1 :
名無しさん@ピンキー:
■お約束
・sage進行でお願いします。
・荒らしはスルーしましょう。
削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。
■投稿のお約束
・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
・作品はできるだけ完結させるようにしてください。
SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません
みんな乙!
1乙
1乙。
みんなに姉1と姉2あげるからキモ姉妹ください
背は大してでかくないし胸もでかくないし髪型どちらもロングストレート。
片方布団の中によく入ってくるがそのうち布団とられる。
本当に今更だけど、
The temptaion by my eery sister
の作者さんぐっじょ!
エロくて良かった。
>>1乙
つ【お姉ちゃんに一日自由にされちゃう券】
>>1乙
つ【お姉ちゃんにイチモツ自由にされちゃう券】
>>11 抱き締める、嗅ぐ、舐める、掘る
キモ姉の順序
ジャンル 【姉と妹と主人公とのバカラブエロもの シリアスはありません】
キモ度 【低 変態行為は少ない】
グロ 【なし。流血は破瓜の血のみ】
同性愛 【疑似行為はあり。百合ではない】
糖度 【読み過ぎると、頭に虫歯ができます。注意】
エロ度 【全編エロエロを目指しました。どうかこれで抜けますように】
注意点 【レズもどきの記載がありますが、全くもって「もどき」です。
百合描写ではありません。百合スキーの人には地雷です
ハッピー?エンドです。】
その時、世界が回転した。
日付は、まあ梅雨のある日だ。時間は、そうだな、午前10時頃。
教師の手伝いで、山ほどの教材を持たされて階段を降りていたときだった。
左足が滑って、右の足首があっけなく曲がり、世界は上へ回転の後、去っていった。というか俺が滑り落ちた。
本日、俺こと間宮孝信が十三時という変な時間に家に帰ってきたのはそういう理由だった。松葉杖と右足のギプス固定を伴ってだ。
つまらない怪我にため息をつきつつ、松葉杖をリビングに置き、手摺りをつかんで階段をゆっくりと登る。
家はひっそりと静まりかえっていた。母さんは買い物にでかけているらしい。
二階に着いたとき、わずかに女の泣き声のようなものが聞こえたが、不自由な足の事を考えすぐ忘れた。
ましてや、自室の扉がわずかに開いていたことなど全く気にとめなかった。
いまいましい足の怪我に比べれば、些細すぎる事柄だった。
だから、ただため息をついて扉を開けた。そして中を見て
世界は今度こそ大きく回転した。
姉と妹が、俺のベッドの上で、裸で抱き合っていたのだ。
頭が真っ白になる。
姉さんと茜の顔が、引きつっていくのがなぜか面白いとさえ思えた。
だけど、姉妹の絡み合う裸の体が、たとえようもない汚穢感を俺に感じさせた。欲情も興奮もなく、ひたすらの嫌悪だった。
それが家族の性的な部分をみたためなのか、同性愛に対する嫌悪なのか、両方なのか、いずれにせよどちれでもよかった。
息を少し吸ったのは、すぐに盛大に吐き出すためだった。
「キモいことすんなぁぁぁぁぁぁ! でてけぇぇぇぇぇ!」
俺の姉、間宮忍は、俺が言うのもなんだが癒し系美人だ。ご近所受けも抜群で高校時代はラブレターを山ほどもらっていた。
大学も行っているのだが、未だに特定の彼氏ができたことはなかったみたいだ。
今から思えば、レズであるならば、全て筋が通るというものだ。
しかしレズの癖して、男嫌いなんてつゆほどもみせず、人当たりがよく、ほんわか美人お姉さんだ。俺はずっと騙されていたわけだ。
外見は、癖があって腰まで伸びた豊かな黒髪が、すこし丸めの顔を縁取っている。そうこのご時世に髪を染めていない。
いつもニコニコと暖かな光を浮かべている目は優しく垂れ目気味で、鼻も主張しすぎず、柔らかでかわいく、唇は赤く肉感的で厚い。
その下に伸びる首は細く、肩から見える鎖骨は妖艶で、そのくせ張り出した胸は巨大で圧倒的だった。
時々その胸の揺れ方に気をとられそうになるほどだ。
腕は細く長く芸術家のスケッチのごとく繊細で、腰は成熟した女を示して魅惑的に引き絞られ、尻は分厚く、しかし食欲をそそる丸さと張りがあり、足はモデルに成れそうなほどすらっと伸びる。
良く明るい色のタートルネックセーターを着ていることが多く、ご近所には老若男女問わず人気がある。レズだったけど。
反対に、俺の妹、間宮茜は、レズのくせにひまわりのような女だ。
俺と同じ高校の1年。成績も良く運動もできる上に、こいつも姉に勝るとも劣らないすごい人格者だ。
明るく朗らかでかつ優しく気だて良く人のいやがることも進んでやる努力家で、奢らずすねないという聖女様なのだ。
背は低めだけど、その分可愛い小動物を思わせるような大きく良く動く目とすこしペチャ鼻、そして小さいが綺麗な口は、清楚さと可憐さ、そして愛らしさのてんこもりだ。
それをショートカットにしたすこし茶系の髪が彩りをそえ、薄い発展途上の胸と、寸胴気味の腰、そしてこれまた未発達な尻で、いかにもかわいらしい少女そのものになる。
妹でなければ嫁にしたい女だし、実際男どもから人気は抜群だ。
でも、やっぱり彼氏が出来たことはなく、男の話題も数えるほどしか無い。レズなのだから当然なわけだ。
父さんや母さんには、この女どもが身持ち固いって喜んでいる場合では決してないと、小一時間言ってやりたい。ああ、言ってやりたい。
そして癒し系美女と可憐な聖女(だけどレズ)に挟まれた俺は、凡人だったりする。もちろん同性愛者じゃない。
性的にも凡人で、ちゃんと女で自慰をする。……童貞なのはしょーがない。凡人がもてるはずないのだから。
とはいえ、凡人だからこそ、これはさすがに耐えられなかった。
よく知っている女が、同性愛者で、しかも近親相姦なのだ。
知らない女ならまだしも、姉さんと茜などと考えると、欲情など皆無で、ひたすら嫌悪感しか沸かなかった。
変態レズ姉妹を怒鳴り散らして追い出し、奴らが置き忘れた靴下や下着を廊下に投げつけると、持っていた鞄を机に投げ出した。
気分的に疲れ果てベッドの上に座ると、シーツがべっとりと濡れて、微妙に人肌のぬくもりが残っていた。変態どもの体臭すら漂ってきた。
毛が逆立つほどおぞましくさに襲われ、ぐしゃぐしゃに丸めて廊下に放り投げる。
シーツの下の毛布も汚れているような気に陥り、これも丸めて放り出した。
マットレスだけになったベッドに寝ころんで、それすらも気持ち悪く感じはじめ、床に寝転がった。
「ちくしょう、気持ち悪いことしやがって!」
浮かんできた二人が抱き合うシーンを頭を振って追い出し、目を閉じた。
今日はろくな事がない、俺はそう思い、疲れ果てて眠りに落ちた。
「どうしたの? 急に席を変えてって?」
「べつにー」
その日の夕食の席上、父さんも母さんも俺をみて怪訝な顔をしたが、俺に譲るつもりはなかった。
今まで俺は姉さんと茜の間で飯を食っていたが、もうとても我慢できなかったのだ。
強引に父さんと母さんの間に椅子を移して腰を据え、飯を食べ出した。
何か問いたげな母さんに敢えてなにも言わず、一心不乱に飯を食った。
腑に落ちないって顔をしている父さん達とは対照的に、変態レズ姉妹どもは澄まして飯をくっていた。
これだから女は、と思ったが、告げ口はしないことにした。
嫌悪感で耐えられないが、愛し合っているものを邪魔するほどやぼでもない。というか、もう関わりたくない。
俺が早くこの家を出て行けばすむだけの話なのだ。
「なあ、父さん、受験のことなんだけどさ?」
「おう」
父さんは、もう俺の行動に興味を失い、ビールに集中していた。この性格は長生きすると思った。
「やっぱ、東京の大学狙うことにする」
「ほう? えらくまた急に変わったな」
「いや、父さんの言うことを真剣に考えてみたんだよ。じゃあ、やっぱり東京かなって」
「いいだろ。まあ、頑張ってみろ。母校じゃゼミの同期が助教授している。そこに受かったら挨拶にいこう」
「ああ、俺、頑張るよ。やっぱ父さんの通った学校って良さそうだし」
ほんとはちっとも興味がないが、地元にいるという選択肢は俺的に無くなった。
などと考えて飯を頬張ってると茶碗が空になった。
「母さん、おかわり」
「あ、お兄ちゃん、私がいれるよ」
茜が笑みを浮かべて手を差し出す。
「いや、いいよ。自分でやるから」
「孝信、怪我をしてるんだから、茜にやってもらいなさい」
母さんが眉をひそめるが、強引に俺は立った。
「いいんだよ。自分でやりたい気分だから」
頼むから俺の茶碗に触るな。その手で飯を盛るな。媚びを売るな。
腹の中で毒づくと、顔には笑顔を浮かべて、ひょこひょこと炊飯器まで歩いた。
食卓が妙な緊張感に包まれていたが、俺の関知するところではなかった。
「ほんと、どうしたの? 普段は、くっついて離れないほど仲が良いのに」
「さあ、私にはわからないの? あ、タカくん、お茶はどうかしらぁ?」
困り果てた母さんに姉さんが答える。
「喉は渇いてない。姉さんが飲んで? ……まあ俺ももうすぐ18だしさ、男女七歳にして席を同じうせずってね。
いい加減姉さんや茜にいつまでも甘えてられないよ。東京行くんだし」
出されたお茶をさりげなく回避して、姉さん……いや忍と茜に俺は独立宣言をたたきつけた。
「孝信、かっこいいこと言うじゃないか」
父さんが感心したような顔をした。ビール瓶がすでに半分ほど空いている。アルコールって素晴らしいかも知れないって思った。
いずれにせよ、俺は巣立つ時を迎えたのだと確信した。こうやって人は大人になるのだと、真理に触れた気持ちになった。
だけどこういう変に調子に乗っているとき、得てして俺は重大な前兆を見落としているらしい。
ゆえに俺は、姉さんと茜の目にともる、暗く熱い炎に気付かなかった。
三日後、俺は整形外科を朝一番で受診して、昼過ぎに帰宅した。
「お帰り」
玄関のドアを閉めて振りむくと、姉さんがいた。今日もニコニコしている。それが何かむかついた。
返事をする気もなくて、無視して靴を脱ぎ、たたきにあがる。
「タカくん、おねえちゃんね、タカくんに、話があるの」
「俺にはない。でも安心してくれ。誰にも言わないから」
「あ、待って」
後ろから肩にかけられた手を本能的に振り払った。
「悪いけどさ、触らないでくれないか? 姉さんは茜に構ってればいい」
「……そう」
姉さんの目がどこか思い詰めた色を浮かべていた。その目にぞっとするものを感じたが、構わず二階にあがろうとした。
「お兄ちゃん、その態度ちょっと酷いと思うな」
キッチンからひょこっと茜が出てくる。こちらもいつものようににこにこと明るく笑っていた。
「そう思うなら、茜が姉さんを慰めてやればいい。体でな」
その言葉に 茜はちょっと困ったような顔をした。
「私達の話、聞いてもらえないんだ?」
「話は愛し合っているもの同士でしてくれよ」
皮肉を投げつけて行こうとすると、二人が目配せをした。
「がはっ!」
何か嫌な予感がするや否や、弾けるような音と共に背中にものすごい衝撃が走った。
半ば意識を飛ばしてうつぶせに倒れたところに、二人がのしかかってくる。
「タカくんが悪いのよぉ? こんなこと、ほんとはしたくないのに。だから動かないでねぇ」
普段と口調が全く変わらないのに、どこか怖い姉さんの声と共に目の前にごついスタンガンが出てくる。電極にはいかにも高圧ですって火花が飛んだ。
「さあ、お兄ちゃん、お部屋に行こうね」
二人に抱き起こされ、肩を担がれて、階段を上る。体全体が痺れたまままったく動かない。
そんな俺を、両脇の二人が、薄気味悪い笑顔で見つめる。レズなら俺を巻き込むなと、俺は心の中で吠えた。
「お兄ちゃん、服を脱ごうね。じっとしてないと、変なところ切れちゃうから」
その言葉と共に、右袖に茜が握ったごつい裁ち切りばさみが入ってくる。刃が閉じると合成繊維製のカッターシャツは容易に切れた。
俺は自分のベッドに寝かされた後、両手両足をベッドにくくりつけられた。なすすべは無かった。
そのまま鋏の冷たさが腋をすすむ。
「やめろぉぉ! レズのくせに、男を脱がしてどうすんだよ!」
繋がれた手を必死に抜こうとするが体は動かなかった。
「だめよぉ。動かないでねぇ」
そういう姉さんは、シャツのボタンを外し、ベルトを外して抜き取り、ズボンを器用に脱がしていく。
「茜ちゃん、ここも切っちゃってぇ」
「はーい」
鋏の刃が、腰から右足を進み、裾まで至った。それを左足を同様に行って、ボロ布となったズボンが取り去られる。
上のシャツも既に切り刻まれて取り除かれており、残るは、俺のブリーフだけだった。
そのブリーフに鋏の刃があてられた。
「ちょ、ちょっと、まじかよ! レズのくせに、兄弟のあそこを見て何が楽しいんだよ!」
その言葉と共に、容赦なく鋏がブリーフを切り裂く。
「よせっ! ちくしょう! 馬鹿! この変態レズ姉妹!」
さらに鋏が進み、ブリーフがあっけなく体から除かれた。
真っ裸に剥かれた俺をみて、姉さんと茜が顔を見合わせて笑った。
それから、茜が堪えきれないって笑いを浮かべて俺に近寄った。
「ねえ、お兄ちゃん。誰がレズビアンだって?」
「おまえだ、おまえ!」
「私、レズじゃないよ?」
「嘘つけ! 姉さんと裸で何やってたんだよ?」
「あのね、それだけどね」
だが、しゃべる茜のそばから姉さんが顔を寄せてくる。
なんのためらいもなく俺に唇を重ね、唇の間から姉さんの舌が入りこみ、俺の舌に絡まる。
「!?」
言葉にならない衝撃が俺を襲った。
「ああっ、お姉ちゃんまた独占したぁ!」
清楚なはずの妹が、抗議の声をあげて、姉さんの反対側から顔を押しつけきた。
力尽くで姉さんの顔を半分ほど押しのけると、姉さんの舌によって割られた俺の唇に、自身の舌を滑り込ませる。
姉弟と、兄妹と、三人で、ディープキス?
キスに関するすべての常識を軽々と打ち砕かれて、俺はまたもや呆然とした。
だが女達は俺の手を握り、頬を染めて、そして俺と姉妹の舌をまとめてむさぼり唾液をすすった。
やがて、思う存分むさぼった上で唇を離した二人がどこか定まらない視線で俺の下半身を見る。
「タカくんは、おねえちゃんの事、誤解していると思うの」
「そーだよ、レズなんてひどいよ」
俺は、なにかとんでもない思い違いをしていたらしいことに気がついた。まだ、レズのほうが良かった、そんな思いが、ふとわいた。
「お姉ちゃんね、レズでないことを、証明するね」
そういうと姉さんが俺の足の上に座った。柔らかい重みがすねにあたる。
姉さんが手を伸ばしてさらけ出された俺の息子を握った。先ほどの淫靡なキスによって半立ちだったのだ。
それから、ほんとうに嬉しそうな、心からの笑顔を浮かべて姉さんが口を開けた。瞬く間に、俺の陰茎は根本まで姉さんの口に飲み込まれた。
「くぅっ、ね、姉さん!」
「また、お姉ちゃんが独占するぅ。私にもぉ」
頬を染めて、苦悩どころか潤みきった喜びの色を浮かべて、姉さんが俺の息子を舐め吸い舌を巻き付け、もてあそんでいた。
そんな姉を、茜は軽蔑も嫌悪もみせず、まるで好物を取られたように非難し、姉の横に座ると俺のものに唇を寄せていった
「ほめんなひゃいね」
ごめんなさいねと言ったらしい。姉さんの口がずれ わずかに肉棒が見えた。まるで肉棒が溶けたように涎が張り付いていた。
俺の排泄器官であり、姉の涎がやまほど付着しているにも関わらず、茜は舌を伸ばして先端を舐め、唇で幹を吸った。
「あはは、これ、きっと夢だ。ぜったい、夢だ。あは、あははは、なんで、俺、こんな夢見てるんだろ」
俺は思わずつぶやいた。その光景はあまりにも背徳的で、現実と認めたらなにか大切なものが壊れてしまいそうだったのだ。
おっとり美人の姉に、清楚でコケティッシュな妹、それが二人して俺を縛って、モノを舐めてる現実なんて、現実自体が壊れていると思った。
「そうよぉ、タカくん。夢だから、おねえちゃんにいっぱい出していいのよぉ」
「はは、そだね、あはははははは。………くぅ、……姉さん、そんなに吸ったら……」
「お兄ちゃん、私にもいっぱい出してね」
その言葉と共に巻き付いた舌が、先端の穴に潜り込もうとし、肉棒そのものが猛烈に吸われた。
「う、うぁ、うわぁぁぁぁぁぁ」
樹液が付け根から肉棒の中を猛烈に駆け上がり、盛大に噴出した。
姉さんが喉を鳴らしながら飲み込んでいき、唇からこぼれる精液を茜が舐め取っていく。
やがて、噴出が終わり、目の前にかすみがかかり出す。
「お姉ちゃん、私にもお兄ちゃんの精液をちょうだい」
茜の言葉に、姉さんが肉棒から口を離し茜に口づけをする。姉さんの口が淫靡に動く度に、茜もまた頬を赤らめて喉を動かした。
「ぷはぁ、お兄ちゃんの精液だぁ。……うれしいなぁ」
「おいしいでしょう? 私達が早くタカくんの精液を飲んであげなかったから、タカくんすねちゃったのよ。」
唇を離した二人が、なにかとんでもなく倒錯したことを話す。だが俺は頭に紗がかかったようにただそれを見ていただけだった。
「あ、そうか、お兄ちゃんは、仲間はずれにしたって怒ってたんだね。よかったぁ、ほんとにレズだって思われてたら、私、どうしようかと思ったよ」
「でもね茜、タカくんは言い出したら聞かないところがあるから、ちゃんと証明しないとだめよ。
お口でしただけじゃ、タカくんがレズじゃないこと納得してくれないわ。だめよ、ちゃんとしないと」
妹に教え諭す姉の姿、ほほえましいはずなのに何か倒錯していた。
「どうしたらいい、お姉ちゃん?」
「大好きな人に女の子の真心をわかってもらうためには、一番大事なものを捧げないとだめでしょ」
「……あ、うん。そうだね。でもお姉ちゃんは?」
「私は、処女をもうタカくんにあげちゃったからねぇ」
その言葉のおかしさに、俺の意識がはっきりする。頬に手をあて首をかしげる姉さんをみて、尋ねた。
「ちょっと待て! 俺がいつ姉さんの処女をもらったよ? 姉弟でそんなことしているわけないだろ!」
姉さんは俺を見るとはずかしそうに笑った。
「タカくんが小学校6年生の時にね、寝ているタカくんが朝立ちをしているのをみてね、私、我慢できずにね、タカくんのおちんぽ、私の中にいれちゃったの」
頭をぶんなぐられたような気分になる。おかげで声が少し震えた。
「……、ということは、俺の童貞は?」
「ええ、お姉ちゃんのおまんこでしっかりを受け止めたわ。ちょっと痛かったけどタカくんが私の中でいっぱい出してくれて、私、すごく幸せだったのよぉ?」
気が遠くなりそうだった。というか遠くなった。俺は過去の自分にそこまでされてなぜ起きなかったと心の中で罵った。
「いいなぁ、お兄ちゃんの初めて」
「あのさ、それ、レイプなんですけど?」
「違うわ、タカくん。私はタカくんのこと大好きだし、タカくんもお姉ちゃん大好きって言ってくれたでしょ? 好き同士だからレイプじゃないの」
頬をそめてため息をつく茜に、俺はつっこみをいれるたが、姉さんが狂った論理でひっくり返した。
「あ、あのね、姉さん?」
「私もするぅ。お兄ちゃん、私もお兄ちゃんに処女をあげるね。お兄ちゃんのおちんちんを全部入れたら、レズじゃないって、私が一番大好きなのはお兄ちゃんだって、信じてくれるよね?」
姉さんにつっこみを入れようとしたとき、茜が俺の下半身の上に仁王立ちになった。
「お兄ちゃん、私、お兄ちゃんに……」
シャツが脱げ、スカートが落とされる。
「茜っ! 正気を取り戻せ! 処女というものは好きな男にとっておくものだろ!」
「うん、だから一番すきなお兄ちゃんに、全部……」
ブラが外され小さめだが整って美しいとすら言える胸が現れる。 そしてショーツを下ろしたとき、にちゃりという音と共に性器と股布の間に光る糸が見えた。
それどころか、股間から大腿の付け根までがぬるぬると濡れ光っている。
その光景で、放出しておとなしくなったはずの俺の陰茎がまた天をついた。
顔を真っ赤にしながら茜は中腰になって、俺の腰のところまで進んだ。茜の股間から汁がしたたり、屹立する俺の肉棒に糸を引いて落ちた。
「えへへ、お兄ちゃんの精液飲んだら、おまんこがべちゃべちゃになっちゃった。……でもこれでお兄ちゃんをちゃんと受け止められるよ」
そういうと腰を落とす。陰茎の先端が柔らかい女陰と接触し、温かく潤んだ肉の感触が伝わる。それだけで陰茎がさらにいきり立った。
「あ、茜……、だ、だめだ……たのむから、頼むから、考え直せ! なっ? なっ?」
「えへへぇ、私ね、お兄ちゃんのお嫁さんになるんだよ。昔からずっと夢だったから。……やっとかなうの」
うれしさに踊る茜の目から少しだけ涙がこぼれる。その涙に後悔とか悲しみの要素はない、それがまたたとえようもなく倒錯していた。
「茜っ!?」
その言葉と共に茜の腰が落ち、肉棒の先端が熱く柔らかいものに包まれた。
「入っちゃったぁ、あはぁ」
痛みがあるらしく、茜は顔をしかめていた、それでも笑顔を見せ、そして腰をじりじりと下げていく。
「茜、ちょっと痛いのね? ちゃんとお姉ちゃんが気持ちよくしてあげるわ」
眺めていた姉さんが茜の背後に回り、胸をもみしだきはじめた。
「ああん、お姉ちゃん!」
「だいじょうぶよ。それに、ほら、タカくんが茜のオッパイを欲しそうに眺めているわよ」
「あは、ほんとだぁ……あん、お、おちんちんがぴくんって……あん……大きくなって」
姉さんに指摘されて、自分の無節操さが恥ずかしくなり目をそらす。
「フフ、タカくんは照れ屋なんだから。……さあ、茜、そろそろ処女膜かしら?」
「うん、なんかあたってるみたい」
「そう。じゃあ、手伝ってあげるわ。服を脱ぐから待って」
処女膜と聞いて振り向いた俺の目の前には、服を脱いでいる姉さんがいた。
大迫力の裸の胸が誘うように揺れ、水桃蜜のような食欲をそそる尻が突き出された。
だがショーツはやはりベタベタで糸を引いて体から離れ、股間は分泌液でぬるついていた。
それでも姉さんは明らかに挑発しながら服を脱いでいた。
「な、何、脱いでるんだ! 茜もいい加減にしろ! 今なら、なかったことにする。全部忘れるから!」
だが、姉さんは全てを脱ぎ捨て、茜も腰をあげなかった。
姉さんが俺の顔をまたぐ。股間に翳る濡れた茂みと、てらてらと濡れ光るピンク色の性器がはっきりと見えた。いや、見せつけられた。
そして、尻を俺の胸にのせ、顔を俺と茜がつながっているところに寄せる。性器が何かを欲しがるように口を開閉させていた。
「姉さんっ!」
「茜、気持ちよくしてあげるわ」
生ぬるいものが、茜と俺の接合部を這った。
「あああん、うんんぃぃぃ、だめぇぇぇぇ、そんなとこぉ……、そんなとこぉ舐められたらぁぁぁぁぁ」
「くうっ」
茜の嬌声があがった。そして俺は豊かな乳房が、肉棒の付け根を挟んでこすりあげる感触を感じると共に、舌が俺の付け根から、茜の股間まで縦横無尽に走るのを見た。
「うんはぁぁぁ、あうぅぅぅぅぅう、へんに……へんになるのぉぉぉぉぉ」
快感のあまりに茜の腰が動いた瞬間肉棒の先端で感じていた抵抗が消え、茜の腰がさらに下がった。
姉さんの顔がそれと共に下がっていき、茜は声を漏らして体をくねらせ続けた。
そして、ついに茜は俺を全ておさめた。
「茜、ほら、お汁がすこし赤いわ。……おめでとう、タカちゃんに処女を捧げられたわね」
「……はぁはぁはぁ、……うん、うん……」
陰部からわき出る快感にもだえながらも、茜は満足そうに何回もうなずいた。
「あ、茜……」
「お兄ちゃん、……ひぅぅぅ、だめぇぇぇぇぇ、あはぁぁぁぁぁ、だめだめだめぇぇぇぇぇ、いくぅぅぅぅぅぅ」
愛しげに俺を見つめていた茜が、体を反らし、叫びをあげ始める。とどめとばかり姉さんが舐めたらしい。
二つの乳首が虚空に突き立てられ、それとともに俺を包む茜の壁が、俺の肉棒を絞った。
ひとたまりもなかった。我慢しようとする間もなく、精液が陰茎の中を駆けのぼった。
頭に痛みすら伴って目の前を暗闇が襲い、陰茎の先端が弾けるような感触におそわれる。
そして陰茎の拍動が腰の力を奪い取って、精液と共に外に出していった。
無意識に声をあげ、無我夢中で目の前の尻にしがみつく。
姉さんの尻が小さく震え、性器が白濁液を吐き出して、俺の首を汚した。
やがて拍動が治まり、手足にかすかなしびれが残った。どんな自慰より激しい放出感だった。
俺も茜も言葉もなく荒く息をついているだけだったが、姉さんだけが体を起こした。
動けない俺たちを尻目に、姉さんは俺の足下へと移動し、なにかごそごそと音をさせた。
右足から左足に移ってしばらくすると、向きを変えた姉さんが俺の頭のところにやってきた。
手を頭上で拘束され寝かされた俺の、その上で豊かな乳房がゆらゆらと揺れる。
「タカくん」
声とともに乳房が降りてきて俺の顔面をふさぐ。抵抗する気もなくて、その柔らかさを味わっていると声がした。
「もういいわよ。ほどいたから」
その言葉とともに乳房がどいた。
手を曲げてみる。あっけなく手のひらが顔のところまで降りてきた。手首に縛られた後が残っている。
足にも抵抗はなかった。
体を起こしてみると腹に脱力した茜がうっとりした顔でしがみついていた。
巻き付いている茜の手をそっと外し、ベッドの上に身を起こし姉さんに向き直る。
拘束をこのタイミングで解いた理由がわからなくて、俺は姉さんをにらんだ
「……どういうつもりだ?」
「茜がレズじゃないこと、わかってくれたわね?」
「……ああ。レズのほうがまだましだったような気がするけど」
「しょーがないわね、タカくんは」
相変わらずニコニコと姉さんは笑っている。
「けど、あのとき姉さんと茜は俺の部屋で何をしてたんだ? 裸で抱き合って、どう見てもレズにしか見えなかったんだぜ?」
「そ、それはちょっと秘密よ、タカくん」
露骨なかわし方で、俺は少しずっこけそうになった。そのとき後ろから声がかかった。
「あのね、それはね、お兄ちゃん」
茜がよろよろと体を起こして、後ろから俺の首に抱きつく。
「二人でオナニーしてたんだよ」
俺は思いっきり噴き、姉さんは顔を赤らめた。
「お兄ちゃん、見ててね」
後ろから抱きついていた茜が、頬に一つキスをすると俺の前に出て座った。
そして姉さんに向けて足を開くと、性器に指を這わせる。
「ほらお姉ちゃん、白いの見える? お兄ちゃんのせーえきだよ?」
小さな水たまりで何かが撥ねるような水音が続いた。
「おなかの中でね、熱いのがいっぱいはじけたんだよ。私、うれしくてとんじゃったんだよ」
姉さんの方を向く茜の横顔が、すごく淫らで蠱惑的だった。
「ほら、こんなにとろとろ」
「あ、茜……だめよ……」
羞恥心を超越してオナニーを披露する茜に対して、先ほどまではあんなに余裕を持って俺たちをリードしていた姉さんがおたついていた。
手で顔を隠しながらも、開いた指から茜の股間を凝視しているのだ。まるでうぶな男のように。
「お姉ちゃんは欲しくないの? 私のおまんこ、お兄ちゃんの白いので……あん……いっぱいなんだよ?」
「だ、だめよ。……やめて、……」
だが、そう言いながら姉さんの手が股間に伸びたことに、俺は驚いた。俺の顔をみた茜が笑う
「そうだよ。お姉ちゃんはすごくいやらしいんだよ」
「……茜、お願いだから……」
姉さんの股間がすぐに茜より激しい水音を立て始める。
「ダーメ。あのときもね、私、お兄ちゃんの部屋でついオナっちゃたんだ。そしたらお姉ちゃんがきてね」
「……あ……あう……」
姉さんは押し黙った。けれども手だけは止まらず、水音は激しくなるばかり。
「お姉ちゃんが激怒してとりあげたんだよ、お兄ちゃんのパンツ」
「待てぇぇぇぇぇ! 俺のパンツとおまえのオナニーって、まさか?」
「うん、お兄ちゃんのパンツをね、私のここにあてて、上からさわるとすごく気持ちがいいんだよ」
そういうと茜は、己のまさに触っている股間を指した。
ぐらりと世界が回転しそうになるのをかろうじて持ち直す。
「だって、お兄ちゃんに抱かれたかったんだもん。でもお姉ちゃんなんかもっと変態なんだから! ね、お姉ちゃん」
姉さんががくりと手をついて、顔を伏せた。
「お姉ちゃんはね、お兄ちゃんのしみが付いたところをね、指に巻き付けて、ぺろぺろ舐めてから、中に入れちゃったんだよ」
またもや、視界が回転し始める。
「……う、嘘だろ、茜?」
だが茜の瞳は怖いくらいに澄んでいた。
「ほんとだよ。それでけんかになってね、仕方ないから二人で一緒にオナる事にしたんだよ」
今度こそ世界が回って、俺は姉さんのようにがくりと手を前についた。
「パンツを丸めてね、二人のおまんこで挟んで、こすりあうの。もうすごく気持ちよくて何度もとんじゃって、お姉ちゃんもよだれ垂らして飛んでるの。
そのうち止まらなくなって、それでお兄ちゃんに見つかっちゃったわけ」
力が抜けすぎて体が震える。
「……おい、それって十分レズじゃないか!」
「レズじゃないもん! 好きなのはお兄ちゃんだもん!」
必死で言い訳をする茜に俺は頭痛を感じていた。レズのままが良かったよ、母さん、父さん、俺はそう心の中でつぶやいた。
「うふふ、もう茜ってば、ほんとにおしゃべりなんだから」
気がつくと姉さんがゆらりと重さを感じさせない歩き方で、茜に近寄っていた。
そして茜の前に座ると、足を絡ませ、性器を茜の性器にぴったりと押し当てる。
「タカくんのせーえき、わけてね」
「あは、あははは、お姉ちゃん、目が怖いよ?」
乾いた笑いをする茜にくすりと姉さんが笑い、腰がうごめいた。
「いやぁぁぁ、なにこれぇぇぇ、だめぇぇぇぇ、いかせないでぇぇぇぇぇ」
「うふふふふ、茜、気持ちいいわよ」
茜のもだえようから、一方的にいかされるかと思ったが、途中から茜の腰も動きだし、形勢は互角になった。
「だめよぉぉぉ、茜にはぁぁ、茜には、負けないんだからぁぁぁ」
「お姉ちゃんなんかにぃぃぃ、お兄ちゃんはあげないんだからぁぁぁぁ」
「……なんだ、やっぱりただのレズか」
なんかひどく馬鹿馬鹿しくなった俺は、ベッドを降りた。
ギプスを巻いた右足をかばいつつクローゼットに向かい、新しいパンツを探そうとしたそのとき、両肩に手がかけられた。
「どこに行くのかなぁ? タカくん」
「お兄ちゃん、まだ終わってないよぉ?」
茜が、こちらに尻を向けてしゃがんでいる姉さんの左手を左足首に、右手を右足首にくくりつけていく。
そのひもは先ほどまで俺を縛っていたひもだ。
「なあ、別に縛らなくても」
「お兄ちゃんのために縛るんじゃないよ。この方がお姉ちゃんが喜ぶんだよ」
茜の言葉に姉さんが顔を真っ赤にしてうなずいた。
「それに、お姉ちゃんはお兄ちゃんをスタンガンでしびれさせたんだし」
そういうと茜の手が俺の背中の一点をさする。すこしぴりっとした痛みが走った。
「お兄ちゃんをレイプしたし」
茜の言葉に姉さんは顔を背けて、何も言わなかった。
「いや、まあ、それはそうだけど」
「だから、レズの疑いを晴らすためにも」
「間違いなくレズってましたけど?」
「もう! とにかくお姉ちゃんは罪を償うため、お兄ちゃんに好き放題犯されるの」
俺の横やりに顔をふくらませながら、茜は物騒な宣言をした。けれどもその前に大事なことがあった。
「……、いちおうさ、実姉なんだけど? 近親相姦なんだけど?」
「そんなもので、お兄ちゃんがお姉ちゃんから逃げられると思うの? ちなみに私もお兄ちゃんから離れないから」
ごく当然なはずの指摘なのに、帰ってきたのは訳のわからない答。
「どういう意味だよ?」
「だって、お兄ちゃんを逆レイプして、中だし妊娠して逃げられないようにしようって言ったの、お姉ちゃんだよ?」
「……あのな」
頭痛がぶり返す。俺にはどうもこの美人姉妹の思考がわからなくなってきた。十八年ほどは一緒に育ったはずなのだが。
「お兄ちゃんが私たちをレズ扱いして避けて、おまけに東京行くなんて言ったから、お姉ちゃん泣きまくってたもん」
「レズってたけどな」
というか、いっそレズだったほうが話は簡単だった。そんなことで潔癖症的に一人で怒ってた自分が滑稽だったと思い知った。
「もう! ……信じてくれないかもしれないけど、お兄ちゃんのおちんちんが私の中ではじけるときが一番幸せだよ?」
「いやまあ、その……。ともかく、それで?」
真顔で言われて、言うべき言葉を俺は失う。
危ない方向行きがちな話をそらそうと入れたつっこみで、話はさらに危なくなり、やむなく本題に引き戻した。
「うん、私はお兄ちゃんについて行くつもりだったから、泣かなかったけどね」
「……待て、高校は?」
「中退してお兄ちゃんのお嫁さんするに決まってるじゃない」
めまいがして俺は額を押さえた。
「で、逃げられないってのは?」
「私がついて行くっていったら、お姉ちゃんも三人で新婚なのねって舞い上がってたから、ついて行くのは間違いないんじゃない?」
縛られた姉さんがこっくりうなずく。
「住所教えないぞ」
「父さんが黙ってるわけないじゃん」
「鍵渡さない」
「家族ですっていったら開けてくれるんだよ?」
ことごとく間髪入れずに切切り返されて、俺は押し黙った。
「それにお兄ちゃん、私の中に出してくれたし。これで幼妻だよねー」
「くっ……」
とどめとばかり、先ほどの鬼畜な行為を指摘され、俺は唇をかむことしかできない。
「というわけで、お兄ちゃんは私とお姉ちゃんのもの。独占できないのが残念だけど、姉妹で血の雨降らせるのは、ちょっとねー」
得意げな茜に一矢報いたくて、姉さんに話を振った。
……縛られて尻丸出しの格好のままだったが、姉さんは焦りもせず、陰部を隠そうともしていない。
「……姉さんはそれでいいの?」
「タカくんが他の女に取られるのは許せないけど、茜は独占しないから。ちゃんと私のことも考えてくれるから」
「お姉ちゃん、泣いてお兄ちゃんを呼びながらオナるんだもん。可愛そうになっちゃうよ。でも私もお兄ちゃんから離れないけどね」
話を振った先にも重大な問題があることを今更ながらに認識してため息を一つつく。
結局、逃げ場はなかった。
すがるような目をする姉さんとやはりどこか俺をうかがうような茜から逃げたら、取り返しの付かない事になるような予感がひしひしとした。
もっとも茜に関しては、もう取り返しが付かないのだが。
毒を食わば皿まで。妹を食べちゃったら姉までごちそうさま。そんな文句が脳裏に浮かぶ。
「いいんだな、姉さん。好き放題犯しちゃうぞ? 弟に犯されちゃうんだけどいいな?」
「いけー、お姉ちゃんをおかしちゃえー」
黙らせるチョップを一発茜にかまして、姉さんを仰向けに転がす。姉さんは自分から足を開いた。
「一つだけお願いが……」
姉さんの真剣な目に俺は首をかしげた。
「忍って呼んで」
本当は時々、この大きく柔らかそうな胸が気になっていた。
たぶん、見せつけられていたのだろうけど、この胸を思い出して慰めたこともある。
姉さんの右側の乳首を軽くかじりながらてっぺんを舌で転がす。反対側は茜が吸っていた。
指が埋まり手のひらに吸い付く肉をもてあそび、心に不可思議な思いを抱きながら愛撫する。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんに愛されてそんなにうれしいの?」
茜の言葉に姉さん……いや、忍は泣きながらがくがくと何度もうなずいた。
「ほんとにお兄ちゃんラブなんだよねー」
だが、俺にはなにかわき上がる暖かいものがあった。
手を伸ばして、女陰に触れる。すでに潤みきったそこに指を這わし、膣に浅く指を埋めると手のひらに温かい液がかかった。
「はあうぅん」
姉さんの背が弓なりになって一瞬浮き、すぐにベッドに落ちた。
「忍は、感じやすいんだな。エロいよ」
また手のひらに液がかかり、入れた中指が食いしめられる。
その強さに少し驚きながら指を奥に進める。茜の細い指が一本入ってきて、俺の指にからんだ。
二人の指の動きが刺激になったのか、忍からため息が漏れて、腰が動く。
「お姉ちゃんの中でも、お兄ちゃんと一緒だよ」
俺に唇を重ねながら、茜が俺の指ごと中をこねくった。
「あああああっ……あ、茜、お願いだから……んんんんああああ」
「ねぇ、お姉ちゃん、お姉ちゃんはおまんこにお兄ちゃんのパンツが入ってたら満足なの? おちんちんは要らない?」
「いやぁぁぁぁぁ、タカくんのチンポぉぉぉぉ、お願いだからぁぁぁぁ」
「私の指でこんなに気持ちよくなってるんだよ? お兄ちゃんのおちんちん要らないんじゃない?」
「やぁぁぁぁ、いやぁぁぁぁ、やなのぉぉぉぉぉ」
狂ったように頭をふって、忍は俺を欲した。
「じゃあ、お姉ちゃんはお兄ちゃん専用の穴になるんだよね」
欲しいものが入ってこない飢えのためのなのか、締め付けを繰り返す壁をかきわけて、茜の指と俺の指で壁をなぞる。
少し盛り上がったところを優しく丁寧にさすると、壁は痛いほど俺の指を締め付けた。
「いやぁぁぁぁ、指じゃいやぁぁぁぁぁぁ」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんの穴になる? なるって言わないとおちんちん、私がとっちゃうよ?」
反応は激烈だった。涙も涎もそして愛液も流しながら、忍は頭を何度も振った。
「なるぅぅぅぅ、なるからぁぁぁぁ、おねがいぃぃぃ」
「お姉ちゃん、ちゃんと自分で言わないと」
そう言って茜は指を抜くと、忍に軽くキスをした。
「あああぁぁぁ、……わ、私は……はぁはぁはぁ……タカくん……専用の……はぁぅぅぅぅ……穴に、……穴になりますぅぅぅぅ。
だからぁぁぁ、……私のぉぉぉ、……いやらしいおまんこにぃぃぃ……んんううううん……タカくんの……チンポをぉぉぉ……どうか……はめてくださいぃぃぃぃぃぃ」
その叫びとともにブリッジのように腰が浮かされ、足が限界まで開いた。
強烈だった。茜さえ、その淫らな宣誓に驚いていた
いつも人をほっとさせるような優しい笑みを浮かべていた人が、理性を捨てきってまで自分を求めていることに、俺の男で獣な部分が反応した。
「あはぁぁぁぁぁ、タカくんのちんぽぉぉぉぉぉぉぉ、うむぅぅぅぅぅぅ」
気がつけば指を抜いて、忍に陰茎を根元まで突き入れていた。俺の手は忍の腰でなく、二つの乳房を握りしめ、ねじ切るように唇を押しつけて舌を吸った。
気遣いも避妊もすべて忘れて、陰茎を少し抜いては、めり込むほど突き入れることを繰り返し、姉の肉を存分に食い散らかす。
「……お、お兄ちゃん、……すご、ううぅぅぅぅぅぅぅ」
驚きで固まっていた茜の唇も奪い、その小ぶりできれいな胸をつかんで乳首をなぶる。
「うあぁぁぁぁぁ、いくぅぅぅぅぅいくぅぅぅぅ、いっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ」
腰に生温かいものが引っかけられ、忍の首が反り返る。忍の中がもみ絞るように俺の陰茎をなぶった。
だが、付け根にたまった精液は、まだ駆け上る気配をみせず、俺は忍のことを一切顧みなかった。
内部のざらつくところを陰茎の先端で念入りにこすり、クリトリスを指で挟んでさする。
「ひぃあぁぁぁぁ、またぁぁぁぁ、またぁぁぁぁぁくるのぉぉぉぉぉ、とまらないのぉぉぉぉぉぉぉ、いやぁぁぁぁぁぁぁ」
忍の体が、不規則に震え、その口が歯を食いしばって何かに耐える。
「いけよ。しの……いや、姉さんは俺の穴なんだろ?」
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
視線の定まらない忍の目がなにかを見つめ、膣のひだが後から後から俺の陰茎にからみついた。
「……お兄ちゃんとお姉ちゃんが……」
茜が潤んだ目で、また自分の股間を触り出す。今度は挑発するほうではなくされた方だった。
「姉さんは、俺の精液なんかいらないよな? 茜の中にだそうかな?」
締め付け絡みつく忍の中をゆっくりと奥の奥まで入れる。さすがにそろそろ耐えきれなくなってきていた。
「いあやぁぁぁぁぁぁ、いじわるしないでぇぇぇぇぇ」
「私はいいよ。お兄ちゃんの精液大好き」
涙と涎でぐしょぐしょの顔をさらに、ぐしゃぐしゃにして忍はまた泣いた。
茜も自慰をしながら、蕩けた顔で答える。
「弟の精液だよ? 妊娠しちゃったらたいへんだよ?」
「ほしいのぉぉぉぉぉ、お腹の中にぃぃぃ」
いくところまでいってしまいたい衝動に逆らい、なんとか陰茎を突き入れるのを止める。
「いやぁぁぁ、止めちゃやだぁぁぁぁ」
「どうして欲しいのか、聞きたいな」
冷静を装った声を出すのは一苦労だった。
「……タカくんの……精液を……はぁはぁ……私のお腹にぃ……かけてぇぇぇぇぇ……、子供できてもいいから……中でぇ……いっぱいだしてぇぇぇ」
その言葉とともに、理性とかそういうものが全てはじけ飛んで、何度も何度も姉さんに陰茎を打ち込んだ。
「あはぁぁぁぁぁぁ、ああああああああああああああああああああああああ」
やがて限界が訪れ、目の前が一瞬白くなり、陰茎の中を精液がほとばしって、先端から吹き出る。
姉さんの奥の奥に全部出したくて、太腿を抱え込み背中をのけぞらして、一番奥で拍動がなくなるまで突き入れたままにした。
姉さんは、涎を垂らしたままぴくりとも動かなくなった。
やがて陰茎が萎えて姉さんの中から抜け落ちる。
ふらつく頭を押さえながら、俺はベッドに倒れ込んだ。
「お、お兄ちゃん、わ、私にも」
ぼーっとした顔の茜がやってくる。股間では相変わらず手が動いていた。
「……ちょっと無理。すぐには立たないって」
その言葉に茜は泣きそうな顔をした。
「が、我慢できないのぉ。お願いだからぁぁ」
「……じゃあ、おまんこを舐めてやるから、な?」
「うん!」
うれしそうな顔で茜が俺の顔をまたぐ。
柔らかい女陰の肉が真ん前に見えた。やや未成熟な陰唇が少し赤く腫れている。
クリトリスから陰唇を丁寧に舐めて、大陰唇を唇で挟んで舌で丁寧にすいた。
手をのばして、茜の手のひらに収まる胸をゆっくりともむ。
「はぁぁ、お兄ちゃんが私をなめてるぅぅ」
体を不規則に震わせながら、茜の手が俺の手の上に乗せられた。
膣に舌を差し入れたが、ついさっきまで処女だったせいか、あまり反応がない。
舌をそのまま滑らせ、小さな固まりを舌先でつついた。
「ひゃぁん! そ、そこぉぉぉ」
腰が浮き嬌声があがったことに満足し、固まりを唇で挟んで吸って、舌でなめ回す。
手で乳首を転がしてなでると、体がまた反り返った。
「ふわぁぁぁぁぁん、き、きもちいいよぉぉぉぉぉ」
「茜はいい子だな。大好きだよ」
「私もお兄ちゃん大好きぃぃぃ。ちゃんとおちんちん入れて気持ちよくなるようになるからぁぁぁぁ」
桜色のきれいな女陰を口で覆い、音を立てて吸いながら、クリトリスを舌で押してつついた。
「あん、あああん、はあああん、あああああああ、いっちゃうよぉぉぉぉぉぉx」
そのまま体を二三度痙攣させ、茜はそのままベッドに倒れた。
俺も意識がぼやけ、暗闇の中に落ち込んでいった。
気がつくと、俺は姉さんと茜の間に埋まっていた。両手はそれぞれ握られて、足にもそれぞれの足が絡まっている。
頭は、姉さんが80%、茜20%ぐらいでそれぞれの胸に埋まっていた。
二人とも幸せそうな顔をして、じっと俺をみていた。
「えーと? 何、かな?」
「お兄ちゃんのケ・ダ・モ・ノ」
にやにや笑う茜の言葉に、姉さんもくすくす笑う。
「……うるせ、このレズ姉妹」
「あー、レズじゃないもん! ブラコンなんだもん!」
「私はタカくんの穴だから、レズじゃないわね」
なぜか姉さんが胸をはった。
「あ、いや、そのお姉様? その件に関してはですね」
「私だってお兄ちゃんといっぱいすれば、お兄ちゃんのおちんちんでいけるようになるもん」
「そうね茜。二人で穴姉妹になりましょうね」
「穴姉妹って、姉さん!」
「でもお姉ちゃんがおちんちん大好きなのわかるよ。中で出してもらうとすごい幸せだよね」
「でしょう? タカくんのおちんぽはとっても素敵なのよ」
「お兄ちゃんのおちんちんを他の女の人が触るなんて我慢できないよ」
「だからね茜、ちゃーんと毎日、タカくんの精液を出すようにしないとだめなのよ。
私も一週間に一回しかタカくんの精液を出してあげられなかったから、他の女に取られないか心配だったわ」
「ちょ、ちょっと待て! 一週間に一回?」
「じゃあ、お姉ちゃん、これからは朝と晩、しよーね」
「ちょっと待て!」
「ええ、茜」
「おい!」
「タカくんはおっぱいを吸ってなさいね」
「そうそう、お兄ちゃんのお口はキスとおっぱいをすうのとオマンコ舐めるためにあるの」
抗議の声を上げる俺の顔は、姉さんの胸に押しつけられ、茜の胸でふたをされた。
「あら茜、大事なことを一つ忘れてるわ」
「なにがあるの、お姉ちゃん?」
「私達に愛を告白してもらうことよ」
「きゃあ、それすっごく大事!」
二人に渾身の力で抱きしめられ、開いた口が乳でふさがれて何も言えなくなる。
ひどい言論乳殺だったが、さらなる抗議はキスでふさがれたのでどうしようもなかった。
「いってくる」
「いってきまーす」
「行ってきます」
「あんたたちもう仲直り? 早いわね」
朝、いつもと変わらない玄関。
出かける俺達に母さんが声をかける。
「うん、ちょっとした誤解だったから」
「大丈夫よ、母さん」
「そう」
「姉さん、茜、早くしないとバスがくる」
母さんは二人の明るい答えに苦笑した。顛末がわからないからだろう。
母さんとしゃべる二人に声をかけて、俺は玄関をでた。けが人なので歩くのが遅いためだ。
バス停まで松葉杖で五分。着いたらバスが走ってくるのが見えた。
「お兄ちゃん、まってよー」
「タカくん、松葉杖なのに歩くの速いよ」
小走りに駆けてくるのは、この付近でも有名な美人姉妹である俺の兄妹。
バスが着くと同時に女達も到着し、三人固まってバスに乗車する。
すし詰めのバスが走り出し、俺は姉妹にサンドイッチされる。別にいつもと変わらない。
すっと俺の鞄が、姉さんの手に渡る。松葉杖は茜が持った。
「?」
鞄を持っていた手が姉さんの手にとられ、反対側の手が茜の手に取られる。
無言のまま、両手はそれぞれのスカートの下に差し入れられ、ずらされたショーツをくぐって、温かく湿った肉に当てられる。
「ちょっと!」
「タカくんに胸を当ててたら、がまんできなくなっちゃったの」
「お兄ちゃんの臭い好きぃぃ」
そうささやく声とともにつるんと膣に入り込んだ指が奥に引き込まれる。
反対側では手のひらをとがりきったクリトリスが懸命に刺していた。
二人とも俺の肩や胸に顔を埋めて、好き放題していた。
……つくづく変態姉妹は、レズよりたちが悪いと思った。俺はたぶんこいつらから逃げることはできないだろう、一生。
そして逃げられないのなら……やることは一つ。犯すだけ。
膣に入り込んだ指を曲げて壁をくじり、手のひらを刺す固まりをなで回す。
両脇の女達が体を震わせた。
「駅に着いたら、覚えてろよ。嫌だと言っても注ぎ込んでやるからな」
顔を赤らめて二人はかすかにうなずく。全然嫌がっていない。
俺の世界が回転する。常識の通る普通の世界から、近親相姦の変態世界へ。
俺は考えるのをやめた。同時に陰茎がそそり立ち始める。
墜ちた世界も悪くないか、それは平凡な日の平凡なバスに揺られながらの、平凡な俺の結論だ。
>同性愛 【疑似行為はあり。百合ではない】
アッー!
Gj
朝から良い話しを読ませて頂きました。
>穴姉妹
棒姉妹のほうが雰囲気的に好き。
いや唯のわがままなんだけどさ。
朝から血圧上がったなあ。GJ!
>>34 GJ。一週間に一回って……主人公鈍すぎだろ。
>>34 エロ杉でしょうよ、これ。
でも、そんなSSもGJ
>>34 キモウトより愛をこめての人かな?
エロかったよGJ!
これはいいエロス
GJだぜ
時事ネタ+キモ姉妹モノ誰か作れんものかのう…
弟の日用品をこっそり集めていたキモ姉がその隠し場所が見つかりそうになって
弟の目の前でそれを爆破する話とか、か
当然、中身は他の場所に隠しておいて
前スレ990の続き。
第九を口ずさみながら家に帰り、自室のドアを開けると、そこには莉奈姉が居た。何故か…全裸で。
俺は視線を鼻先に持って行く。「姉さん、何やってんの?よほどの暇人か?」裸についてはあえて問わない。
「ヨウちゃん、紗耶から聞いたよ、昨日の事。だからヨウちゃんもお姉ちゃんでオナニー見せて。」
…やっぱりな。そんな事だろうと思った。恥じらいとか無いんですかあなたは…?
慎吏の姉、紗耶とウチの莉奈姉は親友だ。どうしてシスコンの姉と潔癖症の二人がコンビ組んでるのか分からない。
そんな仲だから当然昨日の話も彼女から聞かされていても不思議ではない。
「ねえねえ早くぅ〜。お姉ちゃんに掛けても良いんだよ?」馬鹿姉はEの胸を揺らし、しなを作った声で促す。
「さっさと服着ろ…上目遣い涙目しても駄目だ。」俺はそう言い放つと、回れ右をして居間に降りた。
母の前ではただのシスコン気味の心配症姉ちゃんに変貌するのだ。
長門彰視点…
日向は良いよな、美人で優しくて家庭的な姉さんが居て。
ウチの妹なんて、冷たいし言う事えげつないし…
「兄さん、さっさと降りて来なさい、夕飯です。一人でお楽しみの最中なら続けて下さい。」
俺が部屋のドアを開けようとした瞬間、“いつもの”セリフが吐かれた。
「もっとも、兄さんに体を許す女性なんて現れないでしょうけど。」
似たような発言が毎日ある為、俺の脳内自動スルー機能が発動する。
そして、食べている最中に、「兄さん、食事が終わり次第風呂に入って下さい。」なんて言われた。
「私もなるべく待ちたく無いので…まあ、ゆっくり湯に浸かっていて下さい。」
不可解な言葉を残し、瀬奈は台所へと消えていった。俺は風呂場に行った。
なるべく待ちたく無いのに長く風呂に入っていてくれ。
…矛盾した言葉に疑問を持った俺は十分で体を洗い、湯に浸からず出る。湯に浸かると二十分近くは出れなくなる。
俺はTシャツと黒いジャージズボンを身に付けると、静かに家の中を探る。気分はス○ークだ。
そして俺の部屋の前まで来た時、人の気配がしたので手鏡で中を窺ってみる。
ベッドの上のタオルケットの中に瀬奈らしき人型がいた。
47 :
男たちの姉妹:2008/06/30(月) 05:02:30 ID:sXIjaF8f
投下終了。午後に(彰、目撃編)を投下します。
後編(翌日の男たち)はシナリオが書き上がったら投下します。
GJだけど、短いからいっぺんに投下したほうが良いと思うよ。あと、シスコンじゃなくてブラコンじゃね?
あのさ、あんまりこういうこと言いたくないけど
ほかの職人の人と自分はどう違うのか確かめたほうがいいと思うよ。
短すぎるし、推敲してないな、ってこっちも読んでてわかるから。
>>49 このスレは投下が多くて恵まれてるからそんなことが言えるんだ
邪気眼を持たぬものにはわかるまい……
こっちも向こうも妙な評論家(笑)が出没しはじめたな
妹「自称書き手も自称評論家も、気に食わないなら無視するのが正しい対応よ」
スルーされないだけありがたく思え
マッスルなキモウトに逆レイプされたい
評論家はスレ潰しの手段なのでスルーよろしく
騎乗位で、
妹「ガハハハハハッ!! どうだ俺様の中はよぉっ?」
兄「やめろ妹! もう出ちま……あぁぁぁっ!!」
びゅくびゅく、びゅくん……
妹「くあッ!? こんなに熱い汁を、妹の腹ん中にたんまり出しやがって……こいつは妊娠確定だな! そうだろクソ兄貴? 兄貴は俺のモノだよな?」
みたいにされたい……
豪快な言葉使い以外ならいける
一瞬、素直ヒートを連想したw
酷い物見せて済みません。
>>48氏のご指摘の通り 誤.シスコン→正.ブラコンでした。訂正します。
所々、下書き(ノート)のシナリオが混ざっていました。今度から寝る前投下は避けます。
あと、意見として、纏めて投下してくれ。とありますが、質が下がるので勘弁していただけると、ありがたいです。
(四レス以上の長文投下は正直無理だと思う。誤字等が爆発的に増え、恐ろしく時間が掛かるので。)
中途で投げるのはイヤなので後編まで投下します。
誠に身勝手な事を言って申し訳ありません。
>>60 イヤイヤイヤ、投下をwktkして待ってます。頑張ってください!
兄「お風呂入ってくるわ」
母「あ、お母さん今日熱っぽいから、双子ちゃんも一緒に入れてあげてね」
妹AB「「ワーイ♪」」
兄「えー…俺も疲れてるんだけど…」
妹AB「「お兄ちゃんとおっフロ〜♪」」
母「いいじゃない、双子ちゃんもこう言っているんだし」
兄「じゃあ、自分の体は自分で洗うんだよ」
妹A「ヤダー!」
妹B「イヤイヤ!」
母「じゃあ、ヨロシク〜♪」
兄(何だあのテンション…マジで熱あんのかよ?あ〜めんどくせー…)
もし、双子ちゃんがキモウトだったら、この後兄はどうなってしまうのか…?
皮を剥がれておいしい肉揚げ
>>62 最近ヤンデレ物しか見てないからむあかなものは微笑ましいな〜(*´∀`)
ひょっとして…無垢と言いたいのだろうか
なぜか変換できないんだよ
風呂だけn(ry
妹A まみ 妹B あみ にしました。
「お兄ちゃん、体を洗うよー」
洗い場で腰掛けた俺に、妹共が言った。
「へぇ、可愛いこというじゃん。、それじゃ、一つよろしく頼むかな」
「まみ、がんばるねー」
「あみもお兄ちゃんにいっぱいごほーしー」
うれしそうな満開の笑みで、ボディスポンジとタオルをもって、妹たちが近づいてくる。
健気なやつらだと思って、すこし温かい気持ちになった。
「じゃあね、まみはお兄ちゃんの頭を洗うよー」
「あみは、お兄ちゃんの手だねー」
両手が背中に引かれる。
「お兄ちゃん、お湯を掛けるから、目をつぶって−」
「はいはい」
ほほえましい兄弟風呂もたまにはいいもんだ、そう思って目を閉じた。
すぐに背中で変な金属音がした。
「?」
さらにかちゃりかちゃりと右と左で音がする。
「おい、何してるんだ? 早く湯を……」
「目を開けていいよ−?」
その声は思いかけず前からした。
妹たちは、俺の息子の真ん前にいた。
「うわぁぁぁっ!」
のけぞって驚き、後ろに倒れそうになった。だが、手も足も動かなかった。
無様に背中から浴槽にぶつかって止まる。
手足を動かすと金属音がした。
「な、なんだ?」
両足のすねにそれぞれ銀色の輪がはまっていた。そこから鎖が背中に伸び、背中の手とつながっているらしかった。
「おい、これはいったい? なにしたんだ!」
「決まってるじゃない。お兄ちゃんを犯すの」
「まみと一緒に、おちんちんもおしりの穴も、おにいちゃんのおっぱいも、あみ達のものにするの」
「は?」
その言葉の間、妹たちの顔は晴れ晴れとした笑顔に彩られていた。
「お兄ちゃん、彼女作ろうとしてるでしょ? まみはしってるよ?」
「はるかさんって人、リボンがかわいいよね。でもだめだよー。お兄ちゃんはあみ達のものだから」
「まみ達から離れられなくしてあげるよ」
そういうとまみは、ボディシャンプーを手に取り垂らした。あみも同様に手に垂らす。
まみの手が俺の股間を這い、陰嚢を超える。
「おい、ちょっと、よせっ」
だが手はさらに奥に進み、すぼまりのところで止まる。
「お兄ちゃんの処女、もらうね」
ぬるりと指が入り込む
「ぐぁっ、うっ、くぅぅ」
「力抜かないと切れちゃうよ、お兄ちゃん」
だが尻でうごめく不快感に、力が抜けるはずもない。
「じゃあ、あみ?」
「うん」
返事をしたあみの手が、陰茎に添えられる。肛門の刺激のせいか、陰茎が立ち始めていた。
「お兄ちゃん、楽にしてあげるね」
その言葉とともにぬるぬるした手が、陰茎をこすりあげはじめ、先端が生ぬるいものが這い始める。
あみが、先端を舐め始めていた。
「お兄ちゃん、顔が気持ちよさそうだよ」
陰茎から来る刺激に必死に耐えていると、まみがいった。
そのまみのもう一方の手が、陰嚢をもみしだきはじめる。
「くぅ、もうやめろっ、こんなことして……」
「お兄ちゃんが悪いんだよ。こんなに好きなのに冷たくするから。他の女のところに行こうとするから」
「あみ達がお兄ちゃんの体に一生の烙印を押してあげる。あみ達じゃないと物足りないようにしてあげるから」
下半身が震え、先端から白濁液が噴出する。
「さあ、お兄ちゃん。ゆっくりしていってね」
前にも同じオチを見た気がwww
またかwwwwwwww
71 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:48:18 ID:YkzIDMvz
ゆっくりしていってね自重ww
ゆっくり出していってね!
俺はドアの隙間から中を覗く事にした。あいつは何をやっているのだろうか?
その時、中から乱れた呼吸音が聞こえて来たので耳を澄まして聞いてみる事にした。
「ハッ…ハッ…アッ…兄さん…ハッ…ハァ…ハッ…」耳を離して、隙間から覗いた。
そこには普段の澄ました顔の妹の姿は無く、赤い顔で荒い呼吸をする“女”がそこに居た。
階段の時計を見ると、部屋の前に来てからまだ三分しか経っていなかった。時間がとても長く感じる。
七分位経った頃だろうか?「ハァハァ…アッ…アン」艶めかしくて大きな声と共に瀬奈が弓なりに反った。
その時タオルケットが腰から落ちて赤いパンツが見えた。しかし衝撃を受けたのはソコではなかった。
瀬奈の割れ目の所に当てられている物はなんだ…?そして手に持っている布製品はなんだ…?
よく見ると俺が作った回天一型のプラモが当てられていて左手には…俺の使用済みトランクスが握られている。
俺は、瀬奈が後始末を終えて二階から降りてくる所を見計らい、何事も無かったかの様に声を掛けた。
「風呂空いたぞ、おやすみ。」俺は内心ビクビクしていたが、悟られなかったようだ。
真夜中、目が覚めた俺は、妹を使って自分を慰めた。
74 :
男たちの姉妹:2008/06/30(月) 23:56:47 ID:sXIjaF8f
後編(翌日の男たち)は明日投下します。
今まで意見・指摘ありがとうございました。
まだまだ素人ですが、よりよい作品が作れるように頑張っていこうと思います。
オウケィ・・・ぜんr(ry
妹で抜くってことは相思相愛でハッピーエンドじゃまいか
前の職人さんが投下されているようですが、
時間を空けたほうがいいですか?
俺的には全然投下してくれてかまわないが・・・・・
むしろしてくれという感じ
79 :
姿見村:2008/07/01(火) 00:24:04 ID:vpnLq+ua
こつ、こつ、こつ。
規則的に刻まれていく音が耳に響いてくる。
寒い。
もうすでに夏といっていい時期なのに、肌にのっぺりとまとわりつく風。体に這いまわるように体温を下げて、ここではやっぱり風すらも異質だ。
でこぼことした足のみで踏みならされた道を、楠宗佑は歩いている。
左手には乱雑に生えた木々が自分こそが一番だとでも言うように体を押し出してきて、道に侵食している。
逆手には海。オレンジ色の水がこれでもかというぐらいに広がる。
太陽は水平線に食べられていて、もう一時間もすれば無くなってしまうだろう。
宗佑はテトラポッドで遮られた砂浜へと降りることにした。急に海をもっと近くで見たくなったのだ。
乱暴に砂浜まで降りると、しゃり、と海の砂特有の音が足元から聞こえてくる。踏むたびに鳴らされる音と無遠慮に生まれた自分の足跡がここは海なのだと一層感じさせた。
見渡せば少し朱に染まった地面がカーペットを敷いたみたいに周囲全体に広がっている。
砂浜から海のほうへと下る。すると、掌よりも一回り小さな石が宗佑の目に入った。
拾って、幼いころ何度もやったように水きりと呼ばれる石で水面を作る遊びをしてみると、思いのほか自分は運動不足になっていると知らされた。
一回、二回、三回、四回。
最後には、ぽちゃんと水に沈んでいく。
もう昔のように九回も十回することは到底出来なくなっているのが少し寂しい。よく近所の友達とここにきて誰が一番水切りをできるか競ったものだった。
生まれた水泡が弾けて海面になくなるのを待って、腰を落とす。
潮が引く音だけが聞こえてくる。陽はもう、半分に分かれていて、蜜柑のような円だけが宗佑を見守っている。
ゆらゆらと形を崩しながら消えていく姿はとても儚くて、宗佑をなんだか感傷的な気分にさせた。
「あなた」
振り向けば、妻の園子がよたよたとテトラポッドから降りてきている。宗佑は立ち上がって助けに行こうとしたが、大丈夫だからという妻の声で押しとどまった。
「大丈夫か」
なんとか砂浜に降りた彼女は、左手がだらんと、下がっていて痛々しく、その姿が宗佑の思考を一瞬奪ったが彼女は気づいていないようだった。
「何をしていたの」
「海を見ていた」
園子は僅かに宗佑の顔を見てから横に座った。
「ここからしか見えないものね」
白いワンピースの肩紐が風に舞った髪の下から姿を現している。
華奢な彼女が薄手のもの着ていると物語に出てくる少女のようだけれど、年齢からすれば不格好にも見えてしまう。
そしてよく見れば、凪いだ風に髪を押さえる彼女は顔が薄く上気しているようだった。
宗佑は走ってきたわけではないとわかっていたから指摘することはせず、黙ったままもう一度近くに落ちてあった石を拾って、今度は手触りを確かめてから投げた。
「園子は後悔していないのか」
しばらくしてから宗佑がそう言うと、足だけでも水に入ろうとサンダルを脱ぎ始めた園子が彼を見て笑った。
裸足になり、海へとゆっくりと歩く。
女優のようではなく、半人前のバレリーナのよう。宗佑は彼女が脱いだサンダルを持って後を追う。
「村から出られないこと、結婚すること、どっちのことを言ってるの」
「両方だ」
足首まで水面に浸けて、妻は振り返りながら夫を見つめた。
宗佑はその姿を眩しそうに記憶に刻むことにする。きっと、俺がここに帰ってきたのは彼女がいるからなんだと強く思うために。
村から出られないこと。
そう。ここから――――姿見村から出ることはできない。
地図にすら記されないことが多い辺境。
村は海を支点にした扇形に森が広がっており異空間とすら呼ばれている。
歩いて来る以外の交通手段はなく、訪れる人は年に何人か。最低限の買いだしは村の人々もやっているけれど、自給自足が基本の村ではその機会すら少ない。
そして、この村は最大の特異は門。特殊な条件を持った鋼の砦。
これを宗佑はもう二度と通ることができない。
だから、不安だった。
帰ってきたのは園子のためだったが、自分と結婚するということは、姿見村に縛るということにつながる。
園子には多少の障害はあれど、もっと羽を伸ばしてほしいと宗佑はずっと思っていたから。
それ故、園子が拒否するならば、たとえ取り返しがつかないことになろうとも彼女だけは助ける、そう心に誓っていた。
「そうね。村のことは……仕方ないわ。こういう場所だって割り切るしかないじゃない」
宗佑の視界を中心の光を背にして苦笑する。波が彼女の細い足を叩く。
「割り切れるのか」
こう聞いたのは、なんとなく寂しそうに見えたからだ。
園子はいつも自分に心配させまいとするから、今回も宗佑を思ってのことかもしれない。
「都会に生まれた人は、そこでなきゃいけない理由がある。私たちも、ここでなきゃいけない理由がある。だからここにいる。そう考えてるわ」
「……都会で生きたいと思ったことは、ないのか」
今度は純粋な疑問だったが、彼女はずっと宗佑を見つめ、それから背を向けた。
「あるわ。女ですもの」
安心したのはどちらだろうか。本音を言った彼女か。過去にここを出た自分か。
「結婚については、よくわからない」
潮がさらに上がってくる。まるで自分を責めているかのように宗佑には思えた。海の中に溶け込んでいる彼女と、まだ海に入れない自分。水だけが嘲笑っている。
「そうか」
自分はこういうときなんと言葉をかければいいのか。聞いた自分がこういうことを言うのは傲慢なのだが、
彼女の答えは何となくわかっていたような気がしたから、それ以上の言葉が浮かばない。
すると園子は、それすらもわかっていたかのように宗佑の目の前までやってきて言った。
「あなたが嫌だと言っているわけじゃないわ。あなたのことは昔から好きだったし、好きな人と結婚できるんだもの、私は幸せよ」
真摯な瞳が宗佑を捉えて離さなかった。園子の髪が波のように揺れる。
そして今度は、園子は宗佑を水の中まで連れて行く。彼がやっていたように石を拾って投げる。壊れた人形のように使ってもいない左手が、ぐるんと回った。
石が水を切ることはなかった。すぐに海に沈んでしまった。
けれど宗佑はそれをなんとも言えない気持ちでずっと見ていた。
「マリッジブルー、か」
ぼそりと呟く。
自分も水面に手を突っ込んでサンダル脱ぎ、そして石を拾った。
投げると、やはり昔のような回数は出なかったけれど、さっきよりは多く水切りができた。
「あら、あなたにしては珍しい言葉を言うのね」
「お前だって、なんだかいつもと違うじゃないか。普段はもっと上品なのに」
「今は二人きりだもの」
そして、馬鹿みたいにそろって海に向かって石を投げた。
手頃な石がなくなるほどやりすぎてしまい、砂浜に戻って調達してこようという頃には、
もう日は十分に沈んでしまっていて辺りも闇がペタリと張り付いてきていた。
園子の声とともに帰路につくことにした。
一度、横からこほんと咳をする音が聞こえてきたので、宗佑は一瞬はっとして彼女の顔を伺う。
しかし、園子にはこれといって変化はない。
逆に宗佑にどうしたのかと尋ねてきた。それに、よく考えずに言葉を返してしまう。
「俺も正直、複雑だよ」
適当に言った言葉だったが、瞬間的なことだからこそ本音が出た自分に驚く。不快にさせたか、と思ったが園子は言葉を口に乗せて意味を図っているようだった。
「複雑?」
「結婚のこと」
ああ、といって彼女は宗佑の手を包んだ。
人肌の体温がゆっくりと、海の風で冷えてしまっていた手に馴染んでいくのがわかる。肌が溶けて相手の心臓の動悸までわかるような錯覚がした。
「それでいいのよ。ここで正直に言ってくれることが私には一番うれしいんだから」
そう言って、園子が顔を寄せてくる。
薄い唇が微かに震えていて、迷いそうになった宗佑は考えることをやめた。自分もやんわりと身を寄せて、それに答える。
二人の影が一つになる。
見ているのは、満月だけだ。
そう思って宗佑は重なる唇に一層力を込めた。園子も片腕を宗佑の背中にまわしてきつく抱きしめてくる。
――泰山鴻毛の時は過ぎた。俺はその結果、彼女を選んだんだ。
ぷはっと息をつく。
そして過去を切り捨てるように彼女に告げた。
「幸せにするよ」
すると、これ以上にない顔で園子は微笑む。先ほどのマリッジブルーなどと言っていた時とはまた違った顔で。
それが、宗佑にはまた違う感情を思い起こさせた。
「ありがとう」
謝辞にも近い声が空間に劈いた。
でも、宗佑は意味を図ることができなくて、とりあえず園子の肩を抱く。そうすることが、今は最良の方法だと思ったから。
知れず拳を握っていたのには誰も気づかず、ただの一枚の絵が瞬間的に作り出された。
それは、禁忌の絵だった。
「――もう、兄さんとは呼べなくなっちゃったわね」
残りの太陽が彼らを嫌うように、海に消えた。
投下終了
これはGJせざるを得ない
GJこれは素晴らしい
ただ問題はこれは別にキモウトじゃないってことだ
すみません、第一話と書くの忘れてました。
なんというこれで終わりではないのか
期待の意味もこめてGJ
GJ。続編がある…だと?!
>>83 GJ!!続編があるといことは、その続編からヤミ始めるんだな?わかります。
「お姉ちゃんが、誰も居ない弟君の部屋にぃぃぃっ……キタァァァァァッッ!!」
お姉ちゃんに生まれてよかったわけですね。わかります。
93 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:18:25 ID:xarj/BbZ
姿見村、二話目投下します。
94 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:18:57 ID:xarj/BbZ
楠家は村の中でも一番の名家だ。
四百坪の土地と三階建て豪邸。外から見ればまるで城で、周囲にある一軒家は楠家を讃えているように感じさせる。
宗佑は、玄関とは反対側の庭に出た。
庭は整理整頓された室内のようで、お茶が飲めるようにとテーブルがいくつか設置されていた。
テーブルには白いクロスがかかって、風が吹くと靡くように体を揺らしている。
珍しく母親が一番奥のテーブルで本を読んでいた。宗佑は一瞬顔をしかめたが、何事もなかったように通り過ぎることにした。
ここに来たのは、宗佑が無断で飼っている猫のためだった。
毎朝十時になるとこの屋敷では時計の音が鳴り、それにつられるように一匹白い猫がやってくる。宗佑はいつも猫に餌をやっているのだった。
「何か用」
視線は本に落としたまま、母親が宗佑に声をかけてくる。
無視してやろう、そう思ったが、そんなことをしても意味がなく、この女の機嫌を損ねるだけだと経験で分かっていたから、
なるべく平静を保ったまま答えた。
「物置で探しもの」
「何を探しているの」
即座に問い返してくる母親がさらに宗佑を苛立たせる。
「……小説。昔読んだやつが読みたくなったから」
「小説」
嘲笑が宗佑の耳に入る。
ぴくりと頬が歪んだが、すでに背を向けていたから気づかれることはなかった。
母親は宗佑の目的が分かったことで興味を失ったのか、もう何も言ってこなかった。
95 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:19:29 ID:xarj/BbZ
嘘ではないと証明するために、一度本当に物置まで足を運んだ。
錆びついた閂がある扉を開けて、物置に入る。
カビ臭いにおいが鼻についた。こもったような臭気が充満している。
窓はあるはずだったが、どうやら埃で窓本来の機能が停止しているようだ。
物置の中は二階建てになっている。八畳ほどの部屋に梯子が一つ。
一階にはすぐに運び出せるように、絨毯や小物を詰めた箱があり、軽い物が多かった。
対して二階には、もう使うことはないと判断されたものが乱雑に置かれている。表面に穴のあいたソファー、古ぼけた巻物や壺など、手で持ち運びにくいものがある。
宗佑はまず窓を開けるために二階に上がった。
けれど、しばらく開閉していないためか、なかなか開かない。思いきり手の甲に力を入れて吹き飛ばすようにすることでようやく開いた。
すると、木製の窓だったためか枠のところに亀裂が入ってしまう。
「まずい、か」
しかし、この窓のふちにある埃の量からしてここには殆ど人は来ないのだろう。ならばさほど心配することでもない。
「大体、掃除をしないのが悪い」
宗佑はひとり呟いて、物置に光を入れる。こうすると一回まで吹き抜けになっているのがよくわかった。
板張りの地面には、埃によって宗佑がやってきた足跡ができている。
簡単に掃除をすると、臭いが薄れていった。
一応、何か本を持っていないとおかしいと思ったので、本を探すことにする。
ならば、一度下に降りたほうがいいだろう。そう思って階段を下りると、ちょこんと宗佑を待っているかのように猫が鎮座していた。
最近餌をやっている、白い猫だった。
宗佑は腕時計を見る。針はすでに十時を過ぎていた。ここまでは時計の音は聞こえてこないようだ。
にゃあ、と一声鳴いて、宗佑のもとまでやってきた。足にすりすりと自分の臭いをこすりつけてくる姿が愛らしい。
「今日は早いんだな」
そう言って、頭を擦ってあげた。猫はゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいる。
そして、ここならば母親にも見つからず丁度いいと思って、宗佑はポケットに忍ばせていたビニールのパックを取り出した。
中身は白身の魚と竹輪を宗佑自身が包丁で細かく刻んだものだった。
地面にそのまま落とすのも気がひけたので、近くを見回してみる。けれど皿の代わりになるものが見つからない。
仕方がないので掌にのせて、そっと猫のほうに差し出すことにした。
これでは無理があるかと思ったが、猫はクンクンと鼻をならし、大きく口を開けて食べ始める。
これが初めに出会ったころならば、考えられなかったものだが随分と慣れてくれたものだ。
宗佑は空いたもう一つの手で、背中を撫でる。
96 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:20:05 ID:xarj/BbZ
「美人だな、お前は」
流麗に整えられた毛は野良猫とは想像しがたい、捨て猫なのだろうか。
それにしては鼻筋が通っていて凛々しく、汚れなどほとんど付いていない。
これほどにきれいだと猫なのに美人という形容が似合っている気がした。
掌がくすぐったくなったので見ると、掌を舐められているようだ。食べ終えたらしい。
「まだあるから、ちょっと待ってろよ」
パックに入っている残りの分を全部、掌にのせる。量が多かったので両手の指をお椀のようにして差し出した。
猫はまた嬉しそうに食べ始めた。
そして半分ほど食べた頃だろうか、猫の耳がぴくぴくと震えだした。顔をあげて、物置の出口のへ顔を向ける。
そこには、先ほど本を読んでいた母親が面白いものを見つけたとでも言うように、ニタニタと笑いながら立っていた。
「宗佑、アンタいつもこの下手物に餌をやっているの」
どかどかと乱暴に近づいてくる。
「下手物?」
「こいつのことよ」
とん、とつま先で猫の尻を小突く。しかしそれぐらいでは人に慣れてしまった猫は逃げ出そうとはしなかった。
「おい」
宗佑が凄んでも母親は意に反さない。それどころか一層いやらしい顔をして、猫の背中をやんわりと蹴りつける。
すぐに止めさせようとしたが、両手が塞がっているので一瞬躊躇してしまった。
そしてそれが仇になり母親は計算していたかのように、今度は思いきり尻尾を踏みつけた。
猫は物置いっぱいに広がる叫び声をあげて物置の奥に入ってしまう。
「おいっ」
宗佑は堪らず、服を締め上げて母親に迫った。残っていた餌のかけらが、母の服にべたりとつく。
「汚い手で触るんじゃないわよ」
「お前の性根よりはよっぽどきれいだ」
「それでも、お前の性根よりはきれいさ」
母親が足の裏で宗佑の腹をえぐる。さっきの言葉で動揺した宗佑はそのまま溝に入ってしまい顔を呻かせた。
けれど、まだ締め上げた手は放さない。
蹴られたことで宗佑自身の中の何かが敵と判断したかのようで、まるで万力のようになる。
母親もどんどん蹴りを繰り出してきた。細いくせにどこにこんな力があるのかと思うほどだ。
痛みは多分にある。だから、宗佑も手を挙げてやろう思った。でも、わずかに何かがちらついて、そうさせてくれない。
97 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:20:40 ID:xarj/BbZ
肉をえぐる音だけが物置に響いた。
五分ほど蹴られ続け、機械のようになっていた動作がやっと止まった。
母親がわずかに息を荒げている。もしかしたら、締め上げていることで、呼吸がしにくかったのかもしれない。
だから、これ以上は攻撃できなかったのであろう。
宗佑はやっと手を離した。
ちらりと視線を猫のほうに向ける。
どうやら人間同士の諍いには関わりたくないとでも言うように姿を消したようだ。
……これで、ひとまず今日は母親が猫を目につけることはないだろう。
「薄汚い畜生なんかに餌をあげて、気持ち悪い」
そう言って、母親は去っていく。宗佑は念のため、声をかけた。
「追い払うとか、変なことはするなよ」
「そうしたとしても、お前のしたことに比べれば可愛いもんさ」
宗佑の手から、餌の塊がぼとりと地面に落ちた。
母親の笑い声だけが耳に届いてくる。
98 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:21:04 ID:xarj/BbZ
/
自室に戻ると、園子が宗佑のベッドに腰を掛けて右手で左腕を抱えながらアルバムを見ていた。
部屋に宗佑が入ってくると、ページをめくりながら左手を離す。
「あなた、どこに行っていたの」
庭、とぶっきらぼう答えると、園子は顔をあげて宗佑を見た。彼にはわからない程度に目を細めた。
「あら、あそこにはお母さんがいなかったかしら」
宗佑は答えない。だから園子は当たりだとわかった。
アルバムを閉じて本棚まで持っていき、今度は椅子に座りなおした。
宗佑はじっと窓の外を見ていたが、こんな風に黙っていてはまるで園子に対して怒っているかのようだと思った。ベッドに向かう。
「お母さん、本を読んでいたでしょう? 昨日私が貸してあげた本に夢中になっちゃって」
探りの意味も込めた園子の言葉が室内に充満したが、他には溜息が聞こえてくるばかりで反応はない。
宗佑がベッドに腰かけると園子のほうが椅子に座っているため見上げる形になっている。
なんだか俺が謝っているみたいだな、と思ったが口にすることはなかった。
「何かあったの」
園子からしてみれば、確認のようなものだった。
長年の付き合いだということもあって宗佑の機嫌が悪いことなど、たとえ皆からは仏頂面と呼ばれていてもすぐにわかる。
原因もおおよその推測が可能だった。だからもしかしたら、どうやって今日はお母さんと喧嘩したの、こう聞いたほうが良かったかもしれない。
「何もないよ」
ぎしりとベッドのスプリングだけが木霊した。まるで宗佑の大人に見える部分と子供心を混ぜ合わせたような音だった。
園子は宗佑をどこかの奇妙な絵画のように見つめ、それから立ち上がる。
「そう」
こういうとき、園子は他の女のように、嘘、何か隠しているでしょう? とか、私を頼ってよ、などと無遠慮に追求してこない。
何もいわないのなら、私のする義務はそれで終わりとばかりに無関心になる。
宗佑がちらりと園子の顔を見ると、さっきの続きを見たいのか、またアルバムを引っぱり出していた。
「あら」
すると、声とともにアルバムが地面に落ちた。
園子は左腕が使えないので、右手だけ力任せに本棚から引いた結果だった。
宗佑が慌てて駆け寄ると、何事もなかったかのように通り過ぎてまたベッドに座る。言いようもない静寂が立ち込めた。
99 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:21:34 ID:xarj/BbZ
「どうしたの」
「……何がだ」
聞かれながら宗佑は、俺はなんでこんなにもこの女の掌に踊らされているような気分になるんだろうと思う。
今だって自分は怒っていたはずなのに、もう気分が切り替わりつつあることに一瞬嫌悪感が襲う。
しかしそれでも、園子の体を見ればそれは自分の身勝手な感情なのだろう。
「さっきからちらちらと私を見てるでしょう」
「ああ、いや……余計な事をしてしまったなと思って」
「余計なこと?」
「……」
「左腕のこと?」
そう。園子の左腕は、動かない。
脊髄損傷をしたわけでも神経症の病気でもないのに。何かを握ることや触ることから拒絶されているように脳の制御から外れた。
生まれた時から、動かなかったわけではない。宗佑の記憶の幼いころでは、園子は自由に左手を使っていたし、
ピアノも弾いていたくらいだから健康の面では何も心配はなかった。
では、なぜ動かなくなったのか。こんな折れた枯れ木のようにみっともなくぶら下がってしまうようになったのか。
原因は宗佑――らしかった。
らしい、というのは誰に聞いても正確な答えが返ってきたことがないからだ。
従者に聞いても、あの母親に聞いても、本人に聞いても。皆不幸なことがあったからとしか言ってくれない。
そんな調子だから、初めは何か事故にでもあったのだろうと思っていた。
けれど、周りからの視線やこそこそと聞こえてくる話にはどうにも宗佑の存在があるようで、気になって仕方がない。
しかしそれでも、家にいる使用人に強く問い詰めても決して口を割ることはなかった。
100 :
姿見村:2008/07/02(水) 01:22:10 ID:xarj/BbZ
ある時、ここまで隠しているのだからもう無理に詮索すまいと宗佑が決断した時、母親が朝食の席で唐突に言った。
「宗佑、お前のせいで、園子の腕は動かなくなったんだよ」
驚愕してすぐに横にいた園子に真偽を確認したが、刹那だけ母を見て何も言わず席を立ってしまった。
その後は聞いても、以前のように言葉を濁すだけで本当のことは分からなかった。
だから、母の言葉を真に受けるならば宗佑のせい、ということになっている。
「別に気にしていないわ」
しかし宗佑は、気にしていた。
いきなり自分が原因で他者の大事なものを壊してしまったと言われたのだ。これを気にするなというということに無理がある。
あの母親が言ったことだから本当ではないのかもしれないけれど、全く関わっていないという自信は……ない。
そしてなぜか宗佑には、園子の腕が動かないことと自分が姿見村を一度出たこと、二つが関係しているように思えた。
「ねえ、もし用がないなら一緒に昔の写真でも見ましょうよ」
言葉につられて園子の隣に行く。
それからアルバムは二人の間に挟んで眺めた。
園子はゆるりゆるりとまるで赤子をあやすように捲っていく。まるでアルバムそのものに命が吹き込まれているとでも言うように。
「もうすぐ結婚式ね」
最後のページを捲り終えた園子が顔をあげる。
宗佑は僅かばかり間をおいて、ああ、とそれだけ答えた。
「これで、あなた、って呼ぶのに意味ができる気がするわ」
園子が唇を寄せてくる。
「楽しみね、兄さん」
「そうだな」
言い終わると同時に宗佑は考えることを嫌うように園子を押し倒して抱くことにする。
投下終了
GJこういう雰囲気の作品は大好物です
103 :
時給650円:2008/07/02(水) 04:36:06 ID:8FFfl0pv
お母さんも、猫に嫉妬したのかにゃ?
などとKYな事を言う俺が、家庭内暴力モノを一編投下します。
104 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:03:51 ID:8FFfl0pv
.
何が起こったのか分からなかった。
突然眼前が真っ白になり、肺の中の酸素が残らず吐き出された。
――いや、眼前と言っても語弊がある。何故ならオレは、それまで眼を閉じて何も見ていなかったからだ。まあ、夢くらいは見ていたのかも知れないが、そんな事はどうでもいい。早い話が、眠っていたのだ。
自分が眠っていた――つまり、覚醒した事を意識した瞬間、腹部に強烈な激痛の余韻を感じた。
どうやら、どてっ腹への強烈な一撃で叩き起こされたらしい。眠っていたおかげで、その一発の痛みを直接感じずには済んだらしいのは、不幸中の幸いだ。
気が付くと、オレは布団の上で、膝を抱えて丸くなっていた。
たとえ無意識であっても、肉体は反射的に身を守ろうとしてくれる。防衛本能とは偉大なものだ。
誰がやった?
――とは訊かない。
聞くまでもない。こんな事をする人間は、この家にただ一人……、
(ぐふっ……ッッッ!?)
今度は背中だった。
胎児のように丸くうずくまった体勢のおかげで腹部のガードはバッチリだったようだが、その分無防備だった背中に、重く響く打撃が心臓の裏側を直撃した。
痛い――というよりもむしろ苦しい。
のたうち回ってヘドを吐きそうになるほどだ。
現にオレは、悲鳴一つあげてやらねえと覚悟していたつもりだったのだが、その決意はアッサリ崩れ、胸を押さえて転げ回っている。無論、そうやってジタバタしたところで、苦痛が何一つ楽になるわけではない。むしろ――、
鼻っ柱の奥に、焼け付くような重さを感じた。
何が起きたのかは予想がつく。一撃目とは違って、オレの意識は朦朧とはしていない。
――今度は踵だ。踵で鼻を踏みつけられたのだ。
猛烈な血臭と同時に、眼窩の奥で、火花が散ったような輝きが見える。眼球が視覚的に捉えた映像ではない。言うなれば、痛覚が脳髄に直接見せるイメージ映像のようなものだろうか。しかもただのヴィジョンではない。死にたくなるような切なさを伴っていた。
105 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:05:30 ID:8FFfl0pv
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「こんの――バカガキっ、いま何時だッッッッ!!」
悲鳴のような金切り声と同時に、髪を無造作につかまれ、引っ張られ、オレはそこでようやく眸を開ける。
この暴行傷害――朝イチのドメスティックバイオレンスの下手人は、怒りで顔を醜く歪ませ、肩で息をしながらオレを睨みつけている。そのザマは、まるでゴーゴンの三姉妹のようだ。元が美人なだけに、その形相は一層おぞましい。
(そうか……そういや、また寝過ごしちまったのか)
こんな冷めた思考が一瞬走ったのも、ある意味オレが、この、朝のDVに慣れて来ている証拠なのかも知れない。
そう、つまりオレは、鬼の形相でオレの寝癖頭を鷲掴みにしている眼前の女性を知っている。
「ごっ、――ごめんなさいっ、姉さん……ッッッ!!」
謝罪は常に全力投球。
この家に生きる上での、オレの座右の銘だ。
今この瞬間も、肚の中で『痛えなバカ野郎』などと毒ずいているとは、おくびにも出さない。僅かでも、本音を顔に出すような迂闊なオレなら、とっくの昔に殴り殺されていただろう。
まあ、姉が指示したとおりの時間に寝過ごして、姉の指示したモーニングコールを遂行できなかった、オレにも責任はある。……強姦されたのは被害者にも責任はある、というべき本末転倒な論理だが、姉に関しては、いつの間にか諦念に似たモノを抱くようになっていた。
だからこそ、――本末転倒なればこそ、謝るときは誠心誠意を尽くす。腹の中にいる本音は、もはやどこにもいない。他人に嘘をつく極意は、まず、自分に真っ先に嘘をつき通すことだ。この数ヶ月間の生活で、オレはそれを学んだ。
この女性は真帆(まほ)。
オレとは似ても似つかぬ美貌の所有者。たった一人の我が姉。
「――ふふ……謝ったら済むなんて本気で思ってるの? ほんと成長しないわねぇ……」
姉の口元に、亀裂のような笑みが浮かぶ。まるで爬虫類のような冷たい笑顔だ。
「……はは……」
「何が可笑しいの……? この……バカ弟がッッッッ!!」
その瞬間、頬桁に膝蹴りが叩き込まれた。
喉奥に、人肌温度の金属臭い液体が流れ込む。――血だ。迂闊に愛想笑いなど浮かべていたせいで、口の中を切ったようだ。
だが、姉の攻撃は止まらない。
106 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:07:22 ID:8FFfl0pv
.
「わたしは五時に起きたかったのよっ!! もう五分も過ぎてるじゃないっ!? 一体これって何!? どういう事なのっ!!」
どういう事かと聞かれても答えることなど出来はしない。
オレが起こすまでもなく、自分ひとりで起きてるじゃねえか。起きれるんじゃねえか。
だが、この姉には、そんな理屈は通用しない。
毎朝、オレは朝五時に姉を起こし、一分でも時間オーバーすれば、姉の激怒は毎回の事だ。ましてや、寝過ごしたりした日には、こうやって確実にタコ殴りにされる。
「それとも何!? あんたはわたしを起こすのが、そんなにいやなのっ!? わたしの頼みなんかバカバカしくて、真面目に聞いてられないって、そう思ってるのっ!?」
袋叩き、というのだろうか。
顔を庇えば腹を蹴られ、腹を庇えば顔を殴られ、丸くなってうずくまれば背中を蹴られ、しかも狙いはことごとく正確だった。
これでも姉はかつて、女子フットサル部のエースストライカーだったので、運動神経はいいほうだった。普通に殴り合いのケンカをしても、オレが勝てるかはどうか怪しい。
その瞬間、全身に高圧電流が流れた。
何をされたかは分かる。
急所攻撃……金的を一蹴されたのだ。それも、かなりの体重を込めて。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!」
この激痛は何度喰らっても慣れる事が出来ない。
AVのSMモノで、男優の股間を女優が蹴り上げる『金ゲリ』なる珍ジャンルがあるそうだが、オレならギャラを百億もらったところで、そんなマネはゴメンだ。
現に、今のオレは、あまりの激痛に失神さえ出来ない。股間への一撃は、当たり所によっては冗談抜きで死に至る攻撃なのだが、残念ながら女性にこの激痛は理解できない。いわんや、この凶暴な姉に至っては。
「なによ、大袈裟にうめき声なんかあげて。そんなに痛いの? 苦しいの?」
当たり前だが、オレは声一つ立てられない。
107 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:09:06 ID:8FFfl0pv
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「でもね――わたしはもっと苦しいのよっ!! ツライのよっ!! あんたにモーニングコールをシカトされて、死にたくなるくらい寂しかったのよっ!! 何でそこまで無神経なのっ!? 何でそこまでバカなのっ!? 何でそこまで救いようがないのっ!!?」
いつもそうなのだが、実はオレはDVの際に、姉が何を言っているのか、いちいち覚える余裕はない。今朝覚えていたのは、姉が何かを喚きながら、この首を締めていたことだ。
そのまま姉は、俺が動かなくなったことを確認すると、ゆっくり首から手を離し、次いで馬乗りになっていたオレの体から離れた。
「……今から二度寝するわ。六時きっかりに起こしに来なさい」
そう言って部屋のドアを開けると、
「一応言っておくけど、一分でも遅れたら……金蹴り20回の刑だからね」
身の毛もよだつお仕置きを平然と言い放ち、ドアを閉める音とともに、姿を消した。
どうせ二度寝するんなら、起こせとか言うなよ。――今のオレは、もう、そんな風に考える事さえない。姉の命令が理不尽なのは、もういつもの事だからだ。
それから一時間後――正確には五十分後、オレは六時直前に姉の部屋に入った。
布団の中から静かな寝息が聞こえて来る。
あんなに暴れた後で、よくもまあ、こんなにぐっすり眠れるものだ。――とは思わない。
疑問でも不思議でも何でもない。姉にとっては、これがいつもの事だからだ。
オレは姉のベッドに身を乗せると、彼女の足元の布団を静かにめくり、暗闇の中に身を潜り込ませた。
布団の中は、かぐわしい女の体臭が篭もっている。オレはよく知らないが、姉の体臭は女性の中でもかなりいい匂いの部類に入るらしい。以前、姉が親代わりに三者面談に来た時、順番待ちだった友人が、後日そう言ってハシャイでいたのを思い出す。
――まあ、今のオレにはどうでもいい話だ。
(一秒でも早く終わらせよう)
温暖湿潤な闇の中で、手探りと勘で姉のパジャマを掴み、ズボンとショーツを引き摺り下ろすと、剥き出しの股間に舌を這わせる。
どこに何があるのか分からない、などということは、もはやない。恥かしい話だが、もう体が慣れてしまっているのだ。
姉の寝相も。
姉の体格も。
姉の性感帯すらも。
108 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:10:48 ID:8FFfl0pv
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「……んんん……んっ、んっ……っっ……!!」
姉が抵抗するように寝返りを打つ。
だが、逃がす気はない。
闇の中、両足を腕で捕まえて固定すると、舌を伸ばしてクリトリスの皮を剥く。
数瞬で裸になった肉の芽に、今度は甘く歯を立て、吸い上げる。
「んんんん〜〜〜〜〜〜〜んんんん〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!」
姉の両手がオレの髪を掴む。
さっきと同じく容赦のない握力で、熱帯雨林のように潤んだ股間に押し付ける。
だが、むしろオレは望むところだとばかりに、今度は膣孔に、唇を直接重ねあわせ、舌を捻じ込む。
その途端、股間から発生する粘液の量が、いきなり倍になったように感じた。
それと同時に、むしろオレの心は反比例するように冷めていく。
(まるで、部活の朝練か、工場の早番勤務だな)
分かっていても、いつも同じことを思ってしまう。
オレは再び舌をクリトリスに這わせ、甘噛みすると同時に、膣口に指を叩き込んだ。
「あうぇあいぇいぇえぁぁぁああ!!!」
姉が、意味不明な叫びをあげ、そして、二度三度身体を震わせると、……力を抜いた。
「……おはよう、ゆーたくん」
真帆姉じゃない!? 片帆姉だ! ぶん殴られた割には今朝は……ついてる。
「おはよう、姉さん」
その声に導かれるように、もぞもぞと布団から出たとき、赤く腫れ上がったオレの顔を見て、姉が息を飲んだのが聞こえた。
「真帆が……やったの……ゆーたくん……?」
そう囁くように尋ねる姉の表情には、ほんの一時間前の鬼の形相の面影はカケラもない。
「違うよ、階段で転んで――」
「嘘つかないでっ!!」
「……姉さんが、気にすることじゃないよ」
だが、姉は答えなかった。答える代わりに、オレの首っ玉に抱きついてきたから。
「ごめんね……こんな、お姉ちゃんで本当にごめんね……!!」
そう言いながら流す姉の涙は、熱かった。
オレも、姉の思いに応じるように、そっと彼女の後頭部を撫でてやる。
「悪いのは、姉さんじゃない。オレだって分かってるつもりだから」
「ううん、悪いのは全部お姉ちゃんなの。お姉ちゃんが異常だから、こんな、こんな、こんな……ッッッ!!」
109 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:11:50 ID:8FFfl0pv
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ペニスが、ぞろりと撫でられるのを感じた。
姉が、むしろ懇願ような目付きで、囁く。
「ゆーたくん、痛かったでしょ? つらかったでしょ? だからせめて、お姉ちゃんにお返しさせて。お姉ちゃんの胸でもお尻でもアソコでも使って、気持ちよくなって? お願いだから、ね?」
オレは答えない。
そして、姉もまた、オレの答えを待たない。
答えを待たない姉は、オレ以上に慣れた手つきで、パンパンにペニスが腫れ上がった下半身からジャージとトランクスを剥ぎ取り、ころん、と横になった。
一般的に“M字開脚”と言われる、その姿勢は、涙に潤ませながらもオレに笑いかける笑顔と相まって、雑誌のグラビアの数十倍の破壊力があっただろう。
こらえきれる甲斐性もなく、オレは布団を蹴りはがすと、そのまま姉に襲い掛かり、前戯すらなく、一撃で愚息を突きたてた。まるで人肌に暖められた泥のような心地良さが、たちまちオレの神経を駆け巡り、支配する。
「あああああッッッッ、もっと、もっと乱暴にしてっ!! もっとお姉ちゃんをムチャクチャにしてっ!! お願いっ!!」
オレたちがイったのは、それから二分と立たないうちだった。
「……しかしまあ、ホント早いわよねえ、悠太も」
そう言いながら姉は、口元に歪んだ笑みを張り付かせた。
先程までの態度から比較すれば、まるで別人だった。――いや、文字通り別人だと言うべきかも知れない。
ここにいるのは、先程までいた片帆姉ではない。
朝っぱらからの心地良い疲労感や股間に残るエクスタシーの余韻、さらに胸を満たしていた暖かいものは、文字通り一撃で消え失せた。オレに分かるのは、それこそ肋骨に直接氷水を注入されたような恐怖と孤独と喪失感だけだった。
(もう、“行って”しまったの、片帆姉さんッッッ!?)
そう、オレの姉は二人いる。
一人は真帆。そして、もう一人は片帆(かたほ)。
だが、この家に、オレの姉を名乗る女は一人しかいない。
解離性同一性障害……いわゆる多重人格。一つの肉体に複数の魂を持つ者。
それが、オレの姉だった。
110 :
二人の姉:2008/07/02(水) 05:13:49 ID:8FFfl0pv
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「さあ、今度はわたしのターンだよねぇ。片帆だけじゃなくて、わたしにもしっかり御奉仕してもらうからねぇ……!」
そう言うが早いか、真帆姉はオレの腰をロックするように足を組み、いまだ正上位でペニスを突っ込みっぱなしだったオレは、真帆姉のその一挙動だけで、微動だにできなくなってしまう。
「真帆姉……!!」
下から伸びた姉の腕に、喉が掴まれた。
その瞬間、真帆姉は寝返りを打つようにオレごと身体を入れ替え、正上位だった体位が、気が付けば、騎上位になっていた。
オレの首を締め付けながら、姉は、いつもの亀裂のような笑いを浮かべ、腰を動かし始める。
だが――オレは感じない。
仮にも若い女体だ。それなりに気持ちはいいのだろうが、……片帆姉のような心まで暖まるような充実感は、まるで感じない。
何故だろう?
人格が交替するだけで、肉体的には何の変化も起こっていないはずなのに、まるで感触が違う。この味気なさはまるで……砂だ。人肌の砂。ざらざらでごりごりで片帆姉とは全然違う。そういうものなのだろうか?
その瞬間、喉に恐ろしい圧迫感を感じた。
オレの首を締めながら腰を使う姉の貌(かお)に……“鬼”が生まれていた。
「その顔が気に入らないんだよ……片帆が“帰った”瞬間に、そんな寂しそうな顔をしてる、お前がねぇっ!!」
「……ねえざ……ぐるじ……ッッッ!!」
「お前の姉さんはわたしだろっ!! 片帆なんかじゃないっ! あんな交替人格なんかじゃないっ!! このわたし一人のはずだろっっ!!」
オレが姉さんに怯えるのはいつもの事だったはずだが、今朝は違う。何故だろう。いつも楽しそうにオレを殴る姉が、こんな辛そうな顔をしているなんて、……初めて見る。
――だが、そんな事を考えていられたのも、数瞬のうちだけだった。
オレは眼前が真っ白になるような感覚の中、……初めて見る姉の涙に驚きながら、意識を失った。
111 :
時給650円:2008/07/02(水) 05:17:03 ID:8FFfl0pv
以上です。
『淫獣の群れ』はデータが消えて以来、無期限停学処分ですが、また折をみて、復活させたいと思っています。
ではでは。
GJ。これは…少し恐いな。
>>111 こんな朝っぱらからGJって言わせんじゃねーよ
寝る前に良いもん読んだから笑顔で寝れそうじゃねーか!
続きあるならぜひ投下してくださいお願いします。これは命令じゃなくてお願いだ!
GJ !!
鬼が見えるとは範馬一族並みですね。
顔に出るということはヒッティングマッスルではなく
噛みつき用のバイティングマッスル?
どーせまた主人公がMに目覚めるんだろ
そこはかとなく神臭が漂っている………じぃぃ〜〜じぇ〜〜〜
119 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 22:02:36 ID:FoTMMeAN
怖・・・・・
GJ・・・・・
怖いって字は姉って字に少し似てるよね
姉、怖 姉、怖……
姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖姉怖
確かに似てなくもないな…サブリミナル効果っつーか洗脳っつーかなんつーか…
別人格に対する嫉妬か…
どうにもできない感がなかなかいいな。GJ!
GJ
俺の心のGスポットにあたった
このスレはキモ姉&キモウトスレだけど、一体何を投稿したらいいのかさっぱりとわからん
姉妹メインはOKでいいんだよね。キモくないけど、べったりと甘甘な姉妹の生活を書きたいんだが
百合モノ?
いや、主人公とキモ姉妹による甘い生活を書いてみたいんだけど……
このスレ風に書き上げるのは難しい
キモくないなら妹スレに投下すべし
柿
人が多いな
ワレハ、鬼神キモウト……コンゴトモヨロシク。
>合体
キモウト+キモネエ
=
ワレハ、魔獣ドロボウネコ。コンゴトモヨロシク
獣の眼光
↓
獣の眼光
↓
アイアンクロウ
↓
地獄突き
↓
暴れまくり
↓
獣の眼光
↓
デスバウンド
↓
地獄の業火
↓
高笑い
以上キモ劇場でした
GJだよ!!
何がGJかわからん
高笑いでマイキーを思い出してしまった俺はもう終わりだorz
137 :
実話:2008/07/04(金) 09:28:06 ID:cz+N8JSv
今日、朝風呂してたら、いきなりドアがバタンと開いた。
そこにはなんと、全裸の姉貴(25)が!
瞬間、上がったのはお互いに「ギャーッ!」という絶叫。
姉貴が慌てて風呂のドアをバタンと閉め、一言。
「風呂、入ってるんなら電気くらいつけてよ!」
…いやいやいや。
朝風呂なんだから、電気つけるのはおかしいし、
なにより脱衣所の服の脱ぎ散らかしで先客に気付けよと。
身内ぼめで何だが、そこそこデカい乳房、細い腰、健康的な生足…
姉貴のスタイルはそこそこのものだ。
にも関わらず、ここの住人であるにも関わらず…
俺は何一つ性的な興奮を抱かなかった。
それどころか二度と思い出したくないとすら思ってる。
…近親相姦防止本能って偉大やね…
タブーの本能があるからこそ、逆に魅力的ってこともあるからな
お姉さんの方は防止本能が弱かったりして。
あるいは計画的に君を刺激したくて裸体を晒したのかも。
>>137の姉「つかみはOK。次は寝ぼけて夜這いね」
ナマ足魅惑のお姉ちゃん
「気付いたんだけど……」
「何に」
「保管庫にあるSSってお姉ちゃんである私より妹ものの方が多くない?」
「当たり前じゃない。私がアンタなんかに負けるわけがないわ」
「はいはいワロスワロス……ま、それは置いておいて、私それがなぜか考えてみたのよ」
「負けを認めたくなくて?」
「ブチ殺すぞ……そうじゃなくてさ、妹の方が作品が多いのは、年下の女の子が迫ってくるってシチュが弟達は好きだからだと思うわけよ」
「ふーん……私は違うと思うけど」
「え? じゃあ、なんで?」
「皆、坊やだからさ……」
「お前のパーソナルカラーに染め上げてやろうか?」
「やってみれ♪」
「 ……話が進まないわね。……で、よ。なんで弟達がそんなふざけたシチュが好きかというと」
「ちょ、顔ちけえ」
「ギャップがあるからじゃないかな」
「え? ファック?」
「ギャップだ糞妹」
「誰がうまいこと言えと」
「……糞だからアナルファックとか言いたいんだろうけど、全く面白くないから」
「アンタが言ったんじゃない」
「スルー検定三級」
「ウザっ!」
「だからね、私考えた。ギャップに萌えるんなら、お姉ちゃんが迫るんじゃなくて」
「じゃなくて?」
「逆に突き放してみようかと思う」
「……は?」
「だからさぁ、弟が、お姉ちゃん今日の晩飯何ー、とか聞いてきたら無視したりするってこと」
「え? それギャップ? つか、スレチじゃ……てか、それツンd」
「うふふ、これで職人達はお姉ちゃんの話をいっぱい書いてくれるはずよ」
「……違う意味でキモ姉だね」
「私の勝ちね! あーはっはっは!!」
「長文乙」
という、昔に誰かがpart番号付け忘れたときに書いてた埋めネタ思い出した
>>141 裸に、全開ワイシャツにネクタイで、扇風機の前で「あ〜っ♪」と言いながら風を浴びるんですね? 解ります。
>>142 キモいなwww
妹SSは姉より書きやすい。何故か?
それは「お兄ちゃん」と呼ばせとけば済むので、男の名前を考えなくても
なんとかなるからだ。
お兄ちゃんより兄さんの方がいいです
「おにぃ」も捨てがたい
アニキ
普段は名前で呼びすてだけど、キモの本性表した途端に「お兄ちゃん」になるのも良い
中大兄☆皇子
ねーよw
まとめを見た。
たまには、キモ姉妹でなく、その兄弟が死んで終わるSSを書きたいて思った。
でも、姉妹の前向きな幸せを考えたら、男キャラによるNTRか、泥棒猫とくっつく百合しか思いつかなかった。
皆様はどちらのEndなら納得出来ます?
ないない
キモ姉妹スレなんだから兄弟以外とくっつくエンドはスレチすぎだろ・・・
さすがにそれはNTRスレだ
キモ姉妹は兄弟がしのうと彼らに嫌われようとそのあふれる愛情を抑えきれずに思い続けているからこそキモ姉妹なのであって
変にNTRとか泥棒猫と百合とかいれると矛盾するぞ・・・・
そこらへんを上手く取り入れないと注意書きどころかさっきもいったようにスレチ確定だからな
弟が死んだなら、折り紙で作っちゃえばいいじゃない
『綾』シリーズや『仮』の作品を読むと辛い気持ちになります。
兄弟キャラならともかく、ヒロインには幸せな結末を向かえて欲しいと、思ってしまいます。
上記のEnd以外での良いEndがあれば、お聞きしたくてレスしています。
皆様の想うBestEndを教えてくれれば幸いです。
死別させなければいいじゃん
もしかしておつむのかわいそうな人なの?
そういえば、このスレの代表作の綾シリーズの最終話。
主人公と結ばれるより親友の命を優先した瞬間、俺の中でこの作品の評価が天から地に堕ちたんだが、
あれは広義のNTRに入る展開だと思う。
しかし、スレではそのことに誰も怒って無いような反応だったぞ。
実際、複数のヒロインが出る作品の場合は主人公の事諦めるENDって多いし、
スレの多数派は問題なさそうだよな。
あれNTRとか言っちゃうのって処女独占厨ぐらいのもんだろ
同性愛厨と処女厨と寝取られ厨ほど気持ち悪いものは無い。
>>161 良いことを聞きました。どうしてもキモさが足りなくて困っていたんです。
>>159 綾は一貫して自分の幸せよりも兄の幸せを優先するキャラクターとして描かれてる。
最期に親友の命を気にかけたからってそれでNTRとかちょっと神経質すぎる。
まぁたとえば弟がとてつもなく変態で姉がNTRされるのをみて喜ぶから
なくなくキモ姉は身を差し出すとかならまだわかるが・・・・
綾は兄と幸せになって欲しかったという思いは確かにあるな
ただあの最後はあの最後で好きだった
こう、人間関係がぎゅっと絡まった感じがしてなるほどと思った
正直、綾の話はおなかいっぱいです
すまん、NTRってなんだ?
「寝取られ」だね
他の男にヒロインを奪われたりするやつ
寝取られのことだ
次から投下します。初めて書いたので、下手ですが
お許し下さい。
独占厨の域まで行くと女キャラが主人公以外と軽口交わすだけでNTRって騒ぐから困る
ボクには五つ年上の姉さんがいる
名前は依代瑞希(よりしろ みずき)。
ボクと姉さんは正反対だ。ボクは背が低くて、頭も良くなくて、運動もできなくて、垂れ目
でぼーっとした顔をしているけれど、姉さんは背が高くて、頭も良くて、運動もできて、目
もつり目でキリッとした顔をしている。
そんな姉さんがいることが少しボクのコンプレックスだけど、姉さんの事は嫌いじゃない。
だって、姉さんは優しい。
ボクが、一生懸命勉強したのに三十点しか取れなくて落ち込んでる時
「こんなものでお前の知性を測れはしないよ。だから気にするな。」
と言って慰めてくれたし、それに姉さんはボクの知らないことをたくさん教えてくれる
んだ。例えば、ボクが、姉さんとお風呂に入っている時
「姉さんは女の子なのに、胸がボクと同じツルペタだね。どうして?」
と聞いたら、
「いいかい、和希(かずき)。胸は脂肪の塊で何の役にも立たない無駄なものなんだ。
だから、胸が大きい人は馬鹿なんだよ。その点、私は賢いだろ? だからこんなにも
胸がないのさ。そうに決まっている。」
と少し悲しそうな表情をして教えてくれた。
そんな優しくて、何でも知ってる姉さんの事はむしろ大好きなんだ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
朝――ボクはまだ眠たい目を擦りながらジリジリと鳴る目覚ましを止めた。
時計の針は六時を指していた。いつもより一時間早い。
今日からしばらく母さんが出張でいないので、朝ごはんを作らなければいけないからだ。
ベットからぬけだそうとした時、パンツに違和感を感じた。ボクは嫌な予感を覚えながら
恐る恐るパンツに触れた。パンツはしっとりと濡れていた。
予感的中。ボクは中学一年生にもなってお漏らしをしてしまったようだ。
「どうしよう……。」
このことが姉さんにばれたら、きっと怒られてしまう。
「なんとかしなくちゃっ。」
なにかいい方法がないか考えてみるけど、なかなかいい方法が思いつかない。
困ったボクが頭を抱えていると、ふと時計が目にはいった。時刻は六時五分を過ぎている。
そっか、すっかり忘れてたけど今日は朝ごはんを作るために早起きしたんだった……。
ん? 早起き?
「そうだ!」
いいことを思いついた。
姉さんはいつも七時に起きるからまだ隣の部屋で寝てるはず。幸い濡れてるのはパンツだけ
みたいだから、姉さんを起こさずに一階のお風呂場まで行ってパンツを水洗いして洗濯機の
奥のほうに放り込んじゃえばいいんだ。これならきっとばれないぞ。
よし、そうと決まれば急がなくっちゃっ。
心臓の鼓動が高鳴る。ボクは忍び足で姉さんをに気づかれないように慎重に薄暗い階段を
下りている。気分は泥棒だ。後三段。ゆっくりと足を下ろす。後二段、慎重に、慎重に。
後一段、お風呂場は階段を下りてすぐのとこだからもう少しだ。
階段を無事に下り、なんとかお風呂場にたどり着いた。ここまでくればもう安心だ。
「ポッポッポー、ハトポッポー」
気が緩んだボクの口から自然と鼻歌が流れる。歌いながら電気を点け、蛇口をひねり水を
流し、パンツを洗おうとした時――
「和希、何をしている?」
背後から聞き覚えのある澄んだ声、姉さんの声が聞こえた。
「ねっ、姉さん、起きたの?」
ボクは手に持っていたパンツをとっさに背中に隠しながら言う。
「ああ、ちょっとトイレに。それより何をしていた?」
「なっ、なんでもないよ。」
「なんでもないことないよ。背中になにか隠しただろ?見せなさい。」
「かっ、隠してないよ、なにも。」
必死にごまかそうとするボクを無視して姉さんはボクの腕をとり無理やり前にもって来さす
と手にあるパンツを奪った。
もうだめだ! 怒られる!
「ごめんなさい! ボクお漏らししちゃったんだ!」
ボクは正直に白状し、姉さんの怒声に備えて目を瞑った。…………しかしいつまで経っても
姉さんの怒声は聞こえてこない……あれ? おかしいな?ボクは恐る恐る目を開けてみる。
見ると姉さんがボクのパンツを鼻に当て匂いを嗅いでいた。なんだか息が荒いみたいだ。
「ねっ、姉さん?」
ボクが姉さんに声をかけると姉さんはハッとした表情をしてパンツを鼻から離すと
「和希、おめでとう。これはオシッコじゃないよ。これは夢精だよ。和希も大人になったん
だよ。今晩は赤飯を食べよう。」
と言って笑みを浮かべた。ボクは夢精の意味が分からなかったけど、姉さんが怒っていなか
ったので嬉しくなって頷いた。
その日の夕ご飯は姉さんと約束どおり赤飯を作って、二人で食べた。食べ終えると姉さんが
「和希、今晩お風呂に入ったら私の部屋に来なさい。大人になったお祝いにいいものを見せ
てあげよう。」
と言った。ボクはいいものってなんだろう? と思い聞くと
「それは、部屋に来てからのお楽しみだよ。」
なんて姉さんが言うから、ボクはワクワクして気づかなかったんだ。姉さんの瞳が妖しく
煌めいていたことに……。
以上です。
つ、つづきはまだかあああああああああああああ
も、もったいぶらせやがってえええええええええええええ!
ショタ主人公に男口調の貧乳姉だと。貴様は俺か。
さあ早く続きを書いてくれ、今すぐに!
僕こじきになっちゃうよ
つづきをくれええええええ!!!
おはようございます。次から『天国への扉』後編
投下します。
コンコン
ボクは姉さんの部屋のドアのノックする。
「姉さん、入っていい?」
「ああ、いいよ。入っておいで。」
中に入ると、本の香りが漂ってきた――姉さんの部屋には大きい本棚があって『ぼくのだい
ぼうけん!』とか『少年愛の美学』といったタイトルの本がたくさんある。前、訊いたら
姉さんは将来保母さんになりたいらしくて、そのための参考資料なんだって――ボクの大好
きな匂いだ。
姉さんはボクと同じパジャマ姿でベットの上で座っていた。
「姉さん、いいものってなに?早く見せてよ。」
ボクはもう待ちきれなくて、早口で訊いた。
「和希、そう焦るな。いま教えてあげるから、隣においで。」
姉さんはなかなか教えてくれない。隣に座り、はやく、はやくと姉さんにおねだりする。
姉さんはボクの耳元に顔を近づけ、小さな声でようやく教えてくれた……のだけれどあまり
にも予想外の答えにボクは思わず訊き返した。
「てっ天国?ボクに見せたいものって天国だったの?」
「そうだよ。」
姉さんは涼しい顔をして答えた。
「姉さん、それはいくらなんでも冗談でしょ? だって天国は死んだ人しかいけないんだよ。」
「ふふ、普通はそうだね。でもある儀式をすることで生きていても天国にいけるんだよ。」
「ほんとに?」
「本当だとも、姉さんがいままで嘘をついたことがあるかい?」
「それは、ないけど……。」
「だろ? じゃ、今から早速その儀式をするから仰向けになって目を瞑ってごらん。」
ボクはまだ姉さんの言うことには半信半疑だったけれど、姉さんがいうんだから、間違いな
いはずと思い、姉さんの言うとおり仰向けになり目を瞑った。
目の前が真っ暗になる。しばらくすると、ボクの腕が持ち上がり、シュルシュルと音が鳴っ
た。ボクがなんだか少し怖くなって声を出そうとした矢先――
「目を開けてごらん。」
姉さんの声がきこえてた。ゆっくりと目を開ける。辺り見回す。ボクの両手はベットに紐で
括り付けれ、姉さんがボクの上に跨り楽しそうに微笑んでいた。
「なんでこんなことするの? これじゃ手が動かせないよ。それにボクの上に跨ってこれ
からどうするの? そういえば、儀式って具体的になにするの?」
次々と湧き上がってくる疑問を姉さんにぶつける。
姉さんは少しイラついた様子で
「和希、そのうち全部分かってくるから少し黙れ。これじゃ興が冷めてしまう。」
姉さんに怒られてしまった。ボクは悲しい気持ちになりおとなしく黙って様子を窺うことに
した。姉さんはそんなボクの様子をみて満足したのか、ボクのおでこに優しくキスをした。
その後、姉さんはボクのズボンに手をかけると下着ごと一気に脱がした。
おちんちんが外気にさらされ、スゥースゥーする。姉さんが舐め回すような目でおちんちん
を見ている。そんなに見られると恥ずかしい。
ひとしきり見た後、姉さんはまるでハンバーガーにかぶりつくみたいにボクのおちんちんに
かぶりついた。びっくりしたボクは思わず女の子みたいな声をだした。
「きゃっ! 姉さんなにをするの? そんなとこ、口にいれたら汚いよ!」
「ふふ、見ていろ。和希。今からお前のこの可愛いおちんちんの偉大なる秘密を御覧に
いれよう。」
と姉さんは芝居がかった口調でボクのことを無視して言うと、口に咥えたおちんちんを
舌で転がしだした。少しくすぐったい。すこしすると、なんだかおちんちんがポカポカして
きた。ああ、お風呂に入ったみだいだなと思っていると今度はジンジンしてきて急に痛くな
ってきた。
「姉さん、なんだか痛くなってきたよ。」
とボクが言うと、姉さんは少し物足りなさそうな顔をして
「ん? なんだもう痛くなったのか?仕方ないな。」
と言って口からおちんちんを吐き出した。それをみたときボクは驚嘆した。だって、なんと
ボクのおちんちんが――今まで姉さんの口に隠れて気づかなかったけれど――大きくなって
先の方から何かピンク色のものが少し顔をのぞかせ、白い液をだしていたんたんだ。
「姉さん! 大変だ! ボクのおちんちんが大きくなってる! それに何か変なものが見え
ておまけに白いオシッコみたいなのがでちゃってる!」
ボクがそう叫ぶと、姉さんはクックッと笑いをかみ殺し、
「驚くのはまだ早いよ。実は和希のこれはもう一段階進化するんだ。少し痛いが我慢しろ。」
え? 痛いの? ちょっと待って。まだ心の準備がとボクが思っていると、姉さんは
いきなりおちんちんの先の方の皮膚を掴むと根元にひき下ろした。その瞬間、おちんちんは
ピリッとしてヒリヒリした。ヒリヒリしている部分を見るとさっきまで少ししか見えて
いなかったピンク色の部分が完全に顔を覗かせていた。その様はモグラが地中から顔を出し
いるみたいだ。
「さあ、和希、これで完成だよ。これをよく観察するんだ。これは一体なんに見える?」
姉さんがそう言ったので、よく観察してみる。観察すればするほど元のおちんちんとは
かけ離れている。まず大きい。それになんか血管みたいのもみえるしそれでもって先の方に
モグラがいるし、おまけにピクピクしている。そこから導き出されるボクの答えは……。
「スーパーマンの腕だ。でしょ?」
姉さんの顔を見る。ポカンとしている。外れかな?
「ま、まぁ、想像力豊かなお前にはそう見えるかもしれないが、違うよ。正解は天国の扉
を開くための『鍵』だよ。」
「鍵? ボクのおちんちんは天国の扉の鍵だったの?」
「そうだよ。お前のおちんちんは天国へ行くための唯一にして絶対の『鍵』だよ。これが
お前のおちんちんの偉大なる秘密だよ。」
すごいよ。姉さん。ボクはすごいことを教えてもらった。ボクのおちんちんはオシッコを
するとこだと思っていたけど、実は鍵だったなんて! 感動に浸っているとある疑問が
頭をよぎった。これが鍵なら扉はどこにあるんだろ? 考えていると、姉さんが口を開いた。
「さて、そろそろ儀式もフィナーレだ。だがその前に、和希が今考えているであろう疑問
に答えておこう……。扉は私だよ。私にはお前の『鍵』を差し込むための『鍵穴』が
あるからな。」
姉さんはやっぱりすごい。ボクが疑問に思っていたことをピタリと当てるんだから。
「準備はいいかい?」
姉さんが尋ねる。いよいよだ。もう少しでボクは天国を見れる。天国はどんなとこなんだろ?
ボクは期待に胸を高らせながら頷いた。
「いい子だ。それではフィナーレだ。待ちわびたぞ。では、和希に私の『鍵穴』をみせよ
う。」
姉さんはズボンとパンツを脱ぎ捨て、股をボクに見せ付けた。
「見えるか? 和希これが『鍵穴』だよ」
目を凝らすとと姉さんの股に割れ目が見える。ボクが見たのを確認すると姉さんは
その割れ目を両手で左右に開いた。そのおかげて中がよく見える。確かに鍵穴みたいに
なっているけれど、ボクの想像とは大分違っている、なんてゆうか、その……
「姉さん、そこに鍵を差し込むの? だったらボク嫌だよ。なんだかグロテスクだし、
透明な液もたくさんででるし、ボク怖いよ。」
思いきって言ってみる。
「そうだよ。怖いのか? 和希? グロテスクなのは目を閉じて我慢しなさい。この液は
『鍵穴』を錆びさせないため油だよ。だから心配ない。分かったか? どちらにせよ
こんなとこで中止はなしだ。」
と言うと、姉さんはボクに跨ったまま問答無用でボクの鍵を姉さんの鍵穴にゆっくりと
差し込んだ。ボクのおちんちんがスッポリと鍵穴に収まる。
「ああ! 和希! 見ているか? 今、私とお前はひとつになっている! 素晴らしいよ!
私の長年の夢が叶ったよ!」
興奮ぎみに姉さんは言った。それから姉さんは荒い息を吐きながら荒々しい獣のように
激しく腰を振り出した。
姉さんの鍵穴の中はとても熱い。火傷しそうなくらいだ。ボクのおちんちんは強く締め付け
られる。姉さんが腰を動かすたび、グチュグチュと音が鳴る。
ボクはいままで味わったことのない感覚の中にいた。なんだか意識が薄れてきた。
急にボクが溶けてなくなってしまう感じがし、それと共に無性にオシッコがしたくなった。
ボク怖くなってしまい、必死に姉さんに訴える。
「姉さん! ボク怖い! とても怖い! このままいったらボク無くなっちゃうよ!ボクが
消えちゃう! それにボク、オシッコが出そうなんだ! だからもう止めてよ! 姉さん
!」
ボクは懸命におちんちんを引き抜こうとする。しかし、両手が縛られてるせいで、どうにも
できなかった。
「姉さん! 姉さん! この紐を解いて早く! じゃないとボクもう我慢できないよ!」
ボクは分けが分からなくなって泣きながら叫んだ。
「和希、それでいいんだ! 私の中にオシッコを出すんだ! 天国は、ニルヴァーナは
その先にあるんだ! 共にいこう! か…ず……」
姉さんの声が聞こえなくなってきた。ボクはオシッコを姉さんの中に出した。意識が飛んで
いくのがわかる。その瞬間、ほんの刹那、ボクはすべての存在と一体となった気がした。
……ああー、姉さん、天国だ、ほんとに天国がみえるよ……
こうしてボクは意識を失った。
隣で和希が安らかな寝息をたてている。頬には涙の痕がみえる。
少し無理をさせすぎただろうか。悪いことをしたかな。起きたら謝ろう。
和希の頭をなでる。
「愛ししてるよ。私の可愛い和希。」
そういって私は和希の唇にキスをした。
以上です。
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。
ありがとう!
無垢な少年×おねいさんはいいのう。
GJ
GJ!
お姉ちゃん最高だぜw
乙
姉はキモくて結構だが、弟が個人的にちょっと…
無垢な少年というよりただの痴呆にしか見えなかった
137さんの次の展開は?
弟のターン
お姉ちゃんの下着を洗濯籠からドロー
トラップカードオープン!
「安全日だから、中で出しても良いのよ」カード!!
ドロボウネコ属性は全滅!
速効魔法発動!
「性行為お断りします(゚ω゚)」
セックスは無効となったぜ!
さあ、どうする、姉め。
「いい弟君? セックスって言うのはね、お姉ちゃんの子宮に精子を流し込む事を言うのよ? だからね、生チンポを挿れて擦るだけならセーフなの。セックスじゃないのよ?」カードで説き伏せる。
あーあ、注意してたのにやっちまったい……スマネ
……さてと、恥ずかしいことやってる御人は放っておくとして、
俺はそろそろ七夕関連の投下を全裸で待つかな
関東は蚊が減ったのかこの季節でも全裸しやすいですね
>>195 別にRXの続きなんて待ってないんだからねっ!
七夕とはまたソソる題材よのう〜
彦星=兄、織姫=キモウトですね!
>>198 今考えてるキャラの名前がwww まあ七夕関係ないけどね。
……考えてはいるんだが、どうもキモ姉成分が薄いんだよなぁ。ちょっと保管庫読み直して来る。
>>198 そう書かれるとブリーチ思い出すじゃないか・・・
あれはキモウトというよりキモ兄っぽいがw
ウィキで過去作品一通り見直してたんだけどさ
三者面談って完結したのかな?
あと龍とみゃー姉なんだけど二話ぐらい抜けてるね・・・俺ログ持ってないし
「お兄ちゃん、やっぱり私のこと一人の妹としかみれない?」
「……何、それ」
「別に。こうゆう甘えも妹の方が有利だなー、って思って」
「は? 意味わかんないし。お姉ちゃんだって甘えたりすれば弟達はグッとくるに決まってるじゃない」
「それはないわね。お婆ちゃんがいきなり子供に甘えたりしたら引くのが当たり前でしょう?」
「今お前は全世界のお姉ちゃんを敵に回した」
「粉砕☆玉砕☆大喝采」
「言っとくけど、社長は主人公に負けるから」
「じゃあ、そこまで言うならこれを読んでるお兄ちゃんに向かってきゅんとするような甘え方してみてよ」
「え?!」
「お姉ちゃんだって甘えて弟の心を鷲掴みにするんでしょう?」
「いや、いきなりそんな……」
「早くしろよ年増」
「マジで自重しろお前」
「いいから。はい、どうぞ」
「ちょっと?! まだ準備ができてな」
「あ、お兄ちゃんが見てる」
「弟君……私が彼女ができるまでの練習台になってあげる」
「(*д)゜゜」
「あ! 間違えた!」
「テラ世界」
「ちがっ! ちょっと、もう一回やらせて!!」
「なるほど。弟大好きだもんね世界は」
「違うって! それに、それは世界の中が、でしょう!」
「中?」
「そうよ!」
「中に誰もいませんよ」
「黙れぇぇええ!!」
次から『ヘビお姉ちゃんブラックRX』の続き投下。
間違えた……orz
『花言葉デンドロビウム』の続きでした。
一応のラストまで。次から。
雪が降った。寒くて、寒くて、凍えそうな冬の日に。
外は昼間でも薄暗い。部屋の中は明かりも無くて更に暗い。
違う。部屋とも呼べない。真新しい二階建ての新居。その庭の隅に立てられた八畳ほどのプレハブ小屋。不要品を押し込める荷物置き場。
その中で、その隅で、二枚の畳(たたみ)の上で、弾力の無い布団の上で、二人の子供が抱き合って幼い身を震わせる。寒さに、虐待に、両親の暴力に脅えながら。
二枚の汚れた毛布で、それぞれ背を覆って抱き合い、白く色付いた息を吐いて励まし合う。
いつか助かる。
誰か助けてくれる。
もしかしたら両親が優しくなるかも。
神の存在を信じていた双子の兄妹に、いつか。誰か。もしかしたら。そんなモノは最後まで来なかった。
兄の身体は生傷が絶えなく、新しい傷が出来る度に妹はソレを舐めて癒す。
土が残っていようが、埃が付着していようが、綺麗に汚れが落ちるまで、小さな舌で一生懸命に舐め続けた。
兄が二人分の傷を受け、妹が二人分の傷を癒す。その循環。
食事は一日に一度だけ。出来合いのおにぎりと、パックのジュースが二つずつ。それを二人でゆっくりと、時間を掛けて、噛み締めて、胃に納めて行く。後は抱き合って将来の夢を語らい合う。毎日がその繰り返し。同じ事を何度も、何度も。
神様、かみさま。カミサマ……呟きながら。
両親が虐待を始めたきっかけは恐らく妹。妹は兄の側を離れず、両親にはいつまでも懐かなかった。いつまでも無表情で。
それが面白くなくて妹は手を上げられた。それでも無表情。
見ていられなくて兄は妹を庇った。代わりに殴られ続けた。そこで漸く(ようやく)。妹が泣いた。わんわんと大声で泣いた。虫の息で倒れる兄に覆い被さって、その小さな身体を、もっと小さな身体で抱いて泣き崩れた。
兄が暴力を振るわれ、妹が泣き、親は笑い転げる。
家にも入れて貰えない。
朝早くに起きて、荷物の中に有った洗面用具を使って、庭の水道で顔を洗い、歯を磨き、プレハブ小屋に戻る。
一日一度の食事と、週に一度の暴力。
頬に傷ができれば頬を舐め。舌を切れば舌を舐め。目が腫れれば目を舐めた。ぴちゃぴちゃと音を立てて眼球を舐めて舌を這わせる。
逃げ出そうなんて思いもしない。
神様、かみさま。カミサマ……
そんな生活が半年。半年経ち、双子の兄妹に仕事が与えられる。
兄は母に連れられて見通しの悪い通学路へ。
綺麗な洋服を着せられ、
美容室で髪型を整え、
新品のランドセルを背負って、
スピードの出てない、
軽自動車を狙って、
突き飛ばされた。
子供を使うアタリ屋。身体は吹き飛んで、痛くて泣いて、母も嘘泣きで兄を抱きしめて、高額な治療費を請求して笑う。
それが月に一度。兄は病院には連れて行かれず、痛みが引くまでプレハブの中。横になって唸り続ける。
妹は濡れタオルを兄の額に乗せ、頻繁に取り替えて熱を冷まし、傷の一つ一つを丹念に舐めた。
月に一度の仕事。兄は死に際の詐欺を強要される。
その間、妹は、父と二人。
風呂で背中を流させられ、キスをされ、舌を入れられ、胸を揉まれ、尻を撫でられ、男性器をしゃぶらせられた。
死にたくなる様な嫌悪感。これが兄のモノならどれだけ良かったろうと、これは兄のモノと言い聞かせてやっと堪えれる。
兄は肉体的に死の淵を歩き、妹は精神的に死の淵を歩く。
神様、かみさま。カミサマ……兄は妹の変化に戸惑い、一層に願う。一年中願う。毎日、毎日。
願い続けて、仕事の日が来た。
兄は母に連れられてレストランへ。美味しい物をたくさん食べさせられた。なんて事はない、最期の晩餐。
食べ終わったら駅に。人込み溢れるホームで、最前列に立たされる。
兄はそこで殺されると気付き、トイレへ行くと言って小窓からそっと逃げ出した。
神様、どうか神様。助けてください……ずっと願って、今まで願っていたけど、神様は救ってくれない。
泣いていた。走って逃げながら泣いていた。
妹にいつか神様が助けてくれると嘘を言い続けていた事を後悔して。
神様はいない。神様なんて者は存在しない。
走って、走って、家に着く。プレハブへ向かう。兄は一刻も早く謝りたかった。
小屋の眼前に立ち、戸に手を掛けて、妹の悲鳴を聞く。父の怒声よりも遥かに大きな声で兄の名を連呼し、助けを求めてひた叫ぶ。
初めて。兄はここに来て初めて分かった。妹は神様なんか信じちゃいない。居ると信じていたのは兄だけ。
妹が助けてくれると信じていたのは、神様ではなく兄だったのだと。
全てわかり、戸を思い切り開け、驚愕を浮かべる父に体当たりし、押し倒されそうになっていた妹の手を引いて家からも逃げ出した。
兄は裸足で、妹は兄の靴を履いて、雪の降る冬の道を、幼い手を繋いで走る。
すぐに捕まるだろうと思いながらも、兄は妹を助けたい一心で走った。
だけれども子供の体力。やがて力尽き、辿り着いたのは、半分以上が取り壊されて屋根も無い古びた教会。
キリスト像の前、最前列のベンチに座り、神の模型を見上げて、見下す。
もう信じてやるものかと、妹の身体を抱き包み丸くなる。
そして兄は、ずっと二人で居ようと約束し、寒さと眠気で目を閉じた。
そして妹は、神の前で兄の身体とまぐわう。兄を起こさぬように気を付けながら、信じていた者に救われた事を、操を捧げて感謝した。
朝を迎え、目を覚まし、捜索願いを受けていた警察に見付かる。ただし。出していたのは両親で無く親戚。
両親は二人で車に乗り、兄妹を追って雪道を飛ばし、信号機で止まれずにトラックにぶつかられ……
死んだ。
『花言葉デンドロビウム』
1
ずっと二人で……
幼い頃に交わした、俺と妹の約束。
だけどそんなモノは、俺が妹をその場凌ぎで騙す為に付いた嘘。
妹と一緒に生きて、妹と一生を過ごす。出来るわけがない! 冗談じゃないぞ! 死ぬ時まで一緒なんて絶対にゴメンだ!!
俺の半身。
俺の妹。
俺の大切な、真道硝子……
お前は生きろ。俺よりもずっと長く。不幸は全部引き受けるから。情なんて掛けずに、見限って、切り捨てろ。幸せになれ。
俺みたいな屑の世話をして嬉しそうに笑うなよ。
笑うのは最期だけで良い。お前の為に死んで、仰向けに倒れて。それを見て微笑んでくれるだけで良いんだ。馬鹿な男だねって、その瞬間だけで良いんだよ。
それだけで俺は幸せだから。
そこまでして初めて、俺は罪から解放される。自分を許せる。
幼かったから。
力が無かったから。
そんなクソみたいな言い訳はとっくに死んだ。殺した!
もう、あんな思いは絶対にさせない……
この家に来てからは俺以外にも笑うし、親戚夫婦とも仲良くやってた。学校にも行き始めて俺よりも先に友達を作り、クラスの中心にはいつも妹。
硝子は輝く。だから俺も、俺の役目も終わり。
俺が居なくても硝子は輝けるから。俺が居ると硝子は輝けないから。幸せになれないから。そう分かったから。
俺は妹の幸せだけを考えて行動して来た。故に交遊関係も狭い、たいした趣味も無い、魅力も無い、ツマラナイ男。
だから高校に入り、加藤と出会った時は嬉しかった。コイツなら硝子の全てを受け入れて幸せに出来る。一見で思わされたから。頑張っても兄でしか無い俺よりもずっと、ずっと……
嗚呼、ここまで。償いはここまで。これからは俺も自分の為に生きてみたい。良いよな硝子? 離れていても、俺達はずっと一緒だから。お前が必要としたらスグに駆け付けるから。
そう思って、決心して、昨日の夜、硝子に話した。
この家を出たいって。
離れて暮らそうって。
好きな男を作れって。
硝子は驚いていたけど、その時は首を縦に振ってくれた。
そのやりとりで俺も、分かってくれたのかって安心して……
したらこのザマ! 人前で犯されて、授業中にセックスを迫られて、最低の方法で加藤を裏切った!!
2
当たり前の事だ。
春に花が咲く様に、
夏に虫が鳴く様に、
秋に腹が空く様に、
冬に人が焚く様に、
成長した兄妹が別の道を進み始めるのは、それくらい当たり前の事。
太陽は月へと主役を譲り、三日月に欠けて夜空に栄える。それは星々のパールに照らされて、灰雲のボンテージを身に纏い、この街で欲望を誘うNo.1のM嬢。
ガラステーブルの前、
リビングでソファーに座り、
視線は小さな液晶の中。
ワンコール。
ツーコール。
スリーコール。
留守番電話サービスセンター。
一旦切り、一呼吸置き、もう一度プッシュ。
ワンコール。
ツーコール。
スリーコール。
繋がらない。謝罪すら拒否された。
学校じゃ無視され、メールも帰って来ない。
電話を掛けても、一回目は喚かれ、二回目は居留守で、三回目は着信拒否。
ああ、終わり……長い期間を掛けて作り上げた信頼関係は、たった一日で壊れた。
携帯電話を畳み、フローリングの床に転がして投げる。
スルスルと勢いを殺されながら滑り、キッチンまで進んだ所で足に踏まれ完全停止。
「物は大切にしなきゃ」
させたのは、俺の妹。
上はアルバのホワイトカラータンクトップに、ホワイトゴールドのクロスネックレス。
下はジーンズにベルトを二本。一本は普通に通し、もう一本は右側だけを通して左下がりに。
そんな軽装で、携帯の伸びたアンテナ部分を右手で摘み上げ、前に差し出しながら歩んで来る。ゆっくり、ゆっくり。
「そう、だな」
だから俺も左手を前へ。物を大切にと微笑む妹に差し延べる。互いに差し延べたまま、妹はテーブルを挟んで向こう側。
そして俺の手上まで来た時に、携帯が震えて着メロが鳴る。ジャーマンメタル、パワーボム。加藤綱からの着信。
3
俺は『もしかしたら』と喜び、携帯を掴み取ろうと差し延べた手を振り上げ、
妹は『もしかしたら』と目尻をヒク付かせ、摘んでいた携帯をスーッと横にスライドさせた。
空振ったまま、驚いて動けない。
空いてる左手で沸騰の終えたポットの蓋を開け、歯が見えるぐらいに笑い直す硝子。
鳴り続ける着信音。また嫌な予感が頭を刺す。
物は大切にしなきゃ。
「ふふっ……なーんて、誰にも教わらなかったわ」
的中。ポチャン。硝子は何のためらいも無く、俺の携帯を、加藤からの電話を、ポットの中へ、捨て落とした。
「おいッ!? 硝子フザケんな!! お前、何したのか分かって……」
硝子に向かって叫び、空振りしていた手をポットへ伸ばし、
「要らないでしょ!? わたしが……私が居るじゃない?」
その手首を両手で強く掴まれる。
言葉も遮られた。
いや……俺が火傷するのを防いでくれたのか?
「がら、す?」
手を離し、テーブルを回り目前まで来て、俺の足の間でペタリとアヒル座り。
硝子の瞳を真っ直ぐ見下ろし、赤い瞳で見上げ返される。ルビーのように。ウサギのように。潤み悲哀を浮かべた、泣き出しそうな赤い瞳。
そんな瞳を見ているのが辛くて、視線を横に逸らした途端……
「頼光のご飯を作ってるのは誰? 私よ? じゃあ掃除してるのは誰? 私。洗濯してるのは? それも私。オチンチンを舐めて精処理をして上げてるのは? 私だっ!!
私がっ! 全部っ! 全部っ! 全部っ! 全部ッ!! してあげるの!! それなのになんでよ? なんで……本音をブチ撒け、悩みを打ち明ける相談相手が、加藤君なの? 私じゃ無いの!?
頼光を名前で呼んでる意味にも気付いてくれないし! ヤキモチ焼いて、嫉妬して、死んじゃうよ? 寂しくて……死んじゃうんだから! 頼光が居ないと、私死んじゃうの!!」
涙の粒を零し、息が切れるまで繋がれた啖呵(たんか)。
俺に対しての不満。その全て。
俺に対しての依存。その限度。
硝子は俺の世話をするって事に依存してるんだ。
だけど、それじゃあ駄目だろ……
4
優しく、優しく。諭すように……
右手を妹の頭に乗せて優しく撫でる。硝子は瞳を細めるだけ。
何年振りだろう、こんな事は。
毎日、抱き合って震えてた、あの時以来か?
あの時以来になったのは、必要無くなったから。
「硝子……お前を罵倒する母親はもう居ない。お前を殴る父親はもう居ないんだ。これまで不幸だった分を、これから取り戻せよ! 幸せになれよ! お前と旦那の赤ちゃんを……笑いながら見せてくれよ。だから、なっ? 明日、加藤に謝ろう?」
優しく、優しく。あやすように……
妹は瞳を細めたまま、ニィッと口元だけを吊り上げる。
嫌な予感はいつまでも。
「あはははははっ!! そんなに赤ちゃんが見たいんだ頼光? なら良いよ、産んであげる♪ 今日は当たりなのに、子宮にいっぱいザーメンを注ぎ込まれたから……ふふっ、絶対に妊娠したわ♪」
硝子は……何て言ったのか?
笑いながら、自らの腹を摩り、俺を見上げて。
頭を撫でていた手も止まり、落ちて硝子の肩上に。
そして俺の中の何かも崩れ落ちた。常識とか、禁忌とか、その辺が、まるごと。
「はっ? 大丈夫だって……ウソ、か?」
考えないようにしてた、俺の罪。
嘘かも知れないって疑ってたのに、欲望と快楽に負けてしたセックス。
兄妹なのに。双子なのに。たった二人の、家族なのに……
「嘘じゃないわ。頼光にしたら大丈夫って意味よ」
なのに、硝子の真意が俺にはわからない。
「俺にしたら?」
唯々、身体を硬直させるだけ。
「そう。頼光がこの家を出て行っても、一人で育てるから安心して。私が、一人で……育てるから。頼光は関係無いから」
表情を柔らかに変えて微笑み、俺の手を掴んで払う。
ああそうか……硝子の思いは、考えは、百%間違いなく届いてる。
この状況に、硝子はこの状況に持って来たかったんだ。
これで詰み。詰まれた。ちくしょう、畜生っ! ああもう!! なんだかんだ、右往左往しても、結局は硝子の思い通りか。
ここまで。俺も、覚悟を決めよう……
5
硝子の頬を、ペチンと軽く叩いて両手で挟む。
これから俺が言う事を、決して逃さぬように。真っ直ぐに見詰め合う。
一呼吸、二呼吸、三呼吸。
「させられるかよっ! 片親の子供になんか……子供は、幸せにするんだ。俺達が貰える筈だった愛情を、まとめて俺達の子供に与えるんだよっ!!」
子供は、幸せにしたいんだ。
細められていた赤い瞳が大きく開き、また細まる。
「だって頼光……この家を出て行くんでしょ?」
恐らくは最後の確認。
まだ不安か? 特別な双子なんだから、俺がどんな気持ちか……わかってるだろ? 今更。
「行かないッ! でもさ硝子……これからは後ろ指を差されて、誰にも頼れずに、ずっと二人だけで生きて行かなきゃならないんだぞ!? それはとてもツライ事だ。それでも、良いのか?」
俺も最後の確認。『降ろせ』なんて絶対に言わない。決定事項の最終確認。
馬鹿な双子の兄妹が選んだ、ツライ人生の歩むざるをえない道。
それでも硝子は、
「ずっと二人で? それ以上の幸せは無いわ」
そう言って微笑む。
俺よりも断然に強い。
昔から、どれくらいかも前から、俺よりも早く覚悟を決めてたんだろうな。
添えていた手を硝子の肩に移し、そのまま持ち上げて促し立たせる。
これで逆。俺が見上げて、硝子が見下ろす。涙を零しながら、赤い瞳を震わせて。
誓うよ硝子。
「側に居るから……お前が俺に愛想を尽かすまで」
待たせたけど、これが俺の誓い。兄から妹に送る、最大限のプロポーズ。
言い終わり、
硝子の手を引き、
「えっ!?」
倒れ込んで来る身体を抱き絞めて、
「「んっ……」」
無理矢理に唇を重ねた。
硝子の意見なんて聞かない。ここまで来て、やっぱりヤメたなんて絶対に言わせない。
俺がしたいからしたんだ。目の前に魅力的な女が居たから、守ってやりたい女が居たから。
これは契約。俺を堕とした妹が払う代価。その代わりに俺は、『ずっと二人で』……その鎖で繋がれる。
「ちゅっ……んっ。好きよ頼光。産まれて来て、一目見た時から……すき、スキ、好き……うっ、ぐっ……おにいちゃん大好きぃぃぃぃぃっ!! うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
あの頃に戻り、大声を上げてワンワン泣く。
あの頃に戻り、二人で抱き合いながら枯れるまで泣く。
俺も、硝子も。『ずっと二人で』……その絆に繋がれて泣き続ける。
「ゴメンね頼光。わがままな妹で……」
外に降る粉雪は未だに止まず、庭の草木を白く埋め尽くす。
それは月明かりのシャワーに濡らされて輝き、綺麗に、綺麗に。幻想的な光で俺達を祝福してくれてる。
二人の子供に、
二人の兄妹に。
二人だけの家族に……
ハレルヤ/ヒカリアレ。
一応の終わりです。
最初から貼ってしまいスマン。
貼りながら読んでたら、書き忘れてた部分あったんで、オマケみたいな感じで後一回お付き合い下さい。
>>212 おつおつ
いい物を読ませてもらいました
GJ。そうか…終わりか…でも、最後のおまけの一回、待っています。
フツーに(?)結ばれて終わりってのもいいもんだなぁ
>>212 GJ…お疲れ様でした
とても良い物を読ませて頂きました
2人に永遠の幸あれ…
>>212 GJ
ずっと二人でってことはやはり・・・
楽しませてもらいました……GJ!!
…GLAYか!
GJ!!
ハッピーエンド好きな俺には堪らない話だった!!
222 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:13:59 ID:K8SeWu0k
GJ
キモウトの想いはやっぱ報われないとな。
そうじゃないと辛いわ。
作品自体はGJなんだが、投下前の発言が笑えるww間違えすぎだろw
なにかってにハッピーエンドって浮かれてんの?
このあと、復讐に燃える加藤に主人公が刺されて、発狂した妹が世界を恨んで世紀末がやって来るんじゃん!
・・・・・・・・・・・GJ!!
糞親がむかつくぜぇい
だがその分幸せになれよ!GJ!
GJ!!!!!幸せにな…
キモ姉・キモウトの最大許容年齢は何歳?
1.25歳
2.26~29歳
3.30台前半
4.美熟女ならそんなの関係ねえ!
>>203 〜 恐怖! 幼馴染みクラスメイト女 〜 に期待w
GJ!
>>212 GJ! やべぇ、腐り姫の「赤い婚礼」思い出したよ。
しかもハッピーエンドってのがいいね。
>>227 キモウトなら24まで、キモ姉なら29まで。それ以上はキモ母にしていただきたい。
>>227 4だな。姉と妹の策略は歳を重ねて
鋭くなっていく物と俺は感じる。
まあ、キモ姉もキモウトもバッチ来いってことだな。
ドラマ『パズル』に血の繋がらない姉が弟の結婚を邪魔するために殺人ってあったような
>>229 確かに母になったとたん36とかいわれても許せるようになる
三十からオバサンだから母だろ
なぁ、『男たちの姉妹、中編』視てて思ったんだが、
ツンツンした妹が「実は兄さん好きです。」
みたいなシュチュなSSに萌えるの俺だけ?
それはツンデレといってとてもメジャーな属性なんだよ
「お兄ちゃんが傍にいてくれる〜♪ それだけが私のオーマイとれじゃー♪」
三人の男たちは、校舎B棟の屋上で昼食を取っている。慎吏は朝から疲れた様子だった。
「シン、お前保健室行くか?」洋介が慎吏に声を掛けた時、ドアが開き莉奈と紗耶が出て来た。
「姉さん!食堂じゃなかったのかよ?」洋介が聞いた。
それに対して莉奈は「紗耶とシン坊がついに…」とニヤリ笑いをして返した。
答えになっていないと洋介が言おうとした瞬間、信じられないモノを二人は見た。
あの紗耶が慎吏に抱き付いて居たのだ!彰は「嘘だろ?」と言い、洋介は「昨日の晩に何が起こったんだ?」と聞いた。莉奈が紗耶に言った。「素直になったのよね…紗耶。」紗耶は慎吏の左腕を抱き笑顔で言った。
「うん、莉奈のアドバイスのお陰で素直になれたわ。ありがとう。」
洋介と彰は、紗耶の素顔を見てしまった。慎吏は真っ赤な顔で言葉にならない音を出していた。
莉奈は一言残して降りていった。「ヨウちゃん、アッキー愛の力があれば弟・妹なんて関係ないんだよ…」
〜女たちは男たちに男性を見た〜
男たちの姉妹・・・・完
239 :
男たちの…:2008/07/09(水) 04:50:33 ID:UNJ4tBKm
作者喋りすぎと言う方はスルーして下さい。
素人も素人の文に付き合って頂いてありがとう御座いました。
アクセス制限に巻き込まれ、投下遅れました。
これにて終了です。2レス書くのもやっとの素人にはとても長かったです。
前中後合わせてたった5レスだろ
書き溜めて纏めて投下すりゃーいいのに
まぁあれだ
俺からいうことは・・
・・・何もない
キモ姉妹と風呂入りたい
今ふと気付いたんだがさ、キモ姉にしろキモウトにしろ
大抵一人か二人じゃん?そこで思ったんだが
上に姉が三人とか下に妹が二人とか三人とかってあったっけ?
キモ姉なりキモウトなり三人とかだと修羅場が起こりそうな気もするが
個人的にはキモ姉三姉妹が出てくるようなSSが読んでみたいと思った
どこかの怪盗三姉妹が頭をよぎるがそれは気にしない方向で
しかしチンコの掴み合い的な状況が真っ先に浮かんだ俺も脳外科に行くべきだな…
キモウトがわらわら出てくる作品ならあったキガス
ある日突然、あなたに12人ものキモウトができたらどうしますか?
それも…とびっきりかわいくて とびっきり一途で
とびっきり独占欲が強くて とびっきりの甘えたがりや。
しかも、そのうえ…彼女達はみんなみんな、とびっきり!お兄ちゃんのコトが大好きなんです…
外見も性格もちがう12人のキモウト達ですが、想いだけはみんな同じ……そう
「……お兄ちゃんは私だけのもの!」
シスプリって義妹臭くて好きになれなかったな
〜キモウトバトルロワイヤル〜
もし自分が二児の親だとして
娘が中学生、高校生になっても「お兄ちゃんと結婚する」なんてことを言っていたら皆は親として何て反応する?
1、近親相姦は禁忌だと説く
2、断固反対する
3、娘が本気なら何も反対しない
4、娘を積極的に応援する
5、どこの馬の骨ともしれない奴にやるくらいならいっそ息子に……
6、その他
想像したら3と5が当てはまるのだけど異常かな?
ヤンデレスレでもそうだけど
>>249みたいなこと書き込む奴ってなんなの?
もしかしてこれが面白い小ネタだとでも思ってるの?
多分、書いてほしいんだよ…俺にも昔あったなぁ。自分の妄想を他人に書いてもらいたかった衝動が
いや、親になったらキモ姉妹の存在をどう思うか想像しただけだから、気を悪くしたなら何事もなかったかのようにスルーして下さい
次から『ヘビお姉ちゃんブラック』の続きを灯下。ラストまで。
※グロ注意。気持ち悪い生き物に扱かれるなんて悔しい! でも感じちゃうビクビク……な方以外は飛ばして下さい。
スミマセン。
もうちょっとしたら、また来ます。
投下される方居たら、お先にどうぞ
ちょw生殺しすんなww
さすがヘビ姉ちゃん。生殺しはお手の物www
にぃにのおにんにんのおにぎりキボンヌ
さすがヘビバ!!100人生殺しにしても大丈夫!!
今度こそ投下。
※グロ注意
※グロ注意。気持ち悪い生き物に扱かれるなんて悔しい! でも感じちゃうビクビク……な方以外は飛ばして下さい。
残暑激しい八月末。夕方五時を過ぎても太陽は落ちない。気温もやる気十分でバリバリ最強No.1。
そう、湿気は無くカラッとした暑さ。どんな人物も、無駄にテンションモアベター。
「お姉ちゃんが風斗の部屋にぃぃぃぃっ……」
バタンッ!
「きたーーーーーーーーーっ!!!」
ヘビ神様だって例外ではないのだ。
地香は弟の部屋をいきなり開けて侵入すると、両手を振り上げて絶叫する。
地香が今最もハマってる芸人のネタ真似。
レパートリーとしては、
風斗が入ってるトイレにお姉ちゃんがぁぁぁぁっ……や、
風斗の眠ってる布団にお姉ちゃんがぁぁぁぁっ……や、
風斗のおっきなオチンチンがお姉ちゃんのいちばん奥にぃぃぃぃっ……などが有る。
ちなみに、その前にハマってたのが「ドン☆マイケル♪」と「びぃっぐ♪びっぐびっぐ♪ビッグバンアタック!!」の二つ。
そっちの意味で地香は、あまり頭がよろしくないのだ。
「風斗が傍にいてくれる♪ それだけが私のオーマイ肉棒♪」
今日も下ネタな替え歌を唄いながら、弟の部屋をガサガサと探索。
風斗が出掛けている時は必ずと言って良い程のお姉ちゃんチェック。
つまり、風斗の出掛けている時に風斗の部屋に行けば、高確率で地香がエンカウントする。
嫉妬深い愛欲の神だった地香は、ドロボウネコのいかなるプレゼントも許さない。
そして、
「むうっ!? これはトミーの香り!?」
発見する。香水の匂いを漂わせるゴミ箱を。
その中に丸めて捨てて有る手紙を。
嫌な予感がして地香がその手紙を見ると、中には……
メールだと 恐いお姉さんに見付かりそうだから 手紙で送ります
明日 私とデートしよ♪ そして二人で 大人になろ♪ キャッ
夕方五時に 三駅離れた仙台の駅前で待ってます お姉さんには秘密で来てね(はぁと
月影 摩耶(つきかげ まや) 大好きな風斗君へ
そこまでを目で追うと、
「ぐぎぎっ……ウソ、付いたわね風斗? 今日は男友達と映画に行くって言ってたのにっ! よりによって、あの女と……ぎぃっ!」
ヘビお姉ちゃんの『お姉ちゃん怒りゲージ』がMAXに到達。
手紙は地香の手で紙屑に変わり、微塵に細切られて中に舞う。
「おのれ月影……おのれシャドームーン! ぐっ、ぎっ……絶対にぃっ! ゆ゙、る゙、ざ、ん゙!! でやぁぁぁぁぁっ!!!」
機械色の黒で塗り潰された車庫。連接的な重低音を鳴らし、ブラックメタルのシャッターが上がり始める。
その中に居るのは一人の女性。
全身を覆う黒いライダースーツに黒いブーツ、黒いオープンフィンガーグローブに黒いフルフェイスメット。
その中に在るのは一台の凶器。
全体がスモーキーブラックに輝き、重量は300Kgを越え、全長は女の背を越える。見た者に、死、絶望、恐怖、最悪を強制的に連想させる凶々しいフォルム。
これが女の愛馬、黒き女が駆ける黒きマシン。『HAYABUSA・SGC、カリギュラバイト』。至上最狂のモンスターバイク。
辺りは日が落ち、カリギュラのヘッドライトが余計に際立つ。
エンジン点火、スロットル回転、爆音が展開。早く光を殺したいと、早く闇を犯したいと、カリギュラが狂喜して吠え哭く。
「カリギュラ、レディッ……」
黒き女の合図。黒きバイクに跨がり、黒一色で全身を染め、その黒を超越する長い黒髪を持つ。愛欲、蛇の化身、霧野地香。
「ゴォォォォォォウッ!!!」
弟を救う為、愛する人を取り戻す為、霧野地香は、夜を駆ける暴風になる。
動き、走り、スタートから五秒でトップギアへ。『狂神の牙』と名付けられたマシンも呼応してトップスピード。
夜の家並みを、夜の町並みを、夜の高速道路を、自慢の髪を靡(なび)かせながら突き抜ける。
「待っててね風斗……お姉ちゃんが、必ず助けるから!」
でんででで〜 でんででで〜 でんでででで〜 でってってけでけで♪
君は 見たか 愛(欲の穴)が 真っ赤に腫れるのを
暗い 姉の ベッドで(*´д`)フウタン・・ 危険な罠が待つ
信じる奴は風斗 最愛の弟
それを見続ける事が 私のファンタジー
風斗を 逆レイプしたい
赤く 光る 瞳
時を 越えろ 地面 ニョロニョロ 風斗の為
熱く たぎる 涙 喘ぐ 愛欲の日に
ヘビ〜 お姉ちゃん ブラック!
ヘビ〜 お姉ちゃん ブラック!
『ヘビお姉ちゃんブラック』
〜 恐怖! 幼馴染みクラスメイト女 〜
1
「ふふっ……みぃつぅけぇたぁわぁ風斗っ! ついでに月影摩耶っ!!」
邪魔になるバイクを百円パーキングに駐車し、駅前の伊達政宗像に隠れて待ち伏せする事30分。
離れた場所に有る、ちょっぴり高級そうなレストランから出て来た二人を発見する。
弟の霧野風斗と、その幼馴染みでクラスメイトの月影摩耶。
地香の心情は穏やかでは無い。何故なら、月影摩耶は風斗が昔から恋焦がれていた女なのだ。
摩耶も風斗が好きだろう。このまま行けば、間違いなく濃厚ラブセックスが始まってしまう。
その前に何としても、風斗から精液を全部搾り取らなくてはいけない。
地香は赤い瞳を細めて輝かせ、闇夜に紛れて二人に近付いて行く。この夜よりも暗い黒で全身を統一して。
慎重に。大胆に。バレずに。
最大で300メートルは有った距離を、二人の三歩後ろまで縮めている。
いや、いくら何でも縮め過ぎ。地香は焦っていた。ラブホテルに入られる前に仕留めなくてはイケないから。
すると突然、前を歩く二人が足を止め、僅かな談笑の後、左横の建物に入る。
それを電柱に隠れて見ていた地香はニヤリと笑う。
二人が入ったのは、ラブホテルでは無く映画館。ここで話題の恋愛映画を見てムードを高めようと言うのだ。
しかし地香にしてみれば僥倖(ぎょうこう)。
狭い場所、人の多い場所でこそ、地香の真価が発揮される。
連日満員御礼の恋愛映画。間違いなく二人はそのホールに入って行った。
地香はそれを確認すると、急いで女子トイレの個室に入り、ブーツを脱ぎ、ジッパーを下げてライダースーツを脱ぐ。下着は穿いて無い。全裸になる。
続いて右腕を真っ直ぐに左上方45度。ビシッ。
「ヘビお姉ちゃんっ、変っ! 態っ!」
言い終わりと同時、地香の身体がみるみる小さく。
これこそがヘビ神の持つ特殊能力の一つ『変態』。身体の一部、または全体をヘビに変える。
今回は全体。身体を淡い緑光が包んだかと思うと、数秒後には50cm程の細長い黒ヘビになっていた。
「ふふふ……ニョロ。風斗待ってるニョロ。お姉ちゃんがたくさん気持ち良くしてあげるニョロニョロ♪」
そして壁を伝ってトイレを出ると、既に上映を開始している薄暗いホールへと進入するのだった……
2
満員御礼の恋愛映画。空席無し。
そこの最後尾、最上段、一番左側に風斗と摩耶は居た。
風斗が左端、隣に摩耶。風斗は左手にコーラを持ち、右手を下に垂らす。摩耶はその逆。互いに垂らした方の手は、初々しく繋がれている。
その光景を、壁に引っ付き、嫉妬の炎を燃やしているのは風斗の姉。
「おのぉぉれぇぇぇっ!! 風斗が誰のモノかハッキリさせてやるニョロ」
薄暗いホールの壁を伝い這い、一番後ろの壁……を落ちて風斗の椅子下に潜り込む。
風斗は白いTシャツにブカブカのハーフパンツ。
ショタっ娘(こ)ふぅタンの魅力を存分に引き出す装備。
「ふぅタン……ギザモエス! テラモエス!(*´д`)ハァハァハァハァ」
もう辛抱堪らず、地香は風斗の左足を巻き付きながら這い登る。
「っ!?」
当然、風斗は気付き、驚く。ゾクゾクと身体に走る感覚が、姉によって与えられていると直感で理解。
ここで風斗は選択する。この場所から逃げて姉を引き剥がすか、このまま何事も無い様に摩耶と手を繋いでいるかを。
「♪」
地香も理解して喜ぶ。風斗は、この場に残る方を選んだ。摩耶と手を繋ぎながらも、地香によって搾り取られる事を選んだのだ。
だけれども、これは風斗の賭け。映画が終わるまでに精力を全て搾られなければ、摩耶とセックス出来る。我慢してイかなければ、映画が終わった後に姉を引き離せば良い。
だから風斗は、何事も無い様に、左手にコーラを持ち、右手は摩耶と手を繋ぎ、映画に夢中……なフリをする。
我慢するなんて無理だと、心の片隅で分かっているのに。
にゅるにゅるにゅる……
全身から媚薬効果の淫液を滲ませて、ブカブカのズボン裾から、精液を搾り取るヘビが入り込む。
下着の中まで身を入れ、ヘビはまだ小さなペニスを、ヌメる身体でグニグニと押し潰して刺激する。
「んっ!?」
すると、勃起したくないと言う思いとは裏腹に、血液が次々と集まり、ペニスは瞬く間にガチガチの棒状へ。
どんなに我慢しようと無駄。このヘビはペニスから精液を搾取する為だけの存在。故にヘビが滲ませる媚薬は、この世で最も強力。どんな男も我慢出来る筈が無い。勃起を強要させられて、気付けば涎を垂らして虜。
「ふぅぅ、ふぅぅっ!」
ヘビは完全な勃起を確認すると、竿部分にグルグルと巻き付き、柔らかく絞め付け始める。
にゅちゅぅぅぅぅぅっ……
3
風斗は堪らずに、腰を僅かに打ち上げて海老反る。
「どうしたの風斗君?」
手を繋いでいた摩耶は、汗ばんで行く風斗の変化を感じ取って問うが、
「なんでも、んっ……ない、よ。摩耶ちゃん」
熱い吐息を繰り返して笑顔を向けるだけ。
摩耶はそれで勘違いした。風斗が自分に欲情していると歓喜した。だから映画が終わった後を妄想しながら、何も気付いてないフリをする事に決めた。
だが実際は、摩耶の愛する人は、
隣に居ながら、手を繋ぎながら、
違う女に、ヘビに、ペニスを姦られてヨガっていた。
ヘビは巻き付いた身体を器用に前後させてペニスを扱き、尻尾の先端を使って尿道の溝を撫で回す。
にっちゅにっちゅにっちゅにっちゅにっちゅ……
「んあっ……」
カリや裏スジを重点的に、柔らかく温かな感触が纏わり付く。
糸を引く淫液をペニスに染み込ませるかのように巻き付き、グネグネと蠢いて絞め扱く。
そんな快楽を受けても、風斗は目をつぶって息を殺し、迫り来る射精感に堪えるしかない。
屈辱だった。人間の姿ならまだしも、ヘビにペニスを勃起させられ、射精に導かれるのが、風斗にとって何よりも屈辱。
「はぁぁっ……」
そうは分かっていても、粘度の高い淫液に包まれ、ヌルヌルの肉蔦に絡み付かれ、ギュウギュウと柔らかく絞め上げられ、ペニス全体をじゅぶじゅぶと水音を鳴らして扱き立てられては我慢できない。
快楽の波に流されるだけ。
「ひぐぅっ!?」
びゅるびゅるぅぅぅぅっ!! びゅく、びゅくびゅく、びゅくびゅくびゅくん……
一度目の射精。下唇を噛んで声を抑え、悔しさで目尻から涙を零し、頬を上気させて精を漏らす。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁっ……」
ヘビは風斗がイク瞬間に隙間無くペニス全体を覆い巻き付き、吐き出された精液を表面から吸収して体内に取り込む。
そして吐き出し終えたのを察知すると、巻き付きを解き、服の中から風斗の身体を登頂。
胸上まで来て、ヘビは襟元からヒョコっと頭を出し、涙ぐむ風斗と顔を合わせる。
「もうっ、ヤメて、よ……おねえっ、ちゃん」
ヘビは風斗の声が届いていないのか、赤く長い舌を伸ばして頬を伝っている涙をペロペロ舐め上げた。
左右の涙を舐めた後、
「ひっ……」
ヘビは終える歯の無い口を開く。
ぐちゃぁぁっ……とイヤラシイ音を響かせ、粘つく蜜に満たされた中を覗かせる。
RT支援
4
ピンク色の肉が擦れてヒシめき合い、穴の大きさもペニスが入るかどうかの狭(せま)さ。
喉奥も無数のヒダが揺らぎ、ペニスに絡み付けるのを今か今かと待ち続ける。
口元からは糸を引く蜜が溢れ、風斗の胸上を濡らし汚す。
ヘビは見せ付けているのだ。これから精液を絞り取る器官を、孔を。
お前はこれから、こんな悍(おぞ)ましい孔にペニスを挿れるのだと。
こんなヘビの中で精液を撒き散らすのだと。
「うぐっ……」
ヘビは口を閉じると、再び服の中に潜り沈んで行く。
風斗は動けない。知っているのだ。長きに渡るアクメ調教を施された風斗は知っている。このヘビの孔が、気を失うぐらいの快感を与えてくれる事を。
期待と恐怖が半分ずつ身体を縛る。
頭の中で、摩耶ちゃん、摩耶ちゃんと反芻させて、映画が終わるまで堪えるしかない。
堪えるしかない。先程も風斗は思い、5分すら持たなかった。
「ぐっ……」
それでも堪えるしかい。
目をつむり、下唇を噛み、繋いだ手をギュッと握る。
しかしヘビは、そんな弟の態度を嘲笑う。
未だ萎えず勃起するペニスの先端に何度も接吻した後、口を開いてカウパー溢れるソコへ咥内を押し付ける。
ぐちゅぅぅぅぅぅぅっ……
「ふぅっ、ふぅっ……ふぅぅっ!?」
トロットロにヌメる先端。
ヘビの口孔はじゅぐじゅぐに蕩けて熱く、ペニスがドロドロに溶けて無くなってしまいそうな、睾丸から直接精子を吸い上げられてしまいそうな、そんな倒錯した錯覚に陥る。
恐らく、このままヘビが動かなくても射精してしまうだろう。それまでの快楽。
「摩耶ちゃん、摩耶ちゃん、摩耶ちゃん……」
そしてついに、
じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ……
ペニスがゆっくりと、ヘビに呑み込まれ包まれて行く。
「まやっ、ちゃっ、んぎぃっ!?」
押し殺していた声が殺せなくなる。口が閉じれないのだ。犬の様に舌をダラリと垂らし、ブザマなアヘ顔を晒す。
ぢゅっく、ぢゅっく、ぢゅっく、ぢゅっく、ぢゅっく……
媚薬の原液で満たされた肉壷。ヘビの口、ヘビの喉、ヘビの体内。その全てを用いてペニスから精液を搾取。
外観は、ペニスを呑み込んでいる部分までが一回り膨れて見え、ヘビが前後に動く度にその位置も前後する。全身を使ったフェラチオ。
5
キツキツの咥内はペニスにピッタリと吸い付き、優しく肉壁で竿を擦り上る。
更にキツキツの喉奥は、強気にキュウキュウ絞め付けるヒダ孔。
カリが出入りするごとにイヤらしく引っ掛かり、凄まじい刺激をペニスに輸送する。
舌はカリ首と裏スジの付け根に添えられ、伸びた先はペニスを離さない様に根元で巻き付く。
そんなヘビに、精液を搾り取る搾精ヘビに、ペニスを上下に扱かれて我慢出来る男は居ない。この風斗と同じに、奇声を発してアヘ顔を晒すだけだろう。
ずっぢゅ、ずっぢゅ、ずっぢゅ、ずっぢゅ、ずっぢゅ、ずっぢゅっ……
「んひぃあっ!?」
エクスタシーの許容量が風斗の限界を超える。
ヘビが動きを早めて、全力で精液を搾り取りに来ているのだ。
こんな極上の快楽を受けての射精は、それこそ精子が空になるまで続く。
しかしもう遅い。このヘビの誘惑に負け、ペニスに吸い付かれたが最後。気を失うまでの連続絶頂。
「ちょっと風斗君!? 本当にどうしたの?」
摩耶は気付かぬフリを続けていたが、流石にオカシイと悟り、風斗に声を掛ける。
「まやっ、ちゃ……」
風斗は左手のコーラを放すと、摩耶の背中に手を回す。
「えっ!? 風斗、君……もう少し待って、ね?」
戸惑って返すも、手はしっかりと風斗の背に回し抱き合う。
映画は前半の山場。主人公とヒロインのラブシーン。
「まやちゃ、まやちゃ、まやちゃ、まやちゃ……」
じゅっぶ、じゅっぶ、じゅっぶ、じゅっぶ、じゅっぶ、じゅっぶ……
好きな人の肩を抱き、
好きな人の名前を耳元で連呼し、
好きな人に抱き着かれながら、
爆発寸前のペニスをヘビに扱かれる。
罪悪感と射精感の板挟み。
ヘビは風斗の絶頂を敏感に察知し、ペニスを一層にキツく絞め付ける。
「っあぁぁあぁぁぁぁっ!! まやちゃぁぁぁぁぁん!!」
びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるぅぅぅぅっ!! びゅくん! びゅくびゅくん! ドクドクドクドクドク……
勝ったのは射精感。ペニスに残っていた精子を、全てヘビの体内に注ぎ込む。
「ちょっと風斗君、声が大きいよ!?」
辺りの席の人達が、一斉に二人を向く。
抱き合ってるこの二人が、何か変な事でもしてるんじゃないかと疑っているのだ。
摩耶は唯々、戸惑うばかり。
「ゴメン……摩耶ちゃん。ゴメンね……ひうっ!?」
ヘビが舌をペニスの尿道口に差し挿れ、精液の残り汁をジュルジュルと啜る。
「げふっ……もうお腹いっぱいだニョロ。これだけ搾り取れば、後二日は勃起しないニョロニョロ♪」
こうして、風斗の最大の危機は救われた。
しかしいつまた、ドロボウネコの魔の手が迫るか分からないぞ。
頑張れ、霧野地香!
負けるな、ヘビお姉ちゃん!
次回『ヘビお姉ちゃんブラック』。
〜 ドロボウネコ最後の日!〜
※続きません。
これでヘビお姉ちゃんは終わりです。
>>265支援ありがと
月影wwwwwwwwwwww
替え歌自重wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
でもこの弟は絶対浮気(?)続行してそうだなぁ
ディ・モールトGJッ!
続かないなんて寂しいッス(´・ω・`)
シャドームーンwwwww
ちょwww英訳すなwwwwww
GJ
へびなのにっ!へびなのにぃっ!!・・・エロ過ぎる・・・
GJ
GJだ
しかし、弟もある意味すごいぞ
投稿っす。
※麻疹ということが出ますが、医学的根拠はなく、
想像とwikipediaからの参考で、書きました。
まぁ、厳しいことは突っ込まないでくれっていう注意書きです。
そんなことこんな(前回参照)で俺は38度の熱を出した。
着きっきりで看病する姉さんに罪悪感を軽く植え付けられる。
一晩休養を取るも精神的な面での休養になってはしなかったけれども。
今朝方まで安静にしていたが微熱は逆に38.5度になり熱が上がってしまった。
風邪にしてはおかしい、と慌てる姉さんは面白かったと思う。
これまた姉さんの車は地獄往きの片道切符だっと、と云って置こう。
ともかく、それをみて診察時間に合わせて診察をしてもらった。
此処に着いてからの姉さんの係りつけ医だと言う。
個人病院であるようでその女医さんの所へといった。
「大丈夫なんだろうな、弟君はッ」
「そうカリカリするな」
姉の焦り様にも耳を貸さずのんびりとした様子で問診を始める女医。
口内炎が出来たことやだるけ、微熱などの自覚症状があることを答える。
視診に次ぎ聴診へと移ると、
「えーとシャツ捲って脱いでくれるかな」
「ごほっ、はい」
「・・・・・・・ふふっ、何するつもりなのかな女医さん」
傍らに座る姉さんはにこやかに、されど意味ありげな笑みでバックを探った。
勘がよいのか経験上なのかそれともどちらもなのかすぐ俺に視線を戻す。
「勘違いするな、心音を聴かんとどうにもならんだろうが」
「・・・だからって、忘れないわよ。あんたが年下好きだってこと」
「ふざけるな。私とて医者だ
診察に集中したいので、出て行ってくれるか?」
医師としての迫力に怖じた姉さんはしぶしぶと待合室に引き返して行った。
入学してから数ヶ月の精神的疲労もあったのだろうと、医者に言われた。
まさかバックを探るまで取り乱していた姉が大半の原因ですなんて、口が裂けても言えん。
なぜならば、何者かの気配を感じるから。障子に耳ありっていつの時代さ?
とりあえず、一通りの検査を終えて、姉さんを伴って再度診察室に入っていった。
その女医さんは記録した資料を次々にみて一言唸った。
「これは・・・・・・、麻疹?」
「マシン?」
「・・・麻疹よ。はしかよ。 去年大流行したでしょ」
ふむそうかと頷く俺とまったくとため息をつく姉さんは数秒後、
告げられた(告げた)事実を再認識する。
「なんですとーーーーー!?」
叫ぶ気力はあまり無い俺の代わりに、姉さんが叫んでいた。
「ふむ、そういうことだな。薬と症状についての対処方を書いておく。
それまで絶対安静にしたまえ。今の時期が一番感染しやすい。気をつけたまえ少年」
「ちなみに私見だが、君の姉さんと風呂の攻防をしていたせいで
症状が早まったのだろうと、私は推測する」
「どういうことかなー弟くぅーん?」
「君の弟君は悪くない。私が体調が悪くなるような・・・変わった事が無いか?と問診しただけだ」
やけに間延びした--つまりは逆鱗に触れたことを意味する--声を聞いて、
「ともかく、部屋で絶対安静だ。これだけは譲れない。誰かの粘膜接触なども避けたまえ。
二次感染してしまってその人も大変になるだろうからな」
俺は目前の雰囲気に圧倒されて頭を縦に振るしかなかった。
まぁ、粘膜的接触なんて、童○な俺には関係ないんだろうけど。
「えーと、君は大学に在学してるのだったな」
「あ、はい」
「それでは、私からの診断書を出しておこう」
「私が今日、家に送ったら出しておくわ」
「君も気をつけたまえ、家族内で感染してる可能性は否定できない」
「・・・大丈夫よ、私ははしかに昔掛かったもの」
「そういえ、ば、そうだよね」
「ふふふ、お姉さんに任せなさいっ」
「ごほっごほっ、」
せき交じりの俺はとても不安に駆られた。
案の定だった。
「うぅーー、」
「やっぱり、弟君まだ麻疹良くならないの?」
マスクを掛けながら、茶の間にいた。
姉さんの貌はニヤケテイル。
・・・・・・喰われる?いや、まさかな。
「いや、抗体が効くまで掛かるって云ってたでしょ、女医さん」
「ならお姉さんの剥いた林檎でも食べようね」
あーんと差し出される爪楊枝にパクつく。今では慣れきってしまった風景。
うさリンゴをもしゃりもしゃりと噛み砕きながら、疑問にたどり着いた。
時計を見れば、既に午前10時。講義は既に始まってるはずだ。
もっとも姉さんには意味がないとも云えるのだが。
「ってそうだよ。何で姉さんいるのさっ、大学は」
「もちろん、自主休講だよー♪」
「単位落としたらどうするのさ」
「お姉さんを甘く見るんじゃありません。えっへん
入学時に取った資格のお陰で定期テストだけ受ければいいのだ」
「姉さん、初耳なんですけどそれ。」
「ふふふ、お姉さんを舐めるんじゃありません。
お姉さんは去年のうちにフルで単位を取ってたのです」
「その割りに、土日帰ってきてたけどね」
「はハHa覇刃巴は、お姉さんの原動力はマイブラザーへのLOVEなのだよっ、弟君」
「発音的に、カタカナとひらがなじゃない文字が使われていたような?」
「気にしない気にしない」
「しかし、なるほど、伊達に神童と云われる訳ではないと」
俺と姉さんが在学しているのは、とあるI県の大学。
実家のF県とは隣接していて月に一回は帰省する。
というか、帰って来いと両親にせかされるからだ。
それと話はずれこむが、この部屋は二人で一緒に暮らすための2LDKだ。
というか、当初1LDKに一年契約したのは姉さんが入学後色々と企てるためだったのか。
と気づくのはこれよりも数ヶ月後のことだったが。
親が来ようかと一応は電話越しに応答した後に、
あいつにも掛け様とも思ったが、察知した姉さんが受話器を取り上げて、早口に捲し立てて電源ごと切ってしまった。
ああ、コールして一方的に切ったから怒るだろうな・・・・。
「あ、そうだ。どうせだから、あいつにも連絡」
「駄目っ、・・・駄目なの」
「弟君に姉さんがいるでしょう?」と有無を言わさぬロ調で携帯を奪い取った。
「あっ!? 姉さん、ちょっと」
「それにはしか移したら大変でしょう」
なるほど、それは否定できない。
これからである。
本人曰く『魔の出席停止期間』が始まるのは…。
三話終了。
じかいの修羅場はこんな感じ。
「駄目なのっ!! 弟君は私が世話するの!!」
「違います。彼にはボクが必要ですの!!!」
次回に 続くのか?
いや、多分、続けどね。
投稿終了。お疲れ様ですた。
GJでした。次回も楽しみにしてます。そしてこのまま監禁へ…
GJです
ところで、「貴方だけを愛し続けます」は
続き未定なんすか?
あっちも、気になっとります
284 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 03:09:12 ID:jiu2FN1K
ニャン♪
ダメよ……赦さないわ、この泥棒ネコ!!
投稿予告です。
>>283 投稿を以ってお返事とさせていただきますね。
ありがたい応援を動力源にのびのびとやってく所存です。
[kai side]
現れた会長はこ洒落た、けれど如何にも落ち着きあるお嬢様・・・という格好でやってきた。
べ、べつに俺がファッションが解らないとか言うわけじゃないんだからねっ!!
その実、オシャレというのに疎いのは否めないわけだが。
なんか、どこぞのお嬢様みたいだなぁ。
それに彼女に振り返る、通りすがりの人々は少なくはない。
「会長・・・」
「やぁ、奇遇だね」
「兄さん・・・」
会長の私服を見るのは久しい、
というよりもまったく無いと云って良かった。
学校以外で遭うこと自体が少なかったし、去年の修学旅行の際にチラッと見たという話だ。
しかし、なんでこう女って奴ぁ化けるんだろう?
俺が会長の”横”に立つことはまず可能性として有り得ない。
でも、そいつはその立場としてなる奴は幸せ者だろうな。
「いた、って痛い痛い」
「兄さん。鼻の下伸びてます」
対して、頬をつねりヒールの踵でグリグリと踏む妹。
スニーカーを履いた俺としては止めてほしい、ってか止めろ。
これならば、安全靴でも履いてくりゃーよかった。最もそんな物所持してないが。
[Yuki side]
「兄さんを尻に敷いちゃいけませんか?」
ずっと、私は兄さんといるのだから、していいのだ。
そう、ずっと。
例え、就職しても、結婚できなくとも、
ゆっくりと老いてなお、いつまでも。
「いやいや、そうは言っておらなんだ。
しかし、まるで長年連れ添った夫婦だね」
お前は絶対にそうなることはない、と嘲笑うかの如く言い放った。
その隠喩に兄さんは気づいているだろうか?鈍感だから無茶だろうか?
私の手はぎゅっと袖を握り締め、兄さんの手を、
私の手を優しく包んでくれるぬくもりを探っていた。
「兄さん、帰りましょう」
「え、いや、どうして?」
「いいから、帰るのっ!!」
「そう、残念だわ。それはそうと魁君、
雪ちゃんは休日まで『実の兄』を随分と独占したいようだね」
『独占欲が強い、私なんか捨ててしまえと』雌はそう暗に言っていた。
探り当てた手を強く握り締め、腕も絡めた。
「私と兄さんは義理の兄妹だッ。結婚できるんだッ」と
取り乱し叫びそうになったが刹那、兄さんとの約束を思い出した。
中学で義理であることを一時期騒がれて、
兄さんはそのことを芳しく思っていなかったのだ。
そのときから”出来るだけこのことは伏せる”こと。
それが兄さんとの約束だった。
「ははは、こいつ人見知りですから」
「・・・」
「まぁ、でも雪が嫁入りするまでは、
俺が護ってやらなきゃいけないのかもしれません。
それにとても、とても、掛け替えのない"家族"だから」
私は、抱きついた兄さんの腕を一層抱きしめた。
今自分を占めてるのは、先ほどまでの空虚じゃない。
兄さんへと気持ち、家族愛/性愛/渇愛が。
抑えていた気持ちが溢れだしそうになった。
「ふふ、雪ちゃん。まだ、戦いは始まったばかりだよ」
「の、ぐすっ、臨むところ、ぐすっ、です」
「ど、どうした、雪?」
つまりは、兄さんを奪うとの宣戦布告。
私は、絶対にあなたなんか認めない!!
あの雌はスカートを翻し、曲がり角を颯爽と去っていった。
私の突然の号泣にあたふたする兄さん、
周囲を通る人は不可解な視線を投げ掛けていく。
けれど、けれども、知らなくて良いのだ。
知るのは、私一人だけで。
嗚呼、兄さん、あなたを愛しています。
兄さんに、商店街から離れたベンチへと腰掛け、
子供をあやかすように、落ち着かせてもらった。
それを思い出すと、とても恥ずかしい行為だったけど、
それよりも、嬉しさ/幸福/女としての悦び/妹としての喜びが勝っていた。
ようやく泣きやまった私に兄さんは、頭を撫でてくれた。
元は兄さんの癖なのだけども、心なしかいつもより落ち着いていった。
「兄さん、良かったんですか?」
「どっちにしろお前腕外すつもりなかったろ。
その上、泣き出すし。どのような攻防があったんだ?」
「禁則事項です♪ 兄さんが解らないなら解らないでいいの」
「そりゃ、”みく○”だろ」と呟く兄さんに、肩に首を預ける。
兄さんはどうとでもなれと、ややヤケクソぎみに甘受していた。
「・・・・・・うん」
「まぁ、しかし」
「何?、兄さん」
「前言撤回だ」
「えっ?どいうこと?」
「やっぱり恋人みたいだ、俺達」
「にぃさんのばぁかぁ」
やっぱり兄さんは、最高の兄さんです。
7話終了です。俺に乙を送りたい。
管理人さんに今更ながら要望。保管庫6話における7話の予告ですが
削除してもらえると私としてはありがたいです。
それとスレの人に質問です
>>283さんのようなコメントが来た際は
答えるべき?答えないべき?どっちのほうがよいのでしょうか?
俺は
>>283ではないのだが、返事を期待して書き込んでるわけではないと思う。
ご自分のペースで無理なく最終回まで投下してくれることが何よりの返答ではなかろうか。
非職人の戯言なので、無視してくれて構わない。
どーも、当人の
>>283です
まずは素晴らしい作品投下、GJです
自分も上の
>>293さんの意見と同じく
マイペースで、書きたいものを最後まで書いて欲しい所存です
返事に関しても、書きにくいとかめんどくさいのであれば、別に良いと思います
今回は即レス、しかも作品投下までしていただき、本当ありがとうございました
ぐっじょ!
続きは、首をキリンにして待ってる。
GJ!
次回をぜn(ry
>>295 一族の中から・・・キリン派が出ただと・・・?
だが俺はグミ族だから何も言えない
つ むくちをなおすほん
夏と花火と私の死体の弥生ってキモウトか?
主人公が兄のことが好きだと分かった瞬間に殺しやがったし
キモウトと海に行きたい
「お兄ちゃん、オイルを塗ったげよっか?」
と言って、ローションを塗るキモウト。
むしろ「おにーちゃんオイル塗って」と
体中をまさぐらせる妹
兄に女を意識させるのには定番だなw
兄を溺れさせて、人工呼吸をかってでるキモウト
自分の身体にオイルを浴びるように塗りたくって
「あたしが全身を使ってお兄ちゃんに塗ってあげる!」
とか言って逃げる兄を追いかける妹
しかし妹が塗ったオイルは中身がオリーブオイル
それを妹に渡したのは二人の姉
そんな姉の手元にはドーナツ型の浮き輪が一つ
カナヅチな弟のために浮き輪の空気が徐々に抜けるように上手く細工がしてある
浮き輪を使って溺れかけた弟を救助して人工呼吸で助けるための工作だ
邪魔な妹にはしばらくトイレの花子さんになってもらうために
妹の飲み物の中に下剤を入れる。そして姉は微笑ましく弟を見つめているのだった……
そんな姉の背後には双子の従姉妹が麦わら帽子で顔を隠して潜んでいた
姉も妹も従姉妹が海に来ている事など知る由もなかった
仲睦まじい三人の姿を双子の少女は恨めしそうに睨んでいる
男の側にいつも一緒に居られる姉と妹が憎いのだ
二人はスイカ割り用にという理由で持ってきていた木刀とバットを背中に隠し
照りつける日差しの中、ゆっくりと砂浜を踏みしめて姉の背後に近づいていった……
そんな二人の背後に男のクラスメイトである女が現れる
彼女はその場の状況など何も理解していない。だが男が来る前から待っていたのだ
偶然を装って男に声をかけようと、虎視眈々と機会を窺っていたのである
タイミングが計れなかった彼女はやがて意を決すると深く深呼吸をして
男の下へ駆け寄ろうとそのしなやかな脚を一歩前に踏み出すのだった
そしてさらにその彼女の後ろにはたまたま来ていたという設定で
親戚のお姉さんが(ry
そしてそしてさらにその後ろからは近所の岩本道場の門下生一同が(ry
こんなことを想像しながら私は今パスタを茹でています。イヤッフーイ!
パスタは電子レンジでチンするヤツつかったほうが楽だよ(´・ω・`)
308 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 01:37:48 ID:IamqL/Gy
同級生の不良どもに姉とヤっている写真を撮られて逆レイプ。
四六時中性的な悪戯をされ、毎日精液を搾り取られる。
でも、体をいくら汚されても僕の一番は姉ちゃんだ!!でハッピーエンド。
こういうのを読みたいもんだ。
むしろそれはキモイ弟だ
キモ弟と聞いてふと思ったんだが
コードギアスの製作は何故ロロを女にしなかったのだろう
もしロロがキモウトだったら神アニメになってたはずなのに
腐女子への媚びじゃね?
僕は思うんだ、姉弟&兄妹ってこの世界で最も美しい関係なんじゃないかって
ルルじゃなくてロロ?
ロロはキモ弟だよ
確か土曜辺りに午後九時からスタートしたヤクザ兄妹と花屋の姉弟
ドラマがあったんだがキモ兄もいたぜ
タイトル忘れたが
ああロロがキモウトなら色仕掛けでC.C.と張り合うとかあったのにな
そういえば昨日祭があったからクジで無限プチプチの妹のやつ手に入れたんだけど、全然駄目だった…なんだあれ…
ここはいつからギアススレに?
腐女子はキモいので帰ってください
きっとナナリーとの対比のために弟にするしかなかったんだろうなあ
偽りの妹、じゃなんだか存在が被っちゃうし
本当にもったいない
ナナリーもブラコンの気が見えてるからそっちに期待しちゃうけど
いや、腐女子じゃなくてもこういう話題出すだろ。「キモ姉・キモ妹なら良かったのになー」みたいな
バカめ……
すでにナナリーというキモウトがいるだろうに
ナナリーがキモウトだったらDVD全巻買うぞw
妹キャラが被るじゃない
正直ギアスの話を此処でされても困るw
ギアスの話はよそでやれ
やらんと韓国バレ貼り付けるぞオラ
そういえば「可愛くないキモウトはただのブス」って言うけど、昔はそれであってたよな?
>>311 王の力って設定だから女はギアス使えない
↑KY
>>327 そうなんだ。でもそんなの「女が王で何故悪い!」とひと言叫んで終わりだろう。
いや、終わらせることこそ王の力をも超えるキモウト力
マジレスするとギアスに性別は関係無いよ。
でも、案外超能力もののキモ姉・キモウトは面白いかもな。
12人のキモウト達がそれぞれの日記の能力で戦うわけですね、わかります。
>>330 どんな超能力を与えるのが良いかな?
……いや、いっそ発送を逆にしてギアスみたいな力を持つ兄が、何かの事故で妹に
「全力で俺を愛せ!」
と命じてしまって…なんて展開もありかな
つーか漫画版ギアスだとナナリーが主人公で普通にギアスつかってるんだがな
ちなみにナナリーは事故直後は完全にキモウトだったな
ルルーシュがいないと不安から錯乱し周りの物に当たり出して
ルルがもどってきたころには
部屋の中が散乱してるというな
スザクのせいでキモウトじゃなくなったっぽいが・・・
ギアスうぜぇ
よせでやれよ
畜生…話題変えても無意味じゃねぇか…
まぁ少し有名になった弊害だろ
まぁまぁ・・・キモウトネタだし10レスくらいはいいんじゃないか?
あんま長くなるのはイカンだろうが
止めてるに続けるのはどうかと思う。
SSが投下されてるのに無視して雑談してる感じ
この流れでアニヲタ系キモウトを妄想してみた。
・・・だめだ、可愛くならねぇ
既に重度のネット依存&ヒッキーで可愛い妹キャラが存在してるというのに、
ただのアニヲタ程度で可愛くならないはずはない
妄想力が足りないな
兄をキモウトがお気に入りの弟ショタキャラに改造するのだ。
>>340 ええと、マッドサイエンティストでショタの気がある妹が
「何で私には可愛い弟じゃなくお兄ちゃんしかいないんだろう?
……そうだ、いなければ作ればいいのよ! 素材はお兄ちゃんを使えばいいし♪」
と兄を手術台に縛り付けて……ですか?
それなんてキチガ(ry
それじゃあ素体となった兄に対する愛がまるでないのでは?
ですよねー
兵器開発者な姉を考えた。
「●●〜。お姉ちゃんの研究手伝ってくれない?」
「姉さん、帰省していきなり何?一高校生に出来る事なんて無いぞ?」
「私達が作ってる試作実験機の生体パーツに…」
「ウワァ…嫌だ!」
「冗談よ、ホントは強化外骨格装甲のデザインを取るの。あなたがモデルよ。」
「屈強な自衛官の胸と腿の形を使えば良いじゃないか…」
「お姉ちゃんにむさ苦しい男の裸を見せたいの?さ、脱いで。」
舌嘗め擦りをした姉は弟の上下を剥ぎ取り、計測を始める。
……ある部分を触られた弟がおっ勃ててしまって、ヤルことになってしまった。
三ヶ月後の新防具発表会で発表されたのは角ばったデザインだった。
弟の裸を見る為の口実と言う事がバレた姉は試作初号機(却下)を公開した。
銀色の(装甲を纏った)弟がそこにいた。
なぜか「強殖装甲」という文字が浮かんだ
コントロールメタルが壊れるとお姉ちゃんに喰われるんですね、わかります
ということは、装甲は自らを実験体にしたお姉さんが変化したものですか。
弟君と一体化するために人間を捨てたか?
怖ぇぇよwww
次から投下。
※頑張れ楽天イーグルス!
アルテミス、ルナ、ヘカーテ、今宵の月は官能的に綺麗。丸く、丸く、曲線を描き、雲一つ無い裸身を人々に晒す。
愛でたい、撫でたい。犯したい……
手で触れられないモノほど欲しくなる。
手に入れられないモノほど欲しくなる。
シャワーを浴びて、身体を拭いて、照明は窓から差し込む月明かりだけ。
そんな薄暗い部屋の中。私は下着も付けない裸で、等身大の鏡前に立つ。鏡に映る、自分の身体を手でなぞる。幼い頃から毎日続けて来た行為。
私は……私が好き。この上無いナルシスト。
色素の少ない銀色の長髪も、
闇よりも黒い切れ長な瞳も、
雪よりも白い滑らかな肌も、
血よりも赤い艶やかな唇も、
私の顔はぜんぶ好き!
180に届く高い身長も、ふくよかな胸も、可愛らしいおヘソも、ムッチリとした太腿も、私の身体は全て愛してる!
女の私が見てもエロい身体。抱きたいし犯したい。
一晩中責めまくって、喘がせまくって、泣かせまくって……したい、のに。
それは永遠に叶わない夢よ。だって、この世に私は一人しか居ないから。
私は、永遠に、私を、抱けない。
鏡の前でオナニーしたって、満たされるのは一瞬だけ。その後は余計に虚しくなる。それは悲しいよ……
なーんて、ね。毎晩、毎晩、馬鹿みたいに沈んでたのも去年まで。17の未成年だった去年まで。
18歳になった時、その時に、私の中の価値観が、グルリとひっくり返った。
ナマイキな弟が、最愛の弟へ……
18歳になった日、私は両親がトップを務める会社に、アルバイトとして入った。
ローターやバイブにクリキャップ、オナニーホールやローションにコンドームなんかのアダルトグッツを提案、開発する所。仙台の街中で、ビルのワンフロアを借りてる大人向けの玩具会社。
こんな場所でバイトしてるなんて、友達にバレたら死にたくなるくらい恥ずかしいけど、バイト料が一回3万円って言われちゃ頭を縦に振るしかない。ホワイトゴールドのリングが120万だから……えーっと、約40回か。頑張りゃ二ヶ月で買えるわね。
とか、楽に考えてたんだけど……やはり上手くは行かないわけで。
私の仕事は新商品の提案。モニターは一度だけクリキャップでしたけど、どうしても自分を犯してる気分になれなくて、虚しくてヤメた。
だから、毎週開かれる会議で考えた道具を提案する。デザインをスケッチしたり、特長を箇条書した用紙を見せて説明したりして。
そして多数決で過半数を勝ち取り、サンプル開発の行程に入った段階で、私にお金が支払われる。更に商品化が決定すれば、売り上げの0.5%も!
なんでまぁ、最初は良かったのね。まだ新しい会社だから、珍しいのを考えれば即採用。身体に取り込んでも無害な『飲めるローション』とか、『尿道責めバイブ』とか、毎回23個採用されてガッポガッポだったわけよ。我ながら思い付く思い付く。
ってな具合に調子に乗ってたら、二ヶ月目にして暗礁乗り上げ助けて船長。
つまるところ……男性モニターが圧倒的に足りなかった。男性は父親を含んでも三人で、みんな高齢技術スタッフ。他は全員女性社員で、女性は私と母親以外は二十代の若い方々が30人程。
十畳のモニタールームは連日、バイブやらローターやらイボイボコンドームやらを使う綺麗なお姉さん達の喘ぎ声で溢れてる。
それは良い……のだけれど。女性じゃ、どうしてもできない物が有る。男性用のアダルトアイテム、『オナニーホール』。こればっかりは、女じゃムリ。
んで今回、他社に遅れをとってるオナニーホールに力を入れようって事になったわけだけど……男性モニターが足りない。せっかく、私が企画、提案したスーパーオナニーホール『ヘビお姉ちゃん』のサンプルが完成したのに……もうっ!
どうやら会社は、このオナニーホールを代表商品にしたいらしい。なもんだから、他の会社に情報が漏れるの恐れ、モニターを一般公募しない方針。
じゃあどうするか? 社員の、しかも情報漏洩する心配の無い私達家族の、信頼出来る友達に頼むしかない。勿論に若い男性ね。て、事、は? 私の友達しか居ないじゃないの!!
1
帰宅し、シャワーを浴びてパジャマに着替え、二階の自室へ。椅子に座り、勉強机の上にはローションとサンプルオナニーホール。それを見詰めながら、今後を考える。
ああん。恥ずかしいから絶対にバラしたくないけど、これが商品化したらガッポガッポなのよねー。
そしたら、
そしたら……高い服を買って、高い下着を買って、鏡の前でオナニーするの。鋏で新品の服に切れ目を入れて、手で引き裂いて、私を私がレイプしてるって設定で、思いっ切り……
「ふぅぅっ!?」
想像しただけでも、全身が甘く痺れる。ゾクゾクって身体が震えちゃう。一回数十万円の、極上オナニー。
ふふっ。私って、ナルシストだけじゃなくて変態ね。恥ずかしさより、オナニーする事が勝っちゃってる。ほんとう……どうしようもない変態女よ。
だけどね。だけどだけど! 頬を染めて、泣き叫んで、嫌がるフリをする私の顔を想像して興奮するよ!! 子宮からザーメンが逆流するまで中出しする私を想像して凄く興奮するの!! 犯しても、犯されても、興奮、するの……オチンチンなんて、生えて無いのに。
「はぁぁっ……」
椅子の上、両手で肩を抱き、丸くなって熱っぽい溜め息を吐く。
モニター、誰に頼もう……光貴君かな? 彼なら気弱そうだし、彼の家に行って、それで……んっ?
気付けば、小さくだけど何度もドアがノックされてた。
「ふぅっ……だれ?」
高ぶってる身体を落ち着かせる為に深呼吸した後、ドアの向こうへゆっくりと声を掛ける。
「ねぇねぇ、僕だよ。お部屋に入れて」
返信されたのは、舌っ足らずでトロい声。私を『ねぇねぇ』と呼ぶのは、弟の『リクオ』だけ。
「開いてるから入りなさい」
リクオは小学四年生、の9歳でチビ。ボケモンのピカキュウ役で声優もしてる。って言っても、「キュウ、キュウン」って鳴いてるだけなのだけれど。
「うん、じゃあ入るね」
そしてそれが、弟に対する印象の全て。家族ってだけで興味も無いし、普段から甘えて来てウザイって思う事さえ有る。
私が興味有るのは私だけだ。
「どうしたのリクオ? お姉ちゃんに何か用?」
巨大なピカキュウ人形を抱いてる弟へ、椅子をクルリと回転させて振り返る。
男が人形抱いて可愛さアピールすんな! 表面では優しく微笑んで良い姉を演じながらも、心ではこんな事ばっか思ってる私。
「目が痛いの……治してねぇねぇ」
はぁっ……またぁ? だから前髪を切れって言ってんのに。
リクオは超が付く恥ずかしがり屋で、顔を隠す為に前髪だけ伸ばしっ放し。だから、いつも目が痒いだの痛いだの言っては、目薬を挿して貰ってる。
普段は母親がやってるんだけど……今日は父も母も会社に泊まるんだっけ? 仕方ないなぁ……
2
「良いわ。顔をあげなさい」
メイクバッグからヘアピンを取り出し、リクオの前で膝立ちになる。
膝立ちになって同じくらいの身長。同年代の女の子より小さいんじゃないの?
「んっ……」
と上を向くリクオの顔に覆ってる前髪を、センターで分けて両サイド耳上にピンで止める。
恐らく、こんなに近くで、きちんと弟の顔を見たのは初めて。
だから、
「りくお……」
わたしは、
「りきゅお……」
一目惚れした。
「りっきゅん……」
これが私の初恋。八年前の私に恋をした。
リクオは私と同じ顔で、つぶらな瞳も、華奢な身体も、9歳だった頃の私と同じ容姿。
「お姉ちゃんまだぁ? 早く(目薬)いれてよぉ〜」
はぁぁぁぁぁん!? りっきゅん! りっKyuuuuuuuuuun!!!
ビクビクと身悶える。身体を左右に揺すりながら、「早くいれて!」とおねだりする弟の姿に腰砕けた。
もうっ、りっきゅんたらぁっ、なんてお姉ちゃんキラーなのかしらん♪
誘ってるのね? そうなのねりっきゅん!? そんなイケない年齢一桁の小学生男子児童はね、お姉ちゃんに逆レイプされて当然なのよ?
「お姉ちゃんが……ねぇねぇが、今からりっきゅんに挿れるからね……」
私は馬鹿だ。なぜ今まで気付かなかったの? こんなに近くに私が居たのに。
これからは、りっきゅんに捧げましょう。母情も、姉情も、愛情も。庇護欲も、保護欲も、愛欲も。
私が育ててあげるわ。私好みの私に……逆光源氏計画よ。
「んっ、すぅーすぅーするぅ」
震える手で、何とか目薬を挿し終える。
ああ、リクオを鳴かせたい、泣かせたい。逆レイプで犯したいぃぃぃぃぃっ!!
「ねぇリクオ、明日ってお仕事よね?」
なら実行しましょう。屈辱的に、泣かせて、喘がせて。調度オナニーホールが有るんだし。
「うん! ピカキュウの日だよ!」
明日は、学校近くのスタジオで収録か……帰宅は五時過ぎね。
「なら、もう寝なさいリクオ。明日はママが起こしてくれないのよ?」
じゃあ簡単だ。明日は変装して、待ち伏せして……あそこの公園が良いわね。
「オヤスミねぇねぇ」
そこをリクオが通ったら、後ろから羽交い締めにして、公園の草むらに引き擦り込んで、泣いて抵抗するリクオの半ズボンを力任せに下げて、ふふっ……オナニーホールでチンポを扱いて、無理矢理に精通させてやるわ。
あはははははははっ♪♪ 絶対に泣かせる。ピカキュウと同じ声でキュウ、キュウンって喘がせてやる!
お姉ちゃんが作ったオナニーホールで、気持ち良くしてあげるからねリクオ。
明日が、とっても楽しみよ……
ここまでです。
それと、最初の一行は間違えです。
>>354 弟食装甲より怖ぇぇよwww
だが、そこが素晴らしい。
(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
>>351の「毎回23個」は「毎回2〜3個」の間違いでした。
次はイボイボディルドーで前立腺開発ですね
ヘビお姉ちゃんは、どこで買えますか?東急ハンズ?ドンキ?
ここでエヴァネタ。すまん。
人造人間エヴァンゲリオンのコアには“近親者”の魂がインストールされているらしい。
エヴァの中の人がキモ姉、キモウトならパイロットはどうなる?と言うのを考えた。
1.取り込む
2.綾波を乗っ取る。
3.中から根性と執念で出てくる。
つ「空気」
↑
一度で良いからキモ姉に浮気者と罵られたい
なるほど、そして最後に>363はリアル去勢された宦官になるわけですね。
>>360 取り込みが本命かな。永遠に二人っきりの世界なんてキモ姉妹にとっては天国だろう。
>>354 GJ!
姉×ショタとな・・・ストライクです
朝一番搾りたて弟エッセンス争奪
キモ姉VSキモ姉
兄の部屋に逃げ込む弟
そこには兄を逆レイプ寸前のキモウトが
いや、実は弟は女でその光景を見た弟は嫉妬に狂う。
男装少女だった元.弟はカミングアウト!
最終的に兄ハーレムになってしまう。
ちょっと待て。最初に「弟」を絞ろうとしていた姉妹の立場が…
じつは姉達は男で・・・・・自粛します。
弟があまりにも女の子っぽいからお乳を搾ろうとしたんだよ!
アムロ、なぜこれがわからん!
ショタ搾乳だと!
さすがにスレ違いになってきたと言わざるを得ない
誰かこの流れを止めようぜ?スレを冷めた目で見てる他の住人の姿がありありと目に浮かぶわ…
別に、このスレ結構前からこんな感じだしな。
え?
そんなわけない。
ショタとかホモが好きならスレ立ててそこでやれよ
面白がってんのは数人だけ
だから腐は嫌われるんだよ
よく見ればこの流れのどこにもホモはない
レズはある
ホモじゃさすがに「姉妹」の出番がないものな。逆にコード801かつキモ姉妹なネタを
……俺には無理だ。
>>380 ホモ云々以前にこの馴れ合いじみた雑談がね‥‥
醒めた目って言われても「何を今更w」って思うだけ。
ま、過疎るよりゃマシかもしれんけど
まもなく、エロパロ板です。
嫉妬スレ、ヤンデレスレ、キモ姉スレへは、お乗り換えです。
やたらと注意したい人は、スレッド一覧を表示させて、嫉妬スレへお越しください。
いや、スレチを指摘するのは普通じゃないの?
馴れ合い雑談から、ショタやホモっぽいのに持っていこうとする奴がいるのは事実だな。
スレ立ててそっちでやればいいのに…
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < はるちぃ、へんあい かもーん
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
禿同
スレタイのキモ姉キモウトの部分も読めない奴がいるのか
キモウトに携帯電話の番号を教えていけない!!
それが決まりなんだ!!
教えなくてもかけてくるくらいは基本ですか
「もしもし、私、キモウト、今あなたの後ろに居るの」
「後ろは壁ですが?」
ここで安心したやつは素人。
「もしもし、私、キモウト、今お兄ちゃんの後ろに居るの」
「後ろは壁ですが?」
こうだろ
ロックかけてたのに勝手にキモウトのアドレスが入ってたり、キモウト以外のアドレスが消えてたり
目を離したすきに携帯がヌメヌメになってたり
防水加工ってすげえなぁ
盗聴器が仕込まれててもまったくおかしいと感じない
いやいや気づいたらキモウトの写メばかりはいってたり
待ち受けはキモウトだったり
キモウトのプリクラを張られたり・・・
キモウトなんてウォシュレットがわりくらいしか価値がない
>>399 と、脳髄の芯まで姉に支配された男は言い放った。
雄を奪い合う雌の争いに近親憎悪が加わった苛烈という言葉も空々しいほどの
死闘に敗れた妹の姿を見た者は、家族以外には存在しない。
ただ隣家のトイレから時折、奇怪なうめき声が聞こえるという怪談だけが囁かれている…
キモ姉なんて、遊戯王カードの星1つカード以下の価値しかない。
>>401 ふふっ、ようやく分かってくれたのね。兄さんには私だけいればいいんだもの。
あんなちょっと早く産まれたくらいで威張りちらす女、最初から必要なかったのよ。
もう私たちの邪魔をするものはいない。
これからはずっと、二人だけでいられる……ね?
キモウトからの電話はケータイの電源を切っていても掛かってくる。
糸電話でもしもし……もしもし……もしもし……ということですね、わかります
電源を切っても、放り出しても、密室に籠もって耳栓をして布団を被っても
アイツの声は遮れない。アイツは俺の中にいるのだから。
アイツ…妹は半年前に死んだ。いや、殺したのは俺かもしれない。
あいつは実の兄である俺を女として愛していた。俺はあいつの愛を拒んだ。
俺たちは血がつながっていると。
2日後、あいつは自殺した。遺書に「血が私の愛を妨げるなら、一滴残らず捨て去ってやる」
と書き残し、その言葉通りに全身の血を抜き取って。
そして、妹の葬儀を終えた夜から聞こえ始めたんだ、あいつの声が。
#……今ひとつ怖い話に組み上がりません。
407 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:39:34 ID:WWoRAv7H
充分怖いわ!!
408 :
都市伝説:2008/07/17(木) 23:05:11 ID:R+G1nXJR
こんな姉・妹がいたら怖くなくなる。
・メリーさん
「わたし、メリー。いま駅にいるの…」
「わたし、メリー。いまタバコ屋の角にいるの…」
「わたし、メri」「兄さん!ドコの女と話してるの?私に貸して!」「ちょっ…おまっwwww」
「わたし、me」「マリーだかメリーだか知らないけど兄さんを盗ろうとする奴は…殺すっ!」
「わたし、メリー。あなたのうsi」ドズン!
「あらぁ、ハッタリかしら?こんな小汚い人形を送り込むなんてね…雑魚が!」
俺が部屋に入った時に見たモノは頭カチ割られ、粉々になったゴズロリ人形と、文化包丁片手に高笑いしている妹だった。
409 :
都市伝説:2008/07/17(木) 23:05:27 ID:R+G1nXJR
こんな姉・妹がいたら怖くなくなる。
・メリーさん
「わたし、メリー。いま駅にいるの…」
「わたし、メリー。いまタバコ屋の角にいるの…」
「わたし、メri」「兄さん!ドコの女と話してるの?私に貸して!」「ちょっ…おまっwwww」
「わたし、me」「マリーだかメリーだか知らないけど兄さんを盗ろうとする奴は…殺すっ!」
「わたし、メリー。あなたのうsi」ドズン!
「あらぁ、ハッタリかしら?こんな小汚い人形を送り込むなんてね…雑魚が!」
俺が部屋に入った時に見たモノは頭カチ割られ、粉々になったゴズロリ人形と、文化包丁片手に高笑いしている妹だった。
二重だ…スマン、ミスった。
怖えええええええええ!!!
おまえらのおかげで涼しくなったぜ
むしろ頼もしいじゃないか。
トイレの花子さんも退治してくれそうだ。
>>406 >実の兄を女として愛していた
お兄ちゃんを女の子扱いするキモウトか。斬新すぎるwwと思ってしまったよ…
>>414 それだ!!・・・あれ?ちょっと待って・・・いやっそれだ!
新ジャンル:兄(弟)を仲良く二人で楽しむキモ姉妹
>>409 自分の携帯から着信があったり呪いのビデオを見たりしても助けてもらえそうだw
・口裂け女
「あの、わたし綺麗?」
「あ‥きれi」「ふざけんじゃないわよ!この醜女が!」
「ちょっ…姉さん!まさか付けてたの!」
「これで分かったでしょ、あんた歩かせてるとこんな年増から小娘までよってくんのよ。」
「わたし、綺麗?」
「はあ?アンタその格好で男受け狙ってるわけ?笑っちゃう。家の子はね、アンタなんて守備範囲外なの。」
「これでも?きre」「マスクの下なんて見たか無いのよボケ!」
「姉さん傷害だよ!なんか呻いてるよ!」
「さ、ご飯にしましょ。裂けた口見てると何かイライラしちゃって…」
俺達は赤いコートと黒い長髪の女を放って家に帰った。
町内で口裂け女の噂がぱったり止んだ。
419 :
323#:2008/07/18(金) 07:54:45 ID:Qxq3JcgC
都市伝説シリーズ第三弾を何にしようか迷ってます。
取り上げて欲しい伝説がある場合
・タイトル・あらすじ・時代背景など
書き込んでくれれば、つたない文章力で書きます。
>>419 テケテケなんてどうだろう。
あんたみたいな下半身もない女がお兄ちゃんを悦ばせることができると思ってんの!?
みたいな。
怖い話を撃退inキモ姉キモウトか 最高w
つか、それなら
>>202が書かないと意味なくね?
てなわけで202、スレチな話題になる前に頼むぜ
何この馴れ合いムード
まあ小ネタでもssが出来てるだけマシさ。
まだ容量あるしのんびりいこうぜ。
ノスタルジアまだかな
キモウトになら来る手紙ぜんぶ検閲されてもいい
キモウトになら・・・、お、俺の昼飯半分わけてもいいよ!(;`・ω・´)
妹がキモウトになったっぽい
ただ、俺にじゃなくて姉になんだけどなorz
ほう、寝ぼけてそんな夢を見たとな。
∧,,∧
(;`・ω・) 。・゚・⌒) キモウトのためにチャーハン作るよ!!
/ o━ヽニニフ))
しー-J
むしろ
料理下手なキモウトがお兄ちゃんを裸エプロンで誘惑しつつ
愛情以外にも媚薬精力剤その他隠し味を投入しながらチャーハンつくるよ
お兄ちゃんが裸エプロンと読み間違えた
キモウトが萌え死ぬよ
キモウトと一緒に料理したい。
「いたた。玉葱で涙が…」
「あたしがなめとってあげるよ」
どさくさにまぎれ、
「爪も切ってあげるよ」
「髪も切ってあげるよ」
「血ィ抜かせて」
と満面の笑みで
>>434の一部をたまねぎにあえてゆく・・
いつの間にかお兄ちゃんが食材に…
そこまで行くとキモウトじゃなくなるな
弟くんはわしが育てた
桜の網を全裸で待ってる
投下しやがります。
さぁ、夏休み・三連休などと浮かれている民衆どもよ、
俺の嫁たる雪のキモウトさを存分に味わうがいい!!
はっはっはHAHHAHHhahhahhaハッハッハハッァッハッハ。
[Kai side]
魁は男性用トイレから出ると、
曲がり角で眼鏡を掛けた女性と衝突する。
「「あっ」」
歩行位の速度に過ぎないため、
ぶつかっただけで済んだようだった。
魁は先に自ら謝罪すると、遅れて女性も頭を下げる。
「あ、すいません」
「こちらこそ、えっ!?」
「あの〜、どうかしましたか?」
「いえ、なんでもないです」
驚いた素振りを見せると、足早に立ち去っていく女性。
「ん〜、憐に似ていたような・・・」
憐に良く似た眸だった。
曲がり角に消えた女性を見つめて、はてなと首をかしげた。
しかし、彼女はメガネを掛けているし、髪をストレートに下ろしている。
対して憐は美男子で、裸眼だし、男にして珍しく髪は伸ばしているが、ポニテである。
偶に「どこのエロゲだよ?」なんて云ったら雪と憐の挟撃を喰らったこともあるくらいだ。
あの時、雪からは踵で踏まれ、動けないのをいいことに憐から良いのを顎にもらったんだよ。
女装趣味だったりはしないよな?
うん、気のせいさ。
「うーん、髪型自体は似てるのだが、だがしかし、まさか」
「どおしたの、兄さん」
「いや、なんでもない」
彼方はポッケに突っ込んで、首を掻きながら、
待たせていた雪を見やっていた。
「ただいまー」
「おかえりー」
いつもの兄妹のやりとり。
だが、さらに高い声が響いた。
「おかえりー」
ぱたぱたと、スリッパを鳴らす音。
面倒臭がりな親父が履くわけもなく。
そうすると、もう一人に限られるわけで。
エプロン姿の主婦じみた、けれど包容力たっぷりな桜さんがいた。
・・・もちろんのこと、胸もすげぇ。
「二人とも、おかえりなさい」
「おろろ?桜さん早いですね」
「兄さんは剣心ですか?」
珍しいことに桜さんが帰っていたのだ。
土日さえもゆっくりできないことが多い両親だが、
どうやら桜さんの仕事先での契約が巧く言ったとか。
靴を脱ぎ捨てながら、魁は抱えた買い物袋を持って居間へ移る。
真面目なことを考えていた筈の脳内は想像へとシフトした。
ふと、脳裏に浮かぶ、妄想図。
『いま、帰ったぞ』
『おかえりなさい、あなた
お風呂にする、お食事にする、
そ・れ・と・も』
「桜さんが〜、裸エプロンで〜、
げふんげふん、抱擁感ある美人妻・・・いいなぁー」
「兄さん、声出てますよ」
眉山を盛り上げると雪は魁の脇腹を捻る。
「ううっ」って唸るのはアタリマエジャナイカー。
いや、だって無理じゃね?
ボインで、キュッで、ボインなんだよ?
漢[おとこ]の夢ですよ、いや、俺ロリも好きですけどね。
幼妻[おさなづま]も捨て堅いよなぁー。
麦茶を二人分、雪と魁の分だけ出す桜さん。
良い肴になるなぁー。
べ、べつに今日のオカズになるとかいう話じゃないんだからねっ。
か、かんちがいしないでよっ!!
「ふふふ、魁さんもいいお嫁さん貰えますよ」
「だと、いいんですけどねー」と返すのは我が麗しの妹君。
「・・・何怒ってるんだ、雪?」
「なんでもないですよ、ふんっ」
いつもとは違って優等生たる雪は、
苛立たしいさまで階段を駆け上がっていった。
「ははは、気難しい年頃だなぁー」
「ごめんなさいね、魁さん」
いえいえ、と微笑ましい笑みを零しながら音の
階段を乱暴に鳴らして、ドンッとドアを開閉させてる。
「ほんとまったく、雪もいい加減にしろっての」
「いえいえ、あの位暴れた方が後々情緒的にいい筈ですから」
[Yuki side]
「・・・まった・、雪もい・かげ・に・ろ・ての」
母さんに、気があるとかそういうんじゃないとは思うけど。
それでも兄さんが他の女性に、気を向けるなんて酷い。
いるじゃないですか、ここ。
貴方の事を誰よりも想う女性が。
貴方の事を誰よりも愛する私が。
貴方の事を誰よりも憎める私が。
貴方の事を誰よりも嫉妬する私が。
貴方の事を誰よりも憎める私が。
そう、誰よりも、だ。
人は、誰かと支えあわなければ生きれない。
二人だけでは生きていけないのも尤もだ。
けれども、私は貴方なしでは生存できないのだ。
魚が水を欲するように。
生物が空気を欲するように。
月が地球とずっといるように。
地球が太陽を必要とするように。
貴方は
罪深い。
嗚呼、兄さん。
自らの乳房を抱きしめて――――――
否、奥に疼いている心臓を、だ。
――堪りに堪った感情を、言語で表現した。
「どうしよう、最近抑えられなくなってきてる」
―――――――――兄さんへの気持ちを。
お疲れ様でしたーーー。8話も無事終了。
こうやって、下らない後書きをやらなければ、◆iIldyn3TfQさんはうっぷんを晴らせないのです。
保管庫管理人さんへ。表題上は間違って第7話ですが、正しくは順番通りに8話です。毎度申し訳ありません。
何この改行の嵐
久々の投下にGJ!!
GJ!
いいキモウト いい嫁だ
GJ
一途すぎるドロドロっぷりがいいねぇ
GJ!
でもこれメモ帳とかで書いてない?
改行が多くてちょっと読みづらいかな
うーん、保管庫には未完の作品が多いな・・・・
兄が虫歯になったら妹はどうするのよ
付きっきりで看病するの?
自家製ドリルをギュインギュイン
「その年になって歯磨きもまともに出来ないの!?」
と言って、次の日から兄の歯磨き後にDキスでチェックされる。
その虫歯が治るまでは痛くてモノを噛めないでしょう?
だから私が咀嚼して口移しで食べさせてあげるね。
「ひざまくらで歯を磨いてあげる」
耳掃除みたいなモノを感じつつも、目が合いっぱなしなので怖いようなw
目が合っていても、怖くはないだろ。
可愛い妹に歯を磨いてもらっているなんて幸せすぎる…
でも目を開けると刮目してハァハァしつつ、必死にヨダレを抑えてる発情美少女がいるんだぞw
顔の上に涎をたらさないでくれよ。
豚切って悪いんだが綾の人ってどっか別のスレでss書いてたりしてるのか?
いや気になったからさ
歯磨き中に口の中に涎たらされても飲み込めないからもったいないな
>460
頭の下の股間でもヨダレを垂らしてそうだなw
>>458 むしろ耳かきの方が怖いような
きっと耳かきしながら昼の弁当やクラスメイトのこととか質問されるんだぜ
「昼?ああ、委員長と文化祭の打ち合わせしてたぜ。
それにしても、委員長って眼鏡してるから気づかなかったけど案外美人――
痛っ!ちょ、深いって!痛い痛い!」
こうですか?わかりません
>>466 ギャーやめてくれあwrlh!!
痛い痛い痛い!!
夏ってキモウトたちにとって最高の季節だよな
兄は薄着になるし自分も自然に薄着になって誘惑できる。当然他の季節より汗もかくから洗濯時もウハウハ、自分の部屋の空調機を壊せば兄の部屋に居座る口実にもなる
そんな私は冷房使わない派です
>>468 プールや海で水着という選択肢も
しかし夏は泥棒猫が多くなる季節なのでキモウトは気が気でなりません
水風呂ですねわかります
あと、兄の血を吸う蚊にも嫉妬しそう
むしろ血を吸う
妹「ぶ〜ん 私はカワイイ夏の風物詩、蚊さんですよ〜
お兄ちゃんの血を吸っちゃうよ〜 さあどこから吸っちゃおうかなぁ〜♪」
兄(妙な気配を感じて目が覚めちゃったけど、これは起きていいもんだかどうなのか…!)
>>462 このスレでも半年見ないしなあ。
エロパロにゃもういないんじゃね
ネコナー・・・・ニャッ!!
,. -‐ 、 、
./ } }\
,' / ,' ヽ
', _ // }
ヽ二 - ' ノ- 、
\ / ` .ヽヽ二ニヽ、 /ヽへ/ヽ,ヘ、,、 _,. -‐,‐┐
` ‐-‐_' ノ } } \ \\「´,.-┴〜‐┴-<. `┐/´,.-‐/ /
,. - 、( c)‐_',.ノ ノ ヽ / ̄` i l. ヽ  ̄ヽ. / / /ニ.丶、
( ( `丶、ヽ -‐' } / ,.' ,' il i. . . 、',. ヽ⌒/_ /、. `> >
``/ /_ ,) )、 ノ/ / ,.'〃.l| |l l i. ! l ヽ ヽ ヽ.| |. ヽ//
┌-、' ー ' ヽ`iー-‐ ´ ,' ,' /',lィ''T! !i. iTi' トl、 ! i. i| | } /
/ /´ | | |__l.{ | i { { l ,lィェ、!ヽ },!rェ:、!l |i .! } ! i ! |
./ / .| `i‐,‐ Vl | Nゝ''{i:;j| }ノ .|l::;iljゝ l| l iノー┘ | | |
,..、/ / └_| i l.//ゝ!{ lゝ '' " 、 ` ''_ノノ} ,ル'、ヽ ! |.{‐┘にゃう〜ん♪
/.へヽニ'ヽ ,.‐_二ン!,lノ/! l | l i.、 ヽ.フ _/∠ノ | lヽヽl |.ト、
,'/\.〉}- }/ / ,. ',二.イ l l | | |. 丶、 ,. イ./ , ' .| l !ヽ\!`ー-`、ヽ
{ '.^ヽ,〉´ l _ノ / ,.' .li !┌- 、_ } } l`ー`´- ‐'/./ | ! l. !\\ \\
`/~レ' ヽ. !. / / !l┌┘、 `>‐- 、_V_,..-//ヽ、__,. -‐ ' ´  ̄/ヽ\ ヽ. \
/ /ヽ_,.__ノ / l|.i.{ `ヽ 〈_ ‐-、{ }‐-.{ { 、 〉 _ .. -‐ /} | }.ヽ.\ !/ヽ!
. / / f´ ̄ ̄ ヽ _」Ll-| 〈__,. ‐彡`ミヽ.l { {'´-− / | ! /ヽ `、 \
/ / ! `、 ,./ .」_ _/ /ノ 人 ` ゝ`´、 { / 人/\ \.Vヽ!
.'/ .| ', ' .「  ̄`ヽ/ ./o/ ヽ/i\\―-,ッ,!' ´ `、ヽ\ ヽ
' L, _ ... ,┘ヽ_ ヽ, / ヽ、 / / ,. ⌒ヽ,}ミ\ヽ ,/ } .}\ヽ\\、
l !∠ ̄` く.〈 ヽ {.o{/ ',ヽ、 ヽヽ/ l. } .}. ', ヾ
ネコ科の動物泥棒猫
ヤンデレ科の動物ソクバク
※泥棒猫はまれにヤンデレに感染している
お笑いであったなw
貧乳死ね
>>482 こうして女性の一部と男性全てが地球上から滅び去ったのであった
時はまさに世紀末。
巨乳な兄ハートと、
キモウトのケンシロウ子の戦いが始まる。
>>486リレー小説のとこか?
話は変わるが、進路相談に乗り込んで来る姉・妹とか見てみたい。
「○○くんはお姉ちゃんの弟なんだから、
お姉ちゃんと一緒の生まれた病院、お姉ちゃんと一緒の学校、お姉ちゃんと一緒の大学、
お姉ちゃんと一緒の職場、お姉ちゃんと一緒のお家、お姉ちゃんと一緒のご飯、
お姉ちゃんと一緒のお風呂、お姉ちゃんと一緒のお布団、お姉ちゃんと一緒のお誕生日、
お姉ちゃんと一緒の命日、お姉ちゃんと一緒の死因、お姉ちゃんと一緒のお墓、
お姉ちゃんと一緒の……」
進路相談に妹が乗り込んでくるってのは、かなり特殊な状況だな。
両親が早く亡くなって親代わりの姉とかならごく普通に出てきそうだが。
おらは、姉はキモく妹はビッチでいてほしい・・・誰がなんと言おうが定説です。
妹「話は全て聞かせてもらったぞ!」ガラッ
493 :
姉・A子:2008/07/23(水) 23:37:11 ID:eAEKZWXi
「姉ちゃん!どうして、こんな…こんなギブスを…」
「飛雄馬、あなたはどうしても巨人の星にならなきゃいけないのよ!」
「かと言って…こんなちんぽこにまでギブスをつける事ないだろ!」
「バカ!お姉ちゃんを満足させない弟がどこにいるの?」
バシッ!!
「…ぶった。ぶったね…。オヤジにも殴られた事ないのに!」
「それはボウヤだからだよ」
と、木陰から一徹。
おわり。
和んだww
何か、続き読みたくなるなW
>>493 なんかカオスwww
もうこの際一徹と姉ちゃんを融合させて
姉ちゃんの密着コーチングでヒウマを調教するっていう・・・
ちょっと俺疲れてるみたいだ・・・
>>495 いっそのこと伴宙太も混ぜて姉ちゃんがキャッチャーになればいいんじゃね?
家でも球場でも女房役、みたいな
>>496 顔が伴宙太のキモ姉になったじゃねーか、どうしてくれる!
>>488 弟「こ、これ読んでください!///」
手紙「お断りします(゚ω゚)」
499 :
訪れる幸せ:2008/07/24(木) 20:40:22 ID:zaYoX0ik
兄さん
それが私の全て
それが私の世界
幼い頃から私のそばにいてくれた
体が弱くいじめられていた私を助けてくれた
何の取り柄も無い私に「髪が綺麗」と誉めてくれた
誰よりも私を大切にしてくれた
年が経つにつれ成長する体で兄さんに触ってきた 照れてる兄さんは凄く可愛い
そんな人だからだろうか
兄さんの周りにはいつも人がいた
それが私は嫌だった
中には兄さんをイヤらしい目で見るゴミがいた
私と兄さんの世界を汚さないで
だからそんなやつらは私が処分していった
でも何故その女はまだいるの? 幼い頃から兄さんに近寄ってきた
体が弱い私を哀れみの目で見てきた
誉めてもらった私の髪をいつも貶した目で見てきた
誰よりも私に敵意を向けてきた
年が経つにつれ変化する穢らわしい体で兄さんに触ってきた
兄さんは嫌がってるのに、わからないのだろうか
私と兄さんの世界に入らないで
だから兄さん、そんな女は処分してあげます
明日から私と兄さんの世界に訪れる幸せを思い浮かべ、私は深い眠りについた。
500 :
パンドラ:2008/07/24(木) 20:41:30 ID:zaYoX0ik
初投稿&投下予告忘れすみませんでした。
>>500 久々の新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
期待しています
GJ!
だけど改行を使いすぎるのはよくないよ
読みづらいし、携帯小説みたいになる
503 :
45℃:2008/07/24(木) 21:30:50 ID:zaYoX0ik
>>500>>501ありがとうございます。あと、もし保管庫に入る様な事がある時、ズレとか修正できませんかね?
あともうひとつ、名前間違えました。
修正版を再投下すればok
つか気になるなら自分で修正して自分で入れろよ
改行を多すぎてあぼーんになったよ
唐突な始まりにGJ
夏の職人だな
ちょうどいま、ツンデレでヤンデレな幼馴染やってて何故に妹が登場しないのかと悶えていたところなんだ GJ
>>509 お前の幼馴染?
がお前のこと妹妹うるさいからそろそろ振り向かせなくちゃとか言ってたよ。
だいじょうぶ?
キモウトにホーミングされたい
FOX3ですね わかります
>>513 何かと思ってググったら衝突かよ、確かにそっちだなw
軍ヲタでサバイバーな妹に極限環境から守ってもらいたい。
ナイフで敵さん殺しまくって返り血だらけの顔で「兄さん、大丈夫です?」 とか言われたらもう
川に入って頭冷やしてくるわ
投下予告です。
[kai side]
俺は久しく執ってない、筆を握る。
といっても、マザーボードを、だが。
創作はとても精神力が必要な作業だ。
骨組み[プロット]を構成し、肉付けをし、微調整する。
たった、2バイトという些細な文字に、
意味を籠め、表現を籠め、想いを籠める。
延々と続く地道で、かつ繊細なもの。
例え人に妄想だとか、云われたとしても、
文章に出力/具現化するのは根気を要する。
だが、そうだとしても、批評[フィールドバック]が無ければ、
フィールドバックがなければ虚しくもあり、哀しくもある。
作者にとって、何よりも悲しいのは、
・・・
無関心ということだからだ。
と職人じみた阿呆なことを柄にもなく考察しながら、
ただひたすらキーボードを正味一時間ほど叩いてヤンデレSSを作成していた。
すると、トントンッと控えめなノックの音が耳に響く。
雪か、それとも桜さんか。階段を登る振動はないから、
雪だろうと予測して、ドアに振り向いた。
「兄さん、入りますね」
「ああ、どうぞ」
俺の部屋は書架に埋め尽くされた空間を除けば、
雪とはほとんど変わらぬ大きさだ。
親父の書斎だったここを、俺が分捕[ぶんど]ったと云えば早かろう。
元々俺と雪は、打ち解ける様にと、同じ部屋(今は雪の部屋)を使っていた。
だが、俺が中学生になってから自室が良いといったからだ。
それと桜さんが使う部屋は、寝室だ。
整理整頓せずに使える部屋数がなかったこともある。
母さんが使っていた部屋・・・は未だに原型をとどめている。
未だに朧げで、けれど幼心に刻まれた過去。
優しくて、力強くて、陽気で、愛しい母。
母さんの一室だけは、と唯一あの糞親父に殴りかかったのは記憶に古い。
もっとも一合で死合いは決着がつき、揺さ振られた顎を抱えながら糞親父も同じ考えだと聴かされたが。
勿論、桜さんを拒絶するとか云う意味ではない。
だからといって再婚当初に会った、新しい母親という存在に、
違和感[わだかまり]を持ったこと。またそれも覆しようのない真実なのだ。
閑話休題。
参考書を片手に、部屋へと入る雪。
試験は其の場凌ぎの俺とは違って、
雪は毎日数時間は勉強へと注ぐ優等生だ。
といっても、彼女が勉強大好きというわけではない。
「割り切らなきゃ駄目なことありますから」と、
苦笑いで眼鏡をずり上げる雪に兄妹[キョウダイ]ながら
ドキッとしてしまったものだ。
「相も変わらず伊達眼鏡してんのか」
「うぅ。だって、スイッチが入るんですから」
どうも雪自身としては自意識を集中するために、
眼鏡を切欠[スイッチ]にしているらしい。・・・自己暗示かよ。
椅子をクルッと回しだらしなく背を曲げる魁だが、
線の端に見える―――小難しそうな分厚い書冊を取ろうとする雪が。
否、取ろうとして、均衡[バランス]を崩し、ポニテを揺らしながら。
「あっ?」「クッ!?」
倒れこむ姿に、必死に手を伸ばす。
掌を、腕を、理解に達する前に、躯を移動させた。
無理やり躯を滑り込ませ、己が身体を雪のクッションにする。
だが、体勢的に雪が魁を押し倒した図に、発展していた。
「いてててて、」
「ご、ごめんさない、兄さん」
「大丈夫・・・」
雪が取ろうとした本が、
振動に揺られ、雪の後頭部へ向かう/落ちる/引き寄せられる。
「くそっ!?」
「に、にいさんっ!?」
一難去って、また一難。
雪の腰に、手を巻いて向かってドア側に転がり込む。
「ふぅ」
気がつけば立場が逆転し、
俺が押し倒すような体勢へと。
そこへエロゲが展開の如く、扉は啓かれる。
「魁さん、大きな音がしたんですけ」
「「・・・・・・・」」
俺の沈黙。
雪の沈黙。
桜さんの沈黙。
「あらあら♪仲が宜しいのね。邪魔しちゃいけないわ」
「ちょっ、」待ってよ桜さん誤解だっ!
という前に、頑張りなさいと云ってドアを閉める。
何を頑張るんですか、桜さん。俺ら兄妹ですよ。
立ち上がろうと思えば、雪が両手で顔を挟んで固定している。
「あのな、雪。桜さんの誤解を解かなきゃ」
「何が誤解なんですかっ!?」
「ッ!? ぉい、どうした雪」
「今までずっと兄さんを見てきました」
「熱でもあるんじゃないのか?」
「誤魔化さないでっ!! 私は、私はっ、
兄さんの事がっ!!」
止めろ。止めてくれ。止めるんだ。
言葉は喉を通らずに、咥内で消えて行く。
「ずっと兄さんに恋焦がれてきました」
「雪・・・お前・・・・・・」
「兄さんが健やかなるときも、病めるときも。
例え誰かに心を浮つかせるときも」
「嗚呼、声を震わして今こそ云います。
私、兄さんのことを愛・・・」
ウッヴッという振動音に掻き消されて、はっと躯が動く。
雪も咄嗟のことに反応が遅れ、なんとか振りほどく。
携帯電話を机から拾い上げると、憐からの電話だった。
「兄さんっ!! 待ってく――――」
「―――すまん、俺頭冷やしてくる」
居た堪れなくなった俺は、財布だけジーパンに突っ込むと急いで、部屋を出た。
台所へと戻ろうとする、桜さんをが振り向く。
当たり前だ、響く音を考えもせずに、焦って階段を下りたのだから。
「あら、雪はどうしたの?」という桜さんに、
「すいません。今日夕飯は要りませんから」
鄭重に辞退してドアを開けて、夕日の沈む初夏を駆け去った。
その時の俺には、雪をフォローする余裕などなかったのだから。
「失敗したのね、雪」
「母さん・・・止めるの?」
「止めるも何も、別にしないわよ」
「でも、私は兄さんを・・・」
「はぁ、誰があなたを生んだと想ってるの?
とっくに気がついてるわよ。今の所は私位でしょうけどね」
「・・・・・・」
「黙ってばかりじゃぁ駄目わよ、獲物[魁さん]を逃すわよ〜?
それに貴女の強情さは知ってるもの」
「・・・」
「ただ、世間の風当たりは、あなたが思うよりずっと酷いわよ」
「ありがとう、母さん」
「それと学生のうちは避妊はすること」
「・・・うん、わかった」
悟ったような口ぶりに怪訝に思いつつも、雪は兄の行方について考えを廻らせる。
「憐さんの処、かな?」
公園のベンチに独り、消沈した貌で携帯を弄る男がいた。魁だ。
アドレス帳からとある人物に電話を掛け、
耳に当てると聴こえるのは数度のコール音。
「はいはぁーい、憐ですが〜。魁、どったよ〜」
「なぁ、憐、俺はどうすればいいんだろ」
と電話口で、人生相談をしそうな、魁の深層心理だった。
「ぶっ、ごほっごほっ!?」
受話器越しに咽かえったような音を発して咳をする。
「ぐ、ぐるしいし、変なこと言うから紅茶でカーペットがーー」
「あ、済まない。それで、だが。
「ちょうどいい。雪について相談したいことがあるんだ。
これから少し電話できるか?」
「今日逢えないか?」
「え、これから!? 家とかは大丈夫なのか、憐」
「親居ないし、じっくりと話できるとおもう」
「それに、電話だけじゃ、ちゃんと話せないだろ?」
催促されるように、誘導されるように、「ああ」と頷いていた。
今回も無事終了。
次回、その次らへんで真のキモウト化する雪に、祝杯を。
OTSU!
そろそろ本番ということか…
GJ!期待しています!
以外に母親がダークホースだったりっと邪推してみる。
ここに書き込む時点でネタバレしててすまんがキリング・ミー・ソフトリーって
映画がこのスレの趣旨に合ってた
フィードバックじゃね?
俺が間違えて覚えてたのかな。
ノスタルジアと姿見村ってまだ続いてるよな?
>>529その通りでした。訂正します。
フィールドバックではなくフィードバックでした。
誤字の報告ありがとうございました。
>>530 どっちも読みごたえある作品だよな。ノルスタジアは今盛り上がってきた所だし、姿見村はあの1話でかなり魅力的だったなぁ。他の作品もだが、皆頑張ってほしいな。新しい人も増えてきたし。
まぁ俺は桜の綱と妹-I-妹を心待ちしとくよ。
携帯から駄文長文すまんな
確かに姿見村の一話は俺的に神だと思った
俺はダブルキャストが非常にツボった
乗るスタジアあげ
お姉ちゃんの前で年下の魅力を語りたい
>>536 力の限り同意してくれそうだ。そして、
「年下って良いわよね。だからお姉ちゃんの気持ち、わかるわよね?」
と迫って来て初めて「相手から見れば年上、年下は逆になる」ことに思い至る弟君…
じゃあ俺は姉ちゃんの前で年上の魅力について語るぜ
>>538 「やっと私の魅力に気付いてくれたのね!お姉ちゃんも弟君の事が大好きよ!」
そして伝説へ…
じゃあ俺はお姉ちゃんの前で同い年の魅力について語ってみるわ
じゃあ俺おねーちゃんの前で幼なじみの素晴らしさ語ってみるわ
「なんで俺には優しい声をかけて起こしにくれて、料理が上手なかわいい幼なじみがいないんだよ!
うちにいるのはダメな姉貴だけだぜ・・・」
と愚痴ってみることにしよう
「ごめんね。
>>542くん。料理も出来ないダメなお姉ちゃんだけど…
>>542くんをぎゅってしてあげるくらいはできるのね…」
>>542 そんな幼馴染がいましたが、親の再婚で「今日からお姉ちゃんと呼びなさい」といわれました
……というネタを思いつきましたが、このスレは血がつながっていなければいけないという
血の掟があるようなので不許可ですか…残念
別に義理でもいんじゃねぇの?
>>544 別に義理でもいいけど、
そういうタイプの姉(妹)は「即席姉(妹)」と呼ばれてあんまありがたがられない。
血の絆がなければ心の絆で補うしかないのさ。
>>544 実は父親が同じでしたとかにすればいいんじゃね
いくつか作者さんに質問と出来ればお願い
>>503 ズレは修正してません。
指定がない以上、どこからどこまでが演出で、どこがズレなのかちょいと私では判断がつかなかったので。
修正作業自体は管理人でなくても出来るので、できればご自分でどうぞ。
やり方わから〜んって場合はスレに再投下ですかね?
あと名前は45℃で良いんでしょうか?
>>515 これ九話で良いんでしょうか?
一応念のため。
最後に出来ればのお願い。
連載書く場合は最初に第1話という風に書くか、最後に「続く」見たいに書いてくれるとありがたいです。
時々短編だと思って登録したら、実は連載で慌てて登録し直したりとかが結構あるので。
Wiki編集してる人って一人だったんだ・・・。
>>548Wiki職人さん
>>503です。今後改めて修正したものを投下しておきます。
あと、名前は45℃でいいです。今回の件についてお騒がせしてしまい、すみませんでした。
>>548 >>515についてです。
うっかりやってしまいましたが、7話というのははミスです。
9話目でお願いします。毎度毎度申し訳ありません。
昼寝しているキモウトのおでこにオレ専用って落書きしたい
翌日には体全体に逆襲されている、と
昼寝しているキモウトのおでこにキモ姉LOVEって落書きしたい
555 :
舞台は風呂場:2008/07/29(火) 17:15:31 ID:wwlR1s0Y
妹「ねぇ、お兄ちゃん♪お尻の穴を広げながらオナラをすると音が出ないんだよ〜♪」
兄「だから何だ?」
妹「見ててね〜♪」
そう言うと、妹は俺にケツを向け両手でケツ穴を広げだした…
兄「ちょ!何を!?」
妹「いくよ♪…はうっ♪」
プシュル〜♪
兄「臭っ!」
妹「ね♪全然音出ないでしょ?♪」
兄「ね♪じゃねえ!…オエッ」
俺はムカついたので、コイツのケツ穴に指を突っ込んでホジクリ回してやった…
妹「あん♪やめてよ♪」
兄「うるせえ!屁ぇブッこきやがって!」
妹「ブリッキュ♪してないじゃん♪そんなメロディアスな音出してないじゃ〜ん♪あ〜ん♪そ…そんな事したらぁ…ほ、ほんとに…出ちゃうよお〜♪」
ブリュッ!ブリリリュン!ビチビチャッチ!ブッブスー!プシュー…
妹「…あ、ああ…ウンチ…出ちゃ…った♪」
兄「…う、うおえ!!ゲロリアス」
何かキモかったから俺はコイツをキモウトと呼ぶ事にする…
PC規制解除されるまで続きを書く気にならんとです
なんだろう・・・このやり場のない嫌悪感は・・・
スルーしてやれよかわいそうに
夏はスルースキルを高めるのにちょうどいい季節だな
562 :
新入社員:2008/07/30(水) 01:34:24 ID:0fm0jbkM
今日、入って来たカワイイ系の女の子、自己紹介でビックリ!
…実の妹だった。そして「お兄ちゃん愛してる」発言。
企画部全員に“シスコン”のレッテル張られた。
俺、秘密裏に家出して就職したのに何故、こいつが俺の職場を知ってるんだ!?
帰ってまたビックリ!アパートも特定されていたみたいだ。
大家のオバチャンに、「アンタ、カワイイ妹さん放ってからに〜」と説教された。
オバチャン…何で俺の部屋に荷物運び込んでんの?
「お兄ちゃん、これでまた一緒だね。」
シスコン疑惑がだんだん社内全体に広がっていくんだなw
妹とちゅっちゅしたいよぉ〜
キモウトに『お前の同級生かわいいの多いな』って言いたい
>>562 面接官を圧迫したんですね。わかります。
これは続き期待
なぁにがキモウトだぁ( ゚д゚)、ペッ
>>568は天才チンパンジー「アイちゃん」が 言語訓練のために書き込んだものです。
アイと研究員とのやり取りに利用しますので、 関係者以外はレスしないで下さい。
キモウトよりもキモ姉派なんですね?
僕とは合わなさそうです
キモウト派の俺はちょっとキモウト探しの旅に出てくる
そういえばキモウトがよくいる場所ってどこだろう?
そりゃ兄の傍だろ、JK
つまり、探すという行為自体がナンセンスだ
たぶん、生き別れとかじゃね?
まぁお前のこと執拗に追ってる女がいるから気をつけとけよ
リアル鬼ごっこを見た…妄想開始
元、次期君主の兄は学生、佐藤タケルとして隠れていた。
父王が死に、君主になった妹は、兄を追い詰める為に“佐藤”狩りを始める。
てな感じ…
新参的思考だな
何言ってるんだ。それが原作だろ
山田の書いたやつは、劣化二次創作だ。
あ、もう蝉がなく季節なんですね
>>577 監禁されていると昼夜も季節も忘れがちですか
ちゃんと監禁室にはクーラーをつけてくれてるんだろうか
>>579 微妙なところだな
暑くて可哀想と思ってもらえれば着けてもらえるだろうが汗の匂いとかに魅力を感じたら多分ダメだ
>>579 熱中症がヤバイみたいなニュースをキモウト&キモ姉が見ているなら
エアコン入れてくれそうな気がする。
最近の気温を見ればわかるがアレは人を簡単に殺せます。
最近まで監禁とか聞くとドキドキしてた。
でも、ちゃんと考えると同じ姿勢でずっとって相当つらいな、時間の感覚も無いのも精神的にくるし、なにより俺、暗所閉所恐怖症だった。
最終的に帰ってきた宇宙飛行士状態!
監禁ってのは、やはり縛り上げるのが基本なんでしょうか?
ホテルのシングルルームみたいな部屋を用意して、そこからは出さないって
方式の方が健康管理しやすいですよね。費用と保安の面では問題ありますが。
ずっと縛っていたら筋肉は落ちるし、縛っているところから腐り始める
筋肉が落ちるというのは、立ち上がれなくなる、ものを持ち上げられなくなるレベル
一番スマートなのは何らかの特殊能力で
現実世界と隔絶した二人だけの空間を作り出すことだが…
やっぱ金だな金
監禁されてる間お風呂入れるんだろうか
クーラーもなくてシャワーも浴びれなかったら大変すぎる
589 :
マリー書く人:2008/08/01(金) 23:00:28 ID:9JpUSvJ8
空気読まない俺が投下します。
キモ姉スレには長く常駐していたが、未だキモ姉、キモウトというものがうまく掴めない。
いったい何時になったら掴めるのだろうか。
自分の趣味全開の内容なので、少しでも駄目だと思ったらスルーしてください。
NGワード:(若干)人外、主人公の一人称が僕、キモ姉、エロ無、超設定。
590 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:02:52 ID:9JpUSvJ8
いったい何時からそうなっているのか分からない。
世界には、はるか昔から色々な種族が存在する。それは、大きく分けて三つの種族に分かれていた。
1つは人間。
およそ、世界人口の99.9%がこれにあたる。全ての種族の基本にあたる種族で、他二つの種族は人間の突然変異として生まれてくる。
2つ目は亜人。
アジン、とも、ビースト、とも呼ばれる種族。アジンは正式な学術名で、ビーストは偏見と悪意を持って付けられた蔑称にあたる。
彼ら、彼女らは、人間として生まれてくる赤ちゃんの中で、およそ2%〜3%くらいの確立で生まれてくる亜種。
特徴としては、人間の姿に、動物か別の生物の特徴を併せ持っていること。それは動物の尻尾だったり、耳だったり、千姿万態。
人間と比べて身体能力と知能が高く、肉体の能力は人間より1.5〜3倍以上ある。
そのため、一部の亜人は人間を見下している。
これは本当に一部で、ほとんどの亜人は基本的に社交的で、あまり攻撃性を持っていない。
この2つに入らないのが、別種。
彼ら、彼女らは、およそ0.000001%の確立で生まれてくる。そのため、ミリオン・チャイルド(100万に一人の子)とも呼ばれている。
世界でも数千人くらいしか確認されていないので、別種と呼ばれるようになった。
特徴としては人間とほとんど変わらないが、最大でも150cm以下(平均で140cm)という低い身長と、背中に生やした大きな翼と、外見が幼いという違いがある。
彼ら、彼女らは、純白の翼か、漆黒の翼かのどちらかを背中に生やし、日中のほとんどを、空中飛行して生活する。
かといって歩けないわけではない。だが、何故か彼ら彼女らは、長時間地上に足を付けていると徐々に体力を消耗してしまい、最悪の場合は命を落とす危険性が出てくる。
原因は不明。ただ分かっているのは、彼ら彼女らにとって、空中を漂う=人間が歩くということだけ。
そして、別種だけが持つある特殊な能力。
それは、自らの命を他人に注ぐことができるという奇跡の力であり、神の偉業である。
彼らは自分の体内に宿る生命エネルギー、あるいは命ともいえる何かを、他人に明け渡すことができるのだ。
それによって死の淵に立たされた人でも一瞬で治癒させ、寿命すら延ばすことができる。
これが彼らを別種というカテゴリーに分別される最大の要因になっているのだ。
進化の過程とか、突然変異とか、放射能の影響とか、数え上げればきりがない。なぜここまで違ってしまったのか、現在でも全く解明できていない。
けれども、始めからそうであったかのように、これら三つの種族は互いに協力しあって文明を築き、生物の頂点に立つことができた。
この話は、人間の春夏玉恵(しゅんか たまえ)と、玉恵の弟にあたる別種の春夏秋冬(しゅんか しゅうとう)の恋物語である。
>>584 俺もそう思うが、今すごいことに気付いた!
家の犬つないだままだが腐ってない!!・・・・・
>>587 逆のことは言われたことあるが、それは初めてだは・・・
592 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:13:43 ID:9JpUSvJ8
薄暗い部屋の中、背中に翼を生やした少年、春夏秋冬(しゅんか、しゅうとう)は、空中で丸まった姿勢で、眠りから目を覚ました。
手足と翼を折りたたむようにして丸くなっていた秋冬は、顔だけを上げて自分が今どこにいるかを確認する。
何度か瞬きを繰り返し、少しずつ意識を覚醒していく。ぼやけていた視界が、瞬きをするごとに鮮明になっていく。
それと同時に、深く深呼吸を行う。寝起きで動き回ると、すぐに貧血を起こしてしまうからだ。
だらりと手足を伸ばして、身体の力を抜く。けれど、けっして床には足を付けない。
秋冬にとって、床に足を付けているよりも、空中を漂っている方が身体にかかる負担が少ないからだ。
全身に酸素を溶け込ませると、秋冬は背中の翼を一度、強く羽ばたかせた。
それによって起きた突風が、窓のカーテンを揺さぶり、自分の身体の下にあるベッドのシーツを吹き飛ばした。
「あ、またやっちゃった」
空中に浮かんだまま、秋冬は小さく言葉をこぼした。
ふよふよと高度を下げていき、シーツを手に掴む。それを、さっとベッドに戻した。
うん、これでいい。秋冬は満足して頷いた。
空中を移動し、太陽の光を遮っているカーテンを、秋冬は一息に開いた。
その瞬間、まぶしい太陽の光が秋冬の身体を照らし、一瞬の間、秋冬の視力を奪った。
しかし、すぐに慣れると、秋冬はカーテンの隣に置いてあるクローゼットを開けた。
中には、背中の部分が大きく開いたワンピースと、半ズボンが入っていた。
秋冬は手早く半ズボンを手に取って履く。次にワンピースを取り出して、ワンピースの下から頭を突っ込む。
ワンピースといっても、秋冬は女性ではないし、女装趣味があるわけでもない。立派な男性である。
それでも彼がわざわざワンピースを着るのは、他の服では背中の翼が邪魔して着ることができないからだ。
クローゼットの横にある勉強机の上に置いてある手鏡を手に取り、身だしなみを確認する。
わざわざ自室でしなくても、洗面所などで行えばいいという人もいるだろう。しかし、秋冬の場合はそれを行うわけにはいかない事情があるのだ。
髪に乱れている部分がないのを確認してから、秋冬は自室のドアを開けた。
ふわり、と自身の身体を廊下に進ませる。秋冬は、視線を左に向ける。
左の部屋……秋冬の姉の自室である、その部屋は、ドアが開け放たれたままだった。
「また開けっ放し……ちゃんと閉めないといけないのに。……美味しそうな良い匂い」
春の陽気の暖かさを残した空気が、秋冬の身体をすり抜け、自室の部屋になだれ込んでくる。
それと一緒に、漂ってくる食欲を誘う魚の焼ける匂いと、味噌汁の匂い。
秋冬は後ろ手に自室のドアを閉めた。引き寄せられるように、階段を下りてリビングに向かった。
593 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:18:08 ID:9JpUSvJ8
「おはよう、シュウ。もう出来るから、早く席に座りなさい」
リビングに入った秋冬を出迎えてくれたのは、秋冬にとっての最愛の姉であり、家族でもある、春夏玉恵(しゅんか、たまえ)だった。
玉枝は、制服の上にエプロンを身に付けて、忙しそうに朝食の用意をしていた。
「うん、おはよう、お姉ちゃん」
無闇に話しかけて邪魔するのもよくない。そう思った秋冬は、挨拶だけ返して、さっさと椅子に腰を下ろした。といっても、高度を下げただけだが。
秋冬は、羽根がテーブルに入らないように、慎重に翼を折りたたんで小さくする。
その気になれば見た目では分からないくらいに、小さくすることもできるが、それをすると翌日筋肉痛になるので、多用はしない。
手持ち無沙汰になった秋冬は、魚をコンロの網から出している玉恵を見つめた。
秋冬の姉、春夏玉恵。歳は秋冬より一つ年上の18歳で、高校三年生。
背中に広がる豊かな黒髪が、蛍光灯の光に反射してきらめいていた。姉の美しい黒髪を眺めるのが、秋冬の毎朝の楽しみだ。
けれども、姉の美しさがそれだけでないことを、秋冬は知っていた。
テレビで見る美少女タレントも霞んで見える程に、玉枝は美しかったのだ。
目の形、眼球の黒目の大きさ、眉毛の濃さと位置、鼻の形と高さ、顎のライン、数えられないくらいの人体の細かいパーツ。
姉は、熟練の職人が、それら一つ一つのパーツを、人がもっとも美しく見えるように取り付けられたかのように、美しかった。
もちろん、それだけではないことも、秋冬は知っている。
姉に強制されて、一緒にお風呂に入ったときの出来事を思い出す。
髪を団子のように頭にまとめていたために見えた、細い首筋。
メロンのように大きい乳房に反して、小さく映る桃色の乳首。ただ大きいだけの乳房ではなく、ギリシアの彫刻のようにバランスが整っていた。
きゅっと締まった横腹に、大きく張り出した二つの桃尻。健康的に引き締まった太ももと、すらっと伸びた両足がそれらを支える。
神が丹精を込めて練り上げたかのように、きめ細かい柔肌。白金のようにきらめく白肌。
家族として長年一緒に暮らしていた秋冬でも、思わず見とれてしまうくらいだった。
さらには、全国でも上位に入る知能、日本記録にもレコードしてしまう身体能力、それらを鼻にかけずに、笑い飛ばす愛嬌。
だからだろう、いや、当然といってもいい。姉は非常に同姓からも異性から好かれているのだ。
けれども、どうしてか彼氏を作ろうとしない。秋冬にとって、どうしてもそこが分からなかった。
そういえば、姉はどうしてか妙に過保護なところがある。
秋冬は昨日、下駄箱に入っていた手紙を思い出した。
中身は、姉と仲を取り持って欲しいという内容だったらしい。
らしいというのは、それを目ざとく見つけた姉に取り上げられてしまったからだ。
『シュウちゃん、その手紙、悪戯かもしれないから、私が確認するわ』
妙に片言で話す姉に首を傾げながらも、最初は断った。
内容がどうかという理由ではなく、自分の下駄箱に入っていた手紙を、無闇やたらに他人に見せるのは、出した相手に失礼だと思ったからだ。
それとなく渡せない趣旨を姉に伝えると、姉はさらに笑みを深めて、言った。
『渡せないの、渡せないのね、そうなの、そうなんだ、そういうこと、私よりもその手紙の相手が大事なんだ、大切なんだ、
うん、そうだよね、シュウちゃんも年頃よね、そういう手紙が来てもおかしくないよね、というかとうとう来たかってことだよね、
私が守ってきた宝物を奪い取る雌豚が、私の太陽を奪う泥棒猫が、ところかまわず発情している売女が、
大切に、大切に、大切に、大切に守ってきたシュウちゃんに目を付けてきたんだね、シュウちゃん優しいよね、
そんな汚らわしいメス豚にもちゃんと返事しようとするものね、そんなシュウちゃんが大好きだよ、
でもね、あいつらに話し合いなんて無駄だと思うな、きっと有無を言わさず押し倒されちゃうと思うの、
そうならないように私が話を付けておいたほうが良いと思う、大丈夫、私が全部話をまとめておくから、
もう二度とシュウちゃんにこんな手紙が来ることないから、だから安心して私に渡して』
優しく、朗らかに微笑んでいるいつもの姉の姿ではなかった。
ドロドロに濁った瞳を手紙に向けて、姉はゆっくり手を差し伸べてくる。
秋冬は逆らうことなく、手紙を姉に渡した。
いったい何が言いたいのか、さっぱり分からなかったが、とりあえずこの手紙は渡しておいた方がいい。そう思ったのだ。
594 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:20:06 ID:9JpUSvJ8
「どうしたの、シュウちゃん? もうご飯できたよ、早く食べよう」
突然自分の名前を呼ばれて、秋冬は我に返った。
目の前に、自分を心配げに見つめている姉の姿。記憶の姉とは全然違う。
あの後、姉は満面の笑顔でその手紙を読むと、心から安心した顔を見せて、手紙を破いて捨ててしまった。
秋冬は唖然としてその思いの成れの果てを見ていると、姉は再び笑顔を見せて手を繋いできた。
その手は陶磁器のように滑らかで、小さくて柔らかくて、暖かい手だった。
けれども秋冬にとっては、何故かその手は茨のように絡みつき、獣のように縛り付ける悪魔の手のように感じた。
そのときの秋冬にとって、なにが良かったのか皆目検討も付かないが、姉の怒りの琴線に触れずに済んだことだけは分かった。
「今日は鮭なんだよ。昨日、とっても生きの良いやつ買えたんだ。」
「へえ、とっても美味しそうだね。お姉ちゃん、ご飯頂戴」
「あわてなくたって大丈夫、ご飯は逃げたりしないから」
姉は口元に手を当てて笑った。秋冬も、思わず笑ってしまった。
姉は椅子から立ち上がり、炊飯器を開けてご飯を茶碗に盛り始めた。秋冬の分と、姉の分が盛り付けられていく。
二人分を炊飯器から移し終わると、姉は肘で炊飯器の蓋を閉じた。
片方を手元に、片方を秋冬に差し出してくる。
「はい、召し上がれ」
そのときの出来事はあまり思い出せない。元来忘れっぽい秋冬にとって、嫌なことはすぐに忘れてしまうからだ。
もしかしたら、忘れようとして忘れたのかもしれないが、今となっては何も分からない。
「よく噛んで食べてね……色々身体に良いものも入れているから……」
けれどもどんな姉でも、秋冬にとっては、大好きな姉だった。きっと、これからもずっと。
595 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:21:40 ID:9JpUSvJ8
いつも通り電車を乗り継ぎ、二人は学校に向かっていた。
秋冬は時々翼を羽ばたいて空中を漂い、その横を玉恵がピッタリと寄り添って歩く。
周りには人影はなく、ゆったりと静かな時間が流れる。その時間、とても穏やかに流れるこの一時。
秋冬はこの時間が大好きだった。誰にも邪魔されることなく、誰にも見下された視線が向けられない、この一瞬が。
チラリと、秋冬は横を歩いている玉恵に視線を向ける。秋冬の身長は140cm程度、玉恵の身長は167cm程度と、身長差が大きい。
けれども、秋冬は玉恵に合わせて浮遊する高さを決めているため、彼女と目線の高さは同じだ。
「どうかした?」
偶然にも、タイミング悪く玉恵と視線が合った。その瞳は嬉しさに溢れ、光り輝いているように見えた。
「なんでもない」
それだけを言うと、玉恵は、そう……、と寂しそうに言葉を飲み込んだ。
秋冬は困ってしまった。ここまで落ち込むとは思っていなかったからだ。
しかたなく、秋冬は左手を玉恵差し出した。大抵、姉が落ち込んだとき、これをすれば機嫌が良くなることを、今までの付き合いで知っているから。
案の定、玉恵は先ほどまで寂しそうにしていたのに、こちらまで笑顔が出てしまうくらいの晴々とした笑顔を見せて、秋冬の左手を右手で掴んだ。
いわゆる握手というやつだ。
秋冬にとって、握手というものがそんなに嬉しく感じるものなのか、よく分からない。
(僕はこれでも17歳なんだよ……けっこう恥ずかしいんだから)
しかし、姉である玉恵がとても嬉しそうにするので、求められれば断りづらいのが弟の性。
今でも他人から見られない所でならば、なるべく自分から手を繋ごうと心がけている。
横を歩く玉恵に視線を向けることなく、握られた左手に軽く力を込める。
すると玉恵の方からも握り返され、指と指の間に僅かに出来ていた隙間がピッタリと塞がった。
結局、秋冬にとっても、大好きな姉と手を繋ぐのは嫌いな訳ではないのだ。
596 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:24:29 ID:9JpUSvJ8
けれども、穏やかな一時というものは、案外あっさり終わりを告げるものだ。
それは、秋冬と玉恵の二人にも例外ではなかった。
「やあ、偶然だね、玉恵ちゃん」
突如、前の電柱の陰から男が歩み出た。秋冬と同じデザインで、それより大分大きなサイズの、学校指定の制服を着た男だ。
男はうっすら眼鏡を光らせ、悠然と秋冬と玉恵に視線を向ける……というより、玉恵に視線を向ける。
可愛らしい眼鏡に整った顔立ち。優しそうで温和な顔立ちをしている男だった。
眼鏡の位置を直し、悠然と秋冬と玉恵の進行方向に立塞がると、男は二人に近づいてきた。
「こんなところで会えるなんて奇遇だな……良かったら、一緒に学校に行かないかい? 一人で学校に行くのも寂しいと思っていたんだ」
歯をキラリと光らせ、男は朗らかに笑った。夢見がちな少女なら一発で恋に落ちてしまいそうな笑顔だった。
それに対して、玉恵はにっこり笑って返事をした。
「ストーカーは、黙って寂しく学校に行きなさい」
全てが凍りついた。
玉恵のあまりの言葉に、秋冬は驚いて姉を見た。同性の秋冬から見ても、目の前の男は美人であり、頭も良さそうだったからだ。
もしかして、自分がいるからなのだろうか。秋冬はふとそう考えた。長年、弟として過ごした秋冬は、だいたい玉恵の考えを読めるのだ。
秋冬の知っている玉恵は、とても家族思いで、とても心優しい性格の女性だ。
しばしば、姉は自分のことより弟である秋冬のことを優先し、損をしてしまうことがあるくらいだ。
そんなことを考えている内に、男はすぐに復活して引きつった笑顔でさらに続けた。
「は…ははは……や、やだな……玉恵ちゃん、何もそこまで嫌がらなくても……」
「嫌なものは嫌と申しただけです。あと、気安く名前を呼ばないでください。虫唾が走ります」
秋冬は、みるみる引きつっていく男と、にこやかに笑顔を見せて毒舌を吐く姉を交互に見つめる。
男の話しぶりからして、姉とは随分親しそうだけど、秋冬の記憶には無い、知らない男性だった。
秋冬は、疑問の眼差しで玉恵を見つめた。
その視線に、玉恵は溢れんばかりの笑顔で答えた。
「紹介するね。シュウちゃんの目の前にいるストーカー男の名前は、木森正一(きもりしょういち)。クラスメイトなのよ……それじゃ、行きましょう」
そう言うと、玉恵は秋冬を引っ張って先に急いだ。その横を木森が、若干引きつりながらも、さわやかな笑みを浮かべて付いてくる。
「今日の晩御飯どうしようか、シュウちゃん? また大好きなハンバーグにしようか?」
木森の存在に気づいていないかのように、秋冬の方を向いて話し続ける玉恵。
玉恵を挟み、秋冬から一番遠い場所にいる木森は、玉恵に話しかける。
「それにしても今日は良い天気だね……こんな日はのんびりショッピングでも楽しみたいよね?」
木森も、秋冬の存在に気づいていないかのように玉恵に視線を向ける。
秋冬は背中に冷や汗を掻いて、事の成り行きを見ていた。
「そういえば、シュウちゃん髪伸びたね。また私が切ってあげようか?」
サラリと、ごく自然に玉恵は秋冬の髪を掬った。あまりに突然の行動に、秋冬は首を竦めて嫌がった。
「あはは、ごめん。シュウちゃんの髪があんまり綺麗だったから、触ってみたくてつい……」
姉である玉恵の髪のほうが、100倍美しい髪だ。
秋冬は反射的に言い返してしまいそうになったが、止めた。言ったらややこしい事態になりそうな気がしたからだ。
「ところで、先日コンサートのチケットが手に入ったんだけど、どうかな? 一緒に行かないかい?」
木森は制服のポケットから二枚のチケットを取り出して、玉恵に見せようとしたが、玉恵は全くチケットに視線を向けなかった。
597 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:25:24 ID:9JpUSvJ8
「なんなら私の髪も触る、シュウちゃん」
「あの人の生ライブのチケット手に入れるの、苦労したんだ〜。玉恵ちゃん、一緒に行こうよ?」
あまりに気持ちのいい無視。姉はもしかしてスルー検定1級の資格を持っているのだろうか?
秋冬はそんなバカみたいなことを思い、おずおずと木森に視線を向け、次に姉に視線を向けた。
「……ね、ねえ、お姉ちゃん……木森さんが……」
耐え切れなくなった秋冬が、ついに木森の存在を玉恵に教えた。
「…………………………」
しかし、玉恵は無言の笑みを浮かべて秋冬の言葉を聞かなかったことにした。
どうしたものか。
秋冬は本気で途方にくれた。
「……君、弟の秋冬君だよね?」
秋冬が頭を悩ませているときに、突如、木森は秋冬に話しかけてきた。
このとき、初めて玉恵は木森に不審そうな眼差しを向けた。
「はい……そうですけど」
「君、高校生だよね?」
秋冬はパチクリ目を瞬かせた。顎を下げて、今の自分の服装を確認する。
視界にワンピースが映った。翼がジャマで学校指定の制服は別種である秋冬は着ることができないので、いつもこの格好。
でも、だからといって高校生かどうか尋ねるだろうか? 尋ねるとしたら、男性か女性か、というくらいだろう。
秋冬は木森の質問に内心首を傾げながらも、頷いて答えた。
「高校生にもなって姉にいつまでもベッタリ甘えるのはよくないと思うよ。見ていて気色悪いし、気持ち悪い」
木森はそう言い放つと、秋冬へ嘲笑を向けた。そこには悪意が込められていた。
秋冬はこのとき、自分の心臓が一際高く鼓動を上げたことを、はっきりと感じた。
「玉恵ちゃんもいい迷惑だよ。こんな手のかかる弟がいるんじゃ、いつまで経っても自分の時間が持てないからね」
「――っ!! 何言っているの!」
玉恵は木森へ怒鳴った。だが、木森は全て分かっている、そんな表情で玉恵を制止した。
「玉恵ちゃんは黙っていて、僕は弟君に言っているんだ。秋冬君、君はもう高校生だ、そうだろ?」
再度の問いかけに、秋冬は俯いた。かまわず、木森は話を続ける。
「もういい加減、玉恵ちゃんを解放したらどうだい? いつまでもおんぶに抱っこじゃ、玉恵ちゃんも内心辛いと思っていると思うよ」
秋冬は弾かれたように顔を上げて、玉恵を見た。
玉恵は見ているこっちが不安になるくらい、必死に首と手を横に振っていた。
けれども、秋冬にはそれが自分を思って嘘を付いているように見えた。
598 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:26:33 ID:9JpUSvJ8
そうだ、そうだよ。
秋冬は再び俯き、考え始めた。
お姉ちゃんって美人だし、スタイル良いし、性格も申し分なしだ。
そんな自慢の姉が、いつまでも特定の恋人も作らず、ボーイフレンドすら作らないのは何故?
家事全般を引き受け、いつも、いつも僕の身の回りの世話をしているのは何のため?
答えは簡単。
僕が姉に甘えているからだ。
「僕の……僕が……」
言葉が出なかった。
ぐるぐると今までの姉との生活が頭の中を回り、姉に対する申し訳なさで目の前が真っ暗になる。
「いつまでも甘えるのはよくぶぎぇ」
だからだろう。途中で不自然に終わった木森の口上に、俯いていた秋冬は気づかなかった。
「さっきから黙って聞いていれば、気森君、シュウちゃんに随分言いたい放題じゃない」
せめて姉の口から聞きたい。ふと、秋冬の脳裏にその考えが過ぎった。
「その減らず口でどれだけシュウちゃんを苦しめたか分かっている? ……こら、何しているの、最後の歯が蹴れないじゃない」
姉がとても自分を大切に思ってくれているのは知っている。けれども、それ以上に秋冬が姉を思っているのも事実。
「静かにしなさい……後、ちょっと……これをこうして、あれをこうして」
ならば、どう思っているのか姉に聞こう。秋冬はその考えに思い至った。
「最後に何か言い残しておくことある? 多分もう会うこともないから、遺言くらいは聞いておくわ」
「た……たふ……た」
「時間切れ、バイバイ」
結果、秋冬自身がどれだけ傷つこうとも、姉が自分から解放されるならそれでいい。もし、姉が喜んでやってくれいるのなら、もう少しこの生活を楽しみたい。
秋冬の気持ちは固まった。
姉に自分の気持ちを伝えようと、秋冬は顔を上げた。
「ちゅ〜」
同時に、玉恵が秋冬の唇を、自らの唇で塞いだ。
秋冬は、時間が止まった世界を体感した。
一秒…三秒…五秒……。秋冬は目を見開いて玉恵から離れた。
「お、お姉ちゃん!?」
「えへへ、シュウちゃんの唇、美味しゅうございました」
向日葵のような朗らかな笑顔を見せる玉恵。秋冬は木森の姿を探して、辺りを見回した。
599 :
秋冬to玉恵:2008/08/01(金) 23:27:24 ID:9JpUSvJ8
玉恵は秋冬の手を掴んで、引っ張った。
「木森なら、もう帰っちゃったわよ」
「え、そうなの?」
秋冬は促されるまま、玉恵に手を引っ張られた。学校への方向へ。
「なんか急にお腹痛くなったんだって。シュウちゃんが俯いているとき、走ってどっか行っちゃった」
「そうなんだ……」
「シュウちゃん、考え込むと周りが見えなくなるものね」
秋冬は恥ずかしくなった。
わずか十数秒という時間ではあるが、確かに玉恵の言うとおり、秋冬にはそんな癖がある。
ところ構わず、一度考え込むと周りが全く目に入らなくなるという、なかなかに危険な癖が。
今までそれで何度か危険な目に合ったらしい。らしいというのも、全て姉が未然に防いでくれていたらしいのだ。
「……ねえ、お姉ちゃん…」
今回は姉に迷惑をかけずに済んだので、ホッとした秋冬は、姉に話を切り出す。
「ん、なに?」
玉恵は、そんな秋冬に全く気づいていないかのように、嬉しそうな笑顔を見せた。
その笑顔を見て、秋冬は次に言う言葉が言い出せなかった。
「……なんでもない」
せめて今だけは、今だけは幼子のように甘えよう。
たとえそれが姉の負担になると分かっていても、秋冬にはその選択しか選べなかった。
姉の手から離れ、秋冬は正面からそっと抱きつく。秋冬の顔が制服の胸元に埋もれて隠れる。
制服の上でもはっきりわかるくらい大きい乳房を持つ玉恵だからこそできる行為だ。玉恵も慣れたように優しく背中に手を回して、背中を擦る。
いつか、姉に恋人ができるその日まで、今だけは、幼子のように甘えたい。
秋冬は、姉の温もりを感じることに意識を集中させた。
だから、秋冬は気づけなかった。
秋冬を抱きしめた玉恵の表情は、言葉に出来ないくらい凄絶なものだということに。
玉恵の体は小刻みに震え、体から薄っすらと独特の体臭を放ったことに。
それが女性の膣分泌液である、愛液の匂いであることに、秋冬は最後まで気づけなかった。
600 :
マリー書く人:2008/08/01(金) 23:30:28 ID:9JpUSvJ8
とりあえず、投下終了です。
出来れば、この作品は保管庫には保管しないでもらいたいです。
時間があれば、夜中あたりに続きを投下する予定です。(エロはありません)
最後に一言。ジェラシーって素敵だね。
>>600 GJ!! 弟に来た手紙の時の台詞が、キモ姉感を出していてよかった。
後、個人的に木森君がどうなったのか気になる。でもそれを考えてしまうと((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ところで、こんなすばらしい作品を保管庫に保管しないなんてもったいない。
ぜひ考えなおしてくれないだろうか?
GJ!
途中のストーカー相手したところがぞくぞくした(*´д`*)
603 :
マリー書く人:2008/08/02(土) 01:10:28 ID:ndCIWH2s
続き投下します。といっても、性格には姉がキモ化するまでの過程です。
保管に関しましては、私自身の心の問題です。ご了承ください。
自分の趣味全開の内容なので、少しでも駄目だと思ったらスルーしてください。
NGワード:(若干)人外、主人公の一人称が僕、キモ姉、エロ無、超設定。
玉恵は美しい少女だった。
幼い頃から周りからは可愛い少女と褒め称えられ、小学校のときには学校一の美少女として男子たちの注目を浴びたくらいだ。
中学生になっても、それは変わらなかった。いや、むしろさらに注目を浴びるようになった。
少女から女性へと変わる第二次性長期。世の女性の誰しもが訪れる通過儀礼に、玉恵にも例外なくそれは訪れたからだ。
尖った四肢は少しずつ柔らかみを帯びるようになり、平らな胸板は少しずつ脂肪が集まっていく。
腰のラインに曲線を描くようになり、骨盤が広がって女性らしいまろやかなヒップを持つようになる。
玉恵は14歳のとき、それくらいの年齢の少女だけが持つ蕾の儚さと、花の美しさを兼ね揃えた少女へと成長していった。
もちろん、思春期真最中の男子たちが放っておく訳がない。
週に2回は必ず下駄箱に手紙が投函され、週に1回は誰かに告白されるくらい、玉恵は魅力的だった。
しかも、玉恵は見た目が良いだけの少女ではなかった。学力という面においても、彼女は優秀だったのだ。
玉恵自身、あまり勉強は好きではなかったけども、期末ごとのテストでは、かならず上から20番以内の点数を取っていたからだ。
玉恵にとって、テストで好成績を取るのは苦ではなかった。テストに出るのは全て、授業で習ったことだからだ。
それは、玉恵が生まれたときから持っている頭の回転の速さと、記憶力の良さが、その点数を可能にする一種の才能とも言っていいものだった。
そのため、同性から尊敬と嫉妬の目を。異性からは、恋慕の目で見られるのが当たり前だと、玉恵は思っていた。
玉恵と秋冬の両親も、何かあるとすぐに玉恵の自慢話をする親バカ夫婦と呼ばれ、玉恵のことを可愛がった。
同時に、近所からはかなり嫌われている夫婦でもあった。
なぜなら、玉恵に対する態度と、秋冬に対する態度がまるっきり違ったからだ。
夫婦は、玉恵の我侭にはいつも笑って聞いてあげた。
新しい服が欲しくなったらすぐに買い与え、誕生日には店で一番大きいケーキを買って来て盛大に祝ったりもした。
玉恵が何か失敗すると、夫婦はそのことを慰め、旅行に連れて行ったりもしたくらいだ。
だが、それが弟の秋冬のことになると話は変わった。
夫婦は秋冬の我侭には非常に厳しかった。新しい服も一年に一回買い与えれば良いほうで、殆どは姉のお下がりだ。
玉恵の誕生日にはプレゼントとケーキを必ず用意するのに、秋冬の誕生日は忘れて仕事を入れることもあった。
もちろん、秋冬は子供心に両親に怒った。どうしてお姉ちゃんはちゃんと誕生日を祝ってもらえたのに、自分は祝ってもらえないの……と。
しかし、秋冬の思いは痛烈なビンタで返された。
父は言った。
お前を食べさせるために働いているんだ。食わせてもらっているだけありがたいと思え、と。
母は言った。
我侭ばっかり言ってないで、少しはお姉ちゃんを見習いなさい、と。
秋冬は両親に甘えることは無くなった。
秋冬にとって、両親は自分を育ててくれている恩人という意味では感謝していたが、それだけだった。
両親も、秋冬のことを居候程度と考え、子供に対する愛は全て娘の玉恵に注いだ。
そんな生活に我慢の限界を超えた秋冬が、両親の祖母を尋ねたのは、秋冬が12歳の時だった。
夫を亡くし、一人寂しく過ごしていた祖母にとっても嬉しい話であったため、この話はトントン拍子に進んだ。
しかし、両親は反対した。
それは息子が出て行こうとする悲しみからではなく、世間体を気にしての行動だった。
まだ小学校を卒業したばかりの子供でしかない秋冬が、特に理由があるわけでもなく、
家を離れようとするなんてことが世間に知れてしまえば、何を言われるか分かったものではない。
けれども、秋冬の強い意志と、祖母の強い勧めによって、無事に祖母の家で暮らすことになった。
最初は愚痴を零していた両親も、いつしか、秋冬など初めから存在していなかったかのように振舞った。
玉恵はそのことを子供ながらにおかしいと思っていたが、口に出すこともせず、行動に移すこともしなかった。
両親から愛されるという甘美な世界はとても居心地が良かったし、出来の悪い弟が怒られても仕方ないと、心のどこかで思っていたからだ。
きっと、自分は愛される子供として生まれ、弟の秋冬は要らない子供として生まれた。
つまり、そういうことなんだと。
当時14歳、玉恵は本気でそう考えていた。
だが、玉恵が進級して15歳の誕生日を目前に控えたとき、ある病気に感染することで、彼女の甘美な世界は終わりを告げた。
自分の考えが全て間違っていたことを思い知ることになる。
変異性フェイスチェンジモンスター症候群。通称、FCM症候群。
玉恵は、この病気に感染した。
獣人、別種、人間、それらの女性にだけ感染する悪魔の災い、神の試練。
古くから人類と共に姿を変え、人類を苦しめてきた最悪のウイルス、最悪の奇病。
科学が発達した現代でも全容を解読することができないウイルスは、人類を長きに渡って苦しめ続けた。
感染した女性は一人一人全く違う症状を見せるが、初期症状は共通していたため比較的早く発見することができるようになったのは玉恵が生まれる10年前。
ウイルスに対して、唯一分かったことだった。
初期症状は色々ある。
ホルモン異常分泌による体重の急激な増加。
それによる女性ホルモンの減少、男性ホルモンの増大、免疫力の低下、臓機能の低下などの症状がでる。
逆に体重が激減して、たった数日で餓死してしまう人。脳がウイルスに犯され、知性が失われた人もいた。
体重の急激な増加によって、女性らしいプロポーションがなくなる。または激減によって痛々しい姿になる。
内分泌系の異常によって、にきび、肌荒れ、湿疹等が異常に出て、悪臭を放つ人も珍しくなかった。
身体を蝕む激痛が感染者の心を砕き、醜く変わっていく自分の体に絶望する。
だが、それらの症状より、病気の苦痛より、感染者を死に至らしめるものがあった。
それは周囲の奇異の視線。それは醜く変わった感染者に対するあまりに酷い仕打ち。それが感染者の生きる希望を奪い、命を奪った。
致死率99.999%。悪魔の災いといわれる所以だ。
それだけならFCM症候群は悪魔の災いに相応しいものだろう。だが、神の試練ともいわれる所以は、最後に表れる。
個人差にもよるが数年近く、この病気に耐えて生き延びることが出来れば、ウイルスは人体に驚くべき変化をもたらすのだ。
それは人体の強化。
殺せないと知ったウイルスが、宿主の遺伝子を組み替えてしまい、共生を図ることでこの変化が生まれる。
醜く変わった肉体は元の状態に戻されるだけでは終わらない。
筋肉質の変質による筋力の発達、治癒能力の発達、五感の発達、知能指数の増加など、様々な変化が出始める。
細胞の一つ一つが強靭なモノに生まれ変わることで、肉体は老いを忘れ、永遠の若さを手に入れることになるのだ。
しかし、ほとんどの女性はまずそこまで生きることができない。
24時間付きっ切りで介護が必要になるだけでなく、数年も日数が掛かるとなれば、家族が真っ先に見捨ててしまうからだ。
感染した娘を安楽死してやる家族もいたが、ほとんどは外に放り出して見捨てる。
そんな風潮が世界にあったため、感染した女性が生き延びる可能性は限りなくゼロだった。
それは、愛されて成長してきた玉恵も、例外ではなかった。
どうして私は追い出された? どうして私は今ここに居る? どうして私は空腹に悩まされている? どうして?
私はただ自問していた。
つい今しがた追い出された家を見て、私は言葉が出なかった。
いつもお風呂上りに夜風を楽しんだ二階のベランダ。
お気に入りの縫いぐるみを幾つも飾った箪笥棚。
クローゼットに入っている、誕生日に買ってもらった洋服。
それらの色々な思い出が頭の中をグルグル回る。
けれども、すぐにそれらのことを頭から除外する。考えても仕方ないし、意味がない。まだそれくらいの知性は残っている。
私は先ほどまで住んでいた我が家を離れることにした。夜も遅いので人通りは全くない。
「……ここに居ても意味ない……か」
トボトボと静かな住宅街を歩く。一歩進むたびに軋む体が悲鳴を上げる。
軽く視線を下ろすと、服越しに大きく迫り出したお腹が視線を妨害した。一月前はほっそりとしていた腰周りが、今は見る影もない。
終わりは一瞬だった。いや、本当はこの病気に感染してから終わっていたんだ。
FCM症候群になってから、父と母からの視線が日に日に冷たくなっていくのは分かっていた。
どんどん醜くなっていく私を見て、両親は汚物を見るような視線を向けていたのも分かっていた。
けれども、心のどこかで私は楽観視していた。
私をあんなに愛してくれている両親だもの。きっと病気になっても変わらず愛してくれるわ、と。
でも、結局それはただの夢に過ぎなかったのだ。
ぐうっ、とお腹が鳴った。ここ数日、碌に食事も取らせてくれなかったから余計に空腹が辛い。
「……はあ、お腹空いた……」
自然と、頬に涙が伝った。
父と母は私を愛してくれてはいた。けれども、それは私だけを愛していてくれた訳じゃない。
美人で成績優秀、運動神経抜群で社交性も文句なしの、病気になる前の私を愛していたんだ。
あの人達にとって、病気になった私はもう娘ではない。ただ自分達の血を引いた血袋程度でしかなくなってしまった、そうなのだと思う。
だから涙が流れた。
どこに行こうとしているのだろう。ただ歩き続ける自分に再び自問した。
「友達だっていないのにね」
自分でも悲しくなった。かつての親友も、今では私をゴミか何かのように見ていたことを思い出したから。
病気になる前は、皆私を褒め称えてくれた。綺麗な髪だね、目もぱっちりして羨ましい、肌も白くて綺麗……数え上げれば限がない。
でも、沢山の賞賛も病気になってからは無くなった。あったのは蔑視と嘲笑だけ。
結局、彼らや彼女らも、同じだったのだろう。
家を追い出されてから数時間。もう時間の感覚も感じなくなってきた。
死んだら楽になれるのだろうか。
そんな考えも浮かび始めていた私の思考を止めたのは、懐かしい人物だった。
いつからそこにいたのか、数メートル先に佇んでいる少年を見て、気づいたら私はその少年の名を口にしていた。
「……秋冬…」
私に呼ばれたのが嬉しいのか、弟の秋冬は懐かしい笑みを浮かべ、そして済まなそうに俯いた。
「お姉ちゃん……ごめんね」
どうして謝るの?
そう尋ねるより先に、俊敏に近づいてきた秋冬が、素早く何かを私に押し付けた。
瞬間、押し付けられた部分に激痛が走り、私の意識は遠くなっていった。
暗い、けれど暖かい、そんな場所で私は眠っていた。右も左も分からず、自分の手足すら見えない暗闇の中。
意識があるのにどうして眠っていると実感したのか、自分でも分からない。ただ気づいたら眠って、気づいたら目覚めて、それを繰り返しているのだけは分かった。
(……今は何時なんだろう……)
時間の感覚も分からない。
一分なのか、一時間なのか、はたまた一年なのか。
短いとも長いとも感じる眠りの中、私は暗闇の中に居た。
そんなあるとき、私の眠りに変化がやってきた。何かが私の中に入ってきたのだ。
それは暖かくも優しい。切なくも愛おしい。表現できない何かが私の中に注ぎ込まれていく奇妙な感覚。
その何かはある程度時間が経つと消え、また突然注ぎ込まれるということが繰り返された。
(……暖かい……)
一分が過ぎ、一時間が過ぎ、一年が過ぎ。
時間を忘れて私は、注ぎこまれる何かを、いつのまにか心待ちにしていた。
そして、そのことに気づいた。
(あ……これって……秋冬なの…?)
ある日突然、分かってしまった。
注ぎこまれるものが、なんなのかを。
理解したのだ。
それは純粋な愛情という想い。
そして姿も見えないし声も聞こえないうえに、確証もないのに、その愛情は秋冬が私に向けたものだと、理解できた。
(……こんな私を、今でも愛しているんだ……)
嬉しかった。なによりも、嬉しかった。
勉強が出来る私でもなく、綺麗な私でもなく、醜くなった私自身を愛してくれていたことが、心から嬉しかった。
同時に申し訳なかった。
思い返せば、自分は秋冬に姉らしいことを何一つしていないのだ。
(…………あ……)
ふわっ、とゆっくり自分が浮かび上がっているのを実感する。
きっと起きるのだろう。
起きたら何をしようか?
まず、起き抜けに今までのことをいっぱい謝って、次に何をしようか?
けれど、すぐにしたいことは見付かった。
久しぶりに弟といっぱいお話したい。そう思った。
起きたら不意打ちに抱きしめてやろうか、そんな悪戯も頭に浮かんで、消えた。
早く元気にならないかな。
薄れ行く意識の中、秋冬は思った。
あの家から飛び出して、それなりの月日が流れた。
祖母と二人での生活は、とても貧しかった。それでも、とても幸せだった。
元々高齢だった祖母は、秋冬が高校に入学すると同時に亡くなってしまった。
せめて孝行してやりたいと思っていた秋冬にとって、恩返しの相手を永遠に失ってしまうことは、精神的にとても辛いものであった。
それからアルバイトで学費を稼ぐと共に、祖母が残してくれた財産を切り崩しながら生活する日々が始まった。
昼間は学校に通い、夜はバイトに向かう。
そんな生活をしていた秋冬は、ある日姉の玉恵がFCM症候群になったことを知った。
もしかしたら、姉は追い出されてしまっているかもしれない。
秋冬は、急いで昔住んでいた土地に向かったのだ。
そこで偶然にも玉恵に出会った秋冬は、人目で家を追い出されたばかりだということに気づき、強引な手段を使って家に連れてくることにした。
結果的に、玉恵の病気を治すのに一年必要だった。
家を追い出された玉恵はすぐに秋冬の手によって気絶され、秋冬が住んでいるアパートに連れて来られた日から、一年。
ウイルスによって昏睡状態にあった姉を、秋冬は一年間休まず看病し続け、休まず命を与え続けた。
途中、何度も辞めようと考えた。
FCM症候群に感染している人を見捨てても、なんの処罰もされない世の中だ。今ここで追い出しても、誰も自分を責めたりしないだろう。
首を下ろすと、そこにいるのは醜くなってしまった姉の姿。豚のように肥えた腹に、像のような手足。お世辞にも美しいとは言えない姿だ。
けれども、そんな姿になってでも、どんな化け物に変わり果てても、どうしても秋冬には姉を見捨てることが出来なかった。
なぜだろうか?
だって、どんな姿をしていても、自分にとっては大好きな姉なのだ。
たとえ姉から優しくされたことはなくても、太陽のように暖かく、向日葵のように優しく笑う姉が大好きなのだ。
答えは初めから出ていたのだ。
そして一年が過ぎたこの日、無理に無理を重ねた秋冬は、ついに倒れこんでしまった。
暗くなっていく視界。いまだ眠り続ける姉の姿を見て、秋冬は思った。
早く元気にならないかな……と。
パキ、っと、乾いた音を立てて、玉恵の腕が軋んだ。
いつものようにベッドに寝かされている玉恵の体に、変化が起きた。
そう、一年の治療のときを経て、ついに玉恵は乗り越えたのだ。
そして、FCM症候群を克服したものだけに訪れる、神の寵愛。
人体の強化である。
凄まじいスピードでウイルスが遺伝子を組み替え、玉恵の体を改造していく。
膨れ上がった脂肪は瞬く間に燃焼され、一部は胸やお尻などに移される。
像の皮膚のようだったボロボロの肌は、乳液で浸したシルクのように滑らかになり、光を優しく跳ね返す輝きを取り戻す。
水分がなくなり痛んだ髪も、艶と張りを取り戻し、かつての美しさを見せ始める。
そして、僅か数分で玉恵はかつての美しさを……それ以上の美しさを手に入れて、病気を克服した。
ゆっくりと、玉恵の目蓋が開き、アメジストよりも美しい瞳が姿を現した。
「……秋冬の匂い……」
完全に目を覚ました玉恵はゆっくりと体を起こし、ベッドから出た。
ふわっ、と玉恵から女性の甘い体臭が漂った。
普通の男ならそれだけで射精してしまうくらいの妖しい色気がそこにあった。
けれども、玉恵にはどうでもよかった。
たった一人、世界でたった一人だけが喜んでくれれば、他の大多数がどうなろうが知ったことではないからだ。
幼子のように寝ている秋冬を見て、玉恵は笑みを浮かべた。
「秋冬……ありがとう……」
玉恵はその場で膝を付き、ゆっくりと唇を秋冬の唇に近づけ……。
「……ん」
二人の唇は触れ合った。
この日、春夏玉恵は、FCM症候群を克服し、かつての美貌を取り戻した。
そして翌日、秋冬の申し出を受け入れ、一緒に生活することになった。
さらに一週間後、玉恵は両親の家を訪れ、親子関係を解消した。
しかし、病気が治った玉恵を見て、両親はまた仲良くやろうと言って聞かなかったが、玉恵は一切耳を貸さなかった。
玉恵と秋冬が一緒に生活するようになってから一月。玉恵はある本を図書館から借りてきた。
本のタイトルは『はじめてのC言語』。
秋冬はパソコン関係には疎かったのだけど、とりあえず必要になるであろうと思い、無理をしてパソコン一式と必要な設備を買い揃えた。
玉恵はとても喜び、秋冬に感謝の言葉を贈った。そのとき、玉恵が秋冬を襲いかかるという事件が起こりかけたが、未遂に終わる。
秋冬は冗談のつもりと思い、笑って許したが、そのときの玉恵の目は修羅のように血走っていたらしい。
未遂に終わったのも、別種はある時期以降にならないと発情しないので、あまり意味がないという理由だとは、秋冬には考えも付かなかった。
そして玉恵と秋冬が一緒に住むようになってから二年。
いつの間にかその筋では超一流となった玉恵がお金を出して、新しい家に引越しした。
秋冬は遠慮したが、玉恵が問答無用で連れ込んで有耶無耶にしてしまい、一緒に住むようになった。
このとき秋冬がよく溢していた言葉は、『また下着が盗まれた』
その盗まれた下着が全て、玉恵の部屋の押入れの置くにあるダンボールにあるとは、秋冬には考えも付かなかった。
同時期、秋冬の留守中にお金に困った両親が玉恵を訪ねてきた。
玉恵は金を融資する代わりに戸籍上の親子関係も抹消するよう提案し、両親も渋ったが背に腹は変えられないらしく、結局承諾した。
後日、再び金を無心してきた両親に対して、玉恵は一円たりとも金を渡すことはなかった。
613 :
マリー書く人:2008/08/02(土) 01:30:31 ID:ndCIWH2s
投下終了します。
フヒヒ、お休み。
一番槍GJ
別のスレでの続編も期待してます
>>613 今はゆっくりと休みたまえ…そして明日…また…zzZ
GJ
お疲れー!
GJGJ!!
この話も勿論wktkして待ってるけど
サキュバスたんもwktkして待ってるw
これはいいな。GJ!
そりゃ弟LOVEにもなるわ
この後の展開に期待
これに限った話じゃないけど弟視点で姉は美人って言うのは定番だけど
こういうスレの弟又は兄も姉、妹からの視点で美形と考えて宜しいのかな?
違うと思うな
美形の場合もあるが、キモウトキモ姉にとっては顔だけでなく心
心だけでなく兄弟全て含めて愛しているから、美形だろうが、普通だろうが、地味だろうが、キモかろうが
それを含めて愛しているんだぞ・・・
それがキモウトキモ姉だろうが・・・
兄弟全て→兄弟の全て でした
キモ姉妹は精神とか肉体とかそういうレベルじゃなく全肯定+欲情なんだ、って誰かが言ってた
623 :
マリー書く人:2008/08/03(日) 10:52:41 ID:Om8d2l/T
投下します。
秋冬は同年代と比べても、よく眠る方だ。
幼い頃から秋冬は、一度眠ると滅多なことでは起きない程、睡眠が深い子供であったが、あくまで平均してよく眠る程度の話だった。
けれども、姉である玉恵が感染した奇病、変異性フェイスチェンジモンスター症候群(通称FCM症候群)を治すために使った力。
別種である秋冬だけが持つ力の使用が、さらに秋冬の睡眠時間の増長を後押ししてしまった。
自分の命を他人に分け与える能力。あらゆる生命に気力と活力を与え、傷すら完治させる奇跡の力。
けれども、その力を使用するとき、その分の代償を払わなくてはならない。大いなる力には、大いなる責任が伴うものなのだ。
別種が持つ力の使用時間は、平均でも20分が限界とされている。20分程度なら肉体に疲労感が残る程度で、負担はそう重くないからだ。
30分を過ぎると肉体への負担と疲労が大きくなり、気絶してしまうこともあるのだ。
そのため、肉体の疲労を考慮して、普通は一回使ったら十分に休息を取るのが大原則だ。
しかし、秋冬は姉のために毎日力を使った。限界とされる20分を超え、毎日1時間近く力を使い続けたのだ。
結果、秋冬自身に後遺症が残り、場所、時間、関係なしに突然、肉体が休息を求めるようになってしまったのだ。
それはスーパーの帰り道でも例外ではない。
まだ5時を回った辺りだとか、隣に玉恵が居るとか、歩いているとか、秋冬には関係なかった。
「シュウちゃん、眠いの?」
「…………うん…」
自然と首がうつらうつらと船を漕ぐ。重力に負けそうになる目蓋に力を入れて我慢しようとするけど、睡眠という甘美な世界に抗うには心許ない。
いつもなら一定の高さを漂っているのに、不規則に上昇したり下降したり、安定していなかったあたり、眠気を堪えることで手一杯なのだろう。
それを見た玉恵は、素早く秋冬が持っていたスーパーの袋を取り上げる。そして、秋冬の前で背を向けて腕を軽く広げた。
「それじゃ、はい、お〜んぶ」
「………いい…よ……」
「何言っているの、ふらふらじゃない。危なっかしくて見ていられません。大人しくおんぶされなさい」
既に眠気も我慢の限界に達しようとしていた秋冬に、断ることは出来なかった。
できるかぎり体重をかけないように、玉恵の腕と腰の間に両足を通し、首に腕を回し、背中に抱きつくようにして体重を預けた。
「……おも……な…い……?」
「私が元FCM症候群だってこと忘れてない? ベンチプレス記録450kgは伊達ではありません。
全然重くないですよ〜、軽すぎて心配しちゃうくらいだよ」
「……お……すみ…」
そこまでが秋冬の限界だった。秋冬の意識は夢の世界へ旅立ち、脳は休眠を取った。
「……お休みなさい、シュウちゃん」
だから気づけなかった。
玉恵が、首に回していた秋冬の手を掴み、さりげなく自分の乳房を掴むように動かしていたことに。
秋冬の手が玉恵の乳房を服の上から掴んだとき、玉恵は、はっきりと快楽のため息を溢した事に、秋冬は気づけなかった。
誰も居なくなった夕方の住宅街。玉恵は秋冬をおんぶしたまま、帰路に付いていた。
夕陽が秋冬と玉恵の横顔を照らす。細くて長い影は、二人の体が触れ合うことで、一つの大きな影になる。
騒ぐ子供達の喧騒も静まり、お母様方の井戸端会議も終わりを告げる昼と夜の境目。
子供達は全員家に帰り、母親達は夕食の準備に追われ、家路に帰る父親達や、学校帰りの子供達が帰ってくるまでの、ほんの僅かな時間帯。
玉恵は、この時間がたとえようもなく好きだった。
耳を掠めるそよ風と、背中に背負う愛しい者の体温。伝わる鼓動と、かすかな寝息が、とても好きだった。
ちらりと、玉恵は視線を自分の胸に向ける。
そこには、背後から伸ばされた愛しい者の手が、自分の胸を鷲?みしている不思議な光景だった。
けれども、嫌悪感は全く無かった。
それどこか、震えるくらいの多幸感があった。
この時間が永遠に続けばいい。玉恵はこの時間が訪れるたびに、強く願う。
秋冬と私、二人で永遠を生きる。
頬をくすぐるそよ風と、時々聞こえる虫の声。
愛する人と、二人きり。
「あ、玉恵さん、今お帰りですか」
今日も秋冬、とっても可愛かったな。
「……また、秋冬君……ですか」
私の作ったお弁当を美味しそうに食べているときの表情なんて、涎ものだったわ。
「俺が言うのもなんだけど、あんまり秋冬君を甘や」
もう、五月蝿いハエだわ。
背中に抱えている秋冬を起こさないように、ハエの居るほうに蹴りを放つ。
トマトが潰れるような、水風船が破裂するような、嫌に耳に残る音が辺りに響いた。
「おっと……ごめんね、シュウちゃん。早くお家に帰ってゆっくりしようね」
秋冬を抱えなおす。
ギュッ、と、秋冬の手が、玉恵の胸を強く握る。
雷鳴のように快感が胸を中心に、全身へと広がる。
「んん……お姉ちゃん…」
秋冬がポツリと寝言を立てた。
「…………………………」
玉恵は言葉を返すことが出来なかった。というより、出来なかった。
耳から入る、天然の麻薬。それが耳奥の鼓膜を愛撫し、三半規管を舐め上げ、大脳を蕩かす。
どんな麻薬よりも甘美な麻薬。それを脳に直接送り込まれてしまったら、玉恵ですらどうしようもない。というより、抵抗するつもりもない。
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
全身に広がる甘い痺れが、玉恵の子宮を揺らし、精神を蝕む程の快楽となって増幅される。
膣壁が伸縮を繰り返し、止めどなく愛液を吐き出す。ジットリと湿っていく下着の感触を覚えながら、淫らなダンスを踊る。
決して秋冬を起こさないように気をつけながらも、静かに、言葉無く絶頂に達した。
627 :
マリー書く人:2008/08/03(日) 10:57:52 ID:Om8d2l/T
投下終了します。
短い? 聞こえません。
現時点ではここで話は終わりです。
一話完結ですので、時間軸はバラバラ。どう考えても中途半端だと思います。
理由は簡単です。傍目は普通のブラコンお姉さんが、弟が見ていないところで色々している
というのが大好物なだけなのです。ですので、弟に気づかれてハッピーエンドというのは……イイ!
気が向いたら学校編、お風呂編、嫉妬編、皆殺し編を書くかもしれません。
皆殺しの美学
今更感が否めませんが……桜の網、第八話投下します。
「――負け犬は消えろ」
亜美が向けた切っ先は間違いなく桜を貫いただろうと、悠太は思った。
兄妹だから家族だからよく意味が分からない、なんてもう言えない。二人が自分に対してどういう目を向けているか、もうさっきのキスで分かったからだ。
必然的に世間一般で言われている修羅場だと理解する。しかしいまだ動くことはできない。地面に根が生え、それが指先さえも絡めている。
この喧嘩を――止めなければならない。
でも、すぐに躊躇させられた。どちらを注意すればいいか分からない。
桜を負け犬呼ばわりした亜美を止めるべき、なのだとは思ったが、しかし元を辿れば亜美を挑発したのは桜だ。
ならば二人ともを諌めるのが正解か。――いやしかし、本当に悪いのは妹ではなく彼女たちの気持ちも知らず無神経な言葉を放ってきた僕だ。
ならば、原因を作った者が注意をするなどピエロよりもたちが悪い。
「お兄ちゃん」
顰めた顔で見た亜美の顔は街灯が点滅しているため見づらかった。光ったり消えたりを繰り返している。
「私、ずっとあなたのことが好きだった」
もう、驚かなかった。見上げてくるはずの視線は黒く、亜美の顔には闇がぺとりと張り付いていて逸らすことさえ許さない。
「……」
悠太は何もしゃべらないことにした。
それが最大限、この場を丸く収めるためにいいだろうと考えたから。想いに応じるどうこうとは別に、今それを語ることは悪寒を誘ったとういうのもある。
しかし亜美は陳腐な考えを許すほど少女ではなかった。
「だから、ずっと私と一緒にいて。……ほかの誰でもない、私と二人だけで」
「…………」
「黙っているってことは……いいってこと?」
「……僕らは兄妹」
「本当の兄妹じゃないのは貴方もわかっているはず」
二の句も言わせない、そんな意志が伝わってくる。目からは想いという矢が放たれ悠太のすべてを貫く。
頭はもう何をどうしていいのかわからず、状況すら放棄して本来の家に帰りたくなってくるほどだ。
すべて放り出して、白石に子供らしい愚痴を聞いてもらって優しく諭してもらう。それができたらどんなにいいか。
「とにかく……家に帰ろう。もうここにいる意味なんてない」
一瞥された桜はぴくりとも動かなかった。長い髪をたらして幽鬼のように佇んでいる。亜美はその姿を見てほくそ笑んだが、それにすら彼女は反応しなかった。
――勝った。
亜美の笑みの理由は確信だった。
この女がどんなことを兄にしていたかは知らないし知りたくもないが、どうあれ私の兄に対する愛情はこいつに勝っているようだと確信したのだ。
亜美ならここは平然と佇んで言い返す。何かしらの感情の変化など見せないし、腹を立てることすら負けたことの証明だと思うからだ。
おそらく、桜は腸が煮えくりかえっているのだろう。――いい気味だ、そのまま死んでくれればいいのに。
街灯だけが舞台から降りられない役者のように桜を取り残していた。悠太は妹に手を引かれ、彼女とはどんどん遠ざかっていった。
悠太は心配になって、形だけと受け取られるだけかもしれないけれど呼びかけて反応を見た。
でもそれも意味がなく、ついには視認することもできないほど彼女は小さくなって消えた。
下を向いて何を考えているかわからない姿。
何となく追いかけてくるような気がしたのは願望だったろうか。
公園から出ると、一気に視界が明けたような気がする。
ただ、本来の家へと続く道は暗く左右にある冷えたコンクリートは迫ってくるように道を圧迫していたが、冷静になるのには十分だった。
手を引かれ続けているのは不格好だが、いろいろと考えをまとめるのにはちょうどいいかもしれない。悠太が頭を巡らせる。
まず――――亜美の想いに答えるのは不可能だ。
そんなことを意識して見たことは今まで一度もなかったし、本当の兄妹じゃないという事実があろうと、悠太にとっては家族であることに変わりはない。
本当はどうだ、ということなど関係がないのだ。小さなころから妹として見てきた彼女を今更そんな風には見られない。
「あれ――――」
そこまで考えて、自分の考えが矛盾したことに気づいた。
本当のことなど関係がないというのならば、なぜ自分は桜のことを拒否したのだろう。本当は妹だということが関係ないのなら、応えてもよかったのではないか。
いや――でもそれは近親相姦になる。
……なら亜美は問題ない? いやそんなことは。
そもそももう桜とすら本当の兄妹かどうかなどわからないのだ。血縁のことだけ考えるなら、亜美も桜も変わらない。
こう考えてしまうのはやはり――僕は桜に惹かれているからだろうか?
「あ、亜美。痛いって」
急に手に力が込められたので、ずんずんと前を歩く妹に声をかけたが帰ってくる言葉はなかった。壁だけが後ろに流れていく。
異様に静かな周囲は亜美の代弁をしているようで、それが尚更さっきまでの思考を読まれているような錯覚を引き起こしてくる。
そして最後の角を曲がって、もうここまで来れば後は家まで一本道というところで、やっと亜美が止まった。振り返って強い態度で見つめてくる。
……ここまで来たら言わなければならないだろう。悠太は先を制すように口を開いた。
「亜美、いくらなんでもさっきのあの態度はよくない」
けれど、まずはさっきの桜に対することを叱らなければならなかった。答えを悟らせるにしても悪くない言葉の始め方だった。
「そんなことは……どうでも……いいの」
「どうでもよくないよ」
「…………」
「いいかい、桜も悪いところがあったけど――」
「うるさい」
ばちん。
闇に快音が響いた。
悠太は何が起こったのか一瞬理解できない。目の前から亜美が消えて――なぜか目の前には灰色の壁が映っている。
ぱちぱちと何度も瞬きした。しかし、まだ自分が何をされたのかがわからない。
何秒か遅れて、じんじんと頬が痛み出す。
そこで初めて何が起こったのかおぼろげに理解できてきた。
亜美に殴られた……?
恐る恐る、見てみるといつもと変わらない亜美がそこにいる。安堵して――無意識に一歩だけ彼女から遠ざかった。
ばちん。
「何で逃げるの」
しかし再度平手が鞭のように悠太を襲う。
彼の遠ざかった一歩とは全く違う距離を亜美は詰めてくる。胸が当たって、いつもならば注意するのに、また殴られたこともあってかそれができなかった。
まるで昨日までは親友だった友達がいきなりどこかに転校していったような気分になる。
この女の子は誰なんだろう。
悠太はもう今日何度目かの疑問を心に灯した。
もう数メートル歩いて家まで行き、ただいまといったらここにいる亜美とは別の亜美が迎えてくれんじゃないかという錯覚さえする。
「亜美?」
だから、そんな事を言ってみた。
疑問を口にすれば夢が覚めるんじゃないかと思ったし、誰それ? と目の前の人物が言ってくれるんじゃないかと期待した。
「ああ――」
でも、しがみついて、くる。
腰に手をまわして、胸をこすりつけ、すんすんと鼻を鳴らして悠太の匂いを嗅いでくる。
「いい――匂い」
陶酔したような禁忌だけがそこにあった。
「もう――――絶対に……」
離れるということが頭に浮かばなかった悠太を誰が責められるだろう。
それだけの驚愕だったし、それだけの混乱だった。恐怖、だった。
…………もしここで彼女を拒絶してしまえば、何か良くないことが自分に起こる。
そんなことはいい。それぐらいはわかるし、自分の身は妹のためならば捨てても惜しくはない。
でも、そういうことではなくて。
拒絶して、彼女が今よりももっと他人を寄せ付けないようになってしまったら、一体だれを頼るというのか。
むしろ褒めていいはず。
ここまでの困惑と動揺に身をさらしながら何とかそこまで頭を回転させた自分は、きっと立派だから。
時間だけが、緩やかに通り過ぎてゆく。
何も言葉はなく、音もなく、闇だけが一組の兄妹をじっと見て笑っていた。
その間に亜美は自分の匂いと兄の匂いを調合でもするかのように、公園にいたときと同様に悠太のシャツをまくって腹を舐めしゃぶっていたが、咎める者は誰もいるはずもない。
くちゅくちゅと、淫らな音だけが闇に溶けて消えた。
「亜美さん」
そうしていくらの時間が経ったのか、気づけば後ろから桜の声がする。
反射的に悠太の体がびくりと体がはねた。恐る恐る首を回せば、もう立ち直ったのか先ほどと同じように日傘をさして佇んでいる。
顔は笑っていた。
穏やかに静かに。亜美が今こうしている間にも何事もなかったように一心不乱に肌を吸っていることにすら何も触れない。
変だなと思う反面、これは怒っているからこそ笑顔なのかと邪推してしまう。
対する亜美は何も返事をしなかった。
まず興味がなかったというのがある。
今更追いついてきて何を言おうが別にもう構わなかったし、何よりも自分の方が兄に対する気持ちは強いとわかった今、彼女のことなど、どうでもよかった。
ずちゅう。
さらに愛撫の熱もこもる。舌の腹で思いきり下から上に唾液をこすりつけるようにしてマーキング。
回した手を決して離さないようにしながら背中に入れて、より自分と密着させた。
けれど、それでも桜はなにも反応しなかった。
悠太は邪推してしまったことが間違っていたのだろうかと思いなおし、どちらにしろ、この状況は先ほどと同じなので早く亜美を引き離そうと強引にもがく。
「そこまで言うのなら――――、一緒に暮らしませんか」
ぴたりと止まった。
桜の発した言葉の語尾が周囲に響き、二人の耳を走り抜けた。
「……何?」
「西園寺の家に来ませんかと言っているのです。もちろん白石も一緒に」
にんまりと笑った顔はもがいていた悠太から亜美を引き離すことを簡単にした。
亜美が一歩前に出ると、またくるくると日傘が回りだした。白の日傘は闇に溶けて、対照的なはずなのにどこかきれいに映る。
生暖かい風が三人をゆらゆらと揺らしだす。
「聞こえなかったのですか」
別に何も悪辣なことを言ったわけではない。なのに、亜美はひどく黙したまま目の前の敵をにらみつけている。
みんなで西園寺の家に住む。
それは決して悪いことじゃないはずだ。むしろ悠太はずっと望んでいたことだったし、
桜や亜美に好意を告白されたとはいえ、今ですら家族が離れ離れなんておかしいと思う気持ちに変わりはないのだから。
それに彼からすれば、一緒に住んでいれば二人を仲直りさせてあげることもできるように思えたし……諦めさせることもできるかもしれない。
ただ二人のこととは別に懸念がないかといえば、嘘になる。
「桜、白石さんのことがあるから、それはできないんじゃなかったの」
「もう大丈夫になったんです。少し、使用人の数を減らしましたから」
「なら何で最初から」
「貴方がそれを口にするの?」
悲哀が含まれた言葉だった。それにつられて悠太は何も言えなくなってしまう。
視線が絡まった。
物憂げな瞳が悠太をまた複雑な気持ちにさせたけれど、今は思考の外に追い出してどういう意味か考える。
「でもたぶん、こう言ったって兄さんの考えることは間違っていると思うんですけどね」
元より女心をわかるようならば、女達がここに並んでいることなどないだろう。
置き去りにされた悠太は、ひとまず詳しく話を聞こうと先を促した。
「亜美さん、どうしますか」
しかし、そんなことを許すほどには亜美は寛容ではなかった。
「行くわけ……ない。わざわざ豚小屋に行きたいなんて……思わないもの」
「なら、まだ約束の三カ月までには少し猶予がありますから兄さんはこちらの家に戻って頂きますよ」
「それも……もう駄目」
「言っておくけど、それ以外の選択肢はないわ。私がここに一人で来ているわけがないことぐらいは、その小さな脳みそでも考えられるでしょう」
矢のように鋭くなった視線。
見回しても何も変化はないが、それを悟らせるような者たちではないのは西園寺という名を考えれば当然だ。
どこからか舌打ちが聞こえる。
「なんで急に……そんなことを言う?」
「あら。私を負け犬呼ばわりしたんだもの、あなたのことをもっとよく知りたいと思うのは当然じゃなくて? 心配しなくても、悪いようにはしないわ」
くくっ、と鳴らした声は本当にうれしそうに届く。嘲りか歓喜か。日傘もたたまれた。
すっと伸ばされた手。
掴む者は誰もいないのに、それすら桜は愉快そうに楽しんでいる。日傘を持った手で口元を隠す。
でもそれすら満足にできていないのが、今自分は蔑まれているんだ、という事実を亜美にはっきりと抱かせた。
「亜美、僕もそれがいいと思う。やっぱり家族は同じ家に住むべきだ」
けれど。
けれど今、どちらの手に悠太がいるか。それを考えれば侮蔑も遠吠えも同義だ。
亜美は悠太のシャツをまくり、さっきつけたばかりのキスマークをを見せつけるようにして答えた。
「わかった……いいよ」
本当に一瞬、桜がぴくりと動く。日傘を持った手が僅かだけ上下した。しかし何か起こるはずもない。あわてて悠太がやめさせたが既に遅かった。
まだ言葉も終わっていない。
「けれど、条件がある」
「……住まわせてあげるのに条件ですか。まあいいでしょう。何ですか」
「お兄ちゃんと……私の部屋は一緒にして。それと……西園寺に関する資料をすべて……見せてもらう。
……あと……すべての部屋に自由に出入りさせてもらうから。あと……屋敷の間取りも用意して」
これには悠太も驚いた。
白石の電話によって西園寺に関することを知りたいと思っていたが、亜美もそうだとは。
……いや、そうと決めつけるのは早いかもしれない。誰でもあんな大きな屋敷に行くのなら少しでもそこのことを知りたいと思うのは自然だとも言える。
何より亜美も父親だけならば桜と同じだ。
桜はしばし考えているようだったが、やはりかぶりを振って答えた。
「二つ目は承諾できませんね」
当然といえば当然だ。見ず知らずというわけではないにしても、財閥そのものにもかかわることを漏らすわけがないと誰にでも容易に考えられる。
悠太とて教えてもらえなかったのだから。
それよりも、部屋を同じにするというのがよしとされたのに悠太は驚いた。
他の女と話すだけでもヒステリーを起こすほどだったのに、あっさりと亜美と同衾するのを許すとは。
「なら……行かない」
とはいえ、承諾できないとの返事がされた以上亜美も腰を上げようとはしなかった。
悠太がいくらなんでも無理だと諭すと、西園寺の資料といってもあの屋敷に関することだけでいいと告げてきたが、悠太はそれも難しいだろうと考えた。
心の片隅ではそれがうまくいけば自分の推測が間違っているかどうかがわかるかもしれないという期待もあったが……。
「自分がどうなってもいいのかしら? 貴方だけってわけでも、ないかもしれないわよ」
もうこうなると脅しに近かった。
桜に悠太をどうこう出来るはずはないと思っていたが、亜美は悠太に視線を渡して協力を仰いでみる。
「桜、僕からもお願いするよ。条件を呑んでやってほしい」
「なぜ私に頼むのですか。その子にひとつ我慢させればいいことじゃないですか」
もっともだ、と思う。けれど、どうしても本当はどうなのかという真実が知りたい。
桜が本当に桜なのか。そもそも彼女は何者か知りたくてたまらない。
目をそらしたが……おそらく桜は咎めているだろう。
「……まあ、いいでしょう。すべての条件を叶えてあげます。それで、西園寺に住むというのなら」
悠太がほっとして胸を撫で下ろすと桜はまだ彼を見ていた。
言いたいことは――わかる。
でも、家族だから――――尚更。
「では、屋敷で待っていますから」
白のドレスが踵を返して立ち去っていく。
悠太は白石を連れていくのはどうするのかと問うと従者が車を回してくれるらしいので、それで亜美とともに屋敷に行くことにした。
悠太はひとまずどっと肩で息を吐き、これからのことを考えた。
屋敷に帰ればまた、様々なことを考えなければならない。桜のこと、亜美のこと……西園寺のこと。
すべて終わるころにはもう夏休みは終わっているのだろうか。もう今の関係は変わっているのだろうか。
家族という絆にも、変化があるのだろうか。
「待って」
桜が見えなくなろうとしている時、亜美が唐突に声を上げた。桜は聞こえなかったのかそのまま歩いて行く。
悠太は手をつかまれて、桜を追った。
「どうしたの」
声をかけるが返答はない。
もしかしたら、仲直りでもしようと考えたのか。儚い願いが沸き起こるが、そんなものは願いでしかない。
「まだ何かあるの」
追いつき回り込んで、先をさえぎるように立ちふさがった亜美。連れ立った悠太は、境界線のように間に立っている。
また、街灯の下だと思った。
公園のときと同じように、まるで勝者を決めるリングのように地面をぼんやりと照らしている。既視感を抱かせたのはきっとそのためだ。
はあ、とまずため息がここまで聞こえてきた。怒りすら通り越して、まるでかわいそうなものを見るようなニュアンスさえある。
桜はうんざりしたような響きを言葉に持たせている。当然だ。条件をのみ、立ち去ってあげたというのに何をこれ以上望むのか、死にたいのかと思ったほどだった。
「最後にひとつ……お願いがある」
憮然と言い放った亜美に対してついに、さすがにここは怒った方がいいかしら、とわざと言葉に出す。
日傘を持った手にも力を込めたが、悠太が先に亜美に対して言葉を紡いだため矛先を収めた。
「違う……こいつにお願いがあるんじゃない」
すべてを見越したように亜美が笑った。それが、二人に対しての警鐘だった。
公園の街灯の下、勝ったのはどちらだったか。
「条件があるのは……お兄ちゃんに」
「え、僕?」
蚊帳の外にいた悠太も土俵に上る。
「お兄ちゃん……悠太くん……さっきの返事…………聞かせて」
「――――」
亜美は、獰猛だ。
まるで狼のよう。一度怯んだ相手に対して容赦というものがない。
この状況で、悠太が答えられないこと――断れないこと。そしてその後。すべてを計算して行動している。
断られる、と分かっていたのかもしれない、先ほどまでなら。
でも、今ならば――。
悠太の心の中にある、家族という気持ちの憧憬。その大きさ。すべて知っている。それが歪とはいえ、叶おうとしているのだ。
本当に生まれたところで、ということもある。
悠太はずっと西園寺なんか、西園寺なんかと愚痴をこぼしていたが、そのように不満を口にすること自体、気にしている証拠だと亜美は知っていた。
「今、ここで……こいつのいる前で聞かせて……でないと、西園寺にはいかない」
だから、断るという選択肢がない今、答えは一つしかない。
無表情なくせに、今この瞬間、亜美は誰よりもほくそ笑んでいた。
投下終了。
うぽおおおおおおお!!!ずっとまってたぜ!!!
有り難う GJ!!
作品が2つも来るとは…日曜は良い日だな。明日は月曜だが
両氏ともGJ!
もうなんかね。こういうの最高
読んでてゾクゾクしてくるわw
GJ!
お二方ともにGJ
ちょい遅れましたがお二人ともGJです。
桜の網待っててよかった・・・。
カッコいいバアちゃんも待ってるぜ!
まさかの二作品
桜の綱ずっと待ってたけど、まっててよかった…
両作品の作者様、これからもがんばってください。
キモウトにマーキングされたひ
キスモウトリにベンチマーキングされたい
キ〜モキモキモ盛りの娘♪同じ腹からやぁってきたぁ〜♪
兄の上のキモって電波を受信した。
色々あってお腹がぽっこりするわけですね、わかります
二ヶ月の間に週単位の規制数回とかワロス
投下します
人には、それぞれに大切にしている物がある。
それは何かのコレクションだったり記念品だったりと、人によって様々だ。
ある意味では持ち主の個性を現す物なのかもしれない。
私の場合、それは一丁のハサミになる。
造りはハサミと言えば一般に思い浮かべられる洋鋏と同じで、だけど市販品よりも短小な上に指で握る部分はハート型、
薄いピンクのカラーリングに安っぽいガラス玉がちりばめられた、どう見ても幼稚な、子供向けの一品だ。
それも当然。そのハサミは私の十数年の記憶の中で一番最初、子供の頃にお兄ちゃんにもらった思い出の品なんだから。
まだ思春期や男女の違いという言葉が遠くて、兄妹が二人で並んでアニメを見るのに抵抗がなかった昔、
当時流行った子供向けアニメの主人公(ヒロイン)が画面の中で使っていたハサミ。
今はもう廃刊になった雑誌の懸賞でそれを当てたお兄ちゃんは、うらやましがる私に笑って言った。
『これはちーちゃんのハサミだからな。ちーちゃんにやるよ』
私の名前は日向 千夏(ひなた ちなつ)。
お兄ちゃんが夢中になった画面の中の女の子も私も、その時はみんなに『ちーちゃん』と呼ばれていた。
誇らしかったと思う。
私にそのハサミをくれたお兄ちゃんは────やっぱり友達には頼みにくかったのか────その後、
よく私に『ちーちゃん』の真似をさせては、自分も『ちーちゃん』の好きな男の子の真似をして喜んでいた。
戦隊モノとかよりもヒーロー側の役が少ないからみんなでやるのには抵抗があって、
だけど自分達の家の中では思いっきり楽しめる、兄妹二人だけのごっこ遊び。
嬉しかった。
お兄ちゃんの外に出かける時間が減って、お兄ちゃんと一緒の時間が増えて、
お兄ちゃんと話せることや出来ることが沢山になって、お兄ちゃんのくれたハサミが繋いでくれた時間が、
友達が自慢する何よりも、私にとってはキレイな宝物だった。
あの頃、確かにあった兄妹の絆は今でも変わらずに結ばれている。
お兄ちゃんが『ちーちゃん』を忘れて私のことを千夏と呼ぶようになっても、
お風呂に一緒に入らなくなったり眠る部屋が別々になっても、学校で部活を始めたお兄ちゃんの帰りが遅くなっても、
最後の部活の大会が終わったお兄ちゃんが部屋に篭もって一人だけで勉強するようになっても、
私はお兄ちゃんが他の何より大事だし、お兄ちゃんも私を大切に思ってくれてる。
あのハサミが生んでくれた絆は今も切れずに繋がっていて、私とお兄ちゃんが離れ離れになることなんかない。
────────そう、思っていた。
薄々気付いてはいた、どんどん細く脆くなって行く、それでもまだ残っていた一本の糸が今日、
パチンと音を立てて切られるまでは。
雨が降っている。
轟々とうなる風は容赦なく窓をガタガタと怯えさせ、無数の雨粒がガラスの中を斜めに走り去っていた。
閉めにいくのが面倒なカーテン以外は全て締め切った薄暗い部屋の中に、時折悲鳴のような雷鳴が響く。
本日は土曜日。連休の初日は、だけど生憎と夕方から雷雨の予報。
ソトニデルノハキケンデスと、顔の見えない誰かが電子的に喋っている。
雨と、風と、雷と────────聞く価値もない他人の声。
出張中の両親もいない一人きりの家の中で、それらが私の邪魔をする。
無粋で、無遠慮で、不規則な音の群。苛立たしい雑音に囲まれて、手元が乱れそうになる。
しゃーこ・・・・・・しゃーこ・・・・・・
滑らかに砥石の上を走る、二枚合せの短い刃の片方。
お兄ちゃんからもらったハサミを丹念に、心をこめて研ぐ。
しゃーこ・・・・・・しゃーこ・・・・・・しゃーこ・・・・・・
お兄ちゃんんがくれた、子供向けで脆く欠け易い、決して実用的ではないハサミの手入れ。
もう何年もずっと繰り返してきた、兄さんが傍にいてくれる時の次に幸せで落ち着く、私の習慣の時間。
たとえ切れなくなってもいい、ただずっと使い続けられるように、二人の絆の証が壊れないように、
お兄ちゃんを想いながら手を動かす。そうして数年以上を共にしてきた刃はすっかりと磨り減って、
だけど細くなった刃の切れ味は包丁並だった。今となってはほとんど研ぐ必要なんかない。
いや。いつか壊れる心配をするなら、そもそも使わずに、単に肌身離さず持っていればいいのかもしれない。
そんなことはとっくの昔に分かっていて────────それでも、私はハサミを研いでいた。
しゃーこ・・・・・・しゃーこ・・・・・・しゃーこ・・・しゃーこ・・・
こうしていれば、私は落ち着けるはずだから。雨の日には夜が来るのが早くて、陽の光はもうない。
電気も付けていない部屋にいる私はたまに稲妻に照らされるだけで、その時に、細く薄くなったハサミの刃がきらっと光る。
どんなに強がってみても私は女の子で、子供の頃、そして今でも雷は得意ではない。
雷が振る時は雷神様がおへそを取りに来るとか、そんな話を昔に聞かされたからだろうか。
どこかぼやけた情景を憶えている。布団の中、まだ同じ部屋にいたお兄ちゃんに震える体でしがみ付きながら、
もし本当に雷神様が来た時は私がお兄ちゃんを守るんだと、このハサミを握り締めていた自分。
そんな私を、本当は自分も怖いのに、勇気を出して笑顔で慰めてくれたお兄ちゃん。
『ほんと、ちーちゃんは怖がりだな』
そう言って抱き締めてくれたお兄ちゃんの腕は今、この家のどこにもない。
「はは・・・あはは・・・」
しゃーこ・・・・・・しゃーこ・・・しゃーこ・・・しゃーこ・・・
外は雷雲が出来るくらい湿ってるのに、声が乾く。そのくせ砥石の上にも、雨が降っていた。止んで欲しいのに止まない。
止まって欲しいのに、お兄ちゃんのくれたハサミを研いでいてこんな気持ちになるはずがないのに、後から後から出てくる。
滑りすぎたハサミで、少しだけ指を切った。
「ねえ・・・お兄ちゃん・・・・・・知ってるよね・・・?」
怪我の心配をしてくれるお兄ちゃんも、いない。
「私もね・・・・・・・雷、苦手なんだよ・・・・・・?」
あの女の家に行っちゃったから。
雷が苦手らしいあの女のことが心配だって言ったお兄ちゃんは、危ないよって必死に止めた私を置いて、
雷が苦手なことを知っている私を放り出して、豪雨の中をあの女のところに行っちゃったから。だから────────いない。
「うふふ・・・ははは」
大好きなお兄ちゃん。『ちゃーちゃん』を好きだったお兄ちゃん。『ちーちゃん』って呼んでくれたお兄ちゃん。
ハサミをくれたお兄ちゃん。二人だけで遊んでくれたお兄ちゃん。『ちーちゃん』の真似をする私だけを見てくれたお兄ちゃん。
私を千夏って呼ぶようになったお兄ちゃん。お風呂が別々になったお兄ちゃん。一緒に眠らなくなったお兄ちゃん。
部活を始めたお兄ちゃん。帰りの遅くなったお兄ちゃん。部活が終わったのに今度は勉強をするようになったお兄ちゃん。
頼んでも遊んでくれなくなったお兄ちゃん。勉強を教えてくれなくなったお兄ちゃん。私を部屋にいれてくれなくなったお兄ちゃん。
部屋の前で呼んでも返事をしてくれなくなったお兄ちゃん。それでも同じ家で暮らして、傍じゃないけど私の近くにいてくれたお兄ちゃん。
そして────────私の近くに、この家のどこにもいないお兄ちゃん。
「嘘だよ・・・・・・こんなの」
お兄ちゃんがいない、私の傍にいない、横を見ても後ろに振り返ってもいない、私の部屋にいない、
家の電話を鳴らしても出ない、お兄ちゃんのケータイにかけても繋がらない、この家のどこを探しても、
お兄ちゃんの部屋にも居間にもキッチンにもお風呂場にもトイレにもお父さん達の部屋にも
クローゼットの中にもベッドの下にもベランダにも庭にも車庫にも屋上にもこの家のどこにも、お兄ちゃんがいない。
「お兄ちゃん・・・・・・」
雷が鳴る。気が付いたら、お兄ちゃんの部屋の扉が前にあった。ドアノブを左に捻る。
「お兄ちゃぁん」
ぼやけた視界に入る、見慣れた家具達。
勉強に邪魔なものは全部捨てられたり片付けられたりして、もうお兄ちゃんの部屋にはない。
お兄ちゃんが私と一緒に遊んでくれた道具やゲームも、どこか私の知らない場所に仕舞われている。
昔を思い出してもらおうと思って買って来た『ちーちゃん』のDVD−BOXは、
お兄ちゃんが時間がないって言って、結局一度も日の目を見なかった。
「ぐすっ」
目を擦ってから、『ちーちゃん』も私もない部屋を見渡す。カーテンまで締め切られたお兄ちゃんの部屋は本当に暗い。
毎日お兄ちゃんが触ってる明かりのスイッチを押す。
指先に感じる温度は冷たくて、電気を点けると、やっぱり殺風景な部屋が照らし出された。
ふらふらと、お兄ちゃんのベッドに倒れ込む。
「あは・・・・・・お兄ちゃんの匂いだぁ」
思いっきり鼻から息を吸う。
ベッドに倒れた時に舞ったお兄ちゃんの残り香に包まれて、体の中も外もお兄ちゃんで満たされる。
お兄ちゃんのくれたハサミを研いでた時に比べて、ちょっとだけ落ち着いた。
でも足りない。だからお兄ちゃんの枕を掴もうとして、顔を上げてベッドの上の方に手を伸ばす。
枕元に、私の知らない物が置かれていた。
「・・・なに、これ」
曲げられた金属の足がついた、長方形のガラスの板。その中に写真が一枚、入っている。
「こんなの、昨日までなかったのに」
起き上がって、枕の替わりにそれを掴んで引き寄せる。ガラスに挟まれた写真の中で、お兄ちゃんが嬉しそうに笑っていた。
その隣で、あの女も笑っている。明かりの点いたお兄ちゃんの部屋に、ゴロゴロと音が響く。
「────────ッ、お前があっ!!」
雷が落ちたのが、音で分かった。砕け散ったガラスの欠片が電灯に照らされてきらきらと光る。
「よくもお兄ちゃんを・・・私のお兄ちゃんをっ・・・・!」
立ち上がった足でガラス片まみれの写真を踏みつけなかったのは、お兄ちゃんの笑顔が写っていたからだ。
左手でその写真を拾い上げる。
私の右手には、ずっとお兄ちゃんのくれたハサミが握られていた。
「お前なんか・・・・・・お前なんか!!」
あの女の顔に、縦にハサミを入れる。
じょきんと音が鳴って気持ちの悪い笑顔が真っ二つになって、化物みたいに左右に開いた。
引き千切りたいのを我慢して、お兄ちゃんを切らないように横からハサミを入れる。
同じ音を立てて、あの女の首から上がなくなった。
「お兄ちゃんに触るな!」
今度は縦に、体の左半分を切り捨てる。それから、お兄ちゃんの肩と胸に触れている手と腕を。
じょきじょきと、ゆっくりと気を付けながら、それでも出来るだけ早くあの女の全身を切り刻む。
お兄ちゃんに触れている部分を切り落として、お兄ちゃんの傍から切り離す。
すぐに、バラバラになった女のゴミが床の上に散らかった。
「はあ・・・はあ・・・」
たとえバラバラでも写真でも、こいつがお兄ちゃんの部屋にいるのは許せない。
後で焼き捨てるためにも拾い集めなくちゃいけない。
そう思って、万に一つも残すことがないように一つ一つ拾い集める。
幾つかは落ちる途中でベッドの下に逃げ込んだみたいだった。
それも取ろうとして、しゃがみこんでお兄ちゃんのベッドの下を覗く。
何かがあった。
「・・・え?」
お兄ちゃんの部屋は、もう何年も、私が毎日掃除している。
お兄ちゃんが勉強で部屋にこもるようになってからは毎日は無理だったけど、
それでも出来るだけ、心を込めてきちんと掃除をしている。
当然、エッチな本とか私以外の女の子の写真とか、そういう、お兄ちゃんには必要ない物もちゃんと捨ててる。
お兄ちゃんの部屋に何があるのか、要らない物は置いてないかのチェックは怠ってない。
なのにこんな、私の知らない物が幾つもお兄ちゃんの部屋にあるのはおかしい。
何個か重なってるみたいなそれを一つ、引っ張り出して見る。
プラスチックのカバーの、バインダーみたいな物だった。
「まさか」
カバーを開いて中身を見る。入っている物を確認してから、ページをめくった。
そこにある物も確かめる。ページをめくる。また見る。ページをめくる。
見てページをめくる。その次も同じことをしてページをめくる。その次も同じ。
その次もその次もその次もその次もその次もその次もその次も。
そのアルバムの中には沢山のお兄ちゃんと一緒に、数え切れないくらいのあの女の姿が映っていた。
「────────────────」
思わず顔を押さえた時、部屋に響いたのが雷の音だったのか私の叫び声だったのかは、自分でも分からない。
ただ、私はその大きさに負けないくらい強く、お兄ちゃんのくれたハサミを握った。
お兄ちゃんの部屋の床の上に、ちょっとしたゴミの山が出来ていた。
全部がバラバラにしてやったあの女の破片だ。
それなりの厚さのアルバムでだいたい三冊分収まっていた写真から、私はあの女を切り落とした。
思ったより時間がかかったのは、あの女がお兄ちゃんに絡みついている写真が多かったせい。
あの女だけの写真なら百分割するのにも時間はかからないけれど、
たとえ写真でもお兄ちゃんを傷付けるわけにはいかないから大変だった。
だけど、おかげで今、私は沢山のお兄ちゃんの写真に囲まれている。
でも、本物のお兄ちゃんはここにいない。
あの女の場所にいるから。
「許さない・・・・・・」
さっきの写真立てやこのアルバムを、お兄ちゃんがずっと私に隠してたとは思わない。
お兄ちゃんの部屋やこの家の中にあったなら絶対に気付く。
お兄ちゃんの動きを追ってれば分かるから、見逃すはずがない。
それに、勉強の邪魔になる物は片付けると言ったお兄ちゃんがこんな物を隠していたはずもない。
お兄ちゃんはそういう人だ。やると言ったらやるし、徹底する。私には分かる。
だからこのアルバムも写真も、昨日までは他の場所────多分あの女の家か部屋────にあった物だ。
今までは勉強の邪魔になるからそこに置いてあった。そしてその必要がなくなったから、お兄ちゃんの部屋に移した。
『やったぞ千夏!』
昨日、本当に久し振りに笑顔を見せてくれたお兄ちゃんを思い出す。
試験に合格したって大喜びだった。そう、受験じゃなくて、試験。
大学の受験じゃなくて、就職するための資格の試験。お兄ちゃんが勉強していたのはそのためだった。
そんなことも、私は知らなかった。そんなことを教えてくれないくらい、お兄ちゃんは私から離れていた。
私が気付かなかっただけで。だから────────。
『千夏、よく聞け。オレな・・・・・・結婚する予定なんだ、来年くらいに』
お兄ちゃんが一度だけ家に連れて来た、部活の関係で知り合ったらしいあの女と秘密で付き合っていたことも、
あいつのために早く独り立ちしようと進学より就職を取ったことも、
そのために必要な資格の勉強をしていることも、全部、お兄ちゃんが話してくれなかった何もかも全て、知らなかった。
お兄ちゃんがあの女と結婚するつもりであることも、その証明のために『婚姻届』を書いたことさえも。
『いや、だってなあ。恥ずかしいじゃん? 彼女が出来たとか家族に報告するの。
資格も、取れなきゃ進学に切り替えてバイトとかするつもりだったし。
でもま、どうにかなったからな。親父達にも安心して報告出来たぜ』
お兄ちゃんは笑っていた。私が真似た『ちーちゃん』と一緒にいた時よりも、嬉しそうに笑っていた。
『まあ惚れた女のためにって言っても、オレの我儘でアイツにも随分我慢させちまったからな。
これだってどうなるかはわからねーけど、一応のケジメ、決意表明ってやつだ』
私に『婚姻届』と書かれた紙を見せた後でそう言ったお兄ちゃん。
私の知らない場所に就職して、私以外の女と結婚して、私から離れることを幸せそうに話したお兄ちゃん。
今はここにいない、これからもこの家には『帰って』来ないお兄ちゃん。私の傍には戻らないお兄ちゃん。
その原因を作った、あの女。
「ズタズタにしてやる・・・・・・」
お兄ちゃんのアルバムの最後の1ページ。
そこには、お兄ちゃんとあの女の『婚姻届』が挟まれていた。
ページをめくる度に段々と現在に近付いていく写真の中のお兄ちゃんとあの女の、まるで二人のゴールとでも言うみたいに。
目を通すと、細かいことはよく知らないけれど、必要な部分はしっかりと書き込まれてる。
あの女の名前も、知りたくもない個人情報も埋められていた。
「お前がお兄ちゃんの傍にいるなんて許さない・・・・・・お兄ちゃんを連れて行くなんて許さない」
写真よりも脆そうな紙に、ハサミの刃をかける。簡単に切れそうだった。
きっと気持ちのいい音が鳴るに違いない。
私が、お兄ちゃんの妹がこれを切り刻んだことを知ったら、あの女はどんな顔をするだろうか。
想像する。すぐに頭の中に浮かんだ気持ちの悪い顔は、縦に切り割られて消えていった。
愉快だ。きっと、実行したらもっと楽しいに違いない。
「あははははは」
笑ってハサミを構え直し、狙いを定める。最初に切る部分は決まっていた。
強く、一息で断ち切れるように指に力をこめる。
しばらく止んでいた雷鳴が、これまでで一番の強さで鳴り響いた。
「あ」
その雷のように閃いた。
「ああ!」
ターンしてお兄ちゃんの机の引き出しを開ける。記憶通り一段目に筆記用具、二段目に定規やノリが入っていた。
『婚姻届』を机の上に広げて取り出した道具を広げ、先ず定規を当てる。
次にシャーペンで定規に沿って直線を引くこと四回で、あの女の名前を囲む長方形が出来た。
ハサミを限界まで開いて、重なった刃を留める蝶番の部分を持つ。これで即席カッターの完成。
挟まずにハサミの刃の先端だけを当てて、定規を添えた線に合わせて引く。すっと音も立てずに切れた。
繰り返す。四回目で、あの女の名前だけが切り取れた。
切り取った部分をひっくり返して、白紙になってる裏面に私の名前を書く。
それから縁にノリを塗って『婚姻届』の切り取られた空白の部分に貼り付けて、終了。
ある程度ノリが乾くまで少し待ってからそれを見てみる。見事に、あの女の名前が私のものに代わっていた。
同じことを他の記入されてる場所でも繰り返す。
「出来た」
すぐに、目的の物が出来上がった。
「お兄ちゃんと私の────────婚姻届」
あの女の書いた部分が全部、一つ残らず私の内容になった婚姻届。
それを見てさっきよりも静かに、でもずっと深い所で納得しながら、ふと思い付く。
「ああそっか、こうすればよかったんだ」
すとん、と自分の中に何かが入ったのを、私がそれを受け入れたのを実感した。
「そうだよ・・・・・・『切り替え』ちゃえばいいんだ。あの女を切り■して、私がそこに納まればいいんだ」
この婚姻届みたいに、あの女さえいなくなればその空白に私が納まることが出来る。
お兄ちゃんの近くに、お兄ちゃんの傍に、またお兄ちゃんと触れ合える位置に。
「あははは、何で気付かなかったんだろ」
こんな簡単なことに。
そうだ。邪魔者はなくしてしまえばよかったんだ。
あの写真だって、あそこに写っているのが私なら何の問題ない。同じことなんだ。
あの女が空白になれば、私はまたお兄ちゃんの傍に戻れる。お兄ちゃんが戻って来てくれる場所に行ける。
「うふ、は、あははははは!」
嬉しいな。また『ちーちゃん』の頃に戻れるんだ。あの女さえいなくなれば、またあの頃が帰って来るんだ。
だってそうだよね。そうだよ。お兄ちゃんが私から離れて行ったのはあの女のせいなんだから。
「────────じゃあ、■さなきゃ」
早く、少しでも一分でも一秒でも一瞬でもいいから早く、あの女と切り替わらなきゃ。
急いだ分だけ早くお兄ちゃんは帰って来てくれるんだから。
■す。あの女を■す。切り■す。
お兄ちゃんのくれたハサミで『ちーちゃん』のハサミで顔を切り下ろして目玉を切り潰して首と体を切り離して
腕を切り落として足を切り裂いてお腹を切り開いて内臓を切り出して全身バラバラに切り刻んで骨を切り砕いて
一通り出来損ないの切絵みたいにズタズタにしたら、さっさと切り上げてあの女と切り替わる。
あの女さえ切り終われば私は、私とお兄ちゃんはまた幸せにやり直せる。
「カット、カット、カット────────リテイク♪」
必要な情報はさっき切り貼りした物に書いてある。あの女の住処を見付けるのもすぐだ。
そこに着けば探すまでよりも切り■す時間の方が早い。手早くやろう。
お兄ちゃんもそこにいるんだから、迎えに行くと思えば手間も省けるし。
「待っててお兄ちゃん。すぐ行くからね」
お兄ちゃんの部屋を出ようとして、ドアノブを握ってから引き返す。
そうだ。折角作ったんだから、お兄ちゃんと私の婚姻届も持って行こう。
考えたら工作なんて久し振りだったけど、見せたら喜んでくれるかな。それも楽しみだ。
「わ、凄い風」
一階に下りてさっと準備を済ませてから玄関を出る。
傘じゃあ折れるから、少し古いレインコートを着ることにした。何年か前までお気に入りだった黄色いレインコート。
何だか嬉しくなって、右手に持ったハサミをチョキチョキと鳴らす。
雨に濡らしたら錆びるかもしれないけど、どうせあの女を切り刻んだらボロボロになるんだから構わない。
お兄ちゃんがくれた大事な大事なハサミだけど、それでもお兄ちゃん自身に比べたらどうでもいい。
これでお兄ちゃんが帰って来てくれるなら惜しくない。
「楽しみだね、お兄ちゃん」
お兄ちゃんが戻って来てくれたら、一緒にやりたいことがいっぱいある。
教えて欲しい勉強も、聞いて欲しいことも、聞きたいことも、
一緒に遊びたいことも、兄妹で行きたい場所も、二人で試してみたいことも色々ある。
「『ちーちゃん』のDVD−BOXもあるしね」
あの女を■せば。
また、兄妹で並んでテレビを見ることも出来るんだ。
「その時はゆっくりしていってね、お兄ちゃん」
レインコートの内側に仕舞った婚姻届に上から手を当てる。
ゆっくり息を吐いて真っ暗な空を見ると、ごろごろと雷雲が鳴った。
「私達の家で、私の部屋で────────私の、傍で。ふふっ、うふふっ、ははあはははははははははははっ!」
雨の中、風を浴びて駆け出す。雷に照らされたハサミは、ジャキジャキと気持ちのいい音を立てていた。
投下終了
キョン妹の「ハサミ♪」が可愛すぎるというスタートの妄想でした
久し振りすぎてもともとアレな文がさらに変になっていなければ幸いです
では
657 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 03:39:51 ID:lv/gveN5
とりあえずGJ!
リアルタイムで読めるなんて、運が良かったとしかいえないですね
毎度ながらGJです!壊れ加減が良いキモウトは可愛いですなぁ
これで今日も一日頑張れそうですよ
GJ
読み終わったあと、キョンの妹で想像して読み返したら随分ライトになった
修羅やヤンデレみたいに神絵師はでないのかな?
Gj
暑い夏にぴったりのネタでしたw
>>660 ちょっと前になかったっけ?
桜の網きてるぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
お疲れだぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
変なおじさんもお疲れ!
桜の網って地味に人気あったんだな
話数がそこそこあるからか
行動は普通の妹だが、妄想だけはキモウトな妹もいいかも…
そんなキモウト妄想ストーリーも読んでみたいなぁw
人一倍兄を思い妄想の中ではものすごいことをやってるくせに
基本的にへたれなせいで現実では兄の顔を見るのも恥ずかしく
なかなか仲良くできてなくて
兄に「思春期だから嫌われてるんだろうな」とまで勘違いされてるキモウトとか面白そうだなw
これは壊れっぷりがすげぇ、GJ
>>659オレはむしろ言葉にできないときめきのようなものを感じたぜ
そしてだれもタタリとゆっくりしていってねに突っ込まない件
>>659 脳内では「お兄ちゃん」の部分が「キョンくん」だったw
あの女に関してはハルヒしか出てこなかった。
今更だけど誰か11スレ目のDATくれ…
まとめて見てるんだけど見逃した……orz
今更だけど誰か11スレ目のDATくれ…
まとめて見てるんだけど見逃した……orz
大事な事だから
暑い中、キモ姉にペタペタと触られたい
>>674 汗臭そうだな
寒い中、キモウトに抱かれたい。
夏でもクーラーガンガンにかけて抱き合うんですね、わかります
>>667 そういえばちょい過去に書いたなあ…はは
679 :
姿見村:2008/08/08(金) 13:12:04 ID:wbDf1Uq2
姿見村の三話投下予告。
/
園子とのセックスは格別だと宗佑は思う。
男特有の射精の後の冷めた自分を気にしなくていいし、相手に嫌われないための意味のないセリフを吐く必要もないからだ。
けだるい感じが全身を覆っている。腰がわずかに重いのは、犬のように浅ましく尻を振りまくったせいだろう。汗が全身にべとついてそれだけは少し不快だ。
服はどうしたんだったか、そう考えて辺りを見回すと、ふと自分の二の腕を枕にしている園子に目がいった。
荒い息はすでに整えられている。乱れた髪も今は手ぐしで伸ばされたのか緩やかに背中に垂れていた。腕に当たっている感触もある。
「やっぱり兄さんとのセックスは麻薬だわ」
ぼんやりと見つめ返してくるその姿はまるで赤ん坊のようだったが、宗佑には今の園子の気持ちがよくわかる。
……実の妹と結婚することに抵抗がないのかと聞かれれば、ないとは答えられない。
好きや嫌いということではなく、好きな男とも結婚できない妹が可哀そうだと気持ちが先行してしまうから、好意の感情はそれに被さって沸いてきてしまう。
しかし、セックスは。
日々重ねる体は兄妹だからか、今までの中で経験したこともない快感があるのだ。
その快感の渦に身を沈めていると道徳は鈍ったし、何より園子自体がそれほどに嫌がってはいないみたいだったから、もう薬物のように癖になってしまっていた。
倫理はもうコーヒーの中に入れた砂糖ように薄れて見分けることなど不可能に近い。
「もうすぐ昼だな」
自分で言って宗佑はまだ昼にもなっていないということに初めて気がついたような錯覚がしたが、よくよく考えてみれば母親に会ったのは十時頃だ。
園子は驚いているのかいないのかよくわからない声で、あらいけないとだけ呟くが、そのまま動こうとはしなかった。
「いいのか? もうすぐ昼飯の支度があるんじゃないのか」
「そうね。多分そうなると思うけど」
「だったら、早く行った方がいい」
「ええ、そうね」
園子は言葉とは裏腹に起き上がろうとする気配はない。あれだけの快感を伴う情事だから余韻も大きいのだろうか。股間には宗佑の精液がこびりついている。
宗佑は何か言うことはやめて、横になったまま瞼を下ろした。彼女のことだから母親に怒られるようなへまはしないはずだ。
いやそもそも彼女が怒られるという姿すらあまり想像できなかったのだが。
部屋に蝉の鳴き声だけがしっかりと響いてくる
「絹のようね」
園子は起き上がって宗佑の頬を人差し指で撫でた。言葉がゆりかごになったのか、宗佑はもう眠ってしまっていた。
「あなたはいくつになっても変わらないわね」
園子はそう言って、夫になる男にキスをしてベッドから降りた。フローリングがひんやりと冷たい。
園子は床に転がっているブラジャーをつけショーツに足を通した。長いスカートでもはこうかどうかと迷ったが、
後で動くことにもなりそうだからと思って膝まであるジーンズにすることに決めた。
上はどうしようと悩んでタンスで首をかしげていると、横に置かれた姿見台が園子の姿を写した。
するとブラジャーに包まれた重量感のある乳房がまず目に入って、男の人が自分を見るときによく胸に目がいくのは、こういうことなのかと妙に納得してした。
両手で触ってみると二十五歳という年齢にしては張りと瑞々しさが生娘のようで嬉しくなったが、園子はこれもさっきまでのことを思い出し、ひとりで頷いた。
下に合わせるように薄手のシャツを着た園子は、廊下に出ると母に会う。
母は彼女を見つけると、一度指を鼻に持って行ったがそのことには何も触れず逆に嬉しそうにして今日の昼の予定を聞いてきた。
「お昼を食べた後はどうするの」
「特には決めていないけれど……」
「あらそうなの。だったら、一緒に映画でも見ないかい」
「そうね……ええ、いいわよ」
返事をしながら園子は、母親が宗佑と何かあったのは確実なのに彼女がそうした態度を見せないのは、それすら彼女には日常だからなのだろうかと考えた。
顔を見れば喜色を含んだものだけがある。
これが宗佑ならば気にしてほしくないのに、気にして欲しくてたまらないような顔をしているはずだった。
「そういえば宗佑に電話がかかってきていたわよ」
予定が話し終わって別れようとする園子に、母親はいやらしく笑ってきた。
でもこれは園子に対する挑発ではなくて宗佑に対する嫌がらせだろうと十分に分かっていたから、園子は内容だけを聞き返す。
「電話?」
「ああ、確か結構早い時間にね。相手は名乗らなかったから誰かはわからないけど……女だったね」
そう、とだけ言う園子を見て、母は玩具が買ってもらえなかった子供のように肩を落とした。
「気にならないの」
「何が」
「もしかしたら、宗佑の昔の相手かもしれないわよ」
園子はここで初めて、ああこの人は私に動揺してほしいんだとわかる。そして、わざとらしく騒ぎ立てた方がこの人は喜ぶだろうかと考えた。
けれどやっぱり本来の性格どおり別に何も感情など湧かなかったので、どうしようかと思って、わずかに無理をしてみることで満足させてあげようと思った。
「そうね。ちょっと妬けちゃうかしら」
聞いて、母親はため息をついたので園子はどうしてうまくいかなかったのだろうと首をひねる。
彼女はなかなかどうしてこういう宗佑以外の気持ちを推し量ることに疎い。
それから昼食の準備をしに厨房まで行ったが、すでに時間が時間であったので準備はすでに使用人たちが済ませて終わっており、後は並べるだけだった。
園子は使用人の一人から、宗佑を連れてきてほしいといわれたので部屋に再び戻ることにする。
すると、さっきまではいなかったはずなのにどこから入り込んだのか一匹の白い猫が部屋の廊下の前に座っていた。
なんとも愛らしい猫だった。少し汚れてはいるがそれでも見事な毛並みで、長い尻尾はその美貌を一層際立たせていた。
しかし、ちょこんと置物のようにいるのはよかったが、この家には猫が嫌いな人もいるので外ならいざ知らず屋内にいるのは問題があった。
そう考えて園子は外に連れて行こうと近づく。でもそうすると猫は逃げるように距離をとった。再度試みるがやはり逃げてしまうので、下手な鬼ごっこのようになってしまう。
おかしかったが、ずっと続けているわけにもいかない。母親以外の誰かなら逃がしてくれるだろうと思って小さく手だけ振って別れた。
扉の前までくる。
入るためドアノブに触れると、にゃあと今度は鳴き声が園子を止めた。振り返ると、瞳がまっすぐに園子に向けて放たれ、猫が睨みつけていた。
入ることは許さない。
そう連想させるような唸り声が門番のように向かってきた。
まるで兄さんが眠っているのをわかっているみたい。
ドアが開いていない以上、そんなことはこの猫に分かるはずもないのだけど、そんなことを思った。
しかしそれより使用人たちに迷惑をかけるわけにもいかないので、無視をしてノブを捻る。
すると、今度は驚いたことに猫がするりと先に園子の足を通り抜けて部屋に入り、彼女の足を頭で押してきた。
やたらと近づくことを拒んでいたのにどうしたのかと思ったが、 もしかしたら本当に宗佑の安眠を邪魔させないようにしているのかもしれなかった。
「なんて頭のいい子なのかしら」
園子はなんだか楽しい気持ちになって少し乱暴に猫を抱きあげた。猫は園子の手を引っ掻いてくる。
「ごめんね。片手だから、うまくは抱けないの」
猫を抱くときは背中から包むようにして支えるとよいとはどこかで聞いたことがあるが、
片手の園子がそうしてもどうしても猫がぶら下がったようになってしまう。足だけが地面に向かっており、とても居心地が悪そうだ。
抱き上げた手には爪がどんどん食い込んできていて、とうとう血がぷくりと膨れ上がって、下に滴り落ちた。
「いい子ね。とても、いい子だわ。羨ましい」
でも、さらに噛みつかれもしたというのに、園子はただ猫の頭に自分の頬をこすりつけるようにして慈しんでいた。
こうしていればなんだか、虫歯の治療を嫌がる子どもを無理やり病院に連れていく母のようだった。
ぼと、という音を立ててついに猫が園子の手から抜け落ちる。
また唸って威嚇しだすかと思ったが、園子がテーブルの上にあったティッシュペーパーで血止めをしだすと、近くに寄ってきて匂いを嗅いできた。
錯覚か鉄の匂いが鼻につく。
何かのアニメみたいに血を舐めてくれたら仲良くなれるのかしらと思っていると、
それが本当にきっかけになったのか、園子が触ろうとするとまた逃げることは変わらないが、なぜかもう宗佑に近づくのを邪魔しようとはしなくなった。
猫の許可も得たので、園子はベッドまで行く。
すると白いシーツがこんもりと盛り上がっていて、わずかにいびきが聞こえてきていた。座って顔を覗き込むと口をあけて宗佑が眠っている。
こうやって見るといつもの小難しい顔がなんだか違う人みたいだ。
すえた匂いがまだ部屋の中に残っているのをきっと今の彼なら気にしないのに、窓を開けなければならないと思うのはなぜだろう。
どちらにしろこのままだと他の使用人が来たときに悪いなと思って、窓を開けることにした。
「あら」
光を室内に入れ、振り返るといつのまにか猫がベッドに上がっていた。
園子がそうしていたように宗佑の顔を覗き込み、ぐるぐるという甘えた声を出しながら自身の体をこすりつけている。よほど宗佑がお気に入りらしい。
「浮気されちゃったかしら」
園子は緩やかな気持ちになった。思わず猫の頭を尻尾まで撫でる。村では数少ない彼の味方だと思った。
「え」
しかし、そんな園子の喜色を猫は咎めてきた。
宗佑の股間のところの匂いを嗅ぎだし、次いで園子の傍までやってきて腹を見つめてくる。子宮を嗅ぎたいのか、腹の上に鼻を押し付けてきた。
暗褐色の瞳が不可思議なものを見るように中を見透かしていた。
「貴方がなんと思おうと、ここではそれも許されるのよ」
優しく言ったつもりだったが、動かないはずの左手が軋むように痛んだ。無意識に宗佑へと手を伸ばして安心する。
けれど猫は宗佑の元に戻り、頭でシーツをどけてペニスを露出させた。
園子の眼が細まった。
猫もまだ、園子をじっと見つめてきている。
/
七月半ばの夏盛り。木からセミの嘶きが聞こえてくる。
周りには一面の田畑。緑の稲穂が風もないのに揺れている。かき分けて伸びるのは荒れたように続く黄土色の道で、陽炎が空気を焼いているようだった。
宗佑はサンダルで来たのは失敗だったかもしれないと感じる。
動きやすくはあるし涼しくもあるが、それを上回って太陽が肌を突き刺すのが痛い。
それにサンダルをはいている格好を異性に見られるのは何となく不格好だ彼は思っていた。
宗佑は、ちらりと左に視線をやった。目を絡ませて五十嵐春香が人懐っこく笑ってくる。
まるで宗佑が自分を見るのが分かっているかのような笑みだった。
複雑な気分になって、わざとらしく頬を掻くと春香はわかっていますよとでもいいたげに前を歩きだし、鼻歌を歌いだす。ひどくこの場には場違いだった。
「ねえ」
黒のタンクトップに宗佑にはよくわからない素材のもので作られた短いスカートが揺れる。
そこから伸びる白い脚は、見るだけでまだ若いとわかって、自分とこの女が知り合いだなんてなんだか現実感がわかない。
「ねえってば」
「……何だ」
「もう。聞いてるんだか聞いていないんだかわからないですね。せっかく久しぶりに会えたっていうのに」
「いきなり押しかけてきたのはお前だろ、俺は頼んでない」
「つれないですねぇ。何回も繋がり合った仲なのに」
いやらしく笑って挑発してくる。こういうところは初めて出会ったころから変わらない。
宗佑は溜息を吐いて春香を追い越しどんどん先に行く。
「待ってくださいよお」
小走りに追いついてきた彼女が抱きつくと、背中から豊かな胸の感触が伝わってきた。しかし宗佑はその感覚を気にしないようにして、春香のさせたいようにさせた。
こうしておかないと彼女がすることはどんどんエスカレートするに決まっていると経験で分かっているからだった。
「ここがお兄さんの生まれた所なんですね。聞いていたのよりも素敵な所じゃないですか」
「見るだけならな」
「私、こういう自然が多いところ、好きですよ」
そう言って今度は腕を取る。暑いから離してくれ、そう言えたらどんなにいいだろう。
春香は、宗佑が姿見村を出てから知り合った女性だった。
村を出た宗佑が生活費を稼ぐためにコンビニのアルバイトをしている時に店によく来ていたのだ。
来ていたといっても客ではなく犯罪者として、だったが。
春香は万引きの常習犯だった。
店に来ては必ず数点の商品を盗み、何も買わずに出て行く。
彼女は実に巧妙で、こちらが、毎回盗んでいるはずだからどこかに隠し持っているに違いないと思って呼び止めると、
何度やっても何も持っていないので、捕まえることはできず、店も手を焼いていた。
ある日、店長がぼやいていた言葉を思い出す。
「ありゃ、他にもなんかやってんな」
「何がですか」
たまたま近くにいた宗佑が反射的に聞き返すと、これ幸いとばかりに彼は得意げになって言った。
「万引き犯ってのはな、人にもよるかもしれんが、大体が怪しまれないように安い品物を数点買っていくんだよ。
そうすりゃ私は買い物をしましたって堂々と出ていけるからな。でもあいつにはそれがない。捕まらないって絶対の自信があるんだろう」
自信。確かに春香には見かけからは想像しにくい悟りみたいなものあるような気がした。
呼び止めて肩に持ったバッグなどを調べさせてもらった時、宗佑と眼が合うと彼が新人だと気づいたからなのか、彼女はにいっと笑って挑発したほどだ。
「……それと他にもやっている、ということがどう繋がるんですか」
宗佑が頭の回転を聞かせて問う。
「大人の俺たちにも囲まれても物怖じ一つしやしねえだろ? それどころか隙あらば噛みつかんばかりの勢いだ。
あれはな、もっと何かでかいことをやってるんだよ。だから自信がついてるんだ。万引きぐらいなんだ、ってな。
これは俺の勘だが、恐らく援助ぐらいのもんじゃねえだろう。薬物か傷害か、もしくはそれ以上だな」
瞬間的に、宗佑は店長を憎む。あの万引き少女のことを庇うわけではない。けれど、どうしてそう何か手柄をあげたように嬉しそうに話すのか。
「まさか……まだ中学生か高校生ですよ?」
「実際にやる必要はねえんだよ。近くにそう言う犯罪をやってるやつがいれば疑似経験ができるからよ。それに……おまえの田舎とは違うんだぜ? ここは、東京なんだ」
最後にそう言って、去って行った。
東京。確かにここは姿見村とは違う。物は何でもあるし、人も様々な人がいる。
だからまだ、高校生にも満たないような外見の女の子が犯罪を起こすことなど珍しくもない。
しかし宗佑は、店長が言っていたような珍しいとかありふれているとか、そういった事件のことを指していたのではなくて、
少女の過去や環境――いうなれば中身のことを言っていたのだ。
犯罪そのものには興味はなかったが、どうしてそのようなことをするようになったのか、その部分はできるならば知りたかった。
「何考えてるんですか」
そして知った今、あの時の店長の言葉は当たらずとも遠からずだったんだなと思う。
全く違っていないのが彼らしかったし、予想であのような真実にかすっているのは凄かった。少なくとも宗佑には無理だろう。
「ねえ、どこに案内してくれるんですか」
「どこって、別に何か名物があるわけじゃない」
宗佑と春香は、その少し後、恋愛感情とは別に体を通わせる関係になった。
気ままに待ち合わせて、その足でホテルに行く。咎める人のいない彼らはただひたすらに快楽を貪った。
でもそんな関係だったから、こうして一緒に出かける時どういう風にしたらいいのかがわからなかった。
自分がエスコートするべき、とは思ったが春香が何を望んでいるのかわからないのだった。
付け加えるならば、関係を持っていた時も別に何かを相手に求めていたわけではなかった。
なんとなく宗佑は春香のことをもっと知りたいと思っただけだったし、春香も宗佑と共にいるのは心地いいようだったから共にいた。
二人とも恋人はいなかったというのもある。
春香の年齢のことも頭にはあったが、村で育った宗佑に倫理観を求めることは無意味で、
ただ単純に都会とはこういうところなのだろうと思うと難しいパズルのピースがはまるように納得した。
「神社でもいいか」
やっと民家が見える頃になって、宗佑はこの村に帰ってきたときに園子と行った場所を思い出した。
行ってからあそこで何をするんだとも考えたが、春香ならば面白がるかもしれない。
「神社? これまたムードのない所に連れていくんですね」
「嫌なら、いいが」
「いいですよ。御参りとかしてみたいし。御神籤とか売ってます?」
「もっと確実なものがある」
春香は不思議そうに見ていたが、それに答えることはせず村のさらに奥へと入った。
神社には宗佑の予想通り、人がいなかった。
目の前に鳥居が階段までずらりと並んでいる。整然とされた柱は寂れているのに、なぜか緊張させるような雰囲気を持っていた。
赤いコントラストの下、春香と歩く。
砂がたまに足の指に挟まるのは、石畳が敷かれた道が所々かけていて補修されていないからだ。
「うへー、ここを登るんですか?」
ゆうに二百はくだらない階段の数を見上げて春香が言う。
確か自分も園子とここを登るときそんなことを思ったものだ。
「お兄さん、おんぶしてくださいよ」
その場に腰を下ろした春香が両手を伸ばして甘えるが、宗佑は無視して階段を上りだした。
「手ぐらい貸してくれたっていいと思うんだけどな」
左右には林が広がっている。
楠がぼうぼうと生えていて緑の葉を灰色の地面に落としているが、やはり村から人が訪れることもあるのか隅に落ち葉が集められていた。
一段飛ばして登ってきた春香が宗佑の隣に並ぶ。
「どういう神様が祀られているんですか」
「さあ……見当もつかないな」
「え? ここに来たのは初めてじゃないんでしょう?」
「そうだが、神様がどうとか聞かなかったからな」
そう言うと、春香がにんまりと面白いものでも見つけたような目で見てくる。
癪に障ったので別に男ならおかしなことじゃないだろうというと、また腕に抱きついてきた。
「さすがですね」
もう何度目かのため息が出る。
こうされても不快感が出ずについつい許してしまうのは、なんとなく春香の奇々怪々さが園子に似ていて親近感があるからかと宗佑は思ったが、
そのことについては考えないように思考の外に追い出した。
彼女の思考を少しでも読み取った方がいいかと思ってこんなことを聞いてみる。
「神様って、信じてるか」
「そういう女に見えますか」
「見かけによらないだろ、お前は」
「……神様が本当に助けてくれるなら、頭なんていくらでも下げますよ。体も心も現実にありますが、奇跡はないですからね」
不意に顔が陰るように声のトーンが変わった。
見れば、世間をあざ笑うかのような悟った彼女がそこにいる。自虐的な、笑みだった。
宗佑はしまったと後悔するが、すでに後の祭りで、もう彼女は宗佑よりもよほど大人びていた。
ぎゅっと腕が握られた。
昔のことを思い出しているのだろうか。でも自分よりも大きな春香には下手な言葉はかけられないとわかっていたから安易な事を言うのだけはやめた。
自分にできる選択肢は慰めるか、そっとしておくか。それとも叱るか。それぐらいだ。
けれど最後は一番できなかった。叱るなど、自分よりも様々な経験をしている彼女からしたらお笑い草でしかないのだから。
事実、過去に論破させられたことも記憶にある。他の二つもいまいち自信がない。
だから、こういうとき園子ならばどうしてほしいのだろうと考えてみた。
すると簡単に答えが出てきた。きっと園子ならば、宗佑が何か言う前に立ち直ってしまって飄々と歩きだすに決まっている。
そうして、放っておくかと一人心で呟いて目的の場所まで行くことにした。相変わらず、難しい子だと宗佑は思った。
中腹までくると宗佑は足を止めて辺りを見回しだした。
相変わらず階段以外には雑木林が広がっているだけだが「ここら辺のはずだ」と言って草をかき分けだす。
「まだ頂上までありますけど」
先ほどの雰囲気が霧散した春香が指摘してきたが、その時ちょうど草が踏まれてできた脇道を見つけることができた。
「上にはいかないんですか」
「見せたいものはそこにはない」
「まさか、ここを進むってわけじゃないですよね?」
「まさかだよ」
そう言って、文句を垂れる春香を置いて草の中に身を沈めていった。
やはり、都会で育った人間からしたらこの道とも言えない野道は歩くことも困難なようだった。
時折、宗佑が振り返ってちゃんとついてきているか確認したが、分刻みで後ろを振り返らないとどんどん距離が開いてしまう。
宗佑は仕方ないとこぼして春香の傍まで行き、強引に背負った。
「えへへー、どうもです」
「今回だけだ。こんなところをいきなり歩かせる俺も悪いからな」
着ていたシャツの袖を強引にまくり上げて、サンダルで来たことの不運を再確認しながら宗佑はそう言った。
その仕草が春香には何となく可愛くて、思わず笑ってしまった。
「やっぱり、さすがですよ」
嬉しそうに春香が言う。
宗佑はそれに対して何か言うことはせず、ただ黙々と歩いた。彼女がたまに話しかけきているのにも適当に返事をした。それでも春香は嬉しそうだった。
しばらくしてぽっかりと空いた空間に出た。
ここだけは木もなく草もなく、ただ古びた祭壇のようなものが一つひっそりとあるだけだった。
供え物のようなものはない。ただ、小さな家が作られ、その両脇には花を生けるところなのだろう、筒があるのみだ。
「ここですか」と春香がわかったようにつぶやいた。短いスカートから伸びる、餅のようなふっくらとした足を宗佑は眺める。
春香は昔、足を隠す長いジーパンやロングスカートしか履かなかったものだが、今ではその気配すらない。
もともと春香は年齢の割に妙に色気があったので、変にちぐはぐな感じをだすよりはましだった。
「これは?」
ところどころ砂利を蹴り上げるようにして歩きながら祭壇の前まで行った。祭壇は小さいので、自然と見下ろす形になる。
「姿見の天秤」
無愛想に歩いてきた宗佑は言い、両手を合わせて拝んだ。
春香もあわてて手を合わせたが、何を祀っているのかわからなかったので、何も考えずに目だけ瞑った。
「天秤?」
やっと顔をあげた宗佑に春香は聞いてみた。
宗佑は一瞬躊躇ったような顔になったが、自嘲的な笑みをして答えた。
「適ししときになんぢが世わりを差し出さば、すべからく望むものが手に入らむ」
「何です、それ」
「条件がそろった時に何か代わりを差し出せば必ず望むものが手に入る、ってことらしい」
説明するうち、やはりこんなものを見せても春香が面白がることなどないんじゃないかと感じた。都会に住む人にやはり、意味がない。
「すごいじゃないですか」
けれど、そんなことを考えている宗佑を無視するように春香は興味深そうに祭壇をずっと見つめた。
周囲もぐるりと回って、そこかに何かないか確かめているようだった。
へー、へー、とやたらと感心したような声もある。
天秤って、見た目からしたら普通の祭壇と変わらないのになんでそんな呼び名なんだろって思いましたけど、そういう意味なんですね。
嬉しがっている春香に宗佑も気分が良くなって、
「迷信だよ。祖父からすら願いがかなったなんて話は聞いたこともないんだから」
なんて言った。
春香は宗佑と祭壇を交互に見ながら話を促してくる。自分の顔が園子といる時とはまた違うんだろうなと宗佑は思った。
だから、つい口が滑って妹のことを妻と呼びそうになってしまいと、更には寝ていることこそ言わなかったが必要以上仲がいいことを口にしてしまった。
しかし、春香はそのことについては何も言わず、ただ姿見の天秤といわれるものを見ていた。
なおもは何か話そうかとも思ったが、宗佑は辺りが赤い帳が落ち始めているのに気づいて、帰ることにした。
春香は残念がっていたが、もうわずかに高揚した気分も静まっていたので、無視をして自分についてこさせた。
帰り道、春香にどうやって東京に戻るんだと聞いた。すると、東京には戻らないと言うので、それじゃあどうするんだと宗佑が言うと、春香は悪だくみをする小学生みたいな顔をした。
「お兄さんの家に行ってもいいですか」
いいわけないだろ、と即答すると春香はさらにそう言うと思っていましたと言わんばかりに愉快に告げてくる。
「でも、奥さんに私と寝ていたって言われるのは困るんでしょう?」
ひどく面白そうな顔は、これまで見た中でも格別だと思った。
それだけに断ることもできず、渋々頷いた。
支援
ええいなんてヤツだ!おれだけではGJが追いつかん!!
そしてかすかに修羅場の香り・・・なのか?
GJだ!!
こういう良作品がきてくれてうれしいぜ
ただ、なんをいうなら「すべからく」は「する必要がある」ってことだから
いまは誤用のほうが使われるから話し言葉で出てくるにはかまわないけどこういう場合では違和感がある
692 :
鬱:2008/08/08(金) 19:33:11 ID:8RK0FvR6
四レス程失礼します
「うふふふ、明(あきら)ったら一体全体どこに隠れてるのかしら?」
そんな場違いに楽しそうな声が廊下全体に明朗と響き渡る。少女はややウェーブのかかった長髪を片手で掻き上げる。
「ええ、明、私はかくれんぼも随分と久しぶりで、嫌いではないのでけれど、やっぱりオアズケをされるというのは
やっぱりどうしてか好きではないわ。でもでもしかし貴方とこうして遊ぶのも楽しいものね」
幽鬼の様な蝋燭の炎が揺らぎ、廊下を照らす。長い長い廊下。目を凝らせばどこまでも続く螺旋階段も見えたかもしれない。
外の明かりを入れる為の小さな窓ガラスは贖罪を償うかのような十字架の柵がどれにも施されている。それの一つを弓月(ゆみつき)は目ざとく見つけ笑った。
「あらあらあら、明ったら力任せに開けようとして、出ようとして。何故途中で諦めたのかしら?
それはそれはそれってやっぱりさっきまでここに居たってことよね? うふふふ。ゴールかしら? ゴールなのかしら?」
少女は月明かりに照らされて唇を優しくなぞる。クスクスと笑いながら弓月は月を見上げていった。
「ねえ、明。もう終わりでいいのかしら? それともそれともそれでもまだ続けたい?」
ふわりと振り向き、ある扉の一つ向かって声をかけた。それと同時にがたりと扉の向こうで何かがゆれる音がした。
「な、なんで! どうして!」
「うふふ、それはそれはとっても簡単なことよ? 明。貴方がもっと走ったならば、絨毯はもっと先までずれている筈よ?
しかしどうして残念なのことに絨毯はここでズレが切れているの」
少女はクスクスと笑う。月明かりは次第に雲にかき消され、辺りを照らすのはろうそくの仄かな明かりのみとなった。
弓月は真鍮の鍵を仰々しく炎に照らし、ゆっくりと、じっくりと鍵を開けた。
「うふふふ、さあさあ明。始まりと終わりがやってきたわよ。貴方はあなたはアナタはどうするの?」
「なんで、なんでこうなったんだ……姉さん」
「明は本当に賢くて可愛いのだわ」
そういって弓月姉さんは僕の背中に手を回してゆっくりと抱きしめた。
やはり僕よりも幾ばくか背が高い為だろうか、姉さんに抱きかかえられる形になる。
「なんだよ、藪から棒に。僕がただアイスを食べてただけじゃないか」
「それを私は可愛いと思うのだけれど。変かしら?」
「うん、変だよ」
「まあまあ、可愛いらしい喋り方」
「だから抱きつかないでって」
僕がこの夕上(ゆうがみ)の家に来てはや三ヶ月になるのだろうか?
流石にこの豪邸にも慣れてきたと思うけれど、どうしてもこの弓月姉さんには慣れない。
姉さんは端的に言えば美人だ。ウェーブがかった栗毛の髪、西洋人のような綺麗な瞳、整った顔立ち。
成績もいいと聞く。学校では鉄仮面といわれるほど厳しいらしいが僕の前では鉄仮面どころかこんにゃく仮面だ。
いつもコロコロフワフワと僕をみて嬉しそうに笑う。僕もそれをみて嬉しくないかといわれれば嘘になるんだけど。
「……どうしたのかしら? あらあら、お姉ちゃんといて考え事とは全然全く穏やかではないのね」
「いやね姉さん、僕がこの家に来る時はあんなに冷たかったのになぁと思ってさ」
「……そんなこともあったかしら。そうね、あえていうならば人は恋をすれば変わるものなのよ」
「なんだよそれ」
「まあまあ、明ったらいけずなんだから」
そういって僕の頭をくんくんと嗅いでクスクスと明朗に笑った。
本当にどうしてここまで変わってしまったのだろうか?
始まりはそう。こんな感じ。
「お父様、私は反対です。いくら分家のもので、両親に不幸があったからといって何故下々の者、それも男をこの家で養うのですか?
いつからここは下男の下宿先になったのでしょうか?」
そういって少女は静かに、それでもきつい目で僕を射抜いた。
「分家分家とお前はいい加減に時代を考えろ。時代錯誤にも程がある。それに彼の父とは身分を超えた間柄だといっただろうが!」
「ですが!」
「お前は頭首の私に逆らうのか?」
「もう……いいです」
「明君、気分は悪かろうが気にしないでやってくれ。男アレルギーな上、誰に似てか融通の利かない性格でな。
まあそれとして、ここは君の家だ。困ったことがあったら何でもいって、好きなことをしてくれたまえ」
そういって熱い歓迎をうけたけれど、やっぱり弓月姉さんは僕を気に入ってなくてその日を境に散々いじめ抜かれた。
それがある日。どういう偶然か、執事もコックも家政婦もいなくて、姉さんが風邪を引いた。
当然、全ての面倒は僕がみなくちゃいけなくて、近寄るなと怒鳴る姉さんの看病も僕がした。
「お願いだから食べてよ姉さん」
694 :
鬱:2008/08/08(金) 19:35:39 ID:8RK0FvR6
「……煩いわね。一人にしてちょうだいと言ってるのがお前は聞えないのかしら?」
「……僕がいないと水も飲めないくせに」
「なんですって!? この私が下々の者を手を借りないと何もできないですって? 舐めるのもいい加減におし!
また指の骨を折ってほしいのかしら?」
「はいはい、それじゃアーンして」
「アーン……ってなにをさせるのかしら! お前は!」
「ほいっと」
「ふぐっ……もぐもぐ」
「美味しい?」
「ちょっとしょっぱいわ……じゃないのだわ!」
「でもお粥食べないと元気でないと思うよ。まあその調子なら自分で食べることはできそうだね」
そういって僕はあらかじめ持ち込んだ本を読み出す。
「……ねえお前? どうして私にそうしてくれるの? 私を恨んでいるのではなくて?」
「風邪の時ってさ、一人だと辛いだろ。んで今頼れる人って僕だけじゃん。必然だよ必然」
「誤魔化さないでちょうだい。私は知ってるのよ。お前が私の寝ている時に手を握ってることも!
出て行ったと見せかけてずっとこの部屋で私を看病してることも! 私に恩でも着せて何を考えているというの?」
「別に何も考えてないって。確かにいじめられるのは辛いけど、元気のない姉さん見るほうが辛いし、何より家族だろ」
欠伸を隠しながらページを捲ろうと手を動かしたら枕が僕の手から文庫本を掠め取った。
枕が飛んできた方向を見れば姉さんは夕上らしい佇まいで僕を見つめていた。それも不敵な笑みを浮かべて。
「明……汗を拭いてちょうだい」
「んー、別に汗は掻いてないみたいだけど?」
「暫く私はお風呂に入ってなかったのよ? 男として察するべきだわ」
「えっ」
「姉さんの言うことが利けないのかしら?」
「で、でもいろいろそれは不味いって」
「じゃあ私にキスして」
「へ?」
「うふふ、それとも体を拭いてくれるのかしら?」
「うーあーんー……」
この後の転落具合は本当に仰天で舌を巻くような馬鹿らしさだったように思う。
「――明! 明ったら私の話を聞いていて?」
「ごめん、姉さんの耳掻きが凄く気持ちよくてっさ」
「まあまあ、また考え事? 褒めてくれるのはいいのだけど、私の話に文字通り耳を貸してほしいものだわ」
「今は耳掻きに使用中だしねぇ。でなんだって?」
「今日は私と明だけになると言ったのよ」
「へーまたか。僕が風邪を引いてることといい何だか妙だね」
「そうね、私もあの時を思い出して胸が締め付けられる思いだわ」
「姉さんも風邪?」
「無邪気は好きだけれど、たまには鋭くなってほしいというのは望み過ぎなのかしら」
「なんの話し?」
「恋の話よ」
さっぱり意味が分からなかった。
それから姉さんが作ってくれたお粥を食べ、僕は眠れないながらも目を瞑っていると姉さんは僕の手を握ってゆっくりといった。
「明、ちゃんと寝てくれたのかしら? しっかりと寝ないと病気は治らないわ。貴方が元気がないのは、そうね、悲しいわ」
「…………」
「本当に寝ているようね。……あぁ、神様この気持ちが許されるのであれば是非ともお許し下さい」
姉さんは僕の手の甲に口付けをして独白した。
「ああ明。あの日、貴方の本当の優しさに触れて私は貴方に恋をしてしまったわ。それがどんなにいけない事か私は分かってるつもりよ。
それでも私は一塁の望みを捨てきれずにいる。だから私は貴方にしてもらったことを繰り返すのだわ」
……やばい。起き上がるにもどうにも起き上がりにく雰囲気になっているではないか。
起きようかこのまま寝たふりを続けようか考えている間に姉さんは僕に口付けをした。
それは優しく、柔らかく。包み込むように。
眠れる姫の目を覚ますかのように、それでも目を覚ますことを恐怖するように。
「って姉さん何してるんだよ!?」
695 :
鬱:2008/08/08(金) 19:37:24 ID:8RK0FvR6
「――――!? ……ああ、神様これはどういったつもりなのかしら!」
「……どうにもこうにも」
姉さんは僕にばれたことがショックなのだろうか、天を仰いで目を潤ませている。
と思ったけれどそれはどうも違うらしい。
「"明が私のキスで起きたなら、明と契りを交わせる" それが今叶ったというのね。ええ、一生叶うことのないと思ったこの気持ち。
神が許されるというならば、私はそれをまっとうするわ」
「意味が分からない」
「ああ、明。その黒い髪も耳も鼻も目も口も全てが愛しいわ。そう、私は貴方が愛しいの」
「どういう理屈だよ」
「私が我慢しなくてもいいという話よ」
そういって姉さんはゆっくりと立ち上がった。クスクスと笑いながら。
呆然と僕はそれを見つめる。
「明、好きよ。ええ愛しているわ」
急に姉さんは僕に被りさる。そして自分の舌を無理やりに僕の口へとねじ込む。
「ふぁきふぁふぁきふぁ!」
「―――ふんむっ!」
それを解こうと必死に暴れるけど、両手は姉さんの両手に押さえつけられ動きを止めていた。
姉さんは僕の口を犯し飽きたのか口の中の唾液を啜ってから、ゆっくり離れた。
今のことが現実であることを知らせるかのように姉さんの口と僕の口は一滴の糸が端を作っている。
「ああ、夢のようだわ。起きている明とこうしてキスできるなんて」
「……はぁっ、それ、よ、りどういうつも―――起きている?」
「ええ、お薬で眠ってる間の明にはいろいろ沢山したけれど、やはり人形とするようで少し物悲しいものがあったわ」
「それってどういう――」
「――うふふ、貴方の太もも。内側にほくろが一つあるんだけど知っていたかしら?」
「…………っ!」
「さあさあ、愛を語りましょう?」
「――――っあ!」
馬なりの姉さんを思い切りひっくり返す。そして扉までふらつく足で駆ける。
床に転がってどこか打ったのだろうか、仰向けのまま姉さんは僕に言った。
「あらあら明。貴方はまだ病人なのよ? 寝ていなくては駄目よ」
「ここじゃないどこかで寝るよ」
「うふふ、鬼ごっこね? 明は足が速いから追いかけるのはいつも大変なのよ」
いつも姉さんに捕まっていたことが頭をよぎって身震いした。
クスクスと笑う少女を後に僕は廊下を走った。
赤い絨毯の上をただ只管に明は走った。まるでそれは迷路の様に同じ景色が続く。
電気の人工的な光がそれを増徴させているのかもしれない。
「あれ、電気が消えた? っ! もしかして!」
ふと電気が消えたことで、あることに気づいた明は窓に駆け寄り、力を込めて鍵を開けようと奮闘する。がどうにも動かない。
それは館内のセキュリティがロックされたことを意味していた。
それと同時にどこかの扉の軋むような音が聞える。床を叩くようなゆっくりとした足音。
そして鬼火のようなゆらゆらと揺れる炎が灯された燭台をもってクスクスと笑う少女。
「あぁ明、一体全体どこに隠れたのかしら。 玄関はもう開かないはずよ? 何故ってそれは私がしたのだから」
クスクスと、楽しそうに少女は笑う。どこか傾いでしまった少女はゆっくりと、しかし確かな歩調で明を追いかける。
明は螺旋階段の上がふわりと明るくなるのを感じ、窓を開けるのをは諦めてその近くの部屋に入った。
歩調は止める事を知らず、ただただ同じ単調的な音の調べを紡ぐ。そしてその音楽は明が手にかけた窓の前で止まった。
窓をいとおしそうに指の腹でなぜ、少女は月の光に目を向けた。その鍵穴から覗く弓月の天を仰ぐ姿はどこか神秘的で、
美しく、本当に心のそこから明は見とれた。
巫女のように神々しい少女はゆっくりと明の隠れている扉を見つめて言った。
「ねえ、明。もう終わりでいいのかしら? それともそれともそれでもまだ続けたい?」
「な、なんで! どうして!」
「うふふ、それはそれはとっても簡単なことよ? 明。貴方がもっと走ったならば、絨毯はもっと先までずれている筈よ?
しかしどうして残念なのことに絨毯はここでズレが切れているの」
暗い部屋の隅を後退る。背後は既に壁だとしても。
明は闇が壁を侵食するのを祈るように、螺旋を刻む道を作るように必死に出口を探る。闇は闇で壁は壁だとしても。
しかし破滅の音が扉を開け、破滅の笑い声が幸福を含んで現れた。
「うふふふ、さあさあ明。始まりと終わりがやってきたわよ。貴方はあなたはアナタはどうするの?」
696 :
鬱:2008/08/08(金) 19:39:01 ID:8RK0FvR6
「なんで、なんでこうなったんだ……姉さん」
「うふふ、愛しているからよ」
そして重々しく古びた扉は閉まり、全てが静寂に包まれた。
697 :
鬱:2008/08/08(金) 19:40:25 ID:8RK0FvR6
>>675 ちょうど私も探していたのでお礼といっては何ですがちょこっと投稿
駄文ですがどうかお許しを
それでは某スレという名の巣に戻りますね(´・ω・`)
>>697 GJ!でもあの女のところに戻るなんてゆるさない! とキモウトが申しております
>>698 キモウトさんよ・・・止めてやるな。
彼も仕事で忙しいんだ。
殺されてみるテスト。
ほの純の人かな?
>>689 GJ
”園子とのセックスは格別だ”を”えんじとのセックスは格別だ”と読んでしまって
おいおい初っ端からとばすなあとおもったのは秘密だ
PCゲームの妹キャラがそれをプレイしている三次元のお兄ちゃん(自称)を好きになる…そんなオカルトなストーリーを読んでみたいなぁ。
〜俺の脳内ストーリー〜
三次の兄が好きなアニメやゲームのキャラ、または現実の人がその二次の妹(キモウト)によって何らかの形で死んでいく…最終的には二次の妹が三次の兄をゲームの世界へ引きずりこむ…みたいな?
しかしそれは、いわゆる「即席妹」の変形に過ぎないのでは?……はっ!
ラストシーンはゲーム世界に引きずり込まれた主人公に「これで本当の兄妹ね」
なのかぁ!
もうそろそろ遠いところに離れて暮らす兄弟に会える素晴らしいお盆がやってきますね
キモウトキモ姉はどういうお盆をすごすのか・・・
馬に乗って来て牛で帰っていくキモ姉か…
馬どうするんだよw
弟がウマ並みになれば丸く収まるんじゃね?
713 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 00:20:48 ID:5ocsDrdl
すげえ見当違いなこと書いてたらスマン
なんかさ、このスレの代表作って『綾』『_仮』『桜の網』だと流れ的に思うんだが 『籠の中』もかなりの名作じゃね?
全然話題にならんけどw
sage忘れスマン
むしろ籠の鳥がなかったら1スレ目で終わってたんじゃないかな
自分はそう思ってるわ
↓以下何も無かったかのようにたこ焼きの話
え?
籠の中って言うまでもなく代表作だろ。
あまりに出が早かったから後の方ではさほど話題に出てないけど。
そもそも完結した作品が話題になるのって
ほとんどないだろ。(確かに綾はちょろちょろ出てくるが)
713は一体どんな流れを見てたんだ?
永遠のしろの続き待ってます
713は夏休みになって初めてきた新参だよ
こういうやつのためにアクセスカウンターがほしいと思った
DoCoMo規制解除らしいな
>>713 このスレの住人達が優しかったから良かったものの、スレが荒れてもおかしくない発言だね。
いわゆる「職人」のいるスレでは、彼らの作品に優劣をつけるのはNGだよ。自分の好みを叫びたい気持ちもわかるけど、職人さんに失礼になってしまうことがあるんだ。「スレの代表作」なんて言葉は、次からは使わないようにしてね。
修羅場スレから出張か?
無形氏は俺の姉
>>724お前、この間もいなかったか?まぁ別に良いけど、こっちまで荒らすなよ
偏愛の人帰って来てくれー
このスレにも避難所ってあったんだな
義理のキモ姉でやや他人行儀な弟ネタは
このスレに投下していいでしょか?
ばっちこーい
>>731 ありがとう。
じゃあ今のが一段落したら、お姉ちゃん連れて奇襲に来るわ
うおお!
ドコモ規制解除来たか!
これから携帯厨跋扈跋扈ね
734 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 12:22:02 ID:ksU31Cbo
携帯で何が悪いん?
携帯はなにも悪くない。だがsageろ
>>730 こういうのさ、誘い受けじゃないのかもしれないけど
まだ投下できないなら投下できる時に聞けよ
普通は書く前に聞くもんじゃないか
書き上げたのに投下できないんじゃ時間の無駄だし
とりあえず
>>726について審議すべきではないだろうか
姉ならイメージがMADLAXしかない
キモ姉と疎遠になりたい
お盆もなんとか理由をつけて帰りたくない
>>722 面白そうだが書いてくれる人はいないぜ!!!
>>741 そして帰ってこないあなたの下へ、お姉さんがしのびよるのですね。
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ _______
< ┌┐ ┌┐ > / ̄ : : : : : :: : : : : : : :: :  ̄\
< ││ ┌─┘└─┐ > /: : : /: : ::/ : : : : :: : : : : : : :: :\
< ││ └─┐┌─┘ > / . : . :/ /: . /: ://:/_j: l: . : :l: : : : : : ヽ
< ││ // > / . : . : / /: : /: /, 彡'´ 丶ト、: /: : : : : : : :ハ
< ││ // >ノィ : /:,:/\ヽ ∨〃/\ `7ソ: : : : : : : : : ハ
< ││  ̄ ┌┐ >/ : : :l //(・) \ゞ/ /(・) 〉 /:/ノ し : : : : :|
< ││ ┌─┘└─┐ >:/l. :,:l':ィ\_/ノ \_/ /:/ : :⌒/: : : : : l
< ││ └─┐┌─┘ >:./: : l:::::::::∠~ ノィ: . : : : ム: : : : /
< ││ // >:/: : : !::::::::r〜〜‐、ヽ /: :/:/⌒} : : l
< ││ // >l': :|: : |:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ //:/ __彡': : :! l
<  ̄  ̄ >j: :ハ::l:|::::::::|,, || __//: : : : : トl
< ロロ┌┐┌┐┌┐ >'´ ハ:l!:::: ヽiiiiiiiii// /:/ : : : トl
< ┌┘│││││ > l:ハ!ヽ ヽ〜〜" /´l: : : :トl-‐
<  ̄ ̄ └┘││ >ノ′`.''ヽ、__,,,____/: ̄!: /
< ┌┐┌┐ ││ > _]::::::: [_
< ││││ // > ̄ ̄ ̄~ ゙ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
< ││││  ̄ > ,〜ヽ
< └┘└┘ > 〜 ノ ̄\
< [] [] > ’ノ⌒⌒⌒⌒〉〉
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ { Y∫
俺は今、大阪を離れ、沖縄の地を踏もうとしていた。群青の海が眼下に広がる。
俺達高校2年生180名+教員9名は修学旅行に来た。
日差しの中、那覇空港に着陸した。荷物はホテルに届くので取る必要はない。
そして、一日目の平和教育が終わり、宿に着いた。
入館式とやらは良いからさっさと休ませてくれ。
一般の客も居るので、問題を起こすなとか言ってたが気にも留めていなかった。
夕食も終え、部屋に居るのも飽きたので友人の部屋に行こうとした時、引きずり込まれた!
階段の手前は一般客の部屋だよな…暖かくて柔らかい背中。部屋は月明かりのみで薄暗い。
ゆっくり振り向いた瞬間、キスされた!下が入ってくる!まさか痴女に襲われてる!
抱きしめられたままベットに運ばれ寝かされる。
そしてスタンドの電気がついた時、俺は恐怖を感じた。
「着いて来ちゃった。ちゃんと隣を予約したんだよ?誉めて〜」
姉貴がいました。そして襲われてしまいました。
夜中、ベランダ伝いに拉致られヤラれました。
ちなみに窓は夜這いに行った友人によって開けっ放しでした。
そのホテルで二泊して那覇市内のホテルでも同じ事態が起こり、姉弟二人で帰宅しました。
両親は…ツアーに出かけていました。
?
こら!大阪弁を使え!リアリティーがでない!しかし、大阪弁を使うと俺のアレルギーが・・・・
わかる大阪弁は俺もキツイ
この流れなら言える。
前に見た
『お兄ちゃんの通天閣〜』でめちゃくちゃふいた。
だが俺も大阪弁は苦手だ。
それにしても大阪弁で話すやつの名前が『茜』や『いずみ』しか思い付かない
大阪人の従妹がむかついて仕方がない。
嫌味っぽいのなんとかしてくれよ、人を小馬鹿にしたりうざいよ大阪人。
ツンデレだと思え!
ビッチだったら憎め!
幼女なら可愛がれ!
歳が近いなら誘え!
俺も大阪に出てきた時はキツイ街だな〜と思った。
しかし今じゃすっかり馴染んで違和感感じなくなった。
標準語・阿波弁と関西弁が1:1:5の割合で混ざってしまった。
大阪の下町だと亀田一家の喋り方が標準だったりするらしいな
大阪は別の国だろ
日本じゃない
実際のところ大阪も別に横浜とか東京とか他の町とそんなに変わらない。
それより福島とかの方がよほどおかしい
>>755 ええっ? 大阪って駅員のボケに正確に突っ込めないと、新幹線の改札を
通してくれない恐ろしい土地じゃないの? あの娘を追いかけようとした時
姉さんからそう聞いてあきらめたのに…
大阪環状線の電車に乗ったら、女は芸人娘かあきんどのおばちゃん、
男は漫才師か商売人かヤクザしか乗ってなかったぞ。
2chって関西叩き酷いけど関東人ばっかなんだろうか
正直関西弁は食傷ぎみかな。
無意味に関西弁にしてもなんか関西弁をやれば面白いとおもってるだけなような気がするし
シリアスな場面で関西弁だと上手くやらないとコメディになる
正直関西弁をやる利点よりリスクの方が大きい
親の再婚で新しくできた義姉妹は寡黙でほとんどしゃべらない娘。
打ち解けられずに嫌われているのかと苦悩するが、単にしゃべると方言になってしまうため
笑われたくないので黙っているだけだということが判明。
方言をしゃべっても笑わない主人公に惚れてキモ姉妹化する。
「兄さんはオレとごしゅーぎするんだべ!(兄さんは私と結婚するんです!)」 ※栃木弁
おれ関西だけど、文章で関西弁だとなんかイラッとくる
逆に、日常生活で相手が標準語だとイラッとくる
>>761 それで思いついたがひぐらしとか寂れた田舎がメインのシリアスゲームだと絶対途中で笑ってしまって
なかなかシリアスな雰囲気つくれなそうだwww
方言って上手くつかわないと難しいな
関西の小学校にいたことがあったけど作文とか書き言葉は標準語って子が多かった
関西弁ってさ楽なんだろうけど、なんていうか相手への敬意とかないよな。
小さい頃初めて関西弁の漫才聞いたとき、なんて乱暴な人だろうって思った。
やさしくねんだよなぁ〜言葉が
その逆のことを関西人はいうと思うがな
なんというか聞き慣れない言葉だからきついんだろ
>>767 漫才で使ってるのは河内弁ベースだから、関西弁の中でもとくにキツいんだよ
子供のころ河内のほうに引っ越したら、大阪市内出身の祖父母が、子供の言葉使いがわるくなるって心配してた
ならば京都弁でどうだ
あずまんが大王の大阪だって関西弁なんだから、印象は個々のキャラ次第だと思う
あれ見てキツいとか思う奴はいまいww
まて
ここは何スレだ?
え?大阪について語るスレだっけ?
京都弁キモ姉と関西弁キモウトについて語るスレじゃなかったっけ?
正直京都弁ならキモ姉で関西弁ならキモウトが良いと俺は思うんだ。
それはそうと、ゆったりと方言を喋る女の子はとても良いと思うんだ。
なんか温かみがあるっていうか生活感があるというか。そんなほんわかした感じの
方言を喋るキモ姉とキモウトが豹変した時なんかゾクゾクすると思わないかい?
例えるなら『普段怒らない人ほど怒ったときが怖い』に近いと思う。
方言の中でも特に京都弁が良いと思う。そう、つまり京都弁のキモ姉なんだよ!
弟が家にクラスの女の子を連れてきた時にうっかりブブ漬けを出すキモ姉。
その後の夕食中に「最近また鼠が出るようなったね…はよう始末せんとなぁ……」
と冷たい声で話したり薙刀持って夜道を徘徊したりするんです。
着物を着た京都弁のキモ姉が肝を撒き散らかしたりするんですよ。最高じゃないですか。
この場合キモウトでもいいです。キモウトの場合敵を弓でバンバン射抜いたりします。
つまり言いたいことは
>>771と同じなんだが俺は京都弁の女の子が大好きです!!
関西弁もおっとりとした感じで喋る女の子は大好物です!!キモ姉・キモウトなら最高です。
そしてキモ姉・キモウトによって人類は滅亡するんだよ!!!(ババーン!!)
関西弁に変なイメージ持ちすぎだろw
関東圏のやつらは素の口調で話し掛けると意味が通じなかったり、口調を真似て揶揄ってきたりするし
関西圏のやつらは普段から不明瞭な話し方してたり、頭のネジが外れたような笑い方したりしてるし
やっぱ仮に自分に姉妹が居る/出来るなら同じ文化圏の人種が良いなぁ
あと、おでんや生野菜に味噌付けて食べるのを馬鹿にしないタイプだったら最高
け く
TVでこれを見た時は笑ったな
>>779 全くだ。俺はイナゴ程度なら普通に食べられるタイプがいい
>>779 姉妹ならば基本的に同じ文化圏で育っているはずだよな。生き別れとか義理なら別だが。
異郷の地で、唯一同じ文化圏の兄に依存してキモウト化の道をたどるのか
>>781 もののけ姫見て思うんだが
会話は兎も角、食事は口移しでとればいいと思うよ(美人美形限定だけどw)
>>779 そこからつなげられるとまるで関東圏や関西圏の人が生野菜やおでんに味噌をつけることに対して馬鹿にしているみたいじゃないか
関西圏に住んでるけど、居酒屋で野菜スティックを頼むと味噌もついてくるし、おでんの大根用に各種味噌を購入する家庭もあるんだ
一度でいいから鍋とかおでんのような少量でも唾液を交換する料理を一緒に食べているときのキモウトの反応を見たい
たまになら美味いけど
いつもいつも味噌つけてたんじゃ塩分過多じゃろ
馬鹿にはせんが、愛情があったら止めると思うぞ。
>>783 それだ!お姉さんに口移しで食べさせてもらう。男の夢だね。
方言は土佐弁がいい。「○○だから」というのを「○○やき」というのが良い。
後は岡山弁も。「××君やめて下さい」みたいなところを
「××くん、そんなことしたらいけーん」という。たまらん
…冷静になると恥ずかしいな
皆、自分の郷里の方言のキモウトやキモ姉想像してみたら?
俺の場合。大阪から徳島に帰省(実話)
俺「ただいま〜」
妹「あ、お兄さんかえっとったんえ」
俺「やっぱり焼き魚にはすだちやな。送ってくれてありがとう、お父の調子どう?」
妹「そうなんよ、どうも調子良うのうてな病院通いなんじょ。」
俺「ほうか。明後日には大阪帰らなあかんねん。」
妹「お兄ちゃん大阪に染まっとんな。ゆっくりしてって。」
俺沖縄だから文にするとかなりイミフになる…
妹が『にーにー』と呼んでくれるから良いけど妹いねぇw姉いらねぇww
789 :
おもろなし話:2008/08/15(金) 06:29:22 ID:bLWZNKof
「ども、大阪の人です。関西弁は「〜やん」とか「〜やねん」などを語尾に付けますが、標準語と比べてもっと肝心な事があります。
それは…発音です。これは関西弁だけでなく、全ての方言に言える事ですが、かなり年輩な方ほどドギツイ関西弁をブッ放ちます。
東京の人が無理に関西弁で喋ろうとすると何か変に感じます。おそらく発音がおかしいからです。
ちなみに俺の妹は発音は関西特有ですが、ほとんど語尾は標準です。「何でやねん」などの短い言葉は完全な関西弁で……
…はっ!…む?何だ夢か」
妹「んん…お兄…ちゃん…」
(のわ!何で妹が俺のベッドで…ん?湿ってる…いや、湿り過ぎている!コイツ…まさかオネショを!)
ガバッ
(…な、何で下半身丸裸やねん…てか)
クチュクチュ…
(オナってるし…え?てことは、これ全部…潮?スゴ)
妹「ん?…お兄ちゃん…起きたの?」
「え?あ、ああ…つか、何でここで寝てんの?」
妹「うん?…確か、昨日はお兄ちゃんを犯して……あ!そのまま気持ちよくて寝ちゃったんだ!エヘッ」
「へ?…んがっ!俺も下半身が!…てことはマジで……イィィヤアアァァァ!!!」
〜END〜
文化圏の差を逆手に取って
「……そうだよね、こんな気持ち悪いの食べられないよね、すぐに」
「いやいやいや、食べる、食べるって!いただきまー……(バタン)」
「お兄さん大丈夫ぅ?すぐに介抱してあげるからね(ニタァ)」
とかそういうギモウトが欲しい
義妹は偽妹
これ豆知識な
うちのいとこは女系家族だが、話やすいいとこは年が一回り上だし、その子供は一回り下だし、年近いいとこは話あわせずらいしでどうしようって感じ
実家帰ってきても話あうのがひねくれ者の妹しかいないぜ
弟は思春期だしな
標準語(あるいは東京弁)と関西弁以外にもいろいろ方言はあるわけで
岡山弁とかどうよ。あのスローペースっぷりが、表面おっとり裏はドロドロのキモ姉キモウトに向いてんじゃないかと。
>>791 ※偽妹…貴方を兄のように慕う、年下かつ非血縁の女性。
これ豆知識な
影野いりすで「見た目金髪碧眼だけど、実はとうほぐ弁の姉」ってのがあったな
いやぁ違和感違和感w
>>794 いいえ僕は実妹派です
なので偽妹=他人=興味を持てないです
俺は偽妹も生妹もどっちもたべます^q^
>>795 東北弁をしゃべる外タレいなかったっけ?
血統的には西洋人だが子供のころから日本で育ってるとかなら、そういうのもいそうだ
義理のキモ姉×弟で投下します。
エロ無しの前半戦です。
NGは名前欄の「ねえたんブログ」で。
「政人君、深川家にようこそ」
目の前の美女は、同じ学年とは思えないほどに大人っぽい。
さすがはカリスマ読者モデル、深川未来。
ギャルという華やかさだけではない。整った目鼻立ちと伸びやかな肢体は品格すらも漂わせる。
その有名人と二人きりで和室に座っているなんて。それどころか、これから彼女の家で一緒に暮らすなんて、夢にも思わなかった。
シングルマザーだった政人の母と、同じく独りだった未来の父が再婚し、二人は家族になったのだ。
政人は緊張に汗ばみつつ、たどたどしく返事をする。
「うん、よろしくね…その…」
同じ深川の姓になったのだから、必然的に名を呼び合うことになる。
「み、未来ちゃん」
照れつつも未来の名を口にした。
が、
「『未来ちゃん』…?」
不服そうに未来がそれを繰り返す。
政人は慌てた。やはり自分の様な田舎者の一般男子が名前を呼ぶのは馴れ馴れしかったのだろうか。
未来は政人にゆっくりと言い聞かせる。
「あのね、お義母さんに聞いたんだけど政人君は一月六日生まれなんでしょ?私は十二月三日生まれなの」
未来はにっこりと笑いかける。
「私のほうがお姉さんだから、私のことはねえたんって呼んで。私は政人君のことまーちゃんって呼ぶから」
…………は?
政人は、体中から変な汗が吹き出るのを感じた。
「ねっ、まーちゃん」
未来はそう呼びかけ、まーちゃんの響きに幸せそうに瞳を細めた。
ふらふらとリビングに戻ってきた政人に気付き、母が声をかけた。
「あら、未来ちゃんは一緒じゃないの?」
あの後、トイレに行くだのなんだのと言って和室から逃げ出してきたのだ。未来はまだ和室だろう。
母と共にソファーでくつろぐ義父も政人に微笑む。
「未来は政人君が来るのをとても楽しみにしていたからなぁ。はしゃいでいただろう?すまないね」
言葉に詰まった政人が愛想笑いを返していた時、タタタッとフローリングの床を駆ける足音がした。
身構える暇もなく、リビングのドアが勢いよく開かれ未来が飛び込んできた。
政人の首に後ろから抱きつき、満面の笑みで父と母に報告する。
「あのね!まーちゃんは私の弟になったの!私のことねえたんって呼んでくれるんだよ」
驚き顔を見合わせる親達の前で、政人は恥ずかさと首に絡む腕の重さで真っ赤になっていった。
政人はねえたんと呼ぶなんて了承はしていない。
だが、政人はハッと気付く。
未来が妙な関係を強要しているのだと主張したいが、その発言でこの再婚が気まずくならないだろうか。
娘を責められた義父が気分を悪くするかもしれないし、優しい母は自分の再婚のせいで息子が苦労していると落ち込むだろう。
今まで、女手一つで昼も夜も無く働き、自分を育ててくれた母がようやく手にした幸せなのだ。
ここは立派な豪邸だし、義父はかなりの資産家だ。今まで苦労してきた母もこれからは贅沢な暮らしができる。
自分のせいでこの夫婦にヒビを入れることなど、決してできない。
政人は覚悟をきめて、明るい声を張り上げた。
「だ、だって俺、お姉ちゃんが…ねえたんができて嬉しいんだよ」
キャアアアと未来が歓喜の声を上げる。
「私も嬉しい!もっとねえたんって呼んで!」
そんな仲のいい二人の様子に、義父がおおらかに笑った。
「いいじゃないか。籍の上ではきょうだいなんだし。こんなにすぐに打ち解けて良いことだ」
義父の言葉に未来は頷いている。母も説得されたようだ。
「まーちゃんの甘えん坊さんっ」
肩にすりすりと顔を擦り寄られ、恥ずかしいやら情けないやら。
政人は心の中で男泣きをするしかなかった。
政人が風呂からあがって一息ついた時、時計は夜の11時を回っていた。
(今日は大変な1日だった…)
屋敷の中をうろうろ迷いながらようやく自室に辿り着き、ベッドに倒れ込む。
今日引越してきたばかりのこの部屋には、まだ荷ほどきの済んでいない段ボールが並んでいた。
しかし、この一室の面積だけで、自分と母親が暮らしていたアパートより広いのではないか。
広すぎる部屋に落ち着かず何度も寝返りをうち、政人は深々とため息をついた。
(…未来ちゃんがあんな人だったなんて…。これからどうしよう…)
彼女のせいでとんでもない生活が幕を開けてしまった。先を考えるだけで気が重い。
「…あ!…そうだ」
政人はベッドから起きると、荷物から携帯を取り出す。
「未来ちゃん、ブログやってたはずだ」
アクセス数がすごいだとか、記事で未来が褒めたコスメが即日完売だとか、TVで何度も取り上げられている人気ブログがあったはず。
彼女のブログを見れば、何か上手く付き合うヒントが見つかるかもしれない。
政人は不安と期待を胸に『深川未来 ブログ』で検索をかける。
公式のブログは先頭にヒットした
『みりゃいDay's』のタイトルと未来の写真のトップ画像。そのすぐ下に記事の一覧が先着順に並んでいた。
と、NEWが付いた本日日付の記事がある。政人はその記事タイトルに息を飲んだ。
『NEW おとうと! XX/08/20 コメント(3528)』
「弟!?」
まさか自分のことだろうか。記事タイトルをクリックすると、記事のページへとジャンプする。
――――――
おとうと!
XX/08/20
皆に大発表がありますっ
今日はなんと…私に弟ができましたぁ!!(≧ω≦)
ちょっと年下で、名前はまーちゃんっていうの☆
弟なのら!弟!(●^o^●)テンション高いのら〜!
んもぉ〜まーちゃん超カワイイよぉ〜!可愛いkawaeeeeeeeeee(_Д_)ヒャッフー
というわけで、弟のまーちゃんをこれからよろしくお願いします_(._.)_
by ねえたんになった未来☆ミ
――――――
(………な…、なんだこれは…)
政人の携帯を持つ手が震えた。このクレイジーな文章は一体何だ…。
そして、知らぬ間に自らが有名人のブログで紹介されている異常な事態に青ざめる。
また、コメント欄もひどかった。
『未来チャン弟ゲットおめでとー☆弟クン超見たい!未来チャンに似て絶対イケメンですよね(*^o^*)』『私もおとうと欲しい!』
ひとまず以上が前半です。
多分
Gj
続きが気になる木。
この〜木何の木気になる木〜♪の木より気になるブログでちゅ☆gj
>>805 なんかこのキモ姉イラっとする
それでも、続きは見るけどね。おまえなんかこれでもくれてやる!GJ
キモ姉が許されるのは小学生までだよね(爆)
とか言いたい
ブログの口調うぜぇw
でもGJ
ここからどう展開していくのかwktk
ライトなキモ姉もいいっすねw
自分のことをねえたんとかいうDQNじゃなければ、読んだかもしれなかった
>>810 なーにもっと破壊力のあるブログを書く男だっているんだ。こんなの大したこたあないよ。
>>810 なーにもっと破壊力のあるブログを書く男だっているんだ。こんなの大したこたあないよ。
続きに期待度マクシミリアン=テルミドールだ。
ORCAに帰って下さい
明るく良い感じじゃないの!
ねえたんブログ続き投下します。
義姉×弟エロ無し後半戦。NGは名前欄の「ねえたんブログ」でお願いします。
『弟クン気になる〜!まーちゃんとのラブラブツーショ期待してます!』『まーちゃん見たい!ジュニ系ですか?』
無邪気で無責任なコメントが飛び交う。弟というよりペットか何かの扱いじゃないか。
いつの間にかイケメン設定にされたまーちゃん画像を、全国の未来ファンのギャル達が激しく求めていた。
(顔出し写真なんて絶対嫌だ!だいたい俺なんてダセェフツメンだぞ。何が可愛いだよ)
のどかな田舎で貧しいながらも穏やかに生きてきた政人にとって、大量のギャル達に騒ぎ立てられるなど生きた心地がしない。
さらに、しょぼい顔を晒せば最後、キモイだの未来ちゃんと似合わないだの罵倒の嵐になるに決まっている。
「…とりあえず明日、ブログに俺の写真は絶対載せちゃ駄目だって未来ちゃんに言ってみよう」
有名人のブログの影響力に恐ろしさを覚えながらも、記事の下の『TOPへ』を押した。
「あれ…?」
トップの記事一覧にNEWの文字が増えている。
『NEW まーちゃん続報! XX/08/20 コメント(12)
NEW おとうと! XX/08/20 コメント(5431)』
(こ、更新されている…!?)
コメント数の少なさから見ても、リアルタイムでの更新に出くわしたらしい。
額を冷たい汗が流れ落ちる。追い詰められる様な恐怖が政人を襲った。
怖々と記事へとジャンプする。
――――――
まーちゃん続報!
XX/08/20
(o^v^o)エヘ
テンション静まらないから弟続報更新すゆ☆
さっそくまーちゃんについてたくさんコメントくれてありがとうo(>u<*)oのらー
皆まーちゃんを見たいって書いてくれたけど。。
まーちゃんは一般のコだから顔写真UPはできないんだ。。。ゴメンネ(つ_;)グスン
私も皆にも自慢のおと〜とを見せたいよぅ。。
――――――
政人はそこまで読んでホッと安堵の息をついた。
(良かった…未来ちゃんは俺のプライバシーとかちゃんと考えてるんだ…)
気が抜けて、何気なく記事を下にスクロールさせていく。
そこで、ブーッ!と激しく吹き出した。
――――――
だから、まーちゃんのパンツUPしちゃいますっ♪(o^-’)b
画像 76KB
イヤーン(/∀\*)ねえたん恥ずかしいのら☆
――――――
キャアアアという女の子の様な悲鳴が政人の喉元から上がる。
そこに載せられている写メの画像は、間違いなく政人のグレーのブリーフだった。
「何がっ!?なんっ…何でっ?俺のパンツを何で未来ちゃんが?」
政人はパニックになりつつも立ち上がり、部屋を見渡した。
衣類はまだ段ボールに半分以上つっこんだままだ。
その段ボールを急いで確かめると、確かに荒らされた形跡がある。犯行現場である。
(いつの間に!…風呂…。俺が風呂に入ってる間に盗ったのか!)
政人の留守中にパンツを持ち出し、つい先ほど撮影しUPしたのだろう。それも、同じ屋根の下で。
プルプルと政人は震える。
泣きたいのか怒りたいのか分からない。何故自分がこんな目にあっているのかすら分からない。
ふと、手に握ったままの携帯に気付き、まだ記事に続きはあるのかと下のボタンを押す。
そこには……。
――――――
なんかもう、愛する気持ちが止まらないって感じデス(*´∀`人)ラブラブ
うぁあーん!このままじゃ眠れないよぅ(ρ_-)〜゚
まーちゃんはもうねんねしたのかナァ。
よし!決めました!
ワタクシ、今からまーちゃんと添い寝して来ます!(≧▽≦)ゞビシッ☆
夜食じゃなくて、まーちゃんを食べちゃうのら(「・ω・)「ガオー
行ってまいりま〜す!
後で皆にも報告(明日になるカモ///)するね
ノシ*゚;・。;・☆
――――――
記事はそこで途切れていた。
後は、早くもこの更新に気付いたファンのコメントが並んでいるだけだ。
『(ノ>ε<*)キャー!未来チャン行ってらっしゃいませ(≧ω≦)ゞキリッ☆』『ナイスぱんちゅ!頑張れねえたん!』……
政人は全身の血が引いていくのを感じた。凍えた様に体が震える。
今から行く―――?食べる?
ガチャリ
静まりかえった室内にドアノブの音が響き渡った。
「ぃいやぁあああっ!!」
政人は悲鳴を上げて飛びあがった。
転がるようにドアに駆け寄り、必死でドアノブを掴んで閉める。
「あ、まーちゃん起きてたんだぁ。へへへ、ねえたん遊びに来ちゃったぁ」
ドタ越しに未来の猫なで声が聞こえる。ノブは依然ガチャガチャと捻られたままだ。
政人は渾身の力でノブとドアを押さえながら、念仏を唱える様に一心に訴えた。
「お帰り下さい!お帰り下さい!静まり下さい!」
「ねぇ〜…まーちゃん開けてよぉ…まーちゃぁん…開けてぇ…」
まるでホラーだ、恐ろしすぎる。政人は涙目でガタガタ揺れるドアを支え続けた。
「俺はもう寝るんだ!や、やめてくれ!入って来ないでっ」
「一緒に寝ようよぉ…ねえたんが抱っこしてあげるよ…ふふふ…」
もう耐えきれない!政人は叫んだ。
「もうやめてよっ!!本当のお姉さんなら弟が嫌がることはしないはずだ!!
俺のねえたんだって言うなら、帰ってくれ!!!」
ドアの動きも、未来の声も止んだ。
政人がハアハアと息を整える音だけが部屋に響く。
しばらくの後、ドアの向こうでポツリと未来が呟いた。
「……ごめんね…ねえたん帰るね…。おやすみ……」
力なく引きずるような足音が、政人の部屋から遠ざかる。
(……帰った…)
政人はドアノブを掴んだままへたりこんだ。自分は助かったのだ。
10分は放心していただろうか。ノロノロと立ち上がり重い体でベッドへと戻ろうとすると、開いたままの携帯床に転がっていた。
夢中でドアに走った時に投げ捨てていたのだろう。
政人はそれを拾い上げる。ボタンを軽く押せば、暗くなっていた画面に未来のブログが眩しく灯った。
(まさか…)
トップに戻り再読み込みをしてみる。
『NEW たいせつな弟 XX/08/21 コメント(9761)』
――――――
たいせつな弟
XX/08/21
皆、ただいま
まーちゃんの部屋の前まで行ったけど、帰ってきちゃった。。。
まーちゃんね、眠いから一人で寝たいんだって。。。
私は本当は一緒に寝たかったケド。。。こうして帰って来たんだ
だって、メイワクをかけちゃいけないから
まーちゃんのこと
アイシテルから。。。
今はまだ寂しくて、チョット胸がイタイです
でも、これがお姉さんになるってコトなんだよね。。。
本当に大切なことを、まーちゃんに教えてもらった気がする
また明日から元気ださなきゃo(^-^)o
ねえたんだからしっかりしなくちゃね。。!
おやすみなさい☆ミ
――――――
『マジで感動しました(;_;)私も、本物の愛を未来チャン&まーチャンに教わりました』『未来ちゃんの弟を想う気持ちがセツナイくらい伝わってきて、私も泣いちゃった』
『真実の絆って…こんなに強いんですね…。すごく温かいキモチになりました』『ホントすごい尊敬…。二人のHappyな明日を願ってやまないです(つ_T)』
…………。
政人からはもう乾いた笑いしか浮かんでこない。
思わず「この馬鹿ども!」とコメントしたくなったが、周りからボコボコに叩かれて終わりだろう。
政人はため息をつくと、記事へのコメント投稿フォームを開く。
自分の願いを託す様に、一つコメントを残した。
『これからも、優しいねえたんでいてあげてください』
おしまい
以上です
Gj
続けよう
いや続かなきゃ駄目だもっと病ませろ
弟くんの愛に泣いた
スイーツ(笑)だがぜひ続きが読みたいです
どこにキモ成分があるんだ
これからキモくなるんだYO
GJ
最近キモくもないSS多くないか?
これとか、姿見村とか・・・・まあ、長編は仕方ないけどさ
いきなりキモくなってるのなんか読む気しないという異端の俺がきましたよ
>>824 とりあえずGJ
しかし弟にちょっと拒否されたくらいで引き下がっちゃあキモ姉とは言えない
だから続けるんだ
>>832姿見村は長編だからな
まぁ病まないとキモウトとか言えんしな
弟のパンツを持ってく姉ちゃんがキモくないとな
夜、兄が彼女とSEX→兄と彼女そのまま寝てしまう→朝喘ぎ声が聞こえてくる兄→布団の中がゴソゴソして誰かが自分のを挿入しているのに気付く兄→
兄が寝ぼけて彼女に一言…「ほんとにお前はエッチだなぁ…」→ふと横を見ると彼女が寝ている→兄驚いて布団をガバッ!↓
兄「な、何してんだよ……お前…」
妹「私、知ってるんだから…こうしたら赤ちゃんができるって事くらい……ん、んん!あん!…あっあっあっあっあっあっあっあっ…」
こういう展開って以外とないよな。さらにこの後、キモウトが彼女を起こしたらどうなる事やら…
ありきたりすぎてつまらないからないんじゃない?
男がそんなだと引く。
ていうかそれなら勝手に携帯官能小説(笑)でも読んでろキモい位にありそうだ
ごめん。もっとエロ有りでキモくすれば良かった。
謝る必要ないですよ
続きマダー?
>>840謝らなくていい!続きを書くんだ!別にエロなしでも誘ったりキモくすれば!
下手なエロ入れるより今の路線で通した方がいいと思うぜ
俺は好きだ
>>840 落ち込む事ないでしゅ♪みんな心の中ではあなたに感謝してるでしゅ♪
もちろん!あたち☆もでしゅ♪ただ、ちゅぢゅき☆は書いてほちい☆でしゅ♪
>>840 気違いなんて相手にしなくていいでしゅ♪
下痢か?夏風邪にゃ気を付けろよ。厄介だからな。
>>848『糞吹いた』のか『クソ吹いた』のか、それが問題だ
どっちにしろ。汚いなw
なんて下品な流れwww
(´∵`)<お兄ちゃん達のためなら私…
(<●><●>)私も弟達のためなら…
姉コワスw
そろそろ長編の続きがきてほしい、と言ってみる
永遠の〜はまだかい?
策士な姉にいつの間にか籍を入れられたい
1 弟>チンポを挿れる>姉
2 姉>籍を入れる>弟
861 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 00:49:34 ID:molLhca+
期待あげ
sageろ
ビッチなキモウト希望
( * )<お兄ちゃん…
(<●><●>)<キモウ、ト……?
「(<●><●>)」
「…………」
「(<●><●>)」
「いや、普通にうざい」
「
>>863を見てんのよ」
「は?」
「ビッチなキモウト希望、だって」
「……ふーん」
「ビッチ、だって」
「……ごめん、私英語分かんないのよ」
「
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81」
「……何これ」
「ググレカス、っていいたいとこだったけどリンク貼ってあげたわ」
「何の?」
「ビッチの」
「いっぺん、死んでみる?」
「必 至 だ な」
「……でも、話題にならないアンタよりマシじゃない」
「ビッチなんて、弟に言われるぐらいなら話題にならなくていいわ」
「負け惜しみを」
「m9(^Д^)プギャー」
「…………ところで、さ」
「(<●><●>)<何〜?」
「ちょ、調子に乗るなよ……」
「( ´_ゝ`)フーン」
「ところで、あんたって、経験あるの」
「は? 経験? あるわけないじゃない。あんたと一緒にしないでよ」
「言っておくけど、私はお兄ちゃんが望めば経験人数なんてゼロにもなるし百にもなるのよ」
「……とんでもないわね」
「ま、それはさておき。問題はさ……私たちのことじゃなくて、お兄ちゃんの経験人数じゃない?」
「弟の?」
「うん。正直……どれぐらいだと思う?」
「
>>868」
「安価はやめておけ」
「期待age」
「sageろ」
「ま、そーね……正直に答えるなら、そんなの関係ないってとこかしら」
「関係ない?」
「ええ。経験があったら、その記憶は消すし、なければ私が初めての人になるってだけよ。結果は同じだもの」
「……」
「アンタだってそうでしょう?」
「……甘い。こいつは甘いッー!ゲロ以下の甘さがプンプンするぜッーーーッ!!」
「いや、ゲロは甘くないでしょ」
「どちらにしろ、致命的よ!」
「何ですって」
「だって、初めてだけで満足するってことでしょ? それ」
「いや、別にそういうわけじゃ」
「私っ! ならっ!! 性欲をっ!! 消すっ!!」
「ΩΩΩ<ナ、ナンダッテ-!!」
「毎晩、お兄ちゃんの布団にもぐりこんで、玉の中がからっ空になるまで絞り、性欲なんてものを消すの。
そうすれば、起きている時に他の女にたぶらかされることもないわ!」
「つまり、永遠に自分以外とは経験させない、と……?」
「その通りでございます」
「……なるほど。それは、いいわね。となると……」
「ええ、邪魔なのはアンタだけということよ」
「ほほう、言ってくれわね」
「ふふ……」
「ふふふふふふふふふふ」
携帯から失礼した
なんて失礼な奴なんだ、兄か弟でも喰ってろ
↑
兄弟「食べ物じゃねぇーよ」
ふふふ…何を言っているんですか弟くん達は?
私と妹ちゃんで二人とも『喰べちゃう』んだよ?…
遅筆が過ぎると数ヶ月音沙汰無しでも、いなくなったと思われない・・・
職人としてこういうのはどうなのだろう?
兎も角、一年以上お付き合い戴いている皆様には感謝の言葉もありません。
投下します。
※※※
五代先生に呼ばれたのは、姉ではなく僕だった。
絵里ちゃんからの電話で、すぐに家に来て欲しいと云われた時は驚いたけれど、五代邸に来てみて、更
に驚いた。
五代邸の客間――
以前僕が姉の絵を届けた時にやって来たその一室には、一枚の絵が置かれていたからだ。
僕が五代絵里に送った絵。
力を尽くして描いた絵が、そこにあった。
その絵の傍に、この家の住人二人がいる。
彼らの表情は複雑で、読むことが困難だ。
型通りの挨拶を済ませると、五代氏はすぐに口を開いた。
「見せて貰ったよ」
彼の瞳は僕の絵を映す。
2秒、3秒と水彩画を見つめて、やがて不機嫌そうな顔を作者に向けた。
「どういう事かね?」
「何がですか?」
「この絵だ」
この絵、と云われても返答に困る。
意図が読めない。
五代氏は僕に顔に、自身の顔を寄せた。
「きみが描いたのだろう?」
「そうですが・・・」
困惑する僕に、五代先生は更に歩み寄る。
迫力に押されて後退りする僕の肩を、彼は掴んだ。
「い、痛っ・・・」
「何てことをしてくれたんだ!!」
「え?あの、痛いんですけど・・・」
「そんなことはどうでも良い!何故!きみは!これ程の絵を描けることを黙っていたのだね!?前に云
っただろう?才有る者はそれを活かす義務があると。きみといい、鳴尾くんといい、優れた絵を描く力
があるにもかかわらず韜晦を決め込むのは何故だ?画壇の何が不満なんだ!?」
「お父さんやめて!くろさんが困ってる!」
絵里ちゃんが割って入り、僕は解放された。
五代氏はふぅふぅと息荒いまま、「すまん」と呟いた。
――あれは求道者の成れの果て
嘗て姉は、五代氏をそう評したことがある。
夢破れてなお。
現実を突きつけられてなお。
河原で石積む子供のように。地を這い、迷路を彷徨う迷い子のように。
ただ、絵を求め続ける。
彼は絵画に憑かれた狂人の一種なのだと、姉は語った。
甚だ辛辣ではあるが、一面の事実ではあるのだろう。
甘粕櫻子あたりが聞けば、それは才有る者の傲慢だと自身を棚上げにしてせせら笑うに違いない。
ともあれ、姉に向けられる羨望の目は、彼女にとっては冷ややかな目を向ける程度の価値しかないもの
なのだ。
その姉自身、才能のない分野を志しているのだから、人生とは皮肉に満ちている。
破れた翼をはためかせ、届かぬ天空を目指すと云う点では、両者に差はないのだから。
尤も、僕にも『それ』はあるのだが――
「すみません」
僕は五代先生に頭を下げた。
「僕の絵を買ってくれるのは光栄ですし、素直に嬉しいです。でも、僕の志は絵にはありません。興味
の持てない世界で生きて往くには、僕の心は弱すぎるんです」
軽い気持ちで筆を振るうなど、本気で絵を愛している人に失礼だろう。
不覚悟の人間が踏み入れて良い世界ではない、と思う。
僕が筆を握るとしたら、それは姉がするように、あくまでも趣味としてだけだ。
それ以外にあるとしたら、可能性はひとつしかない。
『留め置きたい』
その瞬間にしかないもの。
或は、これから失われてしまうもの。
そんな何かを永遠に残したいと願う時だけだろうと思う。
そして、そんなものは滅多にない。
だから、僕が描くものは、『この世に無い』ものだけなのだ。
「しかしなぁ・・・」
五代氏は落胆したような、しかし諦めきれないような顔をした。そして、そんな感情を『交渉』へと変
化させる。
この情熱はある意味で美徳ではあるのだろうが・・・。
あれやこれやと詰め寄る五代氏を宥め、すかし、僕は首を横に振り続ける。
しかし暫くすると、画家志望の少女が僕らの間に割って入った。
「もう!お父さん、くろさんを困らせないでって云ったでしょう」
絵里ちゃんは実父を一喝すると、往きましょ?と僕の腕を掴んだ。
部屋を出るときに見た先生の寂しそうな顔は、絵に向けられたものか娘に向けられたものか・・・。
「本当にすみませんでした」
絵里ちゃんはぺこぺこと頭を下げる。
見ているこちらが気の毒になるような謝り方だった。
「お父さん、一寸おかしいんです。絵ばっかりで、変なんです。だからと云ってくろさんに迷惑を掛け
て良い訳じゃないのに、あんな風に詰め寄って・・・!」
謝罪から身内への怒りへとベクトルが変化している。僕は苦笑して見ているしかない。
やがて話題の線路から脱線したことに気づいた少女は、気恥ずかしそうに、すみませんと呟いた。
「絵里ちゃんはお父さんに似て情熱的だね」
「うぅ・・・。嬉しくないです」
そう云ってちいさくなる。
連れてこられたのは絵里ちゃんの部屋。
僅かに画材の匂いのする、趣味の良い部屋だった。年相応の女の子らしい可愛い部屋だと思う。
僕は失礼にならない範囲で室内を見廻す。彼女の作と思しき絵は一枚もない。
「絵里ちゃんは油絵を描くんだっけ?」
「は、はい。あまり上手くないですけど」
照れているのだろう、幽かに顔が赤い。
「ここには絵は置いてないんだね」
「一応、アトリエで描きます。油絵って、臭いが凄いから・・・」
「ああ、成程ね。見てみたかったんだけどな、絵里ちゃんの絵」
「私なんか全然・・・くろさんやしろさんみたいに、素敵な絵が描ければ良いんですけど・・・」
どうもこの娘は自分の絵に自身がないようだ。それが性格から来るものなのか、自らを弁えているのか
彼女の絵を見たことのない僕には判断の仕様がない。つまり、フォローも出来ない。知らないものは褒
めようがないからだ。
「しろさん、最近こちらへ来ないみたいですね。父が嘆いてました」
五代絵里は話題を自らの絵から、僕の姉へとチェンジする。視線の先には、姉の作と思われる色紙が飾
られている。
「しろさん、凄く綺麗な絵を描きますよね。くろさんもそう思うでしょう?」
「うん。しろ姉さんの絵は上手いと思う。ただ、僕の素人観察・・・いや、好みの問題かもしれないけ
ど、しろ姉さんは『絵』よりも『書』のほうが芸術的な才能があると思う。だから、淡彩画とか水墨画
が上手なんじゃないかと」
姉が好んで描く絵も淡彩画なので、その辺は自分でも判っているのだろう。弟のことと歴史家への夢以
外は、限界を知悉している人なのだ。
ただ――
「しろ姉さん、最近絵は描いてないんだ」
「そうなんですか?忙しいんでしょうか」
「そうじゃなくて・・・伏せってる事が多いんだ。体力的な問題だと思う」
この間の夜。
二人で星を見たあの日から、姉の体調は再び崩れた。
最近、少し痩せたように思う。
元が細い人だから、窶れたと表現する方が正しいのかも知れない。
食事の量も目に見えて減って来ている。風邪をひいているのだから、体力は付けなければならないはず
なのだが、中中食べ物に手を付けない。
咳をする回数も増えた。
なのに、夜遅くまで何かごそごそやっている。
早く寝た方が良い。
僕は何度か声を掛けたけれど、襖越しに返ってくる声は、
「私は大丈夫。クロこそ早く寝なさい。この頃は特に冷えるから、温かくするのよ?」
などと、僕を心配するような言葉ばかりだ。
姉は自分に厳しい所為か、他者をより優先する傾向がある。
自分の生きた証よりも、他人の生きた証に拘泥した。
歴史を志すのも、或はその辺に理由があるのかも知れない。
(僕も――)
自分の生きた証には興味がない。
自分が尊敬する人。自分が大切だと感じた人。
もしも記録に残すのなら、そう思える人だけだろう。
なんだかとても、姉に逢いたくなった。
※※※
予定よりも早く、家路についた。
絵里ちゃんや五代先生には食事でもどうかと散散引き留められたけれども断った。
兎も角、無性に姉の顔が見たかったのだ。
絵里ちゃんは酷く残念そうな顔をしていた。そのことだけが少し心苦しい。けれど、どうにもこうにも
僕は家に帰りたかったのである。
そうして、家の近くまでやって来た。この大通りを越えれば、すぐに自宅である。
「あ」
と、間の抜けた声を上げたのはその時。知己を見かけた時だ。
さして親しくもなく、気安い相手でもない。
だけど、姉とは深い繋がりのある人物が、視界に入った。
すぐ傍には扉の開いたタクシー。
彼女はこれから、それに乗り込むのだろう。
僕の間の抜けた声で気付いたのか。件の人物は視線だけで僕に挨拶をする。
僕は近くに駆け寄って、その知己に頭を垂れた。
「こんにちは。日ノ本(ひのもと)さん」
彼女――日ノ本朝歌は無言で頷く。
少女。
そう呼ぶべき容貌をしたこの女性は、僕は勿論、姉よりも遙かに上の年齢である。
けれど、10代で通用する容姿は僕の姉よりも年少に見えることだろう。
左の目には眼帯があり、片手には杖をついていて、弓手には手袋がされていた。
それは酷い怪我をした名残であり、隻眼であるのも、杖なしでは歩行が困難なのも、左手の薬指が欠損
しているのも、皆同じ理由であるらしい。現在も通院や入退院を繰り返している、とは姉の説明だ。
ちなみに日ノ本、と云う姓は本来のものでなく彼女自身が勝手にそう名乗っているだけなのだそうだ。
偽名を使う理由は知らない。詮索するつもりもなければ、興味もない。彼女の自由だ。
杖のない方の手には、紙袋がぶら下がっている。中身は重そうな書籍の束だった。
失礼とは思ったが、鳴尾家の蔵書が見えたので、僕は覗き込んだ。
「うちに寄ってたんですか?」
「本の交換。至路と私の手持ちを取り替えただけ」
鳴尾至路と日ノ本朝歌は先輩後輩の間柄である。
姉は文系、彼女は理系で読む本の種類は異なるが、重なる部分も多い。
だから、興味のある本は両者の間でやり取りされることが多く、一緒に図書館にも出掛けている。
二人がよく往く丘の上の私設図書館は完全な会員制で、更に階級分けがされている。
僕は姉の紹介で初等階級を持っている。これは、入館のみ可能だが、本の貸し出しが不可である。
第二階級で貸し出し許可。第三階級で上層部エリアへの進入許可。第四階級で上層エリアの貸し出し許
可。第五階級で地下エリアへの進入が可能であるらしい。
姉は第三、日ノ本さんは第四の階級を持つ。第五以上は都市伝説と云われるくらい、持ち主が少ないよ
うだ。尤も、第三階級持ちですら、充分レアなのだが。
「病気?」
主語を抜いた質問が僕へ向けられる。
淡淡とした、抑揚のないしゃべり方だ。別に機嫌が悪いわけではなく、これが自然なのである。
彼女は姉のことを尋ねているのだと了解した。
「風邪・・・みたいです。日ノ本さんにも判りましたか」
「少し窶れていた。気にしてあげる方が良い」
ひとつしかない彼女の瞳は、僕には向いていない。真っ直ぐに前方だけを映している。
あまり他人と顔を合わせないのは、彼女のスタイルだ。
僕は明後日の方向に向いた顔に、そうしますと首肯した。
「姉孝行は、愛情を向けられた分くらいは還元したいですから」
彼女は無言で頷き、タクシーに乗り込む。扉が閉まり、窓が開いた。
「本当に大切なものは失ってからでは遅い。後悔の無いように」
そんな言葉を残して、車は発進した。
何かを失ったことでもあるような、重い一言だった。
その通りではあるのだろう、と僕は思う。
風邪とは云え、咳き込んでいる姉の姿を見るのは辛い。
車は景色の向う側へと溶け込んで往く。
僕はそれを見送らず、家に向かって駆けだした。
「それでこんなに早く帰ってきたの?」
姉は苦笑したようだった。
僕がいる場所は、姉の部屋――和室である。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し。少し心配しすぎ」
姉の言葉は冷静だ。
冷静ではあるが、彼女は僕をしっかりと抱きしめており、凜としているはずの声が妙に上ずっている。
随分と機嫌が良さそうだった。
「クロは気遣いが多すぎる。それは美徳ではあるけれど、欠点でもあるのよ?」
すりすり。
「私は平気だと何度も云っているでしょう?」
むにむに。
「折角厚意で食事に誘われたのだから、断ること無かったのに」
ぐりぐり。
しろ姉さん、言行不一致です。
遅くなったら絶対に「誘われても遠慮しなさい」と怒るのだろうに。
まあ良いかと、僕は苦笑した。
「日ノ本さん、来てたんだね」
僕は姉から抜け出そうと試みる。
「ええ。本の交換。用があるからってすぐに帰ったけど」
姉は優雅にそれを阻止する。
甘粕先輩ほどではないが、姉も組技に熟達している。抵抗は無駄に終わるだろう。
僕がぐったりと力を抜くと、年長の身内はぬいぐるみを弄ぶ童女のように弟の感触を楽しみだした。
(恥ずかしいなぁ・・・)
誰に見られるわけではないけれど、顔が赤くなる。
姉はお構いなしに、身体を密着させた。
抱きしめられる感触は、以前とは違い、硬く感じる。
それは、彼女が痩せ細ったからだろう。
姉の身体は確かに衰えている。それが、少し不安だ。
口にすれば、気にしすぎると窘められるのだろうか。
支援
「クロ、貴方に渡すものがあるの」
姉は僕を解放する。自分で手放したくせに、妙に名残惜しそうにしているのはどうしたことか。
彼女は物陰に隠すように置いておいた籠を引き寄せた。籠の中には毛糸や編み棒などが入っている。
「はい、これ。プレゼント」
「腹巻き・・・」
「最近凄く冷えるでしょう?温かくしておかないと」
姉は腹巻きを笑顔で手渡す。僕は温かな防寒具を眺めて呟いた。
「最近夜にごそごそやってたのって、これが理由?」
「本当はもっと早く渡したかったのだけれど」
コホコホと口元を押さえて笑う。
その姿に、僕は眉を寄せた。
「どうしたの?腹巻きじゃ嬉しくなかった?」
「そうじゃない。そうじゃなくて、こんな事でしろ姉さんが無理してたと思うと・・・」
「こんなこと、じゃないわよ」
ぎゅっと、彼女は僕を抱きしめる。
抵抗はしない。
出来るはずがない。
「私にとっては、クロが健康でいてくれることが一番大切だもの。急ぐのは当然でしょう?」
「でも、僕は健康だよ。病気なのはしろ姉さんのほうだ」
「そう。クロは健康。だから、身体を冷やさないようにしないと」
「・・・・・・・」
何と云えば良いのか、言葉が出ない。
微笑を浮かべる姉は、矢張りその顔に疲れを感じさせる。
「・・・ありがとう、しろ姉さん。ずっと大切にするよ」
「ものを大事にするのは確かに大切。だけど、ずっとじゃなくて良い。痛んだら、また私が作ってあげ
るから。来年も。その先も」
「・・・ありがとう」
僕は姉の身体に腕を廻した。細くなったと改めて思う。
「良かった。喜んでくれて・・・」
姉はそう云って、それから咳をした。
籠もるような、嫌な仕方の咳だった。
完全に抱き合う格好になっている僕には、姉の顔が見えない。
見えるのは、部屋の主が書いたと思しき一枚の掛け軸。
そこには彼女らしい達筆で唯二文字。
『偕老』
と、記されていた。
投下ここまでです。
支援の方、感謝致します。
では、また
お疲れ様!
無形氏きたああああああ!!!!!!
投下お疲れ様です
しろ姉さん可愛すぎワロタ
投下乙です!
相変わらずのツボを突くしろ姉さんのデレ具合だけど先を読むのが恐い雲行きに・・
GJ!!
しかししろ姉さんが・・・
良くなるよね!絶対良くなるよね!!
あれ、朝歌が偽名で日ノ本って名乗ってあんなセリフ言うって事は…
何はともあれGJです。
しろ姉さん悪化の一方じゃないか…
あっちと同じ作者さんだったのか・・・
いまさら気付いたよ
朝歌については俺は何も考えない事にしている
そうだ俺は何も見ていない
何も見ていないぞ
子供っぽいキモ姉と大人っぽいキモウト…どっちが好き?
ボインで大人っぽいキモウトならいけます
貧乳であれば割りとなんでも
俺もぺたん娘なら…
兄が妹より力も弱く、皆と比べて背が低くて、ショタ。
それを遊ぶ姉妹なら。
つまり保管庫の無題12あたりの続編希望。
永遠のしろktkr
無形氏愛してる。
無形氏が作品を書いてる某スレのこと。
氏の作品群は登場人物がそれぞれ関わりが少しずつある。
誰かURLギボンヌ
>>893 ヤンデレスレか嫉妬スレを行ったり来たりすればわかると思う。
ヤンデレスレはひどい有り様だがな
あとすぐにurlキボンするのやめような、厨じゃないんだから
>>897ヤンデレスレじゃなくて嫉妬スレかと
>>893ヤンデレスレの保管庫で鳥の名前の作品があるから、それを読めば分かるかと。あと読んでも感想だけ言ってネタバレ要素は言うなよ。まだ読んでない人もいるかと思うから。
つか、もうほんと夏厨はいやだな・・・
仮にこのスレを読む夏厨がいたらそれはそれで驚く
実際結構いるんだろうな
URLを聞いてるやつは夏厨の典型
夏もあと十日程だ
それさえ終わればこのスレも含め他スレでも夏厨は減るだろ
もう少しの我慢だ
俺の休日は来月21日まであるぞ
厨って気に入らない輩に書くようなもんになってるから
実際は夏厨とか関係ないんだけどな
住人は多い方がいいが、空気は読んでもらわないとな
カラマーゾフの姉弟と言う電波を読んでる最中に受信した。
特に意味はない。
オタクの姉と文学少年の弟と言う構図が何故か頭に浮かんだ…
空気読め、か。キモ姉妹ならば空気嫁に嫉妬することさえ容易いに違いない
妹「お兄ちゃん! 『フロッグピロー 平木鏡美』ってなんなのよ!? そ、そんなのより私の方が気持ち良いんだからね!」
と言って、針で空気を抜くキモウト。
>>911 こんなとこでフロッグピローが出るとは思わんかったww
幼女でオナニーしてるところをキモ姉に見られたい
ロリキモ姉が幼女の真似をするのか普通の体格と精神のキモ姉が幼女のコスと真似をするのか
それが問題だ
塾女キモウト希望
熟・・・・何歳ぐらいだ?
妹30歳くらい、兄35くらいか?
次から続き投下。
NGはタイトルで。
誤爆です。華麗にスルーしてください。
マジですみませんでした……
熟女キモウトか・・・二十後半ならこのあいだ投下されてなかったか?
キモ姉が弟にぎゅっぽぎゅっぽしちゃう小説マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
おまいら・・・俺が華麗にスルーしてやったというのに・・・
ぎゅっぽぎゅっぽされてーなちくしょう
ちくしょー!!
何処に投下されたんだ!?
デンドロビウムの人だよな確か
何それ〜ガンダム?
>>919 新作オナホール?・・・・・オナホールお姉ちゃんマダー?
932 :
小ネタ:2008/08/24(日) 19:13:19 ID:IcLo76QB
「なぁ良いだろ? ちょっとだけ、ちょっと挿れるだけだから。なっ? なっ?」
「ダメだったらぁっ、兄妹でセックスなんて絶対ダメだよっ!!」
「そんなこと言ったってよ……つぅぅぅっ♪ もうズブズブ入ってるんだぜ? 兄貴のチンポが妹の膣内を引っ掻きまわしてんのわかるだろ?」
「あうっ、あっ、あっ! もうイクから……はや、くっ抜いてよ! このまま続けたら、赤ちゃんだよ!?」
「なんだよ、ガキが欲しいのか? ははっ膣内射精か……気持ち良さそうだな? 兄貴のガキ……作っちまうか?」
「ひっ!? だめだめだめだめ駄目ぇぇぇぇぇぇっ!! はやくオチンチン抜いてってばぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
「あん? だからこうやって、チンポからザーメ……っくぅぅぅぅぅっ♪♪ 妹のナカ……に、ちつ、ない、しゃせい♪♪」
「あっ、あっ……そんなぁ、ひぐっ……酷いよぉっ」
「あーあ、こんなに出したら妊娠確定だな♪ なっ? そうだよな……ア・ニ・キ♪」
兄の上に跨がるキモウトと、
ベッドの上で裸に剥かれて手足を縛られてる兄の会話でした。
>>932 ボーイッシュなキモウトに犯されるショタ兄貴を想像して鼻血出た
>>933 敢えて普通の兄にややかわいめの妹なんてどうだろう
昼間は普通ってかややツンとしているが、
夜な夜な家族が寝静まる頃に夜這いを仕掛けてきて兄を調教しているんですね わかります
ぱっと見DQN兄だがボーイッシュキモウトと聞くと萌えるのはやはり男女の差だな
>>936 いやただの性欲処理か愛ゆえの行動かの違いだろ
懐かしの名ゼリフ「どいてお兄ちゃん!そいつ殺せない!!」を言うキモウトが出てくるSSはないものだろうか……
>>938 どっかにあったぞそんなのwww
アコエンドとおにーちゃんどいてそいつ殺せない!!エンドと結ばれるエンドとあったな・・・
電波キモウトと結ばれたときは話がむちゃくちゃすぎて吹いた
「お前はここで死んでいけっ!!」
なんだったかわからないが、このセリフだけが長年あたまに残っている。
死ぬ前に一回は使ってみたい
>>うはwww俺ついさっきまでS県とG県読み直してたわw
あれはそうとうだよな。警察沙汰を起こすし、特にG県に関しては凄まじい電波DQNキチガイっぷりだし
>>940 「お前はそこで渇いていけ」なら知ってるけど(うしおととら)
>>941 てか、あれが 実在の事件 であったことをちゃんと理解してない人も多そうだw
>>941 G県自体はS県と変わらんか前世入らないだけマシと思うが、Gは事件の規模が違ったからなあ
しかしS県のセリフも、被害者こんな形で残るとは思わなかっただろうに
俺は真相はしらんが、2年ぐらい前の時点で、S県に関しては
livero(にゅ缶)だとかRO系の掲示板じゃ実録風の創作だった、ってのが定説になってたけどな。
>03/07/31 S県月宮の事件がネタである事が判明する。
>ネタを考えた本人が、HP上でネタであった事を発表していた。
ちょっとググったらこんなのが出てきたけど
創作扱いになったのはこれが原因かな?詳細はしらん
キモウトに口移しで看病されたい
大変!ピロリ菌がうつっちゃう!!
ピロリ菌のせいで十二指腸潰瘍になった俺に謝れ
おおめんごめんご
おおまんこまんこ
950レス超えたことだし、新スレ立ててくる
梅うめー
梅図
梅ネタまだか?
書けない。エロが書けない
ついでにエロを入れようとすると何か色々と崩壊します
NG・・・・・・はないはず
投下します
放課後を告げる鐘が鳴る。
「ふぃーん。今日も疲れたねー? お姉ちゃーん」
必要事項を伝えた担任が背を向ける教室に、耳に心地良いざわめきが広がっていく。
西を向く窓から太陽が望めるようになった室内で、その声はゆっくりと意識の内側へ届いた。
「え? ああ・・・・・・何かな? 糸織(しおり)」
ぼうっとしてたのかもしれない。聞き慣れた妹の声は、反って遠くなっていた。
「むぅー。お姉ちゃんったらまーた妖精さんとおしゃべりしてるー」
振り向くと左右に膨らんだ頬が見える。普段よりずっと狭い席の間隔。
精一杯寄せた学生机に体を乗せた妹が、両手で頬杖をつきながら、椅子に立てた膝の後ろを揺らしていた。
よくそこだけは似ていると言われる顔立ちが、少し上向きながら不安定な姿勢でこちらを見詰めている。
「糸織。スカート」
「ん? どうかした?」
椅子の上、ぱたぱたと折り伸ばしを繰り返す両足で乱されたスカートを指摘する。
首を傾げた妹は、机を戻して姿勢を正してから、膝下まで覆う薄い布切れを摘んで見せた。
「見えるよ・・・・・・中身」
「くふ。お姉ちゃんったら変なのーぅ。ここ、女子校だよ?」
主語を略した甲斐もなく、学園指定の臙脂色の布地をばさばさと上げ下げして見せる。
近年ようやく共学化が検討され始めたと言われる名門女子校、聖百合女子学園。
その、まだ室内に多く残る人目も気にせず、むしろこちらに風を送るように大胆に。
微かに、無臭とは違う香りと無地の下着が目鼻に届いた。
「同じ女の子のスカートの中を気にする人なんていないいなーい。
そんなのはお姉ちゃんだけでーす────────くふっ。興奮する?」
「ば、馬鹿っ」
顔を前に戻して立ち上がる。妹より先に下校しようとして、まだその準備が済んでいなかったことに気付いた。
離したばかりのお尻を椅子に戻して、机の横に提げたままの鞄を取って今日の分のテキストやノートを詰め込む。
「くふふふふ。お姉ちゃん、かーわいーー。くふっ」
ついさっき配布されたばかりのプリントも中に仕舞って、縦にした鞄を机の上に置く。
同じ色とデザインの鞄が横に置かれた。
「さ。一緒にかーえろ?」
要領よく。先に準備を済ませていたらしい妹に見下ろされる。
溜息を一つ。今度こそ立ち上がると、また頭一個分低い妹に見上げられる形になった。
鞄を取り、椅子を戻してから歩き出す。にこにこと、笑顔で先に立つ妹。
「お、お姉様っ!」
「────────くふ?」
廊下に出た瞬間、その笑みが凍った。
「や、八雲、衣織(やくも いおり)お姉様ですよね!?」
専門の業者によって磨き抜かれた廊下に立つ、妹よりほんの少し背が高い女の子。
その手に携えられた一通の丸っこい封筒が、妹の横を素通りして視界を占める。
「えっと・・・・・・確かに、ボクが衣織だけど・・・・・・?」
「こ、こここれっ! 受け取ってください!!」
頭を下げて、両腕を目一杯に伸ばして、床を向く長い髪で顔を隠した彼女。
彼女と同じ制服に包んだボクの胸に、白い手紙入れが押し付けられる。
反射的に掴むと、猛烈な勢いで彼女の顔が上がった。凄く赤い。
「ああ、あのあのあのっ、今日の体育の授業ずっと見てました!
お姉様のラン、力強くてとても綺麗で、たたタイムも男性並だって!
ぶ部活もなさってないのに凄いですよねっ!? だから私、あのっ、じゃなくてずっと前からその!」
傍目にも緊張しているのが分かる。可哀想なくらい声が震えていた。
それを観察している余裕があるのは慣れ、だろうか。
「とっ、とにかくそれっ! 読んで下さいっ! お願いします!!」
それだけ言って駆け出す。咄嗟に声をかけようとして、彼女が振り向いた。
「と、隣の方が妹の糸織さんですよねっ!? 双子の! いっ、妹さんもよろしくお願いしますっ!」
返事を返すより早く、言い終えると一度だけ頭を下げてから走り出す。
むしろボクの方が褒めたくなる素早さで、廊下の角にその姿が消えた。
「くふ」
ちょっとだけ彼女の友人らしき子達が見えた気もするけど。
いきなりの大声に、ぞろぞろとまだ残っていた人達が出てくる廊下でぽつんと取り残される。
「くふふ。くふふ、くふふふふふふっ」
日が沈むにはまだ早く、終礼直後の校内に人は多い。
どこからか、『抜け駆け』とか『ずるい』とか『協定違反』とか、そんな声も聞こえる。
「くふふふふっ────────────────お姉ちゃぁぁああああああんんん?」
ざわめきの中、低く笑う妹の顔が跳ね上がった。
出遅れた野次馬の山を蹴散らすように突き進んで。
転ばないように階段を駆け下りて、駆けるように校舎の外に出て、グラウンドを目指して。
今は滅多に使われない旧体育倉庫の扉を、蹴破るように開いて。
無理やりにボクを引き摺って来た妹は、そこまでしてようやく、手を放してくれた。
埃臭いマットの上に背中を叩きつけられる。
「糸織っ、止めてっ!」
「やーーーだよぅ」
手をついて起き上がろうとした時には、胸のボタンに手がかけられていた。
身長差を飛び掛った勢いで殺されて、あっと言う間に、晒された胸からつける必要のないブラが剥かれる。
妹が選んだAカップのそれは、あっさりと放り投げられた。
「くっふふふふぅ! お姉ちゃんったら、ほんっとにいけない子なんだから!」
浮かせようとした腰が、スカートの隙間から滑り込んだ手で撫でられた。
「ひっ!?」
思わず、そんな声が出る強さで横の肉を握られる。爪が立てられた。
硬直の間に、差し込まれた手が正面に回る。
「糸織! いい加減に────────ぅあ!?」
「くふふふ・・・・・・ねえ聞いてた? お姉ちゃん聞いてた? あの女、『お姉様』だって!?
くふふふふふあっははは!!」
乳首を抓った手が、あの封筒を取り出した。
「綺麗な封筒だよね? これ。封をするのも安物使ってないよ?」
強すぎない力で顔に押し付けられる。ボクにはよく知らない、だけど誰にでも分かるだろういい香りがした。
「しかも香水まで使ってる! 何て名前かな? きっと高いやつだよね?
くふふっ。女学校に通う『お姉様』に送る手紙なのに、送る方がこんなに女の子っぽい気配りしてる!!」
ボクから引ったくった手紙を手元に戻した妹は、そう言って自分も一息、その香りを嗅いだ。
「ああ気持ち悪いっっ!!」
ビリビリと。
純白の封筒を犬歯で挟んだ妹が、開いてもいない中身ごと食い千切る。
「お前・・・・・・っ!」
「ぺっ。くふふ、流石に味までは付いてないね。唾液とか、愛液とか」
裂かれた、きっと頑張って書いただろう可愛らしい字を載せた便箋が吐き出された。
端を唾液で濡らした用紙が落ちる。伸ばそうとした腕は、体ごと押さえ込まれた。
「くふふ。同性愛って気持ち悪いねっ!? お姉ちゃん!」
ぞろりと、敏感な場所が撫でられる。
「同姓だから愛してる。自分と同じだから愛してる。女の子だから愛してる。男じゃないから愛してる。
────────なんてなんてなんてっ、醜くて不純な恋なのかなっ!?」
太腿を這った指が、咄嗟に閉じたそこをこじ開けて進んできた。
「くふっ。私は違うよ? 私は、お姉ちゃんが『お姉様』だろうと何だろうと関係ない。
血の繋がった家族だもの。妹だもの。
どんな姿でもどんな変態でもどんな性癖でも受け入れる────────受け入れて愛し抜ける」
もう完全に覆う物の無くなった胸の先、乳首に爪を立てられてこりこりと捏ね繰り回される。
「しおっ、り────────!?」
自分の体なのに制御が出来ない。上に下に、硬直も弛緩も全部、妹の手で決められている。
妹が選んで、最初は妹の手で履かされた下着がずり下ろされた。
「これが、その証明」
妹とは少しサイズが違うだけの、純白のパンツ。濡れたそれが取り払われて、露出した下半身に吐息を感じた。
「ちゅっ♪」
「うぁあぁあぁあぁあぁあぁあっっッ!?!?」
勝手に腰が上がる。勝手に背骨が反り返る。腕で体を支えることも出来ない。
がくがくと震えて、食いしばった歯が勝手にかちかち言いまくってる。
「くふふ♪ ちゅっ・・・・・・ぢゅっ、ずずっ!」
「っぁあああ!?」
有り得ない。舌が、ワレメに押し入ってきた。
指で押されて、擦られて、絶え間なく揉まれながら、柔らかいのに刺すみたいな刺激が襲ってくる。
「待ったっ、糸織、お、お願いだから少し待っ────────」
「くふふ? だぁめ」
好き勝手に跳ね回る妹の舌先が、つつきながら溢れる液体を舐め取っていく。
「美味しいよ? お姉ちゃんのお汁」
喋るために口を離した妹が、濡れた舌を出して見せた。
ほんの少しの間でも刺激がなくなって、どうにか、休める。
「だからね? ちゃんと見せきゃだめ。皆の憧れの『お姉様』の、真っ白な本気汁っ。くふふ!」
「いぎっ!?」
そう、思ったのに。
息を吐こうとして、息を吸って、体に力が入って、吐き始めた息と一緒に力が抜けて、
力も緊張も何もかもなくなってる一番無防備な時に、キタ。
思いっきり、擦り上げられる。
「────────ぁ?」
「くふ。ほら・・・・・・イっちゃえっ!」
にっこりと笑った妹が、顔を下げるのが見えた。
もう、限界なのに、あの柔らかくって気持ちのいい感触が、また。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?!?!?!?」
あ。これはヤバイな。
そう思ったら、天井が遠くなる気がした。
股の辺りを擦られている。
「くふふっ、危なかったぁ。もうちょっとで外に漏れちゃうところだったよ────────お兄ちゃんの声」
唇から離れる柔らかさが、何かを言っていた。
「あれだけ躾けた裏声を忘れるくらい気持ちよかったんだぁ?
くふっ。キスでふさいだ私の方がびりびりきちゃったよ。やっぱり、双子って言っても性別ちがうと声、低いね」
腰、いや、股の先が痛い。
「口をふく暇がなかったのはごめんね?」
亀頭の先端、尿道に向けて僅かとは言え舌の先を押し入れられたせいで痛みともつかない感覚が残っている。
精液を被って足の先に引っかかっている女物のパンツが、ひどく、気持ち悪い。いや、全てが気持ち悪い。
女子校の空気も、女子用の制服も、必要のないブラも、化粧も、強制される裏声も振舞いも何もかも。
「・・・何で・・・・・・こんなこと・・・・・・」
それは、思ったことを声にしたのか、思ったことが声になったのか。
「くふ。それはね? お兄ちゃんが悪いんだよ」
解らないことが分かっている答えなんて求めていなかったのに。
首を傾げた妹が、起き上がれないボク────────僕を見下ろす。
「折角、私が頑張ってお兄ちゃんをここに入れたのに。
『お兄ちゃんをお姉ちゃんに』して、誰もお兄ちゃんを知らない、
私だけがお兄ちゃんがお兄ちゃんだって知ってる場所を作ったのに。
これで私以外誰もお兄ちゃんを知らない、お兄ちゃんを好きにならない場所を築いたのに。
今度はお姉ちゃん・・・・・・『お姉様』なんかになって悪い虫を誘うから」
それは果たして、僕のせいなのか。僕が悪い、ことなのだろうか。
「渡さない。誰にも。
お兄ちゃんとしてのお兄ちゃんも、お姉ちゃんとしてのお兄ちゃんも、全部、私だけのもの」
八雲 糸織。僕の、性別の違う双子の妹。
ほんの数ヶ月前、盗撮カメラと盗聴器で僕の自慰を記録して、脅して、姿と身分を偽った受験をさせて、
そしてきっと僕にした以上に恐ろしい行為を誰かにして、僕をこの女学園へ入学させた、家族。
「お兄ちゃんがイっちゃう時の声も・・・・・・お兄ちゃんのいーっぱい出した精液も、ね? くふふふっ」
糸織は、考えていなかったのだろうか。
妹に似ている双子の兄が女装をして、演技をして、裏声で話して。
そんなことをしたって、いつかボロは出ることを。
陸上を好きだった僕が女子並のタイムで走れば、いずれ余力のあることはバレる。
かと言って全力で走れば、今日のようなことになる。それは力強い走りにもなるだろう。
男の骨格で、男の走り方をしているんだから。
「ああぁ・・・・・・お兄ちゃんの精液ぃ、いい匂いぃ・・・・・・くふぅ」
だから。破綻は免れないはずだ。こんな日々は。
男子である僕が女装して女子校に通って────────兄妹で、こんなことをして。
破綻しないはずがない。
「お兄ちゃんの精子が染み込んだお姉ちゃんのパンツも美味しいよぉ、くふふ。
このままじゃ帰れないから、私がキレイになめてあげるねえ?」
それとも。それが糸織の望みなのだろうか。
歪んでいると言うよりも。もう壊れている、この妹には。
「くふっ、くふふふっ! お兄ちゃぁん・・・・・・・・・・・・お姉ちゃあん」
いずれにせよ、答えは出ない。
そして僕が理解できる日も来ないのだろう。僕のどこかが壊れて、いや、決定的に壊される日までは。
「くふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふっふっふふふふ
くふふふふふふふうふふふふふうふうふふううふあはははははははははははははっっ!!」
哄笑を上げる妹が這い寄ってくる。いつの間にか服を脱いでいた。
生臭い吐息が首筋を撫でる。下腹に伸ばされた妹の手は、僕とは違う性器を左右に開いている。
もう心から乖離してしまった僕────────ボクの体にそそり立つモノに照準を合わせている。
一息に腰が落とされた。それが、僕の憶えている最後。
投下終了
連日の雨はどうにかならないものかorz
では
一番槍GJ!
途中まで完全に騙されてましたw
GJ
おとぼくをもっときもくすればよかったのさ!
ボクっ娘は大好物です(*´д`)
GJ!
脳内では兄は瑞穂きゅんで再生されたw
なんかこういう短編の続きを想像するとなんだか興奮するんだよな
やっぱりここは小さい頃に引っ越した幼なじみのおねーさん的な人とかがほしいな・・
何がいいたいかというとGJ!
確かにおとぼくちっくだ
GJ!
GJ、ボクっ娘いいな。まだ現実では会った事無い、でもいつか会って見せる!
知り合いに一人だけいた。実在の気の強いボクっ娘。
怒鳴りつけられて、ボッキしそうになったことがある。
>>970 よしその熱いリビドーをSSに叩きつける作業にはいるんだ
勿論キモウトでよろしく頼む
俺の幼馴染はボクっ娘だったなあ
何を血迷ったか当時の俺はそれをからかい私に治させてしまったけど…
中学生の頃自分のことを「ボク」と呼んでいた女なら知り合いにいる。
不細工だからボクっ娘とは呼びたくない
同級生の女子、半分以上がボクorオレで
「私」を使っている子はほとんどいませんでした><
関西に住んでるから一人称は「ウチ」が多かったな姉貴もそうだ
関西人の妹が居ると想像してみた・・・・。
うわぁぁぁぁいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
暗証番号をセットした携帯を居間に放置してキモ姉の反応を覗き見たい
だがはんなりな京都弁だったらむしろ良い気がする
東京でも女子は「ウチ」って普通に使ってたけど、発音がまた違うんだよな…
京都弁だったら、「堪忍な堪忍な」って言われながら馬乗りされたい
関西圏のキモウトもいいと思う
大阪で生まれ育ったから言えることかもしれないけど
方言ってリアルに聞くと背中が痒くなるよね。
宮城だと普通に語尾で、
〜だっちゃ。
〜だわ。
って言うな。男女兼用でさ。
まぁ方言は色々あっていいと思うが、沖縄だけはちょっと別格というか、もう別の言語。
聞き取れないとかのレベルじゃなくて、文法も違うって話じゃない。
元々別の国だし
にーにー! 私のホーミーをチャンプルーしてぇっ!!
988 :
訪れる幸せ:2008/08/29(金) 18:24:56 ID:zyzW9lHM
>>499の修正版です。改行を変えたり、内容を分かりやすくしました。
兄さん。 それが私の全て、それが私の世界。
幼い頃から私のそばにいてくれた
体が弱く、いじめられていた私を助けてくれた
何の取り柄も無い私に「髪が綺麗」と誉めてくれた
誰よりも私を大切にしてくれた
年が経つにつれ成長する体で兄さんに触ってきた
照れてる兄さんは凄く可愛い
そんな人だからだろうか、兄さんの周りにはいつも人がいた
それが私は嫌だった
中には兄さんをイヤらしい目で見るゴミがいた
私と兄さんの世界を汚さないで
だからそんなやつらは私が処分していった
でも何故その女はまだいるの?
幼い頃から兄さんに近寄ってきた
体が弱い私を哀れみの目で見てきた
誉めてもらった私の髪をいつも貶した目で見てきた 誰よりも私に敵意を向けてきた
年が経つにつれ変化する
穢らわしい体で兄さんに触ってきた
兄さんは嫌がってるのに、わからないのだろうか
私と兄さんの世界に入らないで
だから兄さん、そんな女は処分します
さようなら私と兄さんを穢した愚の塊
あなたがしてきた事は千の罪より重く愚かです
千より重いあなたの罪は、千より重い罰が必要です
あなたの全てを潰して葬ってあげます。
全てが終わり、訪れる幸せを思い浮かべて
私は目覚める事のない深い眠りについた。
989 :
45℃:2008/08/29(金) 18:28:16 ID:zyzW9lHM
終わりです。
埋めネタにでもなっていれば光栄です。
不要な泥棒猫はここに埋めればいいのね?
うめ
姉の策略にはまり襲い掛かってしまった忌まわしい記憶とともに埋め
妹が洗濯する前の自分の服に埋もれて恍惚の表情を浮かべていた記憶とともに埋め
妹の下着を着用していたところを姉に見つかった時の後悔とともに埋め
姉の上半身裸のピンナップをエロ本の間にはさんでおいてくれる心配りに感謝しつつ埋め
>>995 びみょいぜ・・・・
少し勘違いしてるぞこれは
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。