【ドラマ】セクシーボイスアンドロボ6【マンガ】
いや〜息が長いドラマスレですなw
立ててくれたんだ!
乙マックス!
おおっ新しくスレがたってる!
1さん乙でございます!
6 :
エロ無し1レス:2010/03/18(木) 17:26:11 ID:Cyxa4Exr
新スレ保守っときますね
* * * * * * *
「え〜もう帰る時間?」
いつも不満げに響く声を背中に浴びて、靴を履く足は動きを止める。
「……だって仕方ないじゃん。これ以上遅くなるとさすがにマズいし」
肩越しに振り向けば、唇を尖らせて上目遣いに私を見つめる駄々っ子がひとり。
「また明日来るから、ね?」
そう言ってなだめすかして送って貰った帰り道はずっと静かで、ただ時々きゅうっと
つよく絡めてくる指が彼の気持ちの全てを物語る。
「じゃあね。明日また」
「ん……また明日。カレーありがと」
待ってるね、と告げながら小さくなる背中を見送りながら、まだ熱の残る指を眺めて想う。
本当はわかってるんだ。多分帰らずにいたってうまくやれる。でもそれをしないのはまだちょっと恐いから。
そしてそのための逃げ場をわかってて用意しておいてくれるのは彼の優しさ。
決して私を責めずにいてくれる事に、少しの痛みと多くのありがとうをいつも感じてる。
だからもう少しだけ、もう少しだけ、立ち止まるのを許して欲しい。
「いいの?」
「うん」
何日も前から考え倦ねてようやく決意した。
ぺたんこの布団を捲ってベッドに乗っかると、こっちを向いてあぐらをかいている。
「おいで♪」
満面の笑みで広げられた両腕の中に思い切って飛び込めば、世界は変わってしまうのだろうか。
確かな温もりと規則正しい心臓の音に、何があってもきっと大丈夫だと安心して瞳を閉じる。
「じ、じゃあ、よろしくお願いしマックス!」
「……こ、こちらこそ」
ぎこちなくぶつかる唇から零れる名前に、今ここにいる事の意味を幸せなのだと感じる事ができる。
「ニコ。愛してるよ」
うん。私もだよ。
だから今夜は帰らない。
――大好き、ロボ。
「おわる」
GJ!
やっぱりニコロボはいいね!
なごむわ〜
なんか初々しくてかわいー
GJでした!
gj!
またお願いします。
あげ
アレ?5スレ落ちてたんだ?知らなんだ
とりあえず保守しとく
ほしゅ
新スレ嬉しい!!!
保守
マックスダーーッシュ!
保守
16 :
嘘からのホント:2010/04/01(木) 23:32:22 ID:MJVxllbm
4月1日ネタエロ無し
* * * * * * *
「ロボ、あたし彼氏できちゃったんだ」
「えっ!う……」
嘘だろ?と口に出しかけて声が凍り付いた。
そう言ったところでどうなるのか、どうしたいのか。
一瞬の間に頭の中がぐるぐるして、今まで見えなかった――いや、見ようとしなかったものに気が付いてしまった。
「う〜そ〜♪」
……へ?
あかんべーをしてからニヤニヤと小憎らしい笑顔で尖らせた唇に、呆然としながら見とれていた。
「……大人を騙したなあぁ!?」
慌てて軌道修正に走ったけれど、俺の泳いだ目の中にあるいたずら好きの小悪魔に合わせたピントはもう戻らない。
ニコ。
本物を、いつか見つけて。
GJ!
ロボだったらエイプリルフールじゃなくても
簡単に騙されてオロオロするんじゃないかなあと想像してしまった
ニコの「う〜そ〜♪」は最強
ほしゅ
20 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 01:27:58 ID:F97mZVCG
保守あげ
hosyu
保守
懐かしい!ドラマ面白かったな。
24 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 17:44:29 ID:1RHed6Jy
保守age
25get!
タイトル「感触は?」
注意!
エロあり!
ほのぼのも、切なさも、一切なし!
徹頭徹尾エロ。
エロ、オンリー。エロしかない。
不快な思いをしたくない人は絶体に読んでは駄目!
ニコロボである必要ないじゃん!という突っ込みはなしの方向で。
ある休日の朝。
ロボの部屋で二人は一糸纏わずに昨夜の疲れを癒すかのように眠っていた。
一ヶ月ほど前に二人が結ばれて以来、ニコは週末ロボの部屋で過ごすようになっていた。
昼夜関係なくロボの求めに応じてニコは体を開いていた。
最初の頃に感じていた痛みは徐々に快感になり、最近ではニコの方から求めることもあった。
ロボも初めは欲望の趣くまま激しくニコの体を貪っていたが、昨夜はニコの反応を楽しむかのように焦らすだけ焦らしていた。
昨夜…。
ロボはニコの小さな膨らみの先端を口に含みながらニコの最も敏感な核を人差し指の腹でコリコリしていた。
強弱をつけて。
時折ニコは小さく吐息を漏らしていたが、次第に押し寄せる快感に自制が効かなくなっていた。
ロボが強くその核を恥骨に押し付けるとニコはもう我慢できなくなった。
「ロボ…、来て。」
「うん、来たよ。」
ロボはニコの核を弄りながら顔をニコの顔に近づけた。
「ち、違う…。そ、そうじゃなくて…。」
「え、じゃあ何?はっきり言わないと分からないよ」
ロボは押し寄せる快感を必死に堪えているニコの顔を見ていた。
「だ、だから…。い、入れて…。」
「え、何を?」
ロボはまた力強くニコの核を恥骨に押し付けた。
「あっ…。」
「何を入れるの?」
「うっ…。」
「ニコ、ちゃんと言ってくれないと分からないよ。」
ロボはニコの膨らみの先端を摘んだ。
「うっ…。だ、だからロボの…。」
「俺の?」
「ぉ○ン○ン…。」
「俺のぉ○ン○ンを何処に?」
ロボはニコの核と先端を同時に摘んだ。
「あっ、駄目!早く、お願い、ロボ…。」
ニコは悲痛な叫びを上げた。
ロボは起き上がりニコの希望にしたがってニコの体の中に侵入し激しく腰を動かした。
そして二人は同時に絶頂を迎え、そのまま眠りに就いた。
昨夜…。
ロボはニコの小さな膨らみの先端を口に含みながらニコの最も敏感な核を人差し指の腹でコリコリしていた。
強弱をつけて。
時折ニコは小さく吐息を漏らしていたが、次第に押し寄せる快感に自制が効かなくなっていた。
ロボが強くその核を恥骨に押し付けるとニコはもう我慢できなくなった。
「ロボ…、来て。」
「うん、来たよ。」
ロボはニコの核を弄りながら顔をニコの顔に近づけた。
「ち、違う…。そ、そうじゃなくて…。」
「え、じゃあ何?はっきり言わないと分からないよ」
ロボは押し寄せる快感を必死に堪えているニコの顔を見ていた。
「だ、だから…。い、入れて…。」
「え、何を?」
ロボはまた力強くニコの核を恥骨に押し付けた。
「あっ…。」
「何を入れるの?」
「うっ…。」
「ニコ、ちゃんと言ってくれないと分からないよ。」
ロボはニコの膨らみの先端を摘んだ。
「うっ…。だ、だからロボの…。」
「俺の?」
「ぉ○ン○ン…。」
「俺のぉ○ン○ンを何処に?」
ロボはニコの核と先端を同時に摘んだ。
「あっ、駄目!早く、お願い、ロボ…。」
ニコは悲痛な叫びを上げた。
ロボは起き上がりニコの希望にしたがってニコの体の中に侵入し激しく腰を動かした。
そして二人は同時に絶頂を迎え、そのまま眠りに就いた。
今朝…。
窓から差し込む朝日にニコは顔をしかめた。
そして寝返りをうとうとしてロボの肩に掛けていた左手を下にやった。
すると堅い感触をその左手は感じた。
「痛い!」
「あ、ごめん。ロボ。」
「なぁんだ、ニコか。ビックリしたぁ。」
「ワザとじゃないから。寝返りをうとうと思って…。起こしてゴメンね。」
「いいよ、もう朝だし。」
「それにしても、ほんと、ロゴってスケベだよね。」
「え、なんで?」
「だって…。寝てるのにここがこんなになってる。」
ニコはさっき触れた堅い物を握った。
「あ〜、これね。これは朝立ちっていって若い証拠なの。若い男はみんなこうなるの。」
「ふ〜ん、そうなんだぁ。」
ニコはしばらく何となく握っていた手を上下に動かしていた。
「ね、ニコ。分かっててやってる?」
「え、何を?」
「男は、そこを、そうやられると、我慢できなくなるの。」
「え、そうなの?」
ニコは慌てて手を離した。
「もう遅い。」
ロボはニコの手を再び握らせた。
「続けて。」
「う、うん。」
ニコはまた左手でそれを上下に擦った。
擦りながらニコは男の生理を不思議に思い好奇心が湧いてきた。
そんなニコの気持ちを知ってかロボはニコに言った。
「見てみる?」
「え?…。」
ニコはロボの顔を見て少し考え頷いた。
ロボが布団をどかして下半身を露わにするとニコはそれを握ったまま体を起こし顔を近づけた。
「これがいつもニコの中に入っていくんだよ。」
「これが…。ふ〜ん。」
「なんか不思議でしょ?」
「う、うん。不思議。」
ニコはマジマジとそれを見ながら手を上下に動かした。
どうしてこんなに堅く大きくなるのか?
どうして擦ると気持ちいいのか?
どうして私はこれで気持ちよくなるんだろ?
ニコは不思議で堪らなかった。
「堅いでしょ?」
「うん堅い。」
「でもね、先は柔らかいんだよ。」
ロボはニコの指をそれの先を摘むように置いた。
ニコはロボにされるまま摘んだ。
「あ、本当だ。不思議。」
「不思議だよね。」
そしてロボは再びそれをニコに握らせた。
ニコがしばらくそれを見ながら擦っているとロボは話しかけた。
「ね、ニコ…。」
ニコはそれを擦りながらロボの方に顔を向けた。
「口でしてくれる?」
一瞬ロボが何を言っているのか分からず、ニコは手を止め聞き返すような顔をした。
「ね、お願い。」
ロボは顔の前で手を合わせた。
「そ、それって…。フェ…。」
「そう、フェラチオ。ね、お願い。」
ロボはさっきより力強く手を合わせた。
「え〜。」
ニコが戸惑った。
「お願い。ね、ニコ。」
懇願するロボを見てニコは決意した。
「仕方ないなぁ。ロボだからね。ロボだからするんだよ。」
「うん、ありがとう。」
ロボは本当に嬉しそうだった。
そんなロボを見てニコも嬉しかった。
そしてニコはロボの足の間に正座するように座り、再びロボのいきり立ったそれを左手で握った。
しばらく握った物を見つめ少しずつ顔を近づけた。
間近で見るとその大きさに驚いた。
血管が浮いて見え、その血管に沿って視線を下にやると袋のようなものが見えた。
そして視線を上にやり、さっきつまんだ先端を見た。
ニコの好奇心は全開だった。
「それじゃ、ニコ、お願い。」
ニコは軽く頷いて意を決してロボのそれを口に含んだ。
口の中で感じるそれは手で握った時より一層大きく堅かった。
そしてニコはゆっくりと顔を下にやりロボのそれを口の奥へと入れた。
喉の奥まで入れると今度は顔を上にやった。
「い、痛い!」
ロボの叫びにニコはそれから口を外してロボの顔を見た。
「痛いよ〜、ニコ。歯が当たって。」
「あ、ごめぇん。だって分からないんだもん。」
「そうだよね、初めてなんだからね。」
そう言ってロボは少し考えた。
「そうだ!」
ロボは手を叩いた。
「アイスキャンディを舐めるようにすればいいんだよ。
「アイスキャンディ?」
「うん、そう。よく食べるでしょ。アイスキャンディ。そんな感じでやってみてよ。」
「アイスキャンディねぇ…。」
ニコは小さく呟いて再び顔をロボのそれに近づけた。
先端にはさっき口に含んだ時についたニコの唾液が光っていた。
今度は躊躇することなく先端を口に含んだ。
そして歯を引っ込め唇でそれを覆い舌を裏筋に当ててゆっくりと喉の奥に入れた。
上に向かう時も同じようにそれを包み吸うように先端まで進んだ。
「そう。それ。気持ちいいよ、ニコ。」
ロボの満足そうな声を聞いてニコはそのまま顔を上下に動かした。
モゴモゴといった音に混じってロボの吐息が小さく聞こえた。
「ね、ニコ。」
しばらくしてロボがニコを呼んだ。
ニコはロボのそれを咥えたまま視線をロボに向けた。
「あっ。ニコが、俺のを咥えてる。」
ロボは小さく笑いながら言った。
「バ、バカ!ロボがしてって言うからしてるんでしょ!」
ニコは慌てて怒りながら言った。
「ごめん、ごめん。」
ロボは手を合わせて謝った。
「嬉しいんだ。本当に。ニコが俺のために一生懸命やってくれてるから。」
ニコはもう怒っていなかった。
「ね、ニコ。続けて。お願い。」
ロボは手を合わせたままお願いした。
「ロボだからね。ロボだからしてるんだからね。」
「ありがとう、ニコ。」
ロボは嬉しそうな顔をした。
「今度は舌をここにあってて、そのまま上まで行って口に入れてみて。」
さっき見た袋の所をロボは指し示した。
ニコは言われるまま袋から裏筋を舐めながら上に向かって、再度ロボのそれを口に含んだ。
しゃぶり続けていると段々とニコの中にも変な感情が湧いてきた。
それはある種の快感にも似た心地よさであった。
その感覚と要領が分かってきたこともあって、自然とニコはただ上下に動かすだけでなく、時折錐揉みを入れながら舌と唇でロボのそれを刺激していた。
また口を外して舌で舐め回すこともするようになっていた。
あるでアイスキャンディを味わうかのように、ロボのそれを味わっていた。
ロボは時折深い吐息を漏らしながらニコの名を小さく呟いた。
ロボの満足そうな声を聞いてニコは更に没頭してしゃぶり続けた。
やがて突然ロボはニコの顔を両方から押さえ自ら腰を上下に動かし始めた。
同時にロボのそれがニコの口の中で一段と大きく堅くなった。
ニコは突然のことで驚きながらもロボのされるがままだった。
それが喉の奥に当たり苦しかった。
「だめだ、ニコ…。うっ!」
ニコの口の中にドロッとした感触が広がった。
つづく
(要望があれば。)
※
>>29は誤爆
ごめんなさい
おまえのスケベさに脱帽
誤字は愛嬌だな
俺は続きを期待してるよ
>ニコの好奇心は全開だった。
ここでフいたw
ニコなら最終的には 恥ずかしさよりこれが勝ちそうな気がする
ロボウラヤマシス
ハッピーブースデー!ニコ&ロボ
ほしゅ
保守
本スレの話題をパクり、エロなし
「あっこれ(ニュース番組から流れてくるBGM)、○○っていうドラマのBGMじゃん。
懐かしいなぁ。
このドラマのBGMって結構いろんな番組で使われてるよね?
わたし、このドラマ大好きで毎週楽しみにして観てたなぁ。
なんだか嬉しくなっちゃうよねぇ」
「ん?
それはニコがそのドラマを好きでよく観てたから気が付くだけで、
他のドラマのBGMも色々と使われているんじゃない?
オレはドラマとかあんまり見ないから分かんないけど、そういうもんだと思うよ」
「なっ、
じゃあ、マックスロボは?
マックスロボのBGMは何か他の番組で使われてんの!?
テーマソングすらロボが歌ってるのしか聞いたことないし!
あんなアニメなんてねぇ、
もう、だーれも覚えてなんかないんじゃない!?
わたしが好きだったドラマなんてさー、
わたしがすきだった、・・・ドラマ」
「・・・」
「・・・ごめん、言い過ぎた。
ロボがマックスロボを好きなら、そんなコトどうでもいいよね。
ごめんね、ロボ?」
「う、うん、(オレも)ごめん」
「で? 何で頼んでおいたドラマじゃなくてニュースが録画されてるの!?」
「一海ちゃん!それはねっ、ロボが」
「一海さん!それはですねっ、ニコが」
おわり
このやりとりをするニコとロボの姿を想像したら和んだよ
エロなし
3年後のある日の話
タイトル「数学とニコ」
「あ〜、もう!覚えらんないよ!」
ニコは高校2年の夏、期末試験の勉強をロボの部屋でしていた。
「だいたい、なんで、夏だっていうのにクーラーが壊れてるのよ!」
ニコは相当苛立っていた。
「だって仕方ないでしょ〜。突然壊れちゃったんだから。」
ロボは口を尖らせながら言った。
「もう!ロボはいいよね。そうしてロボット弄ってればいいんだから。
私も早く社会人になりたいよ。」
「俺はね。いつもロボット達とこうして世界平和のために話し合ってるの。
どうすれば人類が豊かに平和に暮らせるかを。
ニコみたいに勉強ができなくて苛立ってる暇なんてないの。」
「もういい!ロボの相手なんかしてたら覚えられるものも覚えられない。」
ニコは再びノートの上に書き出した。
ロボが横からニコのノートを覗き込んだ。
「あ〜、数学の公式を覚えてるのかぁ。」
「そうだよ。もう全然覚えらんない!
なんの脈絡もない数字とアルファベットの式なんて覚えらんないっていうの
大体さぁ、数学なんて何も役に立たないじゃん!
お父さんだって、お母さんだって、全然こんなの覚えてないよ、きっと。
でも、ちゃんと生活できてるじゃん。
数学なんてやるだけ無駄だよ。なければいいのに。」
ニコはふて腐れた感じで言った。
「あ〜、ニコも数学を勘違いしてるんだぁ。
公式を覚える記憶力テストと思ってるんでしょ?」
「だって、そうじゃん。公式覚えてないと問題が解けないじゃん。」
ふて腐れながら言うニコを見て、ロボは深くため息をついた。
「ふ〜、やっぱり勘違いしてるんだ。」
「何を、どう、勘違いしてれって言うのよ。」
ロボはゆっくり深呼吸をして話し始めた。
「数学はね。今の時代、もっとも求められる学問だと思うよ。
多くの人は数学をもっと勉強する必要がある。」
「え?どうして?
みんな数学なんて嫌いだよ。」
「数学で学ぶことは公式を覚えることとその利用の仕方を覚えることじゃないんだよ。
数学で学ばなければならないことは、数学的思考を身に付けることなんだよ。」
「数学的思考?」
「そう、数学的思考。」
ロボは自信満々で頷いた。
「なにそれ?全然分かんない。」
「だからね。
今ニコが覚えてるその三角関数の公式。
それってどうしてできたか知ってる?」
「え?えっとぉ…。」
ニコは教科書のページを捲って該当の箇所を指さした。
「ここに書いてるやり方で導いたから。」
「そう、その通り!導き出されたんだよ。」
「導き出された…。」ニコは小さく呟いた。
「その公式はある日突然出て来たんじゃない。
ちゃんと一つ一つの理屈が積み重なって導き出されたんだよ。
誰もが納得する理屈を少しずつ積み重ねて。
そういう風に考えれば、その数字やアルファベットに意味があることが分かるはずだよ。」
「理屈の積み重なり…。」
「そう。それが数学的思考。
つまり、物事を冷静に客観的に見て分析し考察する理論的展開。
これこそが数学的思考で、多くの人が身に付けなければならないことなんだよ。」
「客観的に…。理論的展開…。」
「そう、それ。」
ニコはロボの言ったことを噛み締めながら考えていた。
少し経って、心に浮かんだ疑問をロボに投げ掛けた。
「でも、それが、どうして多くの人が学ばなければいけないことなの?
数学的思考は良く分かったけど…。」
ロボは軽く息を吸って子供を諭すように優しくから話し始めた。
「いい、ニコ。
今の時代、切れるとか、衝動的とか、普通じゃ考えられない事件が多く起きてるよね。
どれも冷静に考えれば誰もそんなことしないのに…。
馬鹿みたいな事件が多いよね?」
ニコは頷いた。
「だからこそ、多くの人が数学的思考を学んで客観的に考えられるようになればそんな事件が減るんじゃないかと思うんだ。
冷静に理屈で考えれば絶対に起こさない事件だよ。殆どは…。」
ロボは少し悲しい顔をして俯いた。
ニコはそっとロボの手の上に自分の手を重ねた。
「うん、分かった。ロボ。私。
ただ単に公式を覚えるのやめる。
どうしてその公式が導き出されたか?
その考えの流れを理解するようにする。」
ロボは笑顔をニコに見せ力強く頷いた。
「それにね。数学とニコは似てるところがあるんだよ。」
「私と数学が?」
「そう。ニコと数学。」
ロボは一旦言葉を切った。
「それはね。数学の目的が純粋に真実を知ることだから。
ニコもいつも真実を知ろうとしてるでしょ?」
ニコは頷いた。
「だからニコと数学は似てるんだよ。」
そしてロボは立ち上がって本棚から一本のDVDを取り出してニコに差し出した。
ニコはDVDを受取り、映画のタイトルに目をやった。
そこには『博士が愛した数式』と書かれていた。
「この映画を見れば、数学の学問としての潔さと美しさを知ることができるよ。
数学の真実のみを見出す姿に共感するはずだよ。」
「ふ〜ん。」
ニコは再びそのタイトルに目を向け小さくタイトルを口にした。
そしてロボを見上げ言った。
「でもさぁ、そういう数学的思考を身に付けたはずのロボがいつも突飛なことをするのは、どうして?」
ロボは口をパクパクして何か言いたそうだったが言葉にならなかった。
2年後の春。
ある総合大学の入学式。
ニコは数学科の席に座っていた。
おしまい
45 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 23:02:55 ID:t+3PO0cC
ニコの(中の人の)誕生日前に新作 乙
『博士が愛した数式』 (・∀・)イイ!!
お盆休みにそのDVDを見る
GJ!
保守
超久しぶりに書いてみた。
エロ無し、
高校生ニコとむーちゃんのダブルデートはT○L!
「うわー! 凄いや、大塚さんだ!!
ねえニコニコ、この声大塚さんだよねー??パパの方の!」
知らなかった。ディ○ニーランドってオタク向けに出来ているんだ。
今日はダブルデート。
むーちゃんが塾で知り合った彼を連れてきて、こちらは”大人の”彼をやっと紹介するん
だっていうのに、どのアトラクションに行ってもロボはこの調子で、、秋葉原よりも恥ずかしい
テンションではしゃぎ回っていて止まらない。あたしだって、洋画のあの声だなーとは
思っても、声の主の名前までは知らないよー。
「ゴメンねむーちゃん、オタクで」
「ううん、ランドだもん。浮かれて普通だよね。ただ……」
そこに彼氏がポップコーンを買ってくれて戻って来た。
はい、はい、とキャラクターのついたバケツを女子に渡して、彼の手に二つ残る。だって
ロボは流しの着ぐるみと意気投合して、踊ってるからね。
本当なら、大人のロボがおごってくれたっていいのにと思うと情けなくて申し訳ないよ。
でも、離れてること自体は何とも思ってなかったのに。
「……ニコのことほったらかしじゃない?」
そんなことむーちゃんが言い出すからにわかに焦ってきた。
そりゃあ、列車でも劇場でも船でも、アトラクションの方に夢中のロボが席を詰め
ちゃうから、前後で座るとかおよそカップルらしからぬ状態だよ。あっちでシンデ○ラに
でれでれして、こっちで隠れミッ○ー探して、私は1人。
むーちゃんとメガネくんはずっと一緒に手をつないでるのにね。
でも、でも、これはこれじゃ、ダメなの??
「ニコ、あたしやっぱり試してみたい! これ、ニコのためなんだからね!」
「え?」
ホーン○ッドマンションの、ぎゅうぎゅう詰めの丸い部屋で隣にいたむーちゃんが、突然
そんなことをささやいたかと思ったら、私とロボの間に割って入って……元々手もつないで
なかったけどね……ライドヘ向かう人並みに流される私とメガネくんからどんどんと遠ざかっていく。
近付こうとする私の腕を、メガネの彼が止めた。
「いいじゃない、僕と乗ろうよ」
まるでこうなることは分かってたみたいに。そりゃ、降り口で待ってればどうせまた会える
わけで、流れに逆らってまでどーしても合流することもないけれど。
私の地獄耳にはむーちゃんとロボの会話は聞こえてしまうんだってば!!
『はぐれちゃいましたね』
『須藤さん、私と一緒はいやですか……』
そこからは私もアトラクションの座席に座って、係員の指示だの幽霊の声だのに囲まれて
聞き取りづらくなってきたけど、口説いてない?むーちゃんったらロボを口説いてない??
『怖いから手をつないで……』
とか、言ってない? むーちゃん??ロボの声も途切れ途切れに聞こえるけど
『……誰だってよかっ……』
『……むーちゃんが好きだよ……』
「ど、どういうことー??」
思わず声に出すと、隣がこれまたわけの分からないことを言い出す。
「やー、無理にくっついてるのきつくて」
「はあ?」
もう、せっかくの水晶玉も空飛ぶ幽霊達もどうでもいい。ていうか、降りたい!
隣の彼は、恋人のふりを頼まれたとか、彼女も可愛いけど君もけっこうイケテル、あの変な
オヤジより僕はどうか とかうるさくて、後ろにいる2人の声が聞こえないじゃない!!
「黙りやがれ!」
つい特技を最大発揮でつぶやいた声は、我ながら地獄の底から響く様で……
終着点で飛び降りて、むーちゃんとロボの乗るライドに駆け寄ると、だ、だ、
抱き合ってるー??
「ニコ、ニコ、怖かったよー!!」
う、うん、怖かったんだね。
あまりの衝撃映像に呆然としてしまって、安全バーが外れるなり抱きついてきたロボを、
殴り損ねて……よかった。
浮気現場の目撃じゃなくて、私のミラクル☆ボイスが、隣の彼だけじゃなく他の座席にも
聞こえてしまって。<怪現象> にロボもむーちゃんも震え上がっていただけ、みたい。
「今の、聞いた?」
「びっくりしたー」
周りのお客さん達も、いつもと絶対違った!とか口々にさざめいて。メガネくんとむーちゃんも
さっきことなんてなかったみたいに夢中で話し合っている。
あれ、手をつないでないや。
逆に、ロボが私の横にいる。
「手とか、つなぐ?」
「えー、どうしたのロボ、急に」
「恋人らしくない、ってむーちゃんが言うからさ」
「今さらそんな」
社会人のオタクと高校生のあたし、似合ってないのは最初っからじゃない。そりゃあ、
さっきまでのむーちゃん達はちょっと羨ましかったけど……。
タタタっと1人駆け寄って来たむーちゃんが、ここから別行動にしようかという。
「我が侭言ってごめんね、でもお邪魔みたいだし」
そうだそうだと調子にのるロボ。それもさっき相談したの?と言いたくなったけど、
「今日は、本当にありがとうございました!」
とロボにきっぱり挨拶し、私には内緒話で
「須藤さんて、本当に素敵ね!」
とささやいて、メガネくんのもとに戻っていったむーちゃんには、疑うとっかかりも
ないよね。
「上手くいくといいね、あの子達」
少し離れて遠ざかっていく2人に、ロボがつぶやく。
「で、でも、頼まれたって、本当は付き合ってないのに恋人のフリしてたって」
「あー、やっぱり」
決まり事みたいにつなぎっぱなしの手で、会ったときからロボには偽装が分かってたと
言われてびっくり。そんなところみてたんだ。
じゃあ、さっきのやりとりはいったい……??
問い詰めるあたしに、ロボが堂々と答えるにはこんなところだったらしい。
むーちゃんは彼が好きだから彼に頼んだし、
(→『誰だって良かったの? 違うでしょー』)
彼だってまんざらでもないから引き受けたんだろうし
(→『彼もきっと、むーちゃんが好きだよ』)
「なのに彼女さー、『怖いから手をつないで』とかオレに言うんだもん、
相手が違うよね、勘違いしちゃうからダメだよ!って 教えてあげた」
大人だからさ、エッヘン、て。
威張ったそばから、パレードのダンサーと一緒に踊らないでー!!
**************
そして、<ホーンテッ○マンションの怪現象><ありえない乱入>がツイッターやブログを
賑わせたその日、むーちゃんとメガネくんは本当におつきあいを始めたんだとか。
ロボのバカ正直も、ましてあたしの地獄耳も知らないむーちゃんは、ロボを誘惑したことまでは
内緒にしてたけど。あたしがリーマンに騙されてないか心配で、ロボが女子高生なら誰にでも
手を出す奴じゃないか、確かめるために必死でダブルデートを思いついたんだって!
で、ロボに勇気づけられて告って、今幸せって感謝してる。
”私たちもニコと須藤さんみたいになりたいの!”
とか言うけど、彼がどう思っているかは不明。この前も4人で会ったけど、
微妙にメガネくんと距離があるんだよね。
<怪現象女>と<乱入男>、どっちのせいだろう……まあいいか、むーちゃんが幸せなら!
* END *
GJ!
ロボのはしゃぎっぷりにワロタw
久々の作品乙です。楽しく読ませてもらいました!
むーちゃんも彼とうまくいってよかった〜
保守
ほしゅ
先日あるドラマを見て考えさせられたので投稿します
エロなし
タイトルは「だからこそ」
地蔵堂。
「ね、社長。」
私はよっちゃんが作ったクッキーを食べながら社長と世間話をしていた。
「なぁに?」
「あのですね。
死後の世界ってあるんですか?」
社長は少し目を丸くした後、目を伏せた。
そして少しの間をおいて返答した。
「分からないわ。」
「そうですよね。分かるはずないですよね。」
私も同調した。
「どうしていきなりそんなことを聞いたの?」
私は軽く息を吸って返答した。
「この前のこと覚えてます?
ロボが綺麗な巫女さんに連れられて訳の分からない宗教団体の施設に行っちゃったこと。」
「覚えてるわ。」
「あの時は社長達のお陰でロボは無事に帰ってきたけど…。」
「あれは、ね。
あの宗教団体が前々から犯罪組織と繋がっていると噂があったから偶々調査していただけよ。
運良く彼が潜入できて動かぬ証拠を掴めたから良かったわ。
彼に感謝しないといけないわね。」
「潜入ねぇ…。」
『単に鼻の下伸ばして巫女さんの後を付いて行っただけなんだけど。』
先月のある日の夜。
「このままだとあなたの死後の世界が暗くなる。お清めをしてあげます。」
と綺麗な巫女さんに言われたロボはある新興宗教の施設に連れて行かれた。
慌てて後を追った私は教祖の声色を使ってなんとか潜り込むことができて、
洗脳されそうになっているロボを連れ出して逃げた。
施設中を走り回っていたら、よっちゃんが現れて更にドタバタ劇が展開され大混乱になって、
もう訳分かんないって感じで逃げ込んだ一室で麻薬取引が行われていて、
あれよあれよという間に犯罪グループは一網打尽となった。
結果としてロボのお手柄となった事件のことだった。
「それで、ロボがあんな風に騙されたのは死後の世界に対する不安があったからと思うんです。」
『スケベ心も。』
「あの施設にいた洗脳されていた人達も不安だったんだからあそこにいたと思うんです。
それに三日坊主は幽霊になって戻ってきたけど成仏してまた消えちゃったじゃないですか。
三日坊主はあの後何処に行ったんだと思います?」
「う〜ん、分からないわ。
死んだことないんだもの。死って一方通行でしょ。」
「そうですよねぇ。
一度死んだら戻って来れませんから…。
でも蘇ったっていう話しもあるじゃないですか?」
「臨死体験ね。」
「そう、それ。」
「あれは医学的には酸欠状態になった脳が見せた夢だっていう話しよ。」
「え、夢なんですか?」
「そう。」
社長は頷いた。
「臨死体験をした多くの人が川を見たと話しているそうよ。
でも、それを言っている多くの人は日本人で、外国ではまた違う情景が語られてるみたいなの。
私たち日本人って、いつの頃からか死ぬと三途の川を渡るって聞かされるでしょ?」
私は頷いた。
「つまり、あれですか!」
突然エプロン姿のよっちゃんが話しに入ってきた。
「潜在意識に残っていた三途の川が臨死状態で表に出て来たってことッスね。
そして外国では三途の川じゃなくて他のことが言われているから国によって体験者の証言が違うって訳ッスね。」
「そうね。」
社長は微笑みながら頷いた。
「凄い、よっちゃん。」
私が感心するとよっちゃんは更に得意気になった。
「あったり前よ!」
よっちゃんは親指で鼻を弾いて「プロフェッショナルなぁ〜仕事をしよ〜。」と口ずさみながら部屋を出て行った。
「でもね。」
社長が硬い顔をして再び話し始めた。
「死後の世界はちゃんとあるのよ。」
「え?」
私が目が丸くなり慌てながら社長に言葉を返した。
「だって、さっき分からないって言ってたじゃないですか?
それなのにどうして?」
社長はにっこり笑ってからゆっくりと話し始めた。
「具体的な存在としてあるかどうかは分からないわ。
でもね。」
社長は一旦言葉を切った。
「遺された人達の心の中にその人の死後の世界はあるものなの。」
私は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていたのかもしれない。
そして小さな声で社長の言葉を反復した。
理解しようとするように。
「遺された人達の心の中に…。」
「そうよ。
遺された人達の心の中にあるの。」
「それって…。」
「例えば、優しかった人が亡くなると、多くの人は『優しい人だったからきっと天国で穏やかに過ごしている』って言うと思うの。」
私は黙って頷いた。
「逆に極悪非道の人だったらどう思う?
「地獄に行っちゃえ!」
私は即答した。
「そうでしょ。
『きっと閻魔大王に舌を抜かれている』って感じにね。」
私は大きく頷いた。
「だから、具体的な存在は分からないけど確実に死後の世界はあるの。
どんな死後の世界を作るかは今の自分に掛かっているの。
そうじゃない?」
私は再び大きく頷いた。
ロボの部屋。
『きっとロボは死後の世界でもロボットの話しをして閻魔大王や天使達を困らせるんだろうなぁ。』
ロボットと会話をしているロボを見て私はそんなことを想像して笑った。
「あ〜、何がおかしいんだよぉ。
こっちは真剣に宇宙の平和について相談してるって言うのに。」
ロボが怒った顔で私を睨んだ。
「ごめ〜ん。
ロボはいつまで経ってもロボのままなんだろうなぁって考えただけ。」
「何を言う!
俺だって色々変わってるんだからな。」
「どこが、どんな風に?」
「前は地球の平和を考えていたけど今じゃもっと広い宇宙の平和について考えいる。
そして、そのためには先ず自分が幸せじゃなきゃ駄目だって。」
ロボは得意気に言った。
私は小さく笑ってロボに近付いた。
「それがロボらしいってこと。」
私はロボの右頬に軽くキスをした。
ロボはその頬を手で覆い「お、お〜!!!」と叫んで喜んだ。
『私はどうなんだろう?
どんな死後の世界を作ってもらえるんだろう?
分からない。』
ロボが目の前でMAXロボを高く上げ「ニコ〜!」と叫んでいる。
私はそれを笑顔で見ていた。
『でも幸せに満ちた世界であって欲しい。
笑い声が絶えない明るい世界であって欲しい。
だから、だからこそ、』
『今を一生懸命生きるんだ。』
おわり
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名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:30:04 ID:cbkt6src
GJ!!
いったいなんのドラマを見たらこんなこと考えるんだ?
ニコとロボが仲良さそうで安心した
GJ