を実行せよと圧力をかけた。しかし、李大統領は北に「ねだって生きるという考えを捨て、
自立して生きる工夫をせねばならない」と忠告した。韓国は、左派政権下で毎年10億ドルの金品を
北に支援したが昨年はそれがほぼ途絶えた。貿易額が30億ドルほどの北朝鮮には大打撃だった。
>154
≪改革開放に傾く中堅層≫
李明博政権の発足後、韓国は米国との同盟と対日関係を正常化した。
オバマ米政権の対北政策もブッシュ政権末期よりも強硬になった。
クリントン米国務長官は2月のアジア歴訪中、金正日政権がけむたがる言葉だけを選んだ。
「南北対話がなければ米朝対話も困難」
「北が核兵器を完全に廃棄してこそ、国交正常化は可能」
「北の権力構造が不安定化している」
「日本人拉致と北の人権問題を注視する」
李明博政権は、大韓航空機爆破事件の金賢姫元工作員と拉致被害者、
田口八重子さんの息子との面会を許可した。韓国に保守政権が登場して可能となったのだ。
韓国の保守政権誕生と金総書記の健康悪化を背景に、北上層部内にもただならぬ変化がみえる。
朝鮮労働党高級幹部出身の脱北者は、黄海上での軍事挑発の可能性を指摘する。
上層部に芽生えた「改革開放への共感層形成」の動きが既得権益層を不安にし、
対南挑発で緊張を醸成、内部結束が避けられないようにした−との分析だ。
この変化は「体制危機」をもたらすほどの性格を帯びる。
>155
・40〜50代の中堅幹部層が「21世紀型の社会主義は市場を手段にせねばならない」と主張、
改革開放を不可避な選択と感じ始めた。彼らは反金正日勢力ではない。
・彼らは中国式の改革開放で経済がよくなり北の政権がより強化されると言う。
だが金総書記は改革開放をすれば金日成−金正日偶像化の虚構が暴かれ統制力を維持できない
ことを知っている。
・地方の中央党への不満が増幅した。地方党は人民を食べさせるが、中央党は先軍(軍優先)政治を
掲げ、体制維持と革命事業に資源を集中させる。韓国の支援中断で苦痛を味わった金英逸首相は、
「開城を閉鎖せよ」との金総書記の指示にも耐えているという。
・金日成主席死後の金総書記の失政に不満と不信がつのる。
支配層が改革派と守旧派に分裂、権力闘争となる可能性もある。
・金正日政権が対南挑発する場所は黄海上かその島々だ。
韓国軍の反撃を受けても、北内部では「われわれが勝った」と宣伝し内部結束を強化できる。
>156
≪体制蘇生の機会を失う≫
今年初めの北宣伝媒体の論説には、「千里馬精神で進もう」との言葉が多かった。
経済問題も革命精神で解決をという守旧的方式であり、指導部が公式に改革路線を拒んだという意味だ。
共産体制の崩壊は必ず内部葛藤を経る。北の場合、この葛藤期に冒険主義路線が強化されよう。
金正日政権は改革開放の機会を、韓国左派政権の「太陽政策期」に逃した。
金大中、盧武鉉両政権が対北支援をしたのに、金正日政権はなお「おねだり」をやめなかった。
金総書記が毎年韓国から入る10億ドルのうち、3億ドルでも食糧購入に充てていれば飢餓を解決
できたはずだ。
皮肉なことに、李明博政権の対北支援の中断で北指導部内で改革開放を志向する変化が起きた。
北の司令塔は「改革開放では政権が崩壊する」とし、中堅層は「改革開放をせねば崩壊する」
と考えるようになった。この対立が葛藤に、葛藤が衝突に発展するかが体制変化のカギである。
旧ソ連や東欧の共産圏では改革を始めて後戻りできない解体期に入った。
金総書記は核開発に執着し太陽政策を楽しんでいる間に、体制蘇生の最後の機会を逃した。
後継者を育てる努力もしなかった。
体制存続に悲観的になり、「私で北朝鮮は終わる」と思っているかもしれない。(チョ カプチェ)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090316/kor0903160211000-n1.htm
金賢姫元工作員への圧力調査 韓国与党が聴聞会検討
2009.3.16 10:07
韓国紙、朝鮮日報は16日、大韓航空機爆破事件の実行犯、北朝鮮の金賢姫元工作員が
盧武鉉前政権時代に情報機関、国家情報院などから事件はでっち上げだと証言するよう圧力を受けた
とされる問題で、与党ハンナラ党が国会の聴聞会で真相究明する方針だと報じた。
元工作員は11日、釜山で日本人拉致被害者、田口八重子さんの家族と面会後の記者会見で、
事件は北朝鮮によるテロだと強調。圧力疑惑には、
「(田口さんの)家族と会う席でそんな話はしないのが礼儀だ」と多くを語らなかった。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090316/kor0903161008001-n1.htm
金妍兒「日本選手に妨害された」…韓国テレビ局報じる、世界選手権前にライバルけん制か (スポーツ報知)
フィギュアスケートの浅田真央選手(18)のライバルで、今年2月の四大陸選手権で初優勝した
韓国の金妍兒(キム・ヨナ)選手(18)が、「試合直前の練習で、競争相手から妨害を受けた」
と語っていることが、15日までにわかった。韓国のテレビが14日に報じたもので、
金選手はインタビューに具体名は明かさなかったものの「進路にほかの選手が割り込んだ。
いつも日本選手だった」などと答えている。この突然の“ジャパンバッシング”に、
日本の関係者は「意図的に進路妨害することは、あり得ない」と反論した。
金選手の発言が波紋を広げている。
韓国メディアによると、問題の発言があったのは、韓国テレビ局SBSが14日に放送したインタビュー。
練習風景の映像を交え、金選手が進路妨害を受けたときの様子を語っている。
今年2月にカナダで行われた四大陸選手権で本番直前の練習の際、
「ライバル選手にひどい妨害を受けた」と告白。練習でジャンプをしようとすると、
「進路にほかの選手が割り込んできた。いつも日本選手だった」と話した。
SBSでは、こうした日本選手の妨害に対し、金選手のコーチが抗議したとも報じた。
また、金選手の関係者は「ほかの選手がジャンプを練習するときは、避けてあげるのが慣例」
としたうえで、「明確な証拠を探すことは難しいが、練習のときに心理的な負担があるのは事実だ」
などと非難している。
今月24日(日本時間25日)からは米ロサンゼルスで世界選手権が開催されるが
(女子は28、29日)、金選手は「日本選手の妨害を無視して練習し、気力で勝つ」と抱負を述べた。
このインタビューが放映された直後から、韓国内ではこの話題で持ちきりに。
インタビュー映像がインターネット上に急速に出回り、掲示板などでは、例によって反日感情が爆発。
一部メディアも「日本は組織的に邪魔をしている」などと報じるなど、ヒートアップしている。
3日ぶりに帰還 開城工業団地に足止めの韓国人、北朝鮮が許可
2009.3.16 11:47
韓国統一省によると、北朝鮮による南北の陸路往来遮断措置のため北朝鮮の開城工業団地で
足止めになっていた韓国側人員に関し、北朝鮮軍当局が16日、軍事境界線を通過して
韓国側に向かうことを許可すると伝えてきた。453人が同日に韓国に戻る見通しだ。
ただ、韓国側からの交代人員の訪問は認めていない。
北朝鮮が帰還だけを許可したのは「抑留」状態への国際的非難が出るのを警戒した可能性がある。
統一省によると、453人が戻れば、同団地に残る韓国側人員は272人となる。
北朝鮮は9日から始まった米韓合同軍事演習に反発し、13日から、緊急の事情がある場合を除き
南北間の往来を遮断していた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090316/kor0903161150002-n1.htm
春・夏・秋・冬
オバマ米大統領の登場でレトリック(修辞技法や弁論術と訳される)が注目されている。
その影響か「論理的に話す」「論理的な文章を書く」ためのハウ・ツー本が書店で目立つ。
密接に関連しているが、混同してはならない
▼レトリックは使い手の意図によって良くも悪くも働く。
多くの人は相手を説得するために論理的であろうとするが、それはレトリックのほんの一面。
現実には、論理を無視して情に訴えたり、嘘や誇張を用いた方が説得できることが多い。
そこに人を欺く意図があれば、「詭弁」と呼ばれる。
主張の説得力を格段に向上させることができる騙しのテクニック。まさに「トリック」だ
▼日本の政府やメディアは、朝鮮が人工衛星と主張している事実を歪め、
ありもしない「テポドン」という呼び名を執拗に繰り返し「危険性」をあおり、
それを破壊しなければならないと吹聴している
▼これは「ストローマン」(わら人形)と呼ばれる論法。
自分に都合よく相手の主張を歪めたり作り上げたうえで、それに反論を加える詭弁の代表格。
わら人形を架空の敵に見立てて攻撃することにちなんだもの
▼朝鮮は人工衛星打ち上げ計画を国際機関に通報した。
すると日本政府は「人工衛星であれ国連決議違反」「他国の上を飛んでミサイル実験をした国はない」
と嘘を重ね、「落ちたら危険。迎撃の準備は?」と問題をすり替えた。
最終的に憲法、自衛隊法の解釈拡大、ミサイル防衛システムの整備、日米同盟の強化などに結びつけた。
単純なトリックほど、無警戒な人は騙されやすい。(天)
[朝鮮新報 2009.3.16]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0316-00001.htm
国際宇宙条約に加盟 衛星打ち上げの資料も通報
朝鮮が国際宇宙条約に加盟したと、12日発朝鮮中央通信が報じた。
報道によると、最近、朝鮮は「月その他の天体を含む宇宙空間の探査および利用における
国家活動を律する原則に関する条約」(宇宙条約)と
「宇宙空間に打ち上げられた物体の登録に関する条約」(宇宙物体登録条約)に加盟した。
報道は、「国際宇宙条約に朝鮮が加盟したことは、平和的な宇宙科学研究と衛星打ち上げ分野で
国際的な信頼を増進させ、協力を強化することに寄与するだろう」と意義を強調した。
一方、朝鮮宇宙空間技術委員会が2月24日に発表した、試験通信衛星「光明星2号」を
運搬ロケット「銀河2号」で打ち上げる準備活動の一環として、当該の規定に従って
「国際民間航空機関(ICAO)と国際海事機関(IMO)などの国際機関に航空機と船舶の航行安全に
必要な資料を通報した」と明らかにした。
◆「4月4〜8日に発射」
外信の報道によると、朝鮮はICAOとIMOなどの国際機関に対して、
4月4日から8日までの間に人工衛星の打ち上げを行うと事前通告した。
また、人工衛星発射に利用される運搬ロケットの飛行座標も通告した。
1段目のロケットは朝鮮東海に、2段目のロケットは太平洋に落下すると見られている。
[朝鮮新報 2009.3.16]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0316-00001.htm
労働新聞 北南関係遮断策動を非難
10日付の労働新聞論評は、南朝鮮の統一部が「過去の活動状況」「3大基準」などの口実を設けて
6.15共同宣言実践南側委員会青年学生本部メンバーの平壌訪問を不許可にし、
民間団体の「南北協力基金」使用の申請を「情勢」を理由に保留していることを非難した。
同紙は、北と南の各界団体のメンバーが互いに会って意見を交換し、活動計画を討議するのは、
6.15統一時代の流れに合致するものであって、複雑な条件を掲げて妨害してはならないと指摘した。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.16]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0316-00002.htm
金英逸総理 「朝中友好を世界にアピール」
17〜21日まで中国を公式親善訪問する金英逸内閣総理は12日、
中国・新華社通信との書面インタビューに応じ、「朝鮮は『朝中友好の年』にあたる今年、
中国との関係をいっそう強化していく」と述べた。
同通信によると、金総理は自身初の訪中を「よろこばしく思う」と述べ、「両国関係の歴史の中で
初めて迎えた『友好の年』に際して、今後、さまざまな交流活動が行われるだろう」と強調した。
さらに、このような活動が両国関係の強化、発展に寄与するとの見方を示し、今後も
「世代を超えた友好関係を維持し、両国関係を世界に向けて誇示していく」と述べた。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.16]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0316-00003.htm
【WBC】イチローは韓国戦を前に「別れた彼女に街でまた会っちゃうって感じ」
2009.3.17 10:05
WBC2次ラウンドで4強進出をかけて17日(日本時間18日)に韓国と激突する
侍ジャパンのチームリーダー、イチロは、決戦を宿敵を「別れた彼女」にたとえた。
日韓戦を翌日に控えた16日の練習後、イチローは苦笑いを浮かべながら、こう話した。
「(韓国とは)縁がありますねえ。別れた彼女に街でまた会っちゃうって感じ。
あるからね、そういうこと。だったらもう2人は結婚しちゃった方がいいかもしれない。
そこまで縁があるのなら」
今大会の韓国チームの印象については、
「どちらかというと米国の野球に近いような感じがする。体も大きいし。日本の野球というよりはね。
(どう近いかについては)そこは、ぼやかしておいた方がいいでしょうけど」と話した。
今大会で採用された敗者復活戦を含む変則トーナメントのダブルイルミネーション方式で、
1次ラウンドで2度対戦した日韓両国が2次ラウンドでも同組となり、17日の2回戦に続いて、
20日の1位決定戦、23日の決勝でも対戦する可能性を残している。
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090317/bbl0903171006005-n1.htm
<金融危機>韓国人学校の学費滞納が急増―上海市
2009年3月15日、環球時報によると、韓国聯合ニュースはこのほど、経済危機の影響から、
上海の韓国人学校で学費を滞納する生徒が急増していると伝えた。
報道によると、今年に入り学費を滞納している生徒は38人。昨年の13人から大幅に増え、件数、
金額とも2〜3倍に増加している。生徒の親の多くは上海で貿易業などの職に就いているものの、
景気の悪化などから学費が支払えなくなった家庭が増えており、中には前学期、前々学期の学費を
滞納しているケースもあるという。
上海の韓国人学校は開校10周年を迎えるが、中国の景気が好調だったこともあり、
ここ3年ほどで生徒の数が500人から1100人にまで増えていたという。(翻訳・編集/岡田)
2009-03-16 20:20:47 配信
http://www.recordchina.co.jp/group/g29544.html
【から(韓)くに便り】ソウル支局長・黒田勝弘 金賢姫は死ねない
2009.3.17 03:53
「金賢姫(キムヒョンヒ)」が日本人拉致被害者家族との面会で話題になっている。
周知のように彼女は大韓航空(KAL)機爆破事件の犯人の一人である。
逮捕後、韓国で死刑判決を受けたが赦免され、今は韓国に住んでいる。
その彼女について日本のほとんどのメディアは「金賢姫・元死刑囚」という奇妙な呼び方をしている。
不思議な“肩書”だ。背景には、赦免されているとはいえ、事件の重大性から「さん」には違和感があり、
かといって呼び捨てにするのもまずい…といったことがあるようだ。
しかし彼女はすでに罪を悔い、金日成・金正日崇拝から完全に転向している。
北朝鮮の驚くべき実態を世界に明らかにし、さらに日本人拉致問題解決への協力など北の「体制変化」
に向け余生を捧(ささ)げようとしている。もう「金賢姫さん」でいいのかもしれない。
それでも違和感があるとすれば「金賢姫・元工作員」が正確だろう。
彼女は「死刑囚」ではなく北朝鮮の「工作員」だったことに、より大きな意味があるのだから。
1987年11月、KAL機事件については、中東の中継基地だったバーレーンで、容疑者として
日本旅券を持った「蜂谷真由美・蜂谷真一」が捕まったとき、ぼくは「北朝鮮だ!」と直感した。
2人は日本人父子を装った北朝鮮のテロ工作員だった。
現地での事情聴取の際、「蜂谷真一」の方は工作員教育そのままに、秘密保持のため隠し持った
毒薬を口に含みその場で果てた。「蜂谷真由美」こと「金賢姫」は服毒に失敗し生き残った。
日本旅券を持ち、日本人名で、日本語をしゃべる北朝鮮工作員による航空機空中爆破テロ…。
乗員乗客115人は全員、ミャンマー沖のアンダマン海に散った。
「日本」を巻き込んだ、恐るべきかつ凄絶(せいぜつ)な事件だった。
北の狙いは翌88年に予定されていたソウル五輪開催阻止のため、韓国を「危険な国」と
世界に印象付けるためだった。
>170
「まさか北がそこまでするとは…」と多くの人が思った。しかし北朝鮮は4年前の83年10月にも、
ミャンマー(当時はビルマ)を訪問中の全斗煥(チョンドファン)大統領一行に爆弾テロを加え、
随行の閣僚など17人が爆死している。
同行記者も1人爆死し、ぼくの友人のカメラマンは重傷を負い、その後、再起できなかった。
現場はミャンマー建国の父をまつる聖地、アウンサン廟(びょう)。外国のそんなところに
潜入武装工作員が遠隔操作の時限爆弾を仕掛け、公式参拝の韓国大統領暗殺を狙った。
わずかに遅れて到着した全斗煥大統領は九死に一生を得た。世界を驚かせる大事件だった。
テロ作戦をはじめ北朝鮮に「まさか…」はあたらない。古くからの北朝鮮ウオッチャーたちは
それをよく知っている。日本人大量拉致事件も「まさか…」にあたるが、同じ脈絡上の出来事だ。
金賢姫・元工作員はKAL機事件の“生き証人”として死刑を免除され、また生き残った。
北朝鮮の“真実”を国際社会に語り続けるため「生かされ」ているのだ。
それが罪を償うことであり、自分に与えられた役割であることを彼女はよく知っている。
彼女は北朝鮮の体制が変化ないし崩壊するまで死ねない。北なまりの残る韓国語が印象的だった。
田口八重子さんが教えた日本語は今もしっかり覚えていた。
彼女は日本や韓国のみならず、国際社会にとって実に貴重な存在なのだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090317/kor0903170354000-n1.htm
北朝鮮ミサイル開発を批判 国連特別報告者
2009.3.17 10:21
国連のマンターポーン特別報告者(北朝鮮人権問題担当)は16日、
北朝鮮が「人工衛星」打ち上げとする長距離弾道ミサイル発射計画に、「核であれ、ミサイルであれ、
衛星であれ、国民が飢えている一方で、政府が軍にお金を使うことは常軌を逸している」
と強く批判した。国連人権理事会で同国の人権状況を報告後、一部記者団との会見で話した。
特別報告者は人権理に提出した最新報告で、北朝鮮の食糧事情の悪化を強調。
国民の窮乏状態を救う観点から、金正日総書記の軍優先の指導理念である「先軍思想」の矛盾を指摘し、
軍優先でなく「国民第一」の政策に転換すべきだと主張した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090317/erp0903171022004-n1.htm
ヒル氏の駐イラク米大使起用への批判に反論 クリントン米国務長官
2009.3.17 10:05
クリントン米国務長官は16日、次期駐イラク米大使に北朝鮮核問題を担当した
ヒル国務次官補が指名されたことへの批判に、「不当で、根拠がない」と反論し、
オバマ大統領の決定は妥当とした。国務省内で記者団の質問に答えた。
ヒル氏は中東問題に携わった経験がなく、大統領選の共和党候補だったマケイン上院議員ら
同党議員が起用に反対している。就任には上院での承認が必要で、今後の曲折も見込まれる。
クリントン長官は、イラク戦争後の初代駐イラク大使となったネグロポンテ前国務副長官も
中東での経験がなかったと指摘。ヒル氏について駐留米軍の撤退に伴う諸懸案に対処する能力は
十分にあると語った。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議では、ヒル氏の交渉への批判も根強い。
しかし、クリントン長官は核施設無能力化着手にこぎ着けたヒル氏の業績をたたえた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090317/amr0903171006003-n1.htm
北「衛星」発射なら安保理で議論 韓国外相
2009.3.16 20:12
韓国の柳明桓外交通商相は16日の記者会見で、
北朝鮮の「人工衛星」打ち上げは国連安全保障理事会決議に違反するとあらためて強調、
強行すれば「自動的に安保理で(制裁などが)議論される」と述べた。
柳氏はどんな制裁措置が取られることになるかは関係国で意見が違うと認めた上で、
制裁論議に慎重な中国も「決議違反であることは否定していない」と強調した。
また、核実験を行った北朝鮮が長距離弾道ミサイルの生産能力を開発すれば
「文字通り大量破壊兵器になる」と指摘。核問題をめぐる6カ国協議の場でも、
参加国間の協議を通じてミサイル問題を取り上げざるを得ないとの考えを示した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090316/kor0903162012003-n1.htm
もう1つのKAL機事件 機体ごと拉致、戻らぬ被害者
2009.3.16 20:57
大韓航空(KAL)機事件といえば、金賢姫・元北朝鮮工作員らによって爆破された
1987年の事件が知られるが、韓国には40年前に起きたもう1つのKAL機事件がある。
北工作員がKAL機(国内線)をハイジャックし、乗員、乗客を機体ごと北に拉致した事件だ。
今も韓国に帰還できずにいる拉致被害者。家族は救出を強く訴えている。
乗っ取られた旅客機には韓国のテレビ局プロデューサー、黄源さん=当時(32)=も
乗客として乗っていた。北に拉致されままの黄さんは今も生死すら確認されていない。
黄さんの息子で当時まだ2歳だった、「KAL機拉致被害者家族会」の
黄仁●(=轍の車をさんずいに)代表(41)は「事件は忘れられ、韓国政府も無視してきた。
日本がうらやましい。日本政府は拉致問題を北に公式に提起し、国民も拉致問題に関心を持ち、
家族たちの救出活動を支援している」と語る。
黄代表が事件後に帰還した乗客らから聞いた話では、北では拉致直後に思想教育を受けたが、
黄さんは「共産主義は間違っている」と話を聞かなかった。北の教官が激怒し黄さんを隔離したという。
拉致から約2週間後の70年1月1日に乗客らが会食したとき、黄さんも姿を見せた。
故郷をしのぶ歌を皆で歌ったところ、教官が突然黄さんだけを連れ去ったという。
韓国には北朝鮮による拉致被害者が500人近くいるが、拉致問題への関心は薄い。
拉致被害者が北の工作員になっている可能性もあり、軍事政権下では被害者家族は監視対象だった。
家族は、身内が拉致された事実を隠し、声をあげることさえできなかった。
黄代表は小学3年のとき、父親の拉致を知った。友人たちの間でうわさが広まり、
「スパイの息子」とからかわれた。経済的にも苦しく、借金から逃れるため引っ越しを繰り返した。
夫を拉致された母親(71)は「誰かに息子を連れて行かれる」と被害妄想を持つようになり、
精神に異常をきたし数年前から入院中という。
>176
金大中、盧武鉉両政権下で拉致被害者家族らが救出活動に乗り出したが、北に融和的な当時の政権は、
拉致を「存在もしない問題」と突っぱねる北朝鮮側に配慮し及び腰で、拉致問題は全く進展しなかった。
92年ごろになり、韓国の情報機関、国家安全企画部(現・国家情報院)から父親の消息が伝えられた。
韓国に自首した元北工作員から「お父さんは86年当時、北の対南放送『救国の声』で放送の仕事を
していた」と聞かされたが、公式に生死は確認されていない。
南北関係は現在、悪化しており、北に強硬な李明博政権下ですら拉致問題解決の糸口は見つかって
いない。「父親は韓国に忠誠を尽くしたのに国家が国民を見捨てている。国民として辛い」と黄代表。
事件から40年の今年、日本など世界のメディアにも韓国人拉致被害者の救出を訴えていく計画だという。
(ソウル 水沼啓子)
■大韓航空機拉致事件
1969年12月11日、乗客46人、乗員4人を乗せた韓国・江陵発ソウル行き大韓航空機が、
乗客を装った北朝鮮の工作員に乗っ取られ、北朝鮮・元山近郊の宣徳飛行場に強制着陸させられた。
平壌放送は操縦士2人によって自主的に北に入国したと発表。韓国側は機体と乗客らの送還を求めたが、
北は拒否した。国際的な非難が強まり、北は66日ぶりに乗客39人を送還。
操縦士ら11人は現在も北に拉致されたまま。乗員4人の生存は確認されたが乗客7人の生死は不明。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090316/kor0903162058005-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090316/kor0903162058005-n2.htm
北朝鮮の金英逸首相が訪中へ ミサイル発射計画協議か
2009.3.17 09:46
北朝鮮の金英逸首相が17日午前、温家宝首相の招きで中国を公式訪問するため平壌国際空港を出発、
北京国際空港に到着する。
中国側は指導部と金首相との一連の会談で、北朝鮮が「人工衛星」打ち上げとする
長距離弾道ミサイル発射計画について、日米韓など国際社会の懸念を取り上げるとみられる。
金首相の訪中は初めて。
金首相は21日までの滞在中、18日に温首相と中朝首相会談を行うのをはじめ、胡錦濤国家主席、
呉邦国全国人民代表大会常務委員長ら中国指導部と会談する。両国の国交樹立60年を10月に
迎えるのに際し、北京で行われる記念交流事業の開幕式にも出席する。
北朝鮮首相の訪中は2006年1月に行われた金正日総書記の訪中に当時の朴奉珠首相が
同行して以来となる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090317/kor0903170948001-n1.htm
キム・ヨナ衝撃発言…日本選手が練習妨害 (3月16日)
フィギュアスケートの浅田真央(18)=中京大中京高=のライバルで、韓国の国民的スターである
キム・ヨナ(18)が、練習でぶつかられるなど日本選手から度々、妨害を受けたと発言していることが、
韓国のテレビ局SBSで14日夜に報じられた。
放送によると「相手の選手に試合直前の練習を妨害された」などと話したという。
具体的に選手名を挙げてはいないが、これまでの大会でジャンプの練習をする際、
自分の周囲に一部の選手がいて、前をふさぐケースが多発。いつも日本人選手だったとしている。
今季好調のキム・ヨナは2月の四大陸選手権(カナダ・バンクーバー)でも優勝しているが、
この大会について「(妨害が)特にひどかった。あそこまでしなくてはいけないのかと、思った」
と話している。四大陸の女子シングルスには日本から浅田(3位)、村主章枝(6位)、
鈴木明子(8位)が出場していた。
国際大会などでリンクを使用する練習では多くの選手が滑るため、選手同士が衝突してしまう
ケースもある。通常、他選手のジャンプ練習を極力避けるのが“ルール”で、
危険な妨害行為が意図的に行われているなら問題視される可能性もある。
SBSによると、キム・ヨナはテレビ(映像)にも妨害の様子が残っていると主張しており、
キムのコーチが日本人選手の妨害行為に対して抗議したこともあるとしている。
http://www.daily.co.jp/general/2009/03/16/0001757034.shtml
ミサイル防衛──オバマを悩ますスターウォーズ
ニューズウィーク日本版3月16日(月) 17時 0分配信 / 海外 - 海外総合
オバマ政権にとって、ミサイル防衛計画(MD、通称スターウォーズ計画)の扱いは複雑な問題だ。
新政権はミサイル防衛を交渉材料に使った。オバマ大統領は2月、
ロシアのメドベージェフ大統領に書簡を送り、イランの核開発阻止に協力すれば、
アメリカがポーランドに配備すると決めた迎撃ミサイル計画を中止すると伝えた。
その後ティモシー・キーティング太平洋軍司令官は、北朝鮮がミサイル発射実験をした場合、
それを撃ち落とす準備ができていると、テレビインタビューで語った。
とはいえ、オバマはミサイル防衛に懐疑的だ。ホワイトハウスの公式サイトによれば、
オバマはミサイル防衛が機能するという確信が得られなければ計画は進めないという。
今のところシステムの有効性に確証はない。
本誌が入手した最近の国防総省報告書(第三者が執筆した)によると、現時点の技術は
「確かな」レベルには程遠い。アラスカに配備された旧式の対弾道ミサイルシステムの実験結果は
「作戦能力を立証するには不十分」だと報告書は指摘している。せいぜい北朝鮮の
「単純な弾道ミサイルの脅威」をめぐる「緊急事態」に役に立つかもしれない程度という。
ブッシュ政権が東欧に配備しようとした迎撃システムに関しては「分析や実験室でのテスト、
もしくは古いモデルやシミュレーションで定義された概念」と同報告書は位置づけた。
つまりまだ構想段階にすぎない(米ミサイル防衛庁の広報官は、東欧向けシステムは新たな実験が
必要だと認めた)。
政権筋によれば、オバマはミサイル防衛システムに熱心ではないが、一方でロシアに屈服したと
見られるのも避けたがっている。
北朝鮮、17日に限り南北間往来を許可 韓国政府に通知
2009.3.17 12:04
韓国統一省は17日、南北軍事境界線を通じた北朝鮮の開城工業団地と金剛山地区への
韓国企業関係者らの往来を17日は全面的に認めると北朝鮮側が通知してきたと発表した。
18日以降の往来を認めるかは不明だ。
同省によると、往来申請者のうち、開城工業団地に関しては書類不備を指摘された1人を除く
853人に許可が出た。金剛山地区は申請者12人全員が認められた。
北朝鮮は米韓合同軍事演習に反発して9日から南北軍事当局間の通信回線を遮断し、
往来手続きが不可能になった。10日に文書を直接手渡す方式で手続きと往来が再開されたものの、
13日からは同団地から韓国側に戻る許可を出さず、16日にようやく許可が出て足止めが解消された。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090317/kor0903171205002-n1.htm
自民党 対北制裁を強化案
2009.3.17 12:16
自民党の拉致問題対策特命委員会(古屋圭司委員長)は17日午前、4月に期限切れを迎える
対北朝鮮制裁措置の延長に関し、政府に輸出の全面禁止などを含む追加的な制裁措置を求めることを
決めた。近く河村建夫官房長官に申し入れる。
追加制裁案には、現在、半年ごとに閣議決定している制裁延長を1年ごとにすることや、
制裁措置に違反した外国人船員の上陸禁止などを盛り込んだ。また、北朝鮮が弾道ミサイルを
発射した場合、朝鮮総連関連施設への固定資産税減免に関する総務省の指導を強化することや、
日本から北朝鮮への送金の届け出基準の厳格化なども行うべきだとしている。
同委員会には、拉致被害者の田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんが出席し、
田口さんから日本語を教わった金賢姫元工作員との面会について説明。
同委員会特別顧問の安倍晋三元首相は「北朝鮮が(拉致の)再調査に誠実な対応をしていない中では、
制裁を強めていくしかない」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090317/stt0903171217005-n1.htm
北朝鮮:金英逸首相が訪中 「人工衛星」で理解求める?
【北京・西岡省二】北朝鮮の金英逸首相は17日午前、空路北京に到着した。
07年の就任以来初の中国公式訪問で、21日までの滞在期間中、胡錦濤国家主席や温家宝首相と
会談し、「人工衛星」の打ち上げについて中国側の理解を取り付けたい考えとみられる。
北朝鮮は4月4〜8日の間の人工衛星打ち上げ計画を国際機関へ通告。
日米韓は北朝鮮のミサイル関連活動停止を求めた国連安保理決議違反と主張し、
制裁強化も視野に圧力を強めているが、北朝鮮は中国に「必要な国際的手続きは踏んでいる」として、
日米韓に同調しないよう求めるとみられる。
今回の訪中は、中朝国交樹立60周年を記念した首脳の相互訪問の一環。
北朝鮮首相の訪中は06年1月に金正日総書記の訪中に当時の朴奉珠首相が同行して以来。
毎日新聞 2009年3月17日 11時30分(最終更新 3月17日 12時51分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090317k0000e030043000c.html
北朝鮮への輸出、全面禁止も…自民特命委が追加制裁案
拉致問題など北朝鮮をめぐる懸案が進展しないことを受けて、自民党拉致問題対策特命委員会
(古屋圭司委員長)は17日午前の会合で、北朝鮮への追加制裁案を決定した。
週内に官房長官に対し申し入れを行う。
政府の対北朝鮮制裁措置が来月13日に期限を迎えるため、新たな制裁措置として、
〈1〉日本からの輸出の全面禁止
〈2〉輸出入制限などで違反した在日朝鮮人ら在留外国人が北朝鮮に渡航した場合の再入国の原則禁止
〈3〉政府の対北朝鮮制裁措置の期間を1年以上(現行6か月)に延長
――を求める。制裁延長にあわせて実施を目指す。
さらに、ミサイル発射準備など北朝鮮情勢の推移を見極めたうえで、金融・税制面での制裁も実行する。
具体的には、北朝鮮に渡航する際に所持する現金で届け出が必要な額を100万円超から30万円超に、
送金する際に報告が必要な額を3000万円超から1000万円超にそれぞれ引き下げる。
在日本朝鮮人総連合会とその関連団体施設への固定資産税課税も徹底する。
北朝鮮への圧力を強めるため、金正日総書記の個人資産を扱う金融機関等の調査、
ミサイルなど大量破壊兵器に関与する団体・個人の指定拡大のための調査も検討する。
日本は2006年7月に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したため、独自に北朝鮮制裁を実施。
同年10月の核実験実施発表を受け、さらに制裁を強化した。
(2009年3月17日12時47分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090317-OYT1T00544.htm
日韓首席代表が会談、北ミサイルの自制求める
北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の日韓首席代表を務める斎木昭隆・外務省アジア大洋州局長、
魏聖洛(ウィソンナク)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長が16日、外務省で会談した。
両氏は、北朝鮮が「人工衛星」を打ち上げたと主張しても、北朝鮮にすべての弾道ミサイル計画の
放棄を求めた国連安全保障理事会決議に違反するとの立場を改めて確認。日韓で打ち上げの自制を
求めるとともに、強行した場合は制裁を含めた厳しい対応を安保理に働きかけることで一致した。
会談後、斎木氏は記者団に対し、「ミサイル発射が6か国協議に何らかの影響を及ぼすことは
避けられない」と述べ、ミサイル問題が核問題にも悪影響を及ぼすとの見通しを示した。
(2009年3月16日19時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090316-OYT1T00831.htm
イエメンにテロリスト流入、アル・カーイダの「温床」にも
【アデン(イエメン南部)=加藤賢治】イエメン東部ハダラマウト県の観光名所シバームで15日、
韓国人観光客ら5人が死亡する爆弾テロが発生し、国際テロ組織アル・カーイダ系グループの
犯行だった可能性が強まっている。
サレハ政権が、反政府行動をとらないことを条件にテロ組織を黙認する中、
隣国サウジアラビアやイラクからテロ掃討作戦を逃れた過激派分子が流入しているもので、
イエメンはアル・カーイダ勢力拡大の「温床」となりつつある。
今回のテロで犯行声明は出ていないが、アル・カーイダ系組織「イエメンの兵士旅団」は1月、
ハダラマウト県などで外国人観光客や原油施設、イエメン治安部隊を標的にテロ攻撃を行うと
宣言していた。
1月にはイエメンとサウジアラビアのアル・カーイダ系組織が新テロ組織
「アラビア半島のアル・カーイダ」を設立。
ビデオ声明で、イエメンにテロリスト訓練基地をつくる計画を明らかにした。
在イエメンの外交筋は本紙に、様々な名を名乗るアル・カーイダ系組織の実態は同一組織だと分析。
「イエメンを安全な隠れ家とみて、テロリストが流入しているのは間違いない」と指摘した。
(2009年3月16日23時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090316-OYT1T01174.htm
韓国外相「中国も決議違反を否定せず」…北ミサイル問題で
【ソウル=浅野好春】韓国の柳明桓(ユミョンファン)外交通商相は16日の定例記者会見で、
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射予告に絡み、中国が国連安全保障理事会での制裁論議に慎重な姿勢を
見せていることについて、「北朝鮮がロケットを発射すれば、ミサイルだろうが人工衛星だろうが、
安保理決議1718に違反するという点は中国も否定しないと確かに理解している」と述べた。
中国は「人工衛星打ち上げ」との北朝鮮の主張に一定の理解を示すと予想されるが、柳外相は、
安保理では少なくとも「決議違反」を前提に論議が進むとの認識を示したものだ。
柳外相は、「どれぐらいの強さで、いかなる制裁措置を取るかについて(各国の)意見が
異なるのは事実だ。この調整が今後、外交努力の対象となるだろう」と述べ、
安保理での新たな決議や議長声明の採択、追加制裁の是非が焦点になるとの見通しを示した。
(2009年3月16日23時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090316-OYT1T01208.htm
北朝鮮の人権「絶望的」、870万人支援を…国連特別報告者
【ロンドン=大内佐紀】国連のウィティット・マントラポーン特別報告者は16日、
国連人権理事会(ジュネーブ)に北朝鮮の人権状況が依然「悲惨で絶望的」であるとの報告書を提出し、
早急な改善を改めて促した。
報告書は、特に1990年代半ばから始まった食料不足が悪化し、現在、
約870万人が支援を必要としていると指摘。食料難などから逃れようと北朝鮮出国を目指す人が増え、
これに対する政府の弾圧が悪化していると懸念を示した。
また、日本人拉致被害者について、依然として納得のいく説明をしていないと指摘し、
日本人を含む外国人の拉致問題で関係諸国と協力するよう求めた。
(2009年3月17日11時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090317-OYT1T00394.htm
米前政権の北朝鮮政策「反対だった」 前副大統領明かす
2009年3月16日10時44分
【ワシントン=鵜飼啓】チェイニー前米副大統領は15日、6者協議首席代表だったヒル国務次官補
が率いたブッシュ政権後期の北朝鮮政策について「支持していなかった」とCNNテレビに明言した。
ヒル氏のイラク大使転出についても中東での経験不足などから反対を表明した。
ブッシュ前政権は昨年10月にテロ支援国家指定を解除した。
チェイニー氏は「(ブッシュ前)大統領は自らが望む相手に耳を貸すことが出来た。私は反対を伝えた」
と述べ、自身の意見が退けられたことを明らかにした。
ヒル氏には「中東での経験が全くない」と批判。
「自分なら選ばない」とした。この人事をめぐって上院での承認が難航する可能性もある。
一方、オバマ大統領がグアンタナモ収容所閉鎖などの措置を取っていることに対し、
「米国民を新たな攻撃にさらす危険を高めている」と批判した。
http://www.asahi.com/international/update/0316/TKY200903160055.html
北朝鮮の開城工業団地、294人が韓国へ帰国
2009年3月17日3時1分
【ソウル=稲田清英、箱田哲也】北朝鮮が一方的に軍事当局間の通信を遮断し、
北朝鮮の開城工業団地への人や物の出入りに支障が出ている問題で、北朝鮮は16日朝、
韓国への帰還者に限り陸路通行を認めると韓国側に伝えた。同日中に294人が帰還、
工業団地の残留韓国人は431人になった。同工業団地での事業は南北間の政治に振り回され、
極めて不安定な形態になっており、進出企業には不安が募っている。
韓国統一省によると、北朝鮮は16日、西海(黄海)地区軍事実務責任者の名で、開城から韓国に
戻る車両の通行を認めるとの書類を送ってきた。企業側は当初、約450人を戻す考えだったが、
韓国側から開城に入る車両は依然認められず、今後の運用を考慮して帰還者数を小規模にとどめた模様だ。
北朝鮮軍部は9日、同日から20日までの予定で始まった米韓合同軍事演習に反発し、
演習期間中の軍事通信の遮断を通告。通信は韓国側企業関係者の名簿確認に使われており、
往来ができなくなった。その後、いったん通行に合意したが、13日には再び認めないなど
硬軟取り交ぜた対応を見せている。
韓国政府関係者は「韓国側に圧迫を加えつつ、貴重な外貨収入源となっている工業団地を
完全に閉鎖させる考えはないため、対応を変えているのだろう」と指摘する。
南北経済協力の象徴として04年末に操業を始めた開城工業団地には約100社が操業しており、
さらに約30社が工場を建設中。人件費が中国の2分の1〜4分の1程度と安く、
言葉も通じてソウルから近いことなど、韓国企業にとっては魅力的だ。
「情治国家」をとことん利用する“プロの弱者”のやりたい放題=黒田勝弘
2009年3月16日 SAPIO
やはり韓国はいまだ法治国家ではないようだ。
このことについて筆者は以前から「法律より人情」という意味で「韓国は情治国家だ」といってきた。
ちなみにこの「情治」には、韓国語で発音が同じ「チョンチ」であることから「政治」もかけてある。
昨年の韓国は「狂牛病が怖い!」といって米国産牛肉反対の大規模な反米・反政府デモで大荒れした。
警官隊との衝突で警察車両数十台が焼かれ、新聞社が襲われるなどしても、
メディアや識者を含め世論には結構、「デモ擁護論」が強かった。
動機がよければ何をしても許されるというわけだ。
学生運動沈滞化で近年、韓国名物の学生デモはなくなったが、以前は学生が火炎ビンなど
不法デモで逮捕、連行されると、決まって母親など家族が警察に押しかけ「息子を返せ!」と叫んだ。
それをマスコミや世論も黙認ないし同情した。
デモ現場では警官が死ねば知らん顔だが、学生が死ぬと国を挙げて大騒ぎだった。
ソウル在住の外国人の間では昔からこんな笑い話がある。韓国で交通違反をして捕まったら
「お母さんが危篤で病院に急ぐところだ!」といえ、そうするとかならず大目にみてくれるというのだ。
あるいは韓国では貧乏人がひとこと「モッコサラヤジ!」つまり「自分も食わねばならない!」
といえば不法でも違法でも何でも許される。都心の大通りの交差点で、老人がリヤカーを引いて
車道を悠々と渡っていれば「仕方ない」と黙認される。
>193
今年も年初から法治無視の「情治主義」が国を揺さぶっている。
ソウル中心部で雑居ビルの撤去問題がこじれ、撤去反対の入居者が立てこもり、
出動した警官隊に火炎ビンなどで激しく抵抗。
シンナーをまいたりしたため火災が発生し、反対派5人と警官1人が死亡した。
法的には立ち退きに応じない入居者に対する強制執行だ。
入居者は家主に「立ち退き補償金をもっと出せ!」といって抵抗していた。
家主が強い韓国ではよくあるトラブルだ。
ところが死者が出たため大騒ぎとなった。韓国では死者が出ると反政府運動は盛り上がる。
歴史的にも棺桶をかついだ反政府派の大規模デモがしばしばあり、政権退陣にまでなったこともある。
撤去反対側の死者には、この種の立ち退き事件専門の支援組織のメンバーも含まれていた。
火炎ビンやシンナー、投石装置など各種の抵抗装備を準備し、屋上に籠城用のプレハブ家屋まで
新設するなど、抵抗闘争の専門家たちだ。
野党や左派勢力など反政府勢力は事件に「待ってました!」とばかり勢いづいた。
「死者は警察の過剰鎮圧のせいであり、原因は李明博政権の弱者切り捨て、秩序一辺倒の政治にある!」と。
早速またロウソクデモがはじまった。スローガンは「殺人政権反対!」だ。事実解明の前に
ソウル市警察庁長(警視総監)解任を叫んでいる。左派・旧政権勢力にとってはリターンマッチだ。
世論は、左翼体質改善が進みつつあるテレビが以前より客観報道にはなっているが、
それでも被害者(?)中心の「情治主義」は強い。
>194
たとえば左派系の反政府系「ハンギョレ新聞」などは
「警察首脳の処分は捜査の結果、刑事責任があるかどうかを見てから判断したい」
という李大統領の発言に対し、
「これは人より法を優先する思考方式だ。われわれが望むのは法ではない。
大きな政治であり、道徳であり良心だ」(2月2日付)と論陣を張っている。
都心で法執行の警察官に火炎ビンを投げシンナーをばらまき、大量死者まで出した事件でも
「法より情」だといって法治サイドを非難するのだ。同じことを野党が国会演説で堂々と主張している。
この「情治主義」は当然、対外関係にも出る。
歴史清算問題などで謝罪要求を繰り返す日本との問題などもそうだ。
韓国、韓国人理解のためにはこれは欠かせないポイントだ。(産経新聞ソウル支局長)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090316-01-0401.html
北朝鮮、米国からの食糧支援を拒否 米政府は食糧難を懸念
2009年03月18日 04:26 発信地:ワシントンD.C./米国
【3月18日 AFP】米国務省は17日、北朝鮮政府が米国の食糧支援を拒否したことを明らかにした。
同省はまた、慢性的な食糧難にある北朝鮮の国民について、米政府が懸念していることを示唆した。
国務省のロバート・ウッド(Robert Wood)報道官は記者団に対し、
「北朝鮮は米国に対し、現段階で米国から追加の食糧支援を受け取ることは望まないと伝えてきた」
と語った。同報道官はまた、すでに北朝鮮に送られた支援物資が、それを本当に必要とする人びとに
確実に届けられるよう、米政府が非政府組織(NGO)と協力していくことを示唆した。
米国は2008-09年、北朝鮮に対しNGOを通して16万9000トンの食糧支援を行っている。
ウッド報道官によると、最近では約5000トンの植物油と大豆が送られたという。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2583238/3927735
北が制裁逃れで拉致再調査? 頭悩ます日本政府
2009.3.17 23:37
北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルの発射準備問題で、政府が対処法をめぐり
頭を悩ませている。ここにきて「北朝鮮がミサイル発射前後に、拉致被害者の再調査を行う用意があると
日本に通告する可能性がある」との情報が流れているためだ。
政府はミサイルが発射された場合、対北制裁措置を強化する方針だが、
強硬策を取れば「北が拉致問題で態度を硬化させる」(政府筋)とのジレンマもある。
昨年8月の日朝公式実務者協議で、北朝鮮が約束した拉致被害者の再調査委員会は現在まで
立ち上がっていない。始動すれば、日本も約束通り制裁措置のうち人的往来とチャーター航空便の
乗り入れ禁止を解除しなければならない。
政府は北朝鮮がミサイルを発射した場合、北朝鮮への全面輸出制限措置の発動など
制裁を強化する方針だが、再調査が実施された場合は制裁強化と緩和を同時に実施することになり、
整合性がとれなくなる懸念がある。このため、政府関係者は
「今回の情報は、北朝鮮側の日本を揺さぶる狙いが透けてみえる」と指摘する。
また、北朝鮮側には対北政策で連携する日米韓3カ国の間にくさびを打ち込む思惑もあるとみられる。
ミサイル発射後の国連安全保障理事会では「もともと制裁決議に反対・慎重姿勢の中露に加えて、
日本の態度を軟化させ、非難レベルが低い議長声明にしようと狙っている」(政府関係者)との分析もある。
麻生太郎首相は16日、ミサイル発射と拉致問題の関係について「手の内を明かすことはしない」
と述べるにとどめたが、外務省内には「ミサイル問題と拉致問題は根本的に違い、切り離して対応すべきだ」
(幹部)との声もある。いずれにしても日本政府にとって頭の痛い問題だ。(尾崎良樹)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090317/plc0903172337013-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090317/plc0903172337013-n2.htm
アジアの貿易港“開店休業” 家電・玩具輸送減で空コンテナ急増
2009/3/17
世界的なリセッション(景気後退)によって欧米でアジア製家具や玩具が売れなくなり、
アジア各国の貿易港やコンテナ船が開店休業状態となっている。
フィリピンの首都マニラから約110キロ西にあるスービック湾は、
1990年代初めに米海軍基地が閉鎖され、経済特区が誕生して以来、
同国で最も貿易量の多い港だったが、今や日を追うごとに空コンテナが増えている。
港湾当局によれば、経済危機前、湾内の船は平均10隻程度だったのに対し、
2月末には19隻となり、3月上旬には、さらに8隻増えた。
経済特区を管轄しているスービック湾都市開発庁のフェルディナンド・ヘルナンデス上級副長官は、
「景気減速が続けば、積み荷待ちの船はさらに増える」と懸念している。
韓国で最大、世界で五指に入る釜山港では空コンテナがあふれ、置き場所に困る事態に陥っている。
つい半年前まで家電、玩具、自動車などの荷が絶えなかったが、この数カ月でコンテナ輸送量は
約40%減少した。
埠頭には3万1700個もの空コンテナが積まれ、隣接地を借り上げてもなお置き場所が足りない。
釜山国際ターミナルのコンテナ配置係、パク・ジョンホ氏は
「本業の倉庫業の収入の半分が保管費に消える」と嘆く。
コンテナ取扱規模で世界最大のシンガポール港では、1月の20フィート(約6メートル)型コンテナ
の取扱個数が197万個となり、前年同期比で20%減少。各港湾当局のウェブサイトによると、
2位の上海は19%減、3位の香港は23%減。釜山港の1月の20フィート型コンテナ取扱個数は
2005年2月以来最低の89万4172個だった。
>198
≪用船料も落ち込む≫
世界銀行は今年の世界の貿易量が前年比で2.1%減少するとみている。
貿易量減少は1982年以来だ。
モルガン・スタンレーによれば、今年のコンテナ輸送量は3%減少する見通しだ。
用船料も落ち込んでいる。海運業界は用船料を少しでも引き上げようと、世界で数百隻を
ドック入りさせる需給調整を行っている。海運情報を提供している英ロイズ・リストは先月、
世界の貨物船の9.1%に当たる427隻が休眠状態だと報じた。
休眠貨物船は今後さらに増える。07年当時、中国の輸出増加を受け、納入まで2〜3年かかる
新造船の発注が急増。貨物船がだぶついているためだ。船舶関連情報の仏AXSアルファライナー
によれば2010年末までに納入される貨物船はコンテナ搭載能力で390万個と、
過去2年間に比べ約33%増の見通しだ。
韓国の未来アセット証券のアナリスト、リュ・ジェヒョン氏は、海運事業は採算割れを起こしており、
用船料を引き上げなければ、手元資金が枯渇すると指摘する。すでに用船料値上げの動きが出ているが、
香港の証券DBSビッカーズのアナリスト、ギデオン・ロー氏は
「来年にかけ、用船料が回復する可能性は低い」との見方を示した。
>199
≪深刻な韓国造船≫
造船業界では、とくに1月に新規受注が記録的に落ち込んだ韓国の状況が深刻だ。
釜山港で造船会社のマネジャーを務めるリョウ・チホ氏は、「1997〜98年のアジア通貨危機とは
比較にならないほどひどい。当時はまだ消費が活発な国があったが、今はどこもよくない」と語る。
造船各社は現在、2006年契約に基づいて船舶を建造しているが、新規契約は急減。
世界最大手、現代重工業は先月、1月の受注が54%減となり、
そのほとんどが船舶エンジンやオイル部品だったと発表した。昨年9月以降の新規受注は皆無という。
英海事調査会社、クラークソンによると、昨年の全世界の船舶製造の総受注量は前年比43%減の
1億5360万載荷重量トン(DWT)。今年1月の受注は前年同期比97%減の40万トンだった。
(Wendy Leung、Kyunghee Park)
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903170012a.nwc
北朝鮮:首相が中国訪問…援助引き出し重点に
【北京・西岡省二】北朝鮮国内序列4位の金英逸首相は17日、5日間の訪中日程をスタートさせた。
日米韓との関係悪化が進む中、最大の支援国・中国との関係を強化したい北朝鮮と、
国際社会が懸念する人工衛星の打ち上げを北朝鮮に思いとどまらせようとする中国。
「中朝友好年」に当たる今年最初の首脳往来からは、両者の思惑の違いが垣間見える。
金首相一行は約30人で、金泰奉金属工業相や金昌植農業相、李龍男貿易相、康能洙文化相、
金永日外務次官らが随行。金首相は18日に中国の温家宝首相、19日に胡錦濤国家主席と
それぞれ会談する。
北朝鮮は韓国との関係断絶が続き、「今、頼れるのは中国だけ」(北朝鮮政権に近い関係者)
の状態だ。食糧・エネルギー事情は例年になく深刻で、指導部は「太陽節」
(故金日成国家主席の誕生日=4月15日)までに食糧事情などの改善を図る必要に迫られている。
人工衛星の打ち上げや核問題は「中国側との最近の高官往来で既に協議済み」(同関係者)のため、
今回の首相訪中は援助の引き出しに重点が置かれるという。
一方、中国側は18日からの会談で、人工衛星打ち上げなどに関する日米韓などの懸念を伝えると
みられる。中国外務省の秦剛副報道局長も17日の定例会見で、北朝鮮を念頭に冷静な対応を求めた。
ただ、北朝鮮が実際に人工衛星を発射した場合、中国は日米韓とは同調せず、
慎重な姿勢を示すことが予想される。中国は北朝鮮との伝統的友好関係を保ちながら、
緊迫する国際環境をどう緩和させるか苦慮している。
>201
◇中朝首脳クラスの最近の往来◇
00・5 金正日総書記が非公式訪中
01・1 金総書記が非公式訪中、主に上海視察
9 江沢民国家主席が公式訪朝
03・4 趙明禄・国防第1副委員長が訪中
10 呉邦国・全人代常務委員長が訪朝
04・4 金総書記が非公式訪中
10 金永南・最高人民会議常任委員長が訪中
05・3 朴奉珠首相が公式訪中
10 胡錦濤国家主席が公式訪朝
06・1 金総書記が非公式訪中
3 張成沢・朝鮮労働党副部長が訪中
08・6 習近平国家副主席が公式訪朝
8 金永南委員長が北京五輪開幕式出席
(肩書は当時)
毎日新聞 2009年3月17日 20時17分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090318k0000m030058000c.html
自民拉致対策委:対北朝鮮輸出全面禁止に 追加経済制裁
自民党の拉致問題対策特命委員会(委員長・古屋圭司衆院議員)は17日、
北朝鮮に対する追加の経済制裁案をまとめた。4月13日に期限が切れる制裁措置の延長の際、
新たに日本からの輸出の全面禁止を盛り込み、制裁期間も従来の半年から1年以上に延長する。
18日に河村建夫官房長官に申し入れる。
北朝鮮が昨年8月に合意した拉致問題の再調査を実施していないことや、
長距離弾道ミサイル「テポドン2号」発射の動きを見せていることから、追加制裁が必要と判断した。
これに関連し、河村官房長官は17日の記者会見で「対北制裁措置は、北朝鮮が通告している
ミサイル発射がされるかによって状況が変わる。国際社会の動きを見て総合的に判断する」と述べた。
【坂口裕彦】
毎日新聞 2009年3月17日 20時08分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090318k0000m010050000c.html
【WBC速報します】日韓戦へ 王さんの思い
2009.3.18 09:22
「ここへ戻ってこれたことをうれしく思います。そして、何度かこの場に座らせていただき、う
わずった気持ちでみなさん(報道陣)の質問に答えたことを思いだします」。
前回大会優勝監督の王貞治氏は15日、3年ぶりに訪れたペトコ・パークの会見場で、
懐かしそうにこう語っていた。
3年前のペトコ・パークで、日本は歓喜に沸いた。韓国と1次リーグ、2次リーグに続く3度目の
対決だった準決勝。いずれも1点差で苦杯をなめた宿敵に、先発・上原(現オリオールズ)の
7回無失点の好投と、代打・福留(現カブス)の先制2ランなどで6−0と快勝した。
勢いづいた日本はそのまま優勝を飾り、韓国は失意の帰国を強いられた。
王氏は韓国にも敬意を表して回想する。「アジアの野球への関心を高めた大会でした」。
昨夏の北京五輪では、日本はメダルを逃したが、韓国は悲願の金メダルを獲得した。
原監督が「アジア最大のライバル」と評し、韓国の金寅植監督も
「日本が(今大会で)一番強いチームじゃないかと思っている」と称する互いに認め合う強さがある。
今大会の1次ラウンドでは1勝1敗。この日の勝敗にかかわらず、
決勝戦を含めて最大残り2試合の直接対決の可能性がある。互いに負けられない試合が続く。(田中充)
http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090318/bbl0903180923004-n1.htm
北、開城工業団地への陸路通行を全面再開
2009.3.17 20:45
【ソウル=水沼啓子】韓国統一省によると、北朝鮮は17日、南北軍事境界線を越えての
開城工業団地などへの陸路通行を全面的に再開した。287人が同日、韓国から北朝鮮・開城へ行き、
205人が開城から韓国に戻った。北朝鮮は16日に韓国への帰還者に限り通行を認めたが、
韓国から原材料などを運搬できない状態が続き、工場の稼働に影響が出始めていた。開城工業団地は
北朝鮮にとり、多額の外貨を稼げるドル箱的存在で、操業中断を避けるために再開したとみられる。
北朝鮮は9日から始まった米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」に反発し、同日、南北軍事当局間の
通信回線を一方的に遮断し、通過手続きを停止した。翌10日に南北の往来を一時再開したが、
13日以降再び許可を出さなくなり、工業団地内に滞在する韓国人らが足止めとなった。
通行遮断で原材料の輸送や製品の搬出も中断していた。
2000年締結の南北合意により、開城工業団地は韓国の政府や民間企業などが
7300億ウォン(約510億円)を投資して開発、南北経済協力事業として運営されてきた。
進出企業は現在約90社で、北の労働者約4万人と韓国側関係者約1000人が勤務している。
借地料50年分や労働者の賃金を一括してドルで受け取るなど、
開城工業団地で多額の外貨が稼げるため、北朝鮮が事業を放棄することは考えにくい。
昨年7月、北朝鮮の金剛山で起きた韓国女性射殺事件を機に、南北共同事業の金剛山観光は中断した。
しかし、北朝鮮は核実験やミサイル発射を強行した2006年には、国際社会から非難を受ける中でも、
開城工業団地の稼働を続けている。
北核施設の無能力化に大幅な遅れ
2009.3.17 21:07
北朝鮮が6カ国協議の合意に基づき寧辺の核施設で進めている無能力化作業の中心となる
実験用黒鉛減速炉からの核燃料棒抜き取りのペースを最近、これまでの1日15本から
週15本へと大幅に遅らせ始めたことが17日、分かった。複数の6カ国協議筋が明らかにした。
無能力化の見返りとなるエネルギー支援が遅れ、今後の見通しが示されていないことへの
反発とみられるが、北朝鮮が「人工衛星」として発射準備を進める長距離弾道ミサイル問題も連動し、
日米韓など関係国は厳しい対応を迫られそうだ。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090317/kor0903172111005-n1.htm
大韓帝国の国璽発見 高宗が親書に使用
2009.3.17 21:07
韓国国立古宮博物館は17日、朝鮮王朝第26代の王で、国名を大韓帝国と決めた後の皇帝だった
高宗(在位1863−1907年)が外国の王族らに送る親書に使用した官印である国璽(こくじ)
が見つかったと発表した。
同博物館によると、1903年ごろに、植民地支配に向け圧力を強める日本の不当性などを
イタリアの王族らに訴えた親書に実際に押された国璽と判明。国宝指定の手続きを取る。
国璽は高さ4.8センチ、重さ約800グラム。同博物館が海外に持ち出された韓国の文化財の
買い戻しを行う過程で入手したという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090317/kor0903172109004-n1.htm
英閣外相「衛星」発射なら対抗措置
2009.3.17 23:06
来日した英国のラメル外務担当閣外相は17日、都内で記者会見し、北朝鮮が「人工衛星」として
長距離弾道ミサイル発射を計画している問題について、発射された場合は国連決議に違反し、
外交上「可能な限り強い」対抗措置が不可避となると述べ、北朝鮮に自制を求めた。
閣外相は、発射された場合は「制裁(の模索)が対抗措置の一部となる可能性がある」とし、
英国として国連の制裁発動に賛成する可能性を示唆した。一方で英国が在平壌の大使館などを通じて
発射中止を求めていると語り、「現時点では各国が結束して圧力をかけ、中止させることが最も重要だ」
と強調した。
日本人拉致問題では、「国際社会で対等なメンバーになりたければ、
人権問題を正常化しなければならない」と述べ、解決へ向けた北朝鮮の前向きな行動を呼び掛けた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090317/kor0903172306006-n1.htm
北朝鮮、米の食料支援を拒否 NGO要員も国外退去
2009.3.18 09:10
【ワシントン=山本秀也】米国務省のウッド副報道官は17日、記者会見で、
北朝鮮が米国からの食糧支援を今後拒否すると通告してきたことを明らかにした。
拒否の理由は示されておらず、同副報道官は「食料を必要とする北朝鮮の国民を助けることが
計画の目的であり、(拒否通告に)失望した」と語った。
北朝鮮の食糧事情について、同副報道官は「よい状況とはいえない」と述べ、
援助拒否が政治的な理由によることを示唆した。援助拒否に加えて、北朝鮮は物資受け取りの
支援にあたってきた米国の非政府組織(NGO)関係者にも国外退去を求めており、
米朝関係の後退は避けられない状況だ。
米朝両国は昨年5月、米側が1年以内に食料50万トンを北朝鮮に援助することで合意。
これまでに約16万9000トンがすでに供給されており、5月末までに残る33万トンあまりを
供与する予定だった。
今年に入ってからは、植物油や穀類計5000トンが供与されており、同副報道官は
「すでに北朝鮮に到着した食料が、受益者に渡されるよう米側のNGO、北朝鮮の窓口と取り組みたい」
と述べた。
北朝鮮は、4月初めに「衛星実験」として予定する弾道ミサイルの試射に関し、日米韓が迎撃した
場合は「戦争を意味する」と述べ、報復を辞さない構えを示すなど、態度をきわめて硬化させていた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090318/kor0903180912001-n1.htm
開城閉鎖は検討せず 韓国投資は約500億円
2009.3.18 12:38
韓国の玄仁澤統一相は18日、ソウル市内での討論会で、北朝鮮が韓国側との往来の遮断と解除を
繰り返している開城工業団地について、韓国政府として「閉鎖は検討していない」と語った。
玄統一相は南北経済協力事業である開城工業団地について、韓国側の投資額は約7000億ウォン
(約484億円)に上ると説明。一方で、往来遮断の再発防止が保証されるまでは、
進出企業は派遣人員を最小限にすべきだとの考えを示した。
南北対話が断絶している状況に関連し、北朝鮮の核施設無能力化が完了すれば非核化の意思があると
見なし、段階的な経済支援に向けた高官レベルの実務会談を提案すると表明。
「北も応じるはずだ」と語った。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090318/kor0903181239002-n1.htm
北朝鮮ミサイル迎撃に自信 米司令官、防衛システムで
2009.3.18 10:17
米本土防衛を任務とする北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のレナート司令官は17日、
上院軍事委員会の公聴会で、米軍が開発したミサイル防衛(MD)システムは北朝鮮からの
長距離弾道ミサイルに対応できるとの認識を表明し、迎撃に自信を示した。
司令官は「現段階で(米本土が狙われる)恐れは極めて少ないが、北朝鮮のミサイルは想定の対象だ」
と指摘。「今日にも北朝鮮がわれわれを狙ってくるなら、撃ち落とすのに十分なシステムを持っていると
確信している」と述べた。
国防総省のモレル報道官は同日の記者会見で、米軍は迎撃実験を47回実施し、37回成功したとの
データを挙げ、「大リーグの打者だったら大変な数字だ。百発百中かと問われれば、答えはノーだが、
精度が高まってきたかとの問いには自信を持ってイエスと言える」と強調した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090318/amr0903181018007-n1.htm
北朝鮮、食糧支援拒否を米に通知 要員退去求める可能性
2009年3月18日10時59分
【ワシントン=鵜飼啓】米国務省のウッド報道官代行は17日の会見で、
北朝鮮が食糧支援の受け入れ拒否を米政府に通知してきた、と明らかにした。ウッド氏は
「必要としている人たちに食糧を届けるための支援だった。失望している」と遺憾の意を示した。
米国は昨年5月、1年間で50万トンの食糧支援を行うことで北朝鮮と合意。
ウッド氏によると、これまでに約17万トンの支援を行い、1月末に植物油や大豆食品など
5千トンを届けたのが最後となった。
ウッド氏は拒否の理由については承知していない、とした。だが、北朝鮮筋は朝日新聞に対し、
支援ペースの遅れから米側に合意履行の意思がないと判断した、と明らかにしている。
米政府は世界食糧計画(WFP)や非政府組織(NGO)を通じて食糧支援を進めてきた。
だが、配布状況を監視するための朝鮮語を話す支援スタッフについて、
北朝鮮は受け入れると事前に合意していたにもかかわらず一部で拒むなど、問題が浮上していた。
これまでに北朝鮮に届けた食糧についても住民への配布は終わっておらず、
ウッド氏はNGOと協力し、きちんと配布されるよう取り組むとした。
だが、北朝鮮筋は「支援が届かない以上、国内にとどまる意味はない」として、
スタッフに退去を求める可能性も示唆している。
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY200903180052.html
北朝鮮、米国からの食糧支援を拒否=米国務省
2009年 03月 18日 10:51 JST
[ワシントン 17日 ロイター] 米国務省のウッド報道官代行は17日、
北朝鮮が今後米国からの食糧支援を拒否すると通告してきたと明らかにした。
5月末までの米国からの支援は累計33万トンと見込まれていたが、北朝鮮はここ数日間に、
今後支援は受けない旨を伝えてきたという。
ウッド代行は記者団に「これは、困窮する北朝鮮国民を支援するためのプログラムだった。
われわれは失望している」と語った。
米朝は昨年5月、米国が12カ月間に合計50万トンの食糧を北朝鮮に提供することで合意していた。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-37033520090318
北朝鮮、米の食糧支援を拒否 数日前に通告
【ワシントン=弟子丸幸子】米国務省のウッド報道官代行は17日の記者会見で、
北朝鮮から数日前に米国の食糧支援の受け取りを拒否するとの通知があったことを明らかにした。
北朝鮮が「人工衛星」を打ち上げると国際機関に伝えた時期と重なることから、
米側をけん制する狙いがありそうだ。
報道官代行は支援の拒否に関し「食糧は北朝鮮の人々が必要としているものだ。言うまでもなく
失望している」と語り、北朝鮮の対応を批判。食糧支援は「(核問題を巡る)6カ国協議とは無関係」
と強調した。英紙報道によると、北朝鮮は現地の供給を担当する世界食糧計画(WFP)や
米非政府組織(NGO)に国外退去を求めたもようだ。
国連人権理事会への16日の報告によると、北朝鮮では約870万人が食糧不足に苦しむ。
ただ2008年の生産量が前年比で微増したとの推計もあり「食糧問題を駆け引きの材料に使い始めた」
(朝鮮半島専門家)との分析が出ている。(2009/03/18 10:56)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090318AT2M1801618032009.html
北朝鮮首相が訪中:ミサイル主要テーマにならない?
2009/03/17(火) 18:34
北朝鮮のミサイル問題を巡って3月17日午前に北京入りした同国の金英逸首相の動向に注目が集まる中、
同日付の華僑向け通信社の中国新聞社は朴宜春外相と6カ国協議首席代表の金桂冠外務次官が随行しないと
伝えた。
金首相は北京入り前に中国メディアの取材に応じて「随行団にはわが国の金属工業省、農業省、
貿易省、文化省などの責任者が加わった」と表明。しかし朴外相と金外務次官は訪中しないことを
明らかにした。
このため清華大学国際問題研究所の劉江永教授は「金首相と中国指導部の会談では経済や貿易といった
話題が主なテーマとなるだろう。北朝鮮の『衛星発射問題』は外交ルートを通じたやり取りで十分」
との見解を示した。写真右から1人目が訪中した金首相。3月17日撮影。(編集担当:麻田雄二)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0317&f=politics_0317_012.shtml
北朝鮮首相ご満悦:山東省幹部らと会談「うれしい」
2009/03/18(水) 11:27
北朝鮮のミサイル問題を巡って内外の注目が集まる中、初訪中した同国の金英逸首相は3月17日午後、
山東省に入って中国共産党山東省委員会の姜異康書記や同省の姜大明省長と会談した。
3月18日付で大衆日報が伝えた。
この席で金氏は「今回の訪中で山東省が最初の立ち寄り先となった。
また山東省の同志たちと知り合うことが出来てとてもうれしい。
現場を視察して山東省の発展が目覚しく様々な事業で多大な成果を収めていることが分かった」と指摘。
その上で「これまでの指導者がはぐくんできた中朝の友好は現今の複雑な国際情勢の中でも依然として
発展を続けている。子々孫々まで友好が続くよう両国が手を携えて努力していくことを希望する」と語った。
これに対して姜氏は「中朝は友好的な隣国同士である。その友好関係はこれまでの革命家が築き上げた
ものだ。現在でも両国の最高指導者による直接的な指導のもとで友好関係は不断の進歩を遂げている。
当省も北朝鮮との友好を重視しており、近年は経済・文化といった分野で交流が加速している」と応じた。
このほか会談には中国駐北朝鮮大使館の劉暁明大使や同省の才利民副省長が同席したという。
ただし大衆日報の報道からは内外の注目を集めている北朝鮮のミサイル問題が会談の話題に上ったか
どうかは不明。写真右から1人目は空路で同省入りした金氏を出迎えた才氏。3月17日撮影。
(編集担当:麻田雄二)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0318&f=politics_0318_002.shtml
奮闘する地域社会
日本当局による「北朝鮮バッシング」により、総連組織と在日同胞に対する排斥の風潮が蔓延して久しい。
しかし、各地の活動家と同胞たちは、同胞社会とハッキョを守るために以前にも増して奮闘している。
ある地域の青商会では、同胞高齢者のための温泉旅行を10年にわたって続けてきた。
今では地域の同胞の間にもすっかり定着し、賛助金集めもとても楽になったとか。
またある地域では、子どもたちのため、ハッキョのために何かしようと芸大、
音大出身者や現役で音楽活動に携わっている父母たちが集まってチャリティーコンサートを開いた。
コンサートは今回で2回目だが、ある関係者は「子どもたちがハッキョを卒業したから、
学父母ではないが、中級部、高級部へとこのような取り組みをつなげていければ」と述べながら、
これからも3回、4回と続けていきたいと抱負を語った。
草の根レベルで支持と協力を惜しまない日本市民の活動にも、多くを学び刺激を受ける。
地域やハッキョの行事で会った活動家や同胞たちは、「情勢が厳しいのは今も昔も変わらない。
自分が置かれた状況下で、同胞のためにできるベストのことをするだけ」と口を揃える。
それぞれの地域で頑張る活動家や同胞たちの姿から同胞社会の明るい未来を垣間見るようで
頼もしく思うと共に、同胞社会の発展に少しでも貢献できるよう常にベストの仕事を心がけようと
決意を新たにする今日この頃だ。(松)
[朝鮮新報 2009.3.16]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/01/0901j0316-00004.htm
福島の蒔絵師・熊倉清一さんを「拉致疑いリスト」追加
2009.3.18 18:25
北朝鮮による拉致問題に取り組む特定失踪者問題調査会は18日、昭和55年に行方不明となった
福島県会津若松市の蒔絵(まきえ)師、熊倉清一さん=失踪当時(30)=を新たに
「拉致の疑いが否定できない不明者」のリストに追加し、氏名や顔写真を公開した。
調査会によると、熊倉さんは同年2月4日、自宅から友人男性と2人で車で新潟に向かったが、
そのまま消息不明に。車は見つかっておらず、事故の痕跡もないという。友人男性も一緒に拉致された
疑いが否定できずリストには追加したが、家族との連絡が取れないため公開はしていない。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090318/kor0903181827004-n1.htm
【Re:社会部】一過性で終わらせない
2009.3.18 21:36
拉致被害者、田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(70)、長男、
飯塚耕一郎さん(32)が今月11日、田口さんから日本人化教育を受けた大韓航空機爆破事件の
実行犯、金賢姫元工作員(47)と、韓国・釜山で初対面を果たしました。
田口さんの拉致当時、1歳4カ月だった耕一郎さんは「母親像」を少しでも得るため、
「金元工作員から直接、話を聞きたい」と願い続けてきました。
「こんなに大きくなって。(お母さんに)似ていますね」
金元工作員はこう語り、耕一郎さんを抱きしめました。
約1時間半の面会では、自分で「しゃべりすぎですね」というぐらい話したそうです。
大韓機事件について語った21年前の会見では不安そうな様子だった金元工作員ですが、
面会後の共同会見では記者をしっかり見据え、拉致事件などをめぐる北朝鮮のうそを強調しました。
その表情からは、「拉致問題解決に協力したい」という強い意志もうかがえました。
耕一郎さんは「彼女は熱意を持って発言してくれた。面会を一過性なもので終わらせてはいけない」
と訴えます。金元工作員の協力への思いが強いうちに、家族は拉致問題の解決に向けた流れが加速する
ことを願っています。(亨)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090318/kor0903182138005-n1.htm
「アジア人が住みやすい都市」10年連続シンガポール 3位神戸、東京6位
2009.3.19 17:45
【シンガポール=宮野弘之】人材コンサルティング企業のECAインターナショナルが毎年まとめる
「外国人にとって住みやすい世界都市ランキング」の08年度版で、アジア人にとって最も住みやすい
都市は10年連続でシンガポールとなった。また、3位神戸、4位横浜に次いで、東京も6位と前年の
15位から急浮上した。ベスト10ではシドニー(2位)、メルボルン(4位)、デンマーク(6位)、
キャンベラ(8位)、バンクーバー(9位)、ウェリントン(9位)。香港は11位、台北56位、
上海75位、ソウル77位だった。
この調査はECAインターナショナルが毎年、世界の主要都市を対象に政治情勢や環境、住居、
医療、治安、レジャー施設などを調査し、駐在員に必要な手当などを検討する材料としている。
中国ではほかに南京96位、北京99位、深セン112位、天津115位など。
北京はオリンピック効果もあり前回より13位ランクをあげたが、同社では「なお大気に問題がある」
としている。インドも大気汚染が最大の問題で、チェンナイが143位、バンガロールが153位
となった。ニューデリーはさらに低く187位にとどまった。
アジアで最下位の253位となったのはアフガニスタンのカブール。平壌は247位だった。
一方、欧米人にとって住みやすいアジアの国ではシンガポール、神戸、横浜が続き、香港、
東京は同率の4位だった。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090319/asi0903191746001-n1.htm > 上海75位、ソウル77位
> 平壌は247位
「体で平和見せる」?日本人が北朝鮮侵入図る 韓国当局が一時拘束
2009.3.19 20:20
韓国の情報機関、国家情報院は19日、南北軍事境界線に近い韓国北部で18日夜、警戒中の軍当局が
北朝鮮に陸路侵入しようとしていた日本人男性を拘束し、関係機関が合同調査していると明らかにした。
在韓日本大使館によると、男性は19日夕に釈放され、同大使館に身柄を引き渡された。
国防省関係者や日韓関係筋によると、一時拘束されたのは1968年生まれの男性。
江原道鉄原郡の前線部隊がある民間人立ち入り制限区域内にいたところを拘束された。
鉄条網を破るための道具を所持していた。
韓国のYTNテレビによると、軍の調査に対し「戦争に反対し、自分の体で直接平和を見せるために
北朝鮮に入ろうと思った」などと話しているという。聯合ニュースは、男性には誇大妄想の兆候があり、
精神的に不安定な状態だと伝えている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090319/kor0903191608002-n1.htm
北朝鮮、米国女性記者2人拘束 豆満江付近中国側で取材中
2009.3.19 20:39
【ソウル=水沼啓子】韓国メディアは19日、外交筋の話として、中国と北朝鮮の国境の
豆満江(中国名、図們江)付近で17日、中国側地域から北朝鮮をビデオ撮影していた米国籍の
女性記者2人が、北朝鮮の警備兵に拘束されたと報じた。
米政府は現在、外交チャンネルを通じて早期釈放を求めているという。
韓国のYTNテレビによると、北朝鮮の警備兵が2人に撮影をやめるように命じたが、
2人は撮影を続けたため、警備兵らが中国側に渡ってきて拘束したという。
警備兵が国境を越えて拘束したことが事実であれば、中朝間の外交問題に発展する可能性がある。
同テレビによると、2人は米ロサンゼルスのインターネット放送会社に所属。
拘束された際、男性スタッフと3人で取材していたが、この男性は逃げて拘束されなかったという。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、拘束された記者らは中国の脱北者に
ついて取材中で、1人は韓国系米国人、もう1人は中国系米国人という。
一緒にいた朝鮮族の中国人ガイドも拘束されたとしている。
ちょうどこの時期は豆満江の渇水期に当たり、水位が下がり中朝国境の境界が分かりにくく
なっていたため、偶発的に起きたとする消息筋の話もある。
現在、米国側は2人の送還を求めているが、北朝鮮側からの回答はまだないという。
北朝鮮は最近、米国からの食糧支援を拒否するなど対米圧力を強めている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090319/kor0903192040003-n1.htm
ミサイル自制求めた?中国主席、北首相に「困難克服を」
2009.3.19 21:48
中国の胡錦濤国家主席は19日、北朝鮮の金英逸首相と北京の人民大会堂で会談、
「直面する困難をいかに克服し、6カ国協議を早期に再開するかが課題だ。
各国と努力して協議プロセスを進展させたい」と述べた。新華社が伝えた。
胡主席は長距離弾道ミサイルの発射問題に直接触れなかったが、「直面する困難」とは
発射をめぐり日米韓などと北朝鮮の間で緊張が高まっていることを指すとみられる。
18日の中朝首相会談で6カ国協議を「積極的に進める」と強調した温家宝首相よりも
一歩踏み込んだ表現で、協議の早期再開に向けた調整を通じ、
ミサイル発射の自制を北朝鮮に求める姿勢を示したといえる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090319/kor0903192150004-n1.htm
「北はグアム、アラスカ射程のミサイルを実戦配備」在韓米軍司令官
2009.3.20 00:32
【ワシントン=山本秀也】在韓米軍のシャープ司令官は19日、米上院軍事委員会での証言で、
北朝鮮が沖縄、米領グアム、アラスカ州までを射程に収める新型の中距離弾道ミサイルを
実戦配備中であると明らかにした。
米軍はミサイルの上昇初期段階を狙う迎撃兵器の前方配備や、グアムへのミサイル防衛(MD)
システムの重点配備を急ぐ方針だが、証言は北朝鮮の弾道ミサイルによる日本への脅威が高まった
ことを裏付けた。
シャープ司令官は、この中距離弾道ミサイルの配備状況には言及を避けつつ、
北朝鮮が「さらに長距離の攻撃能力を含むシステムの開発と習熟を継続している」として、
長距離弾道ミサイルへの警戒を示した。また、シリア、イランへのミサイル輸出を非難した。
米軍の迎撃態勢として、シャープ司令官は地上、洋上発射型の迎撃ミサイルのほか、
「弾道ミサイルの初期段階を狙う光速兵器」として、空中発射型のレーザー兵器の有効性を挙げた。
また、同じく証言した太平洋軍のキーティング司令官は「MDシステムをグアムで増強する」と発言。
現有能力での迎撃について強い自信を示した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090320/kor0903200034000-n1.htm
北ミサイル発射へ最終準備か 燃料運搬車の移動活発
2009.3.20 01:25
北朝鮮が「人工衛星」と主張して長距離弾道ミサイル「テポドン2号」改良型ミサイルの発射準備を
進めている問題で、ミサイル発射に必要な燃料を運ぶ燃料タンクローリーの咸鏡北道舞水端里の
発射台東側への移動が3月に入ってから活発化していることが19日、日米外交筋の話で分かった。
平成10年と18年のミサイル発射の際も、発射約20日前からタンクローリーの動きが
頻繁になっており、北朝鮮が予告する4月4日から8日にかけての「人工衛星打ち上げ」に向け、
発射準備が最終段階に入ったことを裏付けている。
同筋によると、ロケットエンジンの推進剤を積載したタンクローリーの動向は、
北朝鮮の動静を監視している米国の偵察衛星などが詳細にとらえている。
長射程化のため改良したテポドン2号改良型は2月8日ごろ、北朝鮮の平壌周辺の工場から
貨物列車で舞水端里に移動。その際には周辺道路の拡張工事も確認された。
2月中旬ごろには、発射台の北側にミサイルの追跡・制御レーダー施設が、東側には燃料注入施設が
設置された。下旬には、燃料を運ぶ数台のタンクローリーが周辺で移動しているのが確認された。
燃料は注入施設に運ばれ、現在は「発射直前に注入施設からパイプで注入すればいい」(同筋)
状態とされる。
同じころ、発射台の延伸や、長射程化のためのミサイルの燃料タンク拡大も実施されたもようだ。
さらに今月に入り、タンクローリーの舞水端里付近での往来が活発化しているという。
テポドン2号改良型は、射程が8500キロ〜1万キロの3段式ミサイルで、
1段目に液体燃料を使い、2、3段目には固形燃料を用いているとされる。
タンクローリーは、1段目のための液体燃料を注入施設に運ぶ役割を果たしているとされる。
【主張】北のミサイル阻止 首相は万全の策をつくせ
2009.3.20 03:30
北朝鮮が予告した「衛星打ち上げ」まで2週間に迫った。
麻生太郎首相は北がミサイルを発射すれば追加経済制裁を検討する考えを示したが、
日本は事後の制裁に備えるだけでなく、事前の発射阻止にもあらゆる努力をつくすべきだ。
北は来月4〜8日に発射する計画を国際海事機関(IMO)などに通告した。
使用ミサイルは「テポドン2号」改良型とされ、成功すれば射程7000キロを超す
長距離弾道ミサイル能力を誇示する狙いとみられる。
日米韓はこの問題で「ミサイル関連のすべての活動停止」を求めた国連安保理決議(2006年)
違反として中止を求めてきた。麻生首相も「衛星だろうと断固中止を求めていく」と語り、
オバマ米大統領も発射がもたらす危険について警告した。
ミサイルが高高度を飛ぶため、日本周辺に配備されたミサイル防衛(MD)では技術的に届かない
という。だが、制御失敗や故障なども含めて、ミサイルやその一部が日本の領土や領海を直撃する
恐れがある。そうした不測の事態に備えて、速やかにMDによる迎撃準備態勢をとらねばならない。
迎撃は自衛隊法82条に基づいて行われるが、政治的にも技術的にも日米の緊密な連携と調整が
欠かせない。「集団的自衛権を行使できない」とする従来の憲法解釈を早急に改める必要もある。
被害が想定される地域にMDを配備するには時間もかかる。
万が一にも被害が生じないように、麻生首相は発射予告期間までに万全の備えをとってもらいたい。
>234
外交でも手をつくすべきであることはいうまでもない。
訪中した北朝鮮首相に発射の自制を求めた中国政府の説得は不調に終わったようだが、
中曽根弘文外相は「北に最も近い中国、日本、韓国、米が強いメッセージを出すことが大切だ」
と述べている。
浜田靖一防衛相が20日から訪中するが、ミサイル発射がもたらす危険と「発射阻止」を求める
日米韓の一致した立場をしっかりと中国指導部に伝えてほしい。
国連安保理での制裁対応についても強く協力を申し入れるべきだ。
麻生首相は国民の不安や動揺を心配しているようだが、ミサイル発射や不測の事態に
冷静に対応するには確固たる政策と姿勢を内外にきちんと表明すべきだ。
事前、事後を含めた揺るぎない対応を国民に説明してもらいたい。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090320/kor0903200330001-n1.htm
対北制裁で全面禁輸も視野 送金規制、資産凍結もリストアップ
2009.3.19 21:52
政府は19日、4月13日に期限切れを迎える対北朝鮮制裁措置の延長に際し、
北朝鮮への輸出の全面禁止を含めた制裁の強化を行う検討に入った。
北朝鮮が「人工衛星」打ち上げ名目で弾道ミサイルを発射する動きに出ていることから、
北朝鮮への送金規制の強化や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)など北朝鮮関連団体の資産凍結
といった強い制裁措置もリストアップしている。
自民党の拉致問題対策特命委員会の古屋圭司委員長は18日、拉致問題やミサイル発射問題で
北朝鮮が誠意のある対応を示さないとして、河村建夫官房長官に追加経済制裁案を提出した。
政府は、この自民党案を踏まえ、追加制裁の具体案の検討に本格着手した。
現在は大量破壊兵器関連物資やぜいたく品に限って禁止されている北朝鮮への輸出を全面的に禁止
することや、日本から北朝鮮に送金する際に外為法で義務づけられている3000万円超の報告基準額を、
1000万円超に引き下げる規制強化が挙がっている。
また、朝鮮総連などの資産凍結を発動する方針だ。北朝鮮による核開発やミサイル関連部品の入手を
防ぎ、資金源を断つねらいがある。
麻生太郎首相は19日、参院予算委員会で、追加制裁について「実際に(ミサイルが)発射された
場合は、国連安保理の反応や北朝鮮の拉致問題への対応などを勘案し、制裁をさらに強める案を含めて
総合的に判断する」と語った。中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)も同日、首相官邸で記者団に
「北朝鮮側から拉致問題で誠実な対応が全くない状況でミサイルを発射する状況が出れば、
政府がどう対応するかは常に準備できている」と述べた。
特集:シンポジウム 今後100年の日韓関係のために
◇東アジアの牽引役へ
オバマ米政権の誕生や世界的な金融・経済危機という新たな局面で日韓関係はどうあるべきか。
韓国の李明博政権発足1周年を記念し、11日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれた
シンポジウム「今後100年の日韓関係のために」(毎日新聞社、駐日韓国大使館主催)では、
日韓の専門家が活発な議論を交わした。権哲賢・駐日韓国大使と榊原定征・東レ社長(日本経団連副会長)
による基調講演の要旨と日韓の研究者4人による討論の主な内容を紹介する。
コーディネーターは金子秀敏・毎日新聞専門編集委員。
◇
基調講演の詳細は毎日新聞の総合情報サイト「毎日jp」(
http://mainichi.jp/)に掲載しています。
◆基調講演
◇良い刺激、善意の競争望む−−権哲賢・駐日韓国大使
現下の経済危機は100年に1度と言われるが、韓日関係でも100年に1度の象徴的な年となるのが
2010年だ。日本が韓国を併合した1910年から100年となり、不幸な歴史を賢く克服する努力が
今まで以上に求められる。これからは、私たちの子孫が歴史の重い負債を背負わなくてもいいような、
明るい100年となることを願っている。
これは個人の考えだが、フランスとドイツのように韓日が共同放送局を設立し、
教養・文化番組を共同制作し、それを全世界に発信することになれば、
相互の理解と信頼がより強化され、アジアに対する世界の人々の理解もさらに深まる。
アジアを代表する民主国家で先進的市場経済国家である韓国と日本が、アジアを引っ張っていく国に
なるべきだという意味から、A2(アジアの2国家)という言葉を考えてみた。その役割が期待される
領域は無尽だ。アフガニスタン復興のための協力や黄砂への対処、ソマリアの海賊への対処も考えられる。
もちろん、A2の概念は中国を加えたA3という次元にまで発展させるべきだ。
昨年12月に福岡で行われた韓日中首脳会談は、A3の礎を築いた大変意義深いものだった。
>238
未来の韓日関係において望ましいあり方を考えた時、私の頭の中に最初に浮かんだのは、
フィギュアスケートの浅田真央選手と金妍児選手だった。
両選手が今日、世界で1、2位を争う素晴らしい器量を備えることができたのは、
2人が互いに善意の競争をしていることも大きな要因だ。
韓日が両選手のように、互いに良い刺激を与え、善意の競争をしながら世界最高水準に到達する、
そのような関係になる日を待ち望んでいる。
◆基調講演
◇長期的視野で相互信頼を−−榊原定征・東レ社長(日本経団連副会長)
東レの韓国における事業展開は約45年の歴史があり、多くの企業が韓国から撤退する中、
事業拡大を続けてこられた。特に合弁事業の運営で次の基本方針に従ってきた。
第一に長期的視点で韓国の産業振興、輸出拡大、技術水準向上に寄与するという思想で経営する。
韓国経済の発展に貢献することで、東レグループの韓国事業にも拡大の余地が広がるという考え方だ。
第二は日韓の親会社の経営トップが信頼協力関係を継続すること。
第三は優秀な韓国人経営者を指名し、韓国人の主体的経営に委ねること。
そして労働組合に経営情報の適時開示を行い、信頼関係を構築することだ。
現在、日本と韓国を取り巻く環境を見渡すと、世界的な経済危機の影響を大きく受けている。
厳しい環境の下で、日本と韓国はしっかりと手を携えて立ち向かっていかなければ、国際競争に勝てない。
逆に、緊密に連携していけば、世界有数の経済国・経済圏として世界経済に影響力のある地位を
確立できる実力が日韓両国にはある。
また、日韓両国がリーダーシップを発揮して東アジア経済の統合を進め、地域全体の発展を効率よく
進めることが、両国のみならず東アジア全体の利益につながる重要な課題と考えている。
>239
こうした課題を解決していくために、
(1)産業・技術面での協力
(2)日韓経済連携協定(EPA)の推進
(3)観光交流の促進
(4)環境・省エネルギー分野での協力
−−を提言したい。日本と韓国の成熟したパートナーシップ関係の強化に向けて最も大切なことは、
立場や主張に相違があることも認識した上で、長期的視野に立って双方に利益のある目標を明確にし、
相手を信頼することではないかと思う。
■討論■
◇未来中心の協力関係−−朴氏/国際貢献で信頼醸成−−道下氏
◆日韓関係
朴〓熙(パクチョルヒ)ソウル大国際大学院副教授
李明博政権の1年間で最も評価を受けているのが外交だ。国際舞台で活動し、貢献する国にすると
いうことを基盤にし、外交政策を立てた。その中でも韓日関係では、盧武鉉前政権が歴史中心の政策
だったのを、180度転換した。未来中心に、韓国と日本がどうすれば共同のビジョンを作れるかと
苦心してきた。国際舞台で協力できる関係をつくっていこう、これが韓日新時代の基本政策だ。
道下徳成・政策研究大学院大助教授
歴史問題で日韓の認識を一致させようとしても、加害者と被害者のギャップは埋まらず、
マイナスを最小化する努力でしかない。同時にプラスの最大化として実質的な協力を増やすべきだ。
日本は、言葉だけでなく行動で協力する、または国際社会での責任ある行動を見てもらい、
一緒に貢献する過程で「今は信頼できる」という認識を深めてもらうしかない。
朴氏
韓日は民主主義、市場経済、法の支配、人権尊重など多くの点で似ている。
歴史問題さえなければ、両国の間には何も問題がないと思うほどだ。
韓日が牽引(けんいん)役として東アジアをリードするのが望ましい。
>240
浦田秀次郎・早稲田大大学院教授
市場の成熟度で考えれば、まだ中国が遅れているのは事実。知的財産管理などでも同様だ。
日韓がまず制度を整備し、そこに中国に入ってもらうのが重要。
ASEAN(東南アジア諸国連合)も、まだ日韓よりは中国に近い。
透明性の高い制度を日韓で東アジアに作ることが、アジア全体への発展に貢献することになると思う。
道下氏
日韓には二つの法則があると思う。まず、自国から離れるほど両国民は仲良くなる。
エジプトに留学している日本人の知人が、現地で韓国人の友人をつくり、韓国語を勉強し始めた。
もう一つは、第三国の人が日韓の間に入ると、日韓で団結して仲良くなる。
しかし日韓が直接向き合うと、歴史問題でぶつかってしまう。
日韓だけで考えず、マルチの中の日韓という意味で「日中韓」「日米韓」などの枠組みも大事だ。
朴氏
米コロンビア大留学中に、ジェラルド・カーティス教授が私にこんな話をしてくれた。
約40年間、韓日の留学生を教えてきたが、彼らは60年代はお互いに知らん顔をしていた。
70年代は会話はするが必ずけんかになった。80年代はお互いに笑うようになったが、
まだ時々けんかしていた。90年代は一緒に酒を飲んでカラオケに行き、けんかもしなくなった。
どんどん楽観的になってきている。
>241
◇政治の指導力発揮を−−浦田氏/自由貿易が相互利益−−金氏
◆FTA交渉
浦田氏
日韓そして東アジアの100年後は、現在の欧州連合(EU)に近いものができればいいと考えている。
そのためには今、日韓FTA(自由貿易協定)の枠組みを作り、人の交流を進めることが大事だ。
日韓では04年以降、交渉が中断している。なぜ進まないか。日本側は農業や漁業の市場開放が難しく、
韓国側は対日貿易赤字が大きいからだ。しかし、農業自由化による失業者への一時的な所得補てんや
新たな技術獲得のための教育訓練などセーフティーネットを用意すればコストは軽減される。
議論せずに反対するだけでは前に進まない。
金正〓(キムジョンシク)・延世大教授
グローバルな金融危機は、韓国と日本経済に大きな影響を及ぼしたが、長期的には日本より
韓国経済への影響が大きくなりそうだ。為替市場ではウォンが非常に安くなったが、円は安定し、
08年の経常収支も韓国は64億ドルの赤字だが、日本は黒字だった。
世界的危機の中で、保護主義が台頭しているが、FTAはアジア地域全体の流れだ。
両国がFTAを締結することが両国の利益となる。
韓日の経済協力は、東アジアが世界経済の中心地の一つとなるきっかけを提供する点で重要だ。
浦田氏
日本の農業人口は数%だが政治的影響力は数字に表せないほど大きい。
与野党双方が農業保護で支持を得ることができると思っている。
そこが崩れないと自由化はない。突き破るには政治のリーダーシップしかない。
>242
金氏
農業部門では、韓米FTAより、韓日FTAの方が問題にならないと思う。
韓国は、米国の大規模・企業型農業に進もうとしたが、米国と全く競争できずに失敗した。
その後、日本の有機農業などに学び、食材の高級化によって所得を高めてきた。
日本とは農業団体との間で協力できると思う。
◆対北朝鮮政策
道下氏 李明博政権が進める共生共栄政策は10年間で核問題を解決しつつ北朝鮮を援助し、
1人当たり国民所得を3000ドルに上げるというものだ。そこから政治制度や社会の同一性など、
もう一歩先の作業を始めて、そこから10年か20年、合わせて20〜30年ぐらいでスムーズにいくと、
比較的ショックの少ない平和統一がかなり現実的になる。
朴氏
南北は休戦状態ということを多くの人は忘れている。韓国人の感覚では、一番避けたいのは戦争、
もう一つ避けたいのは北朝鮮の突然の体制崩壊だ。90年代半ば以降、北朝鮮が非常に弱くなり、
崩壊はまずいので包容政策を取った。皮肉にもそうした中で北朝鮮が核を開発してしまった。
今は基本的に包容政策を捨てたわけではないが、まず核を捨ててほしいと言っている。
核やミサイルについては日本も被害が及びうる当事者なので、協力を進める必要がある。
北朝鮮が今後、今よりも暮らしやすいに国になって、韓国人と共生できるような条件に持っていく
ためには韓国と日本が協力すべきだ。
北朝鮮:「衛星発射」通告 政府、初の破壊命令へ 自衛隊法に基づき−−来週にも
北朝鮮が発射を通告した長距離弾道ミサイル(北朝鮮は人工衛星と主張)問題で、政府はミサイルなどが
日本の領土・領海に落下する場合に備え、自衛隊法に基づく初の破壊措置命令を来週にも出す方針だ。
ただ、北朝鮮が事前に飛行コースを指定したことなど、今回は現行法が想定していないケース。
実際に日本に着弾する恐れは低いとの見方もある。
このため政府は、命令を警戒レベルの高い閣議決定として公表するかどうか、対応に苦慮している。
「そう時間をかけようとは思わない」。
浜田靖一防衛相は19日の会見で、ミサイル防衛(MD)による対応方針を近くまとめる考えを示した。
政府は今回、日本への武力攻撃には当たらないと判断しており、破壊命令には二つの選択肢がある。
一つは閣議決定として麻生太郎首相が承認し、防衛相が自衛隊に命令する形。
公表が前提で、北朝鮮に対しても強いメッセージだ。ただミサイル弾頭などが
「日本に落ちる危険が強い」と認定することになり、国民の不安をあおりかねない。
一方、首相の承認なしで防衛相が期限を定めてあらかじめ命令しておく方法もある。
これは日本への落下の可能性が比較的低く、事態の急変に備えるもので、
「今回はこちらに近い」との指摘もある。期限切れを狙われないよう、命令は非公表だ。
だが、北朝鮮の通告通りなら、ミサイルは東北地方上空を通過する。「皆が知っていることを
隠しては説明責任が果たせない」(制服組)との指摘が出ている。また、非公表のまま航空自衛隊の
地上配備型迎撃ミサイルPAC3が出動すれば、周辺住民に混乱が起きる恐れもある。
政府は非公表の命令後、会見などで事実上認めることも検討している。
「机上で作った制度のほころびだ」と指摘する防衛省幹部もいる。【松尾良】
毎日新聞 2009年3月20日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/03/20/20090320ddm002030103000c.html
韓国:北朝鮮へ越境図る 日本人を拘束
【ソウル西脇真一】韓国国防省は19日、江原道鉄原郡の民間人立ち入り制限区域で18日夜、
日本人男性1人を拘束したことを明らかにした。聯合ニュースによると男性は「北朝鮮に行こうとした」
などと話しているが、精神的に不安定な状態という。
在韓日本大使館によると男性は19日夕に釈放され、大使館に引き渡された。
韓国国防省によると男性は18日午後9時ごろ、北朝鮮との軍事境界線に近い制限区域内を1人で
歩いていたところを警戒中の兵士に発見された。韓国当局はスパイなどの疑いはないと判断した模様。
◇
河村建夫官房長官は19日の記者会見で、日本人男性拘束の連絡が18日夜、
韓国軍から在韓日本大使館を通じてあったことを明らかにした。
身元については「本人の同意が得られていない」として公表せず、越境目的についても
「全然分かっていない。取り調べ中のようだ」と述べた。
外務省によると、男性は日本のパスポートを所持しており、韓国当局が日本人と確認。
北朝鮮のビザは所持していない。韓国在住ではなく日本から韓国に行き、北朝鮮に入ろうとしたらしい。
毎日新聞 2009年3月20日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090320ddm041030044000c.html
中国:胡主席が自制促す 「衛星」発射で北朝鮮首相に
【北京・西岡省二】中国の胡錦濤国家主席は19日、北京訪問中の金英逸北朝鮮首相と会談し、
北朝鮮が進める人工衛星打ち上げ準備を念頭に「関係各国が立場の違いを適切に処理し
(核問題をめぐる)6カ国協議を引き続き前進させるよう希望する」と述べ、間接的に自制を促した。
中国中央テレビによると、会談で胡主席は「直面するいかなる問題も克服し、
早期に6カ国協議を再開させることは、関係各国が直面する共通の課題だ」と強調。
6カ国協議の停滞を招いた北朝鮮の核検証問題での進展を促した。
金首相は同日、呉邦国・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)とも会談した。21日に帰国する。
毎日新聞 2009年3月19日 23時17分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090320k0000m030105000c.html
北朝鮮:拘束された米国籍記者は「カレントTV」所属
【ソウル堀山明子、ワシントン草野和彦】中朝国境付近で米国籍の女性記者2人が北朝鮮の
警備当局者に拘束されたと報じられた問題で、韓国内外で脱北者を支援している「トゥリハナ宣教会」
関係者は19日、毎日新聞の取材に対し、2人がゴア元米副大統領などの共同出資で設立された
ケーブルテレビ「カレントTV」の所属記者だと語った。同宣教会のアドバイスを受けながら
国境付近を取材していたが、17日の電話を最後に連絡が途絶えたという。
韓国のニュース専門チャンネル「YTNテレビ」によると、2人は韓国系と中国系。
豆満江(中国名・図們江)で北朝鮮側を撮影中、拘束されたという。
朝鮮族の中国人ガイドも一緒に拘束されたとの情報もある。
米国務省当局者は19日、「17日早朝、米国人2人が豆満江付近で、北朝鮮国境警備隊員と
みられる人物に拘束されたとの報道を承知している。北朝鮮に懸念を伝えた」と毎日新聞に語った。
中国とも協力して情報収集しているという。
毎日新聞 2009年3月20日 0時51分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090320k0000m030143000c.html
在韓米軍司令官:「北朝鮮が新型ミサイル配備」上院に報告
【ワシントン及川正也】在韓米軍のシャープ司令官は19日の米上院軍事委員会に提出した書面で、
「北朝鮮が沖縄、グアム、アラスカを射程に入れた新型中距離弾道ミサイルを配備している」
と明らかにした。発射準備中の長距離弾道ミサイルとは違う種類とみられる。
北朝鮮の新型ミサイル開発推進の実態を示した形だ。
シャープ司令官は北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を続行しているとも指摘した。
また、キーティング太平洋軍司令官は19日の同委公聴会で、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合、
「高い確率」で迎撃できると自信を示した。
毎日新聞 2009年3月20日 1時17分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090320k0000m030148000c.html
「宇宙に国境なし、全人類のもの」北がミサイル発射正当化
【ソウル=浅野好春】北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」名目の弾道ミサイル発射を4月4〜8日に行う
と予告した問題に関連して、同国の朝鮮中央通信は18日、
「宇宙進出の権利は世界のすべての国にある」と、ミサイル発射を改めて正当化する記事を伝えた。
同通信は「世界各国で人類共通の財産である宇宙を平和利用する事業が活発に行われている」
としてロシア、中国、欧州、インドなどの宇宙開発計画を列挙。また、ミサイル開発を北朝鮮と共同で
進めている疑いをもたれるイランについても、「2月2日に初の国産衛星『オミド』を打ち上げ、
現在は4個の新たな衛星を製作中で、2021年までに有人宇宙飛行を実現させる計画」と紹介した。
その上で、同通信は「国境線や境界線、管轄権が存在しない無限大の宇宙は全人類のものだ」
と強調した。
(2009年3月18日22時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090318-OYT1T01047.htm
米国の食糧援助、北が「望まない」…NGO職員に退去要求
【ワシントン=宮崎健雄】米国務省のウッド報道官代理は17日の記者会見で、北朝鮮が、
米国からの食糧援助の受け入れ停止を通告してきたことを明らかにした。
また、英紙フィナンシャル・タイムズは同日、北朝鮮が、援助物資を分配している世界食糧計画
(WFP)や米民間活動団体(NGO)の職員に対し、4月以降の活動禁止や退去を求めたと報じた。
人工衛星打ち上げの名目で弾道ミサイル発射を準備している北朝鮮は、
その中止を求める米国に態度を硬化させたとみられる。
報道官代理は、北朝鮮側から数日前、「現時点では、今後の食糧支援の受け取りは望まない」
とだけ通告があったとし、「残念だ。人道的な懸念がある」と述べた。
NGO職員の退去時期については「知らない」と述べた。
米朝は昨年、計50万トンの食糧援助を行うことで合意。これまで16万9000トンが
北朝鮮に輸送された。このうち約5000トンが1月下旬に到着したばかりだった。
(2009年3月18日19時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090318-OYT1T00912.htm
北のミサイル、米本土は迎撃システムで対応…26基準備
【ワシントン=小川聡】米国本土のミサイル防衛を担当する米北方軍のレヌアート司令官は17日、
上院軍事委員会公聴会で、「北朝鮮が仮に米国に弾道ミサイルを発射しようとしても、
我々には効果的に対応できるシステムがある。26基が運用可能だ」と述べた。
米軍は米本土へのミサイル飛来も想定し、アラスカ州フォートグリーリー基地に26基配備する
米独自のミサイル迎撃システムから、複数の迎撃弾を発射する態勢を、すでに整えているものとみられる。
米ミサイル防衛局によると、北朝鮮から「テポドン2」などの長距離弾道ミサイルが米本土に向けて
発射された場合、米軍は、日本も導入済みのスタンダード・ミサイル3(SM3)や地対空誘導弾
パトリオット・ミサイル3(PAC3)ではなく、別の地上配備型の迎撃システム(GMD)で
撃ち落とす計画という。SM3やPAC3では、長距離弾道ミサイルの迎撃が困難なため。
GMDは1999年の初試験以来、13回中8回の迎撃に成功しているが、
イージス艦から発射するSM3よりも迎撃率が悪いとされる。
(2009年3月19日00時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090319-OYT1T00004.htm
米国人女性記者2人、北朝鮮が抑留…韓国TV
【ソウル=浅野好春】韓国のニュース専門テレビYTNは19日、韓国政府関係者の情報として、
韓国系米国人の女性記者2人が北朝鮮に逮捕・抑留されたと報じた。
韓国政府が事実関係の確認を進めている。
YTNによると、抑留されたのは米カリフォルニア州のインターネット・メディアに所属する
朴(パク)記者ら2人。17日に中朝国境を流れる豆満江(トゥマンガン)付近で、
ビデオカメラで北朝鮮側を撮影していたところ、北朝鮮の国境警備員に逮捕された。
2人は撮影を中止するよう警告されたが、撮影を続けたため、警備員が中国側に越境し、
逮捕した模様という。
(2009年3月19日14時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090319-OYT1T00594.htm
北朝鮮へ侵入試みる、お騒がせ日本人男性を韓国軍が拘束
【ソウル=前田泰広】韓国軍などによると、韓国北部江原道の南北軍事境界線近くで18日、
兵庫県出身の日本人の男(40)が陸路で北朝鮮に侵入しようとし、韓国軍に拘束された。
男は調べに「平和を訴えるために北朝鮮に行こうとした」などと供述しているという。
韓国軍などは19日、北朝鮮のスパイ活動をしていた疑いはないと判断して男を釈放し、
在韓国日本大使館に身柄を引き渡した。
男は18日午後9時ごろ、軍事境界線から韓国側に約2キロ離れた非武装地帯(DMZ)の
鉄柵を金属切断用の道具を使って切断しようとしていたところ、
付近を警戒していた韓国軍哨兵に見つかった。DMZの手前には民間人の立ち入りを規制する
エリアが設定されているが、男はこの規制エリアをくぐり抜けていた。
男は10日ほど前、山口県下関市から船で釜山に渡り、韓国に入国していたという。
(2009年3月19日19時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090319-OYT1T00717.htm
ミサイル発射の自制促す?中国・胡主席が北朝鮮首相と会談
【北京=佐伯聡士】中国中央テレビによると、胡錦濤国家主席、呉邦国・全国人民代表大会(国会)
常務委員長は19日、北京で、北朝鮮の金英逸首相と相次いで会談した。
胡主席は、北朝鮮の核問題について、「当面の困難をいかに克服し、6か国協議を早期再開できるかは、
関係各国がともに直面した課題であり、各国が相違点を適切に解決し、協議を推進するよう望む」と述べ、
停滞している同協議の早期再開を促した。
北朝鮮が「人工衛星」打ち上げの名目で発射準備を進めている長距離弾道ミサイルについて、
胡主席がどう言及したかは不明だが、温家宝首相同様、国際社会の懸念を伝える形で間接的に
自制を促したとみられる。
(2009年3月19日21時21分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090319-OYT1T00974.htm
北朝鮮による記者ら拘束、韓国確認…米朝の新たな火種に
【ソウル=浅野好春】韓国政府筋は19日、米国人女性記者ら3人が17日に中朝国境を流れる
豆満江(トゥマンガン)の都市、図們一帯を取材中、北朝鮮軍当局に拘束されたことを確認した。
米朝関係は現在、北朝鮮が米本土を射程圏内に収める長距離弾道ミサイルの発射準備を進めている
ことで険悪化してきており、記者拘束事件が新たな外交問題に発展する可能性もある。
19日の韓国紙、朝鮮日報(電子版)によると、拘束・抑留されたのは韓国系のユナ・リー、
中国系のローラ・リンの両米国人記者。朝鮮族の中国人ガイドも一緒に拘束された。
米国人の男性プロデューサー、ミッチー・コース氏も加わっていたが、同氏は逃れることができ、
最寄りの米領事館で保護されているという。
一行は、ゴア元米副大統領らが設立した米ケーブルテレビ局「カレントTV」(本社・サンフランシスコ)
の番組制作を担当し、脱北者問題の取材をしていた。ビデオカメラで北朝鮮側を撮影していたところ、
北朝鮮軍の国境警備隊員に撮影を中止するよう警告された。一部韓国メディアは、一行が撮影を続けたため、
警備隊員が中国側に越境し、3人を逮捕したと伝えているが、拘束時の詳しい状況は明らかでない。
一行は11日にロサンゼルスを出発し、ソウル入り。ソウルでは2日間にわたり、脱北者支援にあたる
キリスト教会の牧師らのインタビュー取材を行ったが、この牧師は「北朝鮮軍は故意に外国人を誘い込み、
拉致する場合がある」として、中朝国境には絶対に近づかないよう助言していた。
一行は13日、ソウルから吉林省延辺朝鮮族自治州の中心都市、延吉に移動した。
図們取材の後は、遼寧省の対北国境都市、丹東に移って取材する予定だった。
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一方、今回の事件は米朝の新たな外交問題に浮上しそうだ。
聯合ニュースによると、米国は事件発生直後、ニューヨークの外交チャンネルを通じて北朝鮮側に
「速やかな釈放」を申し入れたが、北朝鮮はこれまで明確な立場を明らかにしていない。
女性記者らの釈放をめぐる米朝交渉は、いずれスタートするとみられるが、核・ミサイル問題が深刻化
する中、北朝鮮がどれほど協力的な姿勢を見せるかは不透明で、交渉が長引く恐れも排除できない。
米朝間では1996年8月、鴨緑江を渡って北朝鮮側に不法入国したとして北朝鮮当局が米国人の
自称宣教師エバン・カール・ハンジカー氏を拘束する事件が起きている。当時、ビル・リチャードソン
米下院議員(民主党)が交渉にあたったが、釈放されたのは約3か月後の同年11月だった。
(2009年3月20日02時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090320-OYT1T00163.htm
北のミサイル「破壊命令」、落下に備え自衛隊に発令へ
北朝鮮が「人工衛星」の打ち上げを名目に弾道ミサイルの発射を準備している問題で、政府は18日、
日本の領土・領海内に落下する場合に備え、今月末にも自衛隊にミサイルなどの「破壊措置命令」を
発令することを決めた。
破壊措置命令は自衛隊がミサイル防衛(MD)システムを活用して迎撃するため、
防衛相が自衛隊法82条の2に基づき発令する。破壊の対象は、日本に向け飛来する
「弾道ミサイル等」と規定され、政府は日本の領土・領海に事故などで落下する人工衛星や
その打ち上げ用ロケットも含まれるとしている。
自衛隊法では破壊措置命令について、首相の承認を得ることと規定しており、具体的には、
閣議決定を経て発令する。国民にも公表される見通しだ。
一方で同法には事態の急変に備え、期間を定めてあらかじめ自衛隊の部隊に破壊措置命令を発令する
ことができるとの規定もある。この場合は閣議決定は必要なく、「命令の期間切れを狙ってミサイル
などを発射される恐れがある」(防衛省幹部)ため、政府は発令の有無を公表しない。
政府は破壊措置命令を閣議を経て発令するかどうかは決めていない。
自衛隊は、命令を受ければ、日本に落下するミサイルなどをイージス艦のSM3ミサイルで大気圏外で
破壊し、撃ち漏らした場合は、地上配備のPAC3ミサイルで破壊する。日本に落下しなければ迎撃しない。
(2009年3月18日22時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090318-OYT1T01000.htm
金融サミットで日中首脳会談、北ミサイル問題を協議へ
日中両政府は、4月2日のロンドンでの第2回「金融サミット」の際に麻生首相と
胡錦濤・国家主席の会談を開くため、調整を始めた。
北朝鮮が「人工衛星」打ち上げの名目で長距離弾道ミサイルの発射準備を進めている問題や
世界的な金融・経済問題への対応などを協議する。
一方、麻生首相の中国訪問は今年後半にずれ込む可能性も出ている。
日中両政府は2月28日の外相会談で、麻生首相の訪中に向けて日程を調整する方針を確認した。
金融サミット前の意見交換を望む日本側は、国会日程に影響しない週末を選び、
3月27日に首相が訪中して胡主席、温家宝首相と会談する日程を中国政府に打診した。
中国側では5日から全国人民代表大会(全人代=国会)が始まっており、両政府は13日の
閉会後に改めて調整したが、中国側の日程の都合がつかず、3月中の麻生首相訪中は見送られた。
「中国側は『胡主席と温首相の日程がとれない』と説明した」(外務省幹部)という。
日本側には、麻生首相の尖閣諸島をめぐる発言が訪中見送りにつながった、と見る向きもある。
首相は2月26日の衆院予算委員会で、「尖閣諸島は日本固有の領土である以上、
(米国が防衛義務を負う)日米安全保障条約の対象になる」と述べ、中国で反発の声が出た。
ただ、日本の外務省はこの問題が影響したという見方について、
「明らかな誤り。訪中見送りはあくまで日程の都合だ」(幹部)としている。
(2009年3月20日00時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090320-OYT1T00047.htm
フィギュア・ヨナ選手「日本選手が練習妨害」報道で波紋
2009年3月20日2時47分
フィギュアスケート女子の金妍児(韓国)が国際大会で日本の選手に妨害を受けたと
韓国メディアが伝え、波紋を呼んでいる。
日本連盟などによると、韓国の放送局SBSの報道は14日。
金が練習中にジャンプを跳ぼうとすると、他の選手が進路に入ってきたなどの内容だという。
金は名前を挙げていないが、日本選手のような伝え方だったという。
日本スケート連盟は19日の理事会で、韓国連盟と国際連盟に事実無根とする文書を送ることを決めた。
日本連盟は「韓国の抗議を受けたことはない。どんな経緯で報道されたのか調べてもらいたい」。
http://www.asahi.com/sports/update/0319/TKY200903190306.html
韓国政府車両近くで爆発 イエメンで爆弾テロ事件調査中
2009年3月18日19時13分
【ソウル=牧野愛博、カイロ=田井中雅人】イエメン東部シバームで韓国人観光客ら5人が死亡した
爆発事件をめぐり、現地に派遣された韓国政府対策チームや遺族が乗った車列の近くで18日、
爆発が起きた。韓国外交通商省などが明らかにした。車の窓ガラスが割れたが、けが人はなかった。
車列を狙った自爆テロの可能性もあるとしている。
一方、イエメン政府高官は朝日新聞に対し「韓国政府の車列を標的にした爆発ではない」
との見方を示した。国際テロ組織アルカイダ系の男が、警官らに追われて自爆したところに
車列が偶然、通りかかったという。
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY200903180212.html
米、ミサイル迎撃実験成功 「北朝鮮の動きとは無関係」
2009年3月19日10時36分
【ワシントン=鵜飼啓】米国防総省ミサイル防衛局(MDA)は18日、短・中距離の弾道ミサイルを
大気圏外で迎撃する可動式のミサイル防衛システム、終末高高度地域防衛(THAAD)による
ミサイル迎撃実験に成功したと発表した。
実験は17日にハワイ・カウアイ島近くで行われた。今回の実験ではミサイルを撃ち落とす
迎撃体2基を発射、1基目が命中したという。同局の広報担当者は「昨年から予定されていた実験で、
北朝鮮のミサイル発射準備の動きとは無関係」としている。THAADの実験は06年以降6回行われ、
すべて成功している。
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY200903190075.html
北朝鮮に入国しようとした日本人男性を摘発 韓国軍
2009年3月19日17時12分
【ソウル=箱田哲也】南北朝鮮の軍事境界線に近い非武装地帯付近で18日夜、日本人男性が
韓国軍哨戒所から北朝鮮側に入ろうとして、警戒にあたっていた韓国軍兵士に摘発された。
韓国の情報機関、国家情報院関係者が19日明らかにした。
関係者によると、男性は40代。軍などに対し、「戦争反対を身をもって示すため、
北朝鮮に入ろうとした」などと話している。ただ工作活動などが目的でなかったと判断され、
軍から情報院を通じ、19日、日本大使館に身柄を引き渡されたという。
男性は観光ビザで釜山から韓国入りしており、摘発されたときは金属を切断する工具を持っていたという。
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY200903190250.html
6者協議早期再開を強く要請 中国胡主席、北朝鮮首相に
2009年3月19日20時32分
【北京=坂尻顕吾】中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は19日、北京の人民大会堂で
中国を公式訪問中の金英逸(キム・ヨンイル)・北朝鮮首相と会見した。胡主席は北朝鮮の核問題を
めぐる6者協議について、北朝鮮側に早期再開を強く促した。国営新華社通信が伝えた。
報道によると、胡主席は「現在の困難を何とか克服し、一日も早く6者協議を再開することが
関係各国の直面している課題だ」と指摘。さらに「各国が大局から出発し、存在する意見の相違を
適切に解決し、6者協議を引き続き前進させるよう希望している」と語った。
国家主席としては個別の課題にかなり踏み込んで言及した。具体的には指摘していないものの、
「存在する意見の相違」との表現で、北朝鮮が「人工衛星」だとして準備を進めるミサイル発射問題も
間接的に自制を促したとみられる。ただ、ミサイル発射問題で具体的なやり取りがあったかどうか、
報道はいっさい触れていない。
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY200903190322.html
「性の接待」強要? 自殺した女優が遺書 韓国で捜査へ
2009年3月20日0時50分
【ソウル=牧野愛博】韓国で今月自殺した女優の遺書に、酒やゴルフのほか、
「性の接待」を強要されたと書かれていたことが分かり、社会の関心を呼んでいる。
警察当局は遺書を本物と判断、実名が上った関係者を取り調べる方針だ。
この女優は、人気ドラマ「花より男子」(韓国版)に出演していたチャン・ジャヨンさん(29)。
7日、ソウル市郊外の自宅で自殺した。
13日、韓国KBSテレビが「チャンさんの遺書」とする署名入りの紙片を公開した。
「ゴルフや酒の接待を要求された」
「接待相手から一晩一緒に過ごせと強要された」
「部屋に閉じこめられて殴られた」
などとあり、番組プロデューサーや広告主の企業幹部などの実名があった。
警察当局は17日、「筆跡は本人のものと一致する可能性が極めて高い」と発表。
「犯罪にからむ事実関係を調べるため、名前が挙がった人物たちを取り調べる」としている。
一方、遺書を預かったチャンさんの前マネジャーには、遺書の内容をマスコミに漏らした疑惑が浮上。
怒った遺族が名誉棄損訴訟を起こした。KBSテレビは18日、遺書を前マネジャーが勤務する会社が
出したゴミの中から入手したと釈明するなど、報道も過熱している。
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY200903190295.html
「金ヨナ妨害」日本連盟は否定 韓国に報道経過の説明要求へ
2009.3.19 21:00
フィギュアスケート女子の金ヨナ選手(韓国)が2月の四大陸選手権の公式練習で
日本選手に妨害されたという韓国からの一部報道に対し、
日本スケート連盟に日本のファンから抗議が殺到していることが19日、明らかになった。
日本連盟の常山正雄専務理事は同日、妨害の事実を否定し、報道の経緯説明を求める文書を
韓国連盟に送る考えを示した。
日本連盟はこの日、「日本選手はスポーツマンシップにのっとって競技を行っており、
意図的に妨害行為をした事実はない。韓国連盟または金選手から抗議を受けたり、
国際スケート連盟から警告を受けた事実もない」との声明を公式ホームページ上で発表した。
日本連盟は当初、報道をやり過ごす方針だったが「なぜ抗議しないのか」
「日本選手を守らないのか」といった電話やメールが相次いだこともあり、沈静化に向けて対処する
ことを決めた。四大陸選手権の女子には日本から浅田真央(愛知・中京大中京高)村主章枝(AK)
鈴木明子(邦和スポーツランド)の3選手が出場した。
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090319/oth0903192102012-n1.htm
金妍児の練習妨害報道、スケート連盟が韓国に調査要請
フィギュアスケートの金妍児(キムヨナ)(韓国)が過去の国際大会の練習中、
日本選手に進路を妨害されたなどとする韓国メディアの報道について、日本スケート連盟は19日、
韓国スケート連盟に対し、報道内容についての調査を求める要望書を提出した。
また、国際スケート連合(ISU)に対しても同日、報道への見解を問う文書を提出した。
日本スケート連盟によると、韓国側からの直接の抗議や、ISUからの警告はこれまでないという。
同連盟の常山正雄専務理事は「日本選手が意図的に妨害した事実はなく、
今回の報道には大変困惑しているし、遺憾」としている。
(2009年3月19日23時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20090319-OYT1T01113.htm
キムヨナ「日本選手が練習妨害」発言の背景
3月19日19時8分配信 ツカサネット新聞
フィギュアスケートのキムヨナ(金妍兒)選手が日本選手から練習を妨害されたと発言したと、
韓国のテレビ局SBSが2009年3月14日に報道した。
キム選手はフィギュアクイーンと呼ばれ、韓国の国民的スターである。
そのキム選手が「どうしてもそこまでしなければならなかったのだろうか、
との考えがたくさん浮かびました」と語っている。
「進路にほかの選手が割り込んだ。いつも日本選手だった」と報道された韓国では日本選手への
バッシングが白熱している。試合前の練習では多くの選手が滑るため、
他の選手の邪魔にならないように配慮することが当然のルールである。
韓国のフィギュアスケート・ファンの立場に立てば、彼らが激怒する気持ちの気持ちは理解できる。
これに対して、日本側は「意図的に進路妨害することは、あり得ない」と反論している。
記者も日本選手が意図的に卑劣な嫌がらせをしているとは思いたくない。
しかし、日本選手に悪意がない場合、かえって寂しい現実を突きつけられる。
相手選手と同時に滑る試合前の練習では、選手には自己の技術の優位性を相手にアピールしたい
という気持ちが出てくる。そこからキム選手が視界に入った時に日本選手があえて得意のジャンプを
演じるということは十分考えられることである。
それが積み重なった結果、キム選手が日本選手の妨害と認識した可能性がある。
この場合、日本選手には妨害の悪意はないが、自覚的か無自覚的かは別としてキム選手を非常に
意識していることを意味する。繰り返し妨害を受けたとのキム選手の発言を踏まえるならば、
日本選手の行動はキム選手の登場をトリガーとして無自覚的に誘発されたものである可能性が高い。
在日コリアンや街の風景を表現
東山区で韓国ルーツの作家が作品展
韓国をルーツに持つ若手作家3人が、現代の在日コリアンの姿や街の風景を写真や映像で表現した
作品展が、京都市東山区のギャラリー「アートフォーラムJARFO」で開かれている。
大阪市在住の上田静香さん(23)と崔正成(チェ・ジョンソン)さん(23)の合同展と、
成安造形大(大津市)の韓国人留学生柳在煥(ユ・ジェファン)さん(30)の個展を組み合わせ、
韓国を共通項に多様な価値観や視点を紹介した。
韓国舞踊の在日コリアンの女性や在日3世の女性教師、ありふれた街中の風景を題材に
人々の表情を映し出している。22日まで。
Kyoto Shimbun 2009年3月19日(木)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009031900121&genre=I1&area=K00
米国の「国連不信」強まる? 事務総長は「踏み倒し発言」撤回
2009.3.18 19:45
【ワシントン=古森義久】国連の潘基文事務総長が、米国は国連分担金の「踏み倒し国家」だと
米国議員たちに告げたことが、米側の議会や政府の激しい反発を呼んだ。
米国は国連分担金全体の5分の1以上を負担し、支払いが遅れることはあっても着実に実行してきたため、
潘発言はオバマ政権下でやや薄れてきた米国の国連不信をまた強めることになりそうだ。
ワシントンを訪問した潘事務総長は11日、米国連邦議会の下院外交委員会メンバーと会談した際、
米国が国連分担金の支払いに関して「踏み倒し(デッドビート)」国家だと評して非難した。
この発言は非公開とされていたが、すぐに外部にもれて報道された。
しかし現実には、米国は国連分担金全体のうち22%を払っている。
会計年度の違いや米国議会が国連の腐敗追放などの条件をつけるために、
実際の支払いが遅れることはあっても、着実に払われてきた。
このため米側の反発は激しく、その日のうちにケイ・グランガー下院議員(共和党)がまず
「国連への最も寛容な寄贈者は踏み倒し屋ではない」と題する声明を発表した。
同声明は潘事務総長の言明を「米国にとって不快であるだけでなく、まったくの間違いだ」
と非難していた。
ジェフ・ミラー下院議員(共和党)は13日の公聴会で「米国政府は国連への分担金支払いを
いまこそ停止すべきだ」と提案した。「米国は国連分担金を他のどの国よりも多く払っているのに、
見返りに得るのは、独裁者への宥和、麻薬禍の広がり、対テロ戦争への難色、国連内部の腐敗拡大
ばかりだ」として、国連側が内部の腐敗追放などの措置を取らない限り、
米国の負担金支払いを停止するという案だった。
>273
下院外交委員会の共和党側筆頭メンバーのイリアナ・ロスレイティネン議員も14日に潘氏の言葉を
非難し、すでに下院に提出されていた「国連透明性・責任・改革法案」の中の、
国連が腐敗追放の改革案を実際に進めない限り、負担金支払いを停止する、という点を強調した。
共同提案議員の数は75人に達したという。
その後も今回の潘発言への反発が広がって、同法案への同調議員が増える見通しとなった。
政府側でもギブズ大統領報道官が12日の会見で早速、「米国の納税者が、世界最大の国連への
出資者であることを考えると、潘事務総長の言葉の選択は不運だった」と論評した。
一方、潘事務総長も12日、国連本部での記者会見で「誤解に基づく間違った言葉の選択だった」
と述べ、「踏み倒し」発言を事実上撤回した。
しかし米側では反発が消えず、従来の国連不信が再燃した。潘発言の直前の世論調査では、
「米国は国連の一員であるべきか」という問いに「イエス」と答えたのが66%、
「ノー」が24%だった。これが共和党員だと48%と38%となり、
保守系に国連への忌避や反発が強いことがわかる。政権がブッシュ氏からオバマ氏へと移り、
米国の国連への姿勢も和らいだとみられていたが、潘発言はそうした動きを止める結果をも招きそうだ。
春・夏・秋・冬
朝鮮側のたび重なる中止要請、警告にもかかわらず、南朝鮮軍と米軍は9日から戦争態勢の整備・確立、
点検のためのキーリゾルブ、フォールイーグルの両合同軍事演習を南朝鮮領域で強行している。
16日には米本土、在日米軍兵力を含めた2万6000人が投入され「地上戦」が展開された。
この時期を前後して、例年自衛隊も連動して各種の演習を行っているので、
事実上の米日南朝鮮3者一体となった対朝鮮侵攻作戦演習である
▼浜田防衛相は13日、「日本人の生命、安全を守るために」と称して、海上自衛隊に海上警備行動を
発令しソマリア沖への派遣を指示した。武器使用を認めた閣議決定も行われる
▼自衛隊が実戦のために海外に派遣されるのは今回が初めてのことである。
米・南朝鮮の軍事演習が行われている時期の決定、さらには「ミサイル騒動」を起こして迎撃を云々
しているだけに、本音は朝鮮半島にあると見るのは当然のことだろう。
ソマリア沖を元山や南浦沖に変更すればいいだけなのだから
▼日本の動きに絡んで、南朝鮮の李国防部長官がしきりに「北方限界線(NLL)」での「北南衝突」
に言及しているのも気にかかる。朝鮮側がミサイルなどで応戦した場合、その発射地点を攻撃すると、
戦争を前提にした行動に言及しているが、その場合、海上自衛隊が後方支援する可能性も捨て切れない
▼李長官は、「地上戦」に合わせて指揮所を訪れ「北の動きの対応態勢維持」にも言及した。
まさに臨戦。これで定例演習だとか、さらには平和を守るためだとかの説明はまったく通じない。(彦)
[朝鮮新報 2009.3.19]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0319-00001.htm
日本人ボランティア−今年も入学を応援します!
春分は、昼と夜とが同じ長さになる日だ。長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、
人々もやる気に満ち溢れる時期でもある。
やる気に満ち溢れるといえば、新入生たちも入学・入園を待ちきれない様子だ。
自宅で新しいランドセルを何度も背負ってみたり、カバンを肩にかけてみたり。
親子で電車やバスに乗り、通学の練習をする家庭もある。
朝・日関係がなかなか改善されない中、日本では在日朝鮮人に対する偏見、差別、嫌がらせなどが
なくならない。朝鮮学校へ通う子どもたちは、事あるごとに脅迫や嫌がらせの対象になり、
保護者たちは常に不安を抱えて通学を見守る状況が続いている。
03年春以降、神奈川県を中心に日本人ボランティアによる「入学応援隊」が毎年、
オレンジ色ののぼりを掲げて朝鮮学校へ入学する子どもたちの門出を祝っている。
今年は横浜、川崎、南武に加えて、新たに東京都町田市にある西東京朝鮮第2初級学校の
入学式にも出向くことになった。
「応援隊」の活動も今年で7年目。スタート当時のインタビューに呼びかけ人代表の横川芳江さんは、
「自国の言葉と歴史を学ぶ教育の場が、危険にさらされる日本の状況はとても残念」と話し、
子どもの笑顔を大切にしたいとの思いを語った。
「アンニョンハセヨ〜」「いってらっしゃい」「チュッカヘヨ〜」
「応援隊」のさわやかな声援に、児童・生徒たちは「アンニョンハシムニカ!」
「コマッスムニダ!」と笑顔で答える。今年の入学式ももうすぐだ。(潤)
[朝鮮新報 2009.3.19]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/09/0909j0319-00001.htm
〈論調〉 独と相反する日本
最近、ドイツがアウシュビッツ収容所跡地の博物館の補修・維持のため100万ユーロを
ポーランドに拠出することにした。
ドイツ政府が第2次世界大戦当時、人類に働いた犯罪行為を率直に認めて数十年間にわたり
その賠償をしてきたのは、二度と前轍を踏まないという政治的意志の表れだと見ることができる。
しかし、世界には人類に対し同じ犯罪行為を働いておきながらも、
ドイツとは全く相反して拙劣かつ破廉恥に行動する国がある。日本である。
過去に日帝が働いた犯罪行為を率直に認めて賠償するのは、日本が負っている歴史的責任であり、
法的・道徳的義務である。
ところが、日本はいまだにそれに対する誠実な反省も、しかるべき賠償もしていない。
日本の過去の清算問題は、彼らが軍国主義的過去と決別して新たな出発をしようとする意志が
あるのかないのか、国際社会の信頼を得るのか、
もしくは国際的孤立を免れないのかという問題と関連している。(労働新聞16日付論評)
[朝鮮新報 2009.3.19]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0319-00004.htm
〈論調〉 MDに固執する理由
米国がミサイル防衛(MD)システムの完成に執着している。
外信によると、5月末までにMDシステムの性能試験を終える目標のもと、その実行段階に入ったという。
問題は、なぜ米国が5月末までという期限まで定めて迎撃システムの性能試験を終える、
不足点を正すなどと大騒ぎしているのかである。
それは、ともすればMDシステム創設による世界制覇戦略がめちゃくちゃになる懸念が提起されている
事情と関連する。
専門家は、もし米国が「敵対国」に先制攻撃をする場合、相手国からの報復攻撃に対して自国と
その同盟国の安全を100%保証することに確信を持てないでいる。
米国政界の一角では特別に効果もないし、政治的、外交的な紛糾の原因を生むMDシステムを
引き続き推し進める必要はないとの声が出ている。
とりわけ、現在米国が深刻な経済危機、金融危機に陥っている状況で、つまらないことに資金を
浪費してはならないとの主張まで出ている。
それで、あわてふためいた米国の軍事対外政策作成者が、迎撃システムの不合理な点を正す、
迎撃能力と性能を完備するなどと大騒ぎしているのである。
これは、米国が国際舞台で軍事的対決状態を解消して国際緊張状態の緩和を実現する政治的意志がなく、
冷戦時代の対決路線を追求していることを自らさらけ出したものである。(民主朝鮮13日付論評)
[朝鮮新報 2009.3.19]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0319-00003.htm
祖平統 李明博政権を非難 「対話願うなら、まず謝罪すべき」
祖国平和統一委員会は14日、書記局報道第946号を発表、北南関係の改善問題に関する
南朝鮮当局者の発言を非難した。
報道は、北南合意に対する「尊重」「率直かつ虚心坦懐な対話再開」といった南朝鮮当局者らの
発言や北南間の対話問題を国際世論化しようとする動きに言及し、李明博政権が北南関係の改善に
関心でもあるかのように標ぼうして内外の世論を欺まんしていると指摘した。
また、対話と協力事業の拒否、社会主義制度に対する誹謗と「自由民主主義制度下の統一」発言、
人工衛星の打ち上げ準備に対する言いがかり、米国との合同軍事演習実施など李明博政権の言動を指摘し、
「南側当局が対話をうんぬんすること自体が言語道断だ」と非難した。
そして、李明博政権とは「いかなる対話も無意味であり、ひたすら無慈悲な懲罰で決着をつけるべきだ
というのがわれわれの揺るぎない立場」だと明らかにした。
報道は「南朝鮮当局が真に北南対話に関心があるなら、反北対決策動で北南関係を破たんさせて
戦争の瀬戸際にまで追い込んだ犯罪行為について謝罪し、われわれを敵視する行為を一切中止すべき」
だと主張した。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.19]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0319-00003.htm
朝鮮の人工衛星打ち上げ計画、日本の異常な反応をどう見るか
朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)の朝鮮中央通信は3月12日に、朝鮮が最近いわゆる
宇宙条約に加盟したことを報道した。これは、朝鮮が計画している人工衛星の打ち上げに対して、
日本、韓国、米国が軍事目的の弾道ミサイルの打ち上げとして過剰反応し、日本政府にいたっては、
朝鮮がロケットを発射する場合には迎撃して打ち落とすとまで言いだしていることに対抗する
行動であることは明らかである。
宇宙条約第1条は、宇宙の平和利用は
「全ての国がいかなる種類の差別もなく…自由に探査し及び利用することができる」権利であることを
認めており、宇宙の平和利用の権利はこの条約に加盟するか否かに関わらず、全ての国に認められる。
しかし、この条約に加盟すれば、朝鮮の予定している人工衛星打ち上げが条約上も反論しようのない
平和目的のものであることを明らかにすることができる点で、賢明な行動と言えるだろう。
◆無理がある「安保理決議違反」
これまで日米韓は、国連安保理決議1718が朝鮮に対して「弾道ミサイル計画に関連するすべての
活動」を停止することを求めていることを根拠に、人工衛星打ち上げもミサイル計画に関連があり、
この決議に違反すると主張して、朝鮮の計画に反対してきた。
しかし、「弾道ミサイル計画に関連するすべての活動」という文言が宇宙の平和利用の条約上の
権利をも奪いあげる、と読むことにはどう見ても無理がある。
そもそも安保理に、すべての国家に普遍的に認められる権利の行使まで禁じる権限があるとは思えない。
すでに米国のブレア国家情報長官は、10日の上院軍事委員会の公聴会で、
「北朝鮮が発射しようとしているのは宇宙発射体(space- launchvehicle)」
「北朝鮮が宇宙発射を行うと発表したことを私は信じようと思う」と述べた、
と韓国の聯合ニュースは伝えている。
日韓の強硬姿勢に歩調を合わせてきた米国だが、そろそろ軌道修正を図ろうとしている可能性を
窺わせる。中国、ロシアが共同歩調を取る可能性も極めて低いので、米国としても落としどころを
考える必要に迫られているはずだ。
>281
◆国内事情から「悪者論」振り回す日本
そもそも、日韓がこのように強硬な対応に固執するのには国内事情がある。
日本について言えば、「北朝鮮脅威」論を言いつのらないと、1990年代から推進してきた
日米軍事同盟の変質強化を正当化する口実を失いかねない(日米同盟の真の狙いは台湾問題がある
中国なのだが、日米とも「中国が脅威だ」とはおおっぴらに言えない事情があり、朝鮮は身代わりに
されてきたのだ)。だから、朝鮮の人工衛星打ち上げを何としてでも弾道ミサイルと言い張りたいわけだ。
また、朝鮮半島の非核化の問題を扱う6者協議においては、
「拉致問題の解決なくして日朝国交正常化はなし」という議論にしがみつく日本が、
朝鮮に対する20万トンの重油提供の約束をまったく履行していないために事態は膠着状態に陥っている。
このままでは、日本は「拉致問題」に固執することについて、国際的批判にさらされかねない。
その批判をかわすためには、「北朝鮮=悪者」論を振り回す必要に迫られている。
そのためにも、人工衛星打ち上げをそのまま認めるわけにはいかないのだ。
「拉致問題」について一言すれば、2002年の平壌宣言で約束されたことは、
朝鮮が二度と拉致をしないということだ。朝鮮はその約束を守っている。
日本政府の言う「拉致問題」とは被拉致者の返還だが、それは平壌宣言からは出てこない。
もちろん生存者がいて、帰国したいものについては、朝鮮は応じるべきだ。
しかし、日朝国交正常化はあくまでも平壌宣言に基づいて行われるものだから、
被拉致者の返還は切り離して扱うべきだ。
ましてや、朝鮮半島の非核化を妨げるための口実にしてはならない。
>282
◆健全な世論の不在、煽るマスコミ
日本国内に、政府の異常な行動を批判する健全な世論が存在していないことも問題を増幅している。
むしろ伝統的なアジア蔑視、なかんずく朝鮮蔑視の感情が根強い。そして、自らの歴史(負の遺産)
をふり返ろうとしない国民感情も存在する。しかも、マスメディアが日本政府の言い分を丸呑みし、
朝鮮バッシングをあおり立てる役割しか果たしていない。
しかし、宇宙条約に加盟した朝鮮が国際ルールに従って人工衛星を打ち上げることになれば、
日本がいつまでも悪あがきを続けることは無理になるだろう。
国際的に日本の異常さが際だつことになりかねない。
もっとも突き放してみれば、その方が客観的にはいいのかもしれない。
国を挙げて「北朝鮮バッシング」にふけっていることの異常性を否応なしに気付かされたときにはじめて、
国民的な反省が起こるかもしれない。とにかく「外圧」には弱い国民性だから。(中見出しは編集部)
(浅井基文、広島市立大学広島平和研究所所長)
プロフィール
1941年愛知県生まれ。東大中退後、外務省条約局国際協定課長、アジア局中国課長、
駐英公使などを歴任。東京大学、日本大学、明治学院大学の各教授を経て現職。
[朝鮮新報 2009.3.19]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0319-00002.htm
韓国報道にファン抗議!キム・ヨナ妨害を日本連盟否定
フィギュアスケート女子のキム・ヨナ選手(韓国)が2月の四大陸選手権の公式練習で
日本選手に妨害されたという韓国からの一部報道に対し、日本スケート連盟に日本のファンから
抗議が殺到していることが19日、明らかになった。日本連盟の常山正雄専務理事は同日、
妨害の事実を否定し、報道の経緯説明を求める文書を韓国連盟に送る考えを示した。
日本連盟はこの日、「日本選手はスポーツマンシップにのっとって競技を行っており、
意図的に妨害行為をした事実はない。韓国連盟または金選手から抗議を受けたり、
国際スケート連盟から警告を受けた事実もない」との声明を公式ホームページ上で発表した。
日本連盟は当初、報道をやり過ごす方針だったが「なぜ抗議しないのか」「日本選手を守らないのか」
といった電話やメールが相次いだこともあり、沈静化に向けて対処することを決めた。
四大陸選手権の女子には日本から浅田真央(愛知・中京大中京高)村主章枝(AK)
鈴木明子(邦和スポーツランド)の3選手が出場した。 (共同)
[ 2009年03月19日 20:33 ]
http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20090319099.html
おおいたCampusCafe:日韓春休み交流特集 3週間の韓国語実習 /大分
◇積極的に行動し出会いと経験を
春休み中に海外旅行を体験する学生は少なくない。円高のいまは、外国に出かけるチャンスでもある。
韓国・釜山市の大学での韓国語実習と、別府市で春季キャンプを行った高麗大学野球部の取材記を
お届けしたい。
韓国・釜山の東西大学で行われた3週間の韓国語実習は、本当に充実したものだった。
県立芸術文化短大から5人の女子学生が参加した。日本に最も近い国、最も近い都市。
予想もしていなかった多くの出会いがあり、日本では味わえない経験ができた。
午前中に3時間の韓国語特訓。教職員食堂で昼食をとり、国際学生宿舎の個室に宿泊。
週末には近くの観光地に行き、ソウルにも2泊3日で出かけた。ソウルでは、日本文理大(NBU)
に留学中の韓国人学生Pさんが案内してくれた。彼もキャンパスカフェの編集部員だ。
同年代・多国籍の学生との交流が新鮮だった。東西大に留学中の日本人留学生と知り合いになり、
その紹介で東西大日本語学科の韓国人学生やロシア、ドイツからの留学生とも出会った。
日本語学科の学生とは、日本語や韓国語の勉強を始めたきっかけを語り、
日本と韓国の若者の違いを話したり、韓国語を教えてもらったりした。
印象的だったのは、ひとりの韓国人女子学生の話だった。日本で勉強したいという気持ちが
中学時代からあり、高2で退学して、東京の語学専門学校に単身入学したという。
「あの時は日本で勉強したいだけで、何にも考えてなかったから」。
屈託なく笑う彼女には、見た目では分からない強さがあるのだと感じた。
夢の実現のために、言葉も通じず知り合いもいない外国で、1年半頑張ってきた彼女の話は、
私にはとても良い刺激になった。ドイツやロシアからの留学生とは、片言の韓国語と英語で会話した。
お互いに分かろう、伝えようという意思があれば、気持ちは伝わるのだと実感した。
>286
韓国で3週間過ごしてみて、文化の違いに直面する時もあった。韓国人同士の距離感覚は非常に近い。
とても長い時間をともに過ごそうとする。授業の中で先生が話してくださったことだが、
韓国人がひとりで食事をすることはほとんどないのだという。
ともに時間を過ごすことが相手への礼儀だ、という意識があるように感じた。
ひとりの時間や個を大切にする日本人にとっては、戸惑うことも多かった。どんなに距離が近く
容姿が似ていても、違う国なのだと感じた。隣国の文化を知る機会になった。
今回の韓国語実習で一番の収穫は、積極的に動くことの大切を学んだことだ。自分で動かなければ、
出会いも経験も近寄ってはこない。日本でもこの姿勢は忘れずにいたい。今までなんとなく勉強していた
韓国語だったが、勉強を続けていきたいと改めて思える理由が生まれた。韓国語で韓国人の友達と話を
してみたい、という新たな目標を得ることができたのだ。(芸短大・加藤美香)
◇気配りに感動
1週間目はキム・デギュン監督が案内してくださった。
昨年秋、別府で開かれた日韓次世代交流映画祭で来日した30歳代の監督だ。
「みんなで食事に行くときは、3軒行くのがコリアンスタイルだ」と教わった。
2、3週間目は多くの留学生や韓国人学生と出会った。韓国人はすごく親切だった。
さり気ない気配りがあって、感動した。3週間はあっという間だった。(同・入来院美希)
>287
◇男子はやさしい
韓国と日本は距離は近いのに、文化や制度が違うところが多い。韓国の男子には兵役の義務がある。
兵役を終え復学した学生から「睡眠時間がほとんどない」「精神的に追い込まれる」という
壮絶な話を聞いた。驚くことばかりだった。
日韓の恋愛の違いも分かった。日本の男子より、韓国の男子がはるかにやさしい。
それに比べると、韓国の女子は気が強い。まるで映画「猟奇的な彼女」みたいだ。
韓国の友達たちと遊びながら、見えてくるものがあった。(同・清松紫帆)
◇異なる文化や考え方
日本人は他人に自分のことを知られたくない人が多い。
韓国人は自分のことを他人に知ってほしい人が多いような気がする。(同・秋田真実)
韓国のハシは金属製で重い。日本のハシに慣れている私にはきつかった。
最初のうちは筋肉が痛かった。(同・西川梓)
毎日新聞 2009年3月19日 地方版
http://mainichi.jp/area/oita/news/20090319ddlk44100550000c.html
総連施設への減免措置は違法 大阪地裁が取り消し命令
2009.3.19 19:37
大阪府八尾市が「公益性」を理由に固定資産税などを一部減免している在日本朝鮮人総連合会
(朝鮮総連)関連施設について、市内在住の男性が施設の使用実態は公益性がないとして、
田中誠太市長を相手取り、平成19年度の減免措置取り消しを求めた訴訟の判決が19日、
大阪地裁であった。
吉田徹裁判長は「総連関連団体の利用が大半を占めており、公益性があったとはいえない」
として減免措置の取り消しを命じた。
同種訴訟では19年11月、熊本市内の朝鮮総連関連施設への減免措置を違法とした
福岡高裁判決が最高裁で確定している。
今回の対象施設は、有限会社が所有する鉄骨3階建ての
「八尾・柏原同胞会館」(八尾市東久宝寺)で、朝鮮総連の府八尾柏原支部が管理運営している。
訴訟で市側は、在日朝鮮人らの集会場などとして利用され、地域住民にも開放されていたと主張。
これに対し判決は「団体に無関係の市民が使用可能と知っていたと仮定しても、
実際に使用を申し込む気を起こさせる形態になっていたかは疑問」と指摘、
地元住民が一般的な集会所と同一視できるような裏付けがないと判断した。
判決などによると、市は地方税法などに基づき、17年度まで固定資産税と都市計画税を全額減免。
18年度以降は2階部分について「特定の団体および用途に利用されている」との理由で課税対象に
したが、1階と3階部分を減免措置にしていた。市は20年度から減免措置を取りやめている。
八尾市の山本和広財政部長の話「判決の趣旨を十分勘案した上で、控訴するか検討したい」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090319/trl0903191938015-n1.htm
米国務省が米女性記者の北朝鮮拘束を確認
2009.3.20 17:50
【ワシントン=山本秀也】中朝国境を取材中に北朝鮮当局による拘束が伝えられた米国籍の記者に
ついて、米国務省のウッド副報道官は19日、定例記者会見で、「米国人2人が拘束されたことは
承知している」と確認し、さらに詳しい情報の収集を急いでいると語った。
ウッド副報道官は、この問題で中国当局と連絡をとったことを明らかにしたほか、
スウェーデンを介したチャンネルで「北朝鮮と折衝することになる」との見通しを示した。
拘束の日時や具体的な状況は、明らかにしていない。
米メディアによると、拘束されたのは、カリフォルニア州に拠点を置くケーブル・テレビ局
「カレントTV」の女性記者、ユナ・リー氏(韓国系)とローラ・リン氏(中国系)。
今月17日に中国側から国境を流れる豆満江(トマンガン)=中国名・図們江=越しに
北朝鮮を撮影中、北朝鮮の国境警備兵に拘束されたとされている。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090320/amr0903201751008-n1.htm
4月9日に北朝鮮最高人民会議 ミサイル発射後に国威発揚か
2009.3.20 18:00
【ソウル=水沼啓子】朝鮮中央通信は20日、北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)
第12期第1回会議を4月9日に平壌で招集することを、同会議常任委員会が今月16日付で決定した
と報じた。
金正日総書記が最高ポストの国防委員長に再び推戴(すいたい)される見通しで、
金正日体制3期目がスタートする。
北朝鮮は4月4日から8日の間に、人工衛星の打ち上げを国際民間航空機関(ICAO)などに
通告しているが、実際は長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の改良型ミサイルの発射とみられる。
北朝鮮では、1998年8月末に長距離弾道ミサイル「テポドン1号」を打ち上げた際も、
発射直後に最高人民会議第10期第1回会議が開催され、金正日体制スタートを祝賀する雰囲気を
盛り上げた。今回も国威発揚を図り、内外に軍事力をアピールするのが狙いとみられる。
今月8日に開かれた最高人民会議第12期代議員選挙では、金総書記をはじめ687人が選出された。
半数近くが入れ替わったが、主要なメンバーはそのままだった。
後継問題が取りざたされる中、金総書記の3人の息子の名前はなかった。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090320/kor0903201800002-n1.htm
延坪島 荒波に揺れる島の民
2009年3月17日
「母さん。あれが僕の部隊だよ」。二十代前半の兵士が声を弾ませ、民宿のバスから兵舎を指さした。
北朝鮮が肉眼で見える、韓国北端の島・延坪島(ヨンピョンド)。兵役で防人(さきもり)となった
息子を心配し島を訪れた両親を案内する道。母親は「ウン、ウン」とうなずいてみせた。
近海で過去に二度、南北の艦船が戦い多数の死傷者が出た。
南北関係悪化で北朝鮮は軍事衝突の可能性をほのめかし、漁業と基地の島には今、重苦しい空気が漂う。
「島民は取材を歓迎しません」。島の役場ではっきり言われた。
国境の海のワタリガニ漁は四月に始まる。
「北への警戒から軍と警察が漁の規制を始めれば漁民との仲は険悪になる。心配はいろいろあって…」。
商店主は、予想される緊張が軍事的な問題だけでは済まないことを教えてくれた。
「なんだ、二日間だけで帰るのか」。漁師は不満げに言った。最前線で生きる人たちの本音がのぞいた。 (福田要)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2009031702000234.html
【政治】北朝鮮のミサイル自制要求合意へ 日中防衛相、海賊対策連携も確認
2009年3月20日 17時24分
【北京20日共同】浜田靖一防衛相は20日、中国の呉邦国全人代常務委員長(国会議長)と
北京市内で会談した。続いて梁光烈国防相とも会談。一連の会談で長距離弾道ミサイルとみられる
人工衛星発射準備を進める北朝鮮へ自制を求めることや、ソマリア沖海賊対策での連携などで合意する
見通しだ。
浜田氏は、北朝鮮が発射した場合は06年の国連安全保障理事会決議違反として制裁決議を求める
日本政府の立場を説明し、中国側に理解を要請する。
ソマリア沖海賊対策では日本が海上警備行動で派遣した海上自衛隊護衛艦が今月末にも日本関連船の
警護を開始することを踏まえ、既に派遣艦船を活動させている中国との協力の在り方について意見交換。
日中防衛交流の拡大も協議する。
また浜田氏は、21年連続で2けたの伸び率を示す中国の国防費の透明化を求める方向だ。
防衛相訪中は03年の石破茂防衛庁長官以来。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009032001000528.html
【国際】イランが北朝鮮に資金協力 シリア核施設で元独高官
2009年3月20日 16時42分
【ジュネーブ20日共同】元ドイツ国防省高官は19日付のスイス紙ノイエ・チュルヒャー・
ツァイトゥングに、北朝鮮の支援でシリアが進めていたとされる核開発に関連し、
イランが北朝鮮に資金協力していたとする記事を寄稿した。
シリアが北朝鮮の支援で原子炉を建設していたとの見方は強かったが、
背後にイランの資金協力があったことは米国の情報関係者の間でも全く知られていなかったという。
情報はイラン革命防衛隊の退役幹部から西側にもたらされたとしている。
記事によると、イスラエル当局はイランがこの計画のために10億ドル(約946億円)−20億ドル
の資金を北朝鮮に提供したとみている。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009032001000476.html
韓国、北のミサイルでPSI正式参加の検討も
2009.3.20 18:29
韓国外交通商省高官は20日、北朝鮮が「人工衛星」打ち上げと主張する長距離弾道ミサイルが
発射された場合、米国が主導する大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)への韓国の正式参加が
「一つの対応カードとして検討される」と述べた。聯合ニュースが伝えた。
同ニュースによると、外交消息筋はこれについて、北朝鮮が既に核実験を実施済みであるため、
長距離弾道ミサイルの発射は「別の安保環境が生じたことを意味するからだ」と説明した。
韓国はPSI訓練に視察団を派遣しているが公海上での臨検などには参加していない。
2006年の北朝鮮核実験後、米国が正式参加を強く要請したのに対し、
盧武鉉前政権は南北の衝突を招く恐れがあるとして拒否してきた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090320/kor0903201830004-n1.htm
韓国と北朝鮮、軍当局間の通信回復へ
2009.3.20 19:05
韓国統一省によると、米韓合同軍事演習最終日の20日、北朝鮮は9日から遮断していた
南北軍当局間の通信回線を21日午前8時に正常化すると韓国側に伝えてきた。
北朝鮮側は南北経済協力事業である開城工業団地の管理委員会に送ったファクスで
「(2000年の)歴史的な北南共同宣言履行を軍事的に保障するとの立場と意志」により、
通信回復を決めたと説明している。
北朝鮮は演習が始まった9日から通信回線を一方的に遮断、南北間の陸路往来も断続的に遮断してきた。
開城工業団地に進出している韓国企業は通信回線の回復に伴い、陸路往来の正常化を期待している。
しかし統一省によると、北朝鮮は20日、南北間の陸路往来を遮断し、開城工業団地との往来が
できなくなっている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090320/kor0903201905005-n1.htm
日中防衛相会談 北にミサイル自制を働きかけ?
2009.3.20 19:26
【北京=野口東秀】浜田靖一防衛相は20日、北京市内で、呉邦国全国人民代表大会常務委員長、
梁光烈国防相と相次いで会談した。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射問題やアフリカ・ソマリア沖の
海賊対策をめぐり、海上自衛隊の護衛艦と、1月から活動中の中国艦艇との情報共有など日中連携の
あり方について協議する。
防衛相の訪中は2003年の石破茂防衛庁長官(当時)以来約5年半ぶり。
会談では、北朝鮮がミサイルを発射した場合は、06年の国連安全保障理事会決議違反として
制裁決議を求める日本の立場を説明、中国側に理解を求める。
浜田防衛相は北朝鮮に自制を求めるよう中国側に促す考えだ。
一方、浜田氏は21年連続で2ケタの伸びを続けている中国の国防費について、透明性を高めるよう
求めるとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090320/chn0903201928002-n1.htm
北配備の新型中距離ミサイルは「ムスダン」 すでに15〜20基?
2009.3.20 19:07
【ワシントン=山本秀也】米上院軍事委員会で19日、北朝鮮が米アラスカ州までを射程に収める
新型中距離弾道ミサイル(IRBM)を実戦配備したことが、米軍高官の証言で確認された。
米議会調査局などによると、ミサイルは米軍が「ムスダン」のコード名で呼ぶ新型とみられ、
2007年4月に平壌での軍事パレードで存在が判明した。
ベールを脱いでから2年足らずで、北朝鮮が新たなミサイルを増産、配備したことが裏付けられた。
北朝鮮が「衛星実験」として、4月上旬に発射を予定する「テポドン2号」改良型とみられるミサイルは、
射程7000キロ以上をめざす長距離弾道ミサイルだ。これに対し、シャープ在韓米軍司令官が19日の
議会証言で実戦配備を確認した新型ミサイルは「沖縄、グアム、アラスカへの攻撃能力」を有する中距離型で、
在日米軍を含む西太平洋の米軍や域内の同盟国への現実の脅威を意味する。
新型ミサイルの実戦配備は、2月に公表された韓国国防省の年次白書にも盛り込まれたが、
今回の議会証言は、米軍高官として配備情報を初めて公式確認したものだ。
米軍が呼ぶコード名は、北朝鮮のミサイル施設がある同国北東部「舞水端里(ムスダンリ)」にちなむ。
北朝鮮での正式名は分かっていない。
米国際戦略評価センターのミサイル専門家、リチャード・フィッシャー上級研究員は、
新型ミサイルについて、「90年代に獲得したロシアの潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)R27型か、
テポドンの技術をベースに開発した」とみる。
射程距離に関する推定は、R27型の性能に基づき「最大3200キロ」とされてきた。
しかし、シャープ司令官は、より離れたアラスカへの攻撃能力を言明。議会調査局の報告も、
全長がR27型より「2・4メートル長い」との分析結果を盛り込み、より長射程である可能性を示唆した。
米国から日韓への通報では、最大射程が5000キロに達する可能性も伝えられたようだ。
【WBC】「非主流派」の熱狂が支える 「移民国家」を裏付け
2009.3.20 19:21
【ロサンゼルス=松尾理也】日本が韓国に快勝し、22日(日本時間23日)の準決勝で米国と
対戦することになった野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は
いよいよクライマックスを迎える。大会をめぐっては、発足時から指摘されている米国内での
関心の低さには大きな変化がない半面、出身国が出場する特定の民族社会は熱狂的に盛り上がるという、
移民国家・米国を映し出すような現象が起きている。
米国で野球は、「アメリカン・パスタイム(国民的娯楽)」と呼ばれる。
その言葉のように国民的なイベントに育て上げるという目標には遠いものの、
社会の非主流派である移民たちによる予想以上の盛り上がりが、結果的に大会を成功に導きつつある形だ。
大リーグ機構のデュピュイ会長はロイター通信に対し、今大会の広告収入は2006年の
第1回大会から50%増の見通しと語る。総スポンサー数も26社から56社に増加した。
「外国人たちの熱狂のショーケース」。米紙ニューヨーク・タイムズは、
移民や外国人滞在者らが観衆の主役を占めるWBCの現状をこう形容した。
マイアミで15日に行われた米国−オランダ戦の観衆は約1万1000人。
同じ日にサンディエゴで行われた日本−キューバ戦、韓国−メキシコ戦はいずれも約2万人に達した。
【疑惑の濁流】忍び寄る“和製核兵器”の脅威…企業の甘い認識が核の闇市場を繁盛させる?
2009.3.20 18:00
核開発に転用される恐れのある工作機械を不正に輸出したとして、工作機械メーカー「ホーコス」
(広島県福山市)の社員ら4人が警視庁公安部などに逮捕された。機械は輸出先の国から、
「核の闇市場」を通じて、北朝鮮やイランなど大量破壊兵器(WMD)開発懸念国に転売される可能性が
浮上している。国際的な規制強化で北朝鮮などは「迂回輸出」による調達を積極的に進めており、
企業の甘い認識によって、“日本製”の核兵器が日本へ向けられることにもなりかねない…。
◆不正に海外へ流出、500台超か
人口約46万人の工業都市・福山。昭和15年に設立されたホーコスは地元では優良企業で知られ、
同社の菅田秦介会長(79)は地元の福山商工会議所の会頭=3月13日に引責辞任=も務めていた。
会社付近には関連施設が点在し、街中には頭文字の「H」をかたどった看板も目立つ。
工作機械・環境改善機器・建築設備機器の3部門を持つ同社は、平成18年には経済産業省から
「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれていた。
のどかな地方の工業都市に衝撃が走ったのは昨年7月末にまで遡る。
警視庁公安部と広島県警が外為法違反容疑で家宅捜索に乗り出したからだ。地元商工関係者は振り返る。
「技術的なことを重視する会社で、コンプライアンス(法令遵守)を大事にするクリーンな
イメージだったのに…」
押収資料の分析など捜査を進めていた公安部などは3月4日、外為法違反容疑(無許可輸出)で、
同社海外営業課主任、美能圭輔(32)▽同社生産管理課係長代理、藤岡征樹(33)
▽同社製造2課係長代理、畠山克行(43)▽元同社海外営業課課長代理、青山正彦(51)
−の4容疑者を逮捕した。
>303
逮捕容疑は、「マシニングセンタ」(MC)と呼ばれる工作機械を経産相の許可を得ずに
韓国の自動車部品メーカーに6台(16年)、中国の自動車メーカーに10台(18年)の
計16台を不正に輸出したというものだった。
MCは主に自動車のエンジンの部品を製造する際に使用され、コンピューター制御で金属の表面に
数マイクロメートル(1000分の1ミリ)単位の誤差で穴を開けることができるシロモノ。
ウラン濃縮に使う遠心分離機の部品を加工する際に使用される恐れがあるという。
容疑事実では16台だが、捜査関係者によると、同社は14年以降に輸出台数が急増。
米国や欧州、中国、韓国、東南アジアに約600台のMCを輸出していた。
捜索で押収した資料を分析したところ、500台以上が無許可で輸出された疑いもあるという。
地元の有力企業でもあるホーコスの社員は、なぜ不正輸出に手を染めていったのだろうか。
◆ウソにウソを積み重ね…
そもそも大量破壊兵器など軍事転用される恐れが強い物資の輸出に関しては、
実質的にすべての輸出貨物に審査申告を必要とする「キャッチオール」体制が敷かれている。
輸出貿易管理令では、金属加工精度が6マイクロメートル未満の性能を持つ工作機械を輸出するには、
経産相の許可が必要となっており、今回輸出されたMCはこれに該当していた。
ただ、申請から許可が下りるまでには3〜4週間かかるのが一般的。
「正規に申請をすると納期に間に合わなかった。早く売りたかった」
捜査関係者によれば、逮捕された4人は公安部などの調べに容疑を認めた上で、
動機をこう供述したという。
時間の短縮という安易な理由が不正輸出の発端だったのだ。そのために4人が編み出した手口が、
輸出許可がいらない低い性能に偽って申告する方法だった。
>304
公安部などの調べによれば、4人の役割は次のようなものだ。
技術畑の畠山容疑者がデータを改竄(かいざん)。藤岡容疑者が通関手続の書類を作成し、
青山、美能両容疑者が経産相に申告したというものだった。
さらに、精度の低いもので同じ形式の工作機械であれば、5台の平均値を申告すれば
1台ごとに申告する必要はなく、1回データを改竄すれば不正輸出を繰り返すことができる。
「1度ついたウソで、ウソを重ねることになってしまったのだろう。
結果として取り返しがつかない数の不正輸出に手を染めざるを得なくなった」
捜査関係者はこう分析する。
◆日本が核開発のループホールに
経済産業相の許可を得ずに輸出された機械は追跡調査が困難となるため、輸出先の国からさらに
中東や北朝鮮といった国へ流出する危険性をはらむ。北朝鮮などはこの「迂回ルート」を熱心に
模索している。近年、警察当局が積極的に摘発に乗り出している背景がここにある。
中東向けとしては18年に、核兵器製造に転用可能な3次元測定器をマレーシアなどに輸出したと
して川崎市の精密機器メーカーの社長らが警視庁に逮捕された。
輸出された機器は国際原子力機関(IAEA)がリビアで行った核査察で発見された。
北朝鮮向けでは、19年にやはりIAEAの核関連施設の査察で、日本製真空ポンプが見つかり、
神奈川県警は昨年7月、輸出元となった日本国内の会社社長を書類送検している。
神奈川県警は今年2月26日にも、核開発に転用可能な磁気測定装置を東南アジア経由で北朝鮮に
輸出しようとしたとして、都内の北朝鮮系貿易商社「東興貿易」など数カ所を家宅捜索したばかりだ。
>305
北朝鮮などは日本をWMD関連資機材の一大拠点と位置づけているとされ、
不正輸出の取り締まりは北朝鮮と警察当局とのイタチごっこが続いている。
「国際的に歩調を合わせる輸出管理の中で、日本が核開発のループホール(抜け穴)として
利用されているという危機意識が企業側にも求められている」
警察幹部はこう指摘する。
◆摘発は氷山の一角?核開発に日本企業が荷担か
「第三国へは『核の闇市場』を通じて転売される可能性がある」(捜査関係者)。
核の闇市場。パキスタンの核開発者、カーン博士が編み出した核物質や技術の秘密取引ネットワークで、
関連国は30カ国以上にのぼるとされる。パキスタンの核開発では闇市場から物資を調達しており、
北朝鮮の核開発にも影響を与えているとの指摘もある。
そのカーン博士のもとへ1970年代以降、複数の日本企業が特殊磁石や電子顕微鏡など、
核開発や研究に必要な物資が大量に輸出されていたことが最近になって判明した。
こうした部品がパキスタンや北朝鮮の核開発に利用された疑いがあり、
唯一の被爆国である日本の企業が核開発に荷担していた可能性が高い。
ヒル氏承認阻止の意向=駐イラク大使人事で共和党議員−米紙
【ワシントン20日時事】米紙ワシントン・タイムズ(電子版)は20日、
共和党のブラウンバック上院議員が駐イラク大使に指名されているヒル国務次官補
(東アジア・太平洋担当)の承認を阻止する姿勢を示したと報じた。
ブラウンバック議員は同紙に「阻止のため全力を尽くす」と述べた。
上院では指名人事の承認などに関し、個々の議員に審議の留保を求める権限が認められている。
同議員は、この権限を利用して承認を阻止する意向という。
同議員は反対の理由について、ヒル氏が昨夏の議会証言で、
米朝協議で人権問題を取り上げる考えを示しながら、約束を実行しなかったなどと指摘した。
19日にはヒル次官補と面会したが、考えは変わらなかったという。
(2009/03/20-16:08)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009032000290
北朝鮮、4月9日に最高人民会議 発射予告日の直後
2009年3月20日19時51分
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)が4月9日に平壌で開かれる。
朝鮮中央通信が20日、伝えた。北朝鮮は開催前日までに「ロケットを打ち上げる」と予告しており、
発射直後の開催となる。会議に姿を現す金正日総書記の健康状態にも注目が集まりそうだ。
今月8日の代議員選挙で改選された金総書記ら687人が会議に出席する。
国家最高のポストとされる国防委員長に金総書記を3選するほか、対米関係や南北関係、
経済不振の問題などにも言及するとみられる。
日本海に面した基地では、長距離弾道ミサイル「テポドン2」の発射準備とみられる動きが続いており、
北朝鮮は「4月4日から8日の間にロケットを打ち上げる」と通告している。
韓国政府は発射直後に設定された会議の日程について「発射成功を祝い、(金総書記の)健康問題などで
動揺した国内を結束させる狙いがある」(関係者)とみている。
一方、昨年夏に重病説が浮上して以来、公表されていない金総書記の動画映像が流れるかどうかも焦点だ。
19日に公表された写真では、金総書記のやつれた様子が目を引いた。韓国政府関係者は20日、
「執務能力に問題がないと判断しているが、健康に問題がないか改めて分析する必要がある」と語った。
http://www.asahi.com/international/update/0320/TKY200903200207.html
北朝鮮打ち上げ、米の重大懸念になると米戦略軍司令官
【ワシントン=小川聡】チルトン米戦略軍司令官は19日の上院軍事委員会公聴会で証言し、
北朝鮮が「人工衛星」名目で長距離弾道ミサイルの打ち上げを計画していることについて、
「米国を射程に収める長距離ミサイル技術と彼らの核兵器計画が結びつくと、我々の重大な懸念となる」
との認識を示した。
また、打ち上げ直後に人工衛星か長距離ミサイルかを断定することは、
「非常に困難だ」と指摘したうえで、
「人工衛星打ち上げであっても、長距離ミサイルの技術の進歩に役立つ」と述べた。
(2009年3月20日19時57分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090320-OYT1T00680.htm
北朝鮮:最高人民会議4月9日に招集 「衛星」発射直後
【北京・西岡省二】朝鮮中央通信は20日、北朝鮮の最高人民会議(国会)第12期第1回会議が
4月9日に平壌で招集されると報じた。同会議常任委員会が3月16日付で決定した。
北朝鮮は4月4〜8日の間に「試験用通信衛星」の打ち上げを国際機関に通告している。
同会議では金正日総書記の第3期指導体制がスタートすることになり、
「衛星」打ち上げは国内体制の引き締めを図る狙いがあるとみられる。
会議の議題は明らかにされていないが、金総書記が国家最高ポストの国防委員長に3選され、
内閣など国家機関の人事や今年の国家予算なども討議される見通し。
同会議の代議員選は今月8日に実施され、金総書記をはじめ687人が選出された。
代議員登録は4月7、8両日に平壌の万寿台(マンスデ)議事堂で行われる。
北朝鮮が98年8月に人工衛星打ち上げ名目に行った長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の発射は、
最高人民会議第10期第1回会議直前に実施され、金総書記による指導体制強化の役割を果たしたとされる。
今回は日米韓が長距離弾道ミサイル発射として警戒を強める一方で、
国内的には98年と同様に国威発揚の意図も込められているとみられる。
毎日新聞 2009年3月20日 19時50分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090321k0000m030045000c.html
韓国:PSIへの正式参加を検討 北がミサイル発射なら
【ソウル西脇真一】韓国外交通商省関係者は20日、北朝鮮が「人工衛星」と主張する
長距離弾道ミサイルの発射を強行した場合、大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)への
韓国の正式参加を検討すると述べた。
PSIを主導する米国は、06年に北朝鮮が核実験を実施した後、韓国に正式参加を求めてきたが、
韓国は南北関係に配慮し、合同訓練への参観団派遣など部分参加にとどめていた。
正式参加の検討は、北朝鮮へのけん制とみられる。
PSIは03年にブッシュ米大統領(当時)の提唱で発足。
航空機や船舶の臨検、輸出管理体制などの協力強化を目指しており、日本も加わっている。
毎日新聞 2009年3月20日 19時53分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090321k0000m030047000c.html
米女性記者拘束「北朝鮮の法に基づく措置」の可能性?
2009/03/20(金) 15:31
北朝鮮の軍当局が米女性記者2人を拘束したことについて、国連駐在の北朝鮮代表部はこのほど
「拘束された者には、北朝鮮の法に基づいた措置が行われるだろう」と述べ、
対応は北朝鮮にゆだねるしかない、との姿勢を示した。聨合早報が外電を引用し、20日付で伝えた。
報道では、国連駐在の北朝鮮代表部が19日の電話インタビューで、米女性記者拘留問題について
「本当に捕まったのか」とこたえるなど、拘束の知らせに当惑した様子を見せ、
「関連手続きを行わないまま領土に入ったのならば、現地の法律による措置を受ける可能性もある。
それはどこの国でも同じこと」などと述べ、北朝鮮の出方を見守るしかない、との姿勢を見せた。
脱北者宣教団体「Durihana(ドゥリハナ)宣教会」の千基元(チョン・ギウォン)牧師は
ニューヨークで19日、「拘束された記者は取材中、報道価値の高い情報を得ようとして、
知らないうちに国境を越え、事件に巻き込まれた可能性がある」と指摘、
同氏は17日に記者らと連絡を取り、「彼女達には、国境付近の危険性を事前に知らせていたし、
どんなことをするにも相談するよう声をかけていた」と述べるなど、
今回の事件は、ガイドと記者たちの行き過ぎた取材活動によるもので、
特殊な目的があって越境したとは思えないとの見解を示した。(編集担当:金田知子)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0320&f=politics_0320_001.shtml
陸路通行、3回目の遮断=軍当局間は通信正常化へ−北朝鮮
【ソウル20日時事】韓国統一省は20日、北朝鮮が開城工業団地などへの韓国側人員の
陸路通行を中断したことを明らかにした。北朝鮮による陸路通行の遮断は3回目。
同工業団地では病気など特別な事情がある人を除く計752人が足止め状態になっている。
同省の洪良浩次官は会見で「北朝鮮側は、こうした不当で一方的な措置によって発生する
企業の経済的損失など、すべての結果に対して責任を負わなければならない」と非難した。
統一省によれば、北朝鮮は一方で、21日午前8時から南北軍事当局間の通信回線を正常化すると
韓国側に通知した。
(2009/03/20-18:54)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2009032000367
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 一茶の俳句
2009.3.21 02:28
ふくろうよ
面癖(つらぐせ)直せ
春の雨
小林一茶の名句の1つだが、これがソウル中心部の名所、光化門交差点の高層ビルの玄関に
大きく掲げられ話題になっている。ビルは「教保(キョボ)ビル」といって韓国の有名保険会社
「教保生命」の本社で、地下にある韓国最大の超大型書店「教保文庫」でも知られる。
「教保」つまり「教育保険」で名を成した会社だけに知的事業に熱心だ。
その一環として約20年前から、ビル玄関の壁面に「絵と詩」のあるしゃれた感じの大きなパネルが
掲げられていて、人びとを楽しませてきた。パネルの中心は詩で年に4回、季節ごとに変わる。
そのパネルに今年の春、新しい詩として一茶の俳句が登場したのだ。
これまで内外の有名詩人の詩が使われてきたが、日本人の作品は初めて。
しかも俳句からというのは憎い。もちろん韓国語に翻訳されていてハングルで横書き。
韓国語では俳句の12文字が「顔をちょっとゆるめてはどうか/ふくろうよ/これは春雨じゃないか」
と18文字に訳されているが意は十分に伝わっている。
韓国も経済危機で大不況。春なのに街の人びとの表情はこわばって、さえない。
そこで一茶の句を借りて「春が来たんだから、ふくろうみたいなしゃちこばった顔をしていないで、
ちょっと表情でも変えてみてはどうなの」というわけだ。
日本の官庁街やビジネス街にもこんなユーモアと余裕が欲しいですねえ。(黒田勝弘)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090321/kor0903210229000-n1.htm
北朝鮮最高人民会議、4月9日に招集…ミサイル成果強調か
【ソウル=前田泰広】20日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)
常任委員会は16日付の決定で、同会議の第12期第1回会議を4月9日に平壌で招集すると発表した。
北朝鮮は4月4〜8日に「人工衛星」名目で長距離弾道ミサイルを発射すると予告しており、
第1回会議でミサイル発射の成果を強調する狙いとみられる。
決定は具体的な議題には触れていないが、金正日(キムジョンイル)総書記が「国家の最高ポスト」
と位置づけられる国防委員長に再任される見通しだ。
金総書記の健康不安の払しょくと、金日成(キムイルソン)主席生誕100周年にあたる
2012年までの「強盛大国」実現に向け、体制固めを図る思惑もある。
(2009年3月20日23時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090320-OYT1T00960.htm
「ミサイル発射」後…米国、北朝鮮との緊張望まず
【ニューヨーク=白川義和】北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射計画に対し、
日米が国連安全保障理事会議長による「遺憾声明」を前提に文案作成を始めたのは、
中国だけでなく米国も北朝鮮との緊張が高まる事態を望んでいないからだ。
関係国は北朝鮮に発射を断念させる外交努力では一致しているものの、
発射後に取るべき措置では、日韓と米中の間で姿勢の違いが出てきた。
日韓には追加制裁も辞さない強硬論があるが、中国は北朝鮮を刺激し、
核問題をめぐる6か国協議の再開に悪影響を与える措置には断固反対している。
米オバマ政権も6か国協議を重視し、北朝鮮との直接対話を模索しているところであり、
「中国の主張を無視するわけにはいかない」(安保理筋)事情がある。
安保理常任理事国の中国は、決議案への拒否権を持つが、議長声明も全会一致が原則であり、
中国の合意が必要なのは変わらない。このため、声明の中身についても、北朝鮮への「非難」はもちろん、
「人工衛星でも過去の安保理決議違反」という日米韓の見解すら、明文化は難しいとみられる。
国連外交筋は「中国は1998年のミサイル発射時のプレス声明と同様の内容を求める」と予測する。
この声明は「北朝鮮がロケットで打ち上げた物体が日本近海に着水したこと」に懸念を表明しただけで
「ミサイル」の表現は使っていない。北朝鮮に配慮し、「平和目的の宇宙開発」の権利にも言及している。
今回発射が行われ、安保理討議に移れば、ベトナムやリビアなど非常任理事国が宇宙の平和開発の
権利を訴え、中国に同調する可能性がある。
議論が難航する場面も予想され、日米などは水面下で各理事国への「根回し」を進めている。
北朝鮮ミサイル対応「安保理議長声明」で…日米が文案着手
【ニューヨーク=白川義和】北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルを発射した際の
国連安全保障理事会の対応について、中国が制裁・非難決議に反対する立場を関係国に伝達し、
日米は拘束力のない議長声明を視野に文案作成を始めたことがわかった。
国連外交筋が19日、明らかにした。
同筋によると、中国の国連大使らは先週末から今週にかけて日米韓などの国連代表部を訪れ、
「中国は決議に反対する」と伝え始めた。北朝鮮が人工衛星の打ち上げと主張し、国際海事機関に
事前通報するなどの手続きを取っていることから、「発射しても、北朝鮮に弾道ミサイル計画の
停止・放棄を求めた過去の安保理決議違反とはいえない」との見解を示した模様だ。
米国も中国の主張に異論を唱えておらず、日本や韓国は決議の必要性を強く打ち出せない状況という。
これを受けて、日米は発射に「遺憾の意」などを表明する議長声明を想定した文案作成に着手した。
実際の安保理協議ではまず決議案の形で提示しても、最終的に議長声明を落としどころとして
中国の合意を求める考えとみられる。
安保理は2006年の北朝鮮のミサイル発射では非難決議を採択したが、1998年は非公式の
報道機関向け「プレス声明」で遺憾表明するにとどまった。議長声明はプレス声明よりは強いものの、
決議と違って対象国や加盟国への法的拘束力はない。北朝鮮は4月4日から8日までの間に
「試験通信衛星」を打ち上げると予告しており、発射直後に安保理が開かれる見通しだ。
(2009年3月21日03時05分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090320-OYT1T01078.htm
北朝鮮、ミサイルを撃たない方がいい…中国国防相が明言
【北京=中山詳三】浜田防衛相は20日、北京市内で中国の梁光烈国防相、
呉邦国・全国人民代表大会常務委員長と個別に会談し、「人工衛星」打ち上げ名目で
長距離弾道ミサイルの発射準備を進める北朝鮮に対し、中国が自制を促すよう要請した。
梁国防相は「北朝鮮が撃たない方がいい」と明言する一方、
「日本などが淡々と受け止め、冷静な対応を取った方がいいのではないか」と指摘した。
呉氏は「関係諸国が冷静かつ適切に対応することが必要だ」と述べるにとどめた。
梁国防相との会談では、両国の防衛交流に関し、
〈1〉アフリカ・ソマリア沖の海賊対策の情報交換などで協力
〈2〉梁国防相の年内来日
――など10項目で一致し、こうした内容を盛り込んだ共同プレス発表を公表した。
一方、浜田防衛相は梁国防相に軍事力の透明性向上に努力するよう求めた。
梁国防相は「中国はずっと防御的な政策を行う」と主張した。
防衛相の訪中は2003年9月の石破防衛長官(当時)以来、4度目。
(2009年3月21日00時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090321-OYT1T00040.htm
ミサイル破壊命令、月内にも発令へ 防衛相、対北朝鮮
2009年3月20日23時18分
【北京=石松恒】北朝鮮が4月4〜8日の間の「人工衛星の打ち上げ」を予告していることに対し、
浜田防衛相は20日、打ち上げ失敗で日本に落下する場合に備え、自衛隊法82条の2に基づく
「弾道ミサイル等破壊措置命令」を月内にも発令する考えを明らかにした。
発令されれば、同条項の初適用になる。
破壊措置命令には、ミサイルなどが
(1)「日本に飛来する恐れがある」ときに閣議決定を経て防衛相が命じる
(2)「日本に飛来する恐れがあるとは認められない」が、事態の急変に備え、
あらかじめ防衛相の判断で原則非公表で命じる――の2種類ある。
浜田氏は20日、記者団に対して「どっちがより使いやすいかということだ。
その判断をこれからするようになると思う」と述べた。
政府は週明けにも官房長官、防衛相、外相による3大臣会合を開き、最終判断する。
ただ、発令した場合でも、北朝鮮が国際機関に通報した計画通り、
日本の上空を通過する軌道を取れば、迎撃することはできない。打ち上げ失敗などで、
弾頭部分やブースターなどが日本の領土・領海に落下すると判断した場合にのみ迎撃対象となる。
発令方針を固めたことを受けて、防衛省は近く、関東や中部地方の航空自衛隊基地にある迎撃用の
地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を、ロケットが通過するとみられる秋田、岩手両県など
東北地方に配備する方向で検討に入る。具体的な配備場所については、護衛範囲が半径数十キロと
限定的なPAC3の能力などを踏まえ、慎重に判断する。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を
搭載したイージス艦2隻も日本海に展開させ、発射を覚知する早期警戒衛星を持つ米国と情報を
共有しながら、発射に備える。
政府は北朝鮮がロケットを発射したときに国民に瞬時に周知するため、
全国瞬時警報システム(Jアラート)の使用なども検討しており、対応を詰める。
http://www.asahi.com/politics/update/0320/TKY200903200254.html
[国際]観光業「韓国人のお金は韓国人へしか落ちなかった」
先月カンボジアを訪問した韓国人は、昨年同月比30パーセント減少した。
観光省統計・観光情報局のコン=ソピアレア局長が18日述べた。
全国籍を通じてのカンボジア訪問者数は昨年12月に前年同月比9.5パーセント減少、
今年1月は同2パーセント減少にとどまっており、韓国人の減り具合がきわだっている。
だがカンボジア旅行業協会運営委員会のホー=ヴァンディー委員長は、韓国人客の減少は、
実は大した経済的痛手ではないのだと語る。
韓国人は長らくカンボジアに独自のインフラを築いており、自国から韓国人のツアーガイドを輸入し、
韓国人が経営するレストランやホテルだけを選んで訪れるのだという。
「韓国人訪問客は、カンボジアの国にもカンボジア人にも、ほとんどお金を落とさない。
なぜなら韓国人にしかお金を払わないからだ」と同委員長は述べるとともに、これからはそれでは
やっていけずに韓国人客以外にも目を向ける韓国人オーナーも現れるかもしれないと語った。
韓国大使館の職員が匿名で語ったところによれば、プノンペンには70軒、シエムリアプには40軒の
韓食店がある。ホー=ヴァンディー委員長の言葉どおり、最近ではどこもおおむね入りが芳しくなく、
日本食を始める所、モーニングを始める所、カンボジア料理を始める所などさまざまである。
だが中には、子供に画用紙に「独島はわが地」と書かせた絵を今でもレジ脇に飾っている
トゥオル=コーク区の「大長今」のように、あくまで韓国人オンリーでやっていく気構えを見せる店もある。
プノンペン中心部にあった朝鮮族の食堂も先ごろ姿を消した。このほかプノンペンには「大同江食堂」、
シエムリアプには「平壌親善館」という北朝鮮国営の朝鮮料理店があるが、この2軒はいずれも
繁盛しているところを見ると、やはり店の独自カラーというものが大切だと思わされる。
>326
一方、カンボジアを訪問したベトナム人は1月に22,875人を記録し、韓国人の22,524人を抜いて、
かねての大方の予想通り1位に躍り出た。その理由の一つとしては、ベトナム国民との良好な関係が
挙げられる、とコン=ソピアレア局長は語った。
2001年には、カンボジア訪問者が最も多かったのは米国だった。
2002年と2003年には日本が最も多かった。2004年から2008年までは韓国が1位となり、
とりわけ2007年には2位以下の国の2倍以上の訪問者数を記録していた。
2009年のトップはベトナムになるだろう、と同局長。
同局長によれば、現在、カンボジア訪問者数の3位以下は米国、中国、日本、英国、フランス、
オーストラリア、タイ、ラオスとなっている。
日本は昨年は3位だったが、現在は米国・中国に抜かれて5位に落ちている。
2009年03月20日 カンボジアウォッチ編集部
http://cambodiawatch.net/cwnews/kokusai/20090320_2.php
金総書記の写真公開、激やせぶりに改めて健康不安説も
【ソウル=浅野好春】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日付で、金正日総書記(67)が
平壌市内の金日成総合大学に新築された「水泳館(屋内プール)」を視察する写真を公開した。
ごく最近の写真に間違いないとみられるが、これまでのものに比べて総書記の「激やせぶり」が
はっきり分かり、健康不安が改めて注目されそうだ。
金総書記のやせ方が顕著なのは腹部。脳卒中で倒れたとされる2008年8月中旬より前に
人民軍部隊を視察した時点では、膨らんでいた。09年1月訪朝した中国共産党の
王家瑞・対外連絡部長と会談した際にも、腹部がやせたのは分かったが、近影ではさらにやせて、
やつれたようにさえ見える。
また、ラヂオプレス(RP)によると、朝鮮中央テレビは20日夕、
金総書記の水泳館視察写真35枚を放映。うち26枚は総書記を写したもので、
マヒ説の出ていた左手で、顔から外したサングラスをぶら下げている写真も2枚確認された。
(2009年3月21日11時09分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090321-OYT1T00340.htm
韓国情報機関トップが極秘訪米 北のミサイル問題協議か
2009.3.21 12:29
韓国の聯合ニュースは21日、同国情報機関である国家情報院の元世勲院長が17〜18日に
ワシントンを極秘訪問し、ブレア米国家情報長官やパネッタ米中央情報局(CIA)長官らと会談、
北朝鮮の弾道ミサイル発射準備問題などについて協議したと報じた。
中央日報によると、元院長は、北朝鮮が「人工衛星」打ち上げと主張しても軍事目的の
ミサイル開発だとする韓国の立場を伝達。米国側は、太平洋側に発射された場合は迎撃を検討し、
国連安全保障理事会を通じた制裁論議も進める考えを表明した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090321/amr0903211231011-n1.htm
南北の軍通信回線が回復 北朝鮮、開城往来も正常化
2009.3.21 12:28
韓国統一省は21日、北朝鮮が米韓合同軍事演習(9−20日)への対抗措置として9日から
遮断していた南北軍当局間の通信回線が21日午前、回復し、同回線を通じた南北の往来手続きも
正常化したと発表した。
同省によると、北朝鮮の開城工業団地と韓国側を同日往復することを申請していた韓国企業関係者ら
についても、書類の不備を指摘された一部の者を除き北朝鮮側から承認の連絡が来た。
ただ、韓国では北朝鮮が今後も李明博政権を揺さぶるために通行遮断を行うことが懸念されている。
同省は、開城工業団地に関連する「南北の自由な往来」を保障するよう北朝鮮側に求めた。
北朝鮮は同通信回線を一方的に遮断した九日以降、南北の陸路往来を断続的に遮断し、
20日も往来を認めなかった。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090321/kor0903211228001-n1.htm
【朝鮮半島ウオッチ】北の“ミサイル・ショー”はビジネスも狙う
2009.3.21 18:00
打ち上げ予告や国際機関への通告など、周到な準備が目立つ北朝鮮のミサイル発射は、
国際社会のごうごうたる非難と警告のなかの“ミサイルショー”となるのか。
第三期金正日政権の国威を発揚すると同時に米本土を脅かす核ミサイルの脅威をデモンストレーション。
さらに中東に拡大する北朝鮮のミサイルコネクションに実力を示すもくろみだ。(久保田るり子)
■テポドンの値段は?
北朝鮮のミサイル輸出は短距離ミサイルのほか弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)や
「スカッド」(射程600キロ)が確認され、「テポドン1号」も含まれているとみられている。
戦略兵器として有用な弾道ミサイルは価格の高い主力商品。
北朝鮮は90年代初めには「ノドン」を製品化。英国国際戦略研究所(IISS)は
「ノドン」の生産量を月産6発、年間72発(2004年)と推定している。
韓国情報では「スカッド」1発が100−200万ドル(約9800万円−1億9600万円)、
「ノドン」が400万ドル、「テポドン1号」が600万ドル。年間のミサイル・ビジネスは推定
10億−15億ドルだが、近年は拡大の傾向で「イランは北朝鮮から旧ソ連SSN6改良型の
新型中距離弾道ミサイル(射程2500キロ)の購入を始めた」(2006年、イスラエル紙)。
相手国はパキスタン、イラン、エジプト、シリアに加え、イラクやナイジェリアなどの販売ルートも
判明し、大量破壊兵器拡散問題として懸念されている。
北朝鮮は70年代後半にエジプトから旧ソ連製「スカッドC」2基を入手、これを分解して技術を獲得、
改良して独自で「ノドン」を完成させた。米情報機関によると、85年から2003年にかけ世界に
「スカッド」を400基輸出している。
>333
とくに北朝鮮のミサイルコネクションが問題視される理由はイランやパキスタンなど友好国と
技術協力や分業を伴う共同開発だ。「ノドン」そっくりの「ガウリ」を保有するパキスタンとの
協力関係で、ノドンは93年1回だけの試射で97年には実戦配備が可能になったといわれる。
今回は2月2日にイランが衛星打ち上げに成功したばかりで、イランと北朝鮮の技術協力の内容が
注目されている。
長距離弾道ミサイルは核弾頭の搭載が前提の戦略兵器であるため、ミサイルコネクションは
そのまま核コネクションに重なっている。
■「第二経済委員会」の外貨稼ぎ
北朝鮮の軍事経済のなかで武器の研究・開発、生産・輸出を管理しているのが「第二経済委員会」
と呼ばれる朝鮮労働党の軍需工業部に直属する組織だ。
核実験を含む核開発やミサイル開発、生産、輸出もここが指令している。亡命者証言などによると、
科学院や研究所を傘下に約500カ所の軍需、部品工場を管轄し、自前の貿易会社も持って約50万人
を統率している。表舞台には出ない軍の秘密経済で、外貨稼ぎの主力がミサイル輸出という。
北朝鮮がミサイル輸出をいかに重要視しているかが露呈したのが98年10月の第3回米朝ミサイル協議だ。
98年8月末、北朝鮮はテポドンを日本海に向けて発射、4日後に「人工衛星打ち上げに成功」
を発表した。この後、関与政策の米クリントン政権は1年4カ月ぶりにミサイル協議を再開。
開発と輸出中止を提起した米国に対し、北朝鮮は「輸出中止なら補償金10億ドル」と要求した。
99年のミサイル協議では値段をつり上げ「3年間、毎年10億ドル」を要求。結局、99年9月、
クリントン政権は北朝鮮に譲歩、「ベルリン合意」を結んで対北経済制裁の一部解除を実施。
中断していた枠組み合意の重油提供再開や人道食糧援助を行った。
【疑惑の濁流】田口さん、めぐみさん、「中国人教官」…金賢姫元工作員が告白した拉致の連関
2009.3.21 18:09
拉致被害者、田口八重子さん=拉致当時(22)=の家族と面会した金賢姫元北朝鮮工作員(47)
の証言は、拉致の“闇”にさまざまな角度から光をあてた。証言は、日本人化教育を受けた
田口さんだけにとどまらず、横田めぐみさん=同(13)=や、海外の拉致被害者にまで及んでいる。
金元工作員は一度も会ったことのないめぐみさんの情報をなぜ知っていたのか。
そこにひとつのポイントがある。北朝鮮が手塩をかけて養成し大韓航空機爆破を実行した
元工作員の証言が、北朝鮮を追及するヒントを示している。
◆同僚工作員はめぐみさんの話を告白していた
「1985(昭和60)年1月、海外実習から帰ってきて(同僚工作員の)
『金淑姫(キム・スクヒ)』と合流した。そのとき、『金淑姫』は、84(昭和59)年末に
田口さんとめぐみさんと3人で(平壌)市内から遠く離れた招待所で一緒に生活したと言っていた」
金元工作員は面会した田口さんの兄、飯塚繁雄さん(70)と長男、耕一郎さん(32)に
こう話したという。
田口さんらが3人で同居していたという内容は、帰国した被害者がすでに証言しており、
大きな驚きはなかったが、「金淑姫」からめぐみさんについて聞いていたことが明らかになった
ことは大きな意味を持つ。
「『淑姫』とめぐみさんが一緒に写ったポラロイド写真を見た」。めぐみさんが、田口さんと
同じように工作員に日本人化教育をさせられていた実態が裏付けられた証言だ。
「めぐみさんは精神的な病気で少し入院したといっていたが、それほど深刻ではなかったと聞いた」。
こちらは、めぐみさんが「精神障害になり、自殺した」という北朝鮮側の説明に疑義を示す内容となった。
>336
金元工作員が田口さんについて知っている情報がたくさんあったように、「金淑姫」もめぐみさんに
ついて多くのことを知っていた。金元工作員は、北朝鮮側が「死亡」とした田口さんやめぐみさんら
被害者について、「北朝鮮が(日本側に)提出したさまざまな書類があるが、確認してから今後お話し
したいと思う」とも語り、「金淑姫」が話していためぐみさんに関する情報の記憶をたどることも示唆した。
「金淑姫」。金元工作員が工作員教育を受ける際、“配合(ペアを組むこと)”された相手で、
2人は1年間にわたって同居し、工作員養成機関「金星(クムソン)政治軍事大学」
(92年に金正日政治軍事大学に改称)で厳しい訓練を受けた。
銃や爆弾の扱いをはじめ、ありとあらゆる工作活動をたたきこまれた同僚だった。幾度にもわたる教育、
実習、ミッションを共にした仲で、2人は「姉妹のようだった」(金元工作員)という。
金元工作員が大韓航空機を爆破するミッションを与えられたことをみれば、
「金淑姫」も別のミッションを与えられていたとみられる。
日本政府は韓国や米国などへの照会も含め、「金淑姫」に関する情報を収集することで、
北朝鮮がひた隠す拉致被害者に関する新情報が得られる可能性があるのだ。
◆マカオ、タイ…拉致被害者情報はつながった
田口さんの家族との面会に先立ち、金元工作員は日本人以外の拉致被害者についても重要な証言をしていた。
「北京語を教えてくれた女性は私より5歳年上で、ミス孔(コン)という人だった。
典型的な中国美人で、マカオから拉致されたと聞いた。
北朝鮮に拉致されてきて収容されている最中に逃げ出して、また捕まったといいます」
金元工作員が今年2月、韓国のジャーナリストに話した内容だ。
78年7月、マカオのリスボア・ホテル内の宝石店に勤めていた中国人女性2人が、
「日本人」を名乗る男2人に観光案内を頼まれて連れ出されて失跡した。
2人は北朝鮮工作員に船で北朝鮮に拉致されたことがほぼ確実視されていた。
>337
金元工作員が「ミス孔」と呼んでいたのは、そのうちの1人、孔令●(「貝」を2つ並べた下に「言」、
ホン・レンイン)さん=同(20)=だ。「ホン」は朝鮮語では「コン」と発音する。ジャーナリストが
孔さんの写真を見せると、金元工作員は「この女性が私の中国語教師だった」と断言したという。
証言によれば、金元工作員は84年6〜8月、「金淑姫」とともに、孔さんから平壌市北部の
龍城40号招待所で中国語教育を受けた。
孔さんについては、香港から北朝鮮へ拉致され、後に脱出した韓国人女優、崔銀姫(チェ・ウニ)さん
が写真を見た上で、「北朝鮮で会った女性に間違いない」と産経新聞の取材に答えている。
崔さんの著書「闇からの谺(こだま)」(文芸春秋)には、
孔さんについて「典型的な中国美人のようだった。背は1メートル65ぐらいだ。
直感的に、彼女もわたしのように拉致されてきた女性だと思った」と書かれている。
崔さんと孔さんは79〜80年ごろ、東北里(トンプンニ)の招待所近くを散歩中に密会を重ねて
いたといい、孔さんは「インドネシア大使館に飛び込んだが、『助けるのは難しい』といわれ、
再び北朝鮮側に引き渡された」と、崔さんに語ったという。金元工作員の証言内容と一致する。
2002(平成14)年9月の日朝首脳会談で、金正日総書記が日本人拉致を認めて謝罪した際、
拉致の理由を「工作員の日本語教育などのため必要だった」と説明した。
これは被害者が日本人の場合であって、「中国語の教育には中国人」があてられていたことも
裏付けられた。だとすれば、その他の外国語の場合は…。
李大統領の側近拘束 多額の不法資金受け取りか
2009.3.21 18:35
韓国検察当局は21日、李明博大統領側近の秋富吉元大統領広報企画秘書官(52)が、
盧武鉉前大統領の有力後援者から数億ウォンの不正資金を受け取ったとして、
特定経済犯罪加重処罰法違反の疑いで拘束、本格的な捜査を始めた。
逮捕されれば、昨年の米国産牛肉の輸入問題以降、低迷していた支持率が30%台に回復し、
金融危機克服に全力を挙げている李大統領にとって痛手となりそうだ。
検察は盧前大統領の側近の国会議員も事情聴取中。秋元秘書官については職務権限などが
明確でないことから、非公務員のわいろ授受類似行為を処罰できる同法の「あっせん収財」容疑を
適用したとみられる。
後援者は、盧前大統領の実兄が韓国農協の証券会社買収に介入し不正資金を受け取ったとして
逮捕された事件にも関係した朴淵次被告=脱税などの罪で起訴、公判中=。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090321/kor0903211836005-n1.htm
北朝鮮が航空路閉鎖へ 「通信衛星」打ち上げで
2009.3.21 19:24
国土交通省に21日入った連絡によると、北朝鮮航空当局が「通信衛星」打ち上げのため
4月4日から8日の間、北朝鮮の管制空域内にある航空路2本を閉鎖すると世界各国あてに
ノータム(航空情報)を出した。
国交省によると、日航、全日空、日本を発着する海外航空会社のすべてが、
これらの航空路を使用していないという。
閉鎖は日本時間で、4月4日午前11時から8日午後4時まで。
北朝鮮は3月12日までに「人工衛星」打ち上げについて、国際民間航空機関(ICAO)と
国際海事機関(IMO)に事前通報。
国土交通省はこれを受けてノータムを出し、4月8日まで危険空域を飛行する航空機に
注意を呼び掛けた。海上保安庁も当該海域を航行する船舶に注意を促す航行警報を出している。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090321/kor0903211925006-n1.htm
米国人2人の拘束確認 北朝鮮、不法入国と報道
2009.3.21 20:56
北朝鮮の国営朝鮮中央通信は21日、「中朝国境地域を通じ不法入国した米国人2人を拘束した」
と報道した。性別や職業には触れなかったが、中朝国境の豆満江(中国名、図們江)付近で
北朝鮮側を取材中に拘束されたとされる韓国系と中国系の米国人女性記者とみられる。
北朝鮮側が拘束を確認したのは初めてで、同通信は「現在、該当の機関で調査中」とした。
米国は2人の送還に向け、水面下で交渉を続けている。2人が拘束されたとされる17日は、
北朝鮮が全軍に「万端の戦闘準備」を指示し警戒を強めていた米韓合同軍事演習の期間中で、
国境警備も強化されていた可能性がある。
取材を支援した韓国の非政府組織(NGO)によると、二人は米国「カレントTV」の
中国系のローラ・リンさんと韓国系のユナ・リーさんで、いずれも30歳前後。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090321/kor0903212056007-n1.htm
【産経抄】3月22日
2009.3.22 03:03
全員一致による決定は無効とする。というのはイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』で
紹介された古代ユダヤの国会兼最高裁のような機関での決まりである。
全員一致は全員が誤りを犯している可能性があり、それを検証できないからだそうだ。
▼今月初めに行われた北朝鮮の最高人民会議の代議員選挙で、金正日総書記は100%
の賛成投票を得たそうだ。古代ユダヤなら無効になるところだが、むろん「当選」だ。
その代わり、いくら選挙を行っても独裁国家に変わりないことを見せつけた100%の賛成である。
▼その金総書記の写真を見て、少々驚いた。昨日の朝刊に載ったが、朝鮮中央通信が配信したもので
大学の水泳施設を視察する姿だという。着ている服がダブダブで、明らかに「激ヤセ」と見える。
とても100%支持されるとは思えないような弱々しさだった。
▼日本などでトップのこんな写真が報じられれば、健康状態に対するさまざまな憶測を呼ぶことは
間違いない。政治は大混乱に陥りそうである。だがあの独裁国家では、
どんな姿であれ「健在」を示すことで、人心のほころびや国の崩壊を防ぐしかないのだろう。
▼予告日まで2週間ほどに迫った「衛星」打ち上げも「ほころび防止」のため、という見方が強い。
来月9日に「選挙」で選ばれた代議員による最高人民会議を招集する。金正日体制の新たなスタートだ。
それを盛りあげる「祝砲」代わりだというのである。
▼だが、打ち上げるのが「テポドン2号」を改良した長距離弾道ミサイルであることはほぼ間違いない。
しかも矛先は日本海に向けられる。許されるわけもない「祝砲」だ。
そのことを日本国民も国際社会ももう一度、肝に銘じる必要がありそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090322/kor0903220303000-n1.htm
【週刊韓(カラ)から】韓国で自殺が急増中 景気後退などが理由
2009.3.22 13:00
韓国の芸能人の自殺が相次いでいる。韓国で若者に爆発的な人気を博しているドラマ
「花より男子(だんご)」(韓国版)に出演中の女性タレント、チャン・ジャヨン(享年26)さんが
今月7日に自殺した。12日には、演歌歌手のイ・チャンヨンさん(享年42)が事業失敗を悲観して
自殺したと伝えられた。韓国では実は、芸能界に限らず、10年あまり前の「IMF経済危機」
のころから自殺者急増しており、政府や民間団体などがさまざまな自殺予防対策に乗り出している。
(ソウル 水沼啓子)
韓国では昨年10月、国民的女優、崔真実さん(享年39)が自殺し、
その直後にチャン・チェウォンさん(享年26)、キム・ジフさん(享年23)といった
タレントが相次いで自殺した。後追いとみられる一般の韓国人の自殺も続き、社会問題にもなった。
韓国統計庁によると、2007年の韓国の自殺者は1万2174人で、
世界的に自殺者に占める男性の割合は高いが、韓国も全自殺者の約6割を男性が占めた。
自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)は24・8人とアジアの中では日本と並んで高い。
自殺の手段でいちばん多いのが首つりで、全体の4割強を占めた。続いて農薬、投身などの順となった。
韓国人の死因の順位をみると、(1)がん(2)脳血管疾患(3)心臓疾患(4)自殺
(5)糖尿病(6)交通事故−などの順となり、自殺が韓国人の死因4位となった。
自殺者数の推移をみると、1992年は3533人で韓国人の死因10位と低かった。
しかし、97年に起きたIMF経済危機の影響で倒産などが相次ぎ、景気が低迷した98年には
8569人と5000人近く増え、死因の7位を占めるようになり、その後増加傾向は続いている。
一方、2007年の日本の自殺者は3万3093人で、男性が全体の7割を占めた。
自殺率は25・9人と韓国よりも高い。自殺の手段は男性は(1)首つり(2)練炭(3)飛び降りで、
女性は(1)首つり(2)飛び降り(3)入水−の順で多かった。
>346
日本では昭和20年代後半から30年代後半にかけては、「薬物自殺」がいちばん多かったが、
毒物・劇薬に対する規制が厳しくなると激減。40年代以降は首つりが増加した。
日本人の死因の順位は、(1)がん(2)心臓疾患(3)脳血管疾患(4)肺炎(5)不慮の事故
(6)自殺−。自殺は日本人死因の6位で、韓国よりも低かった。
韓国人の自殺が急増していることを受け、韓国政府は自殺防止対策を開始。
2013年までに総額5632億ウォン(約390億円)を投じて、自殺死亡率を20%減らす計画だ。
また農薬による自殺も多いことから、農薬販売への規制も強化。
韓国保健福祉家族省は、自殺の要因に関する心理学的な調査研究も実施する。
ソウル市内などの地下鉄で電車に飛び込むケースも最近増えていることから、
駅のホームに自殺予防にもなるスクリーンドアの設置作業が急ピッチで進められている。
ソウル市内を走る地下鉄1号線〜4号線を運営している「ソウルメトロ」の広報室によると、
年間約30人が電車に飛び込んで自殺しているという。ただしスクリーンドアが設置されている駅では
自殺者は出ていない。もともとスクリーンドア設置の目的は、トンネル内で火災が起きたとき
煙がホーム内に流入するのを防ぐためだったが、「自殺予防に役立っている」とした。
ソウルメトロでは2004年にスクリーンドアの設置工事を開始、現在34駅に設置されているが、
今年末までに1〜4号線の全117駅への設置作業が完了する予定だ。
一方、ソウルの地下鉄5号線〜8号線を運営している「ソウル都市鉄道公社」によると、
こちらも年内に148駅すべてのスクリーンドアの設置工事が終了する見込みという。
また自殺予防対策として、芸能人が自殺した直後は、安全要員を増員して配置しているという。
また、今後は防犯・監視カメラを設置し、自殺を未然に防ぐ計画だ。
拘束の米女性記者2人、平壌に移送か 北が政治的に利用も
2009.3.22 20:47
【ソウル=水沼啓子】中朝国境の豆満江(とまんがん)付近で17日に米国の女性記者2人が
北朝鮮軍当局に拘束された事件で、韓国の聯合ニュースは22日、北朝鮮に詳しい中国の消息筋の
話として「2人は平壌にすでに移送され、国家安全保衛部と人民軍保衛司令部から直接取り調べを
受けている可能性が高い」と伝えた。
中朝国境付近から「不法入国者」の身柄がわざわざ平壌に移送されるのは
「極めて異例」(同ニュース)なことで、北朝鮮が拘束した2人をミサイル問題などで
緊迫化する米朝関係の中で、政治的に利用する可能性を指摘する声もあがっている。
北朝鮮に拘束されたのは、米ケーブルテレビ局「カレントTV」に所属する中国系米国人の
ローラ・リンさんと、韓国系米国人のユナ・リーさん。
2人が北朝鮮側に拘束された経緯については依然不明だ。しかし、2人は中国領内で、
国境を越えてきた北朝鮮の警備兵によって拘束されたとする報道がある一方で、聯合ニュースは、
拘束された2人と当時一緒に取材していた米国人プロデューサーの男性と朝鮮族の中国人ガイドの4人は、
北朝鮮領内に入り込んだとみられると報じた。
同ニュースは、消息筋の話として、4人は中朝国境地帯から北朝鮮領内に入ったため、
これを制止した北朝鮮軍によって女性記者2人が拘束され、その場から逃げ出した
米国人プロデューサーら2人はその後、中国国境警備隊によって逮捕されたと伝えた。
2人は、中国に逃れた脱北者の子供の暮らしぶりや売春を余儀なくされる脱北女性の実態などを
取材していたとされる。
>349
北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、米国人女性記者2人が「17日に不法入国した」と、
この事件を初めて公式的に認めた。北朝鮮が、こうした「事件」を報じるのも異例なことで、
米国との交渉を念頭に報道に踏み切ったものとみられる。
北朝鮮は4月4〜8日に「人工衛星」打ち上げの名目で長距離弾道ミサイルの発射を国際機関に
通告したのに対し、米国は迎撃することも示唆し自制を求めており、米朝間で緊張が高まっている。
2人の身柄をめぐって米朝間で直接交渉が行われるとみられるが、ミサイル問題と引き換えに、
北朝鮮が2人の釈放問題を交渉カードとして使う可能性も出てきた。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090322/kor0903222049003-n1.htm
24日に中韓首席代表会談 ミサイル問題など協議か
2009.3.22 21:41
韓国の聯合ニュースは22日、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表、
魏聖洛外交通商省平和交渉本部長が24日に北京で、同協議議長の武大偉中国外務次官と会談すると
報じた。外交消息筋の話として伝えた。
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射準備への対応策や、6カ国協議の再開問題などについて協議すると
みられる。
同ニュースによると、魏本部長は訪中後、できるだけ早く米国を訪問することで日程を調整中。
訪米時には北朝鮮担当のボズワース特別代表やソン・キム6カ国協議担当特使らと会談する予定だ。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090322/kor0903222141004-n1.htm
偽名で通学、米人とも交友…金総書記三男、スイス誌
2009.3.23 08:36
スイスの首都ベルンのインターナショナル・スクールに「パク・チョル」という偽名で通い、
米国人生徒とも親交。マイケル・ジョーダンの大ファンでスポーツ好き−。
スイスの週刊誌レブドは、北朝鮮の金正日総書記が後継に指名したとも報じられている三男、
金正雲氏の人物像を取り上げた記事をこのほど掲載した。
元学友や同スクール関係者の証言に基づくという記事によると、
正雲氏は15歳だった1998年までベルンの北朝鮮大使館近くにある同スクールに通学。
内気な性格だったが、週末には同級生らとスキーを楽しむなどスポーツ好きだった。
当時の校長によると、正雲氏は友達も多く、米外交官の子弟らとも交友。言葉は英語をマスターし、
ドイツ語とフランス語も勉強していた。今年1月8日に26歳になったという。
同級生らは「パク・チョル」氏を北朝鮮大使館の運転手の息子と思い込み、
地元スイス当局も総書記の息子とは把握していなかったという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090323/kor0903230837001-n1.htm
【環球異見】北ミサイル発射通告
2009.3.23 06:29
北朝鮮が、4月4〜8日の間に「人工衛星」の打ち上げを実施すると国際機関に通告し、
日本や韓国、米国など北のミサイル発射に神経をとがらせている関係各国の間に波紋が広がっている。
だが、ミサイルの飛行ルートにあたる日本の懸念とは裏腹に、韓国はこれを契機に日本の軍事大国化が
進むと危ぶんだり、北との友好と地域の安定を重視するロシアが静観を決め込んだりと、
関係各国の思惑にかなりの温度差が浮かび上がっている。
◇
>353
▼ロサンゼルス・タイムズ(米国)
■甘い姿勢の米外交に警鐘
北朝鮮が「人工衛星」と主張して長距離弾道ミサイルの発射準備を進めていることについて、
14日付米紙ロサンゼルス・タイムズは「北朝鮮の近隣諸国は、打ち上げ予告に怒りをみせている」と、
日本や韓国の反応を詳しく伝えた。
日本については、ミサイルが日本に向けて発射された場合、ミサイル防衛(MD)による
初の迎撃を行う構えをみせた河村建夫官房長官の談話を引用し、「日本は憤慨している」と指摘。
さらに、「北朝鮮が衛星だと主張しても、国連安保理決議違反ははっきりしている」と
麻生太郎首相のコメントも紹介した。
「偵察衛星が北朝鮮でのロケット発射の動きを察知してから数カ月にわたって、日韓両国は、
この秘密国家が4000マイル(約6500キロ)もの射程を持つ長距離ミサイル・テポドン2号の
発射実験をするのではないかと予測していた」。
同紙は、東アジアを揺り動かす今回の事態の背景をこう説明する。
記事はそれ以上の分析には踏み込まずに終わっているが、2月18日付の同紙では、
米保守派の論客の一人であるジョン・ボルトン元国連大使が、ヒラリー・クリントン米国務長官の
訪韓にあわせ、北朝鮮情勢に言及している。ボルトン氏は、クリントン外交が、北への甘い姿勢に
終始するのではないかとの危惧(きぐ)をあらわにする。
「不運なことに、北朝鮮に対するクリントン長官の姿勢は、きわめて前政権と似ている」
急激な妥協に走った後期ブッシュ政権への批判をも込めながら、
ボルトン氏は「米外交の“純情さ”は驚くほどだ」と、したたかな相手に有効な手を打てないでいる
対北朝鮮外交の現状に警鐘を鳴らしている。(ロサンゼルス 松尾理也)
◇
>354
▼中央日報(韓国)
■日本に軍事大国化の口実与える
韓国紙「中央日報」(14日付)は、北朝鮮がミサイルの発射を国際機関に通告したことを受け、
1面のほか、特集ページに関連記事を掲載するなど、かなりの紙面を割いて報じた。
1面では「打ち上げ実験が秒読みに入り、これを阻止しようとする韓国、米国、日本などの関係国が
北朝鮮に対して外交的な圧力をかけ、緊迫した情勢となっている」とし、日米韓がちらつかせている
国連安全保障理事会の制裁カードが北に対して通用するのか否かを分析している。
特集ページでは、ミサイルが発射される方向や、発射への各国の反応などを予想。
1998年に北が発射した「テポドン1号」と同様、今回もミサイルが日本上空を飛び越えると
推測されることから、「テポドン1号に沸き立った日本が、今度も強く反発する可能性が高い」とみる。
また、「北のミサイルは日本に軍事大国化の口実を与える」と題した社説も掲載。テポドン1号発射後、
「日本の右派勢力が、これを口実に軍事力強化の必要性を主張し、実際に軍事費増強作業が進められた」
として、「今回も同じことが起こるだろう」と警戒心をあらわにしている。
さらに、「日本の極右が北のミサイル試験発射をむしろ歓迎するという話もあり得なくもない」とし、
日本が主張している「普通国家論」には、「攻撃能力を備えた軍事強国になりたいという本音が込められ
ている」と断定した。
その上で、「北朝鮮のミサイル打ち上げは、日本の右派の“軍事大国化”の主張を後押しするだろう。
日本の軍事大国化は不可避であり、それは中国とロシアを刺激する」と指摘。「これら強大国(日中露)
の軍備競争は、韓国や北朝鮮には災いである」として、北朝鮮に自制を求めた。(ソウル 水沼啓子)
◇
北朝鮮、航空路の閉鎖通告 「衛星」打ち上げ計画の期間
2009年3月21日19時59分
北朝鮮は21日、同国が「人工衛星の打ち上げ」を予告している4月4〜8日の
毎日午前11時〜午後4時(日本時間)に、同国が管理している空域の二つの航空路の一部を閉鎖する、
との航空情報(ノータム)を世界中の航空機に発出した。
国土交通省によると、閉鎖されるのは北朝鮮の東側沿岸上空と、沿岸から東の海上に向かう
各航空路の一部。いずれも北朝鮮とロシアなどを結ぶ路線に使われているとみられる。
日本に発着する航空機は利用しておらず、日本への影響はないという。
北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」をめぐっては、この期間中に飛翔(ひしょう)物が落下する恐れがある
として、国交省は秋田県沖約130〜380キロの帯状の日本海域と、日本列島の東南東約2150キロ
沖の太平洋の長さ約800キロの海域の各上空について、航空機に「特段の注意」を払うようノータムを
出している。
http://www.asahi.com/international/update/0321/TKY200903210206.html
韓国・李明博大統領の側近逮捕…前大統領の後援者から現金
【ソウル=前田泰広】韓国最高検は21日、盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の後援者から多額の現金を
受け取ったとして、李明博(イミョンバク)大統領の側近で、元大統領府弘報企画秘書官の
秋富吉(チュプギル)容疑者(52)をあっせん収財の疑いで逮捕した。
同様に不法な政治資金を受け取った疑いで、盧前大統領と近い野党民主党の現職国会議員(44)
からも事情聴取を始めた。
調べによると、秋元秘書官は、盧前大統領の後援者で別の贈収賄事件で起訴された靴製造会社会長の
朴淵次(パクヨンチャ)被告(63)から、数億ウォンの現金を受け取った疑い。
秋元秘書官は、李政権が推進した「大運河構想」の旗振り役だったとされ、
李大統領にとって痛手となる可能性もある。
(2009年3月21日20時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090321-OYT1T00801.htm
北朝鮮、米国女性記者2人の拘束認める…朝鮮中央通信
【ソウル=前田泰広】北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、米ケーブルテレビ局「カレントTV」
(本社・サンフランシスコ)の米国人女性記者2人が北朝鮮軍当局に拘束された事件について、
「17日、中朝国境地域を通じて不法入国した米国人2人が抑留された。現在、当該機関で調査中だ」
と報じた。
北朝鮮が拘束の事実を認めたのは初めて。米朝両国はすでに水面下の折衝に入っているが、今後、
2人の釈放に向けた交渉が本格化していくとみられる。
拘束されているのは韓国系のユナ・リー、中国系のローラ・リンの両記者。
北朝鮮は今回、2人があくまで「不法入国」だった点を強調する狙いから、報道に踏み切ったとみられる。
2人の氏名や入国場所、経緯などは明らかにしていない。
北朝鮮が事件を認めたことは、解放交渉を本格化させる意思を米側に示す狙いがあるとも言えそうだ。
だが、交渉が本格化したとしても、その行方は予断を許さない。
今回の事件は、核・ミサイル問題とは直接関係がないとはいえ、北朝鮮にとっては、オバマ米政権との
初の「直接交渉」の場となる。米朝両国とも基本的には、対話路線を進める方針では一致している。
このため、観測筋の間では、核・ミサイル交渉へとつなげる意味でも、北朝鮮は早期に2人の釈放を
認めて事件を決着させ、「米国への善意」をアピールする、との“楽観論”も出ている。
こうした反面、北朝鮮が4月4〜8日に「人工衛星打ち上げ」名目での長距離弾道ミサイル発射を
予告する中で事件が起きたことを懸念する向きもある。米国は外交ルートを通じてミサイル発射の
自制を求めているほか、迎撃の可能性にも言及しており、米朝関係はかなり険悪化している。
さらに、2人は、中国に逃れた脱北者の子どもの生活や、売春を余儀なくされる女性の実態なども
取材していたことから、これに北朝鮮当局が強く反発した場合、交渉が長期化するとの見方も出ている。
(2009年3月21日21時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090321-OYT1T00848.htm
北朝鮮、南北の軍当局間の通信再開…陸路通行も認める
【ソウル=前田泰広】韓国統一省によると、北朝鮮は21日、遮断していた南北の軍当局間の通信を
再開させた。
北朝鮮は20日まで行われていた米韓軍事演習「キー・リゾルブ」などに反発し、
9日から通信を遮断していた。軍当局間の通信は、韓国人らが南北境界を陸路で通る際の承認や
偶発的な軍事衝突を回避する連絡手段として使われている。
北朝鮮は21日、南北の陸路通行も認め、開城(ケソン)工業団地に進出した企業の韓国人関係者ら
215人が訪朝し、現地にいた415人が入れ替わる形で韓国に戻った。
(2009年3月21日23時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090321-OYT1T01080.htm
「北の兵士、中国領内で女性記者拘束」警備関係者明かす
【図們(吉林省延辺朝鮮族自治州)=牧野田亨】中朝国境での米国人記者拘束事件で、
中国側の国境警備隊関係者は21日、北朝鮮軍の兵士が中国領内に入り込み、
米国人記者2人を拘束したことを明らかにした。
現場は図們市南部の月晴鎮という農村で、村の東側を流れる豆満江の川幅は狭く、
以前から対岸の北朝鮮住民が川を渡って来るなど国境越えが頻繁な場所だった。
この関係者によると、2人は月晴鎮で北朝鮮側を隠し撮り中、北朝鮮軍兵士に見つかった。
警告後も撮影をやめなかったため、兵士が中国側に越境して拘束したという。
また、同関係者は「この辺りで中国側に渡って来る北朝鮮住民は多い。
兵士が越境して彼らを捕まえることはよくある」と話した。
その場合、トラブルを嫌がる中国側が問題視することはほとんどないという。
月晴鎮は図們市中心部から豆満江沿いに車で10分ほど南側。川幅はこの辺りで急に狭くなり、
2、3メートルの場所もある。住民によると、この冬は特に川の水が少なく、中州も大きいという。
中国側も一帯での越境者を警戒しているようだ。
豆満江沿いには「国境警備隊車両巡回道路」と明示された道が築かれ、監視カメラも設置されている。
越境者を見つけたら、公安当局に通報するよう住民を指導しているという。
(2009年3月22日13時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090322-OYT1T00521.htm
金総書記、歌劇「紅楼夢」を指導…「中朝友好」アピール
【ソウル=浅野好春】北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、金正日(キムジョンイル)総書記(67)が
平壌(ピョンヤン)の「血の海歌劇団」を訪れ、歌劇「紅楼夢」の創作事業を指導したと伝えた。
金総書記の動静報道は18日から5日連続で、総書記自ら指導することで「対中重視」姿勢を
内外にアピールする狙いとみられる。
この歌劇は、清朝時代の長編小説「紅楼夢」を題材にしている。
同通信によると、1960年代に公演されたが、中朝国交樹立60年の今年を「中朝友好の年」と
定めたのに合わせ、金総書記が現代版にリメークするよう指示していた。金総書記は歌劇鑑賞後、
「金日成(キムイルソン)主席や中国の老世代指導者らが築いた中朝友好をさらに強化、
発展させることはわが党と人民の変わらない意思だ」と強調した。
北朝鮮は4月4〜8日に「人工衛星打ち上げ」名目の長距離弾道ミサイル発射を予告しているが、
日米などの反発をかわすため、中国やロシアの理解を得る必要に迫られている。
今回の歌劇指導にはこうした思惑もあると言えそうだ。
(2009年3月22日19時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090322-OYT1T00712.htm
米女性記者拘束、既に平壌移送か…韓国・通信社報道
【ソウル=浅野好春】韓国の聯合ニュースは22日、北朝鮮消息筋の話として、
中朝国境地帯で取材中に北朝鮮軍当局に拘束された米国人女性記者2人が、
すでに平壌に移送された可能性が高いと報じた。
国家安全保衛部と人民軍の保衛司令部が直接取り調べている模様という。
聯合電によると、別の消息筋は、今回の事件について、北朝鮮が米国の食糧援助の追加受け入れを
拒否した問題との関連で注目され、北朝鮮は事件を「政治的に利用する可能性が極めて高い」としている。
(2009年3月22日19時31分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090322-OYT1T00708.htm
余録:韓国のプロ野球
韓国でプロ野球が産声を上げたのは1982年。
国民の人気が高いのはサッカーで、野球が定着するのか危ぶむ声が高い中での旗揚げだった。
軍事政権が国民の目を政治から野球にそらす狙いがあるのではという声も聞かれた時代だ
▲最初に直面した問題は選手不足。
韓国では日本のように全国津々浦々の高校生が野球をしているわけではない。
そのときに大いに力になったのが日本のプロ野球に所属していた在日韓国・朝鮮人のプロ選手たちだった
▲発足2年目に広島カープから三美スーパースターズに移った張明夫(日本名・福士敬章)投手は
シーズン100試合中、実に60試合に登板し、30勝16敗で最多勝。84年には元巨人エースの
金日融(同・新浦寿夫)投手が三星ライオンズに入団、16勝10敗3セーブと大活躍した
▲中には日本国籍を取得していた選手もいたが、等しく「在日僑胞」として迎えられた。
彼らは日本で生まれ、日本の教育を受けたため韓国語は話せず、食事や文化の違いにも苦しんだ。
それでも父や母が生まれた「祖国」の野球普及のため礎石になる決意で玄界灘を越えたに違いない
▲大詰めを迎えた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、
日本と韓国が準決勝に進み、決勝で日韓両国が世界一を争う可能性も出てきた。
ここまでの直接対決は2勝2敗と全くの互角だ。決着の舞台がWBC決勝戦となれば最高の条件が整う
▲27年前には想像もできないほど日本と韓国の野球レベルが接近した。
センバツが開幕し、野球の季節が満開となった今、身をもって日韓交流の懸け橋となった野球人たちの
労苦にも思いを巡らせたい。
毎日新聞 2009年3月22日 0時02分
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090322k0000m070110000c.html
北朝鮮:「衛星発射」通告 中国「火中のクリ」避け 制裁強化の日米韓と距離
【北京・浦松丈二】弾道ミサイルとみられる「人工衛星」の発射準備を北朝鮮が進めている問題で、
中国は北朝鮮だけでなく、制裁や迎撃をちらつかせる日米韓にも冷静な対応を求めている。
自ら議長を務める核問題の6カ国協議の枠組み維持のため、協議参加国間の対立から距離を置く方針とみられる。
中国の梁光烈国防相は20日、訪中した浜田靖一防衛相との夕食会で
「(北朝鮮が)撃たないのが一番いいが、日本などは淡々と受け止めて冷静に対応した方がいい」と述べ、
日米韓3カ国にも冷静な対応を求めた。
日米韓は、北朝鮮が「人工衛星」として発射しても「弾道ミサイル計画に関連するすべての活動」の停止
を求めた国連安保理決議1718に違反するとの認識を示し、制裁強化や迎撃方針をちらつかせている。
これに対し、中国は同決議についての判断を避けている。温家宝首相は今月13日の会見で発射準備に
ついて「最も重要なのは6カ国協議の推進だ。参加国が矛盾を激化させないよう希望する」
と訴えるにとどめ、「人工衛星」「弾道ミサイル」という表現も使わなかった。
北朝鮮が前回06年7月に弾道ミサイルを発射した際、中国は北朝鮮を硬化させるとして
安保理の非難決議に最後まで抵抗したが、北朝鮮は同10月、中朝国境近くで核実験を実施。
体面をつぶされた中国は「横暴」という強い表現で北朝鮮を非難した経緯がある。
北朝鮮と国際社会に挟まれる形になった前回の苦い教訓から、中国は「北朝鮮の説得役」という
役回りから逃れようとしている模様だ。
北朝鮮が「衛星」打ち上げを予告した来月4〜8日の直前には、ロンドンでオバマ米大統領と
胡錦濤国家主席の初会談が予定されている。中国はミサイル問題だけが焦点になることを避け、
金融危機対策などグローバルな課題で米中協調を演出することになりそうだ。
毎日新聞 2009年3月23日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090323ddm007030108000c.html
From:韓国 北朝鮮の闇、語り継ぐ
韓国・釜山で11日、拉致被害者、田口八重子さんの家族と大韓航空機爆破事件(87年)の実行犯、
金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚(47)との面会が行われた。
「『私が韓国のお母さんになりますよ』という一言を頂き、本当にうれしい」。田口さんの長男、
飯塚耕一郎さん(32)は日ごろクールな印象だが、面会後の会見では、高揚感が伝わって来た。
78年6月、田口さんが2歳の娘と1歳の耕一郎さんを残して行方不明になり、耕一郎さんは伯父、
飯塚繁雄さん(70)に育てられた。親子と思っていた耕一郎さんが真実を知ったのは21歳の夏。
それから5年余り後の04年、初めて公の場に出て「母」を知る金元死刑囚に向け情報提供を訴えた。
私は記者としてその場にいた。今回、5年越しの彼の願いがかなったのだ。
面会実現には難関があった。それは、会場の厳重な警備や、面会を仕切ったのが日本側だったこと
からも分かる。北朝鮮はいまだ事件への関与を認めておらず、金元死刑囚が証言した
「李恩恵(リウネ)」という偽名も「田口さんがそう呼ばれたことはない」と言い張る。90年4月、
平壌放送は「金賢姫が真の爆破犯ならば、理由のいかんなく処刑するのが当然だ」と論評した。
口封じを狙う意図がみえる。韓国では97年、北朝鮮のロイヤルファミリーに連なる亡命男性が、
何者かに殺害された。また、事件で命を落とした115人の遺族の激しい感情もある。
一方、韓国政府が黒衣に徹した理由を、ある日本側関係者は「彼女からどんな政府批判が飛び出すか
分からず、前面に立つのを嫌ったからだ」とみる。盧武鉉(ノムヒョン)政権時代、テレビ局が事件の
疑問点を指摘するドキュメンタリー番組を放送したり、事件は仕組まれたという小説が出版され、
韓国では「謀略説」が再燃した。
>366
12年ぶりに公の場に姿を見せた背景には、このとき政権側から受けたという「圧力」への怒りが
あった。李明博(イミョンバク)政権も敏感にならざるを得ない。だが、会見で韓国の記者から
謀略説に関する質問を受けても「事件は北朝鮮によるテロであり、私はにせものではない」と反論。
さらに「家族と会った席では、そのような話を避けるのが礼儀ではないか」と決然と答え、
政府批判はしなかった。
90年4月に金元死刑囚が特赦された理由の一つは「北朝鮮の暴力性を立証する証人」であること
だった。彼女には「生き証人」として堂々と語ってほしいと願う。
事件当時、学生だった私も「まさか北朝鮮でもそこまでは……」と感じた一人。
そして同じ年に初めて韓国を訪ね、板門店で厳しい南北対立の現実に触れた。
「分断は日本の植民地支配とその後の国際社会にも責任があることを忘れないでほしい」。
ガイドの言葉は今も頭に残る。今回の取材は、私にとってもいろいろな過去を思い起こす契機となった。
【西脇真一】
毎日新聞 2009年3月23日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090323ddm007070112000c.html
フィギュア:金妍児が公式練習中転倒、左肩を強打
【ロサンゼルス来住哲司】24日(日本時間25日)に開幕するフィギュアスケート世界選手権の
公式練習が22日、試合会場のステープルズセンターなどで始まった。
女子は試合会場で練習し、日本勢は安藤美姫(トヨタ自動車)と村主章枝(AK)が参加。
練習後、取材に応じた村主は「(2月の)4大陸選手権後は靴を変えて苦労したが、やってきたことの
精度を上げるようにしてきた」と話した。韓国の金妍児(キム・ヨナ)はステップで転倒し左肩を強打。
「エッジが引っかかった。左肩は大丈夫」と説明した。
連覇がかかる浅田真央(愛知・中京大中京高)は、まだ現地入りしていない。
日本の男子勢は試合会場隣接の練習用リンクで初滑り。織田信成(関大)と無良(むら)崇人
(岡山・倉敷翠松高)はジャンプを重点的に確認し、小塚崇彦(トヨタ自動車)は不参加だった。
毎日新聞 2009年3月23日 9時48分(最終更新 3月23日 11時54分)
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20090323k0000e050014000c.html
米イージス艦、青森入港 北朝鮮ミサイル発射警戒か
2009年3月23日9時58分
北朝鮮の「人工衛星」発射計画が近づくなか、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に
配備されている米海軍のイージス駆逐艦「ステザム」(8800トン)が23日午前9時10分、
青森市の青森港に入った。ステザムは弾道ミサイルを迎撃する能力を持つ「BMD艦」で、
今回の寄港は、北朝鮮の動向を日本近海で警戒する活動に関係したものとみられる。
ステザムは全長155メートル、全幅20.1メートル。海上保安庁が港内を警戒するなか、
民間企業の倉庫が並ぶ青森市沖館2丁目の青森港・沖館埠頭(ふとう)に入った。
青森県港湾空港課によると、ほぼ同じ大きさの米イージス艦「ジョン・S・マッケイン」が
入港予定だったが、直前に変更になった。ステザムの出港は26日の予定。
弾道ミサイル防衛をめぐり、青森県内にはミサイル追跡用の新型早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」
(つがる市)、警戒衛星からの情報を処理する装置「JTAGS(ジェイタグス)」(三沢市)と
いった重要施設が設置された。これらはBMD艦と連携して、弾道ミサイルの飛行コースを割り出し、
迎撃態勢を整える役割を果たす。(其山史晃、青池学)
http://www.asahi.com/politics/update/0323/TKY200903230062.html
【政治部デスクの斜め書き】北のミサイル 核保有論議に正面から取り組め
2009.3.22 18:00
日本は非核3原則に象徴されている、これまでの核政策を今すぐ抜本的に見直すべきであるというのが、
今回の「政治部デスクの斜め書き」の趣旨です。少なくとも北大西洋条約機構(NATO)に加盟して
いるドイツ、イタリア、オランダなどが採用している米国とのニュークリア・シェアリング(核の共有)
政策を参考にすべきだ−ということを主張したいと思います。
以下、乱筆乱文ですが、その考えの一端をつづってみました。
■北朝鮮の弾道ミサイルに備えよ
いよいよ北朝鮮が「人工衛星」を打ち上げるようです。北朝鮮は4月4〜8日の間に「人工衛星」を
打ち上げるとしており、秋田県沖約130キロの海域と太平洋上の海域を危険区域に指定しました。
たとえ、外観上は「人工衛星」であっても、打ち上げ技術のベースになっているのは、
国民が飢餓に苦しむ経済的苦境の中にありながら北朝鮮が遮二無二に開発してきた弾道ミサイルであり、
われわれ日本としては絶対に容認できるものではありません。
北朝鮮が弾道ミサイルの打ち上げを強行したら、われわれは同盟国である米国、そして韓国と
連携しながら、国連安全保障理事会で北朝鮮に対する非難決議や新たな制裁決議の採択を求めるよう
動き出すべきであり、中曽根弘文外相が公にしているように弾道ミサイルの一部が日本に落下してくる
ような恐れがあるなら、ミサイル防衛(MD)システムを発動させ、打ち落とすことも躊躇すべきでは
ないと思います。
特に今回の北朝鮮の挑発行為は、米国に民主党のオバマ新政権が今年1月に誕生してまもなくのこと
であり、オバマ新政権のもとで、日米同盟が有効に機能するのかどうかという試金石にもなると思います。
オバマ新政権は、ヒラリー・クリントン米国務長官が最初の外遊先に日本を選び、オバマ大統領自らも
あまたいる外国首脳の中で、麻生太郎首相を最初にホワイトハウスに招くなど、対日重視政策をとって
いるとされています。北朝鮮による弾道ミサイルの発射に対して、日米が緊密な連携を取ることが
できるのか、オバマ新政権の対日重視というのが本物なのかどうかがまさに問われるわけです。
>370
北朝鮮はすでに2006年10月に核実験を強行しており、事実上の「核保有国」です。
そして、ノドンなど日本を射程に収めた弾道ミサイルを多数配備しています。核兵器以外にも化学兵器や
生物兵器の生産と配備を進めているのは、間違いないといってよく、日本にとってはまさに目の前にある
脅威です。日本の周囲では、北朝鮮のほかに中国やロシアが核兵器を保有しており、日本はこれらの
“敵性国家”にぐるりと囲まれているわけです。
■米国の核の傘の信頼性は?
こうした状況の中、日本が自らの安全を守るためには、どうすればいいのでしょうか。
ここで核政策の大胆な見直しに踏み切るときを迎えているのだといってもいいかもしれません。
今の日本の核政策を要約すると、(1)作らず(2)持たず(3)持ち込ませず
−という非核3原則は堅持しながら、核攻撃の恫喝(ニュークリア・ブラックメール)に対しては、
米国の核の拡大抑止力(核の傘)に依存するというものです。
米国は、北朝鮮が核実験に踏み切った直後に、当時のライス国務長官を日本に派遣し、
ライス氏は麻生太郎外相との会談で、「米国は日本防衛の義務を果たす」と述べ、北朝鮮が核実験を
行った後でも日本に対する米国の核の傘は有効に機能しているということを強調しました。
こうしたこともあって、現状の大胆な変更を厭い、問題先送りに傾きがちな日本の政界や官界は、
北朝鮮による弾道ミサイル発射という今回の事態に直面しても、残念ながらこれまでの核政策を
そのまま続けていく可能性が非常に強いのではないかと思います。
しかし、米国の核の傘は目に見えないものであって、日本に本当に差し掛かっているのかということを
誰も証明することはできません。言葉では「米国の核の傘は有効に機能している」と言っても、
実際に“そのとき”になってみなければ、分からないところが多いと思います。
完全に開いていると思っていた傘が実は半開きになっていたり、また急に閉じてしまったり、
雨漏りがしていたりするかもしれません。
>371
われわれ日本が北朝鮮や中国やロシアからニュークリア・ブラックメールを受ける恐れは、
十分にあります。いや、今のところ表沙汰になっていないだけで、すでに水面下の外交交渉では、
似たような言葉で、揺さぶりをかけられたことがあるのかもしれません。
ニュークリア・ブラックメールを受けた場合、核の傘を有効に機能させるために在日米軍は
どう動くのか。日本に来援する米軍はどうするのか。そして、日米の首脳レベルや外交・防衛当局の
間で、どうしたら核の傘を有効に機能させることができるのかという真剣な議論が行われたことが
あるのでしょうか?
この点がおざなりにされているのだとしたら、われわれ日本の安全保障にとって大きな問題です。
■最貧国でも核兵器を持てば大国と渡り合える
核政策の見直しにあたっては、
(1)やっぱり現状維持を決め込む
(2)非核3原則すべてを見直して日本独自に核武装する
(3)米国の核の傘に依存はするが、脅威がより深刻さを増している現状を鑑みて非核3原則の一部を見直す
−という選択肢があるのではないかと思います。
この「政治部デスクの斜め書き」は、日本を取り巻く安全保障の環境が大きく変化し、
日本に対する脅威が高まっているという認識のもとで、核政策の見直しを提起しているわけですから
(1)のケースは除外したいと思います。
筆者自身は、日本が国家として存立を図っていくためには日本の独自核武装の可能性も排除すべきでは
ないという考えです。究極的には、自らの安全は自らの手で守っていくしかない。
これは、人類発祥の昔から今に至るまで変わっていないと思います。
>372
「原爆は張り子の虎」と言っていた中国は、なぜ「ズボンをはかなくても核兵器をつくってみせる」と、
核兵器開発に邁進したのでしょうか。その中国と国境紛争を繰り広げたインドは、なぜ1974年に
「平和目的」と称しながら核実験を行ったのか。国際社会から経済制裁措置を受けるだろうということが
分かっていたのにインドは再び1998年に核実験をしたのでしょうか。そして、世界の最貧国といっても
いい北朝鮮が超大国の米国との直接交渉で、一歩も引かないで対峙できるのはなぜなのか。
それは、核兵器はたとえ少量であっても、それを保有する国のパワー(国際的地位や軍事的地位)を
飛躍的に増大させる戦略兵器だからにほかなりません。
北朝鮮が核兵器をどの程度保有しているかどうかについては諸説ありますが、北朝鮮と相対する国は、
北朝鮮が核兵器を保有しており、その気になれば実際に使用したり、第三国や国際テロリスト集団に
譲渡してしまう恐れがあるということを常に念頭に置かなければなりません。
国際社会における傲慢無礼とも言える北朝鮮の立ち居振る舞いは、核兵器の“威力”を国際社会に対して
示しているといっても過言ではないでしょう。
■非核3原則は非核2・5原則化している
筆者は、日本は独自に核武装できるポテンシャルを十分に持っていると確信しています。
一部の識者のように、核実験場がないから日本は核兵器の開発ができないとか、
財政的な負担に耐えられない、技術的に困難だ−などとは思いません。インドに対抗して核実験を
行ったパキスタンは開発途上国ですし、われわれ日本に核攻撃の脅威を突きつけている北朝鮮は、
それこそ経済的に破綻しているではありませんか。こうした国々が核兵器の開発に成功したにも
かかわらず、世界第2の経済大国であり、優れた科学技術を持っている国であるわれわれ日本がなぜ、
核兵器の開発はできないとなってしまうのか。不思議でなりません。
>373
これまで、日本の核兵器開発の可能性を探った政府の内部文書とやらが何度か表面化したことが
あります。しかし、これらの文書は、日本にとって核兵器開発がいかに困難で負担を伴うものか、
日本にとってプラスにならないことを内外にアピールすることを目的に作成されたと言っても
いいものです。有り難がって神棚に飾るような必要はないと思います。
ただ、報復手段として信頼できる独自の核兵器の開発や完成した核弾頭を運搬する手段
(弾道・巡航ミサイルや大型爆撃機)などの核兵器体系の確立は、日本は一から着手しなければならず、
独自の核の保有とその管理・運営システムの構築には、ある程度の年月がかかるのは避けられないと
思います。
こうしたことを踏まえて、北朝鮮の核兵器の問題が差し迫った脅威であることを考えると、
とりあえず(3)が最も手っ取り早い対処方法なのかもしれません。
米国は核兵器の所在について否定も肯定もしないということを原則としており、
米海軍艦船が日本に寄港した際などに、核兵器を搭載しているのではないかという指摘を受けています。
米海軍艦船が日本に入港するたびに、ハワイやグアムなどで核兵器を一度降ろしてから日本に立ち寄る
というのは、軍隊の運用の面からは不合理な話です。少なくとも米海軍艦船は日本の領海や港に入る
ときは、核兵器を搭載したままなのではないかと、通常ならば考えるのではないでしょうか。
もちろん、日本の“敵性国家”である北朝鮮や中国やロシアも当然ながら、
「米海軍艦船は、核兵器を搭載したまま日本に寄港しているはずだ」と思っているではないでしょうか。
領海の通過や寄港は一時的なもので、米国は日本国内に常時、核兵器を持ち込んで配備している
わけではないという理屈も成り立つわけで、国際社会からみると非核3原則は、
核兵器を搭載した米海軍艦船がそのまま領海を通過したり、一時的に寄港していることを
日本政府が“黙認 ”する非核2・5原則化していると言ってもいいかもしれません。
>374
ただ、非核2・5原則は、北朝鮮による核実験の強行や中国が核兵器の近代化を含むなりふり構わぬ
急激な軍拡に乗り出す以前から“常態化”していたと言ってもよく、非核3原則から非核2・5原則への
移行を公式に内外に宣言したとしても、これで米国の核の傘による抑止力が一挙に高まるということ
にはならないのではないかと思います。
■ニュークリア・シェアリングを真剣に検討すべき
ニュークリア・ブラックメールを受けることに伴うわれわれ日本国内の大きな混乱や動揺を防ぐには、
日本国内への米国の核兵器の持ち込みと配備を容認するのが効果的ではないでしょうか。このケースで、
われわれ日本にとって最も参考になりそうなのが、冒頭部分で紹介したニュークリア・シェアリングです。
最近では、歴史認識をめぐり政府見解とは異なる論文を公表したとして、航空幕僚長を事実上、
更迭された田母神俊雄(たもがみ・としお)氏がその著作などで紹介しておられますので、
お聞き及びの方もいらっしゃるのではないでしょうか。この政策は、NATOに加盟しているドイツ、
イタリア、オランダ、ベルギー、トルコの5カ国が採っているもので、
(1)あらかじめ米国の核兵器を国内に持ち込んで配備する
(2)その核兵器は、駐留米軍が管理・保管するが、
ニュークリア・シェアリングを採った国々は米軍から日常的に核兵器の運用方法の訓練を受ける
(3)ニュークリア・ブラックメールを受けたなどの有事が発生した場合には、
米軍はこれらの国々に核兵器を譲渡する−というものです。
もちろん、圧倒的な地上兵力を擁していた旧ソ連と地続きで対峙していたドイツやオランダなどと、
四方を海でぐるりと囲まれているわれわれ日本とでは地政学的な条件はまったく異なります。
また、ニュークリア・シェアリングは冷戦時代から始まった政策であり、当然その後の技術的な革新を
考慮しなければなりません。ドイツやオランダなどに配備された核兵器をそのまま、
われわれ日本国内に持ち込むというわけにはいかないでしょう。
>375
ニュークリア・シェアリングに関して、ドイツやオランダなどでは、譲渡対象となっている核兵器は
射程が短い戦術核兵器レベルであり、われわれ日本にとっては役に立たないと批判する論者もいます。
しかし、先に指摘しましたように地政学的条件の差異や核兵器に関する技術的な革新を念頭に置きながら、
米国と交渉するのは当たり前の話で、要はわれわれ日本にとって最適なニュークリア・シェアリングを
追求していけばいいだけの話です。「あれも駄目。これも駄目。だから、日本は
ニュークリア・ブラックメールや有事に対しては無力だ」などと思考停止に陥ってはならないはずです。
米国は自らの本土を直接、狙えるような大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備を認めるはずがない
というのなら、ICBMより射程が短い中距離弾道ミサイル(IRBM)や巡航ミサイルなどの配備を
検討すればいいではありませんか。「いや、政府解釈でIRBMは保有できないとされているはずだ」
というのなら、その政府解釈を変えればいいだけの話です。そもそも非核3原則も国会決議で、
法的な拘束力はないはすです。米国やロシアは核弾道の運搬手段としてICBM、
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、戦略爆撃機を3本柱としていますが、イギリスやフランスは
核戦略を見直した結果、SLBMに特化しています。このイギリスやフランスの例は、
地政学的条件や国情が違えば、当然のように国によって核戦略も変わるといういい見本です。
■米海軍将兵から核兵器の運用を学ぶ
われわれ日本は海洋国家であり、目の前には広大な太平洋があるわけですから、
潜水艦を遊弋させるにはもってこいの環境にあります。「イギリスやフランスは原子力潜水艦を
持っているが、日本にはない」というのなら、とりあえず通常潜水艦を運用したらいいではないですか。
通常潜水艦は、原子力潜水艦より静粛性に優れており、隠密性は高い。
報復手段とし利用するにはもってこいです。
>376
「ディーゼル機関に頼っている通常潜水艦は、換気のために浮上しなければならず、
長期間は潜水できない」といわれていますが、最近では非大気依存推進(AIP)機関を動力とする
潜水艦も世界各国の海軍で運用され始めています。AIP機関を利用すれば、
原子力潜水艦には及ばないものの、かつての通常潜水艦に比べて長い間、潜水が可能になるといいます。
核弾頭を搭載した巡航ミサイルを発射できる、われわれ日本の潜水艦に原子力潜水艦の運用に熟達した
米海軍の将兵に搭乗してもらい、彼らから自衛隊員が核弾道の取り扱いやミサイル発射などの訓練を
受ければいいわけです。実際に潜水艦を運用する場合にも、ニュークリア・シェアリングに基づいて、
やはり米国海軍の将兵が乗船して、われわれ日本が北朝鮮や中国やロシアから
ニュークリア・ブラックメールを受けたり、有事に直面した場合に、
彼らから核弾頭の起爆コードや巡航ミサイル発射のために必要なキーの譲渡を受ければいいわけです。
もちろん、こうしたシステムは一朝一夕に構築できるものではありません。システムが完成するまでの
間に、北朝鮮や中国やロシアからニュークリア・ブラックメールを受けないとは言い切れません。
このため、米国の核の傘の信頼性を担保するため、核兵器を装備した米軍部隊の日本国内駐留を
一時的に認めるなどの方法も考えなければいけないかもしれません。
筆者は、ニュークリア・シェアリングの運用の基盤となるものとして、潜水艦を例に挙げましたが、
われわれ日本にとってもっと適したニュークリア・シェアリングの方法があるかもしれません。
もし、あるのならばそれが追求可能なのかを研究していけばいいだけの話だ、と思います。
>377
われわれ日本国内で「核問題」と言った場合、「唯一の被爆国」「広島・長崎の悲劇を繰り返すな」
「核実験反対」と言った「核廃絶運動」に象徴される反核教育が前面に打ち出されてきた感があります。
「暴論」だと思われるかもしれませんが、「唯一の被爆国」であるならば、
その惨禍に二度と遭わないためにも、われわれ日本国民は、
世界中のどの国民よりも真っ先に核抑止力を保有する権利があるといっていいかもしれません。
確かに核兵器の威力はすさまじい。その惨禍が繰り返されるようなことがあってはならない。
だからこそ、われわれ日本人は、米国やロシアはもとより、中国、イギリス、フランスなどの
核戦略や核抑止政策をもっと真剣に研究し、知り抜く必要があるはずです。
いずれにせよ、われわれ日本人は「今そこにある危機」から目をそらしてはならず、
それを前にしてひるんではならない。思索し、行動することをやめてはならないと思います。(笠原健)
□笠原健(かさはら・たけし)
昭和36(1961)年生まれ。山形市出身。山形大学人文学部経済学科卒。
63(1988)年に産経新聞に入社。多摩支局(東京都立川市)を振り出しに社会部で遊軍、
JR、厚生省(現在の厚労省)などを担当。平成7年に政治部に移り、官邸、自民党、野党、
外務省、防衛庁(現在は防衛省)などを担当。平成18年の夏から政治部デスクを務める。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090322/plc0903221801005-n1.htm
【政治部デスクの斜め書き】平壌、悪夢の序章
2009.3.8 18:00
前回は、ペリー以来最高の関係といわれた小泉政権時代の日米関係を振り返りました。
今回は取材記者として生涯忘れることのできない一連の日朝交渉について思い出すまま、
数回に分けて斜め書きしてみたいと思います。「小泉外交」といった堅苦しい話は次回以降に回すとして、
今回は平壌を訪問したときの見たまま、感じたままを記しておきたいと思います。
ただ、日朝双方にいまだ関係者がおり、特に北朝鮮関係者の場合はああいう国ですから、
内容によっては関係者の命にかかわりますので、最大限の努力しますが、
まだ書きたいことの10分の1も書けないことをあらかじめお断りしておきます。
このサイトも、隅から隅まで彼の地では詳しくチェックを入れているでしょうから…。
小泉純一郎首相が電撃訪朝したのは平成14年9月17日。このときも前日に北京経由で平壌に
先乗りしていたのですが、実はそのひと月前の8月中旬、私は日朝赤十字会談を取材するため
平壌を訪れていました。日朝の赤十字社が手をとりあって拉致被害者を探そうというものでした。
日本赤十字社の努力には頭が下がりますが、所せんは嘘を嘘で固めた北朝鮮のことです。
そもそも赤十字なんて存在するかどうかも分かりませんし、軍が組織的に日本人を拉致して幽閉して
いるのですから、「人捜しのポスターをつくって全国に配布しました」(自称、北朝鮮赤十字社)
なんて言葉をだれが信用できますか。
日朝赤十字会談自体が茶番でしかなかったことは、取材する前からだれもが分かっていました。
そうはいっても、平壌なんぞは金をいくら積んだってなかなか行けるところではないので、
しっかりこの目で取材してこようと意を決して、デジタルカメラ1台、ビデオカメラ1台、
支局時代に使っていたニコンFM2を1台、いざというときの通信手段として期待された通信衛星機材
のインマルサット(小型だが、これが大変重い)などの取材用具一式をスーツケースに詰め込み、
経由地の北京に向かいました。
>379
真夏の8月。北京空港から北朝鮮の高麗航空に乗り込み、座席のシートベルトをカチッと締めたときの
ことです。機内が一瞬、毒ガスかと思われるような白い噴霧に包まれました。通路を隔てた隣に座る
外国通信のA記者の目は、「なんだなんだ、この白い煙は!神経ガスか?」と私に訴えかけていました。
まさかそんなことはあるわけもないのですが、もう後戻りはできないんだというある種、
悲壮な覚悟もありました。産経新聞はどのマスメディアよりも一番詳しくきめ細かく北朝鮮の動静を
報じてきましたし、自分も署名記事で北朝鮮関係の記事をバンバン書いてきました。
だから、いつなんどき、難癖をつけられて逮捕されるか分かったものではないからです。
「金王朝」維持のためなら人を人とも思わない生きた化石のような独裁国家に幽閉された
横田めぐみさんら拉致被害者の方々に思いをめぐらしながら、
取材とはいえ帰りの切符を持って足を踏み入れることへの複雑な気持ちもありました。
実はこの時点で、ひと月後の日朝首脳会談は固まっており、事務レベルで最終的な調整が進められて
いたんですね。日本赤十字社も同行記者団も日朝双方の外務省にいっぱい食わされていたわけです。
日朝赤十字会談というどうでもよいセレモニーの裏で、
双方の事務責任者は後に発出される日朝平壌宣言の文面を付き合わせていたのでした。
確かに、当時の平壌は首脳会談どころか、今にも国交正常化して、双方の首都に大使館を設置するん
ではないかと思われるほどの雰囲気でした。
北朝鮮側は名目は何であれ日本から莫大な金を引っ張れる、日本側は拉致被害者を取り戻せる…。
功を焦った日本側はまるで、熱病にかかって正常な判断ができなかったかのようでした。
北朝鮮当局の対応は悪くありませんでした。
平壌空港のロビーについたときのことでした。われわれ記者団がスーツケースを当局者に預けることを
ためらっていると、北朝鮮外務省の担当者が「佐々木さん、中を開けてみたりなんかしませんから安心
してください」とニコニコ話しかけてきました。顔は笑っていましたが、いきなり面識のない外国人から
日本語で話しかけられ、しかも名前まで呼ばれてギクリとしたものです。
>380
宿泊先の高麗ホテルまでマイクロバスで移動したのですが、驚いたことに北朝鮮の外務省担当者は
「風景をどんどん撮影してかまいません」といい、われわれに撮影をうながしてきました。
撮影されることにいろいろと自信があったのでしょうが、平壌市内を走る汽車の線路を人がたくさん
歩いていたのが目にとまりました。不思議なのは、電力を大量に食うトロリーバスがわれわれが
通り過ぎる周辺を走り回っているのですが、乗降客のほとんどがカバンなどの荷物を持っていなかった
ことです。まさかとは思いましたが、すべてが演出で、目に映るすべての市民が当局にかり出されて
演技しているのではないかと思いました。
宿泊先の高麗ホテルでは通信回線のチェック、取材や原稿執筆の準備などを行い、
初めて自室に入ったのは翌日の午前2時ごろでした。部屋は13階だったのですが、
同行記者計17人の中でこのフロアに泊まったのは私一人だけ。エレベーターのドアが開くと、
正面の暗がりに、監視員が折りたたみの椅子に座ってこちらをうかがっていたのにはドキリとしました。
真っ暗な廊下。前後の突き当たりには大きな鏡があり、なぜか鏡の下には通風口が…。
マジックミラーになっていて、鏡の向こう側から監視員がこちらを見張っているかのようだったので、
思わず自分の姿をぼんやり映した鏡に向かって会釈してしまいました。
もっと驚いたのは部屋の中です。だれもいない暗い部屋の中でテレビがついており、
日本語で北朝鮮の物産品の宣伝を繰り返していました。冷蔵庫には北朝鮮製の瓶ビールが1本。
高麗航空の中で一口飲んでドロリとしたその味は分かっていたし、いろいろと不安があったので、
のどはかわいておりましたが、いっさい手は付けませんでした。
春・夏・秋・冬
日本は「海賊対策」の名目でソマリア沖に海上自衛隊を派遣。
朝鮮の人工衛星打ち上げに対して迎撃方針を示すなど、武力行使への道を公然と歩み始めた。
米軍と合同軍事演習を強行した南朝鮮は、人工衛星打ち上げの「対抗措置」として、
米国主導の「大量破壊兵器拡散防止構想」への正式参加を検討する方針を発表。
危機を演出しながら着々と目的を遂行している
▼米国が目指す外交戦略のひとつに「民主主義国家連盟」なる構想がある。
民主主義、自由主義、市場経済など利害、価値観、理念を共有する国々が連帯し国際問題や地域紛争の
解決に取り組むというもの。強硬な支持者のなかには国連無用論と結びつける者もいる
▼例えばユーゴ空爆、コソボ独立は国連安保理決議を避け、
NATO(北大西洋条約機構)主導で進められた。「非民主的」とみなした場合は、国連の承認なしに、
主権を侵してでも外交・軍事双方から対応するという発想だ
▼構想の発案者はオルブライト元国務長官。彼女は「弱さは侵略を招き、強さは平和を生む」
と述べたことがある。「思い通りに武力行使できる新たな世界秩序を示した」との指摘もある
▼4月に創設60周年を迎えるNATOはその存在意義を問われて久しい。
米国代表部大使に指名されたイボ・ダールダー氏は「連盟」構想の熱心な支持者。
日本、南朝鮮、オーストラリア、ブラジル、南アフリカなどを引き込み拡大を目論む。
フランスは43年ぶりにNATO統合軍事機構に復帰する。
ロシアや中国は米国主導のその行方を強く警戒している。(天)
[朝鮮新報 2009.3.23]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0323-00001.htm
女子フィギュアの「進路妨害問題」で日韓連盟ピリピリ
2009.3.23 19:46
日本連盟関係者は22日、報道陣に「取材は競技のことだけでお願いします」とくぎを刺した。
浅田のライバル・金ヨナの事務所関係者も金が話す直前、競技以外のことは話さない旨を伝えた。
双方が神経質になる“場外問題”があるからだ。
事の発端は14日。韓国のテレビ局SBSは金のインタビューを放映した中で、
2月の四大陸選手権の試合直前練習で金が日本選手から進路妨害を受けたと報じた。
韓国内では、ファンを中心に大きな波紋を広げた。
一方、週明けの16日からは、日本連盟にファンからの抗議が毎日、メール50通以上、
電話約20本のペースで殺到。「選手を守れないのか」「なぜ抗議をしない」などの厳しい声が
次々と届き、状況は看過できないところまで発展していた。
日本連盟は「韓国連盟または金選手から抗議を受けたり、国際スケート連盟から警告を受けた
事実もない」などとする異例の声明を発表。
韓国連盟に対して事実関係の調査と解明を求める文書を送付しており、現在は回答を待っている。
今回の世界選手権は来年のバンクーバー五輪での各国・地域の出場枠が決まる重要な大会。
「集中してほしい」(日本連盟・吉岡伸彦強化部長)のが本音だろう。
大会で韓国側幹部が日本側に経緯説明するともいわれ、両国は火消しに神経を使っている。(榊輝朗)
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090323/oth0903231951020-n1.htm
真央ちゃんが出発、故意の妨害は明確に否定
2009.3.23 20:07
フィギュアスケート世界選手権(24日開幕、ロサンゼルス)で連覇を目指す
浅田真央(愛知・中京大中京高)は23日、関西空港から渡米した。
当初は成田発の予定だったが、貨物機炎上事故の影響で変更した。
「朝、(中京大の)リンクで練習した後、テレビで事故のことは知りました」。
事故が自宅のある名古屋を出発する前で、現地での練習もスケジュール通りに行えることがわかった。
「(動揺は)自分の気持ちの中ではありませんでした」という。
金ヨナが日本選手に妨害されたとの韓国の報道については、
「このジャンプをしないと、とかで頭がいっぱいになる。自分のことで必死」
と練習中の配慮の難しさを説明。ただ、故意にほかの選手の邪魔をしたことはないと断言し、
「人がジャンプしようとしているときはよけている。それはみんな、ちゃんと分かっている」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090323/oth0903232010021-n1.htm
「日本選手の妨害」言及を否定 フィギュアの金妍児
2009年3月23日20時57分
フィギュアスケート女子の金妍児(キム・ヨナ)=韓国=が国際大会で日本選手に練習を妨害されたと
韓国メディアが伝えた問題で、日本スケート連盟は23日、韓国スケート連盟が寄せた見解を明らかに
した。韓国メディアに対して金が特定の国や選手に言及したことはなく、狭いリンクの中で複数の選手が
練習する時には互いに注意する必要があることを話したにすぎないとしている。
日本連盟の問い合わせに韓国連盟が返答した。
http://www.asahi.com/sports/update/0323/TKY200903230319.html
日米韓首席代表が協議へ 27日、ミサイル発射前に
2009.3.24 09:49
6カ国協議の日本、米国、韓国の首席代表が、北朝鮮が人工衛星打ち上げと主張する
長距離弾道ミサイル発射時の対応などについて話し合うため、ワシントンで27日に3カ国会合を開く
方向で調整していることが23日、分かった。複数の6カ国協議筋が明らかにした。
北朝鮮情勢をめぐる3カ国の首席代表協議はオバマ米政権下では初めて。
クリントン国務長官は2月の初外遊で日本と韓国を訪れて同盟関係の強固さをアピールしており、
4月上旬に予定される北朝鮮のミサイル発射に向け、3カ国が足並みを乱さずに一致した対応を
取ることを強調する狙いがある。
日米韓は打ち上げられるのが人工衛星だとしても、北朝鮮の弾道ミサイル関連活動を禁じた
2006年の国連安全保障理事会決議に違反するとの立場を表明している。
中国、ロシアは新たな制裁などには慎重な立場とされるが、
27日の開催で調整が進む協議では3カ国が認識を共有していることを再確認する。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090324/amr0903240950004-n1.htm
韓国大統領の側近逮捕 不正資金受領の疑い
2009.3.23 22:13
韓国の検察当局は23日、盧武鉉前大統領の有力後援者から不正資金を受け取ったとして、
特定経済犯罪加重処罰法違反の疑いで李明博大統領側近の元大統領府広報企画秘書官、
秋富吉容疑者(52)を逮捕した。聯合ニュースが伝えた。秋容疑者は後援者から国税当局による
税務調査を中断するように依頼され、現金2億ウォン(約1400万円)を受け取った疑い。
後援者は、盧前大統領の実兄が韓国農協の証券会社買収に介入し不正資金を受け取ったとして
逮捕された事件にも関与している朴淵次被告。(ソウル 水沼啓子)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090323/kor0903232217002-n1.htm
ミサイル施設に新機材 北朝鮮、発射準備進展か
2009.3.24 10:31
北朝鮮が「人工衛星ロケット」と主張する長距離弾道ミサイルの発射をめぐり、
英軍事情報誌ジェーンズ・インテリジェンス・レビューは23日、「ロケット」は依然、
設置されていないが、新たな機材設置など「わずかだが注目すべき」動きが見られることから、
発射準備は「順調に進んでいる」とする分析を公表した。
米衛星画像大手デジタルグローブ社が3月16日に撮影した写真を分析した同誌編集者、
クリスチャン・レミア氏は、同月11日撮影の写真と比較すると
(1)発射タワー上部のクレーンの向きが変わり、発射台の上に差しかかっている
(2)タワー周辺に数本の新たな線が引かれ、機材が現れた
−などと指摘。同氏は新たな線や機材について、「ロケット」据え付け作業を進めるためのものである
可能性があるとしている。機材の詳細には触れていない。
北朝鮮は「ロケット」を4月4〜8日に打ち上げると発表。日米などは長距離弾道ミサイル
「テポドン2号」に使われる技術と基本的に同じだとして、警戒を強めている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090324/kor0903241033000-n1.htm
金総書記の実妹、重体か 訪朝の仏医師治療と韓国紙
2009.3.24 10:37
24日付の韓国紙、東亜日報は、北朝鮮の金正日総書記の実妹である金慶喜氏が
アルコール依存症に伴う合併症のため、ほぼ意識不明の重体だと報じた。
最近、訪朝した在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の消息筋の話として伝えた。
同紙によると、金総書記の健康悪化説が出た際、治療のために訪朝したとの憶測が出ていた
パリ・サンタンヌ病院の神経外科医フランソワグザビエ・ルー氏の主な治療対象は金慶喜氏。
同氏は長年、アルコール依存症に悩み、脳にも致命的な悪影響が出ている。
金総書記の長男、金正男氏がパリを訪れ、昨年10月にルー医師を平壌に連れてきた。
同紙は北京にいる別の消息筋の話として、金慶喜氏は昨年8月と12月の2回にわたり
深刻な状態に陥ったと報じた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090324/kor0903241037001-n1.htm
WBC決勝「すがすがしく」 日韓で活躍の新浦さん観戦
2009年3月24日11時1分
日韓対決となったWBC決勝。海を渡り、両国のグラウンドで白球を追った、
野球人は「すがすがしい戦いを」と願い、決勝の舞台を見守った。
日韓両国のプロ野球で活躍した解説者の新浦寿夫(にうら・ひさお)さん(57)は
自宅のテレビで観戦した。「さわやかな試合をしてほしい」と話す。
在日韓国人として生まれた。左腕投手として巨人で活躍した後の84年、プロ野球発足3年目の韓国へ。
日本に国籍変更していたが、入団直後の記者会見では「韓国籍に戻すのですか?」と聞かれた。
日本への対抗意識をひしひしと感じた。当時の韓国野球は粗さが目立った。その中で登板前の念入りな
肩の作り方など、日本野球のきめ細やかさを実践してみせ、3年間で54勝の活躍をした。
韓国のレベルは徐々に上がり、日本と同様に米大リーグでプレーする選手も出てきた。
「両チームともいい戦いをしている」
気がかりなのは、今大会でも、2次ラウンドで日本に勝った韓国がマウンドに国旗を立てるなど
したことだ。ライバル心が以前のままのように見える。対する日本も平常心で戦えていないようだ。
「どうして特別な感情が試合を支配するのか」と寂しく思う。
「日韓が普通に試合の勝ち負けだけを競い、試合後は互いの健闘をたたえ合う。
そういうすがすがしい決勝を戦ってほしい」
http://www.asahi.com/sports/update/0324/OSK200903240035.html
日韓戦、現地の日本人もソワソワ
2009年3月24日10時51分
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)=村上尚史】23日に決勝を迎えた野球の国・地域別対抗戦、
第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。当地のドジャースタジアムには、
今大会5度目となる日本―韓国戦を応援しようと多くのファンが詰めかけた。
日韓ともに大きなコミュニティーがある西海岸での頂上決戦。試合前から熱い声援が送られた。
ロサンゼルス郊外の大学に留学中の小林史織さん(19)は、日本の優勝を予想して1カ月前に
入場券を購入し、友人2人と観戦した。「韓国と比べ、日本人留学生はバラバラ。
日本代表の活躍が日本人学生の一体感をもたらしている。留学生にとって代表の活躍は誇りです」。
米在住31年の山本恭史さん(54)は「野球を通じ、さらに交流を深められるなんて素晴らしい。
ただ、韓国戦は飽きた。米国でアジア同士で世界一を決めるのは申し訳ない」と笑う。
韓国側の応援席には、米国に留学中という金寅植監督の孫ハム・ハンキュさん(19)の姿も。
「お互いに尊敬できる相手と戦えるのは楽しみ。韓国も、日本も真剣にプレーする。
アジア野球のレベルの高さを見せて欲しい」。手製のボードを掲げて応援した。
http://www.asahi.com/sports/update/0324/TKY200903240103.html
【WBC】球場で駅で空港で 韓国はTV全局生中継
2009.3.24 12:20
第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で日本と対戦した韓国では24日、
テレビのキー局3局すべてが生中継、ソウル市内の球場では1万人前後の市民が大型スクリーンに
映し出される映像を見ながら大声援を送った。
ソウル駅や金浦空港に置かれたテレビの前にも人だかりができ、
オフィスビルでも会社員らが仕事そっちのけでテレビ観戦。各局は特別番組を組み、
ロサンゼルスのドジャースタジアムにいるリポーターが現地の模様を詳しく伝えた。
今回のWBCで5回目の対決となったが、KBSテレビは「待ちに待っていた一戦」と伝えた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090324/kor0903241221003-n1.htm
北朝鮮「衛星」:閣議決定せず破壊命令 政府が方針
北朝鮮が4月4〜8日に発射すると通告した長距離弾道ミサイル(北朝鮮は人工衛星と主張)問題で、
政府は23日、ミサイルなどが日本の領土・領海に落下する場合に備え、自衛隊法に基づき
初の破壊措置命令を閣議決定をせずに出す方針を固めた。同法82条の2第3項に基づき、
事態の急変に備え浜田靖一防衛相があらかじめ期限を定め非公表で迎撃を命令する方法で行う。
政府は週内に河村建夫官房長官、中曽根弘文外相、浜田防衛相による3閣僚会合を開き最終決定する。
政府内では、閣議決定した上で浜田防衛相が自衛隊に命令する方法も検討されたが、その場合、
弾道ミサイルなどがわが国に飛来する恐れがあると認められる場合に限られる。
今回のケースでは、「北朝鮮は国際機関に人工衛星打ち上げを通告している。
ミサイルが日本に向かって飛んでくるという立場はとれない」(政府高官)との意見が強まった。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議や拉致問題への影響も考慮し、
いたずらに刺激すべきではないとの判断も働いたとみられる。
3項を適用する場合、防衛相が破壊措置命令を出したことは公表されない。
しかし、今回は北朝鮮が発射を明言していることから、
記者会見などで命令を出したことを事実上認めることを想定している。【坂口裕彦】
◇政府高官「当たるわけがない」
北朝鮮の長距離弾道ミサイルに対し政府がミサイル防衛(MD)による迎撃を検討していることに
ついて、政府高官は23日、「撃ってきたら当たるわけがない」と述べ、迎撃は難しいとの認識を示した。
ミサイルは発射から7〜8分で日本に到達するとされているが、
同高官は「見ているしかないのではないか」とも語った。【仙石恭】
毎日新聞 2009年3月24日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090324k0000m010129000c.html
迎撃用パトリオット3、秋田・岩手に配備へ 防衛省方針
2009年3月24日3時0分
北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」予告を受け、防衛省は航空自衛隊浜松基地(浜松市)にある
迎撃用の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を、秋田、岩手両県の計2カ所に配備する方針を
固めた。北朝鮮の予告通りなら両県上空付近を通過するとみられ、ブースターなどが落下してくる事態に
備えるためだ。
北朝鮮が打ち上げを予告した4月4〜8日を控え、政府は自衛隊法に基づく
「弾道ミサイル破壊措置命令」を、近く発令する方針。発令後、PAC3を移動させる。
両県での配備場所は、今のところ、警備のしやすさなどを考慮し、陸上自衛隊秋田、
岩手両駐屯地内を想定。いずれも県庁所在地である秋田、盛岡両市の市街地に近い。
PAC3の防御範囲は半径数十キロで、東北全域はカバーできないため、
両市街地の備えを優先せざるをえないとの判断とみられる。
PAC3は浜松のほか、習志野(千葉県)、武山(神奈川県)、霞ケ浦(茨城県)、
入間(埼玉県)、各務原(岐阜県)の各基地に置かれている。すべて東北に移動させると、
首都圏などに落下の恐れが出た場合に対応できないため、配備先を絞り込んだ。(田伏潤)
http://www.asahi.com/politics/update/0324/TKY200903230347.html
MDで「当たるわけない」=北ミサイル、迎撃を困難視−政府筋
北朝鮮が長距離弾道ミサイルとみられる「人工衛星」を打ち上げた場合に備え、
政府がミサイル防衛(MD)システムによる迎撃を準備していることについて、
政府筋は23日「突然撃ってきたら当たるわけがない」と述べ、迎撃は困難との見方を示した。
政府筋は、ミサイル発射から7、8分で日本に到達するとされることから
「浜田靖一防衛相が麻生太郎首相に報告した時にはもう終わっていて間に合わない」と指摘。
その上で「見ているしかないだろう」と語った。
日本のMDシステムは、日本海で海上自衛隊のイージス艦が海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を
発射し、撃ち漏らした場合は地上から地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)で迎撃する
「2層防御」の態勢。政府は、北朝鮮に自制を強く求める意味からも、迎撃の準備を進めている。(了)
(2009/03/23-21:29)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2009032300996
韓流ざんまい:日韓対決の「抜け道」=堀山明子
「奉重根(ボンジュングン)義士、マンセー(万歳)!」「イチロー博文を倒した!」
第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国が日本を降した9日、
韓国メディアは朝鮮統監府(総督府の前身)の初代統監・伊藤博文が独立運動活動家、
安重根(アンジュングン)に暗殺された事件(1909年)に例えた。「義士」は尊敬を込めた言葉で、
名前の似た奉重根投手がイチロー選手を3打数ノーヒットに抑える活躍をたたえたものだ。
野球でもサッカーでも、日韓戦となると、韓国国民の熱狂ぶりにはいつも驚かされる。
5年間の特派員生活を終え、3月末に帰国することになった。
運の悪いことに、私の送別会の時期がちょうどWBC開催期間とぶつかった。
そうでなくても、ソウルでの酒席は「日韓飲み比べ対決」になりがちなのに、日韓戦の最中となれば、
韓国が勝てば勝利に酔い、負けたら雪辱を誓って乾杯……。いずれにせよ日本人は激しく飲まされる。
宴席の定番メニューは、ビールを注いだコップにウイスキーの入ったショットグラスを落とす「爆弾酒」。
赴任したころは歓迎会のたびに爆弾酒を10杯ぐらい浴びては腰が立たなくなっていた。
自己嫌悪に陥っては、ソウル暮らしの長い日本人から「スポーツも酒も負けるが勝ち」となぐさめられた。
潔くつぶれたほうが信頼してもらえるという教訓だ。
ということで、一連の送別会では負ける覚悟で臨んだが、今のところつぶれていない。
爆弾酒は順番に飲むのがルールだが、5杯を超えたころから私に代わって飲む「黒騎士」と呼ばれる
男性が現れ、助けてくれる。ちなみに女性の代理人は「白騎士」、あるいは「白ばら」と呼ばれ、
酒豪の女性記者の中には下戸の後輩を救うため志願するケースもみられる。
この裏ワザを知らなければ正面対決するしかないが、韓国人でも酒に弱い人はいるわけで、
抜け道は必ずあるのだ。裏も表も見せる酒席では「奉重根義士という表現は時代錯誤だよなあ」と、
報道に出ない声がポロポロと聞けて、どこか救われる。
春・夏・秋・冬
朝鮮の人工衛星打ち上げの通告を受け、米国をはじめとする勢力がこれを阻止しようと躍起になっている。
中でも日本は、自衛隊法に基づき破壊措置命令を出す方針を固めるなど、あくまで強硬姿勢を貫く構えだ
▼今回の人工衛星打ち上げについて、米国では宇宙発射体(10日、ブレア国家情報長官)との見解が示された。
民主党上院外交委員会のジャヌージ氏は23日、ワシントンでのシンポジウムで、
「われわれの反応が強ければ強いほど、対話の中断が長引く」と指摘し、過剰反応の具体例として、
ミサイル防衛システム(MD)による迎撃、発射前の先制攻撃、6者協議の中断・解体を挙げた
▼しかし、日本当局やマスコミはこぞって「長距離弾道ミサイル」と表現し危機感を煽っている。
最近になって、「日本に飛来するものではない」としつつも、
「不測の事態」に備えMDを活用して迎撃するという立場は崩していない
▼日本の政府筋は23日、MDによる迎撃は困難との認識を示しながら、
「ミサイルが発射されてから、浜田防衛相が麻生首相に報告している時間はない。
あらかじめ迎撃の準備をしているんだろう」などと語った
▼朝鮮外務省スポークスマンは24日の談話で、6者会談参加国である日本や米国が、
朝鮮に対してだけ差別的に宇宙の平和利用の権利を否定し、自主権を侵害しようとするのは、
朝鮮半島非核化のための9.19共同声明の「相互尊重と平等の精神」に反するものだと非難した。
このままでは、日本は98年の「光明星1号」打ち上げの時の前轍をまた踏むことになる。(国)
[朝鮮新報 2009.3.25]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0325-00001.htm
そこが知りたいQ&A−朝鮮の人工衛星発射 国際法上、問題あるの?
宇宙開発 全ての国に認められた権利、国際ルールに従い手続き終える
既報のように、朝鮮は国際宇宙条約に加盟し、人工衛星発射と関連して国際民間航空機関(ICAO)と
国際海事機関(IMO)などの国際機関に、航空機と船舶の航行安全に必要な資料を提供し事前通報した。
しかし、日本など朝鮮を敵視する国は露骨に人工衛星の打ち上げに難くせをつけ妨害しようとしている。
人工衛星発射をめぐる一連の問題をQ&Aでまとめた。
■
Q 人工衛星の発射は、国際法上何か問題があるの?
A 宇宙法の基本となる「月その他の天体を含む宇宙空間の探査および利用における国家活動を律する
原則に関する条約」(宇宙条約)には、「宇宙空間の探査および利用は、すべての国の利益のために、
その経済的または科学的発展の程度にかかわりなく行われるものであり、全人類に認められる活動分野である」
「宇宙空間は、すべての国がいかなる種類の差別もなく…自由に探査及び利用することができる」(第1条)
と明記されている。
つまり、同条約への加盟いかんに関わらず、宇宙の探査・利用はどの国にも認められた固有の権利なのだ。
まして朝鮮は今回、同条約に加盟し、国際機関に必要な資料を提供するなど国際ルールに沿って人工衛星を
打ち上げようとしている。
したがって、国際法上まったく問題はない。
>404
Q 朝鮮が今回、加盟した宇宙条約など、国際条約について詳しく説明してほしい。
A 宇宙条約は、1966年12月19日に国連で採択され、翌67年10月10日に発効した。
17の条項からなる宇宙基本法で、これを補う3つの条約協定がある。
宇宙飛行士の救助送還と宇宙物体の回収返還の詳細について定めた宇宙救助返還協定(68年12月3日発効)、
宇宙物体による損害の賠償について定めた宇宙損害賠償条約(72年9月1日)、
宇宙物体の登録について定めた宇宙物体登録条約(76年9月15日)だ。
また、宇宙開発が進むにつれ、月の法的地位と月の天然資源開発について定めた月協定や
直接放送衛星原則などの宇宙利用秩序を定めた協定も作られた。
今回朝鮮が加盟したのは、宇宙条約と宇宙物体登録条約だ。
宇宙条約にはいつでも加盟できる。希望する国はロシア、米国、英国に加盟書を寄託すればその時点で
効力が発生する。
今回、朝鮮は3月5日にロシアに加盟書を寄託した。
宇宙物体登録条約も、加盟書を寄託した時点で効力が発生する。朝鮮は10日、国連事務局に寄託した。
また、朝鮮はICAOとIMOにすでに77年と85年にそれぞれ加盟している。
加盟国になると、人工衛星の発射の時期と場所などをこれら国際機関に通報することになっている。
12日確認されたところによると、朝鮮は人工衛星の発射時期(4月4〜8日)と
発射に利用される運搬ロケットの飛行座標を通報した。
>405
Q 日本などは、人工衛星も弾道ミサイルも同じだとの一方的な主張を展開し、発射された場合、
朝鮮に「制裁」を科すべきだと騒いでいるが。
A 弾道ミサイルと人工衛星の運搬ロケットが技術面において類似している、というのを根拠に挙げている。
57年に旧ソ連が初めて人工衛星を打ち上げて以来、今年2月のイランまで10カ国が打ち上げに
成功している。もちろんこれによって制裁を受けた国はない。
しかし、日本などの論理でいくと、弾道ミサイルにもなりうるロケットを100以上打ち上げている
日本も非難を免れず「制裁」の対象になってしまう。自家どう着、論理破たんをきたしている。
Q 関係各国の対応は?
A 今回、1月末から「北朝鮮のミサイル発射準備」騒動が起き始めた。
朝鮮が2月24日に人工衛星の発射を準備していると公式発表した後、日米などの対応は分かれた。
米国は、国家情報局長が「人工衛星だと認められる」(3月10日)と語るなど、
発射準備の物体が人工衛星だという認識を示している。
また、クリントン国務長官はこの発言に先立つ2月末の中国訪問時、対話による問題の解決を表明した。
これに対し、日本や南朝鮮は、「人工衛星であれ何であれ(2006年の)国連決議違反」だと
騒ぎたて、日本は防衛大臣や首相らが人工衛星の「迎撃」まで口にし、その準備に着手している。
中国とロシアは「制裁」には消極的な立場だと伝えられている。
また、米学会からも「国際機関に事前通報しているだけに、制裁を加えることは容易ではない」
(米国の朝鮮半島専門家のスコット・スナイダーアジア財団研究員)という声が出ている。
>406
Q 問題の解決法はないのか。
A 朝鮮宇宙空間技術委員会スポークスマンは、2月24日の談話で人工衛星発射準備状況について
説明した際、今回発射予定の人工衛星は「試験通信衛星」であり、「数年内の実用衛星の打ち上げ」
を見越していることに言及した。これは、今後も人工衛星を打ち上げ続けることを示唆するものだ。
日本が対朝鮮敵視政策を取り続けるかぎり、今後も朝鮮が人工衛星を打ち上げるたびに今回のような
騒ぎが起こることは容易に想像がつく。日本は、98年の人工衛星発射の時も、米国、南朝鮮が
その事実を認めたにも関わらず、唯一、最後まで弾道ミサイルだと言い張った経緯がある。
運搬ロケットの技術が軍事転用が可能なのは事実だが、先端に衛星を搭載するのか弾頭を搭載するのか、
その違いは大きい。
要は、米国やロシアなど弾頭ミサイル保有国のように軍事転用の意思を持つのかどうかにかかっている。
その方向に追いやるのか、逆に対話を通じて信頼を築き上げていくのか。
そのためには、日本は対朝鮮敵視政策をやめ、平壌宣言による関係正常化へと踏み出すべきだ。
また米国は、ブッシュ政権になって棚上げされたままのミサイル交渉を再開させるべきだろう。
(姜イルク記者)
[朝鮮新報 2009.3.25]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0325-00001.htm
朝鮮中央通信 各国の宇宙開発事業を紹介
「宇宙進出の権利は平等」
朝鮮の人工衛星打ち上げ予定日が間近に迫る中、
18日発朝鮮中央通信は各国の宇宙開発事業の現状を紹介する記事を配信した。全文は次のとおり。
◇ ◇
今年に入り、世界の多くの国と地域で人類共同の富である宇宙を平和的に利用するための活動が
いっそう活発になっている。
ロシアは2月11日、バイコヌール宇宙基地から2基の通信衛星を打ち上げた。
新たに進めている宇宙システムと有人宇宙飛行船、宇宙機材は完成段階にある。
また、国際宇宙ステーション計画実現の範囲内で2機の有人宇宙飛行船ソユーズと
6機の貨物輸送宇宙船プログレスを打ち上げようとしている。
ロシア連邦宇宙局の総局長は昨年12月、09年に各種の使命を帯びた宇宙機材を搭載した
39基の運搬ロケットを打ち上げて新たな記録をつくると発表した。
中国では、自国が開発した北斗2号シリーズの衛星が打ち上げのピークを迎える。
中国航天科学技術集団公司は、今年と来年に10基前後の測位衛星を打ち上げ、2015年に
30基以上の衛星で全世界をカバーする測位システムを構築する計画であると明らかにした。
一方、2月12日、欧州では遠距離通信衛星であるホットバード10とNSS9、スパイアルAと
スパイアルBを搭載したロケットのアリアン5ECAが打ち上げられ、衛星を成功裏に軌道に進入させた。
ホットバード10は今後15年間、ヨーロッパと北アフリカおよび中東地域でテレビ・ラジオ放送
サービスを提供することになる。使用期限が最低15年に設計されたNSS9は、
太平洋地域の放送会社と政府利用者、運送業者、海運業のための中継サービスを行うことになる。
2基の小型スパイアル衛星はフランスの宇宙配備型光学早期警戒システムのための試作機である。
>408
2月2日、自国が開発した初の衛星オミドを打ち上げたイランは、現在4基の新たな宇宙衛星の
製作を進めている。2021年までには有人宇宙飛行を実現するというのがイランの平和的な
宇宙進出計画である。
インドは、火星探査および有人宇宙船打ち上げを計画し、
2012年までに2回目の無人火星探査衛星を打ち上げると発表した。
また、2013年には探査ロボットを火星の表面に送り、火星探査競争に加わる予定だ。
ベトナムも遠距離通信、テレビ中継、国防、安全分野に関する初の人工衛星ビナサット1を打ち上げた。
このように現在、宇宙を平和目的に即して開発、利用するための世界各国の活動がかつてなく
強化されているのは、科学技術と経済発展のための宇宙進出の権利が世界のすべての国にあることを
示している。
国境線や境界線、管轄権などが存在しない無限大の宇宙は全人類のものである。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.25]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0325-00004.htm
祖平統が談話 「人権」執着するかぎり対話再開ない
祖国平和統一委員会(祖平統)スポークスマンは20日、南朝鮮の李明博政権が
「北側に対する卑劣な『人権』謀略騒動にいっそう執着している」と非難する談話を発表した。
談話は国連での「北朝鮮人権決議案」作成への加担、米国との「共助」、
「北人権法案」を国会で通過させようとするハンナラ党の動きなどに言及した。
そのうえで、反北「人権」騒動は「北側に対する重大な政治的挑発」だと指摘し、
断固対処していく立場を表明した。
一方で、「人権問題は人民の政治的権利はもちろん、初歩的な生存権さえ踏みにじられている
南朝鮮にある」と強調した。
談話は、李政権が進歩、改革、統一勢力に対して「左派」「親北」のレッテルを張り、
関係者を逮捕、拘束したり、米国産の狂牛病牛肉の輸入に反対する平和的なキャンドルデモを弾圧し、
竜山再開発地域の立ち退き住民を虐殺したことなどを例に挙げ、
李政権が「人権」という言葉を口にする資格はないと断じた。
また、南朝鮮に居座る米国に対しては一言も言えない李政権が「北の人権」について
けん伝することこそ、「鉄面皮かつ笑止な妄動である」と非難した。
さらに、李政権が「『人権』謀略騒動に執着する限り、
いかなる対話も北南関係の正常化もあり得ない」と指摘した。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.3.25]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0325-00003.htm
〈論調〉 核武装は侵略の道
英国のロイター通信は最近、日本がフランスから約1.8トンに達する核燃料を輸送しようと
していると報じた。
「グリーンピース」をはじめとする環境団体は、日本の核燃料輸送が史上最大規模であり、
それほどの量なら225個の核兵器を製造できると警告した。
国際原子力機関(IAEA)もそれが核兵器の生産に利用されかねないと懸念を表した。
日本が数千個の核兵器を製造できるプルトニウムを保有していることは公然の秘密である。
日本は核武装化を実践に移そうとしている。
ある国際委員会は、日本が「プルトニウムを生産する唯一の非核国」であるとし、
青森県六ケ所村で使用済み核燃料を再処理して毎年、1000個の核兵器製造に必要なプルトニウムを
生産できる工場があると明らかにした。ある新聞は、日本が2005年末の時点で国内外の原子力施設
に保有しているプルトニウムの総量は、原爆4400余個を製造できる量に相当すると伝えた。
以前に米中央情報局(CIA)は日本の核兵器保有の可能性を認めた。日本の政治家たちも自らが
「決心さえすれば核爆弾数千個を製造できる」能力を持っていることを自認した。
世界的に唯一原爆の被害を受けた日本は、そこから教訓を得る代わりに、第2次世界大戦での敗北は
軍事力が弱かったせいであると見なして、軍事大国化と核武装化を実現して軍国主義の野望を遂げよう
としている。まさしくここに日本の核武装化策動の侵略性と危険性がある。
こんにち、日本の軍事装備の生産と自衛隊の近代化は、世界の軍事列強と肩を並べる水準にある。
軍事大国化と核武装化を追求する日本が進む道は海外侵略の道である。(労働新聞17日付論評)
[朝鮮新報 2009.3.25]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0325-00003.htm
〈論調〉 イージス艦派遣の危険なねらい
3日、日本の防衛省は海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦を朝鮮東海に
派遣することを決定した。軍事専門家は、朝鮮東海に派遣される海上自衛隊のイージス艦船が
日本のミサイル防衛(MD)システムで中枢をなす「こんごう」と「ちょうかい」になるだろうと
明らかにしている。これは、日本が朝鮮半島の情勢をさらに悪化させて、
朝鮮に対する先制攻撃を狙う米国の対朝鮮軍事戦略に合流しようとしていることを物語っている。
日本は朝米間の軍事的対決状態が激化するたびに、火に油を注ぐようにわが国に対する
軍事的圧力の度合いをいっそう高めてきた。最近も米軍とさまざまな合同軍事演習を行うことで
朝鮮半島周辺の緊張をぐっと高めている。朝鮮半島で米国と南朝鮮が合同軍事演習を行っているのと
ほぼ時を同じくして、日本は北海道で陸上自衛隊北部方面隊と米軍部隊との大規模な総合訓練を
開始した。航空自衛隊は沖縄周辺の上空で米空軍の最新鋭ステルス戦闘機F22ラプターと
共同訓練を行うことで合意した。
わが国は、それが誰であれ、朝鮮の尊厳と自主権を少しでも侵すなら、
容赦ない報復のせん滅戦を行うことについて宣言している。
この宣言は日本にもそのまま適用されるだろう。(民主朝鮮17日付論評)
[朝鮮新報 2009.3.25]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0325-00004.htm