まほらば〜八時だよ、鳴滝荘全員集合!〜

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1テイル ◆5zZRlb1law
ここは、ガンガンWINGで大人気連載中の『まほらば』の二次創作SSを投下する場所です。
短編から大長編、全年齢対象の作品から……あ、あの、じゅ、18禁のものまで、いつでも大歓迎です。
で、でも、あまりにもキツい作品には、注意書きを前もって書いてください。大家からのお願いです。
18禁……私と……白鳥さんの……そんな……わたし……(バタッ)

前スレ
まほらば〜鳴滝荘のしとやかな七時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123903476/l50

過去スレ
まほらば〜鳴滝荘のなごやかな六時〜(890レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122299842/

まほらば〜鳴滝荘のにぎやかな五時〜(913レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120612364/

まほらば 〜鳴滝荘のうららかな四時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119067293

まほらば 〜鳴滝荘、ほがらかな三時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117367671/

まほらば 〜鳴滝荘、2時…、かも。〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113669362/

まほらば 〜鳴滝荘での一時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106131763/

原作スレ
小島あきら まほらば26号室
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1124954936/l50

まほらば小島あきら 第8回鳴滝荘お絵描き大会
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1124802073/l50

保管庫
まほログ(管理人:テイル氏) ttp://blog.livedoor.jp/maholog/
まほらば 二次創作保管庫(SS&CG) ttp://whitebrown.hp.infoseek.co.jp/mahoraba/index.html
修正SS用うpろだ(管理人:ヘブン氏) ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/upload.html


ホーーーーーッ!……次のスレは、>>970さんが立てるのが基本です。
また、容量が500KBに近付いている場合は、残り10KBを切った時に、切りのいい方が立ててください。
Correctな作品を期待してますよ!……隆ちゃん!隆ちゃんはどこですか!ホーーーーーーッ!!
2名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:16:33 ID:PzYY2Sqy
2!
3名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:56:13 ID:6MY8HO2h
乙カフェ
4名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:57:50 ID:sZpKKm5q
>>1お疲れ様です
>>4-職人方、良SS期待してまつよ。
5名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 02:24:57 ID:CWtNuW1Z
乙早紀
6イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/06(火) 08:10:57 ID:qPE+JzK5
>>1
乙です〜
7ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/06(火) 11:32:57 ID:rxK0nPo1
おーつ!
8「終わりの始まり」筆者:2005/09/06(火) 11:37:00 ID:7OFTtQDX
バイト中に新スレ乙

あと12時間もバイト、明日も朝7時からバイト…。結末投下したいのに、こりゃ帰ったらすぐ寝落ちかなぁ…。
9名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 14:14:50 ID:o7i2SsEL
シンスレ記念。
ってことで今日は休みなんで二日ほど間があきましたが
アンバランス修羅場編投下。

今回からエロ分はないです。
10Unbalance:2005/09/06(火) 14:15:40 ID:o7i2SsEL
その夜も僕は珠実ちゃんと体を重ねていた。

もはやそれが日常と言ってもいいほど当たり前のように彼女を抱き、
眠りにつく珠実ちゃんを見守ると部屋をあとにする。
最近はやることが過激になってきたため、彼女の部屋を出る頃にはへとへとになっていた。
あまりやりすぎはよくないかもしれないんだけど、性欲の虜になった僕たちはもはや自分を止めらない…。

僕はシャワーで汗を流したあと真夜中の薄暗い縁側に腰掛けて一息ついていた。

「はぁ〜…」

中庭を通り過ぎる風が火照った体に心地よい。
柱に寄りかかりながら、ぽっかりと空に漂う月をぼんやりと見上げる。
ゆらゆらと流れる雲が月を隠し、欠けた光が頼りなげにほんのりと夜空を照らす。

疲れ切った僕は何を考えるでもなく、虚ろにそれを眺めていた。

11Unbalance:2005/09/06(火) 14:16:47 ID:o7i2SsEL
「…白鳥クン、なにやってんの?」
「………。 あっ、桃乃さん」
心ここにあらずだった僕のそばにいつの間にか桃乃さんが立っていた。
僕は投げ出していた居住まいを慌てて正し、座り直した。

「なにこんなところでぼーっとしてんの?」
「えっ? ええ、お風呂入ったあとの夕涼みです」
「ふ〜ん、こんな夜中にねぇ…」
「も、桃乃さんはどうしたんですか?」
「ん、ちょっとね。 一人で飲んでたんだけどさ」
なんとなく投げやりな言い方で答える桃乃さん。
その横顔はどことなく不機嫌そうな雰囲気だった。
桃乃さんは僕の横に腰掛けると僕と同じように天を仰いだ。

「どうしたんですか? なんか、悩みでも?」
「……。 悩み、かぁ。 そうと言えばそうね」
「……?」
何となく歯切れの悪い言い方でぽつりと呟く。
僕は桃乃さんの心情を伺うように彼女の顔を覗き込んだ。
「珠ちゃん…」
「えっ…?」
不意に珠実ちゃんの名を出され、僕はドキッとした。
「最近、珠ちゃん、ずいぶん機嫌がいいのよね…」
「そ、そうですか?」
「珠ちゃんのあんなスッキリした顔、見たことなかったわ。 …あの子、ずっと自分を閉じこめて来たから」
「………」
「まるで肩の荷が下りたような感じね」
桃乃さんは僕の方を振り向くでもなく、淡々と言葉を繋げる。
僕は桃乃さんが何を言いたいのかわからず、困惑していた。
「そ、そうですね。 珠実ちゃん、明るくなったような気がします」
「あたしにとっては珠ちゃんは妹みたいな子だからね。 そりゃ嬉しいわよ」
「桃乃さんは珠実ちゃんのことが本当に大事なんですね」

「…ええ。 それもこれも白鳥クンのおかげね」
「…………!」

12Unbalance:2005/09/06(火) 14:18:12 ID:o7i2SsEL
どこか冷めたように桃乃さんはぽつりと呟いた。
その横顔が物語っている…桃乃さんは知っている。

「あの子が白鳥クンに憧れてたのは知ってたわ。 本人からも聞いてるしね」
「…そうだったんですか」
「でも、あたしはずっと忠告していたわ。 踏み込んだら不幸になる、って」
「………」
「でも…いまのあの子は幸せいっぱいみたい、ね」
手にしたビールを口に運びながら桃乃さんは言葉を続けた。
「あたし、あんな幸せそうな顔して笑う珠ちゃんを知らなかった。 あの子もあんないい笑顔で笑えるんだって知って、嬉しかった」
「…桃乃さん」
「そのことは白鳥クンに感謝してるわ。 あの子のことに関しては、ね」
「桃乃さん…?」
「でもね…」
桃乃さんが手に持つ缶が軋みを上げる。

「白鳥クン………キミの彼女って誰?」
「………!」
真剣な表情をした桃乃さんは僕に向き直ると言葉を突きつけてきた。
単刀直入なその言葉に僕の心は凍り付いた。
「キミ、梢ちゃんとつき合ってるんじゃなかったの?」
「そ、それは…」
「あたしはキミがしょっちゅう珠ちゃんの部屋に行ってることは知ってるわ。 そこで何をしてるかも、ね」
「なっ、なんでそれを…!?」
「気づかれないとでも思った?」
桃乃さんは…明らかに怒っていた。
「キミと珠ちゃんの間に何があったかは知らないけど、自分が何をしてるかわかってるの?」
「………」
「多分、キミのことだから珠ちゃんに情が移っちゃったんだろうけどね…」
問い詰めてくる桃乃さんに僕は何も言い返せなかった。
仲のいい二人のことだ。
桃乃さんも珠実ちゃんに過去に背負った傷のことも知っているんだろう。
「だけどね。 キミはやっちゃいけないことをやっているのよ?」
「………」

13Unbalance:2005/09/06(火) 14:19:46 ID:o7i2SsEL
「ねぇ、白鳥クン…。 キミ、梢ちゃんを見てる?」
「えっ……?」
桃乃さんの言葉で僕はハッと思い返していた。
「最近、梢ちゃん寂しそうにしてるのよ? キミ、それをわかってる?」
「梢ちゃんが…!?」
「キミには悟られないようにしてるけどね。 梢ちゃんだってキミがよそ見をしていることくらいは気づいてるのよ」
「………」
僕は…何も言い返せなくなってしまった。

何も言えずに押し黙っていると、僕に向けて桃乃さんが自分の左手首を見せつける。
敢えて何も聞いてなかったけど、そこにはたくさんの切り傷があることを僕は知っていた。
「あたしね。 昔、死のうとしたことがあるの。 そのときの傷がこれ」
「………」
「でもね、あいつはこれを見てもあたしを受け入れてくれた。 あたしは嬉しかったわ…けど、信じるのが怖かった」
「桃乃さ……」
「そのとき、言ってやったのよ。 もしもあたしを裏切ったら今度こそ手首を切って死んでやるってね」
「………」
「それでもあいつはあたしを受け入れてくれた…。 だからあたしはいまもあいつを信じていられるの」
衝撃的な桃乃さんの過去…。
いつも明るい桃乃さんにそんな過去があったなんて僕は思いもしなかった。
「…もし、あたしが梢ちゃんと同じ立場だったらとっくに手首を切ってるかもね」
「なっ!?」
「それくらいのことをしてるのよ、キミは」
「そ、そんな…」
「人を好きになるって言うのはね、綺麗事じゃないの。 キミはそれを知らなさすぎるわ」
「………」

14Unbalance:2005/09/06(火) 14:21:08 ID:o7i2SsEL
僕は自分の置かれた立場を改めて思い知らされていた。

『本当にいいんですか…? あなたは罪を背負うことになるんですよ…?』

珠実ちゃんと交わした言葉…。
それが現実の形となって僕にのし掛かってきていた。
その重圧に僕は胸が締め付けられる。

「もう…珠ちゃんは本気になってるわ。 本気で白鳥クンのことを愛してちゃっている」
「………」
「もう体だけの繋がりじゃない、後戻りできないところまで来てるの。 あの子は…本気よ」
桃乃さんの言葉によってはっきりと示される己の背負った業。
そして、それは僕が彼女に手を差し伸べて自ら選んだことだ。
「優しいキミのことだからね…。 答えを出すのは難しいと思うけど」
「僕は…梢ちゃんも珠実ちゃんも…辛い思いをさせたくなかったから…」
「現実はそんなに甘くないわ」
「………」
桃乃さんの突きつける言葉に僕は歯がみする。
僕は…桃乃さんに何も言い返せなかった。

15Unbalance:2005/09/06(火) 14:22:39 ID:o7i2SsEL
現実は甘くはない。
事実、珠実ちゃんに振り向いた結果、梢ちゃんに背を向けてしまっている。

「女の子はね、自分だけを見つめて欲しい、自分を一番愛して欲しい…そう思っちゃうものなの」
「で、でも、僕は…」
「キミが考えてるみたいに二人とも仲良く…なんて無理な話。 そんなことをしても結局全員が不幸になるのよ」
「………」
「優しさもね…時として人を傷つける刃物になるわ。 キミの優しさも痛みに変わることもあるの」

優しさが人を傷つける…。
その言葉が頭の中にガンガンと響き渡る。
僕は…間違っているんだろうか…?

「白鳥クン…お願いだからあたしにあなたを嫌いにさせないでね」
「桃乃さん…」
それだけ言うと桃乃さんは立ち上がって僕に背を向けた。
僕は立ち去ろうとするその背に慌てて声をかける。
「桃乃さん…すいませんでした」
「…その言葉はあたしに言うことじゃないわ」
「………」
そう言い残すと桃乃さんは自分の部屋へと戻っていった。
一人残された僕は呆然とその背中を見送るだけしかできない。


いつの間にか、月を覆った雲はどんどん大きくなりやがて全てを覆い尽くす。
そんな孤独な闇の中…僕は自分の置かれた立場を痛感させられていた。

16名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 14:24:29 ID:o7i2SsEL
と言ったところで本日は終了。
あー、痛い。
17名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 16:16:58 ID:CWtNuW1Z
確かに痛いね・・・心が。
どうなるのやら
18ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/06(火) 16:17:57 ID:8geCB4fW
台風で暇なんで今現在ある分の半分を投下します。
ヒノクニ〜SUNRISE〜(九州旅行編)
19ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/06(火) 16:19:05 ID:8geCB4fW
「何ですかね〜、あの怠慢勤務の国鉄体質丸出しレチは〜。
まあ鳴滝荘の過去が分かったから良かったですけど〜。」
「アタシも呑んべの話相手が欲しいぃぃ〜。」
「あのナ・・・本当は、乗宿の車掌たちも仕事中だったぞ、桃。」
「・・・・お腹すいた・・・・」
「もうちょっとだから頑張ってよ、お母さん。」
一行は階段を降りながら談笑する。その中で一人、梢だけがうつむいているように隆士には見えた。
「梢ちゃん、どうしたの?」
「な、何でもありませんよ。」
いつになく慌てているように見えたのは隆士の気のせいだったのだろうか。
 1・2番乗場と3・4番乗り場に分かれ、向き合った改札を出ると
「諸君、今から第一回鳴滝荘地鶏食べ歩き大会を始めるぞー!」
早速、桃乃は大号令をかけた。
「おーいえー!」
隆士と梢以外の皆は応えた。
「ど、どうしたの梢ちゃんに白鳥クン。」
桃乃も気付いて声をかけたが
二人の答えは揃いも揃って
「何でもありません。」
「そぅ・・・」
いつもなら二人を茶化すだろう桃乃もこのときばかりば、そうもできなかった。 一行は観光ガイド片手に駅をあとにして宮交バスに乗った。しばらく橘通を南へ進んでバスを降りた。

20ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/06(火) 16:20:11 ID:8geCB4fW
 一行は橘通の路地の少し裏に、お目当ての店を発見した。
「ここですか〜。噂のワラジサイズのチキン南蛮が出てくるのは〜」
「酒が進みそうね〜。」
「・・・ワラジ南蛮・・・」(ガクガクブルブル)
「半分こしようね、お母さん。」
「遠慮しなくていいのよ、朝美ちゃん。アイツのオゴリだから。」
一行は相変わらずはしゃいでいる。
 梢は先程と変わらず、どこか上の空。隆士はまた声をかけた。
「梢ちゃん、心配事があったらいつでも言ってね。
そういえばチキン南蛮、とても多いらしいから半分ずつ食べようよ。」
「はい、白鳥さん、私もワラジのようなチキン南蛮は食べきれるわけないですもんね。」
梢はやっと笑ってくれた。隆士は、この時は安堵の息をついた。
 一行は落ち着いた感じの店内に入った。
席は空いていたので近くの8人用の空席に座った。
店員がやってくると、
それぞれ梢と隆士、朝美と沙夜子がチキン南蛮を1つずつに、冷や汁とご飯を2つずつ
珠実はチキン南蛮と冷や汁とご飯を一つずつ、
灰原と桃乃は瓶ビールとチキン南蛮と冷や汁とご飯を注文した。
「桃さん、正気ですか〜?」
「このぐらい平気よー!」早速、二人は言い争っている。全く喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったものだ。
21ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/06(火) 16:21:11 ID:8geCB4fW
 しばらくすると注文した品が運ばれてきた。
チキン南蛮は付け合わせの野菜ともどもボリューム満点、
冷や汁も胡瓜が映えて何とも旨そうだ。
「わーい。こんなに沢山食べるなんて久しぶりだね、お母さん。」
「・・・そうね・・・」
うっとりとしながら箸を付けようとした黒崎親子を制して
桃乃が店中に聞こえるような声で号令した。
「それでは諸君、此処まで全員無事に来れたことを祝おうではないか。乾杯!」
それとともに一斉に箸を付けた。
「し、白鳥さん、お口を開けて下さい。」
隆士が口をあーんとすると梢は箸でチキン南蛮や野菜を持ってゆく。
食事の間の梢はいつも通りに体中から幸福感を振りまいていた。
 60分後、酔った桃乃に急かされ隆士は何とかチキン南蛮を食べ切ろうとしていた。
この店のが美味しかったのは事実だが人には許容範囲というのが存在する。
「あらあら、二人で4分の3しか食べられないの?若いのに少食ねぇ。
朝美ちゃんたち全部食べちゃったわよ。」
桃乃が煽る。
「これで大丈夫なんでしょうか〜?それにしても桃さんは大食いですね〜。そんなだから」
「それ以上言うな!」
「マ゛ー」
梢が心配そうに隆士に
「無理しなくても良いですよ。」
と言うと、その一声で皆は食事を終え勘定を済ませホテルへ向かった。結局、完食したのは黒崎親子と桃乃と珠実だけ。
22ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/06(火) 16:22:12 ID:8geCB4fW
 一行はホテルに入るとチェックインを済ませ部屋割りを決めることとなった。
「おまえら部屋を決めるぞー!」
相変わらず桃乃は元気だ。
「困ったことにツイン2つとシングル3つになってしまいましたです〜。
まず黒崎親子がツイン決定です〜。
あとは白鳥さんと梢ちゃんを同じ部屋にするです〜。
でも不埒なことはまだいけませんよ〜。」
と珠実は言った。
珠実は近ごろ梢と隆士の関係を促進することに力を入れているようだ。
珠実は梢と朝美にツインの部屋の鍵、残ったシングルの鍵を余った各人に渡した。
 梢と隆士は部屋に入ると風呂を済まし、お茶を飲み備え付けのお菓子を食べ、
テレビを見ながら談笑していた。
 気付くともうこんな時間。22時だ。
「明日は早いからね。」
「そうですね。」
二人はそれぞれのベッドを整え、電気を消し、床に着いた。
 「・・・シクシクシクシク・・・」
しばらくすると梢のすすり泣く声が聞こえてきた。
23ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/06(火) 16:29:16 ID:8geCB4fW
ヒノクニ〜SUNRISE〜は、これから第一の山です。
先が見えませんね。
まだまだ続きます

>>16
VVGGJ!
こんな桃さんが好きです。
<チラシの裏>
この台風で大分と鹿児島の赤い汚物と、
唐津にある北部九州の恥の爆音汚物があぼーんすれば良かったのに。
</チラシの裏>
24ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/06(火) 17:37:51 ID:60Nc3wlz
>>16
ココロが痛ぇよ…つд`
桃乃さんが切ない…
これから何処へ行くんだこの作品

>>イレイザ−
最後の梢ちゃんの啜り泣きがギャグに見えた俺サマンサ。

本日の俺の一日。
昨日の十一時から今日の十時まで寝る。
二時あたりまでラーメン食ったり落語を聴いたり。
それから今まで寝てた。

ああ、幸せッ!!
25名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 17:47:20 ID:EiInp1RC
>>16
ああ心がいたいよぅ。

もう後戻りできないところまで来てしまいましたね。
このままだと梢ちゃんが傷つき、かといって梢ちゃんを大切にすると珠ちゃんが傷ついてしまう。
どうなっていくんでしょうか。
26ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/06(火) 17:52:25 ID:8geCB4fW
>>ぐうたら氏
>>18-22はイレイザー氏じゃなくて漏れですよ。
そのことを確認するついでに西唐津の爆音汚物9匹を再起不能にしてもらえませんかねw
何かイレイザー氏の作品が読みたくなってきました。
新作のアイデアも浮かんできた。ぐうたら氏の新作も楽しみです。
では執筆に戻ります。
以上このスレの京成赤電ことココナッツムーンがお送りしましたw
27ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/06(火) 18:02:04 ID:60Nc3wlz
おっとうっかり。寝惚けてんなぁ、俺…
28イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/06(火) 18:20:53 ID:qPE+JzK5
いやー、間違えられてさいw(ry
>>26
「読みたい」とのこと、ありがとうございます〜。
書き出しといて何ですが何かあれ書くの疲れます…。
…うpろだだけに続き張っとこかな。
よし。決めた。
そうする。
…どうやればいいのかは知らn(ry
29名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:08:40 ID:s+wwzFmG
ところでUnbalanceの時間の流れ(意味不明)って
前スレ542-684→前スレ522-524→685→このスレ
でいい?
30名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:18:43 ID:o7i2SsEL
Yes
私が書くのは時系列が前後してるのが多いせいか、
ちっとわかりづらいですかね。
31名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:42:21 ID:+v9SvE3s
>>16
いいっす。
エロエロもいいけど心裡描写モノも好きなので、これから
白鳥がどんな風にコワレていくのか楽しみです。
白・珠・梢の3人で大カタストロフに突入ってのもいいかも。
32名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 21:03:18 ID:hA5C+lVz
>>16
重い、切ない、苦しい…(つД`)シラトリクンがぁ
ホントにどうなるんでしょうか…

でも、どうなるにしろ納得のいく答えを出してもらいたいものです
33名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:43:50 ID:o7i2SsEL
前スレend
さて、こちらのスレ1本で逝きましょう。
34名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:13:56 ID:B2mh+cBl
>>16
GJ!切ないですね。
白鳥君がどういう決断をするのか気になるところです。
>>23
GJ!さて、いよいよ第一の山場ですね。続き待ってます。
35名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:16:11 ID:ako/Cr2L
部長の過去の話(部長×エロール)と灰原の過去の話(灰原×あかん堂のお姉さん)を考え中。
36テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/07(水) 01:36:55 ID:njpEkUeO
今日は疲れたので携帯から。

>>16
何その契約結婚。泥沼をどう抜けるのか……

>>常夏の月
まさか……まほらばスレで「汚物」の言葉が出るとは……
まあ確かにオンボロではあるが。
まだ九州新幹線乗ってない……
あなた同業者でしょ?ここまで用語が(ry

そして前スレ797はどうなったのかと。

フリーマーケットとは英語で「蚤の市」と言う……と。
テイルでした。
37名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:46:55 ID:ako/Cr2L
>>36
前スレ797は786阻止&埋め用にテキトーに書いたやつだから
あのまんまでもいいかもと思ってる。
一応完全版も考えてあるけど。
38名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 03:33:06 ID:UFm+a+FC
>>16
ここからの白鳥君の行動が楽しみだ。
どちらに転ぶのだろうか。
梢を取るか、珠を取るか、はたまた3Pか。
>>23
やっと山場まできましたね。
これから2人はどうなるのだろうかが楽しみです。

ところで、課題の人を見かけないのだが、どうしてしまったのだろうか。
あの方のレスが結構好きだったのだが・・・
ぐうたら氏が仲良かったみたいですけど何か知ってますか?
39ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/07(水) 05:21:20 ID:vtP18UJa
課題でもしてるのでは?
40名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 09:41:42 ID:0MdstDKK
ワロタw
41イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/07(水) 12:15:48 ID:PV6xylhq
トイレが流れなくて休校にする学校がどこにあるのか、と。
イレイザ−です。(実話)
うpろだ。
どうしろってか?
只今執筆中〜。
「影〜」は凍結させますた…。
書くのつらい。
42名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 14:54:06 ID:ako/Cr2L
>>41
校名教えて
43イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/07(水) 15:10:11 ID:PV6xylhq
>>42
そ、それはちょっと…
44名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 17:04:28 ID:nqEKH3HD
前スレの722は神認定ってことでいい?
45名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 17:45:44 ID:tEhvpdh/
>>44
それはいえるな。未来レスの神。
46ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/07(水) 23:45:18 ID:vtP18UJa
明日から山口ー
携帯からしか書き込め無いのです。
アバヨー
47名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 23:56:42 ID:yfTE9VyR
アンバランス、予想通りなかなか進みませんよほほほぉぉ〜い。
中途半端な答えは出せないんできっちり考えて書きます。
よって、後半部分はローペースになります、ごめんなさい。

ああ、悩ましい。
48名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 00:22:53 ID:V94nlmRq
ちゃんと考えるなんてえらいな。
俺だったら中途半端に殺戮ENDにしちまうところだ。
49テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/08(木) 00:25:43 ID:pVIssTGR
祭の準備は滞りなく……なのだろうか?体はボロボロ_| ̄|○

>>ぐうたら氏
この時期に……ちと早いような……?道中気を付けてノシ

>>47
予想を覆すような<解答>を待ってますよフゥーーーー!

眠い……ノートパッド開いて、何作ろうかと思考して、結局いつかボツにした桃乃の過去ネタに。
俺もピアノを弾く身だから、強ち彼女の気持ちも分からなくはないんだな……
しかし「AIR」の飛ばした部分もやりたいし、「Last Lovesong」の続きも書きたい。
……忙しいのが無くなれば、完全にニート生活だな……orz
ペンの道は未だ遠し……
50ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/08(木) 00:25:51 ID:+cpoxP1x
取り敢えず第一の山です。
話の後の梢ちゃんの反応はもう少し待ってください。
51ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/08(木) 00:26:57 ID:+cpoxP1x
 すすり泣く声を聞くと、隆士は自然に
「どうしたの?」
と声をかけた。
「さっき車掌さんの話を聞いてからずっと、悲しい、泣きたくなるような
気持ちが起きてきて抑えきれないんです。白鳥さん、もう限界です。」
と梢は答えた。
白鳥は梢の傍に寄り、そっと抱き締めて
「泣きたいときは思い切り泣けばいいよ。悲しくなったときは何もかも忘れて泣いても良いんだよ。」
と囁いた。
「うわぁぁぁぁん!!」
梢は隆士の言葉に甘えるかのように、彼の胸に縋り付き号泣した。
宮崎中に、いや宮崎から大分市要町までよりも広い、
広い全世界中に響くくらいの声で隆士の胸に悲しみをぶちまけた。
やがて泣き疲れると梢は眠ってしまった、穏やかな顔して。
 隆士は梢が寝た後、ずっと過去に何があったか気になっていた。
おそらく珠実や黒崎親子が鳴滝荘に来るまでに、それはあったに違いない
ということは、その頃を知っているのは灰原しかいないだろうと思い至った。
そして隆士は電話で灰原に聞こうということにした。
52ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/08(木) 00:28:01 ID:+cpoxP1x
 部屋の電話を取り灰原の部屋番号を回す。
―――ぷるるるるる―――
「おい、誰ダ。」
「白鳥です、梢ちゃんの過去について教えてください。お願いします。」
「いずれ教えなければならないと思ったが、じゃあ俺がそっちの部屋に行こうかナ。」
ということで灰原は隆士の部屋にやってきた。
灰原は部屋に入り白鳥のベッドの上に座るとジョニーなしで話し始めた。
「あの車掌の話にもあったと思うがナ、鳴滝荘は国鉄とJR東日本の乗務員宿舎だったそうなんだヨ。
 そもそもは高度経済成長の時代に、鳴滝荘には入居者難が訪れていたらしい。
家賃収入を得るために苦肉の策として、総一郎さんは国鉄に3部屋貸したんだと。
それから最盛期には4部屋が乗務員宿舎になっていたんだと。 
 オレが入居したときは、もう既に国鉄は民営化されて青森の車掌が1部屋に来るだけになってたんだナ。
総一郎さんの孫夫婦、つまり梢の両親はオレが来る少し前から鳴滝荘に住み始めたそうだ。
その頃、梢が既に2歳だった頃から両親は喧嘩ばかりしていた。
ひどい時は梢にも暴力が振るわれてたな。
総一郎さんの悩みの種だったが、亡くなるまでどうすることも出来なかった。
オレや泊まっていた車掌が止めに入ることもあった。
それから車掌とオレと総一郎さんは梢を連れて、いつも上野駅に行っていた。
その頃の梢は、本当に、鳴滝荘で総一郎さんや車掌やオレと遊んでるときと
上野駅に行ったときしか笑ってなかった気がするナ。
53ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/08(木) 00:29:08 ID:+cpoxP1x
 上野駅で電車が行き来するのを見てたんだヨ。車掌の乗務列車の
ゆうづるとかはくつるが来るまでずっと。
これから鳴滝荘に泊まるっていう次の車掌も来てたナ。
 前の車掌が乗る列車の発車時間が来ると、梢は泣いてたナ。
あのころから変わらないヨ。別れを恐れるのは。
そのせいか上野駅で夜行列車の車掌がホィッスルを吹くのを聞いたり、
クリーム色に青のラインの電車を見るたびに今も、あの頃が思い出されるヨ。
 さて、一年くらいしたら、ゆうづるが無くなって鳴滝荘に車掌が来ることは二度となくなったんだナ 。
それから梢にとっては辛い日々が始まったんだナ。

それまでは両親の喧嘩を止める人に、もう一人車掌がいた。
でもそれからはオレ一人で止めることになった。総一郎さんは、もうかなりの歳で・・・
いつも梢の前で両親は喧嘩していた。暴力も頻繁に飛んでくる。
オレに出来ることは外に連れ出してやることだけ。

そんな日々が3年以上続いたんだから。辛かったろうヨ。悲しかったろうヨ。
信じてるはずの親に裏切られ暴力を振るわれるんだから。それでも幼い子供は親を信じるしかないんだヨ!
それから3年すると梢が一番懐いてた総一郎さんが亡くなってしまった。
54ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/08(木) 00:30:30 ID:+cpoxP1x
 大切な人が亡くなるのが如何に辛いことか。
葬式のとき、白鳥、おまえさんが話し掛けてやらなかったら、梢は壊れてしまってたかもしれない。
それだけお前さんが梢にとって大事な人であることを焼き付けておけヨ。 
 さて本題に戻るが、総一郎さんが亡くなった後、梢の両親はどうしようもない関係になって
梢を捨てて離婚して、二人とも何処かへ行ってしまった。
残されたのは両親が鳴滝荘を放棄するという書類にオレと梢の二人だけ。
他の住人達はこの6年の間に気付いたら一人も居なくなっていた。
金はなかった。
オレは梢の父親代わりとして、鳴滝荘の大家代行として走り回った。
ジョニーはその頃に疲れ果てた梢の気持ちが少しでも安らぐように用意したんだヨ。
 梢の父親代わりも一段落したから今は小説家になる夢に挑んでいるのサ。
どうか梢を幸せにしてやってくれ。二度と不幸な目に遭わせないでやってくれ。
育ての父からのお願いだ。」
という話を終えて一つ息をついた。
「はい、必ず梢ちゃんを幸せにします。」
隆士は涙を浮かべ返事をした。
 そうこうしていると梢が起きてしまった。
55ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/08(木) 00:36:59 ID:+cpoxP1x
山という割りには肩透かしだったかも知れません。
今回も地下鉄に襲い来る唐津の爆音汚物に構想を乱されてしまいましたのでw
(言い訳になってない)
まあ楽しめれば幸いです。職人の皆さん頑張ってくださいね。
以上このスレのオンボロ・アルミチョッパことココナッツムーンがお送りしました。
56名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 01:33:10 ID:/bdpFX/U
>>55 GJ!面白いですよ。
57ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/08(木) 09:40:43 ID:5bd2dbsM
in the バス〜
58名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 11:29:13 ID:XBcPflKj
>>16
 「まほらば〜ハートフルデイズ〜」、略して「まほらばデイズ」。
 うそです、のこぎりはやめてください……。楽しみに待ってます。
59名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 11:36:39 ID:7UhfLFhk
>>57
コテで旅の実況はやめてくれよ
そのくらいは理解できるだろ。
60名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 16:20:13 ID:upkNZuf3
いやコテでなくてもダメだろ
61名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 17:13:22 ID:C7Bk6Sn/
また未来レスの神は現れないかな〜
62名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 18:16:27 ID:nTyq928c
>>89
バナナかよ!



いや、うん、ごめん。なんでもない。許して。
63名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 20:38:22 ID:vEgBCe0L
つまんね
64名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 20:46:20 ID:PFp4Yq/4
>>62
ファイトぉ・・・。
65名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 22:31:48 ID:B7ebTmnK
66名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 23:01:39 ID:1s+uZx7/
なんか過疎ってるなあ・・・。
67名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 23:51:24 ID:GkAeJWkl
単にいままでがハイペースだっただけ…。

DVD5巻買ってきてギャルズパニックで遊んでたらこんな時間になって
書けなかったとか言うのは内緒。
68名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 16:32:51 ID:Z38o9fjd
あ〜暇だなぁ

>>69 ボケて

>>70 つっこんで
69名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 16:50:27 ID:/004BxiZ
やっべ、書きかけのSSのデータ間違えて消しちゃったよ!

イヤ、マジでorz
70ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/09(金) 17:17:15 ID:12lUDZZI
つっこめねーよ!
71名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 17:28:54 ID:4l7pJ18/
未来レス神が多く出没しているスレはここですか?
72名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 17:50:58 ID:ASzKsvMG
この流れを参考にして第一回鳴滝荘漫才大会はどうだろうか。
まあ主軸は桃乃さんと珠実ちゃんとジョニーになってしまいそうだがw
73名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 18:43:52 ID:Z38o9fjd
何板に立てるんだ?
74名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 18:52:02 ID:Ohzkcm7L
毒男でいいんじゃないか?
75名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:22:15 ID:/004BxiZ
さて、なにやらいろいろヘマしましたが久しぶりに続きを投下。
BGMは『Since October』(脇役天国…かも?収録)でどうぞ。
76Unbalance:2005/09/09(金) 19:24:12 ID:/004BxiZ
結局、その夜はろくに眠れず僕は陰鬱な気持ちのまま、朝を迎えた。

己の置かれた立場を改めて痛感し、先の見えない未来に目の前が真っ暗になる。
「はぁ…」
全ては僕自身の手で蒔かれた種。
梢ちゃんも、珠実ちゃんも不幸にはしたくない。
だけど、一人しか選ぶことは出来ない。
わかっている…わかっているけど僕は答えを出せずにいた。

「あっ…」
「あ……」
もやもやした気持ちを抱えたまま部屋を出ると、そこには珠実ちゃんが通りかかっていた。
朝風呂から上がったばかりなのか、ほのかな石けんの香りが僕の鼻孔をくすぐる。
「おはようございます〜、白鳥さん♪」
「あっ、うん、おはよう、珠実ちゃん」
朝から上機嫌の珠実ちゃんは僕の姿を見るとすぐに抱きついてきた。
「わっ、ちょ、ちょっとこんなところでまずいよ!」
「いいじゃないですか〜」
はばかりを知らない珠実ちゃんに困惑する僕は、すぐに彼女を連れて自分の部屋に戻った。
珠実ちゃんはそんな僕にお構いなしにごろごろと甘えてくる。
「ダメだよ、珠実ちゃん。 みんなに見られちゃうって!」
「だって、私、白鳥さんとこうやっていたいんですからしょうがないじゃないですか〜」
「た、珠実ちゃん…」
朝っぱらから甘えてくる珠実ちゃんの笑顔に僕は昨日の桃乃さんの言葉を思い出していた。
『もう…珠ちゃんは本気になってるわ。 本気で白鳥クンのことを愛してちゃっている』
珠実ちゃんの姿は桃乃さんの言葉を体現していた。

「ん〜……」
彼女は僕の顔を見ると目を閉じてキスをおねだりしてくる。
その姿に躊躇していると珠実ちゃんは自分から僕に唇を重ねてきた。
暖かさと柔らかい感覚が彼女の気持ちを代弁している。

『もう体だけの繋がりじゃない、後戻りできないところまで来てるの。 あの子は…本気よ』

もう…珠実ちゃんも戻れないところまで来てしまっているんだ。

77Unbalance:2005/09/09(金) 19:25:00 ID:/004BxiZ
「はぁ…」
「珠実ちゃん…」
唇を離した珠実ちゃんはうっとりとした表情で僕を見つめている。
熱の籠もった瞳が、少し照れたような表情が、僕の気持ちを揺さぶった。
「さすがに朝からはまずいんでここまでです〜♪」
「う、うん…でも、人目につく場所はやめようよ」
「だって…我慢できなかったんです〜」
僕の胸に抱きつきながら、珠実ちゃんは臆面もなく言ってのけた。
彼女の姿からはもう迷いは感じられない。
「はぁ〜、白鳥さんの匂い〜…ず〜っとこうしていたいです〜」
「た、珠実ちゃん!」
「白鳥さん〜、大好き〜…」
「………」
珠実ちゃんの気持ち…。
それはもう彼女の理性を吹き飛ばすほど大きくなってしまっている。
それを知れば知るほど、僕は自分の置かれた立場をまざまざと見せつけられる気分になっていた。

「それじゃ、着替えてくるです〜」
「あ、うん」
しばらく僕の温もりを感じて満足したのか、珠実ちゃんは軽くキスすると自分の部屋に戻っていった。
足取りも軽く去っていく彼女とは対照的に、僕の気持ちは重くなっていく。

(珠実ちゃん…)
彼女はもう自分の気持ちを素直に受け入れて、それを僕に真っ正面からぶつけてくる。
(珠実ちゃん…本気なんだね…)
珠実ちゃんの姿はまさに恋する少女といってもいい。
気づかぬうちに珠実ちゃんはあんなにも僕への気持ちを強めていたんだ。
「はぁ…」
どうして、こうなることがわからなかったんだろう…。
その姿を思い出し、僕はやるせない気持ちになっていた。

78Unbalance:2005/09/09(金) 19:26:09 ID:/004BxiZ
僕はいつものように顔を洗うと朝食を済まして、学校へと向かう。
けれど、ずっと物思いに耽り、授業中も上の空。
一日中、僕の頭の中は二人の少女のことだけでいっぱいになっていた。

「はぁ…」
帰り道、僕は近所の公園に立ち寄りベンチに腰掛けて物思いに耽っていた。
今日一日、二人のことを考え続けていたけれど結局どうすればいいのか答えが出せずにいる。
どちらかを選べば、どちらかが不幸になる…。
僕にはどちらか一人を選ぶことなんて出来なかった。
誰も犠牲にしない…それが僕の出した答えだったから。
だけど…どうすればいいのかわからず僕は苦悩していた。

(梢ちゃん…珠実ちゃん…)
二人の少女の想い。
それは僕にまっすぐに向けられている。
僕を信じて優しく微笑む梢ちゃん、僕に心を開き身を委ねる珠実ちゃん。
二人の笑顔が浮かんでは消えていく。

(どうすればいいんだ…)
僕は頭を抱えてがっくりと項垂れた。

79Unbalance:2005/09/09(金) 19:27:29 ID:/004BxiZ
「オや、タマなしサンでハないデスか」
「えっ…?」
気がつくともう日は沈みかけて、全てが朱に染まる時刻。
頭を抱えて俯いていた僕に話しかけてきた声があった。
聞き覚えのある声と独特なイントネーション。
視線を上げたそこには思った通り私服の部長さんが立っていた。
いまはもう高校を卒業し、短大生になっていたので正確には部長さんではないけど、
あいにく僕は彼女の名前を知らなかった。

「久シぶリに珠実部員に会イニ行っタノでスが、アナたはこンな所にイタのデスか」
「こ、こんにちは、部長さん、お久しぶりです」
「御機嫌ヨウ、ナニやらずイブんオ悩みノよウでスね」
「えっ…」
「イえ、アナたはイま、とテモ深刻ナ顔をシテいまスから」
出会った途端、いきなり心を見透かされて僕は困惑させられた。
「そ、そんなにわかりますか?」
「アナたのヨウに裏表のなイ人ハすぐ顔ニ出まスからネ、クッ」
「………」
「フむ…」

いつも何を考えているのかわからない人だったけど、いまの僕にはそんなことを考える余裕はない。
彼女はじっと僕を見据えてしばらく思案して、手にしたぬいぐるみから何かを取り出した。
前に占いに使っていたカードだ。
彼女はそのうちの1枚をおもむろに引き抜くとその表情を曇らせた。
「…コレは…ヨくなイでスね」
「ど、どうしたんですか?」
「アナたの未来ヲ暗示スるカード、タワーシックスティーン。 …破滅を意味スるカードでス」
「は、破滅!?」
いきなり宣告される不吉な予知。
部長さんは僕の前に示したカードの意味を語った。
「コのカードは破滅、崩壊ヲ暗示し、タローでハ引いテはイケない最悪のカードとシテ忌み嫌ワレていマス」
「………」
「本来、タローでは表ノ意味、裏の意味ガあるのデスが、コのカードだケハどチラでも破滅ヲ意味スルのでス」
部長さんはいったんカードを山に戻して再度取り直してみたけれど、やはり同じカードが引き当てられてしまった。
いつもどこか飄々とした部長さんだったけど、ただならぬ予知に険しい顔をしている。
彼女の示した破滅の予感…それは大いに思い当たる節があることだった。

80Unbalance:2005/09/09(金) 19:29:05 ID:/004BxiZ
「…コノままでハあなタは取リ返しノ着かナイ道を歩ムことニナるでショウね」
「で、でも未来は変えられるんですよね!?」
「ソれは…アナたの選択次第デス」
「僕の…」
部長さんは僕の肩に手を置くと静かに言葉を続けた。
「ソうデス。 タトえ示されタ最悪の予知でもソれを知れバ道ヲ変えルことモ出来る…。 全てハ人の意志ニヨって決まルのデス」
「人の意志…」
「白鳥サン、運命は自ラ選び取ってイクものでス。 時にハ辛い決断モ必要にナルでしょウ」
彼女の語る言葉…それはまるでいまの僕が置かれた立場を如実に示すかのようなことだ。
「部長さんは知ってるんですか? あのことを…」
「……? 何ノことデスか?」
「あ、いえ…なんでもないです」
全ては僕の意志によって決まる…それは紛れもない事実。
僕の出した答えが彼女たちの運命を決めるんだ。
「ありがとうございます、部長さん」
「イエ、お役ニ立てたヨウで何よリでスよ。 願ワクば、よリヨき結末を迎エラれる選択ヲ」
彼女はそういうと僕を残してその場をあとにした。

正直、部長さんの予言は最悪と言ってもいいけれど、だからこそ僕は現実に直面できた。

あとは…僕の答えだけ。

夜の帳が降りはじめ薄暗くなりかけた空を見上げて僕は一つの決意をした。

───これ以上、傷を大きくしちゃいけないんだ。

81名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:30:55 ID:/004BxiZ
といったところで今回は終了です。
おそらく次の投下が最終回になるでしょうが、分量が多くなりそうなので
また時間がかかると思われます。

とりあえず、のこぎりは持ってこないと思いますよ。
82名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:32:43 ID:Ti3wUcOt
>>81
GJ!リアルタイムで読みました。
前回と比べるとなんか良い方へ向かってる気がします。
さて、白鳥くんはこの後どうするんでしょうね。
83名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:36:52 ID:DwJrWik7
>>81
G〜J!
リアルタイム?ですよ?
なんか最高の方向ですね
この文章だけで感動できましたよ。
84名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:58:25 ID:ed5yqDzt
>>81
アンバキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
待ちわびてましたよん、GJです。

さて、こうなるとさらに気になる今後。
「傷」がどんなことを差しているのか…

でわ引き続き頑張ってくださいませ
85名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:59:39 ID:Ohzkcm7L
>>81
のこぎりじゃないってことはI can fうわなにをすdrftgyふじこl
86名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:04:15 ID:wk90uti7
>>81
ナイス。
これで白鳥が珠キチを選んだら神。
87名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:43:34 ID:aKgfvgQW
>>81
一夫多妻来い
88名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:55:06 ID:D8F7D+tc
桃さんに襲い掛かった後で黒崎親子にも・・
な鬼畜ハーレムエンドにはなりそうにないな
よかったよかったよかった・・・
89名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:10:45 ID:Mmingh86
>>88
をい・・・

まあよかった。ブッたんが助言くれて・・・
これで鋸とか包丁Endにはなりそうにはないな・・・
90名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 23:08:14 ID:Ti3wUcOt
次回梢ちゃんが登場しそうな予感
関係を戻そうとするのかな
どっちにしても楽しみ
91名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 23:45:47 ID:hLqhbpo0
白鳥が夜逃げ同然で実家に帰る、に10ガバス
92名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 00:01:00 ID:wk90uti7
>「白鳥さん〜、大好き〜…」

ち、ちくしょう、ただのほのぼの白鳥くん×珠美ちゃんなSSだったら良かったのに(血涙
93名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 00:47:03 ID:GQetdM/8
リアル君望の続ききぼんぬ
珠実はどうでもイイからぜひとも梢との甘々純愛ENDで
94名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 01:42:31 ID:IadxScL5
突然己の罪深さに気づいたお珠が精神崩壊起しそうな悪寒。
95Soul Change:2005/09/10(土) 02:46:32 ID:NfEzqExj
珠実萌え〜な流れをぶった切ってSoul Changeを投下しますよ。

あらすじ。
梢ちゃんと珠美ちゃんの魂が入れ替わっちゃって大変です!
しかも敵がいるっぽいので大変です!!

以上。
以下本編。
96名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 02:47:41 ID:NfEzqExj
#2 その力



夕日が差し込む鳴滝荘の中庭。
そこには昼間自分達をこんな目にした悪魔が飛んでいた。
「え…!?」
「ま、まさか梢ちゃんを!?」
珠実が梢を後ろへとやる。
「へ?何言ってんの?」
珠実が梢に、梢が珠実になっていることを知らない恵はわけがわからない。
「後で話しますから邪魔しないで下さい〜」
梢の声で珠実が言う。
そうは言っても珠実にはアレを倒す術は無かった。
あの悪魔には物理的な攻撃は効かないようだったからだ。
(どうしますかね…部長のように、変な術を知っとくんでした…)
悪魔はパタパタと飛んでいたが、梢達の存在を確認するとあの冷たい笑顔を見せた。
「く、来るわよ!?梢ちゃん、どうするの!?」
97名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 02:55:46 ID:NfEzqExj
「私は……珠実です!!」
珠実が殺気を露にする。それと同時に悪魔も敵意を剥き出しにした。
静寂。
ただ、静寂が続く。
そこにあるのは風の匂い。掠れる葉の音。夕日の光。
そして静寂は破られた。
珠実は駆け出すとそばにあった石を拾う。ダメで元々。注意を引くためにとりあえず投げる。
ボゴッ!
悪魔に石が見事命中。
「…当たった?」
何故だろう?さっき自分の鉄拳はすり抜けたのに―――
「そうか…部長の札で…」
部長が貼り付けた封印用の札が張り付けられたままだった。あれで力が弱まったのだろう。
「今なら勝てるかもです!」
珠実は勝機を見出すと、攻撃を繰り出すべく敵に近づこうとした。
が、思いのほか早く動けない。梢の体にまだ慣れてないせいだろうか。
「ギギギ!」
悪魔はそう叫んだかと思うと、一瞬で珠実の側まで近づいた。
そして昼間とは違う色の光を放つ。
「きゃっ!」
「珠実ちゃん!!」
「梢ちゃ…珠ちゃん!!」
珠実は大きく吹き飛ばされた。あのくらいかわせると踏んでいたのに。
98名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:05:48 ID:NfEzqExj
体勢を整え、敵の攻撃に構える。間髪いれず放ってきた光の玉を避ける。
光は壁や地面にぶつかっても何も起きない。
おそらく魂のようなものに直接攻撃するのだろう。
いろいろと考えるところはあったが、敵を倒すのが先決と考えそこで思考を止める。
ただ、倒せばいいのだ。
自分の大事な者を傷つけるモノ。それは「悪」だ。
誰が何と言おうと、誰を敵に回しても、梢を傷つけるのならそれは「悪」なのだ。
珠実は一瞬、ギラリと目を光らせたかと思うと、跳躍。
一気に近づき、必殺の一撃をかまそうとした。
しかし、その攻撃は光の壁によって幅まれてしまった。
「っ…バリア?」
「ギギィーー!!」
悪魔は雄たけびを上げて珠実を討つ。
(そんな…バリアのようなものまで使うなんて…)
すり抜けるだけではなく、阻むこともできるようだ。
益々性質が悪い。と、考えてしまって、体を動かすのをおろそかにした。
いつもの珠実なら何とかなっただろうが…今は梢の体だった。
99名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:07:41 ID:NfEzqExj
だから目の前に悪魔がいるのに気がついたときには、もう遅かった。
閃光。
「あぁぁぁぁ!!」
攻撃をもろに喰らう。制服が裂け、白く柔らかい肌が露になる。
そこから赤い鮮血がにじみ出た。
歯を食いしばって我慢する珠実の口の中に血の味がジワリと広がる。
「珠実ちゃん!!…っ!!」
珠実に攻撃が当たったショックでバタンと倒れる梢。
「え、ちょっと珠実ちゃん…?じゃなくて、えっと…」
恵が梢をゆする。いや、もう既に彼女は梢ではなかった。

一方、珠実は本気で勝てないとさえ感じてきていた。
今まで忘れていた感情―――死への恐怖―――を思い出していた。
体は重く、息は荒い。体に力が入らない。
(梢ちゃんが狙いじゃない…?いや、梢ちゃんの体が、肉体が狙い…?)
さっきから梢のほうには目もくれていない。おそらく狙いはこの体だ。
そう思った時、悪魔は光を生み出し始めた。昼間と同じ暗い光。
それが珠実に―――梢の体に向けて放たれようとしていた。
100名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:10:01 ID:NfEzqExj
「稲妻…キイィィィイック!!!」
飛び蹴り。茶色の物体が黒い悪魔を蹴り飛ばした。制服でそんなことをしたらパンツ丸見えだ。
…って、それは珠実の身体である。
「え…梢ちゃん……いえ、早紀ちゃん!?」
少女がこちらを向いた。短時間の間に髪をポニーテールに結っており、瞳の色が赤に変わっている。
「珠!大丈夫か!?」
「まずはこの黒いのを何とかするです〜!!」
「おし!…よくもアタシの体とダチをやってくれたな!!オラー!!!」
バキボキと拳を鳴らすと、その拳を一直線に悪魔にぶつける。
悪魔は「グギュ!」とカエルが踏み潰された時のようなうめき声を上げた。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!」
すさまじいラッシュ。早紀の拳が当たるたびに、瘤が1つ、また1つと増えていく。
「トドメだぁ!!」
早紀が最後の一撃いをお見舞いしよう振りかぶり、放つ。
最高のフォームとパワー。キレのある角度。
完璧だ。
そのはずだった。しかし。
悪魔は攻撃が当たる瞬間、まばゆい光を放ち、虚空へ消えてしまった。
ポカンとする早紀。
101名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:11:35 ID:NfEzqExj
「……逃げられちまったか…」
早紀は舌打ちして悔しがる。
「助かった…です…」
「大丈夫…えっと、珠ちゃんだよね?」
恵が心配そうに覗き込む。
「はい〜…」
「なぁ、珠。桃にも説明してくれるか?」
「…ええ」





「というわけです〜」
「なるほど…ね」
珠実の説明に恵は頷いた。
「しっかし、ホント珠実ちゃんみたいなこず、じゃなかった。
…早紀ちゃんと、珠実ちゃんみたいな早紀ちゃんねぇ〜…」
見た目もポニーテールの珠実とおさげの梢、もとい、早紀になっている。
102名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:12:43 ID:NfEzqExj
「さっさと倒しちまおうぜ。そうすれば元に戻れるんだろ?」
「そうはいっても、何処にいるか分からないんでしょ?さっきみたいにすぐ逃げられるかも知れないし…」
「…出てくるのを待つしか無いですね…悔しいですけど」
結局後手に回るしかないようだ。それとも部長なら何かわかるだろうか?

「とりあえずみんなに心配掛けたくないので、黙っていてくれませんか?」
珠実が言う。
「…それでいいの?」
「…もし、このことを知られたら、みんな手伝ってくれるだろうけど…、
珠実が苦戦してた敵が相手じゃ危険すぎる。…特に、白鳥には絶対教えるなよ。
あいつは絶対に何とかしようとするから。巻き込みたくない」
早紀が思いつめた表情で言う。相手のことが大事だから言うことができない。
だが、それは孤独との戦いでもある。
「早紀ちゃんたちがいいなら私は何も言わない。でも、私にできることがあったら言ってね。
戦うのはちょっと無理だけど…」
恵が『他のことならまっかせて!』と胸を叩く。
103名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:13:49 ID:NfEzqExj
「それじゃ、一つ頼めますか?」
「ん?何?」
「私達は今日はもうみんなの前には出ないで寝るですから、桃乃さんは宴会でもやってみんなの注意をそらせてください〜」
「そうゆうことならOKよ!」
桃乃はそう言うと宴会の準備するから、と台所に消えてしまった。
「さてっと、あたし達は寝るか」
「そうですね〜…って、早紀ちゃん。そこは早紀ちゃんの部屋ですよ〜。今はあたしの部屋で寝るです」
自分の部屋に入ろうとした早紀に珠実が注意する。
「っと、そうだったな。…大丈夫なのか?お前の部屋」
怪訝そうに早紀が言う。珠実の部屋は何かと危険というか謎なのだ。
「あ〜…ちょっと待っててくださいね〜」
珠実は自分の部屋に入り、扉をバタンと閉じた。
ガガガガガガガ!ドゴン!!バキ!!!ベリベリ!!!!ギチャ!!!!!グボチョ!!!!!!
ぎゃぁぁぁっぁぁぁぁぁッぁぁッぁぁぁああっぁっぁぁぁ゛あ゛!!!!!!!
………とてもすごい音がした。
「ふ〜…片付け終りましたよ〜」
額にかいた汗をふき取って部屋から出てくる。
「………やっぱり遠慮しとこうかな」
「どうぞ使ってください〜」
「………じゃあ、せっかくだから赤い扉を選ぶぜ」
中は普通の部屋だ。問題ないと知って早紀はほっとした。
104名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:15:24 ID:NfEzqExj
「それじゃ、私は管理人室に行きますね〜」
「おう。部屋荒らすなよ」
「分かってるです〜」
そう言うと、珠実は管理人室に向かう。
鍵をあけて中に入るとベッドに倒れこんだ。
「う〜ん、梢ちゃんの匂い〜…」
匂いだけではない。きている服も、体も梢なのだ。
「………」
じっと自分の体を見つめる。
先ほどの傷はまだ残っているが、血は止まった。痛みも無く、なんとも回復力が早い。
そして、元の自分よりも高い身長、豊かな胸。
まずい。一人になったことで興奮してきている。体の奥のほうが疼く。熱くじわりとした感覚。
珠実は首を振った。
「…さっさと寝るです〜……」
ベッドに入り込むと梢の甘い匂いが広がった。
その匂いをかいでるうちに、気持ちよくなり、睡魔が襲う。
いつのまにか珠実は眠っていた。


「梢ちゃ〜ん、起きてる〜?」
恵の声がした。珠実はむくりと起きる。
時計を見ると12時半だ。
105名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:16:58 ID:NfEzqExj
「…どうしたですか〜?」
「あ、珠ちゃん。寝てた?」
「まぁ。でもいいですよ。それよりなんです〜?」
「えっとね、白鳥君がべろんべろんになっちゃったから、ちょっと布団に入れてあげて欲しいのよ」
恵は、私は片付けだからできないのよね、とつけだす。
「仕方ないですね。今は私が梢ちゃんですから」
「お、気が利くわね。でも、いくら梢ちゃんだからって白鳥君とラブラブしたらダメよ〜?」
酒で酔ってる為か肩に手を回してニャハハと笑う。
「それじゃ、宜しくね」
恵は酒瓶を持って台所へ向かう。珠実は廊下で倒れていた隆士を抱えて、2号室に入った。
「う〜…ん…」
「まったく…恋人にかつがせるなんて、ダメな男ですね〜…」
珠実が愚痴をこぼす。
「う…ん……?梢…ちゃん?」
隆士が目を覚ます。それと同時に信じられないことをした。
「梢ちゃん!」
「!!!!!!!」
がばっ!
隆士は珠実に抱きついた。もちろん彼は梢の体を珠実が動かしてることは知らない。
「な、なな、ななな、何…する…ん…ですかーーー!!!!!!!」
「梢ちゃん…」
むぎゅーっと抱きつく隆士。珠実は完全に固まっていた。
そして心が洗われるような笑顔で、
「梢ちゃん………エッチしよ?」
「え…?」
106名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:22:33 ID:NfEzqExj
以下次回です。
ああ、なんだかダメダメな展開になってきましたよ。
とりあえず、ダメダメでも最後まで行くつもりです。
次回#3「変わった夜」
107名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:34:35 ID:ziFeGd+z
>>106
リアルタイムでGGGJJJ!!!
展開もダメダメじゃなくむしろ大有りですよ、アリ(単に私が好きなだけ)
是非そのノリでつっぱしっちゃってください
108名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:47:57 ID:ziFeGd+z
なんか>>101に違和感があるけど眠気のせいにして放置
109名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 08:36:43 ID:TaW1P0QF
>梢ちゃん………エッチしよ
こんなのこんなの白鳥君じゃないやーいヽ(`Д´)ノウワァァァン
110名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 11:54:33 ID:Ut88AHlx
白鳥くんとエッチする前に梢ちゃんの体に梢ちゃんの心が戻ってるのを希望する自分
111名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 14:52:54 ID:MS8fwhhM
エロならいいや(´・ω・`)
112名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 15:42:41 ID:2O0C2jun
心が入れ替わっていることに気がついて、梢ぽんの時では
とてもできないあんな事とかこんな事とか鬼畜プレイとか・・・
113名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 15:46:18 ID:HL+9EudZ
>>111
お前、何気にこの板の全てを否定したな。
114名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 16:28:33 ID:+9NKcJCq
>>112強制顔射、浣腸、水攻め
115名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:30:23 ID:Ut88AHlx
しかし梢ちゃんの心には残らなくても体には残るぞ
116名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:48:18 ID:+9NKcJCq
顔射…拭けば取れる
浣腸…むしろ残っているものを出す
水攻め…拭けば取れる
117名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:44:51 ID:2AsxmEZx
白鳥君と梢ちゃんはそれ位もうやってるよ。ぴあで読んだ
118イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/10(土) 21:06:00 ID:L05bi45H
こんばんわ。
投下…ですけど、「影〜」じゃないです。
凍結させてしまいまs(ry
これは、前スレ>>481-482の続きです(遅
ホントすみません。
書く作品コロコロ変えて…。
「影〜」は書き終わったらうpろだにうpする予定です。
相変わらずどうやるのかわからn(死
多分長くなると思います。
「Who am I...?」
では、投下!
119イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/10(土) 21:06:33 ID:L05bi45H
………………………
…ここは…どこ…?
……水の…中……?
違う…水の中はこんなに温かくない…
『カエロウヨ』
え…………?
今の声…?
『帰ロウヨ』
誰…?
『帰ろうよ。
一緒に…帰ろう?』
こ…え…
懐かしい…優しい…声…
戻りたい…
包まれていた…あの…優しい日々…
記憶…かすかに…残ってる…
…………も ど り た い
か え り た い…
『………ん』
…また…声…
『………り…ん』
この声…
僕の…
あ…?
どこへ…行くの…?
僕を…一人にするの…?
嫌だよ…
ずっと…一緒にいてよ…お願いだから…
ねえ…
一緒に…いてよ…!
120イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/10(土) 21:15:47 ID:L05bi45H
………………………
…私は…今…どこにいますか…?
草原…ううん…雰囲気が違う…
一人…たった一人…
孤独…
『イコウ』
…?
今の…?
『行コウ』
………?
『行こう。
一番大事な人のところに。
一緒に行こう』
違う
あなたは、私の一番大事な人…
帰ってきて…
柔らかな、風に抱かれ…
心が、切なくなる…。
草原の中、一人きりで…
青空の向こうには、何が広がっているのだろう…
勇気がほしい。
静かに、祈ってる…。
『………ん』
え……?
『……え……ん』
待って
待って…!
行かないで…!
私を置いて、行かないで…!!!
121Who am I....?:2005/09/10(土) 21:16:33 ID:L05bi45H
「…ん…」
夢…?
夢…だよね…。
もう…戻ってこないから。
あの人は…戻ってこないから…。
「…さて、朝食を作らないと」
そうひとりごちて、私はベッドから降り、服を脱いだ。
「…ふう」
…夢。
…現実。
境目は、どこにあるの…?
…考えていても仕方がない。
体にぴったりあう黒のセーターを着て、下半身にはジーンズをはいた。
「…さて、台所台所」

とんとんとんとん。
一定のリズムで、人参、大根、etc…が切られていく。
「ふぁ…おふぁよ…梢お姉ちゃん…」
「おはよ。ずいぶん早いね」
「なんとなく目が覚めちゃって…」
「そう…」
切った食材を載せたまな板を横に置きながら、棚の中から味噌を取った。
「おはようございますです〜…あれ?おはようです、朝美ちゃん」
「おは…ふぁ〜」
「あらあら〜。まだ寝てたほうがいいのでは〜?」
「うう〜。ひどい…」
いつもの、朝。
変わらない、風景…。
…。
122Who am I....?:2005/09/10(土) 21:17:11 ID:L05bi45H
「…朝美ちゃん、ちょっと席をはずしといてくれますか〜?」
「え?…あ、うん」
そう言って、朝美ちゃんはキッチンから出て行った。
「…珠実ちゃん…」
「梢ちゃん」
呆れたような、諭すような口調で珠実ちゃんが語りかけてきた。
「…判ってますよね?
……あれから、一年です」

「なんで、梢ちゃんが行かないのか、私にはわからない。
梢ちゃんは…」
「判ってる」
ぴしゃりと、珠実ちゃんの言葉の途中で言った。
「判ってない。
判ってるなら、何で起きてすぐに行かないんですか?
…それに、ここ半年…」
「怖いの」
…自分の、正直な気持ち。
自分は、畏れている。
あのことを…。
「…………………………確認するのが、怖いの……………」
怖い。
恐い。
コワイ…。
確認するのが。
大事な人を、亡くしたのを、確認するのが――。
123Who am I....?:2005/09/10(土) 21:18:08 ID:L05bi45H
「…………………………確認するのが、怖いの……………」
梢ちゃんの、精一杯の言葉。
そこには、どんな思いがこめられている?
恐怖?
孤独?
苦しみ?
…梢ちゃんは、自責の念に駆られている。
白鳥さんを、遠いところへ往かせてしまったという『事実』。
苦しみを一人で抱え込み、全てを自分の責任にする――。
それが、今の梢ちゃんだった。
私だって、怖い。
梢ちゃんが、いつ『壊れる』か。
いつ、崩壊するか…。
そして、
白鳥さん。
梢ちゃんたちの、唯一の心の拠り所。
それをなくして、梢ちゃんたちは『変わら』なくなった。
…そう。
梢ちゃんの、「解離性同一性障害」は、完治したのだ。
…………………………でも。
「梢ちゃん」
短く、声をかけた。
そして、考えたとおりに口に出した。
「それでいいんですか?梢ちゃんは白鳥さんのことはどうでもいいんですか?」
「!?」
「逃げてるだけです。
現実を見ないのは、逃げてるだけ」
…そう。
逃げているだけ。
124Who am I....?:2005/09/10(土) 21:19:46 ID:L05bi45H
…でも、
現実は、そんなに甘くない。
いつまでも逃げていられるほど、甘くない。
私は、それを身をもって知っている。
「…言っていませんでしたが」
「…え?」
「今日、梢ちゃんが病院に行かなければ、
白鳥さんの生命維持装置を外してもらうように言っておきました」
「!!!」
「…けじめを、つけてください」
「たま、み…」
…梢ちゃんの心を呼び起こすには、こうでもしないといけなかった。
「嘘、でしょ…?」
「私がそんな嘘をつかないことくらい、親友だったらわかる気もしますけど」
「………」
梢ちゃんは、絶句した。
多分、まだ病院で眠り続けているだろう白鳥さんのことを考えて――。

「私がそんな嘘をつかないことくらい、親友だったらわかる気もしますけど」
「………」
珠実ちゃん―。
白鳥、さん…。
わたし、私…。
「…行ったほうがいいんじゃないですか?」
聞くまでもなく、エプロンを脱ぎ捨て、管理人室へ入って財布を掴み、玄関でスニーカーをはいて外へ飛び出た。
125イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/10(土) 21:25:58 ID:L05bi45H
「……………」
白鳥さんの病室。
そこには、ベッドと、その上に横たわった白鳥さん。
そしてその体のいたるところにつけられた装置――。
それだけだった。
白鳥さんの横に座り、そっと頬をなでた。
「…白鳥さん」
涙が、表面張力の限界を超えて流れ出した。
「っくぅ…ひっく…うぅ…しらと…白鳥さん…」
私の…せいで…。
私が…私が…!
私が白鳥さんを…!
「う…あぁぁぁぁぁぁぁ!」
私は、泣いた。
白鳥さんの胸に、腕を打ち付けて。
126イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/10(土) 21:27:05 ID:L05bi45H
…と。
今日はここまでです。
微妙なとこで切るし、長そうだし…。
イレイザ−は学習しないのです。
胸を張ってそう言えそうです。
127名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:38:12 ID:VE+vHDG0
>>126
GJデス!
いや、なきそう何だけどさ
いい話だよな?
128名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 22:37:25 ID:JZnsNNVK
分かった。機械化して蘇るんだな。
その名もダース・シラ(ry
129名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:52:13 ID:pE3Zv1KX
こういっちゃなんだが、適当に悲惨な過去(あるいは未来)でっちあげて
さもいい話みたいにしてるSS大杉。
130名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:53:37 ID:ygZGlxgR
白鳥クローン軍団が出てきたらいいな。
131名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:56:27 ID:JZnsNNVK
>>129
肝心なのは、それが人の心を打つかどうか。

>>130
珠実量産。これ最強。
132名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:17:22 ID:NDAF/Og7
部長軍団キボンヌ
133名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:41:21 ID:ZTqiWUg+
生還するが、その男の言動はあの白鳥とは違った…
134たろ:2005/09/11(日) 01:00:31 ID:ilfqO8LC
今更ながら新スレオメデト、恐ろしく速い進行にビックリ。

>>129
真面目に言ってみると
どんなに辛い事があってもそれを乗り越えて今の自分は幸せだと胸を張れれば
それでいいと思う。幸せは人それぞれ、他人には不幸に見える幸せもあるだろう。
それに今までの作品に確かに悲惨なでっち上げ過去(未来)は多くても皆それぞれ
救いのある内容になってて良いと思うぞ。

……なに言ってんだ俺…、
さっさと続き書いてきます…。
135名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:11:05 ID:zn8w0QfL
》113ワロス
136名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:13:26 ID:Y3cyEse6
まぁ、ぶっちゃけ投下された作品を満足してるor期待してる人が多いなら
それ以上の解答はないと思うよ。
そりゃ全員が満足ってわけでもないだろうけど、満足してくれる人が多いなら
その作品はいい作品だったってことだろうね。

もちろんそれを不服としてアンチテーゼ的な作品を出してくるのもアリ。
137名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 02:21:40 ID:6+i7aRIc
>129
それ言ったらエロパロは全部でっちあげだし
138名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 05:28:56 ID:1RFgALTc
>>81
亀レスだが。
読んでて心が痛くなってきた。
頼むから鬱エンドはやめてほしい。
139名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:03:19 ID:duzk6LUc
連載中の作品の結末を注文するのはいかがなものか。
職人さんだって決めてる展開とかもあるだろうに
140名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 11:17:11 ID:xHrZJ5zb
ところで『名無しさん@そうだ選挙に行こう』って何?
今限定のコテ?それともただの名無し?
141名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 11:41:22 ID:BqKBKKN5
>>140
今日は選挙日だからだよ
142名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:23:11 ID:xHrZJ5zb
え…俺選挙権無いよ…
143名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:24:06 ID:Y3cyEse6
この板に来てるのにそれ言っちゃいかんよ…。
144名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:24:23 ID:duzk6LUc
このスレくるなよ
145名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 15:53:59 ID:NDAF/Og7
>>142
半島に帰れ
146名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:03:04 ID:jLH/JcvK
>>142はきっと在日外国人なんだよ!
147名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:06:52 ID:Y3cyEse6
鈴木花子さん?
148名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:06:54 ID:du+DpnBJ
被選挙権のことだよな?
149名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:35:01 ID:9M7tUUIg
まあエロパロ板とはいえエロ率少ないしなぁ、ここ。
150名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:36:07 ID:rQYMeoAT
ところで課題の人生きてる?
151名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:39:14 ID:Y3cyEse6
21禁板だからと言って、必ずしも21禁作品じゃなきゃいけないと言うことはない。
ま、見に来てる人がエロ以外も許容してるなら問題なし。
152名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:09:10 ID:xHrZJ5zb
>>510
課題やりながら過労死





そんな訳ないかwww
153名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:10:19 ID:xHrZJ5zb
>>510>>150
携帯からはやりづらいな orz
154名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:38:44 ID:qF62DiVX
まタ未来レスのネ申ガ出現シたようデすネ、クッ
155名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:40:45 ID:ZTqiWUg+
選挙の話になってるので今のうちに駄作投下したいけど書いてないのでやめようかな。
156名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:21:48 ID:NDAF/Og7
щ(゚Д゚щ) カモーン
157名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:11:28 ID:0vvxsGyr
詳細キボンヌ!
158名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:21:05 ID:ZTqiWUg+
気づかれにくい時に投票するようなレベル
159名無しさん@ピンキー:2005/09/11(日) 20:31:43 ID:6h31rWmQ
>>147
ソウでス。ワたシも日本ノ国籍ナんテ持ッてナイでスよ。
160名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:48:21 ID:ZTqiWUg+
僕は白鳥隆士。

外見が女の子っぽいらしく、いつも千百合ちゃんや珠美ちゃんに弄られて、女の子の格好をさせられてしまう。

ある日、僕は珠実ちゃんに誘われて(と言うより、むりやり)オカルト部に連れられた。

珠実「白鳥さん、今日はあなたに実験の材料になってもらいたいのですよ。」
選挙中に糞投票

白鳥「何をすればいいのさ…」
部長「アナたにこのクすリヲのんでモラいたイノでス。」

白鳥の前に黒く濁った薬が出された。

白鳥「こんな薬飲んで大丈夫なんだろうか…」
珠実「問題ありませんよ、昨日沙夜子ちゃんにも飲んでもらいましたから」
白鳥「それなら僕は飲まなくても良いんじゃ?」
珠実「何を言ってるんですか、この薬はあなたのために作ったんですよ。さあ、早く!」

二人に抑えられ、薬を強制的に飲まされる…口の中になんとも言えない匂いが充満する。

白鳥「んぐ!……………ゴホッ!ゴホッ!」
珠実「きれいに飲み干しましたね〜。偉いですよ。」
白鳥「はぁはぁ…なんとも無い。よかっ…う!!!」

体が裂けるような激痛が走り、のた打ち回った…

…やがて痛みが引き、僕は起き上がった。

僕は下半身に違和感を感じ、こっそりズボンの上から触ってみた…
あれが…無くなっていた。

珠実「成功しましたか!実はさっき白鳥さんに飲んでいただいた薬は女らしくなる薬だったんです。

部長「ああ…ムネも…ウツくしいデスよ…」
白鳥「そんな…」
部長「だいジョうぶデス…このぐらいのリョウならすグオトこにもどルはずデス…」

そういや朝会った沙夜子のおっぱいが…

珠実「じゃあ帰って休みましょうか」

薬の影響で疲れていた僕は、家に着くと着替えることさえ忘れすぐ寝てしまった。


鳥の声と太陽の光で、眼を覚ます。

「ふああぁ…あっ!」
昨日の事を思い出し、ズボンの中を覗いた…

…ちゃんと生えてる…夢だったみたいだ。

珠実「白鳥さん、体調はどうですか?」
白鳥「珠実ちゃんおはよう。えーと、体調って…」
珠実「昨日飲んだ薬の事ですよ今頃は元通りになってるはず」
白鳥「!!!う、うん。ちゃんと元通りになってるよ。」

夢じゃなかったらしいな…まぁ、何より無事に元に戻れて良かったぜ。
161選挙中に糞投票修正:2005/09/11(日) 22:55:03 ID:ZTqiWUg+
僕は白鳥隆士。

外見が女の子っぽいせいで、いつも千百合ちゃんや珠美ちゃんに弄られて、女の子の格好をさせられてしまう。

ある日、僕は珠実ちゃんに誘われて(と言うより、むりやり)オカルト部に連れられた。

珠実「白鳥さん、今日はあなたに実験の材料になってもらいたいのですよ。」
白鳥「何をすればいいのさ…」
部長「アナたにこのクすリヲのんでモラいたイノでス。」

白鳥の前に黒く濁った薬が出された。

白鳥「こんな薬飲んで大丈夫なんだろうか…」
珠実「問題ありませんよ、昨日沙夜子さんにも飲んでもらいましたから」
白鳥「それなら僕は飲まなくても良いんじゃ?」
珠実「何を言ってるんですか、この薬はあなたのために作ったんですよ。さあ、早く!」

二人に抑えられ、薬を強制的に飲まされる…口の中になんとも言えない匂いが充満する。

白鳥「んぐ!……………ゴホッ!ゴホッ!」
珠実「きれいに飲み干しましたね〜。偉いですよ。」
白鳥「はぁはぁ…なんとも無い。よかっ…う!!!」

体が裂けるような激痛が走り、のた打ち回った…

…やがて痛みが引き、僕は起き上がった。

僕は下半身に違和感を感じ、こっそりズボンの上から触ってみた…
あれが…無くなっていた。
胸も大きくなってる…

珠実「成功しましたか!実はさっき白鳥さんに飲んでいただいた薬は女らしくなる薬だったんです。」

部長「ああ…ムネも…ウツくしいデスよ…」
白鳥「そ、そんな…」
部長「だいジョうぶデス…このぐらいのリョウならすグオトこにもどルはずデス…」

そういや朝会った沙夜子さんもおっぱいが…

珠実「じゃあ帰って休みましょうか」

薬の影響で疲れていた僕は、家に着くと着替えることさえ忘れすぐ寝てしまった。


鳥の声と太陽の光で、眼を覚ます。

「ふああぁ…あっ!」
昨日の事を思い出し、ズボンの中を覗いた…

…ちゃんと生えてる…夢だったみたいだ。

珠実「白鳥さん、体調はどうですか?」
白鳥「珠実ちゃんおはよう。えーと、体調って…」
珠実「昨日飲んだ薬の事ですよ今頃は元通りになってるはず」
白鳥「!!!う、うん。ちゃんと元通りになってるよ。」

夢じゃなかったらしい…まぁ、何より無事に元に戻れて良かった。
162名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:11:16 ID:m9obhvhJ
>良かったぜ
ビビったw白鳥くんが壊れたかと思った
163名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:34:19 ID:AEeK08ZI
つ副作用。
164名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:42:43 ID:zn8w0QfL
全然関係ないが夢で恋のマホウをみる俺は病気ですか?
165名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:45:15 ID:9M7tUUIg
調子こいて書いてたら妙に長くなっちゃってもう嫌だ〜、みたいな。
そういう経験ありませんか?
166選挙中に糞投票修正:2005/09/12(月) 00:50:20 ID:zA+X1X9n
洗顔をするために鏡の前に立った。

…確かに僕って女っぽい…かも。

食事をとった後、課題を始めた。
もしも出せなかったら…想像して顔が真っ青になった。

白鳥「…痛!」

昨日ほどではないが、体に激痛が走る。

珠実「しらと…あっ、効いてますね」
白鳥「た、珠実ちゃん何を…」
珠実「昨日は帰ってすぐ寝てしまいましたよね。
   さっき、効能が遅くなるように改良した薬を白鳥さんのご飯に盛ったんですよ…
   今回は長く楽しめるように多めにしときましたからね」
千百合「コレクト!」

ああ…またか…。



…そう思った瞬間、意識が薄くなっていった…

白鳥はばたっと倒れた。

千百合「え…隆ちゃん?」
珠実「白鳥さん?………はっ!!」

珠実はビンを取り出し、ラベル見て驚愕した。
珠実が盛る予定だった“女性化薬”ではなく、
“男性化薬”しかも、

    “原液”だったのだ。

どんどん白鳥の体が硬そうになっていく。

白鳥「いたたたたたた…」

起き上がる白鳥

千百合「ま、まっちょおおまああん!!!」

倒れる千百合

白鳥「おい、俺に何をしたんだ?」
珠実「す、すいません…薬を間違えて…女性火薬で中和すれば戻りますから…」
白鳥「…ふざけるな…」
珠実「…へ?」
白鳥「ふざけんな!」
珠実「ご、ごめんなさい!今薬を取ってきますから…」

珠実は全速力で薬を取りに行った。
今度こそは間違えないようにと真剣に選んだ…
珠実がいそいで家に帰る。

白鳥「珠実ちゃん…なんで僕はこんな体に…もしかして、さっきの薬の影響で?」
珠実「し。白鳥さん…実は…」

珠実はさっき起きたの出来事を説明し、薬を飲ませた。
167テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/12(月) 01:15:18 ID:XaQ08rup
リアルタイムで書いているのか……?がんがれ。
どのみち選挙は自民圧勝な訳だが、まあ、ここでは関係のない話。

新作が進まないな……投下はしばらく先になる予定。
他の職人も、ぐうたらさんは山口から戻ったばかりで、不安定の人はまだ。消しゴム氏や常夏の月氏等は不明。終わりの始まりの人はバイトで忙しい(どうやら東京近郊の駅らしいが……)
みんな揃って沈没中か…

そういえばお腹いっぱい氏は?生きているのだろうか……
168名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 01:40:17 ID:mHFJNl1v
むむ、呼ばれた。
昨日、寝過ごしてばっちりドクロちゃん見過ごしという痛恨のヘマをして
へこみ気味です。

へこみ気味ですが、まとめて投下するとえらい分量になるのでこっそり投下。
では、アンバランス終章突入。
169Unbalance:2005/09/12(月) 01:41:39 ID:mHFJNl1v
僕が鳴滝荘に帰り着く頃には辺りはすっかり暗くなっていた。
その外観を仰ぎ見ると深呼吸を一つ。

もう…立ち止まってはいられない。

僕は意を決して、鳴滝荘の玄関を開けた。


「ただいま〜」
「あっ、白鳥さん。 お帰りなさい♪」
「こ、梢ちゃん…」
僕が玄関を開くとそこに梢ちゃんがいた。
管理人室のドアを開きかけ、ちょうど部屋に戻るところだったらしい。
「遅かったですね。 なにかあったんですか?」
「うん、ちょっとね…いろいろあって」
「お夕飯、お先にいただいちゃいましたけど、どうします?」
「あっ、いや、食事はいいんだ」
「そうですか?」

いつもと変わらぬ梢ちゃんの姿に僕は思わず戸惑いを覚えた。
前もこんなことがあったけど、どうも出鼻をくじかれることが多いような…。
しかし、ここで挫けてはいられないので僕は気持ちを切り替えて梢ちゃんに向き直った。

「梢ちゃん、ちょっと時間いいかな?」
「はい、なんでしょう?」
「大事な話があるんだ…。 ちょっと着替えてくるから部屋で待ってて貰えないかな」
「………? はい、いいですけど…」
きょとんとした梢ちゃんは僕に言われるままに小さく頷いた。
梢ちゃんも僕の真剣さを感じ取ったのか、少し表情を固くする。

もう後戻りできない…僕は梢ちゃんと向き合うって決めたんだから。

170Unbalance:2005/09/12(月) 01:42:59 ID:mHFJNl1v
「お待たせ、梢ちゃん」
「あ、はい…」
いったん部屋に戻り、荷物を置いて着替えてきた僕は梢ちゃんの部屋にやってきた。
部屋にいた梢ちゃんは僕の顔を見ると不安げに表情を曇らせる。
僕は部屋に入ると梢ちゃんと向き合うように腰を下ろした。

「あの…白鳥さん。 …話ってやっぱり珠実ちゃんのことですか?」
「えっ…?」
「やっぱり…そうなんですね」
話をどうやって切り出そうか考えていると梢ちゃんに先手を取られてしまった。
桃乃さんも言っていたけど、やっぱり梢ちゃんも気づいていたようだ。
「…うん」
「………」
僕の返答を聞き、梢ちゃんの表情はみるみる曇っていった。
「白鳥さんと珠実ちゃんが変わったことは私も気づいていました…。 きっと何かの間違いだって思っていました…」
「………」
「でも…今朝も見てしまいましたから…」
「梢ちゃん…」
今朝も、と言うことはそれ以前にも見ていたと言うことか…。
もう何も隠し立て出来ない、そう思えば全てが話せる。
「うん…君の見たとおりだよ…」
「………」
僕はいままでの経緯を全て梢ちゃんに打ち明けた。

それは僕の罪状を読み上げているようなもの…だけど、僕は逃げるわけにはいかなかった。

171Unbalance:2005/09/12(月) 01:44:19 ID:mHFJNl1v
「そう…ですか…」
「うん…」
僕の話を聞き終えた梢ちゃんは俯いてその表情は伺えない。
泣いているのか、怒っているのか…僕にはわからなかったけど、見ているだけで辛くなった。
「梢ちゃん、ゴメン」
「………。 謝って済むことじゃありませんよ」
「…ゴメン」
「………」
彼女がどう感じているのかはわからない。
だけど、僕にはただ謝罪の言葉を告げることしか出来なかった。
「でも…責任の一端は私にもあるんですね…」
「そ、そんなことは…!」
「珠実ちゃんがあんなことになったのも元はと言えば私の身代わりになったから…」
「それは…」
「私たちの関係が…その、進展していなかったこともやっぱり原因だと思います…」

梢ちゃんは感情的になるでもなく、淡々と事実を受け入れていた。
確かに…彼女の言っていることが原因の一部なのは間違いない。

172Unbalance:2005/09/12(月) 01:45:21 ID:mHFJNl1v
「でも…やっぱり僕がいけないんだと思う…」
「…白鳥さんはいけないと思ってるんですか?」
「え…?」
「珠実ちゃんの気持ちを受け入れたこと、後悔してるんですか…?」
「そ、それは…」
「珠実ちゃんとのこと、不本意だったんですか?」
「そっそんなことはないよ」
突然の梢ちゃんの言葉に僕は戸惑った。

だけど、決していい加減な気持ちで珠実ちゃんの心を受け入れたわけじゃない。
あのときの珠実ちゃんはいまにも壊れてしまいそうで僕は彼女の力になって上げたかったんだ。
それを梢ちゃんに伝えると彼女はただ黙ってじっと僕のことを見つめていた。

やがて彼女は僕をまっすぐに見据えると真剣な表情で言葉を続ける。

「なら…私も抱いてください」
「なっ…!?」
「珠実ちゃんがそうしたなら…私だってそうします…!」
「な、何言ってるの、梢ちゃん!?」
「私だって、白鳥さんのことが好きなんです!」
「………!」
梢ちゃんは抑え込んでいた感情を弾けさせるように僕にすがり、懇願してきた。
そうだ…彼女だって僕のことを真剣に思っている…。
梢ちゃんは梢ちゃんなりに必死なんだ。

だけど───僕には梢ちゃんの願いを受け入れることは出来なかった。

173Unbalance:2005/09/12(月) 01:46:26 ID:mHFJNl1v
「ダメ…だよ、梢ちゃん!」
「……ッ!」
僕はすがる彼女をふりほどくように肩を掴み、真っ正面に見据えた。
「どうしてですか…!?」
「ダメなんだ…こんなの…!」
「どうして!?」
「君のこと…好きだから…こんな気持ちのまま君を抱くことなんて出来ないよ!!」
「白鳥さん…」
「だから…ゴメン…!」

梢ちゃんのことが大切だから…僕にはこんな中途半端な気持ちのまま、彼女を抱くなんて出来なかった。
好きだから…好きだからこそ、僕はこんな自分を許せなかった。

そんなことをしたらまた取り返しのつかない傷を作ってしまうから。

「ゴメン…ゴメン……」
「………」
僕にはもう梢ちゃんを直視することが出来なかった。
ただただ、頭を下げ謝罪の言葉を告げるだけ…。
やがて、黙って僕の姿を見ていた梢ちゃんの肩からゆっくり力が抜けていった。
「そうですか…」
「………」
「白鳥さん、一つだけ聞かせてください」
凛とした梢ちゃんの声が響く。
その言葉に強い意志を感じた僕は顔を上げ、彼女と向き合った。

「白鳥さんは…珠実ちゃんのこと、どう思っているんですか…?」

「………!」

174Unbalance:2005/09/12(月) 01:47:49 ID:mHFJNl1v
僕の中にずっとわだかまっていた疑問。

梢ちゃんはそれを見抜き僕にぶつけてきた。
そう…今日一日ずっとずっと考えてきたこと…。
「どうなんですか…?」
「それは…」
僕も答えが出せずにいたことだった。
「僕にも…わからないんだ…」
「………」
「珠実ちゃんのことは大事だけど…それがどういう感情なのか僕にもわからないんだ」

以前、珠実ちゃんに問われたときと同じように僕は自分の気持ちの正体をわからずにいた。

珠実ちゃんのことは大切だけど…それが恋愛感情なのか、僕にはわからなかった。

175Unbalance:2005/09/12(月) 01:49:04 ID:mHFJNl1v
「白鳥さんは気づいていないんですか? 自分の気持ちに…」
「えっ…?」
答えが出せずにいる僕を黙って見つめていた梢ちゃんは優しく語り始めた。
「白鳥さんは…本当に珠実ちゃんのこと好きなんですね」
「………!」
「違いますか?」
「…うん。 そう、なんだろうね…」
確かに梢ちゃんの言うように僕は珠実ちゃんが好きだ。
だけど、それがどのくらいの気持ちなのか、自分でも計りかねていたんだ。
「そうでなければ、そんなに悩んだりはしないでしょう」
「…そうだね」
「………はぁ」
煮え切らない僕の姿を見て梢ちゃんはため息をついた。

「白鳥さん…あなたは私と同じくらい珠実ちゃんのことが好きなんですね」
「えっ…?」
「だって、そうでしょう? じゃなきゃ、そんなに悩まないはずです」
「…それは」
「私としてはちょっと悔しいですけどね…」

梢ちゃんは寂しげな笑顔を浮かべながら、僕の気持ちを僕以上にわかってくれていた。
梢ちゃんに言われてようやく気づけた自分の気持ち。
(そうか…梢ちゃんと珠実ちゃん…)
本当は自分でもわかっていたことだけど。
(ずっと二人を選べずにいたのは…)

いつの間にか、二人とも同じくらい好きになっていたんだ───。

176Unbalance:2005/09/12(月) 01:50:03 ID:mHFJNl1v
「…梢ちゃんは怒らないの?」
「怒ってますよ」
冷静に僕の気持ちを推し量る梢ちゃんだったけど、やっぱり本心ではやりきれないらしい。
(当たり前か…)
梢ちゃんにとっては僕に裏切られたようなもの、不本意に決まっている。
だけど、彼女には僕の気持ちも珠実ちゃんの気持ちも痛いくらいわかっていたんだろう。

「だけど…私には二人を責める資格はないですから」
「梢ちゃん…ゴメン」
スカートの端をギュッと握りしめ、梢ちゃんは必死に耐えていた。
僕は…こんなにも彼女を苦しめてしまっている。
「いえ、私は白鳥さんのこと好きですから…白鳥さんが私のことを好きでいてくれるなら、ずっと信じていられるんです」
「梢ちゃん…」
きっと珠実ちゃんも梢ちゃんと同じくらい痛みを抱えてしまっているんだろう。
そんな痛みを抱えながらも彼女たちは僕を求めている。

「選ぶのはあなたですよ、白鳥さん」

「…うん」

177Unbalance:2005/09/12(月) 01:51:17 ID:mHFJNl1v
なんて罪深い愛なんだろう…。
どうして僕たちはみんなで幸せになれないんだろう?

僕はただ…みんなの笑顔が欲しかっただけなのに。

近づけば傷つけてしまう優しさの棘。
その優しさで包み込もうとすればするほど傷つけてしまう。

───優しさも時として人を傷つける。

桃乃さんの言葉が僕の胸を締め付けていた。


「…選ぶ必要なんてないですよ、白鳥さん」
「えっ…?」
その答えが出せずに俯く僕に語りかける聞き覚えのある声。
それは僕のもう一人の大切な人の声。
「あっ…」
「た、珠実ちゃん…」
「迷う必要なんてないんです」

声のしたドアの方を振り返るとそこには珠実ちゃんが立っていた。

178名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 01:56:56 ID:mHFJNl1v
と言ったところで本日は終了。
予定ではあと2,3話です。

ちなみに上の方にありましたが、私は意識して大作を作ろうなんて考えたことは一度もないです。
ただ、状況を思い浮かべてその時々彼らはどう思うのか、どう行動するのか、
それをつらつらと書いていったらいつの間にかふくれあがってしまった、
そんなのばっかりです。

今回の話も「今度は珠x隆エロが書きたいな」と思っただけです。
で、状況を考えていったらこんな話になってしまったわけですけどね…。
話をふくらませすぎなのは私の悪い癖です、はい。
179ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/12(月) 02:13:36 ID:4yBZzZWF
>>178
VVGJ
こんな愛のもつれが見たかったです。哀しみは怒りのと常に隣り合わせ、世の常ですね。


>>テイル氏
宮崎の台風による大水害で舞台となる予定の高千穂が大変なことになってしまって鬱な気持ちになるわ
日南海岸のサボテン園が宮交のDQN新経営陣のせいで閉鎖されて設定が狂うわで
進捗が激遅です。
あと終わりも最近の構想では旅行後もやりそうな雰囲気になってしまって
珠実が死ぬ展開があるかもしれません。死に場所となるかもしれない所は決まってますが内緒です。
ヒント:盛アオ
180名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 02:14:00 ID:AKQWS/Kk
>>178
アンバ続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
乙であります

続きが激しく気になって読みたい気分満々ですが、待ってますので
あなたが納得するものを書いてくださいな

んでわ、引き続き頑張ってくださいませ
181名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 06:06:11 ID:CpbAd1+s
次回は修羅場か?
182名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 12:22:08 ID:TncKVe9g
ぶっ壊れた珠実が火を放ち無理心中!とかか?
183名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 16:44:15 ID:dSR+z/TC
>>182
それ悲しすぎる…。・゜(っд`)
184名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 18:49:33 ID:oWVx5Cfk
つまり「まほ羅場」と。←うまい
185名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 20:12:57 ID:IRuda/jd
>>184
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )

186名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:05:21 ID:4mY6xkT6
珠、白鳥を絞殺

梢、鬱に

珠、梢を慰め

百合展開

これ最弱。
187名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:07:33 ID:N21vqabW
なんだか皆さん想像力豊かですね。
とりあえず山田君、>>184の座布団3枚持ってって。

…では、アンバランス10話投下です。
188Unbalance:2005/09/12(月) 22:09:20 ID:N21vqabW
「珠実ちゃん…いつからそこに?」
「白鳥さんが帰ってきたあとすぐ…部屋にいなかったので」
表情を曇らせながら珠実ちゃんは部屋に入ってきた。
「全部聞いてたんだね…」
「…はい。 立ち聞きするつもりはなかったのですが」
「いや、いいよ。 珠実ちゃんも当事者なんだから」
「…そうですね」

遅かれ早かれ、いずれ決着をつけなければならないこと。
むしろ珠実ちゃんはここにいなければいけないんだ。

これは僕たち三人で答えを出さなきゃならない問題なんだから。

189Unbalance:2005/09/12(月) 22:10:16 ID:N21vqabW
「梢ちゃん…ごめんなさい」
「珠実ちゃん…」
珠実ちゃんは梢ちゃんの方に向き直ると深々と頭を下げた。
「白鳥さんのこと、横取りするようなことして…本当にごめんなさい」
「………」
「でも…でも、私は自分の気持ちを止められなかったから…」
「うん、わかってるよ…珠実ちゃんも白鳥さんのこと、大好きなんだね…」
「…はい」
顔を上げないまま、珠実ちゃんは梢ちゃんに謝罪の言葉を続けた。
でも、僕への想い、それは決して曲げることはなかった。

「白鳥さんは素敵な人だから、珠実ちゃんが好きになっちゃっても仕方ないよね」
「梢ちゃん…」
「それにあのこと…私のために珠実ちゃんは…」
「それはもういいんです。 後悔はしてないですから」
梢ちゃんは表情を曇らせたけど、そのことを珠実ちゃんは凛として否定した。
自分が望んだ結果だから、そう彼女は物語っている。

「…むしろ、白鳥さんに想いを打ち明けるきっかけになりましたし」
「…そっか」
「でも…もう終わりにしなければいけませんね」
「えっ…?」
彼女の突然の宣告。

珠実ちゃんは戸惑う僕たちを見ると深々と頭を下げた。

190Unbalance:2005/09/12(月) 22:12:26 ID:N21vqabW
「白鳥さん…梢ちゃん…いままでご迷惑をおかけしました」
「た、珠実ちゃん?」
「私は…過ぎた夢を見てしまっただけなんです」
「な、なにを?」
珠実ちゃんが何を言いたいのかわからないまま僕と梢ちゃんは混乱していた。
それでも珠実ちゃんは一人静かに淡々と言葉を続けていく。
「白鳥さん…こんな私に少しの間でも夢を見させてくれて、ありがとうございました」
「珠実ちゃん…?」
「でも白鳥さん…選ぶ必要なんてないんですよ」
珠実ちゃんは寂しげな笑みを浮かべ、虚空を見つめた。

「最初に言いましたよね…私への愛がなくてもいいって」
「た、珠実ちゃん…」
「だから…もうおしまいです」
彼女の頬を伝う一筋の涙。
それが彼女の答えを表していた。
「私は白鳥さんも…梢ちゃんも大好きです…。 だから、私は二人の幸せな姿を見ていたいんです」
「………」
「私が身を引けば、それで全て済むことです」
「……っ!」
珠実ちゃんは笑顔のまま涙を流し、そう締めくくった。
彼女は…自ら身を引くことで僕たちの関係を元に戻そうとしているんだ。

唐突に告げられた珠実ちゃんの終わりの言葉に僕は言いようのない気持ちになった。
珠実ちゃんは、また自分の身を犠牲にしようとしているんだ。
いままでがそうだったように。

(そんなこと、間違ってる!)

僕は…そんなことは望んでいないんだ。

191Unbalance:2005/09/12(月) 22:14:15 ID:N21vqabW
「そっ…」
「そんなのダメだよ、珠実ちゃん!」
「えっ…?」
「…梢ちゃん!?」
僕が言葉を発する前に梢ちゃんは珠実ちゃんに駆け寄っていた。
珠実ちゃんもまさか梢ちゃんが反論してくるとは思っていなかったのか、目を丸くしている。
「どうしていつも珠実ちゃんは自分だけ傷つこうとするの!? そんなの間違ってるよ!」
「こ、梢ちゃん…」
「珠実ちゃんの気持ちはどうなるの!? こんなに白鳥さんにも愛されてるんだよ!?」
「…それは…仕方ないじゃないですか…」
「仕方なくなんかないよ!!」

乾いた音が室内に響く。

梢ちゃんは…珠実ちゃんの頬をはたいていた。
手を挙げたまま肩で息をする梢ちゃん。
はたかれた頬を押さえ、放心する珠実ちゃん。

突然の出来事に僕は何もすることが出来ず、成り行きを見ているしかなかった。

「どうして…どうしていつも珠実ちゃんだけなの…?」
「梢ちゃん…」
「何でいつも珠実ちゃんは自分だけで背負おうとするの…? そんなの…間違ってるよ…」
「………」
梢ちゃんは挙げた手でそのまま珠実ちゃんを強く抱きしめると嗚咽し始めてしまった。
彼女にとっても…珠実ちゃんは大切な人…。
その親友が一人傷ついていく姿に耐えられるわけがなかったんだ。

「梢ちゃん…」
「ずるいよ…珠実ちゃん…」
「………。 ごめんなさい…梢ちゃん…ごめんなさい…」

二人は…僕が想像していたより遙かに固い絆で結ばれていた二人はきつく抱き合い共に涙していた。

確かにいまは二人は恋敵だけど…それでも深い友情は変わりはしなかったんだ。

192Unbalance:2005/09/12(月) 22:15:19 ID:N21vqabW

「全ては…白鳥さんに委ねます」
「…うん」

しばらくして落ち着きを取り戻した二人は僕に向き直り、そう告げた。

「恨みっこなしですよ、梢ちゃん」
「珠実ちゃん…うん、わかってるよ」

梢ちゃんと珠実ちゃんはうなずき合い、僕の返事を待った。
二人は覚悟を決め、僕の出す答えにすべてを委ねると決心した。

でも…二人の視線が集まる中、僕は葛藤し続けていた。

本当に答えを出すべきなのか?
それはずっと考えていたことだ。
どちらも選ばないという答えは、ない。
選択肢はどちらを選ぶか、と言うところまで来てしまっている。

(答えを出さなきゃいけないんだ…)
僕を見つめる二人は僕の答えを待っている。
ここで答えを出すことが僕に課せられた責任なんだから。
誰も犠牲には出来ない…だけど、答えは出さなきゃならない。

(梢ちゃん…珠実ちゃん…)
二人との思い出が僕の脳裏をぐるぐる駆けめぐり、僕を惑わせる。

僕は…どうすればいいんだろう…。

193Unbalance:2005/09/12(月) 22:16:28 ID:N21vqabW
「白鳥さん…私は後悔はしませんよ」
「あなたの決断に任せます」
「責任とか、義務じゃなくて…白鳥さんの素直な気持ちで答えてください」
「白鳥さんの一番大切な人を」

葛藤する僕の心に伝わる二人の声。
僕の気持ち───。
僕の一番大切な人───。

…そんなこと、もう決まってるじゃないか。
それを告げる勇気が僕になかっただけ。

僕は───踏み出すことを躊躇っていたんだ。
答えを出してしまえば、どちらか一人を傷つけてしまうから。

だけど、それでも彼女たちは僕の答えを待っている。
なら、僕のすべきことはきちんとした解答を示す、それだけだった。

「梢ちゃん」

僕は深く深呼吸すると、答えを告げるべき相手を真っ直ぐに見据えた。

194名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:19:07 ID:N21vqabW
はい、本日はここまでデス。
すっかり重くなってしまいましたが、多分次回最終回。

気づけば、自分が書いたSSで最長になってしまいました。
195名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:26:00 ID:F/bNqe6G
>>194
激しくGJ!
こんな展開予想してナイヨー

しかもそんなところで止めるなんて、気になって仕事が手につかな(ry

でわ最終回の執筆頑張ってください
196名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:28:39 ID:ErWtA2T8
>>194
黙して語らず。
最終回に期待しております。
197名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:36:58 ID:j36vLrE3
>>194
寸止めですかぁ?
もう駄目だ我慢じr(ry
198名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 23:11:21 ID:LFzyr09n
おまいら揃いも揃ってsageろw

>>194
神!アンタのセンスにゃいつも脱帽させられる…
199名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 23:15:44 ID:1pHUXykY
 桃さんが出てきた辺りから、珠ちゃんが身を退くENDだと思いつつ
読んでましたが、引っ張りますね……。
200テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/12(月) 23:27:40 ID:HEFfmK+6
華麗に200げと。

>>194
その心理描写を盗みたいものです……VVGJ!
最後の展開が分かっているとはいえ、明日の展開が気になってしまう……

新作が進みません。暇がありません。
それこそまほログの更新だけになりそうだ…………
201名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 23:38:54 ID:ErWtA2T8
>>199
そう思わせといて
「梢ちゃん」
 --中略--
「僕が引くから二人で仲良くして」
って波乱の展開だったりして
202名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 23:41:44 ID:CpbAd1+s
やはりこうきたか…
珠実部員(´・ω・) カワイソス
203名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 00:07:19 ID:YU3OTZO5
リアル君望ついに終了か
204名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 00:31:26 ID:iZRsyCEu
「梢ちゃんごめんなさい」
かもしれん。
あと、蒼売ってねー
205名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 07:02:13 ID:Swc05kMZ
王様権発動のときのいじめっ子三人組を髪型で表記しようと思ったのだが、
一番最初に早紀ちゃんの餌食になったやつはなんて呼べばいいのか・・・
(残り二人は坊主頭にツンツン頭と表記)。
206名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 12:39:24 ID:n4L4MnXS
>>205
一人は特徴がないね…リーダーとでもしときゃいいかな?
あとの二人はマルコメ、逆毛。


んじゃ、お昼休みにこっそり投下。
アンバランス最終話です。
207Unbalance:2005/09/13(火) 12:40:23 ID:n4L4MnXS
「…ゴメン」
「………」
「…えっ?」

僕は…梢ちゃんに向かって深々と頭を下げた。
自分の素直な気持ちを受け入れ、そして出した答え。

僕の一番好きな人は───。

「僕の大切な人は…珠実ちゃんなんだ」
「………」
「し、白鳥さん!?」

僕は二人にはっきりと答えを示した。

珠実ちゃんは信じられないと言った表情で目を見開いている。
対照的に梢ちゃんは表情を変えずに静かにそれを受け入れていた。

「だから…ゴメン」
「なっ、なんで梢ちゃんを選ばないんですか、白鳥さん!?」
「それが僕の本心だから」
「…そんな!」

彼女たちがそれを望んでいる以上、僕は自分の心を偽れなかった。
それが嘘偽りのない、僕の本心なのだから。

208Unbalance:2005/09/13(火) 12:41:37 ID:n4L4MnXS
「…やっぱり、そうなんですね」
「…うん」
「こ、梢ちゃん!?」
何も言わずに僕の言葉を聞いていた梢ちゃんは静かに口を開いた。
彼女も薄々感じ取っていたんだろう。
陰りが見えないわけじゃないけど、梢ちゃんは静かに答えを受け止めていた。

「そんな気はしていたんです…白鳥さんは珠実ちゃんを選ぶって」
「梢ちゃん…僕から告白したりしたのに…ホントにゴメン…」
「いえ…白鳥さんは間違っていませんよ」
「…そ、そんな…どうしてですか!? 梢ちゃんも何で落ち着いていられるんですか!?」
「それが白鳥さんの出した答えだから…」
僕が何故自分を選んだか理解できないのか珠実ちゃんは一人狼狽えていた。
彼女にとってみれば、僕が梢ちゃんを選ぶのは当たり前と思っていたんだろう。
「確かに梢ちゃんのことは好きだよ…。 でも、僕が愛してるのは珠実ちゃん、君なんだ」
「し、白鳥さん…」
「梢ちゃんのことは本当に悪いと思う…。 ホント、最低だと思う…。 …でも、ダメなんだ」
「………」
「二人のことを考えていたら…いつの間にか僕の心は珠実ちゃんのことでいっぱいになっていたんだ」

僕の中で出した答え。
それを一つ一つかみしめるように言葉にして二人に伝える。

「このまま、自分の心を偽って梢ちゃんとつき合ってもきっとダメになってしまうから…」
「…はい…わかってます」
「梢ちゃん…ホントにゴメン」
「こ、梢ちゃん…白鳥さん…」

義務感で梢ちゃんとつきあい続ける…そんなことは僕には出来ないだろう。
そんな関係を続けていても僕も梢ちゃんもきっと幸せにはなれないから。

僕は自分の出した答えに後悔はなかった。

209Unbalance:2005/09/13(火) 12:42:48 ID:n4L4MnXS
「白鳥さんは決して私のことが嫌いになったわけじゃない…そうですよね」
「うん…」
「ほんのちょっと、珠実ちゃんの方が好きだった…それだけなんだよね」
「梢ちゃん…」
それは梢ちゃんもわかっていたことなんだろう。
目を伏せ、静かに僕の答えを受け入れていた。
「私も…白鳥さんのことを縛りたくはありませんから…」
「梢ちゃん…」
「おめでとう、珠実ちゃん」
梢ちゃんは笑顔で、悲しいほどの笑顔を見せて珠実ちゃんの肩を押した。

「さっ、珠実ちゃん」
「えっ? あっ…」
思いがけない展開に戸惑う珠実ちゃんが梢ちゃんに後押しされて僕の目の前に立たされる。
そんな珠実ちゃんを僕はゆっくりと抱きしめた。
「珠実ちゃん…」
「し、白鳥…さん…」
「…よかったね、珠実ちゃん」

梢ちゃんは親友の恋の成就を見届けると僕たちに背を向けた。
抱きしめた珠実ちゃんの肩越しに、きつく握った手を震わせる梢ちゃんの姿が見える。

…辛くないはずがない。

それでも梢ちゃんは僕の出した答えを黙って受け入れているんだ。

(梢ちゃん…ゴメン…)

210Unbalance:2005/09/13(火) 12:44:10 ID:n4L4MnXS
きっと───僕たち三人の心は最初から一つだったんだ。


みんなで幸せになりたい。


ただそれだけ。

僕も、梢ちゃんも、珠実ちゃんもお互いのことが大好きで───。

だけど、一人しか選べなかった。


───ただ、それだけのこと。


そこには嘘も裏切りもなくて、純粋に相手を思いやる気持ちしかなかったんだ。

優しさの刃…でもその本質はやっぱり優しさだから。

たとえ、傷ついて血を流したとしても、僕は優しさを貫きたかったから。


僕は震える珠実ちゃんの体を抱きしめながら、嗚咽する梢ちゃんの背を見つめながら───。


僕は自分の下した決断を後悔していなかった。

211Unbalance:2005/09/13(火) 12:45:15 ID:n4L4MnXS
梢ちゃんを残し、彼女の部屋を出た僕と珠実ちゃんは自室の前まで戻ってきた。
珠実ちゃんは未だに信じられないといった表情をして、不安げに僕を見つめている。

「…ホントによかったんですか? 白鳥さん」
「いいんだ」
わだかまりがないわけじゃない。
だけど、僕は自分の出した答えに後悔はなかった。
「愛してるよ…珠実ちゃん…」
「白鳥さ…んっ」
僕は珠実ちゃんを抱きしめると気持ちを伝えるように彼女に優しくキスをした。
目を閉じ、僕の気持ちの全てを伝えるように長い長いキスをする。

(これが僕の出した答えだから…)

僕は珠実ちゃんを選んだ、その事実を行動で伝えるために。
やがて、珠実ちゃんも僕を抱き返してくれた。

212Unbalance:2005/09/13(火) 12:46:18 ID:n4L4MnXS
「はぁ…」
淡い月明かりが照らす中、僕たちはゆっくりと唇を離した。

珠実ちゃんの頬を伝う涙。
それは恋の成就への喜びか、それとも梢ちゃんへの懺悔か。
僕の腕の中にいる彼女は様々な感情が綯い交ぜになった表情で僕を見つめていた。

「…白鳥さん…本気になっちゃっていいんですね?」
「…いいよ」
「もう戻れなくなりますよ?」
「いいんだ、僕は珠実ちゃんが欲しいんだから」
「………」
僕は腕の中の珠実ちゃんをきつく抱きしめる。

いつからだろう?
最初は圧倒的だった珠実ちゃんの姿がいまはこんなに小さく頼りなげに見えるようになったのは。
不安げに瞳を潤ませる…そんな彼女の姿がたまらなく愛おしかった。

「白鳥さん…大好き…です…」
「珠実ちゃん…」
「あなたを…愛してます…」
珠実ちゃんは僕の胸に顔を埋めながら、胸の内を明かし始めた。
それは前へ進む決心の証。

「珠実ちゃん…」
「白鳥…さん」

僕たちはお互いの気持ちを確かめるようにもう一度深く深く口づけを交わした。

213Unbalance:2005/09/13(火) 12:47:42 ID:n4L4MnXS
「…それが白鳥クンの答えってわけね」
「…ええ」

数日後、僕は桃乃さんと話し合っていた。
桃乃さんはいつになく真剣な表情で僕を見て、いや睨んでいる。

「…言いたいことは山ほどあるけど」
「そうでしょうね…」
僕たちの気持ちはどうあれ、結果的に梢ちゃんを裏切る形になってしまったのは確かだ。
桃乃さんが憤りを感じるのも当然のことだろう。
「決着がついたのならもう言うこともないわ…でもね」
「………」
「あたしはキミの選んだ答えに不満がないわけじゃないからね」
「…わかってます。 それは覚悟の上ですから」
「………」

桃乃さんは一途な愛を貫いてる人だから、僕の答えに不満を感じるのは当たり前だろう。
僕だって、最低だと思う。
だけど、自分の心を偽ってまで梢ちゃんとつきあい続けることは出来なかったんだ。

「…ま、本人たちが納得しちゃった以上、あたしがどうこう言うことじゃないわね」
「…すみませんでした」
「………。 いい? 白鳥クン。 キミがそう決めた以上、絶対に珠ちゃんを不幸にしちゃダメだからね?」
「わかってます」
僕は自分の出した答えとその責任を重々承知していた。

「それが梢ちゃんへのせめてもの償いですから」

「………。 そうね」

214Unbalance:2005/09/13(火) 12:48:56 ID:n4L4MnXS
愛の形は決して一つではない。


時には辛い選択を迫られることも、傷つけてしまうこともある。

それでも僕たちは自分の選んだ答えを胸に、幸せを追い求める。


踏み出すことに勇気が必要だけど、それでも僕は歩み出した道を後悔しない。


この先に苦難はいくつもあると思う。

だけど、愛した人への想い、愛する人への想いがこの胸にある限り、僕は進み続ける。


それが人を愛することの証なんだから。






<Unbalance>   Fin.

215Unbalanceあとがき:2005/09/13(火) 12:50:13 ID:n4L4MnXS
以上をもちまして、Unbalance完結でございます。

気づけば、とんでもない長丁場、なんと38000文字超、テキストファイルで80KB
という自己記録になってしまいました。
…まあ、前半のエロ描写が長すぎただけなんですが。

さて、本作は三角関係が主題になってますが普通の三角関係と違い、3人全員がお互いのことを好き、
という状況になってるのが要点です。
最後の結末はホントどうするか悩みましたが、結果的には珠実が選ばれるという結果になりました。
この結末を書くのはホントに辛かったです。
なんせ、梢ちゃんを振らなければならないという重責を背負わなきゃならないわけですから。
最後の部分の桃乃さんの反応は当たり前だと思います。

まぁ、実は最初から決めていたんですけどね、珠実を選ぶって。
いままで珠実SS3本を書いて、BADEND>三角関係END>失恋ENDとなったので
読めていた人もいるかもしれませんね。

正直、この結末は賛否両論だと思います。
でも、白鳥クンが他の子と結ばれると言うことはこういう意味を含んでしまうわけです。
恋愛は綺麗事じゃない、理屈じゃない、ってことですが、少々ハードになってしまいました。


さて、重い話になってしまったので次回作はほのぼの系で攻めてみようと思います。
…その前に千百合の初めてか。

ではでは。

216名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 12:51:35 ID:huwCZVYx
GJだった
それしかない
217名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 13:02:34 ID:6rTZxgxD
GJです。
ひっそりゼンブ読ませて貰いました。
ものすごくよかったです

それしかない
218名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 13:47:00 ID:0js7N6EW
感動しました。

白鳥君にもうひとつ体があったなら
二人とも幸せになれたのにね・・・無茶だけど(w
219名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 15:02:37 ID:mNq8GL9w
まずは乙。そしてGJ。
もはや語るまい。
220名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 15:07:06 ID:c/UGBdhE
>>215
完結乙&GJです
しかし珠を選ぶ展開は予想してませんでした。
予想したくなかったってのが理由の大半ですが。梢ぽんが・゚・(ノД`)・゚・。

次回作のほのぼの系ゲロ甘展開(言ってない)にも期待してますよ
あとは千百合の続きも

お疲れ様でした
それしかない
221テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/13(火) 16:57:55 ID:4NN5vtgt
誰だこんな明るい内から投下する猛者は……

>>215
……珠実を選んだ事には何も言うまい。
梢ちゃんが梢ちゃんらしくないという突っ込みくらいか。

前半と後半のギャップがあまりにも大きいですね…それだけが残念です。
最後の部分にまったりさが欲しかった……かも。珠実とのノロケでいいから。
次の「千百合の初めて」には、まったりさを含めて色々と期待してますよ、と千百合スキーのぼやき。
VVGJ!でした。
222名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 17:17:49 ID:Swc05kMZ
>206
リーダー・・・そうなんだよねぇ、なんかいかにもリーダー格みたいな感じで、
最初はそうしようかとも思ってたけど、とりあえず三人ほぼ同格ということで
書き進めちゃって、今更リーダー君にすると大幅手直しが・・・
いちおうクール君(仮)で通してるけどどうしようかねぇホント。
服変えたり名前変えたり大変だぁ。
223名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 17:47:14 ID:EL9zT3iN
>>215
じゃ、フリーになったところで梢はいただいていきますね。
224名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 18:09:26 ID:n4L4MnXS
>>221
んん〜、実は213と214の間にあったんですけどね、珠キチとの会話が。
冗長かな、と思って削っちゃってたりします(下手するとまたふくらみすぎるから)
225名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 18:49:59 ID:6IX3KdNi
>>205
たしか健一君とか呼ばれてたのは違ったっけ?

ところで昨日ようやく蒼ゲト。麻薬中毒者的なのに絡まれたが。
226名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 19:43:41 ID:nj8Ty51O
>>215
乙です。鋸エンドじゃなくてほんとによかったです。
次回作にも期待をさせていただきます。だは。
227名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:47:29 ID:Swc05kMZ
>225
えっ・・・・・・ホントだーっ、名前あるーっ!?
って、他二人が坊主頭とツンツン頭なのに一人だけ名前で表記かよ・・・
228名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:57:05 ID:yev59wrr
健一>>>>天空剣Vの字切りの壁>>>友人A、B、Cということか・・・
229名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:10:50 ID:huwCZVYx
なら残りは豹馬と一矢か
230名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 22:46:44 ID:Swc05kMZ
さて、名前の問題も解決したし、いっちょ投下しますか。
無理矢理系のエロSSなので、嫌いな方は見んといてください。
無理矢理系のエロSSと聞いて期待してたのに全然大したことないじゃん
という場合にも責任を負いかねますのでご了承ください。
231仕返し:2005/09/13(火) 22:49:02 ID:Swc05kMZ
 6月に入って間もないある日の夕刻、駅前の通りを歩く梢の姿があった。
珠実は今日は掃除当番で、珍しく梢一人っきりでの帰宅だ。
 商店街を過ぎた辺りで、その梢の足が急に止まった。横道を見やり、独りごちる。
「ちょっと寄って行こうかな…」

 梢は鳴滝荘に向かう道から外れ、その横道へと入っていった。
彼女が目指したのは、おなじみの双葉公園だ。ビル街の中にあるその公園は、
サラリーマンの憩いの場となっているが、休み時間はとっくに過ぎ、
しかし終業時刻にはまだ早いこの時間、梢の他にまったく人影は見られなかった。
 梢は無人の広い公園をのんびりと歩き進み、やがて片隅にあるベンチに、
ちょこんと腰掛けた。

「いい天気…」
 ふわぁと空を見上げて彼女は呟いた。広い公園に自分ただ一人。この公園と、
公園の上に広がる青空、その両方を独り占めしているような贅沢な気分に浸りながら、
梢はしばしぼぉっと青い空を眺めていた。鳴滝荘に帰れば、掃除に夕食の用意にと、
様々な大家の仕事が待っている。今は、その前のちょっとした息抜きの時間だ。
「えーいっ!」
「えっ?」
 と、突然背後で聞こえた声に驚いて振り向いた梢の頭を、
振り下ろされた木の枝が直撃した。
232仕返し:2005/09/13(火) 22:50:41 ID:Swc05kMZ
 話は5分ほど前に遡る。

「あいつ、あれからすっかり生意気になりやがってよー」
「あの暴力女になにか余計なこと言われたんじゃないのか?」
「まったくさー…」
 公園の傍のを、ランドセルを背負った三人の子供が、そんな事を話しながら歩いていた。
三人ともせいぜい10歳くらいで、いかにも悪ガキといったふうな、
小生意気そうな顔つきだ。
 一人はハリネズミのようにツンツン尖った、いわゆるソフトモヒカン風の髪で、
もう一人は坊主頭、そして後の一人は二人に比べておとなしめのややクールな感じ、
しかし言ってしまえば特に目立つ特徴のない、ごく普通の髪型だ。

「おい、あれ…」
 その内の一人、“普通君”が、急に立ち止まって他の二人を呼び止めた。
「どうしたの健一君?」
「あれ、こないだの暴力女じゃないか?」
 健一と呼ばれたその“普通君”は、前から歩いてくる梢を指して言う。
「ホントだ!」
「…そうかなぁ? なんか雰囲気が違うような気がするけど」
 ツンツン頭が首を傾げて言う。確かに顔はこの前会った女そっくりだったが、
長い髪をストレートに下ろし、どこかの学校の制服らしい、
白いワンピースのセーラー服に身を包んだ姿からは、先日の凶暴さが感じられない。

「あの憎たらしい顔は間違いないって」
 少年たちは梢とは反対側の道端の電柱の陰にこそこそと身を隠し、
そこから梢を観察しながら言い合った。
「それにあの鈴…」と、坊主頭が梢の髪飾りの鈴を指す。確かに髪を
ポニーテールにこそしていなかったが、この前と同じように、
鈴のついたリボンで左右の髪を一束づつ纏めている。
「…だな」
「くっそー、この前はよくもいきなり…」
「こないだの仕返ししてやろーぜ!」
 梢が先日会った暴力女と同一人物だと確信し、三人は肯き合うと、
そのまま電柱の陰で梢が通り過ぎるのを待って、彼女の後をつけ始めた。
233仕返し:2005/09/13(火) 22:52:34 ID:Swc05kMZ
 ほどなく梢は公園の中へと入っていき、三人も後を追って中へと入っていく。
そのまま後をつけていくと、梢は片隅にあるベンチに腰を下ろし、何をするでもなく、
ぼおっと空を見上げている。まるで警戒心の欠片もない姿に、
三人は仕返しの絶好のチャンスと見てとった。

「ようし…」と、健一が落ちていた木の枝を拾い上げ、梢の後ろからそろそろと近づき、
最上段に構える。そして…
「えーい!」
 健一は、掛け声と共に梢の頭めがけて思いっきり枝を振り下ろした。
声に驚いて振り向いた彼女の額を、その枝がクリーンヒットし、
ばこーんという鈍い音が響き渡った。

「やったやったー」
「逃げろー」
 すぐさま三人は一目散にその場を逃げ出した。「ざまーみろー」「べーっだ!」
走りながら後ろを振り返り、三人は舌を突き出す。だが、「……あれ…?」
 少しだけ走ったところで、三人の足はぴたりと止まってしまった。
梢がベンチに倒れ込んだきり、まったく動かなかったからだ。
彼女が怒り狂って追いかけてくるのを、嘲笑しながら逃げるつもりだったのが、
この事態は彼らの想定外だった。
234仕返し:2005/09/13(火) 22:54:13 ID:Swc05kMZ
「お、おい、死んじゃったんじゃないのか?」
「まさか…」
 三人は恐る恐るベンチに横たわる梢に近づいていくと、彼女の顔を覗きこんだ。
ぐったりと目を閉じ、ぴくりとも動かない梢に、三人は青ざめる。
「お前確かめてみろよ」
 健一に言われ、ツンツン頭が恐る恐る梢の胸に手を伸ばし、そっと触れた。
そしてそのままじっと、彼女の鼓動を探る。
「お、おい、どうだ?」
「…生きてる、ドキドキいってるよ」
「な、なんだよ、脅かしやがって…」
 悪ガキたちは梢が死んでいないと知り、ほっと胸を撫で下ろした。
仕返しとはいえ、さすがに死なせてしまってはシャレにならない。

「おい、もう行こうぜ」
 死んでいなかったにしても、少々やり過ぎたことに怖気づいた坊主頭が、
早くこの場を立ち去ろうと二人を促す。「そうだな」と健一も肯き、
歩き出そうとしたが、梢の鼓動を確かめていたツンツン頭が動こうとしない。
「おい、どうした?」
「いや…こいつ、おっぱいでけーなって思って」
 そう言いながら、ツンツン頭が梢の乳房をむにむにと揉む。彼の手の中で、
その大きな膨らみがさも柔らかそうに形を変えるのが、他の二人にもわかった。

 立ち去りかけていた健一と坊主頭は顔を見合わせ、ゴクンと喉を鳴らした。
235仕返し:2005/09/13(火) 22:55:36 ID:Swc05kMZ
「へ、へぇ…」
 逃げることはやめにして、二人はツンツン頭のところへと近寄っていった。
梢の胸を揉み回す彼の手を、少し緊張した面持ちで見つめる。
「すっげー柔らかそうだなぁ…」
「ああ。お前らも触ってみろよ」
「お、おう」
 ツンツン頭に促され、他の二人もためらいがちに梢の白い制服の胸元に手を伸ばし、
二つの膨らみにそっと触れてみる。
「うわぁ…柔らけー」
「でっけーなぁ」
「だろ?」
 感心したような二人に、ツンツン頭が何故か得意げに言う。

「う〜ん…」
「うわぁっ!?」
 とその時、梢が微かな呻き声をあげて身じろぎをしたので、
三人は慌てて彼女の胸から手を離すと後じさり、すぐに逃げ出せるよう身構えた。
 だが、梢はそれっきり動こうとはしない。
「ふーっ、びっくりした〜」
「おい、もう行こうぜ。起きたらこいつまた暴力ふるうぞ」
「そ、そうだな、これくらいにしとくか」
 怖気づいた坊主頭とツンツン頭がそう言い始めたが、健一は立ち去りがたいように、
気絶したままの梢を見つめていた。

「待てよ、もう少しこいつに仕返ししてやろうぜ」
 その健一が、なにやら思いついたように顔をあげて言った。
「でも起きたらどうすんだよ?」
「そんなの簡単さ」坊主頭に訊かれると、健一はニヤリと笑みを漏らす。
キョロキョロと辺りを確かめ、二人に指示を出す。「お前らちょっとそっち持てよ」
 そして三人は協力して梢を担ぎ上げると、いずこかへと運んで行った。
236名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 22:58:16 ID:Swc05kMZ
今日はとりあえずここまでで。なんかパソコンの調子悪くていかんです・・・
もし途中で中断したままになったら、パソコンが死んだと思って待っててください。
半年ほど前に同じような症状で修理に出してんのになまったく。
237名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 22:58:47 ID:huwCZVYx
寸止めかい
238名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:46:58 ID:0js7N6EW
(;´Д`)ハァハァ
かなり期待してます(;´Д`)ハァハァ

>健一と坊主頭は顔を見合わせ、ゴクンと喉を鳴らした。
俺ものどを鳴らした。
239名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:47:24 ID:yev59wrr
白鳥君にすっぱり振られて、白鳥珠実がラブラブになった後の話だと思うと鬱度うなぎのぼり。
240名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:57:16 ID:9XQYMSSo
>>236
期待して待ってます。
241名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:02:16 ID:eiG9XvOv
>>239

ヤーメーテー
242名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:08:20 ID:fnihY6BB
>>236
ハァハァ(ry
やべぇなんだこの感じ

期待
243名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:19:11 ID:SGrTM7vS
ドキドキしてきた。
244名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:47:45 ID:NvqqHfAF
>>223
ドサクサ紛れに何イッテルンダ




なら俺はなっちんで・・・
245名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:56:24 ID:fnihY6BB
なにも言わずに書いてみる


赤「なぁ白鳥」
白「なに?早紀ちゃん」
赤「・・・・・・なんでもない」
白「??」

そして夜

白「ふわぁ〜、課題も終わったしそろそろ寝ようかな」

コンコン
ガチャ
白「はーい、誰ですk」
赤「白鳥〜〜〜!!!夜だ夜だぞ白鳥!!」
白「え、あ、う、うん、そうだね」
白「ところでこんな時間に何のよう?」
赤「そんなの決まってるだろ!」
白「え?えーっと」
赤「ったく、本当に鈍いな・・・・」
白「?」
赤「だから、その・・・・えっと、なんて言うか、あのな」
白「うん」
赤「トランプ・・・うん!トランプやるぞ!朝まで!!」
白「っえ・・・そんなぁ・・・」
赤「なんだイヤなのか?」
白「いや・・・・じゃぁ、やろうか」
赤「おう!」



白鳥君は本当に寝れなかったそうな
246名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:57:57 ID:xRh6Kdxg
>>236
GJ!
早く続きを(;´Д`)ハァハァ
247名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 04:47:50 ID:opWhvFCT
>>239
それに加えて、別れた後も思い出を忘れられずに肌身離さず持ち歩いていた
ハルかなんかの絵本(お別れの選別にもらったとかで)が発見されてしまい、
「こんなもん持ち歩いてるなんておかしいんじゃないの」とか言われて、
ビリビリに破かれて捨てられたり…結果、断末魔の悲鳴を上げて他人格消滅。
数ヶ月間に渡って公衆便所にされた挙句、最後の理性(仲良く歩く白珠の姿を見るとか)で自殺…

いっそここまでやればスレ住人を鬱のどん底に落とせる。
248名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 05:39:49 ID:tZDTm0Dm
>>215
そう来るか!GJ!
>>236
エロ来るー?エロ来るー!?
>>247
IDが福島中央テレビ
249名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 11:37:45 ID:Nxf9hwNR
>>247
ヤーメーテー
250名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 13:17:18 ID:iqEehpHi
>>239 >>247
orz
251名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 16:47:34 ID:tFh3vAld
>>236
十歳くらい(小4?)でその手の知識があるとなると、こいつら(ry
ともかく続き期待


>>247
もはやまほらばじゃねぇぇぇorz
252名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:50:26 ID:66bbJop7
>>247を読んだら想像してしまった…orz
253名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:03:10 ID:TFHpTLA0
ここといい、他のまほらばスレといい、みんな想像力豊かですね。

>>247
少し書いてみようかと思ったけど、書いても鬱になりそうだから3秒で考えるのをやめた。


ということで、仕切直しに千百合もの投下。
254愛のカタチ(1):2005/09/14(水) 20:04:43 ID:TFHpTLA0
愛って何だろう。
私はずっと考えていた。

何かを好きになる、と言うことは理解できる。
自分の興味、関心、その他諸々ひっくるめて心身共に打ち込んでいける純粋な気持ち。
理由はいろいろあるけれど、心から求めること、それが好きになるということなんだろう。
そういう気持ちはよく理解している。


私は服飾にこだわりを持っていた。

より美しく、より正しい服飾とは何か、常々考えながら生きてきた。
自らその一つ一つを手がけ、新たな方向性を模索する。
作っては試し、作っては試し、その繰り返し。
正しい服飾を追求することが私のすべてだった。

また、それに見合う女の子も好きだった。
理由は単純に私が理想とする服飾に似合うのが女の子だったからだ。
可愛いものが判断基準である私にとってはそれはごく自然なこと。
別に最初から女の子が好きだった…というわけでもない。


そんな理由で私は正しい服飾に没頭して生きてきた。
…と言うより、それ以外のことを考えたことがなかった。

これが好きになる、と言う気持ちだということはわかる。
じゃあ、愛って何なんだろう?

255愛のカタチ(1):2005/09/14(水) 20:05:17 ID:TFHpTLA0
「隆ちゃん…」

ある時、私は一人の…男性によってその価値観を根底から変えられてしまった。
その人は女の子のように美しく、それだけではない魅力を内包していた。
最初はただ男という理由でその人を拒絶したけれど、私の心はそのときから魅せられ初めていた。

正しい服飾に見合うのなら女の子にこだわる必要もない。
やがて私はそう判断し、どんどんその人に心奪われていった。

だけど、私は男性に対するある種の恐怖心も持っていた。
彼ら男はがさつでいやらしく下半身でものを考える生き物だから。
ずっとずっとそう自分に言い聞かせてきたから。

でも…今となってはその強迫観念すらなんだったのか、と思ってしまう。

だって、私は心のどこかで恋人という存在を求めていたんだから。
男性を否定しつつも、ずっとそんな感情を胸に秘める矛盾。
私はずっとその矛盾に気づかないふりをして過ごしていたけれど、もはやそれを無視できなくなっていた。

これが愛というものなのか?
恋愛は人を変える、というけど私はにわかに信じられなかった。
信じられなかったけど、実際私は変わってしまっていた。

そしてまた、あの人の姿が脳裏をよぎる。

「隆ちゃん…はぁ…」

私は理解できても納得できない感情を抱え、またため息をついた。

256愛のカタチ(2):2005/09/14(水) 20:06:49 ID:TFHpTLA0
「…ちゃん…千百合ちゃん」
「……………えっ?」

「どったの、千百合ちゃん?」
「恵さん…」
ずっと思案に耽っていた私は同居人である恵さんに肩を叩かれようやく我に返った。
「なんかずーっと考え込んでたけど、なんかあったの?」
「ああ、いえ…なんでも…」
「なんでもって風には見えなかったわねぇ…」
一応取り繕ってみたものの、どう考えてもそうは見えなかったんだろう。
でなければ恵さんから私に近づいてくると言うことはないだろうし。
「なんか悩みがあるなら相談に乗るよ?」
「悩み…なんですかね…」

恵さんは私の横に腰掛けぼんやりと中庭から空を眺めた。
春を過ぎ、新緑の青い匂いがそよ風に乗って吹き抜ける。
「そういえば、白鳥クンもここで悩んでたっけ」
「隆ちゃんも…?」
「………。 隆ちゃんねぇ…千百合ちゃんもずいぶん変わったわね」
「あっ、いえ、これは…」
つい言ってしまった言葉に私は戸惑いながら弁明しようとする。
でも、それに続く言葉が上手く出てこない。
彼の前でしか言わない愛称が無意識に口から出てしまったことに自分でも驚いていた。

「…確かに変わったのかもしれませんね、私も」
「うん、変わったわよ」
きっぱりと言い切る恵さんに驚きつつも私はどこかで納得していた。
人から見てもそう思えるのなら、それは間違いないのだろう。
「まー、なんか抱え込んだ気持ちがあるとそうなっちゃうわね」
「そういうものですか…?」
「経験者は語るってやつよ」
そう言えば…恵さんには遠くにいる恋人がいるんだったっけ。
さらりと言ってのける彼女の横顔には少しの寂しさが感じ取れた。

257愛のカタチ(2):2005/09/14(水) 20:08:09 ID:TFHpTLA0
「そういえば、こうやって普通に話をすることもあまりないわね」
「そうですね…」
普段の私たちの関係は同居人と言うより、追うものと追われるもの。
そんな不自然な関係でしかなかったからこうやってゆっくり話し合うことも滅多になかった。

「まぁ、あたしはアレさえなければいいんだけどねー」
「……」
私は今までの行動を改めて顧みて少しの罪悪感を感じていた。
私にとっての日常は正しい服飾を追求すること…だった。
けれど、そのことだけに固執しすぎて、それ以外の交流はほとんどなかったんだ。
ひょっとしたらそれは大きな損失だったのかもしれない…。
「あっ、別に責めてるわけじゃないから。 今はこうやって話が出来てるしね」
「すいませんでした…」
「う〜ん…。 ま、過ぎたことは水に流してあげちゃおうじゃないの」
恵さんは気にしてないと言わんばかりにひらひらと手を振って笑顔を見せる。
そのあっけらかんとした態度で私はいくらか救われた気がした。

「千百合ちゃんもさ、これからはもっと違うことに目を向けてみたらいいんじゃない?」
「違うこと…ですか?」
「千百合ちゃんってさ、服装のことしか興味なかったみたいだし。 視野を広げるのはいいことだと思うわよ〜?」
「視野を…」
「あたしの映画好きもあいつの影響だしね」
「……」
恵さんも恋人の存在によって自分の価値観を変えているということだろうか…。

258愛のカタチ(2):2005/09/14(水) 20:09:07 ID:TFHpTLA0
「恵さんは…」
「ん…?」
「恵さんは映画が好きだったんですか?」
「ん? ん〜…好きってほどじゃなかったけど、嫌いじゃなかったわね」
「好きでもないのにどうして…」
私は胸につかえた疑問を口にしていた。
好きでもないのにどうしてそんなに変われるんだろうか…?
最初は質問の意味がよくわからなかったのかきょとんとしていた恵さんは少し思案すると思い返すように呟いた。
「そうねぇ…。 あいつがそこまで熱中できることに興味があったから…かな?」
「……」
それはまるでいまは遠い恋人のことに想いを馳せるように。
「わからないから拒絶する、っていうのも勿体ないしね」

わからないから拒絶する…私の中にその言葉が染みこんでいく。
私は…いままで男性というものを知らなかった。
わからないもの…だから、私は拒絶した。
その存在が、怖かったから。

259愛のカタチ(2):2005/09/14(水) 20:10:01 ID:TFHpTLA0
「千百合ちゃんなら変われるわよ」
「えっ…?」
「千百合ちゃんの中には白鳥クンのことが好きって気持ちがあるでしょ?」
「えっ、あっあの…それはっ…」
「だったら怖がってちゃダメよ。 それとも彼のこと信じられない?」
「…それは」

私は真っ赤になりながら、恵さんの言葉を反芻していた。
男の人はまだ怖いけど…隆ちゃんが私に酷いことするなんて考えられない。
私は…隆ちゃんを信じていたから。

「大丈夫よ。 白鳥クンならきっと悪いようにはしないって」
「はい…」
「人の足を止めるのは絶望ではなく諦観、人が前に進むのは希望ではなく意志、ってやつよ」
「………」
「…いまの気持ち、諦めたくないでしょ?」
恵さんの力強い言葉に私の気持ちはどんどん平静を取り戻していた。
いまの私はもう彼なしではいられないほど、心奪われている。
なら…。

「ありがとうございます、恵さん」
「いーのよ、あたしにゃ後押ししか出来ないんだからね」
「いえ…すごく参考になりました」
「そっか、なら頑張りなよ。 白鳥クンも待ってると思うから」
その一言が私を勇気づけてくれた。
私は一つの決心をすると力強く立ち上がる。

恵さんに別れを告げて、彼の部屋へと足を向けた。

260愛のカタチ(3):2005/09/14(水) 20:12:43 ID:TFHpTLA0
「………」
私は2号室隆ちゃんの部屋の前で立ちすくんでいた。
恵さんの後押しでここまで来たけれどなかなか踏ん切りがつかない。
ドア一枚隔てた場所に一番好きな人がいるのに…私はなかなか扉を叩けずにいた。

(…いまの気持ち、諦めたくないでしょう?)
そんな私の心に恵さんの言葉が響く。
そうだ、俯いてちゃ、立ち止まっていたら私は変われない。
こうやって悩んでる間に私たちの時間はどんどん過ぎていってしまうんだ。

私は勇気を出して彼の部屋のドアをノックした。

「は〜い?」
扉の内側からはすぐに返事が返ってきた。
彼の返事があることは当たり前なのに私はドキッと緊張してしまう。
思わず逃げ出しそうになったけど、私は何とか思いとどまった。
「どなたですか〜?」
返事がないことに不思議に思ったのか、隆ちゃんのほうから扉を開けてきた。
すぐに彼と目が合い頬が紅潮していくのがわかる。
「あっ、こ…千百合ちゃん?」
「こ、こんにちは、隆ちゃん」
「久しぶりだね、どうしたの?」
隆ちゃんの素顔とはかなり苦労したけどなんとかまともに向き合えるようになっていた。
ほとんど自己暗示のような方法を使ったけれど、いまではあのカツラなしでも大丈夫になっている。

「そ、その…隆ちゃんとお話がしたくて」
「そっか。 ちょっと散らかってるけどどうぞ」
「お、お邪魔します…」
彼に案内されるまま部屋にはいると確かに部屋の中は珍しく雑然としていた。
隆ちゃんの座る場所を囲むように画材が並べられ、その中央にはキャンバスが置かれていた。
「隆ちゃん、課題の途中だったんですか?」
「ああ、うん。 課題って言うか習作かな。 いろいろ描く練習」
「なるほど…練習ですか」
様々なものが描かれたキャンバスを覗き込むと彼の熱心さが伺える。
そこには児童向けの可愛らしいものから写実的なデッサンまでいろいろ描き込まれている。
「一つだけを突き詰めるんじゃなくて、いろんなものを吸収していくのがいいんだって」
「ふむふむ、なるほど…」

261愛のカタチ(3):2005/09/14(水) 20:14:29 ID:TFHpTLA0
「ところで、千百合ちゃん。 話って何?」
「あっ…」
すっかり、隆ちゃんの描く世界に目を奪われてしまったけど私には他にすべきことがあったんだ。
けど、いざとなるとどうやってきっかけを掴むか、思いつかなかった。
「話と言うほど具体的なことじゃなかったんですが…ちょっとお話がしたくて」
「そっか」

正直、衝動的にここに来てしまったので何を話すかなんてちっとも考えていなかった。
ただ、隆ちゃんと話したい、彼のことをいろいろ知りたい、それだけが私を突き動かしていた。
何を話すか思い浮かばずに沈黙の時間が続く。
(あああ…何をやってるんですか、私は…! 話題、話題を探さないと…)
話のきっかけを見つけるために私はキョロキョロとあたりを見回した。
が、焦る私はなかなかそれを見つけられない。

「…絵、気になる?」
「…えっ? え、絵ですか?」
「うん、さっきからキョロキョロしてるから…」
「あっ、は、はい…」
私が彼の絵に興味を持ったと思ったのか、隆ちゃんはテーブルの上に置かれたスケッチブックを手に取った。
「はい、どうぞ」
「えっ? あ、はい」
隆ちゃんは中身を開いて確認するとそれを私に手渡した。
ちょっと予想外の展開に戸惑いつつもせっかくの話題なのでそのまま流れに乗ることにした。
私は彼に手渡されたスケッチブックを開くとぱらぱらとめくってみる。
「ホントは人に見せるのはちょっと恥ずかしいんだけどね」
「はぁ…確かに男性がこれを描いてるというのはちょっと意外ですね…」
「…は、はっきり言わないでよ」
そこに描かれていたのはいかにもファンシーなキャラクターなど。
可愛らしい動物たちの姿が何枚も描かれていた。
言ってしまっては悪いけど、どう見ても乙女チック。
隆ちゃんの感性は男らしさとはほど遠いものだった。

262愛のカタチ(3):2005/09/14(水) 20:15:38 ID:TFHpTLA0
「あら…? これは…」
「え? ああ、それか。 それはこの間、二人に描かされたんだよ」
ぱらぱらとページをめくる手が止まる。
そこにはさっきまでのページとは異なりデッサン画が描かれていた。
私のよく知っている人物、珠実さんと恵さんだ。

「さすが、隆ちゃん。 よく描けてますね」
「そ、そうかな? ちょっとお酒入ってたんだけどね」
また、宴会の席で話の種に描かされたんだろう。
それでもまじめな彼のこと、しっかり書き上げているところはさすが。
キャンバスに描かれた二人からは楽しげな雰囲気が伝わってきた。
「いいなぁ…」
「えっ?」
あの二人のように隆ちゃんと自然と接することが出来れば、どんなに楽しいことか。
私と隆ちゃんは未だに少しギクシャクしたところが残ったまま。
ずっと前からもっと自然に、もっと仲良くなりたかったんだ。

「千百合ちゃんも描いてあげようか…?」
「…えっ?」
私のつぶやきにまた勘違いしたのだろうか。
隆ちゃんはテーブルにあった鉛筆を持つと私にそう提案してきた。
別にデッサンモデルにして欲しいというつもりがあったわけじゃないけど、
そう言う気持ちが全くないわけじゃない。
「…描いてくれるんですか?」
「うん。 千百合ちゃんにも僕の絵のこと知って貰いたいしね」
「そ、そうですね」
渡りに船と言うべきか。
これは彼のことをよく知るチャンスだった。

263愛のカタチ(3):2005/09/14(水) 20:16:59 ID:TFHpTLA0
「それじゃ、お願いしちゃいましょうかね」
「うん、いいよ」
隆ちゃんは私の返事を聞くと快く引き受けてくれた。
私にとってはまさに願ってもない展開だ。
そんな彼を見て、私は一つの名案を思いついた。

「…っと、この格好のままじゃ面白みがないですね。 せっかくですし」
「えっ…?」
「そうと決まれば、善は急げです! さぁ、行きましょうか」
「えっ? あ、あのちょっと!?」
思い立ったらもう止まらない。

私は隆ちゃんの手を引くと部屋の外へ駆けだした。

264愛のカタチ(4):2005/09/14(水) 20:18:22 ID:TFHpTLA0
私は衣装部屋の鍵を開けると隆ちゃんを引きずるように中に入っていった。
この部屋にあまりいい思い出がないのか、隆ちゃんは少しどんよりした顔をしている。
「ま、また着替えるの?」
「いえいえ、今日はちょっと趣向を変えますよ」
「えっ…?」
「…でも、隆ちゃんも着替えるのも悪くないですね」
「えぇっ!?」
せっかくなので隆ちゃんに正しい服飾を…と思ったところで私は思いとどまった。
今日の目的はあくまで彼への理解を深めることなんだ。
私が先走っても仕方がない。

「…と思ったけど、今日はやめておきましょう」
「ち、千百合ちゃん?」
「私をスケッチして貰うのに隆ちゃんを着替えさせてもしょうがないですから」
「ほっ…」
彼が安堵のため息を漏らしているところは少々不本意だけど、いまはそんなことを気にしている場合じゃない。
私は並んでいる衣装を示して、隆ちゃんに一つの提案をした。
「さぁ、隆ちゃん。 私に似合う服飾を選んでください」
「えっ…?」
「せっかくなのであなたの選んだ服を着て描いて貰いたいのです」
「千百合ちゃん…それでここに来たの?」
「そうです。 さぁさぁ、あなた好みの服をセレクトしてくださいね!」

…正直、隆ちゃんの服飾センスはお世辞にもいいとは言い難い。
けれど、だからといって否定するだけなのは大きな発見を見逃すことになるかもしれない。
それに隆ちゃんに選んで貰う、と言うこと自体にも意義はあるんだ。

265愛のカタチ(4):2005/09/14(水) 20:19:55 ID:TFHpTLA0
「べ、別に着替えなくてもいいんじゃないかなぁ…」
「ノン! 私の服飾とあなたの絵、それが混ざり合わなければ意味がないのです!」
「千百合ちゃん…そういうことか」
「いろいろ用意してあるのでじっくり選んでくださいね」
「うん、わかったよ」

隆ちゃんは私の意図が通じたのか、大きく頷くとハンガーを物色し始めた。
衣装を手にとっては思案し、頭を捻る。
「…改めて見るとマニアックな服が多いね」
「そうですか?」
まあ、確かにどこかの制服とか、キャラクターものが多いけど些細なこと。
むしろ選択の幅という意味ではその方が正しいと私は思っている。
「う〜ん、改めて選べって言われてもなかなか難しいね」
「そこは隆ちゃんの直感で選んでみてください」
「直感…う〜ん」

隆ちゃんは私に言われるまま、衣装の選別を続けた。
せっかくなので部屋の奥から大きな姿見を出してきて、衣装あわせの用意をする。
「しかし、よくこれだけ集めたねえ…」
「いえ、全部自作ですよ?」
「じ、自作!?」
「はい。 材料とかは珠実さんが買ってきてくれたりしてますが、基本的には自作です」
「そ、そうなの?」
驚いている彼に部屋の隅に設置されたミシン等、裁縫道具を示して見せた。
確かにコスチューム専門店とかあるけれど、私は出来合いのものはあまり好きになれなかった。
一部、既存の服から流用とかはしても、完全に出来合いというものは一着もない。
「やはり、自分で作ってこそ、思い入れが出来るものですから」
「うん…それもそうだね」
「衣装を作ってる最中もこれを着た姿を想像すると楽しくなりますしね」
「なるほど」
作るからには丹誠込めて、それが私のモットーだった。

266愛のカタチ(4):2005/09/14(水) 20:21:36 ID:TFHpTLA0
「っと、話が逸れちゃいましたね」
「あ、うん。 もうちょっとまってね」
いつの間にやら私の衣装作り講座になりかけていたので私は慌てて軌道修正をした。
今日は私のことじゃなくて、隆ちゃんのことを知るためここに来ているんだから。
私に促されると、隆ちゃんは真剣な表情をして衣装選びを再開する。
その横顔を見つめながら、私は彼が選び終えるのを待つことにした。

(…隆ちゃん、私のこと想像しながら選んでるんでしょうかね)
きっと、いま隆ちゃんは私にあれこれ衣装を着せている想像をしているに違いない。
そう思うとなんだか気恥ずかしくなってきてしまった。
(べ、別にやましいことじゃないですよね。 これは有意義な相互理解のためなんです)
普段と逆の立場なだけなんだけど、私はそれを想像して妙に恥ずかしくなってしまった。
ある意味、その行動は妄想と言っても過言はないんだから。

(りゅ、隆ちゃんが私のこと…想像して…)
そんなことを考えているとどんどん鼓動が早くなってしまった。
彼の手によって私が様々な姿に変えられていく…そんな想像が妙な興奮を覚えさせた。
(な、なんなのでしょう…この感情は?)
自分を変えられていく、それは私自身が危惧していたことなのにいまの私はそれを期待していた。
これが恵さんが言っていたことなんだろうか?
(確かに悪い気はしませんね…)
なぜかはわからないけど、私はそんな自分を受け入れ始めていた。
私が彼を理解し、彼が私を理解する。

そう考えれば嫌悪感など沸くはずもなかった。

267愛のカタチ(4):2005/09/14(水) 20:22:58 ID:TFHpTLA0
「…ちゃん…千百合ちゃん?」
「はっ」
「どうしたの?」
「す、すいません、ちょっと考え事を」
すっかり思考にはまりこんでいた私を隆ちゃんの言葉が現実に引き戻した。
不思議そうな顔をした彼がまじまじと私を見つめている。
「そ、それで衣装は決まりましたか?」
「うん。 といっても特別な服じゃないんだけどさ」
「あら、それは…」

隆ちゃんが手にしていたのは見慣れた制服。
お手製の青短高夏服だった。
「それでいいんですか?」
「うん…変わった衣装もいいけど、やっぱり見慣れた服がいいかなって」
「ふむ…まあ、隆ちゃんがそう言うなら仕方ないですね」
「まずかった? でも、この制服、可愛いと思うよ」
「いえ、そんなことないですよ」

もっと個性的なものを選んでくれるかと思っていた私は肩をすかされてしまった。
まぁ、彼の言うことももっともだし私自身この制服は結構気に入っている。
はじめは慣れたものから、と言うことで納得して隆ちゃんから衣装を受け取った。
彼の好みが少しわかっただけでよしとしよう。

私はいったん受け取った衣装を脇に片づけると服を脱ぎ始めた。

268愛のカタチ(4):2005/09/14(水) 20:24:14 ID:TFHpTLA0
「わっ!? ちょ、ちょっと千百合ちゃん!?」
「はい?」
考え事をしながらだったのでそこに隆ちゃんがいることをすっかり忘れていた。
私は服を着替えるために大きく服をはだけさせてしまった自分の姿に気がついた。
「はっ…わっ私としたことが!?」
隆ちゃんに肌を見られてしまったことにみるみる頬が熱くなっていく。
それは隆ちゃんも同じですっかり真っ赤になっていた。
でも慌てふためく彼の姿を見るうちに私は少し冷静さを取り戻した。

「………まぁ、恋人同士なんですから気にすることもないですね」
「ええっ!? そ、それはそうだけどっ!?」
「すぐ着替えますから、待っていてくださいね」
「いや、その……う、うん…」
無意識だったとは言え、隆ちゃんの気を引くことには成功した。
第一段階は成功と言ってもいい。

私は気を取り直して着替えを再開した。

269愛のカタチ(4):2005/09/14(水) 20:25:06 ID:TFHpTLA0
隆ちゃんは…真っ赤になりながらも私の着替えをじっと見ていた。

見られていると思うと少し…いやかなり恥ずかしい。
けど、同時に見て欲しいと思う自分も確かに存在していた。

(隆ちゃん…私のことどう思ってるんですかね…)
気にしないフリをしていたけど、時折彼が喉を鳴らす音が聞こえてきて私も興奮し始めていた。
いまの私たちは明らかにお互いを意識し合っている。
(少し意地悪ですかね…私も)
上着とスカートを脱いで下着姿になった私はわざとゆっくりと行動していた。
のろのろと脱いだ服をたたみ、ハンガーに掛けられた制服を手にする。

「隆ちゃん…? どうしたんですか?」
「へっ!? あっ、いや、その…」
「…クス」
わざと気のない発言をして隆ちゃんの反応を試してみる。
予想通りにドギマギ慌てふためく彼の姿がたまらなく愛おしかった。
そんなやりとりがなんだかとても新鮮でどんどん心を満たしてくれる。

私の中で隆ちゃんに対する思いが少しずつ変わり始めていた。

270名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:27:57 ID:TFHpTLA0
はい、というところで本日はおしまいです。
だいぶ書きためてあったので一気に投下してしまいました。

明日以降はまたまったりと投下していきます。
ああ、今回はハードな展開はないですよ。

ではでは。
271名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:32:26 ID:cBkJdLCx
これだ!これこそがまほらばだ!GJ!
272名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 21:49:57 ID:vBxNPeXB
>>247マダー
273名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 21:51:21 ID:Nxf9hwNR
>>270
あぁ〜久々にぬくぬくきたよぬくぬく
まさにまほらばだよまほらば

もうゲロゲロ甘々でいっちゃってください
GJです
274名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 21:53:28 ID:Rk0dj3Rg
んじゃ「仕返し」続き行きます。しかしわしが言うのもなんだが、お前らそんなに外道な展開が希望か。
275仕返し:2005/09/14(水) 21:55:28 ID:Rk0dj3Rg
「う…ん…?」
 “早紀”が目を覚ました時、彼女は木陰の地面の上に横たわっていた。
『あたし、なんでこんなところにいるんだ?』
 ぼんやりとそう思いながら首を巡らす。木がいっぱい生い茂っていて薄暗いが、
林とかではなく、公園かどこかの植え込みの中のようだ。しかしなぜ、
自分がそんな場所で横たわっているのか、まったく思い出せない。
「あ、あれ?」
 とりあえず身体を起こそうとして、早紀は両腕が背中に回ったまま、
動かせないことに気付いた。まるで何かに引っかかっているかのような…
いやそうではない、縛られているのだ!
「な、なんだこりゃ〜!?」

「あっ、起きたぞ」
「危ないとこだったな」
 そこに、背後で人の声がして、早紀はぎくりとして後ろを振り返った。
弾みでバランスを崩し、縛られた手を下敷きに仰向けに転がってしまう。
「くそっ、このっ」
 焦ってもがきながらも早紀が声のほうへ目をやると、年端も行かない少年が三人、
並んで立っているのが見える。自由を奪われたところに現われたのが、
無害そうな子供だったことに、彼女はほっと安堵の息をつきつつ、
彼らに向かって話しかけた。
「よかった…。なあお前ら、悪いけどこの紐ほどいてくれないか?」
「誰がほどくかバーカ」
「なにぃっ!?」
 予期せぬ返事、というか悪態に、早紀が目をむく。
「これからこの前の仕返しをしてやるからな、覚悟しろよ」
「お、お前ら…?」
 腕を縛ったのがこの子供たちだと早紀が理解するのに、さほど時間はいらなかった。
しかしなぜ…『この前の仕返し?』…眉をひそめ、必死に記憶を辿る。

「あーっ、おめぇらこないだの!」
 すぐに早紀は三人の顔を思い出し、大声をあげた。今から一月ほど前、
白鳥とデパートのゲーセンで遊んだ帰り、三人がかりで一人を虐めていた悪ガキどもに、
天誅を加えてやったことがある。ここにいるのは、その時の三人なのだ。
276仕返し:2005/09/14(水) 21:58:23 ID:Rk0dj3Rg
「お前ら〜、あたしをどうしようってんだ!」
「まずはぁ…」きーきー喚く早紀に、悪ガキたちは顔を見合わせ、
にへっといやらしく笑った。「おっぱいを揉んでやる!」
「なっ…!」早紀が絶句する。「何考えてんやがんだこのエロガキ!」
腕にぐいぐい力を入れ、なんとか戒めを解こうとするが、
ロープは頑として外れようとしなかった。

「くそっ、この、外れろ…このっ」
「へっへっへっへっ…」
 早紀がもがく間にも、子供たちは指をわきわきさせながら迫ってくる。
「バカコラ、やめろスケベっ!」
「やめないよーだ、イヒヒヒヒヒ…」
 いやらしく笑う三人から逃れようと早紀は身をよじらせたが、
両手を後ろで縛られていては身体を起こすことすらままならない。
おまけに焦りも加わり、彼女は地面の上で無様にもがくだけで、
なす術もなく悪ガキたちに取り囲まれてしまった。

「へっへっへ〜」と、三人は薄笑いを浮かべながら早紀の横にしゃがみこむと、
もがく早紀の胸へ手を伸ばした。ぺたり、と三人の手が乳房に触れ、
彼らはそのまま制服の上から、その膨らみを鷲掴みにする。
「うわー、でっけー」「柔らかいな」
「やーめーろぉーっ! 触んなバカ、変態っっ!」
 怒りと羞恥で、早紀は顔を真っ赤にして怒鳴りたてるが、悪ガキたちはどこ吹く風と、
彼女の乳房を揉みしだきながら口々に囃し立てた。そして制服の上からでもはっきりとわかる、
柔らかく張りのある豊満な膨らみに、子供たちは興奮気味に、ぐにぐにぐにぐに…と、
いささか乱暴に揉み回す。

「あたしの身体に触んなコラー!!」
 早紀の怒鳴り声は、もはや悲鳴に近くなっていた。しかし彼女が嫌がれば嫌がるほど、
三人はますます面白がって、いっそう強く彼女の胸を揉みまくる。
「やめろやめろっ、やめろぉぉっ!! …ちくしょぉぉ……」
 やがて、どんなに怒鳴っても無駄だと悟った早紀は、悔しそうに黙りこんだ。
歯をぎりぎりと噛み締め、今はただこの屈辱を黙って耐えることにする。
後で自由になったら、こいつら全員まとめて地獄に送ってやると心に固く誓って。
277仕返し:2005/09/14(水) 21:59:51 ID:Rk0dj3Rg
 何分ほどそうして乳房を弄ばれていただろうか。ようやく子供たちは満足したのか、
早紀の胸から手を離すと立ち上がった。地面に転がる彼女をにやにやと見下ろし、
「どーだ、思い知ったか!」と、勝ち誇ったように言う。
「お前ら〜、あとでどうなるか覚えてろよ!」
「ひっ…」
 早紀は地面に転がされたまま、彼らに向かって憤怒の形相で怒鳴りつけた。
まさに睨み殺すかのような殺気のこもった目に、三人は思わず後じさった。
だが、相手が身動きできないことを思い出すと、恐れは怒りへと変じる。
「こいつ、ムカつくなぁ」
「もう少しイジメてやろうぜ」

「な…! おい、もう充分だろ? いい加減にしとけよお前ら」
 怒りに任せ、早紀は言わなくていいことを言ってしまったのに気付いたが、
もはや後の祭りであった。悪ガキたちは彼女の脇に再び跪くと、
またも彼女の胸へと手を伸ばしてくる。
「触んなコラー!」
「へへへ、今度はぁ…」
 逃れようともがきながら喚く早紀の胸に、坊主頭の手がかかった。
だが、その手は彼女の乳房ではなく、制服の胸のところにあるリボンを掴む。
また胸を触られるものと身を硬くしていた早紀が、虚を突かれてぽかんとしていると、
坊主頭はシュルシュルとそのリボンをほどいてしまう。そしてリボンを取り外すと、
彼は次に、制服の前ボタンへと手をかけた。

「バカコラよせ〜〜っ!!」
 坊主頭が何をしようとしているのか察知した早紀が怒鳴る。
だが、彼は涼しい顔で制服のボタンを外し始めた。
「やめろーっ!」
 早紀は身をよじってボタンを外す手を振りほどこうとしたが、
坊主頭はやや手間取りながらも、一つ一つ着実にボタンを外していく。
そしてお腹の辺りまで外し終えると、そこでボタンを外すのはやめ、
制服の胸元を掴むとガバッと左右に引き開いた。
 白いブラに包まれた二つの大きな膨らみが晒されて、
悪ガキたちが「ひょぉ〜っ」と大喜びをする。
278仕返し:2005/09/14(水) 22:04:56 ID:Rk0dj3Rg
「やったぁ!」
「へへっ、ブラジャー見ーえたっと!」
「見るなーっ!!」
 顔を真っ赤にして怒鳴る早紀を、子供たちは小気味良さそうに眺める。
胸を見たり触ったりするのも楽しいが、それで彼女が怒り狂う姿を見るのは、
なにより愉快なことだった。

 ようし、もっともっとHなことをしてやれ…。健一がにやにやしながら口を開いた。
「ブラジャーも取っちゃえよ」
「ああ」
「んなぁーっ!?」
 顔を真っ赤に染め上げて絶句する早紀の胸に、坊主頭が手を伸ばし、
ブラのセンターをぐっと握った。
「バッ、バカよせーーーっ!!」
 早紀の絶叫の響く中、坊主頭は容赦なくブラをずりあげ、
彼女の双丘を剥き出しにした。

「おわぁぁぁっ!」
 ぷるんと揺れる二つの大きな膨らみと、その天辺でツンと上を向いている、
ピンク色をした可愛らしい乳首が露わにされ、悪ガキたちがさらに大喜びをする。
「うっひょ〜」
「でっけーおっぱいだなぁ」
「ぷるんぷるんしてるぜ」
「見るなエロガキッ! スケベッ! 変態っ!」
 口々に囃し立てる子供たちを早紀は罵ったが、彼らはお構いなしに、
剥きだしになったバストへと手を伸ばして来る。
「見るな、触んなコラーッ! やめろったらやーめーろー!! ……ひっ!?」
 子供たちに乳房をぎゅっと握られ、早紀は顔をしかめた。
「よせっ、触るなってば!」
「柔らけー!」
「プニュプニュだぁ」
 坊主頭が早紀の右の胸を覆うように揉みながら、ほうっと溜め息を漏らす。
制服の上から触るのとはでは、まったく別の手触りだ。乳肌はすべすべと滑らかで、
柔肉は少し強く握っただけでぐにゃりと歪んで形を変えるが、
ただ柔らかいだけでなく、適度な強さで指先を押し返してくる。
まるで指の間からこぼれ落ちてしまいそうな感じだ。
 坊主頭は制服の上から触っていた時とは打って変わり、
豊満な膨らみをゆっくり、じっくり、味わいながら揉みしだいた。
279仕返し:2005/09/14(水) 22:07:15 ID:Rk0dj3Rg
 健一とツンツン頭は、坊主頭とは反対の、左側の乳房を触っていた。
健一が大きな膨らみを下から持ち上げるように掴み、搾りあげるようにぎゅっぎゅと
握りこみ、ツンツン頭も反対側から同じように乳房を掴む。
 両方から押された乳房がぐっと盛り上がる。そこにツンツン頭が空いている手を伸ばし、
突き出た胸の蕾を摘んでぎゅーっと引っ張る。
「痛っ! やっ…引っ張るな、やめろーっ!」
「おぉーっ」
 乳輪ごと乳房がぐいっと引き伸ばされ釣鐘のように変形し、子供たちが笑う。
「すげぇ、こんなに伸びるぞ」
「ほんとにでっけーなぁ、中に何が入ってんだ?」
「おっぱい出るかもな」
 そう言いながら、健一がひときわ強く乳房を握りこんだ。そして二度三度と、
ぎゅっぎゅっぎゅっと引き搾る。だがもちろん、早紀に母乳が出るはずもない。
「痛っ、やめ…痛いって! 出るかそんなもんっ!」
 手加減を知らない子供に乳房を荒々しく搾られ、早紀は身をよじって悲鳴を漏らす。
しかしそれを意にも介さず、健一はひたすら力任せに早紀の胸をぎゅうぎゅう搾った。
ツンツン頭のほうも、ミルクが出ないかと指先で乳首をプニュプニュと捻る。

 一方坊主頭のほうは、相変わらず反対側の乳房を、慈しむかのように撫でていた。
その膨らみを覆うように手を置き、子供の手には到底収まりきらないくらい大きな乳房を、
回すように撫でさする。乳肉だけでなく、手のひらをコツンと突き上げる小さな強張りを、
時に指先でくすぐるように転がし、軽く摘み、彼女の乳房のすべてを味わう。
「や、やめぇぇぇぇ!」
 左右の乳房に別々に加えられる、ソフトな責めと荒々しい責めとに身悶えする早紀を、
子供たちは容赦なく弄び続けた。

「うーん、やっぱり出ないなぁ」
 やがて健一は、どれだけ搾っても出てこない母乳に根負けし、早紀の乳房を解放した。
そして未だ乳首をコリコリと弄んでいるツンツン頭に声をかける。「お前、吸ってみろよ」
「!?」
 苦痛から解放され一息ついていた早紀が、それを聞いてまたも顔を真っ赤に染めあげる。
「ばっ…吸っても出ないってそんなの!」
 しかし早紀の言葉には耳を貸さず、ツンツン頭は健一に「わかった」と笑って応え、
胸に顔を近寄せると、パクッと乳首を咥えこんだ。
280仕返し:2005/09/14(水) 22:08:41 ID:Rk0dj3Rg
「ひゃっ!?」
 乳首を口に含まれ、早紀は背中を仰け反らせる。「出ない、出ないって!…んぁっ」
気を取り直して喚きかけるが、少年にちゅっちゅっと乳首を吸われ、再び仰け反る。
「あっ…こら…いい加減に…くっ」
 乳頭に血が集まってじんじん疼く。そこを、柔らかく湿った舌が時折舐め上げ、
その度にぞわぞわと得も知れぬ感覚が早紀の背筋を駆け上る。
「ひっ…やだ…やめろって…」
 思わず快感を覚えそうになり、早紀が怯えた声を出す。無理矢理乳首を吸われて
感じてしまうなんて、そんな恥ずかしいこと、絶対に嫌だ。
 しかし弱味を見せることは、悪ガキどもを調子付かせることとなるだけだった。

「そーし、それじゃオレはこっちな」
 早紀が嫌がる姿を見て、反対の乳房を揉んでいた坊主頭は、
嬉しそうに笑うと乳首に口をつけた。そしてツンツン頭と同じように、
ちゅぱちゅぱと吸い始める。
「やめ…あん」
 両方の乳首を責められ、早紀は頭を仰け反らせて喘いだ。
「お前ら…いい加減に…しろ」
 息も絶え絶えに、彼女は乳首に吸い付く二人を睨み付けながら、
食い縛った歯の間から言葉を絞り出す。しかしその言葉が聞こえていないのか、
あるいは聞こえていて無視しているのか、二人は一顧だにしない。
一人あぶれた健一も、二人が乳首を吸うのと、早紀が嫌がる姿の両方を、
ニヤニヤしながら見物している。

「ひっ…やめ…あぁ…」
 乳首に吸い付く二人の口の中で、その肉突起は徐々に硬く、尖っていく。
ますます感度の良くなった胸の突起をチュウチュウ吸われ、舌先で舐め上げられ、
その都度身体の奥から快美感が込み上げてきて、早紀は悩ましげに首を振る。
このまま続けられたらどうにかなってしまいそうだ。早紀は理性と、
そして悪ガキたちへの怒りを総動員して、募る官能に必死に抵抗した。
281仕返し:2005/09/14(水) 22:13:05 ID:Rk0dj3Rg
「なぁ、どうだ? おっぱい出るか?」
 二人が早紀の乳首を吸うのをしばらく見守っていた健一が、
やがて興味津々といった様子で訊ねた。
「ふーっ、やっぱり出ないなぁ」
 ツンツン頭が咥えていた乳首を離し、涎のついた口元を拭いながら答える。
次いで坊主頭も離し、同じように口元を拭う。「こっちも出ないや」

 健一が、真っ赤な顔で荒い息をついている早紀の方へ顔を移して訊く。
「こんなにでかいのに、何が入ってんだ?」
「知るかっ!」
 怒りと気恥ずかしさから、早紀はぶっきら棒に言い返した。
しかしさっきそれで三人を怒らせ、こんな恥ずかしい目にあわされたのだと思い出し、
慌てて取り繕う。
「な、なあ、もう気が済んだだろ? いい加減ほどいてくれよ」
 三人を怒らせないよう、へりくだったように言う。悪ガキたちに媚びるのは、
内心はらわたが煮えくり返る気分だったが、まずは自由になるのが先決だ。
自由になりさえすればこんな連中…。

「どうする?」
 急にしおらしい感じになった早紀に、三人は顔を見合わせると、
彼女に背をむけてしゃがみこみ、額を寄せてヒソヒソ相談を始めた。
その背中を、早紀は地面に転がったまま祈るような気持ちで見つめる。

「そろそろ許してやるか?」
「でも、なーんか信用できないよなぁ」
「だよな。もう少し虐めてやろうぜ」
「今度は何をしてやろうか?」
「そうだなぁ……」

 三人は会話を中止し、ちらりと早紀のほうを見た。胸ははだけたままで、
大きな二つの膨らみと、唾液で濡れててらてら光る勃起した乳首が、
荒い呼吸にあわせて淫猥に上下している。そして彼女は気付いていなかったが、
さんざん足をばたつかせたため、服の裾がめくれてむちむちとした太腿が露わになり、
ショーツまでも少し見えてしまっている。
 早紀のそのあられもない姿に、悪ガキたちの喉がゴクッと鳴った。
そして三人は再び顔を見合わせ、コクンと肯きあった。
282名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:14:06 ID:Rk0dj3Rg
今日はここまで〜、また明日。
283名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:15:08 ID:qGQ2+uaG
>>282
生殺しかorz
284名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:15:48 ID:ZIOur7JI
ああ〜リアルタイムで読んでもうた〜

・・・ちょっと鬱・・・まあ気にせんでくれや・・・しばらく沈んでますから・・・
285名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:17:06 ID:fnihY6BB
>>282
GJ・・・だが
いいとこで終わったYO!ヽ(#`Д´)ノ
アニメの定番だが・・・・
期待しております
286名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:21:08 ID:euQ8qPO5
>>274
正直結構勘弁して欲しいので、わざと酷いの書き込んでそういうのやりにくくしようとした。
今は反省している。
287名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:30:42 ID:/dUshaYV
ここの板に始めて来て速攻リアルタイム、そんな俺は幸せ者だ
288名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:38:33 ID:66bbJop7
>>270
GJ!癒されました
289名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:54:23 ID:Nxf9hwNR
>>282
あぁ〜284と同じくちょっと鬱…orz
ぬくぬく分をクダサイ…
290名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:58:11 ID:TFHpTLA0
>>282
私にゃ出来ない鬼畜展開なんで頑張ってくださいよ。
その手のやつが好きな人は必ずいるんで。

しかし、鬼畜絵描けるのになんで鬼畜SSは書けないんだろう…。
やっぱ、想像しすぎて辛くなるからか。
291名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 23:15:05 ID:B7QSwZH2
10日振りに帰還、と
       ∧_∧
  ∧__∧ (´<_` ) 職人&読者の方々お久しぶりでつ
  ( ´_ゝ`)/  ⌒i  
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/i |_
 ̄ \/ 課 題 / ヽ⊃

>>Mr.アンバランス
今作最後のVictory Good Job!!!!!!!!!!

>>Mr.仕返し
おk。卑怯な餓鬼どもはProblem Powerで灰にしt(ry

>>小ネタ職人etc
とりあえずGJ!!

>>俺の安否を気遣ってくれた方々
Thank you for worrying.
I will say one to you.
My power of the problem that revives like the phoenix as long as the
problem doesn't end is ultimate.

適当に英語使ってみた
       ∧_∧
  ∧__∧ (´<_` ) 書いた本人でも解読不可とは流石だな
  ( ´_ゝ`)/  ⌒i  
  (__つ/ ̄ ̄ ̄/i |_
 ̄ \/ 課 題 / ヽ⊃
292名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 23:35:30 ID:dl8uoJxH
>>仕返し
珠実のジャンジャンバリバリ喰らうことになると予想w
でも早紀が犯されそうになったら、俺が出て行ってやっつける。
293水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/14(水) 23:37:17 ID:TFHpTLA0
いい加減、コテハンつけてみるテスト。
でも、つけるの忘れそうだなぁ。
294名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 23:47:06 ID:SGrTM7vS
>早紀のそのあられもない姿に、悪ガキたちの喉がゴクッと鳴った。
またもや俺の喉もゴクッと鳴った。

まだそんなに性知識が無いようなガキどもにアソコが責められるのか・・・・
性に興味がわいてくる年頃なだけに何するかわからんね(;´Д`)ハァハァ

早紀ちゃんには悪いが萌え〜
295名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 23:50:18 ID:y6Z7Rp8k
>>282
GJ!
早紀ちゃんには悪いがもう少し興奮させてもらおっと。
296ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/14(水) 23:55:49 ID:tbxdw4KY
>>UNBALANCE作者氏
GJ
珠キチ出てきそうですねw
>>270
GJ
千百合ってやっぱ可愛い

>>課題の人
課題頑張って下さい。


<チラシの裏>
ヤバい。夏に青島に行くの忘れてた。
蒲江だか上浦だか四浦の海水浴場の近くの釣り場に行ってしまったOTL
何で漏れは大分県内でひゅうが丼とか食ってるんだ。
しかも何か津軽海峡冬景色がBGMに似合う展開になってしまった。
渚のシンドバッドくらいに戻さないと。
ということで綾(特にやりたかったな)も都井岬もシーガイアも飛ばして 
五ヶ瀬川を上ってまいります。
遅筆ゴメンネ・・・
</チラシの裏>
297名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:13:38 ID:GAUHcawZ
>>291
馴れ合いは程ほどにな
298テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/15(木) 00:17:55 ID:g2K8GXjd
環境が痛くなってきた俺が来ましたよorz

>>水氏
ちゆり!ちゆり!ちゆ(ry
続き待ってます。
後、何げにトリがテレビ九州。

>>課題の人
お久しぶりです。流石兄弟も変わりなく。

>>常夏の月氏
青島を見て某支那の一都市を連想した俺は負け組orz
遅筆でも無問題です。ここに書けない人が一人ノシ

ああ、課題が…第二の課題の人になりそうorz
そのときはそのときか。
299ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/15(木) 00:18:13 ID:cqhVydBE
課題の人に同調して出現してみる

おまいらGJ!!言葉がみつかんねえよ!!

さて、リアルが阿修羅の如く忙しいのでこちらに顔を出す暇も小説を書く暇も無いorz

しばらく身を潜めてます
300名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:21:16 ID:MjXGqn6l
>297
多少ならいいんじゃねぇ?
俺はどうでも良いけど

>298
寺ワロスwww
301名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:29:31 ID:Z2hxryR+
300get!!
302名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:29:52 ID:L3TC4Mnk
冗談だろ?
303名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:32:21 ID:Z2hxryR+
更新し忘れた orz
304たろ:2005/09/15(木) 00:45:52 ID:rH8a/ULI
あわわ、早紀ちゃんどうなっちゃうのさ、激しく気になる。
他の方々も頑張って続き書いてください。

お久しぶりです、今更ながら流れに乗って(何のだ?)続きを書いてみよう。
やっと一話前半最後の今回のバラさん編だけ何故か前後編になります。
何故か長くなってしまった…。
305第一話前編 灰原編:2005/09/15(木) 00:46:48 ID:rH8a/ULI
そこに居たのは鳴滝荘最大の謎を持つ男…かもしれない
灰原由紀夫と自称本体の流星ジョニーだった。
肩に釣竿を担いでいるからどうやらまた中庭の池で釣り(?)をする様だ。
「灰原さん、また釣りですか?」
「オウ!こうやって考えをまとめるのサ!ついさっきもスゲェ事を閃いちまった!!…聞きたいか?」
「…いえ、結構です…。」
「ところで白鳥、この池でマグロが釣れるって本当か?」
「はぁ?…マグロですか?…釣れる訳無いでしょう、大体マグロは海の回遊魚ですよ。」
「いーや釣れる!何年か前のゲームのCMでも犬が川でマグロが釣ってたし、きっとココでも釣れる!
釣れるったら釣れる!!」
「………。」
灰原(ジョニー)が珍妙なことを力説するのを飽きれて聞いているしかない隆士。
(…下手にさえぎったらまた何時かみたく住人全員巻き込んで喋るだの喋れないだの言い出すからなぁ…。)
「…なぁ白鳥、…ありゃぁ一体…何ダ?」
「え?………っ!?」
ジョニーの指差す方向に目をやった隆士の目に映ったものは相変わらず畑の手入れをしている梢…
ではなく茂みに隠れて梢の様子をうかがっている全身が黒い謎の小動物(?)の集団だった。
「なんですか……あれ。」
「俺に聞くなよナ…。」
しばし呆然と眺めていた二人だが、謎の生き物が行動を開始した時じたいは一変した。
茂みに隠れていたそれは梢の視線が自分達と同じ方向、即ち梢にとって自分達がちょうど真後ろに来た瞬間
茂みから飛び出し一斉に飛び掛った。
「「!!!」」
306第一話前編 灰原編:2005/09/15(木) 00:49:05 ID:rH8a/ULI

VSシルエットエディin鳴滝荘
勝利条件:敵の全滅
敗北条件:隆士の戦闘不能

思わず弾かれた様に飛び出す隆士と灰原、しかし梢までの距離は随分とある。
「危ない、梢ちゃん!」
「え?・・・きゃぁっ!!」」
隆士の声に驚いた梢が振り向く、梢の視界に一瞬飛びかかってくる影が映ったが
その刹那、体当たりを食らい尻餅をつく。
「梢ちゃん!大丈夫!?」
「お前等梢に何するんだ!コノヤロー!!」
「ぷぎゃあ!」
シルエットエディ達は倒れた梢に更に襲いかかろうとしたが隆士達に気付くと一斉に振り向き迎撃態勢をとった。
「何だコノヤロー!やんのか!!」
「ぷぎゃああぁっ!!」
何故かヒートアップしたジョニーと威嚇するシルエットエディ、
隆士もとっさにそこ等にあった木の枝切れを持って身構える。
「ぷぎゃああ!」
「オリャアア!」
同時に飛び出す灰原とシルエットエディ、ちょうど中心点で二人がぶつかる瞬間、
「スーパーファイナルジョニーアター…。」
「ぷぎゃあああっ!(すぽつ)」
「…すぽっ?」
隆士が見るとなんとジョニーが灰原の手から奪われていた、ジョニーが居なくなった事に気付いた灰原は
「………(ぶわあぁっ!!)」
涙を浮かべてその場に力無くへたり込んでしまった。
307第一話前編 灰原編:2005/09/15(木) 00:49:53 ID:rH8a/ULI
「…………。」
じたばたと必死にジョニーを取り戻そうと追いすがる灰原、その時上空から何かが落ちてきた…。
スッコ――――――――ン!!!
「…………(バタッ)」
「は、灰原さん!大丈夫ですか?……ジョウロ?」
空から降ってきたのは象を模したジョウロだった。先ほど梢が襲われて尻餅をついたとき丁度中身が無くなり
軽くなっていたジョウロは上に大きく吹っ飛んでしまい、そして失意の灰原を襲ったようだ。
「ぷぎゃ!」
一人になってしまった隆士にじりじりと詰め寄るシルエットエディ、一歩進めば隆士が一歩下がる。
しだいに追い詰められていくがここでこの数を相手に暴れて勝てる可能性は薄い、隆士も自分の出来る事は
しっかり把握している。ならばどうすべきか。
(とにかく梢ちゃんから引き離さないと…。)
とりあえずいまだ数匹のシルエットエディが梢のすぐそばに居る、これは危険だ。
何とか梢だけでも安全にしなければ、それに時間を稼げば騒ぎを聞きつけて他の住人が出てくるかも知れない。
そうすればとりあえず一安心だ、そう考えた隆士は。
「化け物めこっちへ来い!」
声を出して両手を振りシルエットエディの注意をそらす。
「ぷぎゃぁぁぁ…。」
低く唸りながらシルエットエディもにじり寄って来る。どうやら食いついたようだ。
308たろ:2005/09/15(木) 00:54:40 ID:rH8a/ULI
とりあえずここまでで、近いうちに後編を(前編の後編、ややこしい!)
今までの展開をもし覚えていてくれた方が居たのならお気づきかと思いますが
今回少し先の三つと展開を変えました(微妙だが)。
いつも同じだと飽きると思って、つか俺が飽きた。
あとこの後で出来るのは今話題独占のあの人です。何の関係も無い上あんなに上手く
書けませんが…。ハァ、文才スキルが欲しい…。

言い訳タイム終了。長々すいませんでした、またいずれ。
309名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 01:10:14 ID:bGLP7ugB
Unbalance読んで鬱入ってしまって
勝手に追悼ss書いてしまいました
原作の作品性無視 乱筆
平にご容赦を
310次の日:2005/09/15(木) 01:13:02 ID:bGLP7ugB
次の朝

僕はずいぶんと早くに起きてしまって、縁側に腰掛けていた。
朝焼けがビルに映っているが、まだ日は昇ってはいない。
珠実ちゃんも、昨日のことで疲れたのかまだ起きてはいない。


昨日の夜から頭を離れないこと、梢ちゃんの事
僕はずっと考えていた。僕が梢ちゃんだったらどう思うだろうか?
梢ちゃんがもし誰かとあんな事になって、僕の恋があんな終わり方をするとしたら?
許せないんじゃないだろうか、悲しいんじゃないだろうか
そして、僕が大家だったら、見ていられないんじゃないだろうか

どうしてもそれがわからない、もしかしたら珠実ちゃんに気を使っていたんじゃないだろうか?
それが知りたかったから、僕はその足音が僕の後ろに来るまでそこにいた。

「おはようございます…。白鳥さん…」
「おはよう。梢ちゃん」
311次の日:2005/09/15(木) 01:15:10 ID:bGLP7ugB

振り向けば待っていたひとがそこにいた。
憂いを帯びた笑顔、あの冬の日と同じ

「となり、よろしいですか?」
「うん…」

しばしの沈黙が流れた。僕は梢ちゃんの言葉にいつのまにか恐れを抱いていた。
いや、僕が背負うべきものに

梢ちゃんに言った事…

早紀ちゃんに言った事…

千百合ちゃんに言った事…

魚子ちゃんに言った事…

棗ちゃんに言った事…

その全てに
本当はどんな恨み言を言われても仕方がないのだ。
312次の日:2005/09/15(木) 01:18:50 ID:bGLP7ugB
「白鳥さん。お願いがあるんです」

梢ちゃんが切り出した。その目に宿る強い光。僕が恐れているもの
でも僕は平静を装ってこう答えた

「うん、僕にできることなら…何でも」
「ありがとう、ございます。白鳥さん」

少しはれやかになる梢ちゃん。
ゆっくりと話しはじめた。

「実は、昨日あのあと、一人になったら、ちょっぴり泣いてしまいました」
「珠実ちゃんの前できちんと言ったのに、忘れようとすると涙が出てくるんです」
「なんだか自分が夢の中にいるみたいで、泣き止んでも、心の中で誰かが泣いているんです。ちょっと不思議な気持ちでした」

空を見ながら梢ちゃんは言う。僕の中の恐れはいつのまにか消えていた
梢ちゃんは自分の中に哀しみを閉じ込めてしまうから
そんな梢ちゃんの気持ちが伝わってきたから。黙って聞いていた。
あの年の瀬の夜を思い出しながら
313次の日:2005/09/15(木) 01:22:56 ID:bGLP7ugB
僕にも梢ちゃんが何を言おうとしているのかがわかったから、その言葉を待った。
されから、ちょっと戸惑って、それでも梢ちゃんは次の言葉を紡いだ。

「私もまだ自分の気持ちに整理が付いていないんです…だから」
「だから…だから…」

「お別れを…してください!!」

もし、僕が翼にお別れを言っていなかったなら
もし、梢ちゃんの気持ちに気づけなかったなら

どうして僕が梢ちゃんを好きだったのかに気づけなかったなら
僕は間違った選択をしていたかもしれない
僕がどうするか、きっと梢ちゃんは精一杯の言葉で試したかったんだろう
314次の日:2005/09/15(木) 01:27:36 ID:bGLP7ugB
玄関への通路と、中庭への石畳

ぼくは立ち上がるとそこへ歩いた。梢ちゃんもゆっくりと後ろから着いて来る。
僕だって梢ちゃんと同じで気持ちに整理なんかついてない。少なくとも好きだという気持ちは消えていなかった

だから、その場所に立って、ふりかえって

「でもさ、梢ちゃん。僕も梢ちゃんへの気持ちも、まだ消えてはいないんだ…だからさ」
「ダメですよ!白鳥さん!今、終わらせるんですから!そんなこと言われたら、私…また」

一生懸命に僕の言葉をさえぎる梢ちゃん。うつむいて、泣いている。
辛くないはずなんてなかった。きっと夜じゅうずっとこうだったんだろう
僕も悲しい、でも泣いてはいけない、昨日誓ったはずだから
そして大切な人には、いつも笑っていてほしいから
315次の日:2005/09/15(木) 01:32:58 ID:bGLP7ugB
だから、僕にできる精一杯のこと

「そうじゃなくてさ、梢ちゃん、僕との思い出、ずっと大切にしてくれるかな」
「えっ?」
「こうやって別れる事になってしまったけど、すごく悲しいけど、梢ちゃんにあの時好きだって言ったのを僕は後悔してないよ」
「僕が梢ちゃんに告白した時のこと、二人一緒だった時のこと、そして今この時のこと僕はずっと大切にする。」
「君と一緒にいたことが今の僕を作ってるから…」
「だから、ずっと忘れない」



「そうですよね…。」

梢ちゃんはつぶやくように行って顔を上げた。涙の跡はあったけど、もう悲しみの色は抜けていた。

「忘れられるわけ、ありませんよね。」
「ほんとは怖かったんです、別れたらどうなっちゃうんだろうって」
「白鳥さんとどうやって付き合えばいいんだろうって」
「でも、私のはじめて好きになった人。白鳥さんが言ってくれたこと…ここにあります」

自分の胸に手をあてて、梢ちゃんはうれしそうに言った
316次の日:2005/09/15(木) 01:36:21 ID:bGLP7ugB
それから、少しうつむいて、だけどはっきりと心に決めて

「わたしも、白鳥さんとの思い出。一生忘れません。でも、恋人は今日で終わりです」
「明日からはもとに戻るだけです。だから、もう怖くないです。白鳥さんはずっと、白鳥さんですから」
「私のために、珠美ちゃんのために、白鳥さんのために…、お願いします。白鳥さん」

僕も梢ちゃんも同じだった。だって、恋人だったんだから。

「うん、これからもきっと、梢ちゃんも梢ちゃんのままだよね」
「はい!」

いつもの通りではなかったけど、それでも梢ちゃんは笑顔を見せてくれた。
317次の日:2005/09/15(木) 01:44:34 ID:bGLP7ugB
再び、その場所に立つ。
少しのさみしさと気恥ずかしさ
告白をした時の気持ち、まだほんのりと心に残ってる

大切なこと、思い出に偽らず生きる事
大切なこと、思い出にすがらずに生きる事

心に残るまほらばを汚さないよう生きる事

そして僕達は歩き出す。大切な人がくれたものを抱きしめて

「わかれ」をおそれず  「であう」ために。

ふゆの きびしい さむさの ように

つらい わかれも あるけれど

それでも また であえるように

あたたかい ハルのひざしの ようなひとに

また であえる ように。

「ありがとう」

「そして、これからも、お世話になります。梢ちゃん」
「はいっ!よろしくおねがいします。白鳥さん」

<お わ り>

318名無しさん@ピンキー :2005/09/15(木) 01:48:50 ID:bGLP7ugB
というわけで「次の日」終わりです。

珠実の実の字間違えた orz
意外と消耗しますねss書き

まほらばらしさが出ない もうダメぽ
319水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/15(木) 02:02:09 ID:m+iPO8fg
GJ…見事なフォローですよ。

いや、実際私も梢ちゃんを振る結末にしてしまったことにかなり後悔があったりします。
Unbalanceはかなり自己投影してる部分があるので自分でも辛かったですね。
でもやっぱり梢ちゃんも珠実ちゃんも好きだから、自分の信じた結末を、
と言うカタチになりました。

『次の日』は私的には100点満点の後日談だと思います。
とてもよいSS、ありがとうございました。
320名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 02:21:22 ID:94JaXYeS
>>318
GJです…自分もちょっと鬱モード入っていたので救われた気がします

>>水氏
自分の書きたいものを書いた結果であればいいのではないでしょうか
これからも良い作品を出し続けてください


…でもやっぱりどこかで納得出来ていないので勝手にアナザーエンド書いてます
自己満足のためだけなのですが…ゴメンナサイorz
321名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 02:42:04 ID:qJVm3GRk
色々言いたいことはあるけどこれだけ書いとく。

>>270
ぬくぬくGJ!
322水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/15(木) 09:21:37 ID:m+iPO8fg
なんだか、あんまり寝られなくて眠いです…。
さて、仕事前に続き投下しておきますか。
323愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:22:57 ID:m+iPO8fg
「…はい、お待たせしました」
「あっ、う、うん」
ようやく着替え終わった私は隆ちゃんに向き直った。
着替えの一部始終を見せてしまい、かなり恥ずかしかったけどいつものように逃げ出してはいられない。
私は精一杯平静を装って、少し放心気味の隆ちゃんの顔を覗き込んだ。
「隆ちゃん? どうしたんですか?」
「へっ!? あ、うん! スケッチするんだったね!?」
隆りゃんはわたわたと慌てて鉛筆とスケッチブックを手に必死に取り繕う。
だいぶ、意識させることには成功したようだ。

「はい、綺麗に描いてくださいね♪」
「うん、もちろんだよ、千百合ちゃ…ん」
ここでもう一押し。
私は彼の頬に手を添えて、小さくキスをした。

いつもは恥ずかしいからあまりしないけど、今日は思い切って自分から彼と唇を重ねた。
柔らかい温もりと吐息が混じり、私の心を熱くする。
すぐに唇を離したけど、私もすっかりいい気分になっていた。

「それじゃ、お願いしますね♪」
「………。 あっ、う、うん…」

324愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:24:04 ID:m+iPO8fg
シャッシャッシャッ───

静かな室内に鉛筆を走らせる音だけが響く。

私は隆ちゃんが決めたポーズで椅子に腰掛け、ただじっと絵が描き上がるのを待っている。
はじめは緊張しっぱなしだった隆ちゃんもいざキャンバスに向き合うと途端に目つきが変化した。
さすが、作家の卵と言うべきか。
集中しているときはまるで別人のように凛々しい表情に変わっていた。

気持ちを切り替えた隆ちゃんは私とスケッチブックを交互に見つめ、そしてまた鉛筆を走らせる。
私たちの間には会話もなく、ただ鉛筆を走らせる音だけが響き続ける。
そんな時間がゆっくりと過ぎていった。

(…しかし、モデルというのも意外と疲れるものですね)
別に何をするというわけじゃないけど、同じ姿勢のままじっとしているというのは意外と大変だった。
それを考慮してか、隆ちゃんは最初から楽なポーズに決めてくれたけどそれでも動けないということには変わりない。
身じろぎくらいは出来るけど、大きく動けないということが心的圧迫感として私を疲弊させていた。
(でも、我慢我慢。 この程度で音を上げていたらとても隆ちゃんのことを理解できないですからね)
少し疲れ始めていた自分に気づき、私は気を取り直して姿勢を正した。
ちらりと隆ちゃんの方に目を向けると思わず目が合ってしまった。
隆ちゃんは慌てて目を逸らしたけど、それでも絵を確認するために私の方を何度も見返している。
「…えと、千百合ちゃん。 あんまり見つめられるとやりづらいんだけど…」
「あ、やっぱりそうですか?」
「うん、ちょっと気になっちゃってね」
「そうですね…わかりました」
やっぱりやりづらかったのか、隆ちゃんは申し訳なさそうにそう言った。
私は彼の意向に従うと少し視線を逸らした。

325愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:25:04 ID:m+iPO8fg
(気になっちゃう…か)
隆ちゃん自身には他意はないんだと思う。
だけど、その言葉は私の心に居座ってしまった。
(隆ちゃん、どこを見ているんでしょうね…)
それがスケッチのためとは言え、私は全身の隅々まで見られてしまっている。
いったん気になりだすと急に恥ずかしさが胸を覆い始めてしまった。

…気になっちゃう…体…隅々…隆ちゃん…見られる…恥ずかしい…

そんな単語が頭の中にぐるぐる渦巻いて、私を混乱させ始める。
(なっ、何を考えているんですかっ、私はっ!!)
でもいったん頭にこびりついた妄想はそう簡単には消えはしない。
(Be cool…落ち着いて…隆ちゃんはただスケッチしてるだけなんです!)
私は自分の中で暴れ始めてしまった妄想と必死になって格闘していた。
ここでまたいつものように暴走してしまったら元の木阿弥だ。

私はありったけの理性を振り絞って自分を押さえ込んでいた。

326愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:26:25 ID:m+iPO8fg
「…千百合ちゃん?」
「はっ、はいっ!?」
いつの間にか隆ちゃんは描く手を止めて、私の方を不思議そうに見ていた。
ひょっとしたら私の態度がおかしかったのに気づかれてしまったかもしれない。
そう思って思わず身を固くしてしまった。
「な、なんですか!?」
「う、うん。 出来たよ」
「えっ? あ、ああ、出来上がったんですか」

てっきり私の態度を不審に思って手を止めたのかと思ったけど、そうではなかったらしい。
私は気を取り直して立ち上がり、大きく背伸びをした。
いままで動かせなかった関節を存分に伸ばし、深呼吸を一つ。
「千百合ちゃん、お疲れ様」
「はぁ〜…。 モデルって言うのも意外とハードなんですね…」
「うん、初めてやった人はたいていそう言うんだよ」
「なるほど…でも、隆ちゃんとつき合っていくなら慣れなきゃいけませんね」
「へっ? あ、あはは…そうだね」

私は肩をならしながら隆ちゃんのそばまで近づいて、出来上がったスケッチブックを受け取った。
描いて貰っている最中にあれこれ考えて悶々としていたのでどうなることかと危惧していたけど、
そこにはとても優しげな笑みを浮かべた私の姿が描かれていた。
「………」
「どうかな?」
「…ェ…Excellent…ですね」
キャンバスに描かれた私は曇りのない笑顔を見せて、真っ直ぐに見つめていた。
これが本当に私なのかと思うくらい優しい笑顔…。
これが、隆ちゃんから見た私…。

でも…そこに描かれていたのは私の内心とは全く逆の私の姿だった。

327愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:28:05 ID:m+iPO8fg
「よかった…喜んで貰えて嬉しいよ」
「はい…ですが、こんな風に見えたんですか?」
私は出来上がった絵を見た瞬間思った疑問をそのまま口にした。
描いて貰っている最中、私は笑顔を見せていたわけじゃない。
それどころか、あらぬ想像をして必死に自分を押さえていたくらい。

この絵に描かれた自分の姿が私には信じられなかった。

「ああ…それはね、絵って言うのは忠実に描くだけじゃないんだよ」
「忠実に描くわけじゃない…?」
「うん。 自分の想像とか願望とか、そう言うものも加味して描くんだ」
隆ちゃんは私の手からスケッチブックを取ると画材入れから取り出した定着剤のスプレーを吹き付けた。
「単純に模写するだけじゃなくて、その人に笑って貰いたかったら笑顔にしたりするんだ」
「…隆ちゃんは私に笑顔でいて欲しかった、ということですか?」
「うん。 言っちゃえばそうかな」
少し照れながら隆ちゃんはスケッチブックを手慣れた手つきで丁寧に処理していく。
「千百合ちゃん、描いてる最中はなんか難しい顔してたし。 そういうのを描いてもいい気分にはならないからね」
「は、はぁ…確かにそうですね」
「桃乃さんたちのときもいろいろあったんだけど、やっぱり二人には仲良くして欲しかったし」
まあ、確かにあの二人は絡んでいるのが日常のようなもの。
あの絵のように仲のよい姿が隆ちゃんの願望というのもうなずけた。

「…絵って思ったよりずっと奥が深いんですね」
「そうだね。 自分の心を写し出す技術の一つが絵を描くことだと思うんだ」
「自己表現、というものですね」
「そういうことだね」
考えてみれば、私の衣装もそれを着た相手の姿を想像して作られている。
そこにあるのは相手に喜んで貰おうと思う心。

結局はそれと同じことなのかもしれない。

328愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:30:00 ID:m+iPO8fg
「これが隆ちゃんが私に望む姿…ですか」
「うん、前に千百合ちゃんは僕と微笑みあって話したいっていってたからさ」
「…そ、そんなこともありましたね」
あのときは隆ちゃんの素顔に慣れようと必死だったけど、確かにそう言った記憶はあった。
でもその気持ちは紛れもない事実。
私は…隆ちゃんとよどみない心で語り合える恋人同士になりたかったんだ。

「………」
「…千百合ちゃん?」
「私は…なれるんでしょうか」
「えっ?」

戸惑う彼を余所に、彼の描いたスケッチを見て私は自己嫌悪に陥っていた。

こんな、打算計算、理詰めで事を進めようとする私が、本当にこんな顔で笑えるようになれるんだろうか?
さっきも私は隆ちゃんを誘惑するようなことをしてしまった…。
そんな私が純粋に彼を愛することが出来るんだろうか?
(私は…恋人失格なんでしょうか…)
恋人らしく優しい笑顔で…私はそんな風になれるんだろうか?
こんな不器用な私が…。

329愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:31:35 ID:m+iPO8fg
『千百合ちゃんなら変われるわよ』
(えっ…?)
そのとき私の脳裏にさっきの恵さんの言葉がよみがえっていた。
私を励ます先輩の言葉。
それは立ち止まりかけた私の背中を押してくれたあのときの言葉だ。

『人の足を止めるのは絶望ではなく諦観、人が前に進むのは希望ではなく意志』
『いまの気持ち、諦めたくないでしょ?』
いま、私は立ち止まり、諦めようとしていた。
だけど、私はこのまま立ち止まりたくない。

『千百合ちゃんの中には白鳥クンのことが好きって気持ちがあるでしょ?』
そう…私は隆ちゃんが好き。
だから、諦めたくなんかない。
諦めたくないから私はがむしゃらに前に進もうとしていた。

好きな人に好かれるために努力する───。

それは私が私自身に課した言葉。
だけど、それは少し間違っていたのかもしれない。

『千百合ちゃんなら変われるわよ』
もう一度、恵さんの言葉が胸に響く。
そう…無理矢理変わるんじゃなくて、私は自然と変わり始めていたんだ。
隆ちゃんと接し、隆ちゃんを感じ、隆ちゃんを知っていく。
その全てが私を変えていくんだ。

そして…私は隆ちゃんを…白鳥隆士さんを信じている。
隆ちゃんなら…隆ちゃんならきっと私を相応しい恋人にしてくれる。

私たちはきっと素晴らしい恋人同士になることが出来るんだ───。

330愛のカタチ(5):2005/09/15(木) 09:32:36 ID:m+iPO8fg
彼から預かったスケッチブックを胸に抱きしめると、私は自分の心がどんどん軽くなっていくのを感じていた。

私は…多くのしがらみで自分の心を縛り付けていただけなんだ。
相応しい彼女になりたいとか、理想の恋人関係とか…。
そんなものは私を縛る鎖でしかなかったんだ。

私の心の奥底にあったのは───

ただ、彼を愛し、愛されたいと思う気持ちだけだったんだから。

331水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/15(木) 09:34:45 ID:m+iPO8fg
はい、今回はここまでです、眠いです。
6話は今夜投下できるか微妙…です。
332名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 09:59:15 ID:dQ39F1OM
( ・∀・)イイよイイよ〜
333名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 12:36:02 ID:FjOOiJi4
GJ!
334名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 16:46:02 ID:SyQp3+nq
一言言わせてくれ
GJ!!
335名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 19:31:13 ID:hrmfYAVi
gj!
336名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 19:51:28 ID:6WV4ITZR
GJ!
鬱気分を吹き飛ばす最高の出来だ!
337ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/15(木) 20:45:50 ID:MAinwDy5
あんまり長く投下しないのもアレなので
2レス分投下します。
338ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/15(木) 20:46:53 ID:MAinwDy5
 梢は寝言を言いながら隆士の胸に倒れこみ、また寝息を立てた。
灰原は
「邪魔したナ、お休み。」
と自分の部屋に戻っていった。
隆士も灰原が帰ると眠ってしまった。
 翌朝、一行はホテルを出ると南宮崎駅に向かった。
日南線の黄色い単行のディーゼルカーに一行は乗り込んだ。
しばらく住宅地を走る。単線で交換しながら走る。
曽山寺を出ると子供の国の観覧車が見える。
青島に着いた。
 青島駅は小さな田舎の駅といった風体で観光地の駅には見えなかった。
まずは亜熱帯植物園に向かった。
 そこは女王椰子や宮崎の県木フェニックスなどの熱帯の木々が立ち並び、
色とりどりの花々は、ここが日本であることを忘れさせてくれる。
 しばらく奥に進むと大温室があった。
「鳴滝荘 ジャングル探険大会に出発だー!」
桃乃が号令を掛ける。
「おー!」と一行も応える。
中に入るとヤシの木やマンゴーの木が栽培されていた。
さながらジャングルである。
339ヒノクニ〜SUNRISE〜:2005/09/15(木) 20:47:52 ID:MAinwDy5
「すごいとこだったわね。」
「マンゴーの実、美味しそうでしたね♪」
「暑苦しいです〜」
 大温室を出て、今度は青島海岸に沿った青島参道を通り、海上に架かる弥生橋を渡ると
青島と呼ばれる、鬼の洗濯板と呼ばれる岩々に囲まれ、
ビロウ樹が鬱蒼と茂る小島の上の神社、青島神社に至る。
神社は日本神話に登場する日子穂穂手見命、后の豊玉見命、塩椎老翁を祭っている。
 一行は南国の木々が茂る中に赤い社殿が建っているという奇妙な調和のような
ものに圧倒されながら本殿に辿り着いた。
参拝を終えると来た道を戻って青島海岸の海水浴場に向かった。
 海水浴場で一行は、場にふさわしいと各々の想う格好に着替えた。
そして灰原以外が以前同様に海に入った。
「梢と白鳥も幸せそうでよかったナ。」
その様をみる灰原はつぶやいた。
手元に「池袋用」と書かれた古いノートを握り締めて。
340ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/15(木) 21:00:14 ID:MAinwDy5
ほんのチョビっとですいません。
取材不足だ・・・OTL
(新作予告) 
ヒカリをネタにした
「もし・・・〜ヒカラ〜」
を準備中です。ご期待くださいって
一部の人には、どうゆうネタか分かっちゃいますね。
〈チラシの裏〉
唐津の汚物が今だに九州の玄関口、福岡空港に出入りしているのは、ぞっとしない。
もそもそと苦言を呈しておく。
〈/チラシの裏〉
以上このスレの東横特急ことココナッツムーンがお送りしました。
341名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 21:22:05 ID:tytNa/Kw
乙です。
ところで、途中まで書いたんだけど続き書く気がなくなった。って人いる?
342ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/09/15(木) 21:40:14 ID:RxnNq9ax
>>341
OK、俺がいる(マテ

厳密には書く時間が無いだけどorz
忙しいんだよ・・・これが現実か・・・
けど、最後まで書く気ではいる。それがヘブンクオリティ
343ジズ:2005/09/15(木) 21:43:36 ID:kehXM3n0
なんとなく投下
344The stomach became empty:2005/09/15(木) 21:44:55 ID:kehXM3n0






僕は何故か早起きしたので、縁側に腰を掛けて
空を見ていた。

「なんだかいい天気だな〜」
「そうだな白鳥」
「えっ」

ふと後ろを見ると早紀ちゃんがいた。

「さっッ早紀ちゃん」
「何驚いてんだ白鳥、あたしがいたらなんか不満でもあんのか」
「いっいや不満なんて無いよ早紀ちゃん」
「ふ〜ん、ならいいんだけどな」
「なぁ白鳥、横座ってもいいか」
「全然かまわないよ早紀ちゃん」

二人の間にしばしの沈黙があった

(うぅ〜こんなとき何を喋ればいいのかわかんないよ)
(なんとなくすわっちまったがどうすればいいんだ〜)

「ねえ早紀ちゃん」
「なぁ白鳥」
「あっ」
「先言え白鳥」
「早紀ちゃんこそ先言っていいよ」
「あっあぁ分かった。」
「あのな白鳥今日の昼一緒に飯でも食いにいかねぇか」
「えっあっうんいいよ早紀ちゃん」
「じゃあまた昼にな絶対忘れんなよ」

早紀ちゃんは足早に管理人室に帰っていった
僕も自分の部屋に帰った。
345ジズ:2005/09/15(木) 21:46:31 ID:kehXM3n0
疲れたので続きは明日かあさって。
しかし俺文章のレベル低すぎだな
もうごみ以下だよ
orz
346名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:09:24 ID:lKgwb7cu
言っちゃ悪いが、確かに低い。
だが、自分の作ったものには自信を持つんだ。
お前の妄想はゴミ以下じゃないだろ?
347名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:12:24 ID:P44+He3L
これからいっぱい書いて
LvUPすればいいのだよ。
348名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:08:28 ID:UQPpPQuT
>>345
ガンバレ!
349名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:10:20 ID:jPF0eFsy
>>345
これからスキルうpすればいいのさ
ガンガレ!
350名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:53:49 ID:hAGn56v8
>>345
カニバレ !


数日したら魚子モノ投下できそうです、あんまり需要なさそうですが…
351ジズ:2005/09/16(金) 00:00:02 ID:UHveSjL/
>>346
ありがとう7
そうだよ7俺は之からは自信を持っていくポ
>>347
これからもがんがって書かして貰うが
俺のような奴が場所をとっても許してくれ
>>348
がんがるよ、ありがとう
>>349
色んな人のSSを呼んでスキルうpするよ
ありがとう
>>350
カニバルよ サンクツ

このスレの皆は
しんせつだな、皆に幸あれ
352名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:03:04 ID:CHGqHgJw
さてと、再びみなさんを鬱にさせる時間がやってきました。
ということで「仕返し」の続きいきます。
353仕返し:2005/09/16(金) 00:04:15 ID:a6vmUrS4
 三人が立ち上がると早紀のほうを振り返った。顔にはにやにや笑いが浮かんでいる。
その表情に、早紀は嫌な予感を感じた。
「まだまだ全然足りないね」
「お、お前ら〜…」
 案の定の返事に悔しそうな顔をする早紀に、悪ガキたちはゆっくり近づいて行く。
彼らから少しでも離れようと、早紀は地面を蹴って後じさったが、
すぐに三人に取り囲まれてしまう。今度はいったい何をされるのか…?

 坊主頭とツンツン頭が、怯えの色を隠せない早紀の左右の脚をそれぞれまたいだ。
二人は膝の上のあたりに腰を下ろし、脚が動かないように押さえつけてしまう。
そして健一が、少し広げた状態の早紀の脚の間に入り込んで跪き、
薄笑いを浮かべながら制服の残りのボタンに指をかけた。

「よせっ! やめろお前らっ!!」
 三人が服を完全に脱がそうとしているのに気付いた早紀は、
それをさせまいと激しく左右に身体をよじった。
「じたばたすんなって」
 早紀の脚を押える二人が、薄笑いを浮かべて言う。子供とはいえ、
二人がかりで押さえつけられていては、どうしようもなかった。
「やめろっ、よせ…よせって!!」
 早紀はただ悲鳴をあげながら、健一がボタンを外すのを待つしかなかった。

「よぅし…と」
 ボタンを全て外し終えた健一が、制服の前を左右に広げた。
ブラと同じ飾り気のない、純白のショーツをつけた早紀の下半身までも、
白日の元に晒される。
「へへっ、パンツ見えちゃったっと」
「チクショー!!」
 悲鳴をあげることしかできない早紀を見下すように、健一はニヤリと笑みを浮かべ、
ショーツの両端に手をかけた。一瞬早紀は叫ぶのも忘れ、愕然とした表情を浮かべる。
まさかそれまで…「バカバカ、やめろ、やめろってば!!」
 早紀の悲鳴がいっそう大きくなる。しかしその声を合図にしたかのように、
健一は一気にショーツを引きずり下ろした。
354仕返し:2005/09/16(金) 00:05:58 ID:CHGqHgJw
「イヤぁっ!!」
「おお〜っ!」
 秘密の部分が露わにされ、早紀の悲鳴と悪ガキたちの歓声が同時にあがった。
「やったー!」「すげー、毛が生えてるぞ!」
「見るなーっ!」 
 早紀の怒声をまったく意に介さず、三人はしげしげと彼女の秘密の部分を覗き込んだ。 
早紀のアンダーヘアーはまだ薄めで、髪よりもやや濃い色をした産毛が、
まばらに土手を覆っている。そしてその下に、一筋の割れ目がヒップのほうへと続いていた。

「女のアソコってこんなふうになってんだ」
「この中どうなってんのかな?」
「広げてみようぜ」
 そんな事を言い合いつつ、ツンツン頭が早紀の脚に乗ったまま身を乗り出し、
秘裂へと手を伸ばす。
「バカよせ、見るな触るなーっ!!」
 早紀の叫びも虚しく、ツンツン頭の指が肉唇にかかり、秘裂がぐいっと押し開かれた。
中から桜色をした淫花が姿を現し、子供たちがほぅっと感嘆の息を漏らす。
「すげぇ…ピンク色してる」
「なんか変な形だなぁ」
「見るなーっ、見るんじゃないっ! 見るなーっ!」
 淫肉の奥まで三人の視線が突き刺さり、早紀は激しい羞恥に涙を浮かべて怒鳴る。
しかし子供たちはそれを無視し、今度は彼女の花びらに指を近づけて行く。
「バカッ、こら触るなーっ!…ひいっ!?」
 寄り添う淡い色の二枚の花びらに指先が触れ、早紀は腰をびくんと跳ねさせた。
「やめろっ、やめろってば!」
「なんかぐにゅぐにゅしてるな」
 嫌がる早紀の小陰唇を、子供たちは指先でつんつんと突付いたりなぞりあげる。
誰にも見せたことのない、ましてや触れさせたことなどない部分を、
よってたかって見られ、嬲られる恥ずかしさと屈辱に、早紀は打ちのめされていった。
355仕返し:2005/09/16(金) 00:06:53 ID:CHGqHgJw
「謝る! こないだの事は謝るから! だからもう勘弁してくれ!」
 遂に早紀は、子供たちに向かって哀願を始めた。先ほどと違い、
もう仕返しのことなど頭にはなかった。今彼女の頭にあるのは、
これ以上の辱めをやめて欲しい、解放して欲しい、ただそれだけだった。

 必死に謝る早紀に、彼女の性器をいじっていた三人が手を止め、顔をあげた。
その彼らに向け、早紀は続ける。
「この前はその…いきなり暴力を振るったりして悪かった。すまん、この通りだ」
 早紀はそう言うと頭を下げた。と言っても仰向けに転がされているので、
頭を持ち上げると言った方が正しい表現かもしれないが。
「なあ、だからもう勘弁してくれよ? 頼む!」
 とにもかくにも、手が自由なら拝み倒さんばかりに謝る早紀を、
三人は黙って見ていたが、すぐに彼らの顔には、嘲笑するような表情が浮かんだ。
「今更謝ったって許してやんないね」
「そーだそーだ」
「たっぷり仕返ししてやるからな!」
「なーっ!? 謝ってるだろ、ほらこのとーり。だからもう勘弁してくれ、お願いだから」
 早紀は泣かんばかりに頭を下げるが、悪ガキたちはそんな彼女に目もくれず、
再び彼女の股間に目を戻すと、そこを嬲り始めた。

 坊主頭が秘唇を摘み、ぐにぐにと左右にひねって、その柔肉をじろじろと観察する。
ツンツン頭も同じように淫肉を摘み、引っ張ったりひねったりして、
自分たちとはまったく異なるその器官を、興味深そうに見つめる。
二人に引っ張られ、早紀の秘密の部分は奥底まで完全に露呈し、
健一がその真ん中の部分をつつっと指を這わせると上下になぞる。 
「も、もう勘弁してくれぇぇ〜…」
 無人の公園に、早紀の悲鳴が虚しく響き渡った。
356仕返し:2005/09/16(金) 00:07:40 ID:a6vmUrS4
「こっからションベンするのか?」
 坊主頭が、窄まった膣口を人差し指でちょんちょんと突付く。
「ひっ!? よせっ、触んな!」
 早紀が叫ぶが、よせと言われれば余計やりたくなるのが人情というもの。
それを聞いて坊主頭は、思い切って指先を膣にそっと潜らせてみた。
「ひぃっ!?」
 胎内に異物が入り込んでくる感触に、早紀の背中をゾワッと悪寒が駆け上った。
膣口がきゅっと窄まり、入り込んだ坊主頭の指先を締め付ける。
「いっ、入れるなバカ〜」
 半分泣きそうになりながら早紀が喚く。その彼女の処女口を、
坊主頭はしばらく指先で探っていたが、やがてさらに思い切って、
指の根元まで一気に突っ込んだ。

「ひぃぃぃっ!」
 濡れてもいない膣に指を根元までねじ込まれ、早紀は情けない悲鳴を漏らした。
さらに人差し指を突っ込んだままぐりぐり捻られ、彼女の腰がぎくんぎくんと跳ねる。
「ひっ…痛っ…くっ!?」
 無理矢理突っ込まれたとはいえ子供の指、痛み自体はさほどではなかったが、
胎内を弄られる嫌悪感と相まって、指が僅かに動くだけで、
早紀は腰をビクビクと痙攣させて小さな悲鳴を漏らした。

「やっ…やだっ…動かすな…痛っ」
 さほどではないとはいうものの、それでも時折鋭い痛みを感じ、
その度に早紀はギクンと腰を跳ねあげ、胎内では膣壁がキュッと絞まって、
坊主頭の指にきつく絡み付く。
「うわ、なんかきついや」
 うねる肉襞をかきわけ、坊主頭は早紀の中を探る。指先を鉤状に曲げ、
わずかに湿り気を帯び始めた肉襞を、指の腹でそっと撫でさする。
「あっ、うぅん…」
 坊主頭に触れらた部分から、ぞわぞわとした悪寒と共に、
得体の知れない快感が胎内に込み上げ、早紀は艶かしい声を抑えきれない。
357仕返し:2005/09/16(金) 00:10:27 ID:a6vmUrS4
「ここはなんだろ?」
 そう言って健一が淫唇の合わい目のあたりにある肉襞をぐいっと捲った。
「ひゃっ!?」
 敏感な肉突起が剥き出しにされ、体の奥をまさぐられて吐息を漏らしていた早紀は、
ハッと我に返った。「ばっ…剥くなぁっ!」
 健一は、その下から現われた豆粒のような膨らみを、指先でちょんちょんと
突付いてみた。すると早紀が、腰をびくびくと震わせる。「よ、よせっ、そこに触るなっ!」
 健一は早紀の反応を面白がり、続けて二度三度とクリトリスを突付くと、
その度に早紀は腰を震わせ、小さな悲鳴を漏らす。
「ひっ、あっ!? やっ…やめろっ、そんなとこ触る…あぅんっ!」
 健一はちょん、ちょん、ちょんと、何度も何度も突付いたりくすぐったりして、
さらにクリトリスを刺激した。その小さな突起から早紀の全身に向け、
甘やかな感覚が広がっていき、頭がぼうっと霞んでくる。全身がぶるぶると小さく震え、
萎えかけていた乳首が再びツンと尖り出し、健一に弄ばれる秘芯も、
徐々に大きく膨らんでいった。
  
「…なんかヌルヌルしてきたぞ?」
 早紀の中をまさぐっていた坊主頭が、そう言って指を引き抜いた。
その指はぬるぬるとした粘液にまみれ、銀色に輝いていた。
「ほんとだ、ションベンか?」
「ションベン…じゃないな」
 坊主頭が言う。指にまとわりつくその粘液は、尿とは違って随分ぬるついている。
しいて言えば、唾液に近い感じだ。
「なんだろ?」
「涎みたいだなぁ」
「面白ぇ、女ってアソコから涎出すんだ」
 それの正体に一人気付き、かぁぁと真っ赤な顔をする早紀をよそに、
三人はいささか興奮の面持ちだ。
「へへ、もっといじるとどうなんのかな?」
 新たな発見に好奇心をそそられ、三人は一層熱を込めて早紀の生殖器を嬲り出す。
358仕返し:2005/09/16(金) 00:12:57 ID:a6vmUrS4
「もうやめてくれぇぇ…ひっ!?」
 泣き言を漏らす早紀の秘芯を、健一がいじる。爪先で弾き、軽く押し込み、
摘んでコリコリと扱いてみる。「や、やめ…あっ、あぁ…やぁっ、んっ!」
一時の中断で治まりかけていた肉悦が、あっというまに蘇えってきて全身を襲い、
早紀は身をくねらせた。
 その彼女の胎内に、坊主頭は再度人差し指を潜らせていた。ぬるつき出した襞壁を、
撫であげ、指の腹でくすぐると、内部の肉襞が、うねうね蠢いて指に絡んでくる。
愛液が溢れてきたせいなのか、早紀はもう痛みは感じなかった。
坊主頭の指先からは、身悶えしたくなるような快美感だけが紡ぎ出され、
胎内から早紀を突き上げた。
 そしてツンツン頭は、秘唇を押し広げ、快感に打ち震える淫肉を
執拗にこね回していた。ぐにゃぐにゃと柔らかい花びらのような肉は、
興奮して充血し、熱を帯びているようにすら感じる。その二枚の花弁を掻き分け、
奥底を何度も擦り、そしてまた淫花へと指を戻す。

 性器の内と外、あらゆる箇所を三人がかりで同時に責められ、
早紀は息も絶え絶えに、喘ぎ声を漏らした。
「はぁっ…や…やめ…あっ…ダメ…ダメだって…」
 震える、力のない声。しかし艶やかな響きがその中に確実に混じり込んでいる。
「あっ、あんっ、よせってば…ふぁっ、うぅん、あぅんっ」
 まるで甘えるかのような早紀の喘ぎ声を耳にしているうち、
彼女を嬲る三人は次第に無口になり、黙り込んでしまった。
ニヤニヤとしていた顔も、緊張したような面持ちへと変化していく。

 泣き声でも怒声でも、嫌がっている声とも何か違う、悩ましげで色っぽい声。
そして坊主頭の指の動きにあわせて聞こえる、ぬちゃぬちゃと湿った音。
広げた割れ目の中でゆらゆら揺れる、充血してより赤味を増した花弁。
三人の股間から、全身がカッと熱くなるような感覚が込み上げていき、
ペニスがなにかムズムズと疼いた。
359仕返し:2005/09/16(金) 00:13:43 ID:a6vmUrS4
 やがて坊主頭が、早紀の中から指を引き抜くと、なんだか居心地悪そうに、
腰をもぞもぞと動かして言った。
「…おれ、なんかチンチンがおかしくなってきちゃった」
「オレもだ…」
 ツンツン頭も少し恥ずかしげに言い出す。二人のズボンの前は、
申し訳程度にテントを張っていた。健一は何も言わなかったが、
やはり彼も小さなテントを張っている。

「…なあ、お前ら知ってるか?」やがて、ツンツン頭がおもむろに口を開いた。
「その穴、チンチン入れるんだぜ」
「チンチンを?」
「ああ、兄ちゃんが言ってたんだ。女にはチンチンを入れる穴があるんだってさ。
多分ここのことだろ」
「へぇ…」感心したように、坊主頭と健一が膣口を見る。「チンチンをねぇ…」
 三人はしばらく思案するように肉門を眺めていたが、やがて健一が坊主頭に向かって、
とんでもないことを言い出した。
「なぁ、お前入れてみろよ」
「!?」
 その言葉を耳にして、官能に喘いでいた早紀の全身の火照りは、
一気に退いていった。『まさか…冗談だろ…』

「えーっ…」
 坊主頭は、少し気後れしたような顔をする。指を入れるくらいなら平気だったが、
それが自分のペニスとなると、気恥ずかしい感じがする。
「入れてみろよ、すんげー気持ちいいんだってさ」
 ツンツン頭も健一の言葉尻に乗って、坊主頭をけしかける。
「本当かなぁ?」
 なおも訝しげな顔の坊主頭に、早紀が大慌てで言った。「ほほほ、本気にするな、
そ、そんなの嘘だからな!」
 それを聞いた三人が顔を見合わせる。
「よし、それじゃ俺やってみる」
「なーっ!?」墓穴を掘った早紀悲鳴をあげた。「バカよせって、そんなの嘘だ、
デタラメだーっ!」
 しかし早紀の脚を押えるのを健一と交代し、坊主頭は彼女の脚の間に入っていった。
坊主頭がズボンとパンツをさげ、小さいながらもピンピンに屹立したペニスが、
ピョコンと飛び出る。子供のモノとはいえ、勃起した男性器を目の当たりにし、
青ざめていた早紀の顔が一瞬で真っ赤に染まり、そして再び青ざめていく。
「よせ…よせって…な?」
 小さくとも紛れもないペニスを前にして早紀は慄き、宥めるように少年に話しかけた。
だが、彼は早紀の股の間で跪き、自分の股間を彼女の股間へと押し付けた。
360仕返し:2005/09/16(金) 00:15:38 ID:a6vmUrS4
「バカよせっ、やめろーっ!」
 硬くなったペニスの先が秘所に当たるのを感じ、早紀は悲鳴をあげた。
「よせ…よせって……おい、誰か…誰かいないのか?」辺りをキョロキョロ見渡し、
誰かいないか探す。「だっ誰か! 誰か助けてくれーっ! おーい、誰かーっ!!」
 今更のように、早紀は大声で助けを求め出した。子供に弄ばれて他人に助けを求めるなど、
彼女のプライドが許さなかったが、最早なりふり構ってなどいられなかった。
このままではこの三人にレイプされてしまう。

「おーい! 誰か、誰か助けてくれーっ!! 誰かーっ!」
 だが、早紀がどれだけ叫んでも、その声に応じて現われる者は誰もいなかった。
「無駄無駄、この公園あんまり人来ないもん」
「そーそー」
 彼らが早紀を連れ込んだのは、この公園の中でもとりわけ訪れる者の少ない、
片隅の植え込みの奥だった。おまけに、どこまで計算していたのかはわからないが、
ふんだんに植えられた木々が早紀の悲鳴を遮り、遠くまで伝わり難くしていた。

「ほら、さっさとしろよ」
 健一が坊主頭を急かす。そうは言うものの、万が一ということもある。
誰か来ないうちに、さっさと済ませてしまわないと。
 坊主頭のほうも、早紀の声を誰かに聞かれないかと気が気ではなかった。
彼女の悲鳴に促されるように、あたふたと勃起したペニスを摘み、
秘門に位置をあわせる。

「おーい誰かーっ! 誰か助けてくれーっ!」
 それが自分の首を絞めているとも知らず、早紀は懸命に助けを呼んだ。
脳裏に、彼女がもっとも心を許している人たちの顔が浮かぶ。
いつもへらへらとしていて、よくからかわれたりもするが、
いざ自分が困っている時にはきっと助けになってくれる。
そう信じている大切な人たち…
「助けてくれーっ…珠実ーっ! 桃ーっ! …白鳥…白鳥ぃぃ!」
361名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:19:46 ID:a6vmUrS4
今日はここまで〜。さて、ここで問題です。次回の展開はどうなるでしょう?
3択―ひとつだけ選びなさい

答え1:美少女早紀ちゃんは突如反撃のアイデアがひらめく
答え2:仲間がきて助けてくれる
答え3:現実は非情である。

答えは明日(たぶん)。
362名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:26:09 ID:hI0UF2TO
>>361
リアルタイムでGJ
このまま行くのも願望は心にあるんだが
白鳥君が来たりして・・・・・・
助けた男の子が来たりして・・・・・・・
363名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:26:58 ID:dyXnLAcg
さすがに早紀ちゃんがレイプされるのはいやなので、
答え2を希望。
もしくは答え1を。
364水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/16(金) 00:26:59 ID:enmcnB9x
3。
っていうか、選択肢になってませんな。
365名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:29:22 ID:oIbKQgh3
超電磁gj!ロマンロボは3体(ry
366名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:29:28 ID:AuBM7ouO
続きが見たいので3

といいたい所だが2にしておく。
真っ最中に白鳥が来てキレさせてみるのがいい
そしてその夜に・・・・・
367名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:30:34 ID:SUpE99La
ホントに嫌がってるならオンナノコは濡れないヨ…
淫乱サキちゃん
(´Д`)ハァハァ
368名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:32:16 ID:AuBM7ouO
sage忘れた・・・・orz
369まほログ”管理”人 ◆5zZRlb1law :2005/09/16(金) 00:32:45 ID:K8xTLJWg
>>361
リアルタイムで読んでしまった……とりあえず乙。おかげで目が覚めた。
まあ、あなたの事だから、ああ無情なのだろうけど、続ききぼん。

さって、課題だ…orz
眠気と戦う戦死がここにノシ
370ジズ:2005/09/16(金) 00:47:57 ID:/Btws1Wm
答え4
で小学生の親が帰りが遅いので
迎えに来て助かる
371ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/16(金) 00:54:16 ID:KWrGMs2s
答え:103
なっちんになって縄から外れる

ところで、このスレに古典を題材にしたハルの話を投下しても大丈夫ですかね?
372名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:57:32 ID:mhf/qcfb
部長に付き合わされた珠実が見つける。
373名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:11:46 ID:Rc2Ebn0N
>>361
ここにはJOJOを知っている者は居ないのか…?

答え ―B 答えB 答えB
374名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:17:16 ID:4FMmDT0J
それはつまり、死に掛けのイギーが捨て身で助けてくれるということか。
イギーありがとう!
375名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:33:41 ID:zz9ox591
5.俺が出てってやっつける。
376名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:45:20 ID:qZMWAzy2
>>361
JOJOネタだとBだがこのままいくとは思えないし…
実際はイギーがギリで助けてくれているのでAになるかな

誰が来るかでイロイロ変わりそうだけど…やっぱあの人だろうな
377名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:59:18 ID:dpx83tB6
おk。消防如きの粗珍で早紀タンを犯すとは愚かな!!

ルート6:珠美タン&部長タンが発見でSNIP!SNIP!SNI(ry
まぁ、SNIPで済めばマシかw





と言うか、このまま早紀タンにぶち込む展開になったら俺壊れる orz
378名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 06:51:35 ID:oInJM6gf
俺も壊れるorz
流石にそこまで非道くないって書いてくれてはいるがorz
379名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 07:05:20 ID:vBmoq/CT
既に壊れた
アヒャヒャ
380名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 07:44:06 ID:5G98CIqI
現実は非常だ。
このまま3人に輪(ry

期待してるよ…
381名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 10:01:21 ID:yjqwR+bG
よーし、俺がでってってやっつけるストーリー書いちゃうぞー。

ガキ「ガオー」
早紀「うわー」
俺「悪ガキめー。とうー」
ガキ「マイッター」
早紀「ありがとう」
俺「ははは」

382名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 10:18:50 ID:D5dmEast
E俺が出て行ってガキ共を追っ払い、俺が早紀をいただく。
383水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/16(金) 12:11:18 ID:enmcnB9x
昼、昼ですよ。
もうGENKAITOPPAしたので仕返しは怖くありません。
むしろ、もっと酷い展開を想像している自分の方が鬱。

と言うことで、ゲロ甘成分を投下。
第6話、どうぞ。
384愛のカタチ(6):2005/09/16(金) 12:12:41 ID:enmcnB9x
「そう…そうですよね」
「千百合ちゃん…?」
「………。 隆ちゃん」

私は手にしたスケッチブックを傍らに置くと、隆ちゃんの胸に飛び込んだ。
彼の背を強く抱きしめ、その胸に顔を埋める。
私は全身で彼の温もりを感じたかった。
「ち、千百合ちゃん!?」
「隆ちゃん…好き」
「えっ!?」
私の突然の行動に隆ちゃんは目を白黒させていた。
「急なことでびっくりするかもしれませんけど…私…やっぱりあなたのことが好きです…」
「千百合ちゃん…」
「いまの私はまだあなたに相応しい彼女じゃないかもしれませんけど…」
不安がないわけじゃない。
だけど、私にはもう自分を抑えることが出来なかった。
でも…さっきまでとは違う。
私は心から彼に愛されたいと思い始めていた。

「私…私…ホントに不器用で…そのくせ気持ちばっかり前に出て…隆ちゃんに迷惑かけちゃうけど…」
「………」
「この…気持ちだけは本当なんです」
いまならこの気持ちをはっきり伝えられる。

私は…私の心は…。

385愛のカタチ(6):2005/09/16(金) 12:14:10 ID:enmcnB9x

「隆士さん…私は…あなたを愛しています…」

「世界中の誰よりも…あなたのことが大好きです…」


一点のよどみもない心で初めてそう思える。
何よりも、誰よりも、彼のことだけを求めている。
私は思いの丈を全て彼に伝えると再び彼の胸に身を預けた。
「隆ちゃん…」
「千百合ちゃん…」
隆ちゃんは…そんな私のことを優しく抱きしめてくれた。
その腕から伝わる温もりが私を包み込んでくれる。
「ありがとう…僕も千百合ちゃんのことが好きだよ」
「隆…ちゃん…」
「ありがとう…」

嬉しいのに…嬉しいはずなのに彼の言葉を聞いたら涙が溢れてきてしまった。
彼の温もりが、優しさが、愛情が私を満たしてくれる。

私は…ようやく恋人としてのスタートラインに立てたのかもしれない。

「隆ちゃん…好き…好き…好き…」

「千百合ちゃん…僕も大好きだよ…」

私は彼の腕の中で安らぎと幸せを感じていた。

386愛のカタチ(6):2005/09/16(金) 12:15:37 ID:enmcnB9x
「あの…隆ちゃん」
「どうしたの?」
そうしてしばらく抱き合っていたけど、私には少しわだかまりが残っていた。
言わなければどうということはないけれど、どうしてもそれを言っておきたくて彼の腕から離れた。
「その…さっきは変なことしちゃってごめんなさい」
「変なこと…?」
「私…隆ちゃんとどうやってつき合っていいのかわからなくて…手っ取り早く男女関係になればいいのかなって考えちゃって…」
「あっ…ああ…」
些細なことかもしれないけど、あのことで自分が嫌になったのは事実。
小さなしこりも残したくなかった私は正直にそのことを告白した。

「隆ちゃんの気を引こうとしてあんなことを…本当にすみませんでした」
「そっか…それであんなことを…」
きっと隆ちゃんも複雑だったに違いない。
彼もそのことを思い出したのか、少し慌てた様子だった。
「その…あのことはもう忘れてくださいね」
「あ、いや…その、ね…千百合ちゃん」
「はい…?」
予想外のことに隆ちゃんもばつが悪そうに胸の内を明かし始めた。

「この際だから言っちゃうけど…あのとき凄くドキドキしてたんだ」
「隆ちゃん…まぁ、そうでしょうね」
「これからスケッチしなきゃならないっていうのに別のことばっかり考えてさ…」
隆ちゃんは済まなさそうにしているけど、それは別に悪いことじゃない。
私の方から誘惑していたんだから、そう思って貰わなければ逆にショックだ。
「正直…あれからずっと気になっちゃってさ…その…千百合ちゃんが欲しいなって思っちゃたんだ」
「…隆ちゃん」
「そりゃ、僕だって男だからね…千百合ちゃんはそういうの苦手だと思って言わなかったけど」
そういって照れる隆ちゃんを見て私は拍子抜けしてしまった。
なんだかんだいって、二人とも同じことを考えていたんだ。

私は思わず笑ってしまい、隆ちゃんもそれにつられるように照れ笑いを浮かべた。

387愛のカタチ(6):2005/09/16(金) 12:16:46 ID:enmcnB9x
「…あの、隆ちゃん」
「どうしたの?」
「しますか…?」
「えっ?」
私は思いきって隆ちゃんにそれを尋ねてみた。
決してそれが目的だったわけじゃないけど、それを望む気持ちがなかったわけじゃない。
私だって、隆ちゃんとの関係を深められるならやぶさかではないんだ。
隆ちゃんが私を求めてくれているというなら拒む理由はない。

「…いいの?」
「いいも何も、私たちは恋人ですから。 お互いがそれを望んでるならそうするのが自然じゃないですか」
「ま、まぁ、そうだけど」
同意のもとでなら別にやましいことじゃない。
むしろ正しい男女交際のあり方…のはず。
「お互いのことを理解し合うにはいいことじゃないですか」
「う、うん。 …やっぱり、千百合ちゃんは千百合ちゃんなんだね」
「そうですか?」
なんだかんだ言って、合理的に考えて行動してしまうのは私の性分だと言える。
それが行き過ぎたりしなければ別に悪いことでもないだろう。

「うん…じゃ、しよっか」
「はい。 そうと決まれば善は急げですね」
「えっ…?」
私はすぐさま部屋の鍵を閉めると、隆ちゃんに向き直った。
「えっ、ここでするの?」
「何か問題でも?」
「あっ、いや、別に問題があるわけじゃないけど」
「どうせこの部屋に近づく人なんて珠実さんくらいしかいないですしね」
「…十分問題な気がする」
「まぁ、些細なことですよ」
正直、珠実さんが覗いていたとしても私は大して気にならなかっただろう。
どこかで盗撮してるなんていつものこと。
いざとなったら彼女も混ぜてしまえばいいだけなんだから。

388愛のカタチ(6):2005/09/16(金) 12:18:03 ID:enmcnB9x
私は気を取り直して制服のリボンに手をかけた。
「あっ、千百合ちゃん、ちょっと待って」
「はい? どうしたんですか?」
「えっと…この際だからもう一つ白状しちゃうと…さっき、着替え見てるときすっごくドキドキしたんだ」
「えっ?」
「なんて言うのかな…見慣れた制服のはずなのになんか違うっていうか…」
隆ちゃんは照れて頭をかきながらぼそぼそと自白し始めた。
要は脱ぎかけの制服に興奮してしまったということだ。

「なるほど…そうですか」
「うん、なんか悪い気がしたんだけど…」
「………ふむ」
何となく、隆ちゃんの中にあった感情の正体は見当はついた。
私は確認の意味を込めて、彼を試してみることにする。
「隆ちゃん」
「何…? えっ、ええぇっ!?」
私は隆ちゃんに向き直るとスカートの端を掴んでゆっくりとたくし上げてみた。
お腹が見えるくらいまで裾を挙げ、その下にある下着を彼に見せつける。
それを見た隆ちゃんの目はどんどん見開いていった。
「ち、千百合ちゃん、なにをっ!?」
「ど、どうですか?」
「い、いや、どうって聞かれてもっ!?」
案の定、隆ちゃんは私のあられもない姿を見て明らかに動揺していた。
しかし、その目は決して逸らさずに私の下半身に釘付けになっている。
彼は明らかにこの状況に興奮を覚えているようだった。

「なるほど…隆ちゃんはこういうのが好きなんですね」
「えっ、ええっ!?」
「違いますか?」
「えっ、いや…あの、その…」
「隆ちゃん…素直に答えてくださいね」
「………。 うん…。 なんか、凄く興奮する…」
私に問い詰められた隆ちゃんは観念したようにそれを認めた。

なんだかんだ言って隆ちゃんも男の子だったのだ。

389愛のカタチ(6):2005/09/16(金) 12:19:14 ID:enmcnB9x
「隆ちゃんはこういうシチュエーションとかに弱いんでしょうね」
「シチュエーション…?」
「見慣れた制服、これは日常的なものですが、下着が見えるなんてことはまずありません」
「…うん」
「そういう、非日常の状況に強い感情を覚えるんでしょう」
「そうなのかな…」
要はそのギャップに興奮を覚えるということ。
冷静に分析するのはちょっと変だけど、隆ちゃんの好みを知るという点では有意義な発見だった。

「…脱がない方がいいみたいですね、服」
「えっ…?」
「全裸と半裸、どっちがいいですか?」
「う…やっぱり答えなきゃダメ?」
「はい、私たちがよりよき関係になるには必要不可欠です!」
「はぁ……。 うん…脱ぎかけの方がいい…」
「…コレクト!」
それでこそ、私の恋人。
なんだかんだ言って、隆ちゃんも結構マニアックな趣味は持っていたんだ。

「はぁ、千百合ちゃんには敵わないなぁ」
「それはお互い様ですよ♪」
苦笑する隆ちゃんに向けて、私は小さくウィンクする。
いつの間にか心は軽くなり、すっかり自然体で接することが出来るようになっていた。

私たちは小さくうなずき合うと互いを真っ直ぐに見据え、唇を重ねた。

390水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/16(金) 12:22:00 ID:enmcnB9x
と言うところで今回はここまで。
さて、次回から皆さんお待ちかねガ○ダムファイト…じゃなくてアレですよ。

しかし、思った以上に長引いちゃってるなぁ。
391名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:25:00 ID:3BzDii/e
ワクテカして待ちます
392名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:29:23 ID:FR/6ytoU
早紀ちゃんが鬱まっしぐらな中、非常にコレクトですよ!
393名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:36:11 ID:3BzDii/e
凌辱は鬱に入らないのさ、私の中では。
394名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:38:06 ID:lGZxD2MK
GJ!!!
甘いな〜w
顔が緩みっぱなしだ続き期待してますよ。
やっぱり甘いのはいいな
395名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:59:27 ID:FR/6ytoU
>>393
子供に犯られるってのが鬱なんだ。
例によって、こんなぬくぬくした作品でな!
396名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 13:02:44 ID:FR/6ytoU
つーか作り話であっても、レイプを何とも思わないってのは
人間としてどうかと思うゼ、俺は。
これ以上はチラシの裏だから止めとくが。
397名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 13:16:42 ID:3BzDii/e
わかってないな、レイプは強姦なんだ。凌辱と比べるとまたニュアンスが違うんだよ。
398名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 13:21:46 ID:FR/6ytoU
根本は同じだろ。
399名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 13:32:52 ID:3BzDii/e
ただ血を見るのは嫌いだ
400名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 14:31:30 ID:TwY1YHDy
特別コマンド
課題の人と共にたたかry





隆士が助けに来るに1票www
401ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/09/16(金) 16:28:05 ID:cz62Vyo+
ジョジョネタでいくと助けた男のがやってくるがつんつん頭と「ウホッ!」な事になってしまい・・・
早紀が「だから止めろって言ったのに・・・」
そして解放された早紀がツンツン頭達をヌッコロス

けど、我ながらorzだよ考えてて
402名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 16:48:37 ID:ad9ibZO7
>>390
GJ!!!
>>361
答え207-901
一通り終わったところで恐くなった3人組が逃げ出して、
縛られたままの早紀ちゃんは不良に見つかってさらにジョンソン。
答え207-902
頭部への打撃の影響で死亡、もしくは高度な障害が残る。
403名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 16:56:22 ID:L8832gAS
やはりここは隆士が助ける(てか偶然そこを通りかかる)に一票でしょ。
そして「僕がつらいことを全部忘れさせてあげる」と言って早紀を抱く。

こんな感じになったらネ申
404名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 16:56:51 ID:/kiXUvAW
>>361
解答はもちろん2。
珠実だと殺ってしまいそうなんで白鳥で。
もちろんその後の展開を聞くのは野暮。

>>390
暫く死んでたが生き返ったぞ・・・GJ
405名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 17:48:09 ID:3BzDii/e
>361
1かな、空気悪くした私が言えた事ではないが、早紀がイニシアチブを握るとか無理ある展開希望
406名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 17:57:22 ID:vBmoq/CT
>>390
イイヨイイヨー
407名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 19:06:54 ID:dyXnLAcg
>>360
白鳥の名前が出るところが珠ちゃんと桃さんとは少し違うから
2に近いものじゃないかと。
408名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 19:50:59 ID:UgksG99d
>>390
あんまぁ〜〜い、甘すぎだよ水さ(ry
…とまぁ、時事ネタはさておき、コレクトすぎですよアナタは!

>いざとなったら彼女も混ぜてしまえばいいだけなんだから。
ちょwwwおまwww
ぜひとも混ぜちゃってくださいハァハァ

引き続き頑張ってくださいな
409名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 19:51:10 ID:6Cnf/iOd
早紀ちゃんがかわいそうなのでAを希望します。
410名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:09:01 ID:d9d5ECEr
胸をいじられてたところでもう俺ダメ。
なにせドラマCDの強姦未遂でさえトラウマになってんだから。
411名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:11:44 ID:d9d5ECEr
とりあえず>>410で述べたとおり、もう俺ダメなので・・・



新選択肢:夢  オ  チ
412名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:15:12 ID:uBs2jpXH
>>411
B
413名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:26:07 ID:TKOsvg9S
すでに漏れはトラウマ状態だが。
やっぱりまほらばには純愛ものが良い。
414水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/16(金) 20:32:10 ID:enmcnB9x
>>408
実はその展開のSSは書き途中で放置されてたりry
415名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:33:23 ID:5G98CIqI
「鬱だ」とか「コワレル」とか「ダメだ」とか言ってる人たちも
読んでるのね(w

嫌なら見ないよね、素直になれ



   本 当 は 犯 さ れ る 早 紀 ち ゃ ん 見 た い ん だ ろ !
416名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:34:49 ID:d9d5ECEr
>>412
Bは「現実は非情」なんでは・・・?
俺が理解できてないだけ?
417名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:36:05 ID:3BzDii/e
お前らは意見でオチを捩曲げる気か。自由に書かせてやりましょうや
418名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:38:25 ID:d9d5ECEr
>>417
はい・・・ごめんなさい・・・
ちなみに俺は>>281までと>>360しか読んでないから・・・
419名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:38:40 ID:uBs2jpXH
>>416
夢オチという希望に対して
「現実は非常」ってこと
わかりにくくてスマソ
420名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:40:34 ID:Gq1rqd6O
正直、鬼畜陵辱隔離スレでやってもらいたいのだが…
421名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:42:41 ID:d9d5ECEr
>>419
こっちこそ読解力なくてスマソ
>>420
同意。
422イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/16(金) 20:42:49 ID:1LGIcQh+
こんばんわ。
PCを修理に出してのです。
SS読めなくて寂しかったのです(笑)
まあ、言うことはとりあえず
>>職人の皆さん
GJ!!
特に水さん(Unbalance)が凄かったです。
煤i゚д゚ )珠実か!?
な感じで。
さ、続き続き。
423名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:45:27 ID:5G98CIqI
嫌だと思う人は「仕返し」をあぼーんすればいいよ。
IEなら、がまん汁
424名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:46:41 ID:TKOsvg9S
>>415
最初はこんな展開になるとは思ってなかったからな。
つーかスクロールしたら嫌でも目に付くし、
読んでないとしてもレスで展開は想像できるだろ。
425名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:47:46 ID:uBs2jpXH
エロパロスレだから仕方ないかと
それともテンプレには無いけど
どこかに陵辱専用スレがあるの?
426書き忘れたが:2005/09/16(金) 20:49:10 ID:TKOsvg9S
>>作者
お前の良心は痛むだろうな。
427イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/16(金) 20:50:21 ID:1LGIcQh+
ま、とりあえず俺は陵辱嫌いなのに読んでしまったという(お前は梢の過去に何をした)。
ってことで>>417さんの言われるとおりなのですが2番がいいなと。
早紀ちゃんはどうなるのだろう。ワクw(ry
428名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:50:41 ID:d9d5ECEr
>>イレイザー様
お久しぶりです。こんばんわ。


ビビりながらもオチだけみるよ。
ええ、怖いものみたさです。
429名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:51:23 ID:22HFHEuj
>>387
いざとなったら彼女も混ぜてしまえばいいだけなんだから

さらっとすごい事言ったキガス。
430名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:52:28 ID:Gq1rqd6O
>>425
各種作品の専用スレでは歓迎されない傾向のある陵辱系SSには、
その隔離とそういう類のSSを読みたい人用を目的とした総合スレが立っている。
もちろん、だからといって各専用スレで陵辱系SSを投稿してはいけないというわけではないし、
実際、何故かそういったものの方が好まれる作品スレ(サーカススレとか)も存在する。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112359376/
431名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:53:22 ID:SwdAB8dd
7ションベンでガキのアソコをグサッ
432名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:03:18 ID:5G98CIqI
いつもこういうSSばかりじゃないのだから
たまにはいいじゃ内科よ。
433名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:08:36 ID:TKOsvg9S
人間、堪忍袋ってもんがあるのよ。
434名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:12:15 ID:dpx83tB6
俺は『隆士キュソ』に犯される早紀タソ(梢タソ)が好きだ
そして処女は隆士キュソに捧げる
他は認めない





端から見れば変人かwww
435名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:14:22 ID:SwdAB8dd
あの悪ガキどもが犯すなら、この程度は問題ないと思う俺
436名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:14:51 ID:Gq1rqd6O
>>434
ありがとう、それは私だけなのかと思ってたwww
437名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:16:28 ID:d9d5ECEr
>>435
悪ガキどもに犯されるのがひどく屈辱的な俺。
438名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:19:24 ID:NoqViMHl
>>437
分かる分かる。
439名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:22:06 ID:5G98CIqI
なんか純真な人たちばかりなのね。
440名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:22:18 ID:TwY1YHDy
>>434
禿同
441名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:26:56 ID:3BzDii/e
文からは凌辱とか強姦風味はあまり感じられないけど。
それに専用スレに投下するほどその色が強い訳でもないし、どっちに投稿しても浮きそうだな。
442名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:29:12 ID:d9d5ECEr
俺が言うのもなんだが、やはり失礼なことを言い過ぎジャマイカ。
作者様申し訳ありません。
443名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:33:39 ID:3BzDii/e
>442がいいこと言った


珠が隆を無理矢理しても何も言わなそうだ、理由付けされてれば
444名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:51:32 ID:6qsbVmNg
「作品に即してれば」何かあるだろうし、「作品に即してなければ」何もないだろうし。
ただそれだけってことですよ。ウン。あとは>>443と一緒です。理由付けされてれば。
445名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:02:40 ID:/kiXUvAW
まあわたしも>>442サンと同じ意見ですね・・・投下してる方に申しわけないからね・・・

・・・だからこそAじゃない場合は読まないようにするんですが。

・・・作者さんお願いAか@で・・・
446名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:08:41 ID:tab9+Zsv
まあ陵辱系嫌いな人はぬくぬくしすぎなこのスレレベルので慣れておくべきだと思うよ

文句ばかりたれてると厨度が高いって馬鹿にされるからね
447名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:09:46 ID:enmcnB9x
最初から陵辱ものにする予定で、選択肢を出したからと言って
その答えが多かったらそれにする、とは言ってないわけで。

作品の是非はともかく内容の変更要求はちょっと筋違いかと思ったり。
読みたくなければ読み飛ばせばいいまでのこと。

まぁ、最初から叩かれるのは目に見えていたことだけどね。
過去にも陵辱系は叩かれたことがあったし。
448名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:13:34 ID:g+LNJj7f
煽るわけじゃないけど
陵辱嫌って人はエロパロ板に何を求めているんだろう
仮にもエロを求める板なんだから仕方ないかと

気に障る言い方だったらスマソ
449名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:21:57 ID:wc7uVHTh
でも>>361はイタ杉。
450名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:24:29 ID:3BzDii/e
>449
その発言がイタイよ。

さて、投下しにくい雰囲気ができてしまったわけだが、職人さんは気にしないでくれ。
451名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:27:29 ID:dpx83tB6
エロを求める事は人間として当然の行為である
エロには様々なエロがある
だが、その様々な行為にも限度と言うものがある
特に、まほらばと言う作品は、限度がとても低い
それは、まほらばが 純 真 無 垢 な 作 品 であるからだ

本日2度目の変人発言 orz





そして以上課題の人でしたwww
452名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:27:31 ID:wc7uVHTh
イタいのは百も承知だ。
だが、今回ばかりは言いたいことは言う。
453名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:32:03 ID:inY9MHn9
そういうふうにコテ(風味)の人が厨な発言をするなよ…orz

変なやつらに目をつけられたら終わりだぜ
454名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:37:47 ID:g+LNJj7f
職人さんが投稿しやすいふいんき(←なぜかry)を作っていこう
仮にも提供してもらう側なんだから
455名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:43:39 ID:wc7uVHTh
>>361みたいなのが投下されるんなら、終わった方がマシ。
とりあえず投下完了するまでは一切黙っとくよ。
456名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:43:54 ID:DE0J2gyy
その意見には賛成だが、職人を盲目的に上位に置かないようにしよう
457名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:44:40 ID:DE0J2gyy
>>456

>>454へのレスね
458名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:48:23 ID:caFHlhsd
珠実凌辱モノは許せても早紀がレイプされる話は耐えられない
梢はぬくぬくな純愛じゃなきゃイヤなんだ
459名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:58:33 ID:enmcnB9x
>>458
>珠実凌辱モノは許せても〜
酷いよ…(´・ω・`)
珠実スキーがいることも忘れないでください…。
460名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:02:22 ID:XOzt+YBN
>>458
雰囲気をよめ
461名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:02:59 ID:a6vmUrS4
さてみなさん、鬱アワーがやって参りました。ということで「仕返し」行きます。

そうそう>361の答え …3 答え3 答え3
ということで嫌な人は回避だ。
462仕返し:2005/09/16(金) 23:04:03 ID:a6vmUrS4
「おーい誰かーっ! 誰か助けてくれーっ!」
 それが自分の首を絞めているとも知らず、早紀は懸命に助けを呼んだ。
脳裏に、彼女がもっとも信頼し、心を許している人たちの顔が浮かぶ。
いつもへらへらとしていて、よくからかわれたりもするが、
いざ自分が困っている時にはきっと助けになってくれる。
そう信じている大切な人たち…
「助けてくれーっ…珠実ーっ! 桃ーっ! …白鳥…白鳥ぃぃ!」
 その人たちの名を早紀は必死に呼んだが、しかし現実は非情であった。

「ひっ!?」
 包皮に覆われた亀頭が、叫ぶ早紀の膣口を捉えた。
そのまま坊主頭がぐっと腰を突き出すと、先っぽが狭まった処女口をこじあけ、
ずぶりと中に入り込む。
「おっ、入ったぞ」
「ひっ…よせ、やめろ…やめろぉぉぉ!」
 早紀が絶叫する中、坊主頭がぐいっと腰を突き出した。
ペニスが狭窄な処女道を押し進み、処女膜を引き裂いて一気に根元まで突き入れられる。
「ひぃっ! あ…が……」
 破瓜の鋭い痛みに、早紀は腰をずり上げた。目の奥で火花が散り、
喉の奥から搾り出すような悲鳴が漏れる。「が…あ…う…う…うぁぁぁぁぁぁ!!」
 その悲鳴は、すぐに絶叫へと変わる。「やだ…やだやだ、抜けっ、抜けってば!」
早紀は駄々っ子のように、あらん限りの力を振り絞り、じたばたともがいた。
しかしどうあがいても、両脚の上にどっしり座り込んだ二人を、
そして彼女を犯している坊主頭を振り払うことはできない。
彼女の抵抗は、ただ徒に悪ガキたちの嗜虐心を満足させるだけであった。
463仕返し:2005/09/16(金) 23:05:03 ID:a6vmUrS4
「どんな感じだ?」
 健一が陰険な笑いを浮かべ、坊主頭に訊く。
「すごくきつくて…なんかひくひくしてる」
「気持ちいいのか?」
 「うーん…」
 坊主頭は少し思案顔になった。中の肉は暖かくてぬるぬるしてて柔らかくて、
それがペニスをひくひくと締め付け、なんだかくすぐったいような
むず痒いような感じだ。なにかが今ひとつ足りない、そんなもどかしさを覚える。

 早紀の中の感触を探るように、ペニスをゆっくりと前後させてみる。
「ひっ!?」
 再び鋭い痛みに襲われ、早紀は身を縮こませた。生殖器がぎゅっと窄まり、
少年の分身をきつく締めつける。
「おっ!?」
 坊主頭も声を上げた。いっそう狭まった秘道で硬直した亀頭が擦れ、
そこから全身へと、びびっと電流のようなものが駆け抜けたのだ。
 試しにもう一度腰を引き、突き入れると、またもペニスの先っぽに、
くすぐったくも気持ちのいい、言いようのない不思議な感覚を覚える。
さらにもう一度、そしてさらにもう一度、坊主頭は腰を前後させた。
動かすたびに、ぱんぱんになったペニスの先っぽが、
きつく絞まる秘肉で包皮ごと擦られ、快美感が込み上げてくる。

 坊主頭はペニスを引き抜いては突き入れ、それを何度も何度も繰り返し始めた。
ぎこちなかった動きは、やがてリズミカルなピストン運動へと変わっていく。
「痛っ!? よ、よせっ、動かすなっ!!」
 処女膜を引き裂かれたばかりの膣でペニスを激しく抽送され、
早紀が悲鳴を漏らす。痛みもさることながら、胎内で異物が動く感触が
堪らなく気持ち悪く、まさに今、自分は犯されているのだという屈辱に襲われる。

「やめ…やめろぉ! 動くなっ…ひっ、うぁっ! うっ…う…うぅっ、うっ…うぅぅ…」
 早紀の悲鳴は、やがて嗚咽へと変わっていった。こんな子供にいように犯され、
処女を失ってしまうなんて…。悲しみ、羞恥、怒り、屈辱、悔しさ、
様々な感情がないまぜとなってこみ上げ、堪えきれずに頬を涙が伝い落ちる。
「うっ、うぅっ、ひくっ、うぅ、うぅぅぅ〜〜……」
 早紀は坊主頭に犯されながら、肩を震わせて忍び泣いた。僅かに残された自尊心で、
声を上げて泣きじゃくることだけは必死で堪え、早紀は声を押し殺して泣き続けた。
464仕返し:2005/09/16(金) 23:05:50 ID:a6vmUrS4
「なあ、気持ちいいのか?」
 ピストン運動を始めた坊主頭に、健一が再度訊ねる。
「ああ、こうやって動かすとすんごく気持ちいい!」
 涙を零す早紀にはお構いなしに、坊主頭は懸命に腰を前後させた。
一突きごとに快美感は膨れ上がり、数分と経たずにその快美感は頂点に達すると、
坊主頭の中に、尿意にも似た、“何か”が漏れ出しそうな感覚が沸き起こる。

「なんか俺…オシッコしたくなってきた…」
 坊主頭が切なげな顔をしてうわ言のように呟くと、健一が意地悪そうな笑いを浮かべ、
「その中でしちゃえよ」とたきつける。放心状態だった早紀は、
それを耳にした途端にはっと我を取り戻し、慌てて顔をあげた。
 犯されるだけでもこの上ない恥辱だというのに、中でオシッコだなんて…

「よせ…やめろ…」
 嫌悪感で青ざめながら、早紀は首を振って訴えた。しかし坊主頭は、
腰の動きを止めなかった。我慢の限界に達するまでさらに何度か腰を振った後、
早紀に思いっきり腰を押し付け叫んだ。「よぅし、出すぞ!」
「!?」
 根元まで突き入れられたペニスが早紀の胎内でビクビクッと律動したかと思うと、
次の瞬間、彼女の下腹部に、生暖かいモノが注がれる感触がじんわり広がっていく。

 オシッコ…してる…あたしの中で…「うっ」
 坊主頭が身体の中でオシッコをするのを呆然と感じていた早紀は、
突然ひくっとしゃくりあげた。「うぅっ、うっ…うぅっ…」
嫌悪感で、忘れていた涙が再び溢れ出し、目尻から零れ落ちていく。
「ううっ、ひ、酷い…うぅっ、うっ、うぅっ、うぅぅ〜…」
 犯され、さらに身体の中でオシッコをされるという恥辱に満ちた体験に、
涙と嗚咽が止まらない。
「うはっ、うっ!」
 早紀がすすり泣く間にも、坊主頭は熾烈な放出感に呻きながら、
彼女の胎内に“それ”を注ぎ込んでいた。彼の息子がビクンビクンと痙攣し、
その動きにあわせ、びゅっびゅっと熱い液体がペニスから噴き出していく。
たっぷりと数十秒その放出は続き、やがて徐々に収まっていった。
465仕返し:2005/09/16(金) 23:06:42 ID:a6vmUrS4
「うぅっ、うっ、ひっく、うぅ…」
 完全に放出を終え、坊主頭は嗚咽を漏らす早紀からゆっくりペニスを引き抜いた。
すると、栓を失った秘門から、破瓜の血でわずかにピンクに染まった白濁液が、
こぽこぽと泡立ちながら溢れ出してくる。
「なんだこれ?」
「なんか変なの出てるぞ」
 ソレが坊主頭の放出したものとも知らず、三人組がそれを見て騒ぐ。
「さっきの涎みたいなのか?」
「違うんじゃねーか?」
「…?」
 その声が耳に届き、涙に暮れていた早紀は、見るともなしに自分の股間へ目をやった。
仰向けのままでは、膣口から白い粘液が溢れ落ちるのは直接見えなかったが、
坊主頭のペニスがドロドロした白濁液で汚れ、そこから糸を引いて、
自分の股間と繋がっているのがわかる。

『まさか…あれって…』それを目にした早紀の顔が、みるみる青ざめていく。
『そんな…まさか…』
 子供たちと違い、さすがに早紀にはそれが精液だろうという察しはついた。
さっき坊主頭が中でしたのがオシッコなどではなく、射精だったのだ、と。
「い…イヤぁぁぁ…」
 早紀の口から嫌悪の悲鳴が漏れた。妊娠しちゃう…赤ちゃんができちゃう…
子供に犯されて妊娠してしまったという恐怖に、がちがちと歯が震え、
とめどもなく悲鳴と涙が溢れていく。
「イヤだ…やだやだ、やだよぉ…ううっ、うわぁぁぁ〜」
 彼女の中で、最後の何かが音を立てて砕け散り、早紀は大声を出して泣き始めた。
身も世もなく、わあわあと泣きじゃくる彼女を、しかし子供たちは容赦をしなかった。
466仕返し:2005/09/16(金) 23:07:35 ID:a6vmUrS4
「よし、次はオレな」
 早紀の脚を押えるのを坊主頭と交代し、ツンツン頭が彼女の両脚の間に入り、
ズボンをおろすと彼女の股間にペニスを押し付けた。
「も、もう、ゆ、許して…ヒクッ…お、お願いだから…」
 涙でくしゃくしゃの顔を振り、早紀は三人に許しを乞うたが、
ツンツン頭はその言葉を無視して、腰をぐいっと突き出した。
怒張した彼の分身が、早紀の中へと乱暴に押し入っていく。

「イヤぁぁ、やめて、ダメ、ダメぇぇぇ!」
 再び始まったレイプに、早紀が絶叫する。いつもの男勝りの言動は、
すっかり消え去ってしまっていた。レイプという行為に、
彼女が普段纏っている勝気な少女の姿は剥ぎ取られ、
その奥に隠さした本来の16歳の少女の姿をさらけ出していた。
「イヤぁぁ、やめてっ、やめてぇぇぇ!」
 ツンツン頭は坊主頭を真似て、泣いて嫌がる早紀を、何度も何度も突き上げた。
腰を引き、突き入れ、また引いて、何度も何度もがむしゃらに腰を前後させる。
突かれるたびに早紀の太腿がビクンビクンと跳ね、
押さえつける二人の身体をガクガク揺さぶった。

「イヤっ、イヤぁぁ…イヤぁ……うぅっ、うぅぅ…」
 しばらくすると、早紀の泣き声は徐々に小さくなり、再び忍び泣きへと戻っていった。
さっきまでのように堪えているわけではなく、もはや泣き喚く気力を失ってしまったからだ。
ツンツン頭が早紀を犯している間、彼女はただヒックヒックとしゃくりあげるだけだった。

 ツンツン頭が腰を突き上げる度に、早紀の胸の膨らみが、
プルン、プルンと大きく揺れる。ツンツン頭は我知らずそこに手を伸ばし、
双乳を鷲掴みにすると、ギュムッ、ギュムッと揉みしだき始めた。
腰の動きに同調するように、手を握り、離し、時折指先で乳首を摘み、
胎内の秘肉と同時に、豊満な膨らみを存分に味わう。
 乳房を弄ばれ、早紀は泣きながらイヤイヤをするように弱々しく首を振っていたが、
それもすぐに止まる。早紀は疲れたように目を閉じると、
早くこの辱めが終わるようにただただ願った。

「オ、オレもなんかションベン出そうだ!」
 必死に腰を振っていたツンツン頭が、やがて興奮に声を震わせながら、
感極まったような表情で言った。ぐったりと目を瞑っていた早紀は、
その声にハッと目を開いた。さっきの坊主頭と同じような事を…
「やだ…やだやだやだ、イヤだぁぁ…」
 膣内に射精されまいと、早紀は最後の気力を振り絞り、
ツンツン頭を跳ね除けようと暴れたが、わずかに彼の身体を揺らすだけでしかなかった。
467仕返し:2005/09/16(金) 23:08:48 ID:a6vmUrS4
「でっ、出るっ!」
 ツンツン頭はそれから何度かペニスを往復させたのち、
早紀の中にペニスを根元まで突き入れると、彼女の胎内深くへ子種を注ぎ込んだ。
「嫌…イヤぁぁぁ…」
 子宮目がけ、熱いスペルマが勢いよく浴びせられる感触に、
早紀は嫌悪感にまみれた悲鳴を漏らし、びくんびくんと腰を痙攣させた。
膣の中ではツンツン頭の分身がビュクッ、ビュクッと何度も跳ね、
その度に先端から子宮に向け、熱い精液が次々に発射される。

「うっ…うはっ…んっ……ふぅっ…」
 初めての射精の快感に呻きながら、早紀の中へ一滴残らずザーメンを注入し終えると、
ツンツン頭はゆっくりとペニスを引き抜いた。ぽっかりと口を開けた膣から、
二人分のザーメンが溢れ出していく。
「ふぅ、気持ちよかった〜」
「うぅ、ぐっ…うっ、うぅっ…うぅ〜〜…」
 晴れやかな顔のツンツン頭とは正反対に、早紀はただ泣きじゃくっていた。

「よーし、それじゃ今度はオレな」
 次に健一が早紀の脚の間に入った。手早くズボンとパンツを下ろして、
勃起した分身を彼女の割れ目に押し付ける。固い亀頭が秘所に当たった瞬間、
早紀はすすり泣きながら肩をびくっとさせたが、もう抗おうとはしなかった。
 健一の剛直が荒々しく中に押し入ってきても、彼が激しく腰を動かしても、
ただしくしくと泣き、わずかに腰をびくびくさせるくらいで、
早紀はほとんど反応を見せなくなった。そして健一がフィニッシュを迎えた時も、
彼女は涙に濡れた顔を、わずかに歪めただけだった。

「ふぅっ」
 そしてすっきりした顔で健一が立ち上がり、パンツとズボンを引き上げた時。
「!?」
 突然彼らの背後で茂みががさがさと音を立て、悪ガキたちはギクリとして
後ろを振り向いた。表情をなくしていた早紀も、頭をあげ、
期待に満ちた目で茂みを見つめた。ようやく誰か来てくれた。
遅きに失した助けではあるが、それでもやっとこの責め苦から解放されるんだ、と。
468名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:08:52 ID:+svytV1c
このレスは無視してくれ。

>>462
お前はこのスレに傷を付けた。
お前はまほらばファンの面汚しだ。
2度と来るなカス。
469名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:12:13 ID:hI0UF2TO
>>468
その辺は後から言おう
俺は、何つーか、昔に似た感じの寂しさを感じたことがある
470仕返し:2005/09/16(金) 23:12:27 ID:a6vmUrS4
本日はここまでということで。次回で終了すると思いますが、
さらに痛くなる予定なので、読みたくない人はNGワード設定でもしといてくだされ。
471名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:13:35 ID:+svytV1c
>>470
お前心は痛まないのか?
472名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:14:19 ID:H9wO/dio
>>470
叩きなんて気にせず頑張ってくれ
473名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:14:27 ID:a6vmUrS4
しまったタイトル入れたままだ。
474469:2005/09/16(金) 23:14:31 ID:hI0UF2TO
身近な、大切な人が離れていく感覚
自分が改めて一人だと感じたとき
それが悲しさであることを悟って泣いた
子供のころに部屋で少し泣いた

引っ越すときだったっけな
けどやっぱり昔の話だ
475名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:14:51 ID:XOzt+YBN
>>468-469
もうなんといってよいのやら……
476名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:15:33 ID:ad9ibZO7
>>470
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
最後は更なる鬱展開への伏線!?
477名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:17:14 ID:g+LNJj7f
終わったみたいなので言わせてもらう

「仕返し」の内容は確かに受け入れがたいものがある
でもスレの主旨には沿っているんだし この作品を楽しんでいる人もいる
受け入れられない人はNG登録するなり何らかの対処をしよう
自分が受け入れられないからと言って投稿者が投稿しにくい雰囲気にするのはどうかと思うしね
>>468とかはもってのほかだ
478名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:17:23 ID:lCJLwCqh
フハハハハ、夢オチだとマインドセット完了!
[ショックでハイになっている]
479名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:17:46 ID:XOzt+YBN
名もないホームレスにやられるんだろうなー

ワクテカ
480名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:18:19 ID:+svytV1c
何とでも言え。俺は絶対に認めないけど。
俺はこの場から消える。今度来るときは普通の名無しだから。
俺のレスが嫌なら、お前らの大好きな読み飛ばししてくれw
481名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:23:57 ID:SwdAB8dd
よーし、俺も残酷ストーリー書いちゃうぞー。

白鳥「糞ガキどもが…俺の早紀に手出しやがって…」
ガキ123「うわー」
白鳥「死にやがれ」
   グサッ
ガキ1「ぎゃあああああ!!!」
ガキ23「あああ!!!殺されるううぅぅ!!」
白鳥「覚悟しろ!!」
     ブスッグサッ
ガキ2「ぎぃぃぃぃあああ!!」
ガキ3「うあああ…あ・・・・・あ・」
早紀「ありがとう」
白鳥「…あれっ…なんで僕はこん…ささささ早紀ちゃんその格好!?」

482名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:27:11 ID:Z5Lt4HGt
俺は、別にさ叩くつもりは無いけど
もう自分の中で話が決まってて変えるつもりもないなら
>>361みたいな事して期待持たせなきゃいいのに
当然陵辱には拒否反応起こす人がいる事なんてわかってるわけだしさ

まぁ、「仕返し」をNGワードにするのもなんか弊害出そうだしコテハンつけたら?
483名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:29:51 ID:+U5UwBTI
つーか、陵辱スレ行けよう
484名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:35:10 ID:XOzt+YBN
このスレは無垢とか標榜してるだけのガキの集まる場所じゃねーんだよ
485名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:51:45 ID:ni1P7D/R
よーし、僕も残酷ストーリー書いちゃうぞー。

〜日夜梢に刷り込みをする珠実の図〜

「梢ちゃんって〜、本当に梅干が好きですよね〜」
「うん、今年のは漬かり具合が最高です♪」
(…ニヤリ)
「ときに梢ちゃん、つかぬことをうかがいますが〜」
「なあに?珠実ちゃん?」
「梅干と白鳥さんだったら、どっちが好きですか〜?」
(ピシャーン)
「う、うめぼし。白鳥さん…どっちか…どっちも。う…」
「ほ〜ら、ほ〜ら、白鳥さん選ぶと梅干が飛んで行っちゃいますよ〜」
「あ°あ°ぁ、う、うめぼし…うめぼし〜」

オチなし
486名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:55:17 ID:g+LNJj7f
うめぼしと同レベルの白鳥君カワイソス(・ω・` )
487名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:55:47 ID:eQ80/JwB
>>485
ワロタw

さて・・・
ヒント1:純愛系を嫌う人はいないが、陵辱系を嫌う人はいる。
ヒント2:まほログは作品だけを見ることができる。
488名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:10:56 ID:yNSeB/vI
書いてる途中で叩かれたから無理矢理悪い方向に持って行った
それで気分悪くする読み手が出ればいい、とかしか考えてないんじゃないの?
>>230>>274で言ってることとその後の展開がちぐはぐだしさ

ようは自分の気分さえよくなればそれでいいってヤツっぽいね
良心がどうのこうのってもムダムダ
489仕返し:2005/09/17(土) 00:19:39 ID:u3A9DnxH
「……………………」
黙り込む早紀、健一が極めて残酷な発言をする…
「静かになったな…もっとやっちまうか…」
性器を露(あらわ)にした瞬間、早紀が首にかけた魚ペンダントが輝く!!!
健一「うっ!なんだあ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ…

            ドン☆


早紀「こんなにぐちゃぐちゃにしといて、逃げるのか?」
あまりの早紀の代わりように、悪ガキは驚きを隠せない
ツンツン頭「な…さっきと雰囲気が違いすぎる…」
健一「こいつどうしちまったんだ!頭がおかしくなったか!?」
坊主頭「その髪型、目つき、声…本当にあの暴力女…ひぃぃぃい怖いぃぃぃ!」
早紀「お前らは俺の心の領域、体の領域を侵した…
 人としてのルールを破ったお前らには罰を受けてもらうぜ!!!」

   早紀「   〜 狂 気 性 交 〜
       L u n a t i c S E X ! 」


ツンツン頭「うわああああ!!ちんこが…おしっこがとまらぬええ!!
きむぉおおついいいいぃいいいいい!!!ぎぃあああああああ!!!!」
ツンツン頭の性器からは大漁の精液がとめどなく発射され、健一に降りかかる!!!
健一「涎があああ!!うぶっぁああああ!!!あきゃあきゃきゃきゃあああ!!」
健一の目にはその精液は早紀が輩出する涎にしか見えず、ひたすら飲み込む…
坊主頭によっては白目をむき、全身に精液を塗りたくる…
「ひひひ…女は体液も何も俺のもんだ…」

早紀「他人の人生を壊そうとしたものが、その他人に人生を壊される…
   精液も知らないガキだっただけに、罰は軽めにしてやったぜ…クズのお前たちに
   更生するチャンスを与えてもらっただけ有難いと思いな。」

〜完〜
490名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:21:55 ID:4caLHTB4
>>488に同意だ。

この作品を楽しみにしてる人には悪いがあえて言わせてもらう。
キツイことを言わせてもらうが、途中まで読んでいたけど正直ここまでひどい内容だとは思わなかった。
もうみないようにするよ・・・。これ以上まほらばの雰囲気を壊したくないから・・・。
491名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:23:22 ID:6R8QoOOd
なんでこの程度で叩かれてるのかが理解できん…
なんか自分の脳内のまほらば像を他人に押し付けすぎじゃないのか?

俺は仕返し作者にGJと言うよ
492名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:23:43 ID:2AOM8UzY
何この笑うせぇるすまん。
493名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:24:45 ID:2AOM8UzY
>>491
強引だけど、皆まほらばを愛してるからだよ。
494名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:26:07 ID:eJxWYXo4
陵辱嫌い派の人が読まない宣言したので陵辱物書いた人も気兼ねなく投下してOKですよ。
495仕返し:2005/09/17(土) 00:26:37 ID:u3A9DnxH
書いてみましたけど、
これじゃ、妊娠させられた早紀が救われませんね…
後日談も書きましょうか…

>492 ちょっと違w
496名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:26:58 ID:fKBsVKfF
ずっとROMってた俺から言わせてもらうと
純愛純愛言ってるやつ
すごい厨臭い
なんか過激な純愛派装って荒らそうとしてんじゃないかってくらい
497名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:26:59 ID:4caLHTB4
自分が読んでいい作品か、読みたくない作品か区別しんといかんな。
498名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:29:14 ID:owjKc57J
陵辱嫌って人はNG登録くらいしようよ
嫌な言い方だけどそれができないならこのスレ見ないほうがいい
499名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:30:49 ID:2AOM8UzY
だからまほログを(ry
500名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:32:12 ID:QMHwG1+s
>>496
>なんか過激な純愛派装って荒らそうとしてんじゃないかってくらい

やっぱりそれか。俺もそうじゃないかと思ってた。
ま、この程度の荒らしで音を上げるくらいなら荒れてしまえとも思うわけだが。
501名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:33:49 ID:WLgSqFyo
>>491
別に、どんな話を考えようがそれは勝手だし、それを>>491が良いと思ったんなら
それは何も問題ではない。

今ここで問題視すべきなのは、作者が住人のレスを省みず(>>361のようなことを言っておきながら)
、明らかに嫌がる反応を楽しもうとしているとしか思えないこと。
SS作者は、確かに安易に流されてレス全てを反映していてはいけない。
だけど、その態度に問題性がある場合は、作者への批判意見が出てくるのも仕方がないことじゃないだろうか。


正直、これで(絶対に荒れるとわかっているのにも拘らず)次の投下をまほログ、陵辱スレに行わず、
ここへと投下した場合は、作者の良識を疑った方が良いと思う。
502名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:42:21 ID:RDZoyn9l
作品を書くのも自由、投下するのも自由。
読む読まないも自由。
そして、その評価をどう下すのも自由、だ。

この作品が叩かれるというのは作者自身もわかっていたことだろう。

読み手も気に入らないなら気に入らないとはっきり言うのも別に間違ったことじゃない。
503名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:42:35 ID:PvGqMlMi
陵辱批判側の意見はちょっと勝手すぎじゃまいか
今問題視されている作品のどこに非があるのやら
単に自分が嫌いってだけで叩くなよ
>>501の意見も一理あるけど明らかに態度ではなく作品を叩いてるよね
504名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:46:45 ID:MUiTptQo
>>501
まあ、それには同意。
言われてみれば、今回は作者も空気読み損ねた感じだった。
やっぱり隔離すべきなのか?

ちょっと前にも言われてたけど、作り話であろうが
陵辱見て何とも思わないってのは人間としてどうなんだろう?
一般人から見たら、強姦、陵辱ってこと自身が異常だろうし。
あー、何か自分でも論点分からんorz
505名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:47:00 ID:BqoINJll
じゃあ陵辱もの

〜部長を弄ぶ早紀の図〜

「…と、いうわけでオカ研の部長なんですよ〜」
「へ〜ぇ、珠実の入ってる部の部長ねぇ」
「はじメマしテ、ヨろしくデス」
「で、なんでオマエ、そんなヘンな格好してるんだ?」
(ズギューン)
「へ、ヘン。ソ、そレは私がオカシいとイうことデスか?」
「ん、まあな。だってよ」
『ヘンな部の部長で』(ハゥッ!)
『イカレた格好で外をうろつく』(ふアッ!)
「これで性格に問題があったら変質者のグランドスラムだぜ」(アハウア!!)
(ずごごごご)
「イイ、イイデスよ早紀サン。もっト…もットわたクしヲ罵っテ〜」
「………」
「なあ珠実…、コイツもしかして…」
「はい〜、部長は筋金入りのマゾヒストなんですよ〜」
「こっ、この変態ヤローがぁぁぁぁ!!」
「アおォォォォぉぉォォ…アハッ…ひゥ…あうウぅぅん〜」

とどめ 部長昇天
506名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:49:20 ID:lOVLsT+s
>>504
その発言はお前がこの板の多くの人間を異常と見たと判断していいんだな
507名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:49:42 ID:WLgSqFyo
>>503
別にどんな作品を書こうと勝手だけど、>>502の言うように叩かれる(=スレの空気が悪くなる)
とわかっている作品を投下するのは、ぞれを嫌がる住人だけじゃなくて、他の作品を書いている人にも
迷惑になるということを考慮して欲しいんだって。

見ない人は見るな、というのは間違いなく正論なんだから、
それが徹底することが出来る(見たくない人もこのスレにあぼーんの虫食いが出来ずにすむ)、
まほログや陵辱スレへの投下、という救済処置があるんなら、それを活用して欲しいんだよ。
508名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:50:24 ID:LKYG3YPi
自由に投下と言われたので初心者俺が投下してみる
509名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:50:56 ID:PvGqMlMi
>>507
納得
510名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:51:02 ID:lOVLsT+s
空気嫁って言うんならこのスレのほうが
この板じゃ浮いてるんだから離れるべきと言うことになるぞ
511昔のキヲク:2005/09/17(土) 00:51:14 ID:LKYG3YPi
私は誰?
ここはどこ?
真っ暗闇の中
今あるものは自分の感覚
何も見えない
悲しい
涙があふれる
母さんとお父さん
いつも喧嘩してた
止めたのに、続けてた

私はいま暗闇の中
つらくて
怒りたかった
けど、遊びたかった
お友達と
お祖父さんと
仲良くしてほしかった
お父さんと
お母さんに

暗闇の中に私はまだいる
けど、何故か私は一人じゃない
明るい子がいる
幼い子もいる
かわいい洋服を着てる子も
内気で手品が上手な子

私は今・・・・・・光の中にいる
512名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:51:31 ID:fKBsVKfF
>>361にこだわる奴がいるが
これは「リクエスト通りの展開にします」という意味ではないように見えるが。
作者が嫌がらせで作品を投下してるなんて被害妄想もいいところ。
大体恥辱が作品に合わないから投下するななんて完全に個人的な趣向。我侭。
俺もまほらば好きだからここにいるからこんなこと言いたくないがまほらばがそんなに特別か?
他のエロパロで恥辱物が書かれてる作品が恥辱物を書かれてもおかしくないとでも言うのか?
513名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:52:34 ID:LKYG3YPi
とりあえず書いてみて投下したが恥ずかしいな
514名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:54:52 ID:lOVLsT+s
>>507は結局、
「俺たち多数派の邪魔になるんだから、お前ら遠慮しろ」
ということだろ?
515名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:54:53 ID:PvGqMlMi
>>513
気にスンナ、ガンガレ
516名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:55:48 ID:RDZoyn9l
まぁ、なんだ。
創作って言うのは作り手と受け手のキャッチボールなわけだ。

作り手が受け手を無視したものを作れば、当然受け入れられない。

受け手が作り手に過剰に要求しても、作り手が望まぬものになってしまうだろう。

要はお互いが迎合できるか出来ないか。
それだけでしかない。
517名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:59:04 ID:MUiTptQo
人間て難しいな。
518名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:03:01 ID:j6sKnEew
なんか久々に殺伐としてますね。
俺は陵辱的展開は即座に脳内あぼんしてるから問題ないが
本気で拒否してる人もいるのか・・・難しいねぇ

>>513
519名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:03:19 ID:HaAeaWCa
ところで、今後はどうするよ?ここに投下すれば確実に荒れるぞ・・・。
520名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:04:33 ID:HV4Lhr92
そんなに陵辱嫌いならテンプレに書いておきゃいいのに・・・あほらし
521名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:04:50 ID:RDZoyn9l
>>512
ま、有り体に言えば、別に投下しちゃダメなんてルールを作る必要はないね。
そう言う縛るルールは必要ないと思う。

ただ、不満のある作品に対して否定的意見を言っちゃいけないってのも筋違い。
不満があれば素直に不満だと言うのは何もおかしいことじゃない。
きちんと受け入れた上での批評なら別に問題ではないだろう。

読みたくなければ無視しろ、否定的意見なんていらねーよ、
ってのはおかしなこと。
522名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:07:29 ID:HV4Lhr92
>>521
ある種の問題作を別スレ行きにしているスレもあるわけだが
その是非は置いといて
523名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:08:56 ID:PvGqMlMi
>>521
否定するにしても限度を弁えて欲しい
ただ陵辱だからって理由で叩くのもな
それは受け入れる以前の問題だろう
酷い奴に至っては「二度とくるな」と言い出す始末
524名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:09:36 ID:WLgSqFyo
>>519
出来ればさっきから出ているようにまほログや陵辱スレに投下という形で続けて欲しいんだけど…

逆に肯定派(というよりは、批判派の批判派)の人は、まほログ・陵辱スレへの投下は
そんなに嫌なのか聞きたいと思う。


>>520
初代(一時)スレで最初に陵辱系SSの冒頭部分があがったときに「できれば陵辱スレへ」
という結論が出ていた(このときは陵辱肯定の声もあったけど、作者自らがこの結論を出した)
525名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:12:44 ID:NzF80oVv
2xhブラウザなら「あぼーん機能」を使うという選択肢もあるんだがなぁ。
「同じ作品」のSSなんだし、投稿は自由。言われるのもある種自由。
でも「出て行け」というのはどうかなと思うってことですよ。

2chブラウザでなくWebブラウザで見てる人もいるんだろうけど、見たくなかったら
「視線を遠くに合わせてスクロール」→「行きすぎと思うぐらいまでやって微調整」で事が足りるぞ、ウン。
526テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/17(土) 01:15:19 ID:D1WseSiW
不毛な事にレス費やしてるな……
陵辱系議論も過去の例があるのだから、その辺は各自で個別にスルーでいいかと。
ここは少なくとも作品への不満を書き散らす場ではないから。
ここで学ばないと、ただのパブロフですよ。

そういう議論を抜きにしても、>>495乙です。発想も良かったし、文のレベルも中々です。
でも、最後の流れがワカリマセン。

>>505
部長は天に召されて輪廻転生(ry

>>513
誰かと思ったら梢ちゃんか……GJ!久々に良質の詩だった。

ちなみに、まほログへの投下は基本的に管理人の私しか出来ない訳で……
どの作品(あるいはレス)を掲載するかは、基本的に私の裁量だったりします。
そしてコメント欄への投稿は字数制限があります。悪しからず。
527名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:15:48 ID:ZXq7p41a
>>524
そんな初代スレなんて昔のことしらねーよ、って奴が増えてるだろうし
俺も変わるべきだと思う
528たろ:2005/09/17(土) 01:16:19 ID:fANb9TUK
なんか殺伐としてますね。
ほかの人が投下し辛くなって衰退→消滅というパターンは避けたいですね。
529名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:16:59 ID:RDZoyn9l
>>522
それはただ単にこのスレにそう言うルールがないだけじゃないか。
まあ、前にもこういうことは話されてるけどね。
読み手を選ぶ作品は注釈をつけたり、別スレに書いてリンク貼ったり、
テキストをうpろだに上げてリンク貼るとか、いろいろ案が出てたな。

>>523
その辺の線引きは個人の尺度になっちゃうからどーにも。
まぁ、批判を通り越した暴言は確かにどうかと思う。
どっちにしろ明確なルールはないわけだから荒れちゃうのもある意味当たり前。
530名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:17:30 ID:eJxWYXo4
なんでここに投下してはいけないのか気になる。
>まほログ・陵辱スレへの投下
今これやると陵辱否定派が調子に乗って、まるで自分が正しいみたいな勘違いをする可能性がある。
531名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:24:53 ID:RDZoyn9l
>>530
ただ単に、荒れる要素のある内容だから、だと思う。
容認派にとっても否定派にとっても揉め事が起きるのは気分のよくないことだし。
双方にとって問題が起こらないに超したことはないだろう。

荒れを回避するためにどうするか考えるってのは当然のこと。
532名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:27:48 ID:BqoINJll
大切なのは作者が読み手を思いやり
読み手が作者を理解しようとする事

「こうあるべきだ」なんて筋を通せば角が立つのはあたりまえ
どうしても嫌ならフォローのssを作ってみては?
とりあえずssを投下し難い今の状況は最悪
533名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:29:10 ID:VPr8Spag
ここは前に未成年の学生だと分かった職人をなあなあで棲まわせてるスレですから
なあなあにしとけば解決するんじゃないですかw
534名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:29:57 ID:FT7dvYvf
\           ヽ         |         /             /
     \          ヽ         |           /           /
      \       ヽ           |        /        /
       殺 伐 と し た ス レ に 鋼 の 救 世 主 が ! !
          \      ヽ               /      /
‐、、            \                         /          _,,−''
  `−、、          ┌─────────┐            _,,−''
      `−、、       |                |         _,,−''
         `       |                    |
             !`ヽ  |. ●            ● .| i⌒!
───────‐  ヽ、 \|:.    ├──┤    .:|ノ ノ   ───────‐
              \_|:::...    ヽ、  ノ     ...:::!_/
                  |::::::::::...     ̄   ...:::::::::::|
           _,,−''     |:::::::::::::::........    ......:::::::::::::::::|    `−、、
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 ゙、   `ー--<´   /      ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄       ゙、  >−一'′   ,'
  y'         `ヽ/     /  | |        | | ヽ      ヽ '´         イ
535名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:32:18 ID:BqoINJll
トンでもナいモノヲ償還シてシまいましタネ クッ
536名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:35:48 ID:j6sKnEew
フォローSS

〜この物語はフィクションです。実際の登場人物とは関係ありません〜

浄化完了。
537名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:37:13 ID:RDZoyn9l
>>533
前になぁなぁにした結果、ツケが回ってきてるわけなんだけど…。
個人的には作者側で回避手段を大きくとった方が無難だとは思うな。

幸い、このスレには専用のテキストうpろだがあるし、それを使えばいいと思う。
538名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:46:05 ID:VPr8Spag
うわ、マジで反応しやがったw
俺もこんなことで大騒ぎしてるこのスレは糞だとは思うがなw


あ、深夜にマジレスしてるお前もなw
539名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:58:07 ID:LKYG3YPi
>>538
まぁ落ち着け
とりあえずお前から見て糞スレでも俺らから見れば良スレだ
どんなに荒れてもいずれは昔の時が蘇る
自分たちの記憶の中にあるとおりに成るだろう。
そしてマジレスしてるのはそれだけこのスレが大事なんだ
もちろん俺もこのスレが大事だ
アニオタやら何やら言われてもかまわない
ただ自分が好きだから
それ以上理由はないんだよ。
それで恥ずかしくても好きなのは好きなんだ

けど
荒れてるときにさらに荒らそうとするのにはイクナイと俺は思う
540名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 02:29:07 ID:fKBsVKfF
まあ見てると職人にも読み手にも例えじゃなく本当に厨房工房っぽいのが
前からずっとこのスレに大量にいると思ってる。
正直どこかの厨房向けSS投稿サイトにあるようなのがかなりあると感じていたが
このスレがそういう雰囲気ならと俺はスルーして適当な作品だけ読んでROMっていた。
しかし今日の流れを見るに厨房臭いとか以前に本当に子供がいるようだな。
541名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 02:32:29 ID:FlTtCq5X
不毛だ・・・


とりあえず、陵辱鬼畜系は個人でスルーするなりすればいいかと。
少なくとも俺は見てない。まず、ガキが梢ポンに・・・ってとこから見てない。


荒んだ心を癒すには甘々SSを読めばいいかと。
542名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 04:46:51 ID:VtLxdZ/A
私は正直、スルーしている方の人間なんですけど、

とりあえず、作者さんは「書くのはやめました」だけは勘弁してください。
そうなれば、この不毛な争いはさらに酷くなります。否定派は「今更何を」、楽しみにしていた
人たちは「否定意見が出たせいだ」と言い争うことになり、事態の沈静化が不可能になるかもしれません。
543名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 06:11:00 ID:TwcHuxA9
>>470
期待どうりに3人で輪姦してくれましたね。
耐え喘ぐ早紀ちゃん(;´Д`)ハァハァ

坊主頭になりたいと思った。
一番おいしい所食べたよねコイツ(´・ω・) ウラヤマシス

>さらに痛くなる予定なので・・
誰かが言ってるけど、場所的に来るのはホームレス・・・・か?
今彼女は、手負いの小魚!どう料理するか楽しみにしていますよ
544名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 08:03:10 ID:ZkqRcjBv
ちょっと亀だが・・・
>>530
言いたい放題言われて悔しいのは分かる。
でも今大切なのはスレの安定と存続だろ?
彼らもネタが無ければ喰いつかないだろうし、隔離すべきだと思う。
545名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 09:31:32 ID:u3A9DnxH
ハッピーエンド
通りかかる白鳥
白鳥「あ、あれは早紀ちゃん?なんで裸で……まさか!?」
早紀「…どうだ、満足したか?」
健一「えっ…!?」
早紀「おりゃあああ!!!」
早紀が全身に力を込めると、縄が切れた!
ツンツン頭「なあっ!?」
白鳥「コラ−!!!」
坊主頭「うわああああ!!逃げろ!!」
逃げていく悪ガキ達
さ、早紀ちゃん!!!大丈夫!?」
早紀「よう、白鳥
悪がきの相手するのも大変だよな…
今日が安全日だからよかったけど、危険日だったらヤバかったぞ…
でも気持ちよかった…かも、な。」
白鳥「…」

〜end〜
546名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 09:51:46 ID:bd0mS0uF
肯定派と否定派はどのくらいの割合なんだろう。
レスのついでに挙手してくれまいか?
ちなみに漏れはどっちかというと否定派。
547名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:06:22 ID:WBu8x7kV
メインキャラに犯される(例えば白鳥君がキレるとか)とか
救いようのあるオチなら許容範囲。だが今回のように赤の他人に犯されて、
救いようもないとかはちょっと勘弁……。
548名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:16:05 ID:QOMcC0aN
>468とか、否定派の人格を疑うな。自分はまほらばファンのくせに他人に対して容易にカス、とか言ってのけるのかと。矛盾してない?
549名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:17:16 ID:X9FdNsJQ
>>534
  ┏┓
┏┛┗┓∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧
┗┓┏ ( (-( -( -( -д ( -д)
┏┛┗(つ(つ/つ//  二つ ━━ ・・・
┗┓┏ ) .| /( ヽノ  ノヽっ
  ┗┛∪∪とノ(/ ̄ ∪


  ┏┓           ∧
┏ (( (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ
┗┓ ⊂`ヽ( -д- ) _)д-) )  ノノ
┏┛┗⊂\  ⊂)  _つ ━━━ ・・・
┗┓┏(/(/∪∪ヽ)ヽ) ノ
  ┗┛ ∪ ̄(/ ̄\)


  ┏┓     ┏┓           ┏━┓ ┏━┓
┏┛┗┓ ∧∧ ┗━┓        ┃  ┃ ┃  ┃
┗┓┏( つ ゚Д゚) ┏┓┃┏━━━┓ ┃  ┃ ┃  ┃
┏┛┗ \ y⊂ ) ┛┃┗━━━┛ ┗━┛ ┗━┛
┗┓┏ /    \┓┃        ┏━┓ ┏━┓
  ┗┛∪ ̄ ̄ ̄\) ┛        ┗━┛ ┗━┛


ちっと鬱になってるものですが、皆さん落ち着きましょう。
このスレは自由投下のスレなんですから、誰がどんなものを投下しようといいはずです。
例外ももちろんありますが・・・
感想を言い合うのもいいとは思いますが、やはり読むのも読まないのも自由なのだと思います。

・・・駄文すみません。ただの1まほらばーだと思ってスルーしていただいてかまいません。
550名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:22:08 ID:u3A9DnxH
もう厳重にNG警告して、さっさと投下しちまったほうがいい。
頭の中に毒が残っていて気分が悪い。
551名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:40:23 ID:ftqBcH8/
>>547
同意
552名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:45:27 ID:WBu8x7kV
>>548
そういうのって、自分は正しいと思ってるんだよ。極論すれば独裁者的な考え。
その絶対的な自信を別のところに活かしてほしいもんだ。
553名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 10:59:55 ID:558TGoPF
『無理矢理系だから苦手は見んな』って初めにある以上投下の条件は満たしている。
自分の属性は純愛系だが、投下自体は肯定派なんだが。




つか複数人からの無理矢理エロSSつったらこういう展開なるの見え見え。そんで勝手に読んで鬱は(ry
554名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 11:09:26 ID:WBu8x7kV
まあ、ほとんどの人があそこまで鬱展開になるとは思ってなかったわけで。
555名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 11:17:43 ID:QOMcC0aN
毒を喰らわば皿まで、行けるとこまで行っちゃうんじゃないか
556名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 11:40:36 ID:luo572TN
>>553
でもハードだと書いてなかったのがミスだったな。
557水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 11:59:34 ID:lY7X/1L8
読み手を選ぶ内容になれば、こうなることも予測可能だったわけで。
まあ、ぶっちゃけ全部予想範囲内のことでした。
延々荒れるのはイヤなんで、今度からは投下側が配慮すればいいんじゃないかな、
と思います。

とりあえず、私のSSの続きはもうちっと待ってください。
(ふぃぎゃーいじってて進んでないんですorz)
558名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 12:04:56 ID:luo572TN
書き手も読み手も互いに配慮するのが大事 Da・I・Ji☆
というお話でした。
559名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 12:54:26 ID:aNnF6XI6
>>553
この程度でハードとは片腹痛い
560名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:06:53 ID:QOMcC0aN
>559
せっちゃん?
561名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:13:35 ID:luo572TN
良心は痛まないのかと言われ、すげえ痛んだ漏れガイルorz
562名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:31:59 ID:QOMcC0aN
カスとか言った後に良心は痛まないのか?とかもっともらしい事言っても説得力なしでしょ
563名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:39:16 ID:T2mi2z+Q
この話題、そろそろ終わりにしようじゃないか。
564名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:43:25 ID:Ld7eu82+
つーか馴れ合いが過ぎるからこうなるんだよ
ぬくぬくしてるべきなのは鳴滝荘だけで十分だろ
感想に全レスつける職人とか……気持ち悪いだけ
565名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:46:02 ID:Ld7eu82+
>>563
そうやってまたうやむやにするつもりかよ、とんだ甘ちゃんだな
566名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 13:48:15 ID:T2mi2z+Q
じゃあ隔離するか?
567名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:10:51 ID:u3A9DnxH
健一「お前が悪いんだよ…ははは」




早紀「う〜ん…」


早紀「…はッ!…なんだ夢か…AVなんか見なきゃ良かった…」
早紀「あれ…?なんか濡れ…」
早紀はそっと布団をめくる…


早紀「あああ!やっちまったあああああああああ!!!!」

       ガタッ

白鳥「さっ、早紀ちゃんどうし…!?」
早紀「あああ!みるなあああぁぁぁ!」
〜The End〜
568名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:13:35 ID:T2mi2z+Q
あいつは無視してくれって書いてたのに、
反応した漏れ達にも少なからず責任はある・・・のだろうか?
569名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:15:22 ID:xjtFwNCn
みんなここが2chてことを忘れてるんだ。
他スレならこのくらいのことはよくあるんじゃないか?
まあ、だからといってこの状態が続くのは勘弁だが。
570名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:19:49 ID:EvwozdJP
陵辱、レイプ物が嫌なら個人サイト開いてそちらでやればいいのに。
ここは皆で利用する場所で自分が嫌いだからといって好きに出来る場所ではない
571名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:23:17 ID:T2mi2z+Q
>>569
それは時間が解決してくれるだろうが・・・。
このスレは荒れるべくして荒れたって感じだなぁ。
572名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:35:17 ID:h1AUc8S2
とりあえずこのスレ住人はスルースキルをあげるべき
573名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 16:43:10 ID:YwHKojYv
選択肢の中に陵辱があったのだからそれは職人を責めることはできんぞ。
三分の一の確率なんだからその可能性も覚悟しておかなきゃ。
まあ俺も本当は白鳥に助けに来てほしかったけど。
職人さんがそう決めたんだから仕方ないじゃない。

ところでもし他の選択肢だったらこのスレこんなに荒れてないと思う…
574名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 16:50:21 ID:UnDfdYSz
だけど、もうどんな物語にするか先をきめていたのならあんな選択肢を見せる必要なかったと思うが・・・
この場には陵辱肯定派、否定派両方いると思うが、もしかしたら白鳥が助けに来てくれるんじゃないかという期待を否定派ににおわせようとしたのはいけなかったと思うがね・・・
575名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 16:55:44 ID:T2mi2z+Q
534 :名無したん(;´Д`)ハァハァ :2005/09/17(土) 16:51:19 ID:r89umuyL
要するに掻き乱したら自分は去って、荒れるのを楽しんでいるとしたら
それこそあの状態は荒らしの思うツボってこと。
576水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 17:09:08 ID:lY7X/1L8
さて、とりあえずこんな状況ですが愛のカタチ第7話です。

なんか、妙な雰囲気なんで縮小モードで。
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0006.txt
577水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 17:17:54 ID:lY7X/1L8
ついでにだいぶ前に書いてボツにしたSS(エロ
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0007.txt

>>414で言ってたやつです。
578名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:19:16 ID:T2mi2z+Q
あなたが気にすることないヨ〜。GJ!
自分でキツいと思ったら、こういう風に投下すれば良かっただけのことだナ。
579名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:34:18 ID:ZM2e+4c4
ここはとてもピュアな心を持った 2 1 歳 以 上 の集まるスレですね。
読み手と言うのは大半が名無し、というのは2chでは当然。
だからといって、自分が特定されないからといって、一瞬の気の昂りで罵詈雑言を投げつけるのは止めよう。
美食家気取りの偏食家は本気で小説と言うものを楽しめないと思う。
読み手は脊髄反射で否定するのを止めて、自分のレスに責任を持つべき。
580名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:36:56 ID:a/yOyFyR
ID:T2mi2z+Qはどうしても職人のせいにしたいようだな
>>575なんか失礼にも程がある
>>568で気づきかけたとおり、ROM住人の方に多くの責任はあるんだよ
581名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:37:10 ID:ay767J/G
これにて今回の事件の討論は終了します

↓よりハイレベルまほらばクオリティでスレを再開いたします
582名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:47:18 ID:YwHKojYv
マジ白鳥かわいいよな
583名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:05:42 ID:rNlUijw1
結論出さずに何逃げようとしてるんだよ、お前ら!
だからここまで荒れてるんだぞ!
584名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:09:39 ID:1Ybjcn9C
やっぱ大家さんでしょ
585名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:11:56 ID:ay767J/G
馬鹿野郎!!今の俺達には逃げる事しか出来ないんだ!!
今結論を出そうとしても、過ちを繰り返すだけだ!!



もう訳わからん俺 orz
586名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:26:27 ID:rNlUijw1
放置したほうが過ちを繰り返す可能性が高いと思うが
587名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:27:59 ID:4caLHTB4
作品の投下前に大体の趣旨を知らせておくのはどうだ?
588水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 18:30:33 ID:lY7X/1L8
スレが荒れそうな内容の場合、うpろだに上げてリンクを張るようにしてください。
また、作者がそう判断しなくても荒れてしまった場合、続きはうpろだ経由で掲載してください。

いじょ。
589名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:32:16 ID:oUqgbvk3
昨日のヤツ粘着してないみたいだし、いいんじゃね?
590名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:34:42 ID:u3A9DnxH
前書いた、小説の続き投票します。
白鳥「ぼくがそんなことを…」
珠実「気にしないでください…悪いのは私なんですし、他の人でもあんなに飲めば…」
白鳥「でも…珠実ちゃんを…」
珠実「白鳥さんは少しも悪くありません…すいませんでした…」
早紀「うーん…」
591名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:50:12 ID:LX+o9EBC
>>588
おいおい、なに一人で先走って決めてんだよ
よしんば個人的な意見だったとしても、その書き方じゃ強制としか受け取れないぞ
SS書きだからってROMより権限があると思ってるじゃねえぞ
592名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:02:47 ID:r5Pkhv/D
今はスレの安定が大切なんだから仕方ないよ。
593名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:04:06 ID:mU/He4xE
陵辱見て騒いでる奴がいたから荒れただけ
投下した人にはなんら非は無い
594名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:09:23 ID:ZM2e+4c4
>>591
そうは言っても一々ROM如きの文句をへーこらして聞いてたらSS書きとしては最悪のSSになるのだが
595名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:13:29 ID:4caLHTB4
とりあえずもう誰かを責めたりすんのはやめようよ。
みんなまほらばが好きでここに来てるんだからさ。

まほらばが本当に好きだから陵辱ものとかを書く人や好きな人もいれば
まほらばが本当に好きだから陵辱ものはイヤだという人もいるワケなんだし。

作品を投下する前にその作品がどんな趣旨なのかを書けば良いんじゃないかな?
そうすれば途中で「なんだ、こんな風になっちゃうのかよ」っていう人も出ないし
「こういった作品投下するな」といった人もでないと思うんだけど。

でも実際のところ難しいな。人によって感じるものは違うから。
596名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:19:26 ID:LX+o9EBC
>>594
それじゃSS書きは他人の意見を一切考慮しないで書くべきだと

>>595
>作品を投下する前にその作品がどんな趣旨なのかを書けば良いんじゃないかな?

ここの板じゃそんなことは当たり前のことなんだよ
ほとんどのスレがそうやって回避してる
597名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:22:01 ID:mU/He4xE
>>596
仕返しに関しては無理矢理系であると最初に言ってるけど
何か足りなかったんだろうか
598名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:29:57 ID:LX+o9EBC
>>596
俺も基本的にお前の>>593一行目に同意。
適当に拾って>>420とか>>570なんかの馬鹿な奴らがいるから、こんなことになってるんだと思う。
599名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:31:15 ID:LX+o9EBC
>>570は違った、すまん
600名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:42:28 ID:TwcHuxA9
たぶん今夜投下されるであろう最終話は
作者曰く、もっと痛いらしいので
嫌な人は明日くらいまでスレ見ないほうがいいかも試練よ・・・マジで
601名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:54:12 ID:QOMcC0aN
携帯電話で見てる奴を忘れないでほしいんだが……水さん
602名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:57:23 ID:ZM2e+4c4
一個人にそこまで気配りの効く人間になれと?
603名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 20:03:41 ID:QOMcC0aN
テキストファイルでやるなと言いたいんだよ
604名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 20:13:23 ID:6R8QoOOd
荒れてるから気遣いでtxtでやってくれてるっつーのに…
ここはリアル厨房の多い21禁スレですね
605ジズ:2005/09/17(土) 20:15:21 ID:RewqrhqU
みんなの言うことも分かるが
読む読まないは本人の勝手だと思うぞ
無理矢理系のエロSSなので、嫌いな方は見んといてください。
といってるし
責任を負いかねますのでご了承ください。
ともいってるから
作者を叩くのもどうかと思う・・・といってみる
606名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 20:22:59 ID:KPwapKhB
まぁ元ネタが同じ作品であっても陵辱アチャー(ノ∀`)な奴がいれば純愛イタスw(´・ω・`)な奴もいる訳だな。

とりあえず散々言われた事だが、
非専ブラユーザー・NGワードnot登録だった奴は対策として投下前に注意書きを最低限入れてある以上、
今回の件でその書き手さんを排斥、もしくは否定する考えはどうかとおもうぞ。スルースキルを持ってねぇ訳じゃなかろうに。

専ブラユーザーは今回はタイトルをNGにしていなかった人はアレだったが、
今後は名前欄にタイトルと共に「純愛」「陵辱」みたいに作品傾向を入れておく様にすればNGワードでオールバッチリだ。


読みづれぇぞゴルァ(*゚Д゚)って奴はスマン。
607606:2005/09/17(土) 20:25:24 ID:KPwapKhB
「書き手さんを排斥、もしくは否定する」

の所を

「書き手さんやその作品を排斥、もしくは否定する」

に脳内変換ヨロ…
608水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 20:25:56 ID:lY7X/1L8
>>601
うpろだにhtml版もあげようとしたんですが、対応してませんね。
いずれログに掲載されると思うんでご容赦を。
609ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/09/17(土) 20:48:28 ID:tlQPYjGG
>>608
ろだの設定を変更しました
htmlもあげれるようにしました

画像とSSくらいしかあげるれないようにしてたのが裏目に出ましたな今回orz

Dドライブのデータ消されたショックで何もできんとです・・・・
610水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 20:53:23 ID:lY7X/1L8
>>ヘブン氏
素早い対応ありがとうございます。
ってことで早速うpさせて頂きました。
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0008.html

私は最近一人で投下しすぎだったのでこの投下方法のがいいのかな。

自作データのバックアップはお忘れなく…。
ネットに落ちてるものならまだしも自作データの消失は痛いですからね。
611名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:00:25 ID:6Q2Bginy
何となく敬遠してた2chブラウザを導入してみる・・・。




うはwww 何コレ、テラスゴスwww
612仕返し:2005/09/17(土) 21:33:33 ID:rWjs5dsF
さてさて、ここらで「仕返し」ラストの投下行きますよ?
といいたいところだが、どうやら昨日の分で限界突破してしまったようですね。
最後まで一気に投下してたらどうなっていたことやら・・・様子見ながら
小出しにしててよかったよ。
ということで、タイミングよくうpろだが紹介されてtたので、
ラストはうpろだのほうへ投下しときま。でもhtmlなんぞ
作ったことないのでまともに変換できてるか知りませんので。

それから、思わせぶりに最後だけ他のトコにあげたくせにちっともエロくないんじゃボケ〜
とかいう場合にも責任はおいかねますのでご承知のほどを。

ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0009.html
613名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:39:21 ID:aG2qdgCi
>>612
うわあ…読んじゃった……
614名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:41:57 ID:ay767J/G
臨界点突破!!後は任せたおまいら ノシ
615水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 21:42:15 ID:lY7X/1L8
>>612
乙です。
とりあえず確認可能。
ちゃんとHTMLになってるみたいですね。

今回波紋は大きくなっちゃいましたが、鬼畜ものとかも期待してる人は
少なからずいるんで(私含む)折り合いつけてやってきましょう。

感想…エロス!
てか、こういう展開書けるってある意味羨ましいですよ。
616名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:43:50 ID:rWjs5dsF
ああそうそう、例のクイズで2の答えを望む人が多かったので、
そちらに即したアナザーバージョン書こうかと思うんだけど
いまさらどうでもいいですか?

ま、あれはあくまで心の準備のためのジョジョパロクイズであって
アンケートなわけじゃないんだけど、そういう展開もいいなぁというか、
なんか来るもんがあったし。
617ヘブン ◆1fPWtvDjaQ :2005/09/17(土) 21:44:28 ID:tlQPYjGG
>>612
乙ッス
HTMLの記述ミスなんか見つかればこちらで出来る範囲で何とかしておきます。

>>水氏
親に消されちゃ泣くに泣けねえッスよ・・・orz
618名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:49:00 ID:fv6tEiv8
お願いですから、Aヴァージョンを書いてください。
619名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:50:17 ID:RBv8uX1S
>>614
たいちょぉぉぉおおお!!
620名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:54:06 ID:TwcHuxA9
>>612
あんたと俺似ているかも試練ね
なんとなくコレを想像してたよ

しかしグリグリ×3の代償は高かったですね
乙でした

>アナザーバージョン
処女喪失しないVerも見てみたいですね。
でも書くかどうかはお任せします。
621ジズ:2005/09/17(土) 21:55:14 ID:RewqrhqU
頼みます
軍曹Aヴァージョンを書いてください
622名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:25:08 ID:LX+o9EBC
当の作者がラストを提示したのでこれを区切りに
次スレには今回のことを踏まえたテンプレをつけることを希望
623イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/17(土) 22:29:04 ID:mspn4kG1
修理に出すときに「影〜」のデータを消してしまった事を悔やむ。
ブラウザ使うか?
うむむ。
バックアップ取ってる人いるわけないだろうな。
あんな駄文。
結局問題があったのはディスプレイだけだったのに(泣
身の上話になった。

>612
GJ!
代償は大きかったな。

>564
がふっ
624名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:30:06 ID:cW19inSo
>>612
GJ!
625名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:37:03 ID:WA2kus3M
「仕返し」の感想だが、無知なるが故の残酷さを描くのもアリはアリだが、
早紀が「子供ができる」なりなんなり脅して、子供ができる方法を知った
悪ガキどもの反応も描くなどして、もうちょっとじらしてくれると良かった。
急ぎずるのはあまり好きじゃないんで、このSSは俺の中では低レベルに分類



感想の自由を主張
626625:2005/09/17(土) 22:45:15 ID:WA2kus3M
しかし続きを読むと俺の趣味にちょっと合ってたせいか、
作者を許す気になってきたな・・・
残酷さもここまでくると清々しいくらいだぜ・・・
   人間なんてこんなもの
        自分が正しいなんて主張は止めた方が賢明ですね



で、結局、安全日だったのか?
627名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:54:37 ID:j7Zs5/Iu
やっとおさまってきたみたいですね
今回は1000まで行くかも
628名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:58:37 ID:4Ye27c1I
>>612
乙です

>アナザーバージョン
Aを望んでいる人も多いので書いてみるのもよいのでは?
処女喪失前に助けがきてめでたしめでたし(?)みたいなものを
629名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:00:36 ID:xNOLIlGP
>>616
大佐〜頼んます〜

・・・自分でもAnotherVer書いたが晒せるものじゃなかったんで・・・orz
630水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/17(土) 23:07:15 ID:lY7X/1L8
落ち着いてきたようなので続きを投下。
愛のカタチ第8話です(エロ)
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0010.html

スレは沈静化してきましたけどしばらくは自粛モードでうp形式にします。
631名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:27:21 ID:ziP4Rxfa
思ったけど、うぷろだ使えばスレが長持ちしやすくなるよな?
632名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:38:55 ID:ZM2e+4c4
それはもはや2chにスレを立てる意味が分からないな。却下
633名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:41:12 ID:eJxWYXo4
でもスレの意味がなくなる。
634名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:44:05 ID:ziP4Rxfa
それもそうだな・・・。
忘れてくれw
635名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:10:09 ID:wMjCgqp4
テンプレ案

・作者と読者に貴賎なし。折り合いをつけてつきあうべし
・専ブラ導入推奨!気に入らない傾向の作品はNGワードなどで対処すべし
・専ブラ使えない人は脳内あぼーんすべし、出来ない人は残念ながらお帰りください
・作者は投稿レスに傾向を明記すべし、うぷろだにあげるのも手。

こんなとこか
636名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:16:21 ID:nr6HqGJ4
>>635
ディーモルト・ベネッ!
637名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:20:04 ID:5BSzA6xa
まあアレだよな。
軽く蒸し返すようで悪いが陵辱等荒れそうなモノの場合は事前に警告入れるかファイルにしてうPで。そこは職人さんの自由で。
それ以外は無条件投下、でいいんじゃないのか?
次スレからのテンプレはその辺詳しく表記するようにしたほうがいいかもね。今のテンプレ見ると個人的な意見だけどその辺やや曖昧に感じられるし。
638名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:22:15 ID:5BSzA6xa
発言考えてる間にしっかりしたテンプレ案が…w

639名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:29:55 ID:wxrS782N
ま、概ねそこらへんで妥当だな。
この話題はこれで終わり、ということで。
なあなあにしてはダメだとかいってもこの類は話し合いが終わることは無いのでどこかで折り目をつけなきゃ。
さー、↓からいつものまほらばスレ住人のクオリティに期待
640名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:30:30 ID:wMjCgqp4
>>637
個人的には純愛だろうが陵辱だろうがスカだろうがSMだろうが近親だろうが
ジャンルにも貴賎はないと思うので全てのSSに傾向明記したほうがいいと思う

はっきり言うとこのスレは作者も読者も未熟だから徹底できるかは不安
641名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:34:45 ID:tQaZffSE
メール欄に単語(普通の文章もあぼーんされないように、使われにくい、勝手に作ったが意味が分かる単語を使う)入れて、どういったジャンルか教えるのが良くないか?
642名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:01:06 ID:RuTWbO9n
>>640
同意。純愛なら純愛注意と警告入れてくれと言いたい。
数行読んでエキサイティングしないとストレス溜まる。
643名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:24:40 ID:QXa8AlMI
テンプレ追加するのか。別に構わんが、それによって
一々テンプレ守れだのなんだの言い出す自治厨が出ないことを祈るよ
644テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/18(日) 01:44:50 ID:0OqUFHHk
>>623
そんな消しゴム氏に。
実はスレをhtmlにして保存してあるんで、バックアップありますよ。
ささっとうpしときました。
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0011.txt

というわけで、執筆頑張ってくださいな。
645名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:49:46 ID:5BSzA6xa
>>643
637です。
テンプレ追加とは言ってもおおよそ職人さんの自由に任せる部分があるのでいちいちテンプレ守れ自治の出る要素は少ないと思う。

例を挙げてみる
従来→キツイ作品は前もって注意書きを書く。
改正例→陵辱、スカ、SM、流血等はスレに投下する場合は本文の1レス前もしくは目欄に注意書きを入れる。
投下するのは気が引ける、もしくは荒れるかもしれない等と職人さん方が判断した場合ファイルにしてうp。そこは職人さんの判断に任せる。読み手は職人さんのその判断に対して文句を言わない。
文句があるなら専ブラ使用者はNGワード使用、web閲覧、携帯の方はスクロール+脳内あぼーん
ただし職人さん方は投下の判断をしかねるときは読み手の意見を聞くのもおk。


即興で作ってみたので穴だらけかもしれないがこんな感じかな?
ここは割と書き手の方はしっかりしてる人が多いような感じがするのでこんなもんでもやっていけそうな気がする。まあこれは一個人の意見だけど。
646名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:45:59 ID:IRkn6K2Z
ここはよい純粋な自称21歳以上がいる読み手が偉そうなスレですね
647名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:47:45 ID:5iWEqVUp
20台半ばが一番精神が不安定だからな。
648名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:48:21 ID:esxf9oAj
まほログに「みずいろ」が無いけど保管してなかったっけ?
一応2chブラにログ残ってるけど、探すの面倒なんだよな…
649名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 03:18:06 ID:frIDDQ+1
>>645
>陵辱、スカ、SM、流血等
俺も純愛だけを特別視するのはどうかと思う。やるなら全て平等に

>ここは割と書き手の方はしっかりしてる人が多いような感じがするので
ここは納得できない。あからさまにはしゃぎすぎ&内輪のノリでやってる奴らが多い
650名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 05:35:09 ID:V8Gb/V6Q
投下する側は、今のままで十分だと思う
今回のも注意書きは毎回あったからね
問題なのは読み手側だともうよ


・全ての作品は前もって注意書きを書く
・専ブラ導入推奨!気に入らない傾向の作品はNGワードなどで対処すべし
・守れない人は荒らしとみなしててスルーして下さい。

テンプレもこのくらいでいいのではないだろうか?


*あくまでコレは1つのテンプレ案として書いただけです。
651名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 08:01:40 ID:4lfj2kow
今回の一件は読み手のワガママが主な原因だと思うのだが
652名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 08:15:18 ID:Tum5umrd
非の割合

読み手:7
書き手:3

選択肢はちょっと失敗だったね
653名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 08:37:47 ID:L0jMfhBK
叫んだ末今までで一番速い速度でスクロールした俺
654名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 09:01:33 ID:18CGi5K/
>>652
いやいや、今回の『仕返し』は作者も注意を促し、見ないなりあぼーんするなりしてくれといったのに、それでも読んで文句を言うやつがいたんだぞ?
書き手さんには微塵も非は無いような…
むしろ『アンチ陵辱』をかさに着てわざわざ読んでから(あるいは読まずに回りのレスに同調して)誹謗中傷を書き込んだ読み手に全面的に非があるような…
例えば嫌いなアニメとかドラマを毎回見てその後嬉々として誹謗中傷する、見たいな感じ。
嫌なら見るな、見たのは自己責任だ。
書き手さんに責任転嫁するのは愚の骨頂だぞ?
655名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 09:50:59 ID:dRzXyvGr
流れをぶった切る意味で>>630・・・GodJob!
656名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 09:54:17 ID:7z5r1MXR
もし書き手の非をあげるならばあの選択肢くらいだな
もとから変える気がないならあれはなんだったんだってことになる
無駄な希望持たせんなと
ジョジョ知らない人にとってはいい気がしないだろ
657名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 10:03:23 ID:fCnpSfqo
あれクイズじゃなかった?
658名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:09:12 ID:rc0H8P2k
>>651
あの一件は我侭だったかもしれないが、
あれも一種の愛のカタチだったんだろうな・・・。
659名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:13:59 ID:GXctWhiX
度が過ぎた愛情は恐ろしい
というお話
660名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:18:45 ID:18CGi5K/
なんでもかんでも愛で片付く問題じゃないんだよ、今回は。

661名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:25:20 ID:rc0H8P2k
俺壊れるとか言ってたけど、本当に壊れちまったなw
662名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:53:18 ID:L0jMfhBK
>>661
平常じゃねぇか。無理すんな。
663名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 12:00:29 ID:rc0H8P2k
む、無理なんかしてないわよっ!
664名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 12:25:27 ID:tQaZffSE
665水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/18(日) 12:42:30 ID:8KQKA7CP
おはようございます。
まったりとしたところで愛のカタチ9話投下です。
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0012.html
まったり、エロなし、ラブラブ注意。

次が多分最終話になります。
666名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 13:13:20 ID:dbqlMrvn
>>665
GJ!!!!!
水氏最高でした!
667名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 13:55:00 ID:n/VeQtPT
>>665
GJ!実にコレクトです
「Simple」で対話できていたのはそういうワケだったんですね

じゃ〜最終回頑張ってください〜
668名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 14:01:13 ID:UIE6FP0C
>>665GJ最終話楽しみ
669名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 14:19:05 ID:dRzXyvGr
>>665
                 ,r=''""゙゙゙li,
      _,、r=====、、,,_ ,r!'   ...::;il!
     ,r!'゙゙´       `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
    ,i{゙‐'_,,_         :l}..::;r!゙
.  ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:....   :;l!:;r゙
 ,rジ          `~''=;;:;il!::'li
. ill゙  ....         .:;ll:::: ゙li
..il'   ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il!
..ll          `"゙''l{::: ,,;r'゙
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,
 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、
  ゙i、            ::li:il::  ゙'\
  ゙li、      ..........,,ノ;i!:....    `' 、  ∧__∧
   `'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、,,,__ `'(・∀・ )
     `~''''===''"゙´        ~`''ー(   ))GJ!
670水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/18(日) 16:10:00 ID:8KQKA7CP
投下ペース早いけど、愛のカタチ最終話です。
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0013.html
倒錯、エロ、あまあま注意。

気づいた方もいらっしゃるようですが、早紀の『Simple』に繋がる部分が
かなり多く含まれています。

とりあえず、エロは立て続けにいくつも書いちゃったんで
これでしばらく休養しますかねぇ。

ネタはそれなりにあるんで今後はサラッとしたものでも書いていきます。

ああ、ちなみに>>577のhtml版はなしです。
所詮、ボツSSの蔵出しなんで…。
671名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 16:33:22 ID:n/VeQtPT
>>670
GJフゥ〜〜〜〜〜
なんか白鳥くんっぽくない希ガスなのはきっと気のせい。
ゲロ甘乙でした。

これであと残りは金だけですねぇ。
どこかに無理です、ごめんなさいとか書いてあったようなのもきっと気のせいなんで、よろしくです〜
672名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 18:03:17 ID:kpQmHDC3
>>670 GGJ!!

>>671 きっと気のせいてw 
とか言いながらもれも金キボンしてみる
673ジズ:2005/09/18(日) 18:30:14 ID:CgQcTINQ
>>670 gj!
最高で津
674イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/18(日) 18:36:26 ID:rvKnycaT
>>644
おわー!!いづfjm;さおrtcmわ;rdrftgyふじこlp;@
テイルさん、感謝感激雨あられどころか滝ですよ滝!
PCがまたヌッコワレタ(´・ω・`)ショボーン
とりあえず直で投下してみようかw
675名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 18:43:45 ID:m52YFcwl
>>670
敢えて!敢えて言おう!!GJであると!!(否ギレン肯桃乃)

同じく金キボ・・な!最後まで言わせふぇあこ@gsrpjhshrshlグ・・グレイト・・・・・(死亡)
676名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 21:53:07 ID:8UkpSE0O
>>663ツンデレ説浮上。
677名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:24:44 ID:18CGi5K/
>>767
驚愕の名推理!
678名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:33:41 ID:t981Dhl1
>>677
おまいも髪になりたいんかw

>>670
GJ!こんな白鳥もOKだYO
679名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:59:35 ID:MsOY3oWL
>>664
シマッタ…今書いてる話がモロ被り orz
680名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 23:01:22 ID:n/VeQtPT
>>677
また 未 来 レ ス か
681水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/18(日) 23:16:00 ID:8KQKA7CP
うわああああ、あんたらはいったいなんなんだぁ!
…そんなに魚子たん見たいのかorz

とりあえず、絵の方のネタやるんでしばらくSS執筆は休止です。
その間ネタだけは貯めておきますので。
682名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 23:25:36 ID:6QWimjTu
水さん最終話GJ!

そうか!千百合にはそんな特典がついてるのか(笑)
683テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/19(月) 00:34:18 ID:J0x3XYyU
>>670
GJ!そして、最後のこのプレイが「Duplication!」につながる…………と。作品の輪。
水さん、どこまであなたは神レベルなんですか。

このスレの気分を思い切り変えるために、細々と書いていたSSを公開。
少しベタな展開かも知れないですが、久々の主役は桃乃さんとバラさん。
そして、随分前に投下した「家族」の流れを汲む中編です。

いや、久々の作品投下なんで、少し中身が薄いですが、ちょっとご覧になって下さい。
684ココロのカゾク(1):2005/09/19(月) 00:41:03 ID:J0x3XYyU
「さて、出来た、と」
ようやく、あいつ宛のエアメールを書き上げた。
周りにはボツの山。
後で片付けなきゃ……

封筒を片手に。
近くの郵便局へ出掛けて。
「対応が悪いなんてけしからん。さっさと民営化してしまえ」と喚くおじさんを尻目に。
いつものように、封筒を事務のお姉さんに渡した。
「お願いね」
「分かってるヨ〜。遠距離恋愛は何かと大変だからヨ〜」
「……」

……
………
…………ヨ〜?
「…………ちょっとお姉さん、何でここにいるのよ?お店は?」
「これはアルバイトヨ〜。また先物取引で失敗したヨ〜」
「じゃなくて、郵便局には外国人の就労が出来ないはずでしょうが!」
あれ、最近緩和されたんだっけ?
どうでもいい話だけれど。
「ふっふっふ。世の中には色々な裏技があるんだヨ〜」
「ピアノ線の上を歩くような裏技だわね」
……まあ、いいか。
どうせ私には関係ない事だ。

郵便局を出て。
「あ……ついでに銀行の口座確認してみようかな……」
そろそろ振込みがあるはずだ。
近場のATMへ行く。
685ココロのカゾク(2):2005/09/19(月) 00:41:54 ID:J0x3XYyU
通帳を入れ、印字。

じーじーじー……

ばさばさ。
『ありがとうございました』

無機質な声と共に、通帳が吐き出される。
確認すると、確かに父から30万が入金されている。
「今月も、入金確認……と」
銀行から出る。

父親。
仕送り。
喧嘩。

アタシの目の前を、仲良く手を繋いで歩いていく父子。
さしずめ、公園で遊んだ帰り、だろうか。

父親、か…………

アタシにとっての親は、親じゃなかった。
そこに、温もりは無かった。

686ココロのカゾク(3):2005/09/19(月) 00:42:30 ID:J0x3XYyU



両親との思い出は、悪いものしか思い付かない。
私のピアノの才能に喜んでいた父は、私を数々のピアノコンクールに出場させた。
それだけの期待があったんだと思う。
もちろん、それだけの期待に応えられる能力が、私にはあった。
私は、両親の期待に応えるべく、数々の賞を総なめにした。
それが、父、ひいては親戚を含めた桃乃家の幸せであり、誇りだったのだろう。

そんな私は、賞状の山に喜ぶ親戚の顔を遠目にしていた。
私には、何の言葉も無かったから。
ピアノが弾ければ良い。
ただ、それだけだった。

最初は、ピアノを弾くのが好きだった。
好きで、好きで、たまらなかった。
あの、美しい音色に魅了されていた。
流れるような旋律に、感動していた。
大舞台に立つのが、夢だった。

それなのに。
それなのに、ピアノを弾くのが、段々、重圧になっていた。
両親の、過度の期待。
それは、まだ世間の左右も分からない私には、ただの、恐怖でしかなかった。
恐怖は人を変化させる。
それは、私も例外ではなかった。
ピアノが、怖くなっていた。
ピアノを、見たくなくなった。

中学二年の夏。
ピアノから逃げるために。
気付いたら、浴槽で手首を切っていた。
自殺未遂。
それは、ピアノをやめるのに十分なきっかけとなった。

病院に運ばれた私。
気付いたら、病室のベッドに寝ていた。
そこには、両親が駆けつけていた。
ベッドの横で、両親が言った言葉。
それは、「大丈夫か」ではなかった。

「全く、何てことをしてくれたんだ。お前は一家の恥晒しだ」
687ココロのカゾク(4):2005/09/19(月) 00:43:21 ID:J0x3XYyU
心配する雰囲気は、微塵も無かった。
私よりも、自分の立場を心配していた。
娘よりも、保身を取ったのだ。
私の中で、何かが崩れた音がした。

それからの私は、屍も同然だった。
両親は私に興味を示さなくなったどころか、口も利かなくなった。
学校でも、私の自殺未遂の話題が広まり、誰も話し掛けなくなった。
私は、とうとう孤独になった。
誰も、私を見てくれない。
私が、空気になった気分。
私が、幽霊になった気分。

しまった、と思った時には、もう遅かった。

アタシの存在意義。
アタシの存在理由。
アタシが、大好きだった、心の柱。
アタシを支えてくれたピアノも、もうなかった。
自ら、拒んでしまった。
両親の期待に応えたピアノは、アタシの分身でもあった。
自分の半分が、消えた。
それに気がついたのは、孤独になってすぐのことだった。
誰も、私の苦悩には気付いてくれなかった。

それもそうだ。
そのときには、アタシは、とっくに幽霊になっていたのだから。
苦悩。
孤独。
アタシは、最悪の循環をたどっていった。
688ココロのカゾク(5):2005/09/19(月) 00:44:09 ID:J0x3XYyU

そんなアタシに、手を差し伸べてくれた奴がいた。
誰もいないはずの旧校舎に。
アタシの、唯一の居場所だった教室に、迷い込んだ、あいつ。
あいつは、「この雰囲気が好きだから」と言っていた。
物好きな奴だ。
アタシは、そうとしか思わなかった。

あいつに、アタシの過去を話した。
自殺未遂の事。
ピアノの事。
あいつは、少し驚きながらも、黙って聞いていた。
初めての、体験。
アタシの言う事を、ちゃんと受け止めてくれる奴。
あいつが、初めてだった。

いつか、あいつの夢の話を聞いた。
映画を撮りたい。
そう言っていた。
夢のあるやつだ。
正直、あいつが羨ましかった。
あるいは、浅ましかった。
アタシには、夢も希望も無かったから。
最早、私は「幽霊」だったから。

旧校舎が取り壊される前日、アタシはあいつに別れを告げた。
アタシの居場所が無くなるから。
幽霊から。
亡霊になるために。

ところが。

あいつは、アタシを引き止めた。

「なんで俺がこんなところに毎日毎日通ってると思うんだ!?」

「こんな黴臭い場所に誰が好き好んで来ると思う!?」

「俺は、お前に会いにきてたんだろうが!」

「俺じゃ、お前の居場所にはなれないのか?」
689ココロのカゾク(6):2005/09/19(月) 00:44:41 ID:J0x3XYyU
告白。

久々に、言われた事。

初めてだった。
初めて、アタシだけを見てくれる人がいた。
あいつの言葉が、どこかこそばゆくて、少し恥ずかしくて、

嬉しかった。

そんなことがあって、アタシは幽霊ではなくなった。
そして、あいつと付き合い始めた。
あいつを、信じる事にした。
もう一度、元の生活に戻る事にした。

でも。

崩れた関係は、元には戻らなかった。


あれから、もう5年。
時が流れるのは速い。

その間に、アタシが得たものはたくさんあった。
紫羽。
映画。
親友。
鳴滝荘。
梢ちゃんや珠ちゃん達、住人のみんな。
大学生活。
宴会。
思い出。

でも。
アタシが求めていたものは、そこにはなかった。

690ココロのカゾク(7):2005/09/19(月) 00:45:32 ID:J0x3XYyU



「―――――も」
「…………」
「―――も―――――桃!」
「………!ば、バラ、さん……」
横に、バラさんが立っていた。
いつの間に……

呆、としていた。
外から帰って来たアタシは、縁側でずっと物思いに耽っていた。
どれだけ時間が経っているのだろう。
太陽の傾きを見る限り、さほど時間は経ってないみたいだった。

「どうした?泣いていたのカ?」
「泣いて……?」
頬に触れると、成程確かに、涙で濡れた跡がある。
泣いて、いたんだろう。
「ええ、ちょっと、親の事を思い出して…………ね」
「親……?」
私の隣に座るバラさん。
「そういや、お前は親と喧嘩したとか、いつか言っていたナ」
「まあね…………バラさん」
「何ダ?」
「バラさんの両親って、どんな人だった?」
「父親ね………まあ、至って普通な奴だったナ」
「そっか……」
隣に座るバラさん。
「……桃」
「なに?」
「父親と、何かあったのか?」
「…………まあ、色々とね」

そう。
本当に色々あった。
いつも、喧嘩ばかりだった。
しまいには、アタシの事を無視するようにまでなった。
冷たい声で、私を呼び捨てる父親。
そんなのは、もう。

「あいつはもう、父親じゃあないわよ」
「……随分とでかい口を叩くナ」
「別に何とも思わないわね、あいつは。貰えるものだけは貰っておくけど」
そう。
それが、約束。
アタシだって、もう子供じゃない。
法律的にも成人だ。
どう行きようが、.私が決める事だ。

ところが。
バラさんは、違った。
691ココロのカゾク(8):2005/09/19(月) 00:46:27 ID:J0x3XYyU
「…………お前もまだ子供だナ、桃」
「…………へ?」

「だから、子供だよ、お前は」
「子供………アタシが……」
子供?
どういうこと?
何が言いたいの、バラさん。
「…………ああ、いや」
「……」
「言うのは、やめよう。俺が言っても無駄だからナ」
「…………?どうして、バラさん?」
本当にどうしてだろう。
バラさん、随分と哲学的だ。
「いや、簡単な話だ」
「簡単?」

「俺の言う事は高見の見物でしかないって事ダ」

「俺は、お前の痛みを、分かってやれないから」
「…………バラさん…………」
そう呟くバラさんは、どこか遣る瀬無さを見せていた。

そうか。
普通に育ったバラさんは、私がどんな苦しい思いをしたのか、知らない。
だから、言わない。
それは、ただの同情か、理想論でしかないから。
大人。
そういうところを推し量れるなんて、やっぱりバラさんは本当の大人だ。
それを考えれば、アタシなんて、確かに子供だ。

大人。
子供。
バラさんと、アタシ。

そう言えば。
アタシって、随分、バラさんに甘えているなあ。

「…………バラさん」
「何だ?」

「いつも、ありがとね」

「…………?どうした、急に改まって」
予想もしない事を言われて、きょとんとしているバラさん。
「いやね、アタシって、いつもバラさんのお世話になってるから……」
「世話だなんて、何を言って……」
「アタシね」
バラさんの言葉を遮って、アタシは切り出した。
「お父さんの温もりが、欲しかったんだ」
692ココロのカゾク(9):2005/09/19(月) 00:47:10 ID:J0x3XYyU
「……温もり?」
「うん」
親の温もり。
ピアノに明け暮れ、圧力に負けて、目の前から逃げて。

そして、とうとう両の手から無くなっていた、あの感触。
温かい笑顔。
幸せそうな笑顔。

「アタシ、ピアノをやめてからは半ば不良だったから……紫羽が声を掛けてくれなきゃ、
 アタシはとっくにこの世にいなかったわよ」
「お前が……?」
「だって、紫羽以外に、アタシを叱る奴もいなければ、声を掛けてくれた奴も、いなかったから」
人間は周囲の抑制力を以て成長する。
人間は、一人では生きられないから。
では、もし、周囲の束縛が無ければ。
それは――――惰性。
どこまでも、止まらない。
無茶苦茶に走り続けて―――気付いた時には、もう手遅れ。
アタシも、もう少しで手遅れになる所だった。

「紫羽に救われてから、アタシも変わろうとした。
 親とも仲良くしようと頑張ったんだけど―――お父さんが、頑固で、出来なくって。
 今でこそ仕送りをしてくれるけど――――アタシへの感情が、無かった」
「…………」
「だから、バラさんには、凄く感謝してるんだ。
 アタシの愚痴を何も言わないで聞いてくれるし、夜酒にも付き合ってくれる。
 それこそ――――ほんとう、の――――おとう、さん、みたいに」
「桃…………?」

涙。
涙が、また流れている。
どうして?
アタシの涙は枯れたと思ったのに。
もう、泣けないと思っていたのに。

「あた、し、寂しくて、だけど、頼れるのは、紫羽一人だけで――――
 紫羽が、海の向こうに行く事になった、付いて行きたくても、お荷物になりたくなかったから。
 だから、日本に残ったのに、急に、寂しくなって――――
 ここのみんなは、とても優しくて、そんな笑顔が嬉しくて、宴会とかするけど―――
 だけど、だけど――――――あたしは――――!!!!!」

もう自分でも何を言っているか分からない。
どうしようもないぐらい、心が寂しい。
胸に、ぽっかりと開いた穴が、疼く。
誰かに、抱きしめられたいと、願う。
誰かを、抱きしめたいと、叫ぶ。

「あたしは、あたしh――――――!!!」

頬に、ごつごつの指が、触れる。

優しく、撫でる。

いつか、当たり前にあった、感覚。

こそばゆくて、嬉しくなる感じ。

「もう、いいだろ、桃」
693ココロのカゾク(10):2005/09/19(月) 00:47:51 ID:J0x3XYyU

バラさんは、静かに言った。

「自分でも訳が分からない位に泣きたいときは、泣けばいい。
 俺は何も出来ない能無しだけど――――胸を貸してやる事ぐらいは、出来る」

「お前は―――――大事な、俺の家族だから」

「バラさん…………」

家族。

私が、欲しかったもの。

心に、ぽっかりと開いた穴を埋める、ひとかけら。

そうだ。

考えてみれば、常にそこに在ったんだ。

あまりにも、近過ぎただけで。

忘れていた、その、温もりを。

「―――――バラ、さ――――――」

アタシは、

思い切り、

バラさんの胸に飛び込んで。

「―――――――――!!!!!」

そして、静かに、泣いた。

バラさんは、何も言わず、アタシを抱きしめた。

バラさんの胸は、とっても、温かかった。

694ココロのカゾク(11):2005/09/19(月) 00:48:48 ID:J0x3XYyU



「落ち着いたか?桃」
「うん――――ありがとね、バラさん」
「いいって事ヨ」
バラさんとアタシ。
二人並んで、縁側に座っている。
「だけどヨ、桃」
「なあに?」
「そんな悩みだったら、俺よりもむしろ珠とかに話した方がよかったんじゃねーカ?
 お前ら、いつも一緒にいるだろうに」
「そ、それは……」

「その通りです〜、家族だったらまず私に相談してくれてもいいと思うんですけどね〜?」

へ?
その声は。

「年下の恋人がいるのに年上の胸を借りるとは、どういった了見をお持ちですか桃さん〜?」
「た―――珠ちゃん」

振り向いたら、珠ちゃんがいた。
手には、カメラを持っている。


…………………………カメラ?
どうして、持ってるの?


「………ちょっと珠、もしかして撮った?」
「何の事ですか〜?」
「だから、アタシがバラさんの中で泣いてるトコ」
「そらもうバッチリと〜」
「…………」
もう…………ぐうの音も出ないや。
本当に、やってくれるね、珠ちゃん。
「さて〜、これを例の人に見せるとしますか〜。あの写真と一緒に」
「へ?」
あの写真?
まずい写真なんて―――――――――


――――――――――――――あ。
695ココロのカゾク(12):2005/09/19(月) 00:50:10 ID:J0x3XYyU
「ちょっ、まさか!」
「あの人も健康な男の人ですからね〜。
 『私いつもこんなパンツはいてます激写』は、いいオカズになるですよ〜」
「ちょっ、珠、やめ〜!」
アレはお願いだからアイツに見せないでーーーー!
「珠キチ!そのカメラ寄越しなさい!メモリーカード壊すわよ!」
「パソコンの方にバックアップとってあるです〜。ついでにDVDにも保存したです」
「それも寄越せ〜!コンコンチキのコンコンニャローのバーロー岬めが!」
と。

「やっといつもの桃乃さんに戻ったね」
「良かったですよ〜、今の話」
「桃乃さん、もう大丈夫?」
「…………(ぐー)」

「…………あれ?」
なんで、みんな、いるの?
しかも、揃いに揃って。
「ちょっと白鳥クン、いつから聞いてたの?」
「いつからって…………ほとんど聞いてましたよ、みんな」
「…………」
ああ…………ここから出られないや。
でも。

「まあ、いいか!」

家族だったら、こういう事もある。
こんな辛い思い出を―――――簡単に、笑い飛ばせるような。
大切な人達と、楽しく、笑顔で暮らす。
それが、大事なコト。

アタシは、みんなを見回して。

「珠ちゃん、梢ちゃん、白鳥クン、朝美ちゃん、沙夜ちゃん、そして――――バラさん」

みんな、本当に――――ありがとう。

「みーんな、最高の家族だわよ!!」
696ココロのカゾク(13):2005/09/19(月) 00:50:48 ID:J0x3XYyU
赤の他人が集まる、アパート。

普通のアパートなら、ただの隣人でしかない。

でも、鳴滝荘は違う。

ここは、一緒に朝ごはんを食べて、一緒にどこかへ出かけて、一緒に宴会して。

みんな、お互いを大切に思っている。

日本で―――――唯一つ。

唯一つにして―――――――日本一のアパート。

アタシの家族が、待っている場所。

「さあ、今日も呑むぞ、野郎共ーーーー!」
「オーーーーーーーーーー!!!」
「か、課題が…………」
「私達も内職が……」

だから。

今日も、宴会を開こう。


<<Remember your family>>is warmly end.
697名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 00:52:23 ID:Glt7KkAO
GJ!!!!!!!!
698名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 00:55:32 ID:utIfONJL
GJ!ええ話や
699テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/19(月) 00:56:50 ID:J0x3XYyU
というわけで、「ココロのカゾク」でした。回想パートが嫌に太いですねorz

まほらばの主なポイントに、「家族」があると思うんです。
赤の他人が、一つ屋根の下に暮らして、賑やかに過ごす。
今時見られない光景が、まほらばにはある。
だから、俺は「まほらば」が好きなんです。
平成のマンガ作品の名作に入れたいくらいです。

随分前の「家族」にも繋がるんですが、桃乃がいる理由って、難しいです。
勝手に肉付けしないと無理です。ピアノとかどうしようと思いました。
おかげでバラさんとの場面がやけに薄いような…………

誰か、俺の心の穴を埋めてくれ。僕達には大切な人の愛が足りない。
テイルでした。
700名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:01:03 ID:M7Ld4vsI
良かったですよ。
桃さんの話が今すごく読みたかった自分にとって、とてもいい作品でした。
次回も期待して待ってますね。
701名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:01:39 ID:NCHCLL73
>>695
GJじゃないですか、どこが中身が薄いんですか
カルピスの原液くらいに濃ゆいじゃないですか
こーいうのもいいんですよ〜ぬくぬくで〜

個人的には
>「年下の恋人がいるのに年上の胸を借りるとは、どういった了見をお持ちですか桃さん〜?」
この珠がちょっとカッコイイと思ったり

とにかく乙でした!
702名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:03:29 ID:NCHCLL73
レス番が…orz
703名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:03:46 ID:1J0W2fXx
乙!
だけどスレの雰囲気を読むならSSの傾向をレスに混ぜといてくれないと。
今の状態なんだからそういった細かい配慮が出来ないとまずいだろ?
704名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:08:18 ID:9EcDmDDR
>>703に同意。
未熟とは言われたくないでしょう?あなたも。

作品が良かっただけに残念。
705名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:36:42 ID:SpH7KWnI
イイ話GJです。
危うく僕も忘れるところでした。

傾向:ギャグ。白鳥キュンのヘタレ話(暴力描写・エロネタあり)

おもしろくないと思ったら読み飛ばしてください
それでは「プロレスごっこ」投下です
706プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:38:07 ID:SpH7KWnI
「お兄ちゃ〜ん、こんどは…このごほん読んで〜」
すでに何度となく絵本の朗読&天国地獄攻撃を食らった隆士は衰弱していた。
いったいこれで何回目だろう、ハイハイと本を受けとって開く
と、そこには隆士秘蔵のオカズが!

(!!…エ…ナゼ…チャントカクシテオイタハズナノニ…)
バタンと勢いよく音をたてて本を閉じる。幸い絵本のフェイクカバーがついているので外からはそれが何なのか分からない。
「どうしたの?お兄ちゃん?はやくご本読んでよ〜」

おねだりをしてくる魚子。しかし、隆士はそれどころではない
707プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:40:16 ID:SpH7KWnI
(なんでよりによってこれを…なんとか誤魔化さないと…)
「な、魚子ちゃん。あのね、お兄ちゃんねー、ちょっと疲れちゃったんだ。だから明日にしない?」
「? お兄ちゃんもう寝ちゃうの?」
「そ、そうなんだよ。お兄ちゃんもう眠くなっちゃったんだー。だからまた明日ねー」

半ば強引に終わらせようとする隆士。わざとらしくあくびをして見せる。
魚子も興味が『お兄ちゃん』に移ったらしくおとなしく隆士の言うことをきいた。

「じゃあななこ、お布団しいてあげる♪〜」

と、魚子が押入れの方へいった隙に隆士はその本をそっと本棚にいれ
とっさについた嘘を守るために仕方なく魚子の敷いた布団にねころんだ。
だが隆士はとんでもないミスを犯した。魚子から目を離したのである。
708プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:44:05 ID:SpH7KWnI
「じゃあこんどはねー、お兄ちゃんが寝れるように、ななこが読んであげる〜」
ガバァッ と起きる隆士だがもう遅かった。当然のように魚子はその本をすでに持っていた。

…パカッ…3、2、1、チーン♪。

「じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
完全にくりくり。当の隆士は布団から身を起こしたまま凍り付いていた。
さらに魚子は追い討ちをかける。

「あのね、お兄ちゃん。ななこね、しつもんがあるの」
「は、はひっ。なんでしょうか?」
完全に隆士の思考は停止していた。
そして魚子はあろうことか真っ最中の写真を示しながら言った。
「この人たち、何してるの?」
初弾命中。隆士大破

「……プ、プロレスごっこしてるんだよ〜」
隆士はロクに考えもせずにバカなことを口走ってしまった。
ムリがあると気づいた時にはすでに魚子の質問攻めが始まっていた。

「どうしてプロレスごっこしているの?」
「どうしてこの人たちはだかなの?」
「このご本どういうお話なの?」

撃沈寸前の隆士はもはやてきとうな返答しかすることができなかった。
しかし魚子は突然静かになって、暫く考え込み、あろうことかこう言い放った。
709プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:46:53 ID:SpH7KWnI
「じゃあななこ、お兄ちゃんとプロレスごっこする〜」
(「じゃあ」って何!?)
突っ込むヒマもなく魚子は「ばびゅっ」とダイブしてきた。
(ヒィッ!)
隆士の首の後ろに手を回して、体を擦り付けてくる
「おにいちゃんもやってー、いいでしょー?」
(ちょっ、やめ、あああ)
妄想ビジョン全開で、押しつけてはいけないところが何度も押しつけられ、
いくらニブチンの隆士といえど辛抱できなくなっていた。
とどめの魚子の頬へのキスでついに隆士の理性の箍が外れた。

(な、魚子ちゃんだって身体は17歳、大丈夫、いける!)
「うん。魚子ちゃん。ぼ、僕と、その、プ、プロレスごっこしよう!」
魚子の背中に手を回すと、隆士はそのまま布団の上に押し倒した。
710プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:51:52 ID:SpH7KWnI
…ゴン…

(ゴン!?)
隆士が下を見ると魚子は気を失っていた。
スリスリ状態のまま倒れて頭を打ったようだった。
隆士からさっきまでの性欲が血の気と共にみるみるひいてゆく
放り出されたその本、布団に倒れている魚子

(マ、マズイ、こんな状況で梢ちゃんに戻ったら…)
隆士はとりあえず身体を離そうとしたが魚子の手が首にかかっていて外れない
少しの躊躇が命取り、突如その手に強い力が加わり、その足が隆士の胴を挟んだ。
711プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:53:52 ID:SpH7KWnI
「し〜ら〜と〜り〜!逢いたかったぞ〜〜〜!!」

隆士の身体はくの字に折られ、締め上げられた。
変則胴締めチョークスリーパー!!
「さ、早紀ちゃん!苦しい!ス、ストップ!ストップ!」
「一日千秋だったぞ〜白鳥♪〜」
(き、聞こえてない?聞こえてないの?)
(だ、誰かたすけt)

オチる寸前の白鳥の願いが通じたのか、突然2号室の扉が開いた。
「何さっきからドタバタやってるですか白鳥さん、うるさいです〜」

「し、白鳥コノヤロ〜〜(ブンブンブンブン)」

712プロレスごっこ:2005/09/19(月) 01:55:05 ID:SpH7KWnI

2号室プロレス大会

○魚子&早紀【1R70秒KO】●白鳥

決まり手 [ツンデレジャイアントスィング]

隆士はお望み通りプロレスを楽しみましたとさ

<おしまい>
713名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:58:36 ID:SpH7KWnI
というわけで終わりです。

18禁魚子作品が低調なのは「ぎょこ」って書かなければならず
書き手が萎えるからではないでしょうか(笑)
714名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:01:57 ID:2ThyZmh4
>>713
GJ!まとまってて良かったと思います。もうちょっとイロスな展開かと思いましたが、
このぐらいがまほらばっぽいかもしれませんね。


ちなみに自分は「うおこ」ですwwww
715名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:04:46 ID:9nxBnYX9
乙であります。
そんなあなたのためにctrl+F7。

…いや、魚子18禁が書きづらいのはやっぱり相手が子供だから、
ってことが一番の理由だと思いますょ。
かと思ったら、5人の中で一番少ないのは千百合かも。
716名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:05:37 ID:bwq8fMv+
>>713
っ「単語登録」
717名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:22:54 ID:NCHCLL73
>>713
GJです
ヘタレっぷり&箍の外れ具合が>ぼ、僕と、その、プ、プロレスごっこしよう!

強いて言えば本がどうなったのかが気になったり。
まぁ入ってきたのが珠なのであ〜なったりこ〜なったり…とか妄想で補完しますわ

単語登録は〜「魚子」「千百合」に加え「隆士」、「隆子」は基本ですね
718713:2005/09/19(月) 02:29:11 ID:SpH7KWnI
箍の外れ具合は自分で書いてて恥ずかしくなりましたね

珠ちゃんを参加させなかったのはやっぱりミスですかね?
一度は考えたんですけどまほらばが超人格闘漫画になりそな気がして…
本気で白鳥君の命がヤヴァそうですし
719名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:39:34 ID:9nxBnYX9
隆士=たかし、で
隆子=そのまま出る
魚子=登録必須
千百合=ち・ゆりで変換できる(学習でOK
桃乃=同上
珠実=名字の茶ノ畑にて、同上
灰原=同上

登録必須なのは魚子くらいかな。
あんまり使わないけど紫羽とかも学習でいけるね。

余談だけど、たかし、で変換してるせいでつい「た、隆士さん」
とか打ち込んでしまう罠。
720名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:44:54 ID:lgmMraP+
沙夜子が意外と面倒なんだよな。
珠実は簡単だ。
721名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 03:39:03 ID:NCHCLL73
そういえば沙夜ちゃんも「沙夜子」で登録してあるな…

ちなみにたかし、たかこだと文字入力した時点で「誰だコイツ」状態になるので私には出来ない
んで「りゅうし」→隆士「りゅうこ」→隆子で登録してるんだが…他に同じような症状の人はいないか?
722イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/19(月) 07:51:10 ID:6wKWzVPY
>>713
GJです
プロレス…

ウジウジ…

とまあ冗談は後にして、
私のは「さかなこ」です(作品どおりまんまだなwww
723名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 10:10:55 ID:mx27Oy+p
よーし、俺がでってってやっつけるストーリー書いちゃうぞー。

ガキ「ガオー」
早紀「うわー」
俺「悪ガキめー。とうー」
ガキ「マイッター」
早紀「ありがとう」
俺「ははは」
どう見ても精子です。
 ありがとうございました
724名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 10:32:23 ID:VvUR5YFh
そのネタ秋田
725名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 10:37:55 ID:szQzq1hO
つーかガイシュツ。よく嫁。
726水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/19(月) 12:08:00 ID:9nxBnYX9
おはようございます、水です。
休筆宣言をしておいて早々なんですが、線画修正にだれて
短いのを1本書いてしまいました。
魚子コールのご期待に反して早紀ちゃんものですが。

ちなみに内容はアマアマラブラブアマアマラブラブなので苦手な人はスルー推奨。
エロはなしッス。
727Rainy Holiday:2005/09/19(月) 12:10:36 ID:9nxBnYX9
「っくしょ〜〜〜!」
「はぁ、はぁ…参ったね」

突然の通り雨。
予期せぬ不運にアタシは思わず悪態をついた。
アタシと隆士は何とか軒下に駆け込んだけど、時すでに遅し。

すっかり濡れ鼠になっていた。

「ったく、どうなってんだよ」
「天気予報、雨降るなんて言ってなかったのにね…」
「あーあ、びっしょりだよ…」
「ついてないね…」
アタシたちはびっしょりになったお互いを見て、深くため息をついた。

「な〜ん〜で〜、アタシらのデートの時に限ってこーなるんだよ!」
「ぼ、僕に言われたって…」
「はぁ…アタシ、白鳥と普通にデートしたことないんだぞ…ぶつぶつ」
「ご、ゴメンね、早紀ちゃん」
「ん? おめ〜が謝ることじゃないだろ。 ったく、ついてねえなぁ」
未だに降り続ける雨を見て、天に悪態をついた。
せっかく張り切ってめかし込んできてもこのざまだ。

「はぁ〜、雨止んでもこれじゃデートは中止だな…」
「傘を刺す暇もなかったからね…」
ここまで濡れてしまっていたら、どっちみちデートも続けていられない。
久しぶりに白鳥と二人っきりの時間を過ごせると思ったのに…。

毎回毎回、デートのたびに起こるアクシデントにアタシはため息をついた。

728Rainy Holiday:2005/09/19(月) 12:11:29 ID:9nxBnYX9
「っくしっ!」
「さ、早紀ちゃん、大丈夫?」
「くそ〜…。 大丈夫だから気にするなって」
虚勢を張ってみたものの、濡れた衣服はどんどんアタシの体温を奪っていった。
自分でも震え始めているのがわかる。

「ほら、タオル。 とりあえず、少しでも乾かして」
「んっ、サンキュ」
「でも、このまんまじゃ風邪引いちゃうよ…」
「ん、ああ。 参ったなぁ…っくしっ!」
「早紀ちゃん、大丈夫?」
白鳥に貰ったタオルで多少マシになったものの、服も髪もだいぶ濡れてしまっている。
これじゃ、白鳥の言うとおり風邪を引くのは時間の問題だ。

「僕のジャケット、そんなに濡れてないから使って」
「ん〜………。 そか、わりぃな」
白鳥の着ていたジャケットは撥水性だったのか、アタシの服よりもだいぶマシだった。
いつもの癖でやせ我慢しようとしたけど、それ以上に自分の体の方がヤバイと判断し、
白鳥からジャケットを受け取ると背中に羽織った。

729Rainy Holiday:2005/09/19(月) 12:12:27 ID:9nxBnYX9
「ありがとな、白鳥」
「うぅん。 早紀ちゃんが風邪引いちゃまずいからね」
ジャケットに残った温もりがゆっくりとアタシを包み込んでいく。
さいわい、ここは人目もない軒下…。
はばかる必要はないと判断し、アタシは白鳥に抱きついた。

「さ、早紀ちゃん…」
「わりぃ、白鳥。 もうちょっと暖めてくれ…」
「大丈夫、早紀ちゃん? 体冷たいよ…」
「だったらもっと暖めてくれよ」
「う、うん」
アタシに言われると白鳥はギュッと抱き返してくれた。
その温もりが冷え切ったアタシの体にじんわりと染みこんできてくれる。
「はぁ…暖かいな、白鳥…」
「早紀ちゃん…」
白鳥の胸に顔を埋めると気持ちも暖かくなってくる。
デートはパァになったけど、恋人としての時間にはなったからよしとするか。

「早紀ちゃん」
「んっ?」
急に白鳥に呼ばれて顔を上げるとすぐそこに白鳥の顔があった。
アタシがそれを認識するよりも早く白鳥の唇がアタシのそれと重なる。
「っ!?」
突然の出来事にアタシは目を白黒させたけど、唇から伝わる温もりがアタシの心を落ち着かせてくれた。
アタシは白鳥の吐息を感じながらゆっくりと目を閉じ、その温もりをじっくりと味わわせて貰う。
しばらくして、キスを終えたときには唇がふやけそうになっていた。

「…はぁ」
「…ちぇっ、不意打ちとはずりぃやつだな」
「ゴメンね。 早紀ちゃんの唇が真っ青だったから」
「ん…。 そか」
不器用だけど、真っ直ぐにアタシに向けてくれる愛情。
それがわかっただけで、アタシは文句を言う気も起こらなかった。

730Rainy Holiday:2005/09/19(月) 12:13:29 ID:9nxBnYX9
「あ、雨上がってきたよ」
「おっ、ホントだ」
アタシたちにアクシデントをもたらした雨はだんだん弱くなり、やがて青空が見え始めた。
不運は不運だったけど、こうして白鳥と抱き合えたからよしとするか…。

「っくしっ!!」
「さ、早紀ちゃん、まだ寒い?」
「ん〜…まずいかも」
「雨止んだらすぐ帰ろうね」
「そうだな…しゃーないか」
デートが続けられないのは残念だったけど、体を壊しちゃ元も子もない。
アタシたちは雨が上がったのを確認すると軒下から出て、天を仰ぎ見た。
「雨のバッキャロー! っくしっ!!」
「さ、早紀ちゃん…」
「ふぅ、スッキリした。 さ、帰ろうぜ、白と…」
「…? どうしたの?」
アタシは帰り道に向き直ったときに目についた建物を見て、少し考えを変えた。

「…なんだ、いいとこがあんじゃねーか」
「えっ…?」
「家に帰るまで持ちそうもねーんだ。 …ちょっとつき合ってくれよな、白鳥?」
「えっ、さ、早紀ちゃんもしかして…」
「さっ、行こうぜ!」

雨の中、あいつがくれた温もり。
それはアタシを満たしてくれたけど、まだアタシの心は足りないと叫んでいた。
雨はアタシたちの時間を奪ったけど、不運ばかりじゃない。

アタシは恋人の手を取ると肌で温もりへ感じられる場所へと駆けていった。





<Rainy Holiday>   Fin.
731水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/19(月) 12:14:39 ID:9nxBnYX9
今回はサラッと小ネタ。
白鳥君に甘える早紀ちゃんが書きたかっただけです。
最近、やたらに文章が長くなっちゃうから短くする練習でした。

しかし、完全にデレ化してしまった…。
732名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 12:19:16 ID:wNtMD8RO
>>731
リアルタイムGJ!
その後を(ry

しかし、白鳥キュンも強引な…
733名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 12:23:52 ID:VvUR5YFh
二人っきりだと甘えそうですね
可愛かったですよ(・∀・)イイ!!
734名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 12:30:46 ID:CEF3lTM2
>>731 グジョブ!!
デレ化も思いっきりいいかと〜。
735名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 13:11:46 ID:f5priOcq
デレGJ!
736名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 18:03:46 ID:naj2MGhN
>>730の部分
実は×××××ではなくて○○○だったというオチの気ガス
737イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/19(月) 21:23:17 ID:YZDhYmYD
GJです〜。
よし。
PCからコピペなしで直で投下してみよう。
時間かかると思うのでよろしく。
どっかで止まってもようかんマンのここr(ry
738イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/19(月) 21:27:52 ID:YZDhYmYD
とりあえずデートで甘甘。
苦手な人はあぼーんよろしく。
「茶ノ畑」梢とのデートでよろ。
では投下〜…
え?
何?
フーアムアイ(英語略)書け?
…遠慮しときます(泣)
739一日だけの我侭:2005/09/19(月) 21:38:16 ID:YZDhYmYD
「ねえ…梢ちゃん」
「はい?」
「買い物はいいんだけど…ちょっと…」
デパート。
梢ちゃんと買い物に行き、洋服、食料品、…とどんどん回り、
最後には此処、…下着売り場にたどり着いた。
ちなみに女性。
「…すごく場違いな気がするのは気のせい?」
「気のせいじゃないですか?」
そういう彼女の瞳は、黒。
要望により、今日一日は「梢ちゃん」に付き合うことになったのだ。
…なんか周りの皆さんの視線が痛いです…。

「これ、どうですか?」
「僕に言われても…」
「…優柔不断…」
聞こえないように言ったのかもしれないが、僕の耳にはしっかりと届いていた。
「そういうこというならこの場で帰ってもいいんだけど」
「…ごめんなさい」
わかればよし。
なぜ僕が帰ると困るかというと、今日の代金は全て僕負担。
=梢ちゃんはおかねを持ってきていないため、代金払えず。
そういうことになっている。
740一日だけの我侭:2005/09/19(月) 21:45:47 ID:YZDhYmYD
…そして、代金の支払いが終わり、僕は逃げるように、梢ちゃんはほくほく顔で下着売り場から出た。
「全くもう…
ああいうところに連れて行かないでよ!
僕だって男なんだから…」
「そうですか?
女っぽい顔でわかりませんでし…
ごめんなさい。
謝るから買ったものをゴミ箱に捨てるのはやめて下さい隆士さん」
いい加減にしてくれよ…。
「帰りたい…」
口の中で小さくつぶやいた。

「お昼、どうします?」
お昼?
…ああ、もうこんな時間か。
「食べていこうか」
「はい♪」
言いながら、足はすでに外のファミリーレストランに向かっていた。
「何から何まですみません〜」
「いいよいいよ。
後でたっぷり払ってもらうから」
ユーモアたっぷりにそういうと、梢ちゃんの顔がこわばった。
「…ジョークですよね?」
わずかにかおをひきつらせながら梢ちゃんが言った。
「当たり前でしょ」
僕はそのまま返した。
…こういうのも結構楽しいな。
741一日だけの我侭:2005/09/19(月) 21:56:40 ID:YZDhYmYD
「えっと…ぼくはチキンドリアとドリンクバーで」
注文を伝えた僕に続いて、梢ちゃんも言った。
「海鮮スープをお願いします」
「かしこまりました。
チキンドリアがおひとつ。
海鮮スープがおひとつ、
ドリンクバーがおひとつでよろしいですね?」
ウエイトレスさんの確認に、僕は頷いた。
「はい、お願いします」
そういうと、ウエイトレスさんは厨房に向かっていった。
「一人だけなのかな…」
また小さく呟いたのが聞こえた。
「…」
…!
こ、梢ちゃんのこの目は…
珠実ちゃんが前にやってた…!(第3巻、『あの子』参照)
「………」
な、何なんだ…?
そうしていると、梢ちゃんはやおら立ち上がると厨房のほうへ向かっていった。
……………………………何をする気なんだろう…。
742テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/19(月) 23:22:20 ID:J0x3XYyU
ふう、レポートがある程度形になったと。

>>738
影はどこにいったの?折角テキスト作ったのに。
もしかしてまた消され(ry
それはともかく、白鳥クンちょっと怖い。
まあ、それがこのシリーズの特徴なのだろうけど。

しかし、梢ちゃんは何を?………もしかして無制限開放か?

あと、昨日の不手際は謝りますです。本当に面目ない_| ̄|○
743ジズ:2005/09/19(月) 23:28:09 ID:RYoW2SZo
リアルタイムで呼んでしまったよ。
なんで白鳥君がこんあwせdrftgyふじこlp;@:「
とりあえずキャラが変わって(ry
ジャア続きを楽しみにしています
744名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 23:37:10 ID:p4dYkChe
>>739

>なぜ僕が帰ると困るかというと、今日の代金は全て僕負担。
>=梢ちゃんはおかねを持ってきていないため、代金払えず。

梢ちゃんはおかねを持ってきていないため、代金払えず=今日の代金は全て僕負担

ジャマイカ?
745ジズ:2005/09/20(火) 00:56:20 ID:FGLvOTMj
                / /                    ヽ、
                  / // / / ,イ ,イ            ',
              / / { ,イ /| / | / | /l  /l ト、|、      |
                /   .iヽ{ レ./´ ̄ヽ l' | ,/|l | ', | |   }| |
            /    |  | |      |   レ' /´ ̄`ヽ | |i /〃
             /     l   | ヽ. _,ノ    l     |ルi |/
              /     |  |         ヽ _,/l ',          レスアンカーつけるの忘れてた・・・
          /     |   |          ノ ', l   ',
            /// / l|   |     /|    `ー' ノ   ',
           ノ  // ハ ト、\ヽハュ 、_ ``'     _, ´    ヽ
             _  ,>!、  `r┴- 、_ー- iフT´,イハ  ト、 ',、ヽ
             / lソ _,}ヽ┴ 、 :::::::::::` ー/'´ヽ,  ヽ| \', ヽ',
           <  /´:::::::::`ヘ`ヽ.`ヽ::::::::::::/、,.__<_
           L/::::::::::::::::::::::::ゝ‐ゝ ヽ:::::::::::ヽヽ___ヽ
           /:::::::::::::::::::::::::::\-ゝ ヽ::::::::::::ヽヽ─〈
>>743
746ジズ:2005/09/20(火) 01:01:05 ID:FGLvOTMj
今思ったんだが
ココってまほらば関係ならAAおK
だよな??
747名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:14:21 ID:Oo4RojWh
禁止はしてないけど、ただでさえサイズオーバーしやすいスレだから
お勧めしかねる。
AAは容量ばっかり喰っちゃうから。
748名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:31:27 ID:6T3dABDW
このスレは陵辱談議に華が咲いたから1000までいけそうだね。
749名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:44:11 ID:JH5nFMYE
>>748
その分ぬくぬくが来たら・・・・・
1000いかないかもしれないがいいかもな

いや、1000は一応目指すけど
750名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 14:57:22 ID:ukZKHJZ5
課題やりながら750ゲット
751名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:21:33 ID:MPQ4xhdd
前スレは804までだったよな。
そろそろ次のスレの準備したほうがいいんじゃない?
752名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:34:30 ID:Oo4RojWh
まだ慌てるような時間じゃない。


…あと162KBもあるから。
753名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:54:23 ID:j9Z9Ama1
このペースなら前スレはゆうに超えるはず
754名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 16:38:41 ID:dtZhXESS
900は行くと思ふ


よーしパパ初めて作ったSS投下しちゃうぞ
※色々ト変ナとコろガあルかもシれナイのデ指摘シちャっテくダさイ
755今このときを:2005/09/20(火) 16:40:10 ID:dtZhXESS
「ん・・・?」
気がついたら日は昇りきっていた。
そういえば昨日も夜中まで僕の部屋で宴会をやった気がする。その途中で
酔いつぶれて寝てしまったようだ。

時計を見たらもう11時だった。
少し頭が痛むのを除けばいつもと変わらない雰囲気―
窓から入ってくる光と風―
廊下をドタドタと走る音―
・・・・・・ドタドタ?

その走る音は段々と大きくなっていく。ここに向かってきている・・

「お兄ちゃーーーーーん!!」
扉が開く音と供に一人の少女が飛びついてきた。慣れたとは言え朝からそ
れも二日酔いぎみのところに飛びつかれてそのまま倒れこんでしまった。

「な、魚子ちゃん!?」
「うん!魚子だよ!」
魚子はぺかーっと笑いながら答えた。
・・・・・・どうして朝から魚子ちゃんが・・・?

「お兄ちゃん、遊ぼう!遊ぼう!」
「わ!分かったから!離れて離れて!」
体をすりすりしながら甘えてくる魚子ちゃんを体の上から下ろそうとしな
がら言った。とりあえず理性が崩れる前に下ろすことに成功した。
なんか起きたときより頭が痛くなってきた・・・・

「お兄ちゃん、遊ぼう!」
「う、うん。何しようか?」

正直体もだるいし、もう一寝りしたかった。だけど無理だと言ったら魚子
ちゃんがかわいそうだし・・・・・・

756今このときを2:2005/09/20(火) 16:41:23 ID:dtZhXESS
「えーとねー・・・おまごごと!」
「おまごごと?」
「うん!おまごごと!お兄ちゃんは魚子の旦那さんだよ。」
そこまで聞いておままごとのことを言っているのだと分かった。
おままごとの旦那の役なら役目は『仕事に行く、帰ってくる、ご飯
食べる』くらいしかなさそうだし、結構楽かも・・・

「うん、分かった。じゃあ・・・」
「あなた!この口紅のあとはなんなのよ!」
「へ?・・・魚子ちゃん?何処でそんなこと聞いたの?」
「桃ちゃんがこう言うって言ってたよ?」
「(あの人は6歳の子になんて事を教えているんだ?)」
「今日という今日は許さないわよ!じっくり話し合いましょう!」

そのあと桃乃さんに教えられたっぽい質問をずらずらと続けられた。
同じような受け答えを続けると文句を言われ、面と向かってないとさ
らに文句を言われ・・・
桃乃流リアルおままごとは二時間半以上にわたって続けられた。

「楽しかったね、お兄ちゃん!」
僕はつやつやになってそういってくる魚子ちゃんに、「そうだね」
と頷くしかなかった。
全身がだるい。頭もボーとして来た。二日酔いではなく風邪かもしれ
い。

「次は何しようかなー?お兄ちゃんは何やりたい?」

やっぱりここは桃乃さんか珠美ちゃんに引き受けてもらった方がよさ
そうだ。風邪をうつしちゃうといけないし。

757今このときを3:2005/09/20(火) 16:42:23 ID:dtZhXESS
「えーっと、魚子ちゃん。桃乃さんか珠実ゃんのとこ行かない?」
「桃ちゃんの茶ノちゃんも今いないよ?お兄ちゃんと魚子だけ!」

・・・・マジですか?
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「(って!何を考えてるんだ、僕は!?相手は魚子ちゃんだぞ!?
二人っきりだからって・・・!!)」
「お兄ちゃんどうしたの?何か顔赤いよ?」
「えぇ!?な、何も○※ω☆ψж◎ば!?」
「??」
「あ!いや、大丈夫!大丈夫!うん!」
なんとかいけない妄想は振り切れた

「お兄ちゃんなんか変。
・・・・そうだ!お医者さんごっこしよー!」
「あ、うん。じゃあ・・・」
「お兄ちゃんは患者さんね。今日は大丈夫ですか?」
・・・魚子ちゃんのことだから、おそらく他意はないのだろうが、正直つっか
かる・・・
「えーっと、少し頭がボーっとして体が熱いんですけど?」
「それは恋ですね。」
「えぇ!?(なんでそうなるの!?)」
「?桃ちゃんがそういうときはそうだって言てたけど?」
「(本当にあの人は一体・・・・・・)
えーっと・・自分では風邪かなぁ?って思うんですけど、どうですか?」
「じゃあ、まず服を脱いで下さい」
「えええ!?ちょ、魚子ちゃん、なんで服脱ぐの?」
「?お医者さんはまずお胸の音を聞くんだよ?」
「・・あ・・そうか・・・(普通は服をまくってなんだけどなぁ・・・)」
758名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 16:42:36 ID:P/sHV/GP
767まで伸ばすってことでAge
759今このときを4:2005/09/20(火) 16:43:20 ID:dtZhXESS
とりあえず服を脱いで脇に置いた。聴診器は何を代用するんだろうと
考えていた。すると急に胸に顔を近づけ直接心音を聞いてきた。
「ちょ、な、魚子ちゃん!?」
「静かにしてなきゃだめですよ?」
「は、はいー!
(お・・落ち着け、白鳥隆士!べ、別に心音を聞いてるだけなんだ・・・!
というかなんで本当にで聞くんですか・・・?)」
しばらく・・・実際にはしばらくでも感覚的にはものすごく長い時間だった。
「・・・少し早いですね。」
「(そりゃそうさ!)え、えーっと・・もう服着ていいですか?」
「口を大きく開けてください。」
スルーされた・・・。言われる通りに口を軽く開けた。そのあと大きく開け
るよう言われて、これでもかぐらいに大きく開けた魚子ちゃんはその中をじ
っと見てきた。

「おー」
目をくりくりにしてずっと見ている。口が痛い・・・

「へ、へーっほ・・ほうろひれろひいれふは?」
「?お兄ちゃんなんて言ってるの?」
「ほ!ほう!ろじれろ!いいれふか!?」
「??お兄ちゃんおもしろーい!」
なにに感動したのか、魚子ちゃんはものすごくつやつやしている。

「もう閉じていいですよ。
風邪っぽいので、布団を敷いて寝ていてくださいね。」
「わかりました。ありがとうございました。」
「お大事に!」

そう言われたて出て行くふりをしようと立ち上がった。否、立ち上がろう
とした。
760今このときを5:2005/09/20(火) 16:44:17 ID:dtZhXESS
立てない。視界がどんどん暗くなっていく
「お・・ちゃん?ど・・たの?・・・・・・・ちゃ・・」



気づいたら僕は布団で寝ていた。部屋には誰もいなかった。外を見たら
まだ朝だった。

「夢・・・?」

随分と奇妙な夢だったなと思って立ち上がろうとした。その直後扉が
開く音がした。

「白鳥さん〜大丈夫ですか〜?」
そういって入ってきたのは珠実ちゃんだった。

「何でも急に動かなくなったそうじゃないですか〜?」
「え?・・」
「ちょうど帰ってきたときに梢ちゃんに会ったと思ったら魚子ちゃんに
なってて、泣きそうな顔して『お兄ちゃんがおかしくなっちゃった』て来
たから驚きましたよ〜?
普段からおかしいって言っても聞かないで部屋につれてくから、どうした
かと思ったら倒れてるとは・・・。」
「えーっと・・それは・・」
「随分と魚子ちゃんを怖がらせちゃったんですよ〜?覚悟はいいですね〜?」
「か、覚悟って!?な、何もしてな・・」
「魚子ちゃん〜白鳥さん直ったですよ〜?」
珠実ちゃんがそういうと魚子ちゃんは廊下から部屋の中を覗いてきた。

761今このときを6:2005/09/20(火) 16:45:20 ID:dtZhXESS
「魚子ちゃん?」
「ごめん・・なさい・・」
「え?」

急に謝ってきた魚子ちゃんに僕は驚いた。そのあと魚子ちゃんは急に泣き
出した。

「ど、どうしたの!?」
「お兄ちゃん魚子と遊んだせいで倒れたんだよね?」
「そ、そんなことないよ!」
「だって今日のお兄ちゃんなんか変だったもん!顔赤かったし、なんか
ボーってしてたし!」
「それは!それは・・・それは・・・・」
「それはきっと魚子ちゃんが色々知っていて驚いたんですよ〜。
ですよね白鳥さん〜?」
「え?」
脇で聞いていた珠実ちゃんが急に言った
「そうなの?お兄ちゃん?」
「え?あ、うん。魚子ちゃんは物知りだなぁって・・」
「魚子最近いろんなこと覚えたんだよ。あかちゃんって桃から産まれる
んでしょ?」
「う、うん。そうだよ。」
「魚子少しお姉さんになれたかな?」
「うん。この間よりずっとお姉さんになったよ。」
「そうです〜こんな風邪ごときで倒れちゃうもやし男よりずっと大人
ですよ〜」
「ゔ・・ま、まあ、僕が倒れたのは魚子ちゃんのせいなんかじゃないから
気にしなくていいよ。」
「本当?」
「うん。本当だよ。」
「・・・お兄ちゃん!」

そう言って走ってくるなり飛びついてきた。

「お兄ちゃん!大好き!」
「僕も魚子ちゃんのこと大好きだよ。」


762今このときを7:2005/09/20(火) 16:46:19 ID:dtZhXESS
そのあと魚子ちゃんはすぐに寝てしまった。珠実ちゃんが言うには
僕のことが心配で寝てなかったのだろうと言う事だった。珠美ちゃんは
魚子ちゃんをひょいっと持ち上げ、管理人室に連れて行った。


「今回は随分と魚子ちゃんに迷惑をかけちゃったな・・・」
「そうですよ〜。これからはあんまり無理しちゃダメですよ〜?」
「うん・・・そうだね・・・
って・・・珠実ちゃん!?もう連れに行き終わったの?」

まだ出てってからあんまし経ってないのに・・・相変わらずの超人技・・・

「ついでに薬ももってきたです〜。」
小さな包みに入った粉。見たことのない風邪薬だ・・・。
・・・風邪薬なのか?
「さっさと飲むです〜」
「う、うん。
・・・・・・コレ、飲んで大丈夫なんだよね?」
「白鳥さんは私が毒を飲ますとでも〜?」
「あ、ありがとう珠実ちゃん!飲ませてもらうよ!」

とりあえずその風邪薬?を飲んだ。苦い・・・苦すぎる・・・

「ところで白鳥さん〜?」
「なに?珠実ちゃん」
「魚子ちゃんが部屋につれてきたときのことなんですが〜
上  半  身  裸  とはどういうことですかね〜?」

珠実ちゃんがそう不気味な笑みをつくりながら言ってくる。
全身の血の気が引いた。

763今このときを8:2005/09/20(火) 16:47:19 ID:dtZhXESS
「い、いや!あれにはちょっと事情が!」
「この人は一体何を考えていたんでしょうかか〜?いや、考える必要も
ありませんね〜?」
「ちょ、ま!あれはお医者さんごっこで・・・!」
「6歳の子がそういうことを覚えたら大変ですよね〜」
「いや!そういうことって、何!?」
「3分間待ってやるです〜」
「3分でなにするの!?」
「時間です〜。答えを聞こうです〜」
「て、早っ!」


僕はそのあとしばらく何があったか覚えていない。気づいたらもう
夕方だった。風邪薬?が効いたのか、すっかり楽になってきた。

「白鳥クン。大丈夫?」
そう言って入って来たのは桃乃さんだった。・・・・なんかさっきも同じ
展開のような気が・・

「なんでも魚子ちゃんに抱きつかれて失神しちゃったたそうじゃない?
若いわねぇ・・・」
「・・・ええ!?ち、違いますよ!」
「にゃはは!冗談よ冗談!
で、風邪はどうなの?」
「ふぅ・・・はい、もう大丈夫です。
ところで、聞きたいことがあるんですけど・・・」
「なに?」
「魚子ちゃんにどういうこと教えてるんで―」
「ノーコメント!さあ治ったならさっさとあたしの部屋へGOよ!」
「え!?病み上がりなんだから宴会は無・・・」
「宴会じゃないだわよ?みんな待ってるわよ。」
そう言うなりでていってしまった。一体何をするんだろう?今日は何か
特別なことがあったっけ?
考えていてもしょうがないので、行くことにした。

764今このときを9:2005/09/20(火) 16:48:18 ID:dtZhXESS
「あのー?」
「遅いぞ、主役!」
「え?」
「お兄ちゃん!誕生日おめでとう!」
「誕生日?」
今日はまだ9月8日のはず。僕の誕生日は明日だ。

「えっと・・・今日ってまだ9月8日だよね?僕は9月9・・・」
「は〜?なにこの人はボケてるんですか〜?今日は紛れもない9月9日
ですよ〜?」

そういいながら珠実ちゃんは自分の携帯の日付を見せた。たしかに9/9と
でていた。

「ええ!?どうして!?」
「これを見るです〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
宴会開始:9月7日22:30
宴会終了:9月8日(詳細不明)
起床&魚子突撃:9月8日11:00頃
おままごと終了:9月8日13:40頃
お医者さんごっこ終了&ダウン:9月8日14:00前
復活:9月9日朝
(あんのーんわーるど)
再復活:9月9日夕方
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
白鳥さん一昨日から今日にかけて変な生活になってたからボケてるん
じゃないですか〜?」
「そんなこと言われても・・・」
「まあ、結局誕生日な訳だからお祝いするわよ!」
「お兄ちゃん誕生日おめでとう!」
「・・・・・・おえめでとう」
「まあ、誕生日を半分以上寝て過ごしちまった訳だがおめでとうナ」
「白鳥さん、おめでとうございます」

765今このときを10:2005/09/20(火) 16:49:17 ID:dtZhXESS
―――まだ前日だと思ってたから実感はわかない。けど・・・

「あ、ありがとう!」

―――ここには皆が、大切な人たちがいる

「さあ!お待ちかね、プレゼントタイム〜!」

―――過ぎたら二度と来ないこの時の流れがあるからこそ

「オレと灰原からは特選小説セット・・・」
「灰原さんは小説しか渡す物がないんですか〜?」

―――皆と一緒にいる今を・・・

「白鳥さん、こ、これどうぞ!」
「旦那〜彼女からのプレゼントですかい?ちょっくらワシにも見・・・
「黙ってろです〜(殴」

―――この大切な瞬間を・・・

「桃乃さん、ロウソク立て終わったよ!」
「こんなにたくさん立ってると一気に吹くのが大変よね・・・」

―――いつまでも忘れたくないこの瞬間を・・・

「「「「「「HAPPY BIRTHDAY!」」」」」」

―――心に深く刻んでおこう・・・









「えーっと・・・ところで珠実ちゃん?」
「なんですか〜白鳥さん〜?」
「さっき僕が飲んだ物の成分って何?」
「さあ?」
「え?」
「ネットの裏サイトで手に入れた『なんでも治る薬Ω』です〜
成分は極秘だって書いてあって分からなかったです〜」
「あ゙・・あ゙・・・」
「ま〜生きてるから平気なんじゃないですか〜?」


・・・・・・このことはなるべく早く忘れることにしよう・・・
766名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 16:50:16 ID:dtZhXESS
なんというか前半〜中盤の魚子と後半の誕生日のどっちがメインか分からなくなってしまった。
気づかないうちに誕生日という展開を作りたかったからボケさせようとして魚子登場させました(魚子の作りたかったのもあったり)
と言って作った時間ボケは無理やりで(ry
結論:もっとスキルアップが必要



また読み手に戻る可能性大
767名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 17:01:06 ID:P/sHV/GP
スマンMr.766・・・orz
ちょっと逝ってくる・・・
768名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 17:13:15 ID:kuVdgKOx
魚&隆が来たと思ってティッシュの
準備をしてしまったじゃないかw
まぁ、とりあえずGJ
769仕返しアナザーバージョン1:2005/09/20(火) 22:04:09 ID:s2wvb4qU
仕返しハッピーエンドでよかったねバージョン書けたんでうpしときますた。
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0014.txt

その1なのは、さらに別バージョンの構想があるんで、
そっちも投下しようかなと。結局犯られちゃうよバージョンなんだけどどうかな?
770仕返しアナザーバージョン1:2005/09/20(火) 22:08:11 ID:s2wvb4qU
あ、>769は>>462以降差し替えということで。
771名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:08:22 ID:DrQLxa91
早紀じゃなくて、部長だったら良かったんだな…
772名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:08:49 ID:8wkE2lTz
>>769
よくやった!俗に言うgj!!
773名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:23:49 ID:MPQ4xhdd
>>769
この展開を待っていた!ありがとう!!
774名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:34:05 ID:eLayeVDH
>>769
GJ…といわせていただこうか。
775名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:35:57 ID:bsj0bC8B
>>769
ネ申
776名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:52:42 ID:j9Z9Ama1
テラグッジョブ
これだよ。我々が追い求めていた結末は。
777名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 23:08:24 ID:MPQ4xhdd
きっとその夜ふたりは・・・。
いや、なんでもないですよ?
778名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 23:34:08 ID:CP1DqNG7
>>769
別バージョンもキボン
779名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 02:06:49 ID:kz8lU+/t
>>754
SSの傾向くらい書こうぜ
ここのところの騒ぎ見てなかったのか?
初心者だから仕方ないとはいえ、気をつけろよ
780ジズ:2005/09/21(水) 02:42:26 ID:wZw2cTDo
>>747 わかったなるべく、AAは使わないようにするよ

>>769 GJ
最高。濡れはこの展開を待っていたのだ。
781名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 07:54:19 ID:Vxl6Fap3
>>770-780
やはりこのスレの住人はハッピーエンドを希望しているようですね。

別スレでバッドエンドでGJいってるような輩とは質が違う。
782名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 08:00:09 ID:N1v3mDgI
>>781
別にバッドエンド好きでもいいでしょ
感性の違いに質とかあるのか
783名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 08:51:28 ID:hpYLbRv0
|         ,. -: :  ̄Υ ̄ `丶、
|        /: : : : : : : : : : : : : : \:\
|       / : : /:./: ∧: :∧: : : : l : : ヽ:.ヽ
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|      __(「_|.(○)     (○) |_(_})-.L_
|       |_(」⊂⊃         ⊂⊃(_,})、 /
|     く.  7_|             ├┤、 \
|      ヽ´|:.:丶、 _,-、   _.. イ:.:.|:.:\/l
>>781   ..,|.: :.|イ rY |_ ̄   / |: :.|ヽ:.:.:.:.l
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784名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 08:59:57 ID:mplyz1qO
>781
まほらば本編がもしバッドエンドになったら黒歴史にしそうだな
785名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 09:51:07 ID:ESND9/zg
バッドエンドじゃなくてもさ、梢ちゃんの多重人格の原因が
本当に幼少時の性的虐待だったらどうするよお前ら?
786名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 10:05:20 ID:ZwwTkpRf
白鳥君が性的虐待のトラウマを忘れさせるぐらいやりまくるさ
787名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 15:02:12 ID:KnpgXiYq
>786むしろそれがトラウマになったりw
788名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 17:11:20 ID:R1GxsoQA
ただの虐待ならありえるキガス
789名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 18:12:32 ID:awruMZJH
そろそろ本編で梢の過去にせまりそうな気がする。
790名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 18:16:03 ID:Qs2ybPeB
>>786
大丈夫それはないさ

>>789
あと5日でWing出ますんで待ちましょう・・・
791名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 18:23:21 ID:qGFGLpES
このスレは1000まで行きそうだな。
いい傾向だ。


・・・あれ?いい傾向なのか?
792名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 18:37:47 ID:MM8Wr23W
>>787
 はじめてに失敗して、白鳥君までトラウマに。
793名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 18:51:11 ID:vHjh2UXk
>792
そこで別人格の隆子の登場ですよ。
794イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/21(水) 19:48:58 ID:A05O/gCB
>>769
>>766
超GJ!

>>767
そして677の未来レスは砕かれた。
多分皆忘れてた。

テイル様
不手際などありません!(断言)
影〜は只今凍結中です。
暇(一週間ほど)ができたら書きます。
それまで待ってくれる人がいれば。

執筆途中でエラーが出たことはあまり悔やまない。
駄作ーーー!!
白鳥君の性格違いすぎ!
つじつまあわなすぎ!!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
…逝って来ます
795イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/21(水) 20:16:01 ID:A05O/gCB
そして投下するのですが794でも言ったとおり影〜じゃなくて
フーアムアイ(英語略)です。
投下した後の展開(SSの中の)は皆さんに選んでもら…
………
また喧嘩にはなってほしくないので投下が終わって最初にレスした人の選択で
決めますんでよろしく。
ではでは少ないですが投下。
796イレイザ− ◆kOM7DzmM6o :2005/09/21(水) 20:17:21 ID:A05O/gCB
…あの日。
私と白鳥さんは、一緒にお買い物に出かけていた。
そこで、白鳥さんは、事故に遭い、…こんな風に、眠り続けている。
私が…私が…!
私が…悪いんだ…。
鈍い音。
道に広がる、紅い染み。
人々の、ざわめき…。
…嫌だ
いやだ…
イヤダ…!
思い出させないで…!
あの、喪失感。
孤独。
悲しみ。
一気に、感情が押し寄せてきた。
…白鳥さんにも、言ったはずなのに。
『怯えてるんです』
その、ひとこと。
『いつまでも、皆がいるわけじゃない…』
こうなることは、覚悟していたんじゃないのだろうか?
…違う。
私が覚悟していたのは、こんな別れかたじゃない。
「さよなら」を言って、背中が見えなくなるまで手を振る、そんな別れかた…。
そんな考え、甘すぎた。
797Who am I....?:2005/09/21(水) 20:17:56 ID:A05O/gCB
現実は、非情だ。
一時期、自暴自棄になったときもあった。
そのときには、珠実ちゃんに慰められてなんとか立ち直れたけど、それから病院には行っていなかった。
悲しくて、悲しくて。
白鳥さんは、白鳥さんが。
私の、私に。
頭の中が、意味のわからないことで一杯になった。
かけがえのない、拠り所。
私は、誰?
時には、頭の中が真っ白になって、そんなことを考えるときもあった。
馬鹿だ。
私、馬鹿だ。
なんで、あの時…。
焦らなくて良かったのに。
私が焦ったから、白鳥さんがこんな風になった。
私のせい。
私のせい…。

「…ん」
寝てた…。
気がつけば、白鳥さんの体に覆い被さるようにして眠りこんでいた。
既に日は高く上り、日差しは冬なのにすごく暖かかった。
798Who am I....?:2005/09/21(水) 20:19:50 ID:A05O/gCB
「…」
眠っているような白鳥さんの顔。
その顔を、直視することができなかった。
気がつけば、お昼。
お腹も抗議の声を少しづつあげ始めた。
「…帰ろうかな」
このままここにいても、何の意味もない。
帰ろう。
そう思って腰を浮かしたとき。
病室のドアが開き、看護婦さんが入ってきた。
「…あ。
蒼葉…梢さん…ですか?」
「…そうですけど、どうしたんですか?」
名前を当てられ、私は内心激しく動揺していた。
なんでこの看護婦さんが私の名前を知っているのだろう?
「えっと…あなたが来たら、装置は外さなくても良いと言われているんですが…
どうしますか?」
…ああ…。
そうか。
そういうことか…。
珠実ちゃんの言っていたこと、本当だったんだ。
799Who am I....?:2005/09/21(水) 20:20:40 ID:A05O/gCB
「…少しだけ、考えさせてください」
考える暇もなく、そんな言葉が出ていた。
待つべきだろうか。
もう、希望を断ち切るべきだろうか。
「…そうですか。
今はつけておいたままでいいんですね?」
「はい」
…考えるべきだ。
今は、白鳥さんのこと、私のこと。
色々と、考えるべきときだ…。

「…ただいま」
鳴滝荘に着くと、私は一直線に管理人室へ向かい(すぐそこだけど)、
そのままベッドに突っ伏した。
「…どうしたらいいんだろう」
白鳥さん…
……………ぐぅ。
真剣なことを考えているのに、お腹が大きく鳴った。
「…そう言えば何も食べてなかったっけ」
私は重い体を持ち上げ、キッチンへ向かった。
800イレイザ− ◆uOxK0da4h. :2005/09/21(水) 20:27:34 ID:A05O/gCB
あわわわわ。
短い。
短すぎる。
まあ、それは…あんまりよくないけど。
次の展開は18禁。
さあ、選んでくださいませ。
1 梢×珠実
2 梢×紫羽
3 梢×白鳥
よし選べぃ!
文句は言わん!
選べ!
801イレイザ− ◆uOxK0da4h. :2005/09/21(水) 20:28:54 ID:A05O/gCB
ちなみに3の場合は回想になります。
悪しからず。
802名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:29:07 ID:70+Oow+j
3を希望
803名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:30:20 ID:RDT7XIeA
1か3で。
というか、2だけはやめてほしい…色々と理由はあるけど。
804名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:30:30 ID:e2qUydd8
GJ!!!!
あえて言おう!!
>>801は神であると!!
ちなみに自分は1か3で......
805名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:34:48 ID:QuaG1cNa
4の灰原
806イレイザ− ◆uOxK0da4h. :2005/09/21(水) 20:52:55 ID:A05O/gCB
じゃ、802さんの3、梢×白鳥でやります。
二、三日くらいかかるでしょけど。
807名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:20:07 ID:ESND9/zg
前も思ったがもっぺん言う。なんでもかんでも
お涙頂戴にすりゃいいってもんじゃねぇぞモルァ。
安易な悲劇イクナイ
808名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:27:36 ID:hpYLbRv0
まほらばキャラの名前出してるだけ
809名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:33:59 ID:FVW3xMmi
一本書いたので投下しますね。

内容は隆×魚で甘口、ちょいエロです。
で、微妙にスカトロ(?のような部分も有るので苦手な方はスルーして下さい。
生々しい描写とかは全然無いですが。

タイトルは <ふたりのヒミツ> です。
810名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:34:20 ID:FmSNc9rH
5 1人で
811ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:34:49 ID:FVW3xMmi


ある日曜日の午前、太陽は燦々と輝き、雲は遥か高みに漂っていた。
軽くそよぐ風は草木の香りを運び、小鳥達は自慢の歌声を奏でている。


(ああ、こんな日は早くどこかに出かけたいな…)

そう、思った。





(さて、そろそろ本腰を入れなければ!)
僕は一度バチンと両手で顔を挟み、気合を入れ直す。
 
こんなに天気の良い日曜日に僕は部屋で一人、ただ只管課題をやっていた。
今、銀先生のおかげで、ずっと前からしていた梢ちゃんとのデートの約束を反故にしかけているのだ。
本当なら今日は朝から梢ちゃんと二人っきりで出掛ける筈だった。
それなのに、ああそれなのに…。
こんな時に限ってこんなにもどっちゃりと課題を出す銀先生、あなたを恨みます…。
812ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:35:59 ID:FVW3xMmi
それに今日出かける時間を捻り出す為に、
僕は昨晩もほとんど寝ずに作業を続けていた。
だからかなり眠い、けれど早く終わらせなければ!
早く終わらせて絶対に出掛けるのだ!

あんなにデートを楽しみしていた梢ちゃんをがっかりさせるわけにはいかない。
こういう時、普通のカップルなら
『あたしと課題とどっちが大事なのよ!』
『うるせーな!そんなの比べられるわけねーだろ』
といったような不毛な言い合いが始まりそうなものだ。

けれど梢ちゃんはそんな事はまず言わない。
きっと天使のような笑顔で
『あんまり無理なさらないでくださいね?私は大丈夫ですから』
といったような事を言うに違いない。

だが、だからこそ叶えてあげたい。
小さな幸せを望むいじらしい彼女に応えてあげたいではないか!
僕はそう強く思い、作業スピードを上げた。

813ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:36:42 ID:FVW3xMmi

   

  コンコン コンコン


「はい、梢ちゃん?どうぞー」
僕は作業の手を暫し止めてノックに応答した。
ちなみに今日は朝美ちゃんと沙夜子さんは実家に遊びに行っていて、
桃乃さんと珠実ちゃんも迎えに来た車に便乗していったらしい。
だから今、アパート内に居るのは僕と梢ちゃんと灰原さんだけだ。

扉を開けて中に入ってきたのはやはり梢ちゃんだった。
手にはお盆を持っている。

「あの、もうそろそろお昼なので良かったらこれ、食べて下さいね」
お盆の上には海苔の巻かれた大きめのおにぎりと、
淹れたばかりのお茶が載っていた。
814ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:37:42 ID:FVW3xMmi

「ああ、ありがとう。そうかもうお昼か……。
 あと少しで終わるから、もう少しだけ待っててね?」
お盆を机の上に載せる梢ちゃんに言う。

「ええ……でも白鳥さん、
 何だか目の下に隈ができてて、顔色もあまり良くないみたいですけど……」
心配そうな顔で見詰める梢ちゃん。
「あまり無理をなさらないで下さいね?お出掛けはまたいつでもできるんですから…」
その言葉に僕はゆっくりと首を振る。

「いや、僕は無理なんかしてないよ。今日のデートは本当に楽しみにしてたんだよ?
 ずっと、ずっと梢ちゃんと居たいんだ…
 だからそれがキャンセルになってしまうのは、もっと苦しいよ……
 あと少し…30分で終わらせるから、待ってて」
あまり寝ていない為か、いつも以上に恥ずかしい台詞が止めどなく漏れていく。
「は、はい…じゃあ私は邪魔にならないように掃除でもしていますね」
梢ちゃんは少し気圧された感じで部屋を出て行った。
815ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:38:17 ID:FVW3xMmi

イカン、今の状態でデートなんかしたら軽く暴走してしまいそうだ。
ああでもそれを利用して、いつもよりも大胆に……。

まあ何にしても早く課題を終わらせなければ始まるものも始まらない。
僕はおにぎりを頬張ると、また作業に没頭した。


その時だった。



ガラガッシャーン!!


大きな金属音のようなものが聞こえてきた。
そう、例えるならバケツを引っくり返したような…。
僕は嫌な予感がして、急いで廊下に飛び出した。
そしてその予感が的中していたことが分かった。

「梢ちゃんっ!!」
816ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:39:12 ID:FVW3xMmi

見ると梢ちゃんが仰向けに横たわっている。
僕は慌てて駆け寄ると、梢ちゃんの上体を抱き起こす。
後頭部の辺りに触れた時に、梢ちゃんは一瞬だけ苦痛で顔を歪めた。
その感触でたんこぶが出来かけているのが分かる。

梢ちゃんから少し離れた所にバケツが転がっていて辺り一面が水浸しだった。
足元に雑巾が落ちていることから見て、恐らく雑巾がけをしようとして、
雑巾に乗って滑って転んでしまったに違いない。

「おーい、何かあったのカ?」
後ろの方から灰原さんの声が聞こえる。
振り向くと部屋から顔を覗かせている灰原さんが見えた。
音に気付いて様子を見に出て来たのだろう。
817ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:40:22 ID:FVW3xMmi

「梢ちゃんが転んで頭を打ってしまったみたいなんです!」
「何?本当かヨ?」
灰原さんが部屋から出て近づいてきた。
「おう、こりゃまたひでぇナ、頭が腫れかけてるじゃねぇか。
 氷かなんかで冷やした方が良いナ、取って来るぜ」
「すいません、お願いします」
僕は足早に炊事場に向かう灰原さんを見送った。
やはりこういう時には頼りになる。
それだけ梢ちゃんのことを心配してくれているのだろう、とてもありがたかった。


さあ、僕はどうしようか。
勢いで抱きかかえてしまったけれど、あまり意味は無かった。
頭を打っているのだから揺すって起こすわけにもいかない。

(そういえば……)

前にもこんなことがあった気がする…。
確かあの時は…


818ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:41:04 ID:FVW3xMmi

「う〜ん……」
「あ、こ、梢ちゃん大丈夫?!」
気が付いたらしい。
呻き声と共に、うっすらと目を開けている
「あれ?ここ、どこ…?」
「ここ?ここは鳴滝荘の中だよ」

(あれ?何だか梢ちゃんの髪が触覚みたいに…)

「え、なるたき……あ、わあい!お兄ちゃんだー!!」
眠そうだった表情が、にぱっと一気に全開の笑顔になる。

(うわああ!!やっぱり魚子ちゃんになってるー!!)

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃ〜ん!!」
上体を抱きかかえた格好だったのでタックルこそされなかったけれど、
魚子ちゃんは僕の首に腕を回して物凄い勢いで頬擦りをしてきた。

(うお、これは非常にマズイ…いつもより自制心が働かない状態なのに、
 こんな攻撃を受けたらいくら僕だって…ボクダッテ……)
819ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:41:45 ID:FVW3xMmi

「ねえお兄ちゃん、チュウしよう?チュー!」
「はいはいチュウですかチュウですか…って駄目駄目!駄目だよ!!」
何でこうもあっけらかんとそんな事が言えるのだろうか。
僕は今にもキスしてきそうな魚子ちゃんを慌ててひっぺがす。

「えー、なんでだめなの〜?……魚子、お兄ちゃんとチュウしたいよ〜」
あくまで魚子ちゃんは天真爛漫だ。そして赤面しているのはいつものように僕だけだ。
「な、なんでって言われても…ほら、まだ陽が高いし…」
自分でも何を言ってるか分からない。

僕はその後もしつこく喰らいついてくる魚子ちゃんを懸命に押し留めた。
しばらく押し問答が続いた後、魚子ちゃんは僕にその気が無いのを分かってくれたのか、
少しシュンとして、ようやく僕の体から離れた。

「…お兄ちゃん、魚子のこと…きらい?
 魚子のこときらいだから、したくないの?」
いつの間にか魚子ちゃんは目にじわっと涙を溜めている。
820ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:42:33 ID:FVW3xMmi

僕は急いでそれを否定した。
「そ、そんなことないよ。魚子ちゃんのことを嫌いになるわけ無いじゃないか!」
普段ならここで笑顔になってくれるのに、今日は何故かそうはならない。
魚子ちゃんは切ない顔でトドメの一撃を僕に向かって放った。


「じゃあ…嫌いじゃないなら、魚子とチュウ……してくれる…?」

(ああああ!!……何でそんな台詞を涙目の上目遣いで言うですか!
 いったいどこでそんなスキルを憶えたの!?)

しかし冗談はさておき、
この状況だと、どうしてもしなければ魚子ちゃんが納得してくれない…。
821ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:43:12 ID:FVW3xMmi

(うん、でも良いよね。僕達恋人同士だもんね。相手が六歳児でも構わないよね。
 最終的にあんなことやこんなことになっても大丈夫だよ、
 なんたって魚子ちゃんがしたいって言うんだから……アハハハ…)

僕は自分自身を半ば強引に納得させて魚子ちゃんの肩に両手を載せた。
魚子ちゃんは既に目を閉じて待ちの態勢に入っている。
もちろん顔を少し上向けて。
目を閉じた魚子ちゃんはさっきまでの無邪気さが消えていて、すっかり大人びた雰囲気に変わっている。
(ああ、これなら大丈夫…かな)
僕は覚悟を決め、ゆっくりと顔を近づけ…

「おい氷持ってきたゾ…って、な、何だお前ら!戻ってきたらいきなりそれかヨ!」
氷嚢を作ってきてくれた灰原さんがちょうどそのタイミングで帰ってきた。

「わ!ち、違います!誤解ですって灰原さん。これは魚子ちゃんが…」
「何!魚子なのか!?魚子なんだナ?!!」

灰原さんはそれだけ言うと氷嚢を投げ捨て、全速力で自室に走っていってしまった。
そこまで嫌わなくてもいいのに…。
822ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:43:51 ID:FVW3xMmi

「ねえ、お兄ちゃんまだ〜?」
魚子ちゃんを見るとさっきの態勢のまま片目だけ開けてこっちを見ている。
「あ、ああ、ごめんね…」
僕がそう言うと魚子ちゃんはまた目を閉じる。

何だか水を差された格好になって、僕は再び躊躇し始めた。
恋人同士なんだから良いのかもしれないけれど、やっぱり相手は6歳の子だ。
それになにより梢ちゃんともまだ済ませていないのに、
その前に魚子ちゃんとしてしまうのは何となく釈然としないのだ。

魚子ちゃんとするのが嫌なわけではない、
そして魚子ちゃんも梢ちゃんなのだということも分かっている。
でも、僕が告白した相手は他の誰でもなく、梢ちゃんだ。
青臭いかもしれない、けれど彼女に対してのけじめはきっちりと守りたかった。


僕はもういちど魚子ちゃんの肩に手を置く。
そして顔と顔をゆっくり近づけ、彼女のおでこに数秒軽く唇を当て、そして離れた。
823ふたりのヒミツ:2005/09/21(水) 21:44:24 ID:FVW3xMmi

「あれ…お兄ちゃん、お口にしてくれないの…?」
魚子ちゃんは少し不服そうにして言う。
「うん…それは魚子ちゃんがもう少しお姉さんになってからにしようね…
 魚子ちゃんは良い子だから、それまで我慢できるよね?」
「…………」
「…魚子ちゃん?」
「……うん…魚子良い子だから、ガマンする…」

口ではこう言っているけれど、
すっかり落ち込んでしまったのが様子から伝わってくる…。
ちょっと見るに忍びない。ここは何とかしなければ!

「な、魚子ちゃん、その…絵本読んであげるから元気出してよ」
僕にできることといえばそれぐらいしか思い浮かばなかった。
「…お兄ちゃんが読んでくれるの?」
「そうだよ、魚子ちゃんが読みたい本を全部読んであげるから」
「やったー!お兄ちゃんやくそくだよー?」
「うん。じゃあここは寒いから僕の部屋においで」

どうにか元気を取り戻してくれたみたいだ。
しかし場の流れとはいえ、
全部読んであげるなんて無茶な事を言ってしまった…。実にうかつだった。


824名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:46:47 ID:FVW3xMmi
久しぶりのSS投下なんでかなりドキドキしてますw

あ、あと言い忘れてましたがこれは告白してまだ間の無い頃の話という設定です。
明日は後半を貼りますのでよろしく。
825イレイザ− ◆uOxK0da4h. :2005/09/21(水) 21:48:41 ID:A05O/gCB
>>824
生GJ!
んん。
批判が高い。
どうするか。
まあ私のせいなのだが。
826名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:27:11 ID:xjTokg0V
>>794
ああ〜ワタシがとってた・・・・orz

>>800>>824
展開が気になる・・・どきどき(AA略てか自粛・・・
827名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:28:02 ID:FmSNc9rH
1000を目指せ!
828テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/22(木) 00:53:40 ID:C6EXfe6C
ふう、まほログ更新完了。でも「愛のカタチ」「みずいろ」「仕返し」は待ってorz

>>800
ここは敢えて2で行ってみようか。……紫羽がどう絡むんだ?

>>824
GJ!それにしても、ここのところ魚子率が増えてきた……っと。
しかし、需給バランスが……


……どなたか、お客様の中になっちんネタを書ける方は(AAry
久々になっちん絡みでも書くか……というか八時になってからなっちんがいないんだけど。
よし、ここはぐうたらさんにご復活願うか(PAM
829水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/22(木) 01:53:41 ID:RNdeZHFr
>>828
更新乙です。
編集しやすいようにまとめたの上げときました。

みずいろ
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0015.txt
愛のカタチ
ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/src/up0016.txt
830名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 02:32:22 ID:CakUeaur
無理矢理出してみるテスト

〜悪徳商法には気を付けましょう〜

「ス、スバらしイ!カンぺきデスよ」
「そ、そう…かも?」
「ソウですとモ、コれでタマナシさんもアなタにメロメロデスよ」
「りゅ、隆士君が…私に…(ぽー)」
「シカしマダ服装がだめデスね…」
「そ、そうなの…かも?」
「私タチは、みすてりあすでセクシーさヲ売りに人気投票上位マデきたのデス」
「ナレバ、ソの魅力を最大限二あぴールでキる格好ガ必要なのデス」
「い、言われてみると…そう…かも」
「で、でも、私、あんまりそういうの…もってない…かも」
「よろシイ、私のヲ貸して差シ上げマス。コの部員届にサインしてクダさい」
「わ、わかったかも…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「棗ちゃん、新しい趣味ができたっていってたけど、どんなのかなぁ?」
(コン、コン)
「棗ちゃん、入っていい?」
「どうぞ…」
(真っ暗な部屋、黒マントの棗、何かの頭骨)
「これよりサバトを始める…かも」
「オ!オカルト=ナッチン!?」

おちなし
831名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:08:56 ID:Sxh7YSTO
某曲の詩を元にSSを書いてみた。
投下します。
シリアス(に書いたつもり)・エロ有り
白鳥×梢

タイトルは「心の中」
832名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:10:03 ID:Sxh7YSTO
朝。
私は起きてシャワーを浴びる。
すっきりと目が覚めたら畑の植物に水をやる。
その後朝食を作り、皆で食べる。
そして、住人に見送られ、今日も学校へ行く。
私の日常だった。
鳴滝荘の管理。住人の世話。学校での生活。



私の日常。
蒼葉梢としての日常。
しかし、それは私の知る「私」の日常だった。「蒼葉梢」の姿だった。
私は私の中に居る者達に気づいてしまったから―――――




私は、誰なんだろう?
833名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:11:05 ID:Sxh7YSTO
鳴滝荘1号室。茶ノ畑珠実の部屋。
蒼葉梢はそこに居た。
「梢ちゃん、この前の写真を取って来ますね〜」
そう言い残して、さっき珠実は恵の部屋へ行った。
写真を恵に貸していたからだ。
「その間はそこの棚にあるアルバムでも見ててください〜」
とも言っていた。
だから梢はアルバムを見ていた。
「あ、こんな事もありましたね♪」
アルバムを見て懐かしそうにする。どれもこれも楽しい思い出だ。
自分の中にある思い出を思い出してみる。
楽しかったあの瞬間も悲しかったあの時も鮮明に思い出される。

「あれ?なんだろう…?」
珠実の棚とは別に、一つだけアルバムがあった。
なぜか、厳重そうに鍵付きの箱にしまわれていたが、今は扉が開いていて、中が見えた。
好奇心に駆られた梢は、珠実に悪いとは思いながらもそのアルバムを手にとった。
ページをめくる。
834名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:12:21 ID:Sxh7YSTO
「え…っ!?」
そこには自分が居た。
自分が居たはずだった。
しかし、そこに居るのは―――――自分ではない。
「蒼葉梢」ではない。
次のページも、その次のページも、次も、その次も。
次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も次も。


―――全て。


「蒼葉梢」の姿は無かった。


記憶にない。
自分の知りえない自分がここに居た。
このアルバムは梢の他人格のアルバムだった。梢にバレないように珠実が分けていたのである。
ここに写っている私は誰?ここに写っている私は何?
蒼葉梢?………違う。
「私」じゃ…無い。
それじゃあ「私」は?
今ここに在る私は…何?

私は………誰なんだろう?
835名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:13:23 ID:Sxh7YSTO
土曜日。白鳥隆士と梢はデートを楽しんでいた。
コーヒーカップに乗り梢が目を回し、ジェットコースターに乗り隆士がダウンして、
メリーゴーランドに二人で乗って、最後に観覧車で夕日を見ている。
「綺麗ですね…」
うっとりと梢が言った。
「君の方が綺麗だよ…」
というクサい台詞が思い浮かんだが、言葉にはしなかった。
代わりに、
「また一つ、僕等の思い出ができたね」
と言った。
「思い出…」
「うん。僕等の、大切な思い出だよ」
「そう…ですね」
なぜか、その顔は少し陰りを帯びて見えた。
「前に言ったよね。一緒にたくさん思い出をつくろうって」
「…はい」
「もっともっと、一緒に思い出を作ろうね!」
「…はい」
気の無い返事が続く。
いつもとは違うような気がした。
「…梢ちゃん?」
「すみません…ちょっと、疲れちゃいました」
梢は苦笑いする。
「そうだね…ちょっと遊びすぎちゃったかな」
気が付くと観覧車の終わりが来ていた。
観覧車から降りる。
「…それじゃ帰ろうか。名残惜しいけど」
「そうですね」
836名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:14:53 ID:Sxh7YSTO
駅からの帰り道。夕日が照らす中を手を繋いで歩く。
「今日は楽しかったね」
「はい…」
やはり気の無い返事だった。
「梢ちゃん、元気ないみたいだけど、そんなに疲れてるの?少し休もうか?」
「あ、いえ、大丈夫です」
「そう?僕にできることがあれば何でも言ってね。僕は君の恋人だから、君の一番の理解者でありたいんだ」
少し止まって、また歩き出そうとする。
「あ、あの…」
梢は隆士の服の裾を掴んで引き止めた。
その顔には恥じらいと躊躇いが浮かんでいた。
「どうしたの?」
「あの…今日、しませんか?」
「え…」
それは夜の交わりの合図だった。
「ダメですか…?」
「ううん。いいよ」
断る理由は無い。隆士は了解した。
「あ、有難う御座います」
ちょっとだけ、彼女の顔が綻んだのが嬉しかった。
しかし、帰ってからというもの、梢はどこか上の空だった。
隆士は夜のことを考えているのだと思っていた。
837名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:16:12 ID:Sxh7YSTO
そして、夜。
「いいかな?梢ちゃん」
「はい。…いいですよ」
梢の部屋。隆士の部屋だと他の住人に聞こえるので梢の部屋でやることにしている。
それでも、次の日の反応からして皆知っているのだろう。
「あの…今日は激しくお願いします」
「え…?」
「お願いします…」
「…うん」
こういう注文が来るのは始めてだった。優しくして、というのはいつもだったが。
「梢ちゃん…」
「白鳥さん…」
口付けをかわす。普段の触れるようなそれではなく、深く熱い口付け。
そして、手はゆっくりと梢の服を脱がしていった。
「はぅ…」
「激しくしてって言ったね」
「…はい」
「それじゃ、そうしよう」
そう言うと隆士はいつもより少し強く梢の胸を揉みだした。
838名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:17:20 ID:Sxh7YSTO
「はぁ…んぅ……!」
乳房の芯から心地よい感覚が流れてくる。
その感覚に梢は悶える。
梢の乳房が、手のひらで撫でられ、揉みしだかれる。
その弾力を楽しむように、その感触を愛でるように、二つの丸い膨らみの形を変える。
隆士が舌で乳首を舐める。その体温が、感触がなんとも心地よくさせる。
淡く色付いた乳首を舌がくすぐり、初々しい突起をくるむように舐められ、ちゅううと吸引される。
「下の方も気持ちよくしてあげるね」
隆士はあいた方の手を秘所へとまわす。
筋に沿って、ゆっくりと指が動かされていく。
「はぁぁ…んん…あん…」
梢からこぼれる吐息が増していく。
隆士の動きが大きくなるたびに、それは顕著になっていった。
すっかりと秘所は濡れ、隆士の指を取り込んだ。
ねっとりした粘液が指にまとわりつく。指の出し入れが早くなる。
もう片方の手はこれでもかと言うほどに胸をいじる。
隆士は一旦手、を止めると先ほどまでいじっていた秘所に顔を向けた。
839名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:18:23 ID:Sxh7YSTO
綺麗な割れ目が淫らに液で濡れている。熱気で溢れかえっていた。
そこへ舌を通わす。梢は続々と身震いし、トロトロと愛液が漏れ出した。
「あぅ…ああん……ぅあっ!」
「梢ちゃんのここは舌に弱いね」
「はぅ…もっと…してください…」
「うん。いいよ」
梢の秘所の中を舌がかき乱す。クリトリスを愛でるように舐め、快感に悶え、声を上げ、
梢は絶頂に達した。
「はぁぁぁんっ…!あぁ…うぁ…あ、ああああぁっ!」
梢は快感に身を仰け反らせ、愛液が溢れ出てくる。
「そろそろ、入れてもいかな?」
「はぁ…はぁ…ぁ…はい…」
それを聞くと、隆士は大きくそそり勃ったモノを秘所へと向けた。
「いくよ…」
ズプリと音を立てて梢の中に入っていく。
「あぅう…いいです…気持ちいいですぅ…んっ…もっと動いて…下さいぃ……」
瞳を蕩けさせ、懇願する。
隆士は激しく腰を振り出した。
梢の蜜が隆士の性器にまみれグチュグチュと卑猥な音を出す。
「んっ…んんっんんんあああああぅ…!!」
引き抜く寸前まで引き、一気に押し込む度に途方も無い快感が二人を襲った。
「白鳥…さぁん…!気持ちいいぃぃぃ…ですぅぅ…!」
普段からは想像もつかないほどの淫らな声を上げ、快感に浸る。
840名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:19:32 ID:Sxh7YSTO
「あっぁぁぁぁ…!もうだめぇぇぇ…!!…イカせてぇっ…ください……!!」
「くぅ…僕も…イクよ…」
梢の中がきゅうっと引き締まり、隆士のモノを捕らえた。
そして、限界に辿り着いた。
梢の中に白い液が放たれる。
「ふあぁぁぁぁああぁあぁああっぁぁああああぁっ!」
「くぅぅ!」
目の前が真っ白になった。何も考えられなくなり、快感だけがそこに残った。
841名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:20:58 ID:Sxh7YSTO

ここはどこだろう?
真っ白な世界。
隆士はそんなところを漂っていた。
と、思った矢先、視界が揺らいだ。
気が付くと、緑の溢れる山中に居た。
「ここは…?」
辺りを見ても見覚えのあるものは無い。
「あれ?白鳥じゃねえか?」
聞き覚えのある声が聞こえた。
振り返ると、そこには赤坂早紀がいた。
「早紀ちゃん…」
「よう。こんなところに来るなんて珍しいな。…もしかして、あたしに会いに来てくれたのか?」
顔を赤らめてそんなことを言う。
「えっと、実を言うとよく分からないんだ。ここはどこ?」
「なんだぁ?道に迷ったのかよ。ここはあたしがいつも来てる山だよ。前に言ったろ?」
「え!?」
早紀の言った山。それは早紀の記憶の補填、つまり早紀の中にしか存在しない場所のはずだった。
それではここは―――
842名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:22:10 ID:Sxh7YSTO
「夢?」
「はぁ?何言ってるんだよ?」
どつかれた。痛い。
…どうやら夢ではないようだ?
「…でも、夢って思うのも無理は無いかもな。あたしも時々思うから」
早紀は遠い目で話し出す。
「どういうこと?」
「…最近、おかしいんだ。ここに、いるはずも無いような人が来るんだ。しかも、そいつは…」
「そいつは…?」
「あたしにそっくりなんだ」


その言葉を聞いた瞬間、視界が揺らいだ。
気が付くと、今度は本がたくさん立ち並ぶ所…図書館…いや、古本屋の方が近いかもしれない。
「早紀ちゃん?」
居ない。先ほどまで話していた少女は見えない。重要なところだったのだが。
隆士はとりあえず、歩いてみた。
何処まで言っても本、本、本。難しそうなものから、絵本まで、ちなみに漫画は見つからない。
843名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:23:19 ID:Sxh7YSTO
「あれ…、これって…」
そこには見覚えのある本があった。
そこには隆士が書いた絵本があった。
「何でここに、これが…」
不思議に思っていると、誰かの声が聞こえた。
「隆士…君…」
消え入りそうなか細い声。聞き間違うはずの無い彼女の声。
「棗ちゃん」
紺野棗は驚いた表情で立っていた。
「…こんにちわ………かも」
「うん、こんにちわ。えっと、ここはどこかな?」
「…図書館………かも」
やはり図書館のようだ。何処までも広がる、無限に広がる図書館。
「棗ちゃんはここに一人で居るの?」
こくりと頷く。
「寂しくないの?」
「本に囲まれてると…寂しくない………かも」
「そうなんだ…」
隆士は手に取った自分の絵本を見た。
中身も確かに自分が描いた物と同じだった。
844名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:24:26 ID:Sxh7YSTO
「他にも、何だか見覚えのあるものがあるなぁ」
前に梢が買っていたサバイバル料理の本や、鍋のカタログが並んでいる。
「どうしたの…?」
「この本、僕が描いた絵本なんだけど、ここにおいてあったんだ」
棗は、あっと呟いた。
「その本、この前、女の子が置いていったの…」
「これを?」
こくりと頷く。
「それだけじゃないの…ここにある本は、私とその子が読んだ本なの…かも」
それを聞いて分かった気がした。

もしかして、ここは――梢ちゃんの知識を置く場所?
そして、僕がさっきからいるこの世界は―――――

ふと、一冊のアルバムが目に付いた。
何故だか分からないが、それを見なければいけない気がした。
「これ…珠実ちゃんの…」
珠実のアルバムだった。前に見たことがある。
梢の他人格の写真を入れてる――――
「!!なんで、これがここにあるの!!?」
確かめようと手を伸ばした瞬間、目の前が真っ暗になった。
845名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:25:30 ID:Sxh7YSTO
黒。
暗黒の世界がずっと続いている。
ここは…?
「私―――誰――?」
誰かの声が聞こえる。
この声は。
「梢ちゃん!」
少女の姿が見えた。
しかし、その姿ははっきりとしない。
「梢ちゃん…なの?」
目の前に居るのに、なぜかぼやけて見える。
「白鳥さん…」
その姿は今にも消えそうで、この闇に溶けていきそうだった。
「私は…誰ですか?」
「え?」
突拍子も無い質問に驚く隆士。
この梢の姿は、定まらない自分の姿なのだ。
「『蒼葉梢』は、本当は誰なんですか?」

(私は、誰?…私の中に居る『私』は誰?)

梢の心の声が響く。
声は、それだけではなかった。
846名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:27:06 ID:Sxh7YSTO
(どうして、大切な人とは、ずっと一緒に居られないの…?)
老人の姿が浮かぶ。この人は…多分、僕等の曾おじいさんだ。

(どうして、大好きな人とはずっと一緒に居られないの…?)
曾おじいさんが死んだ時の姿。梢ちゃんは、それを目の前で…見てる。
突然、何かがはじけたような音がした。

(やだ…、やめてよ…。お父さん…お母さんを虐めないでっ…!)
男性が、女性と喧嘩をしている。男性が優勢なのはすぐに分かる。
女性は、梢ちゃんに似ていた。

(ごめんなさい…白鳥さん…。私は…白鳥さんのことを……自分の気持ちを忘れるために使ってしまった…)
先ほどの交わりの姿が浮かんだ。これは…梢ちゃんが苦しみから逃れるために望んだことだった。




そこは悲しみと、疑問と、苦しみに満ちていた。
途方も無く深い悲しみと、宇宙のように広い場所で迷子になるような孤独感と、
そこに永遠にいなければいけないような苦しみ。
決して答えの出ない疑問と、未知への恐怖。
普段表へ出ることの無い、梢の陰の部分が、
深い深い闇となってそこに在った―――――――
847名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 03:29:10 ID:Sxh7YSTO
とりあえず今回はこのへんで。
長いなぁ…そりゃあすごい時間もかかるもんだ。
展開もアレですし。
ちなみにこれで半分です。
848名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 07:39:25 ID:txOXITgc
梢の精神の世界に迷い込んだ隆士?

849名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 17:40:52 ID:RNdeZHFr
棗「今日もご本に囲まれて、しあわせ」
850名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 17:53:39 ID:yB4mgdlV
エロール「今日もエロ本に囲まれて、しあわせ」
851名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 20:14:50 ID:O8swsMqX
>>847
gj!gj!gj!
852名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 20:15:14 ID:ns8bV3HR
>>849
ちょwwwCLANNADww
853名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 20:57:12 ID:HtLVFP++
ホモスキー「今日もご本に囲まれて、しあわせ」
【ボーイズラブ本の山】
854名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 21:44:15 ID:HGgFT72c
朝美「今日もダンボールに囲まれて、しあわ…あ、あれ……なんだか涙が…」





というわけで、<ふたりのヒミツ>後半を投下します。
855ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:45:01 ID:HGgFT72c


魚子ちゃんを連れて部屋に戻ると、僕は何か大切なことを忘れているような、そんな気がした。
しばしそれを思い出そうと考え込む。
(…まあいいか、そのうちに思い出すよね)
僕はそう思い、魚子ちゃんに部屋にある絵本を選ぶように言うと机の前に座った。

(あ、そうか。僕は課題をやってたんだった…。でももう急ぐ理由も無くなっちゃったしなぁ)
一旦はそう思ったものの、好きなだけ読んであげると約束してしまったので、
恐らくかなりの時間を拘束されることになるだろう。
やっぱり初めに課題を終わらせた方が良い。
でもどう言ったら魚子ちゃんは分かってくれるだろうか。
いや、彼女はたぶん言うことを聞いてくれるだろう。
でもそれではまた魚子ちゃんをガッカリさせてしまう…。
もう彼女の涙を見るのは御免だった。

僕は絵本を選ぶ魚子ちゃんを見ていると、ある事を思いついた。
(よし、これなら魚子ちゃんをガッカリさせずに済む!…かなぁ?)
でも他に良い考えが浮かばない。ここは一か八かだ。
856ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:45:44 ID:HGgFT72c

「ねえ、魚子ちゃん?絵本を読む前にゲームをしない?」
「え、げーむ?」
そう言って振り返った魚子ちゃんは目をくりくりにしている。興味を持ってくれたみたいだ。
「そう、お地蔵さんゲームっていうのを一緒にやろうよ」
「オジゾウさん?」
「うん、お座りしてどっちか長く我慢できるか競争するんだ」

(…ダメだ…我ながら物凄くつまらなそうだ……。こんなのゲームにすらなってない)

魚子ちゃんはじぃーっと僕を見ている、その視線はどことなく軽蔑のまなざしを含んでいるような…。
いや、それは僕の被害妄想か。

「……うん!魚子やるー♪」
万歳の格好で言う魚子ちゃん。
予想外の返事が返ってきた。
「ほ、ホント?!じゃ、じゃあそこの机の横に座ってね。
 あ、それからお地蔵さんだから声を出してもダメだからね?」
「うん、わかったー!」
しかしまさかノッてくれるとは思わなかった、今度彼女が現れたらまたこの手を使おう。
857ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:46:49 ID:HGgFT72c

魚子ちゃんは言われたとおり机の前に正座すると、鹿爪らしい顔で両手を胸の前で合わせている。
たぶんあれが魚子ちゃんのお地蔵さんのイメージなんだろう。
僕も座って彼女と同じポーズをしてみる、そしてある事に気が付いた。

(あれ………動いちゃいけないなら、課題もできないじゃん……)

これはもう脱力するしかない、遠慮なく笑ってくれ…うふふ……。


いや、僕は笑っていられない。
魚子ちゃんだって今は良いけれど、じきに我慢の限界が来るだろう。
僕は恐る恐るペンに手を伸ばした。そしてチラと魚子ちゃんを盗み見る。
(よし大丈夫だ、反応は無い)
魚子ちゃんは地蔵に成りきる事に夢中で、僕のことを気にしていない。
僕は安心して、中断していた作業をそろそろと再開した。



858ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:47:23 ID:HGgFT72c


お地蔵さんゲームという名の我慢大会がスタートして30分強が経っただろうか。
僕はようやく課題を終わらす事ができた。
(よし、これで魚子ちゃんと遊んであげられるぞ!)
そう思い魚子ちゃんを見ると、何だかモジモジと体を細かく動かしている。
僕も魚子ちゃんの相手をするのが嫌な訳では無いのだ。ただ毎回現れるタイミングが悪いだけで。

「よし!魚子ちゃんもう…」
もういいよと言おうとした僕を遮るように、魚子ちゃんは叫ぶようにこう言った。
「お、お兄ちゃん!魚子……もう我慢できない!!」

(え……ええ〜!?ちょ、ちょっと!赤い顔して何言ってるの魚子ちゃん?!)
その一言だけで妄想爆発してしまう僕。
859ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:48:09 ID:HGgFT72c


魚子ちゃんはサッと立ち上がると

こちらにタックルする、のかと思いきや

出口に向かい全力で走ろうとして

痺れた足が災いし、もんどり打って転倒した。


   
     びたー―ん!!!


「な、魚子ちゃん大丈夫?!…ああ!!」
その時僕は見てしまった、彼女が倒れた場所から徐々に液体が広がっていくのを…。
(これは…その…お漏らしってヤツですか…?)


「う…う……うわああああぁぁん!!!」

860ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:48:53 ID:HGgFT72c

大声で泣き出す魚子ちゃん、そして動転しまくりの僕。
「あ、えっとその…ちょっと待っててね!」
僕は廊下に飛び出し、放置したままになっていた雑巾とバケツを急いで取ってくると、
魚子ちゃんがしてしまったそれを懸命に拭き取った。
すぐに拭き取ったので、幸い畳にもほとんど染み込んでいないみたいだ。

僕はふぅと一つ溜息をつくと魚子ちゃんの様子を窺った。

「…うぐ……ぇぐ…グス…」
彼女は部屋の隅でしゃがみ込んでまだ泣いているところだった。

僕は途方に暮れてしまう。
(こんな時はどんな言葉を掛けてあげれば良いんだろう……?)
今まで生きていてこんな場面に立ち会ったことが無いのでどうしようも無かった。
とりあえず自分がおねしょをしてしまった翌朝の気持ちを思い出してみた。

(……うん…ここは何も言わない方が良いな…)
あれこれ言われるよりも、大概こういう時は一人にさせて欲しいものだ。
けれど一人にするにしても、まずは着替えさせないといけない。
今の状態のまま放置すれば風邪をひかせてしまう。
861ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:49:37 ID:HGgFT72c

(あ…そうだった……今女性陣は全員外出中…)
僕は、はぁともう一度溜息をつくと魚子ちゃんの傍に寄った。

「魚子ちゃん……その、着替えよっか。おなか冷えちゃうからね」
魚子ちゃんの手を取って立たせると、僕はその手を引いて部屋を出る。
彼女は依然グズグズ言っているけれど、おとなしく僕の後をついてきていた。

僕は管理人室に入り、少し躊躇ったものの梢ちゃんのタンスの引き出しを引いた。
見ると、細かく仕切られた枠の中に、一枚ずつ几帳面に畳まれた下着が入れられていた。
淡い色合いのモノがほとんどで、僕は梢ちゃんらしい趣味だと感じた。
あんまり真面目な顔でじろじろ見ているのもどうかと思い、空気を明るくしようと魚子ちゃんに話し掛ける。

「あの、魚子ちゃん……何色がいいかな?」
「……………………」
「は、はは…………ゴメン…」

作戦失敗…。
僕は適当に下着を取ると、別の引き出しにあったスウェットの上下も取り出した。
そしていざ着替えさせる段になって、
一度シャワーを浴びさせないといけないことに気付いた。
僕は着替えを持つともう一度魚子ちゃんの手を引き、今度はお風呂場に向かう。
862ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:50:21 ID:HGgFT72c

「魚子ちゃん、シャワー浴びようね?一人でできるかな…?」
反応してくれない。先程と変わらず手を引かれて黙ってついてくるだけだ。

脱衣所に着くと、僕は魚子ちゃんに
「じゃあ魚子ちゃん、シャワーを浴びて、終わったらこれを着てね?」
と、さっき取ってきた着替えを見せてその場から出た。
正直魚子ちゃんが一人でしてくれるとは思っていなかったけれど、
一応念の為に言ってみたのだ。

5分くらい外で待って、僕はちらりと脱衣所の中を覗いた。
すると案の定、魚子ちゃんはさっきと同じ形で同じ場所に立っている。
僕は今日3度目の溜息を吐くと、脱衣所の中に入った。

「魚子ちゃん、一人じゃできないかな?」
「………」
「う〜ん……じゃあ、お兄ちゃんが脱がせるからね?いいね?」
「………」

何も反応してくれない。
一応断わりも入れたし、彼女をこのままにしておけないので
僕は彼女の服に恐る恐る手を掛けた。
863ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:51:06 ID:HGgFT72c

まず濡れてしまったロングスカートから脱がせる。
サイドに着いたファスナーを下げるとストンと足元に落ち、
白のショーツが目に飛び込んでくる。

(ああ…僕は何をやってるんだろう……)
何とも表現し難い感情が渦巻く。
魚子ちゃんの今の心理状態を考えれば、
こんな気持ちにはなってはいけないのだろうけれど…。
それでも、やっぱり愛した女性の着ているものを徐々に脱がせるという行為に、僕の感情は大きく掻き乱された。

ソックスを脱がせ、今度は万歳をさせて薄手のセーターを引っ張り取った。
そしてその下に着ていたブラウスのボタンを上から外していく。
下にいくに連れてブラジャーに覆われたバストが見えてくるが、極力意識しないようにした。
ブラウスも脱がせてとうとう下着姿にしてしまった。
864ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:52:31 ID:HGgFT72c

僕は場違いな感想だけれど、やっぱり綺麗だと、そう思った。
服の上からでは分からない程の豊かな胸、キュッと引き締まったウェスト、
女性らしさを強く主張している張りのあるヒップ、そして健やかな発育を見せ付けるスラリと伸びた白い脚。
願わくば彼女が笑顔な時に、彼女の意思でこの姿を見せて貰いたかった。
近くにあった小さめのタオルを取り魚子ちゃんの腰に巻くと、僕は最後の覚悟を決め、タオルの中に手を入れた。

「魚子ちゃん……いいかい?」

もちろん反応が無い。
でも拒絶されないということは、それだけ信頼されてるということなんだと思う。

「じゃあ、下ろすからね」
許可を取った後ショーツを引き下ろす。湿っているのでなかなかスムーズにはいかなかった。

脱いだものをまとめ、魚子ちゃんを浴室に入れる。
シャワーの湯温を確認して、足の方から徐々にお湯をかけていく。
上の方にいき腰に巻いていたタオルにお湯が掛かると、それがへばりつき肌の色が透ける。
僕はそれを気に留めないフリをして股やお尻の辺りにもシャワーをかけた。
デリケートな部分にかかった時に、
少し魚子ちゃんが小さく声を出した気もしたけれど、僕はあえて意識から締め出した。

865ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:54:13 ID:HGgFT72c

僕は今度は手にボディーソープをつけて泡立て、しゃがみ込んで魚子ちゃんの脚を洗う。
濡れてしまったタオルはもう意味を成さないので取ってしまう。
すると丸みを帯びた腰と、まだ薄い恥毛が僕の視覚を刺激する。


僕は激情に駆られそうな自分に気付き、すぐに視線を逸らした。
そして無頓着な振りをして秘所を指で洗う。
僕はかなり赤面していたと思う。下半身はこれ以上ない程にいきり立っていた。
でも魚子ちゃんの今の心境を考えれば死んでもそんなことはしてはいけない。
その一心でひたすら耐えた。

やがて洗い終えてシャワーで泡を洗い流し、脱衣所に置いてあるバスタオルで水滴を拭き取ってあげる。
前かがみになって魚子ちゃん押して浴室から出すと、用意していた下着と着替えを着せた。

「は〜終わった。魚子ちゃんさっぱりした?」
「………」
相変わらず何も言ってくれないけれど小さくこくりと頷いてくれた。

「そ、良かった♪」

866ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:55:13 ID:HGgFT72c

もう彼女は泣き疲れて寝てしまうだろうと思った僕は、
魚子ちゃんを管理人室に連れて行く為に廊下に出ようとする。
しかし何故か出口のところで魚子ちゃんが止まってしまう。

「魚子ちゃんどうしたの?魚子ちゃんのお部屋に帰ろう?」
そう言ってもう一度手を引いても動こうとはしない。
「ねえどうしたの?お部屋に帰りたくない?」
すると魚子ちゃんはもじもじし始める。


「……いちゃん……こして…」
「え?…なに?」
「だっこ…して……お兄ちゃん……」

久しぶりに目を見て話してくれた。
僕は嬉しくなって魚子ちゃんを抱き上げる。
俗にお姫様だっこ呼ばれる形だ。
すると魚子ちゃんも腕を首にまわして少し微笑んでくれる。
僕も釣られて笑いかける。
魚子ちゃんは安心したように頭を僕に預けてきた。
その頼られている感覚に僕は今までに感じたことの無い種類の充足感を得られた。


867ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:56:13 ID:HGgFT72c


魚子ちゃんを抱いたまま管理人室に入り、僕は彼女をベッドに降ろそうとする。
でも、魚子ちゃんは首に巻きつけた腕を外そうとしない。

「魚子ちゃん、離してくれない?」
彼女はイヤイヤするように首を振る。
「もう、魚子ちゃんは甘えんぼだなあ」
そう言う僕も悪い気はしなかった。
僕は一度魚子ちゃんを持ち上げると、半回転してベッドに腰掛けた。
「これならいい?」
「うん…」

それだけ言うと彼女はゆっくりと目を閉じた。
僕は自由になった手で頭を撫でてあげる。

「…お兄ちゃん、ごめんなさい…」
目をつぶったまま話し掛けてくる。
「いいんだよ…僕が変なゲームしようなんて言ったのが悪かったんだよ。
 気にしなくて良いからね?」

868ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:56:55 ID:HGgFT72c

できるだけやさしく囁くように言ってあげた。
いつもはあれだけ明るい魚子ちゃんが、こんなに無口になってしまったのだ。
それだけショックだったろうし、恥ずかしかったんだろう。

「……うん。あと、みんなには言わないでね?」
「大丈夫、誰にも言わないよ。約束する」
魚子ちゃんはもう一度、安心したように微笑んだ。


そして何時の間にか僕達二人は眠りに落ちていった。





869ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:58:09 ID:HGgFT72c



「………りさ〜ん、しらとりさ〜ん…」

誰かが呼ぶ声がする。
ゆっくりと瞼を開けると目の前に珠実ちゃんが数センチ先で僕を覗き込んでいる。

「うわっ!た、珠実ちゃんか…いつ帰ってきたの?脅かさないでよ」
僕は珠実ちゃんを避けてのそのそと身を起こした。
「驚いたのはこっちの方です〜。白鳥さん何処で寝てると思ってるんですか〜?」
言われて思い出したけれど、ここは梢ちゃんの部屋。
「ぁ……なはは……あの、梢ちゃんは?」
「今は晩御飯の支度をしてるです〜」
珠実ちゃんは笑顔で言うが物凄く殺気立っているのがひしひしと伝わってくる。

「そ、そうなんだ…じゃあ僕はこれで」
立ち上がり出て行こうとする僕の襟首を珠実ちゃんは捕まえた。
「ぐぇ……な、何かご用でも…?」
「ええ、いっぱいありますよ〜。ふっふっふ…」
背後から怒りの波動が押し寄せてくる。
僕は身の危険を感じて必死で弁解しようとした。

「珠実ちゃん!君は何か誤解してるよっ!!」
「ほう、梢ちゃんがシャワーを浴びた痕跡があって着替えも済ませている。
 しかも白鳥さんと同じベッドで寝ていたんですよ?帰結するところは一つしか無いと思いますが…」
段々と語る口調が冷たくなってきている。

「いや、だからそれには理由が有って!」
「ではその理由とやらを聞かせてもらいましょうか?」

870ふたりのヒミツ:2005/09/22(木) 21:58:41 ID:HGgFT72c

うっと言葉に詰まる。
それというのも、魚子ちゃんとの約束を思い出したからだ。

「さあどうなんです白鳥さん!」
「ぼ、僕は潔白だって!」
「はいそうですか、とでも言うと思ってるんですか〜?甘過ぎますよ!? 
 さあとっとと辞世の句を詠むがいいですぅ〜」
「ちょっと!少しは信じてよ!って、うぎゃああああああ!!!」



その後の事は多くは語らないでおく…。
けれど一つだけは言っておきたい。
僕は約束は守った…と。



                          〜fin〜
871名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 22:02:11 ID:HGgFT72c
と、まあこんな感じで。

なんだか欲望の赴くまま書いちゃったので、
あまり万人受けしなさそうな話になりましたね。

楽しんで貰えたでしょうか?
872名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 22:04:40 ID:QTXjx/bY
>>871
ふっ…
GJだよ。
純粋な所は残しつつエロい。それが良いね。

まぁ偉そうに言ってるけど、結局何が言いたいのかというと、
な、魚子萌え!
873ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/22(木) 23:35:17 ID:rtrHnaYN
>>テイル氏
要望があれば応えるのが職人!
明日の0時までに簡単ななっちんネタを書きましょうとも!

と、ようやく元の生活リズムに戻りつつあるダメSS書きの端くれの宣言。ガンバッテイッテミヨー(´・ω・`)
874名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 01:02:24 ID:4KnH2UTs
よっ未成年、こんなとこ来てないで勉強しろよ
875名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:03:05 ID:uGvDCtMI
今日、僕は梢ちゃんと初めて肌を重ねた。
ここまで来るのにどれだけの時間を費やしたのだろう・・・

僕が二度目に鳴滝荘に来たあの日

二度目に逢ったキミに対して抱いた思いはただ単に

「かわいい大家さんだなぁ〜」

ただ、それだけだった・・・
876名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:11:50 ID:uGvDCtMI
僕は最初にキミに逢った事を覚えていない。
キミが大切に思っている曾祖父さんの事も僕はほとんど記憶に無い。

だからこそ、ここで見つけた曾祖父さんの書き付けが僕を突き動かした
のだろう。
877名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:18:02 ID:uGvDCtMI
曾祖父さんの願いは切実だった。
それはキミの幸せだけを願うものであったが、生憎その願いを叶えて
くれる者はいなかった。
ただ、曾祖父さんがその最期までの間にキミの為に出来るだけの事を
してくれたので、この鳴滝荘が奇跡的に残った。
878名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:20:46 ID:Hr+XiB4v
ははっ・・
879名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:26:13 ID:uGvDCtMI
曾祖父さんが亡くなって、その葬儀の日初めてキミと出会った。
僕にとっては記憶にも残らない些細な事だったけれど、キミは
その出会いに希望を抱いてくれた。

それから相当の時間、僕は何も知らずキミの存在も忘れて暮ら
してきた。
ただ思いつきで上京したなかでキミに出会えたのは曾祖父さん
が導いてくれたのだろう。
880875:2005/09/23(金) 04:29:52 ID:uGvDCtMI
ageてしまってスマソ。
今日はまずここまで。ちょっと堅いふいんき(なぜかry
ですが、もう少し先を考えて投下します。
881名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:31:52 ID:Hr+XiB4v
ふんふんいいねぇ(´▽`)
882名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:33:32 ID:Hr+XiB4v
おお忘れてたsagesageっと
883名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 05:28:59 ID:uGvDCtMI
曾祖父さんの書き付けには、遺産の処理その他現実的な事があったけれど、その最後に

「何よりも梢の幸せを願う。」

とあった。

曾祖父さんの願いの強さに僕は戸惑ってしまう。

僕がキミに思いを告げた時、キミの一番大切なともだちの思いを知り、その
ともだちのキミへの思いも受止めた上で僕はキミに思いを告げた。
884880:2005/09/23(金) 05:30:25 ID:uGvDCtMI
たまたまおもいついたので、ちょっとだけ追加。
885名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 18:03:20 ID:0RpaF3Qx
(´_>`)本日は省エネでお送りいたします
(´<_`)俺達ががんがっても1000は無理な希ガス

(´_>`)とりあえず歴戦の勇者達Victory Good Job!!!!
(´<_`)000(レス番調べるのが面倒だったんだな)

(´_>`)正直これ省エネになっているのだろうか
(´<_`)微妙な省エネだなw
886ジズ:2005/09/23(金) 18:57:10 ID:nwQC5AFD
まあ単純に考えても1000はいくと思うぞ
まぁ作品の投下数によるけどな
887名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 20:42:22 ID:0RpaF3Qx
このスレのペースならあと2作品くらいは投下されそうだな
888名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 20:52:46 ID:0mCbRCLQ
投下頻度の高かったコテ職人数人が休筆宣言してるからペースも下がろう
889名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:23:19 ID:qBIyzuOh
宮崎旅情編の続きマダー
890ココナッツムーン ◆YP5KAYH.gg :2005/09/23(金) 22:35:38 ID:Gh1FruNE
宮崎編は方言等の再取材中です
さて旅行後用に多くの原作から膨らませすぎた妄想が3つあるので
1:青華短大関係者の新住人(部長の可能性は低い。オリキャラの場合あり)から朝美関係のIF
その中で灰原が如何にして鳴滝荘の金銭面を解決しようとしたか(ヒント;文学青年)も明らかに
あと投下後の小ネタがあります。
工房時代は一度はお世話になる実○○継シリーズのパクリネタです。

2:部長の彼氏ネタ。珠実の嫉妬がきいわあど。

3:時間が飛びまくる。
空白の時間は気にしないで。記伝体の文章になるでしょう。
拙作中のある台詞が伏線として利いてくる。
愛と無常、これがきいわあど

お望みの展開がありましたか?
このアンケートは見たい人だけが1、2、3、4(なし)から選んでいただけば結構です。
以上、南海の塩害空港急行ことココナッツムーンでした。
891ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/23(金) 23:58:17 ID:uFHLxCkF
傾向:小話
主役:白鳥・なっちん(桃乃?)
さぁ、行ってみよー
892こねこねコネタ・惨!! :2005/09/23(金) 23:59:28 ID:uFHLxCkF
ソレは、夜も更けた頃の出来事。
鳴滝荘の住人の一人、桃乃恵が晩酌の相手を探して鳴滝荘内を徘徊していた時のことだった。
とある部屋から男女の声が聞こえてきた。
「…う?…」
「……かも?」
その部屋とは、二号室。
即ち、白鳥隆士の部屋だった。
「(白鳥クンの声に…「かも」…って……なっち、ん?)」
声、口調から部屋の中にいるのが、隆士と棗だということを察する恵。
「(梢ちゃんてば、いつのまになっちんに…ま、いっか、珠でも呼んで宴会宴会〜♪)」
と、いつもながらに二号室襲撃計画を考えていた。
ところが、室内から聞こえて来た声は、想像もつかない物だった。
『どう?こんなの見たこと無いでしょ?』
「……にゃ?」
『うん…こんなの…初めて…かも……』
「にゃにゃ?」
『でしょ?ホラ、ココのとこ。どう?』
『ぁっ……すごい…かも…』
「にゃ、にゃ、にゃ?」
『…いいよね?いくよ?』
『うん……』
「にゃ、にゃ、にゃ、にゃんだってーーーーィ!!?」
桃乃恵、二十一歳。
人生最大の危機に直面中。
893こねこねコネタ・惨!! :2005/09/24(土) 00:00:12 ID:uFHLxCkF
『どう?もうこんなに大きくなってるよ?』
『ぁあ…そんなに大きいの…危ない…かも…?』
『ほら、ここだって、こんなになってる…』
『あっ…そこは、ダメかも…!』
『大丈夫、力を抜いて、僕に任せて……?』
『隆士…君……』
「(なんてこったい…まさか二人の仲がココまで進展していようとは…御釈迦様でも大穴狙いだわよ…)」
『あ、あ、あっ!も、もうダメ…だっ!』
『りゅ、隆士君……っ!』
『『ああぁ……っ!!』』
「(に゛ ゃ ー ー ー ー ー ッ !!?)」
『あぁ……棗ちゃん?どうだった?』
『とっても……凄くて……びっくりした…かも……』
『今度は上手くやろう?さ、もう一回……』
『うん…隆士…君と…なら…何度でも…やれる……かも…』
894こねこねコネタ・惨!! :2005/09/24(土) 00:00:48 ID:uFHLxCkF

「(にゃーーーーーーーーーー!!!
 にゃーっ!にゃーっ!にゃーっ!にゃーっ!にゃーっ!にゃ〜〜〜〜っ…ゲホゲホ!
 どうしようどうしようDOUSHIYOU!?
 あたしにこのまま立ち去れと!?
 はたまた華麗なステップでこの目の前のドアを蹴り破れと!?
 考えろ桃乃恵!!幸いあたしの存在は向こうには察知されていない!動くなら今!
 しかし落ち着け、COOLになるのよ桃乃恵!向こうがこちらの存在を知らないからといって何が出来る!?
 そうだ、バラさんを連れてきてわざと大声でこっちに来るのよ!
 そうすれば声を聞いた少年少女は自分たちのワカサユエノアヤマチに気付くハズ!
 おーっとぉ?ちょっと待ちねぇ桃さんや!
 二人がその声にさえ気付かなかったらどうする!?
 今より当社比三倍で気まずい筈!
 今から珠を呼んで……否!!
 そんなことしたらこの鳴滝荘に惨劇が!!
 でもこのままではなっちんの、ひいては梢ちゃんの純潔が!!
 そのために白鳥クンには尊い犠牲になって貰う事も辞さない…
 よし!
 やはり珠を呼ぼう!
 それが吉と出るか凶と出るか、白鳥クンが生きるか死ぬか、ドチラになるかは分からない!
 だけどどちらかを選ぶ勇気!それが今のあたしには試されている!
 こういうときはなんていうんだっけ?
 …………………
 そうそう!『人間バンジー・サイモンが熊』!(注!正しくは『人間万事塞翁が馬』)
 今から珠の部屋に行き、事情説明、そして二号室への吶喊までに必要な時間はおよそ二分!
 秒に直せば120秒!
 時間に直せば1/30時間!!
 さあどうしたものか!?
 どうもするものか!
 いざ行け桃乃恵!!
 全ては鳴滝荘の平和のために!
 ゴメンね白鳥クン!
 でもこれは愛!
 そう、ひとえににあたしの皆への愛ゆえの行動なの!)
 愛故に!!アイユエニーーーー!!!(既に声に出ている)」
駆け出す恵。
目指す先は、魔物の巣窟・鳴滝荘一号室。
その中の悪魔を、呼び出さんがために。
895こねこねコネタ・惨!! :2005/09/24(土) 00:02:32 ID:uFHLxCkF
一方、二号室の中。
「桃乃さん、部屋の前でぶつぶつとなんだったんだろう?」
「隆士…君…」
「何?棗ちゃん…ってわぁ!?凄いね!もうここまで出来たの!?」
「(ほう…)隆士…君の…教え方が…良かったから…かも…?」
そのような会話を交わす二人の間に聳え立つ物……

 ト ラ ン プ タ ワ ー !!

「棗ちゃん、トランプの手品は凄いけどこうゆうのは知らないんじゃないかなーって。気に入ってくれた?」
「うん……とっても…楽しい…かも…」
ぽんっ、と、棗の頭上に十数本の花。
「あ、棗ちゃん、そこ崩れそう!」
「え…?あ…わ、きゃっ…」
「あぁー、崩れちゃった…」
「残念……かも…(しょげげー)」
「大丈夫!もっかい頑張ってみよう?」
「うん…・・・」



その数秒後、二号室に一体の鬼が降り立つのは、別の話…だろうか?

ドットハライ
896ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/24(土) 00:04:33 ID:IDw6acrB
投下開始は0時前だから…セーフ?
すっかり忘れていて11時ちょいから書き始めた俺サイモンが熊。
また撲殺天使の新刊を読んだせいで暴走しだしましたよーう
おやすみなさいな
897名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:06:08 ID:hAvj+nPm
乙であります!
GJです!
898テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/24(土) 00:29:26 ID:aQcTkbdr
西尾祭のために資金準備中……でも黒神2巻・ウイング11月号、なのはが……orz

>>890
…………2かな?部長の彼氏になろうと思う奴の顔が見たいです。

>>896
実は>>873の投稿時間から9/23の0:00に投下されるものだと思ってたり。
言葉の綾ですね。
ともあれ、無理難題を乙でした。白鳥クン……ナームー……

さて、そろそろテンプレ作成・スレタイ選考の時期でしょうか。
今スレは私の没ネタを使いましたが、次は誰に……
そろそろ銀先生が登場、でしょうか。希望があったら挙げて下さい。
899名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:39:26 ID:kTTYzv0d
Mr.ぐうたらキタ―――(゚∀゚)―――!!

こんなレスの為に900getを逃すとは orz
900名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:39:57 ID:k9VdebDx
900ゲッツ
901テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/24(土) 01:05:54 ID:aQcTkbdr
思わず書いてしまいました。なっちん。
そして、以前の予告通り、とうとうやってしまいました。

まだプロローグの部分だけで、本編は全然書いていませんが、
予告編代わりに、投下したいと思います。
どちらかといえばシリアス系中心の予定。あとはぬくぬくと爆笑とパロディ。
陵辱もエロもありません。

でも、長く続けられるかどうかは、不明…………かも。
902Dream(1):2005/09/24(土) 01:07:06 ID:aQcTkbdr


夢、なのだろうか。

周りは白くぼやけている。

私以外には、誰も、いない。

私は、まるで海の中を漂うように、ふわふわ浮いていた。

不思議な感覚。
まるで、自分が海月になったようだ。

そこに、一つの光がやってくる。
紅くて、とても綺麗な、一筋の光明。

「――――あなたの力は、無限大です―――――」

「―――――え?」
「あなたには、魔法使いの素質がある」
「――――――え?」

魔法使い?
何の話だろう。
そもそも、私が魔法を使えるとは到底思えない。
手品の一つだって出来ないのに……

「そして――――――」
「?」

「あなたには、世界を救う力がある」

「――――――はい?」
あれ?
これってぬくぬくなお話だったような…………
私がどうして世界を救えるのだろう。
ひいおじいさんに訊いてみたい。

「あなたに―――――――私の力を託します」
「はい?」
「お願い――――――世界を、救って―――――――」
「え、ちょ――――――」

そして、視界が急転して―――――――――

「―――――――ちょっと!」
903Dream(2):2005/09/24(土) 01:07:51 ID:aQcTkbdr
あれ?
ここは――――私の部屋。
鳴滝荘の構造上、私の部屋には窓が無い。
真っ暗。
白いまどろみとかも、無い。
「―――夢、か―――」
当たり前だ。
どこの世界に、「あなたに魔法を遣う素質がある」という人がいるのだろう。
ちょっと、笑ってしまう。

「――――――あら?」

ふと、手元に眼を遣ると。
綺麗な、紅い玉が転がっていた。
ビー玉のように見えるけれど、ちょっと違う。
少し、重い。
でも、それを忘れてしまうほど、うっとりしてしまった。
「きれいね………」
ネックレスみたいにして着飾れないかしら。
ご丁寧な事に、紐を通す穴まで付いている。

「――ウフッ」

持っていたチェーンを通して、試しにパジャマの上から付けてみる。

「―――綺麗―――」

白鳥さんも、喜んでくれるかしら。
今度のデートで、付けていこう。
白鳥さん、どんな顔をするかな――――――


このときは。
呑気に、そんな事を考えていた。

でも。
それが、私の運命が変わった瞬間だった―――――――

蒼葉梢。
紺野棗。

二人の私と、三人の「別の私」と、みんなの物語。

私の魔法(マジカル)は、リリカルに、ロジカルに、ラジカルに、始まった。


魔法少女 マジカルなっちん!〜魔法少女に、なった……かも。〜
Prologue「Dream」is the end.
904テイル ◆5zZRlb1law :2005/09/24(土) 01:12:35 ID:aQcTkbdr
はい、とうとうやってしまいました。
ttp://whitebrown.hp.infoseek.co.jp/mahoraba/CG/6_614.jpg

なっちん、とうとう魔法少女になりました。
これでどうお話が進むのか……自分でも完全未定です。
でも、なっちんが主に出てこないと話にならない訳で……

いや、ちゃんと他の彼女達も生かしますよ?

そんなこんなで、地盤不安定ですが。
「魔法少女 マジカルなっちん!〜魔法少女に、なった……かも。〜」
小説版なのはを購入した後に、投下できればと思ってます。
では。
905名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:34:33 ID:yViGfkDQ
プロローグだけかよ!

というツッコミは無視してください。
「心の中」
後編行きます。
906名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:35:32 ID:yViGfkDQ
「教えてください…白鳥さん…」

深い闇の中の梢。

「あれは、私ではないんです。私ではない私がこの中に居て…不安なんです。
 どうしていいか…分からないんです…苦しいんです…」

必至で訴える。こんな姿を見るのは初めてだった。

「私は…分からなくなりました…。自分が誰かも…」

梢の瞳から涙が頬をつたっていく。
その涙を見て隆士は心が痛むのを感じた。
今まで彼女の苦しみを知らなかった自分への後悔と、真実の重さ。
本当のことを伝えたら、今度こそ彼女を壊してしまうんじゃないか、という迷い。

「白鳥さんは、知ってるんじゃないですか?この答えを…」

梢の涙が、心の傷口に染み込んで痛みだす。

「教えて下さい…!私は…もうこんな胸の潰れる思いは嫌です…!」

彼女の声が遠くなっていくのを感じた。


「…助けてください…白鳥さん…!」


彼女は確かにそう言った。
907名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:36:34 ID:yViGfkDQ
「梢ちゃん…」
隆士は今度こそ目を覚ました。
今見たものは―――おそらく、梢の心の中。
「う…ぅう…」
「梢ちゃん…!?」
胸の中で寝ている少女がうなされている。
「誰…?誰なの…?」
「梢ちゃん、起きて、梢ちゃん!」
隆士にゆすられてやっと起きる。
「…白鳥さん…」
「大丈夫…?」
「はい…」
汗を滝のようにかき、肩で息をしている姿はとても大丈夫には見えなかった。
「大丈夫です……大丈夫…」
彼女は繰り返す。
大丈夫だ、大丈夫だ、と。
呪文のように呟いた。
それは――――嘘だった。
908名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:37:39 ID:yViGfkDQ
「お前…梢に何をした?」
出会い頭にそう言われた。灰原由紀夫だった。
朝、明らかに梢の様子がおかしかったからだろう。
「…僕が、どうこうしたってわけじゃないですけど…、もしかしたら梢ちゃんは…自分が、
 多重人格者だって気づいたかも知れない…いや、きっとそうなんだと思います」
灰原は普段細めた目を一杯に開いた。
「…そうか」
「灰原さんは…何か知ってるんじゃないんですか?梢ちゃんの過去のこと…」
灰原は黙っていた。
「梢ちゃんは…自分が何者か分からなくて戸惑ってるんです…でも、僕はその答え方を知らない…」
「…分かった。ついて来い」
言われるままについて行く。隆士は灰原の部屋に連れてこられた。
布団と机が一つ。後は箪笥が一つと本棚が2つ。簡素な部屋だった。
隆士はしかれた座布団に座った。
灰原も座布団の上に座るとその手につけたジョニーを外した。
「…さて、何から話す?」
始めて聞く、彼の本当の声。
低く、落ち着いた声だった。
「初めから…とりあえず、梢ちゃんがああなった原因からお願いします」
「原因か…」
灰原は低い天井を見上げた。蛍光灯がひとつ切れていて、他の部屋よりも少し暗かった。
「じゃあ、梢の家族のことからだな…」
そして灰原は語り始めた。
909名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:39:45 ID:yViGfkDQ
時は12年前…つまり梢が6歳になる年に起った。
当時、梢の家族は父母と、曾祖父だった。
そのときの鳴滝荘は灰原しか住人がおらず、寂れていたらしい。
だから、その維持費に困っていた。
それが発端だった。
父親は、借金をしてでも鳴滝荘を守ろうとし、母親は、鳴滝荘を売って家族を守ろうとした。
二人の意見は食い違い、その勢いは徐々にエスカレートしていった。
酒癖の悪かった父親はそのことで母親に暴力をふるうことも少なく、
曾祖父や灰原はよくそれを止めに割って入っていたが、それで解決する問題ではなかった。
ある日のことだった。
仕事から帰る途中に、梢の父親が交通事故で亡くなった、と報告を受けた。
その知らせを聞いた梢の母親は倒れた。半年後には亡くなった。
父親の方は過労も重なり、母親の方は鳴滝荘の問題や夫からの暴力で、精神的に参っていた。
そして、梢は壊れ出した。
泣きじゃくり、暴れ、塞ぎこんだ。
さらに追い討ちをかけるように、梢の母が亡くなる前に曾祖父―――蒼葉総一郎が亡くなった。
死因は老衰だと聞いている。
鳴滝荘には梢と灰原だけになった。
それがとどめだった。
梢はそれまでの「梢」ではなくなってしまった。
910名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:41:42 ID:yViGfkDQ
「―――幼い梢には、人の死ってものを受け止められなかったんだな。
 だから、梢は自分にリセットをかけたんだと思う」
「………」
隆士はずっと黙って聞いていた。
「そのときから梢は今の梢に変わった。他人格も芽生え始めたんだ」
「今の…梢ちゃんって、それまでの梢ちゃんとは違うんですか?」
「ああ…。今度は梢自身のことについて話さないといけないな…」
灰原はまた語り出した。


5歳になるまでの梢は人前では大人しい子供だった。
人見知りで、親しい人意外はなかなか上手く話せずにいた。
しかし、親しい人の前ではすごく無邪気で、子守りを任されていた灰原は手を焼いていた。
ジョニーは梢をあやす時にできたものだった。当時はよく「ジョニーのおじさん」と呼ばれたものだった。
そのときの灰原は24歳だったが、子供にとっては大人は皆そういうものだった。
梢は引っ込み思案な自分を嫌っていた。いつも強い自分でありたいと願っていた。
周りの女の子が男の子と混じって遊んでいるのをうらやましく見ていた。
しかし、彼女は同い年の男子が苦手だった。
梢は小さい頃から容姿がよかった。だから、周りの男子にも人気があった。
が、いわゆる「気になる奴ほどいじめたくなる」という男子が多かったのだろう。
いつも梢は男子達からからかわれていた。
それが原因で梢は男性は怖い物だと認識していた。
父親の暴力も見ていたからなおさらだった。
そして、そんな彼女に不幸が訪れた―――
911名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:43:35 ID:yViGfkDQ
「小さい頃の梢の、自分はこうなりたい、という思いがそのまま今の他人格に反映しているんだ。
 そして6歳の頃の梢のいい部分だけ「金沢魚子」という形で残ってる」
「早紀ちゃん、魚子ちゃん、千百合ちゃん、棗ちゃん…みんな梢ちゃんの思いが生んだものだったんだ…」
灰原は頷く。
「そして、『梢』もな」
「梢ちゃんも…」
「今の『梢』は昔の梢の理想の将来像だ。魚子が言ってなかったか?」
そういえば、彼女はいつも「大人のお姉さん」に憧れていた。
「年を重ねるごとに『梢』は理想像に近づいてきている。小さい頃の理想の女性…梢の母親にな」
「梢ちゃんの母親?」
「ああ…、料理が上手で、優しくて、包容力があって、何処か抜けている―――でもしっかりした人だった。
 …俺はあの人が好きだったんだよ。ここに住み着いたのはそれが理由だ。まぁ、既婚者だったが。
 だからよく分かるんだよ。梢はあの人にそっくりだ。見た目も…中身もな」
灰原は梢の中に梢の母親の姿を見てしまうときがあるという。
「…?ちょっと待ってください。僕の母さんは、梢ちゃんの母親が鳴滝荘を経営してるって…」
そうだ。そのはずだった。なんでずっと不思議に思わなかったんだろう?
「梢の母親の名前を知ってるか?」
「…はい?」




「……………『蒼葉こずえ』だよ」
912名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:46:09 ID:yViGfkDQ
「…え!?」
一瞬意味がわからなかった。数秒だって、やっと同じ名前だと言うことを理解した。
「こずえさんの葬式はお前の家は呼ばれなかったんだろう。
 総一郎さんが亡くなった後だったからな。その後の鳴滝荘の管理は俺がやっていたから、
 梢の親戚を当たれなかったんだ。1年経って、年賀状が来た時にやっと住所やら何やらがわかったよ」
「そんな…じゃあ、僕の母さんはまだ、梢ちゃんの母親が生きてると思って…」
「…そうなるな」
また一つ知らなかったことを知った。
あの葬式の時のことを隆士はあまり思い出せていない。
なんとか、梢と会ったことは思い出した。だがそれだけだった。
彼女の苦しみも、悲しみも、気づかなかった。
昔も、―――今も。
「これで俺の話は終わりだ。後はお前次第だ。―――って、オイどうした?」
気が付いたら涙を流していた。
―――その話が悲しくて、辛くかったから
―――そしてその苦しみを抱えている梢ちゃんに気づいて揚げられなかったから
灰原は隆士の肩をポンポンと叩いてくれた。その手にはいつものジョニーがいた。
「泣くなよ…男だろ?」
「…すみません」
灰原の手は暖かかった。
913名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:47:18 ID:yViGfkDQ
台所。梢を除いた、面々が集う。
「…すみません。私のアルバムのせいで…」
隆士の話を聞いた珠実がアルバムを確かめたのだ。
確かにそこには梢の触れた形跡が合った。
思いつめた表情の珠実。珠実だけではない。皆がそう言う表情だった。
「珠ちゃんのせいじゃないわ。いずれ、言わなければいけないことだもの」
「でも――」
「いいの。隠してたって言うんなら皆同罪だし、バレたのだってしょうがないわ」
梢のことについて皆で話し合っていた。しかし、意見はなかなかまとまらない。
「…やっぱり、僕が本当のことを言ってきます」
隆士が決意を決めて言う。
「でも…本当のことを言って、よけい傷ついてしまうかもしれないわ…」
「ですけど、自分のことを知らないまま生きていくなんて、不安でしょうがないと思います…」
「確かに…そうだわね」
「うん…私もお兄ちゃんの言うとおりだと思う」
賛同する恵と朝美。そこに珠実は割って入った。
「もし…失敗して、梢ちゃんをより苦しめる結果になったらどうするんですか?
 あなたに…責任が取れるのですか?」
914名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:48:40 ID:yViGfkDQ
真剣な眼差し。はぐらかすことを許さない瞳。
「責任は取れない…けど、僕はずっと梢ちゃんのために生きていくつもりだよ。
 それが…責任と言うのならそうなのかもしれない。
 独りよがりの愛情だって言われるかもしれないけど、それでもいいんだ。
 梢ちゃんの幸せを一つでも多く増やしてあげたい。梢ちゃんのことを少しでも多く分かってあげたいんだ」
それが心からの本心だ。
「そう…ですか。なら…いいです。梢ちゃんのことお願いします。
 私じゃ…とても言えそうにありませんから」
珠実は苦い笑みを浮かべた。体が震えているのが分かる。
隆士は震える手を取って言った。
「僕も怖いよ…でも、言わなくちゃ。梢ちゃんはもっと苦しいだろうから」
「白鳥さん…」
隆士の手も震えていた。しかし、決意を決めた表情になるとそれは止まった。
「…それじゃ、いってきます」
隆士は台所から出た。


「行ってらっしゃい…白鳥さん…」
915名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:54:14 ID:yViGfkDQ
梢ちゃんに触れて、梢ちゃんを抱いて、
梢ちゃんの温もりや呼吸を感じて、
梢ちゃんを愛してるって、本当に愛し合ってるって、信じてた。
梢ちゃんを一番よく理解して、幸せにできるって、思ってた。
でも、梢ちゃんの心を見て、
苦しみや、悲しみに触れてしまった。
気づいてしまった。


僕はそれを恐れていた。


梢ちゃんはいつも笑顔で、春みたいな人だと思っていた。
でも、それは彼女の表の姿だった。美化された姿だった。
本人も気づいてなかったと思う。いや、忘れていたんだ。
でも、彼女は気づいてしまったから。傷ついてしまったから。
本当はか弱く、いつこの心の冬が終るのかを心待ちにしていた。
僕は、彼女がそんなことを思っていると考えるのが怖かった。
でも、だからこそ、僕が―――






―――彼女の春になりたい。
916名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:55:34 ID:yViGfkDQ
管理人室前。梢は中に居る。
意を決してノックする。
「梢ちゃん…ちょっと、いいかな?」
「…はい。どうぞ」
中から梢の声がした。中に入る。
梢はベットに座っていた。やはり暗い表情をしていた。
「なんでしょうか?」
「…梢ちゃんが、ずっと悩んでることを話しに来たんだ」
「えっ!?」
心底驚いた表情をした。
そしてすぐに真剣な表情になった。
「…私の、私の中にいる人たちのことですか?」
「…うん」
沈黙が続く。
迷っているんだろう。
自分を知ることを恐れているんだろう。
気が遠くなるような沈黙を破って、彼女は選択した。
「…教えてください。……私は………誰なんですか?」
梢は自分と立ち向かうことを選んだ。
917名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:56:44 ID:yViGfkDQ
隆士は全て話した。
自分の知っていること。他の皆が知っていること。灰原から聞いたこと。
梢は全て黙って聞いていた。
「やっぱりそうだったんですね…」
梢もうすうす感じていたんだろう。アルバムがそれを確信させたのだ。
「今まで黙っててごめん…」
「………私の中の皆は、私の思いが生んだ、私の願いだったんですね…」
梢の瞳から涙がこぼれた。
「私は…お母さんのようになろうとしてたんですね…」
「梢ちゃん…」


「思い…出しました。昔のこと…」
「え…」
「大丈夫です…今なら、ちゃんと向き合えます…。過去とも…私の中に居る子達とも」
とても辛いことだと思う。人の死を認めること。自分でない自分を認めること。
でも、彼女はそれを受け入れた。
他の誰にも、真似はできないと思う。
彼女は…強く育ったんだ。
918名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:57:48 ID:yViGfkDQ
「でも…私の中の子達と…うまくやっていけるでしょうか?私は…まだ怖いです…」
けれど、やはりか弱い。だから、僕は―――
「大丈夫だよ。きっと、分かり合えるよ。だって、みんな梢ちゃんなんだもの」
抱きしめた。優しく、全てを包むように。
「みんな…僕の大切な恋人だよ」
「白鳥さん…………そう、ですね」
彼女はゆっくりと微笑んだ。今まで見たことの無い笑顔。
それは、本当の『蒼葉梢』の笑顔だった。


ずっと一緒に生きていたい。
ずっと隣で笑っていて欲しい。
春も、夏も、秋も、―――冬も。



ずっと彼女と――――


彼女達と一緒に――――――――





――――――僕は、季節を巡る。
919名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:02:14 ID:yViGfkDQ
終了ーーー。
こんな長文を読んでくれた方がいたらどうも。
某曲をもとにしたSSなのですが…分かる人いるかなぁ…?
本当はエピローグがあるんですけど…止めときます。
長いんで。
それでは。
920名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:05:16 ID:k9VdebDx
>>119氏 GJ!!
エピローグ期待してます!

>>119じゃなくて >>919だ・・・・orz
921名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:11:24 ID:k9VdebDx
うわぁ・・
なんか一人でテンパッテルシ・・・
スマソ。。。orz
>>119氏もすばらしいですた。。。
失言すみません。。。orz
922名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:39:01 ID:yViGfkDQ
しまった…現在の鳴滝荘がどうして維持されてるがを書くの忘れてた…

理由としては両親の生命保険でなんとかなってるんです…


せっかくなのでエピローグやります。
923名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:40:26 ID:yViGfkDQ
あれから5年が過ぎた。
僕は今も鳴滝荘にいる。
しかし、住人としてではない。
「ちょっと、大家さん!頼むヨ〜!!」
大家として住んでいる。

鳴滝荘も変わった。
まず、黄さんが住人となった。阿甘堂のバイトをしながら続けていた先物取引が成功したのだ。
今は鳴滝荘に住みながら、いろいろな物を売っている。
朝美ちゃんはその手伝いのバイトをしている。
沙夜子さんは相変わらず…。いや、少し内職をするようになった。
「桃さん、ここにあった私のお菓子食べたですね〜!!」
「さぁ?なんのことだか?それに私はもう桃乃じゃ無いわよ」
桃乃さんは柴羽さんと結婚した。柴羽さんはというと、鳴滝荘にちょくちょく来ながら、映画の仕事をしている。
灰原さんは、変わらない。売れない小説家をしているようだ。
デザイン学校の時の友人に彼の小説を勧めたら、絶賛していたが…。
924名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:41:57 ID:yViGfkDQ
そして、僕等は。
「桃さんはいつまでたっても桃さんです〜!」
「なーによう!梢ちゃんだって、『白鳥梢』になったじゃない〜!」



僕等は、結婚した。



だから、大家として住んでいるのだ。
梢ちゃんの多重人格は治っていない。
しかし、もう治る必要は無いのかもしれない。彼女がそれを受け入れたから。
梢ちゃんは自分の部屋に自分専用の掲示板をかけた。
そこには、今日の出来事やそのときの写真が張ってある。
他人格とのコミュニケーションをとるための物だった。
そのため、梢ちゃんは常にカメラを持ち歩くようになった。
そして、それを受けて珠実ちゃんは本格的にカメラマンになろうとしている。
今は表に出ている人格とその他の人格である程度であるが、意思の疎通ができるらしい。
もしかしたら、自由に出入りもできるかもしれないとも言っていた。
ある意味では理想的な状態だった。
925名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:43:03 ID:yViGfkDQ
幸せになっていく。
季節が巡るごとにそれを感じられた。




そして、最も大きな出来事。





「お父さ〜ん!!」
バタバタと廊下を走る音。
小さな少女が駆けてくる。
「だめだよ、廊下を走っちゃ!」
「だってぇ…」
「まぁまぁ、梢ちゃん」
926名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:46:40 ID:yViGfkDQ
僕は小さな少女を抱き上げた。
「どうしたの?春華?」
春華。僕等の、子供だ。
春華は小さな花を差し出した。
「これ、お父さんとお母さんにあげる!」
小さな手から受け取る。
一本の小さな、名も知らぬ花。
「きれいですね…」
「うん。ありがとう春華」
「えへへ…」
春華――――それは、僕と梢ちゃんの咲かせた花だった。



みんなの幸せのあるこの鳴滝荘で――――


枯れないように――――


優しく包んで――――



―――――僕等の花を、ずっと咲かせる。
927名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:51:17 ID:yViGfkDQ
はい。長文でした〜。
みてくれた方はどうも。
所詮SSなんて基本的に自己満足のものなので、
それで他人が楽しめるかは分からないのですが…
できれば楽しんでもらいたいです。
これだけ長いのですし。
でもそのためには文のレベルを上げないとなぁ…

では今度こそサラバです。
928名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 03:39:58 ID:NYYvpl5o
>>927
正直、文章的にはまだ未熟な部分がちらほら。あと、とりあえず、投下の際には名前欄の所に
作品のタイトルを入れて見易くして頂きたい。


…で、肝心のお話だけど、はっきり言って大好き。
自己満足的なことは否定しないけど、私は楽しめた、というか読んでいてなんだか
嬉しくなれる、そんな感じの作品でした。
あ、白鳥君と梢ぽんのえちがあったのも何気に私的には好ポイントw
あとは慣れなので、また素敵なお話を読ませてくれることを期待しています。
929名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 03:53:52 ID:Ia30TW4A
まだちょっと荒削りだけど、伝えたいこと、幸せな未来像は伝わった。
文章力は読んで書いてを繰り返すしかないのでガンガン書きましょう。

内容は最近こういう路線が出てなかったから逆に正統派が新鮮。
作品への愛情はよく伝わってきたので力作に期待します。
930名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:09:02 ID:mBn2djUM
一晩で大量投下キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

>>ぐうたら氏
GJ!
桃さん思い込み激しすぎだwww

>>テイル氏
>ひいおじいさんに訊いてみよう
が、やたらとツボった俺E.本田

>>927
おっけーおっけー!GJ!!
最初は不安だったが幸せENDで良し!!

流れを取り戻してキタねー。次スレのテンプレどうしよ?
931名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:18:16 ID:DkeKbVKY
次スレのテンプレには現スレで一番荒れたアレについての警告文というかルールをテンプレキャラ問わず鉄の掟として作っておいた方が良い希ガス
932名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:45:26 ID:rnmcQ833
鉄の掟ってもなー。今回のアレも、事前に内容について再三再四のしつこい警告があったのに、
あれ以上どうすんの?
933名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:04:56 ID:Ia30TW4A
荒れそうな作品の場合、うpろだ使って回避を大きく取るとか、
スレの状況を見て判断するとか。
934名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:19:17 ID:t852XCdt
あんだけ警告してたんだから問題ないだろ。
それでも読むのは自己責任。読んでおいて作品批判すんのはおかしいだろ。
まあ俺はその作品見てないからな、レスだけ見て客観的にそう感じた。
935名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:27:16 ID:rnmcQ833
鬼畜・陵辱系いっさい禁止、抵触しそうな場合、事前に粗筋とオチを明記し住人の判断を仰ぐ、
てところか?
936名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:46:06 ID:Du4g/Cg6
>>935
いや、それはありえない。
書き手にとって、粗筋や結末を先に書くってことがどういう意味か考えてくれ。
それに鬼畜かどうかってのは書き手側としても判断が難しい。
少しでもそういう要素が含まれたらオチまで先に書いて判断を仰ぐってのは、正直かなり投下しずらい。

何度も言われてるように最初に警告を入れて、あぼーんしたい人はする。
できない人はスルー、でいいでしょ。
937名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:49:57 ID:+VLVXcTk
鉄の掟
脳内あぼーんは人類最大の発明です
938名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:56:02 ID:xorhzWUJ
>>937
YAHHH!

読む側がちゃんとしてれば無問題。
939名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 14:28:41 ID:+A7OgMor
>>937
うむ、それだけで充分だな。
下手にルールを作りすぎても職人さんが縛られるばかりだからな。
940名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 14:51:13 ID:0Pfcyv5n
>>927
ポルノグラフィティのROLLですね。名曲です。
あなたの文章大好きなんでこれからも頑張って下さい!!

ちなみに俺は>>936に同意。
警告ナシでは叩かれてもしょうがないが、警告があるなら住人の自己責任だとオモ。

941脳内あぼーん:2005/09/24(土) 14:52:26 ID:YL9C7eCe
脳内あぼーん
942名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 15:53:49 ID:dvqlTzkP
まほらば〜鳴滝荘の騒がしい九時〜

こんなのはどう?白鳥の部屋で宴会が始まるのは大体九時ごろという俺の勝手なイメージですが。
943名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 16:22:54 ID:rnmcQ833
朝の九時だぞ?
944イレイザ− ◆uOxK0da4h. :2005/09/24(土) 17:05:54 ID:AwwiP3tI
ポカーン
皆さんスゴー

>>ぐうたら様
かなりアガサクリスティー。
「そして誰もいなくなった(なっちん気絶)」

>>テイル様
なっちんついに魔法少女!
展開楽しみ。
ワクワクテカテカ(AA略)

>>919
GJ!!
私のよりよくできてます。
梢の過去(苦笑)
がんばってくださいね。
くれぐれも私のようにどつぼにはまらないように(笑)

棗率が高くなったなぁ。
945名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 17:56:58 ID:t+sfqrAx
>>936に禿同
最低
1:全年齢対象か18禁か
2:舞台となる所、組み合わせなど
3:荒れる可能性のある要素を含む場合は、そのことを書き、注意を促す
で十分な希ガス




ところで、隆士×魚子えち有りSS作ってる(未完)わけだが、晒すのは次スレのほうがいい?
946名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 18:00:26 ID:8KkwjfjQ
>>945
魚子!?


ヤベェタッテキターーーー
947黒髪のメディラス ◆ogHXoHC0V2 :2005/09/24(土) 18:00:27 ID:ysYnVmEw
ここは21禁ですよ
948名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 18:16:35 ID:oxMZEBEi
流れをぶった切るけど次スレは『さわやかな』辺りでいいんじゃないかな。
949名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 19:12:06 ID:v6QMkGhj
みんなよくほのぼの話書けるよな。
自分が書くと必ずと言って良いほど誰かが死んで誰かが精神崩壊しちゃう。
950名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 20:09:39 ID:+A7OgMor
>>949
逆にスゴスwwwww
951名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 20:18:20 ID:hAvj+nPm
普通誰も傷つける事無く終わってしまうが。
ほのぼの系じゃないマンガ展開によってはよいと思うけど。
952名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 20:34:09 ID:g44/j62G
【BBSPINKは21歳未満立ち入り禁止】
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953イレイザ− ◆uOxK0da4h. :2005/09/24(土) 20:35:00 ID:AwwiP3tI
何となく馬鹿らしひ名前にしやふかと思った。

>>949
かなり同感w
最初の三部作そんな感じの作品でしたwww
954黒髪のメディラス ◆ogHXoHC0V2 :2005/09/24(土) 20:56:22 ID:ysYnVmEw
>949
黒富野さん?
955選挙のときの続き:2005/09/24(土) 21:01:13 ID:fufUJcyh
早紀「白鳥…どうした?」
白鳥「早紀ちゃん…」
(俺はいつもこの女に…こんな女に…)
白鳥「殺してやる…」 
早紀「へ?」
闇白鳥「殺してやる!!!」

 白鳥は先の胸倉を掴み、早紀を持ち上げ、顔を持ち上げた。
 白鳥の髪は立ち、顔は早紀でも恐怖を覚えるほどの鬼のような形相だった。
 
早紀「ひ、しらと、り…」
  
  ふと足に暖かい液体があたった感触がし、ぴちゃぴちゃという音が聞こえくる。
  白鳥は下を見なかったが、何が起きたのかは分かっていた…

  この瞬間、白鳥は始めて早紀に勝ったのだ…

闇白鳥「くくく…いつも強気なお前が情けないな…これじゃ魚子以下だ」
早紀「うう…」
白鳥「もういいだろ…やめなよ」
闇白鳥「邪魔するな!!お前の心から生まれたんだ!お前に早紀を倒したいという気持ちがないとでも言うのか!」 
白鳥「いいかげんにしろ!!」
闇白鳥「ぎゃああああああああああああ!!!」
    
   白鳥はばたりと倒れてしまった…

早紀「大丈夫か!?」
珠実「大丈夫ですか!?白鳥さん!」
白鳥「自分勝手な欲を願うより、友達を大切にすることが大切だってことが分かったよ…」

-終-
956名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 22:17:47 ID:rnmcQ833
いきなりなんなのかよくわからんが、とりあえずセリフの前に名前書くのはやめれと。
957次スレテンプレ案・みっちゃん編:2005/09/24(土) 22:26:38 ID:uozE1X1I
ここは月刊ガンガンWINGで大好評連載中の『まほらば』の二次創作作品を投稿する場所ですわ!
小話程度のSSから大長編まで、ジャンルは問いませんのよ!
ですが、精神的にキツいお話等は読むのも読まないのも、 自 己 責 任 !! ですわ!職人さんにケチをつけるのは言語道断ですのー!
ですから、わ、私と、あ、あの、人の……その…ら…ラブラ…ブ……なの、とか、を、ご所、望した、り、する、ので、ございま、す、のよ?

前スレ
まほらば〜八時だよ!鳴滝荘全員集合!〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125935317/l50

過去スレ

まほらば〜鳴滝荘のしとやかな七時〜 (804レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123903476/l50

まほらば〜鳴滝荘のなごやかな六時〜(890レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122299842/

まほらば〜鳴滝荘のにぎやかな五時〜(913レス)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120612364/

まほらば 〜鳴滝荘のうららかな四時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119067293

まほらば 〜鳴滝荘、ほがらかな三時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117367671/

まほらば 〜鳴滝荘、2時…、かも。〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113669362/

まほらば 〜鳴滝荘での一時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106131763/

原作スレ
小島あきら まほらば27号室
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1126691307/l100

まほらば小島あきら 第8回鳴滝荘お絵描き大会
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1124802073/l50

保管庫
まほログ(管理人:テイル氏) ttp://blog.livedoor.jp/maholog/
まほらば 二次創作保管庫(SS&CG) ttp://whitebrown.hp.infoseek.co.jp/mahoraba/index.html
修正SS用うpろだ(管理人:ヘブン氏) ttp://mahoraba.dw.land.to/ss/upload.html


次スレは>>970さんが立ててくださいまし。
容量オーバーが近い時はキリの良い番号の人にお願いしますの。
書き手さんと読み手さんが協力し合って、共に共存できる場所を作るんですの。
(協力し合って…共に共存……夢の共同作業!)
だから、頑張ってくださいまし!!
958ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/24(土) 23:08:44 ID:uozE1X1I
……てな具合でどうだろうか?即興で作ったのだが。
タイトルはいつも通り立てる人にお任せです
959名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:09:57 ID:g44/j62G
【BBSPINKは21歳未満立ち入り禁止】
21歳未満の方は、エロ妄想を含まない範囲で2ちゃんねる掲示板をご利用ください。
960名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:15:52 ID:voyRqim8
>>958
最後の方の「まし」がやたらと気になる。
普通に「ください」でいいんジャマイカ?
961ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/24(土) 23:20:30 ID:uozE1X1I
まぁ、微修正とかはスレ立てる人の一存で…
962名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 00:00:37 ID:kXxwX76T
テンプレはきっちり作っといたほうがいいぞ
この先今回のスレの騒動を知らない奴らが入ってくることもあるんだからな
そこでわめかれたときに「過去スレでな…」なんて話をしても説得力がない
963名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 00:21:42 ID:ogXMuZsZ
ぶっちゃけその手の奴等はテンプレなんか読んで無(ry
964名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:19:48 ID:rTMp6fxn
読んでなかろうが、名目・建前としてあれば抑止力にはなるよ。
965名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:28:02 ID:t1CZ6e8P
>>957
みっちゃん、結婚してくれ
966名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 08:59:07 ID:B8oD4i6k
どっこいみっちゃんは渡せない
967名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:02:14 ID:vyK+d1v6
どっこい>>957は渡せない
968名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:06:22 ID:vwzRwcmk
まほらば〜鳴滝荘のにこやかな九時〜

これでいいよ。誰かスレ立てヨロ
俺は鯖の調子が悪くて駄目だったOTL
969名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:16:22 ID:Zx+bRbBH
ここで969ゲトー

てか凄い伸びだな・・・
970ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/25(日) 10:41:52 ID:B8oD4i6k
970〜、立ててきますヨ
971ぐうたら ◆7b9DL4hJvA :2005/09/25(日) 10:44:03 ID:B8oD4i6k
まほらば〜鳴滝荘のにこやかな九時〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127612572/l50

立ててきましたヨ。

972名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:55:23 ID:Ogkj1jfr
乙。
973名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:56:15 ID:vwzRwcmk
ではこのスレを埋め立てよう
974名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:57:29 ID:Ogkj1jfr
おk、とっとと埋めよう
975名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 10:59:35 ID:N70yGqty
埋め
976名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 11:06:20 ID:Kyka5gtY
青梅
977名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 11:32:13 ID:vcK2+C+F
梅酒
978名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 11:35:48 ID:9MgRFYHd
ぼくはクマたいよう
979名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:21:18 ID:flHzpN4J
おはようくまたん、今日も一日頑張るよ……

あ、もう昼か。
980名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:25:33 ID:vcK2+C+F
明日だね、WING
981名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:29:52 ID:rTMp6fxn
「早いものでもうすぐ1000ですね」
「ああ、だな」

「ところで早紀さんは隆ちゃんとはどうですか?」
「ど、どうって…別にふつーだよ、普通」
「普通…ですか」
「な、なんだよ…」
「それってあんまり進展してないってことですか?」
「し、進展って…してなくはないぞ! ほっとけよ!」
「そうはいきません。 正しい男女関係のためにあなたはもっと積極的にならないと!」
「ちょ、ちょっとまて、おまえ、変なこと考えてるだろ!?」
「変とは失礼ですね。 これはあなたのためを思ってのことです」
「余計なこと考えなくていい! アタシはアタシのペースでやるから!」
「そんなだから、いつまで経っても大人の関係になれないんですよ」
「お、大人の関係って…。 てか、おめーがエロすぎるんだ!」
「そうですか? 彼氏の前で大胆になるのは悪いことじゃないですよ?」
「アレじゃイメクラだろ! 白鳥に変なこと教え込むなっての!」
「いいじゃないですか。 ああすると隆ちゃんも積極的になってくれるんですから」
「あ、アタシは別にそう言うのは…」
「今度早紀さんもどうですか? 意外とハマりますよ?」
「ハマるとかそう言う問題じゃないっての!」
「そうですかねぇ…。 棗さんも結構やってますし、梢さんも興味はあるようですよ」
「…あいつら。 おまえ、もう他のやつに変なこと教えるなよ! あっ、魚子は絶対ダメだぞ!」
「お堅いですねぇ…。 早紀さんはエッチに興味ありませんか?」
「バッ…変なこと聞くな!」
「隆ちゃんにもっと愛して貰えますよ?」
「………。 そ、そんなこと言ったってダメなもんは…」
「ホントに興味ありませんかぁ〜?」
「………………。 や、やっぱいい!」
「そうですか、残念ですね…。 まぁ、気が向いたら言ってくださいね」
「誰が向くか!」
「衣装部屋の鍵は引き出しにありますので…」
「だからっ!」
「まぁ、しょうがないですね…。 またの機会に改めますか」
「…おまえ、埋めのたびにこういう話するつもりか?」
「ええ、これも正しい男女関係のためですので」
「か、勘弁してくれよ…」
「じゃあ、私はこれから隆ちゃんとConnectしてくるのでこの辺で」
「ああ、そか。 頑張れよ…って待て! 抜け駆けか!?」
「あら? 早紀さんはエッチに興味ないんじゃないですか?」
「いや、だから、アタシは、そうじゃなくって…!」
「なんだったら代わって差し上げてもいいんですよぉ〜?」
「いや…その…」
「もっと自分に素直になりましょうよ」
「う…でも…」
「あの…二人ともちょっといいですか?」
「えっ、梢さん?」
「ん、どうした?」
「あの…もう棗ちゃんが…」
「「へっ!?」」

(あぁん…隆士…君…もっと…)
(棗ちゃん…ッ!)

「なつめー! また抜け駆けかーっ!」
「またですか、あの子はっ」
「あはは…」

「早い者勝ち…かも」
982名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:30:32 ID:Kyka5gtY
>>979
(;OwO)…ダディャーナセンパイ…?
983名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:30:58 ID:rTMp6fxn
何となくだらだら書いてみた。
今は反省してない。

タイトルなんて思いつかないよ!
984名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:47:56 ID:flHzpN4J
>>983
イメクラという言葉を知っている早紀たん
抜け駆けなんて大胆なことをするなっちん
コネクトなちゆりん
いつもぬくぬくな梢ぽん

どれもGJ!
985969:2005/09/25(日) 12:51:49 ID:P9l3QwnB
今頃だがAgeちまってスマソ
986名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:53:14 ID:P9l3QwnB
なぁっ〜まただよ・・・orz
987名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 12:59:24 ID:Kyka5gtY
>>983
人がタチバナ先輩をやろうとしている間にアンタは!
梅中になんというモノを投下してくれたんだ!

GJじゃないかwww

つーかなっちんが一番エロいのはどこも一緒なんだな
988修正:2005/09/25(日) 13:03:05 ID:VQdL5Wyz
「白鳥…どうした?」
いつもと違う様子の白鳥に首をかしげる早紀
「早紀ちゃん…」
白鳥の中で意識が渦巻く…(俺はいつもこの女に…こんな女に…)
「殺してやる…」
「へ?」
「殺してやる!!!」

白鳥の中の闇の人格が目覚めた…
突如、白鳥は先の胸倉を掴み、早紀を持ち上げ、顔を持ち上げた。
白鳥の髪は立ち、目は鋭く…鬼のようだった。
白鳥の顔を見てしまった早紀は声が出なかった… 

「ひ、しらと、り…」  
ふと足に暖かい液体があたった感触がし、ぴちゃぴちゃという音が聞こえくる。
白鳥は下を見なかったが、何が起きたのかは分かっていた…

この瞬間、白鳥は始めて早紀に勝ったのだ…

「くくく…いつも強気なお前が情けないな…これじゃ魚子以下だ」
恥辱のせいか、早紀の顔は青から赤くなり、涙がこぼれた…
「うう…」
ふと、頭の中から声が聞こえてくる…

     「もういいだろ…やめなよ」

「邪魔するな!!俺はお前の心から生まれたんだ!お前に早紀を倒したいという気持ちがないとでも言うのか!」 
「いいかげんにしろ!!」
白鳥は力を振り絞り、抵抗した。
「ぐ!…う…いいか…自分に自身を・・・・・・も…ていきるんだ」
白鳥は精一杯の力を出し、自らの闇を封印した…    

         バタッ!

白鳥は倒れてしまった…
早紀と珠実はあわてて白鳥に声をかける。
「大丈夫か!?」
「大丈夫ですか!?白鳥さん!」
立ち上がる白鳥
「う…自分勝手な欲を願うより、友達を大切にすることが大切だってことが分かったよ…」

-終-
989名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:06:35 ID:VQdL5Wyz
…俺なんか間違ってる?
990名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:07:36 ID:P9l3QwnB
>>989
いや特に突っ込む気はないが・・・
991名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:25:12 ID:Ogkj1jfr
あと9レスか・・・
992名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:39:45 ID:rTMp6fxn
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
「うん? どうしたの、魚子ちゃん?」
「うんとね、魚子、最近お腹が重いの」
「えっ?」
「なんかお腹がぽこってふくらんで、なんか入ってるみたいなんだよ」
「っ!?」
「ご飯一杯食べてるんじゃないよ。 魚子食いしん坊じゃないもん」
「な、魚子ちゃん!?」
「でも、すぐ気持ち悪くなっちゃうし、魚子病気なのかな…?」
「え、えっと…」
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。 魚子どうなっちゃうの? 魚子怖いよ…」
「そ、それは…」

(あらあら、白鳥さん、大変ですね〜)
(ま、自業自得ってやつじゃない?)
(白鳥さんには男の責任を取って貰うです〜)
(プチ修羅場って感じね)
(魚子ちゃんには悪いけど、見物させて貰うです〜)
(若気の至り…ってやつね)

「ねぇねぇ、お兄ちゃんってば〜」
「う、うん、えっと、それは…」
993名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:41:03 ID:rTMp6fxn
埋め小ネタ第2弾

昼ドラ風?
994名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:41:27 ID:Ogkj1jfr
>>993
あんたすげぇな
995名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:53:32 ID:/oTvTeLH
埋めついでのネタ

死にたい人にお薦めの危険なアパート鳴滝荘
・大家の蒼葉梢1人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の5人に襲われた
・部屋から徒歩1秒の廊下で恵が婦警の姿で倒れていた
・足元がぐにゃりとしたのでダンボールをめくってみると黒崎親子が寝ていた
・魚子が隆士に突然タックルして倒れた、というか倒した後から天国地獄攻撃とかをする
・鳴滝荘が千百合に襲撃され、女も「隆士も」全員コスプレさせられた
・引越しからかくれんぼ大会までの間に隆士が5徹した。
・珠美の年賀状の2/3が初売セールのハガキ。しかも隆士が勝手に見たことから「そんなんだからあなたはエロス大帝とかみんなに呼ばれているんですよ〜」
・「ジョージを出せば危険なわけがない」といって出て行った灰原が5分後ジョニーを取られて戻ってきた
・「王様権を手に入れれば部屋で邪魔されるわけがない」とかくれんぼを必死にやった隆士が梢に王様権を取られた
・2号室から半径2mは宴会にあう確率が150%。一度開かれてまた開かれる確率が50%の意味
・鳴滝荘における宴会の回数は1年平均120回、うち約110回が隆士の部屋開催

おまけ
・オールドヤンキーの3人なら大丈夫だろうと思っていたらチンチクリンの珠美に襲われた
・校門から徒歩1分の路上でみっちゃんがプライドを傷つけられて倒れていた
・部室からが変な声がしたのでドアを開けてみると部長が黒ミサを行ってた
・「課題を出せば折檻されるわけがない」と美女ビジョンを提出したエロールが銀先生に連行された
996名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:55:24 ID:rTMp6fxn
「なぁ、灰原」
「………」
「俺、思ったんだけどナ。 あいつらに子供出来たらやばいんじゃないか?」
「………?」
「魚子一人であの有様なのにあんなのが増えたらどうなるんだってことだヨ!」
「………。 ………っ!?」
「まぁ、おめでたなのはいいんだけどナ…。 俺は不安でしょうがないゼ」
「(ガクガクブルブル)」
「ジョージじゃ誤魔化されてくれないだろうし…憂鬱だナ」

「…バラさん? 一人でなにやってんの?」
「アンニュイな午後ってやつサ…」
「ぶわっ」
997水 ◆RnRZEC1TVQ :2005/09/25(日) 13:56:53 ID:rTMp6fxn
と言うわけで何となく埋めネタでした。
ちょっとでも文章書かないと腕がさびてしまうので…。
998名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:58:48 ID:Ogkj1jfr
埋めついでのネタっていうかなんていうか

ネタ切れの漫画家が良く使う姑息な手

・朝起きたら性転換

・もしくは魂入れ替わり

・何の前触れもなくいきなり新キャラ(大抵女キャラ)登場

・訳の分からない話を書いといて最後は夢オチ

・来週号は取材のため休載します
999名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 14:06:47 ID:rTMp6fxn
>>998
廊下で見たもの、シロクロミケトラマフィア、まほらば探偵倶楽部、二月の風景…

いくつかモノリスにも当てはまってるのが痛いところ。
1000名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 14:06:54 ID:Kyka5gtY
1000だったら隆子ネタを誰かが書く
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。