まほらば〜鳴滝荘のしめやかな十三時〜

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1名無しさん@ピンキー
エロパロスレの価値はおそらく、そのスレの中にどれだけ楽しいSSや面白いSSがあるかによって決まるのだ。
いつかHDDの容量がいっぱいになる時に、私はどれだけ良いSSを抱えていられるだろうか?
世界は広い。世の中には私の知らない楽しいSSエロいSSが、まだまだたくさんあるはずだ。
…私はそれを、煩悩にまみれた人と一緒に、たくさんたくさん発見できたらいいなと思う。
それが私の切なる願い。

前スレ
まほらば〜鳴滝荘のまろやかな十二時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142000681/

過去スレ
まほらば〜鳴滝荘のほんわかな十一時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135698832/
まほらば〜鳴滝荘のさわやかな十時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1130501994/
まほらば〜鳴滝荘のにこやかな九時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127612572/
まほらば〜八時だよ!鳴滝荘全員集合!〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125935317/
まほらば〜鳴滝荘のしとやかな七時〜 (804レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123903476/
まほらば〜鳴滝荘のなごやかな六時〜(890レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122299842/
まほらば〜鳴滝荘のにぎやかな五時〜(913レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120612364/
まほらば 〜鳴滝荘のうららかな四時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119067293
まほらば 〜鳴滝荘、ほがらかな三時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117367671/
まほらば 〜鳴滝荘、2時…、かも。〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113669362/
まほらば 〜鳴滝荘での一時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106131763/

原作スレ
小島あきら まほらば35号室
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1148633955/

アニメスレ
まほらば〜Heartful days〜49号室
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1142089552/

まほらば小島あきら 第10回鳴滝荘お絵描き大会
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1135481094/

保管庫
まほログ(管理人:テイル氏) ttp://blog.livedoor.jp/maholog/
まほらば 二次創作保管庫(SS&CG) ttp://whitebrown.hp.infoseek.co.jp/mahoraba/index.html
修正SS用うpろだ(管理人:ヘブン氏) ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/upload.html

次スレは>>950さんか、容量490kを超えた時は切りのいいレス番を踏んだ人が立ててくださいね。
2名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:30:24 ID:fvzJZfZG
  n
 ( ヨ
 乙!
3名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:35:24 ID:IN4rC5JN
む、テキトーにテンプレ考えたら「ここはWINGで好評連載中のまほらばの二次創作SSを投下するスレです」
が抜けてたな。まあいいや、ドンマイ。
4名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:43:33 ID:ZZle/lSM
しめやか・・・ひっそりと、物静かという意味



何か寂しさを感じる
5名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:47:35 ID:IN4rC5JN
まあ連載終了したし。しかしあの荒らしはいったいなんじゃったのかな〜?
なんか気に入らないSSでもあったかね。
6名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 00:42:45 ID:FBPgzeQb
とりあえず、乙
7名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 07:09:47 ID:aJyB95ez
>>1
乙です。
8浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/05/31(水) 08:06:35 ID:sClwXZS2
前スレがまだまだ余裕で使える事について
9名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 08:24:50 ID:C8xuCsxb
>>8
んじゃageんな
10名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 09:10:53 ID:YY/0tRNe
削除人さんのおかげで前スレがまた使えるようになったし、
向こうが終わるまでこちらはホシュしていきますか。

age厳禁>特に浜谷
11名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:07:14 ID:3kRnqiYT
保守でーす
12名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:22:37 ID:A62BMI79

こっち使うの?
13名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:51:12 ID:zlewjeWA
こっちは前スレが埋まるまでsageたままホシュだけしてくってことでいいんじゃね?
ま、ほっといて消されたら立て直しでもいいかもしれんが、また荒らしの埋め立てがあった時に
次スレが用意してあれば手間がなくていいかと。

しかし一日かけて埋め立てたのをあっさり削除ってなんだか気の毒・・・あれ手動だよなぁ。
14名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 17:02:24 ID:24+F4x78
保守しておくよ
15名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 18:27:02 ID:dc4140R1
重複スレが消えました
16名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 19:30:04 ID:H9sUS/QC
えーと・・・まあご苦労さん。バカの依頼なんかほっといていいからね。
17名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 17:26:53 ID:fRGMYyCe
保守
18浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/07(水) 09:03:23 ID:mZ//cRja
19名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 09:38:07 ID:s6N3SBeh
sageたままホシュだってのがわからないのかこの池沼
20浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/07(水) 12:05:28 ID:mZ//cRja
まほらばの大家さんこと蒼葉梢ちゃんに萌えるスレ4
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1144841669/
【放置】まほらば部長さん最高ー 2枚目【大歓迎】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1131618935/
【まほらば】桃乃ちゃんと毎日毎日朝から晩まで
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1110448605/
まほらばの白鳥隆士キュン・隆子タン萌えスレpart3
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1135346341/
【沙夜子】黒崎親子丼、二丁あがり!【朝美】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1136078149/
まほらばキャラクター総合スレッド 1号室
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1130213560/

とりあえずここの情報も

それと「原因」の続編が読みたいなあ
21名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 12:44:07 ID:s6N3SBeh
sageたままホシュだってのがわからないのかこの池沼
22名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:44:12 ID:N9U1hbiy
>>13が見えないのかこの池沼
23名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:10:56 ID:GZ40XgXl
>>21
>>22
それがわからないから池沼なんだ。いいからスルーしとけ
24名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:46:41 ID:psoqRNbD
白鳥君とデート中に早紀がしっこ漏らす話の続きが読みたい。
というか、未完だし。
25名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 08:30:07 ID:TKYyERCR
早紀ちゃんが漏らすかボケ
26名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 09:46:58 ID:2feF+VEF
するわけない、の理由をどうもっともらしくでっちあげるかがSS作家の腕の見せどころ。
27名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:36:54 ID:O9ZiUgKw
ホス
28名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:00:09 ID:N3RYMjIf
保守
29名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 16:20:23 ID:sCIBizPr
まほらばコミック最終回では、白鳥は梢と四人の娘を作ったということでおk?
30名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 12:25:36 ID:v9bePG4a
桶。しかもどうやら梢ちゃんが高校卒業する前らしいぞw
31名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 21:09:48 ID:RzXN4a8f
マ ジ か よ
梢ポンがヤンママじゃないかwwwww
32名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:40:43 ID:Oe0sbky6
本当だったら、白鳥君の闇人格が目覚めたか、媚薬盛られたとしか考えられない。
33名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 16:45:31 ID:47yWy6OJ
梢分の恥らいに魚子分のロリ、
千百合分のマニアプレイと早紀分の性別逆転責めが完全融合同時多重展開だ。
暗黒側に堕ちるなという方が無理だろうw
34名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 19:42:46 ID:5IU4IzyU
棗タソがいない…
35浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/16(金) 23:34:48 ID:Vx7TVpO0
彼女が最大の触媒を担うと思う
36名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 01:01:15 ID:rln+XLCk
>>33
ふつーに勃つわ
37名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 23:26:15 ID:eMhCvSpp
前スレ埋め
っていうか>>994-999があぼーんだったのがアレだ
38浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/18(日) 23:44:38 ID:uONRJpjS
少女コミックって結構過激な性描写があるみたいですね
という事は、鳴滝荘の住人の大半が女性
つまりは・・・

言わんとしている事わかりますよね?
39浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/18(日) 23:46:49 ID:uONRJpjS
鳴滝荘に「白鳥隆士」ではなく「正義漢」や「熱血漢」が現れるSS希望

僕には想像出来ない
40ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/06/18(日) 23:54:56 ID:G8Imk58M
こっちに再掲の必要はありかにゃ?
41浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/18(日) 23:59:01 ID:uONRJpjS
前スレのミラーを見つけたら僕が貼りますから必要ありません
42ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/06/19(月) 00:06:30 ID:G8Imk58M
そうかそうか。必要か。じゃあ再掲で。
43ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/06/19(月) 00:08:53 ID:g+Y4IJvE
と、思ったけどこっちの方が簡単なので、前スレの指摘分を直したのを。

Short Short Short! B
http://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0038.txt

ではでは
44名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 00:11:43 ID:kcPDgzB2
ナイスぐうたら
45浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/19(月) 00:12:11 ID:sv7DOezZ
見事におちょくられました
46名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 00:19:57 ID:uBi9DgcZ
早紀カワイ(´・ω・)ス
47名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 07:39:58 ID:kcPDgzB2
復活キタコレ
48名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 08:19:35 ID:4puuA6TL
遺伝するっていうなら両親が出て行ったところで関係ないよな。「遺伝」なんだからさ。

と、どうしても突っ込みたかったことをこっちで突っ込んでおく。
自己正当化をはかってますます矛盾を産む頭の可哀想な子ってよくいるよね。
49浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/19(月) 11:12:21 ID:sv7DOezZ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1150683091/

とりあえずお暇でしたらこちらも
50名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 12:19:52 ID:M9BteoBK
アンタッチャブル。
これが俺たちの合い言葉。
51めっさー:2006/06/19(月) 13:05:00 ID:GzfUPmgQ
>>43
GJです、ぐうたらさん。
貴君はネタがいくらでも湧いてくるのですか・・・羨ましいです。
52浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/20(火) 12:39:33 ID:rRTrK5JV
53名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:56:25 ID:DTOFBSEr
54名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 23:20:51 ID:8WUjrJTU
今、>>33-34を殺してきた。つまらない屑レスを書き、隆士への冒涜並びに腐った展開を繰り返した罪を
泣いて悔いていたが、後悔は地獄でしてもらうことにした。
柄の長さが90cmはある大きな斧を振りかざし、>33-34を峡谷の岸壁に追い詰める。
>33-34の引き攣った醜い泣き顔から完全に血の気がうせたところを見計らって一挙に
>33-34の 両手両足を切断。柄を通して斧の無骨な刃が肉を裂き骨を断ち切る感触がズンと伝わる。
『しまった、河原の岩で刃を痛めたぞ!』>33-34などより刃物が大事だ。
切り口から噴出すコレステロール過剰の鮮血。すかさず焚き火の焼け石で傷口を焼いて止血する。
慈悲からではない。>33-34の苦しみを長引かせるために。
>33-34の断末魔の苦しみだ。谷間に苦悶の声が延々と響き、異様な効果を醸し出す。
>33-34は自業自得だが、 さすがにこちらの鼓膜が辛い。
この間に川の水を掬い、マッチョな俺の上半身とイケメン顔を汚したけがらわしい返り血を洗い流し、
ついでに斧を研ぎなおした。 作業が終わっても>33-34の叫びは続いたが、次第に途切れ、
醜く肥えた腹が痙攣するのみ。
それでは仕上げ。>33-34の首を刎ね飛ばす。絶叫が止み、首が川原石の上で不規則に転がる。
追って流れ出る鮮血が静かに河原に染み渡る。
その転がった首、おまけにザクリとぶち割ってみた。中はやはり予想通り生き腐れだ。

>>33-34よ。地獄で苦しめ。これはお前が自ら望んだ結末なんだ。
めでたしめでたし。
55名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 23:31:26 ID:CUpSUUlN
急にどうしちゃったんだ? 浜太の病気がうつったか?
56名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 23:31:54 ID:NeGXVqD8
「いっけ〜!マグナムトルネード!!」
まで読んだ
57名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 23:40:50 ID:4EOyykJq
このスレは職人でもないやつでもコテハンつけていいスレなのか?
58名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 23:49:09 ID:wKgoSa+8
295 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/05/08(月) 00:36:37 ID:LIdaYXIs
SSや面白いネタを投下しないコテなど名無し以下

とのこった。もっともだ
59名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 07:48:53 ID:J3IJ4VTc
ま、別に誰がどんなコテつけてようと自由だけどね・・・NG指定しやすいし。
60浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/21(水) 11:46:14 ID:p2smuQAS
新作ができましたので投下します
タイトルは「人格」
61浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/21(水) 11:47:15 ID:p2smuQAS
その男は論文を扱う、某大学の教授だった
その男が鳴滝荘に来たのは白鳥夫婦に会うためだった
その男は白鳥夫婦に人間ドックを受けるように勧めてきた
彼は、隆士の絵本のファンだといった
彼のような人間にとって、絵本とは一種の清涼剤のようなものであり
隆士が早死にして欲しくないし、隆士のパートナーである梢にも早死にして欲しくない
だからこそ人間ドックを受けて欲しいというものだった
彼の必死の説得についに白鳥夫婦は折れ、二人は人間ドックを受けた
結果、二人の健康状態は何の異常もないと判明した
「私はこの人と少しお話があります、専門的な話ですのであなたたちは先に帰ってください」
「専門的」というワードから、難解な話だと感じ取った二人はそのまま鳴滝荘に帰っていった
62名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 11:49:54 ID:p2smuQAS
「それで、彼女。 梢には・・・」
「君の言うとおり彼女の臓器には外傷があった、しかし検査をしてみたところ、ほとんど治っているも当然だった」
「そうですか、やはり彼女の人格解離性障害が治癒した要因としては・・・」
「君は私に以前<人格を形成するのは臓器の状態であり、生活環境はあくまでそれを促すものにしか過ぎない>
という仮説を述べたね」
「いいえ、人格とはすなわち人体そのものなんです。
先生も臓器移植を受けた患者がドナーの人格が移植されているという実例に立ち会ったことがあるはずです
つまり、臓器移植とは、体のパーツの移植ではなく、ドナーそのものの移植なんです」
「それで君は、人格解離性障害の患者の多くに共通する「幼児期における虐待」によって生じる、内蔵の傷に人格解離性障害の原因があるととった」
「ええ、そして彼女にもそれはあった、その傷はおそらく幼児期における父親からの虐待によって生じたもののはずです」
「そして君は、彼女の臓器の傷が治癒する時期と白鳥隆士が登場した時期が一致しているととった」
「ええ、おそらく彼女の臓器の傷の治癒があの頃から劇的に進んでいたはずです」
「だからこそ彼女の子宮の外傷が癒え始めていたのか」
「ええ、おそらくその頃には白鳥隆士の子供を身ごもっていたはずです、そしてその事が彼女の外傷の修復を大きく促した」
「そのままの状態では、彼女自身の身にも危険が生じる可能性があった。 自己防衛としての修復が彼女の「病気」に治癒に一役買ったと言いたいのかね?」
「はい、おそらくはそれが一因かと」
「しかし、人格とは生活環境によって形成されるというのがわれわれの通説だぞ、君の仮説は公にはできない」
「いいえ、生活環境で形成されるのはイデオロギーと慣習だけなんです。
キャラクター(性格)は生まれたときから決まっているものなんです。
そして人格とは、キャラクターにイデオロギーと習慣が加味されただけのものなんです。
そして人格の本質とはすなわちキャラクターなんです。」
「言われてみれば、彼女の他人格たちの本質もオリジナル人格の本質と同じく「純情」な人物だった」
「ええ、キャラクターを変えることは何者にもできないんです。 それがキャラクターというものなんです」
「だとしたら、子宮の外傷が完全にいえたわけではない。 再び人格解離性障害になる可能性をはらんでいる」
「…可能性として否定はできませんね」
「…いいかね、君の仮説は「非常識」かつ「カルト」なものだ。こんな仮設を公にすれば君は学会から追放されてしまう」
「だからこそ、学会に顔が利くあなたにこのお話をしているのです」
「君は私を買いかぶっておる、私の力など君が思うほど大きくはない、せいぜい学会で発表する機会を与えるくらいじゃ、しかしそれを認めてもらうように働きかけられるほど私の立場は強くはない」
「では、それが受け入れられる機会が訪れましたら私を呼んでください、その日まで私は更に裏づけを行おうと思います」
「私もそのことそのものに関してはできうる限りの協力はする、しかしあまり期待はせんどいてくれ」

その男の仮説が公になることはなかった
63浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/21(水) 11:52:32 ID:p2smuQAS
終わりです

僕は「心と体は密接な関係にある」と知っています
そして、>>62のような仮説を実際に立てています

もしこの仮説を「狂言」ととるのならば、人格解離性障害になっている
「課題の人」自らが人間ドックを受けてみてください
彼の報告が一つの参考になると思います
64浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/21(水) 12:12:19 ID:p2smuQAS
僕の仮説に非常に近い著書を見つけました

「遺伝子が明かす脳と心のからくり―東京大学超人気講義録」 石浦 章一 著

これをぜひ読んで見てください、鳴滝層の出来事に対する物の見方が少しは変わると思います
65名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 18:23:15 ID:J3IJ4VTc
キミ、妄想性人格障害の気があるから
ちょっと医者に診てもらったほうがいいよ。
66名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:24:27 ID:hteCaGij
>>61-62を三行で説明してくれ。
67名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:36:36 ID:TJ06V7Yu
鳴滝荘
精神科医師襲来
浜谷死ね
68名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:40:14 ID:fv0qqy5W
>>67
乙。
69名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:51:04 ID:DBsKx6nf
>>64
石浦章一氏の理論と貴様ごときの理論を一緒にすんなカス
70名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 20:23:38 ID:RueiSzjB
>>63
テメエの虹色妄想とナマモノの課題の人を一緒にすんな誇大妄想狂が
71名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 20:44:40 ID:9esMTmMM
>>人格を形成するのは臓器の状態であり、生活環境はあくまでそれを促すものにしか過ぎない
この理論はあくまで専門家が客観的に見て作り出した理論にしか過ぎない。
むしろ、人格を形成するのは人体そのものでなく環境である。
環境が少々変われば、人格は大幅に変わる。それが通説であり。最も確信的な事実である。

と、マジレスしてみる
72名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 20:50:57 ID:hteCaGij
>>67
おk把握
73名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:02:04 ID:fv0qqy5W
っていうかそろそろ真面目にエロパロしようぜ。

>>67はそれ以上語りたいなら
ttp://academy4.2ch.net/psycho/(心理学@2ch)にでも行け。
74名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:04:50 ID:fv0qqy5W
すまん。アンカーミス
>>67じゃなくて>>60-64

反省の意味を込めて、魚子ちゃん、だまくらかしてきますね。
75名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:09:48 ID:9esMTmMM
魚子は俺の嫁
76名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:13:13 ID:2a2hsDYz
ここで恐らくスレでもっとも早紀ちゃんSSを書いているであろう俺が早紀ちゃんを我が家の押入れにIN
77名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:49:58 ID:WW7xokgf
なっちんは俺と一緒にベッドIN
78名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:59:53 ID:TJ06V7Yu
じゃあここでも俺は左から2番目の子を養子にIN
79名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 12:12:40 ID:oTH+3+Fi
なんか浜の字が本格的に壊れてきてるんだが本当に大丈夫かアレ・・・?
本スレ見た時、ヤヴァすぎて寒気しちゃったよ。
急に姿見せなくなったら病院に収容されたと思っていいんだろうなぁ。
80めっさー:2006/06/22(木) 19:18:05 ID:PjI9MqKo
めっさーです。千百合ちゃんでSSを書こうと思いましたがこんな短い
作品しかできませんでした。次回から精進できればなぁ・・・と思います。
タイトルは「練習しなきゃ」です。
81めっさー:2006/06/22(木) 19:18:43 ID:PjI9MqKo
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ゆっくりと夕日が沈む中、静寂がその場を占めていた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
夕焼け色に染まった部屋の中で、長髪の金髪のカツラをかぶった隆士と、桃乃の眼鏡を掛け
髪を片側に纏めた蒼葉梢―――緑川千百合―――の二人が正座しながらお互い面と向かい合っていた。
「・・・・・・」
「・・・・やっぱり、・・・」
奇妙な沈黙の場を先に破ったのは千百合の方だった。
「・・・こうしていても、埒が開きませんね。」
「・・・そうかな?」
再び登場した千百合。しかし彼女は素顔の恋人を見てると真っ赤に茹で上がってしまう恋人としては
かなり致命的な弱点を持っていた。隆士はとりあえずこれを被れば大丈夫という女装用カツラを被り
彼女の弱点克服のためこうして向き合って練習していた。
「そうですよ、私はもっと隆ちゃんとラブラブしたいのに、このままでは永久にこのままです!」
「焦っちゃ駄目だよ、千百合ちゃん。まだ僕がこのカツラを外すと、ホーーーーッ!!、って
 なっちゃうでしょ?」
「それはそうですが・・・・このままでは・・・。」
「それもそうだね・・・」
ちょっと考え込む二人。その時、隆士の頭にピン、とアイデアが湧いてきた。
「千百合ちゃん、それじゃあさ・・・」
82めっさー:2006/06/22(木) 19:19:28 ID:PjI9MqKo
二人は場所を食堂に移し、お互いテーブルの上でアイスを食べていた。
「おいしいね。」
「・・・・ええ」
「こうしてるだけでも、デートしてる気分になれるね。」
「・・・・ええっ!?」
千百合がポトリとスプーンを落とす。
「わ、私がりゅ、隆ちゃんとでーと・・・!?」
わなわなと震えだす千百合。
「お、落ち着いて、千百合ちゃん。あくまでも雰囲気の話だから。」
「え、ええ・・・。」
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ただいまー。」
そこに、学校から帰って来た朝美がやってきた。
「あれ、梢お姉ちゃん、その髪型は―――」
千百合の存在に一瞬で硬直する朝美。
「あ、朝美ちゃん、お帰り・・・」
「う、うん、た、ただいま、お兄ちゃん。二人して何してるの?」
「うん、デートの練習かな。」
「デ、デート!?お、大人だね!!」
「で、でーと・・・・」
声のした方向に顔を向ける隆士と朝美。
「デート・・・・」
みるみる顔が真っ赤になってゆく千百合。
「デート・・・・」
わなわなと、ゆっくり立ち上がる千百合。
「デート・・・・ホーーーーーーッ!!」
真っ赤に茹で上がった千百合はダッシュで朝美の元に駆け寄り、彼女の頭を鷲掴みにして、
俵のように持ち上げる。
「ちょっと心を落ち着けるために、朝美さんをCorectしてきますわーーーーッ!!」
ダッシュで廊下に飛び出す千百合。
「ああっ、お兄ちゃーーん!!」
「千百合ちゃん、朝美ちゃん!!」
立ち上がる隆士。しかし二人の姿は廊下の向こうに消えていった。
(千百合ちゃんが僕と向かい合えるようになるまで、もうちょっと時間が必要かな・・・?)
そう思い苦笑いする隆士だった。
83めっさー:2006/06/22(木) 19:21:28 ID:PjI9MqKo
終りです。ラノベ作家になるためにはあとどれくらい練習すればいいんでしょうかね?
84名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:24:00 ID:lYbefZS7
ktkr
85名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:44:41 ID:7zkNPh7g
既存の小説読み漁って表現力とかを身につけて、
二次創作を書きまくって、
創作文芸板とかで自分の設定で書いてみればどうでしょ?
86名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:13:29 ID:6WMxxlNy
商業作家目指すならもっともっと表現力を身につけないとダメかな。
少なくとも地の文より会話のほうが多い小説じゃ門前払いかと思われ。
もちろんぐだぐだと説明が多いのもなんだが、状況描写のバリエーションは必要。

まぁ、言ってしまえば文章力と知識の広さがものを言う世界だから、
ひたすら読みまくって書きまくらないとそこまでは到達出来ないかな。
まずは上手いと思う人の文章を読んで、何が上手いと感じるかよく考察してみるのがよろしいかと。

プロに必要なものは「発想」と「人を引き込む文章」と「書き続けられる持久力」だと思います。
あと、誤字脱字、誤用は御法度なんで書き上がったものを何度も読み返すようにしましょう。
87浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/22(木) 21:57:56 ID:zp4lUfE7
そういえば昔「馬鹿でもわかる」で始まる
物語の作り方の講座のサイトがあった

結構ためになると思うサイトだったと思う

僕が行っても信憑性はないのは承知
それにそこのサイトのURLを忘れたので掲載できない

とにかくそういうサイトがあったのは確かです
88名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:02:41 ID:7zkNPh7g
ああ、そうかい。うん、そうだね。死ね。
89名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:54:04 ID:qj8BGmye
>>83
ラノベ作家云々はわからないから何も言えないが
とりあえずGJ!&乙。
90名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:30:14 ID:g2iRYBG1
>>83

G.J。>>86氏も言ってる事もあるんだけども個人的には。
「〜ていた。」で終わる部分が多いのが少しだけ気にかかったかな。
91名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:32:52 ID:rdXZnmr2
うん。偉そうな口きいてすまないけど、確かに地の文の方が単調かな。
人名か、>>90の言ってるように「〜ていた」で終わるのがほとんどみたいだから、色々と趣向を凝らしてみると良いかも
92浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/23(金) 00:36:59 ID:Qh7DnSTO
珠実に口封じされた連中が、復讐するお話希望
93名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:39:17 ID:g2iRYBG1
>>90追加。
あとgdgd言うならお前が直せっておもうかもしれないけど疑問点。

「夕方にした理由が見とれない。」
夕方にしたからには頬をそめるとかいう描写が欲しい
(朝美ちゃんが学校から戻るっていうための夕方かも知れないけど
それなら別に、夕方じゃなくても代用が可能だとおもわれますし)

「テーブルの上でアイスを食べる。」
いいたいことは伝わるのですが。
この書き方だとテーブルの上に座って食べてるように見えるから
上でって描写は不用だとおもう。

2つのレスに分割しての書き込みスマソ。
94名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 08:25:40 ID:8eyRBKIQ
>朝美ちゃんが学校から戻るっていうための夕方かも知れないけど
まさにそのためじゃないの?
>それなら別に、夕方じゃなくても代用が可能だとおもわれますし
別の時間にしたらしたで、「××にした理由が見とれない」ってことになってしまうのでは?
短い話だし、最初に夕方であることだけ断っておけば、
あとは特に時刻に関しての描写は必要なしと見ますがどうだろうか。
9590:2006/06/23(金) 17:05:06 ID:g2iRYBG1
>>別の時間にしたらしたで、「××にした理由が見とれない」ってことになってしまうのでは?

スマソ、書き方が悪すぎた。
場所に関する描写が2回あって2回目で台所きたんだから
水飲みにきたってことにすれば、個人的にあんまり役に立ってないとおもう
夕方部分(時刻)を消去できていいんじゃないかとおもったからな。
96浜谷太一 ◇yl1SBmcic:2006/06/23(金) 19:40:07 ID:2FGytSrm
前スレで僕が書いた「7号室の住人」を、まほらばの登場人物の視点で描いたSS希望

僕はそれが見たくてあの作品を書きました
97名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:25:12 ID:8eyRBKIQ
いや、読み手に場面のイメージを喚起させるためには時刻くらいは決めときたいよ。
98めっさー:2006/06/23(金) 21:10:36 ID:F60KqnNp
ちょっとした議論になってますな。
私が時刻を夕方にしたのは最初に夕陽を浴びながら正座して向かい合ってる
二人という情景が浮かんだからで、特に意味はありませんでした。

ライトノベルでこれ読んでおけ、という作品はあるでしょうか?
私はまぶらほとドクロちゃんくらいしか持ってませんが。
9990:2006/06/23(金) 21:33:28 ID:g2iRYBG1
個人的にオススメなのは「神様ゲーム」と「電波的な彼女」
神様はまだ伝奇物な感じがあるけど電波はそんなものが全くない話だから注意。

>>97に対しての反論をしようと思ったけどループになる反論だから議論はおしまいにしてもいいか?
結論として、「時刻に関する描写を利用するかしないかは書き手の趣味次第。」でおk?

それでは、以後名無しに戻ります。


100浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/24(土) 01:21:29 ID:D298T18U
>>98
とりあえず>>96のリクエストに・・・
101名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 02:58:56 ID:UhV2i9f2
部長×珠のフタナリものとか、沙夜×朝の百合ものとか、そういうのが読みたい季節だねぇ



俺だけか
102名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 04:12:16 ID:sFJzZQw+
季節関係無しに何時でも読みたいさ!
103名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 08:01:22 ID:fqie2v05
他の季節はどんなのが読みたくなるのか聞いてみたい
104名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 08:14:55 ID:UhV2i9f2
冬は純愛もの
105名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 08:21:18 ID:I6lgYgD0
>>101
珠×部ではないところに通っぽさがある気がしたが、やっぱ違う


夏は純愛物
106名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 08:24:39 ID:UhV2i9f2
縁日ネタがふと頭をよぎった
107名無しさん@ピンキー.:2006/06/24(土) 13:42:47 ID:/gUB7nS5
白黄の縁日のSSキボン!
108名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 13:59:19 ID:7y0TPesX
縁日っつってもあんなビル街じゃあな………
109名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:48:24 ID:r49prTVT
初詣のときの神社で縁日開催でどうだろうか
110名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 17:48:34 ID:UhV2i9f2
梅雨を題材としたほんわかものとか、そろそろ海水浴ネタも良さそうだ
111浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/24(土) 23:22:46 ID:D298T18U
>>92>>96を・・・
112名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:48:37 ID:UhV2i9f2
うーん、夕涼みネタとか花火ネタも良いな
113名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:50:03 ID:7y0TPesX
梅雨・縁日ね。中々脳を刺激してくれる。
114名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:01:07 ID:MLPPr27J
夕涼み+花火ネタは過去にあったような…。
115浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/25(日) 00:07:11 ID:keXGc22Z
鳴滝荘の面子が「オタクの聖地」に向かうお話はどうだろう?
ほら、あいつが編集者として鳴滝荘に訪れているし
116名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:12:20 ID:5DQ44epQ
>>114
ま、良いんじゃね?

ふと、夏服姿の梢が頭をよぎった。
117浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/25(日) 00:13:13 ID:keXGc22Z
もちろん、「オタクの聖地」とはコミックマーケットのことですけど
118名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:19:04 ID:5DQ44epQ
浴衣着て縁日言って、花火見て、「また来年も(ry」なんて最高だよな
119名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:25:48 ID:OrtXNf8r
早紀ちゃんはあの黒い服とオレンジのスカート、黒のニーソ、後はあの魚型ペンダントの姿が一番可愛くて一番エロい。
これだけは譲れない俺は今日からぐのつく書き手。しかし、しかし浴衣も捨てがたい………!!
120名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:32:20 ID:5DQ44epQ
発想を変えて巫女服
121名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:57:46 ID:3JpYKP+Y
いいんじゃね?まぁ、職人さんキボンヌってことで。
明日、まほらばかって来るかな・・・・
122名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 02:30:05 ID:Ie8d7WdW
職人降臨期待sage
123名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 04:01:59 ID:orWOxQi1
>>118
そんな二学期直前にリセットされそうなシチュは嫌だ
124名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 11:41:19 ID:WbkN6hLk
>>120
紆余曲折で梢sの誰かが神社でお手伝いなんてシチュはどうだろうか
これなら縁日ネタも消化できるはず

スマンオレの脳じゃこれが限界だ
125名無しさん@ピンキー.:2006/06/25(日) 15:54:34 ID:adEvM30D
エロ無し10割
http://www.ao-project.com/mahoraba/
126浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/25(日) 21:38:22 ID:keXGc22Z
127名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:16:29 ID:tyaQIKrn
kkk
128浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/25(日) 22:45:42 ID:keXGc22Z
>>125のサイトに「7号室の住人」を投下したら、即効で削除された
あれのまほらば登場人物VER読みたかったのに
129名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:38:28 ID:5DQ44epQ
職人来ないかな
130名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 04:07:57 ID:XSAUE4zr
期待sage
131浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/26(月) 09:54:42 ID:+TO/Fltn
まほログ更新されないかなあ、僕がいかに扱われても文句は言わないから
132名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 13:42:01 ID:ZO0ZWykb
テイル氏はお前と違って忙しいんだよ
133浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/26(月) 13:43:30 ID:AgrOvs+D
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151296756/

こことかでは言いづらいことはこちらで
134名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:31:55 ID:F6pkF/x0
どうでもいいけど
そろそろ夏厨の季節だがや

前々から何か書きたかったがテストとか英検とか理由をつけて
全然書いてない自分なわけで

だから誰でもいい
ぬくぬくなやつをおくれ…
135名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 17:30:12 ID:K0JMqa46
小説職人とも言えない未熟者ですが・・・投稿しても宜しいでしょうか?
136名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 17:41:29 ID:UL6UBak3
いいんじゃないかえ?
ただ、特殊な内容なら事前に警告つけるのをお忘れなく。
137名無しさん@ピンキー :2006/06/26(月) 17:48:41 ID:cyq75JOm
>>135
ぜひ投稿してくれ〜
というか投稿してください〜m(__)m

だれもは最初は初めてだった。。。
>>132いったい誰に返事してるんだ??
多分君の前の投稿には何もかかれてないよ。
138135:2006/06/26(月) 19:29:24 ID:K0JMqa46
ある夏の日だった。
体感温度は砂漠にも負けない都会の暑さと戦いつつ、限界まで入ったであろう
コンビニ袋を両手に持つ男と、一人アイスを食べて陽気なピンクの頭の女が歩いていた。
「白鳥く〜ん!何やってんのよ、遅いわよ〜?!
そんなんじゃ先行っちゃうんだからね〜?!」
横断歩道を渡った女が、振り返り様に酷なことを白鳥と呼ばれる男に叫ぶ。
「そっ…そんなぁ〜!待ってくださいよ桃乃さ〜ん!」
軽く涙を流して、焦った男―白鳥は走る。だが、高さ2cm位しかない小石に躓き
…彼は豪快にこけてしまった。ビニール袋の中身はぶちまけられた状態だ。
「あッ!何やってんのよ、白鳥君!」
「も…桃乃ザ〜ン!」
豪快に涙を流す白鳥。
「いや…泣いてるんだったら拾いなさいよ…。」
「あ…そうですね…」
我に返った白鳥が急いで中身を戻すが…何かが一つ足りない。白鳥は首を傾げる。
「あれ…?何だったっけ…?」
「どうしたのかな?白鳥捜査官。」
「誰が捜査官ですか、誰が…。」
ため息混じりに白鳥は応える。まだ入居して間もないのだが、
この人には色々と肩書きをつけられた気がする…。その内、不名誉なものも少なくない。
「何か足りない気がするんですよ。結構大事な物だった気がするんですが…。」
「え〜、そんなものあった?みんなのお菓子の買い出しよ?
白鳥クンの勘違いじゃない?」
「…そうですか?」
「そうそう♪」
何か腑に落ちなかったが、白鳥は鳴滝荘へ素直に帰ることにした。
後に彼は嘆くことになるのだが。


139135:2006/06/26(月) 19:30:56 ID:K0JMqa46
「たっだいまー!皆のアイドル、桃乃さんが帰ってきたわよ〜ッ!」
体力が有り余って残ってる分、元気そうに桃乃は玄関に入った。
「ただいま…。」
…当然、それに反比例する人物はいる。
白鳥は玄関に倒れた。
「二人ともお帰りなさい。ご苦労様でした。」
エプロン姿の女の子―このアパートの大家、青葉 梢がやってきた。
他のメンバーも待っていましたとばかりに寄ってくる。
「あ、梢ちゃん…。ただいま。」
「お帰りなさい、白鳥さん。大丈夫ですか?
暑い中ご苦労様でした。冷えたお茶を準備したので飲んでくださいね。」
―天使だ!
白鳥は純粋にそう思った。後光が目にいたい…。
だが、間延びした声に白鳥の感激は崩される。
「お〜、帰って来たのですか〜穀潰しが〜。
貴方みたいなフニャチンが出歩けるようじゃ地球温暖化も大したことありませんねぇ〜…。」
「た…珠実ちゃん…。」
―あ、悪魔…。
白鳥は悟った。己の本能で。だが、それは失敗だった。
「白鳥さ〜ん?何考えてるですか〜?」
「はうっ!」
…読まれてる…心を。
「ゴミの心は読めませんよ〜。」
…いや…ちょっと…。
「次そんな事考えたら…斬りますよ〜?」
手をチョキにして指を開き、閉じるという動作を白鳥の顔の上で行う。
「何を?!」
「そのブラブラとウザったい役立たずをですよ〜。
隆子ちゃんになりますか〜?本当に〜。」
この世界のラスボス的存在の目が光る。
「隆子…ちゃん…?」
梢が反応を示した。
「わ―わ―わ―ッ!珠実ちゃん!黙ってよ!」
白鳥が残された体力を駆使して起き上がり、珠実の発言を防止することを試みる。
しかし、いとも簡単に珠実は回避する。
「ふふふ〜。知りたいですか〜?梢ちゃん。」
「ほらほら、虐めないの。珠ちゃんもそんなにカラかっちゃ駄目よ〜。」
桃乃がここに来てフォローを入れる。

結局、白鳥が台所にたどり着いたのは20分後の事になった。


140135:2006/06/26(月) 19:34:22 ID:K0JMqa46
小説を初めて書いたので…。
こんなものでよければ続けます。だめだったらやめます。
携帯からできればもっと早くできるのですが、公開プロキシがどうとかいわれてできないので…。

エロ・非エロは皆様の意見で変えます。相手も。
141名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:36:45 ID:SRhSFf11
GJ。続きキボンヌ
142名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:58:40 ID:cyhgqny3
なかなかキャラの特徴を掴んでると思う。
初めてにしては結構イイ。
出来れば非エロで桃さんが出張ってくれると嬉しい
143135:2006/06/26(月) 22:47:30 ID:10AqTbD6
非エロの方向で可決ですか?

異議ある人、いませんよね?
144名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 22:48:31 ID:10AqTbD6
では非エロで。

異議ある人居ませんよね?
145浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/26(月) 23:42:17 ID:+TO/Fltn
>>135
>携帯からできればもっと早くできるのですが、公開プロキシがどうとかいわれてできないので…。


こちらで相談してみてはいかがでしょうか?

【DSBL】PROXY規制中!【報告無用】41
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1150980451/
146名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:51:04 ID:mhpFCbUW
い、異議あ・・・・・



やっぱりいいです(´・ω・`)
147名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:00:00 ID:QJUUFSz4
>>146
遠慮なく。

ヒロインもどうするか未定ですし。
ノーマルは梢で行きますが、それ以外を希望する人が居たら変えちゃいます。

148名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:01:35 ID:5dx6e+og
ノーマル重視
149名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:04:08 ID:8MN3Mbh1
前述の通り、桃さんがハシャいでくれるのを希望します(´・ω・`)
150浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/27(火) 00:05:26 ID:UHKJmFcr
>>92
>>96
>>115ならどちらでも
151名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:08:44 ID:8MN3Mbh1
作者さーん、>>150はカワイソウな人の妄言だから聞いちゃダメよー
152浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/27(火) 00:16:30 ID:UHKJmFcr
ちなみに>>139の続きは普通に気になります
153浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/27(火) 00:17:38 ID:UHKJmFcr
今、リクエストの趣旨がわかった
エロありの方向で
154名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:19:39 ID:tcmJAS6C
何か最近アボーンな書き込みが多いなぁ(==
155名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:22:43 ID:pUL4aae8
白鳥君が幻鳥「迦楼羅」に変身して、チビで貧乳と言われた恨みで悪尼となった「珠実」と戦うが決着はつかず、
チビとノッポはお互いに無くてはならないものだという話を、さらに詳細化したものを希望します、
156名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:24:31 ID:2DU4FpNG
>>154
IDがジャ(ryに見えた
157135:2006/06/27(火) 00:47:08 ID:QJUUFSz4
白鳥の奮闘劇はさておき。
三時のおやつを皆でテーブルを囲み、ビニール袋を漁る。
「ワッフル〜。」
…悪魔も機嫌が良くなるときか…。
「貴方も懲りませんねぇ〜。」
…聞こえない聞こえない。

「皆さんの言ってた物は買ってきましたよ?団子にプリンに水羊羹に…桃乃さんはもう帰りながら食べたから無しで、後は梅干し。皆ありますよ。」
白鳥がお茶を皆に注ぎながら話す。
すると、それに応えて腹話術師(?)こと作家が労いの言葉をかける。
「おう!白鳥!ご苦労だったナ!暑い中よぉ。」
「あ、灰原さん。どういたしまして。喜んでいただけて幸いですよ。」
続けるように親子が礼を述べる。
「お兄ちゃん、ありがとね?」
「ありがと〜…」
意気消沈の母と、年中陽気な娘。白鳥はこの親子を一度、絵本のネタにさせていただいたことがある。
「いやいや、どういたしまして。」
可愛くお礼を言われると照れてしまう。

「ありがと〜☆白鳥クゥ〜ン。」
…可愛いけど憎たらしい声が。白鳥が振り向いてみると、白鳥のおやつ…タイヤキにかぶりつく桃乃、もといハイエナが居た。
「桃乃さん!なにやってるんですか!?」
「らっへわらひのふんらけないんらもん。」
人間、口にタイヤキを含めてても何となく言葉は伝わるものだ。
「桃乃さんはもう食べたじゃないですか!だから聞いたんですよ?いいのかって!
人に嫌な思いさせるなって親に言われませんでした!?」
「あ〜ウチ、放任主義なの。エヘ☆」
さっさと食べ終え、満足げに答える。
「そして白鳥さん〜。その事でちょっとお話が〜。」
落胆する白鳥に、珠実が近づく。
「え?何、珠実ちゃん?」
「人に嫌な思いをさせるなって言いましたよね〜?」
白鳥は気迫に押され、言葉が絶え絶えになっていく。
「はい…。いいました…けど…。」
「じゃあ何で私のワッフルが無いんですか〜?私への挑戦ですか〜?」
現在、標的白鳥との距離…5cm。常時殺害可能。
「え…?ない…?」
その瞬間。白鳥の頭の中に横断歩道での出来事が思い出される。
「あ!あの時!」
「あの時もその時もないですよ〜!
盆暗〜?どうオトシマエつけますか〜ぁ?」
白鳥は考えた。どうすれば良い方向に転べるか…。

だがそれより早く、ハイエナこと桃乃が珠実に耳打ちする。
「珠さんや。ワシはめっさええこと思いついたんやがのぅ…。」
「ほぅほぅ桃さんや…。ほぅ…。」

結局は悪い方向に進むのだった。
158135:2006/06/27(火) 00:49:45 ID:QJUUFSz4
とりあえず今から寝ます…。

明日の隆子再爆誕編を待っていただければ幸いです。

159名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:04:57 ID:5dx6e+og
wktk
160名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 08:55:18 ID:9RWA5aBv
イイヨイイヨー

お珠がちょっと黒過ぎる気がするが。
161135:2006/06/27(火) 09:28:59 ID:QJUUFSz4
しょうがないからEZでこちらに伺っています。EZなら出来るという謎。

珠が黒いのは仕様です。性格良い時とのギャップを作りたかったので…。
ちなみに非エロ&梢ヒロインで可決しました。
162浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/27(火) 23:36:06 ID:UHKJmFcr
これが事実なら、白鳥隆士はしないタイプ、灰原由起夫はよくするタイプだな

禁オナの効果「手淫禁止HP」+α(基本的に男性限定・個人差あり)
くそ丸氏のホームページに更に詳しい詳細あり。
・運が良くなり宝くじに当選しやすくなる
・男性ホルモンの異常分泌が抑えられる
・女性ホルモンが分泌されやすくなる
・ホルモンバランスが安定する
・肌のツヤが良くなり、つるつるになる
・ニキビ、湿疹、アブラ性が改善する。また、ニキビの完治が著しく早くなる
・体毛が薄くなる
・血の気が良くなる
・感度が向上する
(短期間の禁欲では向上、長期間では下向)
・サラサラでつやのある髪になる
・抜け毛が減り、将来ハゲにくくなる
・朝寝坊に強くなる
・二重アゴにならなくなる
(男性ホルモンが抑制される→二重顎骨格が作られにくくなる)
・オナニーによる、運動能力低下の防止
・ティッシュの保ちが長くなる。経済的にも良い
・オナニーの代わりに、スポーツや仕事・勉強などに時間とエネルギーを使うことができる
・オナニー後のあの虚無感・失望感・孤独感・焦燥感に苛まれない
・外向的・積極的な性格になり、精神的に自信がつく
・自己管理能力が身に付く
・女性のストライクゾーンが広くなる
・2次元キャラクターから脱却できる
・頭が冴える気がする
・中性的な顔になり、比較的イケメンになる
・フェロモンが出やすくなる
・前立腺ガン誘発かと思いきや、抑制にもつながるとの説あり。
163浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/28(水) 00:13:34 ID:ezfIfosX
なりきりスレ発見

http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1146992348/

ネタ詰まりの方はどうぞ、僕はあそこにいつかないと思う
164名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:18:04 ID:T0Q47AO2
発見てwww
まるで昔から其処にあったアメリカ大陸を“発見した”と言った連中みたいだなwwwもう12スレ目なのに
165名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 01:50:13 ID:Yp8my2Hr
>>164
触らなくてもいい池沼に触るな。
NG指定して放置が最善
166名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 15:56:26 ID:RzIBIwYu
遅くなったが135の人gj
167浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/29(木) 00:18:16 ID:wB50AP4S
ところで>135の人まだ?
確か今日には載せるとか・・・
168名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:23:27 ID:59/YCRTi
>>167
だまってろ早漏おっとナニモミエナイ
169名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:23:58 ID:59/YCRTi
くっそおおおおおおお!しまった!sage忘れた!吊ってくる!!!
170名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:24:28 ID:r+GGteCk
>>168
相手にすんな
171浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/29(木) 02:38:39 ID:wB50AP4S
どうやら>>135はただのブラフだったようですね
172135:2006/06/29(木) 21:57:12 ID:eijptBNg
浜谷さんが消えたら
小説続きを書かせていただきます。
173名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:19:48 ID:6Ib7WGK6
噴いたwww
でも騙りだったらこーゆーことは135に迷惑だぜ
174浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/30(金) 00:11:21 ID:TZnVvQSk
無人島に流されるお話希望

TVチャンピョン見たら思いついた
175名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 01:08:42 ID:PIujVIeR
見えない人には本当に申し訳ないと思うが
>>174
すぐさま消えてくれ
お前はここでは害虫だGJなssを台無しにする害虫なんだよ

135のためだけではなくここにいる全員のために消えてくれ
ssのリクがしたいなら自分でHPでも作ってソコでやれ

こんなオレは174が消えるまでssは投下しないと誓ったチキン野郎
176名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 15:33:43 ID:cwvnA8hk
>>175
俺もそうしようかな
177名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 16:33:58 ID:QQZXa0Cl
何故池沼一人の為にこのスレが衰えなければならないのかと…
178名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 16:53:39 ID:qwbCdGkZ
>>177
やむを得ない
179名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 19:39:39 ID:+M+PMMH1
つ http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147740133/354

とりあえずは平和になりそうだ
180名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 19:52:17 ID:cZyAmJuC
いちいち報告せんでいいよ吉害
181名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 23:11:38 ID:/kUiORgM
>>178
んなわけねーだろ
182名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 00:07:24 ID:3pivbxtq
>>181
馬鹿相手にはこういう手段しか取れないから仕方無いかと。
それに一時的なものだし。
183名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:21:04 ID:ZI6OpVSa
バカは死ななきゃなおらんです
184めっさー:2006/07/04(火) 16:17:33 ID:6qkjzsLB
お久しぶりです。めっさーです。
新作「二人っきりで」ができたのでうpします。

「ん・・・・・んっ・・・」
電灯の明るさで私、桃乃恵は目を覚ました。体を起こして周りを見回すと、空になった酒瓶が散乱して、
おつまみがちらばっていて、白鳥クンが青い顔をして倒れてた。
(あぁそうか・・・彼の部屋で宴会してたんだっけ)
おぼろげな記憶を巻き戻す。お酒を飲んで、白鳥クンに倒れるまで飲ませて、私も酔いつぶれる
まで飲んで、おひらきになって皆が部屋にもどって、でも私一人だけ倒れてて、部屋まで連れて行って
くれようとした梢ちゃんに「そんな酔っ払いほっときゃ良いです〜。」とお珠が静止して、・・・珠キチの野郎め。
(私も部屋に戻るとしますかね〜。・・・・でも)
何か物足りない。今日は普段よりも早く宴会が終わったせいか、何か騒ぎ足りない。どうしよう。
一人で何かできる訳では無いし、一人酒というのも虚しい物がある。
一人・・・・。
いや、もう一人いるではないか。そこに倒れるようにして眠っている白鳥三等兵が。
でも流石に眠っている彼を叩き起こすのも悪い。何とかならないかと彼の顔を見ていると、
彼のすべすべとして張りのあるほっぺたが目に入った。
185めっさー:2006/07/04(火) 16:18:03 ID:6qkjzsLB
彼の懐に座り込み、そっとほっぺたに手をのばしてみる。
・・・柔らかい。ふにふにしてて、もちもちとしていて、それでいて張りがある。
こんなに触ってるだけで心地よい気分ほっぺたは初めてだった。
ほっぺたをちょっとつねって、引っ張ってみる。
ぐにょーん。
(あはは・・・ほんと良く伸びるなぁ)
もしかしてこれで起きるかも、と心配があったが、どうやらその様子はないので心ゆくまで引っ張る。
(こんなほっぺたにキスできる魚子ちゃんが羨ましいなぁ・・・)
そう思いながらふと目線をやると、腰の三角形の膨らみに目がとまった。
きっとこのコのアソコが大きくなってるんだ・・・・・。
そういえばこのコのアソコって見たこと無いんだなぁ・・・。って普通見ないか・・・。
でも女装させた時にあと一歩で勝負パンツ履かせるために見れたかもしれなかったんだよなぁ。
今こそチャンス到来ってやつかなぁ・・・。
脱がせてる所で目を覚まされたらもの凄く怒られそうだけど、多分起きそうにないしなぁ・・・。
ちょっとだけ、見せてもらいますか。
そう決心し、腰のそばに座りなおす。
ズボンのボタンを外し、ファスナーを下げ、ズボンごとパンツを掴み、そろそろと下に下ろしていく。
ズボンを膝まで下ろすと、彼の分身がぶるん、と元気よく立ち上がった。
186めっさー:2006/07/04(火) 16:19:23 ID:6qkjzsLB
「きゃっ!」
思わず悲鳴が漏れた。あらわになった白鳥クンのアソコは、驚くほど大きかった。
私の見たことある大きくなった男性の性器なんて、龍太郎のそれくらいしか無いけど、
大きいと思ったそれよりも一回り以上大きい。ズボンから開放されたそれは時折ビクン、と
脈動していた。
(なんだか・・・・苦しそう)
最初の驚きの次に出た感想はそれだった。はちきれんばかりに大きくなったそれは、
なんだかなにかが溜まっていてすごく苦しそうに見えた。
なんとかして助けてあげたい、そんな思いになってきた。
かわいい弟分の苦しみを助けてやれるのは今ここにいる私だけ、そう思うと助けてやるのが
義務のように思えてきた。
そそり立った白鳥クンの分身の先端に手を伸ばす。
熱い。手で握ってそう思った。まるで躍動する彼の血液がすべて集中しているようだ。
そのままゆっくりと手を上下させる。しゅっしゅっという乾いた音が静かに響いていく。
「・・・・うっ・・・・・くっ・・・」
白鳥クンの声が聞こえてきたので思わず目を覚ましたのかと視線を向けてみたけど、
彼は起きる気配なく眠っていた。自分の分身に与えられた刺激に自然に反応したのだろう。
そのまま刺激を与え続けていると、彼の分身の先端から透明な液体が滲み出てきた。
(あ・・・我慢汁だ・・・・白鳥クン感じてるんだ。)
つつーっと垂れ下がってきた汁が手にまとわりついて、ローション代わりになって
更なる刺激を与える事になる。白鳥クンの喘ぎ声が切羽詰まってきた。
(もうすぐ出るんだ・・・・)
「白鳥クン・・・いつ出してもいいからね。」
眠ってる彼に囁きかける。
しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ。
手の中で分身の先端が少し柔らかくなったと思った瞬間、勢い良く精液が吹き出できた。
びゅく、びびゅく、びゅくく〜っ!!
辺り一帯を白く汚し終えると、白鳥クンはさっきよりも穏やかな寝顔で眠り続けていた。
(スッキリしたんだ・・・よかったね、白鳥クン)
飛び散った精液をティッシュで拭き取りゴミ箱に捨て、ズボンを元に戻し、
最後に白鳥クン穏やかな寝顔を見て、(カワイイ)、と思い、その頭をくしゃくしゃと撫でてやって
私は部屋に戻った。
187めっさー:2006/07/04(火) 16:20:00 ID:6qkjzsLB
翌朝―――
私はお珠と一緒に朝食を取っていた。
「だからアンタは、何で私を部屋に連れて行ってくれなかったのよ。」
「桃乃さん凄く良く眠ってたみたいですし、起こすのも悪いかと思ったんですよ〜。」
「それにしたってうら若き男女を同じ部屋に入れて、何かあったらどうするのよ。どうするのよ・・・・」
「桃さん何顔赤くしてるんですか〜?、そんなことあのタマナシ相手に起こる訳無いじゃないですか〜。」
その場に隆士が入ってきた。
「おはようございます、桃乃さん、珠実ちゃん。」
「あっ、おはよう白鳥クン。」
「タマナシさんおはようございます〜。」
ふと視線を合わせる隆士と桃乃。するとお互い顔を赤くしながらぷぃっと視線をそらした。
「何してるんですか〜、お二人さん。」
「・・・いや、なんだか桃乃さんと顔をあわせるのが恥かしくって・・・なんでだろう?」
「私も・・・・なんでだろね・・・・にゃはは。」
笑ってごまかす私。ただひたすら疑問詞を頭に浮かべる珠実ちゃんだった。
188めっさー:2006/07/04(火) 16:21:33 ID:6qkjzsLB
終りです。最近ネタ出しがどんどん辛くなってきた。
半月に一本が精一杯のペースです。
189名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 17:09:34 ID:GaoA3pW+
ktkr
190名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 02:14:37 ID:dihFz7BR
落ち着いてきたな
191浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/07/05(水) 11:29:02 ID:aZrOWRap
漫画サロン板に、まほらばスレがこんなに

鳴滝荘にオールドヤンキー3人組が越して来るスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151911333/

まほらばBASARA
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151773364/

まほらばがラブひなを超えたと思う奴の数→
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151558781/

鳴滝荘の住人を敵に回したら
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151434878/

まほらばキャラが無人島に流されるスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151663787/

それでは
192名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 11:47:27 ID:k9YQfm9B
>>191
テメエたてたんだろうがグズ
193名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 14:46:23 ID:C/Okw1a4
>>192
ハイ、トム
なぜあなたは壁に向かって怒鳴っているのですか?
194名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 15:57:49 ID:0cZqf9fc
また知恵の足りない物体が湧いて出たか?
195名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:18:16 ID:F9ATaSlJ
>>192
トム、それはゴミ箱です
196名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 23:26:53 ID:hHE49Zo/
精神病患者の行動サンプルくらいには役に立ちそうな物体だけどな

誰からも必要とされていなくて一人ぼっちになって、その反動でどんなことをしても注目を集めたくなった
でもリアルで行動する勇気はないので匿名で書き込んでこういった掲示板を荒らす、と。

…どこにでもいるからサンプルの価値すらないか
197名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:53:45 ID:ijSFUiy2
>>192-196
釣りかなんか知らんが落ち着け。
NGワードの設定しろ

>>188
GJ、スレは荒れてますけどまたーりと待ってます
198名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:55:32 ID:s3DWqYn1
ああ、そうだ、そうだった。
日課の壁語りの所為で言い忘れてた。
めっさー氏、GJ!
まだ地の文は改善されてないっぽいけど時間をかけて上達していくといいと思いますと思うよ!
199名無しさん@ピンキー.:2006/07/06(木) 15:44:50 ID:sifdXlfg
まほらば関係のサイト(2ちゃんで)ってどんぐらいあんの? うpよろしく
200名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 15:51:10 ID:kB0OBd9K
今年って随分夏休みが早いんだな
201名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 15:51:14 ID:zBNzgc/S
>>199
トム、日本語で喋ればここの全員に意味が伝わりますよ
202名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 16:22:28 ID:oz35gEdc
「まほらば」でググればわかる
203名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 17:01:20 ID:Vh0y9tAd
まほらばで、2ちゃんに関係したサイト、

だと保管庫くらいしかないと思う。
保管庫は>>1
204名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 18:42:25 ID:oz35gEdc
ああ、2ちゃん関連のサイトか。あとはにくちゃんねるの過去ログ置き場を探しまくるとかだな。
205めっさー:2006/07/06(木) 19:22:43 ID:XYVWYTmf
>>189>>197>>198氏、作品の評価ありがとうございます。
作品投下してから丸一日スルーされててとてもヒヤヒヤした思いでした。
やっぱりSSを書いたからには評価してもらえないと次へのモチベーションが
続きませんからね。
206名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 23:24:59 ID:Q66nog9c
お前らGJの一言を忘れるなよw
207名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 12:45:38 ID:xBuZcrwn
めっさぁぁあぁーぐぐぐぐっぐっぐっじょょじょょょぉおぉぉおぉぉぉぶぅぅぅぅぅ!!!1!!1111
208名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:52:34 ID:nsqe/AVK
めっさーめっちゃGJ
んでもって投下。
七夕に間に合わせようとしたけど撃沈したのでストックを…

登場 白紺茶 山吹 藍 亜麻

↑この書き方しても全然わかんねー↑
209名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:55:40 ID:nsqe/AVK

こっちに出てこれたのは久しぶり、棗は早速2号室の彼に会いに行く。
自分がいない時間、というものを感じて以来、出てこれたならすぐ行動は当たり前になりつつあった。

「あの…隆士…く…」
ドアを半分くらい開けたところで、棗は白鳥以外の人もそこにいることに気付き、慌てて扉を閉めた。
二人の女の子がいた。一応そこまでチェックしていた。

「ちょ、ちょっと待ってて…」
それに気付いた白鳥は、焦り気味に立ち上がって扉の外に出た。
部屋の中では理想奈と瑞穂が、なんだかいつもと様子の違う二人の様子に、顔を見合わせている。
確かに扉の前にいたのは鳴滝荘の大家さんだけど、いつもの大家さんとちょっと違うように思えた。

「…」
びっくりして固まっている棗の手を引いて、廊下の角まで連れて行って、やっと白鳥は彼女を放した。
すでに棗は困った顔をしている。いろいろ聞きたいことがある。

「と、とりあえず棗ちゃん。質問はいっぱいあるだろうけど…」
「…うん。あの人たち…だれ?」
「え、えっと…今日、僕の学校の友達が来てるんだ。課題兼遊びで…」
「お客さん…かも?」
珍しいくらいの即質問のあと、そういえば前にも聞いたことがあると、棗は記憶をたどった。
外からのお客さんが来ているらしい。初対面の人は苦手だし、待っていた方が自分にとっても楽だ。
梢の変化を隠しておきたい白鳥は、とりあえず棗に我慢してもらおうとする。
210名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:57:20 ID:nsqe/AVK

「うん。だから…ちょっと待っててくれる?」
「うん…待ってる…かも。…でも、どの位?」
この頃では棗はタダでは待たなくなっていた。待つとしても、制限時間付。
珍しく外に出たのに白鳥が課題で、あまり一緒にいられない…ということが増えたので、自然と確認をするようになっていた。

「え、え〜と…あと2時間くらい…かな」
「…」
棗はそれを聞いてふくれっつらをする。白鳥に会えて嬉しくて、もっと一緒にいたいからそうやってみせる。
慣れたもので、その顔を見て白鳥は棗が了解してくれたと分かって、ほっとする。

「そ、それじゃ…少しだけ、みんなと一緒にいてね」
そう言って、白鳥は急ぎ足で部屋に戻っていく。みんなと言っても、いまだに少し苦手で、白鳥なしでは会いにいけそうにない。
彼だってそれは分かっているのにと、棗は少し悲しくなった。

「隆士君…」
縁側に腰掛けて、とりあえず空を見る。ポケットにつめた数々のタネをもぞもぞと手でいじくってみる。
見せる相手がいなくては、手品をしてもうまく興に入れない。
雲が流れていくのを見ながら、暫し時を過ごした。

「二時間、まだ…だよね?」
ふと思い出して、部屋から目覚まし時計を持ってきてそこに置く。
二時間どころか20分もたっていない。

「もっと速く…」
オットケイの頭をなでながら、文字盤の動きをじーっと見る。
ちっとも動いてくれない。
手品で動かしてもいいけれど、解決にならないのは当たり前。

「カチ…カチ…カチ…」
復唱しながら秒針とにらめっこするも2分で飽きる。せっかく外に出てこれたのに、これでは時間の無駄になる。
棗は仕方なく3号室へと向かう。そこなら、暇つぶしだけは、桃乃の残していったものがたくさんあった。
211名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:59:35 ID:nsqe/AVK

ぱたん…

一人ぼっちの部屋に、扉の音が響く。
ごそごそとその辺の本棚を漁って行く。この辺りにある本は、大方読みつくしてしまった。

「…?」
ふと、背伸びして上の方の棚に伸ばしていた手に異物感を感じて、ゴムチューブのような物を引っ張り出した。
書物の裏に隠れていて、変な感じだ。

「お医者さんの…持ってる…」
「なんで、こんなものが…」
玩具みたいな聴診器を手に取っていた。どちらかと言うと盗聴用だが、それには棗は気付かない。
することもないし、こんなところにあるのを不思議に思って、手の中でそれを玩ぶ。

「…今日は、お医者さんごっこ」
不穏な発言をしながら、棗はふとそれを耳につけて、そのままオットケイに当ててみた。

…ッ…バチッ!…

「あっ…」
結構な音量で秒針の音が響いて、びっくりして手を引っ込める。少し耳が痛かった。
玩具みたいだが、集音能力はかなり高い。棗は少し、この道具の力に興味をもった。
手品をやる人の癖で、仕掛けを覗いてみたくなる。

「よく…聞こえる。すごい…かも」
妙に性能のいい聴診器に棗は夢中になって、自分の腕や、その辺の機械やらに当てて聞いていたが
ふと、半分無意識の内に、2号室との壁に当てようとしていた。

(た…たぶん、聞こえないから…)
内心いけないと思いつつ、棗は一瞬止めかけた手を再び壁に沿わせる。
いったい白鳥がどんな風に他の人と接しているのか少し知りたくもあった。

(聞こえる…かも。…何、話してるのかな…)
壁は意外に厚くて、聞き取りづらい。何を言っているかはわからなかったけど、笑い声が聞こえてくる。
笑ってる白鳥と、女の人の声。それを聞いていると、無性に棗は不安になってきた。

(隆士君…たのしそう…)
いままで、白鳥と鳴滝荘の住人しか関係を持ってこなかったから、
ふと、こういった自分の知らない世界を白鳥が持っていることに、不安を覚える。
自分の知っている彼は、いったいどこまでなのか…そんな考えが心に浮かぶ。
壁一枚隔てた向こうに、届かない世界があった。

最初は興味本位だったのが、だんだんと切実なものに変わってくる。
気付いてしまったからには、全てを知らなければ怖くなる。
そのうちに、自分からよく聞こえるところを探して、壁の上にそれを走らせる。
212名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:00:56 ID:nsqe/AVK

「…で…えほ…の……ょうに………んだ」
「そうなんだ〜…ごいね」
女の子達の声はよく通るのでなんとか聞こえるが、反対側を向いているのか肝心の白鳥の声が聞こえない。
一生懸命集中しても、どうしても無理だった。

「だめ…かも」
雰囲気だけ掴むと楽しそうでどうにも面白くない。聴診器を当てたまま、棗は無意識にそう呟いていた。

パシャッ

「…?」
突然、何か部屋の中で聞こえた気がした。
話し声に聞き耳を立てていた所なので、気にせずに居ようとした。

「何が…ダメなんですか〜?なっちん〜」
「えっ?!…珠実…さん」
今度は、無視できなかった。突然傍から聞こえた、知った声に動転する。
満足そうな笑みと全てを見透かす糸目がそこにあった。

やましい事はするものではない、完璧に現場を押さえられていた。
硬直した手には聴診器、壁に押し当てて、きちんとイヤホンを手で押さえている…これ以上はなかった。
こんな格好をする人なんて、他には欠陥住宅の診断士くらいだろうか。
珠美の右手にはすでにカメラが握られていて、すでに撮られたらしい。さっきの変な音はシャッター音だった。

「ひまだから来てみたら、大収穫です〜。やっぱり常に身に着けておく物ですね〜」
「…っ!」
珠実の息遣いを読んで、煙を出す為に手をすばやく動かした。
指先の動きひとつで仕掛けを操る、同時に跳ぶために力の溜めを作る。
タイミングはぴったりで、隙を突いて逃げられる…筈だった。

…プスン…シュルルルル…
「えっ?」

パン…ポン…ボコッ…ドカン…ポシュ…ポン、ポン、ポンポポポポポポポポポ…
「は…あっ?ああ!」

ばさばさばさばさ…シュルン!…ドンッ!…チャリリン…
「あ?ああっ!わっ!…や!ふぁあ!」
そう。聴診器を捨て、煙を散らせた…筈だった。

異変に気付いて焦り、初動が遅れてそのまま前によろけた。
手元が狂ったことなど無かったのに、フル装備していた仕掛けが全部暴発して、鳩やら猫やらが飛び出していってしまう。
泣きっ面に蜂といったところで、棗はショックで呆然とその場に座り込んでしまった。
213名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:01:53 ID:nsqe/AVK

「あらあら〜。大惨事です〜…いったいどこにこんなに入っていたんですかね〜」
「あ…ぁ…」
周りに散らかってしまった仕掛けを拾い上げて、珠実は棗の傍に近寄っていく。
混乱と恐怖で立ちすくんでいる棗の逃げ道はもう珠実の支配下にあった
伝家の宝刀はたったいま全て炸裂させてしまって、気を逸らす方法も無い。

「…逃げちゃだめですよ〜。なっちんの秘密は、もうこの中に入ってますから〜」
そんな棗の様子を察したのか、デジカメを示しながらマフィアのようなことを言う。
固まっている棗の隣にすっと近づいて座ると、デジカメの画面を見せる。
一部始終がそこに写っていた。

「あ…う…」
「うふふ〜」
前に読んだ、サスペンスものの小説が頭に浮かんだ。これから自分は強請られて、何かさせられるのだと感じた。
珠実と目が合ってしまい、慌てて目を泳がせる。

「り…隆士君に…言う…の?」
体育座りで閉じこもる姿勢をとって、珠実の視線を避けながら言う。
寒気のようなものが襲ってきて、体が縮こまる。

「さぁ〜?…たぶん言わないと思いますけど〜」
「な…なんでもするから…言わないで」
こんなこと白鳥に知られたら、二度と顔を合わせられなくなってしまう。
今居る珠実の目だって満足に見られず、恥ずかしさで顔を背けていた。

珠実は楽しんでいるけど、それに気付かない棗は必死だ。
さっき自分が何をしていたか、写真で見ると急に恥ずかしくなってくる。
本に出てくるストーカーと大した違いが無い。
214名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:03:07 ID:nsqe/AVK

「大丈夫です〜。…わたしはなっちんが嫌なことはしませんから。」
「……ほんと?」
「はい〜」
ちょっとほっとする。でも状況は良くなってはいない。
この写真をどうにかしてもらわないと、危機は去らない。

「でも、まさかなっちんが、デバガメ好きとは知りませんでしたね〜」
「!…や…言わないで」
ぼしゅっと音でも立てそうなくらい、棗は赤面した。デバガメと言う言葉は知っていたし、その意味も十分知っていた。

「そ、それに…あの人たちは、隆士君の、ただの…お友達…だから…で、でばがめ、じゃ…ない」
「ふ〜ん、じゃあ、なんで様子を窺ったりしたんですか〜」
「そ、それは…その」
言葉に詰まる。始めたのは彼の事を知りたかったから、続けたのは不安が沸いたからだった。
なぜか…という問いにはうまく答が見つからない。

「魔が…さしたの…かも」
「まぁ、分からなくもないですよ。女の子を二人も部屋に連れ込んでいるなんて〜…ってとこですか」
「…かも」
しゅるしゅると元気が無くなっていく。彼を疑っていたことに罪悪感が押し寄せてきた。

「あのスケコマシめ〜ってとこですよね」
「…隆士君は、そんなこと…する人じゃ…ないって…分かってる…かも。でも…」
「心配…ですか」
「…かも」
他の女の子と言えば、珠実や朝美ぐらいしか白鳥は知らないと思っていたのに、そうではなかった。
それが、あまり自信の無い棗の不安の元だった。

「まぁ、浮気をするかは別の問題としても…妙に女の子に人気がありますからね〜」
「!…そ、そう…なの…かも?」
「ええ、今日来てる二人とか、よくいらっしゃいますし」
「…」
ますます不安になってゆく。あの二人組みに、彼をとられてしまうかもしれない。
珠実はそこまで言ってないのに、悪い方に妄想が膨らんでゆく。
さっきの白鳥の楽しそうな雰囲気に、嫉妬よりも羨望が渦巻いている。
215名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:04:26 ID:nsqe/AVK

「どうしよう…」
「あ…あの?棗ちゃん〜?」
ぼそりとそう呟いて、深刻な顔をしている様子に、珠実も慌てる。思わずニックネームで呼ぶのをやめた。
まさかこんなに素直に受け取って悩むとは思わなかった。

こんなに想われている白鳥を妬みつつ、このまま彼を修羅場に陥らせるのもまた面白いと考える。
珠実は含み笑いをすると、棗の妄想を応援するように言う。

「あの子達ももしかしたら、アタックしてるのかもしれませんね〜」
「あ、あたっく?」
「白鳥さんの気を惹こうとしてるって事です〜。棗ちゃんの恋敵になるかもですね〜」
「!!」
本当に素直な反応をすると感心しながら珠実は言った。
〈恋敵〉という言葉にびくりと肩を震わせて、だんだん棗は積極的になってくる。

「ど、どう…すれば…あきらめて、もらえる…かも?」
「さあ〜?…惚れたはれたは人の勝手ですからね〜?」
「う…だけど、嫌…」
切なくなってくる。自分は白鳥に会える時が限られているのに、彼女達は毎日白鳥と会えるのだ。
そう考えると、ずっと彼女達の方が彼に近いところにいるように思えた。

「そうですね〜。何かするとしたら、白鳥さんに棗ちゃんが、同じようにアタックすることですかね」
「あたっく?…わたし…が?」
「ええ。…泥棒ネコさんが寄り付かないように、見せ付けるんです〜」
「で、でも…隆士君の…彼女は、わたし…だし…大丈夫…かも」
恋人がいると分かれば、あきらめてくれそうだと思う。自分の立場はこういうとき少し安心させてくれる。
世間的にはそういうものでもないかもしれないが、白鳥にその気が無ければ大丈夫そうだ。

「棗ちゃん。男の人は、一度に何人もの女の子を好きになれるんですよ〜。白鳥さんだって例外じゃないです〜」
「!…そ、それって…。…隆士君はそんなこと…しない…かも」
「甘いですね〜。…今日の棗ちゃんのように、魔が差す…ってこともありますよ〜」
自分のことを引き合いに出されると、とたんに不安になる。
こんなことする心算ではなかった…ということが、彼にもあるかもしれない

「それに、棗ちゃんはいまいち押しが弱いですからね〜。ここでひとつアピールしておかないと〜」
「う…そ、それは…その」
普段の付き合いでも、いつも棗は待っている方だ。彼に何かを求めたり、自分の気持ちを伝えたりすることがあまり無い。
彼の気持ちは分かるから、そういうことをしたほうが良いとは分かっているけど、いつも恥ずかしくて何も出来ない。

「だ、だめ…かも。できない…かも」
「そう、ですかね〜?」
「?」
珠実は再びデジカメを取り出すと、写真を示す。切実そうに隣の部屋の様子を窺う棗がそこにいる。
216名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:05:56 ID:nsqe/AVK

「あ…や、やめて…欲しい…かも」
慌ててその画面を手で覆う、出来れば忘れたい。でも珠実はすいすいと手を動かして見せようとする。
珠実の動きに合わせて棗の手も動き、何かにじゃれる猫みたいになる。

「棗ちゃんが言うと、カマトトぶってるみたいなんですよ〜。隠れてこんなこと出来るのに〜」
「や…や!意地悪しないで、欲しい…かも!」
珠実にからかわれて必死になる。カマトトなどと言われるのは誤解だ。
いじめられっこの心境で、この人にいじめられないために、口から自然と言葉が出ていた。

「す、する…かも。だ、だから…」
「おお〜。やっと決心がついたのですね〜。よかったです〜」
「あ…」
しまったと思って俯く。珠実の前では、一度言ったら取り消しは利かない。
でも、こうやって強制された方が、後に引けなくなっていいかもしれない。
珠実にやらされている…と思えば、合法的(?)に白鳥達の様子を探れると言うメリットもある。

「さっきの気持ちを思い出すです〜。その気持ちが、勝手に出てくるようにすればいいですよ」
「…」
「棗ちゃんには、ちゃんと好きな気持ちを伝える力がありますよ〜。がんばってくださいです〜」
「…うん…」
「ちゃんとアタックできたなら、この写真は消しますよ〜」
「…約束…かも」
「はい〜」
ぽんぽんと勝手に話が進んでしまう、そうは言っても具体的に何をするのかが分からない。
何をするでもなく、部屋の中に留まる。珠実はそれを見てせかすように言う。

「さあさあ。2号室へど〜ぞ」
「…で、でも…急に入って行ったりしたら…ヘン…かも」
急にずかずか上がりこむのも気が引ける。普段梢がどうしているか知らないが、さすがにそんなことはしていないだろう。
自分自身で気付いた以上、別人格があることは秘密にすべきだし、違和感を持たれてしまうのは避けたい。
普段から彼女達に会う彼も望まないだろう。

「ふむ〜?…それなら、お茶でも用意して行ったらどうですかね〜?梢ちゃんならそういう手を使うと思いますです」
「…かも」
ゆっくりと立ち上がって食堂へ向かう。
部屋を出る時、隣の様子を見てみたけれど、話し声も聞こえない。でも、扉が開いた様子は無かったから、まだ帰ってはいないと思う。
声が聞こえないことが、棗には不安だったが、結局聞こえようが聞こえなかろうが不安になることに変わりは無い。

さっきのこともあって気まずいのでそそくさと早足でそこを去った。
もちろん、当然のように珠実もついてくる。
なんだか監視されてるみたいで怖かった。
217名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:06:43 ID:nsqe/AVK

「えっと…お茶は」
家事関係の知識は梢のものを共有して、台所で仕度をする。
コップを洗って用意したところで、横からペットボトル入りのジュースが差し出された。

「あの…珠実…さん?」
「秘蔵のジュースですが、棗ちゃんの勇気を称えて提供するです〜」
「あ、ありがとう…ございます」
なんだか親切すぎて不安になるが、せっかくなので受け取っておく。氷をコップに入れて全て終了。
全ての準備が思ったよりも簡単に終わってしまって、注射の前の子供のような気分になった。

時間にしたら数分、とうとうここまで来てしまった。
扉の前に立つと中の様子がさっきよりよく分かる。いろいろと話し声が聞こえてくる。
楽しそうな様子に、入っていきたい気分と、入りづらい気持ちが入り混じって動けなくなる。

(…どう…しよう)
まだ引き返せるなんて甘い考えがある。そう思って後ろを見ると、満面の笑顔の珠実が急かしている。

「んう…」
もう戻れないんだと悲壮感が棗に漂う。
もはや白鳥の事を知りたいという気持ちよりは、写真を葬ってもらうための義務感が強かった。

コン、コン

「え!?」
「た、珠実…さん、ひどい…かも」
「それじゃーがんばってくださいです〜」
手が動かない棗に痺れを切らして珠実が勝手に扉を叩いていた。
小声で激励すると、煽り役は俊足で一号室へ姿を消した。…手に聴診器を持っているのがちらりと見えた。………やられた。
218名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:07:57 ID:nsqe/AVK

「はい。…だれだろう?…ちょっとごめんね」
「どうせあいつでしょ?…一時間も遅刻よ」
そんな声が中から聞こえる。珠実もいなくなって、おまけになんだか違う人に思われているようで、どうしようと頭が真っ白になる。
あがってくるのを感じ、声が出そうに無い。扉を開けるのが白鳥らしいのが唯一の救いだった。

「あ、あれ…なつ―…こ、梢ちゃん」
「あ…お、お茶…もってき…ました」
白鳥も登場に驚いているらしく、焦って言い間違える。あれだけ人前に出るのを嫌う棗ちゃんが…と彼は思っているらしい。
自分は梢だと言い聞かせているものの、棗もうまく喋れない。

「あ、大家さん。…おじゃましてます」
「こんにちは〜」
そう挨拶する二人の声、その声を聴いた瞬間、力が戻ってくる。
見たことあるような気はするけど、梢だっていつも会っている訳じゃないから、記憶にも彼の学校の友達だということ以上のことは無い。

「あ…こ、こんにちは」
とりあえず挨拶して部屋の中に入る。珠実提供のジュースが4人分…これがとりあえずの武器だ。
今日の分の手品ネタは、さきほど全て失っていた。

「りゅ…白鳥さん、入れない…ですよ」
「あ、ご、ごめん…飲み物もって来てくれたんだね。ありがと」
白鳥もそういって扉の前をどくと、もといた席に座る。まるでお見合いするみたいに白鳥と反対側に女の子が二人。
おもむろに白鳥の隣にゆくと、身をかがめて飲み物を配ってゆく。

「ありがとうございます。大家さん」
ショートの子からお礼を言われる。悪い人ではなさそうだけれど、それだけに別の心配も生まれる。

「それに比べて、気が利かないね〜。白鳥君は」
「そ、そんなこと言ったって、いつも学校で突然決めるからだよ…買い物もできないよ」
ポニテの子がそう言って白鳥をつつく。妙に受身に回っている白鳥が新鮮で、同時に嫌だ。
自分だから、彼の方から接してくれるのか。いつもの彼なら平気…と言う前提が覆る。
219名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:08:31 ID:nsqe/AVK

「あれ?…4つ?」
弁解していた白鳥がふと、お盆に残っているコップを見て言う。
ここには3人しかいないというのが彼の視点で、棗に言わせれば4人目が来たのだ。
つっこまれればちょっと言い訳に困る。ずうずうしいとも思われたくないが、そもそも一緒にいるためにここに来た。

「あ、ああ〜。あいつの分ね…ごめんね、彼は今日サボりみたいなんだ〜」
「でも、来る時途中まで一緒にいた気がするよね」
「またどっかふらふら遊んでるんでしょ、ほっときましょう、もう」
そういえばいつももう一人いた気がする。記憶の補填が不十分で今まで忘れていた。
フォローがうまく入ってよけいなことを言わなくてすむのはありがたいが、うまく計画をずらされた気もする。

「あ、じゃあ大家さん。今、休憩中なんでご一緒してくださいよ!」
「そ、そうですか…じゃあ」
そうショートの子が言う。妙に元気なのが気にかかるけど、ナイスタイミングの提案だ。
さっきから敵に塩を送られすぎだけれど、棗はいそいそと返事をした。

「ちょ…ちょっと…」
何か、を感じて白鳥は止めようとしたけれど、二人の怪しい笑顔の反撃にあって口ごもる。
彼があまり乗り気でないことが気にかかる、棗は自分が聞いちゃいけないことでも話していたのかと訝しく思った。

「でも、考えてみれば大家さんとこうやって話をしたことなんて、あんまり無いですね〜」
「そう…かも…ですね。何度かいらっしゃってるのに…」
一瞬素になって慌てて視線を逸らす。記憶をたどるように演技をする。
梢は敬語をよく使うようなのだが、真似をするのが意外に難しい。

「白鳥君から話は聞くんですけどね。いつも要領を得ないんですよ〜」
「うんうん」
「や、やめてよ…二人とも」
ポニテの子がよく喋る。ショートの子はあいずちを打つように頷いている。
女の子達の勢いに当惑気味な白鳥がそれに続く。
いまいち話がよく分からない。

「あ、あの…何の、話を…ですか?」
「え〜。決まってるじゃないですか〜」
「ちょ、ちょっと、二人ともその辺で…」
彼が照れながら慌てて止めに入っても、二人の勢いは止まらない。
どちらかといえば囃してるみたいで、珠実の言うように彼に気があるわけじゃないみたい。
騒ぎの中で、少し棗はほっとした。
220名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:09:37 ID:nsqe/AVK

「白鳥君、いっつも大家さんの話をするくせに〜。何で今日はとめるのかな?」
「だ、だから〜」
「…え?…そうなの…?隆士く…」
緊張感が切れてしまったせいかふっとそう口に出していた。
そんなにいつも想ってくれているのかと思い、ほうっと意識が切れて思わず呼び方を間違えた。
とたんに、あ〜〜〜という半泣き顔になる白鳥にびっくりしつつ、机の反対側の大騒ぎに目を向ける。

「あ!…聞いた聞いた?…今名前で…」
「ラブラブだね。白鳥君すご〜い」
梢がいつも彼を苗字で呼ぶのに、いま間違えて名前で呼んでしまったのがいけなかったみたいだ。
たったそれだけのことで違うのかと少し不思議に思う。

「あの…御二人は、単刀直入に―どこまで行ったんですか?」
「ふ、二人とも、もう本当に―むぐぅ!」
「はいはい、ちょーっと白鳥君は黙っててね」
ポニテの子がテーブルのこちら側まで来て、真っ赤になっている白鳥の口を塞いで黙らせる。
むりやり後ろから押さえつけられて、身動き取れなくされてしまう。
それを見た棗は急にいらだたしくなった。ほっとしたのもつかの間、こんな感情は初めてだ。

(なんで…この人達…私と隆士君のこと…知ろうとするの…かも?)
頭の中をぐるぐると想いがめぐる。ともかく彼にくっついて欲しくない。

(隆士君が…好きだから?)
彼の体が少しでも誰かと触れ合っているのを見たくない。

(…私だって…そんなこと…しないのに)
恋人の自分でもめったに出来ないことをなんでこんなに…

(わ…私に…見せつけ…てるの…かも?)
距離が近い…なれなれしい…いつも会ってるなんてずるい…

(隆士君は…私の…かも!)
その間微動だにしなかったけど、臨界点に達したとたん体が勝手に動いていた。
221名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:10:18 ID:nsqe/AVK

ばしゅっ

「あ…」
「…大家さん?…あ、あの」
気付かないうちに、引き倒されている白鳥の胸に飛び込んで、ぎゅうぎゅう抱きしめていた。
そのことに気付いてもやめない。彼は私のものだ…というように一層強くしがみつく。

「…このぐらい…いってる…かも」
すっと射るような目で見つめて、見知った大家さんの豹変に、ぽかんと目を丸くしている二人に言い放つ。
見せ付けられた二人のテンションが急に下がっていく。

「あ、ああ…えっと」
「よ、よくわかりましたぁ…」
見ちゃいけないものでも見たかのように目を逸らす。

「え…えっと…」
二人の世界が拡大して部屋を飲み込んでゆくのが見えるようだ。

「あ、あの白鳥君…あとはごゆっくり…」
そそくさと慌てて二人で部屋を出て行こうとする。
ただただ気まずそうな顔をしている。まさか多重人格のことまで悟ってはいないだろうけど、違和感はじゅうぶん感じているはずだ。
白鳥は棗にくっつかれて、焦りと驚きで動けずにいる。

「あ…ちょ…ちょっと待って…」
「や…行っちゃだめ…」
棗が腕を掴んで離してくれない。仕方なく白鳥は引きずるように二人を見送りに行く。
結局玄関まで行っても棗は離れず、腕が抜けそうになっていた。
222名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:11:32 ID:nsqe/AVK

「ご、ごめんね…なんかヘンな事になっちゃって」
「あ、え、えと。こっちが原因だし…」
めちゃくちゃ焦りながら靴を履いてつま先をとんとん床に打ち付けている。
相変わらず腕にくっついて棗は牽制していた。

「ほ、ほんとに今日はもう…いいから〜」
「そうそう…も、もう課題は終わったし…ほら、もうご飯の用意しなくちゃならないし」
「ま、また明日ね〜」

ガラガラガラ…

「さ、さよなら…また明日」
まだ腕にくっついてる棗に苦闘しながら白鳥は何とか手を振って応えた。
早足になりながら逃げるように帰る二人を見送る。
二人が去っていくのを見て、棗は勝利を感じた。

「…さてと…棗ちゃん…」
「…あ」
白鳥のまじめな声に、やっと我に返る。白鳥のお客を追い返してしまったみたいになって、棗は自分のしたことにやっと気付き、怖くなる。
行きはよいよい帰りは怖い。まともに白鳥の顔が見られない、熱っぽくなっていた顔から血の気が引いてゆく。
223名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:12:55 ID:nsqe/AVK

「どうしてこんなこと…待っててって言ったのに…」
「ご、ごめん…なさい」
ただ謝ることしか出来ない。こんなことする筈じゃなかったのに…また魔が差した。
半分は自分の意思だったけれど…それは秘密

「謝らなくていいから、理由を聞かせて…どうして、僕の部屋に?」
「あ、あの…うう…」
核心を聞かれる。当然聞かれるだろうと、やる前には思っていたのに答を用意していない。
話そうとすれば3号室のことからだけど、それはさすがに口に出せない。

「…かも」
「…」
「隆士君…が…他の女の子と…楽しそうにしてて…心配に…なった…かも」
「そ、そうだったんだ。…でも、そんな心配しなくてもいいのに…」
「…ごめんなさい…」
白鳥は怒ってはいなかったけど、ちょっと残念そうな顔でいる。疑われてたことに不満そうだ。
彼に嫌われるんじゃないかと思った時、衝動的に言葉が出ていた。

「そ、それだけじゃ…なくて…もっと、隆士君と…いっしょに…」
「…いたかった…かも」
そこまで言って、赤面してうなだれる。棗にはこれが精一杯だった。
ちょっと驚いたようだったけれど、彼はすぐにいつもの優しい顔に戻っていた。

「…ごめんね。でも、もうこんなことは…しないでね」
「は、はい…ごめんなさい」
そういって白鳥が震える肩を抱いてくれた時、やっと憑き物が落ちたように、いつもの自分に戻れた。
慣れない事をして辛かったけど、珠実の言うとおり、欲しかったものは手に入った。
これからは絶対したくは無いけれど…

「ま、まぁ…梢ちゃんも分かってるだろうから、誤魔化してくれるかな…」
これから学校でしなくてはならないだろう弁解に、少し白鳥はげんなりした。
その先に、棗の潤んだ瞳があった。

「ごめんなさい…でも、いっぱい…一緒に…いたい…かも」
「棗…ちゃん」
目と目が合う。こんな風になったときは、自然に体が動く。
彼に支えられて、すっと唇が触れ…離れる。

「…棗ちゃん…こんな心配しなくても、ずっと―」
好きだから…そう言おうとしたみたいだけど、突然の音にかき消された。
224名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:14:06 ID:nsqe/AVK
ガラガラガラ!…

「ちーっす…って、お!…白鳥!」
びゅっと神速の動きで棗が飛び離れる。
最悪のタイミングで、扉を開けて登場したのは翼だった。白鳥は慌てて棗から目を逸らし、気を落ちつかせて話す。
今日は来ないと思っていたが、遅刻しただけらしい。

「あ、大家さん。こんにちは〜。今日もおうつくし―」
「あ、え〜っと。どこ行ってたの?…もう勉強会終わっちゃったよ」
「えっ?そうなのか。いや〜ちょっと来る途中でいろいろあってさ〜。まあいいか〜」
また変質者のように町をふらついてたんだろうと思いつつ、白鳥は翼と応対した。
なんだかもう、いろいろあった後に、いちばん疲れる人が来てしまったと白鳥はがっくりした。

「そ、そういうことで…また明日…でいいよね」
「ああ、お、俺…わざわざ来ちまって悪かったな。じゃ…邪魔したな」
「う、うん。じゃあね」
急にテンションの下がった翼は、すこし後ずさりするように離れると

ガラララララッ!

「ちっくしょおおおおお〜」
扉を開け、そう叫びながらダッシュで逃げ去っていった。

「な、なんで?」
ヘンなお帰りの仕方をした翼にびっくりして少し呆然とする。来るのも、帰るのも突然だ。(登場わずか20行)
そう呟きながら白鳥は自分の腕に暖かいものを感じる。ふわりとした感触、さっきと同じ。

「…棗ちゃん」
「…ごめんなさい…」
また棗は腕にくっついて、手を絡めて体を寄せている。まださっきの余韻が残ってるのか頬が赤い。
…これを見たせいで翼はすっ飛んでいったわけだ。

「僕、そんなに信用無いかな…」
「…念のため…かも」
先ほど以上にげんなりして白鳥は言った。
一応、泥棒猫撃退効果はあるらしいと棗は思った。

fin
225名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:15:23 ID:nsqe/AVK
ハイ終了

10本目でやっとナッチンを動かせた…
226名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:18:39 ID:AK8OuKoF
キター
227名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:43:26 ID:9GVrdLy7
長編乙
228名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 00:11:04 ID:IV/GMqr1
…かも
229名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 01:24:25 ID:c8SQu67m
>>225
ながっwww
GJですた!
230名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 03:19:53 ID:0+4MnhLN
グッジョォォォォォブ!
231名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 08:23:23 ID:JC71YbFc
GJ!!!!!!!!!!
232名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 13:26:48 ID:D46F+oyt
GJ!
233名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 13:51:16 ID:SyOx2BNN
GJ
234名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 20:31:32 ID:VjDRqDCb
グッジョォォォブ!!
久々になっちんキタぁ!嫉妬してるなっちんカワイス
235名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 22:00:42 ID:s4ltrEsv
GL!
この反応を見るにやっぱりなっちんの需要は多いんだなw
236名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:52:09 ID:Ox3xEhYX
いいねぇ、なっちんらしさが出てる。
237名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:20:56 ID:/6FpU6A6
激遅だが乙!!
238名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 23:42:08 ID:99X73HpQ

ところで何でVIPの実況スレのEDってまほらばのED曲が多いんだろうな
239名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 00:23:05 ID:YzMEmD5l
名曲だから
240名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 01:00:48 ID:ysYD5RVX
だがOPのネ申っぷりに比べたら……
241名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 14:21:34 ID:KUYWBxza
SDS書きたいけどネタが出てこなーい!!
242名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 14:22:20 ID:KUYWBxza
SDSじゃなくてSSでした、スマソ
243名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 14:48:01 ID:aKixrLCf
まほらばらしさが出てて、夏っぽいやつでおk
244めっさー:2006/07/12(水) 16:43:01 ID:uR51m76B
短い作品ですが新作できました。タイトルは「いつか、きっとです。

「それでは今月の罰ゲーム〜。」
宴会の席で司会進行役の酒に酔った桃乃が推し進める。
「白鳥クンの女装〜。」
「うう・・・・」
なんとかして抵抗したい隆士、しかし酒に酔い潰された彼にそんな気力は残されてなかった。
「それではお珠、いくわよ〜。」
「アイアイサーです〜。」
そう言って手早く隆士の服を脱がす二人。ワンピースを着せられ、ファンデーションを塗られ、
カツラをかぶせられ、あっという間に白鳥隆子の出来上がり。
「いつ見ても惚れ惚れする可愛さね〜、白鳥クン。」
「どうですか、梢ちゃん、出来栄えは〜?」
「とっても可愛いですよ、白鳥さん♪」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
絶句する灰原と、いつもどうりの沙夜子。
そして真っ赤な顔をして隆子を見つめる朝美。
と、突然朝美がすっくと立ち上がり、部屋をトトト・・・と飛び出した。
(あれ、朝美ちゃんどうしたんだろう・・・・?)
そんな朝美を見守る皆の中でようやく調子を取り戻した隆士は疑問に思った。
「にゃはは、朝美ちゃんにはちょっと刺激的過ぎたかしらね〜。」
「僕、ちょっと様子見てきます。」
「・・・・・お願いね。」
沙夜子からも頼まれ、隆士は朝美の後を追った。
245めっさー:2006/07/12(水) 16:43:56 ID:uR51m76B
朝美の姿はすぐに見つかった。向かいの廊下の縁側で足をぶらぶらさせていた。
そんな彼女にそっと近づき、声を掛ける。
「朝美ちゃん・・・どうしたの?」
「・・・あ、お兄ちゃん。」
そう言いながら視線をぷいっと逸らす朝美。
「どうかしたの、気分でも悪いの?」
「ううん、そんなんじゃないんだ。」
「じゃあ、何なの?」
「・・・・ちょっと、嫉妬しちゃって。」
「え?」
「お兄ちゃん、凄く綺麗なんだもの。」
「え、あ、ああ、そうなんだ。」
褒め言葉としては微妙だったので曖昧な返事をする隆士。
「お兄ちゃん凄く綺麗で、それに比べて私なんかと思うと、ちょっと妬けちゃって。」
「朝美ちゃん・・・」
「ゴメンね、お兄ちゃん、迷惑かけちゃって。」
「・・・ううん、いいよ、朝美ちゃん。」
つつーっと朝美のそばに寄り、ポンと彼女の肩に手を置く隆士。
「朝美ちゃんは今は可愛いって感じだけど、いつかきっと綺麗になれるよ。」
「・・・・そうかな?」
「そうだよ、僕なんかよりずっと綺麗になれるよ。」
言い終わってから自分の言った台詞に赤くなる隆士。そんな彼をみてクススと笑う朝美。
「・・・部屋にもどろうか、朝美ちゃん。」
「うん、お兄ちゃん。」
二人は手をつないで、宴会場に戻っていった。
246めっさー:2006/07/12(水) 16:45:13 ID:uR51m76B
終りです。ラノベ作家への道はまだまだ遠いなぁ・・・。
247名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 17:49:50 ID:aKixrLCf
ktkr
248名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 21:20:43 ID:y/OVtCYp
ほのぼの短編、乙ですわ〜
249浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/07/13(木) 13:35:35 ID:OEXpwunM
バレスレから

800 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:2006/07/11(火) 21:24:37 ID:LC4Oz6FM0
>>798
増刊ガンガンカスタムって書いてあった。
執筆陣は>>794にある通り

794 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:2006/07/11(火) 20:57:21 ID:WwwdK7e3O
>>791
荒川弘/大久保篤/小島あきら/赤人義一/七海慎吾/naked ape/藤原ここあ/壱河柳乃助/村田真哉・金炳進 他


これが掲載された場合、その作品はこのスレでは以下に扱うの?
250浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/07/13(木) 13:42:53 ID:OEXpwunM
こんなスレ見つけた

茶乃畑珠実に「口封じ」された人々の事を考えるスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1152433194/
251名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 14:19:34 ID:i9vLzLnw
>>250
自分で立てといて白々しいカスだな
さっさと死ねよ、マジで
252名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 14:20:20 ID:jbTOquMP
吉害の相手したって得るものはないよ
253名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 16:26:17 ID:Yrg03CPo
青とか乃とか野とか、わざと間違えてるのか?
254名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 21:38:59 ID:hQZabNc2
「朝美ちゃんを後ろから」
画:NEKO(猫のカブリモノ)
ttp://www.honet.ne.jp/~necoko/cg_asam.htm

みんな、コイツの絵についてどう思う?
255めっさー:2006/07/14(金) 08:14:20 ID:cbQ1aLsR
何か私が作品投下するとかなりの高確率で浜谷氏がレスを付けて来る。
皆浜谷氏を叩くのに躍起になって私の作品の評価がウヤムヤになってしまう。
(前スレの「きずあと」三部作なんかもろこのパターン)
何とかならないものですかね、この人は。
256名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 10:26:49 ID:J5V2Duor
住民が浜谷への無視を強める。
どうしても文句を書きたければ、書いても被害の少ないスレや、
浜谷自身が立てた(らしい)糞スレに書く。
257名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 10:49:48 ID:nnWsUq+r
んでは誘導
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151296756/ 
浜谷叩きはこのスレでやりましょう

>>254
別に悪くないと思うが
粘着か?
258名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 11:27:46 ID:3y/wc1Q2
関連スレのほぼ全てに貼り付けているというその手口で推して知るべし。
259名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 11:27:56 ID:Nvu8Uk+J
>>255
氏のファンとしては、挫けずまた投稿していただけるとうれしいです
260名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 14:16:30 ID:BlYQmLX3
>>251
自分で火をつけといて「また放火があったんだって」とかぬかす基地外女に通じるものがあるな。
261名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 14:25:48 ID:BlYQmLX3
>>257
そこまだ削除されてないのかなと思ってちょっと踏んでみたら

235 :浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/07/14(金) 13:15:54 HOST:avsgw.nodai.ac.jp
削除対象アドレス:
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1151296756/

3. 固定ハンドル(2ch内)に関して
浜谷太一を叩く為に立てられたスレッドです

だってさ。
ちょwww自分が立てといて何言ってんのwwwwww
262めっさー:2006/07/14(金) 14:32:46 ID:mCJeo8sg
>>259
そういう事を言ってもらえると嬉しいです。またがんがります。
263名無しさん@ピンキー :2006/07/14(金) 15:02:01 ID:CcPRDX+1
正直いって
いまだにこのスレに作品を投稿してくれる
めっさー氏は自分の中で神指定。
とりあえずこれからも色んな作品を頑張ってくださいm(__)m
264名無しさん@ピンキー.:2006/07/14(金) 16:08:45 ID:vcI2nzcH
↑と同意見。めっさー氏はネ申だから浜谷に氏なんかつけないほうが良いよ。浜谷が調子乗るから。
265名無しさん@ピンキー :2006/07/14(金) 16:31:59 ID:CcPRDX+1
↑sage忘れてる1行レススマソ
266名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:41:19 ID:rWJQ2akW
こっから浜谷シカトに賛成の野郎は
まほらばを一巻から読み返そう。
267名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 15:47:33 ID:CjyUp3e3
めっさー氏ね
268名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 15:56:43 ID:pQCLJOyy
遂にアンチまで湧き始めたな
269名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 16:14:24 ID:aL3FE438
めっさー氏やぐうたら氏他、作家各人は神

それと浜谷氏ね
270ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/15(土) 16:36:30 ID:j+PnTt85
呼ばれて飛び出て即死亡。ぐうたらです。吾生涯ニ於イテ現役也。
応援してくれる皆様に極上の愛想を振りまきます!無愛想だけど!

>>めっさー氏
短い周期で短編を投下してくださり、この老頭児めの怠慢中にスレを活気付けてくださり有り難うございます。
氏の作品はいつも読ませて頂いています。
そこで、アドバイスというか、まあ老婆心ながらに助言を。

氏の作品は、ライトノベル作家を目指して言う割には、小説というよりSSにカテゴライズされるきらいがあるように伺えます。
原因は恐らく、地の文の単調さ、及びに、地の文が人物の動きだけを書くト書きの枠を脱していないところに在ると思います。
俺自身の思う小説、というのは…まあ、俺自身未だに稚拙なモノしか書けないので自分の駄文を「小説」と呼ばないように務めていますが…
それはともかくとして。
地の文で人物の心の動き等を子細に、あるいは大雑把でも構いませんが…表現して、それを人物のセリフと絡めること、それが小説としての作品の向上に繋がるのではないか、と。
三点リーダや「―」や、句読点を巧く使えるようになると、大分印象が変わると思います。
いつか構想を練った上で、長編に挑戦してみてはどうでしょう?

あー、やっぱり他人に何か言いたい時は上手く書けないなぁ………
まあ、俺に言えるのは大体これぐらいですので、これからもお互い頑張ってスレを活気付けていきましょうね。
ラノベ作家、成れると良いですね。

それでは、今夜か、あるいは今週末中には新作が書きあがると思うので、その時にまた来ます。あぢゅー
271名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 16:47:56 ID:pQCLJOyy
wktk
272名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 07:31:13 ID:t8YDeiXf
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
273めっさー:2006/07/16(日) 18:49:13 ID:mAZro+l8
ぐうたら氏、アドバイスありがとうございます。
私の地の文の短調さは以前から言われてた事なのですが、
すぐには直らないでしょうね・・・。まあ、他のラノベ作品でも読んで
気長に直そうと思います。
274ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/18(火) 02:05:28 ID:7eK0Lcg8
うふー、明日もまだ学校はあるけど気力で書き上げました。ぐうたらです。
それでは紫×桃の過去モノ『届ケ恋ノ歌』、投下します
275届ケ恋ノ歌:2006/07/18(火) 02:06:14 ID:7eK0Lcg8
紫羽龍太郎。
桃乃恵。

互いが互いの居場所となり、光となった「あの日」から、三日が経った。
その間、龍太郎と恵は一度も会っていなかった。
それは何故かと言うと、あの日は丁度金曜日であり、それから土日、及び月曜日に祝日が重なった結果だった。
そして月曜の夜。
紫羽龍太郎は、悩んでいた。
「………………………明日、何処に行けば」
アイツに、会えるだろう?
そう。
あのまま雰囲気に流されてそのまま分かれた二人は、互いの住所も電話番号も、ましてや次に会う場所も決めて等いなかったのだ。
故に龍太郎は悩んでいた。
「………………………むぅ」
とことん、不器用な男だった。

火曜日。
放課後になると同時、龍太郎は、教室を出ていた。
いつものように教室を出て。
いつものように下駄箱に行き。
いつものように敷地を歩きまわり。
いつものように旧校舎の前に辿り着いた。
そこには。
いつもと違う崩れた木造の校舎が在った。
そこには。
いつものように一人の少女が佇んでいた。
「あ」「あっ」
同時に声が上がる。
「なんでお前がここに」「なんでアンタがここに」
また、同時。
「あ、あたしは、ボーッとしてたら………なんとなくここに」
恵が、なんともばつの悪い様子で答える。
すると、紫羽もポリポリと頬を掻いて言う。
「俺、は………うん、お前と同じかな」
そう言うと、既に互いに言葉は残っていない。
在るのは、龍太郎と、恵と。
そして、二人を作った木造の館、その残骸のみだった。
「、ぷっ」
「く、くくっ」
その静寂を破るのは、互いの口から漏れた笑いの音。
やがて、二人の笑い声は折り重なり、晴れた空に響く。
「―――よう」
「―――ん」
こうして、龍太郎と恵は再会した。
276届ケ恋ノ歌:2006/07/18(火) 02:06:46 ID:7eK0Lcg8
旧校舎が無くなった学校で、二人の新たな密会場所は屋上だった。
龍太郎が一年の頃から、屋上に登れるという事は聞いていたが、当時から不良の溜まり場となっていた為に下級生からは忌避されていた。
だから紫羽は今年になってようやく、それでも数える程しか屋上を訪れていなかった。
丁度今年の不良は、屋上に屯する事を止め、各自部室に規制して日々を浪費しているらしく、屋上はがらんとしていた。
龍太郎は先ず、恵にこう言った。
「少しずつで良い。授業にちゃんと出よう。それで、一緒に高校に行こう」
と。
この言葉に、恵は顔を紅くして頷いた。
龍太郎はそんな恵を見てニッコリと笑みを浮かべ、ぽんぽんと頭を撫でる。

そんな日から一ヶ月。
龍太郎はいつもどおり、昼休みに教室を出て、屋上へ向かっていた。
屋上へと向かう階段を歩いていると、龍太郎の耳に何かが聞こえてきた。
「、これは………歌」
そう、歌だった。
その歌声は透き通った水の様に流れ、煌く鈴の様に響く。
英詩なので龍太郎にその意味は解らないが、それはとても切なく、途方も無く儚い。
ゆっくりと、時を止めるかの様にゆるやかな旋律は、階下から漏れ聞こえる昼間の喧騒にも侵されず奏でられる。
「一体、誰が………?」
呟き、屋上への歩を進める。
ドアノブに手をかけ、少しだけ開けて、屋上を覗く。
そこに、いたのは。
「あ―――」
恵、だった。
「―――」
両手を胸の前で組み、静かに目を閉じた恵の口から、小さく、美しいメロディーが紡がれている。
その繊細で、何処か艶やかさを感じる姿に、龍太郎はぽかんと口を開けて見入っていた。
277届ケ恋ノ歌:2006/07/18(火) 02:07:18 ID:7eK0Lcg8
やがて、恵は歌い終えた。
無人のコンサートを終え、小さく、ほう、と。息を吐き出した恵の頬は、やや朱が差していた。
緊張か、疲労か、龍太郎には解らなかった。
龍太郎はそのまま数分、ドアの影に隠れて恵みを見ていた。
しかしやがて、意を決したように、動く。
コンコン、とわざとらしく半開きのドアをノックして、恵に自分を教える。
「?………あッ!!」
「よ」
こっちを見て目を見開いた恵に、龍太郎が片手を挙げて挨拶する。
「な、なな、なんで、あんたが、ここにっ…!」
「何では無いだろ?いつもここで会ってるじゃないか」
言いながら、恵に歩み寄る。
「ね、ねえ」
恵が声をかける。
「ん?どうした?」
「あ、あの、さ………さっきの、聞いて、た?」
恥ずかしそうに指を交差させて訊く恵に、龍太郎は笑いを堪えるような仕草をしたが、それも押し隠し、答える。
「さっきの?なんのことだ?」
「あ、や、や、なんでもないっ、なんでもないわよ………っ」
慌てて両腕をバタバタさせてやり過ごす恵に、龍太郎は意地悪そうな笑みを浮かべて話しかけた。
「ところでさ」
「う?」
一瞬の間を開けて、言った。
「お前って歌上手いんだな」
間。
そして。
「な、な、な」
恵が声にならない声を上げる。
恵がわなわなと震えだす。
恵がどんどん顔を赤くする。
龍太郎は、追い討ちをかけるように、一言。
「歌ってるときのお前、可愛かったぞ?」
爆発した。
278届ケ恋ノ歌:2006/07/18(火) 02:07:49 ID:7eK0Lcg8
恵が顔を真っ赤にしてむーむーと唸りながら龍太郎をぽかぽかと殴り続けること十分弱。
ようやく恥ずかしいのが収まったのか、いや、収まっていなかった。
恵はうがーと獣の様な唸り声を上げて龍太郎から距離をとった所にいた。
「なあ、からかって悪かったって」
「別に盗み聞きする気なんて無かったんだよ」
「な?いい加減機嫌直してくれよ」
龍太郎がいくら声をかけても聞く耳持たず、な状態の恵であった。
それでもやがて、なんとか恵をなだめた龍太郎だった。
二人は身近な壁に背を預け、並び座っていた。
「なあ」
「なーによ」
龍太郎の呼びかけに、ぶすーと頬を膨らまして恵が答える。
「歌、もう一回歌ってくれないか?」
「ぜっっっっっっっっっったいに、ヤ」
「いいだろ?途中からしか聞いてないんだよ」
「ヤーだったらヤ。絶対に歌ってあげない」
頑なに拒み続ける恵に、龍太郎はやれやれと首をすくめる。
「な、この通り。頼むよ!俺、お前のこともっとよく知りたいからさ………」
ずい、と恵と向かい合うような形に座りなおし、真剣な表情で龍太郎が言う。
恵はう゛と一瞬怯み、少し顔を赤くしてさんざっぱら迷った挙句、
「も、もう、あんたってばしょうがないわね………あと一回だけよ。一回だけ」
パンパンとスカートを払いながらそう言った。

龍太郎一人を観客として迎えた恵は、目を瞑り、すうと息を吸う。
祈りを込めるように重ねた手を胸にあて、静かに、静かに。唇を動かし始めた。
279届ケ恋ノ歌:2006/07/18(火) 02:08:20 ID:7eK0Lcg8
―――それは、恋の歌。

―――それは、愛の言葉。

―――それは、祈りの音楽。

―――それは、祝福の旋律。

―――ただ一人の愛しい人に捧ぐ、少女の歌。

―――目の前で、歌詞の意味も知らずに聞きほれている人に向けての、愛。

―――いつか、知って欲しい。

―――いつか、解って欲しい。

―――いつか、伝えたい。

―――いつか、歌いたい。

―――いつになるかは、わからないけど。

―――それでも、いつかは。

―――貴方に。

――届けば良いな、恋の歌。
280あとがき地獄は笑わない:2006/07/18(火) 02:11:52 ID:7eK0Lcg8
以上でし、た、と。

記憶によると去年の秋ごろに三部作の紫桃モンを考えてて、お蔵入りしたソレを今回リメイク、投下しました。
以前に投下した心の行方やFor Futureは元々残りの二作のタイトルだったのを引用した筈。
とりあえずムカシモモノ可愛いよ、って事で。ていうか浅野真澄さんの声マジ可愛い。
これが当初の予定三部作になるかここで終わるかは俺のみぞ知るってことで。

あ、めっさー氏、ラノベ作家になりたいからってラノベばかり読むんではなく一般の小説を読んで一杯書いて文章力をつけると良いですよ。

それじゃあおやすみ眠ーッ!
281ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/18(火) 02:23:46 ID:0lIyI8bO
携帯からガオアクセス!ぐうたらです。
今になって見返すと寄生が規制だったり恵が恵みだったりするので明日ぐらいに訂正かけたのをうpしますね
282名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 02:33:35 ID:gI6uyQB0
GJ

おやすー^^
283名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 06:06:41 ID:ihsY52NZ
ひとまず改訂版期待待ち
284めっさー:2006/07/18(火) 09:43:06 ID:zPSsD29x
GJでした、ぐうたらさん。
度々なるアドバイスありがとうございます。精進します。
285名無しさん@ピンキー :2006/07/18(火) 14:11:40 ID:izaEAr6j
ktkr
ぐうたらさんGJb
286名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 19:18:42 ID:Pg/RN+N1
ぐうたら氏GJ!
もう何週間書いてないかな
287ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/18(火) 22:06:22 ID:Mf3M0wGf
眠いのはデフォ。ぐうたらです。

http://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0039.txt

誤字訂正以外は殆どいじってませんがとりあえず完全版です。
とくに語ることも無いので以上です。というか寝ます。嘘ですけど。では
288名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:46:46 ID:s9tsIEom
289名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 22:53:27 ID:MgdvSc/k
乙乙〜〜
290名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 23:01:55 ID:vppP7BYA
乙乙乙
291名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:11:06 ID:owG4rpc1
「朝美ちゃんを後ろから」
画:NEKO(猫のカブリモノ)
ttp://www.honet.ne.jp/~necoko/cg_asam.htm

この絵のどこが悪いかって?それはな、白鳥くんに婦女暴行をさせている点だ。
某T.Hとやってることが一緒かも。
292名無しさん@ピンキー.:2006/07/21(金) 09:59:07 ID:vp3bKZiV
ぐうたら、ネ申でやんす!
293名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 07:53:34 ID:7zzQ9rHS
最近SS来ないねぇ・・・。
294めっさー:2006/07/25(火) 21:33:50 ID:I4RQXWLu
めっさーです。新作「大きくなければ駄目?」が出来たのでうpします。


「ふぁ〜あ、やっと終わったね。」
隆士が大あくびをしながら背筋を伸ばす。
「ホントにね。ご苦労様。」
ダンボールの箱を積みながら朝美が答える。
今日は半日かけて二人で黒崎家の内職をしていたのだった。(沙夜子はとうの昔にどこかに逃亡済み)
ようやく仕事が終わって、さらに立ち上がって伸びの運動をする隆士。その動作の中でポケットから
鍵がころげ落ちたが、それに気付く者はいなかった。
「お兄ちゃん、今日は本当にありがとうね。お兄ちゃんに手伝ってもらえなかったら今日中に
終わらなかったよ〜。」
「いやいや、これぐらいならお安い御用だよ。それじゃあ僕は部屋に戻るね。」
「うん、お休みなさい、お兄ちゃん。」
そう言って部屋から出て行く隆士。部屋の中から外へでる時部屋の扉をキチンと閉じたつもりだったが、
少し開いたまま立ち去ってしまった。
遠のく足音。自分ひとりしかいない部屋。急な状況の変化に一瞬キョトンとする朝美。
次の瞬間やろうと思い立った行動に一瞬で真っ赤になり、心臓の鼓動も早まってきた。
母親は多分当分戻らないだろう、やるとすれば今がチャンスなのだ。
胸をドキドキさせながら意を決した朝美は、そっと服の袖の下から手を入れた。
295めっさー:2006/07/25(火) 21:35:56 ID:I4RQXWLu
「あれ・・・?」
隆士は自分の部屋の扉の前で立ち往生していた。持っていた部屋の鍵がポケットの中に無いのだ。
いつぞやのかくれんぼの時、キチンと鍵をかけていたのに部屋の中で桃乃が寝ていたという事が
あった。鍵無しで扉を開ける方法があるようだがその方法を自分は知らなかった。
(どこかで落としたのかな・・・?)
鍵を落としたかもしれない場所を思い返す。今日一日の行動を思い返すと一番可能性が高いのが
黒崎親子の部屋だろう。さっきまで居た部屋に戻って鍵を探させてもらわねば。そう思い
とって返す。
再び戻ってきた黒崎家の扉の前で、ノックをしようと思った時、扉が少し開いてるのに気付いた。
本当に、ただ何気なく扉を開ける前に部屋の中を覗いてみたら―――
「・・・・んっ・・・」
朝美が女の子座りをしながら、制服を胸までたくし上げ、胸を両手で揉んでいた。
黙々と続けられる行為だったが、どこか淫靡な雰囲気が部屋中に漂っていた。
(朝美ちゃん・・・何やってるんだろう?)
その時、ふと一陣の風が吹き、半開きの扉がキィ・・・と音を立てた。
扉の方へ視線を向ける朝美。そこには、扉越しでこちらを見つめる隆士の姿があった。
「あ・・・・」
「ああ・・・・」
重なる二人の視線。止まる二人の時間。
(見られちゃった・・・!!)
自分の恥ずかしい行為を見られたという事実を受け入れるのに数瞬の時間を要した朝美。
理解した後、その事実に衝撃を受け、錯乱しだした朝美は、
「ふぁ・・・・ぁぁぁ・・・・」
顔を真っ赤に染め上げて、ぽろぽろと涙を零し出した。
「あ、朝美ちゃん・・・・本当にゴメン!」
急いで部屋の中に入り、膝立ちで朝美の側に近寄り、朝美の肩に手を置く隆士。
「朝美ちゃん何してるか知らなくて、こんな事してるなんて知らなくて、ああもう本当にゴメン!」
しばらく泣き続ける朝美と、それを慰める隆士という構図が続いたが、時間が経つにつれ両者の
受けた衝撃も和らいできた。朝美も顔は真っ赤なままだったが、涙の方は収まってきた。
恥ずかしい所を見られて視線を合わすこともできなかったが、それでも朝美は口を開いた。
296めっさー:2006/07/25(火) 21:37:11 ID:I4RQXWLu
「ゴメンね、お兄ちゃん・・・困らせちゃって。」
「いいんだよ朝美ちゃん。僕の方こそ覗き見なんかしてゴメン・・・。」
「・・・・私ね、胸が大きくなるようマッサージしてたの。」
「マッサージ?」
「うん。私、同い年のみっちゃんやさっちゃんと比べても全然小さいから・・・。」
「そうなんだ・・・・。」
「私だけぺったんこのままなんてみっともなくて・・・・。」
そこで隆士は、ふっと笑みを零した。
「そんな事ないよ。僕朝美ちゃんの胸、好きだよ。」
「えっ・・・そんなの嘘だよぅ。」
「本当だよ。もっと自信を持って。」
そっと朝美のそばに近寄り、耳元に口を近づける隆士。
「見せてごらん・・・君の綺麗な胸を。」
「えっ・・・。」
かぁっと赤くなる朝美。兄のような存在である隆士に胸を見せるなんて恥ずかしくて
とてもできなかったが、自分の胸を綺麗と言ってくれる彼に見てもらいという心理も働いていた。
やがて、意を決して服の袖を持ち上げ、胸の所まで引き上げた。
露になった朝美の胸は極めて小ぶりだが確かに膨らんでいて、綺麗なピンク色の乳首を頂点に
ちょこんと乗せたすべすべした双丘だった。
「朝美ちゃん・・・綺麗だよ。」
「やぁん・・・・こんなの恥ずかしい・・・・。」
朝美の胸にそっと手を伸ばす隆士。手のひらにすっぽり収まって揉むことはできなかったが、
柔らかさを感じる事はできた。そのまま手のひらを動かし、柔らかさを楽しみだした。
「はぅう・・・お兄ちゃん・・・。」
手のひらの中で、二つの蕾が固くなっていくのを感じた。片方の手で片方の蕾を指に挟み
くりくりしながら、もう片方の蕾に口づけした。
それだけで、朝美の体の中で電気が走ったかのような快感が広がる。
「ふぁぁ・・・お兄ちゃん・・・頭の中が・・・ぽわぽわしてきた。」
(もうすぐだね・・・・)
隆士は口の中の蕾を唇で挟むと、その上から甘噛みし、それと同時にもう片方の蕾を摘んでいる
指にちょっとだけ力を加えた。
「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・・ふあああああぁっ!!」
ビクンと全身を痙攣させた朝美はそのままゆっくりと体を崩していった。
「朝美ちゃん・・・・。」
「お兄ちゃん・・・・。」
そのまま二人は唇を重ねるだけの、甘い甘いキスをした。
297めっさー:2006/07/25(火) 21:39:53 ID:I4RQXWLu
終りです。隆士たん攻め気味でやってみましたがいかがでしょうか?
あと地の文も少しは意識して書きましたが、どんな物でしょうか?
298名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:04:24 ID:W9ypfH/B
久々GJ!
ひとつ言わせてもらうなら、隆士が朝美ちゃんの部屋から帰る時落とした鍵や少し開けたままにしてしまった扉についての描写が安易ではないでしょうか?
ですが、エロ部分は前よりもさらに良くなっているように思われます。
偉そうな長文レスすまソ。毎回楽しみにさせてもらってるんで次も頑張ってください!
299名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:30:21 ID:myA/kAEH
スレが良い方向に戻ってきたな
300名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 01:12:55 ID:MFR39nez
…を・・・で打つ奴と「〜。」と書く奴を俺は許さない
301名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 01:35:26 ID:E7hEf94K
作家目指すんなら、やることやって終わり、じゃなくてそのあとの二人がどうなったのかとか
周囲の反応はどうなのかとか、そういったことも触れてみると世界観が広がると思う。
といってもまほらばだとその後まで書くとほぼ修羅場ルート確定で書くのはしんどそうなんだが。
302めっさー:2006/07/26(水) 08:34:25 ID:bKejZgPd
感想ありがとうございます。
>>298氏、鍵や扉の描写が安易と申されますが、私にはどう修正したらよいのか
思い付きません。どうか実際の文章でご教授願えませんでしょうか?
303名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 12:06:27 ID:MFR39nez
304めっさー:2006/07/26(水) 15:19:35 ID:Cm28Jk2z
>>303
リンク先拝見しました。「ご教授願います」が間違った使い方だと初めて知りました。
指摘ありがとうございます。それでは改めて、>>298氏、鍵や扉の描写が安易と申されますが
私にはどう修正したらよいのか 思い付きません。どうか実際の文章でお教え願えませんでしょうか?
一応自分の頭で考えてみましたが、解答を出す事ができませんでした。
305名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 20:49:10 ID:mph4Yrx2
>>298だが、分かりにくい指摘をしてしまったみたいですまない。
実際の文でなにか伝えられたらいいのだが、なんせ自分には文才がないもので…orz。
あまり気にしないでくれ。
306名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:44:55 ID:MFR39nez
>>304
鍵を忘れた白鳥クンが黒崎部屋に鍵を取りに戻る→偶々ドアが半開きでオナヌー目撃!
っつーシチュが、書くときまず第一にあったよな?
それはまあいいんだ。
問題は鍵を落とした描写、ドアが半開きだったって文章が他のとこから浮いてる、というか
読んでる側に「ああ、この後白鳥が部屋に戻ったらドアが半開きでその隙間からあさみんがなにやらいかがわしいことをしてて、それを
白鳥は覗き見てしまうのだな」と容易に想像させてしまう点。

前提のシチュがシチュで、それを数レス分にまとめようとしたら仕方ないアラと言えなくもない。
それでもなんとかしようとすると…む、そうだな。
鍵を落とす、ドアを閉め忘れるってのはうっかりミスなわけで、白鳥クンはそれまでずっと徹夜で内職手伝ってたから
かなり頭がゆるくなってたっつーことを文章に織り交ぜれば少しはマシになるかもしれん。
今の文章だと、白鳥クンがかなりマヌケに見える。
いや、実際もそうだろって言われるとそりゃそうなんだがw

こんなところか。
精進せよ。
307名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 09:56:43 ID:kizAzsdp
ID:MFR39nezから物凄いツンデレ臭がする
308名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 17:06:35 ID:ugMz0HMO
新作乙
ただ、ほんのちょっと引っかかったのが一点
>「ホントにね。ご苦労様。」
以下、某所より転載
>「お疲れ様です」が比較的身分に中立的に用いられるのに対して、
>「ご苦労様です」は「奉仕」というニュアンスが伴って、
>目上から目下に対して用いられる傾向が強くなっています。
>特に会社などではこれを目上に対して用いないことがマナーとして確立しているようです。
…彼女らしくないと思ったのは俺の独りよがりなイメージかな?だとしたらゴメンナサイ

それはさて置き、ついに出ましたねぇ。単行本が。
白ともども買いたいのだが、諸事情あっていかんせん金がない・・・
買うのはしばらく後になりそうだorz
309名無しさん@ピンキー.:2006/07/28(金) 08:33:49 ID:mp8k1xqF
まほログ更新されないね〜
浜谷の作品は入れないで欲しいな。
310名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 14:38:42 ID:5R8QtcHc
誰それ
311名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 21:25:49 ID:KwS3lVMK
>>309
つNGワード
>>310
djラgなやつだ。
沸くとうざいだけだから
これ以上、いわないように
312名無しさん@ピンキー.:2006/07/29(土) 08:31:25 ID:t0nqBWMN
すいません。以後気をつけます。
313名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 21:28:09 ID:1Kxt4IH3
>>313
ボケて

>>314
つっこんで
314ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/29(土) 21:30:33 ID:sDj1wAzI
やっぱりつっこめねーよ!
315名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 21:52:28 ID:+v9RoJMY
白鳥隆士×鈴木花子でおねがいします
316名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:56:00 ID:cYQU9Jw9
最終巻記念もの
317ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/30(日) 01:57:23 ID:dQpDn1o2
それはあれだろうか。俺のストライクゾーンをブチ抜いてやまない瑠璃ちゃんとかエロールとみっちゃんとかそんな感じか!そんな感じか!?
318名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 02:29:25 ID:cYQU9Jw9
@白鳥大先生が桃の子に手を出す話
or
Aエロ無しの後日記みたいなやつ



こんな感じでおk
319313:2006/07/30(日) 12:58:26 ID:+U3fy3Bo
>>314
うは、素でアンカーミスった スマソ
320名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 19:36:38 ID:2lR7ld6l
瑠璃ちゃんものを読んでみたい…かも。
321名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 04:50:02 ID:4kR/34ym
どんなキャラかまだよく解らないけどね
322名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 05:25:56 ID:mvo4xS2R
わからないなら作ってしまえばいい
323名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 08:59:21 ID:EL2UNFob
瑠璃ちゃんものというと、白鳥先生との幼姦モノ・・・・ですか?
324名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 12:27:39 ID:weAVIXXM
それを実行したら一気に外道にクラスチェンジだな。
325名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 13:20:02 ID:mvo4xS2R
白鳥の娘たちと百合もの
326名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 14:43:01 ID:7VJHQB7t
話の流れぶった切る様で悪いが
空白の4年間はどうなった?
327名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 15:47:13 ID:weAVIXXM
どうなった?と聞かれてもどう答えればいいんだ。
オフィシャルの補完ストーリーとかはないぞ。
328名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 16:35:23 ID:mvo4xS2R
無いのなら作ればいい。な、職人さん
329名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 17:35:22 ID://GerknL
角ニで読んだんですが最悪の場合8/15でbbspinkの全板が全機能停止もあり得るそうです。
この板が使えなくなった時の作品の展示場所を確保しておきたいと思うのですがどうした物でしょう?
330名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:19:14 ID:3b3eiGK+
VIPに
331名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:19:55 ID:3b3eiGK+
VIPに
332ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/07/31(月) 19:35:58 ID:IK8dUDCM
ヨ〜ちゃんはただのギャグキャラでサブキャラとしてしか書けないからなあ。
瑠璃ちゃんモノ書いてみようか。
しかし、問題は四人娘の名前だ………
333名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:38:50 ID:7VJHQB7t
各人格の名前で良いんじゃない?
ついでに四人娘誕生までのエピソードでも
334名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:28:26 ID:YyTFEMef
むしろ4人娘誕生のエピソードキボン
5年後であの大きさって事は梢タン在学中…?(*´д`)
335名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:29:55 ID:IK8dUDCM
だからエロは書けな(ry
336名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:46:05 ID:weAVIXXM
いや、別に仕込の光景を書かなくてもいいじゃない。
エロなんて通過点の一つッスよ。
337名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 09:42:28 ID:AhL4Fhbr
10年後の4人娘と白鳥パパの近親モノ
338名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 13:49:47 ID:sNTS/V+n
四つ子は名前も性格も不明だから話を膨らませようにも打つ手がない。
339名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 15:48:14 ID:qRONs3Y9
娘=別人格でおk
340名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 16:40:52 ID:ZagwF0k9
設定がない以上、どうやってもオリキャラ気味になるのは避けられないわな。
転生前と同じになる、似て非なる物になる、まったく別人、実は中身が入れ替わってる…
みたいに人によって捉え方が違ってくるから素材としては使いづらいんだよね。
341名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 18:20:01 ID:m9KVMa21
原作が終わったら二次創作系が衰退してくのは基本だ死ね。
特にまほらばは本編ですべきこと全部やっちゃってるしなあ。
342名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 18:20:32 ID:m9KVMa21
ごめん、変換ミスった。
343名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 18:21:03 ID:0eHd1tyC
基本だ死ね ってw
344名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 21:11:36 ID:Y+gTCh7l
ああ、今、ネタが、ふつふつと…、ふつふつと………!
345名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 18:15:29 ID:yrH5C2BN
きたきたきた〜w
346名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 01:03:08 ID:BRmU9wg9
期待age・・るのは趣味にあわないのでやっぱsage
347名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 09:03:27 ID:PAK4jjtL
保守っとくね。
SS書きたいけどネタが出ない・・・・。
348名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 15:29:52 ID:qqcu2h37
ネタはあるけど暑くて書く気が起きない…
349名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:43:05 ID:lTM9BPN3
ネタはいくらでもあるんだけど、自分には文章力がないから書けない。
350名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 18:55:31 ID:kfp0SHit
おーっと! ネタだ! ネタが飛んできた!
ネットすれすれだ! 間に合うか間に合うか!
間に合った! >>349の見事なダイブ!
ネタ! 打ち上がった! 誰が受ける! 誰が繋ぐ!
>>347だ! >>347のトス! >>347! 完璧にネタを整えた!
最後は誰だ! 最後は勿論このひとだ! >>348! >>348!
皆がお前に期待してるぞ! アタックだ! 決めろ! 決めるんだ! 決まった!
>>348がやった! さすが>>348! またスレに1つSSが投下されました!

いやーそれにしても素晴しい連繋プレイでしたねー。
そうですね。三人よれば文殊の智慧。合体おとなのお姉さん。やはり大切なのはチームワークですからね。これからもこの三人には注目ですヨ
351名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:06:21 ID:DeRShToC
黒鳥
352名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 20:00:58 ID:yF4vNJIP
罪鳥
353名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 20:08:43 ID:3Kai3Mzr
>>348-349
ならばそのネタをここに書いてみて他の職人様方に任せてみるというのは?
自分で仕上げたいと言うのならまた別ですが
354名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:30:08 ID:QnmZnEp4
文才はないけど妄想力なら負けないって人、ネタを投げてくれ。
波長があえば俺が書かせてもらおう。

文章としてまとまってるネタだけがエロパロ板じゃない。
職人待ちして微過疎よりも、
もっとこう、
単発でもいいからいろんな人が参加して盛りあがってる方が楽しいジャマイカ。

てなわけでじゃんじゃんかかってこいや
355名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:58:09 ID:LuzYU5AM
>>354
そう考えたことが俺にもありました
でもネタと単なるリクがごっちゃになってる人が多いんだよな、実際のとこ
いいかお前ら!
白鳥×エロール希望とかは妄想ネタじゃなくてリクだからな!
妄想ってのは、えーっと、まひるを人質にしてタチバナさんを監禁して散々陵辱した後お嬢様は無事なのかと問う
タチバナの前に同じく散々陵辱して目も虚ろなまひるを連れてきてはいご対面!みたいなのを言うんだ!
かなり無理があった!忘れろ!
356名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:08:47 ID:7LmD+AdJ
きわどい道を歩きたかったら白鳥×瑠璃(4人娘)
まほらばらしさを表現するなら白鳥×梢
神に近づきたかったら住人の未来小説

時代は常に変わっている
357ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/08/08(火) 19:14:52 ID:kTJ8TzOM
ふははっはは!!その名の通りぐうたらしてるぐうたらデスヨ!?
頭ン中がぐっちゃんなっててまとまんねえ!
今ネタは珍しく溢れかえってるんだが生憎と指が今一うごかねえ!
白鳥×瑠璃(カップリングと言うほどでもないもの)とか白鳥一家モノとか!やべえ!フウ!

(´・ω・`)

落ち着きました。ごめんなさい。とりあえずなんか書いてみましょう。では。
358名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 19:27:48 ID:7LmD+AdJ
wktk
359名無したん(;´Д`)ハァハァ. :2006/08/09(水) 18:54:26 ID:Z6XhIKWi
待ってるから、待ってるから 書いて
360名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:10:03 ID:s32cV9e9
妄想して逝った
今は反省している。
後悔はしていない。
361名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:18:28 ID:jRefJYj9
RPG風のまほらばのSS書こうと思うんだけど、需要あるかな?
362名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:18:46 ID:h0qUFVJq
文才があればなぁ
363名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:20:24 ID:T0KWkrS7
去年の今頃にもいたねえ、RPG風で書いてた人………頓挫したみたいだが。
なので是非頑張っていただきたい
364名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 09:16:05 ID:zdOaDXlU
おもしろいSSないかな。
365名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:09:30 ID:7VbmihB7
君の心の中にあるよ。
366名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 13:03:49 ID:gUx+mn+s
ありがとう。
大事にするよ。
367名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 14:40:15 ID:DpzsF1kH
続き物はある程度先の展望がないと途中で挫折しやすいからな。
製作途中でネタ浮かばず飽きたとかは書く方も読む方もキツイ。
368名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:02:22 ID:7VbmihB7
読む方の期待は膨らんでるのに、書く方のやる気が萎えてるのが一番キツイ。
ごめんよ皆…俺はもう書けないんだよ…だから保守を止めてくれ…。
369本能のままに:2006/08/10(木) 22:39:45 ID:/e5FR7/g
僕と梢ちゃん以外誰もいない鳴滝荘なんて滅多にはない。
課題をしていた僕の元に魚子ちゃんがやってくる確率なんて奇跡に近い。
僕はズボンを脱いで机に座り、膨張したあそこを魚子ちゃんは手コキしてくれている。
幾度となく梢ちゃん達とした性行動の記憶が共有されて、魚子ちゃんは手慣れた仕草で手コキをしてくれる。
「ん、そろそろ口も使って」
「うん」
素直に頷くと、肉棒の皮をむいて亀頭を出すと口で咥えてしごきだす。
「んふ、ふぃもちいい?」
チュパチュパとしゃぶりながらそう訊かれ頷く。
暖かい口内と子供とは思えない熟練した舌使いでドンドンと刺激を強まってくる。
魚子ちゃんの頭に手を乗せて上下運動の手伝いをする。
気持ち良すぎて喘ぎ声をもらすと、魚子ちゃんは嬉しそうに笑顔を作る。
「あ、イク!」
イク寸前のところで肉棒を口から出して、最後の締めは自分の手コキで済ませる。
絶頂と共に精液が目の前の魚子ちゃんを汚していく。
「お兄ちゃんの精液がいっぱいいっぱいいっぱい」
顔についた精液を指で取って口に運ぶ魚子ちゃんを見る為にわざわざ顔にかけたんだ。
そんな魚子ちゃんに口に舌をいれて絡めあわせる。
「んぅ。クチュ。んんふぅ」
隙間からもれる喘ぎ声に興奮がかりたてられる。
魚子ちゃんを押し倒すして服の上から胸を触ると、ビクッと魚子ちゃんの体が跳ねるがすぐにおさまる。
服の上からでも分かる柔らかな感触を楽しみながら服を一枚捲りあげてブラに隠れた白い胸に手をつける。
「ふぁ、んん、お兄ちゃん」
感じ初めてきた魚子ちゃんを見てブラを外して形の良い胸をさらけ出す。
乳首に吸い付き飴玉のように転がして、反対の膨らみも揉む。
「あ、吸っちゃダメェェ、ぁん!」
誰もいない鳴滝荘なら思う存分魚子ちゃんを喘がしても平気だ。
「ぁ・・・あぁ・・・ん、んぅ・・・」
「もう感じちゃった?」
勃起した乳首を指で弾くと体が刺激でビクリとなる反応が可愛くて、積極的に乳首を攻める。
「ん・・・ぁぁぅ・・・んぁ・・・」
夏場だけあって額に溜まってくる汗で前髪がボサボサになってくる。
魚子ちゃんも長髪のせいで僕より多くの汗をかいている。
それでも揉む強さに緩急をつけて快感を与え続ける。
「ふぁ・・・お兄ちゃん・・・乳首ジンジンするよ」
快感の波に途切れ途切れにそう言われ服を脱がせる。
上半身裸で下半身にはスカートと淫らな姿に僕のアソコも回復するが、まだまだ魚子ちゃんで楽しもう。
370名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:01:21 ID:9N7ZoMm8
終わりなのか………
エロエロでGJダヨ!
371名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:21:44 ID:ZqreApDW
残念がる必要なし
疲れただけダヨ……
372名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:31:28 ID:g0RSWEyg
よし、ネタをくれ
373名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 01:38:34 ID:FKdbGpk4
最終回から+10年後の白鳥家の日記
374ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/08/11(金) 01:39:05 ID:FKdbGpk4
というのを書くぜェーーー!!
375名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:02:24 ID:uQK3u3pz
珠キチが旅先で出会う男との淡い交流、そしてすでに相手に恋人がいたり婚約者がいたりと知って
その恋の橋渡しをしつつ、ションボリ失恋。
そんな話を考えてはみたけど私にはもうそんな話を書き続く体力はなくなっていた。
もう、ダメかもしれない。
376ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/08/11(金) 17:10:37 ID:Lou6GRJD
うう、ごめn………頓挫。やはり殆どオリキャラな四人娘とかはムズイよ………でも何か書かなくては、何か………
377名無しさん@ピンキー.:2006/08/11(金) 17:22:45 ID:qojB1Pjz
考えるな、感じるんだ。
そんで頑張ってくれ
378ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2006/08/11(金) 18:09:13 ID:Lou6GRJD
しかし………なぁ。ここが過疎なのが俺にとって一番辛いことだが今の俺には書けん。のでしばらく引っ込んでる
379名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 19:46:38 ID:g0RSWEyg
よし、四人娘もの書くぞー
380名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:22:48 ID:/HUPFdC3
四人娘が、亜米利加的犬をまちがえて壊し、なんとか直そうとし試行錯誤するが結局、白鳥(梢)に見つかる。
って話おもいつき、書こうとしたが、12行で断念
オレ文才ないから・・・
381名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:00:58 ID:Bku/WPzd
元から文才のある奴なんてそうそういるもんかい。
あんたに無いのは文才じゃない、愛だ。
382本能のままに:2006/08/12(土) 00:55:38 ID:fqtZwWHj
「机に乗ってよつばえになって、そうそう」
こうゆうとき魚子ちゃんは素直でいい。
スカートを捲くってピンク色のパンツを露出させて、パンツ越しに恥部をなぞって空いた手で肉付きの良い太股を触る。
「はぁぁ・・・ぅん・・・」
甘い声と全身で鳥肌を立てている。
溜まらずスカートとパンツを脱がせるとささやかな陰毛と恥部が露わになる。
膣に人差し指を入れる、暖かくて締まりがいいけど濡れ具合が少しあまい気がする。
膣に指を入れて最初はゆっくりと、徐々にピストンを激しくする。
「ん・・・ああ!」
びくびくと体を震わせて感じている。心は子供でも体は大人なんだと実感する。
「お・・・お兄ちゃん・・・もっとゆっくり・・・」
机をはいはいして逃げようとする魚子ちゃんの腰を抑えてピストンをより速く行なう。
「や、ぁ・・・んん!うぅ・・・ふぅ・・・あ!あ!」
「イッていいよ」
「あぅぁん!はぁんぅぅ・・・あぁぁぅ!」
絶頂して熱い愛液が手にかかり、魚子ちゃんは体を伸ばして机にうつ伏せになる。
汗で長髪が背中に張り付いて額には玉のような汗を掻いている。
「イッちゃったね。気持ちよかった?」
「・・・うん・・・頭がボォとする。お兄ちゃんオシッコいきたいよ」
「行っておい・・・やっぱり此処で出しちゃおうか」
「え?」
肩を貸して机の上に立たせて足を広げさせる。
何をするのかわからない魚子ちゃんはとろんとした目で僕の首に手をまわす。
手が腰をまわって陰毛を掻き分けておまんこを広げてピンク色の小さなクリトリスを見つけ出す。
片手でブイサインを作ってクリトリスをその間にいれて微調整して擦る。
「やぁぁ!お兄ちゃんダメェ出ちゃうよ!」
「お兄ちゃんがいいって言うまで出しちゃだめだよ」
「んんんん!やぁ・・・う・・・」
口を閉じて我慢しているけど、刺激が強くて声がもれる。
「ん・・・ふぅ!ぁ・・・ぅ・・・ぅあぁん!」
体が密着して首にまわした腕の力が強くなるが、勃起した乳首の感触が凄くいい。
「あ、ぅふん!ん・・・ん・・ん、んぅ」
刺激から逃げるために無意識に足を閉じようとするが、僕の片足が間に入って閉じれない。
「んうぅ!オシッコ出ちゃう!」
「あと少しだけ我慢しよう」
二人分の体重を支える机がギィギィと鳴る。
「あんっ!」
ちょろりとクリトリスからオシッコが洩れる。
「もぉダメェェェェ!」
勢いよく洩れるオシッコは机を超えて畳まで汚していき、机の上にも大きな池を作った。
383名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:58:31 ID:fqtZwWHj
忙しいから今日はここまで
短文ごめんョ・・・
384名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:01:51 ID:bkJzyfYi
363で言ってるRPG風小説の人って俺の事かな・・・
一応ある程度先まで構想はあったんだが
PCが逝ったり色々あって来れなくなったうちに忘れてた・・・
385名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:03:40 ID:bkJzyfYi
久しぶりでsage忘れた
ゴメンナサイ
386名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:57:31 ID:UXE2v12y
( ・∀・)  ナース服のコスプレイヤーマダー?
っ/っ/
387名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 10:51:01 ID:qY+6G18f
もし3巻で隆士たんと桃さんがくっついてたらどんな話になっただろうか?
388名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 11:38:08 ID:i3op6jp8
前にあった白茶SSみたいにすごくギスギスした展開になると思うよ。
389名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:34:24 ID:wHPrd19B
梢ちゃんにかくれながらつきあうのかな?
390浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/08/16(水) 12:27:22 ID:+cTnhgLl
894 :名無したん(;´Д`)ハァハァ :2006/08/16(水) 03:02:26 ID:8fvtZDOY
ところで最終回での梢は
・コミニュケーションとしての手品。
・白鳥を守るための木をもへし折る怪力。
・女好き。しかも嫌がるのをむりやり着替えさせるのが好き。自身もコスプレをする。
・お子様。
を手に入れたわけだが。……大変な人ですね。

手品で場を和ませつつ白鳥の危機を怪力で排除し住民をコスプレさせ白鳥を女装させて満足するが時に無邪気に懐いてくる。

詰まるところ、梢は両刀使いになったと
391名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:14:48 ID:J80ZKPtw
>>390
場を盛り上がらせるのがうまくなり押しが強くなりおしゃれに磨きがかかり
なおかつどことなくこどもっぽいで脳内変換完了

くだらないこと言ってないでとっととG.U掲示板に帰れ

見えない人に謝罪
392名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 10:40:11 ID:qiNW8Ww3
いえいえそんなにあやまらなくても。
393名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 16:42:36 ID:pz84ptrr
はまたにしね
394名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 20:06:20 ID:p7SDYs/n
はまたになんて人いませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃないんですから
395名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 20:32:08 ID:PnA2I3Wh
はまたに?はまやだと思ってた
396浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/08/19(土) 01:33:55 ID:A5QmKruO
>>393
あなたはどうしてこれが「ハマタニ」だとわかったの?
オフラインでもこの苗字は「ハマヤ」と呼ばれるのが当然なのに
親にも「ハマヤ」と呼ぶ電話はセールスだといわれたくらいなのに

あなたは僕のオフラインにおける知人?
それともあなたも「ハマタニ」さん?
397名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 01:43:36 ID:CPkdRnOy
ずーっとハマタニだと思ってたんだが、テメエの知り合いなわきゃねえよ。
俺は>>393じゃないけど
398名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 01:45:03 ID:ZAy1gY74
何故スルーしない
399浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/08/19(土) 11:12:26 ID:A5QmKruO
人格統合後の梢が何らかの形で
自分が多重人格だった事&白鳥隆士が他の人格たちも愛していた事を知るお話希望
400名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 11:12:52 ID:0aGggtm7
過剰反応ワロス
401名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 11:51:15 ID:a72TORZS
みんな壁に向かって何を話とるん?
402名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 17:18:12 ID:jNEFlW+e
みんなすまないな・・・いまから>>399という壁に向かって話すけど
壁が見えない人はスルーしてくれ

どんな自分でも愛してくれる白鳥をよりいっそう愛おしいくなると予想
てか性格的にそんなんでギスギスな関係になるわけネェだろ
リクするまえにチラシの裏にでも書いてろこのリク厨が
403名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 22:57:00 ID:Evspnw2j
まあなっちん達が真実を知った時の反応を見れば、梢ちゃんの反応もだいたいわかるだろうと。
池沼にはわからないかもしれないけど。
404名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:25:47 ID:0T+ge0P1
>人格統合後の梢が何らかの形で
>自分が多重人格だった事&白鳥隆士が他の人格たちも愛していた事を知るお話希望

いいリクエストだ
405名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:31:00 ID:R+M5iLp9
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1144841669/879
その気狂いはこれを望んでるだけだ
406名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:33:10 ID:0T+ge0P1
>>405
それ抜きにしましょー
そいつ喜ばせる必要ナッシングー
407名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 08:19:53 ID:uozpTawe
「本能のままに」、読みました。
エロエロで良い感じです。
408名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 18:24:19 ID:KcbtUTzl
過疎ってるな〜やはり本編が終わってしまっただろうか
409名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:25:27 ID:rUFSxzMZ
陵辱嫌いの潔癖クンの荒らしが実を結んだのです
410浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/08/23(水) 22:37:35 ID:x02eNwlF
で、>>92とか>>96とか>>174書いてくれる方はいないのでしょうか?

あと、>>135の続きは?
411名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:14:57 ID:IPU4tgjx
ぬるぽ
412名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:19:50 ID:Y1qOxei2
>>411
がっ!
413名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 08:07:26 ID:KgUsOGYM
何か猛烈にSSが書きたい。ネタくれ。
414名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 08:22:53 ID:qRlZdHof
>>409
陵辱嫌いな人を悪者認定しようとしてる悪者ハケーン
415名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 08:55:40 ID:Ja95awvU
>>413
>で、>>92とか>>96とか>>174書いてくれる方はいないのでしょうか?
>
>あと、>>135の続きは?
416名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 21:59:35 ID:m3riK4/N
SS書くために文才力をあげようと思う。
417名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 22:18:11 ID:o2wCvE/Q
俺は逆だな
文才を上げるために、先ずはただただ書く。そして読む。吸収して学習すべし
418名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 22:25:20 ID:42caiRn2
浜谷はわたしたちにとっても酷いことしたよね

いや木曜映画劇場見てたらなんとなく。ポイズンジュース!
419名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 14:07:20 ID:egtUA7n7
とりあえあずSS読んで勉強しよう。
420名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 17:47:19 ID:+GO5w/JL
読むならSSよりもちゃんとした小説のほうが・・・
421名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 21:45:24 ID:DhH2Rt5Z
422名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 00:42:22 ID:6mIlM7A9
あ、それ俺だ。あのデートの時お詫び代わりに身体を許すというSS書いてたもんで・・・
423名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 23:29:22 ID:VLPVofd+
>>422
それだ!
424名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 00:36:00 ID:rGO3upgO
404 :名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:25:47 ID:0T+ge0P1
>人格統合後の梢が何らかの形で
>自分が多重人格だった事&白鳥隆士が他の人格たちも愛していた事を知るお話希望

いいリクエストだ

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   ((:::::::::::::::./ 彡  ノ 池 ノ  :: 彡:/)):::::::):)
   (::::::::::/ ミミミミミミミ.沼 彡彡彡彡彡  :::::::::::)
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    (0”*・ o/  し   .U   \ 0”*・o:)
  .  (・:%,:)|.  ~| | ̄| ̄U| ̄  | :(:%”・:)
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425女王様の願い:2006/08/29(火) 20:50:17 ID:XU/1aavK

「タイムアップ!第14回チキチキ王様争奪グレイト夜間鳴滝荘かくれんぼバトル!勝者珠実!」
「やりましたです〜」
鳴滝荘に桃乃の声が木霊する。
見ると、隆士が芋虫のようにへばって俯いている。
夜のかくれんぼの鬼という至極不利な役を何かしら適当な(屁)理屈を並べたてられて鬼にさせられた事は想像するに容易い。
そして今、珠実がこのかくれんぼを制した。
「おめでとう、珠実ちゃん」
「すごいね!珠実お姉ちゃん!」
「流石は珠キチってところだわね〜」
「ありがとうです〜」
皆からの賛辞浴び、ご満悦の様子の珠実。
「それではこの『王様券〜明日一日間有効〜』は私が戴いたですよ〜」
「天井に張り付いているなんて卑怯だよ珠実ちゃ〜ん…ううう…」
いつもの調子で涙声で訴える隆士であったが、
「勝負に卑怯もへったくれもありませんよ〜それに別に見つけられない所でもありませんし〜、
大体白鳥さんはいつも観察力が足りませんね〜そんなんだからいつも厄介ごとに巻き込まれるんですよ〜」
隆士の愚痴を三倍にして返す珠実。
しかし、隆士は珠実が王様券で何を命令されるか気が気で無い。
隆士は自分以外の誰が勝っても、王様券の命令の『誰に』の部分は大体想像できた。
だからこそどうしても勝ちたかったのだが、見事珠実に盲点を突かれ負けてしまった。
「さてさて、これは何に使いましょうかね〜?白鳥さん?」
びくっと隆士の体が震える。
はっきり言って隆士は珠実『以外』なら自分が負けてもそれほどの被害を被るとは思っていなかった。
だからこそ特に彼女にだけは負けたくなかった。
なぜなら彼女の命令は情け容赦無い想像絶する恐ろしいまさに地獄絵z…
「白鳥さん〜?まぁ〜た何かまた失礼な事を考えてますね〜」
びくびくっとまた体が隆士の体が震えた。
まさに図星である。
「いいでしょう〜。白鳥さんがそこまで期待しているんでしたらご期待にお答えして差し上げますです〜」
彼女への侮辱はたとえ妄想の中であってもゆるされないらしい。
隆士の妄想はいたずらに彼女の逆鱗に触れてしまったように思われた。
「珠ちゃ〜ん。命だけは許してあげなよ?」
桃乃が物騒な冗談をカラカラと笑いながら言う。
「ん〜〜〜……はい〜、命令を決めたです〜」
隆士以外の住人は興味ありげに珠実に注目を集める。
隆士は何もする前から明日は命日とばかりに真っ白に燃え尽きている。
「白鳥さんは明日一日間、私に【絶対服従】です〜。梢ちゃんには悪いですけど〜これもルールですので〜」
珠実はすこしばつが悪そうに梢を見た。
「はい。ルールは守らなきゃいけないですよね。白鳥さん頑張って下さい。応援してますよ」
梢はいつものようににっこりと微笑んで返す。
珠実の事を信頼しきっているようであった。
あ〜やっぱり厄介なことになったと隆士は思った。
だが、幸いにして明日は課題などを含めて全く予定の無い休日であった。
なので、まぁなんとかなるだろうと隆士は楽観的に考え、眠りにつくのだった。
そう、【絶対服従】という言葉の恐ろしさも知らずに…。
426女王様の願い:2006/08/29(火) 20:52:38 ID:XU/1aavK

翌日。
珠実は早朝から隆士の部屋の前に来ていた。
「白鳥さん〜!起きるですよ〜!今日の命令には絶対服従ですよ〜!」
隆士はすぐに目が覚めたが、今日一日の事を考えるとあまり起きる気がしなかった。
しかし、もし寝ているふりがばれたとなるとどんな仕打ちをされるか…考えるだけで身の毛もよだつので、早々に起きる事にした。
「おはよう。珠実ちゃん…」
覇気の無い返事をする隆士。
「おはようございますです〜。白鳥さん〜。とりあえずジャージに着替えてください〜」
(?、ジャージ?)
と思ったが、とりあえず命令には従わないといけない。
「それではこれとこれを飲んでくださいです〜。ふ〜ふ〜ふ〜」
珠実はニヤァ〜っと小悪魔的な笑みを浮かべている。
見たところただの牛乳とよくわからない錠剤…。
「あの〜珠実ちゃん?これは?」
「いいからさっさと飲むです〜」
珠実は有無を言わさぬ程の威圧感を放っていた。
絶対服従がこれほどまでに恐ろしいものとは…と楽観的に構えていた隆士は反省し、そして恐怖した。
これは多分…いや絶対牛乳だ…錠剤もよくわからないけど大丈夫…そう思わないと飲めない。
隆士は『えいっっ』と錠剤と一緒に一気に飲み干した。
牛乳のようなものは、牛乳よりも何か粉末のざらつきとなんだかドロっとした感触があったが、
あまり味わってないせいか、味自体にはそれほど違和感を感じなかった。
まぁ、味わっても中身が分るわけないだろうし、なにより、何を溶かされていたのか知るのが怖かった。
「ま゛〜…牛乳はもっとよく噛んで飲んで欲しかったです〜」
「あの〜この牛乳には何が…」
「それじゃあまずは満遍なく全身ストレッチをしてくださいです〜ちゃんと念入りにやって下さいです〜」
珠実は質問には答えないで次々と命令をだす。
隆士はだまって命令に従うしかなかった。
「終わりましたか?それでは次はラジオ体操第一・第二・第三全部じゃんじゃんバリバリいっちゃいましょうか〜」
  ふぅふぅ………………
「次は腕立て伏せ…ん〜50回ぐらいが妥協点でしょうかね〜」
  はぁはぁ………
「腹筋も背筋もスクワットも全部50回です〜」
  ぜいぜい………………………
全てが終わった時、隆士は大の字に倒れもう動けなかった。
「白鳥さんにはちょっときつかったですかね〜?でも男のくせにこれくらいでへばるとは〜。流石というべきか〜やっぱりと言うべきか〜」
珠実が仕方ないなぁ〜という表情で隆士の顔を覗き込む。
「それでは今から昼食後ぐらいまでは休憩としますので〜ちゃんとストレッチした後、体を休めておいて下さいです〜。
あと、汗はちゃんとシャワーで流しておいた方が良いかと思いますよ〜」
そう言い残して微笑みながら珠実は去って行った。
後に残ったのは隆士と隆士の汗によってできた水溜りだけだった。
(え…まだ…あるの…?)
隆士はぼ〜っとした思考の中、今日は過酷な一日になる事を悟った。
427女王の願い:2006/08/29(火) 20:54:38 ID:XU/1aavK

隆士は朝食前までに言われたとおりストレッチをして体をほぐした後、
朝食を食べ、それからは昼食直前までぐったりと転がっていた。
昼食直前にシャワーを浴びることを思い出し、シャワーで汗を流し、適当に昼食を取った。
梢は昼食後、珠実に何か頼まれて買い物に出かけたようであった。
そして、昼食から暫くして、隆士は珠実に呼び出された。
「それではまずはこれを着て下さいです〜」
目の前に差し出されたのはメイド服&隆子用カツラ
これが意味する事は…。
「珠実ちゃん…これ…」
「さぁ〜!とっとと隆子ちゃんに着替えてくるです〜!」
やはり…そうか。
今まで漠然としていた不安が目の前で一気に加速する。
これからさらに何をされるか考えるだけで隆士は逃げ出してしまいたい気持ちで一杯だったが、
ルールはルールであり、まじめな隆士はなんとなくルールは守らなければいけないような強迫観念のようなものを持っていた。
なので、これから起こる出来事に恐怖しつつ嫌々着替える真面目な隆士であった。
不幸中の幸いというか、珠実の根回しによって梢は居ないので、隆子姿でも一応大丈夫なのが救いであった。
朝美や灰原には…見られてもなんとかなる…と、そう思うしかない。
「…着替えたよ…珠実ちゃん…」
珠実は少し考えている様子で
「……写真撮影に予定変更しましょうかねぇ…」
「…ぇえー!!」
と、とんでもないことを言い出したが、
「冗談です〜それでは庭に出て下さいです〜」
と言うとさっさと先に庭に出てしまった。
同じく、言われるままに俯き気味で庭にでる隆士。
しかし、顔を上げて隆士は我目を疑った。
目の前には丸太を両手で高々と掲げる珠実。
丸太を見ると切り口を座布団で覆ってあり大きさは1mぐらいであった。
「それでは今から丸太を投げますので〜受け止めてくださいです〜」
と言うやいなや、珠実は隆士めがけてゆるく丸太を放った。
「うわぁあ!」
状況がうまく理解できない隆士は、飛んで来た丸太を咄嗟に身を逸らして避けることしか出来なかった。
ドン、と鈍い音を立てて丸太が地面に激突する。
「もぉ〜避けちゃ駄目じゃないですか〜!」
口を三角にして怒る珠実。
「な、な、なんでこんなことをするの?珠実ちゃん」
当然の疑問を珠実に投げかけるが、
「そんなことは白鳥さんには関係ないです〜」
と、これまた当然の如く質問を一蹴された。
「兎に角!白鳥さんは丸太を受け止めればいいんです〜!!」
「で、でも、そんな事言われても…どうすればいいか…」
「いいですか白鳥さん〜丸太を受け止める時は丸太を良く見て体全体をばねのようにして衝撃を和らげつつ受け止めるんですよ〜、
あと〜もし倒れる時はちゃんと顎を引かないと頭が使い物にならなくなるですよ〜」
そう早口で説明した後、再び丸太を構える珠実。
隆士は言われた通りにやるしかない。
「ええっと〜…丸太を良く見て…かr がふっ!」
「白鳥さんは丸太を凝視しすぎです〜全くなんでそんなにニブチンなんですかね〜」
「…ううう…」
この訳の分らない一方的な丸太のキャッチボールならぬキャッチ丸太を小一時間続けた後、
隆士の格好と容姿は物語序章のシンデレラのようになっていた。
「あ〜もうそろそろ良さげなので命令を変えるですよ〜」
隆士はもう疲労困憊で虚ろな目をしながらやっとこの丸太受けから解放される事に安堵を覚えた。
と同時に次の命令に対する恐怖もあった。
「ずばり〜!コンビニで適当に飲み物を買ってきて下さいです〜もちろん白鳥さんの自腹で〜」
…あれ?それだけ?と隆士は少し拍子抜けしたが、
「タイムリミットは600秒です〜遅れたら先生直伝のヘブンリー折檻ですよ〜。では〜よーいドンです〜」
そんな甘いはずはなかった。
428女王の願い:2006/08/29(火) 20:56:11 ID:XU/1aavK

……

「ぜぇぜぇ…か、買ってきました…」
ダッシュで買ってダッシュで帰る。
早朝から色々と普段しなれない運動をさせられていたので、地味に身に応える。
隆士は既に満身創痍である。
「549秒…折角試してみるチャンスでしたのに…チッ」
(な、なんか舌打ちされたー!?)
心の中でしか突っ込めない隆士。
「それにしても、白鳥さんはもう立派なメイドさんですねぇ〜」
「……?」
白鳥は一瞬何を言われているのかわからなかったが。
「はぅっ!!」
自分がメイド服と隆子のカツラを着たまま外出していたことに気が付く。
多分知り合いには誰にも会ってないとは思うが、無我夢中で走ってきたのであまり確信は持てない。
「着替えればよかった…」
後悔先に立たず。
「ですけど〜、着替えてたらまず間違いなく折檻でしたよ〜?」
「う…それは…」
折檻か、世間体か。
どっちにしろ、隆士は『過ぎたことを悩んでいても仕方の無いこと』と割り切る他無い。
「さて〜次は〜…そうですねぇ…休憩も兼ねて、トランプ手品の練習にしましょうか〜」
「?」
今までの過酷なロードワーク(?)から急にトランプマジックの練習になるとは思いもよらなかった隆士。
「…白鳥さん〜?返事をしないとまたラジオ体操から始めるですよ〜」
笑顔でさらっと恐ろしいことを言う珠実。
「え!?、い、いや、やるよ。やります!やらせて下さい!」
慌てて返事をする隆士。
その返事に満足したか、いつもの微笑みで無言で縁側に腰をかける珠実。
「こっちに来るですよ〜」
と、珠実に手招きされて、隆士も珠実に並んで縁側に腰をかけた。
「では〜早速始めましょう〜」
珠実は何処からか二組のトランプを取り出しその片方を隆士に手渡した。
「それでは〜わたしが色々な手品の手順を教えていきますので〜ジャンジャンバリバリ覚えていってくださいね〜」
「う、うん…」
幾分疑問が残るが、隆士は今は珠実の機嫌を損ねないよう、トランプに集中する事に専念する。
「ではまず〜…」
手品の時間はそれほど大変ではなかった。
隆士は基本的に手先は器用なので、多少の技術ならそこそこ早く習得できたし、
どちらかというとデスクワーク的な要素も多いので、肉体労働と比べるとそれほど苦痛ではない。
途中、桃野がからかいに来たり、沙夜子が内職の手伝いを要求してきたり…と色々あったが、
二人は夕飯までずっとトランプの練習をしていた。
429女王の願い:2006/08/29(火) 21:01:17 ID:XU/1aavK

いつもの様に夕食を取った後、隆士は珠実の部屋に呼ばれた。
「今日の命令はこれで終わりです〜ご苦労さまでしたです〜」
「え?終わり?」
「はい〜」
幾分拍子抜けした隆士だったが、喜びを隠せない。
「ところで白鳥さん、今日の特訓の意味はわかりましたか〜?」
「…意味?」
隆士にとってはあまりに突拍子な命令ばかりだったのと、
その時その時に目の前のことに集中しなくてはならなかったので、一々命令の意味など考えていない。
「あ゛〜やっぱりわかってませんでしたか〜。まぁ気付かないだろうとは思ってましたけど〜」
半ば諦めた様子で言う珠実。
「ん〜…運動…女装…丸太受け…買出し…トランプ…はっ」
隆士の頭の上に浮かぶ電球。
「わかったですか〜?」
「梢…ちゃん?」
「やっと気付いたですか〜このニブチン〜」
隆士は今までの特訓は全部梢に関係していらしいと漠然と気が付いた。
「丸太は〜魚子ちゃんの突撃に耐える特訓で〜、女装は千百合ちゃん、
御使いは早紀ちゃんの機嫌を損ねない為の特訓で〜、トランプは棗ちゃんへのさらなる理解に繋がると思いまして〜」
(あーただ僕を虐めて楽しんでいたわけではなかったのか)
と隆士は思った。
「ほら〜わたしって友達思いですから〜」
珠実が幸せそうに微笑む。
「あの〜始めに飲んだものとあの体力トレーニングは?」
「錠剤は亜鉛です〜。牛乳にはプロテインと卵が入っていたです〜。
もやしっ子の白鳥さんの筋肉が少しでも付きやすくなるように考慮してやったんですから感謝するです〜。」
「う…」
自覚はしていたものの、もやしっ子と面と向かって言われるとは思ってもみなかった隆士。
「筋力トレーニングは体力増強もありますが、チキンでフヌケの白鳥さんの精神強化が主な目的ですね〜」
「うう…」
いつものように笑顔でさらっと毒を吐く珠実。
しかし、白鳥にはちょっとした疑問が残った。
430女王の願い:2006/08/29(火) 21:03:55 ID:XU/1aavK
「あのさ…亜鉛の錠剤はなんで?」
隆士には亜鉛の錠剤は筋力増強から少し離れているように感じた。
珠実が一瞬笑顔で固まったが、
「あー…本当は梢ちゃんが痛くならないように、白鳥さんに手取り足取り教える予定でしたが〜」
なんだか良く分らない隆士。
「こんなフニャチン野郎にわたしの貞操をあげるのは躊躇われたわけで〜」
(な……そ、そういうことだったのか!!?)
理解と共に顔が一気に真っ赤なる隆士。
「冗談です〜。白鳥さんはちょっとそっちの話になるとすぐ表情にでるから分りやすいですねぇ〜。このすけこまし〜」
「そ、そんな…」
そんな話をされたら考えるなという方が不可能だが、反論したところでクロスカウンターを食らうだけに決まっている。
「んー…まぁそういう事ですので〜今日はもう帰っていいですよ〜」
「あ…う…うん…じゃあ」
隆士の心に少しわだかまりがあったが、『今日が終わるという開放感』と『疲労感』が勝っていてうまく考えられなかった。
なので、深く考えず、そのまま帰ろうと隆士はドアノブに手をかけた。
「あ、ちょっと待ってください」
珠実は立ち上がり、隆士に駆け寄ってくる
「え?なに?」
隆士の振り向きざまに珠実は隆士の肩をぐっと引き寄せ
「!!?」
隆士の唇に柔らかな感触が触れる。
隆士は突然の出来事に一瞬思考が停止する。
唇はすぐに柔らかな感触から開放された。
「な、な、た、珠、実、ちゃ!?」
呂律が回らない。
「ふふ〜私のファーストキスです〜。プレミアものですよ〜?」
いつもの調子で、いや、僅かに頬を染めていつもと違って寂しそうに微笑む珠実。
お互いに少しの沈黙。
珠実は少し俯いている。
隆士は急な出来事で感情が高揚しており、何も考えられない。
ややあって。
「ご……なさい…」
と珠実が何か呟いた気がした。
「え?」
「なんでもないですよ〜。じゃあ、おやすみなさいです〜」
と、いつもの調子に戻る珠実。
「あ…え…う、うん。おやすみ…珠実ちゃん…」
上手く聞けなくて、何故彼女がこんなことをしたのか聞けなくて、
いや、わかっていて、珠実の気持ちを深く知るのが恐くて、
隆士はそれ以上何も聞かず珠実の部屋を後にした。

隆士の唇は僅かに湿っていた。
431後書き:2006/08/29(火) 21:05:20 ID:XU/1aavK
以前、鍋の中と中の人を投稿させてもらった者です。
過去のSSも書き直したいのですが…。
まぁまとめが機能してないので、叶いませんねぇ。
スレも随分と過疎ってますし…。
今回は完全に珠白…ですかね…?
自分、珠スキーなんですけど、安易にくっつけるのは躊躇われましてこんな形に。
珠実は梢の気持ちを踏みにじるような行為はしたくない、けれども…。
的な流れにもっていきたかったんですけど、どうでしたか?
前半のドタバタは作者の趣味です。彼女はドタバタで一番映えると思うので。
それでは失礼します。
432名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:03:49 ID:dP3p1TYC
>>431
続きが気になります、ちなみに書き直したいのでしたらこちらをどうぞ
http://mahoraba.dw.land.to/ss/upload.html
433名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:18:53 ID:0c18jOb2
最高の一言さ。

隆珠最高
434名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:19:43 ID:XU/1aavK
>>432
すみませんが、続きはありません。
あと、
http://mahoraba.dw.land.to/ss/upload.html
に修正して投稿しても、まとめで修正してはもらえないので、別にいいです。
わざわざどうもです。
435名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:34:51 ID:dP3p1TYC
あそこはもうひとつのまとめサイトでもあるんだけどねえ
436一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:37:07 ID:AhC/VbZJ
ここにSS投下するのも、一周年記念の時以来ですね…
というワケで、新しいのが書き上がったんで投下します。
内容は白×亜麻で、純愛です。たぶん。
あまり期待せずに読んでくださいね。
437名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 02:38:05 ID:AhC/VbZJ
「ふぅ、やーっと終わったぁー…」
教室の中で、画板に向かっていた少女が大きく伸びをする。
彼女は亜麻根瑞穂。皇デザイン学校に通っている。
「って、もうこんな時間じゃない…あーもう、時間掛けすぎちゃった」
窓の外では既に日が沈みかけており、夕日で辺りが赤く染まっている。
これ以上モタモタしていると日が沈みそうだった為、慌てて帰る支度を始めた。

課題を提出して、学校を出る。日はかなり傾いているが、沈むには少し早い。
「どうしよ…暗くなる前に帰れるかなぁ…」
不安に思いながら、少し早足で帰路につく。
いつも皆と通る道を、暗くなりかけてる中一人で歩くのはさすがに恐かった。
その上、ここら辺では最近強姦魔が出ると言う話だ。
それが更に、恐怖に拍車をかけていた。
「だ、大丈夫…ただの噂よ、噂…そんな事、あるワケないわ…」
そう自分に言い聞かせながら、早足で歩く。

そして、暫くして人気のない道に差し掛かる。いつもは皆と一緒だから気にならないが、
さすがに一人だと、嫌でも気になってしまう。
「…うぅ、こんなんならもっと早くに終わらせとけばよかった…」
いまさら後悔しても、最早後の祭りである。
一人でぐちぐち言ってると、後ろから誰かの足音がした。
それも、どんどんこちらに迫ってきている。
「ま、まさか、最近噂の…い、いや、そんな事ないわよね、偶然同じ方向なだけ…」
そう自分に言い聞かせながら、少し歩く速度を上げる。

しかし足音は、どんどん近づいてくる。そして、追い抜かされると思った瞬間──
「へへ…おとなしくしろよ…」
背後から口を塞がれ、そのまま横道に連れ込まれる。
突然の事で叫び声を上げる事も出来ず、なすがままにされる。
「んむっ、んーっ!」
恐怖に震えながらも、必死で振り切ろうとする。
が、女の力ではどうしようもなく、何の抵抗にもなっていなかった。
「はははっ、無駄無駄。そんな程度、ビクともしねぇよ。諦めな」
そう言いながら、背後の男は胸に手を伸ばしてくる。
「んーっ、んーっ!!」
このままでは犯されてしまう。その恐怖から逃れようと、力を振り絞って抵抗する。
438一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:38:49 ID:AhC/VbZJ
じたばたともがいていると、偶然、足が男の股間に当たった。
「うがっ…!?」
当たり所が悪かったのか、男は股間を押さえてうずくまる。
「く、くそ…このアマ…!」
当然、瑞穂を抑えていた手は外れていた。その隙に逃げようと走り出す。
が、男は股間の痛みに耐えながら、片方の手で足を掴んでくる。男の顔には、はっきりと怒りが浮かんでいた。
「いっ、いやぁっ!だ、誰か、助けてぇっ!助けてくださいっ!!」
必死で大声を出して助けを求める。辺りは暗く、人通りは全くない。
が、誰かが気付いてくれる事を祈って、助けを求め続ける。
「叫んだって無駄だ、どうせ助けなんか…」
男がそう言いかけた時、足音が近づいて来た。

そして、瑞穂と男がいる横道の前で立ち止まる。
「あ…たっ、助けてくださいっ!お願いしますっ!」
瑞穂が、やってきた人影に助けを求める。暗くて顔は見えないが、かなりの長身である。
「だ、大丈夫ですか!?すぐに警察を…」
人影がそう言いかけた時、男は既に逃げ出していた。なんとも逃げ足の速い男だ。
あっさりと逃げていった男に拍子抜けしつつ、人影がこちらに歩いてくる。
「ふぅ…どうやら、無事だったみたいですね…って、み、瑞穂!?」
人影が驚いたような声を上げる。急に大声を出されて驚きながらも、聞き覚えのある声に反応する。
「え…も、もしかして、白鳥君!?」
さすがに瑞穂も驚いたようだ。まさか、こんな所で知った顔に会うとは、お互い思ってもいなかっただろう。
知った顔に会えて安心したのか、瑞穂は隆士に抱きついて泣き出した。
「う、うえぇぇぇんっ…こ、恐かった…ホントに恐かった…」
そう言って、後はしばらく泣き続けた。その間、隆士は何も言わず、優しく抱きしめて髪を撫でていた。
439一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:39:23 ID:AhC/VbZJ
あの場所にいるのは危険だったので、一先ず公園にやってきた。
辺りは既に暗くなっており、少しの灯りだけが頼りである。
「うぇっ…ひっく…」
暫くして、瑞穂はようやく落ち着いてきたようで、涙も収まってきたようだ。
「大丈夫、瑞穂?」
心配そうに隆士が尋ねる。大分収まってきたらしく、もう泣いてはいないようだった。
「う、うん…もう、大丈夫…助けてくれてありがとう、白鳥君…」
恥ずかしそうにうつむきながら、礼を述べる。
「気にしないで。それにしても…許せないな、あの人」
普段は中々怒らない隆士も、さすがにこの事には怒りを覚えたようだ。
瑞穂はそれほど心配されてる事を嬉しく思いながら、隆士に尋ねる。
「うん…ところで、白鳥君はどうしてあんな場所にいたの?こんな時間なのに…」
言われて見れば、もっともである。よほどの事がない限り、こんな時間に出かけはしないだろう。
すると隆士は、少し慌てて答えた。
「えっ、あ、あぁ…その、ちょっと買い物にね…」
「…こんな時間に?一体、何を買いに行くつもりだったの?」
「何って…お菓子とかを、ちょっとね。桃乃さんに頼まれて…」
そう言いながら、隆士は立ち上がる。瑞穂は顔を赤くしたまま、つられて立ち上がる。

「そうなんだ…大変なのね。それにしても、何でこんな時間なんだろ…」
疑問に思いながらも、詮索はしない事にした。色々と事情があるのだろう。
…まぁ、実際は宴会のおつまみを買いに行かされているだけなのだが。
「あ、そうだ。瑞穂も一緒に来る?やっぱり、一人で帰るのは危ないだろうし…買い物の後で良ければ、送って行くよ?」
そう言われて、瑞穂は少し恥ずかしそうにしながらも、ついて行く事にした。

「ありがとうございましたー」
コンビニの定員の声を背に、二人は店を出て歩き始める。
「それじゃ、約束どおり家まで送って行くよ」
そう言いながら、瑞穂に微笑みかける。その表情にドキッとしながら、瑞穂もうなずく。
「う、うん…けど、いいの?早く持って帰った方が…」
心配して尋ねるが、特に気にしている様子はなかった。
「大丈夫だよ、どうせ酔っ払って寝ちゃってるだろうから。いつもの事だしね」
隆士が肩をすくめながら言う。どうやら、こういった事はよくあるらしい。
一体どんな日常なのかが気になるが、そこは突っ込まない事にした。
440一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:40:13 ID:AhC/VbZJ
「うわぁ…かなり暗くなってるわね。ホントに大丈夫なの、白鳥君?」
あんな事があった後だ、もしかしたら隆士も何か事件に巻き込まれるかもしれない。
そう思って、心配そうに尋ねた。
「うーん…大丈夫、だと思うけど…それに、帰らなかったら梢ちゃんが心配するからね」
そう言って、少し恥ずかしそうに笑う。何故か、その一言に瑞穂の心がチクリと痛んだ。
(なんだろ…いつもの事なのに、なんだか…どうしたのかしら…)
不思議な感覚を覚えて戸惑っていると、不思議に思ったのか、隆士が顔を覗き込んできた。
「どうしたの?大丈夫?」
隆士の顔が近くに迫り、知らない間に顔が真っ赤になってしまう。
それを悟られないようにと、慌てて顔を伏せて言った。
「あ、う、うん、大丈夫。な、なんでもないわ。そ、そうだ、なんなら、うちに泊まって行くとかは?」
言ってから、しまったと思う。これではまるで、自分が誘ってるみたいではないか。
(あーもうっ、何言ってるのよ、私のバカーっ!)
心の中でそう叫ぶが、もはや後の祭りである。
「え…け、けどほら、お、女の子の家に泊まるって言うのも…」
「そ、そりゃそうよね、何言ってるんだろ、私…あはははは」
とりあえず、隆士が普通に返してくれて助かった。これでうなずかれたら、色々と問題だっただろう。
そう思いながら、笑って誤魔化す事にした。が。
「けど、あんな事があった後だからね…用心した方がいいかも。梢ちゃんには電話で連絡すれば大丈夫だと思うし」
隆士が、そんな事を言ってきたのだ。確かに言ってる事は最もであるし、自分から言い出したのだから、
まさか断る訳にも行かず。どうするべきか、打開策は無いかと考える。

しかし、混乱している頭ではそんな事が思いつくはずも無く、了承する他なかった。
「あ、そ、そうなの?それじゃあ、うちに泊まるのね?」
「うん、それじゃあお言葉に甘えようかな。明日は休みだしね」
もちろん隆士に下心などは無く、自分の身を案じての事だろう。
しかし、瑞穂だって年頃の女の子である。意識するな、という方が難しいだろう。
「そうと決まれば、急いで帰りましょ。何が起こるか分からないもの」
顔が赤くなっているのに気付かれないようにしながら、瑞穂が家に向かって歩き出す。
そしてその後を、隆士がついて行く。こうして隆士は、瑞穂の家に泊まる事になったのだった。
441一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:40:52 ID:AhC/VbZJ
そうして、しばらく歩いた後、瑞穂の家についた。
「あ、そうか…今日はお父さんもお母さんもいないんだったわ」
そう、色々あって忘れてしまっていたが、今日は仕事が忙しく帰って来れないのだ。
つまりこの家には、隆士と瑞穂の二人だけと言う事になる。
狙って起きたかの様な事態に焦るが、相手は特に下心も無い為、焦っても仕方ないのだが。
立ち尽くしていても仕方ないので、一先ず家に入り、食事の支度をする事にした。
「それじゃあ、ちょっと待っててね。すぐに晩御飯作るから。白鳥君も食べるでしょ?」
エプロンを着け、食材の用意をしながら尋ねる。
「あ、うん。ありがとうね、ご馳走になるよ。」
(なんだか、新婚さんみたい……って、な、何考えてるのよ、私は!!)
余計な事を考えてしまい顔を赤くしたが、背を向けていたため気付かれる事は無かった。
「あ、そ、そうそう、電話はそこにあるから。連絡、入れなきゃダメなんでしょ?」
そう言いながら、調理を始める。慣れているからか、その手際は見事なものである。
「うん、そうだね。それじゃあ、ちょっと借りるね」
隆士が電話を掛ける為に部屋を出た。その間に、料理の支度を進める。
そうして、半分以上が出来た時には、既に隆士は戻ってきてテーブルの前に座っていた。
「…ふぅ、完成ー。」
完成した料理を、テーブルに並べていく。どれも、見事な出来栄えである。
料理を並べ終え、二人揃って食べ始める。
「「いただきまーす」」
隆士が、料理を口に運ぶ。そして一口。その間、瑞穂はずっと不安そうな表情をしていた。
「ん…お、美味しいよ、瑞穂!やっぱり、料理上手なんだね」
と、瑞穂の表情が笑顔に変わる。やはり、手料理を褒められるのは嬉しいものである。
「ホ、ホントに?そう言ってくれると嬉しいわ。ありがとう、白鳥君」
本当に嬉しそうに、瑞穂は言った。そして自身も、料理を食べ始める。
食事の間中、瑞穂はずっと笑顔だった。
442一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:41:28 ID:AhC/VbZJ
食後の片付けとお風呂を済ませ、二人は適当にくつろいでいた。
ちなみに隆士の寝間着は、瑞穂の物である。
女の子のパジャマを着るのは抵抗があったが、他になかったから仕方なかった。
(仕方ないか…まさか、いつもの格好で寝る訳にもいかないしね…)
などと考えていると、ある事に気づく。
「あっ、そうだ。僕はどこで寝ればいいのかな?」
そう尋ねると、瑞穂は思い出したように、
「そういえば…私の部屋って訳にはいかないし…お父さん達の部屋かしら」
と言った。当然と言えば当然だが、本当に良いのだろうか。
「別に細かい事は気にしなくていいわよ。どうせ、お父さん達は明日の夕方ぐらいまで帰ってこないから」
隆士の考えを読んだかのように、瑞穂がフォローをいれる。
どうやら、使っても問題ないらしい。ソファーで寝る事にならず、内心で安堵する。
「じゃあ、そうさせてもらうね。なんだか少し悪い気もするけど…」
「何言ってるのよ、白鳥君は私の恩人なのよ。当然の事なんだから、気にしないの」
問題もないようなので、お言葉に甘えさせてもらう事にする。
久しぶりにゆっくり眠れそうだ。
(宴会するのは相変わらずだからなぁ…最初の頃に比べれば慣れたけど…)
色々と考えながらも、心置きなく寝れる事を隆士は喜んだ。

しばらくの間ゆっくりしていると、いつの間にか時計の針は10時を過ぎていた。
「んーっ…もうこんな時間ね。どうしよ、そろそろ寝る?」
時計を見ながら、瑞穂が尋ねてくる。
「うん、そうだね。僕も少し眠くなってきたし…」
特に異論もないので、隆士も寝る事にした。
「それじゃ、寝ましょうか。白鳥君の部屋はここよ」
部屋まで案内され、ドアの前で立ち止まる。
二階に上がってすぐの場所で、それなりの広さがあった。
「私の部屋はこっち。それじゃあおやすみ、白鳥君」
「うん、おやすみ」
そして、二人はそれぞれの部屋へと入っていった。
443一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:42:01 ID:AhC/VbZJ
少し眠くなっていたとは言え、他所の家ですぐに眠りにつけるほどでは無かったようだ。
仕方が無いので、ベッドに寝転び、眠くなるまで絵本を読む事にした。
しばらく読み耽っていると、急にドアがノックされた。その音に驚きながらドアの外を確認すると、枕を抱えた瑞穂が立っていた。
「ど、どうしたの、瑞穂?何かあったの?」
「あ、えっと…その…な、なんだか、今日の事を思い出しちゃって、一人で寝るのが恐くて
…だ、だから、その…い、一緒に、寝てくれないかな…?」
恥ずかしそうに枕に顔をうずめながら、上目遣いで尋ねてくる。
意外な言葉に驚いて、どう答えるべきか悩んでしまう。
(お、女の子に一緒にって…け、けど、一人で寝れないんじゃ、仕方ないかな…けど…)
などとしばらく葛藤していたが、
「う、うん。ぼ、僕は構わないよ、瑞穂がいいなら…」
少し照れくさそうに言う。隆士だって年頃の男の子なので、多少は意識してしまう。
が、こんな自分を頼ってくれるというのは嬉しかった、というのが本心である。
「あ、ありがと、白鳥君…そ、それじゃ…うん」
モジモジしながら、瑞穂が部屋に入って、ベッドに寝転がる。
隆士も少し恥ずかしそうに、同じベッドに寝転がった。

ダブルベッドの上では、少し気まずげな沈黙が続いていた。
お互いに意識してる所為もあるだろうか。
「……ねぇ、白鳥君って、好きな人はいるの?」
と、沈黙を破って、起き上がりながら瑞穂が言った。
その声は小さかったが、隆士にはしっかりと聞き取れた。
「えっ!?あ、えっと…ま、まぁ、その…い、いる…かな」
突然の問いにしどろもどろになりながらも、なんとか答える。
言うまでもなく、顔は真っ赤になっている。そんな隆士を見て、
「…やっぱり、大家さん?」
「うぇっ!?な、なんで分かったの…?」
いきなり言い当てられ、隆士は派手に驚いた。赤くなっていた顔も、更に赤くなっている。
本人は気づいているとは思ってもいなかったのだから、当然である。
「誰でも分かるわよ、さすがに…あそこまでラブラブオーラ出されてちゃねぇ…」
少し寂しそうに瑞穂が言うが、その事に隆士は全く気づかなかった。
動揺していた、というのが主な原因だが。
444一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:42:44 ID:AhC/VbZJ
「ま、まいったなぁ…け、けど別に、僕が一方的に好きなだけかも知れないし…」
「…あ、そ、それより、瑞穂はどうなの?」
なんとか話題を逸らそうと、瑞穂に聞かれた事を聞き返す。
その時にはもう、瑞穂は自分の気持ちに気づいていた。隆士が好きだ、という事に。
気づいていたからこそ、自分なんかでは敵わない。そう思った。だから、
「私…?いるけど…その人にはもう、好きな人がいるもの。敵いっこないわ、私なんかじゃ…」
と、寂しさと諦めの混じった声で言った。
「そ、そんな事ないよ!瑞穂だって、十分魅力的なんだしさ。頑張れば、きっと大丈夫だよ!」
力強く、隆士が励ます。が、それでも瑞穂は相変わらずだった。

「…そ、それで、その相手は誰なの?」
躊躇いがちに、隆士が聞いた。もし自分の知り合いなら、何か役に立てると思ったからだ。
「…そ、それは…その…」
隆士から目を逸らし、恥ずかしさで真っ赤になる。
「あ、い、言いたくないんだったら別にいいよ。無理しないで」
と、フォローする。しかし、瑞穂は何かを決意して、顔を上げる。
「…わ、私が…好きなのは…し、白鳥君…よ…」
突然の、告白。ありったけの勇気を振り絞って、瑞穂は伝えた。
嘘偽り無い、自分の気持ちを。隆士は、突然の告白の意味を理解するのに、数分かかった。
445一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:43:14 ID:AhC/VbZJ
そしてその間、ずっと瑞穂は、不安や期待等の、様々な気持ちで隆士を見つめていた。
「え…と…そ、その…ほ、本当に…ぼ、僕…なの…?」
人生で初めて受けた告白に、信じられない、と言った様子で再度尋ねる。
その問いに、瑞穂は恥ずかしそうに、コクリ、とうなずく。
その仕草が、隆士にとっては、すごく愛おしく感じられた。
初めて異性に、好きだ、と言われて浮かれていたからかも知れない。
が、確かにそう感じたのだ。だから、少し迷いながらも、隆士は言った。
「…えっと…その…僕なんかで良ければ…」
そう告げた時、隆士の中では梢に対する想い以上に、瑞穂に対する想いが強くなっていた。
「…本当に…本当に、私なんかで良いの…?」
瑞穂が恐る恐る、聞き返す。この恋は、叶う筈がない。そう、思っていたから。
だから、隆士の言った事が、信じられなかった。
「うん…僕も、瑞穂が好きだよ。友達としてじゃなく…恋人として。」
照れくさそうに、だがハッキリと、隆士が答えた。
夢のような、信じられない出来事。だが、違う。
そう、これは夢じゃない。現実なのだ。それを確かに実感した。
「ありがとう…白鳥君…」
そういって、瑞穂は隆士に抱きついた。
隆士も恥ずかしそうに、瑞穂を抱き返す。
446一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:43:53 ID:AhC/VbZJ
しばらく見つめあった後、どちらともなく、二人はキスを交した。ただ、唇が触れ合うだけのキス。
恥ずかしそうに、また二人が見つめ合う。そして今度は、舌を絡ませ合う、濃厚なキスをする。
長いキスが終わり、唇を離すと、その間には銀色の橋ができていた。
「…白鳥…君…」
か細い声で、瑞穂が隆士の名前を呼んだ。隆士は、それに答えるように抱きしめる。
そしてゆっくりと、瑞穂の胸まで手を運ぶ。隆士が瑞穂の胸に、そっと触れる。
「あっ…」
瑞穂は、少し顔を赤くしながら、声を漏らした。
その反応を見て、隆士の手が瑞穂の胸を掴む。そして、揉み始める。
(優しく…力を入れ過ぎないようにしなきゃ…)
そう自分に言い聞かせて、服の上から揉み続ける。
「ふあっ…あぁっ…んっ…」
段々と感じてきたのか、瑞穂の喘ぎ声も次第に大きくなっていく。

「気持ちいい…瑞穂…?」
手を離し、耳元で囁く。それに瑞穂は恥ずかしそうに、
「う、うん…気持ちいいよ…白鳥君…も、もっと…して…」
そう言って、パジャマのボタンを外していく。ボタンを外し終わり、瑞穂の少し大きめの胸が露わになる。
(うわ…す、すごいや…)
初めて見る女の子の胸に興奮しながら、そっと触れる。
瑞穂の胸に隆士の指が食い込み、胸の形が変形する。
そして、ほどよい弾力で隆士の指を押し返してくる。暫く胸の感触を楽しんでから、片手を秘部に伸ばす。
「ふあっ…そ、そんな所…」
か細い声で、瑞穂が言う。が、隆士は構わず、下着越しに秘部に触れる。もう片方の手で胸を揉みながら。
「あっ…んっ…」
瑞穂の秘部は既に濡れそぼっており、下着もびしょびしょになっていた。
その下着を脱がしていき、瑞穂の秘部が露わになる。暫く見とれていたが、
ハッと気を取り直し、そっと直に触れる。
「そ、そんなに見ちゃ…ふあぁっ」
隆士の指が割れ目を這い、シュッシュッと擦る。誰にも触れられた事のない自分の秘部をじっと見られ、
今、愛する人に触られている。隆士に触れられるたびに、それが夢では無い事が分かった。
447一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:44:47 ID:AhC/VbZJ
「えっと…その…そ、そろそろ…い、良い…かな…?」
隆士が手の動きを止め、瑞穂に尋ねる。瑞穂がその意味を理解するのに、暫くかかった。
ズボンの方を見ると、既にテントが張っていた。
「う…うん…い、良い…よ…」
緊張しながら、ゆっくりうなずく。その言葉を聞いて、隆士が少し手間取りながら、ズボンとトランクスを脱ぐ。
そして、隆士の固く勃起した男性器が露わになる。初めて見るそれに、瑞穂は少し怯えたようになる。
(あ、あんなのが入るんだ…)
平均的な大きさとは言え、初めて見る瑞穂にとっては十分大きく見えた。
「そ、それじゃあ…入れるよ…?痛かったら言ってね…?」
そう言いながら、ゆっくりと挿入していく。暫く進んでいくと、隆士のペニスが何かに当たった。
「良いよね…瑞穂…」
優しく隆士が尋ねる。瑞穂はまだ少し怯えたようにしていたが、やがて決心を固めると、
「う、うん…きて、白鳥君…」
震えた声で言う。その言葉を聞いて、隆士はゆっくりと瑞穂の中へ挿入していく。
そして、瑞穂の処女膜を隆士のペニスが貫き、奥まで挿入される。
「んっ…あぐぅっ!」
破瓜の痛みに、思わず呻き声が漏れてしまう。結合部からは、ポタポタと血が垂れている。
隆士は奥まで挿入したまま、慌てて尋ねる。
「だ、大丈夫、瑞穂!?」
まだ痛みを感じるが、それを隠すようにして、隆士に言う。
「う、うん…大丈夫…だから…」
そういって、笑ってみせる。隆士はまだ心配そうにしていた。
448一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:45:24 ID:AhC/VbZJ
「じゃあ…動くよ」
言いながら、ゆっくりと腰を動かし始める。瑞穂の中はキツく、隆士のペニスを締め付ける。
初めての感覚に、少し動かしただけで果てそうになるのを堪え、ゆっくりと前後させる。
「あっ、あぁっ…んっ…くぅっ…」
隆士の腰が前後する度に、瑞穂が喘ぎ声をもらす。もう、大分痛みは引いているようだ。
それを確認すると、少し腰の動きを速くする。
「だ、大丈夫…瑞穂っ…?」
「う、うんっ…き、気持ち…あぁんっ…良いよ…白鳥君っ…!」
隆士の問いに、息を切らせながら答える。既に痛みは無く、隆士の腰が動く度に快楽を感じるようになっていた。
その言葉に隆士は興奮し、更に腰の動きを速くする。
「み、瑞穂っ…ぼ、僕…もう、出そうっ…!」
射精しそうになるのを必死に堪え、瑞穂に言う。
「わ、私も…ふあぁっ!も、もう…イッちゃ…あぁんっ!」
息も絶え絶えに、瑞穂が言った。と、隆士のペニスが脈打ち、限界を告げる。
「うっ…も、もうダメっ…で、出るっ!!」
最後に、瑞穂の秘部の奥までペニスを突き入れ、その中に大量の精液を注ぎ込む。
「あぁぁっ…わ、私も、イクッ…イクうぅぅぅぅっ!!」
隆士が射精するのと少し遅れて、瑞穂もイッてしまう。その間も、瑞穂の中に隆士の熱い精液が注ぎ込まれ続ける。
完全に射精し終わった隆士がペニスを抜き、瑞穂に覆い被さる様に倒れる。
瑞穂も、イッた余韻に浸りながら、ぐったりとしている。

「はぁ、はぁ…き、気持ち良かったよ、瑞穂…だ、大丈夫…?」
隆士が起き上がり、疲れた様子で瑞穂に尋ねる。
「うん…大丈夫…私も気持ちよかったわ、白鳥君…」
そう言って、隆士に後ろから抱きつく。
二人とも顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにしている。
「こんなに中に出して…ちゃんと…責任、取ってよね…」
「うん…僕じゃ、頼りないかも知れないけど…頑張るよ」
しっかりと、隆士が告げる。先ほどより、更に顔が赤くなっていた。
「ふふ、ありがと…幸せにしてね、白鳥君…」
嬉しそうに微笑み、隆士を強く抱きしめる。

「それじゃ、もう遅いし…そろそろ寝ようか」
後片付けをしながら、隆士が言う。すると瑞穂が、
「その前にもう一回だけ…ね?」
恥ずかしそうに、隆士に言う。どうやら、二人の夜はまだ終わりそうになかった。

〜おわり〜
449一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 02:47:56 ID:AhC/VbZJ
えー、というワケで終了です。半ば勢いで書いたので、
おかしな点は多々あると思いますが…そこは仕様、ということで一つ。
疲れた、さっさと寝よう…
450名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 08:01:53 ID:Fnkz4amf
SSラッシュキター
451名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 22:29:13 ID:0gdcQToD
とてもGjなんだけど、いきなり名前呼び捨てにしてたのが気になった。
劇中で直接呼んだことはなかったと思うけど、
同年代以下に対しては「下の名前+ちゃん」がデフォのような気がする。
452名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 23:03:04 ID:JjDy86uo
まぁ「名前+ちゃん」をつければもっとよかったかな。
でもおもしろかったのでとてもGj!
453一周年記念で浮いてた人:2006/08/30(水) 23:36:11 ID:AhC/VbZJ
あ、呼び捨てはマズかったですか?
個人的な事なんですが、瑞穂と理想奈は、
ちゃん付けで呼ばれてるイメージがないので…
とりあえず、その内訂正します。
454名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 23:45:37 ID:l9iQ9W7u
確かに、瑞穂ちゃんだの理想奈ちゃんだのってイメージでも無いな。
やっぱり釘バットは釘バットだね!
最初は強姦魔と思ってご自慢のエクスカリパーを振るったら白鳥でしたー!とかだと思ってた
455名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 01:28:39 ID:rFpPJr5q
久々にいいの読んだ。GJ!
456名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 14:46:04 ID:yWPbfEYN
確かにあの二人はちゃん付けで呼ばれるイメージはないが、
白鳥くんが女の子を呼び捨てにするというイメージのほうがもっとない。

個人的には名字にさん付けで呼んでるような気がする。
457名無しさん@ピンキー.:2006/08/31(木) 18:16:56 ID:dbicK8a5
だれか早紀ちゃんの痴漢もの書いてくれるネ申はいませんか?
458名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 19:37:42 ID:luwhS/t7
Crimsonにしかならね

リュウシに街中で暴力はダメとか注意されてて
459名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:02:43 ID:G5pmxRET
おとなしくされるがままになるようなタマじゃないもんな。
犬SSのように拘束するか、あと考え付くところでは蝶を見せて動きを封じるとか酒を飲ませるとか・・・
でもどれも痴漢にならねーw
460名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:31:32 ID:7hFPPDDd
電車に乗る早紀
迫り来る痴漢
我が身の異変に気が付く早紀が撃退しようと振り向いたその時
目の前に広がるパピヨンマスク
驚き、声も出せず、なすがままの早紀はついに…


無理
461名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 21:57:27 ID:KzBhrUs5
四姉妹×白鳥の最初はやっぱ
「赤ちゃんってどこから生まれてくるの?」
なのか?
462名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 22:40:20 ID:bHppV99Z
困る隆士。
そこで残された選択肢は!?
463名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 22:45:48 ID:P4+bWygd
梢に委託
464名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:13:47 ID:uddgECpq
早紀の手を千百合が乗っ取って・・・痴女か。
465名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 08:19:22 ID:ivrWcK17
何でもいいから早紀モノ
466名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 12:15:29 ID:hQ43KPSJ
魚「ねぇねぇお父さん、赤ちゃんはどこからくるの?」
隆「え、えーと…」
千「魚子ちゃん、赤ちゃんはですね。コウノトリが運んでくるんですよ」
魚「へぇ〜そうなんだ。千百合ちゃんは物知りだね」
隆「(助かった…)」
棗「助かった…かも?」(ぼそっ)
隆「!!?」
467名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 22:35:23 ID:KCdyLYzf
書きかけのSSのデーター消しちゃった・・・
468名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:33:29 ID:/PbzLXFl
469名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 11:19:25 ID:MxPeHP1q
470名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 11:34:00 ID:MxPeHP1q
朝美ちゃんの中の人も!!
http://gph.sakura.ne.jp/va_memo/system/vadb.cgi
471名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 12:22:42 ID:oprZdaU1
>>467
ドンマイだ。
日本ではよくあることだ
472名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 22:12:58 ID:MxPeHP1q
梢スレが新しくなりました

まほらばの大家さんこと蒼葉梢ちゃんに萌えるスレ5
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1157014239/
473名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 00:15:00 ID:ahguB+8r
       ノ;;;;;;)〜〜 プゥ〜ンかまってかまってかまって
      (;;;;;;;;;;;;;;;)〜〜〜〜 プゥ〜ンかまってかまってかまって
     (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ〜〜〜〜 プゥ〜ンかまってかまってかまって
    /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 〜〜〜〜 プゥ〜ンかまってかまってかまって
   人;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)クサイ クサイ
 。 川|川/゚∴゚\ b〜 プゥ〜ン
 。‖|‖.゚◎---◎゚|〜 ゚プゥ〜ン    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖∵∴゚。3∵゚ヽ〜。゚ 。 。 <中の人は楽しいなァ〜 ハァハァ・・・
  川川∴゚∵∴)д(∴)〜゚ 〆⌒\。  \______________
 。川川∵∴゚∵o〜・%〜。 (c人゚∴3
  川川‖o∴゚〜∵。/。  ゚|゜#。゚。゚b。カユイ カユイ
 川川川川∴∵∴‰U   d゚。o∵。|゚ プゥ〜ン
 U 〆∵゚‥。 ゚o゚ o\_ 。(・∀・。)プゥ〜ン
。 /  \゚。∵@゚∴o∴つ (c‥∵゚)゚
 o |∴\ '''''゚''''''''''''つ U  d;∵|:∴|゚。
  %。゚。。‰∴>>469-470゚∴o゚  o (::c(∴゚)。o。。
 |o∵o。。| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
474名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 18:40:38 ID:7z98u0MF
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1157014239/51

いいねえ、いいねえ
みんなどういう「歓迎」するんだろう
475名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 22:29:16 ID:iJxrvZ3X
わかんない
476名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:22:35 ID:7z98u0MF
そろそろ>>135の続きを投下してもいいんじゃない?
477名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:46:48 ID:tcQw43Xm
>>474
今までの一般人入居希望者のように普通に追い出されるだけかと思われ。
478名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 00:39:56 ID:NrftXrg9
あれ?前にここによく投下してた水氏のHP、消えてる?
479名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 10:01:01 ID:nhO8KexR
>>474
「キモオタ」ってだけじゃ、どっかの吉外の「今時の若者」なみに漠然としすぎててな・・・。
二次元世界にどっぷり漬かって他人には無関心のようなやつなら珠キチに追い出されてるだろうし、
そもそもその手のやつは他人からの干渉を好まないんで、追い出しにかかるまでもなく
自分から出て行くだろうな。
ホモスキー男版程度であれば、面白い玩具くらいには愛されるかもしれんw
480名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 21:22:08 ID:PGT8qN2R
ま、大方
>>424>>473のAAのような人物さしてるんだろうけど
481名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 22:56:14 ID:zn/arMKj
自分のSS読んでくれるか?
482名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 23:21:51 ID:PGT8qN2R
>>481
OK!
483名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 09:43:23 ID:sW1r7sR7
>>481
カマーン!
484名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 11:03:08 ID:GvK4W1Rj
>>480
見た目が腐ってても中身が白鳥キュンなら、不良が仔犬を助けるといい人に見えるのと同じで
そのギャップがむしろ好感度うpな悪寒。見た目はどうあれ中身が腐ってたら珠に追い出されるだけ。
485名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:08:25 ID:LnFdq8dC
>>482-483
ここの住人は皆やさしいな
486名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:41:06 ID:tStRDU1B
保守
487名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:19:42 ID:M47ULka7
白鳥隆士の自己紹介のときに
「女性経験はない」と言ってないんだよね
彼女いない=童貞とは限らないんだよね


何が言いたいかわかる?
488名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:22:18 ID:UaieETfr
ワカンナーイ
489名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:23:36 ID:mj0DmrcF
なんか最近浜谷もどきみたいなのおおくねぇ?
490名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:44:32 ID:VCY23Yzo
逆に考えるんだ。
魚子みたいな奴が増えたと考えるんだ。
491名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:16:17 ID:SgmIgnNP
お前は魚子を愚弄するのか
492名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 19:46:47 ID:IUHn34kj
>>487
わざわざ経験あるとか言うって相当馬鹿じゃないか?
>>490
魚子は純粋であって浜谷みたいな人間の醜いところの塊とは違うんだよ
493名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 01:47:50 ID:kz6AefQu
自己紹介で女性経験の有無を言うなんて浜谷のキチガイくらいなもんだろw
494名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:48:37 ID:hdI8jztc
ま、ある種のブラフとも取れるよな
495名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:40:13 ID:CkcO11io
ま、これはこれでネタになる気が
496名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:20:03 ID:p3qvr0NL
だって白鳥くんは女の子だから…。
497名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:21:59 ID:Cylwd2qb
よく考えると>>492の言うとおりだよな。
会って一日や二日の相手に「女性経験はあります!」っていうDQNがいるもんか。しかも(その時点では)ただの同じアパートの住人に向かって
498名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:03:57 ID:CkcO11io
ま、SEXフレンドという言葉もあるくらいだし
梢が、ベッドの白鳥が意外と手馴れているのに驚く展開もありかと思うわけだが
499名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:29:50 ID:p3qvr0NL
男子校出身で女の子自体を珍しがり、あまつさえ女の子の手に触れるのも初めて
なんて言っちゃう男が経験者だったらある意味すごい罠。
500名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 21:40:24 ID:q/lZm/Rh
手にも触れずにどうやって経験するんだw
501名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:39:15 ID:6exTVoGv
逆レイプ
502名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:51:35 ID:a5D0X/3y
白鳥君ならやられかねんな。
503名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:29:02 ID:Xq+COjT8
小学校で女教師に
中学校(男子校)で女教師に

白鳥ならあり得そう
504名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 09:43:05 ID:iycBN+d+
「男性経験がない」とも言ってないからアナルは非処女かもしれん
505名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 10:09:36 ID:Zta7kZql
 それはますます言えないのでは……。(笑)
506名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 16:38:16 ID:C0J7i9DC
白鳥×梢で放尿プレイきぼんぬ
507名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 16:55:02 ID:I7T0NAUT
いや、白鳥は非童貞だろ。

白鳥「宿題忘れました…」
銀「あらあらまぁまぁそれは大変♪」
あ゜っー
508名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:22:01 ID:Xq+COjT8
専門学校に入り、見事に宿題を忘れ、銀先生に童貞と処女を(ry



銀先生だから許す
509名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 19:07:33 ID:z6D7DKFx
そこに遅刻してきたエロールが加わり3P成立
510名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 20:52:14 ID:T7D9pf5W
白鳥はM
エロールはS

3Pだとバランスが悪いな
511名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 21:00:48 ID:1YaYBFJj
ていうか、それだとエロールが折檻になってないじゃん。
むしろ役得じゃん。
512名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 21:48:47 ID:2wtgBxg2
>>511
だから折檻率高いんだろ
513名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 17:27:40 ID:o+E0Avhu
そういえば本編でも折檻の内容描写は無かったな…。

まあ、白鳥がMな事実は変わらないんだが。
514名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 22:37:01 ID:w7tTOVZk
>>513
早紀と千百合にはS
515名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:41:51 ID:6e5GOEvu
>>514
いやいや早紀はああ見えて実は真性マゾ。
ベッドの中で言葉で嬲ってやってるけれど、すぐにマンコ濡らすからわかるよ。
516名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:22:52 ID:raLKi0eh
おい、なんかへんなのが紛れ込んだぞ
517名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:53:47 ID:USH85/l9
浜谷か?
518名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 06:40:44 ID:it8FcRhl
>>515
俺の早紀で妄想スンナ
519名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 19:47:58 ID:D9cZoXTV
珠実は実はマゾとかいう無理くさい妄想してみるテスト
520名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:16:11 ID:Ri/GD+Kv
みんな落ち着けよwwww
そういや
>>481
は何処行った?
521名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:03:15 ID:Clv4fara
>>517
本スレで、コテ付けなきゃ叩かれないと悟ったようで
522名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 20:31:06 ID:G2RbfQoG
浜谷の芸風とは違う気がする
523名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 21:29:47 ID:2Pl1F4tJ
524名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 23:56:00 ID:IEs9m0Wl
詳しく知りたくなんかねーよ
525名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 18:21:30 ID:0MxdMXcd
>>524
IDがインターネットエクスプローラ
526名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 15:43:28 ID:FipQbz/m
IDがMX
527名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 20:20:59 ID:9U1tZZOq
静かになったな……
528名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 20:36:55 ID:1SbyyQSw
またーりまたーり
529名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:26:25 ID:8BETwPCC
まさに"しめやか"だな

ハァーロォーゲェーンー
530名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 02:26:19 ID:lBNDj2lV
ネタ切れ
531名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 11:17:03 ID:SAnqyGuv
ネタはなくもないけど、書くまでの気力はない漏れ。
脳内に沸いたストーリーをアウトプットしてくれるマスィーンとか出来ないもんだろうか。
マジで気力ナサス
532名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 12:17:08 ID:lBNDj2lV
青葉なんとか一郎って人が捕まったってニュースを見て、ふとまほらばを思い出した。
ここも随分寂れたね。
533名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 20:49:16 ID:20X51PyV
新作書きたいけどネタが出てこない・・・ッ!!
534名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 20:59:38 ID:22Fr9OeS
アニメスレからのコピペだがネタになりそうなので投下

劇場版まほらば
劇場版まほらばパプッペ伝説
劇場版まほらば鳴滝荘大冒険
劇場版まほらば僕の梢ちゃんを返せっ!!
劇場版まほらばこの世で一番温い奴
劇場版まほらば鳴滝まるごと超決戦
劇場版まほらば超人格だ蒼葉 梢
劇場版まほらばとびっきりのS(珠実)対M(部長)
劇場版まほらば100億パワー!!超ド級の住人たち
劇場版まほらば極限内職!!三大超住人
劇場版まほらば燃えつきろ!!熱職、列職、超内職!!
劇場版まほらば銀河ぬくぬく!!ブッチギリの温い女
劇場版まほらば危険な宴会!!白鳥君は眠れない
劇場版まほらば超住人撃破!!勝つのは僕だ
劇場版まほらば最強のフュージョン!梢と珠実
劇場版まほらばガルノフ爆発!!珠実がやらねば誰がやる
劇場版まほらば 作家への道
各作品毎年春と夏に連続公開。
同時上映 ヒカリ ボイズンガルズ 水無月家の人々 脇役天国DX
まほらばだよ!大体全員集合!
535名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 21:02:57 ID:iKm6Z7r0
>>533
朝美が学校のトイレで一人オナヌ
536名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 07:28:21 ID:sQC3VH+J
>>535
朝美ちゃんのオナネタってやっぱ隆士お兄ちゃんなのかな。
お兄ちゃんを思ってオニャニーする朝美ちゃん・・・萌え。
537名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 12:17:44 ID:BylpybHh
周りに対象になりそうな男子が他にいないからな…。
クラスメイトの男子とかはボディガード二人に阻まれてるし。
538名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 13:38:35 ID:+AUC2e77
>>536
丑三
539名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 16:17:43 ID:7thejZmv
それはない
540名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:51:55 ID:LEm0tYd/
あえてまひる →以降百合
541名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:20:35 ID:8rIJeT3O
そうだ、橘がいるじゃないか
542名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 12:52:17 ID:VUhMGTWW
朝美ちゃんの初めての人はお兄ちゃんだと信じてる。
たとえそれが浮気だったとしてもだぁ。
543名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 19:37:31 ID:Y17yhzjO
>>542
お父さんとか
544名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 10:39:14 ID:1lZLGr3I
>>543
血のつながらない父娘・・・禁断の香りにハァハァdeath
545名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 14:56:05 ID:TC3IYOEs
お父さんご存命の頃朝美ちゃん3才なんですが・・・
羊羹にも程がある。
546名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 15:39:08 ID:NxB7bA5h
だから 朝美×まひる って言ってるばよ!
547名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 16:14:43 ID:ViJ6vuWz
+橘
548名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 17:17:42 ID:/IYvx9WE
立花には白熊沙夜子とやってもらいたい
549名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 19:40:48 ID:NxB7bA5h
>>548
IDがアイワイバンク
550名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 15:05:05 ID:HYa2KIdF
朝美×しb…
551名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 15:35:21 ID:dfXQJ+zt
柴犬?
…イヌはまずいよ、イヌは。
552名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 17:04:55 ID:DW4vRSjn
朝美が攻めてまひるが全力受け
そしてそれを見ながらタチバナがひとりでやると
553名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 18:35:56 ID:ZjC2siMV
>>545
おぼろげな父の記憶をオカズに一人エチということだろ?
554名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 01:01:02 ID:g2QNWuPe
最初はタチバナ&まひる攻め朝美受けだが
ものすごい速度で学習されて朝美攻めタチバナ&まひる受けに
555名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 17:12:03 ID:5PRvtR67
>>554
にニヤッとしてしまった俺はもうダメだ…。
556名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:43:43 ID:TfU/umU+
あれだ、ガンガンカスタムに読み切りが載っていた訳だが、それがとても良かった。
そこで、久々にログを読んだら……
やっぱり、面白かった。
自分の作品の矛盾に色々疑問を持ったりしたが……
やっぱり、まほらばが好きだと再確認できた。

忙しいとか何だとか言ってここから足が離れてったケド……
……俺は、また書いていいのだろうか。問うまでもないだろうが。

駄目だ、風邪気味な上に課題の締め切りに追われてるから自分でもよく解らなくなってきたw
とりあえず、また今度。近い内に投下できれば、その時に。


しかしなんかメル欄規制が酷くなってないか?
557名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:44:27 ID:eHpgruwd
無理しなくても結構ですので暇が出来たらまた来てください
558名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 03:22:01 ID:KlOwWuS4
歴史は繰り返す…か
559名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 04:12:08 ID:CuD8TGLb
原作読んでも何とも思わないんだけどアニメだとやたら朝美が可愛い
声ってやっぱり重要なんだな
560名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 10:54:00 ID:qe9ygMws
来栖川芹香
561名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:51:46 ID:7/bc5UnG
PR(ガンガンカスタムの読みきり作品)をこのスレでは以下に扱うか?

それが今の最優先事項
562名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:59:18 ID:Cr/KYijO
別作品ではあるけど、世界設定的には繋がってるからいいんでない?
563名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 16:23:13 ID:EweL0qOn
人生色々
564テイル ◆5zZRlb1law :2006/10/12(木) 19:41:16 ID:OshUSghC
ようやく現スレ分の作品をまほログに登録……流石に半年放置していただけあって
数が尋常じゃないです。テイルです。
前スレや前々スレはまた後で。

私事が結構に忙しくて放置していました。初めにお詫びします。
代わりに一本投下出来れば良かったのですが……明日以降、ですかね?
本編が終了した後も、ここに人が集っていた事。そんな奇跡に、感謝です。
ここが、大切な場所で在り続けるように……これからも、ヨロシクです。
565名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 19:58:11 ID:RILdFkE5
うおおお!?
お久しぶりデス〜、そしてお疲れ様でした。
早速更新分を読んできましたが、俺ってば思わせぶりな発言ばかりして何も書いてない………
いや、書きたい書きたいと思っていてもめがっさ忙しくて書けねェー………

年内には流石に一本書いときたいよね!
566名無しさん@ピンキー.:2006/10/12(木) 20:00:40 ID:Aqm1OEK6
ネ申テイル
キターーー(・∀・)ーーーーーー
567めっさー:2006/10/12(木) 20:32:03 ID:rcMgBm5q
最近ちっとも新作が書けないめっさーです。
テイルさん、貴君のサイトで私のSSをうpしてくれてありがとうございます。
素敵な解説をつけてくれて感涙の極みです。これからも頑張ってください。
568名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:55:55 ID:eHFvX161
甦りの兆し
569名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:57:15 ID:dwAIElq2
>>564
神乙!!
570浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/10/13(金) 01:16:55 ID:cvKcZASX
>>564
今見てきた










僕のが見事に収録されていない、このスレにも僕の作品あるのに
571テイル ◆5zZRlb1law :2006/10/13(金) 01:17:40 ID:tGpx8Z57
さて、久々に書いてみた訳ですが。
中々に需要のありそうな現在の鳴滝荘で、一本書いてみました。
名前は……当然ながら勝手に決めましたが。
その辺はご愛嬌。

では、未来ナ中編「これからも、ここで」投下いたします。
572これからも、ここで(1):2006/10/13(金) 01:20:36 ID:tGpx8Z57

「ふんふんふ〜ん……」

鳴滝荘。
物置。

もとい、衣装部屋。

かつて、千百合が様々な衣装を作り、ストックしていた場所。
いや、今もそのコレクションは保管されている。

「いろんなふくがある〜……」

その、服に埋め尽くされた部屋を、掻き分けていく一人の少女。
4歳から5歳か、まだ幼稚園ぐらいに見える。

「これは〜……なんだろ?ふりふりしたものがついてる……」

彼女が手に取ったのは、いわゆるメイド服。
かつて、白鳥も着た事が(正確には『着させられた』)あるそれだ。

「……かわいいなあ〜……」

少女は、にぱっと笑う。
どうやら、この服に興味を示したらしい。

「きてみたいなあ〜……どうだろう……だめかなあ……」
流石に女の子、こういう服を見たら着たくなるのは性なのだろう。
無論、まだ子供なので大人用の服など着れる筈も無い。
「でも、おかあさんにみつからなきゃだいじょうぶかな……
 これ、おかあさんのみたいだし……」
しばし悩んでいたが、結局、

「……きちゃお」
573これからも、ここで(2):2006/10/13(金) 01:21:16 ID:tGpx8Z57


数分後。

鏡の前に、その少女の姿があった。

だぶだぶのメイド服を着た女の子。
勿論ぴったりではない。
だが、彼女はそんな事を気にも留めず、鏡の自分を見詰めていた。

「……かわいいなあ」
鏡に映る自分の姿に満足しているようだった。
「おかあさんぐらいにおおきかったら、もっときれいだろうなあ……」
大きくなった自分の姿を想像しているのだろうか、惚けたようにそこに立っていた。
「そうだ、おけしょうすればもっときれいになるかな?」
前にお母さん――――梢がやっていたのを、彼女は見ていた。
それを真似しようというらしい。
どこかに化粧道具が無いかと歩き出そうとして、しかし、

「……あ」

だぶだぶのスカートの裾を踏み、
派手に転んでしまった。

「う〜……いたい……」
これは脱いでしまおうか。そう考えたとき。

目の前のドアが開いた。

「何やってるの?」

574これからも、ここで(3):2006/10/13(金) 01:22:28 ID:tGpx8Z57



「あ〜……疲れた……昼寝のし過ぎかな……」
どうやら僕は書斎(2号室)でいつの間にか寝ていたらしい。
……新作の目途を付けて、後は早嶺さんの小説の挿絵を上げて、そこで寝たのかな?
いや、藍に絵本を読ませていたらいつの間にか藍が寝ていて、それにつられたのか?
そんな事を考えながら、ふらふらと廊下を歩いていた。
今日は日曜日だ。
空は気持ち良い位に晴れている。

中庭を見る。
「おねえちゃ〜ん、つっかまえてご〜らん〜」
「なにを〜、ま〜て〜ひかり〜」
紅美とひかりが鬼ごっこをしていた。
「あ、おとーさんだ」
「おとーさん、いまおきたの〜?」
二人が駆け寄ってくる。
「うん、ようやくね。鬼ごっこしてるの?」
「「うん!」」
「あんまり危ない事しちゃ駄目だよ。って、灰原のおじさんがいるから大丈夫か」
池の方を見る。
灰原さんとジョニー、いつものコンビが釣りをしていた。
「ん?ナンダ白鳥、子供達なら普通に遊んでるゾ」
「ええ、そうみたいですね。藍も書斎で寝ちゃってますし」
そんな事をしている内に。

「じょにー、あそぼ〜」
「じょにー、いっしょにおにごっこするの〜」
「ば、馬鹿、俺は大切な事を考えるのに忙しいんダ!」
子供達に絡まれる灰原さん(とジョニー)。

……
まあ、後でビールでも持っていこう……
確かストックが切れていたから、買いに行かないといけないかな。
騒ぐ三人と一匹を横に、玄関に向かう。
575これからも、ここで(4):2006/10/13(金) 01:23:03 ID:tGpx8Z57
さて、僕の子供は四人居る。
全員が女の子なのだが、何と四つ子だ。
お陰で通常の四倍は仕事と執筆活動を頑張らないといけない。
いや、通常の五倍か。

紅美とひかりは中庭。
藍は書斎。
さて、もう一人はどこにいるものか……
梢ちゃんと一緒に買い物か?……だとしたら他の三人も一緒か。
そんな事を考えていると。


がたり


物置から物音がした。
……誰だろう。梢ちゃんが整理でもしているのだろうか。
「……いや」
物音がしたのは、かつて千百合ちゃんが製作した服のコレクションがある部屋だ。
だとしたら、誰が……
「…………」
部屋の前に立ち、覚悟を決めて中に入る。
「…………」
目に入ってきたのは。


「……何やってるの、碧?」
576これからも、ここで(5):2006/10/13(金) 01:24:19 ID:tGpx8Z57
僕の最後の子供、碧がそこにいた。
何故かメイド服を着ている。
それも、いつか千百合ちゃんに着せられたやつだ。
……何故だろう。
いや、物凄い勢いで何故だろう。
「……おとうさん」
碧は、ばつが悪そうに答えた。
「……ごめんなさい。このふくが、かわいかったから……
 きてみたいな、と、おもったの……」
「…………」
可愛かった、か。
……そうだけど。
いや、よく分からないけど。

どうしてだか、僕の子供達は梢ちゃんの別人格の四人にそっくりなんだよなあ……
性格とか、好む物とか。

とりあえず、気を取り直す。
「……まあ、勝手にこの部屋に入ったのは、謝ったからそれでいいとして」
僕は訊く。
「碧は、服が好き?」
「うん」
「この服を、いつか着てみたい?」
「うん」
「……じゃあ、早く大きくならないとね」
「……うん!」
頭を撫でる。
碧は、嬉しそうに微笑んでいた。
「…………」
将来、千百合ちゃんみたいに暴走しないだろうか。
それだけが心配だ……

着ていた服を脱がせ、物置を出る。
そこに。

「ただいま〜」

この声は。

「おかーさんだ!」
とてとてと碧が走り出す。
中庭にいた紅美とひかりも玄関に向かう。
どうやらお昼寝から目覚めたらしい藍も玄関へ。

そして、僕も。

玄関には。

「お帰りなさい、梢ちゃん」
「……ただいま、隆士さん。そして、みんな」

買い物袋を提げ、静かに微笑んでいる、僕の大切な人。
577これからも、ここで(6):2006/10/13(金) 01:25:00 ID:tGpx8Z57
「おかーさんおかえりなさーい」
「みんないい子にしてた?」
「うん!」
「……おとーさんにえほんをよんでもらってたの」
「そう、よかったね」
「ひかりとおにごっこしてた」
「楽しかった?」
「うん!」

わいわいがやがや。
只でさえ賑やかな鳴滝荘が、彼女達がいるお陰でさらに賑やかになった。
でも、可愛い僕の大切な子供。
たまに喧嘩もするけど、姉妹で凄く仲も良い。

そこに。
「たっだいま〜」
「です〜」
「お帰りなさい、珠実ちゃん、桃……紫羽さん。それに……瑠璃ちゃんも」

「…………」
瑠璃ちゃんは。
瑠璃ちゃんは、桃乃さんの後ろに隠れるように、僕を見ていた。
「……ただ、い、ま、せんせい」
「まったく、ホント照れ屋で内気なんだから〜。誰に似たんだか」
ちなみに瑠璃ちゃんは僕の事を先生と呼ぶ。
好きな絵本を描いた人だから、らしい。

「ああそうそう白鳥クン、ダンナの仕事が早く上がるらしいから、これから宴会やるわよ」
「ええ、これからですか!?」
「梢ちゃんも珠ちゃんも大丈夫よね?」
「ええ、いいですよ」「モチのロンです〜」
「みんなもいいでしょ?」
「うん!」「カールあるよね?」「にぎやかだ〜」「……えんかい、すき、かも」「…………」
「という訳で確定事項ね〜」
後はヨロシク☆ という目な桃乃さん。
どこの団長だ。
「ホラホラ、早く準備しないと黒崎親子帰って来るでしょ?あと鳶田さんか。
 バラさんもどうせ釣れない釣りをしてるんだし、さっさと動く動く」
「分りましたよ……」
「じゃあ、料理も張り切らないといけないですね!」
「お、梢ちゃんの料理が肴ならお酒もさらに美味しくなるってもんよ」
「……おさけって、なに、かも?おとーさん」
「藍には関係の無い飲み物だよ……飲んじゃ駄目だからね」
「……わかった……かも」
じゅんびー!と張り切る子供達と一緒に、準備に取り掛かる。
578これからも、ここで(7):2006/10/13(金) 01:26:07 ID:tGpx8Z57
梢ちゃんの病気が治った、桃乃さんや珠実ちゃんが海外に飛び立った、色々あったけど。
やっぱり、最後にみんながここに集う。

鳴滝荘は、みんなの家。

僕達の故郷。

ここでしか、出会えなかった縁。

今では古臭くなったモノを、大切に受け継いでいく場所。

これからも。

ここで、みんなで幸せに暮らせたらと思う。

大切な場所で。


<<My Home>> exists forever.
579これからも、ここで(アトガキ):2006/10/13(金) 01:32:10 ID:tGpx8Z57
以上、「これからも、ここで」でした。
久々の執筆な上子供達の情報が少ないのでどこか妙ですが、そこはご容赦を。

ちなみに、子供達の名前。
基本的に、四人の人格の色の縁語です。魚子だけがレベル高かったような……
何せ、「金」だからなあ。いやはや、名付けは難しい。

色々突っ込み所があるかとは思うのですが、こんな感じでやっていきます。
希望のネタが山のようにあるようですが、出来る限りトライしてみたいなー、と。

ではでは。風邪が随分良くなってきたテイルでした。
580テイル ◆5zZRlb1law :2006/10/13(金) 01:34:00 ID:tGpx8Z57
追記。
>>571、どう見ても本文は現在じゃありません。
本当にありがとうございました。
581名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 07:26:32 ID:Y74dZcrs
素晴らしい
582名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 16:02:30 ID:Z9FzHs6l
久々の発表gj www
583名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 18:14:03 ID:Oze7GQVR
>>580
現在でも十分需要はあるさ
なにはともあれGJ!!!!
584名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 18:15:07 ID:Oze7GQVR
すまん興奮しすぎてsage忘れた
585名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:06:47 ID:O28sCbu/
GJ!!!!!
586名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 09:09:18 ID:UNAJbglT
グッジョブ!
587名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 22:28:42 ID:abE0rkTd
あれ?まほログに記憶喪失の話しとかがないな・・・。読みたかったのに・・・。
588名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 22:44:36 ID:wp0ZKA+l
前スレの話はまだ補完してないとか。
589名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 07:25:46 ID:dYv4eSbU
気長に待たんゴ
590名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 15:45:43 ID:u7xTRT5G
保守
591名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 16:44:18 ID:1PFcZkQ2
ぬるぽ
592名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 19:30:12 ID:SkU1N4zp
がっ
593超小ネタ:2006/10/20(金) 22:10:12 ID:DLms3P43
ssなかなかはかどらないので小ネタ

ふもうなたたかい

白  「梢ちゃん? 何埋めてるの?」

梢  「あ、白鳥さん♪…ちょっとお楽しみ畑に」

白  「あ、そっか。そういえばそうだったね」

梢  「ええ。…でもなんだか最近、あまり芽が出ないんです…」

白  「そうなんだ…、でも、そういう時もあるから仕方ないよね」

梢  「はい、それも含めて『お楽しみ畑』ですから。でも、こんどこそ!」

白  「それで、今度は何埋めたの?」

梢  「栗を四つに、銀杏二つです♪」



縁の下「…じゅるり」

白&梢「………」
594名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:19:21 ID:pSctRuU5
ほのぼのした
595名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 01:18:33 ID:+cXwteb5
>>593
なかなかおもしろかったよ。
596名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:10:09 ID:DjyQRvf9
幼少時のオナニーは、親からのスキンシップに飢えてやるっつーパターンもあるらしい
というのを某スレで見かけ、意味も分からずにオナニーに耽るロリ梢ちゃんにバラさん大弱り
というSSでも書こうかと思ったが、なんかこう色々重くなりそうなんでやめた。
597名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 18:15:47 ID:1oESR9XB
>>596
おまいは正しいと思う。
598名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 18:47:08 ID:EXBxxyjZ
そもそもまほらばでエロっていうのもどうk(ry
599名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 19:41:36 ID:lcoNfqBA
そういうな、主人公カップルだってやることやって新しい家族が出来たんだから
600名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 21:00:33 ID:2a89Hnk9
あの二人がえっちな事するのってどうも想像つかんのだがなぁ
601名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 21:13:50 ID:09xlLwCp
少年誌のラブコメで
602名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:10:31 ID:ATIcQIa9
なっちん達がキスしたから子供が生まれたんじゃね
603名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 22:17:04 ID:+QYVxNKD
ここで問題だ!
「どうして珠ねーちゃんはそんなにお胸がペッタンコなの?ママはあんなにおっきいのに。」
と白蒼の子供に言われた珠キチの反応は?
604名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 23:17:33 ID:if/estf6
魚「どうして珠おね〜ちゃんはそんなにお胸がペッタンコなの〜?ママはあんなにおっきいのに〜。」
珠「それはですねぇ〜、梢お母さんはあなた達を立派に育てるためにお胸を大きくしただけですのでぇ〜」
珠「決して私の胸が小さいわけでは〜…ですよねぇ〜白鳥さん〜」
隆「…!!?そそそそそそうだよ魚子ちゃん!別に珠実お姉ちゃんが小さいわけじゃ」
珠「…魚子ちゃんは『小さい』とは一言も言゛っ゛て゛な゛い゛でずよ゛〜ふふふふ〜…」
隆「え!?そ、そんな、ペッタンコも小さいも同意gあ゜ぁ〜〜そこはだめぇえ〜〜〜」
魚「(興味津々)」
棗「魚子ちゃん…こっちでお絵かきする…かも?」
魚「うん!なっちゃん!お絵かきしよっ!」
棗「……」
棗「…婿姑戦争…かも」
棗「…でも…珠実おねぇちゃん…ちょっと楽しそう…かも?…」

珠「世界48ヶ国の陵辱技でずぅう〜〜」
隆「脇はひゃめてへええ珠実ちゃはあああ゜あ゜あ゜!!!」

棗「…気のせい…かも…」


会話形式ならいくらでも書けそうな不思議。
605名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 18:05:38 ID:bxuQYXG0
まほらば本編は梢ルートでENDしてしまったが我々の力を集めれば
棗ルートとか早紀ルートとかも再現可能ではなかろうか?
606名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 18:55:52 ID:OljGqC2n
隆「これで本当に良かったのだろうか・・・」

BAD END
607名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 19:31:51 ID:hbRxWCPx
早紀ちゃんルートならぐうたら氏にお任せだな
608名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 22:04:06 ID:yP6RTmYm
珠キチルートなら完成させた人がいたな。
609名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:30:46 ID:9Jw+L8xH
>>608
ま゛〜…あのなんか後味悪いやつか…。
610名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 01:17:10 ID:q869SJh0
タチバナルートならよく妄想している
611名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 05:10:02 ID:B1z0qOI9
ハーレ…いや、なんでもないです
612名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 17:28:37 ID:LBYHruW6
梢ポン以外を選ぶと後味悪い結末になりそうなのがなぁ…。
白鳥くんはある意味選択肢がない状態なんだよな。
613名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 18:40:28 ID:FR7Z10KJ
梢「白鳥さん…私以外を選んじゃ…いやですよ…」
614名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 00:37:06 ID:3z+A0l6C
白鳥が他の人と結ばれたことを知ってその場は祝福するが夜中に一人で泣いてそう
615名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 16:39:40 ID:ELyByqFB
梢の場合、そういう状況になったら何も言わすに身を引いちゃいそうだな。
616名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 17:41:42 ID:2VF47q12
梢ちゃんとしては大好きな白鳥さんの幸せ>>>自分の幸せなんだろうなあ
白鳥さんが幸せなら………って十年来の想いを閉じ込めとくなんて………(´;ω;`)

でも早紀ちゃんが早紀ちゃんが早紀ちゃんが早紀ちゃんが早紀ちゃ(ry
617名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 19:59:17 ID:GuGitab+
朝美ルート書きたいな・・・・書けるかな?
618名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:54:58 ID:ELyByqFB
ファイト。
みんな新作に飢えてるよ。
619名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:55:00 ID:dqqktyZI
ss落とそうかと思うんだけど…

久しぶりに来たら、なんか空気が違う
流れ的にエロ禁止なのか?
620名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:00:49 ID:SjSMC347
いやいや、モラルさえあれば来るものは拒まずかと
621名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:08:16 ID:dqqktyZI
ん、じゃあ投下…
するけど50k爆弾なので分割して落とします。

登場 白赤紺
結構エロ分高めなので、そういうの嫌な人はスマソ。
622ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:09:31 ID:dqqktyZI


「あ…あのさ…白鳥…」
「ん、なに?…早紀ちゃん」

カリカリと響くデッサンの音、もうみんな寝静まり、鳴滝荘は静かだ。
ふっと早紀に声をかけられて、白鳥は手を止め、顔を上げた。

「あ…いや…描くのやめなくていいぞ…えっと…」
「…?どうしたの?」
「んと…その、やっぱうまいなと思って」

いまさら話題も変えられないと思って早紀はあわててお茶を濁した。
久しぶりに会ってみんなと宴会して…今は二人きり、なのに…なぜか白鳥は絵を描いている。
確かに早紀が描いてと頼んだのだけれど、こんな展開を望んじゃいなかった。

(何でもいいから話をして、夜遅くまで一緒にいれば…白鳥だって…)

ある種の期待を持って、こんな夜中に二号室にいるのに、想い人は動いてはくれない。
気がついてくれない…むしろ、やんわりと避けられている気もしていた。

(なんで…?白鳥だって…アタシの気持ち、分かってる…だろ?)

4人が出会ったあの日から、白鳥との関係は悪くなってはいないけれど、進展もしていない。
二人っきりになる時間は増えたけど…距離が縮まっていかない。
それがどうしてなのかが分からず、いつも心にわだかまりがあった。

結局いつものように、おやすみを言って自分の部屋に戻ってきてしまった。
ベットに寝転がり、一人天井を見る。
623ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:10:24 ID:dqqktyZI

(…今日も、だめだったな…)

そんな肩透かしも数える程になった。
思いつめるほどではなく、もしかしたら…という期待に過ぎない、早紀の心の中にも白鳥に愛されることへの躊躇いはあって、つい日和ってしまうから。
けれど、白鳥と梢のような関係を羨んでいる自分をいつも感じている。

(…白鳥…)

共有した梢の記憶に出てくる白鳥はいつも、恋人らしく振舞っていて、やさしく接してくれる。
時には思い出すだけで体が熱くなるような、秘密の事もしている。
でもそれは自分に向けられているのではない。まるで窓からひとり眺めているような、幻想だ。

(うぅ…バカ鳥)

早紀は白鳥のプレゼントだった人形を抱きしめた。…うまくいかない時間が長引くほどに、想いは強くなってゆく。
ましてや梢のときの出来事を思い出してしまえば、おあずけをされているみたいで悶えてしまう。
想いが潮が引く様に治まるまで、早紀は暫くそうしていた。

(誰かに話せれば…スッキリするんだろうけど、誰にも…言えないな)

愚痴のひとつでも言えれば、そんな強すぎる想いも忘れていられる。
[エロいこと]は嫌いだし、何より自分のことだから恥ずかしかった。

(…あ…)
「ん…あれ?」

ふっと早紀の心に違和感が湧いた。
誰かが自分の中にいる…普通の人では考えられないけれど、多重人格である自分には、こんなことがあると分かっている。
いないはずの自分に気付いて、他の自分と出会って、やっと最近はおかしな状況に慣れてきた。

(…)
(棗…いる…よな?)

そっと早紀は自分の心の中で呼んでみた。
白鳥に対して秘めた思いを抱くようになってからというもの、たまに棗と同時に表へ出てきてしまう。
もう、何度目だろうか。彼女がいるときに早紀が起きる事も会ったし、その逆もあった。
624ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:11:32 ID:dqqktyZI

(…久しぶり…かも)
(おう…この前は、えーっと…一月ぐらいだったっけ?…なんか、よく会うな)
(…う、うん…ふしぎ…)

はじめてあったときから比べれば、ずいぶんとお互いに変な状況に慣れてしまった。
棗と出会うと感覚は共有しているのに、体を動かせるのは一人、そんな状態になる。

手のひらを指でこちょこちょと摺ってみる。

(…どうだ?)
(うん…くすぐったい…けど…まだ、ちょっと鈍い…かも)

同じ体に二人が同居、早紀の場合、気分が悪いというよりも好奇心が先にたってついいろいろ試してしまう。
一人で部屋にいてもすることがないし、話し相手ができるのはむしろうれしくもあった。

二人で話をするといっても、声には出さず心の中で喋るだけ、不思議と棗の声も自分の声も耳から聞こえてくる。
お互い姿は見えないけれど、どうせ同じ顔なのだからそれで十分だった。

(…でさ、あそこの公園のベンチに座ってさ…)
(商店街の…近く?)
(そうそう、それで…)

昔のこと、鳴滝荘でのこと、自分が表に出ていたときのこと…自分が知らない時間の話は、お互いに知りたがっていたから
話題は尽きなかった。記憶は共有していても、お互いのすべてを思い出せるわけじゃない。

ふと、話題が白鳥のことに移った。
今夜のことがあるから、早紀はいらぬことまで喋ってしまう。
特に相手が口数の少ない棗なので、知らない間に白鳥とうまくいかないグチまで話してしまっていた。

(アタシがこんなにしてるのに…っとに、鈍い奴だよな、白鳥って!)
(…)

棗は黙って聞いていたけれど、早紀がらしくなくグチを言うので、気になって聞いてみた。

(あの…早紀ちゃん…)
(あ、わ…悪い。アタシばっか喋っちまったな。…何だ?)
(今日…ついさっきまで、隆士君と一緒に…いたの…かも?)
(あ、え…えーと…)

何で気付かれたのかと思いながら、早紀は答えるのを少しためらった。
やましい事は何もないんだからと、できるだけ平然を装う
ひょっとして、棗に心のうちを読まれたのかとぎくりとしたのだが、あんな態度をとっていたらそう聞かれても仕方がない。
625ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:12:12 ID:dqqktyZI

(あ、ああ、そうだぞ…。何でそんなこと、聞くんだよ?)
(…やっぱり…かも)
(…やっぱりってなんだよ、別にいいじゃねぇか…何にもなかったよ、ホントに)

みんな同じように、知らない間に会っているとは分かっていても、隠れて会っているようで後ろめたさもあるのだが、
あえて詮索するような棗にすこしイラつきながら答えた。
うまくいってないだけに、今夜のこともあまり思い出したくはない。

(あ…違う…かも。…いつも、隆士君に…会うと…早紀ちゃんに…会うから…)
(…?)

確かに最近そういうことがある。
けれど、なぜだか棗は照れながら答えている…というよりも恥らっているように早紀は感じた。

(な、何が言いたいんだかさっぱり分からないぞ?…なんで恥ずかしがってんだよ?)
(…)

要領を得ないことばかり話している棗にまどろっこしくなって早紀は尋ねてみた。
棗の様子が変で、落ち着きがないのは早紀にも伝染する。
頬が火照って体が熱い…話してる相手がよく黙りこくる上に、顔が見えないのでよけいにもどかしい。

(なんか今日、会ったときから様子が変だぞ?…白鳥の事で何かあったのか?)

棗の様子で思い当たるものはひとつしかない、今度は早紀が尋ねる番だった。
暫くしてやっと消え入りそうな声で棗は言った。

(…早紀ちゃん、隆士君と…ただ一緒にいても…満足できない…よね?)
(う…そ、そりゃあ恋人としてだなぁ…)

早紀が照れ隠しに一般論みたいなことを言い出したので、付き合いの長い棗は肯定していると受け取った。

(わたし達は…同じ想いを隆士君に持つと…一緒になっちゃう…かも)
(…?…ま、まぁ、初めて会ったときも、そうだったな?)

白鳥に会いたいと思った時、初めて4人は出会った。それは確かだけど、突然そんなことを持ち出されても戸惑う。
おまけに誤魔化そうとしたのに瞬速で看破されて立つ瀬がない。
もうだいぶ前のことだし、そんなことが関係してるのかと早紀は思った。

(今も…それは続いてて…隆士君に会った後…いつも、早紀ちゃんと私…おなじ事…望んでる…かも)
(だ…だから…早紀ちゃんが隆士君に…こっそり…望んでること…分かる…かも)

秘めていた願いを知られてしまったのではと早紀は動転した。思わず口に出して言ってしまう。
626ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:13:38 ID:dqqktyZI

「な、何言ってんだ!…アタシは何も考えてねぇぞ!…オマエの勘違いだ!」
(さ…早紀ちゃん…声だしちゃだめ…)
(あ…う…)

どうも焦ると分が悪い、冷静さでは棗にかなわない気がした。

(わ…私だって…こんなこと…恥ずかしい…けど…)
(そう…思ってしまうのを我慢なんて…できない…かも)

体がますます熱くなっていくのを感じた。きっと、棗の分の気恥ずかしさも加わっている。
すこし躊躇って、小さく棗は言った。

(わたし…隆士君に…愛して…もらいたい…。…早紀ちゃんも…そう…かも)
(あ…う…)

言葉にされると棗の強い想いが伝わってきて早紀は言葉を失った。
自分だってそう思ってはいるが、恥ずかしすぎて彼女のように素直に口にはできなかった。

(だけど…いつも…言葉が、でないの…)
(きっと、隆士君も同じように想ってくれているって、分かるのに…)
(いやらしい…って…思われるのが怖くて…いつも、逃げちゃう…)

棗の告白に少し困惑しながらも、消え入るように喋る様子に思わず口を挟んでしまう。

(…だ、だけどよ、オマエはまだそういう雰囲気になるからいいじゃねえか…)
(アタシなんて、白鳥といても、なんだかあいつが避けてるみたいで…とてもそんなこと、言い出せねえよ)
(…あ!!…ち、ちが…)

言ってしまってから早紀は赤面した。自分から口にしては言い逃れもできない。

(よかった…同じだった…かも)

そんな様子をみて、彼の態度は決して自分一人だけにではないと、棗は安心していた。

(…早紀ちゃんも…ほんとは、分かってる…かも)
(私たち、このままだったら…きっと、願いは叶わない…)

出会ったあの日から、大きな変化があったわけではない、変わらずに過ぎて行ってしまう未来が、棗にはなんとなく分かっていた。
白鳥は、いつも少し距離をとって自分に接してくる。それが何のためなのか知ったのは最近だ。
627ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:15:27 ID:dqqktyZI
(で、でも…どうしようも、ないじゃねぇか…白鳥は気付いてくれないし…)

急に、悲しげな話し方になった棗に引きずられて、早紀のほてった気分も落ち込んでしまった。

(私は…隆士君は…私たちの願いに、気付いてるって…思うの。…気付かないフリ…しているだけ…かも)
(えっ?…気付かない…フリ?)

なんでそんな事を思いつくのかと、早紀は棗の考えがよく分からなかった。
第一、もしそうだとして、白鳥がそんな事をする訳が分からない。

(…な、何でそう思うんだよ?…分かってたら、白鳥だってアタシに…その…)

そこまで言って早紀はまた体が熱くなるのを感じた。
…その先の言葉はちょっと刺激が強いし、白鳥が自分を欲しがるなどというのはひょっとしたら自惚れかも知れない。

(初めは、わたしも…よく、分からなかった…けど)
(…あと少し…のところまで、隆士君に近づけたとき…気付いて…しまった…かも)

寂しげに棗は言う。物怖じして、人の気持ちを量ることが多いから、早紀よりは白鳥の心がよく見えるのかもしれない。

(隆士君の…いちばんのひとは…私たちじゃなくて…梢ちゃん)
(それは分かってるし…当然の…こと。…私たちは…いないはずの…ひと…だから)

窓も開いていないのに、冷たい風が吹き込んだ気がした。

(う…くっ…)

胸がきゅっと締め付けられる。棗の分の痛みも加わっていた。
梢が生み出した4人の、誰もが聴きたくない言葉…

すべてを知ってからの数ヶ月、そのことで何度も悩み、成就しない想いを抱えて、自分を生み出した人を恨みもした。
まだ、納得がいかないままで…できるだけ考えまいと意識の隅に隠してきた。
628ふたりがかり:2006/10/30(月) 22:16:19 ID:dqqktyZI

(でも、だからって…隆士君が、私たちを好きでいる気持ちが、偽物なわけじゃない…)
(ただ、隆士君は…梢ちゃんに悪いって思って、後ろめたいから…迷ってる…かも)
(…だから、私たちが…どうしても…って願うなら。…自分からしないと…だめだって思う…)

最後は少し歯切れ悪く、棗は感じたままに言った。
白鳥の気持ちはまだ自分にも向いてはいる。それが救いだけど、前のように白鳥の方から動いてくれることは、これからは期待できない。

(ああ、そういうこと…だったのか…)
(バカ鳥…あたし達への気持ちを、抑えてたのか…)

最近白鳥が妙にそっけなく、恋人らしい…早紀が望むような雰囲気を避けようとしていたのは…
時折、笑顔の中に暗い影を潜ませるのはすべて、葛藤していたからだったのだと、早紀は納得した。

(ご、ごめんなさい…変なはなしだった…かも)
(いや、ありがと…棗。…ちょっと元気出たぞ)
(え?)

今の話のどこに元気になることがあるのか、棗は意外に思った。
白鳥の気持ちに気付いてしまったからこそ、自分ひとりでは動けずに来た。
なのに早紀はそのことを知っても、落ち込んでいない。むしろ、つかえていたものが取れたみたいにさっぱりとしている。

(あたし、白鳥に避けられてるんじゃないかって思ってたんだ。…白鳥が迷ってるんなら、脈は十分あるってことだろ?)
(あたしの想いだけ止まらなくて、白鳥とすれ違うのが怖かったんだ。…だから、今は安心してる。どんなに恥ずかしくても、破綻はしないって。)
(だ、だけど…誘わないと…いけない…よ?わたし達、今まで隆士君を…待ってるだけで良かったのに)

棗にとっても早紀にとってもその壁が越えられないできた。棗は引っ込み思案だし、早紀はそういうことに疎い。

(う…ま、まぁ、それはあるけど…。あたしを思いっきり愛してくれるなら、なんだってするさ)
(なんでも?)
(ん、あ…ああ)

どうも棗の言動がきな臭い。まるで早紀に奨めてるみたいだ。

(なんか棗、おかしいぞ?…暗い話したり、今はなんかヘンなこと言うし…おまえ…)
(あ…う)

棗は早紀の態度に一つの希望を持っていた。二人でなら、もしかしたら一線を越えられるのでは…と。
早紀も同じことを望み、出来ないでいる。それぞれ補い合いながら、彼へのアタックをすれば、成功するのでは…と
629名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:20:18 ID:dqqktyZI
中途半端だけど校正が終わってないのでここまで…
また明日にでも続きを投下します。

原作にない設定ですが、ラス前話で人格の統合が起こらなかったら〜
…というIFで成り立つ話なので、そこは突っ込まないで
630名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:50:39 ID:8egDFhYj
私は胸の傷貴方に告げずに
ただ迫る痛みにひざまずく
631名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:39:53 ID:/+04eHHz
あ な た が 神 か

GJ!!
632名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 08:04:07 ID:HpuzgMQd
がんばれ早紀ちゃん棗ちゃん
633名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 08:18:17 ID:I2udZCcf
他人格同士が会話するのか・・・新しい技法ですな。GJ。
634名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 12:29:33 ID:uCIR/iiN
前からなかったっけ?
635名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 17:31:13 ID:BGKYS/DJ
千百合が早紀に白鳥きゅんの絶倫ぶりを語るのがあった気が
636名無しさん@ピンキー.:2006/10/31(火) 18:57:32 ID:jtxru1w6
さて、明日に行ってきますか。

・・・あれ?前にもあったよーな?
637名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 20:32:13 ID:cGFon2Ym
さて続き。
昨日の部分はシリアス風味になってしまったけれど、ようするに3Pが描きたいわけで…

…ごめんなさい…orz
638名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 20:32:48 ID:cGFon2Ym

(…早紀ちゃん…いっしょに、隆士君のところ…行こ?)
(え?…え!な!何言ってんだ!?…待てよ!)

突然に棗は切り出した。でもそれは、早紀にもうすうす分かっていた。
もしかしたらそうなんじゃないかと思っていたら、見事に懸念が当たったような気分。
棗は今夜…するつもりなのだ。

(さ、早紀ちゃんと…一緒なら…勇気、出せる気がする…の)
(い、今…からか?)
(なんでもする…って、言った…かも)
(そ、それは言葉の綾で…)

みるみるうちに頬やらおでこやらが熱くなってゆく。
棗が会った時から様子が変だったのは、初めからこうしようとしていたのだと早紀は気付いた。

(な、棗!落ち着こう!な!…なぁ!…まだ早いって!)
(…でも、私…行く…かも。…一緒に居てくれれば、安心する…から)
(え、ちょっ!…ちょっとま―)

すっと体の感覚が鈍くなったと思うと、棗と入れ替わっていた。
棗の意志が強くなって、早紀が体から追いやられたらしい。

(棗!…ひ、ひどいじゃねぇか!)
(ごめんなさい…わたし、隆士君のところ…行く)
(ま、待てって!あたしはまだ決めてないぞ!)

早紀も必死になったので体の半分だけ戻ってくる。棗が進もうとして、早紀は止まろうとしたので思い切りぶっこけた。
639名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 20:34:25 ID:cGFon2Ym

(早紀ちゃんの心は、もう…決まってる…かも。私と一緒じゃ…いや?)

手をついて体を起こしながら棗は聞いた。嫌われてはいないだろうけど、二人が一緒にいる状態で彼に会うのが躊躇われるのかもしれない。

(う…だ、だって、三人でするみたいで…その)
(ちょっと…ヘンだけど、早紀ちゃんなら。…それに、する…ときは、お互いに、黙ってるように…するから、二人きり…かも)
(…わ、分かったよ…)

急ではあるけど、待っても仕方のないことだ。一人でやり遂げる自信もないし、こんな風になった棗はてこでも動かない。
白鳥に愛されたいのはずっと昔から、躊躇できなくなればもう答は決まっている。

(でも、どうやって?…あたしはそういう事わかんねえから、オマエがやってくれ)

力を抜いて、体を棗に渡す。二人ですると言い出したのは棗だし、彼女にはなにか手があるのだろう。
なし崩しに受け入れたので、言いだしっぺにやらせて実を取ろうと、早紀は思った。

(昔…本で…読んだの…)
(…本?)
(はぅ…う、うん)

少し過激なシーンがあるだけで、あくまで普通の小説。でも、自分と白鳥を重ねて読んでいた事は秘密だ。
体の感覚を確かめながら、棗は立ち上がる。
そのままパジャマのボタンをはずし、するすると脱いでゆく。

(あ、あの…棗?)

その動きがあまりに自然だったので、早紀は言葉が出なかった。
薄桃色のブラジャーを外すころになってやっと、慌てて聞く。

(お…おい!何やってんだよ!)
(準備…かも)
(準備?…うわ)

棗はホックを外して下着を脱ぐと、無造作にそれをベットの上に置く、鏡に映った姿を見て早紀は今の状況を知る。
胸は隠すものもなく放り出されて、かすかに揺れている。
自分の体には違いないけれど、これを白鳥が見るのだと考えるととたんに淫靡な感じがしてきた。
640ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:35:17 ID:cGFon2Ym

(ま、まさか…このまま?)
(さ…早紀ちゃん、大胆…かも)

再びパジャマだけを着ながら棗は言う。早紀はどうにも遊ばれている気がしてならない。
さすがに半裸で行ったりはしないと思ったけど、今の棗ならやりかねない気がした。

(パジャマの生地…うすいから、ちょっと…透ける…かも)
(そ、それに…気付いてもらって、意識してもらうの…)
(う…。…エ、エロいこと…)

言うな…と言おうとして言葉に詰まる。二人でいると、抱かれに行くのだということをつい忘れそうになる。
異性の誘い方なんてまったく知らない早紀は、棗の話を嫌がりながらもしっかり聞いていた。

(部屋の明かりを消したりしても…いい、らしいけど…隆士君はきっとそれだけじゃだめだから)
(もっと、強くしないとだめだから。こっちにしたの…かも)

本の知識を披露しているだけだけれども、なんだか自分が上手に思えてくる。
早紀はずっと聞き入っていて、一言も漏らさない。

(…隆士君が気を逸らせない位になったら、手を…握って…じっと見つめて…)
(動いてくれるまで、絶対に…離しちゃ、だめ)
(それ位になったら、手…触ってるだけでも我慢できなくなっちゃうって…本に、あった…かも)
(私たちが、しても…良いってこと…隆士君に伝えなくても、こんな…格好してたら…わかる…から)

早紀にはかなり荷が重い。白鳥を目の前にしたら、下手を打つに決まってる。
棗は棗で、失敗したらと心配して、躊躇っている。
641ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:35:58 ID:cGFon2Ym

(…早紀ちゃん…できない?)
(そ、そこまで考えてるんだったら、棗が自分でやれよ!)
(だけど…)

躊躇している棗に無理をしてでも早紀はさせたい、その方が楽だろうし、自分だとたぶん失敗する。
もともと棗の暴走に便乗したのだし、正直なところ、まだ逃げ道を残しておきたかった。

(あの…早紀ちゃんの、フリして…いい…かも?…それなら、わたしが…する…から)
(え、なに?あたしの…フリ?)

棗が早紀を演じる、ということらしいが、何の意味があるのか分からず早紀は思わず聞き返した。

(うん…だって、さっきまで隆士君に会ってるから、その方が自然…かも)
(う、まぁ…そうか。でも、ばれるんじゃねぇのか?白鳥は付き合い長いし…)
(『だぜ』とか、男の子言葉使えば…ばれない…から、大丈夫)
(いや、それは…。ま、いいけどよ。あたしは見学するから…成功したら、代われよ)

少し不安も残るが、棗がやりやすいならと早紀はうなずいた。それに、これなら労せずに白鳥の元に行ける。
難しい部分は全部棗がやってくれて、自分は白鳥の胸に飛び込んでゆけばいい。

ふたりで2,3回言葉遣いを練習する。性格は違うけど、髪型と口調がいっしょならほとんど区別はつかないはず。

(言葉が出なくなっちゃったら…背中押して…ね)
(あ、ああ…がんばれ)

数分後、ふたたび早紀…いや、棗は白鳥の部屋の前に立っていた。
深呼吸して、ゆっくりとドアをたたく。まだ隙間から光が漏れていて、彼は起きているようだった。
642ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:36:56 ID:cGFon2Ym


…コン、コン

「はい。…誰ですか?」

少し戸を開けて白鳥が顔を出す。こんな深夜に訪れるのは泥棒か夜這いに来た誰かさん達だけだ。

「お、おう!りゅ…じゃなくて…白鳥」
「早紀ちゃん?…どうしたの?もう寝るって言ってたのに…何か忘れた?」
「え、い、いや別に…もうちょっとお前と一緒にいたかったから…」

さっき何をしていたかなんて知らないから、ちょっと慌てる。今は早紀なんだと自分に言い聞かせた。
久しぶりで、出来れば棗として彼に会いたいが、これはこれで好き放題できて良いかもしれない。

「え、そ…そう?…うん。じゃ…どうぞ」
「う…うん」
(そ、そんなヘンなこと言うな!…あたしだと思ってるんだぞ、白鳥は)

心の中で早紀が騒いだ。声に照れが混じっていて、なんとなく普段の様子が覗えた。
白鳥もそんな事を言われるとは思っていなかったらしく、すこし焦っていた。

(ばれない位にしとく…かも。それに、これからすることは…もっと、ヘンだけど、我慢して…)
(う…わかったよ。だ、だけど、出来るだけ自然にな)

普段の早紀がどのように白鳥と接しているのか分からないけど、一応何とかなっている。
誘うなんて大胆なことを、簡単にやるには、早紀の立場を利用するのがいちばんいい。

パタン…と描きかけの絵を閉じて、白鳥は片付けをしている。早紀が帰ってからも暫く絵を描いていたみたいだった。
出来るだけ深く関わらないように、気を落ち着けているように棗には思えた。

(隆士君…抑えてる…)

注意を引くためにわざわざ脱いできたのだから、とにかく自分の方を見てもらわなければいけない。
なのに、夜中にここへ来た理由にうすうす気付いているのか、白鳥はできるだけ自分を見ないようにしている。
両方とも似たような想いを抱いているときに、惹かれ合わないようにするには、接点を作らないに限るのだろう。
643ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:42:48 ID:cGFon2Ym

白鳥の作っている壁を取り去って、彼のもとへ行くため…
…自分を見てもらいたい、誘惑しなくてはならない…
…自分から積極的に行くしかない…

「あ、あの…しら、とり」
「…?」
「ちょっとさ、いろいろ…変えてみたん…だけど」

どこを…とは言えない。さすがの棗でもそこまで大胆にはなれない。
結局そこだけは彼だのみだけれど、精一杯やる。

「ね…今日のわ…あ、あたし、どこか変わったように…見える、か?」
「え?…早紀ちゃんが?」
「うん。ちょっとだけだけど…」

白鳥は頭に?を浮かべて棗…もとい早紀の様子を見た。
棗はちょっと腕を前に出して、胸を寄せるようにしてみた。早紀だと思われているからしたい放題だ。
それに、こうでもしなければ逃げに入っている白鳥を誘えない。

(ちょっ…棗!…そういうエロいかっこすんな!)

早紀は慌てて棗を止めようとするが、体は動かせない。
仕方ないとは思うのだけど、やっぱりイヤだ。

「う〜ん…分かんないや。…そういえばちょっと言葉遣いがやさしいかな?」
「え…」

かくっと力が抜ける。早紀も拍子抜けした。
口調の違いが分かるのにどうしてこっちに気付かないのか…

口に出す筈のないことだけれど、気付いたなら顔色も変わりそうなのにそんな様子もない。
そういえば白鳥は棗の顔や髪ばかり見ていて、体の方まで見ていなかった。見ないようにしていたというのが正解かもしれないけれど
644ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:45:37 ID:cGFon2Ym

(どうしよう…隆士君…気付いてない…かも)
(え…と…どうすればいい…かも?)
(あ、あたしに聞くなよ!)

気付いていたって、惚けられたら手も足も出ない。棗の案は始まる前に終わった。
前に、いいとこ…までいったと本人は言っていたけど、早紀はそれを疑りたくなった。

「あの…早紀ちゃん、本当にどうしたの?…明日は休みだけど、こんな遅くまで…」

白鳥が、怪訝そうな顔をして見ている。なんだか普段と違う早紀に違和感を持ち始めたらしい。
そのようすに気付いて焦り、棗は思わず演技を忘れた。

「え!…あ…う…な、なんでもない…かも」
「…かも?…あれ?」
「な、なんでもないぜ」

白鳥の頭に?がたくさん浮かぶ。早紀の口調も態度も何もかもおかしい。

(『ぜ』つけりゃ良いんじゃねえってば!なんでもないじゃ答になってねぇだろ!…棗、替われ!)

誘えてないし、このままじゃ正体がばれる。慌てて早紀は口を出す。

(ご、ごめんなさい…今日は調子が変…かも)

たぶん嘘だと思いつつ交代する。とりあえず訝しげな顔をしている白鳥を元に戻さなけりゃならない。
645ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:47:23 ID:cGFon2Ym

「え〜と…あ、そ、そうだ!肩揉みしてやるよ。あたし、得意なんだ。」
「え、い、いいよ!悪いし」
「遠慮すんじゃねぇよ…あたしとお前の仲だろ」

そういって白鳥の肩に手を伸ばし、無理やり後ろから揉んでゆく。急にらしくなった早紀に慌てて彼は手を振った。
絵を描くとひどく使うのか、白鳥の肩はいつもこっていたから、不自然ではない。早紀がこの三ヶ月で覚えた唯一の恋人らしい振舞いだった。

「…い、痛っ、早紀ちゃん。もうちょっと…弱めに」

一応間はつながって、時間稼ぎ。
あまり力を入れないようにしながら、次を考える。
策に飲まれて混乱してる棗には期待できないから、恥ずかしくても自分で何とかしなければならない。

(もう、強気に…いくしか…ないかも)
(まったく…簡単に言ってくれるよな、棗は…)

確かにここまで来れたのは棗のおかげだけど、早紀としてはよけいに事態が面倒になった気がした。
棗もいるからお互いに後には引けない、前に進むしかない、自分のいちばん苦手な分野で。

(お願い…かも。直接…いってみるしか…ない…かも)
(わかったよ…やってみる)

といっても、いきなり切り出すのも出来ない。…体を張るしかないと早紀は感じた。
そんな恥ずかしいことが出来るかとさっきまで思っていたのに、パジャマだけでここまで来た時からなんだか熱に浮かされたみたいになっている。

(…う…ダメだこんなの)
(でも…もう、いくしか…ねぇ!)

肩揉みしながら、ふと頭に浮かんだことを実行に移す。策も何もなく飛び込んでみるしかない。
自分の体に自信があるわけじゃないけど、頼れるのはそれだけだ。
646ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:48:48 ID:cGFon2Ym

「なぁ白鳥…あたしは…この方が、楽なんだけど」
「え?…あ、あの…早紀ちゃん」
「きもち…いいか?」

首に手を回して、背中に胸を押し付けるとそのまま肩口へとずらしてゆく。
硬い白鳥の腕に触れると、なんの抵抗もなくそれは形を変えていく。
ふにふにと布に擦れる感触は実際かなり恥ずかしいのだけれど、出来るだけ考えないようにする。
頬が触れそうな所まで顔を近づけて、彼の反応を窺う。

「あの…さ、早紀ちゃん…その…胸が、あ…当たって」
「あ、あててんだよ…エロ鳥、意識してんじゃねぇよ」
「そ、そんな…」

ブラは外してあるから、直に感触が伝わる。図らずも、最初のプランのようになっていく。
白鳥もそのことにやっと気付いて、早紀が本気になっているのを知る。
みるみるうちに焦りと、男としての素直な気持ちとで、頬が染まってゆく。

(…白鳥も気付いてる…後、一押し)

自分が何をしているのか考えたら、倒れてしまいそうなので突っ走る。
何も考えずに気持ちをぶつけるのは得意だ、終わった後が大変なのだけど。

「ね…白鳥…あたしも…よくして…欲しいんだけど」
「あ…あの…それは」
「な、白鳥…あたしの事…嫌い、か?」
「ち…違うよ。…好きだよ…けど」
「じゃあ、いいだろ…」
「…いいって?…何が…あ」

まだ逃げようとしている白鳥に早紀は少しイラついた。もともと彼女は気短だし、今は気がはやっている。
望む言葉の出てこない口に、いきなり自分の唇を押し付けて、キスを奪う。

「ん…うん…ちゅ…」
「…はぁ。………分かってるだろ?…あたしは、白鳥のものなんだから…」

忘れかけていたその感触を確かめてから、唇を離して早紀は言う。これでだめなら、もうあきらめるしかない。
頬の触れ合う位置、彼ののどがコクンとなるのが聞こえた。
647ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:50:47 ID:cGFon2Ym

「…」
「…早紀ちゃん!」
(白鳥…!!)

答の代わりに、彼は早紀に抱きついて、求めてきた。再び唇がふれあい、体を寄せ合う。
我慢していた気持ちが早紀の唇を這う舌となり、深いキスを求める。
しんと静まる部屋に、舌の絡み合う水音がしばし響いた。

「はぁ…はぁ…」

長い口付けの後に、やっと早紀が口を開く。すこし息が苦しくなって、熱っぽく潤んだ目になっていた。
まるで憑き物が落ちたように、急に不安が舞い戻ってきて、体が縮こまる。
なすすべなく白鳥の舌に遊ばれて、体を抱きかかえられて、自分は初めてなんだと早紀は実感していた。

「あ、あのさ…白鳥」
「な…何?早紀ちゃん」

さっきまでの積極的な様子に、白鳥は少し身構える。
押し倒されるのではと一瞬感じたらしい。

「そ、その…やさしく…な?」
「え?…ぷっ。あははは」

早紀はちょっと怖くなって言ったのだけど、白鳥はそれを聞いて思わず吹きだしてしまった。

「な!な、何で笑うんだよ!」
「あはは…だって、さっきはあんなに強引に誘ってくれたのに、急におとなしくなっちゃうんだもん」
「なっ!?…う、う〜」
(くすくす…)

ずっと黙っていた棗まで笑っているのが分かった。つい勢いでしてしまったのが悔やまれる。
所詮そういう知識は白鳥のほうが上だから、自分ひとりでは攻めきれないし、柄じゃない。
648ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:52:02 ID:cGFon2Ym

(う、あたし…あ…あんなことまで)
(すごく…恥ずかしくて…見てられなくて…隠れてた…かも)
(う、うるさい!)

忘れようとしていたことが頭に浮かんで、顔から火が出そうなほど恥ずかしい。
…でも、想いも通じてほっとしている、少し幸せな感情だった。
昔と同じ白鳥の笑顔、本当におかしかったのかまだ笑っている。…二人が望んだものがすぐそばにあった。

(な、棗!オマエが強気で行けって言うから…白鳥にエロい奴って思われたんだぞ)
(あ、あんな事までしてって…言ってないかも。さ…早紀ちゃんの…えっち)

棗にまでからかわれる、恥ずかしさで白鳥の顔が見れない。早紀はこれ以上やられないようにそっぽを向いていることにした。

(棗!…お前ちょっとあっち行ってろ!)
(あ…あっちって…どっち…かも?)

意識しかないのにあっちに行けと言われても困る。どこにも行きようがない。それに彼の前でいつもの様に強気に出れない早紀をもう少し見ていたい。
棗に見られているとどうも具合が悪い早紀は、そのことを察して暫く席を外して欲しかった。

(だ、だから…寝れなくてもちょっと寝たフリしろって!)
(そう言われると…居たく…なっちゃう)
(人に見られるのヤなんだよ…早く行け!…約束だろ!)
(んう…)

たぶんまだ起きているだろうけど、早紀がまくし立てたので、とりあえず棗は静かになった。
見られている、と思わなければたぶん平気だ。
649ふたりがかり:2006/10/31(火) 20:53:34 ID:cGFon2Ym

「あの?…早紀ちゃん?」

あんまり長い間早紀が目を瞑っていたので、白鳥は不審そうに覗き込んでくる。

「…大丈夫?」
「お、おう!」
「それじゃ、するよ…?いいんだよね?」

立ち上がって、電灯を仄かな常夜灯にしながら、白鳥が確認するように聞く。

「な、何度も言わせんな…」

馬鹿なやり取りで、肩の力は抜けていたはずなのに、いよいよ…と思うととたんに期待やら不安やらが襲ってくる。
普段はなよっちく見える白鳥の腕が背中に回され、布団の上にゆっくり押し倒される。

(あたし、本当に…白鳥と…)
(やっぱ、棗を先にした方が…あ…う)

心臓がバクバクと鳴り止まなくなってしまい、ただ頬が触れ合っただけで、何もできずに早紀はカチコチに固まってしまった。
目を閉じて、他のことを考えて落ち着こうとしても、うまくいかない。

人のぬくもりをこんな近くで感じたことなんてほとんどない。
それなのに、これから自分は何をしようとしているのか…そんなことに気持ちが向いてしまう。

(は…う…)

頭に血が上って、ぐるぐるする。さっきの大胆さはどこへやら、どうすればいいのか分からず、ただただ体を強張らせるだけ。
白鳥の息遣いやにおいが早紀の体によりいっそう熱を加えてきて、はじまる前にもう雰囲気に飲まれてしまった。

「んっく…」

やっとのことで何かを飲み干して、体の力が抜けた。もう喉がからからに渇いてしまって、何も喋れない。
初めの波が去って、やっと落ち着いて目を開ける。白鳥はずっと早紀の様子を覗いながら、待っていてくれたらしい。
650名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 20:55:11 ID:cGFon2Ym
寸止めだろうがなんだろうが今日はここまで…
また明日

「あててんだよ」…が使いたかったってのもある
651名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 21:09:20 ID:F2Ibm791
OK、明日が待ちきれません⊂⌒~⊃.Д.)⊃

GJ!
652名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 23:12:23 ID:mKQkTpNn
スレ復興近し?
653名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 07:49:43 ID:FChGqdbW
うぉーーーーーーーーーーーー0−−−−−−亜qw背dfrg5t6yふじkも、lp。;
お預け喰らった(;´Д`)ハァハァ
654名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 08:13:04 ID:Egazd+g1
GJ!続きキボンヌ!!
655ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:43:39 ID:JtiypgBC
じゃあ続き…

結構長いから気長に読んで
656ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:44:46 ID:JtiypgBC

「…大丈夫?」
「は…う、うん…」

思わずそう答える。こちらから誘ったのに揚がってしまって…自分の初心さが早紀は恥ずかしかった。

(白鳥はやさしいから…きっと平気…信じてる)

2,3深呼吸して、気持ちを落ち着ける。

「うん…いいぞ、白鳥」
「じゃあ…いくよ」

あんまり早紀を緊張させないようにそれだけ言うと、白鳥はパジャマに手をかけた。
ボタンを手早くはずして、早紀を下着だけにしてしまうと、自分の服も脱いでゆく。

白鳥は初めてではない、自分がリードしなければと気持ちを落ち着かせる。
けれど、早紀の初めてをもらうのかと思うと、どうにも昂りが抑えられないままだ。

(…白鳥?)

いちいち早紀の様子を伺ってみるくせに、服を脱ぐ白鳥の手つきは少し震え、頬も汗ばんでいる。
戸惑う暇もなく、夢心地でその様子を見ていた早紀は、白鳥も自分を求めてくれていると感じて安心していた。

「あっ…」

するりとのびて来た彼の手が胸に触れて、ふにふにとそれを揉みしだく。
自分の胸のふくらみが露になったのを見て、早紀は急に羞恥を感じて、思わず体を強張らせた。
あんなに服の上から押しつけたりしたのに、いざ見られるとやっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。

(白鳥…あんまり、見ないでくれ…)

そう思いながらも、愛する人に自分の体に興味を持ってほしいと…欲しがってほしいと思う自分がいて、
はだけた胸も隠さずに、じっとしていた。
657ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:45:34 ID:JtiypgBC

「ん…うう」

手が優しく添えられ、敏感になり始めた先端を転がすように触られる。
くすぐったさがむず痒さに変わり、やがて白鳥は顔を寄せて乳首を口を使って可愛がってゆく。
目を瞑ると、感覚がよけいに強くなっていき、息を吹きかけられてもヘンな気分になる。

「ふぁ…」

息が上がって半開きになり始めた口から、思わず声が漏れてしまう。
白鳥が乳首を舐めながら、伸ばした手で早紀の太ももの辺りを撫ぜる。
その手が薄い布越しに、秘所に触れるころには、早紀の反応も隠しきれないものになっていた。

「んっ…はぅ…あっ」

頭に霞がかかったようにぼうっとしてきて、感覚だけが敏感になってゆく。
初めは軽い掻痒感に過ぎなかったものが、だんだんと快楽の甘い蜜へと変わって、
いやらしい声を上げまいと我慢する早紀の理性を壊してゆく

「し、白鳥っ…アタシ…へ、へんに…ひっ、やあぁ」
「気持ちいい?…早紀ちゃん」
「ちがうっ…そ、そういう…エロいっ…こと言うな!」

白鳥の思うままに、快楽に溺れてしまうのも恥ずかしくて、つい反発してしまう。
あまのじゃくの様に心で我慢しながら、体はもう愛撫して欲しくてたまらない。

「そう?…じゃあ、こっちはちょっと止めてみる?」
「へっ!?」

いやらしく蠢いていた手の動きが止まり、いきなり体位をぐるりと入れ替えられ、白鳥の上に馬乗りにさせられる。
いままで体が重なっていたために見えなかったけれど、ショーツ一枚という淫靡な格好に早紀はまた熱くなってくる。
手を握られているから、はだけた胸が丸出しで、ツンと硬くなった乳首まで白鳥に丸見えだ。

「ば、ばか!やめろ!へ…変な格好させんじゃねぇよ」
「…かわいいよ。早紀ちゃん」
「な、何言って…ひっ」

恥ずかしい格好にさせられて照れる早紀の胸に、白鳥の手が伸びてきて、乳首を甚振る。
ころころと転がすように揉みしだかれると、波のように快感が全身に伝わる。

「あっ…白鳥…やっ…ふあぁ!」

ちょっと背中を反らせれば逃げられるのに、触れられると自分では動けなくなってしまう。
抵抗しない早紀を引き寄せて、白鳥は舌を使って攻めてゆく。
658ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:47:30 ID:JtiypgBC

「ひゃあ!…あっ、あっあん…はぁぅ」
(あ、あたしの方から…無理やりしてるみたいじゃないかぁ)

胸を顔に押し付けて、自分から求めているような姿勢に早紀は異常に興奮していた。
本当はそうしたかったのかもしれないと思うと、恥ずかしさが込み上げてきて、よけいに反応してしまう。
おまけに白鳥がちゅぷちゅぷ音を立ててしゃぶるので、されていることに気がいって逃れられない。
一生懸命体をよじると下半身にも刺激がくわえられた。

「はっ…はぁはぁ…はう…」

暫くしてやっと胸への刺激は収まったが、体中から力が抜けて、白鳥の腕の間で喘ぐ。
達しはしなかったけど、善がっていたことは隠しようがない。
相変わらずグニグニと局部への刺激があってそちらに感覚が集中する。

「早紀ちゃん…気持ちよかった?」
「う…うん………うん」

ぼんやりとした意識の中でそう応える。股から下腹部へ刺すような快感が上ってきて早紀は上の空のまま体をよじっていた。
ツンとくる刺激のためにたまに体が痙攣するみたいにビクついてしまう。

(こ、このカタいの…白鳥のだよな…)

白鳥の上に乗っているので布越しに性器同士が擦れ合って気持ちが良い。

「…はぁ…うぁ」
「…あ…下も触った方がいいよね?」
「え?…あ!」

白鳥がちょっと当惑気味に視線をおろすのを見て我に返る。
いままで彼が擦り付けているんだと思っていたのに、実は乗っかっている自分が無意識のうちに押し付けて、一生懸命身をよじって刺激を得ていた。

(や…か、勝手に…腰が)

白鳥に見られてしまってやめたいのに、こりこりと何かが擦れる感触が気持ちよくて止められない。
ずりずりと擦り付けたショーツは濡れそぼり、熱い蜜にまみれていた。
659ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:48:42 ID:JtiypgBC

「ご、ごめん…白鳥…あ、あの…その…」
「…もう、我慢できなくなっちゃった?」
「ぴ…ぴぇ…お、おまえのせいだぞ…エロ鳥」

分かってるのに聞いてくるなんて意地が悪い。
でも白鳥に感じているのを見られると早紀は妙に悶えてしまい、ますます大胆に動きたくなる。

「…すごく濡れちゃってるよ?」
「うん…は、早く…触って…くれ」
「う…うん…あれ?」

急に恥ずかしがるのを止めた早紀に困りながら、白鳥はショーツに手をかける。
実を言えば早紀の反応を楽しんでいたのだが…急に素直になってしまって残念だった。

「ふあぁ…だ、だめ…いい」
「あっ…ひっあっ…や、やめっ」

再び早紀を横たえ、足の間に手を伸ばして秘所を擦りあげる。もう我慢などせず感じるままに声を出している。
すっかり膨らんだ肉芽に触れるごとに早紀の体はビクついて、刺激を欲しがってくる。

「あぅ…あっあっ…ひゃあぁ」

指を突きこむとそのリズムに合わせてかわいい善がり声が上がる。
柔肉が白鳥の指を愛撫しようと締め付けてきた。

「ぴ!…あっ、はぅ!」
「あっ…あっはあぅ、白鳥…ふぁっ」

直接触れられると、抑えようのない嬌声がもれる。体は勝手にがくがく震えてとめられない。
もうかなり敏感になっていて、限界が近かった。

「さ、早紀ちゃん…そろそろ…」

白鳥も限界を感じて、荒く息をついている早紀の腰を持ち上げ、足を開かせる。
自分のものを早紀の秘所に押し当てると、蕩けた視線で早紀も求めてくる。
660ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:50:01 ID:JtiypgBC

「ん…白鳥…おねがい」
「う、うん…いくよ。早紀ちゃん」

硬いものが触れているのが分かったとたん、ずぶずぶと圧迫感がお腹に走る。
体が経験しているからか、思ったより痛みは少ない。

「うあっ…」

奥まで突きこまれて動きが止まる。じんとしびれたような感覚が下腹部にあって、彼のものが入っているのが分かる。

「動くよ…早紀ちゃん」

そう言うと白鳥は返事も聞かずに腰を振り始めた。彼も我慢が出来なくなっていて、理性なんて半分飛んでいた。
早紀が濡れ過ぎているためか、最初ゆっくりだった動きはすぐに激しさを増してゆく、
それと伴に早紀のあえぎ声も大きくなっていった。

「ひっ…あっ、あっ、はぁん」

さっきとはまた違う感覚がおなかに走る、白鳥のものが動くたびに声が出てしまう。
早紀は恥ずかしかったが、もっと愛されたいという気持ちが強くて我慢できない。
ぎりぎりまで愛撫されてしまったせいか、すぐに絶頂が近づいてきてしまって早紀はもの惜しかった。

「ゃ…あ…はあん…あ、あ、ひゃあ!」
「だ…だめっ…とり…しらとりぃ!」

追い込まれるように高みに登らされる、気を抜いたら一気にイッてしまいそうで、早紀は必死に堪える。

「あっ…も、もう…あ、ふぁっ、あっ…だめっ」
「ぼ、僕も…」

同じ体なのに梢とは違って、早紀は初めてだからか、むちゃくちゃな締め付け方をしてきて白鳥も限界だった。
早紀の体を持ち上げるようにして、一気に突きこんだ。

「もっ…だっ…あっあっああっ」
「あっあっああぁ、ふぁっ…しらっ…とり、ふあっああぁん!」

頭が真っ白になって、気付かない間に叫ぶような嬌声を上げて、達していた。
がくがくと体が震えて、白鳥の精液が膣内に注ぎ込まれるのを感じる。
体中の感覚が鈍くなり、かさかさに乾いていくように思えた。
661ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:50:57 ID:JtiypgBC

二人ともぐったりと布団に体を伸ばして、荒い息をつきながら、隣り合わせに横たわっていた。

「…白鳥!好き!…大好きだ!」

二人の息遣いが残る沈黙が過ぎ、ふと目が合う。
妙に嬉しくなって、そして不安になって早紀はいきなり白鳥に抱きついた。

「い…痛い!早紀ちゃん!そんな強く抱きつかないで…」
「もうちょっと、このままにさせてくれよ…な?」

腕の力を緩めて、きつくないようにそっと白鳥の胸に顔をうずめる。
幻のように思えた場所まで、やっと来れた。
今まで耐えてきた日々が逆に夢のようで、ちゃんと捕まえておかないとどこかへ行ってしまいそうだ。

(やっと…白鳥の…ひとに、なれた)

出来ればずっとこのままでいたいとぼんやりと思ったとき、ふっと今まで黙っていた棗が声を上げた。

(さ、早紀ちゃん。交代…かも)

急に聞こえた声に多少驚く、誰か他の人だったら大騒ぎだ。

「う…棗?…あ、そうだった…あ、あとちょっと待てよ」
(…や…ダメ)
「え?…あの?早紀…ちゃん」

早紀が突然変な事を言うので、白鳥は戸惑った。自分と話してるのではないし、独り言でもなさそうだ。
しまったと思いながら、早紀は目を瞑って心で話す。
まだ余韻が残っていて、気持ちがふわふわ浮ついている。
662ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:51:39 ID:JtiypgBC

(も、もうちょっとだけだから…待っててくれよ)
(そ…そんなことしたら、わたし…無理やり、外に出る…かも)
(感覚は…同じだから、早紀ちゃんがしてるときの…その、全部…伝わってきちゃった…かも)
(お、お願い…かも。もう…待てない…)
(う…わ、わかったよ…しょうがねぇな)

あんまり棗が切なそうに言うので早紀は意識を沈ませて交代する。名残惜しいけど、棗が終わったらまた交代してもらおうと、素直に応じた。

棗は、二人が愛し合うのを見せられて、早紀の快感をいやおうなしに受け取り焦らされ続けて、ずっと悶えながら必死に声を押し殺してきた。
やっと外に出られて、おあずけをされたみたいに逸っていた。

「早紀ちゃん?…待つって?」
「…早紀じゃない…かも」

ここから先が問題だ。うまく事情を説明しつつ、自分の気持ちも伝えなければいけない。

「あ、あれ!?」
「隆士君…わたし…かも」
「えっ!…棗ちゃん!?あ…あの、これはその!」

そこにいるのが早紀ではなく棗だと知って、白鳥は仰天した。
いくら彼女でも、起きたときに裸になっていたら、何をしていたか分かるだろう。
実際、梢との夜も他の人格が起きてしまわないかひやひやしていたぐらいだ。

「…さっきからずっと起きてたから…分かってる…かも」
「えっ?」

予想された反応とあまりに違っていたために、白鳥は二重に驚く。
今まで一緒にいたのは間違いなく早紀だった筈なのに、そうではないような感覚にとらわれた。

「さ、さっきから…って…い、いつから?」
「早紀ちゃんが、隆士君と一緒に…その…する、前からずっと…かも」

今まで早紀だったのは確かなようだけど、こんなことが今までにあったことはない…白鳥はしばし混乱した。
663ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:52:08 ID:JtiypgBC

「早紀ちゃんも…わたしも、いっしょに居たの…かも。よく分からないけど…そんなことが、時々…あるの」
「じゃ…じゃあ、二人いっしょに、起きてたって事?」

棗は黙ってこくんとうなずいた。彼と早紀がしてるのを見ていたから、だいぶ興奮している。
あまり白鳥と話をすれば、自分でも何を言い出すか分からない。
早紀から漏れ出た快感が伝染して体も心も熱を持っている。

(…隆士君…おどろかせちゃって…失敗かも。早紀ちゃんは…うまく、できたけど…)
(こんな時に…誘うの?…待てばいいの?。でも…もう…)

どこを触られれば気持ちいいのか、白鳥がどんなことをしたがるかまで知ってしまったから、不安が消えて
ぬくもりを感じたいと、はやる気持ちが抑えられない。

(わたしも…隆士君が…欲しい…)
「あ、あの…隆士君…わたし…も…」
「…!」

思ったことが口に出そうになって、棗はあわてて口をつぐむ。
時々大胆なことを言いそうになるのが恥ずかしい。…確かにそういう本音に身を任せてしまうほうが楽なのだけれど

(早紀ちゃんに…頑張ってもらったんだから…わたしも…)

言わなければきっと始まらない。望めば白鳥が求めてくれる事だって知っている。
あとは、はしたなくない様に、出来るだけ遠まわしな言葉を選んで言うだけ…
それが自分には大きなことなのだけれど、迷いなどもうなかったし、しあわせそうにまどろむ早紀を見ていたらちょっぴり妬けてしまった。

「あの…隆士君…」

もう一度言って、棗はふと自分が一糸まとわぬ姿でいることを意識した。
誘うも何も、黙って何もしないだけで白鳥は気付いてくれるだろう。その先を言うかどうか、少し迷う。
けれど、やっぱり自分の初めては、進んで愛する人に捧げたいから…そう思って口に出したのは、熱に当てられたからかもしれない。
664ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:53:13 ID:JtiypgBC

「隆士君と、早紀ちゃんが…いっぱい、してるの…見て…このままじゃ…寝れない…かも…」
「やさしく、寝かせて…欲しい…かも」

体を張った早紀に比べたら、直接的ではないかもしれないが、遠まわしなようでストレートだ。
言った瞬間、白鳥の体が微かに震えたように棗には見えた。

「な、棗ちゃん…そ、その…僕」
「隆士君…おねがい…かも」

躊躇う白鳥に体を寄せる。彼の芯の強さと誠実さは今は邪魔だ。きっといまでも、背徳感が彼に纏い付いているんだろう…
今は自分に夢中になって欲しい、他のことは忘れて欲しいと棗は彼を見つめた。

(何もしないで…寝るなんて…絶対…や…)

さっきの言葉はうそではない。このまま放って置かれたら、今度は自分が寝られない。
疼く体はますます熱を持って彼女をせめたてる。これ以上焦らされたら、自分でも何をしだすか分からなかった。

「…う、うん…」

棗の体から艶かしい香気が出ているようで、半ば現実感のないような状態で、思わず白鳥はそう答えていた。
昂る体はおさまりがつかず、彼女を勝手に求めてゆく。

「あ…」

受け入れてくれてほうっとしている棗を抱き寄せて、白鳥はゆっくりと棗の体に触れた。
早紀との行為で体はしっとりと汗で濡れ、準備など要らないというように手のひらに応えた。

「ん…んん…」

直接触られると、一度イッてしまっている体は敏感に反応した。
乳首をコロコロと転がされ、恥丘の間に蜜を伸ばすように指が伸びる度に、棗はどんどん興奮していった。
何よりも、そうしたがる白鳥がかわいく見えてきて、棗はもっと彼を誘惑してみたくなる。

「切ない…かも。隆士君…いじわる…しちゃ…いや」

棗は艶かしく足を摺り合わせて、我慢する。早紀の汗で濡れた肌がいやらしく水音を立てる。
喋るのは得意でないけれど、その分相手の心の動きを掴むのはうまく、白鳥の理性を解かしてゆく。
665ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:54:29 ID:JtiypgBC

「は…う…」

早紀のようにうまく自分のペースに持ち込めず、白鳥は自制に苦労していた。
初めてなのに、リードするような甘美な誘惑をしてくる棗に、血が沸くような衝動を抑えきれない。

「ご、ごめん…もう、い、入れるよ…」

我慢できなくなって、白鳥の方から棗の体を抱き寄せようとした。
実際、棗の秘所はかなり蜜でぬれていたし、もう十分だった。
そんな彼に、棗は首を振って止める。

「隆士君…疲れてるだろうし…わたしが…上」

すっと白鳥を横に寝かせるようにして、体を入れ替えて、彼の上にのる。
さすがに股を見せるのは恥ずかしいので、そのまま体を倒して、見えないようにしながら、竿を膣口にあてがう。
彼はそれを感じると、腰に手を当てて一気に突き入れた。

「んあっ…うぅ」

異物感が走った後、暖かなものが胎内にあるのを感じて、ふっと満足感が棗を満たした。
白鳥は少し辛そうにしながら、動くのを我慢して、棗の様子を見上げている。
欲しがるような彼の顔に、また感覚が強くなる。

「も、大丈夫…かも」

その言葉を聞いて、白鳥は頷くと、我慢の限界だというように棗の体を跳ね上げ始めた。
膣を擦り上げられる感触に、棗も低い喘ぎ声を上げる。

「んっんぅあんっ!…うぅ」

気持ちが昂ぶってくるにつれ、棗はだんだんと体を持ち上げ、白鳥に真下から突いてもらえるような姿勢になった。
そうすると深く彼のものが入り込む。

「棗ちゃん…どう、かな…」
「あ…うん、気持ちいい」

熱くなった目で白鳥が聞く、棗はどう答えるべきか少し迷った。
早紀の様子に比べれば、自分は感じ難いのかもしれない、確かに気持ちいいけれど、まだまだ先が長そうだった。

「はぁ…はぁ…あっああぅ」

だんだん体が熱くなって、感じてくる。けれど、いまいち物足りない気がしていた。
もっと白鳥の愛撫で熱くなりたいし、早紀のように我を忘れて感じたかった。
666ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:55:03 ID:JtiypgBC

「あ…あぅ…は、あっ」
(あ、うぁ…)

ふと自分のではない喘ぎ声が聞こえた気がした。
それが誰のものなのかは知ってる。早紀も焦らされる状況に耐えられないらしい。

(!!…早紀ちゃん、約束破っちゃ…や)
(そ…そんなこと言っても…は、早く、終わらせろよ)
(し、静かにしてて…かも)

早紀のほうが同じ刺激でも感じやすいのか、甘ったるい声になっている。
白鳥と二人でしたいのに早紀が割り込んできてしまって、集中できない。

(さっきから、だらだら長いんだよ…なんかオマエ、我慢してるだろ?)
(し、してない…かも)
(…もっと、激しい方がいいのか…)
(ち、違う…かも)
(ふぅん。それじゃ、手伝ってやるよ…)
(…!?あ、だ、だめ…)

「ひゃっ!ひゃあん!」

制止しようとしたがもう遅い、急に腕の感覚がなくなって、早紀によって動かされる。
白鳥とひとつになっているところに指が当てられ、激しく肉芽をこねられてしまう。
まるで早紀が後ろにいて、触ってくるような錯覚にとらわれた。

「ひゃっ…あ、ああ!だめ、だめ…ふぁっ」
「な、棗ちゃん…もっと…動くよ!」

白鳥から見れば棗が自分のものを刺激して、欲しがっているように見える。
くちゅくちゅと漏れる音に応えて、ますます激しく白鳥は腰を振って、手を伸ばして乳房をめちゃめちゃにする。
望んだような愛撫になって、もっと欲しいという想いが、臆病な自制心を壊す。
667ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:55:37 ID:JtiypgBC

「ひゃっ、あっあぅああっ、ああん!」
「りゅ、隆士く…ち、がう!あぁう!」

激しすぎる愛撫に、早紀が体にいたずらをする。強すぎる快楽に体が勝手に反応する。
びくびくと締め付けながら白鳥のものを柔肉が愛し、イヤなのに口から声が出て、もっと熱くなるよう彼を誘導する。

「な、棗ちゃん!…棗ちゃん!はぁっ…うあっ」
「あっああっ、隆士くん!隆士く…ふぁ!」

理性なんか完全に失って、棗の名を呼びながら求めてくる白鳥に、棗自身も興奮してしまう。
だんだん抑えつけていた気持ちがあふれ出してきて、止められなくなる。
早紀や白鳥がこんなにも乱れているのだから、自分もその中に飛び込んでしまおう…そんな気分になってくる。

「んあっ、あっ…ふああっ」

早紀によって動かされていた指は、いつしか自分で動かすようになっていた。
乳房を掴む白鳥の掌を、外れないようにもう片方の手で押し付ける。
彼が嫌がっていないことは、一層求めてくる彼の態度が示していた。

(ば、ばかっ!棗!強すぎ…ふあぁ!)
「あんっ!ああぁ!ひゃあん…りゅ…うしくん!」

早紀が一緒に感じていることなどどうでもよくなって、快楽に身をゆだね、自分からもお尻を動かして彼の愛撫に答える。
暫くすると、早紀には強すぎる刺激だったのか、声も聞こえなくなった。
668ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:56:12 ID:JtiypgBC

「ひゃあっ、あっあっああっ」

掻き回される感覚に溶けて、棗はだんだんと絶頂を感じ始めた。ぐんぐん何かに押し上げられるように、気持ちが高みに登ってゆく。
少し怖くなって、慌てて自ら動かしていた手の動きを止めるが、心とは関係なしにそれは迫ってくる。

「りゅ…し、くん!…あぁん!も、もう…かも!」
「ふぁあ!あぁん!あぅっ!りゅっ…ふぁあぁん、ああっ!」
「棗ちゃん!…ぼ、僕も!」

喋ろうとするのに口は開きっぱなしで言葉にならない。善がり声は繋がってしまって、魔法にかかったように、ただ漏れ出してゆく。
白鳥も、荒い息をつきながら、目を瞑って、ただ棗との情事に蕩けている。
同じように目を瞑って、繋がっている場所に感覚を集中すると、一気に絶頂が押し寄せてきた。

「な、棗ちゃ!…うっ、あうっ」
「ひっ…あっあうっ!あっ…ふぁああっ!」

白鳥が膣中に放った熱いものを感じて、棗は達した。
体が硬直し、膝立ちになって白鳥のものが抜け、白濁した液体がお腹にかけてをよごしたが、そんなものに気は払わなかった。
一回では収まりきらず、何度も体が勝手に痙攣して、こぼれ出た快楽を吸い尽くしていた。

「あ…ふ…はぁ」
「はぁ…はぁ…はぁ」

それが退くと、ぐったりとして、力が体から抜けていく。支えられなくなって、ふらふらと白鳥の胸の上に倒れこんだ。
ぼうっとした幸せな感覚が体に満ちて、気付けば苦しそうに息をついている彼の体をぺろぺろといたわるように舐めていた。
不思議と恥ずかしいとは思わず。ただただ、そうすることが自然なように思えた。
そうしながら、ふと彼の顔を見て、忘れていたことを思い出す。

「あの、隆士君…キス」
「え?…キス?」
「私…まだだった…かも」
「うん…そうだね」

そう言って目を閉じて彼の唇を待つ…やっぱり、自分にはこの方が合っていると思いながら。
激情が去ってしまえば、いつもどおりの引っ込み思案な自分に戻る…少なくとも彼を前にしたら
669ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:57:21 ID:JtiypgBC

ちゅ…と暖かな感触が唇に触れ、すっと離れた。

(…終わったか?)
(…その…言い方…イヤ)

余韻が消えていくのを感じたのか、早紀が話しかけてくる。ちょっと興ざめだけど、自分も同じことをしたのだから仕方ない。

(あ、あんまり恥ずかしいことすっから…途中で醒めた)
(早紀ちゃんが、あんなこと…するから…かも)
(う…そ、それは)

早紀には強烈過ぎたようで、ぼそぼそと喋っている。
している時の自分がまるで別人のようで、棗自身も不思議だった。

(でも…ありがとう…かも)
(…ん、まあ、別に)
(早紀ちゃんのおかげで…隆士君と、一緒になれた…かも)
(なんか…今の棗見ると、一人でも十分出来たと思うんだけど…大胆だし)
(する前は…すごく怖かったけど、今は簡単だって…分かったから)

そう言い訳する。

「棗ちゃん?…ぼーっとして、どうしたの?もしかして…」
「うん…。早紀ちゃんと…話してる…かも」
「そ、そうなんだ…。早紀ちゃん、なんて言ってる?」

心配そうな顔で白鳥は聞く、早紀としたすぐあとに、棗としてしまって少し後ろめたいらしい。
それに、早紀の場合機嫌を損なうと命の危険がある。
670ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:57:57 ID:JtiypgBC

(し…白鳥…あたしの事も、ちゃんと考えて…くれるのか)

ちょっと感動している早紀をみて、棗は意地悪を思いつく。

「もっといっぱいしたいって…言ってる」
(へっ?)

白鳥の質問に間髪いれずに棗は答えていた。
一瞬、彼の顔が真っ赤になり、顔を背けて恥ずかしがる。

「わたしの時みたいに、激しくして欲しいって」
「あ、あの…そ、それは…その、い、いいけど…」
(こ、こら!何言ってやがる、嘘だ、白鳥!嘘だぞ!)

心の中で叫んでも届かない。
そして白鳥はまだ余裕があるのか、戸惑いながらも承諾していた。

(棗、な…何でこんなこと…)
(約束、忘れてるって…思わない?)
(な、何?…やくそく?)
(お互いに、している時には…黙ってるって)
(そ、それは!…結果オーライだろ!さっきありがとう…って)

そういえば…と早紀は思い出していた。自分の時は、最後まで棗は黙っていたけど、彼女がしている時我慢できずに声を出してしまった事を。
慌ててそう言い訳して、誤魔化す。怒ってはいないようだし、大丈夫だと早紀はふんだ。

(そう…だった…かも。じゃあ…わたしのしてる時に、勝手に出てきた…ご褒美…かも)
「へっ、ちょ…うわっ」

心で喋っていたつもりが、棗に無理やり体を表に出されてしまう。
ご褒美と口では言っているが、早紀の反応を楽しもうとしているのが丸見えだ。
671ふたりがかり:2006/11/01(水) 20:59:16 ID:JtiypgBC

「早紀ちゃん、に…代わったの?…かな?」
「そ、そうだけど。あ、あの…こ、これはな…って、ぴぇ!」
(…『お手伝い』…してあげる…かも)

棗の嘘だと説明しようとしているそばから、腕の感覚がなくなる。
すっ とその手が少し小さくなった白鳥のものを掴んで、ゆっくりとしごいてゆく。

「早紀、ちゃ…あ、あの」

何が起こっているのか初めは分からなかった早紀だが、『ご褒美』の意味を知る。
仕返しもどきみたいな事をされているのだと悟った。
大きく、硬くなっていく白鳥のものに慌てるが、もう遅い。

「さ、早紀ちゃん!…こ、こんな、こんなことして!」
「ち、ちが!…ひゃああ!」

白鳥に触れられると抵抗できない、なすすべなく幸せなのか放蕩なのかよく分からない気持ちにされてしまう。

「早紀ちゃん!」

逆上したような声を出して白鳥は襲い掛かると、そのまま早紀が失神するまで愛して…
それからというもの、彼女は棗に頭が上がらなくなりましたとさ…
それでもそれは、幸せの中の憂鬱だけれど


(オチが思いつかなかった…fin)
672ふたりがかり:2006/11/01(水) 21:03:03 ID:JtiypgBC
これにて終了。
なかなかハードで描き始めから終わりまで1ヶ月近くを要した。

まほらば原作ではそれほど重くせずに人格統合が起きましたが…
もう少し人格同士の悩みなど描いてもよかったのでは…と少し思う。
まほらばらしくはなくなるだろうけど…

表現で気になる点とかあったら指摘してくださいませませ。
673名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:05:20 ID:KEnVQgZs
自分的に気になるところは何もなし
エロければいいんですよ!

久々の神GJです!
674名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:05:22 ID:fa4qLG6o
超GJ!
長編でしたがすらすら読めましたし、棗スキーなので個人的には満足してます
良ければまた書いて下さい
675名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 08:35:02 ID:FEXBM2aW
GJ!エロ描写が素晴らしい。自分にはこんなの真似できません!
676名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 15:40:14 ID:vcxYm1YT
えがったです
677名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 16:22:20 ID:G2plEaiw
678名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:57:57 ID:871ARZLm
久々に直球エロGJ。
視点がころころ変わるところが気になったけど、それでも面エロかったよ。
679名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:47:46 ID:kCP+UmCh
視点…そういやあんまり気にしなかったな…

いつもは自然に統一できていたが…途中で入れ代わりがあるから難しい
680名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:18:31 ID:OzamISQA
エロネ申様の後でまことに申し訳ないが
ちょっと非エロを投下してよろしいでしょうか?
681名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:30:57 ID:6nhv8v4c
>>680
よろしい!投下せよ!
投下してもイイヨ?
投下して下さいお願いしますm(_ _)m
682秋の日の(1):2006/11/06(月) 00:19:33 ID:fKJhbi3n
(寒いなあ)
まだ木枯らしが吹く季節ではないというのに。
昨日から熱っぽいなあとは思っていたんだけども、
今日は学校が半日で終わりだから大丈夫とちょっと無理したのがいけなかったかなあ、
それともここのところちょっと内職頑張りすぎたかな?
明日の朝までにやらなくちゃならない内職があるんだよねえ、
こんなに学校から家までが遠いなんて今まで感じたことなかったよ。
「頑張らなくちゃ」ふと独り言が口を突く。
「朝美〜、きつそうやで?平気か?」
「そうですわクロスケさん、顔色悪いですわよ?」
「うん、大丈夫、平気平気」
「あの、そうおっしゃるけどさっきから足元がふらついてるような気がしますわよ」
「うん、ちょっとええか?」といってさっちゃんが額をくっつけてくる。
(あ、さっちゃんのおでこ冷たいや〜)
「ちょっ!!あなた!?」
「ちょっと静かにしいや、朝美これかなり熱あるで?」
「え?そう?」
「これってまずいんとちがうか、はよ家帰ろ?」
「う、うん」
「あれ朝美じゃねえか?今日はもう学校帰りかヨ?」
朦朧とした頭に聞きなれた声がする。
「あ、灰原さん・・・。」
「「こんにちは〜」」
「よう、お前さんたち確かたしか朝美の同級生だったナ、え〜と名前は」
「どうも松葉五月っていいます〜」「あっ浅葱三千代ですっ!!」
「確かおじさまは朝美ちゃんと同じ鳴滝荘の・・・」
「おう俺は流星ジョニー、こいつはおまけの灰原ってつまらねえ奴だ、
いつも朝美がお世話になってるみたいですまねえナ、」
「灰原さん、今日は学校半日なんだょ〜」
何だろう?灰原さんを見たらなんだか朦朧としてきた?しっかりしなくちゃ、
あれ?なんかみっちゃんとさっちゃんの声が遠くに聞こえる、何でこんなに視線が低いんだろう・・・。
683秋の日の(2):2006/11/06(月) 00:21:05 ID:fKJhbi3n
「・・・美、朝美、朝美〜」(お母さんの声だ、それに手を握っているのお母さん?)
ふと意識がよみがえる「あれ、私?」
目の前に泣きそうな沙夜子と微笑んでいる珠実の顔があった。
まだ熱があるのか頭がぼーっとしてはっきりしない。
「朝美〜」「あ〜気がついたです〜。」
「お母さん?珠美お姉ちゃん!!あれ?私なんでここに?」
「朝美ちゃん、帰り道で倒れて灰原さんにおぶってきてもらったですよ?」
「え〜!!ホントに!?」
「すごい熱出してたのよ・・・。」
「お、お礼言わなきゃ」布団から起きようとするが沙夜子に抑えられる。
「病人は静かに寝てるです〜」といいながら珠実が部屋を出て行く。
「で、でも」
「朝美〜気ぃついたか〜?」「もう大丈夫ですの!?」
「朝美ちゃん大丈夫?」「眠り姫様のお目覚めってカ〜」「お〜朝美ちゃん起きた?」
さっちゃんやみっちゃん、鳴滝荘の皆が部屋に入ってくる。
「う、うん大丈夫、灰原さん運んでくれてありがとう、さっちゃん、みっちゃんも迷惑掛けちゃってごめんね」
「いいって気にすんなヨ」
「たいしたことじゃありません、お気になさらずですわ!!」
「そうそう困ったときはお互い様やろ?」
「・・・ありがとう」涙がこぼれそうになる。
「はいはい〜ちょっと通りますよ〜梢ちゃん特製のお粥と梅干様のお通りですよ〜」
「朝美ちゃん、大丈夫?お粥なら食べられそう?」
今気がつけば自分が寝ているのは梢の部屋で梢の布団の中、
しかも時間は夜の8時、学校帰りが1時ぐらいだからほぼ7時間近くぶっ続けで寝ていたことになる。
「ご、ごめんなさい梢お姉ちゃん!!」
「大丈夫よ、気にしないで寝てていいの」
「で、でも私内職もあるし!!」
「あ〜それなら皆でやるから平気よ?」とのたまう恵。
「そうそう私たちなんかもう造花二箱片付けましたわよ」
「うふふ、ここの皆さんに手伝ってもろうてだけどね」
「そ、そこまでっ!?ごめんすごい迷惑掛けちゃって・・・。」
もう駄目だ、我慢できない、声が出ない、頬を涙が伝う。
「うわぁぁぁぁん、ごめんなさい、本当にありがとう!!」
「なあんやほんま水臭い、うちら友達やろ?」
「そうそうだいたいこんなの朝飯前ですわ」
「でも、でもこんな時間まで・・・」
「お二人のお家には電話を掛けて晩御飯を食べて帰ると連絡してあるし、帰りはきちんとエスコートもつけてお送りするです〜」
「そうそう、だから朝美は何にも気にせずおとなしく寝とき」
「病人は病人らしく好意に甘えるといいとおもいますわ」
こうまで言われては何も言えない
「・・・うん、わかった、みんな本当にありがとう」
684秋の日の(3):2006/11/06(月) 00:22:27 ID:fKJhbi3n
「さあさあ皆よいか〜!!、桃乃隊長より全員へ命令を下す!!お嬢さんたちは帰宅準備、茶乃畑隊員はお二人をお家までエスコート!!」
「「は〜い」」「らじゃ〜です〜」
「梢隊員は今夜の修羅場に備えて元気の出る夜食準備!!」
「はい!」
「私、灰原隊員、白鳥隊員は内職!!」
「オウ」「はい!」
「沙夜ちゃんは朝美ちゃんの看病!!」
「・・・わかったわ」
「よし皆の衆かかれ〜」
「「「おー!!」」」
部屋から次々にみんなが出て行く
「それじゃあな、朝美、ちゃんと大人しくしてるんやで?」
「月曜日、ちゃんと元気に学校に出てくるように!!」
「うん、わかった、二人ともほんとありがとう」
「そうそうちゃんとおとなしく寝てるですよ?」
「大丈夫朝美ちゃんはいい子だからみんなのお願いは聞いてくれますよ」
「うん、そうだね」
「又このスケコマシが梢ちゃんに同調して〜」
「ええっ!?」
「さあさあ行くよ〜」
「あっはい」
「じゃあ朝美隊員はちゃんと病人らしく治療に専念すること、OK?」
「らっ、らじゃ〜」
「よし!!さ〜やるぞ〜、てっきは幾万ありとても〜♪」
「何で軍歌なんだヨ!?」
「にゃはは〜景気付けよ〜、こうやって景気付けすればもう勝ったも同然!!」
「・・・朝美、冷めちゃうからお粥食べましょう。」
「うん、お母さん」
部屋に二人きりになったとたんまた涙がこぼれた。
私のまわりに居る人たちは何でこんなに優しいんだろう、
みっちゃん、さっちゃん、梢お姉ちゃん、珠美お姉ちゃん、
桃乃さん、白鳥さん、灰原&ジョニーさん、水無月家の皆を始めいっぱいの人
「お母さん、私、私、ふええ・・・。」
「・・・ほら、泣かないで」そういって娘の頭をかき抱く母。
(いつかきっと私も皆みたいに人に優しさを、暖かさを分けてあげられる人になりたい!!)
そんなふうに決意する秋の夜でした。

685680:2006/11/06(月) 00:24:49 ID:fKJhbi3n
申し訳ない、ageてしまった。
しかもオチ弱いし・・・。
出来もほめられたものではないし
皆様ご容赦いただきたく願います。
686名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 01:00:05 ID:xwnpDIhE
GJ


さて読むか
687名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 01:07:38 ID:ihHiS43j
あまりなかった朝美メインのネタ乙。
中学トリオは動かしやすそうなんだけど、なんかあまりネタにされないんだよな。

敢えて問題点を指摘するなら、ほぼ会話だけで物語が進むのはどうかなってとこかな。
登場人物が多くなるとそうなりやすいから人数を絞った方がいいかも。
688名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 02:12:40 ID:ZL+iOVKv
あさみん
689名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:07:36 ID:i7STU4gg
原作2巻「チェキ珠」後の宴会にて
珠:「しっかし白鳥さんもエロエロです〜。いくら男子校出身だからって
ちょっと可愛い子が通るときょろきょろしないで欲しいです〜」
桃:「にゃはは〜でもしょうがないわよ、そういう環境じゃカワイコちゃんなんて見慣れてないんだから」
白:「ひどいな〜、僕の学校結構可愛いヤツが多かったんですよ?」
珠&桃:「「えっ!?」」
白:「あ・・・。」
690名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 12:18:54 ID:Uu9TcZTO
うほっ
691名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:00:56 ID:eMcIqXgO
ホモスキーの母校侵入を阻止せよ!
692名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:04:31 ID:S0gmuobM
なにこのテニプリ
693名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:28:55 ID:JhY9Hspk
珠キチならテニスの王女様が出来るな。
694名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 08:23:19 ID:PB0RhqDz
白鳥きゅんがかわいいっていうほどの男の子ってどんなんだろう(*´д`)
695名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 17:55:31 ID:ZH1c1QE4
犬阪 毛野 胤智
696名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:39:27 ID:lvPF/YGp
>>751
とうとう私を怒らせてしまったな(AA略)
697名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:21:05 ID:wbLoB1EH
>>751
さすがの俺でもそれは怒る
698名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:37:21 ID:ya3g893G
>>751
流石に俺もそれは怒るわ
699名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:46:07 ID:ANe9fP8K
>>751
温厚篤実の具現体のような俺にすら怒りと言う感情を抱かせるとは………!
700名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:33:02 ID:1p+AUst5
VIPじゃないんだから…ここでそういう流れはおかしいだろ。
701名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:06:10 ID:JJ4d97gy
>>751の人気に嫉妬
702名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:08:31 ID:7gsCF+Hd
みんなやめろよ!>>751だってかんばったんだぜ・・・
703名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:46:14 ID:M2YyUTk+
どうでもいいけど
704名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 19:23:48 ID:UvCEJrue
>>751
久々に見たらやっぱりか…
705名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 19:41:27 ID:46UepFnB
久々に見たということは>>751はぐうたらとかテイル氏とか課題の人とかアレとかか
706名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 20:58:29 ID:xjyGtCR+
みんな>>751が大好きなんだなw
707名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:33:19 ID:pQzb52Ym
>>751
通報しますた。
708名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 21:46:15 ID:UP0kx+GR
珠「……」
桃「……」
珠「ももさ〜ん…」
桃「…nぁに〜?」
珠「暇ですねぇ〜…」
桃「そうねぇ〜…」
珠「……」
桃「……」
珠「もう冬ですねぇ〜」
桃「そうだね〜…。」
珠「……」
桃「……」
珠「なんだか暇ですねぇ〜…」
桃「もう終わっちゃったしねぇ…」
珠「……」
桃「……」
珠「桃さん、この映画の本当につまらないですよ〜…」
桃「あたしもそう思う…」
珠「……」
桃「……」
珠「やっぱりコタツはいいですねぇ〜…」
桃「出たくなくなるわよね〜…」
珠「……」
桃「……」
珠「……zzz」
桃「……zzz」
709名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:38:59 ID:aNWIzQk+
かなりほのぼのした。
まるで正月の自分だ。
710名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 11:25:31 ID:04xCE+OZ
コタツネタGJ

そして俺もコタツネタssを作ってしまった…なぜだ?

エロ馬鹿パロなので直後はやめとこう
711名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 18:43:38 ID:51ctYHTi
ぜんぜんレスが続かんからやっぱり投下
過疎だ。

傾向 微エロ

冬のコタツはいたずらの宝庫だって話
712コタツ大作戦〜梢の場合〜:2006/11/15(水) 18:44:56 ID:51ctYHTi

「白鳥さん、お茶ですよ」
「あ、梢ちゃん。ありがとう」
あんまり寒いから、コタツをだして、絵を描いていたら梢ちゃんが部屋におやつを持ってきてくれた。

「あ、コタツですか♪」
「うん、寒いからね…。梢ちゃんも入りなよ」
「えと…じゃあ、お邪魔します。…ちょっと冷えちゃって」
お茶とお菓子の載ったお盆をおいて、梢ちゃんがコタツに足を入れる。
ちらりと見えた太ももに、ちょっとどきりとして慌てて顔を背ける。

「はぁ…暖かいです♪」
「梢ちゃん、立ち仕事多いから大変だよね」
「はい、冬はちょっと辛いです…」
困ったような笑いが漏れる。
洗い物がいちばんしんどいらしく、手にしもやけが出来てしまっている。

「あ、白鳥さん、お茶どうぞ」
お盆に手を伸ばす梢ちゃん。
途端に、ちょん…とつま先が触れ合う。
あわてて梢ちゃんが足を引っ込める。

「あ、す、すいません…」
「ううん、狭いコタツだから仕方ないよ」
と言いつつちょっと嬉しかったりもする。
狭くても、こういうやり取りは嫌いじゃない。

「あ、えっと、どうぞ」
もう一回やり直す梢ちゃん。
伸ばした足を戻すと僕に当たるので、それを気にしてか長座のまま体を曲げる。
柔軟体操をするみたいになって、きつそうな顔になる。
そこまで気をつかわなくてもいいのにと思いつつ、ちょっといたずらを思いつく。

「はぁ…あったか〜い」
一息ついている梢ちゃんに気付かれないように、自分の片足を、先ほど触れたつま先の上に持ち上げて、足首の上に乗せる。
まだ触れていないから梢ちゃんは気付かないけど、とっさに足を引っ込めようとしても僕の足が引っかかって逃げられないようになった。

「よっ、と…」
そして再び机の上にスケッチブックをおいて、何食わぬ顔で開く。準備は万端だった。
ロックした方の足を残して、反対の足をするすると伸ばす。
そして、梢ちゃんのふくらはぎに、そっと触れる。
713コタツ大作戦〜梢の場合〜:2006/11/15(水) 18:47:04 ID:51ctYHTi

「あっ…?」
小さく声を上げて、気付いた様子だけど、さっきのように大慌てするのは恥ずかしいからか、黙っている。
チラッと僕の方を窺ってくるけど、僕はあくまで知らないフリをする。
恥ずかしいのか、ぽっと頬が赤くなる。

「?…っ!」
そして、触れたところをだんだんと上の方へずらしてゆく、足の外側とはいえ、やられて楽しい事ではない。
梢ちゃんの顔に、不安の色がよぎる。目を泳がせて、どうすればいいのか分からないらしくオロオロしている。

「あ、あの…あの…」
ぼそぼそ何か言おうとするが、僕は知らんぷり。視野の端っこで窺いながら、もっといろいろしたくなる。
さっきちらりと見えた太ももが、頭に残ってはなれない。
一度足を離して、一気に伸ばす。梢ちゃんの太ももの下に差し込んで、つま先でしゅるっとすりあげた。

「あっ…ひゃうぅ!」
くすぐったさにビックリしたように声を上げ、足を引っ込めようとする。ところが、僕の足が乗っているので抜けない。
さすがの梢ちゃんも、僕がわざとしている事に気付いたようだ。

「し…し、白鳥さん!」
「あ、ば、ばれちゃった?」
困ったように抗議の目で訴えてくる。さすがに無視し続けるわけにもいかず、あいまいな返事をする。

「あ、あの…あの」
それでもやめない僕に、梢ちゃんが戸惑いの色を見せる。
相変わらず僕は足を押さえているし、ぷにぷにとした感触を愉しむのもやめない。

「や、やめてください…白鳥さん…」
「ご、ごめん…つい」
とうとう声を出して抗議する。思うところあって、今触っている足だけ開放する。
くすぐったかったのか、梢ちゃんは案の定触られていた足を引っ込める。
そこを逃さずに、もう一方の足の内側に触れる。

「あっ…ひゃあっ!」
まだされるとは予想してなかったのか、梢ちゃんが変な声を上げる。
しかも、開いてしまった足は僕の足が邪魔になって閉じられない。

「く、くすぐったいです!…やめっ!…ひゃっ!」
それに加えて、開放した足の裏側をこちょこちょと手で弄ぶ。
梢ちゃんのココが弱いのは確認済みだった。

「し、白鳥さん!…そっちは、だ、ダメですって!…あ!」
敏感な内股をふにふにと容赦なく攻める。だんだん、梢ちゃんの声に余裕がなくなっていく
くすぐったさから、だんだんと怪しい感覚を覚え始めてるのが分かる。

「ひゃ、ひゃめて下さい!…や、あっ!…はぅ!」
足の裏まで動員してたっぷり触る。なんだか妙に興奮していって、思わず梢ちゃんの秘部にまで足を伸ばしてしまう。

「あっ!…や、ふぁ!…あぁぅ!」
ショーツの上から足の指でなぞる。
途端に漏れ出た甘い声に、我慢できなくなって、コタツにもぐると梢ちゃん側に出る。

「こ、梢ちゃん!…いい?」
「…し、白鳥さん…こ、ここで?」
「…」
「は…はい…。どうぞ…」
梢ちゃんの承諾の声。感覚が開発されてしまっては拒絶も出来ない。
僕のコタツ作戦は脱線しつつも成功した。
714名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 18:48:47 ID:51ctYHTi
ハイ終了
んでもって第二話
715コタツ大作戦〜早紀の場合〜:2006/11/15(水) 18:51:59 ID:51ctYHTi

「お〜い、白鳥!元気か〜、会いたかったぞ〜」
「あ、早紀ちゃん。久しぶり」
コタツに入って絵を描いていると、早紀ちゃんが元気よく扉を開けた。
冷たい風が外から吹き込み、思わず身震いする。

「お、コタツか〜」
「うん、買ったんだ。仕事中、さすがに寒くて」
気付くと、嬉しそうに入ってきて、コタツにもぐりこむ。
くてっとうつぶせに寝転ぶのが早紀ちゃん流。

「ふぅ、あったまる〜」
なんだか親父くさいことを言ってごろごろする。

「外、寒かったでしょ」
「おう。…最初は特訓でもして暖まろうかと思ったんだけど、風が強くてな〜」
一瞬、自家発電という言葉が頭に浮かぶ。
ニンニコで気持ちよさそうにしている早紀ちゃんは、どうもいつもそうしているらしい。
足が触っても気にせずに上に乗せてくるあたり、さすが早紀ちゃんだ。

「早紀ちゃん…足、ちょっとよけてくれる?」
僕から見て奥、早紀ちゃんから見て左に足を避ければ、窮屈でなくなる。
そう思って提案する。

「おう、よっと」
「あ…」
するすると早紀ちゃんの太ももが擦れながら僕の足の上を移動していく。
柔らかくて気持ちいい。

「これでいいか?白鳥」
「あ…う、うん…」
怪しい感覚にぼ〜っとしてしまって、慌てて返事をする。
もっと触れてみたい、そんな欲望が湧く。
でも相手は早紀ちゃん、事後を考えておかないと、死ぬかもしれない。
考えをめぐらしてから、行動に移す。
716コタツ大作戦〜早紀の場合〜:2006/11/15(水) 18:52:47 ID:51ctYHTi

「あくっ!」
「?…なんだ、へんな声出して?」
痛がるフリをして、大げさに足を動かす。

「ご、ごめん…足が攣っちゃって、お、抑えて…」
「え、あ、うん!分かった!」
思ったとおり、焦った早紀ちゃんは傍にあった自分の足で、僕の足を押さえつける。

「い、いたたたっ」
「だ、大丈夫か?」
大げさに足を痙攣させると、もう一方の足で挟んで固定してくれる。
柔らかい太ももに挟まれて、僕の望んだようになる。
でも僕は、それ以上を求めた。

「ぴぅ…ぴゃっ」
足を動かして柔らかなそれを弄ぶ。
早紀ちゃんが羞恥を感じて声を出した。

「く、くすぐったいぞ!動かすなよ!」
「だ、だけど自分じゃどうにも…」
「あぁぅ…こら…ひっ」
挟んでいるももを指を動かして揉んだり、足を動かして擦ったりする。

「う、く…ひゃ…」
痛みでどうにもならないフリをしながら、早紀ちゃんの反応を愉しむ。
内股を揉まれたり、擦られたりして辛抱しがたいらしい。

「ひゃめろ…それぐらい耐えろ、男だろ…あっ、うくっ」
「無理だってば〜」
耐えるような表情に変わった早紀ちゃんを見て、思わず顔がにやけてしまう。
それが瓦解の原因になった。
717コタツ大作戦〜早紀の場合〜:2006/11/15(水) 18:53:17 ID:51ctYHTi

「う…オ、オマエ」
涙目になって僕を見ていた早紀ちゃんの顔に疑いの影が差す。

「…」
だんだんと怒ったような表情になっていき、慌てて僕も動きをとめる。

「白鳥…オマエ、わざとやってんだろ…」
疑い深げに睨み付けてくる。とうとうばれた。
でも、対策は考えてある。

「だ、だって、早紀ちゃんの足、柔らかくて触りたくなるんだもん…」
「!…なっ、こ、この!」
恥ずかしいのか怒ったのか、顔を真っ赤にしてコタツから出ようとする。
危ない、と本能で感じて早紀ちゃんの両足を自分の足で挟みこむ。

「こ、こら…何しやがる!は…はなせ!」
「え、え〜と…」
離したらたぶんコタツから出て殴りに来るので離せない。さすがの早紀ちゃんも体勢が悪いらしく、挟んでいれば出てこれない。

「ほ、本気で怒るぞ!」
すごんで見せる早紀ちゃん。でも、コタツ布団から手と頭だけ出ている状況でされても迫力がない。
なんとなく僕が有利なように思う。

「ごめん!早紀ちゃん!話は後で…」
「え…あっ!こー」
とりあえず挟んでいた早紀ちゃんの足を引っ張ってコタツの中に引きずり込む。
熱さで早紀ちゃんがのびてから、ゆっくり謝るという作戦。

「お、落ち着いてから話そうね〜」
「むが〜りゅうひこら〜」
コタツの中から猛獣のほえるような罵声。とりあえず持ち上がらないように手でコタツを押さえる。
足は挟んでロックしてあるから、そう簡単には出てこれない

「む〜…むあ〜」
熱さでだんだん早紀ちゃんの抵抗が弱まってくる。さすがの早紀ちゃんも近代電気暖房器具(400W)の前にはかなわない。

「う〜…」
やがて抵抗がやむ、初めて早紀ちゃんに勝利したと、罪悪感の中にちょっと征服感を得る。

「ご、ごめんね。今出してあげるから…」
足の力を緩めて、コタツ布団を上げて、早紀ちゃんの様子を窺う。

「…あ、あれ?」
「残念らな…あと一分まれば勝てたろに…ひらろり♪」
汗だくながら、黒い笑顔健在の早紀ちゃんがこちらを睨む。

「な、何言って…」
一瞬、早紀ちゃんの言葉の意味が分からず、そういいかけた僕は、自分の足が動かないことに気付く。
わずかな時間に、早紀ちゃんは体勢を入れ替えていた。

「ま、ましゃか、これって足四の字…」
「くらえっ…エロ鳥!」
「ぎゃあぁぁ…イタイイタイ!…ゴ、ゴメン、ユルシテクダ…ヒギィ!」
こうして僕は全治一週間の怪我を負いましたとさ

コタツ作戦…失敗
718名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 18:54:31 ID:51ctYHTi
ハイ終了
んでもって第三話
719コタツ大作戦〜棗の場合〜:2006/11/15(水) 18:55:41 ID:51ctYHTi

「…かも」
「ん?…あれ、棗ちゃん?」
「隆士君…は、はいって…いい?」
扉を半分開けて棗ちゃんが顔を出す。
寒い冬の日、コタツで絵本を読んでいると、棗ちゃんが遊びに来た。

「あ…こたつ…かも」
「寒いから、早く入りなよ」
そう言って、コタツに新しい座布団を持ってゆく。

「あ…ありがとう…かも」
扉を閉めて、僕の横に座る。
なんだかコタツに目が釘付けだ。

「…」
気のせいか、棗ちゃんがうずうずしているような気がする。
ちらちらと僕の様子を見ながら、足をもじもじさせている。

「どうしたの…?」
「あ、うぅ…。…いい…かも?」
窺うように、ぼそぼそと聞いてくる。
なぜかは知らないが、顔が赤い。

「?…何?」
「こたつ…入っても…いい…かも?」
「え、別にいいけど…」
もう入ってるのに、と不思議に思いつつ答える。
720コタツ大作戦〜棗の場合〜:2006/11/15(水) 18:56:12 ID:51ctYHTi

「…」
そう言ったのに、まだ困った顔をしている。

「ス…スイッチ…切って、欲しい…かも」
「あ、ごめん。熱かった?」
自分ではそんなに熱いと感じなかったけど、棗ちゃんには熱いのかと思って電源を切る。
すると、棗ちゃんがコタツ布団をめくり上げ、中の様子を窺う。

…ズボッ

「え…」
中に潜り込んでしまった。どうもこれが、棗ちゃん流…らしい。猫みたいだ。
そういえば狭いところが好きだったような…。

「ま、まぁ…いっか」
足を入れるともぞもぞと棗ちゃんが避けるように動く。
なんだか、無性に追いかけてみたくなった。

「…棗ちゃん?」
足を伸ばして触ってみようとすると、焦ったようにコタツが揺れる。
だいいち、部屋に入ってくるなりコタツの中に篭られたのでは僕も寂しい。
ちょっといじめてみたくなったって、誰が責められよう。

「ど〜こ〜?棗ちゃん〜」
悪ふざけするように棗ちゃんを追いかける。
狭いコタツの中だ、いかに棗ちゃんがうまく逃げようと、すぐに追い詰められる。

「あ…うぅ」
僕の足に手で触れる感触がある。追い詰められて困っているような声が聞こえる。
やがて、もぞもぞと棗ちゃんの体が移動する。
721コタツ大作戦〜棗の場合〜:2006/11/15(水) 18:56:54 ID:51ctYHTi

「うぅ…」
「え、うわっ」
自分のお腹の辺りに棗ちゃんがずぼっと顔を出す。急だったのでビックリしてしまう。

「い、いじわる…しちゃ…いや…」
上目遣いにそう非難する。棗ちゃんにとっては必死なのだろうけど、
僕は棗ちゃんの体が密着してドキドキし、このままじゃやばいと感じる。

「う、うん…ごめん」
そう謝ると、またずぼっとコタツの中に姿を消す。
さっきのふわりとした感触が恋しい…棗ちゃんには悪いけど、僕はまたいじめる気満々だった。

もぞもぞとした動きから、大体の棗ちゃんの位置と向きを掴む。
さっき追い込んだ方と反対側に、頭を向こうにして丸まっている。

「よいしょ」
「…!」
体勢を低くして、足を伸ばす。また棗ちゃんが警戒する。
しかし、僕がその気になれば、つかまらざるを得ない。
両足で棗ちゃんの体を挟むと、そのままずるずると引き寄せる。

「んっ…うぅ…」
かすかにもがいて逃げようとするけど、中は真っ暗だから自分が何をされているのかも分からない。
簡単に、僕の足元まで引き寄せることが出来た。

「棗ちゃ〜ん…どこかな〜?」
また同じ台詞でいじめる。今度は捕まえられているから動けない。
手をコタツの中に伸ばして棗ちゃんに触れる。慌てたように棗ちゃんの手が僕の手を押し戻す。

「えいっ♪」
「!…あぅ…や…やぁ」
自分でもバカだとおもうが、楽しい。棗ちゃんに遮られると一旦手を引く。
そうするだけで、真っ暗な中で僕の手の場所が分からなくなり、次に僕が触るまで反応できない。
722コタツ大作戦〜棗の場合〜:2006/11/15(水) 18:57:28 ID:51ctYHTi

「…あ…やっ…はぅ」
加えて僕の足の間で逃げられない状態。それをいいことに、自分の欲望のままに触れる。
少しいけないと思いつつ、これくらいなら大丈夫と強気にいく。

「…ん…んぅ」
手探りで体をまさぐる。見えないために一層興奮する。
柔らかなものを感じて、揉んでみると、棗ちゃんが体を硬くする。

「コレは何かな〜」
わざと分からないフリをして、もみくちゃにする。

「ん〜…あぅ…やぁ…かも」
棗ちゃんの声が、さっきとは違うものになる。

「そ、そこ…触っちゃ…だめ…」
小さな声で嫌がるけど、なんとなく必死さが欠けている。
このいたずらに、棗ちゃんも順応してきたみたい。

「…ん…隆士く…あぅ…」
手を使えばやめさせることも出来るのに、急におとなしくなる。
コタツのスイッチは切ってあるのに、棗ちゃんの体が熱を帯びる。

「…ちゅぷ」
「うわっ!」
急に熱い物に触れたようで、思わずビックリして手を引っ込める。
慌てて確かめた指に、透明な液体がついていた。
723コタツ大作戦〜棗の場合〜:2006/11/15(水) 18:58:08 ID:51ctYHTi

「…棗ちゃん?」
「…んっ…あぅ…はぁ…はぁ」
そっと手を戻すと、待っていたように手が添えられ、熱く濡れた感触が指に触れる。
最初は分からなかったけど、棗ちゃんが口の中に入れて遊んでいる。
舌を絡ませ、だんだんと皮膚に感じる息遣いまで、エスカレートしていく。

「…な、棗ちゃん…ちょ、ちょっと…いたっ!」
「…はぁあぅ…ちゅ、ちゅう」
手を戻そうとしても棗ちゃんが離さない。
引っ込めようと力を入れると、甘噛みしてくる。

「ご、ごめん…悪かったから…離して」
「…いじわる…は、ダメ…かも」
なんだか普通じゃない棗ちゃんの様子にビックリして謝るが、棗ちゃんは許さないといった風にがぶっとくる。
やがて、棗ちゃんが僕の方にもぞもぞと動く、やっと指が自由になって、一息ついたのもつかの間だった。

「隆士君…も…ダメ…かも」
「えっ!…あっ!?」
「…♪」
コタツの中の僕のズボンに手がかかる。
チャックが開かれて逸物が棗ちゃんの自由になる。

「…ぺろっ…ちゅっ…」
「だ、だめだって…ひっ…棗ちゃ…棗ちゃん」
取り出された僕のものを、口と舌でをせめたてる。
同時に伸びてきた手が、いやらしく僕の尻や乳首に触れる。

「やめ…あ、くぁ」
「…おしおき…かも」
「ひぃ…あっ」
こたつは棗ちゃんの領域、下半身を押さえつけられ、逃げられない。愛撫で体から力が抜ける。
そのままずるずるとコタツの中に引きずり込まれる。はたから見たらとても怖い状況。
覚醒してしまった棗ちゃんに、コタツの中で身動きできないまま弄ばれてしまった。

コタツ作戦…失敗?
724名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 19:00:18 ID:51ctYHTi
ハイ終了
俺は別に足フェチではない

…なんかなっちんがエロくなるなぁ
…仕様か?
725名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:13:07 ID:UKPDQ/lY
なっちんエロいよ最高!
GJ!

ところでブックオフにまほらば朱と碧があったわ
奇跡!
726名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 23:50:00 ID:KLiTT+b7
>>724
GJ!ああああああああああああ早紀ちゃあああああああああん!!!!!

>>725
ガンガンWINGの付録だよな?売っていいのか………
727名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 14:32:50 ID:VK50enJk
あれ、緑と金は?
728名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 18:58:04 ID:akFbc1sq
ブックオフでドラの14巻買おうしたら本自体は10巻だと気づいた事ならある。

3作品GJですた。
SS投下しようと思ったらデータが半分も消えた悲劇orz
729名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 19:20:51 ID:szf7xbbV
>>724
なっちぃいいいいいいん!!GJ!
しらろり奴も随分積極的だなw
730名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 19:54:12 ID:4gR0oPX8
もうちょっとへたれにしたいんだけどね…話がうまく作れん
ヤル時はヤル子ですから、なっちんと一緒で
731名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:55:03 ID:z2NsmaLm
これは珠実が世界に旅立つ少し前の話

珠「白鳥さ〜ん」
白「ん?なに?珠実ちゃん」
珠「白鳥さんは〜いつから梢ちゃんが好きだったですかぁ〜?」
白「え?ぼ、僕!?え、えっと…気付いたらかな?ははは」
珠「ほほ〜…気付いたらですかぁ〜それにしては桃さんとかにも色目を使っていた気がしますがぁ〜…」
白「ぇえ!?それはその桃野さんも半分悪かったというかその〜…」
珠「…白鳥さんのすけこまし〜」
白「ぇええ!?な、なんでそう…(でもあのデートの事を話すわけにも…)」
珠「いいですか〜白鳥さん…もし…もし浮気するような事があったらその時は…ふ〜ふ〜ふ〜…」
白「そ、そんなことは絶対にしないよ!」
珠「ほほー、白鳥さんにしては言いますです〜。では〜ここにその証明としてサインをお願いしますです〜」
白「え?サイン…?まぁいいけど…」
………
白「これでいいかい?」
珠「…ふふふふふふ…」
白「な、なにかな?珠実ちゃん?」
珠「梢ちゃ〜ん、白鳥さんの婚姻届のサインはばっちり貰ったですよ〜」
白「ぇえええ!?た、ただの白い紙だったはず…!!?」
珠「孔明の罠です〜」
白「ぅぅ…ぼ、僕からプロポーズする予定が〜…」
珠「プロポーズするの遅過ぎですよ〜白鳥さんは〜もう二人とも心は決まっていますのに〜…
 それとも〜?梢ちゃんと何か特殊なプレイでもしてたですか〜?」
白「いや、あの、その、プレイとかじゃ無いんだけど…」
珠「じゃあもうとっとと潔くプロポーズしてくるです〜」
白「え?じゃあさっきの紙は?」
珠「嘘も方便と言いまして〜」
白「騙 さ れ た…」
珠「まぁまぁ〜これで私も安心というものです〜これでちょ〜っとでも躊躇いがあったらその時は躊躇なくその粗末な一物をチョン切らなければならないところでしたよ〜ふふふ〜」
白「(恐ろしい…)」
珠「というわけで〜、とっとと行ってくるです〜!今すぐ!」
白「は、はい!」
………
珠「…はぁ…本当に世話が焼けるです〜…でも、これで私も安心して世界を周れますね〜」
珠「お幸せに…梢ちゃん…白鳥さん…」
732名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:44:38 ID:BdakhP22
ローゼンスレで流石AA貼ってる人って課〇の人?
733名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 13:59:13 ID:bXbD1YtD
>>731
GJ.
734名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 03:10:40 ID:/oS3EDWd
>>731
そこで珠キチを犯す白鳥キュンですよ
735名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:16:04 ID:4Vt6PKnQ

異世界(と思えるほど貧乏な5号室)に『使い魔』として(実家から)
召喚されてしまった最強のメイド・タチバナが巻き込まれる『愛』と『冒険』
「ご主人様」と「使い魔」のアンビバレントでハイブリットなファンタジーロマン。

タチバナを異世界に召喚したのは、可愛いけれど生活の能力ゼロのご主人様・黒崎沙夜子。
突然、目の前に現れた謎のフィギィアに戸惑うタチバナに
彼女は契約だと言って、いきなり内職のダンボールを重ねてくる・・・!

そして彼女の目の中に不思議な文字(てつだってくれるの)が浮かび
タチバナは沙夜子の使い魔となってしまうのだが…?!

平屋のアパート鳴滝荘を舞台に、ご主人様となったフーテンの沙代子に、
お願いされ、働かされ、そして愛される(?)

そんな使い魔・タチバナの愛と勇気と屈辱に満ちたドキドキの貧乏生活が始まることに…。
異世界で巻き起こる波乱に満ちた異文化交流の中、
果たしてゼロの沙夜子とタチバナの運命は、どのような展開を見せるのだろうか…!?


誰かこんなss書いて…
ソースは公式サイトの作品紹介から


勢いでやった…今は反省している。
736名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:50:54 ID:KNFydI3x
とりあえずシャルロットは俺の嫁
737名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 01:49:42 ID:tj+soGWA
>>732
いいえ、それはトムです

>>735
素晴らしい才能です

>>736
スレ違いです
738名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 14:25:52 ID:ZYVxkBoh
>>736
ピーちゃん?
739名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 14:29:10 ID:AL+EnGVO
>>738
シャルロットはそんな変な名前じゃありませんわ
740名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 15:29:37 ID:9718n0Vh
なつかしいなオイ
741名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 16:58:21 ID:9pBCT1+r
そうですね〜
742名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 14:30:31 ID:lVfyZnWJ
ただいまSS製作中。
743名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 14:55:35 ID:uPnSFGFD
wktk
744名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 15:41:43 ID:xC4sZfcb
>>742
がんがれ。
745名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 08:03:07 ID:DrHNd4mH
>>608
珠美ルート読んでみたいんですが、何て作品ですか、と亀レス。
746名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 13:00:14 ID:VKw/9GyE
保管庫にある「Unblance」と「あんばらんす?」
あと、作者の個人サイトの方にあった「Desire」かな?
747名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 22:34:02 ID:Otdr4N5Z
>>746
ありがとうございます。そのうち読んでみます。
748名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 20:56:38 ID:D7JWyAXb
金的食らって悶える白鳥隆子を見る千百合なSS希望
749名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 22:48:17 ID:XEVDIV+P
向こうの板の方ですか
750名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:28:44 ID:hDhIKlnP
ss何本も平行して描いてるから仕事が進まん…
ってことで、どれを優先して書くか誰か選んでくれ
%は作成率

@ツン早紀のエロいの     (80%)
A棗と隆士のエロくないの   (50%)
B珠実のシリアスなの     (20%)
Cタチバナと沙夜子の過去話なの(10%)
Dコタツの話の緑と金なの   ( 1%)
751名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:42:11 ID:XJpBr2Gs
>>748
いいですねそれ
752名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:57:34 ID:cXGITTed
>>750
Aをお願いします
753名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 01:04:57 ID:hDhIKlnP
>>751
よかねえよ!未来ブーイングの嵐だ

>>752
了解
754名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 07:19:42 ID:eobhZobw
早紀物
755名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 18:39:22 ID:rkcpcyHp
>>751
あーあ……折角「まほログ閉鎖!」と書こうかと
思ったのに……当然ながらネタだがw



そういう訳で、>>750は棗ネタを全力で執筆してください。
また何か書こうかなあ……
756名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 18:55:44 ID:RRmMqrrK
何を考えても隆子ネタと珠キチネタしか思い浮かばなくなったから考えるのをやめた。
757名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:12:39 ID:882YjKAB
珠キチが隆子にええか〜ええのんか〜と迫って陵辱するネタ
758名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 07:38:22 ID:OUd/C4ts
>>757
そ れ だ!
759名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 21:43:07 ID:hlHH/zhn
>>757
そういう系のネタはいっつも考えている俺ですが、
梢ちゃんが可愛そうな事になるので、
俺はそこで考えるのをやめた。
760名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 21:46:01 ID:04ZfkYED
珠キチに美味しく頂かれたあと梢ポン'sのうち誰かが乱入してきて第2ラウンド開始、
とか考えはするんだがマンネリっぽくなるので考えるのをやめた。
761名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:32:42 ID:tNF9XWQj
そこで748ですよ
762名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:11:06 ID:ABssnJg3
>>755
全力執筆で75%完了だぜ
本気で書いてみたら、意外に棗が動く動く
…自分でもビックリした。

763名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:16:57 ID:MA+cZ1GA
なっちんはわりと動かしやすい。
本気で動かしづらいのは…黒崎親子。
764名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 07:26:55 ID:BMVy32mE
朝美ちゃんは動かしやすいよ。
沙夜ちゃんは困難だけど。
765名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 09:04:05 ID:gRzUnpIU
沙夜子は完全にギャグキャラとしてあつかってますごめんなさい

桃さん動かし易すぎワラタ
766名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 18:38:40 ID:/qreLRFG
動かし易さランク
珠魚>白>棗ジ>赤桃>朝千>梢灰>沙
案外梢って動かしにくいと思う俺。
767名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 19:03:13 ID:gRzUnpIU
梢ちゃんはなぜか動かし辛いよねよね
768名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 19:32:29 ID:MA+cZ1GA
控え目な性格だから個性の強い面々に比べれば動かしづらい。
やはり大胆に動かせないのが書きづらいと言われる所以かと。
梢、沙夜子、部長みたいに「何を考えてるのかわかりづらいキャラ」は難しいかな、かな。
原作でも梢の本音というか、内面描写がほとんどなかったからなぁ…。
769名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 23:50:30 ID:ABssnJg3
そうですかね?俺は
早紀>魚子=珠実>梢=朝美=部長>(越えられない壁)>沙夜子=棗>千百合=灰原

まあSSの数なら梢ポンは結構多いぞ、ギャグ路線には使いにくいが
…ネタが出尽くした感も否めないが
770名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 23:57:25 ID:FnZ9aSJe
隆子は案外動かしやすい
771名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 17:41:50 ID:gxNqYw0d
あんまりじゅんいづけするのは
772名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 17:52:41 ID:Z0bTRy6Y
………………………動かしやすいやすくないにかかわらず早紀ちゃんばかり書いててごめんなさいごめんなさいごめ(ry
773名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 18:03:44 ID:PuPg9UJ1
>>772
珠しか書いてないですが何か?
774名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 18:09:17 ID:3JVhXBol
>>772-773
……ぐうたらと水の人?



まあいいさ、好みなんてそんなもの
775名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 18:33:11 ID:Z0bTRy6Y
げふう。一撃デバレター
ばれたついでになんかリクエストとかあったら頑張ってみようかなと思うのだけど何かあるかな
776名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:04:20 ID:HK3oAP4k
…スレが加速していく…

まひる話とかあまり見たことないのでリク
777名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 20:26:29 ID:4bnm80o+
>>774
珠ばっかり書いてる俺ですが、コテは無いですよ、と。
778名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 20:33:04 ID:X+4d+7Ai
珠キチが皆に愛されていると言うことはよくわかった。
779名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 23:40:56 ID:Z0bTRy6Y
まひるちゃん………随分前に一本書いたなあ。そういえば
リクエストは早い者勝ちじゃないので他にもしありやしたらどうぞうへへ
780名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 23:51:32 ID:4bnm80o+
>>779
銀先生
無理なら珠
よろw
781パーフェクトジョニー:2006/12/01(金) 00:05:57 ID:ISUe5Isb
睡眠中突然思いついたネタ…これはいいネタだ

「ねえねえジョニー…ジョニーにはどうして足が無いの?」
「足は…開発中っていうか…いらねえんだ」
「かいはちちゅう〜?」
「そうダ…完成の暁には灰原なしで済むようになる。…パワーアップだ、けど、それはしない」
「…?…ななこ、よく分からない」
「このままでも十分強いからナ…その猫も圧倒するほどにナ」
「ちがうよ、ネコさんの方が強いよ〜。足あるし」
「足なんてタダの飾りです!…偉い人にはそれが分からんのですよ!」
「…?」
782名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 05:50:15 ID:H36zmYIz
>>687
中学三人娘のエロとか見てみたい俺がいる。
みっちゃんとさっちゃんが結託して、朝美を責め立てるものとか…黒崎家の経済面のために三人で援交→オッサン共に犯されるのとか。
783名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 07:00:55 ID:y8iXU3hj
まひるルートを書くとしたらどんな話になるだろうか。
ひょんな事から水無月家の執事として働く事になった隆士たんとお嬢様とのラブストーリー・・・とか。
784名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 17:03:16 ID:jMxTr2Y2
ひょんな事から水無月家のメイドとして働く事になった隆子たんとお嬢様とのラブストーリー・・・だろ。
785名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 21:52:04 ID:Qp6laGu4
リュウシのごとく

両親が大量の借金を抱えて蒸発

隆士にヤクザどもが襲い掛かる

タチバナに助けられる

水無月家の執事へ

桜・タチバナ・まひる・隆士・梢のめくるめく五角関係が…

ないない
786名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 22:17:36 ID:13uxmXZS
んなク☆まんが・・・
787名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 22:37:23 ID:TmXalPIE
最初はまひるたんが、朝美ちゃんが隆士たんのことを「お兄ちゃん」と呼んでるのに立ち会って
なら自分も「お兄様」と呼ぶことになって、そこから始まる恋物語ってどうだ。
788名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 22:38:56 ID:rE7hldq7
そこまで発想が出てくるなら自分で書いてみるのはどうだい。
789名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 14:49:17 ID:DmGp0+HI
そういえばそんな感じの短編SSが保管庫にあったな。
790名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 22:53:22 ID:9fzAWuBv
これはある平日の早朝の出来事

まひる「朝美はいるか?兄様」
隆「えっと…まだ支度しているみたいだけど…『兄様』って僕の事?」
ま「そうだ」
隆「…えっと…なんで『兄様』?」
ま「お前は朝美の兄様なのだろう?だから私にとっても兄様だ」
ま「嫌か?」
隆「う〜ん…別に嫌ってわけじゃ無いけど…」
ま「不満か?」
隆「なんというか不思議な感じかなぁ…」
ま「そうか、それならよかった」
隆「ところで、今日は朝美ちゃんを迎えに来たの?」
ま「朝美と兄様を迎えに着た」
隆「僕も?」
ま「そうだ」
ま「家族が送り迎えをする。これは当たり前な事だ」
隆「でも、僕は学校が違うし…」
ま「この水無家の車なら兄様を学校に送った後でも私たちの学校に間に合う」
隆「いいの?」
ま「家族に遠慮は無用だ。乗れ」
隆「う、うんじゃあお言葉に甘えようかなぁ…」

こうですか?
くっつけれません><
791名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 22:57:32 ID:yCmW/vrQ
梢ちゃんを伝聞どおり梢ポンと呼ぶまひるちゃんだからこそ、朝美と同じ呼称のおにいちゃんと呼ぶのがまひるちゃんの良い所なんだよ!!

という妄想をぶつけたなあ。
あはは。ちなみに恐るべきことに銀先生はもちろん珠主役なんて俺には書けません。タスケテ水の人ー
792名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 23:31:54 ID:9fzAWuBv
>>791

まひる「おにいちゃん」
隆「…えっと…僕の事?」
ま「そうだ」
隆「…えっと…なんで『おにいちゃん』なの?」
ま「お前は朝美のおにいちゃんなのだろう?だから私もおにいちゃんと呼ぶ」
ま「嫌か?」
隆「う〜ん…別に嫌ってわけじゃ…」
ま「不満か?」
隆「なんというか心が温まる感じかなぁ…」
ま「そ、そうか…それなら良かった」
隆「じゃあ僕も君の事をまひるちゃんって呼ぶね」
ま「う、うむ。存分に呼べ」
隆「ところでまひるちゃんは遊びにきたの?」
ま「そうだ、朝美はいるか?」
隆「まだみたいだけど…」
ま「そうか、じゃあちょっと待たせてもらうぞ」
ま「おにいちゃんの部屋で」
隆「え…まぁ別にいいけど」
ま「梢ぽん、邪魔するぞ」スタスタスタ
隆「あ…ま、まって…」
ま「ここがおにいちゃんの部屋か」
隆「うん、そうだよ」
ま「邪魔するぞ」
隆「ぁ…少し片付けたかったんだけどなぁ…」
ま「気にするな」
隆「僕が気にするんだけど…」
ま「ここがおにいちゃんの部屋か」
隆「ははは、汚くてごめんね」
ま「そんなことは無い」
隆「ならよかった」
ま「おにいちゃんの匂い…」
隆「え?」
ま「なんでもない。暇だから少し遊ぶぞ」
隆「うん、別に良いよ。何をしようか?」

こうですか?
これならくっつけられそうです。
しないけど。
793名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 05:31:47 ID:QPFphZxa
おにいちゃんの匂い…

不覚にもおっきしてしまった
責任とってくだしあ
794名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 11:21:34 ID:C6/rXSPb
難しいのにぐっじょぶ
けどなんて言うか、
台詞だけじゃなくて行動とか様子の記述があるともっとおっきする
特に、まひるとかは喋るの得意そうじゃないし
795名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:06:16 ID:C6/rXSPb

棗ものがやっと出来たので投下。
…なんだか想像以上に自分の中でキタので、続きも作ってみようかと

なんかまほログに似た様なのがあった気もしたけど…
内容はたぶん別傾向です。

796魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:07:40 ID:C6/rXSPb

第一話 〜マホウのせい?〜


「隆士君…おかえりなさい…かも」
「あ…棗ちゃん?…ただいま」

鳴滝荘に帰ると、玄関前で棗ちゃんに出くわした。
というより、僕を待っていてくれた感じだ。
なんだか新婚さんみたいだ〜…とひとり妄想にふける。

「あ…あの…隆士君」
「えっ…あ、な、何?」

不健全なところまで及んでいた妄想を頭を振って打ち消し、慌てて答える。

「う…お、お願いが…あるの…かも」
「お願い?何?」
「こ、これから…用とか…ない?」
「うん。大丈夫だよ。何かするの?」

なんだか積極的な棗ちゃん。いつもと違う様子に、一体どうしたんだろうと興味が湧く。

「ほ…本屋…行きたい…かも」
「本屋さん?…商店街の?」
「分からないけど…本屋さん」

こくっと頷く。ひとりでは不安だから…ということらしい
…いやそもそも、鳴滝荘から外に出たことがないのかもしれない

「そうなんだ、じゃあ、ちょっと待ってて。荷物置いてくるから…」
「待ってる…かも」

そういって急いで部屋に戻る。なんだか気付かないうちに早足になる。
一緒に外に出かける…それだけのことが、妙に新鮮だ。
それに、棗ちゃんが自分から新しいことに挑戦してくれるなんて、初めてだ。

「おまたせ。…じゃあ、行こっか」
「…うん」

荷物を部屋に投げ込むようにして戻る。
すでに靴まで履いて、棗ちゃんが玄関でスタンバイしていた。
気が逸っているのは僕だけではないみたい…なんだかちょっと嬉しい
797魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:08:18 ID:C6/rXSPb

…………………

だんだんと空の雲が赤みを帯びてゆく
暮れかかった町の中を二人で歩く。ふと、棗ちゃんが口を開く

「ご、ごめんなさい…かも」
「え?…なにが?」
「きゅ、急に…誘ったりして…」
「しょうがないよ、会えない時の方が多いんだから。気にしないで」

事前に約束するなんて無理な話だ。いつ会えるかも分からないのに…
本当なら、僕が気をつかうべき事だ。

「それに、恋人にデートに誘われて、嫌なはずがないよ」
「!…でーと」
「あ…」

心に浮かんだことをすぐに口にする癖が抜けない。棗ちゃんの顔がさっと赤くなる。
気まずくなりそうな雰囲気に、慌てて話題を逸らす。

「あ、えーと。そ、そんなことより…どんな本買うの」
「…でーと」
「は?…あ、あの〜?」

赤い顔をして俯きながら隣を歩く棗ちゃん。
ほうっとしていて目が空ろ。目の前でひらひらと手を振ると、やっと気付いてくれる。

「あ、な…なに?」
「…どんな本買うの?」
「どんな…。…決めて…ないから、おもしろそう…なの…かも」
「そうなんだ。いや、棗ちゃんってどんな本読むのかなって」

いつもよりも話がすらすら進む、なんとなくいつもぎこちない会話が、今日は続いていく。
798魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:09:10 ID:C6/rXSPb

「特に…好きなのは、ない…かも。なんでも…好き」
「でも…もう、鳴滝荘に…あるのは、ほとんど…読んじゃった…から」
「新しいのが、欲しいの…かも」
「そうなんだ…すごいね」

鳴滝荘には意外にも多くの本が眠っているが、それを全部読んでしまうなんて…と少し驚く。
ひとりでいる時にはいつも読んでいるみたい。物置で本を読んでいるところを見つけたこともある。

「…あんまり長く読むと、目が悪くなっちゃうかもしれないから、気をつけて…つっ!」
「…?。…大丈夫…かも。ちゃんと…明るく…してるし」

一瞬言いかけて、めがねをかけた棗ちゃんを想像してしまって、噛んでしまった。
似合いそうだから、やっぱり目が悪くなっても仕方がないか…とひどいことを考える。

「どうしたの…隆士君」
「い…いや、なんでもない。なんでもないよ」

顔がにやけていたらしく、棗ちゃんが不思議そうに見てくる。
絶対秘密の妄想を振り払う。なんだか今日は不健全なのが多い。

「そ、それより…もうすぐだから」
「あ…ま、まって…」

ごまかすつもりでちょっと足を速める。

…ぐいっ

「…?」

腰の辺りを引っ張られる。
おかしいと思って、もう一歩前へ

…ぐぐ

二人の距離が離れそうになるとそうなる。
さっきからずっと棗ちゃんが服のすそを握っている…そのせいだった。

「…」

周りがいつもと違って不安だからなのか
なんとなく、それが離れたくないという意思表示に思えた。
799魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:10:07 ID:C6/rXSPb

「…棗ちゃん、あのさ」
「な、なに…?」
「服伸びちゃうからさ…」
「あ、ご、ごめんなさい…」

といいつつ、離してくれない。というより、怖がっている棗ちゃんにそれを強要しては、彼氏失格だろうと思う。
でも、恥ずかしくて、やっぱり顔を背けてしまう、クリスマスから進歩がない。

「だからさ、手…つなごっか」
「…あ…」

差し出した手と、僕の顔とをチラチラと窺う。恥ずかしいのであまり見ないで欲しい。
僕の様子に気付くと、棗ちゃんまで顔を赤くする。二人そろって変な感じ…

「…」
「…」

ぎゅ…と手が重なり合う。お互い黙り込んでしまった。
なんだかムードがやばい…顔が熱い。
商店街の中をなんともいえぬ雰囲気で進む…誰かに会ったらまずい
そう思ってしまったのが失敗。巻き込まれ型の運命は決して裏切らない。

「あ、いたいた…白鳥くーん!」
「?…あ、あれ」
「…?」

聞きなれた声にぎくりとして、顔を上げると、ここにいるはずの無い友達の顔…釘バット(仮)の姿が

「な、なんで…ココに?」

住んでいるのは違う町だから、ココで出会う可能性は無いはずなのに

「なんでって…白鳥君が学校に忘れ物したから、届けに来たんだけど?…いらない?」
「あ、そ、そうなんだ…ありがとう」
「それで…白鳥君は〜?」

僕の後ろに目をやって、にやにやしながら聞いてくる。
からまないでくれ〜、と心の中で叫ぶ。棗ちゃんの秘密は隠さなくちゃならない。
800魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:10:52 ID:C6/rXSPb

「えっとその…で、でーとってやつです…たぶん」
「やっぱりね〜…妬けるな〜」

こくこく頷いてなにか納得したような様子、これで去ってくれるといいのだけど

「あ、この間はお世話になりました、大家さん」
「のうっ!」
(一番言ってはいけないことを…)
「えっ…あ…う…」

棗ちゃんは戸惑ってしまって返事ができない。突然、知らない人にそんなことを言われれば、当然の反応だけれど。
慌てて僕は釘バットに囁いてフォローする。

「あ、そ、その…恥ずかしがってるから。そっとしておいて…」
「え、そ、そうなんだ、わかったわ…」

いきなり耳元まで口を持っていったのが効いたのか、ビックリしたような顔つきで詮索しないでおいてくれた。
機密保持成功…なんとかなった

「あ、じゃ…じゃあ、また学校で…」

話が途絶えて気まずくなったのか、敵はそそくさと逃げ出した。
僕はレベルが上がった、タマナシが2下がった、忘れたプリントを手に入れた。
ほっと一息入れる僕に、さっきまで後ろに隠れていた棗ちゃんが聞く
801魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:12:11 ID:C6/rXSPb

「隆士君…今の女の子…だれ?」
「えっとね…僕の通ってる学校あるでしょ?…そこのクラスメイトなんだ」

何だか棗ちゃんの声に力を感じる。
何か変だ…僕の作戦は成功した筈なのに…

「か…かわいい子だった…かも」
「え、あ、うん…そうだね」

僕に聞いているのか独り言なのかよくわからないので適当にあいづちをうつ

…ぎゅむ…

「…」

棗ちゃん…無言。僕は…沈黙。そして何故か棗ちゃんとつないでいる手が痛い。

「あ、あの〜…棗ちゃん…握力、強いね〜」

手をすごい力で握られているから痛いのだと気付くのに少し時間がかかった。

「あの子…隆士君と…毎日…会ってるの…」
「ハ、ハイ。休日以外は…」

手の力、さらに増強。
棗ちゃんの表情が変わっていないのが逆に怖い

「隆士君は…あの子のこと…好き?」
「へっ?…ちょっとおちついてください棗様〜」
「嫌い?」
(そんな魚子ちゃんみたいなこと言わないで…)

そう思って、頭をかきながらチラッと目をやると、じーっといった感じに見つめてくる。
いつも、目を合わせると顔を背けちゃうのに、今は怖いくらいに釘づけ

「うっ…た、ただの友達だから…好きも嫌いも無いよ」
「…」

引きつった笑顔で、あいまいな返事をする僕が棗ちゃんにどう見えたかは分からないけど
やっと安心したのか、視線攻撃をやめてくれる。手の痛みも消えた。

「…浮気…だめ…かも」
(…え〜、あれだけで)

ぼそっとそんなことを呟かれる。
僕もそうだけど…棗ちゃんにも本気(マジ)モードがあるんだろうか…
なんとなく、棗ちゃんとの未来に一抹の不安を抱いてしまった。
802魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:12:54 ID:C6/rXSPb

……………………………

「え〜と、着いたよ!…棗ちゃん」
「…」

あれからずっと黙りこくっている棗ちゃんと、やっと本屋に到着する。
引っ張ってきたって言うのが正解だけど…気を取り直して、振り返る。ところが反応なし

「あの〜…?」
「…」
「着いたけど?」

さっきのことで、良くない考え事なのか、元に戻ってくれない…
本屋の入り口で二人突っ立っている状態。出入りする人がチラチラと見ている。
早く起きてくれないとヘンな人だと思われる。

「着いたよ〜、棗ちゃん」
「え…?」

さっきみたいに目の前でひらひら手を振ると、やっとこちらに戻ってきてくれる。…疲れる。
どうも後遺症がひどいみたいだ。

「あ…」
「はい。…本屋さん」
「そ、そうだった…かも」

なんだかひどく脱線した気がするが、目的地には到着した。

「えっと…」
「…」

人が出てきて、慌てて棗ちゃんがわきによける。僕もつられて、入り口の横に移動する。
なんだか、棗ちゃんはためらっているみたい。…怖いのかもしれない。

「…棗ちゃん…入ろうよ?」
「う、うん…」

そっと、ガラス越しに店内を窺う。確かに人は多いし、不安かもしれないけど…
せっかくここまで来たんだし、棗ちゃんにも慣れて欲しい。
803魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:13:59 ID:C6/rXSPb

「あ、そうだ…欲しい本、僕がプレゼントするから」
「う…うん」
「でも、あんまり高い本はちょっとね…」
「う…うん」
「…そ、そんなに集中して書店観察しなくても」
「う…うん」

だめだ…聞こえてない。というより、何をそんなに見ているのか…
観察していると、入り口近くに人が来ると、棗ちゃんの体が緊張する。

「あのさ、棗ちゃん」
「あ…な、なに…かも?」

ぽんぽんと、肩をたたくと気が付いたけど、目は逸らさずに答える。

「さっきから…何…してるの?」
「…タ、タイミング…が…難しいの…かも」
「…………何の?」

何かどっかで聞いた台詞だ。買い物につきものなのだろうか…

「自動…ドアから、目立た…ないように…入る…の」
「…」

こっそり入り口で中を覗きながら、タイミングを計るのはとても目立つと思う…
見られると緊張するらしいけど…こんなことするとかえって怪しまれて意味が無いような。
804魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:14:45 ID:C6/rXSPb

「?…み、みんな…こっち見てる…かも」
「そ、そりゃあそうでしょ…」

そんなヘンなやり取りをして止まっていたものだから、とうとう通行人とぶつかってしまう。

ドン…

「はぅ…」
「あ…ご、ごめんなさい…かも」
「ほ、ほら…棗ちゃんが立ち止まってるから、ぶつかっちゃったよ。早く入ろう」

棗ちゃんの方から小さな悲鳴。やっと、不毛な行為に終止符が打たれる。
いいきっかけにするべく棗ちゃんを催促。でも、今度は別のことが僕らを阻む。

「…うっ…うぅ」
「!…あ…う…ご、ごめんなさい…」
「え…?」

泣き声にビックリして棗ちゃんの後ろを覗き込む。
棗ちゃんも焦ったような声で、なんども謝る。…声の主は、小さな女の子だった。

「り…隆士…君。ど、どうしよ…う」

自分が泣かせてしまったと、棗ちゃんまで泣きそうな顔で僕を見る。

「ご、ごめんね…大丈夫」
「…ひっく」

覗き込んで顔を見ると、目がひどく赤い。今ぶつかったのが、痛かったからではなく…その前から泣いていた感じ

「と、とりあえず…棗ちゃんのせいじゃ…ないみたいだけど」
「そ…そうなの…かも?」

ほっとしたように、女の子のそばを離れて、定位置(僕の後ろ)に隠れる。
かといって、放っておくわけにもいかず、僕の後ろから女の子を覗き込んでいる。

「でも…な、なら…どうして…泣いてるの…かも?」

ぼそっと呟いて心配そうな顔。僕も黙っているわけにはいかず、話しかけてみる。
805魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:15:32 ID:C6/rXSPb

「ねぇ…どうしたの?」

僕の声を聞いて、びくっと女の子の肩が震える。
…この様子だと、ぶつかった時、棗ちゃんに気付いていなかったのかもしれない。

「うう…」
「どうして、泣いてるの?…何かあったの?」
「あ…あ…」

立ったまま高い位置から話したために、怖くなってしまったのか、びくびくして女の子は答えてくれない。
困った沈黙…。すると、いままで僕の後ろに隠れていた棗ちゃんが、意を決したように出てくる。

「棗ちゃん…?」
「…こわく…ない…かも。…安心して…ほし…かも」

そう小さく言って、しゃがんで女の子の方に両手を重ねて伸ばす。

ポン…

次の瞬間、棗ちゃんの手元から煙が出て、造花の花束が現れた。

「!…わぁ〜」

泣いていた女の子の顔が、途端に明るくなる。
涙をぬぐって、目を丸くする。手品にすごく惹かれたらしい。

「お花…」
「…な、泣かないで…欲しい…かも」

ビックリしたのと、手品の勢いで、悲しいことが吹き飛んだように、目の前の棗ちゃんと花束とを見比べる。

「…お姉ちゃんって、もしかして、魔法使いさん?」
「あ…そ…そう…かも。…マジカル・ナッチン…かも」
「なっちん…って名前なの?」

即答する棗ちゃん。いきなりはじめたので、突っ込み忘れてしまった。
マジカル・ナッチン…相当お気に入りの様子。
806魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:16:43 ID:C6/rXSPb

「…なっちん」
「な、棗ちゃん…?あの…続きは…」

ほうっと悦に入る棗ちゃん…。うまく話が出来て嬉しいのか、時間がいつもより長い。
話が進まないので、フォローを入れる。

「ええっと、それで、何で泣いてたの…?…お名前は?」
「…や。…きらい!」

とりあえず、名前を聞いておかないと…と思ったのだけど
照れたのか、女の子は棗ちゃんの後ろに隠れてしまう。

「どうしたの…かも?」
「知らない男の人は危ないって…ママに教わった」
(え〜…ガビーン…。まあ、このご時勢、間違ってはいないのか…な?)

なんかすごく偏向した母親だな…と思いつつ、子供にこんなに邪険にされたこと無くてちょっとショック
棗ちゃんはそんな様子を見て、ちょっと戸惑っている。

「大丈夫…かも…お兄さんは、悪い人じゃ…ない…かも」
「…ほんと?…なっちん?」
「うん…このお兄さんは、私の…。…あ…」

そこまで言って止まってしまう棗ちゃん、僕の顔を見て、顔を赤くしている。
なんとなく言おうとしていることが分かって、僕もちょっと恥ずかしい。

「なっちんの、何…?」

止まってしまった言葉の続きを聞こうとする女の子
僕から顔を背けた棗ちゃんがやっと話す。

「マジカル・ナッチンの使い魔…かも」
(え〜…ガビーン…僕そんな風に思われてるんですか〜?)

しくしく、今日二度目のショック。
まぁ…帰ってくるなり本屋に連れてってと言われてデレデレとお出かけしてしまうあたり、あながち嘘ではない…かも
それについては弁解の余地なし。…あっしー君?(死語)
807魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:17:49 ID:C6/rXSPb

「…あ、ご、ごめんなさい…かも」
「べ、別に…。…じゃあ、お名前は?」
「ひむら えり!…えほんの絵に、さとっていう字」

女の子は今度は元気に返事をしてくれる。単純だ…絵里という名前らしい。

「…絵里ちゃん…かも」
「それで、絵里ちゃんは…どうしたの?」
「あ…。……お母さんが…いないの」

僕がそう聞いた途端、自分のことを思い出して、急に元気が無くなる。思ったとおり、迷子らしい。

「お洋服やさんにお母さんと行ったんだけど…」
「服がたくさんあって、面白くてかくれんぼしてて…」
「それで…気づいたら、お母さんがいなくなってて」

…なるほど、大体何が起きたかは分かった。

お母さんいなくなったと思い外に探しに出る。
          ↓
女の子お母さんいなくなったと思い外に出る。
          ↓
お母さんもしやと思い戻っても女の子姿なし。

火サス的な悲劇的状況が起きたと推測…。

「…どうしよう…隆士君。絵里ちゃんの…お母さん…探さないと…」

焦ったように棗ちゃんがおろおろする。早く見つけてあげないとかわいそうだと、目で訴えてくる。
でも、行き違いになってしまってることを考えれば、探しに行くより、探しに来そうなところに留まっていた方が良い。
808魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:19:02 ID:C6/rXSPb

「…交番とかに、行けばいいんじゃないかな?確か、駅の近くにあったと思うよ」
「そ、そう…なの…かも?…じゃあ…そうする…かも」

棗ちゃんの顔がぱあっと明るくなる。心底よかったと思ったように。
迷子は交番で預かってもらえるし、いちばん安全で確実だ。
でも女の子は、また棗ちゃんにひっついていやいやをする。

「お巡りさんが、いっぱいいて、怖いから…やだ」
「そ、そう…なの…かも?…じゃ…やめた方が…いい…かも」

棗ちゃんの顔がさあっと暗くなる。…棗ちゃんまで怖がっている。
どうやら、以前にもお世話になったことがあるらしく、好きではないみたい。
でも、そうなると、女の子の自宅ぐらいしかないけれど…

(ここまで関わってしまったら、もう腹をくくるしかないか…)
そう思って、棗ちゃんに小声で言う。

「棗ちゃん。本のこと、後にしていい…かな?」
「え…?。…あ、うん…平気…かも」

女の子の話を聞いていたらそれどころでなくなってしまったらしく、すぐにOKしてくれる。

「じゃあ…お家への、帰り方分かる?」
「う…うん…。でも、一人じゃいや」

一人にされると怖いらしく、そう付け加える。

「じゃあ…私たちも…一緒に…行くから。…もしかしたら、お母さん…探しに…戻ってる…かも」
「う、うん…」

棗ちゃんが頭をなでてあげると、泣きそうな顔が少し元気になる。
もしかしたらそうかもしれない…という想いが、希望になっているみたい。
809魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:20:04 ID:C6/rXSPb

……………………

ピン、ポーン♪…ピン、ポーン♪

『緋村』と書かれた表札の横で、むなしくチャイムが鳴る。
まだ帰っていないのか、行き違ってしまったのか、まだお母さんは帰っていないらしい。

「…かえって、ないみたい」
「…かも」

まずい…と思うまもなく、悪い方に想像してしまっているらしく
みるみるうちに、女の子の顔が暗くなってゆく。

「どうしよう…ママ…帰ってこなかったら…うぅ」
「だ、大丈夫だよ…帰ってくるからね」

必死で慰めても、目がうるうるしていて、泣きそうになっている。

「…泣かないで…欲しい…かも。お母さん、帰ってくる…まで…。ここに、いる…から」

棗ちゃんが座って、しばらく頭をなでていると、やっと落ち着いてくれた。
目を擦って、笑顔を作ろうとする。

「…お母さんも…探してるの…かも。すぐ…帰ってくる…」
「う…うん。なっちんがいてくれるなら…」
「絵里ちゃんは…いい子…だから…平気」

そういいながら、棗ちゃんは自分の体を確認するように、手をもぞもぞ動かす。

「…特別な…魔法を、見せてあげる…かも」
「ほんと?」
「だから、一緒に…お母さんのこと…待ってよう…ね?」
「うん!」

ちょっと気が引けるけど、三人で庭先で待たせてもらうことにした。
芝生の上に腰をおろして、マジックショウが始まる。

「すごーい…」
「わー♪…ハトさん」
「あ………」

どこからともなく出てきたステッキにビックリし、ハンカチからハトが生まれて喜ぶ。
芝生が造花の花畑になるころには、女の子の口が開きっぱなしになっていた。
いい意味で、迷子になっていたことを忘れてくれている。
810魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:20:51 ID:C6/rXSPb

「…わ、わたしも使えるようになるかなぁ?」
「う…うん。練習すれば…きっと…できる…かも」

じゃれつく女の子に戸惑いながらも、棗ちゃんはがんばって相手をしている。

(…でも、帰ってこないな…)

一緒にマジックを見ながら、街路に人が来るたびにチェックするのだけど、それらしい人は来ない。
その後もずっとそうしていたが…結果は同じで、時間だけが過ぎ、夕焼けが町を赤く染めた。

買い物の時間で、初めは人通りが多かったが、だんだんと減っていく。
ライトを点す自転車も出てきて、夜が近づいてくる。

(い…いつまで…ココにいればいいんだろう?)

棗ちゃんはずっとと言ってたけど、ここまで一緒に来てあげたから、十分じゃないだろうか。
せっかくの、『棗ちゃん』の時間をもっと大切にしてあげたい。

…キーン♪…コーン♪…カーン♪…コーン♪

「あ…」

近くに学校でもあるのか、風に乗ってチャイムの音が響く。
ふと時計に目をやると、かなり時が過ぎていた。

まだ探してるのかもしれないけど、もしかしたら自宅に戻っているかも…と思い当たるのは時間の問題だし
そう難しいことじゃない。夜になる前には、帰ってくるだろう。
棗ちゃんの買い物も済んでないし、遅くならないためにはそろそろ引き上げないといけないかもしれない。

「棗ちゃん…遅くなっちゃうし、そろそろ…」

声をかけると、棗ちゃんの手が止まる。すこし、困ったような顔をして。

「え…?。…まだ、絵里ちゃんの…お母さん…帰ってきてない…かも」
「うん。だけどもう、お家の前にはいる訳だし、庭にいれば危ないこと無いよ」
「で…でも、もし…お母さんが来なかったら…たいへん…かも」
「それは…そうだけど…」

女の子は不安そうに僕と棗ちゃんを見つめている。
たしかに、こんな状態で一人にして帰ってしまうのは躊躇われる。
811魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:21:37 ID:C6/rXSPb

「そ、それに…ひとりじゃ…さみしい…かも」
「そっか…」
(本のことは…言わなくていいか)

棗ちゃんも、女の子の傍にいてあげたいって、思っているみたいだし、しょうがない。
意外と頑固なところがあるし、無理はしないでおこう。

「じゃあ、あとすこしだけ、待ってみようか…棗ちゃん」
「…うん…ありがとう…隆士君」

結局そう答えた。ほうっ…と嬉しそうにする棗ちゃん。
再び手品が始まった。

「ねぇ、なっちん!…もっとみせて!」

気を許してくれているようで、さっきまでの様子はどこへやら
その子は棗ちゃんの手品に夢中だ。

ポン…ポン…パタタタ

「うわっ…わー♪」

楽しそうな声が小さな庭に響く
棗ちゃんはトランプでドミノ倒しをするという偉業を達成中…
あいかわらずタネがわからない

パタパタパタ…パタ…

「あ〜…終わっちゃった…」
「ちょっと失敗…かも」

途中でドミノが止まってしまい、棗ちゃんは再びカードをまとめていく
そうしている間もその子は棗ちゃんにべったりで僕のほうには見向きもしない

(…別にいいんだけど……僕はどうすればいいんだ…)

棗ちゃんの手品は見ていて飽きないのだけど、なんとなく取り残された気分。
余計なことを言ったためか、女の子に警戒されてしまったようで、近付きがたい。
812魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:22:48 ID:C6/rXSPb

「…?」

じ〜…と棗ちゃんが僕を見る。

「それじゃ…こんどは…お兄ちゃんといっしょに…トランプ…する…かも?」
「…え、魔法はもう終わり?」
「休憩…かも」

僕の様子を察してくれたのか、そう言ってから棗ちゃんはトランプを三つに分け始めた。

「七並べ…できる…かも?」
「うん!できるよ。…お兄ちゃんは?」
「え、僕?…もちろん!」

会話に参加できてちょっとなごむ。棗ちゃんの気遣いに感謝。
…相手が子供とはいえ、相手にしてもらえないとちょっとさみしい。
娘に無視されるお父さんの気分…?

「はい…どうぞ」
「ねえねえ、誰から始めるの?」
「スペードの7の…人から…かも」
「…」

棗ちゃんと女の子はすごく馴染んでいて、仲の良い姉妹みたいでほほえましい
こうなったら僕も溶け込もうと、妙にやる気を出してカードに目を落とす。

(…ところで、僕の手札が絵札と123だらけなのは…偶然でしょうか、棗ちゃん)

そんな想いをこめて、棗ちゃんに視線を送ると、さっと目を逸らす…。

「次、お兄ちゃん」
「…パス」
「お兄ちゃんもうパス?…よわ〜い♪」

接待七並べですか…そうですか…

(うわーん…踊らされてやる〜!)
813魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:23:32 ID:C6/rXSPb

……………………………………

そんなこんなで7連続ビリ…もうどうにでもして下さい。

「はあ…」

七並べが超人的に弱くなった僕が、がっくりして見上げた空は、もうかなり暗くなっている。
街灯が点いているために、カードが見えなくならずにすんでいたらしい。

「今度はおねえちゃんの勝ちだったね…今度は負けないよ〜」
「…。…勝負…かも」

カードをきっている棗ちゃんもそれに気付いているらしく、できるだけ女の子の注意をひきつけている。
でももう、限界に近い。…いや、女の子も知っているけど、僕達が帰ってしまうかもしれないと思って、わざとはしゃいでいるのかもしれない。

「あ、あのさ…」

僕の声に、二人がおそるおそる振り返る。何を言われるかは大体予想できているからかもしれない。
どこかで帰らなくてはいけないことは分かってる。でも、そうしたくないのだろう。

「な、棗ちゃん…僕もう一度、商店街まで戻ってみるよ」
「え…?どうして…かも?」
「…あ、いや…交番とかに一応言っておいた方がいいと思って」

お母さんの顔は知らないから、見つけ出すのはほぼ無理にしても、交番に連絡しておけば大ごとにならずにすむ。
もうだいぶ暗くなっているし、お母さんの心配も考えれば、連絡しておいた方がいい。

「…でも」

ぐいっ…

棗ちゃんが立ち上がりそうなのを見て、女の子がその服を掴む。
行かないで…というように、ふるふると首を振る。

「ね、だから、一緒にいてあげて―」

ぐいっ…

僕が歩き出そうとすると、棗ちゃんが僕の服を掴む。
ふるふると首をふって、いやいやをする。…暗いし、不安だと言うことかも
でもさすがにもう限界で、事件にしないためにも行った方がいいに決まってる。
814魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:24:45 ID:C6/rXSPb

「棗ちゃん。すぐ戻ってくるから、一緒にいてあげて…」
「…」
「お母さんもきっとへとへとになるくらい探してるだろうし…早く知らせてあげないと」
「…わかった…かも。…隆士君…おねがい」

それだけ伝えると、棗ちゃんの目に力が宿り、手を離してくれる。
心配だけど、女の子を一人にするわけにいかないし、一人で行ってくるしかない。

「じゃあ、行ってくるよ」

そう言って振り向いたとき、道の暗がりにひとつの影を見つけた。

「…あ、あれ」

心配そうな顔をした女の人が、道路を歩いてくる。
もしかしたら…と思って、門に近づく。

そうだとしたら、庭先に上がってしまっているこの状況を、誤解されないうちに説明したい。
門のところで、やはりこちらに近づいてきた女の人と目が合った。間違いない、この人だ。

「あ、あの、えっと…お邪魔してます」
「ひぃ!…ど、泥棒!」
「ち!…ちち、違います!」
(え〜…ガビーン…僕ってそんな風に見えますか〜?)

初対面の人にそれは無いんじゃ…と思う。まあ、家から出てきた所を見れば怪しいと思われても仕方ないけど
815魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:26:15 ID:C6/rXSPb

「…あ、ママ!」
「?」
「え…絵里!…帰ってたの!?…よかった…」

やっと会えたと言う感じで、お母さんの顔が安堵に包まれる。
きっと、商店街や行きそうな所をずっと探してたのだろう。
僕を吹きとばすくらいの勢いで、女の子に走り寄る。

「もう、どこいってたのよ!心配したんだから!」
「ママがいなくなっちゃったから、探してたの…」
「やっぱりあそこにいたのね…。だから悪ふざけはやめなさいって…」

小言を言おうとするお母さんの視線が、ふっと隣にいる棗ちゃんに注がれる。

「…あ、あなたが…絵里を見つけてくれたんですか…?」
「あ…う…そ、そう…かも」
「…そうですか、ありがとうございました…」

涙をぬぐいながら頭を下げる。
何でこんなに対応が違うの…と突っ込みたかったけど、ほっとしているお母さんと絵里ちゃんを見ていたら
なんだかどうでも良くなってしまった。

「あのね!ママ…お姉ちゃんはね、魔法が使えるんだよ!」
「ま…魔法?…遊んでくださったんですか…すみません」
「…あ…う」

いっぽう、棗ちゃんは逆にいつも通りになってしまって、お母さんの言葉にどぎまぎしている。

「あ…何かお礼できるものがあればいいんですけど…」
「あ…い…いいです…大丈夫…かも」
「で、でも…」
「お、おじゃま…しま…した…」

落ち着かなくなって、我慢できなくなって、僕のところに駆け出してくる。
やっぱりこういうのには慣れないらしい。

「ばいばい!…なっちん!」
「ほ、本当に、ありがとうございました…」
「…ばいばい…かも」

ぺこりと頭を下げるお母さんと、女の子に手を振って、やっと僕らは家路についた。
816魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:26:53 ID:C6/rXSPb
……………………………

もう真っ暗で、住宅街にぽつぽつと街灯が浮かぶ。
そんな中を二人手を繋いで歩いてゆく

「ごめんなさい…」
「え…な、なに?」
「学校で…疲れてるのに…こんなに…遅くまで…」

なんだか棗ちゃんもいまさらなことを言う。そんなこと気にしなくてもいいのに

「そんなこといいよ…それに、棗ちゃんの新作手品も見れたし」
「…今日の私…ヘン…かも。…隆士君に…迷惑…かけたり…して。…ごめ」
「いいんだよ。棗ちゃん。…それに、なんだか嬉しいんだ」
「…?」

謝ったりしないで欲しいと思って、言葉を遮るようにそう言う。
棗ちゃんの普段は見れない一面を見れて、なんだか暖かい。

「今日は、棗ちゃんのこと…いっぱい感じられて…嬉しいんだ」
「…私の…こと…?」
「…えっと、たとえば…マジカル・ナッチン…とか」

嫌がるかもしれないと思ったけど、ちょっと口に出してみる。
ボンッ…と棗ちゃんの頭から煙が出る。見知らぬ場所だから離れられないけど、鳴滝荘だったら逃げちゃうだろう。

「や…は、恥ずか…しい」
「そう?…なんかすごく自然に言ってたからビックリしちゃったよ」
「や…やぁ…」

嫌がってふるふると首を振る。あまり思い出したくないことらしい

「…実はお気に入りの名前なの?…前から考えてたとか」
「う………も、もう…いや」

目が泳いでいるところを見ると、どうもそうらしい。

「でも棗ちゃん、すごくかっこ良かったよ」
「…い、いや…かも」

褒められて照れているのか、思い出して恥ずかしいのか下を向いてしまう。
817魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:27:22 ID:C6/rXSPb

「僕の方こそ、女の子をあそこに放って帰ろうとして…ごめんね」
「隆士君は…私のこと、気づかって…言って…くれたの…かも」
「でも、もし棗ちゃんががんばってくれなかったら、今頃後ろめたい気持ちになってるだろうしね」
「う…で、でも…」
「女の子も喜んでたし…もっと自信もってよ。…僕もうれしいんだ」
「…ち、ちがう…かも。…私の…力じゃ…ない」

買いかぶりすぎだと言うように、困ったように言う。

「お母さんに、あうまで…一人ぼっちで…さみしい…かも」
「…そう、思ったら…あの子から、離れられなく…なっちゃった…だけ…かも」
「…ただ傍にいてあげただけじゃ…ないでしょ?」

…女の子が寂しくないように、怖くないように、一生懸命になってた。
自分の出来ることを尽くして。…本を買いにいったはずだったのに、忘れちゃうくらい。

「いつもと…違って…不思議な…力が…出てきて…」
「隆士君と…みたいに…話せたの…かも」
「だ、だから…私…じゃ…ない」

どうしても自分の勇気がそうしたんだって思ってくれない。
もういちど、同じようなことになった時、今日のようなことが出来るか不安だからかもしれない。

「じゃあ、その不思議な力は…誰がくれたの?」
「…わから…ない」

そうきいてみると、黙りこくってしまう。

「なんとかしなきゃって、思ったら…力が…湧いてきたけど…。隆士君に…わがまま…言っちゃった…かも」
「…そんな、わがままだなんて」

むしろ、普段から引っ込み思案で、もっとわがままを言って欲しいぐらいなのに、そんな事を気にする必要はない。
818魔法少女? マジカル☆ナッチン:2006/12/03(日) 20:28:58 ID:C6/rXSPb

「棗ちゃんってさ…あの女の子が言ってたみたいに…。本当は…魔法使いなのかもしれないね」
「え…?」
「いつもは魔法を使えないけど…本気になったらすごい力を出せる、魔法使い」

最初は、謙遜しすぎの棗ちゃんをちょっとからかうつもりで言ったのだけど…
言葉にしたら、だんだん本当にそうなんじゃないかと不思議と思えてしまう。

「…隆士君を…困らせちゃう魔法なら…いらない…かも」
「そんなことないよ。棗ちゃんの魔法…もっともっと見てみたいよ」
「ただの…わがまま…かも。…そんなの、私じゃ…ない…かも」

すっと振り向いて、棗ちゃんを腕の中に捕まえる。

「恥ずかしがり屋で、優しくて、ときどきちょっと考えすぎで…」
「本当は言いたいわがままもぜんぶ、棗ちゃんだよ」
「きみの…ぜんぶが…大好きだよ。棗ちゃん。…だから、もっとわがままになっていいよ」
「あ…う…りゅう…し…くん」

そのままぎゅっと抱きしめる。なんだか今日はいろいろあって大変だったけど。
自分が好きな人を…もっともっと好きになれて
それだけで、本当に幸せに思った。…とっても

「あ…は…恥ずかしい…かも」
「こういうの…いや?」
「…」

顔を真っ赤にして俯く棗ちゃん。でも、その手はおずおずと僕の背中に回される。

「…魔法…使っちゃうかもしれないから…いや」
「いいよ…使っても」
「…」

すっと棗ちゃんと目が合い。スローモーションのように顔が近づく。
僕は体を動かせない…誰もココには入ってこれない…本気の棗ちゃんの…魔法。

内気で引っ込み思案だけど、優しい心の魔法使い。
…そんな女の子の、始まりの物語


〜ふぃん〜
819名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:33:18 ID:C6/rXSPb
と言うわけで終了。
ツンデレ親子の名前もまほらばなので色括りにしてみました。
飛天御剣流奥義はたぶん使えません。

途中、女の子の母親人称が「お母さん」となっていますが「ママ」のミスです。
平にご容赦
820名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 21:41:35 ID:kB5mUzVD
久しぶりに読み応えがあった、GJ。
ほのぼのって難しいけど、いい雰囲気でてたよ。
821名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 22:02:02 ID:wWKlOoVU
なっちん!なっちん!!GJ!!!
822名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:00:09 ID:m3Tj6L5+
なっちんGJー。俺も頑張るか
823名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 00:09:08 ID:7sowb7sR
これは良い
824名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 16:59:09 ID:0SE4Dt2r
なっちんに惚れたのは俺だけか?
825名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 17:00:24 ID:XUGdfFir
自分早紀ちゃん一筋っすから。一筋すぎてやっぱ白鳥くんじゃないと早紀ちゃんは幸せに出来ないな、と悟るほどに
826名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 15:26:09 ID:7iPi2YYi
大変GJです、なっちん大好きなのでとてもよかったですよー

>>820-824
誰も突っ込まないが一行目は「第一話」とある
その意味、もう言わずとも分かろうな!

と言うわけで続き期待して待ってます
827名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 15:50:41 ID:kqQ4mjKU
>>787-788に触発されてまひるルート書いてみようと思ったんですが
まひるたん登場時の時点で隆士たんの心の中は梢ちゃんで固まってるんですよね。
どうしたものかなぁ・・・。

あと、今年の冬コミにまほらばのサークルって出てますか?
828名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:13:58 ID:sDvWLPSE
>827
恋愛絡みじゃなくても、まひるの悩みを聞いて手助けするだけでいいんじゃない?
カノンの佐祐理さんシナリオみたいな。
829名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:29:20 ID:nAQ3C3fc
とりあえずまひるちゃんと先生と珠キチで選べと言われればまひるちゃんなのでまひるちゃんモノで一本書くです。
数日はかかるのでご了承を
830名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:20:22 ID:Rapr5DXe
wktk
831名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:22:45 ID:7JHxdq0j
ナッチンの続きも書いてますが、無性に書いてみたくなった未来の話

4つ子の名前は原作では明かしていないので、表紙と絵本を元ネタに勝手に付けました。
832ある春の日、遠い日のことを:2006/12/06(水) 21:24:12 ID:7JHxdq0j

「ただいま〜」
放課後も学校にいるのはめんどくさい、小学校から変わらず、
今日もはるは一番乗りを果たす。変わったとこと言えば、動き辛い窮屈な制服を着せられただけ。

ドカン!!

「あ、こ、こら!…そんな乱暴にしたら扉壊れちゃうよ!」
「う〜。親父はいつも細かいな…」
勢いよく、いつも入り浸っている部屋のドアを開けると、困ったような顔をして隆士が注意する。

「はぁ…何度言っても聞かないんだから…」
「そんなことより、おかえりは?」
「はいはい…おかえり、はる…。今日も早いね」
仕事と言っても外回りは少なく、むしろ缶詰のことが多い隆士には、いい刺激なのかもしれないが…
加減を知らないはるは、時々鳴滝荘の修理代をかさませる。

「また仕事か〜…親父は引きこもりだな!」
「あのね…。まあ、間違いではないけど…」
ちょうどよい息抜きにするために、絵を描く手を止めて、伸びをする。

「はるだけ早いね…三人は?」
「なつは美術部、あきは文芸部、ふゆは手芸部、の見学だって…まったく、部活なんてめんどいだけなのにな」
そういうはるの顔は、呆れているというよりは、なぜか嬉しそう。
はるは部活に入らないのか…と、隆士は言い出せない。

「…母さんは?」
ドアの外を見ながらはるは聞く。

「梢ちゃんならさっき、商店街に買い物に行ったよ」
「そ…そっか…じゃあ、いないんだ」
「…何?…学校の連絡とかだったら、伝えておくよ?」
「え…いや、そういうんじゃねぇ」
妙にそわそわしているはるを少し疑問に思いながら、散らかってしまった部屋を片付ける。
うまく描けなかったものや、没になった画用紙をどけて、はるの座る場所を作る。
それを見ながら暫く黙っていたはるが、突然口を開く。
833ある春の日、遠い日のことを:2006/12/06(水) 21:25:03 ID:7JHxdq0j

「…な、なぁ親父…」
「ん?…何?」
「親父は…母さんのこと…どう、思ってるんだ?」
「え…?や、やだなぁ…なんでそんなこと聞くの?」
「え…い、いや…別に…」
めずらしくどもりがちになって話すはるに、ちょっと驚いて隆士は答える。
もう結婚して10年以上、おしどり夫婦すぎてそんな質問されたことも無い。

「ど、どうなんだよ」
「ま…まぁ…好き、だよ」
「そうか…そうだよな…。母さん…綺麗だし」
口の中でその言葉を繰り返すはるに、ちょっと戸惑い、
隆士ははるの態度に心配になった。

「ど、どうしたの…はる?…何かあったの?」
「う…じ、実は…」
もじもじしながら、はるはかばんを引き寄せて、ごそごそと中のものを取り出した。
小さな四角い便箋を、隆士に渡す。宛名ははるのものだ。

「これって…もしかして…ラブレター?」
中身を見なくとも、切手の無いそれをみてピンと来る。
言った途端、はるの顔が赤く染まる。

「…で、どう思う?」
「ど、どうおもうって…。はるが気になる人なら、会ってみれば?」
もうこういう年頃なのかと感慨にふけりながら、隆士はそう答える。

「う…うぅ〜。な、なんでだよ…」
「なんでって…せっかくくれたんだから、ともかく返事はしないと…」
自分が告白によって梢と結ばれたこともあって、隆士は相手に少し同情気味。
でもはるは、それが気に入らないらしくだんだん不機嫌になって頬を膨らませる。

「そうじゃねぇよ!ふ、普通なら、まだ早いとか、ダメだとかそういう風に言うんじゃないのか?」
「べ…別に僕が関わるような問題じゃあ…」
「う…うううぅ〜」
「あ、あれ…?…はる?」
はるの勢いに戸惑い、そう答えた隆士。
怒ったような声を出しているはるを、落ち着かせようとして見た顔には…涙が伝っていた。

「ちょ…ちょっとはる!…お、おちついて…ね、ね」
「うっ…うう…ひぐ」
あわてて駆け寄って、背中をさする。
隆士の胸の中で泣くはる。はるの泣き顔なんて、めったに見ないだけに隆士は動転してしまった。
834ある春の日、遠い日のことを:2006/12/06(水) 21:25:34 ID:7JHxdq0j

「…う…う」
「ほ、ほんとに…どうしたの?僕が何か悪いコト言っちゃったなら…ごめんね」
自分が泣かせてしまったのは確かだから、理由は分からないけど隆士はそう言う。

「…そ…その…相手…。…学校で、ふって…来た」
「そ、そうなんだ…」
「て、手紙で…呼び出すなんて、生意気だし…興味ない」
まだ鼻をぐずぐず言わせて途切れ途切れに話す。隆士は聞くのに徹した。

「…で、でも…その手紙、もらって読んだ時…アタシ…気付いちゃったんだ」
「…どんなことに?」
「アタシ…アタシ…」
言いにくいらしく、言葉にしようとしても、なかなか出てこない。
楽にさせるつもりで、隆士も手伝う。

「ほら…言ってごらん、ちゃんと聞いてるから。…溜め込んでると、辛いからね。」
「うん…。うん…ア、アタシな…」
頭をなでながら、耳を寄せる。自分の間違いではるを苦しませたと感じて、隆士は一生懸命だった。

「アタシ…お父さんが…好き」
「…え…………。…………ええっ!?」
「好きなんだよう!」
いつものからかうような呼び方をやめたはるに、その本気を感じて隆士の体は凍りついた。
また傷つけてしまうと思うと突き放せない。はる自身も抱きついてくる。
力の勝負になると隆士はもうはるに敵わない。

「お母さんばっかりずるい…お父さん独り占めして…」
「き、昨日も…チュウしてた。アタシも…お父さんと結婚する!」
突如わいてきた恋心をぶちまけるはる。子供の憧れなどとは違って、もっと強い感情なんだと隆士は認めざるを得ない。

「そ、それなのに…お父さんは、他の馬鹿な男と付き合ってもいいみたいに〜」
「わ、わかったよ…ごめん。だから泣かないで…」
「アタシなんて、どうでもいいのかよ〜!」
ぐいぐい押してくるはるをともかくも抱きかかえて、座りこむ。
突然の告白に驚いて、混乱する頭をなんとか立て直す。
真剣にその心に向き合ってあげなきゃ、はるが可哀相だ。

「…う…うぅ」
泣いているはるを、昔のように抱きかかえ、頭をなでる。
体の覚えているぬくもりに、だんだんとはるの昂ぶりも収まってくる。
835ある春の日、遠い日のことを:2006/12/06(水) 21:27:05 ID:7JHxdq0j

「…」
はるを足の上に座らせて、抱きしめると、その成長に驚く。
おんぶや抱っこであやすなんて、もうとても出来ない。
大きくなったはるの体…抱きつかれた格好…。懐かしい感覚が、隆士を満たした。

「落ち着いた?」
「…うん」
告白しても、隆士が無意味に動揺したり、態度が変わってしまわず、はるは少し安心する。
…どうしようもなくなって口には出したけど、それが恥ずかしいことだとは知っていたから。

「ちょっと、昔の話…するね」
「?…あ、うん」
優しい笑顔になった隆士に、体を預けながらはるは涙をぬぐう。
はるの知りえない隆士の過去に、興味を引かれる。

「梢ちゃんと結婚する…少し前の話なんだけどね」
「僕には…あと4人、恋人がいたんだ…」
「よ…四人!?…や、やっぱりお父さんはもてるんだな」
「え、あ…いや…まぁ、そういうことで良いか…」
普通とは違うあの状況を、はるにうまく説明するのは無理だろうと、隆士は妥協する。
それに、梢ちゃんの病のことは、いまだに住人だけの秘密だ。

「その女の子達は、はる達が似ているみたいに、すごく梢ちゃんに似ていたんだけど…」
「みんなそれぞれ、個性的で、僕はみんな大事だったんだ」
「それでね、はるは、その中の一人の子に、すごく良く似ているんだ。…いまちょっと、その子の事、思い出したんだ」
「…アタシに似てる?」
「うん。顔や声は少し違うし、もちろん年も違うけど…心がね」
お母さんに似ているのなら、自分に似ているのもうなずけるとはるは思っていたのだけれど…
そういうことではないらしい

「こころ?」
「うん…性格って言った方がいいのかな」
「へぇ〜。…お父さんは好きだったのか?」
自分に似ている子が、昔隆士の恋人だったってことが嬉しくて、はるは聞いてくる。

「もちろん」
「そ、そっか〜…エヘヘ」
「何ではるが照れてるのさ…」
その子に自分を重ねて、嬉しくて恥ずかしくて笑う。

「でも…一緒になれるのはひとりだけ。…僕はみんな幸せにしたかったんだけど…無理だったんだ」
「それに気付いたのか…みんな、梢ちゃんを自分のように愛して欲しいって言って…」
「もう…会えない所に…行ったんだ」
「そ、そんな…ひどい」
自分が重なっているので、そんな過去にはるは悲しくなる。
自分だったら、絶対に離したくない。

「好きなのに一緒になれなくて辛いのに、僕を気遣ってくれて…僕は何にもしてあげられなくて…」
「そんな風に思ってたから、はる達が生まれて、本当に嬉しかったんだ」
「その4人それぞれの面影が、はる達にはあるから…僕は、幸せにしなきゃいけないと思ってるんだよ」
「…そうなんだ」
はるには難しいけど、お父さんの秘密を知るのは悪くないと感じる。
836ある春の日、遠い日のことを:2006/12/06(水) 21:32:08 ID:7JHxdq0j

「…アタシに似てるって言ってたその子…なんて名前なの?」
「えっと…」
そう聞かれて、隆士は少し躊躇する。話さずに、自分の中だけにとっておこうと思っていた名だから…
誰かに話すことで…思い出が薄まらないように…。

「…赤坂 早紀…っていうんだ」
「あかさか さき?…ふぅん」
とどめていた名前を、ふっと口に出す。
十年以上、口に出すことのなかったその名に…隆士は少しぼうっとした。
あの頃の思い出…自分がいちばん忘れたくない人達。

「早紀ちゃん…」
「…お、お父さん?」
ひとりその名前を呟く。いまでも鮮やかにその姿、思い出がよみがえるのが、隆士には救いだ。

「…だから、いつかはるに好きな人ができた時、僕もがんばって応援するから…我慢して」
「はるの事、ちゃんと考えて…愛してるからね」
自分のことを考えてくれているということは良く分かったのだけど、
はるが欲しいのはもっと激しい感情で、まだまだ不満。

「じゃあ、我慢するから…チュウして」
「ダ〜メ。そういうのは、はるに大切な人が出来るまでとっておかなきゃだめだよ」
「お父さんがいちばんなの!…それ以上なんてあるか〜!」
「違うってば…そのうち、はるにも分かるからね」
隆士はやんわりと断る。さっきの話を聞いて、分かってくれると思っている。

「う、うるさい…アタシが欲しいっていうんだからしろ〜!」
「だ、だから…」
「うぅ〜この〜」
その予想以上に頑固なはる。よほど初めてが隆士でないと気に入らないらしく…
837ある春の日、遠い日のことを:2006/12/06(水) 21:33:36 ID:7JHxdq0j

ドガン!!

飛び掛って一瞬の間にはるは隆士を組み敷いた。
娘になすすべのない父なんて情けないけど、他の子と違って格段に力の強いはるは例外だ。

「ア、アタシ…後悔なんて、しない」
「ちょっ…離して…。そういう問題じゃなくてね…イタッ!」
「だから…ん〜」
「ひぃ、ボ…ボクニハコズエチャンガ…だ、だれか…」
父の顔を押さえつけ、目を閉じて強引にキスを奪おうとする。
必死に逃げようとする隆士の前に、ぎりぎりの所で横槍が入った。

「はる…えっち…かも」
「おお〜…すご〜い」
「ほ、パパを押し倒してまで…」
これほど娘が4人で良かったと思ったことはない。
ぴったりのタイミングで帰ってきたなつ、あき、ふゆが部屋の中の様子に声を上げる。
びくっと振り向き、それに気付いたはるの顔が、さらに真っ赤に染まる。

「な!…なに見てんだコラ〜!」
「わ〜」
「た、助かった…」
顔を真っ赤にして、部屋を飛び出して姉妹達を追いかけるはる
先に不安を残しながらも、事なきを得た隆士。
でも、遠い昔の記憶に出会えて、少しはるに感謝していた。

しかし…

「うぅ〜、邪魔しやがって〜」
「…するに決まってるじゃないですか」
「うんうん♪だって…」
「抜け駆けは…いけない…かも」

先の不安は…予想よりはるかに大きいと言うことを、彼は知らない…


〜ふぃん?〜
838名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:37:05 ID:7JHxdq0j
と言うわけで終了
思いつきで作った短編…視点の統一というよりは3人称視点を目指したつもり…
orz

どっかのまほらばのレビューに、「みんなファザコンになりそうだ」
とあったので作った…後悔はしていない
839名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:07:27 ID:UPCdGToC
ふおおおおおおおおおおおおお早紀ちゃんじゃなかったはるちゃん可愛いいいいいいいいいいいい

コホン。
ああ、四つ子ネタ書きたいなあ………ていうか四つ子が中学生ってことは白鳥くん三十路行ってる!?
そんな白鳥くんなんて白鳥くんじゃなくて白鳥 隆士さん(3X)だ!
840名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:10:44 ID:WhyaSAKd
>>838
梢ちゃんをお母さん(ママ)と呼ばない白鳥に愛を感じた。
子供ネタを書くにはやっぱり難易度が高いな……
この前の作品はあんな感じだし。



それはともかく、これからも綴っていく貴方にGJ!
841名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:31:06 ID:7JHxdq0j
>>839
童顔の白鳥キュンは30になってもきっと20位に見えます。

>>840
この前の作品?…詳細クレクレ、読みたい
842名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:45:12 ID:MfzPgRUI
これは良い四つ子ですね。

そういえば、公式に子供の名前って決まってる?
843名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:56:26 ID:UPCdGToC
決まってないない。個人的には早紀ちゃん魚子ちゃん千百合ちゃん棗ちゃん………のままが好ましい気も。個人的にだけど
844名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 17:52:26 ID:WIAbgi55
GJ!
845名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 12:51:22 ID:tiQgURn6
この子供たちはやっぱり夜は管理人室を覗いているんだろうか?
846名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:04:53 ID:HaLLB2tF
>>838
四つ子ネタイイネ!
続きがあるなら期待したい

>>845
魚子(仮)は見たらそのまま入っていきそうだが…
他3人は後日言ったりとかしそう。

棗(仮)「昨日は…なに…してたかも?」
隆士「え"っ!?」

みたいな。
847名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:13:09 ID:RHeHBzim
四つ子と瑠璃が成長した話…とか話は膨らむんだけど、どうしてもオリキャラっぽくなっちゃうのがな…。
半分以上が筆者の想像したキャラとか、果たして二次創作と言えるんだろうか…
なんて妙なこだわりが邪魔してどうしても書けずにいる。

実際のところ、どうなんだろう。
848名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:20:44 ID:ZoTp69sd
じゃあ1.5次創作でいってみようか
849名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:26:38 ID:EsA1MiPH
四つ子は梢四人格をベースにしてればいいんじゃない?
瑠璃も恥ずかしがりやとか白鳥を尊敬してるとか
そういうのを意識してればある程度オリ入ってても気にならない。

問題は四つ子が何歳の時に合わせるかだな…。
850名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:36:01 ID:ZoTp69sd
色恋沙汰に絡め安く、そして白鳥くんが白鳥 隆士さん(4X)にならないようにするには中学生がベストだろうか
851名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 19:02:26 ID:NEVLoEdI
>>845

隆「はぁ…こ、梢ちゃん…」
梢「り…隆士さん…」
隆士と梢の夜の営みを見つめる者が一人…。

?「………」

次の日

魚子の場合
魚「お父ぉ〜さ〜ん!!」
隆「うわっと、魚子ちゃん?危ないから飛び込むのは駄目だとあれほど…」
魚「お父さんは昨日お母さんと何してたの?」
隆「え…」
魚「ねぇねぇ!何してたの!?魚子に教えて!!」
隆「えー…えーっと…」
魚「(わくわく)」
隆「お…」
魚「お?」
隆「お父さん昨日酔っててよく覚えてないんだよねーあははは」
魚「えーそうなのー?つまんなーい…」
隆「ははははは…(この手は何歳まで通じるんだろ…)」
魚「じゃあ魚子が思い出させてあげるね!」
隆「え、ちょ、ま、待って」
魚「あははははっ冗談だよ〜っ」
隆「魚子ちゃん…あ、あんまりそういう冗談は駄目だよ…」
魚「はーい!でもお父さん達ももう少し気を配ってねー!」
隆「はい、すみません…(流石に通じなかったか…)」

棗の場合
棗「お父さん」
隆「ん?どうしたの?棗ちゃん」
棗「…ぅ…ょ…………かも?」
隆「え?な、何?」
棗「昨日の夜はお母さんと何してた…かも?」
隆「え…えーと…」
棗「…かも?」
隆「い、一緒に寝てただだだけだよ?」
棗「そう…だったの…かも?」
隆「そ、そうそう。別に特に何もしてないよ?」
棗「…ほぅ…じゃあ…」
隆「……?」
棗「じゃあ…今度は…私がお父さんと一緒に寝る…かも…」
隆「ぇ…え、まぁ別に良いけど…」
棗「同じ事をしてもらうかも…」
隆「え、あの?棗ちゃん?」
棗「………」
ボンッ
隆「あ?れ?棗ちゃん?棗ちゃん何処?さ、最後になんて言ったの!?」
852名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 19:03:41 ID:NEVLoEdI
早紀の場合
早「親父ぃいい!!」
隆「わっ、な、何?早紀ちゃん」
早「親父は昨日の夜、母さんとなにやってたんだ!!!?」
隆「え…と」
早「どうなんだ」
隆「いや、昨日は特になにも…」
早「何も?」
隆「早紀ちゃん寝ぼけてたんじゃないかな?」
早「寝ぼけてなんかねーよ!」
隆「じゃあ見間違いとか…」
早「嘘だ!!!」
隆「(びくっ)」
早「親父は昨日母さんとなにかやってたよな?」
隆「…は、はい…」
早「じゃあ何してたんだ!?」
隆「…ごめん早紀ちゃん、それは言えないよ…」
早「……そうか、わかった…困らせて悪かったな、親父」
隆「早紀ちゃん…」
早「でも、嘘をつくのだけはやめてくれよ!?」
隆「う、うん。ごめんね」

千百合の場合
千「お父様ー」
隆「んー?どうしたの?千百合ちゃん」
千「昨日のお母様とのエッチの事なんですけど」
隆「ぶっ」
千「お父様はもう少しゆっくり動いてさしあげたほうがよろしいかと思います」
千「お母様、少し辛そうな顔をしてましたから」
隆「ぁ…ぇ…」
千「それだけです」
隆「は、はい…」
千「………」
隆「…?」
千「今度女装してしてみるというのは…」
隆「遠慮させてもらうよ…」
853名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 20:20:12 ID:Ii11lPS9
粒子×朝美
854名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 08:34:04 ID:Vq+5HFXX
はるに振られた男子は

OTL

だったんだろうななぁ・・・。
855854:2006/12/09(土) 08:42:14 ID:6UMqAGEb
誤爆しますた
856名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 16:32:58 ID:N1lAkd83
>>851-852
ナイスb
857名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 22:54:45 ID:r1XDwgcd
>>852
嘘だ!!!…っておい…
凶器要らずに素手でか?
858名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 09:10:49 ID:4hkQ9lzJ
しかしまぁ積極的なはるを見てなっちんぽい子が一転攻勢に出るのは必至だな。
先に両親の寝てるベッドに潜りこんでいるとか・・・。
859名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 11:11:46 ID:TUu9jcKn
↑を作ってみた。
860ある日の次:2006/12/10(日) 11:12:49 ID:TUu9jcKn

「ごめんね梢ちゃん。ちょっと出版の関係で遅くなっちゃって…」

急いでお風呂から帰ってきた隆士は、謝りながら二人の寝室に入る。
まだまだ宵の内で、決して遅くなどないけれど、彼の仕事としては遅い方だ。
というより、二人にとっては 寝て いてもおかしくない時間。

「…」
「ほ、ホントにごめんね」

ベットで返事をしない梢に、拗ねているのかと思いながら、隆士は急いで服を脱ぐ。
今日は電話一本で夕飯をキャンセルしたり、すこし扱いがひどかったかもしれない。

「ね、機嫌直してよ…なんでもするからさ」

パジャマに着替えて、布団の中に滑り込む。なんでも…とは語弊があるが、要は体で償うと言うこと
すると、布団の中でごそごそと梢が隆士のパジャマのボタンを外し始める。
彼も準備オッケーでそれに応え、お互いに服を脱がす。

「いくよ、梢ちゃん」

幾夜を共に過ごした二人にとっては、もう別に特別なものとも感じていない。
なのに、隆士が声をかけたとき、ぴくっと体を震わせて久しぶりに梢は初心な反応を見せる。

「ごめん、焦らせちゃった?」

ずっと自分を待っていたせいなのかと思って、激しくしようと下着の中に手をもぐりこませる。
生えていない秘所の熱く濡れた感触に、隆士も抑えきれなくなり、愛撫を始める。
胸も刺激しようと手を伸ばした時、やっと隆士は違和感に気付く。
861ある日の次:2006/12/10(日) 11:13:21 ID:TUu9jcKn

(こ…梢ちゃんの胸…こんなに…小さかったっけ?)
硬くなった乳首に触れながら、だんだん冷静になってくる。

(な…なんか体も…若干小さいような)
熱い汗が冷や汗に変わってだらだらと流れ落ちる。

(じゃあ…一体…誰?)
布団をめくり上げると、犯人がゆっくりとこちらを向く。

「…お父さん…もっと…かも」
熱で潤んだ瞳が上目ずかいで見つめる。

「あ…あき!…な、なにやって…」
自分が今まで愛そうとしていたのが娘で、隆士は仰天して布団から飛び出す。
すかさずあきもしがみついて、同じく下着一枚で飛び出す。

「お父さん…おかえりなさい…」
「はい、ただいま…じゃなくて!何でこんなところに…っていうより、梢ちゃんは!?」
はだけた体につい目が行きそうになるのをこらえて、隆士は早口でまくし立てる。

「珠お姉ちゃんが来たから、3号室でお話。…大丈夫、暫くは…来ない…かも」
「だ、大丈夫って…それより、早く服を着て!」
「…どうして?」
あきにとっては千歳一隅のチャンスなので、ここで終わらせるわけがない。

「どうしてって…ダメだよこんなこと!」
「そんなこと言って…お父さんは…我慢…できる、かも?」
ふくらみかけの柔らかな感触を、抱きついた隆士の胸に与えていく。
あきがすりすりと体を擦り付け、梢とは違う背徳の誘いを隆士に起こさせる。
862ある日の次:2006/12/10(日) 11:13:55 ID:TUu9jcKn

「だめ!…や、やめ…あき」
「ごめんなさい…私は、我慢…できないの…かも」
せつなそうなあきの視線に、隆士はこのままじゃやばいと感じて逃げようとする。
けれど、気を逸らす手段もなくて、理性の箍が外れそうになる。
まるで、10年以上前のあの人に迫られているみたいで、辛抱できない。

「な、棗ちゃん…」
その名を口に出して、正気を保とうとした時、やっと助けが到着した。

メキャ!…ドカン!

鍵をぶっ壊して獣が飛び込んでくる。

「あ、あき〜!てめえ!」
部屋の中の惨状に、卒倒しそうになりながらも、扉を開けたはるが仁王立ちになる。
怒声をあげて隆士の理性を取り戻させる。

「ひ、ひとりだけ部屋から抜け出たと思ったら〜このやろ〜!」
「…た、助かった」
隆士は慌ててあきから飛び離れ、ほっと一息つく。
しかし、計画が成功しかけていたのを邪魔されたあきは、心中穏やかでない。
863ある日の次:2006/12/10(日) 11:14:56 ID:TUu9jcKn

battle 1

get ready

fight!

「邪魔…かも」
「うるさいうるさい!…親父はアタシのもんだ!」
「勝手…かも」
「あたしはキスだってしたんだぞ!」
「未遂…かも」

突然、ありえないバトルを開始する二人。止めるべき隆士はただおろおろする(パンツいっちょで)
情事を邪魔されて怒り心頭、的確な突っ込みで敵を粉砕するあき(パンツいっちょで)
独占欲おうせい、数撃ちゃ当たる方式の捲くし立てはる(粉砕したドアノブを持って)

突っ込みで防戦していたあきが反撃に出る。

「それに…はるじゃ、お父さんを満足させられない…かも」
「なっ!」
「お母さんは、あんなに大きいのに…はる…ぺったんこ」
「は、恥ずかしいこと言うな!エロあき!…テメエも似たようなもんだろ!」
「ホントに…そう…思う…かも?」

誇示するようにはだけた前を見せるあき…
一瞬たじろいだはるも、いきなりパジャマに手をかけると、ボタンを全部飛び散らせてそれを脱ぐ。

「ア、アタシだって!…最近…少し…おお…き…く」

自分のものとあきのものを比べてているうちに、だんだんと自信を失って声が弱くなるはる。
いつの間にこんなに差がついたのか…武器のスペックを確認していないはるには分が悪い。

「む、胸は関係ないだろ!胸は!」
「ホントに…そう…思う…かも?」

慌ててはだけた胸を手で隠すはる。問題点を変えようとしたのだけれど
悲しそうな顔で見るあきの表情に、はるが爆発する。
864ある日の次:2006/12/10(日) 11:16:04 ID:TUu9jcKn

「てめ〜勝ったと思っているだろ!」
「ホントに…そう…思う…かも?」
「うが〜!!」

…ドゴン!

同じことを繰り返して怒りを誘うあきにはるが突っ込む。
しかし、あきはひらりとかわし、代わりにそこにあったベットがひっくり返る。

「当たらなければ…平気…かも」
「うぅ〜、そりゃ!!」

…ガン!

今度はドアノブを投げつけるはる。
当然のようにあきはかわしたが、代わりに隆士の顔にクリーンヒットする。

「あ…ご、ごめん!…親父」

慌てて隆士に駆け寄るはる。隆士はやっと喧嘩を止めようと声を出す。
死の危険を感じたからでもあるのだが…

「だ、大丈夫だからね!きっとはるのも大きくなるから…」
「な!…うるせーエロ親父!…テメーのせいだ〜!」

ドゴムッ!…バカン!

よけいなことを言った隆士は部屋の外に壁を突き破って蹴り出され
その後も喧嘩を続けたはるとあきは、帰ってきた梢に
部屋を壊したことをこっぴどく叱られ、梢は部屋が直るまでおあずけをくらいましたとさ…

865ある日の次:2006/12/10(日) 11:17:13 ID:TUu9jcKn

ところで…

「さてと、お風呂にも入ったし、久々に四人の寝顔でも見て、寝るとしますか」

久々に鳴滝荘に戻っていた珠実は、上機嫌で廊下を歩いていた。
お風呂でも梢にたくさんの土産話をして、喜んでもらえて嬉しい。

「…みんなまた大きくなっているんでしょうね〜」

嬉々として小走りに部屋に向かうと、突然怒鳴り声が聞こえてきた。

「?」

…バカン!

変だと思って立ち止まったところへ、何かが壁を突き破って飛んでくる。
はるかと思って、慌てて抱っこする。

「まったく…元気がありすぎですよ〜」

そう注意したのだけど…人違いで…

「会いてぇのは!…貴様じゃないですぅ!」

そのまま池に投げ込んで、イヌガミ家でしたとさ

〜ふぃん?〜
866名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 11:21:49 ID:TUu9jcKn
4つ子をそのままの名前にしないのは、ss中で区別が付けにくいから…
と言う単純な理由。

「またここで出会った云々」としているから、
原作では同じ名前の線が濃厚かも知れんが…

どれがどれだか…というのは5〜8巻までの表紙の季節と対応ってことでヨロ
あくまでオレのssだけね
867名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 13:06:54 ID:4hkQ9lzJ
>>866
妄想した本人だがグッジョォォォォブ!!!
868名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 17:44:23 ID:RlPw3BEG
>>866
最高だgj
869名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:00:21 ID:OpUGNlj8
そして積極的な2人を見てさらなる作戦を敢行するなつとふゆ・・・!
870名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 22:13:23 ID:83Hb8ts5
↑二匹目のドジョウはいない。待たないでくれ…
 ナッチンのを書く、いや書かせろ
871名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 15:53:55 ID:uIYrRDZM
>>866
ちょっと遅レスですまんがGJ!
battle1とか良かった
うん、個人的に超ツボ

>>870
よし、ナッチン待ってるぞ!
待ってるからな!
絶対だぞ?
872名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 18:35:10 ID:KZxJXKUh
言うな…何も言うな…
873ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:40:02 ID:KZxJXKUh

「ふぅ…なんだか仕事は忙しいし…はるとかあきとかなんだかもう…」
ガラガラと覇気無く扉を閉めて、鍵をかけながら隆士はため息をついた。

「あの…はるやあきがどうかしたんですか…?」
「うっ!…こ、梢ちゃん、いたの?」
「いたの…って、隆士さんが帰ってきた時からいましたけど…」
「そ、そっか…ごめん…。疲れてるのかな…」
なんだか最近は仕事も山積みで、成長した娘はアタックしてくるし、過労気味。

「大丈夫ですか…?」
「あ、うんうん…心配しないで、大したことないから」
「そうですか?…早く休んでくださいね」
「うん。ありがとう」
梢はまだ心配そうな顔をしている。あまり心配をかけまいと、白鳥は平気な顔を作った。

「ふぅ…」
残業ではないけれど、まだ多少やることが残っている。
ぐったりしながら、ちゃぶ台に書類を広げる。

「おとうさん。疲れてるの?」
「うわっ!」
突然後ろから声をかけられてびくりとする。最近、『お父さん』と呼ばれると大変なことになる。
はるやあきだったらと、びくびくしながら振り向く。
874ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:40:41 ID:KZxJXKUh

「…?…どうしたの?」
「な、なんだ…なつか、良かった」
「何だ…って酷いよ。なつがせっかく起きていられたのに…」
正直なところ、はるとあきに迫られて以来、そういう展開を恐れて娘となかなか話せない。
単純に、仕事が忙しいからでもあるけれど…

「ご、ごめん…はるとあきが喧嘩した時みたいだったから…。気にしないで」
「…そうなんだ。はるちゃんもあきちゃんも、暴れん坊だね」
しゅんとするなつに慌ててフォローを入れる。
比較的切り替えが早いので、なつも嬉しそうな顔になる。

「そ、それで…なつは何か用?」
その、嬉しそうな顔にひやひやする。
いつものパターンじゃ…と、ビクつきながら恐る恐る尋ねる隆士

「え…?…用ってわけじゃないけれど、おとうさんが疲れてるって、おかあさんが心配してたから…」
「う…うん。それで…?」
心配性の梢は、そういう気分になると態度に出てしまうので、なつも気付いたらしい。

「だから…肩でもたたいてあげようかなぁって♪」
「あ…そ、そういうこと…ありがとう」
「ほらほら、お仕事やめて…」
まだちょっと警戒気味だけど、筆を置く隆士。
その背中に膝立ちをしたなつがくっついて、トントンとリズム良く叩く。
875ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:42:52 ID:KZxJXKUh

「…気持ちいい?」
「うん。もうちょっと上の方かな」
凝っているので、だいぶ気持ちよさそうに目を細める隆士
なつも満足で、いろいろと話し出す。

「今日のテスト、100点だったんだよ〜、えらい?」
「うん、えらいえらい…なつ、いっぱい勉強してるんだ」
「うん♪…でも、体育ははるが一番だし、国語はあき、家庭科はふゆに負けちゃうんだ」
久々に娘達の学校のことをきいて、嬉しくなる隆士。
このごろは一緒にいる時間も少ないし、だんだんと無知になっていく。
なつも、暫く隆士と話すことが無かったので嬉しい。

「そっか…。って…なつは他のは勝ってるの?」
「ううん。…引き分け…なつだけ一番のが無い…」
今度は途端にしょんぼりする。なつとの会話は、他の娘に比べて地雷が多い。
慌ててフォローもしなくちゃいけないし、やさしく接してあげなければいけない。

「なつも、なんでもいいから得意なのが欲しいな…」
「頑張りやさんだよ、なつは…それに、優しいのがなつのいい所だよ」
「ほんと?」
「うん。…頑張って肩たたきしてくれたし、僕嬉しいよ」
ぱぁっと明るくなるなつ、素直さは他の子に負けないと隆士は感じた。

「ね、おとうさん。なでなでして〜」
「うんうん、えらいえらい」
「エヘヘ…おとうさん好き〜」
なんだか自然にそういわれたので、照れくさくなる隆士。
なつの頭をなでながら、自分をいたわってくれる娘がいることを幸せに感じる。
876ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:44:48 ID:KZxJXKUh

「なつ、明日からずっと肩たたきしてあげるね♪」
「…まぁ、無理はしないでね」
「無理してるのはおとうさん〜。おとうさんこそ無理しちゃダメだよ」
「う、うん…わかったよ」
実際はそううまくはいかないけれど、愛娘が気にしてくれていると思えば、頑張れる気がする。

「じゃあ、もっとしてあげる」
「でも…やりにくいから、寝っころがって」
気持ちがよかったのか、疲れているからか、すぐに横になる隆士。
なつはその背中に乗っかって、指圧するように肩を揉む。

「ねぇ、おとうさん…」
「…うん」
暫くして、決心したようになつは口に出す。

「…おとうさんは、なつの事、好き?」
「…うん」
「そっかぁ…良かった。…なつ…おとうさんの…恋人になりたい…な」
「…うん」
「いつか…してくれる?」
「…」
なつには結構勇気がいる、真剣な告白のつもりだったのだけれど…
様子がおかしいので覗き込んだ隆士は、疲れのためか寝息を立てていた。
普段から好き好き言ってるので、インパクトが弱かったかもしれない。

「おとうさん〜寝ないで聞いて〜」
「…ん」
「黙ってると、キスしちゃうよ〜」
「…」
「なつ…ほ、ホントに…しちゃうよ?」
「…」
初めは悔しくてそう言ってみたのだけれど、なつは今の自分の状況に気付く
その気になれば、寝ている隆士の唇を奪うなど造作も無い。
877ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:45:24 ID:KZxJXKUh

「…」
寝顔を見つめていると、気持ちが昂ぶってきて抑えられない。
思わず顔を近づけようとするけれど、うつ伏せになっている隆士を仰向けにしないと出来ない。

「おとうさん…」
ただそれだけの事だけど、疲れて寝ている隆士が起きてしまうといけないと、なつは部屋に戻ることにした。

「なつは、おとうさんの方からして欲しいから…」
「ずっと、待ってるね…。だから今日は、おやすみなさ〜い」
じーっと隆士の寝顔を見つめながら、今しなかったことを後悔するかなと感じながら、
掛け布団を押入れから出して、父の体にかけ、なつは静かに扉を閉めた。

…………………………………

「よいしょ…」
部屋に静かに戻って、なつは抜き足差し足自分の場所まで来たけれど
布団に潜り込む音で、寝相が悪くそこにいたはるが起きてしまう。

「あれ…なつ?さっきもトイレに行くとか…何時間かかってんだよ」
「トイレじゃないよ〜、おとうさんのとこに行ってた」
「な…なにぃ…」
寝ぼけていたはるの顔が急に真剣になる。
その声で気付いたのか、反対側の布団で、あきまで目を覚ます。
878ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:46:33 ID:KZxJXKUh

「おとうさん、気持ちよくしてきた」
「ぶっ!…な」
「…!」
だいぶ誤解がありそうな反応、隣に寝ている二人がごそごそと起き出してくる。

「おとうさん、きもちよすぎて寝ちゃったから…帰ってきた」
「く、くそぉ…出し抜かれた…」
「…………かも」
寝ている間に抜かれたウサギの気分で、二人ともイラつく。
でも、そのこと自体にも興味があってはるが口を開く。

「…で、ど、どうだったんだよ」
「どう…って?…別に普通だよ?」
「ふ、普通…かも?」
普通が何を表しているか…たぶん全員違うことを考えている。

「えっと…おとうさんの、気持ちよくなるところ探してから…」
二人とも、息が荒い。なんだか怖くてなつは話してしまう。

「私がおとうさんの上に乗って、えいっ、えいって…あれ?」
「…」
「…」
はるは真っ赤な顔をして目を背けているし、あきは手で顔を覆って震えている。
なんでこんな態度をとられているのか分からないなつは、不安になって、とどめを刺す。

「ま…前にもしたことあるし…おとうさんもしていいって言ったよ?」
「な…なななな、なつ…オ、オマ、オマエ〜!」
「…………………………私も………」
二人同時に布団を跳ね上げて、お互いにそれに気付く。
879ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:47:18 ID:KZxJXKUh

battle2

get ready

fight!

「どこに行くつもりなんだ?…あき」
「ちょっと…暑くなったから、布団を…出ただけ…かも」
「ふ〜ん。…暑いなら、パジャマ着替えたらどうだ、箪笥はそこだぜ」
部屋の角を指差しながら、はるは涼しい顔でドアへ向かう。

「はるは…どこへ行くの?」
行かせるものかとあきが声をかける。

「ちょっとトイレだよ…」
ぶっきらぼうにはるが答える。

「じゃあ、ついて行ってあげる…かも」
「いらねえよ!…寝てろ!」
「ト、トイレに…怖くて…行けなくて、おねしょしたの…誰?」
途端にはるの顔が真っ赤になる。

「う、うるせぇ!今は平気なんだよ!」
「ホントに…そう…かも?…心配」
「うぅ〜、寝てろ!」
何とかして脱出したい二人。普段は仲がいいのだけれど…
この間の一件いらい、隆士が絡むと敵同士

「あ…私…し、宿題…やり忘れてた…かも」
「宿題なんてねぇよ!」
「ち、ちがう…かも。部活ので…おとうさんの…部屋にある…かも」
「親父のところ行って何する気だてめぇ!」
お互いに牽制しあって動けない。
おいしいおやつは誰にも邪魔されないところで食べなきゃ意味が無い。

「昔の、おやつの…掟…覚えてる…かも?」
「ああ…」
「どっちが先に着くか…かも」
「望むところだ!」
蹴破るようにして扉を開けて、部屋を飛び出す。
しかし程なくして、二人を叱る梢の声が響いてくる。
880ある日の次の次:2006/12/14(木) 18:48:27 ID:KZxJXKUh

「?」
不思議そうにしているなつに、ふゆが布団に入ったまま尋ねる。

「…この間の、保健体育のテスト、何点でしたか?…なつさん」
「あ、ふ〜ちゃん、起きてたんだ。えっと…」
ちょっとためらいながら、なつが答える。

「30点…かな」
「…もうちょっとがんばりましょうね」
「…うん」
そう言って、再び布団に潜り込む初心ななつだった。

881名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 18:49:52 ID:KZxJXKUh
…二匹目のドジョウ

ナッチン書かせろゴラァ
882名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 21:31:27 ID:uMPQTUDV
なつかわゆす (*´∀`)GJ

そして出番の少ないふゆカワイソスw
883名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 23:32:05 ID:QEOiWcBI
GJ
なつかわいいよなつ
梢ちゃんも出番あったし万々歳
続きに期待?
884名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 17:15:22 ID:Hcmd4FsH
GJ!!!次はそろそろふゆが一転攻勢・・・!
885名無しさん@ピンキー.:2006/12/15(金) 17:35:22 ID:IKM2xKfl
子供たちの年齢はどのくらいですかね?
886名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 18:07:37 ID:MSpHB07d
なつちゃん

なっちゃん

なっちん

つまり、なつ=棗だったのだよ!!?
887名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:01:37 ID:nwyI7V+C
>>883-884
だからナッチンもの書かせろっての

>>885
ある春の日…から繋がってるので中学生です

>>886
6巻表紙より なつ=魚子です

こればっかりはかなりオリです。
でもまあ、魚子が成長したらこんな感じなんじゃないですかね…(汗
888名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 21:24:54 ID:Hcmd4FsH
最近寒いなぁ・・・。こんな夜に梢ポンがなっちんに変わったら隆士たんと一緒に寝るんだろうな。
「寒・・・いから・・・一人・・・じゃ・・・寝られ・・・ない・・・かも」とか言って。
889名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:36:48 ID:7DGy5Gkx
>>888他の人格は隆士と寝ないと申したか!
890名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:38:27 ID:nwyI7V+C
本筋がうまく行かんので書きなぐってみた。

マジカル☆ナッチン? 番外編

〜出来立てのほやほや?〜
891名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:39:06 ID:nwyI7V+C
「隆士君…帰ってきて…ない…かも」
二号室の扉は閉まっていて、鍵もかかっている。
久々に会えると思ったらおあずけ。

「待ってる…けど…それなら、隆士君のために…何か…」
いつも気にかけていて嬉しいけど、自分も彼のために何かしたいと思う。
うろうろと歩き回っていると、目の前から洗濯物…もとい小さな女の子が歩いてくる。

(ど…どうしよう)
慌てて、わきによけて道を空けるけど、放っておくのもかわいそう。
山盛の洗濯物で、たぶん前が見えてない。

(あ…あさみ…さん…だった…かも?)
記憶を辿って声をかけようとするけど声が出ない。
自己嫌悪に陥りながらも、ふらふら歩いている後ろについて行き、部屋に到着する。

「あれ?…お姉ちゃん?」
「あ…え…えと」
話しかけられるとよけいに声が出ない。名前を覚えていても意味が無い。
ともかく嫌な人だと思われたくないので、座って無言で洗濯物を畳む。

「あ、て、手伝ってくれるの?棗お姉ちゃん?」
「…」
「あ、ありがとう…」
こくっと頷いて、意思を伝える。これくらいの事だったら出来る。
ちらちら見てくるけれど、別にいろいろ聞かずにいてくれて助かる。
892名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:40:41 ID:nwyI7V+C

「終わった…ありがとう」
程なく、全て畳みあがる。
寝ている女の人がちっとも手伝わないのが気になるが、無事に終えられて少し自信になる。

「これ、白鳥お兄ちゃんのと…棗お姉ちゃんのだから…」
そういって、自分と、彼の洗濯物を渡される。部屋に置いて来て欲しいと言う意味だと理解する。

「…」
こくっと頷くと、それを持って部屋を出る。別に怖いことも無いと、安心した。

(そういえば…)
受け取ってから、彼はまだ帰ってきていないと思い当たる。
仕方が無いので、帰ってくるまで自分の部屋に置くことにした。

「…」
一人で部屋にいるとすることが無い。
自然と、今もって来た洗濯物に目がいく…

(そんなの…だめ…かも)
怪しい衝動を覚えて、棗は頭を振る。

(…隆士君)
会えないと、寂しいだけでなく、なんとなく物足りない。
その足りないものが欲しい。

「…」
すすすと扉に近寄って…鍵をかける。
誰も入ってこれないし、見れないことを確認して再び彼の洗濯物へ

「…」
善と悪の心をちょっと戦わせた後、おもむろにそのシャツを取り…
顔に押し付け、すうっと匂いを嗅ぐ。

「…違う」
暫くそうしていたけれど…やっぱり足りなかった。
893名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:41:45 ID:nwyI7V+C


………1時間後…………


「棗ちゃん。洗濯物ありがとうね」
「隆士君…シャツ…洗濯機に入れておくから…脱いで…」
「え?…い、いいよ…自分で…」

ボンッ!

「ちょっ、寒!…僕の服!…って、棗ちゃん?どこ行ったのっ!?」

〜ふぃん?〜
894名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:43:04 ID:nwyI7V+C
タイトル入れ忘れたがまあいいや

第2話80%完成してるんだけど…進まん
895名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:57:48 ID:/nwXJNOa
GJ!
この後オナニー中にドアノックされたりとかするんだろうか……

第2話は気長に待つのでゆったり書いてください
896名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 00:59:23 ID:/uyk+h0i
激しく(*^ー゚)b グッジョブ!!
第二話たのしみです((=゚Д゚=)
897名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 23:28:46 ID:AbX4WVur
久々に帰ってきたが、なんだこの名作の数達は・・・
898名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 22:59:07 ID:+1dbLSvA
白鳥母×隆士
899名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 00:07:17 ID:XbCN8ek4
にくちゃんねる閉鎖するんだな。そうなると過去ログ見るの大変になるな。
まほログに11スレ目のSSが登録されていないから、取っておくべきかな?
900名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 14:30:07 ID:Cww64O1F
とって損は無い
901名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:20:20 ID:fm5lVkl2
とりあえず先に完結させておく…
902ある日の次の次の次:2006/12/21(木) 20:23:21 ID:fm5lVkl2

「やっと早く帰れるようになったし、一仕事終わって良かった…」
久々に日の沈む前に帰宅できた隆士は、よれよれになったワイシャツを脱ぐ。
一番湯に浸かるなんて久々で、やっと疲れをゆっくりと取れる。

ガラガラガラ…

風呂場の扉を開けて、タイルに踏み出す。
外の明るい様子にちょっと感動を覚えながら、風呂の椅子に腰掛ける。

「あ…白髪…」
鏡を見ると、髪の毛の中に白いものが二、三本。なんだかちょっと悲しい感じ
ため息をついていると、スススッと音がして、風呂のふたが勝手に開く

「え…」
鏡越しにその様子を見て、怖くなった隆士は慌てて振り向いた。

「!」
後ろにある浴槽から…見慣れた感じの髪型がゆれている。

「だ、誰っ!」
「お帰りなさい…お父様」
「ちょっ…ふ、ふゆ!…こっち父さん達用のお風呂だよ!…なんで」
浴槽から顔を出したふゆに、ビックリして椅子から落ち、尻餅をつく。
ふゆはいそいそとタオルを持って、そこから出てくる。だいぶ前から隠れていたので、少しのぼせ気味。
903ある日の次の次の次:2006/12/21(木) 20:23:53 ID:fm5lVkl2

「なぜって…昔みたいにお背中流して差し上げようって思ったのですよ」
「そ、それはありがたいけど何か着て〜」
「ホ?…ヘンですねお父様。昔は一緒にお風呂に入りましたのに…何を慌てているのです?」
「だ、だから…ほら、ふゆももうお年頃なんだから…恥ずかしいとかあるでしょ」
遠まわしにそんな事してはいけませんと言ったつもりだが、ふゆはきっぱりと答える」

「ありませんわ…いえ、恥ずかしいけれどお父様ならば大丈夫です」
「そ、そんな…はるやあきみたいな…」
「そう、恥じらいながらも我慢する…これこそまさに正しい父娘関係…最近覚えた英単語で表すと…」
「タダシクナイ!タダシクナイヨ!」
思い出さないでと心より願う隆士。その単語を言われると酷い目にあっていたので体が恐怖している。

「えっと…忘れてしまいました…英語もきちんとやりませんと」
「…ふぅ」
「ま、それはそれ、これはこれ」
変わり身はやいとつっこっむ暇なく、逃げればいいのに時間を無駄にした隆士の前に
一糸まとわぬふゆが立ちふさがる。

「ささ、もう観念してくださいお父様。これから私がいろんなところをキレイキレイして差し上げますから」
「や、やめて〜」
じりじりとにじり寄るふゆを前に、ただ股間をタオルで隠すことしか出来ない隆士。
904ある日の次の次の次:2006/12/21(木) 20:24:51 ID:fm5lVkl2

「そう、それはもういろいろなところを…」
にゅっと怪しい微笑で、息を荒くしながらにじり寄り、硬直している父の体を持ち上げ座らせる。

「もうお父様…隠さないでもいいのですよ」
「だ、だめ〜」
そういってタオルを剥ぎ取ろうとするふゆと、引っ張り合いになっているところへ
ガラッと扉を開けて、裸の娘三人組が飛び込んでくる。

「ふゆ!どきやがれ…あたしが!のわっ…」
「お父さん…はるより…私の方が…上手…かも」
「なにしやがる!あき!」
あ互いに押しやるようにして飛び込み、ぎゅうぎゅう押し合う二人。

「ふ〜ちゃんどいて〜。なつが肩たたきする〜」
「どきませんよ、肩たたきはお風呂の後でって言ったでしょう…まったく、内緒だって言ったのに」
なつは一人抜けたことを言いながら近寄ってくる。どうもここがだだ漏れの情報源らしい。
どこで育て方を間違えたのかと、隆士はもう声にならない声を上げるしかなかった。
905ある日の次の次の次:2006/12/21(木) 20:25:27 ID:fm5lVkl2

その時…

「隆士さん?います?」
廊下の方から聞こえた梢の声に、皆いっせいに黙り込む。
全員沈黙、息を潜めるように四人は固まっている。

「な、なに?…梢ちゃん」
気付かれてはいないようだけど、まずいと思いながら隆士は、不自然でないように返事をする。

「あ、あの…入って…いいですか」
「!!…え、えっと…その…と、取り込んでると言うかその…」
「取り込んでる…?」
最悪の事態が到来して、風呂場にいる5人の顔が引きつる。
出口はひとつ、逃げられない。

「こ、このごろ…忙しくて…大変だったでしょうし…その、私も…」
「わ、分かったよ」
ごにょごにょと恥ずかしそうに言う梢。今の状態を知られたら反動で凄いことになるかもしれない。
そう思って、5人は気づかれないようにするという点で利益が一致する。

「と、とにかく…僕が合図したら出てね」
「う…うん」×4
叱られるのが嫌な4人は素直に従い、浴槽のふたを閉めて、中から様子見。

「入りますね…」
カラカラとゆっくり扉を開けて、梢がそっと入ってくる。
久しぶりだからか、梢は少し顔を赤くしていた。
906ある日の次の次の次:2006/12/21(木) 20:25:58 ID:fm5lVkl2

「背中…流しますね」
「あ、うん…ありがと」
隆士の隣で、タオルを泡立てていく梢。
いまだに綺麗で、彼女も彼と同じ若作り。いまだに制服が似合いそうだ。

「…」
「…?…どうしました?」
「あ、いや…なんでもないよ」
思わず、自分の置かれた状況も忘れて、梢に見とれてしまう。
娘にこういった感情は抱かない。自分は今でも彼女に惚れているんだと、すこし安心する隆士。

「やっと、お仕事も落ち着いたみたいで、良かったです…」
「うん…。これで暫くはまた家にいることが多いかな」
「…」
そういえば、この頃娘達の相手ばかりで梢と一緒の時間がほとんど無かったと思い出す。
現に今でも、四倍に膨れ上がった懸案事項が、お湯に浸かって息を潜めている。

「本当は…ずっといて欲しいです…」
「ごめんね…梢ちゃん」
ごしごしと背中を擦っていた手が止まり。少し悲しそうに言う梢。
隆士も慰めるつもりで、振り向く。そこに、唇が重ねられる。

「…ん…」
「!?」
「寂しかったです…隆士さん」
「あ、ちょ…ちょっと…え!」
ぎゅっと隆士の背中に体をすり寄せる梢。すっかり甘えモードになっている。
思ってもみなかった梢からのアタックに、驚くと共にパニックに陥る。
後ろの視線を考えたら、ここでしてしまうのは問題がありすぎる。
907ある日の次の次の次:2006/12/21(木) 20:27:47 ID:fm5lVkl2

「ちょ…ちょ…その」
「灰原さんは、先ほど入られたようですし…大丈夫です…」
でも、いまさらあそこに四人がいました…とも言えない。
ショックを与えても変わらないけど、ぶっ倒れるのは今でも同じ

「こ、梢ちゃん!…だ、だめ…へ、部屋で」
「へ、部屋じゃ…誰か…来るかもしれないし…それに」
振り返る隆士の視線から、逃れるように顔を背けながら、恥ずかしそうに答える梢。

「もう…切なくて…だめなんです…隆士さん」
そのささやきで、隆士の運命は決まった。

「ごめんなさい…欲しいです」
「あっ…うは…だ、だめ…うっ」
タオルの隙間から梢の手が滑り込み、隆士の心を操り始める。
蕩けた目で見つめられると、隆士の体が勝手に梢を求めだした。

「すげ…」
「ああいうこと」
「して欲しいんですね…」
「…かも」
浴槽から広がる悶々とした気配に、ますます先行きが不安になる隆士。
でももう逃げることは出来ずに、結局そこでしてしまいましたとさ…

〜ふぃん〜

908名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:28:57 ID:fm5lVkl2
梢ポンがどうしようもなくエロくなって、ふゆが食われた。
…まあいいや
909名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 23:48:31 ID:y5rRXeox
>>899
一応生のをHTML化して保存したはずだから大丈夫ですが……
保存していただけると有り難い。


近々更新しないといけませんな。
新作が書けないままですが……
910名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 16:33:43 ID:DH1YOwIc
>>908
子供×4の行き先が不安な隆士だけなら兎も角、そこに梢ちゃんまで乱入とは!?
それ以後の隆士と子供たちの反応がとても気になる今日この頃…
とてもGJでした
911名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 21:00:27 ID:9rHR6cDC
>>909
9スレ目以外は保存してあるよ。にくちゃん潰れてSS取れなくなって必要になったら
どこかのうpろだにでもうpするから大丈夫。
912名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 13:19:07 ID:e8TPv/uz
もうすぐこのスレも終わりか。
今年も終わりだし、色々あったな・・・。
913名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 14:22:36 ID:TJSBy2Rl
このスピードだったら来年まで大丈夫。
914名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 22:25:44 ID:bBpjCDhI
今年もお疲れ様でした
915名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 17:55:01 ID:of2akppB
クリスマス初カキコ。
彼女とデート中なのは内緒。
916名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 18:10:55 ID:NhDAkAcu
彼女とデートですか………。
917名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 22:28:18 ID:if0Xy5K/
俺の横には梢ちゃんがいる。
918名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 13:59:58 ID:SytRod6y
そろそろ次スレのテンプレでも考えてみる?
919名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 14:33:11 ID:GvC4ukhi
>>917
粒子乙
920名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 00:34:58 ID:8CUHWO4C
テンプレか。
俺はタイトルしか思いつかんな。
921名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 18:59:26 ID:7rh4/sdQ
ぐうたらな十四時
922名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 19:23:23 ID:J4B+/Y4x
後残ってそうなのは魚子、朝美、沙夜子、水無月家とかか。
923名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 19:47:31 ID:TkRdGOnH
はる=魚子
なつ=早紀
あき=千百合
ふゆ=棗

俺的にはこんなイメージかね
924名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 19:49:52 ID:WRBRmaJ3
>>921
その場合テンプレは早紀ちゃんだなwww
925名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:22:22 ID:WW16rNaG
明けましておめでとうございます
926名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:37:30 ID:cdBa2Ay7
明けましておめでとうだこの変態ヤロー
927名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 22:27:12 ID:9bDAJewE
初夢はムワムワ
928名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 12:10:55 ID:8iBH+F3s
>>924
どう考えても桃だろ
929名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 16:20:55 ID:bmF/OOeO
久しぶりにきた。

しめやかな13時なのになんで新風が吹いてるんだよ!w
超GJ!!
930名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:55:58 ID:yTAcFiHk
なんだか職人さん達に触発されて
初SS書いてみたんだけど埋め立て程度に投下していい?
931名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:57:29 ID:ZY+pedjr
バチバチコイコイ
932名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 12:21:48 ID:XP8UVVlz
そんなことよりテンプレは
933名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 22:31:46 ID:x42xq1AI
あー、次スレのテンプレとか色々ある中に
流れぶった切る様だけど投下してみます。

一応、白鳥と梢の新婚モノということで・・・
934Newlyweds:2007/01/05(金) 22:33:09 ID:x42xq1AI
交際から1年と数ヶ月。
僕たちはついに籍を入れることになった。
春。僕たちがここで出会った日に。


結婚式は鳴滝荘で執り行われた。
学生の身分からくる金銭面、体裁面なんていう理由もあったけど、
やっぱり僕たちにとって特別な場所である、ここで行いたいという気持ちは強かった。

誓いの言葉で朝美ちゃんがすっかり茹で上がってしまったり、
珠実ちゃんが突然号泣しながら30分ずっと、カラオケのハンドマイクを握り締めていたり、
沙夜子さんが入刀前のウェディングケーキ(珠実ちゃん製作)を半分食べてしまったり、
普段目立たない、灰原さんの司会が意外にハマリ役だったりした、
にぎやかで騒がしくて、でもいつもと変わらない温かな空気に包まれた婚儀が昨日のこと。
935Newlyweds:2007/01/05(金) 22:34:04 ID:x42xq1AI


―――覚醒と同時に、僕は時計を手に取る。
朝とはとても言えない時間。
それと同時に多少の空腹感を覚える。
着替えを済ませてから、僕の足は炊事場へと向いた。

ドアを開ける。
流石にこんな時間ともなると誰もいないとも思われたが、
入ってみると流しで一人の女性が食器を洗っていた。

「梢ちゃん?」
「あ、隆士さん。おはようございます。」
「あぁ、梢ちゃん。おはよう。」
「今日はずいぶんとお寝坊さんなんですね。」
「ん、やっぱり昨日の今日だからね、ちょっと疲れが……。」
そういって欠伸を一つ。
「フフ、みなさんもう食べて行かれましたよ?」
梢ちゃんは食器を洗う手を止め、
「あ、お味噌汁温めますね。」
コンロに火をかけてからイスに腰掛けた。
僕もその隣に座る。
「みんな、元気だなぁ…今日も学校があるんだったよね…。」

そうなのだ。
昨日は日曜日。今日は月曜日。
学校がある中でどれだけの強行軍であったかが分かる。

「だから、今だけは2人きりです…。」
彼女と結婚したという事実に改めて幸せを感じる。
「うん、今と言わずにずっと一緒だよ。梢ちゃん。」
「ぁ…はい、隆士さん…。」
彼女も笑顔を作る。


一つの違和感に気づいた。

「あれ?え?『隆士さん』?」
「あ、気づきましたか。いつ気づくかな、とは思ってたんですけど。
 だって、私は白鳥 梢。自分の苗字をさん付けしたらおかしいですよね。隆士さん。」
「あ、うん。そうだね…。」
そう言われながらも慣れない感覚になんだか照れてしまう。

いつもならこうやっていると、
珠実ちゃんにほっぺの一つぐらいつねられている所だが、
こうしていると寝坊も悪くないかななんて。
936Newlyweds:2007/01/05(金) 22:35:13 ID:x42xq1AI

「はい、どうぞ隆士さん。」
「ありがとう、梢ちゃん。」
梢ちゃんから味噌汁を受け取ると、自分でよそったご飯と一緒にテーブルに置く、
おかずは焼き魚と漬物。
感動すべき妻からの初手料理。
まぁ実際は今まで毎日のように食べていたのだけれど。


「いただきます。」
「どうぞめしあがれ♪」
味噌汁を口に持っていく。そのまま一口飲んで、

「あ、おいしい。」
思わず口から言葉が出た。
食べなれていてもやっぱりそれはおいしかった。
「ありがとうございます。」
嬉しそうに返してくるその言葉もいつもと変わらない。

そんなやりとりが本当に夫婦みたいだなって思ってから
そういえば本当に夫婦になったんだっけ、って思い出すにも時間がかかった。
それくらい、馴染んでいる。
「なんだか、結婚したって言っても変わらないね、僕たち。」
「そうですか?私は今まで以上にとっても幸せです。」
梢ちゃんは言葉を続ける。
「私は毎日がすごく楽しいです。
 それは…他人から見ればありふれた日常なのかもしれません。
 でも私にとっては毎日が特別なんです。
 だってその当たり前の幸せが、いつか「当たり前」でなくなってしまう日が来てしまうかもしれないから…。」
いつかのようなどこか寂しい表情だった。

「…でも…だからこそ私は今この時を大切にしようって思うんです。
 だから、私日々を過ごすごとにすごく幸せを感じます。」

昨日なんてあんなに楽しい式まであって、と梢ちゃんが表情を明るくする。
僕も考えを新たにした。
「うん…そうだね。僕も毎日が楽しいよ。
 この鳴滝荘に越して来てから、
 色んな出来事を過ごしてから、
 君と恋人になってから。
 …そんななかで僕たちは結婚した。
 これからこれ以上どんな幸せがあるのかと思うと、僕も楽しみだよ。」
「隆士さん…」
「それにね、梢ちゃん。この先どんなことがあろうとも僕は君のそばに居る。
 何があっても。それだけは変わらないよ。
 だって、昨日そう誓ったでしょ?」
「あ…、はい。そうですね!」
「いつまでも一緒、だよ?」
「はい!ふつつかものですがよろしくお願いします!」
937Newlyweds:2007/01/05(金) 22:35:44 ID:x42xq1AI
―――同じ状況が続いていると、いつしかそれは「当たり前」になってしまう。
こんな新婚生活も、当たり前になってしまう日が来るのだろう。

でも物事には必ず終わりが来る。
一生のうちに、月をまじまじと見ることがあと何十回あるだろうか。
中学などの旧友に会って話をすることがあと10回もあるだろうか。
梢ちゃんとのこうした会話も、何十年もして終わりになる日が来るのかもしれない。
 
…だからこそ、当たり前にしないでこの日々を大切にしたいと思う。
おいしいものはいつまでもおいしい、と
楽しいことはいつまでも楽しい、と
嬉しいことはいつまでも嬉しい、と
例え代わり映えしない幸せでも、しっかり味わっていきたい。






「……隆士さん。」
「ん、何?」
「浮気しちゃ…、イヤですよ……?」
「ぶっ」




―――この気持ちだけはずっと変わらないものと信じながら。



〜おわり〜
938Newlyweds:2007/01/05(金) 22:39:59 ID:x42xq1AI
なんだかんだ言って新婚描写のカケラもありませんが…
タイトルは「新婚夫婦」という意味です
未熟者ですので辛口評価ドントコーイみたいな感じで

…子供たちの成長とかから逆算すると
この2人、もしかしてできちゃった婚なんじゃないかって思う今日この頃
939名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 23:55:01 ID:kKbuj5Yc
GJ
四つ子の年齢は設定無いけど
フィナーレの時点で3〜5歳
妊娠期間9ヶ月とすると、遅くとも梢19歳の時の子
下手すると、「ホワイトクリスマス」あたりに出来た子なんじゃあ…
940名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 08:08:33 ID:cghwTNoj
それはあってほしくないと願いつつ、想像した俺orz
941名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 00:55:33 ID:PZ/3uE4L
過疎

テンプレまだー?
942名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:33:34 ID:S2R9KrVU
まだみたいだな(・ω・;

しかし、あまりにも人が少ないな・・・
943名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 03:43:15 ID:a416/f5I
テンプレ職人は受験生だしな
944名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 03:45:16 ID:NP4qobdy
早紀ちゃんってもうテンプレになったっけ
ていうか誰だよテンプレ職人
945名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 03:54:30 ID:S2R9KrVU
シラネ(´・ω・;
職人さん・・・頑張って!
946名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 04:08:22 ID:nmotKpEd
ぐうたらやテイル氏の出現を望む・・・
自分じゃ力量不足ってか思いつかん・・・
947名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 04:22:32 ID:S2R9KrVU
同感。俺じゃどうにも出来ん
948名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 07:12:09 ID:PZ/3uE4L
エロパロ板……そこは煩悩まみれの人間が集まる板……
あるスレではロリコンが犇めき、あるスレでは百合好きが奮闘し……
そして、あるスレではまほらば好きがSSを糧に生きている……
しかし、全てが正当な人間(レス)とは限らない。
未成年な人間がいれば、違法なスパム広告もある。
でも、僕はそんなエロパロ板が大好きだ。まほらばスレ一住人として心から誇りに思う。
さぁ、行こう。dat落ちしようが、低クオリティSSが投下されても構わない。それがエロパロ板クオリティ。
そして、僕はまほらばスレ、もといエロパロ板にこの身を捧げよう。このスレ、そしてエロパロ板の未来永劫を願い……
949追加(あっても無くても変わらんが):2007/01/09(火) 07:19:32 ID:PZ/3uE4L
「感謝せよ、職人達を。感謝せよ、スレを繁栄させた住人達を。そして感謝せよ、今あるこのスレを……」
950名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 14:10:08 ID:FqcZOg5i
951名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 15:33:02 ID:S2R9KrVU
>>948・949

いいこといった。そんなおまいにも感謝だよ。

こうなったらとことんいこうじゃないか!
952名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 18:07:17 ID:5xx8muT0
一時 無し
二時 なっちん
三時 バラさん
四時 白鳥くん
五時 弓道ちゃん
六時 早紀ちゃん
七時 部長
八時 梢ポン(後半ちゆりん)
九時 みっちゃん
十時 銀先生
十一時 エロール
十二時 桃さん
十三時 珠キチ

んー……なんかアイディアがあればそれでテンプレ書きますけど。
ていうかリクエストされたまひるちゃんもの半分しか書いてなかったすいませんすいませんすいm(ry
953名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 18:20:14 ID:S2R9KrVU
>>952

おぉっ!ありがたい、たのむ。

さっちゃん、ヨ〜ちゃんあたりいいんじゃないか?
954名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 19:05:56 ID:PZ/3uE4L
そういや、そろそろ2周年じゃね?
955名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 19:09:38 ID:5xx8muT0
まほらば〜鳴滝荘での一時〜

1 :名無しさん@ピンキー :05/01/19 19:49:23 ID:ffq6wU2w

無いみたいなので立てました
どんなのでもいいからたくさん募集


来週だねー。なんか去年は殆ど書いてないな……めんぼくねえ
956名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 19:15:53 ID:S2R9KrVU
きにするな、楽しんだ。
今年はもっと盛り上げていこうな!
957名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:20:02 ID:vAiYisRQ
「ある日の〜」設定でふゆの話書きたいけどいいかな……
958名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:33:06 ID:PZ/3uE4L
燃料少ないんで良いのでは
959名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:35:54 ID:S2R9KrVU
バチコイ!
960名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:43:33 ID:RP0OATtT
>>957
いいよ断んなくても
…別にオレも原作者さんに断ってないしね
961名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 20:57:31 ID:S2R9KrVU
しかし、そろそろ次スレの確立もせねば。気付けば居場所がないなんてのは勘弁だぜ
962名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 21:01:15 ID:5xx8muT0
んー、もう連載してないからなんて書けばいいだろ
963名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 21:24:51 ID:RP0OATtT
ここは、06年5月に連載終了した小島あきら原作のまほらばのエロパロSSだヨ〜
さぁ〜寄ってらっしゃい見てらっしゃい。世にも珍しい原作が終わったのに書かれるSSの山だヨ〜
ネタのレベルは乱高下、長いものは分割投下、エッヂな物には注意書きがいるヨ〜

…もうこの際、どんな物でもいいから投下してヨ〜、まほらばエロパロスレを存続させるのが先決ヨ〜


…こんなかんじで?
964名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 21:27:12 ID:S2R9KrVU
>>963
超GJ。十分過ぎるぞthx
965名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:03:10 ID:kBaBmNPz
白鳥×部長のハードな奴と
よ〜ちゃんが主役の奴と
翼×みっちゃんの結婚までの恋愛ものがみたいです
職人さん是非お願いします
966名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:13:31 ID:055rKOfs
多すぎです
967名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:22:53 ID:U4i09R9e
まぁ、全部読んでみたい気はするけどなww
968名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:59:08 ID:SKUkZYLB
なんだよw書いてくれるんじゃなくて書いて欲しいだけかよw
969名無しさん@ピンキー
ただのリクだよw

今執筆中の職人さんってどんくらいいるんだろう・・・