マクロスFRONTIERでエロパロ3発目

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1名無しさん@ピンキー
マクロスF(マクロス・シリーズ他作品含む)エロパロを扱うスレッドです。
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マクロスFRONTIERでエロパロ2発目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213070979/
【ヤック】マクロスFRONTIERでエロパロ【デカルチャー】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198594209/
2名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:50:35 ID:gGi1G+TY
            _人人人人人人人人人人人人人人人人_
            ヽ>  ゆっくり読んでイッてね!!!   <
          _ ,}:}二^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ー-.、__
     _ /´: : : : ノ : : : : >ー. 、             /   , -、    ... `ヽ.
    /: : : :`: :, : : : : : : : : : : : : : : :ヽ        _ ノ⌒   / ´   `ヽ.  :.. i
  /ミ__ー--:/.:: :.::{: : .: | :.|: :..:ヽ‐一ヘ       `ア..: .:/../.:{{..: :.{:..ヽ:..}ハ   :..|
  .′: : : : : : |: .:|:.:ハ: .{ ト:.ハ: :.} :| : : : :{       ( .:/{:ハゝ、イ.::ハノ/_从ト\ ::八
  |:.:. : : : : : :.ト、ハ_l_,ハ_N l、_}_/V: : : : ::ヽ      从 j (ヒ_] ヽ{  ヒ_ン )|:. {:‐、{:. ヽ.
 ノ.:.:.: : :.: : . :| (ヒ_]     ヒ_ン) } : : :. :.:ト}    , イ ..:/|'"" ,__,  ""'}: V } \: \
/:,.: .: : .:.:. : ..:.}'"   ,_____,  "''{: : :.::..:.:}    ( ...:.ノ从    ヽ.__ン  _,ノ  }´::.  }  }
|ヘ:..:.:{: :.:.:...:.:人    ヽ _ン   人: .::/ノ     `) }:∨:ヽ、     /   _ ノ    ノ_.ノ
  \トミ_ト/ {__>  __ . <_トミ{´|′     (r‐(r^つノノ> ----廴(ト)_)ミ{弋(

                   祝 3 ス レ 目
3名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:58:13 ID:5iZm50AW
    ,r'⌒^ヽ,r―一、
  /:::ノjハk::::}'゙¨7::/   こ、これは>>1乙じゃなくて
  {!(’ヮ’リぅ' 〈::::'--'}  ポニーテールなんだから
    ノTiT¨ヽ,    ̄ ̄  変な勘違いすんなよな!
4>>1乙ついでに小ネタ:2008/07/24(木) 23:11:50 ID:AAbwvWRU
口惜しいことに、文化することに歴史の浅いのが我々ゼントラーディーだ。
文化に浴して生まれ育った世代の私でさえ、些細な異文化コミュニケーションという奴にいまだに戸惑うことがある。
例えばついこの間、付き合いの長い幼なじみと駄弁っていたときのことだ。

「でな、ランカの携帯がこう、むにゅーっとしててな」
「無乳っとね」
「うん…?…ああいうのもいいなと思ったわけだが…」
「お前の今のやつ、触りごこち悪そうだしな」
「うん。……??」
「ん?」
「…携帯の話だぞ?」
「なんなんだよ」

フロンティアの公用語は、人種分布によるものか地球人類の日本語が本流で、私たちがこれを使って話すことに
何の問題もないはずなのだが、私ときたら、彼の微妙なゾラ訛りに余計な気を回しすぎてしまったのだった。
ヤック、ほんとになんであんな意味深な響きに聞こえるんだか。ゾラ系ってやつは。
5名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:41:04 ID:5iZm50AW
>>4

ちいさな膨らみを揉みモミむにゅもにゅ

ミ「うーん、やはりもうちょっと・・・」
ク「すんなッ!!」

スパーン!

ミ「痛いじゃないか。いきなり殴るなんて。」
ク「分かってて訛らしたのか。からかうにも程があるぞ。」
ミ「いや最初は素だったけど、途中で気付いた。」
ク「……わたしのだって……」
ミ「?」
ク「そんなにさわり心地…悪くないもん…」


こんな妄想が降りてくるくらいGJ!
6名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:32:20 ID:4bQL7C87
>>1
ミハクラはカワイイなw
ムニュ〜ってw
大クランのムネは触り心地抜群だろうなぁ。
ミシェル「ギューっとしたい…クランを…大も小も…ホントは…」
クラン「ギューっとされたい…ミシェルに…ホントは…」
ミ・ク「でも、言えない…いや、言わせてみせる!お前が好きだ!って!」
告白したらその先はマクロススピードで関係が進むだろうに〜
二人…
7名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 22:55:00 ID:x+XWaJRu
本当にゼントラの女は愛されるのに弱いなぁ
8名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 01:59:31 ID:ESzYnriV
乙乙!!!
9名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 02:28:24 ID:wtRS8rEg
>>6
その流れだと、告白した方が「負け」ってことだなw
>>7
…だが、そこがイイ!!
10名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 08:12:12 ID:4w5J/cJp
>>7
恋愛って概念自体が激しくデカルチャーだからな…
11名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 14:43:20 ID:I0iJ0LES
そんなんでどうやって子孫を残してたんだ?
12名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 16:53:26 ID:al1GvXsb
完全に地球と同化交流したのって、一部だろうからねえ。
いまだにクローニングで数を維持してる部隊も多数いるかも。
キス・マカ・ウケイ推奨な連中ですら、元のゼントラーディ的思考が抜けてなければ、
そっち方面の感情が弱そうと推察。

しかし今週の予告、最後の大尉は可愛すぎじゃありませんか。
プリーツひらひらのスカートがいつものリボンを際立たせて、
しかも顔が真っ赤だわで。おデートですか…眼鏡め…
13名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 17:34:30 ID:uTl2Dfo1
>>11
クローン技術とかだと

TV版では別々の艦艇だったし、劇場版は敵同士だったし
14名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 18:32:49 ID:7AWQFZ7+
>>12
マイクロクランの私服は初ですな。
ゼントラクランの私服とデザイン同じっぽいけど。
私服はスカートなんだよ…私服は。
ネクタイしてるから制服のようにも見えるけど、学校行ってるっぽくないし。
メガネ君、クランに服を買うのだ。きっと喜ぶ。
出来ればスカートで。
15名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 22:17:58 ID:VuYz88ke
そういや文化ならなんでもいいんだから
エロビデオなんかにもデカルチャーするんだろうな。
16名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:27:39 ID:Y9zf2gZh
最近のアニメ本編をみてるとシェリルが壊れるのが先か
シェリルが姫を襲うのが先かヒヤヒヤするんだ…末期だな、俺orz
17名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:58:19 ID:al1GvXsb
今週SMSに引っ張り込んだ時の空白の数時間とかを妄想してしまうとです。
シェリル誘い受のアルトへたれ攻。
18名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:59:24 ID:niEDwCLn
マクロスってこんな知らぬ間に陰謀が進んでるーって番組だったっけ・・・?
とか思いながらみてるなー
19名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:35:19 ID:Vj5UKC8y
陰棒は進んでるみたいですよ
メガネとか
20名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:59:10 ID:dYAJ5J5i
ゼントラのオナニーってかなり危険な気がすり
21名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 12:56:40 ID:mYKZoHhx
>>19
後輩R「あの人の場合はっきりスケベというか、ただの淫棒って気がしますけどねえ。あはは。」
K大尉(大)「…ほう?その懸案事項について、詳しく聴かせてもらおうか…」
後輩R「(…た…助けて777さーん!)」
22次回アバンタイトル小ネタ:2008/07/28(月) 07:22:14 ID:bGwDwyfS
>>18
カプスレより移動・一部加筆・エロなし。

「ランカ・アタック」から帰還し、ブリッジに上がってくるランカ。
ブレラが先に立っている。
ドアが開くと、ブリッジクルーの他、艦長席の脇に立って、何事か話しているオズマ。

ボビー「おかえり、シンデレラ。すごかったわよぉ」
振り返るオズマ。
ランカ「ボビーさん……お兄ちゃん……? シェリルさん?」

ランカに歩み寄ろうとするオズマの機先を制して、キッとした表情で席から立ち上がり、
つかつかとランカに向かって歩き出すシェリル。
足下が心許ないが、漂う気迫に、ブリッジクルーはもちろん、艦長やオズマでさえ制止できず見守るのみ。
二人を遮る位置に音もなく移動するブレラ。

ブレラ「……」
シェリル「誰、あなた」
「……マクロス・ギャラクシー所属、ランカ・リー主任護衛官、ブレラ・スターン少佐」
「そう。あのときランカちゃんを助けた人ね。私もそこにいたわ。
 どきなさい。あたし、ランカちゃんに聞きたいことがあるの」
「……」
「……いいわ、じゃ、先にあなたに聞いてあげる。
 あなたたち、この娘に何をさせるつもりなの?
 あなたがこの娘を助けたのは、この娘に……こんな歌を歌わせるためだったの?」

きーみはだれと キスをする〜♪
23名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 09:08:20 ID:PYPQejw8
>>22
なんというシェリラン

予告のやつでシェリルがある人物と会うとかいうので
ミレーヌと会わないかなとか思ってる自分がいる
Fの時代で29歳ぐらいのはず
24無題:2008/07/28(月) 19:05:06 ID:rVHZyEoI
流れを読まずにスマン! ラジオで「あの」話題が出たモンで、ツイ…!

ミシェル×クランで投下。ありえんミシェル注意。
「カッコイイ」ミシェルお望みの方、是非スルー願いますwでは…

 格納庫でゼントラーディサイズのクランに声を掛けた。
「ジェシカの墓参りに付き合ってくれないか?」
クランはいつもの笑顔で鷹揚に答えた。
「了解した」

 当日、約束の時間よりかなり早く着いた俺は姉の墓の前で独りごちた。
「…応援よろしく、姉さん」
「…ふふ、ガンバって…」……そんな声が聞こえたような気がした。

ここを選んだのはちょっとした戦略のつもりだった。
ここでならさすがに「NO」は無いだろう。我ながら姑息なものだ。

約束の時間より前にもかかわらず、
現れたクランは自分の方が遅かった事を律儀に詫びた。
俺の手に二つ花束が握られていた事には、気づいたようだったが
特に質問を寄越したりはしなかった。

花束を一つ置き俺の隣に立ったクランと黙祷する事暫し…
どちらともなく二言三言会話して、

いきなり俺はクランの正面で膝をついて向き直った。
驚いたクランが何事かと目を見張る。
残ったもう一つの花束を差し出して俺はクランに言う。
クランの顔を軽く覗き込むように真っ直ぐ瞳を見て
姫君にするように、女王に跪くように、手を取って
…この世界でまだ他の誰にも言った事の無い言葉を。
心からの…敗北を宣言する。

「俺と結婚して下さい。」

一瞬、色を失った様に見えたクランの翠の瞳が
あっという間に大きく揺らめき始める…
大粒の涙を一度拭うと、クランは滅多に見られない笑顔……はにかんだ笑顔で
こう答えた。

「……はい!」

勝利宣言。…そう、俺には聞こえた。そして、この世界で一番小さな…
幸せを手に入れた瞬間。
多分それは、俺にとって世界のすべて……

<了>

25名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:43:09 ID:JDXMy+Tv
いつの間にかスマートなプロポーズが!
「クランはミシェルのために、いっぱい眼鏡を買ってあげるよ♥」
という声が聞こえそうな程じゃないですか!(笑)
26名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:30:38 ID:m3JrLZov
>>24
ミハクラそうなるといいなw
素直になって言う「最初の言葉」がそれだと思う。
なんとなく。
27名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 00:38:12 ID:FDTxZkdk
新スレ記念ってことでミシェル×クランもの投下。
キャラの性格にちょい違和感を覚えたので、不安な方はスルー頼みます。
28二人ですること1/2:2008/07/29(火) 00:40:35 ID:FDTxZkdk
「駄目っ……だめぇっ……もうイっちゃうよぉっ」
「俺もそろそろっ……」
 つまらない。
 ミシェルは熱くなる体と激しく喘ぐ目前の女とは対照的に酷く冷静だった。
 それもそのはず。別に望んでやっていることではないのだ。
 偶の休日に、何も考えずにただぶらつこうと街中へ出かけたらこの女のほうから声を掛けてきた。
 耳に幾つもついている髪の色と同じである金の派手なピアスに、薄めのタンクトップ、下にはやた

ら裾の短いフレアスカートをはいている。実に扇情的な格好ではあった。が、そういう気分でも無

かったので、この誘いは断ることにした。
 しかしこの女、存外にしつこかった。どこに行っても後ろを付いて回ってくる。これには流石のミ

シェルも辟易し始めた。
「やぁっ……あ、あ、あっ」
 一回抱いてくれればもう付き纏わない、なんて言うから、釈然としないものを感じながらも今こう

してやっているわけだ。
「あぁっ、あぁあぁぁっ!」
「…………」
 腰を動かす速度を速めてやると、女は耳鳴りしそうなほどの大声で叫びながら仰け反り、それから

ぱたりと、糸が切れたようにベッドに倒れこんでしまった。
 勝手な女だ。誘っておきながら満足させることすら出来やしないのか。
 果てることなく終わってしまった行為にミシェルは大きな不満を感じていた。
 余り興奮していなかったのも事実だが、不完全燃焼のまま終わられては尚更たまったもんじゃない。
 後始末でもするか。と昂らない気持ちのまま陰茎を抜こうと腰を浮かした瞬間、
「今の大声はな、……ん、だ?」
 部屋に入ってきたのはマイクローン化したクラン・クラン。その人である。
29二人ですること2/2:2008/07/29(火) 00:41:59 ID:FDTxZkdk
「中でああいうことやるなんてどういうつもりだっ!」
「ああいうことって?」
 これでもかというくらいに目を吊り上げたクランをまじまじと見て、ミシェルは答えた。
 事を終えた後、激昂するクランを宥め、女を起こした。ところがその女が「妹さん?」とか不謹慎

なことを言うもんだから、収拾がつかなくなってしまった。
 怒りに身を任せ喚くクランを必死に宥め、渋る女を無理矢理に帰して、現在に至る。
「だ、だから、その、ああいうこと、だ」
 あれだけ目が釣りあがっていたのに、今は眉尻が下がって、目を所在なさげにあちこちへと動かし

ている。指をもじもじとさせる姿は無垢な中学生に性知識を突きつけた時ののように初々しい。
 これは貴重な仕種だ。相応の可愛らしい顔も出来るじゃないか。
 ミシェルは憮然とした表情を崩さずに、しめしめと内心でほくそえんだ。
 普段の巨人サイズでいるときはおろか、今現在のマイクローンサイズである時にもこんな表情は、

ついぞ見せたことが無かった。それは単にミシェル自身、クランの前ではこういった話題を避けて

いたことに起因する。
 だからこそミシェルにとって、クランが怒りではなく、羞恥によって顔を朱に染めるという行為は

、たまらなく新鮮だった。
 だからこそ、姉ような存在であるとか、妹のような存在であるとか、幼馴染であるとか。恋愛には

不要な垣根を飛び越えて、クランのことを異性として、初めて可愛いと認識したのだ。
「それで、ああいうことって?」
 好きな子ほど虐めたい。
 ミシェルは年齢に相応しからず大人びているが、クランが関わると時折少年に戻ったかのような言

動をする時がある。正に、今がそのときだった。
 しかし、ミシェルの期待した反応――即ち更なる狼狽をするであろうという確信めいた予想を裏切

って、クランはぴたりと動きを止めた。
 怒ったか?
 嵐の前の静けさとはよくいったものだ。体感して初めて分かる恐ろしさ。クランとは話が絶えるこ

とのない関係でもあるため、この沈黙はミシェルにとって実に居心地の悪いものだった。
 さっさと謝ったほうが良さそうだ。
 謝罪をするために、口を開きかけた。その時だった。
「んっ」
 不意に唇に何かが触れた。あたたかい。――目と鼻の先より、もっと近くにクランの顔があった。

目を閉じているところを見ると、余程恥ずかしいのだろう。
 ミシェルは呆然と、クランの顔を見つめていた。
「……ぷはっ。――その、こういうこと、だ」

30名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 00:45:59 ID:FDTxZkdk

まず初めにごめんなさい。
エロなしっていうの忘れてたし、改行ミスってるし、オチなしだし……
もう少し絡ませたかったとか、ピクシー小隊乱入するとか、欲望は果てしないんだけどorz

ではお目汚し失礼した。




31名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 00:59:18 ID:fyrA9ih7
>>30
熱意と愛は受け取りました!

なんだかミシェクラ祭りの様相を呈してきましたねw
32名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 01:56:16 ID:dvnl+6ox
おw
「クラン敗北パターン」ですか?
ん…このまま行くとミシェルが凹むクランにゴメンねって言うかな?
ミシェルの本音を知ればクランも安心するだろうし…
33泣き虫ミシェル:2008/07/29(火) 11:45:14 ID:dvnl+6ox
ミハクラ(大同士)、エロなし投下

スレ汚しすみませんっ!



ナナセちゃんが見たら、「ヌードモデルになってくれ」って言いそうだなぁ。
ミシェルはそう思いながら、横で眠るクランの寝顔をぼんやり眺めていた。
綺麗な体…
ミシェルは眠るクランの鎖骨に手を伸ばして胸へと撫で下ろした。
あったかい…
ミシェルは独りぼっちになった夜を思い出していた。
誰も居ない部屋。明りのつかない家。
その時、クランが驚いたように目を覚ました。
「なんだっ?ミシェル?」
ミシェルはハッとしてとっさに
「もう一回しようよ」
とからかうように言って、クランを引き寄せキスをした。
昔を思い出していた時、オレはどんな顔をしてたろうか。

「このスケベ。昔はあんなに可愛かったのに!」クランはミシェルの腕の中で抗議の声をあげた。
ミシェルはさっきまで考えていた事を忘れて、クランをからかってやろうとした。

「恥ずかしいんだろ、お子様。お前、体は立派に成長してるけど、乙女だもんなっ?」
ジタバタしていたクランが急に大人しくなった。そっぽを向いて、すねた様につぶやいた。
「わ、悪かったな…お子様で…」
この勝ち気な幼馴染みの弱点。
「お、子供ではなーいって言わないの?そこは素直なんだな。まぁ俺が色々と教えてあげますから」

ミシェルはクランの髪をかき上げて首筋にキスをしようとした。
その時クランが視線をミシェルに向けた。
「ふざけて。大人ぶって。さっき、泣きそうな顔をしていたじゃないか。」
「…してた?」
やっぱり、泣きべそ顔していたか…しかもみられてた、と。
「してた。」
「…ガキだね、オレ」
「泣き虫。スケベにはなった。」
クランは泣きべそ顔の理由を聞いてこなかった。
「泣けば?二人っきりだし」
意外な言葉にミシェルは驚いた。
「いつも泣くなって言ってるくせに…」
そう言いながらもクランの言葉に甘えることにした。
ミシェルはクランを抱きよせた。豊かなバストと滑る様な肌の感触を感じながらつぶやいた。
「柔らかい」
肌の暖かさを感じているうちにミシェルの目から涙があふれてきた。不思議な安堵感を感じて。
クランは黙ってミシェルを抱き締めた。
「クランは大人だな…」
「ミシェルは子供。」

どれくらい抱き合っていたんだろう。
泣きやんだミシェルは気になっていることを聞いた。
「なぁクラン」
「なんだ?」
「オレが成長したのって、スケベになったトコだけ?」
「え…し、身長とかも?」
「ふーん、クラン、気持ち良さそうにしてるよな、エッチの最中。」
「えっ!なっ!」
「自信もつよ、女の子の扱い。ありがと。」
真っ赤になってうつむくクランをみてミシェルはニヤッと笑った。
34名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 12:43:03 ID:8C54d0IT
…来た…ミハクラ来たーーーっっっ!(涙目)
>>33
「クランの前でだけ、子供」…いい感じです!
可愛いーーー!!ww
35名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 13:33:13 ID:dgFOb1zr
なんだこの祭りは!\(゚∀゚)/かわいいミシェルとか最高だ!
36名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:28:04 ID:Sy1XeNRQ
マクロスラジオで
「ミシェルのメガネを何度でも割りに行きます」と言ってる
クランファンがいる。豊口爆笑w
37名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:33:11 ID:dvnl+6ox
>>36
しかーし!
「クランがミシェルに眼鏡を買ってあげるよ!」
と返され、クランスレの住人は
ミシェルの眼鏡を割ることすら出来なくなったと嘆いている…
38名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:42:59 ID:fyrA9ih7
ここまでのミシェクラ祭りと昼から配信されたラジオに中てられてしまい、
妄想が我慢できなくなってきたとです。
そこで前スレ919の続き(920の派生)が浮かんだので投下してみます。

しかしこれがまたもや長くなってしまって…
「スレもまだ序盤なのに長いのは読むの疲れるぞ!」という方や、
「頭パニクッちゃうミシェルとか、かっこ悪くてダメ」という方は、
スルーしてやってください。

題は思いつかなかったので、Appel tasteに『the NEXT』を付けるくらいで(笑)。
もちろんカップリングは<ミシェルxクラン>なのですよ。
ちょこちょこ視点が入れ替わるので、読み難かったらごめんなさい。
39Apple taste the NEXT-1 【クランパート】:2008/07/29(火) 21:46:24 ID:fyrA9ih7

ちゅ…

わたしは意を決してミシェルにキスをしている。
とりあえず唇を重ね合わせるだけだけど…どうしたらいいかなんて分からないし…
…あれ?
何かちょっと甘い味がする場所がある。
こっち……下唇……

ちゅ…ちゅちゅ…

場所を少し移動させて吸ってみた。
…凄く柔らかくて甘い…りんご味…美味し…
冷静に考えたら、そんなに味が濃いわけではないはずなのに、そう感じてしまうのは…
ミシェルのこの柔らかい唇の魔力かな…
そんな事を考えながら、唇を少し離したり当てたまま動かしたり、強めに押し付けたりしてみる。

ぷにゅ…ぷにゅぷにゅぷにゅ…

うわ…やわらかあい…

「クラン…唇…柔らかいな…」
「…!」

唇を離れさせた時にミシェルが小さく小さく漏らした一言…
意思を伝える事を目的としたのではない、ちょっとした呟き…
遺伝子レベルで強化されたゼントラーディ種の聴覚力でなければ聞き逃していただろう、
そんな小さな…言わばミシェルの心の声…

わたしと同じ事を思って…ううん…感じてくれたんだ…うれしい…

「…じゃあ…もっと…共に味わうとしよ…?」
「……あ…」

答えなんか聞かない。今のミシェルとわたしなら、きっと想いは同じ…だから…

40Apple taste the NEXT-2 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 21:49:25 ID:fyrA9ih7

はむはむ…ぺろ……ちゅっ…

えーと…この状況は一体何が起こってるんだろうか…
ちょっと頭を冷やして整理するために、簡単な状況分析をしてみよう。

1.誰が:…俺の幼馴染さんが…
2.いつ:…ひとしきり泣いた後の夕暮れ時…
3.どこで:…病院の屋上で…
4.何を:…俺の唇を…
5.どのように:…はむはむと食べるように…
6.どうした:…キスしている…
7.何故:………………そんなの、むしろ俺が聞きたい!!

いや待て落ち着け…何を熱くなってるんだお前らしくもない…COOLに行こうぜミハエル・ブラン。
今度はもう少し具体的に、状況を思い返してみよう。

傷心に小さい胸を震わせていた我が幼馴染殿を、病院の屋上でゆっくりと慰め、
そしていつも通り馬鹿言って笑い合ってたら、そのうちにまた感情が爆発しそうになって、
再度慰めた方がいいかなー?と思って抱き包んでやってたら…
…いつの間にやらキスされていた。キスというより、そのまんま食べられてる気分だが。
その上俺が思わず口走ってしまった一言で、大胆さまで増している。
俺の唇…上と下、それを片方ずつはむっと甘噛みしたり、吸い付いたり、ペロペロっと舐めたり、
唇中心に弄ぶだけ。それだけなんだ。それだけなんだけど…なんだろうかこう…
気持ちいい…?いやそうだけどちょっと違う。嬉しい…?それもちょっと…ああ表現できない。
もしかしてメチャメチャ慣れてるのか?クランは初めてだと思ってたんだが…俺が知らないだけ?
年齢的に経験あったっておかしくはない…今時未経験の奴の方が天然記念物ものだが…いやまさか…

…いかんいかん。何を勝手に想像してあたふたしてるんだ俺は。
どちらにしても、これは俺の知識範囲のキスのパターンとは、まるで違う。
おかげで一方的にされるがまま。ビックリして身動き取れないのもあるんだけど。
普段ならプライドを刺激されて反撃する気になるんけどな。何故かそんな気も起こらないんだ。
…………いや、でも考えてるうちに段々と反抗心が湧いてきたね。
うん、やはり男としては受けっぱなしじゃいけない。そうだよな。
重点的に舐めに入ってる今なら、あの可愛く動く小さな舌へ、こちらからもちょっとの動きで反撃を…
…などと考えつつ隙を伺ってみるか…
41Apple taste the NEXT-3 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 21:52:21 ID:fyrA9ih7

目を閉じて一心不乱に俺の唇を舐め、小刻みに吸い付いているクラン…
何か困った様な、それでいて嬉しそうな表情。
へえ…小さい時でも睫毛すっごい長いんだな…
眉は結構太め。だがこいつの場合は、それが格別なチャームポイントなんだよ…
剃ったりカッティングしたりしなくても、毛抜きでちょっと輪郭と流れを整えるだけでかなりイケるだろう…
浅黒い肌は耳までほんのり紅潮してて、子供状態にも関わらずそれがほのかな色香すら感じさせて…

………駄目だ。反抗する気力が失せる。その辺に新手の新兵器か何かあるんじゃないのか!?
噂に聞いた、スピリチアを吸収するプロトデビルンみたいな…
あれ、考えてるうちに動きが止まった…見るとクランは目を開けて離れるところ。さすがにもう終わりか。
呼吸をこっそり整えて、動揺を悟られないようにしないと…。

「…ミシェル…」
「ん…どうした?」
「ごめん、さっきからわたしばかり…」
「ああいや、別に気にする必要は無い。うん。」
「ミシェルも…その…味わってくれてよいのだが…」

至近距離でクランの可愛い顔を眺めてたら、反撃できなくなりました…なんて言えるかよ。
ていうか、はにかみながら目を反らしつつ、モジモジとそういう事言うなんて…そりゃ反則だろう。
俺はロリコンじゃない…ロリコンじゃないんだ…だから、手を、出せなくなっても、別におかしくは…
…うわあ…その、ちょっとしゅーんとした表情も止めて。頼むから。こっちのダメージでかいぞ。
かといって、そんな事を口に出せるわけもないし…

「えと…あー…うん、そうだな。ちょっとだけいただく…かな。」
「!」

あからさまに表情が明るく…嬉しそうに…
おいおい…そんな健気で素直な表情を男に対して見せたら、ちとマズいだろ…
その表情がクラン内で癖になったら、実力行使に及ぶロリ野郎だって出て来かねないじゃないか。
SMSにはその手の嗜好者はいないと思うが…でもなあ…巨人化状態の大人クランには、
憧れてる奴うちでも多いんだよな…もし大人のクランにあんな顔をされたら…
ああ、いかん、また思考が横に…。俺の混乱も根が深いね。いっそ何も考えない方がいい。
…………まあこの場では、本人が嬉しそうならいいか…
42Apple taste the NEXT-4 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 21:54:20 ID:fyrA9ih7

「傍においでクラン。」
「う…うん…」

さっきとは打って変わって、なんだかもじもじと動きが緩慢だ。
急に緊張してしまったかな。頬でも撫でてちょっと落ち着かせてみるか。

「ひゃうッ!!」

クランが急に大きな声を上げ、身体をビクッと跳ねさせる。
うっ…!……危なくこっちも釣られて声が出るとこだった。
平常心平常心。

「…どうしたクラン?嫌な所を触ったか?」
「…ち…違…う。指が耳に…そこが凄くこそばゆくて…」
「えーと……クランって耳、そこまでくすぐったがりだっけ?」
「そんな事なかったはずだ…ほら、自分でも触れるぞ。」

思わず二人で顔を見合わせてしまう。

…ニヤリ

「え…ミシェル…ちょっと待てその笑みは何だ!」

ゼントラーディー特有の尖った耳先から始まり、耳たぶから耳の内側の軟骨辺りまで、ツツツツ…っと。

「何で他人が触るとダメなんだろうな?なあ?」
「ちょ…や…ダメ…知るかバカ!……ッ!…!」

うーむ、軟骨のコリコリしてるとこに触れた辺りで反応が極端に。ここ、弱いのかな。
ともあれ本泣きになる前に止めとくか。後が怖いし、実は俺個人的にもちょっとヤバい。
目の端に涙を溜めて懇願するように上目遣いをするクラン……かなりドキッとした。…自重しなきゃ…
43Apple taste the NEXT-5 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 21:57:03 ID:fyrA9ih7

「ハア…ハア…ハア……ミーシェールー…(怒)」
「ごめんごめん。クランの反応があまりにも可愛かったからさ。つい…な。」

耳を直接触れないように、手のひら全体で頬やまぶたに触れ、更に髪をかき上げおでこまで撫でつつ囁いてみる…

「かわ……ずるいぞミシェル、こんな時にそんな……殴れなくなる…」
「いや、殴らないで欲しいんだが。」

うん、攻撃回避成功。『子供扱いするなーッ!』って、攻撃力が増す時もあるんだけどね。

「でさ、クラン。…クランがしたみたいに…味見しちゃっていいのか?」

チュッ…
耳元で囁きながら、耳たぶに軽く触れる程のキスをしてみる。

「ぁッ!…………訊くな…バカ…」
「ん、了解した…」

おでこから頬…そのまま顎と継続的に右手で撫でつつ、できる限り自然に顔を上向きにさせる…。
顔の角度をある程度調節したら、右手はゆっくりと大きく上へ…緊張させ過ぎない様に撫で返し目を閉じさせる。
その間に左手で邪魔になりそうな眼鏡を外し、自分のパジャマのポケットへしまって…

「ミシェル…慣れてる…」
「それ程でもないと思うんだが、まあ人並みには。」

ん…やっぱクラン慣れてるわけじゃないのかな…
アクションのかかってるこの状況で、焦って考えても仕方ないけど。

まずはツンツンと唇を触れるように…そして吸いながら全体が重なるように…次に唇だけでこねるように…
クランの唇はいい感じに力抜けてるな…なら行けるかな。
ちょっとお邪魔しますよー…

「んう!」

44Apple taste the NEXT-6 【クランパート】:2008/07/29(火) 21:59:52 ID:fyrA9ih7

『舌!?舌なんか舐め合うのか!?』
『そうよぉ。あんたそんなの当たり前のキスよぉ?あ、ミーナ、ちょっと指一本前に出して。
 い〜い?あの指とあたしのこの指が舌だとするでしょ?オーソドックスだとこういう具合にねぇ…』
『…ヤック…!』

我がピクシー小隊とブリッジ要員が、以前食堂で会した際の会話。
"女三人寄れば姦しい"という言葉が地球人類には古くからあるそうなのだが、
この6ないし7人が一同に会すると、恋愛話やそれに関連する技術の話に花が咲く事が多い。
ボビー大尉は肉体的・形質的には男だが、外見に囚われず本質を重視する我等メルトランとしては、
彼は女として扱っても問題ないと判断する。身体が男性体だから便宜上"彼"と呼称はするが。
そんな彼が丁寧に教えてくれた話…

…思い出した。大尉が言ってたのって、これだったんだ…
ヤック・デカルチャー。ミシェルの舌がわたしの唇を割って、内側へ入ってくるじゃないか。
話を聞いた時には『少々不潔ではないだろうか…』と想像したものだが…
…なぜだろう…嫌じゃない…
ううん…それどころかミシェルのだと思うだけで、不思議と心が温かくなる。気持ちいい。
それに唇だけよりこの方が嬉しいかも…じっとしてるだけでりんごの味が美味しいし…。

ところでミシェルのこの動き…攻め込んでいる舌がアタッカーなら、唇は言わば支援役…?スナイパー?
こちらも同時にわたしを刺激してくるのだ…ミシェルの唇…熱くてやさしい唇が…
支援は包囲するように動き、ソフトに柔らかく…アタッカーは前線で激しく動き回りながらアクションをしかけ、
敵をあらためながら攻撃していく…
言わばこちらは完全に包囲され、内部まで奇襲をかけられた状態だ。
…このまま迎え撃っても問題は無いはず…というより大尉の示していた例示では迎え撃つべきなのだが、
そのままの動きで返していいか分からない。
それにいざとなるとその…恥ずかしい…。身体が子供のせいなのかな…
どっちにしろミシェルの動きを見てるの嫌じゃないし、このままでもいいかなあ…

あ…ミシェルが…わたしの中から退いていく…撤退してしまうのか?
うそ…やだ…もっと…
もっとミシェルの戦い方を教えて…

45Apple taste the NEXT-7 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 22:02:27 ID:fyrA9ih7

…さっきから全くクランの反応が無い。
うっすら目も開けているみたいだが、何かを見ているわけではないようだ。ぼーっとしたまま動かない。
何か変な事でもしてしまって、脳がオ−バーフローでも起しているのかもしれない。
このままでは余りにも一方的だ。何の反応も無いのでは味気ないというか、
以降どう対応していいものやら分からないというか。不評の可能性だってあるんだし。

スッ…

額と鼻の頭を重ねるように顔を合わせ、唇だけをゆっくり離し様子をみようとする。

「…そ…やだ…もっと…」

小さな手で俺の肩にしがみつき、何ごとか呟くクラン。…今の…もしかして哀願なのか…?
俺が言葉を反芻して考えているうちに、顔の位置はそのままで、今度はクランが手を俺の耳元…
更にそこから首の後ろへ…ゆっくり撫でるように移動させ始めた。

「もっと…みしぇ…の…いかた…おしえて…」

え…今度は何て…う…
サクランボのように色づいたクランの小さな唇が、俺の唇に被さり柔らかな刺激をかけ始める…
数度リズムを刻んだ後、そのままお互いの鼻を相手の耳の後ろに押し付けるような、絞るような動き…深い重なり…
おずおずと差し出された舌が、中からゆっくり俺を求め始める。
ちょっと待て…これって最初の辺りともさっきまでともまるで違う。このためらいの無い流麗な自然な流れ…
や…やはりこれは経験の豊富さか?そうなのか?まさかクランが本当に?
いかんまた混乱する…

「クラン……上手…なんだ…な…」
「そんなこと…ん…ない…ぞ…」
「でも…凄い…一杯経験してる…みたいに…誰と…」

「…!!」

46Apple taste the NEXT-8 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 22:05:52 ID:fyrA9ih7
急にクランがびっくりした顔をして離れた。目の端に小さく光る涙…

「ちが…わたしは……」

呟きながら下を向きうつむいてしまう。
シクった…今日の俺は混乱し過ぎとはいえ、思考を素直に口に出しすぎだ…
普段ならこんな、一言多い失態なんて演じないのに…

「ヤット・デ・タルケ…エセケス?…ミシェル…」

何か自問自答するかのように呟いた…ゼントラーディ語だ…早過ぎて単語を掴み取りきれない…
その前の言葉と繋げて判断して「違う」と…言ってる事は分かるのだが。
それにしてはテクがあるというか…むしろショックはこっちというか…
…畜生…突然の事すぎで俺も頭の中がぐちゃぐちゃで、上手く謝れもしない。

「…男なんて…」

クランは顔を上げ、俺を真正面から見据えながら困った様に笑って言う。

「『男なんて心底勝手な生き物なのよ。』フフ…ボビー大尉が言っていたが…本当なのだな。
 自分が慣れているのに、相手は慣れてない方が良いか?」
「いや…そ…違う…そういうつもりでなんか…」

それについては本当に誤解を解きたい。俺はそんな瑣末な事を気にした事は今まで一切ないんだ。
…なぜか…何故だか今だけ変に気になってるだけで……何故なんだ…

伝えたい事と自分の疑問で自身ゴチャゴチャになりながらクランを見つめ…思わずハッとした。
いつもの見開き気味の真ん丸い目ではなくなっている…
…困ったような顔のまま、大人びた落ち着いた微笑み…
…あれ…?なんだ…?
47Apple taste the NEXT-9 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 22:08:06 ID:fyrA9ih7

「まあいい…。ミシェル…いや、ミハエル・ブラン…」

…これは…

「貴様もいっぱしのエーススナイパーを名乗るのならば…」

…一体…これは…

「目の前のターゲットが、どういう戦い方をしているものか…」

…確かにそこにいるのは、マイクローン化した子供のクランのはずだ…
そのはずなのに…俺に話しかけながらゆっくりと迫ってくる彼女は…

「しっかり見極めて判断してから撃つがいい。」

…大人のクランが…魅力的な表情を浮かべた姿で…ブレて重なる…

クランが妖艶と言ってもいい笑みを浮かべながら、俺の顔…顎から頬を撫で、唇を重ねてきた。
先程と同じ、感触を確かめるかのような触れ合い…数度の唇の逢瀬の後、絞るような動き…深い重なり…

戦い方を見極める…?一体何を…

ゆっくりと…それでいて一心不乱に唇と舌を合わせながら、クランの右手が俺の耳に触れる…
耳の外側を撫で、耳たぶから内側の軟骨までツツツと動く…俺の背筋がゾクリと騒ぐ…
くすぐったさが嵩じて苦しい程の快感…その途端、ある風景が俺の脳内でフラッシュバックを起した…

…耳で極端に感じていた官能的なクランの姿…

…!!
……まさか…そうだ!…クランのこれって…!

48Apple taste the NEXT-10 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 22:13:26 ID:fyrA9ih7
唇の当て方、引き方、タイミングにリズム、指の場所、触れ方、etcetc…この彼女の動きは…
これ全部俺だ!俺じゃないか!
最初の唇だけの戯れが俺の経験外だったから、その後までずっと混乱して認識できなかったんだ…
一番最初の段階ではクランもわけが分からずに、唇の感触を反芻していたんだろう。
それと、俺が攻めていた時に彼女が動かなかったのも、今冷静に考えると理に適ってる。
仮にこれが戦闘行動だったなら、相手の動きを読むことができても、全く相手と同じパターンとタイミングで
反撃なんてしやしない。それじゃ戦術も何もあったもんじゃない。
むしろ奇襲を受けたら即その場を放棄し、相手の動きを分析してから転進、隙を突き一気に反撃するだろう。
クランは俺の与えたパターンしか行動の指標が無いから、その時は動かなかった…いや、動けなかった…
…ああ…さっきの言葉…『ヤット・デ・タルケ…エセケス?(それは…違う…分かってくれないの?)』か…
クランはクランなりに、知ってる動き…俺の動きだけで精一杯アピールしてくれてたのに…
勇気を出してくれた可愛い女の子に、一言二言とはいえ酷い仕打ちちまったかな…どうにも。
修行が足りないという事か…情けないな俺。マジに…

ギュッ…

「…………み…しぇる?」
「さっきは変な事言った。ごめん。すまん。赦してくれ。何回でも謝る。」
「別にいいぞ。最初からわたしの好きで、こんな事してるんだ。
 …それにわたしは昔からミシェルのもう一人のお姉ちゃんだからな。
 ミシェルのやきもちくらいは、大きな心でゆるしてあげなきゃな…」
「や…やき…いや俺はそんな…」
「ん?違うのか?…そうとしか思えなかったぞ…?」

まるで確信を持ったような嬉しそうな笑顔。
…そうとは思いたくないんだが…冷静に思い返すと俺の行為は…この状況は確かにそうとしか…
ていうかその小さな手で「いいこいいこ」とばかりに撫でないでくれ…顔から火が出そうだ…
ああああ、もう、今日のところは深く考えるのは止めてスルーしとく!

「いやいや、しかしアレだ。色々な経験から判断して、今のクランじゃ姉貴分というよりは、
 妹分になっちゃうんじゃないか?キスだってまだまだ素直過ぎだしね。
 返し方も分かってないんじゃ『新兵はシミュレーターからやり直せ』という感じだろ。」
「なにおう。トップエースたるこのクラン・クラン。ちょっと実戦を積めば、その程度どうという事はないのだ。」

ぷっ…

「あー!笑ったなあ!ちょっとくらい自分が経験豊富だからと!そんなだから貴様は…
 油断してやきもちごときで状況認識が甘く……ん…耳は卑怯だぞ…」
「では僭越ながら私めが、ここでじっくりと色々お教えしますよ。…ね?…我が大尉殿……」
「…誰がお前のだバカ者め…」

俺たちは微笑み合いながら再度唇を重ね始める。今度はもう、どっちかが一方的な主導というわけじゃない。
二人で一つ。どちらも対等だ。…まだこちら側の方が、相手のいなし方に一日の長があるけどね。
そういえばクランの表情もすっかり元に戻っていて、さっきみたいに大人なクランの表情ではなくなっていた。
こうしていてもブレて見える事も無い。
しかし今思い返すと、あのまま重なって見え続けてたらヤバかったんだよな、俺の理性。
だってさっきのアレの時…混乱しながらも、いつもと違うあまりの大人っぽさに…
…俺のいけない部分…猛っちゃってたんだわ…
49Apple taste the NEXT-11 【ミシェルパート】:2008/07/29(火) 22:16:42 ID:fyrA9ih7

「んんッ…ごほんッ!親切な妖精さんより、お呼び出しを申し上げます。
 ミハエル・ブラン様。ミハエル・ブラン様。検温時間にも点滴が切れる時間にも部屋にいないと騒がれてます。
 誤魔化してはおきましたが、夕食配膳時間にもいなければ、医師・看護士の方々により大捜索を開始されるかと…
 お早目にお部屋までお戻り下さいー」

「「 !! 」」

どこからか聞こえてきた声に、思わず俺とクラン二人して飛びのくように離れる。
見回すと屋上の出入り口から女の手がひらひらと出てやがった。

「と、いうわけでぇ、お楽しみの所アレだけど、お早くねッ?」

銀河の妖精め。ひょこっとドアの後ろから満面の笑顔を覗かせて言い放つなよ。

「し…シェリル・ノーム!い…いつから…わたしたちを…!」
「…銀河全域に名の知られたアイドルが、覗き見なんて悪趣味じゃないか?」
「あぁら二人ともご丁寧な挨拶ですこと。このシェリルが友人のために、親切心で呼びに来てあげたのに。
 こんなサービス、滅多に無いんだからね?」
「わ…わたしは…先に戻って…洗濯物をしなおさねば…」

クランは恥ずかしそうに、先に走っていってしまった。

「あらやだちっちゃい大尉さん真っ赤。かーわいい〜」
「なあシェリル。ちょっと聞いていいか?いつからそこにいたんだ。」
「聞かない方が精神衛生上よくてよ?あ、さっきの情報料ロハでいいから。ごちそうさま。」
「まさか冗談じゃなく本当に見てたのか!」
「聞こえちゃっただけよ。しかも一応全部じゃないし。
 んー中々熱いとこに立ち会えたおかげで、次はかなりいい恋の詩ができそうだわ。」
「一応って何だ!?どこから!どの辺から聞いてた!」
「あ、でも私向きの詩じゃなくて、むしろ初々しいランカちゃん向きかしら…。
 まあ詩にできなくても、アルトに教えたら喜んでくれそうよね。滅多に無いミシェル君の負け戦話…」
「ニヤニヤしながら人の話スルーすんなよ!ちょ…!ちょっとシェリルさん!?…………勘弁してくれよ全く…」


<終>
50名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:23:45 ID:fyrA9ih7
>>39-49
以上、本命には超不器用なミシェル君の受難の巻(笑)、これにて終了でございます。
読んでいただけた方々、またしても長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
強引なオチに使ってごめん、シェリル…

そういえば最初に述べねばならなかった事を忘れておりました。すみません。
後先になりますが、大尉に申告していただきましょう…

 クラン「ここではえっちな事はしてないんだぞ!ちゅーばっかりだ!」
51名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:33:17 ID:GkNxZ9kt
>>50
うをををを!
続きが読みたかったと思ってたからすげー嬉しい
何度も読み返して幸せになりますた
最後のシェリルのツッコミも効いてますね。
ごちでした。
52名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 06:31:42 ID:GzxLxkC8
>>50
ちゅうだけでクランクランにされました。
おとなっぽい小クランに勃っちゃうミハエルカワイスw
53名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 08:08:06 ID:BuXUf/hp
>>50
お待ちしてました〜(^o^)/
テンパるミシェルは最高!
…どうせなら、「(大)のような(小)」だけで無く(小)の方にもヤられてしまえ!ミシェル!…え?淫行罪?ww
54名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 10:40:06 ID:PVZ7JeB2
ミハクラ祭り万歳っ!!!!俺、嬉し涙目www
いやまだまだ満足してねぇからな!!!!
まだまだこいや、ミハクラ!!!!
俺はうけて立つ!!!!
55名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 13:08:34 ID:oSpQpMuY
クランって…ウマくなりそう(爆)
健気で負けず嫌い、しかも強い…
積極的になったらミシェル、タジタジ。
ミシェル受…(笑)
56名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 15:30:32 ID:Gi2/kD4W
出撃する前に言っておくッ!
おれは今やつの性癖をほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『山積みのマクロスクロニクルとその下に隠されたエロ本を想像してやつのロッカーを開けたら
VFエロ同人が平積みにしてあった』
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
YF-19に騎乗位だとかバジュラがメサイアを触手攻めだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっとマニアックなものの片鱗を味わったぜ…
57なんにもない日(1/2):2008/07/30(水) 22:26:09 ID:3vzP/t1h
ミシェル×クランで投下。
基本設定 二人暮らし クランはちっさいです。 ミシェルがヘタレ。
この設定で駄目な方、完全スルーでお願いします。・・・あ、エロくは無いです。お目汚しすみません・・・

「ミシェル、ミシェル、電話が呼んでる」
「ーーー…眠い……放っておけばいい…どうせ“バイト”の方だ……」
「何言ってるんだ?!“強制着信”だぞ?…どのみち“仕事”の電話じゃないか!」
「……クランだってロクに寝てないだろう?放っておけ……」

「…お前が出ないんなら私が出るゾ…」
「――――!!!っちょっ…おま…待て!!!?」
…時すでに遅し。

「…もしもし、こちらミシェルの携帯だ…ああ、クランだ。オズマか?…
ああ、ミシェルなら居るぞ…今、代わる――…ミシェル!!」
ミシェル唖然…言われるが儘に電話を代わる。
「――…はい…お疲れ様です。…はい……何、笑ってるんスか?!用が無いなら切りますよ?!
…はい、はい…今日これからですか?…」
クランの方をチラっと見る。クランにジトーッと睨み返される。
「……はい。行きます。二時迄にアイランド3ですね?分かりました。…はい…はい。それじゃ。」
電話を切ってクランを振り返る。

「…お前なぁ!この状況でお前が俺の電話に出る…って事がどーゆー事か解ってるのか?!」
クラン、憮然として返答。
「“強制着信”に出ないお前が悪い。」
ミシェルあからさまに不機嫌。
「…バイトの話なんだからいーんだよ。別に。俺じゃなくても。……ったく。」
クラン無言でじっとりねめつける。ミシェル気圧される。少し弱気…。

「…う、今日はお前と一日一緒に居るつもりだったんだ。…二人で休みなんて滅多に無いんだし…それを…」
「でも、仕事は大事だ。」
「…お前さっきから仕事、仕事…って、俺と仕事とどっちが大事なんだ?!」
「―仕事。」即答。
「…クラン!!」涙目。

クランの両手がミシェルの顔を捉えて、そのまま頬にキスひとつ。
「…ウソだ。仕事もお前もどちらも大事だ。」
ミシェルまだ不機嫌。
「…同程度かよ…」

「…じゃあ、本当の事を言おう。お前が一番大事。大好きミシェル…」
両手で顔を包み込むようにして、唇にキス一つ。

…やっとミシェルのご機嫌が良くなる。
「でも、こうやって一緒に暮すには仕事も大切だ。」
「――ん。」

「アイランド3で何の仕事だ?」
「遊園地のアトラクションの手伝い。」
「…ふぅん…楽しそうだな。」
「―!お前も来るか?」もの凄く嬉しそう。
「そうだな…それも良いかも知れん。」こちらも楽しそう。

「…じゃあ俺の仕事が終わったら、遊んで帰るか?」
「ああ、そうだな。」ニッコリ。…ミシェルは更に嬉しそう。
「観覧車にのろーな!」
「うん。」………そのままイチャイチャ。


58なんにもない日(2/2):2008/07/30(水) 22:27:29 ID:3vzP/t1h
二人で今日の仕事場へ着くと、オズマがニヤニヤしながら声を掛けた。
「おーう、まだ日も高いのに同伴出勤かぁ?」
ミシェルがシレッと答える。
「…悔しかったら、自分も女連れて仕事に来れば良いじゃないですか。」
「んだと!?このガキ!?」
ミシェルに掴みかからんばかりのオズマに、クランが笑って声を掛けた。
「何か私で手伝える事は有るか?」
オズマが一気にミシェルからクランへと方向転換する。
「そりゃ助かる!人手は幾らでも欲しい処だ!…ただなぁ悪ィんだが、ギャラ方がちょっと…」
すまなそうにするオズマに笑いながら、「気にするな」と答えてクランはミシェルに向き直る。
「しっかり働けよ?」そう言うとオズマの目を気にすることも無く、ミシェルの頬に口付けた。
「…これだけ?」
「残りは後でな…」悪戯っぽく笑う。

オズマに仕事の内容を確認しながら、クランが行くのを見送っていると後ろから聞き知った声が掛かった。
「…ああ!大尉、いらしていただけたんですねぇ…助かります!」
泣きそうな声でルカがこちらを見ていた。
「…もう!子供がうるさくて、大変で、うるさくて、大変で…」
「…あー…そう言えばアイツ子供の扱い上手いもんなー」
こちらは何処か目が明後日の方向を泳いでいる感じのアルトだ。
どんなめに遭わされるかが、大体想像出来る感じだったが、それよりもミシェルには引っ掛る単語が有った。
「…姫。お前今、ヒトの嫁つかまえて“アイツ”つったか?」
「……ミシェル。お前って実はばかだろう。」
「お前程あほと違うわ!」
「もー!!二人とも!いー加減にして下さい!!仕事行きますよ!仕事!!」


…そんな、何事も無いありふれた一日。

<了>
59名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 01:54:34 ID:KXqR91rp
sageは半角。そこだけが惜しい
60名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 07:58:11 ID:hu/dyhDF
ミシェル先輩は、
小さいクラン大尉に対して、
ロクに寝かさないような事を、
やっていたのですか(棒読み)
61名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 18:45:48 ID:Ug/IFNoO
大変な変態だな

とりあえず、俺と代われ!
62名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 06:00:48 ID:mrROF53p
ミシェ×クラで無責任に投下〜♪
エロありですが、エロくないです。(ダメだぁ)
祭りに便乗。
クオリティ低いのですいません。
携帯からなので見づらいかと思います。
63L-1:2008/08/01(金) 06:01:40 ID:mrROF53p
「ミシェルー偵察帰りか?」
SMSの廊下でクランが声をかけてきた。
「あぁ…」
「あの…ご飯食べたー?」
クランがためらいがちに聞いてきた。何を言いたいのか、ミシェルは暗にわかっていた。
「いや、まだ…ふふ…一緒に食べるか?」
「食べる!…何がオカシイ?!」
「いや…先手取られたなぁと。」
その言葉を聞いたクランはきょとんとした顔をした。
「え…うん。うん。」
クランが自分から夜のお誘いをしてくるなんて、最近になってからだ。
「ハイハイ。」
「い、嫌?」
「全然。同じ事を考えてたの。」
クランからの誘いを断る気なんてさらさらなかった。
64L-2:2008/08/01(金) 06:02:53 ID:mrROF53p

ゼントラーディサイズになった二人はバスローブ姿でベットの上にいた。
ミシェルはクランのほっぺたをつついた。
シャワーを浴びたばかりの頬はまだしっとりとしていた。
クランを抱き締めて首筋にキスをする。
くすぐったそうに笑った。
ミシェルはクランの唇を吸いながらバスローブをの紐を解いた。
バスローブの襟元がはだけて形のいい胸が現れた。
胸に触れるとぴくっと体が反応してまたくすぐったそうに笑う。
「くすぐったいのか?」
「ふふっ。うん。」
クランの笑顔をみているとミシェルは嬉しくなった。
クランは既に興奮しているようだった。
ミシェルは手のひらで、張りのある乳房と堅くなった乳首を感じていた

クランをベットに寝かせて、胸に顔をうずめるとクランが頭をなでてくる。
俺は子供かよ、なんて思いながら乳首に吸い付いた。
空いた手でもう一方の乳房を揉みながら口に含んだ乳首を口や舌で弄んでいると、クランの息が深くなって来た。

65L-4:2008/08/01(金) 06:09:50 ID:mrROF53p
「気持ちいい?」
と聞くと
「うん。」とまたはにかんだように笑った。
男を誘う扇情的な体つきは大人の女そのものだが、その笑顔はあどけない少女を思わせた。

マイクローンの時より子供っぽい表情するなぁ、素直な時はこんな笑顔もできるんじゃないか、と思ったが口にはしなかった。

クランが片膝をあげた。
感じてるなと確信してミシェルは手をクランの茂みにやった。胸への愛撫だけでソコはしっとりと濡れていた。
ソコに触られてもクランは抵抗しなかった。
指でスリットをなぞっているとクランの中から愛液があふれてくる。
「口でする?」と聞いてみた。クランは首を横にふった。
…なか。
とポツリとつぶやいた。その言葉を聞いてミシェルのモノもたってきた。二人とも疼いていた。
ミシェルはちょっとからかいたくなった。
「聞こえませーん」といって、スリットへの愛撫をやめた。
ちょっと焦らしてやろうと思った。クランはすねた様な顔をしてミシェルをにらんだ。
「欲しい?」と聞いたらクランはうなずいた。ミシェルはまた愛撫を再開したが指を中に入れようとしなかった。
66L-5:2008/08/01(金) 06:14:53 ID:mrROF53p
クランは焦らされているとわかってムッとした顔をした。でもすぐに真っ直ぐな目線をミシェルに向けた。
怒らせたかな?とミシェルが思った瞬間、クランがミシェルを引き寄せた。不意を突かれてミシェルの顔はベットのクッションに真っ正面からつっこんだ。クランはミシェルを仰向かせてミシェルの上に覆いかぶさった。
一瞬の事でミシェルは呆気にとられた。
クランは手をついてミシェルを覗き込んだ。
蒸気したクランの唇は紅く、腕の間から見える胸が揺れる。
「ミシェルの意地悪」
その声はおちついた大人の女の声だった。
クランはミシェルのモノを掴んで愛液で濡れた割れ目へと導いた。
奥手なクランがの突然大胆な行動をとったのに驚いた。
っ!クランがミシェルを包み込もうとしている。ミシェル自身は締め付けを感じながらクランの中へと収まった。
荒い息のなかミシェルは聞いた
「クラン、おま…痛くないのか?」
「ちょっと痛い…かなぁ」
クランは少し困った様な照れた様な顔をした。
また子供っぽい表情にもどっていた。
ミシェルはクランの突然の行動に驚いたが
クラン自身も自分のとった行動に戸惑っているようだった。
67L-6:2008/08/01(金) 06:17:32 ID:mrROF53p
「ばぁか」
「ミシェルがいじめるからいけないんだ!」
「クランがしてくれるの?」
「……ミシェルがして」
ミシェルの胸の上でクランがつぶやいた。
そう言ってミシェルの胸に顔を埋めて表情を隠してしまった。
「お〜い……」
黙っていてもクランの下半身は熱くミシェルを締め付けてくる。クランが痛がってもミシェルは我慢出来そうになかった。
かなわないなぁ、クランには…
繋がったままミシェルはクランの胸などに愛撫をしようとしたが、クランがイヤイヤとした。
中、ね…
「ちょっと痛いよ?」
「平気…」
ミシェルはクランを下にしてゆっくり腰を動かした。
すぐに濡れて来た。
クランが痛がる様子はないので、ミシェルはイケるなと思って動きを早めた。
求めていた快楽を与えられてクランは目を閉じて笑った。ミシェルが今まで見たことのない大人びて妖しい笑みだった。
引き締まったクランの体が汗に濡れる。ハリのあるバストが揺れる。
突き上げる度クランは喘ぎ声をあげた。
ハスキーな声。時折ミシェルの名を呼んでくる。
ミシェルはその声に応えながら
クランの脚を広げて二人はより深く繋がった
奥へ奥へ。
クランの奥が力強くミシェル自身を締め付けてくる。
高く高く。もっと高く。
高ぶる意識の中ミシェルはクランの紅い唇が動くのを見た。
…何?…なんて言って…
「…っ!」
その瞬間ミシェルは果てた。
68L-7:2008/08/01(金) 06:19:31 ID:mrROF53p
眠りから醒めた時ミシェルはクランの腕の中にいた。
「あ、起きた」
クランはそう言ってミシェルのほっぺたをつついた。
小さい頃よく一緒にお昼寝したなぁとミシェルはボンヤリ思った。
あの頃、こんな関係になるなんて思ってなかったなぁ…
こんな関係があるって知らなかったなぁ…クランがこんな…
目が覚めて来てミシェルは思い出した。
「クラン」
「なんだ?」
「その…お前、最後らへん何か言ってた?」
「最後?」
「イク時…何か。オレの名前じゃなくて…」
「えー?覚えてない。」ケロっとした顔でクランは答えた。
「ホントに?」
「気持ち良くて…覚えてない。ありがと。」
「どうも…クランってさぁ…」
「何だ?」
「女だったんだなぁ…」
ミシェルはクランのみせた大胆な行動や大人びた表情を思い出した。
あの紅い唇も。
「はぁ?私は女だぞ?お前知ってるだろ?」
「今度はクランが気持ち良くしてよ。」
「…?うん?」
ミシェルはボンヤリとして思わず願望を口にしてしまった。
ミシェルはある種の期待をこめてクランの唇を指でなぞった。
69名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 06:27:03 ID:mrROF53p
間違えて数字の振り分けL-3抜けてる。
文章抜けず繋がってるはずです。
70名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 08:45:25 ID:cgpWaeo4
く(´∀`) エロス分の投下乙であります!

このミシェクラ祭り、さりげに来週月曜まで続きそうね(笑)
71名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 17:35:23 ID:zNRS9dEo
>>69
素直な感想………
うッわ(クラン)ひでェww……
でも、ま、(クランだから)いっか!かわいいしww
……ヲイっ!!(-_-#)
72名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 10:08:07 ID:y9lgnSFj
ミハクラおいしくいただきました。
神GJ!
他カプも待ってまつ〜
73名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 14:43:07 ID:Ou0NQEdF
”All taht VF”のエアショーって、
メサイアとシュトルムフォーゲルUとエクスカリバー、
ケーニッヒの4つが出てるでOK?
74名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 14:43:31 ID:Ou0NQEdF
誤爆したスマン
75名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 14:49:37 ID:1IovVLvN
初めて投下します。カップリングは男×ナナセです。
76超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:51:19 ID:1IovVLvN
「それじゃあ、また明日ね。ナナセちゃん!」
「お疲れ様でした。ランカさん」
 とあるT字路。娘々のバイトが終わったランカ・リーと松浦ナナセはここで別かれた。夜も更けてき
ており、女の子が一人で歩くには心もとない時間帯である。
 ランカの後姿が無くなったのを確認すると、ナナセはきつくなった上着のボタンをふたつ外し、胸の
谷間を露にする。そして、持っていた通学用カバンから皮製の首輪を取り出し、一瞬躊躇ったが、首に
はめた。
「・・・これでよし」
 ナナセは走り出した。一歩一歩駆けると同時に、100センチは裕にある胸が上下に揺れる。
 その光景を見た男達は、思わずナナセの胸を凝視した。
 うわっ、でけぇ・・・。
 何センチあるんだよ・・・。
 揉んでみてぇ・・・。
 いやらしい言葉を時折耳にしながら、ナナセは走り続ける。そして、安アパートの一室の前で足を止
めた。息を落ち着かせると、ナナセはインターホンを押した。
 返事は無かった。が、その代わりに玄関のドアが開く。そこに立っていたのは、汗だくの肥満体の男
だった。
「おそいよ〜。ナナセちゃ〜ん。でも、首輪と谷間が良く似合ってるから許してあげる〜」
「も、申し訳ありません・・・」
 顔を赤くしながらナナセは詫びた。そして続ける。
「ご、ご主人様・・・」
77超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:52:05 ID:1IovVLvN
男の部屋には悪臭が充満していた。
 部屋自体はゴミや洗濯物が溜まっている訳ではなく、むしろ清潔である。ガラスケースには歴代のバ
ルキリーのディスプレイモデルが採用順に丁寧に並べてあり、さらにそれを上回る数の美少女アニメフ
ィギュアが飾ってある。この事から、男は意外と几帳面であることがわかる。
 匂いの答えは単純な物だった。肥満体と汗からくる男の体臭である。その部屋の中心で男はナナセを
膝に乗せ、座っていた。 
「ふ〜。今日のご飯は何かな〜?」
 嫌らしくナナセの体を手で弄りながら、男は耳元で呟く。その息にナナセは体を震わせた。
「き、今日はマグロ饅です・・・。ご主人様・・・」
 目を硬く閉じながらナナセは答える。男はナナセの顔を自分の正面に向かせた。
「じゃあ、食べさせてくれるかな〜」
「分かりました・・・。では、少しお待ち下さい・・・」
 ナナセは自ら男に口付けをし、男から離れる。そして、今日のバイトで貰った余りのマグロ饅を皿に
乗せ、電子レンジに入れる。
(今日こそは断ろう・・・)
 オレンジ色に光る電子レンジを見つめながら、ナナセは決意した。しかし、一瞬でその決意は揺らぐ。
(でも・・・。アレが無いと、私の体は・・・)
 ピー!ピー!
 ナナセの思考を遮るように、電子レンジからアラームが鳴る。
「ナナセちゃ〜ん?早くもって来てよ〜?」
「は、はい!」
 慌てて皿にマグロ饅を盛り付け、テーブルに置き、男の隣に座る。
「ど、どうぞ・・・」
「ナナセちゃ〜ん。僕に食べさせてよ〜」
「え!?」
「ほら〜。昨日やったみたいに〜」
 ナナセは目を背けようとした。が、それは無駄なことだと自分でも解っていた。
「し、失礼します・・・。ご主人様・・・」
 ナナセは立ち上がり、再び男の膝の上に腰掛ける。そして、マグロ饅を一口サイズにちぎり、口にく
わえた。
「そうそう。後は解るよね〜?」
「・・・」
 ナナセはうなずき、男に口付けをし、マグロ饅を口移しした。
 男はナナセの唇の甘さと、マグロ饅の味を堪能すると、男はナナセを離した。
「んぅ〜。やっぱりナナセちゃんのマグロ饅はおいしい〜」
「あ・・・。ありがとうございます・・・」
「それじゃ、ナナセちゃん。今日のマグロ饅は全部口移しで食べさせてくれる〜?時間を掛けてね〜」
「・・・はい。解りました・・・」
 涙が出てきそうだったが、ナナセは耐えた。そして、男の食事は1時間で終わった。
78超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:52:47 ID:1IovVLvN
「あ〜。おいしかったぁ〜」
 食後、男は満足そうにナナセの胸を服越しに揉んでいた。
 ナナセの性感帯は胸全体である。乳首はもちろんのこと、乳房も敏感に反応する。その感度は非常に
高く、自分が着ている服に擦れただけで快感が走る程だ。そんな胸を揉まれたらどうなるか。ナナセは
知っていた。
「これはご褒美だよ〜?気持ちいい〜?」
「ん・・・。はぁ・・・。気持ちいいです・・・」
 目を硬く閉じ、ナナセは抵抗すること無く、男の愛撫を許していた。
 ゆっくり揉んでいたと思ったら、急に激しく揉んでくる。乳房だけでなく、時折フェイントの如く乳
首をこね回す。男は、ナナセの性感帯である胸を熟知していた。
「ん〜。ナナセちゃんのおっぱいは、いつ揉んでも飽きないな〜。あ、そうだナナセちゃん」
ピタリ、と男は手を止めた。
「はぁ、はぁ・・・。なんでしょうか・・・?」
「こんなにおっきいおっぱいを無駄にしちゃいけないよね〜」
「・・・はい」
 時折コンプレックスに感じることのある胸を、男は容赦なく指摘する。
「じゃあ、僕のおちんちんをそのおっぱいで気持ちよくしてくれるかな〜?得意技でしょ?パイズリ?」
「・・・解りました。ご、ご主人様・・・」
 男は立ち上がり、部屋の一角にあるパイプベッドの上で仰向けで寝転がる。
 ナナセは男のズボンとパンツを下ろした。男の股間には勃起し、強烈に自己主張しているペニスがあ
った。
「ほら〜。ナナセちゃんがおっきなおっぱいを見せ付けるから〜。こんなに勃起しちゃったんだよぉ〜
?」
「す、すみません。ご主人様・・・」
「じゃあ、パイズリしてくれる〜?僕のおちんちんも挟んで欲しいって言ってるよ〜?」
「わ、解りました・・・」
 ナナセは制服の上着のボタンを外し、脱ぎ捨てる。そして、黒いブラジャーのホックを外した。
 ナナセの胸はただ大きいだけではない。白い乳房と薄っすらとピンクに染まった乳輪と乳首のバラン
スが芸術的なのだ。これほどの胸は、AV女優を幾ら探しても出てこないだろう。
「あ、あの・・・。腰を・・・」
「おおっと。ごめんごめん」
 男は腰を浮かせた。浮いたことにより出来たスペースに、ナナセは膝を入れ、ペニスを胸で挟み込ん
だ。
「はう・・・。ど、どうですか・・・?」
「う〜ん。柔らかくて気持ちいい〜」
 男は満足げに唸った。
「でも。挟むだけじゃあ、パイズリって言わないよ〜?」
 ニヤニヤと男は笑う。ナナセはその視線に耐えながら、男から教え込まれた台詞を言った。
「ナナセの淫乱なおっぱいで、パイズリ奉仕いたします・・・。ご主人様・・・」
79超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:53:22 ID:1IovVLvN
(何時見ても大きい・・・)
 胸に挟み込まれたペニスを見つめながら、ナナセは思った。
 ナナセは、普段の学校では潔癖な少女を演じているが、性への関心が無いわけではなかった。むしろ
その関心は人一倍であり、アダルトショップでペニス型のバイブを購入し、毎日オナニーに耽っていた
程だ。
 だが、一つの転機が訪れる。男に部屋に連れ込まれ、レイプされたのである。
 初めこそナナセは男に抵抗したが、肉棒を秘部に入れられた瞬間、全ての理性が飛んだ。
 気持ちいい。
 こんなに気持ちいいの初めて。
 もっと突いて!
 もっと淫らにして!
 私の膣内で射精して!
 男との交わりは夜明けまで続いた。
「私、警察に言いますから!」
 散々レイプされた後、ナナセは強く言った。だが、男にあせりは無い。むしろ余裕があった。
「あれぇ?いいのかなぁ〜?」
 男は事の一部始終を録画したディスクを再生した。再生された映像の中でのナナセは、性を貪る一匹
の牝だった。
「こんな顔でレイプされました〜って言っても、説得力無しだよね〜。もちろん、君が抵抗してるシー
ンは削除済み〜」
「そ、そんな・・・」
「さっき君のカバン見たけど、バイブ入ってね〜。僕、触ってないから君の指紋しか付いてないよぉ〜
?」
 ガクン、と体の力が抜け、その場で座り込む。ナナセの反応を見ながら、男は言い続けた。
「そうだ。これ、フロンティアの人々に見てもらおうか〜。ネットに流せばあっという間だよね〜」
「イヤ!それだけはやめてください!」
「じゃあ、交換条件。僕の言う事何でも聞くぅ〜?」
「・・・わかりました。だから!」
 ナナセが男に屈服した瞬間だった。
80超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:53:49 ID:1IovVLvN
「ん・・・。はぁ・・・。い、いかがですか・・・?」
 息を時々切らし、胸を上下に動かしながら、ナナセは訪ねた。
「気持ちいいよぉ〜。上手になったね〜」
「あ、ありがとうございます・・・」
「ほら、舌も使って!」
「は、はい!」
 ナナセの舌が男の亀頭を舐めまわす。皮を優しく剥ぎ、亀頭にこびり付いた恥垢を丁寧に舐め取って
いく。
「お、気が利くねぇ〜。僕のチンカスおいしい?」
「・・・はい・・・。おいしいです・・・」
「じゃあ、のども渇いたよね〜?」
「・・・はい」
「おねだりは?」
 ナナセの思考が回った。
 今日こそはイヤって言わないと。
 ここから出られない。
 ・・・でも。
 こんなに淫らになった私を他の人が見てくれる?
 ・・・誰もいない。
「お、お願いします・・・」
 ナナセの口が開いた。涙声だ。
「私、松浦ナナセはご主人様のザーメンが欲しくて欲しくてたまりません・・・。ご主人様、この淫ら
な牝にザーメンをお恵み下さい・・・!」
 胸が激しく動き出した。柔らかな感触。強い乳圧。巨乳だからこそ出来る甘美な行為。
「よぉし・・・。いい子だ・・・」
 はぁはぁと男は息を切らし出す。もう限界に近かった。
「もっと扱くんだ・・・!早く!」
「はい・・・!あ!あん!はあ!」
 ナナセは牝と化していた。男の命令に忠実に動く牝。乳首が嫌らしく隆起し、胸に伝わるペニスの硬
い感触と熱がナナセを絶頂へと向かわせていた。
 そして、その時を迎えた。
『イ・・・イク!』
 二人は同時に絶頂した。噴水の如く吹き出る大量のザーメンを、ナナセは無意識のうちに顔と胸で受
け止めていた。
81超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:54:25 ID:1IovVLvN
「ふぅ〜。気持ちよかったよ〜」
「あ、ありがとうございます・・・」
 男は、ザーメンで汚れたナナセの体をティッシュで吹いていた。ナナセの顔は火照っていた。
「でも・・・」
「え?」
 気付いたときには遅かった。男はナナセをさっきまで寝ていたパイプベッドに押し倒した。
 そして間髪いれずに、手錠でナナセの両手とベッドを繋ぐ。
「な、何するんですか!」
「ほら、これだ」
「!?」
 いきなり何を言い出すのだろう。男の言う通り、胸で満足させた。何がいけない?
「言うことを何でも聞く。君はそう宣言しておきながら、嫌々僕に仕えているじゃないか。ぐずってる
言葉がいい証拠さ」
「そ、それは!」
「それじゃあ駄目だよ。心から奉仕しないとね。そこで、君を調教することにした」
「ち、調教って・・・!」
 男はナナセの眼鏡を外した。
 ナナセの体の中に、冷たいモノが走った。
 恐怖。
 それ以外のモノではなかった。
「い・・・!嫌ぁ!」
「そう言うと思ってた。だけど、君はこれに夢中になるかも知れないよぉ〜?」
「そんなこと無いですっ!」
「やれやれ・・・」
 ナナセの強い言葉に男は呆れながら机の引き出しから、無線式のイヤホンと目隠しを取り出した。そ
れらをおもむろにナナセに付ける。
「な・・・何を・・・」
 ガタガタとナナセの体が震え出した。何も見えない。さっきまで見えていたモノが無くなる。これ程、
恐怖になるものを、ナナセは知らなかった。
「すぐわかるさ」
 男は机の上のパソコンを操作し、プログラムを二つ立ち上げた。
 そして、イヤホンから流れた声に、ナナセは動揺を隠せなかった。
『ナナちゃん』
 その声。いつも聞いている声。
 ランカ・リーそのものだった。
82超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:54:55 ID:1IovVLvN
「え?えええ・・・!?」
 ナナセはパニックに陥っていた。
 どうしてランカさんの声が!?
 どうして!?
「何でって反応だね〜」
 男は一旦、イヤホンを外した。
「これはねぇ〜。君のケータイに録音されていたランカちゃんって娘の声を使っているんだよ〜」
 男の息が、ナナセにかかる。
「履歴みたらランカちゃんとの電話が多かったからね〜。そこから性格と声と思考を取り入れて、ラン
カちゃんAI作ってみたんだぁ〜。どう?気に入った?」
「いやぁぁぁ!」
 ナナセは激しく首を振った。体も拒否反応を起こしたかのように暴れ出し、ガチャガチャと手錠の鎖
が鳴った。
「おっと」
 男はベッドに上がり、太ももでナナセの頭を固定する。そして、再びイヤホンナナセにをつけた。
『駄目だよ、ナナちゃん』
 ナナセの耳にランカの声が入った。
『ご主人様の言うことは、ちゃんと聞かないと!』
「違う・・・。ランカさんじゃない・・・」
『ランカだよ?ほら、いつも一緒にいるじゃない。今日だって、一緒にバイト・・・』
「違う!違う!違う!」
 ナナセは否定し続けた。
 これは作り物。
 嘘偽り。
 ランカさんじゃない!
 いつものランカさんじゃない!
『違わないよ』
 ランカの優しい声が聞こえた。
『私はランカ・リー。ナナちゃんの友達だよ!』
「ラ、ランカ・・・。さん・・・」
 ナナセの体から、力が全て抜けた。
83超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:55:29 ID:1IovVLvN
『じゃあ、ご主人様から調教、受けよっか!』
「・・・はい」
『足を開いて?』
 ナナセはランカの声に従い、足を開いた。愛用の黒のパンツが愛液で濡れていた。
『へ〜。ナナちゃんの下着、黒なんだ〜。エッチだね!』
 ランカの弾んだ声が響く。
「はい・・・。私はエッチです・・・」
『そうそう。素直が一番だよ?』
「はい・・・」
『ご主人様。ナナちゃんの下着、脱がせてあげてください!』
 男の手がナナセのパンツに伸び、掴む。そしてそのまま下ろした。ナナセのピンク色の秘部は、愛液
まみれだった。パンツに糸が引いていた。
『うわぁ〜。ナナちゃん、おまんこビショビショだよ?』
「そ、それは・・・」
『それは?』
「ご主人様のおちんちんを・・・。パイズリしたからです・・・」
『どうだった?』
「・・・逞しくて、熱くて・・・。立派でした・・・。胸が敏感な私はイっちゃいました・・・。」
『そうだったんだ〜。うらやましいな〜』
 クスクス、とランカは笑う。その笑い声は、ナナセを辱めるのに十分すぎるほどの仕打ちだった。
『足、閉じちゃ駄目だよ?ご主人様!』
 ランカが叫んだ。
『ナナちゃんのおまんこに、バイブぶち込んであげてください!』
「ええええ!?」
 ナナセが驚愕の声を上げた。
 ギシ・・・。
 パイプベッドがきしむ音がした。男がベッドに上がったのだ。時折聞こえる音は、ナナセに新たな恐
怖を起こしていた。男は無言のまま、ナナセの秘部にバイブを根元まで、躊躇無く一気に入れた。
「ひぃぃぃぃぃ!」
『ナナちゃん、気持ちいいの?』
「はあああああ!」
 ナナセの体は、進入したバイブに快感を与えられた。ナナセの反応に相手をすることなく硬く、太い
バイブは振動を始めた。
「あぅうううぅう!」
『気持ちよさそうだね、ナナちゃん!』
 ランカの嬉しそうな声が、ナナセに渡る。ナナセにはっきり聞こえていたが、返事を返せなかった。
それほどの快感に襲われていたのだ。
 気持ちいい!
 気持ちぃぃよぉ!
 もっとぉぉぉ!
 ぐちゃぐちゃにしてぇぇぇ!
「イ・・・。イくぅぅぅ!」
84超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:56:09 ID:1IovVLvN
 ナナセが叫んだ瞬間。
 バイブが停止した。
「!?ど、どうして・・・」
 あと少しでイクことが出来たのに。
『勝手にイっちゃ駄目だよ、ナナちゃん』
「な、何でですか・・・!?」
『これは調教だよ?すぐイっちゃったら、ナナちゃんの為にならないじゃない。』
「そんな・・・。私をイかせて下さい!」
『それは無理だよ』
 ランカが悲しそうに言った。
『今ナナちゃんがつけてるバイブね、ナナちゃんがイく瞬間に止まるようになってるの」
「そ、そんな・・・」
 ナナセが愕然とする。
 これが男がランカAIと共に立ち上げたプログラム、オーガズム探知装置である。普段は普通のバイ
ブとして機能する。実際、ナナセも男からこれで嬲られたのだ。だが、男の手で調教用に改良され、無
慈悲なモノへと変化したのである。これにより、装着した女性のオーガズムの一歩手前で止まるように
なっている。
 つまり、このバイブを付けている間、永遠に絶頂に達することが出来ないのだ。
『ナナちゃんは、これから朝までこのままだよ?』
 ランカの弾んだ声。しかし、ナナセには死刑判決と同然だった。
『じゃあ、バイブのスイッチ入れるね。大丈夫!』
 ランカの声が急に変わった。優しく囁いた。
『私は、ずっとナナちゃんを見てるよ。朝までずっと』
「よろしくね、ランカちゃん。じゃ、僕は寝るから〜」
『はい!』
 男が隣の部屋に入っていった。
「やめてぇぇぇぇぇ!」
 ナナセの悲痛な叫びは、プライベート防止用の防音壁によって誰にも届かなかった。バイブの音と、
ナナセのアエギ声が部屋に響いた。
85超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:56:44 ID:1IovVLvN
 そして、夜が明けた。
「はぁ・・・。はぁ・・・。あはぁぁぁぁ!」
 あれから7時間。ナナセは70回以上絶頂を迎える寸前にバイブを止められていた。
『ふふ。だんだん体がエッチになってきたね』
「もうイかせてぇぇえ!」
『どうします、ご主人様?』
 ランカが男に尋ねた。
「そうだね〜」
 30分前にナナセの声に起きた男は、わざとらしく考え込む。
「お願いしますぅぅぅ!イかせてくださぁいぃぃぃぃ!」
『こう言っていますけど?』
「よし・・・」
 男はパソコンを操作し、バイブを止めた。もちろん、ナナセがイく直前で。
 そして目隠しを外し、ナナセの眼鏡を掛けてやる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
 数時間ぶりに見る男の顔。ニヤニヤと笑っている。
「ナナセちゃ〜ん。気持ちよかったぁ〜?」
「は・・・ぁ・・・」
「よっと」
 男の手がナナセに突き刺さっていたバイブを一気に引き抜く。
「はぅぅぅぅ!」
『まだまだイく前だね。イきたい?』
「イかせてくださぁい!お願いしますぅぅぅ!」
 夜にはあった反抗の意思は無かった。ランカの夜通し続いた言葉攻めは、男の予想を上回っていた。
『じゃあ、二度と逆らったりしない?』
「もうしませぇん!絶対にしません!」
『ナナちゃんに必要な人は?』
「ご主人様ですぅ!目の前のご主人様ですぅぅぅ!」
『ご主人様専用の奴隷になる?』
「なりますぅ!ご主人様専用の奴隷になりますぅ!」
『やっぱりナナちゃんはいい子だね!』
 ナナセの心にあった壁が崩壊していく。ランカさんに褒められた。大好きなランカさんに!
『これからは一人でおねだり、出来る?』
「はい・・・!」
 男はナナセからイヤホンを外した。もうランカの声は聞こえない。これからは一人でご奉仕していく。
もう、決意は固まっていた。
「ご主人様・・・」
「ん〜?」
「私に、ご主人様の朝一番のザーメンをおまんこにください!ご主人様のおちんちんでイきたいです!」
 ナナセは笑顔で足を開いた。男はナナセの秘部に勃起した肉棒を挿入していた。
 ナナセには、もうこの男無しでは生きていけなくなっていた。
86超時空奴隷ナナセ:2008/08/03(日) 14:59:34 ID:1IovVLvN
以上です。奴隷ナナセはまたネタが決まったら書こうと思います。
では、また。
87名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 21:26:06 ID:cG0sUMdr
グッジョブ。
やはりナナセはヌップヌプにされているのが
似合うMな女だと再確認したし。

また濃い長編お待ちしてます。
88名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 23:39:38 ID:7DH24zED
アゲアゲ
89名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 23:55:56 ID:TZ81m9KI
カプはアルト×シェリル

夢で見た記念にそのまま書き上げて初投下します。
バレスレの内容がかなり影響しているので、嫌な方はスルーしてください。
90甘き棘を抜くは誰そ 1:2008/08/04(月) 23:57:13 ID:TZ81m9KI
辺りは夕闇に包まれていた。つい先ほどまで耳障りに感じていた人々の喧騒も
かき消されたように無くなり、欲していたはずの静けさが逆にシェリルの不安を
大きなものにしていく。
視線を巡らせても待ち人の姿を見つけることが出来ず、だるい身体を折りたたむように
俯いてふっとため息をついた。
「約束、したわけじゃないのにね……」
自分の居場所を言って、一方的に切った電話。疑問と苛立ちが入り混じった制止の声が
途切れた。彼はきっと怒っているだろう。
「こんな時にまで、なんで素直になれないんだろ?」
抱きしめて欲しい、なんて言うのは簡単なはずなのに、言葉にできない。
それでも受け止めてもらえなければ身も心もバラバラに砕けそうで、シェリルは
震える手で自分の身体を抱きしめた。

「私、もうダメかも……」
唐突にケータイから聞こえてきた、普段の彼女からは想像もつかないようなか細い声に
アルトは混乱した。
「はぁ? お前、何言ってるんだ?」
つまらない冗談は止せ、といつもの悪戯として片付けたかったのだが、流れる沈黙の中に
押し殺した感情が感じ取れて彼は急ぎ言葉を続ける。
「何かあったのか? 今どこにいる?」
しばらく間を置いてから、ポツリと答えるシェリルの声は震えていた。
泣いているのだろうか?
「とにかくそこで待ってろ、すぐ――」
耳にはツー、ツー、と通話が途切れたことを示す電子音が聞こえ、アルトは舌打ちする。
「クソッ! なんだってんだ、いったい!! 」
悪態をつきながら、しかし彼は素早く上着を引っつかむと足早に部屋を後にした。

ふと見上げると、そこには無数の星が煌いていた。さっきまでのプログラムされた空では
なく、本物の宇宙。シェリルは手を伸ばしてその一つを掴む真似をする。
「小さい頃も、よくやってたっけ」
孤児の自分に向けられる冷ややかな視線。けれどもうなだれまいと必死に上を向いて
いつか掴んでやるのだと宇宙に向けて手を広げていた。
そして、努力して努力して努力して、自分の力で一番輝く宝石を掴み取った。
人々は幸運と呼んだけど、実力で勝ち取ったのだと誇らしく思っていた。
そう信じていた。けれど……。
手の中にあったのは、他人が用意したイミテーションだった。
眩しいくらいに輝いていたそれは、もはや色を失い、地に落ちる。
「会いたい……」
消え入りそうなシェリルのつぶやきに被さるようにして、彼女の名を呼ぶ声が
聞こえた。
91甘き棘を抜くは誰そ 2:2008/08/04(月) 23:58:06 ID:TZ81m9KI
ようやく探し人の姿を見つけて、アルトは声を掛けようと前に進み出た。
が、その足が止まる。
空に手を伸ばす彼女は、泣いてなどいなかった。
しかし、このまま闇に紛れて消えてしまうのではと思えるほどに儚げで、
彼の心は少なからず波打った。それを静めようと一つ大きく息を吐く。
「シェリル!」
いつものように少し苛立ったぶっきらぼうな調子で名を呼ぶと、彼女はこちらを向いた。
「遅いわよ、アルト」
弱弱しい作り笑顔だったが、いつもの高飛車なその物言いにアルトはほっとした。
このままいつもの軽口を叩き合うものだと思っていた。
だから、彼女の口から出た次の言葉は、アルトをひどく動揺させた。
「私、もう歌うのやめる。……歌わないわ」
意味を理解できないでいるままに、シェリルは彼の胸に飛び込んでくる。
言葉を見つけられず、震える彼女を抱きとめてやるしかできなかった。
「もう、歌わないの」アルトの腕の中で、シェリルはか細い声で繰り返した。

歌わない、と告げた時の、彼の表情が棘となってシェリルの心に刺さる。
そう、私だって自分の言葉に驚いてる。私が歌わないなんて。
だからお互いの顔が見えないように、シェリルは彼の胸にしがみついた。
「お前……。『歌わずにはいられない』って、言ってたじゃないか」
そうね、私の身体からはいつだって歌があふれていた。
歌うことが全てだった。歌うことで私は、シェリル・ノームでいられた。
その私から歌を取り上げたら、そしたら私は――。
「私は、何なのかしら?」
グレイスの“あなたはもう用済みなの、元銀河の妖精さん”という言葉が
耳の奥でこだまする。
頬を伝う涙に押されて、様々な感情が堰を切ったように流れ出しシェリルは叫んだ。
「私は、何なの!!」
不意に背中に回された腕の力が強まって、シェリルは顔をあげる。
そこには優しくまっすぐな瞳で自分を見つめるアルトの顔があった。
「お前は、お前だろ? シェリル」

何があったのか、とは聞けなかった。
それほどまでに、初めて見る彼女の泣く姿は衝撃的だった。
普段の気丈な彼女からは想像もできなかった、消え入りそうな声と震える肩。
搾り出すような「私は何?」という言葉に、アルトは胸の内から湧き上がる感情を
そのままに、シェリルを抱く腕に力を込めた。
「お前は、お前だろ? シェリル」
涙を湛えたまま見上げる瞳に優しく笑いかけながらアルトは続ける。
「自信家で、プライドが高くて、世間知らずで、わがままで――」
「なっ?」
「けど、プロ意識は尊敬する程で、稀にではあるが真理をついたことを言う」
「……稀に、は余計じゃない?」
「出会ってからそんなに長い時間は経ってないが、オレの観察眼はいいトコついてる
 と思うぜ」
頭にポンと手を乗せると、シェリルは安心したように少しだけ笑った。
「それがオレの見てきたシェリルで、そしてオレは――」
そうだ、オレはずっとそんなお前のことを……。
次の言葉を告げようとしたアルトの腕の中が、ふと軽くなった。
「って、おい! シェリル!!」
92甘き棘を抜くは誰そ 3:2008/08/04(月) 23:58:55 ID:TZ81m9KI
気を失ったシェリルを、アルトは苦心してSMSに運び込んだ。
ミシェルに第2の“女を連れ込む裏技”とやらを無理やり聞かされて迷惑していたが
覚えておいて本当によかったと思う。ふと思い出して、ドアにハンカチを挟んだ。
ベッドを覗き込むと、熱が上がったのか額に汗が粒となって浮かんでいる。
濡れたタオルで拭いてやると、アルトはふうと息をついて壁にもたれかかった。
――体調は回復していない。そして先程の尋常じゃない様子は……。何が起こっている?
ギャラクシー、そしてフォールドクォーツ。シェリルにも何か……。
「……んっ」
ベッドから掠れた声と身じろぎする音が聞こえて、アルトは思考を中断しガードに手を掛けた。
「気がついたか?」
「ここ、は……?」
未だ朦朧とした様子で、シェリルは尋ねる。身を起こそうとするのを制止したが
大丈夫だと聞かないので、アルトはその背中に手を添えた。
「オレの部屋だ。ったく、これで2度目だぞ」
「そっか。前にも、こんなことあったわね」
「前にも、って。あのなぁ、あれからまだ数日しか経ってないんだぜ」
呆れ顔のアルトに、ゴメンとシェリルは胸の前で手を合わせた。
「運び込むのにどれだけ苦労したか……。しかも大事なこと言う寸前に倒れられるし」
「大事なこと?」
お前はお前だ、と笑顔を向けてくれたアルトに安心して、張り詰めてた心が緩んで。
その後、何か言ってくれたような気がする。とても聞きたかった、言葉。
はっとした表情のシェリルに、拗ねた顔をしながら、まぁ今更誤魔化すのもカッコ悪いし
とアルトは照れたように視線を逸らす。
「前に、『心配するのはどうして?』って、お前聞いたよな?」
「……うん」
“当然だろ?”という言葉が嬉しかった。そんなこと、初めて言われたから。
「あの時は、どう答えていいのか分からなかったけど、今は……」
だから、もっと欲しかった。答えを聞きたかった。だけど。
「はっきり自覚した。オレは、お前のこと――」
「言わないで」
シェリルは人差し指をアルトの唇に押し当て、頭を振った。
「っなん!?」
「嬉しい。ほんとはすごく聞きたい。でもダメ。今聞いたらフェアじゃない」
告白を2度も遮られ、怒りがフツフツと込み上げたアルトだったが、シェリルの言葉に
思わず苦笑いをした。
「お前って、ほんっっっとうに意地っ張りだな」
「そうね。自分でも呆れるくらい。だけど、これも“私”なのよね」
二人はしばらくお互いを睨むように見つめていたが、やがてクスクスと笑い出した。
「ありがと、アルト。……わがままついでに一つお願いがあるんだけど」
「なんだよ?」
シェリルはすっと真顔に戻り、アルトの首に腕を絡める。
「抱いて」
驚きのあまり硬直するアルトに口付けし、シェリルはそのままベッドに引き倒した。
93甘き棘を抜くは誰そ 4:2008/08/04(月) 23:59:46 ID:TZ81m9KI
過去の触れるだけのものとは違う、舌を差し入れ絡ませる濃密なキスに
アルトは狼狽し、呼吸するのを忘れていた。しばらくされるがままになっていたが
息苦しさで我に返り、慌てて力任せに身体を引き剥がす。
「お、おまっ!! 何考えて――」
抗議の声を止めたのは、困惑の色が滲んだシェリルの懇願する瞳だった。
――こうなることを望んでいないわけじゃない。欲望だって、人並みにある。
  けれど、今こうするのは、まるで弱みに付け込んでいるようで……。
行動を決めかねているアルトを見透かしたように、シェリルは彼の胸に手を添えて
コクリと頷いた。そして静かに瞼を閉じる。
彼女は本当は、もっと別のものを求めているんだろう、とアルトは理解した。
けれどそれが何かは本人にも分かっていないし、恐らく自分にも与えられるものじゃない。
代価行為に縋ろうとしている自分たちをもどかしく思いつつも、こんな未熟さだって
必要なことなのかもしれない、と思った。
額にかかるピンクがかったブロンドの髪を掻きあげると、シェリルは瞼を薄く開いて
不安そうに揺れる瞳を覗かせた。彼女を安心させようと、アルトは自然にゆっくりと
唇を重ねていた。
はじめは啄ばむように、けれども次第に深く熱を帯びてくる。挑発的に絡む舌の動きに
煽られて、アルトはワンピースの裾がかかる膝あたりに右手を差し入れ、身体のラインに
沿って捲り上げた。露になった太ももの感触を愛でつつ、合わさった唇を離して
のけぞった白い首を吸うと、シェリルは「……ぁ」と息を漏らす。
左手で背中のファスナーを下げ、ホックを外し、一気に脱がすと、滑らかな象牙色の肌が
目に眩しく映った。その美しさに見惚れていると、シェリルの腕が隠すように胸元の上で
クロスした。
「あんまり、ジロジロ見ないでよ」
頬を赤く染めながら、シェリルは恥ずかしそうに視線を逸らす。この部屋の照明はONか
OFFしかなく、彼女の身体は煌々と光に照らされていた。
いまさら、と笑いながらアルトはシャツを器用に脱いで、肌を合わせる。
「人の肌って、すごく……気持ちがいいのね」
身体のあちこちに触れる唇や細く長い指に敏感に反応しながら、シェリルは囁くように
言った。時々沸き起こる眩暈にも似た快感に身を震わせつつ、彼女は己の欲を解放する。
――もっと、もっと感じたい。グチャグチャに貪りあって、ドロドロに溶けて……。
アルトが入ってくる痛みをも歓喜に変えて、シェリルは背中に回した手に力を込めた。
――そうして、また生まれたい。あなたの腕の中で、新しい私に。
身体を揺らすリズムに合わせて彼女は高らかに声をあげた。
「っあ、は……、アル…ト、もっとギュって、抱きしめて」
シェリルの言葉にアルトは優しくキスを落として、隙間がなくなるようにお互いの身体を
密着させる。そしてそのまま二人は上りつめて、やがて絶頂を迎えた。
94甘き棘を抜くは誰そ 5:2008/08/05(火) 00:00:31 ID:TZ81m9KI
恍惚に浸りながらも事後の気恥ずかしさを覚えて、シェリルはシーツを手繰り寄せ
反対側に身体の向きを変える。
アルトはまだ荒い息を整えつつ、そんな彼女を背後から包み込んだ。
すると、アルト、とシェリルはクルリと向き直って声を掛ける。そして彼の胸に
顔を埋めて頬を摺り寄せた。
「私、納得できないステージには上がらないわ。だから、もう歌わない」
何も言わずに待ってくれるアルトに微笑んで、だけど、と言葉を続ける。
「いつか、もう一度、歌おうと思えたら……。うん、きっと思えるから、その時は」
あなたに聴いてもらいたい。一番に。あなただけに、届けたい。
「そしたら、聞かせてね。今日聞けなかったあなたの言葉」
ねだるような上目遣いの視線に赤面するも、アルトはすぐさま意地悪そうに片方の唇の
端を持ち上げて目を細めた。
「さあ、どーだかな。それまでに心変わりしないという保障はないね」
「それはないわね。だって私はシェリルだもの」
そう断言すると、シェリルは優雅に笑って目の前のしかめっ面にキスをした。
95名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:04:24 ID:TZ81m9KI
以上です。

自分が19話を見ている夢を見たわけですが。そのまま文章にするのって
難しいですね。
それでは、失礼しました。
96名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:19:24 ID:ERTyyGRv
GJ!
すごいよかった!
97名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:26:21 ID:YRRiaQ0O
>>95
エロイ夢だな、おいwうらやましい
GJ!
98名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:29:09 ID:T5xuC8qJ
綺麗なエロスありのアルシェリ(>∀<)きたー!

新スレも充実して来ましたね〜
99名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:03:53 ID:7dFz5E4g
ミシェ×クランに萌えない漏れとしては地獄に仏。
GJ!!
100名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:06:30 ID:Zx+v46ER
な・・・な・・・なんか久しぶりにきたらすごい神キテター!!!
>>95
GJ!!
19話もこんな展開に・・・なるわけないだろうけどw
脳内にイメージが広がって堪能させていただきました
101名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:29:03 ID:47Hq+EdF
一言余計な人はさておき、これは確かにGJです!
102名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 02:47:41 ID:s97Ef8HK
>>95
これを映像つきで見たとは羨ましいw
弱ったシェリルもエロいよね
GJです
103名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 03:54:05 ID:5MNpEwVR
>95
…俺も似たような白昼夢を見た。19話はなんとなく、爆発的ななにかが起こりそうな予感して…
俺だけじゃないことがわかって嬉しいぜw
また投下してくれw
104名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 09:13:54 ID:XgRksM0e
>>95
ああ救いの神が…GJGJGJ!!
シェリルが不幸のズンドコな今こそ欲しかったSSだ。
よくこんな夢を見てくれた。そしてそれをここに起こしてくれたことに感謝する。ありがとう!
10595:2008/08/05(火) 12:14:03 ID:T39IYJgv
たくさんのGJありがとうございます。
最後のシーンにピアノver.のノーザン・クロスがかぶさってそのままエンディング。
「マクロスF、侮り難し!」と思ったところで目が覚めたorz
どうせなら予告も見たかったよ。
またなんか見たら投下させてください。

今日もいい夢見れますように。
106名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 15:08:43 ID:apctXFfR
夢で好きなものを見れるなんていいなぁ
忘れたい夢ならいつも見てるんだが…
107名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:24:27 ID:38j++wmS
夢、私も2バージョン見たな。
シェリルがかわいそうで起きたらしょんぼりだったのと>95みたいなのとw
おきて文字起こししようと思いつつ紅茶入れてる間に忘れたw
アルシェリはなんだかエロ切ない感じのが多いのでうれしい。
だが意外とシェリルはネンネっぽいのでそんな神が現れないかと
神頼みと妄想をしてみる。


>>104
ズンドコwドンゾコとWミーニングなのか。笑わせてもらた。
108名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 17:57:12 ID:rz5raFi4
>>95
久し振りのアルシェリ投下に心洗われました!
本当にGJ・・・

「お前は、お前だろ? シェリル」
この台詞、本編でもアルトに言ってあげて欲しい!
109名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 22:24:41 ID:MEa3xGlv
妄想してるうちに脳裏に絵が浮かんできたので、それをまとめたものを投下いたします。
カップリングは<ミシェルxクラン>です。
おまけに、またしても非常に長くなってしまったので、
飽きてたり受け付けない人はスルーしてやってください。

あとエロス分も無しです…ごめんなさい…
110Equivalent 1:2008/08/07(木) 22:27:04 ID:MEa3xGlv

とある休日の朝。わたしは幼馴染の部屋を訪ねる。
「おはようミシェル今日非番だろどこか遊びにいかないか?…おはようミシェル今日非番だろどこか遊び…」
言う事は覚えた。おおきく深呼吸…………………よしっ!

「おはよう!ミシェルきょうひば……あれ?早乙女アルトだけか?ミシェルはいないのか?」
「どうした…んですか?クラン…大尉。」

いきなりわたしが来た事にビックリしたか、こいつ敬語と階級を付け忘れそうになったな。
…まあ一応ちゃんと付け足したし、やさしいやさしい大尉様としては赦してやるけど…

「ん。暇だから遊びに来た。」
「そんなポンポン来ていい場所じゃないと思うんだけどなあ。ここ一応男部屋…」
「わたしは別にいいんだ。」
「…何がどうで、よくなるんだよ…」
「男がこまかい事を気にするな。で、ミシェルは?」
「昨夜から外出してますよ。」
「なにい!また夜遊びか!…まったくあいつはいつもフラフラと。自覚が足りんなジカクが。」
「いつもならそろそろ帰る頃じゃないかなあ。めかしこんでたからどうせおん…」
「…おん?」
「う…いや…おん…おん…温泉テーマパークにでも、他のアイランドまで入りに行ってるんじゃないかなー?」

ん?なんか変に汗をかいて声まで上ずってる。おかしなやつだなあ。

「ふむ…まあいいか。そろそろ帰りそうなら、邪魔させてもらうぞ。」
「こ…こんな狭っ苦しいとこじゃなく、別に自室で待っててもいいんじゃないですかね。
 俺からメールでも送って、すぐ外からでも連絡させるから。」
「実はメールも携帯も返事が無いんだ。今日あいつ非番だし、まだ部屋で寝てるのかーと思ってきたんだが…」
「いやあ携帯の電源うっかり切らしたのかもしれないですねー。
 (小さな声で)…んじゃ俺がミシェルにクラン来襲を知らせるのも無理なんじゃん…」
「何か言ったか?…ははあ…誰か女でも来るからわたしは邪魔なんだろう。オズマの妹とか、あのシェリルとか。」
「ちっ!違ッ!そんなん来ねえよ!」
「ムキになるところが怪しいぞー」
111名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 22:27:32 ID:/SvskUqM
マジでミシェルはゼントラ化出来ないのか…
クラン…(ToT)
112Equivalent 2:2008/08/07(木) 22:28:43 ID:MEa3xGlv

わたしは真っ赤になるアルトをニヤニヤ笑いながら、思惑が最初から外れた事に困ってしまった。
待つにしても何か説得力のある理由…
む、そうだ。ミシェルのベッドの引き出しを探って…あったあった。

「なんだ?携帯ゲーム機?」
「うん。前にやらせてもらった時に意外と面白かったんで、ちょこちょこ遊ばせてもらってるんだ。」
「ああ、どうぶつの星ね。そういや一時期人気あって皆やってたなーこれ。
 何か魚釣りとか虫取りとか、コレクションが結構大変だって話を…」
「そうなんだ!網で虫つかまえるのがかなり大変なのだ!」
「…ってすげぇこの星、花ばっかりだ。」

画面を覗き込んだアルトの奴、何だか誰かと同じ事を言う…

「なんだ!悪いか!ミシェルみたいに『乙女チック〜』とか笑うか!」
「そんなつもりじゃありませんって。綺麗でいいじゃないですか。」
「まったくもう。…そういえばお前は、こういうゲームとかやらないのか?」
「俺の実家は厳しかったから、ゲームなんて最近までやった事もなくて。
 でもゲーム機本体も借りてちょっとは遊ぶようになりましたよ。ドッグファイトのしかやってないけど。」
「何か今持ってるのか?」
「今やってるのはコレ。各年代のVFが登録された3Dシミュレータゲームで、ゲームにしてはいい動きするんだ。」
「クアドランは!?」
「んーと…ああ、あったあった。ローもレアもある。」
「やりたーい!!やりたい!やりたい!やりたい!やりたい!やりたい!」
「挙動全部を指だけで操作するから、実物みたいにはいかなくてストレス溜まると思うけど…」
「いい!やる!やらせろ!」

面白そうな物を持ってるじゃないか。
これで演技ではなく本音で楽しく待てるというものだ。
113Equivalent 3:2008/08/07(木) 22:31:18 ID:MEa3xGlv

「あうー!また負けたー!!もー!!この敵ミサイル吐きすぎだぞー!!」
「やっぱ直線的に動いちゃダメだって。ここのレーダーを見て、なるたけ敵に囲まれないように…」
「わかってるけど、でーきーなーいー!!やれ!わたしの代わりに!」
「…………お前ら…べったりくっついてなにやってんの…?」

あ、いつの間にかミシェルが帰ってき……え?べったり?
…わっ!思ったより楽しくて、半ばミシェル相手のつもりになってた!!

「べ…別に!くっついてなんかない!」
「どっちでもいいが、狭い部屋で横っ飛びするのは危ないぞクラン。」

ネクタイを外しながら言うミシェル。…どっちでもいいのか…ぶぅ…なんかムカつく…

「俺はミシェルの代わりにクラン大尉のお守をだな。」
「おまえも本人を前にして、おもりとかへーぜんと言うなこらー!!」
「まったくアルト姫…女引っ張り込むんならドアにハンカチ挟んどけって、あれだけ言って…
 ……あ、ワリい。今回のはちっこいし、そんな心配も無いか。」
「なんだとミシェル!いつもいつもバカにしおって!今日こそ成敗してくれる!今すぐ首を洗え!」
「まさか…だからおま!こんな狭いとこで、飛びかかるな!クラン!」

わたしはニヤリと笑ってミシェルに飛びかかり、首のとこにしがみ付く。
「つかまえたッ!!」と、いつもどおり叫びながら…あれ…?
…甘い香り……いい匂いなのに…いやなにおい…ミシェルじゃないにおい…
いやだ…はなれたい…きらい…このにおいきらい…このミシェル…きらい…

「あーまったく。しかもスカート穿いてる状態でとか。そんなだからガキ扱いすんだよ。」
「おい…ミシェル…なんか様子…」
「…え…お?静か?今日はもう終わりか?」

ボソボソと小声で耳打ちし合ってるつもりだろうが、まる聞こえだ。ばか。

「……なあ…クラン…お前…」

もぞもぞとミシェルから降りて…
「そうだよ。おわりだよ。」ガッ!

「あ痛ッ!足蹴ッ…!!何すんだクラン!!」
「……バカ。」
「お前ねえ。バカって言う奴がバカなんだって、あれだけ言って…」
「うるさい!そうやって、こどもしつけるみたいにするな!」
「…いや今のクランは…」
「うるさいうるさい!きらい!ミシェルのバカ!」
114Equivalent 4:2008/08/07(木) 22:34:18 ID:MEa3xGlv

何だか急に癇癪を起こして走って出て行ったクラン…
それを呆然と見送るアルトと俺だった。

「…嫌い…だって。」
「…嫌いらしいな、ミシェル。」
「…………なあアルト姫。…俺、変な事やったか?」
「デリカシーに欠けてたが、それ含めていつも通りだった……姫言うな。」
「…ツッコミ弱え。でもそれで俺だけが呆然じゃないってのは分かった。
 そうだよな。いつも通りだよな。なのに何で今日はあんなになるんだ?」
「俺が知るかよ。」

二人向かい合って首をかしげる。
その後アルトに、クランがどんな感じに遊びに来てたのか聞いたんだが、おかしいと思う事も無し。
姫にあれだけ元気一杯に遊んでもらってたんだ。俺が居なかったのも笑い飛ばせると思ったんだけどなあ。

「…普通に考えたら朝帰りに腹立ててたんじゃないかと思うんだけど…」
「俺もそれは考えた。でも、それなら顔見た瞬間とか、帰ってくる前からずっとプンスカしててもおかしくないだろ。
 姫に遊んでもらってる間は普通だったっていうんじゃ、あの急変はちょっと理由がつかないなあ。」
「…女って分かんねえな。」
「おや悟りましたねアルト君。それが真理なんだよ。だからこそ女性は神秘的で美しく見えるってわけ。」
「お前の持論?」
「もちろん。女性はみんな美しい。あ〜あ…いくら考えても分かんないし、ちと頭冷やしにシミュレータ行ってくっか。
 姫も付き合えよ。対戦でやろうぜ。」
「非番の時に自主トレねえ…まあいいけどな。ミシェル寝てないんだろ?大丈夫か?」
「今ので眠気も吹っ飛んだしな。いっそくたくたになるまでやって、何も考えずにスッキリ寝たいよ。」
「仕方無い。今日のところは振られ男に付き合ってやるとしますかね。」
「それを今言うなよー。実は昨夜の女にも、たんにグチに付き合わされただけだったんだよー。
 収穫は別れ際のハグだけ。その上クランにもアレだろ?ああ虚しい。」
「邪な事ばっか考えてるから、自業自得じゃないのか?大尉殿の事もさ。」
「キッツいねえ。」

俺たちは軽口を叩きながら耐Gアンダーやメットなどを引っ張り出し、シミュレータの前準備をする。
不可思議な事態を早く振り払いたいとでもいうように。

「ところでなミシェル。今気付いたんだが、何度もナチュラルに姫ヒメ呼ぶな。」

ゴンッ

「あたっ。寝不足の上に傷心の男の後頭部に向かってメット投げるとは、酷い奴だねお前。」
115Equivalent 5:2008/08/07(木) 22:36:34 ID:MEa3xGlv

「ミシェルのバカ…みしぇるのばか!」

わたしは乱暴に服を脱ぎ散らかし、本来の身体に戻るためにポッドに入る。

「せっかく…一緒に遊ぼうと思ったのに…服だって卸したてだったのに…」

少しはわたしの気持ち、わかってくれてると思ってた…
でもそれは、ひとりよがりだって思い知らされた…あの匂いのおかげで…
あいつは…夜を共にできるような…そんな女が好きなんだ…

数分の間の後、ゼントラーディ側ポッドから出、ひとりごちながらため息をつく
胸が痛み続ける自分に、言い聞かせるように。

「仕方無いか。私はこんな体質の上、言葉では何のアプローチもしていない。
 いや、行動でアプローチしてるとも言えんな。
 マイクローン状態の私では、恥ずかしさが先に立ち過ぎて、ふざけながら抱きつくくらいしか…」

しかもさっきやった事は、勝手に押しかけて、勝手に騒いで、勝手にジェラシーを感じて…
全部あいつの気持ちを考えない押し付けの行動だ。思い返すだけで泣きたくなってくる。
かといってゼントラーディの体躯では、マイクローンサイズのミシェルにアプローチなど、どだい無理な話で。
あいつはあの大きさ、あの姿が普通の状態なんだ。
サイズがつり合わねば、アプローチどころかケンカすらできん。VF-25Gのバトロイド状態とが関の山だ。

「いっそ『私のために巨人化して欲しい』とでも言えたら…」

思わず口からこぼれる一言。何度も何度も思い浮かんだ本音。
しかし私のために危険を冒せなどと、そんな勝手な欲望を押し付けるなんてできない。
もしそのせいであいつに心底嫌われでもしたら…傍にすらいられなくなったら…
それは…それだけは…絶対に嫌だ…ミシェル…

「クソッ!戦士の末裔ともあろう者が、弱い気持ちしか浮かばん!」

今のままでは任務もまともにこなせないだろう。
これは相応の気分転換が必要か…射撃訓練かシミュレータでウサでも晴らすか…
そう考えながら格納庫へ向かう事にする。
ん?…VFのシミュレータで誰かが騒ぎながら対戦でもしているのか?…あれは…
脳裏に蘇る幼馴染の優しげな笑顔…それに重なる甘い香り…
116Equivalent 6:2008/08/07(木) 22:40:17 ID:MEa3xGlv

「うっしゃ!これで勝ち越しぃ!はっはっは、まだまだ甘いよアルト君。」

とは言うものの、あれだけ多彩に動けるようになってるアルト相手だ。
技術も集中力も全開で使って、ギリギリなんとかの勝ち越しだけどな。
…しかし美星航宙科主席の意地にかけても、SMSでの飛行時間からしても、死んでも負けられんのだよ。

「三回に一回は確実に勝てるんだが…畜生!もう一回行くぞミシェル!!
 次!有大気惑星上!重力2.5G、機雷原あり!」
「お前マニアックな戦闘環境好きだねえ。OK。受けてあげようじゃないの。」
「レディ…」「「 …GO!! 」」

俺たちの機体は発進し、設定された惑星へそのままの移動ベクトルで滑るように突入していく…
そんな中、ビーッというけたたましいアラーム音の後に表示された文字。
─Intrusion Detection─

「…侵入警告?イントルーダ(侵入者)だぁ?チャレンジャーって事か!?」
「おいミシェル、このシミュレータにこんなモードあったか!?」
「ねえよ。ゲームじゃないんだぞ。精度上げてる分、途中からの追加変更なんてそんな余計な機能……うわッ!!」

言ってるうちにレーダーが捉える、複数の高熱源動体反応。後方地上から!?速い!!
俺たちは間一髪、クロスするように移動し回避する。
…いや、軸線の回避だけじゃダメだ…一番強い熱量の4本の軌跡…このエネルギー量…こりゃあ…

「アルト!進みすぎるな!旋回半径絞れ!広範囲に炸裂する!!」
「レールキャノン付き…ケーニッヒかよ!!誰だこんなもん乱入させた奴ぁ!!」
「私だ。」

大きな爆発音と同時にノイズ交じりの通信機から聞こえる、作戦行動中に聞きなれた低い女の声。クラン…!?

「哨戒任務中のルカに連絡をとって、ピクシー側のシミュレータから中途接続できるよう、少々弄らせてみた。」

それを外部からなんて、言うほど簡単じゃないと思うんだが…しかも再起動もせずに入れ替えるとか…
RVF-25とゴーストの干渉能力を利用しても……いや落ち着け俺。今考えるべきはそこじゃない。

「どういう事かなクラン・クラン大尉。折角の俺とお姫様のデートを邪魔しようっての?」
「姫君との舞踏会が楽しそうだったものでな。私のクアドランも混ぜてくれ。」

「誰が姫だ!」「二人とも聞けよ!」「おいこら!無視すんなよ!」という主張は、クランと揃って聞き流す。

「それにしちゃあVB-6の大気圏内支援砲撃てのは、少々ハンデが過ぎませんかね大尉。」
「ふん。貴様らなら行動範囲が少々制限される程度だろう?
 それに発射タイミングと着弾ポイントは、こちらでも事前認識できん設定になっている。
 砲撃タイミングと発射地点の移動もオートだしな。いわば貴様らともそうは変わら…………む。」

刹那の瞬間空を貫いていく動体エネルギー。空間をえぐる灼熱の爆発。

117Equivalent 7:2008/08/07(木) 22:42:25 ID:MEa3xGlv

「っとおッ!!…これが少々ねえ…。アルト、お前地上のケーニッヒの方頼むわ。俺はクアドランを抑える。」
「そりゃ構わないが、一人で大丈夫か?」
「この砲撃の根元を先に叩かないと、おちおち空中でダンスも踊れないからな。
 動き回れて手数も多いお前の方が、デカブツの攻略も楽だろ。だが恐らく一機じゃない。気をつけろよ。」
「お互いな。VF-25Fアルト、対地攻撃に移行する!」
「さてそろそろいいかな?勝負といこうか、ミハエルぼうや。」
「お手やわらかに……頼みますよ!!」

その言葉を合図にコンマ1秒たりとも気を抜けない戦闘シミュレーションが始まった。
30分程が経過してアルトから2機目のVB-6撃破の知らせを受けても、こちらはまだダンスが続きっぱなし。
俺個人の感想を述べさせてもらえれば、一言で言って"シャレにならない"。これにつきるだろうね。
模擬戦で幾度も手合わせしたし、バジュラとの戦いでもクランの戦いは傍でずっと見てきた。
しかしいくらベクトルコントロール搭載で空間戦闘が得意のクアドランに、
耐G調整をメインに施されたメルトランの末裔が乗っているとしても、
高重力化の惑星上であの縦横無尽の機動となると…
支援砲撃をかすめたそのエネルギーと乱気流だけで、綺麗に垂直急上昇して姿くらますとかしやがるし。
翼で揚力を起こすVFとは違うんだぜ?噂に聞いた竜鳥飛びでもあるまいに…
シミュレータのパラメータ弄ってるんじゃ…いやそりゃないか。あのプライドの高いクランに限って。

クランの天才的な能力は、長い付き合いだしそりゃ知ってたよ。けどここまでなんて…実戦でも見た事無いぞ。
こっちは生存を第一定義に、回避と牽制攻撃だけに絞って逃げてるってのにな…
俺と年数もそんな…変わらないのに…大尉取ってるってのは…ダテじゃないって事か。
集中力…の差…かなあ…………自信……失くす…ねえ…

「バカ!寝てるのか!機首上げろ!ミシェル!!」

…慌ててるクランの声…?
あれ?俺何して…
強い衝撃と目を焼く光の奔流…意識が遠のいていく…
118Equivalent 8:2008/08/07(木) 22:45:43 ID:MEa3xGlv
次に目を覚ました時、俺は何だか甘い香りのする、温かくて柔らかい物の上に寝ていた。
頭上に格子状の明かり取り…いや、違う…これ指だ。右手。枕にしてるの左の手のひらか?
投げ出した俺の足は、それとは別のふわふわの上にある。これも温かい。
床の上に座ったクランが腿の上で両手を包み込むようにして作った、
天蓋付き簡易ベッドに寝かされているといったところかな。

「…そうか…俺、シミュレータの途中で…」
「気付いたか、ミシェル。」覆い被さった指のずっと上から聞こえる、耳に優しく馴染む低目の声。
「クラン…。悪い、迷惑かけたな。」
「まだ起きるな。もう少し横になっているといい。ここは私の私室だから遠慮はいらない。」
「ああ…うん…」

少し意識が混濁している…ここは大人しく言う事を聞くか…
…つッ…不意に左手に痛みが走った。見るとテーピングされている。

「意識がなくなったのは、睡眠不足の所へ連続で高Gと衝撃を受けたあげくに過度の集中のし過ぎの脳貧血。
 左腕は意識喪失後の墜落時に強くシミュレータの桿を握り過ぎていたため、キックバックによる軽い捻挫…だそうだ。」
「そうか……ん?」

何か胸元にシート状の物が突っ込まれてる。…メモか?

"「私が無理な事をさせたせいだ」と酷く責任を感じていた。フォローするよう。 カナリア "

「どうかしたか?」と上にかぶせた手をズラし、スキマから覗き込むクラン。素早くメモを握りつぶす。
…よく見るとクランの目が少し赤い…

「いや…なんか俺、恥ずかしい所を見せちゃったなって思って。」
「…ま…まったくだ。戦士としてそれは恥ずかしいぞ。体調管理はしっかりしろ。無理がありそうなら断れ馬鹿者。」

クランの事で悩んでウサばらししてました…と言えたら簡単なんだけどね。さて…どうするか…

「今何時?」
「正午ちょっと過ぎだ。3時間弱寝ていた。」
「まだそんなもんか。よし。」
「あ…もう少しそのままでいた方が…」

立ち上がろうとする俺をクランが慌てて制止しようとする。

「3時間も寝ればいいよ。時間的にも丁度いいし、シャワー浴びてから外に飯行こうぜ。今日非番だったろ?」
「一応そうだが…」
「その後に勝負の続きといこうじゃない。」
「しょ…勝負!?その体調でシミュレータはダメだぞ!」
「わかってるって。場所はどこに行くかな…やっぱアイランド3辺りか。」
「フォルモか?マイクローン化するなら別にアイランド1でも…」
「勝負の続きだって言ったろ?だからクランはそのままだ。ああでも戦闘服だと何事かと思われるから私服な。」
「な…何かよく分からないが…分かった。じゃあ後で…」

クランが俺を下ろし、首をかしげながらシャワールームへ向かう。
…さあて…俺も準備しないと…
119Equivalent 9:2008/08/07(木) 22:48:44 ID:MEa3xGlv

ミシェルの指示通り軽くシャワーを浴び、ゼントラーディ用通用門で待つ私。
もちろん私服だ。…いつものブラウスとスカートとオーバーニーソックスだが。
別にあのまま寝てくれていても、よかったんだけどな…
手の平の上のミシェルの重さと温かさが嬉しかったし…とは、恥ずかしくて口が裂けても言わない。
しかし言われるままにマイクローン化せず待っているが、本当にいいのだろうか。
それに勝負の続きとか言ってたが、どうするつもりなのやら。

「クランお待たせ。ちょっと待たせすぎたかな。すまない。」
「いや、それ程は待って……」

……ミシェル?あれ…ミシェル…どこにもいない…まさか空耳か?…私はとうとう幻聴が聞こえるようにまで…
私が足元をきょろきょろと探していると、上から声がかかる。

「おいおい、どこ探してるんだよ。」
「…え…?…み…ミシェ…ル…?」

見上げると見慣れた幼馴染の笑顔がある。眼鏡をかけてないから一瞬分からなかった。
確かにミシェルだけど、身体の大きさが私より更に大きく、顔の位置も上…私は声が出ない…

「いやあ…巨人化ポッドの適応チェックと使用許可はすぐ出たんだけど、レンタルの服でコレってのが無くてさ。
 ストレートのブラックジーンズにコットンの白無地Yシャツなんて、洒落っ気も何も無い服を選ばざるを…」

私はただ呆然と見上げているだけしかできず、ミシェルの話もろくに耳に入らない。
変な妄想を思い浮かべ過ぎて、夢でも見ているのではあるまいか。そんな考えまで浮かぶ。
それにしても背が高くてスラっとしてて、そのくせ身体は筋肉で締まってて…
大柄で筋肉質でお世辞にも華奢とは言えない私だって、今のミシェルの傍でなら普通の女の子に見えるかな…

「おーいクランー。クーラーン。クランさーん、そんなに驚く事かーい。」

気が付くと目の前、お互いの鼻が触れそうな距離にミシェルのアップ。

「はう!!う…あ……あ、いや…見慣れないサイズだったから…ってそんなに顔を近づけるな!」
「何言ってるんだか。しょっちゅう取っ組み合ってるクセに。」
「あれはマイクローンの時の私であって、今の私ではそんな…ちょ…こら…頭をわしゃわしゃするなーッ!!」
「いやあ、この頭身のクランが俺より背が低いというのが、新鮮で新鮮で。うり、ヘッドロック。」
「こんな場所で子供みたいな事をするんじゃない!」
「この程度のスキンシップ、いいじゃん。マイクローンのお前だと、両手両足全部使って組み付いてくるんだぞ?」
「…………するなよ?ミシェル。」
「するか!さすがに体格差が違いすぎるっての!
 …でももし巨人化の時に遺伝子異常起して子供になってたら、わかんなかったけどな(笑)」

ぷっ……思わず二人で想像して噴出してしまう。

「さて移動しようかクラン。飯の後に勝負な。やられっぱなしはプライドに触る。」
「フフ…何だかよくわからんが、逃げずに受けて立とう。」

二人連れ立って歩き出す。夢にまで見た光景だ。
まだ何もしていないのに胸が躍る…身体が温かくなる…
120Equivalent 10:2008/08/07(木) 22:52:18 ID:MEa3xGlv

我々はフォルモに着き、早速腹ごしらえを慣行。二人でパスタとピザを分け合って食べた。
ミシェルは「本来のパスタよりこんなに太いのにアルデンテかあ…」と関心していたようだ。
ゼントラーディのコックも鍛錬を積んでいるのだ。努力の歴史とは素晴らしい。うん。
そんな取り止めの無い会話を楽しんだ後は、ミシェルの言っていた勝負が始まった。
実態は何の事はない、フォルモの中にあるレジャーの勝負だ。内容は…
1.射撃、2.アーチェリー、3.フリースロー、4.エアホッケー、5.ビリヤード、6.ダーツ、7.ボーリング。
この姿の私は殆どがやった事の無いものだが、1〜2ゲームの練習の後に本番にしてくれたし、
なにぶん身体を動かす事は私も得意でもあるしで、最終的に良い勝負になった。。
狙う系統だとミシェルには人間のレベルを超えた視力があるが、左手を痛めて使わないのでそれもハンデになったかも…
結果、ミシェルが1・3・6・7番勝負を取り、私は2・4・5の3つ。
ここで差をつけてやるぜ!とばかりにミシェルは最終局面にカラオケを選んだのだが…


「うわあ…負けるとは思わなかった。マジでクラン歌上手いな。ランカちゃんと一緒に歌手になれんじゃないか?」
「か…からかうな…。ミシェルは単に、その身体の呼吸の仕方を理解し切れてないだけだろう。
 それにこの曲は、ミシェルの部屋で昔からよく聴いてたものだしな。」
「あーあー勝負もタイになっちゃったなあ…」

嬉しそうに言いながらBOXの長いすにゴロンと横になるミシェル…
「…ふふ…どうせ計算づくのくせに…バーカ」…そんな事を考えながら、私はミシェルの頭の横に座り直す。

「ミシェル…今日はごめん。急に怒り出したり、蹴っちゃったり、
 体調を考えずに無茶な勝負をふっかけたり色々…その…」
「あー…いや俺もマイクローンのクランをからかう癖ついちゃってるし、おあいこだよ。」
「でも、わざわざ巨人化まで…」
「サイズでは常に俺達すれ違ってる状態だから、コンプレックスとかストレス溜まってるのは気付いてたんだ。
 俺もそれに慣れ過ぎてたというか、クランに甘えちゃってたとこもあるんだけど。」

…甘えてた?そうなのか?…いつもクールぶってるミシェルが…?

「アルトへ誤射しかけた時の夜の…あー…ああいった事とかも…さ…
 アレなんかエゴの押し付けで甘えもいいとこだろ?いつかどうにか謝るとかしたいとも思ってたし…」
「…うん…」
「お互いのわだかまりを取るのにも、遊びでも何でも全力でさ、一度対等になって行動するのが一番いいかなって…」
「……うん……うん……」
「…あのー…クラン…これはちょっと気持ちいい上に恥ずかしい状態なんだけど…」
121Equivalent 11:2008/08/07(木) 22:55:19 ID:MEa3xGlv
私はいつの間にか俯き加減でミシェルの頭を抱きかかえるようにしていた。彼からしたら抱き寄せられて膝枕状態。
だって、つっけんどんな態度を取りながらも、こんなにミシェルは私の事を考えていてくれたんだって…
巨人化の際の遺伝子異常の危険を冒してまで、私のために行動してくれたんだって…
そんな嬉しさが止まらなくて、愛しくて…

「ありがとう…」
「ありがとうは、こっちだよ。クラン。こんなバカな男を、ずっと気にかけてくれてさ。」

ミシェルは起き上がり、座りなおして私の肩を抱いてくれる。私も彼に身体ごと寄り添う。
その後は、BOXの制限時間を知らせる電話がくるまで、ずっと二人してありがとうって色々言い合ってた。
ううん。カラオケから出ても…かな。
今は兎に角寄り添って温もりを感じて、ありがとうって言ってたい。それだけで嬉しい。
あ…あの甘い匂い、気にならなくなってる…シャワー浴びて薄くなってるのもあるだろうけど…

「さあて、名残惜しいが宿舎に帰らないとな。俺は学校があるし、明日はクランも任務あるんだろ?」
「…うん。早朝じゃないけど…」

横目で見ると、ミシェル、ちょっと嬉しそうじゃない。建前じゃなく本気で名残惜しんでくれてるのかな…
…………どうしよう…
…ええい!女は度胸だ!

「…任務までに帰れれば問題ないし…どうせなら…勝負の決着をつけて行きたいかも…
 ミシェルには眠い状態で学校行ってもらう事になるかもしれないが…」
「そうか?それは構わないが、何か他にやれるのあるかな。いいぜ。何でも言ってみな。」
「…何でもいいんだな?多分ミシェルの得意な事だと思う。私に勝ち目は無いかもしれないが…」
「まあその時は少しハンデつけるさ。で、何にする?」

ミシェルが二度と巨人化できない可能性だってあるし、もうこんなチャンスないかもしれないし、
今日くらいはわがまま言わせてもらってもいいよな…ミシェル…

「前にミシェルが私に対して、からかい半分で言った事…夜の…相手…とかいう…」
「ち…ちょっと待て、そういうのは勝負とは言わないんじゃ…」

思っても無かった私の発言に焦るミシェル…
私は赤くなる顔を隠すように彼の腕に抱きついて呟いた。

「何であっても勝負は勝負だ。…敵前逃亡は銃殺だぞ?」

<終>
122109:2008/08/07(木) 22:59:49 ID:MEa3xGlv
以上です。長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
大小両方のクランのジェラシーや、大クランと対等のミシェルを妄想したらこういう事に。
銃殺されなかった場合の二人の姿などは、各自脳内補完のほどを願いますです。
そういえば前スレでは「大x大の時でも痛がりそう」とかみんなで妄想を(ry

>>111
ってマジですか!Σ( ̄ω ̄;)
こんな妄想まとめた矢先に…
いや、ショックを受ける前に、こうなったらむしろソレを元に更なる妄想をすべきか…
123名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:05:47 ID:/SvskUqM
>>111
です。割り込んじゃってすいません!
しかもSSの内容に…(涙)
バレか何かで書かれていたのかもしれないんですけど
何故かそういったことをききました…
ホントだとかなり切ない。
124名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:31:41 ID:L1VglPeH
>>122
GJ。

<終>はひどいなあ。夜の戦闘シーンも書いてほしいなあ、ほしいなあ・・・
125名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 00:03:12 ID:PjbNuPOy
>>122
ミシェクラGJですw
絶望するような事つぶやいてすいません〜!
ミシェクラは大同士でも最初はうまくいかない様な…(笑)
慣れた年上しか相手にしてなさそうなミシェルと
乙女なクランなので…
2人とも緊張〜とか…
最初の2、3回はテンパりそうな…
126名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 01:07:39 ID:FN4QqMq8
>>122
ミシェクラありがとうございます!
不器用さん同士ですからね^^テンパるでしょうともww
・・・それが、面白い。
次の投下、期待してます!
127名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 01:36:43 ID:mGiHbIpA
あぁ全くだ、これから本番って時に、これではヘビの生殺しだw
どうしてくれよう…w




続き待ってます、全裸でw
128名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 09:20:16 ID:ZutbEB48
今週の話で矢三郎×シェリルも書けそうだなと思った
129名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 17:16:44 ID:L9npqGkc
>>128
童貞のアルトに対して、経験豊富な矢三郎のテクニックに堕ちてしまうシェリルとか?

V型感染症用の薬の副作用で発情してしまうシェリルとか?
130名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 20:38:10 ID:mGiHbIpA
投下します。
オズマ×キャシー、アルト×シェリル、ミハエル×クラン。
ただしエロ無し。
最終回後の設定。かなり長いです。
131ウェディングブーケ@:2008/08/08(金) 20:39:07 ID:mGiHbIpA
それは小さな教会だった。
街から外れた小高い丘の中腹に建てられた、小さなチャペル。
その鐘の音の下で、いま神の名のもとに一組の夫婦が誕生するのを、シェリルは見る。
新郎の名をオズマ・リー、新婦の名をキャサリン・グラス。
ふたりを見守るのは、シェリルだけではない。SMSの隊員一同が顔を揃えている。
が、それ以外の人間はごくわずかだ。シェリルと、ナナセ、あと数人…
大統領息女の結婚式にしては、予想外に質素な式だった。
いや、正しくは前大統領息女、か。
バジュラとの激しい戦いが終結してまだ間もないが、フロンティアは様々な面で大きく移り変わったことがある。
大統領府首席補佐官レオン三島が携わった事件の数々は、キャサリンの父ハワードにも余波が及んだ。ハワードは部下の管理不届きを負う形で政権の座から降りた。
新婦の関係者の立会いが少ないのを、シェリルは複雑な心境で見る。
(私がフロンティアを訪れてまだ1年もたっていないのに…)
その長くない日々の中で、うねりのように巻き起こった様々な出来事を思い返すと、まだ胸が重い…
「シェリル?」
傍らのアルトの声に、シェリルは現実に戻る。
二三度まばたきして、シェリルは、祝いの歌を新郎新婦に捧げるためににこやかに立ち上がった。



132ウェディングブーケA:2008/08/08(金) 20:41:29 ID:mGiHbIpA
「実に素晴らしい歌だったぞ」
教会の庭で弾んだ笑顔で、シェリルに飛びついてきたのは、クランだ。
今日はもちろんマイクローンサイズだが、ドレスアップのせいかいつもよりかなり大人びて見える。
「ありがとう、クラン」
この心優しい友人に、シェリルは微笑みを浮かべる。
シェリルのもとに、この式の招待状を届けてくれたのは、クランだった。
「キャシーもぜひ出席してほしいと言っていたぞ」
そう差し出された白い封筒を前に、でも…、と、声を落としたシェリル。ギャラクシーの人間である自分が、おいそれと出席していいものか迷ったのだ。
「何をいう?おまえもキャシーの友人だろう?」
…あの時、あの言葉が、シェリルをどれだけ勇気づけてくれたか。
扉が開き、教会の中から腕を組んだ新郎新婦が出てくる。
「花嫁は文句なしだが、…隊長ってつくづくタキシードが似合わない男だねぇ」
「やはり基本が演歌だからな」
「いやロックでしょう」
口の悪い批評家と化す部下約3名を、じろりと睨みつけるオズマだが、傍らの花嫁がひじを軽くこづいて、参列者に笑顔を振りまくことを命じた。
133ウェディングブーケB:2008/08/08(金) 20:43:30 ID:mGiHbIpA
おめでとうと拍手と口笛が陽気にハーモニーを奏でる中で、両脇からライスシャワーが盛大に降りそそぎ、今日の主役を取り囲む。
「お幸せに、おふたりさん」
「泣かせるなよ、色男っ」
「おめでとうございますっ」
口々に祝いを告げる。
シェリルも夢中で拍手をおくったが、
「さぁ、行くぞ、シェリルっ!!」
いきなりクランに袖を引っ張っられた。
「行くって…どこへ?」
「今日のメインイベントに決まっておろう!!出遅れるわけにはいかない」
クランだけではない。
ナナセやモニカ、ラム、ミーナら若い女の子達が一ヶ所に集まり始めている。
彼女たちのお目当ては、花嫁が投げるブーケだった。
受け取った幸運な女性は次なる花嫁を約束されるという地球時代からの言い伝え。
式のラストにふさわしいセレモニー。
「キャシー先輩、こっちに投げてくださいね♪」
「ダメです、こっちにください」
「やだ、私のです、そうですよね、キャシー」
はしゃぐなかにも微妙に火花が散っている気もしたが、シェリルもクランの隣に立った。
「なんだかすごくわくわくするな♪」
クランはぴょんぴょんその場を跳びながら、覇気を高めている。
134ウェディングブーケC:2008/08/08(金) 20:45:39 ID:mGiHbIpA
シェリルは、花嫁を見やった。
シンプルな真っ白のベールとドレスに身を包んだキャシーは、本当に幸せそうだった。
あんな幸せが、私にも訪れる日がくるのだろうか…
ギャラクシーにいた頃、デザインの仕事を頼まれて、ウェディングドレスを作った時も、あいまいな気持ちで同じように思っていた。
いつかはね…
そうどこか信じきれないでいる自分を、胸の奥に感じていた。
ふと、視界の隅にアルトを見つけて、…視線を合わせそうになって慌ててうつむいた。
「シェリル」
クランが名を呼んだ。
「うつむいてては幸運はつかめないぞ?」
シェリルは顔を上げた。キャシーが背中を向け、大きくブーケを持つ手を天高く掲げる。
いち、に、の、さんっ。
大きなリズムに乗って、ブーケが宙を舞う。
高く高く弧を描きながら。
ブーケは、フロンティアの青空に輝き、一瞬、陽の光と一体化した。
眩しさに、シェリルは目を細める。
伸ばした手の向こうで、ブーケを見失う。
「あ…」
とん。
ふいに背中をゆっくり押された。
シェリルは惰性で数歩前によろける。
次の瞬間、自分の両手の上にぱさり落ちてくるものを感じた。
赤とピンクの薔薇と白いかすみ草で作られたブーケはシェリルの手にあった。
どっと歓声が沸き起こる。
135ウェディングブーケD:2008/08/08(金) 20:48:30 ID:mGiHbIpA
「あーん、私がとりたかったのにぃ〜」
くやしがるモニカだが、その目は柔らかかった。他の女の子達も。
そして、シェリルの前に歩み寄ってきたキャシーも。
「次はあなたの番ね、シェリルさん」
「キャシー…さん」
「11年…11年も諦めきれないでいた恋を叶えてくれたブーケよ。あなたの幸せも叶えてくれるわ」
初めてフロンティアを訪れた日のことが蘇る。
あの日、キャシーは自分の案内役であり世話係を務めてくれた。
あの日、あの場所にいた顔ぶれも、幾人かはもうここにはいない。
だけど。
キャシーの向こうで、仲間に意味ありげにどつかれて頬を染めているアルトが見えた。
なんだろう、胸が熱くなる…
シェリルは、たまらずブーケを抱きしめて、微笑返した。



「クラン、おまえ、いいのか?」
式も終わり、二次会会場に向かって歩く小さな背中に、ミハエルは尋ねた。
「何をだ?」
「おまえ、あんなにブーケ欲しがっていたくせに…」
136ウェディングブーケE:2008/08/08(金) 20:50:55 ID:mGiHbIpA
ミハエルは見ていた。ブーケが落ちてくる場所を見計らって、シェリルの背中を優しく押した幼なじみの姿を。
「見事なものだろう、私の予測計算の正確さは♪」
「…そうじゃなくてね。……………ったく、おかげでこっちの計画が台無しになったじゃないか」
ため息。
俺は今日のために、わざわざ指輪まで用意していたというのに。
計画まるごとアルトの野郎に奪われたようなもんじゃないか。
「何、落ち込んでいる?今日はめでたい日だというのに」
クランは上機嫌に鼻歌まで口ずさんでいる。
「それにな、ミシェル」
と、クランは足を止めて振り返った。
「ブーケは、シェリルからもらえばいいんだ♪」
「なるほどね」
ミハエルは両肩をすくめた。計画はほんの少し延期になっただけか。
ただし、俺もあまり気が長いほうじゃないから、アルトの尻を蹴っ飛ばして、急がせねばなるまい。
俺が見たい花嫁姿は、このちっこい幼なじみだけだから。
「ほら、ぼやぼやすると遅刻だぞ」
「はいはい」
クランに腕を引っ張られながら、ミハエルは微笑んだ。

〈了〉
137名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 20:53:21 ID:H6jB5zcU
ランカ不在が一言も・・・(´・ω・`)
すごく悲しい物語ですね
138名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 21:09:28 ID:uancTyG4
キャシーってオズマ好きなのにキノコと寝てたりするんだよね。
意味がわからん。

そして、GJ!
139名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 22:41:08 ID:aSzwNV9m
>>129
朦朧とした意識でアルトと間違えて・・とか
矢三郎がアルトをあきらめさせるために無理やり・・・とかも考え付く
いっそ3P・・・

>>138
そりゃ別れていたわけだし
ランカより自分を見てほしいとごねたりしたけど叶えられなくて別れたんだろう
それでそのあとキノコとつきあいだしたけど、
オズマと再会してやけぼっくいに火がついた、というところでしょう
140名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 23:02:00 ID:zzxrYEG7
>>139
でも、オズマキャシーがアルトシェリルの次に好きだなあ。
>やけぼっくい
今まで「やけぼっくり」だと思っていたよ・・・
141名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 00:09:09 ID:e+Ng4e/0
ていうかオズマの結婚式にランカいないとか作者の好み丸わかりでGJすぐる
142名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 00:19:23 ID:V3Vrzz3P
>>140
杭であって栗じゃないよ!
143名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 03:07:03 ID:Be10Mhbf
さすがアルシェリ厨の唯一の癒しスレですね(笑)
144名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 03:24:26 ID:IUIkPGSp
はい次
145名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 04:28:01 ID:7vegtKO4
>>131
色々変なのが沸いてますが…
自分は読みながら泣きそうになりましたGJ!
アルトとシェリルも好きなんですが
ミシェルとクランの二人にニヤニヤしましたw
146名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 05:43:34 ID:kmSD0fgP
せっかくのオズマの結婚式なのでランカがいないのがちょっと気になったけど
それぞれのやりとりでほのぼのさせてもらいました
147名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 09:37:50 ID:4569JkFG
ランカはあれだ
ツアーで留守にしていたんだよ
148名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 20:15:49 ID:sLzxN3Ls
過疎ってんなぁ…
職人さん、待ってます…
149名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 22:09:40 ID:dDx/h0nZ
職人さんも海外に行ったり盆前でやることがあるのかもなー
全裸で正座して待つぜ。
150名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 22:12:14 ID:zjz4bTFI
夏の祭りも近いしな・・・w
151名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 08:21:38 ID:YLSQic8T
そういえばそろそろ夏コミがあったのね。
修羅場ってる人多いだろうし、まったり進行ですな。
152名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 14:14:12 ID:ymqX8Eug
なぜか修羅場モードにはいって机にかじりついているシェリルがイメージされた。
153名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:25:26 ID:cSafZDNG
>>152
書いているのは誰とのアルト本かな?
154名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:35:31 ID:UiC5edZv
「俺はお前のそばにいる」
カプスレで
[966]名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2008/08/13(水) 11:38:41 ID:JD5FWhyJ
AAS
ミハ「俺ぇ?」
クラ「ちっ違うぞ!昨日みた映画の話だ!」
ミハ「俺そば?あれは『俺もお前も蕎麦がいい』だろ」
にワロタ。
どんな映画だ。
155名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:38:29 ID:Nug8YS9G
つまんね
156名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 08:11:30 ID:2HFmVdfl
職人さんの時間が空くまで耐えましょうや
157名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:20:39 ID:+oecYzLh
各自好きシチュについて深く考えてみるとかー
158名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 04:26:58 ID:e0aAdWve
アルトの母親があまりに美人なんで
アルトの父親×母親を考えそうになった
159名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 06:33:33 ID:fp0ya7RS
>>158
是非!
160名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 15:33:59 ID:FJi4omKw
アルシェリで鼓動話を書いたらランカの新曲とかぶった。
出直してくる。
161名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 18:58:11 ID:Pcj57HFW
別に良くね?
ここはあくまでもパロディーなんだし
162名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 19:40:39 ID:F+igbfNO
>>158,160
是非是非読ませてください。お待ちしております。
163名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 22:55:24 ID:YZ+Ke9ds
俺も待ってますw
164名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 10:51:53 ID:aK6wfdkj
キノコに捕まっていろんなところに尋問されちゃうキャシーはまだですか
165名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 17:19:56 ID:d9+/xz4C
キノコに捕まっていろんなとこを尋問されちゃうキャシーがいいです
166名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 17:32:25 ID:GBQIp02H
キノコを捕まえていろんなとこを尋問しちゃうキャシーがいいです
167名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 18:23:32 ID:i7hkWW6B
どんどん変態になってるw
168名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 20:10:10 ID:H8LbQhw/
悪化しとるがなww
169名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 04:07:25 ID:9IYUaxI8
キノコを捕まえてボビーに差し出すキャシーでお願いします
170名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 14:45:45 ID:sETHC/0a
age
171名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 17:28:34 ID:UlgCzGbo
アルト×シェリルで投下。
http://www11.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/86.html
↑の続編
172ビデオ・クリップ(1/5):2008/08/19(火) 17:29:20 ID:UlgCzGbo
Tシャツにデニム、大きめのサングラス、気楽な観光客スタイルのシェリルは、強烈な日差しの下、石畳の大通に出た。
直射日光で何もかもが押しつぶされそうに漂白された景色の中、人の気配はない。
千年の歴史を閲(けみ)した遺跡のただ中で、シェリルは周囲を見渡した。
路面から立ち上る陽炎の揺らめき。
揺らめきの狭間から、しなやかなシルエットが現れる。南アジア風の丈の短いタイトなシャツと、巻きスカート。頭からヴェールを被いている。手首と足首を飾るのは黄金の環。
ヴェールの間からのぞく切れ長の目。緑の瞳が、シェリルの青い瞳と重なる。
次の瞬間、異国の姫君は裳裾を翻した。
思わず追いかけるシェリル。
迷路に似て、入り組んだ路地を通る。
向こうの角にチラリと見えた裾を追う。
壁に響く、装身具につけられた鈴の音がシェリルを導く。
追っては姿を見失う。見失っては、姿を見せて誘う。
姫君は走っているように見えないのに、追いつけそうで追いつけない。
焦らされ、導かれてたどり着いたのは、人工池の中心に設えられた舞台。
そこに立つ姫君はヴェールを外した。美しく整った顔立ちが現れる。艶やかな朱唇には微笑みをたたえていた。
シェリルは、いつの間にか舞台に立ち、美姫の舞に合わせて歌いだす。

 Samsara Junction
 命と時の円環が
 この瞬間に重なる
 つないだこの手は
 遥かな過去に抱きしめてくれた手
 Samsara Junction
 時間に追われたウサギ
 螺旋を駆け上ってゆけば
 まだ見ぬ未来に結ばれる
 永遠がこの一瞬に
173ビデオ・クリップ(2/5):2008/08/19(火) 17:29:56 ID:UlgCzGbo
スタッフの声がセットに響き渡る。
「これで、シェリル・ノームさんの出演シーン、撮影終了です。お疲れ様でした」
参加スタッフたちの拍手の中で、シェリルは手を挙げて応えた。
ビデオ・クリップの制作は、この後いくつかの短いシーンを撮影し、編集の工程へと引き継がれる。
「お疲れ様、アルト」
シェリルは美姫姿のアルトの首に腕をまわして、頬にキスした。
「ああ、シェリルもお疲れ……お前、本当にこのスタイルが気に入ったんだな」
「そうよ。いっぱいインスピレーションをもらったもの」
このビデオのイメージは、ジョージ山森監督の実験的な短編映画『廃都』と、主演したアルトの女装に多大な影響を受けている。
アルトとシェリルはセットから楽屋へと向った。
「ねえ、アルト、ちょっと確かめたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「メイク落とす前に……こっち」
シェリルは機材を保管しておく倉庫にアルトを連れ込んだ。人の気配は無い。
「キスした時に気づいたんだけど」
シェリルの手がアルトの胸をまさぐった。
「おいっ」
驚いてたしなめようとするアルト。
「やっぱり、バストを作ってあるのね」
「監督の指示で、衣裳がタイトだからシルエットを整えるために……いつまで触ってるんだよ」
「やだ、すごいリアルな手触り……乳首まで作ってあるのね」
シェリルは人差し指と親指でつまんだ。
「お前なぁ」
「アルト、顔が赤くなってる…ヘンな気持になってきた?」
そう言うシェリルの頬も染まっている。
「バカ。いつまで触ってるんだよ」
「胸がこう、ってことは」
シェリルの手がアルトの胸から、腰へと回った。
「あー、やっぱりこっちもパッドが入ってる。しかも、何、このムニムニ感。やだ、気持ちいい」
二人は胸を合わせて抱き合う姿勢になっていた。
アルトも手を伸ばしてデニムに包まれたシェリルの尻を鷲掴みにした。
「あ……ダメ」
わずかに抗う素振りを見せたシェリルの唇をキスで塞いで、弾力のある丸みを揉む。
キスをやめると、唇が触れ合いそうな距離でシェリルが囁いた。
「ん、アルトったら…」
反応しているアルトの体に、自分の体を押し付けるシェリル。
「続きは……帰ってから、な」
アルトは名残を惜しみながら、体を離した。
174ビデオ・クリップ(3/5):2008/08/19(火) 17:30:43 ID:UlgCzGbo
帰宅してから、シェリルはビデオクリップ撮影でアルトが着けていたのに近い長さの巻きスカートを探して身に着けてみた。
大きな姿見の前で歩いてみては首をひねっている。
「こうかしら? 違うわ」
「どうした?」
振り返ると、白いシャツとブルージーンズの寛いだ服装に着替えたアルトが、アイスティーを入れたグラスを二つ手に持っている。
「撮影の時、アルトが滑るように歩いていたでしょう? あの動きを真似してみたの」
「なんば歩きか」
アルトは、グラスをひとつシェリルに手渡す。
「やっぱり歌舞伎の動き? どうやるの?」
シェリルはソファに座ると、アイスティーを一口飲んだ。
「そうだな」
アルトはグラスをテーブルに置くと、シェリルの向って右の位置から、左へ向けて歩いた。
「これが普通の歩き方。なんば歩きだと…」
今度は左から右へ。歩幅が短くなり、足の裏全体で同時に接地する。左足と一緒に左手が出て、右足と一緒に右手が出る。
「ああ、そう、そうね。早そうに見えないのに、すごく早く動いていたわ。ニンジャみたい」
「昔の日本人は、この歩き方だったんだ。歌舞伎だけじゃなくて、日常の動作とか、武道もそう。和服だと、この歩き方の方が裾がさばけて素早く動けるし、エネルギー効率も良いから長く歩いても疲れない」
「それで、アルトが和服着てても、着崩れしにくいのね」
シェリルは去年の夏祭りを思い出した。アルトに見立ててもらった浴衣を着たのだが、30分毎にアルトが裾と襟を直してもらった。
「練習しなくちゃ」
シェリルはグラスを置いて立ち上がると、姿見に向かってアルトの動きを真似した。
「手の動きはあんまり気にしなくていいぞ。それより、体をねじらない様に……そう」
後ろから動きを見守るアルト。
「でも、なんで練習するんだ?」
シェリルは裾を翻して振り返った。
「だって、和服着るなら、エレガントに着こなしたいじゃない」
「努力家だな」
「あら、アルト、知らなかった?」
シェリルが微笑んだ。
「知ってた」
「…もう、歌舞伎の御曹司なんか好きになるんじゃなかった」
「後悔しているのか?」
「ええ」
シェリルの肯定に、アルトは鼻白む。その表情を確かめてから、シェリルは付け加えた。
「もっと早く出会ってたら良かったのに」
「からかうなよ」
アルトはソファに座って、シェリルの動きを眺めていた。
小一時間ほど練習して、シェリルは一息ついた。
ソファに座ったシェリルに、アルトは入れなおしたアイスティーを渡す。
「はぁ…普段、使わない筋肉を使うのって疲れるわね」
シェリルは冷えた紅茶を喉を鳴らして飲んだ。
「次は、和服を着て練習してみるか?」
「そうね、そうしようかしら」
グラスをテーブルに戻すと、シェリルはアルトの膝をまたいで座った。アルトの両頬を掌で挟むと、唇を合わせる。
「ん」
アルトの腕がシェリルの背中に回り、ぐっと抱き寄せる。
シェリルはわずかに唇を離すと、舌先でアルトの唇を舐めた。そしてもう一度唇を合わせる。するりと滑りこませた舌は、アルトの歯並びを数え、歯と歯茎の境目の敏感な部分を愛撫する。
「んぅ……」
175ビデオ・クリップ(4/5):2008/08/19(火) 17:31:34 ID:UlgCzGbo
触れ合っているところから、アルトの体が反応しているのを感じ取る。顔の角度を変えて、さらに深く口づける。舌を絡め、アルトの舌の裏を舐めた。
アルトが猛然と舌を突き入れてくると、口腔へ迎え入れ、唇で締め付け吸う。
「んーっ」
アルトの手が、巻きスカートのスリットから入り込むと、ショーツの上から尻を揉んだ。
「あっ……スタジオの続き?」
シェリルが囁くと、アルトはぐいっと指を尻たぶに食い込ませた。そこから手を放し、シェリルを膝の上で反対に向かせた。アルトの唇が首筋に押し付けられる。両手がシェリルのTシャツの下に滑り込み、ブラジャーをずらして乳房を掌に収めた。
「ああ……」
シェリルは正面に置いた姿見に、自分たちの様子が映っているのを見た。
アルトの手が動くたびに、唇から甘い声が漏れる。掌で胸をこねまわされ、人差指と中指で乳首が抓まれる。
「んぁっ…あっ…あっ」
思わず目を閉じて、短く高い声をあげてしまう。
うっすらと目を開けると、鏡の中のアルトがシェリルの目を真っ直ぐに見ていた。
そして、見せつけるように大きな動きで胸を揉む。Tシャツの下で動く手と、それに合わせて歪む乳房が、体を熱くし、頭の中を白く蕩けさせてゆく。
「アルト……」
肩越しに手をまわしてアルトの頭を引き寄せる。振り向いて、アルトとキスした。夢中で舌を絡めあう。
アルトの左手は胸を愛撫し続け、右手が滑り下りてスカートの下でショーツを脱がせた。シェリルの長い脚に沿って丸まったショーツが滑り落ち、指先が足の間をまさぐる。
「アル…ト……ダメ……したら…っ」
繊細にして力強い指先は、スリットの形をなぞるように上下に愛撫した。既に濡れ初めていたそこは花開き、指先を湿らせた。指先が蜜をすくい取り、まだ包皮にくるまれたままの過敏な芽を滑らかに刺激した。
「んーっ……」
シェリルはアルトの腕の中で背中を反らせ、足をピンと伸ばした。
「ア……アルト……」
シェリルは骨まで軟らかくなったように体をしならせ、アルトの膝の上で向きを変えた。
「シェリル」
アルトは抱きよせ、唇を合わせる。
シェリルの唇はアルトの唇から頬へ、顎の下へと滑る。シャツ前を開け、現れた胸板に唇を押しつけた。滑らかな肌に舌が濡れた軌跡を残す。
膝から滑り降りて、ソファの上でひざまずいた。ジーンズの前を開け下着ごと押し下げると、猛っている男性器が跳ね上がった。
シェリルは横目でアルトを見上げながら、唇を開いて欲望を咥える。
熱い溜息がシェリルの髪に降ってきた。
どうやったらアルトが喜ぶか、十分に知っている。舌で刺激し、高ぶると唇で締め付けて顔を動かす。
口腔に溢れる唾液と先走りを飲み下しながら、愛撫に集中する。
アルトの手が伸びて、シェリルの濡れた場所に指を挿入した。滴るほどに熱くなった中を刺激する。
「むーぅんっ……」
アルトを咥えたまま呻いた。
指が生み出す快楽に、一瞬気が遠くなりそうになったが、再び唇での愛撫に集中する。指で袋を揉みながら、舌先で先端にある切れ込みをこじる。
互いに与える快感は急激な上昇曲線を描く。
先にアルトが弾けた。
シェリルは口腔内で溢れる青臭い体液を舌の裏で受け止め啜る。脈打ちが収まるまで、口唇での奉仕を続けた。
176ビデオ・クリップ(5/5):2008/08/19(火) 17:32:15 ID:UlgCzGbo
「来て…」
ゆったりしたソファの上でアルトに組み敷かれたシェリルは、体を開いてみせた。
無言で侵入してくるアルト。
「ああっ……」
受け止めて体をうねらせる。
技巧も何もなく、シェリルを求める動きにスプリングがかすかに軋む。
アルトの腰に足をからめて、もっと深く受け入れようとした。荒々しく不規則な動きが、シェリルを突き上げる。
次第に動きはリズミカルになり、アルトの切羽詰まった息遣いを感じながら上り詰めた。
「ああっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ」
荒い呼吸は、どちらのものともわからないほど混ざり合っていた。
やがて息が整ってくると、手足を絡め合うように抱き合いながら唇を合わせた。
「シェリル」
アルトは囁くと、一つになったまま体を入れ替えた。
「うん……」
どこかあどけない表情で、シェリルは体を起こした。中心に収めたアルトが、まだ固いままなのを感じて幸せそうに眼を細める。
ゆるやかに体を揺らした。
つながっている場所から、じんわりと快さが広がる。
アルトの手がくびれた腰から胸へと愛撫する。
「何が見える?」
アルトの視線が姿見の方を向いた。
シェリルもそちらを見る。
「アルトの上に乗ってる私が見える……ああ…わ」
「綺麗だ」
アルトの掌が下から乳房を絞り上げるように揉む。人差し指がツンと尖った乳首を愛撫し、豊かな乳房に埋め込むように押した。指が離れると、桜色の乳首が再び尖る。
「愛されているから……んっ…よ。アルトに…ぃ」
シェリルは上体をかがめて、アルトの口元に右の乳首を差し出した。
アルトは頭を持ち上げて乳首を唇に含む。
伝わってくる鋭い快感と一緒に、微笑ましい気分がこみあげてくる。
「んくっ……大きな赤ちゃんみたい」
アルトがきつく吸って、シェリルに声を上げさせた。下から力強い突き上げが襲ってくる。
シェリルはアルトの胸に顔を伏せて、上下の動きを受け止めた。
ひっきりなしに声が出る。
「おおっ」
アルトの太い溜息とともに体の奥に迸りを浴びる。
意識が溶けてゆき、手足から力が失われた。

<終>
177名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 00:15:27 ID:b7jlRDv3
萌え話の続きキターGJGJ
エロ幸せでよかったー
178名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 04:20:10 ID:G8r2RP+B
>>171-176
コスプレアルシェリの続きがキテター!
いやもうホントにエロ幸せです。GJGJ!
179名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 08:29:13 ID:xznaISdx
(´ω`)らぶらぶっていいなあ…
180名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 03:10:37 ID:L3v1q9qA
最近シェリルが幸せに報われて欲しくてしかたがない自分がいる
投げ売りされてる自分の歌を見てるとこなんて見てらんなかったぜ
181名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 09:54:45 ID:LbP60HWt
投売りを見たのはアルトだと思う。シェリルが見たのは、
自分のポスターが雨に打たれて地面に打ち捨てられている所…どっちにしても凹
182名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 10:16:15 ID:3h4OJ1sp
自分のSSが避難所でボロボロにされているところだと想像すると

……凹むどころじゃないな。がんばれシェリル
183名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:21:19 ID:sqcIynqN
こういっちゃなんだが、病気であることを発表すりゃ悲劇の歌姫とかで歌わなくても同情票で人気復活するかもな
184名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 23:17:03 ID:8Id4kn3H
>>183
アルバム発売の前にブログで病気を告白するんですね
それなんて浜崎あy
185名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 05:02:28 ID:HwcfZnjM
ミシェルが・・・ミシェルが召されました

愛する人を守る為に・・・
186名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 10:59:07 ID:LetayIsX
ミシェル…
クランが…可哀想で…
187名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 11:02:27 ID:20HQnaUg
>185
つか、ネタバレやめれ。まだオンエアされてない地域も
たくさんあるんだぞ。
188名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 11:06:04 ID:JG5Xzi99
ウチ今晩だよ……
マックスポジションだと思ってたのに……
189名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 13:01:39 ID:dAwgIMVs
>185
その気持ちわかります。
でも、まだ言わないほうがいいのではないのでしょうか?
まだ決定的とは決まってはないですし、放送されていない地域もあるのでしょうから・・・。
190名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:52:57 ID:pVawl2OH
191名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 20:01:31 ID:2OoR0opI
個人的にはネタバレは最速放送地区準拠でいいと思う
だってここ2ちゃんねるだし
関東が最速放送地区のアニメ作品でネタバレ待ってくれるスレってあるのか?って話と同じだと思う
192名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 20:07:14 ID:hjOV7sfi
つーか、エロパロスレでわざわざネタバレすることねーだろ。
エロい雑談からめるなら、まだしもさ。
そういうのやりたきゃ、本スレいけ、本スレ。
193名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 20:25:17 ID:KYs+LCrW
2ちゃんでネタバレやめて><とかいうならこないほうがいいよ
194名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 21:28:04 ID:5GUgwdn1
黙れ、このID:KYめ
195名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 10:52:51 ID:PVMkuuuX
ミハエル死んだらクランは誰とくっつくんだろうね?
生涯独身貫くのか、大穴でアルト…は流石にないよな?
でも、アルトはヒロイン二人とくっつくかわからないって声優が言ってたし…現場でかなり責められてる((笑))らしいし、全く有り得ない話じゃないか。

アルト×クラン(巨人)でも書いてみよう、エロ無しになるかもしれんけど
196名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 11:14:12 ID:psuiSbXS
ここ数話はマイクローンクランがメインヒロインだなw
197名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 13:38:36 ID:PqocGBAj
484 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で メェル:sage 投稿日:2008/08/23(土) 11:10:49 ID:D+ov1rC8
「ランカ、ほらイクぞ!ッ何を惚けてるっ。。

アルト君の、お…おちんちんが熱い
そうだ・・・前にも誰かにおちんちん入れられて。その時も、おちんちんが
とっても熱くて…
ハァハァッハァ・・・


本スレから転載
このスレ向きなので勝手にもってきましたw
198名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 14:52:27 ID:jvzaeroY
メガネ割れてたなそういや
199名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 15:05:47 ID:psuiSbXS
>>198
「メガネ割れろ」
そのシーンで、このフレーズが頭をよぎって、笑ってしまった。
200名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 19:52:55 ID:kf9W6XDb
エンディングも割れたメガネで〆てたね
201名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 00:08:09 ID:Bkl8CEAy
眼鏡が壊れただけで本体は無事なんだよ
202名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 01:15:08 ID:fyfbR6VG
眼鏡が本体だろ?
203名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 21:46:16 ID:rwqkOiRl
まあゼントラの血も受け継いでるだろうし
ある程度の真空は平気と信じたい
204名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 21:48:14 ID:X9wcHcmf
>>202
マダオじゃないんだからwwwwwww
205名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 22:30:57 ID:JXV4yvU2
メガネが本体、ミハイルはスタンド
206名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 23:54:27 ID:32qRhks4
新八wwwwwwww
207名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 12:41:31 ID:gKeZ+tRf
ブレラ機あたりに救助されてそうな気がしないでもない。
死体が確認されるまでは希望をもってもいいよな。
208名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 13:12:51 ID:vxAHKKt/
もしかしてSS師さんもショック受けて筆止まってるか…
209名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 18:19:57 ID:gN5wHKg3
ちょいまえにネタバレ云々の話あったけど
不必要にネタバレだけの話をだすのはダメだと思うんだ。
210名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 18:46:49 ID:Bx6XgNSV
たしかにショックうけてる…
シェリルは病気が病気だからH描写が無理になって…
ミハクラネタも…orz

でも近いうちに投下したい。もう少し時間を…
211名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 19:58:48 ID:BEMdZbof
夢オチだけは勘弁な!
212名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 21:59:32 ID:FH4an41n
>>208
止まってます。
気力上がるまでお待ちを。
_| ̄|○…ミシェル…
213名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 22:03:14 ID:VdNjhvqZ
V型感染症だった気がしたけどそんなことはなかったぜ!!
死んだ気がしたけど(ry

でいけばいいじゃない
214名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 22:21:07 ID:q14FrnA7
>>210
そっか、移っちゃうのか
いまやっとその可能性に気づいた・・・
215名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 22:24:05 ID:ZNWQ5Ygw
知らない時期にやっちゃったら後でショック受けそうだからかわいそうだよね
一回の感染率は多分そんなに高くないとはおもうけど
だって感染力が高いんだったら多分もっと沢山患者がいるはず
216名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 02:23:51 ID:4CTn23H9
性的な接触では感染しないと考えるんだ!
猫エイズは猫がかかってても人間にはうつらないし
と無理やりこじつけてみた
217名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 02:41:51 ID:MziBpjcf
え、いやだって体液の交換でうつるんだろうとかいってたら
ゼロの映画撮る話でシェリルとアルトキスしてたじゃん
アルトも感染完了じゃん。それがアルトが今に至るまで発病してないから
そんなに伝染力はないと考えるべき
218名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 05:07:43 ID:E4/42x/V
キス程度では感染しないと思うけどね。
シェリルはトップアーティストだから、妊娠させたらいまはまずいからアルトも最初からコ○ドーム使ってた…とも考えられるし。
アルトらSMS隊員はこまめに定期検査うけているから、感染もすぐわかるだろうし。
逆にアルトが「俺がシェリルに移したのか…?」と悩む状況もありかな?

ただそういう理由づけが無いとH描けなくなった、のが、つらい…
普通にラブラブなのいろいろ妄想していただけに…
219名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 05:09:35 ID:zn8M4Wki
エロパロなんだし
治ったってことにして書くのもアリなんじゃないか
あり得ない組み合わせで書かれたりもするんだし
220名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 07:08:46 ID:ucej7c6t
シチュエーションの話はさておき、SS書き師さんたちのテンションが上がるのを、マターリお待ちしてます。
221名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 20:46:04 ID:gy/Yvzm1
病気が治っても、まだ怖くて拒否してしまうシェリルをアルトが優しく

これだな
222名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 04:46:06 ID:/LF/y0x/
>>9
ミシェル…クラン…
先に告白した方が「負け」っとか言ってたね。
20話…クランの「負け」かな?
腕組みデートもしたし、キスもした。
哀し過ぎるけど…
罪な男な…ミシェル。
223名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 10:24:30 ID:T+QmAPuT
>>221
それでお願いします
愛のあるエッチは大好きだw
224名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 21:50:37 ID:2Zv06+Tx
tes
225名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 22:23:52 ID:Fa38SuiQ
791 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2008/08/26(火) 00:21:47 ID:uJQIcp8V
今回ミシェルが死亡したのは、あのタイミングでダイヤモンドクレバスを歌ったシェリルのせい。
あそこで、射手座かトライアングラーを歌っていれば

「ミシェル、後ろだ」
「チッ」
アルトが援護
「背中が甘いぜ。女に気を取られたかっ?」
「ぬかせっ」
「ウオオオォォ」
「ウオオオォォ」
ババババババ(背中合わせで銃を撃ちまくるアルトとミシェル)

って言う展開で切り抜けられたはずだったのに。
226名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 01:33:30 ID:HWOD+Ji5
ランカ好きだったけど嫌いになりそう…
死んじゃいたいとか簡単に言うなよ
甘えんなー!と思わずテレビに叫びそうになった
227名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 02:32:57 ID:nf9v6BhC
ランカ×アイくん(成体)とか食指動きませんか>神
今日の放送見てふと思った
228名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 02:33:37 ID:nf9v6BhC
>>227
あ、逆だ
アイくん×ランカ ね
229名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 02:49:53 ID:qngvU/Z4
俺も思った
アイくんにのしかかられるランカ、
そのまま前肢でごにょごにょされたあげく
産卵管入れられて胎内に卵生み付けられて…とか
でもグロになるんでやめとく
230名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 05:51:02 ID:ZZo6YOuf
新OPのライオン、オリコン初登場3位だったね。
あの曲のサビってさ二人のヒロインの過去と未来をあらわしてると思うんだ
ランカにとっては過去、シェリルにとっては未来。
二人とも死を身近に感じたからこその歌だと思うとより感慨が沸いてくるぜ
231名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 06:54:04 ID:qWu5Xhk3
保守
232名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 21:49:08 ID:wINtQcFo
ヘルメットに忍ばせてた写真の年代のミシェルとクランの話がみたい
(´Д⊂
233名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 23:54:12 ID:i/Qn6hhr
>>232
「はははーミシェルーぶらんこだぞー」
「すごいなーくらんは」
「よし、じゃあ交代だぞミシェル」

「え…?」
234名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 00:45:00 ID:LGJh4EM1
>>230
自分は逆だと思った…。>ランカとシェリル
どっちでもいい派な自分だが、最後ランカ死にそうな気がして怖い…
235名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 02:54:40 ID:im4/pm3r
さて色々と旅立ってしまったわけだがこれはブレランがバルキリーの中で致すということでよろしいか
236名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 03:25:57 ID:jGA7nu1g
いいんじゃないか。アイ君(成体)を交えて3Pだな。
あとミシェル機の中で自分を慰めるクラン大尉とか。
237名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 03:46:25 ID:nZp8kjpZ
ブレラン読みたい
238名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 11:07:18 ID:3pBwhzLs
>>233
砂場に埋められてデカルチャー
239名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 11:55:52 ID:5aR9mSZc
>>233
リカちゃん人形の服を着せられるミシェルと申したか
240名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 16:30:12 ID:rfu+L1wD
小説版、作者が作者だけにランカやシェリルやクランに
生えないかどうか不安だ。
241名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 16:56:49 ID:dp0+O6G4
さすがに商業&人の作品でそれはないだろww
でもシェリxランとか眼鏡女xランとかみたいかもw
242名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 18:30:26 ID:UFSj4Tgb
>>240
確実にグレイスとブレラはアタッチメントで着脱可能とみた
243名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 19:09:11 ID:6HD7dAdl
パロだし、
誰も退場なしって事で!
244名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 04:39:57 ID:mr6SqS2M
今週の放送見てアイくん×ランカよりも
オズマとキャシーが一線を超える妄想をした俺
245名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 07:08:08 ID:L3R7lNHh
>>239
お着替えされてるだろうな〜ミシェル。
246名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 09:31:45 ID:1ZE1JH5I
>>244
昔やりまくってましたが?
247名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:42:09 ID:bfZNIfYF
シェリル×ランカ最高と思ってたがアイ君×ランカも良いな
248名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 19:29:09 ID:xxJzYg+2
職人さん待ってますからね…
過疎っててさみしいな…
249名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 23:36:22 ID:7Iljn28s
保管庫管理人さんも個人サイトが海外に転載されて大変らしいからな……
250名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 01:57:17 ID:1gHQnz0T
俺、最後のアルラン長編書いたら燃え尽きたらしくて、
ネタはあるけど書く気が起きないんスよw

次はオズキャシ書こうかと思ってんですけど。
251名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 18:59:56 ID:qaCWL+hr
>>250
全裸でオズキャシお待ちしてます!!
252名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 23:50:51 ID:X+Z71Xva
>>240
>>242
外して女性状態のブレラが、アイくんの力で生えちゃった
ランカににゃんにゃんされるというデフォールド通信を受信した。



デカルチャアッー!
253名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 03:11:40 ID:9n3ignIr
小説の2巻が10/1に出るらしいな
激しく微エロに期待する
254名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 13:57:18 ID:0lBF77sl
おお、ハッタリ仕事したんだ。
255名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 19:03:25 ID:MPi82Ha/
14話くらいまでを収めるのかな?<小説

何にせよ待ちくたびれた
256名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 06:24:45 ID:93pqX0Mm
小説ってアニメのストーリー追うタイプのやつなのか
257名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 21:18:48 ID:puAH8mFe
ミシェル復活というご都合主義は勘弁な。
258名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 01:21:44 ID:ZZSgLfAx
何を言うか、大歓迎だ
259名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 02:12:28 ID:Mu3Fn6r0
アイナサハリンとシローみたいなオチが好みです。
260名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 02:31:10 ID:dYdrEarY
>>259
それいいねー。ミシェルぅ〜!
261名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 04:00:57 ID:uFYwdgfN
本編があまりにアルシェリでビビッたwww
あれヤッったヤってないで意見分かれてるがどうなんだろな

それはまあいいとして、宇宙でエッチしてるブレランを誰か…
ブレランいいよー
262名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 06:11:29 ID:Q9MVYMof
>>261
タイトルがノーザンセクロスだからヤったね
263名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 06:35:20 ID:8LCANTde
アルト勇気を頂戴 で性的なものをいただくのですねわかります
やったんならアルト、ゴムもってないとまずくねw
そこいらへんで話一本つくれそうだけんども
264名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 08:13:15 ID:INqJYyM+
ミシェルからもらっていたかもな、ゴムw
もらうというより、SMSにシェリル連れ込んだあたりで、ミシェルに無理やりポケットにねじこまれた妄想を抱いた俺w
アルト的には「…感謝するぜミシェル」かw
265名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 08:18:52 ID:mpO2xEdd
【ミシェルの形見分け】

 クラン:ストライカーパック、眼鏡、ヘルメット、他
 アルト:ゴム

   ,、,.'" ̄`ヽ
    i (;ミ〃リハソ
   |.爪i」゚дノl| …ありがたいけど
   ノノ 〈`^†'`〉  何か複雑…
  (´  .ゞ-i-|
.      |__j__|
266名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 09:06:53 ID:8LCANTde
312 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 07:27:17 ID:aOc9fneM
>>267
267と同じような事気付いた
今回のアルトは事後?左袖のジャケット腕に通してない
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader772158.jpg

>>262
その前のシーンではちゃんと袖に腕通してるのになw
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader772160.jpg
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader772161.jpg


ktkr????
小説ではアルトはいずれ童貞を捨てたいと思ってるとあったから
準備万端だったかもしれんwww
267名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 09:30:44 ID:vU1T0aLU
今回のアルシェリは「愛おぼえて…」の時と同じパターンだな
明確な描写はないけどそれを暗示させる表現とか
監督が河森だから同じ演出になっても当たり前か?
268名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 09:42:11 ID:INqJYyM+
キャプ画しか見ていない俺が言うのもなんだけど、夜、ひとけの無い離れ、布団、というシチュエーションで、若い男女が抱擁してそれ以上何もなかったなんて、まずありえんだろ。
キャプ画だけでも、雰囲気ありまくりでまいったぜ…


アルト童貞卒業おめw
269名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 10:15:25 ID:wwgud3jI
今夜関東の放送を見たら、
そのナニなシーンをSSで補完する意欲が湧くかもだぜ。
270名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 11:09:30 ID:FxRHBJqg
海賊に転向したワイルドな艦長のsenkaネタキボン
271名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 13:08:00 ID:C3INuPsB
今回の話でアルシェリが離れでギシアンする漫画なら浮かんだんだが、SSにする文章力が無い。
小説むずかしす。
272名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 13:11:54 ID:Q9MVYMof
>>271
描こうぜ
同人誌にするなら買うから
273名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 14:49:10 ID:BPNW1f1k
見てないから何とも言えないけど、アルトが童貞卒業したことによって
心境の変化とかあったなら確実に卒業といえる気がする
274名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 19:38:40 ID:nCsEpyrg
そうか、ゴムはミシェルの形見だったかwというかミシェルだったらアルトに普通に渡してそうだよな
そこら辺はしっかりしてそうだし

だがアルシェリの妊娠、子供話を妄想してしまうw
275名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 19:50:55 ID:1TJ5efNi
見せてもらおうか、SS職人の底力とやらを・・・ゴクリッ
276名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 20:55:36 ID:INqJYyM+
アルトも成人しているし、嵐蔵父ちゃんもシェリルを完全に息子の嫁扱いしているよな、亡き妻の着物や離れを使わせているし。
孫ができたら、不肖息子の勘当もといてしまうかもしれんw
277名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 21:00:01 ID:8LCANTde
本編がズンドコだから逆に明るい話もみたい
278名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 21:15:29 ID:5Nlblh/L
父ちゃんはシェリルの存在知らなさそうだが
279名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 21:22:06 ID:Q9MVYMof
さすがに家のしかも妻の使っていた離れに住まわせてるんだし
知ってるんじゃないか
280名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 22:42:46 ID:78ksKVhe
ルカが急に男前になって…
281名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 02:05:04 ID:g3Ztx71F
>>279
しらないままで、ちょっと瀕死で嫁の部屋にってふらふらいったら
嫁と勘違い→犯す→父ちゃん元気になる
ですね、わかります
282名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 12:20:32 ID:ZxuzW2uu
「ナ、ナナセさんっ!僕…もうっ……」
283名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 13:31:16 ID:Q2NV2nSM
ルカの赤い丸ほっぺは幼生体の証だったか……
284名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 13:45:19 ID:0n2MxV/T
今週の見て、
クランとアルトというのもいいなと思った。

というかやっぱりアルトは基本的に流され人間なので、
しっかりした人がついた方がという意味で。
285名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 13:57:56 ID:mqxU3Y90
同意

クランは慰め云々は必要としてなさそうだけど、やはり心の隙間は埋まってないわけだし。
今後アルトとどう関わっていくか興味はある。
286名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 17:45:12 ID:4pFWynNB
三島×キャシーがものすごく読んでみたいんだが誰か挑戦してくれる猛者はいないか?
287名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 20:14:48 ID:NGBDfu2g
個人的には三島×グレイスというのも…
すごくヘタレ攻めと誘い受けちっくなんだけどね
288名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 20:51:47 ID:Mi0G2XFY
自分はどっちかってーと
グレイス×三島が読みたいw
お姉さま攻めヘタレ受け
289名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:53:42 ID:RKglzZ6H
グレイスにちんこがついていそう
290名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:34:21 ID:e7Z7YdMc
ちんこつきグレイスがシェリルに性的に復讐されヘロヘロになって
許しを懇願するとこがみたい
291名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:53:11 ID:evZkAdzh
アルト×シェリルで投下
寸止めだけど、V型感染症のせいなんだー
とあさっての方向に叫ぶ
292空虚の輪郭(1/3):2008/09/07(日) 00:54:33 ID:evZkAdzh
アイランド1の環境平衡は破局へと徐々に、しかし確実に向かっていた。
しかし、その中にあって早乙女邸がある緑豊かな地区は、別世界のような静謐さを保っていた。

早乙女邸の離れで蒲団を並べて添い寝した時、アルトはシェリルに話をせがまれた。ちょうど、子供が眠る前におとぎ話をねだるように。
「聞かせて」
空色の瞳が部屋の明かりにきらめいた。
「そうだな……」
アルトは部屋の中を見回した。思いついて、天袋から小さいが重たい箱を取り出した。
蓋をあけて、シェリルの目の前に広げる。
「綺麗ね。カードゲーム?」
「そう。小倉百人一首……古い日本の定型詩を使ったゲーム。字は崩してあるから読めないかもしれないが、絵だけでも楽しめるだろ?」
「エキゾチック……」
それは母・美代の嫁入り道具のひとつで、その当時随一と謳われた日本画家が原画を描いた美術品だった。
「有名な歌人ばかりで、それぞれに物語がある」
アルトは、シェリルが思いつくままに取り上げた絵札にまつわる話を語って聞かせた。
平安時代のプレイボーイとして知られた在原業平。
長編恋愛小説を書きあげた紫式部。
恋の歌の出来栄えを競った平兼盛と壬生忠見。
故郷から遠く離れた地で栄達を手にし、それでも故郷を懐かしんだ阿倍仲麻呂。
生者でありながら死後の世界で死者の魂を裁いたと伝えられる小野篁。
次に取り上げた札を見て、シェリルが言った。
「ねえ、どうして、この札だけ顔を描いてないの?」
「それは、小野小町。当時、いや日本の歴史上、最も美しい女性だったという伝説がある。だから、画家は遠慮して後姿を描くのさ」
「へぇ、上手いこと考えたわね。見る人の想像力をかきたてるわ」
シェリルはカードを顔の近くに持ってきて、しげしげと眺めた。
「じゃあ、きっと恋にまつわるドラマがあるんでしょう?」
アルトは頷いて「深草少将百夜通(ふかくさしょうしょうももがよい)」の説話を教えた。
美貌にひかれて、あまたの求婚者が押し寄せる中、小町は断り続けた。
求婚者たちの中でも特に熱心な深草少将に、百夜、私の元に通い続けたら求婚を受け入れましょうと申し出る。
深草少将は、雨の夜も、雪の夜も通い続け、小町の元に訪れた証しの栢(かや)の実を置いた。
しかし、九十九夜にして病に倒れ、ついに結ばれることはなかった。
小町も生涯独身を通したと言う。
「悲しいお話ね」
「ああ、そうだな」
シェリルは天井を見上げた。
「その……コマチって言う人、きっと自分の美貌に自信が持てなかったのね」
「その札に書いてある和歌も、花の色は移りゆく。自分の美しさもいずれは…という詩だしな」
「そうなんだ。詩は判らないけど……そのプロポーズした人に100夜通ってこいって言ったんでしょう?」
「うん」
「自分の美貌に自信が持てなかったから、愛情や誠実さを回数で確かめないと納得できなかったのよ」
「……その解釈は思いつかなかったな。でも、いいところを突いているかもしれない」
シェリルは横臥してアルトを見た。
「独創的かしら?」
「ああ」
アルトが頷くと、シェリルはにっこり笑った。
293空虚の輪郭(2/3):2008/09/07(日) 00:55:43 ID:evZkAdzh
翌々日の午前中、夜間の軍務から解放されたアルトは早乙女邸の離れに戻った。
残された時間をできるだけシェリルと過ごすために。
障子をそっと開けると、床が延べられていて、シェリルがあどけない寝顔を見せていた。
枕元には百人一首の絵札が散らばっていた。
寝付く間際に眺めていたのだろうか。
アルトは物音をたてないように、シェリルの傍に座って寝顔を見た。
(良かった、昨夜は苦しまなかったみたいだな)
横臥したシェリルの手には、後ろを向いた女性の札が握られていた。小野小町だ。
(気に入ったんだな)
アルトは散らばった札を箱に片付けた。
「う……ん…アル…ト?」
シェリルが目元を手の甲でこすった。
「悪い、起こしたか」
「いいのよ」
シェリルは上体を起こした。
「おはよう、アルト」
「おはよう」
アルトはシェリルにキスした。シェリルもアルトの肩を抱いて応える。
「……アルト」
唇を離すと、シェリルは頬を染めてうつむいた。
「あのね、お願いがあるの」
「どうかしたのか?」
「ううん、どうもないわ。でも、今のうちに…」
シェリルは立ち上がると、アルトが開けた障子を閉めた。
緑溢れる庭の眺めが遮られ、代わりに障子を通して入ってくる柔らかな光が部屋を満たした。
「見て欲しい、今の私を……変わってしまう前に」
シェリルの手が寝間着にしている浴衣の帯にかかった。
「お、おい」
白い肌の上を浴衣が滑り落ちる。
「どう?」
うつむいたシェリルの表情は流れる髪に隠れて見えなかったが、肌が羞恥に染まっている。自分の体を抱くように手を回していた。
美を追求する者が求めて止まない曲線で形作られた肢体を、障子紙を透かしてきた散乱光が包み込んでいるさまは、夢のようだった。
手を伸ばせば触れられる夢だ。
アルトはため息とともに言葉を吐き出した。
「……言葉に、できない」
「ダメ、言って」
シェリルは顔を上げた。頬が染まっていて、少し硬い笑いを浮かべている。
「手、降ろせよ」
「うん」
躊躇いがちにシェリルの手が下へと滑る。
294空虚の輪郭(3/3):2008/09/07(日) 00:56:21 ID:evZkAdzh
病に伏せりがちであっても、パフォーマンスで鍛えたラインは引き締まっていた。
豊かな二つの乳房は誇らしげに張りつめて、先端の桜色の乳首が僅かに顔をそむけあっている。
平らな腹部に陰影を与えている臍の窪み。
すんなりと伸びた脚の間には、髪の色よりやや暗い色合いの淡い茂み。
「あなにやし、えをとめを」
アルトは呟いた。
「何て言ったの?」
「なんて美しい女だ……この世で一番最初のプロポーズの言葉」
「そのまんまね」
シェリルはクスッと笑った。
「隅々まで見たい」
アルトの言葉にシェリルは背中を見せた。流れ落ちるブロンドの髪を手でかきあげる。
「こう?」
滑らかなしみ一つない背中に、均整のとれた背筋。
誰かが肩甲骨の描くラインを天使の羽と呼んでいたが、それが相応しいと思える。
引き締まっていてなおかつ柔らかさを感じさせる尻。
シェリルが体をわずかによじると、尻の少し上に魅力的なえくぼができた。
「もっと、見たい」
「あ……う、うん」
シェリルは振り返ると、足の間を手で蔽い、柱に背中を預けて畳の上に座った。
おずおずと足を広げる。
「手、のけて」
アルトはシェリルの足の間に座った。
「ああ……」
甘く掠れたため息とともに、シェリルはそこから手を外した。
淡いブロンドの茂みの下には、控え目な形の花びらに縁取られた桜色のスリットがある。
アルトは顔を寄せて見つめてから、ポツリと言った。
「綺麗だ……ここも」
「そ、そう?」
「なんだか……ここだけ植物みたいだ。人間の体じゃなくて」
シェリルは深呼吸しようとするが、自然と上ずってくる息に苦しさを覚える。何か言おうとして、言葉にならない。だから名前を呼んだ。
「アルト」
「シェリル」
アルトは手を伸ばしてシェリルを抱き寄せた。
ゆっくり唇を合わせる。
今、世界は二人だけのものになった。

<終>
295名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:20:18 ID:6D0PuzfP
ぎゃーーーー!!プロ光臨ktkrw
GJ!!!超GJ!!

22話の「子守唄が聞こえる」でランカのへその緒がついた胎児のような描写で
シェリルが受胎したような描写にもとれるとレス見て
ここのSSでアルシェリ子供ネタがあったの思い出して
あれは関係者かと久しぶりにきてみたが良いタイミングだったw
296名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 03:06:51 ID:Hi9yIiPQ
GJ
あえて触れ合うだけというのにかえってエロスを感じるね
297名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 03:49:59 ID:UY8EBBsD
うん、触れてるだけなのにエロい。静かにエロい。
離れの、他から切り離された時間を感じる。
二人だけなんだな。
ありがとう。本当にGJでした!
298名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:34:11 ID:QyRFJlji
アルシェリキター!本番なしなのに超エロかった…
なんというGJ!萌をありがとう
299名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 21:38:34 ID:uyRJZcXQ
GJ
雰囲気のある余韻あるSSgj
アルトおあずけ?
300名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:00:28 ID:Uvgo5Ca0
しっとりしててタマランとです。
いたしていないのにエロイってすごいなぁ。
ここで補完出来て幸せだわ。
301名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:43:35 ID:QdWxnKB3
GJ!GJ!
何か絵画の様な美しさがあるな
すごくエロかった
職人さんありがとう
302名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 11:20:42 ID:xi11wN6T
シェリルっていつも凄い衣装だけど
「あん、アトつけちゃダメ・・・」
みたいなシーンってこのスレで出たことあったっけ?
303名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 11:53:55 ID:9LFhjtHn
304名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 18:27:31 ID:ZKMdt7eU
GJ!あのいつもの神の人か!?
いつもながらに日本古来のネタを程よく取り混ぜて、素人とは思えん。
305名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:58:38 ID:8MBL4FF/
姫の設定を生かすという意味では本編よりもエロパロの方が上ってどういうことよ。
306名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 03:28:19 ID:+V+LjyFF
確かにアルトはエロパロとスニーカー文庫の小説では設定を活かした主人公してるよなw
307名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 03:59:16 ID:ZNAcMlFP
>>305
本編はランカとシェリルの物語で精一杯なんだろうな
308名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 04:31:20 ID:qvdbL+da
アルトの設定って活かせると面白いんだなぁと思った
309名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 06:08:25 ID:BRt2+rhc
この勢いで、他のSS職人さん達もやる気を取り戻してくれるといいな…
310名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 00:10:10 ID:B27MDquz
お前が死んだら俺も死ぬ、とばかりに生でシェリルとやる男らしいアルト姫を夢見てしまったのだわん。
311名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 00:29:57 ID:tH4s1Mxq
>>310
それを文章にするといいと思う
312名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:03:23 ID:5i5lWhDB
ここのスレではランカはそんなに嫌われてるんだ
313名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:05:03 ID:/P/e/g7p
嫌われてるって訳じゃ無いとは思うけど。
単に書いてくれる職人さんが居ないってだけで。
314名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:05:21 ID:o0zL8sxh
>>312
とりあえずそれは自分のチラ裏に書いてくれ
荒れるから
315名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:14:16 ID:tH4s1Mxq
自分で職人になればおk
もしくは職人さんにお願いするか
316名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:52:23 ID:zylMmtdd
>>312
ここに限らずどこのスレでも嫌われてんだろ
だって尺取緑虫だもの
317名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:42:18 ID:sdoURGgL
ストーリー的に12話以外ではシェリルに勝ててないからなあw
がんばれランカ
318名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 03:03:05 ID:tH4s1Mxq
ランカはなかなかエロが想像しにくいのもあるんじゃないかと…
319名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 03:33:36 ID:fxZRJ4do
>>312
大丈夫、マクロスFのエロパロなら皆全裸で待っているから。
誘い受け発言なんかしていないでランカものを書くんだ!
ノーマルものはもちろんナナセやシェリル相手の巨乳×貧乳の
濃厚エロスとかあったら物凄くうれしい。いや、これは自分が書こうかな。
320名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 05:53:12 ID:BEJtw7Cm
ランカは初代ヒロインであるミンメイのウザさを踏襲しつつあるからな・・・
321名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 06:52:27 ID:NRpA85yv
シェリルがオバサンと申すか。
322名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 07:15:38 ID:HY2Oa0gf
>>319
是非お願いします巨乳×貧乳の
濃厚エロス
323名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 07:31:22 ID:urSbgwSS
>>312
百合板のFスレならシェリランやランシェリSSが結構投下されてるよ
百合嫌じゃなかったら見てみたら?
324名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 07:33:57 ID:xpR5UXol
>>323
投下したけど反応ゼロ
頼まれて書いたのに、何で?
325名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 08:44:43 ID:vEF59kBI
酷評すると荒れるからスルーしてるんじゃないのか
察してやれよ
326名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 09:13:37 ID:917weD3Y
>>323
百合スレなんてあったんだ
今まで知らなかった…行ってくる!
327名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 10:14:35 ID:fxZRJ4do
>>323
教えてくれてありがとう!
お姉さまシェリルと可愛い妹ランカちゃんの素敵エロSS堪能するぜ!!
328名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 11:07:36 ID:Q8MR5yYX
>>325
そこまで酷いのか、俺の文章
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1213266342/
329名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 20:40:57 ID:ShZg8uTv
>>328
俺が今から投下するSSの方がいろんな意味で酷いから安心してくれ

ミシェルショックから立ち直るために書いたギャグSSです
注意事項
エロなしで、キャラが崩壊してます
その他にもいろいろ注意事項はありますが、ギャグだと笑い飛ばしてください

では、投下を始めます
330新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:43:16 ID:ShZg8uTv


 アニメ20話冒頭より、この物語は始まる。

 ドクンドクンドクン 聞こえてくるよ ドクンドクン――

 バジュラからの逃避行である超長距離フォールドを成功させたマクロスフロンティアは、歓喜に包まれていた。
 学園にランカの歌声が響く中で、ルカは恐ろしい物を見つけてしまった。
「――!! これはナナセさんのブラジャー!! こんなに大きかったなんて……」
 薄紫色のブラジャーを頭からかぶり、頬を赤らめるルカきゅん。思春期って最高だなぁ。
 一方、一名が変態仮面と化している間にも、次なる災厄は動き出そうとしていた。
 ランカの愛玩動物であるあい君が、変態を遂げようとしていたのだ!
 同じ変態でも、ルカのそれとは違う。分かっているとは思うけど、念のため。

 そして、大統領府に殴りこんだオズマとキャシーは、レオンをロウソクとムチで責め立てていた。
 裸体を縄で縛り上げられたレオンを見下すオズキャシ。そして、パシンと皮膚が腫れる。
「もうネタは上がってるんだ。観念するんだな」
「フッ、残念。少し遅かったね」
「ええ? 何が遅いって? あつ〜いのを垂らすわよ」
「――く、くやしい! でも感じちゃう……っ!」
 この三人は、もうなにがなんだかわからない状態になっていた。

 ランカが息を切らせながら学園屋上へとつづく階段を駆け上がる。
 やっと自分の想いに気づけたのだ。その想いを、あの人に伝えないといけない。
 踊る心臓を抑えながら、屋上に出るドアを開けたランカの目に入ったのは、残酷な光景だった。
「アルト、好きって言って?」
「好きだよ、シェリル。――ランカと同じくらい」
 そう言ったアルトは、シェリルに踏んづけられていた。

 校舎を眺めながら、ミシェルとクランは黄昏ていた。
「これでよかったのかな……」
「いいのさ、多分。みんな、修羅場を経験してみたいものなのさ」
 かっこいいセリフを吐いて立ち去ろうとしたミシェルの袖が、クランに掴まれる。
「お前はどうなんだ、ミシェル……。お前の修羅場はここにある!」
 クランの目は本気だった。ミシェル、死なない程度にがんばれ。

 パパラッチのカメラが大統領に向けられ、ファインダーの照準は大統領の痴態を捕らえていた。
 標的を凝視するパパラッチの瞳がこれ以上ないくらいに開けられた。眼前に、バジュラが現れたのだ!
「う、うわああああああ」
「(うおおおお人間だああああああ。モフモフさせろおおおおおお)」
 バジュラは大興奮でパパラッチに抱きついた。バジュラは人間が大好きだった。
 だが、その愛情は異常すぎた。好き過ぎて、一度抱きついたら殺されるまで離れないほどだ。
 それ故にバジュラは危険視されていた。好きなのが原因で嫌われるのだから、バジュラもかわいそうなものだ。

 あちこちで悲鳴が上がる。バジュラは一匹だけではなかったのだ!
 フロンティアは瞬く間に大混乱に陥った。バジュラの群れが人々を襲いだしたのだ。
 事態に気づいたミシェル組は逃げ道を探す。ルカはブラジャーをズボンのポケットに押し込んだ。
 大統領は完全防弾仕様のクルマに逃げ込み、通信機を取った。
331新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:45:48 ID:ShZg8uTv
 大統領府でレオンの通信機のコール音が鳴った。
 縛られた彼は応答することができない。
「すまないが、電話を取ってくれないか。でないと、婚約は破棄させてもらうよ、キャシー」
「それは困るわね。キープは多いに越したことはないから」
「俺もキープなのか!?」
 衝撃の事実に愕然とするオズマを尻目に、悠々と通信機を手渡すキャシー。余裕の表情で受け取るレオンもなかなかである。
 通信がつながり、レオンの顔が青ざめた。
「バ、バジュラが出ただと!!」
 レオンの絶叫を聞いたオズキャシも蒼白になった。そして、一目散に逃げた。
「こ、こら! 縄を解いてから行け!! おいっ、誰か……!」
 レオンは置き去りにされた。

 屋上で踏みつけられるプレイを楽しんでいたアルトも、バジュラを目にして起き上がった。
 今はランカの歌声に頼るしかない。
「ランカ、歌ってくれ。お前の歌であいつらをおとなしくさせるんだ」
「でも……」
「頼む! 俺は虫が大嫌いなんだ!」
 傷心のランカは歌うのを拒んだ。彼女の歌は、たった一人のためのものだったのだ。
「歌えないよ……。こんなんじゃ歌えないよっ。私のシェリルから離れて! このお邪魔虫!!」
 感情をむき出しにするランカにシェリルが無言で歩み寄る。向かい合った所で、頬に平手を一発。
 そして、シェリルは呆然とするランカを抱き寄せた。
「私が好きなら歌いなさい。弱音を吐くのは、徹底的に負けてからでもいいでしょ。その方がいじめがいがあるし」
 ランカは好かれたい一心で身を奮い立たせた。
「私……歌います」
 その歌声は、バジュラの愛情を増幅させるだけだった。

 バジュラのセクハラが激化する中、アルト組とミシェル組はどうにか合流に成功した。
「みんな無事か!」
「ああ」
「だけど、なんでこんなにバジュラが……」
「ランカさんが飼ってたからだと思います」
「ウソだろ!?」
「うん、飼ってたよ。かわいいもんっ」
 ルカの推測に驚くアルトとミシェルだが、当の本人であるランカはあっけらかんと認めた。
 虫嫌いのアルトは、これでもかと捲くし立てる。
「どこがだよ! 見ろよ、人々がバジュラに追われて逃げ惑うこの有様を! お前は人類の裏切り者だッ!!」
「ひどいよっ、アルト君。あの子達だって、ただ愛したいだけなのに」
「そうですよ。ランカさんのやさしさに比べ、あなた達ときたら」
 ランカLOVEのナナセに猛反撃され、たじろぐアルト。
 だが、口喧嘩をしていられるのもここまでだった。
 第二形態のバジュラが一体、ナナセの頭上から急降下してきたのだ。
「(めがねっ娘のボインちゃ〜ん! 僕と愛のランデブーしようぜええええええ)」
「キャアアアアアアッ」
「ナナセさん!」
 がっしりと抱え込まれたナナセは、あっという間に上空に連れ去られた。
「もうここは危ない。早く逃げるぞ!」
「でもっ、ナナセさんが!!」
「あきらめろ、ルカ! 後で助けることもできる!」
「S.M.Sの基地に逃げよう。あそこなら頑丈なシェルターも武器もある」
 アルトとミシェルに説得され、一向は基地に向かった。
332新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:48:16 ID:ShZg8uTv
 要人用の地下通路を急いでいた大統領ハワードは、願ってもない人物と鉢合わせした。
「ご無事でしたか、閣下」
「おう、三島君。迎えに来てくれたのかね。早くこの混乱を鎮める手立てを考えてくれ」
「無論です。ですが、その前に……」
 そう言ってレオンは、背中に隠していたムチと真っ赤なロウソクを差し出した。
 大統領の目が大きく見開かれる。
「そ、それは……! まさか、私の秘密をッ!!」
「ええ、存じておりますとも。あなたが類を見ないほどの素晴らしいマゾだということを」
 レオンが獲物を見る蛇のような視線を向ける。
 不覚にも、大統領はこの窮地に快感を感じてしまった。
「それで、私をどうしようと言うのかね」
「簡単なことです。私にその地位を譲ってもらえませんか」
「馬鹿な。こんなおいしい席を譲るとでも」
「もっとおいしい席を私が用意しましょう。例えば、あなたの愛娘であるキャシーにいじめてもらうとか」
「そんなことができるのか!?」
「できますとも。つい今しがた、彼女のロウソクに焼かれてきたところですよ」
 レオンは上着を脱ぐと、赤く腫れた背中を見せた。
 大統領はゴクリと唾を飲んだ。
「よ、よかろう」
「交渉成立です」

 S.M.Sの基地を目指すアルト達は苦戦を強いられていた。バジュラの数が多すぎるのだ。
 学園の校舎内に逃げ込むのがやっとだった。
「クソ、もう少しマシな武器はないのか」
「この先の倉庫に略式EXギアと、バルキリー用の装備なら少しだけあります」
「バルキリー用かよ」
「充分だ。私が使う」
 クランの案を突破口にするしかないと判断したアルトとミシェルは、銃で牽制しながらマイクロン化装置への道を開ける。
 装置には裸で入らないといけない。クランは服を脱ぎながら、唐突にミシェルに尋ねた。
「お前、何人の女と寝たんだ」
「なんだよ、急に」
「いいから答えろ」
「聞いてどうするんだ? 大体、お前は俺の彼女でもないし」
「彼女になりたいから聞いてるんだ」
「え……」
「早く答えろ。でないと、私がバジュラ化してお前を襲うぞ」
 修羅場の開始である。
333新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:51:24 ID:ShZg8uTv
 混乱を避けて要人用通路を進んでいたオズマとキャシーは、信じたくない光景に出くわした。
 通路の冷たい床に、素っ裸の大統領が縄で自由を奪われて倒れていたのだ。
「お……お父様!」
「キャ、キャシー……! 見ないでおくれ」
「今解いてあげるわ」
 あられもない姿の父に駆け寄り、皮膚を締め付ける縄に手をかけた。
「……レオンの仕業ね」
「そ、そうなんだ。彼が大統領の権限をよこせと私に。それで私は……」
「彼の拷問に屈しなかったのね」
「いや、屈しちゃったんだけどね」
 縄を解こうとしていたキャシーの手が止まった。
「今、何て?」
「え、あの、だから、三島君が新しい大統領だと」
「このバカ親!!」
 一変して激怒した娘に、本気でビビったハワード。でも、ちゃんと罵りに感じていた。
 その証拠に、老いで最近元気がなくなり始めていた股間が大きくなっていた。
 さらに怒りが増したキャシーは、靴の裏でゲシゲシと父を踏みにじった。
 それでも、股間は大きくなるばかりだった。
 どうしようもなく腹が立ったキャシーは武器を探した。
 すると、すぐそばにムチとロウソクがこれ見よがしに置かれていた。レオンの置き土産だ。
 ムチを手にしたキャシーが、怖いくらいの笑顔で父を見下ろした。
「お父様、お仕置きの時間よ」
「ど、どうか私めをぶってください。――三島君、ありがとう!!」
 この日は、ハワードの生涯で最も大切な日になったのだった。

 マイクロン化装置のある倉庫の前でアルトとミシェルは銃を構え、バジュラの壁になっていた。
「なあ、アルト。人を本気で好きになるのは命懸けなんだな」
 ミシェルの頬はひどく腫れ、そのきれいな顔がボコボコだった。クランにやられたらしい。
 アルトはその痛々しい顔を直視することができず、バジュラの撃退に専念していた。
334新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:52:48 ID:ShZg8uTv
 背後の装置でクランが巨人化する中、悲劇は起こった。
 倉庫の天井が爆発すると同時に、バジュラの群れが侵入してきたのだ。
 装置が稼動している間、クランは完全に無防備になる。
「クラン!」
 腫らした顔で叫んだミシェルはEXギアで飛んだ。
「やらせるかよ!!」
 獅子奮迅の戦い様で、幼馴染を守るミシェル。
 ゼントラーディのナイスボディで裸のクランは、バジュラの格好の的だ。
「(あのセクシーマクロス7ダイナマイトボディな姉ちゃんに抱きつきてええええええ)」
「お前の相手は俺だってえの!」
 爆散した破片が装置に当たり、ケースにひびが入る。
 その振動で目覚めたクランは、まだ朦朧とする頭で愛する人の奮闘を見つめていた。
 一気に意識が覚醒したのは、ミシェルの危機を認識した時だった。
「ミシェル、後ろ!!」
「――え?」
「(めがね兄ちゃんゲットオオオオオオオ)」
 振り向き様、ミシェルはバジュラの手に落ちた。
 それでも、ミシェルは最後の力を振り絞り、バジュラの懐で銃を乱射した。
 青い血がミシェルの顔を染める。
「この虫けらめええええええッ!!」
「(い、いてえじゃねえかよ、兄ちゃん。でも、愛してるぜ……)」
 絶命したバジュラから、翼を折られたミシェルが墜ちる。
 そして、ここで外壁に穴が開いたのは事故だった。
 外で戦っていた軍のミサイルが、誤ってフロンティアに着弾したのだ。
 宇宙とつながり、空気が一気に外へと吸い出される。
 その濁流に呑まれたのは不運だった。
 EXギアの機動性をなくしていたミシェルは抵抗する術がない。
 最期になる可能性を悟った彼は、あの世まで持っていくつもりだった言葉を残そうとした。
「クラン、お前は俺の……!!」
 ここで宇宙に放り出された。
 装置のケース内から見るしかないクランは絶叫した。
「う……うぁあああああああああああ」
 クランの足下になる装置の前には、割れた眼鏡が残されていた。

335新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:54:46 ID:ShZg8uTv
 バジュラの大群を新型爆弾で撃退してから数日が経った。
 荒廃した市街は淋しくもあるが、レオン新大統領就任というニュースもあってか、フロンティアは落ち着きを取り戻し始めていた。
 ただ、最愛の人を目の前で亡くしたクランは、暗い格納庫に残された青いVF-25Gのコックピットですすり泣いていた。
 あれからまだ、ミシェルの生死は確認できていない。だが、略式EXギアだけで宇宙空間を漂うには、時間が経過しすぎていた。
「――なぜミシェルが……。なあ、ミシェル……」
 まだ残り香のあるヘルメットを抱いて、どうにもならない問いかけを繰り返す。
 
 狭いコックピットに篭ってどれほど泣いただろうか。クランは格納庫に足音が響くのを聞いた。
 誰かが様子を見に来たと思ったクランは、このまま隠れていることにした。
 こんなにひどい顔は誰にも見せられない。同じ軍人には尚更だ。ゼントラーディは強くあるものなのだ。

 息を潜めてしばらく待つ。
 足音はしない。もう引き返したようだ。
 ――と気を抜いた時、頭上から急に声をかけられた。やけに楽しそうで弾んだ声だった。
「クラン。何してるんだ」
「――!!」
 驚きのあまり声が出なかった。あの声を聞き間違えるはずがない。いたずら好きの幼馴染の声なのだから。
 見上げると、そこには白い歯が輝く笑顔があった。
「ミシェル……ミシェルぅ!!」
「おいおい、抱きつくなよ」
「いやだ、抱きつかせろ」
「しょうがないな」
 口では嫌がりながらも、しっかりとクランを支えるミシェル。
336新説マクロスふろんてぃあ:2008/09/10(水) 20:56:39 ID:ShZg8uTv
 コックピットを覗き込むようにもう一つ影が落ちる。
 感動の再会を邪魔するように現れたその影を見て、クランは激情した。
「バ、バジュラがなぜ!!」
 素早く身構えるクランとは対称的に、ミシェルはのほほんとしていた。
「ミシェル! バジュラが後ろに!!」
「ああ、こいつは大丈夫。なんたって、俺の命の恩人だからな」
 ミシェルがバジュラの皮膚をなでると、キュルキュルと鳴いて喜んでいた。
 状況が飲み込めないクランに笑い掛けると、ミシェルが説明を始めた。
「宇宙に放り出されたあの時、キュキュが空気のある所まで運んでくれたんだ」
「きゅきゅ?」
「あ、キュキュはこいつの名前でね。俺がつけてやったんだ」
 キュキュは喜んで、ミシェルに体を擦り付ける。クランはその行為にやけに苛立ちを覚えた。
「それで覚えてるか? あの時にバジュラの血を大量に浴びたんだけど、どうもそれが原因らしくて、こいつらと意思疎通ができるようになったんだ」
「意思疎通? まさか、話せるとでも言うのか」
「そのまさかだよ。こいつら、意外に知力があってね。話してみれば、結構分かってもらえるんだ。だから、もう襲ってこないと思うよ」
「信じられんな」
「俺が通訳してやるから話してみなよ」
 クランは半信半疑ながらも、ミシェルの言うことだからやってみることにした。
「キュキュと言ったな。お前は本当に人を襲わないのか」
「ふんふん……俺が怒るから襲わないんだと」
「では、ミシェルが怒らなければ襲うんだな」
「そんなことはありえないから無駄な質問だと」
「うぬぬ、いちいち棘がある言い方をするやつだな」
「その言葉をそのまま返すだとよ」
「もう分かった。とにかく、お前はミシェルから少し離れろ」
「そっちが離れたら考えてもいいそうだ」
「バジュラの分際で……!」
「え? クランが怖い? おいクラン、なにをそんなにむきになって」
「ミシェル! そいつは危険だ。だから、私もお前から離れないことにする」
「お、おい! 腕なんか組んでどうしたんだよっ」
 クランとキュキュに両脇をがっしり固められたミシェル。
 こうして、また新たなトライアングルが生まれ、バジュラと人類の共存の可能性が見えたのだった。


 新説マクロスフロンティア 完
337名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:01:08 ID:qpJq3IHr
             ノ{{.::::〃´      .::::::::j}:::::::::!::::::::〉   
            /'⌒ヾ〃       .::::::::::::リ::::::::j:::::::::{  でっ、でかるちゃあああ! 
              /    Y      ..::::::::::::::/:::::::ノ:::;;:::::}   
           {    .::{    ...:::::::_::::::イ::::((::::/`Y;;)  
              }    :::::} 、_:::;斗a=z:::`:::::ヾ::::::::/∧:://    
             { ....::::::::八ヽ::::`ー=‐'´ ノ::::::::::::::V{:::::{/
            `ーr彡} ::::::::::..\::::::::::::::::;;;〉:::::ノノ:;;;ノ
              j 'ノ :::::、:::::::::::::::::::::::::/:::::::;J;;;/
              { ヽ.:::- \::::::::::::::::::イ:::::::;;;;;;ノ
              ヽ }`_....:::::::::::::、::::::: /:::::;;;;;;;/二二二二≧、
               Y-r―‐-イ }}:::j/::::;;::=≠¬'7777777//\ /〉
                _} 、_ ̄イ::::〃:::::;;=≠ ////////////////〈/
              /ニヘ '⌒::::::::::=≠'////////////////////∧
             /∠ ⊥=――〈//////////////////////////}

腹筋を破壊するつもりかw
338名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:01:23 ID:ShZg8uTv
ミハクラ好きなんです。
アルトファン、その他のファンにはごめんなさい。
めちゃくちゃやってスマン!
339名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:04:34 ID:S8RZxZWy
>「クラン、お前は俺の……!!」
wwwwww
340名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:20:00 ID:YQoR8Uuk
ダメだ…腹が捩れて…くくくwwwwwwww
すんごいGJでした!
341名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:02:02 ID:6jjkwqWR
返せよwww
俺のコーヒー返せよwwww
342名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:19:26 ID:Dn6Rfj9C
>この日は、ハワードの生涯で最も大切な日になったのだった。
ゴメン、ここが地味にクルwwwww
キャシーカッコいいよキャシー
343名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:57:27 ID:uLFwMNzN
これはGJwwwwwwwwwwwwwwwwww
344名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 06:22:58 ID:UiaSqatb
作者さん、いい仕事し過ぎだwwwwwwwww
345名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 09:22:39 ID:QJZySi0X
さり気にシェリル×ランカ入っててうれしい。女王様に可愛がられる子犬ちゃんハァハァ
346名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 13:51:32 ID:H/rIf5q4
ランカのところ思わず「え?そっち?」と思ったww
347名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 14:36:55 ID:BXXfVWI8
バジュラが人間大好きってのは画期的な新解釈だなw

>「俺もキープなのか!?」
ここで盛大にコーヒー吹いたwwwww
348名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 04:18:28 ID:LX4ezEtf
アホかお前えええええ。俺がSSに注いできた
アルシェリへの情熱をををを
349名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 09:23:55 ID:mUcvJOdQ
気持は分かる。
自分もクランを良いように利用された気がして残念だ。
あとはまだSS書ける人たちに任せようぜ…。

↓何事もなかったようにエロパロどうぞ。
350名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 12:27:01 ID:rEN/L71a
アレはフロンティア内の寒流ドラマ『マクロスF』だと思うことにした
プライベートではアルトとシェリルはチュッチュしてるよ
アルトはガラスの仮面かぶんの上手だからさ
と思わないとやってらんねーよヽ(`Д´)ノ
351名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 13:54:47 ID:hziQUo1d
おいおいお前ら、エロパロは自分の信じたいものが真実だぜ?
つまりアルトとシェリルは新婚さんごっこでキャッキャウフフですよ
包丁で手を切ったらもちろんアルトが傷口をチュパチュパしてますよ
流し台に手をつかせてシェリルを立ちバックでいただきますよ
352名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 13:57:12 ID:hziQUo1d
それとシェリルの病気は
バサラの歌を生で聴いたら途端に完治しますよ
あいつの歌エネルギーは奇跡を起こすぜ
353名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 15:24:17 ID:slQQI64z
シェリルやっぱり箸が使えなかったんだなあ。
過去スレの学食SS思い出して、ちょっと笑ってしまった。ははは。
姫抱っこも可愛かったね。
354名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 17:29:09 ID:rEN/L71a
>>351
アルトが裸エプロンに見えた
よく見たらいつもの薄紫のタンクをちゃんと着てたw
355名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 20:27:46 ID:RCiw8UcT
このスレだけが心の拠り所となりましたw
いいぞ、もっとやって下さい
356名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:01:26 ID:1rjGJIt6
関東組、最新23話は未見。
アルト×シェリル22話の出来事の妄想です。
短いけど。

357小夜曲@:2008/09/12(金) 21:02:29 ID:1rjGJIt6
『っと・・・ここじゃない、もう少し・・・上か。』
彼のプライドにかけて、彼女の‘場所’がわからない、などということは彼女に伝わっては困る。
水音をたてる彼女の‘場所’の周りを焦らしながら愛撫しているように、彼女は思っているだろうか。
今は亡き親友のエロ話を思い出しながら、焦っているのを彼女に伝えぬように‘場所’を探す彼。
『もうちょっと真剣に聞いてやっておいても良かったかな。』
女性の体の構造や、その個体差まで、調子に乗るとどんどん喋る親友だったが。
『おっと、コレが‘ボタン’か、じゃあ、もうすぐ・・・』
気持ちに余裕の出来た彼は、固く存在を誇示する彼女の‘ボタン’をそっと撫でさすってみた。
「あぁ・・・ん、ああぁっ・・・有人っ」
思わず嬌声をあげてしまったことを、恥じるように彼女は、嬌声を彼の名前を呼ぶ声に変えた。
彼はそのことに気がついて、すこし強めに彼女の‘ボタン’を愛撫した。
ごまかさずに、嬌声をあげさせたかった。
「い、痛いよぅ・・・」
「あ、ご、ゴメン・・・」
やりすぎてしまった。彼はすこし凹んで彼女の秘部へ伸ばしていた指を離してしまった。
「や・・・やめないで・・・有人」
消え入りそうな声で囁く彼女。
「あ、ああ」
358小夜曲A:2008/09/12(金) 21:03:43 ID:1rjGJIt6
「あ、ああ」
彼は‘ボタン’を柔らかく触れるところからやり直した。
「あ、有人・・・んぅん・・・くぅ・・・あ、あぁ・・・あっ・・・あん・・・あっああ・・・はぁ」
彼女の‘場所’を探り当て、彼が指を差し入れると、彼女は大きく反応した。
『こんなトコに入るのかよ?』
真剣に彼は疑問に思ったほどに、彼女のその‘場所’は狭く、彼の指一本すらも締め付ける感じだ。
『不思議なんだけどさ、入っちゃうんだよ、コレが!』
ひどく下品な事をさわやかな笑顔で語る親友の声が、彼の脳裏に蘇る。
彼は試しに指を2本に増やしてみた。
相変わらず狭く締め付けるが、溢れ出る液体に助けられ、するりと指は沈みこむ。
「あ、ああん・・・ふぅん・・・う、あは、あっああ・・・ああっ」
沈んだ指を引き抜き、また深く沈める。
何度か繰り返す。ぐちゅぐちゅと水音をたてながら彼の指が出入りする。
「そんなに音たてないで・・・はずかしいよぅ」
普段は強気な彼女の、妙に可愛らしい発言が彼の嗜虐心を刺激した。いっそう激しく音を立てながら指を出し入れしつつ、
あいた片手で彼女の‘ボタン’にも刺激を加える。
彼女の嬌声はもはやとどめようなく、部屋に響き渡る。
彼女の‘場所’がたてる水音ともあいまって、彼は今がそのときだと判断した。
彼は自分の‘道具’を取り出し、硬く屹立しているそれを片手で抑え、彼女の場所へとあてがった。
すぐに先端が沈む感じがした。
‘ボタン’への刺激も続ける。
「まって、有人」
彼女は彼の動きを止めさせ、枕元を指差す。
「いいよ、別に」
「ダメ。じゃなきゃ止める」
しぶしぶ彼は彼の‘道具’を包み込む被膜を身につけ、足で彼女の足を拡げるようにしながら、手で‘道具’を支え、ゆっくりと挿入していく。
359小夜曲B:2008/09/12(金) 21:04:57 ID:1rjGJIt6
「ん・・・ふぅん・・・あ・・・あぁぁん・・・あ、ああ・・・あっ」
痛がることもなく、彼女の‘場所’に押し入る彼の‘道具’の感覚を楽しむ余裕さえ、彼女には有るようだ。
『やっぱり、はじめて、では、ないんだな』
彼の心は少し醒める。
彼もまた芸能に携わっていた人間として、彼女のような人間が早期にいわゆる処女でなくなることは、むしろ当たり前のことに思えては
いたものの、やはり今自分が最初に自分の‘道具’を侵入させた場所が、前人未到の場所ではない、ということはやはり残念だった。
だが、彼女の‘場所’は充分に狭くきつく彼を包み込んでおり、使い古したお古、とも思えなかったので、彼は割り切った。
『初めてだとさ、ひどく痛がられて、何か愛を確かめ合うというより、相手を傷つけているだけに思えてくることもあって。良いの、って言われても、続ける自分が悪人に思えて来るんだ。』
またまた亡き親友の言葉が蘇る。
ゆっくりと緩急をつけながら、彼女の‘場所’への出入を繰り返す彼。
彼女もまたそれを楽しんでいるようだ。
『痛がられるより、ましだよな』
着実に初めてで、万が一そんなことにでもなったら、盛大に泣き叫んで痛がりそうな少女の顔が、一瞬彼の頭をよぎった。
その映像を頭に浮かばせてしまったことにひどく罪悪感を感じ、彼はそれを掻き消そうと‘道具’の感覚を研ぎ澄まさせ。
出入の速度を上げて、放出させた。

「ねえ、有人、わかんなくて焦ってたでしょ?」
一瞬の余韻のあと、含み笑いをしながら彼女は言った。
「そんなこと、ない」
これ以上不愉快な発言をさせないように、唇を塞いで、そのまま彼は二度目の戦いへと突入していった。
360名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:05:46 ID:1rjGJIt6
終了。
ほんと短くてすまん。
361名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:09:23 ID:Gx8FTPbZ
>着実に初めてで、万が一そんなことにでもなったら、盛大に泣き叫んで痛がりそうな少女の顔が、一瞬彼の>頭をよぎった。

ああ、テレビ23話並にひどい男ですね><
「有人」って某使い魔犬じゃあるまいし・・・漢字表記は初めて見たぞ。

だがしかし、エロありのアルシェリSSは正義なので当然のようにGJ
362名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:13:26 ID:hflRijXs
GJ!
エロ話は聞いとけアルト。

>>361 小説版だと漢字表記が出てくるよ。
363名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 23:21:22 ID:Z/jk9sSR
ミシェル先生。生きてればアルシェリミハクラの4人でえっちぃ話できただろうに。
そんな電波を受信した
364名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 23:22:25 ID:Z/jk9sSR
わわ、かいたと思ったのになかった
GJ!次回作も楽しみにしてるよ
365名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 11:57:06 ID:/0ALZ4qo
GJ!!
いいなこれ


土曜日はいつもより睡眠時間長いから、いつも夢見るんだが……
何故かフロンティアのヒロインが
シェリル・ノーム

サラ・ノーム
だった……
366名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 13:21:19 ID:7RrMmMwS
なんかもう流されやすいアルトを、
しっかり者のクランがため息つきながら手綱しめる、
そんな凸凹コンビでもいいやとか思いつつある今日この頃。
367名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 19:11:34 ID:x6fUZF1s
>>366
何気にいいコンビだしな。
髪色似てるから、パッと見だと兄妹にも見えるし。
368名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 20:24:34 ID:D/Z00SHD
俺さ、最終話によっては内容全部消去して
自分で一話から全部書き直してやろうと、23話みて決意したよ。

キャラはみんな好きなんだよ。
369名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:51:09 ID:AwxFQMVj
>>367
クランが弥三郎と結婚して、弥三郎が仕事で居ない間に「ね、義姉さん!」「ダメだよアルト・・・あっ・・・」

っていう泥沼トライアングラー展開
370名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 23:21:39 ID:rxmK7m6s
シェリルがアルトの嫁として、良い子が授かる必勝房中術を弥三郎に教え込まれるとか期待。
371名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:23:47 ID:DsDrXXn1
>>368
期待してる
372名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 06:45:26 ID:Rd5bQmlk
いまの本編展開見てたら、創作意欲がどんどん失われていく俺…
1クールの頃はばんばんネタが出てきて書かずにはいられなかったのに…
ここのスレも毎日盛り上がってたのが懐かしい…
373名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 08:49:52 ID:EAkMMwF1
職人さんですか、その節はありがとうございました
終盤に入って鬱展開だからなあ
まあ、物語をまったり見守りましょう
374名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 09:27:18 ID:beL6A/IX
>>365
俺ミハクラの夢みた…
始めてだよ!夢にアニメキャラ出て来るの…
末期か…
ミシェル…バジュラのネットワークに居るのか?
もうパロだから誰も死んでないって事ダメですか…?
375名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 10:33:34 ID:yJKwZXGx
>>372
ギアススレは相変わらず盛況なのにねえ。
376名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 11:38:59 ID:W6dXdu/B
ネタバレ













実は全て演技でした
最終回のエンディングはNG集
377名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 11:43:20 ID:Bqbkkpls
そしてDVDでは役者のコメンタリーがついて、
「新婚で尻に敷かれて実は全然嫌味でもクールでもないミシェル」とか、
「人目はばからずいちゃいちゃする奥様クラン」とか、
ルカに「じつはこの人むっつりスケベで二股かけてるんですよー」
とか暴露されてマジで慌てるアルトとかの和気藹々の語りが楽しめるんですね。
378名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 13:31:23 ID:6DOgOuvD
そのエンドだったら誰がなんと言おうと俺は絶対に文句言わんがなあ・・・
まあ常識的に考えたら無理だろうが。でも奇跡起こるといいなあ。
いっそ誰か書いてくれ
379名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 13:37:23 ID:CdBdh+Gk
ドラマCDならやりそうだ。
380名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 15:48:41 ID:niGQajcN
空気を読まずに投下

アルラン、ぬるいけどエロあり。


アルランほのぼのカプには興味なかったがまさかの敵対関係は大好物
本編はハッピーEDを希望するが、悲恋妄想萌え〜。
「アルトくん…、アルトくん……」
 闇の中から自分を呼ぶ声がした気がして、はっと覚醒したアルトは必死に目をこらした。
 白いワンピースを着た緑の髪の少女が、暗がりの中にぼうっと浮かび上がる。
「おまっ……!」
 アルトは目を見開いた。彼女は……死んだはずだ。
 そう……自分が殺した。
 巨大なヴァジュラのクイーンのネットワークに繋がれ、利用され、自我を失っていた彼女を断腸の思いで撃ち抜いた。
その嫌な手ごたえをついさっきのことのように思い出せる。
 事切れる一瞬前に、意志の光を宿した目で、笑ったように見えたのは……ただの、自分の願望にすぎない。
「そうか……これは夢か……それとも……」
 アルトは滑るように近付いてくる愛しい少女の姿に、自分から手を差し出した。
「おれを、殺しに来てくれたのか……?」
 どこかぼんやりとにじむような光を発するランカは、何も言わず、アルトの手を両手で捧げもつように持って、
自分の胸に押し当てた。かすかな胸の隆起の下に、小さな鼓動を感じる。唇がかすかに動いた。
「ア・リ・ガ・ト・ウ……ダ・イ・ス・キ・デ・シ・タ……」
 小さな唇の動きをアルトは読み取って、顔を歪めた。そのまま手を放して、
離れようとするランカの手首をしっかりと掴む。
「行くなっ!!」
 折れそうに細い手首は、ぞっとするほどひんやりと冷たかった。ランカは泣きそうな顔で、必死に首を振る。
「もう、どこにも、行くなよ……」
 アルトは怯むことなく、手首を強く引いて、ランカの身体を抱きしめた。
「もういいんだ……今なら、おまえと一緒に……」
 何か言おうとする唇を指で押さえて、そっと唇でふさぐ。
「おれ一人だけなら、おまえと一緒に、地獄に落ちてやれるから……」
 そう囁きながら。
 アルトは、口付けを深めるうちに、ぐったりと寄りかかってくる身体を、そのまま寝台に押し付けた。



「あっ……ん」
 ランカの唇から甘い吐息がひっきりなしにこぼれる。アルトは己の熱を彼女に押し付けるように熱心にその身体を愛した。
 小さな胸に硬さの残る身体の線、どこもかしこも未熟なのに、こんなにも己を煽るのは何故なのか。
 わずかな膨らみの上のピンク色の突起を口に含むと、嫌々をするように身をよじる。けれども赤い瞳は快楽に

かすみ、ちょっと口を放せば、押し付けるように頭を抱きしめてくる。
 目に涙を溜めて、何か言いたげに唇を開いては、新たな刺激に小さな悲鳴をあげる。快楽に不慣れな様子は少し痛々しいようで、
でも、かえって己の嗜虐心を刺激する。
 アルトにはこれがランカを殺した自分の罪悪感が見せる夢なのか、それともただ己の欲望を発散させているだけなのか、
よくわからなくなっていた。
 ヴァジュラに利用され、フロンティア住民のほとんどを死に追いやった大罪人、死の歌声の魔女、今でも彼女を憎悪し、
怨嗟の声をあげるものも多く、彼女を殺したアルトを英雄だと称える人は多いけれど、
今、アルトに組み敷かれているランカは、こんなにも無力で……無垢だ。
 触れようとしただけで、びくりとして逃げようとする肢体を、許さずに脚を強引に開かせた。太腿に手を滑らせ、
淡い恥毛の載ったふっくらとした隆起を撫でるだけで、面白いほど跳ねあがり、顔を腕で隠す。
 地獄への道ゆきに付き合うつもりだったのに、これでは自分の方がよほど酷い陵辱者だ。
 だが、それで良い。
 彼女を殺そうと決意したのは、皆のためであっても、他の誰にも触れさせたくないと思ったのは……ただの、自分のエゴだ。
 幼い頃から彼女を護り育ててきた彼にも、阿修羅の形相で、自分に襲いかかってきた彼女の実の兄だったという彼にも、
誰にも……譲る気などなかった。
「なあ、もうおまえも……おれだけでいいよな」
382ナイトメア・ビフォア・ウォーズ 2/3:2008/09/14(日) 15:55:35 ID:niGQajcN

 汚すことも、傷付けることも、それが自分だけに許された特権だというなら……もはや躊躇う気はない。
 アルトはランカの秘所に指を伸ばした。すでにしっとりと湿っているそこをさぐり、
米粒ほどの突起を見つけ出す。そこを優しく撫でてやると、ランカの身体がびくんと震えた。
「―――――――っ!!」
 今までになく、逃げたがる身体を押さえつけ、さらに愛撫を続けると、とろりと蜜が溢れて、
アルトの指を汚した。少し指をずらすと、汁気に助けられて、指がぬるりと沈んでいく。
「すごい、な……」
 自分も熱い息を洩らしながら、くちゅくちゅと中をかきまわしながら、
アルトは空いている片手で、顔を覆っているランカの手を外させた。
「あ……はぁ……」
 ランカの顔は紅潮し、瞳は潤んで、唇は薄く開いて、短く、艶かしい息を吐き出している。
アルトは吐息ごと、その唇を奪った。口腔内を探り、小さな舌を見つけて、ひきずり出す。
そうしながら、指を引き抜いて、興奮しきった自身をあてがった。
 強い抵抗をものともせず、体重をかけるようにしてひねりこむ。
「んっ―――――――!!」
 ランカの声にならない悲鳴が聞こえるような気がした。
 ぽろりと涙がこぼれる。可哀想なくらい強張った身体にギチギチに狭い入り口。
 けれどアルトは、ランカの腿を押し開くように抱え上げ強引に腰を進めた。
 根本まで押し込んでみると、白い太腿に、鮮血が一筋流れた。
 きゅうっとランカがアルト自身を包むこむように締め付ける。
「くっ……」
 ランカの顔は苦痛に真っ白く歪み、アルトの身体も汗びっしょりになっていた。快楽とはほど遠い、
作業のような性行為。けれど、お互いに必死だった。
「ごめん……な」
 アルトは汗にはりついたランカの前髪をとってやりながら、額にキスした。ランカが薄く目を開けて、
 苦痛の残る顔で微笑む。
「へい、き……うれしい……」
 意志は読み取れるのに、音の出ない唇。それがたまらなく悲しかった。
アルトは再び、ランカに唇を重ね、ゆっくりと腰を動かし始めた。
383ナイトメア・ビフォア・ウォーズ 3/3:2008/09/14(日) 15:59:56 ID:niGQajcN
「んっ………」
 ランカの唇は涙の味がする……頬を寄せ合うと、二人の涙がまじりあって、
アルトは自分も泣いているのには気がつかなかった。
 細い腕があがり、アルトの背にしがみつくように回る。その力は強いけれど、どこか頼りない。
 乱暴にしないように、そっとアルトが抽挿を繰り返すと、
緊張に強張っていたランカの身体がゆっくりとほどけてきた。
粘膜が熱くなり、やわやわと絡みついて快楽を伝えてくる。
「ランカ……ランカっ」
 激情と本能に突き動かされるように、アルトは激しく動き始めた。
フロンティアも、家のことも、未来もすべてどうでもいい。ただ、腕の中の身体が愛しい。
 もう一度、繰り返せるなら、この腕に閉じ込めて、どこへも行かせはしない。
「ん―――っ!」
 再奥で腰を回しながら、ささやかな膨らみを揉みしだくと、ランカの身体が弓なりにしなった。
ぬるぬるした感触が強くなる。
「ランカ……よくなってきたのか?」
 ランカは涙を流しながら、紅潮した頬で、こくりと頷いた。自分から手を伸ばし、
頭をあげて、アルトにキスを求めてくる。
両手でアルトの頬を挟み、小さな舌でちろちろと口の中をくすぐられる。
「オレっ……もっ……」
 舌を絡めとリ返しながら、アルトは絶頂を目指して腰を使った。


******


 暗闇の中、アルトは、じっとりと汗をかいたまま、目を覚ました。
「………なんて、悪夢だ……」
 ベッドサイドにおいてあるミネラルウォーターを呑みながら、アルトはタオルで汗をぬぐい。
ぼんやりした頭をはっきりとさせる。
 ランカが居ないだけではない……、実際のところ、自分はまだランカを殺しても、再会してもいない……。
 ただ……殺す覚悟を決めただけなのに。
 それとも、あれが……自分の願望なのだろうか?
 ランカを手にかけて、抱いて、これ以上にないほど独占することが?
「……バカバカしい」
 もう一度、ベッドに横になって、アルトは今度は、夢のない眠りに陥るために目を閉じた。

END
384名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 19:04:20 ID:7IAjx49c
>>380

久しぶりに覗いたので、被ったりしたらすまんですよ。
こっから3レスほど。
23話見てから書いたので、エロは匂わす程度で。
385名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 19:04:56 ID:MzMqpjgd
乙!!
いいもの見たよ、ありがとう!
386果実の雫(1/3):2008/09/14(日) 19:05:53 ID:7IAjx49c
 シェリル・ノームにとって『歌う』という事は、当然の事だった。『シェリル・ノーム』
は歌手だ。ならば歌手にとっての仕事は歌うことなのだから。
 けれど、それは間違っていた。
 既に歌うという事は、シェリルという存在をこの世に残すこと―――そんな行為になっ
ていた。自分にはジーンを遺すことは出来ない。ならば、せめてミームだけでも。
 シェリルという存在があったということ。
 絶望の淵で人々を勇気づけ、理解しあい、そうしていつしか立ち上がった先で思い出し
てもらえるように。
 それだけを願っていたはずなのに。
「アルト!」
「シェリル。お疲れ」
 舞台袖に立っている青年に、シェリルは自分の声が弾むのを自覚した。
 残り時間は少ない。ルカ・アンジェローニが差し出した分析結果は、かつてミシェルが
見せたそれ以上に精細で、だからこそ残酷なまでに現実的だった。
 自分自身が、絶望の淵に沈まないために。僅かな希望に縋るために。せめてもの夢を。
 そんなことを願ってしまった。
「どうしたの? 今日は確か、飛んでるはずじゃ……」
「ああ。俺の隊の出動回数が多すぎるからって、交代してくれたんだ。ちゃんと最初から
聞いてたんだぜ?」
「本当に?」
「嘘なんかつくかよ」
 その腕を取って楽屋まで引っ張りながら、シェリルはスタッフ達に気軽に声をかけてい
く。ここに居るのは、シェリルの気概に応えた者たちばかりだった。第三次統制モードで
すら生活を賄いきれず配給制に移行した現在のフロンティアの環境下で、彼らは歌を伝え
ようと必死になっている。『シェリル・ノーム』の歌で、必死に生きようとしているのだ。
 かつて、初めてフロンティアを訪れた時とはまるで違う。
 小さなライブハウス。最低限の音響機器。それでも、歌は伝えられる。歌っていられる。
「……ねえ。どうだった?」
「最高さ。お前の歌は」
 小さく呟くような声を、それでもアルトは聞き逃さない。胸を張らせるように、背を優
しく叩いて。そうして、誇るように答えるのだ。
「本当?」
「言ったろ。嘘はつかない。芸事なら、尚更にな」
「……ふふっ。そういう所、お父様にそっくりね」
 怪訝そうな顔をしたアルトに、シェリルは笑う。楽屋のドアを開くと、腕を解いてドア
の外に立とうとしたアルトを、そのまま引きずり込んだ。
「お、おい。シェリル」
「なあに? 今さら何を気兼ねしてるの? 私のこと、全部知ってるくせに」
「……ッ」
 笑いながら、それでも一応背を向けてステージ衣装を落とす。ワンピース型のそれは、
ステージ衣装といっても極々普通の服だ。三次元CGによるステージ演出なんて、現在の
フロンティアでは――否、今のシェリルには必要ない。声さえ届けば良い。歌さえ届けば
――多分それだけで十分だから。
387果実の雫(アルシェリ)(2/3):2008/09/14(日) 19:06:44 ID:7IAjx49c
 律儀に後ろを向いているアルトの背を、鏡越しに眺める。女と見まごう長い髪。整った
顔立ちは、生半な女優よりも美しいだろう。
「ねえ」
「なんだ? もう着替え終わって……まだ着替えてないのかよ!」
 半裸のままで、シェリルはほんの少しばかりの勇気を振り絞って、振り返る。
 一度は振り向き、慌てて背を向けたアルトに近寄り、トン、と額を押し付けた。
「……シェリル?」
 両腕で抱きしめる。広い背中は、やはり彼が男なのだと思い知らせる。
「なあ、シェリル。どうしたんだよ」
「甘えてるの」
「はぁ!?」
「……なによ。私だって、こういう事の一つくらいはしたかったのよ」
「背中で良いのか?」
「ん。こんな風に誰かの背中に抱きつけるのを、ずっと夢見てた」
 自分には背中しかなかった。どんな時でも。いつでも。ギャラクシーの片隅で生きてい
た時から、自分には『他人』しか居なかった。誰もが自分に背を向けていたから。だから、
ずっと遠くでそれを眺めていた。まるで遠く遠く、星を見るように。幻を見るように。夢
を見るように。
「……なあ、シェリル」
「え?」
 ぐるり、と抱きしめていた体が半回転する。
 気がつけばシェリルは胸板に押し付けられていた。背中に回った腕が自分を抱きしめ、
髪にキスするようにアルトが顔を近づけている。
「……それならやっぱり、こっちの方が良いだろ」
「ちょ、ちょっと」
「それとも、嫌か?」
「い、嫌っていうか。その」
「ん?」
 顔が見えないのが救いだった。身長差のおかげで、アルトの胸板しか見えない。アルト
にもきっと自分のつむじしか見えていないだろう事が救いだった。
「その、……恥ずかしい、から」
「半裸で背中に抱きついた時点で恥ずかしいだろ。普通」
「それは良いのよ! わ、私が自分で抱きついたんだから!」
「お前はやっぱり良くわからんなぁ」
 溜め息混じりのアルトの呟きに、シェリルは自分の顔が熱くなるのが分かった。
「俺は裸で抱きついてる時点で十分に恥ずかしいと思うぞ」
 そう呟くアルトが、ぎゅっと強く抱きしめる。息苦しいほどくっつきあった時、気がつ
いた。
「……アルト。おっきくなってる」
「男だから仕方ないんだよ!」
 素肌に触れる布の感触。硬く、熱くなっている。アルトの白い肌が、真っ赤になってい
た。
388果実の雫(アルシェリ)(3/3):2008/09/14(日) 19:07:59 ID:7IAjx49c
「なんだ。アルトも恥ずかしいんじゃない」
「恥ずかしくない奴がいるか!」
 怒鳴るアルトを見て、シェリルはなぜか喉が鳴った。ククッと笑い声が漏れる。
 それは段々と強くなって、そのまま吹き出した。
「あ、あはははっ」
「……お前なぁ。今の状況、やばいって分かってんのか?」
「あははっ。……良いわよ。別に」
 涙目になりながら、それでもシェリルはぐっとアルトの首筋に腕を回した。体重と腕力
でアルトを引き下ろす。
 ぐ、と重なった唇。アルトは驚いたように目を見開き、そしてすぐに目を閉じた。
 シェリルもまた、目を閉じていた。唇を忙しなく奪い合いながら、アルトの服を脱がせ
ようとする。
「……ッはぁ」
 離れたアルトが熱に浮かされたような目で自分を見る。そこには余計な感情なんて一つ
も無い。同情も憐憫も。あるのはただ、強い欲求。求めようとする気持ちだけ。
「私だって、欲しいんだから」
「――ッ」
 もう一度、奪う。奪われる。髪に差し込まれ、乱暴なほどに掻き抱かれる。
 楽屋の鍵を閉めなくて大丈夫だろうか。
 そんな考えが一瞬だけ浮かんで、結局シェリルはそのままそれを忘れることにした。
 
 
 
「……なぁ」
「なぁに?」
 楽屋のシートの上に寝転びながら、アルトの髪を弄ぶ。シェリルは、その黒髪を慈しむ
ように指先で撫で回す。
「絶対バレてるって。これ」
「そりゃ、ライブ終わってからずっと篭もってればねえ」
「……どうすんだよ。これから」
「別に良いじゃない。私は気にしないわよ?」
 顔を両手で覆うアルトに、シェリルは気にした風もなく笑う。
「だって、そうでしょう? アルト以外になんて思われようと、どうだって良いわ。
シェリル・ノームという歌手はみんなのためにあるわ。けれど」
 アルトの髪から手を離し、耳元へと唇を寄せる。
「シェリル・ノームっていう女は、あなたと共に在るのよ」
 そう囁いた。
389名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 19:18:26 ID:FGNS7uYa
>>386-388
あぁもう何だコレ…ネ申すぎだろうjk
激しくgj!でした(*´Д`)ハァハァ

二人ともデレすぎだろうw可愛いよアルシェリ!
イチャラブたまんねー
390名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 19:56:45 ID:Ol6qgUHF
GJ
いいよーいいよー
391名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 20:11:23 ID:W6dXdu/B
最終回間近になってすごいのが続けてきやがった
392名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 20:35:32 ID:/Ae+XeF2
>>380,384
うわー、どちらもGJGJ!
切ない…切ないよ…orz
393名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 21:08:13 ID:MXUEnH49
先週の話を思い出しながら読むとせつねぇ…
でもgj!シェリルかわいすぎ
394名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 21:14:39 ID:8S+Anb9y
>>386-388
ありがとう。
今日は安眠できそうだよ。
ありがとう。
395名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 21:51:45 ID:AeyNeLr6
アルランもアルシェリも超ご馳走様でした!!
本編で凹んだ心がおっきしたよ!
396名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:45:48 ID:EAkMMwF1
>>386
この後「今だけ、もう少しだけ」が来ると思うと更に泣ける。GJ
切なく儚い恋だ
397名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 00:59:58 ID:HT51/1sg
>>380
GJ!

すごく萌えた!
24話が楽しみだ!
398名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 01:41:45 ID:BwI2v+4C
>>380
GJ!!!!!

>アルランほのぼのカプには興味なかったがまさかの敵対関係は大好物

全面同意。ヒロイン(の一人)がラスボスって最高だと思う自分は異端ですか…
正直今のアルトはフラフラしすぎで好きじゃないんだが、「止めるために殺す」展開は
燃えると思った。
399名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 11:56:09 ID:H2HvpWBa
>>377
そういやマクロスって確か全部劇中劇だったなw
400名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 12:54:34 ID:5PqrfKFI
400


アルシェリ……切ないな…
401名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:34:30 ID:oRqQIFG/
>>380
超GJ!
敵対関係って萌えるもんだなーなんか目覚めたわw
402名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:41:33 ID:bFKb8pID
カプ厨か、非カプ厨かが明確に分かるレスが続いてるなぁ
403名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 23:39:32 ID:Xcwe3I+G
エスパー乙
404名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 09:12:44 ID:gS/jWhSG
やっと本編でも、アルトが日本人らしい設定が活かされた件w
405名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 17:41:59 ID:c0TIfnhP
>>398
どうせラスボスになり得ないのは分かりきってるからなぁ・・・
406名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 21:45:33 ID:yBRC7aBf
保守
407名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 22:02:12 ID:O8XaVgTs
408名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 10:05:18 ID:gU/FGFQZ
でかクランの羞恥プレイが見たいです><
409名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 19:11:21 ID:3mglXqrC
今回のルカのあのシーンは、禿御大が書くとまちがいなく(自粛)を拝借していただろうと考える自分は、
グレイス×シェリルか、グレイス×ブレラ辺りを妄想してちょっと正気に戻る必要がある。
410名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 20:10:45 ID:kGGqBace
>>409
そこは眉翅様だからな
てかアレ以上したらルカただの外道だww
411名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 20:23:12 ID:oMKKFH//
>>409
お守り自重
412名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:55:26 ID:134wwpjv
>>409
幼いシェリルとブレラをおもちゃにするグレイスとか超見たいです
413名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 00:18:34 ID:CcekhFzd
しぇ
414アルト×シェリル:2008/09/22(月) 21:34:11 ID:CYNY7moO

 素直に甘えることはシェリルにとって、ワンテイクでレコーディングを成功させることくらい、もしかしたらそれ以上かもしれないくらい難しい。

 もとより甘える相手もなくひどい扱いを受けてきた孤児で、甘え方など誰も教えてはくれなかったから。唯一素直に甘えられたのは、皮肉にも自分を裏切ったグレイスだけだった。

「ゆっくり寝ろよ?それじゃあおやすみ」
415名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:34:59 ID:CYNY7moO
 こういう時どう言えばこの寂しさを伝えられるのかが、シェリルにはよくわからない。政府から与えられたシェリルの部屋を出て行こうとするアルトの背中に、胸が痛む。

 愛する人…アルトを想って歌詞を紡いでいる時のように、伝えたいものが溢れて渦巻いているのに、口に出して言葉にすることが出来ないのだ。


「―」
416名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:35:40 ID:CYNY7moO
 息を吸って、吐き出した。アルトの閉じたドアに向かって、デタラメな歌詞の歌と、寂しさと共に。


「あのなー…休めって言ったの聞いてなかったかのか?もう夜遅いんだし、そんな大声で歌ったら近所メーワク。喉も休めてやれ」


 一旦閉じたドアが開いて、アルトが呆れた顔を覗かせた。喉だけじゃなく、病にむしばまれた体を心配しての言葉だろうが、その言い方が癪に触る。
417名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:37:27 ID:CYNY7moO

「うるさいわね、馬鹿アルト。あんたも、明日早いんならさっさと帰んなさいよ」

 ふてくされたシェリルは、素直ではない言葉を叩きつけてそっぽを向いた。少ししてからガチャリとドアが閉まる音がして、帰れと言ったくせに落胆してしまうが…

「あんな歌聞いて帰れるかよ」
「え…」

 彼はドアのこちら側にいた。困ったような笑いを浮かべながら、ソファーにすわるシェリルに歩み寄ってくる。
418名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:38:31 ID:CYNY7moO

「寂しいって、歌が言ってた」
 普段はどうしようもない鈍感男で、シェリルの気持ちなんて分かってくれない。だが、流石は舞台に立つ人間と言ったところか、歌声が含んだ気持ちには気付いてくれたようだ。

「自意識過剰よ」

「何とでも言え」

 抱きしめられて、暖かさに溺れる。家族のないシェリルにとって、こんなに幸せな抱擁はアルトに出会うまで知らなかった。人を愛しいと思う気持ちも。
419名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:39:53 ID:CYNY7moO

「私の歌をきいてなさい。ずっと」

 ずっとなんて言ったって、そんなに長くないはずだから、この体から音が途絶えるまで、私の音楽を効いていて欲しい。


「私の…声、タダでずっと…聞いてられるなんて、こんな」
「こんなサービス、滅多にしないんだろ?」

 しゃくりあげる背中をポンポンと叩いてあやしながら、シェリルお得意の台詞を奪ったアルトが、次は唇を奪った。


「聞いててやるから、ずっと」
 その後には、ずっと歌っていてくれとほんの小さな声で付け足される。


 そうして、二人の音が夜の中を刻んでいた。
420名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:40:47 ID:CYNY7moO
すみません、エロにもつれ込むつもりが度胸なくて豚切れになってしまいました
421名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:41:28 ID:V+R6TZtS
ランカと結ばれるアルトを見守る目に涙を溢れさせつつ息絶える処女シェリル
なんて最終話だったら引き篭もってやる!!
422名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:29:42 ID:kN42GKd8
>>420
胸がキューッて切なくなりました。超グッジョブ!
423名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:32:24 ID:kP9QssDJ
それより改行してくれ
読む以前の問題ですよ
424名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:51:44 ID:b6yDulF7
>>423
申し訳ありません。反省してきます
425名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:27:23 ID:9CgkvnBX
たぶん、最終回見ると書けなくなっちゃうので今のうちにブレラン

エロは抽象的ですが、思いっきり近親相姦なので、
苦手な人は見ないで下さい。
ちょっとスペース開けておきます。









何もない空間をブレラの意識は漂っていた。
ただ幼い頃からたった一つ、覚えていたメロディだけが繰り返し流れている。

アイモ アイモ ネーデ ルーシェ

ふいに、メロディだけだった曲に、澄んだ歌声がかぶさった。
真っ白だった空間に色が付き始める。そして、溢れ出す光。
気が付けば何もなかった世界の中心には緑の髪の少女がいた。
彼女が目を細めて笑うと、温かさが胸に満ちる。
その笑顔を護るためなら、何でもしようと思った。出来ると思った。
その感情に名を付ける意味など感じなかった。

―――妹さんとの逃避行は楽しかった?

時折、出て来ては、自分に命令を下していく女が唇を歪めて笑った。
いつもは何とも思わないそれが、今日はひどく醜悪に思えた。
けれど、一方で、吐き捨てられた言葉の一端は恐ろしいほど甘美に自分の胸に落ちた。

「妹……だと?」

さらに、女は何かを言っていたが、ブレラの意識は急速にまた落ちていった。
ただ、その言葉だけが特別な熱を持って、胸の中に落ちた。
ブレラの世界では、白いワンピースをまとった少女が、あどけない顔で眠っている。
ブレラは恭しくその髪をすくって唇で触れた。
妹……。
何かもなくした自分に、突然、飛び込んできた大切な存在。
それが禁忌だという知識は彼にもあったが、ほとんど意味をなさなかった。
ただそれは、自分が彼女を無条件で愛して良いのだと、
その正等な理由があるのだという保証でしかなかった。

ずっと羨み、苛々させられていた彼女を囲うように保護していた男より。
彼女が慕い、自分に何度も挑みかかってきた彼より。
彼女が偽りの故郷に別れを告げたあの夜、
地に伏したまま自分に憎悪の目を向けた男の目が蘇った。
渡さない、誰にも……。
胸に灯った熱を冷ますように、ブレラはそっと自分の唇を少女の唇に重ねた。
少女の睫毛が震えた。そのまま息を止めて見つめていると、
ゆっくりと赤い目が開き、自分の姿を映した。
「お兄……ちゃん?」
唇がゆっくりとその言葉を紡ぎ、少女はうっとりと唇をほころばせる。
ブレラの胸が喜びに満ちた。
「……そうだ」
懐かしい旋律に呼び起こされる、喜びと、懐かしさと、愛おしさと。
そしてあの女が告げたその言葉よりの他の記憶は
何一つ戻っては来なかったけれど。
それを補って余りあるほどの歓喜。
「そうだよ……ランカ」
少女が伸ばす腕に誘われるように、
ブレラは横たわる少女の肢体に覆いかぶさっていった。
唇がもう一度、今度は深く重なる。少女の手が背に回った。
強く強くしがみついてくる。
「会いたかった、会いたかった、よ……?」
「そうだ……オレも……ずっと探していた……」

それが何かもわからぬまま、
ずっと……求めていた、たった一つの。

「もう、どこにも行かないで、ね……」
「ああ、もう絶対に……離さない」

何度も何度も約束の言葉を紡ぎながら、
少女の目からこぼれる涙を唇で吸い取る。

触れ合って伝え合う体温、飢えるようにお互いを求める心。
ブレラの身体の中心に、未知の感覚が生まれた。
小さな火のようだったそれは、
瞬く間に身体全体を駆け巡り狂おしい熱となる。
目と目が合った。互いに同じことを望んでいるとわかった。
二人を止めるものも、隔てるものも、そこには何もなかった。
「あっ……ああ」
二人揃って産まれたままの姿になり、
ブレラはランカの中に熱くなった中心を埋め込んでいった。
同じように熱く、潤みきったそこは、きつく締め付けながらも
従順にそれを呑みこんでいく。
ランカは白い喉をそらして頬を紅潮させ、甘い呻き声を洩らす。

「痛い……か?」
「ううん、平気。あったかい……」
「ああ……オレも」

歌が、聞こえる……。
あの懐かしい歌が。
温かい、母の胎内でまどろんでいたときに、聞いていたメロディが……。

伸ばされるランカの手に、手を重ねて、指を絡めた。
二人、呼吸を合わせ、心地よい律動に、身を委ねていく。

「あっ、あっ、何かくる……怖い、お兄ちゃん……お兄ちゃん!」
「大丈夫だ。ここにいるから……ここに……」

うわ言のように、意味のない囁きを交わして、高めあっていく。
目も眩むような昂揚と、快楽の後、一瞬、視界が真っ白に染まった。
抱きしめあったまま、くずれるように横たわり、声もなく見つめあう。
互いの吐息だけが聞こえる中、ランカは勿論、ブレラの瞳にも涙が光っていた。
言葉など必要なく、ただただ幸福だった。

「私達、一つだね、還って行くんだね……」
ランカがぽつりと言って、ブレラの胸に顔を埋めた。
ブレラは妹を抱く腕の力を強める。
「ああこのまま……ずっと……二人で……」
そうして、どれだけの時を過ごしただろう。
鋭い頭の痛みを感じて、ブレラは目を開いた。
はっとして、腕の中を見つめるが、ランカはまだそこにいる。
安堵の息をつきながらも、頭を貫く不快感と、
胸騒ぎは消えてはくれなかった。
「お兄ちゃん?」
ランカが目を覚まして、不安そうに見上げてくる。
その瞳に胸を痛めつつも、ブレラは言わなければならなかった。



「ランカ……戦いの火が見える。オレ達は、償わなければならない」
「償い……?」
ランカは何かに怯えたように目を見張る。
「それって……」
「護るんだ。オレ達の居場所を、母さんもそれを望んでる」
「うん……」
ランカはまだ、迷うように目を瞬かせたが、やがて決意したように立ち上がった。
すっと何かへ差し伸べるように両手を上げる。
やがて、その唇が、古いメロディを紡ぎ始めた。

今、あなたの声が聞こえる ここへおいでと……。

星を護る歌姫……。
その姿にブレラは胸が締め付けられるような痛みを覚えた。
何かを忘れている気がする……何かを間違っているような気が。
けれど……思い出せない。

―――それで、いいの、何も考えなくていいのよ……誰かが囁く。
―――ずっと二人で居たいのなら、何も考えてはダメ……。

ブレラの思考が停止した。
そう……これでいい。大切なものはこの手の中にあるのだから。
何があっても護る。それだけでいい。

遠くから、戦いの轟音が響き始めた。


END
430名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 07:32:37 ID:3OGpTdd8
抜けない萌えない近親相姦なんてイラネー
431名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 09:12:20 ID:DAQ8pnjS
イツ ローング ローング グッバイ
432名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 09:23:02 ID:gR1prg/9
文章が綺麗で凄く好み GJ!
433名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 13:28:00 ID:COj3QBXY
ブレラン乙です!切なくて奇麗でした!
434名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:46:32 ID:lScwQ2qg
GJ。兄妹近親相姦大好物なんで嬉しい。
ブレラン兄妹は切ねえな。
435名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 17:28:41 ID:tczVdv1U
>>420
アルシェリ GJです!続きも密かに期待してます…!
>>425
ついに…待ちに待ったブレランも超GJ!
近親でもやっぱりこの二人は大好きだよ
436アルト×シェリル:2008/09/24(水) 00:04:27 ID:C+zFZQX2
>>420の者です

 額、目尻、唇へとあきるほどのキスを注いでくれるアルトに、シェリルはなされるがままになっていた。


 泣いて強張っていた体の力はすっかり抜け、リラックスした状態でアルトの腕の中に納まっている。


「私にはもう、歌手として生きるしかないのよね」


 ステージ上ではあれほどに力強いソプラノが、哀しげに弱く言葉を紡ぐ。


「だから、俺が居てやるって言ってるだろ?」


 その姿が痛ましく、アルトは安心させてやりたい一心で歯の浮くような台詞を囁いた。しかし、シェリルは首を横に振る。

「例えば、アルトをどれだけ愛しても、子供だって授かれない。女として一人前に生きることはもう、できないの」


 孤児にとって、家庭というものがどれだけ憧れだったことか。いつか子供に沢山歌を教えてやることが、夢だったのに。


「ふざけんなよ」

 アルトの抱きしめる力が、ぐっと強くなる。


「一人の女として、ずっと愛してやる」

 さっきまでの触れるようなキスとは違う、深いそれ。決して巧いとはいえないような、それでも必死な、少年らしいものだ。


「そんなこと言って、後から後悔しても知らないんだからね?」

「シェリル・ノームは、俺なんかを後悔させるような女じゃないだろ?」

 アルトが空を目指さずにはいられないように、シェリルが歌わずにいられないように、もう二人は、二人を求めずにはいられないのだった。
437名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 01:31:36 ID:e26IsMDs
>436
携帯から投下してるのかな?423が改行って言ってたのは一行あたりの
文字数が多すぎて、PC画面で見ても右端が長すぎて読みにくいから
もう少し短く区切ってって意味なんだけど…
他の人の投下の仕方見て勉強したら?
438名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 02:12:00 ID:E1bvAd0J
額、目尻、唇へとあきるほどのキスを注いでくれるアルトに、シェリルはなされるがままになっていた。
泣いて強張っていた体の力はすっかり抜け、リラックスした状態でアルトの腕の中に納まっている。

「私にはもう、歌手として生きるしかないのよね」
ステージ上ではあれほどに力強いソプラノが、哀しげに弱く言葉を紡ぐ。

「だから、俺が居てやるって言ってるだろ?」
その姿が痛ましく、アルトは安心させてやりたい一心で歯の浮くような台詞を囁いた。

しかし、シェリルは首を横に振る。

「例えば、アルトをどれだけ愛しても、子供だって授かれない。
 女として一人前に生きることはもう、できないの」

孤児にとって、家庭というものがどれだけ憧れだったことか。
いつか子供に沢山歌を教えてやることが、夢だったのに。

「ふざけんなよ」
アルトの抱きしめる力が、ぐっと強くなる。

「一人の女として、ずっと愛してやる」
さっきまでの触れるようなキスとは違う、深いそれ。
決して巧いとはいえないような、それでも必死な、少年らしいものだ。

「そんなこと言って、後から後悔しても知らないんだからね?」
「シェリル・ノームは、俺なんかを後悔させるような女じゃないだろ?」

アルトが空を目指さずにはいられないように、シェリルが歌わずにいられないように、
もう二人は、二人を求めずにはいられないのだった。



どこで空行入れるかはまた別として、大体こんな感じかね。
>さっきまでの触れるようなキスとは違う、深いそれ。決して巧いとはいえないような、それでも必死な、少年らしいものだ。
みたいに改行なしで2文続けられると読みにくい。
439名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 09:24:43 ID:N0AaPA89
俺的には激しくGJなんだが
440名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 13:27:32 ID:dTDuIBLi
>>437
ブラウザを最大化じゃなく半分くらいのサイズに縮小すると
自動で折り返してくれるから読みやすくなるよ
441名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 14:17:48 ID:C+zFZQX2
携帯厨で申し訳ありませんでした。
指導ありがとうございます。精進します
442名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 14:45:07 ID:0w3Lr2Ya
>>441
GJだよ
この有象無象な時期に萌えをありがとう
443名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 16:31:54 ID:Pxu4GqqJ
>>441
GJ!!続きまってます!
>>425
ブレランGJ!文章の綺麗さもあいまってなんだか切ない…

…ブレラはサイボーグ化されてるから、肉体上の血のつながりって
ほぼ無いのではということに気付いた!よし!これなら勝つる!!
444名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 19:16:25 ID:o4T0sN0A
まさかこんなとこでこれはかつる!を見ることになるとはな。

来週最終回後に、このスレが盛り上がるような内容で
終わってくれればいいが、どっち付かずエンドになりそうだな。
445名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:36:16 ID:AeVsLenm
まさかのラスボス化だったもんな…
どっちかとくっつくにせよ、くっつかないにせよ、後味の悪いエンドが待ってそうで
今から欝だ…
446空気読まずに投下:2008/09/25(木) 14:24:47 ID:u7VQuQlh

「んぅん、お兄ちゃん……」
オズマは優しくランカを押し倒していく。
途端ランカは幸せそうな声をあげ、オズマの唇を求める。
「はん、ちゅ……あぁ、うぅん……お…お兄ちゃん……好き……」
オズマの身体にしがみつきながらむさぼるようにキスを繰り返す。
オズマも激しく舌を差し込み彼女の口内をなめ回す。
「ランカは正面からして欲しいんだったよな」
「うんっ、うんっ! キャシーさんにするように……して…」
「ランカ…」
「お兄ちゃん…はや…ふぇ、ふぇ! そ、それじゃあ、や!」
続く言葉を遮らせるようにオズマはやや乱暴にランカの小さな乳房を握り、先端を親指で撫でた。
手にちょうど収まる程度の大きさのランカはオズマにとって馴染んだものだった。
どうすればランカが快感を得るのかはオズマには分かっていた。
二つのふくらみを丹念に愛撫しながらオズマはランカの快感を引き出していく。
「うん……はぁ、お兄ちゃん……あっあん!」
オズマはランカの下腹部にも手を伸ばし、優しいタッチを加える。
スカートをまくって触 れるショーツのうえから微細な刺激を続けた。
「あぁん、お兄ちゃん……おかしくなりそうだよ…」
ショーツ越しにランカの蜜が溢れる。
「あぁ…あん…」
腰を持ち上げショーツを抜き取りながらオズマは直接ランカの中心に指を滑らせる。
「いや…、あん…、お兄ちゃん…イっちゃう…よ…」
ランカはオズマの太い指で最初の絶頂を迎える。
「ランカ。そろそろ入れるぞ」
オズマが有無を言わさず断言する。
「お兄ちゃん……はや…く、早く来て…あっ…んん……」
先ほどの指とは比べ物にならないくらい熱を帯びたオズマの大きな塊がランカの貫く。
悲鳴にも似たランカの声はオズマの口に飲み込まれた。
大きさの違うパズルが嵌るようにしっくりと馴染む身体。
最初はゆっくりだったオズマのリズムが徐々に激しさを増す。
「あぁ……お兄ちゃん…お…兄ちゃん…壊れちゃう!」
447名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 22:54:37 ID:zukNzWrf
>>446
オズランGJw w w
不覚にも萌えたw

小説2巻のアルトはヤバいらしいなw
448名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 02:18:33 ID:Dd+m4GlK
まさかの百合ENDで俺歓喜!!
ランシェリ万歳!!
449名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 02:20:01 ID:dInhUdCq
小説2巻はいつだっけ、と思って調べたら10/1か。
早いとこじゃもうそろそろ出てる?
450名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 02:24:56 ID:riWTkWam
>>448
同志よ!
これでシェリルのおっぱいにかぶりつくランカの妄想が正義と言えるのだな!
451名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 05:22:58 ID:Yt8N9gh0
百合厨大勝利ってことですね
452名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 12:40:33 ID:00/gc9Zx
関東勢としては、
昨晩の実況の悲鳴みてたら、
良く言って三方一両損というか、
超展開というか、凄く不安なんだが
453名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 12:46:33 ID:s3TOido6
454名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 13:04:19 ID:00/gc9Zx
てか劇場版てマジですか……
455名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 13:31:24 ID:oTmgmC1a
>>452
ミハクラ単独損。







書いてて悲しくなってきた_| ̄|○
456名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 13:45:58 ID:00WiFZaL
>>455
ばっかお前ミハエル生きてるよエンドロールの後にひょっこり顔出したの見t
457名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 13:53:46 ID:00/gc9Zx
劇場版で紫のメガネの人となって
仮面つきで現れるの待ってる。
458名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 15:53:48 ID:Yt8N9gh0
正直ミシェルは死に損だな
459名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 18:02:22 ID:ITEgY21l
最終回によっては一話から全部書き直して脳内で完結させようと
思っていたが、なんか微妙な感じ。嫌いではないが、消化不良だ。
もうちょっとこう、手直しすれば、24話までの流れを自然にくんだ
いいストーリーになりそうだったんだがなぁ。
25話だけ今書いてるんだが、出来たらここに落としていいだろうか?
△の決着しちゃうから特定カプにしか需要ないと思うけど。

しかし、劇場版は焼き直しか、続編なのかどっちだろう?
460名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 19:52:39 ID:7TUAOgwo
焼き直しだろうな
後日譚的なエピソードが加わるかもしれんが
つかアクエリオンとかエスカフローネみたいに別モノになるかもしれんがw
461名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 21:26:05 ID:4TH+1GME
>>455
その辛さをバネに幸せなSSを書くしか!
462名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 00:13:57 ID:HcqCcuU+
>>459
どっちのカプか分からんが
自然に流れを汲んだいいストーリーは読んでみたい
どうせ過疎なので、待ってる
463名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 00:16:54 ID:x7QK4KJr
焼き直しとなるとかなり先の話になりそうだねえ…。

もう好きカプは二次創作に頼るしかないなw
464名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 01:04:52 ID:rjOwL9DW
>>459
待ってます
465名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 01:42:33 ID:ZJC/d6KM
ブレシェリ話思いついたが設定がまるで頭に入ってないので挫折した
466名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 02:01:13 ID:eKiE2JXa
アルトさん堂々二股宣言ってことで
嫁二人に精液絞り尽くされる系が見たいです
467名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 02:13:45 ID:CQc7AA8Z
>>465
その2人接点ないよな?
468名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 02:32:36 ID:hN24ClMs
>>467
ここは妄想スレ。
469名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 02:34:22 ID:ZJC/d6KM
>>467
個人的においしい接点があったもんでw
470名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 02:37:52 ID:GwoDXCYR
ポカーン

最終回のアルトは、多分「バサラ」を演じていただけなんじゃないかと。
なんだあのウルトラポジティブ人格。
471名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 03:34:23 ID:DE3wlNgV
バサラさんはエロ妄想しにくいんだよな
絡む女性キャラは多いのに、本人に性欲があるんだかどうだか
472名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 03:47:18 ID:BeKHryDx
マクロスダイナマイト7で宇宙クジラの歌を聞いたショックで
一時的に廃人化して目が虚ろになってた時のバサラが、
いっしょに温泉に入ろうとして裸になったエルマを虚ろな目のまま
ガッツンガッツン犯すという妄想が今でも現役です
473名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 04:19:58 ID:eKiE2JXa
シェリルとブレラはグレイスに育てられ利用されたもん同士って接点で
一度鬼畜グレイスによるショタブレラ×ロリシェリルの交配実験というネタを考えたことがある
474名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 09:40:36 ID:ZJC/d6KM
>>473
そうそうその接点がおいしいんだよなw
475名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 12:30:57 ID:9REE/keT
フロンティア船団入植五十周年記念映画

劇場版マクロスF 歌、聞こえていますか

雌ヴァジュラに吸収されたミシェルが巨大ヒトヴァジュラとなって襲来します
476名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 14:51:19 ID:Y3DG8/On
>>455
・・・なんと言うか、「これで終わり」じゃ無いと思うんだ。
きっとこれから長ーい事釣られて行くんだよ。そんな気がする・・・>ミハクラ好き。

477名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 15:28:10 ID:DE3wlNgV
ルカとナナセはまだ登り始めたばかりだからな…この恋愛坂をよ!

だと解釈していいんかな
478名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 01:51:06 ID:ehe5Edms
>>466
録画してた最終回見直してたけど確かにアレは二股占有宣言だなw
ある意味すごい主人公だ。
そのシチュエーションは見てみたい。
479名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 05:02:17 ID:J+shdxz3
最後のシーンで百合百合しいな・・・・
と思った俺は美を追求する者として勝ち組だ
480名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 05:05:47 ID:/k00L1nl
フタマタ+百合=永久ハッピー三角関係
481名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 05:20:20 ID:UK6MVFV7
以前投下されたアルトシェリルランカに激しく萌えた自分としては
3Pがぜひとも見たい・・・お待ちしています!
482名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 15:08:27 ID:ptL4fGlW
あの殆どバサラ状態のアルトだと、
そのうちクラン大尉まで毒牙にかけられそうで怖い……
周囲が期待するとなんでも演じちゃうのね姫……
483名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 20:58:18 ID:tAyUZFkI
ルカは顔に似合わず女を調教するのが趣味だよ!
絶対だよ!
ナナセは絶対にルカに調教されてるよ!
絶対だよ!
484名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 14:58:24 ID:8bia5M5G
オズマに「隊長と呼べ!」って言われたとたんに、
頬の赤丸マークが浮かび上がったルカにワロタw
485名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 15:20:59 ID:KuFodvnu
>>482
ミシェルを求めてるクラン
そして気がつかないうちに相手の求めてるものに演じきる姫・・・
486名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 15:29:48 ID:XIYHCJdI
まずい! クランも他の女の尻ばかり追いかける男に免疫があるwwww
487名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 18:48:55 ID:Dgf5a+F3
もう劇場版で三角関係決着とかいらないんで
開きなおって3Pでお願いします
488名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:44:21 ID:bRQC4t4j
最終話のあのアルトなら普通にシェリルとランカは俺の嫁と絶叫してそうだ
489名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 00:57:28 ID:MxmNTxpI
劇場版は良いネタを提供してくれると信じてる
490名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 02:09:20 ID:ugKxFaei
>>455
ミハクラ…なんか…まだ希望を持ってます。
せめてパロでは生きて居させてあげて!
いや、死んでるとはまだ認めないけどさっ!
二人とも…いい子なのに〜!
491名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 02:26:58 ID:WdK50OGs
>>490
ミハエルみたいな役目のキャラがエリア88やエースコンバットにもいたよなあ。
じゃあ、生き返らんわな。
492名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 03:22:57 ID:ML3Nivga
ミハエルの死ってクランからアルトに三角関係決着をせまらせただけで
アルトの成長には全然貢献してないんだよなあ
493名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 03:28:59 ID:WdK50OGs
>>492
まあ、無駄死にだな。
494名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 03:56:54 ID:ugKxFaei
もしかしてミシェルって嫌われてるのか?
死んで喜んでいる人がいるのか…
そうか…
495名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 05:45:45 ID:ML3Nivga
なんで喜んでいるって思ったの?
496名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 08:46:11 ID:6UjHHfP5
>>494
いや、嫌われてる訳じゃないだろうけど死んだ事の意味がわからないという人が多いんだろう
むしろ生きててもよかったんじゃない?みたいな意見もあるし、ミハクラ的な意味で好きな人も少なくないと見る
497名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 14:06:38 ID:D1iLU/vm
オズマが死亡フラグ立てといて死ななかったから
ああマクロスFはメインキャラは死なないんだな、と油断してたら
ミシェルが逝ったので非常に驚いた
そのせいで今後ルカも死ぬかも…あいつも死ぬかも…と
視聴側の緊張感は高まったよ
ミシェルの死はそういう効果があった。物語的には無意味じゃない
498名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 17:43:30 ID:D3wmd3lM
2行目まで同意だが
油断ならないより腑に落ちないとか筋が通らない感じで単に引いたので
視聴側のテンションは下がった
ミシェルの死は物語的には無意味
499名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 18:30:42 ID:ahajEVl6
シェリルのV型感染症発覚移行のミシェルはオズマシェリー組みとは別ルートで
真相に迫る存在になりえた、それゆえに尺たんねーしめんどいから消されたような気がする
500名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 18:34:10 ID:oLA3SeAL
いまから考えると、
ミシェルは死んでドラマを提供する以外には、
もうやる事なかったしなー。

かと言ってギリアムとララミアちゃん以外、
ひとりの戦死者も出ないんでは、戦争下の緊張が出ないし。
でもそれなら死ぬのはルカでもよかったし。
501名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 18:53:34 ID:X7a+yG7U
クラスメートのメガネ巨乳さんが昏睡状態のまま何度も出るのも…
そんな出番あるなら、せめて意識はあるけど寝たきりで一言セリフいうぐらいやれ
502名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:43:05 ID:yTDA8bod
まあ、なんだ。キャラ叩きは他所でやれ
503名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:48:57 ID:ahajEVl6
>>502
どこがキャラ叩きなんだ?
504名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 20:10:50 ID:H5mdeYjB
・・・なんとゆーか、ミハクラの悲劇が異様に浮いてる様に感じたよ。>ラスト
むしろ、復活してないのが不思議なくらいww

SS職人様方には是非!ミハクラもお願いします!!
505名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 20:22:38 ID:ifG3lKvS
このスレは何のスレかというと
マクロスFのSS職人さんの投下しやすい空気を醸し出しながら、
みんなで裸になってwktkするスレなのでありまs(ry
506名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 20:44:06 ID:XFsB+7Tp
劇場版Fはクランクラン物語で
作品後半から眼鏡祭りになるとおも
507名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 21:26:23 ID:u64djYOt
安心してメガネ割れろとか言いたいよね
508名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 21:51:33 ID:UyL4IBWb
くぅ、なんでこんな時に限って規制中なんだぁ
509名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 01:31:04 ID:vv/L2hC0
小説でアルトが素で女言葉でミシェルに泣き縋ってたんだが…
510名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 01:33:56 ID:qu5P1Ezz
まあ、あるともある意味ふたなりだし。
511名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 03:05:05 ID:/XDSoSMl
>>510
ほう、それは初耳だ。詳しい話を聞かせて貰えますかな?
512名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 07:58:06 ID:olp/+GVW
>>510
いや、たぶん作者ネタだw
だよな?
513名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 13:03:58 ID:2D5TNOO/
作者のフタナリ好きが、かようなところにまで伝播しているとわw
514名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 17:52:32 ID:2D5TNOO/
アルシェリで後日談。

↓こっちに前フリの話があるが、エロくないのでリンクではっときます。
http://extramf.blog39.fc2.com/blog-entry-126.html
515小さな海(1/4):2008/10/01(水) 17:53:55 ID:2D5TNOO/
マクロス・ギャラクシー船団の高級住宅街。
シェリルの家は久しぶりに主と客を迎えていた。

「アルト、上陸休暇はいつまでなの?」
ソファに並んで座っているアルトを見た。
シェリルのライブビデオを観ていたアルトは、画面に顔を向けたまま言った。
「明日の12時まで」
「じゃあ、ディナー食べていくわよね?」
シェリルは立ち上がった。
「ああ、お言葉に甘えて、そうさせてもらおう」
アルトはシェリルを見上げた。
「ゆっくりしてて」
シェリルはリビングを出ると、寝室へ向かった。
携帯端末を通じてケータリングサービスを手配し、ウォークインクローゼットに入る。
部屋着を脱ぎ散らかしてから、下着のコーナーに向かう。
「イブニングドレス……うーんとセクシーなのを」
ギャラクシー特有の高度なホームオートメーションと円筒形のターレット式衣装ケースはリクエストを元に、いくつかのコーディネイトを作りあげ、ハンガーにかけた状態でシェリルの目の前に並べた。
黒シルクのランジェリーは、シンプルな形ながら、きわどいラインを描いている。
それを身につけて、シェリルは姿見に向かった。
「これ……悪くないけど、もうちょっとロマンチックなのを」
クローゼットは瞬時に反応して深い青のセットを出した。宇宙服の素材として使用されている繊維が作り出す独特の光沢が気に入っている。
「これでもないわ……他には?」
次々とクローゼットに向けて注文を出すシェリル。その脳裏には、別の事が渦巻いていた。
(どうやってアルトに伝えよう?)

フロンティアでカナリア・ベルシュタインからもたらされた告知は、重大にしてデリケートな内容だった。
“V型感染症は無害化され、体液感染の心配も無くなった。シェリルの腸内には変異株のV細菌が生着し共生関係を作り上げている”
告知された時に、シェリルは静かな感動を覚えたものだ。念のために確認すると、カナリアは微笑んで頷いた。
“性交渉は問題ない。妊娠・出産も……子供は処置をしない場合、おそらくランカと同じように母子感染でV細菌のキャリアーとなるだろう”
恋愛も、子孫を残す事も、一度は諦めたものに可能性が見えた。
“長期的な影響に関しては、症例が少ない(事実上ランカのみ)のため注意深い経過観察が必要だが、V細菌とバジュラの作り出すネットワーク知性は、この問題に対して最適解を探して自らV細菌の遺伝的変異を制御している節がある”
カナリアの説明は専門的過ぎる部分もあったが、悲観する要素は少ないと言ってくれていた。
シェリルは診察室を出て、まっ先に思い浮かべたのはアルトの面影だった。

レースをふんだんに用いた白いランジェリーを身につけて、シェリルはどんな言葉でアルトに伝えるのか、悩んでいた。
「寝てもいいわよ……って、なんか下手なお芝居みたいだし……大丈夫なカラダになったの……じゃバカみたいだし」
白いランジェリーも気に入らずに脱ぎ散らかした。次の候補に手を伸ばす。
「ああ、思いつかないっ」
携帯端末の時計表示を見れば、じきにケータリングがやってくる。
いつまでもクローゼットに閉じこもっているわけにもいかない。
結局、明るいパープルのランジェリーを身につけた。レースで大胆に透けるデザインで、肌の色を引き立ててくれる。
同系色のイブニングドレスを身にまとった。ストラップレスの肩に、深いスリットが脚を綺麗に見せる。

「おま…え」
シェリルの華麗なドレス姿にアルトは絶句した。
「ほら、冷めないうちにいただきましょ」
シェリルはアルトの手をとって、ダイニングへと導いた。
ロボット家政婦が給仕したフランス料理は、一流ホテルから配送させたもので味の方は保証付きだった。
いつか、フロンティアでそうしたように、差し向かいで座る。
アルトがワインを開けて互いのグラスに注いだ。自分のグラスを掲げる。
「乾杯、するんだろ?」
「ええ……これからのギャラクシーに、これからのフロンティアに……それから、これからの人間とバジュラの関係に」
「たくさん乾杯することがあるな……乾杯」
グラスの縁を触れ合せた。
516小さな海(2/4):2008/10/01(水) 17:54:33 ID:2D5TNOO/
ロボット家政婦がサーブし、空になった皿を下げる。
「アルト、このドレス、どう?」
テーブルに両肘をつけたシェリルが尋ねた。胸の谷間をさりげなくアピールする。
アルトは前菜を喉に詰まらせそうになった。
「あ……ああ、似合ってる。でも、なんで自分の家で、そんなかしこまったかっこうするんだ」
「それは…」
シェリルは伝えたかったことを、言葉にするきっかけを探していた。
「……ほら、久し振りでワードローブを見たから、はりきったのよ」
つい無難な言葉を選んでしまって、シェリルは心の中で舌うちした。
「ああ、お前って衣装持ちだもんな」
アルトは頷いた。

コースの最後はレモンのソルベ。ほのかな甘みと爽やかな酸味で口の中をすっきりとさせる。
「大丈夫か?」
アルトが顔を覗き込むほどに、シェリルは酔っていた。
食事は美味しく、会話は弾んでいたが、言いたいことを言い出せない苛立ちを紛らわせるために、つい飲みすぎていたようだ。
(しまった……考えがまとまらないわ)
酔いで染まった頬を掌で押さえながら、シェリルが言った。
「ねえ、アルト。あんた…私に聞いておかなくちゃいけないことがあるんじゃない?」
「ろれつが回ってないぞ……そうだな。お前、フロンティアに戻って来るんだよな?」
「もう、当たり前じゃない。ベクター・プロモーションと契約したし、それに……」
アルトが住む場所だから、と続けようとしてシェリルはハッとした。
「それじゃなくて、もっと他にあるでしょ」
「ええと……誕生日のプレゼント何が欲しい? ほら、あの手紙……隊長が見つけた手紙でお前の誕生日ってちゃんと確定できたんだろ」
シェリルの誕生日は、スラム街で消息不明になった時点でギャラクシー市民のデータベースから削除されていた。同じような経緯で公共サービスからは疎外されてしまったスラムの住人は多い。一度、疎外されると復帰するのが極端に難しくなる。
シェリルはアルトの言葉に微笑んだ。
「そうね、アルトが選んでくれたら何でもいいんだけど、どうせなら身につけられるものが……ってそうじゃなくて」
微笑んだかと思ったら、唇をへの字にしている。
アルトはシェリルのご機嫌が目まぐるしく変わる理由が分からずに困った。
「どうしたんだよ、お前らしくない。ズバっと言えよ、言いたいことがあるなら」
「もっと大切なことがあるでしょう? 大切なっ」
うっすらと染まっていたシェリルの頬が赤みを増した。青空のような瞳が潤んでいた。
アルトは記憶を探った挙句、恐る恐る言った。
「V型感染症…か?」
シェリルは頷いた。その弾みで涙がポロリとこぼれる。
「検査結果どうだった?」
シェリルは告げたかったことを言葉にできずに、頷くだけだった。
アルトは立ち上がって、シェリルの肩を抱いた。
「そうか…普通と同じでいいのか?」
シェリルはアルトの袖をつかんでギュっと引き寄せ、頷いた。
「恋人ごっこは終りにしていいんだな……ごっこじゃなくなっても」
アルトは囁いて、シェリルの目元から指で涙を拭った。おとがいに手をかけて軽く仰向かせると、唇を重ねる。
「あ……」
シェリルの唇から洩れた溜息を、アルトは吸った。自然な流れに任せて、舌を滑り込ませる。
舌が舌に触れると、シェリルはピクっと震えてからアルトの腕に身を任せ、重なった唇に夢中になった。
アルトは唇を合わせたまま抱き上げる。
寝室はどっちだと迷うと、シェリルがキスしたまま指で示した。
それを視界の隅で見ながら、ゆっくりと足を踏み出した。
517小さな海(3/4):2008/10/01(水) 17:56:39 ID:2D5TNOO/
広いベッドルームの中央に、天蓋付きのベッドがあった。
天蓋からはレースのカーテンが下げられていた。
シェリルをベッドの中央に横たえると、アルトは唇を離した。
首に絡まったシェリルの腕が、離れないでと言うように引き寄せる。
アルトは微笑んで、シェリルに額にキスした。並んで横たわると、もう一度唇を合わせた。
「ん…」
手探りでドレスを脱がせてゆく。ランジェリーの繊細な手触りを惜しみながら取り去って、素肌をあらわにした。
ワインの酔いでほんのり熱を帯びたシェリルの肌を指先でたどる。
うなじから、鎖骨のくぼみへ。
胸の頂に触れると、小さく震えた。
掌に胸の膨らみを納めて揉む。弾力と柔らかさを兼ね備えた手触りの虜になった。
夢中でこねまわしていると、シェリルが囁いた。
「アルト…」
アルトは体を離すと、自分の服を脱いでベッドの下に蹴り落とした。
女性と見まがう顔立ちからは意外なほど発達した筋肉が、寝室の控えめな照明で浮かび上がる。
高Gに耐えて激しい戦闘機動をするバルキリーパイロットには必要な筋肉だった。
目を細めてアルトを見上げるシェリル。その目線が、顔から胸へと降り、腹筋の盛り上がりを見て、さらに降りていく。
「あ」
思わず目を閉じて顔をそむけた。
アルトの男性は屹立していて、存在を主張していた。
そのまま瞼を閉じていると、胸の辺りに熱い息づかいを感じる。
予感に身をすくませていると、乳首にキスされた。
ふれあっている一点からもたらされる鋭い感覚に、思わず声が漏れる。
「っあ……」
アルトの指と唇は、シェリルの体を思うままに探っていった。
中心部に到達した時、反射的に身をすくめてしまう。
力強い手がシェリルを開き、貪った。未だかつて、誰の唇も触れてない花びらに、熱いキスが降り注ぐ。
体をうねらせると、まだ温まっていないシーツの感触が心地よい。手をのばしてシーツをつかんだ。
かすかに湿った音が耳と肌から伝わってくる。
「あ、アルト……」
切なく掠れた声で名前を呼ぶと、重い衝撃とわずかな痛み、引き裂かれるような感覚が意識を埋め尽くした。
「シェリル……もっと欲しい」
518小さな海(4/4):2008/10/01(水) 17:58:53 ID:2D5TNOO/
呼吸が落ち着いてきた。
アルトの腕の中で、シェリルはようやく実感できた。
(結ばれたのね)
胸板に顔を埋め、唇を押しあてる。軽く吸って、薄くキスマークを残した。
「シェリル…」
アルトが名前を呼んでくれるのは、何回目だろう。何度でも聞いていたい。何度でも言わせたい。
「カナリア中尉に診断を聞いてから、少し調べたの」
大きく、その割に繊細な手と指がシェリルのストロベリーブロンドを梳いている。
「病気のことか?」
「ううん、進化のこと」
アルトは瞼を閉じて、シェリルの言葉を待った。
「私たちの細胞の中にあるミトコンドリアって、最初は別の生き物で、一緒に共生している内に細胞に組み込まれたっていう話知ってる?」
「ああ、生物の時間に習ったな」
「バジュラと共生していかなければならない私たち………これも進化のカタチなのかなって」
現状、人類とバジュラは互いを軍事力で殲滅しようとすれば、大規模な消耗の果てに両者とも滅びてしまう可能性が高い。
「うん、そうだな」
アルトはシェリルの髪に鼻先を埋めた。
「調べていたら、面白い記事があったわ。私のね、女性のここは、海なんだって」
シェリルはアルトの手を自分の下腹部にいざなった。
「確かに、海の香りがする…」
アルトの言葉にシェリルは目を丸くした。
「そうなの?」
「ああ……それで?」
「現在の海じゃなくて、人類の先祖が陸に上がった頃の海。まだ塩の濃度は今より低くて、そんなにしょっぱくない、そんな話」
「そうか、シェリルは海を自分の中に持っているんだな」
アルトの掌が暖かい。
シェリルはアルトの手に自分の手を重ねて、体に押し付けた。
「なんか……初めてフロンティアを外側から見た時を思い出したわ。宇宙船の中の海……すっごく感動したけど、ここにもあったのね」
「そう、大切に、幾重にも守られて」
アルトはベッドの天蓋を見上げた。レースのカーテンを眺めている内に、古い詩を思い出した。

 八雲立つ
 出雲八重垣
 妻蘢みに
 八重垣作る
 その八重垣を

「守るからな」
アルトは呟いて腕に力を込めた。
甘い溜息とともに、シェリルの体がぴったりとアルトに寄り添った。
519名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 19:12:37 ID:/9tw5izX
GJGJ!!!
いまだに最終回を見る勇気がなかったんだが、
こういうのを読むと見てみようと思えてくる
アルシェリいいよアルシェリ
520名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 20:56:36 ID:OskYymc/
>>518
GJ
シェリルには普通にイチャイチャがにあうな



ミシェルは物語の進行にジャマだったろうしなー
521名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 22:09:06 ID:AC3WdVd8
>>518
GJ!!!
人は彼を神と呼ぶ
522名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 22:49:51 ID:S4xQgLHj
>>514-518
GJ!
>「ああ、お前って衣装持ちだもんな」
このへんのアルトの鈍さが笑えるw
サイトの方も読んだが、ギャラクシーの二面性の描写が面白かった
523名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:05:06 ID:DcmylqbW
これってうp主本人がサイトの管理人?
これってパスワード申請しないと見れないやつだったと思うんだけど、
もし勝手に貼ってるなら盗作だぞ。
524名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:07:10 ID:zZeeB5xe
最終回でひとつわからんことがあったんだが、今回の黒幕って
あいつらって全員グルなの? それとも一部のやつらが乗っ取ってるの?
525名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:15:27 ID:cWuKOf2E
>>518
GJ。アルシェリはいいなあ。
で、サイトもアルシェリばかりだな。
なんかロックがかかっていて読めないのもあるけれども。
526名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:28:24 ID:oOs2uvuH
>>525
ロックかかってるのって
過去ここに投下されてるよ
527名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:30:23 ID:x1g+aBWP
>>514-518
↑はサイトの管理人自身がアップしました。
ブログの方でパスワードでロックしているのは、普通のサイトから来た人がいきなり18禁の記事を見て不快に思われないための措置です。
こっちは最初っからアダルトサイトなのでオープンに書き込んでいます。
ブログの方は拍手とコメントを送ってもらえると、キリ番をゲットした方からリクエストをもらって話を書いてます。
パスワード申請のための連絡先は捨てアドでもかまわないのでお気軽にどうぞ。
528名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 00:17:36 ID:X9mm5vxa
シェリル…(´;ω;`)ブワッ

【河森インタビュー】

マクロスF
ファミ通河森インタ
・映画は愛おぼ形式。出てくるキャラ、基本的な事件は同じだが違う側面をどう描くか思案中
・キラッを聞かせせるためだけに12話を作った
・マクロスFのテーマはコミニュケーションギャップ。なかでも誤解とかすれ違い
・三角関係でどっちをとるかっつうけど今の社会で当たり前な一夫一妻制に縛られてるだけ。人間以外は一夫一妻制ばかりじゃない
ttp://imepita.jp/20081001/762280
529名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:05:53 ID:0ZlEdfKM
>>528
かwわwもwりwwwwwお前には誠意って言葉はねーのかwwwwww
530名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:54:06 ID:rgzqdDHI
一夫一妻制ばかりじゃない という河森の言葉、誠意という言葉の一文字目……
もう何も言わなくても分かるな?
531名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 02:04:16 ID:4A7OJ2aj
誠死ねですね。わかりませんw

最初からエロゲにするか一夫多妻の世界にしたいなら
艦長に奥さんが三人いてモニカが4番目になりそうとかやっとけよw
532名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 04:54:42 ID:nHnU4h5V
>>518
G!!!!!J!!!!!
素晴らしかったです。本当にありがとう!!
533名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 08:57:12 ID:UIq7cmQ9
>>518
シェリル最高!!!!
てかwwwギャラクシーwww


どうみても
夫 アルト
妻 シェリル
妻の妹 ランカ
にしか見えない
534名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 10:56:33 ID:MAcoDACT
>>528
そういやテレビシリーズとしては初めてだね
明確な敵を倒した話は。
個人的には無印やプラス、ゼロに7と、いろいろ要素が取り込んであったのでよかったなあ
535名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 11:13:04 ID:UmleCVWB
>>534
ボドル・ザーは?
536名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 17:21:12 ID:EHjhJLeG
百合スレで洗脳された俺はシェリルを巡るアルトとランカのトライアングラーにしか見えなくなってきた
というかアルトとランカの微妙にエッチなアタックに振り回されるシェリルとか最高だな
いつもセクハラまがいの二人からのアプローチにいつも寸止めを喰らうシェリルとか
537名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 17:22:40 ID:joWh5VG3
>>535
すまん、たしかにそうだなw
俺の中では無印は歌で仲直りした話と脳内変換されてたw
538名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 19:47:07 ID:lxB1ZCDL
>一夫一妻制ばかりじゃない
それは一妻一妻制の可能性ですね!
シェリランの世界楽しみにしていますw>映画
539名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 13:47:29 ID:k+tRIqh+
OVA出してくれ。


全25話くらいでwww
540名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 18:50:38 ID:Hip+fsZ2
>>535
ボドルたんはおまえ…

ゼントラーディー全体から見れば中ボスみたいなもんだろ
541名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 19:02:50 ID:AloBSCkV
>>540
一応、基幹艦隊総司令官以上の職務は、
現時点ではゼントラーディ軍内では確認されませんw

まあ、同じ基幹艦隊総司令官レベルの奴は
銀河系内にゾロゾロいますがw
542名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 00:36:43 ID:vHbm4ewV
小説二巻を読んでたら不思議とレオン×キャシーの組み合わせが気になってきたw
543名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 09:04:24 ID:lXoxxGt6
>>514

すまんが
みてーのに俺、マスワードのゲットのしかた
わかんないおれ涙目..
だってブログにとんで「HOME」てとこいっても
目亜アドとかないん〜
おしえてエロ…いやマジレスたのむお

(つ-T)
544名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 13:02:31 ID:i0tzcgck
ここで寝言いってても何の意味もないだろ?ブログの管理者に言えよ
545市場価値(1/3):2008/10/05(日) 14:49:36 ID:2MaJ30gt
「あの、アルト君!」
「ん。なんだ、ランカ」
 軍服姿の早乙女アルトを呼び止めたのは、ランカ・リーだった。
 時間が無いのか、少々忙しげな様子で足を止めたアルトを前に、ランカは躊躇するよう
に言葉を飲み込む。
「どうした?」
「え、っと。あのね。……えへへ。なんでもないの。そんな急ぎの用じゃないから。あの、
学校には行けそうなの?」
「どうかな。今は惑星の調査だなんだで軍が総出になってるから……悪い。もう時間ない
んだ」
「あ、うん。頑張ってね!」
 腰の辺りで手を振るランカに頷き返し、足早に走っていくアルト。その長い髪が左右に
揺れるのをぼんやりと見送り、ランカは「はぁ」と溜め息を一つ吐く。
 背中に背負ったデイパックの中には、チケットが一枚。シェリルとランカが惑星重力下
で初めて開くコンサートのプラチナチケットだ。
 そんな大仰なことではなかったはずだ。ただ呼び止めて、チケットを渡す。来てくれる
ように頼むだけ。それだけなのに、言えなかった。
 どんどん大人びていくアルトを前にすると、なぜだか自分がひどく子供っぽく感じられ
てしまう。萎縮してしまう。まるで、自分だけが取り残されていくかのように。
「……はぁ」
 小さく肩を落とし、ランカはとぼとぼと元来た道を戻っていった。

546市場価値(2/3):2008/10/05(日) 14:50:36 ID:2MaJ30gt
    ◇

「アルト!」
「ああ? 今度はシェリルか?」
「なによ今度はって」
「こっちの話だよ。なんだ、今急いでるんだ」
 その場で駆け足をしたままアルトが問い返す。そんなアルトを一瞥して笑うのは、
シェリル・ノームだった。
「中隊長さんが遅刻じゃ格好つかないものね」
「分かってるなら呼び止めるなよ」
「あら。大事な用事だもの。はい、これ。渡しておくわね」
 ひょい、とアルトの軍服の胸ポケットに差し込まれる紙片。それを引っ張り出して、
アルトは広げてみた。
「シェリル・ノームとランカ・リーの合同ライブ?」
「ええ。ランカちゃんと一緒に開く事になってて……彼女から聞いてないの?」
「ああ」
 アルトは頷くと、チケットの日付を確認する。その日は確か非番だったはず。それを確
認して、シェリルへと視線を戻す。
「大丈夫。この日なら行けるはずだ」
「行けるはず、じゃないわよ。必ず来るの。良い?」
「……努力する」
 はぁ、と溜め息をついたシェリルは肩を怒らせてアルトを指さす。
「絶対に来なさい! アルトは私のなんだったのかしら?」
「なに、って」
 言葉に詰まるアルト。頬は僅かに赤らみ、視線が右往左往する。そんなアルトを見上げ、
ふっと小さく微笑んでウィンクを一つ。
「ド・レ・イ、でしょう?」
 そして、そう言い切った。
「――お、お前なぁっ!」
 怒鳴ろうとするアルトの胸を押す。
「良いの? 時間ないんでしょ?」
「ッくそ! 覚えてろよ!」
 バタバタと走っていくアルトの背中を見送り、シェリルは小さく肩を竦める。
 どうにも素直になれない。自分に時間が無いと知ったあの時は、そんな虚勢なんて何一
つなくしていたというのに。こうして自分に時間が生まれたら、なぜだか以前に舞い戻っ
てしまった気がした。
 本当は、アルトが言葉に詰まったのだって、嬉しかったのに。
「――はぁ」
 小さく、本当に小さく溜め息。自分のバカさ加減に溜め息を吐いて、シェリルは元来た
道を戻っていった。

547市場価値(3/3):2008/10/05(日) 14:52:14 ID:2MaJ30gt
    †  †  †

「なんというかだな。お前達は危機感が足りない」
 そして、なぜかランカとシェリルは目の前でパフェにスプーンを差し込んでいる
クラン・クラン新統合軍大尉殿を前に座っていた。
 最初にクランに捕まったのはランカだった。しょんぼりと肩を落として歩いているとこ
ろを捕まえられたランカは、そのままクランがお気に入りだという喫茶店へと連れ込まれ
たのだ。さらにそこでシェリルが神妙な顔をして歩いているのを見つけ、さらにゲットし
てきたという訳である。
「……危機感?」
 ランカの呟きに、クランは大きく頷いた。
「良いか。アルトはあれで中々人気が高いんだぞ」
「……は?」
 シェリルが小さく首を捻った。
「SMSと新統合軍を含めても、オズマ・リー少佐に次ぐ若手ナンバーワンのエースパイ
ロットだ。今や、少佐だってアルトを相手にすれば気を抜けなくなっているしな」
 ランカが複雑な顔をしつつも、嬉しそうに髪を揺らすのを一瞥し、クランは大きな口を
あけてパフェを一匙口に運ぶ。
「……それに、銀河でも有数の歌舞伎の名門。早乙女家の出身。さらに言えば、女優もか
くやな美男子ときている」
 シェリルは、ただ小さく頷いてみせる。
「――まあ、あの直情で単純で短絡的なところはマイナスと言えばマイナスだが、それも
年上からすれば『可愛い』と言えなくもない。そんな訳で、あいつは今やフロンティアで
はかなりの売り手市場になってるんだぞ。それをお前らはいつまでも、子供の恋愛じゃあ
るまいし……」
「誰が、言ってるのかしら」
「は?」
「だから。その『可愛い』とか、『売り手市場だ』とか。いやに詳しいんじゃないかし
ら? クラン・クラン大尉」
「そ、そうです! なんでそんな詳しいんですか、クランさん!」
「え? あ、いや。その」
「……そういえば、SMS離反後も大尉はフロンティアに残ってましたっけね。アルトと
一緒に」
「――そ、そうなんですか!?」
「ち、ちちちち、違うぞ!? あ、あれだ。それはそのー」
 クランが真っ赤になりながら視線を右往左往させる。そしてその目が、少し離れた席で
ふんにゃりとした笑みを浮かべてお茶を啜っている女性の顔を見出した。
「ね、ネネが言ってたんだ!」
「はい!?」
 大声で名を呼ばれたネネ・ローラが驚いて立ち上がる。
 そして、敬愛する『お姉様』を見出し、不思議そうに首を傾げた。
 なぜお姉様の前に座っている二人の女性は、不機嫌そうな顔でお姉様を睨みつけている
のか。なんでお姉様はあんな汗まみれになりながら、必死に自分を指さしているのか。
「……大尉。少しばかりお話を伺いましょうか?」
「いや、だからだな! あ、あたしは別にアルトのことなんかなんとも思ってなんか……
あ! ネネ! 何処行くんだ、こらー!」
 そそくさと店を出て行くネネを必死に呼び止めるクランは、けれども席を立つことはで
きなかったのであった。


<どっとはらい>
548名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 14:56:09 ID:2MaJ30gt
ミハクラ好きに怒られそうだが、男女の仲はどうなるか分かんないってのはありますんで。

SMS離反後のアルトの相談役に落ち着いていたクラン大尉を見るに、
「あれ、この人が一番安パイじゃね?」という疑問を抱いてしまったのでした。

実際には背中を預けられるバディとかに落ち着きそうですが。
549名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 21:28:27 ID:w+fFL074
>>545-548
GJ!
本編最終回後も結局こんな感じになってそうだwwww


そして俺もちょっとアルト×クラン派に傾きつつある
550名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 21:59:31 ID:czSk1Y+a
虹板のマクロスFスレ堕ちちゃったのね
551名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:08:22 ID:EseG3hLn
>>545-548
最終話後の、こういうほのぼのした平和な光景っていいですね。
ネネ、助けてやれよと思いつつw

アルト×クランは、共通の大切な存在を亡くした悲しみ共有から、
命を預けあう相棒となって、いつの間にか恋愛へ…と言う形は、
まあ王道と言えば王道な気も。
552名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:29:37 ID:Qu9B1XRY
ちょwwwwwwwwwww
アルトwwwwwwwwwwww
553名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:30:31 ID:tZsFfLf0
むしろ本編最終話でシェリル病死、ランカ死亡(しかもアルトの狙撃)

生き残ったアルトとクランが互いに慰めあう感じでくっ付くと想像していた俺

いや、平和でほのぼのも良いし、ミシェル生きてたら文句なしだったんだが
554名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:46:31 ID:lgyYgF7d
クランは浮気者の男と説教しながらつきあうと(;´Д`)ハァハァするマゾッ娘なんだよw
555名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 02:04:40 ID:HAmKmYdf
初投下アルシェリ。
ぬるいエロあり。
お休み前に楽しんでいただければ。
556音楽 1:2008/10/06(月) 02:05:37 ID:HAmKmYdf
音楽

手を広げ、脚を踏みしめて喉を震わせる。
遠く、高く、思いを歌にかえて、宇宙のどこまでも響かせる。

私の身体は、ぜんぶ音楽だ。

「…ッ…んっ…ふ」
吐息を分け合う深い口づけ。
軽く息を継ぐたびに、途切れ途切れに熱い吐息が漏れる。
舌を吸い上げて甘噛みして。
唇が離れた瞬間、ちょっと勿体なさそうな顔で深く息を吸うのがたまらなく、好き。

五線譜に現せないメロディを、長い指が辿る。体のラインを確かめながら、ゆっくり。
男性にしては、ややほっそりして、しなやかだけど職業柄か肉刺はできるようだ。
お揃いの銀色の指環はしていない。
操縦桿を握る彼には、わずかな違和感が命にかかわるから。

仕事の邪魔をするくらいなら、と、いつも首から下げられているお守り袋の中に捩じ込んだら、
どうやら本当に定位置になってしまったらしい。
彼の家族と一緒に居るだなんて何て羨ましい指環だろう。
まだ胸元に揺れる赤い袋が肌をすべって、くすぐったさにくすくすと笑って腕を伸ばす。
小さな袋は身体同士で挟んで温めるようになった。

「ッぁ…あ」
上気した頬に口づけられると、ちゅ、とリップノイズが耳に強く響く。
「はぁ…」
頬を滑った口唇はそのまま眦に口接けて、軽く耳朶をかじりはじめた。
互いの身体しか知らないけど。でも、誰よりも知っている。
そのくらい何度も抱き合ったのだから。
「ん…」
獣が獲物を狩るような仕草で首筋を甘噛みし、鎖骨に歯をあてて、肩の丸みを包んでいた
手のひらが白い胸を軽く掬った。
「あ…ッ、ふァ…やぁ…」
強く、弱く、やわやわと形をたしかめるように揉まれるたびに短く歌が零れる。
自分の身体なのに、そうじゃないみたい…
こんなにも甘くとろけそうな声が出るだなんて、知らなかった。
557音楽 2:2008/10/06(月) 02:06:20 ID:HAmKmYdf

大きななりで子供のように乳房に吸い付きながら、下肢を少しずつ馴らしていく。
手が触れるとよくわかる。昂奮しているのだ、すごく。
いつもは少し冷たいけど、とても熱くて、熱を分けるように触れられると、
こちらの身体の奥底からも熱を引きずり出されてしまう。
動きに併せるように喉から歌声が零れた。

「は、ぁ…あ!」
昂った彼を宛がわれ、入り口を探してぬるりと擦りあげられる。
「く…ぁ!あぁ、あッ…ぁ!」
ぐっと強く先端が押し込まれると、押し入ってくる感覚が背骨を痺れるように伝った。
身体いっぱいに熱を受け止める。この瞬間も好き。
呼吸が落ち着くまで顔中に落ちる口づけも、宥めるように髪を撫でる手も。
余裕なく荒くなる呼吸を堪える姿も。
「ああ…ッ、ん…ぅ!」
最初はゆっくりと、そして、深く。
腰を抑えられて奥を抉るように擦られて、また最奥からじわりと熱が湧く。
「…お前、あつい、な…」
深い吐息とともに呟きのように漏れた言葉。
誰のせいだと思っているのだろう…
この身体を、あるがまま歌わせることができる奏者はきっと宇宙で彼だけ。

「あ…ッ、ああ、アル、ト!アルト!」

あいしてる、あいしてる、あいしてる。
どのくらい言葉を紡いでも足りないから、
…最後は自然に漏れる互いの名前を呼ぶことしかできなくて。
「はぁ、あ!あ、あぁ!」
荒く紡いだ息が絡まる。このあとは、お決まり。
「ん、はぁ!あああッ!」
ストロボを焚いたようなつよい光で目の前が真っ白になるのだ。
558音楽 3:2008/10/06(月) 02:08:24 ID:HAmKmYdf

息を整えながら名残惜しく身体を離すと、抱き込まれて、うとうとと微睡む。
シャワーを浴びたいけれど、無理。そのまま気絶のように眠ってしまうこともあるのだ。
身体が離れてしまうのは少し寂しいけれど、奥底に熾き火のような熱。

はやく、はやく、歌になりたがっている。
「――…」
掠れる声で、今生まれたばかりの音楽を口唇に乗せた。
ステキな歌なの。新しい歌。
明日の朝まで覚えていられるかしら…?

覚えていられなくたって、明日はまた、新しい歌が産まれるじゃない。
なんだかとても嬉しくなって、胸板に鼻先を擦りつけて、クスクスと笑った。
背中に回された腕に、強く引き寄せられる。

「明日も仕事だろう?もう寝ろ」

汗で顔に張りついた髪を除けられて、額に口唇が落ちてくるのにあわせて目を閉じた。
「ぁ…」
眠りに落ちるこの瞬間に包まれる鼓動は、世界で一番優しい音楽。

私にも作ることが出来ているかしら…?

自分ではわからないから、明日は彼の頭を抱いて…眠ろうと…思うの…


おやすみなさい。
559名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 02:09:27 ID:HAmKmYdf
以上です。
お疲れさまでした。
未熟で失礼しました。おやすみなさい
560名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 02:23:08 ID:4/2FA3VL
gj!!
シェリルと歌が切り離せないのが出ていてすんごく良かったです
561名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 02:38:26 ID:CnOIyjns
雰囲気がいいね
シェリルのセックスは情熱的そうで好きだ
562名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 03:38:44 ID:xex4ffQ8
ラストのオチががアナタノオトだが、
女の方はシェリルでいいんだよな・・・?
実はランカでした、っていうトリックが待ってるんじゃないかと思ってしまったが
キャラがどう考えても、シェリルだ、うん
563名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 07:39:48 ID:5ZQ/T+Ky
投下前にちゃんとアルシェリって書いてあるよ。
564名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 09:33:31 ID:Mh/EYyJY
25話を自分なりに改造してみました。
設定など細かい矛盾はあると思いますが、ご容赦を。
シェリルエンドになってますので、ダメな方はスルーでお願いします。

それだけだとエロがないので、先日夢で見たものを
後日譚としてちょっと付け加えてます。

それでは、投下。
56525話 アナタノオト 改造版  1:2008/10/06(月) 09:35:07 ID:Mh/EYyJY
ディスプレイに映し出されたVF-171の機体が散っていく様を、シェリルは凍りついたまま
見続けるしかなかった。文字通り命がけの歌ももはや紡がれる事無く、マイクがやけに
乾いた音を立ててステージの床に転がる。
「……嘘、嘘よ」
信頼していた者から裏切られ、死を宣告され、それでも喩え道具としてであっても
歌うことを選んだのは、延命を拒んででも歌い続けると覚悟したのは、すべてあなたと、
あなたが大切に思う人々の為だった。あなたの幸せを願う故だった。なのに何故!!
「アルト――!!! 」
あまりの残酷な光景に、シェリルは絶叫した。頬を伝う涙が、胸の前で硬く握り締めた
拳の上に落ちる。ザワザワと身体中のすべての血が逆流するような感覚の中、彼女は
己を、否、ありとあらゆるものを呪った。

君がいないなら 意味なんてなくなるから
人は全部 消えればいい
愛がなくなれば 心だっていらないから
この世界も 消えてしまえ
ずっと苦しかった 命がけの出会い
もがくように夢見た やみくもに手をのばした
その胸に聞きたかった 君と虹 架けたかった

歌姫が紡いだ絶望の調べに、バジュラの動きが一瞬止まる。そしてその目が赤い光を宿し
短く咆哮すると、何故か無差別に攻撃を始めた。
「何っ!?」
ブレラ・スターンは思わぬところから攻撃を受け、初めて冷静さを失う。
「バジュラが何故オレを!? ランカの歌で奴らの動きは完全に――ぐわぁっ!!」
被弾の衝撃に堪らず呻き声を上げる。その瞬間、彼の額にある強制装置が砕け散り
ブレラは意識を手放した。

もう私には何も無い! あと僅かなこの命さえ、今すぐ奪っていけばいい!!
シェリルは宇宙に向かって手を広げた。
“――ダメ!!”
突然、彼女の頭の中に、力強い女性の声が響いた。
“負の感情に流されないで。耳を澄ますの。聴こえるでしょう? あなたの求める音が”
「マ、マ……?」
シェリルには母親の記憶が無い。よって、母の声を覚えているわけがない。
しかし、母性を感じさせるその声色に思わずその単語がこぼれた。
振り返ると、褐色の肌をした黒髪の女性が優しく笑う姿が目に映り、やがて消えていった。
その空間を呆然と見つめていたシェリルの頭上にあるモニターが、けたたましい電子音と
ともに緊急事態を告げる。
「敵艦が防衛ラインを突破! 砲撃、来ます!!」

「このフォールド波、シェリル・ノームの……? だが、プロトコルが以前と少し――」
クイーンの中心部へと歩を進めていたグレイス・オコナーは、バジュラに起こった異変を
解析しようとした。しかしそれはつかの間の出来事で、蟲達の行動はすぐに
リトル・クイーンの歌によって連携を取り戻している。
「気に掛ける程のことでもない、か」
ふと彼女の脳裏に、過去のマオ・ノームとの会話が甦る。
“きっかけ? ……そうね、まるで御伽噺のようなものだけれど”
“どこかへ飛んでいってしまった姉の、笑う姿をもう一度見たいのよ”
馬鹿馬鹿しい。鼻で笑うグレイスに、身体を共有する別人格の男の声が警告する。
『どうやら、新たな客がお見えになったようだ』
『あらホント。そのまま逃げていればよかったのにね』
「なんにせよ、もう遅いわ。私は今、全てを手に入れるのだから!」
バジュラ・クイーンのコアの前に立ち、彼女は高らかに笑い声を上げた。
56625話 アナタノオト 改造版  2:2008/10/06(月) 09:35:59 ID:Mh/EYyJY
ルカ・アンジェローニは動揺していた。目の前で爆発したVF-171にもだが、
予想を遥かに超える戦力の差に、ランカ・リーの歌の絶大な力に、身動きが取れない。
「何をしている、ルカ! 私のことはいいから早く行け!!」
被弾の為起動不可となったクアドランの援護をする彼に、クラン・クランの叱咤が飛ぶ。
「でも……、あぁっ!!」
視界の端に、バトル・フロンティアに向けて砲撃を開始せんとする敵艦の姿を捉えた。
その時である。
一筋の光線が敵艦を貫くのと同時に、聞きなれた男の声が耳に入ってきた。
「これ以上貴様らの好きにはさせん! ランカも!!  バジュラ達も!!! 」
そして、フォールド反応とともに、その巨大な影が姿を見せた。
「マクロス・クォーター!! 」
驚きとも、歓喜とも取れる声をルカは上げる。
同じ光景を見ていたクランはふっと笑い
「遅いぞ、オズマ!」とスカルマークがペイントされたVF-25 に向かって言った。
「すまん。ヤボ用があったんでな」
オズマ・リーはニヤリと笑うと、真紅のクアドランの回収作業を開始した。
「オズマ、少佐……」
安堵すると共に、彼らとはすでに袂を別っている事実がルカに躊躇いを生じさせる。
しかしこの男は何でもない唯の一喝でその壁を取り払った。
「馬鹿者っ! 隊長と呼べ、スカル3!! 」
「スカル3って……。隊長!」
ルカはこの一言で、本来の冷静さと己が成すべきことを取り戻していた。

「我々は帰って来た」
バトル・フロンティアの司令部に、ジェフリー・ワイルダーの声が響き渡る。
「ギャラクシーの野望を、グレイス・オコナーと、それに与する者達の野望を潰す為に!」
「ギャラクシーだと!?」
反旗を翻した筈のクォーターからの突然の通信、そしてその衝撃の発言に
艦長を始めクルーたちはざわめいた。ただ一人を除いて。
額から流れる汗を掌の甲で拭いつつ平静さを保とうと試みるも、その顔から焦りの色は消えない。
「そうだ。我々は踊らされていたのだよ。奴らの陰謀と、それに加担する者によって」
モニターに映し出されたワイルダーの視線が一人の男を射抜く。
「クッ! ……何を根拠に、そんな戯言を!! 」
己の野望が潰える予感を認めることができず、レオン三島は拳を叩きつけて声を荒げた。
その時、状況が飲み込めず静まり返った司令部に、ノイズ交じりの、しかし力強い少年の声が
こだまし、停滞する空気を打ち破った。
「証拠なら、証拠ならあるっ!」
「これは……スカル4、スカル4のIFFです!」
音声の解析を行ったクォーターのブリッジ、キャサリン・グラスは驚きと共に告げた。
ステージでその通信を聞いていたシェリルもまた、驚喜の声を上げる。
「アルト……!」
しかし次の瞬間、その視界はグラリと揺れて彼女はその場に倒れこんだ。

寸でのところで脱出し、撃墜された護衛艦の残骸に身を潜めていた早乙女アルトは
通信機能が生きていることに安堵し自分の確認した事実を短く告げる。
「オレは見た。アイツの正体を! あれは、ランカじゃない!! 」
触れたとき垣間見えた、囚われているらしき少女と巨大な艦体。
「あのまやかしを、撃てぇっ!!! 」
その訴えをクォーターのブリッジで聞いていたモニカ・ラングは指示を仰いだ。
「艦長っ!」
「うむ。マクロス砲、発射準備!!」
すぐさまボビー・マルゴが復唱し、その態勢を整える。
撃て! の合図に彼は唸るような絶叫と共にその砲撃を放った。
「隠れてないで、出て来いやぁぁぁ〜っ!!! 」
眩い光線がランカを打ち抜いたかに見えたその時、巨大な像は散らばるように消滅し、
中から黒く光る戦艦が姿を現した。
56725話 アナタノオト 改造版  3:2008/10/06(月) 09:37:04 ID:Mh/EYyJY
「なっ!? あれは――」
「……バトル・ギャラクシー!!」
「バジュラにやられたはずでは!?」
戦艦の正体が明らかになると、バトル・フロンティアの司令部は騒然となった。
「三島大統領閣下。後ほど詳しく伺おう、グラス大統領暗殺の件も含めて」
第117次調査船団の残骸に残された資料を分析し、黒幕の正体と目的を把握している
ワイルダーは、冷静にレオンへと最後通告をする。
「私は――!!」
窮地に追い込まれたレオンは何とか状況を打破すべく捲くし立てる。
「何故解らない!? 私はこのフロンティアを新天地へ導き、その技術を銀河の頂点に
据えようとしているんだぞ! バジュラとフォールド・クォーツを手中に収めて!
 その為に無能な人間を排除して何が悪い!!  私の理想が現実となれば
 住民は今以上の幸福を――」
「そんなもの、解りたくもないわ!! 」
通信に割り込んだキャシーは彼の言葉を遮るように怒りをぶつけた。
「人々が望むのは、昔から変わらない営みの中で穏やかに暮らすこと。
 あんたの野心に巻き込まれて、どれだけの人が傷ついたか知っているの!?」
「多少の犠牲など――」
猶も自身の正当さを説こうとするレオンに、艦長以下数人の乗員達が銃口を向ける。
「覚悟なさい、レオン三島!」
立ち尽くす元婚約者に向かって、キャシーは静かに幕を引いた。

『バレちゃったわねぇ』
『意外とやるもんだね、あの少年たち』
通信を傍受していた首謀者たちは、しかし余裕の姿勢を崩さない。
上から見下ろす立場にいるものは足元の蟻など気にすることもないのだ。
「かまわないわ。今だけは、いい夢を見させてあげましょう」
すぐに悪夢に変わってしまうでしょうけど、とグレイスは含み笑いをした。
彼女は既に女王の頭部へ侵入を終え、その身体から夥しい数のコードを伸ばして
中枢に接続、クイーンの座へと着こうとしていた。
そしてギャラクシーから無数の悪魔が放出される。
「艦長! バトル・ギャラクシーから熱源多数、射出されました!」
レーダーが新たな状況をキャッチし、クォーターのメインコンピュータが情報を解析する。
「これは……!!  ゴーストV9です!」
提示された分析結果を見て、ミーナ・ローシャンは驚愕した。その声にブリッジの面々も
戦慄を覚える。
ゴーストV9、正しくはAIF-9Vゴースト。2040年のシャロン・アップル事件で猛威を振るった
X9とほぼ同等のスペックを持つ無人戦闘機である。
その機動性と攻撃能力は名前の通り、戦場にいる全てのパイロット達を恐怖に陥れた。

バルキリーが次々と撃ち落とされていく様子を歯痒い思いで見ているしかなかったアルトに
吉報が届く。
「スカル3よりスカル4へ。アルト先輩!」
「聞こえたら応答せよ!! 」
「ルカ! クラン大尉!!」
クォーターに一時帰還した二人は馴染みの機体に乗り込み、彼の愛機であるVF-25Fを
彼の元へと運び出してくれたのである。
「さあ、受け取れアルト! 貴様の機体だ!! 」
「了解!! 」
アルトは感謝をその力強い声に込めて応え、自分のことを心配しているであろう歌姫に
無事であることの報告を兼ねて語りかけた。
「スカル4よりバトル・フロンティアへ。聞いてくれ、シェリル!」
56825話 アナタノオト 改造版  4:2008/10/06(月) 09:37:56 ID:Mh/EYyJY
その時間はまこと短いものであったが、滅びの歌はシェリルの身体を確実に蝕んでいた。
歌によって活性化されたV細菌は容赦なく脳に深刻なダメージを与えたのである。
故に彼女から発せられるフォールド波はさらに強力なものとなっていたのだが
すでに立っていることもままならず、シェリルは膝を付き両腕で身体を抱えるようにして
乱れる息の中、必死にもがいていた。
その尋常ならざる様子に脇に控えていた救護班の女性が駆けつけ、すぐさま中和剤を
投与すべくその腕を取る。
「効果は気休め程度ですが――」
「そんなものいらない!」
手を振り払うと、渾身の力を込めて立ち上がり、自分の名を呼ぶ少年の声に応えた。
「シェリル、聞こえているか?」
「ええ、聞こえてるわ、アルト。大丈夫よ」
「今度こそランカを助け出す。お前との約束を守る。だから、お前の力を貸してくれ!」
もはやアルトに迷いはなかった。真実を知った今、自分のすべきことに向かって飛べばいい。
「お前の歌で、アイツの目を覚ましてやってくれ!! 」
「私の、歌で……」
「あぁ! お前の歌で!! 」
恐らく、これが最後の歌になる。シェリルにはそれが解った。しかし彼女は微笑んだ。
不思議と悲壮感はなかった。命尽きる瞬間まで彼と共に戦えること、
誇りを持って歌えることに、シェリルは喜びすら感じていた。

   心の闇 照らす波動を集めて
   そして私は 飛び立とう

アルトはメサイヤへコネクトスレイブにより自分の位置を入力し、乗り込む準備を整えながら
イヤリングによってもたらされたランカとの刹那の接触を思い返していた。
――あの時、お前の声が聞こえた。お前の、心の叫びが。
バトル・ギャラクシーの中枢に囚われている彼女が、自分の声とシェリルの歌に一瞬
正気を取り戻し、叫んだ言葉。
“お願い……。伝えたいの。みんなにも、バジュラにも。だから――!”
彼女の胸に抱える痛みが初めて解った。何故彼女がフロンティアを離れたのかも。
だからこそ、必ず助けるのだ。
「思わざれば花なり 思えば花ならざりき」
キャノピーを開け、VF-25のコクピットにEX-ギアを接続、出力を上げ操縦桿を握る。
「……ただ感じるままに、オレは飛ぶ!! 」
そしてアルトはマクロスピードで宇宙を翔けた。

   あなたの元へ 遥か地上へ
   鞭のように打つ雨よ
   この想い 報われず 泡になり消えても平気
   Believe in me
   ただあるがまま I’m loving you
   解かれるため 結んだ髪が
   綺麗な虹作って 滲んでく

「全機、行くぞ! 突撃ラブハートッ!!」
オズマの号令に、アルト、ルカ、クランが気合を入れた。
「「「了解!!」」」
黄と黒のラインが入ったVF-25Sが先陣を切り、バトル・ギャラクシーに突っ込んでいく。
ミシェルの遺した機体に乗ったクランは後方からスナイパーライフルを構え、援護に回った。
「ミシェル……私に、力を!! 」
ルカは戦況を的確に判断しながら、3機のゴーストに指示を出した。
「シモン、ヨハネ、ペテロ! 今、君たちの頸木を解き放つ!」
リミッターを解除するユダ・システムを起動させ、ギャラクシーのAIF-9Vを次々と
撃ち落としていく。
敵の攻撃を掻い潜りながらバトル・ギャラクシーに近づいたアルトは、左耳に輝く
イヤリングに手を添えてランカに届けと声を上げた。
「ランカ! 聞こえるか? オレの声が! シェリルの歌が!! 」
56925話 アナタノオト 改造版  5:2008/10/06(月) 09:38:45 ID:Mh/EYyJY
   時空嵐の エリアを抜けて
   あなたの元へ

戒めに繋がれたままの状態で、ランカは微かに聞こえてくる歌に耳を傾けた。
それは必死に自分へと紡がれた、愛の歌。
“ランカちゃん、目を覚まして。そして――”
――この声、シェリルさんの……。
その歌に被さるようにして、ずっと聞きたかった声がランカに届く。
「目を覚ませ、ランカ! お前の歌を、本当の歌を取り戻すんだ!!」
“取り戻すのよ!! ”
次の瞬間、ランカの思考を停止させていたブルースハープが砕け散り、彼女は正気に戻った。
「アルトくん! シェリルさん!」
その時である。
強力なフォールド波が、この戦闘区域に存在する全てのものを飲み込んだ。

「強烈なフォールド波が! 今までとは桁違いです!!」
モニカの言葉に、ブリッジにいる人間すべてが震撼する。
何が起こっているのかを知ることが出来なくとも、確実に危機的状況に向かって
物事が進んでいるということを、皆が肌で感じていたからだ。
そしてその感覚は正しかった。
グレイス・オコナーはバジュラの女王を完全に掌握し、銀河にネットワーク構造を構築。
バジュラをその手先とし、自分たちの野望を実現したのだから。

「聞くがいい、虫ケラ共! 我らは今、全宇宙を手に入れた!! 」
「プロトカルチャーすらその力を恐れ、憧れ、遂には神格化してその姿を模した
 超時空生命体、バジュラの力によって!! 」
グレイスは自分の勝利を高らかに宣言し、その状況に酔いしれた。
自分の意思のままに操れるバジュラたちが、次々とあらゆる邪魔者を排除せんと
攻撃を始めている。それも、全宇宙で。
全てのものの頂点に立ったという現実に、彼女は恍惚し身悶えた。

巨大な女王を目の前にして、誰もがその諦めを口にし始めた。
いや、一人だけ違う思いでその姿を見つめていた人間がいた。
シェリルである。
彼女はランカの覚醒をアルトと共に感じていた。そして信じていた。
彼女が再び歌う時、必ずこの状況は好転すると。
だから全ての黒幕がグレイスとギャラクシーであることを知っても、特にこれといった
感情を抱くことはなかった。
但し、知ることによって自分がどのように利用されたのかが推測でき、その表情に
ほんの少し影を落としたのだが……。
――これで、少しは償えたことにならない、かしら?
全身全霊を賭けて歌い上げた歌姫は、力なく崩れ落ちた。
「ランカちゃん、アルト……。後は、任せたわよ」
そしてシェリルはゆっくりと瞳を閉じ、ふっと息を吐いた後動かなくなった。
「シェリル――!?」
クォーツにより異変を感じたアルトの叫びも、もう彼女には届かない。
その時、彼女の思いを受け止めたが如く、ランカの歌が銀河に響いた。

   アナタノオト ドクンドクンドクン
   聞こえてくるよ ドクンドクンドクン
   生きてる音 優しい音
   だから切ない音 聞こえてくるよ
57025話 アナタノオト 改造版  6:2008/10/06(月) 09:39:55 ID:Mh/EYyJY
「……いいぞ、ランカ」
自己を取り戻し再び願いを込めた歌を歌い始めたランカに、インプラント・ネットワーク
によってバトル・ギャラクシーに接続した彼女の兄が話しかける。
ブレラもまた、グレイスの網から逃れ、己を取り戻していた。
「お兄ちゃん……!! 」
「さあ、歌うんだランカ。悲しみも怒りも、喜びも、思いの全てを歌に乗せて」
「うんっ!」
この戦いを止める。それこそが自分たち兄妹の償いなのだと二人共に固く誓う。

   風が花を揺らすように 笑いあえたら
   雨が草を濡らすように 涙こぼれたら
   僕たちの願いは大丈夫

「伝えたいの、みんなに」『伝えたいの、あなたたちに』
「バジュラが何を唄い、何を求めているのかを」『人間が何を想い、何を願っているのかを』
ランカの言葉に、その母ランシェ・メイの心が重なっていく。
二人の思いが、歌に乗って宇宙に広がっていく。

バジュラにはちゃんと気持ちがあるの 
―人間にも「言葉」という伝達能力があるの―
でも、私たちとはすごく違ってて…… 
―でも、あなたたちと違って相手に想いを100%伝えることは難しくて……―
人間が、なんでこんなにバラバラで、みんなが違うことをしているのか理解できなかった
―自分たちとは違うものや、未知なるものに対して、理解しようとする前に恐れを抱いてしまう―
だからバジュラは、得体の知れない人類からフォールド波の通じる私を助け出そうとしてくれていたの
―だから人間は、あなたたちバジュラとコミュニケーションできるとは思えず、
攻撃によってその恐怖を消そうとしたのよ―

「「でも、信じてる」」
私たちは解かり合える。この悲しい誤解を、過去のものに変えることができると。
――その為に、私は歌うよ!
もう逃げ出さない。迷わない。これが、私に出来る唯一の償いだから。
ランカは揺るぎ無い決意を持って、敵地の中に一人立った。

その歌は、その思いは、全ての人間の、バジュラの、心に通じていった。
バジュラはグレイスの支配から解かれ、人間はバジュラへの意識を違うものに変えてゆく。
クイーンから発せられたものとは違う、包み込むようなフォールド波によって
彼らの間に存在した硬い障壁は、少しずつではあったが溶かされていくようだった。
そのことに喜びを感じていたランカだったが、ふと消えゆく小さな光に気付く。
瞬間、フォールド・ネットワークの波に乗って、ランカの意識は飛んだ。
その先には、まさに今息絶えようとするシェリルの姿があった。

「ランカちゃん、……よかった」
ランカの気配を感じて、シェリルは身を横たえたまま微笑んだ。意識下の世界、
見えなくともこの気持ちは通じているだろう。
「シェリルさん!?」
シェリルの状態から、その声がフォールド波を含んでいた事実から、
そして伝わってくる思いから、ランカは彼女がどのような覚悟で歌っていたのかを
悟る。シェリルは戦争の道具として歌うことを選んだのだ。いなくなった自分の代わりに。
「ごめんなさい。……ごめんなさい! 私――」
「謝る必要なんてないわ。私はするべきことをしただけ。それがプロ、でしょ?」
「だけど、こんな……。お願い、お願いだからもう一度立って!」
「私の仕事はここまで。後は……」
これで安心して逝ける。そう思って、シェリルは再びその意識を暗闇に投じようとした。
――さすがに、ちょっと疲れちゃった。
しかし、その眠りは今の自分の姿を一番見せたくない男の声によって引き戻される。
「ふざけんなっ!! お前はオレに何も言わせない気かよ!? 」
――断ち切った想いを甦らせないでよ、バカ。
心の中で悪態をつきながらも、彼女は声の主に視線を向けずにはいられなかった。
57125話 アナタノオト 改造版  7:2008/10/06(月) 09:40:50 ID:Mh/EYyJY
彼はいつものように眉間に皺を寄せながら、けれども真っ直ぐにシェリルを見据える。
「お前、言ったろ? 『続きは帰ってから聞く』って」
先程とはうって変わって静かなアルトの物言いに、彼女の心は掻き乱された。
お願い。このまま、穏やかな達成感の中で眠らせて。
目を逸らしつつ頑なに耳を塞ぐシェリルのそんな願いを見透かしたように
アルトは彼女の肩に手を置き揺さぶった。
「その約束を守らないまま、カッコつけて一人で逝くなんざ認めねぇぞ!! 」
「アルト……」
見上げる瞳に、彼は優しく微笑む。
「オレは、諦めてないぜ。だから、……だから来いよ、シェリル!! 」
ああ、バカなのは私だ。シェリルはその瞳に涙を浮かべた。
差し伸べられる手を、他者と築いてきた関係を、どこか信じられなかった自分。
けれど、孤独だった自分が切に望んだのは、そういった人との絆ではなかったか?
「私、私は……行きたい! 一緒に、ずっと!! 」
本心のままに叫びぶつかってきた彼女を、アルトは力強く抱きしめた。

シェリルの言葉を、ランカはほろ苦い気持ちで聞いていた。
グリフィスパークで自分がアルトに告げた別れの言葉を思い出させたからだ。
“一緒に行きたかった……。ずっと一緒にいたかったよ!”
結局私は、恋に恋していた子供だったのだと改めて思った。
けれども以前のように、卑屈にはならない。切ない気持ちはあるけれど、何より
大好きな、尊敬する二人の強さに心が震えた。
私も、こんなふうに強くなりたい。強く、ありたい。
シェリルさん、と瞳に涙を浮かべながらランカは呼びかける。
「シェリルさんがいたから、力をくれたから、私もアルトくんも飛べたの! だから――」
シェリルの手を取り、その無垢で真っ直ぐな瞳を向けた。
「だから、もう一度飛ぼう! そして一緒に歌って、シェリルさん!! 」

   胸の奥に眠る 大きな大きな慈しみは
   つなぐ手のひらの 温度で静かに目を覚ますよ
   ここはあったかな海だよ

ランカの歌声に誘われて、シェリルもまた、この優しい歌に声を乗せる。
その時、ランカの身体から暖かな光が溢れ、やがて二人を包み込んだ。
ランカの歌がV細菌を誘導し、シェリルの歌が体内の毒素を浄化してゆく。
――何が、起こっているの……?
シェリルは先程まで自身の身体に絡みついていた糸から解放されていく感覚に
軽く瞼を閉じる。
さあ、という声に促されて目を開けると、二人が自分に向かって手を差し伸べていた。
「ランカちゃん、アルト……!」
互いに手を取り合い、頷きあう。この確かな繋がりが、争いに終止符を打つのだと
それぞれが確信していた。
いくぞ! というアルトの掛け声を合図に、三人の意識は現実へと戻っていく。
「お前たちの歌が、オレの翼になる!! 」

   絶望からの 旅立ちを決めた朝に
   私たちの前にはただ 風が吹いてたね

57225話 アナタノオト 改造版  8:2008/10/06(月) 09:41:47 ID:Mh/EYyJY
「この戦場にいる全ての兵士に告ぐ。バジュラは、我々の真の敵ではない」
戦況が一変したことを受け、ワイルダーは落ち着いた声で宣言した。
「ギャラクシーが、バジュラの女王を乗っ取ったグレイス・オコナー達こそが、
 我らの真の敵だ」
「その翼に誇りを持つ者よ! 我と共に進めぇ!!」
その鼓舞は戦闘員達の士気を上げ、憔悴の色を払拭させる。
「サウンド・ウェーブ、座標確認」
ランカの歌声でその位置を確認したクォーターは、彼女の救出を目的とした攻撃を開始した。
「いっくぜぇぇぇ!!! 」
「ピンポイント・バリア、主砲全体に集中!」
その腕に当たる部分をバトル・ギャラクシーに突っ込み、風穴を開ける。
「うぉおおおおっ!!!」
一瞬の機会を逃すまいと、アルトは咆哮しながら敵艦の内部に侵入した。
モニターに表示された座標位置を確認し、壁をレーザーで焼き切る。
そして彼女の姿を認めると、キャノピーを開きEX-ギアでその元へ飛んだ。
「ランカァーッ!!」
「アルトくんっ!」
ランカはぱっと顔を上げ、アルトに向かって手を伸ばす。
彼は両の腕で彼女の存在を確かめると、すぐさまメサイヤに乗り込み脱出した。

   もう二度と離さないで 捕まえてて
   愛すればこそ iあればこそ

「フンッ、無駄な足掻きを」
バジュラへの支配が崩され始め戦況が変化したことを認めてグレイスは舌打ちした。
それでも尚、強気な姿勢を保っているのは、クイーンを手中に収めている現状。
彼女はその力をもって眼前の邪魔者を排除せんと砲撃を開始した。
それを感知したオペレーターが焦りの声を上げる。
「アイランド1に直撃、来ます!」
「何ぃっ!?」
既に惑星への降下に入っているアイランド1は無防備な状態であり、攻撃を回避する
術はどこにもない。そこに集められた住民達の全滅はもはや免れ得ぬことに思われた。
しかし、である。最悪の事態を予想し目を背けた者の視線が再び戻った時、
その視界には無数のバジュラが身を挺して砲撃を受け止めている光景が映った。
散ったバジュラたちの痛みが、ランカ、シェリル、アルトの三人にも伝わる。
「あぁっ……。バジュラが、守ってくれたのか?」
自身の目でアイランド1の無事を確認したアルトは、震える声で事実を問う。
後部座席のランカは無言で頷き、胸に込み上げてくるものに耐えながら涙を流した。
「ありがとう……みんな!」
そこに一匹の小さなバジュラがキュッと鳴きながら近づいてくる。
「まさか!?」
「アイ君!!」
思わぬ再会にランカの表情は輝き、自分が名付けたバジュラと心を通わせた。
「届いたの、歌が! 私と、シェリルさんの歌が!! 」
どういうことだ? と尋ねるアルトに、彼女は喜びのため頬を上気させながらも
ゆっくりと落ち着いた声で説明した。

人間のことを理解できなかったバジュラは、私とは違うシェリルさんの歌声を
感じることで、私たちが一人ひとり違うんだって、ちゃんと気持ちを伝えなければ
理解り合えない生き物なんだって、やっとわかってくれたの。

マクロス・クォーターに帰還したVF-25Fは再び戦場へ飛ぶ準備をする。
コクピットを出て自分のいるべき場所に駆けようとするランカを呼び止め、
しかしどんな言葉を掛ければよいのかわからず思案顔をするアルトに
彼女は穏やかな笑顔を見せた。
「いってらっしゃい! 必ず帰ってくるんだよ?」
待ってる人がいるんだから。ランカは彼の手を軽く握った。
「……ああ!」
ありがとう。感謝の気持ちを込めて、アルトは手を握り返した。
57325話 アナタノオト 改造版  9:2008/10/06(月) 09:42:37 ID:Mh/EYyJY
ランカがステージに辿り着くと、モニター越しにシェリルが出迎えてくれていた。
「いくわよ、ランカちゃん!」
「はいっ!! 」
威勢よく応えた彼女は、ふとあることを思いついた。そして心の中で頷くと実行に移す。
「みんなーっ!! マクロスピードで突っ走るよっ!!! 」
自分の台詞を取られたシェリルは、目を丸くしてモニターに映るランカを見つめた。
彼女は悪戯が成功した子供のような笑顔を向けている。
ぷっと笑うと、シェリルはお返しとばかりにキラッ☆のポーズを決めた。
――負けませんよ?
――受けて立つわ。

   流星に跨って あなたは急上昇
   モノトーンの星空に 私たち花火みたい
   心が光の矢を放つ

   Darlin’ 近づいて 服従?
   No you. No life ナンツッテ もう絶対!
   Need your heart & need your love
   Oh Yes !! スウィートでKiss

クォーターから飛び立った赤のラインが入ったVF-25がバトロイドに変形し、
二人に向かって敬礼する。
シェリルは笑顔で敬礼を返し、ランカは振り付けの中に彼の無事を祈る気持ちを込めた。
そして二人の歌姫の、怒涛のメドレーラッシュが始まる。

彼女たちの歌を聴きその心を理解した一匹のバジュラが光を放って飛んでゆく。
仲間たちに二人の思いを伝えるために。
「……女王のプロトコルが通じない。これが、歌の力だというの!?」
次々とバジュラ達が支配を逃れ、その攻撃の先を転じて自分たちに向ける姿を見て
グレイスは困惑した。数値の上で有利なのは女王と一体化している自分であることは
明白な事実であったはずだ。理屈に反する現実を、科学者である彼女は到底
受け入れられなかった。しかし理解できなくとも、目の前に迫る危機を免れなければ
己の願望を叶えることは出来ない。彼女は初めて守りに徹した。
「断層フィールド、再度展開」
クイーンとバトル・ギャラクシーの前に、フォールド断層の壁が作られる。
ブースターは未だ試作段階であり、かつ現在装備している機体はゼロ。
「どうやって突破すれば――、バジュラ!?」
解決策が見つからない焦りを口にしたキャシーが見たのは、何匹かのバジュラが
断層に向かって突っ込んでいく姿だった。
彼らはそのフォールド能力によって、断層に穴を開けていく。
「あぁ、道が! バジュラ達が断層に道を!! 」
「全軍、バジュラに続けぇっ!! 」
思わぬ助力によって突破口が開かれたかに見えたその時、バトル・ギャラクシーの
マクロス・キャノンが火を噴いた。
「うおっ!?」
「主砲損傷、射撃不能です!」
一気に片をつけようとしたその矢先に出鼻を挫かれる形となったクオーターとフロンティア。しかしその間を一つの戦闘機が駆け抜ける。
「くっ! まだまだぁぁ〜!! 」
ケーニッヒ・モンスターは被弾を恐れず、敵艦にその足を着地させた。
「うおぉぉぉぉっ!!! 」
叫び声を上げながら、カナリア・ベルシュタインは無数のミサイルを撃ち込む。
「今だ! マクロス・アタック!!」
相手が怯んだ隙をワイルダーは逃さなかった。その指示にボビーは素早く反応し、
クォーターの滑走路である左腕をギャラクシーの主砲に突っ込んだ。
すぐさま待機していたバルキリー隊が一斉射撃する。
主砲は大破し、主な攻撃能力を失ったギャラクシーに、バトル・フロンティアが止めを刺した。
57425話 アナタノオト 改造版  10:2008/10/06(月) 09:43:34 ID:Mh/EYyJY
   生き残りたい 途方に暮れて キラリ枯れてゆく
   ホンキの体 見せつけるまで 私眠らない

ギャラクシーの終わりを見届けて、アルトはクイーンへとその翼を向けていた。
その耳に、援護に回る仲間達の声が、思いが届く。
「行けっ、アルト!」
「我らの未来を!」
「僕たちの希望を!」
「お前に託す!」
マイクロン化してミハエル・ブランの愛機、青いVF-25Gを駆るクランは
手にしたライフルをアルトに投げて寄越した。
「ミシェル……!! 」
散っていった友人の思いごとそれを受け取った彼は、改めて勝利を誓う。
「行っくぜぇぇぇ!!!」

迷い無く自分を滅ぼそうと進む一騎の機体に、グレイスは過去に自分の理論を
認めようとしなかった者たちへ向けたように苛立ちをぶつけた。
「何故解らないの!? これが人類進化の、究極の姿よ!!」
「何が進化だ! 何かを犠牲にした上での進化なんざ、糞喰らえだ!! 」
彼女の言葉を全否定しつつ、目標まであとわずかの位置まで来たアルトの前に
バジュラ・クイーンの護衛機VF-27が立ちはだかる。
「うっ!? マズい!」
後ろをマークされその攻撃に晒されることが確定したかに思えた時、紫のVF-27が
ライフルで敵機を撃ち落した。
「貴様を援護する!」
「ブレラ!?」
通信から聞こえてきた声にアルトは驚く。戦場で、或いは日常においても敵対関係にあり
幾度も撃ち合っていた彼が自分の援護を買って出るとは!
しかし、ブレラがランカの実兄だということを知っているアルトは、彼もまた今回の
首謀者達に操られていたのだろうと即座に理解する。
「アルト、クイーンの頭を狙え! バジュラの心は、頭ではなく腹にある」
成る程、とアルトは頷いた。バジュラは腹で歌うのだ。
「この、蟲ケラ共がぁぁっ!!!」
自分の忠実な駒だったブレラにすら手向かわれ、グレイスは逆上した。
そんな彼女にブレラは悟ったような口調で言葉を発する。
「お前達に繋がれていて、よくわかった。どこまでいっても、人は独りだ」
「だから我らは!!」
人類を一つに結ぼうとしたのだと、グレイスは己の正しさを主張した。
「だけど!!」
「独りだからこそ!!」
ブレラの否定に重ねるようにして、アルトは叫ぶ。
「誰かを、愛せるんだーっ!!!」
護衛機と女王自身の猛攻を回避し、二人は超高速で駆け上がる。
バイザーが砕け散る程の抵抗に耐え、彼は女王の頭部へと幾重もロック。
背中を守るブレラのサポートを受け、持てる全てのミサイルを発射した。
被弾により胴体部と離れた頭部に近づき、銃を構える。
女王の複眼の中の一つにその姿を見つけて、アルトはライフルの照準を合わせた。

己の敗北を認めた刹那、グレイスが見たものは、何重にもロックを掛け、心の奥底に
沈めていた記憶。
“あなたは幸せになれる。なるべきだわ、グレイス”
そう言って笑う美しい女性。
「残酷なこと言うのね。私、あなたを愛していたのよ、ランシェ……」
微笑にも似た表情を浮かべた後、閃光を目に留めた彼女の視界は突然ブツリと切れた。
57525話 アナタノオト 改造版  11:2008/10/06(月) 09:44:21 ID:Mh/EYyJY
ギャラクシーとの激闘を終え、幾つかの損傷を負ったクォーターは、敵の残機を
フロンティアのバルキリー隊に任せ、降下の態勢に入った。
そして衝撃に備え、ピンポイント・バリアを前方に集中。やがて大気圏を抜けた。
「綺麗……」
キャシーは眼下に広がる青と緑の大地に目を奪われていた。
「これが、バジュラの惑星」
帰還したオズマも、パイロットスーツのままブリッジにやってきて彼女の隣に立ち
この美しい光景を感慨深く眺めている。
「ねぇ、バジュラがコミュニケーションする必要のない生き物なら、この歌は……」
何だったのかしらね、とボビーがつぶやくように言った。

   アイモ アイモ ネーデル ルーシェ
   ノイナ ミリア エンデル プロデア
   フォトミ

バジュラ達が歌う。頭部を損傷した女王の周りを労わるように飛びながら。
そして女王は、仲間の半数を率いて今飛びたとうとしていた。
何億光年も先の、新しい宇宙へと。
ランカはその様子を、クォーターのステージで一人見ていた。
“これはね、恋の歌よ”
記憶の中の母が語りかける。
“バジュラが何万年、いいえ、何億年かに一度、他の銀河に住む群れと出会い、
 交配するために呼びかける、恋の歌。「アイモ、アイモ、アナタ、アナタ」って”
――その航海が、どうかバジュラにとって優しいものでありますように。
ランカは彼らの無事を祈って、共に歌った。
そこには感謝と贖罪と、少しの悔恨が込められていた。
「ランカちゃん、一人で背負おうとしてはダメよ」
フォールド・ネットワークによって、彼女にシェリルの声が届く。
バトル・フロンティアもまた、この惑星に降りたとうとしていた。
「あなたが罪を感じるのはわかる。でもそれは私も同じ」
フロンティアにバジュラを連れてきたのは、たぶん私だから。
そう言って、彼女はこの心優しき少女の心を抱きしめた。
「シェリルさん……」
その温もりに身体をうずめて、ランカは静かに涙を流す。
「寄り添って、支えあって生きていきましょう。私たちはもう、一人じゃない」
辛くても苦しくても、隣にいる誰かを大切に思いながら。
そして二人の歌姫は、希望の歌を歌い始める。

   今あなたの声が聞こえる ここにおいでと
   さびしさに 負けそうな私に

アイランド1に続いて、二艦のマクロスもその蒼き海に着水した。
「「わぁ……」」
ランカは浅瀬に足を下ろし、シェリルは滑走路から景色を眺めた。
そして空気を胸いっぱいに吸い込む。
空を見上げると、一つの機影が降りてくるのが見えた。VF-25Fである
「アルト!」「アルトくん!」
お互いの声が重なるのがわかり、あ……、と二人とも口ごもった。
しかしそれもつかの間のこと。二人は笑顔で再び視線を上に向ける。
「……バカが飛んでくわ」
シェリルのつぶやきに深い愛情を感じ、ランカはそっとネットワークから離れた。
――二人とも、お幸せに。
57625話 アナタノオト 改造版  12:2008/10/06(月) 09:45:38 ID:Mh/EYyJY
VF-25はその機体に幾つかの被弾を受け、致命的なものではないが傷を負っていた。
グレイスに操られた女王とV9とに繰り広げたドッグファイトはまさに死闘であり、
フロンティアへの帰還は難しいと判断したアルトはそのまま新たな大地へと降下する
ことにした。大気圏を抜けるまではなんとか持つであろう。
数十秒の衝撃に耐え、目を開くと色鮮やかな地表が飛び込んできた。
と同時に、モニターにはDANGERの文字が浮かび、アラートが鳴り響く。
アルトはすぐさま非常脱出用のシークエンスを起動させ、カウントした。
3、2、1。
キャノピーが飛ばされ、アルトの身体が宙に射出される。
EX-ギアの出力を調節し、風に乗った彼はくるりと回転して自分の愛機を見た。
メサイヤは煙を上げながら緩やかな角度で降りていった。
それを見送りながら、アルトは神妙な面持ちで敬礼し、海に着水したバトル・フロンティアに
向かって飛ぶ。その身に心地よい風を感じながら。
――これが、空。シェリルとランカが拓いてくれた、本物の……。
そして彼は滑走路でこちらに向かって手を振る少女の姿を見つけると、その速度を下げ
彼女の元に降り立つ準備をした。
しかし、思わぬ事態が起こる。なんと彼女は滑走路の先に向かって駆け出したのだ。
「お、おいっ!!」
シェリルはそのまま走って、その身体を空中に躍らせる。
アルトは慌てて再び速度を上げ、落下する彼女を受け止めた。
「おまっ! 何考えてんだよ!!」
あまりのことに目を白黒させながら容赦なく怒声を浴びせる彼に悪びれることなく
シェリルはその身体を預けて満面の笑みを見せる。
「一刻も早く、抱きしめて欲しかったのよ」
おかえりなさい、と彼女はその頬をアルトの肩へ摺り寄せた。

   覚えていますか 目と目が合った時を
   覚えていますか 手と手が触れ合った時
   それが初めての 愛の旅立ちでした
   I love you so


再び空へと飛んでいく二人の影に向かって、ランカは歌っていた。
そして、やはりこの気持ちは本物だったんだ、と彼女は思う。
たとえ、相手にただ求めるだけの、幼い恋だったとしても。
一筋の飛行機雲を見上げているその瞳から、暖かな涙が零れ落ちた。
「どうした? 何故泣く?」
いつの間にか側に来ていたブレラがそっとその肩を抱く。
「……あのね、悲しいんじゃないの。ちょっと切なくて、でもすごく嬉しくて」
大好きな人たちが幸せであることが、こんなにも嬉しい。
そう思える自分が、ものすごく愛おしい。
「あはっ。何かうまく説明できないや……」
つまりね、とランカは目をパチパチとしばだたせてからブレラを見た。
私もいつか、あんなふうに想い合える相手に出会えるかなぁ? って。
濡れた頬に手のひらを当てて笑うランカに、彼は穏やかな笑顔を見せた。
「会えるさ。まぁ、ソイツをオレが認めるかどうかは分からんがな」
「ぷっ、あははっ、何それお兄ちゃん!!」
彼女の翡翠色の髪の毛がピョコンと跳ねた。
――でもその前に、私のやるべきことをやらなくちゃ。
ひとしきり笑った後、ランカは涙を拭いて前に一歩進み出た。
固い決意を胸に歩いていく彼女の傍らには、常に寄り添う兄の姿があるだろう。
57725話 アナタノオト 改造版  13:2008/10/06(月) 09:46:21 ID:Mh/EYyJY
しばらく二人きりでの空の散歩を楽しんでいたアルトだったが、不意にEX-ギアの出力を
垂直方向に変え、空中で停止する姿勢を保つ。
どうしたの? と不思議そうに尋ねるシェリルに、約束、と彼は切り出した。
「オレは帰ってきた。だから、お前も約束を守れ」
そして少し不安そうな色をさせた瞳で、シェリルの顔を覗き込む。
「聞いてくれるか?」
「……いいわよ今更。わかってるから」
頬を染めてついと目を逸らす彼女に、「なぁ、シェリル」と諭すようにアルトは言う。
「今回の戦いで得た教訓は、『誤解は取り返しのつかない悲劇を生む』ってことじゃ
 なかったか?」
相手の思いを汲み取ること、相手に思いを伝えること。完全に理解し合うのは不可能でも
この積み重ねがより良い関係を築いていく。互いの絆を深めていく。
そうすれば、もうこのような悲しい擦れ違いは無くなるに違いない。
「だから、ちゃんと聞け」
「……うん」
シェリルは素直に頷いた。彼女もまた、この戦いの中で学んだのだ。
皆、多くを失くした。そして手に入れたのはこんな当たり前の、しかし大切なコト。
彼女はしっかりと目を合わせて、アルトの言葉を待った。
「オレは、お前と飛びたい。ずっと、一緒に飛び続けたい。心からそう思ってる」
「アルト……」
「愛している」
真剣な眼差しで自分の何より欲した言葉を与えてくれたことに、喜びのあまり
眩暈すら覚えたシェリルは、涙を零しながら彼の首に回した腕にキュッと力を込める。
私も愛してる、と恥ずかしそうに耳元で小さく囁いた彼女に、アルトは深く口付けた。
その左耳を飾るイヤリングが、柔らかな風に吹かれて揺れた。

   もう一人ぼっちじゃない
   あなたがいるから

578後日譚 キミの未来 1:2008/10/06(月) 09:48:28 ID:Mh/EYyJY
“センターより通達。天候の悪化が予測される為、C・Dブロックの作業員は
 速やかに帰還して下さい。繰り返します――”
オペレーターの指示に従い、アルトは採取したサンプルを入れた専用ポットを
電子ネストに詰め込み、EX-ギアでその場から飛び立った。

フロンティアと名付けられたこの惑星に入植してからもう数ヶ月が経過した。
人々は新天地に希望を抱き、安定した生活を送れるという期待を膨らませていたが
事はそう簡単には運ばない。住居の件だけでも様々な問題が山積みになっていた。
人が住むのに適した惑星とはいえ、そこには未知の環境が広がっている。
何があるかわからないまま、おいそれとその地に足をつけて元の暮らしをするという
わけにはいかないのである。
レオン三島の失脚により混乱の極みであった上層部は、残った人員で暫定政府を結成、
ギャラクシーの吸収合併という形で戦争が終結した今、その機動力に目を付けて
広大な大地の調査に協力するようパイロット達に要請した。
かくして組織されたフロンティア調査団の仕事内容は、区分けされた地域までバルキリー
あるいはEX-ギアで飛び、携帯端末に示されたポイントに存在する、
地質・水質・生態系にまつわるサンプルを採取し、その分析を行うことである。
アルトもまた、この任務に就いていた。

サンプルの入ったポットを回収にあたっていた職員に手渡し、アルトはEX-ギアの
ロックを解除した。各パーツ毎に分けて手入れをし、収納ボックスに丁寧に収め
指定の位置へ戻す。
壁にもたれて用意された飲料水で喉を潤し、一息ついていると、聞き覚えのある声が
自分の名を呼んだ。
「もう上がりか? サボリはいかんぞ!」
周りを見渡すも、視界に入ってきたのは収容ポットの積まれた大きなカートのみで
声の主の姿が見えず、アルトはキョロキョロと目線を動かした。
ここだバカ者、とカートの陰からひょっこり顔を出したのはクランであった。
マイクロン化した彼女の身体は小さく、カートにすっぽりと隠れてしまっていたらしい。
「天候の悪化で帰還命令が出たんだよ、サボリじゃない」
白衣を着たクランに説明すると、アルトはさりげなく彼女からカートを受け取った。
どこまで運ぶんだ? と尋ねる彼に「第3ラボまで頼む」と礼を述べてからクランは言う。
彼女は大学で生物学を専攻していたこともあり、調査団の研究室で働いていた。

戦争が終結してから、SMSはビルラー氏の援助が消えたことにより解体し、
仲間たちはそれぞれ別の道を歩み始めていた。
オズマはその経験を買われ、政府軍の教官として新兵の教育を任されている。
キャシーは元大統領の息女としての人脈を暫定政府の人間に望まれて、その安定の為に
奔走した。現在、暫定政府が機能しているのは彼女の力によるところが大きく、
次期大統領に彼女を推す声も多くあるのだが、キャシーは頑なに拒否した。
現在彼女は、政府の形を議員制に移すことを提案している。
ルカはLAIに戻り兄たちと共にその技術を住民の生活に役立つよう流用・開発に尽力していた。
意識は回復したものの未だリハビリが必要なナナセを助けながら。
ランカは現在、戦争によって家族を失った人々やシェルターでの生活を
余儀なくされている人々への慰問を中心に活動している。
それは決して易しい道のりではなかった。初めのころは彼女に対して非難の声が上ったり、
ひいては罵声を浴びせる輩も少なくはなかった。
事情を知る周囲の人間たちは彼女に釈明することを薦めたが、首を振って笑った。
「上から何を言ったところで、みんなの心には届かないから」と。
過酷な状況の中、彼女はひたすら笑顔で人々と接し、励まし、歌を届けた。
その地道な努力が実を結び始めている。
579後日譚 キミの未来 2:2008/10/06(月) 09:49:17 ID:Mh/EYyJY
「そっちも忙しそうだな」
カートを押しながら、アルトは横を歩いているクランに言った。
よく見れば彼女の目の下には隈が出来ている。
「まあな。ちょっと前までは私も採取作業で飛べたんだが……」
今は人手不足でもっぱら研究室に監禁状態だ、とクランは苦笑いを浮かべる。
ミシェルの遺した機体に乗って彼との思い出を静かに振り返る時間を持てるのは
まだ先のことになりそうだ。
「ま、忙しいのは良いことだ」
「あまり無理をするなよ」
アルトが労わりの言葉を掛けると、彼女はわかっていると頷いた。
「お前こそ、最近家に帰ってないだろう?」
「そうだけど、今日は早く上れたし明日は休みをもらった」
ふぅん、とクランは含み笑いをして、ここでいい、とアルトからカートを受け取る。
「シェリルによろしくな。今度お茶でも飲もうと伝えておいてくれ」
「……了解」
クランと別れて、アルトは帰り支度を始めた。一通り済むとそっと左耳のイヤリングに触れる。
彼女は今頃、歌っている最中だろうか。
そんなことを考えながら。

戦争が終結して間も無く、自然な流れで二人は一緒に住むことになった。
しかし、ここ何週間かお互いに忙しく、顔を滅多に合わせることないすれ違いの生活を
送っている。
初めて身体を合わせた夜、彼女は笑顔で彼にこう告げた。
「橋渡しをね、したいの。いい思い出なんてないけど、それでも私の故郷だから」
吸収合併された後も、戦争の原因を作ったギャラクシー側への反発は想像以上であった。
一般市民レベルでも差別が始まり、所々で諍いが絶えない。
それをシェリルは何とかしたいと考えていたのだろう。
「こうやって触れ合えば、理解り合えると信じたいのよ」
首に腕を回す彼女の背中を、アルトは優しく撫でたのだった。
そして彼女は精力的に、その活動を行った。
チャリティーコンサートにインタビュー。大勢の人間に語る機会を得る度に、
シェリルはいかに争い事が虚しいことであるか、許しあい助け合う努力が重要であるかを
その歌と自身の経験によって訴え続けた。
彼女の戦いは現在も続いている。

アパートの前まで来て、ふと見上げると部屋の明かりが付いているのがわかった。
アルトは慌てて階段を駆け上がり、鍵を開けるのももどかしく中に足を踏み入れた。
リビングにはテーブルの上に顔を伏せて転寝をしているシェリルの姿があった。
しかし足音に反応したのかぱっと顔を上げると、こちらを見て2,3度瞬きをする。
「あ、……お帰りなさい」
「お、おう。早かったんだな」
「アルトこそ、今日は早く帰れたのね」
しばらく顔を見ていないせいか、お互いに気恥ずかしく口調がぎこちない。
二人共に会えなかった時間を埋めたい想いを抱きつつも、二の句が告げないまま
固まってしまった。
しばしの沈黙の後、同時に口をついた言葉。

「なに緊張してんだ?」
「なに緊張してんの?」

目を丸くして、それからぷっ、と二人して笑い出す。
ん〜、と腕を広げて催促するシェリルを、アルトは自分の腕の中へ迎え入れ抱き上げた。
「寂しかった?」
「そっちこそ、どうなんだよ?」
クスクスと笑いながらの問答に、シェリルはふと腕の力を緩め、真顔で彼の瞳を覗く。
「すごく、寂しかった」
オレもだ、とアルトは噛み付くように彼女の唇を塞いだ。
580後日譚 キミの未来 3:2008/10/06(月) 09:50:03 ID:Mh/EYyJY
「……なんか、強姦されたような、気分」
「……悪い」
息を弾ませながら途切れ途切れにシェリルが発した言葉に、アルトは赤面した。
久しぶりの逢瀬に高ぶる感情を抑えきれず、半ば乱暴とも思えるような形で
彼女の身体を貪ったのであった。
「反省しなさい」
ぺしっと彼の額を軽く叩いてから、シェリルは悪戯っぽく微笑んで嘘よと囁いた。
「いいの。それだけ私を求めてくれたって思えて――」
嬉しかったから。そう言ってアルトの乱れた黒髪を指で梳く。
それから二人はシーツに包まって互いの近況を報告しあった。
「そう言えば、今日クランに会った」
「ホント? 彼女、元気にしてた?」
「多少疲れてるみたいだったがな。お前によろしくってさ」
今度茶でも飲もうと言ってたぞ。話しながらアルトはシェリルのすべすべした二の腕の
感触を楽しむ。
連絡しなくちゃ、と嬉しそうに頬を摺り寄せる彼女の額にキスをしながら
少し思案顔になった。
「どうしたの?」
「いや……。改めて、皆自分のやるべきことをやっているなと思って」
クランもルカもランカも、そしてお前も。どこか遠くを見つめ、呟くようにアルトが言うと、
シェリルはその上半身を起こして上からアルトと視線を合わせる。
「アルトだって、調査団の仕事をがんばっているじゃない」
「まぁ、そうなんだが……」
「何よ。はっきり言いなさい、早乙女アルト」
彼女の物言いに苦笑しながら、すこし間をあけてアルトは告げた。
「フロンティアの状況がもう少し落ち着いたら、軍から退こうと思ってる」
彼の言葉に一瞬驚きの表情を見せたシェリルだったが、一言「そう」と頷く。
「何故か聞かないんだな」
「じゃぁひとつだけ。アルトは何かを始めたいのね?」
それは質問と言うよりは断定に近く、彼女が凡そのことを察しているらしいことを
示していた。
シェリルの言葉には答えず、アルトはぽつりと言った。
「この間、早乙女の家に行って来た」
そして彼はその時の出来事を思い出す。


アルトは早乙女と書かれた表札の下がる門を、以前とは違う心持でくぐった。
戦いの中で得たものは、彼の父親に対する感情にも作用し、変化させたのである。
屋敷は多少損壊の跡が見えるものの、既に応急処置がなされており
人が普通に生活できる様子であった。
そのことに安堵しつつ、彼は父親の姿を探す。会えば出て行くように言われるだろうが
無事なことを確認できさえすれば、今はそれでいい。
するとどこかから見ていたのか、笑顔を浮かべた矢三郎が玄関から出てきて言った。
「どうぞお入りなさい。先生がお待ちです」
父親が自分と話をする意向があるということに少なからず驚いたが、兄弟子に促されるまま
アルトは応接間に足を運んだ。そこには以前病院で見かけた時に感じさせた小ささを
どこにも見つけることができない、子供の頃に恐れさえ抱いた威厳の塊が座っていた。
アルトは父親の前に置かれた座布団に腰を降ろし、「ご無沙汰しております」と
指をついて頭を下げた。そして正面から十八代目宗家と視線を合わせる。
嵐蔵は腕組みをしたまま短く「うむ」と頷き、その後は一言も話さなかった。
アルトもまた、口を開かずに父の目を見続けていた。
どのくらいの時間が経っただろうか。
矢三郎の運んできた茶がすっかり冷めてしまってもまだ、二人は身じろぎもせずに
視線を合わせ続けていた。その間、無言である。
しかし静寂は唐突に終わりを告げた。
「それでは、失礼いたします」
「ああ」
それは傍から見れば奇妙な光景だっただろう。しかし帰りの門をくぐった時、
アルトは胸の内がすっと軽くなるのを感じていた。
581後日譚 キミの未来 4:2008/10/06(月) 09:51:15 ID:Mh/EYyJY
「何も話をしなかったのに?」
よくわからないといった表情で、シェリルはアルトの鼻をつついた。
「話はしたんだ。ただ、そこに言葉が無かっただけで」
「それで、アルトは役者に戻るつもりなのね?」
「……ああ」
いいんじゃない? とシェリルは何故かむくれて彼に背を向けた。
「何を怒ってるんだよ?」
「別に怒ってないわ。ただ、ちょっと羨ましくなっただけ」
親子の絆か、と少し寂しそうに呟く彼女を、アルトは背後から抱きしめる。
戦後の調査により、シェリルはあのマオ・ノームの孫だということが判明した。
そして母親と思われる女性の名とその姿が映った写真も発見されたが
ギャラクシーには彼女の両親についての記録が残っていなかった。
恐らくグレイス・オコナーが消去したのであろう。
「ねぇアルト。一日だけでいいから、あなた私の父親になりなさい!」
「はぁ!?」
「体験してみたいのよ」
「何を?」
「父親に欲しいものを買ってもらうとか、我侭聞いてもらうとか、甘えるとか!」
あなた役者でしょ、と言うシェリルに、今はまだ違う! と返すアルト。
大体、父親という条件を除けば、一緒にいる時はいつもしてやってることじゃないか。
ぶちぶちと言うアルトの頬を「いいから言うとおりにしなさい」と抓る。
「無理」
「どうしてよ?」
アルトは彼女の手首を掴んで自分の頬から離し、そのままベッドに押さえつけた。
「娘にはこういうことが出来ない」
そう言ってシェリルに深く口付け、柔らかな丸い膨らみを手のひらで包むようにして揉む。
やがて彼女から甘い吐息が漏れ始めると、アルトは唇を離してツンと尖った先を咥えた。
手はしっとりとした感触の太ももを愛でたあと、指先を滑らせてその奥に進ませる。
「あっ……ん、や……あぁっ!」
そこはもう充分に濡れていたが、アルトは指での愛撫を続けた。
「さっきのお詫び」
「はっ、んぁ……、だ、めぇ! あぁぁっ!!」
頂点に達するまでの彼女の表情を楽しんでいたアルトに枕が投げつけられる。
「馬鹿ッ!!」
頬を上気させて怒るシェリルだったが、その顔は笑っていた。
そんな彼女にキスをして、彼はゆっくりと中に入っていく。
時間はまだたっぷりある。
シェリルの体温を感じながら、アルトは余裕をもってその快楽に身を委ねた。

「シェリル……」
事後の艶めいた声で、アルトは腕の中の温もりに話しかけた。
「ん……、なぁに?」
「お前はさ、いい母親になると思うぞ」
「……」
「そのうち嫌でも経験する。親子とか、家族とか」
だからそれまで楽しみにしておけよ、と微笑む。
「アルト……」
シェリルは少し濡れた瞳で彼を見つめていたが、ふとその表情が悪戯な顔に変わった。
「それ『オレの子を産め』ってことかしら? ずいぶん生々しいプロポーズね」
「えぇっ!? や、ちが……、いやその」
「そうなると、嵐蔵さんは私のおとうさんになるわけね。明日にでも伺おうかしら」
「お、おいおい」
「アルトも一緒に行くぅ〜? 挨拶も兼ねて」
「こいつっ!」
自分の慌てぶりにケラケラと笑う彼女を、アルトはもう一度組み敷いた。


END
582名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 09:53:07 ID:Mh/EYyJY
以上です。
ものすごく長くなってしまいすみません。

それでは、また何か見たら投下させてください。
今日もいい夢見れますように。
583名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 10:18:26 ID:PDXvJFVs
マーべラス!!!!
何気なく巡回して、神降臨に出会ってしまいました♪
すばらしいの一言です。
駆け足の本編の、足りない部分がしっかり補完されていて
(しかもドライブ感はそのままで)
一編のノベライズを読んでいるようでした。
584名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 11:40:04 ID:i9UhMXqB
gj!

アルシェリ派なので、きっと本編も省略されているだけで、実際はこうなったんだと補完。
ファミ通の監督インタビューは見なかったことにする。
585名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 12:22:41 ID:5ZQ/T+Ky
まぁな、あんだけ振り回して降り出しにもどるって
どこの地獄のすごろくかと思った。
586名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 13:17:20 ID:cYzmeXxE
ヤベェ…マジヤベェ!!ネ申gj
自分もアルシェリ好きなんで、これを真EDにしても良いぐらいだw
いいもの読ませてもらった。ありがとう!
大作乙でした。

>>556-558
前後してしまって申し訳ないが、凄い萌えさせてもらった。
真昼間からエロパロにいる自分もどうかと思うがw
寝る前に読んでたらたぶん寝れないw
587名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 14:15:53 ID:FPogO1+F
久しぶりに大作が読めて楽しかったです。ありがとう。
588名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 15:07:05 ID:3dvvrW1d
うぉぉーー!!激しくGJ!!
すばらしい作品をありがとう
目の前で映像を見てるようだった
次回作を裸で待ってるよ
589名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 17:39:55 ID:H1bPdBj8
大作をありがとう!!!
ランカの心情が丁寧に書かれていて、すごく切なくなった
後日譚のアルシェリの会話も、テンポがよくて実際の二人みたいだった
いいものを読ませてもらったよ
590名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:11:05 ID:uHgFCM33
ID:Mh/EYyJYさん超時空GJ!
アルラン派だけどこれすごくいい!
ほんとに本編もこういうEDになればよかったのに
というかこれが真EDだと思うことにしたw
今からでも劇場版の脚本家の座をもぎとってくれw
591名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 20:09:50 ID:5u+1TdAR
後日談の方でランカのことがほとんど描かれていないのは意図的かな?
トライアングラーは終わり、二人の物語でまとまってる感じ。
これはこれでアリだなぁと思う。GJ!
592名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 20:48:42 ID:ykCEWsv3
>>591
ランカはアイ君と結ばれるんだヨーーーー
593名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 20:56:50 ID:8ZVnE4RO
素晴らしい物を読ませてもらった
これを最終話として脳内補完させて貰う
ありがとう
594名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:43:04 ID:qwFpXfnT
>>565~577
お見事。素晴らしい。完璧な大団円だ。
実際製作スタッフも理想はこうしたかったんじゃないか、いや、そうに
違いない…そう思わせられる程全てが綺麗に解決してる。アルラン、アルシェリ両派とも
これなら納得の終わり方だったんじゃないだろうか。
これこそが「TVアニメ」マクロスFの最終回…自分はそう思う事にさせて頂くよ。
後日談はまぁ…この板らしいオマケって事で。
595名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:00:03 ID:RvvP7+J9
うおおおおおおおおお!!!!
シェリルものキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(  )━━(  )━━(゚  )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!!
神二人ありがとう!!!
596名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:15:48 ID:ZjCGaFxT
これならランカも救われる気がする
恋に関しては残念だけど、ちゃんと成長出来てる
後は強力なお兄ちゃんず居るし!新たな恋の障害にもなりうるけど^^;
GJでした、後日談でランカも出てくるといいな。
やっぱりランカはシェリル大好きなはずだし。
597名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:36:57 ID:FPogO1+F
オズマはもうランカがどう生きても口を出さないと思うなあ。

あとはあのサイバー兄ちゃんだな・・
脳がまだ生体ならうまいこと人間に戻してやって欲しいもんだ。
598名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:22:39 ID:5xyJS0eG
>>582
心からGJ!物凄く萌えたw
また新作激しく楽しみにしてます!
599名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:42:15 ID:5ZRWpES4
神々現る。
600名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:53:37 ID:5etiPpGX
ここのスレはシェリル派が多いのか・・・ランカ派の俺は異端者だな。
三人仲良くハーレムプレイってなのも好きなんで暇が出来たら書いてみるかな。

>>582
アルト×ランカの俺だが感情的な物は別として楽しく読めました。
また是非新作を書いてくださいな。
601名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:59:59 ID:CnOIyjns
ハーレム見たいな
せっかくだし
602名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:36:13 ID:0fAoP4cm
異端とかそういうのじゃないと思うけどな。
好きな人が好きなように書いて、たまたまここに投下してるだけなんだし。
ここだけがすべてじゃないし、両方好きな人、片方じゃないと駄目な人
ハーレムもいける人。様々だよ。
603名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:38:26 ID:n262o5uF
>>536
そういうのも読んでみたいね

異端とか気にせず自分が読みたいものがあれば読めばいいし
合わないと思えばスルーすればいいだけ
書きたいものがあれば投下してくれれば嬉しい
それだけのことだよ
604名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:40:48 ID:ac+IbRxg
>>600
自分はどちらかというとアルラン寄りだけど
アルシェリも楽しめるからはっきりどっち派というのはないな
605名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 01:37:56 ID:Hcnf35s1
まぁとりあえず神のお陰で盛り上がったのは確かだな。
606名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 01:59:33 ID:gAf16//i
>>564
アルシェリ派で。
でもランカもブレラも大好きな自分には
まさに神のSSでした・・・心から作者さんに感謝!!
これで劇場版まで生きていける・・・!
607名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 03:07:13 ID:8GMJSSfD
>>590
変わったアルラン派だな
608名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 04:17:53 ID:GX8LvkVI
ミハクラです…
もうFから離れるべきかな…ここまでくると。
ダメなのか…もう(遠い目)
609名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 04:31:38 ID:qjCxFku9
劇場版で生存ルートがあるかもしれないし
二次創作でなら生き残ったことにして先を描くことだってできるぞ
610564:2008/10/07(火) 07:23:07 ID:D72lU9Mv
読んでくださってありがとうございました。
アルシェリの足りない部分を書いてやる、と思って始めましたが
コレを書いていて、一番愛情を注いだのはランカとグレイスだったかも。
この二人、好きなんです。だからよけいに本編では悔しい思いをしました。
後日譚は、まあ、その、ねぇ?w

みなさんのコメを見て、ちょっと思いついたので、
夢で映像化して見てから、また投下したいと思います。

今日もいい夢見れますように。
611名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 08:12:36 ID:OjsFR7mF
>>608
|ω・)大丈夫、君だけじゃない…
612名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 08:55:41 ID:Id8PaljQ
>>610
乙!いい夢期待してる
613名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 09:20:34 ID:fZ6eEbmg
>>600
自分は2話最後のランカとシェリルのシーンで涙流した程のシェリルランカ友情派ですw
異端なわけないでしょw
出来たら投下よろしくー。
614名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 12:30:25 ID:g7l3LlKp
>>608
そうだよ…君だけじゃ無いよ。
ここにも居るよ…ミハクラ…(T_T)

615名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 12:37:23 ID:hFnzgAI4
(´・ω・`) ああ・・・身体冷たくなってきちゃったな・・・・

(´・ω・`) なんだよ、泣くなって、俺が先に逝くのが当たり前じゃん

(´・ω・`) ・・・・・幸せだったぜ

(´・ω・`) なぁ・・・、泣くなってば

(´・ω・`) 俺充分生きたんだぜ、20年だぞ20年

(´・ω・`) あとな、俺が死んだら代わりの猫飼え、これ最後の命令な

(´^ω^`) おっ、兄弟が迎えにきた、子供のとき以来だな

(´-ω-`) じゃあもう行くぜ

(´-ω-`) ありがと・・・な・・・・・

(´-ω-`) ・・・・
616名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 13:15:57 ID:1tZF0yUw
>>610
おおおお、ネ申が降臨してる。
617名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 14:47:11 ID:QJsWK5+C
>>564
遅いが今読んだ
正直ちょいと泣きそうになった
アルシェリは好きじゃなかったが、後日談はともかく例えばもし本編でアルランにならなくても
こんな終わり方でランカのキャラも丁寧に描いてくれてたら、たとえアルランエンドじゃなくても納得できたと思えた
また新作楽しみにしてる
こういう補完話はいいな
618名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 14:50:55 ID:H/DySCmj
アル○○は好きじゃない
とか言わなくてもいいと思うんだけど
好きな人だっているんだしさ
619名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 14:55:22 ID:QJsWK5+C
ああそうだなごめん
620名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 15:13:59 ID:hGALyszu
同じようなレスが続いたとかじゃないし別にそんなに気にしなくてもいいよ。
荒らしじゃないし嫌なレスはスルーすればいいだけのこと。
621名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 18:01:37 ID:IV39ger0
わざわざアルシェリは好きじゃない、アルラン好きとか
工作だろ
622名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 18:06:47 ID:qjCxFku9
人のレスは人のレス
自分のレスは自分のレス
きにいらないならNG
別にここ最近の感想レスに工作とかそういう雰囲気は感じないぞ
623名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 18:25:07 ID:D72lU9Mv
ごめん、口を挟むのがいいのかどうかわからないけど、少しだけ。

投下した時は、シェリルEDだからランカ好きな人にはあまり
受け入れられないだろうな、と思ってました。
だから、「ランカ派だけど読んだ。面白かった」というコメを
いただいた時、ものすごく嬉しかった。

ありがとうございます。
624名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 18:26:12 ID:cNVq93jo
投下された話が、たとえ、自分の贔屓カプじゃなくても受け入れられる展開と内容だったてコトだろうね。
本編の投げっぱなしエンドがよっぽどもやもやを残したんだよなぁ。
どんな形であれ、決着を付けてほしかった、というのは「どんなものでも美味しく頂く」
エロパロ住人としては失格かもしれないけど。曖昧な方がネタ的には盛り上がれるんだろうけどさ。
>>610
美味しく頂きました。個人的にはグレイスの想いが盲点でツボでした。
625名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:07:30 ID:Cq/b/vvd
むしろ決着が付かなくてホッとしている自分は小数派なんだろうな…。
ランカもシェリルも両方好きで、どちらかしかアルトと結ばれないと思ってた放送中は
色々怖かったから、今はその分なんでも美味しい頂けます。
職人の皆さん、いつもありがとう。
626名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 20:31:46 ID:8KPJGoaT
本編はアルト×空だったもんね…
627名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 20:58:37 ID:LwWaoMp8
誰も太刀打ちできないEDだったなw
628名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:06:46 ID:I6JLWR6v
>>626
そうか、今すごく納得できた。ありがとう
629名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:18:31 ID:qjCxFku9
滅多にいないイイ女もつるぺたロリも振って空を選ぶとかインポだろアルト
630名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:22:29 ID:q6AMpsaA
別に振ってないよ
二人は空の次に大事な存在だ
631名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:26:47 ID:QBpdM0aC
クランが聞いたらブチ切れしそうだなw
632名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:38:32 ID:kpXrGm6d
ヌけるような青空って言うしな
633名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:45:19 ID:qjCxFku9
>>630
つまり三股か…あるとしね
634名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:02:31 ID:l1n9upAM
両方喰うのもエロパロ的にはいいEDだったと思う俺がいる
635名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:12:33 ID:Q8FwyuFy
シェリルもランカもアルトよりももっといい男探したほうがいいよ。
636名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 23:09:07 ID:LwWaoMp8
すまないが、ひとつ教えてほしい
あのバジュラの惑星で中央に目玉みたいな模様のぐるぐるは何?
今需要を無視してブレシェリ書いてるんだけどあのぐるぐるをなんて書いていいかわからんので
知恵を貸してくだされ
637名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 23:39:10 ID:LwWaoMp8
自己解決しましたサーセンwwwww
638名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:59:55 ID:kuA4Gn+7
>>623
乙でした。
次回作もwktk。

>>636
ぐるぐる解決したみたいで良かったなw投下楽しみだ。

他にもアルシェリ、アルラン、ミハクラ、その他のキャラでのエロ、3Pとか4Pとか
職人さんの投下をお待ちしてます。
人の感想レスに絡むくらいならその前にエロ妄想トークでもしようぜw
639名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 01:21:43 ID:ujnwxiLB
>人の感想レスに絡むくらいならその前にエロ妄想トークでもしようぜw

今俺の中で創造されているシェリルのエロ妄想は言葉では体現出来ないな。
小論文ならおk
640名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 01:52:02 ID:671zCtw4
でもさ気遣いは大事だと思うんだぜ
自分の萌えは他人の萎えなんだよな
641名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 01:53:42 ID:0fTlogih
だからって他人のレスに一々絡んでたらくだらない話でスレ埋まっちゃうし
642名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 02:08:38 ID:5UA1p+P9
何に対しての気遣いなのかイマイチわかんないけど、ここはエロパロ板だ。
自分の萌えが他人(というより誰か)の萎え、だなんて、言い始めたらキリがない。
18歳以上なら意に沿わないネタは空気読んでスルーして自分でネタ振ったりSS投下しようぜ?

というわけで>>639、小論文で綴られるシェリルのエロ妄想kwsk
643名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 02:16:40 ID:k5x5c7pJ
スレタイが示すとおり何でも恋。
特定カプじゃなきゃダメとかなら新しく特定カプのスレでもたてればいいよ。

感想にまで難癖つけられたりしてると
絶対数多いカプの書き手さんも遠慮、少ない書き手さんも遠慮と
遠慮スパイラルが発生して投下減ったところを知ってるよ。
644名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 02:37:05 ID:cGplXlAS
難癖つけてる奴って他スレみたことないのか?
気に入らない作品はスルーする。それだけだよ。
原作が三角関係だからカプ厨も多いのか?全くここでまで争うのは止めてくれ
645名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 03:02:34 ID:kuA4Gn+7
感想は基本的に投下した職人さん充てに書いてるもんだろ?
それなら根拠のない批判とか荒らしじゃなければ
他人が口出すことじゃないんじゃないのかと思うんだが。
気遣いとかも必要だとは思うが、率直なな感想が嬉しいこともあるだろうし、そこらへんはお互い様じゃないか。
自分が嫌だと思う言葉が入ってたなら、その言葉自体をNG登録するかスルーすればいいのではないかね。
職人さんが書きやすい雰囲気を作るのが第一だと思うよ。

>>639
試しにその小論文を書いてみるんだw
ちなみに俺が今考えてるのは3Pだw
646名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 11:58:55 ID:Yx3aummn
わざわざ「パロディ」ってスレタイにあるんだから男女カプならなんでも来いって感じだな。そういう主旨なんだし
647名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 15:02:17 ID:sKxxZCvZ
ランシェのアイモを聞いてたらシェリルのアイモでぽわーんとなるブレラが浮かんだんだが
そこからどうしていいかわからん
シェリルの歌自体はそれまでに腐るほど聞いてて右から左だったんだろうし、なあ
648名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 19:03:47 ID:0ixaQfKo
できればアルト×クラン読みたいです
649名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 19:12:29 ID:w+zlLRWD
>>646
男女カプでないと駄目ですか?(´・ω・`)
650名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 19:19:03 ID:XObTMbgj
>>649
女女は百合スレあるし、男男は801板に行って下さい
651名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:10:59 ID:IoF57umR
アイモの歌はバジュラのラブソングなので
アイモの歌を唄ったランカが勘違いしたバジュラに
いたされてしまう話キボンヌ
652名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:14:19 ID:0fTlogih
>>651
もしかしてランシェの感染経路って…
653名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:41:42 ID:filzrSr/
>>564
涙腺ゆるんだ・・・本当に良い作品をありがとう!
654名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:45:09 ID:aF7uOoHw
(^ω^)     ぉ
655名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:02:01 ID:8QHXIjpJ
情が濃くて激しいのHが好きなシェリルはアルトから最後の一滴まで搾り取っちゃうな。
656名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:25:50 ID:LeGbp4Un
>>615
何故俺が猫を飼っていたのを知っているー!
…と思っちゃったじゃんか。
昨日…ミハクラ(大同士)のエロ同人買っちゃった…ハハハ…
ミハクラかわいいっす。今でこそ両想いラブラブだとわかっているから、唐突にエロでも違和感無し…
初期はこんなことになるとは思ってなかったけど…
657名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 18:52:14 ID:9gGlwRHl
ACEにF本編にエピソード追加してる
658名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 19:10:37 ID:C/N0MoG/
>>657
kwsk
659名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 22:16:29 ID:sAUNJZ7Z
>>652
バジュラとやっちゃったんだな
660名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 22:21:35 ID:ZFC+OjJG
バジュラ×ランシェの異種姦ネタとかアリかも
触手とかで
661ブレシェリ陵辱系?:2008/10/10(金) 00:06:36 ID:+QQ+TXpA
ブレシェリ投下します。ちょい長くなっちゃったんでキリいいところまでですが
数年ぶりにSS書いたのとエロ初書きなんで萌えがなかったらすんません。
・ブレシェリ
・キャラ崩壊注意
・陵辱系?
・前置き長い
・シリーズ一度通して見ただけなので設定わかってないかも
・ぐるぐるは使えなかったw
・投下主は17歳好きすぎ
というスルーポイントがあるので、こりゃあかんなと思ったひとは
「ブレシェリ陵辱系?」でNGお願いします。
導入部長いのでエロ突入レスからタイトルに「エロ」入れますので
エロのみでおkという方はそこまで飛ばしてくだしあ
662ブレシェリ陵辱系?:2008/10/10(金) 00:07:16 ID:+QQ+TXpA
夜の気配を乗せた風がブレラの頬をくすぐった。顔の周りで葉がさわさわと音を立てる。
ブレラは眼下に広がるフロンティア船団の浮かぶ海から空へと視線を移した。
わずかに夕闇を滲ませたうつくしい空。
豊かな自然に恵まれた惑星。
バジュラの巣。
すべて終わった、あるいはすべてがここから始まる。
そういう空気の中で、ブレラはなぜだかひとり取り残されているような気がしていた。
記憶を取り戻し妹を取り戻し自由を取り戻し……ブレラこそが誰よりも新たな旅立ちの扉を
開けようとしている身に違いないのに。
自分でもよくわからぬ焦燥から逃げるようにブレラは誰もいないこの丘へとやってきたのだ。
ひとりきりで枝の上でじっとしているとまるで時が止まっているかのように感じる。
そうしている間だけブレラは正体不明の感情に揺さぶられずに済んだ。
そんな凪いだ湖面のような空気が乱れた。
わずかに朱が混じり始めた西の空に向かってひとりの女がゆっくりと歩いてくる。
シェリルだった。
右手に花束を提げぴんと背筋を伸ばして優雅な足取りで丘をのぼってくる。
(いったい……?)
様子を見守っていると、シェリルは木上のブレラには気づかずに迷いのない足取りで
海に面した崖っぷちへ向かう。
シェリルはあと一歩踏み出せば落ちるという際でようやく立ち止まった。
そうして空を見上げた。
(なぜこんなところに?)
フロンティア船団が着水した海に面しているとは言え、一番近い岸からここは相当の距離がある。
もちろん徒歩で来られない距離ではないし現にブレラも徒歩でやってきたのだが、
病み上がりの女の足ではきついだろう。
陸伝いに歩けば緩やかな丘だが海側から見れば相当高さのある切り立った崖だ。
確かに見晴らしはよく絶景かもしれないがわざわざ来るほどのことでもない。
しかもシェリルは海ではなく天を仰いでいる。
そして手には花束。
理解できないでいるブレラの前で、シェリルは両手に抱えなおした花束を天高く放り投げた。
花束は緩い弧を描き、すぐにばらけてひらりひらりと海へを吸い込まれていく。
風に花びらが舞い散る。
夕暮れのグラデーションに白い花びらが踊って涙のように海へと降っていった。
シェリルは相変わらず空を見上げたままだ。
傾き始めた陽光にピンクゴールドの髪がきらきらと煌めいている。
金ともピンクともつかぬそのうつくしい髪は黄昏の色をまとって得も言われぬ輝きを孕み
風にやさしく揺れていた。
663ブレシェリ陵辱系?2/7↑番号忘れてごめん:2008/10/10(金) 00:08:45 ID:+QQ+TXpA
どこか危うげな後姿が気になって無意識にブレラが枝から腰を浮かせかけたときだった。

  かみさまに 恋をしてた頃は

うつくしい歌声が流れてくる。
グレイスの支配下で幾度となく聞いたこの曲の名を、ブレラは知らなかった。
知る必要を感じていなかった。
何度も何度も聞いていたのにその旋律も歌詞もろくに覚えてはいなかった。
豊かな彩りにあふれたこの歌声はブレラの中でたちまち無味乾燥なデータに
変換されてしまっていた。
だからブレラは今初めてこの歌を聴いたような新鮮な感動を味わっていた。
切なくうつくしい歌声に、ブレラはそっと目を閉じた。
喪ったものに対する複雑な感情が伝わってくるかのような狂おしい歌声。

  貴方が いたから 歩いてこれた

(銀河の妖精、か……)
正直言えば、妖精ならばランカ以外ありえないだろうと最近はずっと考えていた。
美人ではあるが露出過多のシェリルが妖精とはおかしい、銀河の妖精の名はランカに
譲るべきだと真剣に思っていた。決して兄バカではない。ないとも。
もともとフェアリーというコードネームからグレイスがつけた二つ名だ。皮肉たっぷりに。
だが夕闇迫る丘で儚げな後姿から流れてくるあまりにもうつくしい歌声には、
確かに銀河の妖精を冠するに相応しい輝きがあった。
あるいは女神のような……。

  もし生まれ変わって また巡り会えるなら

神々しくそれでいて蠱惑的で男も女も魅了してやまない。
(まったく俺らしくないことを考えている)
ブレラは自嘲して再びシェリルの姿を見つめた。
レクイエムのように切なく歌い上げたシェリルはその直後に大きく息を吸い込んだ。
「グレイスの、大バカやろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
歌の余韻に浸りかけていたブレラはその大声と言葉に大きくバランスを崩し木から滑り落ちた。
「あら」
枝を震わせ地面に落ちた音に驚いたシェリルが弾かれたように振り返り、
ブレラの姿を見止めてぱちぱちと目を瞬かせた。
「やだ……」
ちいさく呟いて気まずげに視線を彷徨わせたシェリルだが、ふいに胸を反らし片手を腰に当てて
嫣然と微笑んだ。さらりと実にスマートに髪をはらう仕種まで追加する。
「こんなところで偶然ね」
別に見られて困ることなんてないんだからと言わんばかりのその態度にブレラは眉をひそめる。
「優秀な軍人さんでも木から落ちることなんてあるのね」
「……それはおまえが突然大声を」
憮然と反論しかけた言葉をブレラは途中で飲み込んだ。
笑顔を浮かべつつもシェリルの目が険しく細められたからだ。
女性がああいう表情をするときは黙るに限るとグレイスとの関係からブレラは学んでいた。
子どもの頃はひどい目に遭ったものだ。
664名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:09:25 ID:HzRjecrK
一回見ただけの設定が分かってない奴の書いたSSか・・・
665ブレシェリ陵辱系?3/7:2008/10/10(金) 00:09:29 ID:+QQ+TXpA
こんなふうに話すのは初めてね、ランカちゃんのおにいさん。ブレラって言ったかしら」
「……ああ」
ブレラはフェアリー9のことを初めから知っていたが、シェリルはランカが対バジュラの
秘密兵器となってから突然現れたギャラクシーの生き残り、そしてグレイスの部下という
認識しかないだろう。
ランカの兄であると知っているということはもう少し詳しいことを知ったのかもしれない。
「私たち、グレイスに因縁がある者同士ね」
シェリルは冗談めかして笑う。
「因縁、か……」
ブレラは上空へ視線を滑らせる。その先にはクイーンの頭部と共にグレイスが散った
宇宙が広がっている。
もうどこにもブレラを支配したグレイスはいない。
空を仰いだところでグレイスの亡骸が降ってくるわけでも、宇宙の塵となって漂っているのが
見えるわけでもない。
まるで意味のない行動だ。
けれどその無意味さがただの機械のようだった自分がグレイスの支配から解放され
人に近づいた証のように不意に思われた。
――シェリルは?
夜の迫る中ひっそりと訪れ空に向かって花と歌を捧げたその意味は?
(まさか、あの女の弔い……?)
疑問が顔に表れたのだろう、ブレラの表情を見たシェリルが苦笑する。
「馬鹿みたいって思ってるでしょ」
「や……」
なんと応えればいいものかブレラは戸惑いながら肯定とも否定ともつかぬ呟きを洩らす。
「ふふ……おかしい? 利用されただけだってはっきり突きつけられたのに、
私を絶望の底へ叩き落した張本人なのに……どうしてかしら。やっぱり憎みきれないのよね」
「……」
シェリルは風になびく髪をおさえ、遠い眼差しを海へと向ける。
「私にとってグレイスは有能なマネージャーであり、友人であり、姉であり……母でもあった」
シェリルはわずかに目を細める。
「ずっと一緒だった。ちっぽけで貧弱な幼い頃から銀河の妖精とか歌姫とか呼ばれるように
なってからもずっと。……時に癒し時に諭し時に励まし……ずっと傍で私を支え続けてくれた
あのすべてが偽りだったのだと知った今でも……私の中で彼女の存在は大きすぎるわ」
太陽は最後の光を山の端に残し空も空気も夜色に染まりつつあった。わずかな朱も藍に
塗りつぶされていく。残照を切り取るように立つシェリルは両腕を抱きしめるように
自身に回しまるで凍えているかのように心細げに瞳を揺らしながら、それでも微笑った。
「あなたも私も彼女にとって都合よく利用できる駒だっただけなのにね」
あまりにも儚い微笑みにブレラは思わず腕を伸ばしてシェリルの肩に触れていた。
「違う」
否定の言葉は自分で思ったよりも強く、大きく響いた。
驚いたように目を見開いたシェリルにブレラは重ねて言う。
「全然違う。俺とおまえは」
「え?」
666ブレシェリ陵辱系?4/7:2008/10/10(金) 00:10:43 ID:+QQ+TXpA
「彼女にとって俺は端末のひとつに過ぎない。意のままに操ることのできるただのマシンだ。
だがおまえは違う。ただの駒などではない。俺はあの女の一部だったから……知っている」
グレイスは歪んでいた。おのれの望みに取り込まれて倫理も禁忌もすべて踏みにじってきた。
夢のためには手段を選ばなかった。
シェリルはフェアリー”9”。
多くの犠牲の中から現れた貴重な成功例。
しかもフォールド波とは無関係に人々を魅了する輝きを放つ最高の成功例。
だからこそグレイスは大切にシェリルを扱った。それは否定しない。
だが、グレイスの中にそれだけではない感情があったことをブレラは知っている。
いや、今だからこそ理解したというべきか。
グレイスは有能なマネージャーと良き理解者を演じながらシェリルを調教していたつもり
だったのだろうが、そこにはそれだけでは割り切れぬ感情があった。
少なくとも、リトルクイーンたるランカを確認してその箍が外れるまでは。
「同情はけっこうよ」
自嘲するように口の端をもちあげて諦めた目をするシェリルにブレラは奥歯を噛み締める。
胸中にどす黒い感情が渦巻いたのを感じる。
「おまえに同情をするような義理はない。事実を言っただけだ」
シェリルハ オレトハ チガウ
これは……この感情はなんだろう。頭が芯が熱く痺れてくらくらする。
うねるような感情の波に流されそうな気がする。
ずっとブレラに付き纏って離れない飢えたような感覚。堪えがたい魂の乾き。
わけもわからず叫びたくなるような衝動をブレラはこらえる。
オレトハ チガウ
(これは、嫉妬か? それとも羨望?)
目の前のうつくしい女が妬ましく羨ましく自分に屈服させてめちゃくちゃに
してしまいたい衝動に駆られる。
「ブレラ?」
いぶかしむようなシェリルの声にブレラは我に返る。
ちいさく頭を振って暴力的な感情を押さえつける。
「おまえは、シェリルだ。同情など不要だろう」
ブレラの言葉にシェリルは目を瞠る。そしてようやく彼女らしい力強い笑みを浮かべた。
「そうよ、私はシェリルだもの。当然よ」
眩い、光――。
ブレラは知らず目を細めた。
シェリルの内から立ち上るシェリルをシェリルたらしめているその尊い誇り。自信。
輝くような、魂。
オレトハ チガウ
「あの……もうそろそろ手を離してくれないかしら」
少し遠慮がちなシェリルの言にブレラは彼女の腕をつかんだままだったことを思い出した。
すぐに離そうとして、しかしなぜかそれができなかった。
667ブレシェリ陵辱系?5/7 エロ:2008/10/10(金) 00:11:42 ID:+QQ+TXpA
手のひらからつたわるシェリルの体温、その温もりとやわらかさに先ほど無理に押さえつけた
感情と、それとは違うしかし同じくらい熱く激しい想いが湧き上がってくる。
「あの、ブレラ? 聞いてる?」
「……ああ」

そうか。
これは、欲望。
彼女が羨ましい。
妬ましい。
成り代わりたい。
奪いつくしたい。
自分の中に取り込みたい。
ひとつになりたい。
自分のものにしたい。

自分だけのものにしたい。

ブレラはシェリルを引き寄せた。やわらかい身体を力いっぱい抱き締める。
「え、ちょっ……ブレラ? 何なのいきなり!?」
もがくシェリルを易々と腕の中に閉じ込めたまま、ブレラはシェリルの耳元で囁く。
「俺は……誰も聴いたことのないおまえの歌を聴きたい」
びくりとシェリルが腕の中でちいさく震える。
ブレラはほんの少し腕を緩めシェリルの顔を覗き込む。
困惑と怯えと怒りをないまぜにしたようなシェリルの表情に浅く笑い、彼女の
すべらかな頬をそっと撫でた。
「この先も決して誰も聴くことない歌声を」
「な、何を言って……んっ!」
ブレラは噛み付くようにシェリルに口づけた。やわらかな唇を貪るように吸い、
甘噛みしてシェリルの吐息をすべて呑み込む。
抗議の声なのか悲鳴なのか何事か発しようと開かれたシェリルの唇に舌を差し込む。
逃げ惑うシェリルの甘い舌を追いかけ絡め取りブレラはシェリルを容赦なく
追い立てていく。
乱暴なキスをしながらブレラはその激しさとは対照的に壊れ物を扱うように優しく
強張ったシェリルの背を撫でた。
シェリルの身体が大きく震える。そんなシェリルをからかうようにあるいは宥めるように
ブレラは何度も何度もやさしく背を撫で――次第に背から腰へとその手を移動させていく。
「やっ……!」
息継ぎの間にシェリルの悲痛な声が漏れる。
だがその声もブレラを煽る効果しかもたなかった。
668ブレシェリ陵辱系?6/7 エロ:2008/10/10(金) 00:12:25 ID:+QQ+TXpA
ブレラはシェリルの両腕を後ろ手に回し片腕だけでしっかりと動きを封じた。
頬に添えていた手はゆっくりとほそい首筋を辿り、鎖骨を撫でて、まろやかな双丘に伸びる。
キスを続けながらブレラは心地よい弾力をもつ豊かなふくらみをやわやわと揉みしだいた。
シェリルがいっそう激しく身をよじる。
ブレラはシェリルが逃れようと暴れるのが次第に煩わしくなってきた。
「何考えてるのよ! 離して!」
ようやく唇が解放されたシェリルが恥辱に涙を浮かべた目でブレラを睨みつけてくる。
だがブレラは一切取り合わず、未だ片手でシェリルの動きを封じたまま器用にシェリルの
ベルトを外した。
「やっ……! 何するのよ、このヘンタイ! や、いやっ!」
ブレラは軽く足払いをかけて容易くシェリルを草むらに押し倒し、シェリルの両腕を頭の後ろで
交差させると、手早く外したベルトで拘束した。
「やめてっ……どうしてこんなことをするの? お願い……!」
シェリルの目尻から涙が零れる。いつのまにか昇った月明りをわずかに弾いてダイアモンド
のようにちかりと輝いた。
周囲はすっかり暗くなっていた。だがブレラには真昼と変わらずシェリルの姿がよく見えた。
羞恥と怒りに朱をのぼらせた頬と涙を滲ませた目元はなんとも言えぬ艶を放っていた。
散々ブレラに貪られた唇は唾液でてらてらと光っている。
ほっそりとした首から鎖骨そして谷間を覗かせる胸元が夜陰に仄白く浮かび上がっていた。
荒い息で上下するふたつの丘に引き寄せられ、ブレラはシャツの裾から手を差し入れた。
「いや!」
シェリルは必死に逃れようとするが両手は己のベルトで固定され、身体は馬乗りになったブレラに
がっちりと押さえつけられていた。
「いや! いやよ! 誰か……アルト! アルトぉぉっ!!」
助けを求めてシェリルが愛しい男の名を呼ぶ。ブレラが他の誰よりも気に入らない男の名を。
かっとしてブレラはシェリルのシャツを思い切り引きちぎった。
「きゃあっ!」
「……邪魔だ」
ブレラは呟いてブラジャーをナイフで切り裂いた。
ぷるんと震えて白い胸が露わになる。艶かしい弧を描き頂にはうつくしい花の蕾のように色づいた突起。
寒さのためか嫌悪のためかはたまた官能のためか。蕾は既に固く屹立していた。
ブレラはその手に余るほどのやわらかなふくらみを掬い上げるように包み、指で蕾をきゅっと摘んだ。
「……っあぁあんっ!」
669ブレシェリ陵辱系?7/7 エロ:2008/10/10(金) 00:12:58 ID:+QQ+TXpA
シェリルが悲鳴とも嬌声ともつかぬ声をあげる。
「やめっ……はっ……んんんっ」
ブレラは口許に薄い笑みを刷く。
シェリルの耳元に口を近づけそっと囁いた。
「どうやら、胸が相当弱いらしいな」
「ちがっ……ああっ」
蕾をこりこりと弄びながら耳を舐めるとシェリルは一際高い声で啼いた。
抗議の声をあげたいのだろうが口を開けば喘ぎが漏れてしまうのだろう。
シェリルはぎゅっと固く目と口を閉じて必死に快楽の波をやりすごそうとしているようだった。
だが、そんなことを許すつもりはブレラにはなかった。
ブレラは聴きたくてたまらないのだ。
喘ぎとも悲鳴とも怨嗟とも嬌声とも怒声とも判別つかぬほどのシェリルの魂からの声を。
大きな感情のうねりに翻弄される歌姫の誰にも聴かせることのない歌声を。
ブレラはシェリル首筋に息を吹きかけ、よい香りのする白い肌に舌を這わせた。
時折音を立てて吸い付く。
シェリルはこらえきれないように引き結んでいた口を開いて声をあげてしまう。
「ん……ふっ……や、いや! ああぁん!」
ブレラの唇は喉を辿り鎖骨を軽く噛みゆっくりとすべらかな丘を登っていく。
そうしてその頂を含んで強く吸い上げた。
「……っぁああぁあぁぁんっ!」
シェリルの上体が大きく仰け反った。
ブレラはねっとりと蕾に舌を絡ませ唇で転がす。
「はぁ……んっ、やめっ……あっ! いやよ、こん……なっ、ふっ……ああっ!」
歯を立てた瞬間、シェリルは弓反りにしなって声にならない悲鳴をあげた。
ブレラはシェリルの甘い胸に顔を埋め、心地よい感触を楽しみながらキスを降らせる。
「もっとだ」
「やだ……んふぅ……やめて、っよ!」
「もっと啼け。もっと歌え。もっと聴かせるんだ」
「ヘ……ンタイ! ああっ!」
「ふ……くくく……」
小さく笑いながらブレラはゆっくりと舌を移動させる。
かわいらしい臍をとおって、徐々に下腹部へと。
固く閉じようとする膝を難なく開いてその間に身体をすべり込ませる。
スカートをたくし上げ、なめらかなふとももの感触を楽しむ。
「は、離しなさいよ! ヘンタイ! 鬼畜! こんな……絶対許さないわ!」
憎悪に燃える目でシェリルはブレラをきつく睨んだ。
快感と恥辱の間で揺れて潤む瞳に強い悲しみが宿っていた。
叩きつけてくる強烈な感情にブレラの背筋がぞくぞくと震えた。
オレダケヲ ミロ
睨むシェリルと視線を合わせたまま、ブレラは秘所へと指をすべらせた。
「はあんっ!」
シェリルの白い喉が仰け反る。
下着越しにもたっぷりと潤うそこをブレラは執拗に責めた。
「あっ! や、いやっ! ああぁっ……いや! アルトぉっ!」
670ブレシェリ陵辱系?:2008/10/10(金) 00:15:46 ID:+QQ+TXpA
とりあえずここまで

ダイアモンド・クレバスはグレイスに捧げる歌っつーのを書きたかっただけでごめんw

続きはまたそのうち
671名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:33:47 ID:Yb/qfRT0
>>660
触手ネタだとランカの場合は相手はアイ君になるわけですね
672名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 01:05:34 ID:U9OkCUqr
>>670
GJ!だがそこで止めるって生殺しかよw
グレイスの大バカやろうと叫ぶ声に木から落ちたブレラに大笑いしたw
エロも続きを楽しみに待ってる
673名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 02:01:35 ID:o5cz2m5J
なにげに無理矢理系のSS投下は初めてだな。
これはこれで面白い。
674名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 02:08:38 ID:hjVD27ZZ
GJ!!
ブレシェリ良いよ!
新境地開拓の神だ!

今後はブレシェリアルの
トライアングラーかw
675名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 20:21:23 ID:NbCSR7el
いやw四角関係とかかもよww
アルランブレシェリw
ナナセ入れると五角?ルカもいるから六角か?ww

ブレラ→シェリル
     ↓
ランカ→アルト←ふらふら
 ↑
ナナセ←ルカ
676名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 20:33:55 ID:WXMJUnwD
グレイス×ブレラとかグレイス×シェリルとか読んでみたいかも
触手とかあるし
677名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 20:46:19 ID:hjVD27ZZ
ブレシェリww
最終回のシェリランバージョンのトライアングラーで『あたし?(ランカ)それともあたし(シェリル)?〜』のシェリルパートで
ブレラが振り返って
微笑んでたのに気付いたて萌えたw
678名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 21:18:19 ID:V1WOAKe/
グレイスよく考えたら同時期に二人育ててたのか…最強だな
679名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 21:29:36 ID:CKkJt4Kf
肝っ玉母さんw
680とある民間軍事会社幹部の日記:2008/10/10(金) 23:34:20 ID:tpOA5H/r
流れ豚切で小ネタ透過


○月×日
フロンティアが新天地を見つけ、バジュラとも和解し、ランカも無事に帰って来ためでたい日だ
…だが、それ以上に腹立たしい!
よりにもよってアルトの野郎、ランカが居るにも関わらず二股宣言なんざするとは良い度胸だ!!
次の統合軍-SMS合同のACM(空中格闘戦技)訓練を楽しみにしてやがれ!!

○月△日
久し振りに部下の墓参りに行く
ヘンリーの時は俺も遺体を確認したが、ミシェルは戦死扱いの行方不明
この墓標の下は、遺品しか入っていない棺だけが眠っている…のだが

…ミシェルの事だ。案外、サングラスしただけで別人を名乗って戻ってきかねん
件の赤い人は大佐→大尉だったが、アイツだと大尉(二階級特進済み)→准尉となるのか?

○月□日
クソ!!腹立たしい!!
待ちに待ったACM訓練だったのに、肝心のアルトが居やがらない!!
ランカとシェリルの合同ライブがあり、その際の展示飛行および上空警戒の任務に当たっているだなんて、ふざけるな!!
ある意味、一番の特等席じゃねぇか!!俺と代われ!!!

…仕方ないから、ルカの率いてきた部隊をフルボッコにしてやったら少しはスッキリしたが

☆月○日
更に、待ちに待ったACM訓練の日が来た
…だが、アルトのバディがブレラ・スターン少佐だなんで聞いてないぞ!!
『コイツが負ければ、ランカが悲しむ…』って何なんだよこのシスコン兄貴!!
…結局、アイツらのせいで我が小隊は俺を残して全滅、俺も二人の攻撃から逃げ続けるだけで、本日の訓練は終了した

…キャシー。凹んでる俺の頭を、優しく抱きかかえるなんて反則だぞ。目から汗が出てきそうだ
681名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:18:08 ID:WXr+lpcB
> このシスコン兄貴!!
お前が言うなw
682名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:30:40 ID:WzMzo2N8
>このシスコン兄貴!!
隊長、鏡見ますか?w
683名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:57:14 ID:w0Pc6/7c
おまえが言うなwwwwwwww

オズマもランカブレラのトライアングルとランカキャシーのトライアングルの
二つのトライアングル持ちかw
684名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 07:45:05 ID:LAEWTZzf
684
685名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 23:39:13 ID:K2WzIkxF
木から落ちたブレラも、もう一人のシスコン兄貴も吹いたwww
GJ!
686ある少年兵の憂鬱:2008/10/12(日) 21:45:45 ID:jFdRbCly
>>675に触発されて小ネタ書いてみた でもブラレまでは足せなかった
ルカが壊れて黒いので、好きな方御用心



はい、それはよく晴れた昼下がりのことでした
最近はバジュラとの戦争の傷跡は薄れつつあり、美空学園の授業も再開されています
ミシェル先輩はまだ帰ってきませんが、それでもナナセさんは順調に回復され、先日退院されました

そして、いつものメンバーで昼食を楽しんでる時に事件は起きました

「ねぇアルト」
「なんだ?」
アルト先輩の左隣に陣取っていたシェリルさんが、いつもの様にアルト先輩に話を振ります
ちなみにランカさんは右隣をキープ。僕はアルト先輩の正面で、僕の左隣(ランカさん正面)にはナナセさん

「私のV型感染症って、完治したのよね?」
「完治…なのか?でも、もう大丈夫なんだよな、ルカ?」
はい。V型ウィルスはシェリルさんの体内にまだ存在はしていますよ
ですが何がきっかけだったのか、細胞内の活動を一斉に停止しています…
彼女を担当している医療チームはこの失活現象に注目し、メカニズムを解明しようと躍起になっているところです

「ともかく、体液交換をしても伝染す可能性は無いってことよね?なら、今度からは生でやれるわね?」
「っ!?ゲホゲホッ!!」

アルト先輩…、味噌汁の顔射は止めて下さい。いやコンソメスープでもダメですが…
それとも今度はプロレスラーのペルソナでも装備されたのですか?
…そういえば星間戦争の前の時代に、ザ・グ○ート・カブキってヒールレスラーが居ましたが、得意技に毒霧があったような
それはさておき…

「○□●&%#=$〜@‘!?」
顔を真っ赤にしつつ、声にならない叫びを上げているのは超時空シンデレラのランカさん
怒髪天を衝く…という諺があるそうですが、彼女の髪も凄い勢いで逆立っています
満月を見たら大猿化する戦闘民族から、1000年に一人現れるという存在も真っ青な勢いですよコレは
やがて声帯が復活したランカさん、アルト先輩越しにシェリルさんに噛み付き始めます

「え〜と、シェリルさん。…な、…生って何の話ですか?」
「何ってナニよ。…ロマンティックに言うなら私をアルトにあげた代わりに、勇気を貰ったことかな
 …彼って見た目によらず激しいから、何度も失神しちゃったけど」
「そ、そうなんですか…。っ!じゃなくて!!シェリルさんだけズルイです!!私だって!!」
「っぶ!!ゲホッゲホッ!!」

はい。本日二発目の爆弾です
アルト先輩…。味噌汁もコンソメスープもダメですが、お茶も当然ダメですって
あと、もう少し冷まされてから飲まれてはいかがでしょうか?
霧状になっても火傷しそうなお茶なんて飲んでると、将来、喉頭がんになるかもしれませんよ

やがて争奪戦を始めた二人と、争奪戦の戦利品であるアルト先輩を切なげに見つめるナナセさん…。
「…ナナセさん?どうなさったのですか?」
「…ルカ君。ううん、なんでもないの…」
でもその表情は、午後の授業中もずっと曇ったままでした
687ある少年兵の憂鬱2:2008/10/12(日) 21:46:27 ID:jFdRbCly
その夕方の事でした。ナナセさんに校舎屋上に呼び出されたのは…
一体、何なのでしょうね?
告白…だったら凄く嬉しいのですが…。でもアレだけの悲壮感が漂っていると、違う気もします
何通りか、脳内でシミュレートしてみますか…

『…私、アルト君のことが好きなの。…どうしよう、ランカちゃんに嫌われちゃうかな?シェリルさんにも勝てるかな?』
自信を持って下さい、ナナセさん!僕にとっては、貴女は天使です!女神です!!
ランカさんもシェリルさんも確かに綺麗な方ですが、ナナセさんの輝きには勝てません!!
でも、止めた方が良いです。アルト先輩は堂々と二股宣言してしまう見た目女で本職女形兼パイロットの尻軽鬼畜野郎ですよ!!
色男なミシェル先輩の影に隠れていましたが、女泣かせな部分は決して負けてません!!
僕はナナセさんがみすみす傷つく所を見たくないんです!!

うん。アルト先輩に対する告白の相談なら、断固と阻止できそうです

さらに最悪な事態を想定すると…

『…私、アルト君に抱かれた事あるんだ。…でも、今はランカちゃんとシェリルさんしか見てない。もう私は要らないのかな?』
おのれ〜早乙女アルト!!メガネっ子属性なんてなかった癖に、ナナセ先輩まで毒牙にかけるなんて!!
大丈夫です、ナナセさん!辛い過去なんて犬に噛まれた事故と思えば何でもないです!処女か非処女かなんて、僕は気にしません!!
…それに今の小隊のフォーメーションだと、僕が最後尾です。…がら空きの背中をズドンと殺れば、たとえヤツといえども!!

ふふふふ。何故でしょうか、妙にアルト先輩に対して大いに殺意が湧いてきました
先日のACM訓練も、先輩が余計な任務を入れたせいで僕が大変な目に遭いましたし…


…さて、いよいよナナセさんが到着されました。その形の良いお御口を開かれて紡がれたお言葉は…

「…私、ランカちゃんのことが好きみたいなの。友達以上に、愛してるみたい。…彼女をアルト君に取られたくない!だから、ルカ君!手伝って頂戴!!」

え〜と。たまに聞く話ですが、好きな男の子に『お前の友達との仲を取り持ってくれ』と頼まれた女の子の心境ってこんなのでしょうか?
この場合、アルト先輩とシェリルさんの仲を固めて、相対的にランカさんとの距離をおかせれば良いのでしょうか?
そして僕は…全く眼中に…無かったりするんでしょうね…

…とりあえず、オズマ隊長と相談することにしてみます

<了>
688名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 21:59:55 ID:nz99Aszi
GJ!
ルカ苦労人ポジション似合いすぎだなw
689名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 02:01:11 ID:xvw5kxJp
ナナセの呼び方ってランカさんじゃなかったっけ?
690名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 03:06:01 ID:MqRn8fos
GJw w w
ルカw w w
グレート・カブキもナツカシスw w w

やはり勢揃いキャラになるとミシェルがいないのが寂しいな
691名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 00:55:35 ID:Zb5c/92f
>>686
GJ!です!・・・ルカ(ほろり)
>>690
でも、ほら「まだ帰って来てない」だけみたいだしww
692名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 00:59:59 ID:MTl2z9Sn
シェリルの爆弾発言に吹いた
今夜は3Pだね
ルカかわいそすww
黒ルカ前に投下されたのと同じ職人さんだよね?
このシリーズ好きだからもっとやってほしいな
693名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 01:36:40 ID:TyHg3gt9
今気がついた。俺黒ルカ好きだ。
694名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 05:20:24 ID:xpvWPRhm
>>692
シェリルはランカに先輩が見本みせるから見てなさいといって先にやっちゃうだろうな。
695名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 05:23:47 ID:vmZ7anDL
正直失神するほどアルトに出来るのか、想像がつかないw
ルカはいいキャラしてるなw
696名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 09:33:15 ID:G1eofQSW
シェリル露骨wwwwww
697名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 14:29:25 ID:/NyO5m54
>>695
歌舞伎の鬘や衣装はかなりの重さだから体力だけはありそう。
テクがあるかどうかは?だがw
698名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 19:10:55 ID:nNPgWP31
>>697
日頃からS.M.S.で鍛えられてるから、
しっかり筋肉や体力はついてるとのこと>小説版より

しかも小説版じゃ、アニメ版以上に天才パイロットになってるw
699名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:49:24 ID:naD8p6u+
アニメ版でも体力訓練やってたな。
動力切ったギアつけて格納庫歩いたり…。
700名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:59:09 ID:aW4wYEl+
アニメ以上にっていっても、所見であの動きをした2話を見れば、どう考えてもアニメでも天才ですw
701名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:03:15 ID:qiL3dWxg
読解力おk?
702名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:58:24 ID:sJP4BNUH
アルトは体力
ミシェルはテク
ルカは機械(おもちゃ)

誰が一番上手いんだろうな
703名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:44:07 ID:6Qxk7FrU
相手はとりあえずどの女キャラでもいいから、
失神するまでやるアルトやテクでいかせまくりのミシェルや
おもちゃを使ってSで責める話を投下されるのを待っているw
704sage:2008/10/15(水) 22:05:45 ID:JvST3udv
病人相手に失禁させるまでやるとはなんたる鬼畜
なんか頭では失神ってわかってたのに手が勝手に失禁って打ってた
705名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 22:07:40 ID:JvST3udv
ごめorz
706名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 22:19:52 ID:ZYVAONBK
失禁するまでとか鬼畜だな確かに
707名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 22:31:12 ID:6XwROJhb
シェリルが失禁となwktk
708名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 00:00:43 ID:PZjVmr5F
あのシェリルが失禁して失神するまでやるのかw
すげーエロそうで楽しみだw
709名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 04:26:20 ID:q5uMs0D5
初めてで失禁失神なんて、どんだけ淫乱なんだよシェリルは。
しかもランカの前で生要求…。
歌う肉奴隷ですか…。
710名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 10:11:09 ID:AY4dHphE
むしろ、アルトの方が奴隷に見えるのは気のせいか?w
711名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 11:15:48 ID:6zYoKUge
シェリルエロス
712名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 15:37:14 ID:jIpdVG46
アルトは一度役になりきったら徹底的にやりぬくんだろ。
もし、
シェリル「アルト!貴方は今から最低の鬼畜野郎よ!!」
ランカ「で、でかるちゃあ…」



シェリル「ち、ちょっと…役にのめりこみすぎよ……休ませひえ」
ランカ「ふええぇ……」
クラン「な、なんでわたしまで…って、うわあっ!こっちにくるなあ!うわあん、ぷろとかるちゃあーーー!」
713ある少年兵の謀略1:2008/10/17(金) 01:17:59 ID:XrS0H9Xs
エロ書ける神を待ちつつ、小ネタ投下 壊れた黒ルカ
ちなみに自分、>>692の言ってる前の人とは違いますわ


最愛の人からの、思わぬカミングアウト
要約すると、ナナセさんはガチ百合さんで、ランカさんのことを狙っているそうです
そして、何の因果かアルト先輩の毒牙から、彼女の純潔を守ると約束してしまった僕…
…恋する男って辛いですよね

…この件ですが、よ〜く考えてみればそんな事オズマ隊長に相談できませんよね
だって最愛の妹がレズに狙われているんですよ?どう考えても、あのシスコン兄貴が冷静でいられませんよね
……殺されかねません。主に僕が…

ならば別ルートからの攻略しかないですよね…
天啓の様に脳裏にある策が浮かび、そのまま僕は、とある豪邸に向かいました

そしてある日の放課後の美空学園。僕とアルト先輩の携帯が同時に鳴ります
この着信音はアラート訓練の合図…つまり大急ぎでSMS基地まで行く必要があったりします

「クソっ!!最近、スクランブル訓練ばかりじゃないか!?」

はい。そうなるように僕が仕向けましたから…
学校のある日中は人目がありますから、アルト先輩といえどランカさんに手出しは出来ないでしょう
…そして『放課後にも予定を作って差し上げれば』、ランカさんとの時間も限られてきますよね
そこでオーナーのリチャード・ビルラーに相談させてもらいましたよ…。放課後の予定を作るために…
ここ数日、非番の日も訓練が入るように仕込みましたよ…
714ある少年兵の謀略2:2008/10/17(金) 01:19:31 ID:XrS0H9Xs
やがて僕たちがSMS基地のロッカールームに飛び込んだ時には、オズマ隊長がEX-ギアを着込んでいる所でした
…首元に真新しいアザ発見。…すみません隊長、キャシーさんとのひと時をお邪魔してしまったみたいです
ですがこれもランカさんの純潔…それ以上に僕の愛のためです、隊長の犠牲は無駄にしません!

僕たちも身支度を整え、コックピットに飛び込んだところでキャシー中尉からの通信が入りました
「デルタ1より全機、直ちに発艦!編隊を1分以内に組みなおし、機動訓練を開始せよ」
いつもの様に凛々しいお声ですが、少し襟元が乱れ気味です…。本当に申し訳ない

そんな僕の内心に関わらず、隊長から指示が飛びます
「ちっ!オーナーからの意向じゃ仕方ねぇ!このまま機動訓練いくぞ!!スカル3、スカル4!!」
「了解!」
「ぇ?えぇ!!!??僕もですか!!!?」
…え〜と?隊長と先輩たちと違って、僕の機体はRVF-25ですよ?
戦闘機ではなくて、電子戦機なので機動性は当然ちがうのですよ?
いつもなら、隊長たちの機動をモニターするだけで終わりのハズなのに…

その時、妙にイイ笑顔の隊長から通信が繋がりました。…ただ、目がまるで笑ってなかったりします
「当たり前だルカ!……そもそも、オーナーに訓練を志願したの、テメエだろ?」
ぎくぅっ!ば、バレてます!?
「…そうか。何を企んでるのか知らんが、とりあえず覚えてろ」
「まぁ着いてこれなかったらいつものアレだ。お前も遅れるなよ、アルト!!」

えぇぇぇぇぇえええ!?いきなりアフターバーナー全開ですか!?って今の右旋回、G掛け過ぎですよ!?
………あ〜〜あ。もう、二人の機影、レーダーでしか見えないです……
でも、追っかけないとペナルティーがキツくなるし…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「さて、ルカ。いつものペナルティな」
「悪いなルカ、先にあがるぞ」

ぐったりしている僕の前に投げかけられる言葉、そして去ってゆく二人
アレだけ長時間、連続して高Gな機動をされると、あと少しでイカされてたかもしれません… 三途の川の向こう辺りに
ともかく、泣く泣く立ち上がり、ノルマを達成するべく歩を進め始めます
女みたいな見た目のクセに体力馬鹿なアルト先輩や見た目どおり体力馬鹿なシスコン兄貴もといオズマ隊長と違って、繊細な僕にはコレはキツイです

やがてSMS基地から出られるころには、黄色い太陽が昇っていました…。それでも、ナナセさんへの愛ゆえに僕は耐え抜きました!
あれだけキツイ訓練の後です、たとえアルト先輩といえど、他の女性と一戦交えるどころか自慰すら億劫な状態になってる筈です
この身に大いなる災いこそ降り注いだものの、僕の足止めでランカさんの純潔は守られた筈です…筈なんです!

ですから、ようやく辿り着いた学校で、少しふら付いた足取りのシェリルさんや、ちょっぴりがに股気味なランカさんの姿が見えた気がするのも、気のせいです!!
<了>
715名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 01:21:26 ID:g0CiqDNb
リアルタイムキター!

GJ
716名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 03:43:29 ID:Oc4zoG6a
gj!
ちょ最後ww
シェリルとランカww3Pしちゃったんですね
しかもランカ処女喪失wwwwいやこれは当たり前か
717名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 05:36:58 ID:Nl5bAlgc
ランカの開通式はうまくいったけど余りにも痛がったので、途中でシェリルにシフト。
体位を変えながら抜かずに生で7〜8回と予想。
失禁しながらイクなんて、もはやハードエロスの世界ですな。
718名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 17:22:25 ID:jgalz8+H
テクニックはともかくアルトはたしかに絶倫臭いな
719僕の願いは:2008/10/17(金) 19:18:55 ID:J7XkihcX
ルカ→ナナセ


僕が何を言っても、何か行動しても、ナナセさんは絶対に僕の方なんか見てくれない。
それでも僕が諦めなければ、彼女はいつか振り向いてくれると思っていた。



「…あの、用事ってなんですか?」

学園の空き教室に呼び出すと、彼女はなんの躊躇いもなくそこで僕を待っていてくれた。
僕は適当に口を動かしながら、ドアに鍵をかけた。
それに気付いたナナセさんは、一瞬眉をひそめる。

「あの…?」
それでもまだいつものように彼女は落ち着いていた。
ごめんなさい、ナナセさん。そう思いながら一気に彼女の腕をひき、顔を近づけ唇を塞ぐ。
一旦離した後も、一度触れた唇の柔らかさに魅了され、何度も何度も口付けた。
そして僕は彼女の口の中に自分の舌をいれ、彼女のとをからめて、よりつながりを深くする。
ナナセさんの顔は紅潮し、身体は震えていた。
「はあっ…はあっ…」乱れた息が僕をさらに煽る。
ゆっくりと床に押し倒し、僕は彼女の上着を脱がした。
下着の上から両手で激しく揉む。手におさまりきらない豊満なバストが、いやらしく形を変えた。
「あっ…いやっ…やめっ」
ナナセさんが抵抗したって、僕は止められない。
身体を少し浮かせて
720名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 19:19:08 ID:XZ79OcUR
黒ルカGJ
絶倫アルトかっけぇwww

役者設定を生かして「鬼畜キャラを演じるアルト」って面白そうだな
721名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 19:26:34 ID:J7XkihcX
ルカ→ナナセ
続き消してしまった…。
中途半端なもの残しちゃってごめんなさい。
722名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:07:11 ID:Uno7CwPE
>>721
いつの日か続きが投下されるのを楽しみに待ってる
723名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 11:33:59 ID:QTFFWZ8R
>>720
なぜかボンテージ着て首輪から伸びた鎖を引っ張りあげるアルト、という絵が浮かんだ。
ちなみに首輪を付けられてるのはシェリル。
724ある少年兵の奮闘:2008/10/18(土) 11:55:10 ID:iUrzAQ6I
小ネタ投下 >>720からインスパイア 壊れたルカだけでなく、ミシェルがエロ魔人なのでご注意

ここはSMS基地の隊員宿舎…。先日のバジュラによるアイランド1強襲事件より『殉職認定』となっているミシェル先輩の部屋に僕たちは居ます
もっとも『殉職認定』は随分と前に行われており、『葬儀』自体も終わっているのですがミシェル先輩の部屋の整理は完了していませんでした
そこで、本日1000時よりスカル小隊による『遺品整理作業』が始まったのですが…。…次第にシリアスな空気なんざ吹っ飛んでいきました

「…しかし、アイツもホントにエロエロ魔人だよな」
ええ。隊長の一言に、僕もアルト先輩も頷くしかありません。だって、記録媒体を問わない秘蔵コレクションの数々…
色男と同時にオープンスケベを公言していただけの事はあります。多大な戦果は日ごろの綿密な作戦立案の賜物だったのでしょう…

…しかし、僕も死ななくてよかった。今の僕の部屋がガサ入れされたら目も当てられないことに…
ナナセさん当ての1GB相当のラブレターに、ナナセさんのアイコラ写真に、ナナセさんの(ry

思考の海に浸っていた僕を脇目に黙々と整理作業を進めていたアルト先輩
…ですが、先輩の手もやがてとまってしまします
「まぁ、俺もアイツと相部屋だったんで色々勉強させて貰いましたけどね」
そう言うアルト先輩はどことなく懐かしそうな顔をしながら、一枚の成人向け光学ディスクを手にしています
『私たちを一緒に愛して… 仲良し姉妹たちの幸福な三角関係』
どことなく、シェリルさんとランカさんを彷彿させる女優さんたちが写るパッケージ
…このディスクで、アルト先輩の生き方は決まってしまったのでしょうか?
…まさか、先輩にとってこの『台本』に書かれた主人公の役割を『演じていた』だけ…なんてさすがに無いですよね

そうは思ったものの、次の瞬間には心臓が凍りつきそうなセリフをこの女男は吐きやがりまして…
「ん?そういえばこの棚のヤツは読んだ事なかったな…」
アルト先輩が視線を向けた成人誌の表紙に目を走らせ、思わず愕然とします
『眼鏡っ娘の無意識な誘惑 …男の狂気に真面目な彼女が堕ちる時』

ええ。僕も借りて読んだ事がありますが、実にハードな展開でした
…その、想い人の方に良く似たヒロインが問答無用で犯されまくる内容だったのですが
正直、読んだあとに彼女とダブらせてしまい、思わず罪悪感を感じるくらいでした

…実際にアルト先輩がこの『台本』を読んでしまったら、こんな可能性もあるんですよね
『へっ。ナナセ、いい乳してるじゃねぇか。…性格がエロいから胸まででかくなってるのか?』
『い、イヤァァ!!助けて、ルカ君!!』
『うるさい!黙ってろ!!』
『むぐっ!?んんーーーー!!!!』
『ほほぅ。素直じゃない割りに、下の口は正直だな…。オマケに乳首もビンビンじゃないか』
『んん”〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!』

そしてこの本の結末は、ヒロインがレイプ魔に屈服し、完全な肉奴隷になってしまうという…
…やらせません!!ナナセさんは僕だけのものです!!!

「あ、アルト先輩!そ、その本は僕に頂けないでしょうか!?」
「俺は別に要らないが…。オズマ隊長は?」
「俺も要らないな…。…しかし、ルカも好きだよな」

う…。アルト先輩とオズマ隊長から『このムッツリスケベめ』という生暖かい視線が…
…それでも、ナナセさんを守るためです!汚名の一つや二つで彼女が守れるなら、安いものです!!

そして秘蔵コレクションで、特にアルト先輩が目にしては拙そうな作品を大急ぎで探します
『幼き未亡人の涙 …最愛の夫を亡くした彼女の心を埋めるもの』
妙に幼い雰囲気で、しかも尖った耳を持った大きな瞳の女優さんが主演してるものですが…
…これを見られると、クラン大尉の貞操にも関わりそうです
さらにはキャシーさん似の『女上官が雌にかわる瞬間』やブリッジオペレーターの皆様に似た『通信機越しの言葉責め』といった作品まで…

…そして気がついた時には、ミシェル先輩のコレクションは全て僕が引き受けることとなってしまいました
『新たなるエロソムリエ』『エロスを受け継ぐもの』etc.
凄く嫌な二つ名が僕に与えられ、その勇名(汚名)は美空学園中に轟き渡って、その結果ナナセさんに避けられる日々はしばらく続きました…

<了>
725名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 12:09:06 ID:7CA6ZZZ+
ルカwwwwwwwwwwww
GJ!
726名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 12:44:43 ID:bxiPVcxJ
さすがミシェルwww
そしてエロコレクターと化したルカわろすw
727名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 14:00:52 ID:HeFB2y2X
首輪付きで後ろ手に縛られ騎乗位で奉仕させられるシェリルと鎖を手にしてるアルト。
激しいピストン運動で、イクたんびに鎖を引っ張られて首を締まってまたもイってしまうシェリルの中に何度も盛大に子種をぶちまけるアルト。
鎖がもたらす苦痛もついには快楽に変わり失禁しながら失神するシェリルと、後始末に自分の体に付いた小便をシェリルに舐めさせるアルト。
そして翌朝美星学園へ少しよろけながらも登校するシェリルの首にはフォールドクォーツが光輝く首輪付いてるのであった。

下手くそなりに自分の妄想をまとめてみました。
お粗末様です。
728名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 16:19:02 ID:CH/mUiSw
>>724
アルトが危険人物過ぎるwww
729名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 18:28:53 ID:eImjhj4U
最近ここのおかげで俺の中のルカ株がストップ高wwwwwwwwwww
730名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 20:15:52 ID:I/viEU96
何でこんな役回りがぴったりはまるんだルカwww
731僕の願いは2:2008/10/18(土) 23:54:16 ID:E1MUKejw
>>719の続きです

下着を外すと、先端がいやらしく主張しているのがわかった。
「感じてるんですね、ナナセさん」
「ち、違っ…」
「嘘ついちゃ駄目じゃないですか」
僕は顔を近づかせ、左を口で弄ぶ。同時に右を指で刺激させるのも忘れない。
「あんっ…いっいや…」
甘い声に急かされて僕はスカートを勢いよくずりさげた。そして太ももに手を添えてから、彼女の足を大きく開く。下着の染みを指でゆっくりとなぞると、彼女が腰をゆらした。僕はその動きに満足して、今度はその布の上から強く吸い付く。
「ああんっ…!」
染みがどんどん広がっていくのを見て、僕自身が大きくなるのを感じた。もうそろそろ限界が近い。ナナセさんのパンツを脱がしてやり、蜜の溢れる所に指を一本入れた。途中で強く締め付けながらも、なんとか飲み込んでくれた。
「痛っ痛いですっ…!抜いてくださ」「また嘘つきましたね?」
指の先で軽く中を引っ掻くと、また腰がゆれる。僕はさらに指を二本増やして、バラバラに三本を動かした。
「いやああっ…!」
彼女の目から涙がこぼれる。僕は指を引き抜き、涙を唇で拭い頬に口付けた。
732名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:19:38 ID:hiO3PjZz
ルカとアルトがミシェルなんて問題にしない程の危険な変態エロ野郎と化してるなw
733名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 12:35:33 ID:xXk/f5Tm
確かに黒ルカだが、極限に興奮し疲労すると、
かえってセックスの欲求が高まることを知らない、
オコチャマなルカわろた。
734名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 13:27:07 ID:HJgu9VCH
>>731
つ、続きを!続きを早く!
735僕の願いは3:2008/10/19(日) 15:31:53 ID:el/hLrPi
「挿れますね」
僕の言葉に反応して、ナナセさんは急いで足を閉じる。恐怖に歪む表情がたまらなくかわいい。僕はその顔をじっくり見た後、再び足を開かせた。そして自身を入り口にあてがう。今まで見たこともない程にそそり立つそれを、痙攣している中に一気に突き入れた。
「ああああああっ!」
彼女の悲鳴が室内に響きわたる。途中で膜が邪魔をしたので、さらに腰を強く打ちつけた。彼女がまた声をあげる。膜を破った感覚にぞくぞくした。自身を奥までたどり着かせ、そこを何度も腰をゆさぶって突く。
「んっんっんっ…」
ナナセさんが、素直になりはじめた。僕に合わせて腰を淫らにゆらしながら声を出す。締め付けがどんどん強くなった。
736僕の願いは4:2008/10/19(日) 16:06:55 ID:el/hLrPi
気持ちよくなりすぎて、彼女の中に全て出してしまいたくなる。だけど、少しだけ残った理性によってなんとか外に出せた。ナナセさんのお腹が僕の液で汚れる。それでも彼女は僕を見てはくれない。


いつのまにか夕方から夜になっていた。ナナセさんは疲れきって動かない。僕はまた彼女の中にゆっくりと入る。すると一瞬だけ彼女の身体は反応した。
「やだぁ…もう…」
ナナセさんの手をとり、何度も名前を呼びながら腰をゆらす。足をもちあげて僕の肩におくと、さらに深くつながった。
「あっあっ…」
「気持ちいいですか…?」
優しく声をかけても、ナナセさんは目をつぶって小さく甘い声を出すだけだ。
737名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 16:08:43 ID:uChaYJC+
>>727
GJ。セクースのときはシェリルが奴隷になるんですね、わかります
また期待してます
738僕の願いは5:2008/10/19(日) 16:16:38 ID:el/hLrPi
お願いだから、僕を見てください。僕をもっと強く求めてください。
入り口から引き抜き、僕は彼女の上半身を起こして、口に自身をくわえさせる。数回ゆさぶってからその中に液をそそぎこみ彼女を見下ろした。
まだ目を閉じている。僕がそれを外に出すと、ナナセさんは咳き込みながら白い液体を口からたらした。その光景にまた身体が熱くなる。再び彼女を押し倒した。
「もう…許して…」
僕の願いが叶うまで、この行為は続く。

【to be continued?】
739名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 21:26:53 ID:jrHxetk6
ふぉぉぉ、黒ルカキター!!GJ!
740名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:46:00 ID:JaEWSoN8
ルル山の声で脳内再生するとさらに萌えるな・・・!
ルカナナもいいね
ルカ、24話のままで終わってたら、やっと男になったな!と感動できたのに
25話でまた元に戻っちゃってたので、すこし物足りなかった
741ある少年兵の戦略1:2008/10/20(月) 00:42:17 ID:L12E7mQy
やっぱエロ書ける人、良いね
壊れた黒ルカの小ネタ投下

最近、『エロソムリエ』から『エロ男爵』までランクアップしたルカ・アンジェローニです
クラスメイトにミシェル先輩の遺産をお貸ししてたら、いつの間にかそう呼ばれるようになっていました
…最上級になると、『エロ公爵』なのでしょうか?

…ともかく、僕のナナセさん攻略作戦ですが、今現在、全く実を結んでいません
思えば彼女の願いを適える為に動きはしたものの、僕自身の思いの丈をぶつける努力をしていませんでした

そう!気付きました!今の僕に必要なのは、攻める気持ちなんです!!
常に狙いを外さなかったミシェル先輩も、堂々と二股宣言を叫んだアルト先輩も、思えば僕みたいな遠慮深さが少しもありません!!
キャシー中尉とよりを戻したオズマ隊長など、言わずもがな…です!!
ともかく、今まではランカさんやナナセさんの貞潔を守るための防衛作戦でしかなかったのですが、それはナナセさんを僕のものにするため!!
今度はナナセさんの心を奪う、一大攻勢作戦を実行する時が来たんです!!

…とはいえ、慎重な性格の僕ですから、無理な長期戦略は立てていません
まず健全に、集団交際から始めて、告白を経て、交換日記、二人きりのデート、そして3回目のデートでファーストキス、身体を重ねるのは一年後くらいでしょうか
…決して僕がチキンだから、こんな計画を立案してのるではないですよ?慎重を期するためですよ?

とりあえず、集団デートの提案をとある昼下がりの、いつものようなランチタイムに行いました

「遊園地…だと?」
はい。戦後復興の一環で、L.A.I.技研を含めた複数の有志企業で最近、作ったのですよ
でもまだ開園していないので、試乗会みたいなものですかね
「面白そうじゃない!アルトは問答無用で来るとして…ランカちゃん、スケジュール空いてる?」
「はい、なんとか…。ナナセさんも来られます?」
「はい。…週末が楽しみですね」

アルト先輩の参加は強制的に決まり、シェリルさん、ランカさんにナナセさんにも来て頂けることになりました
…計画通り!!

後は当日、適当なところでグループの分散を提案してやれば、シェリルさんとランカさんはアルト先輩を拉致していくでしょう
ナナセさんもランカさんに着いて行こうとするでしょうが、そうさせない為にも早めに彼女を『潰せば』良い訳で…
パイロットコースのシェリルさんや、バルキリーの搭乗経験のあるランカさんと違って、ナナセさんの対G能力はきっと低い筈です
Gがキツめの絶叫マシンに連続して搭乗し、後はふらふらになった彼女を介抱するという名目で二人きりになってしまえば……!!
742ある少年兵の戦略2:2008/10/20(月) 00:42:52 ID:L12E7mQy
そして、待ちに待った当日が訪れました
入場ゲートを顔パスで通り抜けたところで、他の皆さん、思い思いの歓声を上げておられます
それはそうでしょう。我がL.A.I.技研を含めた有志企業が総力を挙げて作った遊園地なのですから
時代が時代なら、プロジェ○ト・Xで紹介されても問題のない自信作ですよ

さて、計画していた最初の絶叫マシンに誘導しようとした時に、トラブル1号発生
「アルト!!行きましょう!!」
はい。我らが女王様、シェリル・ノーム嬢の暴走にございます
いきなりアルト先輩を拉致し、一直線にゴーカートに突貫していきました
銀河の妖精と呼び名の高い彼女ですが、あの圧倒的な末脚「白い稲妻」を見る限り、風属性の妖精さんかも知れません

「えぇ!?ズルイです!!シェリルさん!!」
それを追いかける、あまり女王っぽくないのにリトル・クイーンのランカさん…
「ま、待って下さい!ランカさん!!」
さらにランカさんを追いかける形で、僕の女神のナナセさんも、僕の前から去って行きました…

…え〜と?予定外の早さで分断状態になってしまいましたよ?それも1:4というなかなかアンバランスな比率で…

そしてトラブル2号発生です。…これで本日分の計画が完全に破綻してしまいました
『ルカ主任、ルカ主任、トラブル発生ですので、至急J-5までお越しください』
…はい。皆さんを三番目くらいにお連れする予定だった、当園最速、最高Gを誇る絶叫マシンが不調だそうです
こうして、他の皆さんが楽しまれている中、僕は仕事に追われるという、あまり楽しくない状況になっています
…アルト先輩、ランカさんとシェリルさんで両手に花状態を楽しむのは勝手ですが、ナナセさんは僕のですよ!?

後日、話を伺った際には、アルト先輩がナナセさんにフラグを立てたとの情報はありませんでした
…しかし、僕にも進展が無かった以上、本作戦は失敗であり、次の計画を早急に練らねばなりません

ミシェル先輩。僕に力を貸して下さい!!必勝の志を胸に、参考書(ミシェル先輩の遺産)を読み解く日々が続いています
…そういえば、近頃は『エロ子爵』と呼ばれることが多くなった気がしますが、きっと気のせいでしょう
<了>
743名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 00:56:33 ID:QKr1SMxK
爵位上がっとるwww
744名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 02:23:55 ID:nZZBNron
ルカカワイソスwwww報われる日は来るのかwwww
745名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 04:31:23 ID:atxK3wLG
ルネッサーンス!エロ男爵(否、いつのまにか子爵にランクアップ)ww
746名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 12:35:38 ID:eOJ0772j
最近ルカ多いなwwwwww
747名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 20:14:48 ID:PBEk2DFE
とりあえず次は伯爵でつね。男爵になるまでどう堕ちていくのか凄い楽しみだwwww
748名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 20:57:25 ID:HepIyNp7
職人さん方GJ!!!!
ルカの時代来るwwww
749名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 21:39:04 ID:9xHCoYsR
>>741
GJ…だけど一応
ランカはナナセに対しては「ナナちゃんw」と呼び、敬語は使わない。
ちなみにナナセはランカの他、同年代にも何故か敬語。
ルカには普通だったが、多分年下の男の子だから…だろうな(涙)

ついでに
ナナセ→アルト…早乙女くん
アルト→ナナセ…七瀬

ナナセ→ランカ…ランカさん
ランカ→ナナセ…ナナちゃん
750名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 22:23:04 ID:/L7rKsKB
ふと思ったんだが
実はTV版が劇中劇と言うのは

……無いかなぁ
751知りたいこと1:2008/10/20(月) 22:43:43 ID:lYTBs4xD
ブレラ×ランカ

一昨日から、ナナちゃんの様子がおかしい。学園でも、バイトでも、いつもぼんやりしている。何かあったのって聞いてみても
「わ、私のことより、ランカさんはどうなんですか?早乙女君とは…」
なんてすぐに話題を変えられた。私って頼りないのかなあ、やっぱり。自分の幼さに小さくため息をついた。ナナちゃんに一体何があったんだろう。その答えが出ないまま数日が過ぎた。
私はなんとなく放課後まで学園に残って、一人シェリルさんの新曲のCDを聞いている。やっぱり凄く素敵。私もまた気合い入れて歌わなきゃ!そう思って教室を出た。
人気のない廊下を歩いていると、何か小さな音が聞こえてきて思わず立ち止まる。耳をすますと、使われていない空き教室から音が聞こえてきたのかがわかった。
この教室には、入ったことがない。そのせいかちょっと気になってきた私は、ほんの少しだけドアを開けてみた。…それ以上、開けることはできなかった。「はぁ…はぁ…」
「大分…前よりスムーズに入るようになりましたよね」
「やっ…そんな…ゆらさないで…」
「ナナセさんそんなこと言ってても、あなたもゆらしてますからね?気づいてないんですね…」
「んんっ…これは…ちが…」
ええええええええっ!?な、なんで。どうして。叫びそうになった口を急いで手でふさぐ。これ以上聞いたらどうにかなっちゃいそうで、私はすぐにその場から離れた。
752知りたいこと2:2008/10/20(月) 23:23:17 ID:lYTBs4xD
いつのまにか自分の家にいた。さっきから頭の中でずっと響いている二人の声。
あれは間違いなく…
「ランカ?帰ってたのか」
「きゃああああっ!?」
振り向くとブレラお兄ちゃんが目の前にいた。
「お、おかえりなさい…」
「どうした?」
「な、なんでもないよ!なんでも!オズマお兄ちゃんは!?」
「…仕事だと昨日言っていたと思うが」
「そっ、そうだよね!じゃっご飯、私が後で作るからね!」
お兄ちゃんから逃げるようにして、私は自分の部屋に入る。椅子に座って深呼吸してみたら少し落ち着いた。
ナナちゃんのおかしかった原因がやっとわかった。でも、それにしても、いつのまにっっ!?考えるとどんどん顔が赤くなっていく。
そういえば、最近ナナちゃん妙に色っぽくなったような…。前にも増して…。ああいう事した後って、そういう風になるのかなあ。
立ち上がり、鏡の前で自分の身体と向き合う。色気なんてものは全っっ然ない。子どもっぽくて泣きたくなる。
私の周りのスタイルに恵まれた女の子たちは、きっとこんな悩みなんてないんだろうな。シェリルさんも…いろいろ経験してそう。アルト君も、やっぱりシェリルさんみたいな人がタイプなのかな。
嫌だよ、嫌だよアルト君
753知りたいこと3:2008/10/21(火) 00:26:55 ID:5HDkHVfd
上の空で作った夜ご飯は、美味しくなかった。申し訳なかったけど、お兄ちゃんが何も言わずに食べてくれたのは嬉しかった。
後片付けをして、お兄ちゃんが入った後お風呂に入る。また自分の幼児体型と向き合わなければいけないのが悔しい。
どうしたら、あの二人みたいになれるんだろう。このままじゃ、アルト君は…。水面に映る私の表情は曇っていった。
そのとき、お風呂場のガラス戸を軽くノックする音に気付く。
「は、はい!?」
「すまないランカ…。いつもより遅いから気になって…」
「あ、ありがとう!…大丈夫だよ」
ガラス戸越しに、お兄ちゃんの背中がうっすらと見えた。そうか、と言って背中が離れていく。
「ま、待って!」
お兄ちゃんが立ち止まり、ゆっくりとまた背中をガラス戸にあずけてくれた。
今なら、聞けるかもしれない。顔が見えていない今なら。
「あのね、聞きたいことがあるの」
「なんだ?」
「…男の子って…やっぱり…スタイルのいい女の子が…好き?」
しばらく沈黙が続いた。…もしかして、私変なのかな。お兄ちゃんにこんな事聞くなんて。お兄ちゃん、困って何も言えないのかも…。
ごめん、やっぱり今の忘れて!と言おうしたら、その前にお兄ちゃんが私の名前を呼んだ。
「人によって違うだろう。お前は今のままでいいんじゃないか」
「だ、だめだよ!」
「じゃあ、どうしたいんだ」
「む、胸を…」
大きくしたい、と最後までは言えなかった。すっごく恥ずかしい。もうこの話は切り上げよう。
754名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 22:34:10 ID:LBFOyYnP
え?
え?
寸止めっすか!!!ww
続きをーー
755ある少年兵の悲劇:2008/10/23(木) 00:29:42 ID:niM2C1Pq
>>749
サンクス。それぞれの呼び方、曖昧にしか覚えてなかったから助かる
今までの誤植分、脳内変換でよろしくです

>>753
エロくてGJなんですが…投下が途切れるなら宣言していただけると助かる
いつ投下できるのかウズウズしてた


「ナナセさん!!好きです!!」

はい。突然叫んでしまって申し訳ありません。『エロ子爵』こと、ルカ・アンジェローニです
…でも、目の前にナナセさん本人が居るわけではありませんよ?とりあえず、来るべき告白に備えてるということで…
…別に、某ガンダムファイターみたいにこっ恥ずかしい告白するつもりはありませんが、とりあえず叫んでおけば勇気(Brave値)も上がりそうな気もしますし

ちなみにここはアイランド1にある高台の公園…。ランカさんが歌を歌ってたり、アルト先輩が紙飛行機を飛ばしに来たりする場所です
でも今日は、二人とも来る心配はありません。ランカさんもアルト先輩も、いつものようにシェリルさんを含めた3人でデートです
…今頃はベッドの上かもしれませんが。ともかく、この場に居るのは僕一人…。もう一叫びしときますか…

「好きです!!付き合って下さい!!」
「……………本気か?」

!?予想だにしなかった返事…。…しかも男の声
そして何故か目の前にはシスコン兄貴2号こと、ブレラ・スターン少佐
ちなみに1号は我らがオズマ・リー隊長ですが、これだと『力の1号、技の2号』になるのでしょうか?
…もっとも、2号の方は本当に改造されていますし。『やめろ!グレイス!!ぶっとばすぞー!』みたいな感じで…

それはそうと、彼は周囲を見渡し、ふと小首を傾げ、そして自身を指差しこう言います
「…この場には俺とお前しかいない。…今の言葉は俺に対するメッセージか?」

脳内が混乱して、全く関係ない事を考えている僕とは対照的に、ブレラさんは淡々と言葉を続けます
「…すまない。異性はもとより、同性からもこんな事を言われたのは初めてだ。…こんな時、どんな顔をすればいいのか判らない」

ジじょじょjJOJO冗談ではありません!!僕はナナセさん一筋です!!

「ちちち違うんです〜〜〜〜!!ごごごごめんなさいぃぃ〜〜〜〜〜!!」

思わず脱兎の如く、小首を傾げたままのブレラさんに背を向けて逃走する僕…
この時僕は、決定的な過ちを犯していました。…ええ、きちんとブレラさんの誤解を解いておけば良かったのです
今後の対応に困ったブラレさんはランカさんに相談されたらしく、ランカさんから他の皆様へと誤った情報が伝達されて…

いつの間にやら、僕の通り名は『二刀使いのルカ』『真のエロスに目覚めた漢』になっていました…。…爵位、消えましたね
余談ですが、アフロディーテとアレスの息子のエロスは愛の守護神として有名ですが、その守備範囲には同性愛もあったとか
なんでもガチホモさんばかりで編成されたテバイの神聖部隊の守護神も担っていたとかいなかったとか
だから『一刀流』のミシェル先輩を越えた、『真のエロス』なのだそうで…

ともかくアルト先輩にオズマ隊長。パッと見は以前と変わらない対応は嬉しいのですが、当社比で3割ほど増えた彼我距離は何とかして下さい
というか、僕は『芝居の為に』男の人と際どく抱き合えるアルト先輩とは違うんでよ!?むしろ僕はノーマルのハズですよ!?
ボビーさん…。心底嬉しそうにワセリンとコンドームを僕に渡さないで下さい…。…でも、ナナセさん相手に使えそうなので、頂いておきます

そしてナナセさん…。僕に対してなぜ期待の眼差しを向けられるのですか?一説にはやおいの嫌いな女子はいないそうなのですが…
僕が心の底から愛しているのは、貴女だけなのですよ!?

<了>
756名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:39:32 ID:QVX5KNxX
ルカがナナセの役に立つフラグw
757名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 01:07:23 ID:NCiV5a64
乙だがホモネタはネタでもちょっとやめてほしかった
758名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 02:31:17 ID:ZhEYddUf
両刀使い?
759名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 04:09:58 ID:YBAiEVb/
ナナセはやっぱ腐女子っぽいよなwww
760名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 06:46:25 ID:vjFHY44y
ルカがとうとうネ申の領域にwww
761名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 11:05:18 ID:SSUa7Os7
ワセリンとゴムだと溶けないか?
762名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:39:45 ID:idyfX4ua
>>755 GJです!乙。

ブレラン、途切れてしまって申し訳ない…。日曜日に多分続きのせれると思います。
763名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:50:00 ID:H+4Aor/s
乙ww笑えば良いと思うよブレラwww
764名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 08:26:24 ID:XGCijQx+
>>762
良かったー、ブレラン続きあるんだねw
待ってるよ〜
765名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 08:50:28 ID:1WKf5dXb
世界の中心でシェリルを叫んどく
766名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 00:59:47 ID:sv8/3dtm
小説2巻でキスして笑って逃げたシェリルをアルトが怒って小屋の中に追いかけていくんだが
その後の描写がないから二人でどうしたか気になってしかたがない
追いかけて腕を捕まえたら真っ赤になってるシェリルにアルトが動揺したとか
本気のキスならいいんでしょ!とか強がり言ってまたキスしたり
気持ち良すぎて腰抜かしたりして二人でしばらく動けずに抱き合ってたんじゃないかとか
悶々とするんだが・・・


誰か書いてくれw

767名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:19:37 ID:0T8ZnniT
>>766
どう考えてもそこで合体だな。
768名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 03:45:27 ID:V/TE5FLF
軽いキス→ベロチューになり抑えられなくなって合体ですね、わかります
769名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 06:42:29 ID:iZm85jbS
キスしつつ立ったまま合体→アルト発射→シェリル気持ちよすぎて腰抜かす…ですか。
770名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 08:30:37 ID:pfML48uf
お互い初めてでいっぱいいっぱいな感じだったら尚良い。
771名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 09:45:11 ID:iZm85jbS
>>769
自己レス 気持ちよすぎて腰を抜かしてお漏らし…だな。
>>704以降、シェリルはイクとお漏らしする事にしたんだ…。
772ある少年兵の戦術1:2008/10/25(土) 12:44:46 ID:C8+ffSV9
魅力的な展開だが、エロ書けなくて断念 代わりに流れ豚切で壊れた黒ルカ投下

最近色々ありましたが、健気に日々を過ごしているルカ・アンジェローニです
先日も、一大攻勢の策を立て、演習を行っている際に思いもよらない苦境に立つ羽目(誤爆事件)になりましたが、どうにか1週間ほどで皆様の誤解は解けました
…だからナナセさん、がっかりしないで下さいよ

さて、戦術において火力の集中が肝心とはよく言われます。火力…つまり相手を沈めるための攻撃力…この場合は女性に対する魅力とも言い換えることもできます
さて、僕自身はと言うと…百戦錬磨のミシェル先輩や、見た目は女の二股野郎のアルト先輩に、僅かに、極僅かに劣っている事は認めざるを得ません
ちょっと童顔なだけですよ!?ちょっと背が低いだけですよ!?これは時間と牛乳が解決してくれる問題なんですよ!?

…ですが、火力が足りなければ、強化すればいいだけの話です。素手で勝てないなら、武器を使って勝てばいいのです。そのためのL.A.I.技研なんですから…

最近、L.A.I.技研の生物チームが、バジュラの体内から面白い物質が発見されました
…生理活動物質、いわゆる地球圏の動物でいうところのフェロモンなのですが…コイツは強力です
遠く離れた銀河の、何億年かに一度めぐり合う相手を落とす必要があるのですから、ミシェル先輩の歯が浮くような殺し文句どころの破壊力ではありません

このサンプルを抽出している際に、うっかり蒸気を吸引した女性研究員が、隣にいた男性研究員を押し倒したりと一騒動ございましたが、
その怪我の功名というべきか、『惚れ薬』というべき薬効があることを確認できました
原理の解明までは行えてませんが、効果が発動してから最初に目にした異性に強烈な恋愛感情を抱かせる作用があるらしいことも…
さらには濃度や添加物を調整したことで、任意の時間に効果が発動する、時限爆弾式惚れ薬とでもいうべき薬を作ることができました

さて、今、珍しくナナセさんと二人きりで『娘々』にいます
僕の手元には30秒で効果が発動する『薬』がありますが、これをナナセさんのお冷に入れて…
…はい、口をつけられました。あと28秒で効果発動といったところでしょうか?

そしてあと1秒で効果が発動するタイミングでナナセさんに声をかけます
そうすれば、ナナセさんは僕の方を見ざるを得ませんよね?
773ある少年兵の戦術2:2008/10/25(土) 12:45:27 ID:C8+ffSV9
「あの、ナナs(ガチャ)」

…間の悪い事に、ちょうど、そのタイミングにドアが開く音
やっぱりドアが開くと、人間ってそちらの方にどうしても目が行きますよね
視認したところ、強面の男と美貌の女性…オズマ隊長とキャシー中尉の組み合わせでした

はい。スカル小隊が非番の本日、オズマ隊長もデートのようです…。って!!マズイですって!!
ナナセさんの目が、オズマ隊長に釘付けになってますよ!?オズマ隊長!!僕に何か恨みでも………ありますよね

あ、一直線にナナセさんがオズマ隊長の下に走っていかれました
普段な内気な貴女も好きですが、ちょっぴり積極的になった貴女も輝いています
ってそうじゃなくって!!ダメですよ!!あんなシスコン兄貴1号、僕は認めませんよ!!
たとえ貴女が好きなランカさんと義理の姉妹になれるチャンスといえど、ナナセさんは僕のものなんですから!!

「あ、あの、ランカさんのお兄さん!!好きです!!」
「お、おい…。でも君みたいな若くて可愛い子に、そう言ってもらえるとは光栄だな」
あ〜あ。言ってしまいました。…しかもオズマ隊長もそんな肯定と取られかねない返事をしてるんですか!!
…それに、…若い娘って、そんな中尉が気になさりそうなNGワードをそんな…
「………オズマ。何、鼻の下伸ばしてるのよ!!」
…なにが恐ろしいって、堪忍袋の緒が切れた音が、少し離れた僕の元にも届いてきた個とです

あ、キャシー中尉が音も無く隊長との間合いを詰めて……!?何てコンビネーションですか、あれは!?
ハイヒールでオズマ隊長の足の甲を踏みつけ、思わず前かがみになった隊長の顎に掌打を一撃、止めに倒れていく隊長のこめかみに右ハイキック一閃!!
…あ、黒のレース。…職人さん、良い仕事してますね

と、ともかく、こんな『鬼より怖い先任中尉』の実力を思いされました
ですが、恋は盲目とはよく言ったもの…。惚れ薬の魔力にやられているナナセさんは、猛然とキャシーさんに抗議します

「お、オズマさん!…な、なんてことするんですか!?この、おばさん!!」
「お、おばっ!?」

ぁぁぁぁぁぁ。狩られます…。このままだと、ナナセさんがキャシーさんに殺られます…。
ですが、ナナセさん!僕が身をもって鬼のキャシー中尉から貴女を守ります!!

………………ボコボコにされました。………でも、ちょっと感じちゃったのは内緒です
ともかくナナセさん、貴女の貴重な膝枕をオズマ隊長なんかに使わないで下さい。それよりも僕の身を案じてほしいところです…

…惚れ薬の持続時間、確認しておくべきでしたね。…最悪、中和剤の開発も急がないと

<了>
774名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 12:56:25 ID:O6DScktm
あいかわらず報われないルカwwGJ
775名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 20:35:41 ID:9RQ6vFq6
ルカが新たな性癖に目覚めかけてるwww
776名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:03:57 ID:G3rq0Giw
カプはアルト×シェリル。初Hです。
>>565 の続きで、>>578 よりも前の話になります。
やっぱり設定など細かい点で矛盾があると思いますがご容赦願います。
またもや長い話になりましたがお付き合いください。

では、投下。
777後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 1/10:2008/10/26(日) 01:06:38 ID:G3rq0Giw
久方ぶりの外気を胸いっぱいに吸い込み、腕を空に向けて伸ばす。
ん、と見上げた先にあの空バカの姿が見える気がしてシェリルはふっと笑った。
あの時と同じ、眩しいくらいの鮮やかな、青。
滑走路に立つ自分をヨソに一人その空を楽しんでいた彼を待ちきれず、飛び降りて。
慌てふためきつつしっかりと受け止めてくれた彼の体温を感じて。
共に風に吹かれながら今まで知らなかった開放的な空気を身体に受けて。
そして、確かめ合った。想いを、言葉と唇に乗せて。
あれから2週間程経ったけれど、その時の情景と歓喜は今でも鮮明に胸の中にある。
シェリルは記憶を愛しむように胸に手を当て、もう一度深呼吸をした。
――だから、大丈夫。もし、もしも……。
「シェリル!」
自分の名を呼ぶ声に、彼女は極上の笑顔で振り返った。

「どうだ、久しぶりの外は?」
と言ってもお前のことだから大人しくベッドで寝てたとは思えないが、とアルトは唇の片端を上げる。
あら心外ね、と眉根を寄せるフリをしつつシェリルは促されるまま彼の手に荷物を預けた。
「ちゃんとカンヅメしてきたわ。言われるままに、いいコでね」
「本当かよ。で、身体の具合は?」
その口調はやけにあっさりしたものだったが、逆に彼の心配している様子が伺えてシェリルは吹き出した。
「なに笑ってるんだよ」
「あははっ、だってその言い方、わざとらしスギ」
「お前なぁ、オレがどれだけ――」
頬を染めて抗議するアルトにごめんと笑って、彼女はその手を取る。
「お、おい」
「この通り心配ないわ、医者のお墨付きよ。走ったって平気」
そう言って軽やかに駆け出したシェリルに引っ張られて、アルトも仕方なくという様子で
その歩調を合わせた。程々にしとけよ、と苦笑しながら。
先を行く彼女の表情は見えない。けれども腕を引くその力強さに、その言葉に安心していた。
だから、アルトは気付かなかった。彼女がポツリと呟いた言葉を。
――だけど、もし、もしも……。
「アルト、遅いっ!」
懐かしい緑の光を浴びる妖精のように、振り返ったシェリルは楽しそうに笑った。

復旧作業に取り掛かっているアイランド1の様子を横目に、シェリルは退院時カナリアと
交わした会話を思い出す。
『命の危機は去った、と言えるだろうな。詳しくは検査結果を待たなければならないが』
『……そう』
『数値的にも安定しているし――って、浮かない顔だな?』
『そんなことはないわ。やっぱり、ランカちゃんの力なのかしら?』
『まぁ、バジュラとコミュニケイト可能なランカがV細菌に何らかの影響を与えたというのは
 有り得る話だ。だが、脳にダメージを与えていた毒素が消えてなくなったことは……』
『説明がつかない?』
『お手上げだな。こういう時、名医は一言で済ませるのさ。“奇跡”とね』
『ふふっ、便利な言葉ね』
『まったくだな』
未来という時間を与えられたことは、フォールド・ネットワークで共有した空間の出来事で
それとなく感じていた。だから死に対する不安はもうない。
今、怖いのは。この身を竦ませるのは――。
シェリルは突然、その足を止めた。
急に立ち止まった彼女に反応できず、アルトは衝突を避けようとするもつんのめって
シェリルの肩あたりにその筋の通った鼻をぶつけた。
「っ痛。お前、止まるなら止まると――」
顔の中央を手で押さえながら文句を言おうと彼女を見れば、その視線は上方に浮かぶ
スクリーンに釘付けになっている。
そこにはギャラクシーの吸収合併と、その反対デモに関するニュースが映し出されていた。
シェリルの胸中の複雑さは如何許りであろうか。心情を慮って、アルトは彼女の手を
そっと引き静かにその場を後にした。
778後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 2/10:2008/10/26(日) 01:07:47 ID:G3rq0Giw
復旧作業が急ピッチで進められているとは言え、未だ崩れた建物等の残骸が散らばる道を
通り抜け、比較的被害の少なかったブロックへと足を踏み入れる。
二人の前にはこじんまりとした三階建てのアパートメントがあった。
「なんだか、懐かしい気がするわ。たった数ヶ月しか住んでなかったのに」
「いいのか? 政府側からもっといい部屋を斡旋するって話もあったんだろ?」
「シェルターで生活している人たちのことを考えると、ちょっと、ね」
それに、とシェリルは手を後ろに組んで後ずさりながら、おどけるように言った。
「気に入ってるのよ、ココ。何といってもアルトと同棲してた思い出深い場所だし?」
「ど、同棲って!! 」
あながち間違ってはいないだけに否定することもできず、アルトは赤面した。
その様子をクスクスと笑いながら眺めているシェリルに、ほらさっさと行くぞ、と
仏頂面で告げて、彼はズンズン階段を上っていく。
「待ちなさいよ、家主の私を差し置いて先に部屋に入るなんて――」
ドアを開けて待っていてくれたアルトの横から玄関に入ったシェリルは、漂ってきた
美味しそうな匂いと、一目見るだけで片付けられたことがわかる整然とした部屋の様子に
言葉を止め、無言で隣の男の顔を見上げた。
「鍵、持ってたし。その……、暇な時に、な。飯は、病院食に飽きているだろうと今朝準備した」
「アルト……」
照れているのかついと視線をあさっての方向へ向ける彼にぽつり、ありがと、と小さな
声で礼を言い、シェリルは寄り添うようにしてアルトの肩に頭を擡げた。
そんな彼女を軽く抱きしめてから、アルトはその額をちょんとつついて微笑む。
「着替えて来いよ。その間に用意しておいてやるから」
この不意打ちは卑怯だと思わず涙ぐんでしまった自分に悔しさを感じながらも
沸き起こる幸福感に身を委ねることを許して、シェリルは彼の頬にキスをした。
チュッという音と共に「先に食べちゃダメよ!」という科白を残しシャワールームへと
消えた彼女の背中を、アルトはやれやれと温かく見送った。

お待たせ、とリビングに現れたシェリルの姿を見て、テーブルにグラスを用意していた
アルトの手が止まる。
その瞳と同じ澄んだブルーのシンプルなワンピースに身を包み、風呂上りを示す
緩く結わえた髪の少しだけ湿った後れ毛と淡く火照った肌をした彼女を見つめる目は
まるで眩しいものを見ているかの如く細められている。
「どうしたの?」
上目遣いで無邪気に尋ねるシェリルを恨めしく思いながら、何でもないと平静さを装い
彼は料理を運ぶべくキッチンへと戻っていった。
全ての配膳が終わると、アルトはエプロンを脱いでグラスにシャンパンを注ぐ。
未だ配給制のため内容は質素なものであったが、手の込んだ調理によってテーブルの上は
なかなかに豪勢な彩で飾られていた。
「すごいわね。何かのお祝い事みたい」
「みたい、じゃないだろ。検査の為とはいえ、退院を祝うのは間違ってないさ」
グラスを合わせ、その冷えた爽やかな甘みを一口喉に流し込んでから
シェリルは思い出したようにふっと笑う。
「前にも、こうやって乾杯したわね」
「ああ。あの時はお前が潰れて大変だったな」
失礼ね、と頬を膨らませる彼女に本当のことだろ? と軽口を叩きながらも
以前とはまったく違う穏やかな空気にアルトはその口元を緩ませる。
しばし笑い声をあげつつ料理と会話を楽しんでいた二人であったが、ふっと笑うのを止め
どこか遠くを見つめるような眼差しをするシェリルに、彼はどうしたのかと問うた。
779後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 3/10:2008/10/26(日) 01:08:57 ID:G3rq0Giw
「人生って、わからないものね」
「何の話だ?」
「……私、私はね。こんな食卓をずっと夢見てきたの」
「夢……」
「そう。歌手になってからの私は関係ないってつっぱねてたけどね。本当はずっと欲しかった」
それから彼女は静かに己の幼き日々の境遇を語り始める。グレイスに拾われるまで続いた
スラムでの過酷な日々を。話すにつれ硬くなっていく彼の表情の中に、ほんの少しも
哀れみの色が見られないことにシェリルは心の中で感謝した。
「ゴミを漁って生きてきた、なんて軽蔑した?」
「いや、オレは……」
様々な感情が綯い交ぜになり、アルトはただ首を振ることしか出来ない自分に舌打ちする。
「それとも、この高飛車な女にそんな過去があったとは、って吃驚した?」
「茶化すなよ」
少し黙れ、と彼はテーブルの上にあるシェリルの手に自分のそれを重ねた。
「うまく言えないが……。その、お前に会えてよかったと思う」
「……ありがと」
小首を傾げるようにして笑う彼女にこの想いが伝わるようにと、アルトはその手を
包み込むようにキュッと握った。
「だから、ね。ちょっと不思議な感覚なの。ギャラクシーについてのニュースを見ると」
私に何か出来ることはないかって考えてる。そう言うとシェリルはちょっと困ったような
顔ではにかむ。
「連中はお前を捨て駒のように――!」
言葉にするのも疎ましく、かつ感情的になってしまった自分を恥じてアルトは口を噤んだ。
合併という手段が、物事を平和裏に解決する上で最も適切な処置であるということを
彼は充分に理解していた。しかし、である。
調査が進むにつれて今回の首謀者がいかにフロンティアと、そして目の前に座る恋人を
その破滅さえ厭わないという身勝手さで利用したのかが明らかになり、アルトは憤りを
隠せずにいた。
「もちろん、私だってぶん殴ってやりたいわよ。っていうか、機会があれば実行するけど」
「や、それは……」
「でも、いがみ合っててもそれで幸せになれるわけじゃない。私たちはそのことをもう
 知ってしまっているんだもの」
「シェリル……」
どれだけ苦い思いを抱いていても、やっぱり故郷なのかしらね。そう呟いて
グラスを傾ける彼女を黙って見つめていたアルトだったが、不意にすっと立ち上がると
荷物の置かれたソファに向かう。そして鞄から大きめの封筒を取り出すと無言のまま
シェリルの前にそっと置いた。
「アルト?」
訝しげに彼の表情を伺うが、いいから開けてみろと顎で示され中身を確認する。
そこには幾つかの手紙と一枚の写真が入っていた。
「これって……!」
“your granddaughter, Sheryl”そう書かれた写真には、赤みを帯びた髪の美しい女性と
その腕の中でつぶらな瞳を輝かせる赤ん坊が映っていた。この女性が自分の母親に送った
と思しき手紙にさっと目を通して見ると、“イヤリングは娘に……”という文字が目に
入ってくる。宛名は“Mao Nome”となっていた。
「この人が、ママ……。それに、Dr.マオが、私の――」
突然の出自の判明に、自身でもよくわからない感情が吹き出して震える手を口に当てる。
「幸せそうに笑ってるよな。お前に、よく似ている」
優しい声に振り向くと、そのまま力強く抱きしめられた。喉の奥が痛くて、目の前の胸に
しがみつくと、アルトはあやすように彼女の背中をポンポンと叩いた。
780後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 4/10:2008/10/26(日) 01:09:45 ID:G3rq0Giw
驚かせて悪かったな。そう言ってゆっくりと背を撫でる手の感触と、日向を思わせる
微かな彼特有の匂いに包まれて、シェリルの心は少しずつ凪いでいく。
「グラス大尉から預かってきたんだ。戦後の調査で出てきたってさ」
「突然過ぎるわよっ!」
彼女の本来の快活さがわかりすぎるその物言いに、アルトは苦笑した。涙が溜まるその
目尻にそっとキスを落として、彼は言葉を続けた。
「本当は、もっと落ち着いた頃に見せようと思ったんだが」
「うん」
「オレが言いたかったのは……。お前は確かに、愛されて生まれてきたということだ」
「うん……」
「それで、その写真を見てからずっと考えていたことがある」
「うん……?」
「一緒に、暮らさないか?」
「うん……、えっ!?」
シェリルは思いがけない言葉に頷きかけた顎を上げて彼の顔を覗おうとしたが、
抱きすくめられてそれが叶わない。アルトはこんな顔見られてたまるかとその腕の力を
強くした。お互いの鼓動が早鐘のように打つのをこそばゆく感じつつ、しばらく無言で
その音に耳を傾けた。
「ここに、二人で住むの?」
私の家に。静寂を破った彼女のからかうような口調にアルトは声を荒げる。
「最初はオレが部屋を用意してから言うつもりだったんだよっ! なのにお前が――」
瞬間、目に飛び込んできたシェリルのあまりに幸せそうな笑顔に、彼は言葉を詰まらせた。
そしてはぁ、と盛大に溜息をついてみせる。
「これは、カッコ悪過ぎるだろ」
「少し、ね。でも私にとっては最高の男だわ」
唇を重ねてから、彼女はふふっと笑って可愛らしくウィンクした。
「で、返事はもう貰ったと思っていいのか?」
内心、シェリルは揺れていた。入院中してからずっと抱えていた彼女の中にある問題には
壊れたシーソーのように忙しなく動く感情によって答えが出せないでいる。
否、正解などないのだ。確かなのはお互いに愛し合っているという事実だけ。
「足りないもの、買いにいかなきゃね」
自分の言葉に頬を緩ませるアルトを見て、シェリルは心の中で強く思う。
結果がどうあれ、この想いから、もう二度と逃げてはいけないと。

翌日、仕事に行くアルトを見送ってから、シェリルも身支度を整えて指定された場所へ
向かった。30分程歩いたところで、多少損壊の跡が見られる古い、しかし重厚な造りの
ビルに到着し、彼女はその綺麗に手入れされたエントランスに入っていく。
そして一つの扉の前に立つと、インターフォンを鳴らした。
ドアには『ビクター・プロ』と書かれた札が下がっていた。
どうぞお入りくださいとの声に従いシェリルが中に足を踏み入れると、サングラスを
掛けた小柄な男がにこやかに、しかし少しだけ恐縮した様子で出迎えてくれた。
ビクター・プロモーションの社長、エルモ・クリダニクである。
「どうぞこちらに」
応接室として使っているらしい部屋に通され、彼女は勧められるまま椅子に腰掛けた。
「忙しいでしょうに、時間を取らせて悪いわね」
「いいえぇ、そりゃ突然の申し出に吃驚はしましたがネ――」
向かいに座ろうとしたエルモの声が、バタンという大きな扉の開閉音に遮断される。
何事かとシェリルが部屋の入り口に視線を遣ると、一人の少女が声を上げながら
飛び込んできた。
「社長っ! ビッグニュースって――!!」
目が合ったところで彼女の翡翠色の髪が元気に跳ねる。
「シェリルさん!?」
「久しぶりね、ランカちゃん」
どうしてここに? と会えた喜びを全身で表しシェリルに抱きつきつつ尋ねた。
「シェリルさんは、なんとウチの事務所と契約してくれることになったんですヨ」
「そういうこと」
というわけで、よろしくね先輩。そう言って悪戯っぽく笑う彼女に、
やめてくださいよーとランカは吹き出した。
781後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 5/10:2008/10/26(日) 01:10:59 ID:G3rq0Giw
「お茶でも入れてきますネ」
私が、と立ち上がるランカを「いいから」と制して、エルモは給湯室に消えた。
こういうさり気ない気遣いが出来る彼の人柄をシェリルは気に入っている。
「でも、ビックリです。シェリルさんと同じ事務所になるなんて」
「私も嬉しいわ。一緒に仕事できるといいわね」
調子はどう? と聞くと、頑張ってますと元気な笑顔で返ってきた。
「社長には迷惑かけてますけど、聴いてくれる人がいること、歌えることが嬉しいんです」
強い娘だ、とシェリルは思う。一部の人間の、彼女に対する評価や態度がどれだけ
酷いものであるかを知っていた。仕方の無いことだと解ってはいても、彼女のことを
思うと胸が痛んだ。しかし、目の前の少女は曇りない笑顔でその痛みを受け止めている。
どうかそのひたむきさが報われるようにと祈らずにはいられなかった。
と同時に彼女の真っ直ぐさを羨ましくも思う。
「ちょっとつらいときもあるけれど、直球勝負です!」
「直球、か……」
目を伏せるシェリルにランカは頷いた。
「シェリルさんも、投げてみませんか?」
「……え?」
「きっと、大丈夫です」
ああ、そうかとシェリルは理解した。ランカには伝わっているのだと。そして背中を
押してくれているのだ。かつて恋敵だった自分の。
その繋がりが嬉しくて、彼女は笑った。
「そうね。先輩の忠告には素直に従うのがこの業界の鉄則だし」
「うふふ。頑張ってくださいね」
盛り上がってますネ、とエルモが三人分のお茶を運んできた。
「何の話をしていたんですか?」
「女の子の内緒話です」
「そうそう。触れたら火傷じゃ済まない、秘密の話よ」
ねぇ? と顔を見合わせて笑う二人に、それは怖いとおどけてみせる社長。
彼の入れてくれたお茶で一息ついていると、そうだ、とエルモは思い出したように言った。
「ビッグニュースってのはシェリルさんのことだけじゃないんデスよ、ランカちゃん!
 ライブ決まりました! 小さなハコですがね」
「本当ですか!?」
手を取り合って喜ぶ二人の姿を、シェリルは穏やかな気持ちで見つめていた。
「よかったわね、ランカちゃん」
「ありがとうございます!!」
心からの祝福を送ってから、彼女はすっと表情を変える。
「それじゃ、私も仕事の話に戻すわね」
それは先程まで見せていたものとは違う、プロの顔だった。

アルトが仕事を終えて帰ると、シェリルは曲を口ずさみながらリビングの机に向かっていた。
新しい歌を作っているのだろうと判断し、邪魔にならぬように彼はそっとキッチンに入り
夕食の支度を始める。残った食材で簡単に焼飯とスープを作り、器に盛り付け始めた頃、
んー、という彼女の伸びをする声が聞こえてきた。
「終わったのか?」
キッチンから顔を覗かせ尋ねると、シェリルは目を丸くした。
「帰ってたの? ごめん、気がつかなくて」
「大した集中力だな」
アルトは厭味でなく感嘆を述べると、テーブルに料理を並べる。ご飯まで、と少し
申し訳なさそうなシェリルに「お前に家事は期待してないから」と笑った。
「あら、失礼ね。私だってやろうと思えば出来るわよ」
「はいはい。ずいぶん熱心に書いていたが、新曲か?」
今日事務所に行ってきたんだろ、と聞く彼に、これはちょっと違うのよと首を振る。
「仕事はね、明後日の検査結果を聞いてから始めることになったわ」
「そうか」
それで一つお願いがあるんだけど。シェリルは譜面を片付けながらさりげなく告げた。
「病院に付き添って欲しいのよ。時間取れないかしら?」
「ん? ……午後なら何とかなると思うが」
シフトを思い浮かべ、少しの間考えてからアルトは答える。よかったと笑う彼女の
意図するところを知ることなく、彼は食事に手を付けた。
782後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 6/10:2008/10/26(日) 01:11:49 ID:G3rq0Giw
2日後、シェリルは約束の時間に現れたアルトと共に病院へ向かった。受付での手続きを
済ませてから、二人並んで待合室に座る。いつになく硬い表情をしたシェリルに
退院してからの彼女の様子を見てきて結果をある程度楽観しているアルトは疑問を投げた。
「どうしたんだよ」
「ううん、なんでもないの。……大丈夫よ」
自分に言い聞かせるように呟くシェリルの手をそっと取って、その冷たさに彼は驚く。
彼女は極度に緊張しているのだ。何故だ? とアルトは自問した。ここ数日、彼女の
体調に陰りは見えなかったし、生命の危険はないという医者の言葉も聞いた。
まさかまた自分に重大な隠し事をしているのでは、と思った時、後ろから声が掛かった。
「待たせたな、シェリル。……って、アルト中尉?」
何故お前がここに、と言いかけたカナリアの目に、繋いだ二人の手が留まった。
――成る程な。どうりでオズマが荒れるわけだ。
酔ったオズマが「あの野郎、オレのかわいい妹を振りやがって!」と叫ぶ姿を思い出し
カナリアは苦笑した。
ペコリと頭を下げるアルトに目で返し、その横に座るシェリルへ診察室に入るよう促す。
硬い表情のまま俯く彼女に「そんなに心配するな」と笑いかけ、退院時に浮かない顔を
していた理由を察したカナリアは一つの提案をした。
「デリケートな問題だが、シェリルさえ良ければアルト、貴様も聞け」
えぇっ!? と思いがけない展開に驚いたアルトだったが、自分の中の疑惑を解消するには
手っ取り早い方法だと思い、シェリルの顔を覗う。
カナリアの言葉にぱっと顔を上げた彼女は一つ息を落とすと頷き、正面からアルトを見た。
「一緒に聞いて頂戴」
繋いだ手にギュッと力を込めて、シェリルは言った。

診察室のモニターには様々なデータが表示され、それをもとにカナリアは詳しく説明した。
医学の知識に乏しいアルトは専門的な部分を理解することは難しかったが、命に別状は
無いということだけはわかり、ほっと胸を撫で下ろす。
「まぁ、簡単に言えばだな……」
カナリアはモニターの電源を落として、ざっくばらんな口調で話した。
「血液やリンパ液中にV細菌は見られない。脳に定着し毒素をばらまいた奴らも消え、
 与えられたダメージも回復している。だが細菌が消滅したわけではない」
何故そうなったのかを説明する資料はないのだが、と前置きして彼女は続ける。
「V細菌は腸の細胞内に定着しているんだ。まるで元からそこに存在したかのようにな。
 恐らく共生することを選んだのだろう。だから身体に悪影響を及ぼすことは無い」
よかったな、とアルトはシェリルに声を掛けた。しかし彼女の表情は冴えない。
「それから、感染についてだが――」
ピクリと身体を震わせて、シェリルは顔を上げた。そんな彼女に笑いかけ、カナリアは
こほんと一つ咳をする。
「体液にV細菌が見られないことから、他者との接触で感染させることはまず無い。
 生活には何の支障もないぞ。もちろん、性行為にもな」
ニヤニヤと自分の顔を眺めるカナリアに「なっ!?」っとアルトは顔を赤らめた。
「よかったじゃないか、アルト中尉」
「ちょっ! や、オレは……、その」
あわあわと何を言っているのか自分でもわからずアルトは腰を浮かせる。動揺する彼の
袖を引っ張ってシェリルは嗜めるように言い放った。
「大事な話なんだから真面目に聞きなさいよっ!」
「す、すみません……」
何故か敬語で謝る彼に将来尻に敷かれているだろう姿を想像し、堪らずカナリアは吹き出した。
「ククッ。いやいや、確かに笑い話じゃなく大事なことだからな、うん」
肩を震わせつつ彼女は言葉を続けた。
「それから、妊娠した場合の胎児への影響だが、これは予測がつかない。V型感染症患者が
 出産した例はランシェ・メイ、ランカの母親しかいないし、彼女と今のお前は状態が
 異なる為に症例としては扱えないからな。しかし……」
「しかし?」
早く言ってくれと言わんばかりにシェリルは食いつくようにカナリアを見る。
その表情は真剣だった。
783後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 7/10:2008/10/26(日) 01:12:44 ID:G3rq0Giw
「細胞に組み込まれ一体化したならば、感染よりも遺伝に関係してくるだろうな。影響が
ある、と仮定すればの話だが。もしそうだとしても、表に出てくるかどうかすらわからん」
「ということは……」
「出産自体は問題ないだろう。生まれてくる子供に影響があるとしても、それは今の
 お前と同じ身体の状態になるだけだ」
ふうっとシェリルは大きく息を吐いた。ようやく緊張から開放された彼女は華のような
笑顔をカナリアに向けた。
「ありがとうございました、カナリア大尉」
「いや、こっちもなかなかに面白いものを見せてもらった」
そう言って、カナリアはいたたまれない様子で椅子に座っているアルトを一瞥する。
「男というものは、女の身体についてはまるで気が利かないものだ。経験者として
 助言しておこう」
「ふふっ。ありがたく頂戴しておくわ」
さ、行くわよとシェリルに引きずられるようにして部屋を出るアルトの肩をポンと叩き
カナリアは彼にも年長者として激励の言葉を送る。
「ま、しっかりな」
はぁ、とアルトは蚊の鳴くような声で答えた。

上官に醜態を晒したショックからか、無言のままシェリルに引っ張られていたアルトで
あったが、はたと気付いて前方の彼女に声を掛ける。
「おい、家はこっちじゃないぞ。どこに行く気だ?」
「いいから黙ってついてきなさい」
その物言いに少しムッとしたが、もうどうにでもしてくれと半ば投げやりな気持ちで
彼女の指示に従った。
やがてシェリルが足を止めたのは、かつてアルトが戦場へと飛ぶバルキリーを眺めた
小さな広場だった。そう言えば、と彼は思い出す。
――ここでシェリルに“あなたにプレゼントをあげる”と言われたんだったな。
見上げればそこにはもう漆黒の宇宙は無く、夕暮れの赤い光が二人を包んでいた。
「あなたに贈りたいものがあるの」
そう言って、シェリルはすぐ横の階段を数段上った。そしてくるりと振り返ると、そこは
彼女のステージとなった。木々がざわめき、海が光を反射して彼女を照らす。

   触れた先に何があるの?
   唇の熱だけでも 濡れた翼は乾くのに
   知りたいと思うのは 欲張りかな
   不思議ね この胸の中にあったなんて
   湖に沈んだ小石のようなものよ
   それを見つけてくれたのは あなた
   磨きたいと思ったのは わたし

   ひたむきな笑顔に照らされて 輝くのを見たの
   夢であったとしても その光はホンモノ

   暗い宇宙(そら)に浮かぶ名も無き小さな星のようなものよ
   それに名前をくれたのは あなた
   初めて降り立ったのは あなた
   そして触れたいと願う わたしは
   構わないわ 欲張りと言われても

彼女の想いは歌に乗って、唯一人の元へと駆けていく。彼の左耳を飾るイヤリングが
光を放ち、そしてこの鈍感な男はようやく理解したのだった。
まったく、自分はなんて女に惚れてしまったのだとアルトは思う。これではますます
自分の立つ瀬が無いではないか。ミシェルがいたら「女心の分からん奴だ」と
からかわれたことだろうと自嘲気味に笑った。
784後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 8/10:2008/10/26(日) 01:13:34 ID:G3rq0Giw
歌い終えて優雅にお辞儀をするシェリルの姿は、かつて歌舞伎の舞台で天才役者と
評された少年をも魅了した。賞賛の拍手を送るアルトの姿に満足し、彼女は階段から
飛び降りるようにして彼に抱きついた。
「こんなサービス、滅多にしないんだからね?」
「ああ」
「私の歌、届いた?」
「ああ……」
「女だって、好きな男に抱かれたいと思うものよ?」
「う……」
「だから、別れましょう?」
「ああ……、えぇっ!?」
アルトは思いがけない言葉に頷きかけた顎をあわてて上げて、シェリルの顔を覗う。
「――って、検査の結果次第で言おうと考えたこともあったわ。怖かった……」
わざと間を置いてから言葉を続けたシェリルはふっと笑い、そして視線を落とす。
「一緒にいても触れられない時間がずっと続くのかもしれない。そう思ったら……」
「シェリル……」
「だから、すごく嬉しいの――!!」
良かった、と身体の奥の奥から喜びを表す彼女を、アルトは力強く抱きしめる。
「すまない。その……、いろいろと気が利かなくて」
「吃驚した?」
「それはもう、盛大に」
「この間のお返しよ。……ちょっと変化球気味だったかしら」
「何のことだ?」
何でもない、とシェリルは彼の腕の中でクスクスと笑った。そしてその温もりを確かめる
ように頬を摺り寄せた。
「自分でも驚いているのよ。ずっと独りで、家庭とか家族とか、そんなものとは縁がない、
 “今”を必死で生きてきた私が、ずっと先の未来のことを考えてる」
「……」
「それはとても幸せで、素敵な感覚だと知ったの。だからもっと……」
濡れた青の瞳を向ける彼女に、アルトは優しく口付けた。

アパートに着いてすぐ、二人は手を繋いだまま寝室へと入っていった。昨日まで
ただ指を絡ませて眠ったベッドを見て、自分たちがこれからしようとしていることを
想像してしまい、二人して頬を染める。
「……え、と。こういうとき、どうすればいいのかしら」
「……オレに聞くなよ」
「情けないわね! 普通は男が優しくリードするもんでしょーが!!」
「悪かったなっ!! あーもう面倒くせぇっ」
言い捨てるなりアルトは上着を脱ぎ捨て、上半身の肌を晒す。
「ちょっ――!?」
ムードも何も無い彼の行動に非難の声を上げようとしたシェリルの視界が、素肌の
厚い胸板に占領された。
「少し黙っててくれ。オレだっていっぱいいっぱいなんだ」
アルトは低く掠れた声で囁き、彼女の頬に手を添える。
「ただ、感じてろ。オレもそうする」
「……うん」
シェリルが素直に頷くと、上から優しいキスが降りてきた。それは次第に熱を帯び、
互いの吐息や舌を飲み込んでゆく。アルトは彼女の背に腕を回しファスナーを下げ
露になった背中から肩にかけてなぞるように手を動かす。その感触にシェリルがぴくりと
身体を震わせると、纏っていたピンクのワンピースがパサッと音を立てて床に落ちた。
その音を合図にして、二人は互いに相手をよりいっそう貪欲に求めていく。
やがて一糸も纏わぬ生まれたままの姿になると、そのままベッドへなだれ込むように沈んだ。
785後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 9/10:2008/10/26(日) 01:14:16 ID:G3rq0Giw
啄ばむように、あるいは深く、幾度も重ねられる唇が小さな音を立てる。時折交わす
視線は恥ずかしげに外されたり、あるいは熱っぽく絡み合う。彼はぎこちないながらも
掌で彼女の身体の表面をなぞってその甘い吐息を誘い、彼女はその啼き声で彼の官能を
刺激した。指先でお互いの肌の感触を確かめ合い、感じ、追い立てる。
唇を名残惜しげに離し、アルトはそのまま白い首から乳房へと舌を這わせていく。その
形の良い丸みに顔を埋めながら、女の身体はかくも柔らかいものかと驚いていた。
身体のあちらこちらに熱を灯され声を上げていたシェリルもまた、素肌で触れ合うという
ことがこれ程気持ちのいいものであることを初めて知る。彼の手や舌に敏感に反応する
自分の身体を持て余しつつ、その快楽に酔いしれた。
アルトの指が太ももを探り、つつとその奥に移動する。そして中心に辿り着くと、
シェリルは小さな叫び声を上げた。
そこはもう濡れていて、指先を滑らせると彼女の両足は緊張し、その背が弓なりに反る。
「あっ……! やぁっ、あぁぁっ」
跳ね上がり、反らされた身体には玉のような汗が浮かび、彼女はアルトの肩に爪を立てた。
「アルト……、アルトっ……!」
襲う波に抗うように名前を何度も囁き、彼の身体に縋りつく。
アルトももはや限界であり、自身の先をあてがいゆっくりと中に入っていった。
きつい抵抗があり、その痛みにシェリルは顔を歪ませる。額を撫でて大丈夫かと問うと
彼女はコクリと頷いた。出来るだけ痛みを感じさせないようにと、彼は少しずつ先に
進んでいった。
ようやく全てが収まり、アルトがふうっと大きく息を吐くと、その下でシェリルは
ポロポロと瞳から涙を零していた。彼は慌てた。
「ごめん、痛かったか?」
違うの、と彼女は両手で顔を隠しながら首を振る。
「……どうしよう。私、いま、すごく満たされてる……」
嗚咽をあげながら途切れ途切れ告げるその言葉と彼女の姿に、アルトは胸がぎゅうと
締め付けられた。自分は最早逃れられない程にこの女に囚われてしまっているという
ことを、今更ながらに自覚した。
込み上げてくる愛おしさにどうしようもなくなって、彼はシェリルの手首を掴み、そっと
シーツに落とした。涙を唇ですくい、口付けて、そのまま腰を動かし始める。
初めは苦悶の表情を見せていた彼女の頬に次第に赤みが差し、控えめだった喘ぎはやがて
高らかな叫びとなった。
「ふっ、……あぁぁっ! ん、んんっ……、あぁっ!!」
アルトは動きを速め、その額から汗を零す。
滴は穿つ反動で揺れる彼女の豊かな乳房の上に落ち、その肌に溶けた。
その時が近いことを感じて、彼はシェリルの耳元でその名を呼び、愛していると囁く。
シェリルは快楽に翻弄され、その口は彼の名を紡ぐことが出来なかった。
だから彼女は絡めた指を力強く握った。想いを込めて、強く、強く。
「はっ、んぁっ、あ……、あぁぁっ!!」
「くっ……!! 」
同時に上り詰めて、アルトは己の精を解放した。と、虚脱感に襲われて、彼女の柔らかな
身体の上に崩れ落ちる。彼の荒い息が、シェリルの肩を湿らせた。
重なった身体から、お互いの鼓動が激しく鳴るのが聞こえた。二人はしばらくの間、
その命の音に耳を澄ませた。

動悸と息切れが収まり、余韻の残る熱い肌から離れるのを惜しみつつアルトは身体を
起こした。ふと視線が合い、二人は事後の気恥ずかしさから頬を上気させた。
何か言葉を掛けなくてはと思うものの、ちらりと覗けばシェリルの濡れた青い瞳と唇、
そして桃色の艶やかな裸体に目を奪われ、何も口に出来なくなってしまう。
彼女もまた、恍惚の後に全身の力が抜けてしまい、恥らうように両腕を胸の前に
持ち上げるので精一杯であった。
アルトは身を捩るようにして彼女の横に転がり、その身体をそっと己の腕で包み込む。
そして額をコツンと当て、耳のあたりから指を差し入れ乱れた髪を梳くと、シェリルは
くすぐったそうに身をくねらせて小さく笑い声を上げた。
786後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 10/10:2008/10/26(日) 01:15:09 ID:G3rq0Giw
「ねぇ、アルト……」
甘えるような声で名を呼び、シェリルは彼の胸に頬を寄せる。
「……ん?」
ストロベリーブロンドの髪を弄るアルトの声も、甘さを含んでいた。
「私、決めたわ。これから自分が歌うものを」
「どんな歌だ?」
彼女はふふっと微笑んで、上目遣いに彼の瞳を覗きこんだ。
「橋渡しをね、したいの。いい思い出なんてないけど、それでも私の故郷だから」
「……そうか」
「こうやって触れ合えば、理解り合えると信じたいのよ」
そう言って首に腕を回す彼女の背中を、アルトは優しく撫でる。自分を見つめて笑う
その澄んだ青色の瞳は、空そのものだと彼は思った。どこまでも広がる、自由な空だと。


「シェリルさん! そろそろスタンバイお願いします!! 」
スタッフの声に、彼女はリフトの上に立った。そして瞼を閉じて深く深呼吸をし、
力強い挑発的な視線を上方へ向ける。客席からは彼女の名を呼ぶ聴衆の怒号の如き
声が響き渡っていたが、彼女の耳には届かない。
――今、ここにあるのは、音楽と私。そして……。
リフトが稼動し、シェリルの姿がステージに現れると歓声が地響きのように轟いた。
彼女はそれに手を挙げて応え、1曲目のイントロが流れ出す。
しかし彼女の歌声はいつまで経っても聞こえてこなかった。ざわめく客に
シェリルは笑顔を見せ、ちょっと聞いてくれる? と語りかけた。
会場は少しの間ざわざわと落ち着かない様子だったが、やがて静かに彼女の言葉を
待ってくれたようだった。「ありがとう」と礼を述べて、シェリルは続けた。

   戦争で、私はいろいろなものを失くした。皆もそうだよね?
   誰もが何かを失い、心に傷を負ってる。暗い何かを抱えて今も生きてる。
   それをぶつけたい衝動に駆られるのは、仕方の無いことだと思うわ。
   でも私はそこから進みたいと思った。そう思わせてくれた人達に出会えた。
   とても大切なことを教えてくれたの。私も誰かに、それを伝えたい。

そこまで言って、シェリルは客席を見た。彼女を真っ直ぐ見つめて頷く一人の男の姿を
見つけて微笑みながら頷き返す。
――だから……。


「アタシの歌を、聴けぇー!!!」


END
787名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:19:56 ID:G3rq0Giw
以上です。

本当は新・トライアングラーでコメディを書く予定だったのですが、
こちらを先に夢で見てしまったので投下しました。
コメディの方はまたそのうちに……。

それでは、今日もいい夢見れますように。
788名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:24:08 ID:l8AJLmGq
    ,. -― 、
  (_,ィ===)
   从iリ从リ))
  ノノ6 ゚ ヮ゚ル  リアルタイム 神GJ!
  ((/j >8<)b
   ヒハvvヽ
   んソ」ヾゞ
    (_ハ_!


本当にありがとうございました。
789名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:33:45 ID:jVJeUvjc
リアルタイムキター
GJ
この前の後日談にあった初体験の話か
しっかりと話が続いていて、前向きで満たされた
790名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:36:49 ID:Sw+pkaAv
おおおGJ!
791790:2008/10/26(日) 01:37:24 ID:Sw+pkaAv
sage忘れスマソ
792名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:47:46 ID:QCB8TgRI
>>787
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
GJGJ!!神が光臨してたー!!!!!!!!!
こちらこそ堪能させて頂きまして本当にありがとうございました!
793名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 03:07:31 ID:bL2rC2e0
>>787
またしても神の投下が!
激しくGJ&乙!
素晴らしい夢を本当にありがとう
794名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 04:37:57 ID:8AQsGzVm
GJ
エロシーンの前の話の雰囲気がまたいいねぇ
御馳走様でした
795名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 10:51:26 ID:oT9aw9mn
>>787
良かったねぇシェリル!
良かったねぇシェリル!

シェリルゥゥゥウ!!

感動をありがとうございます
796名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 11:08:17 ID:xxsKD7u2
GJ
797名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 11:19:05 ID:PqbsnJsN
超GJ シェリルが幸せで凄く良かったです!!
ありがとうございました。
798名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 11:36:17 ID:YiMv/8Al
シェリル「相手が小さく見えるって事は、あたしが勝つって事さ!」
799名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 13:12:06 ID:zMoIl+QA
<<772
GJ!!報われないルカ君が大好きです。

<<787
乙!!最高でしたvv
800名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 18:25:08 ID:zMoIl+QA
>>753の続き投下します。途切れて申し訳ない。
801名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 19:15:26 ID:zMoIl+QA
「ごめんね、何でもないの」
「…もう一度聞く。どうしたいんだ」
「えっ…」
お兄ちゃんのいつもより低い声に圧される。どうしてだろう。なぜか…逆らえなくなる。
「…を、大きく…したくて…」
震える声で、呟くように告げた。そしてそれに答えるかのように、静かに戸が開く。
「わかった」
「お、お兄ちゃん!?」
入浴剤を入れていないお湯は、私の身体を少しも隠してくれない。恥ずかしい。それでもせめてもの抵抗に前を急いで腕で隠す。
「ちょっお兄ちゃん!出ていって…!」
私はすごく狼狽えていているのに、お兄ちゃんはゆったりと壁によりかかり腕を組んでいる。
「胸を、大きくしたいんだな?」
「…お兄、ちゃん…?」
他の人にはそっけないけど、私にだけ微笑んでくれるお兄ちゃん。
そんな「お兄ちゃん」が私は大好き。それなのに今は…
「ランカ、お前に教えてやろう」
…どうして、私が見たことない顔してこっちを見てるの。
「まずは俺にその身体をあずけるんだ」
早く、早く出ていってもらわなきゃ。頭の中ではそう思うのに身体が動かない。
お兄ちゃんが、服を着たまま湯船に足をいれる。
「…!お兄ちゃん!?」
水面が揺れる。お兄ちゃんがかがみ、私の耳元で囁く。
「俺の膝の上に座ってくれ」
「で、できないよ!」
それでもお兄ちゃんはお構い無しに胸まで湯船につかり、私をじっと見ている。
羞恥に耐えられなくなった私はこの場から離れようと思った。
「やっぱりもう出…きゃっ!?」
気がついたら私はお兄ちゃんの上に座っていた。
私の身体とお兄ちゃんの身体が、密着している。
「ランカ、言った事には責任をもて」
「ひゃあっ!?」
耳をなめられて変な声が出る。恥ずかしくてたまらないのに、逃げ出したいのに、お兄ちゃんが強い力で私の腕をつかまえている。
「俺なら、お前の胸を大きくさせることができる」
「きゃあっ…!」
お兄ちゃんの両手が、私の胸にかぶさる。そして、私の胸をゆっくりと揉みだした。
「やっやだ…!」
身体が熱くなる。
「ランカ、力を抜いておくんだ」
お兄ちゃんがさっきよりも早く手を動かす。
「ひゃっ…や…やめっ…!」
私の抗議は流されて、手の動きは止まらなかった。お兄ちゃんの親指が一瞬止まったかと思うと、それは胸の先端を弾く。
「ああっ…!」
「どうだ?ランカ」
知らない。こんな声、私の声じゃないよ!
802名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 19:18:08 ID:zMoIl+QA
>>802「知りたいこと4」です。
…すいません、また途切れます(∋_∈)
また9時ごろにι
803名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:21:56 ID:5hhfqp/X
おおおオズランktkr!!!
これは期待せざるを得ない
804名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:31:40 ID:JOXA3dCY
ブレランじゃないのか?
805名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:42:05 ID:J7YVfEOX
相手の想像のヒントになるような描写があったらもっとわかりやすかったかもね…
自分も一瞬迷った…ゴメン。
806名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:11:33 ID:JVEvlO7q
>他の人にはそっけないけど、私にだけ微笑んでくれるお兄ちゃん。
どう見てもブレランだろう。GJ!
807名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:11:53 ID:FA7yaA7o
>>798
それシェリルがハイパー化しちゃってね?
808名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:14:18 ID:fCv2hwdr
GJ待ってました
ただスレタイ欄にタイトルかカプ名入れてほしい
あと予告して投下ないのは他の職人さんが困るからまとめて投下のほうがいいと思います
809808:2008/10/27(月) 00:20:22 ID:fCv2hwdr
×スレタイ欄に
○名前欄に

ごめんorz
810名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 01:06:18 ID:zAQUj4ig
>>808 まるっと同意

>>802 乙です。が、予告した以上なにかアクションがあると有難い。
    書き込むタイミングを計りかねていたもので…。
811名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 11:38:39 ID:tSDsF2/F
だいたい本編見てる以上、ランカに勝ち目は絶対ないと思うんだがw
812名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 11:43:41 ID:DwxN690O
もしくはあらかじめカプいってから投下するとか
まとめて投下する場合だけど
>>802
それはともかく続きに期待
813名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 10:53:16 ID:/2PHa+IT
しぇりる
814名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 13:54:17 ID:OSPnxcx0
Jぇりる
815名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 14:17:28 ID:fqevpoJZ
ブレランwktk
816名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 21:15:49 ID:LuYnIQjO
817名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 22:45:17 ID:dc7jLhHH
しぇりるのーむといって
818名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 04:04:50 ID:NcGPDjpD
ブレラン投下します。 ブレラ独白多し。 エロさは足りないかも。
初SSなので生暖かく見守ってやって下さい。 いきなり濡れ場(?)から。
819罪の刻印:2008/10/30(木) 04:05:36 ID:NcGPDjpD
「いやああああああ。 どうして?お兄ちゃん…」
「アイツはお前にふさわしくない。 いや、きっと誰にも。 俺は誰にも…お前を渡したくないんだ。」
「だからって、!? あ、ふぁあっ」
「すまない。」
「あやまってすむことじゃないよぉ。」

苦しいんだ、ランカ。以前は、からっぽだったものに心が生まれて嬉しかったはずなのに。今ではとても痛くて生きていけないくらいに。
お前がアイツを見つめ、微笑むたびに。

だからなのか?グレイス。俺がランカを見つけるたび心動かされる様子を見て、だから貴女は
種が生まれたわね、と微笑んだのか?
あの時にはわからなかった意味が今では理解できる。
何故、もっと早く、この想いが育ちきる前に妹だと教えてくれなかったのだろう。
きっと罪なのは俺だ。
策略だと知った今でも止まらず、この甘美なまでのランカの唇に
そして全てに溺れてしまいたい俺が。

ねっとりと激しく絡ませた舌を解放し、そっとランカの薄い唇から離す。
涙目に上気した頬は息もたえだえな様子とあわせひどく色っぽい。

舌を噛んで抵抗出来たはずだ、本当に俺を止めたいなら。
驚愕にそんな隙を与えもしなかったくせに、理由を重ね俺は
彼女を汚していく。

そっとじかに触れた小ぶりの乳房。やわやわと確かめる。
ハッと見開かれた瞳に宿る色を確かめるのが今更恐ろしくなって
愛撫に逃げる。俺に捕らわれてしまえばいい。

じっとりと汗ばむランカの肌。柔らかく愛撫していた乳房の頂きに口づけるとあきらかに
反応が変わった。激しい息遣い。
俺によってこの反応が引き出されているのだと思うだけで喜びが胸に溢れる。
ねっとりと舌で頂きをいたぶるたび震える身体。
もっと強い反応を引き出したくて歯で乳首を甘噛みする。
同時にスカートに手を伸ばしランカの女性の部分に手を伸ばす。
とたん俺に必死につかまってひたすら何かに耐えるように震えるランカ。吐息が俺の耳をかすめる。
俺の身体にすっぽりと収まる小さなからだが痛々しい。俺はお前を守りたかったはずなのに。

濡れそぼった頃合いを見て最後の段階に進もうとする。何を今更。躊躇など。
「ブレラさん」
息をやっと整えてランカが俺を見据える。そうして見上げた瞳は意外にも侮蔑ではなかった。
「やっと名前で呼んでくれたな。」
「呼びたくなんかなかったよ。」
ずっしりと心が重くなる。馬鹿な。覚悟していたはずだ。

「お兄ちゃんって意識してないとどうにかなりそうだったからなのに。なのにッ…」
潤んだランカの瞳を信じられない気持ちで受け止める。
解読不能−。
驚愕しながら俺の唇は勝手にランカに言葉を紡ぐ。
「俺の都合のいいように受け止めるぞ。そしたらきっと、もう、止まらない。」
「もともと止まる気もなかったくせに」
泣き笑いのようなランカの笑顔。
そうでもなかったかもしれない。溺れながらも俺は躊躇してしまっていた。
「俺のせいにすればいい。」
「いまさらだよ」

俺はゆるやかに微笑んでランカに口付けた。
罪の刻印を彼女に刻みつける為に。
〈了〉
820名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 04:10:46 ID:nPwEPw7v
ポエムくさいw
821名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 06:43:39 ID:pB2Tt4YG
スイーツ(笑)
822名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 13:23:06 ID:mxbCwAXd
いいじゃん。GJ!
823名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 17:25:08 ID:2kfBwWeQ
>>819
ナイスナイス
本編に比べると大分口数が多い兄さんではあるけど
824名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 22:39:09 ID:ZD6qs4ou
キャシーーーーーーーーーーーー!!!
825名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 08:28:55 ID:n+VhJN8W
シェリルーーーーーーーーーー!!!
826名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 09:30:28 ID:oJY6RiPB
ランカァァァァーーーーーーーーーー!!!
827名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 10:57:53 ID:yGf0lKTu
クラァァァーーーーーン!!
828名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 12:30:01 ID:CP04zNWF
アルトォォー―――!!
829名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 15:23:45 ID:6GhnGfKs
ん?

なんか、全身に淫具ギミックを仕込んだグレイスに
シェリルが調教されるという電波を飛ばしたのは誰だ?
830名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 15:45:31 ID:IBDDUtMx
>>829
さあ、それを文章にする作業に戻るんだ
831名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 16:07:22 ID:sBOPnRtS
グレイスじゅうななさいにブレラが触手責めされるSSマダー?
一応書こうとしたけどなんかユニセフに24されそうなのしか書けなかったから捨てた
832名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 16:36:23 ID:MbwnElFN
さんをつけろよデコ助野郎ってグレイスさんじゅうななさいが言ってた
833名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 16:44:57 ID:lWHF5mEi
糸   色望のように
グレイス   さんじゅうななさいと書いたら殺されますか?
834名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 17:34:46 ID:5NcKFdjJ
実際に11年という歳月を考えればまあその辺りが妥t・・・


おや、誰か来たようだ
835名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 19:20:40 ID:YoUFGANb
グレイスとキノコというのはないのかな
836名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 21:19:06 ID:n+VhJN8W
なんでもいいとお
837名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 00:46:11 ID:RR42GPpb
>750
今その設定でミハクラ書いてる。
エロはほぼ無いが、まぁ期待しないで待っててくれ。
838名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:22:49 ID:qozYLavi
5分以内に
グレイスはさんじゅうななさい
と誰かがレスしたらグレイス触手SS書く
839名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:24:50 ID:3Qw1UGv9
グレイスさんじゅうななさい
840名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:25:39 ID:bKUUoLSt
グレイスさんじゅうななさい
841名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:26:01 ID:3Qw1UGv9
間違えたw
グレイスはさんじゅうななさい
842名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:46:31 ID:qozYLavi
絶対レスつかないと思ってたのにwww
グレイスを触手でハメるんじゃなくてグレイスが触手でブレラをお仕置きでもいいか?
843名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:47:11 ID:04IhABl5
ちびシェリルでお願いします
844名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:47:42 ID:04IhABl5
ちびじゃなくてもおkです。
845名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:53:02 ID:WDh7ne4b
お前ら必死すぎw
グレイス×キノコがいいな。キノコの鼻っ柱へし折ってほしいお
グレイス×洗脳ランカ×洗脳ブレラもいいな
24話の3人のエロさは異常
846名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:53:07 ID:i3hvl/Pg
触手を怖がって泣くちびブレラとちびシェリルが見たいです
847名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 09:04:01 ID:b9D2S1Kw
児ポルに引っかからないように
848名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 11:41:49 ID:sBrV8ebE
児ポルが怖くて恋ができるかってミシェルさんが言ってた
その後オズマさんに呼ばれてたけど大丈夫だろうか
849名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 14:28:13 ID:+pIOS+xX
ちびシェリルに幸福を
850名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 18:47:59 ID:7aYssyXG
ぐれいすさんじゅうななさい、実は予備ボディに幼女タイプも持ってたという電波が…
…幾らなんでも、無いよな
851名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 19:48:06 ID:I4Isd2wW
幼女まではいかないが小娘声が共存してたんだから
あれが外に用があるときはそういう感じのボディで出るんじゃないのか?
852if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:55:03 ID:heIJm+o7
ミハクラです。アルトが間に合ってミシェルが宇宙に吸い出されていなかったら、とい
うif設定になっていますので、苦手な方はスルーしてください。
853if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:56:28 ID:heIJm+o7
薄れゆく意識の中で、自分の中にあふれてくるこの想いをどうしても伝えたかった。
「俺も…俺も、お前のこと…愛して…」


バシュラによって大怪我を負ったミシェルだが、その後、病院に運ばれ一命をとりとげ
た。一時はV型感染症の疑いもあったが検査の結果、感染していないことがわかり、今で
は傷もふさがっている。
ミシェルは入院中ずっと考えていた。どうしてあの時、自分の想いをクランに伝えたの
だろうかと。
ミシェルは姉が死んだ時のようなおもいはもう二度としたくなかった。だから本気の相
手を作らなかったし、相手にも本気にさせてこなかった。いや、今考えてみると自覚しか
けていた幼馴染への想いを意識の奥底にしまいこんで、ずっと気づかない振りをしていた
のだ。
それが、あの時、バシュラの迫りくるSMSのなかでクランに想いを告げられて、意識
の奥底にしまいこんだはずの想いが浮上してきた。
しかし、ミシェルは自分の想いをクランに告げることを躊躇していた。大切な人を失う
あの気持ちを自分はもちろんクランにも味合わせたくなかったからだ。
だが、あの時、自分でももうだめだと思った瞬間、想いを伝えたいという気持ちが溢れ
てきた。伝えずにはいられなかったのだ、愛していると…。


コンコンというノックの音でミシェルの意識は現実へと引き戻された。病室の扉の方を
見るとクランが顔をのぞかせている。
「ミシェル入っていいか、具合はどうなんだ」
「あ、ああ…」
ミシェルは動揺を隠しながら返事をした。たった今まで考えていた相手が現れたせいで、
いつものように対応ができなくなっている。
ましてや、検査やら何やらでクランが見舞いに来るのは初めてのことなのだ。つまりは、
二人が想いを伝え合ってから初めて顔を会わすことになる。
クランはいつもと違うミシェル反応に首を傾げつつも、病室の中に入ってきた。
「林檎を買ってきたんだ、擦り林檎にしてやるぞ」
「はぁ、お前はいつもそれだな、ワンパターンなんだよ」
ため息をつくことで動揺から抜け出したミシェルは、いつもと変わらない皮肉な口調で
言った。
「むぅ、何を言うミシェル、お前小さいときから擦り林檎が好きだったではないか!」
「それにしても、この前のは多すぎたな」
「だから、今日は林檎は二つだぞ」
いつもどうりの会話を終えると、クランはベットの横の椅子に座って林檎を剥き始めた。
ミシェルはしばらくその横顔を見つめていたが、ふと思った。
(そういえば、俺が愛してるって言ったことちゃんと聞こえていたのか)
これは確かめる必要がある。

854if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:57:11 ID:heIJm+o7
「なぁ、クラン」
「んっ、なんだ」
林檎を擦りおろす作業へと移っていたクランは、ミシェルの言葉に顔をあげた。
「俺がさ、俺がバシュラにやられた後で言った言葉って聞こえていたか?」
柄にも無く頬が熱くなるのを意識し、ミシェルは聞いた。
「ああ…」
答えたクランの頬も赤く染まっている。二人は見つめあったまま、逝く時かの沈黙が流
れた。

「ほ、ほら、擦り終わったぞ、食べさせてやる…」
その沈黙を破ったのはクランの方だった。クランはその場の雰囲気にいたたまれなくな
り、ベットの端に腰をかけ直し強引にミシェルに擦り林檎を食べさせようとした。
「ちょ、ちょっとまて、自分で食べられる」
とっさにミシェルはクランの手首を掴んだ。

「あっ…」
再び二人の目が合う。先ほどと違い顔がかなり近い。
クランは掴まれた手首から熱が全身に広がるのを感じた。身体が熱い…。熱に浮かされ
瞳が潤む…

頬が上気し瞳が潤んでいる幼馴染の顔、その色っぽさにミシェルの胸はざわついた。ク
ランのこんな表情は初めて見る。いや、初めてではない前にキスされた時もこんな表情を
していた。

キス・・・ 唇・・・

いつの間にかミシェルの視線はクランの唇にそそがれていた。それは赤く、ぷっくりと
膨れ果実のようであった。
(林檎よりこっちのほうが美味そうだよな…)
味わいたいという衝動に駆られるやいなや、ミシェルの唇はクランの唇を塞いでいた。

「ふぅ…っ」

855if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:57:55 ID:heIJm+o7
いったん唇をはなすと、ミシェルはクランの持っていた擦り林檎をサイドテーブルに置
き、自分のほうにクランの腰を引き寄せた。そしてまたすぐに唇を合わせる。先ほどと同
じ、触れ合うだけのキス…。しかしすごく甘い…。
ミシェルは今までに数多の女性とキスを交わしてきたが、これほどまでに甘いと感じる
ものは初めてであった。ミシェルは少し目を開けてクランの表情を確認する。すると、ギ
ュッと目をつぶり応えてくれているクランの顔が目に入った。

あまりにも長い口付けにクランの唇は酸素を求めて一瞬開かれる。ミシェルはその隙を
突いて口内に舌をねじ込んだ。

「うんっ……」
クランが驚きと抗議の声を上げる。それにも構わずミシェルは口内を弄った。

ミシェルの舌に歯列をなぞられクランの背中は粟立った。初めての感触、初めての感覚
に意識を持っていかれる。頭の芯がぼうっとなり、手はミシェルのシャツを力なく握るだ
けになっている。
ミシェルはクランの抵抗が無いことをいいことに、自分とクランの身体を入れ替え、そ
れまで寝ていたベットに押し倒した。

ようやく唇を離し、クランを見下ろす。ハァ…ハァ…と二人の荒い息の音だけが静かな
病室に聞こえていた。
クランの目尻に生理的にあふれ出た涙が溜まっている。ミシェルはそれを吸い取り、そ
のままクランの耳のほうに唇を持っていくと甘噛みし裏を舐めた。

「んっ…ひゃあ…ん」

クランの甘い叫び声が病室中に響きわたる。クランは自分でもびっくりするほど感じて
いた。好きな人に触られるということは、こういうことなのだろうか。
ミシェルもクランの声を聞き下半身が熱くなるのを感じていた。ミシェルは身体を離し
クランを見下ろすと言った。
「クランが欲しいんだ…」
いまさら止めれる自信は無かったが、かといってクランの意思を無視するようなことは
したくなかったのだ。
クランは恥ずかしそうに目を伏せると「んっ」と小さくうなずいた。

856if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:58:38 ID:heIJm+o7
ミシェルはクランの顔や首筋に口付けを落としながらブラウスの裾から手を差し入れ、
クランの素肌を弄った。
「ふっ…ん」
「はぁ…あぁん…」
クランはミシェルが触れるたびに甘い吐息を漏らしてゆく。ミシェルはブラウスをたく
し上げ、ブラジャーを引き下ろすと、つんっと起っている胸の蕾を吸い上げた。

「つぅ…」
クランから初めて上げられる苦痛の声。
(強くしすぎたか、そんなつもりは無かったんだが…)
ミシェルは驚いてクランの顔を見た。クランの眉は眉間によっていて明らかに苦痛を表
している。
ミシェルは困惑していた。今まで抱いてきた女性とは反応が違う。今までの女性は歓喜
の悲鳴を上げることはあっても、こんな反応は無かった。ミシェルはふと、あることに思
い至る。
(そうか、クランは俺が初めてなんだよな…)
思えば今まで関係を持ってきた女性たちは、皆それなりの経験を持っている人ばかりだ
った。まあ、当たり前だろうミシェルはこれまで遊びと割り切れる相手としか付き合った
ことが無かったのだから。

「痛いのか」
ミシェルはクランの頬をやさしく撫でながら聞いた。
「ううん…平気だ、やめないで…」
クランの答えに愛しさが込み上げてくる。
「できるだけ、やさしくするから…」
その言葉どうりにミシェルはクランの胸を口に含み、舌でやさしく先端を愛撫する。

「ん、んふっ…ぁあ…ん」
クランの声が段々と甘さを増してゆく。クランはミシェルの必要以上の愛撫に、腰が甘
く痺れる様な感覚を味わっていた。
何かが身体の奥から込み上げて来、自然と太ももを擦り合わせてしまう。それに気づい
たミシェルはクランの脚を割り、下着へと手をかけた。
「濡れてるな…」

好きな男の前で脚を開いているという状況と今の言葉でクランの羞恥心は煽られ、涙が
ぽろぽろと零れ落ちる。ミシェルはクランの下着を脱がせ、愛液で潤う秘裂へと顔を寄せ
る。
「きれいだ…」
ミシェルは吐息と共に呟いた。幼い頃に一緒にお風呂の入ったことはあるがクランの秘
裂をこんなに近くでじっくり見るのは、ミシェルにとっても初めてのことである。まだ男
を受け入れたことの無いそこにミシェルの征服欲が刺激される。今すぐにでも突き上げた
いという衝動を抑えながら、ミシェルはクリトリスに口付けた。

857if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:59:17 ID:heIJm+o7
クチャ…クチャ…とミシェルの唾液とクランの愛液が混ざる音が聞こえる。クランは今
まで味わったことの無い感覚に目を見開いた。流れていた涙はもう止まっている。
(なんだ、これは、ミシェルの口が私の…)
クランは必死に今がどんな状況なのかを考えようとするが、ミシェルに舐められている
ところがジンジンと痺れる感覚に意識をもっていかれ、考えがまとまらない。そのうちに
全身に痺れが広がっていき、背筋を電流が駆け上がってきた。

「なに、これ…ミシェル…私、変になる…」
クランはシーツをギュッと握り、初めて来る快感に耐えた。

「イッたのか…」
「イク…?」
「ああ、今のイクって言うんだよ…」

そう言うとミシェルは今度はクランの秘裂に指をこすりつけてきた。
「っん…ぁあん…」
絶頂を向かえ、脱力感に浸っていたクランの意識が急に覚醒される。
つぷっ…
ミシェルの指がクランのなかに侵入する。ビックッとクランの身体に一瞬力が入るが、
すぐに抜ける。
(大丈夫そうだな…)
ミシェルは指を抜き差ししながら二本、三本と増やしてゆく。

「いた…いっ…」
三本目の指を入れたところで、クランが苦痛の声を上げた。
「ゆ、び…やぁ…いたい…」
今まで感じたことの無いところに感じたことの無い痛みを感じたクランは恐怖から抜い
てと懇願する。
「ちゃんとほぐしておかないと…、もっと痛いおもいをするのはクランだぞ…」
大丈夫だからと安心させるように空いている手でクランの手を握り、指の動きを再開さ
せる。

858if(ミハクラ):2008/11/02(日) 16:59:57 ID:heIJm+o7
しばらくすると、グジュ…グチョ…とクランの秘裂から蜜が溢れてきた。クランの表情
も、とろん…とした気持ちの良さそうなものに変わっている。
(これは、いけるな…)
ミシェルはクランのなかから指を抜き、今にも爆発しそうな自分自身に手を添えた。
「クラン、挿れるよ…」
ミシェルは秘裂にあてがい腰を進めようとするが、クランの身体に力が入っているため
なかなか進められない。

「っく…クラン、力抜いて…」
「そんな事言われても…、無理…」
「じゃあ、息を大きく吸って…」
「えっ…」

ミシェルの言葉に戸惑いながらも、クランは言われるがままに息を吸った。
ずぶっう…
息を吸ったことで力が抜けた一瞬の隙を突いて、ミシェルはいっきに奥まで貫いた。
「     」
息も詰まるような衝撃にクランは声にならない悲鳴を上げる。

「っつ…きつい…」
ギチギチとクランがミシェルを締め付ける。ミシェルは一瞬、射精しそうになるが耐え
た。
(挿れてすぐにイキそうになるなんて…、空とベットの撃墜王とまで言われたのにな…)
ミシェルは自嘲の笑みをうかべた。

「はっ…大丈夫か…?」
「平気だ、いっぱい挿っていて苦しいけど…」
クランはミシェルの問いに、笑顔で答えた。やっとミシェルと一つになれたことで、ク
ランの心は喜びで満たされていた。

ミシェルはその笑顔を見た瞬間、愛しさが込み上げてきた。もっともっと、全身で繋が
りたくて、ミシェルはクランの身体を抱きしめ、呼吸をするのを忘れるぐらいに唇をむさ
ぼった。やがて離れた二人の唇の間で唾液の糸が切れる。
「動くぞ…」
「うんっ…」

859if(ミハクラ):2008/11/02(日) 17:02:03 ID:heIJm+o7
グジョ…ッ、グチョ…
病室内に水音が響きわたる。
「あぁ…ん、ひゃあ…っ」
ミシェルが動くたびにクランなかから、熱く疼くものが込み上げてくる。
「あちゅ…あちゅいよぉ…」
いつにも増して呂律が回らなくなるクランの声。二人の息が荒くなる。ミシェルの動き
がだんだんと速くなってゆく。

「ぁあん…みしぇ…る、しゅき…しゅきなのぉ…」
「ああ…クラン、愛してるよ…俺の、俺だけの…」
二人の快感はたかまり、限界が近づいてくる。
「んっ…さっきの、くる… わたし、イクぅ…」
クランの締め付けがより一層強くなる。
「うっ…そろそろ、俺も…」
ミシェルは低く唸ると同時にクランの中に欲望を解き放った。


二度目の絶頂をむかえたクランはミシェルの腕の中で、すやすやと寝息を立てている。
ミシェルは満足に満ち足りた顔で、その寝顔を見つめている。クランとの行為はミシェル
にとって今まで味わったことの無い、心も身体も満たしてくれるものだった。
(もう一生手放せないな…)
愛しい幼馴染のまぶたに口付けを落とすと、ミシェルは意識を手放した。

(終わり)
860名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 18:59:26 ID:fuUDqpbN
超GJ!ニヤニヤしながら楽しませてもらった!
861名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 22:34:34 ID:10PrGgAU
このバカップルは病室でナニをやってるんだよ!!
GJ。そうだこれこそが正義だ。ミハエルは死んでなんかないぞ!!
862名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 10:08:23 ID:f8tPZQtn
ミシェルは死んだんだよ
863名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 10:39:49 ID:OOhK9nTP
劇場版でもミシェルは死ぬけどクラン孕んでるとかいう展開が見られるのかな
864名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 11:34:37 ID:Q9xNUhzI
クランが孕んでると、今度は死亡時の告白が変な事にならんか?
865名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 11:42:12 ID:uhW6VHak
ED後に「フロンティアがバジュラに襲われたのはランカ・リーのせいだ!」
っていうところから始まるランカ陵辱が一本は投下されると思ったんだがこんな妄想は自分だけだったか
866名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 11:43:07 ID:uBjAo/yO
シェリルが22話ので孕んでるという展開はあります。
867名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 11:56:33 ID:FdOTzTQ1
868名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:16:50 ID:9qdx9QTE
ランカス
869名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:19:28 ID:3hdKI90k
本当にランカが867みたいな可憐な美少女だったら良かったのになあ…
870名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:44:57 ID:tbJV0WdL
>>867
げ、この人緑好きなのかよ、ショック

ランカス氏ね
871名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:46:28 ID:A8ffgX5F
ランカが好きな奴って何なの?
872名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:50:57 ID:Z+toh42q
アンチスレに逝ってそのまま帰って来るな
873名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:05:12 ID:VYF2I00F
うぜえ
住み分けができない奴ってなんなの?死ぬの?死ねよ
874名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:08:00 ID:A8ffgX5F
ランカ厨必死wwww
875名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:09:03 ID:G8wagnaL
おーこんなところまで、アンチが出張ですか、ご苦労様。
876名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:32:40 ID:b2PR+e99
ランカアンチかシェリル厨の工作員 どちらにしても最低だな。
スレの住み分けどころか板すらフォールドして。

痛…おお、いたたた。
877名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:48:46 ID:31NMIET0
叩き方がシェリルファン見せ掛けにしか見えない
わざとらしいし
878名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:11:20 ID:5/lVa7o/
荒らしはスルーすればいい

>>867
不覚にも萌えた
アルランに目覚めそうだ
879名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 15:17:36 ID:vvEsjL8v
>>867
この人の絵かわいいな
880名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 17:11:01 ID:ltwRho4n
アンチはアンチで
とりあえずなんでもいいからエロを頼む
881名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 17:42:52 ID:n7g6Thgw
>>867
禿萌えた
これはいいアルラン
882名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:15:24 ID:31NMIET0
っていうか
直リンクって最低だな、ここはマナーもないのか
883名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:51:43 ID:b2PR+e99
直リンねえ…
だんだんだれかさんのアンチスレの標準ルールになってきたんだなここ。
そのうち外部ブログや他スレのヲチもはじまるんですねわかりますw
884名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:54:02 ID:b2PR+e99
>>878 基本的には同意だ。でも最低限の2chルールを注意するくらいはいいような気も…
885名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:55:14 ID:LMc+P8fy
>>882
そういう言い草はやめようや
でも直接リンクはいくないよ、これって一種の晒しだからね。
とても最低な行為だよ、いくら萌えアルランだろうが貼り付けるのはよくないよ。
886名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:56:57 ID:LMc+P8fy
>>877
同意
たぶんランカアンチかシェリルアンチのどちらかだと思う。
「これだからシェリルのファンは」と言わせる魂胆だろう。
887名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:42:30 ID:brXKwH9j
シェリルもランカも好きな人間からすると
どっちの信者だろうがアンチだろうがどうでもいいんですけどね
888名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:59:53 ID:eVi+5VRn
ランカスキーというよりまめぐが好きなおいらが通りますよ
889名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 00:06:47 ID:MnN9vHZ/
個人の嗜好とかここではどうでもいいことだと思うよ
職人さんが落してくれたものに萌えてればいいんだ
あとついでに言うと一応絵は板違いだと思う
890名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:13:44 ID:fjubyIGm
シェリルのシェの字もないレスみて 
シェリルファンに罪を擦り付けようとしていると取るのも
過剰反応しすぎな気がする
891名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 03:21:49 ID:jQ5+oeHO
誰かアルラン書いて欲しいです><
892名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 03:41:29 ID:JzMQSimf
ランカアンチもシェリルアンチもどちらかの信者やアンチになりすます工作員も
個人のブログやイラストを平気で貼り付けるやつも他へ池。
一応どころか完全にルール違反でありスレ違いだ。

ここはここに投下された作品をひたすら楽しむところなんだよ。
893名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 16:48:51 ID:WSc+dClh
釣れた
894名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 20:35:03 ID:rL/d6UBZ
ミシェル「くっ…出る!」
クラン「わ、私も…!」
ミシェル「…え?」
みたいな失禁ssはまだかな?
895名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:18:37 ID:kV9G2A3A
おまえホントに失禁好きだなw w w
896名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:21:02 ID:J5m0CM2n
失禁といえば上で話題になったシェリルの失禁ものをですね
897名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:12:13 ID:ke95s+47
執筆中なのだが、機械や戦闘機に関わる名称がわからずつまづく。
そういうの調べるのにいい検索ワードを教えてくれないか?
設定考察スレ無くなったみたいだから困ってる。
資料集には載ってたりするのかな。買ったほうがいいのか…。
898名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:28:54 ID:ioglVYB0
>>897
ウィキペディアならマクロス系はかなり充実してるぞ。
899名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 12:57:01 ID:xFlT8fei
>>897
ふぅん。そんなスレあったんだ〜
900名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 20:28:25 ID:xHI4irie
>>852-859
遅くなりましたが、ミハクラGJです!!!
有難うございます!私はあなだが正義だと信じてます!ww
901名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 01:46:48 ID:MX3vtZeC
>>897 >>899
 マクロスFの設定を考察するスレ2(http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime4vip/1211886886/)
の最後で「最近メカ論ばかり」という指摘があってスレが衣替えしたという経緯があるらしい。
 後継は下の通りだけど、それでもSF考察したい人向けにはSF板の誘導もある。
 ただ、ちょっと今はタイミングが悪い。 ●が有れば発掘を提案する次第。

マクロスのメカについて語り続けるスレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anime4vip/1209781466/l50

【歌と恋と戦争】マクロスF -第1次移民船 →DAT落ち
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1210578509/l50

【歌と恋と戦争】マクロスF -第2次移民船 →スレ立ったばかり
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1225521997/l50
902名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 10:49:42 ID:EFyvaMMu
シェリルの胸は何故に可変式なのか?!


胸クスパンフレット
903897:2008/11/06(木) 10:55:18 ID:p7Ipeyvj
>>898 >>901
教えてくれてありがとう。
wikiやまとめサイトは参考にしているんだが、それでもわからないことが
出てきたりするんだよな。
うん、まぁ駄目ならごまかすことにするよ。
904898:2008/11/06(木) 16:43:42 ID:cBqlS1T7
>>897
ほんの1、2レスで済むなら、ここに書いていただいて自分に分かればレスするが?
マクロス系の設定・考証とかなら、大抵答えられると思うけど。
905名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 16:57:32 ID:3cS69/fE
パンツを取り返しに行ったらアイ君に犯されて失禁するシェリル希望
906名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:05:37 ID:jjoSyNxd
お前ほんとに失禁好きだな。
907名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 09:21:19 ID:83Qu4QsU
シェリル、アルトにあそこをクスコで広げられて子宮口を観察される。
908名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 09:32:25 ID:f12WA3x7
クスコww
そういうものは素人も知ってるんだなぁ
909名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 10:03:41 ID:83Qu4QsU
>>908
観察ばかりじゃつまらないのでシェリルに映像を見せてコメントを強要するアルト。
910名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 10:13:39 ID:pJdcvzsT
なんという変態www



アルトさんのことですよ
911名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 14:25:05 ID:4Um3EDlW
そういう道具系はアルトより矢三郎兄さんの方が似合ってそうw
912名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 14:42:45 ID:AZnn5Mu3
あの人、ホモだろ?
シェリルにのしかかったアルトの尻を覗き見しながら
ハァハァ言ってそうなイメージしかわかない
913名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 14:45:31 ID:Us8fppbK
矢シェリって意外にもひとつもでてないよな
絡みがシェリルの病気判明後だからか?
914名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 15:21:55 ID:maHB5R38
兄さん女抱いてるよりアルト抱いてるイメージしか湧かねーんじゃねーの。
シェリル狙っててもその向こうのアルトしか見てないっつーか。
915名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 15:26:10 ID:D1ryRK1P
個人的には矢シェリも悪くないと思うけどね。
本命はアルトでも、まずはアルトを好きなシェリルから…みたいな感じか
916名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 16:07:48 ID:lLL0qTGt
黒くて悪い兄さんがシェリルにいけないことを…


いいと思います
917名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 16:28:53 ID:/10ud0PC
801板に行けと言われることもなく兄さんがホモで当然な流れに噴いたww


…………自分もそう思うけど
918名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 17:22:24 ID:MDRWUYJS
アルトが女でシェリルとランカが男の方が面白かった。

アル子「あなた達が私の翼よ…。二人とも、ありがとう!」


ラン蔵「シェリ男さん。僕は負けません。歌も、恋も…!」
シェリ男「受けって立ってやるよ」
919名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 17:24:08 ID:83Qu4QsU
スレチご勘弁を…。
矢三郎、アルシェリ合体中にアルトを後ろから…。
シェリル…男二人の力で失禁、失神、妊娠。
アルト…ダム放流並の大放出でシェリルを妊娠させるも、矢三郎に犯されトラウマに…。
矢三郎…アルトの後ろの処女(?)を奪い、更にシェリルにアルトの子供を妊娠させる。
跡継ぎ問題も自身の願望も同時に解決、一石二鳥www
920名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 17:43:26 ID:PnkyYGCr
アルトのおしり狙われ杉ww
921名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:37:49 ID:pJdcvzsT

シェリル⇔アルト←矢三郎



とらいあんぐらー
922名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 05:21:37 ID:ob735mqn
>>919
おまえ本当に失禁ry

だがその妄想はかなり萌えたw
923名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 08:37:29 ID:MX+Xva7D
シェリルにアルトの子供を身籠らせるのは矢三郎兄さんのパワーなのか?wwwwww
924名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 10:37:18 ID:MHaiNzKd
>>923
矢三郎に前立腺を蹂躙されて蛇口の壊れた水道みたいに放出したんじゃないのかな…。
シェリルも子宮がアルトの精液で一杯じゃ妊娠せずにはいられない状態だろうね。
925名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 10:54:30 ID:taLyjyyz
やっさんがガチホモで噴いた

しかし、やっさん×シェリルの歪んだ感じの契りも中々雰囲気があって良いと思うんだ。
アルトが意を決して実家帰ってきた時にギシアン聞こえてくるとかな。
勿論やっさんはアルトにトラウマ与える為にわざとやってそうな。
926名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:22:43 ID:K/XB0qIj
>>921
シェリル⇔アルト←矢三郎←嵐蔵
927名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:29:54 ID:pXD/cuH1
ランカ→シェリル⇔アルト←矢三郎←嵐蔵
928名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:51:41 ID:taLyjyyz
こうだろw

シェリル⇔アルト←やっさん←嵐蔵
  ↑↓   ↑↓
  ↑←→←ランカ
929名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:58:42 ID:q2x3MngH
>>927
何このカオスwww
930名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 13:45:06 ID:PvtU0UGA
>>928
どういう状態?
931名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 14:47:24 ID:5/4M6Oel
>>930
゚ | ・  | .+o    _    o。 |  *。 |
 *o ゚ |+ | ・゚ _二ー-゙ヽ/_ +・  o |*
 o○+ |  |i -= ´      ` ミ、 ゚| o ○。
・+     ・ l /,         ヽ ・|*゚ + |
゚ |i    | + / i |ー|-|i | i l . i | |!     |
o。!    |! ゚o !|{ヽ{`━' |i iト、 l |   | *  ゚ |
  。*゚  l ・ ゚ |ソ_` "" リ!ノ /|  |o  ゚。・ ゚
 *o゚ |!   | 。 ヽ=-   ノi| {  +   *|
。 | ・   o  ゚l  ゚+ ` イ  jハ l  *゚・ +゚ ||
 |o   |・゚ ,.‐- .._ -‐}!    ヽ!  |  ゚   |
* ゚  l| /    、  i  }  \   o.+ | ・
 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚
 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。
・| + ゚ o }  }                ヽ O。
 O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
 o+ |!*。| / `ー::::       , ヘ:::::..  | *
 |・   | ゚・ |/   /  :::... ..   /:::/ | ::..... { |
    _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
    >                  <
  /\  ──┐| | \     ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  /  \    /      /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
      \ _ノ    _/   / | ノ \ ノ L_い o o
    >                  <
932名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 15:33:18 ID:cW/8HJyx
なにげに900越えてるね
このまったりペースなら次スレは970とか980くらいかね
933名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:20:30 ID:MX+Xva7D
完全版


オズマ⇔キャシー←大統領←キノコ

ランカ→シェリル⇔アルト←矢三郎←嵐蔵
↑  ↑
ブレラ←グレイス
934名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:24:48 ID:spLD8G7O
ランカの矢印の先がアルトではなくシェリルなのには誰もつっこまないのかwww
935名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:53:25 ID:yxpB9Lyv
なに、よくあることだ
936名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 20:20:36 ID:jb0jC+mX
真・完全版


オズマ⇔キャシー←大統領 キノコ
↓             ↓
ランカ⇔シェリル←グレイス←アルト←矢三郎←嵐蔵
↑  ↑
ナナセ ブレラ
937名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:17:12 ID:eW4lgERl
いやそれよりもキノコの位置がただごとじゃないwww
938名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 22:54:21 ID:MHaiNzKd
>>936
アルトの関係ってシェリル、ランカ…矢三郎(笑)。
グレイスの関係がランシェ、ランカ、ブレラの親子丼(笑)…じゃなかったかな…。
939名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 02:45:13 ID:G9GDqoxV
真・完全版
アルト→ブレラ→オズマ⇔キャシー

ナナセ→ランカ⇔シェリル←グレイス
940名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 03:07:11 ID:/zdemyyk
     ランカ
      ↓
シェリル→アルト→空
      ↑
     矢三郎
941名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 04:40:47 ID:qte9VEMT
それが真実。
942名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:26:37 ID:SxyynFp9
真実のフロンティア

         ルカ
         ↓
        ナナセ  オズマ⇔キャシー←大統領←キノコ
          ↓  ↓
   ブレラ ⇔ ランカ  ミハエル⇔クラン
    ↑      ↓   ↓
グレイス→シェリル⇔アルト⇒空
              ↑
             矢三郎←嵐蔵
943名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:56:50 ID:PPzNOgnd
カオスな真実ですねwwwwww
944名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 12:36:29 ID:uQit3ePN
>>942
アルトの解決策…
そうだ、EXギアで夜空を飛びながらシェリルと合体すれば良いんだ…。
そうすればシェリルの失禁癖で迷惑かける事なく、自慢のアクロバットでイカせまくる事もでき、矢三郎兄さんに襲われずに済む。
まさに一石三鳥www
945名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 12:41:56 ID:WKuYN0LA
>>944
失禁癖wwwどんだけwwwwアルトの本気のカラダ(テク)を見せつける機会ですね
946名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 18:30:33 ID:qwIO8aZ1
>>944
いやいやいやwwww歩行者とかどうするんだよwww
道歩いてたら突然アンモニア臭のする液体が降ってくr何をする
947名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 18:42:20 ID:uQit3ePN
>>945
失禁するのは名器の証なんですよ。
>>946
市街地とか人目のつくとこではしないでしょう
948名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 20:12:12 ID:SxyynFp9
実に画期的な合体だ…
949名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 21:54:40 ID:gYfwnjYg
こうだな
         ルカ
         ↓
        ナナセ  オズマ⇔キャシー←大統領←キノコ
          ↓  ↓
   ブレラ ⇔ ランカ ミハエル⇔クラン
    ↑      ↓↑ ↓
グレイス→シェリル⇔アルト⇒空
              ↑
             矢三郎←嵐蔵
950名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 22:22:31 ID:/9vjiDl7
>>949
このランカはシェリルとアルトがいちゃついてるのを見て悶える
アルシェリ厨ってことなのか?
951名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 22:23:47 ID:WKuYN0LA
ヤッてる相関図からただの恋愛相関図になってるじゃねーかw
952名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:05:48 ID:vNaBh7qk
>>950
人のをみつつソロプレイこれに決まり☆
953名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:07:28 ID:pic7/VK+
アルシェリ厨きも…
954名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:21:37 ID:7Ei6s6nE
同情なのにね・・・
955名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:27:49 ID:nIj8PYI7
煽る暇があるならアルランのネタでも書けばいいじゃないかw
こんな所で争いを始めるのは不毛だぞ

まあ俺にはアルランのネタは考えられないから協力できんけどなw
せいぜい学園内でアルトが発情してランカにがっつくくらいか。
あの更衣室でなりふり構わず襲うと良い。
956名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:31:12 ID:7yA5TeQd
そのまま膨らませてあげたららどうだべ
957名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:33:39 ID:KzqHZO1q
エロパロでキモイはないだろ
自分のお好みのカプネタ作ればいいじゃないか。
なんで気に入らないと荒らすかね?
958名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:33:52 ID:WPOR757I
自分好みのアルランじゃないからイラッ☆してんでしょ
959名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:58:52 ID:MJNiu4nj
荒らしはスルーすればいい
960名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:22:12 ID:hIQgQ3Er
どうみても>>940でFAだろうがお前ら。



…ん?
961名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:52:15 ID:iUPhe5Jo
シェリル⇔ランカ

矢三郎
 ↓
アルト⇒空
 ↑
ミシェル


これで解決
962名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 02:03:04 ID:w+QXE+JF
割と女性の書き手が多いような気がするんだけど、
カップリングってある意味宗教だから、
ここがヒロインごとに別れてないのに最初はびっくりした。
963名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 04:00:59 ID:I5iQwA+L
そもそもエロパロ板じゃ、1作品につきスレは1つしか立てちゃダメなんだよ
964名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 05:37:57 ID:Gk/MmVHE
>>962
そういうのはしたらばでやってるよ
965名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 10:35:38 ID:8WNkxLjl
たられば
966名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 10:25:15 ID:6suimPm6
じぇりる
967名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 12:49:18 ID:1SLcY5/P
アルラン妄想、誰も書かないね…。
自分はアルシェリ厨でアルトに生でいい様にされるシェリルが好きだけどね…。
シェリルは日常では女王様でアルトを尻に敷いてるけど、セクロスではMでいじめられるのが好きなタイプだと思うよ。
968名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 18:27:57 ID:KGpplA1t
アルランは好きなんだが陳腐なネタしか思い浮かばんなぁ…俺の頭では。
ランカはブレラと絡ませた方が色々とおいしいからブレランネタなら書き易い。
969名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 19:33:00 ID:OZNObvxN
じゃあ描けよ
970名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 09:14:48 ID:ZP/kcfIi
>>967
立場逆転w
あるある
971名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 09:24:39 ID:JxVvdJmw
ランカ「ああぁ…アルトくぅん、やめてぇ…」
アルト「ランカアアアアアアアアアアアア!!!!」

みたいな、
アルトは本編でランカランカの叫びが多すぎて、
セクロス中も叫ぶんだろうかと思うとおかしなエロの流れになるから困る。
しっぽりむふふとやらせたいんだけどな、どうにも俺の頭じゃギャグになって困る。
972名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 09:46:26 ID:FX3jVeDq
>>971
確かに、アルトの「ランカァァァァァ!」と呼ぶ声は簡単に脳内再生できるなw
973名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 18:10:35 ID:Mq1n03sc
ランカだとアルト以外にもブレラやオズマ、百合ならシェリルやグレイス、獣姦ではあい君以下バジュラ一同と幅が広いからな…。
リトルクイーンなら人間(アルト)よりバジュラの方が相手になりそう。
974名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:31:03 ID:ZP/kcfIi
アルト「シェリル!」

再生出来た
975名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:34:14 ID:JxVvdJmw
いや、アルトの「シェリル」は、
24話の「シェリル…」とか、なんかこう囁くような色っぽい感じの声が再生されるw

あの二人は逆に、ギャグっぽいエロが想像できないんだよなあ。
どっちかが感極まって泣いてそうなイメージがあるわww

シェリル「アルト…ううっ、ひっく…」
アルト「(どうしよう幸せにしたくなってきた…)」

こんなんww


だから余計にオカズにならねーんだけどなw
976名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:51:32 ID:4WTy2QTr
アルシェリはどつき愛もしっとり愛も激しいのもいけると思うんだ。
977名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 21:23:06 ID:HVLMjFL3
アルシェリ厨乙www
978名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 21:42:04 ID:Ga1nrSCf
嫉妬すんなよアルラン厨www
979名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:10:22 ID:foR+PaF/
>>973
あい君(触手)×ランカの同人がないのが納得いかない
枕営業よりこっちがいいだろ!
グレイス(触手)×シェリルもアリだね
980名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:03:44 ID:FcMbxt/F
>>979
いいね〜触手の虜になるランカ
アイドルになるのに業界の偉いオッサンにご奉仕するランカとか見たいわ
981名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:05:47 ID:D9ql1KUc
お前触手が好きなだけだろ
982名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:27:54 ID:RnnuTMY7
個人的にはアルシェリもアルランあんま萌えないんだよね…
ミハシェリがちょっと見てみたい
983名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:28:47 ID:PF8khj1o
>>975
お前さんの妄想に萌えた
984名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:10:24 ID:fSeNyp0z
自分は鬼畜ミハランがみたい
アルトのこと相談されて処女いただいちゃう鬼畜ミハ
985名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:42:48 ID:/BK5DBOf
エロく囁く「ランカ…」をイメージしようとすると
なんかブレラ声で再生されてしまってアルトが想像できない。
986名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:54:23 ID:9XYWVRxJ
子宮責めの好きな自分からすれば…
シェリル…体力馬鹿のアルトの精液タンク。
ランカ…母ランシェ同様、触手で内部を弄られ放題。
クラン…ミシェルの子宮責めテクで開発中。
987名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 07:29:29 ID:gsjQadsa
ミハシェリもミハランも何かいいな
ミシェルが鬼畜ってのがエロいかもしれん

ミハクラ鬼畜も良さそうだけど、
ロリ体系相手は鬼畜じゃなくて開発中心が萌える。

ミシェルなら三人一緒に相手に出来る甲斐性がありそうで困るwww
988名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:33:58 ID:AEEanQyU
>>975
そのとぉり
989名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 11:48:30 ID:xmOXSN/u
>>980>>990次スレよろ
990名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 16:33:15 ID:BCoGSSwB
ほい
マクロスFRONTIERでエロパロ4発目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226561562/
991名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 17:27:12 ID:iTxKuW+Z
>>990乙〜
ブレランもっと来い
グレシェリもっと来い
992名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 19:00:47 ID:gsjQadsa
>990超乙

アルラン、アルシェリ、ルカシェリ、やさシェリこいー

ナナセ陵辱こいー
993名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 21:53:15 ID:dAerj9li
>>990


シェリル失禁ものwktk
994名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:17:43 ID:kdQ4xHqO
>>990乙〜

個人的にはアルシェリ・ブレラン・ミハクラ
それぞれの純愛モノかルカナナのブラックなのが見たいw
995名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:48:58 ID:/aWkoZ5A
>>990乙!

ルカ受難?シリーズの続きがきたら、すっごい嬉しい!
いつか続きが投下される日がくることを信じて、待ってます!!

変態チックなキノコのレオキャシとか読んでみたい
・・・ひょっとして、ただの変な人好きなのか
996名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 01:10:33 ID:wi8RF0px
うめ?
997名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 01:18:32 ID:K1oWU22W
グレシェリ、アルシェリ好きな自分は
グレイスとアルトに攻められるシェリルが見たい。
神降臨したまへ。
998名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 02:21:25 ID:xsOubFJs
むしろアルシェリエロなしラブラブデートだな!
999名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 02:22:13 ID:COKwkSI7
それはエロパロ以外でやったほうがw
1000名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 02:34:28 ID:G8bvWxF1
1000ならスゴイの投下される
10011001
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