【妖怪】人間以外の女の子とのお話23【幽霊】

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1名無しさん@ピンキー
オカルト・SF・ファンタジー、あらゆる世界の人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
これまではオリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!
多少の脱線・雑談も気にしない。他人の苦情を勝手に代弁しない。

<前スレ>【妖怪】人間以外の女の子とのお話22【幽霊】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189137444/l50

<保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
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 →「オリジナル・シチュエーションの部屋その5」へどうぞ。

過去スレとか関連スレは>>2-5へどうぞ
2名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:27:12 ID:nFNtveGj
【妖怪】人間以外の女の子とのお話21【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175519231/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話20【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163776989/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話19【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153583027/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話18【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149415855/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話17【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138894106/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話16【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136184690/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話15【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129137625/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話14【幽霊】
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【妖怪】人間以外の女の子とのお話13【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118943787/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話12【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112711664/
3名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:28:38 ID:nFNtveGj
【妖怪】人間以外の女の子とのお話11【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105867944/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話10【幽霊】
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102854728/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話9【幽霊】
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099739349/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話8【幽霊】
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093106312/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話7【幽霊】
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1088018923/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話6【幽霊】
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084053620/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話5【幽霊】
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077123189/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1072/10720/1072019032.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
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【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1047/10479/1047959652.html
4名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:29:35 ID:nFNtveGj
人間じゃない娘のでてくる小説希望(即死)
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html

<関連スレ>
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ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164655218/l50
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5名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:45:51 ID:2xCzppEn
関連スレに追加

死神萌え
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156436078/
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http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161349132/
【妖精】ちっちゃい女の子でエロパロ【小人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183026320/
6名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 09:17:54 ID:T4E52R+L
>>1
7名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 09:23:19 ID:CQKMgDQ0
>>1
今年も萌えまくるぞぉ
8名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 12:17:51 ID:fPU1PxWa
>>1限りなく乙
9名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 12:31:58 ID:OOvluKVp
>>1
乙ッ!!
10名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 19:00:14 ID:8S/OjAIZ


これは乙じゃなくて蛇さんだからね!
11名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:17:00 ID:2jKXBega


雪降ったし雪女モノでも書いてみようかな
12名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:03:09 ID:nH0t1a6x
>>1乙、>>1乙ゥ!

>>11期待、>>11期待ィ!


ごめん、JOJO読んだ直後だからかテンション変だ。
13名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 20:19:55 ID:mNva5LYo
よしそのテンションのまま吸血鬼モノを書く作業に入るんだ
14名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 20:49:04 ID:hVk1V2PS
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|あけおめ! http://eatcosmo.exblog.jp/ !!
\       /
  ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
 \ ∧_∧ゲ/
\ (゚Д゚∩ッ /
―~⊂/  ,ノ ト ̄
  「_  |〜 オ ̄
/ ∪^ヽ.l  \オ
  /  ∪ \ ォ
   / :.\
    ||.
     |:
     | :.
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15名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 17:15:45 ID:GNlw918k
さて、保守るか
16名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 02:57:02 ID:ukgb+ch5
保守
17名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 02:57:51 ID:ukgb+ch5
即死回避保守
18名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 02:59:14 ID:ukgb+ch5
確か20が即死ラインだったっけ?
19名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 02:59:59 ID:ukgb+ch5
俺、実はお前らに秘密にしてたことがあるんだ……
20名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 03:00:46 ID:ukgb+ch5
実は……
あっ、もう即死回避完了したか。
それじゃあ、またな。
21名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:01:08 ID:cGgho626
実はさ…
22名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:11:43 ID:BuHQffBA
いまさらだが乙1
23名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 17:31:56 ID:FA+HCOXu
実は、ここに書きこんでいる香具師の中に、スキュラさんが………
24名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 18:19:37 ID:FQPwVZvj
よし、ジャイアントバズーカを用意しろ!(違
25名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:15:57 ID:DVKZhUWO
サンタ娘書いてたら旬通り過ぎてたわ
26名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 00:24:49 ID:d05EIP3a
遅れてきたサンタガールかまーん
27名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 18:10:10 ID:CYSAUgzN
むしろサンタが遅れちゃったトナカイ娘にお仕置きする展開で
28名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 21:37:52 ID:ZBW+5gKv
>13
そういや、一時期吸血鬼モノが流行らなかったか?
たしか久々に復帰したひでぼんの人も吸血鬼モノを書いたりしてた頃。
吸血鬼フェチとしてはまた流行って欲しいのだが……
29名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 22:21:31 ID:Y8dMgZIg
前スレでも一時期吸血鬼な流れになったな。
まぁメジャーな題材だしその内また作品も出てくるだろ。
30名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 22:48:56 ID:hGB0eDsD
ひでぼんシリーズは面白かったなぁ
また書いてくれないものか
31名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 22:55:00 ID:smUQbC7L
あ〜・・・>>30に同意。
まあ、ひでぼんの人は内容が濃い目のを書く人だからどんなジャンルでも面白いけど。
続編も構想段階?で潰れたらしいし。
何でも良いから復活して欲しいものです。
32名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 00:27:44 ID:akiLWEAO
あの方はご無事なのだろうか。星辰の彼方へ旅立っていなければいいのだけど
33名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 13:39:16 ID:WRnW0sbC
吸血鬼モノって外見年齢と精神年齢が一致してるのと一致してないのどっちが良いのかな?
34名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 15:41:54 ID:vd15wkK2
>>33 私の解釈なうえ長文のレスで申し訳ない。
まず、『何』の『良し悪し』を問うているのかを提示してくれなければ質問の意図を正確に汲み取れないのだが・・・
だが、ここは2ch。では不明瞭な質問は総合的な意味合いでどうとでも取れるよう不明瞭に答えるとしよう。
吸血鬼モノに限らず人それぞれ。『どっちが良い』のかを決めるのは『貴方』自身。QED

次に派生して、『他人にとっての』とかそういう事になってくると、面倒になる。
極論でいうと商業誌で人気が出るには・・・という事になっていくが、
そのレベルで考えなくても良いキャラクターを作るということであれば、
設定よりも設定から派生した『キャラの立ち方』(無論立つ座るではなくてな)即ち『キャラクター(人格台詞仕草立ち回りetc)』そのものが重要になってくる、と思う。
端的に言うなら読者がそのキャラクター見て魅力を感じるかという事。
例えばセラス、少女版アーカード、葉月、アルク、さっちん、それぞれの立場の上で『個性』が成り立っている。
おっぱい、幼女、ネコミミ、白、不幸、等はキャラクターを示す符号に捉えることが出来る。性格、台詞、容姿等もキャラクターを作る符号だ。
もう私の言いたいことが分かってくれたと思うが、外中の一致不一致はキャラを作る上での土台(=符号の一つ)でしかないし、それの『どちらが良いか』
という事はキャラクターにとってさしたる問題ではない。

蛇足で『その設定』で萌えるorNOTという条件をクリアしたいなら、『両方』出せば両方の支持者が満足。アイドルが『二人組〜グループ』っていう策略だな。人気が出ないとギャラも人数分割り減りするが。
私は精神年齢年上で容姿年下ツンデレに激しく萌ゆ萌ゆ(←正しい使い方ではないが、言葉では言い表せない何かを感じ取ってくれ)3x3世代だからか喃。

最後に『どちらの設定の方が話を作りやすいか』という事を他人に聞くなら・・・・・・・・・・・・・百万年ほど棺の中で寝て下さい
35名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:40:09 ID:8rLTNkSJ
なんだこいつ
36名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 00:19:46 ID:yL8MO4cG
>>34が長すぎて読む気がしないので誰か3行にまとめてくれ
37名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 00:33:53 ID:xvSpbSJb
33の問いに対する34の回答

1.どっちがいいかは33が決める事
2.他人の回答を期待するなら33の疑問点は女吸血鬼を構成する要素の一つに過ぎず
さして大きな問題ではない
3.どうしても答えが欲しいなら両方出してしまえ
4.ちなみに34は外見年齢が下精神年齢が上がいいと思っている
5.どちらの設定が書きやすいかは33が実際に書いて実証すべきことで人に聞くことではない
6.三行でまとめられなかった、ごめん
38名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 01:03:19 ID:yL8MO4cG
>>37
d
「答えはない、料理しだいだ」ってことか
39名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 01:50:13 ID:wyB9qzGg
むしろ「まずは喰え、話は其れからだ。」ってことだと。
ついでに何処がどう美味くて不味いのかちゃんと自分で纏めてから書き込むと尚良い。
感情のままに書き込むのは論外ってことかと。
40名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 16:18:45 ID:G4RAvLi4
流れを読まずに>>33
外見はお姉さん中身もお姉さん
というのが俺の好みだったりする。
吸血鬼に限らず長命種族モノの場合、
精神的にあんまり老成されてると萌えにくい…。
41名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 17:45:36 ID:XR/JkjNB
灼熱地獄の悪魔っ娘とキスしたんだけどさ・・・



コーヒー味だったよ
42名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 19:42:51 ID:cJv7N0re
スーパーマリオギャラクシーをやってたら
ハチの女王が喘ぎだしたので脳内でロリ女王に変換して悶々した
43名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 01:55:56 ID:abQD5cSb
>>40
ロリな吸血鬼or魔女で「〜じゃ」「〜のう」というような口調も萌えるじゃないか
ロリばばぁ
代表例:マリアベル(WA2)
44名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 09:10:23 ID:oIUtLQqO
俺も>>40と同じだな。>>43みたいな設定はパス
自分がロリとかラノベ臭がプンプンするような作品が大嫌いってのもあるが
45名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 13:16:02 ID:HVvOzUTM
口調は尊大なのにちょっと子供っぽいってのがかあいい
こちょこちょされたり抱え上げられたりしてあうあう言ったり
「あ、こら、なにをする……あうあう」みたいな
46名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 14:30:59 ID:86I7aX3V
横やり失礼。>>40のいう「精神的な老成」と口調の問題もちょっと違うと思うが。
俺的には口調、態度だけ大人びて振る舞ってるキャラは大好きというかツボ。

個人的な見解だが、例えばそのロリキャラが男の象徴を見せつけられるシーンで(口調は同じとして)
「フフ・・・なかなか立派なモノを持っておるな」・・・NG
「そ、そんな汚らわしいモノを・・・よ、寄るなっ!」・・・OK
という感じでは無かろうか。諸兄らの見解や如何。
47名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 14:53:52 ID:17nWTMVU
>>46
残念だが
「フフ……なかなか立派なモノを持っておるな」
と口調こそ余裕があるようだが
実は内心あわあわしていて余裕がない方が好きなんだ
48名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 15:48:39 ID:Z7lheXEX
「ふあっ! ……ふ、フフ……なかなか立派なモノを持っておるではないか……(いや、こんな大きいと……はいる?はいらないよね?)」

こうですか?
49名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 16:35:22 ID:p3wtaXCU
>>48
むしろ、

「ひあっ! ……ふ、フン……小さいな、可愛いものじゃないか……(いや、こんな大きいと……はいる?はいらないよね?)」

のほうが俺好み。
50名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 16:57:56 ID:n6ZgKC/K
みんな違って
みんないい
51名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 17:20:23 ID:HVvOzUTM
もえるせいかく
そうでないせいかく
そんなのひとのかって
52名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 18:35:56 ID:OrTq5upq
ロリで老獪な口調と言われると、最近は某常駐スレにいる彼女を想像してしまう
手のひら派の筈なのに・・・

これが恋か?
53名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:28:14 ID:JfEWLJ/P
いいえ、それは……
54名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 02:57:22 ID:I2lEYNOZ
節分の日には鬼女が来てほしいわけだが


俺んちに
55名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 05:14:38 ID:JtB17NfH
>>41
タレーランか。そんなに美味いコーヒーを日常的に飲めるお前が羨ましいよ。
56名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 00:55:25 ID:MHnrSBCQ
>>54
物部神道に鞍替えしなはれw
あそこの節分は「福は内、鬼も内、悪魔外」ってやるらしいぜ
57名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 01:40:29 ID:dJwP5l5w
>>56
悪魔にもご来訪願いたい俺はどうするか
58名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 08:54:00 ID:ziMyWtUS
(悪魔も)出てこいやー!

って某レスラーっぽく言えば訪れるって
近所の本間さんが言ってた。
59名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 10:08:50 ID:UtjWgH6S
悪魔は悪魔でもピンクの悪魔や管理局の白い悪魔があらわれた!
60名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 10:53:34 ID:dJWvRHzf
ちょっと、頭冷やそうか
61名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 16:24:53 ID:Q7rRkmOn
節分の夜、家の丑虎の方角に祭壇を築き、酒肴を整えて世間から追われた鬼をもてなすと
鬼達が恩返しに厄災を避けてくれるという。
ここで流行のスイーツを供えたりすると、甘党な女の子の鬼が…
62名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 16:01:08 ID:BdQvJ09D
萃香みたいなの?
63名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 17:07:15 ID:wsF072gx
青鬼ファンのどこぞのラノベヒロインが、鬼は外禁止とかやってたが、
よもやホントにやってるところもあるとはなぁ。
64名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 18:37:04 ID:TaMN4z0M
鬼信仰、蛇信仰は意外とポピュラーだったんだぜ?
仏教に駆逐されたが
鏡餅も蛇信仰の名残とかなんとか…
「蛇身(かがみ)餅」ってね
65名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 18:54:34 ID:m5DS8+Te
この間実家に帰ったとき鬼子母神のお守り買ってきたよ
66名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 23:45:33 ID:OxDvMc2O
>>64
八百万の神々と言うしな。信仰の対象となった鬼も少なくないのかもしれない。
実際、両面宿儺(リョウメンスクナ)は仁徳天皇の時代(A.D.377頃)に朝廷と対立し、飛騨地方を支配していたらしいが、
朝廷の記述がかなり悪しざまに書かれているのに対して、地元では未だに「宿儺さん」と呼ばれ親しまれているそうだ。
一戦士としても武将としても優れた名君だったとか。
67名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 10:59:16 ID:U7GuSppe
リョウメンスクナっていうとエヴァ様に秒殺された方しか連想できんw
68名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 23:59:57 ID:Oe/FZDyA
おれはジャンプの某地獄先生で始めて知った。w
69名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 01:44:16 ID:Cj1gXY4V
俺は竜の柩に出て来た宇宙人製メカで初めて知った。
70名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 19:28:00 ID:F4nTY55U
女神転生シリーズで
71名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 22:54:38 ID:PL8PGtDS
ネット上のエロ小説で
72名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 15:26:56 ID:9DI912nd
なあ、まずは前スレ埋めようぜ。
いちもじ二バイトの世界で19キロバイトも余ってるんだ。
スレ立てた奴まじカウパーだっつの。スレ立て自体はありがたいことだけど。

あ、神々の血脈でも大活躍してましたね。両面宿儺の片割れシュラ様。
73名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:44:37 ID:/wdyUgnu
鬼と神なんて紙一重なんじゃないのか
74名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 00:21:38 ID:1VDsQDiQ
>>69
高橋さんはガチっぽいよな。
75名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 19:56:29 ID:Rzv/WbSS
>>74
ガチに見せるの上手いよな。本心はどうか知らんけど。
76名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 21:14:32 ID:rBhtY8UB
高橋克彦は頭おかしいヤツと対談して
そいつの話を聞いて涙流して感動したって聞いたけどホントなのかな。
77名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 21:38:25 ID:Xpffnufr
>76
藤子不二雄も書いていたオカルト雑誌「ワンダーライフ」の事か?
確かに、矢追純一だの小島露観と対談してたが。
78名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 21:51:49 ID:Xpffnufr
79名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 16:30:20 ID:KjR81sNV
今年のセンター国語の古典分野が幽霊妻な話だった件について
80名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 16:32:35 ID:ZyepSNcb
>>79
kwsk!
81名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 20:47:36 ID:1MeKm+aB
>>80
浅井了意『狗張子』の一部。
旅人が立ち寄った家の妻が、実際は亡霊であったという怪談(河合塾速報より)
例年よりわかりやすかった。
82名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 09:53:20 ID:6PQLHwRC
死人返しの話って悲劇で終わるオチが普通なんだよな…俺的には、
愛する人が人でなくなった現実を受け止めつつ、それに対して
更にハァハァ出来るストーリーを期待したい。
83名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 15:31:17 ID:xj7NEi2r
幽霊物だと保管庫にあった、
電車に曳かれて体が半分になって死んだ同級生の話がツボだったな。
なんか特殊な性癖に目覚めそうになったw
84名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 17:03:24 ID:liDv9pvP
>>82
そんなのがセンター試験にでてたまるかw
85名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 19:31:19 ID:pLK3PgyL
>>81
浅井了意の時代、つまり江戸前期の草子の類は、挿絵が古風で味があって好きだ
86名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 22:28:37 ID:hM95trz3
>>83
それ書いたの私です(汗
で、他スレにですが、死んだ姉が吸血鬼になって甦る話をしばらく前に投下したので、よろしければ
近親相姦ものなので苦手な方は回避下さい

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196281702/86-105
87名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 22:38:36 ID:FjBJcB37
>>86
俺もあのSS、すごく好きなんだ。出来ることなら続きを読みたい。
8883:2008/01/22(火) 23:11:39 ID:wT0rgznt
>>86
おお正直近親ものも好きなんでありがたいw
89名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:18:25 ID:r3HLd6hL
姉が吸血鬼で近親とか某ゲー思い出すなぁ
90名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 09:24:16 ID:E+dbN8pw
>>89
兄さん。帰りますよ
91名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 12:28:40 ID:mjwsPSnV
吸血鬼ではないが姉孕みっくすを思い出した
92名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 14:56:31 ID:bpHgEABo
>>91
お姉ちゃんの中の人がもっと頑張ってくれればなぁ・・・
2は姉二人が人外(+幼なじみ)だったけど義理っぽくなっちゃったし。
93名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 17:35:53 ID:+11fL3b9
でも死神であるはずのおにゃのこが命を育むっていうのも
考えてみれば斬新なのでは?
94名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 09:55:57 ID:J1f89oY5
むしろ原点回帰じゃね
農具持ってんだぜ?
95名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 02:15:33 ID:Xr1jup3K
死神娘「お前の命を刈り取りに来た…」
犠牲者「…備中鍬で?」
死神娘「あれ!? ちょ、ちょっと待ってろ、鎌を取りに戻るから…こら逃げるな!」

農具と聞いて反射的に思いついた。反省はしていない
96名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 10:09:18 ID:8K6VDT4s
>釜
チェーンソーか耕運機と言うのも捨てがたい…
97名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 11:43:05 ID:kKmyihtK
チェーンソー・・・

レザーフェイスたん・・・

いや、あいつはホッケーマスクのやつと違って人間だけどな
98名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:25:50 ID:wbfFKOcf
チェーンソーと聞いてバイオハザード4しか思いつかなかった・・・。
まだまだ知識が足りんな・・・。
99名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:46:07 ID:B2aF77/z
>>98
彼方はまだマシだ。







俺なんてフルメタだぜ?
100名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:51:57 ID:k6KUg3gl
十三日の金曜日を思い浮かべた貴方はロマンチスト♪
魔界塔士SAGAを思い浮かべた貴方は現実派♪
青木さやかを思い浮かべた貴方はフェチ♪
101名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 14:00:40 ID:0VJgoRQX
チェーンソー晩餐会を思い出した俺は異端すぎる。
10296:2008/01/28(月) 00:14:38 ID:QSxS8ljW
釜に突っ込んでほしかったw

そういえば角二板のメリーさんスレでは大鎌を持ってくるつもりが
大釜を持ってきて、それで撲殺しようとしてたなぁ…
103名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 01:20:48 ID:MgztzSbx
あと数日で鬼のおにゃのこが来ますね


ネタ構想は出来たんだが文章化・当日投下ができなさそうで困った。
まめとかももとか
104名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 18:35:30 ID:kcqy8T90
チェーンソーつったらテキサスチェーンソーだろ。

それはさておき、鬼娘って良いよね!
105名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 15:08:15 ID:MbwKUv6z
保管庫に鬼女の話があったよね
あの鬼女もっかい来てくれないかな
106名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 15:15:55 ID:6uKBj1Pj
今更ながらモンスター娘との日常が最高に良かった。
あんな感じのないもんかな。
タイトルにも書きましたように、エロはありません。
投下します。
すいません、誤ってコピー元を削除してしまいました・・・(吐血
投下は取りやめます。死ぬ程すいません。っていうかシニマス。
109名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:45:21 ID:1vfq4/V1
ィ`
110名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 22:18:58 ID:x0Ky3J4t
……手元が滑ってコピーじゃなく削除を選んじゃったのね。
CTRL+Cでコピーする習慣をつければ、その悲劇は防げるぜ。ガンバレ。
111名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:25:33 ID:L6T/qQQb
CTRL+Zは試したのかい?
……時既に遅しだとは思うが。南無……
112名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:54:37 ID:D1CL6qux
お…乙…
また気力が戻ったら執筆しておくれ。
なに、次はもっといいのが書けるさ。
113名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 00:25:26 ID:JjJD9kih
あんたのコテだけで気持ちは伝わったぜ。
114酒をよこすがイイ貴様ら:2008/02/02(土) 05:11:37 ID:WJGCNgl7
>>107じゃなくて>>103だけど、今日眠らなかった代わりに短編エロ無し鬼子が出来たんだよ!!

エロ無くても投下していいらしいから投下するんだよ!!
日程ずれててもキニシナイで欲しいんだよ!!1111
115名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 05:16:36 ID:o1UdlJDx
>>114
もう寝ようと思っていたら……
全力で支援だ!!
116酒をよこすがイイ貴様ら:2008/02/02(土) 05:20:48 ID:WJGCNgl7
夜の闇に飲まれかけた儚い光を放つ夜景を見つつ、残業からの帰宅途中に買ったビールを一人空しく呑んでいる時。
玄関のドアが「コンコン」と寂しげに叩かれた。チャイムあるのに。
こんな夜遅くに誰がこんな平凡なるアパート住一般会社人のもとを訪れるのだろうか、と思いつつ
愛想返事を適当にしつつ、変哲のない玄関扉に掛けたチェーンを外して外の様子を覗き込む。

するといかにもロリ風味なおにゃのこが立ってました。全裸   ではなく古風な黄色と黒の縞々模様、虎柄の衣服を着けて。
そういや今日は二月三日(午前1時ほど)、節分の日。もうこれは鬼のおにゃのこだと確信していいでしょうね、ええ。

豆、もしくはそれに値するものは家にあっただろうかと、部分特化した記憶の中を模索していると、女の子が話しかけてきた。
「あ、あの・・・」
「期待しているのかどうかは知らないけど、残念ながら豆を用意する気なんて頭の隅にさえ無かったよ」
「いいいいいいや、嫌ああぁぁっ!! 豆投げないでくださいぃぃっ!!」
豆という言葉に反応したのだろう、女の子は全速力で扉から2,3メートル離れた。
う〜ん、豆が好きな鬼もいた気がしたんだけどなぁ・・・・・・
「あ、あの・・・、豆、な、投げるんですかぁ・・・?」
「ん、豆は残念ながら無かったと思うよ。まあ、こんな寒い夜空の下、女の子が一人孤独にしているのを放っておくのは外道だし、
 入って来たらどうだい?特に出せるものは無いけど、僕に用事でもあるんだろう?」
「・・・あ、・・・はい・・・」
女の子は少し安心したように肩を下ろし、部屋の中へ入ってこようとする。

「ん、桃ならあったかも」「ひやああああああぁぁぁぁぁっ!!」

それにしても歓声がうるさい。隣近所の人が起きて玄関外を覗き込む前に、僕は女の子を部屋に入れた。
117酒をよこすがイイ貴様ら:2008/02/02(土) 05:22:31 ID:WJGCNgl7
部屋の中に入ると、女の子はテーブルの上に置いてあったものを目を輝かせて見つめた。否、素早く近づき両手でまさにハンティングした。
「あった〜〜っ!」
「こらこら、人の部屋に入ってすぐさまなにを手に取るか」
つまみとして一緒に置いていた缶詰の桃とピスタチオには目もくれず、まるでそれが百年求め続けた秘酒であるかのように
女の子はそれを、高々と、恭しく、両手で持ち上げて百円特売ビールを持ち上げた。
「第一、未成年でも豆嫌いの子はお酒呑んでいいなんて法律はないし、目の前で女の子が酒呑むのを見過ごす気はないぞ」
すると女の子は口を尖らせ(両手でビールを抱いたまま)不満そうに言った。
「豆が嫌いなんじゃありませんー、鬼なんですぅー」
ああなるほど、鬼だから人間の法律は適用されないのか・・・って、
「いや子どもであることには関係ないですし、しかもそのビール僕のなんですよ?」なんか敬語になっちまった。
「だからぁー、私は鬼なんですぅー。頼むゆずってくださいぃー」
「いいや これだけはいくらつまれてもゆずらないね」
すると、女の子は睨みながら、
「ならば殺してでも奪い取るぅー」
と言って(ビールぶん投げて)暴れそうになったので速攻で振り上げた腕を掴む。
「とりあえず、理由でも教えてくれるかな? さもなければお酒を持たせておくことさえ躊躇われるからね」

とりあえず理由を聞いてみた。
「実はこのお酒が我が家に伝わる御神酒だったのです!!」
さてと。ビール呑むか。
「あああ、飲まないでくださいぃぃぃっ!! 我が家の大切な御神酒があああっ!!」
「あからさまな嘘をつかない。僕はさっきから既に飲んでいたし、第一これはそこらの販売機で買ったビールだし」
「うぅ・・・」
今度は上目遣いで泣き落とし作戦に出たようだが、そんなものロリ属性がついてない僕には効かないね!
さて、本当の理由を聞かせてもらおうか。どうせたいしたことないだろうし。
118酒をよこすがイイ貴様ら:2008/02/02(土) 05:23:27 ID:WJGCNgl7
「・・・えっと、鬼の一族はみんな酒好きで、節分の日には人間の俗世の酒を貰いに行っていいきまりなんですぅ・・・
 一応、私は子どもなので、甘酒しか飲めないんですが・・・」
なるほど。でも・・・なぜ甘酒ではなくビールを?
「人間の方って、甘酒が出回るのは三月のひなまつりの時がピークじゃないですかぁ。
 でも、私たちは節分の時以外は些細な用事では俗世には来られないので・・・

 ただ、鬼の方にも甘酒を蓄えている方がいて、俗世のお酒とかを持っていったら交換してくれるんですぅ。
 だから、ビールを持っていけば交換してくれるかなぁ、って・・・」
なるほどなるほど。やれば六行以内に説明できるじゃないか。
だがしかし・・・
「タダでやるのも、なぁ・・・」
「ダメ、ですかぁ・・・?」
あげるのは駄目ではない。でも、ビールは残り1本。酔いも回っていないし、どうせなら飲んでいたいんだが・・・
かといって変わりにこの子の体をくれ、なんて言い出すロリコンでもない。
「そうだなぁ・・・」
上目遣いでじっと見つめてくる女の子。

・・・! 一つ思いついた。
「そういやさ、鬼のお酒って人間も飲めるのかな?」
「・・・え? うーんと・・・多分、飲めると思いますぅ。最低でもアルコール40%くらいですがぁ」
うお、それはなかなかきついですね。でも、飲んでみたい好奇心はある。人間の世界では売っていない酒だしね。
「じゃあさ、こうしよう。

 君にこのビール・・・だけじゃ少ないかもしれないから、どっかでお酒を買ってあげる。
 その代わりだけど、数日後くらいにその鬼の飲むようなお酒を持ってきて欲しいんだ。
 貸しを返す用事・・・はあまり些細なことだろう?
 それに、君は数日後に少し多めに持ってきたら・・・どうだい?」

鬼の女の子の顔がパァッと明るくなったように見えた。



119酒をよこすがイイ貴様ら:2008/02/02(土) 05:23:58 ID:WJGCNgl7




二月四日、朝。

淡い黄金色の朝日が窓から差し込んでくる。そうだ、今日は平日だけど休みだ。あー久しぶりの休みだ。ぐうたら生活万歳。
最近は酒を飲むことくらいでしかストレス解消法が無い今、あの子がこの部屋に訪れた日が待ち遠しい。
さて、今日の昼夜あたりにでも来るんじゃないかな? そう思いつつ朝飯でも作ろうか、と布団からもぞもぞ抜け出そうとしたとき―――


コンコン。「お酒、持って来ましたよー」
120名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 05:26:07 ID:WJGCNgl7
三行半とか短すぎるなんて言わない。
節分にはまだ少し早いなんて言わない。
エロ入れろなんて言わない。
ヘタレなんて言わない。

その気になれば続き書けるかもなんて言わない。
121名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 07:47:03 ID:syOiQhMv
>>120


朝から酒っていいなぁ
122名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 15:23:54 ID:pGtDpcdk
鬼も福もおいでませー。
123名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 01:38:05 ID:oWfQZCtX
前スレ >>639
多分、ヴィーヴルだと思う。
124恵方鬼:2008/02/04(月) 22:28:56 ID:XNeMcOkD
昨日の話をするためには、まずは去年の話からしなければならない
そう、あれは去年の2月3日の話・・・


「ふっ〜寒いなぁ〜」
会社帰りに夕飯を買おうとコンビニによると、陳列棚の弁当の横に“それ”があった
一本だけ売れ残った恵方巻
これを見るまでは、その日が節分であるという事も忘れていた
どうせこのまま誰も買わないのだろうと思い、もったいなさもあってか買って帰ることにした
コンビニを出て少し歩くと、家までのまっすぐな道に出る
高架下のこの一直線の道は人通りも少なく、いつもなら肉まんを咥えて歩いているがその日は違った
袋からさっき買ったばかりの太巻きを取り出すと、ガブリとかぶり付いく
行儀はよろしくないが、太巻きを咥えながらまっすぐな道を歩いているとある事を思い出した
“太巻きは恵方を向いて無言で全てを食べなければならない”というルール
あいにく方位磁石を持ち歩いているわけではないので方角は分からないが、とりあえず最低限のルールは守ろうと思った
わずかに電灯の照らす長い道のりを太巻きを咥えて歩く男というのは、傍から見たら可笑しいだろうが、
気にすることなく食べ歩きを続ける
‘モグモグモグモグ’
(はぁ、今年こそは彼女イナイ暦の更新をストップできますように・・・)
太巻きを食べながらそんな事を願ったのが悪かったのか、天は俺の願いを迷惑な形でかなえる事になる
ふと前を見ると、いくつか先の電灯の下に人影が見えた
(・・・まずいな)
何がまずいかって?そりゃぁ太巻きをほおばるマヌケ面をご近所さんに見られるのは色々とまずいだろう
だが、もう一度人影の方を見るとある事に気が付く
(あの人、動いてないな)
その人影は明かりの下でこちらを見ているように思えたが立ち尽くしたまま動く気配が無く
これはチャンスと思い、遭遇する前に食べきろうと口の動きを早める
‘モグモグ・・・ゴクリ’
そうこうしているうちに、太巻きを全て食べ終える事に成功した
これで今年の俺も安泰だという思いと、目の前の人に見られなかった安心感にホッと胸をなでおろす
「あれ、いないな」
さっきまで電灯の下に立っていたはずの人影が見えない
左右を見渡してもその姿は確認できず、気が付かぬうちに立去ったのかと安心して前を向きなおすと
目の前にいた
「何年ぶりの呼び出しやろ、精一杯かわいがったるわ♪」
視界に移るのは美しい女性の姿と、その女性が繰り出した拳
‘メキョ’
その拳は俺の顔面にクリーンヒットし、意識はどこか遠くへ飛んでいった・・・
125恵方鬼:2008/02/04(月) 22:29:34 ID:XNeMcOkD
「うっ・・・む・・・」
気が付くと、視界には見慣れた天井があった。ここは自分の部屋だ
唯一違いがあるとすれば、自分が素っ裸になっていて、さらにその上に素っ裸の女が乗っているくらい
「だっだれっ・・・ムガッ」
その正体を問いただそうと開いた俺の口は謎の女性によって塞がれ、進入した舌が縦横無尽に動き回る
反撃しようにも、ベッドに寝かされた状態で体を動かす事ができない
手も足も出ないとは、こういう状況のことを言うのだろう
自分の舌を押し出して抵抗を試みるが、逆にその舌を絡め取られてしまい、
その快感によって恐怖で硬くなっていた表情がだんだんと柔らぐ
動かない身体を動かそうと体中に入れていた力も抜け、されるがままになっていた
その女性は体中の力が抜けたのを確認すると、ゆっくりと口を離した
「へへっ、人間との口付けなんて何年ぶりやろなぁ」
ペロリと舌なめずりをしながら歓喜の声を上げる女性の姿をよくみると、
女性的な可愛い顔と大きな胸の膨らみに対し、体中の引き締められた筋肉が異様な雰囲気をかもし出す
さらに特徴的なのが、おでこの上部から突き出た2本の突起で・・・
「まさかっ、おっ鬼ぃ〜!?」
「うむっ、正解や」
普段ならコスプレ程度にしか考えないだろうが、時期が節分と言う事もあって真っ先に言葉が出た
なぜ自分が鬼に襲われなければならないのか理解できず、再び恐怖に襲われ顔を引きつらせる
鬼といえば昔から人を襲い、攫い、食べる存在としか聞いた事がない
「くっ来るなぁ〜俺なんて食ってもうまくないぞぉ〜」
恐怖におののく俺を、彼女は不思議そうに見つめて言う
「何言うてるんや?あたいはお前に呼ばれたからきたんやないか」
「そんなっ、俺は太巻きを食べて歩いていただけで、お前なんかを呼んだ覚えは・・・」
そう言うと、鬼の女は俺の顔に指を刺しながら得意げに言った
「それや、あたいはお兄さんがやった“逆恵方”に呼ばれたんやで」
「・・・はぁ?」
その後、彼女は自分の出てきた理由について説明してくれた
126恵方鬼:2008/02/04(月) 22:30:03 ID:XNeMcOkD
『逆恵方』
それは、恵方巻と同時に裏の世界で古くから伝えられる風習のひとつ
七福神のいると言われる恵方と180度逆を向いて無言で太巻きを食べながら色情にまみれた事を考えると
その人の元に鬼(女限定)がやってくるというなんとも胡散臭い風習である


「・・・つまりあれか、俺は君の言う逆恵方向きに太巻きを食べ歩きしていたわけで」
「そうっ、その通りやっ!」
何たる偶然か、俺の帰り道は彼女の言う逆恵方を向いていたわけである
毎日歩いている道の方角なんて気に留めたことは一度も無かったが、それならばと俺は彼女に言った
「帰ってください」
「なんやて!?」
「俺が呼んだんなら今回の呼び出しはキャンセルと言う事で、どうぞお帰りください」
最初は俺の言葉にあっけに取られたようだが、途中で彼女の態度が変わる
明るい表情が曇り、目を細めると恐ろしい瞳が震える俺を睨んでいた
そして、その恐ろしい瞳をゆっくり近づけ、鼻と鼻が触れ合う寸前でじっと睨み続ける
(くっ喰われる!?)
自分の人生の終わりを覚悟したその時、鬼女があることに気が付き怪しい笑みを見せる
何があったのか理解できずに困惑していたが、その理由はすぐに分かった
「くくっ、何だかんだと言っても、こっちの方は正直やなぁ〜」
‘ガシッ’
「ひっ」
そう、女性とここまで接近した経験のない俺はのイチモツは、あろうことか勃起しており、
それに気が付いた鬼女は、よりにもよってそれをガッチリと握りこんできたのである
指を巧みに使いゆっくりと絞り上げ、塞き止められた血によってさらに硬度が増す
「あっ、ちょっと・・・やめっ」
「やめて・・・ほしいんか?」
「っ・・・・」
「こうして欲しくて、あたいをよんだんやろ?」
ピタッと指の動きを止め、俺にイジワルな質問を投げかける
ニヤニヤと勝ち誇った笑みを浮かべると、鬼女の腕の手でイチモツが刺激を欲しがってビクつく
何を言う事もできずに彼女の顔を覗き見ると、その口の端が釣りあがるところだった
「かわいい顔して、‘やめて〜’なんて・・・そんな減らず口たたけんようにしたるわ」
127恵方鬼:2008/02/04(月) 22:30:41 ID:XNeMcOkD
再び舌なめずりをすると一旦止めた指の動きを再開すると、今度は指の動きに合わせて腕を上下させた
激しい快感によって分泌された我慢汁が潤滑剤となり、さらに激しく腕を動かす
ヌメッた液体によって増幅された快感に耐えることのできなかった俺は・・・
‘ドクッドクッ’
「ありゃ?」
鬼女に見つめられたまま手コキだけで射精してしまい、その手を精液でべっとりと汚したのである
鬼女はというと、体勢を起こして手にこびりついた精液を見た後、不思議そうに視線を俺の顔に移す
そして、あまり触れて欲しくない事実に気が付いてしまった
「ちょ、ちょっと、いくらなんでも早すぎやで・・・もしやあんた、その歳で童貞か?」
図星を指されて悲しみに暮れる俺を尻目に彼女の瞳は爛爛と輝き、やる気を増していた
「久々に呼び出されて童貞が食えるなんて、あたいは幸せもんやぁ〜」
手に付いた精液を舐め取ると、一回射精したにもかかわらず堅さを保った俺のイチモツに腰をあてがい
「あんたの童貞、責任を持ってあたいがもらったる」
‘ジュプ’
一気に腰を落とした
「はぁ〜ん」
アソコを締め付け、腰を上下させてペニスを貪る
初めて受ける快感に俺はあっというまに絶頂を向かえ、彼女の中に精を捧げる・・・はずなのだが
しばらくすると彼女の方に焦りが見え始めた
「なぜやっ、こんなにしてるのに、童貞の癖になんでイかへんのや!」
彼女は気が付いていなかったようだが、締め付けが激しいせいでイキたくてもイけないのである
「童貞を相手にして満足させられへんかったら、鬼の沽券に関わるんやっ!」
スイマセン、十二分に満足しているんですが言葉が出ないんです
「あたいがこんなに気合入れてるのにイかせられへんなんてぇ!認めへん!」
スイマセン、あなたが気合を入れてアソコをきつく締め付けるせいで出せないんです
「・・・・」
あいにく反撃する余裕は無く、そのまま気が遠くなるまで彼女に犯された
128恵方鬼:2008/02/04(月) 22:31:29 ID:XNeMcOkD
「・・・はぁ、去年は大変だった」
こうして思い出に耽りながら寝床に付くと、枕元からボソボソと囁く声が聞こえてくる
「今年の恵方は南南東〜、今年の恵方は南南東〜」
五月蝿い声に布団を被り、耳をふさいで聞こえないフリをする
「今年の恵方は南南東〜」
「だぁ~っ!五月蝿いなぁ、眠れないじゃないか!」
だが、無視しきれなくなって布団から飛び起きると、声の主を叱りつけた
枕元では、例の鬼がテヘッと笑顔で誤魔化している
そう、彼女はあの一日で去ることはなかった
行為を終えた後、彼女は意識を取り戻した俺との契約を望んできたのである
「鬼として、童貞の人間一人満足させられんかったなんて一族の恥や!これじゃぁ実家に帰られへん!」
・・・結局俺をイかせられなかったらしい
彼女が与えるのは家事から夜伽までを含めた生活の支援、対して俺は体と精を提供する事
とりあえずは洗剤1年分と野球観戦のチケット付きで半年契約し、以後も契約更新中
おかげで洗剤には苦労していないが、体力的にはかなりきつい
だが、1年に1回節分のときに“逆恵方”をしないとこれ以上の契約更新が出来ないらしく
ここ数日は毎晩のように枕元で今年の恵方をささやき続けている
意外と可愛らしいところもあるもんだ
「ほら、太巻きが食べにくいんならロールケーキとかでもええで?」
契約を更新させようと、太巻きとロールケーキを片手に詰め寄る彼女を横目に再び布団に潜り込んだ
それを見て鬼女は悲しそうな顔をするが・・・・
‘パクッ’
彼女との契約は当分続きそうだ

〜終〜
129恵方鬼:2008/02/04(月) 22:33:43 ID:XNeMcOkD
書き込んだ後に見つける誤字脱字ってショック大きいですね
ちゃんとチェックしたつもりだったのに・・・
130名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 23:23:47 ID:GNcQYeaS
さて、数あるモンスター娘の中でも鬼娘にこの上ない
愛着を持っている身としては、如何にしてこの感動を伝えるべきか…。

超GJ!(゚∀゚)b
131名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 23:37:59 ID:K6YrIam1
おおお
何という鬼娘!
来年の節分は逆恵方でロールケーキを食うぞ…GJ!
132名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 13:11:58 ID:XO2ZZR1R
くそっ…!南々東向いて喰っちまったorz
来年の逆恵方はどっちだ!?

超GJですた。雛祭りもよろしくお願いします(>_<)
133なしれ ◆8XSSeehUv6 :2008/02/05(火) 20:22:01 ID:M1qYLJ/u
いつもながら時節と何の関係もないネタを投下します。
・弟子シリーズ外伝。
・スキュラもの。
・7〜8レス程度
それなりに触手うねうねなので、苦手な方は
IDかタイトル(「酒と触手とため息と」)をNG登録でよろしくです。
134酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:22:49 ID:M1qYLJ/u
 女が一人、三階の窓辺から外を眺めていた。金色の太陽がぎらぎらとした熱気を発しながらも、
西へと傾いてゆく。果てしなく広がる海面に大小の船が浮かび、その光を受けて四角や三角の
黒い影を作り出す。生まれてこの方ずっと海辺で暮らしている彼女にとっても、
この風景はいつも心安らぐ。今さら子供のように海の向こうに思いを馳せることもないが、
それでもわざわざ窓辺で眺めるに値する光景だ。三階に私室を設けたのもこのためだ。
 海と太陽から、今度は近くの方へと視線を移す。ひしめく船、はしけ、桟橋、荷物、船乗り。
人と積み荷がごった返し、船と港をせわしなく往復している。商都ビルサの勢力圏で最大の
港湾都市――大陸でも五指に入る、名高きダハーシュ。東から西から、さまざまな人々が
一攫千金を夢見てやってくる。もちろん、その中にはまっとうな商人だけでなく、
怪しげな武装商人や海賊のような連中もいるのだろうが――彼女にとっては素性などどうでもいい。
客として儲けの足しになってくれるのであれば、相手がどんな商売であろうと気にする必要はない。
彼女はハールマ。宿屋の経営者だ。
 港街は様々な人々が行き交う。が、やはり力仕事が重要な場所だけあって、男が圧倒的に多い。
男が多ければ、彼らに必要とされている商売も自然と集まってくる。宿屋、酒場、賭場、そして女。
水夫や荷下ろしの人夫といった、はっきり言えばあまり金のない連中は酒場や路地で
客引きをしている女を買う。が、大型船の船長や商人といったそれなりの地位に就いている者は、
もう少しお上品な所へ足を向ける。その一つが、ハールマの店だ。彼女が経営するのは
つまりそういう宿だ。
 
 ぼんやりと外を眺めていた女の口元がゆるんだ。浅黒く、がっしりとした長身の男が
この建物に向かっている。その程度の特徴ならこの街では埋没してしまいそうなものだが、
不思議と目立つ。
「『仕事が終わったらすぐ行く』、ね。‥‥約束に忠実というかなんというか‥‥」
 気だるげな笑みを浮かべてつぶやくと、長いスカートの中にざわめく脚を波打たせ、
彼女は念のためもう一度浴槽に向かった。スキュラであり娼婦である彼女にとって、
脚の手入れは美容の手入れと同じくらい大切だから。
 
 * * *
 
「女将、ガルフ様がお見えになりました、二階の待合室でお待ちいただいてます」
「ん‥‥ありがと。ちょっと待ってね」
 若い女の声がドアの外で響いた。女将である彼女に客が案内されることはそう多くない。
普段は店の切り盛りに専念しているため、ハールマがこの売春宿の女将だということさえ
知らない客もいる。知られていれば「女将と一夜を過ごしたい」とだだをこねる輩が
増えるだけだから、知らせる必要もないのだが。しかし、特定の客についてはそれなりに相手する。
彼女が相手をするのはよほどなじみの客で、しかも彼女自身が気に入った男でなければならない。
そんな客はほんの一部、それこそ片手で足りる。先ほど窓から見えた男はその一人、ガルフだ。
 ハールマは鏡の前に立つと、緩く波打つ黒髪をもう一度整え、大きく開いた胸元に手をやって
谷間を魅惑的に演出できていることを確認する。ガルフという客を相手にするときは
いつもそうだが、服装や容姿の手入れに時間が掛かる。何と言っても相手は「お役人」、
粗相があってはいけない‥‥というのが店の娘たちへの言い訳、実際の理由は他にあるのだが。
もう一度鏡の前でくるりと回って点検を終えると彼女は特別の客を迎えに出た。
 
 *
 
 薄暗い待合室――見るからに手の込んだ燭台に蝋燭が灯り、部屋を艶めかしく照らし出す。
特別な客――女将を抱く資格を与えられた男だけのための、秘密の待合室だ。
まだ二十代、せいぜい三十代初めの男が豪奢な長椅子にゆったりと座り、その左右に若い女が
侍っている。服こそ着てはいるが、胸をすり寄せ、指先を太股に這わせ、と巧みに男を
もてなしている。男は酒の味と女の肌を楽しんでいたが、目当ての女将が現れると立ち上がり、
にっと笑った。浅黒く引き締まった体、真面目さなど到底想像できない目元。
ダハーシュ行政府書記、というご大層な肩書きが冗談のようだ。本名はガルファム・カーリミだが、
ガルフと呼ばれるのが普通だ。
135酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:24:28 ID:M1qYLJ/u
「よう、久しぶりだな。野暮用でなかなか来られなかったんだ」
「半月前にも来たじゃないか」
 あきれ気味の女に、半月も逢わなかったじゃないか、と男は言う。そしていきなり彼女を
抱きすくめ、唇を奪った。一見粗雑そうにも見える風貌とは裏腹に、男は舌を奥まで差し込み、
娼婦の口を丁寧に味わう。もちろん、ハールマはその職業にふさわしい技術で
それをもてなす――が、そこそこで唇を離して笑った。
「ここでする気かい? せっかく用意したんだ、部屋に――」
「へへっ、そうだな。俺様としたことが焦りすぎたか」
 
 二人は連れだって用意された部屋へ向かった。テーブルの上には酒の入った杯と肴が
用意されていたが、それには目もくれず絡み合う。男の太い腕が女の細い腰を
強く抱きすくめ、彼女のほっそりとした顎を上向かせ、そして覆い被さるように口づけ。
巧みに舌を絡ませあい、すすり合う。女を抱き寄せたまま、用意されていた杯をとって
その中身を口に含み――そしてもう一度、キス。
口移しで流し込み、唾液と酒を舌で混ぜ合う。溢れた酒が白い首筋をつたい、落ちた。
「服が汚れちまうじゃないか‥‥」
「悪ぃ。でも色っぽいぜ」
 胸元にこぼれた酒を男の指先がすくい、紅い唇に触れた。唇を濡らし、顎から首筋へと滑り落ち、
もう一度胸元に戻る。そして深い谷間を形作る部分にねっとりと塗りつけた。
谷間のそばにあるほくろがやけに扇情的だ。濡れた瞳で見上げる女の唇に、
さらにもう一度、口づけ。唇を互いに貪りながら、抱き合い、絡み合う。
そのまま、酒に濡れた乳房をすくい上げ、揉んだ。ぎりぎりのところで隠れていた突起が、
こぼれる。乳房に快い刺激を与えてくる男に対して、ハールマはしなやかな腕で絡みつく。
そして、脚も。スカートの中からぞろりと現れた太い触手が、太股に絡みつく。
内側から股間を擦り上げるようにして、あるいは外側から尻を揉むかのように。
さらにもう一本が、足首から這い上がるようにして。舌、乳房、手、触手と全身でのもてなしを
堪能すると、男は満足そうに息をつき、ようやく彼女の唇を解放した。
 そのまま彼女を脱がせるか、あるいはベッドに押し倒すかと思われたが――彼は
どちらもしなかった。代わりに軽いキスを交わし、尋ねる。
「どうする、頼まれてたのを持ってきたんだが、先に確認するか? それとも――」
「ここでお預けかい? それより‥‥一段落してからの方が嬉しいね」
「同感だ」
 言うやいなやハールマを軽々と抱き上げ、ベッドに寝かせる。そして一分一秒を惜しむように
服を脱ぎ捨て、猛然と襲いかかった。
 
 *
 
「あふっ‥‥ぁ‥‥ん‥‥」
 ぴちゃぴちゃと唾の音が響くキスが終わると、女の唇が淫らに染まったため息をついた。
その枕元に顔を埋め、男は耳元を舌でまさぐる。女の口から断続的に吐息が溢れ、
男の耳をくすぐった。
 指先は乳房へ、乳首へ。脇へと滑り、そして体側をするりとなぞって背中側へ。
ややごわついてはいるが、その手は大きさを感じさせない繊細さで女の身体を撫でる。
五指を丁寧に操り、柔肌の上をするすると滑ってゆく。
「あぁ‥‥あ、ぁぁ‥‥」
 とろりと蕩けた目が、ぼんやりと天井を見つめる。細い指先をゆるゆると男の背中に回すと、
男の腕もまた彼女の身体をするりと抱きしめる。そして口づけ。
 まぶたがゆっくりと下りてゆく。優しくも巧みな愛撫を楽しみながら、彼女はするりと
脚を動かした。多くの吸盤が付いた、柔らかな脚。それを一本ずつ、男の脚に絡めてゆく。
股の内側から二本、外側から二本。さらに二本は腰に絡みつき、男の筋肉質な尻にまとわりつく。
そしてもう一本は陰嚢に、最後の一本はいきり立った高ぶりに。
136酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:26:51 ID:M1qYLJ/u
 ろくに触れてもいないというのに、その肉塊はすでにぎちぎちに張り詰めていた。
生娘なら一目で卒倒しそうなほどの迫力をもった、それ。黒光りする幹には木の根のように
太い血管が走り、大きく開いた傘は鮮やかな段差を作っている。緩いカーブを描いて反り返り、
茂みの中からそそり立つ。その肉剣に、触手が絡みつく。ハールマの脚――細くなった先端には
細かな吸盤が規則正しく並び、その一つ一つがガルフの高ぶりに吸いつく。ぷち、ぷち、と
小さな音を立てて、その吸盤は吸いつき、引き離され、そのたびに刺激を与えてゆく。
亀頭に、カリに、裏筋に、幹に、絶え間なく同時に落とされる何十ものキス。さしもの名刀も
このキスには弱いと見え、小さな唇たちが吸いつくたびにびくびくと跳ねる。
それをおもしろがるかのように、足先はくねくねと身をよじり、男を抱きしめる。
「ちっ‥‥お前のそれ‥‥っ、ほんとに、効くぜ‥‥」
「ふふふ‥‥イっちまってもいいよ、どうせ一回やそこらで収まる男じゃないだろう?
‥‥あっ‥‥ん‥‥」
 緩やかな愛撫に潤んでいた瞳に、ほんの少しの挑発を交えて囁く。この客がどんなふうに
自分を抱くつもりなのか、分かっているからこそだ。もちろん、男の返事は彼女の予想通り。
「二発や三発、屁でもねぇ‥‥でもな、一発だって無駄にできるかよ」
 そういうと、彼は指先の動きを一気に変えた。柔らかなじゃれ合うような愛撫から、
女の性感を掘り起こす獰猛な手つきへと。まもなく甘い空気が部屋に充満し、切なげな声が
男の慈悲を請う。柔軟な、しかし強靱な八本の脚が男の胴や脚にすがりつき――お願い、という
悲鳴じみた求めが、娼婦らしからぬせっぱ詰まった求めが響いた。その声に勝ち誇ったかのように
ふてぶてしい笑みを浮かべ、男はまとわりつく彼女の脚を一気に引きはがす。吸盤がぷちぷちと
音を立てて肌から離れる。淫らな身体の前側から生えている二本の脚を荒々しく持ち上げると、
ぐっしょりと濡れた肉穴が男を誘っていた。獲物を求めて涎を垂らしていた肉槍は、嬉々として
そこを貫く。――ひときわ高い嬌声が響いた。
 
 *
 
 ぶちゅっ、ぐちゅっという秘め事の音、そして、きゅっ、ぷちゅっと鳴る独特の音。
ガルフは仰向けに寝かせた女に覆い被さり、腰を打ちつける。その逞しい背中に、腰に、
脚に、八本の触手が絡まりつく。にゅるにゅると絶え間なく蠢き、まるで男を呑み込もうと
するかのようだ。だが、彼女が上げている声を聞けば、果たして呑まれているのがどちらなのかは
明らかだろう。
「ああっ、ふあっ、んんっ‥‥! あぅっ‥‥!!」
「いい具合だ‥‥吸いついてくる‥‥」
 奥底まで貫いたまま、男はため息をついた。腰を突き込み、女の感触を楽しむ。
肉襞がぐちゅぐちゅとうごめき、熱い蜜をしたたらせながら彼を迎える。この感覚は他の種族では
絶対に味わえない。だからこそ、ガルフはその感触をたっぷりと味わおうとする。
 襞が、吸いつく。比喩ではなく、文字通りに。ごく小さな吸盤が並び、一つ一つが男の高ぶりを
捕らえようとする。単に吸いつくだけではなく、一つ一つがまるで口づけをするかのように
強弱を付けて男を求める。それでいながら、肉襞自体も男を丁寧にもみほぐし、絡みつき、
締めつける。
「最高だ、ハールマ」
 男の耳打ちにスキュラの頬が軽く染まる。脚に絡む触手に、わずかに力が入った。
その瞬間、ガルフはペニスを一気に引き抜く。すがりつく膣内の吸盤がぷちぷちと
音を立てて悲しむ。次の瞬間には、一気に奥まで。ぷちゅっ、きゅっ、と喜びに咽ぶ肉襞。
圧倒的な肉塊が叩き込まれ、濃い蜜があふれ出す。細腕が首に絡む。もっと、もっと、と
痺れるほどに甘い声が響く。その求めに応じて、男はズブズブと肉棒を激しく前後させる。
狂乱の声が響く。よがり狂い、泣き叫ぶ娼婦。シーツを掴み、枕を掴み、かと思えば男の身体に
すがりつく。蛸の足は一瞬たりとも男の肌を放すまいと全力で絡みつく。男の脚も腰も完全に
彼女の脚に覆い尽くされ、一見すれば二人の身体がどうなっているのか分からないほどだ。
137酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:28:33 ID:M1qYLJ/u
「――ハールマ‥‥!」
 女の名を呼び、唇を奪う。豊かな乳房を胸板に感じながらその上体をベッドに押し込み、
猛然と腰を叩きつける。声も上げられずに女は狂い、息も継げずにのたうち回る。
「――――っっ!! ぷはぁっ!! ぁっ、あはあぁっ!!
そ、そこ、突いて、えぐって‥‥!!! 狂う、狂うよ、ああ、もう、だ‥‥め‥‥っ!!!!」
「くっ――!!」
 脂汗を浮かべてのたうつスキュラを見下ろしながら、男は思わず顔をゆがめた。
瞬間、下半身の熱が爆発した。女は押さえ込まれながらもむりやりにのけぞり、その感触に狂った。
 
 * * *
 
「はふ‥‥んっ。相変わらずでかいイチモツだね‥‥あごが疲れちまうよ」
 一通りのことを終え、ガルフは起き上がるとベッドの端に腰掛けていた。ハールマはしばし
荒い息をつきベッドに沈んでいたが、呼吸が落ち着くとずるずると床へ下り、男の股間に
顔を埋めた。精液の残りが男の匂いを強烈に主張している。その匂いを満足げに吸い込むと
、先ほどまで自分を狂わせていた肉棒をくわえ込む。いくらか萎えていたそれも、
彼女の技によって早々と立ち直ってゆく。
「へへっ‥‥美味そうにしゃぶってくれるぜ‥‥。――と、さっきの話だ」
 満足そうな笑みを浮かべたが、話題を変えると同時に真顔に戻る。応えて女も顔を上げ、
こくりとうなずく。もっとも、高ぶりをしごく手の動きは忘れないが。ガルフはそれを見ると、
ベッド脇にぞんざいに置いた鞄を引っぱり寄せてごそごそと中を探ると、
きっちりと巻かれた羊皮紙を取り出し、おもむろに広げて見せた。装飾的な字体が並び、
末尾に当局の署名がある。
「約束の書類だ。新しい旅館営業許可証その他諸々。それから次の“抜き打ち”監査は
来月二日。今回の担当監査官は青二才のおぼっちゃんだから、横流し書類なんてなくても
どうにでもなるだろうけどな」
「保険だよ、保険」
 ちゅうっ、と音を立てて鈴口を吸い上げたかと思うと、そう言って娼館の女将はにっと
笑みを浮かべた。
「‥‥また若いのを食うつもりだな」
「何言ってんのさ、あんたも若いだろ。ま、味見をするかどうかは実物を見てからだね。
――どっちにしても、ありがと。いつも助かるよ」
 ガルフの言葉は否定しないようだ。
 ――そもそも、ダハーシュでは売春宿を営むこと自体が違法だ。
そして異種族――もちろん、人間から見てだ――の娼婦というのも違法。そのあたりは
盟約都市という名の事実上の宗主国・ビルサとはかなり異なる。
もちろん、ハールマの宿をはじめ売春宿も異種族娼婦も事実として存在するのだが、
そこは偽造書類や金品その他でごまかすのが常だ。当然、ごまかし損ねると上は国外追放、
下は罰金まで厳しい御沙汰が待っている。しかし、ガルフが渡したのは「横流し」の書類。
偽造と異なり、手続きが不正だというだけで書類そのものは本物だ。
当然、お上の目をごまかす力は偽造書類の比ではない。
「こう見えて結構危ない橋を渡ってるんだぜ」
「それが分かってるから、いつもたっぷりお礼をしてるじゃないか‥‥こうやって」
 舌先をちろちろと小刻みに動かし、カリ首の裏を隅々まで舐めつくす。わずかに歯を使い、
亀頭の上を滑らせる。隆々とした男根はますます張り詰め、大きく跳ね上がって存在感を誇示する。
その見事なものを顔の上に載せるようにして、先端から裏筋の根元まで透き間なくキスを落とした。
もう一度びくんと跳ね上がり、先端に露を浮かべる肉槍。それを見てか、ハールマの眼がすうっと
細くなる。
「っく‥‥あ‥‥。確かに、それだけの値打ちはあるな‥‥お前は‥‥っ」
 男の褒め言葉にくすくすと笑うと、ペニスの先からキスが這い上がり、へそ、胸板、乳首へと
唇が順に触れてゆく。尖らせた舌先がついっと首筋を舐め上げ、そして唇に触れる。その間、
股間の高ぶりにはまたしても足先が絡みつき、にゅるにゅるとしごき上げている。
138酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:30:29 ID:M1qYLJ/u
「ねぇ、そろそろもう一回、いくかい」
 耳元に唇を寄せる娼婦の肩をつかみ、いきなりベッドに押さえ込む。
女を見下ろすガルフの顔には、獰猛な雄の表情がぎらりとした笑みと共に浮かんでいた。
「舐めるなよハールマ。俺がたった二回で満足したためしがあったか?
‥‥四、五回は覚悟しとけ」
「へぇ‥‥期待しちまうじゃないか。でも無茶はよしとくれよ、明日に響くからね」
 とハールマは答えたが、果たして聞いているのかどうか‥‥雄は猛然と襲いかかった。
 
 *
 
 触手状の脚を掻き分け、両手で掴んで大きく開く。その中に息づく秘部。じゅるじゅると
涎を溢れさせ、逞しい肉棒を欲しがっている。ひくひくとうごめき、近づいてきたものを
抱きしめようと待ちかまえている。ガルフの指先がそこに触れると、その襞は獲物が触れた
イソギンチャクの触手のようにきゅうっとすがりついてくる。
実際、うごめき引きずり込もうとするその様子は、彼の指を食べ尽くそうとするかのようだ。
ここに男根をあてがえばこれと同じ動きで呑み込んでくれるのだろう。
想像するだけでたまらない、とばかりに肉棒が跳ね上がる。そこへ絡みつく、触手。
彼の視界外で密かに獲物を探していたらしい。ハールマの半ば蕩けた瞳に、悪戯っぽい笑みが
浮かんだ。
「この、好き者女」
「今さら言ってんじゃないよ‥‥。ねぇ、そんなお遊びじゃなくて‥‥ほら‥‥」
 張り詰めた男に絡みつく足先が、早く早くと言わんばかりにくいくいと引っぱる。
待ちかまえる秘肉を熱い肉棒が貫いたのは、その二秒後だった。
 
 *
 
「ああっ、はっ、くぅうっ!! ああ、暴れてる、中で――くはっ!!」
「お前の肉もめいっぱい暴れてるだろ‥‥淫乱女め」
 額に汗を浮かべながら、ガルフは不敵な笑みを浮かべた。こぼれる汗が顎をつたい、
ハールマの尻と背中にぽたぽたと落ちる。背後側の触手を二本強く掴み、その勢いで後ろから
思いきり突き上げる。反動でハールマの体が引き起こされるほどの、激しい攻めだ。
腰を密着させたまま同じ要領でズンズンと突いてやると、スキュラは悩乱した声を詰まらせながらも
溢れさせる。乳房がベッドと体に挟まれて左右にはみ出し、身体を引き起こされる時には
淫らに揺れる。
 絡みつき、巻きつき、すがりついてくる八本の脚を乱暴に、だが丁寧にあしらいつつ、
ガルフは女を責め立てる。腕や腰に吸いついてくる脚を邪魔だとばかりに引きはがすと、
ぷちぷちと激しい音が。それでも次から次へと蛸の脚が絡んでくる。業を煮やした彼は、
女の尻を鷲づかみにした。きゅっと締まっていながらもたっぷりと肉の付いたそれを手のひらと
指先で味わい、揉みたくりながら思いきり自分の方へと引き寄せる。ぱんっ、とぶつかる音が、
そして「ああっ」という悩ましい声が響く。ぱん、ぱん、ぱん、と小気味よい音が響き、
徐々にその間隔を詰めてゆく――よがり声も同じように連続し、そして肉のぶつかる音が
連打になるとびくんびくんと震えながらベッドに突っ伏した。
 しばし挿入したまま絡みつく肉の感触を楽しんでいたガルフだが、女の呼吸が
やや落ち着いてきたのを確かめると一気に雄物を引き抜いた。ぎゅぽっ、という独特の音が響く。
膣内の吸盤がよほど強く吸いついていたのだろう。そしてハールマを抱き起こすと、
今度は自分が仰向けになりその腰に乗るよう促した。
139酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:32:15 ID:M1qYLJ/u
 
「いい眺めだ‥‥」
「ああぅ、はふっ‥‥」
 腰を緩やかに振りながら、娼姫は乱れた髪を掻き上げる。自分のためにやっているのだろうが、
その仕草は男という生き物にとってたまらなく魅惑的だ。汗ばむ肌、弾む乳房。乱れた髪が
ますます卑猥で、熱い吐息と喘ぎを交える唇も涎に濡れている。そして何本もの触手が、
男の身体の上を這い回る。体中に同時に落とされる口づけを味わい、そして口元まで
這い寄ってくる足先を甘噛みしてやると、ハールマの身体はぴくんと震えた。妖艶な目元に
気だるい笑みが浮かぶ。ガルフは上体を起こし、その柔肌を抱きしめた。
そして舌先で女の唇をなぞり、唇を重ね、舌をねっとりと絡める。互いに抱きしめあい、貪りあう。
「最高だ、何度抱いてもな‥‥」
「はぁ、はぁ、‥‥っ、ぁあ‥‥。いいよ、たまらない‥‥。
っく、あ、ああっ! ‥‥狂いそう‥‥本気で、堕ちそうだよ」
 乳房に指を食い込まされ、目を蕩けさせながら甘い言葉をつむぐ。男はまたしても
肉食獣の笑みを浮かべ、堕としてやるよ、と囁いた。
 
 * * *
 
「あああっ、――あああぁあっ!!」
 ぎしぎしガタガタという騒音と、淫らな絶叫が響く。非番の娘たちも客引きを終え、
店内や空き部屋の掃除に精を出していたが‥‥あまりの騒々しさに思わず顔を見合わせた。
階下にこれほど響くというのだから相当なものだ。
「えーと‥‥あれって、女将さんですよね‥‥」
「ガルフさんが相手だといつもアレだよ、気にしちゃダメ」
「はぁ」
 入ったばかりで経験の浅い娼婦にとっては、いつも頼りがいのある女将がどんな顔をして
あの声を上げているのかさっぱり想像がつかない。が、そんな事を気にしていては掃除が
はかどらない。黙々と階段の手すりを拭いていると――
「イく、イく、イっ‥‥くぅぅぅっ!!! だ、だめ、だめ、死ぬっ――ああああぁぁああっ!!」
「‥‥すっごい‥‥」
「今日はまた‥‥一段と激しいね‥‥」
 何年もここにいる娘までが二階を見上げ、ため息をついた。
 
 * * *
 
 四、五回は覚悟しろ、とガルフは言った。が――結果から見れば、嘘をついたことになる。
五回戦どころではなく八回戦まで続いたから。女が正気を保っていられたのは三回戦まで。
四回戦で失神し、五回戦からはイきっぱなしだ。瞳が上を向くまで徹底的に責め上げられ、
数え切れないほどの絶頂に灼かれた。蜜壺も菊門も乳房も背中も、全身くまなく精液で染められた。
窓を振るわせるほどの絶叫を轟かせ――ハールマは堕ちた。
 
 * *
 
「はぁ、はぁ‥‥悪い、やりすぎたな‥‥大丈夫か」
「あ、あ‥‥っく、ふ‥‥っ。はふっ‥‥あふ‥‥っっ」
 汗だくになった背中に黒髪が貼りついていた。波打つ髪はうねうねと乱れた線を描き、
それは力なく震える下半身と対応しているかのようだ。八本の脚はてんでばらばらの方向に
投げ出され、いくつかの吸盤がシーツと男の体に貼りついてはいるが、もはや瀕死のように
ひくひくと震えるばかりだ。ベッドに突っ伏したまま体を起こすこともできず、荒く乱れた呼吸が
恨みがましく男を非難している。もっとも、嫌そうでもないが。
 すっかり参ってしまった娼姫を抱き起こすと、だらしなく開いた唇からぽたぽたと涎がこぼれた。
口元のそれを舌で拭い――口の中まで拭ってやろうと言わんばかりにもう一度唇を重ねる。
意識が混濁する中、しつこいほどの愛撫を舌と粘膜に受け――ハールマは今さらのように
もう一度達し、今度こそ失神した。
140酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:33:54 ID:M1qYLJ/u
 
 * * *
 
「すまん! 俺が悪かった!!」
「‥‥」
 平謝りの男がなみなみと酒をつぐ。下着姿の女は鬱陶しそうな仕草でその杯を受け取ると、
眉間に皺を寄せたまま大きくあおる。そしてことさら不機嫌な表情を作って窓に目をやった。
窓辺から見える景色はすっかり夕闇に沈み、酒場や娼館の窓から漏れる明かり、
そして遠くの灯台が明々と見える。もう二時間もすれば少しは静かになるだろうが、
酔いどれが暗い通りで騒いでいる。夜に入港してくる船もあるため、
この街が完全に眠ることはない。
 ガルフがやってきたのはまだ夕方‥‥となれば、途中の会話を除いても五時間はぶっ通しで
体を交えていたことになる。完璧に失神させられたハールマは、無言でため息をついた。
目覚めてからはずっとこの調子だ。
「この通りだ! 出入り禁止は勘弁してくれ!」
「‥‥出入り禁止にしたらあたしも困るだろ‥‥。
お上関係の客で曲がりなりにも“高級”なのはあんただけなんだから」
 むすっとむくれたまま肉の燻製をつつき、さりげなく男の杯にも酒をつぐ。
「翌日の仕事に響くから」と、激しすぎる行為は避けるように彼女は常々言っていた。
この男にはきっちりそう言っておかないと、今日と同じかそれ以上の激しさで狂わされてしまう。
言っておいてもこのざまだが。
「いや、ほんとに‥‥すまん。お前があんまり、その、‥‥いい女だから」
 詰まりながらの言葉に、ハールマは思わず噴き出した。いかにも遊び好きな風貌であり、
実際その方面で名の通った男でありながら、女の機嫌取りにこんな拙い言葉を使うとは。
その苦笑につられてか、ようやく会話が戻り始めた。
 
 強い酒精がいつの間にか二人の頭をもみほぐしていたらしい。ありきたりな冗談や
世間話を交わし、ふとしたことで笑いあう。目が合えば唇を交わし、またしてもくすくすと笑う。
そうしているうちに酒瓶を傾けても雫一つ落ちないようになってしまった。
追加は要るかい、と聞く女将に、客はそろそろ寝ようと言った――。
 
 * * * * *
 
 翌朝、客を見送ったハールマは自室に戻るなりベッドに身体を投げ出した。
玄関から部屋に戻るだけでもふらふらだ。三階に自室を設けたのは失敗だった、
と思わずにいられない。強烈に眠い。――昨夜は結局ほとんど寝られなかった。
男がしつこく求めてきたというわけではない。求めたのはむしろ自分の方だ。眠っている男に
唇を重ねると、彼はまるで殺気でも感じたかのように反射的な動きでハールマを抱きしめ、
襲いかかってきた。絶倫、と言う言葉は彼のためにあるのだろう。二度連続で抱かれ、
何度も達した。月が夜空の四分の三を過ぎて、ベッドからは見えなくなったなった頃、
ようやく二人は眠りに落ちた――のだろうか。それでも眠った気がしない。ただただ眠い。
 肌の手入れ、髪の手入れ、風呂に入って一晩の汗を流さないと。妙に火照る体を八本の脚が
ずるずると連れて行き、職業上必要な習慣をさせようとする。だが、本当に面倒だ。
精液の匂いがふっと鼻孔をかすめた。肌か、髪か、服か、一体どこから匂っているのやら。
「あいつ‥‥今度はいつ来るんだろうね‥‥」
 思わず漏れた独り言に、ハールマはやれやれとため息をついた。
それまでにこの火照りが収まればいいんだけど、などと考えながらも。
141酒と触手とため息と:2008/02/05(火) 20:35:50 ID:M1qYLJ/u
 
 * * * * *
 
「ああいう宿から出勤するのは誉められないな、カーリミ君」
 ダハーシュ行政府の廊下で、書類の束を抱えたガルフ――ガルファム・カーリミ一等書記に
声を掛ける者があった。涼しげな目元が血筋の良さを示しているが、
穏やかな物腰は嫌味を感じさせない。容姿も物腰も、少々気性の荒いこの街には珍しいほど
貴族然としている。その点、役人らしく装っても相変わらず似合わないガルフとは大いに違う。
「勤務時間外のことまでとやかく言われる筋合いはありませんぜ、ファキル卿。
友人の経営する宿です、たまに泊まったところで差し支えはないでしょう」
 と、眉を歪ませ、適当な弁解を返すガルフ。あまりに適当すぎるな、という思いも
表情に浮かんでいるが。
「ふむ、それもそうだな。あの宿が監査に引っかかったという話もないし
――私はどうこう言わないよ。ただ――肩入れしすぎて火傷しないようにな。
‥‥っと、あまり話している時間もないんだ。では、失礼」
 思わせぶりな微笑を浮かべ、ファキル卿は去ってゆく。
「――分かってますよ‥‥。でもまあ‥‥今さら引けませんのでね」
 諦めたように、あるいは覚悟を決めたようにそうつぶやく。
 奇しくもそのため息は、どこかの娼婦のそれとまったく同じ時間だった。

(終)
142なしれ ◆8XSSeehUv6 :2008/02/05(火) 20:36:26 ID:M1qYLJ/u
以上です。
143名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:52:39 ID:YLS8wtN/
>>142
乙!!
スキュラ姐さんがエロすぎるw
144名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 02:09:29 ID:d2ouSMmi
これはGJと言わざるを得ない
すべすべウロコもいいけどぺたぺた吸盤もイイ!
145名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 11:20:06 ID:h1lVEXPC
>>142
GJ!!!
神ってレベルじゃねーぞっっ
146名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 10:15:49 ID:AabbCizi
遅いけど、GJ!!
147名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 19:49:00 ID:U47cgCCe
>>142
GJ!
きゅぽきゅぽ吸い付く壁がエロ過ぎです。
148名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 21:18:46 ID:Wh3se7aK
前スレがやっと無事に沈んだか
149名無しさん@ピンキー :2008/02/11(月) 00:21:20 ID:ynGnXdwQ
>142 遅まきながら、GJ!

スキュラ女の濡れ場をここまで上手く描写したのは
はじめて読んだ気がする
150名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 01:19:56 ID:xDqniU9F
>>142 さらに遅れながらGJ
なんというか 汁気たっぷりな表現がエロすぎる
151針女:2008/02/11(月) 05:53:22 ID:3lwnknSC
投下行きます。

エロも入っておらず、何もかもが中途半端になってしまいました。
そんなもんに付き合ってらんねーぜ、って人はタイトル"針女"をNG登録よろしく。

では、行きます。
152針女:2008/02/11(月) 05:54:22 ID:3lwnknSC
「あー、疲れたぁ。」
そうつぶやき、白い息を手に吐きかける。
今は会社の帰り道。すでにあたりは真っ暗になり、街灯がぼんやりと光を灯している。
それもそうだろう、現在の時刻は23時を過ぎてしまっているのだ。
「今日もお勤めご苦労さん、っと。」
労ってくれる人もいないので、自分で自分を褒めることにする。

「♪〜♪〜」
軽く鼻歌を歌いつつ、街灯を頼りに家路を急ぐ。さっさと帰らなければ日が変わってしまう。
ふと目の前の街灯に目を向けたとき、何か違和感を感じた。
じーっと目を凝らして街灯を見ても影が見えるだけで、違和感の正体に気づくことが出来ない。
周りの寒さと暗さも相まって、少し怖くなってきた俺はその恐怖心を振り払うべく、
先ほどよりも心持ち大きな声で歌の続きを歌う。
「♪〜♪〜♪〜」

そして、例の街灯を横目に通り過ぎようとしたとき、その違和感の正体に気づいた。
街灯の影だと思っていたものは、地面に付いてるんじゃないかってくらいに髪の長い女だった。

驚いた俺は思わず足を止めたが、驚いたのも一瞬ですぐに安堵のため息をついた。
安心すると同時につまらないことを考え、怖がっていた自分が恥ずかしくなってくる。
「これじゃあ、まるで子供じゃないか。」
そうつぶやくと、恐怖を紛らわせるために歌っていたのが聞かれていたかもしれないという事に気が付いた。

やばい、どうか聞かれていませんように、と心の中で願いながら女を横目に通り過ぎようとしたのだが、
長い髪がサッと揺れたかと思うと、女が俺のほうを顔を向けてきた。
「!!」
息を呑む美しさとはこういうことを言うのだろうか。
年の頃は20歳前半、ツンととがった鼻、瞳は黒く、意思の強そうな眉。
そして何よりも、その特徴的な長い髪が幻想的な美しさを引き出している。

こんな美人に聞かれたんじゃ、恥ずかしくて眠れなくなってしまうじゃないか。
すると、ニコッという擬音聞こえてきそうな笑顔を俺に投げかけてきた。
しっかり聞かれてんじゃねーか!!なんてこった!!
寒いはずなのに顔が熱くなるのを感じ、なぜか会釈をしながら相手に軽く微笑み返す。
そしてさっさと立ち去ろうと、足早に道を進む。去り際に「あっ」という声が聞こえたような気がしたが気にしない。
153針女:2008/02/11(月) 05:57:14 ID:3lwnknSC
しばらく歩いていると、後ろからザッザッと走るような音が聞こえてきた。
何だろうと、後ろを振り向くと先ほどの女が走ってくるではないか。
様子が変だな。もしかして変質者に追われているとか?
あれだけ美人なんだから、ありえない話ではない。そう思い、俺は意を決して声を出した。

「おーい、何かあったのかー?」
女は返事もせず、倒れこむように俺の胸に飛び込んでくる。
「お、おい。大丈夫か?何があったんだ?」
「ハァハァハァ…」
「お茶でよかったら飲むか?コンビニで買ってから一度も口をつけてないから綺麗だぞ。」
「す、すみません。頂きます。」
俺は急いで、カバンからお茶を取り出し女に渡す。
受け取るや否や、すごい勢いで飲み干していく。

「いったい、何があったんだ?俺でよかったら力になるぞ。」
「あなたがさっさと行ってしまうからじゃないですか!」
何を言っているんだ?俺が行ってしまうからって…
「俺に何か用でもあるのか?」
「私が笑った後、微笑み返してくれたじゃないですかぁー!!」
そういいながら、腰に手を当て、可愛く頬を膨らませる。
ずいぶん最初の印象と違うなぁ、などと思いながら女を見かけた時の事を思い出す。
確かに微笑み返したが、あれは気恥ずかしさからであって特別な意味は無いのだ。

「確かに笑い返したけど、それがいったいなんだって言うんだよ。」
「私が笑って、微笑み返した人は連れて行かないと行けないんです!!」
「連れて行く?連れて行くって何処に?」
「それは…」
そういうと女はそっとうつむき、頬を赤らめる。
「私の口から言わせる気ですか。エッチ」
「エ、エッチって…そんな事言われても俺には何のことか分からないし、それに訳の分からない所に行く気も無いぞ。」
「あ、もう無理ですよ。捕まえましたから。」

捕まえた?何を言っているんだ?不穏な空気を感じた俺は一歩後ずさる。
が、何かに足を取られ転んでしまった。
「な、何だ?」
そう言って足を見ると何か黒いものが俺の足に絡み付いているではないか!
「これは一体何なんだ!?」
「私の髪の毛でーす。」
彼女は楽しげにそう言い放つ。
確かに髪の毛が俺の足に絡み付いているように見える。
しかも、その先端が鉤のようになっており、足首にしっかりと引っ掛けられている。
154針女:2008/02/11(月) 05:58:41 ID:3lwnknSC
しかし、俺もなすがままになっている訳には行かない、逃げようと必死でもがく。
すると、「痛ーい!」という声が聞こえてきた。
痛いだって?頭にハテナマークを浮かべながら女の様子を伺う。
「私の髪の毛だって言ったじゃないですか。引っ張らないで下さい!」
彼女は涙目になりながら、俺を恨めしそうに見ている。
これはチャンスと思い、俺はさらに足をじたばたと動かす。

「これ以上引っ張られるのが嫌なら、さっさと自由にしてくれ!!」
「嫌ですー。連れて行くんですー。」
「だから何処にだよ!得体の知れない所に連れて行って俺を殺そうとでも考えているんだろう!」
「こ、殺す!?そんなことしません!!」
「じゃあ、一体何なんだ!」
そういうと、俺は足に込める力を強めた。
「分かりました。言います、言いますから引っ張らないで下さぁーい。」
なんだかなぁ、と思いながらも少し力を緩める。
彼女はよっぽど痛かったのか、グスグスとべそを掻きながら答えた。
「私はぁ、ヒック、妖怪のぉ、ヒック針女で…」
「あぁ、もう!俺が悪かったよ。もう引っ張らないから泣き止んでくれよ。」
「ホント?」
「あぁ、約束する。まったく、何言ってるのか全然分かんねーよ。」

彼女はポツリポツリと自分のことを語り始めた。
曰く、自分が妖怪の針女であること。
曰く、気に入った男に微笑みかけ、相手が笑い返すと髪の毛で身動きを取れなくしてしまうこと。
曰く、動けなくした相手を自宅へ連れて帰り子孫を残すこと。

普通の人間ではないとは思っていたが、まさか妖怪とは…
「あー、お姉さま達に怒られちゃう。」
「お姉さま?姉妹がいるのか?」
「そう、とっても怖いの。髪の毛引っ張られて相手を逃がした、なんて事がばれたら、私きっと死ぬよりひどい目に合わされちゃう…」

まぁ、髪で相手を捕らえる妖怪が髪引っ張られて痛いから逃がしましたー、なんてカッコが付かないもんなぁ、
なんてことをのんびり考えていると、彼女はまたグスグスとぐずり始めた。
このままこうしてても埒が明かないと考えた俺は、
「落ち着くまで俺の家にでも来るか?」
「はい…ヒック、すみません。お願いします…」
155針女:2008/02/11(月) 06:01:16 ID:3lwnknSC
その後しばらく彼女は黙ったままだった。永遠に続くかと思われたその沈黙は彼女によって破られた。
「あ、あの!」
「な、なんだよ?急に大声出して。」
「このままでは私も引き下がれないので、一番重要な所だけ協力してもらえませんか?」
そりゃ、なんだか可哀想だし、悪い奴でもなさそうだから出来ることはしてやりたいけど…
「何だよ、一番重要な事って?ことによっては協力しても良いけど…」
「それは、し、し、子孫を残すことです!」
真っ赤になりながら彼女はそう叫ぶ。
子孫?妖怪の子孫って、どうやって残すんだ?
そんなことを考えていると、彼女は着ていた服を脱ぎ始めた。

「ちょ、ちょっと待ってくれ!何故服を脱ぐんだ。それに子孫って…」
「子孫を残す方法は人間と同じです。」
「そうだとしても、人間と同じ方法なら絶対出来るとは限らないだろ!」
「子を宿すという強い意志があれば出来ます!どうか、お情けを下さい…。」
そう言い、身に纏っている物をすべて脱ぎ去り、俺に抱きついてきた。
その体は微かに震えている。寒さに震えているようではなさそうだ。
ここまで相手が覚悟を決めているんだ、男の俺が覚悟を決めないでどうする。

「分かった。俺でよければ…」
彼女の長い髪を手で梳きながら梳きながら、そっとキスをする。

こうして、この夜は更けていった…

次の日目が覚めると、彼女の姿は消えていた。
あれは夢だったのだろうか、と考えたが手に残る彼女の感触とベッドに残る長い髪が彼女の存在を教えてくれる。
妙な喪失感を感じながら、
「また、会えないかな」
そんな都合のいい事を呟きながら、俺はいつもの生活に戻って行った。

---終わり---
156名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 12:25:11 ID:lRN+bCKg
>>155
序盤のプチホラー系から予想しにくかった萌えな展開!
ぐっじょぶぐっじょぶ
157ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 02:58:18 ID:JGlA+0Hu
えーと、初めて投下させていただきます
もしかしたら、一行内の文字数の問題で、一部投下が遅れるかもしれませんが、
ご容赦ください。では、いきます。
158ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:00:57 ID:JGlA+0Hu
ある夫婦の日常


これは、ある夫婦の一日だ。

「あなた、早く行かないと遅刻しちゃいますよ」
「わかってる」
あなた、と呼ばれた男はスーツ姿に着替え、いつものように朝飯を手早くかきこみ「あなた!」いつものように女に怒られた。
「毎日言ってるじゃないですか!よく噛んで食べなきゃ駄目って!」

彼女は―とある事情と本人の趣味で―生活リズムやら食事にうるさい。特に夫に対しては。
夫である男がこういったお叱りを受けるのも、もう日常の事だ。

「悪いな、今は遅れそうだからさ…ご馳走さん!」そんな日常のお小言を聞きつつ、叱られた本人は朝食を終える。
「そんじゃ行ってくる!」男はバタバタと急ぎ足で家を出て行き、彼の妻は玄関先で、夫を見送った。

彼女は仕事に出て行った男が見えなくなると、家の中に戻って朝食の片付けを始めた。いつもはぶつくさもらす食べ方の汚さも、
今はさほど気にならない様子である。
片付けの最中に、予定を思い出していく。もっとも、思い出すまでもなく、今日は彼女が待ち焦がれていた日であった。
「ふふ、あの人が帰ってくるのが、楽しみ…♪」彼女は、人が見たならばぞくっとするような、妖しい笑みを浮かべた。

この日は彼女にとって、命に関わる大事な日であった。しかしその表情に、緊迫感は無い。
夫はきっと、今日が何の日であるか覚えているだろうし、この私のためにすぐ帰ってきてくれるだろう。
私はそんな、とても愛おしい彼を、快感に浸してあげられる。しばらく動けなくなるくらいに、激しい快感に。
表面上は上機嫌でニコニコしている彼女。その心中にあるのは、命を失うかもしれない、という事に対する恐怖などではなく
生涯のパートナーに対する深い信頼と、夫に対するさらに深い愛情と。…男に対する、底なしの欲情であった。



仕事を終え、彼は足早に家路を辿っていく。
果たして妻の信頼が裏切られる事は無く、男は「大事な日」を覚えていた。
この日だけは、何があっても早く仕事を切り上げなければならない。妻のため、自分のために。
実際のところ、彼にとってもこの日は少し楽しみではあったのだが、しかし「妻が死んでしまうかもしれない」という
危機感や焦燥感、そしてそんな日を楽しみにするという罪悪感は、
男の期待やら劣情やらを、心の隅に追いやるだけの大きさを持っていた。

家のドアの前に着き、インターホンを鳴らす。家にいるはずの、彼の妻の返事を待つ。
ほぼ毎日やっている事だが、今日は重みが違う。
男にとっては、返事が返ってくるまでの間は―例え二、三秒だったとしても―焦りや不安が増すには十分な時間であった。
159ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:04:35 ID:JGlA+0Hu
『はーい♪』
そんな彼の鬱々とした感情を吹き飛ばす、機嫌のよさそうな声が聞こえる。
「今帰ったよ」
『わかりました、ちょっと待っててくださいね』いつもと変わらぬ会話。男はそこに安堵を覚えた。

少し経って、ドアが開いた。そこには朝と…姿は少し変わっていたが、服装は同じの、妻がいた。
「おかえりなさい」…非人間的な部分が、夫の帰りを迎えた彼女の、体のあちこちに現れている。
耳はとがった形になり、その少し上からは湾曲して丸まった角が生え、背中からは大きな羽、臀部からはツルツルとした尾。
「ああ、ただいま」男はそんな異形の妻に驚く気配はない。何のコスプレだ?などと疑う事もない。
目の前の女はコスプレをしているのではなく、むしろ、本当の姿をしているのだと知っているから。
彼女が人間ではなく、人の精を吸い取って生きると言われる種族―「サキュバス」であることを知っているから。

この日は、男の妻が命を保つために、十日に一度の―サキュバスとしての―食事を行う日であった。
彼女は、人間と同じ食事をする事で人間の形を保ち、定期的に男の精気を吸う事によって、サキュバスとしての魔力と魂を保っているのだ。
健康に対してうるさいのも、男が不健康だと精の出が悪い、というのが「一つの」理由であった。

「さっそく夕食にしましょう、それからお風呂…ね?」
一般的な応答とは違う、かなり強引な発言。いつもなら、「俺の選択は無しかい」と捻くれもするところであるが、
「おう、わかった」
今日は、素直に従う事に、男は決めていた。

夫婦は共に上機嫌で、家の中へと入っていく。



「もう!そんなに早く食べちゃ駄目なんですってば。もうちょっとゆっくり、落ち着いてよく噛んで!」
「わかったよ…まったくお前は、こういう時でも厳しいな」
かちゃかちゃと、向かい合った夫婦は「人間の」食事を進めていく。食卓の上に乗った料理は、
妙に濃い目の、いかにも精のつきそうなものが多い。
「野菜残しちゃ駄目ですよ」
「あんまり好きじゃないんだけどなぁ、野菜」
「好き嫌いしない!栄養をバランスよく摂らなきゃ、元気な精子は出来ないんですよ!?」
「そっちかい!?俺の健康は!?」
「そんなのは大前提、言うまでもありません!…さ、食べて食べて!」
「…へーい」
まるで子供かのように叱られても、男は妻に対して頭が上がらない。
彼女のこういった厳しいぐらいの栄養管理が、彼にとっては常に良い方向に運ばれているから…というのもあるし、
その妥協の無さが―勿論彼女のためでもあるだろうが―夫に対する愛情の、一つの現れであることを知っていたからだ。

「ごちそうさまでした」食事の終わった彼女が、礼儀良く手を合わせると、
「ごちそうさん」夫もまた食事を終え、軽く拝むようにして、食物に感謝をささげた。
夫婦の、「人間としての」食事は終わった。次は妻が、「サキュバスとして」軽く、食事を摂る番だ。
160ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:06:33 ID:JGlA+0Hu
「それじゃ、食後のデザートを…」彼女は素早くテーブルの下に潜り込むと、男のズボンを脱がし始めた。
男は嫌がる様子もない。多少赤面してはいるものの、妻に全てを委ねているようだ。
そして、あっという間にパンツが脱がされ、彼のモノが姿を現したのを見るや、女はうっとりとした表情を浮かべた。
「今日も美味しそう、こんなに大きくなって…♪」彼女は軽く舌なめずりをし、両手でやさしくモノを包むと、
これまた優しく、そして滑らかにしごいていく。男はそれに反応して、思わず声を出してしまう。肉棒もさらなる反応を示す。

「ふふ…いただきます」
女は、愛しい男のモノに対して拝むような動作をすると、亀頭に口を近づけ舐め始めた。
まずは先端から。チロチロと少しづつ、舌の先で軽く舐めていく。男の興奮によって、早くも尿道口に滲んできていた
透明の液体も、ほじくるようにして舌先で掬い取っていく。勿論それは、さらなる「先走り」を呼ぶ結果となった。
「う…!」快感のあまり、夫の口から漏れる声も、妻にしてみれば料理の出来具合を判断する合図だ。
「気持ちいいみたいですね…♪」彼女は優しく、妖しく微笑み、
「もうこんなに、我慢汁、出しちゃってますもんね…」亀頭に流れていた液体を舐めあげた。
今度は丹念に、モノ全体を舐めていく。さきほどまでとは違い、しっかりと舌を這わせて、
じっくりと味わうように。舐め残しがないかと確認するかのように、丁寧に。

「うあ…あああ…!」妻のテクニックと―ほんのわずかな―魔力によって、凄まじい快感を味わっている夫は、我慢し切れるはずもなく声が出る。
「ふふ…♪」愛する夫のそんな様子を見て、嬉しそうな笑みを浮かべた女は、
「もうそろそろみたいですね…それじゃ、美味しい精液、たくさん飲ませてもらいます♪」

「あー…ん」淫らに口を開き、男のモノを根元まで咥え込んだ。

「うあっ…あああっ!」
口内で舌がまるで生き物のように蠢き、先端部を舐め尽くす。温かさと、ヌメヌメと舌が這い回る感触が
男に更なる快感をもたらす。その一方で、先走りを強烈に吸い上げられる。
さらには激しいピストン運動。
「んふ…ふ…♪」楽しそうに、淫らにそれらを行う妻の顔、声、息遣い。漂ってくる、甘い香り。
男は味覚以外の全ての感覚において、興奮を誘われ快感を味わい、そして耐え切れずとうとう
「あ…ああっ!!」妻の口内へと射精した。

女は射精後もペニスを咥えたまま離そうとしない。それどころか、ますます強く吸い上げる。
そしてようやく口を離したかと思えば、恍惚とした表情でクチュクチュと精液を味わい、こくこくと飲み干していく。
「ん…ふふふ、デザート、ご馳走様でした♪」陰茎と唇に残った精液を舐め取りながら、そう言う妻の顔は。
男のモノが状態を維持する、いや、さらに硬度を増すには、十分過ぎるものだった。

「もっと硬くなっちゃいましたね?」愛しそうにモノに頬ずりしながら、妻が悪戯っぽく言う。
「…そ…そうなのか…ぐっ…」その頬ずりにすら快感を覚えながら、夫はなんとか返事をする。

「あら、汗かいちゃってます」
「あ…そういえば…気づかなかった」
「このまま放っておいたら、体が冷えちゃいますね…下半身丸出しですし」
「なら履かせてくれよ、ズボンとパンツ…」最も、いきり立ったモノのせいで、まともに履けたものではないだろうが。
「…いえ、もっと良い方法があります。お風呂に入ってゆっくり体を温めて、清潔にしましょう」
「あー、風呂、出来てるんだっけ…じゃぁ、入るか?」
「ええ、そうしましょ♪」

ほぼ一方的なリードによるものではあるが、お互い意見の一致した夫婦は、風呂に共に入る事にした。
男の怒張は放置状態であったが…それについて、心配する二人では無かった。何故なら…

「しっかり全身、洗ってあげますからね、勿論、ここも」
「…頼むから、今はさするのはやめてくれ…」

おそらく先程以上の事を、これから行うのだと夫は予想し、妻は決めていたからである。
161ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:10:03 ID:JGlA+0Hu
「気持ちいいか?」
「ええ、とても…ん…」
「よし、今度は羽いくぞ…よ、よっと」
「あふ…ん…ふうぅ」
「その反応、素か?…そうじゃないならやめてほしいんだが…」
「勿論、自然に出た声ですよ?ん…んふうっ♪」

実際、ゴシゴシと体を洗っているだけなのだが、彼女は度々軽い嬌声をあげる。
いつもならばそれほど気にする事もない、からかっているとしか思えないような甘い声と反応。
だが、依然下腹部に、血液が集中している現在の男の状態では、どうしても意識がいってしまう。
ただでさえ放置された状態で、しかもこのような艶かしい声を聞かされたとあっては、彼の中では少々生殺しに近いものがあった。

「…そんじゃ流すぞ、熱かったら言ってくれ?」そうして男が、妻の体に湯をかけて、泡を洗い流していく。
「ん…んうううう…はぁぁぁぁぁぁ♪」女は、冷たい水をかけられているわけでもないのに、ピクピクと体を震わせる。
「…今のは演技だろ、間違いなく」男は思わず苦笑が漏れる。
「あれ、バレちゃいました?…でも、気持ちよかったのはホントですよ」わざとらしくきょとんとした彼女は、悪びれず微笑んだ。

体の隅々まで洗い流された女は、背中側にいた夫に体ごと向き直った。
「…それじゃ、今度は貴方の番♪」彼女は手にボディーソープを出し、泡を立てると、
男の体に、撫でるようにして塗りつけていく。だが、「…手だけだと、ちょっと時間かかっちゃいますね」
彼女としては焦らしに焦らして、その間の男の様子を存分に楽しみたい、そんな気持ちもあったが、しかしここは浴室。
長きに渡ると熱でのぼせたり、最悪の場合脱水症状におちいるかもしれないと考えると、手早くやってしまいたい。
両立を考え、彼女は、自分の体を有効利用する事にした。

彼女の背中の、コウモリのような羽…だったはずのそれが、今は何故か、末端部分に羽毛が生えている。
そして、尻のすこし上から生えた尾。ツルツルとしたそれは、黒く長い。根元から離れる程に、細くなっている。
女はそれらに軽くソープをつけると、彼の足に乗り体を密着させると同時に、男の体に這わせた。
「う、あっ…!」羽は背中へ。そして尻尾は、男の下、尻の方へと。
女に包み込まれるような形になった男は、全身を襲う感覚にうめく。

「んん…気持ちいいですか?」
さわさわとした感触が背中を伝う。包み込むように広がった羽が、男を愛撫しているのだ。
一方、風呂イスの座面に開いた穴から、男の体と座面の間に尻尾が潜り込み、スリスリと動く。「穴」の付近を刺激する。
そして、女の豊かな乳房と手と体とが、届く範囲にまんべんなく、ソープを塗りつけていく。優しく、そしてしっかりと。
全身を撫で回されているくすぐったさと快感に、
「うあっ…あっ!」悲鳴のような声を上げる男。そんな夫を彼女はとても楽しそうに、愛しそうに見つめていた。

不意に、今まで触れられていなかった部分…股間に、彼女の手が伸びる。そしてそのまま、モノをさすりはじめた。
「ここもキレイにしないといけませんよね♪」快感の連続に、先走りを垂れ流しているペニスを、
彼女はまんべんなく手でさすり、扱き、袋の部分を揉み、残さず「洗い」つくす。…すでに、ぎりぎりまで高められていたために、
脈動が早い。もうそろそろ、であろう事を察知した彼女は、妖艶な笑みを浮かべ、
「いっぱい出して、中までスッキリしましょうね…」夫の耳元で囁きかけると、扱く速さを上げてゆく。
162ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:13:41 ID:JGlA+0Hu
積み上げられた快楽に加え、スピードこそ速いものの決して乱暴でなく、急所も的確に攻めてくる、手によるモノへの愛撫で…
男は止めを刺され、ひときわ大きな声を上げながら絶頂を迎えた。

胸から腹部にかけて飛び散った、今だ白濁の濃い液体を、女は指ですくい、うっとりとした表情で弄ぶ。
「ふふ…美味しそうですね、まだこんなに濃い…」そして、それを体へと塗りつける。
体にかかった精液は、ソープと分離して、スウっと吸い込まれるように消えていく。
その様子をみつめる男は、荒い息を上げ、少々意識をもうろうとさせながらも、更なる興奮の高まりを感じていた。
女は密着した体を離し、自身と夫の体をシャワーで流していく。丁寧に。

浴室から出て、互いに―もっとも、男の方は動作が緩慢だったので、結局ほとんど女一人で―体を拭きながら、
夫婦は、期待とそれに伴う興奮で、胸が高鳴るのを感じていた。
「とっても、温まりましたね♪」
「…あ、ああ」
「体から熱が逃げない内に、ベッドに入っちゃいましょう?」
「…ああ」

男は軽い脱力感と疲労、今だ残る快楽の余韻、そして湧き上がる興奮と少しの切迫感で、ほとんど思考が働かなくなっていた。
一刻も早くベッドへ行きたい。ベッドに行って、妻と…。そんな思いばかりが頭を駆け巡る。そんな夫の心を
察したのか、あるいは文字通り読んだのか。彼女は妖しく微笑ながら、夫に囁く。
「…さ、行きましょう、貴方…もっと、温まりに…ね」
そうして大きな、血液が通った体温のある羽根で自身と、夫の体を包み込み、そのまま寝室へと向かうのだった。

寝室に着くと、女は早速、男をあおむけにベッドへと押し倒した。羽根から解き放たれ全裸を晒す夫に、妻が跨る。
まだかまだかと様々な意味において待ち焦がれる男を、「活きのいいエサ」を前にして、しかし女はそれを敢えて
無視し、男の体をみつめる。男の頬に手を当て、そのまま首筋へともっていき、そして胸、脇、腹と続いていく。
「ううーん…お腹にちょっと、ゼイ肉がつきすぎてますねえ」そう言う女の顔は、少し不満げだ。
「…そりゃ、あれだけ濃い物食べさせられたら…」
「それもそうですかね…これくらいなら、運動で消費できるかな…?」余った肉を軽く指で引っ張りながら、女は思案する。
「な、なぁ…」

「なんですか?…ふふ…♪」声をかけられた女は、男をみつめると小首を傾げ、あくまで優しく微笑みながら問う。
「最後まで言ってくださらなきゃ、わかりませんよ?」
男には当然分かっている、嘘であると。そもそも彼女は心を読む事ができるはず。
焦らす、というのはある程度の時間が要る。それはすなわち、多少伸びたとはいえ、タイムリミットが刻々と近づくという事。
それでもなお、こういった行動を取るのは、サキュバスとしての本能なのだろう。男たちを、彼ら自身の欲情に屈服させるという事は、
男の精を吸い取る彼女らにとって「獲物を仕留めた」という事に等しい。…女には、もう一つ別の意味合いもあったが。
「…お前と、したい…」
「ん?何ですか?」
「お前と、したい!これでいいだろ!」
「…ふふ、そうですか。ええ、いいですよ♪」女は、とても嬉しそうな笑顔を見せた。
わざわざ―敢えて―心を読まなくとも、彼女は知っている。男の返事が欲情だけから生まれたものではない、という事を。
163ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:15:20 ID:JGlA+0Hu
実際、女が夫と初めて出会った時、不幸にも―幸運にも―襲われた彼は決して、最後まで自分からの意思を示さなかった。
心の中は九割九分、淫欲に満たされていたのに。散々抵抗され、終いには唾を吐かれ、彼女は怒るよりもむしろ興味が湧いた。
何故この男はこんなに強情なのだろうと。それが残り一分の、
理不尽に対する強い意志によるものだと分かったのは、すったもんだの末、結婚した後の事であった。

その男が、こうやって彼女の期待通りに、行為を願っている。それは、大半は劣情のせいであるかもしれないが、
しかし、それだけではない。それだけならば意志の強硬さを増すのがオチであり、男は硬く口を閉ざしただろう。
それほどの、融通の利かない強情な夫がこうして行為を願うのは、つまるところ、もう時間の無い妻の身を案じての事である。

―夫は、私を愛してくれている。そして私は、それが嬉しい。私もまた、彼を愛している―
これらの単純な事実を、先程のやりとりで確認した女は、男の唇に自分の唇を重ねた。

軽いキスの後、唇を離した女は、腰を浮かせると淫らな笑みを浮かべ、
「…今日もここで、気持ちよくしてあげますね…」自らの秘所に手を伸ばし、男に見せ付ける。
濃いピンク色の女性器が、愛液を滴らせている。まるで、美味な料理を目の前にして我慢しきれず、よだれを垂らすかのごとく。
…彼女の種族を考えれば、それは例えでなく、実際その通りであるかもしれない。まさしく彼女は―男も望むところであったが―
これから夫を「食べる」のだ。サキュバスとしての本能と、雌としての欲求と、女としての愛情に突き動かされて。
…そして女は、男のいきり立ったペニスの上に移動すると、
「…それじゃ、たくさん、搾ってあげます♪」下の口と、ペニスの先をくっつけ、

そのまま、少しづつ、中へと飲み込んでいった。

「うおっ、あ、うあああああーー!」飲み込みが深くなるにつれて、男のあげた声は、じょじょに大きさを増していく。
ほんのわずか入っただけでも、その締め付けと絡みつきは凄まじい。それをじょじょに、ゆっくりと段階を上げて味わわされる。
女曰く、「一気に入れたら気持ちよすぎて心臓に悪い」という事だそうだが、男にはこれも相当心臓に悪いとしか思えなかった。
それほどの快感。男は、耐え切れなかったのか、入れ切った直後に射精した。

「ん…ふう、…一杯来てますよ、貴方♪」射精した直後の男の顔を見つめながら、女は微笑んだ。
馬鹿にした風でもなく、むしろ嬉しげに。そして、今だ射精の感覚に痺れている男に、
「それじゃぁ…ゆっくりと動いて、慣らしてあげますからね」さらなる追い打ちを予告した。

「ん、ふ、ふっ♪」彼女自身も少々感じながら、少しづつ、前後左右に、円を描くように動く。
「うおっ…あっ…ああっ!」男は動かない、いや、動けないが正確であるだろう。
膣口でしっかりと締め付けられたペニスが、中で温かく包まれる。それだけでなく、無数のヒダがペニスに絡み、膣内の
収縮とともに、ぎちゅぎちゅと締めてくる。そして前後左右の円移動によって、それは不規則なリズムをつくり、
男に凄まじい快感を与えていた。彼は短い間隔で、精を膣内に放っていく。しかし、
一向にモノが衰える気配はない。むしろ、硬度を増し、また射精の間隔も少しづつ長くなっていく。
164ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:23:02 ID:JGlA+0Hu
「ふううぅ…そろそろ…んん…慣れてきましたね」五回も出しただろうころに、女が声をかけてくる。
その顔は赤みがさし、彼女もまた感じている事を示していた。ゆっくりと男の体に倒れこむようにして、
そのまま夫の頭に手を回し、顔を近づけ、唇を奪う。
自身の舌を、夫の口内へと進入させ、夫の舌と絡ませあう。そしてあらゆる部分に、舌を這わせ、蠢かせる。
女の甘い香りは、男の鼻腔から体内へと入り込み、温かく感じるような、甘い気分に浸らせる。
男は、多少慣れてきたとはいえ、今だ続く激烈な快感と、キスによるとろけるような気分の中で、六回目を放った。

それを感じ取ったのか、女は一瞬ぶるっと体を震わせると、唇を離す。
つーっと、一筋の唾液が糸を引く。彼女はそれを指で拭うと、微笑み、そして夫に囁いた。
「貴方も慣れてきたし……私も、もっと気持ちよくなっていいですか?」
男は快楽によってまともな声を出せず、ガクガクと頭を振って、肯定の意を示す。
「ふふ…ありがとうございます」女は嬉しそうに微笑み、夫に礼をする。
「それじゃ、もっと…激しくさせてもらいますね…」そして、夫ですらゾッとするような、淫靡で、凄艶な表情を浮かべた。

「…!あっ、あああああ゛ーー!!」男は、声にならない快感の悲鳴をあげる。
その原因は…上から抱きついたような形の妻が、先程とは比べ物にならないほどに、激しく腰を動かし始めたからだ。
快感も比にならない。男は連続して射精していく。もはや一回ずつに分けて数えるのが不可能なほどに。
「あんっ、あっ、あっ、…ああっ!」膣内へ精液が出される感触と、ゴリゴリと中をこすられる快感。
そして悶える夫の声と顔。感じる体温。女はそれらによって、サキュバスとしての「狩猟」本能と、オスに対する獣欲、
男に対する愛情を刺激され、ますます興奮し、さらに腰の動きを速めていく。そして快感を増していく。

今だ絶叫を続ける男の唇を、再び奪う。それはもはや甘さなどない、貪るような激しい接吻。
「んんっ、ふっ、んっ!」ひたすらに男の舌と自身の舌を、口内で絡み合わせ、互いに味わう、味わわせる。
「…ぶはっ!!…うあああっ、うああああぁぁ…んむぅっ!」
「ぷ…はっ!はっ…はっ…おいしいっ…はぁ、貴方っ…んっ…」そしてまた再び、舌を絡み合わせる。
快感の波はいよいよ大きくなり、女の「昇天」は近づく。

「…あああ…っ!…ああぁぁーーーっ!」
多少の時間がたち、女淫魔はとうとう、ひときわ大きな喘ぎ声と共に絶頂を迎えた。

女が大きく痙攣し、体を反り返らせる。と同時に膣内が収縮し、男のモノに、今までで最大級の強烈な
締め付けと絡みと快感が襲い、彼もまた盛大に精を放ったのだった。
165ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:26:21 ID:JGlA+0Hu
女が、そのまま男の体に倒れこむ。息は荒く、心臓の鼓動も激しい。体も火照っている。
「ねぇ…貴方…」彼女は発情しきった雌の表情を浮かべて、交わった雄に話しかける。返事は無い。
…見れば、男は失神していた。精を吸い取られた事による疲労と脱力感で、そのまま眠ってしまったようだ。静かに寝息を立てている。

そんな男の顔を見て気を抜かれ、心安らかになった女は、静かに「繋がり」を外す。起こさないように、締め付けをほぼ0にして。
男のモノは、抜けた瞬間、ヘナリと倒れた。もはや、一滴とて出そうにない。
彼女は次に、そっと男の頭を抱え、その口に自らの乳房を咥えさせた。慎重に、優しく、起こさないように。

淫猥な行為ではあるのだが、しかし女の表情は優しく慈愛に満ちており、先程までの飢えた獣のような、欲の色は欠片も無い。

一方、咥えさせられた男はといえば、無意識下でもそれを吸い上げている。…やがて、乳首の先からほんの少しづつ
トロリとした液体が出始める。男はそれを、こくこくと飲み干してゆく。すると、一瞬前までは少し青い状態だった肌の色が
赤みを取り戻し始めた。
母乳のようなものは、魔力によって体内で精製された、精気を帯びた栄養素の豊富な液体。
彼女はこうして、交わった後には毎回、男に栄養を補給している。翌日に、男が―気だるさを伴いながらも―動けるのは、
これによるところが大きい。…精製により、元々、半月分以上は補充されていた魔力と精気が
十二〜三日ぶんまで減ってしまうというのは、男に対しての守秘事項であった。この一連の行為そのものも。

女は補給を止め、男の頭をそっと枕の上に降ろす。
(…今はやすらかな寝顔だけれど、私がこんな行為をしていると知ったら、きっとこの人は赤鬼のような顔で怒るのだろう)
それを考え苦笑しながら、男とそれに寄り添う自身の体に、足先からへその辺りまで毛布をかける。
そして、自身の―全面に黒い羽を生やした―大きな羽根を広げ、夫の体にかぶせる。血の通った羽毛の温かさが、男の体を覆った。
(けれども、その怒る理由はきっと、私の命に関わるから、なんだろう。そして、そんな貴方だからこそ…)


(…おやすみなさい、貴方…)
そうして彼女も、愛する男の上でゆっくりと、眠りに落ちたのだった。                 
166ある夫婦の一日:2008/02/12(火) 03:27:54 ID:JGlA+0Hu
「はいはい、起きて起きてー!!」
「うう〜ん…ん〜…」
「おーきーなーさーいー!!」
「…うっせえなぁ!もう!」

男は、激しく気だるさを感じながら目を覚ます。見れば、ベッドの傍に立った―非人間的な部分の無い―妻が、
すでに服を着て、男の体を揺すっている。元々寝起きが悪い上、無理やり起こされた形なために、彼が女に向けた表情は苛立ちに満ちていた。
眼をこすりながら、荒い語調で返事をする。

「せっかくの休みなんだしよぉ、寝かせろよ!」
「ダメですよ、早寝早起きは大切です!それにあんまり寝すぎるのは、逆に体に悪いんですよ!」
「いいよ、一日くらい…」そういって男は、毛布の中に潜り込む。
「ダーメーでーすってばー!」対して毛布を引っ張り、怠惰な夫を引きずり出そうとする妻。
しばらくのあいだ小競り合いは続き、結局、男の強情っぷりに女が根負けする形となった。

「ま〜ったくもう…九時には起きてきてくださいね!」
呆れた表情でそう言い、そのまま寝室から出て行こうとする彼女に対し、男はうめくような返事をして、
「…なぁ」急に呼びかけた。
「はい?」女は振り返る。男が毛布から顔を出し、心配そうな顔をして、彼女の方を見ている。
「元気、いっぱいになったか?」

彼女は笑顔を見せ、そして
「ええ、一月先まで持ちそうなくらいですよ♪」ガッツポーズまで決め、力が有り余っているかのような姿を見せる。
「そっか」それに対し男も、安堵の笑顔を見せると、またそっぽを向いて毛布の中に潜り込んだ。

寝室から、女は出て行く。穏やかな表情を浮かべながら。心中にあるのは…嬉しさと暖かさと幸福感と、
それらの根源であり、またそれらによってますます深くなる、夫への愛情、ただそれらのみであった。

(もう…いけない、この前もそうだったじゃない…)
彼女はハッとすると、難しい顔をして少し悩んだ後、
(…でも、いいか♪今日はゆっくり寝かせてあげましょうっと。食事は、持って行けばいいんだし)
そう決めて、自身は朝食の用意をするため、軽い足取りでキッチンへと向かった。

こうして、またこの夫婦の生活は、続いていくのであった。
167名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 03:32:35 ID:JGlA+0Hu
これにて終了です

えーと、誤字脱字、話のつまらなさ云々に関しては、ホントもうすいませんという事で、よろしくお願いします(´・ω・`)
168名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:54:27 ID:tFNTbUGb
>>167
ええい、けしからんこの馬鹿野郎!!


も っ  と や れ !



ぶっちゃけていうとGJなんだぜ!
169名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:12:49 ID:QDnoc8xU
こんな奥さん素敵すぎる。
GJ。
170名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:05:11 ID:Yzya+q9v
>>167
嫁かわゆす…
GJなんだぜ
171名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:53:31 ID:i7pJkXo1
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
172名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 19:00:53 ID:w+VY8aYb
なんという愛情いっぱい夫婦生活……GJ!
173名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:36:29 ID:PeNR0n/w
保守
174鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 02:42:17 ID:OJnV+maD
投下させていただきます。
エロ無し、中途半端に長い、しかも微妙にタイミングを逃した話です。
見たくねーよそんなん、って人は、タイトルのNG登録をお願いします。

また、投下が多少遅れる場合もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
175鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 02:47:34 ID:OJnV+maD
「オッス!オレ、鬼!アンタにチョコを届けにきたぜ〜!」
「帰れ」

バレンタインデー?けッ!!…などという本心とは全く異なる言動をしながら、家で一人寂しくゴロゴロしていた俺は、
突然玄関のチャイムを鳴らされ、来訪者を出迎えた。…そして後悔した。

「なにぃ!?尋ねてきた人にいきなり『帰れ』はないっしょ〜!」
「…ああ、それは確かに…お帰りください」

今日はセントバレンタインデー…女の子がチョコをくれても(世間的には)おかしくないし、俺も(すさまじく)喜ぶだろう。
だが来訪者よ、テメーからは色々な意味でダメだ。もらいたくないしお近づきにもなりたくない。
まずこいつと俺は初対面。怪しい。何かの勧誘か、もしくは俺を貶めようとしている誰かの陰謀としか思えない。
…勧誘には思えない、しかしそれ故に更に関わりたくなくなる、そんな格好をこの「女」はしている。

そう、女。男口調の女。見た所、大学二年の俺と同い年か少し下くらいの。
足にはサンダルのようなもの、グレーに黒の、横縞柄のホットパンツ。ヘソは出てるし、着てるタンクトップは黄色に黒の縦縞柄で目に痛い。
おっぱいはそれなりに出てるし、なんか強気っぽい顔してるし、しかも赤い髪の毛のショートカット、コスプレなのか、
二本の角が生えてるし。
怪しすぎる。このくそ寒い季節に、こんな格好で布教や勧誘にくる奴もいないだろうし…。

そんな俺のいぶかしみを知ってか知らずか、女は勝手に合点した。
「…あー、そうか、いきなり言われても、訳分からんよなー」
当たり前だろ。そんな事もわからなかったのかお前は。そんな言葉を飲み込みつつ、
「ええ、わかりません。それで結構ですので、お帰りください」と、丁重にご帰宅をお願いした。
「まぁ聞けよ!…あ、ここだと話しにくいから、ちょっと中に失礼するぜ」
いや、お前が聞けよ。…っていうか勝手に入ってくんなよ!警察呼ぶゾこらぁ!…そんな事を言える強い人になりたい。
「ちょ、ちょっと…」
彼女はズカズカと、俺の部屋の中へと入ってきたのだった。

女は堂々とあぐらをかいて、部屋のど真ん中に居座る。
「オレの名はサキ、小鬼って書いてサキな。よろしく♪」
 知らんがな…。さっさと帰れよ…。
「で、オレが何でアンタのトコに来たかって言うと、チョコレートを渡すためと、あと一つの用のためなんだな、これが」
 で、それが何で部屋に入り込んでるんだ?…知りたくもないけど。さっさと帰れ。
「アンタ、節分の日に、豆をまかなかったろう?オレの一族は、そういう人にお礼参りして回ってるんだ」
 うわお、出たよ出たよ、思春期特有の妄想癖だよ。豆をまかなかったってのは正解だけど、まぁ偶然だろう。
…にしても、お礼参りって。
「つっても、最近は豆をまかない人の方が多いくらいなんで、抽選制なんだけどな。で、その一人として、アンタが選ばれた」
「はぁ…そうなんですか、で、チョコレートのプレゼント、と」
…付き合ってやるか…満足すりゃ去るだろ。
「うん、男にはな。女には化粧品セットを。…まぁそれはいいや、で、コレ」
176鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 02:49:02 ID:OJnV+maD
そう言うと、女はさっきから持っていた紙袋のようなものを、俺に手渡してきた。
中を覗いて見ると、包装された、長方形の箱のようなものがあるのがわかる。
「開けてみ?開けてみ?」
女は俺に、開封を促す。…妙にソワソワしてるな、なんでだ?…とりあえず俺は、箱を取り出し包装を解いて、蓋を開けた。
…中には、ハートマークの形をして、大きく「義理」と書かれたチョコ…ではなく、
丸い形のちょっとした装飾を施された、可愛らしい一口サイズのチョコレートが、ぎっしりと詰まっていた。

「見た目どーよ?」
不安そうな顔でそんな事聞かれても。…まぁ不味そうではないが、しかし渡してきた奴が奴だけに、うかつに食べられない。とりあえず、
「美味しそうですね」
と、まぁ、俺が正直に言うと、彼女は喜びの表情を浮かべた。…一瞬可愛いと思っちまった、まずい。
「ありがとう!そっか、美味そうか〜、よかった!」
「…どーも」
「な!味も確かめてみてくれよ!きっといいはずだぜ!」
一瞬、思考が停止した。その後俺を襲う心臓の高鳴り。女はそんな俺の様子を見て、再び不安そうな顔を浮かべた。
「あれ、どうした?…食いたくないのか?もしかして…さっきのは嘘だったのか?」
「いや、それは違いますけど…」
「んじゃあ食ってみせてくれ!…頼むよ、実際に確かめてみてほしいんだ、アンタに」
いくら怪しすぎる女とはいえ、しおらしくそんな言葉を言われて拒否する訳にもいかない。俺は、
震える手でチョコレートの一個をつまむと、そのまま口の中に一気に放り込んだ。半ばやけくその気持ちで。

噛み砕いて、味を確かめていく。どうやらこのチョコレートは、中になにか芯のようなものがあるようだ。
そう嫌な味ではないので、おそらくナッツか何かの類なのだろうが、やはり、先入観のせいか得体が知れない。
目の前の女のせいで、吐き出して正体を確認する事もできず、俺は口内のチョコレートを全て飲み込んだ。
そして、俺が飲み込んだ事を確認すると、女は、
「美味かったか?どうだった?」
と、何か深刻な問題でも起きたかのような、切迫した、かつ興味津々な表情で聞いてきた。…俺は、その表情に対して嘘がつけず、
「…美味かった、です」
と、正直な感想を述べた。…うん、得体の知れないものを除けば、文句の無い出来だった。お世辞抜きで。
それを聞いた、女は…うつむいて、体を震わしている。
戦々恐々とした俺が、なにか声をかけようとした直後、彼女は勢い良く立ち上がり、そして
177鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 02:50:59 ID:OJnV+maD
「ぃやったぁーーーーーーーーーっ!!」
地の果てまでも届きそうな、巨大な雄叫びを上げ、両拳を高く天に突き上げていた。

俺は反射的に耳を押さえ、うずくまっていたが、彼女に両手を取られ、無理やり立たされた。
見るとその表情は、嬉々としている。はち切れんばかりの笑顔であった。
「ありがとうありがとう!ホンッ、トありがとう!!」
そうやって勢い良く礼を述べる彼女に、俺はただ、たじろぐばかり。
「すっげえ不安だったんだけどさー!初めて作ったチョコだったから!!」
「は、はぁ…」
「だからその…あんがとう!!美味いって言ってくれて!いやー、よかった、よかった!!」
はしゃぐ彼女に俺はただただ、呆然とするばかり。

そんな俺の心情も顧みず、彼女は事態の理解を、更に困難にさせる一言を発した。笑顔のままで。
「うん!アンタとなら、一年間、一緒にいても問題なさそうだ!」
…言っている意味が分からない……イカレてるのか?一年一緒?
「あの、それはどういう…」
「ああ、すまん、言ってなかったな」
は?
「オレ、アンタの家に住んで、一年の間守るんで、よろしく」
「は!?」
何を言い出してるんだ、このイカレ女は!?

…頭のおかしいらしい彼女によれば、豆撒きをしないという事は、鬼を招き入れる合図という事らしい。
そこで、招き入れられた彼らはお礼を渡し、それを前金代わりとして、次の春の節分まで家に住まわせてもらうのだとか。
昔はそれこそ、生き抜くための大事な行事だったそうだが、衣食住・仕事もあまり不便の無い今は、単なる成人儀式なのだそうだ。
「それで、抽選でアンタが、その担当でオレが選ばれちゃってさー、正直不安だったんだよねー!嫌な奴ならどうしようって!」
そんな軽いノリで言われても…俺はそこまで聞いて、頭を抱えた。最初に説明しろよ、そういうの…。

俺は、さっさと核心をついて、彼女を帰らせる事にした。
「…まぁ、わかりました」
「そっか!んじゃぁ…」
言わせるかこの野郎、いや、尼か。
「けど、今のままじゃ、単なる妄想話にしか聞こえません」
「何!?」
彼女の表情が怒りの色を帯びた。おお、鬼気迫るとはこの事か。怖い怖い…ホントに怖い。
「証拠を見せてください。あなたが鬼であるという証拠を」
見せられる訳が無い。鬼なんて実在しないからな。
「…ったく、角もあるってのに、不信心だな…こんなのでいいか?」
呆れたような表情をした彼女は、俺をひょいと、大きな指でつまんで持ち上げた。…え?大きな指で、つまんで持ち上げた?
即座に事態を理解し、即座に混乱した俺は、女のいた方向に意識を向けた。そして視た。
178名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:51:50 ID:2Mrttv1l
支援
179鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 02:53:19 ID:OJnV+maD
そこに、元の女はいなかった。代わりに、部屋の四分の三を埋め尽くそうかという、巨大な、角の生えた女。いや、女かどうかも…。
『彼女』は体育座りをし、天井ギリギリで首を90度に近い角度に曲げ、窮屈そうにしながら、片手の指で俺の首をつまみ
持ち上げている。持ち上げられた俺を、『彼女』の大きくなった目が見つめている。
俺は、声が出なかった。放心状態であったから、かもしれないし、恐怖でそれどころではなかったから、かもしれない。
「…さっきから思ってたが、美味そうだなぁ〜…食っちまうかぁ〜…?」
そう言った『彼女』の、獰猛な笑顔を見て、俺は…情けなくも気絶してしまった。
ああ、『鬼』が人を食うというのは本当の話だったのか、などと思いながら。




「おい、起きろ!」
俺は、何者かに軽く頬を叩かれ、目を覚ました。瞼を上げて、何者か確認してみると、
「…よかった、起きたな」
それは、元通りになった女であった。仰向けの俺に馬乗りになって、俺の顔を見つめている。
先ほどの光景がフラッシュバックした俺は、思わず声にならない悲鳴をあげてしまう。
「…なんだよ、たくっ…証拠を見せただけじゃねえかよ…」
「た、頼む!食わないでくれ!頼みますから!!」
恥も外聞も無く、俺は必死に命乞いをする。
「別に人を食いやしねえよ、さっきのは冗談だっての…」
冗談で気絶させられたらたまったものではない。俺は安堵するとともに、怒りを…覚える前に、彼女の顔を「意識」してしまった。

申し訳のなさそうな表情を浮かべた彼女の顔を。
「…悪かったな、ちょっとやりすぎちまって、さ」
彼女の謝罪を聞いてしまった。…こうなってしまうと、どうしても怒りきれない。もはやため息をつくしかない。
…不完全燃焼した激情を、排出するため。そして、彼女は鬼、らしい、という事実を確認してしまった事にたいして。
という事は、今までの話も真実、らしい、という事で…。

ふたりそろって座った状態になり、しばらく沈黙が続いた後、俺はおもむろに口を開いた。
180名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:55:25 ID:2Mrttv1l
む、連投規制あったか自信ナス(´・ω・`)
181鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 02:55:50 ID:OJnV+maD
「………なぁ」
「お、おう?」
彼女は急に呼びかけられて、少しうろたえながらも返事をした。
「あんた、一年一緒にいると言ったけど、金とかどーすんだ?二人分の食費なんて、俺は稼げないぞ?」
「!…いや、バイトもするし、仕送りもある」
…仕送りかよ。鬼の世界にもあるんだな。
「…わかったよ……その…サキさん?だっけ?」
「呼び捨てでいいって、同い年くらいだし」
「そう…か、んじゃ…サキ」
「おう」

「…これから一年、よろしく」
信じざるを得ないって、あんなの見せられたら…嘘でも本当でもさ。…悪いやつでも、なさそうだしな。
サキは一瞬ポカンとし、直後にぱっとしたうれしそうな顔を浮かべた。…そして、そのまま自信たっぷりな笑みを作ると、

「おう!これから一年、きっちり守ってやるぜ!」
そう、力強く宣言したのだった。












ぐしゃぐしゃになった部屋を確認して、俺がドン底まで落ち込むのは、その数秒後の事。
そして、「無理やりでも断ればよかったな」と後悔したのは、ほぼ同時だった。

なお余談だが、後日、チョコレートの中身を聞く機会があった。サキ曰く、「大豆」らしい。
理由は彼女の大好物だから。

「鬼が豆好きなのかよ…」
「何言ってんだよ、そりゃ確かにぶつけられるのは嫌だけど、そんなのどんな食い物だって一緒だろ?」
だ、そうな…。
182鬼とチョコレート:2008/02/18(月) 03:00:59 ID:OJnV+maD
これにて終了です。

…実は、鬼が豆好きっていうのを、やりたかっただけです。
また、話のつまらなさ云々は(ry


…しばらく自重させていただきます。
それから、支援してくれた方、ありがとうございました。
183名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 04:26:00 ID:OP3Q1gdW
>>182
子鬼さんかわいいよ子鬼さん。
てか続きはないのかーーーー!!!
184名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 12:32:04 ID:44QgTYR+
>>182
真っ昼間が(*´д`)モエーンてナッチャーウヨゥ
GJでした。
185名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:52:50 ID:cileN8Pu
二次創作物
元ネタYG『黒神』
ナム×慶太



「もちろんタダで泊めろと言うワケじゃない。旦那が納得するだけの
お礼はするつもりだよ」
「お…お礼?」
 慶太のその言葉に山神霊(サンシンリョン)は酒臭い息を吐きながら
にや〜と笑った。
「こんな事とかねー!!」
 むにゅっとバスタオル1枚隔ててナムはその豊満な乳房を慶太の顔に
 押し当てた。
「どうだ気持ちいいだろ、極楽だろ?」
「う゛…あ…やめろ…!こ…ら…」
 文字通り胸の谷間に挟まれた慶太は呼吸ができず呻き声を上げるのみだ。
「お願いよ1週間だけとめて〜ん」
「なななな!慶太さんに何をするんですか!」
 クロは叫び、慶太からナムを引きはがすため組み付いた。
「慶太さんから離れて下さい!ナムさん!」
「にゃに?…お主…できるものにゃらやってみるのにゃら?」
 ナムは酔っぱらった口調で言うとクロの額に人差し指を当てた。
「へっ?あっ―――――――なっ!」
 するとクロは自らの意志とは関係なくダイニングルームの床にぺたりと
座り込んでしまった。
「赤ン坊はそこで見ておるがよい」
 山神霊の力を使ったことで酔いがさめたのかナムはしっかりとした口調で言った。
「なっ!クロは赤ン坊じゃないです!」
 抗議の声を上げるクロを無視してナムは慶太への責めを再開させる。
「旦那、どう?大陸の美肉はまだ味わった事はないのであろう?」
 左右の乳房で慶太の顔を挟みながらナムは『んっ』と甘く、そして濃い口づけを
慶太の唇に落とした。舌で慶太の口内を蹂躙するように舐め回す。
「んんんっ…うー!」
 慶太には刺激が強すぎたのか目を回して必死にネムから逃れようとするが
 上からのし掛かられては何もできない。相手は人間ではない、山神霊なのだ。
「ん……ふふ…久しぶりの男じゃ、わしは日本のは試した事はないからの」
 ナムは慶太の唇から口を離すとツツーと淫靡な糸が二人の唇を紡いだ。
「な、何なんだアンタは!人ン家に勝手に上がり込んでこんな―――!
クロ、おいクロッ!はやくコイツを追い出せ!」
「す、すみません慶太さん、い、今すぐ――ううううっ!」
 クロは必死で立ち上がろうとするが何か巨大な力で押さえつけられているように
立ち上がる事ができない。
186名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:57:03 ID:cileN8Pu
「ふふふ、わしの力を甘く見ぬ事じゃな。さぁて…ケイタ、大陸の女を
存分に味合わせてやろう。国元では人間と交わると他の山神霊がうるさいからの」
 バスタオルをはぎ取り、ナムは一糸まとわぬ姿を慶太の前にさらした。
スラリとした手足、クロにはない女性特有の丸みを帯びた身体。そして少し動くだけで
ぷるんと震えるたわわなな乳房、その先端にちょこんと付いている桜色の乳首。
特に腰から太股にかけての丸みは熟れた女性のソレ。むっちりとした尻肉に太股。
クロが子供と見られても仕方のない程、ナムは完璧な女の肉体であった。
さらに湯がありという事もあり、ほんのりと赤みがかった肌に、濡れた髪、香しいシャンプーや
リンスの匂いに慶太は反応せずにはいられなかった。
「さぁ…ケイタ、どうする?どうされたい?」
 古代の神話に出てくる男を誘惑する夜の女神が囁く。
「………」
 クロは慶太が生唾を飲み込む音がヤケにはっきりと聞こえた。

「あっ…ん…ケイタ」
ナムの乳首は既に痛い程、ピンと上を向いて勃起し、その先端を慶太に吸われると
自然と甘い声が漏れてしまう。
「はっ…ん…ちゅ」
 当の慶太は無我夢中でナムの乳房にむしゃぶりついていた。
 今まではゲームクリエイターになることだけを目標に仲間達とひたすら論議、
研究を重ねていた慶太にとって女と接していたのは何かと世話を
焼いてくれる茜さんくらいであり、その他の女の子との会話はほとんど無い
大学の合コンなどは論外であり、そんな事をしている暇があれば、バイトか
ゲームのプログラムを組んでいた方がマシであった。
 そんな日常に飛び込んできたクロ。が、慶太にとってクロは迷惑な居候程度の
認識しかなく、まず女性として見た事がない。
性欲が無いわけではないのだが、クロを性欲の対象として見ることなど到底できない
というのであろう。そこへ来た極上の女神。今まで胸の奥底に沈んでいた『雄』としての
本能が慶太を駆り立てていた。
「あっ…ふうう…い、意外と情熱的ではないか…ふふ、気に入ったぞ、ケイタ…あっ」
「ん…あっふ…はぁはぁ」
慶太は乳首から唇を離し、両手でナムの柔尻に指を食い込ませた。
もちっとしたナムの尻。その尻たぶを餅をこねるように揉みしだく慶太。
「はーはー…あっ、や、柔らかい…ん…」
「あ…んん――っ…」
 慶太は尻たぶからさらに下に指を動かし、その股の奥にある潤んだ窪みをスッとなぞった。
「は…そ、そこ…やっ…ま、まだはや…ぞ…んん」
甘い喘ぎが漏れる唇を唇で塞ぎ、慶太の愛撫は続く。
ナムの額、うなじ、頬、胸元、胸、腹部、太股…ありとあらゆる所にキスを繰り返し、
慶太は山神霊の身体に己の印を刻んでいく。
「あ…あ…ふぅ…」
ナムは軽い快感にふるふると身体を震わせ、息をついた。
(まるで発情期の猿のようじゃな……) 
ナムは自分が慶太にとって初めての女という事が手に取るようにわかった。
ダイニングルームの柱にナムの身体を押しつけ、何か焦るように股探っているだけだ。
慶太からは余裕というモノが全く感じられないのである。
187名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:02:48 ID:cileN8Pu
(ま…それが良いといえば良いのじゃが…んあっ)
ナムがそんな事を思っていると慶太は何を思ったか秘唇に中指を突き入れた。
「は…入っ…ココが…」
「あっ…もっと…や、優し―――」
「ああ…わ、悪りィ…で、でもお、俺…もう!」
慶太は叫ぶとそのまま肉豆に吸い付き舌で強く押しつぶした。
「ん、んんうう!」
ビクンビクンと下腹部から脳天を貫く快感にナム背を震わせ、眼を閉じ、
口を真一文字に結んで噛みしめると絶頂に達した。
「はぁ…はぁ…は……あ?」
何だかんだで脱力したナムの両肩を慶太は掴むと、無理矢理後ろ向きにさせた。
「あっ…ちょっ…けい――」
 反射的に両手を柱に宛うナム。ぷりんとした尻を慶太に突き出した格好のまま
その動きは止まった。
「後ろから…いいか?」
 熱い吐息がうなじに掛かる。ナムは尻に慶太の怒張が宛われているのをはっきりと感じた。
(たまには…好きにさせてやるのもよいか…)
 ナムはそんな事を重うと、慶太の嗜虐心を煽るため、わざと羞恥に震える女を演じて見せた。
「あ…か、構わんが…や、優しく…な」
「はぁ…はあ…」
慶太はナムの腰を掴むと突き出された尻の谷間の終わり、
秘唇に己の肉棒をあてがい、一気に貫いた。
「はっ…あ…あっ、あああ!」
ぐちゅううっと粘液が絡み合う音。慶太の怒張がナムの秘部に埋もれていく。
尻肉がふるんと波打ち、突かれる度に重力に引かれた胸がぷるんぷるんと弾け踊った。
全裸の山神霊をバックから犯している。その光景はどんな言葉もってしても形容しがたい。
「あああっ…き、キツイ…んん…くうううう」
はぁはぁと荒い息をつきながらナムは慶太を振り返り、
「我慢せんでよいぞ?お主にわしの膣中は耐えられぬ程心地よいじゃろう?」
「はあああっ」
 パンパンパンパンと激しく腰を突きまくる慶太にナムの
その言葉は届いているのかどうかすら怪しい。
「あっ…あっあん…」
 慶太はナムの腰を掴み、下腹部を尻に叩きつける様にさらに激しく動き出した。
「あっああっ!そ、そんな――はげし、激しすぎ」
「いい…こ、これが女の―――」
188名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 19:03:55 ID:cileN8Pu
語尾を強めた慶太はナムの腰を抱きかかえるように掴み込むと
有無を言わさず、腰を叩きつけた。
「あううっ!あっあっあ」
かくんかくんと頭を振るナムの呂律がかすみがかってきた。
慶太は背後から踊り回るナムの胸を鷲掴みにして、その乳首を搾乳するように
指で扱きあげた。
「あ、やあっ!お、おっぱい…そんな揉ま…」
「おっぱい…柔らかすぎ…」
 下からすくい上げるように揉みし抱き、指を埋没させる。ナムの柔乳が
 淫らにその形を歪めた。
慶太はナムを背後から抱え上げると、柱に押しつけ、その下から再び怒張を押し込んだ。
ナムは爪先で立つような姿勢で押しつけられている為、ぷるんと突き出ている胸が柱との間で
さらに淫らに歪んだ。
「―ちょっとま、待て慶――あんっあああっく…くるし…はああ」
「はあはあはああああっ!」
慶太はナムの両肩を掴み、下から押し上げながら、そのうなじにむしゃぶりついた。
パンパンパンと下から怒張を突き上げ、内壁に擦りつける動作は馬のソレに似ている。
「あっああっ!ダ、ダメじゃ…あああ」
ナムの膣は雌としての本能のまま、雄の精放出を急かせるため、
慶太の肉棒を締め上げた。中でさらに大きく勃起している慶太は
それだけで堪らない快感を得た。
「き、きつい……で、出る、出る!」
ナムの胸を背後からその荒々しく鷲掴み、慶太は一旦、腰をためて一気に下から押し込んだ。
ぐちゅうと剣突の乾いた音がダイニングルームにやけに重く、ゆっくり響いた。
「わ、わしもイク…イッて…ああああっ」
途端にくるナムの叫ぶような乱れた声。
「うっ出…出る…くう!」
ナムが叫んだ瞬間、慶太の怒張が膣内で爆発した。
びゅるるるううと慶太の白濁液がナムの最奥に注ぎ込まれる。
「はっ…あっ…はあああっ、た、猛々しい雄の精ぃぃんんんん」
ナムは目を見開き、己の膣内が慶太の白濁液で満たされる快感に震えた。
「あ…お、俺…あっ…は…はああ…」
満たされ、絶頂の余韻にひたるナムの柔尻を掴み、なおも
うっ…うっ…と射精を続ける慶太そしてようやく長い射精を終えるとナムの
膣内からぐちゅりと抜き出した。ドロリとナムの尻の谷間から太股を伝い落ちる白濁液。
「慶太…わしはまだまだ足りぬぞ?」
 ナムの妖艶な瞳に吸い込まれそうになる慶太であったがクロの一言に我に返った。
「け…けいたさぁん…ク…クロ…がいるのにそんな事しないでくださぁいぃぃ〜」
「え…クロ…お、俺…そ、そんな―――――――」 
うわああああっと泣き出すクロに慶太は己のしてしまった重大な過ちに。
そして押し寄せる怒濤の如き自責の念に気を失って倒れてしまった。

つづく
189名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:12:25 ID:3YWsqkk+
黒神とは…ヤンガン本誌読まなくなって久しいがこんなお姉さんがいるのか…
あとクロカワイソスw
190名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:00:47 ID:OmbBV7S+
サンレッド、working、バンブレしか読んでないけどこれから読んでくるわノシ
191名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:28:26 ID:iSH0y/k5
ヤンガンはだいぶ前にゲルを単行本で買ってた程度だな。
ライオン丸Gはなんだかよくわからん。

さて、黒神探してみるか。

あ、あと、18スレの314氏(の前スレ>>256)と>>261氏にお礼を言いたい。
二人のおかげで伊藤勢という漫画家を知ることができた。
ありがとう。
192名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:33:47 ID:3vh64KcU
二次創作物
元ネタYG『黒神』
クロ×ナム
ふたなり


「おーい、おーい、旦那…」
 ぐりぐりと足でさすっても起きる様子のない慶太にナムは息をついた。
「むむ…どうしたものか…ここまできてお預けとは…あ…ん」
 ナムは己の股間からドロリと流れ落ちてきた白濁液に軽い身震いを覚えた。
「慶太さぁん、慶太さぁん!」
 必死で揺さぶりながら契約者の名を呼ぶクロ。
 胸と尻の肉付きも貧相で長い髪がなければ少年と間違うような
上位元神霊(じょういもとつみたま)をナムはじーっと見ていた。
(こうして見るとなかなか良い顔立ちじゃな…)
 どくんと疼くナムの『雌』がその口元をほころばせた。
「クロ」
「な、何ですか!」
「お主はケイタを契約者また主人と呼んでいたな?」
「はぁ?い、今頃、何を言ってるんですか」
「悪く思うなよ。」
「???」
 クロはワケがわからないと言った顔をしてナムを見た。
 ナムがクロに手をかざし、大陸の言葉なのか呪詛を唱えた。
ドクンッ…
 クロは下腹部に熱い鼓動を感じた。
「え…あっ…な、何、こ、この―――!?」
 クロは股間を押さえ、眉を潜めた。何かが、何かが身体の内から
迫り上がってくるような感覚。
「主人の不始末は従者であるお前が拭うしかあるまい?」
193名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:34:59 ID:3vh64KcU
「あ…あふっ」
 ナムの言葉と共にぶるんとクロの股間から何かが生えた。
「あ…い、いや…な、何…」
「ほう…なかなか…上出来じゃな」
 身体に巻いているバスタオルを押し上げ、クロの股間から猛々しい肉の棒が
そそり勃っていた。その反り立つ奇怪な肉棒は血管が走り、先端の皮がむけ
ピンクの亀頭の先には申し訳程度の穴がある。
「ク、クロのココから…え…そ、そんな…」
「ふふん…山神霊の力を持ってすれば造作ない事だ。」
「んん…な、何でこんな―――」
 クロが羞恥に耐えながらナムを睨んだ。未だ先の術の効果で起きあがる事はできない。
「決まっておるさ……シゴけ、クロ」
「な、何を…あ、ふっああ!」
 ナムが発した言葉と共に右手がクロの意志とは関係なく肉棒を激しく扱きだした。
「い、いやです!こ、こんなぁ…あっ…ああっ…ふっ」
右手の親指と人差し指、それに中指で肉棒を摘み、シュッシュッシュッと強制的に自慰
を強いられているクロ。肉棒は神経まで繋がっているのか女では絶対に味わえない
快感に自然に声が漏れた。
「あ…お、男の…人の…はっ、んあっ…んんっ」
「男の肉棒の感触は気持ちいいだろう?わしをここに置いてくれるのなら
毎日その快楽を与えてやるぞ。どうじゃ?」
「いやっ!ダ、ダメです!こんな…ク、クロにそんな権んん―――――」
シュッシュシュと擦る度に言いようのない快感がビリビリと下腹部から昇ってくる。
「ふふ…まぁ良い。すぐにそんな口は聞けなくなる…それにわしも…んふ」
 クロのオナニーに魅入られたナムは己も椅子に腰掛け、秘部と胸に指を添えた。
「あっあっあっ!」
男で言うのならフィニッシュ直前のような速さで扱きまくっているクロに既にナムの
言葉は届かない。
「こ、こんな事…ダ、ダメなんで…け、慶太さ…を助けな…」
 以前、一度だけ慶太が自慰をしているところをクロは見た事があった。
 ズボンを降ろし、勃起した肉棒を上下に扱いていた姿をドアの隙間から
偶然にも覗いてしまったのだ。あの時、何故か心臓がドキドキしたのを覚えている。
そして慶太や茜と暮らしている内にあれが自慰行為だと知ったクロであったが
上位元神霊たる神聖な存在が自分の陰部に触れるなどあってはならない。とクロは
頑なに戒めていた。しかし、今は―――――――。
194名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:46:10 ID:3vh64KcU
(き、気持ち…んっ…良すぎる…はぁ…ダ、ダメ…ダメ)
男の自慰とはこんなにも気持ちいいモノなのか。決して女では味わえない快感に
クロは自慰を覚えたての子供の様に激しく扱き立てた。
「あっ…ダ、ダメ…こ、こんな事…や、やめなきゃ…い、今…すぐ…ん」
ナムはクロの肉棒がピクピクと反応した瞬間を見逃さなかった。
「射精しそうか?ふふ…ただ射精するだけではつまらん。そうじゃな…」
ナムはニタニタしながら言った。
「『クロの勃起チンポから特濃ミルク出ちゃう』と言ってもらおうか?」
「はっい、いやです…うううあああ!」
「言え」
クロはナムの眼光に胸は射抜かれたような感覚を覚えた。
それはナムの呪文が刻み込まれた事を意味する。即ち−−−−
「え――――ん、んんんあああああっ!」
 グググッと何かが肉棒を駆け昇ってくる快感にクロは声を震わせた。
「ク…クロの…クロの勃起チンポから特濃ミルク出ちゃいますううう!」
ピュ…と先端から透明な体液が飛び出し、間髪おかずびゅるぶりゅうううと白濁液が
吐き出された。慶太の射精とは比べものにならない程の量と臭気。
ガクガクと痙攣しながらクロは必死でその肉棒の射精を止めようと鈴口に手を当て、
肉棒を握りしめた。しかし、一度、射精による快感に腰は振るえ手に力が入らない。
「はっあああっ!と、止まって…オチンチン…ダメ止まっ――あああ」
自然と空腰を振り、のたうち回るクロはさながら陸にあげられた魚のようだ。
「う…うぅ…あ…ダメェ…は」
 クロはあまりの快感にぐったりと身を横たえ、荒い息を吐いていた。
「ああ…ごめんなさい…慶太さ…ん…あっ…ん」
 小さく震える度にピュッと先端から残った白濁液を射精するクロの姿に
ナムは満足したのかぷるるっと軽く身悶えた後、クロに歩み寄った。
「どうじゃ?天にも昇る心地であったろう?」
「はー…はー……ク、クロは…」
「ここまできたら挿れたいよのう?」
「挿れ……?」
「わしの肉壺にな」
 クロの顔を跨ぎ、ナムは秘唇を広げて見せた。
195名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:52:11 ID:3vh64KcU
ナムは右手でクロの肉棒を握りしめると、一気に腰を落とし、クロの肉棒を秘唇に埋めた。
「んんんっ!ナムさん!ナムさん!」
 あまりの心地よさにクロは目を見開き、口を開けた。
「ん…ああ…ふっ…よいぞ…ン」
ナムが身体をのけぞらせて官能の叫びをあげる。膣全体でクロの肉棒を締めつけた。
「はあああっ!」
 一拍おいてグググッと昇ってくる白濁液。が、射精寸前でソレは止まってしまった。
「ふふふ、まだまだ…クロ、一緒に楽しもうではないか」
蒼い光を讃えたナムの指がクロの射精をコントロールしているらしい。
下半身が燃えるように熱い、内にわだかまっている精子をぶちまけたい。
ナムの膣内にぶちまけたいのに…クロは狂いそうな感覚の中で、自分に跨るナムを
涙目で睨んだ。
「あはっ、ビクビクッってナカで大きく…はぁああ…わしの膣が快感に震えて…」
 ナムが歓喜の声を上げ、ぷるんと張った尻をクロの下腹部に擦りつけるようにして動き出した。
「あ、ああっ…こ、こんな…んん…ひ、酷いですううう」
クロは歯を食いしばって押し寄せる射精感に耐えた。脳を焼き尽くすような異常な快感。
己の上で踊る豊満な肉体を持つナムの膣内にぶちまけたい。ゆっさゆっさと揺れ踊る乳房に
食らいつき、壊れるほど揉みし抱きたい。
「んん…お主の肉棒…ケイタより…はっん…いいぞ、ん…か、硬くて…ふ、太い」
 「はああああああっ!」
ぐりっとナムは腰をよじった。膣内の圧迫が増し、クロは大きく声を上げた
快感が大きすぎて、まともに手足が動かせない。
虚ろな目を見開き、歯をカチカチと鳴らすばかりで、快感の波にのまれてしまいそうになる。
「うう!こ、こんな……こんな……」
クロの狂ったような突き上げが、ナムの膣をかき回す。
「あはは、も、もっともっと鳴け!な…鳴いて鳴くのじゃ」
クロの腰がもの凄い勢いでピストン運動を始めた。その凄まじい突き上げにナムは
髪を振り乱しながら叫ぶ。
「ひっ、そ、それいい!あはっ!クロのもっともっと!あああああっ!!」
絶叫するナムの豊満な胸がゆっさゆっさと揺れる。
「は、はああっ!や、やめて…ううう」
「あは、いいぞ。クロの子種汁!射精して、わしの膣にぶちまけろ」
ナムの感極まった声と共にクロは股間から背筋へとゾクゾクとすり上がってくる快感に
眉をひそめ、歯を食いしばった。
「んんん…ク、クロの…クロのチンポから出る、出る出ちゃいますうううう!」
ぶびゅ、びゅるるるっと鈴口を引き裂く勢いで精液が飛びだした。
クロは己の脳が粉砕されるほどの絶頂に襲われた。
「あああっ…は…んんんん…わしの膣が満たされるうううう…んんおおおお…」
「ああっナムさん…ナムさ…ナムさん…」
 射精を終えたにもかかわらず未だに腰を振り続けるクロ。
「ん…よいぞ…夜はまだまだ長いからの」
 サラッとクロの髪をかき上げ、ナムは妖艶に微笑んだ。
196名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:55:10 ID:3vh64KcU

東の空が明るくなる頃、慶太の部屋では未だ嬌声が響いていた。
「ん、んん…あはぁ…出る、出ちゃうううう」
 ナムの豊満な乳房に指を沈めながらクロは大きくいなないた。
「は…ああ…ク、クロ…お、お願い…す、少し休ませ…」
「ダメですよ。ナムさあん…クロは、クロはもっともっと…いっぱい出したいですうう
もっといっぱい勃起チンポからびゅううってびゅううってぇぇぇ!」
 体中のいたるところに精液を付着させながらナムは虫の息であった。
 胸に口に出しただけでは飽きたらず、尻も犯されたナム。
 それでもなお尽きることのないクロの精力に山神霊は戦慄した。
(あ…甘かった……こ、こやつは…)
 自業自得の山神霊はその後、30回もクロの相手をさせられたらしい。

おわり

ここまで読んで下さった方お疲れ様でした。
そしてありがとうざいます。

>>182さん
鬼とチョコレートの話は個人的に大好きなので
もしよければ続きを書かせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
197名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 22:53:36 ID:41SNfnbx
ただ言うだけじゃつまらないから・・・


闇に染まった樹海。そしてその中にある孤城の一部屋での一時。

「・・・なんだよ、そんなそっけない一言で終わらせるのかよ!」
一人の青年が何も無い漆黒の空間へと叫ぶ。その何も無い空間に、突如一人の女性が現れる。その女性はまるで人間とは思えないほど華麗であり妖美だった。
――実際、その女性は人間ではない、人外の存在なのであったが。
「じゃあ貴方は私にどうしろというのですか?」
「・・・せめて、お返しでも贈るべきじゃ・・・!」
「断ります。下賎な者どもに一々贈っていられません。」
彼は一瞬戸惑うが、また激昂して反論する。
「ありがたいと思ってるんだろ!?」
「確かにありがたいとは思っていますね。」
彼女は青年の激しい波のような激論を、まるで関係ないとでも言うように答えた。
「なら、いくら身分が違うといっても、言葉一つで終わらせることは無いだろう!」
「それは先ほども言ったでしょう。一々下賎な俗世の者どもに贈るなどいられません。」
「・・・なんでそこまでして」 「『いい加減黙りなさい。』」
不意に、彼女の声に命令的口調と神秘的気配が混ざる。
「貴方は私の下僕という立場。私に口出しなどするな。」「・・・ッ・・・!」
彼女は、これ以上青年から反論が出ないことを確認すると、再び闇の中へと溶け込み、消えた。
たったいま彼女がいたその場所には、紙だけが残っていた。
「それを件の者に送っておきなさい。」
彼は歯軋りしつつ、その紙を拾い、その部屋から出て行った。

その紙にはこう書かれていた。

【 G J 】
198名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 08:58:04 ID:8uFwD2hx
保守
199182:2008/02/28(木) 01:47:20 ID:wcjcTDdd
>>196
超グッジョブです!

続きは書いてくださって結構ですよ、っていうかむしろ大歓迎です
元々は一発ネタのつもりが、長くなってしまっただけなのでw
200196:2008/02/29(金) 13:53:22 ID:vc/S7myd
>>182
ありがとうございます。あと申し訳ない。
大学2年の男の名だけ決めていただきたいのですが…自分で考えてみたんですがどうもしっくりこなくて、すみません。
201182@携帯:2008/02/29(金) 19:29:47 ID:jYHlLjUb
>>200
「広瀬 和也」で。

…正直、パッと思いついた名前なので、気に入らなければ自由に変えてくださって結構ですw
202名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 10:08:55 ID:0K1s8mEm
hopshu
203名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 13:33:59 ID:FJGMdJ0j
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://monitorguide.biz/2ch/01_info.html
204名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:51:58 ID:J6N9NaI2
GJ
205名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 13:43:32 ID:WIl963dN
親戚の田舎の家に泊まったその夜にめけめけに襲われる夢を観た
しかもその場所は今自分が泊まってる家で、数回程めけめけに襲われたあと、ボス級のめけめけに襲われそうになって
目が覚めた

超怖かった
206名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:21:10 ID:gLz5uVb/
めっけめけにしてやんよ
207名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:25:03 ID:yJ3ZirXJ
ジミナ村名産品めけめけのローブ
208名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:48:20 ID:8IZGorZb
ボス級のめけめけ に一致する日本語のページ 約 310 件中 1 - 10 件目 (0.34 秒)
209名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 18:05:45 ID:va0/cxx9
めけめけってどんな妖怪だっけ?
聞いたことはあるんだが思い出せん……。
210名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 19:03:36 ID:jPkMAnO8
>>209
テケテケなら聞き覚えがあるが。めけめけ?なんだろう。
211名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 19:17:30 ID:0AqorEFv
212名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 19:25:30 ID:Oo5WkPpK
魔法陣グルグルにでてくる動物だろ、メケメケって
朝日に向かって「メッケメケー」て雄たけびを上げて毛皮が高級品なw
213名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:12:45 ID:GRZ23Ytc
『メケメケ』とはMais qu'est-ce que c'est?(それがどうしたっていうんだ?)の最初の2音節を表しています。
「それがどうしたっていうんだ、よくある話じゃないか。一つの愛の終わり、そして新しい一日の始まり…」
214名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 05:31:08 ID:4qd3pZwz
メケメケとかなついな、アニメまたやらねーかな〜。
215名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 15:53:34 ID:g2cZjMYA
メッケメケェェェェェ
216名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 16:09:55 ID:gnOMPchF
>>213
冗談かと思ったら本当だった
ちょっと尊敬
217名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:44:58 ID:PUhaiggf
アニメの花子さんにも出てたよね
あれはちょっとトラウマだった。確か目をふさいだりするんだっけ
218名無しさん@ピンキー :2008/03/10(月) 01:59:09 ID:CL2JzJC9
メケメケ...三輪明宏の持ち歌にそんなのがあったな

ほとんどコミックソングみたいな歌詞のが
219名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 22:01:09 ID:IUDAZyzt
エロなし
試作品
鬼とチョコレート続編


「おい…おい、小鬼(さき)小鬼、起きろよ。」
 俺は押入で寝ている居候の鬼に言った。
「ん…和也(かずや)?悪りィ…あと5分…」
 そう言って再び、布団にもぐる鬼。
 コイツがそう言って起きた試しはない。従って俺はケータイを取り出し
電話を掛ける振りをしてこう言った。
「………はぁ…桃太郎さんですか?ウチに鬼の女の子が―――」
 モモタロウ…という言葉に小鬼の耳がピクッと反応する。
「ええ…はい……ああ、そうですか。ありがとうございます。おい、小鬼ぃ、
桃太郎さん達が後5分で着くって」
「う、う、う、うおおおおおおッ!」
 小鬼は布団を跳ね上げ、悲壮な声で叫んだ。

『続・鬼とチョコレート』

 俺の名前は広瀬 和也。大学の2年生だ。
一応の目標は新聞記者になることだ。
一流の記者になって大スクープをすっぱ抜いてみせる。
と言うか…鬼の娘がホームスティしてるってこと自体が大スクープなんだが、
今はそれどころではない。
「ど、ど、ど、どっかっらでも来やがれ桃太郎!お、俺は怖くなんかねぇぞ!
ご、ご、ご先祖様のか、か、仇ぃぃ〜」
どこに置いてあったのか、新聞紙をまるめて…金棒の代わりだろうか?
半裸な鬼の娘、小鬼がぶるぶると震え、キョロキョロと警戒している。
220名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 22:05:55 ID:IUDAZyzt
「桃太郎なんて来ねーよ。ウソウソ、そうしねぇとお前起きないだろ?
それより、お前さ……パンツ見えてるんだけど?」
「え…なっ…ひゃああああっ!」
 コイツを居候として認めて、はや2週間。何か…もう、こういうのにも慣れた。
 場所がないんで押し入れを小鬼の寝室として、食事は元々自炊していた俺が引き続き
担当。小鬼は掃除、洗濯、食器洗いを担当させている。
家を守る…という名目で来ているだけに家事はなかなかできる小鬼。
食事も用意してやるぜ…と、一度とさせてみたが、あんまりに酷いので丁重にお断りした。
そりゃあ…血のしたたる牛の生の内蔵を皿もりで出されれば断りたくもなる。
「パンツまで虎柄かよ。まぁ、いいから…ほれ、味噌汁。」
 小鬼の前に米飯と味噌汁に鮭の塩焼きにコンビニで買ったハムサラダを置いてやる。
「み、み、見たな!」
 タンクトップ姿にパンツな小鬼が涙目になりながら、キッ睨んでくる。
最初は、怖い、殺される…と平身低頭していたが、最近は適当に流している。
いわゆる“慣れ”なんだろう。
「別に。それより早く食え。俺は今日、帰り遅いから。飯はいらない。」
 ぶすっとして着替えた子鬼が言った。
「ん……何だ和也、何か予定でもあんのか?」
「……大学の集まりだよ。それよりバイトは見つかったのか?」
「ああ。バッチリだぜ!…っとバイト先からメールが来た。」
 小鬼の紅ケータイがヘヴィでメタルな着メロと共に鳴った。
「……鬼がケータイ…」
 初めて見た時、俺も驚いた。が…銀行に口座もあるらしい。まぁ
仕送りがあるのだから当然なんだろうケド。
しかもちゃんと二人分の電気、ガス、水道+家賃…一体、どうやって調べたんだか…
221名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 22:07:31 ID:IUDAZyzt
「最近の鬼はモバイルなの。時代に適応してねぇーと生き残れないだろ?」
「はいはい……それで、どんなバイトなんだ?」
「ふふ〜ん、気になるのか?」
そりゃー角生えた女の子がバイトするんだ、気にもなる。
つーか、どうやって面接合格したんだよ?
「見ろ、これが俺のバイトだー!」
と大げさに掲げた小鬼のケータイディスプレイのメールにはこう書かれていた。

『身体が寂しいの。はやくあなたの肉棒ぶちこんで…レモンハウス』

「お、お、お前っ!ひ、人前でそ、そんな堂々と…」
 よっしゃーみたいな感じでガッツポーズしている小鬼に俺は言った。
「あ…なんだ?……って何だよ、このメールは!?」
 首をかしげた小鬼がケータイを見て驚いた。
「俺が聞きたいわ!ここでバイトすんのかオマエは!」
「するワケねーだろ!こりゃあ、どっかから来たエロメールだ!
本物はコッチ!」

『サキちゃんへ
今日の欠員のコが急に変更になったので申し訳ないけど、
14:00から入れるパヨ?
店長より』

「ヘイヘイヘイ…何だ、この文末に付けられてる『パヨ』って」
「何だよ、そこの店。皆、語尾に『ニャ』だか『にょ』だか付けてたぞ?
たまに『はきゅ〜ん』とか言ってたな。」
「…そこ喫茶店?」
「おお、すげぇな。何で知ってるんだよ!?和也、まさかお前、神通力が使え――――」
「ねーよ。そんなトコのバイトなんてやめとけ。」
「えーなんでだよ。『らむちゃん』とかいう鬼もいたのに〜」
……頭が痛い。確かに十分、予想できる範囲だった。もともとそういう属性を持った奴が
経営している店だ。小鬼の角なんかも全然、気にならないだろう。むしろ歓迎しているかも
しれない。
 不安だ…不安すぎる。でも今日の大学の集まりは合コン。俺の狙っている先輩だって
来る。クソ…今日こそコクって落とそうとしたのに…どうするよ俺…。

182氏>遅すぎる上に即興で申し訳ないです。
物語の冒頭シーンをダーっと書いてみました。
こんな感じで始まります。
222182 ◆4RkaXBL.y. :2008/03/13(木) 00:12:07 ID:9UuClHXB
>>221
即興でこれが書けるあんたにS・H・I・T!
遅いのなんか全然気にしません!GJ!
223名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:18:48 ID:jFG0U0c4

『白銀の騎士』
〜導入部・主人公がうらやましいぜちくしょう〜


剣や魔法がありふれていて、街の外に居るモンスターと戦う事になる。
そんなよくあるファンタジーな世界の隅っこ。
大国とはいえないけれど資源や労力に恵まれていて、騎士団もなかなかに強い。
これは、そんなありふれた設定の物語。


聖クロイス皇国

今この国には王子が居ない。
現国王には娘が一人しかいなく、その妃は第二子を生む前に他界してしまった。
この国には宗教的な理由から一夫多妻制などという考え方はなく、あらたに子が成ることはない。
当然その姫君に婿入りしたものが次世代の王だ。
しかしその姫----ミスト・クロイスは結婚などしたくないと言い張っている。
しかしあまりに父親がうるさいので条件を出すことにした。
224名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:19:29 ID:jFG0U0c4

『私の幼馴染に決闘で勝つこと』

姫と結婚できるのは貴族のものだけだ。
王は貴族の中でも腕っ節が強いものを集めたが誰一人として勝てるものは居なかった。
しかしそれは当然の事だ。ミストの幼馴染の青年、アル・ファラストリアは17歳にしてこの国の第1師団の団長を勤めている。
第1騎士団はこの国で一番強い者たちを集めた部隊、つまり精鋭部隊なのだ。
その部隊のトップということは実質その国最強と言ってもいいだろう。
まぁそれも幼い頃から親に英才教育を受けてきたからなしえた事なのだが。
とにかく誰一人としてアルに勝てるものは居なかった。
角と翼が生えた馬、ペガサスを操る姿は17歳の若者とは思えない迫力があった。
アルは幼い頃にかつて騎士を務めていた父にこの城に連れてこられた、姫の遊び相手としてだ。
本来なら貴族の子供を呼ぶところなのだが、父と王は仲が良かった事もありアルが呼ばれることとなった。
それいらい姫と仲良くなり、今でもたまにチェスなどの相手をさせられる。………最初から勝敗は決まっているが。
つまりアルには地位、富、名声、人脈までもが揃っている。
しかも性格がよく初対面でも10分たてば仲良くなってしまうほど人当たりも良い、さらには美形だ。
この国の男の中で一番の勝ち組といってもいいだろう。
正直書いてて作者がうらやましく思うほどだ。
225名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:20:15 ID:jFG0U0c4

今日は近所の盗賊団のアジトを襲撃する任務だった。
敵はあっけなく降伏し、これなら第1師団が出る必要も無かったと思ってしまう。
兵舎に戻り解散を告げる、自分はこれより報告書を書かなくてはならない。
ペガサスから降りて執務室へと向かった。
ドアを開けると既に副官であるティナ・ヴァトムスフィアが居て書類の用意をしていた。
金髪にとがった長い耳、ティナはエルフ族の16歳の少女だ。
エルフ族は力では人間に劣る、しかし魔法では人間の比にならない力を持っている。
彼女は純血のエルフなので特にその特性は強い。
仕事もできるし、自分と歳が近いと言うことで自分の副官となった。
と、言ってもそう簡単になれるものではない、なんせ最強の師団のNo.2である。
当時も大変苦労した記憶がある……いや、せっかく長編にしようと決めたのだから後で書くとするか。

「ご苦労様です」

「ああ、ありがとう」

紅茶を差し出されたので一口つける、その香によって戦いで高揚した心が落ち着いていく。
この若さで血のにおいに体が興奮するようになってしまったが、この一杯の紅茶で落ち着くならまだ平気だろう。
226名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:20:55 ID:jFG0U0c4

「さて、今日の被害状況は?」

「はい---------」




気が付くと既に日は沈んでいる。
執務も全て終わり、後は帰るだけだ。

「さて、そろそろ帰るぞティナ」

「はい、わかりました」

兵舎をでるとそこには二人の見張りと一頭のペガサスだけが居た、自分の愛馬だ。
月明かりを受けて銀色に光る姿はどこか神々しいものを感じさせる。

「帰るぞ」
227名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:21:30 ID:jFG0U0c4

そう言うとペガサスの体がたちまち光りだし、体のサイズが小さくなっていく。
光が収まるとそこには銀髪に白い肌の少女が立っていた、白いワンピースを着ている姿はまるで雪の妖精だ。
そう、このペガサスは雌であり人間になることができる。
その容姿はかなりの物で、誰かに貴族と言えば疑わないだろう。
ペガサスは本来人間になることができる種族ではないが、なにかの拍子になることができるようになるのだという。
それは血の関係だったり、魔法によるものだったりする。
ちなみに彼女の場合は……いや、せっかく長編にしようと決めたのだから後で書くとするか。
ともかくこのペガサス----イリアは人になることができる。

「今日の晩御飯は何かなー」

「ミアがシチューだと言っていました」

イリアが言うミアとは家に居候している獣人のことだ、化け猫と人のハーフである猫人だと本人は言っていた。
こいつとの出会いは……いや、せっかく長編にしようと決めたのだから後で書くとするか。
自分の家は丘の上に立っている家だ、先代第1師団の団長であった自分の父親から引き継いだものである。
父は団長母はその副官を勤めていたが先の大戦で二人とも亡くなってしまった。
当時は大変悲しいと思ったが、周りの人たちのおかげで立ち直ることができた。
その話は……いや、せっかく長編にしy……流石に天丼のしすぎかな。
228名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:22:06 ID:jFG0U0c4

ドアを開けるとシチューの良い香がする。
ただいまと呼びかけるとお帰りという元気な声が聞こえてきた。
キッチンからひょこっと顔を出した頭には立派な耳が付いていた。
食器を並べるのを手伝い皆で椅子に座る、いただきますと言う元気な声と共に夕食は始まった。
アルはこの時間が好きだった、皆と仲良く会話したりできるからだ。
そしてなによりミアは料理が巧かった、自分もそこそこできるがミアには及ばない。
ティナは紅茶を入れるのは巧いが包丁の扱いが下手なのでキッチンに立たせないようにしている。
イリアは………どうやったら……あんな味が作れるんだろう(悪い意味で)

「さて、そろそろお風呂に入るか」

アルがそう言うと周りの三人の目がキラリと光った、一緒に入りたいからだ。
あの手この手で一緒に入ろうとするその姿はまるで獣だ。

………既にお気づきの人もいるかもしれない。そう、この小説はこの四人と姫による五角関係話なのだ。
アルはその気持ちに気づいていないが四人ともアルが大好きだ。
アルと幼馴染でありもっとも長く時を共にしたミスト。
副官であり仕事関係で一番一緒にいるティナ。
愛馬であり戦場のパートナー、そして命を共にするイリア。
家事関係を一手に引き受け私生活において一番役に立っているミア。
229名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:23:27 ID:jFG0U0c4
はたしてアルの心を射抜くのは誰か?
というか絶対新たなライバルも出ますけどね。
では、次回作で会いましょう。
230名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:34:26 ID:PohycuOZ
春だな。
231名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 09:12:20 ID:iXY/Z340
春だな。

そういえば今日ホワイトデーか・・・
職人さん来てくれないかなー
投下します。
今度はちゃんとtxtエディタに保存して書きました!

残念ながらエロは無いです。
ご注意ください。

では投下します。
「はい、これ。食べてな」
「……なんだこれ?」
 今日は三月十五日。一ヶ月程前も、そして昨日も、何事もなく終わる普通の日だった俺に、
今日になって降って湧いたそれは、その、つまり……なんだ?
「何って……チョコじゃけど?」
 加志乃眞鬼(かしの・まき)は、差し出した手はそのままで、きょととした顔をしている。
その手の上に乗っているのは、ラッピングの施された箱。彼女の言う通りなら、
その中身はチョコレートなのだろう。
「なんで?」
「……へ?」
「もう三月だぞ?」
「じゃけん、バレンタインじゃないん? 女が男にチョコ渡す日やろ?」
「それは二月だ」
「……ほんま?」
「ほんま。ついでに言うなら今日は十五日だ。バレンタインは二月十四日」
「……。またやっちゃった……?」
「やっちゃったみたいだな」
「………………もう実家(うち)に帰るぅぅぅ!!」
 彼女は、最近田舎から出てきたばかりで、世間の習俗に疎い所がある。
 にしたって、バレンタインの日付を――何故かプラス一日で――間違えるとか
ありえないだろ、というのは至極当然の感想だとは思うが、これには理由がある。
 彼女の田舎というのが、御伽噺で有名なとある島――鬼が島だからだ。
 瀬戸内海の異空間に浮かぶその島から、諸般の事情で彼女はこの街へとやって来た。
 ……まあ、ドジなのはそれとは関係なさそうな気がしないでもないが。
「落ち着け。また角出てるぞ」
 当然、そこに住んでいた彼女は、普通の人間ではない。
 彼女が何なのかは……まあ、頭から飛び出した二本の角を見れば一目でわかるだろう。
「あ、もう……!」
 普段は収納可能という、便利なのか不便なのかよくわからない機能付きの角も、
彼女が興奮したり驚いたりすると飛び出てしまう。
 慌てて角をしまおうと片手で頭を抑える彼女の姿に苦笑しながら、俺はもう片方の手から
箱を受け取る。
「あえ?」
「せっかくくれるって言うんだから、ありがたく貰っておくよ」
「……ええん?」
「ああ……手作りなんだろ? せっかく作ってくれたんだからさ」
「うん……じゃけど、初めて作ったけん、ちゃんと出来てるかよーわからん……」
「ま、味の方は期待してないから」
「……それはそれで酷いわー」
「別に腹壊すわけでもないだ」
 包みを開けると、出てきたのは丁寧に作られたチョコレート……と思しき緑色の物体。
「……ろ?」
「抹茶入れてみたんじゃけど、どぉ?」 
「……ああ、抹茶……抹茶チョコなわけね」
 じゃあ、この飛び出してる魚の頭はナンナンダロウナー。
 俺の視線に気づいたのか、彼女は頬を染めて言う。
「カルシウムも取れるように、工夫してみたんよ」
「……へ、へぇ」
 ………………。
 食べなきゃ、駄目なんだろうか……。
「えへへ……遠慮せんで食べてな?」
 ……駄目だな。
 俺は意を決した。胃は決死だ。……洒落てる場合か。
「じゃあ……いただき、ます」
 ぱくっ。
 バタン。俺は倒れた。スイーツかっこ笑いかっこ閉じ。
「……え?」
 不味いとか、そういう次元を超えた……それはもう……凶器……。
 あ、丁度仰向けに倒れたから、彼女のパンツが……。
 おにーのパンツはいいパンツーつよいぞーつよいぞー。あは、ふふふ。
「ちょ……大丈夫っ!? ちょっとぉ!? しっかりしてぇー!」
 俺が最後に見たのは、顔を真っ青にして角を出したまま慌てふためく彼女の姿だった。
 ……青鬼さんめーっけ。ぐはっ。
ここまで投下です。
236名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:36:05 ID:9QbGM+lR
不味いとか云々のところでポルナレフ思い出した
237名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:26:02 ID:wcPtTqNx
保守
238名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:43:33 ID:58qzulgH
広島弁(?)に萌え
239名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:01:37 ID:6jVE+ZCx
書けねぇorz
240名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:28:07 ID:y0rNezSB
誘因があればいっきに書けるんだろうけど
いつでもそういうわけじゃないからね
受け入れられるかとか雑念を無視できれば
けっこう書けるものだよ
乙女みたいにうじうじしていれば一生無理だけど
241名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:04:19 ID:htx7QxET
保守
242名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 03:26:23 ID:36JqKsMs
>>240
上手い。
違和感なくて気づかなかった。
243名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 15:33:58 ID:MbG+m9OP
ホントだ。いいセンスしてるな。
244名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 01:18:54 ID:eEKNUy1c
エロなし
鬼とチョコレート続編



「お帰りなさいませご主人さまァ〜♪」
 その黄色の声に思わず引いてしまう。
 しかし、これがブスなら『気の毒な女』と割り切れるのだが
 この店のレベルは高いのか、可愛い顔立ちだけに始末が悪い。
 しかも、格好がメイド。正直、免疫のない俺にはキツい。
「っっ〜あ…一人ッスから」
「はい、ではこちらにどうぞ、ご主人様」
「あ…はい」
結局、小鬼の事が気に掛かり、合コンを蹴って来てしまった俺。
ああ…先輩…先輩…ゴメンなさい。
案内されたテーブルに座り、頭を抱えていると
「ラムっち、一番テーブルにお願いパヨ」
角の生えた…
「はぁーい」
よく知っている顔立ちの……
「何を注文するっちゃ、ダーリんんんん?」
 朝っぱらから言い合いをした鬼娘が来た。
「……よう」
「な…か、和也!?な、何で」
「…いいだろ、別に。お前の働きぶりを見に来たんだよ」
「あ、そうなんだ。」
 なわけねーだろ。何を納得してるんだよ!?
 と俺が黙っていると
「さっさと決めるっちゃ、べ、別にダーリンの為じゃないんだから」
 ……コレガイマハヤリノ『ツンデレ』デスカ?
 順応性高すぎだよ、モバイルな鬼。
「あ、ああ…じゃオレンジジュースで」
「任せるっちゃ♪」
ラ○ちゃんこと小鬼がカウンターに戻るのを見届けると、俺は改めて店内を見た。
割と広いスペースで喫茶店をしては良いと思う。
さっきのレジの娘が一人、小鬼を入れてウェイトレスが三人、カウンター越し
のキッチンを担当しているのが店長なのだろう。語尾に『パヨ』と付けてたし。
  たまたま客は俺一人らしい、時間帯が昼間だからか?
  そんな事を考えていると
「ダーリン、お待たせっちゃ。」
「……はい」
オレンジジュースを受け取り、ズズーと飲む……ん?ただのオレンジジュースなのに
異様に美味い。
「果汁100%っちゃ」
にひひ〜と笑う小鬼。思わずドキンとしてしまう俺。
「それで…ここ何時に上がりなんだよ?」
ひそひそと俺は小鬼に耳打ちする。
「ん…そうだなぁ…2時に入ったから…そろそろだ」
「今日さ、家で飯喰うから…何が良い?」
「え、大学の集まりはどーしたんだよ?」
「キャンセル、皆、都合が悪くなったんだとサ」
ジュースを飲み干して俺は小鬼に言った。
「え、そうなのか?本当か?」
 急にぱぁと明るくなる小鬼の顔。
「本当だよ。じゃ、俺は帰るから…夕飯、何がいい?」
「そりゃ、もちろん肉ちゃ!!」
 その満天の笑みに俺は「おう」と返事をした。 
245名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 01:22:14 ID:eEKNUy1c
〜夜〜

「ほら焼けたぞ。」
「おおう!ひっさしぶりの肉だなぁ!」
小鬼が帰ってくるまで時間があったので俺は奮発して上等の肉を買った。
「うまいうまい…ああ〜幸せぇ〜」
 本当に美味そうに喰うなコイツは。
 上等の肉を買って作った甲斐があるってモンだ。
「んで、バイトの方は順調みたいだな。あの店、結構可愛いコいるし」
「はふはふ…もぐもぐ…聞いた話だけど店長の好みらしいぜ」
「へぇ…店長ってあんまり見えなかったけど、やっぱ男なんだ。」
 焼けた肉をほおばりながら俺は言った。
「ああ、昔は女だったらしいケド、男になったんだってさ。人間て便利だよな」
アッハッハッハと笑う小鬼。
「………」
 オナベが経営してる店なのかよ!?
「はぁ……ま、いいや。それよりさ、小鬼」
「ん、何だよ?」
 ご飯をはぐはぐと掻き込んでいる小鬼に俺は言った。
「あのレジのコ、名前なんて言うんだ?」
「マリアンヌ」
「いや、違うから。本名だから。」
「え…本名は……確か…高橋…真琴(まこと)だったと思うケド?
それがどうしたんだよ?」
小鬼の語尾が少し荒くなった。
が、それに気付かず俺は調子にのって言ってしまった。
「いや…おっぱい大きくて可愛いなぁと思って…でさ、でさ、お前と仲良い?
俺に紹介してくれない?なぁ、小――――」
 バシッ!
「小鬼…?」
「ごちそうさま…」
小鬼が箸をテーブルに叩きつけた。
「な、何だよ…何、怒ってるんだよ?何かいけない事でも言ったか?」
俺はつい、そう聞いてしまった。
「……そんな事もわからないのか?」
小鬼の怒りを含んだ声。
「え…?」
「そんな事もわかんねぇのかって言ってんだよ!」
小鬼は立ち上がって吼えた。
「な、何だよ、それ…わけわかんねぇよ!俺が何か気に障る事でも言ったか?
何が気にくわないんだよ!?言ってみ――――」
俺も負けじと声を荒げ言い返してしまった。ビクッと肩を震わせる小鬼。
さらに俺は怒鳴ろうとしたが…
「お、俺のま、前で…俺がいるのに…他の女の…女の話なんか…」
「小鬼……」
「悪りィ…何言ってんだろうな…俺……和也が他の女と付き合おうと自由なのに…」
「いや…」
「ほんと、ゴメン…どうかしてた、俺。」
「違う…」
「うまい肉なのに…ホントごめん、さ、和也食べ――――あ…」
「すまなかった、小鬼」
俺は思わず小鬼を抱きしめた。

次回、エロ本番です。
246名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:41:47 ID:bRXwDtGh
wktk
247名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:09:04 ID:BDBiDOTj
鬼公子炎魔を知っている人はいるだろうか?
知っている人がいれば、書こうと思う。
248名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:10:08 ID:6W2b8Ziu
>>247
「ドロロンえん魔くん」のアレ?
俺は知らないけど、知ってる人がいるかもしれないから是非書いてほしい。
249名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:31:33 ID:BDBiDOTj
先に言っておこう。
雪鬼姫ではないぜ。
250名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 09:02:44 ID:4MdWamoa
マボさんはもう来ないのかな。
なしれさんの住み込みの弟子の続きもないのかな。
251名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:10:10 ID:e8343ih/
エロ
鬼とチョコレート続編



「か、和也…ははは、な、何マジになってんだよ?」
「……小鬼」
 背後から抱きつかれあせる小鬼の言葉を俺は無視した。
「気にすんなって、な?だ、だから離せよ。」
 小鬼が涙を浮かべた時、何をどうすればいいのかわからなかった。
 ただ、小鬼に謝りたくて、それから先は―――――。
「いやだ…と言ったら?」
 俺の口が勝手に言葉を紡いでいく
「な、何言ってんだ!」
「俺は…お前の……お前のこと」
「ばっ…馬鹿野郎!まだそんなの早すぎだって!お、俺がここに来てまだ
一ヶ月も立ってな――――ん、んんっ」
 小鬼の口を塞ぐように俺は唇を重ねた。

『続・鬼とチョコレート』

「……ずるいぜ…和也」
「小鬼……」
 小鬼の身体から力が抜けた。俺はその身体をそっと床に預ける。
「…そ、そのHするのは…家を守る鬼の役目じゃない……ってのは立前
だけど…い、今だけの感情じゃねぇよな?」
 上目遣いに、確認するように呟く小鬼。
「断言しておく、俺は絶対にそんな事はしない」
鬼の女の子を前にしてそんな事できる奴いるか?答えはNO、
自殺志願者ならそういった事もするかもしれないが…
252名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:12:03 ID:e8343ih/
「和也………」
 小鬼の顔がぱぁと明るくなった。
「俺は小鬼が好きだ。それだけ伝わればいい」
 と何とも歯が浮くような台詞を俺は言った。

*  *  * 

「ん…ふ…い、いいぜ…そ、そこ……はっ…」
細い腕で俺の頭部を押さえながら小鬼は唇を噛みしめた。
「んぷ…れろ…ぷちゅ……はっ」
俺は小鬼のズボンをずらし、両脚の間に頭を埋め、股間を愛撫している。
「はっ…か、和也……お前…う、うまいな…あはっ…ん」
ピクン、ピクンと背を反りながら天井を仰ぐ小鬼。
「あ、あの…い、今まで付き合った女にも…こ、こんな事してたのか…んっ」
ズボンと下着をずり降ろした格好のまま小鬼は俺に上気した顔で問いかけた。
「…………」
俺はそこで初めて小鬼への愛撫を止め、顔を上げた。
「恥ずかしながら童貞だよ。生まれてから今日までは」
「はは、そうだよな。悪りィな、せっかく…ん…あはっ…そこ」
「構わねぇこれであいこだ。それよりも……」
「ああ、和也……」
二人の距離がゼロになり、俺と小鬼は互いの唾液をしゃぶり尽くすかのような激しく
濃いキスを重ねた。
「う…後ろから?」
「ちょっとさ…その…は、恥ずかしくて…」
「いいけど…」
 普通は逆にバックからの方が恥ずかしいのでは?という人間の
 女の子の定義は小鬼には当てはまらない。
 いや…人間でも好きな女の子はいるだろうけどさ。

          *  *  *

「か、和也…俺の中……はう…き、気持ちいいか?」
「はっはっ、は…さ、最高だ小鬼…ああ!」
俺はズボンから己の肉棒をさらし、背後から小鬼に覆い被さっていた。
小鬼のシャツを捲り上げると小振りなおっぱいがぷるんと零れ落ちてきた。
鬼だからっと言っても綺麗なおっぱいだ。揉み心地も最高だ。
「あっあんっ…う、嬉し…と…俺…あっあ……」
「んっ…小鬼…小鬼…はっ」
ぷりんとたわわな尻肉を掴み、俺は腰を叩きつける。
半裸の小鬼は床に四つん這いの格好で、バックから突かれる度に甘い声を上げた。
この格好って、な、何かすごく興奮する。
パンパンパンと背後から力強く、腰を突き出す俺。もう加減が効かない。
それに呼応しぷるんっと震える小鬼の尻肉。
そして張りのいいおっぱいがぷるるっと跳ねまわる。
253名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:13:03 ID:e8343ih/
「あは、あん、ああっか、和也!かずっ…あはっああ!もうダメェ!」
俺の力強い突きに限界を感じ小鬼が女の言葉でいなないた。
「はあああっ、小鬼…の女の子の言葉…可愛い、くうう」
パンパンパンパンッ。
俺はこれ以上ないくらい激しく腰を小鬼の尻に叩きつけ、言った。
「で、出る…出すぞ出すぞ小鬼…うっ!!」
「あはっん、あっ来て!和也!私の中に来てええええっ!」
俺の呻き声と共に叩きつけた腰がビクンビクンと痙攣した。
小鬼の最奥に俺の精が爆発するような勢いでびゅるると
  びゅるると注ぎ込まれるのをヤケにはっきりと感じた。
「あっああっ!愛してる愛してる和也いい」
少し遅れて小鬼が背を反らせ、甘い声をあげ、身体を痙攣させた。
「うっ…うっ…うう…」
  気持ちよすぎて声を発する事ができない俺はまだ残る精を小鬼の中に
  吐き出していた。その度にあっ…あっ…と尻を振り、軽く悶える小鬼の
姿は何とも言えない妖艶さをかもしだしていた。
「あはぁ…愛してる…愛してるよ…か、和也……」
俺に振り返り、潤んだ目で小鬼は言った。
「ああ…俺もだ…小鬼」
俺は短い呻き声を漏らしながら射精し続け、背後から小鬼の首筋に軽いキスを繰り返した。

「なぁ…小鬼…」
「何だ…和也」
「俺達さ…その…Hしたワケじゃん」
「お…おう…そうだな……」
「それした後にいきなり夕飯再開ってさ、一体どういう思考でできるんだ?」
 そう。した後、しばらく余韻に浸っていたら小鬼は服を着て、『腹減った。飯喰う。』と
 ロボットのような台詞でさっさと喰いだしたのだ。
「いや…だってさ、夕飯、途中でやめちゃったじゃん。まだ食い足りないんだよね。もぐもぐ」
「いや…それでもよ…そのホラ、俺さゴムしてねぇし。その後の事とかごにょごにょ」
「はぁ?今更、何言ってんだよ、和也」
「あ…安全日…だった?」
「ああ―――――――」 
ふーっ俺は胸をなで下ろした。
「超危険日だよ」
「???」
何を言っているのか俺には理解できなかった。
俺はこの一瞬だけ、日本人を止めていたらしい。
モウイチドキイテミヨウ
「小鬼、もう一回言ってみて」
「超危険日」
「は、はは……冗談だろ」
「いや。つーか別に孕んでもいいじゃねぇか、結婚してくれるんだろ?」
 俺は耳を疑った。
「え……えーと、君は誰かと結婚するのかね?」
「ぶ、はははははっ!なーに言ってんだよ、お前だよ、和也。」
「お…俺!?」
「その家に入った鬼と契ったって事は俺等の一族じゃ、すげー名誉な事だ。
一生、その家に住んで守るんだからな。その為に俺と契ったんだろ?」
 ここで『違う』といったら…俺はどうなるんだろう…前みたいにビックになって
 摘み上げられるんだろうか?いや、そのまま捻り潰されるか。たぶん。
 愛の神様……お願いします。どうか俺の精子を皆殺しにして下さい。

その後、和也の祈りが通じたのか、残念そうな顔をしながら
生理用品を買う角の付いたメイドさんが薬局に現れたらしい。

END
254名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:14:53 ID:13LdqgeX
>>253
こう来たら最後はああじゃいかんと思う俺多分HRスキー
いやでもね、こういう甘ったるいの大好き。小鬼終始可愛過ぎて萌死にかけました
いっそケコーンさせちまえGJ!!
255名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 00:36:47 ID:ubPwhUgs

孕めばよかったのに
256名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 00:42:04 ID:3mWrsdIG
>>253

こういうの好きだわ
257名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 05:24:40 ID:mUxlnEHZ
GJ!
258ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 01:50:49 ID:IyffTBS8
投下させていただきます。

「ある夫婦の一日」の続編というか、何というか、そんなものです。
行数調整や、言葉の調整で多少、投下に時間が空くかもしれませんが、
ご了承ください。
259ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 01:53:25 ID:IyffTBS8
昼。男たちは大概仕事に出かけている。
そして彼らの妻は、家事をしたり、子供の世話をしたり、あるいは怠惰に過ごしたり、家で友達と話したり。
おそらくは、多くの国で見られるだろうこの生活様式は、
たとえ、妻が人間でなかったとしても、それほど変わりはしなかった。

うららかな昼の時間。閑散とした住宅街の、それほど大きくはない一戸の家。
その居間で2体の、人間の服を着た、人間によく似た雌生体が、座って向かいあいながら談笑していた。

「聞いてよ聞いてよ、この前、おいしく食べちゃった男の子がいるんだけどさぁ」
「どうかしたの?」
「昨日、告白してきたんだよ、アタシに!」
「あらら、惚れちゃったのね、アナタに」
「まぁ、色々まずいし、優しく断ってあげたんだけど……いやー!モテる女はつらいよねぇ!」
「私も保健の先生になってみようかしら、別にアナタじゃなくても、そういうの多そうだし」

楽しげに猥談をする二人の、二十代と思しき美女は、一見するだけで異形と知れた。

快活に自慢話をする女の両こめかみには、短く赤いまっすぐな角が生え、耳は長く長く尖り、
背中から生えた紅い、大きな、コウモリのような二枚の翼はおとなしいながらも、
ウロコが所々に生えた、太く赤黒い尻尾は、機嫌のよい犬のごとく振られている。

相槌を返す女、その尖った両耳の上からは、後ろに大きく湾曲し丸まった、黒い大きな角が生えている。
そして、その背中からは大きな、黒い羽に覆われた二枚の翼が生え、畳まれていながらも時々動き、
臀部からはこれもまた黒い、艶を放ち先細りしている尻尾が、床面まで垂れ下がり、時折先端が上下している。

彼女らは、人間とは違う生物――サキュバス。男の精を吸い取る事で、生きる魔物たち。
人間達の間に溶け込んだ彼女らは、こうしてたまに、互いの状況を確認しあうのだ。

「アンタはいいでしょが!男がいるんだから!っていうかなるな、大食い女!」
「もう、勿論冗談だってば……酷い言い草ねー、大食いだなんて」
「昔はそうだったじゃん、実際……毎夜毎晩、男を漁ってたみたいだし」
「過去は過去、今は今よ。もう、主人以外の人は食べてないわ、そんな気もないし」
「はぁ〜……仲間内でも、大食らいで有名だったアンタがねぇ……人も変わるもんだねー、ホント」
「そうねぇ、確かに変わったわね」
色々と……ね。

話をしながら、夫を持つ女は、過去の事を思い返した。
260ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 01:54:45 ID:IyffTBS8
空は厚い雲に覆われ、小雨がぱらぱらと降っている。街灯が道を照らし、車の走行音と、喧騒が通りを包む。
そして、地上に蠢き、各々の目的のためにせわしなく行き交う、大量の女性と、男という名の『餌』。
その『餌』を、彼女はある建物の屋上から細かく見分け、選別する。
どれが美味で、どれが不味いか。好みの顔か、体つきか。健康状態も、動きの機敏さなどでチェックする。
狩猟の下準備である。

その彼女の眼に、一人の男の姿が入った。雨の中を必死に走っている。
顔や体は引き締まっている。体も健康なのだろう、精気が体に満ちている。
タイプではないけれど、精は美味しそうだ。
(今日は、あの男にしよう)
目標を定めた女は、薄く笑みを浮かべ軽い舌なめずりをすると、
黒い羽に覆われた、大きな翼を羽ばたかせて、音もなく飛び立った。

(あの時は、美味しそうな餌って程度だったのよね)

「ふーん、それで?それで?」
「あ!もう、エンネったら、心を読まないで」
だがそんな怒りもどこ吹く風に、自分の手を握ってくる、興味津々そうな友人の顔に、女は結局観念した。
「……食べてるところは、かいつまんで話すだけだからね」
夫のはしたない表情を見せてしまう訳にはいかない。彼に失礼だ。
それに、あの可愛いカオは、自分だけのモノだ。
「えぇ〜、いっちばん大事そうなトコなのに……まぁいいや、で?次どうなるの?」
「ちょっと待ってて……」
女は、友人に心を読まれたまま、次の思い出を辿り始める。


夜中。
ベッドの上で寝ていた男が、ベランダから聞こえる、何かの音で眼を覚ました。
男は警戒を露わにする。物盗りかもしれない、と。
このとき彼は完全に寝ぼけていた。だから気がつかなかった。四階のベランダから侵入する物盗りなどいない、と。

カーテンを開け、窓からベランダを見渡してみる。誰もいない。
けれど、見えないところに誰かいるやもしれない。男は意を決して、窓を開け、
風の吹き込むベランダへと出た。それが、今後の彼の運命を決した。

風の寒さに震えながらも、男は左右を見渡そうと、まずは右を見る。異常は無い。
次に、左を確認する。やはりこちらも異常は無い。安堵と疑問を覚えた男が正面を向く。
いつのまにか、目の前に異形の女が立っていた。


「それにしても……よくそんな高いトコいけたよねー、アタシにゃ到底無理だわ」
「ああ、そういえば、アナタって高所恐怖症だったんだっけ、翼があるのに」
「うっさい!それより、早く続き!」
261ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 01:57:05 ID:IyffTBS8
男は一瞬、硬直した。目の前の非常識を、脳が処理しきれなかったのだろう。
黒い、ヘソの部分が楕円に抜かれたレオタードに、ふとももの中頃まである黒いタイツ、また手から二の腕の中ほどまでが
しっかりとラインを表しながら、やはり黒い、長手袋のようなもので覆われている。
だが、そうした服装に対する疑問は、その女の、やはり黒一色に統一された角、翼、尻尾に対しての衝撃で、
完全にどこかへ素っ飛んでいた。

女は、驚愕で固まったままの男に、
「ふふふ、こんばんは」
そう、声をかけると、無造作に歩み寄り、

そのまま男の頭を抱え、唇を重ねた。そして、その舌を、強引に男の口中に差し入れる。
それによって男が放心から戻ってもお構いなく、舌と舌を淫らに、激しく、かつ傲慢に、絡み合わせる。
(美味しい……ふふ、正解だったわね)
女は、非常にわずかな、口内の唾液に宿る精で、しばらくの間『味見』をし続けた。


「あーっ、いいねーっ!すっごく美味しそう!」
「ふふふ、ええ、とっても美味しかったわよ。今は、もっと美味しいの」
「アタシにも今度、味見させてよ!」
「何か言ったかしら?…今度、東京タワーの頂上まで飛んでみよっか、それとも今すぐがいい?」
「あっははは冗談きつ……ごめんなさい」
「冗談はほどほどにね♪…さて、と、どこまでだったかしら」


やがて、貪るような激しい接吻を終え、女は唇を離した。
唾液の糸が一筋、唇と唇を結び、切れる。そのまま自らの下唇にかかったそれを、
舌で舐め取ると、女は軽く笑みを作り、男を抱きしめる。
精を軽くでも吸い取られ、脱力していた男は、異形の女に体を預ける格好になった。
「……な、何だてめぇ…何もんだ……」
億劫に口を動かしながら、男はこの異常な女に対し、敵意の漲った疑問の声を発するが、
「そんな事、気にしないでいいのよ」
女は軽くあしらい、
「ただ、気持ちいいコトを、するだけなんだから……」
そう、耳元で囁きかける。
「さぁ、ここでは寒いわ。中に入ってたくさん、愛し合いましょう」
狩人と、獲物として。
女は男を抱きしめたまま、翼をはためかせて浮き上がり、そのまま部屋の中へ、滑るようにして入って行った。

ここまでは、女の考えた通りであった。男の度肝を抜き、その隙に力を抜かせ、あとは犯す。
彼の部屋でなければ、そのように事が運んだはずだ。


「……うっわ、これは……」
「驚くでしょ?ホント」
「うん、驚いた。っていうか、よくもまぁ、この中でねぇ……」
「私も、未だに理解できないのよねぇ」
「いや、アンタもアンタだよ、よく『出来た』ね?こん中で」
「仕方ないじゃない……後には引けないわよ」
262ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 01:58:45 ID:IyffTBS8
部屋は、壮絶なゴミ部屋だった。

コンビニ弁当、ティッシュ、成人向けも含めた雑誌、ペットボトル、男のものではなさそうな
空きのビール缶やタバコの吸殻、etc。
それらが、ありとあらゆるスペースを完璧に占領している。いや、占領などという穏やかなものではない。
蹂躙している。それも一度ではなく、何度も。積みあがったゴミの上から、更に。
更に、日本全国どこにでも居るという、人間に忌み嫌われる黒い虫も一匹、元気に走り回っていた。
「…………」
女は絶句した。顔には、ありありと驚愕の色が浮かんでいた。

彼女とて、今までも汚い部屋は見てきた。狙うのは大抵、独身の若い男だからだ。
あまり整理がついていないという事は多く、あくまで常識から考えて、足の踏み場が『多くない』、という部屋もあった。
そういう部屋なら、むしろ年頃の男として、相応しい方だろうといった程度で、女はさほど気にしなかった。
だが、今回見た部屋は、それらのレベルを超越している。足の踏み場が『無い』。

そして、ここの部屋は八畳一間。間取りから、女はそう察した。つまり、
(ここでしなきゃならないのね……)
それに、おそらくバスルームも、トイレも、ここと大した違いはないだろう。むしろもっと酷いかもしれない。
あれだけ美味しい精ならば、食欲も性欲も満たせると思ったのに。これでは興奮も、ムードも、あったものではない。
女は美食への期待から、失意の底へと突き落とされた。そしてそんなタイミングで、男が力を取り戻してきた。

「てめぇ、離しやがれ、くそっ!」
グイグイと肩を押してくる男に対し、女はいかにも面倒げに、
「仕方がないわね、さっさと済ませましょう」
そう言って、またも唇を奪い、口内を舌で犯しつくす。そして、再び力が抜けた男を、ゴミ床の上へゆっくりと押し倒し、
自らはその上に跨った。狩猟の仕上げにとりかかるために。


「なんか色々サプライズがあったけど、いよいよ本番だねぇ!うひひ!」
「そうよ、でもアナタにはここまで!」
「むー、ケチ!」
「まぁ、いいじゃない、ちゃんと、かいつまんで話してあげるから」
そう言って女は、友人に触れられないよう注意しつつ、『本番』の事を思い返した。
尻尾がゆらゆらと振れはじめている事を、女は自覚していない。
263ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:00:23 ID:IyffTBS8
下着を脱がすと、そこには数回のキスでガチガチになった怒張が、ピンと自立していた。
そして、女もまた、レオタードの下の部分をずらし、肉膣を露わにすると、男にそれを見せ付ける。
赤黒いそれは、ヒクヒクと動き、愛液を垂らしていた。
(はーぁ……こんな状況でも、食べたくてしょうがないんだものね)
女は心の片隅で、自嘲に近い思いを抱きながら、しかし妖しい微笑みを浮かべて男に問いかける。
「ふふふ、ねぇ、したい?」
肯定否定問わず、どの道入れてしまうのだが。こんな状況では、せめて完全に『堕とす』事で、愉悦を味わいたい。
「……んな汚い…モノに……いれたか……ないね」
「あらあら、この部屋ほどではないわ。それにね」
意地を張る男に、女は意思を蕩けさせるように、甘い艶やかな声をかける。
「この部屋は居心地悪いけど、この中は、一度入れたらもう、出したくなくなるのよ」
更に、男の、力の抜けた手を掴むと、それを自らの胸まで運んでいった。そして、自分の手で、男の手を
その体のラインにフィットしたレオタードの上から、豊かな乳肉の中へ押し込んでいく。

「ふふ……柔らかいでしょう?」
手の力を抜き、入れ、またゆっくりと回すように動かし、男の手へ、形の変わる柔らかい乳房の感触を伝えていく。
「アナタがしたければ、自由にしていいのよ。このおっぱいも、お口も、お尻も、もちろんここも」
そう言って、女はいかにも艶めかしく、空いている手を秘部に添えていく。
真っ赤になった男の、真っ赤な眼が注がれているのが分かる。もう少しで、堕ちる。
狼の口の中に、魅了された羊が自ら飛び込んでくる。それは彼女ら、サキュバスにとって、最高の喜びだ。
「私と、したい。それだけ言えば、アナタに極上の快楽を、たっぷりと望むままに、味わわせてあげる」
そして女は片手を男の頬に添え、その眼をまっすぐに見つめながら、妖艶な表情で、
「ふふふ……♪ねぇ、どう?……気持ちよく、なりたい?私と、したい?」
そう問いかけた。

「いや……だ!」
男は否定した。果たして負けん気か、意地か、羞恥心か。
「あら、そう、残念ね――」
少しも残念そうにせず、そう言いながら女は、男のペニスの真上へ腰を浮かして移動し、

「――それじゃ、おねだりしたくなるくらい、気持ちよく犯してあげる」
そのまま腰を落とし、もうひとつの『口』で、モノへと貪りついた。
もはや男には、抵抗する手立ては、何もなかった。


(ふふ、あの時の恥ずかしそうな、それでいて欲の滲み出した顔……可愛かったわ)
「おーい、エミナ」
「……何?」
「尻尾、ものっすごい振れてるよ」
「あら、ホントに」
千切れんばかりに振られている尻尾を、深呼吸によって落ち着かせる。
「とりあえず、色々して興奮させた後、バクっ!と食べてあげたの」
「……えらくかいつまんだなぁ……で、どうしたん?」
「ええ、それで……ガブッ!て、したのよ」
また、尻尾が振られ始めていた。
264ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:02:53 ID:IyffTBS8
「うぐっ……あぁぁぁぁーーーっ!?」
女が腰を落としたとほぼ同時に、男の背中に、凄まじい電流が流れる。
電流は脳に達し、思考回路を焼き尽くし、体が激しく痙攣する。
入れただけで、男は絶頂に達してしまったが、射精は許されなかった。

「ふふふ…そんなに喘いで、可愛い……気持ち良い?」
女が声をかけると同時に、膣内の動きは停止した。男のモノへの刺激も消える。
だが、膣口の、極めて強い締めは、一向に弱まらない。
「て……てめ……ぇ……何……を」
そのかすかな声に、女は何も言葉を返さず、ただ倒れこみ、男と唇を重ねた。
そして、激しい接吻をしながら、腰を打ちつけ始める。同時に膣内もまた、
男のモノを絞り、舐め、こすり、撫で始め、徹底的に責めてゆく。

「ん!んん!んんんんんん!!」
「んん♪んんん……はぁっ」
女は、男がイク顔をしばらく楽しんだ後、唇を離し、またも腰と膣内の動きを抑えると、
「……どう、射精したい?」
男の耳元で、囁く。
「いつでも言っていいのよ、『出したい』って。そうしたら、たくさんたくさん、射精させてあげる」
「だ……れ…が……言う……か」
そして、男の頬に両手を当て、向かいあうと
「意地張って、可愛い……それじゃ、また気持ちよくなりましょうか……」
責めを再開し始めた。男は悲鳴をあげるように喘ぎ、女はそれをうっとりと、楽しそうに見つめ、時たま、激しく舌を絡ませる。
少したって少々のインターバルがあり、そして再び責めが始まる。このサイクルを、彼らはしばらくの間続けた。
男の喘ぎと、時折女の艶やかな声と、卑猥な水音と、
床のゴミがガシャガシャこすれ合う音だけが、部屋の中に響き続けた。


「ガ……ガブって。で?」
「それで、出させてあげないままずーっと、パンパングニュグニュ、とね」
「鬼!悪魔!」
「酷いわねぇ、もう……見てて結構いいものよ?男の人がイッた顔や、出せなくて泣きそうな顔や、子供みたいにおねだりする顔は」
「最凶の鬼!最悪の悪魔!……あ、でも、今度アタシも試してみようかなぁ……」
「いいと思うけど、加減しないと、相手が一週間ぐらい動けなくなっちゃうわよ?……一ヶ月かも」
「…やっぱやめとこ、責任取れない。……で、次どうなったの?どうなったの?」
女二人の尻尾が、飼い主を迎えた犬のように勢いよく振られていたが、もう突っ込む者はこの場に存在しなかった。


(おかしいわねぇ……)
女は、異常を感じ始めていた。
(そろそろ、出したい出したいって喚いてもいい頃なのに)

跨った状態で腰を振りながら、そんな事を考える。もう、責めが始まってから、三十分は経っている。
喘ぐ男の顔を見ながら、女は考える。もしかしたら、痛みと疲労と快感で、口が動かないのかもしれない。
すこし休ませてあげるとしよう。そう決めて、女は内外の動きを止めた。

男は息も絶え絶えにしながら、急に動きを止めた彼女をじっと見つめていた。
(ふふふ、やっぱり)
女の見るところ、心を覗くところ、男はもう、屈服しているようだ。聞けば、たやすく答えるだろう。
「出したい」と。
265ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:04:49 ID:IyffTBS8
そろそろ、女も我慢の限界だった。何だかよく分からない嗅ぎ慣れない臭いと、
腰を動かすたびに鳴る、がしゃがしゃという音。ゴミがいちいちこすれ合っているのだ。
興奮できそうで、臭いが邪魔でしきれない。軽くイキそうで、音が耳障りなためにイク事が出来ない。
さっさと男の口から降伏の言葉を聴いて、美味を味わって、終わりにしたい。
そう考えて女は、少し経った後、淫らな笑みを浮かべながら男に語りかけた。

「ふふふ……そろそろ、出したくなってきたんじゃないかしら?」
語りかけられた男は、口を開いて何か声を出している、が、小さすぎて女の耳では聞き取れない。
「ん?なに?ふふふ……♪」
何を言っているのか判別するために、期待しながら、女は耳を、男の口元まで近づける。


生暖かい液体が、びちゃりと女の頬にかかった。

それはもちろん、彼女の求めている液体などでは無い。
手で掬い取り、掬い取ったそれを見つめ、唖然とした表情を浮かべる女に対し、

「あり……が……と…よ……」
男はひっひっと笑いながら、
「唾を……出したかっ…たんだ!」
女を嘲るような目をして、そう言った。

だが男の反撃も空しく、女の反応もまた、男の期待していたものとは違っていた。
男は、女が怒り狂うものだと考えていた。だが、男の方へそのまなざしを向けた女の、表情。
むしろ別の感情が、ウェイトを占めているようだった。

(不思議ね……)
それが、女の心中の七割を占めていた。
何故、この男はここまで耐えられるのだろうか。そして耐えるのだろうか。それが彼女には理解できず、それ故に興味を抱かせた。

もっとも男にしてみれば、
(逆レイプメンヘラ女ウゼェwwwww誰がテメーの思い通りになるかバーカwwwww)
という程度の行動原理で、しかもゴミの音と感触が性的興奮を阻害し、だめおしに
たまたま、異常な頑固・負けず嫌い・強情ッ張りな、つまり凄まじくわがままなだけ、だったのだが。
このとき、まだ、彼女はそれを知らない。
266ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:07:05 ID:IyffTBS8
「どうして、そこまで嫌がるの?快楽に浸りたくないの?それともマゾなのかしら?」
女はそう男に問いかけるが、男は答えない。長い責めによる、痛みと快感で、思考が麻痺しかかっているのもあるが、
彼にしてみれば、強盗が、なんで物を盗まれるのが嫌なの?と聴いてきているようなもので、
バカらしすぎて頭に来すぎて、答える気も湧かなかった。相手が誰であれ、自分から見て
理不尽なモノに付き合わされる気はなかった。
付き合わされないために、自ら「理不尽」を通しているのだ。

このまま続けても、自分のお腹が減るだけだ。そう考えた女は、
「分かったわ、ここまで耐えたご褒美に……出させてあげる」
膣口の締めを緩くし、腰を上げ、一気に落とした。

「う!?うぐっ、うがあああああああああああああ!!」
塞き止められていたマグマが、大きな刺激を与えられ、岩盤をぶち破って噴出する。

それは、凄まじい射精だった。いつまでも止まらず、勢いも衰えず、噴き上がっていく。
それはすなわち、急速に、絶えず精を奪い取られていくという事であり。
男は、激しすぎる快感に突き上げられ続け、やがて射精の続く中で、疲労感の中に沈むようにして、意識を失った。


「……それがねー、結局堕とせなかった上に、唾まで吐かれちゃったの」
「うげっ!って事は耐え切ったんだ、凄いな!……どうやって?なんでだろ?何のメリットが?」
「ふふふ、さぁ?」
「で、どうしたん?放置でもしたの?」
「まさか。美味しい精だったから、口を緩めて全部もらったわ。で、その後に……」


やがて、男も知らぬ間に、射精が止まった。その噴き上げる勢いは、吸収スピードが追いつかず、
女は膣からこぼれ、男の皮膚の上に残った精液を、指ですくって舐め取り、また、身体に塗りつけていた。
狩猟が終わった。
その味は確かに、女の予想通り美味だったが、女は今、それとは別の事を考えていた。
267ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:09:24 ID:IyffTBS8
(何にしろ、このままでは気がおさまらないわ)
冷静に考えれば、せっかく最悪の状況で苦労したのに、結局堕とせず唾まで吐かれるという結果だ。しかもイク事もできなかった。
男を快楽に溺れさせ、対価として精をもらうサキュバスとしては、そして自信のある女としては、
それは非常にプライドが傷つく事だった。屈辱は、しっかり返上しなければならない。
それに、男の行動原理に興味もある。解き明かせれば、もっと効率よく、気持ちよく精を搾れるかもしれない。

男は、先ほどから意識を失っている。ほとんどの精気を持っていかれたせいで、ぴくりとも動かない。
おそらくは、まともに動けるようになるまで、半月はかかるだろう。
(これは、しばらく付き添って、生活を手伝ってあげなきゃかしらね……一人暮らしみたいだし)
いくら男の意地張りが原因とはいえ、このまま餓死でもされたら、少々夢見が悪い。そして、ちょうど良い機会だとも思った。

(彼と共に暮らして、何度も搾りとれば、その内……?)
種族の生態・食性からくる性質として、見知らぬ男女同士でも、同棲する程度なら抵抗が無い。
人間としての生活も、困る事はないだろうと思った。もともと、『はぐれ』だ。定住所など持たない。
貪った男の家で、様々なものを補給し、そして去る。そういう生活だった。今回は少々、その補給期間が
長いだけの事だ。この時は、女はそう楽観していた。

(そうと決まれば……)
女は、自分の足元にまんべんなく敷き詰められた、ゴミのじゅうたんを見渡し。
(まず、これを片付けなきゃいけないわね……)
深い溜息をついた。


「やっぱりね、悔しいでしょう?したいって言ってもらえなきゃ」
「うんうん」
「だから、言ってもらえるまで、一緒に暮らす事に決めたの」
「あー、そうくるのか、アンタってそういう所あるよねー。なんていうか、喰らいついたら離さない!みたいな」
「ええ、そうかもしれないわね」
女はあえて同調しながら、
(でも、深追いしすぎて、逆に食べられちゃったけれどね)
心の中で苦笑いを浮かべた。

「そんで、結局、結婚までいっちゃったわけ?……どっちがしたの?」
「何を?」
「プロポーズ。だって話聞く限りじゃ、男の方はなんか、しそうにないし。アンタも、魅了する立場だしねぇ……」
「……ふふふ、さて、どっちでしょう?」
「あー、その言い方!すっごい気になる!ちっくしょー!」
女はただ、含みのある笑みを、浮かべるだけだった。
268名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 02:10:57 ID:WNYgTbJi
支援
269ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:11:55 ID:IyffTBS8
空は茜色に染まり、夕焼けが遠くへ浮かぶ。外で遊んでいた子供たちが、家々へと帰っていく。
もう、人間の時間は終わる。逢魔が時に、夜闇が街を包もうとしていた。

「今日はあんがとね!色々参考になった!興味深い事も聞けたし!」
「ふふ、こちらこそ。また色々、健康法とか教えてね」
「あはは、おっけー!そんじゃ、また!」

女は
、人間姿の友人を、玄関で人間として見送ると、家へと戻り姿を戻し、夕食の準備を始める。
豪勢なものにするため、多少時間がかかるだろう。
友人が来ていたために、寝室の掃除などもしていないから、これからやらなくてはいけない。
冷えた身体を暖める、風呂の準備も。熱めが好きな男のためには、早めに用意しておかないといけない。
一人で生活していた時とは、手間がはるかに違う。その上、直接的には自分のためではない。

だが、女はそれらをおっくうには感じていなかった。一年経った末の慣れ、だけではない。
妻の、夫への献身的な愛……もあるにはあったが、それが全てではなく。

(早く帰ってこないかしら……たくさん、してあげたいのに)
食欲と分離した、純粋に夫と快楽を貪りたいという気持ちが、女の心底からこみあげてきていた。
昼間の回想によって、女は昂ぶってしまい、むしろ手間をかけなければ、抑えが利かなくなっていたのだ。
おっくうだと感じる余裕もなかった。

(今日は食事の日でもないし、明日は夫の仕事もお休みだし……ふふふ♪ながーくながーく楽しもうっと♪)
女が初めて男を堕とし、また自らも堕とされ、互いに互いを逃がさない事を誓った日を
思い出しつつ、女はこれから味わう、長く激しい快感と愉悦を想像し。
こみあがってくる自慰の衝動を押さえながら、てきぱきと家事をこなした。

やがて、すっかりと日が落ち、魔物の蠢く時間となってから、夫である男は帰宅した。
その後、家々の明かりが消え、皆が寝静まった頃から、夜明けまで。
閑散とした住宅街の、それほど大きくはない一戸の家から。
男の、快感に喘ぐ声が、断続的に響いていたという。
270ある妻の一日 ◆bsRKLcxXGM :2008/04/04(金) 02:18:54 ID:IyffTBS8
終了です。
前編との矛盾、文の稚拙さ、話のつまらなさ、誤字脱字などは、
本当にすいませんという事で、よろしくお願いします(´・ω・`)

矛盾に関しては、指摘などしてくだされば有り難いです。
では。

271名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 02:23:15 ID:WNYgTbJi
GJ!!!
GJなんだが結婚するまでの話kwsk
272名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 10:28:50 ID:fcqho7vs
GJ!
人妻のY談話は好きだ。
273名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:18:07 ID:0+EYomrL
ちょっと長いですが失礼します

題名「ウチの女将はバツ一子持ちでヘビ女」
2741:2008/04/06(日) 23:18:35 ID:0+EYomrL
日本海側のとある海辺に村がある
海と山に囲まれたこの地方は、都市部から交通手段は1時間に一本の鉄道があるだけ
夏は涼しい風が吹きぬける過ごしやすい避暑地であるが、冬は正反対
雪が降り積もり、道路は凍りつき、家々を行き来するだけで一苦労
だが、人間の居住を拒絶するようなこの村に、なぜか旅館がある
村の外れ、海岸沿いに歩いて少し山の方に入った所にある古びた建物がそれだ
歴史だけは数百年あるらしいが、傍から見れば建物が古いだけで何の意味もない
良い所を挙げろと言われると困るが温泉だけは唯一の自慢で、村人も風呂代わりによく訪れている
旅館の名前は“甲斐(かい)旅館”俺の名前は“甲斐幸一”この旅館を経営する夫妻の長男である
こんな寂れた寒村の旅館を継ぐのがいやで両親の反対を押し切り都会の学校へ入ったが
結局やりたい事が見つからずに故郷の村に戻って旅館を継いでいる
なんとも笑えない話だ
もう一人いる妹も同じ理由で都会に出ているが、アイツは割と都会に馴染んでいるようで
今は高校1年生として寮生活を送っているらしい
「んじゃ、行ってくる」
まぁ、こんな旅館に客が入るはずも無く、今日もこうして暇潰しに釣りへと出かける
今までどうやって旅館の経営を続けて来たのか、勝手に考えた旅館七不思議の一つだ
そんな我が家の不思議を考えながら釣り糸を垂らしていると、2時間ほどでバケツには10匹近い魚が泳いでおり
今晩のおかずに十分すぎる量に満足しそろそろ帰ろうと思ったとき、近くの岩場から一人の少女が声をかけてきた
「こんにちはお兄さん、何してるの?」
見た目は白いワンピースを着たかわいらしい少女だが、人間でないことは一目で分かった
そもそも都会が嫌になってこの田舎に帰ってきたもう一つの理由が“コレ”だ
霊媒体質とでも言えばよいか、昔から周りには幽霊や妖怪が寄り付きやすいらしく、
旅館でも毎日のようにその手のモノ達を見てきたし、会話もしていた
幼いころから幽霊や妖怪を見ていたせいで、存在するのが普通だと思っていたが、
普通の人間には見えないと知ったのはこの村を離れて都会へと出たときの話
幽霊の話題になったときに「え?普通にいるジャン」と言った後のみんなの白けた視線が今でも忘れられない
都会の街中でも‘人に見える妖怪’と結構すれ違ったが、友人は誰も気が付かなかった
ここに帰ってきた理由は、都会の妖怪事情に体がなれなかったことも理由のひとつだ
「ねぇねえ、私と一緒にあそぼおよぉ〜」
残念ながら俺の能力では妖怪の正体まで見抜くことはできないため、その真意は計れない
遊ぼうと言うので岩場を飛んだり跳ねたりしながら一緒に遊ぶ
特に悪意は感じ取れなかったが、小1時間ほど遊ぶと少女の表情に変化を読み取れた
その瞳に明らかに悪意が宿り、不敵な薄暗さを持った笑みを浮かべたのである
長年見てきたせいもあってか、妖怪や物の怪のこの手の変化を読み取るのはお手の物だ
普段なら危険を感じて逃走するところだが、この少女は何者で俺をどうするつもりなのか、俺は興味本位で付いていった
2752:2008/04/06(日) 23:37:10 ID:0+EYomrL
「ねえ、こんな所に洞窟があるよ!」
岩場をのんびり歩いていくと、少女がわざとらしく指差す先には洞窟があり、
少女は意気揚々とその中へ進んでいくが、俺はそこに入る前に足を止める
「さて、物の怪の可愛いお嬢さん、一体俺をこの洞窟でどうしようというんだい?」
背中越しにギクッと体が反応したのが読み取れる
「君、人間じゃないね?俺をこの洞窟に連れ込んでどうする?食うのか・・・ん?」
「うわぁぁぁん、助けてぇ〜」
どうやら確信を突いてしまったらしく、少女は叫びながら洞窟の奥深くへ走り去る
洞窟の中は真っ暗で、洞窟の壁に手をつきながらでないと進めないほどだったが、
しばらくすると穴の開いた天井から光が差し込む大きな空間が現れた
「ごめんなさい、ごめんなさい、まさか正体がばれるなんてぇ〜!きっと退魔士だよ〜!」
「大丈夫、あなたは私が命をかけても守るわ、大丈夫だからね」
空間の奥からする声の方に目を向けると、そこには2体の巨大な蛇が横たわっていた
大きい方は長さが20m、小さいほうでも5mはありそう
全身は真っ白で、人間の上半身がついていなければギネスに登録したくなる大きさだ
・・・上半身がついていなければ
しかも、大きい蛇は胸と下腹部の辺りにボロキレを巻き付けているだけで何も着ておらず、
巨大な胸が窮屈そうに自己主張していた
正体は蛇女だと言う事が判明したが、親がいたとは予想外である
あんな巨大な蛇に狙われたら命がなさそうなので、その場からの撤退を決意するが
‘ガタッ’
「だれっ!」
不覚にも足元の岩を蹴り飛ばしたことにより、撤退は中断せざるを得なくなった
「来たわね、退魔士!どこからでもかかってきなさい!」
敵意を持って身構える蛇女の体はいたる所に傷があり、血がにじみ出ていた
巨大な体を起こしてこちらを威嚇するが、満身創痍だというのが一目で分かる
‘グー・・・・’
とどめは洞窟内に響き渡るなんとも間抜けな音、恐らくは腹の鳴る音だろう
張り詰めた空気に包まれた洞窟内の緊張感が一気に低下する
「あぁ〜私もうだめだわ、あなただけでも逃げなさい」
「うわ〜ん、お母さん死んじゃいやだぁ〜」
空腹のためか巨体をヘナヘナと地面に落とし、娘が涙を流してそれに抱きつく
ため息をつきつつ、親子漫才・・・もとい、感動的な親子の愛情劇を繰り広げる二人の前に近寄った
「あの、お口に会うか分かりませんが、コレでよけどうぞ」
いたたまれなくなった俺は、彼女の目の前にさっき釣ったバケツ一杯の魚を差し出した


2763:2008/04/06(日) 23:38:30 ID:0+EYomrL
「本当にありがとうございます(ングング)」
「いや、そんなに喜ばれるとこちらも嬉しい限りです」
「空腹で死ぬかと思いましたぁ(アグアグ)」
持ってきた魚を差し出すと蛇女は疑いもせず一心不乱に食べ始めた
いや、‘食べる’というより‘丸呑みする’と言ったほうが正しいだろう
それなりにでかい魚が彼女の喉を通過していくのを見ると、物の怪なんだなぁと実感する
ここで、ふと疑問に感じたことを聞いてみた
「ヒト・・・食べないの?」
「ムグッ」
急な質問に驚き丸呑みしていた魚を喉に詰まらせたようで、胸をドンドンと叩く
「たっ、確かに昔はそんなこともしましたが、この子を産んでからは一度もありません!」
「それが、別れた旦那との約束なんです・・・」
それから、残りの魚を丸呑みにしつつ昔の話をしてくれた
昔は村々を襲い、人を食らい、人々から恐れられる存在であったこと
退治しに来た退魔士と何度も刃を重ね、戦いを続けるうちに愛が芽生えたこと
愛を確かめ合い、娘が生まれたこと
旦那と喧嘩別れし、娘を連れて二人で生きるのを決めた事
それからは人を襲うことをやめ、人目を避けて細々と生きていること
たしかに、最初に見たときから彼女に対して‘恐怖’という感情を抱くことは無かった
「まぁ、この子はあなたを私に食べさせるつもりで連れ込んだみたいですけど・・・」
「はぁ・・・」
チラリと視線を横に移すと、俺を連れ込んだおしおきに蛇女の尻尾を上から叩きつけられ地面に突っ伏す娘の姿があった
「ところで、その体中の怪我は?もしかして退魔士とやらに?」
「ええ、最近は無害だと主張しても手柄欲しさに無理やり滅しようとする輩が多くて」
話を聞くと、物の怪の世界もこの世で生きていくのはいろいろ大変なんだなぁ、と他人事ながら実感させられる
また、今の状態の彼女では万が一退魔士と遭遇した場合に逃げ切る事が難しいらしく
傷の完治と体力の回復を待って旅立つとのことであった
「よし、完治するまで俺が食い物を持ってこよう、人の付けた傷は人が治さないとね」
「えぇ!ダメですよ、そんなご迷惑をかけるようなことは・・・」
「それに、着る物も持ってこなくちゃ・・・その格好のままだと、目のやり場に困るし」
「え・・・」
男性を目の前にして自分が半裸であることを初めて意識し、思わず顔が赤くなる
その後、なんとか説得して看病の許可を得る事ができた
それから数日間、毎日のように洞窟へ通い食事や包帯などの治療の道具を運んだ
血の滲んでいた傷口は日が経つにつれて薄くなり、真っ白いきれいな肌が現れる
最初は申し訳なさげに介抱されていた彼女も次第に慣れ、かわいらしい笑顔を見せるようになった
退屈そうな娘に釣りを教えたりして一緒に遊んでいる時は、尻尾を揺らしながらゆっくりと眺めている
その途中で彼女達の名前も知る事が出来た
大きい方の名が“珀(ハク)、小さいほうがその娘で“琥珀”(コハク)と言う
白い体からとった名前らしいが、かなり安易なネーミングだと思う
名を知ってからは互いを名前で呼び合うようになり、何でもない話で盛り上がったりする
こうして交流を続け、2週間ほど経過すると蛇女の傷は形跡すら残さずなくなっていたが、
それを思うと何ともいえない気持ちが心に湧き上がってくる
2774:2008/04/06(日) 23:39:11 ID:0+EYomrL
「お兄ちゃんどうしたの?暗い顔しちゃって?」
急に寂しそうな表情をしたのを見て、娘が心配そうに顔を覗き込んでくる
「いや、何でもない、何でもないよ・・・」
傷が完全に癒えているのを確認した時は大きな喜びを感じたが、
同時に訪れる彼女達との別れに悲しみがこみ上げてくる
ハクは俺の気持ちを察しているようで何も言うことは無いが、娘は唐突にある提案をする
「あ〜あ、幸一がお父さんになってくれたらいいのになぁ」
突然の発言に心臓がドキリと大きく鼓動し、おもわず顔が赤くなる俺と蛇女
「ねえ、お兄ちゃん、お母さんと一緒になってよ、そうすればずっと一緒にいられるじゃない?」
「こら、お兄さんの困るようなことを言っちゃダメでしょ!」
動揺しつつも叱り付けるが、娘は食い下がることなくさらに続ける
「お兄ちゃんだって、お母さんとなら一緒になってもいいって言ってたじゃない!なんで正直に言わないの!」
俺に対して詰め寄って来るが、無言のまま何も言わずにいると今度は矛先が母親に向かう
「お母さんも、お兄さんとならもう一度結ばれてもいいって・・・言ってたのに・・・」
「もうしらないんだからっ、二人ともバカァー!」
二人の煮え切らない態度に業を煮やし、洞窟中に響き渡る大声で叫ぶと蛇の体をスルスルと動かしながら外へと消えていった
後に残された二人の間に、何ともいえない空気が流れたのは当然である
1分・・・2分・・・
二人とも顔を上げることなく沈黙が時を支配し、僅かな波の音色と時折落ちる水滴の音だけが洞窟の中に響き渡る
『あのっ』
二人同時に顔を上げ、声を出す
顔を上げた瞬間に視線が交差し、顔の赤くなった二人は再び顔を背けてしまい2度目の沈黙が訪れる
その沈黙を破ったのは、ハクの方だった
「私達、明日の朝にここを去ろうと思います」
その言葉に、驚きの表情で視線を蛇女に向ける
「今夜は満月です、満月は我らに安らぎと力を与えます。だから、明日には旅立てるでしょう」
「それに・・・あなたにこれ以上迷惑はかけられない」
伏目がちに話す彼女の顔も、さっきの俺と同じように寂しそうに思えた
「俺は、君がよければこのまま・・・」
「ダメですっ!」
意を決して自分の正直な気持ちを伝えようとしたが、それは彼女の言葉のよって遮られる
「ダメですよ、そんなこと言われたら私・・・我慢できなくなっちゃいます」
両手で自分の体を抱き、何かを押さえ込むように体を振るわせる
自分の不用意な発言が彼女を苦しめてしまったかのように思え、その場にいる事ができなくなる
「わかった、でも最後のお別れくらいさせてくれよな」
彼女は俺と目を合わせることは無かったが、コクリと頷いてくれた
「それじゃ、また明日」
「ええ、また・・・」
人と人外とは本来交わってはいけない、二人とも分かっていながら黙殺していた暗黙のルールが今になって襲い掛かる
人間である俺には、それ以上に何も言う事ができなかった
「今夜は何があってもここにはこないで下さい、絶対に、約束ですよ」
洞窟から去る間際、ハクが何気なく言ったこの言葉の持つ重大な意味を知るのは
全ての事が終わった後の話になる
2785:2008/04/06(日) 23:40:24 ID:0+EYomrL
異変が起きたのは、その日の夜のこと
その夜は厚い雲が夜空を覆い強風が部屋の窓を叩きつけるように吹き抜け、寝付く事ができないでいた
‘コツン’
窓に何かが当たる音がしたが、風のいたずらと思い布団に潜り込む
‘コツン コツン’
だが、それが何度も繰り返されるのでおかしいと思い、布団から這い出て窓の外を見ると
そこにはコハクの姿があった
ハクの身に何かあったのかと思い素足のまま駆け寄ると、その目に涙が浮かんでいた
「どうしたんだ、蛇娘に何かあったのか?」
両肩に手を当てて尋ねると、目からポロポロと大粒の涙を流しはじめてしまう
「お母さんが・・・お母さんが・・・」
事の次第を問いただす間も無く、娘を抱いて洞窟へと駆け出す
なぜそこまで蛇女のことを気にかけるのか、理解しながら認めたくない自分がいる
その心は夜空に立ち込める雲のように黒く、心は吹き抜ける風に激しく揺さぶられたが、
洞窟の入口へ辿り着く頃には俺の心に曇りが存在することは無かった
この洞窟を照らす、淡い満月の光のように・・・
「あっ、、、くっ、、、んっ、、、」
ほのかに月明かりの照らす洞窟に耳を澄ますと、奥からは蛇女の苦しむ声が聞こえてくる
抱きかかえていた娘を洞窟の外へ下ろし、蛇女の元へ向かうため中へと一気に駆け込もうとした
・・・が
「お兄さん♪」
「ん?」
‘ズガッ’
コハクに呼び止められて後ろを振り返ると目の前には変化を解いた娘の巨大な尻尾が迫り、0.1秒後には脇腹にクリーンヒット
その勢いで俺の意識は半分飛び、体は洞窟の奥深くへと吹き飛ばされていった
何を考えたのか、娘はその体を鞭のようにしならせて俺を洞窟の中へと突き飛ばしたのである
コハクだったからまだ良かったものの、ハクだったら体中の骨が粉々になっていることだろう
「頑張ってね、母さん♪」
洞窟の外ではコハクがにこやかな笑顔でエールを送りながら、吹き飛ぶ男の姿を見送っていた
「うわぁぁぁぁ!」
‘ボフッ’
脇腹に渾身の一撃を食らったために防御の体制をとることができず、ほぼ一直線に洞窟内を吹き飛ばされる
そのまま洞窟の壁に激突すると考えて身構えるが、何か柔らかい物に受け止められた
何に衝突したのかと思い体を起こすと、そこには露になった豊満な胸とピンク色に染まった顔があった
「うわあっ、ごめんっ」
おもわず飛び起きその場から離れようとしたが、後ろから伸びてきた蛇女の尻尾によって阻まれる
尻尾は体に巻きつくと体を引き寄せ、そのまま彼女の体の中に引き戻された
謀ったのか偶然かは分からないが、顔が豊満な双丘の間にうずもれ、
その上から後頭部を両腕で押さえ込まれて、顔の両側に胸がモロに密着する形となった
「あぁ、幸一さんっ、幸一さんが私の体にっ、胸にぃ〜」
俺を胸の谷間にうずめながら自分の胸を弄って快感を得るハク
両耳が胸に圧迫された上、口と鼻が体に押し付けられているので段々と息が苦しくなる
「ちょっ、苦しい、落ち着いてっ」
もがきながら何とか声を出すと、彼女も気が付いたようで動きが止まり、
胸の合間から首を顔の方に向けると彼女が恥ずかしそうな顔でこちらを見下ろしていた
その顔は赤く染まり、相当に興奮している事が理解できる
「幸一さんのことを想って体を弄っていたら、本当に幸一さんが・・・でもなぜここに?」
「ははっ、それは・・・」
胸に挟まれた状態で、娘に呼ばれた事、そして尻尾で突き飛ばされた事を話す
また、それと同時に彼女が興奮している理由、つまり、満月が興奮を増長させる事を知った
だが彼女が落ち着いたのはその一時だけ、自らの高ぶりを抑えきれない彼女は次なる行動に移る
「もうっ、あの娘ったら・・・あとでしっかりオシオキしてあげないとっ」
「でも、まずは目の前の悪い子にオシオキしないとだめですよね?」
唐突に発せられたその言葉の意味が分からず顔を見ると、瞳が怪しい輝きを見せた
彼女の目の前にいる子というと自分しか考えられず、心臓にドキリと動揺が走る
「絶対に来ちゃダメって言ったのに、約束を破ったあなたが悪いんですよ?」
胸に挟んでいた頭の両側を両手で挟んで優しく持ち上げると、おもむろに顔の前まで近づける
惚けた瞳と視線が合い、荒い吐息が甘い香りを顔に吹き付け、彼女の興奮状態が理解できた
2796:2008/04/06(日) 23:42:05 ID:0+EYomrL
「約束を破った人間にはオシオキをするのが、大昔からの常識ですものね♪」
‘んちゅ〜’
物の怪の常識を持ち出し一人で納得すると、次の瞬間には唇が触れ合っていた
口内に進入した彼女の舌が俺の舌に触れたかと思うと、一気に絡み付いてくる
彼女の舌は本物の蛇同様に細長く、俺の舌にシュルシュルと絡みついて離れない
さらに、彼女は口を大きく開くと口全体を覆い、一気に吸い上げる
「ふっ、むぅ〜」
口の中全てが彼女の舌に蹂躙され、あふれ出る唾液を一心不乱に舐め取るが
彼女の吸い取り切れなかった唾液が口の端からこぼれ、光の筋を作った
「・・・ぷはぁ」
長い長い舌の触れ合いから開放されると、酸欠と興奮によって頭がフラフラしていた
口の中は彼女の舌による愛撫の余韻か、ピリピリと痺れるような感覚が残っている
できれば毒でないことを願いたい
「んっ、ちょっと・・・毒いれちゃった」
先の割れた細長い舌をチロチロと出しながら、テヘッと笑顔でごまかす
毒の効果か、全身が熱くなるのに反比例して恐怖のあまり顔が青ざめるのを感じた
「ちょっとまてぇー!死ぬのやだー!もうヤメテクレぇー」
とぐろに巻かれた体をゆすって脱出を試みるが、人間の抵抗などはかない物である
「心配しなくでも大丈夫です。この毒は体が熱くなるだけ、それにあなだって準備万端じゃない?」
「え?あれ?イッツ イリュージョン!?」
口付けの余韻に浸って気が付かなかったが、視線を下に移すと上半身どころか巻きつかれていた下半身までも素っ裸になっており、
横に移すと洞窟の隅に俺の衣服が放られているのが見えた
「あなたには立派な旦那さんがいたんでしょう?それを裏切るようなことはっ」
「いいえ、もう別れた男っ、それにっもう100年も昔の話ですっ、だから時効ですうっ」
満月の力に当てられたのか、俺の説得は通じる気配を見せない
「大丈夫、二度と忘れられないように・・・私から離れられないようにしてあげる・・・」
不意に彼女の声色が変わったのに気が付きその顔を見ると、表情が一変していた
発情した雌の顔ではなく、獲物を前にしていまにも丸呑みにしようとする蛇の顔
チロチロと舌を出しながら嬉しそうに獲物に狙いをつける瞳が、こちらを見つめていた
もしかしたら俺はこのまま骨を粉々に砕かれて、彼女に丸呑みにされてしまうのではないか
確かに性的な意味で食べられてしまうのだが、この時のハク顔は命の危機を感じさせるに十分だった
‘ニュルリ’
巻き付く彼女の胴体からヌルリとした液体が染み出し、這い回りながらそれを体に塗りつけてくる
最初は硬い鱗のために体を這い回られると軽く痛みが生じていたが、粘液がローションとなって痛みを和らげ
滑りが良くなった事で這い回るハクの動きも速まり、さらに多くの粘液を塗りつける
全身を使った熱い抱擁に抵抗する力は削げ落とされ、体の上を這い回る彼女に身を任せた
「ふふっ、そんなに無防備になって、はやくシテ欲しいんでしょう?」
粘液をまとって体中を這い回られる快感に毒の効果も加わって、下半身に熱が集まっていく
「私の体液、これを塗りこまれた男は何回射精しても疲れなくなるのよ」
体を滑らせながら、しかし決して逃がさないように巻きつけ、グニグニと愛撫を続ける
「まずは、お口であなたの肉蛇君を味あわせてもらおうかしら」
細長い舌をチロチロと見せつけながら下半身に顔を寄せると、2つに割れた舌の先端がペニスに触れ、快感が脳天まで一気に突き抜ける
尿道口を抉るように激しく舌を立てたかと思うと、次は亀頭全体を優しくなでるように
体に巻きつく太い胴体によって実際に見ることは出来ないが、感覚だけで何をされているのか頭に浮かぶ
長い舌を沿わせ、割れた舌の先端をカリ首を挟むように絡ませる
人間では真似ることの出来ない舌技の数々は、対象の男を快感の坩堝へと誘う
快感に悶えて体をくねらせるが、彼女と擦れあうことで体液が深く染み込み、よけいに感じやすくなっていた
「んっ、ヒトじゃこんな事できないでしょ?出した狩ったらいつでも出していいよ?」
それではお言葉に甘えて・・・と言いたい所だがそう言われると我慢したくなるのが人の性
だが、快感に耐えるその姿は、動かぬ体をよじり快感に喘いでいるようにしか見えない
2807:2008/04/06(日) 23:42:51 ID:0+EYomrL
「くぅ・・・はあっ・・・」
喘ぎ声を上げながら快感に耐える姿を上目遣いに眺めるとニイッと薄ら笑い見せ、
責めをそれ以上奥に進める事はせず、亀頭責めだけで射精に導こうと舌の動きを早めた
‘ズニュッ’
「うっ・・・くっ」
そして、トドメとばかりに尿道口へ突き入れられる舌先
その刺激は、最初の射精へ導くのに十分であった
飛び散った精液の半分が彼女の口へ入り、残りは綺麗な顔を汚す
「肉蛇君、頭を舐められただけで出しちゃったね・・・」
口の中に入った精液を飲み下し、顔に掛かった分は長い舌で顔を丁寧に舐め、噴出した精液を全て舐め取る
射精の余韻に浸りつつもその光景を見つめると、下半身の熱がさらに高まるのが分かった
「君の白い毒液・・・とってもおいしい・・・もっとほしいよぉ・・・」
‘チュポンッ’
「ひいっ」
余韻に浸りつつ息を切らしていると、予告無しに根元まで呑み込まれた
喉の奥がペニスに絡みつき、竿を舌がシュルシュルと巻き込む
さらには舌の先が口から這い出て陰茎にまで巻き、中では喉の奥がうねりながらペニスの先を激しく刺激し続けていた
唾液で溢れる口の中で舌が竿を絡めとり、ジュクジュクと淫らな音を響かせる
先ほどとは比べ物にならない愛撫に再び精子を放ち、体がビクビクと痙攣する
喉の奥まで飲み込まれていたため、今度は一滴残らず飲み干されてしまうが、
それでも物足りないとばかりに舌を使ってペニスを絞り、尿道に残った僅かな精も搾り取ってしまった
「んっ、ふぅ、ごちそうさま」
モゴモゴと口を動かして綺麗に舐め取ると、ようやく口からペニスを開放する
うなだれる男を差し置いて、ハクは満面の笑みを浮かべていた
「な、なぁ、もういいだろ?」
「そうかしら?こんなにヒクヒクしちゃって、肉蛇君はまだ満足できていないみたいよ?」
続けざまに射精したせいで軽い疲労を憶えるが、
彼女の言う通り下半身の熱は収まるどころかさらに激しさを増していた
「次は・・・“ココ”に入れてあげるわ」
ペニスを貪っていた口を離すと、体を器用に動かして顔を彼女の腰の辺りにくるよう体を動かす
蛇の下半身と人間の上半身の繋ぎ目あたりを見せられても白い肌と鱗しか見えなかったが、
目を凝らすと僅かに見える細いスリットから透明な蜜が濡れ出て、怪しく光を反射していた
そこが蛇女の大事なトコロであることは瞬時に理解できたが、その小ささに不安を覚える
ハクは不安そうな顔をする俺の考えを察してか、そこに自分の指をあてがい、ズブズブと沈め始めた
「心配しないで、これから・・・大きくなるから・・・ンッ」
小さなスリットは進入してくる指を何の抵抗も無く根元まで飲み込んでしまう
「アッ・・・ハウッ・・・」
挿入した指を出し入れしたり、中を押し広げるように動かす
小さかったスリットが次第に大きくなり、周辺の白い肌がだんだんと赤みを帯びると、
それにあわせて指を2本、3本と増やし局部へのマッサージを強めてゆく
指を出し入れするたび目の前で腰が怪しく踊り、蜜がさらに溢れてくるのが分かる
「ふあぁぁぁ〜ん♪」
大きくあけた口の端からよだれを垂らし、天を仰ぐと壮絶な叫び声を上げる
その姿を見上げながら、自慰に耽って絶頂を迎えたのかと思ったがそれは間違いであった
目の雨にある蜜の溢れるスリットが大きく盛り上がったかと思うと、そこに紅く濡れた花が咲いた
何枚も重なる花弁とその奥にある透明な蜜を蓄えた蜜壺、男を惑わす禁断の花が咲き誇ったのである
ハクは荒い息を落ち着けると、再び下を向いて視線を俺に移す
「どう?コレで安心した?」
指を引き抜くと粘液が透明の糸を引き、指に残った液体を長い舌でペロリと舐めた
余りの驚きと興奮に、無言で首を縦に振ることしか出来ない
「こんなの出したまま生活したら淫乱な女だって思われちゃうから、いつもは隠してるの」
ハクは秘所を弄っていた腕を両方とも俺の後頭部にあてると、グイッと力をこめる
目の前には彼女の秘所、後ろには彼女の腕
何をされるのか考えたくないが、頭にはこの後自分に訪れる状況がはっきりと浮かび
‘ジュプ’
予想道理に蛇女は顔を自分の秘所へと押し付けた
2818:2008/04/06(日) 23:44:07 ID:0+EYomrL
「ん〜、んん〜、む〜」
口を秘所に押し付けると花弁の奥から多量の蜜が溢れ、必然的に口の中へと入ってくる
体を巻き疲れた上に後頭部を押さえつけられ、抵抗も出来ずにそれを飲み込むことしか出来ない
‘ゴクリ、ゴクリ’
それは、とても甘い・・・不思議なくらい甘い液体であった
自分の頭が壊れてしまったのだと思ったが、変化はすぐに現れた
口移しに与えられた毒による体の発熱がだんだんと収まっていくのである
(身体が・・・軽い?)
沸騰しそうなほどに熱く、勢いよく体中を循環していた血液は段々と収まるが
下半身だけには異様な熱さが残り、勃起が収まる気配は無かった
・・・むしろさっきより激しくなっているかも
「はあっ、気持ちいいっ・・・でも、本番はこれから・・・」
一旦彼女の体から引き剥がされ、身体を持ち上げると同時に再び引き寄せられる
蛇女は双方の腰の位置を合わせると、もったいぶるかのように腰を寄せてゆく
しかも・・・
‘シュルリ’
「うわっ、なんだっ!?」
突然、視界が真っ暗になると同時に頭を何かが締め付けた
それは尻尾の先端だったのであるが、突然の事態に頭が混乱して単純なことも分からない
目隠しをされた状態でいつ挿入されるか分からなくなってしまい、期待と恐怖が頭の中で交錯する
ハクはというと視界の無い俺の反応を愉しむかのように身体をグニグニと締め付けるだけのマッサージを続けていた
「さあ、パックリと全部飲み込んであげるわ・・・覚悟はいいかしら?」
‘ピチャッ’
言葉の後、先端が触れた
濡れたイチモツの先端と同じく蜜の溢れる秘所が触れ、湿った感覚が伝わってくる
秘所の外側にはみ出た何枚ものヒダが待ってましたと言わんばかりに激しく蠢く
続いて、亀頭が全て呑み込まれた
ヒダの一枚か波打ちながらカリ首に食い込み、逃がさないように固定する
股間に力を込めながらわきあがる快感に耐え、呻き声を上げることしか出来ないでいたが
限界が先に訪れたのは蛇女の方だった
「んっ、本当はもっと焦らしてあげたい所だけど・・・私が我慢の限界よっ」
‘チュプンッ’
『あぁぁぁーっ』
一気に彼女の最奥まで貫き、二人とも歓喜の中で絶頂を迎えた
それと同時に俺の目隠しをしていた彼女の尻尾が外れ、状況を確認する事ができた
秘所はペニスを根元まできっちりと呑み込むと同時に激しく吸い付き、
さっきまで溢れていた蜜の流れが止まったことで完全に密着した事が理解できる
竿どころか睾丸まできっちりと呑み込まれ、中でやわやわと揉みしだかれる
「うわっ、すごいっ・・・・・すごいよっ・・・」
長い長い射精の間、締め付けられた体がビクビクと痙攣し、
彼女に捧げた精は一滴も外に漏れることは無く吸収されていった
だが、それはほんの始まりに過ぎなかったのである
「え・・・まって・・・そんなっ・・・ああああっ」
何に驚いたのかというと、次の射精までの間隔の短さ
何枚ものヒダが複雑に絡み合い、まるで何本もの舌に舐られているようにも思える
ヒダがペニスに触れるたび、胎を僅かに締め付けるたびに精を吐き出し続ける
体液による影響もあるのだろうが、今までこんな連続した絶頂など味わったことは無い
毒+体液+愛液の相乗効果は同属相手はまだしも、ただの人間には過ぎた効果をもたらすようだ
その効果をまともに受けている獲物にはそんな事を考える余裕は無いのだが・・・
「君の命が私に流れ込んでくる・・・止まらない・・・止められないよぉ・・・」
ハクも捕食者としてのスイッチが完全に入ってしまったようで、瞳に赤い輝きが燈る
「あ、ああ、アアア・・・」
巻きつきながらやわやわと愛撫を続けていた体の動きが急にとまり、
激しく絞め付けたことで結合部がガッチリと固定され、離れる事はできない
いままでの愛撫とは違う攻撃的な行為に恐怖と言う感情が湧き上がって来た
2829:2008/04/06(日) 23:45:21 ID:0+EYomrL
「ひぃ・・・ひゃめ・・・もう・・・ひっ」
だが、沸きあがる恐怖をそれ以上の快感が塗りつぶす
ハクは決して自分の腰を動かすことは無く、秘所の動きだけで射精まで導き続けた
身体に巻きつきながら愛撫し、まるで肉を食すように精液を貪る肉食の獣
何度も何度も、続けざまの射精にもかかわらず捕食者は決して満足することは無い
その捕食者の哀れな獲物は恐怖と快感にうめきながら、黒く沈んだ瞳でハクを見つめた
「ひっ・・・ひぃぃぃ!」
突如、洞窟内に響き渡る悲鳴
だが、悲鳴を上げたのは巻きつかれた獲物ではなく、捕食者の方であった
「その顔を・・・そんな顔をしないで、その顔で私を見ないでぇ!」
獲物の背中に手を回すと、抱きしめると同時に爪を突き立てる
長く尖った爪は肌を貫いて肉の内側に食い込み、そこから赤い血が流れ出た
「昔、私が人を食っていた時、私に食される人間も今のお前と同じ顔で私を見つめていた・・・」
「その顔・・・二度と・・・見たくなかった・・・」
精を貪り、体を締め付け、背中に爪を立てながら強気な声でポツリと呟いたが
強気ながらも湿り気を持った声を不思議に思いその顔を覗くと、瞳には涙が溢れていた
その涙を見たとき、彼女の心をひとつ理解できた気がした。本当は寂しいのだと
どんな理由で夫と別れたのかは知らないが、物の怪が人の世界で生きるのは相当の労力を要するだろう
人と交わり、子を持った以上、同属からも見捨てられたかもしれない
今回のように人間から追われることも何度も経験してきたかもしれない
それでも、人を襲うことなく娘を育て上げてきた
そう感じると、心の奥から今まで感じていたのとは違う愛おしさが溢れ出て、
ただ愛するだけではない、生涯をかけて守りたいという気持ちが芽生えてくる
この気持ちをなんと言って伝えるべきか、どんな言葉ならその心に届くのか思いつかず
言葉では表しきれない正直な気持ちを、行動で伝えた
‘ムチューッ’
締め付けられて動かぬ身体を無理やり伸ばし彼女の濡れた唇に自分の唇を重ねると、
突然の反撃に驚いたのか、骨が折れそうなほどの力で巻きついていた身体の力が弱まる
その隙に固定されていた手を拘束から抜き、彼女の顔を掴んで舌をさらに奥へと捻じ込む
積極的に舌を入れ、口の中を嘗め回し、吸い上げる
最初のうちは予想外の行動に目を見開いて驚き、自分の中へ侵入した舌の動きに従っていたが
彼女の口の中で絡まっていた舌もだんだんと押し返され、逆に彼女の舌に犯される
結局は彼女にリードされる形になってしまったが、しばらくすると彼女の動きに変化が現れた
背中に爪を立てていた腕がやさしく背中をさする動きに変わり、
ヴァギナの動きだけで精を絞っていたのに腰をクネクネとグラインドする動きが加わる
ただ精を搾り取るだけの動きが、快感を与えると同時に共有する動きに変化したのだ
「ムッ・・・ぷはっ」
口を放して彼女の顔を見ると、俺の知っている優しい顔に戻っていた
息は荒いままで発情が収まったわけでは無いようだがその瞳に恐怖は感じられず
体中に塗りつけられた粘液にも慣れてしまったようで、ヌメッた身体が妙に心地よい
28310:2008/04/06(日) 23:45:55 ID:0+EYomrL
しばらくの間見つめあうと首に腕を絡め、恥ずかしそうな顔で瞳を見つめながら言う
「昨日言おうとしたこと・・・こんな目茶苦茶に犯されても許してくれるなら、もう一度言っていただけませんか?」
精を貪るための一切の動きを止めると、騒がしかった洞窟内が静寂で満たされる
そして、彼女の瞳から視線を外すことなくが告げた
「俺は、君がよければこのままずっと・・・ずっと一緒にいたい」
出合って数週間しかたっていないのにこんな気持ちになるのはおかしいのかもしれないが、
これが偽りの無い自分の正直な気持ちであった
彼女の方は、その言葉を待ち受けていたかのように喜び、嬉しさの余り涙を流す
「ありがとうございますぅ、もう一人でさびしい想いなんてできませんっ、どうかっ、どうかぁ〜」
再び秘書の動きが活発になると、あっという間に絶頂寸前まで持ち上げられてしまった
「あっ、あっ、お願いです・・・どうか・・・一緒に・・・」
「俺もっ、俺も君と・・・一緒にっ」
『あああぁーーーーっ』
最後は二人同時に達し、俺は彼女の中に愛の証である白濁とした液体をぶちまけた
「ハク・・・」
「幸一さぁ〜ん・・・」
彼女の腕に上半身は抱かれ、下半身は巻きつかれながら行為の余韻に浸る
体を巻きつけながらグニグニとゆっくり体を締め付けると、なんともいえない安らぎに満たされた
さらに、顔を胸の谷間に置きゆっくりと頭を撫でられる
この世にこれ以上の幸福があるだろうか?
「幸一さん、後悔はしませんか?私,バツイチだし・・・子持ちだし・・・」
「大丈夫だよ、君も娘も精一杯愛してあげるよ」
「あぁ、幸一さぁ〜ん」
そして再び口付けを交わす
欲望を満たすためではなく、愛を誓い合うための口付け
口を離して見つめ合うと、二人の顔は清清しくも晴れやかな表情になり・・・
「じゃぁ2回戦、良いですか?」
「えぇ!もう!?」
清清しいムードになって和んだと思った瞬間、蛇女は再び発情モードへシフトした
「ふふふっ、言ったでしょう?私から離れられないようにしてあげるって」
再び鋭くなる眼光を見て、何を言っても無駄だと悟る
体をやわやわと揉みほぐしていた彼女の下半身が再び強く締め付けて自由を奪うと、
巻き付かれた事でさっきまでの行為が頭をよぎり、愚息は初期の気力を取り戻していた
ちなみに、開放されたのは10回ほど絞られた後になるが、意識が途中で途切れたので正確な数は覚えていない
28411:2008/04/06(日) 23:46:43 ID:0+EYomrL
「さぁ、帰ろうかぁ」
意識を取り戻した時はすでに空は白み、やつれた俺を見て蛇女が反省していた
何とか着替え、フラフラの体を蛇女に支えてもらいながら洞窟を出ようとすると
ハクが何かを思い出したかのように言った
「そうだ、幸一さんのおうちに行く前に1つやる事が残っているわ」
「・・・?」
何かするのか分からない俺を差し置いて巨大な胴体をズルズル引きずりながら洞窟の入口へと向かい、
俺もへとへとになりながらついていくと、洞窟の入り口から喘ぎ声が聞こえてきた
「ふあっ、くぅんっ、はあぁん♪」
声のする方向を見ると、自分の秘所に指を添えて自慰にふけり体をひくつかせるコハクの姿があった
コハクもハクと同じように発情し、滾る体を抑えきれなかったのだろう
洞窟の奥から聞こえる俺たちの声がさらに興奮を掻き立てたのかもしれない
喘ぎ声を上げながら自慰に耽っていたが、後ろから迫る気配を察してその行動をとめる
俺のときのように体をギクッと身体を反応させてゆっくり振り返ると、そこにいたのは怪しい笑顔で娘を見下ろすハクの姿であった
「おっ、おおおお母様・・・お楽しみは終わりましたか?」
にっこり笑う蛇女を見て冷や汗をたらすが、次の瞬間
「お兄ちゃんに迷惑かけちゃいけないって言ったでしょ・・・反省してらっしゃい!」
‘シュッ ドカッ’
「なぁ〜ぜぇ〜」
俺がやられたように尻尾で思いっきり吹き飛ばされたコハクは、エコーを残しながら朝焼けのの星になった
まぁ、3分後には戻ってきたけどね











そんなこともありつつ、二人を連れてなんとか旅館へと帰りつく事が出来た
両親にいきなり蛇姿を見せるのはまずいと考えたので、ひとまず人間の姿に化けてもらい旅館へと入っていく
二人を見た両親は俺が朝帰りをした上に女を連れてきたので何事かと驚いたようだったが
若干脚色した事の次第を話し、妻として迎えたい事や子連れである事を告げた
茶の間でちゃぶ台を挟み、腕を組んで考える親父とそれを見守るお袋
「子持ち・・・か、まぁお前が惚れたというのなら俺は止めるつもりはないぞ」
「そうねぇ、奥手なこの子が女性を連れてくるなんて、今夜はお赤飯炊かなくちゃ」
緊張しながら反応を待っていたが、好感触というより全然OKといった勢いに心を安堵させる
だが、これから一緒に生活する以上、隠し通せないだろう事実を告げなくてはならない
「実は、もう一つ大切な事を伝えなくちゃいけないんだ」
真剣な顔で訴える俺に聞き入る両親、そして
「・・・頼む」
「はい♪」
ドロンっと怪しい音と共に、部屋中が白い煙に包まれ、その煙が引くと共に巨大なヘビの下半身が姿を現した
ついでにコハクの方もヘビの姿になっている
体の全てを入れるには茶の間が小さすぎたらしく、とぐろを巻いて窮屈そうだ
「あのぉ、どうでしょうか?」
上半身の方は天井すれすれにあり、上からの声に合わせてそれを見上げる親父とお袋
おそらくは驚きで声も出ないのだろう
卒倒しないのが不思議なくらいだったが、その後の両親の言葉に俺は自分の耳を疑った
28512:2008/04/06(日) 23:47:49 ID:0+EYomrL
「むぅ、これは困ったな、その体じゃ客間に住むには狭すぎるぞ、おまえどう思う?」
・・・は?
「そうねぇ・・・あっ、どうせお客は来ないんだし、離れを二人の愛の巣にしましょうよ」
・・・お袋も一体何を?
「うむ、良い考えだ、あの広さなら、蛇なお嬢ちゃんも不自由しないだろう」
「それに、ここまで音も届かないから愛の営みが激しくても・・・ふふっ」
巨大なヘビとなった下半身を見て、急にどこに住まわせるかの話を開始する二人
ちょっとまて、親父達はこの状況が理解できているのだろうか?
いや、もしかしたらこの姿を見て、気が狂ってしまったのかもしれない
不審に思って妻にちゃんと姿を見せているか確認を取ったが、術などは使っていないとのこと
「おっ、親父にお袋、この姿を見てもなんとも思わないのかよ?」
でかい蛇の下半身を指差して問うが、両親はキョトンとした顔で
『何って、ヘビ女だろ(でしょ)?』
と、そこにそれが存在するのが当然のように言い放った
両親共にボケたかと思ったが、そのような気配は見て取れず、
なぜこの姿を見ても大丈夫なのかを問いただすと
「そういえば、お前には話してなかったな・・・ちょっとこい」
そう言って親父は俺を玄関の外までつれてくると、上を指差した
「ん?ウチの旅館の名前じゃないか、それがどうしたんだ?」
玄関先にある旅館のでかい看板を見るが、それはガキの頃から毎日見ていた物
古びた木彫りの文字で“  甲 斐 旅 館”と書いてあるだけだ
「なんだ、お前知らなかったのか、ホレ」
そう言って親父が横書きで記した文字の“甲”の脇にある微妙な間をほうきで掃くとそこに“陣”の文字が現れた
余りの驚きに、一瞬声が詰まる
「なっなにぃ!?ウチって“甲斐旅館”じゃなくて“陣甲斐旅館”だったのかぁ!」
この世に生れ落ちて20余年で初めて知った事実であるが、俺はそれ以上に大変な事に気付いてしまった
“陣甲斐旅館”・・・“ジンガイリョカン”・・・“じんがい”・・・“人外”・・・
「・・・親父、まさかとは思うが、この旅館って?」
共に看板を見上げる親父のほうを向きながら言うと
「そうだっ、ここは本来、そこのお嬢ちゃんみたいな人外なお客が泊まる旅館だ!」
当の親父は、衝撃的な事実をあっさり認めたのである
そう、この旅館は代々ヒトならざるもの、‘妖怪’から‘神’に至るまで
休暇を求める様々な種族を宿泊させるのを生業としていたとのこと
ずっと前から見えていた妖怪達は、やはり幻ではなかったのである
驚愕の事実を知り硬直していると、妻になった女性と娘になった少女が尻尾を絡めてきた
「フフ、ご両親の許可も得た事だし、これからヨロシクね、ア・ナ・タ♪」
「やったぁ!本当にお兄ちゃんがパパになるんだね、嬉しい!」
「まぁ、これからは旅館の若女将として修行をしてあげないといけないわねぇ」
「ウム、これでこの旅館も安泰だな、今日は祝いだっ飲むぞっ、ハッハッハッ」
こうして、呆然と立ち尽くす俺を差し置いて、両親と妻と子の間で話が進んでいった

さて皆様、この村においでになる際は“陣甲斐”・・・もとい、“人外旅館”へぜひどうぞ
古びた旅館ではありますが、神も浸かる癒しの温泉と海の幸
そして、女将となった妻と共に皆様のお越しをお待ちしております

〜其の一・終〜
286名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:51:47 ID:0+EYomrL
お邪魔しました。
妄想を膨らませていたら全体が長くなり、
圧縮する技量がないのでそのまま投稿させて頂きました。
この調子でよければ続きが書けたらいいな・・・と思っています。
287名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:17:01 ID:8fKDxc2w
>>286
お前は俺を興奮させた
だから責任とってくだしぁ


要するにGJってことだ
288名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:20:27 ID:4+Z8lqMs
>>286
蛇女さんキタコレ!GJ!
愛のある締め付けイイヨイイヨー
289名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 08:40:21 ID:F394ZsH8
其の1……だと…。
蛇娘大好きなんですGJ!もっと書いてくれ!!
290名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 10:55:20 ID:9DswTMBU
>>286
月曜の朝っぱらからフルおっき120%である。どうしてくれる!?
オマエにGJする

続くなら続けるがいい…
そのたびにGJしたりwktkさせてもらうぞ!!

俺も蛇女の嫁欲しーよー
291名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 11:05:37 ID:lVxS9USm
良作キターーー!!
292名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 18:26:17 ID:vbs0IWGa
蛇娘で子連れバツイチとか
俺のツボつきまくりなんだけどw
293名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 17:02:36 ID:xdBsdQ9H
>>286
GJ!
「其の一」ってことはこの旅館を訪れるいろいろな人外さん夫婦のいろいろな愛のカタチを紹介してくれるんですね?
294名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:27:11 ID:aKD9VfCP
GJ!蛇系は俺の大好物だ

しかし蛇女とかラミアって年上系が多い気がする
ちっちゃい蛇さんいじめたいのは俺だけか?
295名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:34:46 ID:jxY1Emre
>>294
確かにラミアとか蛇女は何故か年上できょぬーのイメージがあるなw
でもロリの蛇女も良いな。
296名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:23:05 ID:8iF6lYGw
蛇幼女とか目から鱗だ。
意外と萌えそうなものだな。
297名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:26:51 ID:8kd0dWtL
小さい体で一生懸命巻きつこうとするとか考えるとたまらんな
298名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:34:55 ID:jxY1Emre
毒で動けなくさせようと噛み付くも微妙に毒の量が足りなかったり、
牙が小さかったりして効き目が悪くて男に反撃されたりするわけか。
299名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 12:01:49 ID:tW3RkZQG
>>298
うっかり自分の舌を毒牙で噛んで、動けなくなった所をもてあそばれる

という電波なら今きたぞ。
300名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 09:33:38 ID:/Tfpk0MB
>>298
反撃するんじゃなくて逆に助けてあげてなつかれるっていうのも良いと思う
301名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:48:56 ID:JSWAR+SV
殆ど、無理矢理やられて、最後は飲み込まれる奴がいいです!
302名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:36:13 ID:VmsfVGeM
蛇幼女、ってなんか新鮮だったので小ネタ。蛇少女だけど。


「たでーま」
いつも通り帰宅した俺は、無人の玄関で靴を脱いだ。
ま、人がいようがいまいが挨拶は大事だからな。

「お・そーいッ!」

……おいまて、何だ、何故声がする?
一人暮らしなんですが。
もう8年目なんですが。夜の2時なんですが。

「ちょっと、こんな貧相な場所でずっと待ってたのよ!もぉ、!」

………おい、これって子供の声だよな。
親戚にもお隣さんにも子供いない(はず)だが。
訳もわからず固まっていた俺の足元から、また声がした。

「はーやーく!お客さまにお茶くらい出し」
「あぁぁ!?」
何だこの蛇、どこから入ったんだ……つか何でしゃべってんだ!!
疲れてんのか俺、疲れてんだよな。そうだそうだ。
俺は足元でしゃべっている白い蛇(小さいから怖くない)を
近くにかけてあった靴べらで引っかけて外に放り出し、とっとと扉を閉めた。


冷蔵庫に入れてあったチヲビタを一気に飲んで、椅子に腰掛け一息つく。
いやぁ幻聴が聞こえるとは年度末近いとは言え仕事し過ぎだな、
今日は早く寝ようそうしよう。
そう思った瞬間、インターホンが鳴った。

303名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:36:46 ID:VmsfVGeM
「ど、どちら様で」
深夜にどう見ても高校生ですらない女の子(あ、顔は可愛いな)が
訪ねてくるような心辺りはひとつもないので、それが精一杯の問い掛けだ。

「失礼にも程があるわ、私が誰か分からないなんて」

泣きそうな顔で、まだ肌寒いのにワンピース一枚で、
女の子はカメラに向かって肘を突き出して見せた。
そこにはまだ痛々しい傷痕が引き攣れて残っていた。

「あの時、た、助けて貰ったから」
とうとう涙が溢れて鼻声になる
「お母様にも内緒でお礼を言いに来てあげた、のに、」


何を言ってるのかさっぱり分からず呆然としていると、それは確かに起こった。

モニターにはさっきの(マンションの6階に何匹もいたらたまらん)
小さい白蛇がとぐろを巻いて、首をもたげていた。

「薄情者ぉ」

へたりこんだ俺の記憶が一度途切れた。はい、ヘタレですよ。


これが今、1DKの彼女いない歴3年目の俺の部屋のベッドで
家主をソファに追いやって熟睡していらっしゃる白蛇少女との素敵な出会いだ。
304名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:37:28 ID:VmsfVGeM
「らーそへ@&*$%○§¢★∴∞※♪∵∬Å」
腹を出すな腹を。
布団を蹴るな風邪…引かないか、変温動物だし。
愉快な方向に曲がった手足と寝言と俺の大学ジャージを除けば
目を閉じた様でも分かる綺麗な顔立ちと、白い白い肌。

布団を掛け直し、顔にかかった長く艶のある髪を耳にかけてやる。
ため息をついてから呟いた。
「いつまで保守してりゃいいんだよ、まったく」


エロなしでごめん、次の誰かに任せた!
305名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 23:52:14 ID:2jZsUYBK
蛇少女かわいいよ
306蛇少女ネタ2:2008/04/13(日) 02:31:15 ID:ibTlr5Or
「たでー……ウヲェま」
いかん、大して飲んだ訳じゃないが疲労とすきっ腹に効いた。

「おそーい!お仕事なの?」
台所で立ったまま水を飲む俺に抱きついて文句を言うのは
白いワンピースを着た女の子だ。

「まだ寝てなかったのか、今日は飲み会だって言ったろ?」
頭を掴んで引っぺがし、マイベッドと化したソファに腰掛ける。
「のみかいって何?」
……あぁそうだった。蛇には分からなくても仕方ない。
まして俺のジャージ着て腹出して棒高跳び失敗した様な寝相で
エスペラント語(嘘)で寝言を口走ってた状態だったからな。
「酒飲んで来た、外で」
ふぅん、と興味なさそうな返事をしながらまたくっついてくる。
をいをい、聞いたから答えたんだぞ。
あー蛇だからひんやりして気持ち良いな……じゃなくて、
恋人でもないのに抱き着くんじゃありません。

307名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 02:48:07 ID:tcoYSo8t
 一回書いてみたかったので投下してみます。長くてエロくない話。
 サキュバス物。何となく続くっぽい。
308『サキュバス小噺』一:2008/04/13(日) 02:50:51 ID:tcoYSo8t

 早いもので、二週間。
 拾ってきた翌日には、猫はだいぶ元気を取り戻し、初期の懸念どおりこちらを警戒するそぶりを見せたほどだった。いやまあ、今更警戒したって遅いと思うけど。もし一服盛られていたらとうにあの世行きだったぞ、ヘンな猫。
 それでも、二週間も経てばさすがに猫も懐いてくれて、今じゃ僕が部屋にいる時は絶えず隣で寝そべっているし、時には膝に擦り寄ってきたりする。猫って人に懐かない生き物だって聞いたんだけど、俗説だったのだろうか。
 そんな我が家の猫らしき生物だが、仕草がやたら人間味を帯びていてびっくりする。
 尻尾に悪戯してみたら二日ほど拗ねてそっぽを向かれ続けたし、ご飯をとり上げたら泣き出しそうな目をするし、構ってやれば目を輝かせるし、あえて無視したら引っかかれたし。あ、ひっかくといっても、爪が短い猫なので、どちらかと言えば、はたくに近い。
 とかく枚挙には暇がないが、それを代表するいい例が、四日ほど前の話だ。



309『サキュバス小噺』一:2008/04/13(日) 02:51:43 ID:tcoYSo8t
 蛇口を捻ると、シャワーヘッドで分散した水が盛大に飛び出した。
「うわぷっ」
 慌てて水量を絞る。濡れてもいい服に着替えておいたのが幸いだった。

 にょー! にょーーー!

 そんな僕の腕の中で暴れまわる猫。ちなみに、俺の体は傷だらけだ。
 だいたい察しは着くと思うけど、コイツは水が嫌いらしい。
 ついさっきまでごろごろにょーんなんて言ってたくせに、水浴びだよーと連れて行こうとした瞬間、鳴き叫んで逃亡を図ろうとしたのだ。
 それからはもう、筆舌に尽くすも尽くせぬ大乱闘が繰り広げられたが、こうしてシャワールームに連行することに成功した。ふふふ、完・全・勝・利。
「だーいじょぶだって。軽く水で体流すだけだから」
 あんまりに怖がるものだから、諭すように言ってみる。
 じたばたじたばたにょーにょーにょー。
 無駄らしい。そもそも言語が通じねえ(と思う。たまに、本当に理解してるんじゃないかと思うときがある)。
「ええい、おとなしくお縄につけぃ!」
 片手で二本の前足を押さえ、溺れてしまわないようには気をつけて全身洗ってやった。


 二十分ほどして。
 ふてくされて風呂のタイルに寝そべる猫。気のせいか、毛が真っ白に脱色してしまったように見える。勿論、漂白系の洗剤を使ったわけではない。単に手洗いしただけだ。

 にょ……にょにょー。

 何となく、しくしくと泣いているイメージの鳴き声だ。
 「わたしもうオヨメに行けないっ!」みたいな? ……うん、邪推もいい所だ。
「さてと、僕も体洗うかなーっと」
 どうせ体はビショビショだし。
 さっさと脱衣所に服を脱ぎ捨てて、裸で戻ってきたところで。

 ………………にょ?

 どうにか立ち上がる気力を取り戻したらしいヤツと、向かい合う形になった。
 両者の目が、ぴたりと合う。
 やがてヤツの視線が、僕の双眸から徐々に下へ。
 首。
 胸板。
 腹。
 鳩尾。
 そして――――。

 ――――きゅうっ。

 ぼんっ! と、全身から水蒸気みたいなものを噴出して、猫は気絶した。
「お、おい――!」



 ――とまあ、こんな感じ。
「……もしかしてお前、メスなのか?」
 一端に恥らっていた、ということだろうか。

 にょー。

 聞いてみても分かりそうにない。
 そんなわけで、目下、我が家のペットは猫としてのアイデンティティを欠落して止まない。
310『サキュバス小噺』一:2008/04/13(日) 02:52:39 ID:tcoYSo8t
 起承転結、ってあるけど、『転』の訪れは唐突だった。
 ある日、大学から帰ってくると。
「あ、おかえりなさいっ」
 部屋の中に、女の人がいた。
「あ、すいません」
 ばたん。
 戸を閉めた。どうやら部屋を間違えたようである。うーん、最近疲れが溜まっているのかなあ。こないだからレポートで徹夜気味だったから、体に響いているのかもしれない。
 ところが、表札を確認すると、『高野 聡介(たかの そうすけ)』とある。確かに僕の名前だ。部屋番号も二〇三だし。あれ、おかしいな。
「あ、あのー、聡介さん?」
 頼りない声と共に、今度は内側から戸が開けられた。
 そして、そこから出てきた女の人を見て、僕は息を呑んだ。
 ――うわ、すげえ美人。
 大きな目や輪郭にはまだ幼さが残っていて、顔立ちからは無垢な印象を受ける。ちょんと小首を傾げた不思議そうな顔には、思わず心が温まってしまいそう。なのに、艶のある唇だとか長く伸びた桃色の髪には、どこか妖艶な色気が漂っている。
 体は小柄で、そんなに身長は高くない。だというのに、着ているTシャツ――なぜか男物だ――を押し上げる双丘は、男なら思わず目を奪われるほど。きゅっと締まったウエストが、それを殊更に強調する。ボタンがちぎれてしまうんじゃなかろうかと、莫迦な思考をしてしまう。
 あどけないのに大人の色香も兼ね備えている、そんなアンバランスな魅力を持った人だった。
 対する僕はといえば、完全に身動きが取れないでいた。
 もちろん、その人が相当な美人だったこともある。だけどそれよりも、そんな人が俺の部屋から出てきたことへの衝撃と、何より、
「え、ええあぅっと、その、あの」
「……どうかしましたか?」
 相変わらずキョトンとした顔で見上げてくる女の人。一歩距離を詰められて、自分の顔が熱くなるのがわかる。
 いや、その。し、ししし、しした。
「ああああああ、の、すす、すかーとというかあの」
「はい?」
 いや、だから。


311『サキュバス小噺』一:2008/04/13(日) 02:53:39 ID:tcoYSo8t
 なんで、なんで下履いてないんですかー!

 声にならない叫びはもちろん、無邪気な笑顔で対峙する相手に届く筈もなく。
 何をトチ狂ったのか知らないが、女の人の着装はシャツ一枚だったのだ。
 シャツの裾から下はまるで何も着ておらず、目にも眩しい肌の色が白のカッターシャツと相まって映えている。こちらもまたふっくらとしたヒップを覆うシャツは、
長さが幸いしてか、かろうじて股下少しまでを隠しているのだけど、それがまたチラリズムというか。健康的で、見た感じにもハリのある太ももは、僕の目を捕らえて離さない。
 そんなだから、やがて女の人が僕の視線の先を追い始めたのはごく自然なことで。
 その先に繰り広げられる露出狂パラダイス。
「あ、き、きゃうううっ! ごめんなさいー!!」
 一瞬で顔を真っ赤に染めた女の人は、部屋の中へ逃げていった。いや、だからそこは僕の部屋であってですね。
 どずんばたんと家捜しめいた音をしばらくドア越しに聞いていると。
 申し訳なさそうに、ゆっくりと戸が開いた。
 今度はちゃんとジーンズをはいている。こちらも男物なのか、サイズが合っていない。
「あのう……。先程は、破廉恥な真似をすみませんでした……」
 むしろありがたかったくらいだったが、黙っておくことにした。
「いえ、こちらこそすいません。……それで、そこは一応僕の部屋なんですけども」
 さらに言うなら、あなたの着ている服は見覚えがあるというかぶっちゃけ僕のです。こないだの安売りで買ったやつ。
「はい。聡介さん、おかえりなさい」
 しかし女の人は悪びれる様子もなく、ごく当たり前のように、僕を中に招き入れるような所作をした。どうも話がかみ合っていないようだ。
「いや、だからですね」
「あ、そっか。突然これじゃ分かりませんよね」
 女の人は、勝手に得心のいった顔をする。対照的に置いてけぼりの僕。
「わたし、リラノっていいます。ええと、二週間ほど前に聡介さんに拾ってもらったんですけど」
 二週間。
 反芻する。
 女の人を『拾う』なんて経験には乏しい、というか皆無の筈なのだが。
「――あ」
 拾う。
 二週間前。
 桃色の髪。
 三つのファクターが何となく合致してしまい、でもそんなのありえないと理性がせめぐ。
「もしかして――――猫?」
「――私的には猫のつもりはなかったんですけど……そういうことになるかな」
 理性を砕く肯定の言葉に、僕はまた固まってしまった。


312『サキュバス小噺』一:2008/04/13(日) 02:56:22 ID:tcoYSo8t
 ――斯様なくだりで今に至る。
 ダブルベッドはおろかセミダブルですらないベッドは、二人も入ればぎゅうぎゅうだ。
 リラノさんとしては猫っぽいあの姿の時と同じ感覚なのかもしれないけど、こっちとしては精神衛生に大変よろしくない。
 さすがに顔をあわせるのは恥ずかしすぎて、背中を向けているのだが、背中に感じる柔らかいのはリラノさんのあれだったりするんだろうかと膨らむ妄想。
 ……僕、寝れるんだろうか。
「聡介さん……起きて、ますか?」
 一人で悶々としていると、そんな囁きが聞こえた。
「起きてますよ」
 遠足前日並みです。
「あのぅ……ええと、ですね」
 リラノさんは可聴域ぎりぎりの声でぼそぼそと呟く。
「う……えと、え、え、え……えっ……えー」
 耳を済ませてみても、躊躇うような響きの言葉は、話し手の意図をさっぱりつかませない。
「えっえ、ええええっ――えっ」
 なんだかえ漬けにされそうだ。
「えええええええぇっと、お、おやすみなさいっ!」
 最後に一際響く声でそう言ったかと思うと、共有の布団がもぞもぞと動く。反対を向いたようだった。
 背中合わせに、僕はリラノさんの言いたかったことについてあてもなく考えながら眠りに落ちていった。





 ――私がサキュバス達の間で落ちこぼれと言われる由縁はこの辺にあるようだった。
 私たちのような悪魔にとって、自分の生まれ――つまり血統は非常に重要視される。
 魔力の総量は努力次第で後天的に増やすことができても、血が全てを左右する魔力質は先天的に生まれもってのものだからだ。
 その点で言えば、私はかなりのエリート街道を行ってしかるべきだろう。
 ところが私は、優秀な血と同時に厄介なものまで生まれもってしまった。
 本人の言うところで、ほんの僅かばかりちょっと。
 親友の言うところで、とても致命的に酷く。

 ――奥手な性格だったのだ。

 致命的に、というのは過大表現でもなんでもない。
 魔力の枯渇は、悪魔にとっては最大に避けるべきことの一つである。サキュバスが魔力の供給を受けるには奥手だなんて言っていられないし実際そんなサキュバスを私は見たことがない。
 この私でさえ学校では将来のためにそういうことを学んだし、交わりの経験もないわけではない。そうでなければ私は今頃生きてはいなかったろう。
 ……まあ別に吸精のためにぜったい情事の必要があるかといえば無いし、元々サキュバスは夢を操ったりする方が本職みたいなものだもん。別にちょっと奥手だって、こっそり夢に干渉するなり方法は幾らでもあるもん。
 ――まあとにかく、素質がどうあれ、まともに食事も摂れないような奴がエリートなどできるわけがなく。
 私にはいつも「落ちこぼれ」のレッテルが付きまとった。

 聡介さんはもう寝ちゃったみたいだけど、私はまだどきどきして、とてもじゃないけど寝ることなんてできなさそう。
 ――聡介さん。
 助けてもらってからもう二週間は経つだろうか。
 男の人に優しくしてもらった、というか親しくした経験なんて全然無くて、始めのうちはすごく警戒してた。
 もし目が覚めてすぐ動けるようになっていたら、とっくにここを離れていただろう。
 あとちょっと、って思っているうちにいつの間にか、聡介さんと居ると安心できるようになって。気付いたらすっかり居着いてしまった。
 体を洗われたときなんて、本当に恥ずかしかった。聡介さんの、その……見ちゃったし。
 かおを見るだけでどきどきなのに、その、えっちな事したいなんて言えるわけがない。
 この姿に戻ったからにはなんとか魔力を得ないといけない、と、今日は聡介さんが大学に言ってる間に決心を固めたつもりだったのだけど。結果は惨敗である。
 はあ、と、ため息を一つ吐いて、聡介さんの方に向き直る。
 大きな背中に顔を寄せて、私はひとり頬を熱くした。


313『サキュバス小噺』一:2008/04/13(日) 03:02:06 ID:tcoYSo8t
 以上です。
 なんか1レス分無駄に多いやも知れませんが、初心者ということで許してやってください。
314名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 03:15:36 ID:xZVX1x8f
乙。初心者だから云々って言うのとメル欄にsageって入れないのは嫌われるよ。
続き期待wktk
315名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 11:20:10 ID:XecGpDt5
>>313
わっふるわっふる
316蛇少女ネタ2:2008/04/13(日) 14:34:08 ID:ibTlr5Or
「ねぇねぇ、いつもより熱いね」
酔いがまわって喋るのも面倒だ。
頭を撫でてやると、目を細めてふふ、と笑う。

「俺も寝るから、着替えて寝な。おやすみ」
冷たく心地良い感触に少しだけ未練はあったが、
怠さと眠気に押されてそう言うのがやっとだった。

「やだ、もうちょっと一緒がいい」
あったかいの好きかも、と閉じかけた俺の目を覗き込んできた。
何だそれ。ちょっと反則だからやめなさい。
目に涙溜めても騙されないからな、毎回毎回ま……だめだ。

「おいで」
横から抱き着いていたのを膝の上に乗せる。
「俺さ、確かに彼女も3年近くいないし、正直溜まってるし、」
髪に顔を埋めたまま言うと、くすぐったいのか首を竦める。
「まぁご無沙汰だけど、ロリコンじゃないし、」
色っぽい子が好みだし、と言うと顔を上げて不満気に見上げてくる。
「でも何か、今はお前がいいな」

317蛇少女ネタ2:2008/04/13(日) 14:35:14 ID:ibTlr5Or
あやすように額にキスをすると、また目を細めて笑う。
後で考えると単に酔ってて欲求不満なだけだったかもしれない。
気がつくとそのまま瞼、鼻、降りて行って唇に辿り着いた。

「嫌か?」「なぁに?」「何でもないよ」
髪を梳いた手をうなじまで滑らせて、親指で頬から顎を辿る。
少し開いた赤い唇から目が逸らせない
もう一度キスをして、唇を軽く噛んでやる。
「……ん?」
意味は後で教えてやるから、今は俺の好きにさせてくれ。
なるべく驚かさないようにゆっくり舌を差し込む。

「……ぁ、ゃ、ぁ…」
口内もやはりひんやりしていて、甘くて、堪らない。
戸惑う舌をくすぐると、息に混じって小さな声が漏れる。

318蛇少女ネタ2:2008/04/13(日) 14:36:42 ID:ibTlr5Or
……くちゅ、ちゅ、ちゅる、くちゅ……

音が直接頭に響いて一層煽る。
「や、ぁ……め…」
胸を押す手を取って指を絡め、もう片手で背中を撫でる。
息をするたびに出る掠れた声が甘い喘ぎにも似ている。

「ん、ふ……ぅ……はぁ…んっ」
薄い躯が震えるのを感じて、唇を離した。
「怖かったか?ごめんな」
囁くついでに耳を啄むと、また小さな声が上がる。
「……ないもん。気持ち良いもん」
俺の胸に顔を押し付けて、絞り出すように答える。
じゃあもう少し、と背中に回した手に力を入れて

抱き直そうとした時だった。

「―――――すぅ」

寝息、ですか?

下半身に集まってた血液が、あっという間に解散そして撤収!


俺は反対に目が冴えたというのに、このちびっ子は……
「いくら保守って言ってもなぁ、 これはどうなんだよ」


チューだけですまん!
規制にひっかかって途切れてもーたorz


そして奥手なサキュバス可愛いぃぃぃぃ
319名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 16:38:40 ID:UUjXZDNS
蛇少女いいよ蛇少女
320名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 18:12:25 ID:bTyJ5X4s
>>313
>>314も言ってるけどsageた方がいいよ。
SS自体は読みやすかったし好きだなー。
できたら続きお願い。

>>318
保守ネタながら蛇少女カワイイな、ありがとうありがとう。
321保守ネタ:2008/04/14(月) 21:31:20 ID:Y4RsP/BQ
小鬼:和也〜旅行しようぜ。ほら、Gウィークに二人でさぁ。
和也:角あるから無理。
鬼:新幹線のドアに引っかからねぇよ、心配すんな。
和:違う!喫茶店ならいざ知らず今は国中がテロ対策やら少年犯罪でうるせぇんだ。小鬼、警官に外せって言われたら――
鬼:尋常に勝負?
和:…もういい…じゃ、この一番安い旅館な。
鬼:よっしゃ…ん〜何々…じん…がい…りょかんか、露天風呂があるな。和:甲斐旅館だろ?じんなんてどこにも…
鬼:いや、ここに『陣』て書いてある。
和:妖怪歓迎!か…何かの冗談だろーけど。さ、寝るぞ
鬼:んふふ…お兄さん、今夜はどうする?
和:あ〜もう!ゴムするからな!
鬼:えー…俺、生出しがいいなぁ……ご主人様ぁ、私を孕ませて♪
322名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 05:26:50 ID:RnamCBnY
>>321
こんな風に言い寄ってくる小鬼に対し、ゴムを装着する和也は外道だと思いました
323名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 22:40:50 ID:NzxCOqls
奥手なサキュバスとか俺の趣味ど真ん中w
324名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:58:00 ID:etpWYc83
淫魔だ!お前は淫魔になるのだ!と脳内ご主人様(15歳♀)が言うのでサキュバスネタでやってみた。
なんか、サキュバスっぽくなくなった。
なぜだ
325名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:00:18 ID:etpWYc83
「あ…ひゃぅ…」

サキュバスになって三ヶ月。
有り余る性欲を飼いならせず、今日も日課のオナニーにいそしむあたし。
すっげぇ惨めだわ…

「ふっ…くふぅ…ん!んー…」

なんで男の精を吸わないのかって?
うるせぇやい…
最近魔王とか出没して物騒だから、どいつもこいつも警戒して男が釣れないんだよ!
…まあ、ヨリドリミドリだった昔なんておば…お姉さま方の昔話でしか聞いたことないんだけどね。
ではなぜ、あたしがそんなケチなサキュバスなんぞに身をやつしているのか?
それには聞くも涙、語るも涙のエピソードがあるわけよ。
聞け

『あッ…あッ!も…イクッ!イキますぅ!』
『何ィ!?こ、このガバガバの何処にこんな締りが残っていたと言うのだ!?』
『バカなッ!こいつが…ミドリガメの異名を持つこいつが、三回目で10往復もたないってのか!?』
『…はふぅ。』
『うわぁぁぁ!物欲しげな顔でこっち見てるぅぅぅっ!!!』
『お、俺もう無理だからな!一滴も出ないからな!』
『なによぅ…まだたった5周じゃない。どうせマワすなら8周くらいヤってよぅ…』
『ひぃ!?に、逃げ…』
『貴様ら、なにをしておるか!』
『うわぁーもう収拾がつかねーッ!!』
『天誅!』
『ぴぎゃーッ!?』
『全くゲスどもめ…大丈夫かね、お嬢ちゃん?』
『んにゃぁぁ…もっと犯してぇ…』
『は…?』
『ねー誰でも良いからぁ…』
『…』
『ちぇー…もう、おじさんでいいや。シよ?』
『ひ…一人でやっとれバカ女がァーーーッ!!!』
『ぴぎゃーッ!?』

回想おしまい。
どうよ?
集団でレイプされた挙句、通りすがりのおっさんに呪われてこのザマよ?
どう見ても悲劇。
あのジジィ、今度あったら拷問にかけてでも元に戻させてアッ!アッ!い、イきそう!
326名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:02:57 ID:etpWYc83
「〜〜〜〜〜…ッ!」

…あーわびしい
羽やら尻尾やら生えてきちゃって、もう人間の暮らしは送りようが無いし。
楽しみといったら、テレパスネットの出会い系サイトで見つけたセフレに慰めてもらうことくらい。
ピコポーン
あら、噂をすれば何とやら。
水鏡にメッセージが…

「ふむぅ…なになに?」

ボクは迷いの森で魔法薬の製造販売をやってます、67歳の魔法使いです。
近場でおいしい焼酎を出す酒場を知っているので、よかったらご一緒しませんか?
メール待ってます。

「67歳?ほほう…」

パワーあふれるミノタウロスから、技のよろず屋インキュバスまで、いろんなヤツと寝てみたけれど、そういえば人間はしばらくご無沙汰だった。
そりゃそうよね。
18歳以上の魔物を対象にしたテレパスネットに繋げる魔力の持ち主なんてそうそう居るものじゃない。
若いパワーも捨てがたいけど、老獪なテクニックというのも…

「いいですね…私、焼酎って好きなんです…日時は…と!できたぁ」

送信!
よしよし当日が楽しみだわー
どれ、準備運動代わりにこのバイブで慣らしを…
あ…太…あ、あ、あッ…

「って!あんた!あの時のクソジジィ!」
「ぬおぉッ!?お前は、あの時のニンフォマニアか!?」

なんか凄い失礼なこと言われた気がするけどそれ所じゃない!
ここであったが百年目!
もとい、三ヶ月目!

「戻せ戻せ戻せ!戻せないなら男に困らない魔物にしろーッ!うわぁぁーん!」
「な、泣くでないわ。気まずい…」

やかましーッ!
あたしにとっては切実な問題…あ、あれ…?

「うぐ…な、何を…?」
「催眠魔法だ。」
「ひ…卑怯…者ぉ…」
「心配はいらん。放り出して帰ったりはせんわ。」
「…」
「相も変わらず乱れ切ったその性根を少し叩き直してやろうと思ってのぉ…当分は男が欲しくなくなるだろうて。」
「…すぴー」
「聞けよ人の話!」

327名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:05:10 ID:etpWYc83
あれぇ…?
なんかキモチいー…や、いや…ちょっと!
何これ!?
何これぇ!?
うわあああああああイクッ!
なにこれええーーー!?

「…ぁー…?ひっ!?ひへあああああああああッ!?!?!?!?」
「ようやく目を覚ましおったか。」
「ひゃぅぅぅぅ…にゃ、にゃにぃ…こりぇぇ…?」

舌が回らない…
ぅぁぁ…
キモチいいよぉッ!
何でぇ!?
どうしてこんなにキモチぃのぉ!?

「あひゃぅ…イきゅうぅぅぅぅっ!」
「なんだ、もう達したか?その調子では一晩持たんのう…ほれっ!」
「うへええええあああああああああ!?」
「そりゃそりゃ、気絶しとる暇は無いぞ!」
「ひぃッ!?ひいぃぃぃ!?ひぃぃぃぁぁぁぁぁああああ!?」

うわあああああああーッ!!!!キモチいいよぉぉぉぉぉーーーッ!!!!!
イクの止まらない!
また!イク!ああ!ダメ!もう無理ぃ!
あああ!でも、でもやめないでぇぇ!!

「ひゃああーーーーッ!!!」
「ほれ、ほれ、どうだ!まだ男が欲しいか!?」
「ほ、欲ひぃれしゅぅ…ひゅーっ…ひゅーっ…おちぃんちぃん…」
「ええい強情な!」
「ひぎゃああああああ!い、イグぅ!まだイグぅぅ!!!」

すごいすごいすごいすごいすごいすごい!
もうずっとイキっぱなしぃぃぃぃ!!!!
こんなの初めてだよぉぉぉ!
あ!あ!こ、壊れたァァ!
おまんこバカになっちゃったぁぁぁぁぁーーーー!!

「んああああーーーーッ!イイ!イイーッ!しゃいこぉおぉぉおおぉぉ!!」
「まだ言うか!」
「うぎゃああああッ!?」
「うぬぬ…かくなる上は…」
328名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:08:02 ID:etpWYc83
ああ待って!
ぬいちゃヤだぁ!
…え?
なに、それ…

「ふぇ…な、なぁ…?」
「ふはははは!どうだ!これが今までお前の中にはいっていたモノだ!」

ええええええ!?
こんなのアリ!?
腕みたいな極太の根元から、ミドルサイズのモノが8本…
ぜ、前衛的ね?
触手というかなんと言うか…そんなの人間のチンポじゃないわよッ!
あ、でも納得かも…
どうりでキモチいいわけだぁ
あー…なんかクセになりそう…
それによく見ると…コレ、すっごくカワイイ…
タコみたい…ふふ、クチュクチュしちゃう

「そら!どうだ!まだ欲しいか!コレを見てもまだよがっていられるか!」
「ふぁあん!ほ、ほしいです!もっとほしいです!もっともっとカキ回してぇ!」
「ぬぐぐ…もう容赦はせんぞ!どうなっても知らんからなぁっ!」
「ヒダが!ヒダがぁぁ!めくれるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
「この!食らえ!どうだ!」
「えひゃああああああーッ!こ、こあれぇ…あああああああ!こわれるぅ!
まんこブッこわれりゅぅぅぅぅぅ!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーッ!そ、そこはぁ!だすとこなのにィ!」

あは…尿道プレイなんて初めてぇ…
キモチいい…キモチよすぎて…ああ、だめ…
狂っちゃう…あひ
ひひひひひひひひひ
狂うゥ…狂う…ああああ…ウひひひひひひひひィ…
ひぃ…ひろがってりゅぅぅ…
おしっこアナまで、ユルくなっちゃうよぉぉ…

「…はァーッ…はぁーッ!はぁーッ…け、血圧が…」
「…ゃぁ…も…と…ぁっ…ぁぅ…」
「なんと!?」
「ぁああああ!おねがいしますぅぅぅぅ!なんれもしましゅかりゃあああああ!なぁんれもぉ…ゆうこと、ききましゅからああああああああああ!!!!!」

ひひ
きもちーよぅ…
にょろにょろチンポさいこーだよぉぉぉぉ
あ!あ!イク!おしりも!イクのぉぉぉぉ!あー!あー!あ!あああー!
ああああああああああああーーーーーー!

「ひゃは…!!!!」
「うぐぉ…ぉぉ!」

あぁ…おじさま…凄い量の精液…
よく見たらお顔もカッコいい
おヒゲジョリジョリしてキモチいぃ…
もっともっとヤリたいよぅ…
329名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:09:51 ID:etpWYc83
「ま、まさか…朝まで持つとは…」
「おじ…しゃまぁ…しゅき…らぁいしゅきぃ…」
「なんて女だ…!」
「おじさま…チューしてぇ…ねぇ、おじしゃまぁ…」

あー
あー
けっこんしたい
おじさまとけっこんしたいぃ…
おじさまと…まいにち、えっち、したいよぅ…

「ねぇ、ねぇ…おじしゃまぁぁ〜」
「わ、わかった。分かったからもう勘弁してくれ!」
「えへへ。やったぁ!」

んちゅー…
へへ
チューもキモチいー
おじさまぁ…ステキすぎるよぉ…
ちくびもイジめて?
あひ!

「…ね、また会ってくれる?」
「む…」
「ねえ、お願い…」
「ぐぐ…」
「ひぐ…お、ねが…ぐずっ…」
「うぅ…な、泣くでない!また相手してやるから!そんな顔をするな!」

ああ!ありがとう!
ありがとう、おじさま!
私…とうとう運命の人に出会ったんだわ!
もうセフレなんかいらない!
一生おじさまとセックスする!
死ぬまで触手チンポハメまくるのぉッ!
壊れても狂っても孕んでもヤりまくるのぉぉぉぉッ!
330名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:13:01 ID:etpWYc83
「これ…私の住所です…ポッ」
「う、うむ…」
「おじさまのは?」
「う…」
「ねえ、おじさまの住所はー?」
「そ、それは…」
「ねえねぇ…あたし…おじさまのお家に連れ込まれたいなぁー…」

ニギニギ
わ、熱ぅい
あんなに出したのにまだビクビクしてる…
こわいなぁ…このままじゃ、おじさまにレイプされちゃうよぅ
きゃはっ

「ぐぐ…分かった!教える!教えるから今日はもう勘弁してくれぃ!」
「やったぁ!」
「くっ…なんという事だ…」
「うふふー…結婚前提でお付き合いしましょうね。」


その後、私の熱烈なアタックが功を奏しておじさまとゴールイン。
150歳を迎えてもまだまだ現役のおじさまと毎日子作りしてる。
最近のマイブームは、リビングで13人の娘夫婦と一緒に乱交することかなぁ
子供たちに極太チンポ刺さってるところ見られながら無理やりイかされるのが大好きなの
え、元に戻る?
もう、そんなのどーでもいいや
あたし今最高に幸せだもん。
サキュバスになって本当によかった。
ありがとう、おじさま!
331名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:16:01 ID:etpWYc83
以上です。
人外って意外と難しいんだぜ。
332名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 11:59:28 ID:SynKn8hn
噴いたwww
333名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 14:19:54 ID:j6+YGyOl
>>331
乙。やばいな、ノリに引き込まれてしまった。

しかし、某スレ住人の俺としては他に言うことがある。
ま た お ま え か
334名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 15:11:28 ID:vkzSjOUu
すぴーワラタw
335名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:08:51 ID:rcUGi3Mc
>>331
乙 おもしろかったぜw

>>333
ナカーマ
そして俺も言わせてもらおう

 ま た お ま え か 
336名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 21:52:06 ID:d0WgIwBn
ぐっじょ。
すばらしいノリだw
337名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:21:58 ID:MpecrVbf
2・3本投下して待ってれば、他の人も便乗して投稿ラッシュしてくれるって脳内ご主人様(15歳♀)が言ってた!
いい加減お前はネタしか書けんのかと怒られそうなので、予防線としてギャグ分少な目に挑戦してみた。
338名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:23:49 ID:MpecrVbf
魔法のランプなんぞがもてはやされたのも今は昔。
科学万能のグローバル社会では、世界中駆けずり回ってそんなものを探すより、
いつ飛び込んでくるか分からないチャンスに備えていたほうが効率がいいらしい。
最後に人に会ったの何十年前だったかな…

「ああ馬鹿!そこで抜かさずにどうするッ!?ギャーなにやってんだセカイトネリコオー!その八本足は飾りか!?あんたに一体いくら突っ込んでると…」

「ヴァジュラ打法きたぁーッ!さすがインドラ!ローカパーラーズ最高ッ!ヒャッホーイ!」

以上、私の一日でした。
一コマじゃないよ。
全部だよ。
あれ、目から塩水が…

「…はあ」

こう見えてもわたし、結構凄いんだけどな…
イフリータですよ?
城とか建てられますよ?
いやもうホント、誰でもいいから擦ってよ。

「へえ、これが魔法のランプか!どれ、早速…」

っておいおいマジですか!?
壁の向こうからゴシゴシとロック解除音
なんとビックリ、願ったその場で叶っちゃった。
ご都合主義バンザイ

「呼ばれて飛び出て「おっ、本当に出てきた!」

…わたしが30年もかけて考えた登場シーンが…

「あーごめん、なんか言おうとしてた?」
「べ、別に…それで一体何のご用かしら?先に説明しておくと、願い事の回数は3回で固定。生命および精神に直接介入する願いは、罰則として無期限の悪魔化を…」
「ああ、もう決まってるから大丈夫。」
「あんた、すぐに話の腰を折るわね…まあ別にいいけど…で、何?」
「うん、ヤらせろ。」
「はいはい、お安い御よ…なんですと!?」
339名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:25:38 ID:MpecrVbf
久々に指名入ったかと思えばこれかよ!
…いや、初めてじゃないよ?
もともと、魔法のランプなんて物を欲しがる連中は、全てを投げ打ってでも叶えたい願いを一つだけ持ってる奴がほとんど。
それさえ果たしてしまえば後は消化試合で、さっさと願いを消費して厄介な呪物とは縁を切ろうとする。
そのついでに精霊を抱いてみたいって人間も何人かは居た。
しかし…まさか最初の願いでそう来るとは…

「…マジで?」
「うん。」
「…最優先で?」
「うん。」
「…この場で?」
「うん。」
「………」

ま、まあ…いつもの事といえばいつもの事…
順番おかしいけど…

「むぅ、分かったわよ!ったく…」
「あ、シャワーそこ左だから。」
「へいへい」

あーなんか調子狂うなぁ。
せいぜい搾り取って、二回目こそはやりがいのある願いを言わせてやろう。
…よし、準備完了!

「おまたせー」
「お帰り。俺はさっき入ったから、早速始めようか。」
「そりゃ用意のいいことで…」

うわ、こいつマジだよ。
石鹸臭漂う男の股間は既にギンギンだった。
けど、その顔はなんと言うか…
無邪気な期待に満ちていて、わたしにはそれが妙に新鮮な感じ。
物珍しさで体を要求される事が多かったからかな、こういう反応はちょっとうれしい。

「どうするー?」
「とりあえずキスから。」
「はいよ。」

むちゅー
はは、なんだこのノリ。
こういう性格なのかな?
会ったばっかりなのに前から友達だったみたい
…いや、友達同士でキスはしないか。
じゃあなんだろ?
340名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:28:00 ID:MpecrVbf
「ん…んむ…」
「ちゅ…」

むむむ…結構うまい。
ていうか、わたしの経験が少ないんだよね。
基本的に突っ込んで出すだけだったから。
こんなふうに優しく抱きしめられたのって初めてかも。
…ろくな男に当たってないな、わたし
ちょっと欝

「ぷは!」
「ふぅ、次はどうしようか?」
「…んと…」

えーと…なんて答えたらいいんだろう?
こうやって自分のしたい事を聞かれるのも初めて。
舐められちゃうかも知れないけど…こういうの、なんかいいな
くすぐったい感じ

「胸?」
「ん、そだね…優しくね?」
「あいよ、優しく…」
「…っ!ふ…!」

やわやわと、壊れ物を扱うように首筋から胸を愛撫される。
うん
いきなり鷲づかみにされたり、挟まれたり、前戯なんて楽しいのは男ばっかりだと思ってたけど、こういうのなら悪くない…

「ん…ん…」
「声、我慢しないほうが気持ちいいらしいぞ。」
「別に…我慢なんて…」
「してるじゃないか。せっかくだし、そっちも気持ちよくなって欲しいな。」
「…へ?」

その発想はなかった。

「へ?…って。普通はそう思うだろ。」
「いや、まあ…そうなの?」

そういう風に考える奴もいるんだ。
てか、わざわざ願いまで使って強要しておいて何言って…
あ、こらちょっと!ひっぱるな!
341名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:30:13 ID:MpecrVbf
「痛ッ…」
「おっと、ごめん!」
「…優しくって言った。」
「いや、悪い悪い。」
「…誠意が感じられません。」
「悪かったよ…ほら、気分直しに…」
「ちゅ…」

ぎゅー
ふふん、分かればよろしい。
…じゃなくて!
なに浸ってんのわたし!
一応仕事中だぞわたし!

「ね、下も。」
「もう痛くないか?」
「平気。」
「ならいいんだけど…」

背中からわき腹、お尻、足…子供をあやすみたいに撫でられる。
おおぅ初めて知った、こんなところでも気持ちよくなれるんだ。
こんなまったりしたのも、たまにはいいかな。
むしろ、いつもこうでも…なんてね

「ひゃん!」
「あ、ごめん。痛かった?」
「く、くすぐったかったんだよ!」
「…脅かすな。」

あーもう優しいなちくしょう!
悔しいけど顔がにやけてくる。
こちとら、いいかげん無垢な少女って年じゃ…な、なんじゃこりゃぁ!?
ビチョビチョだぁ…こんなの見せたら呆れられちゃうかな…
それは、いやだな…

「これだけ濡れてりゃ十分か。」
「あんたが焦らしたせいでしょ…」
「じゃ、入っていいかな?」
「…恥ずかしいこと聞かないでよ。」

いちいち了解とる男なんてはじめて見た。
なんだか今日は初めてづくしだ。
でもキライじゃないよ、そういうの。
342名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:32:47 ID:MpecrVbf
「…入れるよ。」
「うん…ゆっくりね?」
「わかってる。」

ゆっくりと、熱い塊が入ってくる
ああ、なるほど。
これが、よく言う一つになるって感覚なんだ。
うん、いいよ。
気に入った。
体はめちゃくちゃ興奮してるのに、心が落ち着くなんて初めて…
すごい、ドキドキする…

「あ…く…」
「全部入ったよ。」

ああ、いいよぉ…凄くいい…
中と外から抱きしめられてるみたい。

「そろそろ動くよ。」
「うん、来て…あっ、あぅ…うぅ…」
「だから、我慢するなって。」
「や…だって…ふわぁ…」

だ、だって!
やらしい奴って思われたらやだもん!
…年甲斐もなく何考えてるんだ、わたしゃ
ああもう、本当に調子狂う!
調子狂うけど…好き

「うぅん…やぁ…」
「お、その顔可愛いな。」
「か…っ」
「はい、隙あり。」
「ひゃぁぁん!」

いまの…私の声…?

「うぁ!ああぁ!」
「ふ…き、気持ちいい?」
「あぅ!ひぃ…ひあぁぁー…」

とまらない…とまらないよ…なにか言わなきゃぁ…

「もぉ…もっとぉ…」
「ん、物足りない?」
「違うの!そうじゃなくて…その…んぁ…」
「もっと激しい方がいいか?」

ちがうの
もっとしたいの…
あんたと、もっとしたいんだよ…
何て言ったら…わかってよぉ…
343名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:34:22 ID:MpecrVbf
「ぅ…え…」
「お前…泣いてるのか?」
「ちがうもん…」
「…やめようか?」
「や、やだ!やめないで!」

ごめんなさい!
めんどくさい女でごめんなさい!
あ、あやまるから…離さないで…
おねがい…

「だっこ」
「ん?」
「だっこして」
「…分かったよ。」

あったかい
ずっと、こうしてたいな
ずっーと…

「まだする?」
「うん、続き…んっ…くふぅ…」

フワフワする…きもちいい

「ああ!ああああああああ!」

きもちいい!

「んにゃぁぁ!だ、ダメぇ!」
「い、イきそう…?」
「ダメ!ダメなのぉ!」

だめ…
えっち、終わっちゃう
そんなのやだ…イきたくない…
このままずっと…ああ、ダメなのに!

「や…あ…あぅ…ッ」
「俺も、出そう…ぬ、抜くよ!」
「嫌!」

待って!
行かないで!
ずっとわたしの中にいてよぉ!
344名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:36:14 ID:MpecrVbf
「は、離せって!」
「やだ!やだぁ!」
「中で…出しちゃうだろ!」
「平気、だからぁ…妊娠しないから…」

そう、わたしは精霊だから
人間の子供は妊娠しない
できない

「おねがい…そばに…」
「く…」
「今だけ…今だけでいいから…」
「ううぅっ!」

ドクドク言ってる
あったかい…
わたしも、もうダメ…

「ひゃああああああッ!!!」

そういえば…えっちでちゃんとイったのも初めてかも…
ホント、今日は初めてづくしだ…

「…!…!…!…!」
「く…凄いな…」
「…はふぅ」

また、だっこ
終わったあとも優しいね。
…本当に、終わっちゃったんだ
わたしで満足してくれたかな…?

「…ね、きもちよかった?」
「ああ、よかったよ。」

どうしよう、うれしい
うわーまいったな…
ねんねじゃあるまいし…
行きずりの…一回しただけの相手に惚れるとか、バカじゃないの…

「あの、もう一回…」
「次の願いももう決めてあるんだ。」
「…あ」

ホント、バカじゃないの…
わたし…ランプの精なのに
願いをかなえるのが仕事なのに…
ただの仕事なのに…
345名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:38:58 ID:MpecrVbf
「…願い事は、何?」

3つかなえたら、お別れ
もう二度と会えない

「ああ、すぐにかなえてもらえるかな。」
「…」
「2つ目の願いは…」

お別れしたくない…
やだ、やめて…三回しかないんだよ?
まだ先でいいじゃない…
ねえ…

「それで、その…」
「…はやく…言いな、さいよ。」
「ああ…えーと、やっぱり緊張するな。」

はは、ホントなにやってんだろ、わたし
涙声聞かせて同情引こうなんて…ごめんね、情けない奴で

「ねえ…言いなさいよ…なんでも、叶えてあげるから…」

だから、わたしのこと忘れないで
ごめんね、変な勘違いして
嫌いにならないでね

「俺の恋人になって欲しい」
「…へ?」

恋人…?
それは公正願掛け法に抵触…
神頼み機会均等の原則に…
いや、そんなことより!

「あ、あんた…まさか!」
「んー?何のことかなー?」

…ああ、こいつ!
最初からそのつもりだったな!
ちくしょー、はめられた!

「反則!反則だよこの野郎!」
「いやー、知り合いからこの口説き方が一番いいって聞いてさあ。」
「むきーッ!」

ひ、人がマジ泣きしてる時に!この男は内心ほくそえんでやがったのか!
ちょろもんだぜ、とか思ってやがったのか!
あーもう!悔しぃぃぃぃぃぃぃ!
346名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:41:20 ID:MpecrVbf
「それで、叶えてもらえるのかな?」
「…ルール違反よ!」
「ほう、ペナルティは?」
「私と一緒に地獄行き!」
「それは怖いな。」

さらばエリートコース
わたしは恋に生きます
…次の職どうしよう
パートで亡者の監視係とか募集してたっけ?

「…とまあ、こうして見事に落とされて今にいたるわけですよ。」
「ひゅーひゅー!アツアツねぇ。」

こいつは指輪の精。
例の知り合いとやらに一足先に口説かれた女で、しかもわたしの元同僚だったりする。
世間は狭いわ

「それで、その手段って何よ?」

精霊のわたし達は、人間と子供を作ることはできない
それを解決する方法を思いついたというので、こうして聞きに来たんだけど…
いつから、夫との馴れ初め話になったんだっけ?
え、わたしから話しだした?
嘘つけ

「要は精霊と人間でなくなればいいのよ。」
「だからどうやってよ!?」
「そこで、願い事よ。」
「…?」
「お互い最後の一つはまだ残ってるでしょう?その一つで…」

まさか

「不老不死でも願わせるの?」
「そう、ペナルティで二人とも悪魔になっちゃえば晴れて同族同士!名案でしょう?」

な、なんてことを思いつきやがりますか!
でも…そうね、確かに名案かもしれない。
どうせ地獄行きは確定だし、二人で堕ちるところまで堕ちてみるのも悪くないかな。

「いいわね、それ。」
「でしょ?」
「それじゃ早速…愛しのダーリンに悪魔の囁きをしてきましょうかね!」

多分、こんな目的で悪魔になる精霊もわたし達が初めてなんだろうな。
ホント、あいつと会ってから初めてづくしだわ。
347名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:43:08 ID:MpecrVbf
以上です。
思いつくままに書いてると長くなるし、読みづらくない長さに収めようとすると展開が早送りになる。
SSって難しい(・ω・`)
348名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 20:18:00 ID:mxiyTYCC
>>347
やべえ最高に萌えたww
ラブラブえっちは堪らんね
349名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 20:37:50 ID:wdVJwyaX
>>347
個人的にはエロさについては首を360゚捻ってしまうが、
ラブラブから来る萌度に関しては恥死量のウン万倍に相当しました。
『愛は全てに勝つ』
その言葉の意味を噛み締められるGJなんだぜ!
350名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 23:55:41 ID:NGzOuLfs
>>347
みなぎ得一か伊藤勢あたりの若干筋肉質な黒髪褐色肌のお姉さんな精霊で脳内再生された。
だが何だこの見てるこっちが恥ずかしくなるほどの嬉し恥ずかし甘々ラブラブップリは!
GJすぎる!!
351名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:08:53 ID:qZsIlwqz
萌え殺されるかと思いました。
352名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:33:24 ID:jlJ6EQ6U
あんたは王道苦手なんだからせめてレパートリー増やしなさいよね。と脳内ご主人様(15歳♀)がおっしゃるので挑戦してみた。
なんと言うか、もてない君丸出しで恥ずかしいんだぜ。
でも投稿しちゃうんだぜ。
353名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:35:41 ID:jlJ6EQ6U
「うるぁ!起きろアニキーーーーッ!」

説明しよう!
なぜ朝っぱらからこんなにハイテンションなのか?
ぬはははははは!聞いて驚け!
今日はアニキとクリスマスデートなのだ!

「ふぇー…」
「萌え声出してないでちゃっちゃと起きれ!」
「んぅー…」

ああもう、しょうがないな!

「お・き・ろっての!」
「うぁ!は、はははははは!こら!や、やめ…あっははははははははは!」

こちょこちょこちょ
どうだ、この!わきの下攻撃!足の裏攻撃!
…はい、ここでクールダウン。
デートの時に体力が尽きちゃ困るからね。

「今朝はオムライスだよ。」
「うぃ、いただきます。」

朝は軽めに薄味オムライス。
いつもはアニキに洗い物を任せるけど、今日は特別サービスでわたしがやってやろう。
感謝したまえよ。

「シャワー先浴びていいか?」
「うん…なんなら一緒に入る?」
「はいはい夜にホテルでな。」

おっと、お色気攻撃にカウンター食らわしてきやがった!
…悔しいけど、ちょっと胸キュン。
OK、平常心だよ平常心…
シャワーを浴びて、着替えも済ませて、持ち物も確認して…さぁ出発!

「アニキ!バナナはおやつに入りますか!」
「俺が一本持ってるから持ってかなくていいぞー」

なんだこいつ
かわいい妹のボケに下ネタで反応すんな!
ていうか、一瞬なるほどと思った自分に激しく欝。
これはもう今日一日アニキにたかりまくって憂さを晴らすしかあるまい。
354名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:37:42 ID:jlJ6EQ6U
「わぁ、雪だ。」
「はしるなよ、転ぶぞ。」

んなベタなボケ誰がやるか

「ふぎゃッ!?」
「………」

アニキがやったよおい

「はっしるなよぉ〜?転ぶぞぉ〜ん?」
「う、うぜぇぇ…」

あーはははははっ
これでもう朝の分は取り返したかな!
では、いざ往かん我らの戦場へ!

「おぉーまたムダに飾り立ててるねー」
「そういうこと言うんじゃありません。」
「あはは、だってさぁ。」
「まあ、一年に一度しか使わないのは確かだけどな…」

真っ白な背景に真っ赤な縁取り、カラフルなショーウィンドウ
なんてでき過ぎたシチュエーションだ、責任者出て来い!
褒めて遣わす。

「と、言うわけでお目当ての店に着いたぜ。」
「おうよ。レッツ、ウィンドウショッピング。」

買わないのかって?
買えねーよ、アンティークショップだよ!
自分の境遇からか、わたしはこういう物にちょっと格別の関心があったりする。
どこぞでホコリかぶってたような物が現代によみがえるなんて、何か凄いじゃない?

「あ、これいいなぁ…」
「ふむ、どれどれ?」
「…ほら。」
「…………」

まだそれほど古くない、ちゃんと音の鳴るオルゴール
色あせた、そのくせ驚くほど損傷の少ない人形
映画でしかお目にかかれないような年代物の地球儀
そんなものを二人で眺めながら店内をウロウロ
どう見ても冷やかしの客二人を店員がジロジロ
こういう穏やかなデートもいいもんだと思う。

「…おなかすいた。」
「ああ、もう11時半だ。」
「えぇ!?2時間もいたの!?」
「そろそろ行こう…いい加減視線も痛いし。」
355名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:39:46 ID:jlJ6EQ6U
いやぁ、まいったまいった
楽しい時間は過ぎるのが早いね
では、お昼を食べに贔屓のパスタハウスへ、まいりましょう

「何がいい?」
「アニキはどれにする?」

席はもちろん向かい合わせ…じゃないんだな、これが。
通はここで隣同士に座るのだ。
そうするとあら不思議、お互いの頼んだ物を簡単にシェアできちゃう。
これマジオススメ、今度やってみ?

「うん、じゃカルボナーラにしようかな。アニキの奢りで。」
「そうか、じゃあ俺はミートソースにしよう。俺の自腹で。」

付け合せはサラダとスープ。
そして、カップルで食事と来ればもちろん、アレをやらない手はないでしょう!

「はい、あーん…」
「…やっぱりやるんだ。」
「やるよ!やりまくるよ!半分はこれで食べてもらうからからね!」
「わ、ちょっと!フォーク振るなよ!」

言うまでもなく、わたしも食べさせてもらう。
ただし、ここで注意!
先のとがったフォーク、ましてや先端が突き出やすいパスタの食べさせっこにはそれ相応の危険が伴う。
良い子は真似しちゃダメだぞ
少なくともわたし達みたいに、4年は付き合ってからにすること!
坊や達もその頃には、イケナイ快楽をたっぷり覚えた良いアダルトになっているはずさ。
そう、たとえばアニキの頬についた、血のように赤いトマトソースを舌で舐め取れるくらいにはね…うふん

「ス、スープはちょっと無理がないか…?」
「大丈夫。わたしに任せて…うぉ!」
「わ、と、と!」
「…ごめん無理。」
「だから言ったじゃないか!」
「仕方ない。これは責任を取って全部わたしが飲もう。」
「そんな御無体な!」

他の客の視線なんて知るかYO!HA HA HA HA HA!
しかし、時の流れは残酷なもの…わたし達のランチはたった一時間で消え去り、食後の紅茶をもってしてもプラス30分が限度のようです。
無念
356名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:42:39 ID:jlJ6EQ6U
「アニキ、ごちそーさまっ!」
「なに、いいって事よ。」
「次はどこ行こっか?」

まあ、候補は大体絞れてるんだけどね。
膨れたおなかに負担をかけず、適度に運動ができる場所…
はい、今ボウリングって思った人、挙手
ブブー残念でーしたっ!
デートの日の午後はゲームセンターでエアホッケー。
それが、わたしらの流儀よん。

「こ、このぉッ!」
「むッ…」
「なめるなァァァァッ!」
「ふん、甘いな妹よ!」
「かかった!」
「何ィ!?こ、この俺がぁぁぁ!!」

ふィー
ええと、何の話だっけ?
あ、そうそうスコアね。
現在わたしとアニキで3:5。
うん、負けてるね。
でもね…ふっふっふ、ここからどんどん追い上げてやるわ!

「シャァァァァッ!」
「ぬお!?」

ハッハァ!
うわっ不意打ちずるい!卑怯!
うわわ!て、てめぇ!
ああ、待って!タイム、タイム!
く、くのぉっ!
食らえ!どうだ!
シャーコノヤロー!

「いやー面白かった!」
「く、悔しい…」
「んっふっふ、惜しかったねえ…ア・ニ・キ?」
「ぐぬぬ…たった一点差のくせに…」

試合は白熱を極め、休憩時間も含めた3時間で11:10という僅差でわたしの勝ち。
見事、道中ふんぞり返って歩く権利を勝ち取ったのでした。
時計を見るともう五時、ちょっと早いけどそろそろ…

「さて、もうお時間もよろしいようで…」
「…ああ。」
「で、さ…」
「行くか。」
357名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:45:08 ID:jlJ6EQ6U
足は何分も前からホテルに向かってるのに、いまさらこんな会話。
白々しいけど、これが心地いいからやめられないんだよね。
このウキウキ感、やってみれば君にも分かる。

「…なんか飲む?」
「…いい。」

ベッドに入ればどこでも同じ…なんて事はなく、家でするのとホテルでするのは全然違う。
なんといっても狭い。
て言うか密室。
どこにも逃げ場のない、そういうことをするためだけの場所でアニキと二人っきりっていう状況が、どうしようもなく興奮を誘う。
わたしはもうこの人から逃れられないんだって実感できるのが、凄く嬉しい。
もちろん、わたしも一生彼を逃がさないつもりだけどね。

「それじゃあ…」
「…うん。」

シャワーは?
なんてどっちも聞かない。
当然だ、このためにわざわざ体を動かしたんだから。

「アニキッ!」

どちらからともなくお互いをベッドに引きずり込み、体をまさぐる。
愛撫なんて生易しいものじゃない。
もつれる指を叱咤して、服を傷めないように慎重に剥ぎ取っていく。

「ぴちゃ…じゅる…じゅぶ…べちょ…」
「ずる…ず…ぺちゃ…」

汗のにじむアニキの肌を舐める。
アニキもわたしの肌にむしゃぶりつく。
お互いの体臭をなすりつけ合い、舐め取り合い、歯を立てて所有権を主張しあう。
それがわたし達のセックス。

「じゅ…んぐ…くちゅ…ちゅ…」
「びちゅ…ちゅるる…」

一言も喋れない。
二人とも相手の体に夢中で、口を離す余裕さえないから。
でも…

「ひっ!?」
「ぷは…もう、濡れてきたな。」

アニキの指が硬く閉じた膣口をなぞった。
背筋がゾクゾクする。
早く早くと急かすようにヌルついた液があふれてくるけど、ここで焦ってはいけない。
何しろわたしのあそこはガードが固いのだ。
クリトリス、入り口、浅い部分とゆっくり揉み解してもらって、ようやくアニキのを受け入れられるようになる。
その間に、わたしもアニキのを擦って固くしてあげる。
この加減がまた難しいんだ。
前に何度かやりすぎて暴発させてしまった事があるので慎重に…慎重に…

「きゃぅぅん!」
「う、その辺!その辺でいいから!」
358名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:47:35 ID:jlJ6EQ6U
あ、危なかった…
アニキの指は気持ちよすぎて、油断してるとすぐ頭がピンク色になっちゃうのが難点かな。
贅沢な悩みだけどね。

「うぅ…ううん…」
「そろそろ、ここ行くか?」
「あひぃ!」

Gスポットの責めが始まるといよいよ結合秒読み段階。
全身ガクガクになりつつも、何とかアニキの足に乗って股を開く。
そのまま、ベットリと糸を引く穴の奥まで一気に受け入れて、アニキの胸にしがみつく。

「くぁあああああッ!」
「ん…イッちゃった?」

うん…イッちゃった…
アニキので、頭まっしろにされちゃった。
ああ、この体位大好き…
アニキの胸にわたしの胸を押し当ててしっかり抱き合うと、冷たい体にアニキの体温がじんわり伝わってくる。
塗りたくった唾液を潤滑液にして体を擦りつけ、腰を振る。
気持ちいい

「あ、あぅ!うぅぅ!ふぅ…あうぅぅぅ!」
「はっ、はっ、はっ、気持ちいいか?」
「おぉ…あうぅぅぅ…」

もう返事もできないや
気持ちよすぎて目も開けられない
何とかキスしようともがくけど、唇の位置も分からない
ああ…ああ…ああぁ…

「ぐっ…ぐぅぅぅ…」
「また…イきそうなのか?」

アニキいまなんていったの?
ごめんねイきっぱなしでもうわけわかんないの
ああきもちよすぎてあたまおかしくなっちゃう
もうダメもうダメもうダメもうダメもうダメもう

「かは…ッ!ぎぃ…いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「一回目、そろそろ出すぞ!」
「ふは!あ、あー!あー!あー!あー!」

ああ、あつい!
あついよぉ…やけちゃう…
アニキ…たすけて…やけちゃうの…
359名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:49:25 ID:jlJ6EQ6U
「…ぅ?」
「おーい、しっかりしろー」
「…あのー」
「なにか?」
「わたし、またやっちゃった?」
「ああ、その通りだ。」

あああ何てこったい!
わたしの悪い癖…アニキとえっちしてるとたまに…いや、結構な頻度で意識が飛んでしまう。
ブッ飛んでる間わたしばっかり楽しんでアニキは白けてるんじゃないかと心配なんだけど、
今日はアニキもちゃんと中で出せたみたいだし、まずまずかな。
とはいえ、この埋め合わせはしなきゃいけないよね、うん。

「よし、気を取り直してフェラするよフェラ!」
「おまえ、ちょっとはムードってものをなぁ…」
「ほほ〜う、ここは正直なんですけどねぇ?あれあれ…」
「そりゃまあ…惚れた相手としてる最中なら…な。」

か、会心の一撃!
ああもうっ!こういうこと素で言うんだもんなぁ…だから大好きなんだよぅ、アニキ!
こんな男が恋人なんだもん、デートの時にラブレターを持ち歩くぐらい、別におかしくないよね。
…え、中身?
んー…ちょっとだけよ?
これ、わたしの最初で最後のラブレターなんだ。
360名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:52:00 ID:jlJ6EQ6U
お父さんお母さん、それからお兄ちゃん。
こんなことになってしまって、本当にごめんなさい。
でも、わたしはもう嘘をつき続ける事ができません。
何年も何年も隠し続けてきたけれど、もう耐えられません。
お兄ちゃん
あなたがずっと好きでした。
結婚はできなくても、何とかあなたの気を引きたくて、いろいろなことを試しました。
前に、たくさん甘えた事があったでしょう?
薄着でお部屋に行ったこともあるでしょう?
誰よりもあなたに近いところにいながら、あなたに女として愛されたいと思ってしまいました。
どうか、気持ち悪いと目をそむけないでください。
わたしは本気であなたが好きでした。
今でも、あなたへの気持ちを諦める事ができません。
怖い。
もう死ぬのも離れるのも怖くありません。
ただ、あなたに拒絶されることだけがたまらなく怖い。
あなたに嫌われて、突き放される…想像するだけで気が狂いそうになります。
あなたに許してもらえないと分かっていながら、この想いを告げる勇気は一生持てそうにありません。
だから
わたしは命を断とうと思います。
取り乱して泣き叫ぶわたしではなく、あなたの妹だったわたしを覚えていて欲しいから。
身勝手な女と叱って下さい。
愚かな妹の面影をおぼえていて下さい。
そして、もし生まれ変わってまた出会えたらその時は…

あーごめん、やっぱハズいわコレ。
ここまでで勘弁して。
それで…そうそうフェラね、フェラ。
あ、その前にアニキに聞きたいことあったんだ。

「ねえ、アニキはいつごろコッチに来るの?」
361名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:54:39 ID:jlJ6EQ6U
以上です。
怪談風のSSを狙ってみたのですが性交…もとい、成功してるかちと不安。
話の都合上、途中には死人と分かるキーワードをほとんど入れてないので、全体として人外分少な目かも。
362名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:25:39 ID:VtjzHSHZ
いもうと大好きすれかキモ姉妹スレ向けが誤爆したのかと思って読んでいたら…
怖いよおぅ…
363名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 15:39:22 ID:7ZPsJTt7
>>362
俺もいもうとモノスレの誤爆かと思ったが……ガクガクブルブル

そして、某雑誌付録の四コママンガのバットルートを思い浮かべたのは俺だけでいい
364名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:01:01 ID:mol0D22r
>>361
GJ
俺も妹スレあたりの誤爆かと思った。
終わりの方まで読んで、始めの方で種族の説明が無かったから、どっちかが幽霊か何かなんだろうなと思ったらこういうオチとは……


以下は個人的な見解なんだが。
誤解を恐れず言わせてもらうと、何かつらい現状に耐えかねて自殺する人は馬鹿者だと思う。
自殺はつらい現状どころか、未来の希望や幸福すら投げ出して逃げる行為だ。
別に兄に恋する妹がいても良いじゃあないか。
必ずしも拒絶されるとは限らないんだから、もしかすると受け入れてくれて、兄妹で恋人になってくれたかもしれないじゃあないか。
その「もしも」を捨ててしまわなければ、幸せに暮らしていたかもしれないと思うと、俺はとても悲しい。
365名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:03:14 ID:MyqN/6Th
恐怖に負けた者が次なる恐怖を生み出すのだ!とか、もっともらしいことを言ってみる。

近親ネタとゾンビ娘の悪魔合体ってどうなのよと思って書き始めたものの、結果は見事にDARK系になったようです。
法の目をかいくぐるために最初から化けて出るつもりで死んだとかだったら、合体事故で明るい〆にできたかもしれん。
SSって難しいお
366名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:40:03 ID:QhVlgwKl
前にvipかどこかで、妹ゾンビってネタなかったっけ
367名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 08:14:34 ID:tSU6S8oy
>>361GJ!
なんかノリが中村うさぎみたいな書き方するね
368『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 02:59:08 ID:xws0xzJ/
>>307続き。
sage忘れは致命的でした。すいません……
369『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 02:59:42 ID:xws0xzJ/


 夢の中でも、これが夢だとなんとなく理解できた。
 自分の輪郭がぼやけているような感じ。夢を見てるって分かる夢を、いったい何と言うんだったろう。
 体は、ふわふわと漂っているような、不思議な感覚。
 視界にはもう一人誰かがいて、
 その人が、慈しむように僕の股間を撫でていた。
「――――っ」
 甘い刺激に、ズボンの下でそれが歓喜を上げる。
 掌の中で反応が分かったのだろう、その人は口元を綻ばせた。
 ――どこかで見た事のあるような顔。
 注視しようと目を細める。なお視界が悪くなった。それも当然で、僕はただ快感に顔を歪めているだけだったのだから。
 そのひとはズボンを無くすと、そり立つそれを擦るように上下にしごき始めた。
「――――あ、うぅ――」
 漏れる。
 声が。快楽の露が。
 自分のなかみも溶け出しそうなほどだ。
 すごく元気なそれは、とてもじゃないけど刺激に耐えられない。
 必死に柔らかな手から逃げようとはねる。本当はよろこんでいるだけだ。
 そのひとが、いたずらな笑み。
 手の動きがはやくなる。
 ――もう、げんかい。
 あと戻りがゆるされないところまでのぼりつめて、自分でもなさけなくなるようなこえ。
 えへへ、って、そのひとがはじめてこえをだす。
 ――やっぱり、ききおぼえのあるこえ。

 どぴゅ、ぷ、どぷ、ぴゅっ。

 うれしくてぴくぴくしてたものが、とうとうきもちいいのをふきだした――――――


370『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 03:00:13 ID:xws0xzJ/


 目を開けて、なんだか違和感があったので、まず夢を手繰り寄せるようなことをしていた。
 何の夢を見たんだろうとか、なんかすごかった気がするとか。
 徐々に意識がハッキリしてくるにつれ、その違和感は確かなものになっていく。
 股間が冷たい。
 ……。
 …………。
 股間、が?
 冷たい?
 まさか。
 まさかまさかまさか。
 僅かに身じろぎしてみる。案の定というか、下着は、不快な水気に満ちていた。
 うわーい、この歳で夢精かよ!
 やっぱり一緒に寝た所為なのか? そんなに意識しまくってたのか? 最近ご無沙汰だったとはいえ、幾らなんでもこんな自慰覚えたての中学生的展開は止してほしい。
 幸い、リラノさんはまだ寝ているようだ。今のうちに処理を済ませてしまおう。ああ先に目が覚めてホントによかった。見つかりでもしたらマジで洒落にならない。
 僕はこっそりベッドを抜け出し、シャワールームへと向かった。



 だから、高野聡介には聞こえなかった。
「――ごめん、なさい」
 毛布の下でぼそりと呟いた、淫魔の声は。


371『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 03:00:42 ID:xws0xzJ/


 ――というわけで。
「〜♪」
「…………」
 ご機嫌に部屋の掃除などをしてくださっている件の御方と、どうにも顔が合わせ辛いのであった。
「あのぅ、聡介さん?」
「は、はい! 何か!?」
「どうかなさったんですか? 先程からやけに落ち着きがないと言うか、そわそわと言うか」
 そしてバレバレだったというあたり、自分に潜在する無限の大根役者の才能を感じずにはいられない。
「あー、いやそのですね」
 どうしよう。
 まさか『いえね、昨晩は貴女と床を共にしたことが契機となったのか、その、夢精などを少々』とか言うわけにもいかないし。何か、何か誤魔化す言葉を言わねば、と口を突いて出た発言は、
「――せせ、せっかくの美人が男物の服じゃ勿体無いかなぁ、なんて」
 後に墓穴と言われる発言である。
「…………え」
「……」
「……ええと、その」
 案の定というか、もじもじとしながら俯いてしまうリラノさん。
 ……もじもじ?
「……ぁ、そんな、美人だなんて、コトは……」
 何かブツブツと呟いているがどうにも聞き取れない。
 そこで、ちょっと思考を巡らせてみることにする。服について問われ、俯いて何か言おうとも言い出せない状態。
 ――あ、なーるほど。
 すぐに理由に思い当たって、一人得心する。確かにリラノさんらしいといえばらしいと言うかある意味目の保養なんだけど。
「リラノさん、その服、サイズ合わないんですよね?」
「……はい?」
 そう、問題は男女の体つきの違いだったのだ。
 リラノさんはそんなに体の大きい訳じゃないから僕の服のサイズなら大丈夫かなと思っていたんだけど、やっぱり服のサイズについては、大きさの問題よりはボディラインの問題なのだろう。胸とか胸とか胸とか。……いや別にそこばっかり見てるわけではないぞ。
「そこで、提案があるわけなんですけど――」

372『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 03:01:43 ID:xws0xzJ/


「ふわー、おっきいお店ですねー」
 感嘆の篭ったリラノさんの声も無理からぬ。
 なんせこの近辺じゃ一番大きな洋服店を選んだのだ。理由は簡単、数うちゃ当たれで、これだけの品揃えならこの娘の気に入る服も見つかるだろうというだけだ。
 ……あんまり数を買うほどの余裕はないのだが。この手の店の特徴として、『高くもなく安くもない』と言うのがある。
手が届かなくはないが決して安くはない、という金額設定の妙には、経営側の深慮たる商業戦略の一端を垣間見ることができると思う。事実、僕は結構贔屓にしている。
「とりあえず、入りましょうか」
 リラノさんを促して、中に入ろうとする。実は、目的の二として、朝の気分を転換しようというのもあったり。提案した時に、なぜか彼女が肩透かしを喰らったような顔をしてたのが少し気になるけど。
 と、彼女が店名の看板を見上げているのに気付き、視線を追う。
『UNIQLO』
「……ゆにくろ?」
 いいえ、ウニクロです。
373『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 03:02:07 ID:xws0xzJ/


 人が言語を身につけた理由といえば、ひとえにそれが意志伝達の必要手段だったからだろう。あるいは、身振り手振りでは、人類の深遠なる表現への欲求の伴侶としては余りにも役不足だったのかもしれない。
 その点で、僕は万の歳月を重ねて人類が言葉を発達させた意義を全く無為にしていると言えるのではなかろうか。
「聡介さん聡介さん、これ、どうですか?」
「あー……すごく、似合うと思います」
「そうですかー? うぅ、ホントに迷っちゃうなー」
 店に入ってからというものすっかり使い古された僕の褒め言葉にも、リラノさんは純粋に喜んでくれる。
 人はきっと、自分の想像を超えるような感動なり事物なりに出会ったときには何も気の利いたことを言えないように造られているに違いない。
 ――聡くんは、こと女性経験に関しては劣等種族なのだよー。
 そんな義姉の声が脳内にこだましたけど無視。
「ねぇねぇ聡介さん、本当にどれも似合ってるんですかー? さっきから心ここにあらずって感じです」
「い、いやいや、似合ってるのは事実ですよ!」
 今更で紙ぺらのような意見かもしれないが、それだけは言える。弘法筆を選ばず、とあるが、千変万化のリラノさんはどれも本当に綺麗だった。
 明日からの活力を取り戻したくらいに。
 ここにきて自分の経済力を憎む破目になろうとは。
 個人的にはさっきのセーターとかツボだったけど。
「ん〜、こっちにしようかな……あ、でもでも……」
 なにより、こんなはしゃいだ姿のリラノさんを見られたというのが一番かも悪魔とか言ってもやっぱり女の子なんだと実感してしまう。
 うむ、役得役得――なんて感慨に耽っているうち、いつの間にか次の棚へと移っているリラノさんを追いかけて。
 終始、そんな充実したショッピングだった。


374『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 03:02:39 ID:xws0xzJ/


 ――俺、この店から帰ったら結婚するんだ。
 そんな財布の声が聞こえるかと思ったが、何とか致死は免れたようだ。
 自宅に戻り、レシートの数字と財布の中身を比べ比べ、安堵のため息を吐く就寝直前。
 もしかしたら、リラノさんにも気を使わせたかもしれないなぁ、などと考えると、なんとなく情けない。……バイト増やそうかな?
「聡介さん、今日はどっちですか?」
「ベッドです」
 というか、もう潔く諦めて、布団は出さない事にした。
 じゃあ私も、と、うきうきで寄ってくるリラノさんは、パジャマも着込んで就寝準備万端のご様子。
 ……。
 …………ぱじゃま?
 うん、ぱじゃま。
 ――パジャマはね、ようせいさんが春風に乗って運んでくるんだよ?
「えへへ、早速着てみたんですけど……どうでしょう?」
「あ、あああ、あははははは、妖精さんですねー」
 駄目です。
 精神が肉体に帰ってきません。
「よ、ようせいさん?」
「い、いえ、何でもないです! よく似合ってますよ……ってお店でも言ったような」
 白地に濃淡二種の水色のチェック模様は似合うこと似合うこと。
 個人的に袖が手の甲辺りまで掛かっててサイズオーバーな辺りとかがツボだ。
 たしか服屋でも僕がそうとう気に入った寝着だったけど……
「これ、いろんなパジャマの中で、聡介さんが一番よく似合ってるって言ってくれたんですよ」
 と、ニコニコ顔で言うリラノさん。
 他人の意見を参考にするのはいいことだと思うけど、そういう言い方ははっきり言って誤解を招くような気が。いや邪推するな僕。
 そしてもう慣れたはずの寝床で昨日以上に悶々とする事に。
 ――つまり、結果として、僕は金払って睡眠時間削ったって事になるのだろうか。
 いや、眼福だからいいんだけどね。





 寝床の中でも、服の裾をつまんでみたり。
 新しい服。なにより、聡介さんから誘ってくれたのが嬉しかった。
 ――これって、デートってことになるんだろうか。
 不埒な想像に、脳が熱くなる。
 でも、今日の聡介さんは本当に可愛かった。
 色んな服を着てみたけど、その度に顔を赤くして。
 正直、パジャマの時の聡介さんは会心の表情だったと思う。
 実は、消費の大きい元の姿でいるのにも、この辺に理由があったりする。
 なんというか、聡介さんに女性として意識してもらえるのは、悪い気がしない。
 もともと色事に器用ではないから、異性がそういった反応を示してくれるというのが益々拍車をかけるのかもしれない。
 なんだか、一歩成長した気分。
 ……うん、気のせいかもしれない。



375『サキュバス小噺』二:2008/04/28(月) 03:04:52 ID:xws0xzJ/
以上です。エ、エロはそのうち必ず……っ
一話目の前半がちょっと切れてる事に今更気付いた。
なんか整合性取れてないこともないし、まあいいや
376名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 03:25:46 ID:RarV6jJE
>>375
ほとばしるほどにGJ。
前置きが長いほどエロスの感動も増す、じっくりやってくれ
377名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 12:19:07 ID:sdMaQwUr
指先だけちょんと出るパジャマ、テラモエス
378名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 15:16:08 ID:X1gHR/He
初々しいのう(・ω・*)
379名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:53:54 ID:qsTPoS8+
>>375
あれですか?貴様僕を萌殺すつもりでございますか?
なんというグッジョブを書いてくださいやがりましたか!!
まったく、こないだから甘いのばっかりで、僕のハートがぽかぽかデスヨおまいら!
380名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:39:48 ID:z9OD3QUK
そういや久しぶりにひでぼんの書を全部見たんだけれどやっぱり更新はもうないのね
エピローグの14に進むってのをずっと楽しみにしてたんだけれどなぁ…
381名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:07:00 ID:ucI62gV/
古の昔、ゲームブック(ビジュアルノベルの遠いご先祖さまと思え)で
14番の文章へ進むといえば、すなわち死亡フラグ立ちましたよってのと同義語だったわけでな
382名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:49:13 ID:QLNhBfTK
つまりただのネタだったのだ
383名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 13:21:49 ID:tlIZWqTm
もうわかっているな?14に進め

(´;ω;`)ブワッ
384380:2008/04/30(水) 23:20:18 ID:7XYB0YX4
皆さんレスどうもです
もう更新ないのか…残念だなぁ
385名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:39:31 ID:pNjSZsb+
人外の女の子に逆触手プレイされたい
386名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:49:19 ID:1w2bs+n4
>>375
ちょっと遅くなったがGJ
てかアンタ最高だよ
二人がこの後どうなるのか果てしなく気になる
387名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:52:49 ID:TRdg896a
保守
388名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:35:29 ID:uEEfOjC8
かーいい妖怪、幽霊、オカルト娘でハァハァスレと嗜好被ってないの?
389名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 11:14:47 ID:YOUslLwo
>>388
あっちは元々はオカルト板発祥のスレ
その為、あっちはキャラの年齢層が低め、こっちはキャラの年齢層が高め
まあ、そのうち統合しても良いと思うけどね
390名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:09:48 ID:wVlHn0ey
基本的にここは人間以外の女の子なら何でもOK
だからメカ少女みたいなオカルト関係無しでも大丈夫だし、
旧支配者少女みたいなもはや分類不能な子もいる
391名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:20:38 ID:cPsNWxlf
保守
392名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:55:30 ID:xKWm12+6
最近ムショウに人魚ネタが見たくて仕方がない。保管庫の話は未完の物ばかりなので誰か続きを書いてくれ〜。
393名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:21:28 ID:phEKkEcu
>>218氏、273氏
黒神と鬼とチョコレートの続編を書いた者です。「ウチの女将はバツイチ子持ちのヘビ女」と鬼とチョコレートのコラボSSという電波が来たんで書きたいんですがよかですか?

>>273
甲斐 幸一の妹の名前を教えてくだされ
394名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:31:09 ID:phEKkEcu
218氏→182氏の間違いでしたすいません。
395名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:55:49 ID:aU69JPua
雪女が暑さでだいぶへばってきましたね
396名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:40:13 ID:k/XremZM
ぱっつんぱっつんからつるぺたロリっ娘になってしまうわけですな。
397名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:09:55 ID:9VgkhhCl
それは困る

…「万年雪のある山で、水着姿になって暑さをしのぐ雪女」
という電波が一瞬かすめた
398名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:06:23 ID:k+BUGDFd
山登りしててそんなねーさん見かけたら、普通なら間違いなく逃げ出すなw
399名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:48:26 ID:4RbN0oJ9
地球温暖化で万年雪が無くなってきて、プロポーションの危機を迎えるのですね
400名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 02:24:19 ID:vOVuuXam
今の時期ならまだいってても美乳JK位だろうよ
夏場はつるぺた小学生かも知らんがね
401名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 02:35:51 ID:hyI/UlhR
で、海水浴場でカキ氷売りのバイトをしている……と。
402名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 09:47:31 ID:38eAHVj9
海辺で完全防備の宇宙服を着ている雪女がかき氷を売る光景……
403名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 13:01:56 ID:Sp+Ed+Tj
何、3日も立てばみんな慣れる。そのあとはただの名物だ。




……我が身を削ってお客に出すスペシャルメニューがあるというのは本当か?
404名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 23:10:02 ID:N1ammm3M
で、肝心の雪女さんが出てくるSSはまだかね:?
405名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 00:16:47 ID:V+ECKPdv
雪女がダメならいたくぁさんでいいです
406名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 09:35:46 ID:9IYEM5hE
「暑い……」
「おい、まだ五月だぞ」
「そんな事言っても、暑いものは暑いのよ……ああ、暑い……」
 彼女は暑がりだ。異常な程に。
「そんなんで夏本番になったらどうするんだよ」
「こもる」
「……はい?」
「山に」
「……こもってどうにかなるもんなのか?」
「いつも使ってる氷室で、秋まで過ごすの」
 そう、彼女は雪女なのだ。暑がりなのもむべなるかな。
「その間、俺はどうすりゃいいんだ?」
「当然一緒にこもる」
「おい」
「……のは無理よね?」
「無理だな」
「ああ、あなたの愛もその程度だったのね……」
「なんでやねん。……逆にお前が夏の間も頑張る、とかできないのか?」
「……」
「どうなんだ?」
「ああ、私の愛もその程度だったのね……」
「……おい」
「冗談。……まあ、仕方無いわよね」
「やっぱり、夏になったら溶けたりするのか?」
「……あんまり、夏の私をあなたに見てほしくないから」
「……そんな事言われると、逆に見たくなるんですけど」
「……ちんまくなるの」
「え?」
「今ボンキュッボンのナイスバデーじゃない?」
「自分で言うか」
「これがつるんすとーんぺたーんに」
「……」
「そんな私じゃ、あなたに愛してもらえる自信が……」
「えっと……むしろ好物?」
「へ?」
「むしろそうなったお前を愛でたい」
「……ろ、ロリコン?」
「ふっ、何言ってんだよ。お前だからさ」
「……急にカッコつけられても」
「ボンキュッボンなお前も大好きさ……だが」
「だが?」
「男は、好きな女の色々な顔を知りたいものなんだよ」
「……本当なのかなー」
「というわけで、今年の夏はこもらない方向で」
「あなたがそう言うなら……その方向で」
「では、今から暑さに耐える為の訓練を行う!」
「へ? へ?」
 俺は戸惑う彼女を抱きしめた。彼女の身体はひんやり冷たい。
「ほら、エロい事したら身体が熱くなるだろ?」
「……したいならしたいって言えばいいのに」
 図星。そうですよ、したいですよ。
「……駄目か?」
「……ううん……しよ?」
 俺の腕の中の彼女の身体が、少しだけ温かくなったような気がした。

                                 続かない。
407名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 15:48:08 ID:AEWxO9WS
可愛い雪女にGJ

上の雪女の場合、暑いと小さくなるので
中で出したらそれだけ
縮んですごい締め付けになるのかな?
408273:2008/05/18(日) 22:50:02 ID:ozy+o0a0
>>393
変身遅くなって申し訳ありません。できれば『幸恵』でお願いします。
一応『幸一』から1字とってこの名前に
あと、もうお話は書いてしまったかな・・・
以下の自分の脳内妄想とそちらの構想の年齢違っていたらごめんなさい。
409273:2008/05/18(日) 22:51:30 ID:ozy+o0a0
其の二 〜妹の帰還〜

「ふぇ〜ん、もうこんな生活嫌だよぉー!」
とある都会のとある部屋、その部屋の真ん中に座り込んで叫び声を上げる少女が一人。
彼女が悲鳴を上げるには彼女特有の理由がある。
‘人外の者たちの姿が見える事’
‘人の姿をしていても人外の者である事が認識できる事’
大まかに言うとこの2点である。
そう、彼女は霊感少女A・・・ではなく、“甲斐幸恵”という名の現役高校生で、
高校生の割には可愛げのある‘お兄ちゃん大好きっ娘’だ。
人里離れた古臭い旅館で一生を終えるのが嫌で、一足先に都会に出た兄を追うように実家を離れ早1年。
兄とは離れ離れになってしまったが、全寮制の学校に入学する事に成功し、
晴れ晴れとした明るい未来が待っている・・・はずであった。
だが、人の欲望渦巻く都会では、彼女のように人外の存在を見ることができるものは稀であり、
人外の存在は自分達を見ることのできる彼女を執拗に追い回したりする。
まぁ、悪意があって追うわけではない(むしろ激しい好意を持っている)のだが、
一般人から見るとただ一人で逃げ回ったり、空に向かって独り言を話しているだけであり、変人扱いされるのが常であった。
彼女も類に漏れず、その得意な能力のせいで学校では虐めを受けるなど、耐え難い苦痛を受けていた。
今宵も学校帰りに愉快な人外達に追い回される始末で、部屋の中までは入ってこないのが唯一の救い。
先に都会に出た兄は同様の理由ですでに都会を離れたらしく、心底寂しい思いをしていた。
その慕っていた兄から手紙が届いたのはそんな折である。
「あ、お兄ちゃんからの手紙だ、こんな時期に何かな?」
大好きな兄からの突然の手紙に陰気な気分を吹っ飛ばし、そのはがきの裏を見ると、
書かれていた内容は人外に追いかけられるよりも衝撃的なものであった。
「けっ・・・結婚しました・・・・」
ハガキを持つ手がプルプルと振るえ、自分の顔が青ざめてゆくのがわかる。
さらに、兄の腕をしっかりと掴みながら優しい笑顔を見せる和服美人の写真を見ると、彼女の興奮と混乱は最高潮に達した。
「そんな、お兄ちゃんが・・・そんな・・・」
突然の報告に茫然自失、手にしていた手紙がハラリと地面に落ちた。
その手紙が彼女の‘ある決意’を固めさせる大きな要因になったのである。
410273:2008/05/18(日) 22:53:16 ID:ozy+o0a0
数日後、、、

「こんにちはー、誰かいませんかー」
ド田舎の旅館の玄関で人を探す女性が一人
旅館だというのに人気は無く、その人物は相変らずだと呆れ顔を見せるばかりだが、
玄関から伸びる長い廊下を見渡すと、その古めかしさの中に妙な懐かしさを感じ取っていた。
「いらっしゃいま・・・なんだ、幸恵じゃないか、どうしたんだ珍しい」
「もう、お兄ちゃんたら、愛する妹に対してなんだはないでしょ・・・ってそれは後にして」
久しぶりの兄妹でのスキンシップに長話をとも思ったが、本題を思い出して話をきり出す。
「どうしたもこうしたも無いわ、お兄ちゃん結婚したんだって?」
「えっ、、、うん、まぁ・・・」
俯き加減に視線を逸らすが、その顔が照れによって赤く染まったのを妹は見逃さなかった。
兄の幸福そうな表情が癇に障り、なぜだかいらっとする
「で?どこっ、お兄ちゃんの結婚した相手はどこにいるの!?」
靴を脱ぎ捨てると、玄関を上がりこんでズカズカと廊下を進むが、
一つ目の角を曲がったとき、誰かと正面からぶつかってしまう。
それが誰かわからず驚いたが、この旅館に来た客だと気が付いてハッとする。
「しっ、失礼しまし・・・あれ?」
ぶつかられた相手は軽く会釈すると、無言で玄関から外へ出て行ってしまうが、
後ろ姿を見てあることに気が付いた。
(今のって・・・人じゃないよね・・・?)
物心ついたときには身についていた特異な能力は瞬時に相手が人出ないことを見抜いたが、
兄の方を見ると何事も無かったかのようにお客が帰るのを見送っており、
兄も自分と同じ能力を持ち合わせていることを知っていたため、不思議に思い問いただす。
「お兄ちゃん、今のお客って・・・」
「ああ、それはな・・・説明するからちょっと表出ろ」
そうして、妹を連れて玄関の外へ出ると、旅館名の書いてある看板を見せ・・・
「おい、上を見ろ」
「上?・・・えぇ!?」

・・・省略
411273:2008/05/18(日) 22:54:21 ID:ozy+o0a0
「へ、へぇ・・・そうだったんだ・・・」
親父に説明されたのと同じ方法で妹に説明し、自分と同じような驚き方を示したことに、
兄妹なんだなぁ・・・と実感する。
「そっかぁ・・・昔からココでよく見てたのは、全部本物なんだねぇ」
「ああ、俺の嫁さんも人外だしな」
「ふ〜ん、人外さんなんだ、、、え?」
自然な流れに思わず納得してしまったが、脳内で言葉をリピートして兄がとんでもないことを言ったことに気が付く。
事の次第を問いただそうとするが、兄の方はスタスタと旅館に戻ってしまい、それを追いかける。
「待ってよー、お兄ぃ・・・グヘッ」
‘パフッ’
兄を追いかけて玄関に入ると、横から現れた何かと自分の顔が衝突し視界が真っ暗になるが、
その何かは異様にやわらかく、甘く心地よい香りが鼻を衝いた。
(なっ、何コレ?とっても気持ち良い)
そのまま目を瞑れば夢の世界へ簡単に旅立てるような心地よさに、
顔を埋めながら無意識に左右へグリグリと動かしていた。
「あんっ、胸に顔を埋めちゃって・・・ずいぶん積極的な娘ねっ」
「ん、胸?、、、ひえっ!?」
真上から発せられる声で我に返り、一歩退いて目の前を見ると、浴衣美人が立っていた。
整った顔立ち、真っ白な肌、ビシッと着込んだ着物が妖艶な雰囲気を出し、
男ならずとも一目で惚れてしまいそうな美しさであった。
幸恵も最初は自分の行った行為とその美貌に顔を赤くしていたが、
その女性が兄から送られた手紙に同封されていた写真の女性である事に気が付いた。
(綺麗な人・・・だけど、この人がお兄ちゃんの・・・)
思わず殺気立った目で見てしまい、それに気付いたハクとの間に異様な空気が流れたが、
突然の来訪者によってその空気は打ち消される。
「お姉ちゃ〜ん」
「ぐはっ!?」
ドタドタと廊下を走る足音と叫び声のが聞こえた方向に顔を向けると、誰かが猛烈な勢いで飛び掛ってきた。
勢いに負けて飛びかかってきた人影と共に廊下へ倒れこむと、見知らぬ誰かが腰の辺りにスリスリと顔をこすり付けている。
「あの・・・どちらさま?」
「へへっ、わたしはコハクって言うんだよ、わたし、姉妹が欲しかったんだ
これから“お姉ちゃん”って呼んでいい?」
見ず知らずの可愛らしい少女からの突然の提案にわけが分からず、頭が混乱する。
少女は相変わらず抱きついたままで身動きがとれず、「どうにかして」という顔で兄の方を向いた。
「紹介が遅れたな。この子はコハク、ハクの娘だ」
「えへへ、よろしくねっ、お姉ちゃん」
廊下に寝そべって抱きついたまま顔を向けると、ニッコリと可愛らしい笑顔を見せた。
「コハクちゃん・・・ハクさんの娘ってことは・・・お兄ちゃんの子供ッ!?」
兄に娘がいるという衝撃の事実を知らされ、幸恵の思考は停止した。
焦点のあわない瞳はポーッと空を向いたままで、半開きの口からよだれが垂れる。
「おい、どうした幸恵、おーい」
「子供・・・もうこんなに大きな子供が・・・ふへへへへへ」
「ちょっと落ち着け」
‘ガスッ’
「ぶべらっ」
意識を別の世界へ飛ばした妹に対し、脳天に強烈なチョップをかます。
「痛いよぉー、何するのさぁー」
「ふぅ、何とか戻ってきたようだな、まぁ話を聞けや、実は・・・」
とりあえず、コハクが自分と妻の間に儲けた子でないことや、妻がバツイチであることを告げると、
幸恵は驚いた顔をしながらも真剣に耳を傾け、それらの事実を理解した。
「・・・へぇ、バツイチねぇ、人外さんでもそんな事があるんだね」
コハクが兄の実子でなかったことに、何故だか安堵を覚え、ホッとため息をつく。
412273:2008/05/18(日) 22:55:34 ID:ozy+o0a0
「そういえば、あなた方は何の人外さん?」
「私達ですか?私達はへぶぃおん、、、」
「・・・?」
何かを言おうとした途端、幸一がハクの口をふさいでしまったため聞き取る事が出来ず、
ハクはそのまま物陰へと連れ込まれ、ひそひそと何かを耳打ちされているようであった。
ちなみに、その内容はというと・・・
「なぁハク、妹は蛇が苦手だ。君が蛇女だなんて言ったら卒倒するのが目に見えている」
「え、妹さんは蛇ダメなんですか?」
「あぁ、触るどころか見るのもダメだ。どうせすぐに帰るだろうから、黙っておくように」
「はい、あなた♪」
ちなみに、この愛らしい夫婦の行為を、後ろの幸恵が怒りに満ちた瞳で見ていたのは、当の本人しか知らない。
「ごめんくださーい」
妻の正体の事をどう誤魔化そうかと話していると、都合良く来客があった。
幸運の来客と思い玄関へ出ると、引越し業者と思われる数人の男と1台のトラックがいた。
大荷物を抱えて一体何事かと思ったが・・・
「あっ、来た来た、荷物は全部この中へお願いしまーす」
後ろからひょっこり出てきた幸恵がそう言うと、引越し業者の人間はテキパキと荷物を運び、
幸一とハクはボーゼンとその様子を眺めていた。
「なぁ幸恵。この大荷物は一体・・・」
「あれっ、お兄ちゃんには言ってなかったっけ?私、今日からまたここに住むんだよ」
「なっ・・・なんだってぇー」
その言葉に、今後の生活の辛さをはっきりと自覚するのであった。



「まぁまぁ、幸一が帰ってきて、お嫁さんが来て、さらに幸恵まで帰ってくるなんて、ねぇ、父さん」
「はっはっはっ、これで我が旅館も安泰と言うものだ、さぁ飲め、幸一」
どうやら幸恵もこの旅館で働く気でいるらしく、二人の正体について隠し通せないことを悟るが、
どのタイミングで話を切り出すか悩んだまま、一家団欒の食事へと突入していた。
お客様方の食事の後処理を終えて普通の家庭よりも遅い食事であるが、
この家庭にとっては一家揃って顔を合わせられる大切な時間である。
若旦那の幸一の隣には麗しい妻、そして反対隣には可愛らしい妹がしかめっ面で座っていた。
「ねぇ、あなた」
「ん?」
何かと思い横を向くと、ハクが飯をつまんだ箸をむけてニッコリと笑っている。
幸一としては恥ずかしいからやめてくれと何度も頼んでいるのだが、妻の方は
“私がしたいからするんです”と言って聞いてくれない。
しょうがないので毎回妻の行為にしたがっているのだが、この夜は背後に怪しい気配を感じていた。
そう、新婚夫婦の愛らしい姿を見て苛立ちを募らせる人間が約1名。
(何よ何よっ、人前であんなにイチャイチャしてぇー)
一人怒りを募らせる幸恵であったが、その感情をさらに悪化させる一言が飛ぶ。
「あれっ、お姉ちゃん何怒ってるの?はは〜ん、さてはママに妬いてるんだ・・・」
「うるさいわねっ」
ガタリと卓を叩いて立ち上がると、そのままどこかへ消えてしまう。
兄もその妻も両親も、幸恵が何に対していらだっているのか分からず、顔を見合わせていた。
413273:2008/05/18(日) 22:59:42 ID:ozy+o0a0
「あ〜もうっ、二人でイチャついてっ、見てらんないわっ」
ザバーッと風呂桶に入れた湯を浴びると、他に誰もいない露天風呂で大きな声を上げる。
兄が結婚したと言っても相手は人外であり、法的に結婚が認められたと言うわけではない。
別れさせる手段はいくらでもあるとホッと安堵のため息をつきつつ、
これからどうしてやろうかと頭の中で悪いことを考えていると、更衣場の扉が開かれた。
‘ガラガラガラ’
「あっ、いたいた、お姉ちゃ〜ん」
入ってきたのは、憎き女の娘である。
最初はスッポンポンで入ってきたコハクを無視するつもりであったが、
その裸体を見た瞬間に目が離せなくなってしまう。
幸恵が気になったのはその小さな身体に実った、二つの大きな果実であった。
(こっ・・・子供(?)の癖になんてムネしてるのよっ)
思わず自分の薄っぺらな胸板と見比べ、その差に愕然とする。
(このムネがっ、このムネがお兄ちゃんを誘惑したのかぁ!)
心に沸々と湧き上がる黒い感情。目の前の少女が悪くないのは理解しているつもりでも、
誰かに当たらなければ自分の気持ちを抑える事ができない。
幸恵が心の中で葛藤を繰り広げているとは露知らず、コハクは隣で暢気に身体を洗い始めた。
そして、幸恵は何かを心に決め込むと、目の前で体を洗う少女の後ろからゆっくりと両手を伸ばし・・・
「えいっ」
‘ムギュ’
「ひやぁん」
体の割に豊満な胸を一気に揉み上げた。
予期し得ぬ人物の予期し得ぬ凶行に無防備な裸体はピクリと振るえ、甘い声が漏れる。
「だっ、ダメだよぉ、おねえちゃん」
「このムネで、このムネでお兄ちゃんを誘惑したのかぁー、コノコノー」
「あんっ、やめてぇー」
両手を上下左右に激しく動かし、可愛らしい乳首に指をかけて挟み込むようにマッサージする。
自分が行為を行うたびに反応する体を見るたびに、背徳感と罪悪感が交差し、興奮をさらに高めた。
(なんだろう・・・なんだか私まで変な気持ちになってきちゃった)
それは、蛇女特有のフェロモンによる効果なのであるが、幸恵はもちろん知らない。
‘クチュッ’
「あっ、ダメだよっ、そんなところまでっ、あぁんっ」
胸を弄んでいた腕は腹を優しく撫でながら下へ下へと移動し、ついには秘所に到達する。
「そんな事されたら・・・そんなに揉んだら・・・ひあぁ〜ん」
‘ぶわっ’
目の前の少女が光り輝き、そこから伸びる‘何か’に後方へ突き飛ばされ、尻餅をついた。
華奢な少女の体からは考えられない力(人外にとっては当たり前にある力なのだが)
に驚きつつ、打ちつけた尻を擦っていると上空に怪しい影を見た。
最初は長くて太いものという事しか分からなかったが、次第に見えてきたその正体に言葉を失う。
天を見上げる幸恵の目の前では、鱗に覆われた巨大な尻尾が目の前でうねうねと脈打つように蠢いていた。
「へっへっ・・・へびびびびびびびびびびびびび」
「あ〜あ、パパには秘密にしとけって言われてたのに・・・お姉ちゃんが気持ちよくするからいけないんだよ?」
「あれ?・・・お姉ちゃん?おーい」
何の反応も示さない姉の態度を不思議に思いその顔を覗き見ると、
大蛇の出現に理性を保てなかったのか、意識を喪失し、目を見開いたまま硬直していた。
「う〜ん、どうしよう」
傍らではコハクがそれを見ながら困った顔をしていた。
414273:2008/05/18(日) 23:00:14 ID:ozy+o0a0
「うっ、ん?」
気が付くと・・・巻かれていました・・・蛇に・・・
「ぎゃあぁぁぁー、むぐっ」
「もうっ、静かにしてよっ、パパに見つかったら怒られちゃうじゃない」
身体が大蛇に巻かれて身動きが取れない事に気が付き悲鳴を上げるが、
コハクが尻尾を口の中に突っ込んだため、何もいう事ができなくなってしまった。
「ちゃんと静かにしていてくれる?約束してくれるなら口は外してあげるよ?」
咄嗟に尻尾をねじ込んだコハクであったが、無言ながらもコクコクと首を縦に振る様子を見て、
口に突っ込んだ尻尾を外す。
「プハっ、あなた達蛇女だったのねっ、さてはお兄ちゃんも騙して誘惑したのねっ!」
「違うよぉ、誤解だよぉ、パパはちゃんと蛇女だって事を理解した上で結婚したんだよぉ」
「嘘だぁー、お兄ちゃんが私の嫌いな蛇なんかと一緒になるはずがないよぉー」
再び叫び声をあげながら身体を左右に揺さぶり脱出しようと試みるが、敵うはずも無い。
コハクのほうも幸恵を介抱するつもりで身体を拘束していたが、
人間に対する巻き付き経験の浅いコハクは締め付け力の程度が分からず、
暴れる幸恵を押さえ込むために力を入れた結果、呼吸困難に陥ってしまった。
「あっ・・・くっ・・・かぁっ、あ・・・」
呼吸がおかしい事に気が付き慌てて力を緩めるが、ぐったりと垂れてしまう。
(どうしよう・・・ひとまず、静かにお話するために落ち着いてもらおうかな)
相手を静かにする方法、ここでコハクが思いついたのは、媚薬を注入してしまうという方法である。
「お姉ちゃんっ、これからいっぱい気持ちよくなってもらうから覚悟してねっ♪」
子供らしい陽気な声はいいのだが、ニッコリ笑う笑顔の端に見える牙は、恐怖を増大させるに十分な迫力を持っていた。
「おっ、お願い、、、殺さないで・・・」
大きな蛇の胴体に全裸で体を拘束され、さらには口から大きな牙が狙いを定めている。
獲物を前にして興奮したのか息は荒く、首筋に熱い吐息が何度も吹き付け、
噛み付く場所を探すかのように細長い舌が肌の上を動き回って嘗め回す。
脅える姉に対して妹となったコハクは優しく、また妖艶な笑みを持って語り掛けた。
「心配しないで、大好きなお姉ちゃんを殺したりしないよ」
「ただ、気持ちよくなってもらうだけだから」
‘カプッ’
「あっ・・・」
口を大きくあけると、脅える表情を愉しむようにゆっくりと牙を近づけながら目標を定め、
首筋の赤い血管を捕らえると一気に口を寄せ、牙を奥深くまで差し込んだ。
僅かな血液を吸い取ると同時に別の液体を注入してゆくと、幸恵は体を痙攣させながら僅かな喘ぎ声を上げる。
最初は苦しみに満ちた声であったが、しばらくすると熱っぽさを持った吐息に変わり、
巻き付かれた身体がヒクヒクと痙攣を始めた。
「どう、お姉ちゃん?だんだんと気持ちよくなってきたで・・・あれ?」
予定どうりの反応を見て得意げに姉の様子を伺うが、そこには自分の考えていたのと若干違う状況があった。
「はっ・・・あっくっ・・・んっ、はあぁっ・・・」
熱い吐息を漏らしながら体の疼きに耐えているのは予定のうちなのだが、
目の前の女性の興奮具合は自分の想定をはるかに上回る強いものである。
「ひあっ」
さらには、まだ何もしていないというのに絶頂を迎えてしまい、秘所から盛大に潮を吹いている。
しかも、それはただ一回の絶頂ではなかった。
何度も何度も、身体を痙攣させたまま止まることなく絶頂を続け、涙を流す瞳から光が失われてゆく。
「ふぇぇ?なんで?どうしてこんなになってるの?」
状況の把握できないコハクは、絶頂を続ける姉が暴れださないように巻きつく事しかできなかった。
415273:2008/05/18(日) 23:01:38 ID:ozy+o0a0
ご説明しよう!
達蛇女は牙に2種類の毒を持っている。
一つ目は致死性の猛毒でこれは敵との戦いの際に用いられるが、二つ目は皆様ご存知の媚薬である。
この場でコハクが使用したのは媚薬の方で間違いないのだが、使用方法に問題があった。
媚薬と言ってもそれは拘束した獲物から精を搾り取るための物であって、その効果は超強力。
このように軽いまぐわいをする場合は、媚薬を自分の唾液等で薄めた上で、口移しで与えるのが常なのだが、
経験の無いハクは濃度100%の媚薬を人間相手に、しかも血中に直接注入したからさあ大変。
その肌は触れられただけで絶頂を向かえるほど感度が上がり、ただひたすらに絶頂を続ける。
つまり、逝き狂い状態に陥ってしまったのである。
これには自分の愛液を飲ませるというが一番の対処方法なのだが、事態を把握できていないハクには何もする事が出来ない。


「どっ、どうしよう、ここは母さんか父さんを呼んで・・・はっ」
両親に助けを求めようかとも考えたが、自分の脳裏に両親を呼んだ際の状況が思い浮かび、
思い留まる。
「パパにバレたらきっと母さん諸共ここを追い出されちゃうんだろうなぁ」
「母さんにバレたらオシオキに尻尾でアソコを抉り回されて・・・」
‘ポッ’
・・・どうやら相当気持ちのいいオシオキのようだ。
「ひんっ、たっ・・・助けっ・・・はうんっ」
媚声が耳に入って我に返ると、目の前では姉が絶え間ない快感にのたうちまわっており、
状況は予断を許さぬようで、何らかの手を打たないと命に関わると本能が告げている。
(どうしよう、気持ち良いのを収めるにはどうしたら良いんだろう・・・)
今までの自分の経験や母からの教え、それらを総合してよい案が無いかを模索するが、
目の前に命の危険が迫った女性がいる環境では、長々と考えをめぐらす余裕は無い。
「そうだっ、気持ちが高ぶったときは、アソコをたくさん弄れば収まるわけだから」
「媚薬が切れるまでたくさんイかせてあげればそのうち収まるんだ!」
確かにその考えは間違ってはいないと思う・・・いや、やっぱり何か違っている気がする。
ともかく、その場でコハクが思いついた手段はソレであり、その考えを実行に移した。
下半身の巻き付を一時的に解除すると、両足を広げて股を見せた格好にさせ、再び両足を拘束した。
胴体も腕も蛇の体に巻き疲れて拘束されているため、これで一切の抵抗無く姉を責める事が出来る。
そして、幸恵の秘所に手をかけたとき、コハクは驚きの声を上げた。
「お姉ちゃんのココ、すごく綺麗・・・って言うかお姉ちゃん処女だったんだ!」
指でゆっくりと弄りながら少し奥まで挿入すると、指の先に薄い膜があるのを感じ、驚きの声をあげる。
「はうっ、はうんっ」
幸恵にはその問いに答える余裕は無かったが、秘所に触る事で身体がピクリと反応する。
コハクは姉の大切な膜を傷つけないように、筋に沿って指を滑らかに動かし、
あふれ出る愛液を掬い取るようにマッサージを続けが、
行為に対して反応はするものの、その高ぶりが収まる気配は一向になかった。
「うーん、収まらないなー・・・やっぱりコレで直接責めないとダメかな」
コレというのは自分の先端にある尻尾のことである。
成熟していない蛇女の尻尾とはいえ、その先端の太さは成人のソレより二周りは大きく、
経験の無い秘所を弄るにはあまりにも凶暴な大きさであったが、
尻尾をおもむろに秘所へ寄せると、愛液の溢れる筋に合わせて何度も擦りつけた。
416273:2008/05/18(日) 23:03:33 ID:ozy+o0a0
「んあっ、ひやぁっ」
硬い鱗に媚薬を含んだ体液がローションとなってまとわりつき、男を知らぬ秘所の感度をさらに上昇させた。
本来は押さえるのが目的のはずだったのだが・・・
(こんな感じてるところ見せられたら、我慢なんてできないよぉー)
「いよいよだよお姉ちゃん、お姉ちゃんのハジメテ、私がもらっちゃうよ」
「あっ、、、、ダメっ・・・」
尻尾の先端が秘所の入り口にあてがわれるのを感じ取ると、意識が半分無いにも関わらず、
本能的に喪失の危機を感じ取ったのか、口から言葉が漏れる。
「あっ、アソコだめぇ、あぁぁあんっ」
「大丈夫、こんなに濡れているんだもん、痛いのは・・・最初だけだよ」
‘ズブリ’
「ひあぁぁぁあっ」
絶望的な宣告をされた次の瞬間に膣の仲で何かが破れ、そこから赤い筋が垂れるのを感じた。
相手がいないなら大好きな兄に捧げようと大切にしていた処女は、目の前の蛇少女によって奪われてしまったのである。
二度と戻らない膜の喪失と、秘所を弄られる初めての快感によって頭の中が真っ白になる。
だが、そんな純情な気持ちをよそにコハクの責めは留まる事を知らず、強く激しくなっていく。
「いやぁ、尻尾で抉っちゃいやぁ」
秘所に尻尾の先端を突っ込まれ、膣をグリグリと抉られるのは普通なら痛みを伴う行為だが、
媚薬の効果で神経の麻痺した幸恵にとっては、快感以外何も感じる事はなく、
尻尾の先端が膣をグリグリと抉るたびに、愛液と鮮血の混じった液体が淫らな音を立てていた。
「コハクが男の子だったらいっぱい射精してあげられるのに・・・これで我慢してね」
‘ブブブブブブブブ’
「ひっ、ああああっ」
奥深くまで侵入した尻尾が激しく振動し、更なる快楽を味あわせる。
これこそが蛇女の持つ必殺技のひとつ、その名もズバリ“尻尾バイブ”である。
アソコに入り込ませた尻尾の先端をバイブのように激しく振動させ、快感を与える技だ。
だが、この技は相手を気持ちよくするのと同時に自分のも快感が与えてしまう諸刃の剣。
当然コハクにも相当の快感がもたらされるのだが、姉の痴態を眺めて高ぶった気持ちを
抑えるにはちょうど良い刺激であった。
「ねえ見てお姉ちゃん、私のココ、こんなに濡れてるんだよ?」
そういって姉の目の前に透明な液体が溢れ、濡れた秘所から漂う甘い匂いが鼻を衝き、
意識の半分とんだ姉は自分から進んで愛液の溢れる秘所に口をつけ、舌を挿入した。
「はっ、お姉ちゃん・・・上手ぅ・・・」
ピチャピチャと淫湿な音を立て、惚けた瞳のまま無言で愛液を舐め続ける。
偶然とはいえ、この行為が幸恵の命を救う事になるのだが、二人は知るよしも無く、
ただただ淫らな行為を続けていた。
「はっ、ふぅ・・・あんっ、コハクちゃん・・・」
「お姉ちゃん・・・正気に戻ったんだね、良かったよぉ」
しばらくして、姉の瞳に光が燈り正気に戻ったことが分かると、全ての行為をやめて抱きついた。
自分の遊び心が起こした命の危機への罪悪感、その命が助かった事への安心感からか、
瞳から大粒の涙を流して喜びを表す。
幸恵の方は被害者であるはずだが、まるでコハクに救われたかのような感覚を持っていた。
幸か不幸か、幸恵はコハクやハクに対する嫉妬も妬みも綺麗サッパリ記憶から無くし、
後には彼女達、特にコハクに対する深い愛情・・・それも性的な感情だけを残していた。
417273:2008/05/18(日) 23:04:19 ID:ozy+o0a0
「ねぇ、コハクちゃん・・・私のココ、まだ足りないみたいなの・・・もっと、して・・・」
媚薬の効果が完全に切れたわけではないため、身体の昂りは収まっておらず、
秘所から透明な液体を垂らしながら、更なる行為を願い出る。
その姉の淫らな表情に影響されてか、コハクの感情も再び昂り、身体が熱くたぎるのを抑えなかった。
「いいよ、お姉ちゃん。もっともっと、満足するまで一緒に♪」
再び体をきつく締め付けると、火照った体を粘液の光る胴体がズリズリと這い回り、
幸恵もその行為を喜びの元に受け容れ、自らの意思で興奮を高めてゆく。
「はふぅ、お姉ちゃん、もう一度・・・入れていい?」
幸恵はその問に答えることは無かったが、開放されていた自分の腕をコハクの首に優しくまわし、
コハクの顔を見つめる潤んだ瞳は何かを求めるように訴えかけ、
その期待に答えるかのように尻尾の先端を動かすと、目指す場所へと一直線に突き刺した。
‘ズニュ’
「はうんっ」
ほんの数分前まで異物の侵入を許したことの無かったその穴は2度目の挿入をあっけなく許し、
愛する妹の一部をその奥深くまで迎え入れた。
幸恵の愛液とコハクの体から分泌される粘液が潤滑剤となり、尻尾を激しくピストンさせてもほとんど抵抗が無い。
「コハクちゃんっ・・・アレ・・・またアレやってぇ・・・」
「アレ?・・・ふふっ、何のこと?お姉ちゃん」
「ほ、本当はわかっているんでしょ、イジワル言わないで、尻尾でもっと・・・ひゃうっ」
最初は意地悪げに焦らしつつも、姉の要望に応えて尻尾を激しく振動させると、
体をヒクつかせながら悦びの声をあげた。
「ふぁ、これイイ、とってもイイよぉ」
「あんっ、お姉ちゃんに喜んでもらえて、コハク、とっても嬉しい」
「私もまた、変な気持ちになってきちゃった」
バイブの効果によってか、秘所の疼きを抑えられず、姉の前に再び曝け出した。
「ね、また舐めて・・・私もイかせて、お姉ちゃん」
今回は幸恵のほうも両腕を拘束されていないため、自由に使う事ができた。
小さなスジの両側に優しく指をかけ、グイッと力を込めてその中のモノを見ると、
さっきまでは見ることの出来なかった恥部の全貌があった。
成熟していないとはいえ、人を惑わし、よがらせるのに十分な代物。
甘い香りのするその淫乱な蕾に、今度は明確な自分の意志で舌を挿入した。
「あっ、ひゃんっ」
深く突き入れた舌を激しく動かし、ジュルジュルと淫らな音を立てながら蜜を舐めとる。
「コハクちゃんっ、もっとエグッて、感じさせてぇ〜」
「はんっ、お姉ちゃんも、もっと奥まで・・・いっぱい舐めてぇー」
一舐めするたびに舐めきれない量の愛液が溢れ、口を密着させるようにして全てを飲み下す。
さらに舌を激しく動かすと、コハクの身体がビクビクと小刻みに震えていた。
「コハクちゃんっ、わたしっ・・もうっ・・・」
「お姉ちゃん、イっちゃうんだねっ、コハクもっ、コハクも一緒に・・・」
『はあぁ〜んっ』
相思相愛となっと二人は同時に絶頂を迎え、抱き合ったままパタリと地面に倒れこむ。
「コハクちゃん・・・大好きだよぉ」
「私もだよぉ、お姉ちゃん」
可愛らしい笑顔を見せながらも、疲労困憊となった二人は気を失うように眠り込んでしまう。
二人とも絡みついたままで、コハクも無意識のうちに体をやわやわと体を動かし、
まるで行為の余韻を味わっているかのようであった。
だが、二人に近寄る影がひとつ・・・
「まぁまぁ、二人仲良くこんな所で眠っちゃって・・・でも、この姿は主人には見せられないわねぇ」
その影は長い胴体で巻きつくように二人を抱き上げると、風呂の外へと消えて行った。
誰もいなくなった風呂場には大量の愛液と、甘ったる媚薬の匂いが充満していた。
さらに、その光景を不満そうに見つめる人影もあったのだが・・・それは機会があれば話す事にしよう。
418273:2008/05/18(日) 23:04:58 ID:ozy+o0a0
さて、日付が変わって、翌朝の朝食
「はい、コハクちゃん、アーンして」
「アーン」
‘パクッ’
そこには、昨日の確執がどこへやら、新婚夫婦も顔負けのラブラブ振りを発揮するコハクと幸恵の姿があった。
「二人ともどうしたんだ?昨日まではあんなに仲が悪かったのに?」
「ふふっ、秘密だよ、ねぇコハクちゃん♪」
「うん♪」
昨夜は二人とも風呂場でのぼせていた・・・という話を妻から聞いたから、風呂で何かあったのだろうか。
何かとても嫌な予感がするので深く考えない事にしよう。
風呂に入ろうとしたのを妻に止められたのも異様に気になるが、気にしたら負けだ。多分。
「まぁまぁ、これは母さん達も負けてはいられないわね、はい、あーん」
終いには妹に負けじと両親もラブラブ振りを披露する始末であり、今後のことを考えると頭が痛いが、
自分の隣に座った妻も、無言でこちらに飯をつまんだ箸を向け、何かを訴えかけてくる。
2組のバカップルに負けじと対抗する妻に対して思わずため息をつくが・・・
「はいはい、わかったよ」
「アーン」
この旅館の熱々振りは当分収まりそうも無い。

〜其の二・終〜
419273:2008/05/18(日) 23:21:25 ID:ozy+o0a0
ちょっと言い訳
2話目書き終わる前に3話目の構想が浮かんじゃって、放置してました。
誤字脱字に関しては一通り見ましたが、あったらごめんなさい。
妄想頼りの素人ですので・・・

さ〜て、次回のお話はっ
『夜のお客様 〜二口女と夜のオシゴト〜(仮)』

>>393
後は・・・まかせた・・・
420393:2008/05/19(月) 00:23:08 ID:I6Ph8Tlk
>>273
素晴らしい…GJです!幸恵とコハクの絡みがエロすぎ

名前の件、サンクスですこちらの妹も寮生活の17歳女子高生。
彼氏持ちで幸一より霊感は弱く、非処女でした。
作中、>>182氏の小鬼やオリジナル人外カップルのY談を聞いて自慰の設定でして、割とボーイッシュな感じ。
でも>>273氏の設定の方が面白いです!
また少し修正して投下しますね。
421八雲:2008/05/19(月) 04:33:12 ID:hjmvu4Tx
魔物図鑑に出てる魔物中心でSS書こうと思います
時代は中世で  投下します
〜八雲君の魔物調査〜 第一話 ゾンビ
何でも屋を営んでいる八雲君のもとにゾンビを調査して欲しいとの依頼があった
というわけで村はずれの墓場まで来たのだが
はっきり言って夜の墓場というのはけっこう怖いものだ
墓場のまわりをしばらく探索していると
ぼろきれを纏った少女の姿が・・・見た目からしてゾンビだということわかった
八「あの〜」
声をかけると彼女は振り返った虚ろな目でこちらを見つめていた
いきなり八雲を押し倒し服の上から股間を素股で愛撫してきた
ゾ「あ・・・あ・・」八「・・・く」
やわらかな刺激をうけ勃起してしまう八雲
押し倒されたものの彼女の力はとても弱くいつでも逃げようかと思えば
逃げられるが八雲は逃げる気など毛頭無かった
当たられる快楽もっと欲しくなった
よくみると彼女は下着をつけていなかった
八雲は自ら服を脱ぎ勃起したペニスを彼女に下から挿入する
ゾ「あ・・・あ・・・・」
挿れた途端彼女の体がビクンと反応する
422八雲:2008/05/19(月) 04:46:05 ID:hjmvu4Tx
>>421
ゾ「あ・・・・あ・・・・」
ゾンビ娘は何度も腰を往復させペニスを味わう
八雲は彼女の行為を拒絶することなく受け入れ
騎乗位のまま一度目の絶頂を向かえる
八雲はゾンビ娘を押し倒し腰を激しくグラインドさせる
ゾ「あ・・・・あ・・・・・」
手加減などせず自分の欲しいままに腰を往復させる
ゾ「あ・・・」
ゾンビ娘は体を反り返らせ絶頂を向かえる
八雲はゾンビ娘の纏っていたぼろきれを脱がせて
口付けして胸を愛撫する腐臭が鼻にこびりつくが
八雲はその匂いでさらに興奮する
結局朝が来るまでゾンビ娘を犯しつくした
423八雲:2008/05/19(月) 05:01:54 ID:hjmvu4Tx
>>422
ゾンビ娘の冷たい体を抱いたまま昼まで眠っていた八雲
八「・・もうこんな時間か」
八雲が報告書をまとめるために自宅に帰ろうとすると
先ほどのゾンビ娘が着いてきた
八「・・・・なんか気に入られたみたいだな」ゾ「あ・・・・あ・・・・」
丁度仕事の手伝いも欲しかったところだし連れてかえることにした
自宅に帰りゾンビ娘を風呂に入れ服を着せた(家に着くまで上着着せてた)
八「うん・・・よく似合ってる」ゾ「あ・・・・あ・・・」
無表情だが何となく嬉しそうだ
その後報告書をまとめていると頭をかじられた
八「・・・痛いって」ゾ「あ・・・あ・・・・」
かまって欲しい時はこんな感じでかじってくる
今回の調査はこんな感じだ。
次回はゴブリンの調査です
他に調査して欲しいモンスター娘がいれば調査に向かいます
一応魔物図鑑に載ってる魔物は全てお話書こうかと思っているので
生暖かい目で文章を読んでいただければ幸いです
424八雲:2008/05/19(月) 05:10:09 ID:hjmvu4Tx
キャラ説明するの忘れてた・・・
八雲 18歳の青年 黒髪 赤目 何でも屋をやってる
   依頼があれば猫探しから浮気調査やらなんでもやります
   いつも性欲を持て余してるっぽい
ゾンビ娘 16歳くらいの見た目のゾンビ娘 白髪 赤目
   どんな事情でゾンビになったのかは後ほど
   明かしていきます   
425名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 17:30:24 ID:DUZFp5bu
一気にSSがたくさん来てた!!
いまから読んでくるぜ
426八雲:2008/05/19(月) 19:43:12 ID:hjmvu4Tx
>>424 続き
〜八雲君の魔物調査〜 第二話 ゴブリン
朝・・八雲が目を覚ますとゾンビ娘が腕の中で眠っていた
布団をめくるとゾンビ娘はパジャマ姿なのだが上着がはだけてズボンもずれているしかもノーパン
八「・・・・・・」
朝っぱらからムラムラしてきた八雲は寝てるゾンビ娘にイタズラしはじめた
ゾンビ娘の胸を揉みながらアソコも愛撫する
ゾ「あ・・・」
ゾンビ娘は声を漏らすが起きる気配はない
調子に乗った八雲は先ほどから堅くなっているペニスをゾンビ娘のアソコに挿入した
そのまま腰をスライドさせて一気にゾンビ娘の冷たい膣内に射精する
ゾ「あ・・・・」
その時ゾンビ娘が目を覚ました
ゾ「あ?」
八雲の顔を見て
ゾ「あ・・・?」
繋がってる部分を見て
ゾ「・・・あ」
また八雲の顔を見る
八「・・・おはよう」
ゾ「あ・・・」
八「その・・何だお前がエロイ格好で寝てたもんだから・・つい」
ゾンビ娘が嬉しそうに(顔は無表情だがなんとなく)八雲に抱きつく
八雲はたまらなくなって唇にキスをして乳首を嘗め回す
ゾ「あ・・・・・・・・あ・・・」
リーーーーン  リーーーーン
その時玄関から呼び鈴の音がした
八「・・・ったく良いとこなのに邪魔すんなよな・・・」(お約束ですこのままでは話が進まん)
八雲はベッドから出ると急いで着替えながら玄関に向かう
八「お前はそこにいろよ」
ゾ「あ・・」
ゾンビ娘は名残惜しそうに八雲を見つめていた・・
〜玄関〜
玄関では髭を生やした中年の男性が来ていた
八「いらっしゃまいませ、こちらへどうぞ」
髭「うむ」
客を応接間へ通す八雲
応接間は窓もなく黒いソファーが二つに部屋の中央に大きなテーブルがあった
八雲が男性を片方のソファーに座らせる八雲はもう片方のソファーに座る
八「どんな依頼で」
髭「うむ・・・最近宝石商の若い男たちが各地で行方不明になっておってな
  お主にはその行方不明者たちをさがしてほしいのだ」
八「なにか手がかりとかは」
髭「ゴブリンとの商談の後・・行方不明になっておることは確かなのだが
  わしらの方で散々調べてみたが何の痕跡もつかめず手をこまねいておるところなのだよ」
八「ゴブリンが関係していることは確かだが証拠がない・・だからどうしようもない・・か」
八「依頼内容は行方不明者の探索及びゴブリンの関与の有無かこっちでさっそく調べてみるぜ」
髭「うむ・・ワシは」
八「あんたは素性を明かす必要も無ければ名乗る必要もない報酬を貰えれば誰だろうと関係ない」
髭「そうか・・では名乗らないでおこう」(名前くらい言わせて・・俺ずっと髭かよorz)
427八雲:2008/05/19(月) 20:14:08 ID:hjmvu4Tx
>>426
出かける準備をする八雲
ゾ「あ・・・あ・・・」
八「情報となんとかは現地調達ってな」
さみしそうに(顔は無表情だがなんとなく)八雲を見つめるゾンビ娘
八「そういや・・お前の名前考えとかないとな」
ゾ「あ・・・」
八「う〜む・・・まあ今回の仕事片付けるまでに考えとくZE☆」
ゾ「あ・・・」
八「じゃあちゃんと留守番してろよ」
そう言ってゾンビ娘にキスする八雲
ゾ「あ・・・・」
〜ゴブリンの集落〜
八「なんにも情報がNEEEEEEEEE☆」
早速絶望している八雲・・・
捜査は足でやれというがないものはない
八「絶望した!情報が集めにくいこの時代に絶望した!!!」
八「・・・いやまてよ・・・俺はすごく単純なことを忘れていないか」
若い宝石商がゴブリンの商談の後行方不明になっている
八「・・・・・・・・・・・・・・これだよ!」
〜街道〜
街道を若い宝石商が都合よく通りかかる
八「おんどりゃあああああああ!!!」
クレイモアを振りかざしながら草葉の陰から出てきた八雲
商「ヒぃ!!!」
八「脱げ・・・」
商「へ・・・」
八「NUGE☆」
商「は・・・はい・・いいですとも」
なぜか頬を染めながら衣服を脱いでいく青年
商「ぬ・・・脱ぎました」
八「じゃ」
商「え?」
ゴン!!!
クレイモアの鞘(鉄ごしらえ)で後頭部を殴られ気絶する商人
八「パンツは履いてんだ猥褻物陳列罪にはならないさ」
パンツ一丁で倒れている青年を放置し宝石商になりすます八雲
八「HAHAHAHAHA!!!!完璧だ」
そう情報を集めるなんてすっとろいことやってるよりは実際に何が起こっているのか体験すればいい
八「下手打てば俺も行方不明者の仲間入りだけどな」
売り物の宝石をかかえてゴブリンの集落へと再び向かう八雲
428八雲:2008/05/19(月) 20:49:00 ID:hjmvu4Tx
〜ゴブリンの集落〜
適当に商談を終わらせて一息つく八雲
八「いまのとこ異常はないな・・・どっかでフラグを立て忘れたのか」
と思った矢先だった
一匹のゴブリン娘が集落から離れていくのが見えたので気付かれないように尾行することに・・
しばらくして川にたどり着いたが先ほどのゴブリン娘の姿がみえない
八「見失った?」
辺りを探索すると衣服が落ちていましたどうやら先ほどのゴブリン娘の物のようです
前を見ると川で水浴びしているゴブリン娘の姿が・・・
幼く子供のような体をしているが彼女らはこれで成体なのだそうだ
八「・・・これって世間で言うとこの覗きってやつなのでは・・」
ゴ「なにしてるの?」
八「アーーーーーーーーー!!!」
咄嗟に声をかけられ奇声を(むしろ叫び)上げる
ゴ「びっくりしたー」
よく見ると全裸で胸もマンすじも隠そうともせず堂々と立っているゴブリン娘
赤髪 緑目で頭には小さな角が生えていた
八「・・・・・・」
八雲はマンすじをガン見している・・不覚にも勃起してしまった
八「いや・・・まて俺にはそういう趣味は」
とか言いつつマンすじに目がいってしまう八雲
ゴ「うあ・・おちんちんおっきくなってる ボクのこと見てこーふんしてるの?」
八「・・・落ち着け・・・コレは罠だ」
とか言いつつしっかり勃起している八雲
ゴ「えっちなことしたいんならボクがしてあげるよ?」
いきなり八雲を押し倒すゴブリン娘
八「うお・・」
マンすじを顔に押し付けられる八雲
ゴ「どう?ボクのおまんこおいしい?」
八「老師・・・言い付けを破ります」
八雲はリミッターを解除した(比喩です)
ゴブリン娘のマンすじを舐め始める八雲
ゴ「あ・・・ん・・・」
さっきまで水浴びしていたせいかゴブリン娘の体は冷たくなっていた
クリトリスを重点的に責める
ゴ「ん・・・お兄さんもしてあげるね」
ゴブリン娘は八雲の顔の上で周り69の体制に 八雲のズボンを脱がせる
ビクン! 反り返ったペニスが露出する
ゴ「うあ・・・おちんちんすごくおっきくなってる」
八雲のペニスを両手で掴みしごきながらぺろぺろ舐めるゴブリン娘
ゴ「ん・・・・ん・・・」
ペニスを口の中に含みスライドさせていく
八雲負けじと指でまだ幼いマンコをいじる
ゴ「あ・・・・ひゃ・・・」
ゴブリン娘がたまらず腰を引いてしまう
ゴ「だめ・・このままだとボク・・」
ゴブリン娘は八雲の顔の方に向き直り
八雲に抱きついて下から上目使いでこう呟く
ゴ「ボクの・・・・おまんこに・・おちんちんください」
429名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:10:09 ID:HwZs1/ts
メール欄に「sage」と入れよう
あと書きながら投下するのは控えた方が良い
430八雲:2008/05/19(月) 21:53:52 ID:hjmvu4Tx
>>428
ゴ「あ・・・」
八雲はゴブリンの体を持ち上げてペニスの上に幼いまんこを降ろしていく
ゴ「ん・・・」
すこしずつ小さく狭い膣内に進入していく
ゴ「あ・・・あ・・・っ痛」
ずるっと先だけがすべて膣内に入る
ゴ「ん・・・お腹いっぱいだよ・・」
ゴブリン娘の言った通りこれ以上は膣内には入らないようだ
八雲はゴブリン娘を下から突き上げる
ゴ「っっ!!!」
そのまま激しくペニスを狭い膣内で往復させる
ゴ「だめ・・・ボク壊れちゃうよ・・・・ああ・・・あ」
狭くきつい膣内で八雲はすぐに射精感に見舞われる
八「・・・すげ・・・めちゃくちゃ気持ちいい・・・」
ゴ「あ・・・んく・・・ボクの膣内にせいし・・・しゃせーして・・いいよ」
八「ぐ・・」
ガマンできずゴブリン娘の膣内にぶちまける八雲
ゴ「すごい・・・ボクのおなかいっぱいなのに・・まだでてるよ・・」
一度の射精をは思えないくらい量の精を放つ八雲
ペニスを引き抜くと幼いまんこから白濁した液が零れ落ちる
〜しばらくして〜
八「え・・今なんて?」
ゴ「だからボクと結婚してください」
八「ちょっとまった・・なんでそうなる」
ゴ「おかあさんが言ってたよ 男の人とえっちしたら結婚して夫にしなさいって」
八「・・・まさか最近宝石商の若い男がいなくなっていったのって」
ゴ「ニンゲンの男の人みんなボクたちの仲間とえっちして結婚したよ」
八「・・・全員?」
ゴ「みんな嬉しそうにお手々繋いでボクたちのお家に行ったよ?」
八「・・・・・・・・・・・」
宝石商 欲情→ ゴブリン娘 = エッチ 宝石商=ロリコン 喜んで結婚 お家に行った=YUKUEHUMEI
八雲の脳裏に嫌な公式が出来上がっていく・・・
ゴ「だからボクたちも結婚しよ?」
八「・・・一応聞く・・おいくつですか?」
ゴ「ボク6歳」
ボク6歳+ぼくろくさい×BOKUROKUSAI=犯罪→通報→逮捕→死刑
八「・・・・」
ゴ「??」 
八「目・・・閉じて」
ゴ「あ・・ちゅーしてくれるの?」
八「おう」
目を閉じるゴブリン娘
それと同時に後ろを向く八雲
八「こういう時は・・・逃げる!!!」 
と言うと同時に駆け出す八雲
ゴ「あ〜〜逃げるなんてひどいよ〜〜」
後ろでゴブリン娘の声が聞こえたが構わず逃げる八雲
八「偉い人?は言った!!!何やっても見つからなければそれでEE☆」
その後どうやって自宅まで帰ったかは覚えていない・・
 
431八雲:2008/05/19(月) 22:10:39 ID:hjmvu4Tx
>>430
〜次の日〜
髭「な・・・なんと・・・そんなことが」
八「ええ・・・まあこれが事実です」
八雲は行方不明になった原因を話した(自分に起こったことは伏せといて)
髭「ぬう・・・我が社にそんな変態が就職していたのど嘆かわしい!!」
八「・・・・・」 色んな意味で耳の痛い八雲
グチグチと呟きながら帰っていく髭
八「・・・今回のことは猛省しなければ・・若さ故の・・・」  
ゾ「あ・・・」
八「おう・・そういやお前の名前なソフィアにするか(辞書引いてら女の子の名前とかかれてあったのでそれにした)」
ソ「あ・・・」
頷くソフィア
リーン リーン 玄関の呼び鈴が鳴る
八「ん?ソフィアここにいろよ」
ソ「あ・・・」
〜玄関〜
八「・・・・・・」
ゴ「むう〜やっと見つかった」
大きな荷物抱えて玄関にやってきたのは昨日のゴブリン娘
八「・・え・・なんでここが」
ゴ「昨日お母さんに相談したらボクはあと10年しないと結婚できないからちゃんと
  その人のところで10年待ちなさいって言われたの」
八「ちゃんと10年って・・おい」
ゴ「そういえばボクたち名前も知らずにえっちしたんだよねボクはファジー
  だよおにいさんは?」
八「八雲・・・」
フ「そっか・・よろしくね八雲おにいちゃん」
・・・犯罪→親に知られた→責任とって結婚→だが断る→刺される
八「orz・・・・・」
今回の調査はこれにて終了・・・
八雲君しばらく凹みそうです
次回は海の魔物の調査に行くとか
432名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 17:48:07 ID:hHV0mU2e
Gj
433八雲:2008/05/20(火) 22:57:19 ID:golC4KwQ
>>431
〜八雲君の魔物調査〜 第三話 海にて
朝・・目覚める八雲
八「・・・・」
相変わらずノーパンで腕の中で寝ているソフィア
八雲の股間を枕代わりにして寝ているファジー
八「朝っぱらから・・・」
リーン リーン
玄関から鳴る呼び鈴
八「ぬう・・・」
ダルそうに起き上がる八雲
フ「・・・ふな」
ゴン! ベッドから落ちるファジー
フ「ふにゅ〜・・いたいよ・・」
着替えて玄関に向かう八雲
〜玄関〜
玄関には妙にガタイの良い頭にハチマキ巻いた焼けた肌のおっさんが立っていた
八「いらっしゃまいませ、こちらへどうぞ」
お「んだ」
客を応接間へ通す八雲
八「それで、どんな依頼で?」
お「おらの漁場に最近妙な化け物さ出て魚さとれねえだ
  なんとかしてくんろ」
八「・・・・わかりやすい」
お「んあ?」
八「とりあえず・・あんたの漁場に出没する化け物を退治すりゃいいんだろ?」
お「んだ・・・あの化け物さおらのしかけた網破って魚さ食っちゃ逃げ食っちゃ逃げでキリさないだ」
八「どんな化け物なんだ?」
お「海の中さ入ったら見えなくなる化け物でくらげみたいなやつだ」
八「・・・シー・スライムだな わかったなんとかしよう」
〜八雲の部屋〜
出かける準備をする八雲
フ「出かけるの?」
八「海にいくんだがソフィアもファジーも来るか?」
ソ「あ・・」うなずくソフィア
フ「じゃボクもー」
3人で海に行く一行
434八雲:2008/05/21(水) 00:04:48 ID:8dFJuTn0
>>433
〜ビーチ〜
フ「海〜〜〜〜!!!」
スク水姿で海に駆け出すファジー
ソ「あ・・」
白ビキニ姿のソフィア
〜漁場〜
2人をビーチに残してきて小船で網が仕掛けてある沖まできた海パン姿の八雲
八「ここか・・」
用意した釣針にエビ(安物)をつけ海に投げる八雲
〜数分後〜
八「・・・・・・来た」
何かが掛かった手ごたえがり一気に引き上げる八雲
シ「いふぁい!いふぁい!いふぁい!」(たぶん痛いって言ってる)
人間の少女の姿をした半透明なシー・スライムを釣り上げる八雲
シー・スライムを小船に引き上げる
シ「ひふぉいでふよこんふぁ」(?????????)
シー・スライムの口に引っかかっている釣り針を引き抜く八雲
シ「いった・・私なんか食べてもおいしくないですよ」
八「あんな安物のエビで釣れるとは思わなかった・・・しかも一発で」
シ「え・・・」
八「単刀直入に言わせてもらうがお前のせいで魚が獲れずに迷惑してる奴がいてな
  お前を退治しに来た・・・と言いたいところだが二度とこんなことしないってんなら
  見逃してやってもいいぜ」
シ「本当に?」
八「ああ」
シ「は〜釣り上げらちゃった時は食べられちゃうかと思ったけどやさしいんだね・・・針は痛かったけど」
八「・・・・・・・」
シー・スライムの柔らかそうな体を見てつい下のモノを膨らませてしまう八雲
八雲の視線に気付いたシー・スライム
シ「あ・・・もしかして何かやらしいこと考えてる?」
触ってみたい・・・そんな衝動に駆られる八雲
八「若いってことはいいことだよな・・」
シー・スライムを押し倒す八雲
シ「あら?」
435八雲:2008/05/21(水) 00:32:27 ID:8dFJuTn0
>>434
上半身がほとんど裸のようなシー・スライムの胸を揉み舐める八雲
シ「ん・・だめ・・こんなこと・・やめて・・・んっ!」
キスをして唇を塞ぐ八雲胸も同時に責めたてる
シ「あ・・・」
シー・スライムの傘に部分(スカートのようなもの)を麻痺針に触れないように
めくり上げる
シ「だめ・・・そこは・・」
シー・スライムのまんこに一気に奥まで挿入する八雲
シ「ああああああ!!」
半透明な体のせいか挿入されたペニスが丸見えな状態だった
シ「あ・・入ってる私の中に入って・・・ん・・」
八雲は何度も突き上げるシー・スライムの中でペニスが出入りしている様が
全て丸見えだった
八「すげ・・柔らかくて弾力あって・・く」
シ「あ・・・あ・・・ん・・」
気付くとシー・スライムも八雲の動きに合わせて腰を動かしていた
八「ぐ・・・」
八雲はたまらずシー・スライムの中に精をぶちまける
シ「あ・・・あったかいのが私の中に・・・」
中に放つ精子も半透明な体を通して見ることができた
〜数分後〜
シ「ふ・・・う・・・く・・ひどいです・・」
シー・スライムは八雲の前で泣いていた
八「・・・そのなんだ・・悪かったって」
プス 麻痺針を刺される
八「あらーーー」倒れる八雲
シ「さっきの仕返しです」
そう言ってまだ元気なモノを掴んで口に含むシー・スライム
八「うお・・あ」
さっきマンコに入れていた時とかわらない感触がペニスを襲う
容赦なく責められあっけなく射精してしまう八雲
口内に発射される精も丸見えだった
シ「まふぁゆるひまへん」
八「アーーーーーーーーーーーーー!!!」
結局日が暮れるまでまで精を絞り摂られた八雲だった・・・・

436八雲:2008/05/21(水) 01:01:05 ID:8dFJuTn0
>>435
〜ビーチ〜
八「・・・エロい・・もといエラい目にあった・・・」
途中で気を失い体の麻痺も消えていた気がついた時にはシー・スライムはいなくなっていた
現在小船でビーチまで引き返したところ
日が暮れ観光客たちもビーチから離れていく
フ「どうしたの八雲?なんかすごく疲れてるみたいだけど」
ソ「あ・・・・」
八「今回の依頼はたぶんこれで終いだ」
フ「たぶん?」
〜次の日 八雲の家の応接間〜
八「まあそういうわけで二度としないと約束させといたので大丈夫かと」
お「そうだか」
昨日あったこと(自分に起こったことは伏せといて)を話した八雲
お「いんやこれで安心さして漁ができるだよ」
報酬を置いて帰るおっさん
八「報酬が現金と魚ってしかもこんなでかい水槽に・・」
空き部屋に不自然なほどでかい水槽が置かれていた
ぽちゃん
八「あ?今なんか魚以外のなにかがいたような・・」
ぴちゃ 水槽から顔だけ出すシー・スライム
シ「・・・・・」
八「・・・は?」
思考停止
八「・・・まて・・なぜここにいる」
シ「あのおじさん私が獲った魚の中にまぎれてるの気付かずに水槽に入れて
  ここまで運んできたの」
八「いや運ばれてる最中に逃げりゃよかったろうに」
シ「おじさん獲った魚のことで絶対怒るだろうと思って怖くてでてこれなかったの」
八「・・・・・・・・・・・」
かわいいなこいつ・・
八「お前家に住む気ないか?」
シ「へ?」
八「海にいたらまたどっかの漁師に迷惑かけてひどい目にあうかもしんないぜ」
シ「ん〜〜・・・」
しばらく考えるシー・スライム
シ「うん・・そうする怖い目にあうの嫌だし」
にやりとする八雲
シ「あ・・・またやらしいこと考えてる?」
八「いや・・そんなことないぜ?」
とか言いつつニヤニヤしてしまう八雲
プス 麻痺針で刺される
八「あら〜」 バタン 床に倒れる八雲
シ「うそつき・・またえっちなことしようとしたらお仕置きするからね」
八「そういやまだ名前聞いてなかったな俺は八雲お前は?」
床で倒れたまま聞く八雲
シ「シニア・・」
ぽちゃん 短くそう言うと水槽に潜るシニア
八「ぐ・・・動けねえ・・」
今回の調査はこれにて終了
次回はまた海らしい?
437393:2008/05/21(水) 09:51:17 ID:fblwJwSx
鬼とチョコレート
ウチの女将はバツ一子持ちでヘビ女
妄想コラボSS前編
エロ無し





さて皆様、この村においでになる際は”陣甲斐…”もとい、”人外旅館”へぜひどうぞ。
古びた旅館ではありますが、神も浸かる癒しの温泉と海の幸そして、女将となった妻と共に皆様
のお越しをお待ちしております。

『ウチの女将はバツ一子持ちでヘビ女』

小鬼:和也〜旅行しようぜ。ほら、Gウィークに二人でさぁ。
和也:角あるから無理。
鬼:新幹線のドアに引っかからねぇよ、心配すんな。
和:違う!喫茶店ならいざ知らず今は国中がテロ対策やら少年犯罪でうるせぇんだ。
小鬼、警官に外せって言われたら――
鬼:尋常に勝負?
和:…もういい…じゃ、この一番安い旅館な。
鬼:よっしゃ…ん〜何々…じん…がい…りょかんか。
和:甲斐旅館だろ?『じん』なんてどこにも…
鬼:いや、ここに『陣』て書いてある。
和:はぁ?見えねぇぞ。

『鬼とチョコレート』

「ただいま〜」
私の名前は甲斐 幸恵(ユキエ)。
東京の寮生の学校に通っている花も恥じらう17歳。
GWを利用して久しぶりに実家へ帰ってきた。
…と言うのは立前で本音は、お兄ちゃんの奥さんを見に来たのだ。
結婚式はそれこそささやかにウチの旅館で上げたらしく、その時学校の研修で
海外に行っていた私には知ろう由もない。
私の彼氏も「ユキが行くんなら俺も行く。御両親とお義兄さんに挨拶を――」とか言っていたが
私のあんなボロ旅館を見せるわけにはいかないので何とか理由を付けて断念させた。
「じんが…じゃなくて、甲斐旅館へようこそ♪御一名様ですか?」
「…え…あ、あの…ここの家の者ですけど…」
私を迎えたのはお父さんやお母さんではなく、小さな色白の少女だった。
中居の着物を着ているからウチの従業員……ってそんなお金がウチにあるワケない。
そんな事を考えていると、その少女は声を上げて言った。
「えーと……あ!お兄ちゃ…お父さんが言っていた妹さんですね?」
「は?お父さん?」
その時、奥から半被を着たお兄ちゃんが出てきた。
「おー、幸恵。久しぶりだな、おかえり。」
「え…う、うん。ただいま」
な、何か妙にたくましくなったというか、大人の顔つきになったお兄ちゃんに
私は少し言葉に詰まった。
「お父さん、このお姉さんが前に言っていた『幸恵』さん?」
「そうだよ。琥珀(コハク)のお義姉さんだ。」

妄想コラボSS『百鬼夜行』

「何でバツ一で子持ちの奥さんなのよ!一体、どういう事!?
聞いてないわよ、私は!!」
 お茶の間で烈火の如く私は怒鳴り散らした。
438393:2008/05/21(水) 09:52:49 ID:fblwJwSx
「いや…だってお前に言うにしたって…電話しても出ないし…
親父から聞いたけど海外に行ってたんだって?」
「そうよ。それにしたって…子持ちの女性と結婚なんて。
ウチの旅館で養って行けるワケないじゃない!!」
 そうだ。こんな日本海側のボロ旅館を経営していて養っていけるハズはない。
「それは大丈夫なんだよな。」
「何でよ!」
「いや、結婚してからウチの旅館の客入り、
予約制にしないといけないくらい増えてさ。」
「…………は!?」
 私はお兄ちゃんの持っている旅館経営の帳簿をひったくるようにして見開いた。
黒字も黒字、黒黒黒字……この不況に一体、何で?
「さすがヘビの皮を財布にならぬヘビを―――――――ゲフンゲフン
それはそうと急に帰省なんてどうした?」
 お茶を持ってきた琥珀ちゃんにお礼を言って、私は畳に両手をつき、深々とお辞儀をした。
「御結婚、おめでとうございます。あと、これお祝いね」
 そう言って御祝儀を渡す。
「おっ、これは、これは…。ありがとうございます。」
 お兄ちゃんもそれを受け取り、深々と頭を下げた。
「このGW期間は4組しかお客様は来ないから。ゆっくりして行けよ。
あとで珀(ハク)を紹介するから」
 珀とは奥さんの名前なのだろう。そう思っていると、廊下の方から「お父さーん」と
琥珀ちゃんの声が聞こえてきた。
「おっと、お客様だ。じゃあな、あ、親父達は旅行に行ってていないから
奥の部屋を好きに使ってくれ」
「うん。わかった、ありがとう。」
 そう言って私は笑顔で見送った。…ウチに来るお客…そうだ!
どんなお客さんかちょっと見てみよう。
 私はそう思ってお兄ちゃんの後を追った。

「あ、予約した広瀬です。」
「はい、広瀬 和也(カズヤ)様でございますね。どうぞ、こちらに」
 私は玄関の広間にあるカウンターの奥から
お客さんとお兄ちゃんを観察する事にした。
玄関に来たのは大学生らしき若いカップル、男の人は何でもないけど……
その隣にいる連れの女の人…正確にはその頭部。
 染めたにしては妙に紅色の髪に、なんか突き出てる二本の…棒?
都会でも見たことあるけど…何かのコスプレなんだろうか。
「綺麗な旅館じゃねぇか…気に入ったぜ。風呂は混浴なのか?」
「申し訳ありません。温泉は男湯、女湯と別れておりまして」
お兄ちゃんが荷物を預かりながら答える。
「そうか、わかった。じゃあ、俺は男湯で和也と一緒に入――ふがふが」
「ああ、すいません。何でもありませんから」
ハハハッと苦しい笑いをしながら、女の人の口を押さえつける男の人。
「では、どうぞこちらに。お部屋にご案内致します。」
439393:2008/05/21(水) 09:58:29 ID:fblwJwSx
次に来たのは、眼鏡を掛けた真面目そうな人に………な、何だ?
やたら色白…いやなんかもう色白とかそういう領域を突破して青みがかった白に
中国の…そう、あれだ『キョンシー』の装束を纏って、その帽子らしきモノに
黄色いお札を貼った女の子が入ってきた。もうコスプレの域を超えているだろ…アレは。
 妙に童顔で背が低いけど……おっぱいは大きい。な、何歳なんだ?あの女の子は。
「予約した谷(たに)です。」
「はい、谷 碧悟(ヘキゴ)様でございますね」
平然と対応しているお兄ちゃん。さすがプロだ。するとお札を捲って女の人が言った。
「道士(どうし)、お腹空いたよ〜早く給仕するネ」
「はいはい。あ、気にしないで下さい、夕食も時間通りで構いませんから」
そういって女の子に『どうぞ』とポッキーを差し出す青年。
眼鏡の男の人はお兄ちゃんに向かって言った。
「はい、それではお部屋にご案内します。」
それでも動じないお兄ちゃん。ここはこういうお客さんが多いんだろうか?

少し間をおいて来たのは、いかにもダンディな感じの男の人に着物を着た女の人。
「こんにちわ、予約しとった小林です。」
「はい、小林 孝(タカシ)様でございますね」
 ダンディな男の人、関西弁だ。しかも何かフツーの名前だ。
「主様(あるじさま)、はよ部屋行こ。私、もう我慢できへん」
妙に色っぽい声の着物をきた女性、綺麗な人なのに。
何か危険な感じがする。
「よ、ヨーコ、ちょう(訳:少し)我慢せぇ。ああ、すんません、荷物は自分らで持って行きますから」
「あん、あかん。出てまう…ん、んん…あはっ」
そう言うとぴょこっと女の人の頭から狐色の耳が生えた…ように見えた。
コイツもコスプレなのか!?何なんだこの旅館は!レイヤーの集会場なのか!?
「アホッ、何してんねん。すんません。気にせんといて下さい」
「はい、ではお部屋にご案内致します。」
…お兄ちゃん、何で平然としていられるんですか?
私、妹としてお兄ちゃんが心配になって来ました。

最後に来たのは親子連れ。中学生くらいの男の子に背の高い女の人。
その女性……外国の人だろうか?
褐色の肌に稟としたその瞳は同性としても何か格好いいと思う。
「予約した黒井です」
褐色の肌の女性が稟とした声で言った。
「はい、黒井 竜(りゅう)様でございますね」
「はい。荷物は全て、クロが持って行きますからお気遣い無く」
クウ?あの背の低い男の子の事だろうけど…何かペットみたいな名前だな。
つーか、子供に荷物って…いいのか母親として!?
「失礼ですが……クロ様は――――」
お兄ちゃんがニコニコしながら聞いた。
暗に『貴女のお子様ですか?』と尋ねている口調だ。
何かを感じ取ったのだろう、宿泊の名簿には何て書いてあったんだろう?
「ペットです」
ダメだ。こりゃ…
440393:2008/05/21(水) 10:00:31 ID:fblwJwSx

何なんだろう、我が家『甲斐旅館』はどうかなってしまったんだろうか?
お客さんの入浴時間を外して、先に温泉に浸かっている私はそんな事を思った。
どうみても普通には見えない女性を連れた男性。
 総じて最後のお客さん、黒井さん以外はまともに見える人達なのに…
やはりどこかおかしいのだろうか?ものすんごいコスプレ好きとか超弩級の性癖を持って
いるとか…そんなの関係ない…と言ってしまえばそれまでだが、何となく気になってしまう。
 昔から変なお客さんは来ていたのは気になっていた。
お父さんが言うには私達『甲斐家』には代々、この世にあらざる者、
つまり人外の者達の姿を見る事ができる能力が備わっているとのこと。
そんな古めかしい言い伝えの様なモノを私は信じる気はなかった。
実際、都会にいっても人外とか幽霊とかそんな類のモノと一切関わりはなかった。
 この前の研修旅行一つとってもそうだ。
港に古めかしい格好した兵隊さん達が並んでいたりとか、
波しぶきの間にお坊さんが見えたりとか、
やけに色の薄くてボロボロの帆船が接近してきたり…
等々、至極当たり前の事しかない。
私の友人達は眼が悪いらしく『見えないよ』と言っていたが…
彼氏には見えていたし、そんな人外とか幽霊とかこっちから願い下げだ。
とそんな事を考えていると
「おおおっ〜広いなぁー、和也の家とは大違いだぜ」
この声はあの髪の赤い女性だ。何で入浴時間の一時間も前に来るんだ!?
私は湯煙に隠れて岩場の後ろに身を潜めて、様子を伺った。
「ん、俺が一番乗りか。へへ〜ん。」
あの女性は頭の上の角みたいなのを付けたまま、温泉に浸かっている。
筋金入りのコスプレイヤーらしい。が、はつらつとした表情に、意志の強そうな瞳。
スレンダーな体型で特に腰のくびれがすごく綺麗だ。胸やお尻もなかなか。もったいない。
するとまた戸が開き今度はあのキョンシーの格好をしていた女の子が入ってきた。
……ぷるぷると歩くたびに弾む大きなおっぱい……羨ましい。ホントにアンタは何歳なの?
「コラ、無礼ネ。皇族であるワタシが一番最初の湯に浸かる事は決まっているのに。」
女の子は胸を張って、髪の赤い女性に抗議した。こ、皇族…マジで痛い子だ。
二人とも綺麗なのに…本当にもったいない。
「ああん?何だぁお子様が…ここは昔の唐土(もろこし)じゃねぇんだよ。時代に適応しろ適応」
「フン、こんな小国の鬼が何をいうネ。ワタシは古の唐土帝国の皇女ネ、早く出るアルよろし!」
女の子が赤い髪の女性に向かって毅然と言い放つ。何て痛い子なんでしょう。
「………お前さ、唐土のいわゆる死体なんだろ?」
「無粋な言い方ネ。『キョンシー』はただの死体じゃない、道士言ってたネ」
「でも一回死んでるんだろ?」
「む……そ、それはそうアルけど」
「じゃあ、お前の連れはロリコンで屍姦好きなのか?」
………は、はぁ!?鬼だ?道士だ?キョンシーだ?何なのこの人達は!?
「なにィ!この下賤の鬼風情が!道士の悪口は許さないアル!!」
まさに一触即発の時、再び戸が開いた。
「騒々しいな、日本のオンセンとは騒ぐものなのか?」
「コンコン、失礼するで。温泉ってココでええんやろ?」
と入ってきたのは、問題有りの黒井さんに三人目のコスプレイヤーだった。

後編に続く
441名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 12:37:45 ID:5lLw7Uxm
最近は投下が多すぎて感想が追い付かないぜ…
なんという素晴らしい状況なんだ、SS書きの皆様GJ!!
442名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:42:18 ID:v9II7dkQ
職人様方、GJ!

俺も読ませてもらうだけじゃあダメだと思って、なんか書こうといろいろ妄想をしてみるんだが
全然文章に書き起こせないのはなぜなんだぜ?
443八雲:2008/05/21(水) 18:18:56 ID:8dFJuTn0
>>436
〜八雲君の魔物調査〜 第四話 人魚
〜八雲の家 中庭〜
シ「うあ・・これ本当に私のために?」
中庭には巨大なプールが出来上がっていた
八「まあ水槽じゃあ狭すぎるだろうしな」
ソ「あ・・・・」
フ「わーいプールだプール!」
八「・・・海水通したり穴掘ったりと工事費は洒落にならなかったけどな」
シ「ありがと・・八雲ここまでしてくれるなんて」
八雲の頬にキスするシニア
八「ああ・・・」 シリアスな顔でシニアの胸を揉もうとする
プス 麻痺針刺される八雲
八「あふあ」
バタン
シ「スケベ」
ボチャン そう言ってプールに飛び込むシニア
リーン リーン
その時玄関から呼び鈴がなる
八「ぐ・・・こんな時に・・・ファジー俺を玄関まで連れてってくれ」
フ「うん」
八雲をおぶって玄関に向かうファジー
〜玄関〜
八「い・・・みなっきゃりまへ」
眼「あの・・大丈夫ですか?その人辛そうですけど」
玄関には眼鏡を掛けた青年がいた
フ「大丈夫だよ刺されただけだから」
眼「え・・」
八「こ・・・こちらへどうぞ」
指を指してファジーに応接間へ行くように指示を出す八雲
ずるずると足を引きずられていく
〜応接間〜
ソファー腰掛けたものの上半身はぐったりしている八雲
眼「あの・・・刺されたって言いましたけど本当に大丈夫ですか?」
八「大丈夫です・・・しばらくしたら治りますから・・それでどのような依頼で?」
眼「は・・はあ、その人魚の涙が欲しいのですがどうしても手に入らなくて」
八「なるほど・・・貴重品の入手ですねこちらで探索してみますね」
眼「あの・・どうして必要なのかとか聞かないんですか?」
八「そちらの事情は関係ないです報酬さえもらえば目的がなんであれこなしてみせますよ」
眼「そうですか・・・ではよろしくお願いしますね」
〜 しばらくして 玄関 〜
八「じゃ出かけてくるから留守頼んだぜ」
ソ「あ・・」
八雲に抱きつくソフィア
八「・・・」
ソフィアを抱きしめる八雲
フ「あ・・ずるいボクも〜」
八雲の脚にしがみつくファジー
シ「・・・」
八「シニアはやらないのか?」
シ「八雲さんみたいにスケベな人に抱きつきたくないです」
そう言ってプールに戻ろうとするシニア
後ろからシニアを抱きしめる八雲
八「行ってくるぜ」
シ「・・・調子に乗るとまた刺しますよ?」
八「じゃ」
シニアを放して出かける八雲
シ「・・・・」
八雲の後ろ姿を見つめるシニア
444名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 18:21:01 ID:OiCCxVOI
支援が必要かい?
445名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 19:20:34 ID:Iq+SW/v2
今更だけど台本形式って良くないんじゃないのかなあ
446八雲:2008/05/21(水) 19:28:01 ID:8dFJuTn0
>>443
〜浜辺〜
八雲は人魚が出没したと言われる浜辺をしらみつぶしに探したが
有力な情報はほとんど入らず夜になってしまった
八「今日のところはこんなとこにして宿さがすかな・・」
浜辺から離れようとしていた時だった海の方から歌声が聴こえてきた
歌声のするほうに駆け出す八雲 声からしてそろそろ近くまで来ているはずだが姿が見当たらない
?「きゃーーーーーーーーー」
歌声が途切れ悲鳴がきこえる
男1「やった!人魚を捕まえたぜ!!!」男2「ほらな?俺の言ったとおりだったろうが」
八雲が岩陰から覗くと網で捕らえられた人魚と2人の男の姿があった
人「どうしてこんなことするんですか・・私歌ってただけなのに」
男2「てめえら人魚の肉は高く売れるんだよ貴族のバカ共とかにな」
八「・・・・密猟者か」
人魚の血肉には長寿の効果があると言われており裏で高値で取引されている
魔物と人との共存を望む王によって人魚を捕獲 狩猟することは法で禁じられている
その罪を犯した者は斬首 絞首の刑となる
八「そこまでだ!!!」男1・2「!!!??」
岩の上から男たちに高らかと叫ぶ八雲
八「・・・・言ってみたかったこのセリフ」
男2「なんだてめえも肉目当てか?」
八「俺はそいつに別の用事があってな」
男1「ああ?こんな魚くっせえやつでも嫁にする気か?」
男1・2「ゲハハハハハ ガハハハハ」下品な笑い声を上げる男1と男2
岩の上から綺麗に男1の顔面に飛び蹴りを喰らわせる八雲
男1「はげ?」ズッシャアアアアアアアア!!!
砂場を見事に転がっていく男1
男2「てめえ!!」ガシ 男2にアイアンクローを喰らわせる八雲
男2「んげあ・・頭があああ」ミシミシと生々しい音が鳴り響く
続けてアルゼンチンバックブリーカー スコーピオンデスロック
男2「ギブ!!!ギブ!!マジギブだって!!!いってええええええ」
ゴキ! トドメはパロスペシャル バタン 男2はイってしまった
男1に指をバキバキ鳴らしながら近寄る八雲
八「次はお前か・・・」男1「・・・・!!」(声にならない)
男2を担いで逃げる男1 浜辺に取り残される人魚と八雲
八「待ってろ今助けてやる」
網をはずす八雲
人「あの・・・」
八「ん?」
人「私をお嫁さんにするつもりですか?」
八「・・・・・・・・・・・・・・は?」
さっき男たちが言ってたことを鵜呑みにしたのか
八「あのなあ・・・」
447八雲:2008/05/21(水) 19:31:03 ID:8dFJuTn0
>>446
〜八雲は自己紹介も交えて事情を説明した〜
この人魚名はマリン 岩場に出てきて歌の練習をしていたところだったらしい
マ「人魚の涙・・ですか?」
八「ああ」
マ「できれば差し上げたいですけど私泣いたことがないんです」
八「え?」
マ「そうなんです・・・涙ってどうすればでるんですか?」八雲はマリンの両頬をつねってみた
マ「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」ぱちん 両頬から手を離す
マ「いきなり何するんですか?」
頬をさすりながら言うマリン 顔を近づける八雲
マ「え・・あの・・・」
八「・・・・・・・・でてねえ」
マ「痛いとでるんですか?」
八「普通は出るんだが」
たまねぎ(どこから出した・・)を刻む八雲
マ「うあ・・・目に染みます・・」
八「でねえ・・・」
マ「たまねぎ刻んだらでるんですか?」
八「普通はな」
その後色々と試したが結局出なかった
マ「すみません・・お役に立てなくて」
八「仕方ねえ・・・出直してくるどうやら現状ではどうしようもないみたいだし」
八雲が立ち去ろうとするとマリンに袖を掴まれた
八「ん?」
マ「あの・・・さっき助けていただいたお礼がまだ・・その」
八「・・・・・」マリンを抱きしめる八雲
448八雲:2008/05/21(水) 19:56:12 ID:8dFJuTn0
>>447
マ「ん・・」
マリンにキスする八雲
マ「あ・・あの・・海の方で」
人魚は乾燥に弱く陸にはあまり長くいられない
八雲はマリンを抱きかかえて海の方へ歩いていく海水が胸のあたりまで浸かる
八雲に抱かれたまま口付けする
マリンは八雲の手を掴み海の中へと導く
不思議だったマリンと手を繋いでいると水中でも苦しくなかった
海の中で心地いい浮遊感を感じながらマリンに口付けする八雲
マリンの胸を隠していた貝をはずし胸に口付けする八雲
マ「ん・・・」気持ちよさそうに身をよじるマリン
気付けば八雲の着ていた衣服は海流に流され八雲は全裸になっていた
八雲のペニスを優しく撫でるマリン それだけの刺激だけでペニスは膨張していく
八雲がマリンの下半身に触れる鱗の感触 人間の女性と同じ部分にソレはあった
人間の部分と魚の部分の境目に割れ目を探りあてる八雲
指でスジの部分を撫で指を割れ目に侵入させる
マ「あ・・・」膣内は十分に海水ではないヌメヌメした液体で濡れていた
八雲がペニスを割れ目に挿入する 挿れただけで射精感がこみ上げる
マ「ああああああ・・・」八「ぐう・・・あああ」
八雲は射精感を堪えながらマリンの膣内をかき回す
マ「ああ・・気持ちいいです・・もっと・・」
海中にも関わらずマリンの声は八雲の頭に響いていた
八雲はマリンの胸を揉みながら腰を往復させる
マ「あ・・・」
マリンの膣内が急激に締まりペニスを絞り上げる
八「ぐ・・・・」
八雲はマリンの膣内に射精する堪えていただけ長く射精が続く
海中で二人は見つめあい繋がったまま口付けし合った
449八雲:2008/05/21(水) 20:18:03 ID:8dFJuTn0
>>448
〜浜辺〜
浜辺で2人は肩を寄せ合い海を眺めていた
マ「・・・・八雲さん・・・あの」
八「ん?」
八雲の目を見つめながらマリンは
マ「陸の生活を捨てて私と海で暮らしませんか?」
八「・・・・・・」
マ「私・・八雲さんを愛してますだから・・私のそばにいてください・・」
八雲の抱きつくマリン
八「・・・・・・俺は」
陸の生活を捨てる・・・それは家で待つソフィアやファジーやシニアを捨てて
マリンと共に海で暮らすといううこと・・
マ「・・・・・・待ってる人がいるんですね」
八「・・・・・・」
八雲から離れ海に向かうマリン
マ「いいんです・・私みたいな醜い化け物と一緒に暮らすなんて嫌ですよね・・
  ・・私みたいな化け物を抱いてくれて・・ありがとうございました・・八雲さんの温もりを感じられてうれしかったです」
マリンは泣いていた・・・生まれて初めて泣いていた
下をうつむいたままなにも言えないでいる八雲
ボチャン 涙を流しなら冷たい海の底へ泳いでいくマリン
マリンの立っていた場所に光る物を見つける八雲
透明で少しピンクがかった水晶が落ちていた
〜 次の日 応接間 〜
眼「そうですかこれが・・・」
八「・・・おそらくそうです」
昨日から八雲は気分が沈んだままだった
魔物とはいえ女の子を泣かせるのは気が進まない
眼「それでは報酬はここに置いておきますね」
八「・・これが目的だったんじゃないのか?」
眼「私はソレが実在するかどうか知りたかっただけです その涙はあなたのものですよ」
応接間を出て行く青年
八「・・・・・・・・・」
450八雲:2008/05/21(水) 20:51:53 ID:8dFJuTn0
>>449
〜数日後〜
八雲が一仕事終えて家路についていた時だった
男「おい!女の子が倒れてるぞ!!」
八雲の家の前が騒がしかった
八雲が人ごみを掻き分けて見てみると
八「・・・!!」
八雲が女の子に駆け寄る 耳や脚は人間と同じだったがマリンだった
(人魚は乾燥させた部分は人と同じ形になる)
八雲がマリンを抱き上げる
八「マリン!!おい!!!」
マ「・・・あ・・八雲・・・さん・・」
体は乾燥しきって衰弱していた
八「なんでこんな・・」
マ「どうしても・・また・・会いたくて・・無理して・・来ちゃいました・・」
八「く・・」
マリンを抱えて中庭のプールに向かう八雲そのままプールに飛び込む
シ「ちょっと!何!?」
マリンの耳と脚がヒレが生え鱗が現れていく
マ「あ・・・」
八「大丈夫か?」
マ「はい少し楽になってきました・・」
八「・・・・・・」
マ「私・・八雲さんを困らせちゃいましたね・・海で暮らしませんかなんて言い出して・・
  ごめんなさい・・・それだけ言いたくて」
シ「は?」
マ「だめですね・・私八雲さんにまた会えるなら死んじゃってもいいかなって」
シ「そんなにこのスケベが好きならあんたも私みたいにここで暮らせばいいじゃない」
マ「え?」
シ「ここは良いわよ〜スケベがいる事意外は」
八「そんなに俺が嫌いか」
シ「ええ大嫌いよ」
マ「私は・・大好きです」
八「・・・・・」
見詰め合う八雲とマリン
ソ「あ・・・・」
八雲の頭にかじりつくソフィア
八「って痛っ」
フ「あー!みんなプールで遊んでる!!ボクもーーー」
ドパーーーーン プールに飛び込むファジー
水浸しになる面々
今回の調査はここまで
次回は・・なにやらたくさん魔物が出るみたいです
451八雲:2008/05/21(水) 20:58:35 ID:8dFJuTn0
誤字の乱射・・・・申し訳ない・・・
452名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 22:53:21 ID:Lkixd00z
GJ
なんという更新スピードだ

でも小説形式にリメイク希望
セリフが台本形式だと・・・な?
453八雲:2008/05/21(水) 23:54:17 ID:8dFJuTn0
>>450
〜八雲君の魔物調査〜 第五話 八雲君の長い帰り道
〜山村〜
今回はラミアの依頼の浮気調査で物凄く遠くの村まで来てしまった八雲
「まったく・・・ラミア相手にハーピーに不倫かよ・・・」
不倫した夫はその後ラミアに絞め殺されそうになっていったが
八雲の必死の説得でなんとか死者は出さずにすんだ
不倫が発覚するやいなや物凄い速さで夫の元に向かったので
これは血の雨が降ると思った八雲はラミアを追ってこんな山奥の村まできてしまったのである
「驚いたぜ・・地の果てまで追って行って絞め殺すって本当だったんだな」(死んでないよ)
「げ・・・」
八雲の乗ってきた馬が盗まれていた・・・orz
「徒歩で帰るか・・・・」
急いで出て来てしまったせいでサイフも持たず一応護身用にクレイモア(両刃の西洋剣)
しか持ってきておらず無一文で馬も買えない
〜森林〜
森の中をとぼとぼ歩く八雲しばらく歩いていると
草陰から何者かが襲い掛かってきた
「ぐ・・・」押し倒される八雲顔をぺろぺろと舐められる
よく見てみるとワーウルフ(ウルフ亜人)だったどうやら発情しているらしく
服の上から八雲のペニスに股間をぐりぐり押し付けてきた
「ハッ!ハッ!!ハア」息も荒げに顔を紅潮させて八雲のズボンを下ろすワーウルフ
八雲もワーウルフの胸と腰に巻かれている布を脱がせる
「うお・・」ワーウルフの豊満な胸がぷるぷると震えている
ワーウルフは腰を降ろしペニスを濡れそぼっている割れ目に一気に挿入する
「アオーーーーーーーーーーン!!」
ワーウルフが高々しく雄叫びを上げる
454八雲:2008/05/22(木) 00:17:58 ID:DKa4aGBU
>>453
「ハッ!ハッ!ハッ!」
ワーウルフはよだれを垂らしながら激しく腰を振った
「うお・・・・すげ・・・・」
ワーウルフの激しい責めに早くも射精感がこみ上げる
「アオーーーーーーーン!!!」
だが先に絶頂を向かえたのワーウルフの方だった
ビクビクと痙攣しながら腰をぐりぐりと押し付け快感の余韻を味わっている
さっきイったばかりなのに腰を振り続けるワーウルフ止まる気配もない
「うあ・・・ぐ・・・もう・・・出る」
ワーウルフの膣内に射精する八雲 膣内に精を浴びながらも動きつづけるワーウルフ
「やべ・・また・・・そんなにされたら・・」
早くも2発目が出そうな八雲
ワーウルフの豊満な胸を揉みながら自らもワーウルフを突き上げる八雲
「アオーーーーーン!!」
ワーウルフの膣内が締まり同時に絶頂を向かえる2人
八雲はワーウルフを四つんばいにしてバックから挿入する
豊満な胸を弄りながら柔らかな尻の感触を味わいながら突き上げる八雲
どちらも何度も激しく責めあい結局朝まで交わり続けた
目覚めるとワーウルフと抱き合ったまま森の中で眠っていた
ワーウルフも起き上がり八雲の顔をぺろぺろ舐めてきた
「ちょ・・くすぐってえよ」
「あおん♪」
どうやら懐かれたらしい
八雲の後ろを4本足でテクテク歩くワーウルフ
「お前はここまでだ」
「く〜ん」
次の村の近くに来たところで八雲はワーウルフに森に帰るように言う
寂しそうに森へと帰っていくワーウルフ
今日はここまでです続きは今日の18時くらいから
この後八雲君家に着くまでの間色んな魔物襲われます
ではおやすみなさい
455名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 00:22:38 ID:VZdZs4Nw
GJ!
でも句読点がないから読みにくいんだぜ・・・
付けてくれると嬉しいんだぜ
456名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:10:47 ID:L40P68FX
夢枕に立った脳内ご主人様(15歳♀)が耳元でフタナリフタナリと囁くので、投稿ラッシュに便乗してみた。
嫌いな人は飛ばしてくださいな。
457名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:12:50 ID:L40P68FX
「うートイレトイレ」

いまトイレを求めて全力疾走している僕は故郷から追放されたごく一般的な女の子。
強いて違うところをあげるとすれば、人外に興味があるってとこかナー。
名前はスサノオ

「そんなわけで出雲にある公園のトイレにやってきたのだ。」
「しくしく…誰に向かって話してるんですか…?」

ふと見ると、ベンチに名札をつけた子供が座っていた。
ウホッいいショタっ子。
そう思ってると突然そのショタは僕の見ている目の前で泣き出したのだ。

「んんー…80点!」
「何ですかいきなり!?…ああ、ただでさえ頭が痛いのにこんな変人にまで絡まれて…」
「へ、変人ちゃうわ!」

あによぅ!
僕はいたって普通ですよ?
いや、普通じゃない部位も有るにはあるけどそこはそれ、精神的には割とノーマルだもん。
多分。

「ええと、クシナダ君…でいいのかな?」
「はい…」
「いったい何があったの?お姉ちゃんに話してみ。」
「実は、川上のヤマタノオロチに目を付けられているんです。明日にも僕をさらって風俗に売り飛ばすって…」

ほほう、オロチ?
そういえば最近ヘビ食べてないなぁ…カレー粉かけると結構おいしいんだよね。

「なら僕がキャプチャー…もとい退治してあげる!」
「妙な単語が聞こえましたけど、どうやって?噂では八つの山と谷にまたがるほどの…」
「あーハイハイそういう神話的ハッタリはいいから!お酒ある?あと目薬。」
「は、はい…母の料理酒でよければ。」

おっけー!
スサノオちゃんの三秒クッキング〜
まずタルに酒を入れます。
次に目薬をドバっと注ぎます。
よく混ぜて出来上がり。

「では、果報を寝て待つがよい。行ってきまーす。」
「ホントに大丈夫かなぁ…」

んっふっふ〜待っててねオロチちゃん。
直火焼カレー風味で骨まで食べてあげる!
…と、そうこうしてる内にいかにもそれっぽい洞穴ハケーン。
SSって便利だよね。

458名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:15:23 ID:L40P68FX
「ちわーす肥河屋でーす!お酒の配達に来ましたー!」
「はーい。」

無用心にハンコ咥えて出てきた大蛇は…間違いない!
お前がヤマタノオロチだな。
下ごしらえを兼ねてブッ殺すよ!

「こちらにハンコかサインお願いしまーす。」
「ご苦労様。新人さん?」
「はい!今日からバイトはじめました!よろしくお願いしまっす!」
「ええ、こちらこそ。」

クックック…うまく行ったぜ。
あとは近くの藪に張り込んで待つのみ。
今宵も僕の七支刀は血に飢えておる…

「…で?なにこの状況。」
「すかー…ぴゅるぴゅる…」

ズシンと大きな音を聞きつけて攻め入ったはいいものの、筆舌尽くしがたき馳走はどこにも見当たらず。
かわりに素っ裸の女の人が一人。
ていうかゴメン。
本音言わせてもらうね。

「キタァーーーーーーッ!!!!!おのれ!僕が人外好きと知っての狼藉かッ!?
点数にすると98点!!ちょっとタッパあリ過ぎるのが難だけど他はパーフェクトッ!
濡れたウロコが超カワイイよ!!」
「ん…んぅ…?」

あ、起きちゃった。
ちっ

「えーと、その、なんだ…夜分遅くにごめんなさい。この辺りでおっきいヘビを見かけませんでしたか?」
「ヘビ…?」
「はい。ヤマタノオロチって名前で、ホオズキみたいな真っ赤な目をした大蛇なんですけど…」
「あ、それ私です。」

は?
つまりアレかね。
酔って露になったこの姿が本性で、大蛇の姿は化けてるだけってこと?

「…じゃあ、僕の晩御飯は…?」
「え?」
「ねえ、僕の晩御飯はどうなるのさ!ねえったら!」
「ちょ、私に言われても!」

楽しみにしてたのに!
バーベキューセット用意して待ってたのに!
僕を裏切ったな!
459名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:18:40 ID:L40P68FX
「あー傷ついた!この心を癒すにはカワイイおにゃのこと一発ヤるしかないね!人外ならなお良し!」

ええありませんとも。
僕の心を裏切ったんだもん…スサノオさんは許しませんよ!

「しゃぶれよ!」
「なんでそうなるの!?そしてデカッ!」

これぞ僕の秘密兵器、クリペニス。
クリトリスをエロス的な力で改造して、精子まで出せるようにした凄い神器なのだ。
勾玉を埋め込んだ大根サイズの肉棒で貫けば、どんな女も僕の肉奴隷さ!

「ほら、口あけて。」
「ングッ!や、やめ…ぐぇぇ…」

鼻をつまんで開かせた口にインサート。
…あら?ひょっとして噛んでるつもりぃ?
オロチなんていってもテンでだらしないんだから!
丸呑みばっかりしてるから顎が弱くなるんだよ。

「んーいい刺激。そろそろ出すよ?」
「ぷぁッ!んにゃぁ…やめ…」
「くふぅぅ…へへぇ、出しちゃった。」

あはははははッ
カワイイなあ!
強制フェラでこんなアへ顔さらしちゃうなんて、ひょっとしてマゾ?
さっきよりもウロコがぬめってイヤらしいよ!

「ケホッ…ひ、ひどい…」
「勝手言っちゃいけないね。自分だってクシナダ君を売り飛ばして、こういう目にあわせようとしてたんでしょ?」
「それは…でも…」
「オロチちゃん。人生にはね、自分の行いのツケが回ってくる時が必ずあるの。」
「…」
「あんたにとっては今がそうだねっ!」
「い、いやあああああ!!!」

弱々しい抵抗をねじ伏せて組み敷く。
あーいいなぁ…スレンダーな体…
こんな細い体にブチ込んだらどうなっちゃうかな?
きっとギチギチで気持ちいいんだろうなぁ…
460名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:20:54 ID:L40P68FX
「んちゅ…僕おっぱい大きいから肩こるんだよね。オロチちゃんはそんなこと無いでしょ?」
「…くっ」

あれあれ、ウロコが立った。
もしかして気にしてるの?
きれいな体なのになぁ…

「わぁ!お尻もすべすべだぁ…おや?」
「あ…それは…ひゃあぁ!!」
「んっふっふっふ…これ、なーんだ?」

ズルズルとお尻から出てきたのは、僕のクリペニス並にでっかい張り型だった。
…って、これムラクモブランドじゃない!
こんな高級バイブ持ってるなんて、この女どんだけ好きものよ!?

「あーあ…お尻ガバガバ!オロチちゃんってさぁ…」
「い、言わないでぇ…」
「ヘ・ン・タ・イ、だよねぇっ!」
「う…うぇぇぇぇ…」

あちゃ、泣いちゃった。
苛めがいあるなぁオロチちゃん。
だって泣き顔までエッチなんだもん…まるで誘ってるみたい。

「ああん、泣かないで?腸液が垂れて川みたいになっちゃってるじゃない。」
「もう…いや…いや…」
「キスしてあげるから機嫌直して?んっ…」
「ううぅ…くちゅ…ちゅる…」

神技、不良が子猫助けると人気うなぎのぼりの術!
ちょろいね。
こういうマゾ女にはムチ8アメ2くらいの割合がベストなのだ、覚えておきたまへ。
せっかくだから押収した張り型は僕の女の子に入れておこう。

「くぅんんん…ッ」
「ん…ちゅぶ…」

あぅ…流石に…キくわぁ…
前立腺ゴリゴリして凄ぉい…もう、我慢できないよぉ!突っ込みたいよぉっ!

「ねぇ、オロチちゃん!」
「…?」
「い、入れるよ!いいでしょ?ねぇ!ねぇオロチちゃぁん!」
「ひっ!?い、いや…だめぇ…」
「待って!」

ガボッ

「…――――――――――――ッ」

461名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:22:25 ID:L40P68FX
…ガボ?
よく見ると、無意識に伸ばした手がオロチちゃんのお尻の穴に突き刺さっていた。
それはもう、手首までズッポリと。

「…ふむ。」

あ、それ。
ぐーりぐーり。

「ふへああああああああああああーーーーッ!」
「ぐは、うるさい!」

すっごい声…
それにヨダレも…
白目まで剥いちゃって、よっぽどお尻好きなんだぁ。
サービスしちゃえ。

「ひぎぃッ!いひぃぃぃぃー…あが、あがぁぁぁッ!?」
「ひっどい声。いい加減にしなさいよ、この淫乱!」
「んあっ…ご、ごめんなさ…うぎぃぃッ!!!!」

わお、ガクガクしてる。
これは弱点見つけちゃったかなー

「…ここ、カリカリされるとダメなんでしょ?」
「ぴぃぃぃぃーーーーーッ!!!!!」

さてさて、オロチちゃんばっかり楽しんでちゃ不公平だよね。
僕のほうも…

「ねえ、オロチちゃん。」
「あぁっ…抜いちゃやだぁ…」
「わがまま言うんじゃないの!」

ビンタ!ビンタ!ビンタ!
昔から、こういうのを躾けるにはお尻ぺんぺんと相場が決まってるんだよ!
おらおらぁっ!

「ひぐぅ…うっ…うはぁぁ…」
「打たれて、よがってんじゃ、ないわよッ!」
「ぐあぁッ!ご、ごめんなさいお姉さまぁぁぁん!!」

お姉さまですって。
なにやら魅力的なワードが出てきましたよ?
むふふ、いいこと考えた。

「ねえ、オロチちゃん。」
「は、はい…」
「僕ね…オロチちゃんのバイブでこんなになっちゃったんだぁ…」
462名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:24:15 ID:L40P68FX
張り型を抜いて、ぽっかりと口をあけた女性器を見せ付ける。
…我ながらよくぞここまで使い込んだね。
自分を褒めてあげたい。

「オロチちゃんのせいだよ?」
「ご、ごめん…なさい…」
「ほらぁ、こんなに広がっちゃった…責任とってほしいな。」
「せきにん…?」
「おてて…入れて…」

すっかり従順になったオロチちゃんの腕が沈み込んでくる。
ふふふ、顔真っ赤にしちゃって…カワイイなぁもう!
あっ、あっこれは…イイ!

「あひ…オロチちゃぁん…気持ちいいよぅ…」
「お、お姉さま凄い…柔らかくて…プリプリして…」
「あん!そこ!」

きゃふ!
オロチちゃん指技すごいッ!
指だけ別の生き物みたいにのたくってるよぉぉ!
あぁ…子宮に…指、指が…あれ?

「…なんで抜くのぉ?」
「だ、だってこれ以上奥に行ったら…」
「もう!いまさら何言ってんのよ!」

変なところで遠慮するんだから!
お尻にあんなモノ入れてた女がなに恐がってんだか。
これは、スサノオお姉さんが直々にお手本を見せる必要がありそうね。

「困った子だなぁ、オロチちゃんは。」
「あぅ…ごめんなさい…」
「しょーがない、お手本見せてあげる。そこに寝て。」
「…はい。」
「おまた開いて。」
「…はい。」
「行くよ…ッ!」
463名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:27:02 ID:L40P68FX
いざ突入!
ってうわぁ緩ッ!
ズルズル入っちゃう!

「きゃはははは!なにこれぇ!?お尻よりさらにガバガバじゃない!」
「んああーッ!あぁーッ!おあぁぁぁーッ!!!」
「え、ここGスポ?このコリコリした所が気持ちいいの?親指で触れちゃうくらい緩々だよぉ…?」
「ひぐっ…きぃ…気持ちぃ…よしゅぎまふぅ…お姉しゃまの…お、おててぇ…」
「オロチちゃん。これはね、フィストファックって言うの。ほら、言ってみて?フィストファック。」
「ふぃ、ふぃすとぉ…フィストファック!お姉さまフィストしゃいこぉぉーーー!!!」

くはぁ…いやらしい!
ウロコがプルプルしてる。
これで子宮口まで責めたらどうなっちゃうのかな?

「はい、ボルチオ入りまーす。コリコリコリ〜」
「ふひっ…ひひひ…しゅきぃ!お姉しゃましゅき…」

そろそろ限界かな?
これ以上やったら本格的に狂っちゃいそうだねえ。
じゃあ、最後に取っておきのプレイでバッチリ壊してあげる!

「オロチちゃんトロトロだね。すぐにでもブチ込みたいくらいだよっ!」
「あぁ、ありがと…ございますぅ…」
「でもね、いくら僕のクリペニスでも、こんなガバガバじゃ最後までイけ無いと思うんだぁ。」
「そ、そんなぁ…お姉さま…お姉さま捨てないで!オロチでイってください…お願い!」

よしよし、いい感じ。
あとは中指を子宮口にあてがって…楽しみにしててねオロチちゃん。
今すぐトドメさしてあげるからね。

「物理的に無理だってば。僕をイかせたかったら…」
「はい!なんでもします!」
「オロチちゃんの子宮、使わせてぇッ!」
「あぎゃがあああああああああッ!?」

ズブリと子宮に中指を突き立てる。
快楽でせり出してきた子宮をさらに引いて、入り口から見えるくらいまで引きずり出す。
これにて準備完了!
464名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:31:05 ID:L40P68FX
「いくよ、オロチちゃん!子宮レイプするよ!」
「は、はいぃ!早く!早く犯して!お姉さまレイプしてぇぇ!」

指を4本も突き立ててみっともなく開かれた裂け目に狙いを定める。
この一突きでオロチちゃんは完全に僕のもの…
ディナーは逃したけど、とんでもない拾い物ゲットしちゃった!
やったね僕

「えいや!」
「か…はッ…」

子宮とクリペニス、穴同士でキスしながらグリグリと擦りたてる。
側面に埋め込んだ勾玉でヒダをかきむしり、Gスポットをえぐる。

「ひぃぃぃ!?お、おねぇっ…ざまあ゛ぁぁぁぁ…」
「気持ちいぃ〜凄いよオロチちゃん!まるで僕に犯されるために生まれてきたみたい!」
「は、はいぃ!オロチはお姉さまの…おねえさまのモノです!お姉さま専用のセックス人形ですゥ!」

そこで限界が来た。

「んぐぐぅぅ〜〜〜〜ッ!!!!」
「あ、あづぅ…あおおぉぉぉぉぉ…」

あー最高!
オロチちゃんのお腹の中に一滴残らずブチまけちゃった。
元が細いだけに、ポッコリ膨らんだお腹がなんとも征服欲を満たしてくれる。
いや、絶景かな絶景かな。

「ふぃー、良かったよぉ凄く。」
「お姉さま…お姉さま好き…お姉さま…」
「あら、オロチちゃん?おーい…」
「ああぁぁぁ…お姉さま…オロチをお嫁さんにしてぇ…」
「お、お嫁さんって、あーた…僕も一応女の子なんだけど…」

…いや、案外悪くないかも。
どうせもう帰る所も無いし。
このまま二人で根の国にでも行こうかな。

「ほら、オロチちゃん。惚けてないでお掃除して。」
「ふあぁぃ…」

最初の強制とは違う、奉仕の気持ちがたっぷり篭った、らぶらぶフェラ。
チロチロ這いまわる感触で初めて、彼女の舌が二股であることに気付いた。
465名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:33:01 ID:L40P68FX

「クシナダー、ちょっと郵便受け見てきてー」
「はーい!…そういえば、お姉さんもオロチもあれっきりだけど…どうなったんだろう?」

郵便受けの中には一通の絵巻。

「結婚しました」

と題されたその絵巻には、なぜか拘束衣を着けた大蛇と、それにまたがって七匹の子ヘビを抱いたフタナリ少女が描かれていましたとさ。
466名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:36:17 ID:L40P68FX
以上です。
ヤマタノオロチなら八重人格とか一瞬考えましたが、めっさ長くなりそうなので即却下しました。
てか、男(って言うかタチ?)の方も人外ってどうなのよと、いまさら言ってみたり。
467名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 14:43:44 ID:dk6j5PXi
さすがスサノオ!俺たちにできないことを(ry
そこにしびれる、憧れるゥ!(AAry
468名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 17:29:37 ID:zjFsZS5z
オロチちゃんが下半身蛇だったらなお良かった
469名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 17:52:58 ID:DbWX1fW5
>>466
アホすぎGJ! 適度にくだらないほうがエロに集中しやすいよね。
470名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:35:21 ID:XgSxJ8Tu
efdaf
471名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 15:04:05 ID:cmyq2Phr
こないだ山に行ったら
暑さで雪女がへばってぐったりしてました

夏は無抵抗ですね
472名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 16:45:07 ID:Il9jfCfz
>>471
だからといって、むやみにお持ち帰りしちゃ駄目ですよ
473名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:13:50 ID:j3nkUn0r
彼女らの機嫌を損ねたら冬でもカキ氷食べさせられかねないからな
474名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 18:18:24 ID:cmyq2Phr
>>472
クーラーのある我が家にお誘いしたけど断られました
475名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 20:57:26 ID:w3O2f+hO
クーラーじゃだめだよ。
冷蔵倉庫会社に勤めてる奴は彼女を住まわせたら、
今じゃ彼女のほうが出世したってさ。
476名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 03:19:10 ID:8UBmmYIO
夏場の雪女とかどんだけ自分のストライクな話してるんだ
と思ってカッとなってやった。

現代もので雪女です。
477雪の墓標:2008/05/27(火) 03:21:37 ID:8UBmmYIO

 その山荘にいる看板娘と言えば、昔から常連の登山客の間で語り草だった。

 毎年、連休が明ける寸前に、そこの主人は決まって一人のバイトを雇う。それ自体は、別段
珍しい話でもない。山開き直後の書入れ時に、臨時のバイトを入れるのは、どこの小屋でも同じ
である。
 ただし、それは大抵、地元山岳部の若い男と相場が決まっているものだ。そこに女の子を
入れるだけでも珍しい話と言えるのに、それが毎年器量好し、気立て良しのよく働く娘を捕まえて
くるとなれば、噂になるのは当然だった。同業他社たる他の山小屋にとってすれば、一種の怪談
ですらある。

 おまけに、彼女たちの出所について山荘の主人は一度として明かした事が無い。一体どこから
攫ってくるのだと嫉妬混じりに問われても、男は妖しげな与太話を繰り返すばかりで、まともな
返事をしたためしが無かった。因みに、今年で還暦になる主人は、結局嫁さんを取ること叶わず、
寂しい老後が確定している。しかしながら、いや当然と言うべきか、同情するものは少なかった。
皆自業自得だと思っている。

 今、座敷に置かれた粗末な折り畳み机について、かき氷を突いている良太も、そう思っている
登山客の一人だ。彼はしばし、狭い机の間をきびきびと飛び回る娘の姿を堪能してから、もう一度
目の前の氷を掬って食べた。
 量を加減したつもりだったが、やはり頭にキンとくる。小満を過ぎて山の日差しは夏さながらの
強さとはいえ、五月の内から氷菓子というのは早過ぎである。

 二・三口食べて、良太は氷を日の当たる窓際へ押しやった。そのままいっそ融かしてしまおうか
と思案していると、隣で畳を摺る音がする。
 顔を向けると、件の娘がちょこんと隣に正座していた。片手に持ったお盆の上に、湯呑を一つ
乗せている。
 それを彼の前に置きながら、娘は言った。「ほうじ茶、いかかです?」
「ああ……ありがとう」
「どういたしまして」 きょとんとする良太に、彼女は少しおどけて言った。「この時期に氷は、ちょっと
早かったんじゃないですか?」
「……そういう事は、頼む前に言ってくれなきゃなあ」
「あはは、まあそうなんですけど。そこはそれ、こちらも商売だったりしますので」
 そう言ってぺこりと頭を下げてから、上目遣いで悪戯っぽく良太の瞳を覗き込む。こうなっては、
もはや大抵の男に勝ち目は無い。

 苦笑いではいはいと応じ、良太は窓へと視線を逃がす。そのつむじに向かって、娘は「ごゆっくり」
と頭を下げてから、パタパタと炊事場に戻って行った。

 娘の気遣いは、正直とても有り難かった。かき氷をお茶請けに熱いほうじ茶を啜りつつ、良太は
先ほどの彼女の姿を反芻する。
 作り物めいた白い肌に、後ろで一つに束ねた艶やかな黒い髪。目鼻立ちは、どちらかと言えば
大人しい日本顔で、全体の雰囲気より少し幼い印象を受ける。或いはそれが年齢通りで、立ち居
振る舞いがしっかりしているだけかも知れない。いずれにせよ、整った顔立ちには違いない。

 実を言うと、毎年この山小屋で働く娘の描写は、いつでも大体こんな感じで事足りる。もちろん、
年ごとにやってくる娘は異なるはずで、それぞれに個性があるはずなのだが、ここの娘達は
どうにも受ける印象が似ているのだ。没個性と言うわけではないのだが。

 常連客の見解は、恐らくそれが主人の趣味なのだろうということで一致していた。イヤラシイ話
だと良太も思うが、それはそれとしてセンスの良さだけは認めないでもない。

 そんな物思いをしながら、なんとか八割方片付けたところで、再び娘が座敷の方に現れた。
今度は、片手に良太と同じかき氷を持っている。
 客足はちょうど途切れたところで、彼の他は座敷に誰もいなかった。どうやら三時の休憩らしい。
彼女は一番奥の日陰席に腰を下ろすと、いそいそと氷をつつき始めた。
478雪の墓標:2008/05/27(火) 03:23:36 ID:8UBmmYIO

 その様を、何とは無しに横目で窺い見ていると、出し抜けに娘が顔を上げた。しかし覗き見が
ばれた気不味さに、良太が俯いて目を逸らす直前、「最近、めっきり暑くなりましたねえ」と、
彼女の方から声をかける。
 この辺りのフォローのうまさは、さすが看板娘といったところだ。

「五月半ばから、この辺は急に蒸してくるよ。梅雨に入ると逆にマシになったりするんだけど」
「ああ、やっぱり常連の方でしたか」
 言いながら、娘はトテトテと彼の真向かいに移動した。休憩時間にまで営業させるのは気が
引ける、と良太も思わない訳では無いが、しかし折角来てくれたものを断る道理もないだろう。

「ここへはバイト?」
「はい、三週間ほど前から」 氷を一匙、口に運ぶと、娘は笑顔をもう少し気さくなものにした。
「何でも、毎年ここに来る子はみんなこんな感じらしいですね」
「ははあ、やっぱり聞かされてたか」
「ええ、結構な数のお客さんから、何度も」

 これだけ愛想のいい娘なら、連休中はさぞかし人気者だったことだろう。特に、女っ気の無い
山男達の間では。
 彼らが山小屋の主人をダシにして、自らの旅にいっときの彩を加えているところが、良太には
簡単に想像できた。

「それで、君は例年通り、自分は雪女だって名乗った訳か」
「あはは。そう、例年通り、でいいのかな。でも、私が言うんじゃないんですよ? 横から勝手に
店長が出てきてとうとうと……」
 そう言って、娘はおっとしまったというような顔を作り、わざとらしく炊事場を振り返る。

 それが、この山小屋の主人の"与太話"だった。普段、男客が息抜きがてらに、ちょっと粉を
かける程度だと、主人が出しゃばることは無い。基本的に娘の裁量任せである。だが、ごく稀に、
彼女達にもあしらいかねるような絡み方をする男が出ることがある。そんな時、主人はついと
娘の後ろにやって来て、いきなり脈絡も無く語り出すのだ。

──お兄さん、あんたの御目は中々に高いが、ちょっと考え直した方がいい。この子は
  確かに別嬪だけれど、蓋を開けりゃあこの山に住む齢一千の雪女なのさ。今日まで
  凍った哀れな男の数と言ったら、下で咲いてる水芭蕉の花とタメを張る。つまらん故
  で夏場はウチの丁稚をしてるが、それも立夏を過ぎてからだ。じゃないと、機嫌一つ
  で俺は小屋ごと氷漬けになる寸法で──

 内容は、そんなオチも無い小話だ。おまけに、それを主人がいかにも興にのった様に話すので、
聞いている側はますます余計につまらない。その結果、娘にちょっかいを出していた男は、面倒
臭さ八割、居た堪れなさ二割で早々に席を立つことになる。もちろん、それが主人の狙いである。

「あの雪女の話は、地元の方に伝わる民話か何かなんですか?」
「いいや、違うよ。丸ごと全部あのおっさんのでっち上げさ」
 そう答えて、良太はほうじ茶を飲み干した。湯呑の影は大分長いが、まだ時間の余裕が無い
わけでは無い。

「でも、そうだなぁ」 娘の氷に目を落として、良太は言った。「その食べっぷりを見てると、雪女って
言われても信じそうだ。頭、痛くなったりしない?」
 一瞬、んぐっと匙を含んで固まった後、娘は顔を赤くして手を振った。
「やだなあ、もう」
「ごめんごめん。気にせず食べて」
「厨房とか動き回ってると、今日ぐらいの気温で結構暑いものなんですよ。……でもお客さん、
見かけによらずイジワルですね。油断してた」
 そう言ってこちらを見上げる瞳は、もちろんちょっと拗ねているようで。我ながら単純と思いつつ、
良太は素直に彼女の反撃に白旗を上げた。「黒餡蜜、追加」
479雪の墓標:2008/05/27(火) 03:25:02 ID:8UBmmYIO

 三度目のお盆には、初めから湯呑がついて来た。中身はちゃんとお煎茶に変わっている。しかし
良太が礼を言って湯呑の淵に口をつけた時、彼女は言った。
「雪女の配膳で冷めない様に、ぐらぐらに熱くしておきました」
 勿論、飲み頃の適温だったが、良太は少しだけ咽かけた。苦笑いで湯呑を置くと、娘は澄まし顔
で昌平の向かいに正座している。どうやら、そのままいてくれるつもりらしい。

「まいったなあ」 良太は口を開いた。「じゃあ、一つ白状するとね。俺は主人の雪女の話を、半分
信じていたりするんだよ」
「ふえ?」
 思った以上にいい反応が返って来て、良太は少し驚きつつも、先を続ける。
「俺が小さい頃、やっぱりあなたぐらいの娘さんが、この時期この店でバイトしていてね。彼女から
似たような雪女の話を聞かされた事があるんだ」



 十八年前の話になる。
 良太が四歳になった冬、彼の父はこの山で死んだ。


 ありがちな遭難事故だった。その日の登山計画は、大分前から良太の父が友人たちと一緒に
練っていたものだった。それを自分の都合でキャンセルするのが忍びなかった彼は、急に入った
仕事を徹夜で片付け、そのまま冬山に入って、沢の一つに滑落した。

 亡くなったのが父一人だったのは、色んな意味で幸運だった。残された良太達は、おかげで
「可哀想な遺族」のままでいられたからだ。父の登山仲間たちも、百パーセントの同情を持って、
彼らを支援することが出来た。母親も、周りの支援の中で、残された父無し子を育てることに
全力を上げることが出来た。

 その甲斐あってか、四歳の良太に父親の死は、大きなトラウマにはならなかった。正直なところ、
父親の死に関して今では記憶に残っていることの方が少ない。憶えていることと言えば、霊安室
で見た父の安らか過ぎる死に顔ぐらいだ。
 当時の彼は、それが既に魂の無い骸と、信じることができなかった。全く、ただいい夢を見て
眠っているようにしか見えなかった。

「で、その半年後、ちょうど今ぐらいの季節だな。俺は親父の登山仲間に連れられて、ここへ来た。
お袋はさすがに忙しかったし、なかなか遊びに連れ出して貰えない俺を、弔いがてらってところだな」
 餡蜜をおやつに、良太は調子よく話を続けた。娘も商売柄、聞き手に回るのに慣れているの
だろう。絶妙のタイミングで打たれる相槌が、男の口をますますなめらかに滑らせる。

「その時に、この山小屋で一泊したんだが、正直なところ俺は退屈で仕方が無かった。まあ四歳
のガキに湿原を見て感じ入れ言う方が無茶だよな。山登りしている内は良かったが、木道に
入ってからは三十分もあれば十分だった。疲れた俺は早々にぐずって、結局、子守役だった
親父の友人の一人と一緒に、昼過ぎにはこの小屋へ引き上げた。
 しかし、一眠りすると、すぐ復活するのが子供だろう? 昼寝後、早速元気を取り戻した
四歳児に、いよいよ手を焼き始めた男を見かねて、子守を申し出てくれたのが、ここの看板娘
だったっていうわけだ」

 たまたま、客の入りが悪い日だったこともあり、彼女は殆どつきっきりで、良太の相手をして
くれた。世話疲れした中年のオジサンよりも、気の利く優しいお姉さんの方が、子供心にも嬉しい
のは当然で、彼はすぐにその娘の事が大好きになった。その日は、湿原へ回った大人たちが
返ってくるまでずっと、良太は彼女の前掛けに纏わりついていた。

 だが夕食後、そろそろ寝かし付ける時間になっても、良太は娘の側を離れようとしなかった。
最初は面白がっていた大人たちも、こりゃ困ったなと次第に顔を見合せるようになった頃、小屋の
主人がふざけて「俺に任せろ」と言い出した。そして例の与太話を、子供向けの怪談風に少し
アレンジを加えながら、良太は披露し始めた時。突然、彼は大声を上げた。
「分かった!分かった! パパも本当は雪女で死んだんだ!」
480雪の墓標:2008/05/27(火) 03:27:43 ID:8UBmmYIO

 その時の、小屋の空気の凍りようと言ったら、それこそ本物の雪女もかくやというほどだった。
良太の保護者達は、何か言わなきゃと思いつつも、言葉が出ずに一瞬で固まった。子持ちの
者でもいればまた違ったのだろうが、咄嗟のことに独身の彼らは全く頭が回らかった。山小屋の
主人は、彼らよりは子供慣れしていたものの、詳しい事情が解らなかったし、何より当の怪談の
語り手としては、フォローするのも難しかった。

 そんな中、良太を膝に抱いていた娘が、つと、立って言った。
「ちょっとお星様でも見せてきますね」
 落ち着いたら戻ります、と主人に目配せして、彼女は外のベンチへと良太を抱いて連れ出した。

 二人っきりになると、良太は怒涛の勢いで話し始めた。
「おかしいんだよ。パパは死んじゃったのに、ぜんぜん痛くない顔してた。なんか嬉しそうな顔
してた。だからね、谷におっこって死んだわけ無いよ。お姉ちゃんと、話してる間に死んだんだよ。
だから、ニコニコしてたんだ。ね、そうでしょ、そうでしょ?」

 興奮して捲し立てる幼児の口調に、翳りの色は全くなかった。それどころか、寧ろ彼女なら、
父親の死を安らかなものにしてくれたに違いないと、良太は感謝すらしていた。それは勿論、
達観のようなものでは無く、自分を甘えさせてくれるこの娘が、幼い彼の中で悪者には
なり得なかった、というところだろう。

 娘は、そんな彼を懐に抱いたまま、喋り疲れるのを辛抱強く待った。そして一段落ついた所で、
そろそろ寝よっか? と水を向ける。
「やだ」 条件反射で、少年は答えた。「まだ寝ない」
「じゃあ、まだお話しする? でも、りょう君、喋るの疲れちゃったでしょう」
「うん……」
「それじゃあ、」
「雪女のお話して」 顔を上げて、良太は言った。「それか、パパが死んだときの本当の話」

 膝の上から、逆さまの少年の瞳が、娘の顔を凝視した。それを、優に十秒は受け止めて、
娘はふと、息を吐いた。

「分かった」 瞼を閉じて、娘は言った。「本当の、話をしましょう。その代わり、絶対に私達だけの
秘密だよ? 」
「うん!」

「私ね、実は、雪女なの」


 すぐさま「知ってるよ!」と言う少年に、そうだね、と娘は穏やかに返す。
「でもじゃあ、これは知ってたかな? 毎年、夏ここに来る娘は、全部私。普通の人にはバレない
程度に、ちょっとずつ姿を変えてるけどね」
 そして、きょとんとする良太の髪の毛を、「ちょっと難し過ぎたかなぁ?」とぐりぐりかき回す。
「そんなことないもん」
「そっかそっか。じゃあ続けましょう。悲しいかな、夏場はこんな所でアルバイトの生活だけど、
冬になると結構実力派の妖怪なのよ」
 そう言って、すごいね、と呟く良太の頭を、ありがとうと言いながら撫でつける。
481雪の墓標:2008/05/27(火) 03:30:32 ID:8UBmmYIO

「どこぞの酔狂な外人のお陰で、最近下火の地方妖怪の中じゃ、知名度だけは抜群なの。
りょう君だって前から知ってたでしょう。幼稚園でお話を読んだことがあるのかもしれないね。
姿かたちもみんなと一緒だし、結構親しみ易いのかもしれないな」
 トントンと、語りと同じリズムを刻んで、娘の指が少年の肌に触れている。その体から徐々に
力が抜けて来るに従って、娘の語調も変わり始めた。

「でもやっぱり妖怪だから、貴方達には畏れていて貰わなくちゃ不可ないの。だって、這入るなと
言われたら、這入りたくなるのが人でしょう。冬山の禁は、登り口に衝立を建てたって意味が無い。
思わず皆が躊躇う程に、理不尽なものでなくては不可ない」

 解るわね、と娘が云う。良太は、独りでに頸が頷くのを感じる。

「父君は、畏れを忘れて此の禁を破られた。其れを、私は見過ごす訳には不可ないの。放って
於けば、その畏れは何れ万人から消えてしまう。山に禁忌が無くなってしまう」

 序に、瞼も重くなって来た。とうとうと語る娘の声音が、丁度好い子守唄になっている。

「夏の間、此処に身を寄せているのは、其れらがもう殆ど忘れられてしまったから。信仰に篤い
あの人の傍を離れたら、私は夏を越せないでしょう。此の山に棲む雪女は、もう言伝えにすら
残れそうに無い」

 娘の腕が、良太の体を抱き直す。彼は逆らわず身を任せ、そして耳だけが続きを訊いた。

「私の正体を言い当てたのは、貴方が二人目よ。本来なら、生き残りを賭けて全力で貴方を
口説き落とす所だけれど……残念、縁が無かったわね。貴方は、私を赦さないでしょう?」

 耳にかけられた涼しい吐息が、寝付き端の火照った体に心地いいと、良太は思った。



 翌朝、良太達は昼前に山小屋を立った。その日は普通に客の入りも良く、余り娘に良太を構う
時間は無かったが、それでも見送りには出てくれた。そんな彼女に、良太はやはり纏わりついて、
周りの大人たちを笑わせた。

 帰り際、最後にもいっちょ口説いてみろとけしかけられて、少年は少し離れた所に立っている
娘の傍へ走った。
「オレ、お姉ちゃん大好きだから、ちゃんと秘密守るよ。またね」
「ありがと」 娘は、少し淋しそうに笑った。「じゃ、さよならね?」
「またねっ!」
「うん。バイバイ」
 そして、良太は別れた。またおいでとは、言われなかった。
482名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 03:33:58 ID:TTwjaZoZ
しえん
483名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 03:42:07 ID:8UBmmYIO
以上です。


終わりっぽくないけど、終わらせたくないけど、とりあえず。
このネタは、ノリ的に放っとくとすぐ融けそうな気がしたので。

尾瀬とか行きたい。すんごい行きたい。昔一瞬で飽きて木道マラソンしてた自分に替わりたい。
んで、出来れば残雪にうずくまってそうな雪女とかお持ち帰りしたい。
484名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 03:44:30 ID:TTwjaZoZ
>>483
GJ

続編あるんだよな・・・
過去回想編で放りっぱなしは人道に対する罪だからな。
485名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 06:49:12 ID:PWSKu57g
GJ
一日の始まりにいい思いしたぜ
486名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 10:48:55 ID:BFW+aa74
雪女がこんなにいいモノだとは…これはもう>>483氏に続きを書いてもらうしかないな。

ふと思ったんだが雪女にとってハッピーエンドって主人公を口説き落として氷づけ?
487名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 12:10:23 ID:cs/2ew/0
このまま放置したら雪女さまに祟られますよ、と言ってみるテスト

GJ!
488名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 13:22:36 ID:BFW+aa74
ちょっと聞きたいんだがこのスレは女で正体はドラゴンってオーケーなのか?
489名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:17:26 ID:1WDzYQpr
ヒマネタ

南極大陸沿岸、オングル島の昭和基地。
白一色の大地の上に50棟以上のプレハブ群が建ち並ぶ、日本の南極観測の拠点。

常に氷点下という氷雪の世界。
悪天候時にはちょっと表に出ただけで遭難しかねない、恐ろしい場所だ。
(建物外に資材を取りに出て行方不明になり、後日4キロ離れた場所で遺体が見付かった者もある)
それでも晴れることはある。相変わらず氷点下で、風があるけど……

晴れた昼、南極の(光ばかりがさんさんと降り注ぐ)太陽の下で、観測隊員たちが屋外機器設営作業の
お昼休み。
オレンジの厚い防寒着を着用し、サングラスを掛けた隊員たちは、できかけのプレハブの陰で、リーダ
ーを囲んで魔法瓶のコーヒーを啜り、暖を取る。
「天気が良くなってよかったな」「まったくだ」「何とか予定を取り戻せそうだな」
日々、気象との戦いだ。
動ける時に動き、設備の設営や整備を進めながら、自然環境のデータを採取する。過酷な任務である。

この男たちの集団の中に、変な隊員たちが混じっている。髪の長い、2人の女性隊員だ。
いや、顔は別に変ではない。色の薄いサングラスを掛けた彼女たちは、共に雪焼けもせず、抜けるよう
に白い顔をした美女だ。何れもどこか神秘的な面立ちをしている。

問題は、厚着で重武装した男たちの中でなぜかこの2人だけが、
「長袖シャツに普通の作業ズボンだけ」の軽装で涼しい顔をしていることだ。しかも酒臭い。
薄着で飲酒なんて、南極の屋外ではたとえ好天でも自殺行為もいいところなのだが……
一人がカシオの耐寒仕様デジタル腕時計を見た。温度計付である。
「マイネスずう℃台……ぬくいねえ……いや暑いくらいだわ……コーヒーに『不凍液』さ入れねでもよ
かった」
東北訛りの抜けない一人に、もう一人が応じる。
「あんまり飲むと暖まっちゃうからね……んー? 深雪! この不凍液、味違ってない?」
「んだ……仙台宮城峡モルト。蔵王の氷樹さんの差し入れッス」
「ニッカイクナイ!ウイスキーはサントリー!まだ白州があったはずでしょ!」
「零さん、モルトならニッカっス。南アルプスの水なじょ、とてもとてもwww」
「言ったな……一山百文の分際で、甲州を舐めとんのか貴様?」
険悪な雰囲気になってきた。
なぜか、明るい空が急に暗くなる。
それを見上げて舌打ちをしたリーダーが、喧嘩寸前の二人に半畳を入れた。
「おい見ろ、ペンギンが来たぞ」
「えっ!? ほんと!?」
言い争っていたのを瞬時に忘れた二人、よちよちと歩いているペンギンたちの群へと駆け寄って行く。
「わー可愛い、ホンモノだ」「お持ち帰りはダメッスよ」
暗くなりかけた空が、再び明るくなった。
「雪女といってもやっぱり女の子ですね」
隊員が苦笑いした。リーダーは困った顔になる。
「遭難防止に必要な存在とはいえ、喧嘩をされると吹雪になって巻き添えにされるからなあ」
490名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:18:37 ID:1WDzYQpr
気象庁は、日本国内の高山・豪雪地帯に居住する「雪女」たちで組織される「全国雪女協会」(会長は
八甲田山の雪女)に依頼して、越冬隊員メンバーに各地の雪女を派遣して貰っている。
気象を程々にコントロールできる彼女たちがついていれば、基地を離れての厳寒期の調査でも危険を回
避できるからだ。
お礼は、環境省の協力を伴った山の自然保護施策推進。乱開発は雪女たちにとっても嬉しくないから、
お互いメリットはある――「クマーやカモシカ飽きた。オーロラの下でペンギンやアザラシ見たい」と
いうミーハーな雪女たちが多いのも事実だが。

もっとも、天然の自然環境データ採取に狂いが生じるので、あまりしょっちゅう能力を使って貰うわけ
にもいかないのだが……彼女たちの気分次第では天候の更なる悪化も招きかねない。
氷点下70℃でも、雪女たちは平気で動き回れる。吹雪なんか関係ない。遭難者探索もお手の物である。
その代わり高温には弱いので、「しらせ」の船内に冷凍室を設置して、赤道を越えてきてもらうのだ。

いまペンギン相手に薄着ではしゃいでいるのは、甲斐駒ヶ岳の雪女「零」と、月山の雪女「深雪」だ。
彼女たちは冷たい飲み物が好きなのだが、南極では冷水を魔法瓶に詰めていっても、ボトルから出たと
ころで凍ってしまう。しかたないので、ほどほどにぬるくしたコーヒーに、水分を凍らせない不凍液代
わりのウイスキーを混ぜて飲んでいるのだった。別に酒好きなわけではない(ホントか?)。
サントリー白州蒸留所の水は、零の山・甲斐駒ヶ岳の天然水だから、おちょくられた零が怒るのも無理
はない。

……
雪女の派遣はいろいろメリットがあるのだが、なにしろかつて「南極1号」を産み、いまでも女性隊員
は多くないのが南極観測隊だ。
雪女とて女、それも極上の美人揃いだ。人間である男性隊員とデキてしまうのも少なくない。
そうして雪女の虜になってしまった隊員には、帰国後、その雪女の住む山に居を構えて、夫婦で山小屋
やペンションを営んでいる者が多いとか……
491名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:27:00 ID:2Emv/WWl
>>488
人間以外ならなんでも来い
492名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:41:37 ID:yU1WLWD4
ネタ乙。男目当ての雪女さんも居そうな件
493名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 17:41:20 ID:PWSKu57g
>>488
ここでも問題はない 保管庫にもなんかあった気はする
だけどモンハンスレのほうが賑わってる
494名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 17:44:09 ID:PWSKu57g
>>488
ここでも問題はないと思う
保管庫にもなんかあった気がするし
ただモンハンスレのほうが流行ってるよ

>>492ネタ乙です
495名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 17:48:28 ID:PWSKu57g
二回書き込んでしまった上にsage忘れたm(__)m

罰として山に行って雪女にガリガリ君を5箱プレゼントしてくる
496名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 18:11:02 ID:JY4DOBfO
いや、モンハンスレは関係ないだろう。


ここでOK
497名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:27:07 ID:tBjiXCPm
モンハンスレって人外関係あるのか?
俺はモンハン知らんからのぞいたことないが
498名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:33:53 ID:SQNA2n6Y
>>488
恥ずかしさのあまり顔から火を噴きながら口からも火を吐く女バッチコーイ!

>>483
酔狂な外人ワラタ

なんか不思議な感じがしていいね。
499名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:40:04 ID:PWSKu57g
>>497
竜が擬人化した小説がたくさん

それと正体がドラゴンて別かな?
500名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:43:27 ID:N/n2UcxB
>>499
いや、全然関係無いぞ、それ。
501名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:44:29 ID:SQNA2n6Y
>>499
そりゃ、モンハンの狩り対象が擬人化してるんであって、
竜擬人化ならなんでもおkってわけじゃないんじゃないか?
502名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:53:28 ID:CB/tExMX
>>499
モンハンスレはレイア擬人化はアリでもミズチ擬人化は無しだろ?

ドラゴン全般は人外関連スレへ
503名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:55:35 ID:SQNA2n6Y
モンハンよく知らないんで見当違いな事を言ったかもしれない。
すまんかった。

>>502
まあ、基本このスレでもOKだよな。
504名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:06:58 ID:PWSKu57g
投下しにくくしてゴメン

よう考えたらみんなの言うとおりだった
このスレにいる資格がないから修業してくる
505名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:12:44 ID:qGfHPRct
>>504
修行?
夏籠もりに失敗した雪女に気をつけるんだぞ。
506名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:23:53 ID:ScTjYmfo
このスレはある意味人外娘総合スレだからね。
妖怪や幽霊や宇宙人やロボットなど様々なジャンルの人外娘が複数登場するような、
例えばハーレム物なんかに向いている。
別に版権ネタもOKよ。
507名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 01:30:53 ID:7M6AnYaj
九十九神のSS書いたのだけど、設定を重視していないせいか
なんとなく公開に踏み切れない。
誰か背中をポンと押してくれないですかい?
508名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 03:05:13 ID:SdiN30zh
>>507
君がSSを投下することは世の九十九神の復権に繋がるのみならず君のSSを読んだ人が物を大切にするようになることによって地球環境保護ひいては今後現れるであろう宇宙人女性に地球の美しさを知らしめ彼女らのさらなる来訪にも寄与するであろう。
なるべく仰々しくプッシュしてみた。
509名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 06:58:57 ID:u1rIE7YY
>>507
公開に踏み切りにくいのは仕方がないが、
君の投下で救える命があることを忘れないでくれ
君にはその力があるはずだ
510393:2008/05/28(水) 10:14:06 ID:SyOqou6C
コラボSS 
鬼とチョコレート
ウチの女将はバツイチ子持ちでヘビ女
中編 
エロ




「道士はパイズリが大好きネ。ワタシのこの豊満な胸で扱くとすごく喜ぶアル」
と童顔の巨乳キョンシー娘が!
「和也は…正常位が好きみたいだけど…何か顔見ながらヤルの恥ずかしくねぇ?」
と赤い髪と角つきの奴が!
「そやねぇ…私は狐やから元々後ろからしか知らんかったし。
主様に顔見られながらゆーんは恥ずかしいわ。」
と狐色の耳つき関西女が!
「そうなのか?私は騎乗位だな。もっとも、どんな体位でも命じれば
どんなプレイでも可能だがな。」
と褐色の純外国産変態女が…つーかお前ら温泉に浸かりながらY談するな!

妄想コラボSS『百鬼夜行』

ああ、もううんざりだ。何が悲しくてこんなコスプレイヤー共のY談を聞かないといけないのか。
皆、美人で綺麗でスタイル抜群なのに頭の中はスッカラカンなのか!
なんてこの世は不平等なのだろう。
私の顔もおっぱいもお尻も…彼女らに勝てるものは何もない。
早くこの浴場から出たかったが出ように出られない。
出入り口は彼女達の向こう、ただ一つ。
いやでもこのY談を聞かなければならない私、マジで最低だ。


「それじゃあ、俺からな。俺の名前は小鬼(サキ)、彼氏は広瀬 和也(カズヤ)って言うんだ。
きっかけは和也が節分に豆をまかなかったから、お礼参り…俺らの一族でいう伝統の儀式で、
豆をまかなかった家にホームスティして一年間、その家と住人を災厄から守るんだ。」
「えーと…つまり…」
童顔のキョンシー娘が何やら言いたげな表情をした。
「押しかけ妻か。やるなサキとやら」
と褐色の女性が言った。
「へぇ、東の方はそんな鬼の一族がおるんか。知らんかった。」
とこれは関西弁の女性。
「ふふん。そうだ、それで俺は和也と一緒に暮らすウチに相思相愛になって、今に至る。
ち、契りも……その…毎晩交わしてるし、後は…け、け、結婚…かな?」
「ツンからデレになったアル。」
「そやな。ここまで見事やと言葉もないな」
「うむ。見事だ、サキ。で、その契りの内容だが―――」
うんうんと頷く女達。
「な、何だよ!俺は別にツンデレぢゃねェ!つーか、テメェらも名乗れよ!続きはその後だ」
小鬼は眼前にいる3人を指さしながら言った。
511393:2008/05/28(水) 10:15:00 ID:SyOqou6C
「そんなに聞きたいのであれば教えてやってもいいネ。ワタシは古代唐土帝国の第44世――」
と、尊大な態度で声を上げながら、キョンシー少女は立ち上がった。
「あ、お前はいいや。そっちの狐のお姉さんからどうぞ」
小鬼はキョンシー少女の言葉を遮って、言った。
「なっ…!!黙れアル!他人に振っておいてそれはないネ!ワタシの御名はこれアル!
口にするのも勿体ないネ、庶民にはこれで十分アル。どーだ恐れ入ったか我が前に平伏せ!
ついでに言うと、道士の御名は『谷 碧悟』。考古学者は仮の姿、その正体は
妖魔を封じる霊幻道士アル!あーっはっはっは!」
どーんと指で宙に『天囀』と文字を書く少女。
不思議とそれが赤く染まり、大きく文字が浮かび上がった。
「あのさ……一人でふんぞり返ってるトコ悪いけど、お前の名前、何て読むんだ?」
「あま…しばり?ちゃうな…何やろ、わからんわ」
「チャイナの文字は難しいな。悪いが英語に訳してくれないか?」
キョンシー少女はしばらく開いた口が塞がらず、そのまま固まっていた。
「『てん』の『さえずり』と書いて『テンテン』と呼ぶね…この無知で無学な下賤の蛮族共!!」
がおっと獅子の咆吼の如く、天の囀りキョンシーは言った。
「コンコーン、じゃあ私な。私の名前は『ヨーコ』、漢字に直すと『妖狐』。九尾の狐っておるやろ?
あれの末裔や。主様は小林 孝(タカシ)、大工の棟梁さんで私の住んどった古い御社を無料で
新築してくれたんよ。それの恩返しで一緒に住んでんねん♪」
お湯の中から九本の尻尾を浮かべ、ヨーコは嬉しそうにコンコンと鳴いた。
「ふむ……鬼神にチャイナの王族にキュウビノフォックスか…いいだろう。
私の名は黒井 竜、もっともこれは偽名で本来はタルベラーナ=ヴァイアブリンデ。
古のドラゴニア一族の皇女だ。俗な呼び方では『ブラック・ドラゴン』と呼ばれている。
連れの名は『クロ』、私の愛玩動物兼侍従(ペット)だ。」
お湯の中から大きな黒い皮膜の翼をひろげ、褐色の女性は言った。
「えええっ!アンタ、ドラゴンなのかよ!?」
「むむむ、西洋の神龍とは!!」
「おー…これはこれは…」
「そんなに畏まることはない。王族とはいっても何ら庶民と変わらん。さ、話題を
再開させようか。サキにテンテンにヨーコ、それに私の順番でいいだろう?」
「あ、ああ……何か改まって言うのは恥ずかしいけど…その…和也と…せ、正常位で
した時の話な…」
512393:2008/05/28(水) 10:16:11 ID:SyOqou6C

「はああっ、あっ…あ…かず…んんんっ」
「で、出るっ…ううっ」
月明かりの下、和也の住むアパートの布団の上で、小鬼は甘く鳴いた。
ふるふると震える尻に和也は目一杯下腹部を押しつけ、絶頂に達した。
「はぁ…はぁ…はぁ…ん、小鬼…ん」
腰を震わせ、俯せになる小鬼に挿入したまま、和也はそのうなじに小さなキスを繰り返した。
そして小鬼の膣中からぬるりと引き抜くと、小鬼の膣液でぬめったゴムを捨てた。
「あ…は…和也…ん。」
顔を向け、和也のキスを受ける小鬼。
「小鬼…その…試してみたい事があるんだけど…いいか?」
おずおずと和也が言った。
「やっと、子作りしてくれるのか!?ま、待ってろ、俺の危険日は―――」
指折りしながら数え出す小鬼をあわてて制して、和也は言った。
「い、いや、それじゃなくって…そのさ、Hする時の…体位なんだけど」
「え…あ、ああ…それか」
ふぅと息をつく小鬼。
「いっつも後ろからじゃん。」
「お、おう…」
「たまには……その小鬼のイク顔を見ながらしたいなぁ…と思ってさ」
小鬼の背中に軽いキスをして和也は言った。
「え…せ、正常位…そ、それはちょっと……な、その恥ずかしくて…」
「いやか?」
小動物…例えるなら子犬が『お腹すいたよぅ』というような眼で和也は訴えた。
「イ…イヤじゃねぇ、イヤじゃねぇけど…で、でも……そ、そんな眼で見るなよ!」
「どうしても?」
もし和也が子犬ならクゥ〜ンクゥ〜ンと甘い鳴き声を発しているだろう。
「うー……わ、わかったよ。す、少しだけな…す、少しだけだぞ!」
小鬼は顔を赤らめながら言った。
513393:2008/05/28(水) 10:16:49 ID:SyOqou6C

「…小鬼、いいか…」
和也が新たなゴムを付け、小鬼の股を開いた。
「お…おう、来い…さ、さぁ、き、来やがれ」
小鬼は自分の上に覆い被さってくる和也をドキドキしながら受け入れた。
いつもは重力に引かれて、突く度に揺れていた乳房が、小鬼の引き締まった筋肉に
支えられてツンと上を向いている。
「ん……はっ…うっ…か、和也ぁ…が…入って…」
和也の分身が自分の中に押し入ってくる感覚に小鬼は震えた。
「これが前からした時の感覚か…何か新鮮…胸が揉みほぐせて…」
和也は小鬼の小振りで形のいい乳房をむにゅむにゅと荒々しい手つきで
揉みほぐしながら、腰を押し進める。
「あ…や、やめ…そんなに揉まないでくれよ」
小鬼が眉を潜め、和也の両手を掴んだ。それでも和也の両手は止まることはない。
「あ、ああ…でも…柔らかすぎだよ、小鬼…ん」
腰をゆっくりと推し進めながら、和也は小鬼の胸にむしゃぶりつき、力強く吸った。
「やっ…はっ、す、吸わない―――――――んんん」
小鬼が喉を仰け反らせて喘ぐ、小振りな胸がぷるんと弾み、背中がピンの反り返る。
それでも和也は執拗に小鬼の乳房を交互に吸い、舐め回した。
「はっ小鬼、小鬼…うう…はっ」
和也が小鬼の胸を掴み、腰を激しく突き動かした。
「あっ!いい、いい…和也ああ」
パンパンパンと和也の剣突を受けるたびにじゅぶじゅぶと結合部から
粘った音が響く。
「わ、悪い、き、気持ち良すぎて…止まらない」
「か、和也!ダ、ダメッ!そんな激しくしな…く、くうう」
和也は眉間に皺をよせ、小鬼の腰を掴みこんで突きまくった。
小鬼は歯を食いしばって、いやいやと顔を振り、その唇から嬌声を漏らした。
「小鬼の顔、可愛いよ。もっと、もっと見せてくれ、小鬼の顔」
和也は突き入れるたびに眉を潜める小鬼の頬にキスを繰り返した。
「は、恥ずかしい…恥ずかしい。和也、俺の顔を見るな、見るなぁ!」
涙目で小鬼は訴えたがその声は甘い、甘い甘美な響きが和也の
興奮をさらに高めた。
「ああッ、出る…出すぞ小鬼」
和也の剣突が最高潮に達し、小鬼は叫ぶように言った。
「いやああッ、見るな見るな!俺の…私のイっちゃう顔、見ないでえええ!!」
514393:2008/05/28(水) 10:17:30 ID:SyOqou6C

「で…イッったわけアルか。」
「可愛ええなぁ〜小鬼ちゃん…乙女やわぁ。可愛いすぎ」
「初々しい交わりだな。私もそんな頃があったかと思うと…何やら懐かしいものがあるな」
「う、うるせぇな…ほ、ほっといてくれ!次はお前だぜ、キョンシー野郎」
「ふん、何とでも言うアルよろし。ワタシは道士にパイズリしてあげた時の話ネ」


「……で、何をしてるんです、君は?」
「道士、気持ちいいアルか?」
天囀はイタズラが見つかった子供のようにえへへと笑った。
ここは仕事場のオフィス。きちりと整頓されたそれなりに豪華な作りの部屋だった。
天囀がいるのはデスクの下、碧悟の股に顔を埋め、手で碧悟のモノをズボン生地の
上から扱いていた。
「昼間は棺の中で眠っていなさいと…あれほどいったのに」
少女はチョロと舌を出して言った。
「へっへ〜ワタシを日の光を浴びると溶ける西洋の吸血鬼と一緒にしないで
欲しいアルな。古代唐土帝国の皇女アル、日の光なんて何でもないネ」
「その皇女様が昼間から情事に耽ってよいのですか?」
ズボンを脱がせようとする天囀の頭を手で押さえながら碧悟は言った。
あくまで冷静な態度だが、それなりの期間、一緒に暮らしている天囀には
それがやや焦っているというのが手に取るようにわかった。
「ずばり酒池肉林アル」
ズバリ!と指をさして言うキョンシー少女。
「そんな事をしているから国が滅びるんですよ。」
そんな少女に『はぁ…』とため息をつきながら碧悟はデスクの上の書類をまとめ、束ねた。
「冗談アル。だって最近、道士は仕事、仕事って構ってくれないネ。」
「仕事で疲れているんですよ。勘弁して下さ…くっ」
書類をファイリングケースに入れ、椅子の背もたれに寄りかかった碧悟がビクッと
反応した。天囀がジッパーを開き、モノを舌でチョロチョロと舐めたのだ。
「あはっ、ここはそうは言ってないネ〜。ん、ちゅ…ちゅ」
軽い鳥の囀りのような接吻。ゾクゾクゾクと背筋を登ってくる快感に
碧悟はまたしてもため息をついた。
「はぁ………悲しい男の性ですか、わかりました。致した後はちゃんとお札を
額に貼って棺に戻って下さい、いいですね?」
天囀は碧悟が言い終わる前に道士のズボンをずり降ろし、下半身を顕わにした。
515393:2008/05/28(水) 10:18:21 ID:SyOqou6C
「ワタシをちゃんと満足させたらの話ネ」
既に起立している碧悟のモノに舌を這わせ、指先で
鈴口を軽くノックするように指を使う。
「う……」
「ん…あはっ、久しぶりの道士…ん、ちゅ」
竿に添わせ、キョンシー特有の犬歯で軽く甘噛みしながら、唾液を擦りつけ始めた。
「全く…どこでこんな事を覚えたのやら」
碧悟は段々と荒くなる息を押さえ、股間に踞るキョンシー少女に問いかける。
「道士の隠し持ってるエッチな動く絵からアル」
きょとんとして上目使いに碧悟を見る天囀。
「………勝手に人のDVDを使用しないで下さい」
短い沈黙の後、碧悟は額に縦線を入れ、ずれた眼鏡をあげながら言った。
「ん…でもおかげで道士がパイズリ好きって知ったアル。ほ〜ら…」
キョンシーの装束の胸元を開き、その豊満な乳房をさらけ出した。
天囀の童顔に反してその白い胸のギャップに碧悟は生唾を飲み込んだ。
少女はその反応に満足して、起立したモノを挟み込んだ。
「うっ…く…ぁ…」
圧倒的な圧迫感に碧悟は思わず唸った。ぐにゅぐにゅと脈動する
極上の柔乳に挟み込まれる感覚は何とも形容しがたい。
「はははっ、ピクピクッってしてる。それからこうやって…ん、ぺろぺろって舐めると」
ゆっくりと乳房を上下させ、先端が飛び出る瞬間を狙って、そこを口で責め、
裏筋を舌を這わせる。
「ぐう…あっ…て、天囀」
乳房を両手で抱えシュッシュッとリズムよく扱き上げる少女の淫らな性技に
若い道士は思わず天を仰ぐ。
「な〜にアルかぁ〜?道士ぃ〜もうイっちゃう?堪え性がないアルな」
碧悟が拳を握りしめ、モノがビクンビクンと大きく反応する。それを見て射精の
前兆と悟った天囀は扱くスピードを早めた。
「す、好き放題言ってくれますね…く」
「ほらほら、我慢しないでイっちゃえ、ほら、ほら、ほーらぁ!!」
「うっ…ぐう!」
碧悟がついに限界に達した。それを天囀は見逃さず、モノに唇を被せた。
モノの先端がビクビクと震え、グワッと大きくなると
透明な液がピュッと出され、続いてゼリー状の白濁液が大量に天囀の口にぶちまけられた。
「ん…はぁんくううっ、はむ…んぐんっんんっ」
唇を深く被せ、手で竿を扱きながら天囀は道士の射精を口内で受け止めた。
「ぐ…あ、ああ……て、天…うっ」
腰をガクガク振るわせながら、身をかがめ少女の頭部に手を回し、腰を突き出す碧悟。
「うっ…ううう…く…」
ようやく長い射精を終え、天囀が唇を引き抜くと、その口元からとろりと白濁液が垂れ落ちた。
「んぐぐ…ううん…んっんっんん…ケホッケホッ…濃過ぎネ道士、溜めすぎアルよ。」
喉に絡みつく白濁の塊を飲み下しながら、天囀は激しく咳き込んだ。
516393:2008/05/28(水) 10:18:59 ID:SyOqou6C
「はぁ…はぁ…今更ですよ。天囀、覚悟してくださいね」
碧悟は不適に笑むと天囀の額にお札を貼り、柄つきの鈴を取り出すと、リンリンリンと慣らした。
「ひゃん…ど、道士!反則ネ!あ、ああっ」
悲しいかなキョンシーはお札を貼られ、鈴を鳴らされると道士の思うがままになってしまう。
天囀の身体は意志に反して、胸をさらけ出したまま装束を捲り上げ、肉付きの
いい尻を露出させるとデスクに手を突き、その尻を突き出すような格好になった。
ぷりんとした尻が淫らに揺れた。
「い、いやああっ!こ、このワタシにこんな格好っ!道士ぃぃ許さないネ」
「……まんぐり返しでもいいもしれませんね」
ふーふーふーと笑う不気味な霊幻道士
「あ、やっ、いいです。この格好で」
「さて…今度は僕の番です。許しを乞うまで止めませんから」
ガチガチになったモノを天囀の秘所に擦りつけながら、碧悟の眼がキラリと光った。
「あ…あーと…そろそろ棺にもど――――」
「僕を満足させてからで結構ですよ」
「え、ちょ…あぐ、くううううっ」
有無を言わさず、碧悟は天囀の中に一気に突っ込んだ。
いきなりの侵入に天囀は呻くような声を上げた。
「…何です、もう感じているんですか?」
「あんっ…ちがっ…や…どう…」
天囀をバックからズンズンと勢いよく責める姿を他人が見たらどう思うだろう。
どうみても年端もいかない少女に暴行している男にしか見えない。
「ふぅ……何か犯罪のような気もしますが、年齢はクリアしていますから
問題ありませんね。それにこんなに豊かな胸を持った少女なんていませんし」
突く度にゆっさゆっさと跳ね回る乳房に指を食い込ませて、碧悟は激しく突き上げた。
一突きする度に背が跳ね上がり、声を上げる少女は何とも淫らだ。
「あっ…やっ、そ、そんな…は、激しすぎ…あああっ」
後ろを振り向き、目尻に涙を溜め、もうやめて…お願い…と視線を送る天囀だが
もちろん涙はウソ泣きだが。
「どうしたんです感じすぎて声もでませんかそれはよかった。さぁ、もっと喘いで下さい!」
「…………」
完全にこちらを無視した棒読みの台詞。ケダモノと化した碧悟には天囀の技は効果がない。
「やっあっも、揉まないでアル!か、感じすぎて、乳首はいやぁ!」
胸を激しくこね回され、桜色の硬く起立している桜色の突起を指でくりくりと摘み上げられた。
腕で防ごうにもお札の効果で動かない。
「いやらしい胸ですね…こんなに育って…」
その間にも碧悟の突きは止まらない。天囀の頭に霞が掛かり、呂律が回らなくなってきた。
「ああっ道士、どうひぃ…も、もう、もうらめね!わ、わたひ…わたひぃ」
「そうですか…ふふ…では行きますよ。しっかり達して下さい。まだ1回目ですから」
パン、パン、パンと一際強く、尻に叩きつけられ、最後の一突きと共に中で碧悟のモノが
爆発した。
「ん、んんんんんー!!どうひぃの…しゅご…しゅごひいいんああああっ!!」
517393:2008/05/28(水) 10:19:24 ID:SyOqou6C

「なんでぇ、結局いいように扱われてるンじゃねぇーか。」
つまんねぇーと小鬼は言った。
「それでねそれでね、道士ったらワタシの膣中に5回も出して…
最後はお姫様抱っこしてくれて、連れて行ってくれたアル〜♪
あ、ワタシは皇女だから皇女様抱っこアルかなぁ〜♪」
「いや…しかし…よーこんなちっさい身体でやったな…おっぱいは大きいけど
アソコ、大変やったやろ?テンちゃんの身長は何センチなん?」
ヨーコが言った。
「ん…そーアルなぁ……150センチくらい?それと別にアソコは大丈夫ネ。
だって道士の――うん!?うーんううん――ん、優しくしてくれてから」
「………小さいのか?」
小鬼の鋭利なツッコミ
「…………」
天囀は明後日の方向を向いていた。ニタリと小鬼は笑むとわざとらしく言った。
「ちなみにウチの和也は16センチくらいはあるんだよなぁ…ヨーコは?」
「え…あ、ああ…主様もそんくらいや…」
ハハッと苦笑するヨーコ。
「え、天囀ちゃんよ。愛しの道士様はどれくらいなんだ?あー?」
「クロのは口径は4センチ、長さは20センチだ。」
何の脈絡も無しに黒井が言った。天囀はそれだ!と続けて言った。
「道士もそれくらいネ!竜さんの彼氏と同じくらいあるアルゥ!!」
ちなみに天囀はセンチメートルなる基本単位を知らない。
「…………」
「…………」
気まずい沈黙の小鬼とヨーコ。
「あ、あれ…ど、どーしたアルか?」
動揺する天囀の肩をポンと叩き、竜は言った。
「天囀、よく裂けなかったな。さすが唐土帝国の皇女だ。」

後編へ続く
518名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 10:44:22 ID:DLD/jfsy
すいません。
先の>>488ドラゴン有無は自分です。
黒井の正体がドラゴンなんでお聞きしたかったのです。場の雰囲気悪くして申し訳ない。
519名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:23:42 ID:pJ4pvOgC
>>518
いやいやお気になさらずに。
よいssを投下してくだされば多少のことはチャラですよ。
後編も楽しみに待ってます。
520名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 08:08:15 ID:kCVYtyIl
このスレだったか、かーいいのほうだったか忘れたが、
小人のようなウイルスの話があったと思うんだがそのタイトルを
忘れてしまってできればタイトルを誰か教えてはくれないだろうか?
521名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 08:13:00 ID:kCVYtyIl
>>520
ごめん、自己解決しました。
522名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 18:07:48 ID:ZlTzmIcX
>>520
kwsk
523名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 18:50:32 ID:Jt2Fe90B
>>522
オカルトスレの前スレだかにあったインターネットの妖精さんシリーズだと思う
作者さんが最近サイト作ってURLが貼られてたはず
524507:2008/05/29(木) 21:30:06 ID:/x+QXg+A
>>508
>>509
アリガトウ。
微力ナガラ、ミンナノタスケニナルヨウガンバルヨ!
サミット、モ、近イコトダシネ。

ttp://nikutilu.blog92.fc2.com/blog-entry-51.html
うん、ブログで書いてたんだ。
公開遅くてゴメヌ。
525名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:42:30 ID:q6j6UQHA
狐っ娘のSS乗せるなら、ここかね?
それともオカルト?
526名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:45:31 ID:J1pSoB5M
どっちでもカマーン。
527393:2008/05/29(木) 22:03:27 ID:1mDfvdI+
ウチの狐っ子はここにいるからここでいいんじゃね?
528名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:06:05 ID:q6j6UQHA
下見に来ただけで実はまだ一文字も書いてないんだけど
では、書き始めるか
529式神馴らし 1話 1/4:2008/06/01(日) 18:01:04 ID:bptYsb10
 大学生活にも一人暮らしにも慣れた五月の初め。ゴールデンウィークの初日。
 白砂初馬は街外れの空き地で作業をしていた。休日なので人の姿はない。念のために人
払いの結界も作っているので、空き地に人が近づくこともない。

「これを縛ってから……」

 身長百七十センチほどの青年。短めの黒髪と中肉中背の体格で、顔立ちは普通。簡単な
作業用シャツとズボンという服装である。使い込まれた作業着だった。
 脚立から降りて、一息つく。脚立を片付けてから、ぱんぱんと両手を叩いた。

「これで下準備は完了、と」

 二十メートル四方の四隅に青竹を差し、その中程を注連縄で縛って正方形を作る。本格
的な結界。正方形の中央には木の台と、その上に置かれた小さな木箱。どことなく地鎮祭
を思わせるもの。
 初馬は道具箱に置いてあった小太刀を手に取った。二尺七寸の破魔刀。その鞘をベルト
の剣帯に差し、木箱に向かう。

「親父がどこからか拾ってきた狐の式神。式を自分で作るのも探すのも面倒だし、適当な
ところかね? 従える方法は自分で考えろとか言ってたけど」

 式神を使役する退魔師白砂一族。初馬は宗家の長男だった。
 正式な退魔師になる試験として、自分の式を決めるというものがある。普通は二十歳前
に決めるのだが、いまいち熱意のない初馬。そこへ世話焼きの父から送られてきた狐。作
者は不明。性格に若干の難ありで従えるのは難しいが、力は強いらしい。
 せっかくなので、この狐を式にすることに。手順は既に考えてある。

「失敗はしないだろ」

 初馬は木箱の前に立った。封と印の押された箱。見た限りではそれほど古くもない。両
手で印を結び、箱の蓋に霊力を叩き付ける。

「解!」

 パン、と乾いた音を立て、木の箱が割れた。
 初馬は数歩後ろ跳び退る。

「狐さんのお出まし、か」

 木台の上に白い霞みが残り、数秒で狐の姿を取った。
 普通の狐よりも二回りほど大きな人工の狐。全身がきれいな狐色の毛で覆われている。
ぴんと立った耳と、大きな尻尾。尻尾の先端は白く、耳の先端は黒い。
 起き抜けのような焦茶色の瞳で辺りを見回し、

「ふぅ、久しぶりの外の空気だな。貴様か、封印を解いたのは?」

 初馬を見据える。どこか妖艶な若い女の声。リズムを刻むようにゆっくりと尻尾を動か
していた。目覚めはいいらしい。
530式神馴らし 1話 2/4:2008/06/01(日) 18:01:45 ID:bptYsb10

「ああ、俺は白砂初馬。よろしくな。あんた、一ノ葉って名前だったか。前置きは抜きに
して、本題だ。おれの式になってくれ」
「式神使いの白砂に、式神封じの結界か……なるほどな」

 周囲のしめ縄を眺めてから、初馬に視線を戻す。尻尾を一振りしてから、

「ワシを式にするために封印を解いたというわけか。確かにワシは普通の式神より数段強
い。だが、嫌だ……と言ったらどうする? ワシは他人の命令を聞くのが嫌いでな」

 挑発するように口の端を上げる。焦げ茶色の瞳に映る鋭い気迫。
 戦えば勝てるだろう。送られてきた一ノ葉の資料から、初馬はそう計算していた。勝て
ると言っても楽勝にはほど遠いだろうが、まず負けることはない。無策でもない。
 腰の小太刀を抜き、切先を一ノ葉に向ける。

「力尽くで屈服させる。白砂宗家の跡取りを舐めるなよ?」
「ほう、面白い」

 一ノ葉は腰を上げ、台から飛び降りた。
 木台の前へと音もなく着地し――

「ッ!」

 バシャ。

 あらかじめ作っておいた落とし穴へと落下する。木台の手前に手頃な穴を造り、中に大
型の水槽を仕込んで、大量の酒を放り込んでおく。あとは普通の落とし穴のように、上を
塞いで準備完了。
 バシャバシャともがく一ノ葉。

「うわ、ホントに引っかかったよ……」

 初馬は小太刀の切先を下ろし、戦くように呟いた。
 一分ほど水音が続いてから。

「ぬおあァ!」

 派手に水しぶきが飛び散り、一ノ葉が飛び出した。落とし穴の手前に着地し、全身を震
わせて酒を振り払う。辺りに飛び散る酒の飛沫と、アルコールの匂い。溺れかけている間
に、かなり呑んだだろう。

「き、貴様……こんな、こて、古典、的な……罠を、は、張る、な……」

 呂律の回らない口調。焦茶色の眼も焦点が霞んでいて、平衡も怪しい。水を払う時も倒
れかけていた。資料によると、一ノ葉は破滅的なまでに酒に弱い。加えて度数の高い酒七
種類のチャンポンだ。酔わない方がおかしい。

「引っかかるお前が悪い。むしろ、こんな古典的な罠に引っかかるな。俺も引っかかると
は思わなかったぞ。せっかく他に罠も作ってたのに……」
「う、るさ、い!」
531式神馴らし 1話 3/4:2008/06/01(日) 18:02:21 ID:bptYsb10
 右前足を踏み出すが、それだけで前につんのめる。
 初馬は一歩前に出た。全身に霊力を込めながら、にっと笑う。

「さっき言った通り、力尽くで屈服させる。恨むなよ?」
「ちょ、と、待……」

 焦る一ノ葉には構わず、飛び出す。
 踏み込みから身体を沈み込ませての後回し蹴り。攻撃が見えているのに、酩酊状態では
避けることも防御することもできない。霊力の込められた踵に頭を打ち抜かれ、一ノ葉が
吹っ飛ぶ。木台を打ち壊して結界に激突し、受け身も取れずに地面に落ちた。
 そのままぴくりとも動かない。気絶したらしい。

「第一段階終了」

532式神馴らし 1話 4/4:2008/06/01(日) 18:02:43 ID:bptYsb10
 場所を近所の公民館に移す。
 休日中は閉まったままだが、管理人に無理を言って一日貸して貰った。初馬は作業着姿
から、普段着に戻っている。
 フローリングの十畳間。そこに三メートル四方の和紙を引き、自分の血を混ぜた墨で大
きな術紋を書き込んでおく。純日本式の印ではなく、どこか魔法陣に似た形状。これ自体
が大型の術符だった。印の中央に置かれた気絶したままの一ノ葉。

「ん……」

 一ノ葉が微かに目を開ける。
 すぐさま自分の状況を理解して、跳ね起きた。いや――跳ね起きようとした。だが、式
封じの術と金縛りの術で二重に拘束され、声を上げることしか出来ない。

「貴様ァ」

 初馬を睨んで叫ぶ。

「ワシに一体何をするつもりだ!」
「さっきから言ってるだろ、俺の式にするって。方法は考えてあるんだから」

 大術符の文様に沿って術式を組みながら、初馬は笑いかけた。
 現在時刻午後五時半。一ノ葉との対決が長引いて明日に持ち越すことも覚悟していたの
だが、思いの外早く終りそうである。むしろ順調に行き過ぎているだろう。回復用の薬も
買い込んだのだが、無駄になってしまった。

「ふん。ワシは貴様など主として認めない。どうやって式にするというのだ? 拷問でも
するか? それとも幻術か何かで洗脳でもしてみるか?」

 挑発するように嗤う一ノ葉。
 酒が残っているせいで、呂律はまだ不鮮明だが、眼には怒りの火が灯っていた。術封じ
の式で術の使用もできないのに、弱気になる気配もない。

「気の強い狐だなぁ。俺はそういう荒っぽい方法は嫌いでね」

 自分で作った式神なら、自由に使役することができる。しかし、他者の式神を使役する
のは難しい。式神が主を認めていないと、言うことを聞かないのだ。ましてや、自分の制
作者ですら主と認めていないこの狐では。

「ところで、お前人間に化けたことあるか?」
「?」

 初馬の問いに、一ノ葉は疑問符を浮かべた。

「ないようだな。まあ、面白いから一度体験しておくと良いぞ」

 そう告げてから、和紙に書き込まれた術印に大量の霊力を注ぎ込む。あらかじめ設置さ
れた術式が稼働し、淡い光を帯びていた。
 何が起るのか分からず、焦るように視線を動かす一ノ葉。

「式神変化・改!」
533名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:03:04 ID:bptYsb10
以上です。
続きはそのうち
534名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:15:19 ID:dEUE/MeF
俺はただこれを言わせて貰おうか

わっふるわっふる
535名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:59:45 ID:ptdFnD0N
ちょ……その区切りは納得いかない
536名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:06:24 ID:1Qk5i2WC
>>533
これは続きに期待です。
ただ、一つだけどうでも良い突っ込みを。

>初馬は道具箱に置いてあった小太刀を手に取った。二尺七寸の破魔刀

二尺七寸あったら立派な大太刀です(江戸期の定寸が二尺三寸。小太刀は
一般に二尺以下を言う)。とりあえず一尺七寸と脳内変換しておきます
537名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:09:48 ID:/2zh/oVM
>>536
失礼、一尺七寸の誤字だ
538名無しさん@ピンキー :2008/06/01(日) 23:57:51 ID:Nt22JpSI
ここはいっそ一丈七尺で
539名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:58:30 ID:GG86uVvQ
>>535
どこで区切るならいいんだ?
540名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 09:42:54 ID:dnMZO1SR
俺も納得できん…そこで区切ったら続きをアレコレ妄想してしまうではないかww
541名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 10:03:35 ID:tZE9NiMv
無理やりは良くないよwww
542名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:15:56 ID:HCiZOC+2
>>536
重箱のスミをつつくようなマネをして申し訳無いが、二尺七寸はまだただの太刀の範疇だ
大太刀は三尺以上
まあ、小太刀が二尺以下なのは変わらないが

もっとどうでも良いことだが、
戦国時代以降に一般的になった打刀(うちがたな)は刃を上にして腰紐に差して「帯びる」もの、
戦国時代以前によく使われていた太刀は刃を下にして鞘を腰紐に吊して「佩く」もの
六舛(というか和月)曰く、「間違って描く人意外と多い」
543名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:43:08 ID:AsH9kZ0e
この区切りはページの都合なんだろうな
544名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:15:01 ID:LFlnsUIo
よくこのまま未完っていうのがあるけど
今回は絶対にそれは許さないぜ
545名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:31:26 ID:C/2778Ee
この作者は最後までちゃんと書くけど
ネタ思いつくとすぐそっち行っちゃうんだよな
546式神馴らし 2話 1/4:2008/06/03(火) 00:01:40 ID:nF2xSgSf
>>529-532の続き

 霊力が一ノ葉の身体を貫き、一瞬で構成を書き換える。
 狐から――人間の少女へと。

「おし、成功!」

 小さくガッツポーズ。
 見た目は十六歳ほどで、身長は百六十センチ弱。概ね高校生くらいだろう。腰上辺りま
で伸びた狐色の直毛と、意志の強さを見せる焦茶の瞳。凛々しさを漂わせる整った顔立ち
に、筋肉質の引き締まった体躯。絵に描いたような美少女だった。
 狐耳と尻尾はあえて残してある。服は着ていない。
 術の拘束は、変化の影響で半分ほど壊れている。

「何を、した?」
「自分で見れば分かる」

 初馬は用意していた鏡を、一ノ葉に向けた。
 鏡に映った少女。うつ伏せに倒れている恰好。一ノ葉は鏡に映った自分の姿をまじまじ
と見つめてから、三秒後に自分だと認識する。

「何だと……!」

 慌てて両手を目の前まで持ってきた。
 狐の前足ではなく、人間の手。わきわきと両手を動かしてから、自分の顔を触る。今ま
での狐ではなく、人間の顔。体毛もない滑らかな肌。引きつった表情で自分の身体を見下
ろすが、四つ足の獣ではなく二足歩行の人間。元々裸だったので、服を着ていないことは
気にしていないようだった。

「貴様、ふざけているのか!」

 叫びながら飛びかかろうとして――
 一ノ葉は前のめりに倒れた。顔面から床に激突する。大術符の上に突っ伏したまま、じ
たばたと手足を動かした。しかし、立ち上がれない。

「うがぁ!」

 叫んでみるも、顔を上げることしかできない。
 人間に変化したこともない狐。二本脚の身体の動かし方を知らないのだ。術の拘束が中
途半端に残っていることもあるのだが。
 初馬は鏡を置いてから、得意げに説明した。

「式神変化。使役する式神を別の姿に変える術だ。本来なら自分の式神を変化させるもの
だだが、応用で他人の式を変化させることも出来る。今みたいにな」
「何のためにだ……! まさか女の裸が見たいとかつまらぬ理由でワシを変化させたので
はあるまい? とにかく、さっさと術を解け」

 殺意立った眼を向けてくる一ノ葉。
 立ち上がることは諦めたらしく、床に突っ伏したまま見上げてくる。口元から除く牙の
ような犬歯。術が使えないので自力で元に戻ることはできない。
547式神馴らし 2話 2/4:2008/06/03(火) 00:02:43 ID:C7BTZhD3
 初馬は人差し指で頬を掻きながら、

「俺にズーフィリアの趣味はないんでねー」
「ズゥィ……? 貴様、何を企んでいる?」

 その呟きに、不穏な気配を感じ取る一ノ葉。
 それには答えず、初馬は別のことを言った。

「ファミリアーって知ってるか?」
「西洋魔術の遣い魔か。それがどうした?」

 一ノ葉が唸る。その辺りの知識はしっかりしているようだった。
 魔術によって作られる遣い魔。大抵は小動物や鳥などを魔術で操るという方法が採られ
るが、上級術者ならば大型の生物の使役も可能。本当に高度なものになれば、人間や精霊
などを遣い魔にすることもできるらしい。

「その応用だな。式を契約で縛るってのが、俺が考えたお前を支配する方法。で、色々と
契約方法調べてたら、性交渉で契約を結ぶ方法を見つけたから、これに決定」

 ぐっと拳を握り、大きく頷く。

「というわけで、お前を人間の少女に変化させたわけだ。俺は動物性愛趣味なんてないし、
抱くなら可愛い女の子がいい。魔術の本場じゃ相手が獣だろうとヤっちゃう連中も多い
らしいけどな……」
「貴様、ただのドスケベだろ!」
「男がエロくて何が悪い――!」

 全身全霊を以ての断言に、思わず怯む一ノ葉。
 初馬は一ノ葉の前にしゃがみ込み、その頭を右手で撫でた。手の平に感じる柔らかな髪
の毛。露骨に嫌そうな顔をしているが、気にせず撫で続ける。

「さて、一ノ葉。現在貞操の危機だけど、何か言いたいことはある? 痛くしないように
は気をつけるが、どう贔屓目に見ても逃げられないぜ?」
「………」

 沈黙を返す一ノ葉。
 ようやく自分の置かれた危機的状況を理解したらしい。頬に冷や汗が一筋流れる。ごく
りと喉を鳴らしながら、ゆっくりと視線を泳がせた。不安げに動く尻尾。それでも気丈に
睨み返すだけの根性は残っている。
 吐き捨てるように呻いた。

「下衆だな……貴様」
「ゲスで悪いか、何とでも言え」

 開き直りながら、初馬はポケットに手を入れ、小道具を取り出した。二十センチほどの
ミシン糸でぶら下げた五十円玉。何の変哲もない、糸付き五十円である。
 一ノ葉の目の前で左右に揺らしながら、催眠術よろしく小声で囁きかけた。

「ほーれ、だんだんとエッチな気分になってくるー」
548式神馴らし 2話 3/4:2008/06/03(火) 00:03:41 ID:C7BTZhD3
「アホか……」

 呆れる一ノ葉。

 パン。

 と両手を叩く音に、肩が跳ねた。訝ってから、顔を顰める。

「これは……ワシに幻術を掛けたのか?」
「どうだろうな? でも、細かいことは気にするなって。せっかく気持ちよくしてやろう
と思ったのに。初めてが痛いのは嫌だろうし、人の好意は受け取るもんだぞ」

 ぽんぽんと一ノ葉を頭を叩きながら、初馬は笑いかけた。

「そう……かいッ!」

 風斬り音ともに、視界が揺れる。
 初馬の頭のすぐ右側を、一ノ葉の左足が撃ち抜いた。強烈な後回し蹴り。咄嗟に避けて
いなけれれば、顔面に一撃食らっていただろう。脚の位置から考えるに、顎を割られてい
た可能性もある。

「油断できん……」

 呻きながらも、初馬は蹴り脚を掴んでいた。
 きれいな脚線から産毛もない陰部まで丸見えになっている。だが、悠長に見入ってる暇
はない。無理に蹴りを放ったせいで、バランスを崩す一ノ葉。
 その動きに合わせて脚を捻り、初馬は一ノ葉をひっくり返した。うつ伏せに倒れたとこ
ろで、背中に馬乗りになって動きを封じる。

「離れろ! この、外道野郎が!」
「俺の蹴りを真似たってわけか。さすがただの式神じゃないな。でも、諦めろ」

 初馬は取り出したナイフで、右手の人差し指の先を切った。痛みに眉をひそめつつ、一
ノ葉の首筋に血で印を書き込む。契約術式の接続点となる、特殊な血印。
 治癒の術で傷を塞いでから、初馬は両手で印を結んだ。一ノ葉の背中に触れ、

「金縛り」
「っ、く……」

 脊髄から全身の神経を拘束され、再び動けなくなる。
 初馬は一ノ葉から降り、お腹に右手を差し入れ大術符の中央に移動させた。
 この大術符は、遣い魔を制作する魔術式を参考にして作ったもの。無論、西洋魔術と日
本の術は形式が違うので、色々と改造、調整してある。
 もぞもぞと動いて必死に逃げようとしている一ノ葉を眺めながら、初馬は再び紋様に霊
力を流し込んだ。普段使わないような大術を使っているせいで、消耗が激しい。

「式神一ノ葉を我が忠実な下僕とする……! 強制契約の式――発動」
「ぅ、あくっ!」

 術式に心身ともに拘束され、苦悶の声を漏らす一ノ葉。無形の契約が、見る間に刻み込
まれていく。対象を従わせる契約を強制的に成立させる術。西洋魔術の知識と、白砂家の
秘伝を組み合わせて初めて可能な術だった。
 十秒ほどで術の効果が終り、一ノ葉はぐったりと脱力する。
 右手を床に付き、振り返ってきた。金縛りの術はまた壊れている。しかし、契約術式に
よってまともに動くことも出来ない。既に仮契約が結ばれた状態。
549式神馴らし 2話 4/4:2008/06/03(火) 00:04:21 ID:nF2xSgSf
「貴様……。本気でワシを犯すつもりなのか……?」
「本気だ。ただ、その前に三十秒待て」

 初馬は近くにの小型クーラーボックスから瓶を取り出した。栄養ドリンクのような瓶。
活霊薬と呼ばれる霊力回復の薬である。昼過ぎから術の連発で、霊力切れ寸前だった。疲
労もかなり酷い。
 何度か振ってから蓋を開け、腰に手を当てて一気呑み。

「うぁー。不味い」

 例えるなら生薬系風邪薬だろう。中身は霊力回復の生薬と栄養剤。即効性の薬のため、
十数秒で全身の疲労感が消える。さすが月雲製薬。

「お待たせ」

 涼しげに言いながら、初馬は一ノ葉に向き直った。
 一ノ葉は必死に逃げようとしている。しかし、人間経験がないため歩くことはできず、
契約術式の影響でまともに動くこともできない。
 あっさりと追いついてから、初馬は一ノ葉の肩を掴んだ。
 びくりと全身を跳ねさせ、引きつった表情で振り向いてくる。追い詰められた獣のよう
な、焦燥と絶望の混じった表情。そこには四割ほどの諦めも含まれていた。
 初馬は宥めるように微笑みかける。

「大丈夫だ。優しくするから」
「そういう問題ではないわ!」

 一ノ葉は唾を飛ばして叫んだ。
550名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:04:57 ID:C7BTZhD3
以上です。
続きはちょっと遅くなります。
551名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:40:59 ID:O7+PFaHy
>>550
全力でわっふるわっふる
552名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 09:37:33 ID:YutWVGO9
耳と尻尾を残すのは王道ですよね
553名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:38:50 ID:x3UFLR9V
獣状態でも俺はおkだな
554名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:40:26 ID:Tfjvbsjd
↑エキノコックスもどんとこいですね。わかります。
555名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:42:21 ID:XoctJIvC
エキノコックスこわいよぅ
556名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 07:46:09 ID:SxtdMBx/
この子式神だから寄生虫いないだろ
557なしれ ◆8XSSeehUv6 :2008/06/04(水) 18:22:52 ID:n2xDIG+n
一ノ葉たんのエロスを心待ちにしつつ、つなぎがてらに投下します。
・弟子シリーズ。(ラミアもの)
・前々回(って、去年かよ)に投下した「ある夜の実験室」後日談みたいな感じで。
558名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:25:24 ID:n2xDIG+n
途中で書き込んでしまった。注意書きの続き
・7〜8レス消費予定。
・名前欄に題名「鉱石の使い途」を入れるので、蛇が嫌な人はNG指定でお願いします。
以下に投下します。

559鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:26:03 ID:n2xDIG+n
「姐さーん、おーい‥‥っくぅ、重てぇ‥‥って、おいこらラート!
てめぇ何ぼーっと見てやがる! さっさと手伝え!!」
 得意先にご用伺いに行った帰り、職人街の坂道を行くファイグの姿が見えた。
‥‥反応が後れたのは必ずしも俺が不注意だからじゃない、と思う。なんたって大荷物を
背負ってるから、後ろからじゃ誰だか分かるわけない。坂の下から見上げてるからなおさらだ。
横を通り過ぎて振り返り、それでも顔はうつむいてるし、頭の上まで荷物が来てるから
やっぱり誰だか分からない。声を掛けられて、ようやくそれがファイグ――
うちに出入りの問屋――だってことに気がついた。
「うわー、何だよこの荷物‥‥もしかしてうちの仕入れ?」
「だー! 黙れアホ! この辺の店で『姐さん』っつったらお前の師匠しかいねぇだろ!!
んで姐さん以外の誰がこんな重てぇ大荷物を俺に頼む!? いいから手伝えこの野郎!!」
 ‥‥相変わらず口が悪いなあ。
「荷車に積めばいいのに‥‥わわっ!?」
 重っ!!
 荷物の片方を不用意に受け取ると、危うく肩が抜けるかと思うほどの衝撃が来た。
「ふぅ、だいぶ楽になったな。‥‥荷車か‥‥全部一気に乗っけたら車軸受けが壊れちまった。
仕方ねぇからとりあえず半分持ってきたんだが――どうよ、俺の苦労が分かったか」
「うっ‥‥わ、わかった‥‥で、‥‥これ、中身は‥‥」
 ファイグは荷物運びに慣れてるせいか、三分の一の荷物を手放しただけでずいぶん楽そうだ。
俺はと言えば息も絶え絶え‥‥。すぐそこに店が見えてるのに、なんでこんなに遠いんだ‥‥。
「この前の鉱石。結局名前もまだ無いって話だが、姐さんが大量の追加注文をしてくれてな
‥‥って、お前聞いてねぇの?」
「ぜ、全然‥‥」
 重たい。ひたすら重い。腰が折れそう。
‥‥足腰は痛めると師匠に何をされるか分からないから、それは避けたい。うー‥‥。
「よーし、着いたな。――おいおい、もうへばってんのか?
ったく‥‥なんでこんなのが姐さんの弟子なんだか‥‥ま、いいか。
――おーい、ナイアの姐さーん、荷物持ってきたぜー!」
 ううっ、好き放題言われてる。荷物を一旦下ろして腕を回してみる。あー、疲れた。
 ファイグも荷物を下ろし、体だけ店に入って中で師匠と話してる。
師匠のなんだかはしゃいだ声が聞こえるけど、俺はそれどころじゃ‥‥。
 
* * *
 
 ファイグが意気揚々と帰ったあと、店に戻って運び込んだ荷物をほどくと、麻袋の中には
嫌というほど例の鉱石が詰まっていた。袋の編み目からも細かい砂埃がこぼれて――やだなあ、
床が汚れそう。たださえ埃っぽい街なのに。
「それにしても、なんでこんなにたくさん‥‥?」
 この前仕入れたこの石。ファイグは伝説級の魔導鉱石「秘星石」だと思って
持ってきたんだけど、実際は未知の鉱石だった。確かに調べる価値も必要もいっぱいある。
でも、性質を調べるにしてもこんな量が必要なんだろうか。少なくとも師匠は
むやみに材料を無駄にする人じゃないし、今までの実験の様子からしてもこれほど大量の材料を
使うことはなかったと思う。そう思って聞いてみると、師匠は人差し指をぴっと立てて胸を張り、
「ふふん。ラート、私の肩書き、言ってごらん」
「‥‥大魔導士ナイア様です」
 えらそうに「うむ」とうなずいて、もったいぶった様子で口を開きはじめた。
「そう、あたしは大魔導士様なのよ。
で、その大魔導士様が一ヶ月もかけて――夜はあんたがさんざん邪魔してくれるけど――、
とにかく一ヶ月もかかって新発見の鉱石を徹底的に調べたのよ?
性質や応用法、見抜けないと思ってんの?」
 ‥‥一言たりとも「分かった」とか「こんなふうに使えそう」とか言わなかったくせに‥‥。
一人でうんうんうなずいてるとは思ったけど。
560鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:27:41 ID:n2xDIG+n
「えと、じゃあ、応用法が――」
「そゆこと。応用法が分かったから、次はそれを実用化するの。
ふっふっふ、あたしのすごさ、その身で思い知るがいいわっ!」
「‥‥!?」
 ま、待って、何ですかその脅しかたはっ。
「おっと。何をやるのかはお楽しみ。ま、うまくいったら売れるよ、これは。
とにかく試作品を作らないとね。‥‥よし、今日はこれで臨時休業。
はいはい、そうと決まったらさっさと片付ける!」
 え、え、ええー‥‥?
 
* * *
 
「そっちはどうなのー」
「問題ないですー」
 ごうごうと放炎器がうなり、鉱石が一杯に入った石製の容器へ炎を吹き付ける。最大出力だ。
最初は火花がばりばりと飛び散っていたけれどそれは落ち着き、鉱石が赤熱している。
青白い光を放つ雫が、その熱せられた鉱石からときおりぽたぽたと垂れ、
容器の底に開いた穴から薬液の入った容器へと落ちてゆく。
「抽出物は大丈夫ー?」
「見たところ大丈夫です‥‥」
 薬品溶液へ落ちるたびに、雫は緑色の火花を散らして消えてゆく。この火花が出なくなれば、
第一段階は終わり、らしい。
「ふんふんふん‥‥ふふんふん」
 師匠が鼻歌を歌ってる。珍しい‥‥っていうか、なんでこんなに浮かれてるんだ。
ちょっと気持ち悪いぞ。歌いながら、次やその次の段階で必要な薬を調合してる。
上機嫌なせいか、材料の計り方が大雑把な気がするんだけど‥‥きっと大雑把でも構わない
調合なんだろう。
「あれっ‥‥計り間違えたかな‥‥まあいいわ、エーテルで希釈すれば
――ああっ、薄まりすぎたっ」
 ‥‥大雑把すぎます、師匠。ほんとに大丈夫なんですか。
 そうこうしてるうちに、緑色の火花がだんだんと赤みを帯びてきた。
「師匠ー。火花の色が変わってきましたー」
 音がうるさいからはっきり聞こえるように話すんだけど、
我ながら間抜けな口ぶりになってると思う。
「んー。順調順調っと‥‥ふっふっふ」
 なーんか怖いな‥‥嫌な予感が‥‥。
 
* * *
 
 それからしばらくして、第一段階は終わった。今度は雫が溶け込んだ溶液を反応させる、らしい。
 紫マンドラゴラの煮汁、三ツ目なまずの干し肝、黒水晶の粉末を順に放り込んで、
氷精石から作った冷気で冷やす。色が変わってから、今度はそれを煮詰めてゆく。
‥‥臭いっ。緑色の煙が猛烈に臭いっ。
「師匠‥‥これ、臭いです‥‥っ」
「臭いのが分かってるからあんたにやらせてるんでしょうが。
我慢我慢‥‥ほらほら、手を休めない!」
 あっ、自分だけ部屋の隅っこに避難してるなんてずるい!
「ああそうだ、その煙はあんまり吸わない方がいいよ。禿げるから」
「!?」
「嘘に決まってるでしょ」
561鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:29:25 ID:n2xDIG+n
 
 それから様々な工程を経て、ついに「試作品」ができた――らしい。
大鍋一杯にあった鉱石から抽出され、固められたそれは、小指の爪ほどの大きさだった。
丸い玉が、紅く光って存在感を主張している。充分冷えていることを確認すると、
師匠はそれを慎重につまみ上げた。光にかざしてでき具合を観察する。なんだか口元が
ほころんでいるように見える。言いがかりかも知れないけど、こっちは何も知らされてないのに
一人でにやにやされるとあんまり楽しい気分じゃないな。
「‥‥で、師匠、そろそろ何を作ってたのか教えてくださいよ」
「んふふふふふっ。だーめ。――はい」
「へ?」
 嬉しそうに眺めていたと思ったら、その粒を俺の口先に持ってくる。
‥‥まさか飲めとか言わないよな‥‥。
「ほら、さっさと飲みなさい。大丈夫だって‥‥たぶん」
 何ですかその「たぶん」は。不安に駆られながらも、その粒を受け取る。
指先にぴりっとした痺れが走った。うあ、なんか物凄い量の魔力が凝り固まってる‥‥。
「えーと、俺の予想なんですけど‥‥これ、飲んだら魔力が高まったりします?」
「へぇ、なかなかいい線いってるじゃない。ま、飲めば分かるって」
「‥‥何で師匠は飲まないんですか?」
「あたしには必要ないから」
 澄ました顔で答える師匠。いかにも「たいしたことじゃないから早く飲め」って感じだけど、
蛇の尻尾が床の上でぴこぴこと跳ねている。浮かれてる証拠だ。――怪しい。怪しすぎる。
なんなんだこれは。見た目はきれいだし、特に意識しなくたって指先から伝わってくるほど
魔力も強い。でも師匠の態度が妙にひっかかる。
だいたい、師匠が俺に何かさせようとするときってのは‥‥あっち方面の何かだったりする。
――超強力精力剤だったりして。まさかね。
「‥‥ほんとに飲むんですか?」
 聞いては見たけど、返事がない。代わりに、きらきらと期待に満ちた眼が俺を見つめる。
くっ、くそー、ええい、なるようになれ!
 
*
 
「‥‥どお?」
「なんか‥‥身体が熱い、です‥‥。師匠、やっぱりこれって――」
 どくんっ。
「うあっ!?」
 自分でも驚くほど大きな鼓動,それが響くと同時に体が熱くなってきた。
鼓動はますます力強く,激しくなっていく。体の熱も,燃え上がるように高まっていく。
やっぱり変な精力剤だったんじゃ‥‥!
 師匠の指示とはいえ、うかつに呑み込んだことを後悔しながら数十秒の間体の熱さを
こらえていたけど、不意に平衡感覚がおかしくなって椅子にへたり込んでしまった。
頭を動かすと気分が悪くなりそうだから、首だけは前を向いたまま。意識ははっきりしてるのに、
周りの音だけが――現実感だけが急速に遠ざかっていく。
「うふふっ、‥‥い、すっご‥‥やっ‥‥りあたしは‥‥の大‥‥士‥‥、
ああ、すご‥‥‥‥れ‥‥う」
 師匠のはしゃぐ声が、とぎれとぎれに遠くから聞こえる。俺はと言えば、まるで体が
自分のものじゃないかのように熱いばかり。椅子から立ち上がることもできず、
荒れ狂う熱の暴走を茫然と意識することしかできない。瞳も動かせない。
中空の一点だけを見つめて、その他は何も視界に入らない。見えているのに、意識できない。
音も、耳の奥がキーンと響くような、不思議な無音だ。幾部屋も隔てているかのように遠くから、
師匠の声がわずかに聞こえるばかり。
「――ート、ラート、‥‥る? 聞こえてる?」
 かすかに聞こえた声の方へ、どうにか視線を動かす。
師匠がほんのちょっと心配したような顔で、俺を見てる。――何か言ってるみたいだけど、
ほとんど何も聞こえない。熱い。体が燃える。
562鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:30:34 ID:n2xDIG+n
 師匠の手が、俺の額に近づいてきた。――次の瞬間、
「どう、大丈夫?」
 突然、音が帰ってきた。体も動く。熱さは変わらないけど‥‥。
「うーん、ちょっと暴走気味ね。次からは調整しないと‥‥。さてラート君」
「なん‥‥ですか‥‥」
 声がうまく出せない。それを見た師匠が、もう一度俺の額に手をかざす。
わずかに熱さがゆるみ、体も少し楽になった。
「下、見てごらん」
「下‥‥」
 床だ。特にどうということもない。
「違うよ。こ・こ・の・こ・と」
 そう言って師匠の指先がつつつ,と俺の鼻先から下りていき――
「何が――うわっ!」
 な、なにこれっ! いや、ある程度想像はしたけど!
「ふふ、自分で気付かなかったの? ああ、すっごいわ‥‥いつものあんたも凄いけど、
今日はそれどころじゃないわね‥‥」
 いやその喜んでる場合じゃなくて‥‥。
 ――下,師匠の指がたどり着いた所を見た。案の定と言うべきか、股間がギンギンになってた。
や・っ・ぱ・り怪しい精力剤ですかっ!! あまりといえばあまりな展開に頭を抱えていると、
師匠が俺の股間に顔を寄せる。そして舌先をちろり、と布越しに這わせた。
「ああん、なんて熱さ‥‥火傷しそうね‥‥」
 うっとりとそう言うと、ちろちろと舌を使い始めた。紅い舌先が張り詰めた布地を濡らし、
唾液が染みを作っていく。師匠の頭にはもうこっちのことしか無いみたいだ。
もぉ‥‥なんなんだろう、この師匠は。淫乱蛇女めっ。
「だ・れ・が、淫乱蛇女だって?」
「痛たたっ! な、何にも思ってませんっ‥‥だから握りしめないでっ!!」
「すぐ顔に出るね‥‥ま、それがかわいいんだけど」
 い、いつものこととはいえ、なんで全部バレるんだろう。顔に‥‥出てるかなあ‥‥?
「こんな素敵なチンポしててさ、あたしを毎日気持ちよくしてくれるんだから‥‥
あたしがスケベだとしたら、それは全部あんたのせいなの。分かった? ――んぅ、はふ‥‥っ」
 上目遣いに俺を睨んだかと思うと、すぐに気だるく色香たっぷりの微笑を浮かべる。
そして器用な手つきであっというまに俺のそれを取り出すと、制止する間もなく
くわえ込んでしまった。
 長い舌を絡めて――形は人間のそれと同じ、でも長さや動きは蛇に近い――その舌が
カリの周りに絡み付いたかと思うと、にゅるっとした感触を与えながらしごき上げる。
舌先を上下左右に細かく動かしながら裏筋を舐めていったり、そうかと思えば一気に喉奥まで
呑み込んでしまったり。その間も白い手は動きを止めず、俺の体を這い回る。左手が玉の後側を
くりくりと愛撫し、同時に右手が服の下へ滑り込んでへそや脇腹をするっとなぞると、
俺の乳首を探り当てて爪先で軽くひっかくようにして弾く。三箇所に同時に襲ってきた快感に、
思わず腰がびくっと跳ねてしまう。先が喉奥を突いたはずなのに、ナイアさんはむせもせず
悠然としゃぶりたててくる。
「ああ、いいわ‥‥先走りもいつもより多いし、なんだかおいしい‥‥」
 じゅぽん、と音を立てて口からチンポを放すと、鈴口にちゅうっとキスをして、
うっとりと微笑んだ。俺はと言えば、ナイアさんが愛撫してくれるところ全部に
信じられないような熱さが渦巻いて、体がうれし泣きしてるような変な感じだ。
強烈に気持ちいいのに、でもイきそう、ってわけでもない。もっともっとこれを味わいたい、
不思議な感覚。――これもあの薬の効き目なのかな。
 なんて思っていると、今度は口を軽くすぼめてくわえ込み、カリの部分だけに唇が
かするように頭を上下させてくる。いつもの吸い込みや舌の絡みつきとはまた違ったやりかただ。
たまらない。じゅぼじゅぼと大きな音を立てて上下する頭、その髪に俺の手が吸い寄せられ、
するりとすいた。白い耳に指が触れると、軽い吐息と同時に口元に笑みが浮かんだのが一瞬見えた。
 
 なんだか妙に濃い愛撫を受けて、俺のそれは限界まで反り返って
腹にくっつきそうなまでになってきた。でも、ナイアさんはやめない。
イかせるつもりなんだろうか――
563鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:31:59 ID:n2xDIG+n
「おいしい、おいしいわ‥‥口の中が、なんだか熱いの‥‥あんたのチンポで、
あたしの口が‥‥犯されてる‥‥んはぅっ‥‥」
 甘ったるい声でそう言うと、またしてもむしゃぶりつく。見れば、目はとろんと惚けて
淫らな熱を浮かべている。そして、じゅるじゅるじゅぼじゅぼといやらしい音を奏でて、
おしゃぶりに没頭する。いつも口での行為はたっぷりしてくれるけど、
普通はここまで長引かない。固さがしっかりしてきたら、今度はおっぱいで挟んでくれたり、
キスを交わしながら互いのあそこをまさぐり合ったりして、それからおもむろに――って
感じなんだけど。
「ねえ、イかないの? ‥‥イってよ、早く‥‥お願い、早くイって‥‥あんたの精液、
飲ませて、いっぱい‥‥ちょうだい、早く、ねえ、気持ちいいでしょ、だから、ほら‥‥!」
 顔を上げたかと思うと、今度は常軌を逸した激しさでねだりはじめる。
‥‥なんだか様子が変だ。こんな風に欲しがるなん、て‥‥うぁっ、ちょっ‥‥!
唾液でぬるぬるになった亀頭を、繊細な指が巧みに撫でまわす。間髪入れず強烈な吸い込みが
襲いかかる。口の中では暴れ回るかのような舌さばき、そして頭どころか
上半身全体を使った動きでの往復。いつのまにか椅子ごと俺を抱きしめていた尻尾が
俺の唇をこじ開けて入ってきた。鱗にぴっちり覆われたそれは、
深い口づけをしているときのように舌に絡み、口じゅうを犯してくる。応えて,俺の舌も
尻尾を丁寧に愛してあげる。痛くないように軽く,でもちゃんと刺激が伝わるように噛む。
鱗を舌で逆撫でしてあげると,尻尾が,体がぴくぴくと震える。いやらしい唾液音に,
甘い吐息が交ざってきた。ナイアさんはチンポに没頭しながらも,自慢のおっぱいを
俺の脚にすり寄せ,体をくねらせている。乳首がこすれるたびに吐息が鼻へと抜け,
乳肉の形が変わるたびに甘ったるい喘ぎが漏れる。
「く,あ,すごいっ‥‥」
 刺激に耐えかねて,俺の口が開く。尻尾の先がつるりと逃げていった。
俺の声を聞いてか,ナイアさんの口技はさらに激しくなっていく。指先は玉と竿の根元を
這い回り、尖った爪が柔らかく引っ掻く。亀頭をなめ回す感触,呑み込まんばかりの吸引。
卑猥な音がますます大きくなり、刺激が全部合わさって、俺の股間に襲いかかる。
そして,極めつけの,淫らな視線。――高ぶっていた快感はついに爆発し、
ナイアさんの喉へとあふれかえった。
「ぐぅっ‥‥で‥‥るっ‥‥!!」
「んぅううっ!! んく、んぐっ‥‥ぷはっ、ああ、あああっ!
飲ませて、掛けて、もっと‥‥っく、あ、あ、だめ、あ‥‥あぁ‥‥!!」
 ナイアさんは最初の何度かの射精は飲み込んだものの、それ以上は飲めずに息を継ぐ。
それでも射精は止まらない。魂ごとまき散らしてるんじゃないかと思うような、
根こそぎ噴き出してゆくような射精。それがナイアさんの顔に直撃し、飛び散り、飛び越し、
顔を、髪を、おっぱいを、お腹を、鱗を、すべてを汚していく。射精を続けるチンポを掴むと、
またしてもむしゃぶりつく。まだ、止まらない。また飲み干せずに手を放す。まだ飛び散る精液。
なにかに憑かれたようにそれを飲み、浴び、淫らに悶えるナイアさん。徐々に、本当に徐々に、
勢いが衰え、量が減り‥‥どくん、どくんと最後に二回大きく跳ねて、何十秒か、
もしかすると一分近く続いた射精は終わった。
「ああ、はぁっ‥‥ぁあぅ‥‥っ」
「ご、ごめん、ナイアさん‥‥目とか、大丈夫‥‥?」
 ナイアさんはチンポを握りしめたまま、力なくへたり込んでいた。そして、股間に顔を
埋めるように倒れ込み、荒い息をつく――と思いきや、椅子に腰掛けたままの俺と抱き合うように、
ずるずると這い上がってきた。精液にまみれた体がかくんとくずおれ、俺の胸に倒れ込む。
「‥‥掛けられて‥‥イっちゃった‥‥嘘みたい‥‥」
「それも‥‥あの、薬の効き目‥‥?」
「そう、かも‥‥ああ、はぁん‥‥体中、熱いよ‥‥ねえ、抱いて‥‥もう限界なの‥‥」
 胸板にすがりつきながらら、きれぎれに答える。どんな顔をしているのかは分からない。
目を合わせちゃいけない、もし目を合わせたら、俺が俺でなくなりそうな――そんな気がしたから。
股間はあっというまに元気に――いや、一瞬たりとも萎えてなかった。
ナイアさんを食い荒らそうと、もう涎をしたたらせてる。抱きたい、襲いたい。
前から、後ろから、犯して、めちゃくちゃにして、精液で染めて、何度も鳴かせて、
壊してしまうほどに――
564鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:32:41 ID:n2xDIG+n
 
「だめだっ!!」
「ひゃうっ!?」
 俺は叫んだ――叫んでいた。なぜか分からないけど、何かが怖かった。激しく抱き合い、
絡み合うのはいつものことなのに。今日はどういうわけか、このまま暴走するのが、怖くて
――その暴走を振り切ろうと思ったときには、喉が声を上げていた。ナイアさんが驚いて
変な声を上げた。
「な、何よ突然‥‥だめって‥‥どうして」
「え、う、それは‥‥、そう、そうそう、だってほら、ここは実験室だし――前にここでやって、
機材がめちゃくちゃになったじゃないですか」
「そんなのいいのに‥‥じゃ、ベッドに行きましょ」
 ちゅっ、と俺の頬にキス。自分が掛けたとはいえ、ものすごい精液の匂いだ。
――ナイアさんは片目を軽くつむって見せ、実験机の上にあった布で体を軽く拭くと、
俺の手を引いていそいそと寝室へと向かう。――酔ったような異常に熱っぽい求めは収まり、
いつのまにかいつもの様子に戻っていて‥‥俺はほっとした。でもそれはほんの一瞬、
部屋を移る間だけの演技だった。寝室に入った途端にナイアさんは襲いかかってきた。
――そして、目が、合った。蕩けて、熱っぽく、肉欲が溢れんばかりの瞳。
 
 欲望が、爆ぜた。
 
* * *
 
「つ、突いて、深くっ――あぁっ!!
そこ‥‥っ、当たる、はぁ、あ、くっ、んああああっ!!」
 ナイアさんを組み敷き、貫く。ベッドにうつぶせにさせ、長い蛇の下半身を
肩に担ぐようにして。ナイアさんが大好きな――ナイアさんが、「犯され」たい時にせがむ体位。
汗と精液に濡れた背中が、ランプの明かりにぬらぬらと光る。
「あはぁっ!! し、しん、じられ‥‥ない、‥‥っ、あ、あ、こわれ‥‥る、こわれる、
ああ、こわされちゃうっ‥‥!!」
 止めどなく流れる涙、涎、愛液。シーツを掴み、引っぱり、顔を横に向けて泣き叫ぶ。
壊してあげるよ、と誰かが俺の声で言う。ますます狂乱するナイアさん。
俺の腕がナイアさんの体を強く抱きしめ、結合部がより一層深く密着する。
先端が子宮の入り口にぐりぐりと当たり、甘い悩乱がひときわ大きくなる――
「イく、イっくぅううっ!! らー‥‥とっ!! すご‥‥い‥‥っく、はあぁぁぁああっ!!!」
「イけよ、ほら、もっと壊してあげるから――」
「だめ、突かないで、イってる、イってるから、これ、いじょう‥‥ああああっ!!」
 誰かがまた、残酷な言葉を掛けながらナイアさんを壊していく。嘆願にも聞く耳を持たず、
突き上げて、抱きしめて、ますます激しく、荒々しく。
 
 絡み合いは続いた。射精も二桁の回数になり、ナイアさんの体で白濁液に濡れていない場所は
ないも同然だった。射精のたびに、あの異常な量の精液が飛び散る。そして、そのたびに
俺の意識が変になっていく。自分の体が自分のじゃないような、何もかもが人ごとのような。
気持ちよくて、熱くて、たまらなく愛おしい行為なのに。体はますます激しくナイアさんを抱く。
今まで試したありとあらゆる体位でナイアさんを貫き、責め立て、追いやって、絶叫させる。
ナイアさんの狂乱だけが生々しく耳を打つ。汗ばんだ髪,大きく淫らなおっぱいが跳ねる。
叫び続けて真っ赤になった喉が,反り返って絶叫する。
「っく、出す‥‥よ‥‥!!」
「あぁ‥‥はぁあっ‥‥」
 精も根も尽き果てたような、弱り切った喘ぎが聞こえた。何度目だろうか、
下半身の熱がぶちまけられていく。
 
 ――そこで、意識が途切れた。
565鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:33:31 ID:n2xDIG+n
 
* * *
 
「はい、『あーん』って」
「いや、自分でできます‥‥」
「いいからいいから。ほら、食べなよ」
 ベッドに寝かされたまま、口元に麦粥が運ばれてくる。
枕元にはでっかいおっぱい‥‥じゃなくて、師匠。ええと‥‥昨日の夜、あの変な薬を飲んで、
師匠がしゃぶってくれて――覚えてるのはそこまで。あとは全然記憶にないんだけど、
師匠と肌を重ねて‥‥その最中、俺は倒れたらしい。
「どう?」
「――おいしいです。‥‥すごく」
 俺の答えを聞いて、師匠は微笑んだ。麦粥なんて珍しくも難しくもない料理だけど、
それはほんとに美味しかった。なんだよ、師匠って自分で料理ができるんじゃないか。
「起きられそう?」
「‥‥まだ、力が入りません‥‥」
「そっか。‥‥悪かったね、変なの飲ませて」
 変な薬――大魔導士ナイア謹製、超強力魔導強壮剤。勃起状態半日持続、射精量激増、
そのうえ精液に性感作用が付くというおまけつき。それだけなら良かったんだけど――
「まさか、飲んだ人の魔力を勝手に放出しながら効果を発揮するようなことになるとは
思わなかったわ‥‥。精神も遊離しかけて、その‥‥実はけっこうヤバかったの。ごめんっ!」
 平謝りの師匠。師匠がここまで謝るのは初めて見た。
師匠のせいでこんな目に遭ってるとはいえ、あまりに慣れない光景だから、
かえって居心地が悪い。なんといっても、記憶がないからあんまり怒る気にもならない。
‥‥むしろ枕元で存在感を発揮する胸のほうがよほど気になる、というか目のやり場に困る。
「それで‥‥変なこと聞くんですけど、その――『良かった』ですか、薬の効いた俺って‥‥」
「‥‥ふふっ、あんたが倒れて、あわてて手当てして――動転したのもあって、
あたしもあんまり覚えてないのよね」
 ‥‥なにそれ。徒労ですか。
「でも、気持ちよかったのは覚えてる。
すごく激しくて、嫌っていうほどイかされて‥‥でも‥‥いつものほうが良かったな。
何て言うか、その‥‥欲望だけ叩きつけてくる――そんな感じがした、気がするし。
いつものあんたは‥‥その、ほら。ね?」
 そう言ってぽりぽりと頭を掻く。なんだか顔が紅い。
「そ、それはそれとして。ご飯済んだらこの薬を飲んでね。体力回復剤。
大丈夫、あたしが作ったんじゃなくてキダシュ先生にもらったやつだから」
 黒い丸薬。リザードマンの老医師の顔が脳裏に浮かぶ。
‥‥あの先生が作る薬というと‥‥うげっ。材料を思い出した。たぶんムカデだのなんだのを
すりつぶした‥‥ううっ、あんまり飲みたくない。とはいえ抵抗するわけにもいかず、
それを口に含み、師匠が差し出してくれた水で飲み下す。‥‥苦い辛い渋いっ。
566名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:33:37 ID:mifuO/gW
しえん
567鉱石の使い途:2008/06/04(水) 18:34:13 ID:n2xDIG+n
 
* * *
 
 試作品を飲まされた翌々日。なんだかだるいのは残ってるけど、
それでもいちおう普通の生活に戻れそうな感じになっていた。師匠と一緒に実験室の後始末を
することになって、例の鉱石の屑や薬液を処理することに追われながら、
鉱石の使い途について師匠とあれこれ話していると‥‥どうやら師匠はあの薬に
かなり自信があったようで、一山当てるつもりでいたらしい。けど、実際には
ああいう作用があったわけで‥‥とうてい売り物にはならない。
俺としては、ああいうモノを目玉商品にすることがなくてよかった、とある意味ほっとした。
だいたい店の名前は「ナイアのお店」、看板は投げキスしてるラミア‥‥たださえ怪しい店だと
思われそうなのに、そんな商品で有名になったら目も当てられない。
「でさー、あの鉱石‥‥やっぱり精力とかそういうのと関連した使い方がよさそうなのよねー。
そうだ、射精防止‥‥いや、遅らせるような薬とか、どうかな?」
「また俺が実験台だって言ったら、さすがに怒りますよ」
「うっ。‥‥いやぁね、冗談よ冗談。反省してるってば」
 そう言うと片付けを中断して、ずるずるっと鱗のすれる音を響かせて近寄ってくる。
そして白い腕を首に絡め、下半身で足を抱きしめ――
「反省してるからさ‥‥今夜――は、あんたの体がちょっと無理かも知れないけど、
近いうちに、いっっっっっぱい、埋め合わせしてあげる。それで勘弁してよ。ね?」
 そう言って、軽いキス。何度も、何度も。
「いっっっっっぱい」ってのがかえって不安だけど‥‥まあいいや。


(終)
568なしれ ◆8XSSeehUv6 :2008/06/04(水) 18:35:07 ID:n2xDIG+n
以上です。
前々回ツッコミ複数だったのでこういうネタで。
569名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:24:05 ID:SxtdMBx/
GJ
570名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:07:40 ID:rLImhmPT
GJ

だけど一ノ葉たんと比べて
文章の読みやすさに露骨な差を感じる
571名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:10:04 ID:CxV6E0t+
GJ
毎回このシリーズ楽しみにしてます
ラミア好きにはたまりません(;´Д`)ハァハァ
572名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:52:07 ID:rm7StUIA
GJ
待ってたよ!
573名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 06:48:08 ID:K1vq1F3J
誰か助けてくれ

半年前の大雪の日に突然我が家にやってきた千鶴さん(自称19)
「ホテルに泊まる金がないから一晩泊めてくれ」
というから悶々としながら一晩泊めてあげた
だけど大雪はやまず結局2週間も一緒に過ごしてしまった
そしたら「ずっとここにいさせてください」なんて言うから俺も嬉しくてさ
いいよと言ったんだ

そして本題なんだが最近彼女「これを売ってきてください」って凄く綺麗な織物を織ってくれて、すんごく高く売れて生活かなり楽になったんだ
だけど彼女、やつれて弱々しくなってくんだ
無茶な作業してるのかな?
一度心配で織ってる部屋を見ようとしたら怒られた

「もう織らなくていい」って言ってるのに今もまた織ってるんだ

無理にでも入って止めたほうがいいかな?
574名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 07:12:48 ID:6Wk5D3tk
そうか
病院行け
お前が
575名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:07:22 ID:iiJ2iyRy
>>573
織ってる部屋に入れないようにしておけ
576名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:18:25 ID:OwhHtxT6
>>573
浦山歯科
577式神馴らし 3話 1/8:2008/06/05(木) 23:11:05 ID:iiJ2iyRy
546-550の続き
 
 二十分ほどだろうか。
 初馬は胡座をかいたまま、左手で一ノ葉を横抱きにし、右手で全身を愛撫していた。両手
から肩、お腹や下腹、腰や太股を丁寧に撫でていく。いきなり胸を触ったりしても気持ち
いいはずがない。女の子を乱暴に扱うのは好きではなかった。
 きれいな太股を撫でながら、初馬は訊いてみた。

「そろそろ気持ちよくなってきたか?」
「そんなわけあるか! 好きでもない男に身体中撫で回されるのが気持ちいいとか言う輩
がいたら、一度見てみたいわ」

 全力で否定する一ノ葉。
 だが、言葉とは対照的に肌は火照り、じんわりと汗が滲んでいる。頬も薄紅色に染まり、
呼吸も上がっていた。身体は反応しているらしい。
 初馬はお腹を撫でながら、ふと呟いた。

「そういえばお前、男にこんなことされた経験ないよな」

 きめ細かい色白の肌と、引き締まった腹筋の弾力。女の肌を撫でた経験は少ないが、こ
の身体は上物と断言できる。式神変化は基本の造形以外は元の姿に依存するのだ。元から
一ノ葉の身体はきれいだったのだろう。
 初馬の腕を掴みながら、一ノ葉が睨んできた。

「あると思うか、タワケ? ワシは今までずっと狐として過ごして来たんだぞ。人間に化
けさせられたのも、こんな屈辱的なこをされるのも……これが初めてだ」
「ならキスもしたことないよな?」

 愛撫を続けていた手を放し、にっと笑う。抱き締めるように右腕を伸し、一ノ葉の後ろ
頭を押さえた。逃げられないように。滑らかな髪の感触を手の平に感じる。
 一ノ葉の表情が固まった。何をされるか理解したらしい。

「舌噛むとかするなよ」

 やや威圧するように命じる。
 その言葉に一瞬たじろぐ一ノ葉。仮契約が結ばれた時点で、遣い魔は積極的に反抗する
ことができなくなるのだ。多少強く命じれば、それだけで反発できなくなる。

「待っ……んん」

 言いかけた一ノ葉の唇を、初馬の唇が塞いだ。柔らかい唇の感触。ぱたぱたと動く尻尾。
両腕で抱き締めるような体勢での口付け。一ノ葉は少し逃げるように肩を動かしたが、
ほどなく大人しくなる。
 十秒ほどキスを堪能してから、初馬は口を離した。

「ふぁ」

 一ノ葉の口から漏れる吐息。放心状態で、惚けたように目蓋を下ろしている。これがフ
ァーストキスなのだろう。
 しかし、初馬は横を向いて呻いていた。

「酒臭い……」
578式神馴らし 3話 2/8:2008/06/05(木) 23:11:48 ID:iiJ2iyRy
「っ」

 その台詞で我に返る一ノ葉。口付けの感触を振り払うように口元を手首で拭って、犬歯
を剥いた。威嚇なのだが、ヒトが犬歯を剥いても迫力はない。

「酒は貴様が呑ませたのだろう! 何が酒臭い……っ、く?」

 不意の刺激に、言葉が詰まる。
 一ノ葉が慌てて視線を落とすと、初馬の右手が脚の付け根に伸びていた。産毛も何も生
えていない、きれいな淫門。微かに膨らんだ恥丘に挟まれた秘裂。
 その具合を確かめるように、初馬は人差し指を動かす。

「……んんっ、貴様、何してる! っ……」

 狼狽える一ノ葉には構わず。
 初馬はそのまま指先を膣に差し入れた。

「ひッ!」

 鋭い吐息が漏れる。
 指先に感じる暖かな膣肉。さすがに狭いものの、思いの外あっさりと指が入り込んだ。
体内に異物が入り込む感触に、きつく眼を閉じ身体を強張らせる一ノ葉。
 初馬は指を引き抜き、指先に付着した液体を眺める。肩で息をしている一ノ葉の目の前
に、濡れた指を差し出した。

「お前、感じてるよな?」
「五月蝿い!」

 自分の反応を否定するように叫ぶ。
 指の液体を舐取り、初馬は一ノ葉を軽く持ち上げた。胡座をかいたままの膝の上に正面
を向かせて座らせる。背面座位などとも言われる体勢。目の前にあるのは長い狐色の髪と
不安げに動く狐耳。

「おい、何するつもりだ?」
「大丈夫だって、ちゃんと気持ちよくしてやるから」

 怯える一ノ葉を落ち着かせるように、初馬は頭を撫でた。それで、身体から力が抜ける。
どうやら撫でられると安心するようだった。
 初馬は両脇の下に腕を通し、手でそっと両胸を包み込んだ。大き過ぎず小さ過ぎず、形
の整った美乳と、淡い色の乳首。

「おい……?」

 制止するように手を掴む一ノ葉。だが、動きを妨げるほどの力は入らない。
 ゆっくりと両手を動かし、初馬は包み込むように乳房を愛撫する。手の平に伝わってく
る滑らかな皮膚の手触りと暖かさ。

「……っ、ん」

 頬を紅潮させて口元に力を入れる一ノ葉。胸を撫でる手から必死に目を逸らそうとして
いるが、意識を逸らすことは出来ない。
 居心地悪げに動く尻尾が、初馬の腹の辺りを撫でている。
 手の平が乳首を擦るたびに、微かに震えていた。
579式神馴らし 3話 3/8:2008/06/05(木) 23:12:27 ID:iiJ2iyRy
「んん……」

 優しく撫でるだけの愛撫から、ゆっくりと揉むような動きへと動きを変化させる。指の
動きに合わせて形を変える胸の膨らみ。柔らかさと弾力を兼ね備えたきれいな乳房。

「どうだ。気持ちいいだろ?」

 胸の愛撫を続けたまま、初馬はそっと囁きかける。

「気持ち……っっ、いわけ、ない……だろ!」

 気丈に否定する一ノ葉。しかし説得力はなかった。
 もしかしたら性感を理解していないのかもしれない。狐が自慰をすることもない。知識
として知ってはいるが、実際にどのようなものかは知らないのだろう。
 そんなことを考えながら、初馬は狐耳の先を甘噛みした。

「ふぁッ!」

 腰が跳ねる。
 しなやかな体毛に覆われた狐耳。獣にとっては非常に敏感な器官。人間の耳たぶよりも
薄く、やや硬い。歯先で優しく甘噛みしながら、舌先で縁を舐める。

「ぃ、ぃぁ……み、耳、だめ……ふぁ、やめ、やめろ……」

 上擦った吐息をこぼしながら、一ノ葉は背中を反らした。予想していた通り、狐耳は弱
いらしい。今までの強気は一瞬でかき消え、涙目で懇願してくる。

「放せ……んぁ、だめ、耳は、頼む、ふぁ……」
「嫌だ。ここからもっと気持ちよくなるから、気合い入れろよ」

 きっぱりと断り、初馬は耳を攻め続ける。
 さらに両手で乳首を摘んだ。

「んッ」

 一ノ葉の身体が切なげに震える。

「あ、いや……。ふあぁ……むね、弄ら、ないで……」

 初馬はつんと起った突起を優しく攻めた。敏感な部分なので痛くないようにそっとこね
回す。聞いた話では、胸の性感は淫核の八割ほどらしい。それを少ないと見るか多いと見
るかは人それぞれだろう。
 無論、耳の甘噛みは止めない。

「んくっ、んあっ、ミミも、駄目……やめ、やめて……んん」

 きつく眼を閉じ、刺激から逃げるように身体をくねらせる一ノ葉。しかし、逃げることも
出来ず、初馬の攻めを甘受する。
 乳首を弄っていた右手を放し、そっと下腹へと触れさせる。秘裂の上にある陰核へと。
580式神馴らし 3話 4/8:2008/06/05(木) 23:12:50 ID:iiJ2iyRy
「ッ!」

 一ノ葉が固まる。
 それは、今までとは明らかに違う反応だった。やはり他の部分とは感じ方が違うようで
ある。初馬はそっと人差し指を動かし、陰核を刺激する。狐耳と胸への攻めは止めない。
 面白いように悶える一ノ葉。

「ヒィ、ひっ……ふあぁ、あッ、んああッ……ッア!」

 ビクリと、その身体が大きく痙攣した。一端手と口を止める。
 しかし、それだけで終らない。一ノ葉は背中を仰け反らせ、さらに二度、三度と痙攣し
た。両手両足を伸ばして、虚ろな瞳で天井を見上げる。

「あぁ……」

 恍惚とした声を漏らして、身体から力が抜ける。

「大丈夫か?」
「頭に星が飛んだ……。何だ、今のは……貴様、ワシに何をした?」

 初馬の問いに擦れ声で答える一ノ葉。やはり性感というものを理解していない。
 初馬は再び身体を抱え上げ、前後を入れ替えた。お互いに向き合うように。何が起った
のか分からないと言った一ノ葉に、説明する。

「それはイくって事だな。女性が性的絶頂を迎えることだ」
「貴様……」

 ぼんやりと意味を理解し、呻く一ノ葉。
 気にも留めず、初馬は両手を伸ばす。ぴんと起った尻尾を無造作に掴んだ。

「――!」

 一ノ葉が声にならない悲鳴を上げる。
 狐色の毛に覆われたふさふさの尻尾。獣にとって最も敏感な部分。左手を根本から先端
へ一度動かすだけで、がっちりと初馬に抱き付いてくる。何かにしがみつくという、条件
反射的な行動なのだろう。
 泣きそうな声で、一ノ葉が呟いた。

「お願いだ。尻尾は、やめてくれ……」
「そう言われると、やらない訳にはいかないよな」

 にやりと笑う初馬。
 逃げるように動き回る尻尾の付け根を右手で掴み、左手で根本から先端へと扱くような
動きを繰り返す。

「ひっ……しっぽ、尻尾……許し、許して、駄目、尻尾……」

 子供の嗚咽のような呟き。予想以上に尻尾へが弱い一ノ葉。初馬を抱き締めながら、必
死の哀願を見せていた。しかし、それは逆に嗜虐心を刺激するだけである。
 男のものを扱くように、初馬は両手で尻尾を扱いた。やや乱暴に。

「ッッ、ふぁ、やめ……。ふぁ、また来る……嫌っ、ひぃ、ふあああッ!」
581式神馴らし 3話 5/8:2008/06/05(木) 23:13:21 ID:iiJ2iyRy
 再び大きく痙攣する一ノ葉。絶頂の衝撃に耐えるように、初馬にしがみつく両腕に力を
込める。数秒の余韻に浸ってから、脱力。
 初馬に抱きついたまま、荒い呼吸を繰り返していた。

「お前、随分と乱れるよな?」

 落ち着かせるように頭を撫でながら、初馬は訊いてみる。人間の女がここまで乱れるこ
とはまずないだろう。狐がここまで乱れることもない。

「貴様が、おかしな幻術掛けたせいだろうが……!」

 両腕を放さぬまま、一ノ葉が怒りの声を絞り出す。
 さきほどの糸付き五十円玉と手拍子だろう。

「俺、幻術なんて使えないぞ」
「なぬ……?」

 初馬の呟きに、喉を引きつらせる一ノ葉。

「俺、昔から幻術苦手なんだよ。親父には才能無いから無理に覚える必要ないとか言われ
ちまった。さっきのは、ただの催眠術もどき。お前の反応は幻術じゃなくて、素の反応だ
な。ようするに、淫乱なんだな」
「うぐ。淫乱、ワシが淫乱……」

 さすがに傷付いたらしい。
 初馬は一ノ葉の両脇に手を差し入れ、身体を持ち上げた。胡座だった脚を正座に組み替
え、膝に一ノ葉を下ろす。対面座位と呼ばれる体勢。
 左手で肩を抱いたまま、右手でズボンのチャックを開いた。
 飛び出してくる自分のもの。

「……!」

 一ノ葉が目を見開く。

「こ、これが男の……生殖器か?」
「初めて見るか? まあ、普通サイズだから大丈夫だろ」

 初馬は両手で一ノ葉の腰を持ち上げ、自分のものをそっと陰門に触れさせた。ものの先
に感じる、柔らかな肉と生暖かい愛液の感触。

「ッ、待て! 貴様、本気でワシを犯す気か!」
「だから本気だって。ここまで濡れてるならそう痛くはないだろ」

 今更ながら焦る一ノ葉に、初馬は気楽に言った。
 膣から溢れた液体が、太股まで垂れている。人間でもこれほど濡れることはまずないだ
ろう。さきほどの感じ方といい、一ノ葉は淫乱である。

「ふざけるな……ッぅ!」

 反発する暇もなく、先端が膣へと潜り込んだ。ぬるりと絡みついてくる、水のように柔らか
く焼けるように熱い肉壁。多少きついものの、挿れることに抵抗感はない。
 全身を硬直させながら、一ノ葉が喉を振わせた。
582式神馴らし 3話 6/8:2008/06/05(木) 23:14:07 ID:iiJ2iyRy
「っ、待て……本当に待て! ……ぅぅぁぁ……」

 初馬はゆっくりと一ノ葉の腰を下げていく。膣をかき分けながら、奥へと進んでいく逸物。
一ノ葉は膣を締め付けて何とか侵入を拒もうとするも、逆効果だった。
 ほどなく、全てが膣内へと呑み込まれる。

「全部入ったぞ。どうだ?」
「……苦、しい」

 擦れ声の答え。初めては苦しいだろう。
 初馬は背中に爪を立てる一ノ葉の腕を一度外し、その顔を見つめた。きつく目を閉じ、歯
を食いしばっている。しかし、それほど力が入っているわけでもない。

「大丈夫だ、力抜け」

 左手で肩を抱き、右手で頭を撫でていると、いくらか力が抜ける。
 細い呼吸を繰り返しながら、一ノ葉は眼を開いた。涙の溜まった焦げ茶の瞳に、初馬の
顔が映る。それで怒りが浮かんだのだろう。気丈に悪態をついて見せた。

「この……腐れ外道がぁ……、地獄に堕ちろ……」
「思ったよりも元気だな。安心した」

 にっこりと笑い、初馬は一ノ葉の唇を自分の唇で塞いだ。いきなりの口付けに眼を白黒
させる一ノ葉。柔らかい唇の感触と、上がった呼吸の暖かさを味わう。
 同時に、腰を軽く動かし、膣を軽く突き上げた。

「!」

 身体が震え、一ノ葉の瞳が見開かれる。口を塞がれているので声は漏れなかったが、喉
が大きく震えるのが分かった。膣が微かに締まる。
 初馬はその反応に満足し、ゆっくりと腰を動かし始めた。

「む……ぅ、っ……ん……!」

 一ノ葉の喉から漏れる微かな呻き。開いていた目蓋が陶酔するように落ちていく。
 腰の動きを速めながら、初馬は開いていた右手を伸した。ぱたぱたと暴れている狐色の
尻尾。狙いを定めてから、それを捕まえる。

「んんッ!」

 閉じかけていた目が再び見開かれ、膣の締め付けが増した。
 射精感に堪えるように腰に力を込めつつ、初馬は一ノ葉の咥内に舌を差し入れる。縮こ
まっていた一ノ葉の舌を、舌先で軽く舐めた。噛まれることも覚悟していたが、幸いにし
てそれは杞憂に終る。応じるように怖々と舐め返してくる一ノ葉。
 お互いにお互いの舌を舐め合う。

「ん……んぅ……」

 最初は触るだけだったものが、舌同士を絡め合い唾液を交換するようなディープキスへ
と変化していく。焦点の合っていない虚ろな焦げ茶の瞳。
 初馬の腰の動きと尻尾を弄る右手の動きが加速する。むさぼるように初馬の舌を口を唇
をしゃぶる一ノ葉。自分が何をしているかも理解していないのかもしれない。
 初馬は一度口を放した。ついでに攻めの動きも小さくする。
583式神馴らし 3話 7/8:2008/06/05(木) 23:14:30 ID:iiJ2iyRy
「待って……ふあぁ、もっと……。気持ちいいの、ちょうだい……お願い……」

 口元から涎を流しながら、一ノ葉が求めてくる。上気した頬、目元から零れる涙。大事
な物を取り上げられた子供のような泣き顔。

「じゃ、好きなだけくれてやる」

 初馬は再び一ノ葉の唇に自分の唇を重ねた。さらに、腰をいっそう激しく突き動かし、
尻尾をきつく握り締める。

「ん! ッッッ……ッ……!」

 一ノ葉の身体が跳ねるように痙攣した。焦げ茶の瞳が見開かれ、喉が引きつるように震
える。口元から零れる声。それは今までで一番激しい絶頂だった。全身の筋肉が収縮し、
背筋を仰け反らせる。
 膣の強烈な締め付けに、初馬は溜まらず精を解き放っていた。
 お互いに十秒近い絶頂を味わってから。
 初馬は口を放した。自分のものを膣から抜かぬまま、両腕でそっと一ノ葉を抱き締める。
苦笑とともに、告げた。

「契約終了、と。お前はこれから俺の式神だ。よろしくな」
「この下衆野郎が……」

 小さく呟く一ノ葉。
584式神馴らし 3話 8/8:2008/06/05(木) 23:15:15 ID:iiJ2iyRy
 翌日。

「うぐ。ワシ、このまま死ぬかも……」

 一ノ葉が擦れ声で呻く。
 初馬の下宿先。二階建てアパートの一室。
 大きなバスケットにタオルケットを敷いた寝床。狐に戻った一ノ葉が、苦しげに丸まっ
ていた。虚ろな目付きを、どこへとなく向けている。

「二日酔いじゃ死なない。飲み過ぎなんだよ、まったく」

 初馬はお盆に乗せた水皿と二日酔いの薬を、傍らに置いた。
 ぴしっと亀裂のような音が聞こえた。それは気のせいだろう。一ノ葉は寝床から跳ね起
き、瞳に怒りの炎を灯しながら、声を張り上げる。

「飲み過ぎも何にも、貴様が飲ませたのだろうが! 酒入りの水槽に突き落としたのは、
貴様自身だろう! よもや忘れたとは言わせぇ……痛ツっっ……」

 しかし、頭痛に阻まれ崩れ落ちる。
 初馬はそっと一ノ葉を抱え上げて、口に二日酔いの薬を押し込んだ。人間用ではなく妖
怪用の二日酔い薬なので、多分効くだろう。それから水皿の手前に下ろす。
 一ノ葉は水皿に口を付けて、舌で舐めるように水を口に含んだ。顔を天井に向けてから、
ごくりと薬を呑み込む。
 初馬は一ノ葉を持ち上げ、寝床に戻す。

「これでひとまず大丈夫だろ」

 呟きながら、右手で印を結び、弱い冷気を手の平に込めた。ひんやりと冷えた手で、一
ノ葉の額に触れる。冷たさに表情が緩んだのを確認してから、優しく背中を撫でる。

「今日明日は付きっきりで看病してやるから、早く良くなれよ」
「当然だ……」

 眼を閉じながら、一ノ葉が応えた。
585名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:16:40 ID:iiJ2iyRy
式神馴らし、以上です
機会があったらまた投稿します。
586名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:32:51 ID:FU3Wm3rE
>>585 GJ!

さて、俺もそろそろ何かSSでも書き始めようか・・・
587名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:53:51 ID:ubHXbYFd
GJ
588名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 15:48:06 ID:9W7VfRTa
>>585
GJです!!
一ノ葉可愛いよ一ノ葉
出来る事なら完全にデレた一ノ葉が見たいw
589名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:08:19 ID:RYMSgpDi
>>588
全デレは邪道!
590名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:37:23 ID:9W7VfRTa
>>589
しかし全デレ後もツン維持のそれもまたよしだろ
591名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:08:39 ID:1g9N1Nbr
一ノ葉のイメージが俺の中で狐っぽいホロになってる
592名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:27:52 ID:ERQLw4EE
次スレの季節です

【妖怪】人間以外の女の子とのお話24【幽霊】
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212773145/
593名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:28:36 ID:uuGIwi7Y
>>592
乙&埋め
594名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:34:17 ID:CCW9cOH9
595名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:30:13 ID:SHb4FddX
のり
596名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 12:35:48 ID:MQxgrX3Y
おかか
597名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:15:14 ID:Ug0I1wEm
たらこ
598名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:21:58 ID:nbkIqpuX
599名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:23:02 ID:nbkIqpuX
ネギ味噌
600名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:23:53 ID:XeeRTJwW
われめ
601名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:27:43 ID:quu1VAl9
豚味噌
602名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:41:53 ID:e/yfgEGN
ツナマヨ
603名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:43:57 ID:jqTCWXUw
高菜漬け
604名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:26:12 ID:Vw9RqJVh
おかずの言い合いか?
……塩昆布、なんて言いつつumeage
605名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:51:08 ID:DFZ/Tc2P
「おにぎり」
「おむすび」
「おーにーぎーりー」
「おーむーすーびー」
「初めてあった時からそうだよな、お前」
「あなたこそね」
「なんでそんなにおにぎりを主張する?」
「そっちこそなんでそんなにおむすびを主張するの?」
「鬼が握ったからおにぎり、なんて安直なダジャレを言わせないためだ!」
「安直って何よ! ホントにそうなんだから仕方が無いでしょ!」
「角を出すなっ! 怖いっ!」
「何よっ、先端恐怖症!」
「しかたねえだろトラウマなんだからっ!」
「……」
「……なんだよ」
「……あなた、わたしの事、愛してないのね」
「……なんでだよっ!?」
「わたしのすべてを愛してくれると言ったあの日の言葉は嘘だったのねよよよ」
「露骨な嘘泣きだな……」
「よよよ」
「……嘘じゃないよ。あれは、本当の、本心だ」
「ちょっと……な、何マジな顔して……」
「だから、ホントは……お前のその角も含めて、俺は、愛したいと思ってる」
「な、え、あー……ちょっと、ホントに、そんな……真剣な、顔で言われると……」
「……けどなぁ、マジ怖いねん。とんがってるやん、角。今はまだ無理。
いやもうホント無理。ギブアップ! レフェリーストップ! TKO! ズラじゃないぞ!」
「台無しだー!」
「というわけで、いつか克服するのでその時までよろしく」
「じとー」
「ああっ、鬼嫁がジト目で俺を見ているっ!?」
「……ホントに?」
「……ホントさ」
「……克服、しなくてもいいよ」
「へ? なんで?」
「だって……克服しなかったら、ずっと一緒にいられるって事でしょ?」
「克服してもずっと一緒にいるつもりだが」
「……ま、まあ、そうなのかもしれないけど! ……わたしは困るもん」
「困るって?」
「だって、克服されちゃ……」
「な、なんだ……? 嫌な予感が……」
「あなたを弄んで楽しめないじゃなーい♪」
「ああっ、鬼嫁はどSでしたよぉぉぉぉぉお!? こええええぇ! つのこええぇぇええ!」
「ほほほほほ、女鬼様とお呼びっ!」
「ゆ、許してぇぇぇぇええええ! 角しまってぇえええぇ!?」
「じゃあ、許してあげるからご飯にしましょ♪ 鬼の握ったおにぎりよ」
「……ちくしょう、絶対に克服してやる……そしてそのダジャレのセンスを矯正してやる……」
「そういえば、聞き忘れてたけど、おむすびって呼び方にこだわるのは、なんで?」
「そりゃお前……俺とお前の縁を結んでくれたのがコイツ――おむすびだからだよ。
 って……真っ赤になって照れんなよ、こっちまで恥ずかしくなる」
「い、今更何言ってんのよ……もう」
「おむすびころりんすってんてん」
「……や、やめてょぅ、もぅ……」
「あの時俺がお前が落としたおむすび拾ってなきゃ、今こうしてる事も無いわけだし」
「……もう、いい加減にしてよぉ……」
「あはは、やっぱりお前……可愛い。凄く」
「……もぉぉぉ!!」
「ああ、角は禁止禁止禁止やめてぇぇぇえええぇええ!!!??」

 こうして二人は夫婦として、末永く幸せに暮らしたとか暮らさなかったとか色々聞きますよ?
606名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:38:07 ID:JKSHkaxz
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =
                   ,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
           从  iヽ_)//  ∠    再  開 !!!!
          .(:():)ノ:://      \____
          、_):::::://(   (ひ
          )::::/∠Λ てノし)'     ,.-―-、   _
______人/ :/´Д`)::   (     _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
|__|__|__( (/:∴:::(  .n,.-っ⌒    (  ノlll゚∀゚) .(゚Д゚llソ |
|_|__|_人):/:・:::∵ヽ | )r'        ー'/⌒ ̄ て_)~ ̄__ イ
||__|  (::()ノ∴:・/|::| ./:/         /   ̄/__ヽ__/
|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/      ___/ヽ、_/
|__|| 从人人从 ..|__L_/      .( ヽ     ::|
|_|_|///ヽヾ\ .|_|_     /⌒二L_    |
────────       ー'     >ー--'
607名無しさん@ピンキー
        巛ノi
        ノ ノ                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ノ')/ノ_ら      ∧_∧       | いきなり出てくんな!!
      、)/:./、      ( ´Д`)      | ビックリしたぞゴラァ!!!
     )/:./.:.(,. ノ)    `';~"`'~,.       \   ________
     \\:..Y:.(  ・ ''    :,   ,. -―- 、|/
_____ 从\、,. ,; .,、∴';. ・  ( _ノ~ヾ、ヽ
|__|_ _(_:..)ヽ:∴:@)       ノ(゚Д゚ #) )
|_|__|_人):|:・:::∵ヽノ)    (_(⌒ヽ''" `ー'
||__|  (::()ノ∴:・/|::|( \    \ \) )        _
|_|_| 从.从从:/ |__|::|ノ   \  ミ`;^ヾ,)∃        < へヽ\
|__|| 从人人从 ..| /:/ _,,,... -‐'''"~   /ー`⌒ヽ、  (( (゚Д゚llソ |
|_|_|///ヽヾ\ ./:/ _ \        /     /T;)   /~  ̄__ イ
─────── ノ (,    \/__/__,ノ|__`つ  ヽ__/
             ´⌒ソノ`
______/   \____
|__|__|__/ /  ヽヽ,|__|
|_|__|___い 、  , ,ソ_|_|
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||__| 从ヽ-i´ ,_ ,_ 'i-'"_|   / ___ _ _ ___/,イ
|_|_|从イ/´:::::::::::::::::::::::`i、_|  / ̄       /i.|
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