嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 講和(50)条約
ここっていい悪い別にすごい人口
夜中には誰も書き込まないんだな
つまり、そういうことさ
ウナ(笑)
とうとう粘着に飽きて自己主張始めちゃったか
かまってちゃんも大変だな
とりあえず七戦姫GJ
投稿するたびにアレなのが沸いてくるが
可哀相な人なので生暖かい目で見守ってあげてくれ
>>955みたいなこと毎回言うやついるけど、自分もあんまり変わらないことに気付いていないな。
元からスレのお約束通りスルーすれば良いのに。
つい最近投下されたやつにすぐウナがついたけど
誰も反応しないからもう一回似たような事言ってるウナを見たら滑稽だな
という気持ちが出て笑えるのに
>>958 そこって、前に緑猫さんが勧められていたスレじゃw
>>889 おお、七戦姫が来てたのか。ありがたいね。
続きを書いてくれる書き手は最近貴重だからな。大変だろうけど、頑張ってください。
久しぶりにまとめサイトを見たんだが阿修羅氏超乙です!!
ジャンル別に分けられて探しやすくなってるしより楽しめるようになってたよ
あとSSだけじゃなく名レス・名シーン・SSプロットも十二分に楽しめるね
ちょっと今のスレの空気が肌にあわない人は見てみることをお勧めする
SSプロットを読むだけでプロットを元に書いてみたくなるよ
書け書け厨っていうかクレ厨も手を変え品を変え、あれこれ大変なんだな
その構想力を使って自分でも書いてみればいいのに
他力本願な主人公が出てくるSSなんてどうだ
小ネタ投下します。
問 男を寝取られて、十八年間嫉妬し続けたらどうなるの?
答 リアルな話するとたぶん音速を超える。
人里離れた山奥の洞穴に一人の魔女が住んでいた。魔法がたくみであった。まじないを唱えれば嵐が吹き荒れ、杖を一振りすれば石ころを黄金に変えた。
老いることも死ぬることもなかった。白い肌は少女のように瑞々しく、腰ほどの赤い髪は艶やかに波打っていた。
けれども魔女は自身がいつ生まれて、なぜ魔法が使えるのかは知っていなかった。数百年は生きたと思われるが、森閑な洞穴で孤独に暮らす魔女にとって、時間というものは月の満ち欠けと草木の生育でしか計ることが出来なかった。
ただ過ぎ去る年月の中でおぼろげに残った記憶といえば、彼女が唯一接した人間である母親の微かな思い出だけであった。
棲家の洞穴から少し離れたところに切り立った崖があった。下に広がる鬱蒼とした森林と、遠い山肌にぽつんとある小さな村がそこから見渡せた。
月の光を浴びに魔女がそこへ訪れると、時折、向こう側にぼんやりと明かりが灯っている。魔女はそれを見るとわけもなく不愉快な心地がして、日課の儀式もそこそこに逃げるように洞穴へ舞い戻る。
それが人恋しさであるともわからない。段々と薄らぐ母親の思い出の中で、外の人間と接することを禁ぜられ、その約束を愚直に守り続けていた魔女が孤独を意識できるか疑わしい。
ある満月の晩、魔女が崖に行くと、村の方で赤い光が烈しく揺らめいて星空に黒い煙が伸びていた。いつのことか山火事で味わったのと同じ焼け焦げた臭いを生暖かい風に感じた。
魔女は洞穴へ引き返そうとしたが、物音を聞いて足を止めた。いつも聞く獣の足音ではなくて衣擦れに近い音であった。
魔女が杖を構えて音の聞えるところに歩いて行くと、全身煤だらけの女が怯える顔で魔女を見ていた。
女は、魔女が目の前まで近づいたとき、片手で抱かえる布の塊をいっそう強く胸に寄せ、もう片手に握る十字架を額に付けてなにやら祈り始めた。
女が神の名を唱えたかと思うと、たちまち魔女は猛烈な吐き気を覚えた。魔女は思わず杖を一振りして女を呪い殺した。
ちょっwwwまとめサイト勧めただけなのになんか変な話になってるwww
もしかして
>>962は
>>961に向けてレスしてて俺の事をクレ房と思ってるの?
なんでそんな考えになるのか分からんがその後の
>>963と
>>964もさらに分からんwww
>>963は
>>962に向けてのレスだと思うんだがどうして
>>961へのリクレスになってるんだ?
もしや最後の行が変な誤解をあたえたのか?
しかし他力本願な主人公のSSか。どれくらい他力本願なんだろうか
これはちょっと面白そうだから教えてほしいな
今は他の書いてる最中だけど詳しく内容を注文してくれたら下手だけど書かせてもらうよ
まとめサイトのSSプロット集みたくちょっと書いて教えてよ。それとこれは
>>962に対してのレスですよ
魔女は胃袋の中身を地面にあらかた吐き出してしまうと、落ち着いて女の死体を調べ始めた。
母親以外で初めて見た人間である。魔法の効き目を疑うわけではないけれども、どうも薄気味悪い心地がするので、杖の先で突付くという消極的な仕方であった。
死体の抱えているものに興味が湧き、杖に力を込めて腕を退かしてみると、その布の塊が奇妙な声で鳴き始めた。春先の獣に似た高い鳴き声であった。
魔女は思わず後ずさりした。そうして小さく揺れたかと思うとはらりと布が捲れて、包まれていた赤子の姿があらわになった。
魔女は恐る恐る近づいてその赤子を抱き上げてみた。赤子は魔女と目が会うと、苦しげに歪めていた顔を和らげてキャッキャと小さく笑い始めた。
魔女は赤子を洞窟に連れ帰った。彼女自身理由は解らないが、殺す気にはならなかった。赤子を抱いていた女の死体は衣服や持ち物を剥ぎ取ってから魔法で燃やした。
死体の焼けたところには十字架だけが残った。それに触れると手が焼け爛れて捨てようにも捨てられなかったのである。
魔女は赤子をナナシと名付けた。名前を呼んでくれる人が居なくなって久しい彼女にとって赤子の名を呼ぶことは楽しかった。
オムツやらなにやらは死体から剥ぎ取ったものと同じものを作ってやった。はじめのうちはミルクばかり飲ませていたが、しばらくしてナナシがお腹を壊し始めたので、咀嚼したパンを口移しで食べさせるようになった。
一年の月日が過ぎた。
立って歩けるようになったナナシが、岩の角に体をぶつけて擦り傷を作った。魔女は洞穴に魔法をかけて岩壁を柔らかい蒲団に変えた。
ナナシが昼間を起きて過ごすので魔女もそれに合わせた。月の晩の儀式を行うときは眠気を振り払うのに苦心した。
さらに一年の月日が過ぎるとナナシは片言で話し始めた。母さんと呼ばれて、魔女は胸の奥がほのかに温められるように感じた。
ナナシとの時間はゆるやかに過ぎて行った。魔女にはこれまで生きてきた数百年がぼんやりした白昼夢であるとも思え、まるでナナシと出会ったときに目が覚めた心地であった。
ナナシの成長する姿は魔女に実感を与えた。ナナシの背丈が魔女に追いついたときには、一緒に暮らすようになって十五年近い年月が過ぎていた。
ああッ!投下中にマジすんません!
ちょうどその時期、至極自然的な、品の良い読者のために言い換えればひどく動物的な作用が魔女とナナシの間に起こるけはいを見せた。
満月でない晩、二人はこれまでそうしてきたように一つの寝台で床に着いた。
しばらくして、魔女は寝ぼけ眼でナナシを見つめた。ナナシも同じように開いた目で魔女を見ていた。二人ともぼうっとした夢見心地で、血の巡りがどうもおかしいということに気が付いた。
ナナシが首をかしげて尋ねるが、魔女にも不調の理由は解らなかった。そのままうとうとして朝になると、ナナシが起きたときに奇怪なことが起きていたのを魔女に話した。
魔女はナナシが病気になってしまったと慌てふためいて、様々なまじないを試してみたが、数日後にはまた例の奇怪な出来事がナナシに起きた。
魔女自身も胸の奥に感ずる温かさの質が多少荒々しいものに変化していた。魔女は無知であった。
けれども無知であるために、自然に背いた行為を行うことなしに、いっそう自然の理に適った過程でそれは行われたのであった。
行為の後も罪を犯したような気持ちは無かった。無知な母子にとって快と徳は同様のものであった。
初めの数度は痛みのうちに過ぎて行った。魔女は夜の来るのを恐れた。ナナシの労りだけが慰めであった。
互いに施行錯誤を重ねて痛みが薄れたころになると、情愛を仕分けすることの得意な道徳屋たちが目の仇にする、例の烈しい感情が魔女を苦しめ始めた。
魔女は毎日、ナナシを拾った所を一人で訪れて、そこに十字架が打ち捨てられているのを確かめるようになった。
それからナナシに向かって、ずっといっしょに居てくれというような意味のことをしきりに言うようにもなった。
果たして魔女の不安は現実のものとなった。ある日、そこの十字架が無くなっていた。地面は踏み荒らされていた。幾人もの人間の足跡と馬の蹄の跡であった。
あわてて魔女が洞穴に帰ると、頑強な体格の男たちに囲まれたナナシが、その男たちと楽しげに話していた。
男たちは魔女が戻って来たのに気付いた。そうしてナナシを庇い立てるように前に出て、腰の剣を抜いた。
剣を向けながら、男たちは横暴な口ぶりで怒鳴るように何やら魔女に言い放ったが、魔女は相手の言い終わるのを待たず杖を振りかざした。
一人の男が胸を掻き毟りながら絶命した。魔女は続いて杖を振りかぶろうとした。
けれどもいつの間にか背後に現れた男が、魔女の背に一太刀浴びせた。魔女は倒れ、手にした杖が蹴り飛ばされた。
男たちは各々に十字架を構えて祈祷文を唱え始めた。焼け付く傷の痛みと神の名による苦しみで、魔女は恐ろしい呻き声を上げた。
死ぬるばかりの苦痛の中、覚束ない目を自身の手に落としてみれば、肌が段々と褐色に変って、醜く皺になって行くところであった。
生きているのか死んでいるのか分からない心地で、魔女はナナシの名を呟いた。
祈りは止まっていた。ナナシが魔女に覆いかぶさって泣き叫んでいた。
男たちは丁寧な口調で退いてくれるよう懇願したが、ナナシはやめてやめてと言うばかりで、一向に退こうとはしなかった。
男たちは暫しの相談の後、魔女に二度と洞穴から出てくるなと言い残し、ナナシを連れて立ち去った。
それからというものの、ナナシを奪われて老婆のような姿にされた魔女は、昼夜を泣いて暮らした。
風の音しかしない薄暗い洞穴にナナシの居ない事が悲しかった。傷の痛みは忘れていた。
ナナシとの思い出に浸ってはいっそう辛い思いで泣き伏した。
一年が経った。傷は癒え、魔法も以前と同じように使えるようになっていた。けれども老いた姿だけは元通りとはいかなかった。
醜い魔女は水晶玉で、世界のどこかに居るナナシの消息を探り始めた。魔女がこうして外の世界を眺めるのは初めてであった。
覗き見た人間たちの生活の中には、美しいものもあれば醜いものもあった。
それから三年が過ぎてから、ようやく魔女はナナシを見つけることが出来た。
宮殿の玉座にナナシは坐っていた。ナナシの脇には、魔女からナナシを奪ったあの男たちが控えていた。
男たちは長く仰仰しい名前でナナシを呼び、ナナシもまた憂鬱そうにその呼び名に答えていた。今やナナシは若い王であった。
>>967 気持ちは分かるけど一々反応してたらきりないぞw
他力本願か・・・例えば車椅子とか身が不自由な主人公とかは?
闘病生活でもうほとんど希望失っててケアされるのが当然だと思っている奴
もう心身共に他力本願
んでヒロインたちはそんな奴を母性本能全快で看護する
あるいは主人公にも輝ける過去を知っていて立ち直らせようとする
故障したスポーツ選手とかだと案外いけそうだな
魔女はナナシが悲嘆に暮れているのが嬉しかった。ナナシはきらびやかな寝台のヴェールの奥で一人きりになると、魔女の名を呟いて涙を拭った。
自身のことを忘れずに、そのまま暮らしてほしいとさえ魔女は思った。
醜くなってしまった魔女は、二度とナナシの前に現れるわけにはいかなかったのである。
魔女が残酷な喜びに浸るようになって数ヵ月後、宮殿で婚礼が執り行われた。
若い王妃は美しい姿をしていたが、おどおどして気の利かなそうな顔つきで、婚礼の最中ずっと怯える目であたりを見回していた。
その顔が以前の魔女に似ている風に見えたことは、魔女の欲目であったか妬みであったかわからない。
婚礼の翌朝、ぼんやり顔の王妃にナナシが優しげに声をかけたのを見て魔女は歯軋りした。
子が生まれた頃になると、初め王と王妃の間にあったわだかまりもすっかり無くなって、見るからに睦まじく、絵に描いたように幸福な暮らしが魔女の水晶玉に映し出されていた。
ある年、王国では地震や干ばつなどの天災が立て続けに起こり、大規模な飢饉となった。
その翌年も洪水などが続いて作物は真っ当に育たなかった。国民は皆飢え、王宮でさえ質素倹約し、清貧の暮らしを送った。
さらに次の年、城下の国民たちが城門に押し寄せてパンを寄越せと叫んだ。外国から輸入された自由主義やら社会主義やらが国民の間に蔓延したのであった。
王と王妃は子供らと幾人かの家臣を連れて出奔せざるを得なくなった。
数年間に及んだまじないの代償に、魔女はよりいっそう老いさらばえていた。
思考も記憶も覚束なく、なぜこうまでしてあの王国を滅ぼしたのか、なぜ苛まれる王と王妃とを見ると、背筋がぞわぞわする風変わりな心地よさと、それと同時に微かな胸の痛みを感ずるのか理解できなかった。
満月の晩、辺りが一望できる洞穴近くの崖に出て、遠い山肌の微かな明かりに目をやると、魔女は思い出すともなく思い出した。
水晶玉を取り出して見てみれば、やはりナナシと彼の妻と子供らがその山肌の村で宿を取っている。
十八年前に生き別れ、その後他の女に寝取られたナナシが、魔女の殺めた彼の母親と同様に逃げ延びて来たのであった。
箒に跨って地面を蹴り、それから数瞬で魔女は宿の前に降り立った。
ひとりでに開いた扉から醜い姿の魔女が現れると、ナナシは素早く家族の者たちの前に立って剣を抜いた。
敵意があるのを見て取った魔女は狂ったような笑い声を上げて、濡れた目蓋を拭わないまま、怯えるナナシの妻と子供らに杖を向けた。
怒気を孕んだナナシの声に魔女は目を瞑った。悲しかった。魔女は自身の名前を小さく呟いてみた。
目を開けばナナシは呆然顔で、剣も取り落としていた。魔女は杖を振り降ろした。
国境に程近い山肌に小さな村の跡がある。荒れ果てて、煉瓦と石畳しか残っていないような村跡であるが、そこの外れに一軒の山小屋が建っている。
旅人が宿を求めて山小屋の扉を叩くと、温和な顔の老人が出迎えてくれる。
電気も通っていない土地に住むこの隠遁者について、いささか風変わりで奇妙な噂が旅人たちの間で囁かれている。
ある旅人が若い頃にそこに泊まって、年を取ってからまたその山小屋に赴くと、以前と全く同じ老人が出迎えたという話がある。
山小屋のあるところからは、遠い昔と変わりない山々と、その辺り一帯でひときわ目立つ大きな崖が一望出来て、そこには昔から恐ろしい魔女が住んでいるという伝承がある。
そうして山小屋に住む老人はその魔女に呪いをかけられて、ガリヴァ旅行記に登場する不死の人間のように老いても永遠に生きねばならなくなってしまった。そんなばかげた話まである。
身内は居ないのかと聞くと、その老人は指折り数えて、曾々孫までは覚えとるんですけれども、と妙な事を言って旅人を煙に撒く。
満月の日に訪れる旅人は、深夜になると老人が山小屋を抜け出ることに気付くであろう。
物見高い旅人がこっそり後をつけると、老人は例の崖を眺めて立っている。そうして大きな声で古風な女の名前を呼ぶ。
すると、瞬きする間もなく、向こう側から黒い影が飛んで来て老人の傍に下りる。
暗闇に目が慣れ、月明かりで照らし出されるのは、老人と同じくらい皺の刻まれた顔で、杖を持って箒に跨り、黒いローブを着たいかにも御伽噺の魔女というような老婆である。
ここで旅人は自身の正気を疑る。老婆が降り立ったのは、老人の叫び声が山彦となって帰って来るより早かった。
つまりは音速を超えた速度でもって飛んで来たことになる。ばかばかしい話である。
以上です。
>>975 お伽話のような不思議な読後感ですなぁ
それと投下をリアルタイムで見ながら読んだのは初めてだった
とにかく乙
>>975 投下中に書き込んで本当にゴメン
もっと注意すべきだった
>>976が言うようになんかはじめてグリム童話読んだ時みたいな感じがある。
あ、でも社会主義やらってことは王朝が滅んでいく二十世紀前半かな?
>>975 俺もリアルタイムで見たの初めてです。そんでGJです!そんですいませんでしたorz
まさか最初の出だしのネタが話と関係あったとはw最後の最後で吹いたwww
魔女と嫉妬ってイメージ的に切り離せないですなぁ
979 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 21:08:44 ID:AoGVN92w
>>975 まさかそのコピペが使われるとは思わなかったです。
>>976と同じような感想です。
良い作品でした。投下してくれてありがとう。
Gj
sage忘れスマン
きっと読んだ人は俺も含めて大抵のみんなは
>>976と同じ感想に違いない
そして最後の最後でしてやられた感が同時に残ると思う
さらに
>>976に「思ったことを先に言われた!」って嫉妬して悔しがるんです
つまりこれを読んだ後はみんな同じ気持ちになるわけです。なんという一体感!
絶叫と歓声が混じり合い闘技場は熱狂の坩堝と化した。
「姉さんっ、姉さん」
半狂乱になったユナハが姉の元に走り寄る。
だが、その行く手を遮るように衛兵の槍がクロスを描く。
冷たい金属音がユナハの足を止めさせた。
「闘技者以外の者が触れ合うことは禁じられておる」
触れば即、失格。
たとえ遺骸といえども同じである、とネキツ公爵が言い放った。
ユナハは下唇を噛みしめ、荷車へ運ばれていくイクハを見詰めた。
「姉……さん……」
ユナハの目から涙が筋を引いて流れ落ちる。
最下級の奴隷からゴミ同然に扱われて、もはや抗議することもできない姉が哀れだった。
同時に、サラサに対する激しい怒りが涌いてきた。
彼女はたった一人の肉親を自分から奪い去ったのだ。永遠に。
「おのれ……」
ユナハは闘技場ルールでなら最強の呼び名も高い王者を睨み付けた。
その視線に気付いたサラサは一瞬だけたじろいだ。
しかし、直ぐにいつものことさと涼しい顔に戻った。
伝説の王者、ホワイト・ラビットの再来と言われる少女は、身を翻してその場を去っていった。
「殺す。何が何でも……絶対に殺してやる」
そのためには自身の試合に勝たねばならない。
あとに控えた第3試合。その相手となるヘイカを倒さねば敵討ちも何も始まらないのだ。
* * * * *
第1試合が終わり、今日の戦いは幕を下ろした。
試合が思いのほか長引いたため、既に当初予定されていたディナーの時間に入っていた。
「いやぁ、見応えのある戦いぶりでしたな」
「まったく。久し振りに血が騒ぎましたわい」
「しかし、一戦にどれだけ時間をかけておるのやら」
宗主国や有力国の貴族たちは、まだ興奮冷めやらぬ口調で先程の戦いを褒めちぎっていた。
それを見守るメイラ王も、満足そうに目を細めて小さく何度も頷いている。
彼は王といえど、治めているのは属国──それも弱小国の一つ──に過ぎない。
宗主国のご機嫌を取ることは、内政にもまして重要なことなのだ。
今、テーブルに並べられている豪華な食事や飲み物にも、国家予算の実に5分の1が注ぎ込まれていた。
いきなり銅鑼が打ち鳴らされ、宴会の間に銀のワゴンが登場した。
「お待たせいたしました。本日のメインディッシュにございます」
料理長自らがワゴンを押し、上座へと歩を進める。
メイドたちが手早く動き、食べ終わった皿を片付けていく。
代わりに巨大な楕円形の白皿がテーブルに置かれた。
長い方で人の背ほどもある大皿である。
豪奢なワゴンに掛けられたシルクの覆いが外された。
「おぉっ」
感嘆の声が一斉に上がった。
ワゴンの上に置かれていたのは、腰まである長い金髪を持った少女であった。
それは、先程の勝負で敗者となったイクハその人であったのだ。
かつて、その類い希なる美しさと高潔さをもって知られた親衛隊隊長。
そのイクハが、今は昼食のメインディッシュとして、眩いばかりの裸体を惜しげもなく晒していた。
血や泥は丁寧に洗い流され、胸の傷以外はほとんど生前そのままである。
あの激しかった戦いの直後のことである。
料理人たちの苦労が偲ばれた。
「これは、これは……さすがはメイラ王。良い趣味をされておられるわい」
欲に濁った貴族たちの目が爛々と輝き始める。
「どれ、ここは私から」
本日の主賓、宗主国の弟帝はフォークを取り上げると、切っ先をイクハの腹に突き立てる。
そしてナイフを突き入れると、下腹へ向かって滑らせた。
ドロッとした血の固まりに続き、腹圧で内臓がせり出してくる。
弟帝は手慣れたナイフ捌きで腸を切り分けると、一番美味しい十二指腸と小腸の部分を小皿に移す。
それを一口サイズに切り分け、フォークで口へと運ぶ。
クチャクチャとはしたない音が上がり、弟帝の口端から血が垂れる。
その動きを目で追う貴族たちの口からはヨダレが。
「うむ、美味い。何とも言えぬ深いコクがある。それでいて少しもしつこくない」
弟帝の絶賛が口火となり、貴族たちが一斉にメインディッシュに襲いかかった。
容赦のないナイフが、垂涎の的だった親衛隊隊長の体を切り刻んでいく。
乳房が抉られ、下腹部が切り裂かれ、イクハの体はたちまち臓腑に埋もれていく。
長い腸がズルズルと引きずり出され。それを貴族たちが醜く奪い合う。
子宮や卵巣は、より激しい争奪戦を生む。
鬼畜の本性を剥き出しにした男たち。
彼らは高潔だったイクハの、人として最後の尊厳すら軽々と踏みにじった。
「心臓はクチナ殿のためにとっておきなさい」
弟帝は精が付くようにと、お気に入りの王子に気を遣って見せた。
* * * * *
その頃、クチナは自室で喘いでいる真っ最中だった。
「うぅっ、イクハ……イクハ。どうして死んじゃったんだ」
ベッドに横たわったクチナは、壁の方を向いて背中を激しくわななかせている。
下衣は膝の辺りまで下ろされ、染み一つ無いお尻が剥き出しになっている。
そして右手は己の欲棒を固く握り締め、激しく前後に揺すっていた。
「も、もう僕が殺してあげること、できなくなっちゃったじゃないかぁ」
実に惜しいことだと思いながらも、あの最期、イクハが自決するシーンを思い出すと我慢ができなくなってくる。
「僕があの美しい胸にナイフを突き立ててあげてれば」
どんなに興奮したことであろうか。
自決を思い出しての自慰より、遥かに気持ちの良いことだったであろう。
「あらあら、よい趣味をお持ちだこと」
「ええ、お姉さま。死んだあの子もさぞかし喜んでいることでしょうよ」
直ぐ近くで上がった聞き慣れぬ声が、クチナの右腕を止めさせた。
「み、見られた?」
慌てて下衣を上げようとしたが、手首をガッシリと掴まれてしまった。
振り返ると、見たこともない2人の少女が立っていた。
2人とも美しいが、険のある凶相である。
「だ、誰だ。僕をクチナ王子と知っての無礼なのか」
か弱い王子が精一杯の虚勢を張る。
ところが、美少女たちは怯む気配など全く見せなかった。
「初めましてクチナ殿。私はキタヌ」
「私はチイタ。私たち、公爵令嬢ですのよ」
公爵令嬢となれば、ネキツ公の娘に他ならない。
クチナは反射的に抵抗するのを止めた。
「殺し屋メイドや親衛隊がいないのに、不用心ですわ」
「いてもいなくても変わりなかったと思うけどぉ」
2人は自信タップリにクスクスと笑った。
「ウフッ、カッワイイんだぁ」
チイタ姫がクチナの萎びたモノを見てほくそ笑んだ。
「ハタチにもなって皮被りは、殿方としてよろしくなくってよ」
その視線の先にある恥ずかしいモノに気付き、クチナは前を覆い隠そうとする。
しかしキタヌ姫の力はクチナより遥かに強かった。
抵抗を諦めると、急に欲棒がムクムクと膨張してくる。
「やだぁ、おっきしてるぅ。くっちーったら、見られて興奮しちゃったんだぁ」
年下のチイタ姫に笑われ、クチナのモノは更に容積を増してくる。
「見られて興奮しちゃうなんて、いけないクチナ殿」
キタヌ姫は平静を装いながらも、目には鬼火を灯らせている。
その狂気の色は、クチナを怯えさせるのに充分だった。
「ぼ、僕をどうする気なの」
キタヌ姫は大きく抉れたドレスの胸、そこに鎮座する2つの膨らみの間から一通の紙片を取り出した。
それをクチナの前に突き付ける。
「な、何、それ?」
キタヌ姫の唇の端がにぃーっと吊り上がる。
「悪魔の証文。記載されている内容は、私とクチナ殿の婚姻証明ですわ」
クチナは失神しそうになるのを必死でこらえた。
悪魔の証文。それはこの大陸では絶対の価値を持つマジックアイテムだった。
それに書かれた記述は、全てが既成の事実として成立してしまう。
一旦成立した事実は、宗主国の大主教とて覆すことはできないのだ。
「さぁ、クチナ殿。署名にはあなたの精子が必要なのです」
「覚悟ができたら、オチンチンこっちに向けなさい」
「うっ、うんっ。うぅぅぅ……」
クチナは歯を食いしばって快感に耐える。
少しでも気を抜けば、それで全てが終わってしまう。
「キャハハハッ。くっちー、女の子みたいな声出してるぅ」
チイタ姫は我慢汁でドロドロになった手を更に激しく動かす。
「くっちー、ここ? ここなの?」
的確な責めに、皮被りのモノがビクビクと反応する。
「ズルいですわ、チイタばっかり」
姉姫が物欲しそうな目で爆発寸前のモノを見詰める。
キタヌ姫は中指を立てると、それを誘いかけるようにヒクヒク開閉している王子のアヌスに突き入れた。
「こ、これダメェッ。はぐぅぅぅ」
直腸で発生した痺れが、増幅しながら脊柱を駆け上がった。
「どう、私の責めは? 強情張って我慢してると、死んじゃいますことよ」
キタヌ姫の言うとおり。クチナの弱い心臓は、今にも爆発してしまいそうになっていた。
「でも姉様と結婚したら、毎晩こんなことされちゃうんだよね」
大変だぁとチイタ姫が笑った。
緑猫さんキタァー
いつも通りにGJです
荒らしに負けないで
あらしにまけないでくださいねー(笑)
つまんねぇ
さすが、ウナギだな。オマエ、トライデント以下だよ
小学生以下のメンタルじゃなければこんな幼稚ないやがらせをしようとは思わない
そしてそれを恥じらうこともできない程度の低さが現実社会において発揮されていないとも考えにくい
おそらくそれが原因で生まれただろうリアルでの鬱憤を、こういった場でやつあたり気味にぶちまけることで解消するのだろう
本当に気の毒で矮小で下衆な人格だな、ウナギ
推測でしかないが、外れている気はしない
緑猫 ◆gPbPvQ478Eさんからすれば、歯牙に掛けるモノもなく蚊ほどの痛痒も感じさせないほどの
くそどーでもいい存在でしかないと思うが(だからこそこうも見事にスルーし続けることができているのだろう)
一読者にすぎない自分には経験値が足りないらしく、正直な話見てて頭痛がしてくるんだよ、こいつの痴態には
なんで自覚できないんだろうか、特殊な脳内麻薬でも出ているのか
ウナギてなんなん?
言っても無駄だっていうのに。
こいつは「このスレが気に入らない」って感情よりも「暴れ回って注目を浴びたい」っていう欲求で動くタイプだろ。
「ぼくの方がうまい文を書ける」とか「おまえの文は下手くそだ」とか喚きたがる性質を見る限りな。
要は構ってちゃんだからさ。
たぶん例え肝心な「注目される部分」が醜悪な痴態に過ぎないものであろうと、構ってさえ貰えればそれでいいんだよ。
何にせよ、スレのお約束さえ遵守すればおk
守れない奴は食いつきも含め荒らしなのでスルー、これが原則
ウナギは緑猫さんの負担を減らしてあげようと頑張ってるんだよ、きっと
お前ら邪推しすぎだ
文体からすると
>>992氏が緑猫さんかな?
やば、当たっちゃった?
緑猫さんの心の声をあぶり出すためのトラップだったの?
単発IDが多いな
意外に口が悪いなw
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。