▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 2 ▼

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1名無しさん@ピンキー
容赦なく書きまくりましょう!!

◇前スレ◇
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ ▼
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199878167/l50
2名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:11:35 ID:/UZ5+HCy
アク禁解けたら落ちてたので、もっかい立ててみました。
3名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:12:31 ID:/UZ5+HCy
鳥昼SS投下。あんまりエロくなくてすまん。


【朝】


 晴れ渡った青空、白い雲。申し分のない朝の天気に、私は爽快な気分でのびをした。
「おはよう、ドク」
 枕元にあるお気に入りのくまにキスをして、ベッドから勢い良く跳ね起きる。
「おはよう、ハッピー、ドービー、グランビー……」
 部屋中のくまに一人ずつ声を掛ける。
普段だったらこんな事は恥ずかしくてできないが、今日はクラエスが病棟に泊まりがけの検査に行っていて、部屋にはいないのだ。
 それに何しろ、今日の私は気分がいい。『歓喜の歌』をハミングしながら着替えをすませ、足取り軽く食堂へ向かう。

 昨日の晩から今朝にかけては、珍しいことにほとんどのフラテッロが任務で出かけていた。いつもはビュッフェ形式で並んでいる朝食が、セットされたトレイの上に二人分用意されている。
 たっぷりのカプチーノと、朝食パンの定番コルネッティ。トマトとブロッコリーのサラダにオムレツが添えられて、デザートはママレードの乗ったヨーグルト。
今朝はエスプレッソでも良いかなと思っていたんだけど、メニューに対して選択権はないらしい。ま、お腹がすいているから何だって食べるけど。
4名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:13:25 ID:/UZ5+HCy
「----おはよう、トリエラ」
「おはよう、ヘンリエッタ」
 食事を始めていると、お寝坊な甘党のおちびさんがやってきた。相部屋のリコがいないせいか、なんだかちょっと元気がない。
「どうしたの? 深刻そうな顔して。ジョゼさんに叱られちゃった?」
 トレイをテーブルに置いたヘンリエッタに、私は軽い口調でからかうように言う。
「う、うーん……。そうじゃないんだけど……」
「私で良ければ、相談に乗るよ?」
「うん……」
「無理に話さなくても良いけどさ。話してしまえば気が楽になることも、あると思うし」
「うん……」
 ヘンリエッタは砂糖壷に手を伸ばしながらはっきりしない返事をする。カプチーノに入れた砂糖をじょりじょりとかき混ぜながら、何か言いたそうにちょっと上目遣いで私を見ている。
「どうしたの?」
「うーん……。トリエラは何だか、機嫌良さそうだね……」
「うん? まあね」
 ぱくぱくと朝食を平らげてデザートに移る。普段はブルーベリーのジャムを入れることが多いけど、今朝はこのママレードのほろ苦さがたまらない。
5名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 23:14:18 ID:/UZ5+HCy
「あのね……。その…トリエラ、ヒルシャーさんと一緒にどこかへ行っちゃうの?」
 カプチーノの砂糖が溶けきった頃、ようやく口を開いたヘンリエッタは何やら突拍子もないことを言い出した。
「はい??」
「ジョゼさんは、フラテッロには転属とかはないんだよって……」
「そりゃ、そうでしょうね」
 世界中探したって、義体運用なんてけったいな仕事をしている部署は他にないだろうから。もしかして、官舎までそんなこと聞きに行ってて朝食に遅れたわけ?
「……どこにも行かない?」
「うん。任務で出かけることはあっても、いつだってここに戻ってくるよ」
「そう……良かったあ……」
 ほっとしたように笑っておちびさんはカプチーノに口を付けた。ヘンリエッタのこういう笑顔は可愛い。私も砂糖を一杯だけ入れたカプチーノを飲みながら聞いてみる。
「一体、なんだってそんなことを思い付いたの?」
「え? だって、トリエラが言ってたんじゃない」
「私が?」
 何のこと? 顔をしかめた私に彼女はとんでもないことを言った。
「夕べ、言ってたでしょ。『ヒルシャーさん、行っちゃいやです。私も一緒に……』って」

 ----------ッッ!!!

「トリエラ、泣いてたじゃない。びっくりしたんだよ」
 いやそれは”泣いて”たんじゃなくて”鳴かされて”たんだよ…ってそうじゃなくて!!
 この子の地獄耳を甘く見てた! ほとんど無人だったし、三階の空き部屋ならさすがに聞こえないと思ったんだけど……。 
----そ、そんなに声上げちゃってたのかな。

「でも良かったぁ。これからも一緒にいてくれるんだよね、トリエラ」
「……うん、勿論だよ」

 あははと乾いた笑いを返しながら私は思った。
 やっぱり、今度からちゃんと彼の自宅まで連れていってもらおう、と。


<< だすえんで >>
6名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 18:55:01 ID:Kk9BEYb2
スレ立て乙です
確かにエロくないけど
可愛ければ全て許されるのでGJ!
7名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 00:04:35 ID:nwYhacOu
確かにエロというよりは可愛い、ですねw 乙です
8【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:21:14 ID:/CapIL5r
ありがとうございますw 
そしてまたしてもほとんどエロのないトリヒルSSを投下。
以前さくら板に投下した【悪夢】というSSにリンク。一応、単品でも問題なく読めるはず。
トリエラに『歓喜の歌』を教えたのがヒルシャーだといいなと妄想し、
音楽療法なんて捏造設定ありです。



【ロマンス】



「『リア王』、『ハムレット』、『ロミオとジュリエット』----これらを称してシェイクスピアの三大悲劇と言う。『ロミオとジュリエット』の舞台は中世のイタリア。二つの家の対立に巻き込まれ、引き裂かれた若い男女の悲恋を描いた物語だ」

 10人ほどの生徒を前に行われる彼の講義を、くだらないと思いながら私は聞いていた。
 駆け落ちのために親の目を欺こうと仮死状態になった恋人----その姿に絶望し、早とちりで自ら命を絶った男。そして目覚めて目にした男の死に狂乱し、後を追った女。悲劇と言うよりも喜劇だ。
 ----そう、あの頃は思っていた。
9【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:21:58 ID:/CapIL5r
 トリエラが眠れないと訴えたのは今朝のことだ。
 早朝の駐車場で自分の出勤を待っていた彼女はぬいぐるみを抱えていて、まるで幼い子供のように頼りなげな風情だった。聞けば、怖い夢を見たのだという。
 いつものようにはっきりとした夢の内容は覚えていなかったが、無理に笑顔を作る姿が今にも泣き出しそうに思えて、思わずその頬にふれた。
公社の中では極力彼女にふれることは避けていたが、そうしてやらずにはいられなかった。
 一瞬すがるような視線で自分を見たトリエラはほっとしたように笑い、ただの夢だから大丈夫だと答えた。

 だが午後の訓練では常になく射撃が正確さを欠いていた。
 優秀な彼女は勿論及第点はクリアしていたが、良い状態とはほど遠い。寝不足は全ての判断、行動に悪影響を及ぼすものだ。体調を整えるのも仕事なのだから今夜は早く休みなさいと告げると、今夜も眠れないかも知れないと再び彼女は訴えた。ひとりで眠るのは怖いのだ、と。
 睡眠導入剤等の薬物を使用させたくはなかった。何より彼女が眠るために何を必要としているのかは分かっていたから、訓練の後、臨床心理を専門とする精神科医の元を訪れた。
 条件付けの緩いトリエラの精神安定のために、自分が以前から音楽療法に取り組んでいることは、医師にも伝えてある。
 彼女が不眠を訴えていることを説明し、対応策として今晩は自宅での音楽療法を試みたいと思うがどうだろうかと意見を求めた。無論彼はそれに対して肯定的で、外泊申請に際しての好意的な意見書を一筆添えてくれた。
 礼をのべて退室した自分に、去り際カウンセラーが忠告した。ついでにスキンシップを心がけてやれよと。
10【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:24:54 ID:/CapIL5r
 静かなピアノの旋律が流れる担当官の自宅で、少女は小さく息をついた。
 濃密な肌の触れ合いを終えたばかりで、まだ鼓動は早い。
「----落ち着いたか?」
 いつになく積極的に行為を求めた少女に、男が問いかける。
「…っ、はい……すみませんでした」
「謝ることはないよ」
 恥じ入るように褐色の頬を赤らめる少女に男は笑った。
「むしろ僕は嬉しかったがね」
「……言わないで下さい」
 腕の中で益々小さくなる少女の額に男は軽く口づけた。
 いつも行為のきっかけを持ちかけるのは男の方で、彼女が拒否をしないから成立するだけの一方的な関係なのかと悩んだ時期もあった。
それが少女の年頃らしい恥じらいの現れなのだと、男がそう理解できるようになったのは比較的最近の話だ。公社で見せる大人びた言動とは裏腹の、自分だけに見せる甘えのようなその態度を男はいとおしく思う。
11【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:26:11 ID:/CapIL5r
 男の広い胸元に頬を寄せ、少女は囁くように男の名を呼んだ。
「……ヒルシャーさん」
「うん?」
「人間って…大切な人を失うと、後を追って死にたいなんて思うものなんでしょうか」
「え?」
 ぎょっとした表情で見返した男に少女は顔を上げ小さく笑った。
「『ロミオとジュリエット』です」
「あ、ああ」
 動揺を押し隠すように男は冗談めかした言葉で答える。
「君が恋愛物に興味を示すとは珍しいじゃないか」
「寝物語には丁度良いでしょう? ヒルシャー先生」
 任務に必要な実地の訓練の他に、教養科目として義体の少女達に古典文学や歴史などの座学を教える担当官を、少女はからかいの口調で呼ぶ。だがその目は言葉ほどそれを楽しんではいなかった。
「……大切な人を失っても、人は生きていけるものなんでしょうか」
 寝物語だと言いながら、甘えると言うよりもすがるような声音で少女は男に問いかける。
「……それはその人によるだろうな」
「あなたは----?」
 少女の質問に男は直接答えなかった。男は少女の瞳を真っ直ぐに見つめ、問い返す。
「逆の立場なら、君はどうだ。……僕に後を追って欲しいか」
「------っ」
 少女の瞳が大きく見開かれた。
 青い瞳に浮かんだ表情は----恐怖。
 自分のために死んでくれるかと言ったも同じ事を口にしながら、それを望むのかと問われて少女は恐怖した。
「----いや、です……っ」
 訳もなく、昨夜の夢の後に感じた耐え難い恐怖と喪失感が少女の胸に甦る。
 昨夜彼女が見た悪夢は、男の死。
 義体の少女達が夢の内容を記憶していることはほとんどない。にもかかわらず、トリエラの脳裏には真紅の鮮血のイメージが禍々しく広がった。
「嫌です、あなたに死んで欲しくなんかありません----!」
 他人の『死』ならばいくらでもこの手で作り出してきた。けれど目の前の男に重なったその不吉な場景は、少女を恐慌に陥れる。
 必死でかぶりを振った少女に、だが男は強い口調で言った。
「------それなら、おまえも馬鹿なことは考えるな」
12【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:27:28 ID:/CapIL5r
 怒ってさえいるような男の声。
 少女はおびえた表情のまま男の名を呼んだ。
「ヒルシャー…さん……?」
「僕に万が一のことがあっても、決して後を追ったりするな。おまえの役目は生きることだと言ったはずだ」
 男が少女をおまえと呼ぶのは、随分と久しぶりのことだった。
 保護すべき子供と見ていた初めの頃から対等なパートナーとして扱うようになるにつれ、男の呼び方は『おまえ』から『君』に変わった。やがて身体を重ねるようになっても、否だからこそ、男は少女をベッドの上ですら『君』という堅苦しい呼び方で呼び続けていた。
「……それは、ラシェル・ベローの望みだから、ですか」
 少女は自分を命と引き換えに救ってくれたという女性の名を口にした。同僚だった彼女の遺言を守るために、男は人生も、良心も、全てを捨てて少女の命を守ってきた。
 君はラシェルの善意を体現している。
 それをできうる限り長く生かしてやるのが自分の使命なのだと、男はそう言っていた。
 ならば彼が自分を守ってくれるのは----愛してくれるのは、亡き女性の遺志だからなのだろうか。
 だが。
「----違う」
 男ははっきりと、少女に告げた。
「------僕が、そう望むからだ」
「ヒルシャー…さん----っ」
 ----初めて。男は、少女にそれを告げた。
 義務ではなく、使命感からでもなく。自分自身の意志で少女の生を望んでいることを。
13【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:29:03 ID:/CapIL5r
「…………泣くな」
 男の手が少女の頬に触れた。
「泣くな、トリエラ。----頼むから、泣かないでくれ」
 器用さなどひとつも持ち合わせていない、そんな男の言葉に少女の瞳から更に涙があふれ出す。
「…あなたが…泣きたくなるようなことを言うからです……っ」
「……すまない」
 濡れた頬を指でそっと拭いながら、男は言葉を選ぶようにして言う。
「………残されて、独り生きることはつらいだろう。担当官を失えば、クラエスのように試験体として扱われる可能性も高い。……おまえの幸せを望むなら、生きていて欲しいと願うのはひどく残酷なことなのかもしれない」
 かつて公社の存在を明るみにしようとし、不慮の事故で命を落とした担当官がいた。そのフラテッロであった少女がどう扱われているか、男は良く承知している。だがそれでも。
「だが、それでも生きていれば----生きてさえいれば、幸せを見つけられる可能性だってあるはずだ」
「殺害動画の被害者として殺されているはずだった私が、今、こうしてあなたの腕の中にいるように…ですか----?」
 少女が呟く。それは夢のまた夢、おぼろにさえ思い出すことのない自分の過去。
 覚えてもいない過去になど、実感はわかない。けれど自分の感じてきた『幸せ』は、全てこの人が与えてくれたものなのだと----それは…分かる。
 少女には公社に来てからの記憶しかない。仲間と過ごした日々と----彼と過ごしてきた日々と。
 紅茶とケーキには幸せの魔法が掛かっているの----。
 仲間と交わしたたわいもない会話。そんな『小さな幸せ』を積み重ねてこられたのは、彼がその日、自分を救い出してくれたからだ。彼がいなければ、今ここにいる自分の存在は何一つ成立していなかった。
「あなたを失って……幸せなんて、見つけられるんでしょうか。どんなことが幸せだと思えるのか…想像すらできません……」
 彼が自分に生きていて欲しいと願うのならば、それを精一杯果たそうと思う。けれど、『彼と共に生きる幸せ』を失って、他に『幸せ』など見つけることができるとは思えなかった。少女の心情を思って男は言葉に詰まる。
「………花を見てきれいだと思うことも、食事をしておいしいと感じることも、生きていればこそだろう?」
 ようやく口にした答えはどう聞いても陳腐な物で。少女は涙を浮かべたまま小さく笑う。
「本当に…ささやかな幸せですね」
 そんなものが彼の存在に代われるはずがない。けれど男の想いは、少しだけ理解できる気がした。
14【ロマンス】:2009/01/19(月) 01:31:42 ID:jacbFNpt
「あなたは…私が死んだら、そうやって生きて行くんですか」
「そうだな----」
 少女の問いに、男は少し視線を伏せる。
「おまえが死んでしまったら、僕にしてやれることは墓守くらいしかない……」
 だからおまえが望むのなら後を追ってやっても構わないんだが、と続ける男に、少女はしがみついてふるふると首を振る。男はほつれた金の髪を静かに撫でた。
「……それでも僕は、そうやって生きていくのだろうと思う。----いずれ僕がおまえの元に行った時に、ひとつでも多く、この世界の善いものについて伝えてやれるように」
 この男は汚泥にまみれた社会の暗部に所属しながら、それでもこの世を善いものだと信じている。甘いと嘲られても愚かだと蔑まれても、それでも不器用な生き方を続けている。
----そんな男だからこそ、少女は彼を愛したのだ。
「ロマンチストですね……」
 眉根を寄せたまま少女の唇がわずかな笑みを見せる。
「でも…それならいいです。それなら、待っていられます。あなたが来るのも、あなたの元へ行くのも」
 あなたの言葉だから、信じられます。少女は囁いた。

----トリエラは僕を絶対に裏切らない。僕も君を裏切らない。……心強いだろう?

 十以上も年下の少女に、そう、絶対の信頼を寄せてくれた。そんな不器用で誠実な彼の言葉だから。
 少女は細い身体を擦り寄せ男と隙間なく肌をあわせた。
 この腕の中にいれば悪夢など見ない。この肌の暖かさを知っていれば、凍えるような世界でも生きていくことができる。
 たとえいつかこの日の出来事を忘れてしまったとしても、愛された事実はきっとどこかに残るだろう。----そう、信じられる。
「ヒルシャーさん……。朝まで、こうして一緒に眠ってくれますか----?」
「…ああ」
 男の腕が華奢な肩をそっと抱きしめる。
 確かなぬくもりに包まれて、少女は涙に濡れた瞳を閉じた。


<< Das Ende >>
15名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 01:02:41 ID:TMOx52Hf
>>9>>10の間を書けよww
エロパロ的にはサギだがSS的にはGJだ。乙!
16ぽんぽん:2009/01/24(土) 12:25:32 ID:4kFrrKsg
ぬあああ!
最高です・・これでエロなら尚!^^
17【】:2009/01/28(水) 23:09:55 ID:yKp8h9ur
ありがとうございますw そしてスマン。
エロの書ける書き手さん、>>9>>10の間を埋めてやってください…。
18【逃亡】:2009/01/31(土) 00:37:26 ID:fMIPVezs
エロくなくても可愛ければ許されるけど、今回それすらもアヤシイんじゃないだろーか。
場違いなのは分かってるんだが、全年齢板に投下するのも気が引けるんだ。
スマン、保守代わりだと思って勘弁して。

ちなみに全年齢のSS投下スレはこっち。

社会福祉公社技術部さくら板支所
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1198349410/l50
社会福祉公社技術部さくら板支所 第2分室
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50



【逃亡】


 朝早く自身のフラテッロから受けた報告に、彼は苦悩していた。
 ----これを他の人間に漏らすわけには行かない。
 自分のパートナーには無論口止めをしてあるが、これが兄に知れればどのようなことになるか。
 これはやはり、当事者にきちんと忠告をするべきだ。それもできるだけ早く。
 そう、他のフラテッロが公社に戻る前に。



 晴れ渡った青空、白い雲。申し分のない朝の天気に、愛車から降りたドイツ人は爽快な気分で軽く身体を伸ばした。
 よく言えば生真面目、悪く言えば陰気な雰囲気を持つこの男だが、今日の彼は気分が良い。コートと鞄を手に、何やら晴れやかな表情でオフィスのある本部棟に歩き出す。
「ヒルシャー」
 名前を呼ばれて振り返れば、同僚の姿がある。
「ああジョゼさん。おはようございます」
 昨日の晩から今朝にかけては、珍しいことにほとんどのフラテッロが任務で出かけていて、公社に残っている担当官は男と彼だけだ。女心をくすぐるジョゼのやわらかな造作が、今朝はやけに険しい。
19【逃亡】:2009/01/31(土) 00:38:56 ID:fMIPVezs
「どうしました、深刻そうな顔をして。ヘンリエッタと兄妹喧嘩でもしたんですか?」
「いや、そう言う訳じゃないんだが……」
 下手な冗談で問いかけるドイツ人に、優男は暗い表情で言葉を濁す。
「どうかしたんですか?」
「いや……。君は何だか、機嫌が良さそうだな」
「そうですか? ----ああ、いや。そうかもしれませんね」
 笑顔で答えるヒルシャーに、ジョゼの顔が真剣さを増す。----そらとぼけているわけではないだろう。だとすれば、これは覚悟を決めた故の清々しさなのだろうか。ジョゼは意を決して、男を詰問した。
「……ヒルシャー、トリエラと一緒に、どこへ行くつもりだ?」
「はい?」
「今朝早く、ヘンリエッタが官舎の僕の部屋に来た。昨夜、トリエラが君と一緒にどこかへ行く相談をしていたと言ってね」
「----は?」
 怪訝そうな表情をするヒルシャー。こんな芝居ができる男だとは思わなかったな、と感心すると同時に、ジョゼも遠回しな物言いを改める覚悟を決める。このまま見過ごしては彼らのためにならない。
「----トリエラが君に、行かないでくれ、自分も一緒に行かせてくれと、泣いてすがっていたそうじゃないか」
「!!」
 さあっと男の顔が青ざめる。
「い、いや、それは----!」
 やはり、危惧したとおり公社からの逃亡の相談だったのか。動揺する男にジョゼは声を低く落として忠告する。
20【逃亡】:2009/01/31(土) 00:40:38 ID:fMIPVezs
「馬鹿なことを考えるな、ヒルシャー。確かに公社に自由はないが、公社から離れれば義体のメンテナンスは受けられない。彼女のためには、このまま公社で生きていくのが最善の策だ」
 第一、逃げ切れるはずが無いじゃないか。公社は秘密を知る者に容赦はしないぞ。君も良く知っているだろう----。そう言葉を重ねて説得するジョゼに、ヒルシャーは視線をそらしうつむく。
「……この事は僕の胸に収めておくが、兄に、ジャンに知れたらただでは済まないぞ。とにかく、トリエラとももう一度良く話し合っておくんだ」
「……ありがとうございます」
 ご忠告感謝しますと礼を述べジョゼの元を立ち去ると、ヒルシャーは思った。確かに、トリエラとはよく話し合っておくべきだろう。ヘンリエッタの地獄耳を甘く見てはいけないと。

 いや、自分としても昨日のことは誤算だったのだ。
 ヒルシャーは昨夜の出来事を思い出して溜息をつく。ただ----つい、昨日は。
 なにしろ昨日は、退勤間際に最愛の少女から「生理が終わりました」などと報告されたものだから。
 たまらず寮の空き部屋に連れ込んで、住人のほとんどが留守なのを良いことに、ついついその場で事に及んでしまったのである。
 やはりこれからは、きちんと自分の自宅まで連れていこう。
 それにはまず、おそらく恥ずかしさのあまり怒り狂っているだろうパートナーを、全力でなだめなければなるまい。----勿論、容易なことではないだろうが。

 それを思うと、いっそこのままどこかへ逃亡したい気分に駆られるヒルシャーであった。
  

<<だすえんで>>
21名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 02:38:53 ID:+aZmgO3U
二人とも恥じらいまくりですね
22名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 18:55:02 ID:Tg1AiuFv
ジョゼ山www
キャラの特徴を全部捉えて、かつ鳥蛭のラブラブさに死にました
二人とも照れ屋でさいこ^^^
23【】:2009/02/08(日) 21:51:17 ID:hLU4qPpn
ありがとうございますw ホント恥ずかしい人たちww
24名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:54:05 ID:hLU4qPpn
>ドイツ人にとってセックスは心身を爽快にするジムでのトレーニングのようなもの。
>誘惑のテクニックはあまり誉められたものではない。多くの人が、退屈極まりない陳腐な方法に頼っているように思われる。
>セックスの最中には、思いっきり声を上げて悦びを(あるいは失望を)表現しなければならない。

そんなえっちじゃトリエラは満足させられないぞヒルシャーww
25名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 00:45:44 ID:JAEbsAqQ
age
26【】:2009/02/20(金) 00:08:42 ID:FKmodl5p
>(セックスにおいてドイツ人は)他人の弱点や奇癖に対して驚くほど寛大だ。
つるぺたツンデレ気にしないw
相変わらずなエロくない鳥昼小話を投下〜。


【マナー】


『セックスにおいてドイツ人は他人の弱点や奇癖に対して驚くほど寛大だ。
 しかしながら、ミステリアスで、一気に燃え上がるよりもひそやかにくすぶるエクスタシーがお好みなら、フランス人を相手になさい。』



「ヒルシャーさん、待って下さい! そんな、いきなりねじ込んだりして……っ」
 男の行動に少女は抗議の声を上げる。だが辺りをはばかってその声は小さい。
「大丈夫だよ、トリエラ。……ほら、もうこんなに溶けてしまってる」
 男は悪びれもせずに少女にとろりとした液体を示す。
「そう言う問題じゃ------や…だ…っ、そんな風にかきまわしたら、ぐちゃぐちゃになっちゃう……!」
 少女の非難と拒絶の言葉に、行為を続ける男はやむを得ず手を止め問いかける。
「こういうやり方は君の好みではない----と?」
「そういうマナーは…フランス式でいってください……っ」
「……悪かったね、野暮なドイツ人で」


 レストランで食事する二人。
 ステーキ皿の上には、付け合わせのベイクドポテト。

十字に切れ目が入った熱々のじゃがいもにガーリックバターをねじ込み、
フォークでぐしゃぐしゃのマッシュポテトにして食べるのがドイツ式。
ナイフで切り分けて一切れずつ食べるのがフランス式だ。

「ポテトはこうやって食べた方がおいしいんだぞ」

 そう言いながらも、仕方がないから次回はナイフを使おうなどと考える、義体に甘い担当官だった。


<<だすえんで>>
27名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 06:15:32 ID:aYQEVcMY
さすがドイツ人WW
じゃあえっち中のヒルシャはガンガン攻めてるってこと?
28名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 21:34:40 ID:jysDAq7n
そんなヒルシャー想像つかんww
29名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 10:48:33 ID:qykv2CGR
昼「そう…そこから上に向かって…んっ…さ、すがトリエラ、物覚えがいいな」

ガンガンヒルシャやだ
30名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 18:51:16 ID:PFZZOWvi
昼「さあトリエラ、今夜も二人でいい汗を流そう!!」
鳥「もうちょっとマシな誘い方はないんですかッッ」

そんなヒルシャはやだw
31名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 11:21:41 ID:f8szgrj/
誰かトリヒルで激しいエロス書いてくれないだろうか
ヒルシャが何らかの理由で積極的になりトリエラがたじたじになる設定で
32名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 11:58:38 ID:mvZJo0h0
しむらー表記逆
がっつんがっつん行くヒルシャーは見てみたいな
ドイツ人って意外と男女交際に関してはすさまじいらしいし
33名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 02:03:17 ID:TE8rTV4U
冷静沈着なイタリア人がいるんだから、ヘタレなドイツ人もおるやろw
34名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 21:16:28 ID:NBZiEnIq
へたれじゃない強気なヒルシャ希望
35名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 23:35:11 ID:TE8rTV4U
ガンガンヒルシャはやだけど、強気なヒルシャーなら自分も見てみたいな。
36名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 00:17:25 ID:Q08S0MJr
ティル・リンデマンみたいなヒルシャーいいね
37名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 22:17:00 ID:+Nqa9H9t
明日ティルヒルシャみれるな(やられぎみだけど
38名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 22:42:37 ID:6UUP/cmt
ティルヒルシャいいな
39名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 23:09:49 ID:6UUP/cmt
自分は堤ヒルシャの方が…
40名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:19:25 ID:AMvkJC/L
任務の最中にポルノ雑誌を買いにホテルを脱け出すヒルシャを想像してフイタww
堤ヒルシャは強気になったら延々と説教かましそうだ
41名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:43:34 ID:ovqwojAV
Rammsteinネタ理解されててワロタww
42名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 13:44:18 ID:k+6Ezsxj
昼「明日は早めに出るからな。」
鳥「わかってます。おやすみなさいヒルシャーさん」
昼「ああ。おやすみ」


昼「(よし…寝たようだな)」
今日は月刊巨房(ポルノ)の発売日

ホテルのショップに足を運ぶヒルシャ

本を手に取り、いざレジへ



オリガ「ヒルシャー、あんたそんなにでかいのが好きかい」
43名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 22:33:29 ID:AMvkJC/L
ワロタww
44名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 22:58:55 ID:AMvkJC/L
SIGが弾切れになったら火炎放射器を振り回すんだな
45名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 07:15:12 ID:KJ31QQJS
>>40
>堤ヒルシャ
それなんて京極堂ww
46名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 08:41:27 ID:PtFhrVFE
wwww
47名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 14:46:11 ID:O/IcWZN6
そういえば本誌ではヒルシャー無事なのかな?
この前立ち読みしたら苦しそうな顔してたからもしやとおもい
48名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 17:56:06 ID:KJ31QQJS
一応無事みたいだけど。自分も立ち読みだが。
トリエラも多分重症は負うだろうが生き残るとみた。
さらばビーチェ……
49名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 00:09:18 ID:hQGPEtDm
>>45
鳥「ヒルシャーさんだめぇ・・・こんなの・・変ですっ・・・私・・おかしくなっちゃう・・・っ」
昼「大丈夫だ。この世には不思議なことなど何一つないんだよ、トリエラ。
君のその反応も、僕から受ける刺激を脳が快感として認識しているに過ぎず(ry」

こうですか わかりません><
50名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 11:34:32 ID:UvlOAn6o
いきなりごめん、恋愛レボリューション21を踊るヒルシャーの夢をみた
51名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 23:16:16 ID:8UWQj6mj
>>47-48
ヒルシャーを失ってトリエラが心閉ざすのを想像して鬱勃起
クラエスがかつてそうなったみたいに
52名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 23:52:13 ID:hQGPEtDm
>>51
今のところその心配はなさそうだよ
てかその展開はマジ勘弁してほしい
53名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 00:22:30 ID:svVoyR04
>>50
フイタww
54名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 00:34:40 ID:svVoyR04
今回の作戦じゃトリエラは死なせない方向性みたいだね。
かなり前向き発言が多いから、ヒルシャーにもしものことがあっても乗り越えそう。
クラエスと同じパターンてのも芸がないし。

しかしそうするとアンジェと同じパターンも望めないのか…。
最後に別れのキスシーンくらいは拝ませてもらいたいもんだが。
55名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 00:54:49 ID:xfRvenhZ
何が何でもトリヒルせっくるしーんでおわらせてください先生
56名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 05:50:19 ID:UcwzYutY
トリエラに子宮が残ってるのは伏線だろきっと
57名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 22:58:15 ID:xfRvenhZ
トリ「わたしの子宮は…わたしとヒルシャーさんのためだけにあるんです」
58【】:2009/03/04(水) 01:04:24 ID:dR1Sd3Lb
このスレのおかげでRammsteinのアルバム買っちまったじゃねーですかw
勢いで書き上げた攻ヒルシャ投下。イッヒ・ヴィルとライン・ラウスで。象は省略。
59// ICH WILL 欲望 //:2009/03/04(水) 01:06:18 ID:dR1Sd3Lb
// ICH WILL 欲望 //


   俺は騎手
おまえは名馬
おまえにまたがり
ふたりの乗馬が始まる


細く俊敏な身体を逃げ場のない狭いベッドに追い込んで
男は少女の唇を奪う。
舌が絡まり唾液が溢れ、呼吸さえも奪われて少女が悶える。


俺は騎手
おまえは名馬
鍵は俺が持っている
錠前はおまえ
扉が開き 俺は中に入る
人生はこんなにも豊かなものになる


男の指に秘裂を割られ、潤んだ身体を探られて
少女は甘く溜息を漏らす。

ヒルシャーさん。

淫らに身体を開いて男を誘えば
いきり立つ男のものが少女の身体に進入を開始する。
男を受け入れる悦びにふるえ、少女は男にすがりつく。

60名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 01:09:26 ID:dR1Sd3Lb
ごめん、もう一回仕切り直し。
61// ICH WILL 欲望 //:2009/03/04(水) 01:13:51 ID:dR1Sd3Lb
// ICH WILL 欲望 //


   俺は騎手
   おまえは名馬
   おまえにまたがり
   ふたりの乗馬が始まる


細く俊敏な身体を逃げ場のない狭いベッドに追い込んで
男は少女の唇を奪う。
舌が絡まり唾液が溢れ、呼吸さえも奪われて少女が悶える。


   俺は騎手
   おまえは名馬
   鍵は俺が持っている
   錠前はおまえ
   扉が開き 俺は中に入る
   人生はこんなにも豊かなものになる


男の指に秘裂を割られ、潤んだ身体を探られて
少女は甘く溜息を漏らす。

 ヒルシャーさん。

淫らに身体を開いて男を誘えば
いきり立つ男のものが少女の身体に進入を開始する。
男を受け入れる悦びにふるえ、少女は男にすがりつく。

62// ICH WILL 欲望 //:2009/03/04(水) 01:18:28 ID:dR1Sd3Lb
   もっと深く もっと深く
   言ってみろ 声に出して言ってみろ
   もっと深く もっと深くと
   おまえの皮膚は気持ちいい


二人分の体液に濡れた褐色の肌を、男の手が無遠慮に這い回る。

 もっと声を聞かせてくれ。

耳元に熱く囁かれれば、条件付けなどなくても抗えない。

 いい、いいです。もっと。

男のものに貫かれて容赦なく揺さぶられる細い腰が
快楽を求めて浮き上がる。
63// ICH WILL 欲望 //:2009/03/04(水) 01:22:15 ID:dR1Sd3Lb
   俺が見えるか
   俺が解かるか
   俺を感じるか
   俺が聞こえるか


 こちらを見ろ、トリエラ。

襲いかかる快感に耐え、強く瞳を閉ざして喘ぐ少女に俺が言う。
だだをこねる子供のようにかぶりを振る少女を
最奥を突き上げて男が促す。
悲鳴にも似た嬌声を上げて、涙をにじませた青い瞳が男を見上げる。

―――ああ、それでいい。

欲情を増したように男は笑い、再び少女の身体を責め立てる。


   俺が聞こえているだろうか
   俺が見えているだろうか
   俺を感じているだろうか
   よく聞こえない


 だめ、だめです。もうだめ、許して。

快楽の波にもまれて金の髪を振り乱し、少女が男に許しを乞う。
荒い呼吸音とベッドの軋みが邪魔をして
少女の言葉は男に届かない。

 トリエラ、トリエラ。

熱い吐息と共に男が少女の名前を呼ぶ。

 いい、だめ、いや、いい。

相反する言葉をうわごとのように繰り返す少女の瞳は
熱に浮かされ最早焦点が合っていない。
ひときわ大きな突き上げに少女の背中が反り返り
男の腰が震える。
行為の終了と共に少女は意識を保つことを放棄した。
64// ICH WILL 欲望 //:2009/03/04(水) 01:25:20 ID:dR1Sd3Lb
熱情が去り、正気に立ち戻った男は、
ベッドに沈み込んだ少女の身体を抱き上げた。
行為の激しさに疲れ果て感覚を遮断してしまった
自分よりもふたまわりも小柄な身体に
ほんの少し不安がよぎる。
自分のペースで事を運んでしまったことを、彼女は怒るだろうか?
目覚めたときに、彼女はいつものように言ってくれるだろうか。
自分の欲望を正当なものだと承認してくれるあの言葉を。
自分が教えた、自分の国の言葉で。

Ich liebe dich. 愛していますと。



   俺が聞こえているだろうか
   俺が見えているだろうか
   俺を感じているだろうか
   よく聞こえない



Das Ende
65名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 11:45:47 ID:zv8zO9vd
きゃあああ

>男の腰が震える

エロすぎてしにました
66名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 01:50:43 ID:flzkeUWj
本当に書かれるとはGJ
ティル・ヒルシャーは変態過ぎて困るw
67名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 21:47:28 ID:YP6c8hI+
ていうかガンガン攻めるヒルシャもたまにはいいな
そのあと騎乗位で攻められるヒルシャーwww
68名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 23:37:19 ID:aYcXscfX
GJ!
だがティルヒルシャをググって((((((;;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
あんなのにがっつんがっつんやられたら壊れちまうだろがww
69名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 11:22:17 ID:bXNbxk3c
たしかに…
やっぱりノーマルヒルシャが一番
ジャンさんならわかるとしても
70【】:2009/03/06(金) 23:25:39 ID:LMkGz6WA
レスどうもですw
いや、まんまティルヒルシャってつもりじゃなくて^^;;
強気なヒルシャーってことで、自分としてはティルヒルシャと堤ヒルシャの中間位を希望w

>>63
9行目 一ヵ所訂正
誤)俺が言う。
正)男が言う。
71名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 23:27:27 ID:LMkGz6WA
>>45
京極は実家だからうろ覚えなんだけど…こんなん?

 墨で染めたような真っ黒い背広。
 黒外套に黒手袋。黒靴下に黒革靴。靴紐だけが赤い。
72名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 22:38:04 ID:4RXi+JlA
だれかトリヒルでフェラかいてくれ
あっていうか10巻のヒルシャが寝てるとこから
トリエラが襲うのなんか…
自分がかいてみろってはなしか泣
73名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 23:17:08 ID:pPDWFCbv
>>72
とりあえず。ヘタレな京極ヒルシャだが



墨で染めたような真っ黒い背広。
黒外套に黒手袋。黒靴下に黒革靴。靴紐だけが赤い。
 
男の前には褐色の肌の少女がひざまづいている。

トリ「ぴちゃぴちゃぢゅるん。ヒルシャーさん、気持ちいいですか?」
ヒル「―――君に憑いているのは男を惑わし精気を吸い取る妖怪『サキュバス』。
いや、だがこれは…落とさない方がイイかも……うっ!」


あえなく返り討ち。
ちりーん……
74名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 23:36:59 ID:pPDWFCbv
10巻表紙ネタは自分もちと考えたけどさ。睡眠薬盛られてて勃つもんなん?
酒飲み過ぎただけで勃たなくなるのに、あんな速効性の強力な睡眠薬使われて役に立つのかね?
睡眠導入剤くらいなら朝立ち利用も可能な気もするが
75名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 16:35:41 ID:7Ku0RpUd
73>
ヒルシャwwwわろすwwwww
よくわかりました。
でもちゃんとフィニッシュはするんですね。

74>
たしかに..
ああ、なんかそうやって考えたら無理かもしれん。
次の日覚醒する時までずっといれとけばたつ?
76名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 23:29:29 ID:GI5qx/3A
ワロタww
77名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 23:32:16 ID:GI5qx/3A
んなマジに考えんで書いてくれ w
78名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 22:16:19 ID:YHOQL0LV
いろんなシチュエーション希望
79【】:2009/03/10(火) 22:33:01 ID:iB6ToN07
ノーマルヒルシャ投下。でもトリエラ視点。
前スレで投下した【棘】【睦言】辺りをドイツ人っぽく解析してみよう
とか思って書き出したはずが、何故か益々ヘタレ扱いに。
理屈屋のツンデレちゃんのツンな反応ということでw
80【儀式】:2009/03/10(火) 22:34:19 ID:iB6ToN07
【儀式】


 僕の部屋に寄っていくか?

 それが不粋なドイツ人の無器用ないつもの誘いの言葉だ。
 担当官のお好きなように。私は冷淡に答える。――身体の奥に灯る熱とは裏腹に。
 彼の車のダッシュボードに押し込められた帽子を取り出し
子供らしさを演出する二つ髪を中に収めると、サングラスで目元を覆い隠す。
 こんな時にはスーツ姿がいい。
 車を降り、背筋を伸ばして顎を上げ、しなやかに歩けば小柄な“女”に見える。
 大人のように装い大人のように振る舞えば、成長しないこんな身体でも
周囲は大人として知覚する。――彼の新しい同僚から聞いた話だ。
 彼の後ろに付き従い、もう幾度となく訪れた彼の自宅の前に立つ。
 扉が開かれ彼のプライベートな空間に足を踏み入れれば、彼の自宅は
いつ来てもきちんと整頓されている。
生真面目な性格を示すものだろうが、自宅にいる時間が短いせいもあるのだろう。
 施錠の音がし、彼が私に近付く気配を振り返らずに待つ。
 ためらいがちな彼の手が私の背中に触れ、そっと促した。

――奥の部屋へ。

 囁かれ、鼓動が大きく脈打つ。はい、と答えて奥の部屋――寝室に向かう。
81【儀式】:2009/03/10(火) 22:35:32 ID:iB6ToN07
 灯りはほの暗いルームライト。部屋の扉が閉められ、私はグラスと帽子を取り去り
髪をゆっくりと振りほどく。
 彼の腕が私を背後から抱きしめた。微かに煙草の香りがする。
 トリエラ。私を呼ぶ彼の声。誘われるように上向けば彼と視線が合う。
熱を帯びた榛色の瞳と。
 いいか? 確認を求める問いかけ。
 何を今更。突き放すような私の言葉に彼はいつもの困ったような表情を浮かべ、
そして静かに唇を重ねる。 

 はじめはふれるだけの口づけ。
 私の反応を探りながら大きな手が私の身体をまさぐる。
不粋で無器用な彼は、決してその手の技巧に長けている訳ではないだろう。
けれどわずかでも私が反応を示せば丹念にそこを刺激してくれる。
自身の欲望よりも私の愉楽を優先させようとする気遣いを、
誠実と賞するべきか痩せ我慢とみるべきなのか。
 時に執拗なほどの彼の愛撫にたちまち私の息は乱される。
 急上昇する脈拍と体温。
 立っていることが困難な程の目眩と動悸。
 重篤な病に陥った者ように、私は彼の腕の中に崩れ落ちる。
82【儀式】:2009/03/10(火) 22:36:52 ID:iB6ToN07
 抱擁、口づけ、愛撫。彼の行為はいつも決まりきった手順を踏む。
 朴念仁のドイツ人に女の心を酔わせるような睦言がささやけるはずもなく。
 行為のさ中に彼が口にするのは、ただただ私の名前だけ。
 彼が名付けてくれたその名前だけ。
 そして私もうわ言のように彼の名を呼ぶ。
 私のために名乗る、その偽りの名前を。
83【儀式】:2009/03/10(火) 22:39:57 ID:iB6ToN07
 本来生物の繁殖行動にしか過ぎないこの行為を快楽と成し得るのは、
脳がそれを快感として認知するからだという。
 例えこの身体のほとんどが作り物だとしても、
彼を受け入れている部分と彼の存在を認識している脳は生身の私自身だ。
皮膚で感じるのではなく脳が感じるのだというその考えは、
私の歓びを更に深いものにする。

 私がこんなにも愉楽と充足を得ることができるのは、
彼の愛技の巧みさではなく彼の愛情の深さ故なのだろう。
 彼の行為は快楽を求めるというよりは愛情を表現するための儀式のようなものだ。
 だから私は、いつも最後に儀式を締めくくる誓句を彼に告げる。
 Ich liebe dich.――愛しています、と。


<< Das Ende >>
84名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 22:14:05 ID:AIZX1S4c
こあああ!!
GJ!!
最中に名前ばっかいうヒルシャもえる
85名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 21:54:39 ID:K2xc3+9x
GJ 理屈っぽいエロもたまにはイイねw
86名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 00:07:20 ID:qbi8BJmN
公社の解体の前に会社の解体に立ち合うハメに。せめてエロでも書いてウサばらし。
エロだけ話は読むだけで書かないつもりだったんだけど、真面目な文章書く気力なし。
書いといて何だがヒルシャが変。保守もかねて小分けにうpするよ。
>>31 大してエロかないがこんなんでどーよ。
87◇ Mein Teil ◇:2009/03/14(土) 00:12:00 ID:qbi8BJmN
◇ Mein Teil ◇


 休日の朝、目覚めたトリエラの視界に入ったのは、
見慣れた二段ベッドの底板ではなくオフホワイトの天井だった。
 状況を把握するまでに数瞬のタイムラグを要する。
素肌に直接毛布を被った状態で聞こえる自分以外の寝息の音に、
トリエラは不意にそこが寮ではなく担当官の自宅であることを思い出した。
隣で眠る裸の男の姿に、少し顔を赤らめながら少女は声をかける。
「――ヒルシャーさん、起きてください」
「うん……?」
 少女の声に反応して男が目を覚ます。
「……ああ。お早う、トリエラ」
「早くはないですよ。もう起きて支度をしないと、午前の内に出かけられません」
 微笑んだヒルシャーにトリエラはびしびしと答えた。
部屋の中はすでに明るく、時計は10時少し前を指している。
「ああ、そうか。今日はデートの約束をしていたんだったな」
「…文化遺産の視察でしょ」
 公社に提出した外泊申請の目的項目にはそう記入されている。
まあ名目はそうだがねと答えながら男は起き上がり、ベッドを下りる。
88◇ Mein Teil ◇:2009/03/14(土) 00:13:59 ID:qbi8BJmN
「では腹ごしらえをして出かけよう。朝食は何がいい? 
パンはあるが生憎とコーヒーをきらしてしまったから、用意できるのは
ミルクとヴルスト(ソーセージ)くらいなんだが」
「――ッ朝っぱらから何くだらない冗談をかましてるんですかっ」
「ん?」
 赤面して吼えるトリエラに、ヒルシャーは怪訝な顔で振り返った。
だが何かに思い当たり面白そうに彼女に聞き返す。
「何を考えたんだ? トリエラ」
「何って――」
「僕は冷蔵庫の中にある食材の話をしていたつもりなんだが」
「……え?」
 ヒルシャーはニマリとタチのよろしくない笑みを浮かべた。
「そうかそうか」
 うんうんと頷きながら男はベッドの上で固まってしまった少女に近付く。
「それならそうと言ってくれれば……」
「ちょっ…違…っ」
 笑顔で近づいてくる男に少女は思わず後ずさった。しかし後ろは程なく行き止まりだ。
壁際に追い詰められた少女の両脇に、とん、と男の両手がつけられて、
トリエラは前後左右の退路を絶たれる。
「君がそのつもりなら喜んでご馳走するよ、トリエラ」
89◇ Mein Teil ◇:2009/03/14(土) 00:15:12 ID:qbi8BJmN
 少女の目の前にはすでに臨戦体勢に入った男のモノ。
夜の薄暗がりでこちらもその気になっている時ならともかく、
カーテン越しに差し込む朝日の中で見るソレは結構えぐい。
「い、いりませんっ、遠慮します!」
 ぷるぷると首を横に振る少女に、ヤる気満々の三十男は更にえげつないセリフをぬかす。
「ああ、下の口で食べたいのか? もちろんそれも大歓迎だが」
 冗談じゃない。いや、いっそいつもの下手な冗談だと言ってくれ。
しかし相手は空気の読めないドイツ人。
何より力強く立ち上がったソレは本気の印。
昨夜だって散々やる事をヤっておきながら、何だってこんなに元気なのか。
 だがこれでまともに一戦付き合わされてしまったら、出かけるのは午後になってしまう。
トリエラだって視察という名のデートを楽しみにしていない訳ではないのだ。
かくなる上はさっさと一発抜いて満足させる他に手はないだろう。
トリエラはあきらめて目の前のヴルストを手に取った。
「……いただきます」
90名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 01:46:36 ID:P8F5zfvc
ティルヒルシャー再来GJ!!!!
というかもうライゼライゼ買ったのかwwww
Rosenrotもお薦めですよ。特に表題曲のPVは内容的に…
91名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 08:19:26 ID:T/6+V6aA
あああえろいえろいwww
続き楽しみにまってます
92名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 11:32:37 ID:hvDfM0Mn
ヴルストかwww GJ! 続きに期待ww

93◇ Mein Teil ◇:2009/03/16(月) 19:50:39 ID:vZoNavFg
どもですw 多分4回に分けて投下。携帯で打ち込むのめんどくさ…
>>90 うんにゃ、買ったのはSehnsuchtの方w
RosenrotのPVに期待w イナカでは手に入らないので都会に出かけたら探すつもり。
94◇ Mein Teil ◇:2009/03/16(月) 19:52:44 ID:vZoNavFg
 化粧気のない唇から小さく舌がのぞきだし、おっかなびっくりに男にふれる。
教えられた事が皆無とは言わないが、いつもはされるばかりで
してやる事などほとんどない。
ましてやこんな朝っぱらから淫猥な行為を強いられるのは
初めてではないだろうか。
 ぴちゃぴちゃと響く自分のたてる水音がやけにはっきりと耳につく。
ヘンリエッタのように聴覚を強化されていなくて良かった。
事の最中にこんな音を聞かされ続けたら、羞恥でどうにかなってしまう。
「そう…そこから上に向かって…んっ…さ、すがトリエラ、物覚えがいいな」
 聞こえない、聞こえない。実技指導だか羞恥プレイなんだか分からない
担当官のたわ言には耳を貸さないようにして、トリエラはひたすら奉仕活動に専念する。
 片手を添えた男のものに舌を這わせ、空いた手で柔らかく袋を揉む。
浮き上がった血管を吸い上げ舌で形を辿り、濡れた先端をくわえれば
口の中に男の味が広がった。
思わず咽を鳴らして唾液を飲み込めば、ずくん、と甘く腰が疼く。
95◇ Mein Teil ◇:2009/03/16(月) 19:54:33 ID:vZoNavFg
――ち、違うわよ、こんなの! 舐めてて感じたりなんか、してないんだから!

動揺して身じろぎしたトリエラの耳元に優しくヒルシャーの手が触れ、
そのくせしっかりと少女の頭を固定する。
「んんっ」
「そのまま、続けて…」
 欲情した声で促されて、トリエラはまた生唾を飲み込む。
口の中で体積を増すその大きさに、何でこんなモノが自分の身体に入るんだろう
などと考えてしまい、男を受け入れるその場所が熱くなる。

――いけない、さっさと終わらせなくちゃ。

 集中、集中。気を取り直して続きに取りかかるものの、一度気にかかってしまえば
知らずと呼吸は浅くなる。
「…ん、……ふ…」
 口が塞がれているためもあるのだろうが、吐息と共に鼻にかかるような声が漏れる。
少し拙い技巧が返って男の興奮を高めるようだ。
「トリエラ……っ」
 そろそろ、だろうか。
熱い声に一瞬安堵した少女の頤を、男がくすぐるようにして仰向けさせた。
「ふぁ?」
 濡れた唇から男のモノが外れ、つうっと唾液が糸を引く。
もの問いたげな視線を向けた少女の身体を、男の手が下へとすべった。
96◇ Mein Teil ◇:2009/03/16(月) 19:57:19 ID:vZoNavFg
「――!?」
 ひょいと腰を持ち上げられて、あっという間に身体の前後が入れ換えられる。
今まで奉仕していたものの上下が逆になり、肉付きの薄いかわいいおしりは
するりと寝そべった男の目の前だ。
「やっ…ちょっと、何するんですか!」
 じたばたと暴れる少女を、元ユーロポール捜査官は逮捕術の要領でがっちりと抑え込む。
「いや、僕ばかり気持ち良くしてもらうのは申し訳ないから、お礼をしようと思ってね」
「結構です!!」
「遠慮なんかしなくてもいいよ」
「遠慮じゃありません! お断りします! やだ、おしりを広げちゃだめえっ!?」
「ほら、君もこんなに濡れてるじゃないか」
「見ないで下さいってば…ひゃあっ?!」
 男の指が湿ったソコをなぞったかと思うと、いきなり少女の中へと差し込まれる。
二、三度内部を探る動きをみせただけで、
タメも焦らしもなく男は彼女の感じる場所をぐりぐりと刺激し始めた。
「やああっ!? そんな所をいじっちゃダメですぅっ!」
「気持ちいいだろう?」
「ち、違います! 気持ち良くなんか……ふあっ?!」
「違わないよ。君が昨夜“ソコです”と教えてくれた場所なんだから」
「んああっっ」
 的確に急所を責められて、たまらずトリエラは嬌声を上げる。
97◇ Mein Teil ◇:2009/03/16(月) 20:01:41 ID:vZoNavFg
とりあえず、今日はここまで。
98名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 21:18:03 ID:iqnYU4bS
ヒルシャのう゛るすとは 大きいとおもってます
っていうかヒルシャさんて身長どのくらいなんだろ
トリエラも
99名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 22:06:41 ID:AhQwWQsM
なんという焦らしプレイ

かっ書き終わるまでGJなんて言ってやんないんだからっ///
100名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 21:18:53 ID:zOr2+eDs
続きをww続きを早く投下してくれwww
101名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 22:17:06 ID:v6gJAoS8
生殺しおなにだぜ
102◇ Mein Teil ◇:2009/03/18(水) 19:59:50 ID:UZRQv7yV
おまたへ。続き投下。でもまだ焦らしプレイ続行中。
携帯がヤな変換予測かますようになったorz

イタリア男の平均身長が176p、ドイツ男は183pらしい
ヒルシャは元警官だから、それよか高いんじゃね?
トリエラは身長差30p強とみた。
ヴルストはサルシッチャより長いって話どっかで見たけどw
103◇ Mein Teil ◇:2009/03/18(水) 20:00:53 ID:UZRQv7yV
たちまち蜜が溢れ出しすべりの良くなったそこに、すかさず二本目の指が潜り込んだ。
「ああっ、ダメ、だめえっ」
 ツインテールを振り乱し、男の片腕に抱えられた少女の腰がうずうずと揺れる。
反撃しようとは思うのだが、男のモノを口に含む度に強く自分の中を擦られるから、
つい口を開けて喘いでしまう。
 体格差から少女の脚は男の胸の辺りを跨ぐ格好になっていて、
濡れたそこにヒルシャーが口づけるのは少々無理があった。
男はちょっと残念そうな顔をすると、やむ無く指技に専念する。
「んっ、は…っ!」
 くちゅくちゅといやらしい音を立てて掻き回され続け、
濁った愛液が少女の内股を汚し始める。
「や、も…し、つこい――!」
「じゃあ…こっちか?」
「ひゃうっ!」
 イイ所ばかりを責められて息が上がる。普段ならばもうとっくに達しているところだが、
いかんせん部屋の明るさが羞恥心を刺激して正気が捨てきれない。
 達することができないのは男も同じで、さすがにそろそろ焦れてきたようだ。
三本に増えた指で少女の内壁をぐるりと大きく抉るように掻き回す。
104◇ Mein Teil ◇:2009/03/18(水) 20:02:28 ID:UZRQv7yV
「んあ!」
「そろそろ…降参してくれないかトリエラ。お互い…、このままでは生殺しだろう」
「んう……!」
 それはそうなのだが、だからと言ってはいそうですかと足を開けるものではない。
何事につけ優秀なトリエラだって花も恥じらう思春期の乙女。
まだそこまで男慣れしている訳ではないのだ。
 だが鈍感男の名を欲しいままにするこのドイツ人に、それを察しろというのも
これまた無理な相談というものである。
困ったなとため息をつき、ヒルシャーは少女の内側を責めていた指を引き抜く。
追いすがるように浮いた腰をもう一度左腕で捕らえ直し、
男は濡れた指で少女の淫芽を摘んだ。
「きゃあっ!?」
「頼むから、トリエラ…」
 なだめるような口調で男が促す。
やっていることは少女をなだめるどころか煽っているのだが。
105◇ Mein Teil ◇:2009/03/18(水) 20:03:33 ID:UZRQv7yV
 案の定、トリエラはその刺激に耐えきれない。膝を震わせ、半泣きになって男を振り返る。
「……ッ、お願い…ですから……」
 言いたくはない。言いたくはないが、多分その言い方でなければ正解ではないのだろう。
自分の察しの良さを呪いながら、トリエラは担当官の趣味の悪い設問に解答した。
「そこ…で、あなたを、食べさせてください……っ」
「…Gute.」
 それで良しと満足そうに笑って、男は体を起こした。
106◇ Mein Teil ◇:2009/03/18(水) 20:04:52 ID:UZRQv7yV
次回ラスト。
でも休日出勤決定したから連休明けまで放置プレイ決定。スマン。
107名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 01:25:14 ID:tJHEO5pU
おいおい俺のウインピーはどうすればいいんだぜ
108名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 22:47:02 ID:wnMfI5qS
おいおい俺のウインピーもどうしたらいいんだぜ
109◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:30:23 ID:VBFfBLGJ
思ったより早く帰れたので頑張ってみた。
これでラスト。極悪小分け投下にお付き合い感謝w
110◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:31:23 ID:VBFfBLGJ
 つるりとしたかわいいおしりに手を添えて、
少女の唾液に濡れたソレを少女の愛液にひたす。
「――っ」
両手と両膝をベッドに着いていた少女が
隠れるようにシーツに顔を付ける。
とはいっても結局は尻を男の前に高く突き出した形になり、
頭隠して尻隠さずそのままの体になってしまっているのだが。
「いくよ」
いらぬ所で律儀に断りを入れ、張りつめた男のものが
ぬぷりと少女の中へ侵入する。
「んー……っ!」
 指とは比べものにならない質量に押し入られ少女はくぐもった声を上げた。
「ふ…っ、トリエラ……」
熱くぬめった内壁の感触に男は息を詰める。
「ん、く……、ふ……?」
待ちかねていた身体は貪欲に男を呑み込んだ。
敏感な柔肉の奥でみっちりと収まった男がどくどくと脈打っている。
「んんっ…! ん、ふぅんっ――!」
自分の脈拍以外の拍動で男の存在を思い知らされて、
我慢できずに上がる声をシーツに顔をうずめて押し隠しながら
下肢を引きつらせた少女が軽く達する。
111◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:31:58 ID:VBFfBLGJ
「……っ、入れただけでイッたのか?」
「―――ッッ、知りませんっ!」
 浮かれた声を出しやがって。聞くんじゃないわよ、そんな事!
首まで真っ赤になったその項にキスをされ、小柄な肩がびくんと震える。
「……動くからな」
「ッあ!」
 男の方もあまり余裕はない様子で、薄い胸を少し撫でてやっただけで
体を起こすと、いつもより性急に腰を進め始めた。ただ
昨夜の内に充分に男を味わっていた少女の身体の方も、
普段より楽に男になじむ。
「ん、あっ、ヒルシャー、さ…ん……っ」
少し粗めの男に動きにもさほど苦痛を感じることもなく、
ざわざわと背筋を浸食してゆく快楽に少女の腰が揺れる。
「…Gute,…と、てもいい…トリエラ……っ」
「あ、んっ、あっ、あっ……!」
男の動きに合わせて少女の鳴き声が部屋に響く。 
112◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:32:49 ID:VBFfBLGJ
「は、あっ、イイっ――!」
強く快感を訴える場所を男自身で刺激され、トリエラが大きく喘いだ。
「ここ、か?」
男の先端が確認するようにその場所をつつき、少女の身体が跳ね上がる。
「やあぁっ、違い、ます、って、ば――っ」
身体は敏感に反応を示しながら、この期に及んでまだ強情を張る彼女の言葉に、
男の方も多少意地になってそこを責める。
「ッ、ここ、なんだろう?」
「んあぅっ!? そ、そこ…っ、ソコ、です…ッ!」
「Gute ……!」
「ふああっっ!!」
降参の印に上げた嬌声にすぐさま男が応じ、少女の頭の中を白くさせる。
「あっ、ああっ、ヒル、シャー、さ…んっ!」
 甘い声と、荒い息と、濡れた音と。
「いいっ、あぁイイ、そこ…もっと……っ!!」
いやいやするようにおでこをベッドにすりつけ、褐色の細い指がシーツを握りしめる。
部屋の明るさも最早気にならず、思う様声を上げて少女は快感を追い求め、
男の方とてそろそろ限界だ。
「…く…ぅ…トリエラ……っ」
「ひゃあんっ!」
身体の内側に火傷しそうなホットミルクをぶちまけられて少女の甘い悲鳴が上がった。
男が満足気な溜息をつく。
113◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:33:32 ID:VBFfBLGJ
「んんっ……」
 ヒルシャーが腰を引くとトリエラは小さく身震いし、
はふう、とこちらは少々お疲れのご様子で溜息をついた。
ぐったりと重くなった少女の身体を抱き上げてヒルシャーはベッドに腰を下ろし、
上気したトリエラの頬に軽く口づける。
「――大丈夫か?」
「………嬉しそうですね」
「それはね。もちろん。――愛してるよ、トリエラ」
 何言ってるんだか、この人は。
自分を抱いた後、この男は決まってこんな風に嬉しそうな顔をする。
結局は男のペースに持って行かれてしまったのには腹が立たない訳ではないが、
そんな上機嫌な顔を見てしまうと怒りを持続させることは難しい。
 頭には来るけど。
 でも、だって、ね。
 出会ってから2,3年の間は、彼のしかめっ面しか見たことがなかったんだから。
彼が何を考えているのか解らず、彼がどれだけ自分を大切にしてくれているかも知らず、
反発ばかりしていたあの頃には、困ったような傷ついたような
そんな顔しか見たことがなかったから。
 だからこんな嬉しそうな表情が見られるのなら、ちょっとくらいの無茶なら
付き合ってやってもいいかな、などと考えてしまったりもするのだ。
――それに結構、気持ちよかったりもする事だし。
114◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:34:12 ID:VBFfBLGJ
 まあ、しょうがないかな。許してあげるわよ。
 ぺふ、と男の胸にほっぺたをくっつけて、トリエラはすねたように呟いた。
「……私も、好きですよ」
「そうか」
 男はまた嬉しそうに笑うと、くしゃくしゃになってしまった金の髪を撫でた。

 表から車が通り過ぎる音がした。
 どこからか子供達の笑い声も聞こえる。
 互いの体温は心地よく、そのままとろとろと眠ってしまいたいような気もしたが、
良く晴れた休日の昼間を惰眠でつぶしてしまうのは、ちょっと勿体ない。
前半戦の努力のおかげで思っていたほど時間はたっていないようだ。
これならどうにか昼までには部屋を出ることができるだろう。
名残惜しいが顔には出さず、よいしょと担当官を押しのけてトリエラは言った。
115◇ Mein Teil ◇:2009/03/22(日) 19:35:17 ID:VBFfBLGJ
「――シャワーを浴びて、支度をしましょう。食事はこの際、朝昼兼用でいいです」
「トリエラ、挨拶は?」
「は?」
「日常会話を教えた時に、覚えたはずだろう?」
 ああ、あれか。少女は顔をしかめ、いささか用法を間違えているような
存外間違えてもいないような挨拶の言葉を口にした。
「… Sehr gut. Danke. おいしかったです、ごちそうさまでした」
「 Gern geschehen. どういたしまして」
 喜んでいたしましたとも。馬鹿丁寧な返答にトリエラはますます渋い顔になる。
「 Moechten Sie noch etwas ? おかわりはいかがかな?」
 飲み込みの良い生徒の答えに気を良くした教師は
趣味の悪い独会話教室を続け、生徒に思い切りツッコまれた。
「 Nein!! Hoer auf !!」
 いーかげんにしなさいっ! 条件付けの緩い義体に羽根枕の一撃をかまされて
担当官は昏倒し、結局二人が出かけたのはその日の午後になったという。


Das Ende
116名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 22:06:39 ID:exvYG9lz
ぐっぢょふwWw
トリエラもヒルシャさんもかわいすぎます
かわいいトリエラについおだっちゃうヒルシャがかわいすぎる

俺のウインピーも再び解放されたぜ
また次回作も期待しています
117名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 23:47:14 ID:fbMt4gMK
GJ! むしろヒルシャかわいすぎw
アク禁巻き込まれ亀レスですまん
俺のウインピーも再び解放されたぜ 次回作も期待ww
118◇ Mein Teil ◇:2009/03/28(土) 12:25:00 ID:MTO/RurJ
レスどもですw
え゛ このシリーズまた書くの?

今月号 トリエラは無事だったがお帰りのキスはどうなったんだww
119名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 20:23:44 ID:bVsbsH5Y
>>102 あった。
ヴルストとかサルシッチャとかウインピーの話w
ttp://ppage.gozaru.jp/psize2.html
120名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 00:45:17 ID:KwjYjOH7
実はまだ見てないから明日買ってみる
きっと裏でキス以上にすごいことをしているはずだ

ちょっあまりに具体的^^
121名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 20:43:52 ID:1SXrVUwt
3日くらいなら亀レスじゃねーよな…
長さ計測してみようかと一瞬思ったが
これで平均以下だったら二度と勃ち直れないのでやめた
122【】:2009/04/01(水) 00:56:53 ID:LxWJctc5
裏ですごい事。性格的にありえねえだろと思うが
思い付いたので書いてみた。状況的にも無理ムリだけどな…
ネタバレあり。やや鬱エロ気味 ? 苦手な方はスルーで。
123[薄情な隣人]:2009/04/01(水) 00:59:19 ID:LxWJctc5
[薄情な隣人]


 非道い作戦だった。
 テロリストの情報操作に踊らされ、無茶な突入に人員をつぎ込み、
結果、多数の死傷者を出した。
ヴェネツィアの象徴とまで言われる鐘楼は、倒壊にこそ至らなかったが
大きく崩れて無惨な姿をさらしている。
散乱する瓦礫の中には、爆死した義体の身体も散逸しているのだろう。


 あの時。
 閃光と同時に起こった轟音に、心臓が凍った。
 咄嗟に身を伏せ爆風をやり過ごしたが、振り返った視線の先で
彼女がいたはずの展望台が大きく姿を変えていた。
 無線の交信が途切れ、彼女の姿を確認するまでの数十分がどれほど長く感じられたことか。
 硝煙と粉塵の中から彼女が姿を現した時、どれだけその身体を抱き締めたかったことか。
 だが、自分の隣にはベルナルドがいた。
 義体を失った担当官は、奇妙なほど冷静に彼女にたずねた。
「ビーチェはどこだ。――あいつ、死んだのか」
 わずかな迷いの後、彼女は「おそらく」と答えた。
「弾頭を鐘楼外に投棄したのを最後に、ベアトリーチェの姿は確認できていません」
124[薄情な隣人]:2009/04/01(水) 01:00:47 ID:LxWJctc5
 そうか。死んだのか。いつもは煩わしいくらいに良く喋る男が、
彼女の説明にそう答えただけで、無言で鐘楼を見上げていた。
――その横で彼女の無事を喜ぶことはできなかった。
トリエラ、と、彼女の名を呼ぶのが精一杯で。
 彼女もまた、自分に応えるのを躊躇しているようだった。
「作戦は、終了したとみていいのでしょうか」
 そう、事務的に確認を求める。
「ああ。撤収の準備ができるまで、車で待機していなさい」
 そう答えて、その場を離れた。
 現場はまだ混乱している。
 負傷者や死傷者の収容、搬送が続けられ、自分達を振り返る者などいない。
彼女の帰投確認を無線で本部に報告する。返答は短く、待機を命じられる。
「……ウサギの足は幸運のお守りなんだそうです」
 ぽつりと呟く。彼女は収容されたGIS隊員の遺体を見ていた。
「あの人達、無事だったんでしょうか」
 短い期間だが彼女と共に訓練を受けた数名の隊員達が、子ウサギと呼ばれていた
トリエラの髪に、作戦前“験担ぎだ”と言って触れていた。
「さあ」とだけ答え、彼女を車へと促す。
125[薄情な隣人]:2009/04/01(水) 01:02:22 ID:LxWJctc5
 いつもの助手席ではなく、後部座席のドアを開ける。乗り込んだ彼女に、自分も続いた。
 扉を閉め、ようやくたずねる。
「――怪我はないか」
「はい。催涙弾が頭部に当たっただけです。さすがに衝撃で目眩がしましたけど」
 今日ばかりはこの身体が義体だったことに感謝したいですね。
頬をさすりながら彼女はわずかに笑みを浮かべた。ぎり、と奥歯が鳴る。
普通の人間なら即死してもおかしくはない。
「目眩はまだあるのか? 吐き気は」
「ありません」
「痺れや感覚の異常はないか」
「はい。大丈夫です」
「そうか」
 硝煙に汚れた彼女の頬に触れ。
 思い切りその身体を引き倒した。
 自分の腕の中に倒れ込み、驚いたようにこちらを見上げた彼女の唇を、強引に塞ぐ。
「……ッ!」
 もがく腕ごときつく抱き締め、抵抗を封じる。上げかけた非難の言葉は、舌ごと貪り飲み下す。
 肉付きの薄い華奢な身体の手触りを、せわしなく確かめる。
 炭素フレームの骨格、人工筋肉を覆う炭素繊維。
見た目には生身の身体と何一つ変わらない、だが抱いてみれば
明らかに違うその感触に、不思議と嫌悪感を感じたことは一度もない。
126[薄情な隣人]:2009/04/01(水) 01:03:34 ID:LxWJctc5
 身体の八割が人工物で形作られた義体。
ただ死を待つだけだった子供達に与えられた、人の手で造られた身体。
――汚れた銃と引き換えに与えられた身体。
 だからといって。
 捨て駒になど、させるものか。
死に対する恐怖を感情を奪い去り、あたら死地に向かわせ命を捨てさせる。
そんな扱いを、この子にさせるものか。
「――!」
 唇を合わせたままスラックスの下に隠された秘所に触れ、彼女の体温を探る。
その感触だけは何の違和感もなく、わずかに残された彼女の生身が熱く濡れる。
 スモークのかかった外の風景から隔絶され、押し殺した喘ぎだけが車内を満たす。
「……っ!!」
 強引に性感を高められ、細い身体を引きつらせて彼女は達する。
「………ぁ…」
 何か言いたげに開いた唇を、彼女の体液で濡れた指でなぞった。
華奢な肩が小さく震え、彼女の舌がその指先を舐める。
 指を口に含んだ彼女の髪をそっとすき降ろす。
少し冷たいその感触に自分以外の男が触れていたことが、言いようもなく腹立たしい。
彼らの不幸すら望みかねない、我ながら度し難い独占欲だ。
127[薄情な隣人]:2009/04/01(水) 01:06:29 ID:LxWJctc5
「…………君が無事で良かった」
 呟いた自分の言葉に、彼女は上気した顔を上げうっすらと微笑んだ。
「……あなたの隣に…ベルナルドさんの姿を見た時――」
「うん?」
「私……、邪魔だな、と思ったんです」
 彼女らしからぬ言葉に、思わずその顔を見返す。
「――トリエラ?」
「……薄情、ですよね。あの時…私には、ベアトリーチェが死んでしまったことなんか、
どうでも良かったんです。……自分があなたの元に帰ってこられたことを確かめたい、と。
あなたにこうして抱き締められたいと。―――それだけ、だったんです」
「―――っ」
 細い眉根を寄せ自嘲の言葉を口にする彼女を、強く自分の胸に抱きすくめた。
「ヒルシャーさん――?」
「――僕も、同じだ」
 いいや。
 おそらく自分の方が、彼女よりも余程薄情だろう。
128[薄情な隣人]:2009/04/01(水) 01:07:48 ID:LxWJctc5
 彼女には最低限とは言え条件付けが施されている。
暗殺任務を行わせるために、人の死に対して動揺を感じないよう
感情統制が行われているのだ。
他人の死に罪悪感を感じぬように、仲間の死に悲しみに暮れぬように、
そして自身の死を恐れぬように。
 彼女が唯一、人の死に大きく感情動かすとしたら、
それは担当官である自分の死に対してのみだろう。
――その事は、この手前勝手な自分の恋情をひどく満足させる。
「……君さえ無事なら、それでいい」
 彼女が生き残るためなら、犯罪者の命などいくら奪っても構わない。
彼女の命さえ無事ならば、仲間の命などいくら奪われても関係ない。
 どこまでも勝手で薄情な思いを抱きながら、金の髪に口づける。

 車外ではまた一台、負傷者を乗せた緊急車両が走り去ってゆく。撤収までは
まだ時間がかかるだろう。
 ただ一人の大切な存在を抱き締めて、曇ったガラスの向こう側の風景から目をそらす。
 一月の冷たい北風も車内には届かない。
腕の中の温もりにようやく自分は安息を手に入れ、深く息をついた。


<< Das Ende >>
129名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 22:12:28 ID:ce1csWG0
なんて...いやらしいんだ(褒め言葉
車の中でケガしたトリエラに欲情するヒルシャー…ドラマです
130名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 22:39:53 ID:lm+P18nn
gj
131【】:2009/04/05(日) 21:46:28 ID:WJ/Fp+D0
レスどもw 前回鬱話だったんで今回は軽めの話で。
ノーマルヒルシャでスマソ。鳥昼組が早い内から出来上がってたら、
モンタルチーノの後の「しばらく私に触らないで下さい」(違)は
ヒルシャーさん結構つらかったんじゃないかとか。
 『キス止まり』でもエロいシチュエーションて書けるんじゃないかと
思ったんだが、ノーマルヒルシャには無理だった。まあ他人の家だし。
そんなわけで19話『ミミ・マキャヴェリ』から。
132【大脱走】:2009/04/05(日) 21:47:53 ID:WJ/Fp+D0
【大脱走】


 マフィアの幹部だったパパがファミリーを裏切ってから、もう何年か経つ。
 もちろん、はじめにそのことを知らされた時はびっくりした。
 でも、そのことを知らせにきた死んだママの父さん――あたしのじいちゃんは、
パパを責めなかった。
 じいちゃんはナポリの裏社会じゃかなりのモンで、立場上パパをおおっぴらに
かばうことはしなかったけど、でも、パパが裏切っても仕方がないって思うような
汚いビジネスに、カモッラファミリーは手を出していたらしい。

 それからパパは姿を消した。

 誕生日やナタレ(クリスマス)には欠かさずプレゼントを贈ってくれたけど、
何年もあたしはパパに会えなかった。
だから今年の夏、じいちゃんが倒れて入院したのを聞きつけたパパが
心配して連絡をくれた時、約束してもらったんだ。
今年のナタレは、直接プレゼントを届けてもらうって。

 そしてナタレ。
パパは約束通り会いに来てくれた。――絶対無理だって
思ってたのに!
 夏の約束の後、カモッラの首領が逮捕されて、裁判が始まることになった。
 パパは免責を条件に裁判の証言人を引き受けた。だから、ナポリ中で
マフィアの刺客がパパを狙ってた。そんな危険な状態だったから、
あたしもあきらめてたのに。
 久しぶりに会ったパパに抱きついて、キスしまくって、照れくさがって
逃げ回るパパを追っかけ回して――。
ホント、今までで一番楽しいナタレだった!

 あたしがパパとそんな楽しいナタレが過ごせたのは、一人の女の子の
おかげだったんだって。
 パパはあんまり詳しくは教えてくれなかったんだけど、女の子が
マフィアの連中を一人で片付けちゃうなんてスゴイや!
どんな子なんだろうってずっと色々想像してたんだけど、
つい一週間前に、その子があたしの家に来たんだ。
133【大脱走】:2009/04/05(日) 21:49:23 ID:WJ/Fp+D0
 彼女の名前はトリエラ。
褐色の肌に金の髪と青い瞳の、エキゾチックな女の子だ。
 パパが証言台に立つのを阻止するために、脅しの材料として
あたしが狙われるかも知れないからって、検察の人が
手を回してくれたらしい。念のためって、外出禁止にもされちゃった。
学校に行かなくてもすむのはウレシイけどさ。
 で、歳も近そうだからって事なのか、あたしはほとんどの時間を
トリエラと過ごすことになったんだ。
 トリエラは頭が良くて真面目で、でも流行りのものには全然うといみたい。
色々事情があるから身分は明かせないってゆーし、すごい
ミステリアスな女の子なんだけど、なんだかいつも一生懸命な感じがして、
あたしはどんどん彼女のことが好きになっていった。
 それに、音楽やスポーツの話はできなくても、女同士だったら
誰とだってできる話題がある。
もちろん、レンアイモンダイだ。
 トリエラはヒルシャーさんって男の人の助手だって紹介された。
 ヒルシャーさんはドイツ人で、真面目でお堅い学校の先生みたいな人だ。
んで、トリエラはその生徒っぽい感じ。
 トリエラはヒルシャーさんと礼儀正しく会話してるけど、
どんな関係なのかすごく気になる。
だってトリエラってば時々、ヒルシャーさんがこっちを向いてない時に、
彼の様子をじっと目で追ってたりしてるんだもん。

「彼のこと好きなんでしょ? でも言い出せない感じ?」
 そう聞いてみたら、「ノーコメント」だって。でも、
「仮にそうだとしても、そんなこと言える立場じゃないもの」
 なーんて言うトコロ見ると、やっぱり好きなんでしょ!
「別にいーじゃん。教師と生徒、上司と助手。瞳を合わせて『愛してる』。
これで万事オッケーだよ」
 あたしも昔、悪さしてた時期があったけど、今のダーリンのおかげで
すっかり更正したよ? 気持ちは伝えなきゃ損だって!
 そうアドバイスしてあげたら、トリエラはちょっと困ったような顔で笑ってた。
ん〜。禁断の関係なのかもしれないけどさ、何とかトリエラの恋路を
応援してあげたいよなあ。
134【大脱走】:2009/04/05(日) 21:50:13 ID:WJ/Fp+D0
 そんなこんなで一週間くらいたったその日の夜、あたしは珍しく
夜中に目が覚めた。いつもいっぺん寝ちゃうと朝まで爆睡なんだけど。
 しょうがないからちょっとキッチンに行ってジュースでも飲んでこよう。
そう思って部屋を出たら、リビングに明かりがついてるのが見えた。
 廊下の鏡に中の様子が映ってる。小さな話し声がするもんだから、
気になって鏡をよく見たら。
 ヒルシャーさんが、いた。
 しかもトリエラを抱きしめてる!
 お〜! そっかあ、あたしのアドバイスが効いて、トリエラってば
告白したんだねっ。
 邪魔しちゃ悪いし、そーっと部屋の戻ろう。そう思った時、
二人の会話が聞こえた。
「放して下さい……仕事中ですよ」
「……今は休憩時間中だ」
「こんな所で……。人に見られたらどうするんですか」
「マリアはもう眠っている。君もさっき確認しただろう。
……朝までは起きてこないよ」
 いや確かにいつもだったらそうなんだけど、今日はあたし起きてるんだけどっ。
――て言うか何? ヒルシャーさんの方がトリエラに迫ったの??
135【大脱走】:2009/04/05(日) 21:50:57 ID:WJ/Fp+D0
「触らないで…下さい……放っておいて……」
「まだモンタルチーノでの事を気にしているのか」
「……」
 モンタルチーノでの事って何だろう。なんだか深刻そうな雰囲気だ。
ヒルシャーさんがちょっとため息をつく。
「――分かった。無理強いをする気はない。
……ただ、おやすみのキスくらいはさせてくれないか」
「……キスだけなら」
 そうトリエラが答えると、ヒルシャーさんはそうっと抱きしめていた
彼女の身体をはなした。左手を肩に置いて右手で前髪をかき上げると、
ふれるだけのやさしいキスをする。
最初はおでこに、それと、唇のすぐ横に。
 礼儀正しい挨拶のキスをして離れようとしたヒルシャーさんを、
トリエラが一瞬じれったそうな目で追った。
ほんの一瞬だったけど、ヒルシャーさんもその気配に気付いたみたいで、
小さく笑って体をかがめると、今度は彼女の唇にそっとキスをした。
 トリエラが薄く目を閉じる。
そして、少しずつ角度を変えながらのやさしいバードキス。
 見ちゃ悪いって思ったけど、タイミングを逃しちゃって動くに動けない。
――あと、ちょっと見てみたい。
136【大脱走】:2009/04/05(日) 21:51:47 ID:WJ/Fp+D0
 ヒルシャーさんがもう一度トリエラの身体を抱き締め直して、
長い、深いキスをする。
「ん……」
 少し苦しそうな、でもうっとりとしたトリエラのため息が聞こえる。
 うわ、どーしよ。すごいドキドキしてきた。
 広場で恋人同士が人目を気にせず交わすキスを見かけた時とは違う。
 多分、誰にも内緒の、秘密のキス。
 二人の唇がゆっくりと離れて、トリエラはヒルシャーさんのスーツの胸元に
頭を預けた。ヒルシャーさんが静かにトリエラの髪を撫でる。
「……そろそろ、交代の時間でしょう」
「……ああ」
「もう、行って下さい。……私も、休みますから」
「……そうだな」
 名残惜しそうに彼女の身体を放して、ヒルシャーさんは短く言った。
「……また、明日。――おやすみ、トリエラ」
「…おやすみなさい、ヒルシャーさん」
 部屋の明かりが消されて、あたしはあわてて観葉植物の影に隠れた。
部屋を出たヒルシャーさんは廊下の反対の角を曲がっていった。
少し遅れて出てきたトリエラは隣のゲストルームへ帰っていった。

 二人に見つからずに済んで、あたしはほっとため息をつく。
――てか、さあ。
何? 二人って、もうそういう関係だったワケ?
なんか、あんなアドバイスしたあたしってば、かなりマヌケじゃない。
 あーもうっ。あたしは廊下にしゃがみ込んで頭を抱える。
あんなの見せつけられちゃったら、よっきゅーふまんになっちゃうよ!
こっちは一週間もダーリンに会ってないって言うのにさ。
も〜、こうなったら絶対! 明日は抜け出してやるんだからっ!
そう決意してあたしはベッドに戻り、明日の脱走計画を練り始めた。
137【大脱走】:2009/04/05(日) 21:52:34 ID:WJ/Fp+D0
「ヒルシャーさん、大丈夫ですか?」
 義体と手錠でつながれた担当官に、アルフォンソは声を掛けた。
「ああ」
 答える担当官の前で手錠を外した義体は、ため息をつく。
「またドジ踏みましたね」
「そうだな…落ち込んでるか?」
「まあそれなりに……。ただの女の子に出し抜かれるなんて。
――でも安心して下さい。最近は色々ありますが…私の事だから、
くじけず立ち直ってみせますよ」
 そう笑って見せて、また深々とため息をついている優秀な義体の少女を、
担当官は慈愛のこもった微苦笑で見つめている。
「……やっぱりマリアはマリオの娘だな」
「え?」
「顔は似ていないが手癖の悪さは一流だ」
「ああ…目的の為には手段を選びませんしね」
 担当官の不器用ななぐさめの言葉に、少女も微苦笑でそう答えた。
「ところで――さっきマリアの言っていた『愛を語らえ』って何の事だ?」
「さあ…? 何か私たちの事を勘違いしたんじゃ?
愛なんか語り合う必要ないじゃないですか。私たちはフラテッロ
――兄弟なんですから」
 警護対象に逃げられ際に掛けられた言葉を取り繕うつもりなのか、
二人はそんな会話を交わしている。

――まったく、白々しい会話だねえ。

 周りにバレてないとでも思ってんのかね、この二人は。
リビングの入り口でその様子を見ていたアルフォンソは、こちらもまた
あきれ果てて深々とため息をつくのだった。


<< Das Ende >>
138名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 00:58:26 ID:n8brthOS
GJGJGJ!!!
なんて萌える二人なんだ・・・もう一度GJ!!!
139名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 09:30:47 ID:TJWlk5sz
乙〜
140名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 20:47:49 ID:NgPzHbA7
グッジョブグッジョブ!!
素晴らしい
エロじゃないのにあなたの文才でヤられました
141名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 00:11:59 ID:nbTRNn95
GJです!
ほどよい雰囲気でいいねぇ〜
142名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 07:13:05 ID:lF4Mi0zk
昨日二期アニメのミミと会うストーリーのとこみた
萌えちまった
143【春】:2009/04/09(木) 15:21:18 ID:8e7yqNkW
レスありがとうございましたww
エロなしでも許していただけそうなんで、鳥昼花見ネタを投下。
保守も兼ねて週末まで投下を待とうかとも思ったけど、季節物だし。
エロパロ板に投下するような内容じゃないんだが、
一応出来上がってるんでさくら板じゃなくてこっちで。
144【春】:2009/04/09(木) 15:22:24 ID:8e7yqNkW
【春】


   今 春が来て 君はきれいになった
   去年よりずっと きれいになった


「すごい。満開ですね」
 薄紅色の果樹の花に彼女は感嘆の声を上げた。
「去年もこの時期にここへ来たのを覚えているか? トリエラ」
 僕の問いかけに彼女ははきはきと答える。
「ええ。確か、一昨年も来ましたよね」
「――ああ。あれも春だったな」
 彼女の返答に、まだ一昨年の記憶もあるのだと安心感を覚える。
「あ、でもあの時は、まだ満開になってはいなかったんでしょうか。ほら、今年はもう
花びらが散り始めていますよ」
「そうだな」
 はらはらと舞い落ちる白に近い小さな花びらに、彼女は手のひらを上向け
頭上を覆う樹木を仰ぎ見た。
「花びらが雪みたい―――」
 そう呟いて、彼女は何がおかしいのかくすりと笑う。
「どうした?」
「いいえ。冬には、晴れた空に舞う雪を見て”花びらみたいだ”と思ったんですよ」
「ああ……」
「おかしなものですね。冬には春を待ち遠しく思っているくせに、春になれば
冬を懐かしんでいるなんて」
「――そうだな」
 自分を見上げる彼女の顔に、僕はまぶしいものでも見るように目を細めた。
一昨年の春、君は不機嫌そうな顔で遠くを睨んでいた。
去年の春、君は少年のように笑って花を見上げていた。
――そしてこの春。君は僕を見つめ微笑みを浮かべている。
 成長しない君の身体。
それでもその面に浮かぶ表情が、君の成長を物語る。
君が大過なく成長していたならば、どれほど美しい女性になっただろう。
大人になった君に、どれほどの男が惑うだろう。
145【春】:2009/04/09(木) 15:23:49 ID:8e7yqNkW
「トリエラ」
「はい?」
「――これを。春とは言え、まだ冷える」
 自分の着ていたコートを彼女の肩に掛ける。
「あ…。ありがとうございます」
 男物のコートは華奢な肩には大きく余り、袖の位置は通常よりかなり下に
来てしまっていた。袖先を見て彼女は苦笑する。
「大きい……。裾を引きずって汚しませんか」
「大丈夫だろう」
 去年だって引きずりはしなかったからと言いかけ、言葉を飲み込んだ。
一昨年の彼女はコートを掛けられることを拒んだ。去年は”冷えるのは
あなたも同じでしょう”と顔を赤らめながらすねて見せた。けれど
どちらの姿も、今年と身長は変わらない。
 君の外見が変わらないことが哀しく、だが同時に安堵もしている。
成長などしなくていい。
どうかこれ以上綺麗にならないでくれ。
そのまぶしい微笑みを僕以外に見せないでくれ。
 壊れ物を扱うように、そっと片手でその肩を抱く。
「あ――」
 少し驚いたように君が僕を振り仰ぐ。
視線が合うと、彼女は少しはにかむような笑みを浮かべた。
そのまま寄りかかるようにして僕の胸に頭をあずける。
ふれあった体温は温かく、何よりも大切な君の存在を確かめさせてくれる。
 時間など、止まってしまえばいい。
かなうならば、君を腕に抱いたこの季節のまま、永遠に。



 わずかな風が満開の花のこずえを揺らす。
少女のぬくもりを感じながら、男はいつまでも舞い落ちる花びらを見つめていた。


<< Das Ende >>
146名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 00:57:11 ID:iXz5+l4F
GJです!!
鳥昼の神さまありがとう!!!
147名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 08:55:54 ID:eNgvjjZD
いいなぁ。【】氏の鳥昼大好きですw
148名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 23:46:16 ID:TbkfEaKP
ちょっぴり萌えちゃったなんか言わないんだからねっ
149名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 21:17:47 ID:yWcMzzyH
昼鳥いいよね。

保守
150名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 23:13:18 ID:dlL6C0tx
トリエラレイプ死体
151名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 00:17:14 ID:Du6vgH4w
それはヒルシャーがゆるさない
ていうかヒルシャーってヒルシャーにとってはあだ名?だよな
本名はヴィクトルだし
トリエラに言わせたい
152名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 00:25:37 ID:SJYjYvCx
トリヒルも好きだけど
たまには他のフラテッロの話も読んでみたいな
153名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 00:54:16 ID:EG4J8dZK
ジャン「おう、リコ、股開け」
リコ「はい、ジャンさん」
154名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 07:17:21 ID:Du6vgH4w
ジョゼ「もっと尻を突き出すんだ」
エッタ「はいジョゼさん」
155名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:53:09 ID:8VbBQJRv
ラバロ「そら、しっかり腰を使え」
クラエス「Si,ho capito.」
156名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 15:54:17 ID:EEEY/j7X
エルザ  「ラウーロさんの白い液、こんなに出……」
ラウーロ 「写真は撮ったか?」
157名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 16:29:13 ID:N5v7Bdx3
>156
ハメ撮りですね、わかります。
158名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 22:48:21 ID:osBrqLlQ
159名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 23:21:22 ID:qZw8w9Lb
ヒルシャーはトリエラのおかず
160名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 01:26:08 ID:/BsXSPYM
ヒルシャをオカズにするトリエラ...ハアハア
161名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 22:49:21 ID:LTfSXnY7
鳥「今日のヒルシャーさん、ゆでたまご真剣に剥いててかわいかったな..(オナネタ」
162名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 00:45:07 ID:7HDbek0i
だめだ、ゆでたまごと全部ひらがなで書かれては・・・

鳥「○ン肉バスター!」
ヒ「のわあああぁーーー!!」
163名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 10:45:39 ID:g8StG1Zt
テラヒドスwwwww
164名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 19:23:34 ID:t/dSdRDP
爆笑しちまったぜ
165名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:55:53 ID:KvMKGhgO
褐色の旋風が襲いかかるッ!! ヒルシャー、たまらずベッドに倒れ込んだっ!
そのまま一気に寝技に持ち込むかぁッ?!
166名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 08:05:41 ID:RLOvceUV
あ――っと
ここでトリエラ、ヒルシャーからマウントをとった――!!



やばいこの流れwww
笑いが止まらねぇwwwww
167名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 11:56:08 ID:syhSr9Ck
そこで更に締め技に入るトリエラ!
いやらしい意味で悶絶しているヒルシャー!どうなってしまうのか!
168名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 12:36:58 ID:KvMKGhgO
しかーしっ! ヒルシャー、ここで元ユーロポール捜査官の意地を見せる!
褐色の太ももをがっちり抱えてブリッジ! スプリングの反動を利用して体勢を入れ換えたッ!!
吊り上げられたトリエラ! 絶体絶命のピーーンチッ!!


ダメだ楽しいww
169名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 19:37:17 ID:i/yfoZVp
パロスペシャルって体位にありそうだよね
170名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 23:54:47 ID:syhSr9Ck
更に猛烈ピストン!思いのよらぬ反撃にトリエラたまらずギブアップか?!

レス妙にはえーwww
171名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 00:35:09 ID:CorOB0XV
おおっとぉ! だがあきらめません、トリエラ!
褐色のフトモモで挟んだ腰を絶妙にひねる! これは嬉しい、いや、苦しいッ!!
ベッドに手を着きましたヒルシャー! やはりヘタレだこの男!!
トリエラ、再び締め技に入った――ッ!


>パロスペシャル
車がかりの変形かね? バランス崩してコケそうだけどなw
そのまま本駒駆けで責められるヒルシャーww
172名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 14:26:58 ID:aX3fCGNt
あ――っと
トリエラ、胴絞めからヒルシャーを変形に固めていくぞ――

両腕をチキンウイングに極め、両足を固め――
こ、これは、

出た―――っ!!
トリエラの必殺技(フェイバリット)、○ロ、スペシャルだ――っ!!!
脱出不可能とされるこの技が出ては、勝負は決まったか――っ!?






まったく、誰だゆでたまごなんて書きやがったのw
こんなオモロイ流れを作ってくれてありがとうございましたwwwww
173名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 02:45:01 ID:yzTDDoXq
ヒルシャーこらえる!だがかなり苦しそうだ!!
もはや発射寸前!秒読み段階!!カウント入るか――!?

夜中に爆笑wwwありがとうww
この流れタマランwww
174名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 21:46:38 ID:FOgNE9XM
5 4 3 2 1 ああーっとここでヒルシャーダウンだ
175名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 00:31:14 ID:iX39WxQ1
ワロスwwwもちろん時間無制限の三本勝負だよねwww
昼「ト、トリエラ、今夜はもうこのくらいにして……」
鳥「第2Rは私がヤられちゃったんですからこれでドローです!
不戦勝はなしですよ!!さあ勃って!!!」
176名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 23:55:00 ID:N66lfrJS
わろすwww

そういえばだいおう発売ちかいたのしみ
177名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 17:00:41 ID:ZyA3Jj+k
屋根から落っこったジョゼ山は無事なのか
引っ越し屋を送り出したら見にに行こう
178名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 00:25:25 ID:slqRnNqZ
エッタ 「リコ、トリエラは?」
 リコ 「ヒルシャーさんとベッドで格闘訓練してたよ」
アンジェ「あれ? クラエス、ご本読み終わったんじゃなかったの?」
クラエス「……もう一冊読んでから帰るわ」
179名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 11:56:20 ID:ed+XRDpR
ふと思ったが、
「あ――っと」とか実況してたのって、



もしかしてクラエス?



なんという違和感www
だがそれがいいwwwww
180名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 18:27:31 ID:kHwoqQrK
そしてこの話は物語として出版されることになる。(クラエス著
181名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 18:28:58 ID:kHwoqQrK
すれ違いですいません
今月号の大王見た方、トリエラとヒルシャー出てましたか?
出てたら買おうかと思うんですが。(なんせシャイなもんで)
182名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 00:30:40 ID:eiOOO4aN
眼鏡を外してマイク握ると人が変わるんだな

>>181
今月はクローチェ兄妹過去話なので出番なし
ジョゼ山走馬灯廻ってるのか?
183名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 08:26:39 ID:sGmFghhW
それにしてもこのクラエス、ノリノリである。
184名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 20:37:28 ID:bDCmcCyE
ということでクラエスのエロ創作、待ってますね^^
185名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 00:50:54 ID:UHXN/FFI
どなたかよろしくw
自分今流れをぶったぎりそうな
ジョゼ山のヤンデレ話が降りてるので投下は自重;;;
186名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 23:19:00 ID:r3v5WDh2
ジョゼ山まじで病んでるな
流れぶったぎり上等www
187名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 21:31:44 ID:eGwjWKe3
草陰茂
188【】:2009/05/03(日) 22:35:57 ID:iwFaKxON
そんじゃヤンデレジョゼ山の鬱エロ話投下。ジョゼ×妹2。……あああ。
短い上に近親相姦だの挿入なしだの特殊な趣味に。苦手な方は スルーで。
189【楽園】:2009/05/03(日) 22:37:36 ID:iwFaKxON
【楽園】



 妹が突然の凶行にその命を奪われたとき。
 誰もが汚れない彼女の魂が天国で安らぎを得られるようにと祈る中で、僕だけは知っていた。
 その祈りは神に届くまいと。彼女が天堂の花園に召されることはないと。
 なぜなら彼女は罪人なのだから。
190【楽園】:2009/05/03(日) 22:39:14 ID:iwFaKxON
 amore mio, 愛しいおまえ。恋人に、大切な家族に向けて、呼びかける言葉。
 amore mio, けれど僕が妹に呼びかけるその言葉には、他の家族とは違う意味があった。


――ジョゼ兄様。

 僕の膝の上に乗り、甘えるように寄りかかる少女。
 エンリカ――僕の妹。

 amore mio, ささやきながら抱きしめる腕の中の小さな身体。
 忙しく留守がちな両親と兄の目を盗んで続けてきた、禁じられた関係。
 なめらかな肌を撫でさすり、唇でふれる。

――兄様…だめ……。

 甘い声で漏らす、媚びを含んだ拒絶。
 形ばかりの抵抗は僕を誘う幼い媚態。

――大丈夫、エンリカがお嫁に行くときに困らないように、愛してあげるから。

 裏付けのない免罪符で言葉を封じ、やわらかく花芽を刺激する。
 あふれる蜜に僕自身を浸し、花びらを押し開くように擦りつけて。
 背徳の快楽に身をゆだねて淫らに上気するこの子の表情を知る者は、この世に僕一人だけだった。
 amore mio, Henrica. 僕の最愛の妹。



 その妹を奪われた僕には、もはや復讐しか残されていなかった。
191【楽園】:2009/05/03(日) 22:41:09 ID:iwFaKxON
 僕と兄が選んだ復讐の手段は、政府の特殊な諜報機関――社会福祉公社。
 機械の身体を与えられた少女を、テロリストに対する暗殺者に育て上げる。
 『義体』と呼ばれるその少女達と、彼女ら監督し教育する僕ら『担当官』は、二人まとめて『フラテッロ』――
“兄妹”と呼ばれた。





――ジョゼさん。

 泣き出しそうな視線で僕を見上げる少女。
 ヘンリエッタ――僕の『妹』。

――私はこんな身体で……子宮も取られてしまって……普通の女の子じゃないから、
  ジョゼさんに愛してもらうことは、できないんですか。

 身体の8割を機械に置き換えられた『義体』。
 全般的に身体機能を強化されたその身体は、しかしほとんどの臓器は生身のままだ。
 もちろん損傷のあった部位は人工器官に交換されるが、置き換えの不可能な部位は切除される。
 損傷を受けた彼女の子宮は、交換不可能な臓器だった。

――大丈夫だよ、ヘンリエッタ。

 けれど妙に凝り性の義体は、細部まで外見を再現されている。

――大丈夫、君の身体は少し特殊かもしれないけれど、ちゃんと愛してあげるから。




 そして僕は、かつてのように『妹』を愛した。
192【楽園】:2009/05/03(日) 22:42:46 ID:iwFaKxON
 あるかなしかのふくらみを撫で、なめらかな肌に指をすべらせる。造られた花は
それを隠す淡い茂みすらない。
 それでもわずかに残された臓器の一部は、少女の悦びに応じて蜜をこぼす。
熱を持った僕自身で花びらを刺激すれば、彼女は子犬が甘えるように声を上げた。
――そんな反応は普通の少女と何も変わらない。
 細い手足が僕の身体にからみつき、快楽を素直に求めてそこを擦り寄せる。
だが幼い身体に僕を受け入れさせるのは、やはりためらわれた。
封じられた過去に受けた暴力の記憶が甦らないとも限らない。
 折れそうなほど細い腰に回した手をずらし、彼女の両足を横抱きにかかえた。
狭められた白い足の間に僕をはさみ込んで、彼女の身体は小さな人魚のように跳ねる。
 抱え込まれて強い刺激を与えられ、可愛らしい嬌声を上げ続けて。
 時計の長針と短針が重なり合う頃には、白く無垢な肌は
彼女からあふれた蜜と僕がほとばしらせたもので濡れそぼっていた。





 罪人の魂は最後の審判を受けた後、永遠に煉獄の炎で焼かれ続けるという。

 僕を愛したために、天に昇ることがかなわなかった妹。
 僕のために人を殺し、天に昇ることはかなわないだろう『妹』。
 そして二人を天堂の花園から遠くおとしめた僕は、当然のこと地獄へ堕ちるだろう。

 けれど永遠に愛する者と共にいられるのなら、どこであれそれは楽園なのではないだろうか。





 その夜、僕は眠ってしまった小さな身体を抱きながら夢を見た。
 煉獄の炎は咲き乱れる紅い花に変わり、微笑む妹たちが僕を差し招く。 

 ――そんな、緋色の楽園の夢を。



<< Das Ende >> 
193名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 23:17:39 ID:M0jkQiUi
感動した...
194名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 23:20:35 ID:dYoEJ9eR
GJ!
耽美だ……。
195名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 00:19:30 ID:PTnwBo5S
この話をよんでからジョゼ山が色々大変な人に思えてならない。
196名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 23:13:03 ID:W92NZPnp
病んでいらっしゃる
197名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 02:02:58 ID:K+kUK2QA
牛股「お痛ましや」
198【】:2009/05/09(土) 00:44:07 ID:q+W0ST4O
レスどもw 次回はいつもの鳥昼組で軽めの話を目指すつもり。

ところでスレ違いな気はするんだがちょっと言わせてくれ。
先日友人が子供を連れてきたんだ。
これがまた天使のように愛くるしい五歳女児でさ。
そんで可愛い天使の歌声を聞かせてくれたんだけど。

『アンパ○マンっ そこはダメ〜よ だ〜いじなト・コ・ロ♪
 ソーセージ ミートボール お〜いなりさ〜んっ♪』

慌てる両親をよそに、リコなら大声で歌ってくれそうだとか妄想したw
199名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 01:26:55 ID:vRwqJPLF
いまひそかに思いだして歌いそうになっちまったじゃないか^^

笑顔で歌ってるリコをみてジャン三殴りそうだ。
200名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 08:37:19 ID:LFAIV8I+
>198
そんな歌あったんだ・・・
201名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 12:28:12 ID:YGVRTbmS
クラプトンのレイラを歌うヒルシャさん
202名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 19:04:01 ID:ScWcejL3
天城越えを歌うエルザ
203名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 22:54:05 ID:xxgGaXbC
ヒルシャ「鳥昼まだかのぉ」
204名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 00:18:31 ID:97t/MJsR
書き上がった途端データがとんだ……立ち直れんTT
205名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 23:36:52 ID:LHeUx2e6
な..

では右手キープしながら期待しています^^
206【】:2009/05/22(金) 01:15:26 ID:Tp6uYFmS
どもw なんとかがんばってみるTT
近所の子供が楽しそうに歌ってたので、とりあえず小話投下。


【禁句】


リコ「ポ〜〇ョポ〜〇ョポ〇ョ おなかポニョ〜〜♪
  メタボの国ーからやぁってきた♪
  ポ〜〇ョポ〜〇ョポ〇ョ ふくらんだ〜
  まんまーるおなかのっ 女の〜子っ♪」

プリシッラ「…オリガ、デザートあげる」
オリガ「いらないよ。フェッロにやんな」
フェッロ 「遠慮するわ」


アマデオ「なんで女ってのは、ああも太るのを気にするかねえ。
    ふっくらしてたほうが抱き心地いいのになー」
ジョルジョ 「ロリコン担当官どもはおまえと趣味違いそうだがな」
アマデオ「あー、フェッロはジョゼさん狙いか」
ジョルジョ 「けど、年増が今更ダイエットしたって変わんねえだろうによ」

プリシッラ フェッロ オリガ「―――ジョルジョ、アマデオ、ちょっとこっちに来な」



その日公社の病棟には、課員二名が運び込まれたそうである。

<< Das Ende >>
207名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 16:35:29 ID:+mnbIOtH
ちょwリコww
208名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 20:42:58 ID:E1x/yp27
オリガさんを思い浮かべたらたのしくなったw
209名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 21:09:26 ID:IwDujwxy
プリシッラ「ジャンさん、リコと結婚させてくださいよー!」
ジャン「何だ藪から棒に」
プリシッラ「いやーっ、できるだけ早いうちに結婚したいじゃないですか。
で、どうせ結婚するならかわいい子がいいなぁ、なんて」
ジャン「駄目だ」
プリシッラ「早!」
ジャン「勝手にすればいいだろう。その辺の男と」
プリシッラ「じゃあジャンさん代わりに結婚してくださいよー!」
ジャン「できるか!」
プリシッラ「ほらできないんだー! 自分にできないことを他人に押し付けるなんて最低だよー!」
ジャン「態度がおかしいだろ!」

ヒルシャー「そんなこと言っても無理だよ。ジャンさんは明日のことで頭が一杯なんだから」
ジャン「明日?」
ヒルシャー「あれ? お知りにならないんですか?」
ジャン「おしりに?」
ヒルシャー「お知りに」
ジャン「お尻!? 明日は尻の日なのか!?」
ヒルシャー「いえ誕生日―――」
ジャン「お尻の誕生日!?」
ヒルシャー「いえ、リコの」
ジャン「リコのお尻の誕生日!? ヒルシャー、お前…………」
プリシッラ「けだもの…………!」
ヒルシャー「違います!」

………。
……。

プリシッラ「ああ、明日はリコの誕生日でしたね。 ねえねえジャンさん、もし良かったら一緒にプ
レゼント買いに行ってくれませんか? あの子の好みとか教えてほしいなーってアハハ、やっぱり駄
目ですよねー!」
ジャン「まぁ、いつも世話になってるし、いいだろう」
プリシッラ「ジャ、ジャンさんが優しい言葉を!?」
ヒルシャー「私の腹話術でした」
プリシッラ「なーんだ」
ジャン「俺だよ!」
プリシッラ「それじゃ何かお礼をしないといけないですねー」
ジャン「なら、そのおっぱいで頼みます」
ヒルシャー「し、しょうがないなぁ」
ジャン「お前じゃない! ヒルシャー、やっぱりお前……」
ヒルシャー「ち、違いますよ! なぜかノリで……あ! ト、トリエラ、いつからそこに……!? 
待て、無表情のまま逃げないでくれ! ちょっと、何か言ってくださいよ二人とも!」
ジャン「さてもうすぐ夕飯の時間だ。そろそろ帰らないと叱られる」
プリシッラ「くぅ。私たちはなんて無力なの」
ヒルシャー「助ける素振りすらない! くそう! 待ってくれ、トリエラー!」
プリシッラ「追いかけっこなんて仲いいなぁ。クス」
ヒルシャー「クスじゃないー!」

細かい点はご容赦を。
そのうちジャンとリコもの(こっちはまとものつもり)いきます。
210名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 23:28:56 ID:Q5DJOh1Q
ワロタw ドタバタっぷりが良いなあ
211名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 00:18:30 ID:0dEpiSqf
ジャンさんかわいいwww
212名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 08:25:21 ID:nNrnFGOK
打ち込み直し終わったらアク禁かかってたTT
213名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 22:30:59 ID:3YoIzgo5
アク禁よ地に堕ちろ^^^^^^
214名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 18:04:24 ID:SofzqbOo
このスレおもすれー
215◇ Kuess Mich ◇:2009/06/05(金) 23:48:49 ID:lBh+XXlk
アク禁解除したので鳥昼投下。“キスどまりでエロ”に挑戦。
けどティルヒルシャにそれは無理な注文。
3回分けでうpするよ。
216◇ Kuess Mich ◇:2009/06/05(金) 23:50:37 ID:lBh+XXlk
◇ Kuess MIch キス・ミー ◇


 イタリア地方都市のとあるホテルの一室
デスクに並べた銃器類の点検、動作確認を終え、それらを所定のケースに収めた
ツインテールの少女が立ち上がった。
「ヒルシャーさん。装備確認、完了です」
「ああ。いつもながら手早いな、トリエラ」
担当官の誉め言葉は勿論嬉しいが、それは顔に出さない。
「ヒルシャーさんは、もうよろしいんですか」
「ああ。僕の準備も終わった。状況に変化がなければ、予定通り明日実行だ」
「Ja, Ich verstehe.了解です。――Also, gute Nacht. それじゃ、おやすみなさい」
少女は普段イタリア語で彼と会話しているが、二人でいる時は挨拶だけは
担当官の母国語だ。乙女心の微妙な愛情表現だが、
当然担当官は使用されるシチュエーションの違いに気付いていない。
「もう寝るのか?」
「他にすることもありませんから」
椅子に掛けておいたスーツの上着をクロゼットにかけ直し、少女が答える。
「それもそうだな。……それじゃあ」
こちらもスーツの上着を脱いで少女の後ろから手を伸ばしハンガーに掛けると、
ヒルシャーはそのままおもむろに背後からトリエラを抱きしめた。
217◇ Kuess Mich ◇:2009/06/05(金) 23:57:42 ID:lBh+XXlk
「! 何をするつもりですか!」
 男の腕を振りほどき、少女は勢い良く後ろへ向き直る。
「何って…聞くまでもないだろう」
「明日は仕事ですよ!」
「もちろん分かっているとも。この手の仕事はヒットエンドランが基本だから、
明日はゆっくり泊まっていく訳にはいかないんだ。だから今日の内にしようと
言っているんじゃないか」
 教師が教え子を諭すような口調で、その実限りなく不道徳かつ身勝手な論理を
展開する担当官を、少女は冷ややかな目で見やる。
「駄目です。何と言われようと義体は担当官の身の安全を確保するのが第一義です。
大体、体調を整えるのも仕事の内だと私に教えて下さったのは、他でもない
あなた自身でしょう」
「……僕に抱かれるのは嫌、か? トリエラ」
頭の良いこの子はリクツでは納得させられないと見て、担当官は姑息にも
作戦を変更した。理論ではなく感情に訴えかける。いわゆるひとつの泣き落としだ。
大の大人が一回り半も年下の少女に向かって取る手法としてはいささか情けないが、
しかし感情統制の緩いトリエラにはなかなか効果的である。
「べ、別に、そう言う訳じゃありませんけど……」
 案の定動揺をみせる少女に、あと一押しと男は問いかける。
「公社から離れて、誰の目も気にする必要もなく、こうして二人きりなのに……
僕は君に指一本ふれさせてはもらえないのか……?」
 たたみかけるように問う言葉の内容はたとえ下心丸出しでも、
その優しい声音には間違えなく自分に対する愛情が感じられるわけで。
「………キスだけなら」
「Ja, Ich verstehe.」
 押され負けて折れた少女の返答に男は嬉しそうに笑った。
218◇ Kuess Mich ◇:2009/06/05(金) 23:59:19 ID:lBh+XXlk
 少女の褐色の頬に手を触れると、男は身をかがめてまずは軽く額にキスをする。
お次は怒ったような顔であさっての方を向いている目の上に。照れくさくて
赤くなっているほっぺたに、そしてすねたように尖っている唇に。
 ヒルシャーはなだめるように硬い唇をついばむ。
結んだ唇を舌先でノックするが、少女は強情に入り口を閉ざしたままだ。
男はいつもの困ったような表情をすると、また頬に、耳元に口づける。
「……ッ」
やわらかな耳たぶを唇で甘咬みされて、ぴくん、と少女が肩をすくめた。
ぴちゃり。舌が耳朶をなぞる濡れた音が、ひどく淫らに耳に響く。
「や…っ…」
「耳が、感じるのか?」
「――違い、ますっ」
「そうか?」
 ぴちゃり、とまた音がして、少女はぶるっと震える。
義体の機能としてはそこにあまり触覚はないから愛撫に感じている訳では
ないのだが、湿り気を帯びた物音というのはイロイロ妄想をかき立てるモノだ。
「――うひゃあ?!」
耳たぶをちゅるんと口に含まれて少女は素っ頓狂な声を上げた。
新たな性感帯の開発に挑戦しようと励み始めた担当官を、トリエラは
あわてて引き剥がす。
「そ、それはキスじゃないでしょ!」
「そうか?」
「そうです!」
「そうか。それなら」
「むぐっ?!」
 少女の唇が男にふさがれた。機を逃さず熱い舌がすべり込む。
「んーっ!!」
一端侵入してしまえば後は担当官の好き放題だ。少女が噛み付いたり等の危害を
加えないのをいいことに、男は遠慮なく少女の口内を探り回る。
「う〜……」
 不機嫌そうな声でうなりながらも、少女はあきらめたようにキスに応じ始める。
219◇ Kuess Mich ◇:2009/06/06(土) 00:01:15 ID:lBh+XXlk
「…ん……」
舌を絡めて互いを味わい、混ざり合った唾液を飲み込む。はふ、とため息の様に
息継ぎをして、またどちらからともなく唇を重ねた。
本格的なキスのついでに、少女のスラックスに包まれたおしりを撫でようとした
男の手が、びしりと容赦なくはたかれる。
「――キスだけ、ですからね」
「……分かった」
まったく、油断も隙もあったもんじゃない。
正直な所、キス以外を許してしまえば、トリエラもそれ以上男を突っぱねられる
自信はないのだ。――いや、多分間違いなくなし崩しに事に持ち込まれてしまうだろう。
牽制するように男をにらむ青い瞳が、だが再びキスを交わし出すとゆるゆると
潤み始める。
「…ん……ふ………」
差し出した舌は存分にねぶられ、口腔内のすべての形をなぞられるような
濃厚な口づけに、段々と少女から力が抜けてくる。
男の腕に身体を預けなければ立っていられなくなってきたトリエラに、
ヒルシャーが尋ねる。
「ベッドに……?」
「Nein! ソファーで、いいです…っ」
「……そうか」
 あきらめの悪い担当官は至極残念そうに少女をソファーへ運んだ。
220名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 15:27:00 ID:H6TJSZGl
うお^^新作^^^
ヒルシャーてベロベロ舐めそうだよな
221名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 22:28:21 ID:GIyK2QIX
トリエラのアナル拡張はまだですか?
222名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 20:49:51 ID:JwMNaW2d
和式便器にモリモリ脱糞するトリエラ。
223名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:25:03 ID:PrUwHUtZ
ヒルシャ「どんなトリエラでも好きだ」
224名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 00:43:21 ID:GvnHhl1m
やっぱ検査前に剃毛とか浣腸とかするのかな
ヒルシャ「他の男にやらせるぐらいなら僕が…」
トリエラ「ヒルシャーさんが脱ぐ必要はないでしょ!」
ヒルシャ「どうせ脱いでやるんだ、ついでにヤろう」
トリエラ「遠慮します!!やあんっそんなトコさわらないでえぇぇっっ」
225名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:11:37 ID:qP7XhvLr
ヒルシャーにバックからガツガツはめられて息絶え絶えなトリエラ
226◇ Kuess Mich ◇:2009/06/09(火) 23:23:45 ID:3nowCow9
続き。いつもより余計に舐め回しております。
トリエラ悪あがき中。三十路なめんなしつけぇぞ。
227◇ Kuess Mich ◇:2009/06/09(火) 23:26:25 ID:3nowCow9
 ずるずると長椅子にへたり込んだトリエラに、ひざまずいたヒルシャーが
また唇を重ねる。
「ん……も、いい加減に…して下さい……っ!」
「キスは、良いんだろう?」
「それは…そう言いましたけど……んぅ」
 このままではまずい。絶対にまずい。
もしかしてソファーに座ってしまったのは選択ミスだったのではないだろうか。
長身のドイツ人に覆い被さられるようなこの体勢は、考えようによっては
ベッドよりも逃げ場がない。
危機感をつのらせるトリエラをよそに、ようやく唇を離したヒルシャーは
今度は華奢な顎に口づけながら、少女の首元を引き締める無粋なネクタイに
手を掛けた。
「――駄目、です!」
「キスだけだから」
「ネクタイを外すのは、だめです!」
「………分かった」
 不承不承うなずいたヒルシャーは、未練たらたらの様子でタイから手を離す。
とりあえず、ネクタイを外させなければ服も脱がせまい。それ以上のことが
できないとなれば、そろそろいい加減あきらめてもくれるだろう。
 気の毒だとは思うが後は自分で処理してくれ。
男の生理に理解があるのかないのか、トリエラはそんな薄情なことを考える。
 が。
 ヒルシャーの方にしてみれば、生殺しのまま引き下がれるような段階は
とうに過ぎている。目の前に半分腰砕けになった最愛の少女がいるというのに、
どうしてこのままおめおめと引き下がれようか。
 かといって無理矢理というのは自身の信条に絶対的に反する。あくまでも
自分はトリエラと合意の上で事に及びたいのだ。
 なれば採る道はひとつ。
ここは是が非でも気持ちヨくなっていただいて合意を取り付けねばなるまい。
228◇ Kuess Mich ◇:2009/06/09(火) 23:29:00 ID:3nowCow9
 故に男は少女の言葉を意図的に曲解した。ネクタイは外さず、
真っ白なワイシャツの上から、すでに先端を尖らせた少女の胸に口づける。
「きゃ?!」
完全に油断していた場所への刺激におどろいて、少女が声を上げた。
それも駄目だと言われる前に、男は手早くシャツごと下着をずらすと
衣越しに蕾を口に含み、吸い上げ、舌先で転がす。
「は、んっ、あ? ええっ、ちょっと待ってくださ……ふあ?!」
着衣のままそんなことをされるとは思ってもみなかったのだろう。今まで
感じたことのない刺激と状況に、少女は半ば混乱を来たしている。
「あ、う、んんっ?? や、そんな、シャツが濡れちゃう……!?」
「着替えは持ってきてあるだろう?」
「そう言う問題じゃ……?! あ、は…、んんっ……ふ…ぅ……っ」
肌が密着した状態とは違い、ぬれた布地を空気が通過するから吸い上げられると
冷たく感じる。そのくせ男の舌は熱い。
「ん…あ…っ」
今度は反対側の胸を吸われる。タチの悪い赤ん坊にお乳を吸われているようで、
頭がくらくらする。
さっきまで男が口を付けていた箇所はひんやりとした感触がしていた。
湿った布地に少女の肌の色が透けて見える。
「は、あ……っ」
 ちょっとこれはダメかも知れない。
気持ちの良さにイヤな予感がする。
明日は仕事だって言うのに、この男に緊張感はないのか。
いや多分、パートナーたる自分の能力を信用してくれているからこその
行動なのなのだろうが。……なのだろうか? ただスケベ根性が
勝っただけだとは思いたくないが。
 そんな埒もない思考はどちらかというと、もう現実逃避に近い。
身体はじんじんと痺れ、自分でも濡れているのが分かる。
服の上から喰むようにして脇腹を、へその辺りを刺激され、
かちゃかちゃと自分のベルトが外されている音がぼんやりと聞こえた。
まずいとは分かっているのだが、理性よりも興奮と期待感の方が強い。
「ヒルシャー…さん……やぁ……っ」
 甘えるような声で拒否したところで男が聞いてくれる訳はない。
根本的にはヒルシャーはトリエラに無理強いをしないが、はっきりきっぱり、
断固とした拒絶で示さなければ、鈍感男はNeinとは見なしてくれないのだ。
229◇ Kuess Mich ◇:2009/06/09(火) 23:32:30 ID:3nowCow9
「あっ――!」
びくん、と少女の身体が跳ねる。
男の唇がついばむようにしてその弾力を楽しみ秘唇を舌が割る。
少女の愛液と男の唾液が薄い布地を介して混じり合い、重い水音を立てた。
「ふ、んんっ、くうぅっ……!」
自分の愛液でぬるついた芯を男の舌が衣越しに這う。
他のどの場所よりも格段に感じているのに、どこかもどかしいその感覚を、
男が避妊具を使用している時と言うのはこんな感じなのだろうかなどと妄想し、
とぷりと下着の中で秘蜜がこぼれた。
 まずい…まずい。これは気持ちヨすぎる。
押し退けるつもりで男の肩口に置いたはずの手は、男のシャツをつかんで
むしろそこへ引き寄せている。
「…ゃ…ぁ……っ」
誰か何とかして。弱々しく上げた救難信号も、受け取るはずの相手に
攻められているのだからたまらない。
「んふぁっ!」
下着の裾から強引に男の舌が潜り込み、とろけた泉の縁をなぞった。
続けて泉の入り口深くを無遠慮な男の舌に探られ、熱い蜜が溢れ出す。
ぴちゃぴちゃと淫らな音を立てて陥落寸前の最後の砦に攻め入られ、
どうにか持ちこたえていた理性もたちまち溶かされる。
「…っあ、ヒルシャー…さん……ッ」
だめだ、もうダメだ。
「もう……キスだけ…じゃなくて…」
抵抗むなしく少女はとうとう男に白旗を掲げた。
「あなたが…欲しい……っ!」
「――喜んで」
めげない努力の成果と言うよりはあきらめの悪いしつこさで粘り勝ち。
男は目論見通り、完全に腰砕けになったトリエラから合意を取り付けた。
230◇ Kuess Mich ◇:2009/06/10(水) 00:27:45 ID:orAyO7sr
すまん。>>228>>229の間が抜けてた。
>>228のラストから仕切りなおし。
231◇ Kuess Mich ◇:2009/06/10(水) 00:30:54 ID:orAyO7sr
 甘えるような声で拒否したところで男が聞いてくれる訳はない。
根本的にはヒルシャーはトリエラに無理強いをしないが、はっきりきっぱり、
断固とした拒絶で示さなければ、鈍感男はNeinとは見なしてくれないのだ。
「う…ん……」
 もそもそと落ち着かない少女のおしりがほんの少しソファーから持ち上がり、
その一瞬の隙をついて、スラックスが膝まで一気に引き下ろされた。
「きゃあぁっっ!?」
トリエラはとっさに膝を閉じるが間に合わず、革靴ごと脱がされたスラックスは
手の届かない担当官の後方へ放られてしまう。
「ヒ、ヒルシャーさんっ!!」
少女は真っ赤になって非難の声を上げるがもう遅い。ストッキングなどという
なまめかしくも面倒なシロモノは存在せず、すらりとした褐色の太股が
そのまま男の視線にさらされる。
 男は剥きそこなった白い可憐な下着をちょっと不満そうに見やった。
だがしかし。褐色の肌に、白いワイシャツと白い下着に白いソックス。
コントラストのはっきりしたその初々しい艶姿に、これはこれで、とヒルシャーは
マニアックな方向に思い直す。
「――綺麗な脚だな」
  ぴっちり閉じた両脚のつるりとしたひざ小僧に、男がやさしくキスする。
「ふ……っ」
脚の付け根を両手で押さえつけるようにして覆い隠した少女が、息を詰めた。
少女の脚の間に身体を割り込ませながら、男の熱っぽい唇が段々と上の方にさかのぼり、
そして少女の指先に触れる。
「だ…め…です……、ヒルシャー…さん……っ」
「……キスだけだから」
囁いて、男の手がゆっくりと少女の手をどけた。
下着はもう、そうと分かるほど濡れている。
ふっくらとした少女の形そのままに貼り付いた布地に、男は口づけた。
232◇ Kuess Mich ◇:2009/06/10(水) 00:32:31 ID:orAyO7sr
「あっ――!」
びくん、と少女の身体が跳ねる。
男の唇がついばむようにしてその弾力を楽しみ秘唇を舌が割る。
少女の愛液と男の唾液が薄い布地を介して混じり合い、重い水音を立てた。
「ふ、んんっ、くうぅっ……!」
自分の愛液でぬるついた芯を男の舌が衣越しに這う。
他のどの場所よりも格段に感じているのに、どこかもどかしいその感覚を、
男が避妊具を使用している時と言うのはこんな感じなのだろうかなどと妄想し、
とぷりと下着の中で秘蜜がこぼれた。
 まずい…まずい。これは気持ちヨすぎる。
押し退けるつもりで男の肩口に置いたはずの手は、男のシャツをつかんで
むしろそこへ引き寄せている。
「…ゃ…ぁ……っ」
誰か何とかして。弱々しく上げた救難信号も、受け取るはずの相手に
攻められているのだからたまらない。
「んふぁっ!」
下着の裾から強引に男の舌が潜り込み、とろけた泉の縁をなぞった。
続けて泉の入り口深くを無遠慮な男の舌に探られ、熱い蜜が溢れ出す。
ぴちゃぴちゃと淫らな音を立てて陥落寸前の最後の砦に攻め入られ、
どうにか持ちこたえていた理性もたちまち溶かされる。
「…っあ、ヒルシャー…さん……ッ」
だめだ、もうダメだ。
「もう……キスだけ…じゃなくて…」
抵抗むなしく少女はとうとう男に白旗を掲げた。
「あなたが…欲しい……っ!」
「――喜んで」
めげない努力の成果と言うよりはあきらめの悪いしつこさで粘り勝ち。
男は目論見通り、完全に腰砕けになったトリエラから合意を取り付けた。
233名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 07:59:13 ID:n/g9+9C5
GJGJ!!
【】さんの小説まじ好きっす
234◇ Kuess Mich ◇:2009/06/13(土) 18:58:07 ID:syYlgceb
や、やだなあ、おいらは名無しさんだよ。バレバレだけどなw
レスどもw ラスト。保守兼小分け投下お付き合い感謝。
235◇ Kuess Mich ◇:2009/06/13(土) 19:00:12 ID:syYlgceb
 男は服を脱ぐ間も惜しみ慌ただしく支度をする。ここで手間取っては
放置プレイの間に少女の気が変わらないとも限らない。
鞄に忍ばせた避妊具を取り出すとそれは尻のポケットにしまい、
すぐにトリエラの元へとって返して、まずはご機嫌伺いのキスをする。
 積極的に腕と舌を絡めてくる少女の反応に、これなら大丈夫と安心して
ヒルシャーはトリエラの下着に手を掛けた。
ソファーの手前までずり落ちてきているかわいいおしりは、今度は
素直に腰を浮かせて脱衣に協力してくれる。ぺろんと裏返しになった下着が
粘ついた糸を引く。
 ごくりと咽を鳴らして少女の味が混じった唾液を飲み込むと、男は
すんなりとした少女の片足をそこから引き抜いた。膝を曲げさせた
少女の片脚が焦れたように男の腰に絡みつく。
「んんっ……!」
 吹っ切れたのか吹っ切ろうとしているのか、男の首筋にしがみつき
男の舌を貪りながら、少女は擦り寄せた身体全体で男をねだる。
 そこまで求められれば早々に応えてやらねば男がすたる。窓を開ければ
すでに準備ができている彼自身が顔を出し、尻ポケットから再び取り出した
それの封を切って急ぎ装着する。
支度が整いヒルシャーはいつものように少女に問いかけた。
「トリエラ―――いいか?」
「早くっ…!」
「Ja.」
吼えるような勢いで返す少女の答えに男は笑い、褐色の脚に手を掛けた。
236◇ Kuess Mich ◇:2009/06/13(土) 19:02:42 ID:syYlgceb
男の先端がうっすらと開いた少女の秘唇をなぞり、蜜に濡れたその口を塞ぐ。
ずるりと奥に身体を進めれば、熱い男のものを呑み込み吸い付く淫らな内壁が、
噛み付くように男を締める。
「……ッ、力を抜いてくれ、トリエラ」
「やっ…だって……熱い……っ」
「息を、吐いて。――頼む。これでは、僕が動けない」
「だって…やあっ……!」
 だって、だって、とだだをこねるようにトリエラは繰り返す。ベッド上で
肌を合わせる時ほどゆったりと家具に身体をあずけることができず、
ソファーの端まで腰を前に突き出した体勢はいかにも不安定で、
少女がつい下肢に力を込めてしまうのも無理はない。
 中途半端に脱がされキスだけでさんざ欲情をあおられて、けれども
まだ成熟には至らない秘口はいつものように充分にくつろげられていない。
制御できない自分の身体をトリエラは持て余す。男と少女の体格差は
なにも身長差だけのことではない。見た目年齢よりはオトナだとは言え、
トリエラがヒルシャーの相手をするのはイロイロな意味で結構ギリギリなのだ。
「くっ……!」
 思わず男がうめく。気を抜けば即持っていかれそうな感覚は痛みと紙一重だが、
ここは根性で耐える。いかに極楽の締め心地とはいえ、こんな序盤も序盤で
あっさりと昇天させられてしまっては男の立つ瀬がない。第一、状況的にみて今夜は
一度しか許してもらえないのが明白なのだ。意地でもこんなところで
果てる訳にはいかないではないか。
 どうにか少しでも少女の身体がなじんでくれるようにと、男がなだめるように 
シャツの上から薄い胸を撫でれば、しかし返って彼女の内圧は高まる。
「ッ痛ぅ!!」
「ご、ごめんなさ……でも…んんっ!」
「待て、トリエラ…一度引くから……っ」
「んくうっ!」
 男の物が浅い位置まで引き抜かれる感覚に、更にきゅうっと少女の身体が
縮こまる。一気に貫いてしまった方が後が楽かもしれないとも思わないでもないが、
できるだけ彼女に苦痛を感じさせたくはない。
――などと言えば聞こえはいいが、要は“万が一にも義体の筋力で大事なヴルストを
食い千切られては大惨事”という訳で。
せっかく中程まで進めたモノだが、どの道ここは入り口付近まで急ぎ撤退する以外に
選択肢はなさそうだ。
237◇ Kuess Mich ◇:2009/06/13(土) 19:04:01 ID:syYlgceb
 やはりちょっと急ぎすぎたかも知れない。文字通り痛い目に遭って男は反省し、
浅い位置での軽い前後運動に切り替える。
「……んっ…あっ…ああ……っ」
敏感な位置でゆるゆると刺激され、トリエラが甘く喘ぎ始める。
とろとろと溢れる蜜は男の動きを助け、少しずつすこしずつ少女の身体が
男を受け入れる深さを増してゆく。男のものに押し出されてこぼれた体液が
少女の双丘の狭間を伝ってソファーの布地に到達する寸前、ヒルシャーの手が
白いワイシャツごとかわいいおしりをくるんでトリエラの身体を持ち上げる。
「や…ソファーから落ちちゃいます……っ」
「大丈夫。ちゃんと、支えているから」
「でも……」
「それに、こうしないと――」
男はそれまでよりも大きめに腰を引き、ゆったりとした抽送でわざと濡れた音を
立てる。
「ソファーが、濡れてしまうだろう?」
「――ッ! なんてこと言うんですか…っ」
からかうように言う男の言葉に少女の褐色の頬にかあっと血を上る。
無論、鈍感男に愛する少女をはずかしめようとなどというつもりは毛頭なく、
トリエラが感じてくれていることに対するストレートな喜びの言動であったり
するのだが、トリエラにとっては羞恥プレイ以外の何物でもない。
「嘘じゃ、ないぞ。ほら…もうシャツもこんなに湿ってる――」
「違――っ、ふぅんっ、はっ…ああっ――」
シャツ越しに小さめのおしりを揉みしだかれてトリエラは喘ぐ。
「ヒルシャー…さん―――っ」
せつなげに自分の名を呼ぶ化粧気のない唇を男が塞いだ。乗り出した身体に
合わせて男のものが少女の奥へ進み入る。
「んんぅ……っ」
身の内に押し入った男の舌と彼自身に少し苦しそうに眉根を寄せながらも、
合わせた唇から漏れる少女の声は明らかに艶を帯びている。
238◇ Kuess Mich ◇:2009/06/13(土) 19:06:34 ID:syYlgceb
男は膝立ちの姿勢のまま次第に動きを変えて更に少女の性感を探る。
深く、浅く、強く、弱く。えぐるように、こねるように。
「んっ…ふっ……んんっ……!」
始めよりもなお奥へ、奥へ。
振幅を大きくした律動が少女の腰をしなやかに踊らせて、
つながりあった二つの箇所から絡み合う猥らな水音が響く。
男は少女の片脚を抱え上げてソファーから落ちそうな彼女の身体を支え、
白いシャツの裾からもう一方の手を差し入れなだらかなその胸をまさぐった。
今度の収縮反応は身の危険を感じるようなものではない。
「気持ち、良いか――?」
自身も息を弾ませながら、男が問う。
「はっ…ああっ…いい、です――っ」
「Gute,…いい子だ…トリエラ……っ」
 いつもとは違う角度で神経の集中している位置を突かれて、快感の電流が
少女の身体を小刻みに震えさせた。
「いい…いい…そこぉ……っ!」
ざわりざわりと脊髄を這い登り侵食してゆく快楽に溺れ、トリエラは甘い声を上げる。
深く侵入した男の先端が少女の子宮口にキスをして、びくんっ、と細い背中が
大きく反り返った。
「くぅん――!」
「――ッ、届いた、か…っ…?」
「っ! やっ…そこは…っ、――んっ! ふああ!!」
嬉しそうに男が問いかける言葉はむしろ確認だ。逃げようとする少女の身体を
男の腰が追いかけて、トリエラの身体の奥でヒルシャー自身が熱烈なキスを繰り返す。
強すぎる刺激に快感の回路が次々にショートし火花が散る。
「んああっいいっ、イイっ!ダメ、そんなつよく――ッ!!?――きゃあああ!!!」
一気に追い上げられたまらず脳内は真っ白にスパークした。
背もたれに仰け反った細い身体を男は更に突き上げる。
「ひゃうっ!?だめえぇっ!!?」
「――たまらない、な…っ、トリエラ……!」
「ひゃあんっ!!今イッたのに……!」
 悲鳴のような嬌声で上げた抗議は噛み付くようなキスで強引に封じられた。
ねじ込まれた男の舌が少女の舌にぐりぐりと擦り付けられ、勢いよく打ち込まれる
男のものをトリエラ自身が噛み付き返す。
 ヒルシャーは少女の薄い胸をこねまわしていた右手をシャツから引き抜き、
自分の腰をホールドしている褐色の太ももに手をかけた。
「んーっっ!!」
両脚を抱え上げられてしまえば、もうトリエラにはヒルシャーの動きを制御することは
不可能だ。熱く融けた内壁をいいように蹂躙され快感を快感と認識する余裕もない。
愛しい少女の身体を存分に味わおうとする男の貪欲な動きに、ひたすら翻弄され
金の髪を振り乱す。
「んっ!ふうっ!んんぅ!!」
くぐもった声も体液を絡めて擦れ合う音もどちらのものともつかず、
ソファーを軋ませただただ交わり混ざりあう。
どうしようもないほど高ぶった身体が融けてとろけて溶け合って。
快楽のうねりが大きく二人を攫い上げ。
「んん―――っ!!」
うねりの波頭で砕け散り、宙に放り出され、もつれあった身体が
岸辺に打ち上げられて。
男は至福の表情で息をついた。
239◇ Kuess Mich ◇:2009/06/13(土) 19:07:52 ID:syYlgceb
「………っふ」
 男の物が引き抜かれていく感触に立て続けに達した身体が痙攣し、
男の首筋にしがみついてそれに耐えた少女は大きく肩で息をする。
「――トリエラ?」
「大…丈夫、です……」
 ようやくパートナーの負担に思い至って心配そうに声を掛ける男に、まだ
息を弾ませながら少女が答える。もつれた身体を解くのが惜しくて、
腕も脚も絡めたままトリエラはもう一度キスをねだった。
 この上なく嬉しそうに微笑んだ男と唇を重ね、目を閉じてその舌を味わう。
身体をつなげたまま交わす余裕のないキスより、それは随分とやさしい。

 ―――気持ちいい、な……。

ぼうっとした頭に幸福感がふわふわとただよっている。
情事の後のけだるさも、男の腕の中ならむしろ心地よい。

 …けど。
 でもこれでまた元気になられたら、困るから、ね。

 自分からねだった唇を離し、少女は身体を離す。もう一度唇を重ねようとした
担当官の顔を、トリエラはぺち、と平手でさえぎった。上目遣いに睨んで
怒ったような声で告げる。
「……今日はもう、さすがにこれ以上は駄目ですよ。――真剣に、任務に
支障をきたしますから。あなたを危険にさらすような真似はできません」
 今のは君が誘ったんじゃないかと思いながらも、担当官は真面目な優等生に
応える。
「心配するな、僕だって素人じゃない。アマチュアテロリストなどに遅れをとりは
しないし、自分の身は自分で守れる」
「そうですか」
 はいはいと苦笑して少女は男の頬にキスをした。





 ちなみに翌日の任務は優秀な義体が一人でこなし、担当官の出番は
一切無かったという。



Das Ende
240名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:54:49 ID:fwU38HYc
結局ダウンしたのかよw

とりあえずGJ!
241名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:25:24 ID:F78/hAkN
ヴルストをひきちぎられるヒルシャを想像したら泣けた

グッジョブ
242名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 23:27:03 ID:XMA4PHk+
えっちの最中ロベルタにトリエラをかさねてしまって苦悩するヒルシャーを希望
243名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 11:14:09 ID:oSUilW31
「や……あ……」

 ずきんとこみ上げてくる痛みに、トリエラは体を丸める。秘所とアヌスを同時に貫かれた痛みは今も続く。
ベッドの上で処女を奪われて射精され、呆然としていると……今度は信じられないところにマリオのものは押し当てられた。
叫ぶ間もなかった。トリエラはお尻の穴にねじ込まれたのだ。散々蠢かれて、トリエラは失神した。
244名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 08:42:08 ID:43axWhEX
旅行に行く弟に持ち運びのできるマイPCを強奪される。

俺「持ってくならバックアップとってってくれよ」
弟「分かった、俺のHDに入れとく。何ギガあるの?」
俺「いや、消えると困るのは文書だけだからギガなんていらん
――つかお前のHDに入れないでっ!海に捨てて〜〜ッッ」
弟「ああ、腐海の真ん中」
俺「……ほとり位にしてください」
245名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 00:07:25 ID:43axWhEX
すまん、誤爆;;
246名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 19:00:27 ID:ati2nKWM
情けない兄貴だなあw
247名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:04:03 ID:93M3/3H0
僕はそばにいないほうがいいのさ。
248名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 20:34:50 ID:8YhkQ1++
いいじゃないか兄弟なんだ
249名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 22:18:33 ID:rcmmq4MG
パイズリンガーガール
250名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 23:03:04 ID:b//2lk+p
>>242 書いてみた。ヒルシャーとロベルタの鬱エロ話。
エロは少な目。ノーマルヒルシャに浮気はできなさそうなので
[薄情な隣人]のシリーズだとでも。苦手な人はスルーで。
251[不実な正直者]:2009/06/23(火) 23:04:33 ID:b//2lk+p




 明かりを消した男の手に女の白い手が重なった。
「あなたはいつも明かりを消すのね」
「――それが礼儀だろうからね」
「生真面目ね、こんな時まで」
 可笑しそうに言う女の唇を男は塞ぐ。
「ヴィクトル……」
 浅い呼吸で男の名を呼ぶ女を男が遮る。
「黙って……何も言わないでくれ…ロベルタ……」
 女の身体から夜着がすべり落ち、二つの影が寝台にもつれ込む。


 視覚を消し、聴覚を閉ざし、暗闇の中で男はその場にいない少女を思う。
 褐色の肌と金の髪を持つ彼のフラテッロを。

 ――トリエラ。

 いつからだろう。生徒のように娘のように思っていたあの少女を、
女として見るようになっていったのは。
 反抗的な物言いばかりだった彼女が、共に時を過ごすにつれ
次第に照れ臭そうな表情を、無邪気な笑顔を見せてくれるようになり、
いつしか一途に自分との絆を求めてくれるようになった。

 だが。
 いつからか自分は少女の純粋な想いを裏切っている。
 幼さの残る華奢な身体を組み敷く薄汚れた妄想を抱き、
無防備な後ろ姿に淫心を覚え。そのくせそれを覆い隠して
あたかも父親や教師のごとく無害な男を演じ続けている。
252[不実な正直者]:2009/06/23(火) 23:05:31 ID:b//2lk+p
 無意識下に押し込めていた自身の欲望に男が気付かされたのは、
皮肉にも今腕の中にいる女性の警護任務でのことだ。
 SPとして護衛につくため変装した少女は大人びて、“子供”だと認識する事で
かろうじて封じ込めていた男の情欲を意識下に引きずり出した。
 意図的にそこから目を反らし、少女は殉職した同僚の忘れ形見なのだと
自分自身に言い聞かせることで男は自制を保った。
 かつての同僚を彷彿とさせる女性――ロベルタ・グエルフィと関係を持ったのは、
あるいはその危うい止め金を少しでも強固にするための保険だったのかもしれない。


 彼が想いを懸けている少女と、彼に想いを懸けている女性に
二重の裏切りを働いているのだと。そう自覚しながら
男は女との関係を続けている。
 ――それ故に。暗闇は最低の礼儀なのだ。
 女の向こうに少女の姿を見ている不実な視線を隠す事は。
 灯火の元では嘘をつき通せない正直な瞳を見せない事は。
 不誠実な男に身をまかせている女への、せめてもの――最低な、礼儀だから。



 今度はいつ会えるの? 情事の後のかすれた声で問いかける女の言葉に、
また連絡するよと明かりをつけないまま男は答えた。
 軽くなった身体とは裏腹に胸の奥にまたひとつ鉛を飲み込んで、
男は部屋を後にした。


Das Ende
253名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 02:17:05 ID:M+sn7VmQ
ヒルシャー最低w GJ
254名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 21:29:14 ID:t/sZ5hpA
生真面目なヒルシャーらしい GJw
255名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 23:28:01 ID:pb4ejZ66
短いのにすげえ..
リアルグッジョブ
256名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 19:51:22 ID:vLE7Ba1K
ロベルタってエロそうだよな
ヒルシャのヴルスト搾りとられてそうだ
257名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 12:23:58 ID:nWt37aM4
どの義体のウンコが一番臭いか議論しましょう。
258【】:2009/06/29(月) 23:47:26 ID:J8f2ojKJ
レスどもw
あんなシリアス書いといてこんな修羅場を書いたりする。


昼「ただいま…」
鳥「おかえりなさいヒルシャーさん」
昼「これから本部に戻るぞ」
鳥「は、はい。
  あの…顔色が…やけにスッキリして……」
昼「(ぎくっ)何でもない」
鳥「! (-"-;)香水の匂い…」
昼「(°д°;;)そうか?」
  バッ!
昼「!!」
鳥「何ですかこれ!? 口紅の跡なんて、どこで…!!」
昼「…す、少し仕事してきただけだ。電車の中でかすったんだよ。心配ない」
鳥「じゃあどうして私を連れて行かないんですか!? 戦いは私の役目なのに!!」
昼「違う!おまえの役目は生きる事…」
鳥「ごまかさないでくださいッッ」 ガッッ!!
259名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 00:19:01 ID:PGiGEkpM
ちょ笑っちまったじゃねーかww
ちょっと出すもの出してきただけだ!!
260名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 16:37:15 ID:1ncJifbb
ヒルシャーがロベルタとくっついたら(それを知ったら)、トリエラがどんな反応をするのかは興味あるなww
261名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:05:21 ID:88bvtkqY
鳥「ヒルシャーさんの浮気者っっ!!プレゼントなんかで誤魔化されませんからねッッ」
昼「落ち着いてくれトリエラ!ちょ、クマで殴るなっっ」

でもむしろウツ話を受信。
262名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 22:55:48 ID:aVSzBEhs
昼「はっ、はっ、は」
鳥「んあ、ヒルシャ、さん」
昼「ロベルタ..(あっ」

鳥「...(ぶちゅ)」
(膣圧でヴルストをひきちぎる音)
263名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 23:32:51 ID:88bvtkqY
(((((((((((((((;;゚д゚)))))))))))))))ガクガクブルブル
264名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 17:32:21 ID:CsgQkIPu
昼「ちょwおまww(ガクリ」
死因は・・・腹上死?
265名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 00:31:38 ID:HQC3lzX6
鳥「ヒルシャさん!!女の子になっちゃいやです!!(>_<)」
266名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 12:51:23 ID:L0bJgYlp
そこかよwwオマエがヤったんだろがww
>>264
腹上死てか腹内死?殉職にはならねーだろなww
267名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 17:46:27 ID:HQC3lzX6
僕の息子を..よろしく頼む(ガクリ
268名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 19:59:34 ID:QhhnLLWJ
まあマジメに想像すれば、トリエラは、自分のヒルシャーに対する愛情は異性としてのものだが、
ヒルシャーの自分に対する愛情は保護者的なもの、と頭では分かっているだろうから、
理性と感情の間で苦しむんだろうな
269名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 12:56:39 ID:gf7/Xj33
↑ヒルシャさん
270【】:2009/07/06(月) 23:34:54 ID:3hepWL+d
図らずもそんな話に。>>72 >>151 >>260 書いてみた。
鳥昼+ロベルタのウツ話。エロは鳥昼。…エロくないが。
[不実な正直者]の続きだけど、単品でも読めるはず。
苦手な人はスルーでよろしく。
271[純真な罪人]:2009/07/06(月) 23:40:10 ID:3hepWL+d
[純真な罪人(つみびと)]



「ヴィクトルから聞いてない?」

 そうグエルフィ検事が彼の名前を親しげに呼んだ時。
 なんとなく…分かってしまった。
 ヴィクトル…ヴィクトル・ヒルシャー ――私の担当官は。
 この聡明で勇敢な女性と、男女の関係にあるのだと。

 いいえ、と私は答える。
目眩がする。ひどい目眩。
継続的な薬物の多量摂取による副作用だろうか。
――それとも、知りたくなかった事実を知ってしまったためなのか。

 検事の車が停まる。
 以前任務で知り合った少女、ミミ・マキャベリの暮らすアパートだ。
引退したマフィアの元幹部である父親と、老いたと言えども裏社会の顔役である
祖父を持つ彼女ならば、カモッラファミリーの追っ手からかくまってくれるはず。
彼女に迷惑はかけたくないが、他に私が行くことができる場所もない。
 車から降りた私に、検事は心配だから着いて行くわと微笑んだ。
 やさしいひと。
 優しくて理知的で、美しい女性。
 彼に相応しい、大人の女性。
私自身、任務上の責任感や義務感以上にこの人を守りたいと感じた、とても魅力的な人。 
―――だからきっと。彼も、この人を愛しているのだろう。
272[純真な罪人]:2009/07/06(月) 23:43:50 ID:3hepWL+d
 ミミは突然押しかけた私を歓待してくれた。
 そして驚いたことに彼女の父親、マリオ・ボッシもそこに同席していた。
二度と会うことはないと思っていた、私の担当官と旧知の間柄だったというマリオ。
彼の過去を知っている人物。

 あいつと何かあったのか?
義体である私が単独で行動するはずがないことを知っているマリオは、私にそう尋ねた。
私はそれに答えず、マリオに尋ね返した。
 彼の…ヒルシャーさんの、過去について。
彼自身は決して私に教えてくれない。―――おそらく、私の過去とも関わりがあるから。
担当官は義体の過去について話すことを禁じられている。だから私は
彼のことを何も知らない。彼がなぜ、自らを危険にさらしてまで
私を守ろうとしたのか、その理由も。
それを知っておきたかった。私の寿命が、尽きる前に。


 そして私は、彼の過去を知った。
 あまりにも哀しい、不器用な彼の生き方を。
 私のために過去に縛り付けられた、彼の人生を。


「ヒルシャーから逃げるのはよせ。あいつにはお前しかいないんだ」
 マリオは私にそう言った。
でも。彼にはグエルフィ検事がいる。
ロベルタ・グエルフィ――あの美しい女性が。

273名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 23:48:20 ID:3hepWL+d
 ホテルから飛び出した私を探し当て、彼は私をミミの家まで迎えにきた。
グエルフィ検事は私たちをホテルの近くまで送ってくれると、落ち着いたら
また連絡してとだけ彼に告げて、何も聞かずに立ち去った。
 相手を問い詰めたりせず、相手から話してくれるのを待つ。そんな、彼女のような
大人の対応を取ることが私にはできない。性急に結論を求める私は、彼女と比べて
どうしようもなく子供なのだと否応無しに自覚させられる。


 ホテルの部屋に戻り、彼が私の代わりに単独で仕事を行ったために負った
その傷の手当てをする。麻酔は駄目だと言われたが、明らかに彼には休養が
必要だった。抗生剤だと偽って睡眠剤を手渡す。
 私が自分の過去を知ったことをマリオから聞いたのだろう。彼は今まで語らなかった
私と彼の過去の話をしてくれた。犯罪を摘発した捜査官とその犯罪の被害者――ただ
それだけの関係であるはずの私に、なぜ彼がそこまでこだわるのかを。

―――それがラシェル・ベローの願いだからだ。

 殉職した同僚に託された私の命を守ることが、自分の使命なのだと。
 彼はそう言った。
274[純真な罪人]:2009/07/06(月) 23:50:44 ID:3hepWL+d
 ああ。
 私は。
 私は彼の足枷なのか。
 私が存在していることで、彼は自由を奪われてきたのか。

 私が生きているから彼は自由になれない。
 誰よりも大切な彼が、私のために不幸になる。
 生きている限り、彼を不幸にすることしかできないのなら。
 ――そんなわたしなんて死んでしまえばいい。



 そう、思ったのに。



 離れられない。
 私にはヒルシャーさんと別れることなんてできない。

 “あなたが望んでくれるのなら”最後まで精一杯生きようなんて。
 そんなのは言い訳だ。
 私はこの人と別れたくない。
 そう遠くない未来に消えてしまう命なら。
 最後を迎えるその時まで、この人を私の元に引き止めておきたい。
 ――たとえ彼があの女性のものであっても、今、この時だけは。


 だから。

 私は一度だけ、罪を犯した。


    汝、他人のものを盗むなかれ。
    汝、姦淫するなかれ。

 
 眠っているあなたを。

 わたしのものに。
275[純真な罪人]:2009/07/06(月) 23:53:33 ID:3hepWL+d
 あなたの全てを知りたかった。あなたとひとつになりたかった。
 あなたに愛して欲しかった。
 でも。こんな子供を、あなたが女として見てくれるはずがない。
 こんなことを、あなたが許してくれるはずがない。


 あなたを抱きしめ、あなたの唇を奪い、あなたの身体に口づける。
甘さを感じなくなった私の舌はそれでもあなたの苦さを味わうことができる。
作り物の指であなたの形をなぞり、生身の私自身であなたの形を覚えて。
あなたの呼吸が乱れ瞳を閉じたまま困惑するように眉根を寄せる。
 お願いだから今はまだ目覚めないで。
 明日の朝までは夢の中にいて。
彼のそれは子供の身体に受け入れるには大きすぎて涙がにじむ。
でもこの涙は痛みのせいだけじゃない。彼とひとつになれた悦び。
こんなことをあなたが許してくれるはずがない。だけど私は、あなたを。

「... Viktor ..... Ich liebe dich,Viktor......」

私には呼ぶことができない、あなたの名前。
どうか許して。今だけ、あなたの名前を呼ぶことを。
ヴィクトル。
あなたを愛してる。
明日になれば、あなたをあの人に返すから。今だけは私のものでいて。
どうか、今だけは。
276[純真な罪人]:2009/07/06(月) 23:56:11 ID:3hepWL+d

かなうことのない私の恋のただひとつの思い出に、あなたの命の種を受け止める。
―――それは決して実ることはないけれど。




こんなことをあなたが許してくれないことは分かっている。
だから私があなたに罪を犯すのは、これが最初で最後。

衣服を整え、最後にもう一度だけあなたの唇を盗む。
甘い口づけなど望めるはずもなく、罪人の舌先には涙の辛さだけが残った。



Das Ende 
277名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 07:50:35 ID:qxaR5fCR
素晴らしい
騎乗位でがんばったんですね
278薄荷 1:2009/07/12(日) 21:26:03 ID:eN6Jnhjp
 こんにちは。ジャンリコ投下します。長いので2分割します。





「なんでこんなものを?」
「この間初めて食べたんです。おいしくて、光ってて、ジャンさんにもあげなきゃって思って」
 リコがニコニコしながら言う。手の中には薄荷の飴。
「包み紙の中の飴って、すごく綺麗です」
 俺にはありきたりなセロファンと、ありきたりな飴にしか見えない。ため息と共に適当にしまい込む。
「で、今日の仕事は?」
「問題はないと思います。相手はガードマン一人だけ、セキュリティもないようなものですし」
 お菓子の話題を続けているかのように明るく言う。いいことだ。
「完璧にやり遂げろ」
「はい」
 標的は五共和国派ではない。左派でもない。元議員の老人だ。庶民派として長年政界に身を置き、
引退後地元でひっそりと余生を送っている彼は、近年の土地再開発事業に反対の立場をとってきた。
それがスポンサーの怒りを買ったのだ。公社の性質上、こうした話には事欠かない。運が悪かったな、
くらいの感想しかない。
 煙草が欲しかったが仕事の前には吸えない。代わりに窓を開けて淀んだ空気を払う。リコがこちら
をちらちらと見ていることに気付いたのはその時だった。
「どうした?」
「! 〜〜〜〜っ」
 振り向いた途端に身体をすくめ、下を向いてしまった。
「おいリコ――――、? そのペンダントはどうした」
「…………エ、エッタ達と話してて、その、女の子らしさが私には足らないっていう話になって、ア
クセサリーをつけてみたらって、あげるからって…………」
 胸に光るのは小さなシルバーの十字架。モノトーンの服が多いリコに合わせたらしい。
「そう。まあ、いいんじゃないか。ただ仕事の間は服の中に入れておけ」
「あ……。は、はい!」
 ハイネックの首元を引っ張り、嬉しそうに中に仕舞う。捨てられるとでも思っていたのだろう。捨
てなかった理由も、捨てるだけの理由もなかった、それだけのこと。

「ジャンさん」
「ああ」
「ジャンさんはどう思いますか?」
「何が?」
「私って、女の子らしくないですか?」
 リコの口からそんな言葉が出るとは想像しておらず、少しの間呆気に取られてしまった。条件付け
の結果として担当官に愛情を抱くのは当然であり、特にヘンリエッタなどは「兄」への恋愛感情が強
い。だがリコは行動でそうした態度は示してこなかったから、だから驚いた。
「もっと女の子らしい格好した方がいいですか?」
 エッタみたいに、と小声で言う。
 ヘンリエッタは前述の通りであり、トリエラやペトラは年齢自体若干高くなっている。そうした仲
間の中で、恐らく担当官の話になった時に思うところがあったのだろうが。
「さあな。好きにすればいい」
 義体だ、と思った。
 人に嫌われたくないという気持ちも、嫌われてもいいという気持ちも、人間にはある。他人を気に
しないことは簡単だ。嫌われればいい。もしくは誤解されればいい。人間であれば。
 彼女はそれができない。担当官に嫌われることは存在意義の喪失に直結する。『本当の自分をわか
ってほしい』という気持ちや、『なんとかして人に好かれたい』という気持ち。それらは愛情という
スパイスをかけられ、甘く、甘く、彼女を呪う。
 勿論それが悪いということではない。フラテッロである以上好かれることは大事だ。
 しかし、それが目的ではない。目指すものではない。
 そういえば政治家も同じだ。あいつらも人気が必要だが、有権者に好かれるために政治家になるの
ではない。だとしたら俺もリコの無償の愛を受けながら、世界中の人に嫌われているのかもしれない。
 そんな下らないことを考えて笑った俺を、リコが不思議そうに見つめていた。

279薄荷 2:2009/07/12(日) 21:26:37 ID:eN6Jnhjp


 ………………。
 …………。
 ……。

 郊外での仕事にはやりにくい部分もある。一番やっかいなのは、都会よりも人目につきやすいこと
だろう。今回の場合も車ではどうしても人目を避けられない。それならばリコだけを向かわせ、公共
機関を利用して現場を離れた後、適当なところで合流する方が理に適っている。
 そうして予定の場所に待機していたのだが、気付けば空はすっかり日が暮れて、真夜中のように暗い。
 気付いて助手席を振り返る。リコはまだいない。
 何があった……?
 舌打ちをして車外に出る。周囲を確認しつつ公社のメモリーをダイヤルした時に、視界に入った。
 線路を跨ぐようにかかる陸橋。その上に、白い人影。
 とても暗くて見えにくい。強い風が吹いてきて、俺は上着を押さえながら目を凝らす。
 陸橋から身を乗り出そうとしている。馬鹿な、こんな時に自殺など。
 黒い髪が風になびく。月の光か、緑色にきらきらと。まさかと思う。鼓動が早まる。
 次の瞬間、視線がぶつかる。

 時間が止まった。

「ソフィア!?」
 つながった電話を放り出し、金網をよじ登る。
 彼女はもうこちらを見ない。陸橋から、その身を投げる。

   間に合え。

   間に合え!

   間に合え!!

 大きく手を広げて駆ける。風が強い。月の光。

 温もり。

 背中から落ちる彼女に追いつき、抱きとめた、はずだったのに。
 何もいない。
 重さは掻き消え、舞い踊る白い薔薇。
 風の中花弁は乱れ、塗り込める暗黒。
 拡散して、何もわからなくなって、何かを叫んで―――。




 ………………。
 …………。
 ……。

「く………?」
 目が覚めたとき日は沈んでいたが、空にはまだ夕焼けの名残があった。
 コンコンと窓を叩く音がして、見ればリコの顔。それで今までのが夢だったと思い至る。
「ジャンさん」
「何でもない。夢を見ただけだ」
 静かにドアが閉まる。リコは暫く俺をじっと見ていた。
「怖い夢だったんですね。顔色が悪いです」
 悪いなんてものじゃない、真っ青だろう。鼓動の早さに反比例しているんじゃないかと思う。ごま
かすようにサングラスをかける。
「すまなかったな。……問題はなかっただろう?」
「はい」
「ならいい」
280薄荷 3:2009/07/12(日) 21:27:18 ID:eN6Jnhjp
「…………」
 ためらった顔をしていたが、やがて彼女は言った。
「ソフィアって、お墓の?」
 驚いて振り向く。リコは俯いていた。
「聞いていたのか?」
「……ごめんなさい」
 謝る必要はない。
「いやいい。そう、あの墓だ」
 沈黙。
 ポツポツと点きはじめた商店や街灯の灯りが囁くように通り抜ける。このままなら楽だったのに、
彼女は口を開いた。
「す……」
「何?」
「好きだったんですか?」
 アクセルを踏む力が少し弱まる。が、それだけ。
「なぜ?」
「そんな気がして」
 リコのブロンドの髪に、反射した光があふれる。ソフィアの髪では、緑色だった光。構造色。今は
もう、見えない。
「昔の話だ」
 リコは黙り込むと、助手席の窓の外に視線を向ける。
「私は? 嫌い、ですか?」
「べつに」
 交差点で停車する。対向車のない暗い道。
「それじゃ……好き、ですか……?」
 肩越しに振り向いて、リコが訊く。緊張で頬を赤く染めて。
 真っ白な愛情がそこにはあって。完璧に俺を信頼していて。
 顔の輪郭が美しくて。流れる空気の動きまで透けて見えて。

      このまま

   この手を伸ばせば

     俺はもう一度

  人を愛せるだろうかと

  そんなことを、思った。

「ふふっ。ハハ、アハハハ」
 自分でも知らずに漏れていたのは、乾いた笑い声だった。
「リコは、そうかもしれないな」
「え?」
「さっきの話だ。確かに、女の子らしくないかもな。……恥じらいやしとやかさから遠く離れてるし、
可愛い格好なんてしたこともないし、何より硝煙の匂いを振りまきながら女の子らしいもクソもない」
 笑いを噛み殺して言う。
 リコは、傷ついたのだろうか、しばらく無言だった。
「そっか……。そうですよね」
 そしていつもの、本当に心底おかしそうな顔をして、アハハと声を上げた。




 それ以来、リコは今まで以上に仕事に専念するようになった。
 他の義体より多くの仕事を受け持ち、更に俺達の仕事だけでなく他のフラテッロの仕事にも積極的
に協力を申し出た。俺はそれに反対しなかったし、実際彼女にはその全てを受け持てるだけの能力も
あった。
 リコと同室のヘンリエッタから何か話を聞いたのだろうが、ジョゼの奴から仕事を抑えリコのケア
に専念すべきだと言われたのは一度や二度ではない。
 全て無視した。本人がやりたいと言っていることをやめさせる必要はないだろう。
281薄荷 4:2009/07/12(日) 21:27:52 ID:eN6Jnhjp
 感情と行動を一致させるのはとても大事なことだ。特に、義体にとっては。彼女たちの小さな幸せ
は、そうした行動から生まれる充実感に他ならない。それを奪ってしまっては、必ずどこかに歪みを
生じる。ただこのまま過剰な仕事を続けていても、身体の変調は必ずやってくる。ならば好きにやら
せてやった方が、こちらとしても都合がいい。

 打算の中でリコは懸命に働き、予期していた通り、それから数週間後に倒れた。




 ………………。
 …………。
 ……。

 よく晴れた空。気付けば、そこは広い公園だった。
 傍らには髪を押さえている彼女がおいしそうに水筒のコップを傾けていた。俺の気配に気付くと振
り返り、見つかっちゃったと恥ずかしそうに笑った。
「いい夏摘みのお茶が手に入ったのよ。あんまりおいしいから水筒に淹れてきちゃった。あなたも飲
む?」
 俺が頷くと、彼女はベージュのハンドバッグから二つ目のコップを取り出して注いでくれた。
 飲んでみると口いっぱいに香ばしさが広がる。土地の生気がギュッと凝縮したような味だった。
「摘み立てほやほやらしいわよ。フェルナンドの奴、凝り性なのは変わってないわ。彼女にプレゼン
トでもすればいいのに」
 なんとなく気持ちがわかった。
 若くして軍でそれなりの立場を築いている彼には、プライベートな時間などほとんどないんだろう。
結婚してしまったとはいえ、姉にはなにかしてあげたいと思うものだ。
「あなたからいい子紹介してくれない? ずっと親元にいたんじゃ、甘ったれになっちゃうわ。もう
少しシビアな生活をさせないと」
 それほどのことでもないだろう、と言ってみた。それを言われると、俺だって同じなのだ。それに、
残念ながら心当たりもない。
「あ、紅茶もうなくなった? もう一杯飲む?」

 それから俺達は二人並んで流れる雲や飛行機の軌跡を追いかけながら、義弟の送ってくれた紅茶を
飲み交わした。
 それははただの紅茶に違いないのに、まるでコニャックであるかのような芳醇さだった。熟しきっ
て甘く、重い。
 酔ったみたいにフワフワした気分になって、それが感染したのかソフィアも頬がピンク色に染まっ
ていた。
 どちらからともなく肩を寄せ合い、俺は手を回して彼女の柔らかい二の腕をそっと抱く。
 空はいつの間にか夕焼けに染まっていた。真っ赤な空とそこに浮かぶ夕日は綺麗で、どこか物悲し
かった。だから俺は夕日が苦手なんだ。
 でも、こうして二人で見ていたら夕日も好きになれるだろうか? 子供の頃の好き嫌いなんて、大
人になるとほとんど憶えていない。嫌いなものもたくさんあったはずなのに。そうして変わっていっ
たみたいに、彼女となら好きになれそうな気もする。
「じっくり楽しもうと思ってたのに、もうなくなっちゃった」
 いいものはすぐなくなってしまうんだ。仕方ないさ。
「でも本当においしかったなぁ。あの子にお礼言わないと」
 ソフィアはそう言うと空になったコップを芝生の上に置いて俺の胸にもたれかかった。
「私たち、本当に幸せね」
 俺はそうだね、と答えた。
「現実もこうだったらいいのにね」
 どうかな?
 俺はただ夕日を見つめていた。からみついてくるような紅茶の香り。それは気付けば彼女の匂いに
変わっていた。甘い、懐かしい香り。
 それなのに、一緒に夕日を見て温もりもあるのに、心だけがちっとも満足しなかった。味のする空
気を食べているようだと思った。
「どうしたんですか?」
 後ろから幼い声がした。
「太陽を見ていた」
 そう答えてから気付いた。どうやら俺は上半身を起こしたリコに膝枕されているらしい。
282薄荷 5:2009/07/12(日) 21:28:18 ID:eN6Jnhjp
「目に良くないです」
「どうでもいい」
 突き放すように言うとリコは黙り込んだ。もしかしたら俺と一緒に太陽を見ようとしているのかも
しれない。

 確かリコの様子を見に来たはずだったのが、いつの間にか眠ってしまったらしい。
 部屋の中には赤い光が伸びてきていて、何時間か経っていることを思わせた。
 その光は、今まで見ていたものより大分暗い。夕日の真ん中に吸い込まれて気付いたら時間を飛び
越していたような、不思議な感覚だった。
 しかしこんな時間だなんて、こいつはいつからこうしていたのだろう。義体らしいといえば義体ら
しいし、ご苦労なことだったが、口から出たのは労いの言葉ではなかった。
「身体は?」
 俺が訊ねると、
「もう大丈夫です。問題ないです」
 リコはうれしそうに手を握ったり開いたりしながら言う。
 ならいいと切り上げようとしたところで、リコが割り込んできた。
「ジャンさんこそどうですか?」
「何?」
「調子が悪そうです」
「…………言うようになったじゃないか」
 思わずそう言うとリコははっとして小さくなった。単に面白くて出た言葉で他意はないのだが、静
かになったのでよしとする。
 病人に心配されているようではお仕舞いだ。いつものように振舞わなければいけない。

 ふうとため息をつくと、リコが思い出したように言う。
「そうだ、ジョゼさんがさっききました」
「ジョゼが?」
「そこの椅子に座ってました」
 ベッド脇の椅子へ人差し指が差し向けられる。
「そうか」
 リコの細い指が髪を梳く。ゆっくりと。ゆっくりと。
「ジョゼは何か話すのか?」
「えっと、兄さんは無理をさせすぎだとか、優しさがあってもいいとか、そんな話を」
 リコが他人事のように言うのがおかしかった。怒りを覚える側とその対象の側で、意識の差がこん
なにあることが。どこか、人の世の機微を感じさせる。
「義体に優しく、ね。俺と最もかけ離れた言葉だ」
「そうですか?」
「ああ」
「ジャンさんは優しいですよ」
 リコはどうせまた、言いながら笑っているのだろう。
「優しくなどない」
「私には優しいです」
「仕事に役立つからお前を使っているだけだ」
「知ってます」
「だったら―――」
「でも、私を見捨てるようなこともしないと思います」
「…………」
 見上げた顔は、思ったとおりの笑顔だった。
「買いかぶりすぎだ」
 リコの顔は、なぜだか宗教画の聖母のように見えた。だから俺はリコの顔と細く小さな指を交互に
見て、なんと言ったらいいか、どう考えたらいいかわからないでいた。
「そうでしょうか?」

 だから、自分の奥から湧き上がる衝動に任せることになった。

「そうだ。現に」
 掴んだ手首。
 驚いた瞳。
 呼吸まで聞こえそうな距離。
283薄荷 6:2009/07/12(日) 21:28:53 ID:eN6Jnhjp

「お前を犯したくてたまらない」

 息を呑む音。
 リコ相手に劣情を催すことなどなかったのに、急にどうしたのか。自分でも理由はわからないが、
ペニスだけがはち切れんばかりに膨張していた。
 どれくらいそうしていたのか。
 リコの顔に徐々に赤みがさす。それを見て自分のしていることの不当さがわかってきた。
 義体とはいえ、担当官に好意を持っているとはいえ、感情面では普通の少女とほとんど変わらない。
こうして強く求めたところで、困惑するのが関の山だ。
 自分の早計さに呆れながら手首を離すと、リコは自由になった腕を胸の前で抱いた。
「すまん」
 バツの悪さを紛らわすためにとってつけたような台詞を吐く。
「具合がひどくなさそうで良かったよ」
 ベッドから起き上がり、入り口へと踵を返す。
 リノリウムの床に靴音を響かせドアの取っ手を掴み、


 背中


 衝撃。

 遅れて

 ふわりと、空気。

 背中のリコは俯いて頭をくっつけたまま言った。
「本当、ですか?」
 消え入りそうな声。
 月面に放り込まれたように静かで、遠く通り過ぎる自動車の音まで聞こえた。
「ジャンさんに女の子らしくないって言われてから、やっぱりジャンさんは私みたいなの好きじゃな
いんだって思って、仕事だけでも頑張ろうと思いました」
「リコ?」
「でもそれじゃ、淋しくて……。ペンダントは外しちゃったし、女の子らしいことなんてできないけ
ど、女の子として見てもらえたら嬉しいなって……、ずっと思って…………」
「………」
 振り向いてリコの手を取る。
 びくっとした反応。小さな手が震えているのがわかった。
「――俺はここで、リコを抱きしめてもいいのか?」
 それは誰への問いだったのか。
「い、いいと思います!」
 思いがけず大きな声が響く。
 言ってから調子外れだったのに気付いたのか、リコはおかしそうに笑った。




 ………………。
 …………。
 ……。

 シンプルなスポーツタイプのブラを外すと、小振りな乳房が顕になり、黒いスラックスを下ろすと、
やはり飾り気のない白のショーツが晒される。ベッドの上に女の子座りになったリコが顔を赤らめて
言う。
「は、はじめてなので、は、恥ずかしいです」
「大丈夫。まかせろ」
 手を握りながら、薄紅色の唇に口付ける。

(続く)
284【】:2009/07/12(日) 22:46:43 ID:ZB+rC9pR
レスどもw
浮気話に逆レイプですれ違ったまんまは気が滅入るので
一応もうひとつ続きを書こうと思ってる。
285【】:2009/07/12(日) 22:57:10 ID:ZB+rC9pR
レスどもw 浮気話に逆レイプですれ違ったまんまは気が滅入るので
もうひとつ続きを書こうと思ってるけど、なんかヤンデレ気味に
なってきたので放置プレイ中;;;
286【】:2009/07/12(日) 23:13:56 ID:vnr+rnvX
ごめん!!ダブった上に割り込んだ?!・・・あ、ギリギリ大丈夫か
>>278
おお、ジャンリコだwお待ちしておりましたww
女の子らしいなあww続きを楽しみにしておりますww
287名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 23:39:34 ID:5kDIusJP
あああジャンリコ!!
ジャンさんはゼッタイ絶倫。
続きまってます♪

【】さんのも楽しみだ!!
トリエラが口内射精されんのがみたいっす。爆
288薄荷 7:2009/07/17(金) 22:48:31 ID:GwmdAdCD
 遅くなりましたが>>283の続き、ラストです。レスありがとうございます。
 男視点の方がノリがよくて、気付いたらちょっとだけエロめになってました。
 またひょっこり来たらその時はよろしくしてやってください。




「ん!? んぅ、んん、んぅ…………!」
 柔らかな唇の隙間から舌を滑り込ませると、固く噛み合わされた歯に出会う。リコは緊張で身体が
丸ごと硬直してしまったようで、口の中も一緒に固まってしまったらしい。
 俺自身、まともにキスするのなど久しぶりだった。そう考えるとちょっと緊張する。

 キスは、好きだ。
 緊張をほぐす手段としてキスは良くできていると思う。会話とやっていることは同じなのだけれど、
会話よりもダイレクトで、よく感じられる。
 味があって。
 温度があり。
 匂いがある。
 リアリティがあるのだ。
 だから何だ、という訳でもないのだけど。
 そこに誰かがいる、というのはわかるから。

 柔らかい頬の裏側の感触を味わいながら、臼歯から犬歯へと、一本ずつ歯茎の形を確認するように
なぞる。
 舌の位置を変える度に
「んん!?」
 とか、
「んぅぅ!」
 などの呻き声があがり、身体がふるふると震える。震えがおこる毎に、錠前が外れるように口の中
の力が抜けていくのがわかり、俺は一層夢中になった。
 瞑られていた目には、最初のような硬性は感じられない。段々と、触れ合う唇に熱さが宿ってきて
いた。
 俺が前から奥歯まですーっと一気に移動させると、リコの身体が一際大きく震え、そうしてできた
隙間にもぐり込む。
「!?」
 リコが目をぱちくりさせる。彼女の温かい舌に自分を絡ませようとすると、
「!」
 驚いて引っ込めてしまう。
 そこに拒絶はない。が、受け入れられるだけの経験もない。身体に入ってきた異物を警戒する防衛
機能だけが働いている。言い換えれば、退く必要はないのだ。
 絡ませようとする試みを何度も繰り返す。
 そうする内に慣れてきたのか、リコの方から恐る恐る、といった風に先端だけを伸ばし始めた。
 待ち望んだ感触を俺は歓迎する。
「! ふうん……、んん…………、ふぁ、んんぅ……」
 悩ましげに目を閉じながら、一歩踏み出しては戻っていく。キスをしながら、舌でもキスをしてい
るよう。
 それと共に初々しい少女の匂いが流れ込んでくる。化粧をしたり香水を付けているわけでもないの
に、淫欲を刺激するには充分だった。
「ちゅく…………、んぅ……、くちゅぱ、ンン…………」
 無垢な存在への愛情。庇護すべき者への保護欲。

 そして、圧倒的な背徳感。

 少し触れ合うだけで切なげな吐息が漏れる。
 何も知らない少女には訳がわからないだろう。
 それでも小さな舌だけは懸命に動かして、少しずつ絡み合って。
 これは、危険だなと思った。
 キスだけなのに、のめり込みそうになっている自分がいる。このままでは絶対に戻れなくなってし
まう。そんな予感がしている。
289薄荷 8:2009/07/17(金) 22:49:11 ID:GwmdAdCD
 リコに女性の魅力など感じたことはなかったのが、なぜだろう。少女への趣味などなかったのに、
自身は痛い程勃起している。
「ふぁ、んぐ……あうぅ…………!? じゅぶっ……ふぅぅン」
 答えを探るように唇を吸う。自分のと、リコの唾液を混ぜ合わせながら舌で抱き合う。
 リコの身体はもうぐったりと力が抜けていたが、口内だけがもつれた糸のようにいつまでもつなが
っていた。

 長い長いキスを終えて唇を離すと、リコの口の端に淫らな唾液の筋ができた。
 半ば放心したように荒い呼吸をしていたが、支えを失った彼女の身体はすとん、とベッドに崩れ落
ちる。
 仰向けに放り出され、紅潮した顔で肩で息をするリコ。
「………………」
 自分でも鬼畜だと思う。
 こんな状態の少女に、すぐさまのし掛かっていくなど。
「ひゃっ、ジャ、ジャンさん、ちょっと休ま、ひゃぅ!」
「んぐ…………はぁ……っ、俺も、そう思うが」
 唇を離しリコの身体の上で両手を突いて言うと、彼女は若干ほっとした顔をした。
「ぷは、な、なら」

「――――悪い。我慢できないんだ」
「え? きゃ、いや、そこはぁ……!」
 下着の端から中指を潜り込ませると、リコの無垢なスリットが垣間見える。
 ヘアは秘裂の上で僅かに見える程度に薄く、腰まわりも全然発達していない。
 魅力というには程遠い幼さなのだが、逆にその未成熟さがリコのイメージに合っている。
 感触を確かめるように陰部を撫で回すと、瞬間リコが身体をピクンと跳ねさせた。
「ここだ。リコの……ここだろ?」
「え? え?」
 もう一度その突起を捉えると、
「!? そこ、んぁぁっ!?」
 リコは背中を弓なりに仰け反らせる。
 本人は何をされたのかすらわかっていない。それで構わない。肝心なのは、俺が抑えられないくら
い興奮していることだけだ。
 左手でリコの頭を抱き、耳の中に舌を入れる。
「んんんぅぅ!?」
 産毛が覆う穴の中を舌先で舐められると、ぞくぞくという擬音が聞こえそうな細い肩。嬲られる下
半身からくちゅりといやらしい音がして、リコは思わず両手で顔を覆った。

「はず、はずかしいです……そこはだめ、なんです……!」
「だめ? まさか。熱くて、こんなに勃ってきてるのに?」
 耳朶を軽く吸ってそう囁く。「ひぅ!」と囀るような声。
 右手が汗に滑りながら、染みが広がり始めたショーツの中で蠢く。
 しっとり濡れた茂みを抜け、その先に辿り着くと、入口は濡れているもののひしっと閉じられている。
「あくん!? ふぁ……」
 準備ができていたからか、意外にもすんなりと指を潜り込ませることができた。
 狭い入り口とは裏腹に、中は熱くうねって優しく指を包んだ。
「ぁんん……!? な、なかに入って……」
 リコが指の隙間から恐る恐る俺を見る。すごいな、トロトロだぞと言うと、
「言わないでください……」
 と口を押さえて恥ずかしがった。
 第二関節まで埋めた指は柔らかい感触に包まれている。甘く煮た果実のようで、とても少女とは思
えない。
 これなら、多少激しくしても大丈夫かもしれない。
 ちらりと頭にそういう考えが浮かぶ。リコの様子を見ながら二本の指をぐるりと一回転させる。

「! ひぁぁぁっ!」

 変化は劇的だった。痙攣する身体の中で膣はグネグネと柔軟に形を変える。
 なんてものを持ってるんだ。
 中の感触の繊細さ。
 少女特有の涼やかな匂いの甘さ。
290薄荷 9:2009/07/17(金) 22:49:49 ID:GwmdAdCD
 身体の感じやすさ。
 肌のキメの細かさ。
 まるで奇跡のようだ。
 鎖骨に吸い付きながら、浅い位置を指でかき回す。自然に回転は速まっていった。
「あくんっ、ああぁぁ! すご、すごすぎて、ひゃ……ん、んんぅぅ!」
 喘ぎが漏れ出て、玉のような汗が全身に浮かぶ。
 くちゃくちゃといやらしい音がする程に、愛液が溢れている。
 同時に手のひらを使ってクリトリスを刺激する。さっきよりも速く、こすりつけるように。
「はぁっ、あ! あ! あ! んぁぁぁっ!!」
 昇り詰めたリコの身体がガクガク震える。
「相性がいいのかもしれないな。こんなに派手にイクなんて」
「は、はっ、はっ、イク……? 今まで、こんなこと……、はぅ、はっ、頭が、トンで、何も………」
 眉をハの字にして、こちらへ熱に浮かされた瞳を向ける。サイドの髪が濡れた頬に張り付いて、行
為の激しさを物語っている。

「わからなくても、身体はちゃんとわかっているみたいだぞ」
「そ、それはジャンさんが……」
「いいや」
「はぁ……ッ!」
 右手の動きを再開する。リコの身体がぶるると揺れ動く。
「リコが言っていた通り、俺は優しいんだぞ? 身体一本しか使ってない。だからこうやって喘いで
いるのも、全部、リコの問題だ」
「わ、わた……」
「リコ自身が、スケベなだけだ」
「違っ……!」
 かぁっと赤くなる少女。
「違う?」
 返事の代わりに手首を反転させ、天井部分をなでる。それだけでリコの腰が浮いた。
「っ!? えっ!?」
「腰を振ってながら、それはないだろう」
 重点的にそこを刺激する。2本の指は粘液にまみれ、溢れた汁がぽじゅぽじゅと音を立てる。
「だめっ! なんで!? ふぁ、ああぁっ!」
 段違いの刺激なのだろう。その赤く染まった耳にむさぼり付きながら言う。
「我慢することはない。俺に身を任せればいい」
「んんっ!! また、あく! き、きちゃうぅ……!」
 間を置かず2度目の絶頂が近いのか、リコの呼吸が荒い。
 さらに押し上げるように手の動きを加速させる。
「ひあ! はぁ! あ! あんぅ!」
 膣が小刻みに震える。敏感な襞状の感触のそこを速く、押し上げるように刺激する。
「はっ…! あ! あっ! んんっ!!」
 一層の感触を得ようとしているのか、指を痛いくらいに締め付けてくる。クリトリスへの愛撫も続
けたまま、最後にぐいと、指を恥骨の裏に突き立てた。
「はぁっ…! あ゛あぁぁぁぁぁッ!!」
 癖のないブロンドをバラバラに乱れさせ、オルガに登りつめるリコ。その最中においても秘裂は収
縮し、何かをねだるように指を貪る。粘り気の強い愛液がシーツへ垂れていった。

「はっ……はっ……あ……っ、は……」
 優秀なリコが、訓練でも見せたことがない程に息を荒げる。しばらく中の感触を確かめてから、腕
を引き抜いた。
「かっ……! あ……っ!?」
 一瞬身を震わせたリコに、
「そろそろほぐれたか…?」
 そう言い、自身のものを取り出す。反り返ったそれを見てリコが思わず息を呑んだ。
「怖がらなくていい。このためにずっとほぐしてきたんだから」
 右手を一振りする。無数の雫が蛍光灯に煌く。
「お、男の人のって、こんな、なんですか?」
「? そうだが」
「は、入らないです……」
「…………ふふっ、そういうことか。まあ、確かに俺のは他の男より大きいかもしれないな」
 仰向けのリコの上に覆いかぶさる。
291薄荷 10:2009/07/17(金) 22:50:21 ID:GwmdAdCD
「だが、大人の味、というものだ。きっと気に入る」
「やっ、こんな、死んじゃ……!」
 怯えるリコの頭を抱えて口付けた。
「んく……! はう、んじゅ……んん…………」
 やかましかった口は喚くのをやめる。こういうリコの物分りのよさは、嫌いじゃない。
 短く緩い口付けを終え、言った。

「いくぞ」

 細腰を押さえ、グッと先端を潜り込ませる。粘膜がぎりぎりまで拡がり、破瓜の血が流れる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
 リコの口から言葉にならない声が漏れた。
 苦痛によるものではない声。
 本人も想像してなかった声。
「いい声だ。――――それじゃ、動くぞ」
 そう言って腰を引き、突き上げる。リコとのつながりが寸刻みで深くなっていく。
「あ、ああ……っ! ひっ! んああぁぁっ!」
 リコの全身は未知の体験に強張っている。が、それが逆に強烈な締め付けになって俺に伝わる。
 充分な準備を経たといっても、処女を散らしたばかり襞はまだ生硬い。しかし時折見せる細やかな
蠕動が名器の片鱗を感じさせる。
「これは、とても初めてとは思えないな」
「ふぁ……、あ……! うん……!!」
 奥まで挿入する必要はない。輪ゴムで巻かれているような窮屈な膣洞の中、抜き差しするだけで快
感が背筋を駆け上るのだから。
「はっ……はっ……くぅあっ、あ……ああっ……」
 もはやリコはまともに喋ることができない。俺と同じ悦楽を感じているのなら、それも当然だろう。
「それに痛みもないようで良かったよ。これなら俺も好きに動くことができる」
「んあぁ……す、好きに、って……?」
 不安げな目。それに向かって、サディスティックに微笑んだ。
「こういうことだ」

 腰を回しながら、一気におし進める。
「きゃん、んはっ! あああっ!!」
 その不可思議な感触にリコの声が1オクターブ上がる。目の焦点はとっくに合っていない。
 抜き差しする膣からは潤いを感じさせる水音が響き、ペニスにも透明なヌメリが絡みついた。
「擦れて……っ、痺れて……! ああぅ……ひぐぅ……っ!!」
「痺れて?」
 リコがそう言った場所を思い出しながら挿出する。
「んああぁぁぁぁっ!!」
 同じ箇所に当てると、せまい膣内が一層締まってたまらなく気持ちいい。
「弱点か……。リコでもあるんだな」
 思わず感心してしまう。折角なので集中してそこを攻めることにした。
 小さな乳房の頂点、乳首は赤く尖り、膣はグズグズに濡れそぼっている。唇からこぼれるのも、翻
弄される戸惑いから、いつしか甘えるような吐息に変わる。
「はぁぁぅっ……ジャンさん、なにか来ちゃっ……!!」
 膣壁がきつく絡み付いてくる。
 角度を変えては突き入れて、亀頭やカリで敏感な部分を擦っていった。
「リコ、もうイきそう?」
「あぁ……、はい、来ます、ふわふわって浮かんで……、頭、白く……」
「そう。じゃあ気持ちよくて飛びそうな時、こう言うんだ。『イク』、とな」
「は、はいっ。すごく気持ちよくて、わ、私イク、イッちゃいます!」
 リコはガクガクと頭を何度も縦に振りながら喘ぐ。
「きゃ、イク、イク、イク、イクゥ! あっ、あっ! ああぁぁっ!!」

 膣肉が強く収縮して、ペニスに吸い付く。
「くぅ!」
「ひんぅ! あ、ひぁ、ああぁ…………!!」
 どうやら軽くイッてしまったらしい。絶頂に達した衝撃から、リコはまだ呼吸が整っていないが、
このまま続けていくことにする。
 より深いところへ。もう一度腰を捉え、根元まで一気に突き入れてやった。
292薄荷 11:2009/07/17(金) 22:50:55 ID:GwmdAdCD
「ひんぅぅっ!?」
 目を見開いて、リコが悲鳴をあげる。
 熱く濡れた粘膜の奥へペニスがずぶずぶと沈んでいく。それでも大量に分泌された愛液のせいか、
難なく奥まで貫くことができた。
「ま、またささってる……、ジャンさんの、奥にくる、くるぅ!!」
 リコの甘い声に誘われるように腰が動く。引き締まった尻を掴み、思い切り引き寄せる。
「んくぁああぁ……!」
 最奥を突かれる感触にリコがうっとりと表情を蕩けさせる。
 肌と肌がぶつかる音が部屋に響く。響くごとにきつかった膣内がペニスの形に馴染んできて、うね
って絡みついてくる。

「あ、あんまりぱんぱんしにゃいでぇ……!」
 休ませてほしいのか、思わずそう言うリコ。俺はまたも意地の悪いことを思い付く。
「わかった」
「え……? ひゃああぁ!」
 素直に腰を引くと、中を刺激される感触にリコの背筋が震えた。
「どうした? 物足りなさそうな顔してるぞ?」
「え!? そ、その、何も、やめてほしいとは……」
 慌てるリコがかわいらしい。
「大丈夫……。完全に抜いたりはしない」
 言いながらリコの身体を持ち上げ、ぐるりと半回転させる。
「え? え?」
 座る俺に背中を向けるようにして、ゆっくりと身体を下ろしていく。
 数度浅く、ざらついたところを刺激した後、もう一度深く沈めていった。リコ自身の体重も加わり、
より深くへ。
「きゃうん! あ、あぁっ! ま、また奥にあたってます……!」
「もうすっかり夢中だな……ほら、ここも」
 下腹部を押さえつつ、クリトリスをいじる。
「ひゃぅ!! んん……そこだめぇ! んあぁ! 奥、またくるぅ!!」
 口の端からよだれが垂れる。
 突き入れれば裏筋はGスポットで擦られ、先端は膣奥に絡めとられ、とても気持ちいい。この上ク
リトリスまで責められたリコは、どれだけの快感に襲われているのだろう。
「あ、ああぁぁ! くっ、くるぅ……! また、気持ちいいのがぁっ……ああ……!!」
 喘ぎ声がどんどん高まり、絶頂が近いことを教えてくれる。
「ひぅ! あ! ずりゅずりゅって! ジャンさんので、イッちゃいますぅ!!」
 強烈な締め付けで俺もそろそろ出そうだった。
「くるぅ! またくるぅっ!! とけるぅ、とけてっ、イッちゃうよぉ!!」
 結合部が蕩けてしまいそうな快感。
 限界だった。

「リコ、いくぞっ!」
「あ、あぅぅ……! イク、イクっ……! だして、なかにだしてぇっ!!」
 腰を一番奥に押し付ける。
 そして欲望を爆発させた。
「きゃふぅっ!! ああっ! くる、なかっ、でてっ、くるぅぅっ!!」
 きつい収縮の中、精液が勢いよく迸る。
「ひあぁっ! あ、あたるぅっ、ジャンさんのがっ、おくにあたるよぉ……!」
 口を半開きにしながら、リコが虚ろに言う。
 同時に膣内は搾り取ろうとして、しびれるような快感を送ってくる。
「あふっ……! ま、まだでてるぅ……! 私のなか、すごいぃ……」
 震えるリコの声を聞きながら、膣の感触を味わい射精し続ける。
「うぁ……あっ、イクっ、イクのぉ……! またイク、私ぃっ……! イク、イクぅぅっ!!」
 一際大きな嬌声を上げるリコへ、俺は最後の精液を膣奥へ迸らせた。
「ひあぁっ……ま、またくるぅ……! んあぁ……あぁ……」

 焦点の定まらない視線。リコの身体がそのまま前に崩れ落ち、臀部だけ突き出したうつ伏せの格好
になる。身体の力はすっかり抜けきり、時折ビクビクと震えるだけだった。
「さて、こういうのは最初が肝心でな」
 リコの白い腰を掴み、秘部に先端をあてがう。とろとろと精液が漏れ出ている。
 彼女は驚いてこちらを見た。けれど身体を動かす力は残っていない。
293薄荷 12:2009/07/17(金) 22:52:02 ID:GwmdAdCD
「ま、まってくださ……、げんかいで…………」
「駄目」
 ぐっと腰を押し込む。
「ひぅっ!!」
 小さな喉が震えるのを見て、俺は動きを再開した。




 ………………。
 …………。
 ……。

「こんなだったんだな」
「え?」
「こうやって隣に人がいるのって……」
 どれくらい経ったのか。乱暴な衝動は消え失せ、抜け殻のように横になっていた。
「こんな話、聞きたくない?」
「いいえ」
「悪い、ただ話したくなったんだ。昔、夢、だった。どこかの街で、好きな人と2人だけで暮らすの
が」
 リコが穏やかに笑って言った。
「森と湖の国ですか? それとも、南の島?」
「どこでも良いんだ」
 呟く。
「どこでも良かった」
「うん……」

「逃げようか」
 不意に口を突いて出た言葉。
「私は、それでもいいです」
 リコは即答した。思わず笑ってしまう。
「冗談だ」
「できますよ。2人で力を合わせれば」
「無理だ。公社からは逃げられない。それに、逃げるわけにはいかない。……何より――――」
 確かめるように自分の手を見る。
「あの頃の輝いた何かを、俺はもう失ってしまった。今手の中にあるのは血と、銃だけだ」
 リコが無垢な瞳で俺を見つめる。なぜだか、すまない気持ちになった。
 でも、仕方ないじゃないか。
 数え切れない程、罪のない人間を殺した。つくづく非道だと思いながら殺した。
 こんな罪人を誰が許す?
 悪魔にその身を売ったくせに。
 人を愛する資格があるとでも思うのか?

 ……けれど、今だけは、
 今だけは天使のふりをしよう。
 少女を守る、優しい天使のふりを。
 だって彼女はかわいそうな子どもだから。
 両手でそっと、包み込んであげるんだ。

 泣いているのは、
 ソフィア……?
 それとも、君……?
 リコ……。



294薄荷 13:2009/07/17(金) 22:53:11 ID:GwmdAdCD
 ………………。
 …………。
 ……。

「何をやっていた」
「すみません、ジャンさん」
 その日の昼。予定に遅れたリコを車の前で詰問する。
「いい。詳しくは中で―――」
 そこでリコの靴が土まみれになっていることに気付いた。
「それは?」
「! クラエスの菜園に行っていたからです」
 リコは目を閉じ、訪れる衝撃に耐えようとする。俺はハンカチを取り出して靴を拭いた。
「……ジャンさん?」
「時間がもったいないだけだ」
 リコが戸惑うのがわかったが、他意はない。
 拭き終わり立ち上がろうとしたところで、何かが落ちる。
 反射。
 思わず顔をしかめる。
「あ……」
 乾いた音を立てて転がったもの。緑色をした包み。
「あのキャンディ」
 それはいつかリコからもらった薄荷のキャンディだった。胸ポケットから零れ落ちたそれを拾い上
げる。

―失くしてなんか、ないです。忘れている、だけ―

 あの夜、彼女が言った言葉。それが反響した。
 きっと昔だったら、こんな思いがけない宝物を大切に思っただろう。
 でも、もう変わってしまったのだ。
 アリスリデルが兎に誘われて深い穴に囚われたように、俺はインチキで生真面目な連中と共に深い
穴に落ちてきた。
 ただ落ちた先は不思議の国なんかじゃない。
 とても、現実的な場所だ。
 想像してたよりずっと、現実的な場所だ。
 残念ながら、夢を見させる宝物など邪魔なだけ。そう、むしろ、いらないものだ。

 世界に1人だけだったらという空想を、俺はよくした。
 町も自然もそのままで、自分以外の人間が全部消えてしまったらと考える。
 それはとても楽しい妄想だった。俺はそういう世界を望んでいる。それは明らかだ。
 動物は汚い。
 笑顔は怖い。
 花には憎悪すら覚える。
 世界の素晴らしさなど、言葉で幾ら説かれても滑稽だ。

 従順な少女。こういうお人形をおもちゃ屋で見たことがある。
 小さく光る飴。それも、おもちゃみたいだった。
 こんなもののどこがいいんだろう。
 純粋な子供の気持ちなどわからない。
「あ……」
 俺の顔を見たリコの顔がほころぶ。
 なぜ?
 さあ。
 でも、彼女が喜んでいるのなら、俺もにっこり笑ってあげよう。
 それが大人。
 人間の嗜みってやつ。だろう?

 空には高い雲。
 手の中の小さな飴は、夏の日差しを反射してきらきらと輝いていた。

(おわり)
295【】:2009/07/18(土) 00:09:02 ID:a4zv9uxy
GJ ようやくエロパロ板らしい作品がw
ジャンさん繊細だww

あ、エロなし親子ップル鳥昼話をさくら板に投下してきたよ。
296名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 00:09:45 ID:kJR1fxas
>あんまりぱんぱんしないでぇ..

言わせてえ
297名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 19:48:01 ID:kJR1fxas
やっぱり【】さんのかく小説はエロなしでももえてしまいますわ
298名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 23:14:02 ID:fAb8CD++
もちろんジャンリコもたまりませんわ
299名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 19:50:23 ID:VQ5RREa+
んだんだ
300名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:01:09 ID:MmGMPnO8
11巻の表紙はジャンリコっすよね。11巻の本編にトリヒル出てきますか?単行本派なんで気になるんです(>_<)
301名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 23:14:38 ID:prSxkai3
トリエラがヒルシャーにあんなことやこんなことや、もう書ききれないくらいしてます
302名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 21:10:03 ID:pQe4gWlQ
なんだか鳥昼シーンが増えてるww
11巻出たぞ記念こっちにも貼らせてもらおう。
他にもさくら板に貼ってきたけど、こうさぎw
http://p.pita.st/?m=y5kuv1tu
303名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 19:54:00 ID:EAEb5+EZ
…と思ったけど、もしかして自分が立ち読みした時に読み飛ばしただけ?;;;
しまった。全然見当違いな話を書いちゃってたじゃん。
しかしトリエラ、アンジェの時よりビーチェの時の方が凹んでる??
304名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:55:37 ID:vOqz4luR
目の前で死なれたらそりゃへこむだろう

シルヴィアが俺のツボを突きまくってやがる。担当の名前をすぐに教えてくれ!
305名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 20:14:07 ID:vACZCzzf
トリエラとヒルシャーの絆が強くなりすぎて切ない
306名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 23:08:45 ID:9bMzEljR
そういやアンジェの時は危篤状態になってるのも知らされずに
ある日いきなり死にましたって教えられたんだっけ。
なんかもうヒルシャーがトリエラかばって死にそうな気がしてならん…
307【】:2009/08/02(日) 15:04:26 ID:9zVt+ayA
ライゼライゼ買ったぞーww 初回限定版が買えるとは思ってなかった。
ありがとうジジババ御用達地元商店街。
前回ティルヒルシャにしちゃヘタレだったと反省リベンジ。の割にエロくない。
タイトル、Speir mit mir プレイ・ウィズ・ミーにしようかとも思ったけど、
休日の朝はぐだぐだ過ごしたいので『何もしたくない』。けどヤル気は充分。
308【】:2009/08/02(日) 15:05:56 ID:9zVt+ayA
◇ Keine Lust カイネ・ルスト ◇


「それじゃあトリエラ、最近は生理痛もそれほど重くないんだね」
「はい、ビアンキ先生」
 2週間に一度のカウンセリングに、ツインテールの少女はきびきびと答える。
「イライラしたり八つ当たりをしたりすることは?」
「――以前よりは減っていると思います」
「ヒルシャーはちゃんと面倒を見てくれるかい?環境を変えて自宅で君とゆっくり
コミュニケーションをとりたいと言って、この頃よく外泊申請がでているけど」
「ええ、まあ……」
 ビアンキが挙げた担当官の名前にトリエラは少し不機嫌そうな顔になる。
しかし精神科医はその反応を良い兆候と捉えた。以前なら慇懃な態度で模範解答を
口にするだけで取り付くしまもなかったが、感情を表に現すようになってくれたのなら
それを手がかりに問題点を探っていくことができる。
「彼の自宅ではどんな話をするんだい?」
「別にこれと言って話は……公社にいる時と大して変わりはないです」
「そうか」
 せっかくプライベートな空間に連れて行っておきながらあのバカは。心の中で
彼女の担当官に毒づきながら、医師はにこやかに問いかける。
「トリエラは、ヒルシャーが君とどんな話をしたがっていると思う?」
「さあ。私はヒルシャーさんではありませんから」
「そうだなあ。確かに他人の考えを完全に理解することはできないね。ただ、
人間には推測したり想像するという素晴らしい能力がある。そして、自分の推量を
確認するための『会話』という手段を持っているからね。それを活用してみるのも
手かもしれないよ」
「…そうですね」
309【】:2009/08/02(日) 15:07:31 ID:9zVt+ayA
「もっとも、年頃の娘と父親の会話はしばしばかみ合わないものなんだがね」
 冗談めかして言う医師の言葉に少女は言う。
「別に私たちは親子じゃありませんが…。ビアンキ先生は、娘さんがいらっしゃるん
ですよね。どんな会話をなさるんですか?」
「僕の娘はまだ小さいからなあ。もっぱら、子供が話す日常あった事を聞くばかりだよ。
この間の朝なんか、眠っている僕のおなかの上にどかっ!と乗ってきてね。起きてくれと
急かすから何かと思ったら、庭で蟻が並んでいると言うんだ」
 身振り手振りを交えて話すビアンキに、トリエラは苦笑する。
「そんなことにまで付き合ってあげるんですか。お父さんは大変ですね」
「今は夏だからいいけれどね。冬だったら付き合わないよ。逆に毛布の中に引きずり
込んでゆたんぽ代わりに抱えて寝てしまうさ―――おっと」
 何が気に触ったのか頬をかすかに紅潮させた少女の表情に、医師は話を止める。
少ししゃべりすぎたか。家族の記憶を持たない彼女には、この手の話題はわずかな
加減で不愉快なものに変わりかねない。
引き所と見てビアンキは少女にカウンセリングの終了を告げた。
「そろそろ時間だね。じゃあトリエラ、またさ来週会おう」
「はい。ありがとうございました」
310【】:2009/08/02(日) 15:08:38 ID:9zVt+ayA

「……『話』なんてほとんどしないもんなあ」
 担当官の自宅で休日の朝を迎えたトリエラは、隣で熟睡する裸の男にため息をついた。
 昨夜、例のごとく外泊許可をもぎ取ってきたヒルシャーは、トリエラを自宅に連れ込むと
いつものようにベッドに直行した。
 トリエラにしてもそれを期待して来ているのだから文句を言う筋合いはない。昨日の
カウンセリングの最中にも、娘を抱っこする医師の仕草に思わず担当官の熱烈な抱擁を
連想してしまい、ヒルシャーの退勤時間をじりじりと待ちわびていたのだ。
 が、昨日はまがりなりにもビアンキ医師の助言をいただいたばかりである。なので、
ちょっとは濃厚なスキンシップ以外のコミュニケーションも試みてみようかと思っては
いたのだ。―――当然、そんな暇はなかったが。
 ヤる事をヤってスッキリした後はシャワーを浴びておやすみなさい、といういささか
パターン化されてきてしまった観のある昨夜の行動をつらつらと思い出すにつけ、
担当官の平和な寝顔がなにやら腹立たしく思えてくる。
 そこで男の髪を軽く引っ張るとか鼻を摘んでやるだとか、そんなかわいらしい行動に
出れば女の子らしいほのぼのとした光景なのだろうが、生憎とそれは彼女の好みでは
ない。代わりにトリエラが参考にしたのはビアンキ家であった。
―――すなわち。
「ヒルシャーさん、起きてくださいっ!」
「――ぐあっっ!!?」
 勢いよく腹の上に飛び乗った14歳プラスアルファの体重は5歳女児のものとは
少々勝手が違う。心地よい休日の眠りをいきなりボディブロ―で叩き起こされた
男の悲鳴が上がる。
311【】:2009/08/02(日) 15:09:17 ID:9zVt+ayA
「ヒルシャーさん、朝ですよ!起きてくださいってば」
 マウントポジションをとってトリエラはゆさゆさと男の肩を揺さぶる。手の位置が
やや頚動脈に近過ぎる気がするのは目の錯覚であろう。
「ぅぐ、ト、トリエラっ??」
「気持ちよさそーに寝てらっしゃいますねえ。外泊申請を出したのは、私とコミュニ
ケーションをとるためじゃなかったんですかぁ?」
 ちょっとばかり意地の悪い気分でちくちくと担当官に皮肉っていたトリエラだったが、
ふとおしりのあたりに何かが当たる感触がして後ろを振り返る。
「―――う゛」
 少女の視線の先にはタオルケットの真ん中に突如出現したテントがあった。
どうやら彼女に起こされたのは担当官だけではなくそのムスコも同様であったらしい。
はたと気付けば自分は裸で男の腹の上に馬乗りになっているではないか。つまりは
男の目の前での大開脚というわけで。
「―――ッッッ!!?」
 我に返って浮き足立ったその褐色の太ももをヒルシャーはがっちりと捕まえる。
「――朝から積極的だな、トリエラ」
 三十男の嬉しそうな笑顔というのはこの場合大変にいやらしい。
「ち、違います!!」
「そうかそうか。昨日程度のスキンシップでは物足りなかったんだな。大丈夫、
幸い今日は非番だ。一日かけて充分コミュニケーションをとろうじゃないか」
「だからそっちのコミュニケーションじゃなくて……やああぁぁぁぁっっ!!」

 冬でもないのに布団の中に引きずり込まれたトリエラは、結局その日
ベッドから出ることができなかったそうである。


Das Ende
312名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 21:23:24 ID:fcIImYtY
ぬああグッジョブ!!
ほのぼのエロもいいっすなあ
ヒルシャを待つトリエラはきっとぐっしょりだったんでしょう。

自分もこのスレのおかげでラム知ることできた一人です
313名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 01:20:04 ID:4/3YyyMn
超GJ!
このスレを読むために明日も頑張る みんなおやすみ
鳥昼の神様に感謝
314【】:2009/08/07(金) 22:15:01 ID:SLjC68ZR
あああタイトルに差し替えるの忘れてたあああああ;;;
いいやもう。バレてるし。レスどもですw

>>36 ありがとう、おかげで芸風広がりました(違)
スレ違いですまんけどラムの歌詞解説ならここが良かったと貼ってみる。
ttp://uk.geocities.com/xx_hit_g/index2.html
315【】:2009/08/07(金) 22:16:22 ID:SLjC68ZR
社会福祉公社技術部さくら板支所 (過去ログ)
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1198349410/l50
社会福祉公社技術部さくら板支所 第2分室
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50

上記ふたつのCCさくら板のSS投下スレの保管庫ができてますんで、
よろしかったら覗いてみてくださいまし。

社会福祉公社技術部保管庫
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/
316名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 22:53:20 ID:8DeeBDju
保管作業お疲れさまです

トリエラ〜その褐色のふとももで癒してくれ
317名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 23:58:15 ID:Cfp/IE5v
膝枕で耳掃除とか?
ヒルシャー以外は耳かき棒の代わりにアイスピックみたいので
暗殺されそうな気が・・・厭死のふともも・・・
318名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 07:43:10 ID:PLBwGgz3
>>317
そうか?
トリエラの場合は「もう 何をやってるんですか」と呆れながら
誰でも一応は丁寧にやってくれそうな感じなんだが。
319名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 08:44:27 ID:3iJtQato
サクッとアイスピックでやってくれそうなのは
リコかな?
320名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 12:29:52 ID:zuBOVUpf
わかったわかった
じゃあアレに変更
トリエラ足コキでいいぞ
321名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:02:13 ID:QJ5lu0PG
そっか、GIS隊員の験担ぎにも付き合ってやってたもんなw
息子を圧死させる度胸はないので膝枕でいいです・・・
322名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 17:05:57 ID:QJ5lu0PG
>>319
リコ「ごめんね」サクッッ

アンジェだったら一生懸命丁寧にやってくれそうだよな
クラエスは触らせてもくれないしさw
323名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 14:38:31 ID:dqh/JWKK
トリエラってよく考えたらめちゃめちゃエロい身体しとる

あと男が白人で女が黒人てなんか組み合わせがきれいだ
324名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 01:27:02 ID:QlvUbnC5
 薄暗い部屋の中で男の背中だけがほの白く浮かんで見える。
男の腕に抱かれた少女の姿は闇にまぎれ、だが華奢な手足が
絡みつく様は男の背中に影絵のようにあきらかだ。


こんなシーンを妄想。
325名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 19:13:16 ID:HoMC0/Fh
なんかそういう映画とかないかな
白人男と黒人女の恋
326名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 22:50:09 ID:QlvUbnC5
>>325 『ボディガード』とか?
トリエラが黒人かっつーと微妙にイメージ違う気がするけど。
本スレじゃベルベル人じゃないかってのが定説みたいだね。
そーすっとコーカソイドだから自然人類学的には白人なのか。
327名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 10:22:28 ID:xaTSpVS1
>>314
布教成功しててワロタw
これからも鳥昼で頑張ってください
トリエラ嫉妬ネタは神
328名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 17:34:20 ID:l0o3qWvA
>>325
恋愛物とはズレてるけど『Strenge Days』て映画
ヘタレなバーチャルビデオかなんかの売人男と
ドレッドの子持ち女用心棒の組み合わせ
あれもなんかスナッフムービーネタだった希ガス
329名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:01:58 ID:rAUTY1Bt
初めまして、新刊読んだら書きたくなった、改行など読みにくかったらら申し訳ない。
ベルビーチェ

白く、清潔なだけが取り柄のベッドが軋る。一糸纏わぬ姿の少女が、成長途中の…決して成長することのないまるで時間に置き去りにされたような体を、柔らかさとは無縁な男の上で揺らしている。
絞った照明の下、頬を流れる汗が光り、荒く乱れ湿った呼吸と粘着質な水音が響く、それは極普通の情事、彼女が少女でなかったのなら、無感情な目でこちらを見下ろしてさえいなかったのなら、見返す自分が嘘だとしても愛を囁きでもしたら
それは、なんの非凡さもない情事だったろう
「ベルナルドさん…」
呼び掛けに言葉は返さない、少女もそれ以上は自分を呼ばない。
その見た目とは裏腹に頑健極まりない腰を掴んで、突き上げてやる度に、薄い胸を反らして少女は悶える、それが快感によってなのか苦痛によってなのか問うたこともない。
滑る幼い粘膜の収縮に引きずり出されるように眉を寄せ、熱を孕んだ体液を遠慮の欠片もなく迸らせきった自分は無様な程に呼吸を乱しているのに少女はほんの瞬く程の間を置いただけで、普段と変わらない自分を取り戻している
体液同士が混ざり合う淫猥な音に恥じら
330名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:04:10 ID:rAUTY1Bt
う素振りもなく、腰を浮かせ無造作に引き抜かれ、室内の冷えた空気に触れた途端、残滓をだらしなく吐き出す楔には目もくれず
自分に背を向けベッドに座り込んだ小さな体を、腕の中へ引き込んだ
「どうかしましたか」
驚きもせず、おとなしく身動きもせず、問いかける言葉に返事をしなかったのは、言葉が口から出ようとする前に崩れ去ったからだ
少女は、やはり繰り返し問うたりはしない、背後から頭の下に差し込まれた腕を枕に直、聞こえ始めた規則正しい寝息

汗が乾いて少女の髪が普段通りの滑らかさを取り戻した頃、小さな体が寝返りを打って胸板に寄り来る。幼い顔は、御伽噺の中に住んでいる姫君のように無垢そのものだ
まっさらな少女はまっさら過ぎて、何も受け取っちゃくれなかった
少女の関心を手にしようと頭に膨大な知識を詰め込んだが、それすら意味があったかどうか怪しいものだ。
変化するなど想像もつかない少女は、きっといつまでも、変わらぬまま自分の傍らにあるだろう
贅沢を言うのなら、いつか、普通の少女と同じように微笑んでくれたら良い
限られた時間といえど、終わりはまだ先な筈なのだから、ゆっくり待つとするさ
331名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 21:51:35 ID:l0o3qWvA
おお、ベルナルド・ベアトリーチェ組! 
GJw初めて読んだわこのフラテッロのエロ。
332名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 22:36:19 ID:4Tp2lTxh
グッジョブ..
ベルベア組もいいっすね。ベルナルド渋エロい
333ベルナルドビーチェ:2009/08/13(木) 11:40:28 ID:6Kk0oarz
ありがとう、書いてて楽しかった。満足したのでロムに戻ります
334名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 10:26:34 ID:Vqrtd4/u
>>333 そう言わんとwまた投下をお待ちしてますw

>日焼けした黒い肌は現代イタリア人的美の理想
…らしい。
だからモンタルチーノでナンパされてたのかトリエラww
335【】:2009/08/15(土) 10:06:40 ID:F9Img+QB
鳥昼親子のエロなし夏休みネタをさくら板に投下しました〜。
336【】:2009/08/15(土) 23:25:44 ID:F9Img+QB
あれ?なんかギコナビだと書き込めないぞ???
あ、そだ。レスどもでしたw 
エロくなくても許していただけるとは皆様寛大な。
感謝の気持ちはSSでお返しさせていただこうと思います。

>>327 おかげさまですっかり洗脳されましたw
最近ようやくネットがまともに利用できるようになったので、
ラム動画拾っちゃ大笑いする毎日です。ホント変態で困るわw
337名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 23:56:46 ID:hGdvSbg7
小説よみました
私的【】さんのSSの中で一番好きです。
ヒルシャーがかわいすぎる
あの親子ップルには癒されっぱなしです。
次はエロエロお願いします笑
338【】:2009/08/19(水) 05:00:46 ID:BU6R5Qrs
レスどもですw ごめん、エロくならなかった;;;
久々にノーマルヒルシャで小話。つか出来上がる前かも知れんわこの初々しさ;;;
本場のジェラート屋って男も入るのかね?旅行雑誌とかだと女性しかいないイメージなんだけど。
339【夏の落とし穴】:2009/08/19(水) 05:03:59 ID:BU6R5Qrs
【夏の落とし穴】


 夏の盛り、じりじりと照りつける太陽の下で、スーツ姿の男が傍らの少女に話しかける。
「今日は暑いな」
「そうですね」
 暑苦しいのはあなたのその格好ですよと心の中で少女は毒づく。勿論、夏用の
通気性の良い生地ではあるのだが、側で見ている方としてはいささかうっとうしい。
「ジェラテリアにでも寄るか?」
 目に入ったイタリア風アイスクリームの店を示す担当官にトリエラは苦笑いだ。
「あんな女性ばかりのお店じゃ、ヒルシャーさんは居心地が悪いでしょう。
いいですよ別に」
「それじゃあテイクアウトしようか」
 男はそう言って店の方へ歩き出す。別にそんな気なんか使わなくても良いのに。
最近何かと自分を女の子扱いし始めた担当官に少女はちょっとため息をつく。
 色とりどりのアイスクリームが並んだショーケースを前に男は少女に言う。
「どれでも好きな味を選びなさい。二色でもかまわないぞ。カップとコーンの
どちらがいい?」
「コーンで。一色でいいですよ。ヒルシャーさんは?」
「うん? いや、僕は別に」
「ヒルシャーさんが召し上がらないなら、私も別にいいです」
 子供のお駄賃でもあるまいに、自分だけアイスクリームを買い与えられるのは
あやされているようで何となく腹が立つ。少女の言葉にヒルシャーはいつもの
困ったような顔をする。
「そうだな……それじゃあリモーネのソルベにしよう」
 甘い物がそれほど得意ではないらしい担当官はあっさりとしたレモンのシャーベットを
選んだ。トリエラはシンプルにバニラのアイスクリームを選ぶ。
340【夏の落とし穴】:2009/08/19(水) 05:05:08 ID:BU6R5Qrs
 店員からアイスを受け取り、店外へ出たところで少女はあれ、とつぶやいた。
「どうした?」
「スプーンがついていないんです」
「え?――ああ、本当だ。もらってこようか」
「いいですよ。コーンだからこのまま食べられますし」
 答えて少し溶け始めたバニラアイスをぺろりと舐めたトリエラに、何故か担当官は
赤面して制止する。
「トリエラ、その、ジェラートを舐めて食べるのはやめなさい」
「はい?」
「いやその…やはり、レディとしてそういった食べ方はあまり相応しくないと思う」
「はあ」
 アイスの歩き食いにレディも何もないだろうと思うのだが、担当官がやめろと言うのなら
しかたがあるまい。やむを得ず、トリエラは代替手段として高く盛り上げたアイスクリームに
上からかぶりついた。
「〜〜〜〜〜っっ」
 今度は隣で担当官が悶絶している。
「ヒルシャーさん?」
 不審げな視線を向けた少女に男は片手で顔を覆いながら言う。
「……やはりスプーンをもらってくる。ここで待っていなさい」
「??はい」
 怪訝そうな表情をする少女を置いて店に向かいながら男はため息をつく。
 まったく、我ながら情けない。
 思春期の学生でもあるまいに、あんな事ぐらいで何を動揺しているんだか。

 悩み多きドイツ人は頭を一振りすると、店員から小さなスプーンを受け取って、また
表で待つ彼のパートナーの元へ戻って行った。


<< Das Ende >>
341名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 20:28:09 ID:gQ+mpzCc
>>340
コーンアイスか…これが、ソフトクリームや、棒アイスや、ポッキンアイスだったりしたら…な、なんでもない。
342名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 02:14:57 ID:Lug839TK
鳥「ヒルシャさん..こーでふか?(上目遣いレロレロ)」
343【】:2009/08/26(水) 00:41:51 ID:nlUCKDAl
レスどもw
そーかアイスクリームって言ったらドーム型だよなと反省。
いやイメージしてたのはソフトクリームなんだけどねw
棒アイスやポッキンはヒルシャーが立てなくなるので買ってやらないとか…

今日も今日とてエロくないノーマルヒルシャ投下。
エロい文章書くの苦手なんだとか今更言うなとw
344【】:2009/08/26(水) 00:42:43 ID:nlUCKDAl
【口紅】


「―――化粧をしているのか?」
 男は見慣れた少女の面に現れた変化に、そう問いかけた。
「気付いていなかったんですか?」
 ランプの明かりに似た間接照明の光に、つやめかしい紅い唇が笑う。
口紅を差しただけですけどねと言う少女の背中には、普段は二つにまとめている
長い金の髪がほどかれて流れ落ちている。
「髪をほどいているのは分かったが」
「それは分かるでしょうね」
 おかしそうに答えるトリエラの顔を男は改めて見つめた。女の子というのは
口紅ひとつでこんなに印象が変わるものなのだろうか。唇に乗せたその紅い色だけで、
少女が女へと変わる。
 男は今日、何故か彼女の顔をまともに見られなかったことを思い出した。理由も
分からぬまま視線をはずしていたのは、無意識に少女のまとう女の匂いを避けて
いたのだろう。意識してしまえば自制が効かなくなるのは目に見えているからだ。
例えば、今のように。
 男は腕の中の小柄な身体をより近くに抱き寄せた。少女の青い瞳が薄く閉じ、
わずかに開いた紅い唇に誘われて男は己の唇を重ねる。
 湿り気を帯びてあざやかさを増した唇から溜息がこぼれた。褐色の頬を男の大きな
手が覆い、いとおしむように撫ぜる。 
「――君に口紅を買ってやった覚えはないんだが」
「借り物です」
「自分で化粧をしたのか」
「いいえ」
 少女の答えに男はかすかに眉を上げた。少女が自分でしたのではないのなら
誰が彼女に口紅をさしたのだろう。二課の女性職員かそれとも―――。
男は少女の頬に沿わせていた指を離し、なぞると言うには少し強い力で紅い唇に触れた。
「……サンドロ、か――?」
 以前少女に変装を施した同僚の名前を、男は口にした。話術が巧みで洒脱な伊達男。
あの男が彼女に化粧を施したのだろうか。なめらかな頤に指をかけて上向かせ、やわらかな
この唇に紅筆を刷いて。
345【口紅】:2009/08/26(水) 00:43:52 ID:nlUCKDAl
「ヒルシャーさん?」
 はしばみ色の瞳に険しさを見て取った少女が戸惑うように男の名を呼ぶ。
「君が自分から頼んだのか。化粧をしてほしいと」
 詰問口調に困惑しながら少女は男に答える。
「ええ」
「何のために」
「……気に入らないのなら、落とします」
「そうじゃない。何故わざわざ彼に頼んだんだ。女性職員だっているだろうに―――」
 生徒の不備をとがめる教師ような語調で続けた男を、少女の言葉が遮った。
「ペトラですよ」
「え?」
「私がお化粧を頼んだのは、ペトラです」
 ペトラ――ぺトルーシュカ。トリエラより少し年上の外見を持つ義体の……少女だ。
 一瞬声を失った担当官は、何か言おうと二、三度口を開閉した後、生真面目に
謝罪の言葉を述べた。
「―――すまない。僕の勘違いだ」
 男の言動の変化に少女は目をしばたたかせて忙しく思考を巡らせ、程なくあまり
馴染みのない結論にたどり着く。
「………もしかして今、私はあなたに嫉妬されたんですか?」
「いや君にではなくてサンドロに―――いや。…単に僕の独り合点だったんだ。
すまなかった、君を責めるような言い方をして」
 直球でたずねた少女の問いに担当官は恐縮する。不器用に誠実に謝意を示す男の
スーツに顔をうずめ、少女はくすくすと笑った。
「……悪くない気分ですね。あなたが妬いてくださるなんて」
 化粧をした甲斐がありました。甘えるようにささやく少女の言葉に男はどう答えて
よいものやら迷う。
 結局野暮なドイツ人は気の利いた返答を見つけることができないまま、もう一度
少女を抱きしめ紅い唇にくちづけた。


<< Das Ende >>
346名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 09:52:39 ID:rvXiMdPG
乙乙〜

寮に帰ってきた後
「「「ねぇ、どうだった?」」」
とぺトラやヘンリエッタに戦果報告をもとめられて赤くなるトリエラw
347名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 18:15:27 ID:/kB34Eo8
辺「いいなあ..わたしもジョゼさんにキスされてみたいなあ..」

ペトラ「何いってんのヘンリエッタ、トリエラはねぇ、キスを求めてるんじゃないんだよ(ニヤリ」

鳥「(赤面)..」
348名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 22:06:00 ID:xUTOsbjh
戦果報告するんだww

辺「トリエラがしてほしい事ってキスじゃないの?」
ペトラ「キスよりイイコトだよね〜、トリエラ?」
鳥「違うってば!(赤面」
辺「ええー?キスよりイイコトって何なに?」
鳥「エッタにはまだ早い!」
ペトラ「(ニヨニヨ
349名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 23:45:59 ID:CP4yVaA6
上機嫌で朝帰り(外泊申請済)のトリエラが自室に戻ると皆が待ち構えてるのか。

トリエラ:あれ、みんなどうしたの?
ぺトラ:では揃ったところでデブリーフィングを行います。報告をお願いしますね。
トリエラ:え、ええええ?
ぺトラ:標的と接触した時、標的の反応はどうでしたか?
トリエラ:ちょ、ちょっと…
皆:wktk

皆が適当にごまかされて帰った後は、先任曹長(ぺトラ)と次の作戦(外泊日)に
備えて綿密なブリーフィングが始まります。

ぺトラ:やっぱりヒルシャーさんには抑え目にして正解みたいね。
トリエラ:…そうみたい。
ぺトラ:次は…そうね、こんなのはどう?

ジャン:最近、トリエラとぺトラが真面目な顔してよく話してるな。
サンドロ:あの子、優秀なんでしょ? ウチのが実戦の事を色々聞いてるんじゃないですかね。
ジョゼ:トリエラも面倒見が良いしね、良い傾向だと思うよ。
ヒルシャー:(さすが僕のトリエラ!)
350名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 01:06:20 ID:0ABkG66D
先任って先に任官した方を言うんじゃなかったっけ?
いやくわしくは知らんけど
351名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 01:12:50 ID:0ABkG66D
変装はペトラが先輩だからいいのかw自己解決しますた
実年齢は多分トリエラの方が上なんだよな
352名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 11:00:27 ID:ffUg02A9
>>349
二段ベッドの上で興味なさそうに読書しながら
作戦内容はしっかりチェックしてるクラエス
353名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 15:21:41 ID:rqspszE7
さっきとは少し違う内容の、「具体的」な報告や指導(wが次第に詳細な、微妙な部分に
入ってくるにつれてクラエスがページをめくる音が途切れがちに。

「ねぇ、クラエス。さっきから同じページ読んでない?」
「///」
354名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 22:31:40 ID:s1D5XG4Z
ペトラ「次会ったらあたしもヒルシャーさんとキスしちゃおーかな?(ニヤニヤ」

トリ「..ペトラにはサンドロさんがいるからいいじゃない」

クラ「(ヒルシャーさんもこんな風に嫉妬するのかしら..)」
355名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 00:07:07 ID:GmWqHNgH
人の恋路の相談はありだが指導はどうよww
惚れた相手に振り回されんのは本望だろうが
その女友達に踊らされるのはヒルシャが気の毒すぎるwww
けどペトラにからかわれる鳥昼組は見てみたい気がするw

ペトラ「あ、ヒルシャーさん、ネクタイ曲がってますよー」
ヒルシャ「あ、ああ、すまない」
トリエラ「-"-#(なによ鼻の下伸ばしちゃって!)」
356【】:2009/09/03(木) 23:08:50 ID:s7HwIpbC
ヒルシャーさんは薄幸属性が憑いてそうな気がしなくもなくもないよーな。
まあでもトリエラと相思相愛でプラマイゼロってとこかねw(結局ゼロなのか)

レスどもでしたw
またさくら板に鳥昼親子ップル…いや今回は教師と生徒か…SS投下してきたよ。
357名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 22:59:45 ID:xtrdzJMH
鳥「良かったですねペトラに身だしなみをチェックしてもらって!」
昼「?? 何を怒っているんだ、トリエラ」
鳥「別に怒っていませんよ。私みたいな子供より、見た目年上のペトラに
  かまってもらった方が、ヒルシャーさんも外聞がいいでしょう」
昼「君もペトラも大して違いはないじゃないか。ロベルタならともかく……」
鳥「へええぇぇ!“ロベルタさん”になら構ってもらいたい訳ですね!」
昼「え?? どうしてそういう話になるんだ??」
鳥「もういいです! 今日の外泊はご遠慮しますから、ロベルタさんと
  食事にでもなんでも行ってください!!」
昼「えええ??? いや、ちょっと落ち着きなさいトリエラっ」
鳥「触らないでください! 私をしばらく放って置いてくださいっっ!!」

ペトラ「……やり過ぎちゃったかな」
蔵「あの二人はいつもあんなものよ」
358名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 19:37:57 ID:SotrwT31
昼「トリエラ..今夜も一緒に寝てくれないのか?」
鳥「ロベルタさんなら予定空いてるんじゃないですか?」

昼「..君は何も分かってない(押し倒し」
359名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 22:37:00 ID:dBvk+xeE
鳥「触らないでくださいと…あっ!やぁ…誤魔化さないで……ん…あ………」
360名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 14:09:50 ID:KromIyL6
「誤魔化してなんかいないよ。僕が抱きたいのは君だけだ…」とかなんとか
左耳に向かってかき口説き、右脳(感情)働きかけてうやむやに。
鳥「ヒルシャーさん…本当に?(ドキドキ)」
昼「当たり前じゃないか(サワサワなでまわし)」
鳥「あ…ww」
昼「トリエラ…いいか?」
鳥「はい……」


でもうっかり右耳にささやいちゃうと理性が働いて逆効果。

鳥「結局ヤりたいだけなんじゃないですか(冷ややか)」
昼「う。いや、そんなことはないぞ。君が誤解しているから…」
鳥「誤解って何ですか?」
昼「たから僕が愛しているのは君であってだな…」
鳥「あまり必死になると返って胡散臭くなるものですよ」
昼「僕は君を裏切らないと言ったじゃないか」
鳥「さぁ、どうでしょう。ナタレの時は私を一人にしないとか言ったくせに、
次の日あっさりロベルタさんと食事に出かけてましたからね!」
昼「ぐっ。(まだ根に持ってるのか;;;)」
361名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 22:41:20 ID:JXYQMdjJ
エッタ「ねえねえペトラ、わたしにもお化粧して!」

ペトラ「うーんそうだねえ、エッタだったらホントに薄化粧の方がいいと思うんだよねー。
    グロスとチークを少しのせて・・・下地はクリームだとちょっとてかっちゃいそうだから・・・
    あ、先にこのローション塗ってみて」

エッタ「はーい」

ペトラ「―――て何服脱いでるのエッタ?!」

エッタ「え、だってローションを塗るんでしょ?」

ペトラ「・・・ちょっとその話くわしく聞かせて(wktk)」
362名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 22:28:14 ID:xofW7xxo
ジョゼ山すでにそんなことを..

ペトラ「で、どうだった?!」
辺「うん、きもちよかったよ(ニコ」
全員「すっ...すごおい」
辺「ってジョゼさんが言ってた(ニコ」
鳥「やっぱり男って紳士に見えても結局獣なのね」
363【】:2009/09/09(水) 22:37:00 ID:UbWglOIY
流れに割り込んでごめん。

社会福祉公社技術部保管庫はCCさくら板のSSだけ保管してるんだよね。
こっちの保管庫とかいる?wikiだったらどうにかなるかな〜とか
無謀にもちょっくら今そんな気分になったんだけど。
でも明日になったら後悔してそうな気もするw
364【】:2009/09/09(水) 22:46:26 ID:UbWglOIY
ごめん今リロードした。マジ割り込みですまん;;;
ジョゼ山wwなにやってんですかww
365名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 02:41:37 ID:e7Wmgg0Y
酔った勢いで>>361,362ネタで書いてみた
お目汚し失礼。


久しぶりの休暇、久しぶりの外泊許可。
ようやく息を整えてベッドに身を起こした私に彼がコーヒーを渡してくれる。
「ありがとうございます」
彼の匂いがするシーツに包まったまま、カップを受け取る。
これだけ一緒に居るのに私の好みを判ってないのはどうかと思うけど、
彼が淹れてくれたものは暖かく、ほっとする。
一息ついたところで昼間の会話と、押し付けられたものをようやく思い出す。
「ところで、ローションって気持良いんでしょうか?」
思いっきりむせてる。カップからも零れてガウンに染みが。
「ど、どこでそんな事を聞いたんだ」
「ヘンリエッタです。ひんやりするだけですよね」
シーツを落とし、その液体を手に取ってゆっくりと体に塗りつける。
彼のほうは決して見ずに。腕に、胸に、うなじに。緩やかに広げていく。
ほの暗い部屋の中で私の肌が艶やかに浮かび上がる。
「トリエラ、どういう…」
普段の彼らしくない、上擦った声。
ヘンリエッタほど強化されていない私でも喉が鳴る音が聞こえる。
その視線に火照った体を隠すように、出来るだけ素っ気無く呟く。
「まだ、足りないんです」
366名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 08:01:57 ID:caN83I+F
>>363
 保管庫よろしくお願いします!ぜひぜひ!
367名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:38:40 ID:TYFTRySi
ジャン「エロこそ保管作業が必要だ」
368名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 17:19:57 ID:TYFTRySi
>365
とりあえずその続きが気になってしかたない。
369【】:2009/09/11(金) 00:34:22 ID:CsxAWRsY
できたぞ〜〜〜。……ぜーはー;;;
さすがに個別キャラ検索までは完成できなかった…
カップリング検索まではがんばったからゆるして;;;

▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ ▼ 保管庫
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink
370▼ ガンスリンガー・ガール:2009/09/11(金) 00:36:45 ID:CsxAWRsY
>>369
きっとその続きがあるに違いないと期待して
保管庫には入れてないw
371名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 00:14:26 ID:XrPHJCBI
>>370アンカー間違えた 369じゃなくて>>365
…そしてなまえもまちがえた。なんかいろいろごめん;;;
372名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 03:34:42 ID:uz9YoR7r
>>369
保管庫ありがとうございます!さっそく行って見てきました!
感謝します!
373365:2009/09/12(土) 13:26:43 ID:wpGmZv1e
意外と好評っぽいので宿酔の頭で続きを書いてみた。
馬鹿だからすぐ木に登っちゃうんだぜw


さり気なく胸の下で腕を組んで精一杯強調しながら目を遣ってみる。
一瞬視線が絡んだ後、彼は目を伏せてカップをテーブルに置く。
ちょっとやりすぎちゃったかな。彼、この休暇の為に何日も徹夜して疲れてるのに。
私は寮で暢気にお喋りして、一人で舞い上がっちゃってー
「すみません、ベッド汚しちゃいました。すぐ片付けま…」
全部言えなかった。
視界が一瞬で床から天井に、彼の顔に変わる。
彼がようやく唇をはなす。息を整えながら、それでも精一杯余裕ぶってみる
「蓋、閉めないと。零れちゃってます」
「ああ、そうだな」
失敗。彼はそれを手に取ると中身を全て私の身体の上にぶち撒ける。
抗議の声を上げる間もなく、また唇が塞がれる。激しく。
その間にも彼の手は脇腹から腋、項から胸、そして下腹部から太股へと余す所なく細やかに動く。
上気した肌で温まった、ぬるつく液体と相まって、さながら大きな舌の様。
体の中と外を同時に舐め上げられるような感覚に、私はあっという間に余裕を無くす。
「ヒルシャーさん…」
身体を入れ替え、彼に跨る形になる。
彼を導こうにも先刻の行為の所為で腰に力が入らない上に、液体で滑る。
絶え間ない彼の手に身体が反応するおかげで入り口を擦るばかりでもどかしい。
そして彼のものが跳ねるたびに敏感な芽に先端が触れ、その刺激に腰が崩れる。
「ヒルシャー…さん…」
半ば涙声でようやく察した彼が身体を支えてくれる。先刻、あれほど吐き出した後とは
思えない程の硬さと熱さを持ったそれが私の中にぬるりと入ってくる。
私の身体の隙間が、びっちりと奥まで埋まる。もうそれだけで、私はあっけなく限界に近づく。
彼が身体を起こして力の抜けかけた私を支えてくれる。そしてゆっくりと動き始める。
寝室にいつもより粘つく水音が響く。
もう私は彼にしがみ付いて、切れ切れにただ彼の名を呼ぶ事しかできない。…だめ。
「ヒル…シャー…さん……」
広い胸と大きな腕で、絶頂で跳ねる私の体をしっかりと抱きとめてくれる。
液体が触れ合う二つの身体の僅かな隙間をくまなく埋め、体温が一つになる。
彼は私の中に入っているけど、私は彼の中に入ってるみたい。
そんな事を彼の腕の中で余韻と多幸感に浸りながらぼんやりと思う。ずっとこのままならいいのに…。
その幸せな一時は、私の中からの刺激で破られる。
硬さを失うどころかむしろ増したような、それによって。
そう、彼は入れたばかりだし、何より先刻の行為のおかげでかなり余裕がある。
達したばかりで敏感なままの、未だひくついてる私の中を容赦なく、ずるりと奥まで擦り上げる。
強烈な快感が背筋を這い上がる。ちょっと休ませてもらわないと…おかしくなりそう。
ともすれば途切れかける意識と、乱れる息の下でようやく言葉を搾り出す。
「あの…私、少し…」
生真面目な彼が耳朶に囁く。判ってるよと言わんばかりに。
「足りないんだろ?」
374名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 21:55:48 ID:XrPHJCBI
エロスwww
次回鈍感大王の攻めっぷりに期待www
375保管庫:2009/09/12(土) 23:27:44 ID:XrPHJCBI
個別キャラクターで登場作品の検索ができるようになりました
376名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 00:01:55 ID:jRxtajaq
>>375
乙乙
377名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 09:47:18 ID:2O2QbU1Q
ありがてええ
あんたの仕事..好きだよ
378名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 22:09:27 ID:1VBSR6EQ
10巻の表紙絵の図がすごく好きだ
二人の肌の色が違うからよけいきれいにみえるんだろうか
決して交わることのない色だよな
379名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 22:28:39 ID:B0JV3tmA
管理人さん、ありがとうございます
380保管庫:2009/09/16(水) 23:23:27 ID:PMKbceWP
「エロパロ板はもろくて不安定すぎる。保管するシステムが必要だ」

長生きできるように皆様よろしくw

公社の十日物語(第一夜)【完全版】
保管ありがとうございます。リンクは完全版の方に変更しました。
作者さんご本人なのかな?第二夜の続き投下もぜひw
381公社の十日物語:2009/09/17(木) 06:33:59 ID:GtZYn3TI
>>380
お久しぶりです。
保管庫を見て、喜んでしまいました。
つい、完全版を新規に挙げてしまいました…
追補すればよかったんですね…orz
お手数をおかけしました。

仕事が忙しすぎて、第二夜が完結してない…
読みたいと思っておられる方がいる限り、
続きを書きたいと思います。
382名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 07:25:24 ID:ZvvNOWff
神が戻られた..!!
ぜひとも第2夜を!!
383保管庫:2009/09/17(木) 23:12:48 ID:sF1ZaqgM
>>381
おかえりなさいませw お仕事お疲れ様です。
続編の投下もお待ちしてます。
保管庫はlivedoorのIDで編集できるようにしてあるので
修正などにご利用ください。自分もちょこちょこ修正入れてます。
新規ページ作成歓迎っすw
384【】:2009/09/17(木) 23:14:07 ID:sF1ZaqgM
>>323>>378
触発されて書いてみた。綺麗なイメージだよね。
385【モノクローム】:2009/09/17(木) 23:24:48 ID:sF1ZaqgM
【モノクローム】


「トリエラの肌は綺麗ね」
 シャワーを浴びるルームメイトの後ろ姿に少女が言った。
「?いきなり何よ、クラエス」
「別に。言葉のままよ」
「褒めてくれても何も出さないよ」
 褐色の肌に流れ落ちる水滴をタオルで無造作に拭きながら
トリエラは快活に笑う。バスタブに身体を沈めた少女は香草の入った
小さな布袋を手に取り、気だるげに湯気の向こうの同室者を見やった。
「あなたの肌の上には白が映えるわ」
 そう?と首をかしげながらトリエラはタオルで長い髪を拭き始める。
浅黒い腕に絡まる金の髪と白い生地のコントラストにクラエスは
目を細めた。昨夜の記憶が想起され、湯温だけではない熱さが
少女の頬を紅潮させる。
386【モノクローム】:2009/09/17(木) 23:28:23 ID:sF1ZaqgM
 昨夜彼女の腕にあざやかな対比を落としていたのは、白い肌。
ふと思い立って保管した絵を取りに行った空き部屋で
予期せず遭遇した、同室者と担当官の情事。
 はだけられ露わになった褐色の肌を辿る男の手は日に焼けてなお
白く存在を主張していた。
 夜の薄闇の中にあっても決して交わることのないその色が、男が
彼女の身体をどのように愛しているのかを赤裸々に映し出す。
薄い胸を包む大きな手が無骨な指の間に蕾を挟む様を、
湿り気を帯びた彼女の内側を探るその様を。
 男にすがりついた彼女の腕は頼りなげな月明かりにほの白く
浮かんだ男の背に絡まり、影絵のようにその形を現していた。 
「―――本当に……とても映える色合いよ」
 目に焼きついたモノトーンの情景を思い起こし、クラエスは
ひそやかな溜息をついた。 

<< Das Ende >>
387名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 12:18:43 ID:mvVdlOW2
ふおお..!
ありがとうございます
やっぱトリエラの肌は美しいよな
388名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 08:23:33 ID:PHqA9oZn
【】の人の作品は
商業誌を読んでる気がする。
・・・・・・プロ作家・・・??
389【】:2009/09/20(日) 00:20:44 ID:tIGwvmhU
レスどもw
しがないサービス業です。
ありがとう、お世辞でも嬉しいよw
390名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 22:48:14 ID:tIGwvmhU
古代エジプトの展覧会に行ったら、神への供物に
M字開脚の女神像とかミートボール付きヴルストとかがあってワロタww
3センチくらいなのにミョーに細かい再現率でww

昼「あー、これはだな、その、古代エジプト文明は性に対しておおらかで――
  いや、そもそも生殖行為と言うのは生命の神秘に関わる神聖な事柄であって……
  だからつまり豊穣のシンボルとして神に捧げられたものでだな、
  ええと、決していかがわしいモノでは……(しどろもどろ)」
鳥「はあ。なんだか太くて短いのと長くて細いのがあるのはアレですか、
  モデルになったモノによって違うんですかね」
昼「う、いや、どうなんだろうな。(赤面)
  あー、そもそも神への供物なのだから、自分の理想とする形と言うか
  何と言うか……(目が泳いでいる)その、価値観は人それぞれな訳だし」
鳥「ヒルシャーさんはどっちが理想なんですか?」
昼「いやまあその、自前のモノで満足していると言うか…
  君にも特に不満は感じさせていないようだし」
鳥「!(*`ヘ´*)セクハラですよ!」
昼「……君のはそうじゃないと言うのか?」
391名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 08:33:23 ID:Wp5at2gQ
その夜Sになったトリエラにたじたじのヒルシャー

「ううっ、トリエラ、止めて..」
「ヒルシャーさん気持ちよさそーですね(騎乗位ゆさゆさ」

「っきつくて..はあはあもうだめだ」

「まだいっちゃだめです(根本ぎゅ」
392名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 13:24:37 ID:2+ganHK9
昼「ちょ、トリエラ…っ頼むからもうイかせて……っっ」
鳥「ダメですよヒルシャーさん、私に不満は感じさせないんでしょぉ?(根元と中とダブルできゅうっ)」
昼「おおうっっ(悶絶)」
鳥「ふふ、イイ感じですよ〜。もーちょっとガンバってくださいねー」

エロエロなS顔で勝ち誇るトリエラw
393名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 08:16:02 ID:LU2cABRD
ジャン「リコ、何遊んでる。今は座学の時間のはずだ」
ジョゼ「ヒルシャーさんが腰痛で今日は全休との事です」
ジャン「珍しい事もあるんだな。まぁ…たまにはいいか、楽しめ」
リコ「はい!」
エッタ「トリエラ、ヒルシャーさん大丈夫?」
リコ「お見舞いとか行かなくて大丈夫かな?」
トリエラ「そ、そんな大した事無いから大丈夫…よ」
クラエス「トリエラがお見舞いに行ったら悪化しちゃうしね」
トリエラ「!!1!1!!」
394名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:18:41 ID:tdIIeaqz
昼(一昨日はえらい目にあったな...)

「やあヒルシャー、気分はどうだい?」
「あ、ああジョゼさん、昨日はかわりに仕事受けてもらってありがとうございました」
「いや何も。それより、これを。」
「..?なんです?これ」
「義体はそれでなくてもパワーがある、スタミナも。僕もいつも前もってこれを飲んでるんだ」
「(...!!)」
「ヘンリエッタが最近激しくてね、僕も頭を抱えていた所さ(ハッハッハ」
「(..なんでばれて!)あ、あはは..そうなんですか、(誰が言ったんだ..冷汗)」
「心配はいらない、兄さんがくれたものだから効果はてきめんだぞ」
395名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:28:22 ID:9JbhW9HD
どいつもこいつもww

辺「お見舞いだったらお口でして差し上げると喜ばれるよ(ニコ」
鳥「!!何言ってんのよヘンリエッタ!!」
辺「てジョゼさんが風邪をひいた時にそう言ってたもの(ニコ」
蔵「それは悦ぶでしょうね。(眼鏡キラン
  適度な発汗は解熱効果があるし
  スッキリして眠ってしまえば体力の回復も早いでしょう」
鳥「何冷静に分析してるのよ!」
利「そうなんだ。私もしてみようかな(イノセントな好奇心」
鳥「せんでいい!!」
利「でもジャンさんは風邪とかひかないんだよね」
蔵「それならお見舞いじゃなくてお慰めね」
辺「あ、それだったらご病気の時じゃなくてもいいものねw」
鳥「ナチュラルに会話を続けてるんじゃなーいっ!!!」
396名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 22:55:06 ID:CmSQ3N61
トリエラ 「あ、頭痛い…」
ペトラ  「あれ、どうしたのトリエラ? 頭抱えて部屋から出てきて」
トリエラ 「…聞けば分かるわよ」
ペトラ  「…? え、なになに? 秘密話?」
エッタ  「あ、ペトラ。そうだ、リッチさんは手が好き? 口が好き?」
ペトラ  「え?」
エッタ  「やっぱり無難に普通のかたちかな? まさか柔軟な身体を生かして…」
ペトラ  「な、何の話をしてるのよ!」
クラエス「見たところあの人かなり大きいわね。結構負担になるはずよ」
トリエラ 「大きいって何!?」
ペトラ  「負担って何!?」
クラエス「でもそれを奥で受け止めたら…すごいわね」
トリエラ 「すごいって何!?」
ペトラ  「ってか何!?」
エッタ  「どうしたの? 二人で部屋の前で小走りになって」
ペトラ  「いや…。ちょっとあまりの衝撃で、若干お尻が割れたよ」
トリエラ 「元からでしょうが!」
397名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 21:05:52 ID:ib+tZdQn
>>395
トリエラ「あーもーとにかく! 私はお見舞いには行かないからね!」
エッタ 「ええ〜、ヒルシャーさんかわいそう」
トリエラ「かわいそうじゃない! 大体ヒルシャーさんは
  人に心配されるとすぐ無理して元気なふりをするから、
  本当に治るまで放っておいた方がいいの!」
クラエス「元気になるとあなたが無理させたくなるものね(クス」
トリエラ「だからそっちに話を持っていくなーッッ!!」
398名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 22:03:46 ID:WfN+Z3p/
クラエス  「でも、彼が治らないと寂しいんでしょ? 身体も」
トリエラ   「…っ」
クラエス  「まぁいいわ。意地っ張りさんは置いて、私達でお見舞いに行きましょう」
エッタ・リコ 「「はーい」」
トリエラ   「ちょ、ちょっと。何するつもり? 第一、どうやって行くつもりなの?」
クラエス  「ナニをするつもりよ。彼も一日ベッドじゃ退屈でしょうし」
エッタ    「ジョゼさんにお願いすれば送ってもらえるの。それで私がリビングでお相手してるから、その間に、ね」
クラエス  「彼、相変わらずそういうの好きね。でもそろそろオフィスでするのは止めなさい」
エッタ    「えへへ〜。でもしてあげたいし、私もそういうの嫌いじゃないの」
リコ     「兄弟なのにジャンさんとは逆なんだね。でもヒルシャーさんのはどんなんだろう?」
トリエラ   「あ、あなた達…」
クラエス  「大丈夫よ。私は貴方みたいに彼に無理はさせないわ」
エッタ・リコ 「「じゃぁ、いってきまーす」」
トリエラ   「まって、私も行くから!!」
399名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:11:29 ID:ib+tZdQn
>>398
そしてヒルシャーの休みが1日延びたとさ>>394
400398:2009/09/24(木) 00:26:12 ID:udJ+Vyv8
ちょろっと思いついたので。

「あらあら、お口だけって言ってたのに盛り上がっちゃったのね」
苦笑しながらクラエスがリエラの両手を背中で押さえたまま、開いた片手でドアを少し開ける。
隙間から荒い息と肉のぶつかる音が聞こえる。
何て事だ。あの二人もそうだったのか、という妙な安堵と…もうどうしようもない事が判る。
「くすっ、またおっきくなったよ」
トリエラより小さな口、しかしその唇と舌はずっと細やかに動き、弱い所を的確についてくる。
「彼がされるのを見てるだけで、こんなになっているなんて。さながらパブロフの雌犬ね」
下着の中から引き抜いた、濡れて糸を引く指を見せ付ける。
真っ赤になって顔を背ける彼女の頬にそれを塗りつけ、そのまま器用に片手で責めながら脱がせ始める。
声を出さないように必死で耐えている彼女は普段以上に艶かしい。そして目を降ろせば…
「彼、もうそろそろみたいよ」
言われるまでも無く、普段以上の目と耳からの刺激に限界はあっけなく訪れる
「っ、くっ」
リコの舌はそれを受け止め、そして中のものまで余さず丹念に吸い取る。
唇で僕のものを綺麗にぬぐってからようやく身体を離す。
そして悪戯っぽく笑ってそのままクラエスに近づき…唇を重ねる。
その意図を僕とトリエラが理解したのは、唇を離したクラエスが舌を見せた時だった。
その上には、さっき僕がだした…モノが。
「!」
声を挙げようとしたトリエラをクラエスの唇が塞ぐ。
もがこうとするが、すぐに大人しくなり、力が抜けたようになる。
やがて二人の唇が離れ、トリエラの喉が動く。




続かないw
401名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 09:08:55 ID:FXDZJQo7
>>400
結局寝取られたのか こっちかと思ったw

ジョゼ「やあヒルシャー、大丈夫かい」
ヒルシャー「わざわざすみません」
ジョゼ「いやなに、彼女たちがせがむものだからね」
全員「お見舞いに来ました」
ヒルシャー「そうなのか、ありがとう」
ジョゼ「それじゃあ僕はリビング待っているから。ヘンリエッタ、おいで」
エッタ 「はい、ジョゼさんw」

クラエス「ヒルシャーさん、大丈夫ですか」
ヒルシャ「いや大した事はないんだよ」
リコ 「今日はヒルシャーさんがおやすみだったので、1日遊んでいたんです。
  でも座学の勉強も楽しいので、早く良くなってくださいね」
ヒルシャ「ああ、ありがとう」
トリエラ「ええとその……大…丈夫…ですか……?」
ヒルシャ「ああ、うん、まあ(赤面」
トリエラ「それじゃあお見舞いにご奉仕を」
ヒルシャ「え、ええ?!(うろたえ」
トリエラ「ちょっとあなたたち本気でやる気!?」
クラエス「そのために来たんじゃない(クス」
リコ 「経験てたくさん積んだ方がいいんでしょ?(ニコ」
トリエラ「何言ってるのよ!絶対駄目よっ!!(ドカッッ
 (ヒルシャーの上に飛び乗って所有権を主張」
ヒルシャ「ぐあっっ!!!」
402名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:19:36 ID:FXDZJQo7
>>400
ヤってるのはショゼッタか すまん勘違いだわ
403名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 22:31:04 ID:zaKcTjPc
あれ?ジョゼリコなのか?
自分の読解力のなさに嘆く

ていうか色々盛り上がってんなwww


かわいい、かわいいよヒルシャー
404名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 23:01:36 ID:FXDZJQo7
>>403
隣の部屋でヤってるのジョゼッタ…かな?
んでリコがヒルシャーのお見舞いしてるのをトリエラが邪魔しないように
クラエスがトリエラを押さえ込んでて…じゃないかな?>>400
違ってたらスマン
405名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 23:07:17 ID:Imn9rjkV
もうリレーの度が過ぎてテラカオスwww

昔キン肉マン? な鳥昼マッチもだったし
ガンスリエロパロはリレー形式が合うのだろうか?
406保管庫:2009/09/25(金) 12:47:57 ID:Y69c2mm4
思いの外盛り上がってるねー。エジプトの神様に感謝w
まだ続きそうだけど、保管庫にリレーを時系列っぽくまとめてみたよ。

メイド イン 公社【完全版】
転載ありがとうございました。投下スレが分からないので
ここか保管庫のコメントにでもお知らせいただけると助かります。
作品名一覧1へ過去スレ投稿作品の欄を設けてリンクを貼りました。

ところで過去スレとか関連スレってどこまで載せればいい?
407名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 15:21:54 ID:M9rGE8m3
>>各位
わかり難くて申し訳ない
>>404で合ってます。


>>401
そういうのあまり気にしてなかったって言うか…ちゃんと持ち主に返してるって事でw
各人それなりに「誰の物か」ってのは気を使ってるというか、口で、ってのもそういうつもりでして。
今から思えばおイタするのはクラエスだけにしといた方が良かったと反省しきり。
でも続きを思いついたので、カケラも自重せずに投下
408名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 15:24:16 ID:M9rGE8m3
口腔に、彼の味が広がる。
じっくり味わってから、ゆっくり飲み込むと身体の奥が熱くなる。
私の身体に指を這わせたままのクラエスが笑う。
「今度は私の番ね」
クラエスが身体を離すと、最後の下着を脱ぎ捨てる。そして年齢以上に豊かな胸が露になる。
同室とはいえ、彼女のそれをじっくりと見るのは初めて…よりによってこんな所でなんて。
「トリエラじゃこれは出来ないでしょ」
双丘で彼のものを挟み、ゆっくりと扱き始める。
先端に見せ付けるように舌と唇を絡める。
白く柔らかな胸は彼のもので様々に形を変え、色と形のコントラストは視覚にも強烈な刺激を与える。
「凄く熱くて、火傷しちゃいそう」
耳と目も攻め立てられた彼はあっさりと屈する。
察したクラエスが身を引いた瞬間に彼が放ち、さっき出したばかりとは思えない程の量の液体が
クラエスに降りかかる。それを身体で受け止め、力を失いつつある先端に残った雫を舌で掬いながら
私に微笑みかける。
「綺麗にしていただけるかしら?」
リコがいつから手を離していたのか気づかなかった。
私は―促されるままにベッドに上がり―、彼女を汚したそれを舐め取る。
額を、頬を、頤を、項を、胸を。その滑らかな肌から彼のものを残さず、丁寧に。
いつの間にか解かれた髪を彼女の指が弄び、私の頭を撫でる。
「上手よ、トリエラ。彼が忙しい時はこうしてた方が良いかもね。機嫌の悪い貴女の話し相手をするよりずっといいわ。それに」
不意に、指と視線を外して囁く。
「彼、女の子同士が好きなのかしら。さっきもそうだったけど」
クラエスの白い指の中で彼のものが再び屹立しているのが目に入り…ばつが悪いのか彼がそっぽを向く。
「次はトリエラだね」
「彼に負担をかけちゃダメよ…もう我慢できないみたいだけど」
彼女達の言葉はもう殆ど耳に入らない
409名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 15:24:37 ID:M9rGE8m3
「ヒルシャーさん…」
彼に跨り私自身を割り開くと、零れたものが内股を伝う。
彼のものを導き、ゆっくりと腰を落とす。
熱い感触が私を貫き、奥を突き上げる。身体が歓喜の声をあげる。
遠くなりかかる意識をなんとか持ち直し、ゆっくりと腰を動かし始める。
「もう、自分だけ気持ち良くなっちゃだめでしょ」
私の後ろから抱きついて胸の先端を弄る
「―!」
「あら、ごめんなさい」
そううそぶきながら崩れかかる私を支える。
「うーん、トリエラが無理だったら、次はまた私がお口で?」
無邪気な声に、なんとか腰を動かそうとするけど、力が入らない。
身じろぎするだけで彼のものが中をうねってかき回す。
ベッドに手をついて耐えるので精一杯、でも、彼は…私の…
「もういいわよ、リコ。これ以上したらトリエラ泣いちゃうから」
「ごめんね、トリエラ」
「でも、このままじゃヒルシャーさんも満足できないわね」
クラエスが後から開いた私の両膝にそれぞれ腕差し込む。
「な、何を」
「お手伝いするだけよ」
義体ならではの力。苦も無く私を持ち上げる。
彼にも私にも、私のものが…繋がっている所が晒され、はっきり目に入る。
「や、やめ…」
そのままクラエスが上下に動かし始める。
抜けそうな所まで上げられたかと思うと、苦しいほど奥まで入れられる。
一気に引き抜かれたかと思うと、焦れるほどにゆっくりと降ろされる。
既に限界に近かった私はあっさりと達する。

彼にされてる時なら、気遣いが有る。でも第三者に動かされてるだけに容赦がない。
絶頂に痙攣する腰を押さえ込まれ。変わらないペースで抽送が繰り返される。
むしろ、より激しく、複雑な動きで。
「トリエラ、可愛いわよ」
敏感さを増した身体は、首筋を唇が這うだけで快楽に震える。
手足は力を失い、ただなすがままに人形のようにつき動かされる。
そのなかで、私のそこだけが別の生き物のようにうねり、彼を感じ、彼を締め付ける。
ぼやけた視界の中で彼の顔と私を呼ぶ声だけが辛うじて判る。
身体の最奥で迸りを感じながら私は意識を失った。
410名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 15:25:34 ID:M9rGE8m3
他人の温もりを感じながら目が覚める。ヒルシャーさんの匂い、トリエラの匂い。
ヒルシャーさんの向こう側で眠ってるトリエラは夢見が悪いのか、眉根を寄せてヒルシャーさんに抱き付いている。
柔らかい頬をつつくと、ますますしがみ付くのが楽しい。さながら所有権を主張するみたい。
全裸の少女に両側から添い寝されてる事に気づいたヒルシャーさんがどんな顔するか見てみたい気もするけど、
昨日の今日、さすがに早朝から面倒を起こすのは気が引けるのでそっと抜け出す。

彼のシャツを拝借してリビングを覗く。
昨夜シーツをかけた時の格好のまま、ジョゼさんとヘンリエッタはソファでまだ眠ってる。
私がそこで寝るつもりだったのに、いろいろ予定がぶち壊しだわ。おかげで昨夜はやり過ぎたし。
ここでは程々にしてジョゼさんちでお泊りの筈じゃなかったのかしら。全く、この2人は。
とはいえ、その幸せな寝顔を見てると起こすのはちょっと気の毒と感じてしまうのは…やっぱり甘すぎね。
ヒルシャーさん達が起き出す前に起こしとかないと。
ヘンリエッタを揺り起こしてから、私はシャワーを浴びに行く。

リコは遅くに迎えに来たジャンさんの家へ。
そもそもお見舞いを口実に外出許可大盤振る舞いの黒幕は彼。今回のは貸しですからね?
予想以上の弟の惨状に頭を抱えつつも、明朝の事を指示して帰っていった。
口調は何時も通りで厳しいけど、抱きついたリコを撫でながらじゃ威厳も何も。
二人とも久しぶりだから、今度は彼が腰痛にならなければいいけど。

シャワーを済ませて戻ってくると、ジョゼさんも起きあがってソファに座ってる。
大丈夫ですよ。貴方の膝の間に居る、床に座ったままで抱きついているへンリエッタが何をしていたかなんて聞きませんから。
ヒルシャーさんが出てくる前にさっさとシャワー浴びてきてください。
何ヘンリエッタを抱えようとしてるんですか。いいから2人別々に入ってください。

寝室を覗くと、こっちも取り込み中。泣いたり怒ったりしてるトリエラをヒルシャーさんが宥めてる。
…昨日はやりすぎちゃった。2人ともごめんなさい。
でも支度はしとかないと。
トリエラだけに聞こえるよう、ごく小さくノックしてサインを送る。CQBでスロートマイクを叩くように。
彼女が即座に、彼に気づかれないようにドアに目を走らせる。さすがね。思いっきり睨んでるけど。
彼には聞こえないように状況を伝えると、軽く頷いて彼の胸にしがみ付く。
そして背に回した腕を伸ばし、ベッドボードを爪で軽く叩いて「了解」のサイン。
戦技教官や義体技師がこんなことに使ってると知ったら、どんな顔をするやら。
ようやく落ち着いた彼女を彼が優しく抱きしめる。ちょっと妬けるかな。

朝食の支度をする。ドイツ式だと私には味気なさ過ぎるし、彼女のご機嫌の為にも紅茶の用意。
支度がちょうど終わった頃にジャンさんも到着。…2人とも殆ど寝てないんじゃないかしら。
せめて何か食べていけば、と薦めるけどジャンさんはリコを降ろしてそのまま出ようとする。
それでは身体が持ちませんよ。リコとの「一緒に朝食」攻撃であっさり陥落。
口には出さなかったけど、やはりきつかったのかしら。
とはいえ、これで7人。私はいいとしても6人。どうしようかな。

…ジョゼさん、椅子が無いからといってヘンリエッタを膝に座わらせるのはどうかと思います。
ヘンリエッタもお尻をくねらせない。リコも真似して座らない。
トリエラ、貴女はさすがに無理があるから。
ジャンさんヒルシャーさん、羨ましそうな目で見ないでください。今食べていいのは朝食だけです。

食後のコーヒーもそこそこに、見送りのリコに軽くキスを残してジャンさんが先に出て行く。
公社での彼の印象が強かったから、初めて見た時はそのギャップに衝撃を受けたものだけど。
トリエラも彼のネクタイ締めたりコーヒーのお代わり淹れたりと、機嫌もすっかり直った様子。
問題は…ここが他人の家で、しかも平日出勤間際という事を理解してるかどうか疑わしい2人ね。
2人とも昨夜から変なスイッチが入りっぱなし。

書類上と齟齬が出ると面倒なので私達はジョゼさんの車。
前席に座ろうとするヘンリエッタを後席に押し込む。恨めしそうな目で見ない。これで事故られたら2課は開店休業よ。
車のドア越しにヒルシャーさんと数言交わしていたトリエラが戻ってきて前席に座る。彼に続いてジョゼさんが車を出す。
彼の体調を気遣ってたのは判ってるけど、からかわずには居られない。
「いってらっしゃいのキスは無し?」
411メイド イン 公社:2009/09/25(金) 20:53:44 ID:0kiU0af+
>>406
お手数をおかけします。
メイドイン公社は、
ガンスリンガーガール 3人目の義体
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115286133/l50
のスレで書き始めて、
ガンスリンガーガール 4人目の義体
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178375722/l50
のスレで完結しました。
よろしく整理保管をお願いいたします。<(_ _)>
412名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:42:02 ID:X/m/Q/ey
続き乙乙〜ww
保管庫のリレーを修正してきたよ。
ついでに過去スレとかのページも。
413名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 21:40:43 ID:2cz4ISta
ツンデレジャンさんに痺れた

クラエスの実況最高だよ
414名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 10:13:54 ID:tMvD77Tk
>>407
ゴメン ヤっちゃってるのかと思ったんだわ
読解力がなくて申し訳ない
続き乙w クラエスの実況いいわ〜w

>>410
泣いたり怒ったり宥めたり

トリエラ「ひどいですよヒルシャーさん!何で断らないんですか!」
ヒルシャ「いや無下に断るのも彼女らを傷付けるかと…
  と言うか腰が痛くて逃げられなかったし(オロオロ」
トリエラ「そんなこと言って、他の子のテクにも興味があったんでしょう?!」
ヒルシャ「そ、そういう訳では…(ギクギクッ」
トリエラ「…どうせ私はリコみたいに上手くないし(涙ポロ」
ヒルシャ「いやそれはその…(確かにリコは上手かったな
  いやでも!それは僕も君に教えてない訳だし」
トリエラ「クラエスみたいに胸でなんかできないし(グスグス」
ヒルシャ「ええとその…(これはフォローのしようが…(汗々」
トリエラ「でもっ!ヒルシャーさんは私のものなんですからねッッ!!(ギュウウウッッ
  (思いきり抱き付き」
ヒルシャ「ト、トリエラ……痛たッッ!!」
415名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 11:39:22 ID:F5oYO22z
>思いきり抱き付き

・・・昼、ご愁傷様・・・(合掌)
義体のパワーで全力でベアハッグされたということは、全治半年くらいかな?
いや一生車いす決定か?
とりあえず背骨はイっちゃったなwww
416名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 12:56:05 ID:tMvD77Tk
>>416
誤)ヒルシャーさんは私のものなんですからねッッ!
訂)ヒルシャーさんのフラテッロは私なんですからねッッ!

>>415
公社の人間には本気が出せない…ハズw
417名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:35:55 ID:A82lu/rX
メイドイン校舎 書いた人天才だな 文才あるなと思う。
418名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:35:06 ID:zKipGomj
保管ありがとうございます
とはいえ見返すと誤字脱字遺漏表現等々で修正したい…orz

でもってクラエス語りが好評で歓喜…という訳でまた調子に乗って書き書き。
なかなか進まないので自分に喝入れの為に出来たトコだけ投下
非エロ部分が冗長なのとキャラ作りすぎなのは仕様ですorz
419名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:35:25 ID:zKipGomj
いつもより少し大股の足音。
さっき出て行ったばかりのトリエラがドアを乱暴に開ける。
荷物を放り出すとベッドに突っ伏す。何が起きたかの想像はつく。
彼女のことだから、彼の前では軽口の一つも叩いて余裕な振りをして別れたんでしょうけど。
「彼、出張でも入ったの?」
「…そう。よく判ったわね」
「ヘンリエッタとリコが慌てて出て行ったわ。でもジャンさんは予定だと課長と会議で出張のはず」
「慌てて資料をかき集めてたわ。前泊だからすぐ出るんですって」
「現場の指揮官はジャンさんだもの。それに会議ならジョゼさんよりヒルシャーさんの方が適任だわ」
「大した任務じゃ無いはずよ。2人で十分なんだし」
「ジャンさんが面倒な会議を嫌がったって事? 彼、そういうの嫌いだものね」
「何で交代okしちゃったのかしら。任務の方がマシだわ」
「貴女の休暇まで台無しにしたくなかったんじゃないかしら」
「…同じ事を言われたわ。何もかもお見通しね、クラエス先生」
一緒に居たいのは判るけど、ヒルシャーさんは貴女に怪我させたくないのよ。
ジャンさんも指揮官として消化試合でエースを消耗させたくない。
貴女は人を庇って前に出すぎるから。ほんと愛されてるわね、トリエラ。
「たまたまよ。出張の他にも、予想も有ったし」
「何よ」
「彼の入院。誰かさんがおねだりしすぎて彼の背骨が疲労骨せt」
飛んでくるアウグストゥスを片手で受け止める。
「もっとへこんでるかと思ったけど、割と元気そうね」
「…ごめんね、クラエス」
「いいのよ。貴女が暗いと、私まで気が滅入るもの」
トリエラがのろのろと起き上がって着替え始める。
ジャケットをハンガーに掛け、ネクタイを外す。
パンツを吊るすと、すらりとした足が露になる。
「はぁ…」
ベッドに腰をかけて靴下を脱ごうとした所で…手が止まったまま。
隣に座り、その細い肩に手を掛けて顔を覗き込む。
「今日は特に暗いわよ、何か他にもあったの?」
「…何もないわ」
これは処置無しかな。
420名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 15:35:47 ID:zKipGomj
嘆息しつつ、何かかける言葉を捜そうと目を泳がせる。
その目が白いシャツと褐色の太股の境界で止まる。
裾から覗くのは白いレースをあしらった大人びたデザインのショーツ。
同室の私も知らないもの。彼女はこういった傾向の物は持って居なかった筈
「素敵ね、それ」
「ちょ、ちょっと何処見てるの」
裾を押さえて隠そうとする。声が少し上擦ってる。
今夜をよっぽど楽しみにしてたのね。それをキャンセルなんて。酷い人。
同情する反面、彼女の反応に嗜虐心が持ち上がる。
「何時の間に買ったのかしら。これで、彼に迫るつもりだったの?」
「そんなつもりじゃ…、これはプリシッラさんとお店に…その、無理やり押し付けられて…」
「嫌々穿いてたって訳? それもヒルシャーさんとお泊りの時に」
上目遣いで見たまま、顔を赤くして黙ってしまう。可愛い。
だめ、止まらない。
「ほんとヒルシャーさんは酷い人ね。トリエラに火をつけてといて放置なんて」
「そ、そんな事無いわよ、彼は仕事で…」
「優しいのね。でもその強がりは何処まで本当かしら」
「ど、どういう事かしら」
「こんな夜は、大抵、自分でしてたでしょ。気づいてないとでも思ってたの?」
トリエラの顔はもう真っ赤。
「すぐ近くであんな押し殺した、切ない声出されたら…とても眠れないわよ」
「お願い、ヒルシャーさんには黙ってて」
トリエラがすがりつく。脱ぎかけの襟元から見えるのはショーツとお揃いのブラ。
これで迫られたら大抵の男は一撃ね。ヒルシャーさんが羨ましい。
「我慢できなくて人前でもしちゃう、えっちな女の子って事を?」
「……」
俯いて私の胸に頭を押し付ける。私の腕を掴む指の力が僅かに増す。
「さぁ、どうかしら? 」
金髪を弄ぶ。私も髪には自信が有るけど、彼女のそれは電灯の下ですら金糸の様。
「お願い、何でもするから」
薄っすらと涙を浮かべながら哀願する。
そういう顔と言葉はヒルシャーさんだけにしておきなさい。
でないと…
「一つ、方法があるわ」
私はそっと眼鏡を外してテーブルに置く。
トリエラの細い頤に手を掛けて親指を柔らかな唇に滑らせる。
彼女は抵抗しない。されるがままに私の次の言葉を待つ。
「貴女と私の悩みを解決する方法が」
貴女の寂しい身体と、私の睡眠不足と、…私のちょっとした望みを。
ごめんね、トリエラ。そしてヒルシャーさん。
私は彼女の唇を奪うと、そのままベッドに押し倒す。
421名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 02:19:02 ID:LCRVvzPX
投下乙 百合は注意書よろしく
できればカップリングも明記してほしい
422名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 19:47:53 ID:Hp0zG1ZU
クラエスえろすぎるよクラエス
423名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 00:40:24 ID:RgW+Zkkt
乙ですw ああトリエラがクラエスの慰みモノにw
424名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 15:40:30 ID:4iQwUBF5
怪我はないかとか言いながらスカートをめくりふとももをなでまわすヒルシャー
何度読んでもあのシーンは変だww

トリ「ただいま…」
ヒル「おかえりトリエラ」
トリ「本部に戻りましょう」
ヒル「あ、ああ。 おい…顔色が…」
トリ「何でもありません」
ヒル「!血の匂い…」
トリ「そうですか?」
  バッ!!
トリ「!!」
ヒル「何だこれは!?血の跡なんて、どこで…!!」
トリ「急に生理が始まっただけです、心配ありません!て言うかいきなりスカートめくらないでください!!
  ケガの確認の仕方としておかしいでしょそれ!?」
425名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 17:51:58 ID:6ptPEyFq
ヒルシャさん鼻ききすぎですww
ヒルシャのわかめ(髪)をいじくりまわすトリエラ
426【】:2009/10/04(日) 23:55:28 ID:ojH8mApn
割り込みごめん。
さくら板に鳥昼親子とエルザの話を投下してきたよ。
427名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 00:48:32 ID:7TlVvZwH
無断転載倉庫に転載願いがきてるな
428保管庫:2009/10/05(月) 21:39:43 ID:gVhEiRP7
>転載願い
あの膨大な作品数を一本化って…たすけてド○えもんT▽T
いちねんくらいかかってもイイデスカ?;;;

整頓の仕方をもう一回考え直さんとならんかなあ…
ホントはジャンル分けとかもしたいんだけど。
自分のSS書いてる暇がなくなりそうww

各作者様、作品を転載していただけると大変ありがたいですw
できたらよろしくお願いいたします!
(つか一番めんどくさいのはキャラ検索だったりする…)
429保管庫:2009/10/05(月) 23:09:21 ID:gVhEiRP7
改めて転載倉庫見てきたらめまいがしてきた……;;;
とりあえず保管庫に『他スレッド投下作品一覧』のページを作ったので、
転載していただいた時にこちらにテンプレを貼っといていただけると助かります。

自分も仕事の合間ぬって作業するつもりではいますが、
さすがに倉庫の丸ごとお引越しは一人では荷が勝ちすぎるんで
どなたか手伝っていただける方がいらっしゃったら、どうかよろしくお願いいたします。
430名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 01:20:58 ID:hYaLL0zy
見てきた

…うん、あれを全部wikiに転載するのはキッツそうだな
手伝いたいがwikiの編集とかわけわからん。

とりあえずダウンローダーでダウンしてあったtxtファイルをzipでupしてみる
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/42863.zip&key=無断転載
431保管庫:2009/10/06(火) 09:57:05 ID:26G/RXk+
ありがとうございます! ぐおお…ファイル数の多さに立ちくらみが。

>wikiの編集
・livedoorのIDを取得/ログイン
・メニューバーの『新規』から新規ページ作成画面へ
・「タイトル」欄に作品名(ページ名)記入
・編集画面にテキストをコピペ
・編集画面の上下にある「保存」のどちらかをクリック
   で、新規ページ作成完了。

編集(更新)は
・編集するページを開く
・メニューバーの『編集』から編集画面へ
・「タイトル」下の「保存」わきにチェックボックスがあるので、ここをチェック↓
  (□更新日時をスキップ(最近更新したページや検索の結果に反映されなくなります)
・編集画面に更新内容を入力
・編集画面の上下にある「保存」のどちらかをクリック
   で、更新完了。

テンプレは
      タイトル//登場キャラ
          //作者名//シリーズ名//投稿日

編集上の注意点として
*行頭が「半角スペース」だと、次のエンターまで罫線で囲われてしまう
*破線(----)も、次のエンターまで罫線で囲われてしまう(全角はOK)
*「ページ名」には [] <> <> の括弧が使用できない
  (ページ名としては登録可能だが、リンクができなくなる)

*リンクは、[[GUNSRINGER GERL]] のように [[]] でページ名を括る

こんなところでしょうか。
432保管庫:2009/10/06(火) 09:58:37 ID:26G/RXk+
あと、エロパロ保管庫は21禁にしてあるんだよね。

それでもって、さくら板の技術部保管庫もあるから、
もし「一本化」ってことなら

『社会福祉公社技術部保管庫』に全年齢対象の作品を転載させてもらって、
エロパロ保管庫には年齢制限のある作品だけをまとめて

技術部保管庫からリンクさせてもらうようにした方が良いような気がする。


とりあえずエロ(転載倉庫でLemonとジャンル分けされている作品)から転載するか。
433保管庫:2009/10/07(水) 15:24:40 ID:XfueeNkc
「無断転載倉庫 転載物目録」のページを作りました。
とりあえず2003年の投下分を書き込んであります。テンプレにお使いください。
(無断転載倉庫さんのデータは活かしたいので、テンプレを一部変えてあります)

題名 //登場キャラ
//作者 ///シリーズ名// 種別 //日付

保管庫に転載した作品は、他スレ投下作品一覧のページにテンプレを貼ってあります。
434名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 21:25:20 ID:yyMQwc6t
トリヒル神作者さまがファイル整理で苦労されている..!!
俺も手伝おう^^
そのぶん新作待ってます!
435名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 23:14:33 ID:ZTVhFnil
しかし、半端無い量だな…
436保管庫:2009/10/09(金) 00:06:04 ID:zlfyCWYM
ありがとうございますううううううTT
さすがにあれは一人ではどうにもならない;;; 助かります!!

とりあえずさくら板の技術部保管庫さんはお返事待ち状態なので
転載倉庫にある(adult)表示の作品だけエロパロ保管庫に転載しておこうかと。
先にテンプレをなんとか作っちゃおうと思ってます。ご利用くださいませ。
437保管庫:2009/10/09(金) 00:09:46 ID:zlfyCWYM
お礼の品は今日のところはこんなもんでご勘弁を。
テンプレ作業が終わったらまた書くから;;;ネタはあるのに…TT


【解説】


リコ「ア〇パンマンっ そこはダメ〜よ だ〜いじなト・コ・ロ♪
   ソーセージ ミートボール お〜いなりさ〜〜ん♪」


エッタ「ジョゼさん、リコの歌ってる歌って、どういう意味ですか?」
ジョゼ「あー、うん。それじゃあ教えてあげるから今夜僕の部屋に来なさい」
エッタ「はい♪」


ヒルシャ「トトトトリエラっあの歌はだなっ……」
トリエラ「歌詞の解説なんかしないでくださいね。軽蔑しますよ」
ヒルシャ「え?そそそそれじゃ君はあの歌の意味が分かって……??」
トリエラ「知りませんッッ!!」


クラエス「平和だわ……」


<<だすえんで>>
438名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 10:25:52 ID:Ho3u+adq
新作が..みたい
439保管庫:2009/10/11(日) 22:10:48 ID:YXBe1t9F
あれ?【解説】ってもう投下してたっけ?
友人の娘ネタをカキコしただけのつもりだったんだけど…
ごめん、徹夜仕事で頭回ってなかった。
新作、もうちょっと待ってやってください;;;
保管庫のテンプレ作業やりながらは書けないTT


あ、転載倉庫のテンプレ、全てできました!
さくら板の技術部保管庫の管理人さんのOKが出ましたので、

全年齢対象作品 → 技術部保管庫へ
(adult)表記の作品 → エロパロ保管庫へ

と言う形で転載していこうと思います。

助けていただける方がおられましたら、マジでよろしくお願いいたします。

この際、テキストさえ張っといていただければ、テンプレの書き込みは自分がやります。
(勿論テンプレも貼っていただければ大変にたすかるのですが;;)
ページ名(タイトル)が合っていれば、自動的にリンクされるように設定しておきましたので。
なお、エロパロ保管庫に転載する予定の作品(adult表記の作品)は
『無断転載倉庫 転載物目録』に貼ってあります。

<wikiの編集>
・livedoorのIDを取得/ログイン
・メニューバーの『新規ページ』から新規ページ作成画面へ
・「タイトル」欄に作品名(ページ名)記入
・編集画面にテキストをコピペ
・編集画面の上下にある「保存」のどちらかをクリック
   で、新規ページ作成完了。


これだけだから。おねがいします〜〜。一人で581作品も転載するのは無理〜〜〜TT
440名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 22:55:46 ID:2OJNhEbm
> 581作品も転載する
小ネタを分類上で外してはどうかな?
例えば5Kb以下は別枠掲載ってことにすると、1/10ぐらいで済むよ
小ネタは今後余裕が有る時や有志が転載するってことでど?

Topに一言おことわりを入れればおk
一番怖いのは途中で挫折したり、中途半端になることだから
441保管庫:2009/10/12(月) 00:18:50 ID:5tClCzTf
あー、それは助かる。
転載倉庫でSnippet(掌編)に分類されているのが404作品だから。

じゃあ、まずはnovelette(中篇以上)、Vignette(短編)とされている作品から転載。
後はのんびりやるってことでいいかなあ。
・・・とにかく今夜はもう寝る。目玉がケイレンしててマジでつらい。おやすみ〜〜;;;
442365:2009/10/12(月) 23:15:34 ID:IKPBY+ff
保管庫の人、乙乙です。

しかしコレ、ちょっとやってみたけどホント手間なんだな。頭が下がります。
でもってタイトルとか作者名とかシリーズとか、保管庫の中の人の手を煩わせるぐらいなら、
やっぱ入れといた方がいいのかな。

その一方で自分の書いた奴の誤字脱字遺漏稚拙な表現が気になってダメだorz
やり方判ったからこそーり直そうかな。 左の更新履歴でバレちゃいそうだけど。

とはいえ何も無いのは寂しいので、枯れ木も山の賑わい、と言い訳して
>>373の続きが上手く書けずに放置してたその後を投下。
443365:2009/10/12(月) 23:20:12 ID:IKPBY+ff
明るさで目が覚める。今何時だろ…。
…あ、そのまま寝ちゃったんだ。軽く自己嫌悪。
身体を起こして見渡すと、ベッドはぐちゃぐちゃだし服は脱ぎ散らかしたまま。
元凶のボトルも部屋の隅で転がってる。
私の身体も、う…まだおなかに感覚が残ってる…。それに…
腹いせにつついたのが効いたのか、ヒルシャーさんも目を覚ます。
「おはよう、トリエラ」
「おはようございます。じゃないです。ヒルシャーさん」
強い口調に、まだ少し呆けたようだった顔が素に戻る。
ヒルシャーさんの頭の横に手を着いて上から睨む。
まだよく判ってない彼は、腕を伸ばして私の頬に触れてくる。
「すまない、昨日はつい…。身体は大丈夫か?」
その優しい感触に、思わず緩みかける顔を引き締める。
「それもそうですけど。これ見てください」
べっとり付着した、いろんな粘つく液体が乾いた所為でごわつき酷い事になってる髪を示す。
「もう、ヒルシャーさんがあんなにするから」
「元はといえば君が…」
「洗うの大変なんですからね」
「…すまない」
拗ねた視線と、昨夜の行為の自責の念にかられたのか彼は赤面する。
その落ち込みっぷりがおかしくて、思わず笑みが零れてしまう。
くすくす笑いながら、報復とばかりに彼の髪をくるくる弄る。
人目もあるけど…身長差が大きいから、こんな事ができるのはベッドの上だけ。
しばらくされるがままだった彼が、急に起き上がる。
そのまま裸の私を抱きかかえるや否や、ベッドから降りて部屋を出る。
驚いて足をばたつかせながら彼の首にしがみ付き、口を尖らせて問い質す。
「何するんですか!」
彼が少しはにかんで答える
「僕が洗うよ」
444365:2009/10/12(月) 23:20:33 ID:IKPBY+ff
浴室でそっと降ろされる。
腰に力が入らない所為もあって少しよろけ、彼にしがみ付く。
半分位はわざとだけど、もう半分は確実に彼の所為。上目遣いで睨む。
無言の抗議に彼は恐縮しつつも抱きとめてくれる。
そしてどちらからとも無く唇を寄せる。そういえばこれがモーニングキス。
一々やりあってからでないと、キスひとつ出来ないのかとは思うけど…これが私達なんだと思う。
彼の腕の中でそっと唇を重ねてるうちに…昨夜の残滓がゆっくりと伝い落ちる。
少し粘ついた雫が内股を這う、その感覚に思わず身体を離してしまう。
つい、それに目を走らせてしまい…私の肩を抱いたままの彼もつられる…気づかれちゃった。
一瞬視線が絡むけど、お互い気まずくてすぐに逸らしてしまう。
あれだけ注がれたのだから仕方ないけど。ほんと、大丈夫な日でよかった。
私の褐色の足を伝い落ちる、白濁した雫。
昨夜私の中に放った液体の行方をぼんやり観察していた彼も、それが踝を過ぎ床に着いた辺りで
ようやく浴室に来た趣旨を思い出したらしく、私の肩から手を離す。
浴室に水音が響き、湯気が漂う。軽く流した後、彼が指示を出す。
「そこに座ってもらえるかな」
「はい」
私がよく泊るようになってから、ここには女性向けの洗髪料も置いてある。
全て寮に置いてあるのと同じ銘柄なのは…ここを使うのは外泊の時だけじゃないから。
ヘンリエッタは時々、明らかに違う香りを漂わせてるけど…指摘するのも気が引ける。
とはいっても、何も言わないけど多分クラエスには気づかれてる気がする。
後ろに座った彼がぎこちなく洗い始める。
「痛かったりしたら言ってくれ、こういうのは慣れてないんだ」
「それはそうでしょうね」
元から期待してませんから。
それでも、彼は何時もの生真面目さで洗い続ける。
彼が泡立った指でごわついた私の髪を丁寧に解し、優しく梳る。
公社で理容師や看護師に洗ってもらった事は何度も有るけれど、そういった事とは違う。
欲しい所には届きそうで届かない、もどかしい感じがするけど、ずっと心地よい。
ふと、彼に初めて口でした時も、彼からすればこんな感じだったのかと思って僅かに赤面する。
次第に慣れてきた手つきになってきた彼が湯で髪を流す。
「これで大丈夫かな。トリエラ、どうだい?」
ちょっとした達成感なのか、少し明るい彼の声。
その声とは裏腹に、私はずっと触れていた彼の指が離れる事による微かな喪失感を味わう。
もう綺麗になっているのは判ってる。
彼にそれを示すために振り向いて微笑みながら髪に指を通す。ほっとした表情の彼。
だけど。昨日から私は少しおかしいのかもしれない。
唇は理性と裏腹に、感謝の言葉を紡がなかった。
「髪だけしか洗って頂けないんですか?」
445名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 23:32:10 ID:x+SnSCbN
ブラボー!
このシリーズ好きです。二人のセリフが官能的ですげえいい。
446保管庫:2009/10/13(火) 00:28:18 ID:v8Jj6XRN
GJ! ありがとう、おかげで元気が出ましたw
365氏のシリーズ大好きですw続きもぜひよろしくw

転載作業ありがとうございました!助かります〜〜T▽T
転載用テンプレは『無断転載倉庫 転載物目録』と『作品名 総合一覧』
に作ってあるものを、よろしかったらコピペでお使いくださいませ。

編集・訂正は
・「タイトル」下の「保存」わきにチェックボックスがあるので、ここ↓
(□更新日時をスキップ(最近更新したページや検索の結果に反映されなくなります)
をチェック しておけば更新履歴に残らずに訂正できますよ〜〜。
447保管庫:2009/10/14(水) 00:15:49 ID:NKqbi2B1
技術部保管庫のほうも全てテンプレ作業終わりました!!!
一週間でよくがんばったぞ自分。これで自分のSSが書ける……TT

<転載作業にちょっと便利な機能>
livedoor IDでログインした後、『GUNSRINGER GIRL?』のような
まだ作成していないページのページ名横の「?」をクリックすると、
そのタイトルで新規ページ作成ができます。

そしたらテンプレとテキストをコピペするだけですみます。
……ちなみに今日発見しました。もっと早くわかってりゃー;;;
448名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 23:12:22 ID:srjagv4/
ようやく【】氏の鳥昼がおがめるんだな
ともかく分類作業ご苦労様でした
以前よりも見やすくなり、なによりSSがもっと楽しめるようになりました
感謝です。^^
449【】:2009/10/15(木) 23:35:15 ID:tjEyLjhf
ガンスリ好きな方々に保管庫を利用して楽しんでいただければ幸いですw

転載作業をお手伝いくださってる方、新作待っててくださった方に感謝を込めて。
さくら板に書いた親子ップル話がエルザに乗っ取られちゃったので
ヒルシャーさんの散髪から鳥昼カップル話をもう一本。
>>415 >>416 で書いてみた。エロなしでスマン。
450【五分間の休息】:2009/10/15(木) 23:37:07 ID:tjEyLjhf
【五分間の休息】


「この間の件は確認作業が終わったんですか?」
 少女の唐突な問いに男は立ち止まり、戸惑いつつ答えた。
「ああ。……誰から聞いたんだ?」
「聞いたわけじゃありません。ヒルシャーさんが髪を切ってきたからです」
 榛色の瞳をしばたたかせる担当官に少女は笑う。
「あなたが髪を切るのはいつも仕事が一段落ついた時でしょう」
「よく見ているんだな」
「それはまあ、自分の担当官の事ですから」
 感心したように言う男に少女は取り澄ました顔で答えるが、褐色の頬は微かに赤い。
そんな自身の反応を取り繕うように少女は担当官に問う。
「――髪を切ると気持ちが良いものらしいですね」
「ああ。気分転換にもなる」
「経験してみたい気もしますけど、私の場合切ってしまったらそれきりですからね」
 私の服装では髪を切ったら男の子と間違えられそうですし、と冗談めかして言う
スーツ姿の少女を男は眉根を寄せて見つめた。
パートナーとして仕事を始めた数年前から彼女の外見は本当に何一つ変わらない。
身体の八割が人工物である義体。こんな些細なことでも、彼女の存在の特殊さを
再確認させられる。
451【五分間の休息】:2009/10/15(木) 23:37:57 ID:tjEyLjhf
 生真面目な男の苦悩の表情に少女は微苦笑を浮かべた。
「そんな顔をしないでください。私は結構この髪が気に入っているんですよ」
 髪をとかす感触や髪型を変える楽しみも味わえますから、と続ける少女に手を伸ばし
男はそっと滑らかなその髪を撫で下ろした。一瞬驚いたように顔を上げた少女は、
心地良さげに微笑み瞳を閉じる。
「……それにあなたがそうして髪を撫でてくれる感触も、気に入っているんです」
「――そうか」
 一回り半以上の年齢差がある少女の髪を撫でる男の姿を目にする者がいれば、
生徒をねぎらう教師あたりと見るだろう。男が示す不器用な愛情表現を少女は
からかう。
「――ああでも、この姿で不満があるとすれば、外でキスすることができないこと
ですかね。あなたが通報されてしまうでしょう」
「……残念ながら、今日は僕の部屋に寄っている時間はないんだ」
「仕方ないですよ」
 ローティーンの外見を持つ少女は本来の年齢に相応しい大人びた笑みを見せる。
男は短く周囲の様子を確認すると、少女を柔らかく抱き寄せた。
「―――ヒルシャーさん?」
「……抱き締めるくらいなら通報はされないだろう」
「時間はいいんですか」
「五分なら問題ない」
「…そうですね」
452【五分間の休息】:2009/10/15(木) 23:40:59 ID:tjEyLjhf
 人気のない街角で思いがけず男の匂いに包まれ少女は目を細めた。堅いドイツ人
にしては随分と大胆なその行動は、男もまた少女との会瀬を惜しんでいることの
現れだろう。
 男の背中に少女の細い腕が回されかけて、だがふとその動きを止める。
「……もうひとつ不満の種を思い出しました」
「うん?」
「あなたを思いきり抱き締めることができない事です」
 素手で人が殺せる義体の筋力では、危険すぎますものね。
そう呟いた少女の身体を男の腕がきつくかき抱いた。ふたまわりも小さい華奢な身体が
折れてしまうのではないかと思われる程に、強く。
「……っ」
 身体が軋むような圧迫感に少女はやや苦しげに顔をしかめる。けれど頑強な骨格は
人の力で折れることはない。少女は両腕を下げたまま男の強い抱擁を受け入れた。
痛みはすぐに消え、男の腕と体温だけが少女の感じる感覚となる。
 恋しい相手を抱き締めたいと望むのは、相手の存在を確認したいという欲求と
自分の愛情を相手に伝えたいという願望故だ。
 存在の確認はこうして彼の抱擁が与えてくれる。自分の愛情は彼に伝わって
いるだろうか。身じろぎすることも叶わないほど強く抱きすくめられた腕の中で、
少女は精一杯自分の頬を男の胸にすり寄せた。
 互いの想いを確認しあって以来、男は公社の中では少女の髪にすら触れようと
しない。礼儀正しい距離を縮めることができるのは公社を離れたほんの短い
時間だけだ。
 平均的な心拍数よりやや早い男の鼓動。そして規則的に時を刻む腕時計の音が
少女の耳を刺激する。
「………ヒルシャーさん…時間が……」
「まだ五分経っていない」
「でも……」
「まだ大丈夫だ」
「はい…」
 少女の声をさえぎる男の言葉はどこか子供じみている。あるいは真面目一辺倒な
ドイツ人のことだから、本当に時間を計っているのかも知れない。

 日常にまぎれて過ごすなら五分は呆気なく通り過ぎてしまう時間だ。けれどこんな風に
静かに味わうならば、五分は以外と長い。
 じんわりと沁みる男のぬくもりを感じながら少女は短い休息を堪能した。


<< Das Ende >>
453公社の十日物語:2009/10/16(金) 19:41:31 ID:KN9Rzuie
保管庫作業お疲れ様です!
昔のSSを読んで、ようやく充電完了!
今後とも、皆様と共に、ガンスリワールドの一翼を担わせてください。

http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/%b8%f8%bc%d2%a4%ce%bd%bd%c6%fc%ca%aa%b8%ec%a1%ca%c2%e8%c6%f3%cc%eb%a1%cb
の続編です。

エマヌエーラは、自分の立場が、ジャンの専属娼婦として維持できればそれで良かったのだが、
リコという可愛らしい教え子を持つことで、欲が出ていた。
実際、普通に、勉学をリコに教えていても、リコは、優秀な学生であっただろう。
まして、リコには、ジャンのために、『役に立ちたい』という大きな学習目標があった。
懸命に教わったことを覚え、それを実践に生かそうと考える健気な少女に、
エマヌエーラが心を動かされたのは、当然のことだったかもしれない。

「リコ、あなたは、自分が嫌でも、相手がそれを望めば、受け入れるのかしら?」
「えっ、相手というのは、ジャンさんのことでしょうか?」
「そう、やはり、彼だけのために、あなたは、生きているのね。」
「そうなんでしょうか。」
「そう見えるわね。
最後のレクチャーをしてあげる。
女の子はね、自分が好きだと思った人に、自分の命を懸けて尽くしなさい。
それで、ダメなら、もともとそういう人生なんだってこと!
私のように、大人になったら、自分を好きだと言い寄ってくる男達に、
自分の愛を分けてあげるようになるんだから。」
「はい、ありがとうございました。」
「いい子ね。そろそろ、戻りましょうか?彼も、一人で眠るのは、寂しいでしょうから!」


リコは、紅茶を啜りながら、少し大人びた感じの声で話し続けた。

「それで、エマヌエーラさんからのお話は終わったの。
その後、あの人は、ベッドに戻るとき、何にも着ないで、
そのままジャンさんの横に添い寝したんだよ!
大人の人って、大胆なんだね。
パンツぐらい履くかと思ったのに。」

クラエスが、暗闇で眼鏡をきらりと光らせて、注釈を入れる。

「リコ、彼女はプロの娼婦なのよ。シャワーを浴びた後、男の横に寝る理由は何かしら?」
「それは、SEXの続きをするってことでしょう?」
「半分正解!問題は、下着を身につけずに寝る理由よ。」
「うーん、それは、わかんない。」
「はい、クラエス先生!」

ヘンリエッタが、元気の良い返事で手を挙げる。

「はい、ヘンリエッタ君。君の答えを聞こうか?」
「あのね、ジャンさんは、まだ、エマヌエーラさんを抱きたいと思ってるはずでしょ?
だから、下着を着けるより、裸のままの方が、ジャンさんが喜ぶと思ったからじゃないかしら?」
「ちがいます!もっとプロ意識で考えなさい!」
「はい、クラエス教授!」

トリエラが、挙手をする。
454公社の十日物語:2009/10/16(金) 19:44:07 ID:KN9Rzuie
「どうぞ、トリエラ君。君の考えは?」
「ジャンさんは、エマヌエーラ嬢に対し、
口内に1回、膣内へ2回ほど射精していることがわかっています。
このことから、通常男性の体力からすると、ほぼ、満足している状態と考えられます。
したがって、裸のまま眠ることが、4回目の続きを目的としているのではないことが予想できます。
しかし、ジャンさんは、そのまま眠ってしまったことから、エマヌエーラ嬢のプロ意識からすれば、
起きた時にジャンさんがどう思うかということです。
シャワーを浴びるというのは、ジャンさんのためではなく、
むしろ、汗と精液でべた付いた自分の身体をリセットしたいという女性側の欲求で、
ジャンさん側の欲求を満たすための行動ではないはずです。
しかし、下着を身につけて、朝目覚めれば、ジャンさんは、当然、
彼女が、シャワーを浴びてセッティングし直したことに気がつきます。
でも、下着を着なければ、ずっと自分の傍らで眠っていたということをアピールできるのではないでしょうか?
もしくは、シャワーを浴びたことに気がついていても、
ジャンさんも下着を着けていないという状態と自分の身体の状態を一致させて、
同じ裸の状況で眠るという演出をしたのだと推測します。」
「うむ。満点だよ。トリエラ君。君には、A2をあげよう。」
「えっ?わかんなかった!もいっかい説明して!」(ヘンリエッタ)
「わたしも、よくわかんない。」(リコ)
「つまり、二人共に裸でいることで、ジャンさんへの親近感をアピールできるということよ。」
「おっぱいとか、すぐに触りやすいってこと?」(リコ)
「いつでも入れられるわよ、準備OKってこと?」(ヘンリエッタ)
「…まあ、そういうことでもいいでしょう。君たち二人には、Aをあげよう。」
「リコ、それで、エマヌエーラさんは、どうなったわけ?」

リコは、テーブル中央のクッキーの缶から、棒状のクッキーを頬張って、ぼりぼりと食べながら話し続けた。

「あのね、わたしって、子どもなんだなあ、って思った。」
「は?どういう意味かしら?」(クラエス)
「うん、エマヌエーラさんはね、ジャンさんの背中にほっぺたをくっつけて、そのまま自分も眠ってしまったの。
ジャンさんのペニスを咥えるとか、全身にキスをするとか、
眠ってるジャンさんにいろいろするかと思ったのに、ただ眠るだけだったの。」
「ほう、それが、大人ってことになるの?」(クラエス)
「ううん、そうじゃなくて、彼女が私に教えてくれたこと。
相手を労って、相手が望んでることをするお仕事をしてるってこと。」
「意味、わからん!具体的に言って頂戴。」(クラエス)
「うん、つまりね、SEXって、性器への愛撫だけのように思ってたんだけど、
ああやって、大好きな人の背中に頬を押し当てて眠ることも、SEXの一つの形なんだなぁってことがわかったの。
男の人って、射精し終わったら、急に女性に執着しなくなるでしょ?
だから、女性もその間に、シャワーを浴びたり、着替えたり、タバコ吸ったり、してるんだと思ったんだけど、
エマヌエーラさんはね、いつでも抱いてもらえる場所にいるの。」
「…ごめん。本当に意味がわからないんだけど…」(トリエラ)
455公社の十日物語:2009/10/16(金) 19:46:13 ID:KN9Rzuie
リコは、紅茶をごくごくと一気に飲み干して、おかわりをヘンリエッタに要求した。
ヘンリエッタが、リコのティーカップにポットのお茶を注ぐと、
ちょうど中身が無くなり、リコのカップの半分ぐらいで滴が落ちた。

「ごめんね、リコ、新しいお湯沸かしてくるからね。」
「いいよ、これで十分。ありがとう、ヘンリエッタ。」
「そう?」

リコは、立ち上がろうとしたヘンリエッタを止めて、美味しそうに紅茶を飲んで、話し続けた。

「具体的に説明…と言っても、私だって、クローゼットからのぞき見していただけだから、
本当は、違うのかもしれないよ。
でも、こういうことだと思えたんだ。
ヘンリエッタが、私のために、紅茶を入れてくれたでしょう?
これって、私が、紅茶を飲みたいってことを察してくれたからだよね?
お湯が切れて、沸かそうとしてくれるのも、私がもっと紅茶を飲みたがってると予想したからだよね?
たぶん、SEXもそういう察する心が大切なんだよってことを彼女は見せてくれたのだと思ったの。
下着を付けなかったことの意味までは、考えなかったけど、
ジャンさんは、きっと、エマヌエーラさんの温もりを感じながら一緒のベッドで眠ることも求めていると…
今の私には、そんなことまで考えきれないだろうなって思ったから、子どもだなぁって思ったの。」
「…なるほど。」(クラエス)

リコは、空っぽのティーカップを両手でコマのようにしてくるくると回しながら、話を終えた。
その仕草は、大人の女性が、自らの不明を恥じてるかのような、そんな印象があった。

「ねっ、あんまりエロくないでしょ?」
「…いや、十分にエロくて、含蓄合ったわよ。」(トリエラ)
「うん、勉強になった。」(ヘンリエッタ)
「そうね、わたしも、まだまだ、子どもだってこと、思い出したわ。」(クラエス)
「その後、わたし、クローゼットの中で寝ちゃってて、朝、ジャンさんに起こされちゃったの。
これって、警護任務放棄で殴られても文句言えない状況だったよ。」
「…な、殴られた?」
「ううん。でも、ちょっともったいないことしたなぁって、
もしかしたら、朝、エマヌエーラさんとジャンさんの4回戦があったかもしれないでしょう?
きっと、素敵なSEXがあったはずなんだ。
それを見れなかったのが、惜しいことしちゃったなあって。」

リコは、たんたんとエロい話をエロくないかのように話すところが彼女らしかった。
そして、ジャンという男とエマヌエーラという女の一晩の裏話が、義体少女達を少し大人へと成長させてもいた。
456公社の十日物語:2009/10/16(金) 19:50:57 ID:KN9Rzuie
「さあて、それでは、ここらでお開きとしましょうか?
でも、リコが、こんなに話し上手だったとは思わなかったわ!」(トリエラ)
「そう、わたし、そんなに上手だった?」
「ええ、そりゃもう、新しい下着がべとべとに濡れるくらいに、エロかったわよ!」(クラエス)
「えっ、わたしって、エロくないよね?」
「エロいってば!」(ヘンリエッタ)
「そうかなあ。」
「はい、それじゃ、明日の夜は、ヘンリエッタね?」(トリエラ)
「はーい、がんばりまーす。」
「ふふっ、気合い入ってるわね?」(クラエス)
「だってぇ、リコの話を聞いてたら、私も、なんだか、みんなに聞いてもらいたくなっちゃったんだもの!」
「楽しみだわ!」(クラエス)

テーブル中央のローソクの明かりをリコが、勢いよく『ふぅー』と息を吹きかけて消した。

真っ暗闇になった部屋から、リコとヘンリエッタが出て行くとき、クマのアンジェリカの頭をぽんと撫でて去っていく。
クラエスは、座ったまま、二人を見送る。トリエラは、立ち上がって、扉の前まで、お見送りをする。
ぱたんと、扉が閉まると、トリエラは、相部屋の住人に、声をかける。

「クラエス、珍しく、リコに、嫉妬してたわね?」
「そうね、あなたには、それがわかっちゃうのね。」
「そりゃ、一緒に暮らしてれば、それくらいわかるわよ。
でも、何カ国語を操ろうと、世界中の歴史や文学に造詣が深く、分子工学や機械工学や生体医療までの知識があってもさ、
わたしたちって子どもじゃん、大人になろうとしなくてもいいんじゃない?」
「わたしは、大人とか子どもとか世間一般の概念で嫉妬してるんじゃないの。リコよりも年上の責任を果たしたいだけなの。
彼女が、学んでいたことは、公社の中や書籍からでは、学べないことがわかったからよ。」
「私から見ても、クラエスは、十分にその責任を果たしてるって!」
「アリガト、でも、今日のリコには、打ちのめされちゃった感じだわ!下着、取り替えなきゃ。」
「あれ?そんなに濡れてたの?わたし、そうでもなかったけどな。」
「にぶいのね。私にとって、ジャンさんは、担当官みたいなものなのよ。今日の話で、私が萌えないわけないでしょ?」
「…ごめん。」
「謝ることじゃないわよ。楽しかったって、言ってるの。」

濡れたショーツをクラエスは、脱ぎ去ると、そのまま洗濯用のかごに押し込んで、替えの下着を履かずにベッドに潜り込んだ。

「えっ、替えの下着ないの?」
「今日は、履かずに眠りたいの。襲ったりしないでくれ給えよ。トリエラ君。」
「ぷっ、わかったわよ。クラエス教授。」

2段ベッドの上にクラエスがはしごを登っていくときの陰部を暗闇でしっかりとらえたのは、
トリエラのHな下心だった。
毛が全く生えていない、最新の女性生殖器搭載の性能試験中のあそこが濡れやすいのは、
クラエスのせい?それとも、義体の性能のせい?そんなことを考えながら、トリエラもベッドに入った。

「ねえ、クラエス?」
「なにかね、トリエラ君?」
「オナニーしてもいい?」
「毎日してるでしょ?お好きにどうぞ!」
「うん、クラエスも一緒にしようよ!」
「…いいわよ。」
「じゃあ、おやすみ。わたしの尊敬するクラエス。」
「おやすみ、わたしが信頼するトリエラ。」

二人のベッドが上下で軋む。
かすかなお互いの息づかいと荒々しい指の動きのせいで、暗い静かな部屋の中で、きわだって音がする。
窓の外では、風の音が吹き抜けている。
二人の指使いが、いつしか担当官の指となり、二人の息づかいが、担当官の声となる。
絶頂を迎えて果てる二人に、幸せな、静かな夜がようやく訪れたのだった。

(第二夜 終了)
457名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 23:05:35 ID:6YxHbkcc
素晴らしい..!!!
復活待ってました!!リコいいよリコ
458名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 06:50:15 ID:khGZreyp
あっちもこっちもSSラッシュだなw みんな乙乙〜
459名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 19:09:18 ID:ALv4OHIR
投下乙ですw
作家さんが戻ってきてくださって嬉しい限りですw
保管作業がんばらにゃ。
460名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 01:05:00 ID:wpRL/A1p
GUNSLINGER GIRL inサバゲ板 伍挺目で拾ったネタ

918 名前: 名無し迷彩 [sage] 投稿日: 2009/08/02(日) 11:47:21 ID:PEKFrfwX0
エッタ「なんだかとても落ちついています、お薬の効き目ですか?
ジョゼ「ヘンリエッタ!?」
エッタ(とても落ち着いているけど…、どうしてだろう…、すごく甘えたくなります)
ジョゼ「ちょ、ヘンリエッタ、よせ、ウッ…」

ジャン「今回の作戦にはジョゼが不慮の事故で背骨を損傷したため参加できない」
461名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 01:25:11 ID:wpRL/A1p
これも。鬼畜なヒルシャってなんか違和感あるわ
肘掛で大開脚ってのはけっこうツボなんだが

139 名前: 名無し迷彩 投稿日: 2008/11/30(日) 21:23:31
亀頭の先で膣奥で固くしこる子宮口を突き上げ、グリグリと擦り上げる。
その刺激に、トリエラが激しく身悶え、脚を閉じようとガタガタと椅子を揺らす。
だが、肘置きに乗せられた両脚は上手く引っかかっていて、大股を開いた状態のまま固定されてしまい、
どれだけ椅子を揺らしても股が閉じることはない。

ヒルシャー「ははは……何ていい眺めだろうね、トリエラ。トリエラほどの美人が、こんなに大股を開いて尻を突き出して、
     チンポを咥え込んでいるんだ……公社の義体達が見たらどう思うだろうね……」

トリエラ「そ、そんなの……あなたが無理矢理させて……あうっ、くっ、んんっ……ひっ、ぅああっ!」

462名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 13:24:14 ID:IqJEQ5vf
ちんこ言うヒルシャーはヒルシャーじゃないなwww
逆に言わされてそうだ

トリエら「ぱんぱんに膨らませてるココをなんていうんですか?ヒルシャーさん」
ヒルシャ「...ちん...こ」
463保管庫:2009/10/21(水) 23:17:27 ID:wpRL/A1p
エロパロ保管庫、技術部保管庫、共に

novelette(中篇以上)、Vignette(短編)の転載作業終了しました。

お手伝いくださってる方、大感謝です!
でもSnippet(掌編)はホントもうしばらく勘弁してください;;;
忙しくなってきて休みとれないんだよ〜〜
464名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 13:02:57 ID:gYDJ/PZp
>>461
ヒルシャーが鬼畜というか、積極的に義体と関わりを持つならトリエラもあれほど
悩まないでしょうからね。 やっぱりヘタレでないと、と思ったりします。

しかし保管庫の中の人からお題が出れば仕方ないっ!
書きっぱなし引きっぱなしで中途半端さに定評のある小官がちょろっと。

書きかけのをちゃんと終わらせるべきなんですが、書こうと思ったのとは違うネタばかり浮かぶよママン。
465365:2009/10/22(木) 13:04:06 ID:gYDJ/PZp
「ヒルシャーさんも、相当煮詰まってるみたいね」
ヒルシャーさんの椅子に座った私は横目で睨む。
肘掛の付いた、私には少し大きい椅子にはまだ彼の体温が残ってる。
「「も」ってどういう事よ」
「そういう事よ」
ラップしたサンドイッチの皿をデスクに置いたクラエスが笑う。
「せっかくミニスカート着てヒルシャーさんを悩殺しようとしてたのに、見てもくれないものね」
「ヒルシャーさん忙しいしね」
「おまけに私たちみたいなお邪魔が居るとね」
元々予定が詰まってた上に、急な呼び出しを受けたジャンさんの分まで義体と仕事を
押し付けられる羽目になったヒルシャーさんは昨日から殆ど休んでない。
「休まないと身体が持たないんじゃないのかな」
「糞真面目すぎるのよ」
「リコ、ジャンさんはこういう時、どうしてるの?」
「時々休憩入れてるよ。休むのも仕事のうちだ、とか言って」
「どんな事してるの?」
「私で遊んでるよ」
「えっ」
「やっぱり無理やりされたり、とかなの?」
「ううん、そうじゃなくて。大抵は私を膝に乗っけて撫でたり、ご飯食べるの見てたり」
「…そうなんだ」
「意外ね、というかあのキッチン、ちゃんと使ってるのね」
「ジャンさんの作るご飯、美味しいよ」
気難しい顔のまま、エプロン姿でフライパンを振る姿を想像して噴出しそうになる。
「ヒルシャーさんはどうなの?」
「基本的に部屋にこもりっぱなしで出てこないの」
「そういう時は突入して奇襲よ」
「ダメよ。タオル一枚で迫っても、あの朴念仁は顔を赤くしながら「風邪を引くぞ」とか言って放り出されちゃうもの」
「へー、トリエラもそんな事するんだ。大胆」
「え、いや、あの、」
「ちゃんとお願いしないからよ。ヒルシャーさんなら」
最後の一口を飲み干したクラエスがカップを置く。
「トリエラが股開いて「してください」ってお願いすれば腰が抜けるまでしてくれるわよ」
「ま、股って…」
「何今更赤くなってるのよ。リコ、お願い」
「はーい」
にこにこしながらリコが私の後ろに回る。何をする気なの?
背もたれ越しに私の両胸に手を伸ばして軽く触れてくる。
「いいなートリエラは。私なんて殆どぺったんこだもん」
「どこ触ってるのよ!」
クラエスと違って、邪気が無い分振り解きにくい。
「えっ」
リコに気を取られている隙に、不意に膝を持ち上げられる。身体が椅子からずりおちそうになる。
「な、何を」
そのまま膝を肘掛に引っ掛けられ…私はクラエスの目の前で股を開いた格好で固定される
短いスカートはめくれあがり、下着が晒される。
「あら、可愛い。何時の間に買ったのかしら」
「ちょっと、やめてよ!」
もがいても、上半身はリコに、足をクラエスに押さえられたままでは、ただ椅子を揺らすだけ。
「トリエラ、暴れると椅子が壊れちゃうよ」
「そういう問題じゃないでしょ、離してよ」
「せっかくヒルシャーさんとトリエラのストレス解消の為にやってるってのに」
「でもやっていい事とそうじゃない事が有るでしょ?」
「あら、トリエラがやらないんだったら、私が代わりにしてもいいのよ」
形の良い唇から赤い舌が覗く。
「ヒルシャーさんにはお世話になってるから、偶にはお礼しないとね」
「わたしもするー」
「…判ったわよ」
466名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 13:04:45 ID:gYDJ/PZp
「よろしい。では助手のリコ君、続け給え」
「はーい」
どこから取り出したのか、リコが私の膝を紐で肘掛に縛り付ける。
「ちょっと、何もそこまでしなくても!」
「んー、せっかくの配慮が判らない?」
クラエスが片手を腰にあて、指を振って続ける。
「男の部屋で大股開いて待ってるなんて、ただの色情狂だもの。でもこうすれば悪戯ってことになるでしょ?」
「…なんだか酷い事を言われた気がするわ」
「叱られたら私も一緒にお仕置きされるから大丈夫よ」
「余計に心配だわ」
構わず作業を続けるリコに背もたれの後で両手首を揃えて縛られる。もう身動きは殆ど出来ない。
「目標の拘束完了です、クラエス先生」
「宜しい、では観察を続けよう」
私のものから薄布一枚隔てたすぐ向うで、顔を寄せて勝手なことを言ってる。
「せっかくこんなに頑張ってるのに、ヒルシャーさんったら見向きもしないなんて」
「私もこんなの欲しいな」
私だけこんな格好でなんて、恥ずかしいから止めてよ。
「着たままだとしにくくないのかな」
「そうねぇ…その辺はヒルシャーさんにお任せね。彼の性癖までは知らないもの」
知ってたら許さないわよ。
「あ、ヒルシャーさんお風呂から出たみたいだよ」
「じゃ、私たちはここまでね」
立ち上がり際に、私の敏感な所を触れるか触れないかの強さで薄い生地越しに撫で上げる。
「ひぅっ」
「トリエラの声、可愛いな」
「準備するまでも無いみたいね」
「急に何するのよ!」
かまわずクラエスは空のカップをまとめて先に部屋を出て行く。
「リコ、後はお願いね」
ドアの向こうから声が聞こえる。
「ヒルシャーさん、部屋に夜食を用意してますから」
…クラエス。
リコは笑いを堪えながら、もがいたときに乱れた私の髪や服を整え、椅子の角度を調整。
出て行き際に明かりを消し、可愛く敬礼してドアを閉める。
「トリエラ、頑張ってね」
467365:2009/10/22(木) 13:05:27 ID:gYDJ/PZp
暗い部屋に独りになると、改めて自分の格好に赤くなる。
期待と、不安と。
良く聞き取れないけど、ドアの外で話し声が聞こえる。
何言ってるのかしら。
程なくして足音が近付き、ノブが回る。
「じゃ、二人ともお休み」
ヒルシャーさんの横顔がシルエットで暗い部屋に浮かぶ。
ドアが閉じられ、部屋がまた闇に沈み、コーヒーの香りが漂う。
「消さなくてもよかったのに」
ひとりごちる声がして明かりが付く。
「…」
…呆れてる。
「一体、何のつもりなんだ?」
いつもの声。
「君が自分から言い出すとは…思えないが?」
…うぅ…乗せられたとはいえ、一人で盛り上がってた私が馬鹿みたい。
今更ながらに羞恥で頬が熱くなる。
もう彼の顔をまともに見れない。
彼が近付いてくる。
「何だ、これは」
肘掛の辺りからカードを摘み上げる
「冷めない内にお召し上がりください クラエス」
いつの間にそんな物を。
「やっぱり彼女の仕業か、…二人とも妙に笑ってると思ったら」
覚えてなさいよ、クラエス。
「しかし、抵抗できない君じゃないだろ。…この結び目、固いな」
カップをデスクに置いた彼が椅子の後ろに屈み込む。
「えっと、その…私がしなければ、彼女がやるって言い出して…」
ようやく手首を解き、立ち上がりかけた彼が、自嘲気味に力なく笑う
「…まったく、僕は担当官としても男としても失格だな」
「そんな事…ないです」
自由になった腕を、彼のほうに伸ばす。
彼の顔が近づく。
久しぶりの、キス。
最初は軽く。次はもう少し深く。
離れようとした彼の首に手を巻きつけて、もっとねだる。
吸い、舐め、舐り、舌を絡ませる。零れた唾液が糸を引く。
「しかし君たちは時々悪戯が過ぎるよ」
ようやく唇を離した彼が苦笑する。
「それで…、僕はどうやって夜食を食べればいいのかな?」
彼が身体を離し、膝を縛る紐に取り掛かろうとする。
私にもはっきり判るほど湿ってしまった下着が目に入り、慌てて目をそらす。
「えっと、」
言いよどんだのは一瞬だけ。
「このまま…お仕置きして下さい」
468名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 13:49:27 ID:rl+qVDxn
GJ!!
鬼畜ヒルシャのエロをみてみたい
469名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 21:47:25 ID:wTZ6XF5U
ええと……なんだろう、このストライクとデッドボールとカウンターを
まとめてクリティカルで食らったような衝撃は(褒め言葉)

ありがとうございます、大変おいしゅうございました。 駄目だツボ過ぎるww
まさかトリエラからお仕置きしてくださいの一言が出ようとは。
ヒルシャのへタレ加減といいトリエラの恥らいっぷりといい
365氏には毎回えぐりこむようにツボを刺激されて悶絶です。感謝w
470名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 22:55:56 ID:WVH++hnP
激しいヒルシャのバック攻めによれよれトリエラ萌えゆる
471名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 00:25:04 ID:6a8bWQnP
乙乙〜。続きも宜w
472名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 00:18:27 ID:BVKGiPmd
365氏のは心配してないけど、合意の上で鬼畜プレイなら平気だと思うが
和姦でないのは投下する時に注意書きヨロシクw

スレチですまん。ラム酒の新作PVがえらいことになってたのも爆笑したが
デラックス版の特典がメンバーから型を取ったディルドとローションのセットって
どうよそれww さすがHENTAI大国ドイツwww
担当官から型ヌキしたのがそれぞれ義体に渡されてたら色々大変そうだなw

 リコ 「へえー、長さとか太さとかけっこう違うんだねー。ジャンさんのって大きいんだ〜」
クラエス「大きければいいってものでもないのよ。大きすぎると女性の身体には負担がかかるし」
エッタ 「そ、そうだよ。大事なのは相性だよねっ」
トリエラ「何並べて見てるのよ!しまいなさいってばそんなモノ!!てか返せ!!!」
エッタ 「サイズがすべてじゃないもん!愛情とかてくにっくとか・・・・・・」
クラエス「確かにこれだけじゃ硬さや回数も分からないものね」
トリエラ「つつくなーッッ!!!」
473名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 09:49:52 ID:CM6N4ZtO
カタヌキwww
それの型をとってる様子のがおもろい気がww

ジャン「フン(担当官みんなで型作成中)」
ジョゼ「さすが兄さんだな(型的に」
ヒルシャ「...これを作る意味があるんですかね?」
ジャン「義体からの希望だ。このくらい担当官として受け入れてやらないでどうする」
474名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 22:03:53 ID:lOzf4iN5
担当官どもがちんこ丸出しで並んでるの想像してフイタwww
475名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 22:48:40 ID:7ADKO3ku
並んで丸出しはさすがにアレなので
病院みたいなカーテンで仕切られたベッドでエロ本を渡されて

技術部員「はい、準備ができたら呼んでください。型とりますから」
      シャーッ(カーテン閉)
ヒルシャ「…………」
476名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 01:18:28 ID:s5v665bo
なんか、ガンスリじゃないが別の漫画の大男と尿瓶看護婦を思い出した
477名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 09:21:25 ID:17AnWrtg
そのエロ本がトリエラの写真集

ヒルシャ「(ペラ).......」
478名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 14:20:58 ID:Yd8xe2zT
>>477
シャワールームが盗撮されていたりするのか!?

良作ばかりで気がひけるけど、僕も何か考えて投稿してみたいと
思います。宜しくお願いします。
479名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 19:53:30 ID:17AnWrtg
おお!フレッシュライターww
どんな作品でも期待して待っていますw
480名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 23:34:09 ID:PN/T8AUr
フツーに訓練時のハーフパンツとかスパッツ姿じゃね?あっても検査の時のスリップ姿とか
ヒルシャーにとってだけエロ本
投下期待してるよーw

ヒソヒソ( -_-)(-_- )ヒソヒソ
義体技師A「(シャレで渡したのにガン見してたぞあの人」
義体技師B「(ただのスナップ写真しか入ってないのにな(ニヤリ」
義体技師C「(期待が外れた時の顔が見物だな(ニヨニヨ」
義体技師A「(けどちょっと長くないか?」
義体技師B「(ハズレだったんで固まってるんじゃないだろうな」
義体技師C「あーヒルシャーさん、まだですか?」
ヒルシャ「……フウ。あ、ちょっと待ってくれ、もう一度やり直すから」
技師全員「Σ(型抜く前にヌイたのかよ!」


義体技師「お疲れ様でした。――て何さりげなく持ち帰ろうとしてるんですか」
ヒルシャ「いや、担当官として義体の記録は悪用されないように
     きちんと保管しておかないとだな……」
義体技師「一番悪用するおそれがあるのはあんたでしょうが!!」
481名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 23:54:23 ID:Yd8xe2zT
>>480
ラシェルが草葉の陰で泣いてるぞ…
482名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 03:47:42 ID:IeT639ib
空気読まない変化球を一投

ラシェル「ヒルシャーさん!?食事にお誘いしたのはそんなつもり
じゃ…」
ヒルシャー「部屋までついて来たってのはセックスまでOKって
事でしょ!?いい加減観念するんだラシェル!」
ラ「ダメです!あたし今日、勝負する気ない下着だし…!」
ヒ「確かに…このベージュの柄無しブラに股上の深い中学生
みたいなパンツは君の年齢ではどうかと思うけど、僕的には全然
OKだから!」
ラ「ごめんなさい…この次はもっとマシなのを買って来るから」
ヒ「そんなん脱いじゃうから関係ないって!まあそんな事より
愛してるよラシェル…」
ラ「ヴィクトル…」


後日
ヒ「トリエラ、悪い夢でも見たか?」
ト「よく覚えていません…でも優しい夢でした。夢の中のお母さん
は眼鏡をかけていて…」
ヒ「トリエラ、さっさと忘れるんだ」

Das Endeか(何がやねん)
次はペトラ&サンドロとかで挑戦してみたいです。携帯からだと字数制限が厳しくて辛いんですよね…。
483名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 21:42:26 ID:gzimI05v
ラシェル「あんっ、あんっ、ハルトマン!!(ガタガタ」
ヒルシャ「(トリエラのが締まりがいいな)ん、ん、(ばこばこ」
484名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 23:01:52 ID:9igIQ1EY
>>481
「無断で写真を撮るなんて!」と憤慨するか
思わず反応しちゃって自己嫌悪で落ち込むか
てのが生真面目ヒルシャーのあるべき姿かなとは思ってるけどねw

>>482
乙乙w ヒルラシェって新鮮だったわ いやハルトマンか
つかラシェルといいロベルタといい以外と女っ気あるんだな
485名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 04:22:23 ID:ITXiQKA/
変化球2投め

バスルームから芳香と湯気を漂わせ、タオル一枚巻いただけの
フランカが出てきた。「気が利くのね」
ピノッキオの差し出した葡萄果汁入りの炭酸水を、喉を鳴らして
飲み干す。
「…服くらい着れば?」
フランカは答えない。五族共和だか何だか知らないが、テロリスト
どもの重鎮に会うため奔走して、疲れきっているのだ。
「フランカ」
「…カテリーナと呼びなさい」
二人だけの符丁だった。フランカ、いや、カテリーナは身に巻いた
タオルを取り払った。見慣れた裸身が露わになる。ソファーの上で
ピノッキオを誘うように身をくねらせる。この身体が彼を『男』
にしてくれたのだ。
やれやれ。ため息をつきながら服を脱ぐピノッキオ。
「今日はどうして欲しいの?」
「激しく、激しくよ」
「慰めて欲しいんだな?」
「うるさいわね…いいから早く抱きなさいよ」
テロリストどもの結束は所詮は金と、フランカのように生命や
操を捧げて省みない者の犠牲で成り立っている。フランカが五族
共和派の活動に身を投じて以来、数えきれない男達に抱かれ続けて
きた事は、容易に想像出来た。
尖った乳首も薄いヘアに隠れた真珠も、教わったとおりに責めて
あげていたが、今日のカテリーナは肌と肌、ピノッキオの細いながらも鍛え上げた筋肉に
触れ合う事をおねだりしているように感じられた。
「昨日はどんな男に抱かれてきたの?」
「豚みたいなデブだったわ。全身キャンディみたいに舐められたの
。足や手の指も、お臍やお尻まで…」
「抱かれたのは『フランカ』だろ?今はカテリーナに戻って楽しみなよ」
「こないだまで童貞だったやつが生意気言って…ほら、早く挿れ
なさいよ」
激しく、という要望どおり、激しく突き挿れた。カテリーナは
ピノッキオに全身でしがみついて、淫らな言葉を吐き散らして
すぐに達した。
ソファーの上で半ば失神して、余韻に浸っているカテリーナを
残して、ピノッキオはバスローブを羽織ってテラスに出た。安楽
椅子の上でフランコが飲んだくれている。
「フランコ、こういうのは本来あんたの『仕事』じゃないの?」
「俺はテロの後遺症で役に立たないのさ…まあ、これからもせいぜい
相手してやんな」
葡萄園を夕日が照らしている。ピノッキオは意味もなく、アウローラの事を思い出していた。

字数制限があるのでここまで。失礼しました。
486【】:2009/11/02(月) 01:01:33 ID:T6NPuPjX
投下乙ですー
さくら板に鳥昼親子ップル話投下。こっちにのネタは苦戦してます;;;
487名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 03:33:42 ID:zBG5MZQZ
トリエラ&ヒルシャーはベテランにお任せして、何か良さげな
カップリングを模索する今日この頃です。
フランカはいいネタになると思ったけどイマイチでしたね…。
個人的にはペトラ&サンドロで何かできないかと模索しているの
ですが…。
488名無しさん@ピンキー:2009/11/04(水) 22:24:53 ID:GTfDv9p+
フランカはエロくてなんぼ。
グッジョブ!
489名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 08:49:13 ID:RZ3NqRew
資源回収で牛乳パック開いてたらあのCMを思い出した

トリエラ「朝食の牛乳って味が変わったね」
クラエス「『おいしい牛乳』だそうよ。
     昨日あなたが飲んできたのとは違うおいしさだろうけど」
トリエラ「ゴホッゲホッ 何の話よ!?」
クラエス「もちろん『やらしい牛乳』の話よ」
トリエラ「あ、あのねえ!」
クラエス「ああ、『はげしい牛乳』だったのね。お疲れの様子だったもの」
トリエラ「関係ないでしょ!!」
クラエス「あら、せっかくの出張だったのに『さびしい牛乳』を生産させてたの?
     ツンデレも程々にしておかないとヒルシャーさんがかわいそうよ」
トリエラ「生産言うな!!!」
490名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 12:33:47 ID:l9NdrMGe
>>489
巧い事言う
491名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 21:55:15 ID:TpuGuYhW
ちょっとトリヒルでひるしゃのさびしい牛乳について書いてみる。
492名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 22:30:49 ID:TpuGuYhW
____1____


最近トリエラが楽しそうに自分の同僚、アルフォンソと話しているのを見かける。
何を話しているのかはよく分からないが、彼女が笑う回数が多くなった。
それは良い事だ。彼女が日々幸せに過ごせる事が、自分の生きがいでもあるのだから。
でも、どうして彼なんだろう。少し興味がある。
だがそれよりもこの前の論文があまり良くなかったのが気になるのだ。今彼女はいろいろな事を学ぶ必要がある。
でも、何のために?

「ヒルシャーさん?」
「ん?あ、ああすまない」
「考えごとですか?はい、コーヒー。」
礼を言ってカップを受け取る。最近彼女はよく自分に話しかけるようになった。
とても良い事だ。
「ヒルシャーさんの同僚の人たちって、案外親切なんですね、この間なんか・・」

汗が飛び散る。
何もかも壊してしまいたい衝動にかられる。
自分が今組み敷いている女は、とても美しい白い肌をしている。彼女とは大違いだ。
だが、何も感じない。ただ白くて、女らしい体つきなだけだ。陶器のようだと思う。だけど残念ながら僕は陶器や芸術品などに興味をもたないので、いまいち価値がわからないのだ。
いや、以前は持っていた。だけど、どうでもよくなった。それだけだ。

「ハルトマン、いい、いい、もっとして・・」
自分の名を呼ぶ女は微笑む。
僕はいつからおかしくなったんだろう
これがトリエラだったら。僕は僕を抑えられるのだろうか?
493名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 23:18:25 ID:TpuGuYhW
_____2______

いつも通り余裕をもって出勤する。
周りはくそ真面目すぎると馬鹿にするが、自分にとってはこれが正しい一日のサイクルなのだ。体がそうさせる。
コーヒーを手にデスクに座り書類を確認する。
ふと横をみると、机中に書類が散らばっている。何時ものことなので放っておこうとしたが、自分の書類も混ざっているようだったので、手にとって見てみる。
それは、彼女の書き直した論文では無かった。
だが、彼女の直筆で書かれた、手紙だった。それは誰もが読めるものではない。
僕が教えた言葉で、僕にわかる言葉で。

「ではまた手紙書きますね。今度外出する時はいつかな。とにかく、楽しみに待っていますね。」

一週間が過ぎた。
何時も通り訓練を続け、いくつもの任務をこなす。
変わりない、当たり前だ。でもある日、一体いつまでこの仕事を繰り返すんだろう。ふと思った。

変わりない日常の中で、講義の時間がやってきた。
この時間は主に語学を教える。
「トリエラ、この前の論文の内容はとても良かったぞ。」
「ありがとうございます。」
嬉しそうに照れながら笑う。
「どうして、ドイツ語なんか習いたいと思ったんだ?」
そういえば聞いていなかったな、と付け足して。
「んー、映画や音楽の影響もあると思います。けど、自分の担当官の母国語くらい、話せたほうがいいじゃないですか。」
「それはどうして?」
「え?だって・・」

困らせるような質問だったろうか?
だけど彼女がもし、一つの言葉だけを喋っていたら。

「わからないです、とにかく、ドイツ語が好きなんです!」
答えになっていなかったが、そうかと軽く答えておいた。彼女は少し落胆した様子だ
「ヒルシャーさん・・」
「なんだい」
彼女の青い瞳はまっすぐこちらをみていた。

「どうしたんだ」
「ヒルシャ、さん。・・・ハルトマン、さん」

すると、とたんに何かが切れた気がした。

「・・どうしてその名前を?」
「わたし、アルフォンソさんから聞いたんです。」

嘘だ、彼が機密情報を漏らす訳がない。

「やめてくれ」

僕が君を壊すその前に、僕をここから逃がしてくれ
だが君はそうさせてはくれなかった
青く愛しい目がそう伝えていたから

だから僕は彼女の策略に乗ることにした。
もう心配することはないよ



たぶんつづく
494今頃第1巻:2009/11/08(日) 01:19:09 ID:0i2txL2k
牛乳ネタはみんなに任せて、変化球3投め。

義体エルザと担当官ラウーロ・デ・シーカ(おそらく偽名だ)が殺され、
作戦二課は浮き足立っているはずだった。しかし余裕を誇示するかの
ように、義体ヘンリエッタと担当官ジョゼ・クローチェに休暇を与えて
いる。彼らの行動の意味とは一体?作戦一課の捜査官ピエトロ・フェルミと
エレノラ・ガブリエリは、捜査対象の滞在先であるシチリアへ向かった。
その車内。エレノラがステアリングを握っている。
「なあ、エレノラ。シチリア行きのフェリーは1、2便遅れても
今日中には着けるな?」
「はい、フェルミさん。時間には気をつけていますから」
「沿道にホテルがあったら入ってくれ」
「?なぜです?」
エレノラの問いに対し、ピエトロは事も無げに言ってのける。
「俺達、セックスしよう」
「は、はいい??」


「こんなのって…素敵、素敵ですフェルミさん!」
「愛し合っているんだ、名前で呼べ」
「ああ、ピエトロ、ピエトロ!」
肩に噛みつき、歯形を付けるエレノラ。お返しに胸元を吸って、痕を
付けるピエトロ。腕の中で乱れているのは有能な部下ではない。
ひとりの『女』『雌』だ。互いの腰使いが激しくなる。
「出すぞ、エレノラ」
「!?私達、避妊してません…」
「妊娠したら、結婚しよう」
「順番が逆です!……ん、ん、ふあぁあっ!」
絶頂に達するピエトロとエレノラ。ミニバーで出鱈目なカクテルを作り、
二人で飲み干すと更に二回愛し合った。


「もう、フェルミさんはひどい人です!」
エレノラがピエトロに、
甘えるようにしがみついている。足元は丸めたティッシュペーパーの山だ。
「こんなまっ昼間なのに!仕事中なのに!私、部下なのに…」
「暑っついよ、エレノラ」
「ちゃんと抱いてて下さい!」
顔を真っ赤にする彼女。
「イキ過ぎて…体が動かないんです」
若くはないけど、男性経験をあまり積んでいない。開発し甲斐のある
楽しみな体だ。
「今日はここに泊まろう…シチリア行きは明日だ」
「仕方…ないん…でしょうね」
まあ『連中』にも一日くらい休みをくれてやるさ。
「エレノラ、動けたらバスタブに湯を入れてくれ。一緒に入ろう」
エレノラは体を起こして、裸のままバスルームへ向かった。年齢やら
トレーニングやら何やらで体の線が微妙に崩れているが、それがまた、いい。
ピエトロは再び欲情して、彼女を追いかけて行った。
Fin
495名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 18:59:46 ID:TQWulCbp
職人さん各位投下乙 これからも宜
496保管庫:2009/11/10(火) 23:21:50 ID:nJl1Cf+a
ごめん、またさくら板に投下してきた。
あと滞っていた新作の保管をしてきました。

>>442
転載作業をお手伝いいただいてありがとうございますw
…なのにスミマセン、メンバー登録承認の手続きがまだでした;;;
本日登録いたしましたので、今後もお手すきの時がありましたら助けていただければ幸いです。

>>491
ひるしゃのさびしい牛乳
…がタイトルではあまりに何だろうと思ったので
『無題(彼女の策略)』で保管しました。続きヨロシクw

>>494
変化球シリーズで保管しました〜。
携帯文字数制限内で一作品を仕上げるとは。チャレンジャーすねw
497名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 21:24:57 ID:sFB21J2A
えろえろはまだかい
498名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 23:09:07 ID:MGp0FGwG
保管庫のヒルトリの多さに笑ってしまった
どんだけ愛されてんだよwww
二期生が少な過ぎてちょっと寂しい
499名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 23:58:22 ID:794kntQb
二期生については資料少なすぎ。
9巻150ページに出てくるソバカスの娘を虐めたくて仕方ない俺がいる。
500名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 01:01:03 ID:GShwF38S
500レスまできたかw 折り返し地点到達だねw
1000レスいく前に容量越えちゃうだろうけど^^;

二期生はペトラ以外名前すら分かんないしねえ。
つかシルヴィアの担当官も名前分からん。書くなら捏造するしか?
でも多分鳥昼組しか書けない自分がいるw
501名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 19:01:51 ID:48/LdnYL
寮や食堂、レンジですれ違うぐらいでもいいから他のフラテッロも露出欲しかったなぁ
ぽっと出てぽっと死ぬんじゃちょっと。
食堂の一角を占拠してた一期生が一人欠け二人欠け、お茶会時にぽつりと
「テーブル一つで済むようになったわね」
とか。
502名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 00:44:49 ID:OFaWhVDh
。・゜゜(つ´Д`)゜・。
503【】:2009/11/19(木) 02:16:30 ID:rZNZlFRw
さくら板に鳥蔵部屋の会話を投下しますた。
エロ書けなくてごめん;;;
504名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 19:12:04 ID:yN/NqJtd
ごく最近ここの存在を知り、もだえまくり。
読んでるうちに自分も書きたくなりました。
もうちょっと様子見だと思ったけど、もう辛抱たまらん。
自分も投下させてください。ヒルシャ×トリエラ
505確認 1:2009/11/21(土) 19:18:52 ID:yN/NqJtd
「どうしたんだい、トリエラ?難しい顔をして。
 たった二日とはいえ、ようやくもらった休暇だ。仕事のことは忘れてのんびりしなさい。
 まあ、僕のような担当官といっしょで、仕事を忘れろって言っても無理な話かもしれないが」
「大丈夫です、別に仕事のことを考えていたわけでは……」
トリエラは顔を赤くした。
そう、別に仕事のことを考えていた訳じゃない。思い出していたのは、クラエスの人の悪い笑顔だ。

―――いい、トリエラ?罰ゲームは絶対よ。
   本当に実行した証拠に、その時の担当官殿の反応を後で教えてもらいますからね。

何でこんなことになったのだろう。軽い気持ちのゲームだったのに……いや、クラエスのことだ。
最初から私を罰ゲームでからかうつもりで仕組んだに決まってる。
「トリエラ……?」
心配そうにこちらを見つめる担当官の顔を見て、トリエラは覚悟を決めた。
とっとと終わらせてしまおう。これはただの罰ゲームなのだから。
後で訳を話せば、ヒルシャーさんは呆れるかもしれないけれど、怒りはしないだろう。

「ヒルシャーさん、私の話を聞いてもらえますか?」
「ん?ああ、勿論かまわないよ。どうしたんだい」
「あのですね」
「うん?」
「……好きです」
「……何だって?」
「あなたのことが好きだと言ったんです。その、つまり、恋愛感情という意味……で……」
とてもじゃないけど、最後までまともに言えなかった。畜生、クラエス!覚えてなさいよ!
506確認 2:2009/11/21(土) 19:24:31 ID:yN/NqJtd
担当官は呆然とこちらを見ている。信じられないものを見る表情だ。
「ト、トリエラ?それは、あの、いったい……」
呆れるほど動揺して冷や汗をかく姿は気の毒すぎて、これ以上見ていられなかった。
「ごめんなさい、忘れてください!」
「いや、しかし……」
「すみませんでした。罰ゲームだったんです。
 クラエスとのゲームに負けて、何でも一つクラエスの命令を聞くことになって……」
「罰ゲームだって?」
「はい……」
「は……そうか。君たちは全く!趣味が悪いぞ。
 心にも無い愛の告白で担当官を驚かせる罰ゲームとは……勘弁してくれ」
口では怒っているふうでも、明らかにホッとした表情を浮かべるこの人を見たら、泣きたくなった。
「違います!」
「違うって……罰ゲームだったんだろう?」
「クラエスの決めた罰ゲームは『心にも無い愛の告白で担当官を驚かせること』じゃありません。
 私の本当の気持ちをヒルシャーさんに伝えること……です」
「トリエラ……」
「だから……」
じわりと涙が浮かんだ。私はバカだ。
さっきのヒルシャーさんの反応を見れば、こんなことを伝えたって迷惑なだけだってわかりきっているのに。
この場から消えてしまいたいと思った時、不意に温かな腕に抱きすくめられた。
「トリエラ、男にそんな顔を見せるのはよくないよ」
507確認 3:2009/11/21(土) 19:27:35 ID:yN/NqJtd
担当官の、いつもと違う声音にトリエラの鼓動は速くなる。
「君が思っているほど、君の担当官は紳士じゃないし我慢強い男でもない」
「ヒルシャーさん……」
「トリエラ……キスしたら怒るかい?」
そんなことをいちいち確認するところがこの人らしい。少女は苦笑した。
「お、怒りませんよ……んっ……」
返事を待ちかねたように、男の唇が少女の唇に重なる。
与えられたのは、慈しむような庇護者のキスではなく、内に秘めた熱情を全てぶつけるような「男」のキスで。
息もできないような激しい口付けに、どう応えていいのかわからない。
不安と幸福が頭の中で交差する。少女はわけもわからぬまま男の首にしがみついた。

「ん……っ」
苦しげな吐息にはたと我に返った男は、慌てて少女を解放した。
「すまない、トリエラ。どうして僕はこう……」
もっと優しくしてあげることもできただろうに。
少女は何も言わず、ただその体をくたりと男の胸に預けている。
「ごめん……怒ったかい?」
「怒ってませんよ。ただ……」
ようやく顔を上げた少女の頬は上気していて、その美しさに男は息を飲んだ。
「頭がぼーっとして……立ってられないだけです」
「……トリエラ。それは、その……女性がベッドに運んでほしい時に使う台詞なんだが」
「な……!わ、私は別にそんなつもりじゃ……!」
「ああ、わかってる。わかってるよ。すまなかった」
そう言いながら、男はひょいと少女を抱き上げた。
「ヒルシャーさん?」
「では一応確認するが、このまま君をベッドに運んでいったら、怒るかい?」
「……知りません!」
顔を真っ赤にして横を向いた少女の額にキスを落とし、男は言った。
「そうか。では、怒るかどうか試してみる価値はありそうだ」
「た、試すって……!」
「愛してるよ、トリエラ」
「もう……どうしてこのタイミングで言うんですか」
男は生真面目に答える。
「一番大事なことを、まだ伝えていなかったと思って。これを伝え忘れるのは、甚だ失礼なことだろう?」
「それはそうですけ……ど……」
そっとベッドにおろされたトリエラは神に祈った。
ああ、どうかこの人が「服を脱がしたら怒るかい?」なんて確認しませんように!
508確認 4:2009/11/21(土) 19:34:33 ID:yN/NqJtd
ラストです。


男は昨夜の自分を恥じていた。―――歯止めが、効かなかった。
彼女が初めて見せた「女」の顔、初めて聞いた甘い喘ぎ。夢中になって……やりすぎた。
「トリエラ、体は辛くないかい?」
「……大丈夫です」
素っ気ない返事に、男は躊躇いながら何度目かのその問いを口にする。
「トリエラ……怒ったのかい?」
「少しだけ」
決して器用とはいえない男は、昨夜からの自分の行動に頭を巡らせる。
自分は何か彼女の気に触るようなことをしでかしただろうか。
男は頭を振った。……心当たりだらけだ。
「トリエラ、その、僕は……」
「あなたが!」
いつもより尖った唇が、彼女の不機嫌を伝えている。
「あなたが……思ったよりずっと、女性の扱いに慣れているみたいだったから……」
男は一瞬目を見開いた。
そして、次の瞬間こみ上げてきた笑みを慌てて隠し、咳払いをした。
自惚れてもいいだろうか。
「あー、トリエラ。それは『怒っている』って言うんじゃなくて……」
愛しい少女を抱き寄せる。

「妬いてるって、言うんじゃないかな」

FIN
509504:2009/11/21(土) 19:41:18 ID:yN/NqJtd
肩透かしでスミマセン。
きちんと確認する男、ヒルシャー。何か間違ってる。
最後までお付き合いくださった方、ありがとうございました!
510名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 20:58:10 ID:3r9uymCX
おおおお!!GJですw めっさ好みww
ぜひともまたの投下をw お待ちしておりますww
511名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 03:28:09 ID:HvJ5VHs2
カックエエw
こういう爽やかなのもガンスリらしいな
512名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 15:50:51 ID:GjfOtCI1
すげえええGJGJ!!!
きちんと確認はするが、いざとなれば理性がとんでしまう担当官。
513保管庫:2009/11/23(月) 01:37:07 ID:NXsIfyzm
技術部保管庫に無断転載倉庫の掌編作品を転載完了しました。
これで全年齢対象のTextデータは全て転載が終わりました。

で、adultの表記がなくてもLime(間接的な性表現を含む)表記がある作品は
エロパロ保管庫に転載することにしちゃいました。
画像貼るのは誰か助けて;;;
514保管庫:2009/11/23(月) 21:32:03 ID:NXsIfyzm
エロパロ保管庫も無断転載倉庫のadult,Lemon,Lime,表記の
Textデータを全て転載しました。

終わった〜〜〜!!\T▽T/
ガンスリを愛する皆様にご利用いただければ幸いですw
515504:2009/11/24(火) 20:47:04 ID:NeV1Atuz
お褒めの言葉ありがとうございます!嬉しいです!
勇気を出して投下してよかった。

保管庫管理人様、掲載ありがとうございます。
転載作業お疲れさまでした!

調子に乗って、もう一つ、アホネタいきます。
ボジョレー・ヌーヴォー解禁で思いついた話。
516プリシッラは酔っていた 1:2009/11/24(火) 20:50:02 ID:NeV1Atuz
「どうしたの、トリエラ?元気無いじゃない」
その優しげな問いかけの主が、先ほどノヴェッロのフルボトルを一人であけたことなど、トリエラは知らない。
「プリシッラさん……いえ、大丈夫です。ちょっと考え事をしてただけです」
「悩み事?乙女の悩みなら、このプリシッラちゃんに話してみなさい!」
「ええと……でも答えなんて無いっていうか」
「言うだけ言ってみなって」
「幸せって何だろう、なんて思ってたんです。バカみたいでしょ」
「あーはん!」
愛の堕天使・プリシッラはトリエラの両手を握ってにっこり微笑んだ。
「トリエラ!ずばり教えてあげるわ!」
「へ?」
「女の幸せはね、惚れた男に天国にイカせてもらうことよ!」
「天国へ……」
そうかもしれない。すぐそこに終わりが見えている命なら、せめて愛する人のために逝きたい。
トリエラは自嘲気味に笑う。
「ああ、でも、私の場合は天国じゃなくて地獄かもしれませんね」
「何ですって!可哀想に、トリエラ。ヒルシャーさんはそんなに下手なの?」
「あの……何の話をしているんですか?」
「そうよ、ナニの話をしているのよ!ヒルシャーさんはヘタクソなのね?」
「ヘタクソ?おっしゃる意味がわかりませんが……でも、確かに不器用な人です。
 あんなふうだと、逆にいつか私を置いて一人で逝ってしまうんじゃないかって……」
「一人で先にイク!あのむっつりドイツ野郎、最低ね!」
「ちょっ……ヒルシャーさんをそんな悪く言わないでください!」
「一人でイっちまう男をかばうなんて……何て健気なの。惚れた弱みってヤツね。
 いいわ、プリシッラちゃんが一肌脱いであげましょう!」
「え?あの、プリシッラさん?何かよくわからないけど、別に結構です!」
「いーの、いーの。プリシッラちゃんはぁ、乙女の味方〜♪遠慮はいらないよ〜ん♪」
「行っちゃった……」
517プリシッラは酔っていた 2:2009/11/24(火) 20:53:25 ID:NeV1Atuz

「ああ、いたいた!ぅおい、ヒルシャー!」
「ど、どうしたんだ、プリシッラ?」
「トリエラのことですよ。もっと彼女の反応をじっくり見て悦ばせてやらなきゃダメですよ!」
「……何の話だ?」
「ナニの話ですよ!」
「……?」
「女の子はデリケートですからね。一人でイクなんてマスターベーションと同じだっつってんです!」
「……よくわからんが、つまり君は、トリエラが僕のやり方に不満を持っていると?
 僕のやっていることは単なる自己満足だと、そう言いたいのか?」
「ゆーなれば、そーです。今のヤり方じゃダメですね。もっと精進してください!」
「どうしろと?」
「どーしてももたないようなら『薬』って手もありますよ?」
「僕は……トリエラにそういうものはできるだけ使いたくない」
「あーはいはい、男のプライドってヤツですね。じゃー自力でもっと頑張らんと!」
「う……」
「ファイト!」
518プリシッラは酔っていた 3:2009/11/24(火) 20:57:40 ID:NeV1Atuz
「どうした、ヒルシャー。暗い顔をして」
「ジョゼ……何かわからんが、さっきプリシッラに説教されたんだ」
「説教?」
「僕のやり方にトリエラは不満を感じているそうだ」
「そんなふうにも見えなかったがな、近頃は」
「僕のやっていることは、ただのマスターベーションだと言われた」
「は……キツイな」
「それでも僕は……条件付けを強化する気にはなれない」
「プリシッラもそんなことを言いたいわけじゃないだろう」
「いや……どうしてもダメなら薬を使えとか言ってたよ」
「彼女がそこまで?」
「……」
「お互い、向いてない仕事についてしまったようだな」
「ああ……」(どよどよーん)


ヒルシャーの気分と反比例して、プリシッラはご機嫌だった。
「うふふふーん♪ GJ、私! ああいう朴念仁にはあれくらいはっきり言ってやらないとねっ」

勿論、翌日の記憶など無い。


FIN
519名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 21:01:54 ID:NeV1Atuz
かみあわない会話。連投失礼しました〜。
プリシッラちゃん好きです。
520名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 21:02:00 ID:C1tOLMnA
GJwwww
リアルタイム投下で拝見しましたwwラッキーww
さすが愛の堕天使プリシッラちゃんw ひっかき回してくれますねw
521名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 21:07:32 ID:NeV1Atuz
うお。次の瞬間レスついててびっくりした。
ありがとうございます!
522名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 21:15:58 ID:C1tOLMnA
早速保管してきましたw これからも投下お待ちしてますww
523名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 23:34:31 ID:kOTGYtdl
世界各国の「二日酔いの特効薬」の記事を見つけたんで小ネタをw

プリシッラ「うっあ゛〜〜頭痛い〜〜〜」
 オリガ 「なあに、二日酔い? 無茶な飲み方するからよ」
プリシッラ「だぁって〜せっかくアマデオのおごりだったんだもん〜〜。
      あ〜もーエスプレッソちょうだいっ。うーんと濃いやつ!」
 オリガ 「胃を悪くするわよ」
プリシッラ「イタリアじゃ昔っから二日酔いの特効薬はコーヒーって決まってるのよ」
 オリガ 「不健康だねえ。ロシアじゃ二日酔いと言ったら白樺の枝よ」
プリシッラ「煎じ薬?なんかまずそう」
 オリガ 「違うわよ。サウナで身体を叩いて毒素を追い出すの」
プリシッラ「…セルフSM?」
 オリガ 「そーゆー西側退廃文化的ジョークをかますにくたらしい口は
      この口かしら〜〜?(むににっ」
プリシッラ「ほめんなひゃい〜〜っっ!!」
524名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 20:06:54 ID:GSsS+P3i
昼者がでろんでろんに酔ったとき。

鳥「もうっヒルシャーさんたら、結局断りきれなくてそんなに飲むハメになるんだから!」
昼「んん」
鳥「んーじゃないですよ、最後はあたしがあなたをお世話することになるんだから、もう」
昼「…ん?…トリエラじゃないか…(かすれ声で」
鳥「なっ、なんなんですか(いつもと違う声のトーンに動揺してしまい)」

昼「ああ…トリエラ、君はどうしてそんなにかわいいんだ…?」
鳥「なっ…!知りませんそんなこと、はい、つきましたからさっさと寝てください!」
昼「いやだ」
鳥「な…」
昼「僕は、トリエラと一緒に寝たい」
鳥「な、もう子供じゃないんですから!」
昼「違う、僕は、今日はトリエラと一緒に寝るんだ(ぐい)」
鳥「や…もう、ばか…(母性本能に負け)」



次の日過剰に恥じるヒルシャーと、以外とそういうとこも受け止めているトリエラが理想です。
525名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 23:51:33 ID:ZoAziALN
駄々っ子ヒルシャかわいいねw

「二日酔いの特効薬」ジョルジョとアマデオの場合

ジョルジョ「アッタマ痛ぇ……」
アマデオ 「二日酔いかぁ?どいつもこいつも人の金だと思ってバカスカ呑みやがって。
      天罰だな。ほれ、エスプレッソ」
ジョルジョ「あー、どうせならそいつで『バクダン』作ってくれよ」
アマデオ 「こいつをもう一回エスプレッソメーカーに通せってか?学生じゃねえんだから
      んなアホなモン飲むなよ」
ジョルジョ「せぇな、午前中の格闘訓練だけもてばいいんだよ」
アマデオ 「たしかにしゃっきりするけどな。効果切れた時の反動はデカいぞ。ほらよ」

        さてその後のジョルジョの運命は

      A 訓練中に効果が切れ、ジャンさんに殴られる。
      B 訓練終了後机で爆睡、ジャンさんに殴られる。

アマデオ 「結果は対して変わんねえ気がするけどなあ」


  正解は
      C 訓練開始が遅れて訓練中に効果切れ。
 
当然ジャンさんにKO。ただしその後病棟で堂々と爆睡。夜にはスッキリ回復。
526名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 19:53:00 ID:ivTOcPrr
ジャンさんの鉄拳は目にも見えぬ速度である。(ジョルジョ談)
527名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 21:51:21 ID:U4vplb6Y
>>526
ジョルジョじゃなくてポルナレフさんのAA付きで連想してもうた
528名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 21:57:57 ID:GuYCiTCU
>>525
> 当然ジャンさんにKO。ただしその後病棟で堂々と爆睡。夜にはスッキリ回復。

その後はこんな感じ?

ジョルジョ「今日は散々だったな……」
アマデオ 「ちょっとは反省したらどうだ」
ジョルジョ「まぁな。…調子も戻ったし、いっちょ憂さ晴らしに行かねぇか?」
アマデオ 「またかよ。面倒見るのは御免だ」
ジョルジョ「昨日の今日で、そんなヘマはしないさ」
アマデオ 「しかたねぇな…」
ジョルジョ「あ、ヒルシャーさんもどうです? 軽く一杯」

クラエス「止めないの? この間は大変だったんでしょ」
トリエラ「んー、たまには良いんじゃないかしら」
クラエス「…なら、いいけど」
トリエラ「ヒルシャーさん、私と居る時は殆ど飲まないから」
クラエス「飲む暇も無いのね」
トリエラ「…なんか引っかかる言い方ね」
クラエス「代わりにトリエラの方が飲んでるとか? …ヒルシャーさんのを」
トリエラ「ちょ、ちょっと! 何言い出すのよ///」
クラエス「さあ? ナニを想像したのか、教えて欲しいな」
529名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 09:28:39 ID:X0QwPAc5
酔って駄々っ子になるヒルシャーに満更でもないトリエラ、いいなw

ジャンはひどい二日酔いでもいつもと全然変わらない(ように見える)気がする。
もともと不機嫌モードだし。
ジョゼですら気付かない微妙な変化に、リコだけ気付いたら萌える。

リコ 「あれ、ジャンさん、どうかされたんですか?」
ジャン「何がだ」
リコ 「何だか顔色が悪いみたいです」
ジャン「…くだらないことを気にするんじゃない。訓練に集中しろ」
リコ 「は、はい!」
530名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 19:57:35 ID:K4V7VN+6
義体同士は仲がいいが、担当官同士もなんだかんだ仲が良かったらいい。
ていうか、公社には担当官用のワンルームがあるっぽいよな?(ジョゼの部屋も普通にあったし、本も色々置かれてたし)
義体も入れるみたいだし。(監視はあるが)
531名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 23:12:56 ID:xO12z1Da
前にこんなのは書いたけど、駄々っ子って程じゃないね^^;
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a1%da%bf%bf%cc%eb%c3%e6%a4%ce%d2%ec%a4%ad%a1%db

ジョゼ山の部屋はラバロと同じく官舎なんじゃ??監視は廊下までみたいだよね。
ヒルシャーの自宅は隠しカメラまではないだろうけど、電話の盗聴とメールチェックはされてそう。
担当官同士飲みに行ったりしてるといいね。酒癖悪そうだがw

リコ、かわいいよリコww
532名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 02:23:03 ID:eJpByxuT
『ジョゼ山』って表現、久々に見た気がする。
533名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 17:09:27 ID:PkEuAz8J
ヴィクトルハルトマンっていう名前はドリエラは知らないだよな?
534名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 19:07:24 ID:43TSN55z
ドリエラ… やぁ新しい義体の人ですね
535名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 22:04:36 ID:t2fELzN+
10巻でマリオが「ハルトマン…ヒルシャーがそのことを知ったのは
だいぶ後のことだ」つってたから、今は知ってるはず。
536名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 19:39:50 ID:7hRE6/65
11巻読んでたら、ヒルシャーはトリエラの名前をよく唱えてたり、呼んでるな。
537名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 22:15:56 ID:2vwrTTLj
ヒルシャーはトリエラしか目に入ってないからなw
今更だけどコミック化の時に加筆されたのって「約束通り戻ってきましたよ」のシーンなの?
538名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 00:36:19 ID:Qnx5YTfb
100回唱えるとトリエラがキスしてくれるんですね。
そんなおまじないに耽る乙女系ヒルシャはやだw
539【】:2009/12/06(日) 00:06:49 ID:vzorpUnQ
「二日酔いの特効薬」3個め投下。久々の鳥昼組。
540【妙薬】:2009/12/06(日) 00:07:59 ID:vzorpUnQ
【妙薬】


「ヒルシャーさん、何だか今日はお酒臭いですね」
 いつものように担当官と連れ立ってオフィスを出たトリエラは、長身のドイツ人を見上げて
眉をひそめた。
「ああ、すまない。シャワーは浴びてきたんだが……少々飲みすぎたようだ」
 一回り半も年下の少女に男は生真面目に謝罪する。
「そう言えば、さっきプリシッラさんも二日酔いだとか言ってエスプレッソをがぶ飲みして
いましたよ」
 あれは胃を悪くしませんかねと言う少女の言葉に、男はゆっくりとした歩調で歩き出し
ながら答える。
「イタリアではコーヒーが二日酔いの妙薬だそうだからな」
「私は体験したことがありませんけど、二日酔いってそんなに大変なものなんですか?」
 少女の問いに男は苦笑いだ。
「あんなものは体験しないに越したことはないよ。頭痛だったり吐き気だったり、
その時によって症状は様々だがね。飲んだ酒の種類や量によっても異なるし、その人の
体質や体格、更には性格によっても違いがあると言われている」
 この人の性格じゃあ酔い癖もきっと質が悪いんだろうな、などと担当官の臨時講義を
拝聴しながら少女は思う。
541【妙薬】:2009/12/06(日) 00:09:06 ID:vzorpUnQ
「――そういう訳で、二日酔いはあまりに多くの要素に左右されるため、西洋医学的な
特効薬が開発しにくいというのはあるようだ。だから皆、各地に伝わる様々な民間療法を
頼りにするんだな」
「それがイタリアではコーヒーですか。ヒルシャーさんの国では何が二日酔いの妙薬なん
ですか?」
「ドイツではニシンの酢漬けが効くと言われているよ」
 男の答えに少女は顔をしかめる。
「お酒臭い上にお酢臭くて、おまけに魚臭いんですか?ベアトリーチェの側には寄らないで
やってくださいね」
 嗅覚を強化された仲間の名前を挙げたパートナーに、男はやや不安げに問いかけた。
「…それは君の側にも寄らないで欲しいと言うことか?」
「寄らないで欲しかろうがなんだろうが、フラテッロは常に行動を共にするんですから
否も応もないでしょう」
「………そうか」
542【妙薬】:2009/12/06(日) 00:09:51 ID:vzorpUnQ
 つけつけとした物言いに担当官は目に見えて悄然とする。そんな男の様子に少女は
ふうと息をつき立ち止まった。男も立ち止まりパートナーを振り返る。
「トリエラ?」
 少女はそこが監視カメラの死角であることをすばやく確認し、ひょいと爪先立ちになった。
 唇に触れた柔らかな感触に目を見開いたドイツ人に、少女がいたずらっぽく微笑む。

「―――だから私といる時には、ドイツ式妙薬を口にするのはキスの後にしてくださいね」

<< Das Ende >>
543ロレンツォ二課課長:2009/12/06(日) 09:16:45 ID:psHTfQfd
>>540-542
監視カメラの死角で、そんなことをしておったとは…
”ヒルシャーのやつめ!報告書にはそんな事は一言も書いていなかったぞ。”
”トリエラのやつめ!担当官が初なのをいいことにこしゃくな真似を!”

引き続き、ヒルシャー&トリエラ組の監視を続けて報告するように。
実にいい仕事だ。うむ。
544名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 15:45:03 ID:YEE9cxRF
>>543
自分はメイドさんに調教されているんですね、わかります課長
545名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 20:09:54 ID:okA5Lsmn
自分はよくて他はダメなんだなw
546名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 02:02:09 ID:w0G5EK+R
「…今週の各フラテッロに関する報告は以上です」
「うむ」
「でも、あまりいい気はしませんね。なんだか覗き見してるみたいで」
「前に事件があったからな。フラテッロの関係や精神状態のチェックは重要な仕事だ」
「判りました。ただ…、一つ気になる事があります」
「何かね」
「私の名前のついたファイルもあります。中は空みたいですが…、これは?」
「そのファイルは、これから2人で埋めていく」
「課長…」



「ローザさん」
「はい、ヒルシャーさん。何か?」
「最近、課長に付き合って遅くまで居るみたいだけど…大丈夫かな?」
「お気遣いありがとうございます、ヒルシャーさん」
「今までは大抵、僕が最終退勤者だったから気になってね」
「いえ、私も望んで残っている事ですから」
「いつもブラインド降ろしてるからよく判らないけど、多分機密度の高いことなんだろうね」
「は、はい…」
「じゃ、身体には気をつけてね。お先に」
「はい、お疲れ様です」
547名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 20:33:11 ID:eaE9ys9C
>>546
かわいいよ、ローザたん。
548名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 22:28:15 ID:Qkv17+gE
で、ヒルシャーの隣にいたアルフォンソの心の中
(お前も休みの日はブラインドばっちり締め切ってるだろうが…)
549名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 20:41:11 ID:SGy8IDmG
課長、何だかんだでおいしいなw

ヒルトリめ、監視カメラの陰でそんな可愛いことを!
こんなことがあったら、二日酔いのたびに甘い雰囲気になってしまうじゃないか。


「ヒルシャーさん、またお酒臭いですよ」
「あー、また飲み過ぎてしまったよ。ニシンの酢漬けで何とかするか…」
「それって…」
「い、いや違う!これは別にキスをせがんだつもりじゃ…」
「そうですよね。キスのきっかけづくりとしてはあまりにもムードがないですもんね」
「うぅ…」
「いつもお酒臭いキスなんて嫌ですし」
「うぅ…」
「でも、うちの担当官はこういうことには不器用ですからねえ…」


―――空白の1分


「では、ニシンの酢漬けでもお持ちしましょうか?」
550名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 22:32:24 ID:/wVUXZ1v
「あ、ヒルシャーさん」
「おはよう、プリシッラ。ヘンリエッタ、また写真撮ったのかい?」
「はい、ヒルシャーさん。プリントしてもらいました」
「(きみがプリントしてたのかい?)」
「(そうです。何が写ってるか判らないし、とても外には出せません)」
「(なるほど)ところで、二人とも笑ってるけど…何か面白いものでも撮れてたのかい?」
「そうですね…、これとか良く撮れてると思いますよ」
「………」
「いいな、トリエラ幸せそう」
「ヒルシャーさんも大胆ですねぇ。見直しました」
「私だと背の差が有り過ぎるから、屈んで貰わないとだめかな?」
「さて、どうしよーっかな」
「…何が望みだ」
「そんな顔しなくても大丈夫ですよ。愛の堕天使プリシッラちゃんが変なことするわけ無いじゃないですか。
 そう、ほんのちょっとした事です…今度の当直をジャンさんと代わって頂けませんか?」
「判った」
「ありがとうございます、ヒルシャーさん! お泊りの支度しなくちゃ///」
「それともう一つ。欲しい服というか…、下着があるんです」
「下着?」
「あ、私のじゃなくてトリエラのです。ビアンキ先生の隙をみてサイズは確認済みですから」
「…」
「ヒルシャーさんからプレゼントしてくださいね。結果、楽しみにしてます」
「………」
「あ、トリエラ!」
「おまたせ、ヘンリエッタ。おはようございます、ヒルシャーさん、プリシッラさん」
「おはよう、トリエラ」
「…おはよう、トリエラ」
「じゃ、先に行きますね、…ヒルシャーさん風邪ですか?顔が赤いですよ?」
551【】:2009/12/12(土) 01:07:58 ID:t+T0nS6o
レスどもw けどゴメン、できれば自分の話は
報告書扱いしないでやっていただけると^^;>>549
うおおwかわいいww空白の一分とラストに萌えるww
>>550
撮られちゃったのかw プリシッラちゃんてばww
そういや無断転載倉庫からの転載SSにジャン←プリシッラのがあったよね
http://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a5%d7%a5%ea%a5%b7%a5%c3%a5%e9%a4%ce%b5%d9%c6%fc

酔った勢いでアホネタ投下。鳥昼+ミミ。
明日になったらニシンの酢漬けをかじりながら後悔しそうな気がしなくもない。
552仲良きことは:2009/12/12(土) 01:09:25 ID:t+T0nS6o
仲良きことは


ミミ「ねえねえトリエラ、護衛ってやっぱりトイレの中まで一緒に入るの?」
トリ「! な、なんでそんな事――まさかマリオに聞いたの?!」
ミミ「? 何でそこでお父ちゃんが出てくるの?」
トリ「う…いや、ちょっと……規則で話せない…かな」
ミミ「あー、じゃあ今のナシ、ナシ!言えない事は聞かない!
   んーと、それじゃ今回のあたしの場合は?」
トリ「アパートの周りは完全に警戒してるし、そこまではしないよ」
ミミ「そーなんだ。
   でもそしたらシャワー浴びてる間とか、椅子持ってきて廊下で待ってるの?」
トリ「ええと…そうだなあ、隣の部屋で待ってるよ」
ミミ「なんかそれってヒマそうだなあ。――あ、それじゃ一緒に入ろう!」
トリ「え?? ちょっとミミ、待って……っ」
553仲良きことは:2009/12/12(土) 01:12:53 ID:t+T0nS6o
ミミ「はい、脱いで脱いでw あ、トリエラってば胸あんまりないんだね〜。かわいいw」
トリ「ぐっ…気にしてるのに……っ」
ミミ「揉むと大きくなるんだよー。ヒルシャーさん、してくれないの?」
トリ「ノーコメント!」
ミミ「別にいーじゃん。上司と助手、つるぺたとロリコン、
   瞳をあわせて『愛してる』。これで万事オッケーだよw
   昔ね、あたしも小さい時期があったんだけど、今のダーリンのおかげで
   すっかり豊胸したよ? 気持ちいいことはヤッてもらわなきゃ損だって!!」
トリ「………」
554仲良きことは:2009/12/12(土) 01:16:03 ID:t+T0nS6o

ミミ「こっち来てごらんよ」
トリ「?」
ミミ「ほらーっ」
トリ「あ゛っ!」
ミミ「毎年パパが贈ってくれるの。あっちからロ○ション、ロ○ター、デ○ルド、バ○ブ…
   そんであのゴムがクリスマスに直接くれたやつ。 “彼氏と仲良くな” ってww」
トリ「あ、それと同じゴムがうちにもある。クリスマスにマリオからもらったの…
   (おまえ“も”ヒルシャーと仲良くな…って、そーゆーことか;;;)」
ミミ「へえーっ。そっちは何個もらったの?」
トリ「箱が1ダース…(隠し場所探すの大変だったんだから…)」
ミミ「意外と強そうなんだな……サイズは?」
トリ「え?」
555仲良きことは:2009/12/12(土) 01:16:44 ID:t+T0nS6o
  *  *  *  *  *  *  *  *


ヒル「トリエラどうだ? あのマリアって子は。おもちゃのコレクションを見せて
   もらったんだって?」
トリ「変わった子です。いや…私達の方が変なんでしょう…か…ね……?
   私が知っているのは古典的なモノの扱いぐらいで、今時のプレイも道具も
   分からないなんて……」
ヒル「? あまり仲良くしすぎるのもお互いに良くないな」
トリ「…でしょうね」

おわる
556名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 22:16:15 ID:IhHp/HAv
>>549
シュールストレミングですね。
遠まわしなイジメですか?

・・・いや、アレは人によっては癖になる味ともいうか・・・
557【】:2009/12/13(日) 23:05:59 ID:ytxB6ESQ
あああなんか余計な事を書いてもた;;; ごめん。
ニシンの酢漬けにトライ。結構効いたような気がする。意外とうまかったです。
なんだか変なテンションで思い付いちゃったので性懲りもなく鳥昼小ネタ。

いただきます


ちょっと、ホテルに着いたとたんに始めるなんて、落ち着いてください、落ち着いてってば落ち着けって。
がっつかないでくださいよ大人なんですから。君も期待してるんだろうってそりゃそうですけど。
いいです自分で外しますから。手伝わなくていいから。
だからわしづかみにしないでくださいってば、指でつままないで。ああもう。
そんな顔しないでください。いいですよもう。待ちきれなかったんでしょ。
……いただきます。


クリスマスの丸焼きチキンを素手で取り分けるヒルシャと、ナイフ&フォークを探しそこなったトリエラ。
558名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 21:59:04 ID:NVhbM/rw

「ヒルシャーさん、それ、何聴いてるんです?」
「ハァハァ…ん?あぁこれは昨日のトリエラとの食事の音声を録ったものでなやはり最近の盗聴器は優秀だ小型ながらもボタン1つですぐに録音が可能d……トリエラ!?」
「………。」




すみませんでした。録音可能な盗聴器にはツッコまない方向で(;´Д`)
559名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:42:13 ID:ttqhfLEb
そのネタいいな。
たとえば

任務で上流階級の女を保護している間女に誘われてしまいそのままベッドインしてしまうヒルシャー。
その音声が精密マイクでトリエラに丸聞こえ。怒りつつ大人のぎしあんにぐっしょりなトリエラ。

あれ、なんかこの小説過去にあったよな…なかったよな…?
560名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 23:07:13 ID:a4b74Tbg
>>559
前スレのこれじゃないかな。今読み込めなかったから確実じゃないけど。

180 :名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:00:18 ID:Dgwtm6rA
ttp://age2.tv/up1/upload.php
ここの46にあったトリxヒルで何となくここ見に来て嵌りました
このスレの作家さんみんな旨いなぁー!!
あげとく
561名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 23:43:47 ID:a4b74Tbg
>>ポーチ
せつなーTT そうするとモンタルチーノの時にはもう薬の携帯が必要になってたのか;;; 
GJです。ナタレの時の味覚異常は亜鉛不足だったという事にして逃げたい自分がいる。

>>394
ありがとうございます。ROMでへこんでりゃ世話無いんですが;;;
ここがマターリ進行なのにしばしば甘え過ぎている気がして日々反省しきり。
文字だけの表現って難しいですね…
依存症表現のどこらへんに驚いたのかプロの視点を聞いてみたい気もw

>>395
>クイズ 難易度高! 
えーと、スコップはクラエス、エッタ、トリエラ。
現場証拠保全用のキット3組はオリガさん、ジョルジョ、あとリコとか。
消火器3つはプリシッラ、お手伝いのアンジェとビーチェ。
カメラとビデオが合わせて4台はマルコー、ペトラ、サンドロ、ベルナルドあたり。
救急蘇生装置はビアンキ先生、ジョゼ。鈍器はアマデオ?
・・・根拠はあまりナイ。
562名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 23:51:15 ID:a4b74Tbg
>>561
ぎゃーっっ すみません、誤爆です;;;
563名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 23:37:47 ID:vQlzaBoB
「トリエラ、それは何を聴いてるんだ?」
「…え?あぁこれは昨日のヒルシャーさんのお仕事の音声を録ったものですよ。やはり最近の盗聴器は優秀ですね、小型ながらもボタン1つ外す音まですべて録音が可能で……ヒルシャーさん?」
「………;;;」
564【】:2009/12/24(木) 12:17:33 ID:me9Kgznz
ぶぉんなたれ〜。
鳥昼小ネタ投下。ツンデレちゃんのクリスマス日記。


【トリエラの日記/サイズ】


  12月25日

 プリシッラさんからナタレのプレゼントをもらった。
 真っ赤な下着のセットだった。

 これを着て年越しすると、来年が良い年になるらしい。
 私は着るつもりはなかったが、ヘンリエッタとリコにせがまれて、
年越しのカウントダウンパーティーで着ることになってしまった。
まあ、誰かに見られるわけではないから構わないけれど。
 それとも、見せたら何か反応があるだろうか? 
せっかく寄せて上げるブラだし―――いやそれはどうでも良くて!

 プレゼントは義体全員に配られたようだった。
ちなみにヘンリエッタとリコのサイズはAAで、私とクラエスのはAだ。
 ヘンリエッタが「これってどういう意味?」と聞くので、私が一瞬迷ったら、
クラエスが代わりに説明してくれた。 
「AAは微乳用、Aは貧乳用よ」 って。

……サイズは上なのに、妙に屈辱を感じるのは何故なんだろう。  







追記  ヒルシャーからはいつものくまが来た。



<<だすえんで>>
565名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 23:22:15 ID:Q3h188nN
いつものくまwww
ヒルシャがかわいすぎる

トイザらスで

昼「どっちのくまにするべきだろうか…(真剣」

悩む三十路。
566名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 22:07:39 ID:VYxj9QiT
懐かしすぎる
昔書いたSSと、ちょこっと誤字を訂正したやつをまとめて
http://uproda.2ch-library.com/lib199858.zip.shtml
DLキーはgungirl
無断転載倉庫に掲載されていたものばかりです
567【】:2009/12/25(金) 22:37:47 ID:X/q87Z+q
>>566
おおw サンタさんからクリスマスプレゼントがw ありがたやww
保管庫のSS、修正版と差し替えましょうか?

>>565
ヒルシャww
レスどもです。ついでにおまけ投下。
568【サイズ違い】:2009/12/25(金) 22:41:03 ID:X/q87Z+q
【サイズ違い】


プリシッラ「クラエス、ナタレのプレゼントを直接渡してあげられなくて
      ごめんね〜。どう?着けてみた?」
クラエス 「いえ。生憎とあのサイズではきついので(遠回しに拒否」
プリシッラ「あれれ?クラエスはBカップだったの?
      確かにトリエラよりちょっとふっくらしてる感じはするけど」
クラエス 「ええ。ですから折角ですけれどあのプレゼンは……」
プリシッラ「どれどれ(←聞いちゃいない」
        ぽに。
クラエス 「!?」
プリシッラ「あ、ホントだ。クラエスってば着痩せするタイプなんだね〜。
      やっぱり見ただけじゃ分かんないもんだな〜。(むにむに
      よし分かった!年越しには間に合うように替えてきてあげるっ。
      この開けてない包みだよね〜(がさごそ」
クラエス 「あ、あの……」
プリシッラ「大丈夫だいじょーぶ!愛の堕天使さんに任せなさいって♪
      じゃあまた明日ね〜〜」
クラエス「………」


トリエラ 「どしたのクラエス、何か落ち込んでない?」
クラエス 「…不覚をとったわ……」
トリエラ 「?」


<<だすえんで>>
569名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:18:36 ID:VYxj9QiT
>>567
お手数おかけしてよければ、喜んで!
サブフォルダの「rewrited」以外は
基本的に修正されていないオリジナルのままなので
特に必要はないかと思われます。

しかし、性教育本を別の話で使いまわしたり
無駄なところで自己主張していたのが見え見えで汗顔の至り
570名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 11:46:23 ID:81OLyEFz

他人の褌を借りる事に定評のある小官も投下
【】氏、気を悪くされたらゴメンナサイ


「すまない、遅くなった」
「あ、ヒルシャーさん。コート掛けますよ」
「ありがとう、クラエス」
「はいグラス。って、…もう飲んでます?」
「ありがとうプリシッラ。出掛けにアマデオたちに捕まってね」
「あの馬鹿。オフィスで飲むなんて…課長は何も?」
「いつもみたく締め切ってたからね。ノックだけして挨拶はしてきた」
「…そうですか」
「まぁ、賑やかそうで何よりだね」
「私が主催ですからね、失望はさせませんよ!」
「トリエラはどこだい、僕も何か取ろうかな……!」
「気づきました? さすが担当官ですね」
「いや…」
「ブラウスから透けるのって、セクシーじゃ有りません?」
「その…」
「私もあんなのは始めて見まました。普段は淡いのやスポーツ系が多いし」
「あ…」
「はい、ヒルシャーさん。まだ何も食べてないんでしょ?」
「あ、ああ。ありがとう…」
「トリエラー、こっちこっちー」
「はいはい、すぐ行くから。ヒルシャーさんもお酒飲み過ぎないでくださいねー」
「…」
「トリエラは可愛いし、気が利くから人気有るんですよね」
「聞いたんですけど、あの下着、プレゼントなんですって。誰からかは教えてくれませんでしたけど」
「貰った下着を着けるぐらいだから、身近な人か、親しい人…かな?」
「ヒルシャーさんも何か贈ったりしないんですか? 私はクマしか知りませんけど」
「いいですか、ヒルシャーさん。そんなのんびりしてちゃダメです」
「そうですよね、大切な人から貰ったものを身に着けるのは嬉しいですし」
「それとも…ちょうどお休みですし、トリエラに、誰のモノかはっきり判らせるとか?」
「……」
「プリシッラさん、ちょっと過激です…」
「そう? でもトリエラも見せ付けてるぐらいだし、望んでるのかも?」
「そうかもしれませんね、部屋でもヒルシャーさんの事、良く話してますし」
「…」
「はい、ヒルシャーさんお代わりのグラス。程々にしてくださいね」
「ああ、すまない」
「あれ、まだ殆ど手をつけてないじゃないですか。ちゃんと食べてくださいねー」
「……」
「ほんと気が利くわね、あんなに騒いでるのにちゃんと見てるなんて」
「他の部隊の人にも人気があるって聞きましたけど」
「それは本当よ。普段ジャンさんやジョゼさんと接してるから気づきにくいけど、狙ってる人多いんだから」
「………。」


「プリシッラさん」
「なーにー、クラエス」
「プリシッラさんがなぜ、『愛の天使』じゃなくて『愛の堕天使』なのか判った気がします」
「貴女も相当なものよ」
571保管庫:2009/12/26(土) 18:27:10 ID:Bp59c7J9
>>569
更新しました〜。作者名を ◆.QkSZCHS/k に変更しますか?
(『七草粥の〜』投下時ID)それとも名無しさんのままで?
572【】:2009/12/26(土) 18:30:16 ID:Bp59c7J9
>>570
プリシッラ&クラエスwww さすが堕天使w
お気遣いどうも^^;こちらこそ余計なことをスミマセン
573名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 21:36:37 ID:7v/iqEsv
クラエスはBなのかw

>>564
ヒルシャーのくまのことは追記。
日記でもツンデレなトリエラがかわいいよ。
574504:2009/12/27(日) 03:59:18 ID:Gp0CJoGq
空気を読まずに、ちょっとダークな昼鳥話を投下させていただきます。
明るい流れの後に申し訳ない。
575黒い夢:2009/12/27(日) 04:13:21 ID:Gp0CJoGq
黒い夢

絶望のような暗闇の世界に、たった一つ残された救いの光。
トリエラ―――それが君の命。
この無垢なる光を守るために、僕はできうる限りのことをしよう。


彼女の言葉は唐突だった。
「ヒルシャーさん、会ってほしい人がいるんです」
「会ってほしい人?」
思わず怪訝な声を出す。
トリエラに、僕が会ったことのない知り合いがいるなんて…?
「いえ、ヒルシャーさんもよくご存知の方ですよ」
彼女の傍らに立つ、長身の男。思い出せない。誰だ、こいつは。

「トリエラ、この人はいったい…?」
彼女は花のように微笑む。
「私の恋人です」
「何だって!!」
そんなはずがない。トリエラに、そんな男がいるはずなど。
「この人を愛しているんです」
彼女はそっと男に寄り添う。そんな、ありえない、そんな―――。

「誰だ、貴様は?誰なんだ!!」
声を荒げて男につめよれば、トリエラが不思議そうな顔をする。
「何を言ってるんですか、ヒルシャーさん?」
男はトリエラを抱き寄せ、くつくつと笑った。

「“僕”だよ、ヒルシャー」

男の顔は―――僕だった。
576黒い夢:2009/12/27(日) 04:16:28 ID:Gp0CJoGq

「おまえの望みを、“僕”が代わりにかなえてやっているのさ」

やめてくれ。僕は、トリエラをそんな目で見ていたわけじゃない。

「おまえの本当の望みはこういうことだろう?」
「僕」はトリエラに貪るようなキスをする。

違う、僕が望んでいるのはそんなことじゃない。僕は、彼女を…。

「ヒルシャー、素直になれよ」
「僕」はひどく乱暴にトリエラの服をはだけさせる。

やめてくれ。彼女を汚したくないんだ。彼女は無垢な存在なんだ…。

「そうして、これがおまえの望む彼女の姿だよ」
トリエラの細い手足が、艶かしく「僕」の体に絡みつく。
「ヒルシャーさん、お願い、このまま……もっと……」

違う。僕が望んでいるのは、違う。
これは夢だ。ただの、夢だ。
僕は、彼女を、汚さない。汚してはいけない。

こちらに見せつけるように「僕」と彼女は睦みあい絡みあう。
その指で彼女の体を弄びながら「僕」は嘲笑った。
「人殺しを教え込むより、こうして抱くことの方が下劣な行為だとでも?」

や め て く れ!
577黒い夢:2009/12/27(日) 04:19:53 ID:Gp0CJoGq
力任せに「僕」の首を締めあげると、哀れむような眼差しを残して、そいつは消
えた。

「…ごめんよ、トリエラ」
残された少女から目をそらして、上着を着せかける。
「どうして謝るんですか?」
彼女は首を傾げる。

「愛しているのに」

彼女の両手が僕の頬をそっとなぞる。澄んだ瞳が僕の目を覗き込む。
「あなたを、愛しているのに」
これは夢だ。僕の見ている都合のよい夢。

「トリエラ、僕は…」
ああ、そうだ。あいつの言うとおりだ。
あの男は僕自身を映す鏡。
そのまま僕は彼女に口づけ、体をまさぐり、首筋に赤く所有の証を残す。
押し倒して、体を開かせ、そうして、そのまま…

「愛しているよ」

狂ったように彼女を犯した。
愛している、愛している、愛している、愛している……
この腕の中に君を閉じ込めてしまえたら。





―――よ せ!

578黒い夢:2009/12/27(日) 04:23:51 ID:Gp0CJoGq
目覚めの朝は自己嫌悪にまみれていた。

夕べの夢。
僕の中に眠る欲望が見せた、黒い夢。
罪悪感がつのる。今朝はトリエラの顔をまともに見れない気がした。

「おはようございます、ヒルシャーさん」
「あ、ああ。おはよう、トリエラ」

途端に生々しくよみがえる夕べの夢。
この腕の中で、うわごとのように僕の名を呼び乱れてみせた、彼女の感触。
考えるな。あれは夢だ。
いつものように振る舞うんだ。

「トリエラ、今日の訓練だが―――」
「は、はい」
彼女に感じる、僅かな違和感。
「どうした?体調が悪いのか?顔が少し赤いようだが」
「大丈夫です」
「目も赤い。熱があるんじゃ…」
「平熱ですよ。ただ、夕べよく眠れなくて」
「眠れなかったって、どうして」
「何か、その、妙な夢を見たんです……な、内容はよく覚えてないんですけど」

心臓がどきりと跳ね上がる。
彼女が無意識に手をやった首筋。
そこは、昨夜の夢で僕が欲望のまま赤く痕をつけた場所だった。
わかっている。あれは、ただの夢。けれど―――
すまない、トリエラ。

「…嫌な夢で、体が休まらなかったんだろう。今日1日くらい休養を取ってもいいんだぞ」
彼女が驚いて顔を上げる。
「そんな。大袈裟ですよ。ただの寝不足なのに。それに…」
こちらも見ずにぼそりと続けられた言葉。

「嫌な夢じゃなかったですから…」
「え…」

走り去る彼女の表情は見えなかった。


今夜も僕は黒い夢を見るだろう。
     毒のように、甘く、苦い―――黒い夢を。


FIN
579名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 09:49:40 ID:r7RNrAOQ
GJ! しまった先を越された(笑
ありがとう、こういうのもちょっと読んでみたかったんだw
あとトリエラ視点のも読んでみたいような…
580名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 15:39:00 ID:/7TMdGLT
月並みな感想しか思いつかないが、これは(・∀・)イイ!!
そしていい話を台無しに

その日のお昼。公社食堂にて。

「ここ、いいかな」
「あ、どうぞヒルシャーさん」
「もう、私の担当官なんですから一々断らなくても」
「ふーん…」
「そういや、クラエス。トリエラが夢見が悪かったとか言ってたけど…何か知らないか?」
「えーっとですね、確か…」
「わーわーわー!」
「どーしよっかなー」
「えーなになにー」
「何か面白い事でもあったの?」
「だってほら、ヒルシャーさんも心配してる事だし、ここはズバッと言っちゃった方がー」
「あっちいけー」
581名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 00:20:43 ID:hHuGVS0d
>>571
トリップの元を覚えていないのでw名無しで結構ですよー
582504:2009/12/28(月) 01:35:12 ID:t7lHbOnC
レスありがとうございます!
小ネタのつもりが長くなっちゃったんだぜ。

>トリエラ視点
おお、その発想は全然なかった。
何か思いついたら書いてみます。

>>580
クラエス、何でも知ってるよww
そしてからかうのが上手すぎるw
583名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 00:18:55 ID:Fhb9UT0c
おお、保管庫にアクセス規制中用のサブ掲示板ができてる!
管理人さん、ありがとう。
今は書き込めるけど、最近ずっと規制に巻き込まれて困ってたんだ。
584【】:2010/01/03(日) 23:58:47 ID:LM2DVjiw
あけおめことよろw

【新年の挨拶】

ヒルシャ「Buon Capodanno!Triela.
      新年おめでとう、トリエラ(伊語)」
トリエラ「Ein gutes neues Jahr!Herr Hircsh.
      新年おめでとうございます、ヒルシャーさん(独語)」


プリシッラ「意味は通じてるんだけどさ、ビミョーにかみ合ってないよねぇあれ」
クラエス 「まぁあの二人らしいんじゃないですか。ある意味象徴的ですよね」


<<だすえんで>>
585名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 08:41:46 ID:ohv+4H65
あの二人は賢者の贈り物をガチでやりそうだ
586名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 21:41:05 ID:zTDJx/Ng
>>賢者の贈り物
うまいこと言うw 誰か書いてくれww
587保管庫:2010/01/05(火) 20:55:11 ID:PzhGMHRY
『2ちゃんねるに書き込めない時の避難所』として
掲示板を設置してみました。INDEXからも飛べますが、一応。
ご協力いただいている方、ありがとうございます。
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/880/l50
588名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 20:57:50 ID:PzhGMHRY
>>585
>賢者の贈り物 
やりそうww
そしてさだまさしの「賢者の贈り物」がミョーに鳥昼ソングで大笑い 
589【賢者の贈り物】:2010/01/07(木) 00:44:05 ID:aOAkkdT6
書いてみた。

【賢者の贈り物】


「トリエラ、いるかな?」
「あ、ヒルシャーさん」
 義体棟の一室を訪れた担当官の姿に、部屋の住人は明るい声を上げた。
「ちょうど良かった。――今日はヒルシャーさんの誕生日なんですよね?」
「うん? そう言えばそうだったな。だがどうして君がそれを知ってるんだ」
「プリシッラさんが教えてくださったんです」
 情報分析を担当する世話好きな女性課員の名前を聞き、男はなるほどと納得する。
きっと何かの折にデータを目にする機会があり、それを彼のパートナーに伝えたの
だろう。
「それで…普段お世話になっていますから、これ、プレゼントです」
 目の前に差し出された洒落た包装の小箱を男は驚いたように受け取る。
「え? あ、ありがとう。開けてみても?」
「ええ、どうぞ」
「……これはまた」
 手渡された包みを開けて男が小さく感嘆の声を上げる。そこにはシックな色合いだが
一目で良い品と知れるネクタイが収まっていた。
「あなたの私服姿は想像がつかないですし、まあ実用品ということで」
 ルームメイトは花壇に出かけていて自分と相手しかいないにもかかわらず、相変わらずの
そっけない口調でそう言う少女に、男は嬉しそうに微笑を浮かべる。
590【賢者の贈り物】:2010/01/07(木) 00:47:46 ID:aOAkkdT6
「そうか。喜んで使わせてもらうよ。―――ああ、だがこの代金はどうしたんだ?
君と外出した時に買い物をしていた様子はなかったが」
「通販です。発注はプリシッラさんにしてもらいました」
「プリシッラが立て替えてくれたのか?」
 それならば後で支払いに行かなければならないだろうと思った男は、問いに答えた
少女のセリフに凍りついた。
「ああ、それは公社内で私の写真をネットオークションにかけて」
「!?」
「なんでも参加しそうな人に絞って個別にメールを送ったそうです。私は誰が
競り落としたのか教えてもらえませんでしたけど、後で記録はすべてヒルシャーさんに
渡すからってプリシッラさんはおっしゃってました」
「トリエラ…それは―――」
 心なしか青ざめた担当官を安心させようと少女は冗談めかし口調で説明する。
「ああ、ご心配なく。思わせぶりな紹介文をつけたそうですけど、他愛もない寮での
日常風景ばかりですよ。隠し撮り風になっていますけど、全部プリシッラさんに
撮ってもらったものですし。それにしても物好きな人もいるものですね。私の写真なんかに
500ユーロも出すなんて」
「トリエラ…その……」
「もっともプリシッラさんが2,3個IDを使って値段を吊り上げたらしいですけど」
「………」
「あ、と。ヒルシャーさんは何か用があっていらっしゃったんですよね。その封筒は仕事の
資料か何かですか?」
「……君に渡そうと思ったものがあったんだ」
「はい?」
591【賢者の贈り物】:2010/01/07(木) 00:49:57 ID:aOAkkdT6
男はなんともいえない表情で少女に封筒を差し出した。
 受け取った少女は中身を確認して絶句する。
「この写真―――!?」
「…ヘンリエッタは自分のカメラを使ってアルバムを作っているが、君にはそういった
ものが無かったからな」
 たまにはぬいぐるみ以外の贈り物ができると思ったんだが、とんだ道化だったな。
力なく微笑む男に少女は信じられないものを見る目で言う。
「じゃあ500ユーロで競り落とした物好きって……」
「担当官として君のプライバシーが流出することを防ぐのは当然だ」
 男の言葉に小女が表情を硬くする。
「ああ、いつもの使命感ですか。そうですよね。どうせ後で経費で落ちるんでしょうし」
「――別に初めから経費の請求をするつもりはなかったよ。あれは僕個人の支出だ」
 やや強い男の語調に、少女はふっと肩を落とした。視線の先には自分が贈ったネクタイがある。
「……それじゃあそのタイも、結局あなたの財布から出たものなんですね。すみませんでした。
無駄遣いをさせてしまって」
 ほんの少し前に見せた明るい表情とはうって変わり、少女はきゅっと唇を結んでうつむく。
 男は困ったような顔をすると、プレゼントを持った手とは反対の手を少女の方へ伸ばし、
そっと華奢な肩を抱き寄せた。
「ヒルシャー…さん……」
「―――いいや。君の気持ちが何よりの贈り物だよ」
 ありがとう、トリエラ。愛しい少女にそうささやいて、男は金の髪に口付けた。
592【賢者の贈り物】:2010/01/07(木) 00:53:15 ID:aOAkkdT6





「おばちゃーん、ランチひとつ〜。今日はデザートにフルーツも。大盛りでねっ」
 職員用食堂で学生のように明るく軽く昼食を注文する女性職員に、同僚が声をかける。
「よお、プリシッラ。ご機嫌だな、例のプレゼントは上手くいったのか?」
「ん〜ふっふ、どうなったろうね。朝一でヒルシャーさんの机にネガ込みで写真を置いておいたし、
トリエラにはネクタイを渡してきたから、そろそろ結果が出てるんじゃないかな。あんたもご協力
ありがとね、アマデオ」
「どういたしまして。しっかしあの人もよくやるよなあ」
 260ユーロまで競ったらいきなり500で入札してくるんだから、と呆れ気味の口調で言う
愛の伝道師は、昨日のオークションでプリシッラと共にサクラを務めていた。実際のところ
プリシッラがメールを出したのはヒルシャー一人で、あとの参加者はこの二人の自作自演
だったのである。
「愛の力は偉大よね〜。――おっと」
 満足げにうんうんとうなずいたプリシッラは、食堂へ入ってきた長身の男を見つけて手を振る。

「ヒルシャーさんお誕生日おめでとうございま〜す。プレゼントは気に入ってもらえました〜?」
 新しいネクタイを締めたドイツ人の姿に、愛の堕天使はチェシャ猫の笑いを浮かべて
そう言うのだった。


<< Das Ende >>
593名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 02:18:56 ID:IBf4MTEg
GJです。

やっぱ上手いなぁ。
594名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 02:26:09 ID:PiIUfAg5
エロパロじゃないけどGJ!
595名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:45:08 ID:oQJoLuwv
彼女の策略と夜食の続きをwktkしながら待ってます
596名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:01:23 ID:qVYI8cO8
さくら板にも貼ったけど、イタリア語で結婚式の誓いの言葉を発見w
誰かこれでジョゼッタとか書いてくれる人いるかな?

「Io accolgo te come mio(mia) sposo(sposa) prometto di esserti fedele sempre, nella gioia e nel dolore, nella salute e nella malattia , e di amarti e onorarti tutti i giorni della mia vita」

「私はあなたを夫(妻)とし、病める時も、健やかなる時も、喜びの時も、悲しみの時も愛し慈しみ貞節を守ることを誓います 」
597名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 10:59:35 ID:2hZ6D2yE
イスラム圏だと出張してもお楽しみはなしなんだね

婚前交渉の英カップルを一時逮捕 ドバイ
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011301000162.html

 課長  「ドバイにフラテッロを一組派遣する必要があるのだが…」
 ジャン 「自分は本部で作戦の指揮を取ります」
 ジョゼ 「ヒルシャー、トリエラの見識を広めるチャンスだぞ」
 ヒルシャ「いいえ、情報収集ならサンドロの方が適任でしょう」
 サンドロ「うちのペトラは露出が多いから無理っスよ」
ベルナルド「ビーチェはアドヴィーエの匂いが苦手なんで食料調達がねぇ」
 マルコー「・・・・・・おまえら・・・」
598名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 21:15:35 ID:rxRjKvM2
>アドヴィーエ
イスラム料理に欠かせないミックススパイス・・・らしい
和食における味噌しょうゆみたいなもんか?
書いといてなんだが婚前交渉以前に見た目年齢が違法――いやなんでもない
599名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 21:09:23 ID:em0WDf2A
ジャンリコはストイック(?)なのがいいよな。


ジャン「おい、リコ。『兄さま』と言ってみろ」
リコ 「はい、ジャンさん。―――兄さま」
ジャン「・・・」
リコ 「・・・」
ジャン「・・・別に、萌えんな」
リコ 「あの、何か言い方がまずかったですか?」
ジャン「いや、いいんだ。こんなもんで萌えた日にゃ、己をたたき直すために50kmほど走り込まんとな」
リコ 「?」
ジャン「もういい。部屋に戻って休め。・・・いや、ちょっと待て」
リコ 「はい」
ジャン「今度は『中尉殿』と言ってみろ」
リコ 「はい、ジャンさん 。―――中尉殿」
ジャン「・・・」
リコ 「・・・」
ジャン「おい、リコ」
リコ 「はい?」
ジャン「とっとと来い!走り込みだ!」
リコ 「はいっ、ジャンさん!」
600ロレンツォ二課課長:2010/01/16(土) 17:06:10 ID:WcNPKQrZ
>>599
「ところで、ジョゼとヘンリエッタの謎な会話を見つけたのだが、
二人の会話の意味がわかるかね?
わたしには意味不明なのだが…」
「はい、では、ICレコーダーのggep2010のファイルを再生します。」

ジョゼ     「ヘンリエッタ、『兄さま』と言ってみてくれるかい?」
ヘンリエッタ 「はい、ジョゼさん。えっと―――兄さま」
ジョゼ     「うん、イイ感じだ…」
ヘンリエッタ 「あの、ちがう言い方もできますけど・・・」
ジョゼ     「じゃあ、言ってごらん。」
ヘンリエッタ 「はい、ジョゼさん。コホンっ、―――兄貴!」
ジョゼ     「ううん、困ったな…」
ヘンリエッタ 「あの、馴れ馴れしかったでしょうか?なんだか、失礼な言い方をしてしまって…」
ジョゼ     「そうでもないさ。じゃあ、部屋に戻ってゆっくりお休み。・・・いや、ちょっと待って。」
ヘンリエッタ 「はい?」
ジョゼ     「今度は『お兄ちゃん』と言ってくれるかい?」
ヘンリエッタ 「はい、ジョゼさん 。ふぅ、―――お、お兄ちゃん!!」
ジョゼ     「うくっ!」
ヘンリエッタ 「ジョゼさん?・・・」
ジョゼ     「ヘンリエッタ、ダメだよ!」
ヘンリエッタ 「はい?」
ジョゼ    「ちょっと、こっちへ来てボクの上にまたがってくれるかい?」
ヘンリエッタ 「はいっ、お兄ちゃん!喜んで!」

ローザは、再生停止ボタンを押して会話を中断させると、
オフィスチェアに座るロレンツォの股間にまたがった。

「パーパって、呼んでもイイですか?ロレンツォ様?」
「うくっ!…なるほど。」

601名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:48:24 ID:6N0bxJTk
( ゚д゚)<傾注!
・他人のネタで書く小官が賢者の贈り物ネタには出遅れたけど、また性懲りもなく!
・思いつかないのでエロ無しな上に、意味不明に長い!
・同様にエロが進まないので他ネタはしばし猶予を!
・という訳で気に食わない諸兄は即NGID推奨!
602名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:50:31 ID:6N0bxJTk
「失礼するよ…。あれ、みんな居たのか」
「こんばんわ、ヒルシャーさん。何かご用ですか」
「い、いや、大した事無いんだけどね…」
「ヒルシャーさんにとっては、こんな遅くに女の子の部屋をノックするのは大した事じゃないんですね」
「うっ」
「お邪魔でしたら、席外しますけど」
「いや、いいんだ…明日の座学は急な会議で自習というか、自由時間になったのを伝えようかと思ってね」
「わざわざありがとうございます。でも誰かに頼むか、ボードに書いておけば十分では?」
「もう、さっきからそんな言い方。理由をつけてトリエラの顔見に来たんだから素直に喜びなさいよ」
「ちょっと、そんな…」
「いや…」
「何二人して焦ってるんですか。…そういえば、アレの話知ってる?」
「し、知ってるわよ。どうせ火元はプリシッラさん辺りじゃないの?」
「どうだかね。で、トリエラは試してみたの?」
「そんな事しないわよ!」
「話が見えないんだが…」
「ちょっとした偽装の訓練なんです」
「訓練?」
「家族のふりをして護衛についたり、潜入捜査する事、有りますでしょ?」
「ああ。確かにそういうケースもある。目立たずに護衛や捜査ができるからね」
「その時に、対象と良好な関係を築ければ効果的に任務が遂行できますよね」
「その通り。…僕が講義するまでも無いな…」
「落ち込まないでください、ヒルシャーさん。私も受け売りですから…」
「そ、それで相手の嗜好を見抜く訓練なんです」
「ローザさん上手いんだよね」
「ふむ、課長が重用するだけの事はあるんだな。今日も遅いみたいだったが」
「今日もなんですか…きゃっ」
「それで、少し協力していただけます?」
「まぁ僕に出来る事ならいいよ、あまり遅くならない程度にね」
「すぐ済みますから。はい、みんなこの用紙に書いてね」
「はーい」
「私もするの?」
「当然でしょ。有利なんだからちゃんと当ててよね」
「有利って…」
「という訳でルールは対象担当はヒルシャーさん、アプローチ担当はトリエラ」
「ちょっと、私がするの?」
「固定しないと有利不利が出るでしょ?」
「トリエラはまだしてないんだし、ちょうどいいじゃない?」
「…判ったわよ」
603名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:51:48 ID:6N0bxJTk
「ちょっと、これって…」
「えーっ、がんばって考えたのにー」
「まぁいいじゃない、試してみれば。効いたら効いたで、その時考えましょ」
「はい、じゃ帽子で髪を、それと…」
「ヒルシャーさんはこっち見てちゃダメです」
「ああ、…なんだか本格的だな」

「もういいですよー」
「ト、トリエラ、その格好は…」
「トリエラ、頑張って!」

「に、兄さん…、ボク…」

「うっ…」
「やったー!」
「ヒルシャーさんって、そういう人だったんだ…」
「…だから私に買ってくれる服も…」
「い、いや、そうじゃなくてだな、」
「衝撃の事実って奴かしら?」
「クラエスまで…」
「でも、これは確かに耐えられる人はなかなか居ないんじゃないかしら」
「どういう意味よ!」
「だって、私もそれで迫られたら…判らないわよ」
「ちょっと、何言い出すのよ」
「…トリエラ、素敵…」
「や、やめてよ、私そういう趣味は無いんだから!」
「意外と良いかもよ? ともかく、これはトリエラの素材を生かした作戦勝ちね」
「リコすごーい」
「えへへー」
「でも、ジャンさんの教育が気になるわね」


「ふぅ、次は普通というか女の子らしいな」
「…あまり見ないでください」
「せっかく可愛いのに。トリエラも普段からこういうの着ない?」
「ちょ、ちょっと…」
「残念。でも、私の案、頑張ってね」

「パパ。…私はただの娘ですか?」

「…」
「そこでもっとしなだれかからないと!」
「それは反則だから」
「今ひとつだね」
「ヒルシャーさんは真面目だから、こういうアプローチはかなりインパクトが無いとダメよ」
「さっきの男の娘みたいな?」
「やめてよ、その言い方。まるで女装してるみたいじゃない!
「上手くいくと思ったのにー」
「どういうシチュエーションだったの?」
「彼女はね、結婚した相手の連れ子なの。でも結婚後ほど無くして奥さんは亡くなってしまうの。
 男でひとつで育てる中、娘は次第に美しく成長していくの。
 そんな娘の中にかつて愛した女の面影を追っているうちに、いつしか娘を愛してしまうの。
 彼女も彼を唯一の肉親として接するうちに、異性として意識し始めるの。
 そしてある日、彼女は出生の秘密を知るの。
 その時彼女の胸をよぎったのは、血が繋がっていないという失望感ではなく、
 むしろ安堵感だったの」
「ヘンリエッタ、長いよ」
「…叔父と姪バージョンのほうが良かったかしら?」
「ジョゼさんがどんな教育をしているのか、一度聞いてみたいわ」
604名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:53:33 ID:6N0bxJTk

「次はトリエラだね」
「あれ、いつもの格好でいいの?」
「大丈夫よ」
「余裕ね」
「僕は普段どう思われているんだろう…」
「わくわく」

「…ヒルシャー先輩!」

「ううっ」
「そうくるんだ」
「さすがね、読みきってるわ」
「ト、トリエラ…」
「大丈夫ですよ、軽蔑したりしませんから」
「やさしーい」
「お望みとあらば、運動着を着た上で言っても良いですよ?」
「うううっ」
「的確ー」
「これは決まったようなものね」


「最後は私のね」
「また着替えたのかい」
「もっと可愛いほうが良くない?」
「この場合は落ち着いたものの方がいいのよ。はい、台詞はこれでお願いね」
「…ちょ、ちょっと、クラエス…。これは…」
「あら、簡単でしょ?」
「え、何? トリエラどうしたの?」
「早く。ヒルシャーさん待ってるんだから」
「判ったわよ」
「どきどき」

「………あなた。」
「………。」

「どう?」
「しっぱい?」
「…二人とも、効きすぎたみたい」
605名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 01:56:20 ID:6N0bxJTk
「あーっもう、恥ずかしかった!」
「恥ずかしいのは見てたこっちのほうよ。見つめ合ったまま、動かないんだから」
「あのままキスしちゃうんじゃないかと思ったのに」
「せっかく、「健やかなる時も、病める時も…」って」
「調子に乗りすぎよ!」
「そうよね、リングも無しじゃ締まらないものね」
「トリエラ、今度のプレゼントは指輪をおねだりしたら?」
「何をさせるつもりよ…」
「そういえば、ヒルシャーさん、そのネクタイはトリエラのプレゼントでしたよね」
「ああ、そうだが…」
「ちゃんと締めてもらいました?」
「わ、それは秘密だって言ったじゃない!」
「え? いつもどおり、自分で締めてきたんだが…」
「そうじゃなくてですね、私、散々練習につき合わされたん…」
606名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 02:21:26 ID:6N0bxJTk
以上です。

時間が有れば後日談もw
607【】:2010/01/20(水) 10:02:27 ID:L6BW/+lP
遅レスで申し訳ない
>>549
今更ながら551の改行ミスが悔やまれる。>>549氏へのコメは三行目だったんだ
かわいいパロディありがとうございましたw

>>581
了解しました。

>>593>>594
レスどうもですwエロなしでごめん。


職人さん方みなさま投下乙ですw
ジャンリコはストイックな方がより萌えるw クラエスGJw
鳥昼用にようやくドイツ語版のを見つけたので
自分も今書いてる最中。…多分エロはない。
608ロレンツォ二課課長 :2010/01/20(水) 10:03:57 ID:L6BW/+lP
>>606
見事なものだ。トリエラのヒルシャーに対するツンデレぶりと
ヒルシャーの天然草食系ぶりが、台詞によく現れている。
おっと、それから、ローザを褒めてくれたことにもお礼を申し上げる。
身内を褒められたようで、とてもうれしい。
できれば、後日談を報告していただきたいものだ。

私からの近況報告ができないのは大変心苦しいが、
今は、100年に1度の大不況でもあるからな。
皆、それぞれ悩みや疲れを感じておるのではないかと思う。
しかし、生きていることの喜びは、苦しみもあればこそだ。
今日生きるための、努力をこなすしかないのだから。

ここが、皆の憩いの場であらんことを切に願う。
609転載 :2010/01/20(水) 10:41:16 ID:L6BW/+lP
【義体】ガンスリンガーガールPart.6【少女】より転載

【『社会福祉公社』青天井ルール版:うほっドキッ!義体&担当官だらけの脱衣麻雀】
  ジョゼ「兄さん、掴んじまったようだね…」

・ジョゼ山だけを脱がせようとテンパイしても立直かけずに高目狙いを目論むが流局するエッタ。
・何も考えずに嬉々として同じ牌ばかり集めていていつの間にかトップのリコ。
・満貫以上の役作り。ピンポイントで確実に服を剥ぎ取っていくトリエラ。しかし打たれ弱い。
・堅実だが、眼鏡を真っ先に取られると鬼のような強さに変貌するクラエス。(ザビエル禿げの背後霊が…)
・まったく役を覚えていないのでトリエラから四暗刻がトイトイ扱いにされてもわからないアンジェ。
・コンビ打ちでラウーロにわざと振り込む。…が全然感謝されない懸命で健気なエルザ。
・黙々と打牌。メンゼンで他家からリーチがかかっても決して振り込まないビーチェ。台詞はツモとロンのみ。
・赤牌、ドラを絡めて高くする。三色が得意。迷彩を考えずに打牌が偏るのでいつの間にか最下位のペトラ。
610転載 :2010/01/20(水) 10:42:32 ID:L6BW/+lP
122 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2007/11/01(木) 08:04:31 ID:N7HR5/VU
>>118
つ『何を着る!?治外法権コスプレ麻雀』
脱衣がだめなら着替えを強制する罰ゲーム路線でおながいします

「ふっ……アンジェ、背中が煤けてるぜ」と不敵に哂う葡萄色のシャツが全然似合ってない啼きのトリエラ。
「えっ!」慌てて振り返り確認するアンジェリカ。

「…褐色のあなたには言われたくないわね」牌を横に晒して追っかけリーチのメイドクラエス。

エロを描いちゃだめならお笑い系で。
611転載 :2010/01/20(水) 10:43:14 ID:L6BW/+lP
127 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2007/11/11(日) 02:34:30 ID:7l1tYMgH
「ぱんつ」見せちゃ駄目ぇって制約を課したらおのずとお笑い系に走るのは必然かと?w

大まかなルール。
・勝つと選択可能になる衣装が増えるが、負けると次の半荘はコスチューム固定。
・アガリ点数に関係なく「ロン」なら相手が一枚脱ぐ。「ツモ」なら三人とも一枚脱ぐ。
・持ち点が無くなるか、もはや脱ぐ服が一枚も無くなれば負けで着替えを強制される。
・コスチューム持越しで再挑戦、続行するかは選択できる。

対戦相手。
フェッロ:「裸エプロン」。この衣装で挑むと一度でも振り込むかツモられたら序盤からやり直し。
ドナート先生:技術部代表スーパードクターDの場合はナース服か白衣の二択で。
オリガ:バレリーナ姿に変身!
ジョルジョ:サッカーのユニフォームで。
アマデオ:修道服姿で告悔室行き。
612転載 :2010/01/20(水) 11:03:20 ID:L6BW/+lP
331 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2008/04/24(木) 03:54:30 ID:XG6gM0C0
クラエスに、義体化前彼女が来ていた
フリフリの可愛らしい服を着せてみたい(*´Д`)ハァハァ

「これを着るんだ」
「こ、こんな服では、作戦遂行が困難になってしまいます!」
「お前なら出来る。

 だから着るんだ」
「…はい……」
613名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 22:59:19 ID:BjVVuV/u
599でジャンリコ書いた者です。
遅レスだけど、話がふくらんですげー嬉しい。皆さまありがとう。
ジャンリコはストイックなのが好きだが、昼鳥は可愛いのが好きだ。
そしてジョゼエッタはエロいのがww
614名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 02:10:35 ID:aJYkq0K7
>>613
また書いてくださいー。


でもって、書きかけのが見つからないので別ネタで。
暗い話になりそうだったので途中放出。
615名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 02:10:57 ID:aJYkq0K7
「さて、国民性を表す小話は多く有りますが、今回はドイツ人です」
「まずイタリアじゃないの? クラエス」
「いえいえ、イタリア男についてはみんな知ってるもの」
「えーと、リッサ沖海戦、アドワの戦い、カポレット、チェニジア…」
「…容赦ないわね」
「で、でも11人以下なら強いとか」
「おいしいご飯とお酒、可愛い女の子の方が優先ってアマデオさんが」
「…」

「一人のドイツ人は哲学を」
「ヒルシャーさん、一人で悩んでるの、よく見るけど」
「なんだか声かけづらいよね」
「…ヘラヘラしてる男よりずっといいわよ」
「このように、好ましいと思う女性も居ます」
「なるほどー」

「二人のドイツ人は音楽を」
「ドイツ人はヒルシャーさんしか居ないよ…トリエラと?」
「確かに音楽とかは一緒に聞いてるけど…」
「なるほどね。ヒルシャーさん、楽器は何か弾くの?」
「トリエラよ」
「え? どういう事…」
「あ、判った。歌とかじゃないかな。トリエラ、上手だもんね」
「そうね、可愛い声で愛の歌を…と言った所かしら」
「素敵。私もジョゼさんと…」
「…」
「さて、ここに先週末トリエラのコートの中に入れっぱなしだったICレコーダが」
「うそ、やめてよ!」
「冗談よ」

「三人のドイツ人は戦争を」
「あれ、三人はむずかしいね」
「そうだね。クラエス、この場合は?」
「三人にすればいいのよ」
「どうやって?」
「ヒルシャーさんとトリエラの子ど…うぐっ」
「な、何言い出すのよ!」
「いいな、トリエラは。私じゃ無理だもの…」
「トリエラ、子供嫌いなの?」
「そういう意味じゃなくて!」
「本人にその気が無いんじゃ、仕方ないわね」
「だから! その、嫌とかじゃなくて…」
「はっきりしないわね。じゃ、私が迫ってみようかしら。ヒルシャーさん優しいから断りきれな…うぐっ」
「だめっ!」
「…やったわねっ」
「アウグゥストゥスかわいそう」
「やっぱり三人だと戦争になるんだね」

「で、ヒルシャーさんはどっちが良いんです?」
616名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 06:23:56 ID:bytvt4jV
>>615
おっちゅおちゅ。イングランド〜ブリテンネタに回ったときが悲惨そうですなw
617名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 00:17:47 ID:lSe9gV33
乙乙〜w
ブリテンネタww容赦ないわねw
618名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 00:25:03 ID:IaYK47IH
おつです!

「さて、ここに先週末トリエラのコートの中に入れっぱなしだったICレコーダが」
「うそ、やめてよ!」
「うそだろ、やめてくれ!」
「このように見事なハーモニーが」
「すごーい、トリエラとヒルシャーさん、完璧にハモってるー」

プチパロ失礼w
619名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 22:31:16 ID:FnrbgbLU
www
620名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 01:41:00 ID:dq5WMni1
ありがとうございます>>諸氏

英国ネタは思いつかない(良いサイトでも有ったら教えてクダサイ)…
その場で合唱ネタは思いつかなかった…

しかし懲りずに続きネタ。


「ところでクラエス、三人の場合だけど…ヒルシャーさんの子供の場合はどうなるの?」
「…もうやめてよ」
「そりゃもう、パパと赤ちゃんがママのおっぱい取り合いよ」
「かわいいー」
「僕はいったい…」
「ふん、どうせ取り合いされるような胸は無いわよ」
「拗ねちゃった」
「でも赤ちゃんできると大きくなるって」
「アレだけ揉まれてもダメとなると、その手しかないわよね」
「う……じゃなくて! だからその話はもうやめてよ」
「揉まれてるのは否定しないのね」
「あ、ヒルシャーさん逃げた」
621名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 18:35:10 ID:iPy7dzT3
逃げたww
授乳期が終わると元に戻っちゃうんだけどなw>乳
国民性ネタに便乗。ドイツ人とイタリア人の車の買い方。

   『ヒルシャーの場合』
「このバンパーはリサイクル可能か?」 ←執拗な環境配慮
「このエンジンのCO2は?」 ←しつこいぐらい執拗な環境配慮
「カタログでは分からないな。現物を見せてくれ」 ←現物主義
「試乗させてもらおう」 ←徹底的な現物主義

トリエラ「…まあいいですけどね(待ちくたびれた)」


   『アマデオの場合』
まず販売店の女の子をナンパ ←車を買いに来ている
説明を聞くフリをしてタッチ ←車を買いに来ている。
食事に誘う ←車を買いにきている。
そのまま帰る 

プリシッラ「何しに行ったのよアンタ!!」
622名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 22:19:07 ID:xlNPoydm
>621
アマデオw さすが愛の伝道師www

やっぱ、イタリア男ってそんなイメージかな。
そういう意味ではジャン・ジョゼはイタリアっぽくないな。
623名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 21:28:27 ID:SqGmtwkn
トリエラ「むぐむぐむぐ」
エッタ 「むぐむぐむぐ」
リコ  「むぐむぐむぐ」

ヒルシャ「?? みんな、何をやっているんだ?」
ジョゼ 「あれは恵方巻きというジャッポーネの食べ物だよ。縁起の良い方角を向いて
     無言で食べながら、春の訪れを祝い、一年の健康を祈るんだ」
ヒルシャ「そうなんですか。しかし何故イタリアでヤーパンの風習を再現する必要が?」
ジョゼ 「いたいけな少女が黒光りする筒状のモノを頬張っているなんて
     なかなかにそそる光景じゃないか」
ヒルシャ「さわやかな笑顔でナニ変態臭いことをぬかしてるんですか!
     うちの子に変な事をさせないで下さい!!」
ジョゼ 「HENTAI大国ドイツの人間に言われたくはないなあ」
ヒルシャ「大体あんなものに大口を開けて!明らかに大きすぎるでしょう!
     顎でも外れたらどうするんです!」
ジョゼ 「確かに小さくはないと思うけど…まさか君、その体格で細巻きサイズなのか?
     トリエラもかわいそうに……」
ヒルシャ「何の話をしてるんですか!?」
624名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 21:39:58 ID:SqGmtwkn
誤)あんなものに大口を開けて
正)あんなに大口を開けて
625名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 00:24:21 ID:/jyyI7J0
www 季節ネタ乙!

さわやか変態なジョゼさんがイイw
626名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:31:54 ID:56akvpCf
乙乙ww
時事ネタでさらっと書けるのは羨ましい。

当方はしつこく更に>>620の続きを書いてみる。
もう元のネタとはズレまくってるのでスレ趣旨に沿った流れにしようとしたけど、
そっちも即限界…orz
627名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:32:37 ID:56akvpCf
「はぁ…散々だったな…」
ノブを回して熱い湯を全身に浴びる。
「ヒルシャーさんも途中で帰っちゃうし」
何気なく口に出しただけなのに、さっきの戯言が蘇る。
「子供なんて…」
思考の外に追いやっていたはずの、将来とか、未来といったモノが渦巻く。
ともすれば暗い淵に落ち込みかねないその想いを洗い流すようにシャワーを浴びる。
うな垂れた視線の先には、今日の発端のひとつでもある慎ましやかな膨らみ。
「やっぱり男の人は大きいほうが良いのかな…」
寄せて上げてみても、あまり変わったようには見えない。
「触ったぐらいで大きくなる訳、ないわよね」
言葉とは裏腹に、胸を包み込んだ指に力をこめ、動かしてみる。
先週末、彼がしてくれたように。
彼の大きな手のようにはいかないけれど、目を閉じて彼の動きをなぞってみる。
「やっぱり気にしてんだ」
「え?」
振り返ると、笑ったクラエスの顔。
「行ってくれたら手伝うのに」
後ろから素早く伸びた手が私の胸を包み込む。
「あれ、…これは何かな?」
「…っ」
クラエスの掌が少し自己主張を始めていた私の先端を転がす。
「ヒルシャーさんの事、思い出してしてたとか?」
突起を指の間に挟んで、軽く押しつぶしながら手を動かす。
その指から逃げようともがくと、クラエスが腕に力をこめて後ろから密着する。
背中で、私より大きな、柔らかな膨らみが潰れる。
私が抱きついたとき、ヒルシャーさんはこんな感じなんだ…じゃなくって!
628名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:33:04 ID:56akvpCf
何とかクラエスを撃退して、よろよろと自室に逃げ戻る。
明かりを消してベッドに入っても、脳裏にこびりついたものは消えない。
…そういうことは考えないようにしてたのに。
もう何度目か判らない寝返りをうっているうちに足音が近づき、ドアが開く。
「じゃ、また明日。おやすみ」
「おやすみなさい」
ドアをそっと閉じたクラエスが音を立てないように着替え、本を片手にベッドを登る。
それをぼんやりと眺めていると、目が合う。
「寝てるかと思ったのに」
「別にいいでしょ」
枕元に本を置いたクラエスが降りてきて、ベッドに肘を付いて覗き込む。
「らしくないわね」
「…」
「体が火照って眠れないのなら、手伝ってあげるわよ」
白い指が毛布越しに私の肩をなでる。どこまで本気かわからない。
「結構よ」
振りほどくように背中を向ける。
「あら、嫌われたものね」
「そんな趣味無いもの」
「じゃ、ヒルシャーさんの所行く? 彼、今日は泊まりでしょ」
「…何で知ってるのよ」
「別にいいじゃない。黙っといてあげるわよ」
「いい」
「そ。でも、無理しないほうがいいわよ」
彼女が静かにまた上がっていく。
いつもよりずっと短い時間で読書等が消えた後も、私はベッドの天板を眺めていた。
629名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:33:36 ID:56akvpCf
「トリエラ、起きてよ!」
クラエスの大きな声。
うっすらと目を開けると、彼女には珍しい、呆れたような、困ったような顔。
「おはよう」
「おはよう、トリエラ。そろそろ起きないと大変よ」
「今、何時………!」

「まったく、もう」
ばたばたと慌しく身支度をする私を横目にクラエスがため息をつく。
「殆ど寝てないんでしょ。目、赤いわよ」
咎めるような口ぶりで、上着や今日のレジュメが入った鞄を渡される。
「ありがとう」
反論できない。空が白みがかった頃まで、うっすらと記憶にある。
今日は任務とかじゃなくて座学の日だったのがまだ幸いね。

椅子に腰を下ろすのと、彼が入ってくるのは殆ど同時。
何とか間に合った。
でも、彼の顔を見ると昨日の事がよぎりそうで、目を逸らしてしまう。
座っていると今頃睡魔が襲ってくる。
空ろに響く彼の言葉は、どこか遠くの国の言葉のよう。

ようやくお昼。何とかこなせた…はず。
「トリエラ、大丈夫?」
「…ごめん、あんまり大丈夫じゃないわ」
「昨日のこともあるけど、あまり苛めるとヒルシャーさん可哀想かも」
「え?」
「だって、返事もしないんだもん」
…全然記憶に無い
「目を開けたまま寝るなんて、器用ね」
「う…。後で謝っとかなきゃ」
「でも、なんて言い訳するの?」
「今夜はぐっすり眠れるよう、たっぷりお仕置きされてきなさい」
反論する気力も無く、殆ど手をつけていないパスタをかき回す。
630名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 01:36:07 ID:56akvpCf
「ちょっと、いいかしら」
いつに無く、語気の荒い声。
「プリシッラさん、何か…」
言いかかけた所で、その向こうで力なく苦笑いしているヒルシャーさんが目に入る。
ネクタイを掴まれて、ここまで引っ張ってこられたみたい。
プリシッラさんが私の前で言い放つ。
「正直に言いなさい。喧嘩でもしたの?」
「え…」
「だって、あなた今日おかしいもの」
「ずっとぼんやりしてるし、目も赤いし」
「ヒルシャーさんの顔も見ようとしないし、返事もしない」
「それでヒルシャーさんを問い詰めてもはぐらかそうとするから、直接聞きにきたのよ」
「あ…」
「「ぷぷっ」」
思わず赤面する私とヒルシャーさん、呆気にとられているプリシッラさんを他所に
3人の笑いはしばらく止まらなかった。

「なるほどね」
私の抵抗もむなしく、少しの改変と膨大な脚色の入った事の顛末を聞かされて納得
したらしいプリシッラさんはうって変わった上機嫌でカプチーノに口をつける。
かたやヒルシャーさんは何度か反論を試みる度に粉砕され、ネクタイを掴まれたままということもあり
さながらしょげた犬のようにプリシッラさんの傍らで床に立膝のまま。
「なんだか犬みたいだね」
「ヒルシャーさんだから…シェパードといったところかしら?」
…あなた達も容赦ないわね。
「あの…そろそろ放してあげてください」
人の増え始めた食堂では、普段でさえ浮き気味の私たちに加え、長身のドイツ人を従えた女性職員は余計に目立つ。
「ダメよ。逃げないように捕まえとかないと」
またヒルシャーさんがうな垂れる。
「もういいですから、許してあげてください」
「じゃ、あなたが持っていなさい」
プリシッラさんが構わず手を伸ばすので、引き摺られるように彼も動く。
否応無しにネクタイを握らされ…、今日はじめてちゃんと彼の顔を見る。
「…昨日はすまなかった」
「いえ、私のせいでこんなことに…」
「ダメよ。甘い顔しちゃ」
プリシッラさんが割ってはいる。私に指を突きつけて
「いい? 躾けられていないシェパードはシェパードじゃないの」
ヒルシャーさんの方に向き直る。
「ご主人様を守れない駄犬にはお仕置きが必要よ」
「駄犬じゃありません!」

「面白い趣向だな」
「あ、ジャンさん…こ、これは…」
長引いた会議の帰りなのか…、課長の後ろではローザさんが肩を震わせている。
「犬を使った動物介在療法は、かなりの効果があるとの報告もありますね」
ちょっと、ビアンキ先生まで。
ふむ、と頷いたロレンツォ課長が私の肩をたたく。
「宜しい。特例として敷地内なら散歩も許可する」
631名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 08:11:05 ID:56akvpCf
しまった…
お風呂でのギャラリーを書き忘れてるからちょっと変orz
632名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 05:41:53 ID:L88UPhTt
課長は犬役、次の日は赤ちゃん役 

 え、ローザさんどうしたんですか?
633名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 21:49:14 ID:GL8PW8eS
課長、許可していいのかよww
634504:2010/02/07(日) 00:37:57 ID:2lb2DoZ3
ちょっと長めのトリ×ヒル話を投下させてください。
7〜8レスくらいでしょうか。
エロ…くなってるといいなあ(努力はしてみたので)。
635夢のあとさき:2010/02/07(日) 00:57:29 ID:2lb2DoZ3

この人とともに生きると決めた。生きるために戦うと決めた。
だけど。
ベネツィアでビーチェが死んだ。シルヴィアが死んだ。つきつけられる現実は苦い。
義体に与えられた命は短く、そしてその「寿命」すらも待つことは許されない。
命を削って戦うのが仕事。それが義体の本来の姿。

この人が馬鹿みたいに私を生かそうとするから、忘れそうになる。
わかっている。―――この人が特別なのだ。
どの担当官も、形は違えど、担当する義体にある種の愛着は持っているだろう。
けれど、義体の命を最優先しようとする担当官は彼くらいだ。

最低限とはいえ条件付けされてる私に、公社を恨む気持ちはない。
ありがたいことに、死への恐怖もわいてこない。
ただ――― このまま何もせずに死を迎えるほど、私は良い子じゃない。



久しぶりの泊まりがけの任務。他には公社の人間はいない。
この地に現れるはずのテロリストに、私は少しだけ感謝する。
勿論、明日の仕事に手心を加える気は一切無いけど。

「ヒルシャーさん。まだ起きていますか?」
「ああ。どうした?」
「……私を抱いていただけませんか」
「は?」

必死で絞り出した申し出に、彼は間抜けな声で答え、そして戸惑いながらさらに間抜けな反応を見せた。

「あ、ああ…かまわないよ。こっちへおいで」

にぶい人。それとも、わざとかしら。絶望的な気持ちで彼の横に座る。
「パパ」はぎくしゃくと私の肩を抱き、ぽんぽんと頭を撫でた。…これはこれで悪くないけど。

「どうした、嫌な夢でも見たのかい?」
「…残念ながら違います。もう一度だけ言いますので、今度は間違えないでくださいね」
「え?」
「私を、抱いていただけませんか」
636夢のあとさき:2010/02/07(日) 01:00:15 ID:2lb2DoZ3

彼の頬が赤くなる。

「トリエラ……それは、その…そういう意味なのか?」
「はい、そういう意味です」
「そ、それはまずいんじゃないか?」
「何故ですか」
「僕らはフラテッロだし」
「義体をどう扱うかは担当官に一任されてるんでしょう?」
「き、君はまだ子供だし」
「見た目ほど子供じゃないことは、あなたもよくご存知でしょう」

その言葉に、彼の瞳は悲しく曇る。
ごめんなさい。そんな顔をさせたかったわけじゃないのに。

「…君に手を出したら、ラシェルに顔向けできないよ」
「ラシェルさんの願いは、私が立派な兵士になることですか?」
「まさか。彼女が本当に願ったのは、君が普通の女の子として生きていくことだろう」
「普通の女の子ならいつか経験することを、私も一度だけ経験したいのだと言ったら?」
「トリエラ…」
「愛する人に抱かれたいだなんて、義体のくせにおかしいですか?」
「トリエラ!」

私はずるい。この人の弱みにつけこんでいる。

「例えば私は…明日の仕事で命を落としたとしても不思議はないんです」
「君はそんなヘマはしない」
「……」
「生きて、僕のもとへ戻れ」
「…はい」

まだその瞳に迷いの色を浮かべながら、彼は私に口づけた。
そのキスはひどく優しくて、その優しさが辛かった。
もっともっと、めちゃめちゃにしてくれればいいのに。自分が義体だって忘れられるくらい。

「トリエラ?」
ぎょっとした表情で、彼がキスをやめる。

「…キスって、しょっぱいんですね」
「それは君が泣いてるからだよ。嫌なら無理をすることはない」
「無理をしているのは、あなたの方でしょう?
 わかってます。こんな子供をそんな目で見ろって言っても無理な話ですよね」

子供じみた涙が、頬をつたう。困ったように彼は言った。

「いや……見てたんだ、そんな目で」
637夢のあとさき:2010/02/07(日) 01:03:19 ID:2lb2DoZ3

「…嘘」
「嘘じゃない。けど、君にそんなことを伝えない程度には、僕だって恥を知っている」
「……」
「義体にして、条件付けして、それで愛の告白なんて、恥知らずもいいところじゃないか」
「そんな…」
「それに、これでも一応は『よき父親』を目指してたんだ」
「知ってます。でも、あなたにティーンエイジャーの父親は無理ですよ」
「ああ、無理だった」

苦笑しながら、彼はそっと私のネクタイに手をかけた。
もどかしげにネクタイを取り去り、ボタンをはずす長い指。
不思議なものを見る気分で、それをながめていた。もう涙は止まっていた。

「君の服はボタンが多すぎるな」
「ヒルシャーさんにいただいた服ですよ」
「脱がす想定じゃなかった」

想定外の事態に黙々と取り組んだ担当官のおかげで、下着だけの姿になると、急に恥ずかしさがこみあげてきた。

「あ、あの!電気消してください」
「消さなきゃダメなのか?」
「ダメですよ!何言ってんですか」
「…そうか」

灯りが一段暗くなった部屋で、私はそっとため息をつく。
暗闇の中でなら、大人の女のようにふるまえる気がした。
彼もまた服を脱ぐ気配がする。あの時の傷は治ったのだろうか。
638夢のあとさき:2010/02/07(日) 01:11:15 ID:2lb2DoZ3

「トリエラ」
「え?」
次の瞬間、もう押し倒されていた。
余裕のない長いキス。不思議と今度は甘く思えた。パネトーネなんかよりずっと。

下着が取り払われ、薄い胸を彼の手がゆっくりと撫でる。
作られた皮膚は、それでも私に快感をざわざわと伝える。
耳元に感じる熱い吐息。何度も私の名を呼ぶ低い囁き。
唇から耳朶へ。首筋へ、肩へ、胸へ―――彼の唇が丹念に私の身体をなぞる。

「あっ……や、あっ……」

甘ったるい声が勝手にもれて、ひどく気恥ずかしい。
小さな胸の頂を、熱い舌で転がされた瞬間

「ひゃんっ」

ひときわ大きな声がもれて、ひくりと身体が跳ねた。

「トリエラ。何て声を出すんだ」
「だ、だって……あんなことされたら!」
「されたら?」
問い返す彼の声に、何だか笑いが含まれているような気がして。
「く……くすぐったいじゃないですか!」
「…くすぐったいだけ?」
「そ……あんっ、そう……です」
「やっぱり、電気を消すんじゃなかったな」
「あ…」
「どんな顔して、そんなことを言ってるのか見てみたい」

この人らしくもない、意地悪な囁きが、私の体をまた熱くする。
639夢のあとさき:2010/02/07(日) 01:14:17 ID:2lb2DoZ3

「じゃあ…」

するりと彼の指が私のそこに滑り込み、ゆるゆると優しくなぞる。
それだけで、あっという間に湿った音が部屋を満たして、恥ずかしさで死にそうになった。

「あ…んっ…」
「ここがこんなふうに濡れているのも?」
「く……くすぐったいからです!」
「ああ、うん、なるほどね」

くすくすと笑うこの人はやはり大人で、自分でもよくわからない意地を張ってしまう私は、やはり子供なのだろう。

「トリエラ、力を抜いてくれないか」
「え…あっ」
「無理かな」
「ご、ごめんなさい」
頭ではわかっていても、彼の指が入ろうとすると、どうしても力が入ってしまう。
「いいんだよ。そうだな、じゃあ、ちょっとじっとして」
「はい……え?」

彼が何をしようとしているのかに気付いて、悲鳴をあげた。

「ヒヒヒ、ヒルシャーさん!やめてください、そんな!汚いですから!」
「君の体に、汚いところなんか一つもないよ」

何を言ってるんだ、この人は。私なんかの、そんなところを舐めるなんてどうかしている。

「だ、だめです!」
「足を開いて」
「だめ…」
「開いて」
「あ…」
「いい子だ」
「…や……あ、あ、あ……あぁあっ……」
体の中心からとろけてしまいそうな刺激を与えられて、今度こそ頭の中は真っ白になった。
640夢のあとさき:2010/02/07(日) 01:21:17 ID:2lb2DoZ3
あっ、あっ、あんっ、あ……
甘えるような嬌声が途切れることなく続く。
自分の声なのに、他人事みたい。だって私の意志とは関係なく声が出ちゃうんだもの。

「力は抜けたみたいだね」
「ふぁ……」
「ほら、もう指もすんなり飲み込める」
指の出し入れでくちゃくちゃと恥ずかしい音がもれる。
「あ……んっ……やだ…」
「抱いてと言ったのは君だよ」
「だって……あ……私、ばかり……恥ずかし……あ、やんっ!」

体がじんじんする。
不器用だと思っていたこの人が、簡単に主導権を握るのが憎らしくて。
でも、もっともっとこの人の好きにされたい自分もいて。ああ、もう、このまま…。

「お願い……ヒルシャ…さん……もう…」
「…辛いぞ?」
馬鹿。鈍感。辛くてもかまわないから、早くあなたと繋がりたいのに。
「だいじょ…ぶ…ですから…お願い……」
「トリエラ…」

次の瞬間、指の代わりに彼のものがぐいと入ってきた。
「あ、あ、あ……!」
きしきしと体が悲鳴をあげる。
痛みなのか快感なのか、わからないまま、彼自身で私の中はいっぱいになった。

「…痛いか?」
コトここに至って、そんな不安そうな顔をされても困る。
「少し……で、でも平気ですから…!」
「君はまったく…」
もう優しくしてやれないぞと彼がぼそりとつぶやく。
どうぞ、と応じれば、ゆっくりと動きだした。
「くっ……きつい、な」
「んっ…あっ…」
「トリエラ…」

何度も私の名を呼びながら、彼が私をどんどん追い詰める。
痛くて、辛くて、いいの。ああ、そう、このまま、どこかへ。頭の芯がとろけそう…






「セックスって、入れるだけだと思ってました」
「う…いや、まあ、そういうケースもあるだろうけど。…それじゃあ、君のような慣れてない女性は辛いばかりだろうし」
「別にそれでもよかったんです。あなたと繋がった事実さえ残れば」
「トリエラ…」

そんなふうに言わないでくれと、抱き寄せられれば彼の心臓の音が響いてくる。
とくり、とくりと規則的な音を聞きながら、とろとろと眠りに落ちていった。
641夢のあとさき:2010/02/07(日) 01:24:58 ID:2lb2DoZ3
ラストです



目を覚ますと、彼は私の隣りで寝息をたてていた。
体の中を走る鈍い痛みが、彼との情事が夢でないことを教えてくれた。
彼の体に残るあの日の傷跡にそっと触れる。私の代わりに負った傷。
「ん…」
愛しい男は、うっすら目を開けたかと思うと、がばりと跳ね起きた。
「トリエラ!?」
「ここにいますよ」
「よかった…」

もう一度、吸い寄せられるようにキスをする。何度も、何度も。
幸せな瞬間のはずなのに、不意に涙がこぼれた。

「あなたに抱かれたことも、いつか忘れてしまうのでしょうか」
「……君が忘れても、僕が忘れない」

正直な人。「忘れないよ」と嘘をつかないこの人が好きだ。

「忘れないでください。ずっとずっと。長生きをして、覚えていてください」
「トリエラ…」
「ヒルシャーさん。あなたは私に『生きろ』と言うけど、生きなくてはならないのはあなたもなんですよ」
「ああ……わかった」

自分が死ぬことよりも、この人が死ぬことが怖い。
彼はわかっているのだろうか。―――自分の愚かしさを。
公社で担当官を務めながら、義体を守ろうとする矛盾が、どれほど彼の身を危険にさらしているのかを。

「約束ですよ」
「ああ」

彼の腕が、痛いほどきつく私を抱きしめる。
もう少しだけ、こうしていたい。
やがて夜が明ける。
つかの間の恋人同士が、兄妹《フラテッロ》の顔に戻るまであと少し―――。

FIN
642504:2010/02/07(日) 01:28:16 ID:2lb2DoZ3
以上です。
すみません、書き込んでみたら、思った以上に長かった。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
643名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 04:52:25 ID:movc/WeS
GJ
胸が熱くなったわ
644ロレンツォ二課課長:2010/02/07(日) 07:54:47 ID:3dAAjQet
>>634-641
あなたは女性か?

>>「嘘じゃない。けど、君にそんなことを伝えない程度には、僕だって恥を知っている」
こんな言葉をよくあのヒルシャーから引き出せたものだ。
見事だ。もし、あなたが男性なら、さらに、脱帽である。

トリヒルのエロパロは、数多くあるが、シリアスな原作に忠実なこの話は、
トリヒルの心を的確に表していると思う。少年誌では無理でも、このまま
ヒルシャーが銃弾で傷ついたホテルでのあのシーンに使えそうな話だ。
願わくば、次回作品を続けていただきたい。あなたのファンになりました。
GJ!!


645名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 10:39:07 ID:cB0etwYL
自分の読みたかった鳥昼がここにある GJ!
いつも読みたいSSがなかなかなくて自分で書き始めるんだけど、
504氏の作品が読めるならこっちの方向は書く必要ないなって思える。
同じ方向性なら自分にはこれ以上の作品は書けない。
もう一度GJ 投下ありがとう!
646名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 00:48:25 ID:QcQc1Ro1
504です。
皆様に勿体ないようなお褒めの言葉をいただいて、すごい嬉しいです。
本当にありがとう!また何か書けたら投下させてください。

>>644
課長からのお褒めだ!何という光栄。
性別はあえて黙秘であります。まあ、雰囲気で察してください。

>>645
嬉しいですが、そんなこと言わず書いてください!是非!


御礼代わりにオマケ

「あ、そういえば……私もくわえたりした方がよかったでしょうか」
「くわえる?」
「…ヒルシャーさんのを」
「な…!きっ、君は、そういうのは考えなくていいから!まだ!」
「………まだ?」
「………失言だ」

御礼になってないw
647名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 22:22:26 ID:rsp09VFG
誰かバレンタインネタ投下してくれないかなー。
イタリアのバレンタインてどんなんだべ。
648名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:35:21 ID:lOI8+Ltg
http://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/880/l50 より転載します。

「ジョゼさん今日はバレンタインデーなのでホワイトチョコレートをご用意しました」
「ありがとうヘンリエッタ」
「どうぞ私ごと食べてください!(くぱあ」
「ちょww中に仕込んだのかww」
「生チョコですから体温で溶けちゃうんですぅw早く召し上がってくださいw」
「ヘ、ヘンリエッタ、どれくらい溶けちゃったのか自分で確認してごらん ハアハア」
「ええっ恥ずかしいですけどジョゼさんがおっしゃるならw
くちゅくちゅ…やあんもぅトロトロですぅ」
「ホワイトチョコが溢れてすごくやらしい眺めになってるよヘンリエッタ
そんないやらしい事を考え付く子にはお仕置きが必要だね(じゅぶっ」
「ああっそんないきなりっあんあんあんっ」
「ぱこぱこぱこ」
「あんあんあぁんっ」
「ぱこぱこぱこぱこ うっ……ふう。
さぁヘンリエッタの大好きなホワイトソースがけのバナナだよ」
「あぁステキですジョゼさんwぴちゃぴちゃwちょっぴり苦い大人の味ですぅwじゅるごっくん」
「ハアハア全部舐めちゃったねそれじゃもう一回ホワイトチョコでコーティングしてあげよう」
「はあんジョゼさぁんっあんあん」
ぱこぱこぱこぱこぱこぱこ…


  2月14日

今日はジョゼさんにホワイトチョコレート・フォンデュをご馳走していただいた。
とっても楽しくて美味しかったw
649名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 08:33:22 ID:aFZd49i3
バレンタインネタ乙!
こいつらめっさ楽しそうでいいなwww

ジャン「義体にチョコレート・フォンデュだって?少し甘すぎるんじゃないか?」
ジョゼ「そうかな。じゃあ今度はビターチョコで……」
ジャン「おまえ、えっらい楽しそうだな?」
650名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:04:35 ID:iUlTClqE
>イタリアのバレンタインデー
イタリアのに限らず欧米では男性が女性に贈り物をしたり
食事に誘ったりするんだそうな。
イタリアの定番チョコはバーチ(Baci キスの複数形)つーて、
チョコの包み紙に愛のメッセージが入ってるらしい。
TVは朝から恋愛物づくしだとか。イタリアらしい気がするねw
義理チョコはないらしいけど思い付いたので堕天使&伝道師で書いてみた。
651【バレンタインデー・キス】:2010/02/15(月) 00:08:07 ID:iUlTClqE

 朝から街全体が浮き立ったような空気を醸し出す2月14日、
聖ヴァレンティノを讃える日。
愛の伝道師は出勤してきた二課創設期からの顔馴染みに呼び掛けた。
「おおプリシッラ愛しの堕天使、どうか我がプレゼントを受け取ってくれ」
 男が差し出したハートマークでデザインされた包装に、若い女性課員は
けらけらと明るい笑い声をあげながらそれを受け取る。
「何なに?この大きさと軽さはジュエリー?」
「残念、定番のBaciだ」
「一番ちっさい箱じゃないのよ〜」
 わざとらしく唇を尖らせ貢ぎ物を不服とする堕天使に、ダイエット中なんだろ?と
アマデオは応える。
気ぃ使ってるのかイヤミなのかビミョーなところよね〜。文句をたれながらも
楽しそうにプリシッラは包みを開けた。
箱から取り出したチョコレートには、それぞれ愛のメッセージが添えられている。
「えっとお……『誰もが心の奥に隠している宝物…それを見つけられるのは
キスだけさ』?」
 メッセージを読み上げる愛の堕天使を陽気な伝道師が口説く。
「おーいいねぇ、俺にもおまえの宝物を見つけさせてくれよプリシッラ」
「あたしのキスはそんなにお安くないのよ」
 軽く返す若い女性課員にイタリア男は大形に両手を開いて嘆いて見せる。
「つれない事を言いなさんな。同じ愛の守護聖人に仕える同志じゃないか」
「しょうがないなあ、それじゃ特別に赦してやろう」
「グラッツィエ!ん〜〜」
 堕天使のお許しをいただいて、愛の伝道師はふっくらした唇にキスをする。
朝っぱらから廊下でじゃれあう同僚達を、同期のロシア人は呆れたように見遣った。
「仲良いねぇあんたたち」
「んん?」
 堕天使を放し大柄な女性課員を振り返った愛の伝道師は、ジャケットから魔法の
ように新たなハート模様の小箱を取り出す。
「おおオリガ、ボルガの流れのように豊かなその胸に、俺の愛を受け止めてくれ」
「アンタ女なら誰でもいいんかい!」
 いい女は口説くのが礼儀とばかりに貢ぎ物を差し出したイタリア男の後ろ頭を、
愛の堕天使は思い切り張り倒した。


<< Das Ende >>
652名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:53:57 ID:uGkrzstZ
アマデオwww
にぎやかそうで良いなぁ。

当方も駄ネタで。


「リコ」
「はい」
「持って行け。甘いのは苦手だ」
「はい!」

「ヘンリエッタ」
「はい、ジョゼさん」
「あーんして」
「はーい」
「もう一つ食べるかい?」
「次はわたしが食べさせてあげます」

「トリエラ」
「なんでしょうか」
「う…いや、これを」
「さっき慌てて外出された時に買って来られたんですね。この包装はそこの角のお店のですね」
「…すまない」
「大丈夫です、元から期待してませんから」
「あ、ヒルシャーさん、トリエラの手作りチョコ食べました?」
「プリシッラさんっ! アレだけ内緒にって!」
653名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 21:35:05 ID:7P2zSIrW
ジャンさんwwこのツンデレめw
654名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 21:44:01 ID:FhPMAQHa
「あ、リコ、ジャンさんの手作りチョコ食べた?」
「プリシッラ、くだらんことを言うな!」
655名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 22:28:25 ID:B+0KcndU
しかも手作りww
ジャンさんって意外と料理ができそうな印象があるのは何故だろう
656名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 21:48:31 ID:10dN0yXD
料理に限らずジャンさんは家事得意そう。何か一人で生きるスキルが高そうっつーか。

全然エロじゃないが、ふと思いついた小ネタ。
フラテッロ寓話「金の斧・銀の斧」

手が滑って大切な義体を泉に落としてしまった担当官は、途方にくれてしまいました。
すると泉の精が現れました。


泉の精「おまえが落としたのは、金のヘンリエッタですか?それとも、銀のヘンリエッタですか?」
ジョゼ「いいえ、どちらも違います。僕のヘンリエッタは、義体のヘンリエッタです」
泉の精「正直者には、全てのヘンリエッタをあげましょう」
エッタ「「「ジョゼさん!」」」
ジョゼ「一人でたくさんです!」


泉の精 「おまえが落としたのは、金のトリエラですか?それとも、銀のトリエラですか?」
ヒルシャ「いいえ、どちらも違います。僕のトリエラは、義体のトリエラです」
泉の精 「正直者には、全てのトリエ……」
ヒルシャ「トリエラ!怪我は無いか!!!」
トリエラ「ちょっ……スカートめくって確かめる必要ないでしょう!」


泉の精「おまえが落としたのは、金のリコですか?それとも、銀のリコですか?」
ジャン「いや、どちらも違う」
泉の精「正直者には、全てのリコをあげましょう」
ジャン「リコ。仕事中に顔を見られたのか?」
リコ 「すみません、ジャンさん」
泉の精「あの……?」
リコ 「ごめんね」
キシュ キシュ キシュッ……
657名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 21:52:22 ID:10dN0yXD
フラテッロ寓話「金の斧・銀の斧」番外

手が滑って大切な何かを泉に落としてしまった義体の少女は、途方にくれてしまいました。
すると泉の精が現れました。

泉の精 「おまえが落としたのは、金のラバロですか?それとも、銀のラバロですか?」
クラエス「……わかりません」
泉の精 「それでは、おっさんのラバロですか?」
クラエス「わかりません。何も覚えてないんです」
泉の精 「それでは、どうして泣いているのですか?」
クラエス「本当にわからないんです。ただ涙が出て……止まらないんです」
658【】:2010/02/19(金) 22:46:29 ID:B9bDWeui
クラエス(つд`。) GJですw

ジャンさん二期でお料理シーンがあったような。
>一人で生きるスキルが高そう
確かにそういうイメージあるかも。実は一番まっとうな衣食住で生活してたり。
一番ダメ生活を送ってる担当官はベルナルドかな?

あ、さくら板に【バレンタインデー・キス】の別バージョン投下しました。
659名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 23:27:42 ID:m3iWWj/R
gj!
660名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 14:24:16 ID:CRbSazU5
>>656
そのサプレッサーは一体どういう構造なんだw 原作にもある擬音だけどさ

 >656-657乙。あち、アンジェも見たかった気がする
661名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 00:49:05 ID:G1BlGz3l
アンジェの話は何だか悲しくなっちゃうんだ(´・ ω・`)


手が滑って大切な義体を泉に落としてしまった担当官は、途方にくれてしまいました。
すると泉の精が現れました。

泉の精 「おまえが落としたのは、金のアンジェリカですか?それとも、銀のアンジェリカですか?」
マルコー「いや、どちらも違う。俺のアンジェリカは、義体のアンジェリカだ」
泉の精 「正直者には、全てのアンジェリカをあげましょう」
マルコー「そんなにいらん!一人だって手を焼いているのに…」
泉の精 「では代わりに、アンジェリカの記憶を一つだけ戻してあげましょう」
マルコー「何だと?」
アンジェ「むかしむかし あるところにパスタの国がありました…」
662名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:49:31 ID:RC8cBjb+
アンジェ・・・(T-T)
663【】:2010/02/24(水) 14:47:19 ID:2OM0pLDF
個人的野望達成記念、鳥昼砂吐き甘々バカップル話投下。
いつものごとくエロはないけど出来上がってるのでこっちで。スマン。
664【】:2010/02/24(水) 14:48:00 ID:2OM0pLDF
【リング】


 四つ葉のクローバーを探そう
 ひとつめの葉には「健康」 ふたつめの葉には「愛情」
 みっつめの葉には「希望」 よっつめの葉には「幸福」
 そしてすべてがそろったならば、訪れるのは『真実の愛』


「あれ?」
「どうした、トリエラ」
「ルームサービスのジュースに、ストローが2本ついているんです」
「ひとつのグラスを二人で飲めということかな」
「……やりたいんですか?」
 相変わらずの下手な冗談を口にする担当官に、少女はあきれ気味の視線を送る。
「仕事がお流れになったからって、気が緩みすぎじゃありませんか」
「そうかもしれない」
 窓際に立つ少女の向こうには閑散とした滑走路が見える。ターミナルにある
数機の航空機は一行に離陸準備に入る気配がない。空港のストライキで
運行が停止しているのだ。
 そのおかげでターゲットであるテロリストの乗った機は他の飛行場へ迂回し、
逆に先回りしていた彼らは身動きができなくなると言うなんともお粗末な状態に
なってしまい、結局仕事には別のフラテッロが派遣された。列車でローマに
戻ろうにも該当する便は明日になる。ストライキが解除されるのが早いか、
列車が出るのが早いか―――今のところは後者になる可能性の方が高そうだ。
665【リング】:2010/02/24(水) 14:48:45 ID:2OM0pLDF
「正直なところ、思いがけない休暇をもらったような気分になっているのは確かだよ。
最近忙しくて君と話をする時間すら取れなかったからな」
「あなたが忙しい分、私は暇でしたけれどね」
 ソファに掛ける担当官にコーヒーを差し出し、少女はグラスの載ったトレイを
テーブルに置く。担当官がデスクワークに忙殺されている間たいした訓練も無かった
少女は、軽くため息をつきながら男の向かい側に座った。
「皆で随分のんびりした時間を過ごしていましたよ。公社の敷地で四つ葉の
クローバーを探したりだとか」
「幸運のお守りか?」
 女の子と言うのはそういうものが好きなんだな、と言う担当官の言葉に少女は
苦笑する。
「おまじない好きもあんまり真剣だと時には困りものですけどね。ヘンリエッタなんか、
探しても見つからないとどんどん落ち込むんですよ」
「そうなのか。一つ見つかれば、大抵その株からいくつか見つけられるもの
なんだがな」
 もっともあれは株ごとの遺伝要素の他に環境による変異もある。元々
三つで1セットの葉を形作るのは複雑な仕組みなので、デリケートな葉の原基が
傷付けられたりすることで、三つ葉が四つ葉に変異する場合も多いんだ―――。
乙女の夢とはかけ離れた方向へと発展する担当官の臨時講義に、優秀な生徒は
要点をかいつまんで相槌を打つ。
「ああ。だから四つ葉のクローバーを探すなら、群生地の真ん中よりも、人に踏まれて
傷付きやすい端の辺りを探した方が、発見の確率は高いということですね」
「そういうことだな」
 先にそれを聞いていればよかったですね、と少女は笑いながらストローを口に含む。
666【リング】:2010/02/24(水) 14:49:20 ID:2OM0pLDF
「結局四つ葉は見つかったのか?」
「いいえ、残念ながら。だから皆で指輪と花冠を編んでヘンリエッタに被せたんです」
「器用なものだな」
「それほど難しくはありませんよ? 花冠はある程度花の量が必要ですし、少し時間も
かかりますけど、指輪だったら一輪でも作れます」
 たとえばこのストローでもできるんですよと言って、少女はグラスに差してある
細いストローを取り上げた。
「そんなものでか?」
「一緒に作ってみますか?」
 疑わしげに言う担当官に少女はグラスの手前に置いてあった未使用のストローを
手渡す。
「まず一方の端を輪にして…反対の端を、結び目を作る要領でからげます。
あ、結びきらずに輪を残しておいてくださいね」
 それで同じようにして輪の部分に残りをからげていって…と同じ動作を
くるくると繰り返す少女の仕草を、まじめくさった顔で担当官が真似る。
「ヘンリエッタは本当は四つ葉のクローバーで指輪を作りたかったらしいん
ですけど……」
 少女はおしゃべりを続けながら慣れた手つきで作業を進め、話の合間に「そこを
押さえないとばらけますよ」などと指導をして、いつもと逆転した立場を楽しむ。
「……それで、ジョゼさんにその指輪を嵌めてもらいたいんだとかなんだとか
言ってましたが―――ほら、できたでしょう」
「本当だ。……だが僕の方はどうも上手くいかないな」
 解けないようにと締めながら編んだリングの端がぴょこりと跳ね上がった様に、
男は困惑の表情を浮かべた。
667【リング】:2010/02/24(水) 14:49:51 ID:2OM0pLDF
「きつく編みすぎですよ。素材の弾性も考えてもう少しゆるめに作らないと。
そのままだと解けてしまいます」
「そうなのか」
 ほら、ここの間にストローの端を差し込んでとめてください、と少女に指示されるまま
男はちいさな輪っかを不器用な手つきで完成させ、できあがったそれを
つまみあげてしげしげと眺める。男の指には少々小さすぎる指輪に、少女は
おかしそうに自分が同じ方法で作った物を褐色の手のひらの上に載せてみせた。
「同じ材料で作ったのに、どうしてこんなに大きさが違うんでしょうかね」
「……編みこむ強さの違いだろうな」
「まあそうでしょうね。私が作ったリングなら、ヒルシャーさんの指にもはまるんじゃ
ないですか?」
「そうだな。僕の作った物では小指の先くらいしか入らない」
「私の指なら入るかもしれませんよ」
 言いながら互いの作ったリングを取り替えて、少女はひょいと自分の右手の薬指の先に
それをひっかける。
「トリエラ、その指は―――」
 動揺する担当官に、別に左手の薬指にはめたわけじゃないんですからと少女は右手を
差し出した。
「ほら、ちゃんと収まりそうでしょう?」
「あ、ああ」
 目の前に差し出された褐色の細い指に、ヒルシャーは何故か忙しく瞬きをする。
 ――ややあって、生真面目なドイツ人はやけに神妙な顔で少女の手をとり、
薬指の第一関節あたりにかけられていたリングを、そっと少女の指の根元まで収めた。
 不思議そうに自分の顔を見返す少女の手を離すと、男はしかつめらしい表情で
自分の片手に握りこんでいた彼女の作ったストロー細工を見やる。
668【リング】:2010/02/24(水) 14:51:06 ID:2OM0pLDF
「ヒルシャーさん?」
「うん」
 男はしばらく白い小さなリングを見つめていたが、やがて何かを決心したように
パートナーの名前を呼んだ。
「トリエラ」
「はい?」
「これを、僕の右手の薬指にはめてくれるか」
「あ、はい」
 言われるまま男の右の薬指に自分の作ったリングをはめるトリエラを、ヒルシャーは
無言で見詰めている。なにかひどく真剣なその雰囲気に、少女はその場を取り繕おうと
おどけたように言う。
「なんだか結婚指輪の交換みたいですね」
「トリエラ…大抵の国では結婚指輪は左手の薬指にするものだが―――」
 パートナーの軽口に、男は至極真面目な口調で答えた。
「ドイツでは、結婚式の際には、指輪を右手の薬指にはめるんだ」

「――え?」

 そして式の後に、自分で左の薬指につけ替えるんだよ。男が続けてそう説明する間、
少女の視線は自分の右手にはめられた不恰好な指輪、担当官の顔、彼の右手とを
順繰りにめぐり続け―――。
「―――なんなんですかっ!!」
 褐色の頬にみるみるうちに血を昇らせて、少女は一回り以上年上のドイツ人を
勢いよく罵倒した。
669【リング】:2010/02/24(水) 14:51:59 ID:2OM0pLDF
「いきなり何なんですかその恥ずかしい行動は! いい年した大人のくせに!!」
「…………すまない」
 我ながら夢見がちにも程があるとは思ったんだが、と、ぼそぼそ申し開きをする
担当官に、少女は「まったくですよ!」と繊細な男心の言い分を蹴り飛ばす。
「大体、それならそうと最初に言ってくださいよ! そうしたら私だって右手の薬指に
なんて……っ」
「…嵌めてくれなかったか?」
「っ、それは―――」
 不器用な恋人の問いかけに、少女はのぼせたような顔のまま言葉に詰まる。
「………普段は気の利いたセリフひとつも出てこないくせに、どうしてそうやって
不意打ちで恥ずかしい事をするんですか、あなたは」
 唇を尖らせ睨み付けるその表情が、怒っているのではなく照れ隠しに
すねて見せているだけなのだと分かる程度には、朴念仁なこの男も進歩していた。
いつもの困ったような顔に控えめな笑みを見せて、男は少女に答える。
「僕みたいな無粋な男がこんなことをするのは滑稽だろうが、どうせ恥のかきついでだ。
もう一言付き合ってくれないか」
 Mit diesem Ring,..この指輪を誓いの証とし――言いながら男は少女の右手を取り、
晴れやかな式を締めくくる言葉を厳かに告げた。
 

  “Ich liebe dich immer und ewing.”

 我、汝を愛す 常に、そして永遠(とこしえ)に



<<Das Ende >>
670名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 15:21:13 ID:2HNrr6IE
甘過ぎてこっちが鬱りそうだ
671名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 23:11:01 ID:Tt0p9Zd4
豆しば「知ってる?ドイツでは結婚指輪を……(トレンチガンが火を吹く」
672名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 00:32:30 ID:AYx0iPSe
>>663 >664 ぎゃわー、かわいいじょぇ
673名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 00:32:47 ID:8ndaCweU
GJ!ラブラブだなww
ヒルシャーは口下手のくせに、突然こっちが恥ずかしくなるようなゲロ甘なこと言うよな。
「そしたらトリエラが一人になるじゃないか」とかさ。
674名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 01:02:39 ID:Piw3MywU
直球というか鉄板というか。

とにかくGJです
675名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 00:07:18 ID:WQmUhsdD
懲りずに寓話ネタ。クローチェ兄弟で北風と太陽。
金の斧よりはエロパロっぽくなったかもしれん。


フラテッロ寓話「北風と太陽」

ある日、北風と太陽の兄弟が力比べをしようということになりました。
「それでは、より早く義体の上着を脱がせることができた方が勝ちだということにしよう」

まずは兄の北風です。
北風は氷のように冷たく厳しい態度で、ぴしりと義体に言いました。
「リコ、いますぐ上着を脱ぐんだ」
寒い寒い冬の日でしたから、義体の指先も冷たくなっておりました。
しかしリコと呼ばれた義体は北風が大好きでしたから、それでも一生懸命ボタンをはずして上着を脱ぎました。
「よし、11秒ジャストだ。いいぞ、リコ」
北風は太陽に「この記録はやぶれまい」と言いましたが、太陽は曖昧な笑みを浮かべて「どうかな」と答えました。

さて次は弟の太陽の番です。
太陽は義体の耳元で優しく言いました。
「ヘンリエッタ、僕の部屋においで」
ヘンリエッタと呼ばれた義体は、喜んで太陽の部屋へと行きました。
部屋に入ると、太陽はまた義体の耳元で優しく言いました。
「ヘンリエッタ、早く服を脱いで」
ぽーっとなった義体は、もう夢中になって服を脱ぎました。どんどんどんどん脱ぎました。
676名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 00:11:21 ID:rFjuD1u3

しばらくすると、太陽は北風のもとへ戻ってきて、こう言いました。
「僕の義体は11秒で上着だけでなく下着まですっかり脱いでしまったよ。僕の勝ちだね」
北風は不機嫌そうに言いました。
「勝負は上着を脱がせるまでだったはずだ」
「確かにそうだけど、同じ11秒で下着まで脱がせた僕の方が早かったに決まっているよ」
それを聞いてさらに不機嫌になった北風は、じろりと太陽を睨みました。
「…11秒で下着まで脱がせたくせに、ここに戻ってくるのに30分もかかっているのはどういうわけだ」
「いや、まあ…ねえ」
太陽はまた曖昧な笑みを浮かべると、義体の肩を抱いてどこかへ行ってしまいました。
北風は心の中で(いくら何でもやり過ぎだぞ…)とつぶやくと、疲れた様子でその場に座り込みました。

北風のために上着を脱いだ義体は申し訳なさそうに言いました。
「ごめんなさい、北風さん。ああ、私も下着まで脱げばよかった」
「おまえは私の指示どおりにした。おまえは正しい」
北風は冷たい手で義体の頭をポンと撫でました。

おわり


バカですまんかった。
寓話とか言って、何の教訓も無いなww
677名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 01:38:50 ID:pAIEbhup
GJ
バカだがおもろかったw
678名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 01:54:48 ID:PG47HWsN
太陽さんバカスww

でもって、もう一組はこんな感じかな?

「トリエラはどうだったの?」
「失格よ」
「え、どうして?」
「…脱がせてくれたから」
679名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 02:05:27 ID:AHXptKEd
つまり、最後までヒルシャーが脱がせて
それをトリエラはなすがままにさせていたということか
680名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 03:43:52 ID:PG47HWsN
「いつものように、後ろでコートを受け取っちゃったとか?」
「それだけじゃないはずよ。きっと、脱がせてくださいってお願いしたのよ」
「私もそう思うわ。目を閉じて顔を上げると、ゆっくりとネクタイが解かれていくの…」
「えっと、もちろん靴下は残すんだよね」
「…好き放題言ってくれるわね」
681名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 09:16:09 ID:ZjGs5cho
みんなGJww
いいなあ このスレに来るとホッとするよ
682名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:07:56 ID:KwTyyCAT
ちょい、続けてみるw

「ね、それからどうなるの?」
「もちろん、次はトリエラが脱がす番よ。でも、我侭言ったトリエラにはお仕置きが有るの」
「え、何…痛くしちゃうの?」
「そんな事はしないわよ。外したネクタイで手首を後ろで縛られちゃうの」
「それじゃ…前とか隠せないし、どうやってベルトとかを?」
「口でよ。ファスナーを上手く降ろせなくて、涙目になりながらも頑張るの」
「トリエラすごーい」
「私も、今度そうしてみる!」
「ようやく降ろすと、まず最初は…」
「もう止めてよ!」
「あ…、そろそろ午後の講義を始めても良いか…な……」
683名無しさん@ピンキー:2010/03/01(月) 00:54:11 ID:ccelrDYp
そうして、この勝負は、あっという間に義体の上着を脱がせた北風でもなく
またたくまに義体の下着まで脱がせてしまった太陽でもなく
義体の下着を脱がせた上に自分の服まで脱がせてもらった旅人の勝ちになったということです。

いつの間にか参戦してる旅人w
684名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 00:05:32 ID:TnnKwiBq
飛び入り参加か旅人wGJww
流れを読まずに季節ネタ投下。

たのしいひなまつり

クラエス「桃の花の飾り付けは終わったわよ」
トリエラ「白酒用のグラス、これで足りるかな?」
エッタ 「お雛様とお内裏様みたいに私もジョゼさんと…(妄想タイム」
リコ  「灯りをつけましょバクダンに〜 お花をあげましょ毒の花〜♪」

ヒルシャ「今日は何のパーティーだい?何だか不穏な歌が聞こえるが……」
ジョゼ 「やあヒルシャー。今日は『雛祭り』と言って、
     女の子の成長を祝うジャッポーネのお祭りなんだよ。
     歌詞はジャッポーネの子供達が歌っていたんだから間違いないさ」
ヒルシャ「……またおかしな事をさせるつもりじゃないでしょうね」
ジョゼ 「やだなあ、僕がヘンリエッタが嫌がることをすると思うかい?」
ヒルシャ「あなたには恵方巻きの前科があるでしょうが」
ジョゼ 「皆喜んで食べてたじゃないか」
ヒルシャ「用意をした動機が不純だと言っているんです!」
ジョゼ 「堅苦しい男だなあ。いいじゃないか、女の子が回春のシンボル桃の花を囲んで
     白濁した液体を啜る…ロマンだろう?」
ヒルシャ「やっぱりそういう目的か!!」
685名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 05:02:18 ID:HBxM2jTt
季節ネタいいなww
ジャポネの年中行事を満喫しまくりだな、ジョゼw
そしてだんだん勘がよくなるヒルシャー。
686名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 18:47:39 ID:k7whSxqJ
自分は変態じゃないと自負しているヒルシャーだが、
たまに変態くさいことをさらっとやっているといい。
(そしてトリエラに呆れられる)

たまに、無性にトリエラの髪を口に入れたくなるヒルシャー。

トリエラ「・・何をしているんですか」
ヒルシャ「こうしているととても癒されるんだよ(もひもひ」
トリエラ「やめてくださいってば・・・(ちょっと赤面」
687名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 01:28:27 ID:9e/q92+i
>>684
季節ネタ良いね〜

ふと思いついたので、ネタ拝借ご容赦。
反対側から見たのをちょろりと。

「これ、おいしいね」
リコは白酒が気に入ったらしく、ちびちびと飲んでいる。
お酒なんだから程々にしとかないと大変よ…って案の定、零してるし。
垂れた白酒が口元を伝い、顎で滴を作る。このままじゃせっかくの服に染みが。
「もう、仕方ないわね」
ティッシュを取り出そうとしてると、ヘンリエッタがすっと指を出してそれを拭う。
と、そのまま向こうで下らない話をしている二人の方に向き直る。
赤い小さな舌が白濁した滴を掬い取り、揃えた2本の指の上を舐めあげていく。
目を閉じてゆっくりと顔を動かし、細く白い首筋が露になる。
「何も舐めなくても…」
言いかけた所で、その意味するところが判ってしまった。思わず頬が熱くなる。
向こうも気づいたらしく、ジョゼさんがヒルシャーさんの肩をばんばん叩いてる。
「どうだい、僕のヘンリエッタは!」
ヘンリエッタ程ではないにしろ、強化された聴覚で聞こえなくて良い事まで聞かされる。
もう、このフラテッロは。
ため息とともに顔を上げると、ヒルシャーさんと目が合う。
呆れましたと肩をすくめてみせるけど、ヒルシャーさんは慌てて目を逸らしてしまう。
…意識し過ぎです。
「ねぇ、トリエラ。ヘンリエッタとジョゼさんたち、どうかしたの?」
こちらは単にアルコールで顔の赤いリコが邪気の無い顔を向けてくる。
「さあ、どうしたのかしら。それより、そのぐらいで止めとかないとジャンさんに叱られるわよ」
「うん。もういい。ふらふらするし」
覚束ない足取りで水のボトルに手を伸ばすリコを眺めながら、他愛も無い事を考える。
“何を考えました?”よりも、“考えたことをしてあげましょうか?”かしら。
実直な彼が慌てる姿が目に浮かび、片付けをしながらも自然と笑みがこぼれる。
いつの間にかヘンリエッタと一緒に姿を消したジョゼさんに取り残され、所在無げに立ちすくむ彼に声をかける。
「ヒルシャーさん」
688名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 22:51:53 ID:v21Ue9nl
GJww
689【】:2010/03/06(土) 01:05:53 ID:74AZNJMk
割り込み失礼。さくら板に親子ップル話を投下してきました。
690名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 00:20:54 ID:VdpXpZ9g
ヒルシャー撃沈5秒前だなww
691名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 00:17:45 ID:SFINxMdp
とりあえず、味覚障害の原因の一つは亜鉛不足らしいぜ。
亜鉛を含む食品をたっぷり与えたらどうだろう。何か精がつきそうなものが多いがw


ジョゼ「ヘンリエッタ、今日は生ガキを食べてごらん」
エッタ「はい、ジョゼさん。いただきます」

ジョゼ「ヘンリエッタ、今日はレバニラを食べてごらん」
エッタ「はい、ジョゼさん。いただきます」

ジョゼ「ヘンリエッタ、今日はうなぎを食べてごらん」
エッタ「はい、ジョゼさん。いただきます」

ジョゼ「気分はどう?」
エッタ「はい、とても落ちついています」
ジョゼ「…ヘンリエッタ?」
エッタ(とても落ちついているけど… どうしてだろう… すごく…(ピーー)…たくなります)
ジョゼ「…? お、おい、ヘンリエッタ!よせ…」
エッタ「……」
ジョゼ「そ、そこは…!ダメだ、やめ…」
エッタ「……」
ジョゼ「くっ…!う、わ…」
エッタ「……」


ジョゼ「やってくれたな…」
エッタ「あ…」
ジョゼ「ヘンリエッタ、どうして…(ピーー)た?」
エッタ「あの…ジョゼさんに乱暴する人は許せなくて…」
ジョゼ「かみあってねえ!あ…いや、むしろ乱暴したのはヘンリエッタだろう?」
エッタ「うぅ……」
ジョゼ「僕はただ、君の味覚を取り戻すのに、亜鉛を多く含むものを食べさせたかったんだよ」
エッタ「あ、それなら大丈夫です!ジョゼさんのはちゃんと苦かったです!!」
ジョゼ「ヘンリエッタ、声が大きい!」


一巻の頃のさわやかなジョゼをイメージして書いたw
本編はもうとんでもないことになってるらしいが。
692公社の十日物語:2010/03/09(火) 20:53:56 ID:TuCKemaI
>>691
インスパイアされてしまった…

いいね,ヘンリエッタの(ピー−)ごっくんごっくん。
とっても,ヘンリエッタが(ピーー)ぱっくんぱっくん。
なんだか,ヘンリエッタに(ピーー)ぺろりんぺろりん。

「あの,ジョゼさん…煙草,止めてから,なんだか美味しくなった気がします。」
「ちゃんと味がわかるんだね?」
「はいっ,日記に,その日の味とか量とか回数とかもつけてるんです!」
「それは…ちょっと止めた方がいいかもね。」


693名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 00:41:45 ID:WYU6itay
ネタ拝借ご容赦。

トリエラ「ヒルシャーさん、今日は生ガキが食べたいんです」
ヒルシャ「ああどうぞ、トリエラ」

トリエラ「ヒルシャーさん、今日はレバニラが食べたいんです」
ヒルシャ「ああどうぞ、トリエラ」

トリエラ「ヒルシャーさん、今日はうなぎが食べたいんです」
ヒルシャ「ああどうぞ、トリエラ」


ヒルシャ「(何だか精のつくものばかりなんだが、あれはしたいと言うアピールなんだろうか
       いや!うちの子に限ってそんなことは――いやでも……しかし……)
      (↑同じメニューを食べ続けて大分たまっている)」
トリエラ「ヒルシャーさん?どうかしたんですか?
      (↑上目遣いで覗き込み)」
ヒルシャ「ぶっっ!!!」
トリエラ「何いきなり鼻血吹いてるんですか!?しっかりしてください!!」
694名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 01:45:56 ID:NO7zSH4W
便乗で駄ネタ失礼。
>>693氏の翌日。

「あれ、ヒルシャーさんの頬、どうしたの? トリエラ襲って叩かれたのかしら」
「それが本当なら、どんなに良かったかしら。私もジョゼさんに襲われたい」
「冗談だから。ヘンリエッタ、あなたがそう言うと冗談に聞こえないから」
「でもトリエラが原因なのは本当よ」
「クラエスも、昨日ヒルシャーさんが急に鼻血出したの知ってるよね?」
「ええ、トリエラと話してた時でしょ?」
「夜にジョゼさんたちとお話してた時にそのことが出て」
「トリエラと食事にいった話とか、プリシッラさん頭抱えてたよね」
「それだけならまだ良かったんだけど、ヒルシャーさん問い詰められて…」
「『お酒? 彼女と一緒な時は飲みませんよ。飲ませられないし、僕だけ飲む訳にも行かないし。彼女は勧めてくれるんですけどね』」
「『ああ見えて、トリエラは意外とさびしがり屋で、一緒に寝たいとか言うんですけど、僕はソファで寝てます』」
「『ああ見えて、トリエラは意外とうっかり屋で、まだ僕が入ってるのにお風呂に入ろうとしたり』」
「…かわいそうなトリエラ。で、どうなったの?」
「プリシッラさんに思いっきり叩かれてた。で、騒ぎを聞いて課長さん達も来て」
「今度は事情を耳打ちされたローザさんに反対側を」
「ホンとしょうがないわね…。それで、ああなのね。納得がいったわ」
「トリエラ、どうかしたの?」
「泣いてるわ」
695691:2010/03/11(木) 23:27:24 ID:BwlIqOsW
トリエラ…もう力づくで押し倒して犯ってしまえ (ノД`)

>>692-694
おまいらノリいいな。大好きだ。


意外とシリアスな話(?)にもできるネタのような気がしてきたから書いてみた。
鬱ネタ注意。



「僕はただ、君の味覚を少しでも取り戻してあげたかったんだ」
「それなら大丈夫です。ジョゼさんのはちゃんと苦かったですから」
「ヘンリエッタ…」
「私は、ジョゼさんの味だけわかればいいんです」
微笑む少女の唇の端から、白い液がつ…と漏れる。
何て淫靡で下世話な光景。それが美しく思えるのは、すでに自分が狂っているからだろうか。
「僕の味は好きかい?」
「はい、大好きです」
「そうか…」
狂気をはらんだ彼女の瞳に、僕の歪んだ笑顔が映った。
「もし、ジョゼさんから他の人の味がしたら…」
「……」
「その時、私は…」

―――私、エルザが何故死んだかわかります。
ああ、あの時と同じ表情だ。

「他の人の味なんてするわけないだろう」
「ジョゼさん…」
「もう一度、確かめてみるといい」
「はい」
一心に僕自身を味わう少女の頭をそっと撫でる。
「僕の味を知っているのは、ヘンリエッタだけだよ」
「ジョゼさん、嬉しい…」
誰よりも大切なあの子は、何も知らないまま死んでしまったからね。
汚れも知らず、男も知らず―――兄の薄汚い欲望を知ることも無く―――。
「美味しいかい、ヘンリエッタ?」   ―――美味しいかい、エンリカ?
「ええ、ジョゼさん。とても美味しいです」   ―――ええ、ジョゼ兄さま。とても美味しいわ。
696名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 00:25:47 ID:nMlUkg9a
ここで思わず
 「そうかい、エンリカ」
と言ってしまい、噛みちぎられてしまうんですね
697名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 03:57:45 ID:bCqyTBo3
そして、一番落ち込むのはエッタですらなくジャンさんだという・・・
698名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 21:04:58 ID:ZAPElzeb
ジャンさんカワイソスww

699公社の十日物語:2010/03/13(土) 22:30:58 ID:NAuZPUsZ
義体担当官候補者の皆様,お久しぶりです。ヘンリエッタ編いくよ〜♪

第三夜

少女は、円卓中央のロウソクをじっと見つめる。

ロウソクの炎は、どうして、自らを焼きながら、周囲の者を安らげる明かりを放つのだろう?
自分の寿命と同じ長さのロウソクが、向こうの世界にはあるという。
だから、わたしの命もきっと決められた長さのロウソクがあって、
こうやっていつ消えるとも知らず、燃え続けているのだろうか。

ヘンリエッタは、炎の明かりに照らされる同僚の顔を一人ひとり見つめていく。
皆、いつ死ぬか解らない躰と境遇。

わたしは、もう自ら命を産み出すことができない躰。
ならば、誰かの命を守ることでしか、生きていることを証明できない。
わたしにとって、守る価値のある命は、ジョゼッフォ=クローチェ、わたしの担当官…。

「アンジェリカは、幸せだったかもしれないけど、一つだけ、残念なことがあったと思うわ。
だって、女の喜びをマルコーさんに与えてもらえなかったんだから。
私は、ジョゼさんに愛してもらってから、人生が変わったの。
みんなはどうなのかな?
女として愛されることって、担当官をもっと守りたいっていう動機になるんじゃないかな?」

義体たちの最年長者であるトリエラが、ため息をつく。
ヘンリエッタの話は、ものすごいのろけ話になると予想していたのに、
思ってもみないほどシリアスな話しぶりに、その予想を裏切られたからだ。
今の調子で語られたのでは、おもしろくも何ともない。
鬱状態になる話なら、やはり、話の方向を修整してやらねばならないだろう。

「あのね、ヘンリエッタ?
もう少し具体的な内容になっていいのよ。
3人目なんだし、過激で、赤裸々な話をしていいってこと!
あなた、ジョゼさんとどんなふうにいちゃいちゃしてるのかしら?
そんな話をアンジェリカ(も)聞きたがってるはずよ?」

熱い紅茶に砂糖を大盛り3杯入れたヘンリエッタは、ティーカップと皿を上品に持って、
美味しそうに【琥珀色の液体】を啜った。
一瞬、ヘンリエッタの顔が怪しくニヤリと微笑んだことに、トリエラは、不安を覚えた…。
700公社の十日物語:2010/03/13(土) 22:34:30 ID:NAuZPUsZ
「…そう?じゃあ、私とジョゼさんのラブラブな話…しちゃうね?」

クラエスがおかわりの紅茶を注ぎながら、返答する。

「そう来なくっちゃ!いつもの調子で話しなさい。赤裸々なやつをね…。」
「うん、そうするね。」

なぜか…リコだけ、うつむいて、心配そうな顔をしていたことに、クラエスもトリエラも気がついていなかった。

「うんとね、あれはさ、私の身体がまだ、男性生殖器を受け入れられなかった頃の話なんだけど…。
場所はよく思い出せないけど、わたしがジョゼさんに手料理をご馳走することがあって、そのときの話をするね?」

ヘンリエッタは、にこにこ笑顔で、語り始めた。
これから始まる彼女の話で、3人が打ちのめされることに、リコだけが、気がついていたのだった…。

…………………………………………………………………………………………………………

「ジョゼさん、今日のレシピは、ガーリック風味のポモドーロソースのソーセジーのパスタにパンプキンスープですよ。
ワインは、赤でいいですよね?」
「おやおや、すっかり調理作業が板に付いてきたね?」
「えへっ、だって、ジョゼさんが私の料理を美味しいって言ってくださるのがうれしくって…それに、…」
「それに?」
「あの、パスタ料理を食べた後の、ジョゼさんのが…なんだか…とても美味しくなるんです…」
「ん?僕の何が美味しいって?」
「あの、そのジョゼさんの【せーえき】が…」
「ああぁ、そうなんだ!気がつかなかったよ。自分のを飲んだことはないものだからね。
うん、そういうこともあるだろうね。ガーリックは、男性を元気にさせるらしいし。」
「そうなんですよ。わたし、甘味とかは、よくわからなくなっているみたいなんですけど、苦みとかコクとかいう味には自信あるんです!
今日のガーリックは、とっても濃くしてるんですよ。
粒のままとペーストをハーフで混ぜて、歯ごたえとコクを出してみたんです。
炒めてこがしてるので、とっても風味がいいですよ。」
「君が、そういうこともできるようになるんて、うれしいよ。もし、仕事ができなくなっても、僕のそばにずっといて欲しいな…ヘンリエッタが嫌でなければ…」
「嫌だなんて!私に、ジョゼさんの身の回りの全てをさせてください。私、ジョゼさんの躰の隅々まで、お世話いたします。射精も食事も洗濯も掃除も入浴も…」
「ありがとう!でも、君が僕にしてくれる分、僕も君にお返ししないと不公平だな。」
「いいえ、ジョゼさんが、そばにいてくださるだけで、十分です。
でも、私の躰が動かなくなっても、ジョゼさんのは毎日飲ませてください…」
「毎日かい?」
「だって、男の人って3日間でいっぱいに溜まるんでしょ?射精しなかったら、ジョゼさんに、おつらい目に遭わせてしまうもの。お口ぐらいだったら、ずっと動かせるかなって…」
「ヘンリエッタ…そんなことまで考えないでいいよ、男は、それなりに自分で出して処理できるんだから…」
「だめっ!そんなの絶対にダメです!ジョゼさんがご自分でなさるなんて、ぜーったいにダメなんですよ!
わたしが、ぜーんぶ、わたしだけが、ジョゼさんのをぜんぶぜんぶ飲んじゃうんですっ!
【ごっくん】は、大人の女性のたしなみだって、なんかの本に書いてありました。
ジョゼさん、約束してください、私がおそばにいる間は、ご自分で出したりなさらないでくださいっ!
あの、ダメですか?…」
「いいよ。ダメなわけがない。約束しよう。」
「うれしい…じゃあ、一緒に食べましょう!たくさん食べて、たくさん出してくださいね!」
「はい、わかりましたよ。ヘンリエッタ。」
「よろしい、ジョゼ君…なんて、ちょっとえらそうでしたね…ごめんなさい。」
「はい、口を開けてヘンリエッタ。あーんしてごらん。」
「あーんっ、パクッ。」
「美味しいかい?」
「ジョゼさんが食べさせてくれたから、美味しさ倍増ですよ!」
「そうかい?じゃあ、こういうのはどうかな?君が、ベッドで寝ていても、食べるのに困らないように、練習しておこうか?」
「えっ?どういう意味…」
「こういうことさっ。」

…………………………………………………………………………………………………………

「さあて、問題です。ここでジョゼさんが、わたしに、してくれたことはなんでしょう?」
701クラエス×義体開発研究員:2010/03/23(火) 00:16:53 ID:AFCDe3cm

担当官がいない私の役目は義体の試験体。
人工骨格、人工筋肉、人工臓器・・・
それらの義体パーツを組み込まれてデータを測定され使用実感を伝える。
様々な検査や臨床試験が行われる中でもこの臨床試験は嫌ではない。
「準備はいいか、クラエス」
「はい」
診察用のベッドとそれを取り囲む義体開発チームの研究員たち。
眼鏡をはずし下着を脱いだ私はベッドに横たわり足を両脇の台に乗せる。
大きく開いた脚の間を研究員が覗き込んだ。
「・・・ん」
薄くぴったりとフィットしたオペ用の手袋をはめた研究員の指が私の女性器を開く。
くち・・・と冷たい感触が膣口を割り広げ無造作な触診を行う。
「・・・・・んはぁあ・・・」
ぬちぬちと膣壁をさぐるゴムが冷たさが私の膣内の熱を上げる。
ぐちゅぐちゅと濡れた音が診察室に響き始める頃視診と触診が一通り終わる。
女性器から抜かれた薄い手袋はにちゃ・・と透明な糸を引いている。
触診を行っていた研究員は使用済みのゴム手袋をゴミ箱に投げ捨て私に隣の部屋に行くように指示した。
「・・・ふ・・・」
診察台から降りてドアまで歩く間に太股にぬめった液体が伝い落ちていく。
702クラエス×義体開発研究員:2010/03/23(火) 00:23:04 ID:AFCDe3cm
隣の部屋では病棟にあるようなベッドの周りに研究員たちが待っている。
私はいつものように検査着を脱ぎ全裸となる。
薄笑いを浮かべた男たちも同じようにガウンを脱ぎ捨てる。


「んっ・・・くぅっ・・・凄い・・・!」
「どんな感じがしてるんだ、クラエス?」
「あぁぁぁっ・・・一番太いところが通り抜けて・・・膣口がペニスを締め付けていますっ・・・!」
問われるまま卑猥な感想を口にしながら腰を振る。
ずりゅっ・・・にゅ・・・ 身体の空洞を男性器で埋められる感覚は心地よい。
入れ替わり立ち代り異なる形の男性器が挿入されるたびにわずかな違和感を感じる。
身体が覚えている形とは違う気がするがどの道どの形が誰のものかなど一々覚えていはしない。
それに結局セックスなどと言うものはどうせ皆同じだ。
女性器に男性器が挿入され摩擦運動が行われて射精されるだけ。
「もっと・・・んんっ・・・いい・・・シニョール―――・・いくっ・・・いきま・・す・・・!!」
快感の中で呼ぶ誰かの名前。
それが誰であってもやっていることは同じだ。
遠い昔誰かに教えられたその行為を私は今日も繰り返しているだけなのだ。
703クラエス×義体開発研究員:2010/03/23(火) 00:25:39 ID:AFCDe3cm



「お帰り、クラエス」
病棟から寮に戻った私を仲間たちが出迎える。
「おかえりなさい、また検査?」
「ええ、そんな所ね」
「いつもたいへんだね」
気遣うように言葉がかけられる。
人数分の紅茶の用意をしながら私は答えた。
「そうでもないわ。いつもしていることだもの。・・・ずっと、昔からね」
704名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 22:08:00 ID:9WIH+TJA
淡々と切ない。ああ、クラエスだなあ。GJ
705名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 01:28:37 ID:+RgyH9wh
クラエス「私は経験数には自信があるけど、皆はどうなの?」
エッタ 「舌技でのご奉仕には自信がありますっ」
ジョゼ 「ご奉仕って言うかおねだりだよね」
リコ  「アクロバットな体位とか耐久力には自信ありまーす」
ジャン 「当然だ」
トリエラ「……そーゆー技術は全然自信ないです」
ヒルシャ「き、気にすることはないぞ、トリエラ!
    それは君のせいではなくて教える側の指導力不足であってだな……」

全員  「「「「「あ〜〜(納得)」」」」」
706名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 20:25:02 ID:PYlHpQRy
ヒルシャ「(あーって・・あーって・・・)」
707名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 22:19:36 ID:69ARc3u2
誰もフォローしてくれないww
708名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 06:02:54 ID:ewrvf6iN
ヒルシャ「トリエラ、この間は君に恥をかかせてしまったから
     反省して僕も色々と勉強してきたよ」
トリエラ「妙な所でドイツ人の勤勉さを発揮しないでください!
     何をヤらせるつもりですか?!」
ヒルシャ「まずはこのインドのオイルマッサージを試してみよう」
トリエラ「何で私に塗るんですか! ちょっとどこに塗って――ダメ、あ……!」
ヒルシャ「気持ちいいかい、トリエラ?」
トリエラ「はあはあ…こ、これのどこが技術指導なんですか!」
ヒルシャ「いや、君がヤリたくないことを無理にさせたくはないし…
     だから君が気持ち良かったら、僕にもシてもらおうかと。
     ……気持ちイイか?」
トリエラ「///き、聞かないでくださいそんなコト――ああんっ」


指導力を上げようとしたらただのバカップルに。
709名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 22:53:40 ID:iBtka2z4
ヒルシャ「そ、そうだ!僕のトリエラは、感度の良さには自信があります!」
トリエラ「いらんこと、言わんでください!」
710名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 23:12:23 ID:2kFs/E+u
>>708
ヒルシャ は しどうりょく が 1 あがった
トリエラ は けいけんち が 2 あがった
711名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 19:50:16 ID:Cs7rjKjE
ジョゼ「そりゃあ不器用なドイツ人が相手でも満足できるには、敏感じゃないとなあ」
全員 「「「「「あ〜〜」」」」」

>>708訂正
君が気持ち良かったら→君が気持ち良くなったら
712名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 23:16:49 ID:NTMA/m9C
>>711
ひでぇwww
713名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 00:37:23 ID:OnwGZ2g7
ヒルシャーさんはともかく、トリエラは>>705のようなのは我慢できないと思うんだ。


「しかし…こういうのはだな…」
「いいですから。させて下さい」
少女が僕を押し倒さんばかりの勢いでにじり寄る。
まだいくらか湿ったままの、降ろした髪が触れる感触がくすぐったい。
解けかけたタオルの胸元からは慎ましやかな胸が覗き、つい目を逸らしてしまう。
「…判った」
「はい」
白旗を揚げた僕を満足げに見下ろしてにこやかに頷く。
「じゃ、始めますね」
言うが早いが、布地をあっさりと剥ぎ取られ、彼女は僕の股間に跪く。
「………」
彼女が秀麗な眉を寄せて、ソレを凝視する。微かに息がかかるのが判る。
何度と無く肌を重ねてはいるものの、明るいところでじっくりと見る機会はそうはなかったように思う。
「…これがいつも私の中に入ってるんですね」
「トリエラ、何も無理しなくても…」
「大丈夫です。ヘンリエッタにいろいろ教わってきましたから」
…お願いだから僕のトリエラに変な事を教えるのはやめてくれ。

714名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 02:11:00 ID:wA0rAhYY
自分の技術不足は気にしなくても、ヒルシャーをコケにされて黙ってはいないだろうな
とは思いながら書いてたけどねw 各位、ネタ拝借失礼。


「私は経験数には自信があるけど、皆はどうなの?」

―――数より質が問題でしょ。

「舌技でのご奉仕には自信がありますっ」
「ご奉仕って言うかおねだりだよね」

―――おねだりなんかしなくても、彼の方がしてくれるもの。

「アクロバットな体位とか耐久力には自信ありまーす」
「当然だ」

―――一般的な体位で充分よっ

「……そーゆー技術は全然自信ないです」

―――べ、別にいいじゃない、そんなもの無くたって、私とヒルシャーさんは上手くいってるんだから。
715名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 02:11:47 ID:wA0rAhYY
「き、気にすることはないぞ、トリエラ! それは君のせいではなくて教える側の指導力不足であってだな……」

―――だから、どうしてそーゆー自爆系のフォローをするんですか!?

「「「「「あ〜〜(納得)」」」」」

―――ちょっと!!!

「そ、そうだ!僕のトリエラは、感度の良さには自信があります!」
「いらんこと、言わんでください!」

―――な、何言い出すのよ、もう!

「そりゃあ不器用なドイツ人が相手でも満足できるには、敏感じゃないとなあ」
「「「「「あ〜〜」」」」」

―――こいつら……公社の人間じゃなかったら、永遠に黙らせてやるのに。

「……訓練の時間じゃないんですか?行きましょう、ヒルシャーさん」

目に見えて落ち込んでいるヒルシャーさんを射撃場へ引っ張っていく。
後ろではバカ話の続きが聞こえるけど、無視、無視。
何か言いたそうな視線のヒルシャーさんも、どうせろくな事を言わないだろうからまとめて無視だ。
謝ってもらう必要なんか、ないんですからね?
私たちは上手くいってるじゃないですか。
716名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 02:13:00 ID:wA0rAhYY


寮に帰れば、ヘンリエッタがジョゼさんとののろけ話を、微に入り細をうがち聞かせてくる。
はいはい、あなたが御奉仕が得意なのも、ジョゼさんが喜んでるのも分かったから。

……でも。
もしかして…上手くいってると思っているのは、私だけなの?
本当は、ヒルシャーさんは不満なんですか?

考えてみれば、してあげたことって、ない。
それって結構、不公平…なのかも。
やっぱり、一度くらい、してみた方がいいんだろうか。



「しかし…こういうのはだな…」
「いいですから。させて下さい」
717名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 19:27:35 ID:39Yh55cV
せっかくラブラブそうな流れなのにひでぇ小話を書く自分はトリヒルファン。

ヒルシャ「トリエラ!今回は前戯だけだと言ったはずだ」
トリエラ「…一発抜いておかないとあなたが途中で暴発して危険だと判断したからです」
ヒルシャ「き、君ならもっと穏便にできるだろう!許可なく発射させるんじゃないっ」
トリエラ「だったらさっさと薬でも使ったらどうですか(-_-#)」
ヒルシャ「トリエラっっ Σ(°д°;;)」


ジョゼ 「それはトリエラの言う通りだよヒルシャー。
     …もっともおねだりに負けてる僕に言える話じゃないけどな」
ヒルシャ「トリエラと上手くヤるにはどうしたら……」
ジョゼ 「不器用なドイツ人が無理しても仕方がないさ。彼女は男の舌には敏感だろ?」



スマン。
718名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 16:42:44 ID:bFb9Zuxp
>>717
> トリエラ「だったらさっさと薬でも使ったらどうですか(-_-#)」
↑見て↓なのが浮かぶ漏れは脳が膿んでる

「ヒルシャーさんは薬は使わないけど注射はするのよね」
「トリエラ、重度の依存症だもんね」
「そうね、期間が開くとイラついてくるの判るもの。同室者として見てられないわ」
「え…、そんなことない…はず…」
「最近、経口摂取のやり方を教えてあげたんだっけ?」
「ええ。跡が残らないし、私みたいに待機の合間に貰えば良いのにね」
「ちょっと、任務中に大丈夫なの?」
「監視程度だから大丈夫よ」
「そういう問題じゃないでしょ」
「私、ヘンリエッタがジョゼさんの机の下から出て来たの見たよ」
「ばれちゃった」
「程ほどにね。でも、それならヒルシャーさんは最後まで残ってる事が多いから良いんじゃない?」
「ちょっと、何させるつもりよ!」
719名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 02:33:19 ID:NqVIFkC+
>>718
半分くらい読んでやっと何の意味か分かった俺はまだまだ修行が足りんようだ
720【】:2010/04/07(水) 23:40:01 ID:EgQO2sAU
遅ればせながらレスどうもでした。
こりずにエロなし砂吐き甘々バカップル小話を投下。
さくら板に投下した話のヒルシャー視点。
721【エイプリルフール】:2010/04/07(水) 23:40:43 ID:EgQO2sAU
【エイプリルフール】


「あなたが好きです」
 唐突に言われた言葉。
「あなたと一緒にいられて、幸せです」
 硬直した僕に彼女は少年のように笑う。
「――冗談ですよ。今日はエイプリルフールですから」
 エイプリルフール。
 一年に一度だけ、嘘をついても許される日。
「大人をからかうんじゃない」
 そうたしなめる僕に、君は楽しそうに笑っている。

――冗談です。

 以前の僕ならば、彼女の言葉に落ち込んだだろうが。
 なあ、トリエラ。
 君のその言葉が嘘だということくらいは、僕にだって分かるんだよ。

 担当官をからかう義体なんて、一期生では君だけだろう。
 君ときたらいつも僕を困らせるばかりで。
 君みたいなこまっしゃくれた小娘なんかには、とても付き合いきれない。
 今日みたいな日はそう答えてやってもいいのだろうが、
あいにくと僕は不粋で無器用な人間なんだ。

 だから、今日は口に出せない言葉を、胸の中で呟いてみる。

 僕も君が好きだよ。
 君と一緒にいられて、幸せだよ。


<< Das Ende >>
722名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 03:03:11 ID:tIBcIBY7
>721
マリオとうちゃんがすまねえ、すまねえと
723名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 05:52:24 ID:+PYHosuC
>>721
やべ、きゅんとした。忘れてた何かを思い出すぜw
724名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 01:41:41 ID:nRzHrC/H
道端でミミズ発見。今時のガキンチョもしっこかけていぢめたりするんだろうか。
ミミズ見ただけで逃げ出しそうな気もするが。


クラエスの花壇でお手伝い中のビーチェ。

ベルナルド「おい、知ってるかビーチェ、ミミズにしっこかけるとチンチン腫れるんだぜ」
ビーチェ「いいえ」
ベルナルド「まぁホントかどうかあやしい話だがな。そこにいるミミズで実験してみっか?」
クラエス「よそでやってください」
トリエラ「…男って……(軽蔑の眼差し)」
ヒルシャ「ええとその――(動揺している) あれはだな、シマミミズは敵に襲われた際に
  体液を噴出するがこの体液から単離したライセニンという蛋白質が細胞膜の構成燐
  脂質であるスフィンゴミエリンと特異に結合し細胞膜の構造と透過性を変化させること
  によって溶血反応が起こるのでそういった症例に繋がるわけだが成人の場合は幼
  児期の身長と違って噴出されたミミズの体液が陰部まで届かないため実験してもまず
  そんな症状は起こらず長く迷信や俗説と言われていて――(かなり動揺している)」
トリエラ「……色々といらん知識までよくご存じですね(冷ややか)」
ヒルシャ「う……」
725名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 01:49:08 ID:d+JwVt+R
まさかヒルシャー…
726名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 00:09:23 ID:rQvDH5lS
>>724

リコ「ジャンさん、ミミズにしっこかけるとチンチン腫れるってほんとうですか?」
     ガッッ!


エッタ「ジョゼさん、あの、ミミズにおしっこかけるとおちんちんが腫れるって本当ですか?」
ジョゼ「えっ・・・うーん、ヘンリエッタがおしっこかけようとしていたら、僕のおちんちんは腫れてしまうかもしれないね」
エッタ「ええっ?!・・わかりました、ジョゼさんの大事なところをお守りするために、花壇のミミズを根絶やしにしてきます!」
ジョゼ「ちょ、クラエスにまた喧嘩を売るのはやめてくれっ」
エッタ「また?」
ジョゼ「いや、その・・・つまり、万が一そうなっても舐めておけば治るから心配はいらないよ。そうだ、いざという時のために治療法を教えてあげるから練習しておこうか」
エッタ「はいw」
727名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 00:51:27 ID:Uos89HkC
>>726
「…」
「あの二人はいつも通りね」
「そうね」
「あのままで良いの? 私まで滅入るから何とかしてくれないかしら」
「…判ったわよ」

「ヒルシャーさん」
「あ、ああ。なんだい、トリエラ」
「私も治療法の練習をしたいんですが、協力して頂けますか?」
「な、な、何を言ってるだ、あ、あれはだな…」
「冗談です」
「そ、そうか…」
「それはともかく、環形動物について引き続きお話を伺いたいんですが」
「そ、そうか。えっと、これらの動物は陸上から水中まで幅広く…」

随分と楽しそうに聞いてるじゃない。
728名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 02:10:23 ID:QuVH3VrL
トリヒル組はかわええのう
729名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 01:28:38 ID:Keh5rRGM
ジョゼッタ組だってかわええぞ
…て12巻を買った後でも言えるかどうか自信がない。
段々新刊が純粋に楽しみにできなくなってきたなあ。
730名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 00:49:07 ID:7sgC6xqv
楽しみでもあり怖くもありの新刊を待ちつつ
流れを読まずに鳥昼アホ小ネタ投下w

うごかしちゃだめ

鳥「ヒルシャーさん…だめです…だめ、そんなに大きいの…動かしちゃ…壊れちゃう……っ」
昼「ゆっくりやれば大丈夫だよ、トリエラ…心配しないで……」
鳥「でも……あ…やだ、そこダメ…動かさないで――!」
昼「大丈夫だ、ほら、君も……」
鳥「ん……ッ」
昼「そう、上手いぞトリエラ……今度は僕が――」
鳥「ヒルシャーさん、ヒルシャーさん…お願い、もっとゆっくり――!」
昼「そんな声を出されたら僕だって冷静になれないよ、トリエラ」
鳥「だ、だって……あ…あ…やっ、ダメ、こっちまで動いちゃう……!あ、そこ!や!ああ、ヒルシャーさんまだ…まだ抜いちゃ―――だめぇっっ」
昼「……っく!」
鳥「ああっ!だからってそんな押し込んだら――だ、だめです、そんなに揺らされたら…っあ、だめ、もうだめ、壊れちゃうっ
―――ああーっ!!」

がしゃーん ばらばらばら

鳥「……あーあ、崩れちゃった。どうしたんですかヒルシャーさん、バランスゲームは得意だって言ってたのに」
昼「…いや…ちょっと邪念が……」
鳥「はい?」
731名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:19:59 ID:i821w8X/
では当方は性懲りも無く>>727の続き、というかその夜。

「体液がかかると、本当に腫れるんですね」
「…」
僕から唇を離した彼女が悪戯っぽい目で微笑みかける。
最初はきごちなかった口淫もあっという間に上達し、僕を思うがままに弄ぶ。
「ミミズというよりかは、さながら私を堕落させる蛇ですけど」
茎に唇を這わせ、舌先を先端にねじ込み、反応するさまを楽しんでるように見える。
「…すまない」
「ヒルシャーさんのおかげで私は居る訳ですから。頂いたのは林檎ではなく銃ですけど」
「君を巻き込んだ」
僕の顔が翳った事に、彼女は敏感に反応する。
「確かにそうかもしれません」
下腹部で僕の先端を擦り上げながら体を寄せてくる。
「だから復讐するんです。ヒルシャーさんも堕落させて」
熱を帯びた瞳に逆らえない。頬に触れる細い指に促されるまま、唇を交わす。
何度も。より深く。
その度に、僕のモノに押し付けられている箇所から蜜が滴っているのが伝わってくる。
ようやく唇を離したその貌はすっかり蕩け、掠れた声で僕をねだる。
「ヒルシャーさん…」
732名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:23:29 ID:i821w8X/

「この週末はミミズプレイで盛り上がったの?」
「…そ、そんな事する訳無いでしょ!」
「微妙に間があったわね」
「驚いただけよ」
「大体、ミミズなんて…」
「あ、トリエラも早速やってみたんだ!」
「…話がややこしくなるから止めて…」
「も、ってヘンリエッタもしたの?」
「うん。かけてあげるとね、凄く腫れて…体液いっぱいかけられちゃった」
「ちょっと…違う気もするけど。そうなんだ…」
「髪洗うの大変だったけど、またしたいな」
「いやー!!」



駄ネタで終わるw
733名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 21:42:03 ID:1W5iPx2y
>>231
乙。シチュは苦手なんだが、文章の雰囲気は好きだな。
734名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 00:45:22 ID:4rQdSj+X
久々に来たが、新作たくさんあって嬉しいw

新刊もうすぐだなあ。
楽しみなんだが、半分不安だ。
自分は新刊読んでもエロパロ書く元気あるかのう…
735名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 01:56:06 ID:mjgXO4Mo
明日新刊発売なんだね。待ち遠しいけど怖いなあ。
新作頑張ってくださいまし〜。
自分は最近アホネタ小話しか書けないw
736名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 00:51:35 ID:dzbITwWm
新刊といい本誌といいジョゼッタ組はもう……orz
737公社の十日物語:2010/04/29(木) 23:18:13 ID:6fLwtgR3
>>699-700
のつづき。

円卓の少女達は、全員がうなだれて耳を塞いで悶えていた…。
ヘンリエッタの破壊力満点ののろけ話をこれから延々と聞かされるかと思うと、
今すぐにでも逃げ出したくなっていた。
それでも、アンジェリカの弔いとなるこの会合を途中で止めるわけにも行かず、
彼女たちは、ヘンリエッタのクイズにつきあわざるを得なかった。
最初に回復したのは、トリエラだった。

「あのさ、ヘンリエッタ、ちょっと問題を出す前にさ、あなた、この調子で話し続けるつもり?」
「へっ?」

何のことやら解らないといった表情のヘンリエッタに、立ち直りかけたクラエスが、補足説明をする。

「…へ、ヘンリエッタ?
あなたの話には、ジョゼさんと貴方だけにしか解らないような表現が多すぎるってこと!
私たちに愉しんでもらうための話なら、それなりに、私たちにも萌える内容を入れてくれないと、…
このまま聞き続けるのは、苦しいわね。ねえ、リコ?」

相部屋のリコは、ヘンリエッタののろけ話に免疫ができていると思われたが、リコは、まだ立ち直っていなかった。

「うーっ、ヘンリエッタぁ、ジョゼさんとのラブラブな会話ばっかりじゃ、わたしちっともジャンさんの顔が浮かんでこないよ。
もっと、わたしが幸せな感じになれるように、話して欲しい…。」

ヘンリエッタは、自分が幸せいっぱいの話を聞かせれば、みんなが喜んで聞いてくれると思っていたのに、
どうやら、妬みを買いそうな話になっていたことをようやく悟った。

「ごめんなさい。
みんなが今まで、担当官とのHな話をいっぱい聞かせてくれたから、わたしも負けたくなかったの。
トリエラ、クラエス、リコ、わたし、もうちょっとわかりやすくお話しするね。
それじゃあ、この問題は止めにした方がいいかな?」

一同は、ヘンリエッタに気持ちよく話して欲しいという点では、一致していた。
ただ、聞く側の想いとして、萌えられるような話を聞きたいだけなのだ。
すると、トリエラが話を仕切り直した。
738公社の十日物語:2010/04/29(木) 23:20:50 ID:6fLwtgR3
「いや、今日のホストは、ヘンリエッタなんだから、貴方の言う通りにするわ。
多分、ジョゼさんは、ヘンリエッタにパスタを食べさせてあげたんじゃないの?
『ヘンリエッタ、お口をアーンしてごらん』なんて言いそうじゃない?
でも、その程度なら、あまりHじゃないわね。
うーん、パスタを食べさせたあと、舌をからめるようなキスをして、
『ガーリック風味のキスは美味しいかい』と言ったとか…、そんな感じ?」

ヘンリエッタが、にやりと笑う。

「クラエスはさ、どう思う?」
「そうね、その程度のことなら、クイズにしないと思うわ。
ヘンリエッタは、ジョゼさんの精液を飲むことがとても好きだから、
その場でジョゼさんが、欲しがるヘンリエッタにペニスを咥えさせたと思うわ。
『さあ、ヘンリエッタ、ガーリック味になる前の精液を飲んでおこうか。
君の料理で味がどう変わるか、ちゃんとビフォーを確かめておきなさいっ』と言ったとか…
でも…そうね、出した精液をそのままパスタにからめて、食べさせたっていうのもアリかしら?
ザーメン風味カルボナーラパスタとか、美味しそうじゃない?」

ヘンリエッタが、クスリと笑う。

「リコは、どう思った?」
「うーん、クラエスが言うように、精液をパスタにからめて食べさせてくれたって私も思ったんだけど、
ヘンリエッタは、ジョゼさんの精液を生で直接飲むのが、好きだから、食べ物と混ぜて食べたりしないと思うの。
むしろ、ワインの代わりにグラスに注いで飲ませたんじゃないかなっ。
『赤ワインよりも、白ザーメンが好きだろ?しっかり射精させて、食前酒代わりに飲んでごらん』とか、
言ったんだと思うわ。」

ヘンリエッタは、にっこり笑い、テディベアのアンジェリカに語りかけた。

「アンジェのおかげで、わたし、とっても幸せだよ。私の幸せを聞いてね。」

一同が、固唾をのんで、ヘンリエッタの解答を聞こうとしていた。
739公社の十日物語:2010/04/29(木) 23:23:45 ID:6fLwtgR3
「えへへ、ジョゼさんはね、私の隣の席に来てくれて、
御自分で咀嚼したパスタを私に口移しで、食べさせてくれたんだよっ!!
もう、最高!
ジョゼさんの匂いと味を一緒に食べられたんだもの!
もーっ幸せ!
パスタの味はよくわかんなくても、ジョゼさんの味だけは、はっきりとわかるの!
担当官認識のための条件付けに感謝しなきゃ!
私が寝たきりになったら、ああやって食べさせてもらえるかと思うと、
もういつでも寝たきりになってもいいかな…なーんて…
きゃあ、ジョゼさんったら、もーっ、恥ずかしいなー。
それでね、そのあと、
『ヘンリエッタ、今度は、飲む練習だよ。』って言って、
ジョゼさんがペニスを出してきて私に咥えさせるの。もっー信じられない!!
食事中に、男性のモノを食卓に出すなんて、マナー悪いんだから!
でも、それって、私をとっても好きっていう証拠じゃない?
だから、我慢できなくて、ペニスを私に咥えろなんて言うのよ。
私も命令には、逆らえないでしょう?
だから、私も仕方なく、ペニスを咥えてしごき始めたの。
しかも、途中で、ジョゼさんが、パスタを口移しで食べさせてくれるでしょ?
フェラチオに集中できないから、いつもより射精に時間がかかっちゃうじゃない?
大人なんだから、食事とセックスの分別くらいちゃんとつけて欲しいわよねえ…そう思うでしょう?
だから、正解は、『口移しでパスタを食べさせながら、フェラチオをさせた』でした!」
「………………」(トリエラ・クラエス・リコ)
740名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 12:35:19 ID:kN00ENN5
アラビアータとかだとピリピリするんじゃ…いや、それが良いのか。

漏れ脳内でのジョゼッタ組の変態度数が更に急上昇

741名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 20:59:38 ID:4aZJC4pc
だれかペトラとサンドロのやつかいてくれー
742名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 00:01:06 ID:5GAgjKzS
お、自分以外にもサンペトの需要はあったのか。
743名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 20:02:21 ID:jCHssB0u
http://112.78.200.214/dat/46/src/1273034799310.jpg
ジョゼさんは、どのポーズが好きかしら。
744名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 03:23:18 ID:B2dJEzS/
のわー 
745名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:29:05 ID:APelip9w
アク禁でズレた季節ネタ。サブ掲示板も時々チェックしてやってくだちい。
とりあえず携帯は繋がったので投下。一期生でスマン。

『端午の節句』


トリエラ「アズキビーンズのジャム、できたよ」
クラエス「そのライスパウダーでできた厚手のラザニアで包んでちょうだい。
     そしたらこのカシワリーフでくるんで…」
リコ  「ヘンリエッタ、見て! この魚の口ってすごくおおきいよ。
     ほら、両足がすっぽり入っちゃう」
エッタ 「わあ、人魚みたい。わたしもやらせてっ」

ヒルシャ「ジョゼさんっまた何かあやしい事をやらせてますね!?」
ジョゼ 「今回は大丈夫だよヒルシャー。今日は『端午の節句』といって
     ジャッポーネの子供のお祭りで……」
ヒルシャ「僕はあんなの踊れませんよ!うちの子を誰と組ませる気ですか?!」
ジョゼ 「『タンゴ』じゃなくて『端午』。ダンスパーティーじゃなくて
     男の子の成長祝いだよ。ああそうだ、君もちょっと参加してくれないか?」
ヒルシャ「男の子の成長祝いをどうして女の子にやらせる必要が――は?僕がですか?」
746名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:30:05 ID:APelip9w
ジョゼ「まずこのヨロイアーマーとカブトヘルムを身に着けて、
     カタナサーベルをオビベルトにはさむだろ」
ヒルシャ「サムライ装束ですか。なるほど、男の子のフェスタらしいですね」
ジョゼ「それでゴザマットを巻きつけてアラナワロープで固定して……」
ヒルシャ「何ですかこれは!?」
ジョゼ 「これは『スマキ』と言う風習で、こうやって拘束した上で川や海に投げ込むんだそうだ。
     そして見事滝を遡った暁にはドラゴンに変身するという言い伝えに
     基づいてだね……」
ヒルシャ「死んでしまうでしょうが!!!」
ジョゼ 「いやいや、何と言ってもニンジャの国だからね。
     きっとプリンセス・テンコーのように華麗に脱出して、
     フジヤマのトビウオのように素早く泳ぐんだよ」
ヒルシャ「ドイツにニンジャはいませんし、僕はテンコーじゃありません!
     早くほどいて下さい!!」
ジョゼ 「せっかく義体達が異文化に触れるチャンスなのに……」
ヒルシャ「だったらジョゼさんが『スマキ』になればいいでしょう!」
ジョゼ 「嫌だよ、死んでしまうじゃないか」
ヒルシャ「……… -"-♯」
747名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 16:28:49 ID:KVjgvAfP
先月号のジョゼッタorz
748ロレンツォ二課課長:2010/05/09(日) 23:20:07 ID:e2NS7X4x
>>745-746
元ネタは、宇宙家族カールビンソンだな。
なかなかおもしろい。
それにしても、ジョゼもヒルシャーも全然、仕事をしとらんな。
二人のボーナス査定を見直すとしよう。
ローザ?二人のボーナス減額は、どれぐらいが適当かな?

お待ちください、ロレンツォ様。
担当官のボーナス減額は、その庇護下にある義体たちの生活にも影響を及ぼします。
お二人のボーナス減額分を義体たちの福祉として使用するというのはいかがでしょうか?

おお、なるほど!いいアイデアだな。
具体的には、どう使わせるのかね?

そうですね。新しい銃器の購入選定作業と称して、
スイスSIG社やベルギーFN社へ出張させるというのはいかがでしょうか?
保養地もありますし、十分に義体たちを労うことになると思います。

君はいつでも、妹たちを思いやるのだな。父親としてうれしいよ。

そんな…照れちゃいますわ。それに、わたくしだって、旅行したいって思っていますのよ?

…そうだな、外国というのは難しいが…今晩、ローマのホテルにでも行こうか?

うれしいですわ。
でも、旅行したいというのは、ロレンツォ様とここで過ごすことに不満があるわけではないんですの。
貴方が、働き過ぎなのが、心配なんです。だから、担当官たちが、仕事をしないで遊んでいることを
あまり責めないでやってくださいな。

ローザ、わかったよ。君は、そうやって私を諫めてくれるのだな。
ボーナス減額の話は、無しにしよう。
そして、フラテッロたちの海外出張と職務専念義務を緩和する通達を出そう。
これでどうかな?

はい、完璧ですわ!
それじゃあ、わたくしからは、これを貴方に。

ローザは、熱いコーヒーと一緒にジャッポーネの伝統的な菓子「ちまき」をロレンツォに差し出す。

ジョゼ様のお話だと、愛する男子の成長と健康を祝うのが、ジャッポーネ流だと聞いています。
働き過ぎのロレンツォ様への労いと励ましですわ。

柔らかな歯ごたえとほのかな甘みの菓子は、ロレンツォを十分に慰めた。そして、
その食感と香りは、ロレンツォにやさしいローザの胸の触感を思い出させるのにも十分だった。
749名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 21:34:15 ID:a8LOl1cj
750名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 20:42:38 ID:D5kRzxxK
今のジョゼ山なら必要がありゃやらせそうだな
751てんさい:2010/05/15(土) 00:10:41 ID:vpdbXqke
本スレの方がエロネタ多いよね

相田裕「GUNSLINGER GIRL」#79 より転載

73 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/07(金) 11:06:57 ID:KxBIhWi20
その1

「オッパイを縛られるのは義体だけじゃない、みんな何かに追われて生きるんだ」
「僕はチンポに縛られたんだよ」

チンポに縛られるってどういうこと?
昔チンポに何があったの?


74 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/07(金) 11:09:38 ID:KxBIhWi20
その2

「オッパイの匂い…」
「そうか?」
「何ですかこれ!どこで!!」
「…少しオッパイをしてきただけだ、かすり傷だよ心配ない」
「どうして私を連れていかないんですか!」
「オッパイは私の役目なのに!」
「違う!お前の役目はAカップ…」
「戦ってそしてできるだけAカップする事だ!」


「トリエラ!」
752てんさい:2010/05/15(土) 00:11:25 ID:vpdbXqke
75 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/07(金) 11:10:56 ID:KxBIhWi20
その3

「もし…トリエラが犯罪に遭わず…」
「…大過なく成人したら…」
「…この器量ならどうなったかと…時折考える…」
「Dカップ…Eカップ…」
「あるいはキョヌーなFカップにもなれただろう」
「Aカップ…君のペタパイは突き止めた」


「どうしてあなたがそこまでこだわるのか、理解できません」
「それが、ラシェル・ペローの願いだからだ」
「Bカップになることがですか?」


76 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/07(金) 11:12:18 ID:KxBIhWi20
その4

「ラシェルはいまわの際に詫びた」
「オッパイのために命を救って結果苦しめるかもと…」
「どうかあの人を恨まないで…」

「私がAカップな限り…あなたはオッパイに呪縛され続ける…」
「そんなの…嫌です…」
「すまない…」
「うっ…」


77 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/07(金) 11:13:38 ID:KxBIhWi20
その5

「君もそうなのか?」
「馬鹿言わないで」
「条件付け?」
「条件付けとAAカップは似ているの」
「どこまでが自分のオッパイかわからない」


END
753てんさい:2010/05/15(土) 00:21:14 ID:vpdbXqke
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#78 より転載

名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/03(月) 12:47:48 ID:v4pX7Rlr0
12巻の次の話って、エッタ「じゃんサン、オハヨウゴザイマス。キョウノニンムハナンデスカ?」みたいになってるわけ?

916 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/03(月) 12:53:43 ID:wtVyOsG+0
エッタ「じょぜっぽぅサン、背中ノねじマイテ下サイ」

917 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/03(月) 12:57:25 ID:5/7xmyU/P
エッタ「このままじゃ私たち、機械に支配されてしまうわ」

クラエス&トリエラ「「それはひょっとして、ギャグで言ってるのか!?」」

918 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/05/03(月) 12:59:17 ID:yWo/YUSH0
エッタ「ああ、そんなに強くまいたら・・ ああん、ああ・・・ 感じてしまいます」
ジョゼ「よし!もっとまいてやる!!まき終わったら速攻でジャコモを殺せ。原発でテロだとか言ってるが原発が爆発してもかまわん、
奴を殺すことを最優先にするんだ!」
エッタ「ああん、ああん、はい!超殺します!!もっとまいて下さい〜!」
754てんさい:2010/05/15(土) 00:37:32 ID:vpdbXqke
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#77 より転載

109 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/02/08(月) 10:32:58 ID:bNnkX4FeP
ジョゼ「ヘンリエッタ、これをここに入れると気持ちイイんだよ。オリオンはこれをお尻に入れられて、あまりにも気持ちがイイから空の星になってしまったんだよ」

ヘンリエッタ「あっ あっ、ジョ ジョゼさんって、あっあっあっ 何でも あっ 知っているんですね。ああん あんあんあん」
755てんさい:2010/05/15(土) 00:38:59 ID:vpdbXqke
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#77 より転載

754 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/03/12(金) 20:39:16 ID:sv4iYFxK0
Dr.メガネ 「肩関節の強度を試したいから>>747のチンコの玉を思いっきり引いてくれ」
クラエス 「はい」
Dr.メガネ 「さあ始めよう」

クラエス 「んっ!!」
>>747  「あklghじゃphg;ahds;kgぱういrがkhjさhd」「ぶちゅっ!」

Dr.メガネ 「筋力ゲインどうだ?」
助手   「まだまだ余裕あります」
Dr.メガネ 「チンコは?」
助手   「片玉破損です」

Dr.メガネ 「クラエス・・・全力で引けと言ったはずだ」
クラエス 「・・・」
>>747  「ひぁkgはおいgyrぱqいwjrぱおいsづgぱぱうぽあうがj」
Dr.メガネ 「もっと強く」
クラエス 「・・・」
>>747  「ひでぶkがlkさkdgじゃlhgr;ahsj」

Dr.メガネ 「強く!」「強くだ!!」
クラエス (ゴキンっ)
>>747  「・・・(失神中)」(ぶちゅっ!ぶちぃ!)

助手   「クラエス限界値付近で右肩関節脱臼、チンコ両玉破損してとれちゃいました」
Dr.メガネ 「うん」

助手   「双方に痛み止めを投与します」
Dr.メガネ 「クラエスを修理に回せ、>>747は引き続きチンコチームへ引き渡せ」
756てんさい:2010/05/15(土) 00:39:39 ID:vpdbXqke
相田裕「GUNSLINGER GIRL」#78 より転載

423 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/04/18(日) 02:22:55 ID:j0R+ijs10
ジャン「リコ…私の心の洗濯だ……さぁ…」

424 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/04/18(日) 08:30:36 ID:bofZwmLk0
リコ「はい!!、今日もがんばってジャンさんのお体をきれいにします!」

442 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/04/19(月) 06:39:07 ID:L5hc9Y3p0
・・・あ、あの、ジョゼ山、わたしこれからお風呂入るんですけど。
よかったらジョゼ山も一緒に入りませんか?(///∇///)

俺にはこれ位が丁度いい。

444 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/04/19(月) 09:38:44 ID:lm4cChw50
ジャン「リコ…私の心の洗濯だ……さぁ…」
リコ「はい・・・(///∇///) 」

俺にはこれ位が丁度いい

459 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2010/04/20(火) 13:28:30 ID:+6Ac/AD/0
トリエラ「ヒルシャーさん・・・(///∇///)」
ヒルシャー「あ、あぁ・・・(///∇///)」

俺にはこれ位が丁度いい
757名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 22:20:02 ID:dwM1KVus
転載イラネ
758名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 23:33:00 ID:HTXWUGu3
スマン、一応、保守と保管を兼ねて転載をしてるんだ。
いつもはもっと小出しにするんだけど、最近よく規制に巻き込まれるから
面倒くさくなってまとめて転載しちゃったんだ。ごめんよ。

新作の投下待ってるよーw
759名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:04:17 ID:A5mazRc3
久々にフラテッロ寓話。
トリエラ・ヒルシャーで「ウサギとカメ」
例によって、エロも教訓もないアホ話なことを先にお詫びします。


フラテッロ寓話「ウサギとカメ」

あるところに、子ウサギ<レプロット>とカメ<タルタルーガ>のフラテッロがおりました。
子ウサギはGISに訓練された義体のウサギでした。
カメは普通のカメでしたが、子ウサギのことはそれは大切に思っておりました。

今回もまた、笑顔で危険な任務に赴こうとする子ウサギに、カメは申し訳なさそうに言いました。
「同行したいのは山々なんだが…」
子ウサギは素っ気なく答えます。
「足手まといです」
「そうかもしれんが、しかし…」
「いざという時、あなたの逃げ足では逃がしきれません」
「僕は君を置いて逃げる気はないよ」
「だから足手まといだというんです。私と同じスピードで走れるわけでもないのに」

カメはさすがにムッとしました。
「君の足は確かに速いが、いざとなれば僕の方が速いさ」
「そんなことあるはずがないでしょう!いい加減にしてください」
「では、向こうの山のふもとまで駆け比べだ」

別にカメに勝算があったわけではありません。
カメは穏やかで真面目な人物でしたが、時として後先を考えない行動を起こすのです。
760名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:10:39 ID:A5mazRc3
合図とともに子ウサギは駆け出しました。
走って、走って、たちまちカメを引き離し、カメの姿はあっという間に見えなくなりました。
しかし、ゴールが近づいてくると子ウサギの足は重くなり、涙がぽろりと落ちました。
そもそも何でこんな勝負をしているのでしょう。
自分は別にカメに勝ちたいわけではないのです。素直になれないだけなのです。

どうして、自分のせいでカメに危ない目にあわないでほしいのだと言えなかったのだろう。
どうして、見守ってくれるだけで十分なのだと言えなかったのだろう。

子ウサギの足が止まります。
―――このカメといっしょに、必死で走ってそしてゴールしよう。

子ウサギはカメを待つことにしました。
そうして木陰に座り込んで、カメに会ったら何と言おうか考えているうちに、いつの間にか眠ってしまいました。

一方、カメは生真面目に休まずに走り続けておりました。
自分のスピードでは決して子ウサギに追いつけないでしょう。それでも諦めずに彼は走っていたのです。
ゆっくりと、しかし着実にゴールに近づいたカメは、とうとう木陰に眠る子ウサギを見つけました。
カメは驚きました。何でまた、子ウサギはこんなところで眠っているのだろう?

この隙に追い抜けば、あるいは子ウサギに勝てるかもしれません。
しかしカメは正義感の強い男でしたから、そんな卑怯なことはできませんでした。
では子ウサギを起こしてあげたらどうでしょう。
しかしカメにはそれもできませんでした。
勝負の最中に眠ってしまうなんて、きっと子ウサギは日々の過酷な任務で疲れきっているのです。
カメはただ、子ウサギの眠りを妨げないよう、彼女の傍らで待つことにしました。
761名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:18:05 ID:A5mazRc3
うとうとと目覚めかけた子ウサギはぎょっとしました。
すぐ隣りにカメがいて、しかも自分の頭をそっと撫でたからです。
子ウサギは咄嗟にそのまま寝たふりをしました。

まったく何というカメでしょう!
起こさないくらいなら、自分を追い抜いてゴールすればいいのです。
頭を撫でるくらいなら、いっそ押し倒してくれればいいのです。

でも、仕方がありません。自分はそんなカメが大好きなのですから。
子ウサギが思い切って目をあけると……

カメは眠っていました。
子ウサギは泣き笑いになりました。
きっとカメは必死で走ってくたくたになってしまったに違いありません。

―――カメさん

子ウサギの声で、カメはハッと目を覚ましました。

「ああ……すまない。僕まで眠ってしまうなんて」
そう言いながら、カメは顔を赤らめました。
何だか妙な夢を見たような気がします。子ウサギが泣きながら、自分にキスをしたような。

「勝負の途中で眠ってしまうなんて、私達二人とも疲れているようですね」
「そうだな。今日はもう勝負はやめて帰ることにしないか」
「そうですね」

二人はいっしょに帰ります。
「ちゃんと…戻りますよ」
子ウサギはそう言い、カメは嬉しそうにうなずいたということです。

おわり
762ロレンツォ二課課長:2010/05/24(月) 02:11:35 ID:dN9bbnsL
>>759-761
すばらしい!トリヒルで表現されていないところがまた刺激的であるな。
子ウサギの心理描写だけでなく、亀の律儀な行動が味わい深い。
単に寓話として読んでも十分にいけるな。
GJ!
763名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 00:33:25 ID:c04A0MZ4
こういうアプローチもいいね!
764名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 23:13:01 ID:CN5gbm8z
力尽きてた間に新作がw GJ!和んだし元気が出たよ、ありがとう。
涙ポロリの子ウサギと疲れて眠っちゃうカメさんたまらんw
セリフのアレンジの仕方も上手いよなあ。フラテッロ寓話シリーズ大好きだw
765【】:2010/06/05(土) 22:49:05 ID:MlIuQwld
久々に鳥昼話を投下。相変わらずエロはない。
ツンデレのはずがただのいちゃいちゃに。珍しく余裕の対応。
あ、遅まきながら前作へのレスどうもでしたw
766【カッフェ・ルンゴ】:2010/06/05(土) 22:50:45 ID:MlIuQwld
【カッフェ・ルンゴ】


「買い物はそれだけでいいのか?」
 支払いに向かう男に問いかけられた少女は、上品なデザインの紅茶の缶を手に
うなずいた。
「ええ。ありがとうございます、クラエスも喜びます」
 公社から外へ出ることのないルームメイトのための土産をレジカウンターに
置きながらトリエラは男に礼を言う。少女自身は財布を持ち歩かないため、
支払いは全て担当官であるヒルシャーが受け持つことになるからだ。もっとも
それらは後で経費で落ちるのだから男としては礼を言われるようなことではなく、
むしろ落ち着かない気分にさせられてまた少女に問う。
「君自身は何か欲しいものはないのか?」
「いいえ。今のところ、特には」
「……そうか」
 さびげに微笑む男の表情に少女は微苦笑を浮かべる。愛情表現の下手な
義理の父親といった風情の男の様子に、紅茶の入った紙製のバッグを手渡す店員も
心なしか笑っているようだった。
767【カッフェ・ルンゴ】:2010/06/05(土) 22:51:31 ID:MlIuQwld

 店を出て男の車に乗り込むと、少女は運転席でシートベルトを締める担当官に問い
かける。
「――ヒルシャーさん。帰りに少し、時間は取れますか?」
「うん? ……そうだな、30分くらいなら問題ないと思うが、どうしてだ?」
「コーヒーでも飲みたいな、と思って。あなたの部屋で」
 思わず少女の顔を見返した男をトリエラはねめつける。
「他意はありませんよ。欲しいものはないかとおっしゃるから、のども渇いたことだし、
お茶が欲しいなと思ったんです」
 ここからなら帰り道ですし、車を停められる喫茶店を探すより早いでしょう。そう
怒ったように言う少女に、男はきまりの悪そうな表情でそうだなと答え、最初に予定
していた順路に修正を加えたコースへ車を進めることにする。
 目的地には車を走らせて5分ほどで到着だ。閑静な住宅街の一角にあるその建物は、
トリエラにとってももう馴染みの場所である。
 車を降りたスーツ姿の少女は、あらかじめいつものようにツインテールを帽子の中に
押し込みサングラスをかけて簡単な変装を施している。
今日は別にやましい所はないのだが、しばしば公にできない目的でこの部屋を
訪れている彼女としては、万が一にも部屋の主が「昼日中から子供を連れ込んでいる」
などと口さがない噂を立てられないように、この変装は必須なのだ。
768【カッフェ・ルンゴ】:2010/06/05(土) 22:52:08 ID:MlIuQwld
 こざっぱりと片付けられたリビングに少女を招き入れソファーへ座らせると、
ヒルシャーは早速ダイニングに立ってコーヒーメーカーに豆を入れる。機械式ミルの
作動音と砕けたコーヒー豆が跳ね回るちいさな音と共に、コーヒーの香りが部屋に
広がった。
 デザインよりも機能を優先させたソファに腰掛けている少女は本来紅茶党なのだが、
男は未だに自分のパートナーの好みを知らない。彼女が男と共に行動する時には
黙って彼の嗜好に――紅茶の香りはコーヒーに負けてしまうためやむを得ず――
合わせていることには全く気付いていないのである。
 コーヒーが抽出されている間に男はカップを準備し、少女のためにミルクや砂糖を
トレイに並べる。意外と甲斐甲斐しいその後ろ姿に少女はくすぐったいような微笑ましさを
感じていた。
 考えてみればやましくない目的以外でこの部屋を訪れた時には、男がコーヒーを淹れる
姿を見たことがない。すでにカップに注がれたコーヒ−を、ベッドの上で受け取るのが
常だからだ。――あなたの部屋でコーヒーが飲みたいと言えば、男が違う意味に
取るのは無理もない。
 「欲しいものはないか」と問われて、少女としては本当に他意なく飲み物が欲しいと
思っただけの話なのだが、もしかして自分の返答は「あなたが欲しい」と答えたも同義
だったのではないかと少女は今更ながらに赤面する。
769【カッフェ・ルンゴ】:2010/06/05(土) 22:52:42 ID:MlIuQwld
 そんな少女の恥じらいは幸い鈍感な担当官には気取られず、二人分のコーヒーを
載せたトレイがテーブルに置かれる。公社や外の店で見かけるコーヒーよりも幾分色の
薄いそのコーヒーを少女が口にするのは、担当官の部屋を訪れた時だけだ。
「ヒルシャーさんは、自宅ではいつもカッフェ・ルンゴ(お湯割りコーヒー)なんですね」
「湯を足している訳ではないよ。イタリアではエスプレッソが基本だが、これは最初から
この濃さで淹れているんだ」
 僕の国ではこれが一般的なんだがね、と言いながら男は少女にカップを手渡す。
暖かな湯気を立てるコーヒーを受け取った少女は、鍵の手に置かれた斜め前のソファに
座った男に言う。
「あの…ヒルシャーさん、そちらへ行ってもいいですか」
「ああ、替わろうか」
「いえ、そうじゃなくて……」
 少女はソファから立ち上がると一歩前へ進み、腰を浮かせかけた男の隣にすとんと
座った。驚いたように傍らを見やる男へ微笑む。
「この位置は、あなたの部屋でなければ座れませんから」
「トリエラ、その―――」
 少女は狼狽した声で自分の名を呼ぶ男の腕に寄りかかり、更に担当官の動揺を誘う。
自身の羞恥をごまかすために、何事にも公私のけじめをつけたがるドイツ人が
今日のこの時間は公と位置づけたことを承知で、トリエラはやや上目遣いに問いかける。
770【カッフェ・ルンゴ】:2010/06/05(土) 22:53:29 ID:MlIuQwld
「時間がなくて残念でしたか? ――キスぐらいならできるかもしれませんけど」
「―――コーヒーがこぼれるぞ」
「ああ、残り時間があと15分では、我慢ができなくなったら困りますものね」
 動揺を取り繕うように言う男に少女はちょっと意地の悪い口調で返して、ささやかな
カタルシスを得る。黙然とする男をよそに、トリエラは砂糖とミルクを少量ずつ加えて
担当官特製のコーヒーをおいしそうに飲み干した。
 ご馳走様でした、と満足そうに陶製のカップをテーブルに置いた少女を横目で見ていた
ドイツ人は、飲みなれた濃さのコーヒーを飲み干して彼女と同じように陶器を置く。
「トリエラ」
「はい?」
 何の気なしに振り返った少女の唇が男に塞がれた。

「―――油断大敵、という言葉を覚えておきなさい、トリエラ」
 突然のことに目を白黒させる少女に、男はしてやったりと笑みを浮かべる。
「君の担当官は、キスひとつで理性が飛んでしまうほど若くはないんだよ」
 続きは次回の楽しみに取っておこう、と冗談とも本気ともつかない台詞を担当官は
年下のパートナーの耳元にささやく。
 予期せぬ反撃に耳まで真っ赤になった少女の肩をぽんぽんと叩くと、男は二つの
空のコーヒーカップをトレイに載せて機嫌良さそうにキッチンへと向かうのだった。


<< Das Ende >>
771名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 23:13:30 ID:rgpujfWZ
この二人の、微妙な感じ、いいですね! GJです
772名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 22:38:28 ID:opIt6KnM
余裕なヒルシャが新鮮でイイ。GJ!
773名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 13:10:39 ID:EsSNebcm
a
774名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 23:50:19 ID:zN+wkXJk
GJっす!

でも。きっとトリエラなら負けっぱなしは許さないと思うんだ。



「キスひとつで理性が飛んでしまうほど若くはない…でしたっけ」
軽く唇を這わせていた彼女が顔を上げると、悪戯っぽく囁く。
下ろした金髪の向こうで笑う唇が鈴口に再び近づく。でも、先端にそっと触れるだけ。
それでも柔らかく湿った唇に反応する僕に彼女は目を細める。
唇を離すと、今度はそれに指を這わせ頬擦りをしながら続ける。
「私の担当官が誤った情報を教える訳、ないですものね」
柔らかい頬の感触、彼女が言葉を紡ぐ度に微妙な刺激が伝わってくる。
小さな口と細い手首、それと余りにアンバランスな僕との対比が背徳感を余計に掻き立てる。
彼女の指は僕の形をなぞるように細やかに動き続け、先端に割り込ませた指にヌルつく液体が絡みつく。
掬い取ったそれで濡れた指が糸を引くさまを見せ付けた後、その指を舌で舐め上げ、根元まで咥えてみせる。
その間も僕に触れている片手は休むどころか、唇と同じような動きを再現してみせる。
「いつでも、言ってくださいね」
ふやけるのではないかと思うぐらい吸っていた指を離すと、今度は僕の手を取る。
僕の手が豊かな金髪の中に潜り込み、頭を抱えるように回される。
軽く開いた濡れた唇が、再び先端にそっと触れる。
思わず…無意識のうちに、僕の指に軽く力が入る。
一瞬脳裏にコーヒーカップを持った彼女にまた詰られる光景が浮かぶ。
でもそれは、先程までとは比較にならない暖かくぬるつく感覚に押し流されてしまう。
本当、彼女には敵わない…。
775名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 17:42:10 ID:l+6uNCma
トリエラ負けず嫌いwww
776名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 00:00:26 ID:MsKnk6jT
駄ネタを継続。【】氏が怒りませんように…


かちゃり、と音がした方へ片目を開ける。
何ともいえない表情をした彼が寝室を覗き込んでいる。
時計を見るまでも無く、既に日は高い。

何時もの時間に起きてはいるのだけど。
彼のにおいのする、暖かい所から出たくなくてつい、2度寝をしてしまう。
名残を惜しむように枕に顔を押し付けてから上体を起す。
「おはようございます」
「お、おはよう」
シーツが滑り落ち、陽光にあらわになった肌から慌てて目を逸らす彼。
昨夜、彼の指と唇が触れていない所など無いと言うのに。
「えーと、…コーヒー飲むかい?」
「頂きます」


「ミルクは要るかい?」
「昨夜たっぷり飲ませて頂きましたから」
「…。ビスコッティも有るけど」
「顎が疲れてるので固いものはちょっと」
「…。今日は何処か出かけるかい?」
「立てません」
「…。orz」

…これぐらいで十分かしら。



「…どうしたんだい、トリエラ」
「いえ…ちょっとトイレに…」
「そ、そうか。…運んであげよう」
「ちょ、ちょっとやめてください!」
「よろけると危ないしな。任せなさい」
「や、やです! こんな格好…!」

うー。1勝1敗。
777【】:2010/06/15(火) 00:34:55 ID:d4wJGI3i
レスどうもでしたw
一勝一敗なのかw負けず嫌いだなあw
反撃ができるトリエラは774氏におまかせしますw
初心で不器用なうちのトリエラには無理だT▽T
778504:2010/06/19(土) 23:34:24 ID:60yXLHBw
地味なジャンリコ話を思いついたので投下させてください。
エロは微量。広い心で見ていただけると嬉しい。
779海辺の出来事:2010/06/19(土) 23:38:08 ID:60yXLHBw
海辺の出来事

移動の途中で海岸に降り立つ。
「少し時間がある。リコ、30分ほど好きなように遊んでいろ。勿論、俺の目の届く範囲でだ」
「はい!ジャンさん」
別に優しさからではない。これもまた訓練のうちだ。
義体に求められるのは射撃や戦いの技術ばかりではない。
何一つ違和感のない「ただの子供」として敵の油断を誘うことも、また重要な役割だ。

他の義体とは違い、普通の子供として遊んだ経験を全く持たないリコ。
少しでも「子供らしい子供」に近づけるべく、時折こんな時間をとるのだ。
より完全な復讐の道具とするために、子供らしく自由に遊ぶ時間を与える。俺の中に矛盾は無い。
ズボンの裾を膝までまくり上げ、波の感触を楽しみながら子犬のように走り回る少女。
無邪気なその姿の、どこにも不自然な点はなかった。そうだ、それでいい。

水遊びを満喫したらしいリコは、くったくのない笑顔を浮かべ、俺のもとへ戻ってくる。
「…手足を洗え」
「はい!」
少し離れた洗い場で手足を洗い終えたリコは、まだ動こうとしない俺の隣りに所在無げに腰を下ろした。
もうそろそろ公社に戻ってもよかったが、今日はもうしばらく何もしたくなかった。
「もう少しここにいる。好きにしていろ」
「はい、ジャンさん」
780海辺の出来事:2010/06/19(土) 23:44:56 ID:60yXLHBw

見るともなしにリコを見つめる。ここまで育て上げた、俺の復讐の道具。
不意に彼女はズボンのファスナーを下ろした。
そうして、己の手をズボンの中に入れ、もぞもぞと手を動かし始める。
(…何をしている?)
初めは、もたついた下着でも直しているのかと思った。だが、そうではなかった。
「んっ……ふっ、あ……んんっ……」
紅潮する頬。うっとりと閉じられた瞳。甘ったるい吐息。
リコは、俺の横で間違いなく自慰行為をしていた。

「やめろ!」
鳥肌が立ち、次の瞬間、リコの頬を力任せに叩いていた。
リコが茫然と俺の顔を見つめる。自分のとった行動の意味がわかっていないのか?
「…何のつもりだ!」
「あ、あの…すみません。何かまずかったでしょうか」
「どこでそんな真似を覚えた?」
「この間、偶然気がついたんです。ここを自分で触ると、とても気持ちがいいことに…だから、あの…」

リコ。俺の義体。
思春期の子供が自然と覚える、その行為の意味を知ることもなかった少女。
ませた友人も、淫猥な雑誌も、下劣なテレビ番組も…大人が隠すまでもなく、彼女の生活には無縁だった。
初めて動くようになった手足で、初めての「快楽」を知り、ただ無邪気に楽しんでいる。
その行為の意味を知ることもなく…。
この感情は何だというのか。憐憫でもなく、罪悪感でもなく…いや、考えまい。
781海辺の出来事:2010/06/19(土) 23:53:13 ID:60yXLHBw

「下品な手遊びだ。2度と人前ではするな」
「は、はい」
「周囲の人間を不快にするか、いらぬ好奇の目を誘うか、どちらかだ。任務に差し支える。わかるな?」
「はい。もう2度としません」
ため息をつき、煙草に火をつけた。…俺は何をやっているんだ。
あの瞬間、鳥肌が立ったのはリコに対してではない。
恍惚の表情を浮かべるリコに「女」を感じてしまった自分自身に鳥肌が立ったのだ。
彼女はただの復讐の道具だというのに。

「本当に申し訳ありませんでした」
「……」
「ジャンさんにも不快な思いをさせてしまったんですよね…」
―――そのとおりだ、恥を知れ。
後悔でいっぱいの表情で俺を見つめるリコに、そう言い捨てるのは簡単だった。だが…

「別にかまわん。こういったことを教えるのも担当官の仕事だ」
「ジャンさん…」
「俺達はフラテッロだからな」
何故そんな嘘くさい言葉が口をついて出たのだろう。
「まだ今日の訓練が残っている。公社に戻るぞ、リコ」
「はい、ジャンさん!」
初めてリコに感じた―――しさを、頭から振り払い、俺達は穏やかな海を後にした。

FIN
782名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 01:22:41 ID:MpvMBbtX
これまたGJ

783名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 04:06:56 ID:79uD4wrq
GJ!
リコならこのあと「ジャンさんもここを触ると気持ちよくなるんですか?」とか
無邪気に聞いてくれると信じてる
784無題:2010/06/21(月) 22:52:56 ID:lkPcen+O


最初は単なる生理不順だと思っていた。

あなたと愛を交わすときには、十分気をつけているつもりだった。
しかし、100%確実な方法もないのは確かだろう。


だからといって、まさか・・・・・・


薬漬けの義体の私が、まともに子供を産める訳がない。
公社もそんなことはおそらく許さないだろうし、
技術部の手で研究材料にされてしまうのが関の山なのだろう。

そんなのはイヤだ。


そしてなにより、あなたに辛い思いは絶対にさせたくない。



必死に生きる、と誓った。
でも約束を破ることになってしまって、本当にごめんなさい。

私は消えます。

だからあなたも、私という"足かせ"から自由になってください。

さようなら、"ヴィクトル"。私の、誰よりも愛しい人・・・


FIN
785名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 15:49:51 ID:OZzdWPRm
>>784
妊婦鳥キタ――(゚∀゚)――!!

と思ったら、やっぱりせつないENDEなのね・・・。
鳥昼家族劇場とかを密かに期待してしまった。

昼「(じーーーーーーーーーーー)」

鳥「授乳中にあんまりジロジロ見ないで下さい!」
786名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 06:16:36 ID:Pa9YT7Wa
ベリサリオ先生、義体が妊娠なんてあるんですか?

ベ「子宮が残っているなら、理論的には妊娠も可能だ」
皆「おお!」
ベ「理論的には出産も可能だ」
皆「おお!!」
ベ「理論的には授乳も・・・どうしたヒルシャー、顔色が悪いぞ」
昼「い、いや別に・・・」

おふざけにしてゴメン。
いなくなっても、ヒルシャならトリエラを見つけてくれるって信じてる。
787名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:24:47 ID:tG1N02Yz
職人さん各位、投下乙です〜。

ところでなんか本誌が更に不穏に。
いや本誌見てないけどさ。見ないけどさ。
……見てないからコミックに収録されるまではなかったことにしてもいいんだけどさ。
落ちが書きたくて書き始めてた浮気話の後始末がオチが使えなくなったりとか。
浮気はしない堅物昼者との痴話喧嘩話が成立しなくなったりとか。
もういっそお焚き上げに捨ててこようか……。
ただでさえ忙しくて書く余裕ないのに、なんかトドメを刺された気分だよママンorz
788名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 17:33:34 ID:OujIG3Zn
まあヒルシャーのトリエラに対する愛情は、あくまで「父性愛」だろうからねえ。
トリエラの切なさを際だたせる描写なのかなあ。
789名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 22:22:04 ID:52d6trHs
>>787
むむ、なんと不穏な。やっぱ>>271なのでしょうか?

少し前から台詞回しが怪しかったしな…
10巻でもどっちも相手の事を名前で呼んでたし、どっかでも「私たち」とか言ってたしな。
回想シーンで生まれた子供にトリエラとか付ける様なベタな事したらマジ許さねぇw

しかしっ、負けるなトリエラ。
泥棒猫の共通項はショート&メガネ。攻略法は明らかだっ
790名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 23:09:42 ID:tG1N02Yz
>>788
まあ原作で双方向に恋愛感情が成立することなんか期待してないんだけどさ。
10巻でトリエラがキスした時に一瞬ひいてたぐらいだしw
鳥昼組は不器用な父娘であってほしいとかエロパロ書いてて言う話じゃないが。

>>789
>生まれた子供にトリエラ
いやでもそっち方向に行きそうじゃない?
ヒルシャーには生き残って墓守りをして欲しいとは思うけど、トリエラかばって死にそうな気もするし。
トリエラの目の前で死なれるよりは、生き延びて幸せになってくれた方がまだ良いかな。
ただまあ、トリエラが生きてる内は余所見しないで欲しかったなあとね。
>>271
それの続きが書けなくなったんだよ…orz
791名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 01:50:28 ID:GClS6fBX
トリエラをかばったヒルシャーが致命傷を負い、更にそれを見てパニックになったトリエラが隙を突かれ…とか想像してしまったorz
ちょっとほのぼの昼鳥読んでくる
792【】:2010/06/29(火) 04:09:09 ID:p5Rjv8S4
睡眠時間削ってどこにも需要のなさそうな話を一本書いた…アホや自分。
さくら板用で申し訳ないのですが、あちらがアク禁中なので
もしできましたら以下に投下してきたSSの転載をお願いいたします

アクセス規制を受けた方のための本スレ転載用スレッド
http://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/bbs/911/l50
【その名を継ぐ者】


「ヴィクトル、出かけるの?」
 ダブルのスーツを身に着けた男に、キッチンから声がかけられた。
「ああ、彼女に会いにね」
 そう、とだけ返事をしそれ以上何も聞かないでくれる配偶者の気遣いに感謝しながら、
今日はあの子を連れて行くよ、と告げる。
「ヴィクトリア、おいで」
 リビングに向けて呼びかければ、はあい、とくまのぬいぐるみを抱えた幼い少女が
父親と同じ暗褐色の髪を揺らしながら男の元へ駆け寄る。
「ファタ(おとうさん)、おでかけ?」
「ああ。今日はローマに行こう」

 五共和国派との戦いが終息し、社会福祉公社は対テロ組織としてのその役目を終えた。
組織の解体はその始まりと同じように秘密裏に進められ、カモフラージュであった障害者への
支援事業だけが社会福祉公社の業務として残された。
子供を使った政府の暗殺組織の噂は都市伝説のひとつとして酒場の冗談にまぎれ、
いずれは忘れ去られていくだろう。
「あ、ヒルシャーさんっ。お久しぶりです〜」
「やあ、プリシッラ」
 数年前まで男の同僚であったその女性は、その後児童福祉のための資格を取り、
同じ建物の中でかつてとは全く異なる仕事に就いている。もっとも彼女の適性は、本来
今の仕事の方にこそ向いていたのだろう。花束を持った男の足元にちょこんと佇む
幼い少女の姿を見つけると、早速持ち前の明るさを発揮する。


「おおお?見たことのないお姫様がいるよ?いや〜ん、可愛いっ!ひょっとして
ヒルシャーさんの娘さんですかあ?」
「ああ。ヴィクトリアだ」
 お父さんのお名前をもらったんだ〜、いいねえ。しゃがみこんで子供と目線を合わせ
屈託なく話しかける女性に、男はふっと寂しげな微笑を浮かべた。
「プリシッラに御挨拶をしなさい――“ トリア ”」
 一瞬、プリシッラが小さく目を見開く。
はじめまして。おあいできてうれしいです。やや舌足らずな口調で生真面目な挨拶をする
少女に、女性は複雑な思いを抱きながらも、やさしく微笑んだ。
「……トリアちゃんかぁ。はじめまして、愛の堕天使・プリシッラです」
 女性の微笑みにつられて、少女もはにかみながらもニカッと少年のような笑顔を見せる。
少女の柔らかな髪を撫でながらプリシッラは男を見上げた。
「ヒルシャーさん…『彼女』に会いに来たんでしょう? 私、今ちょうど休憩時間ですから
戻ってくるまでトリアちゃんと遊んでましょうか」
「ありがとう。だが遠慮するよ。―――今日はこの子を彼女に会わせに来たんだ」
「そうですか……」
 男の言葉に、プリシッラは少女の頭をもう一度撫でると「それじゃあまたね」と立ち上がった。
またね、と手を振る幼い娘に、男は長身を軽くかがめるようにして手をつなぐ。


795【その名を継ぐ者】:2010/06/29(火) 19:35:31 ID:83YO9qRu
 かつて毎日のように歩いた公社の敷地を、あの頃よりもゆっくりとした歩調で男は進んでゆく。
初めて見る景色に興味津々で見回しながら幼子もそれについてゆく。
 やがて男は公社の外れにあるちいさな建造物にたどり着いた。
 その建造物は様々な用途を経てきたこの建物の始まりが、修道院であったことを示していた。
父親に手を引かれはしゃいでいた少女も厳粛な雰囲気に気付いたのか、心なしか緊張した
様子で父親にたずねる。
「ファタ…ここ、なあに」
「―――お墓だよ」
「…おはか?」
 男は幼子に花束を持たせるとその体を抱き上げ、納骨堂の扉を開けた。
 少女が父親の言葉の意味を理解するにはまだ幼すぎたが、それでも生者の喧騒から
切り離されたその空気を感じ取ったのだろう。花束をしっかりと胸に抱え、神妙な表情で
おとなしく父親の腕の中に納まっている。
 天井まで続くような高さの死者のチェストには彼らの安らぎを願って美しい彫刻が施されて
いる。男はその中のひとつに手を触れ、ささやくように言った。
「――ここに、お前のお姉さんが眠っているんだよ」
 おねえさん?父親の言葉に首をかしげ、幼い少女は共同墓地に掲げられた数多くの
プレートのひとつを見上げる。
 簡素なプレートには、生年は不明のまま没年と名前だけが刻まれていた。
「おまえの名前は父さんと……お姉さんから、もらったんだ」
 かつて常に傍らにあった少女の姿を男は想う。
 トリエラ。君の名前を受け継いだこの子は、幸せに見えるかい?
 短すぎた彼女との時間の中で、自分はとても良き父親にはなれなかった。
けれど彼女と築いてきたことを、彼女と築けなかったことを、自分はこの子に伝えたいと思っている。
最後まで懸命に生きた彼女が自分に残してくれたものを、決して無駄にしないように。 

 トリア、お姉さんにお花をあげよう。促されて床に下ろされた少女は、大事に抱えていた花束を
そっとチェストの前に置いた。膝を着き、両手を組んで頭をたれる父親の姿を真似て、ちいさな手を組む。
 やがて立ち上がったふたつの人影はまた手をつなぎ、死者の眠る部屋を後にした。
 去り際男はもう一度振り返り、一言、声に出さずに呟いた。
 おやすみトリエラ、私の娘、と。
 
 
<< Das Ende >>

796名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 19:37:26 ID:83YO9qRu
転載しますたがさくら板のほうか、すみません…
797【】:2010/06/29(火) 23:01:18 ID:p5Rjv8S4
>>793->>795
あああ SSの前の注意書を転載依頼するの忘れてたぁぁぁTT
えーと、数年後が舞台のオリジナル設定・オリジナルキャラありでした。しかも昼者が妻子持ち。
……こんな読者を選ぶ話の前フリを転載依頼し損ねてすみませんでした;;;

>>796氏、ありがとうございました
スレチでしかも分かりにくい転載をお願いして申し訳ない!転載していただき感謝です
798名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 23:47:39 ID:3bVAmUjt
GJです。
オリキャラにはいろんな意見が有ると思いますが…、個人的には説得力が有ったり違和感無ければ全然okです。
しかしトリエラ…。次巻を買うのが怖い。
思わず逃避しちゃいそう。

そうだ!
きっと2期生のなかには綺麗で面倒見が良くて優しくて、でも自分の担当官を手玉にとって、
時折軍や軍警と共同作戦したら向こうの特殊部隊員の間でも知られてて、かつ一目置かれるような凄腕なのに
私が凹んでたら黙ってお茶会に引っ張ってきてくれる、そんなトリエラ先輩に憧れる少女が…

…もう寝ます。
799【】:2010/07/03(土) 00:08:24 ID:wdekrIX6
レスどうもでした。本スレ見てめっさ凹み、そんでもヒルシャに
生き残りフラグが立ったなら…と不本意ながら良かった探しのSSを書いたとゆーのに。
新規レス読んだらもしかしてフラグ読み違えたのか;;;自分ももう原作買うの怖いっす……
いざとなったらSSはもうサザ〇さんワールドへ逃避しよう……。
800名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:10:42 ID:wdekrIX6
保管庫の更新滞っててすみません。
も少ししたらちょっとは暇ができると思うのでもうしばらくお待ちください。
職人さんの直接保管も大歓迎です。なんならテンプレは後で管理人が付け足しますので。

ところでそろそろスレッドの容量が残り少ないみたいだね。
テンプレ案を保管庫のサブ掲示板に貼ってみたので、ご意見ご要望お聞かせくださいましw
801名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:32:51 ID:wdekrIX6
気を取り直してアホ小話投下。
ラム酒新作ようやくげとw てな訳で型抜きで蔵×鳥?


鳥「クラエス、絵は描き上がったの?」
蔵「もう少しで完成よ」
鳥「へえ、見せてよ(肩ポン」
   絵筆ベシャ。
鳥蔵「「あ゛」」

蔵「トリエラ〜〜〜♯ あと少しだったのに! どうしてくれるのよ!!」
鳥「(ヤバいマジでブチキレてるよ;;;)ごめん、私が悪かった!なんでもするから許してっ」
蔵「ほ〜お?じゃあモデルにでもなってもらおうかしら♯」
鳥「あ、それくらいなら喜んで(ほっ」


鳥「……ちよっと何よこれ!」
蔵「モデルと言ったらヌードに決まってるでしょ」
鳥「何で縛られなきゃならないのよっっ」
蔵「ポーズを固定できるからよ。あと単なる嫌がらせ」
鳥「あのねえ!」
蔵「それと小道具ね」
鳥「そ、それはヒルシャーさんの型……。返してよ!」
蔵「別に私が使う訳じゃないわ。心配しなくても返してあげるわよ」
鳥「ちょ、何する気……むぐ!?」
蔵「よーく濡らしておいてね〜。痛いのはイヤでしょ?」
鳥「ん〜っ!む〜っ!!」
蔵「あらあら、こっちもちゃんと濡れてきたじゃない(クス」
鳥「ん〜〜〜っっ////」


その後新しい絵ができたかは謎。
802名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:57:15 ID:wdekrIX6
書いといて何だけど鳥が可哀想な気がしてきたのでフォロー

蔵「そろそろ覚悟はいい? トリエラ」
鳥「やだ、やめて……っ」
蔵「涙目になっちゃって可愛いこと。いいじゃない、ヒルシャーさんの型なんだから。
  彼にしてもらってると思って楽しみなさいな」
鳥「やだあっ本物がいい〜〜っ!」
蔵「のろけてくれるじゃないの。ホント、憎らしいわね(つんつん」
鳥「いやぁぁぁっっ!!」

昼「(コンコン)トリエラ、いるか?」
鳥「! ヒルシャーさんっ」
蔵「…あら王子様のご登場ね」
昼「入ってもいいか? さっきクラエスには電話で伝えたんだが…」
鳥「!? クラエス、あなた最初からそのつもりで!?」
蔵「もう少し後だと思ってたんだけど、意外と早かったわ。
  絶妙のタイミングで助けに来るなんて、愛されてるわね。(クス
  ――それじゃ囚われのお姫様は王子様にお返しして、意地悪魔女は退散するわ。
  書庫に行ってるからせいぜい本物で楽しんでちょうだい」
鳥「クラエス、あの……!」
蔵「何?」
鳥「絵のこと…ごめん……」
蔵「次やったらホントにヤるわよ?――あ、ヒルシャーさんどうぞ」
鳥「!! 嘘!これ解いてよっっ!!」
803名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 01:54:33 ID:f93MOTjE
他のカップルも見たい
804名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 14:07:06 ID:U3xARC+e
相田さんも続きすぎて本来描くつもりのなかった末路までストーリーが届いちゃったのかしら?
それともいずれここまで描きたいと思ってたのかしら?
805名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 22:38:57 ID:vhe1OyF+
>>804
同人の頃に寿命がきた義体の話とか書いてたから、部分的にには考えてたんじゃないかな。
ただ連載当初は各人の銃からして考証のカケラも無い(確か本人もそう言っていた)事からも深く考えずにスタート、
ある程度人気が出て終わらせられない&都度思い付きでストーリー作ってる印象が否めないな。
大きな流れに翻弄されてるのに、有って然るべき周囲の状況やキャラの動き描写が余りに少ないし
有形無形の影響が無いからエピソードが何かと唐突なんだよね。あっても主要キャラ関係しか
伏線が無いので他の1期生みたいに出た時が死ぬ時、みたくなっちゃう。

個人的には銃ヲタなので銃器関係は言いたい事が多すぎだけど目を瞑ってるw
でも展開が重くなればなるほど違和感が酷くなるんだよな…

そうか、だから自分が書いたSSには銃ネタどころか銃すらでてこないのかw
806名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 01:36:41 ID:PL0qW0dl
同人版からして雰囲気だけの作品だったからなあ
最後は同人18禁版のエピソードに繋がるとか聞いたが
本当にそうするつもりなのか今は怪しい

銃はなあ・・・エロパロでは戦闘シーンって長くなるから邪魔になるというか
作劇的にはセクロスと戦闘ってどっちもメイン級の要素になるし
まずワンシーン内では並び立たないもんだからなw
扱い易いのは「実はこんな経緯や理由でこのモデルを使っている」みたいな
銃の薀蓄ネタくらいか?
807名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 03:09:44 ID:z593tJqi
>>806
> 扱い易いのは「実はこんな経緯や理由でこのモデルを使っている」みたいな
> 銃の薀蓄ネタくらいか?
書こうにも、銃や弾薬の性能、入手性、装備の互換性等々問題があるのに無理やりこじつけるのは…。
M1897なんて痛んでても3000〜5000、完全なものだと10000ドルするんだ。
しかも入手は殆どオークション。壊れたらヤバ過ぎる。そんなのを普段使いなんて考えられない。
作者も銃剣付いてるのがかっこ良かったとか、その程度だし。タナカからちょうど出てたからね。

というか、銃で薀蓄垂れてるシチュエーションがあんまり思いつかないんだ…
担当官は知ってるし、義体は予め知識を叩き込まれてるから必要ない。
あとはミミとか部外者になるけど、そんな事喋るキャラは居ないしね。
808名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 20:47:02 ID:AwGJj/cc
同人時代の18禁本の内容を知らないんだが、
誰か掻い摘んで教えてくれないだろうか
809名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 22:46:22 ID:67aOB7l1
>>808
ジョゼ・エッタ逃亡、サンドロ・ペトラ追跡、→ジョゼ、勢いでヤッてしまい自己嫌悪
・・・で終わりになってると思う。決着はついてない。
810名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 11:50:37 ID:dTzhopju
>>809
遅くなったがありがとう
決着ついてないって事は完結した訳じゃないのか…
811名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 17:17:41 ID:YJuIJr5z
ヒルシャー、ロベルタとヤっちまったのね
一期生の悲劇性を高めるスパイスですかそうですか相田大先生
トリエラ・・・('A`)
812名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 23:24:32 ID:qv9G4pVx
もしもヒルシャーの状況をジョゼ山に置き換えてみたら・・・
エッタが・・・・・・。お〜っ、コワッ
813名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 00:35:10 ID:Hf4GAUY5
無理やりポジティブ(?)に考えてみると、ヒルシャーはこっそり公社外に協力者を作りつつあるんだよな。
それこそ手段も問わず、合法と非合法の両方の力を。
ラバロの件の真実を知らなくても、ヒルシャー自身が消される寸前まで行ってるし
トリエラが任務で戦死するならともかく、廃棄処分には耐えられないだろう。
全てが終わった後で生きてればロベルタに一発シバかれるけど、何とか暮らしていきそうではある。

しかし軍/軍警上がりが大半の中で警官上がりというポジションは何かトグサと似てるような。
アプローチの仕方が他の面子と違う(原作版)のも同様かな
814名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 01:28:24 ID:rR5EhV/h
>>813
無理矢理ポジティブGJ 救われるわー。

ところで容量が残り10kbになったのでサブ掲示板のテンプレで新スレ立てちゃったよ。
▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3 ▼
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1278604450/
815名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 12:08:29 ID:SgutUtBT
816名無しさん@ピンキー:2010/07/10(土) 00:35:10 ID:qsgRzdfb
容量いっぱいまではこっちで雑談でいいよね。
SSの投下は新スレの方が危なげがないと思う。
11日までは大規模規制が続きそうな気もするが。

>>806
今更ジョゼッタで逃亡ENDはなさそうだから、逃避行ならむしろサンペト組かなあ。
あとは鍵の存在がバレてロベルタが消され、ヒルシャーがトリエラを連れて逃げるとか。
でもトリヒル組で18禁はアウトだから同人版に繋げるならやっぱりサンペト組か。
…けど実はペトラもアウトな件w
817名無しさん@ピンキー:2010/07/10(土) 02:31:37 ID:kwlUTJyG
連載のほうは見てないからよくは分からんのだけど、プロのラバロ大尉ですら消されたんだから、
その「鍵」とやらが物語のキー(シャレじゃないけど)になってるんだとしたら、検事さん、アッサリ消されそうだな
818名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 13:23:19 ID:2BORWLzp
トリエラを生き残らせるには公社(というかそのメンテナンス技術)が必要なんだよね。
という訳で更にポジティブに考えてみる。

重度障害を負った子弟が居る政治家や政府高官、マフィア幹部にこっそり工作。
技術が散逸するのを惜しむ関係者や重傷を負いがちな軍関係とか。
表からはロベルタ、裏からはマリオ。そうやって然るべき立場に居る人を動かす。
そうやって公社を対テロから普通の研究機関に衣替えさせると。

ついでに駄ネタ供養
「課長。私だけに極秘任務とは? それにベリサリオ先生にビアンキ先生まで?」
「君も公社が廃止、もしくは組織改変されるとの噂は知っているだろう」
「…はい」
「まだ情勢は微妙だ。…それで存続派にもっとアピールする必要がある」
「私は何を…」
「トリエラを妊娠させろ」
「…!」
「機能的には問題ないね。okなら任務向けにあえて抑えていた部分を外せる。むしろストレスは減るさ」
「妊娠だけなら何とでもなるが、胎児のことを考えれば投薬は極力抑制したい」
「重度の障害から社会復帰、出産までこぎつければこれ以上無いアピールだ」
「この事実を公表すれば廃止派もそう無茶な事はできなくなりますし」
「子供を抱いていれば写真映りもいいね」
「回答は来週まで待つ」
「…はい」


「…ヒルシャーさん」
「トリエラ、どうした。こんな遅くに」
「ローザさんに教えてもらいました。…告発しますか?」
「いや…いい。それで、君の意思は?」
「嫌です」
「そうか…。判っ…」
僕の口が柔らかな唇で塞がれる。
「…命令で抱かれるのは」
819名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 01:34:20 ID:SHxUF5o2
便乗で鬱話供養。

「君に話がある」
ベッドに腰を下ろした少女に向かって男はそう切り出した。
男は少女の前に跪き彼女の顔を見上げる。
だが話があるといいながら男は無言のままだ。
「ヒルシャーさん?」
耳に心地よい少女の声が、少し不安げに男の名を呼ぶ。
男は少女の顔を見つめた。
暗い影を落とした男の瞳に、少女の不安が増す。
トリエラ、と少しかすれたような低い声が少女の名を呼んだ。
「――僕の子供を産んでくれないか」
「え――?」
瞳を見開いた少女の表情に、男の顔が歪む。
「………僕は何を言っているんだろうな」
男は両手を伸ばし、少女の華奢な腰にそっと腕を絡める。
「君の身体も…まだ子供なのに……」
少女の本来の年齢は大人であっても、人の手で造られた身体は少女のままだ。
そんなことは男自身良く知っている。
細い腰を抱き寄せ膝の上で顔を伏せた男の髪に、少女が触れる。
「ヒルシャーさん――?」
男は目を閉じ少女のぬくもりを確かめる。
この少女を守ると決めた。――例え何と引き換えにしてでも。
それならば、今更何を迷う必要があるだろうか。
820名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 01:37:28 ID:SHxUF5o2
「………いや、いい。――忘れてくれ。今、僕が言ったことは」
――ただの冗談だ。
苦悩と葛藤を押し隠し、男はそう呟いた。
少女の褐色の指がためらいがちに男の髪を梳く。
二度、三度その動作を繰り返し、彼女は男に尋ねた。
「―――技術部の医師に、何を言われました?」
ぴくり、と男の肩が動く。
「……あなたが断れば、クラエスを使うとでも言われましたか」
「―――!」
男が顔を跳ね上げる。その視線の先で。
少女は静かに微笑んでいた。
「……いいですよ。わたしが、あなたの子供を産みます。技術部にそう答えてください」
「トリエラ―――! 君が…犠牲になることはない――!」
叫ぶように言う男に少女はまた少し哀しげに微笑む。
男は少女を守るために彼女のルームメイトを切り捨てた。
常に不器用なほど真直ぐに生きてきた彼が、他人を犠牲にして少女を守る道を選んだ。 
それが彼にとってどれほど苦渋に満ちた決断であったか。
――そんな思いを彼にさせ続けたくはない。
自分が技術部の提案をのむことでそれを回避することができる。
そして、もうひとつ。
821名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 01:39:38 ID:SHxUF5o2
「犠牲になるつもりはありません。私は、あなたの子供が産みたいんです」
「…トリエラ……」
「あなたに愛されて、私は女の幸せを知ることができました。だから、もうひとつ
知りたいんです。愛する人の子を宿すということを」
造られた身体は胎児の成長による変化を受け止め切れはしないだろう。
そもそも多量の薬を投与され、常に任務で生命の危険にさらされている状況下では
妊娠の確率自体低い。
彼女の望みがただのはかない夢で終わる可能性は高いのだ。
だがそれでも、と望む少女にもはや何を言うこともできず、男はただ彼女の身体を抱きしめた。

――そして男の腕に強く抱きしめられながら少女は思う。
夢で終わってしまった方が良い。
子供を残せば、彼はまた過去に捕らわれる。
けれどどうせそう長くない時間なのだ。
自分が生きている間だけは、そんな夢を見ていたいと。

口付けを交わした恋人たちは寝台へと倒れこみ、やがて部屋の明かりは消えた。
822名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 23:03:42 ID:oOGs9Bz+

>>818      ζζζ
>>819-821    ‖‖‖  チーン...
乙でした。  ( ̄ ̄ ̄)  。
       $$$$$ /
823名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 23:17:34 ID:8bl07c/8
久々に保管庫の検索データを一部更新したら鳥昼組の数がすげーことに。
そら>>803も当たり前や罠。

自分鳥昼しか書けないんで聞いてみるのも何なんだけど、
どのカプorどのキャラの話の需要があるん?
824名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 23:18:36 ID:8bl07c/8
ごめん上げちゃったorz
825名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 00:50:39 ID:KZg4T0H3
ジャンリコの需要がここに
826名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 02:26:22 ID:c9QkOKNk
ひねり過ぎてクラトリ書いたら叩かれた
827名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:02:38 ID:2gNrPxVI
鳥昼が一番恋愛ネタに持ち込みやすいからな
赤毛の人はほっといても本編でイチャイチャしてるし
828名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 00:20:38 ID:TDFf3WzT
自分も蔵鳥は拒否られた。百合は好き嫌いあるからしょうがないけどね。
サンペト書きたいって言ってた変化球の人も最近見ないね。
829名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 21:11:03 ID:TR0K0U+g
サンペト見てみたい。
本編で恋人っぽいと逆にふくらまないのかね?
830名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 22:44:47 ID:kz1P1Fsj
シルヴィアかわいいよシルヴィア
831名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 23:31:37 ID:dGyuwxiS
エロパロでなくていいならさくら板にサンペト好きな職人さんがいたよ。
リクエストしたら書いてくれるかも。エロパロは苦手だそうだけど。
無断転載倉庫の リコの長い夜 を書いてた職人さん、続きはもう書かないのかなあ
832名無しさん@ピンキー
鳥昼もっと読みたい。