▼ ガンスリンガー・ガールでエロパロ ▼

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175名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 22:40:38 ID:aura5717
公社の十日物語さん、続きお待ちしておりますw
お仕事お忙しいのかな。
夏バテしない様に気を付けてくださいね〜〜
176名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 22:41:54 ID:aura5717
>>157
具体的にリクエストしてよろしいんでしょうかww
ではでは、トリエラのカラダでドイツワインのトリエラーを視淫・・・もとい
試飲させていただけないでしょうかww ワカメ酒ワカメ酒ww

冷や酒を口に含んでおしゃぶりすると、始めひやっと、
後からカーッと熱くなるんだとかw
トリエラーは貴腐ワインだそうなので、きっと甘かろうと。
それならごっくん嫌いのトリエラも美味しく飲んでくれるよねww
責めてるつもりが上から下から粘膜吸収で酔っぱらって
てろてろになっちゃうツンデレちゃんの姿が見てみたいのですがww
お願いいたします〜〜ハアハア…

いやでも、書き手さんの書きたいものを書いていただくのが一番なので、
おいらの戯言はさらっと読み流して、どうぞお心の赴くままにw 
お待ちしております〜〜ww
177名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 08:13:58 ID:AoRVxMKR
保守上げ
178名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:43:06 ID:NWjoER9o
人おらんもんね…
俺はROMってるだけだけど、こんだけ反応薄いと書く人もモチベーション
保てんだろうなぁと想像できる。
179名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 19:40:02 ID:JzUmGj3F
おらんね……
けどガンスリ全体に寂れてね?
180名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:00:18 ID:Dgwtm6rA
ttp://age2.tv/up1/upload.php
ここの46にあったトリxヒルで何となくここ見に来て嵌りました
このスレの作家さんみんな旨いなぁー!!
あげとく
181名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:43:33 ID:fvQlwLqq
自分もほとんどROMだけです。
レス書くのすごく苦手。
182名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:44:54 ID:fvQlwLqq
おお、ご新規さんが着たw
183【甘い罠】:2008/07/27(日) 21:46:03 ID:fvQlwLqq
さくら板で投下したのは前半省略してたので、
保守がてら完全版をこっちにも投下してみます〜。
184【甘い罠】:2008/07/27(日) 21:47:32 ID:fvQlwLqq
【甘い罠】


 ヘンリエッタがハンディミキサーを買ってもらったと言うので、今日はクラエス先生の料理教室が開催されることとなった。本日のメニューは大雑把に作る程美味しいと言われるスコーンに、付け合わせのホイップクリームと苺ジャムである。
 スコーンをオーブンで焼き上げる間に、早速ヘンリエッタが真新しい電動泡立て器の威力を試し始める。そんな少女たちの楽しげな笑い声が響く調理場を一人の男が覗き込み、声をかけた。
「トリエラはいるかな?」
「あ、ヒルシャーさん」
「! ヘンリエッタ!」
 不用意に手元の調理器具を持ち上げたヘンリエッタの行動に、とっさにトリエラは自分の担当官の前に立ちふさがった。
 高速で回転する泡立て器に撥ね飛ばされた生クリームが少女の顔面に直撃する。
「トリエラ?! ごめんなさい!」
「……う〜甘い…。ヘンリエッタ、駄目じゃないか気を付けなくちゃ」
「ごめん……」
「いいよ、今度から気を付けて。----ヒルシャーさん、汚れませんでしたか?」
「ああ、僕は大丈夫だ。君は……」
 少女の無事を確認しかけて、何故かヒルシャーは絶句した。振り返って不信気に眉を寄せる少女の褐色の肌に、泡立ち始めた重く白い液体がゆっくりと流れ落ちてゆく。
185【甘い罠】:2008/07/27(日) 21:48:26 ID:fvQlwLqq
「ヒルシャーさん?」
「……急な出張になったので、明日の僕の講義は休講になる。各自ジャンさんの指示に従うように。以上だ」
「あ、はい。分かりました」
 どこか泳いだような視線で用件を伝えると、それじゃあ、と妙にギクシャクした動きで男は調理場を出ていった。ひょこっとドアの外に顔を出してそれを見送ったリコが、不思議そうに声を上げる。
「あれ、ヒルシャーさん、どうしたんだろう。お腹でも痛いのかな? 前屈みで歩いてるよ」
「…………さあ。何だろうね」
 なにかイヤな想像に思い当たってトリエラはどんよりと視線を据わらせた。
「どうしたんだろう。お見舞いに、ヒルシャーさんにもスコーン持っていってあげる? トリエラ」
「……腹が痛いんなら放っておけばいいわよ」
 心配そうにそう提案するヘンリエッタの言葉に、トリエラはぶっきらぼうに答える。そんな同室者の反応にクラエスは同意の一言。
「そうね。出張中のおかずは提供したみたいだから、他はいいんじゃないの?」
「クラエス!」

……その頃、角を曲がった廊下の隅では、不覚にも立ち上がってしまったために立ち上がれなくなったヒルシャーの姿があった。


《だす えんで》
186名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:50:04 ID:EvfBrR/r
おーっ期待してます、こういうの好物
みんな大人しいね…
187名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 22:03:21 ID:WpbrnNdG
いいねぇ。
重く鬱になるようなヘビーな世界だから
甘い物語はココロが軽くなり助かるよ。
188名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 08:53:43 ID:7kUAnHsS
今月号みたら、ガンスリもついに終わりに向けて走り出した感じだな。
後1年以内、だろうか。
189名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 14:07:43 ID:THa7lewi
俺の知識はアンジェが死んだところで終わってる


もうね   もう  うああうhふぃおぐhxどいぐんcltfg
190公社の十日物語:2008/08/09(土) 01:56:40 ID:7L2syU57
>>163
>>175-176
2ヶ月ぶりに帰ってきた…
レスくれていたのに、答えられなくてごめん。
かなり遠いところへ行っていたんだ。
俺の仕事、世の中の歪みがモロ影響する…
金はあっても独り。心が飢えてしまう。それでも、働けるだけましか…
同僚には、心が壊れて逝ってしまった者がたくさんいるよ。
正義を行う日本人は、どこへ行ったんだろうな。
なあ、みんなは、自分の正義を信じているかい?
それとも、自分が悪であることに耐えて生きているのか?
明日から十日間の休みだ。少しは、ここに書き込めるかな。
愚痴を聞いてくれて、アリガトな。
191名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 13:34:37 ID:vqG2f2PT
>>190
お疲れ。

正義の定義は難しいやね。
五共和国派も公社側もそれぞれ正義を持っているし。
俺も自分の正義を信じているが、それは他の人にとっては目障りなモノかもしれん。

あと興味がないかもしれないが、エロじゃないのもあったら
CCサクラ板の方のスレにも書き込んでおくれ。
あっちもここほどではないが過疎ってる。
192公社の十日物語:2008/08/10(日) 12:25:27 ID:aRIrJyc/
リコは、エマヌエーラが、自分に見せるために、
わざと「お膳立て」をしていることに気がついていた。
初な少女には理解できない男の滑稽さと女の貪欲さを
リコに見せておく必要があると、エマヌエーラは考えていた。

「気に入らんな。
今日は、俺がゲストで、お前がホスト側だと思ったが?」
「ふーんっ、私のモノは、飲みたくないと言うわけ?
あなた、知らないでしょうから、言っておくけど、私ね、
自分の体臭や体液の味をあなた好みに合わせるために、
食生活や香水や入浴剤まで変えてるのよ。
ここに口づけてみれば、わかってくれると思うけどなぁ…。
見て!この肢体。
あなたに抱いてもらうためだけに、
体型の維持、体力の向上、栄養管理、服装、化粧、礼儀作法や言葉遣い…
どれほどの努力をして、今の私を保っていると思う?」

エマヌエーラは、M字開脚で女の局部を見せつけて、ジャンを誘う。
キラキラとしたたる液体で濡れているのが、リコには見えた。
エマヌエーラの陰毛は、丁寧に美しく化粧されており、
本能的に、性器への視線誘導を考えた美しさがあった。
ジャンは、それを一瞥し、無視するかのようにベッドのそばの椅子に座る。

「当然だ。俺を満足させることだけが、今のお前の仕事なんだからな。
日頃の努力もその内だ。」
「そう…おいしいと思うけどなぁ…。
ここのオレンジの香り…女性器って酸味があるの…
甘酸っぱい味のワイン、あなたのお気に入りでしょ?」
「お前の体液がワインよりうまいとは思えんが…」

ジャンは、ようやく、ベッドにいるエマヌエーラの股間にゆっくりと顔を近づけていった…。
193公社の十日物語:2008/08/10(日) 12:27:12 ID:aRIrJyc/
「…って感じでね、ジャンさん、エマヌエーラさんのアソコを舐めはじめたの!
そんなことするのって、想像できなかったから、ドキドキしたよ!
いつか、わたしのもあんな風に舐めてくれたらなぁって、思っちゃった!」(リコ)

リコの無邪気な猥談に、聞いてた一同の喉がゴクリと鳴った。
あの鉄拳制裁男ジャンが、
娼婦の局部を舐めるというあまりにも滑稽で無防備な姿を
一同みんなが想像できなかったからだ。
そんな貴重なシーンをライブで観察できたリコが羨ましく思えた。

「そ、それで、ジャンさん、飲んだわけ?その人のを…」
「うん、多分、飲んでいたんだと思う。
始めは、ジャンさんが上向きで、股間に頭を挟み込む感じだったけど、
次第に、エマヌエーラさんが、顔の上に馬乗りになってったの。」
「うわぁ、それって息できないんじゃない?」
「うん、わたしもちょっと心配したけど、ちゃんと息継ぎできるように、
エマヌエーラさんが、膝立ちになって、
自分の体重をジャンさんの顔にかけないようにしてたみたい。
ジャンさんの舌の動きがぴちゃぴちゃって聞こえてきたから、結構、濡れてた感じ。」
「それにしても、その女性…かなりの手練れね。あのジャンさんが…」
「ジャンさんに限らず、ベッドの上では、男って本能的になるもんじゃないの?
ヒルシャーさんだって、いつもは紳士だけど、ベッドの上では結構無理矢理私の中に入ってくるわよ。」
「あらっ、お珍しい!あなたが担当官とののろけを話すなんてね。
リコの話にインスパイアされたのかしら?」
「べっつにぃー、中年男っておろかだって言いたかっただけよ!」
「ねえねえ、リコはさぁ、ジャンさんがHなことしてるの見て、ショックじゃなかった?」
「うん、男の人が、女の人の躰を求めることは、ジャンさんから習っていたから…」
「えっ!あなた、いつからジャンさんと性的な関係をもってたの?」
「性的って?」
「キスとか、フェラとか、ペッティングとかのことよ!」
「ええと、初めてリコって名前を呼ばれたときに、みんなも裸だったでしょ?
そのときに、ジャンさんの躰を全部舐めさせてもらったの…
だから、出会ったときからだよ。みんなは違うの?」
”どひゃぁあああああああああああああああああああああああああ”(3人の心の声)
”なんたるドスケベ!義体が主を認識する神聖な場で行為に及ぶとは…”(クラエス)
”やはり、男は狼ね。私たちの条件付けを最大に利用して犯すとは…”(トリエラ)
”いいなぁ、私よりずっと先に、女になってたんだね。羨ましい…”(ヘンリエッタ)
194公社の十日物語:2008/08/10(日) 12:29:43 ID:aRIrJyc/
「それでね、ジャンさんは、
エマヌエーラさんをあっという間にオーガズムへ導いてやったの。
それが、もうすごくいい感じなんだ。
エマヌエーラさんの顔が歪んで、叫び声も上げるし、躰がよじれて、
完全に冷静さを失ってて…あれってどこかへいっちゃってる感じなんだよね。
それで、そのあとは…」


エマヌエーラは、股間の下のジャンを見下ろしながら、
この雄々しき男のすごさを改めて思い知った。
自分が主導権を握ろうとしても、この男から譲ってもらえないのだ。
自分は、SEXのプロフェッショナルなのに、どうして、彼に勝てないのだろう?
不覚にも興奮の絶頂に追い込まれ、リコに見せてやるはずだった男の愚かさが、
ちっとも現れてこない。
バルトリン腺液で、びしょびしょに濡れた自分の局部が、
彼の舌のテクニックでひくひくと悦びに震えている。
エマヌエーラは、作戦変更を余儀なくされた。

「ねえ、ジャン。あなたって、どれくらい出せる?」
「出すのは、俺の身体の問題だが、出させるのは、お前の問題だと思っている。」
「だからぁ、あなたはもう出したくない?それとも、出せない?」
「俺はお前と朝まで過ごせれば、文句はない。
出したければ、出すし、出せなかったお前を責めるつもりもない。」
「素直じゃないなぁ。
あなたって、どうして、相手に好かれようとする努力をしないのかしら?
私と遊ぶの、退屈?それとも暇つぶし?
少しは、私に気を許してくれると、こちらもやりがいがあるんだけどなぁ。」

話ながら、ジャンのペニスを愛撫し続けるエマヌエーラの右手が、
勃起の状態を確かめていた。
ちゃんと自分に反応している…自分に魅力がないわけではない。
彼のレベルが高すぎるのだ。自分と同格の技能を持つ男…。

「俺がお前を選んだのは、プロの仕事をするからだ。
お前の年齢で、その技術を持つ者を俺は知らない。
仮に、それ以上の技術を持つ者がいれば、契約を解除する。
ただ、今のお前の技術には、満足している。」
「んもうっ!ジャン、あなたってどうしてそんなにたくましいの?
わたしがこんなにもあなたを思ってるのに!あなたって、クールすぎよ!」
「毎度のことながら、お前は、よく謳うな。俺をそんなに呼んで、燃えるのか?」
「んもうっ!燃えさせられたのよ!
ああっ、ジャン。お願い、私がんばるから、また飲ませて…
あなたの命のエキス。我慢できないの。」
「2発目は、お前の中に出すつもりだ…できるな?」
「もちろんよ、お腹にも頂戴。でも、そのあとは、わたしのものでしょ?
全部舐めちゃうんだから!」

エマヌエーラは、騎乗位のまま、ジャンの勃起したペニスを自分のヴァギナに収めた。
195名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 20:20:39 ID:/lqbBzOy
キター!!
GJ!!!
196公社の十日物語:2008/08/11(月) 17:53:39 ID:kU28vIlb
>>184-185
心が洗われる…
こういう清らかなエロが書ける人って,きっと心が美しいんだと思う。
ヒルシャーとトリエラの本編もいよいよ熱くなってきたね。
トリエラがヒルシャーを押し倒す日も近い

197名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 00:22:54 ID:sTZ3MTYB
ガガガ
198名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 01:56:39 ID:ox1KcZQJ
ほしゅ
199名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 23:58:07 ID:/pa7y6Av
今回のアクセス規制は長かった・・・
200名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 00:03:24 ID:/pa7y6Av
>>190
公社の十日物語さん、
お疲れさまです! おかえりなさいませw
お待ちしておりました〜〜ww
レス遅くて申し訳ない。
専ブラ入れてないのでアクセス規制がかかると
レスが書き込めないんだよう。

そしてGJ!
鉄拳制裁男w なんて的確な表現w
お初話を聞いた三者三様の反応が楽しいww
201【甘い罠】:2008/09/06(土) 00:04:27 ID:/pa7y6Av
>>186 >>187 >>196
ありがとうございますw
でもおいらに書けるのはせいぜい15禁だよ〜〜?
中二回路搭載の野暮天ドイツ人のSSくらいしか書けませんが、
こんなんでよろしければご笑覧下さいませw
CCさくら板に投下したのをちょこっと改変とプラスα。
なんだか下世話なことになってますw
この後に《縁起物》と《射的》の話が続くけど、エロくないのでそっちは省略。
202【縁日】:2008/09/06(土) 00:05:49 ID:mqNZyg0Q
【縁日】pink板バージョン


昼「トリエラ、今日はそこの広場で、日本の『縁日』というフェスタを再現した
  催しものがあるそうだ。行ってみるか?」
鳥「は? ……まあ、担当官が行くのならお付き合いしますよ」


《屋台》

昼「色々と食べ物の屋台が出ているな。トリエラ、何が食べたい?」
鳥「そうですね……じゃあ、あのフランクフルトを」

昼「! ト、トリエラ。あれは女の子が衆人環視の前で食べるようなものじゃない。
  やめておきなさい」
鳥「? そうなんですか?(皆食べてるけどなあ) 
  それじゃあチョコバナナにします」

昼「!! いやっ、それもやめておいた方が……」
鳥「?? いかにも女子供向けの食べ物じゃないですか」
昼「い、いや。やはりレディとして、人前であれはやめておくべきだと思うぞ」
鳥「それなら車内に持ち込んで、あなたと二人で食べれば良いんですね?」
昼「!!! ちょ、いや、それはそれでイロイロとその……っっ」

鳥「…………な・に・を・考えているんですか? ヒルシャーさん!」

昼「いや! 別に深い意味はない…ような…あるような……いやその!
  僕がどうこうという問題ではなく、あくまでも一般論としてだな……っ」
鳥「もう! いい大人がそんな事でうろたえないで下さいよ。(中学生かあなたは)
  一体、どれだったら良いんですか」
昼「ええと、そうだな……。お好み焼きとか、焼きそばとか、イカ焼き----はマズイか。
  ……あー、じゃがバターなんか美味しそうじゃないか?」
鳥「じゃあ、それでいいです。
  (女の子にそーゆーヘヴィな物を薦めるかあ? まあ私の体は太らないから
  いいけど……。ホント、野暮なんだから)」

203【縁日】:2008/09/06(土) 00:07:37 ID:mqNZyg0Q
<<ゲーム>>

昼「色々なゲームもあるんだな」
鳥「そうですね。金魚すくいにヨーヨー釣り、射的、スピードくじ……
  景品が持ち帰れる物が多いようですね」
昼「どれかやってみるか?」
鳥「そうですねえ……。ヨーヨーは風船を買っていけば作れるし、金魚は水槽や
  エアーポンプをそろえなきゃならないし……あ、銭亀くらいなら飼えるかな? 
  じゃ、”かめすくい”にします」

昼「か、亀?! いや! トリエラ、ダメだ、やめなさいっ。
  女の子が部屋で亀を飼うなんてそんなはしたない……っ」
鳥「はあぁ?(まーた何か変なスイッチが入ったな…)
  ヒルシャーさん? な〜に〜が〜”はしたない”んですかあ?
  (←ちょっと意地悪な気分になっている)」
昼「い、いや、その(←うろたえまくり)」

鳥「ただの爬虫類ですよお? 生き物の飼育は情操教育に有効なんでしょお?」
昼「そ、それはそうだが……。いや、とにかく!
  今日の所は生き物はやめておきなさい。飼育するのなら、
  きちんと然るべき準備を整えてからだよ。それが飼い主の義務だ」
鳥「はーい。
 (もう! こんなので一々反応するくらいなら、
  縁日に来るよりホテルか自宅に連れ込めばいいじゃない!
  ここんとこちょっとご無沙汰なんだから……)」


で、結局その日はどこにも寄り道せずに公社に帰ったとさ。


<< だす えんで >>
204公社の十日物語:2008/09/15(月) 10:15:31 ID:4s3RTt38
>>200
お礼が遅くなり申し訳ない…最近、疲れていてね。
読者置き去りで、申し訳ないけど、定期的に書くのは不可能な状態です。
それでも、ガンスリ好きなので、このシリーズだけは、何とか完成させたいです。

>>202-203
おもしろいですね。こういうあったかい話も書いてみたいな。
エロい話でないと書くパワーがでなくって。
たしか、こういう話が、いっぱいあったサイトがあったな。
公社の日常をテーマにしたショートストーリー。
いつか挑戦してみよう。

それでは、再開です。
205公社の十日物語:2008/09/15(月) 10:17:48 ID:4s3RTt38
リコは、まるでテレビドラマのシーンを回想するかのように、
淡々とわいせつなシーンを表現していった。
リコが、ジャンの道具として、あるいは、
妹として彼の望む最高のパートナーに育てられていることは、
義体たちみんなが知っていることだった。
しかし、最高の女に育てるために存在した別の指導教官がいたことは、
予想外だった。
考えてみれば、担当官の命令に従順なだけでは、
自立心を育てることは難しい。
自分たち義体が行動するとき、
義体にはどうしても条件付けによる思考の偏り
(いかなる状況下においても主の生命を守り、作戦を完遂せよ)が生じ、
ただ一つのベストな命令行動には慣れていても、
状況をふまえた上でのベターな選択肢から選ぶという行動に慣れていない。
狙撃対象者の命を奪う命令を主が決めてくれた方が、
義体に負担がかからない。
なぜなら、”命令なのでやりました”と考えることで、
”自分は悪くないのだ”とすり替えられ、
自ら考えて行動する思考を止めてしまうからである。
ジャンは、リコに自立心を育てるために、自分で指導できない分野には、
その道のプロの指導者を選んでつけていたということになるのだ。
だとすると、リコは、おそらくは、全義体のうちで最も英才教育を積んだ義体なのかもしれない。

”私たちが教わっていないことをリコだけが知っている可能性がある?!”

「コホンっ、ねえ、リコ。それで、エマヌエーラさんとの会話はおしまいなの?」

トリエラが、興味津々で尋ねる。
歴史や語学に関しては、自信があったが、女としてのベッドテクニックに、
リコの方が詳しいのではないか?
クラエスからの速習モジュールにインプットされていない情報を
リコが持っているのならば聞いてみたいという思いだった。

「えっとね、ジャンさんは、エマさんの身体に2回ぐらい射精した後、
そのまま眠ってしまったの。
それで、エマさんが、シャワーを浴びに、バスルームへ移動したから、私も別ルートで、
クローゼットの裏の隠し通路からバスルームの方へ行ったの。
バスルームの鏡が、マジックミラーになっていて内側から監視できるようになっていたし、
壁面パネルをずらすと、バスルームにも侵入できるの。
わたしね、もう少し、エマさんとお話したかったから、
寝ているジャンさんを監視するよりもそうした方がイイと思ったの。」

「バスルームでは、彼女とどんな話を?」(トリエラ)
「ここからの話って、あんまりエロくないよ。」(リコ)
「リコってさぁ、エロくない話の方が、むしろエロい感じがするよ。」(ヘンリエッタ)
「詳しく聞きたいわね。」(クラエス)
「それじゃあ、続けるね…。」
206公社の十日物語:2008/09/15(月) 10:20:21 ID:4s3RTt38
「リコさん、いい?
ベッドの上で最も大切なことは、相手の望むことを察する心よ。」
「察する心…洞察力のことですか?」
「そう、観察し、経験情報と照合し、共通性を見いだし、
相手の行動原理を理解するということね。
ちょっと、子どもには難しいかな?
大人の男の行動ってのは、単純なようで複雑なのよ。
ねえ、あなたって、彼とキスぐらいしてるでしょう?」
「…はい、してます。」
「キスするときのあなたの唇が接触するべき、彼の身体の部位はどこかしら?」
「えっと、くちびる?」
「そう、それも重要な部位ね。
でも、一番最初にそこをねらうのは、素人。
プロは、相手を満足させなければならない…では、どうするか?
それは、相手の望むことを相手の予想を裏切って実現させるということ。
矛盾してると思うでしょ?でも、これが大切なの。
男性は女性と違って、快感をあまり長く持続できないの。
だから、男性は、即物的に、回数を重ねることを重視し、質を軽視する傾向が強いの。
そこに、相手が当然、唇へキスしてくると予想しているときに、
違うところにキスされると、男はじれるわけ!
早くモノにしたい!そこではなくて、もっと快感の部位へこいっ!て感じかしら。
ねらいは、ひげの生え際よ。
ここは、男性ホルモンが毛穴から分泌してくるところでもあるの。
特に、射精をしたその日は、ここが匂ってくるものよ。
ここを舌で丁寧に舐めとれば、こっちも興奮してくるし、男性側もじらされて喜ぶものなの。」
「えっと、唇ではなく、おひげの生え際をねらうんですね?」
「まあ、そう覚えていてもイイけど。」
「勉強になります。エマヌエーラさん!」
「そう?まあ、彼の目的がいまいちよくわからないけど、
あなたが、男性の生理や心理に詳しくなっておくことが必要みたいだから、話してるんだけどね。
ああ、それと、私のことは、エマでいいわよ?」
「はい、エマさん。私のこともリコってお呼びください。」
「うれしいわ。他に聞きたいことってある?」
「えっと、男の人は、どうしてあんなに射精したがるんでしょうか?」
「あはっ、おかしい子ね。なあに?射精が不思議?」
「だって、射精した後のジャンさんの動きが急に鈍くなって、
射精する前よりもエマさんのことをあんまり愛していないみたいになるから、
男の人って、射精するためにSEXをしてるのかなって。」
「ああ、質問の意味がわかったわ。男って、SEX=射精って感じだものね。」

エマヌエーラは、浴槽の縁に顎を置いて、リコの眼をのぞき込んだ。
母親が娘に男のなんたるかを語ることがあるとしたら、こんな感じなのかもしれない。
207公社の十日物語:2008/09/15(月) 10:24:24 ID:4s3RTt38
「リコ、SEXの目的は何かわかる?」
「えっと、射精させること?」
「ちがうわ!
それは、手段よ。
私が尋ねているのは、目的…
何を狙ってあなたは、男性と性の関係をもとうとするのかってこと。
射精さえさせれば、何も望むモノがないわけではないでしょ?
ジャンがあなたに期待していることを聞いてるのよ?」
「あっ!はい、ご質問の意図が、わかりました。
その…目的は、ジャンさんを喜ばせることです!」
「そう、それが答えよ。
その目的達成のための手段が、SEXなわけ。
そこで、目的達成に的確な手段かどうかを確かめるために、
私たちプロは、常に目的意識を忘れないの。
彼は、何を望んでいるのか?って。
若い素人がSEXをするとき、
目的が男性の容姿や肉体美とか金銭の見返りに偏りがちになるわ。
それでは、どんなすばらしい手段を用いても、
相手を満足させられはしないの。
相手を想う、労る、敬うといった敬愛と信頼を忘れて、手段を行使してもダメ。
わかる?」
「ハイッ!仰るとおりです。
同じことをジャンさんが言ってました。
私は、手段なんだって。
そして、目的は、ジャンさんが教えてくれるんです。
だから、私とジャンさんは、フラテッロなんだって。」

エマヌエーラは、この時初めて、リコとジャンとの関係が、
単なる上司と部下ではないことに気がついたようだった。

「そう…あなたと彼は、そういう絆だったのね…。」
208名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:45:56 ID:v4MzoEWr
公社の十日物語さん、おかえりなさいませw
お疲れさまです!
無理せず書ける時に書いて投下して下さい〜〜
お待ちしておりますw

>>205
おお、プロのおしごとw
英才教育されてるリコw最強っすねw
209名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:47:15 ID:v4MzoEWr
>>204
ありがとうございますw
逆にハードなエロって書けないもんで、スレの趣旨にそぐわなくてスミマセン。
たま〜に、まれ〜にしかエロ神様は降臨して下さらないんですが、
めでたくゆるいエロ神様がおいでになった時にはこっちに投下させていただきます。

>公社の日常をテーマにしたショートストーリー
見てみたいっすねw 
気が向いたらぜひw お待ちしてますww 
210名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 20:38:26 ID:/PrZLBbV
大分下がってきたからあげとく。
211【睦言】:2008/10/05(日) 20:39:23 ID:/PrZLBbV
保守がてら、ゆるエロ鳥昼SS投下します。
ツンデレなりにいちゃいちゃしてみた。
212【睦言】:2008/10/05(日) 20:43:16 ID:/PrZLBbV
【睦言】


『毎度の事ながら簡単に信じますね…』
『当然だ。僕はいわゆる「元警官」。この身分証は「偽造された本物」。これはもう99%本物の警官だよ』
『ですが…私は何から何まで偽物ですね』
『はっはっは。じゃあトリエラにも警官IDを作ろうか。君の器量だ、うまく化けられるさ』
『またそんな冗談を…』
『警官にしては小柄だけど、髪をおろしてサングラスをかければいい。あとは胸につめ物がいるか…。とにかく、堂々としてれば何も言われないさ』
『はあ……』



 ローマ市内での情報収集を終え、二人は車に乗り込んだ。時計を確認した男はちらりと助手席の少女を見やる。
「トリエラ」
「はい」
「寮の夕食まではまだ時間があるだろう。……僕の部屋に寄っていくか?」
 一瞬ぴくんと少女の肩がふるえ、だがいつもの冷静な声が答える。
「----担当官のお好きなように」
「……そうか」
 任務の中で危険に際した時とは違う、わずかな緊張感が二人の間を漂う。少女は無言でダッシュボードに押し込んであったベレー帽を取り出した。男の愛車がなめらかに走り出す。
 10分ほど市街地を走り閑静な住宅街にあるアパルトマンに車は停まった。駐車場で車から降りたサングラスにスーツ姿の少女は金のふたつ髪をまとめて帽子の中に収め、身体の年齢よりもずっと大人びて見える。
 否、髪形だけがその要因ではないだろう。運転席から降りた男に付き従って彼の部屋へと向かうトリエラは、少女ではなく女の香りをまとう。
 その存在自体が機密であり実験サンプルである義体は、常に公社の監視下に置かれている。おそらくは寮の自室ですら監視カメラが備え付けられているだろう。そして公社の外に出れば担当官がその監視の任を負う。
 だから公社を離れヒルシャーの自宅を訪れた時にだけ、トリエラはそんな艶めいた表情を見せる。----それは二人だけの密やかな時間のはじまりだ。
 扉を開いて少女を招き入れ後ろ手に閉めた入り口の鍵がかちりと閉まる。
 男より一歩だけ部屋の奥へ進んだ少女が帽子を脱ぎ去れば、隠されていた金糸がぱさりと細い背中にこぼれ落ちた。
 誘われるようにその華奢な身体に腕を伸ばし後ろから少女を抱きしめた男は、促すようにその名を呼んだ。
「----トリエラ?」
 ほんのりと頬に朱をさした少女が抱きしめられたまま顔を上向けた。男の唇が重なる。
213【睦言】:2008/10/05(日) 20:44:23 ID:/PrZLBbV
 ゆっくりとついばむような口づけを繰り返しながら時折舌先で少女の唇をかすめれば、ためらいがちにのぞき出した少女の舌がそれに応じ、互いを探り合いながら二人は次第に深く口づけを交わしてゆく。
 スーツの襟元から滑り込んだ男の大きな手が少女の薄い胸に触れ、すくい上げるようにしてなだらかなその形をなぞった。
「あ……」
 息継ぎの合間に少女の甘いため息がこぼれる。
「可愛いな……」
 ほほえんで睦言をささやいた、次の瞬間。
------きゅううううううっっ!!
 男の右手の甲が思い切りつねり上げられた。
「トリエラっ!?」
 甘い気分は一瞬にして吹き飛んで、さすがにとがめる口調で男は少女の名を呼ぶ。だが対する少女の口調は男の3倍も不機嫌だ。
「……別に、無い胸に無理して構って下さらなくても結構です」
「トリエラ??」
 怒っている。あきらかに怒っている。だが一体何が理由で少女がいきなり怒り出したのか、男にはさっぱり分からない。
「あなただって本当は、”詰め物”が必要なこんな”子供の”胸より、さわり甲斐のある豊かな大人の胸の方がお好きなんでしょう?」
 以前モンタルチーノで男が口にしたド失言を、トリエラはしつこく覚えていた。
”可愛い”と言われて”子供だ”と連想するのはいささか発想が飛躍していると言えなくもないが、ただでさえ、何年経っても成長しないこの身体は彼女にとってコンプレックスなのだ。まあそれも致し方ないことだろう。
214【睦言】:2008/10/05(日) 20:45:27 ID:/PrZLBbV
 だが、言った当初でさえそれが失言だったことにすら気付いていなかったヒルシャーが、今更原因に思い当たるはずがない。
「何を怒っているんだ、トリエラ」
 ヒリヒリと痛む右手を振りながら困惑の表情で男が問いかける。
「知りません!」
 ぺしりとその手を振り払ってぷいっと横を向く少女。乙女心の機微にはとんと疎いドイツ人は、すねまくっているパートナーをどうなだめたらいいのか見当も付かない。かろうじて分かるのはどうやら自分が原因であるらしいということくらいだ。
 だから男は自分が思い付く唯一の対応策を採った。
 もう一度両腕の中に小柄な身体をすっぽりと包み込んで、実直に許しを乞う。
「僕が悪かったのなら謝るから……。せめて抱きしめさせてくれないか----?」
 背中に感じる男の体温と、情深いその声音。
 私が何を怒っているのかなんて、これっぽっちも分かっていないくせに。
「………ずるいですよ、ヒルシャーさん」
 そんな風に言われたら、許さないわけにいかないじゃない。

 ホントにずるい。そう呟きながら男の方に向き直り、少女は朴念仁な恋人にキスをした。


<< Das Ende >>
215名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 01:02:16 ID:0F+Gp2A8
つるぺた最高!ヒャッホイ!
216名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:59:00 ID:vBTrjGbt
GJ!「抱きしめさせてくれないか…」のセリフは赤面モノだな
217名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:01:19 ID:ZLpcBB1w
>>215 >>216
ありがとうございますw
”生徒に手を出すヒルシャー先生”とか落書きしてたらこんな話にw
この人、野暮で鈍感な割に結構ロマンチストなんじゃないかとww
218名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 21:28:06 ID:L8FACfWY
あげ
219【煙】:2008/11/30(日) 21:39:03 ID:kOuoXBX7
久々に小話を投下。鳥昼でピロートーク。
流星雨観測の時に煙草をくわえるヒルシャーさんの姿に驚いた。
なんとなく煙草は吸わない人だと思ってたからなあ。
……でもそれ以来一度も吸ってねえけどな……
職場で資料を整理しながらこんな話を考えていたり。
いや仕事しようよ自分。
アクセス規制に巻き込まれてるので携帯から投下。細切れでスマソ。
220【煙】:2008/11/30(日) 23:08:56 ID:kOuoXBX7
【煙】



「煙草は吸わないんですか?」
 快楽の余韻と充足感がたゆたう腕の中で、少女が問いかけた。
褐色の細い項をくすぐるように撫でていた男は、少女の唐突な問いに、うん?と聞き返す。
「男の人って、事の後は煙草を吸いたくなるものなんでしょう?」
「君はどこでそんなことを聞いてくるんだ」
 男は笑いながら答えた。
「確かに煙草が欲しくはなるがね。だが君の前では吸わないと決めている」
「伏流煙、ですか? でも、受動喫煙は健康に害を及ぼさないと言うデータもあるじゃありませんか」
「ああ、中にはそういう研究結果も出ているな」
 ほの暗い寝台の上で交わされる会話は、寝物語にしては随分と堅苦しい。
長い金の髪に指を絡めながら男は記憶を確認するように視線を巡らす。
「欧州7カ国で80年代後半から7年かけて行われた調査だ。
肺ガンの患者と健常者を対象にして、”喫煙者と同居している場合の肺ガンの発病率”を調べたもので、統計学的に『喫煙者と同居しても、肺ガンになる可能性は高まらない』と言う結果が出たんだが……。
WHOがデータを隠蔽していたといって、ひと頃騒ぎになった研究だな」
221【煙】:2008/12/01(月) 00:26:55 ID:eSeWcJeu
 そこで一つ言葉を区切り、だが座学を担当する担当官は再び無粋な話題を続ける。
「----ただそれは肺ガンの発生率に関する調査だけの話だ。
『受動喫煙は健康に害を及ぼす』というデータは、それ以上に調査も研究結果も出ているだろう? 
だからこそ世界的に禁煙、分煙の考えが広まっているんだ。ひとつのデータだけでは『無害である』という証明にはならないな」
 そう生真面目に説明する男の口調は講義を行う教師のそれだ。少女はくすりと笑う。
「喫煙者には住みにくい世の中ですね」
「そうだな」
222【煙】:2008/12/01(月) 00:38:49 ID:eSeWcJeu
 もっとも、それが分かっていてもジョゼさんのようにきっぱりと煙草を止められない辺り、僕の意志が弱いということなんだろう。そう自嘲する男に少女は言う。
「でも私は、煙草の香りは嫌いじゃありませんよ」
 男は必ず、少女から離れた場所で煙草を取り出す。
無論それは少女の健康を気遣っての行動だ。だから少女は男の燻らす紫煙の香りを直接かいだことはない。
 だが抱きしめられた時にかすかに香るそれは、いつも少女を心地よく酔わせる。
男の広い胸に頬を寄せ、少女は囁いた。
「煙草は----あなたのキスの味ですから」
 艶めかしく微笑んだ少女の台詞に一瞬言葉を失い、まったく、と男は苦笑する。
「……君は一体、どこでそんな殺し文句を覚えてくるんだ」
 華奢な顎を上向かせて熱い口づけを交わすと、男はもう一度その身体を組み敷いた。


<< Das Ende >>
223名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 01:22:16 ID:0q0kYWfj
>>219
ガンスリ読み始めて5年程経ったけど、ヒルシャーがタバコ咥えてるの全く気付かなかったよ。
喫煙の有害性を認めて禁煙運動を始めたのは確かナチスドイツが最初だよね。チョビ髭の伍長が大のタバコ嫌いだった。
それまでタバコは疲労を緩和する薬と考えられていて、兵士に配られる携帯食料にもタバコとマッチが付属していたとか。
そんな話はともかく投下ご苦労様でした。
224名無しさん@ピンキー
>>223
レスありがとうございましたw
ヒルシャーの喫煙姿はあのちっさいひとコマだけでしたね。
禁煙運動は髭がらみだったんですか。それは知らなんだ。
ドイツ発祥だというのは聞いたことがありましたが。いやいや勉強になりましたw