3 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:44:51 ID:benV66mX
8 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:59:44 ID:0u+AxGQJ
11 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:13:16 ID:jsz/Jw1y
>>1乙
1〜15までのまとめもテンプレに加えてくれたんだな
そんなに焦らなくていいぞ
13 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:42:49 ID:HlZF6i4f
18と17が同じURLな件
別に見ることもないからいいか
>>1乙彼
無断転載ダメゼッタイもテンプレに追加した方がいいんじゃないか?
>>1本当に乙
2chで無断転記禁止と書いても、あんま意味ないと思うけど・・・
というか、種のカプ厨ってちょっと異質だよな
彗星板とか、あれだだけオープンに他キャラ、他カプへの叩きが
激しくて痛々しい作品ってこれまで見たことない
南極に行って欲しい気持ちは分かるけどね…
挿絵依頼ができるから。
むしろ過去ログ倉庫に挿絵置き場併設しちゃいただけないだろうかと
思ってしまうくらいだ…
しかし無断転載は推奨できないぞ。
主張してもあまり意味無いのは分かっているが
職人さんの創意を削ぐという点で、害になる行為だからな。
全ての元凶は全年齢対象の板であんなスレを残している奴らだろ。
晒しageするとかして削除を遠まわしに依頼するしかないかね・・・・
まあ放って置けばあの手のスレを夏厨が見逃す筈ないから
潰れると思うけど。
南極の挿絵って、ROMが絵師に依頼して受けてくれれば付くんだろ。
SS職人は好みじゃない挿絵が付いても断れないんだろうね。
巧いSSは挿絵より妄想のほうが上のことも多いわい。
まあ、画像を表示しない設定にすりゃいいだけだが。
南極の挿絵はワ○○さんの絵が付けば、一番嬉しい。
もう、いないけどね。
21 :
umizzz:2005/07/31(日) 16:40:10 ID:U24hK1V9
新スレ立て乙です
アスカガ出来たので投下させて頂きます
嫌な人はスルーで
「それで…あの…私の事は許してもらえるか?」
カガリが左手の薬指に指輪をはめた手をもじもじとさせながら問いかけてきた時、俺はすぐに『許す』という言葉を言う事が出来なかった。
ひとつは自分も彼女に『許す』等と偉そうに言える立場では無かった事。
キラに言われるまで自分の行動が結果的に彼女を泣かせていた事に気付けなかった自分への自責の念もあった
だがもうひとつは…
「私も前はちょっと憧れてたりしたんですけどねー、カガリ・ユラ・アスハ。でもなぁんかがっかり!大西洋連邦とは同盟結んじゃうし、ヘンなヤツとは結婚しちゃうし…」
「結婚!?」
「えっ…えぇ。ちょっと前にそう、ニュースで…」
「あの…でもっ…式の時だか、あとだかに攫われちゃって…今は行方不明…」
ルナマリアからその事を聞いた時はカガリが行方不明という事に動揺していた。
そしてめまぐるしく変わって行く世界情勢と戦況に捕らわれて考えられなかった。
否…考えたくなかった。
カガリが攫われたのが結婚式の最中だったらいい。
だがもしも…もしもカガリが攫われたのが結婚式の「後」だったら?
カガリは…あいつ、ユウナ・ロマの自由にされてしまったのか?
考えるだけで頭に血が上る。握り締める拳が震えそうになるのを堪えながらカガリの部屋を訪れた
「もう出歩いても大丈夫なのか?」
俺を部屋に招じ入れたカガリは俺の回復を喜んだように笑い掛けてきた。
部屋に入りながら俺は、何と言って話そうか、と言う事に気を取られていてカガリの言葉にろくすっぽ返事もしなかった
いぶかしむようにカガリが「アスラン?」と顔を覗きこんできて初めて、自分が彼女の部屋のベッドに座らされて居る事に気付いた。
「やっぱりまだ横になっていた方がイイんじゃないか?」
ほら、と肩を押すようにして横にさせようとするカガリに、
この部屋へ来た理由を思い出しカッとなって、カガリの腕を引っ張るとベッドに倒れこんだ。
そのまま身体を反転させて上に圧し掛かる。
カガリは何が起こったのか理解出来ない、という表情でアスランを見上げていた。
やがて自分の体勢に気付くと顔を赤くしながら
「ア…アスラン…?」
戸惑ったような声と共にアスランの胸を押し返して起き上がろうとしていた
逃げようとしている―
頭に血の上ったアスランには、カガリの行動は、何故だかそう思えた。
両肩を手で押さえてカガリの身体をベッドに押し付けると噛みつくように口付けた
カガリがあっけにとられてる間に唇の間から舌を挿し入れ口内を舐るように舐めまわす
息苦しそうにカガリの腕がアスランの腕を掴んでもアスランは口付けを止めなかった
ようやっと唇を離すと二人の間に唾液が伝わる。
カガリの頬に落ちるそれを舐め取ってやるとカガリは息を荒げたまま
涙の浮かんだ瞳で
「スラ…ン…?」
とアスランを見上げた
涙ぐんだ瞳で見つめてくるその姿に。どきりとする程カガリが女、だと感じる
少し離れていた間に彼女が遠くなってしまったような気がする
それとも―あの男に、そうされたのか!?
湧き上がってくる考えに感情が流される
身体中の血が逆流するような感覚に支配されて、カガリの纏う軍服を引き千切るように開いた
ボタンが千切れ飛び、ころころと床を転がって行く音がする…
アスランの下ではカガリが、呆然とした表情でアスランを見上げていた
「アスラン…?なに…?」
身体を押さえつけられ、ジャケットをはだけられても
カガリはまだ自分の身に起きようとしている事が理解出来なかった
「一体…」
どうしちゃったんだよ?
続けようとした言葉はアスランの苦悶の表情の前に飲みこまれた
アスランは自分の中から溢れ出るどす黒い感情と必死に戦っていた
―ダメだ。俺がここに来たのはカガリを苦しめるためでも、責めるためでもない―
カガリがあんなヤツと結婚しようとしたのはオーブを守りたかったからだ。
それは判ってる
でも…でも…!!
あの日、指輪を渡した時、嬉しそうに笑ってくれた。帰ってきたら俺と…
そう、約束した。―約束したじゃないか!!
苦痛に苛まれるように目を閉じて眉根を寄せる表情のアスランに
カガリは腕を伸ばして髪に触れた
「アスラン…?」
顔に掛かる髪を払い、頬に手を触れる。
アスランがとても苦しそうなのは身体の怪我のせいじゃない。今、それだけは判る。
でも、どうして突然こんな事…?
少しでも、アスランを苦しめるものを、取り除けるなら。
そう思って差し伸べた手は、荒々しくベッドに押さえ付けられた
再び開かれたアスランの瞳には、カガリの心配そうな表情が映っていなかった
彼女の労わりの込められた、頬に伸ばされた手の意味すらも、アスランには伝わっていなかった
―こんな風に、あいつにも手を伸ばして触れたのか?―
浮かび上がった考えに支配されて何も考えられない
―消してやる。カガリの中に、アイツの跡が残っているなら。全部。
アスランはカガリの赤いタートルネックに手を掛けると真中から引き裂いた
「アッ…アスラン!!」
突然服を引き裂かれたカガリの悲鳴が部屋に響いた
咄嗟に下着だけとなった自分の姿を隠すように胸の前で両腕を交差させる
そんなカガリの姿を見ながらアスランは虚ろに笑った
無駄だよ。隠しても…全部俺がもらうから
カガリが胸を隠すように交差させた両腕を取ると頭の上で、両手首を一纏めに片手で押さえ付けた
もう片方の手で胸を包む最後の砦となった下着を押し上げる
露になった綺麗な胸に思わず息を呑むと
「アスランッッ!!」
カガリの涙混じりの叫びが耳に届いた
思わずカガリを見つめると堪えきれず涙を零すカガリと目が合った。
そして同時に思った
…綺麗だ…
自分が泣かせているのに、その涙を流す表情すらをも綺麗だと思ってしまう自分は
もしかしたら罪深い人間なのかもしれない。だけど…
―この綺麗な表情を、あの男にも見せたのか?―
湧き上がる考えに、思考が中断される。
どくん、と頭の中で何かが弾けた
目の前に晒される綺麗な乳房にむしゃぶりついた
片方の乳房を口に含みながらもう片方を空いた手で鷲掴むように揉みしだく
「アッ…やぁっ…」
頭の上でカガリの悲鳴が上がっても、それはアスランの耳を素通りするだけだった
乳首の周りから丹念に舐め上げ、乳房の始まる方へと舐め下ろす
鎖骨から白いうなじへと昇って行くと強く吸い上げた
「あっ…」
カガリがぴくり、と反応するのが判った。
そっか。こうされると弱いのか…
壊れた笑みを浮かべるとアスランはいくつもの紅い跡を残し始めた
カガリは身体に這い回るアスランの舌と掌に混乱していた
何で?どうしてこんな事になっている?
アスランはどうしてこんな事を…
首筋に走るチクリとした刺激に思考は中断された
「あっ…」
思わず喉の奥から零れ出た吐息混じりの声に自分でも驚く
なに?なんで、こんな声なんか…
自分の変化についていけないまま乳房をまさぐるアスランの掌が、
立ちあがり始めた乳首を掴んだ事に反応してしまった
「あぁっ…!」
アスランはカガリが反応を始めた事に気を良くしていた
カガリの白くきめ細かい肌が熱く、熱を持ち始める。自分の掌に吸いついてくる
カガリの豊かな乳房はアスランの掌の中で思うように形を変えてゆく
柔らかなその感触の中に一点、硬い反応がある。
思わず指先で摘んでみればカガリから声が上がった
「あぁっ…!」
その声に首筋に埋めていた顔を上げてカガリの顔を見ると、
恥ずかしそうに涙の残る顔を赤らめて横を向こうとしていた
アスランはカガリのその様を見ると視線を手の中の乳房に移した
うっすらと紅く染まる白い肌。
たっぷりとした乳房の中で存在を主張するように立ち上がる綺麗なピンク色の乳首
躊躇う事無くその尖った先端を口に含んだ
「はぁっ…!」
敏感になったその場所を口に含まれカガリが声を上げる。
舌の上で転がすように唾液を絡ませてやればカガリの体が震えるようにびくりと反応した
そのまま突端の窪みにも舌を這わせる。
そしてねじ込むように舌先を窪みにねじ入れてやるとカガリの
「アスッ…あぁんっ!」と一際高い声が上がった
アスランはカガリの両手首を押さえていた片手を離すと最初に口に含んだ方の乳房を掴んだ
唾液に濡れた乳房は少しひやりとしていた。
それを暖めてやるように揉み始める
アスランが口に含んだ方の乳房は舌先と掌から与えられる刺激が続いていた
それを押し止めようとするかのように自由になったカガリの手がアスランの手と肩に添えられた
「ァ…スラッ…めて…」
アスランは口に含んだ乳首を唇で挟むようにして引っ張った
「はぁっ…んん!」
思わず仰け反ったカガリの胸がアスランの前に差し出された
アスランはそれをぺろり、と一舐めすると涙で濡れたカガリの瞳に口付けた
カガリは横に向けていた顔をゆっくりとアスランに向けると彼を見上げ、問いかけた
「どうして…?」
その言葉と同時に溜まった涙が溢れ出す
―いつかは
彼とこうなる日が来るかもしれない、と思っていた
アスランに抱き締められてキスされるとドキドキして、でも安心して。
彼の腕の中は広くて、暖かくていつだって一番好きな場所、だった
そして、きっと、いつか―
でも、それがこんな風に。こんな乱暴に訪れるなんて。
こんな…こんな、風に。
哀しいとも違う気持ちで涙が溢れてきた
優しかったアスランが、こんな風だなんて。きっと何か理由がある。
それが判らないのが寂しい。
受け止めるから―どんな事でも
だから…教えて
祈りにも似た想いでカガリはアスランを見詰めた
「どうして…?」
カガリが問いかけた言葉はアスランこそ言いたかった
―どうして?
お前は判らないのか?俺がどうしてこう、するのか
俺がどんな想いで、お前を抱こうとしているのか―
その思いは知らず、口をついて出る
「判らない、のか…?」
自分勝手な想いだと、判っている。
カガリを傷つけるだけだと。
でも―心のどこかで
カガリを傷つけたいと思っている自分がいる。
俺がカガリを傷つければ、そこに俺が残るだろう…?
アスランは自分を見詰めるカガリの唇に唇を近付けた
「…スラ…」
カガリの唇が自分の名前を形作る前に奪い去る
重なった二人の唇を、カガリの涙が模って流れて行った…
アスランの唇はカガリの唇から頬、そして耳へと移っていった
カガリの耳の中へ舌を入れると擽るように舐める
「あっ…やんっ」
くすぐったい感触にカガリは思わず甘い声を上げて身体を捩る
その動きと共にアスランの手の中で豊かな乳房がふるり、と揺れた
その動きにつられたようにアスランの掌はカガリの乳房を揉み上げる
同時にカガリの耳の下の柔らかな皮膚に舌を這わせた
「んっ…あっ…」
身体の柔らかな部分を責められてカガリの喉からは意思とは関係なく甘い声が溢れ続けた
カガリの声、と柔らかな身体、甘い匂いの立ち込める肌にアスランの身体の熱も上がり続ける
アスランは再びさっきとは反対の、最初に口にした乳房を口に含むと乳首を吸い上げた
「ん…ぁ…っ」
カガリがびくびくと肩を震わせる
尖りきった先端にカリッと軽く歯を立てると
「あぁっ…!!」
堪えきれないように声を上げるとシーツをぎゅっと掴んだ
「…っはぁ…スラ…んっ…」
乱れた呼吸のままアスランの責めに耐えながらカガリはアスランを呼んだ
紅潮した頬、零れる甘い吐息、真珠のような肌に零れる涙…
その姿はアスランの奥に燻る炎を呼び起こした
こんな風に、乱れた姿を。俺以外の男に、見せたのか…?
誰にも見せたくなかったのに。カガリのこんな姿を
見るのは俺だけで良かったのに。
息の上がったカガリを見ながらアスランはカガリのズボンに手を掛けた
「―!?なに…?」
カガリが戸惑った声を上げるのを聞きながら引き千切るようにボタンを外しファスナーを下ろす
腰に手を掛けると勢い良くズボンを引き摺り下ろした
「やぁぁっ…!!アスラ…ッ」
意図を悟ったカガリが悲鳴を上げるのを聞きながらアスランは脱がせた服を放り投げ、
カガリの上に圧し掛かると自分も服を脱ぐ
その姿にカガリはこれから起こる事を悟ってアスランの上体を跳ね除けようと両手をアスランの胸に押し当てた
その動きと共に豊かな白い乳房が揺れる
「やだっ…アスラ…っ…?」
手に当たる堅い感触に一瞬声が止まる。その手の平に触れたのは
「お前…護り石…ずっと…持っててくれたのか…?」
カガリの言葉に動きを止めたアスランはふっ、と皮肉な笑いを浮かべる
「あぁ…持ってたよ…ずっと。だけど…」
―これはカガリが持っているべきだったな。そうすればお前を護って貰えたのに―
込み上げる想いを振り切る様にカガリに覆い被さった
カガリの胸元から引き締まった腹へ、そして閉じられた太腿へと手を這わせる
その手を追うように唇を這わせていった
カガリは抵抗する事すら忘れてただ一つの事を考えていた
―アスラン…ずっと…護り石持っていてくれたんだ…
心の中に湧き上がる想いに捕らわれる
その想いが育ちきる前にアスランからの刺激で考えは断ち切られた
アスランの両手がカガリの太腿を押し広げていた
「あっ…!!やぁっ…!!」
反射的に閉じようとする脚をアスランが男の力で押し広げる
下着の上から見える染みを見つけると
「いや、じゃないんだろ…」
と呟くと下着の上から染みの部分を舐め上げた
「ひゃっ…あぁぁっっ…!!」
思いも掛けない刺激にカガリはアスランの頭に手を添えて外させようとする
その前にアスランはさらに強く同じ個所を、舌を押し付けるように何度も強く舐めた
「んぁっ…!やぁぁ〜っ…ん…」
意思とは関係なく反応してしまう身体に、カガリの手は力無くアスランの頭に添えられるだけだった
びくびくと身体を震わせ、微かに腰を揺らめかせるカガリは女の匂いをたちこめさせていた
カガリの蜜とアスランの唾液でべちょべちょになった下着はもはや用を成してはいなかった
アスランはカガリの腰に手を添えると自分とカガリを妨げる最後の1枚を外そうとした
「やっ…いやっ…」
ぐったりとなっていたカガリはそれでも羞恥から最後の砦を守るように抵抗を続ける
涙を流して抵抗するカガリの姿はアスランにとっては拒絶にしか見えなかった
…そんなに、嫌、なのか…?
俺に抱かれるのは、そんなに
アスランの心の中で、ぱきん、と何かが壊れる音がした、ような気がした
不意に動きの止まったアスランをカガリはゆっくりと見上げた
アスランの瞳は―何も見ていなかった
この瞳…どこかで見た覚えがある。この瞳は…
『―俺が、キラを、殺した…―』
あの時。アスランは昏い表情で、何も見ていなかった。
目の前で、私に銃を付き付けられていたのに、何も。
今のアスランは、あの時と同じ瞳をしている…?
「アスラン…」
心配そうな声に我に返ったアスランはカガリを見下ろした
カガリが、望まない事を、しても無駄だ。
心のどこかで警鐘が成る。
それでも―それでも。
嫌われても、憎まれても。
俺は君の中に残りたい。
君の傍を離れた俺が悪いんだと解っていても。それでも
アスランの心は、出口を求めて荒れ狂う波が奔流していた
アスラン…泣いている…?
実際に涙は流してはいないのに。何故だかカガリはそう感じた
泣かないで…欲しい。アスランが泣くのは…嫌、なんだ。
心が痛くて、悲しくなる。まるで、アスランの心が伝わるみたいに。
「アスラン…」
カガリはゆっくりと身体を起こすと両腕をアスランの首筋に廻して抱きついた
驚いて固まるアスランを、カガリはぎゅっと強く抱き締める
裸の胸が押し付けられ、鼓動が直接肌を通して伝わってきた
その暖かさに思わず言葉が零れる
「カガリ…」
呟きながらカガリの背中に両手を廻して髪に顔を埋めるように抱き締めれば
カガリの両手がアスランの頭に廻され、きゅ、と抱き締められた
その仕草に驚いてアスランが顔を上げるとカガリは
「アスラン…お前…やっと、私の名前、呼んだな」
と涙の残る瞳で微笑んだ
「カガリ…」
もう一度呟くとアスランは顔を近付けた。
目を閉じるカガリに口付けながら抱き締めたままベッドへと再び押し倒した
『欲しいんだ―どうしても』
心の中の呟きが伝わったかのようにカガリがアスランに縋りつきながら頷くのを感じる
アスランは上体を起こすとカガリの下着に手を掛けながらカガリの顔を見る
カガリは顔を赤らめて横に向けながらも小さくコクリ、と頷いた
アスランはカガリのショーツに手を掛けると引き剥がすように脱がせ、開いた足の間に体を割り込ませる
もう一度顔を埋めると今度は直接溢れ出す蜜を舐めはじめた
カガリは部屋中に響き渡るぴちゃぴちゃという音に耳を塞ぎたい程の羞恥を覚える
だが、そんな暇も無くアスランは、カガリの蜜を啜るように舌を差し入れ胎内を探るように蠢かす
暖かな舌の感触にカガリは気を失いそうな感覚に捕らわれていた
「あっ…やぁっ…そんな…っめぇ…」
アスランの舌の動きに合わせてカガリの腰が微かに揺れる。
アスランは開かれたカガリの脚の間から手を伸ばして、蜜を啜りながらカガリの乳房を揉み始めていた
「んんっ…あぁっ…やっ…」
堪えきれないようにカガリがアスランの手に自分の手を添えた
アスランは口元からカガリの蜜を滴らせ、顔を上げると、怒張しきった雄をカガリに宛がった
入り口に押し当てられる雄に、思わずカガリは腰を揺らめかせた
本能的な反応だったが、アスランには誘われるようにしか感じられなかった
押し込むように先端から雄を挿し入れていく
たっぷりと溢れる蜜で先端だけはぬるり、と入っていった
だがその先は、まるでカガリが拒絶するかのようにキツク閉じられている
「カガリ…力、抜いて」
先端が感じ始めてる暖かなカガリの中の感触に、一気に押し入れたい気持ちを必死に押さえながらアスランが呼びかける
カガリは目を閉じて小さな呼吸を荒げながら
「あっ…んっ…」
と苦しげにしていた。
目尻から零れ落ちる涙に彼女の苦痛が伝わってくる
―こんな風に奴も受け入れたのか…?―
唐突にフラッシュバックするように脳裏に蘇える考え。
自分以外の男に組み敷かれ、苦しそうに受け入れるカガリが目の前のカガリと重なる
残虐な欲求がむらむらと立ち昇ってきた
―渡さない。どんなにカガリが泣いて拒絶しても。もう絶対に
アスランを受け入れる事を苦しげに耐えるカガリに対して嗜虐心が沸き起こった
カガリの腰を掴むと全体重を掛けるかのように腰を押し進める
突然のアスランの動きにカガリが目を見開いてアスランの腕を掴んだ
「いっ…やっ…痛…」
堪えきれないようにカガリがアスランの腕に爪を立て、首を仰け反らせて頭を振った
金色の髪が白いシーツの中で翻る
頬を流れる涙がキラキラと舞い散った
「やぁっ…痛ぁい…スラッ…お願いっ…」
アスランの侵入を拒むかのようにカガリの中はきつく締め付ける
アスランにも伝わる痛みを堪えながら目を閉じてカガリの腰を掴み、
ぐいぐいと根元まで雄を押し込んで行った
「やぁぁっっっ…!!痛…痛ぁい〜!!!」
涙を流して痛がるカガリをアスランもぽたぽたと汗を溢しながら見詰めていた
―ごめん…でも。堪らない。今、腕の中に君はいるのに。
こんな風に、君は、あんな奴に…?―
考えても詮無い事だ、と解っていてもアスランは止められなかった
痛がるカガリの声を聞きながら腰を動かし始めていた
溢れる涙が、カガリの胸に零れている事にも気付かなかった
「あっ…あぁっ…はっ…」
苦しげな呼吸がアスランの動きと共にカガリの口から吐き出された
痛みと、それに慣れない内に拙挿が繰り返され、苦痛に近い痛みがもたらされる
でも、それよりもっと辛いのは―
「んっ…あっ…ぁんっ…」
繰り返し突き上げられ、与えられる衝撃に少し慣れ始めた頃、胸を濡らす雫に気付いた
驚いて見上げればアスランが涙を流している―?
「ど…して…っ?」
アスランの動きに声は途切れがちになりながらカガリは必死に呼びかける
どうしてお前が泣くんだよ…?
カガリが自分を見つめている姿と、胸に零れる雫に、
アスランは初めて自分が泣いている事に気付いた
熱い、カガリの中の締め付け。
考えても仕方ないと解っていても止められない、これは嫉妬だ。
あんな奴に君を奪われた。怒りに身を焼かれそうだ
腰を動かすたびに立ち上ってくる愉悦。
カガリを守れなかった―自分が悔しい
それらが綯い交ぜになってアスランを押し流そうとしていた
今ここに―腕の中にこうして君はいるのに
アスランの突き上げに応える様にカガリの中、はきゅうきゅうとアスランを締め付けていた
「あぁっ…んっ…はぁっ…」
最初の痛みは徐々に薄れて、アスランの事を感じるようになっていった
時々…擦られる感覚に堪らなくなって甘い声が出てしまう
「あぁぁっ!!!」
強い突き上げを受けて、豊かな乳房が腰と共に揺れる
カガリの胸からアスランの流した涙が飛び散って行った
どうして…アスランが泣いているんだよ…?
痛みと、熱に浮かされた身体でアスランを受け止めながらカガリはぼんやりと思う
突然、私の意思も無視してこんな風にされて、苦しいのは私、なんだぞ
それなのに、何でお前が泣くんだよ…
それでも―
アスランの胸元で腰の動きと共に揺れるハウメアの守り石を見ながら思う。
―ずっと、大切に持っていてくれた。
私が一度、アスランに貰った指輪を外した時に。
私の渡した守り石も、きっと捨てられてしまう。そう、覚悟した。
だけど、アスランは大切に持っていてくれた―
それが、こんなにも嬉しくて。
私の意思も無視して、こんな事をされているのに。
それすらも許してしまえるほど、私は、アスランの事が―
「スラ…んっ…ぁっ…」
カガリは縋るようにアスランの頬に手を伸ばしていた
―泣かないで、欲しい―
アスランの涙を止めたい。
その想いで両頬を挟むとアスランは引き寄せられるように顔を近付ける
カガリはアスランの涙を拭うように指で頬を撫でると唇を重ねた
「んぅっ…はぁっ…」
口付けながらも腰を動かし続けるアスランの動きに反応して
カガリの喉の奥から甘い吐息が漏れる
ぴちゃぴちゃと絡み合う舌と共にカガリの腰がゆらりと揺れた
「んっ…ふぅっ…!」
腰を動かしながら口付けていると零れる甘い声から、カガリがいつ感じているか伝わってくる
反応の大きな場所を見付けるとアスランは抉る様に擦り上げた
「あぁっ…んやぁっ…!ダメ…」
追い立てられる様にカガリの上げる声が高くなり、切なげな瞳でアスランを見上げてくる
「アスラン…アスランっ…!」
縋るようにアスランに抱き着いた
身体に廻されるカガリの腕に眩暈にも似た幸せな感覚を感じる
今、君を抱いているのは俺だ。
酷い事をしているのは解ってる。優しい君に甘えている事も。
それでも、君を傷つけてでも。俺は君に、俺の存在を刻み込みたい…
アスランは片手でカガリを抱き返してやると一層強く自身を打ち付け始めた
「あぁんっ…っ…ぁっ…スラぁ…!!」
カガリが身を捩るようにして縋りついてくる
強くなってくる締め付けに、アスランも自身の限界をも誘われる
「くっ…ガリ…もぅっ…」
身体中の熱の全てが、一点に集中する感覚に襲われる
その熱を全て、カガリに叩き付けるように奥深く突き入れた
「ぁっ…ぁあ…んん〜…!!」
強く、深く突き込まれたカガリは無意識にアスランの背中に廻した腕に力を込め、
同時に太腿でアスランの身体を締め付けた
柔らかな内腿がアスランの腰を離さないように引き寄せ、アスランの雄を最奥に誘う
カガリの中でアスランを締め付ける柔らかな襞がその時、を待ち望むように強く収縮した
その動きに連動するようにアスランの雄がカガリの中で膨張し、最後の瞬間を迎える
「ぅあっ…カガリ…カガリっ…!」
アスランは想いの丈を込めてカガリに精を解き放った
「あっ…スラッ…やぁっ…〜んんっ…」
カガリはアスランから伝わる熱が、腰から背中から頭へと突き抜けるような錯覚に捕われた
びくり、と反応するとアスランにしがみついたまま反射的に腰から上が仰け反る
その動きはアスランの雄をより一層強く締め付け、アスランに焼け付くような快感を与えた
「くぁっ…カガリ…!…めだっ…」
カガリの中でびくびくと戦慄いていたアスランの雄はその動きに誘われ、蟠っていた残滓を全て出し尽くし
痙攣にも似た動きでカガリの中で…果てた
アスランは脱力したようにカガリの上に覆い被さってきた
はぁはぁと粗い息のままカガリの首筋に顔を埋めたままアスランは
カガリの柔らかな髪の感触に触れ匂い立つ甘い香りを吸いこむ
はぁ、とひとつ息をつくと身体を起こし、ずるり、と雄を引き抜いた
その瞬間目を疑う光景が飛びこんでくる
カガリの中から、彼女の蜜と共に溢れ出てくるのは、紅い…
「初めて、だったのか…?」
驚愕を含んだ声色は空気に震えてアスランの耳に届いた
じゃぁ。カガリは。
まだ、誰のものにもなっていなかった
俺、が。カガリの初めての男…
目にした事実を前にしてアスランはたったひとつの感情に支配されていた
―何てことだ
初めてだったのなら、ちゃんと。優しくしてやりたかったのに…
だけど。カガリは俺以外の、誰のものにもなっていなかった。それが解った事が
嬉しい―
アスランは無意識に、この場に似つかわしくない程の幸せそうな微笑を浮かべていた
「んっ…」
半ば意識を飛ばしていたカガリが覚醒するような吐息を漏らした
その瞬間、アスランは現実に引き戻され蒼白になる
無理やりこんな事をした俺を、カガリは、許さないだろう―
傷つけるつもりだった。最初から
俺を忘れられないように。
絶望的な気持ちで。そう思って行動に移した。
それが―
…こんな事になるなんて
「ぅん…」
カガリが目覚めるように深く息を吐いた
何度か瞬いた瞳の焦点が合うと青褪めたアスランの表情が目に入る
「どう…」
どうしたんだよ。そう言って起き上がろうとしたカガリは身体を貫く痛みに声を詰まらせた
その瞬間、思い出した。何があったのかを。全て
渾身の力で起き上がったカガリはシーツを手繰り寄せ胸元を隠すと
「アスラン…?」
と心配そうに声を掛けた
労わるような、心配するようなその声に。
思わずアスランはカガリを見つめ、
その瞳が純粋に自分を心配する色で彩られている事を見取ると
力強くカガリを抱き締め呟いた
「ごめん…!」
カガリは未だ貫かれた痛みの残る体で、強く抱き締められながらアスランの言葉を聞いた
「ごめん…!」
言いたい事は沢山あった。筈だった。
それでも出てきた言葉は
「アスラン…もう、辛くないか?」
そう言いながら涙の跡が無いか探るようにアスランの頬に指を滑らせた
愕然としたようにアスランの表情が変わる
―こんな俺を、君は赦してくれるのか…?
カガリはアスランを見つめながら微笑むと
「アスランが辛くないなら、もう、いい…」
そう、呟くと目を閉じてアスランの胸に頬を寄せた
今も目の前にある、彼の胸元の赤い石
大切にしてくれていた、それだけで、私は―
愛しさを込めて護り石に触れるカガリを、包み込むように優しくアスランは抱きしめた
47 :
umizzz:2005/07/31(日) 17:26:56 ID:U24hK1V9
ヲシマイ
思ったより長くなってスレをたくさん使ってしまいましたが、
楽しんで頂ければ幸いです
それでは
GJ!GJ!GJ!!!!!
凄く萌えましたっ!守り石出してくれたのが嬉しいです。
二人の心情もとてもよく伝わってくる。
良かったら次回も書いて下さい!
49 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:15:16 ID:y4MEO+6H
GJ
胸の愛撫描写が丁寧に作りこんでてヨカッタ
参考にしまつ
50 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:38:29 ID:jsz/Jw1y
GJ!!最高でした〜!次回作にも期待してます
GJです。
互いの心理描写と表現の丁寧さがよいです。
すみません。GJ!!なんですけど、
>…ガリ
の所で笑ってしまいました。ガリって…寿司?みたいな
GJ!
嫉妬アス×カガいいな。
二人の深い愛情が感じられて萌えますた。
次回作も楽しみにしてます。
GJ!!本当にGJっ!!!!
アスランの不器用な一途さとカガリの健気で器の大きい所とか上手く表現されていて、しかもそれプラス若い衝撃的なエロスで…
やっぱりアスカガはいいですね。
長文スマソ、でも本当にGJ!
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
GJ!禿しくGJ!!心理描写にも萌えますた!
嫉妬セックルもいいなあ
次回作もワクテカで待っとりますね
神SS大作GJ!!!
アスカガ萌キターーーー(゜Д゜)ーーーッ!!
自分シンルナ好きですがアスカガにはまりそう……いやむしろはまりました!!
これからもガンガって!!(・∀・)ノシ(ワクテカワクテカ……)
58 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 22:34:04 ID:9TPE1Yx7
GJ
良き哉良き哉。
アスランには悪いが嫉妬が似合うぜ〜。
色々波乱なアスカガ心を戻す蜘蛛の糸が垂れ下がってきた感じ。
60 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 23:23:01 ID:ORk38Fc5
GJ!!!!!!すっごいイイ!!!!次回作もぜひ!!
アスカガキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
しかもネ申レベルSSで非常に萌えますた。
ただのエロじゃなくてちゃんと話が作りこんであるのが(゚∀゚)イイ!!
次回もぜひ期待してまつ。
GJ゚+.゚(・∀・)゚+.゚
アスカガいいっすね萌えた。
アスカガGJ〜!
しかしアスラン…挿れたときに初めてと気付いてやれとw
アスカガGJ!
てかいきなり人多くなっててビビリス(゚Д゚;三;゚Д゚)
久々のアスカガ。ありがトン!
GJ
新シャア板が凄いことになってるな
シンルナスレとシンステスレが滅茶苦茶
ここの住人にもあっちの板に家持ってる人いるだろうけど
こっちでマターリしましょう
>>66 知らないだろうから言うけど。
そのカプ荒らしてんのはキラ厨なんだとさ。
シンがキラ倒したからなんだろうな。
負けた日にシン関連スレで
ブラクラ貼りまくって問題になったし自分でばらすし。
泣いてるアスランを、痛い目合わされながらも
気遣うカガリたん、ハァハァ。とてもとてもGJでした!
>>66 >>67 よその板のよそのスレのこと持ち出して、いさかうなよ。
ここ荒らしたいのか? さっさと巣に帰れ
夏だしおかしいのはヌルー推奨
>>21-47 GJ!!堪能しました!そして胸の愛撫ねっちこさに感動したw
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
まぁ神降臨を盛大に祝いましょうや。(・∀・)ノシアスカガGJage
>>47 アスカガ来てた!!
GJGJ!!
嫉妬で我をなくす凸と全てを許せるほどべたぼれなカガリ良いですね!
心理部分が丁寧で二人とも気持ちが良く伝わってきました。
ちょ…神様ー!!
拝めますありがとうアスカガ!!
鼻血出して逝きそう…
>>47 うは久しぶりにアスカガキター!!ナイス!GJ!
アスカガ良いです (・∀・)
カガリの母性にやられました
>>21-47 GJ! アンタ素晴らしい!
アニメ版のアスランとカガリはあんまり好きじゃないのに……思わず時めいてしまったさ!
こんにちは。暇が出来たので(夏だからって訳じゃないんですが)キララク書いてみました。
……だけど、キララクって結構難しい……。
後半、息切れしてしまったので、見苦しいところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
「フレーーーーーイ!!」
キラは、目の前で起こった爆発に、絶叫した。
キラの優れた視力は、小さな救命艇の中を炎が覆う過程を、残酷なまでに克明に捉えていた。
赤い炎が、キラの大事な人の体を覆いつくす瞬間も……すべて。
キラの目の前で、小さな救命艇が沈んでいく。キラは、精一杯フリーダムの鋼鉄の腕を伸ばした。
しかし、その腕は何も掴むことができない。キラが守りたいと願った人――守ると約束した人の体も。
やがて……救命艇は音もなく沈んだ。真空の海には、爆発の轟音も轟かない。
救命艇の破片が、フリーダムの胴体に当たり、小さな振動がコクピットの中にいるキラにも伝わってくる。
しかし、それもやがて静かになり……キラの目の前には、何も残らなかった。
「そんなっ……!どう……して……っ!!」
キラの心を、慙愧の念がいっぱいに満たす。
フレイ――自分が傷つけて、守ると……必ず守ると、そう約束したのに……!
守れなかった……!自分は……フレイに最後まで何もしてあげられなかった……!
キラの心が自責の念に押しつぶされそうになったとき、ふと、キラは誰かの温かい指が、自分の瞳から流れ落ちる涙を、そっと拭ってくれたような気がした。
――泣かないで……。守るから……。
キラの心の中に、柔らかな声が響く。
――本当の私の想いが……あなたを守るから……。
……しかし、その声も僅かな残響をキラの心に残し、消えていく。
キラは、憎しみに燃える瞳で憎むべき敵を探した。
こんな事態を引き起こした、そもそもの元凶ともいえる男の姿を。
キラはベッドから飛び起きると、荒い呼吸を繰り返した。
シャツが、汗のせいでべっとりと背中に張り付いている。そんなに熱くはないはずなのに、キラの額からは、汗がポタポタと雫となってシーツに落ちていた。
――また、あの日の夢だ……。
呼吸が落ち着いてくると、キラは腕で額の汗を拭った。
もう、あれから二年も経ったのに、キラは今でも夢に見る。
フレイを――守ると約束した人を、守れなかった日のことを。
と、そこへ遠慮がちなノックの音が聞こえてきた。それとともに、澄んだ少女の声も。
「キラ……?」
キラは、ハッと顔を上げドアの方を見やった。そして、声の主の名を呟く。
「ラクス……。」
「……入ってもよろしいですか?」
ラクスは、ドアの向こうから静かに尋ねる。キラは、慌てて返事をした。
「う、うん……ちょっと待ってて……。」
「はい……。」
キラは、慌ててズボンを履いた。ファスナーを上げて、ちゃんと締まっていることを確認すると、ドアの方へ向かう。
キラがドアを開けると、そこにはラクスが立っていた。
ピンク色の髪を長く伸ばした彼女は、優しい蒼い色の瞳で、キラの顔を見上げる。
「キラ……。」
彼女はキラの顔を見るなり、心配そうにキラの名を呼んだ。
キラは、内心の悲しみを彼女に悟られぬよう、彼女から顔を背けると、小さく言う。
「どうぞ、入って……。」
「はい……。」
キラは、ラクスを部屋に招きいれた。ラクスもキラに従う。
ラクスが完全に部屋に入ったところでドアを閉め、キラは窓辺に歩いていくと、窓をいっぱいに開けた。
外はまだ暗い。日の出には、まだ少し時間がある。
キラの頬を、海から吹きつける潮風が優しく撫でていく。
悪夢にうなされて、ぐっしょりとかいた汗も、少しずつ乾いていった。
キラはラクスを招き入れた後も、何も言わず、ただ浜辺に打ち寄せる波を見つめていた。
ラクスは、キラの背中を気遣わしげに見つめ、彼の背中にそっと声をかける。
「キラ……大丈夫なのですか?」
ラクスは、キラが何も言っていないのにも関わらず、すべて理解しているようだった。
キラがまた悪夢を見たこと、そして、心に負っている深い傷のことも。
フレイを失った後のキラを、ここまで支えてくれたのはラクスだった。ラクスは、傷ついて一人泣いていたキラを、優しく包み込んでくれた。
それなのに、キラは彼女の愛を正面から受け取ることが出来ない。
彼女の優しさは嬉しい。
しかし――キラは、未だにフレイのことが忘れられないのだ。ラクスを抱いていても、彼女の姿に、フレイの姿がだぶってしまう。
ラクスに申し訳ない。彼女は、こんなにも優しいのに……。
「また……あの方の夢を見たのですね……?」
ラクスは、確かめるように聞いた。彼女はやはり理解している。フレイを失ったことが、未だにキラを苦しめていることを。
彼女の優しい声に、キラの心は再び後悔と自責の念で満たされた。
キラの瞳から涙が零れ落ちた。喉の奥から絞り出すような声で、苦しそうに言う。
「僕は……っ……!フレイに、何もしてあげられなかった……!」
「……。」
「僕が傷つけて……守るって……必ず守るって……そう、約束……したのに……っ……!」
キラは、握った拳で窓枠を叩いた。思ったよりも大きな音が、暗い室内に響き渡る。
ラクスは、苦しむキラの背中を悲しそうに見つめていたが、ゆっくりとキラの方へ歩み寄ると、後ろから彼の胸に手を回し、優しくキラの身体を抱きしめた。
「キラ……。」
彼女の温かい腕が、そっとキラの身体を抱きしめる。
「キラは……以前わたくしを慰めてくださいましたわ……。」
「えっ……?」
キラは、思わず振り返る。ラクスは、瞳を潤ませてキラの顔を見上げていた。
「ですから……わたくしにも……あなたの傷を、癒すお手伝いをさせてくださいな……。」
「ラクス……。」
キラが戸惑ったように呟く。
――僕は……ラクスのことを、本当の意味では愛していないのに……。
それなのに彼女は……キラがラクスを通して、フレイを見ていることを解っているはずなのに……それでもキラを支えようとしてくれている。
彼女の優しさが、今のキラには辛かった。自分に対して嫌悪感を抱く。
後戻りの出来ない過去をいつまでも引き摺り、今、傍にいてくれる者の愛を、素直に受け止めることのできない自分に……。
キラは、ラクスの華奢な身体を、そっとベッドに横たえた。
目を閉じて、唇が降りて来るのを待っているラクスに、そっと自分の唇を重ねる。
「ん……う……んっ……!」
ラクスは、恥ずかしそうにしていながらも、懸命にキラの舌に、自分の舌を絡ませてきた。
積極的なラクスに、キラは驚いて目を見開いたが、その拙い舌使いから彼女の想いを汲み取り、自分からもラクスの舌を貪るように、彼女の口腔に舌を侵入させる。
ぴちゃぴちゃという音を立てながら、キラとラクスは、しばらくお互いの舌を味わっていた。
やがて、どちらともなしに唇を離す。
「んっ……!はぁ……。」
今まで呼吸を我慢していたのか、ラクスは口を離すなり、深く息を吸って呼吸を整えた。
キラは、彼女に優しく微笑むと、ラクスのすべすべとした乳房に触れた。
ラクスのきめ細かな肌の感触が、キラの掌いっぱいに広がる。
「あっ……!」
ラクスが、驚いたような声を上げた。だが、キラの顔を見ると、安心したようにうっとりと目を閉じる。
キラは、ラクスの胸に触れている手に、そっと力を込めた。途端に、ラクスの身体にビクッと緊張が走る。
「あ……っ……ん……キ、ラ……っ!」
ラクスの頬は上気し、ほんのりと赤みが差していた。頬だけでなく、身体全体に、うっすらと紅が差している。
もともと色白の彼女だけに、否が応でもそれが目立つ。
彼女の白い肌と、綺麗な薄紅色に上気した身体のコントラストが、キラの目には美しく思えた。
キラは、ラクスの白い乳房をゆっくりと揉み始めた。手の平全体を使って、壊れ物を扱うかのように、優しく揉み解す。
「あっ……は……っ……ああっ……。」
「ラクス、身体の力を抜いて……。」
ガチガチに緊張しているラクスに、キラは優しく囁いた。
ラクスは熱を帯びた瞳でキラを見つめると、小さく頷く。
「は、はい……。」
そう答えたラクスの身体から、徐々に力が抜けていく。
しかし、キラが二本の指でラクスの胸の先端部分を軽く挟むと、ラクスの身体に再び緊張が走った。
「ひ、あっ……きゃうっ……!」
ラクスが可愛らしい悲鳴を上げる。
ラクスは、思わずキラの手を払いのけようとしたが、キラはその手を押さえた。
「キラ……?」
ラクスが、戸惑ったようにキラの顔を見上げる。
キラは、彼女を安心させるように、優しい声で彼女に言い聞かせた。
「僕に任せて……。ラクスを、気持ちよくさせてあげるから……。」
その言葉を聞いて、ラクスは恥ずかしそうにしていながらも、小声で返事をした。
「わかりましたわ……。キラのお好きなように……。」
「ありがと……。」
ラクスが自分に身を委ねてくれたことに礼を言い、キラはラクスの乳首に口をつけた。
ラクスの乳首は綺麗なピンク色をしており、ツンと尖がって天井を向いている。
キラは、片方の乳首を口内で弄る一方で、もう片方の乳首を指で捏ねるように愛撫した。
「あっ……!やぁ……キ、キラっ……!く、くすぐったい……です、わ……っ……!」
ラクスが、両手でシーツをぎゅっと掴む。
キラは、彼女の可愛らしい反応に笑みを浮かべると、乳首を軽く吸った。
「あ……んっ……!は、あっ……!」
途端に、ラクスの身体が跳ね上がる。背中をのけ反らせ、思わず後ずさろうとする。
キラは胸から口を離すと、ラクスの耳元に口を寄せると、そっと囁きかけた。
「ラクス……。大丈夫……優しくするから、僕から逃げないで……。」
キラの言葉に、ラクスはトロンとした目をキラに向けた。彼女の綺麗な蒼い瞳に、キラの姿が映りこんでいる。
ラクスは、キラの言葉を聞いて落ち着いたのか、頬を赤く染めて微笑むと、再び力を抜いた。
キラも微笑みを返すと、今度はラクスの太腿に手を這わせる。撫でさすり、徐々に局部へと近づいていく。
と、そこでラクスが制止の声を上げた。
「ま、待ってくださいな……。まだ……こ、心の準備が……。」
しかし、キラはラクスの言葉を無視し、彼女の下腹部を撫で回した。
「あ……ふっ……い、いやですわ……!こんな……は、恥ずかしい……っ……!」
すでに何回か繰り返した行為なのに、ラクスはまだ恥ずかしがっていた。羞恥に顔を真っ赤にさせながら、目顔でキラに訴えかける。
しかし、キラは止めてはくれない。
ラクスは、思わず足を閉じようとした。
しかし、キラは足の隙間から指を潜り込ませ、ラクスの足を開かせようとする。
そっとラクスの秘裂に指を触れさせると、ラクスの身体はビクッと緊張し、足に込められた力が強くなった。
キラは、ラクスの小さく膨らんだ肉芽にそっと触れた。それだけで、ラクスの身体は弛緩し、徐々に力が抜けていく。
「あっ……ふあっ……。」
ラクスの身体から力が抜けてきたのを見て取り、キラは、静かにラクスの中に、指を埋めていった。
ラクスの秘処は、すでにキラの愛撫に興奮していたためか、すっかり濡れていた。
たいした抵抗感なく、スムーズにキラの指を呑み込んでいく。
「あ、ああっ……!」
侵入してくる指の感触に、ラクスは堪らず声を上げた。キラの指は、ラクスの愛液を纏いながら、着実に彼女の中心へと向かって進んでいく。
キラは、ラクスの胎内を指で軽く動かした。
膣壁を軽く擦り、くちゅくちゅと音を立てながら、ラクスの中をかき回す。
「キ、キラ……!わ、わたくし……そんなに……され……たら……っ!」
ラクスが、わずかに泣きが入った声でキラに訴えかける。
徐々に自分の身体を支配していく快楽に、ラクスは怯えさえ感じた。
なんだか、自分が自分で無くなってしまうような――そんな、不思議な感覚。
理性を失ってしまうのが怖くて、ラクスはキラに止めてくれるように哀願した。しかし、キラは止めてはくれない。
やがて我慢が出来なくなり、ラクスは泣き叫んだ。
「あ、あっ……あ、あああぁぁぁっ!」
ラクスの秘処から、熱い液体が飛び散った。それが、キラの手にもかかる。
ラクスは、キラの指だけで絶頂を迎えさせられてしまった。大きく息を繰り返し、懸命に呼吸を整えようとする。
キラは、絶頂を迎えた後で、ぐったりとしているラクスの髪を、そっと撫でた。
「ひどい……ですわ……。」
ようやく落ち着いた頃、ラクスは軽くキラを睨んで、ポツリと呟いた。
彼女は、いじけたように言う。
「わたくしは……キラの指ではなく……その……で愛して頂きたかったのに……。」
ラクスの可愛らしい抗議に、キラは思わず笑みを浮かべた。
「ごめんね……。ラクスが可愛かったから……つい……。」
「もう……。」
ラクスは、赤くなりながら恥ずかしそうに俯く。そして、遠慮がちにお願いした。
「……今度は、キラのもので愛してくださいますか……?」
「うん……わかってる……。」
ラクスの言葉に、キラは頷く。
ラクスは恥ずかしそうにしていながらも、嬉しそうに微笑んだ。
キラは、ラクスの足をそっと開かせると、そこへ自分の身体を潜り込ませた。
ラクスを攻めていて興奮したのか、キラの肉棒はすっかり固くなっていた。
いつでも挿入できる状態の自身の肉棒を、彼女の膣口へあてがう。
亀頭がラクスの粘膜に触れると、心地よい暖かさが亀頭を包み込む。
キラは、彼女の中に入る前に、一言断った。
「いい?」
キラの言葉に、ラクスは期待を込めた瞳で、コクリと頷く。
「じゃあ……。」
キラは、徐々に肉棒をラクスの中に挿入していった。キラの肉棒が、ラクスの中に呑み込まれていく。
「あっ、ああっ……!」
侵入してくる肉棒の感触に、ラクスがうめき声を上げた。
初めてのときは凄く苦しそうで、正直な話、見ていられなかったが、今ではそれほどでもない。
とはいえ、ラクスもまだ経験がそれほど多いわけではないので、やはり挿入の瞬間には息苦しさが伴うようだ。
「ラクス……大丈夫?」
キラは、彼女の身体を心配して声をかけた。
肉棒は、まだ半分ほど顔を覗かせている。一気に押し込んだら、ラクスの息も止まってしまうかもしれない。
ラクスは、キラを心配させまいとしてか、気丈にも微笑んだ。
「わたくしは……ん……うっ……だ、大丈夫ですわ……。ですから、キラ……は、あっ……さ、最後まで……して……くださいな……。」
ラクスは、途切れ途切れになりながらも、懸命に言葉を紡いだ。
せっかくの彼女の好意を無駄には出来ない。
「じゃあ、一気に……。」
「は……いっ……!」
キラは、一気に肉棒を根元まで押し込んだ。ラクスの膣内の暖かさが、キラの肉棒を優しく包みこむ。
ラクスの中は、前戯の甲斐あって、ほどよく湿っていた。おかげで、すぐに動くことも出来たのだが、キラはラクスが呼吸を整えるのを待った。
「う……あっ……く……んぅ……はぁ……。」
ラクスは、大きく口を開け、懸命に呼吸を整えようとしていた。
痛みは感じていないようだったが、それでもどことなく苦しそうにしている。
「ラクス……。」
「はい……?」
「動いていい?」
キラの問いに、ラクスはコクリと頷いた。
「はい……。優しく……愛してくださいね……?」
「うん……わかってる……。」
ラクスの言葉に、キラは頷いた。
キラは、ゆっくりと抽送を開始する。一旦、亀頭部分を残して引き抜かれた肉棒が、再びラクスの胎内に侵入していく。
愛液を絡ませながら、キラの肉棒がラクスの膣壁に擦れながら前進していく。
やがて、先端部分が彼女の最奥に突き当たった。
「は……うっ……あ……んっ……!」
胎内を肉棒が蠢く感覚に、ラクスが喘ぎ声を上げる。
ラクスは、キラの背中に腕を回し、しがみついてきた。
キラは、彼女の身体を気遣い、ラクスが呼吸困難に陥らない程度に、腰の動きを制御する。
「あっ……ん、あ……あっ……!」
やがて、ラクスの口から、甘い声が漏れ始めた。
ラクスの胎内で分泌された愛液が、潤滑油の役割を果たし、キラの動きを助ける。
――もう大丈夫だろう……キラはそう見当をつけ、少しずつだが腰の動きを速めていく。
キラの肉棒が突き入れられるたび、ラクスの胎内から掻き出された愛液が飛び散り、シーツに水玉模様を描く。
キラは、挿入するときに腰を回転させてみた。
肉棒がラクスの胎内で暴れ、彼女の膣内を深く抉る。
肉棒が膣内を掻き回す感触に、ラクスは戸惑いの声を上げた。
「あ、ああっ!?キ、キラ……っ!こんな……ダ、ダメです……わ……っ……!」
ラクスが抗議するが、キラは止めない。
熱い肉棒が、ラクスの膣内を蹂躙する。
肉棒が膣内を往復して、膣壁とこすれるたびに、ラクスはその甘美な感覚に喘いだ。
「あっ、あ、んっ、あうっ……あんっ、ああっ……!」
キラの背中に回されたラクスの腕に、力が込められる。
キラは、ラクスの腰を掴み、しっかりと固定すると、更に腰の動きを速めた。
「ラクス……どう?これ……。」
「キ、キラ……っ……!わ、わたくし……どうにか、なってしまいそうです……っ……!」
キラの肉棒に貫かれて、ラクスは、次第に頭の中がぼんやりとしてくるのを感じていた。
頭の中に霞がかかってくるような感覚になり、なにも考えられなくなる。
熱に浮かされているような表情になってきたラクスに、キラは、徐々に肉棒の根元が熱くなってくるのを感じていた。
すぐにでも射精したい気分だったが、それを必死に堪え、ラクスの膣内に肉棒を突き入れ続ける。
「あ、あっ、あっ……キ、キラ……っ!キラぁ……!」
ラクスが、涙声でキラの名前を呼ぶ。
目の前で自分を呼ぶラクスに口付けしようとしたキラは、ハッとして動きを止めた。
潤んだ瞳で自分を見上げるラクスの顔に、フレイの顔が重なって見えたのだ。
――守ると約束し、そして守れなかった人の顔が。
ラクスを抱いているのに、他の女のことを考える――こんなに、彼女に失礼なことはない。
解ってはいるのだが、どうしても駄目だった。何度振り切ろうとしても、フレイのことは、キラの頭から離れない。
やがてフレイの顔は薄れて行ったが、今度はラクスの顔が滲んで見えた。
キラの目から、堪えきれない涙が、とめどなく流れ落ちてくる。
ラクスはキラの涙に気づいたのか、気遣わしげな視線を送ってきた。
彼女の気持ちを裏切っている気がして耐え切れなくなり、キラは彼女に詫びた。
「ごめ……ん……っ……!僕……まだ……フレイのことを考えて……っ……!」
ラクスは悲しそうにキラの顔を見ていたが、やがてポツリと呟いた。
「いいのですよ……キラ……。」
「え……?」
「わたくしは……今はまだ、あの方の代わりでも構いません……。でも、いつか……いつかキラの傷が癒えて、わたくしを本当に愛してくださるようになると――そう……信じていますから……。」
そう言ったラクスの瞳からは、一筋の涙が零れていた。
ラクスも解っているのだろう。
自分が、キラにとってフレイの代わりに過ぎないということを。
それでも、ラクスはキラを受け入れてくれた。いつも泣いてばかりで、ちっとも過去を振り切れないキラを……。
ラクスの言葉に、キラは自責の念を覚えた。
(僕は……また同じ事を繰り返してる……。)
――誰かの温もりにすがって、結局その人も傷つけて……!僕は……僕は、何をやっているんだろう……!?
ふと、キラの頬に、誰かの暖かい手が添えられた。
ラクスが、白くしなやかな手の平で、そっとキラの頬を撫でる。
「キラ……わたくしは、あなたを愛しておりますわ……。」
「ラクス……!?」
「信じていますから……。たとえ、キラがわたくしを見てくださらなくても……いつかはわたくしを、ちゃんと見てくださるようになると……。」
そう言ったラクスの瞳は、涙に濡れてはいたが、とても綺麗に見えた。
――こんなに優しいラクスを傷つけているなんて……僕は……!
自責の念に押しつぶされそうになりながら、キラは腰の動きを再開する。
たとえ、ただ快楽を得るためだけの行為でも、せめてラクスに絶頂を迎えさせてあげたいと――そう思って。
「あっ……ん……あっ、ひゃうっ……!あんっ、ああっ!」
再開された肉棒の動きに、ラクスは堪らず声を上げる。ラクスは、肉棒の感触に感じ入りながら、シーツを強く握っている。
先ほど、絶頂直前まで行ったラクスの身体は、刺激に対して敏感だった。
ちょっと肉棒を動かすだけで、彼女の身体はビクンと跳ね上がる。
「あ、あっ、あんっ、ひっ……あっ、ああっ!」
ラクスの上げる声の感覚が、次第に短くなっていく。
キラは、腰のスピードを上げていく。
キラ自身の根元に、再び熱いものがこみ上げてきた。射精感を堪えながら、キラはラクスを攻め続ける。
「あうっ……!あっ……キラっ……!わ、わたくし……もうっ……!」
ラクスが、涙声で限界が近いことを知らせる。
キラは、ラクスに絶頂を迎えさせるべく、最後の追い込みをかける。
自分自身を、ラクスの熱い胎内に打ち付ける。
「ラク……スっ……イクよっ……!」
キラは、ラクスの膣壁に最後の一突きを叩き込んだ。
それと同時に、キラは彼女の胎内に大量の精液を放つ。
「あ、ああっ……!キラ……っ……!キラァァァァァっ!」
ラクスは、最後にキラの名前を大声で呼び、絶頂を迎えた。
シーツを掴んでいた彼女の両手からふっと力が抜け、シーツの上に投げ出される。
ラクスは、そのままぐったりとして、眠り込んでしまった。
キラの横で、ラクスが静かな寝息を立てている。
どんな夢を見ているのかはわからないが、彼女の顔には、かすかな笑みが浮かんでいる。
キラは、何を思うでもなく、彼女の愛らしい寝顔を見つめていた。彼女のサラサラとしたピンク色の髪を、優しく梳る。
――僕は……いつまでフレイのことを引き摺っているんだろう……?
ラクスの寝顔をじっと見つめているうち、キラの中で何かが変わった気がした。
過去を断ち切り、前を見据えようとする勇気が湧いてきた気がする。
フレイのことは……やはりまだ忘れられないかもしれない。それでも、自分がしなくてはならないことは、彼女を――ラクスを守ること……。
キラは、眠っているラクスに想いを告げる。
「ごめんね……。ラクス……僕……間違ってた……。」
キラは、ラクスの髪を撫でながら、喉の奥から絞り出すように、言葉を続ける。
「僕は……いつもラクスを通して、フレイを見てた……。でも、もう大丈夫……。僕は、ちゃんとラクスを見るようにするから……。」
キラの告白は、ラクスの耳には入らない。
それでも、キラは彼女に話しかけ続けた。
「僕は今度こそ……大事な人を守ってみせるから……。ラクス……君を……。」
暁の空に、白いMS がその翼を広げる。
キラは、眼下に展開するMS部隊を見下ろした。
ラクスを狙ってやってきた、コーディネーターの特殊部隊だ。
(僕は……再び“ここ”に戻ってきてしまった……。)
ラクスを守りたいと思って、キラは再びその手に武器を取った。
――もう二度と、手にしないと誓ったのに……。
結局、キラはまだ、戦うことを止められないのかもしれない。
戦って、また誰かを傷つけることを、傷つけられることを、止められないのかもしれない。
でも――今度こそは大事な人を守りたいと――キラはそう願った。
『最高のコーディネーター』
フレイを奪った憎むべき男は、キラのことをそう呼んだ。
もしそうだとしても、結局今のキラには、戦うことでしか、その能力を生かせない。
それでも……自分が与えられたその力に意味があるのなら、せめて大切な人を守るために、キラはその力を使う。
キラの脳裏に、『鍵』を渡してくれたときのラクスの、儚げな顔が蘇る。
――彼女を守らなきゃ……。今度こそ……。
キラの中で何かが弾けたような気がした。
キラは、スロットルレバーを押し込み、フリーダムを加速させる。
キラが再び手にした力――フリーダムは、猛禽のようにMS部隊に襲い掛かっていった。
おわり
>>77-84 これはいいSSですね。十分な補完ありがとさん。
アニメ版でもせめてこれ位は描写してくれてたら良かったのに。
(最も俺は、フリーダムいきなり復活やキラ&ラクス&AAがでしゃばって来る辺は
好きじゃないなんだよ。あれで話のバランスがさ……幾ら何でも旧キャラの
あんな使い方はないでしょうよ。)
所でハイネ×メイリンSSの職人さんに質問ですが、
ヴィーノとメイリンはどうなるんですかね? なんだか色々不安が……
ついでにヨウランやルナマリアはもうSSに出ないんでしょうか?
>84
とても良かったです!キラとラクスが幸せなのは好きですが
フレイのことも忘れて欲しくないので。
>>85 君の本編についての愚痴なんて見たくないから
シンとラクスのSSお願い!!
89 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 16:56:13 ID:24m/qLpm
90 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 16:59:55 ID:24m/qLpm
議長と艦長の大人組を希望してるのは俺だけか?
俺なんか虎とマリューの大人組を希望しているぞ
常にマターリ王道(キララク・シンルナ)萌え(;´Д`)
たまにはマイナーもみたいですね。
キラルナ ミアシン レイメイ ミリィ凸(鬼畜)等
94 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 19:01:06 ID:24m/qLpm
ダメだ…、ルナマリアはシンにしか乗り回せないという概念が俺の中で出来上がってる
キラとルナが出会う。
そういうふうに考えてた時期が俺にもありました。
>>77-84 フレイのことを忘れられないキラが切ない。
空白の2年間の補完の様でGJです。
シンカガが読みたいって奴は俺以外にいないのか・・・
誰か書いてくれ!!!
デストレイのジェスと風花・アジャーで…
>>97 かけないけど読んでみたいってのはここにもいる
>>93 左から順に、
1.キラルナ
キラ凸の会話を盗聴したことがばれたルナ
ルナ「い、いや……痛い!離して!」
キラ「駄目だよ。人の会話を盗み聞きするような悪い子には、お仕置きしてあげないと」
ルナ「や、やめて……お願い……ああっ!?」
キラ「ふ〜ん……君、結構いい体してるんだね。可愛がってあげる……」
ルナ「いや……いやぁぁぁっ!」
2.ミアシン
シンを誘惑するミーア
シン「ダ、ダメですよ!ラクス様には、アスランがいるじゃないっすか!?」
ミーア「ふふふ……照れてるのね?可愛い……。」
シン「うあっ……そ、そんなことされたら……俺っ……!」
ミーア「あらあら?初めてなの?それじゃあ……お姉さんが、教えてア・ゲ・ル♪」
シン「や、やめてくださいよ!ちょっ……う、うわっ!ルナァァァ!」
3.レイメイ
レイに捕まったメイリン
メイ「い、痛いよぉ……やめてぇ……!」
レイ「ギルを裏切るということが、どういうことか教えてやる」
メイ「そ、そんなぁ……レイ……お願い……許してぇ……!」
レイ「駄目だ。お前は俺にとって敵なんだ。敵には容赦しない」
メイ「いやああぁぁ……アスランさぁん……!」
4.ミリ凸
凸に夜襲をかけるミリィ
凸「な、なにをする!?ミリアリア!?」
ミリ「うるさい!あんたが……あんたがトールを殺したのよ!!」
凸「……!?」
ミリ「あんたなんか……あんたなんかぁ……!」
凸「ミリアリア!?」
ミリ「一滴残らず抜いて、一生勃たないようにしてやるわ!!」
凸「う、うわっ!?よせっ!おい!うわああぁぁっ!?」
ってとこ?
キラルナ読みたい
>>100 3つは普通にハァハアできそうだけど
凸ミリwwwww「一滴残らず」てwwワロスwwww
そして100オメ
>>97 前々々スレのシンカガの続きをひたすらに
待っているオレがいますよ・・・
キララクの方最高です!健気なラクスたまかわええ・・・(;´Д`)
イイ
>>100 かたじけねぇorz
なんか俺の想像と全てぴったしですわorz
いまさらだけど、ギルカガ読みてー。
姫と呼びながらも酷いことする議長がみたいよ。
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:50:05 ID:24m/qLpm
議長ネタを密かに待ってる俺が来ましたよ
110 :
umizzz:2005/08/01(月) 23:00:12 ID:Wwbasdh5
レス下さった方々、どうもありがとうございました。
投下して1日でこんなに反響があるなんて思ってなかったので嬉しいです!
こんな暗い話ウケないんじゃないだろうか…と、心配だったし。
書いてる途中もアスランの感情にシンクロして苦しくなって
「もう、書くの止めよう!」
と何度も思いながらも書き上げたので皆さんの暖かい声に
本当に励まされました。
ありがとうございました!
仮タイトルは「嫉妬」だったのですが
あまりにもまんますぎるので
「ウルワシキセカイ」に。
由来はTMRの曲から。
歌詞を見て解った人だけニヤリ、として下さい
遅筆な為、連投は出来ないのですがまたお目に掛かれたらと思います。
それでは
112 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:21:33 ID:24m/qLpm
過去ログ倉庫には16以降のものはないんですか?
完全にスルーされてる98見て思ったんだが、アストレイやらデストレイは
このスレでいいのか?
Part16以降が見たかったらにくちゃんねるで検索しろ
>>100 非常に基本的ゴカーンだな。
関係の薄いキャラ同士だとそうなっちゃうか。難しいな。
俺の脳でもそのカプだと、それ以外のがほとんど浮かばないわ。
うむ。同意。
過去ログ倉庫はちっとも更新しませんね。
早く更新してくれると嬉しいんですが。
シンラク!シンラク!
にくちゃんねるでオルフレを発見して
思わぬツボだった
萌えた
シンは貧乳萌えだからラクスでいけくぁwせdrftgyふじこlp;:@
シンラクは前々スレあたりにあったろ。
しかし何故その組み合わせ?いや、個人の自由だけど単純に疑問。
ユウナが長い髪が好きだからユウナ×ラクス有?みたいなものか?
かもしれん。
最近のギルタリ描写見ててSな艦長が見たいと思ってしまった
ユウナは長い髪なら何でもいいロンゲマニアじゃないだろ。
自分の女に髪を伸ばさせたがる男。
ぶっちゃけリアルでもよくいる。
>>93 >1.キラルナ
. -―- . やったッ!! さすがキラ・ヤマト!
/ ヽ
// アマギ ', 気に入った女を
| { _____ | 平然と自分のモノにしてのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { ババ \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
\___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
130 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 14:24:49 ID:aiu7G7lT
>>127 その逆でタリアがドMっていう設定もかなりの萌え
>>124 シンのどこが貧乳好きなんだ?
惚れた女は(ルナ、ステラ)はデカいだろ?
まさか妹にとか不道徳な発言しないよな?
それと前スレ埋めないかいい加減?
あえて
キラタリ
シンマリュ
と言ってみる
魔乳が「シンちゃん」とか言うのか。あれ、なんかデジャヴが・・・
>>133 キラに対して「キラ君」なんだからシンは「シン君」じゃないのか?
135 :
名無し:2005/08/03(水) 22:41:35 ID:HHTuFxrM
キラメイ希望!
酔わせたらベロベロになって
「シンちゃ〜ん♪もっといきなさいよっ」
とか言いそう
>>133 アスカとシンちゃんで2度美味しい主人公ですね
>>134 そろそろ133の元ネタも通じない時代になりつつあるのかw
>>137 で、友達の名前がレイ
ちっとは考えて名前を付けろと小一時間(略
>>134 何作か前のウルトラマンも飛鳥 真って名前じゃなかったか?
メイリン=メタルギアのメイ・リン
種キャラの名前のて…
眼鏡かけた素敵な手袋おじさんの要素が足りないな
もう、10年くらい経つのか?
メイ・リンなのに中はステラ
145 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 10:05:03 ID:X9TE3NVA
131
シンは別にルナに惚れていないぞ?
エロパロで、そういう事言うのは無粋。
>>145 むしろ惚れてないけどカラダの関係があり、とかいうのは燃えるかもしれんw
>>131のレスは本編描写で語ってるように思えるから、
>>145はスタンダードな気もするが。
各SS内ではもちろん無粋だ。
>>147今慰められたい可哀想同士だからな。結構美しいよな…。
149 :
test:2005/08/04(木) 15:16:27 ID:YqmJ8nYz
test
150 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 17:30:11 ID:rH4k/Wbq
>>148〜150
その状態からマジ恋愛に発展………
と願うシンルナマンセーな漏れ(;´Д`)ハァハァ
152 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 19:35:42 ID:tC4uzk7O
>>148-150 漏れも傷の舐めあいから本気の恋愛に発展してほしいと思ってますけど何か?
初投下させてもらいます
駄文お許しください
マリュー・ムウ? を書いてみました
嫌いな方は スルーしてください
154 :
声 1/6:2005/08/04(木) 19:46:54 ID:K3IjY4fK
目の前に−かつて私が愛した− 男が倒れていた。
「アスラン君?」
『すっ〜』
寝てるのか。 隣のベッド彼がTVを見ていた。
−ムウ・ラ・フラガ− それが彼の以前の名前。
今は違う 身体はムウ 心は・・・
「艦長さん いつまでココにおいとく気?」
やはり 声を聞いただけで苦しくなる。
「そ、それは・・・」
突然手を引かれ 後ろ向きに縛られた腕に入れられる
「いつも艶っぽい目で見るけど そんなにオレが気になる?」
耳元で ささやかれた
「・・・・」
言い返せない この腕をはずせない 自分がはがゆい。
「ふ〜ん。 そういうわけね」
そう言うと 右の耳を甘噛みする。
「あぁっ や、やめてください。 隣にはアスラン君が・・・」
「あぁ〜 隣の奴? さっき痛み止めと睡眠剤を注射されてたからしばらくはおきないよ。」
「だから二人っきり。 なりたかったんでしょう〜 艦長さん!!」
「カーテン閉めて」また耳元で
155 :
声 2/6:2005/08/04(木) 19:47:38 ID:K3IjY4fK
その声に暗示でもかけられたかのように 私はカーテンを閉めに彼の腕から抜けた。
− もう我慢できない。
振り返ると彼が見ていた。そのまま キスを。
2年分のキスを 思い切り彼にした。
『くちゅ・・・ ぺちゃちゅ。。』
久しぶりに彼の舌が絡む。
− コレを待っていた。
どれくらい長いこと 絡ませてたのだろう さすがに息苦しい。
どちらからともなく 舌を離すと 彼が馬乗りになり 縛られた両手でジャケットのボタンをはずし アンダーシャツを ブラごと引き上げた。
「でっかいねぇ〜 俺は何度この胸に抱かれたの? 教えて艦長さん?」
− いじわるなし・・・
「ぺろっ じゅるっ」
−×××!! 彼が右胸の先に吸い付いてきた。
もう拒否できない。
「ぁぁ〜〜〜」 体が ブルブルと震える。
「声だしていいの? さすがにまずいでしょ〜」
そういうと 今度は逆の胸に キスを。
− 痛ッ 左の胸の内側に彼が印を。 まるで −オレのもの− と言わんばかりに。
「ぐっ・・・・」
左の胸の先も口に含み 今度は舌で何度も『ぺろ ぺろ』とするたび 私の体がビクンビクンと動く。
そのまま 舌が身体を這うようにして再び右の胸に。
「〜〜〜ぁ〜っ」
「やっぱりこっちの方が 感じるみたいだねぇ〜」
「なぁ んで それ をぉ」
− 彼は覚えていたの? 私のこと?
その返事はなかった。 その代わり 右の胸をいじめるかのように 舌で舐め回す
156 :
声 3/6:2005/08/04(木) 19:48:34 ID:K3IjY4fK
そのまま 上に顔が近づいてきたかと思うと また耳元で。
「イイコにしててね」 と言い身体を離し 私の左の靴を脱がし
スカートの中に手を入れ 右側 左側と 少しずつ タイツと下着をずらす。
そして 膝のところまで脱がすと 左脚だけ完全に 脱がせた。
「ダメ・・・・」
「ここまでして それはないでしょ〜」 そう言うと スカートを上げれるところまで上げ
彼は私の足の間に座り込み
− やめて!! そこはダメ!!
私の下部を縛られた手で 『そー』と 撫で硬くなってるところを回すように触りだした。
「・ゃぁあぁ〜」 もう声が出る。 思わず自分の袖を噛んだ。
「へぇ〜 濡れてるよ。 じゃぁ〜 こっちはどうかな?」
『じゅるっ』 そう言って 大きな中指?を私の中に突き刺した。
「・・・・。」体に電気が走った。 袖を噛んで声を出さないようにするのが精一杯で。
彼の指はぐるぐると円を書いたり 指を曲げて出し入れしたり 休めてはくれなかった。
「確かココかな」 彼がそういうと 一番弱いところをさわりだした。
「〜〜〜ぁ 〜〜〜っ」 身体全体に力が入って 上半身が少し起き上がる。
−どざっ。
貧血? 頭の中が真っ白に。
「あれぇ? もういっちゃったの? オレまだなんだけど。」
遠くから彼の声が聞こえた。
157 :
声 4/6:2005/08/04(木) 19:49:50 ID:K3IjY4fK
誰かが 脚を触る そんな感覚があった。
『ずずずっ』
「あぁ〜〜〜〜〜〜」 私の中に何か入ってきて自分の声と その感触で何かがやっと理解できた。
−彼が 入ってきた。
「あ〜 やっぱり腕縛られてるから動きにくいんだよねぇ〜 艦長さん四つん這いになってくれる?」
そう言って 『ずぽっ』 と私から出て行った。
私は言われるがままに 膝と手をベットに付き恥ずかしい格好になった。
「それじゃ〜 いくよ」
『じゅずっ』 彼が私の中に再び入ってきた。
私は思わず 枕に顔をうずめて 声を殺した。
「〜〜〜〜〜。」
「いいねぇ〜 この締め付け。 それにこの格好。」
そういいながら 彼が動き出した。
上を攻めてたかと思うと 角度を変え右壁や左壁。
『じゅぶっ じゅぶっ』 そんな卑猥な音が部屋を響く。
気がついたら 自分も腰を動かしていた。
そして 出し入れをするたびに 子宮にも『ずん ずん』 と響く。
また だんだん枕にうずめてるはずなのに視界が白くなってきた。
「し、締まってきたよ。 そろそろいいってことかい?」
そう訊ねられても 何も言えない。
「じゃぁ〜」
「・・・・・・」 さらに彼のスピードが速くなってきた。
思考能力がない。
腰ももう落ちそう。
彼の一点で私の腰を支えてくれているそんな感じだ。
「うっ っ ・・・」 彼がそんな声を漏らした。
そして 私の入り口が『もうムリ』 と言わんばかりに広がり
彼が押し入る。
158 :
声 5/6:2005/08/04(木) 19:51:03 ID:K3IjY4fK
『びゅ びゅっ びゅっ・・・・』
「うっ」
「ぅわぁ〜〜〜〜〜〜〜」
彼が私の中で 熱いものを放った。
お腹にも お尻にも 腕にも 脚にも 全体に力が入る。
−頭の中が真っ白に・・・
「はぁー はぁ〜 はぁ〜」
『ずるっ』 彼が私から出て行った。
支えを失った私はベットに倒れこみ
聞こえるのは 彼と私の息切れの音。
気を失ってたらしい。
気がついた時は 彼のベットに横たわっていた。
服は ある程度戻されていたが 胸のワイヤーの位置がおかしい
「どれくらい眠ってたの?」 と聞くと
「5分ぐらい。 気持ちよさそうに気を失ってたよ。」
「艦長さん もう戻らないとやばいんじゃない?」
「隣の奴には 艦長さんがきたこと伝えといてやるよ」
あわてて着衣を戻して立つと
「!!」 私の中から彼から放たれたものが 出て 太もものところまで降りてきた。
−着替えなきゃ。
そう思って あわてて がくがくする脚で 部屋を後にした。
【すみません 全5部です】
GJ!!
よかったですよ、操られたような艦長さんの描写が好きです。
いいねぇ、GJ!!ムゥマリュ好きな俺にはたまらんな
ここは切な系ネオマリュが多いけど、エロエロムウマリュもモエス
GJ!
>>140 ウルトラマンダイナのアスカ・シンですな。
特撮板では過去の福田監督のウルトラマンに対する発言があったから悪い意味で話題になった。
俺は敢えてキラルナが読みたいと言ってみる…
レイって聞いたら俺は鉄拳のレイ・ウーロンが出てくる…
格ゲー厨でスマソ(´・ω・`)
今日はシンルナ投下日?
>>164 そのとおり。ただし、一度だけ木曜日に投下があったことも。
長い一週間がついに報われる…
さて、景気付けに
∩シンルナ!
( ゚∀゚)彡 シンルナ!
⊂彡
>>153 GJ!!誕生日にいいもの読ませていただきますた!!!
168 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 15:01:00 ID:7LmrM/Bg
シンルナ待ちage
実は先週、合併号っていうオチは無いですよね
信じてもいいんですよね。
こんにちは。前スレから引き続き、今週もシンルナ投下させていただきます。
今回も恐ろしく長いです。最近、長文化傾向になってしまい、どうしたものかと頭を抱える今日この頃です。
>>169さん
先週はかつて無いほどの長さになってしまったもので……。誤解させてしまい、申し訳ありません。
休みを入れるときは、ちゃんとその旨を最後に入れておくつもりです。
朝、目覚ましの音に目を擦りながら起き上がったメイリンは、なんとなく自分の寝ているベッドとは反対側の、主のいないベッドを見た。
「お姉ちゃん……」
メイリンはベッドの持ち主のことを想い、溜息を漏らす。
昨日、議長に呼ばれてディオキア市内のホテルへ行ったルナマリアは、議長の計らいでそのまま、その呼ばれた先のホテルに泊まることになった。
議長直々に呼ばれるなんて、ザフト軍人としてはこれ以上無い栄誉である。
そのことを聞かされたとき、メイリンは姉を誇らしく思った。ザフトのエリートである赤服で、議長に目をかけられている、新型艦のMSパイロットである姉を。
それにも関わらず、同時にメイリンは、なんとなく落ち着かない気持ちにもなった。
わざわざ議長が、自分も宿泊しているホテルに泊めるということは、それだけ姉たちが期待されているということだ。
軍において褒賞を与えるということは、すなわち、「今後も引き続きよろしく頼む」、ということに他ならない。
そして、その先に待っているのは、いわゆる出世街道だ。
姉が軍で出世するのは嬉しい。一人しかいない、大好きな姉だから、その姉が取り立てられるのはメイリンの喜びでもある。
しかしその一方で、メイリンには、次第に姉が自分から遠ざかっていくような気がしていた。
最近は一緒に食事をとることも少なくなった。オフの時だって、ルナマリアは付き合ってもくれない。
――軍に入る前までは、どこへ行くのも、どんなときでも、いつも一緒だったのに。
メイリンはもう一度深々と溜息を漏らすと、パジャマを脱いで制服を着込み始めた。上着を羽織り、襟を留めて、鏡に向かう。
メイリンは、下ろした髪に櫛を軽く通すと、髪をお気に入りのツインテールの形に結った。念入りに鏡をチェックし、形がおかしくないか確かめる。
服装を整え終えて、メイリンが朝食をとろうと鏡の前を離れたちょうどその時、ルナマリアが部屋に帰ってきた。
「ただいま〜」
一晩ぶりに聞く姉の声に、メイリンはなんだか嬉しくなって、弾んだ声で答えた。
「お姉ちゃん、お帰りなさい!」
一晩しか離れていないのに、メイリンにはルナマリアの顔が、なんだかとても懐かしく感じられた。思わず姉の体に抱きつく。
「わわっ!?……こらこら、ビックリするじゃない……」
急に抱きつかれルナマリアは驚いたような顔をしたが、すぐに優しく微笑むと、メイリンの頭を撫でた。
姉に頭を撫でられて、メイリンは思わず抱きついたことが、なんだか急に恥ずかしくなった。
「子供扱いしないでよぉ……」
メイリンは、そう呟きそっと姉の体から離れた。
ルナマリアは、「はいはい……」と適当に返事しながら、抱えていた荷物を床に置く。その何気ない動作ひとつにも、メイリンは姉が帰ってきたことを実感した。
「ねぇ、お姉ちゃん。ホテル、どうだった?」
なんとなく姉と話がしたくて、メイリンは、持っていた荷物を整理し始めたルナマリアに聞いた。
ルナマリアは作業を続けながら、メイリンの方を見ずに答える。
「うん、けっこうお洒落で綺麗なホテルだったわよ?食事も美味しかったし……」
「いいなぁ……お姉ちゃん……」
羨ましがるように呟いたメイリンの言葉に、ルナマリアはクスクスと笑った。
「私が出世したら、連れて行ってあげるわよ」
「……『出世払い』って、あてにならないって言うよね……」
「あら?そう思うなら別にいいのよ?本当に出世しても、あんたは他人だから」
メイリンの軽口に、ルナマリアも同じように返す。決して仲が悪いのではなく、これは姉妹のスキンシップの一種であった。二人とも、これは相手の本心でないことを理解しているからこそ、いつまでも仲のいい姉妹でいられる。――少なくても今まではそうだった。
「ねぇ、お姉ちゃん。朝ごはんまだなら、一緒に食べに行かない?」
久しぶりに姉と一緒に食べたくて、何気なく誘ったつもりだったが、ルナマリアはあっさりと断った。
「ごめん。朝ごはんなら、ホテルでシンと一緒に済ませてきちゃった」
「そ、そう……」
いとも簡単に断られたことに、メイリンは沈んだ表情になる。しかし、荷物を整理するのにかかりきりのルナマリアは、そんな妹の様子にも、また、その想いにも気づかない。
朝食の誘いを断られた事にがっかりしたメイリンだったが、気を取り直して再びルナマリアに話しかけた。
「お姉ちゃん、今日もオフなんでしょ?」
「うん、まぁね」
「それならさ、今日一緒に遊びに行かない?あたし、買いたい物があって――……」
たまの休みに久しぶりに姉と一緒に過ごしたくて、メイリンは姉を誘った。しかし、そんな儚いメイリンの想いにも、やはりルナマリアは気づかなかった。
「あ〜……ごめん。今日はシンと出かける約束しちゃってて……」
――『シンと……』さっきもルナマリアはそう言った。
再びルナマリアの口から発せられたその名前が、メイリンの心に暗い影を落とす。
最近、ルナマリアはシンと一緒にいることが多い。食事をするときは大抵一緒だし、よくレクルームで楽しそうに話をしているのを見かける。
シンは、この艦の中で、ルナマリアの最も仲の良い友人だ。二人はアカデミーの頃からずっと、友達付き合いをしている。異性同士でなかったら、親友と呼んでもおかしくないほどの仲だ。
少なくとも、メイリンの目にはそう見えた。
だが、最近の姉は、今までにないほどにシンと仲良くしている。メイリンには、そのことが不思議に思えた。
たしかに、メイリンもシンのことはいいヤツだと思っているが、彼の事は自分と同い年であるにもかかわらず、自分よりもガキっぽいところがあると思っていた。すぐカッとして、上官に突っかかったりするところなど、特に。
もっとも、ルナマリアは面倒見の良いタイプだから、危なっかしいシンのことを放っておけないのだろう。だからこそ、いつも一緒にいてシンが暴走しないように、抑えているのだろう――。この時のメイリンはそう思っていた。
しかし、メイリンは知らない。ルナマリアが既にシンと深い仲になり、単なる友人以上の関係になっていることを。
知っていたら、ルナマリアが自分よりもシンを優先したとしても、まったく苦にはならなかったかもしれない。少し寂しいけれど、意外と男性の好みにうるさい姉が好きになった人なら、メイリンも認めようと思っているからだ。
知らないからこそ、メイリンの心は掻き乱された。なんだか、相対的に自分の優先順位が下がった気がして。
――姉は、自分のことなど、どうでもよくなったのだろうか?
「……お姉ちゃん、最近あたしに全然構ってくれないんだね……」
メイリンは、そんな自分の想いをついポロリと漏らしてしまった。
声に寂しさを滲ませたメイリンに、ルナマリアは思わず作業の手を止めて、顔を上げる。
「え……?」
「お姉ちゃん、最近いつもシンと一緒で……。あたしのこと放っておいてばっかり……」
「メイリン……?」
ルナマリアは、驚きに目を見開いた。メイリンがひどく悲しそうな顔をして、俯いていたからだ。
いつもと明らかに様子の違うメイリンに、ルナマリアはただ呆然としていた。目を見開いたまま、かける言葉を失い、呆然とメイリンの顔を見つめている。
メイリンは、そんな姉の顔を真っ直ぐ見ることができず、寂しそうに床に目を落とした。
「あたしだって、お姉ちゃんとご飯食べたいのに……。たまには、お姉ちゃんと遊びに行きたいのに……」
メイリンは、暗く沈んだ顔つきで姉に訴える。と、それまで呆気にとられていたルナマリアが我に返った。
「ちょっと……メイリン……ど、どうしたのよ?急に……」
自分の気持ちを解ってくれていない姉に、メイリンはますます寂しさを感じた。
以前は、メイリンが黙っていても、その表情からメイリンの気持ちを汲み取ってくれたのに。
「……ごめん……なんでもないよ……」
姉が、自分から遠いものとなってしまったことを感じ、メイリンはそう言って誤魔化そうとした。しかし、当然ながらそれでルナマリアを納得させることはできない。ルナマリアは、慌てて立ち上がると、メイリンの方へ2、3歩、歩み寄りかけた。
しかし、メイリンは姉の気遣いを拒むように、彼女に背を向け、小さな声で呟いた。
「……ごはん、行ってくる……」
そう言い置き、メイリンはしょんぼりと肩を落としながら、ドアへと向かった。自動ドアが開き、メイリンが通路に出たところで、我に返ったルナマリアの声が、背中に投げかけられる。
「あっ……!ま、待ってよ!まだ話が――……」
姉の声を無機質なドアが隔てる。メイリンは、溜息を吐くと遅めの朝食をとりに、食堂へ向かった。
(……お姉ちゃん……)
「メイリン……」
ルナマリアは、目の前で閉まったドアを、ただ呆然と見つめていた。既にメイリンがそこにいないにも関わらず、メイリンの姿が消えたばかりのドアから、目が離せない。
先ほどのメイリンは、明らかに様子がおかしかった。
『……お姉ちゃん、最近あたしに全然構ってくれないんだね……』
妹の言葉が、ルナマリアの心に暗い影を落とす。
たしかに、最近の自分はいつもシンと一緒で、メイリンにあまり構っていなかったかもしれない。
しかし、ルナマリアは、メイリンはもう子供じゃないと思っていたのだ。それが、ほんの少しの間、一緒に食事をしなかったぐらいで、あんなことを言うなんて……。
ルナマリアは溜息を吐くと、自分も部屋を出た。シンに相談しようと思って。
――彼の意見が役に立つかは解らないけど。
ルナマリアは、レクルームで缶コーヒーを飲んでいたシンに、先ほどのメイリンとのやり取りについて話した。
メイリンの不審な言動、自分に対する態度――ルナマリアには、解らない事だらけだ。
シンに相談したのは、彼もまた妹がいたからで、自分と同じような立場にいたシンなら、なにか意見を聞かせてくれるかもしれないと思ったのだが……。
「ふ〜ん……。メイリンがそんなことを……」
「うん……。私、あの子がなんであんな事言ったのか、解らなくて……」
ルナマリアはそう言うと、憂鬱そうに溜息を吐いた。手元の缶ジュースに目を落とし、メイリンの態度についてあれこれ考える。
「……そりゃあ、たしかに最近は、あの子を放ったらかしにしてたかもしれないけどさぁ……」
ポツリと呟き、ルナマリアは再び溜息を吐いた。
シンは、ルナマリアの横顔をちらりと見た。彼女は妹の態度に少なからずショックを受けているようだった。
「ねぇ、シンには解る?なんで、急にあの子があんな事言ったのか……」
ルナマリアには、はっきり言ってお手上げだった。年頃になって、メイリンは次第に、ルナマリアから離れていることを好むことが多くなっていった。
以前と変わらずに、ルナマリアがメイリンにお節介を焼こうとすると、「私はもう子供じゃないよぉ!」という言葉が、お約束のように返ってきた。
だから、シンとのことが無くとも、最近はあまりメイリンのすることに、干渉し過ぎないようにしていたのだが……。
「……俺には、メイリンの気持ちも解る気がするな……」
ふと、それまで黙っていたシンが、口を開いた。
ルナマリアは意外なシンの言葉に、驚いたようにシンの顔を見やる。
「『解る』って……。じゃあ、どういうことなのよ?」
自分には解らないことを、シンが解ったと言った事が、ルナマリアにはなんだか悔しかった。
自分の方が、メイリンとの付き合いは遥かに長い。メイリンのことはミネルバのクルーの中では、誰よりも解っているつもりだ。それを、シンがルナマリアよりも先に『解る』というのは、どういうことなのだろう?
ルナマリアがそんなことを思っていると、シンは昔のことを思い出すように、語り始めた。
「俺の妹もさ、よくわがまま言ったんだよね。俺が友達と遊びに行こうとすると、『自分も連れて行って』ってさ……」
「シンの妹さんも?」
「うん……。あんまりにもしつこいからさ、一回聞いたんだよ。『なんで、そんなに付いてきたがるんだ?』ってさ……」
そう言うと、シンは飲み終わった空き缶を、屑篭に放り込んだ。ルナマリアは、じっとシンの顔に注目して、彼の話を聞いている。
「そしたらさ、『お兄ちゃんを誰かに取られそうで嫌だ』――だってさ……」
「あ……」
シンの言葉に、ルナマリアはハッとしたような顔をした。彼女もまた、なんとなくシンの話が持つ意味に、気づいたらしい。
「……俺、兄貴とか持ったこと無いからわからないけど、そういうもんなんじゃないの?妹とか弟とか、下の兄弟の気持ちって……。メイリンがそういう風に思ってるかは、知らないけどさ……」
「……」
シンの話を聞いて、ルナマリアは黙り込んだ。視線を落とし、メイリンの態度を思い出しながら、考える。
たしかに、メイリンの言動にも、今のシンの話に出てきた、彼の妹の言葉を彷彿させるものがあった。
しかし、シンの妹はシンとは五歳も離れていたはずだ。自分と一つしか違わず、しかも16歳にもなったメイリンが、そんな幼い感情を抱くのだろうか……?
ルナマリアが考え込んでいると、シンはある提案をした。
「なぁ、ルナ……」
「え?」
「今日のオフは、メイリンと出かけてきたら?」
意外なシンの言葉に、ルナマリアは唖然とする。
ルナマリアの戸惑いをよそに、シンは穏やかな微笑を浮かべていた。そして、彼は自分の考えを伝える。
「たまにはいいんじゃないの?メイリンとゆっくり遊びに行っても。俺とルナは最近いつも一緒だから、たまにはメイリンにも付き合ってやりなよ」
「えっ……?そ、そりゃあ気持ちは嬉しいけど……。でも……それじゃあ、シンはどうするの?」
ルナマリアは、なんとなく落ち着かない気持ちになった。なんだかシンに、余計な気を遣わせてしまった気がする。
ルナマリアが迷っているのを感じたのか、シンは笑って彼女の背中を押した。
「俺は適当にぶらぶらしてるからさ。俺のことは気にしないでよ。ルナにとってメイリンは、大事な妹なんだろ?」
「うん……」
「ルナにはまだ、身内がいるんだからさ……」
少し寂しげにそう呟いたシンに、ルナマリアはハッとする。
――そうだ。シンは先の戦争で、家族全員を失い、身内と呼べる者はいなくなってしまったんだった……。
シンはすべてを失った。だから、ルナマリアには、まだ大切な人がいるうちに、せめて精一杯仲良くしてもらいたい――シンの想いはそういうことであった。
シンの言葉の意味を悟ったルナマリアは、なおも迷うように言い募った。
「でも……でも、シンは――」
自分には、まだメイリンや両親がいる。しかし、シンにはもう誰もいない。ルナマリアが傍に居てあげなければ、彼は一人ぼっちなのに……。
「俺は大丈夫だって。ルナと一日くらい離れてたって、泣いて寂しがるほどガキじゃないよ。そうだな……この辺は海とかも綺麗だから、基地でバイクでも借りて、海沿いでも走ってくるよ」
シンは、明るい調子でそう言うと、立ち上がってレクルームを出て行こうとした。ルナマリアも慌てて立ち上がり、シンの背中に声をかける。
「待って!でも、私……やっぱりシンを……」
ルナマリアの言葉に振り返り、シンは笑った。
「メイリンと同じ日にオフになることって、珍しいんだろ?」
「う、うん……」
「せっかくのチャンスなんだから、それを生かさないと。俺たちは、きっと、また一緒にオフ取れるから。な?」
そう言い残し、シンは今度こそ振り返らずに、レクルームを出て行った。
後に残されたルナマリアは、なぜかシンを追うことができなかった。
シンの好意を嬉しく思う一方で、ルナマリアは、なんだかシンのことが心配になった。
『ルナにはまだ、身内がいるんだからさ……』
そう言って去って行ったシンの背中が、とても寂しそうなものに思えたから……。
メイリンは、一人寂しく食堂で朝食をとっていた。社交的で、艦内にも友人が多い彼女だが、誰にも声をかけずに一人でテーブルに着いている。
目の前のトレイには、ほとんど手付かずの食事が置かれていた。なんだか、食欲が湧かないのだ。
メイリンがぼんやりしていると、そこへヴィーノとヨウランがやって来た。二人は、珍しく一人で食事をとっているメイリンを見かけると、近寄って声をかけてきた。
「あれ?メイリン、一人で食べてるなんて、珍しいじゃん」
ヴィーノの声に、メイリンは顔を上げた。普段の彼女なら愛想よくするのだが、今日のメイリンはそんな気分にはならなかった。
「うん……。お姉ちゃん、もうごはん……食べちゃったみたいだから……」
そう言うと、メイリンは食事に視線を戻した。
メイリンに元気が無いのを感じ取り、なおもヴィーノは心配そうに、メイリンに話しかけた。
「どうしたの?なんか、元気ないみたいだけど……」
ヴィーノが、メイリンが座っている椅子の反対側に腰掛け、メイリンの顔を覗き込む。
彼の気遣いは嬉しかったが、その気持ちの一方で、『放っておいて欲しい』という気持ちもあった。メイリンは「別に……」と答えただけで、後は何も言わずに食事を続けようとする。
ヴィーノは、メイリンの様子がおかしいことを心配し、ヨウランに小声でそっと尋ねた。
(……メイリン、どうしたんだろ?)
(さぁ……?よくわかんねーけど、元気ないな……)
(ああ……。そうだ、街にでも誘ってみる?気分転換に……)
(そうだな……。よし、お前誘ってみろ)
(ええ〜っ!?俺がぁ!?)
(言いだしっぺはお前だろ?なら、最後までちゃんとやれよ!)
(わ、わかったよ……)
ヨウランに言われて仕方なく――という様子は感じさせないように努力し、ヴィーノは努めてさりげなくメイリンを誘った。
「なぁ、メイリン。よかったら、俺たちと街に遊びに――」
ヴィーノがそう言いかけたとき、その場に、ルナマリアの声が割り込んだ。
「メイリン、ちょっといい?」
「お姉ちゃん……?」
姉の声に、メイリンは思わず顔を上げた。シンと一緒に朝食を終えたと言う姉が、食堂に何の用だろう?
メイリンが疑問に思っていると、ルナマリアは言葉を続けた。
「今日、オフだったわよね?」
「う、うん……」
突然、メイリンにそんなことを確認したルナマリアに、メイリンは戸惑った。今更、そんなことを聞いてどうするのだろうか?
予想外のことに、メイリンは混乱していた。そこへ、ルナマリアが更にメイリンを混乱させるようなことを言う。
「じゃあ、今日は私とどっか行く?」
「えっ……!?」
意外な姉の言葉に、メイリンは目を丸くした。しかし――
「で、でもお姉ちゃん……『今日はシンと――』って……」
「それはもういいのよ。行くの?行かないの?」
ルナマリアが、決断を迫るようにメイリンの顔を覗き込む。メイリンは呆気にとられていたが、やがて、コクリと頷いた。
メイリンが頷いたのを見て、ルナマリアはニコリと笑った。
「それじゃ、早く片付けて出かける準備をしなさい。外出許可は私が取っておくから」
「う、うん……」
ルナマリアは、それだけ言い残すと、食堂を去って行った。
メイリンはその背中を見送って、しばらく呆然としていたが、ふと我に返ると、大急ぎで食事を片付け始めた。
だいぶ残してしまったが、メイリンは構わずトレイを返却口に返すと、急いで食堂を出て行った。
……後には、ルナマリアにすべてを台無しにされた二人が残される。
ヴィーノが、ヨウランに向かってポツリと呟いた。
「……俺たちって……いったい……」
「……耐えろ。いつか、メイリンも振り向いてくれるさ……」
それから一時間後、ルナマリアとメイリンは、連れ立って街に出ていた。
初めは戸惑っていたメイリンだったが、久しぶりに姉と遊びに行ける嬉しさからか、これまでの憂鬱を吹き飛ばすかのように、はしゃぎ回っていた。
ルナマリアの手を引いて、ディオキア中の商店を制覇するかと思うほどの勢いで、ルナマリアを振り回す。
「ね、ねぇ……私、疲れちゃったんだけど……」
メイリンに振り回され続けたルナマリアは、疲れたように弱音を吐いた。いくらナチュラルよりは強靭なコーディネーターと言えども、さすがに限界がある。
まだまだ元気なメイリンは、そんな姉に不満そうに言った。
「ええ〜っ!?まだ買いたい物あるのにぃ……」
「あ、そう……。はぁ……なにがなんで、そんなに要るんだか知らないけど……」
ルナマリアは、メイリンに付き合ったことを少し後悔した。
――シンにアドバイスされて、メイリンを誘ったものの、ここまで振り回されることになるなんて……。
(……やっぱり、シンとどこかに行ってた方が良かったかも……)
何度目かの溜息を吐いたルナマリアに、メイリンは不満そうに言う。
「……お姉ちゃん、だらしなさすぎ……。あたしよりも、ずっと体力あるくせに……」
「はいはい……。……なんで、あんたはこんな時だけ、そんなに元気になるんだか……」
すぐに「疲れた」と言うくせに、こういうときのメイリンは、ルナマリア以上の体力を誇る。
もともとミーハー気質のメイリンは、流行に敏感で、それを追求するためには、どんな苦労をも惜しまないのだ。
軍に入るまでは、ほとんど毎週末に、友人達と街へ買い物に出かけていた。
ルナマリアも誘われることが多かったが、自分も買い物があるとき以外は、大抵断っていた。メイリンの買い物に付き合うと、散々振り回された挙句、お茶まで奢らされることになるからだ。
「ねぇ……いい加減、どこかで休まない?私、正直もう限界よ……」
ルナマリアは、疲れ果てながらメイリンに提案した。
メイリンは、少し不満そうだったが、たまの休みに付き合ってくれた姉のことを、そんなに軽くは扱えないので、渋々同意する。……もっとも、条件付きだが。
「わかったわよぉ……。じゃあ、とりあえずあの公園で休む?」
そう言って、メイリンは近くにある公園を指差した。
ルナマリアは、メイリンの提案を聞いてホッとしたような顔になる。
「よかった……。もう死ぬかと思ったわよ……」
「大げさだなぁ……。でも、休憩する代わりに、ジュース奢ってね?」
メイリンの都合のいい提案に、ルナマリアは呆れたような顔になったが、すぐに、諦めたように肩を落としながら言った。
「わかったわよ……。背に腹は変えられないわ……」
ルナマリアとメイリンは、公園内のベンチのひとつに腰掛けた。大きな木が、ちょうどひさしの役割を果たしており、二人を日差しから守ってくれている。
「ふぅ……」
ルナマリアは、ベンチに深々と腰掛け、安堵の溜息を漏らした。
「疲れたぁ……」
メイリンも、ルナマリアの隣に腰掛けると、そう漏らした。
ルナマリアは、軽くメイリンを睨むと、呆れたように言った。
「なにが『疲れた』よ?自分の買い物でしょうが……。」
「は〜い……ごめんなさ〜い……」
「解ってんのかしら?この子は……」
と、ルナマリアはまだブツブツと文句を言っていたが、思い切って立ち上がった。
「さてと……。面倒だけど、約束だからしょうがないわね……。メイリン、ジュース買って来るけど、何飲むの?」
ルナマリアは、メイリンに希望を聞いた。メイリンは、その問いにしばらく頭を悩ませる。
「う〜ん……何がいいかなぁ……?コーラ……は太りそうだし……。やっぱり紅茶かな……?」
「紅茶ね。じゃあ、買って――」
そう言って歩き始めかけたルナマリアに、メイリンは慌てて声をかける。
「あ、待って!やっぱりコーラがいい!」
「……太るんじゃなかったの?」
「うっ……!で、でも今日はたくさん歩いたから大丈夫よ!」
そう力説するメイリンに、ルナマリアは呆れたように肩をすくめた。
「あ、そう……。そういう油断が、太る元なんだけど?」
「嫌な事言わないでよぉ……」
「はいはい……。それじゃあ、行って来るわ」
そう言い残し、ルナマリアはその場を離れた。メイリンは、一人でその場に残される。
姉が戻ってくるまでの間、メイリンは考え事をしていた。
(お姉ちゃん……やっぱり、あたしのために、付き合ってくれたのかな……?)
多分、そうなのだろう。自分が、寂しそうな態度を姉に示したから。
ひょっとしたら、姉の休日を無駄にしてしまったのかもしれないと思い、メイリンはなんとなく落ち着かない気持ちになった。
年頃になって、姉に甘えることを恥ずかしく思ってきていたメイリンは、事あるごとにメイリンにお節介を焼くルナマリアに、時折拒絶するような態度をとった。
もっと放っておいて欲しい、と思ったこともあった。
――それなのに、構われなくなったら急に寂しくなって、姉に甘えたくなるなんて……。
自分勝手だ……自分でもそう思う。
しかし、結局のところメイリンは、やっぱり姉のことが好きなのだ。正義感が強くて、面倒見が良い姉のことが。
ルナマリアは、事あるごとにメイリンの事を守ってきてくれた。
メイリンが虐められたときなど、ルナマリアは一人で立ち向かい、メイリンを虐めていた連中を撃退してくれた。
強くて優しい姉は、メイリンの自慢の姉だった。それは、二人が成長した今でも変わらない。
だが、今のルナマリアは、なんだか変わったように思える。
メイリンと一緒の時には、相変わらず明るく快活なルナマリアだが、一人でいる時は物憂げな表情をしていることも多く、今までとは違う何かを感じさせる。
メイリン自身上手く表現できないが、強いて言うなら、『女の顔』になった、とでも言うべきだろうか?
何がきっかけで、ルナマリアがそうなったかは知らない。しかし思い返してみると、その時期は、ルナマリアがほとんどメイリンに構ってくれなくなった時期、シンと一緒にいるのをよく見かけるようになった時期と、一致している気がする。
(もしかして――)
と、そこまで考えかけたメイリンだったが、突如自分にかけられた軽薄な男の声に、思考を中断させられた。
「ねぇねぇ、君。観光客?」
メイリンが顔を上げると、そこには三人の若者が立っていた。
見渡す顔は、どれもニヤニヤと笑っており、声のとおりの軽薄そうな印象を、見る者に与える。
(い、いやだ……どうしよう……?)
突然ナンパ男に声をかけられ、メイリンは半分パニックに陥った。
意外と気が弱いメイリンは、この手の手合いに弱かったりする。強気で断ることが出来ないのだ。
男の一人が、メイリンの気持ちを知ってか知らずか、図々しくもメイリンの隣に腰掛け、顔を背けようとするメイリンの顔を覗き込んだ。
「俺らさ、地元の人間なんだけど、君みたいな子って、ここらじゃ見ない顔だよね?観光客なんでしょ?」
「そ、そうですけど……。だ、だからなんですか?」
メイリンは、震える声で答える。
男は、何が面白いのかへらへら笑うと、軽い口調で言った。
「へぇ〜。君、近くで見ると、すっげぇ可愛いじゃん。ねぇ、もっと俺らに顔見せてくれない?」
男の言葉に、思わず顔を背けたメイリンだったが、いきなり肩を掴まれ、強制的に男達の方を向かされる。
「い、いやっ!やめてください!」
思わず声を荒げたメイリンだったが、男達には一向に怯んだ様子はない。それどころか、メイリンの反応を面白がるように、男達は下品な声を上げて笑い出した。
(お、お姉ちゃん……助けて……)
メイリンは、心の中で姉に助けを求める。
こんなときに姉がいたら、こんな連中くらい、簡単に撃退してくれるのに……!
男達は、先ほどからちらちらと、メイリンの体を品定めするように眺めていた。その目には、隠しきれていない欲望の色が宿っている。
メイリンは、自分の背中にヒヤリとしたものを感じた。この連中は、ただのナンパ男ではない。女の子を引っ掛けて数人で乱暴するような、その類の人間だ。
頼みの綱はルナマリアだ。しかし、ルナマリアはメイリンの頼みで、ジュースを買いに行っている。姉が帰ってくるまで、それまでなんとか持ちこたえれば、メイリンは何もされずに済む。
「なぁ、ちょっと俺らと一緒にどっか行こうよ。思い出に残るような体験させてあげるからさ」
「け、結構です!あっち行ってください!」
やがて一人の男が、なかなか手強いメイリンに業を煮やしたのか、メイリンの手を引っ張って、強制的に立たせる。
メイリンは、思わず怯えた表情で強く抗議した。
「や、やめて!なにするの!?」
「そんな嫌がんないでよ。俺ら、こう見えてもマジ優しいから」
「そうそう。観光案内に載ってないような場所に連れてってあげるからさ」
男達は、見え透いた嘘を言い、嫌がるメイリンを、無理矢理人気のない路地裏まで引っ張って行った。
「いやぁ!やめて!離してぇ!」
ジュースを二本買って、ようやく元のベンチに戻ってきたルナマリアは、そこにメイリンがいないことに気づいた。
「メイリン……?」
ルナマリアは、きょろきょろと辺りを見回した。しかし、メイリンの姿はどこにも見えない。
(あの子……いったいどこに……?)
ルナマリアがそんなことを思った瞬間、コーディネーターである彼女は、ナチュラルでは聞き取れないほどの、微かな悲鳴を聞いた。
「この声……まさか、メイリン!?」
メイリンのただならぬ悲鳴に、ルナマリアは急いで声の聞こえた方向へ走る。
周囲の人間が、女性なのにあまりにも早い彼女の俊足に、驚異の視線を向けてくる。
しかし、ルナマリアは構わず走り続けた。
(メイリン……待ってて!今行くから……!)
人気のない路地裏まで来ると、途端に男達は豹変した。
メイリンを突き飛ばして路上に転がせ、怯える彼女を三人で見下ろす。
「おい、誰も来ねぇだろうな?」
「大丈夫だって。ここはいつも使ってる場所なんだからよ」
男達は、ニヤニヤ笑いながらそんな会話をしていた。彼らの会話を聞いて、メイリンは生きた心地がしなくなる。
「い、いや……来ないで……」
メイリンは、思わず後ずさる。と、彼女の背中に建物の壁が当たった。
――逃げ場は……ない……。
怯えるメイリンの様子を愉しむように、男達がじりじりと距離を詰めてくる。
「いやあああぁぁぁっ!誰か助けてぇぇぇっ!」
メイリンは、出来うる限りの大声で助けを求めた。しかし、彼女の助けを求める声に、応えてくれる者はいない。
「助……けて……」
メイリンは、先ほどまでとは打って変わって、力のない声で呟いた。
もう解っていた。誰も助けなんか来ない。
――こんなことになるなら、お姉ちゃんにジュースを買って来てもらおうなんて、思わなきゃ良かった……。
だが……後悔してももう遅い。
背後は行き止まり。逃げ道は前にしかないが、男達の横をすり抜けなくてはならなくなる。いかにメイリンがコーディネーターといえども、走って逃げ切れるかどうかは解らない。
それに、もしそれが可能であったとしても、脚が震えているメイリンには、立ち上がって走り出すことも、どちらにせよ不可能であった。
男達が、メイリンのわずか1、2メートル手前に立っている。メイリンの怯えを愉しみながら、メイリンを陵辱する相談をし始めた。
「じゃあ、俺が一番最初な」
「ちっ、でも中に出すんじゃねぇぞ?」
迫る貞操の危機に、メイリンの瞳から涙が零れ落ちる。
半ば諦めに似た気持ちで、メイリンは最後に呟いた。
「お姉ちゃん……。」
その時――男の一人の後頭部に、どこからか飛んで来たジュースの缶が直撃した。
「いてぇっ!?」
直撃を食らった男が、頭を押さえて蹲る。メイリンの目の前に、男の頭に当たったジュースの缶が転がってくる。
(これ……コーラの……?)
メイリンは、自分の目の前にあるジュースの缶が、自分が姉に買って来るように頼んだコーラであることに気づいた。
「だ、誰だ!?」
男達が上げた声に、メイリンもハッと顔を上げる。メイリンは、男達が見ている方を見た。
……そこには、その端正な顔を怒りに染めた、赤い髪の少女――メイリンが心の中で助けを求めた人――ルナマリアが立っていた。
「お姉ちゃん……」
メイリンが、呆然と呟く。
一方、男達は明らかに動揺していた。
「な、なんだお前!?」
男の一人が叫んだ。しかし、その問いには答えず、ルナマリアは怒りを含んだ声で叫んだ。
「あんた達ぃ……!人の妹に何してんのよ!?」
少女のものとは思えない迫力に、男達も思わず後ずさる。ルナマリアは、そこに畳み掛けるように威勢よく怒鳴った。
「さっさと私の妹からその離れなさい!でないと、後悔するわよ!!」
ルナマリアの迫力に、最初は気圧されていた男達だったが、徐々に落ち着きを取り戻してきた。ルナマリアが一人であることが判り、余裕が出てきたらしい。
また、相手が細腕の女の子一人で、自分達は男ばかりで三人もいるということも、男達の余裕に寄与していた。
男が、ルナマリアの姿をじろじろ見ながら言う。
「君、この子の『お姉ちゃん』なんだぁ?」
「ふ〜ん……お姉ちゃんも可愛いじゃん。それに、スタイルも抜群だねぇ……」
「いてて……痛かったなぁ……。このお詫びは、体で払ってもらわないとな……」
もう一人獲物が増えただけだと思ったのか、男達はげらげらと笑い出した。
ルナマリアは、彼らの愚かさを嘲るように笑う。
「ふん!やれるもんなら、やってみなさいよ!」
ルナマリアの余裕に、男達もカッと来たようだ。先ほど缶をぶつけられた男が、ルナマリアのほうに、つかつかと歩み寄る。
「お姉ちゃん、余裕だねぇ……。ま、そういう子が数分後には、泣いてお願いするのがパターンなんだけど」
男は、上からルナマリアを見下ろす。ルナマリアは、キッと男を睨みつけた。
ルナマリアも決して小柄ではないのだが、男はルナマリアよりも一回り以上も多きい。対格差は歴然としていた。
「ごちゃごちゃ言わずにかかって来たら?それとも何?怖いの?女の子一人が相手なのに?男のくせにだらしないのねぇ……」
「あん……!?んだと、このアマァ!!」
ルナマリアの挑発に、男はあっさりと乗った。怒りで顔を真っ赤にさせて、ルナマリアに向かって拳を振り下ろそうとする。
「お姉ちゃん!」
メイリンが、思わず悲鳴を上げる。
しかし、ルナマリアは半歩引いただけで、男の大振りの拳を避わした。
「な、なにっ!?」
あっさりと拳を避わされて戸惑う男の腕を掴み、ルナマリアはいとも容易く男の腕を捻り上げる。
「い、いてててててててて!?」
ルナマリアに腕を掴まれた男が悲鳴を上げる。
ルナマリアは、メイリンがビックリするくらいに、冷たい声で言った。まるで、格の違いを見せ付けるかのように。
「やめてくれない?本気で喧嘩したら、あんた達みたいなナンパ男が、私に敵うわけ無いでしょ?」
ルナマリアは軽く足を引っ掛けると、男を転倒させる。転んだ男の顔面に蹴りを見舞い、あっさりと男を失神させた。
メイリンは普段あまり意識していないが、ルナマリアは、外見は可愛い女の子と言えど、れっきとしたザフトの赤服の一人で、アカデミーでも成績上位の、プロの軍人なのだ。
しかもコーディネーターで、さらには近接格闘戦術の訓練を受けたルナマリア相手に、ナチュラルの、しかもただのナンパ男では、初めから勝負にならない。
それに、ルナマリアは射撃は苦手だが、近接格闘戦術の成績はかなり良かった。
メイリンは、改めて姉の実力を思い知り、思わず呟いた。
「お、お姉ちゃん……凄い……」
「な、なんなんだよ、この女ぁ!?」
簡単に仲間の一人を片付けた、ルナマリアの反撃に恐れをなしたのか、男達は顔に恐怖を滲ませていた。
ルナマリアは、そんな男達に対しても、馬鹿にするような笑みを浮かべる。
「あら?戦う前からギブアップなの?だらしないわねぇ……」
見下すようなルナマリアの言い方が、男達の恐怖を忘れさせた。男達は、二人がかりで、ルナマリアに襲い掛かっていく。
ルナマリアは馬鹿にしたように鼻を鳴らすと、一人の男の腕を取り――それから最後の一人が地面に倒れ伏すまで、大した時間はかからなかった。
最後の一人を片付けると、ルナマリアはメイリンの方に駆け寄って来る。
「メイリン、大丈夫!?あいつらに、酷い事されなかった!?」
メイリンを心配そうに見つめるルナマリアの顔は、いつもの優しい姉の顔に戻っていた。
ルナマリアの顔を見ているうち、メイリンの瞳に、じわっと安堵の涙が浮かんでくる。
「お姉ちゃぁぁぁん……!」
メイリンは、ルナマリアの胸に顔を埋めると、声を上げて泣き出した。ルナマリアは、メイリンの頭を撫で、安心させるように言う。
「よしよし……もう大丈夫よ……。怖い目にあったのね……」
「うん……怖かったよぉ……!」
メイリンは、泣きながら姉に訴える。ルナマリアは、メイリンの頭を撫でながら、彼女に謝った。
「メイリン……ごめんね?一人にしちゃって……」
「ううん、お姉ちゃんのせいじゃないよ!あたしが、わがままだったから……」
メイリンは、そのままルナマリアの胸の中で子供のように泣きじゃくっていた。だが、やがて落ち着いたのか、そっとルナマリアから離れる。
メイリンは服に付いた埃を払うと立ち上がり、照れくさそうにルナマリアに言った。
「お姉ちゃん……ありがとう……。助けてくれて……」
メイリンのお礼に、ルナマリアは爽やかな笑みで応える。
「何言ってんのよ?あんたらしくないわねぇ……。私はあんたのお姉ちゃんなんだから、そんなの当たり前でしょ?」
「うん……!」
メイリンは、まだ僅かに残っていた涙を指で拭うと、笑顔で頷いた。
――強くて優しくて……姉は、やはり変わっていなかった。幼い頃と同じく、メイリンが困っているときには、飛んできて助けてくれる。
もう姉は自分から離れて行ってしまったと思っていたが、そうではなかった。
姉は、今でもメイリンのことを大事に思って、気にかけていてくれた。その事実が、メイリンには嬉しい。
(やっぱり……お姉ちゃん大好き……)
メイリンは、心の中でそっと呟いた。そこに、ルナマリアの声がかけられる。
「あ、いけない……メイリンの分、こいつに投げちゃったんだ……。」
ルナマリアは、思い出したようにジュースの缶の片方を取り出した。
ルナマリアが男に投げたのは、メイリンのために買ってきたコーラの缶だったのだ。
「ごめんね?新しいの買ってあげるから」
ルナマリアの言葉に、メイリンは思わず笑いそうになってしまった。
ルナマリアはメイリンの内心に気づかず、更に言葉を続ける。
「それとも、私の分飲む?コーラじゃなくて、オレンジジュースだけど……」
「ううん。それは要らないよ。」
「そう?じゃあ、新しいのを――」
「それも要らない」
メイリンはそう言って、訳が解らずポカンとしているルナマリアをよそに、地面に転がっているコーラの缶を拾い上げた。
男の後頭部に直撃したせいで、コーラの缶はへこんでいた。それを見て、ルナマリアはメイリンに声をかける。
「そんなもの拾わなくても、新しいの買ってあげるってば」
「ううん。これがいいの」
「……?変な子ねぇ……。まっ、いいけど」
ルナマリアはそう言うと、路地裏を後にするべく、すたすたと歩いていった。メイリンも、慌ててその後に従う。
「本当にそれでいいわけ?」
歩きながらプルトップを開け、ルナマリアはメイリンにもう一度尋ねた。
メイリンは、缶の埃をハンカチで綺麗に拭き取りながら答える。
「“これ”がいいの」
「あっ……そう……」
それきり、ルナマリアはへこんだ缶については、何も言ってこなくなった。
綺麗に口をつけるところの汚れを落とすと、メイリンはジュースの缶に口をつけた。
「う〜ん……美味し〜い!あたしが飲んだ、どのコーラよりも美味しい気がする!」
一口飲んで、メイリンはそう感想を漏らした。
可笑しなことを言うメイリンに、ルナマリアは小さく噴き出す。
「大げさねぇ……。どれも変わんないでしょ?」
「あたしにとっては違うの!」
「はいはい……」
そんな他愛のないことを話しながら、姉妹は再び街へと戻って行った……。
その後、ルナマリアとメイリンは簡単な買い物を済ませると、ミネルバに戻った。
二人並んで部屋に戻り、荷物を下ろす。いくら休日とは言え、艦内を私服で歩き回るわけには行かない。ふたりは、私服を脱いで下着姿になると、制服を取り出して着込み始めた。
「メイリン」
背を向けたままルナマリアが言い、メイリンは振り返る。メイリンは、姉に背中に聞き返した。
「なに?お姉ちゃん?」
「後でさぁ……シャワーにでも行く?あんたも汗かいちゃったんじゃない?」
「あ、うん……そうだね……」
そういえば、ルナマリアと一緒にシャワーを浴びるのも久しぶりだ。最近のルナマリアは、一人でシャワーを浴びることが多くなっている。メイリンが誘っても、「あっ、済ませちゃった。」で返されることが多かった。
それだけに、姉のお誘いはメイリンにとって嬉しかった。
ルナマリアとメイリンは、共同シャワー室にやってきた。ほとんどのクルーがまだ帰って来ていないためか、中には誰もいない。
ルナマリアは、制服の前を開け始めた。メイリンも、同様にして制服を脱ぎ始める。
メイリンは、ついチラッと姉の方を盗み見た。妹としては、ついつい姉の体と自分の体を見比べてしまうのが、悲しい性というものだ。
ルナマリアはメイリンの視線に気づかず、上着を脱衣籠に放り込むと、アンダーシャツも脱ぐ。
次にお気に入りのプリーツスカートとニーソックスを脱いで、完全に下着姿になった。
そして、ブラのホックを外し、形のいい胸を露出させる。
メイリンは、思わず息を呑んで、姉の体を見つめてしまった。
(うわぁ……お姉ちゃん、細身のくせに胸大きい……。それに、大きくなってる気がするし……)
あんまりしつこく見すぎたので、ルナマリアはメイリンの視線に気づいてしまった。
「ち、ちょっと、ちょっと……。なにじろじろ見てるのよ?」
「……お姉ちゃん、なんか、おっぱい大きくなってない?」
「え!?」
メイリンの思わぬ一言に、ルナマリアも思わず自分の胸を見た。
「そ、そう……?」
「うん……そんな気がする……」
「き、気のせいだってば。変な事言わないでよ、もう……」
ルナマリアは誤魔化すようにそう言うと、そそくさとパンツまで脱いで、シャワーの方に歩いて言った。メイリンも大急ぎで服を脱ぎ、姉の後を追う。
メイリンは、ルナマリアの隣の個室に入り、上から流れ落ちてくるお湯を浴びていた。
彼女は、再びちらりとルナマリアの方を見た。ふと、メイリンの視線が、不審なものを捉える。
「お姉ちゃん……首筋のところ、赤くなってる……」
「え!?」
メイリンの言葉に、ルナマリアは慌ててメイリンに指摘されたところを押さえた。なぜだか、随分と動揺しているように見える。
メイリンは、姉の態度を不思議に思った。どうしてそんなに慌てているのだろう?メイリンは、ルナマリアに尋ねる。
「どこかにぶつけたの?」
「え、えっと……そ、そう!ついドジしちゃって!」
「ふ〜ん……」
なんとなく歯切れが悪かったが、とりあえずはそれで納得し、メイリンもシャワーを浴び続けた。
ルナマリアとメイリンがシャワー室を後にし、自室へ戻るために通路を歩いていると、途中でシンとアスランに出会った。
シンは、なぜか私服姿だった。もうすでに外出時間は終わっていたはずなのに。
「あら、シン?なに?今頃帰ってきたの?」
ルナマリアがシンに声をかける。シンは、なぜか恥ずかしそうに彼女から顔を背けて答えた。
「ま、まぁね……」
「ふ〜ん……」
と、そこでルナマリアは妙な臭いに気づいた。その臭いは、シンの体から漂ってくる。
「ちょっと、何?この臭い……。なんか、海の香りがするんだけど……」
「いやっ……!これは……その……」
しどろもどろになるシンに、アスランは珍しく、からかうような調子を漂わせて言った。
「……海に落ちたからな」
「た、隊長!ばらさないでくださいよ!」
アスランは微笑を浮かべると、シンの肩を軽く叩いて歩き去っていく。
「ち、畜生!あの野郎……!あっさりばらしやがって!」
シンは、顔を赤くしてアスランの後姿を見送った。ルナマリアは、シンの態度を疑問に思ったのか、彼に尋ねる。
「『海に落ちた』って……どういうこと?」
「あ〜……後で話すよ。とりあえず、体洗わないと……」
「そうね……。そんなに磯臭いんじゃ、落ち着いて話せないわ……」
シンは二人に手を振ると、自室へと戻って行った。
メイリンは、隣のルナマリアの顔を見上げた。
シンの後姿を見送るルナマリアの顔には、不思議と優しげな表情が浮かんでいた。
姉の顔を見て、メイリンはなんとなく、胸の奥がざわついてくるのを感じる。
(お姉……ちゃん……?)
「で、その子を助けるために、思わず海に飛び込んだ……ってわけ?」
「まぁね……」
「呆れた……。自分も危ないとか思わなかったの?」
ルナマリアは、誰もいないレクルームでシンの話を聞いていた。
二人で軽く食事を済ませた後、なぜ海に落ちたのか、事の経緯を聞いていたのだ。
シンの話によると、崖の上から女の子が落ち、たまたま近くにいたシンが助けに海に飛び込んで、なんとか事なきを得たらしい。シンの話によると、女の子はかなり暴れ、危うくシンも溺れそうになったとか。
「それで、その子を連れて泳いで岸に上がることもできず、エマージェンシーってわけね……。」
「まぁ、そういうこと」
「そこで後先考えないで飛び込んじゃうのが、シンらしいって言えばシンらしいけど……。」
ルナマリアの言葉に、シンは少し不機嫌な顔になった。なんだか、馬鹿にされた気分だ。
「……おい。俺が、先を読む能力無いって言いたいのか?」
「違うわよ。もう……すぐいじけるんだから……」
ルナマリアは、シンの子供っぽさにクスクス笑った。
「そこで飛び込んじゃうのが、お人好しのシンらしいって事よ」
「そ、そうか?」
シンは、ルナマリアに誉められて照れくさそうに頭を掻く。
と、そこでシンはルナマリアの方の首尾を尋ねた。
「そっちはどうだったの?メイリンと仲良く出来たの?」
「あ〜うん……。それなんだけど……」
なぜか口ごもるルナマリアに、シンは不思議そうに聞いた。
「喧嘩でもしちゃった?」
「違うってば!あのね――」
シンの言葉をムキになって否定して、ルナマリアは今日の出来事を話し始めた。
ルナマリアが話し終えると、シンは一瞬ポカンとした顔になり、その直後、馬鹿みたいに笑い出した。
「ちょっと!何が可笑しいのよ!?」
シンの反応に、ルナマリアは怒ったように聞く。シンは、可笑しくってしょうがない、とでも言うように、笑いながら答える。
「ご、ごめん……!でもさ、見たかったなぁ!ルナがそいつらを投げ飛ばすとこ!」
「もう……何がそんなに可笑しいんだか……」
ルナマリアの話は、シンのツボにはまったようだ。シンは、さっきから笑い転げている。
なんか馬鹿にされたような気がして、ルナマリアは口を尖らせた。
「いつまでバカみたく笑ってるの?」
「わかったわかった……。……ふぅ……もう大丈夫……」
シンは、深呼吸を繰り返して、ようやく落ち着きを取り戻した。
もっとも、その目はまだ笑っている。よっぽど、ルナマリアがナンパ男を締め上げたと言う話が、気に入ったらしい。
――ルナマリアとしては、なんとなく不本意だけど。
「ルナって強いんだなぁ……」
「……そんなこと言われても、全然嬉しくないわね……」
――自分は、守るよりも守られたいのに……。
それを口に出すと、またシンに笑われそうなので、ルナマリアは黙っておいた。ルナマリアが、そんな女の子らしい夢を見ているとシンが聞いたら……また笑い転げるだろうから。
シンは、まだ顔に笑みを残しながら、ルナマリアに尋ねる。
「なんで?強いって言われたら、普通は嬉しいじゃん?」
「もうっ!ホントにシンったらデリカシーゼロなんだから!普通、女の子は強いなんて言われても嬉しくないものなの!」
「そういうもんか?」
「そんなことも解んないわけ?呆れた……」
そう言って、ルナマリアはプイと顔を背けた。
その子供っぽい仕草に、シンは思わず笑みをこぼす。
ルナマリアは、普段はお姉さんぶっているくせして、シンの前では時々こんな風に子供っぽくなる。
そこが、彼女の可愛いところだけれど。
(それにしても、ルナはそんなに喧嘩が強かったのか……)
シンは、その件について少し考えてみた。
今まで、シンとルナマリアは本気で取っ組み合いなどしたことは無い。
それは当然としては当然なのだが、なんだか新鮮に思える。強いルナマリアというのも、一度生で見たい気がする。
彼女は、男にいきなり襲われたときに、どんな反応を示すのだろうか?
――思いっきり殴る?蹴飛ばす?投げ飛ばしたりもするかもしれない……。
シンの心に、いつもの悪戯心が芽生えた。
いくらなんでも、強姦というのは出来ない。
そのかわり……ここでいきなりキスして押し倒したら、彼女はどんな反応をするだろうか?
(う〜ん……見てみたい……。……よし!やるぞ!)
シンはそう決心し、早速実行に移した。
「ルナ、ちょっとこっち向いて」
「え?」
突然『こっちを向いて』などと言われ、ルナマリアは思わず、言われた通りにシンの方を見た。彼女は、いきなりの事なので、きょとんとした顔をしている。
シンは、悪戯好きの子供のような笑みを浮かべると、いきなりルナマリアの唇をふさいだ。
「んうっ!?んっ!んん〜っ!」
ルナマリアは突然のことに気が動転して、目を大きく見開いた。ハッと我に返り、シンの体を両手で押し返そうとするが、なぜか強く押し返すことが出来ないでいる。
シンは、彼女の口内に舌を侵入させ、ルナマリアの舌に自分の舌を絡ませた。
さらに、彼女の体を椅子に押し倒す。
「んんっ!んぅ……ん……んっ……」
最初は抵抗していたルナマリアだったが、シンの執拗な攻めに観念したのか、やがて大人しくなった。目を閉じて、自分の方からも舌を絡ませてくる。
(あらら……あっさり大人しくなっちゃった)
意外に思いながらもシンは、してやったり、というような笑みを浮かべると、そっと唇を離した。
「……いきなり……なにするのよ……?もう……」
ルナマリアは目を開け、シンに小さな声で抗議する。彼女の顔は赤くなり、瞳は潤んでいる。
シンは、笑いながら答える。
「ルナがどんな反応するのか見てみたくてさ」
「……シンのバカ」
ルナマリアは、拗ねたように応える。
ルナマリアのお決まりのセリフに、シンは笑った。ルナマリアは、シンが悪戯しても、大抵のことは『シンのバカ』で許してくれる。
ルナマリアのことが愛しく感じられ、なんだか急に彼女を抱きたくなった。
シンは、もう一度ルナマリアに口付ける。今度はルナマリアも、最初から積極的に求めてきた。
唇をそっと離すと、シンはルナマリアに尋ねた。
「していい?」
「えっ……?」
意味が解らず、きょとんとするルナマリアに、シンは彼女の胸に軽く触れて応える。
「これ。」
ルナマリアは、シンに胸を揉み解され、くすぐったそうに身をよじった。
「あんっ!ち、ちょっと!いやだって……!」
「なぁ、いい?」
なおもしつこく尋ねるシンに、ルナマリアは少し恥ずかしそうにしていながらも、やがてコクリと頷いた。
「もう……エッチなんだから……!……そ、そんなにしたいんなら……いいけど……」
「じゃあ、早速……」
そう言って、ルナマリアの上着に手をかけたシンを、ルナマリアは慌てて制した。
「いやぁ!待って待って!ここじゃダメ!誰か来ちゃう……!」
ルナマリアの言うとおり、あまり人が来ない時間帯とは言え、レクルームは人が集まる場所だ。ドリンクを買いに誰かがやって来ないとも限らない。
「……それもそうか。じゃあ、場所変える?」
「う、うん……」
頬を赤く染めて頷き、ルナマリアは椅子から起き上がる。
シンは、彼女の手を握ると、かねてよりチェックしていた『穴場』へと、彼女を連れて行った。
シンとルナマリアは、パイロットロッカーにやって来た。
ここなら、四人しかパイロットがいないミネルバにおいては、訪れる者が極端に少ない、まさに『穴場』となる。
ルナマリアは、シンがあらかじめこんな時のために、ふたりが落ち着いてセックスが出来る場所を調べていた、ということを聞いて、呆れたように感想を漏らした。
「……なにそれ?シンって、そういうことだけはやけに熱心になるのね……」
「なんだよ?悪いかよ?」
「別に〜……。はぁ……なんでこんな風に、エッチにしか興味ないみたいなのを選んじゃったんだか……」
ルナマリアは、わざとらしく肩を竦めて言った。もちろん、シンにも彼女の言ったことが、本心でないことぐらいは解っているので、彼女の言葉を聞いても腹を立てたりはしない。
……もっとも、腹を立てない代わりに、別のことでお返しをさせてもらうのだが。
シンは、ルナマリアの体をいきなり押さえつけた。
「えっ!?ち、ちょっと……あっ!?やぁ!」
突然のことに戸惑うルナマリアを、そのまま強引にロッカーに押し付ける。
「や、やめて!ちょっ……こらぁ!聞いてるの!?」
ルナマリアはシンから一旦逃れようと、身をよじって逃げ出そうとした。シンに背中を向けて、彼から離れようとするが、後ろから胸を鷲掴みにされ、それも叶わない。
「や、やだ……!あんっ、あっ……あふっ……」
シンが、両手でルナマリアの胸を揉み解す。搾乳でもするかのように、リズミカルにギュッギュッと握る。
「あふっ……!ちょっと、これダメぇ……!そんな風にされたら……へ、変な気分になっちゃうよぉ……!」
ルナマリアは、シンの手を払いのけようとしたが、シンに胸を揉まれているので手に力が入らず、彼の手に自分の手を添えるだけになってしまっていた。
「あっ、はぁ……んっ、あ、あんっ……!」
ルナマリアは抵抗を諦め、シンにされるがままになっていった。
シンとしては、もう少しルナマリアが抵抗してくれれば面白いのだが、まぁ、あんまり抵抗されすぎて殴られたりするのも嫌なので、それは諦める。それに、なんだかんだ言っても、シンに胸を揉まれることで感じているルナマリアを見るのも、面白い。
「あ……ひゃうっ……あ、はぁん……!」
ルナマリアはシンの手に力が入るたびに、吐息を漏らしていた。シンの側からは見えないが、きっと顔を真っ赤にしているに違いない。
――それにしても……と、シンはルナマリアの胸を揉み解しながら、あることに気づいた。
(なんか、ルナの胸、大きくなってるような……)
シンの手の中に収まっているルナマリアの胸は、初めてシンが彼女の胸に触れた時よりも、大きくなっているような気がした。シンは、改めてもう一度胸の大きさを確かめる。
「あうっ……やぁん……こ、こら……!……なによ?そのいやらしい触り方……」
ルナマリアが何か言っているが、それは気にしない。
(う〜ん……やっぱり大きくなってるな……)
シンが、たくさん彼女の胸を揉んだ賜物だろうか?ルナマリアの耳元に口を寄せると、そっと囁く。
「なんか、ルナの胸、大きくなってるよ?」
「えっ!?」
シンの言葉に、ルナマリアが思わず振り返る。その顔は、案の定羞恥で真っ赤になっていた。
「……メイリンにもそう言われたわ……」
ルナマリアは、恥ずかしそうに俯くと、そう呟いた。彼女の言葉に、シンは笑みを浮かべる。
「俺のおかげだな」
「シンの“せい”ね……」
……なんか、微妙にニュアンスが違くなる気がするんだが、それも気にしない。シンがルナマリアの胸を揉んだから大きくなったと言う点では、同じだからだ。
シンは、胸から手を離すと、ルナマリアの体を一回転させ、自分の方に向かせた。
ルナマリアが、潤んだ瞳でシンを見つめてくる。
シンは彼女の首筋にそっと口付けした。ちゅっと音を立てて、キスマークをルナマリアの白い首筋に付ける。
「あっ、ちょっと……やめて……。さっき、メイリンにバレそうになって……」
ルナマリアは、恥ずかしそうにそう言った。誤魔化すのに、どうやら苦戦したらしい。
「なんだぁ……残念。これから、胸とか臍の辺りとか、いろんなところにキスマークつけてやろうと思ったのに……」
「そ、そんなことしたら、絆創膏だらけになっちゃうじゃない……」
ルナマリアの冗談に、二人は顔を見合わせるとクスリと笑った。
シンが、ルナマリアの前をはだけさせ、シャツとブラを一緒に捲くり上げると、ルナマリアの乳房が露になる。
ルナマリアの白い乳房は、すでに上気して薄紅色がかかっていた。
シンは、ルナマリアの唇から口を離すと、代わりに彼女の右胸の乳首に吸い付く。
「んあっ……!あん、あっ、ひゃっ……く、くすぐったい……!」
敏感な乳首を、舌の先でたっぷりと嘗め回され、ルナマリアがくすぐったそうに身を震わせる。
シンは、彼女の反応を可愛らしく思いながら、空いている右手でもう片方の胸に触れた。
口では相変わらず乳首を弄りながら、手でルナマリアの乳房を回すように揉む。さらに、指で乳首を挟むようにしてこね回す。少し弄ってやるだけで、ルナマリアの乳首はすぐに固くなった。
シンが執拗に胸への愛撫を続けてると、ルナマリアは切なそうに訴えてきた。
「あっ……やっ……あっ、ふぅ……んんっ……!ね、ねぇ……そんなに胸ばっかりされたら……私……っ……!」
シンは、その言葉と、彼女の表情だけでルナマリアの言わんとしている事を悟る。
ひどく婉曲的な言い方をしているが、要するに彼女は胸だけじゃなくて、他の箇所も弄って欲しいのだ。そのことは、シンも何度も彼女と肌を重ねるうちに、理解するようになっていた。
(……なら、そう言えばいいのに)
とも思うが、そこではっきりと言わないのが、彼女の可愛らしいところでもある。
むしろ、ここで「他のところも触ってぇ!」などと大声で言われた日には、ちょっと萎える。……というより、そんなのルナマリアらしくない。
そんなことを思いながら、シンは、空いている左手を彼女の股間に伸ばした。下着の上から、そっと彼女の割れ目をなぞる。
「ひうっ……!」
軽く指が触れただけなのに、ルナマリアは思わず悲鳴を漏らした。恥ずかしそうに、シンの動きを目で追っている。
シンは、さらに指をルナマリアの下着に潜り込ませた。もぞもぞと下着の中に侵入し、ルナマリアの秘処に軽く触れる。彼女のそこは、シンが触る前からぐっしょりと濡れていた。
どうやら、胸を散々弄られていたせいで、すっかり感じてしまっていたらしい。
シンはルナマリアの胸から口を離すと、中指を彼女の中に埋めながら、ルナマリアにそのことを告げる。
「ほら……ルナのここ、もうこんなに濡れてるよ……」
「あふっ……い、いちいちそんなこと……あんっ!……言わなくて……あっ!ひあっ!……いいって、言ってるでしょ……!っていうか、喋ろうとするときに指動かすの……あんっ!や、やめてってばぁ……!」
ルナマリアが喋ろうとするたびに、シンが指を動かし、それを邪魔しようとする。
シンは、悪戯好きなのだ。可愛い子ほど、つい虐めたくなってしまう。
簡単にシンの思い通りに引っかかるルナマリアが、可愛くてしょうがない。自分よりも年上なのに、なぜかセックスのときには、それを忘れてしまう。彼女が、いつまでも変わらず、うぶだからだろうか?
いつもはお姉さんぶってシンに世話を焼くくせに、こういう時には、シンにされるがままになる。
――こういうんなら、年上の恋人も悪くないな……。ずっと相手にペースを握られるのは嫌だけど。
そんなことを思いながら、ルナマリアの体を弄っているうち、次第にシンも興奮してきた。
ズボンの中で自分自身がすっかり固くなり、激しく自己主張をしている。シンの分身は、ルナマリアの体を攻めているうちに、海綿体に流れる血液が増加し、大きくなっていた。仕舞っておくのが、苦しくなっているぐらいだ。
肉棒を取り出そうとして、シンは彼女の体から身を離した。支えを失ったルナマリアが、気が抜けたような声を上げる。
「あっ……ふぁ……ダメ……立ってらんない……」
シンに攻められ続けていたルナマリアは、既にぐったりとしている。
彼女は、へなへなとその場にへたり込んでしまった。
そんな彼女の前で、シンは肉棒を開放する。ルナマリアは、それをトロンとした目で見つめた。
「あっ……シン……」
ルナマリアは、肉棒を見つめながら、小さく呟いた。すっかり硬くなっているシンの肉棒が、気になって仕方ないらしい。
「ルナ、立って」
「う、うん……」
言われたとおりに、ルナマリアが立ち上がる。シンは、彼女の体を一回転させ、自分の方に背中を向けさせると、ロッカーに両手を突かせた。
「ちょっ……これ、何するつもりなの……?」
ルナマリアが、不安そうな声で尋ねる。
(ここまで来れば、解りそうなもんなんだけどなぁ……)
頭を掻きつつ、シンは、彼女の問いに行動で答えた。ルナマリアのスカートを、そっと捲り上げる。ズボンと違って、わざわざ全部脱がさなくてもいいところが、スカートのいいところだ。
一方、突然スカートを捲られたことにビックリしたのか、ルナマリアが小さく悲鳴を上げた。
「きゃっ!?い、いい年してスカート捲りなんてしないでよ、もう!」
「何言ってんのさ?捲らないと、エッチ出来ないだろ?」
「そ、それはそうだけど……あっ、やぁん……!」
シンは、ルナマリアのショーツをそっと下ろした。ショーツが、彼女の太腿の辺りで止まる。
シンは、中指を彼女の中に挿入し、秘処の濡れ具合をチェックしながら尋ねた。
「ルナ……このまま入れていい?」
「え?や、やだ……後ろ……?」
ルナマリアが不安そうにシンの顔を振り返る。
「後ろは嫌なの?」
「う、うん……なんか恥ずかしい……」
ルナマリアは、そう言って俯いた。その顔は、恥じらいの色に染まっている。
(そういう顔されると、余計に、後ろからしたくなるんだよなぁ……)
ルナマリアの表情が、シンの劣情を誘う。もう既に十分硬くなっているというのに、シンは、自分自身がさらに大きくなっているのを感じた。
なんだか、恥らうルナマリアを見てると、いつも悪戯心がムラムラと湧いてくる気がする。ついつい、虐めてやりたくなってしまうのだ。
ルナマリアは普段勝気なくせに、セックスの時には急にしおらしくなるし……。
シンは、彼女のほっそりとした腰を掴んだ。そのまま、肉棒を彼女の入り口にセットする。
先端部分が粘膜に触れると、くちゅっ、という湿った音と共に、ルナマリアが小さく声を上げた。
「んっ……!」
いつもなら挿入する前に一声かけるのだが、今回のシンは何も言わずに、一気にルナマリアの中に肉棒を突き入れた。
「あっ……あああっ!」
何の予告も無しに一気に挿入され、ルナマリアは悲鳴を上げた。足が震え、その場に立っていられなくなりそうになる。彼女の腰をシンが支えており、辛うじて立っていることが出来ている、という状態だった。
突然の挿入で、息が詰まったルナマリアが、蚊の鳴くような声で抗議する。
「は、入る前に一声かけてよぉ……」
ルナマリアは顔を巡らせ、涙目でシンを非難がましく睨んだ。
シンにはもう何回も抱かれているとは言え、やはり、挿入されるのには、心の準備というものが要るものだ。膣内に収まった肉棒が腹部を圧迫して、ルナマリアに息苦しさを感じさせている。
「ひっ……あっ……あうっ……!人の中に入る時は……ノックぐらいしなさいって、お母さんに言われなかったの……?」
「……言われるわけ無いじゃないか」
肉棒を入れられているせいで頭がぼんやりしているのか、ルナマリアは変なことを言い出した。それを言うなら、『人の部屋に入る前』だろう。
ルナマリアは、大きく息を吸って呼吸を整えようとしていた。
しかし、シンは彼女の様子に構わず抽送を開始する。
「えっ……!?ま、待って……!まだ……あっ!?やだぁ……!」
ルナマリアが戸惑いの声を上げるのにも関わらず、シンはルナマリアの膣内に埋められた肉棒を動かし始めた。
「くぅ……っ……あっ……ん、ああっ……!ま、まだ動かさないで……あ、ああっ!ダ、ダメだってぇ……!」
ルナマリアが呼吸を整えるのを待たずに、シンはピストン運動を続けた。
ルナマリアの膣は、シンの肉棒をぐいぐいと締め付け、少し動かすだけでも、シンに甘美な快感を与えてくれる。
「あんっ、あっ、やあっ……!う、動いちゃダメって……うあっ……!い、言ってるじゃない……!」
一方、お願いを無視して動き始めたシンに、ルナマリアは必死に抗議する。
……まぁ、それをシンに言っても無駄なわけだが。
「でもルナの中が気持ちよすぎるんだから、しょうがないだろ!?なら、動くしかないじゃないか!」
「なっ、なによ!?その自分勝手な理屈は!?ひっ、あ、ああんっ!やぁ……!」
肉棒を、ルナマリアの中に入れているだけでも気持ちいいのだが、男としては更なる快楽を求めて、肉棒を動かしたくなってしまうのが、男の性というものだ。
この点は、ルナマリアに理解してもらうしかない。
……というわけなので、シンは腰を動かすのを止めなかった。
「ん、うっ……はぁっ……あっ……や、やっと……マシに……」
少しはマシになって来たのか、ルナマリアの上げる声は、徐々に落ち着いてきた。もっとも、まだ少し息苦しいようで、時折大きく息を吸って呼吸を整えようとしている。
シンは、ルナマリアの中に肉棒を突き入れながら、彼女に声をかけた。
「ルナ、もうちょい我慢してね?」
「んあっ……シ、シン……あっ、いやぁん……!」
ルナマリアの中で、肉棒が彼女の愛液に、ねっとりと絡まっている。彼女の熱い体温が、肉棒を通してシンにも伝わってくる。
「あんっ、く……うっ……あっ、ひあっ……あ、ああ……っ!」
ルナマリアの上げる喘ぎ声が、次第に一定のリズムを持ってきた。
彼女に少し余裕が出てきたようなので、シンは腰の動きを少しだけ強める。ルナマリアの腰を掴んで、ぐいっと肉棒を膣壁に叩きつける。
シンとしては、そんなに力を入れたつもりは無かったのだが、ルナマリアはそれだけでも悲鳴を上げた。
「あ、ああっ!」
もっとも、悲鳴といってもその声には、肉棒で貫かれる悦びの色が色濃く滲み出ていた。
シンは、夢中で腰を動かし続ける。
ルナマリアの中は程よく締まり、暖かい。シンは、すぐにでも射精したい気持ちを堪えながら、快楽を貪るように、ルナマリアの膣に肉棒を突き入れ続ける。
「あっ、く……うっ……!ふあっ……あ、ああっ……!」
何度もルナマリアの膣を突いているうちに、彼女の脚ががくがくと震えだした。脚に力が入らなくなっているのだ。
「あっ、はひっ……も、もうダメ……立って……らんない……」
ルナマリアは、その場に座り込みそうになった。シンは、慌てて彼女の身体を支える。
「お、おい、ルナ……座られたら出来ないんだけど……」
「だ、だって……私……足に力……入んなくて……」
ルナマリアが、潤んだ瞳でシンを見つめる。
無理に叱咤激励して立たせるということも出来るが、なんだか、後に遺恨を残す気もする。
「う〜ん……それなら……」
シンは、ルナマリアの体を抱え上げると自分の方を向かせ、下で繋がったまま壁に押し付けた。そして、ルナマリアに自分の首にしがみ付くように指示する。
「こ、こう……?」
ルナマリアは戸惑いつつも、シンの指示に従い彼の首の後ろに腕を回した。シンは、ルナマリアのお尻の辺りを抱えると、一気に彼女の身体を持ち上げる。
思った以上にルナマリアは軽かった。これぐらいなら、50キロいかないだろう。
「ええっ!?ちょっ……!や、やだ……ああんっ!お、下ろして!下ろしてよぉ!」
急に脚が床を離れて、ルナマリアはパニックに陥った。シンの腕にがっちりと捕まえられて、自由に身動きが取れないのだが、必死でもがこうとする。
「ね、ねぇ、下ろして!私、こんなの嫌だよぉ!」
ルナマリアは、シンに必死に訴える。何が、そんなに嫌なのだろうか?
「これ、嫌い?」
「嫌いとか好きとかじゃなくて、落ち着かないんだってば!そんなことより、早く下ろして!ねぇ、お願い!落とされそうで怖いのよぉ!」
必死に懇願するルナマリア――相手は、ルナマリアを虐めるのが大好きなシンである。泣き叫んで許しを請うぐらいしなければ、シンは止めてはくれない。
シンは、意地の悪い笑みを浮かべると、ルナマリアの耳元にそっと囁いた。
「大丈夫……俺は、絶対ルナを落としたりしないから」
「あ、当たり前でしょ!落としたりして、私がお尻打ったりでもしたら、絶対一発殴ってやるんだから!」
興奮したルナマリアは、なんだか物騒なことを言い出した。こういう、強気なルナマリアもいい。……もっとも――
「あふっ……あっ、あうっ……やだっ……!ふ、深いよぉ……!」
――シンが少し肉棒を動かすだけで、その強気も吹き飛んでしまうのだが。
シンは、彼女の体を抱え上げたまま、抽送を再開した。ルナマリアの体を上下に揺すり、肉棒を膣壁に擦り付ける。
「あっ、あんっ!ううっ……!」
シンの首の後ろに回されているルナマリアの腕に力がこもった。必死にシンにしがみ付いてくる。
――もしかして、本当に落とされるかもしれない、とでも思っているのだろうか?
シンとしては、信用が無いことに少しがっかりである。
「あんっ、あふっ……あっ、ひっ……あ、ああん……!」
ルナマリアの膣内は、愛液で溢れんばかりになっていた。
シンがルナマリアの中に肉棒を突き入れるたび、シンの肉棒が掻き出した愛液が、結合部からポタポタと床に落ちる。
(そろそろかもしんない……)
シンは、ルナマリアの胎内に肉棒を突き入れながら、そんなことを思った。
猛烈な射精感が、シンの肉棒から徐々に上ってくる。
「ルナ、イキそう?」
シンは、腰の動きは続けつつも彼女に尋ねる。ルナマリアは、がくがくと頷いた。
「う、んっ……!私……もう……ダメっ……!イ、イっちゃうよぉ……!」
ルナマリアの眦には、涙が浮かんでいる。切なそうに、シンを見つめてくる。
シンは、射精感を堪えつつもルナマリアを絶頂に導くべく、スピードを速めた。
ぐちゅっぐちゅっ、という卑猥な音がロッカールームに響き渡り、愛液があたりに飛び散る。
「あっ、ひっ、ふあっ……あっ、ひぁっ……あん、ああんっ!」
ルナマリアが上げる声も、次第に泣き声になってきた。ルナマリアは、涙で掠れた声でシンに絶頂が近いことを知らせる。
「あっ、ああっ、あん、ひぁっ……!も、もうダメ……イっちゃう……イっちゃうぅ!」
深く膣を抉られ、ルナマリアは思わずシンの首筋に抱きついた。ルナマリアの髪の甘い香りが、シンの鼻腔をくすぐる。
やがて、シンの我慢もとうとう限界になり、シンは最後の一突きをルナマリアの子宮に叩き込んだ。
「くあっ……ルナっ……!だ、出すよ!」
「ダ、ダメ……!イっちゃ……あ、あああぁぁぁっ!」
絶頂の瞬間、ルナマリアは泣き叫び、シンの首に回した腕に思い切り力を込めた。
ルナマリアが絶頂を迎えると同時に、シンもルナマリアの中に射精する。
「あ、ああっ……出てるよ……!シンのが……私の中に……いっぱい……!」
シンが射精しているのを感じ取り、ルナマリアは声を上げる。
妊娠の可能性などは、頭の中から吹き飛んでいた。
肉棒が、痙攣しながらルナマリアの膣内に、大量の精液を撒き散らす。一瞬にしてルナマリアの膣内は精液と愛液で一杯になり、結合部の隙間から、溢れ出してくる。
「あ、ああっ……ま、まだ出てる……」
ルナマリアがそう感想を漏らしたとおり、シンの射精はまだ続いていた。
ルナマリアは何か熱いものが、ぴしゃぴしゃと自分の膣壁にかけられているのを感じていた。膣壁が、シンの肉棒が脈打って彼女の胎内に精液を送り込んでいるのを、生々しく伝えてくる。
ようやく射精が終わり、シンは最後の一滴までルナマリアの膣内に注ぎ込むと、そっと彼女をロッカールームの椅子に下ろした。
ルナマリアは椅子の上に横たえられ、荒く呼吸を繰り返していた。
その赤い制服の上着をはだけさせられ、膣口から精液と愛液の混合物が流れ出しているルナマリアの姿は、彼女の若さと相俟って、非常にエロティックなものに見えた。
服装を整えたシンとルナマリアは、辺りの様子をそっと窺い、こそこそとパイロットロッカーを後にした。
若い男と女が、人気の無い場所でこっそり二人きりでする事と言えば――なので、シンが先に出て様子を窺い、後ろに控えるルナマリアを手招きする、といった具合である。
なんとか、二人でいても別に不審には思われないようなエリアにまで到達し、二人はホッと安堵の溜息を吐いた。
シンが、一仕事終えた後のような晴れやかな笑顔で言う。
「ふぅ……これで一安心だな」
それに対して、ルナマリアは頬を赤くしながら小声で言った。
「シンが、エッチなんてしたがるからでしょ?」
「なんだよ?ルナだってOKしたじゃん」
「そ、そりゃそうだけど……もっと場所を選んで……」
結局、ルナマリアがこんなことを言うのも、照れくささから来るものなので、シンはまったく意に介さない。
「はいはい……」
二人は、それぞれの部屋に行くための曲がり角で別れることにした。
ルナマリアは、まだ少し名残惜しそうにしている。
「……なんか、このまま別れちゃうのは寂しいかな……」
俯き、切なそうに言ったルナマリアに、シンは愛しさを感じた。
「明日になればまた会えるだろ?」
「うん……」
シンに言われても、ルナマリアの表情からは、寂しさが拭い去れない。
肌を重ねた日の夜、別れるときになると、ルナマリアはいつもこんな感じなのだ。どうせ、狭い艦内なんだから嫌でも明日になれば顔を合わせるというのに。
普段は勝気で明るいルナマリアだが、彼女は意外と寂しがりやなのだ。シンに抱かれているときに感じていた体温が急に無くなると、途端に胸にぽっかりと穴が開いたような気持ちになる。
ルナマリアは、誰かに傍にいてもらわないと、寂しくてたまらない女の子なのだ。
だからこそ、彼女はシンに抱かれるときになると、普段の彼女からは想像できないほどに甘えてくるのだろう。
――でも大丈夫。自分は、ルナマリアを一人になんかしない。
シンは、ルナマリアに微笑みかけると、周りに誰もいないことを確認して、ルナマリアに口付けた。
「んっ……!?」
急にキスされて、ルナマリアがビックリしたように目を見開く。やがて、彼女はうっとりと目を閉じると、自分の唇に押し付けられているシンの唇の感触に感じ入った。
どれくらいの間そうしていただろうか?シンは、自分からそっと唇を離した。
ルナマリアは、そっとシンを見上げる。彼女の目には恥じらいと共に、見間違いのないシンへの愛情が含まれていた。
「い、いきなりキスするなんて……もう……」
ルナマリアは、照れ隠しにそんなことを言った。シンは、素直じゃない彼女に、ふっと笑う。
「それじゃ、キスよりもっと凄いことしてやろうか?」
「えっ?」
シンは、きょとんとするルナマリアの左胸をいきなり掴んだ。当然の結果として、ルナマリアはじたばたと暴れる。
「きゃっ!?ちょっと、やだ……こんな所で……!」
シンは、ルナマリアの抗議にも関わらず、ゆっくりと胸を揉み解し始めた。
「あっ……う……んっ……あっ……」
最初は暴れていたルナマリアだったが、シンの手が胸を優しく愛撫しているうちに、口からは甘い吐息が漏れ始めていた。
柔らかい乳房の感触を存分に味わってから、シンは手を離す。
一方、いきなり胸を触られたルナマリアは、怒ったように言った。
「もうっ!シンのエッチ!」
「俺がエッチだってことくらい、知ってるだろ?」
「そ、そりゃそうだけど……じゃなくて!……はぁ……やっぱりいいわ……。なんか、何言っても無駄な気がした……」
諦めたようにそう言って、ルナマリアは微笑んだ。シンも彼女に微笑み返す。
シンは、ルナマリアにもう一度軽くキスすると、「おやすみ」と言って、自分の部屋に戻っていった。
ルナマリアは、シンの姿が曲がり角に消えるまで、彼の後姿を見送り、シンが見えなくなると踵を返して自分の部屋へと向かった。
……一連のやり取りを目撃していた人間がいたことに、気づくことなく。
自室に戻ったルナマリアは、メイリンがいないことに気づいた。
(あれ……?あの子……)
きょろきょろと室内を見渡す。もう、食事の時間は終わっているはず。シャワーも自分と一緒に済ませた。それなら、メイリンが部屋を留守にする理由は、何なのだろう?
一応、トイレやシャワールームも調べてみたが、やはりメイリンの姿はない。
(まっ、いいか。誰かとレクルームでだべってるのかもしれないし……。)
そのように納得し、ルナマリアはベッドに入った。
なんだか、今日は物凄く疲れた気がする。メイリンに街中を振り回され、不良に絡まれたメイリンを助けて、艦に帰ったらシンと激しいセックスをした。おかげで、正直フラフラである。
――最後のだけは自分のせいだけど。
ルナマリアは、ベッドサイドの電気を消して、毛布を被った。
と、そこで部屋のドアが開き、誰かが入ってきた気配を感じた。こんな時間に、自分達の部屋を訪れる人間はいない。となると、可能性は一つだ。
「メイリン、どこ行ってたの?」
ルナマリアはベッドから起き上がると、入り口に立っているメイリンに尋ねた。
メイリンは、ルナマリアの問いには答えず、黙ったままその場に立ち尽くしている。廊下の明かりが逆光になっているせいで、ルナマリアの位置からは、メイリンの表情は見えない。
「……メイリン?」
メイリンの様子がおかしい事に気づき、ルナマリアは声をかけた。
メイリンは、ようやく室内に一歩足を踏み出し、入り口のドアを閉める。
ふと、メイリンがようやく口を開いた。
「お姉ちゃん……なんで今まで言ってくれなかったの……?」
「え……?」
意外なメイリンの言葉に、ルナマリアは目を丸くした。
呆気にとられて何も言えないでいるルナマリアに、メイリンはなおも言葉をかける。
「あたし……お姉ちゃんには言って欲しかったのに……」
「ちょっ……な、何言ってるのよ?」
「お姉ちゃん、シンと付き合ってるんでしょ?」
メイリンの言葉に、ルナマリアは驚愕した。ルナマリアが何か言う前に、メイリンは言葉を続ける。
「……あたし、見ちゃったんだから……」
震える声でそう言ったメイリンに、ルナマリアは絶句した。『見ちゃった』というのは、つまり――
「お姉ちゃんとシンが、キスしてるとこ……」
「!!」
ルナマリアの表情が強張る。
――誰も見られていないと思ったのに、よりにもよってメイリンに見られるなんて……!
「あ、あれは……その……ス、スキンシップってヤツで……!」
ルナマリアはしどろもどろになって、言い訳しようとする。しかし、そんな言い訳が通るはずも無い。当然、メイリンは冷ややかな声で聞き返した。
「ふ〜ん?スキンシップで付き合ってもいない人とキスした挙句、自分のおっぱいまで触らせるんだ?お姉ちゃんは?」
「……っ!?」
どうやら、メイリンは一部始終を目撃していたらしい。自分が、シンに甘えているところも、すべて。
ルナマリアの顔が、思わず青ざめる。そんなところ……自分が男に甘えているところなんて、絶対に妹には見せたくなかったのに……。
「あ、あれは……シンが無理矢理……!」
「あれ、どう見ても無理矢理とか、そんな感じには見えなかったよ?お姉ちゃん、嫌がってる様子とかなかったし……」
「うっ……」
「お姉ちゃん、シンとエッチとかもしちゃったんでしょ?おっぱい、シンに触らせるくらいだもんね?」
メイリンは、ルナマリアを軽蔑するようにそう言った。
皮肉っぽいメイリンの口調に、ルナマリアも思わずカッとなる。
「ちょっと!なんなのよ、もう!いい加減にして!」
「お姉ちゃん……!?」
「私とシンが付き合ってたからって、あんたには関係ないでしょ!?私がシンとキスしようが、胸触らせようが、エッチしようが、そんなの私の勝手じゃない!なんであんたにそんなこと言われなきゃなんないのよ!?」
メイリンの言葉が頭にきて、ルナマリアは一気にまくし立てた。『あんたには関係ない』 その言葉が、メイリンにとって、最も聞きたくない言葉であることも知らず……。
「だいたい何よ!?あんた、普段は自分のことに口を出すなとか言っといて、私が誰かと付き合ってるからって口を出すの!?自分は良くて、私はダメとでも言うつもり!?自分勝手もいい加減にしなさい!」
と、興奮して喚き立て、ルナマリアはそこでハッとなった。
――言い過ぎた……そのことに気づいた時には、もう遅かった。
「うっ……ううっ……ぐすっ……」
あまりのルナマリアの言葉に、メイリンは泣き出してしまっていた。手で顔を覆い、静かに泣きじゃくっている。
ルナマリアは、ついついカッとなって言い過ぎてしまったことを後悔した。
「……ごめん……私……言い過ぎちゃったね……」
ルナマリアは、泣いているメイリンのところまで歩み寄ると、メイリンを自分の胸元に抱き寄せた。
「お、お姉ちゃん……」
メイリンは、ルナマリアにしがみ付いてきた。
ルナマリアは、妹を泣かせたことを後悔し、彼女の頭を優しく撫でながら言い聞かせる。
「私も大人気なかったよね……ごめんね……」
ふと、静かに泣いていたメイリンが口を開く。
「違うの……あたし……」
「え……?」
「あたし……お姉ちゃんは、ずっとかっこいいお姉ちゃんだと思ってたから……。男の人に甘えたりするような、そんな弱いお姉ちゃん見たくないってと思ってたから……!」
メイリンにとってのルナマリアは、凛々しくて、かっこよくて、男に媚びたりすることのない……強い姉であった。
だからこそ、ルナマリアがシンとキスしている時の姉の表情を見て、メイリンは衝撃を受けた。自分の憧れとも言っていいほどの人が、よりにもよって、メイリンでさえも子供っぽいと思っているシンに、甘えるような表情をしているなんて……!
メイリンの告白を黙って聞いてきたルナマリアは、メイリンの頭を撫でながら、静かに口を開いた。
「……メイリンは知らないかもしれないけど……シンはいい奴よ?」
「お姉ちゃん……?」
「シンは、確かに子供っぽいところもあるけど……いざという時には、結構頼りになるのよ?私がビックリするくらい、大人っぽいことも言ったりするし……」
――こんなことを、メイリンに言い聞かせても無駄かもしれない……。メイリンは、シンという少年のことを、自分ほどよくは知らないだろうから。
ルナマリアは、そう思いつつもメイリンに語り続けた。少なくとも、なぜ自分がシンを好きになったかぐらいは、妹に理解してもらおうと思ったからだ。
「今日のね……あんたと一緒に街に行って来いって言ったの、シンだったのよ……」
「え!?」
ルナマリアの意外な言葉に、メイリンは唖然とした。シンが、そんなことを言うなんて……。
独占欲が強くて好きなものは絶対他人に譲らない、みたいな印象を受けるシンが……自分に姉を譲った?せっかくのオフなのに?
「私には、まだ身内がいるだろうって……。そういう自分は、もう家族なんていなくなっちゃったのにね……。」
ルナマリアの言葉に、メイリンは衝撃を受けた。
シンは――家族がいない寂しい人のはずなのに、恋人のルナマリアと一緒に過ごすチャンスまで、自分のために譲った言うのだろうか?
「本当……なの?」
「ええ……」
ルナマリアに確かめるように聞き、答えを聞いたメイリンは、それきり黙りこんだ。
姉の言葉が本当なら、シンに物凄く失礼な誤解をしていたことになる。姉の言うとおり、自分はシンのことを知らなすぎたのかもしれない。
そんなことを考え、メイリンはなんとなく吹っ切れたような気がした。
「わかったよ……。お姉ちゃんが、シンのこと好きだってこと……」
「……?」
「あたし……お姉ちゃんに構ってもらえなくても、もう寂しいなんて言わない。シンとお姉ちゃんが仲良くしてても、シンに嫉妬したりしないから……」
メイリンは、ルナマリアの体からそっと離れると、まっすぐ姉の目を見て語り続ける。その目には、不思議と悟りを開いたような色があった。
「でも、お願い……。せめて、今日だけは一緒に寝て……?あたし、それっきりでもうお姉ちゃんに甘えないようにするから……」
最後にそう締めくくり、メイリンは床に視線を落とした。姉の答えを待ってるのだ。
ルナマリアは、ふっと優しく微笑むと、メイリンの願いを聞き入れる。
「わかったわよ……。たまにはいいかもね?二人で同じベッドで寝るのも……」
「うんっ……!」
翌朝、二人一緒に食堂に向かっていたルナマリアとメイリンは、途中でシンに出会った。
「よっ!」
シンが、手を軽く上げて明るく挨拶する。ルナマリアは、にこやかに笑って挨拶を返した。
「おはよ。昨日はよく寝られた?」
「まぁね。昨日は疲れたし……」
そう言って、シンは悪戯っぽくルナマリアに笑みを見せた。ルナマリアは、そんなシンの顔を見てその言葉に隠された意味を悟り、顔を赤らめながら目を背ける。
と、そんな仲がいい二人の様子を見ていたメイリンが口を開いた。
「お姉ちゃん、あたし先に行ってるね?」
そう言い残し、メイリンはシンに手を振ると、歩き去って行った。
なんとなくメイリンの態度が気になり、シンは彼女の後姿を目で追う。
「……メイリン、どうしたんだ?」
「何の話?」
「いや……なんか、大人っぽく見えるって言うか……。昨日、なんかあったの?」
シンの問いに、ルナマリアは昨日のメイリンとのやり取りを思い出す。
同じベッドで寝ているとき、メイリンは、姉離れをすることを宣言した。少し寂しい気もするけど、いつかメイリンも自分と同じように、いい人を見つけられるだろうと思う。
そのことをシンに伝える気はない。きっと、余計な気を遣わせてしまうだろうから。
「さぁ?お腹が空いて、早く食堂に行きたいだけじゃないの?」
ルナマリアは、そう言って誤魔化した。まだ納得できないのか、シンはしきりに首を捻っている。
ルナマリアは悪戯っぽく笑うと、シンの手を引っ張った。
「そんなことより、私達も早く行かないと混んじゃうわよ?」
「あ〜……うん……そうだな……」
まだ訝しげな顔をしているものの、シンはルナマリアと共に、食堂への通路を歩いて行った。
「ヴィーノ、ヨウラン、おはよ!」
メイリンは、食堂で出会った整備士二人組みに元気よく挨拶した。
メイリンに声をかけられたのが嬉しいのか、ヴィーノは笑顔で応じる。
「おっ、ようやくメイリンも元気になったってカンジ?」
「何言ってんのよ!あたしはいつだって元気よ?」
ヴィーノの言葉に、メイリンはニッコリと笑った。
メイリンの笑顔に見惚れているヴィーノに、ヨウランは小声で話しかける。
(なぁ……メイリン、なにがあったんだ?)
(さぁ?なんか知らないけど、今日は随分と元気だよな……)
(昨日が特別だっただけか?)
(よくわかんねーな……。よし、お前、聞いてみろ)
(ええーっ!?俺がぁ!?)
(お前が話しかけたんだろ?なら、最後までちゃんとやれよ!)
(わ、わかったよ……)
ヨウランに言われて仕方なく――という様子は感じさせないように努力し、ヴィーノは努めてさりげなくメイリンに聞こうとした。
「なぁ、メイリン。昨日はいったい――」
「あっ、ザラ隊長!おはようございまーす!」
ヴィーノが何事か言いかけたとき、アスランの姿を見つけたメイリンは、彼の方へ近寄っていって、元気に挨拶していた。
……後には、アスランに全てを台無しにされた二人が残される。
ヴィーノが、ヨウランに向かってポツリと呟いた。
「……俺たちって……いったい……」
「……耐えろ。いつか、メイリンも振り返ってくれるさ……って、昨日も言ったなこのセリフ……」
続く……んですけど、次回から数回は、ちょこっと番外編をやります。
番外編なんで、いつもは出来ないことをやろうかなと。シンルナには変わりないんですが、本筋(あって無いようなもの)からは外れるので番外編です。あらかじめ予告しておきますが、純愛ではありません。念のため。
あと、恐ろしく容量使って、本当にごめんなさい。自分だけでこんなに使ってしまっていいのだろうかと、本気で頭抱えております。
次からは、出来る限り短く済ませようと思いますので、今回は勘弁してください。よろしくお願い致します。
GJ お疲れ様でした。
GJ!!待った甲斐が有りました。
GJ!
容量なんて気にしなさんな
良い作品なんだから文句言う奴なんていないさ
シンもルナも良いけど今回はメイリンが良かったです
いつまでも姉離れ出来なかったメイリン(*´Д`)ハァハァ
人目を気にしながら甘えるルナも(*´Д`)ハァハァ
純愛シンルナこれ心のオアシス
GJです!
GJ!
番外編って何だろう?楽しみにしてます!
>>170-193 誰がこんな素晴らしい長文嫌がるもんですか?!(`Д´)ノ<ジシンモッテイキマセウ
貴方にはGOOD JOB(良き職人)じゃ足りない。正にGOD JOB(ネ申職人)です!!
しかし番外編ですか……正直 か な り 楽しみです。ツンデレとかカナー?
(;´Д`)ハアハァ激良作感謝&期待age
201 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 18:46:30 ID:UPjKtIZz
神だ……神が降臨した! もうパケ代負担なんざどうでもいい!
しかし番外編純愛じゃないんですか……ちと残念
だったらシンとルナ以外のSSがいいですね
GJ!お疲れ様でした。
長文大歓迎ですよ。楽しみにしてます。
ドロドロなのも見たい気がする・・・・
あの〜シンラクまだですか?
前戯、後戯を疎かにしてはダメなのと同じさ。
エロに行くまでの過程を楽しむのもイイ(・∀・)!
これで一週間生きる気力が出てきたよ
(;´Д`)ハァハァさせてくれてありがとう。
206 :
201:2005/08/05(金) 21:23:26 ID:UPjKtIZz
>>203 悪いけど俺、そういうのヤダよ……orzモンク カイテ ゴメンネ
ルナメイで百合物かと思った、職人さんGJ
209 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:30:41 ID:AvK8TV+l
>>170-193 GJ!!いや〜最高でした〜。
やっぱ正統派のシンルナはいつ見ても萌えますね!
(;´Д`)ハァ・・ハァ・・
長文もちろんOKです!
次回作も期待してます。
流れを読まずにシンステきぼんと言ってみる
>>206 悪いけど俺、この二人で純愛笑っちゃうからヤダよ……orzモンク カイテ ゴメンネ
超大穴でキラルナきぼんと言ってみる
クレクレは前スレがまだ残ってるからそっちでやってこい
>>206 悪いけど、あなたの好みなんかどうでもいいから……orzモンク カイテ ゴメンネ
シンステとか正直片割れが亡くなったカプは書き難いと思うが
216 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:40:06 ID:JqL+OyDh
>>204 気が向いたら書いてみようかな
強姦になるだろうけど
確かに心情的に書きづらいものがあるかもしれない。
しかも、本編ではめっちゃプラトニックだったしな。
本編で望みがありそうなのとか、ありえないのとかの方が
書きやすい傾向はあるかもしれない。
アウステキボンと言ってみる。
両方死んでる方が無理ですか、そうですか。orz
俺もアウステ希望
シンルナGJ!!
ヴィーノ…イキロ
ネオステ死姦キボン
シンステ→純愛、アウステ→溺愛すぎて強姦好きなな漏れが来ましたよ
死んでたっていいじゃないか…「if...」もしも生きてたらとかそういうの思えば出来る…はず
>>215 片方死んでようが、両方死んでようが関係ないと思うが。
読みたい人もいるだろうに、「書きづらいんじゃないか」と
一々言わない方がいいんじゃね?
と、ノイナタ希望者が言ってみる。
ノイナタハアハア
ノイナタ死姦ハァハァ
NGワード設定できる専ブラが欲しいマイナーOS使いなのだった。
そんなに死姦連呼してると、本当に来るぞ。前スレのアレが。
♪来る〜きっと来る〜きっと来る〜♪
まぁ、漏れは本当に来ても
>>1に従ってスルーするだけだが。
正直すまんかった。今は反省している。
ところで、アウステやノイナタなら、たしか保管庫にあったぞ。
アスミアが全く無い件について
番外編なら今回の展開の9/22当たりから姉妹陵辱を(ry
番外編ならシンルナ死姦を
ステラ関係が書きにくいのはステラのキャラがアレだからだと思う
キャラがアレではいくら妄想でも恋愛もエロも無理
今日ので一気にアスラク見たくなりますた
237 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 18:42:31 ID:bCfVtzc5
シンルナよかったです!
職人さんいつもありがとう!
今週は期待通りのアスメイだった。
職人様、クレクレ厨な駄目人間で申し訳ないが、
アスメイの萌えるSSを投下してください。
AAのブリッジにいくまでのシーンなんかを妄想
しているけれど、文章で表現できる自信がないです。
>>170のいつもシンルナの萌えるSS書いてる職人様
なんかが書いてくれたらマジで感激です。
シンラクはまだですか?
アスオニはまだですか?
>>238 メイリンが「置いていかないで」は
恋焦がれるアスランと離れたくないという感情が言わせたというよりも
ミネルバで戦っている姉達が心配だったからじゃないかな?
アスランと色々話したりキラ・カガリ・ラクス(AA乗組員達もね)の話を聞く内に
議長のやり方に疑問を抱いていくという描写があればよかったね。
アスメイ死姦はまだですか?
>>215 片割れが死んだカプのSSが過去一度も投下されてないならまだしも、キラフレやノイナタ等の前例があるのにその発言は如何なものかと思う
まるで彗星板でシンステ否定する某厨に似たものを感じるんだが
ごめん、ちょっと言い杉たよ(´・ω・`)
以下何事もなかったようにスルーよろ
シンステというよりステラに無理があるんじゃないまいか・・・
シンマユを投下した神がいるくらいだ。
シンステなんてわけないよ。
>本筋(あって無いようなもの)
>自分だけでこんなに使ってしまっていいのだろうかと、本気で頭抱えております。
出来る限り短く済ませようと思いますので、今回は勘弁してください。
自覚があるようで安心した。今までのも半分以下でまとまるでしょう。
だが予告には恐れ入った。そろそろ自サイト作れば良い。
夏だなぁ
ここで「○○には無理があるんじゃないか」と何度も連呼されると、
そのキャラ関連が読みたくないだけなんじゃないかと勘ぐりたくなる。
その○○のキャラで書きたいと思っている神や、
読みたいと思っているROMもいるかもしれないんだから
そういう考察は心の中で留めておくのが良いと思うが。
キボンもどうかと思うけどね
どのカプを書くかは職人の自由だし
自分の好きなカプを書いて欲しいなら専用スレでも立ててそっちでやるべき
>>246 そうですね。仰るとおりです。
投下しすぎ・本文長すぎの自覚が自分でもあり、どうしようかと思っていたところでした。
それと、皆さんに誉められたのが嬉しくて、最近少し調子に乗りすぎていたかもしれません。
これからは初心に帰って、せいぜい隔週くらいの投下ペースにして、短めにしようかと思っています。
ご指摘、ありがとうございました。
自サイトの件なんですが、本来ならば作りたい気持ちもあるのですが、諸般の事情がありまして、今はちょっと無理です。
予告に関しては、自分でも調子に乗りすぎだったか、と反省しております。不快感を与えたことをお詫びいたします。
空は〜飛べ〜ない〜け〜ど〜
翼〜なら〜あ〜げ〜よ〜う〜
>>250 工エエェェ(´д`)ェェエエ工
毎週楽しみにしてるんで、そんなことおっしゃらないでください・・・_| ̄|○
ネオが「俺は不可能を可能にする男」みたいな事言ってたけど、記憶戻ったのか?
>>253 今のネオの記憶にムウの記憶が少しずつ浸透していってるって感じじゃない?
俺はネオマリュでもムウマリュでも萌えられるがね…
>>250 えぇー、そんなぁ・・・次も楽しみしてますので、頼みますよ〜
住民は耐性があるのに、なんでここの職人は煽り耐性が無いんだ?
>>250 いつもSS楽しみにしています。無理に短くするなんてあまりにも
勿体無いです。丁寧な描写のおかげで感情移入が増していることも
あるのに。長くなった時は1週間に2度に分けてアップしたらどう
でしょうか?
まあ住人も耐性があるとは言いがたいがな…
書き手は反応に左右されがちだから、煽り耐性は読み手
住人よりも低くなるよ、そりゃ。
ここは、職人さんのSSにハァハァすればいいんですよ
最近、新シャア板の痛い方々が来てるような気がするけど・・・
>>250 俺、あんたのSS好きだぜ。
だからそんなに気を落とさないでくれよ。
待ってるから。
>>261 まぁ、とりあえず、職人さんが断筆宣言しなかっただけマシ、そう思おうじゃないか。
漏れなら「じゃあ、もう書かねぇよ!これでいいんだろ!?」になるかもしれん。あんなのはムカつくから
>>263 もう書かないって言ってるわけじゃないんだから、希望はまだある。
来週の投下は微妙だけど、またいつか投下してくれるだろ。黙って待つことにしよう。
容量の事が話題に昇ってますけど、考えて見て下さい?この板の「容量」は『職人様の作品を載せるため』という存在意義が大前提ですよ?どれ程長くとも(逆に長い方が個人的に好き)、私のようにいつもワクテカ楽しませて頂いてるROM住人は多いんですから。
それこそ煽りと文句で容量使う方がおかしいと思います。
>>250氏
(´Д`)イカナイデエェエェェaaejgmtふじkdg……
もっと胸を張って行きましょう!貴方の作品は類を見ない程素晴らしいし、住人への配慮も丁寧で尊敬します。無理はしないようにこれからも頑張って下さい!!
職人様各位
「俺の容量は俺の容量!藻前の容量も俺の容量!!」……ジャイアソみたく考えて下さい。たまにくる煽りはヌルーして、気の赴くまま書いて下さい。
煽りや無理なリク連発でスレが過疎り、職人様ではないROM住人(私含む)の「マダー?」「〇〇キボン」によって板が埋まって逝く……
なんてこと程虚しいことは無いんですから。
容量使ってスンマセンorzROMに戻ります……
>>250 いつも楽しみにしてるのにそんなこといわんでくださいよ
つーか見てるだけの奴に職人様を否定する資格あるのか?
前にもあったけど俺らは客じゃないんだぞ
>>250 俺も楽しみです。
批判的な意見もあるだろうけど
それ以上に応援してくれてる住人もいること
忘れないでくださいね。
ここの住人は耐性ないだろう
他のスレはもっと上手にスルーする
馴れ合い臭で別の職人が去っちゃいます
煽りを真に受ける職人、それを延々と引き止める住人
この馴れ合いが嫌いだ……
職人には何を言われようが、愛があるなら好きなものを書いていい
住人には職人への感想と苦手カプはスルーを心がけて欲しい
熱くなったら南極に涼みに行こうや
じっと運命を受け止めるペンギンになるのだ
272 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:13:07 ID:JiNanMLm
>>250 漏れもあなたのSS好きでいつも楽しみに見ています。
だから、そんなに気を落とさないでください。
住人はどいつも勝手だからなー
馴れ合いも勝手にすればいいや
クレクレと変わらねーし
最近書いてみたんだけど俺の愛機の調子が悪く投下できない(´・ω・`)
ちなみにこれは携帯からでつ
SS書き込みには家族のPCも借りにくい品…
細切れに携帯から転送したらどうかね
…それができたら直接書き込めるか
私はここに雰囲気が合わなすぎて投下できんわ
誘い受けじゃねーぞ
>>250 786 :名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:38:23 ID:41zNgbHM
>>250 DQN職人の称号をあたえよう
787 :名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:43:24 ID:LEX0SIcZ
>>250 自分で眺めて抜いてろ変態
788 :名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:48:09 ID:rjIO18CT
新手のいやがらせじゃないだろうか
ちょっと反れるけど
職人さんが自分の好きなカプの話を書いてくれたからといって、21歳以下がごろごろいる彗星のカプスレで「○○○○が投下されてた」と報告するのは如何なものかと思うんだが
同じカプが好きな者としては、そうやって更に夏厨を招き込むのは見てて非常に恥ずかしい
雑談はこれくらいにしてss投下を気長に待とうぜ
ログ読んだけど
○○ステ関係のSSが投下されない云々の話から荒れ出したように思える
誰でもいいから○○ステ関係のSS書いてやってくれ
それで天才事件後三点リーダースレが大量削除依頼されてるんだと思う。
エロパロ板教えてくれてありがとう的レスが付いてるのを
見てしまった職人は投下を避けるよな。
では○○ステ死姦を気長に待つ。
もちろんシンルナ死姦も
>>281 転載事件前から三点リーダスレにはエロがあふれてて
大量削除以来・大量削除されてたぞ
>>235 貴方の妄想では無理でも公式で恋愛してるようですが…シ ン が
投下されない、されなくてもしかたない、
キャラがああなんだから云々の話はカプ厨の争いに見えたよ。
シャア板の争いをこっちに持ってこないでくれ。
目立つほど争いしてんのか。新シャアで彼らのカプスレ行かないから知らん。
特定キャラでエロが書けるか書けないかは職人次第であってシンルナ厨が
決めることじゃないんだが。ここシンルナ王国状態だから調子に乗っちゃたかな。
>>264 >漏れなら「じゃあ、もう書かねぇよ!これでいいんだろ!?」になるかもしれん
それって煽ったやつは狙い通りで大喜び
支持してた人間はガックリ
最悪の選択
自分の好きなカプのSSが投下されないからって文句言ってる馬鹿は氏んでくれ
キラカガがまさにそれだったな。
安置の嵐勝ち。
蒸し返すなよ
アホばっかりでワロスワロスw
誰かシンステで書いてやれよ
ウザくてたまらん
この流れってシンステ厨のせい?
アウステをお願いします
しつこくてごめんなさい
お願いはこれで最後にします
シンルナへのあれはSSへの煽り
ステラ牽制締め出しレスはキャラの悪口や決め付け
似てるようで違う
煽りはスルーすれば終わりだが・・・
過去ログ倉庫の更新はもうないんですか?
>>294 もうカプ厨の争いの火に油を注ぐのはやめてくれ
俺は種のノマエロが読みたいのに。
すぐ○○厨のせいとか夏厨のせいにするのやめれ。
便乗してるやつが出てくるから、こんな流れんだろ。
書き手の誘い受けも読み手の誘い受けもウザス。21歳以下は巣へ帰れ。
576 :名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 22:37:35 ID:R4jyik7R
>>277 乞食のくせに偉そうなこと言ってんじゃねぇよ死ね
577 :名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 22:40:04 ID:KVMrJYwQ
>>170 GJ!!とてもよかった
>>277 >>1嫁
ここのルールもしらんのか
ハゲド。
278で書かれてるような事をしてるここの住人、
今後は止めてくれ。
ここは21歳以下はダメなんだ。
書き手の誘い受けは擁護を引きつれてアンチが嵐を起こす。
書き手が対処できれば大事にならない。
だが誘い受けの人は真面目でマンセーレスをそのまま受け止め、
小心で煽りをスルーするのが下手。たまに攻撃的に変異する。
書き手は強くなりましょう。おてほんはアメリカのチョコケーキ氏。
本編より萌えるので、たくさんの職人さんに来てほしいよね
まぁ、2ちゃんではこういう事が往々にして有るってことに慣れてなかっただけだろ。だから生真面目に反応しちゃった
どうせ、相手は名無しで煽るしか出来ない臆病者なんだから、もっと堂々と構えてくれればいい
萌えられるSS書くってことは、誰でも出来ることじゃないんだからさ
アスランとMs.オニールの絡みがみたいですぅ〜
どんな形でもいいから、荒らしに負けないで欲しいですぅ〜
水泳の人かorz
ユウナが大活躍するSS……
>>308 FF板にでも行ってユウナ男体化スレでも探した方が早いかもしれないね
>>308 某シンカガサイトで、男前のユウナ居たなあ。
新シャア板某スレのキラの力を利用する策士ユウナもカッコいいけどね
312 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:17:40 ID:4V01nzI6
>>310 ああ、もしかして俺もしってるかも知れん
イースター島?
ここで一般サイトの話するなよ。
そのサイト潰したいのかおまえらは…
いい加減、新シャア板とかスレ違いの話は持ち込まないでくれよ
空気読めないのにもほどがある
>>314 同感。
ユウナSSじゃなくてもいいか?
だったら投下する。
>>97 遅くなってすまない。待っていてもらえただろうか?
前に投下されたSSには到底およばないが・・。
「シン・アスカ! シンカガ行きます!!」
ディスティニーは、国防本部へと降り立つアカツキの後を追った。
「あれは・・。」
金色の機体から地上に降り立った人影に、シンの目は釘付けになった。
カガリを援護する数機からの攻撃をかわし、振り向き様にそれらを撃ち落し、建物に駆け込もうとする人物の行く手に一発放った。
「きゃあっ!」
爆風に吹き飛ばされ、カガリは悲鳴をあげた。
灰色に煙る視界が黒く遮られ、体が締め付けられる感覚に振り返る。
「なっ・・!」
カガリの体は、先程交戦したモビルスーツの手の内にあった。
島の対岸、被弾し人員が退去した軍事施設の一つに、ディスティニーは降りた。
カガリの拘束を緩め、カガリがディスティニーの手から逃れ出ようともがく間に、シンもコックピットから降り立つ。
ヘルメットを脱いだパイロットの正体を知ったカガリの顔色が変わる。
「・・シン。」
「やっぱり、あんたか。」
シンはカガリをモビルスーツの手の中から引き摺り出し、人気のない建物の中に連れ込んだ。
「は、放せっ!」
抵抗するカガリを乱暴に床の上に投げ出し、その上に覆いかぶさる。
カガリの顔を間近に見下ろし、怯える相手を冷ややかに嗤う。
「久しぶりじゃないか。国を捨てたオーブ代表様が今更こんな場所で何をしてるんです?
あんなモビルスーツにのって戦場に出たりして。力もないくせに。」
嘲笑され、カガリの顔に朱がはしる。
「お前・・お前なんかに、オーブを滅ぼさせはしない!」
シンは眉を吊り上げ、口元を歪ませた。
「・・それなら、あんたがこの国の身代わりになるっていうのかい? あの時みたいに。」
アーモリーワンからオーブへの帰途、ミネルバ艦内でカガリはシンと取引をした。
カガリの体と引き換えに、オーブへの復讐を諦めるというものだった。
シンはこの約束を守り、オーブが世界安全保障条約機構への加盟を決め、オノゴロを出航したミネルバの後方に軍をした時もこれを攻撃することはなかった。
今、またシンは自分がオーブへの攻撃を控える見返りとして、カガリの身体を要求していた。
カガリは、ぐっと拳を握りしめシンをにらみつけた。だが、カガリにこれを拒むことはできなかった。
今、シンに攻撃されては、オーブは・・。
カガリはシンの押しやり一度体を起こし、パイロットスーツを脱ぎ捨てた。
乱雑とものが散らばる部屋の中に、白い裸体が浮かび上がる。
シンから目を背けカガリは床に体を横たえた。硬く目を瞑り屈辱に唇を噛む。
一刻でも早く済ませてもらおうと、挿やすいように自らシンの前に脚を開いた。
「好きにしろ。」
シンはごくりと息を飲みパイロットスーツを脱いだ。
すぐにでも覆いかぶさりたい衝動を抑え、カガリにさらなる恥辱を要求する。
「あんた、自分で慣らせよ。でないと痛いだけだぜ?」
「なっ・・。」
シンの言葉にカガリは目を見開いた。目の前に晒されたシンの猛りにぞくりと全身が粟立つ。
シンはそんなカガリの様子を楽しげに見下ろしている。
羞恥と屈辱で、カガリは卒倒しそうだった。それでもオーブのためと言い聞かせ、自慰をはじめた。
白い手で自らの胸を片方ずつ揉み解す。丘の麓から頂上へと至り、先端の突起をつまみあげる。
片手を胸に残しもう片手を内股へと伸ばす。手探りで金の茂みに隠れて見えない場所を探る。
小さな芽に指先が触れた瞬間、びくんと全身が震えた。
カガリには実際に自分の手がそれだけの快楽を自身に与えているのかはわからなかった。
ただ、シンに見られているという意識がカガリを興奮させた。
「・・はあ・・。」
半開きの唇から甘い息が漏れた。
シンは堪らず、さらに下へと辿ろうとしたカガリの手を掴みとった。
「な・・んううっ。」
潤んだ目を見開くカガリに覆いかぶさり唇を塞ぐ。
舌で口内を舐めまわし、左手で胸を揉みしだき、右手の指を性器に差し入れた。
すでに湿り気を帯びる膣内を、乱暴にかき回す。
「ううっ・・。」
性急すぎるシンの愛撫に呻くカガリの声は、すぐに嬌声に変わた。
「あん・・ああ・・ん。・・ひゃあああああ!」
カガリの中から大量の液が溢れ出すと、シンは指を引き抜き、すぐさま猛り狂う己をそこに差し込んだ。
ぬぷっという泡立つ水音がシン迎え入れる。
そのまま愛液にからめとらえ、シンはするりとカガリの中に入り込んだ。
「うあっ・・。」
シンは一度突き上げるとすぐに己を取り出し愛撫の手も止めた。
不意に中断された快楽に、カガリを開くとシンは楽しげにカガリを見下ろしていた。
カガリはシンを睨みつける。
「・・シン!」
その声を合図に再びシンは腰を動かしはじめた。
遠くに砲弾の音を耳にしながら、二人は貪りあう。交わされる赤と金の目に相手への容赦はない。
ここは戦場だった。シンとカガリ二人だけの。
俺はオーブを討つ。この手で滅ぼしてやる!
私はオーブを守る。絶対にそんなことはさせはしない!
シンはカガリに馬乗りになり、カガリの両脚を肩に乗せ、真上からつき下ろすように穿ち続ける。
カガリの内は煽動を繰り返し、シンを取り込もうと収縮を繰り返す。
「・・うあ・・・っ。」
「・く・・ううっつ。」
ぐちゅぐちゅとぬめった水音が砲弾の音に混じる。
ドーンと大きな音が耳に響いた直後、
「・・ん・・あ・・つう・シ・・・・ン・・。」
「・は・・はあ。・・カ、・・カガリ。」
互いの名を呼び合い、二人は白濁した世界に堕ちていった。
「30分だけ待ってやるよ。」
シンの声にカガリは顔をあげた。
壁際で腕を組み見下ろしているシンをきっと睨みつけ、傍にあったパイロットスーツを身につける。
カガリはそのままシンを振り向くことなく島の中枢へと駆けていった。
シンはカガリの後ろ姿を見送ると、ディスティニーのコックピットに戻った。
<シン! どこにいる。 すぐにミネルバに戻れ!>
音声だけONにしたモニターからレイの苛立った声が聞こえる。
「はいはい。」
シンは相槌をうつとディスティニーで空へと飛び立った。
・・・。
すまん。やはり俺には力不足だったようだ。
勉強して出直すことにする。
さいなら。
>>321 最後にそんなレスつけると、スレが荒れるもとになるからやめてくれ
せっかくSS自体は良かったんだから。気が向いたら、ぜひまた書いてくれよ
>>321 シンカガキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
GJ!!次のSS首長くして待ってるぞ
(;´Д`)体の取引エロス
>>321 GJ!
投下するのは勇気要ることだから、思い切って投下した君は立派
次のSSもガンバレ!
>>321 786 :名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:38:23 ID:41zNgbHM
>>321 DQN職人の称号をあたえよう
787 :名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:43:24 ID:LEX0SIcZ
>>321 自分で眺めて抜いてろ変態
788 :名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:48:09 ID:rjIO18CT
新手のいやがらせじゃないだろうか
>>325 その流れ。見飽きた。
気が利いてると思ってやってるのかもしれんが、
自分の言葉で感想を言うことすら出来ないなら、
書き込みを遠慮した方がいいんじゃないか?
呆れた。
やめろよ788は俺なんだからやめろよ
コピペは罪にならないってどういう思考回路してんだ。
注意されてなかったからコピペOKってなんつー厨思考だ。
21以上の振る舞いができないなら年齢足りてても帰れ
>>1も読めない荒らしだろ。スルーしとけ。
南極さんは死姦の更新まだかな〜。
>>327 国語と道徳を小学生から学びなおして来い。
おまえにはこの板はまだ早すぎる。
>>327 宿題(しゅくだい)は終わった(おわった)のか?
工作(こうさく)と読書感想文(どくしょかんそうぶん)は早めにやっておかないと苦労(くろう)するぞ
宿題は計画的(けいかくてき)に毎日(まいにち)午前中(ごぜんちゅう)にやることを薦める(すすめる)
>>333 元は君に言ったんだぞ俺と329氏ともう一人は
>>337 つられて置いてやる。
>>1と
>>331読んでから、夏休みの宿題を終わらせてきなさい。
みんなこの辺でやめて、職人さんの降臨をまとう。俺が言うのもなんだが
煽りその他はスルーだろ。俺はどんなカップルでもいい、エロイのもほのラブでも、長文でも下手でもいい。
エロパロが読みたいんだ。場合によっちゃ自分でも書く。
職人さんが新規投入しやすい状況をつくらないと、すれ自体が過疎化するといっておく。
>>333 その手の壊れ系は駄目な人多いし専用スレがあるからそちらに投下することをすすめる。オリジも可だが元は虹スレだし種作品も結構投下してる職人さんがいるから。最近だと三バカが投下されてた
その専用スレに誘導しないと意味ないんじゃないのか
なんか荒れてるな。いい加減、煽りと夏廚はスルーしろよ。こんなんじゃ職人さん来てくれないだろ
書き手らしき人々がドライな雑談始めると両方来なくなる。今はその時期だ。
>>342 いもげん氏も屠姦書いてたじゃん・・・あれは絶品
いもげん氏のアレはよかったが
だからといって誰でも死姦OKというわけでもないだろ。
だいたいここに投下じゃなくて直接南極投稿だったし
状況が違う。
死姦は物によって猟奇に入るからしょうぼうたん次第
いもげん氏のも漢のところじゃないし
べっくらこいたが読んで良かった
ブラウニー氏降臨が楽しみすぎて汁でそう。
久し振りにドラクエ買ったのよ。ブラウニーというモンスターが複数で出てきてさ。
ブラウニー氏がこんなに沢山いたらうひょーと思いました。しかもカワイイ。
今日は涼しいから君らもわしもSS書こーぜ。
IDもタイミングよくSSだたよ
この停滞した状況を打破するくらいの
萌え萌えなの頼みます。頑張れ職人さん!
俺も書きますよ(`・ω・´)
>353
SSもとい、キスじゃねーか!! ラブチューお願いします!!
>>346 あれすげー好きだったな・・・いもげん氏カマン
ブラウニー先生……頼むからヴィーノを幸せにしてやってください。
ついでに、ヨウランの初めての相手は整形前のミーアなんじゃなかろうかと妄想するんですが
……そういう展開はやっぱしご都合主義で陳腐なのかね?
南極って何?
過去スレも読まん人間に用はない。
>>346 あれは感動した。
今でも頭の中に残ってる
アウステ書いてみた。
ファントムペインの連中でエロを書くのは難しい。
男女の差がなく育てられたせいで、性知識がゼロらしいし。(オクレ兄さんだけはちょっとは知ってるっぽく書いたけど)
って言うわけなので、最初の方でアウルに軽くお勉強してもらった。
多少強引にでもしないと、ステラをセクースに誘うのは無理なんじゃないかと思った。
364 :
アウステ1:2005/08/09(火) 21:13:51 ID:89IaK+ML
僕とスティングがJ・Pジョーンズの艦内を歩いてると、なんか変な声が聞こえてきた。不思議に思って、僕達が声の聞こえた方に行くと、暗い船倉で男が女の体を床に押し倒して、なんかやってた。
で、女が「ああ……」とか「ふあっ……ひっ……」とか変な声上げてんだよな。
「なにやってんだ?あれ?」
連中がやってることがわかんなくて、僕は隣のスティングに聞いてみた。僕の質問に、スティングは呆れたように答える。
「ばっか、お前、ありゃセックスしてんだよ。んな事もわかんねーのか。ったく、好きな連中だぜ……」
スティングは興味ないとばかりに、さっさと倉庫を出て行こうとする。なんとなく気になったけど、僕もスティングの後に続いた。
「セックスって、ガキ作るためのもんだろ?あいつら、なんであんな所でやってんだ?」
ラボでは教えてくんなかった。僕が知ってるのは、とりあえず人体の構造について教わったときに、教科書に申し訳程度に書いてあったことだけだ。
不思議でたまんねー。あいつら、あんな所でガキ作ろうとしてんのかよ?
僕が不思議に思ってると、スティングが僕を馬鹿にするように鼻を鳴らした。
「馬鹿かお前?ガキ作るためだけだったら、あんなこと、誰もしねーよ」
「はぁ?じゃあ、なんでやってんだよ?」
「気持ちいいからだよ。俺はしたことねーから、わかんねーけどな」
それだけ言うと、スティングはさっさと行ってしまった。僕は、スティングの言葉について、色々考える。
(ふ〜ん……気持ちいいもんなのか……)
新しいことを知るって言うのは、僕らにとって結構嬉しいことだったりする。どいつもこいつも、「お前らは何も知らなくていい」とか言いやがるし。だから、僕らは新しいことを知るって言うのが好きだった。
セックスが気持ちいいもんだと知ると、なんだか自分でもしたくなった。でも、相手がいねーな……。どうしよう……?
とか思っていると、僕の頭の中にボーッとした女の顔が浮かんだ。
(そうだ、ステラでいいじゃん。あいつも一応女だし……)
と、ここまで考えて、僕は肝心のやり方を全然知らないことを思い出す。
どうしたものかとしばらく考えて、僕の頭の中にいい考えが浮かんだ。
(そうだ……わかんなきゃ、教わればいいじゃん。僕って、冴えてるねぇ……)
というわけなので、僕はさっきの倉庫まで戻っていった。
倉庫でしてた連中は、僕が声をかけるとビックリしたようだった。
男の方がなんだか興奮して掴みかかってきたけど、軽く銃で脅してやると大人しくなった。僕は、連中に続けるように指示して、しばらく見物していた。解んない所は質問して教えてもらった。
とりあえず、なんとか出来るくらいの一通りの基礎知識を得て、僕は珍しく連中に礼を言った。で、後はご勝手に、と倉庫を出て行く。
後ろから安心したような溜息が聞こえたけど、僕は気にしてなかった。新しく得た知識を忘れないように、頭の中で何度も復習していて、それどころじゃなかった。
僕はステラの姿を探した。艦に乗っている間のステラは、大抵甲板で海を眺めてる。僕が甲板に行くと、案の定そこにステラがいた。
「おい、ステラ」
「?」
僕が、ぼーっとして海を眺めてるステラに声をかけると、ステラは相変わらずきょとんとした顔でこっちを振り返った。
教えてくれた奴は誘い文句が重要とか言ってたけど、僕には良い言葉が浮かばないから、単刀直入に言う。
「おい、セックスしよーぜ」
「???」
僕の言葉に、ステラは訳がわからない、と言うような顔をした。どうもこいつは、セックスって言葉自体知らないらしい。
365 :
アウステ2:2005/08/09(火) 21:15:07 ID:89IaK+ML
ステラが、不思議そうに僕に聞く
「“セックス”……?」
「そ。」
「……って、なに……?」
やっぱり、そこから教えないとダメか。
「なんか、色々気持ちいいらしいんだよ。でもさ、僕は相手いねーから、お前でいいやと思って」
「スティングじゃ、ダメなの……?」
……おいおい、冗談じゃないぜ。
「馬鹿だな。男と女じゃないとダメに決まってんじゃん」
「そうなの?」
「あたりめーだろ?」
僕は、ステラの無知に少し呆れた。それと同時に、相手が知らないことをこっちが知ってるって言うのは、気分が良い事を知る。
いつまでもなんか考えているステラに、僕は、なんとなく焦れったくなった。ダメならダメでいいから、さっさと決めて欲しい。
「気持ちいいの、嫌いか?」
「ううん……ステラ……気持ちいいの好き……」
「ならいいだろ?」
「うん……!」
ステラは頷くと立ち上がり、僕の後についてくる。僕は、歩きながら聞いた。
「お前の部屋って、たしか一人部屋だよな?」
「うん」
「なら、お前の部屋でいいや」
僕の部屋だと、スティングの邪魔が入るかもしんないし。せっかくだから、誰にも邪魔されずに、ゆっくりとしたかった。
僕は部屋に入ると、しっかり鍵を閉めた。何をすればいいのか解らず、ぼーっと突っ立ってるステラに声をかける。
「ステラ、とりあえず服脱げ」
「???」
「そういうもんなんだよ。服着てちゃ、できねーの」
ステラは僕の言葉に素直に頷くと、服を脱ぎ始めた。制服を脱いで、下着も全部脱ぎ捨てる。でも、僕にとってステラの裸は何度も見たものだから、別に何も感じない。
僕はとりあえずステラの腕を引っ張っていくと、ステラをベッドに寝かせる・
「これで、なにするの?」
ステラが、上に覆いかぶさった僕の顔を見上げて、不思議そうに聞く。こいつは、やっぱり何も知らないんだ……。
僕は、とりあえず教わったとおり、ステラの体を弄ることにした。めんどくさい、とも思ったが、教えてくれた奴の話によると、女の体のほうは解してやらないと、上手く出来ないらしい。で、胸を弄ったりとか、いろいろやる必要があるそうだ。
僕はステラの唇にそっと触れた。舌をステラの口の中に捻りこむようにして、ステラの舌を絡めとる。
「んっ……!んんっ!?」
ステラはビックリしたように僕の目を見た。僕は正直言って、なんでこんなのが必要なんだか解んなかったけど、とりあえず続ける。
じきに、僕のほうから口を離した。ステラは息をするのを忘れてたのか、大きく息を吸って酸素を補給している。
(馬鹿な奴……)
鼻で息すりゃあいいのに。
366 :
アウステ3:2005/08/09(火) 21:15:37 ID:89IaK+ML
僕は、次にステラの胸に触れた。小さい頃から見てきただけあって、見慣れたもんだ。僕の目には、ただのぶよぶよした物にしか見えない。なのに、他の奴らは、こんな物がいいらしい。
僕はステラの胸の先っぽ――乳首とか言うんだったか?――をそっと指で摘んだ。すると、ステラが明らかに変わった反応を見せる。
「んっ……!」
ステラの体がビクンと跳ね上がった。加減がわかんないので、もしかしたら痛かったのかもしれないと思い、僕はステラに声をかける。
「ステラ、どうした?」
「く、くすぐったいよ……」
ステラは僕の顔を見返してきた。その頬が、ほんのり赤くなっている。
こいつとは長い付き合いだけど、こんな風な顔をするステラを、僕は見たことがなかった。なんだかステラの反応が面白くて、僕は次に乳首に吸い付いた。
「ひゃっ……きゃうっ……!」
僕が乳首を軽く吸うと、ステラはまるで猫の鳴き声みたいな声を出した。目を覗き込んでやると、軽く潤んでる。
僕は、なんだか気が良くなった。どうやら、僕には才能があるのかもしれない。
……って、こんなこと得意でも、戦闘じゃ役に立たないけどね。
僕は乳首を吸うだけでなく、舌を使って乳首を回すとかやってみた。それに伴って、ステラの上げる声も、だんだんと大きくなる。
「んっ……あ、ひっ……ん……はぁ……」
ステラはなんだか熱でも出したかのような、真っ赤な顔になっていた。さすがに、僕もなんだか心配になってくる。
「おいステラ、大丈夫なのかよ?熱でもあんの?」
「アウル……ステラの体……熱い……」
ステラは、体が熱いと言ってきた。僕は、思わずステラの額に手をやる。……まぁ、少しは熱くなってるけど、これくらいなら大丈夫だろうな。
僕は胸を弄るのをやめた。ステラが、なんだか名残惜しそうに僕を見てくる。
「アウル……」
もっとしてやってもよかったけど、いつまでも胸を弄っていてもしょうがない。僕は、次にステラの股間に触れた。
あいつが教えてくれたところによると、ここを十分に濡らしておかないと、すんなり入んないらしい。
僕は、ステラの割れ目にそっと指を触れた。
女のここをまじまじと見るなんて、僕にとっても初めての経験だ。僕は、とりあえず指を中に入れてみた。
「んあああっ!」
途端に、ステラが悲鳴を上げる。僕はびっくりして、思わず指を抜いた。
「わり、痛かった?」
柄にもなく、僕はステラに謝った。ステラは僕の顔を泣きそうな顔で見つめながら、首を振る。
「違う……ビックリしただけ……」
それなら安心だ。僕は続きに取り掛かることにした。
ステラの割れ目のちょうど上あたりにある小さな突起に、僕はそっと指で触れた。それだけで、またしてもステラが声を上げた。
「あっ、ひゃぁんっ!」
どうせ、これもビックリしただけなんだろ。そう思って、僕は今度はやめずに突起を弄るのを続ける。
「あっ……ふあ……あぅ……」
僕が捏ねるように弄るたびに、ステラが気の抜けたような声を上げる。僕は、ステラの中に指を突っ込んで、『濡れ具合』とやらをチェックしてみた。
「ん……あんっ……!」
ステラが声を上げるけど、僕は気にしない。よくわかんないけど、ちょっとは湿ってるみたいだ。まぁ、これぐらいなら大丈夫だろ。
367 :
アウステ4:2005/08/09(火) 21:16:08 ID:89IaK+ML
僕は自分のを取り出すと、足を開かせ、ステラの入り口に押し当てた。先端部分が、なんか暖かいものに包まれる。これだけなのに、結構気持ちいい。
「ステラ、入るよ?」
「え?『入る』?」
僕の言葉に、ステラはきょとんとした顔をした。ホントに、こいつは何も知らない。
いちいち教えてやるのもかったるいので、僕はさっさと入ってみることにした。
ぐっと腰を前に押し込む。下半身から、なんともいえない気持ちよさが上ってきた。肉棒が、温かさに包まれていく。
と、なにかの抵抗があり、上手く進めなかった。僕は軽く苛立って思い切って腰を突き入れてやると、今度はあっさりと奥を入れることが出来た。
ところが、その瞬間にステラが泣き叫んだ。
「いっ……いやあっ!痛い!痛いぃ!」
僕はステラの大声にビックリした。ステラは目に一杯に涙を浮かべて、シーツを両手で掴んでいる。
こいつが、ここまで痛がるのは珍しい。ラボでは痛みに強くなるように教えられたし、こいつは鈍いせいか、滅多なことでは痛みを訴えることはなかった。
(あのヤロー、こんなに痛がるなんて、言わなかったじゃねーか!)
僕は、適当なことを教えやがったあいつに怒りを覚えた。後でシメてやる。
「あうっ……痛い……痛い……」
ステラは涙を流しながら、うわごとのように繰り返している。僕がぬるりとした妙な感触に気づいて、肉棒を軽く引き抜いてやると、またステラが悲鳴を上げた。
「ああっ……!痛い……痛いよぉ……!アウル……!」
僕は、なんとなくステラに悪いことをした気がした。肉棒に、ステラのモノと思われる血が、ねっとりと絡み付いている。
「悪ぃ……大丈夫か?ステラ……」
僕は気になってステラに尋ねた。こいつがここまで痛がるって事は、相当痛いって事だろう。
僕にとってこいつは、なんだかんだ言っても一応仲間だ。気にかけるのは当然だ。
「痛いの……すごく痛い……」
ステラは、涙目で僕に訴えてきた。
ステラには悪いけど、僕はステラの中に入ってるだけでも、かなり気持ちいい。ぎゅうぎゅうと締め付けられてて、なんか、熱い手で包まれてるみたいだ。
僕は、じっと入れてるだけでは物足りなくて、腰を動かした。途端に、ステラがまたも苦痛の声を上げる。
「い……たっ……!」
僕は、柄にもなくステラが可哀想になった。でも、動いてるうちに、だんだん気持ち良くなるってあいつも言ってたし、続けることにする。
「もう少し我慢してな」
「う……んっ……!あっ!い……たいっ……!」
少し腰を引いて、また押し込んでいく。これの繰り返しだ。
僕のは、ステラの中から出たり入ったりしている。僕のが動くたびに、くちゃっ、とか、ぐちゅっとか、そういう湿っぽい音が聞こえた。
「あっ、んっ、あ、あふっ……あああっ……!」
368 :
アウステ5:2005/08/09(火) 21:17:04 ID:89IaK+ML
ステラは最初は痛がるばかりだったけど、僕がしばらく動いていると、じきに「痛い」とか言わなくなった。僕のが動くたびに顔をしかめていたステラも、次第にそんな顔をしなくなってきた。
僕は、ステラの腰を掴むと、少しずつ腰を動かす速度を速めた。それに伴って、ステラが上げる声も、だんだんとリズムを持ってくる。
「んっ、あっ、あ、ひあっ……あん、ひゃっ、あっ、ああっ!」
ステラの中を往復してるうち、僕はだんだん肉棒の根元が熱くなって来るのを感じた。それがなんだか解らないまま、僕は腰を振るスピードを上げる。
「あうっ、ひゃっ、あん……んあっ、あ、アウルっ……!」
僕に肉棒を入れられながら、ステラが僕の名前を呼んだ。
……なんか変な気分だ。ステラの顔を見てると、なんだか心が暖かくなるような、そんな錯覚を覚える。今まで、こいつにこんな気持ちを抱いたことはなかったのに。
僕は、ステラの胸を掴んでやると、腰の動きは続けながらも両手で揉み解す。ステラは胸を掴んでいる僕の手に手を添え、また僕の名前を呼んだ。
「あんっ、あっ、アウルっ……!あ、ああっ……!」
……畜生。なんだか、不思議な気分になるじゃないか。
僕は、自分だけでなくステラも気持ちよくさせてやろうと思った。なぜ、自分がそんなことを思ったのか解らない。でも、その時はそう思ったんだ。
「あ、あっ、あっ……アウル……ステラ……なんか変……っ……なの……!」
ステラが、体の違和感を訴えてくる。でも、僕にはどうすることも出来ない。
それに、僕自身も肉棒の根元が張ってきたような気がして、正直、余裕がなかった。
「あ、あ、あ、ああっ、ひっ、あ、あああっ!」
ステラの中を往復してるうち、僕のモノの根元から、熱いものがこみ上げてくる。僕が感じる気持ちよさも大きなものになっていく。
肉棒が弾けそうになって、僕は思いっきりステラの中に、精液を吐き出した。
「あ、あああぁぁぁっ!」
ステラが背中をのけ反らして絶叫する。
僕の肉棒は痙攣しながら、ステラの中に精液を送り込み続けた。
あれ以来、僕とステラは時々セックスをしている。ステラが僕にお願いをしてくるからだ。
ステラは、どうやらアレがすっかり気に入ったみたいだ。
僕はどちらかといえば、疲れるからそう頻繁にはしたくないんだけど、ステラがしつこいくらいお願いするので、しょうがないから相手してやってる、って具合かな?
……てて言うのは嘘で、実は僕のほうも結構楽しんでやってるんだけど。
ただ、スティングが僕とステラがやけに一緒にいるのを不思議がっていた。スティングは知らないんだ。
僕らが、スティングやネオに隠れてセックスしているのを。
それを、あいつらに教えてやるつもりはない。
だって、ステラは僕だけのオモチャだもんね。
おわり
真夏の夜にアウステがキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! GJ!
このふたりは「かわいい」ってのが真っ先に浮かぶ。
怪我で動けないアスランをなじる黒ラク×アス希望
>363gj!
ステラかわいいよステラ
>>364-368 アウステか、なんかこの二人はいいな。
子供っぽいというかなんというか。
アウルも色々と可哀想な奴だった。
シンにゴミのように殺されて誰にもろくに思い出しても
もらえない。何はともあれ職人さんGJ!
テンプレでキボンとリクを禁止したいくらいだ
あとドジンじゃないんだからセンセイはよせ
書き手の意思と関係なく馴れ合いを呼んで迷惑かかる
もう最近は洗脳されてベイダー…いやいや、単なる殺人鬼に成り下がったしな<シン
オーブでのアレは明らかに虐殺だよ…第二第三の自分自身を自分の手で生み出してる事にちっとも気付いていない。
ともあれアウステGJでした
つーかまだ虐殺はして無いだろ、本土に着くまでにアカツキとかストフリに邪魔されたから。
だからなんか変化あるとしたらそこに着いてからだと思う。
まぁインジャに邪魔されてたどり着けなさそうだけど。
>>374 おいおい、キャラ叩きは激しくスレ違いどころか板違いだぜ。
アウステ、なんというか淡々と書かれているのに、可愛いと思ったよ。
GJ!
>>363 アウステGJ!GJ!!
アウルの語り口調も良い感じだし本当に書いてくれてありがとう(つД`)゙*。+
アウステGJ!
ファントムペイン好きなのですが少ないので嬉しいです。
アウステGJ!!!
大人組きぼん
と呟いてみる
あえてここでキラミリとアスマリュを待っている漏れが来ましたよ
アウステGJ!!!!
2人とも可愛すぎる。
アウステもシンカガも良かった(;´Д`)ハァハァ
アウステこんなに萌えるとは思わなかった…GJ!
387 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 14:27:02 ID:ME2kSGCS
カガリがオーブ軍の軍服を着ている状態で立小便するのは意外と萌えると思う
ズボンのファスナーを開いて、穿いているパンツの股の部分を手で横にずらして
マンコだけ晒し出して、手を使わずに股に力を入れてマンコを開いて
立ったまま勢い良くおしっこ出すシーンで、男のような立小便になる
おしっこは一滴もマンコにかからないから、拭く紙は不要である
これを小説にして書いてくれたら嬉しいね
ファスナーを開いてから、ファスナーを閉めるまで詳しく書いてほしいね
放尿中のシーンも、内容が充実してたらいいよ
おしっこが溜まっていたから、すごく長い放尿になるという設定がいいね
ちなみに、場所については任せるよ
男子用小便器でもいいけど、野外でもいいかな
おまい、まだまんこを理解してねーな。
一滴も濡れずにって不可能だから。
390 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 18:42:00 ID:xGC5sQwZ
>>382 密かにギルタリを待っている俺が来ましたよ。
待ってる奴がいくら増えても意味ないだろw
392 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 19:27:09 ID:xGC5sQwZ
じゃー、とりあえずギルタリきぼんと言ってみる俺
だからキボンじゃなくて自分で書け
そしてageんな
>>390 おまい定期的にやってきてはageるの本当にヤメレ
395 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 20:24:07 ID:xGC5sQwZ
>>392-
>>393 すんません。自分でも書きたいと思ってるんですが、そんな技量も根性も
なくて・・・・・・・。
もうageません。すいませんでした。
>>395 きれいに落ちをつけて笑わせてどうするw
おいおいw
アウステGJだ。
俺的にはステラはシンと絡むより、
アウルやスティングやネオ兄貴と一緒の方が幸せっぽくて好きなのだ。
シンルナのネ申は何処に・・・一週間のエネルギーがぁ
前スレ最後の空気が21未満禁してて良かった。避難所欲しいのう。
俺はシンステは好きだがこのカプのエロ好きじゃないからいいや。
シンエロなら寧ろシンカガの方がグッと来るし。
ちなみに凸ラクとか無いのか?
>401
わかったから余計なことは言うな
>>400確かにな。
>401みたいな書き込みは、21歳未満臭くてたまらん。
お前の好みなど誰も聞いてないから。
しかし避難所立てるとしたらどこに立てれば良いのだ
キャラ固定じゃないし行き場無い気が
避難所なら
したらばに板を借りるのが一番じゃないかね。
荒らしはアク禁できるし、管理人は大変だが。
406 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 10:05:58 ID:xsPrE8qE
漏れも
>>400に同意。
ここは21禁だろ。夏厨とかウザくてたまらん。
407 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 12:31:45 ID:V3l2gPxP
無臭エロアニメ
ゼロアニメーションってどうなの?
前スレ後半にも書いたけどシンメイってマイナーですかね('A`)
ここってASTRAYキャラはNG?
ときた版デストレイ2巻読んで、シン×リーカとか書きたくなった
>>410 うん、前スレ
>>852ですよ
そっかマイナーじゃなかったかよかった(;゚∀゚)=3
アヌメしか見てないからアストレイやらデストロイだかは分からないや
>>411 貴公はコレですか?
>強気に抵抗するルナ→いとも簡単に言い包めるレイ→そんな二人覗き見しちゃったシンとメイリン
>シンを子供扱いして小馬鹿にするメイリン→そんなメイリン負かしたくて大人になろうとry
こんにちは。シンルナばかりだと他カプが書けなくなりそうなんで、ぼちぼち他カプも書いてみることにしました。
まずはアスメイ置いていきます。
アスランは、痛みを堪えながらベッドから起き上がろうとしていた。
――行かなくては……!この非常事態に、自分だけがこんな所で暢気に寝ているわけには行かない!
「……っ!」
しかし、身体の方は言うことを聞かない。アスランが起き上がろうとして肘をベッドに突くと、刺すような鋭い痛みが襲ってきた。
「アスランさん!」
医務室の入り口の方から、女の子の声が聞こえた。声が聞こえた方に目をやると、メイリンが心配そうにアスランの方を見ている。
メイリン――自分が巻き込んでしまい、姉と引き離されてこんな所まで連れて来てしまった少女だ。
彼女が自分を心配そうに見ているのを見ると、アスランは堪らない気持ちになる。
仲の良かったホーク姉妹を、自分が引き裂いてしまった。あの場では、メイリンの手を引いて行くしかなかったとは言え、そもそも、なんで彼女の協力を断らなかったのかと、自責の念に押し潰されそうになる。
――自分の脱走に手を貸せば、彼女も追われる立場になってしまうということを、解らなかったはずはないのに……。
アスランが暗い気分になっていると、メイリンはアスランの傍までやって来ていた。
「ダメですよ、アスランさん!まだ体が治ってないんです!だから、今は寝てないと……」
メイリンは起き上がろうとするアスランを制する。しかし、アスランは彼女の言葉に首を振った。
「いや……俺一人が、こんな所に居る訳には行かない……。キラもカガリも戦っているのに……!」
――せめて、自分が出来ることをしなくては……!
メイリンの言葉を無視して、アスランはなおも起き上がろうとする。と、メイリンが泣きそうな声で言葉を発した。
「なんでですか……?アスランさんは、どうしてもっと自分の体のことを、気遣わないんですか……?」
「メイリン……?」
メイリンの瞳には、うっすらと涙が浮かんでいる。
彼女が、自分のことを心配してくれているのは嬉しい。けど――
「行かなきゃいけないんだ……!俺は……なんとしても止めなきゃ……!」
シン……愛する者を奪われた悲しみから生まれた心の隙間を、議長とレイにつけ込まれて、戦う操り人形と化している少年。
彼は、かつて父の示す敵を、ただひたすらに討ってきた自分に似ている。
母親や戦友を奪われ、幼い頃からの親友と殺しあうという悲劇まで演じてしまった。
自分と同じ轍を踏み、彼が取り返しのつかない過ちを犯す前に、なんとしても止めなければ……!
「く……っ……!」
「アスランさん……!」
メイリンは、起き上がろうとするアスランのことを、悲しそうな目で見ていた。
アスランは、彼女の視線を受けているのが辛くなって、彼女から顔を背ける。
そして、静かに自分が彼女を巻き込んでしまったことを詫びた。
「すまない……君をこんな事に巻き込んでしまって……」
俯いたまま辛そうに呟いたアスランに、メイリンは目を見開いた。
「え……?」
「俺は馬鹿だ……。結局俺も、議長の言葉に乗せられて、戦うことしか出来なかった……。その結果、君をこんな事に巻き込んで……」
辛そうに言葉を紡ぐアスランの言葉に、メイリンは首を振る。
「そんな……そんな事ないですよ!」
メイリンは、しゃがみこんでアスランの手を握る。アスランは、思わず彼女の顔を見た。
アスランの手を握って、懸命に話そうとするメイリンの瞳からは、涙が溢れている。
「メイリン……」
「あたし……アスランさんが手を差し出してくれたときに、全部覚悟したんです!お姉ちゃんや皆と離れ離れになるけど……でも……アスランさんのこと好きですから……だから、こんな事になったって……あたし……っ……!」
メイリンはまだ何事か言おうとしていたが、最後の方は涙でかすれて言葉にならなかった。
握られた手に、ポタポタとメイリンの涙が零れ落ちる。
アスランは、ますます自分の不甲斐なさが情けなくなった。
――自分は、こんなに優しい子を巻き込んでしまった。姉と引き離され、仲間だと思っていたレイに銃を向けられ、シンに殺されかけ、こんな所で知っている者は自分だけ……。
きっと、不安で押し潰されそうなのに、自分はそんな彼女に、こんな時に気の利いた言葉の一つも掛けてやれないなんて……。
アスランは、なんとか動かせる方の手で、メイリンの頭をそっと抱き寄せる。
とりあえず、今のアスランに出来ることは、これくらいしか無い。
メイリンは驚いたようにアスランを見上げると、声を上げて泣くのを堪えていたのか顔をくしゃっと歪め、アスランの胸にすがりつき、静かにすすり泣き始めた。
アスランはメイリンに声をかけることもできず、そんな彼女の頭をそっと撫でる事しかできなかった。
しばらくして、少しは気が落ち着いたのか、メイリンはそっとアスランの体から離れた。
「すみません……取り乱しちゃって……」
「いや……」
メイリンは、アスランから離れると、しばらく黙って俯いていた。アスランも、彼女に掛ける言葉が見つからず、沈黙が部屋に訪れる。
と、突然メイリンが思いもよらぬことを言い出した。
「あの……お願いが……あるんです……」
アスランは思わずメイリンの顔を見つめた。メイリンは、どこか思いつめたような表情をしている。
メイリンは、しばらく迷うように床の一点を見つめていたが、ふと、思い切ったように顔を上げた。
「あたしを……抱いてください……」
メイリンは、恥ずかしそうに、しかし懸命に言葉を発する。アスランは、驚愕の表情で彼女の顔を見た。
「え!?……」
「あたしじゃ……嫌ですか……?」
「あっ、いや!そういう訳じゃ……し、しかし……!」
――彼女の気持ちは嬉しい……。しかし、自分にはカガリがいる。もし、彼女の願いどおりに彼女を抱いても、結局、自分はメイリンを捨てることしか出来ない。
……自分には、カガリを捨てることなんて、出来ないだろうから。
「……ダメだよ……」
「アスランさん……」
アスランの拒絶の言葉に、メイリンはすがりつく様な目でアスランを見る。しかし、アスランは首を振った。
「ダメだ……。俺にはカガリがいる……。俺にはカガリを裏切ることは出来ない……」
「解ってます!アスランさんがアスハ代表と愛し合ってるってことは!でも、あたしは……」
「どちらにせよ、俺には君の想いに応えることは出来ないんだ。君を、捨てるしか出来ない……傷つけるしか出来ない……だから、俺は……」
――解って欲しい。自分が不幸にしてしまったからこそ、彼女をさらに傷つけるわけにはいかないんだ……。
しかし、メイリンはアスランの言葉に首を振り、なおもアスランに訴えかける。
「あたし……アスランさんとアスハ代表が一緒になっても、それでアスランさんに裏切られたとか……捨てられたとか……そんな風に、恨みに思ったりしません!」
「……」
「でも……せめて……せめて、今だけは愛して欲しいんです!一度だけ……一度だけでもいいんです!それでも、あたしは満足ですから!」
メイリンは必死にアスランに訴えてきた。瞳を潤ませ、アスランの目を真っ直ぐに見つめる。
アスランは、なおも何かを言おうとした。しかし、メイリンはさらに言葉を続ける。
「……一度だけでいいですから、思い出をください……。お願い……します……」
メイリンは、涙でかすれる声を懸命に喉の奥から絞り出して言った。
じっとアスランの答えを待っているメイリンの姿に、アスランの心が揺れ動く。
(こんなに……俺のことを想ってくれるなんて……)
メイリンの気持ちを思うと、胸が苦しくなってくる。届かない想いだと知っていながら、こんなに懸命にお願いしてくるメイリン……。
『君にできること……君が望むこと――それは、君自身が一番よく知っているはずだ』
アスランの脳裏に、議長の言葉がよぎる。
皮肉なことに、迷うアスランの背中を押したのは、メイリンを巻き込む原因にもなった議長の言葉だった。
――たしかに、自分はメイリンを娶り、一緒になってやることは出来ない。しかし、彼女がそう望むなら……それが、こんな事に巻き込んでしまった彼女への償いになるのならば……たとえ一度だけだとしても、愛してあげたい……。
「わかった……」
アスランの言葉に、俯いていたメイリンは、ハッとして顔を上げた。
「アスラン……さん……?」
「俺には、君を幸せにすることは出来ないけど、君が望むなら……」
「……は、はいっ!」
メイリンは、涙を一杯に浮かべて、アスランに抱きついてきた。アスランは、彼女の頭を抱きながら、思う。
(俺がこれからすることは、カガリへの裏切りだ……。でも、メイリンをここで抱くことで、メイリンの気が済むのなら……俺は……)
アスランは、メイリンの体をそっとベッドに横たえた。メイリンは、緊張しているのか、その小さな肩が震えている。
アスランは、彼女の緊張を解すように、そっとメイリンに口付けた。
唇が触れた瞬間、メイリンはビクッと体を震わせたが、ぎゅっと目を瞑り、アスランのされるがままになっている。
アスランが唇を離すと、彼女は目を開け、潤んだ瞳でアスランを見上げた。
「服……脱がせていいかい?」
アスランが囁きかけると、メイリンは恥ずかしそうにしていながらも、はっきりと頷いた。
「はい……。お願いします……」
メイリンの着ているパジャマの前を、そっと肌蹴させる。メイリンは、下にブラを着けていなかった。パジャマの前を開くと、メイリンの発展途上の胸が露になる。
「あっ……!」
メイリンは、羞恥に真っ赤になっていた。恥ずかしそうに顔を背ける。
アスランは、壊れ物でも扱うかのような慎重さで、メイリンの胸に触れた。それだけでも、メイリンはまたもや体を震わせる。
メイリンの幼い肌は、傷一つない滑らかな肌だった。すべすべとした素肌の感触が、手の平一杯に広がっている。
アスランはそっと胸に触れている手に、力を込める。カガリを相手にしている時よりもはるかに慎重に、ゆっくりとメイリンの胸を愛撫していく。
「んっ……あ、はぁっ……!」
アスランの手がメイリンの胸を撫でるたびに、メイリンの口から甘い吐息が漏れる。
メイリンは、すっかり体を固くしていた。シーツを掴んでいる両手に力が入りすぎているのか、先ほどからずっと手が震えている。
「……メイリン……肩の力を抜くんだ」
アスランは、出来うる限りの優しい声で、メイリンに話しかける。メイリンはアスランの声に反応し、小さく頷くと、少しずつ肩の力を抜いていった。
アスランはメイリンに微笑みかけると、胸の先端についている小さな乳首に触れる。
途端に、メイリンが小さく悲鳴を上げた。
「ひゃっ……!」
アスランの指の先が軽く乳首に触れただけなのに、メイリンは敏感に反応した。
少し弄ってやるだけで、メイリンの乳首はすぐに硬くなった。
アスランは、メイリンの乳首を捏ねるように回す。その一方で、空いているほうの乳首を口に含んだ。
「あ、ああっ……!」
メイリンが堪らず声を上げる。アスランは、メイリンが声を上げるのにも構わず、メイリンの乳首を愛撫することを続けた。
メイリンの片方の乳首を舌の先で転がす一方で、もう片方を二本の指の腹で、擦るように弄くる。
「ふあっ……あ、ああっ……アスランさぁん……!」
胸を弄られる感触に必死に耐えながら、メイリンは、何度もアスランの名前を呼んでいた。
メイリンが、最後に残った下着まで脱ぎ捨て、生まれたままの姿になる。
その姿でベッドで横たわったメイリンは、恥ずかしそうに局部を手で隠していた。
「ち、ちょっとだけ怖いです……」
顔を赤くしたメイリンが、アスランの顔を恥ずかしそうに見つめる。
「大丈夫……俺は、出来る限り優しくするつもりだから……」
「は、はい……」
アスランの言葉に、メイリンは素直に頷いた。
いい子だ、とでも言うようにアスランは微笑んで頷くと、メイリンの局部に手を伸ばした。
「あっ……?」
思わず、メイリンが固く脚を閉じようとする。しかし、アスランの顔を見て覚悟を決めたのか、おずおずと足の力を抜いた。
メイリンが足を開くと、足の付け根に、メイリンの秘裂が確認できる。彼女の局部は、綺麗なピンク色をしていた。
アスランは、メイリンの小さく自己主張している肉芽に、そっと指を触れた。
「あっ……ふああぁぁっ!」
メイリンが、猫が鳴くような声を上げる。胸を弄られていたときとは明らかに違う刺激に、メイリンの頭は真っ白になりそうになっていた。
気が変になりそうなのを堪えながら、メイリンは、じっとアスランに身を委ねている。
「ふあっ……ア、アスランさん……」
メイリンが、蚊の鳴くような声でアスランの名を呟く。潤んだ瞳で、ただ不安げにアスランの動きを目で追っている。
アスランは肉芽を指の腹でこね回した。
「ん……あっ……は……あっ……!」
狭い医務室に、メイリンの喘ぐ声が響き渡る。
白い室内灯に照らされたメイリンの白い裸体が、真っ白なシーツの海に横たわっている。
アスランは、メイリンの秘裂にそっと指を挿入した。
胎内に侵入してきた異物に、メイリンが悲鳴を上げる。
「あ、あああっ!」
「す、すまない!……痛かったか?」
メイリンの悲鳴に驚いて、アスランは思わず彼女に謝った。
メイリンは、アスランの問いに恥ずかしそうに首を振る。
「い、いえっ!……ただ、驚いちゃっただけです……」
メイリンの言葉に、アスランはホッと胸を撫で下ろす。
なんと言っても、自分が不幸にしてしまったかもしれない女の子だから、いつもよりも気を遣わなくてはならない。
カガリには悪いが、アスランはカガリに対してしているときよりも、ずっと気を遣いながら、メイリンを愛撫していた。
メイリンの中に、中指を埋めていく。根元まで埋めると、アスランは指で彼女の膣壁を擦った。
「ひ……あっ……ああっ……!」
メイリンの上げる声が、ますます熱を帯びたものになってくる。
アスランの指に絡まる蜜の量も次第に増え、メイリンの秘処は、すっかり男を受け入れる準備を完了しているかのように見えた。
「きゃっ……!?」
アスランが肉棒を取り出すと、メイリンは思わず悲鳴を上げて、両手で目を覆った。
アスランは、彼女の反応に苦笑する。
――そういえば、カガリを初めて抱いたとき、カガリも同じような反応をしたっけ……。
もっとも、カガリは好奇心旺盛ですぐに目を開けると、あれこれ質問してアスランを悩ませたのだが。
たとえば、「こんなにふにゃふにゃなのに、ちゃんと入るのか?」とか、硬くなったアスランの肉棒を握って驚き、「硬いな……これ、骨でも入ってるのか?」といった具合だ。
メイリンの場合は、そういったことはなかった。幼く見える彼女も、一通りの性知識は備えているらしい。
アスランメイリンの足をそっと開かせた。彼女の花弁をそっと広げると、中から透明な粘り気を持った液体が滲み出てくる。
「あ、あんまり……見ないでくださいよ……」
「おっと……す、すまない……」
メイリンが小さな声で抗議し、アスランは慌てて謝った。
メイリンは、アスランが慌てている様子を見て、クスリと笑う。
「アスランさんも緊張されているんですか?」
「ま、まぁ……」
――そりゃあ緊張するさ……。
アスランは心の中で呟いた。恋人以外の女を相手にするなんて、アスランにとっても初めての経験だ。
とは言え、アスランの様子を見て、メイリンの緊張も多少は解れたようだ。メイリンは、アスランが緊張している様子を見て、可笑しそうにクスクス笑っている。
……アスランにとっては、年下の女の子に笑われているなどということは、不本意なのだが。
アスランは肉棒をメイリンの秘裂にあてがった。
メイリンは肉棒が触れた瞬間さっと体が震え、その顔には不安の色が滲む。
アスランは、彼女に「大丈夫」と囁いた。メイリンはその言葉に頷くが、やはり不安の色は拭えない。
両手でしっかりと体を固定し、メイリンと同じくらいに緊張しながら、アスランは腰を前に推し進めた。
亀頭部分がメイリンの秘裂に潜り込み、襞を掻き分けて前進していく。
「んっ……あああっ……!」
挿入された瞬間、メイリンは胎内に侵入してきた異物の感触に呻いた。
頬を紅潮させ、シーツを両手で掴んでいる。
と、アスランが肉棒を更に進めようとし、腰を前に押し込むと、メイリンが悲鳴を上げた。
「い……たっ……!」
アスランはメイリンの言葉に、慌てて結合部を見た。すると、肉棒を伝って、生暖かいメイリンの鮮血が流れ落ちてきた。
アスランは、その鮮やかな赤い色を見て驚く。
「君っ……!?は、初めてだったのか……!?」
「はい……アスランさんが、初めての人です……」
メイリンは激痛に耐えながら、懸命に頷いた。
アスランは彼女の言葉を聞いて驚愕する。
――彼女の初々しい反応から、慣れてはいないのだろうとは思っていたが、まさか初めてだとは……。
「馬鹿だ……君は……」
そう呟いたアスランの言葉に、苦いものが含まれる。
――初めてだって知っていたら、もっと優しくしただろうに……。
メイリンは、痛みを必死に堪えながらも、健気にも笑顔を作って言う。
「アスランさん……あたしが初めてだって知ったら、抱いてくれない気がして……」
「メイリン……?」
「アスランさんは優しい人ですから……。あたしが初めてだって知ったら、きっと……。騙すようなことして、ごめんなさい……」
メイリンはそう言うと、辛そうに俯いた。
アスランは彼女の健気さに、胸が一杯になる。
(もし俺が、カガリに出会う前に彼女に出会っていたら……もしかしたら……)
――メイリンを好きになっていたかもしれない。こんなに健気で、優しい子だから。
こんなに良い子なのに、自分は、彼女を姉と引き離してしまった。
姉がいるザフトと対立するこの陣営に連れて来て……。そのことが、彼女に申し訳ない。
自分とキラが敵同士に別れてしまったように、自分もメイリンとルナマリアを引き離してしまったのだ。
「アスランさん……?」
メイリンは、アスランが黙っているのを心配したのか、恐る恐る声をかけてきた。
アスランは彼女の言葉にハッとなり、迷いを振り捨てる。
――せめて、この時だけはメイリンを大事にしてやらなくちゃ……。
アスランは先ほどよりも慎重に肉棒を動かした。
破瓜したばかりのメイリンの膣内は狭く、アスランが少し動かすだけでも一苦労だ。
「う……あっ……!い……たっ……!」
苦痛の声を上げるメイリンの瞳から、一筋の涙が零れ落ちる。
「メイリン、大丈夫か?」
痛いに決まっているのは解っているのに、アスランはつい聞いてしまった。
間抜けな質問だとは、アスランも解ってはいる。しかし、目の前で苦しんでいる子に、一声も掛けないで腰を動かし続けるというのは気が引ける。
「あたしは平気です……。ですから、あたしの事は気にしないで、続けてください……」
メイリンは、身を引き裂かれるような痛みに耐えながら、必死に言葉を紡いだ。
彼女は、気丈にも出来得る限り痛みを、声に出さないように努めていた。
アスランが肉棒をちょっと動かすだけでも、苦悶の表情を浮かべるのに、必死に声を堪えている。
どうやら、アスランを心配させないようにしているらしい。
アスランは、彼女の気持ちを嬉しく思う一方で、なんだか切ない気持ちにもなった。
――自分には、メイリンにここまで想われる資格なんて無いのに……。
アスランは心苦しく思いながらも、腰を動かした。
「う……んっ……あっ、あっ……はぁっ……」
ずっ、と腰を引き、また押し込んでいく。アスランの肉棒が往復する度に苦痛の声を上げていたメイリンだったが、少しはマシになってきたらしい。
「あ……く……う……んっ……ひあっ……」
初めはきつかったメイリンの膣内だったが、アスランが往復しているうちに、次第に道筋が出来てきたようだった。
徐々に愛液の分泌量も増え、アスランの肉棒の動きをサポートする。
最初のうちは、アスランの肉棒が動くたびに膣壁を引き摺るようにしていたのだが、粘性の愛液のおかげで、初期の引き摺るような感覚も無くなっていく。
「あんっ、あっ、ああっ……!」
アスランの腰の動きが当初のぎこちないものから、リズミカルなものになってきた。
アスランが肉棒をメイリンの子宮に叩きつけるたびに、肌と肌がぶつかり、肉を打つ音が狭い室内に響き渡る。
同様に、結合部から聞こえてくる水音に似た音も、狭い医務室の中ではよく響いた。
「あっ、あ、あんっ、あ、はっ……ア、アスランさんっ……!」
アスランに貫かれながら、メイリンがアスランの顔を切なげに見上げる。
アスランは、シーツを掴んでいる彼女の手を掴んだ。メイリンも、強い力で握り返してくる。
「アスランさん……アスランさんっ……!」
メイリンが、切なそうに何度もアスランの名前を呼ぶ。彼女が上げる喘ぎ声の間隔も短くなってきており、メイリンの絶頂が近いことを知らせる。
アスランはメイリンの手を握りながら、夢中で腰を動かした。
快楽を貪るように、激しく腰を打ち付ける。
「あっ、ふ……あっ……あ、あぅ……あっ、ああんっ!」
メイリンの上げる喘ぎ声が、次第に涙声に変わってきた。彼女の目はトロンとして、既に焦点が定まっていない。その瞳は何かを見るでもなく、ぼんやりと医務室の白い天井を見つめていた。
やがて、アスランの方も、肉棒に熱いものがこみ上げているのを感じてきた。
それを吐き出すべく、アスランは腰の速度を上げる。
「あっ、あ、ああっ、あふ、あ、あんっ、ひっ……ああっ!」
勢いよくメイリンの中を往復する肉棒が、メイリンの愛液を掻き出している。飛沫となって、アスランの体にも付着していた。もっとも、アスランもメイリンも、そのような些事に気を配っている余裕は、既に無い。
「あ、あんっ……!……ア、アスランさん……あたし……もうっ……!」
「ああ……俺も……っ……!」
「あっあ、ああっ……アスランさぁぁぁんっ!!」
絶頂の瞬間、メイリンはアスランの名前を呼んだ。
アスランは、反射的に彼女の中から肉棒を引き抜き、次の瞬間に射精する。
白い液体が、メイリンの腹に飛び散った。彼女の白い肌を、精液が汚していく。
「……アスランさん……」
絶頂の後で、荒く呼吸を繰り返していたメイリンは、呼吸を整えると、アスランを呼んだ。
「どうして、中に出さなかったんですか……?」
「そ、それは……その……」
アスランは口ごもったが、メイリンには解っていた。
顔を赤くして、目を逸らすアスランを見て、クスリと笑う
「あたしのこと、気遣ってくれたんですよね……?」
アスランは、彼女を妊娠させるわけにはいかないと思ったのだろう。彼女の体を、気遣ってくれたのかもしれない。もし、ここでメイリンが妊娠してしまったら、彼女が他の男を見つけるのに、苦労するだろうから。
それでも、メイリンは一抹の寂しさを抱いた。もう、アスランとの関係もこれで終わり……。
「……ありがとう……ござい……ました……」
メイリンは、掠れる声でアスランに言った。
――ただ一度きりの関係でも、自分に一生の思い出をくれた男性に、万感の思いを込めて……。
アスランは、メイリンに肩を借りながらアークエンジェルのブリッジに向かった。
そこで、アスランはメイリンに艦を降りろと言ったのだが、メイリンはアスランの傍にいることを選んだ。
アークエンジェルのブリッジにいれば、当然ミネルバと戦わなければならなくなる。
彼女のただ一人の姉とも、敵同士になってしまう。
それでも……メイリンはアスランの側に付くことを選んだ。
アスランはパイロットスーツに身を包み、∞ジャスティスのコクピットに収まっていた。
OSを起動させると計器類をチェックし、すべてにおいて異常が無いことを確認する。
アスランは、ふとモニターに目をやった。
メイリンがラクスと並び、この機体を見上げている。
彼女のその表情には、明らかな悲しみの色があった。思わず、アスランの顔が曇る。
自分がやったことは正しかったのだろうか?
一時の気の迷いに任せて、メイリンを抱いてしまっただけではないのだろうか?
彼女の想いに答えられない自分は、彼女を抱くことで、結局、メイリンの心を傷つけてしまったのではないだろうか?
思考が堂堂巡りになりそうになって、アスランは頭を振り、暗い考えを頭から振り払った。
――今は、そんなことを考えている暇は無い。
やがて、ジャスティスがカタパルトへと運ばれていく。
シャッターが閉ざされ、メイリンとラクスの姿は見えなくなった。
アスランは、しばし名残惜しげに二人の姿を視界から閉ざしたシャッターを見つめていたが、やがて、迷いを振り捨てるように前を見据えた。
アークエンジェルのハッチが開き、前方に蒼い空と、戦い続けるMS群が見える。
自分には、一生メイリンを守り続けるなどということは出来ない。
しかし、彼女が乗るこの艦を守ることくらいなら出来る。
操縦桿を握り締めながら、アスランはアークエンジェルの艦橋に告げた。
「アスラン・ザラ、ジャスティス、出る!」
おわり
ぐじょぶ
GJ! でもメイリンはこの後どうなるんだろ。
◆nO5nwL9dfoサンのSSでのルナマリアにはシンがいるからまだいいとしても……
(いや、それ以前にアニメ版の展開がどうにもなア)
そこでヴィーノ・デュプレの出番ですかね。
∩
( ゚∀゚)彡グッジョブ!
⊂彡 グッジョブ!
GJ!!!
切ねぇ(´Д`)しかし(;´Д`)ハアハア
今もっとも旬なアスメイキテター!
オーブに正室、側室の風習があれば……
>>429 凸はアスハ家の人間じゃないし。まあそれを言い出したらカガリも血の繋がりはそもそもないけど。
432 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 20:37:54 ID:eDwOkzmX
>>429>>431 プラントでも“種族のために”
一夫多妻制を合法化すればいいのに。そうすればアス×メイ×カガでも大丈夫なんじゃ……
そうか! アスランや議長がまずやるべきコトはこれだったんだよ!byキバヤシ
433 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 20:55:29 ID:OCxU9nFq
種族保存の為に奴隷制の復活の方が確実かも
ナチュラル=種と卵子の供給源(性奴隷)
sageろよ夏厨
また昨日のようなパターンになるかなw
アスメイGJ! 萌え転がりー
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
シン×マユ兄妹近親相姦を投下
近親相姦注意
C.E.71年。連合によるオーブ侵攻前夜。
ウズミ元代表の演説をテレビで聴いた後、マユはずっとシンの側を離れなかった。
オーブ近海を連合の艦隊が包囲し、ピリピリとした空気に包まれている。
シンとマユの両親は所用で出掛け、家には二人っきり。
『いいことシン。あなたがマユを守るのよ』
出掛ける直前の母親の言いつけを、シンはしっかりと守っていた。
ソファに座りながら、震える妹の手を握っている。
さらさらですべすべの妹の白い手。その手に触れるだけで、シンは暖かい気持ちになれた。
テレビは怖いニュースしか伝えないので消したまま。
居間を静寂が支配し、兄妹の時間だけが過ぎていく。
ちっ、ちっ、ちっ
時計の針の音までも、はっきりと聞こえる静寂。
(マユ)
シンはそっと横目で、妹を盗み見る。
二つにしぼった柔らかな栗色の髪。まだ初潮を迎えたばかりの肢体は、女性としての成長を、
始めたばかりだった。
兄ながら、このまま押し倒したいほどに可愛いかわいい妹。
「お兄ちゃん」
不意に呼ばれ、シンはギクッと強張る。
内心のよこしまな気持ちを悟られないように、努めて優しい笑顔で見下ろす。
「戦争に、なっちゃうの?」
見上げた瞳はうるうると潤んで。その瞳さえ、とても愛らしく映った。
「大丈夫だよ」
安心させるように、根拠のない気休めを言ってみる。自分も安心させるように。
「でも。テレビで言ってたよ。連合が攻めてくるかもって」
「大丈夫」
もう一度繰り返し、マユの頭をよしよしと撫でてやる。
さらさらでふわふわの妹の栗色の髪。このままずっと撫でたくなる。
「何があっても。お兄ちゃんが守るから」
「本当?」
「ああ。本当だ」
「うん」
と、マユは兄の胸に顔を埋める。
「お、おい」
ドギマギして上擦った声しか出せない。
極度に緊張して固まった兄を、マユはきょとんと見上げた。
「どうしたの? お兄ちゃん」
「ど、どうしたって」
シンはつっと上を向いて、視線を逸らす。照れを隠すように。
「ほら。もう寝るぞ」
「うん」
マユはこくっとうなずき、
「今日はお兄ちゃんと一緒がいいな」
「お兄ちゃん。お待たせ」
シンの部屋に入ったマユは、パジャマ姿で、枕を抱えていた。
「あ、ちょっと待って」
が、何を思ったか、すぐに自分の部屋に戻る。
そして戻ってきたマユは、枕を持っていなかった。
「あれマユ。枕は?」
「ここ」
つつと近寄ると、マユは兄の腕を取った。
「今日はお兄ちゃんが腕枕して」
「分かったよ」
一晩中腕枕すると、腕が痛くなるんだけどな、とシンは苦笑い。
「どうしたの?」
「なんでもない。さ、もう寝るぞ」
電気を消して、兄妹は仲良く同じベッドで横になる。
シンは真っ直ぐ横に伸ばした左腕に妹の頭の重みを感じながら、真っ直ぐそちらを見ていた。
何も考えず、ただ妹のことだけを想う。
やがて、闇夜に目が慣れると、こちらを見つめる妹の目と目が合った。
マユも兄を見つめていたのだ。
「くく」
「ふふ」
どちらともなく、思わず吹き出してしまう。
それから、マユはふっと兄に抱きついたきた。
頭を兄の胸に埋め、ぎゅっとしがみつく。
その手は震えていた。
「マユ……」
シンもそっとマユの頭を抱え、震える妹を慰める。
「大丈夫。怖くない。お兄ちゃんがついてるだろ」
「うん」
胸の中でうなずく妹。
「でも。やっぱり怖い」
仕方の無いことだと思う。
今まで中立国オーブに暮らして、戦争はずっと遠くのことだと思ってきた。
ニュースで戦争の映像を見ても、どこか現実味が無かった。
だが。
その戦争という現実を、目の前に突きつけられたのだ。
幼いマユでなくとも、怖いだろう。
「大丈夫」
でも。
今は。今だけは、全てを忘れて妹の温もりを感じたい。
シンは背中に手を回して、パジャマの上から妹を抱きしめる。
これは妹を安心させる為と、己の欲望を正当化しながら。
「お兄ちゃん……」
マユは兄に包まれ、そっとため息をつく。
まだ子供らしい柔らかさを残しながら、確実に女へと成長を始めたばかりのマユ。
パジャマの下で息づく肌に、シンはふと女を感じ。
ドクン、と心臓が高鳴った。
ドクン ドクン
「ねえ。お兄ちゃん」
「な、なんだ?」
「すごく、胸がドキドキ言ってるよ」
「う……!」
妹に図星を突かれ、シンは脂汗が浮かぶのを感じた。
胸に顔を埋めるマユには、はっきりと聞こえていた。
兄のドキドキという心臓の鼓動が。
ドクン ドクン
「ほら。すごくドキドキしてる」
「あのなー」
「どうして?」
マユの潤んだ瞳と目が合い、シンはつい正直に答えてしまった。
「そ、それは、マユがかわいいからだよ」
「そうなんだ……」
その言葉に、マユはまた顔を埋める。赤面した顔を隠すように。
もっとも、暗闇でシンには分からなかったが。
「マユ……」
胸に顔を埋める妹を、腕枕しながらよしよしと頭を撫でてやる。
そのまま、二人は兄妹だけの時間を過ごす。
電気を消した暗い部屋で。
兄と妹がベッドの上で、静かにお互いを感じあう。
ちっちっちっ
時計の針の音もはっきり聞こえる静寂。
それに加え、ドキドキという鼓動も感じる。
いつまでそうしていだろうか。
「あっ……」
不意にマユが、呆然と声を出す。
「何か、お腹に当たってる……」
「わああぁ!?」
シンはすぐにさっと妹から離れた。腕枕を外されたマユの頭が、ベッドに落ちる。
「お兄ちゃん……?」
急に慌てふためく兄に、マユはきょとんと目をパチクリ。
「な、なんでもない。見るなぁ」
ベッドの上で、シンは丸くなる。股間を隠すように。
「どうしたの? 大丈夫?」
だがマユはますます不安になるだけで、兄に近づいた。
「来るなったらぁ」
じっと後退する兄。すぐにベッドの端に追い詰められる。
「ここが痛いの」
マユは兄の手に隠された股間を見やり、そして気づいた。
シンの股間が大きく膨らんでいる。
妹に反応し、シンは勃起したのだ。マユのお腹に当たったのはそれ。
「わあ。お兄ちゃん、あそこが大きくなってる」
「い、言うなぁ」
「ふふ。かわいいな」
何故か兄の膨らみに、微笑を向けるマユ。
兄はその笑顔に女を感じ、さらにハッとなる。
「いいんだよ。我慢しないで」
と、マユはパジャマのボタンに手を掛けた。
「マ、マユ?」
「見て。お兄ちゃん」
ボタンを一つ一つゆっくり外し。
露になった華奢な白い肌を、マユは胸を張って兄に見せ付ける。
「ほら。マユのここ。少しは膨らんだよ」
パジャマの下は何も身に着けておらず。白い肌の微かな、本当に微かな膨らみが闇に浮かぶ。
「やめろよ……!」
目を逸らして、ぎゅっと閉じるシン。そうしないと今にも爆発しそうで。
「ほら。お兄ちゃん」
目を閉じた兄の手を取り、マユは己の胸に導いてやる。
「マユのここも。とってもドキドキしてるんだよ」
確かに。
マユの小さな胸の奥も、ドキドキと高鳴っていた。
その鼓動を直に感じ、シンは手を動かせなかった。
妹の膨らみを、手の平に同時に感じながら。
「ほら。どきどき。どきどきって」
ニッと笑顔で、兄の手を胸に当てるマユ。その笑顔を見ていたら、とても妖艶に感じただろう。
「マ、マユ。俺たち兄妹なんだぞ」
「うん。そうだね」
「あんまり悪ふざけすると」
「ふざけてなんかいないよ」
しゅんとうな垂れる妹。声も沈み、地に落ちる。
「マユはお兄ちゃん好きだよ。
お兄ちゃんは?」
「好きに決まってるだろ!」
反射的に本音をぶつけてから、はっと固くなる。
「嬉しい」
マユの顔が、そっと眼前まで近づけられる。
もうそれ以上なにも言わず、目を閉じて唇を差し出す。
「マユ……」
逡巡したのは一瞬。
シンはすぐに唇をふさぎ、一緒にベッドに倒れこんだ。
「んあっ」
口に兄を感じ、その下でマユはピクンと震える。
妹のさらさらで柔らかい甘い唇。
シンは無我夢中でその口を味わった。
兄と妹の長い夜が始まる。
ちゅちゅ、ちゅっちゅっ
何度も何度も唇を重ね。
いつしか二人の口を唾液が結ぶ。
兄と妹は上下から見つめあい、
「キスしちゃったんだね。マユとお兄ちゃん」
「そうだな」
ふふっと笑いあう。
「いいのか?」
「いいよ」
背中に手を回し、兄を誘うマユ。
シンは顔を下げて、開いたパジャマの間の、薄い胸にキスする。
「あん」
薄く淡く膨らんだばかりの華奢な乳房と呼ぶには早すぎる胸。
その胸に可憐に咲く桃色に、唇を触れる。
(乳首って小さいんだな)
ふとそんなことを想いながら、妹の乳首を口に含む。
「あっ、うっ」
足を仰け反らせ、マユの手がシーツを強く掴む。
ちゅっちゅっと乳首を舌で転がし、シンは感銘さえ覚えた。
まだ初潮を迎えてばかりの、妹の幼い身体。
「んん……あん……」
それでも、喘ぎ声を出し、身体を反応さえ、しっかりと感じている。
ふと生命の神秘さえ感じる。
唾でドロドロに穢される小さな乳首。それは確かに、微かながら尖っていた。
その尖った乳首の先端を、シンは指で突付いて弄び、そして撫で回す。
「……んっ…やん……あ」
汗を浮かび、ベッドに沈み込むマユ。口に指を加え、切なげな声を漏らす。「もうやめるか?」
マユはぷるぷると首を振る。
「だめ。つづけて。おねがい」
「分かった」
シンは、マユが口に加えた指を引き抜き、自分がそれを舐める。
「やぁん」
「美味しいよマユ」
そして今度は下のパジャマに手を突っ込み、パンティの中にまで手を入れる。
「ん!」
そこに手が触れた途端、マユはピクッと強張った。
「マユのここ。あったかい」
まだ毛も生えていない、マユの割れ目。
そこはしっかりと濡れていた。
「はぁ…………はぁはぁ……ああ……だめぇ…」
切なげな息を吐き、ベッドの上で身悶えるマユ。
シンの手が股間の割れ目を行き交い、擦り付ける度に、マユは身体を震わせ、腰を仰け反らせる。
しゅっしゅっ しゅっしゅっ
毛の無い割れ目をすりあげるシンの指。
「はっ……ああう……」
マユは足を突っぱねて腰を上げ、潤んだ瞳で兄にしがみつく。
「だ、だめぇ。お兄ちゃん。マユ、もう出ちゃうぅ」
「何が出るんだ?」
指一本でマユの割れ目をすりあげ、シンは耳元 で囁く。
「出しちゃいな」
そして、耳にハァと熱い吐息。
「やああぁ! だめええええっ!」
マユの腰が限界まで上がり、
ぷしゃー
おしっこが出ちゃいます。
「あ、あ、あ、あ。だめぇ。とまってぇ」
でも一度出たおしっこは止めようがなく。
マユのおしっこが、パジャマとパンティ、ベッド、そしてシンの手を濡らす。
「ほら。いっぱい出たね」
マユのおしっこがようやく止まり、シンはおしっこのかかった手を、眼前で見せつけてやる。
「いやー」
兄の前で粗相しただけでなく、おしっこまで見せ付けられて、マユは真っ赤に泣き出してしまう。
「ふえーん。お兄ちゃんのばかぁー」
「美味しいよ。マユのおしっこ」
でもシンはおしっこのかかった指に口を添えて、
「ほら」
とマユにキスする。
おしっこを舐めた唇で。
「んぅ……!」
マユの目が大きく開かれ−
そしてすっと細められる。
唇を重ねたまま、兄妹は抱き合う。
そして最後の一線を越える。
「いいかい?」
「うん。いいよ」
おしっこで濡れたパジャマもパンティも脱ぎ払い。
マユは全裸で、大きく脚を広げて、兄を迎える。
ガチガチに天を向くシンの怒張。
妹の脚を割って、シンの腰が進む。
こちらもガチガチで、目をぎゅっと閉じるマユ。広げた脚も震えている。
「ほら。マユ」
シンはふっと笑い、
「力を抜いて」
と、妹の耳に息を吹きかける。
「ふぁん」
ピクンと脈動するマユ。
その瞬間−
ミシ、と幼い陰唇を切り裂いて、シンの先端が妹に沈む。
「あー!」
がくん、とマユの腰が上がる。痛みか。別の何かか。
「お兄ちゃん! お兄ちゃんお兄ちゃん!!!」
「マユ! マユ!!!」
マユがぎゅっと兄にしがみつき、
シンも妹を優しく包む。
そして、マユの中に僅かに埋没したシンの分身が、いきなり暴発した。
ドクン!
熱い白濁液が溢れ、僅かに中に注がれ、大部分はお腹に零れる。
「あ、あつい……」
お腹の中と外に温もりを感じながら、マユの意識が遠くなる。
「マユ……?」
「うん。大丈夫」
涙を溜めた瞳で、マユは気丈にも顔を上げる。
「なんだか。まだなにか挟まってる感じ」
ふふ、と笑うマユ。釣られてシンも笑う。
「シャワー。浴びようか」
「うん」
濡れたベッドはそのままにお風呂に向かう兄妹。そのベッドには、血が一滴零れていた。
「ねえお兄ちゃん」
「ん?」
兄に股間を洗ってもらいながら、マユが訊いてくる。
「子供が出来たら、なんて名前にする」
「その時に考えるさ」
兄の返答に、マユは無邪気な笑顔を浮かべた。
マユの死ぬ一日前のことだった。
終わり
アスメイGJ!健気なメイリンかわゆー(*´Д`)
誰かああああ!!!!ムゥマリュを書いて下さいぃぃぃぃ!!!!
今日の放送ヤバすぎ
451 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 18:57:46 ID:pDHvVdKq
どんなネタでもOKですか?
>>451 少し上のレスを見れば分かるけど、ものによってはスルー。
どんなものが放置されるの?
>>453 己の見たいカプをリクエストした上で、それ以外のカプは
見たくないとのたまう。ような物
立小便ネタは?
>>455 その答は藻前さんがいちばんよく分かっているだろう。
お前の基準では、立小便ネタはNGなのか?
ムウマリュもいいけど今週のネオマリュ良かったなぁ〜
立小便ネタとは、まさか最近話題のカガリの立小便を
やるのか?
カガリの小便カモン!
462 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 21:32:44 ID:pDHvVdKq
カガリの立小便?
そんなの本当にあるのか?
誰か…ネオ(ムウ)マリュ書いてくださらないかな…
ラクスに復讐する凸書いてくださいよ
リクエストするのも良いけど、たまには自分で書いてみるってのも
良いと思うんだ。
「俺には文才が無いから」の一言で片付けてないでさ。
>リクエストするのも良いけど、
良くない。リクがリクを呼んでリク場になるので
>たまには自分で書いてみるってのも
良いと思うんだ。
同意。どんな形でもいいから完結させた物をね・・・
一回でも挑戦して書き手の苦労がわかってる人なら、クレクレだけを言えないはずだしな。
でもリク見て良いシチュが思い浮かぶってのもあるよ
>>469 そういう場合大抵あっちからアンケート取って来る。
こんばんは。ちと脇道に逸れて、最近書いてなかったカプを投下します。
海水浴ネタでディアミリ。ラブコメ。
長いので3回に分けます。エロは毎回それなりに。
整備士組やネオマリュ待ちの方、ゴメンね。
【純情トロピカルフルーツミックス色情コーラ 前編】
海水浴に行きたい、と言い出したのはディアッカの方だった。
頃は10月。南半球に位置するオーブは季節を夏へと移していく。もともと年中温暖な気候で、
1年の半分以上は海に入れる国ではあったが、戦争の傷痕も癒えぬ時期に何をまた……とミリアリアは
溜息をついた。
「いいじゃねぇかよ。日に日に復興してるって今日もニュースで言ってたぜ。ほら」
ディアッカが指差す先の画面には、砂浜で波と戯れる家族連れが写っている。海の家の主人が
マイクを向けられ、「大変な時だがこんな時だからこそ、是非遊びに来て平和の有難みを噛みしめて
欲しい」と演説をぶっている。――まったく頼もしいことだ。
「こういうところに金を落とすのも復興の手助けになるんじゃないの?……ならねぇのかな」
自分で言って自分で首を傾げている。腕組みして考え込んでいるディアッカを見て、ミリアリアは
ついつい絆されて笑顔になった。
「しょうがないなぁ……わかったわよ。付き合えばいいんでしょ?」
言った先から自分たちの呑気さに呆れ顔になりかけたミリアリアだったが、ディアッカがぱっと
破顔し、嬉しそうにしているのと見ると、後悔も失せた。
アスハ家から借用したオープンカーのハンドルを、ディアッカは上機嫌で握っていた。
天気は上々、車は高級車、湾岸を巡る道路は空いていて快適、助手席にはミリアリアが淡いライム
グリーンのワンピースを着て座っている。――完璧だ!
「ホントに普通の海でいいの? 結構、人も多いみたいだけど……」
心配顔のミリアリアに、ディアッカは笑顔で答えた。
「賑やかでいいじゃん。そういうとこの方が、海水浴って感じ、出るだろ?」
車を借りる算段をつけにアスハのお屋敷を訪ねたとき、カガリからアスハ家のプライベート・
ビーチを使ってはどうかと提案されたのだったが、ディアッカが丁重にお断りしてしまった。
ミリアリアにとってはまぁ、その方が都合が良かった。プライベート・ビーチなんて何だか
分不相応で気がひけるし、だいたい2人きりなんて……隣にいるこの男が何を言い出すやら少々、
いや、かなり不安だ。全裸で泳ごうとか、こいつなら絶対に言いそうだ。
それでも人の多い場所を少し警戒してしまうのは、万が一にも元ザフトの軍人だったディアッカの
経歴が知れることと、彼が他の女の子に目移りする様が容易に想像できるせいではあったのだが。
捕虜になっていたアークエンジェルにもすぐに溶け込んでしまうようなディアッカのことだ。現地の
若者と仲良くなり、余計なことをペラペラとしゃべったあげくに開放的な海でまたよからぬ行動に
……ミリアリアの心配は尽きることがないようだった。
それを知ってか知らずか、ディアッカは口笛まで吹き始めている。
「……意外と、安全運転なのね」
何の悩みもないかのようなディアッカに少し苛立ちながらも、ミリアリアは無難な話題を振った。
別に喧嘩をしたいわけじゃない。遠出するのは久しぶりだし、心配しているようなことが何も起こら
ない方が良いに決まっている。
「そりゃまぁ、女の子を隣に乗せてるときはね。つか、助手席に野郎が乗ってるときは運転する
気にもならねーよ」
「男同士のときは、誰が運転するの?」
「だいたいはイザーク。あいつ、他人の運転じゃ苛つくとか言って運転したがるし。それはいいんだ
けどスピード狂だからな……本当はあんまりハンドル任せたくねぇんだけど」
「へ、へぇ……それも意外ね。そんなに凄いの?」
「……人呼んで、峠の銀狼……」
何か嫌なことを思い出したのか、ディアッカは一瞬「うへぇ」という顔になったが、またすぐ
笑顔に戻った。
「一番運転がうまいのはアスランかなぁ。あいつは基本的にメカ、好きだから。ドライバーと
メカニック兼ねるタイプって言うの? でも女の子に評判がいいのはオ・レ!」
得意げにそう言うディアッカの言葉を、ミリアリアは無視することにした。
「ふぅん。一番評判が悪いのは?」
「そりゃイザークだろ。あいつの助手席に乗って、女で吐かなかったのはシホくらいだし」
「……シホって誰?」
「え、赤服のパイロット仲間で……」
ミリアリアの声が急に険しくなったのに気づいて、ディアッカは言葉を途切れさせた。恐る恐る、
隣にいる不機嫌な女神の顔色を窺う。
「ちゃんと前、見てよ」
「あ、ああ」
道路の先に視線を戻したディアッカは、それでも横目でミリアリアの方をちらりと見た。
「……俺が他の女のこと話題にすんのが、そんなに気に入らない?」
「はぁ? 何言ってんの?」
ミリアリアは突慳貪にそう言って、ぷいと横を向いた。ディアッカは思わず苦笑した。
「大丈夫だよ。シホはイザークに気があるみたいだったぜ」
「大丈夫、って何よ」
「はいはい、何でもありませぇん」
ふざけたように言って満足そうな顔をしているディアッカを、ミリアリアは少し頬を膨らませて
睨んだ。ディアッカはアクセルを踏む足に少し、力を込めた。
吹き抜ける風が強さを増し、2人の髪をなぶる。潮の香りを運んでくる。
「……音楽、かけていい?」
少し気分を変えようと、ミリアリアは提案した。
「ああ? もうすぐ着くけど」
「いいから」
ディアッカはそれ以上何も言わず、ラジオのスイッチを入れた。近くに放送局があるのか、聞き
慣れないパーソナリティの曲紹介のあと、ありがちな夏の曲が流れ出す。
カーブを曲がると、目指す海岸がその先に見えた。
一緒に選んだ水着を着て現れたミリアリアを、ディアッカは上から下まで眺め回した。
その不躾な視線に、ミリアリアは顔を赤くしながら文句を言う。
「な、何よ。そんなに見ないで!」
「やっぱ俺の選択は間違ってなかったよなぁ。よく似合ってるじゃん」
ミリアリアは自分の姿に目を落とした。白地に水彩画を散らしたような淡い色合いでハイビスカスが
描かれたその水着は、ディアッカの趣味だ。夏らしい明るい絵柄の中にも清楚さを失わないビキニで、
ホルターネックのデザインで少しだけ個性を主張している。
お返しとばかりに、ミリアリアは濃いオレンジに白いラインを配しただけのシンプルな水着を
着ているディアッカをじろじろと見た。
「あんたは、案外と地味に済ませてくれたようで良かったわ」
「何だよ、おまえの水着に合わせたんだろ? それとも何、黒革のブーメランでも穿いて欲しかった?」
「そんな奴と一緒にいたくない……」
忌々しげに顔を背けたミリアリアは、今度は水着ではなくディアッカの鍛えられた体をちらりと
見やり、僅かに頬を染めた。その視線に気づいたのか、ディアッカがまた軽口を叩く。
「男は水着よりボディで勝負、ってね」
「何がボディよ、まったく……」
ミリアリアが認めまいとしても、浅黒い皮膚に締まった筋肉の線を浮き上がらせているディアッカは
海にとても似合っていて、少々目立ってもいた。すれ違う2人連れの女性がディアッカの方を見ている。
露出の多い水着に申し訳程度に隠された扇情的な彼女らの体を、ディアッカは一瞬でれっとした顔で
見たが、すぐにミリアリアに視線を戻して顔を引き締めた。
ミリアリアはディアッカに背を向けて、砂浜を歩き始めた。
「無理しなくていいわよ。他の女の子が気になるなら、好きなだけ見れば?」
「なーに言ってんだよぉ。俺が見てるのはおまえだけだってば!」
いつものディアッカなら、ミリアリアが怒って見せると少し焦って言い訳を始めるのだが、今日は
同じような台詞にも余裕が感じられる。振り向いて顔を見ると、案の定ニヤニヤと笑っていた。
ミリアリアはちょっと拗ねたような顔をした。
「今日のあんた……何か、むかつく!」
「はぁ? いつもむかついてんじゃねぇの?」
「そうとも言うけど……何で今日は、そんな余裕でヘラヘラ笑ってんの?」
「ヘラヘラっておまえね……その水着、後ろ姿もいいなぁと思ってただけだって」
ミリアリアはまたムッとして、ディアッカから顔を逸らして前を向いた。その項がぽっと赤くなった
のに気づいて、ディアッカは足を速めて隣に並んだ。
「それ買いに行ったときのこと、思い出した?」
「――うるさい、バカ!」
ディアッカの言うとおりだった。ミリアリアは何とかディアッカを引き離そうと早足になったが、
もともとのコンパスが違う。大きな荷物を抱えながらも、ディアッカは苦もなくついてきた。
ミリアリアの項がますます赤くなっていくのを面白そうに眺めながら。
せっかくだから新しい水着を買え、というディアッカのよくわからない論法に押し切られて、
ミリアリアは彼とデパートの水着売場に来ていた。
戦後のゴタゴタでさほどの品揃えは期待していなかったが、そこは南国のオーブと言うべきか。
物流が回復していない中でもそれなりの数が取り揃えられている。
ワンピースやタンキニばかり手に取っているミリアリアに、ディアッカは文句を言った。
「そんな色気のないデザイン、やめろよ」
「うるさい、着るのはあたしなんだから!」
「見るのは俺だろ?」
ディアッカはまた訳のわからないことを言い始める。溜息をついたミリアリアの手から、
ディアッカは水着を取り上げて吊り下げられている中に適当に戻した。
「ちょ、ちょっとぉ……」
「あっち行こうぜ、あっち」
ディアッカの指差す先には、『特価・ビキニコーナー』という手書きの広告が見える。どうあっても
ビキニを着せる気だと察して、ミリアリアはまた大きな溜息をついた。
「あたし、あんまり……って言うか全然自信ないんだけどぉ……」
「何言ってんだよ。気になるところは隠しちゃダメなんだぜ」
ディアッカは含蓄があるのかないのか微妙な台詞を吐いてミリアリアを引っ張った。
どちらかと言えばビキニの方が主流だ。選ぶのに困る程ぶら下がっている色とりどりの水着の中から、
ディアッカはてきぱきとミリアリアに似合いそうなものを選んでいく。
「これと、これと、あ、これもいいな」
「ちょっと、だから、着るのはあたし……!」
「うっせぇなぁ。じゃあおまえも選べばいいだろ?」
「……じゃあ、これ……」
「はいはい、じゃ、それとこれと。とにかく試着してみろよ」
「ええっ? まだ1着しか選んでな……」
「その分俺が選んでやっただろ! お姉さん、試着室借りるぜ!」
デパートの店員に形ばかりに断って、ディアッカはミリアリアを強引に試着室に押し込んだ。
「じゃ、着たら声かけろよ」
「は、はぁ?!」
「ちゃんと見せるんだぞ。い・い・な!」
やけにしつこく念押しして、ディアッカは試着室のカーテンを閉めた。
477 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 01:39:30 ID:B2wliX0Y
GJ
狭い空間に1人になって、ミリアリアは暫し呆然としていた。手に持たされたいくつかの水着の
束をどうしようもなく見やる。
とりあえず一旦水着を床に置き、ミリアリアは服を脱いだ。考えていても仕方がない。
いつになく強気なディアッカに対する最後の抵抗とばかりに彼が選んだ水着を脇に避けて、1着
だけ自分が選んだ水着を身につけ、鏡に写してみる。
海水浴などあまり気がすすまなかったのだが、こうして新しい水着を試着していると不思議と
気持ちが高まってくる。海では何を食べようかな……それともお弁当でも作ったら、ディアッカは
喜んでくれるだろうか。
それにしても、やっぱりビキニは露出が多い。ちょっと下腹部が気になる。胸も……足りない感じ。
どうしてもビキニじゃなきゃいけないのかな。
「着たら声、かけろって言ったろ?」
「――きゃっ!」
急に後ろから聞こえた声に驚いて、ミリアリアは小さな悲鳴をあげた。振り向くと、ディアッカが
カーテンから首だけ出してこっちを見ている。
「あ、あんた、何やってんの?!」
「何だよ、俺が選んだやつじゃねぇな、それ」
言いながらディアッカは試着室の中に入ってきた。
「ちょ、ちょっとぉ?! あんたいったい、どういう……!」
「大声出すなよ。周りに迷惑だろ」
言いながらディアッカはミリアリアの肩を掴んでまわれ右をさせた。狭い試着室で後ろから体を
密着させるようにして、一緒に鏡の中を覗く。
「あんま似合ってないんじゃないの、これ」
ディアッカが不満そうに言う。ミリアリアは鏡の中の自分を見て、うーんと唸った。
光沢のあるロイヤル・ブルーの生地にラインストーンをあしらった大人びたデザイン。自分に
似合うと思ったわけではない。ディアッカが勧めるものを大人しく着たくなくて、近くにあった
ものを適当に選んだだけだ。確かにディアッカの言うとおり、あまり似合っていない。
ミリアリアは素直に認めた。
「そうね。もうちょっと大人で……胸もある人じゃないと似合わないみたい」
マリュー・ラミアスならさぞ似合うだろうと考えて、ミリアリアは少し憂鬱そうな顔になった。
「大人云々はともかく、胸は……サイズ合ってないだけじゃねぇ?」
そう言ったディアッカは、ふと不穏な笑みを浮かべ――
ビキニのカップの隙間から手を滑り込ませて、ミリアリアの乳房を直接掌中に収めた。
「きゃっ……な、何……! ん…んっ」
何するの、と言いかけたミリアリアの口から、甘い息が漏れる。後ろから肩越しに柔らかい塊を
掴んだまま、ディアッカは耳元で囁いた。
「ほら、カップ余ってるから、こんな簡単に入っちゃうんだって」
余裕のある布と肌の間で、ディアッカの手は彼の言葉を裏付けるように滑らかに動く。指先が
頂点に触れると、ミリアリアの躰は敏感にびくっと反応した。
「やっ、やめて……ぁあっ……」
「変な声出すなよ。周りに聞こえるだろ」
「だ、だってあんたが、こんな……く……っ、ぁ……」
「ちょっと、我慢して」
無茶なことを言いながら、ディアッカは口でビキニの肩紐を摘み、脇に少しずつずらした。
ビキニの上から半分こぼれた白い丘を両手で包んで、ふわふわと柔らかく押し返してくるそれに
指を食い込ませる。
「や、やだ……こんなとこで……う、ん……」
抗議しようと口を開けば、また抑えきれない声が漏れてしまう。ミリアリアは自分の口を自分の
手で塞いだ。それを協力する意志ありと判断したのか、ディアッカはミリアリアの首の付け根
あたりに口づけて、強く吸い上げた。同時に胸を包む手の動きを大きく、速くしていく。
「んぅ……っ、ん、ん……ふっ……!」
ミリアリアは喉を逸らし、後頭部をディアッカの肩にもたせかけて、頭を左右に振った。言葉が
出せない分、行動でやめて、と訴えたつもりだったが、ディアッカには伝わらない。それを甘えた
仕草と取ったのか、それともわかっていて無視しているのか、一方の手を乳房から離して、下の
水着をぐいと引き降ろす。
「あっ……何……っ」
「汚したら買わなくちゃいけなくなるだろ?」
ディアッカは当たり前のようにそう言い、ミリアリアの足の間に手を差し入れて入り口を掌で
覆った。
「や、あ……んん……!」
ミリアリアはさらに強く自分の口を押さえつけた。それでももう、指の間から微かな声と荒い
息が漏れるのを止めることはできない。
「やっぱり……濡れ始めてる」
感じている証拠を鋭く指摘しながらも、ディアッカはさらに先へとミリアリアを誘う。秘裂を
塞いだ手の中指だけを折り曲げて、先を中に入り込ませた。
「は……っ、やっ…ん、く……! ぁん……っ」
ミリアリアは身を捩った。そのはずみで中からこぼれた最初の一滴が太股を伝う。中途半端な
位置にずり下げられた水着が汚れる前に、ディアッカの手がその流れを遮った。
「なぁ……ミリアリア」
「うぅ……な、に……?」
「水着買うのは明日にしてさぁ……ホテル、行かねぇ?」
「あ、あんた……最初からそのつもりで……ん! は……っ!」
ディアッカの舌に首筋を舐めあげられて、ミリアリアの抗議は荒い息に呑まれた。
「最初からじゃないって。おまえの水着姿にやられちゃったのかな……おまえだって、もうこんなに
なっちゃったらさ、辛いだろ?」
何て憎らしいことを言うんだろう。そう思っても、確かにもう抵抗できる状態ではない。
結局その日は、力の入らなくなったミリアリアにディアッカが服を着せ、抱きかかえるようにして
デパートを出てホテルに直行した。昼間からあれやこれやとディアッカの欲望を満たす行為に、
ミリアリアは付き合わされてしまったのだった。
480 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 01:42:45 ID:B2wliX0Y
リアルタイムで読んだの初めてなので感激です
言ってみればディアッカには前科がある。
パラソルやらデッキチェアやらをレンタルしている店の主人としきりにやりとりをしている
ディアッカを、ミリアリアは恨めしげに見やった。思い返して見れば、この海水浴に限っては
ディアッカに最初から主導権を握られている。もともと誘ったのもコイツの方だし……何を考えて
いるのやら。
トリコロールに色分けされたパラソルを担いで戻って来たディアッカを、ミリアリアはあまり
穏やかでない視線で迎えた。
「半額まで値切ったぜ。……何、睨んでんの?」
大して気にも止めていないように、パラソルを砂浜に立てる作業をしながらディアッカは聞いた。
それがまたミリアリアにとっては癪に触る。
いつもならもっと慌てて、ご機嫌を取ろうとするくせに。
――別に女王様みたいに振る舞おうと思っているわけではない。が、全く意に介していないような
態度をとられればそれはそれで腹立たしい。
いつまでも拗ねている自分を子供っぽいと思いながらも、ミリアリアは何だか引っ込みがつかなく
なっていた。
「お坊っちゃん育ちだと思ってたけど、値切ったりも上手なのね」
また、皮肉めいたことを言ってしまう。今日は楽しく過ごそうと思っていたのに、どうして
こうなっちゃうんだろう。ディアッカが悪いのだと自分に言い聞かせてみても、どこか空しい。
「こういうところでは値切るのが常識だろ。交渉しない方が失礼だって」
全く皮肉が通じていないようにディアッカは朗らかに言い、パラソルの下にテキパキとレジャー
シートを広げて四隅を石で押さえている。
1人ですっかり準備を整えて、ディアッカは得意げに言った。
「座れよ、ミリアリア」
漸く名前を呼ばれたことで、ミリアリアは少し機嫌を直した。大人しくシートの上に座った彼女に、
ディアッカは2つのよく似たチューブを差し出した。
「で、どっちにする?」
ミリアリアは日焼けオイルと日焼け止めクリームのチューブを見比べ、ディアッカの顔を見た。
ミリアリアが何か言う前に、ディアッカは日焼けオイルの方をシートの上に放り出した。
「まぁおまえはこっち、だよな」
勝手に決めつけて日焼け止めクリームを掌に絞り出している。
「塗ってやるから向こう、むけよ」
「え、ええ?」
「背中だけだって。ちゃんと塗らないと、後で酷い目に遭うぞ」
強い光を放ち始めた太陽を見上げて、ミリアリアはしぶしぶディアッカの言うとおりにした。
色白のミリアリアの背に、ディアッカの大きな掌が這っていく。
やけにゆっくりとしたその動きに、ミリアリアは僅かに体を震わせた。
「……ちょっと、わざとやってない?」
「何が。日焼け止めは念入りに、ってだけだよ」
「……早くしてよね」
今日のディアッカの言うことは信用できない、と思いながらもミリアリアはそれ以上、何も
言わなかった。肩から背中へ、ディアッカの手は徐々に下に降りていく。腰の後ろ側に冷たい
クリームの感触が広がって、ミリアリアはまた体をぶるっと震わせた。
もう一度「早くしろ」と言おうとしたミリアリアを制するように、いきなりディアッカが
後ろから抱き締めてきた。
「……! ディアッカ、何……!」
文句を言う前に、体はすぐ離された。後ろを振り返ったミリアリアに、ディアッカが日焼け止め
クリームをぽんと放る。
「後は自分でできるだろ」
短くそれだけ言って、ディアッカはミリアリアに背を向け、自分の体に日焼けオイルを塗り始めた。
ほんの一瞬だけ、強く抱きすくめられた。それがディアッカのどんな気持ちを表した行動なのかが
わからず、ミリアリアは日焼け止めを握りしめたままぼんやりとしていた。
「何やってるんだよ。焼きたくないんだろ?」
彼女が硬直しているのに気づいたディアッカが言葉をかけるまで、ミリアリアはディアッカの
浅黒い背中を見つめ続けていた。
日焼けオイルで艶めくブロンズ像のような体を太陽光に晒して、ディアッカはシートの上に
寝そべっている。
パラソルの影が届かない側を陣取ってうとうとと微睡んでいるその姿を、ミリアリアは
つまらなさそうに横目で窺った。
とりあえずちゃんと焼いてから、と主張してディアッカは海にも入らず昼寝を始めた。出発は
早朝だったし運転で疲れたのかも、と気を遣ってミリアリアは彼のしたいようにさせてはいたが、
間を持て余してしまうのも正直なところだった。ディアッカが寝てもいい、と言ったので車で
仮眠をとっていたミリアリア自身は、どちらかと言えば早く海に入りたくてうずうずしている。
結構、ここに来るのが楽しみだったことに気づいて、ミリアリアは苦笑した。
飲み物でも買って来ようと、ミリアリアは立ち上がり財布だけ持って海の家の方に歩き出した。
海が芋洗いになるほどの人出はなく、砂浜はさほど混み合ってはいなかったが、さすがに海の家は
賑わっている。まだ商売を始めた店が少ないためか、客が集中して捌ききれていないようだ。長く
延び始めた列に少しうんざりしながらも、これが平和と言うものなのかと思い直して、ミリアリアは
列の後ろに並んだ。
(そういえばディアッカって何が好きなのかな。イメージで言うとコーラ? どっちみち炭酸系な
感じ……)
椰子の木をバックにコーラを一気飲みし、親指を立てているアメリカンなディアッカの姿を想像
してミリアリアは1人で吹き出した。
「思い出し笑い? 楽しそうだねぇ」
いきなり声をかけられて、ミリアリアは振り向いた。
知らない顔の若者が3人、嫌な笑みを浮かべて自分の後ろに並んでいる。
1人で笑っているところを見られたと思い、恥ずかしさで顔を赤くしたミリアリアは、慌てて
前を向いた。
「1人で来たの? それとも、友達と一緒?」
若者は気安く声をかけてくる。
(……ナンパだぁ。すっごい。『日常』ってこんなんだったっけ?)
自分の感想が少々間違っているとは理解しているが、そう思わずにはいられない。ついこの間まで
戦争をしていたというのに、この逞しさはどうだ。
まぁ自分だって、こんなところに来ているからには他人をとやかくは言えないのだが……。
ほんの少し前まで、連合軍の二等兵、その後は脱走兵と呼ばれて軍艦に乗り、CIC担当として
戦いの日々を送っていたことなど嘘のようだ。しつこく声をかけてくる若者を無視しながら、
ミリアリアは今までのことを思い返していた。
いろいろなことがあった。本当に、いろいろなことが。
見ることのないものを目にし、想像もできないことが起こり、多くの人と出会って別れた。彼女の
隣にいるのも、戦前とは別の男。
戦争が起こる前、最後に海に来たときも一緒だったあの笑顔には、もう会えない。
それだけは、ある筈がないと思っていたのに――。
涙目になって俯いていたミリアリアの追憶は、既に聞き慣れた声に遮られた。
「おまえら、何、人の女泣かせてんだよ!」
驚いて顔をあげると、ディアッカが後ろに並んでいた若者を怒鳴りつけている。
ミリアリアは唖然として口を大きく開けた。哀しい思い出もどこかに吹っ飛んでしまうほど彼女は
ぽかんとし、少し遅れてディアッカの腕を掴んだ。
「ちょ、ちょっと……違う、違うのよ、ディアッカ!」
「ああっ? 何が?!」
感情のまま、ディアッカはミリアリアに向かっても大声を出す。少し怯えて肩を竦めながらも、
ミリアリアはとにかくディアッカを落ち着かせようと努めた。
「この人達は関係ないの! ちょっと、いろいろと思い出してて……それで」
ミリアリアの目にまた光るものがじわりと湧いてきたのに気づいて、ディアッカは怒りを引っ込めた。
まだそこにいた若者3人を威嚇するように睨んで追い払うと、彼はミリアリアの手から財布を引った
くった。
「おまえは、何にするんだよ」
「えっ……?」
「ジュース買うために並んでたんだろ? 何が飲みたいんだよ?」
「え、えっと……トロピカルフルーツジュース……」
「トロピカルフルーツジュース、だな!」
まだ怒りが抜けきっていないのか、ディアッカはその平和極まりない名称を剣呑な響きに変えて
口にする。まるで戦闘中に敵機の種類を確認している時のようだ。
ミリアリアを1人にしておけない、とばかりにしっかり隣に並んでイライラと列の先を見ている
ディアッカに、ミリアリアは珍しく弱気になってひそひそと囁いた。
「あ、あの……あたし、自分で買うから……」
「いいよ。これくらい、付き合ってやるから」
「先に戻ってていいよ……飲み物くらい自分で」
「それで泣きそうになってたのはどこのどいつなんだよ!」
「あ、あれはだから、ちょっといろいろ思い出してて」
「ナンパなんかされてやがるし! 追い払えないでしょんぼりしてるし!」
「だから違うんだってば……怒らないでよ、こんなことで」
「俺は怒ってねぇ!」
「――あのぉ、お2人さん」
「何だよ!」
突然割り込んできた第三者の声に、勢いで怒鳴ったディアッカは次の瞬間、目を点にした。
人の良さそうな海の家の主人が、愛想笑いを浮かべて立っている。
「店の前で痴話喧嘩されちゃ迷惑なんで……特別に順番を先にするから、さっさと欲しいもの買って、
他に行ってくれませんかね。みんな見てますしね」
言われてミリアリアとディアッカは、周囲を見回した。
自分たちがすっかり注目を浴びてしまっていることに気づくのが遅すぎたようだと、通り過ぎる
海水浴客の顔がはっきりと訴えている。
ストローを食わえ、わざと大きな音をたててコーラを啜っているディアッカの不機嫌そうな横顔を、
ミリアリアは困ったように見た。
「俺は、おまえを泣かすために海に誘ったわけじゃねぇぞ」
さっきから同じ事を3回は言われている。
最初は大人しく謝っていたミリアリアも、次第に呆れてきてしまっていた。
「……しつこいわよ、あんた。いい加減」
「はぁあ? しつこい〜?」
しつこいって何だ、と怒鳴ってくるかと思ったが、ディアッカは嫌みったらしく語尾を上げてきた。
いつもならそんなディアッカを叱り飛ばすミリアリアなのだが、今日は彼のペースに巻き込まれて
しまったように勢いがない。
「もうわかったって言ってるじゃない。いつまでも同じこと繰り返してさ……どうしろって言うのよ」
怒鳴り合うより、嫌みの応酬の方が始末に負えない。それがわかっていながらも止めることが
できない。
何か言いたそうに口を開いたディアッカは、無言のままそっぽを向いた。
嫌みよりもっと悪い展開だ。沈黙、と言うのは。
この場をどう収めようかとミリアリアが思案していると、ディアッカがいきなり立ち上がった。
ミリアリアは不安そうにディアッカを見上げた。
このまま、「帰ろう」と言われそうな気がする。最悪だ。そんなことになったら、本当に仲直り
するのに時間がかかってしまう。
肩越しにミリアリアを見下ろしたディアッカは、予想に反して、手を差し出しながらこう言った。
「泳ごうぜ、ミリアリア」
「えっ?」
「泣かすために海に誘ったんじゃねぇ、って言っただろ?」
まだ躊躇っているミリアリアの腕を掴んだディアッカは彼女を立たせ、波打ち際に引っ張っていく。
どうやらこの海水浴に関しては、終始強引で強気な態度を貫こうと決めているらしい。ディアッカが
何を考えてそんなことをしているのかはわからなかったが、ミリアリアは大人しく従った。
このまま気まずい時間を過ごすよりはずっといい。
今一つ勝手が掴めない、というように海の中に入っていくディアッカの背中に、ミリアリアは
海の水をバシャッと引っかけた。
驚いて振り向く顔めがけて、もう一発お見舞いする。ディアッカは口元を歪めて濡れた顔を拭った。
「やめろよ、いきなり……ちっ、塩辛いな、結構」
「プラントの海とは、違う?」
口に入った水をぺっと吐き出しながら悪態を吐いているディアッカに、ミリアリアは尋ねた。
「ああ、だいぶ違うな。プラントのは人工の海だから。塩の味はするけどこんなに濃くはないし、
砂ももっときめ細かくて――うえっ、何か足元、ぬるぬるする」
「海藻でも踏んだんじゃない?」
「ああ、海藻か……そういうのもプラントの海じゃ、ないな。自然の海って、やっぱ違うな」
「自然って言っても、ここだって人の手は入ってるのよ」
「あ、そうなの?」
「そりゃあ……防波堤だって作られてるし、砂浜の砂だって、毎年足してるって話だし」
「そんなもんか。でもまぁ、生き物は多そうだよな。魚の種類とか」
「アスハのプライベート・ビーチなら、ダイビングは無理でもシュノーケリングとか、楽しめる
みたいよ。今度はそういうとこ、行ってみる?」
「……ああ、いいね、それ」
ディアッカの返事に少し間があったのに気づいて、ミリアリアはディアッカの顔を覗き込んだ。
にやりと笑ったディアッカは、仕返しとばかりにミリアリアの顔に水を飛ばす。
「キャアッ! もう、やめてよ!」
「おまえが先にやったんだろ? そら、もう一発!」
「やめてったら、バカ!」
子供のようにお互いに水をかけ合いながら、2人は水の中で追いかけっこを始める。やっと
楽しい海水浴らしくなってきた、と安堵したミリアリアは、ムキになり過ぎなほどディアッカから
逃げ、逆に追いかけては水をかけまくった。
自然のままの岩が足元で不安定に動いて、夢中になっているミリアリアの体を大きく傾けた。
「キャッ!」
「ミリアリア!――う、わぁ?!」
咄嗟にミリアリアを支えようとしたディアッカも、ここでは思いどおりには動けなかったようだ。
おぼつかない足元では踏ん張ることができず、2人は派手な水飛沫をあげながら海の中に倒れ込んだ。
水の中で、ミリアリアは目を開けた。
目の前にディアッカの顔が見える。
大して深くもない場所だ。砂の中にところどころ岩が覗いている海底にディアッカは背をつけ、
その上に僅かな隙間を開けてミリアリアの体が浮いている。
やけに真面目な顔でミリアリアを見つめていたディアッカは、やにわに微笑んで、顔を近づけてきた。
――キスは、潮の味がした。
つづく
>>472 GJ!来週痔再登場といういい時に投下キタ( ´∀`)ハァハァ
とりあえず ID:B2wliX0Y がウザイと感じたのは俺だけでは無い筈。
中学生は帰ろうね?
うわー痔ミリ(・∀・)イイヨイイヨー
萌え萌えで読んでしまいました。
水着に関する「見るのは俺だろ?」に思わず納得。
続き楽しみにしてます。
サマーな痔ミリええな(´Д`)ハァハァ
うわあ。うわあ。うわあ。
超…GJ…ッッ!!!
素晴らしいッス…。
脳内で平井氏作画+ボイス付きで流れましたよ…。gj俺の妄想力。
続きワクテカ待ちしてますね。
神乙
続きが楽しみだ
うはーディアミリハァハァ(*´Д`)
今年は海行かなかったんでこの2人が羨ましい・・・
超GJです!続きワクテカしながら待ってます!
GJ!
俺も痔みたな強引さがほしい(´・ω・`)
グゥレイト!
良い物をありがとう神様
タイトルワロスww
続き楽しみにしてまつ
496 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 23:12:19 ID:TU3Ri3zD
GJ!!
ミリアリアの水着・・・・萌えますた(;´Д`)ハァハァ
続きにも期待してまつ
GJのGはグゥレイトのG
GJ!(グゥレイト・ジョブ)
グゥゥゥゥゥゥレイト!!!!!!
グゥレイト500ゲト
ディアミリ中編、投下します。
真夏にワクテカAA→日焼けオイル→海水浴ネタ→ディアミリしかない
こうしてSSは生まれた…はいはいえろすぱろす
【純情トロピカルフルーツミックス色情コーラ 中編】
「ぷはぁっ!」
立ち上がるや否や、ミリアリアは大きく息を吐いた。激しく咳込みながら、忙しなく肺に空気を
送り込む。……海中でのキスが、長すぎた。
額に張り付いた髪を掻き上げながら、ディアッカはミリアリアに近づいて肩に手を置いた。こちらは
少し息が上がっている程度で、さほど苦しそうではない。
「大丈夫か? おまえ、泳ぎ苦手なの?」
「……潜水は、あまり得意じゃないのよ」
ぜいぜいと息をしながら、ミリアリアは何とか返事をした。2、3度深呼吸をし、目の中に流れ
込もうとする海水を拭いながらディアッカを見ると、心配そうにじっと見つめている。
普段ふざけてばかりいる分、真面目な顔をされると、弱い。高鳴る鼓動を隠そうとまた水をかける
仕草をしたミリアリアの手を、ディアッカが素早く掴んで制した。
そのまま、もう一度口づけられた。何故か逆らうことができなくて、ミリアリアは目を閉じた。
「――キス、してるよ」
無邪気な子供の声に我に返ったミリアリアは、慌ててディアッカを突き飛ばした。
「うぉわっ?!」
不意を突かれたディアッカが妙な悲鳴をあげ、無様にひっくり返って大きな水音がしても、
ミリアリアは全く頓着していない。それくらい驚いていた。
声のした方を見ると、5、6歳くらいの男の子と女の子が並んで、大きな目を見開いてこっちを
見ている。
「キス、してたね」
「してたね」
子供らが顔を見合わせてそう確認し合うのを見て、ミリアリアは真っ赤になった。今度はさすがに
咳込みながら立ち上がったディアッカは、何かブツブツ言ったあと、子供達を見て不敵に笑った。
「何だ、羨ましいのか、おまえら」
「う、うらやま……ちょっと、ディアッカ!」
教育に悪いとばかりに咎めるような口調になったミリアリアに構わず、ディアッカはへらへらと
笑っている。
「うらやましーい」
「うらやましーい」
子供達はそう言いながらきゃあきゃあと笑って、海からあがって砂浜を駆け戻っていく。
きっとお母さんに言いつけられてしまう、と思って、ミリアリアはもう一度ディアッカを睨んだ。
今日のディアッカはまったく動揺することなく、ミリアリアの怒りを余裕の笑みで受け流した。
海に沈む夕陽の赤を、ミリアリアは少し切なく見送っていた。
やがて空は赤から紫に変わり、夜が訪れる。
「……帰りたくないなぁ」
ミリアリアはポツリと呟いた。
結局あの後、仲直りには成功し、ミリアリアとディアッカは海での一日を満喫した。ミリアリアの
作ったお弁当に加えて焼きとうもろこしにスイカにかき氷と、夏の味覚もたっぷり堪能したし、
ゴムボートを借りて少し沖まで出てみたりして、泳ぎの方も充分過ぎるほどだ。筋肉が心地よく
疲れて、気怠い疲労感がある。
車の後部座席に荷物を積んでいたディアッカは、運転席に乗り込みながら何気なく言った。
「帰らないけど」
「………………は?」
「今日は、泊まる」
言いながら車のエンジンをかけたディアッカは、頑ななまでにミリアリアの顔を見ようと
しなかった。顔を見なくてもどんな表情をしているかは自ずとわかる。
ミリアリアはディアッカの予想どおり、素っ頓狂な声をあげた。
「と、泊まるって、何?! 何なの?! ええっ?」
「家には、後で電話しとけよ。……車が壊れたとか、何とか」
「あ、あんた……何、バカ言って」
安全運転が信条の筈のディアッカが、いきなりアクセルを踏み込んだ。ミリアリアの言葉も、
最後はエンジン音にかき消される。
反動でシートに押しつけられたミリアリアが怒り心頭で睨みつけても、もう止まらない。
ディアッカも。彼が運転する車も。
海岸からさほど離れていないコテージ風のホテルに、ディアッカはミリアリアを連れ込んだ。
2人で使うには些か広すぎるその部屋を見回して、ミリアリアは溜息をついた。
プライベート・ビーチを使うことは固辞したディアッカも、こういうところではちゃっかり
カガリの好意に甘えていたらしい。フロントでディアッカが名を名乗ると、奥から支配人が
飛び出してきて自ら2人をこの部屋に案内してくれたのだ。「エルスマン様ですね。カガリ様より
承っております」――そんな台詞をご丁寧に述べながら。
支配人のその言葉で、全てがディアッカの予定の行動であることを知らされてミリアリアは
プンプンしていた。いきなりの宿泊にも困らないよう、ホテル側は何もかもを用意してくれて
いる。――ミリアリア愛用の化粧水から、明日身につける下着まで。
海の見える上等の部屋に焚きしめられた南国の香り。ルームサービスを頼む前に部屋に運ばれて
きた食事も豪華で、高級そうなワインが添えられている。部屋に飾られた花さえも、ミリアリアの
好きな色だ。
どうして今日に限ってここまで用意周到なのか。
すっかりくつろいだ様子でワインのラベルを読んでいるディアッカを、ミリアリアは複雑な
顔で見た。怒ってはいるが、それだけではない。騙されたようで悔しくもあり、何もかも自分
好みに整えた手回しの良さが嬉しくもあり――だが一番に思うのは、「困る」ということ。
困ってしまう。こんなことをされては。いきなり過ぎてどうしていいかわからない。
今日という日を特別なものにしようとディアッカが考えていてくれたことは素直に嬉しいの
だが……だけど、これでは。
逆らえなくなる。この後で、何を要求されても。
豪勢な食事を堪能した後、恐れていた展開はすぐやってきた。
少しワインを飲み過ぎたのか、赤らむ頬を恥ずかしそうに手で覆っているミリアリアにディアッカが
近づいてくる。
手をとり、1つしかないベッドに誘おうとするディアッカに、ミリアリアは最後の抵抗をした。
「お風呂、先に入ってよ」
ディアッカは一瞬不満そうになったが、気を取り直してミリアリアに尋ねた。
「おまえが先じゃなくていいのか?」
「あたし、ちょっと酔っぱらっちゃったみたいだから……テラスで風にあたってる。先に済ませて」
ディアッカは暫し、どちらにするか悩むようだったが、その場はミリアリアに合わせてくれた。
バスルームにディアッカの姿が消えて、漸くミリアリアはほっとした気持ちになっていた。
いつもより鼓動が早く感じるのは、飲み過ぎたワインのせいだけではない。高級なホテルの部屋で
ディアッカと2人きり。用意された部屋も、彼の態度もいつもの2人とは違い過ぎて落ち着かない。
そわそわした気分になる。高揚しているような……逃げ出したいような。
このまま部屋を出ていったら、ディアッカはどんな顔をするだろうか。怒るには決まっているが
――そんなことを考えながらミリアリアはテラスに出た。
コテージ風のその部屋は海に面した高台にある。テラスから続いている階段を下りればホテルの
庭に出ることができ、その向こうには夜の海が広がっている。庭では何かのショーが行われている
のか一部に煌々と明かりが灯り、微かに音楽が聞こえる。下から覗かれないようテラスを取りまく
形で植えられているのはブーゲンビリア。赤や濃いピンクの花が今を盛りと咲き誇っている。
何もかもが夏を思わせ、別な意味で酔ってしまいそうになる。
テラスを囲う柵に身を持たせかけながら、ミリアリアはほぅ、と息を吐いた。やっと落ち着ける。
今日はドキドキしっぱなしだったから……疲れたのかもしれない。
「――ミリアリア」
急に背後からかけられた声が、ミリアリアに休むのはまだ早いと告げた。
「ひゃっ!」
驚きのあまり変な声を出して振り返ったミリアリアは、棒立ちになっているディアッカを見て
眉を顰めた。
「な、何? もうお風呂、終わったの? あんた、ちゃんと洗ったの?」
「まだ入ってねぇよ」
「ええ? どうしたのよ」
「いや、あのさぁ……」
ディアッカは言い淀んだが、微かに赤くなりながら思い切ったように言った。
「一緒に入んないかなー、なんつって……」
「は、はぁ?……ええええ〜」
ミリアリアの声音が変態に向けられる嫌悪感に染まっているのに気づいて、ディアッカはあからさまに
ムッとした顔になった。
「何だよ。悪いかよ?」
「いや、だってさ……」
見下すように呆れた声を出し続けるミリアリアに、ディアッカは本気で苛ついた。
「おまえ、風呂見てから言えよ! あんなの、男1人で入れるかよっ!」
バスルームに入ったミリアリアは、5分前のディアッカと同じように唖然とした。
ワインレッドの大理石でできた円形の湯船に、南国の花の香りを強くしたような芳香を放つ湯が
張られ、色とりどりの花びらが多すぎるくらいに浮かべられている。白い天使の石像が掲げた壷から
次々と新しい湯が注がれる。天使の足元は薔薇の花園になっていた。壁に描かれているのは、孔雀の群。
バスルームの四隅に置かれた大きな花瓶には極楽鳥花やアンセリウムが活けられ、やはり孔雀の羽が
あしらわれている。天井のライトは消され、あちこちに置かれたキャンドルが淡い光を絡めて呆然と
している若いカップルを照らし、どこかエロティックな影を作り出す。いったいここはどこ? あたし、
何でこんなところにいるの?……混乱する頭を、ミリアリアは軽く振った。
徹底している――いや、やりすぎだ。
これがアスハ家御用達のホテル?
「カ、カガリさんのお父さまの趣味って……」
「金持ちの考えることはわかんないねぇ」
先に一度見ているせいか、ディアッカはミリアリアより早く動揺から立ち直ってしれっと言い放った。
プラントでは彼自身、かなり上流の家庭の子息なのだが――それはこの際、棚上げだ。
「とにかく、1人で入る気にならない理由はわかったろ? ここまでやられちゃったらさぁ……もう
どっぷりこの世界に浸るしかないじゃん」
「……浸れないわよ、こんなの」
ミリアリアの方がディアッカより手厳しい。
「そう言うなって。こんな機会、滅多にないだろ。……いや、きっと一生に一度しかないな」
「まぁ、それはそう思うわ」
ごくごく普通の家庭の娘であるミリアリアに、こんな風呂に入る機会が二度もあるとは思えない。
「だったらいいじゃん? せっかく海まで来たんだし、いつもより開放的になっても」
「あんたは常日頃から人より開放的じゃない」
「他人と比べるなよ。俺を基準に考えろ」
「で き ま せ ん」
生意気を言って舌を出したミリアリアを、ディアッカは引き寄せた。
唇を奪いながら背中に手を回し、慣れた手つきでワンピースのファスナーを下げる。
中に手を入れてブラジャーのホックを外しても、ミリアリアは抵抗するどころか文句も言わなかった。
「何だ、結局……いいのかよ」
「……酔っぱらってるから、判断力が鈍ってるんでしょ」
素直でないミリアリアの言葉も、今日のディアッカは鷹揚に受け止める。満足げに微笑んでもう一度
口づけながら、ディアッカは服を脱がせる手を早めた。
ディアッカに背中を預け、日焼けした浅黒い胸板によりかかるようにして、ミリアリアは浴槽の中に
身を落ち着けた。
白い濁り湯に、花びらが湯面を覆い尽くすほど浮かべられているため、彼女の肢体を上から眺め回す
ことはできない。裸にされたときは、どうしてこんな恥ずかしいことをしなければならないのかと
不満だったが、思ったより嫌ではないのはこの花びらのおかげだろうか。
それとも、自分の躰が意外にもディアッカの躰に馴染んでいるからか。
ミリアリアは自分の胸を隠すように腕を回した。それにディアッカの腕がさらに重ね合わせられ、
細い躰を引き寄せた。
どうしてだろう。何だかこうしていると、安心する。
浴槽の湯はぬるめの温度で、躰を密着させていてものぼせることはない。ゆらゆらと揺れる温水に
花びら達が運ばれて、小さな波が寄せる度に肌にぶつかってくる。
ディアッカが後ろからミリアリアのこめかみ辺りに頬を寄せて、いとおしげに肌を摺り合わせる。
外側に回された腕に力がこもる。ミリアリアは自ら首を捻って、受け入れる体勢を整えた。
唇が近づいてきて、まず鼻のてっぺんに触れた。驚いて身を引こうとするのをまたぎゅっと抱き締めて
自由を奪い、今度は唇をつつくように触れてくる。
軽く触れては離れる動作を2、3度繰り返した後、ディアッカは深く唇を重ね合わせた。ミリアリアの
小さく柔らかな肉を味わうように、上唇を、下唇を強く食みながら、ディアッカは彼女の名を呼んだ。
「ミリアリア……俺……」
「んっ……何……?」
「ここで、したい……」
「こ、ここでって……ちょっと」
驚いてまた離れようとしたミリアリアの躰を、ディアッカはがっちりと拘束した。キスを繰り返し
ながらその合間に、自分勝手な主張を押し通そうとする。
「いいだろ、もう……我慢できない」
「や、やだ……あたしは、そんなつもりじゃ」
「おまえだって、すぐだろ」
言うが早いかディアッカは、左手の人差し指と中指を2本同時にミリアリアの秘裂に軽く差し込んだ。
「ぅあっ……!」
ミリアリアは苦痛の混じった声を上げた。最初の刺激こそ痛みを伴っていたが、ぬるいお湯とキスの
効果か、その場所はいつもより早く緩んで、侵入を許す。
いやだ、これじゃホントに……ディアッカの言うとおり、すぐだ。
ディアッカの2本の指が、動きを揃えて割れ目を広げるように動く。肉襞を前後にさすって少しずつ
そこを開かせ、隙間を逃さず徐々に中に入り込んで、内側にあるさらに柔らかい肉をつつっと辿る。
僅かに開いた入り口を太い指が埋める。思ったより早く根元まで差し込まれたその先端が折れ曲がって、
蜜に濡れた壁をくい、と押した。
「あ、あ……! や……! やぁ…だ……っ!」
拒む言葉さえ途切れ途切れだ。ディアッカの指が壁を押し続ける。内壁がひくりと震えて反応を
返すと、今度は叩くような動きに変わる。一番感じる場所の上で、しつこくノックするリズムに
合わせて、ミリアリアの息も荒くなる。
「はッあ……! ああっ……あっ…はぁ……っ!」
苦しい。快感の始めはいつもそうだ。前に傾いだ躰をディアッカの右手が支え、また彼の胸に
もたれるように強く引き寄せられる。自分自身の肩を強く掴んだミリアリアの手の甲にディアッカは
掌を重ね、指を絡めてそこから引き離した。
片手を外されて、ミリアリアの右の乳房が露になった。ディアッカの指がすかさずその先端を摘む。
「んんっ! イヤぁ……そ、そこ……イ…ヤ……!」
ミリアリアの背がひきつるように延びて、ちゃぷんという水音をたてる。
言葉とは裏腹に、ディアッカに摘まれたそこはどんどん高く勃ち上がってくる。揉み絞るように
軽く引っ張りながら左右に捻られ、少し痛いくらいなのに、それを上回るぞくりとした感覚に支配
される。
どうしてだろう。この海水浴の間中、主導権はディアッカのものだ。逆らえない――全て彼の
思いどおりにされている。従いたくなど、ないのに……。
「ディ、ディア…ッカ……指、抜いてぇ……」
下から与えられる快感はもう、辛いくらいに強まっていた。水圧で閉じ込められた蜜が中を
満たしていても、出口は塞がれている。
1本だけでもいいから抜いて楽にしてほしい。そう思って哀願したのに、ディアッカは全く逆の
ことをした。
3本め――薬指が僅かな隙間から無理矢理入り込んで来た。
「くあ……っ! うあ……あああ……っ」
ミリアリアは喉を大きく反らしてディアッカの肩に後頭部を押しつけた。デパートの更衣室で
そうしたように、首を横に大きく振って言葉にならない拒絶を伝えようとする。あのときよりもっと
大きな快感に、ミリアリアは悶え苦しんで髪を振り乱した。
快感の大きさを代弁するように、ミリアリアが動くたび湯面が波打ち、花びらが跳ねる。
3本の指が、刺激する範囲をさらに広げて責めたてる。ミリアリアの内部はきゅうっと収縮し、
ディアッカの指にまとわりついてその動きを止めようとする。ディアッカはさらに動きを大きくして、
内壁を押し返しながらもう一方の手で摘んでいる乳首をぎゅっと握り潰し、ミリアリアの首筋に唇を
つけて強く吸う。
「はぁうっ! あ、ああぁ……あん……っ」
ミリアリアは手を後方に伸ばし、ディアッカの髪を捕らえた。引っ張ってもぎ離すつもりだったのに、
力が入らない。震える指が金の髪に絡んで、寧ろねだっているかのようだ。
「気持ちいいか、ミリアリア?」
項を舐め上げながらディアッカが耳元で囁く。かかる吐息がまた背中を震わせる。クン、と喉が
上がって、彼の言うとおりだと証明してしまう。
「中がもう、ぐずぐずなんだけど……」
周りを蜜に取り囲まれたまま、ディアッカは水飴をかき回すような動きを続ける。乳首を弄んで
いた方の手は左の膨らみに移動し、今度は全体を包み込んでやわやわとしたその感触を楽しんでいる。
「……っ! ぁ……ぁあ……!」
苦しさに息を詰まらせ、声も上げられなくなっているミリアリアにディアッカは執拗に話しかけた。
「もう、イカせて欲しい?――どうなんだよ、ミリアリア」
「ッ……っあ…っ! ぅ、う……」
「答えろって……」
「く……! い、今……は…なしかけ……ない…でぇ……!」
やっとの思いでそれだけ言ったミリアリアは、がくんと躰を震わせた。ディアッカの指が注挿を
始める。素早く抜き差しするそのスピードを追い越して、何かが全身を突き上げてくる――速い。
「んやぁっ……あッあ……んぅうううッ!」
意地を張る余裕はなかった。下から駆け上がって来た快感が脳天を貫くのと同時に、ディアッカの
指が抜かれる。それを追いかけるようにして、水圧を上回る勢いを持った流れが外へと噴き出した。
力を失って湯の中に沈みそうになるミリアリアの躰を、ディアッカは両手で引っ張り上げた。
荒く息をついて、まだものも言えずにいるミリアリアを抱きかかえ、湯船から上がる。
ミリアリアは閉じていた瞼を持ち上げ、ぼんやりとディアッカの方を見た。
「あ……ディアッカ……?」
「さすがにのぼせちゃうだろ、これじゃ」
ディアッカはミリアリアを脱衣所まで運ぶと、大きめのバスマットの上に一旦座らせた。
ミリアリアは躰に力を入れることができず、バスマットからはみ出す躰を床に投げ出した。棚に
置いてあったバスタオルを広げたディアッカは、ミリアリアの躰をもう一度起こして、タオルで包み
込んだ。
「続きはベッドで、な。……まず躰を拭かないと」
「……つ、づき…って……」
またぼんやりと顔を上げたミリアリアは、タオルの上からディアッカの掌が肌を這いずる感触に
「んっ」と小さな声をあげて息を詰まらせた。
「ずいぶん敏感になっちまったな……」
ディアッカは手の動きを早くした。ミリアリアの躰から水滴を拭うと、タオルごと抱き上げて
ベッドに運ぶ。
上気したミリアリアをベッドに俯せに寝かせた後、ディアッカは素早く自分の躰を拭いた。傍らに
あった椅子の背に無造作にタオルを放り、寄り添うようにベッドに身を投げる。
ミリアリアは隣に並んだディアッカの顔を咎めるような目で見た。
続きなんて冗談じゃない。そう文句を言いたいのに、震える唇は僅かに開かれたまま、何の用も
足さない。
また真面目な顔になってしまったディアッカの勢いに、今日は逆らうことができない。どうして
今日に限って、こう押しが強いのか。背骨にディアッカの掌があてられると、力を失っている筈の
躰がまた震えた。……こんな刺激に反応するときだけ、動けるなんて……あたしの躰はどうかして
いる。
ご丁寧なことにこの部屋はダブルだ。ツインではない。1つしかないベッドは天蓋つきのクイーン
サイズで、正確には「ダブル」の部屋だとも言い難かったが。
さすがはアスハ御用達の部屋だ。この状況を受け入れることをとにかく拒みたい気持ちで、
ミリアリアはそんな色気のないことを考えた。しかしそんな抵抗も、ディアッカに触れられると
敢えなく雲散霧消させられる。労るように背中をさすっていた手が急に力を持って、ミリアリアの
躰を裏返し仰向けにさせた。
このベッドで2人で寝る以外の選択肢がない以上、行き着く先は1つしかない。
ミリアリアの胸の谷間に花びらが1枚挟まっているのに気づいて、ディアッカは微笑んだ。
取り除こうとする指を寸前で止めて、唇でそれを摘み、ベッドの外へぷっと吹き飛ばす。
唇が肌に触れた瞬間、ミリアリアの躰が微かに揺れるのをディアッカは見逃さなかった。
不満を口にしながらも今日のミリアリアは素直だ。思いきり抱いても……きっと受け入れてくれる。
つづく
読んでくださる方、レスくださる方、本当にありがとう!
次回でこの話は終わり。もうしばらく付き合ってねん。
GJ!
リアルタイムキタ━━━━ヽ(☆∀☆ )ノ━━━━!!!! GJ!
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!
GJ!
後半も楽しみにしていますね ( ´Д`)
GJ! GJ! GJ! GJ!
_ ∩ _ ∩ _ ∩ _ ∩
( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡 ( ゚∀゚)彡
⊂彡 ⊂彡 ⊂彡 ⊂彡
後編楽しみにしています!!
GJ!
アスハ家御用達ということはカガリも(ry
キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・* !!!
エロスモエス!
GJ!!
続き楽しみにしています。
グゥゥゥレイトォォォォォ!!!!!!!
すごい! エロい! 色っぽい!
後半自分も楽しみにしてます!
グゥレイトォォヲ!!!!
続きキテター!
アスハ家御用達!素敵ですな
ミリィが相変わらず可愛い・・・
続きもワクテカしてお待ちしております!!
キサカガとか読みたい・・・
グゥレイトジョブ!
アスハ家は良い趣味をしていらっしゃいますなw
グゥゥゥウレイトォオオオオオ!!!!!!!!!!!!
どなたかフレイとルナで百合書いて頂けませんか
君達、クレクレ厨の中には「自分で書いてみよう」という選択肢が無いのかい?
どうせならクレクレいうだけでなくてシチュまで書いてったらどうよ?
フレイとルナって、少なくとも今の所接点ないよな。
具体的に萌えるシチュを提示しないと職人さんが書いてくれるにしても
イメージできにくいんじゃにゃーか?
シチュを考えている間に自分でかけそうな気になることもあるしね。
…俺の場合は駄作だったわけだがorz
SS製作マシーンか、書き手は。材料をぽいぽい放り込んでボタンを押して数日待てばできあがりとでも。
SSの半分はそのキャラ達の愛しさでできています
夏ですね
あと半月の辛抱…
シンルナ死姦希望。
やっぱり自給自足かな。
自給自足以前に、色んな意味でアレな君に一言
「ここから居なくなれ!!」
クレクレ厨ウザ杉
頼むだけで、シチュの一つも書きはしない
そんな奴のリクを聞くわけないだろ
534 :
524:2005/08/16(火) 18:47:00 ID:T1kJe/oi
フレイとルナがHな姉妹設定でお願いします
アスメイって最後くっつかないのが多いけど
やっぱりそういうイメージあるのかな?
俺がアスメイで最終的にくっつくのを書いてやろうじゃないか!
>>534 あのな、そりゃシチュ書けとは言ったよ
でもねぇ。シチュ書いたからって職人が書いてくれる訳じゃないの
分かった? 今回は俺が後で適当に書いてやるから
それで我慢しろよ。例え文句あっても何も聞かねぇけど。
書くのかよ!調子に乗るじゃないか!思い直せだんなあー
姉妹でないのを姉妹にする設定って楽しいのかな。
そもそもメイリソという実妹が存在するのに敢えてそれを無視して赤の他人と姉妹に。
540 :
537:2005/08/16(火) 21:08:13 ID:nLqXfH/n
>>538 安心しろ!SS書くのは二度目だ。まぁ読んだ後に胸糞悪くなる事は約束するぜ!
>>539 だったらメイリンも混ぜちゃえば良いじゃない。と自らを追い込んでみる。
>>534 1.ルナ×メイリンのレズ物SSを過去スレから拾ってくる
2.メモ帳かなんかに移して、ルナマリア→フレイ メイリン→ルナマリアに置換する
で、読め。
ルナが姉、フレイが妹だともっと簡単でいいぞ?
>>540 お前の糞SSなんか誰も読みたく無いから
544 :
537:2005/08/16(火) 21:41:38 ID:nLqXfH/n
幾ら文句聞かねぇつっても、いざ言われると流石に来るモンがあるな・・・orz
良しもう俺、大英断しちゃう。やっぱ書かない。悪い
>>534 >>541の方法で
楽しめ!!
>>544思いとどまったか。えがったえがった。
書き手は己の内なる萌えを形にするのが一番よ。
書かない人はスロットマシーンのように、合う目がくるのを待とうな。
待てない人はご自分で書こうってばよ。
546 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:12:29 ID:cPdVDeKQ
>536
アスメイ楽しみにしてます
こういうSSで時々出てくる、「首筋が赤く・・・」って表現はどういう意味なの?
おかあさんにでも聞け
最近黒キラ黒ラクのやつ見なくなったな…。まじ好きなんですけど…。
551 :
名無し:2005/08/17(水) 01:06:21 ID:uj3yDJBF
>550に同感。
キララクカガの人じゃないの
あの人がラクス受け書いてくれたら
キラ泣きしても良い
test
556 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 12:50:56 ID:UTVg8rFI
暇な夏厨に餌を与えないでください
>>547 ちゅ、ちゅ、と唇が白い首筋を吸っていく。
「あ、ん…うう……」
ベッドで拘束されたステラは、成されるがまま身をよじるしかない。
「どう? ステラ」
首への接吻を一時止め、シンがいたずらっぽい笑みを浮かべ訊ねた。
「うん……気持ち良い」
「ネオって奴よりもか?」
「ううん。ネオはもっと上手」
無邪気に正直に告げるステラに、シンは何も告げず、さらに力強く首を吸いだす。
「あん……」
強く、強く。ステラの白い首を、口で吸い、紅い痕を残していく。
自分のものにした証を残すように。
ミネルバの捕虜にされ、ベッドに拘束されたステラ。
たまの愉しみといえば、人目を盗んで夜這いにやってくるシンだけだった。
まだ見ぬネオへの対抗心を燃やす彼は、ひたすら首への愛撫を繰り返す。
翌朝。
「あら?」
定期巡回にやってきた看護兵は、ステラの白い首についた紅い痕の、つい苦笑を漏らす。
「あの子ったら。また来たのね」
毎夜忍び込み、ステラの首に紅いキスマークを残すのが、シンの日課になっていた。
マリュー×ムウ
投下します。
この前の続き?で
43話の あのシーンから お約束のように発展させたのですが
昼ドラ 状態です。
どノーマルなので 苦手な方は スルーお願いします。
『知ってるんだ。 きっと俺の目や、耳や、腕や なにかが…』
私も彼が言った通り 彼の『目や、耳や、腕』を憶えてる。
「少し風が強くなってきたわ… 中に入りましょう。」
「もう少しこのままで…」
彼の声が耳元でする。
− 生涯でたった一度の恋を 二度も失うなんて…
昔見た芝居の台詞(セリフ)にそんな言葉があっけど、今その気持ちがよくわかる。
もう この回してくれた腕を 2度と放したくない。
陽が水平線に沈みかけ私たちの影が長くなり、昼間の戦闘が嘘のような静けさ。
どれくらい 抱き締められてたのかわからないぐらい長い時間がたった
「そろそろ中に入ろうか?」ムウがそう言い そっと腕を放した。
思わず彼の腕にしがみついた。
− この腕を解いてしまったら、またスカイグラスファーどこか行ってしまうのではないか?
不安が頭をよぎってしまう。
そんな私に気がついたのかムウが私の頭を『ポンポン』と軽くたたき
「アンタの傍にいるって言っただろ?」と おでこにキスを。
デッキから艦内に下りると ムウが私の肩に腕を回し ためらいもなく私の部屋の方に向って行った。
あえて何も聞かない。
聞いてしまったらその足先が違うところに向きそうな気がした。
だから 聞けない。
ムウは教えてもないのに 私の部屋の前で立ち止まって
「ここだったよな?」 と言いながら 部屋に入り 私が入った後に 『ドアロック』をした。
「覚えてたの? 部屋の場所?」
「たぶんな…。 と言うより 足が覚えてた。」
「この前はゴメン。 あんなことして」
− 医務室でのこと?
と 引き寄せ また抱きしめてくれた。
彼の胸にうずくまると 軍服から彼の香りがした。
「あなたの香りがする。 昔と変わらないわ。」
上を見るとムウの顔が傾き目を閉じて 『ちゅ』 キスをした。
彼が唇を軽く開くと 私も同じように開け 舌が控えめに入って
2度 3度 繰り返すうちに 深いキスに変わっていった。
唇を なぞるように舐め 私の舌を確かめるように絡めて
まるで 一つ一つ確認するかのように 味わった。
そのままジャケットの中に彼の手が入ってきたので 予想はできていたはずなのにびっくりして
「シャワー 浴びてくる」
そう言って 彼の腕から離れた。
いつもより念入りに体を洗い 彼が『使うかも』と思い 1つしかないバスローブを残し
バスタオルを体に巻いて部屋に戻ると 底にはベットの縁に 腰掛けてるムウの姿があった。
いつもと変わらない笑顔を向けてくれて
「オレも借りるぜ」 と言うと そのままシャワーに向った。
自分の部屋なのに 緊張していて 落ち着かない。
結い上げた 髪の後れ毛から 『ぽたっ』っと 雫が肩に1滴落ちてきた。
髪を拭きながらバスタオル1枚で ベットのふちに座ると 着替えた方がいいのかどうか悩んだけど
彼がそのつもり なら着替えるのは やめておいた方がいいのかな? でも やっぱり着替えてたほうが?
カガリさんじゃないけど − 頭がハツカネズミ − 状態になっていると
「やっぱり 地球はいいねぇ〜 宇宙と違って 水の心配しないでいいもんなぁ〜」
と言いながら タオルで頭を拭き 彼がバスローブで出てきた
−着替えてなくって正解だった−
そのまま私の隣に座わり ベットサイドのライトだけ残し他のライトを消した。
− 暗黙の了解 − とでも言うのだろうか?
ムウが私をそっと両肩に手を置くと 私もそれに従うように ベットに仰向けになり
添い寝をするように 彼が隣に来た。
「シングルベットに大人2人はつらいな。」
確かに 初めから2人で使うような設計ではないこのベットは 狭すぎる。
そっとそのまま ムウが私に上半身だけ乗りかかり その大きな手で頬を包みキスをした。
『ぺちゃ ぺちゃ…』 彼の舌が私に触れるたび心地よくなり
それだけで 違うところに行きそうになる。
ムウの唇が私の唇から離れた… そのまま首筋を『すー』と舐め
鎖骨の付近で 止まった。
小さな痛みを覚えたと思ったら
「印しつけた。 オレの居場所の印を。」 と子供がいたずらをする時のような瞳で私を見たから
私は何も言わず 少しハニカミうなずいた。
そして 『最後の砦』 になっていたバスタオルをそっとはずし 舌で体の上を這わせるかのように
触れていった。
右胸の一番高くなっているところで 止まると それを口に含み唇を使って噛んだ。
カラダが『ぴくっ』と動いて
「あっ。。。」
その声を聞きムウが少し顔をあげ私を見て また 繰り返した。
胸の先に違う感触がしてきた。 舌を使って口に含んだまま先の部分を舐めている。
そのたびに カラダが『ぴくっ ぴくっ』と 動く。
「じゃ〜 こっちもね」 と言い 左の胸を口に含みだして 左手で右の胸を鷲掴みにし大きく回しだし
親指を使って 湿っているその先を 愛撫した。
どんどん 彼の動きに溺れていくのがわかった。
動きが止まった。 と思ったのはつかの間で そのまま右手がお腹の上を通り過ぎ右の太ももに手をかけ
『少し脚を広げて』 と言わんばかりに引いた。
− もうとっくの昔にカラダは彼に任せてある。
そう思い 少し脚を開いた。
右手がそのまま 太ももの付け根に 指を這わせて
もう十分に充血している部分を人差し指で潰すように小さく動かした。
「あぁあぁ〜〜〜」
まだ 私の胸を口に含んで遊んでいた彼ごと 動かすように背中に刺激が走り大きくのけぞった。
「ココ 気持ちいいの?」 と言いながら また同じように指で触る。
あまりの高揚に腰が動いていた。
そのまま 何も言わずに 指を下にずらし入り口から 私の中に指を入れた。
「ぅーーーーっ」 声を出さないようにしてはいたが 少し漏れ 全身に力が入って腰が浮いている。
1本目がキレイに入ってしまうと すぐ抜いて
2本の指を入れて『ぐい ぐい』といたるところの中壁を押していった。
その動きにあわせるように 腰が動く。
− 恥ずかしい…
それどころではない 次から次に彼の指が私の中のいたるところを 押したり触れたり
もうそれだけでイキそうだ。
そんな 私の顔を見て
「そろそろ オレもいいかな?」と言い
バスローブを脱ぎ 脚の間に入ってきて 両足を自分の腕にかけて
「入れるよ」
『ずぶっ』
返事もするまもなく 彼が入り口から 少しずつ入ってきた。
少し入れては出し またさらに少しだけ先に進んでは出し
繰り返しながら まるで 私をじらすかのように どんどん奥に進んでいく。
とうとう 根元まですっぽり 中に入ってしまった。
「あぁ…。」
カラダが身震いした。
うっすらと目を開け 私が手を伸ばすと 脚を下ろしてくれて
つながったまま 私に抱きついてくれた。
それだけで うれしくって 苦しくて 気持ちよくって…
でも それだけではお互い満足できない。
ムウも感じ取ってくれたのか腕を背中に回し すこしづつ 腰を前後に動かしだした。
「はぁ はぁ はぁ…」
繰り返し 動くムウのスピードにあわせるように 声が漏れる。
− 頭がくらくらする
『じゅぷ じゅぷ』
彼が動くたびに つながった部分から音が出だした。
それが 部屋中にいやらしく響く。
「気持ちいい? オレはすごく気持ちいいよ。 アンタの中 めちゃめちゃ温かくって ぬるぬるして」
耳元で 囁くと わざと音が大きくなるように腰を動かす。
「… いじわるぅ…。」
「あっ あっ あっ あっ…。」
私が声を殺せなくなってきたらやっと 腕を放し 私の顔を見てくれた。
もう上気して 真っ赤になって 目もうつろな私にキスをして
今度は 両肩に足を乗せて 私を折りたたむような体制で 突き進んでいる。
より奥に当たるように。
もう なんだか分けがわからない状態になってきて
彼が上下するたびに 子宮に刺激が来る。
「…ぅ だぁ めぇ〜」
「何がダメなの? おしえて。」
額にうっすら汗を浮かべて イジワルするように 腰を回し 入り口を右に左に広げる。
広げられてるはずなのに入り口がどんどん閉まっていって
彼から受ける入り口の刺激も 奥に感じる突き上げ感もさらに大きくなる。
「ご、ご め んなさい。 ごめんなさい。」 意味もなく誤っているが 彼は動きをやめない。
「そ そろそろ… 」 そう言うと さらにスピードが上げ 上下に動かしていった。
「あぁ〜 ぁ〜 ぁ〜〜〜〜〜〜ぁ」
もうなにがなんだかわからない。
ただ 突き上げてくるシアワセと 気持ちよさ だけだ。
彼の動きと私の動きになり それがお互いをさらに気持ちよくする。
− もう限界…
「
だめ!! だめっ いぃく〜〜〜! あ〜〜〜〜〜〜〜〜ぁっ」
カラダから 意識だけが離れたように 頭の中がふわふわになった。
でもカラダは 鉛をつけられたように重くなって自分では動けない。
「うっ。」
『びゅっ びゅっ』 体の中心から音がして 中に温かいものが放たれ
それに促されるかのように 再び 体全体に力が入って 彼を締め付けた。
「はぁ はぁ はぁ…」
お互いの 息切れの音しか聞こえない。
何度か 奥に突き当てるように腰を動かし そっと 私から 彼が出た。
まだ中に 彼がいるような気がして もう つながってはいないはずなのに
カラダが ビクンと 2,3度震えていた。
そんな私にムウがそっと 首の下に腕を通して 抱きしめると
「オレの居場所はココだな」 と やさしくおでこにキスをしてくれた。
おお初のリアルタイム
こんなのはじめて。
◇K3IjY4fK 乙です。
大人組みスキーなのでうれしいよ。
本編でもラヴになってくれるといいのに…
トリップも出せないんかい
◇てなんですか。笑うしかないですね。
>>566 >>567 指摘ありがとうございます。
こんな初歩的ミスをするものは SS書く 資格ないですな。
これで 打ち止めさせてもらいます。
◆は名前欄にコピーすると◇になる。
偽者防止の為に。
>>568 いやいや、ネオ(ムウ)マリュ好きなので
嬉しかったですよ。
ミスなんて誰でもしますよ。打ち止めなんていわずまた書いてください。
自分も含めてだけど、くれくれ厨が多い中
書いてくれた人はスゲーと思うから、(批評はともかく)
重箱の隅つつくのはどうかと思うぜ。
ネオマリュは正直興味ない
というか全然文章違うような気が……(*´Д`)?
ともあれ乙〜
マリューさん好きなので(*´Д`)ハァハァさせていただきました
574 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 23:45:00 ID:slIAkjxu
すばらしきSSありがとう!
あの43話は本当に妄想が膨らむね!
おお、ムウマリュGJ。イイね、イイね。
なんか、「教えて」ってのがかわいいな、ムウwちょっと幼児退行してるしな。
気が向いたらまた投下してオクレ。
>◇K3IjY4fK
鳥騙ろうとした理由は何だ?逃げる前にそれを書け。
>>557 GJGJ!萌え死にそうですた
シンマユもよかったです
>>576 IDを酉にしようとしたんじゃない?
まぁ夏だし、大目に見てやれよ。
シン×ステラ接触編を投下します。
寸止め注意
「はあ〜」
ほとんど裸のシンは何度目かのため息をつき、ちらっと背後を盗み見る。
そこでは金髪の少女が、シンと同じようにほぼ裸で座っていた。
ただし、シンのように恥じらうでもなく、無邪気にきょとんと。
(なんでこんなことに……)
たまの休日に、ミネルバを降りて街に繰り出したシン。
崖から海に落ちた少女を見かけ、自分も海に飛び込んで助けたはいいが、
街に戻れなくなってしまった。
仕方なしに非常用の発信機でミネルバに救助信号を送り、救助が来るまでの間、海岸の洞窟で待つことになった。
濡れた服を乾かすために脱ぎ、二人はほとんど裸に近い状態だった。
まだ若い少年少女が、裸で狭い洞窟に二人っきり。
シンは我知らず、胸の鼓動が高まるのを感じた。
(ステラっていったっけ。あの子)
ちら、とボ〜と座り込むステラを見やる。
なんだか不思議な娘だ。
以前、アーモリーワンで見かけ、ちょっと気になったが、この地球でもまた会えるとは思わなかった。
海で溺れ、助けようとしたらがむしゃらに暴れたが、「死」という言葉を聞いた途端、
急に大人しくなった。
おそらく、死という言葉に敏感になっているのだろう。
シンはそれを、戦争のせいだと認識していた。
戦争で傷ついた儚げな少女。それがシンの抱いたステラという少女の印象。
どき、どき……
特に何をするわけでもないが、やたらシンの鼓動が高まる。
彼とて年頃の少年だ。もっとも異性に興味を持つ多感な時期。
同じ年頃の可愛らしい少女と裸で洞窟に居て、どうしても神経が昂ぶる。
(ええい。なに考えてんだ俺。そんなつもりで助けたんじゃない)
頭を振って妄想を振り払うシン。だが胸のドキドキは止まらない。
「どうしたの?」
ふと耳元から涼しげな無邪気な声。
ボ〜と座るのも飽きたのか。いつの間にか、ステラがすぐ背後に忍び寄っていた。
「う、うわ、ああ〜!?」
ぎょっと飛び退くシン。だが狭い洞窟。すぐ壁際に追い込まれ、二人の距離はあまり変わらない。
「どうしたの?」
きょとんとした表情でもう一度訊く。と、その視線が、少年の股間に注がれた。
「そこ。大きくなってる」
ステラの指指した股間を見下ろし、シンの顔は耳まで真っ赤になる。
いつの間にか、股間は大きく脹らんでいた。
「わ、わあ〜。見るなあぁ〜」
慌てて背中を向けてうずくまり、シンは股間を全身で隠す。
勃起した股間を見られ、もう死にたい気分だった。
「んー?」
だが、ステラはきょとんと首を傾げるばかり。
「シン。どこか痛いの?」
あくまで、あくまで無邪気な声。
さすがにシンも悟った。ステラは本当に何も知らない子供だと。
しかしこれは残酷な無知だ。
「だいじょうぶ?」
ぴた、と背中から擦り寄るステラ。
彼女の白いすべすべの肌。そして二つの大きな柔らかな膨らみ。
その滑らかさと柔らかさをシンは背中いっぱいに感じる。
ぷにぷに
「わ、わああー!!!」
背中に直接当たる柔らかさに耐え切れるわけもなく。シンは絶叫を上げて、悶え狂う。
「シン? だいじょうぶ?」
その様子に、ステラはますます心配。
悩ましげに眉を寄せ、シンの股間に背中から手を回す。
「ぽんぽん痛いの?」
隠した手の上からでも分かる、シンの熱を帯びた膨らみ。
「や、やめろよ!」
さすがに直接触られるのは我慢できず、シンはその手を振り払おうとする。
だがステラは逆に、片手でシンの両手を押さえ込み、もう片方を股間に伸ばした。
「!」
その事実にシンはかなり衝撃を受けた。
彼は遺伝子操作で生まれたコーディネイター、それもザフトのエースパイロットだ。
華奢に見えても、常人とは比較にならない筋力を持っている。
そのシンを少女は簡単に押さえたのだ。
(何者なんだ。この子?)
しかしそんな疑問もすぐに吹き飛ぶ。
シンの隆々とそびえ立つ、赤黒い漢の性器。
それを目の当たりにしたステラは、ぱちくりと目を開閉させ、じっと見入る。
「わあ〜。なにこれ?」
そして無邪気に、ちんこを手で掴む。
「わ、わああ〜!」
ステラの白い手で包まれ、シンにちんこは、ぴくんぴくんと震動し、彼女の手の中で飛び跳ねる。
ステラの目が、好奇心でキラキラと輝く。
「わあ〜。わ〜。なにこれ。ねえねえ。なにこれ。なにこれ?」
ステラの指がツンと触れる度に脈打つちんこ。
ぷにぷにちんこー。
「ぬおおおおおお!」
背中に乳房を押し当てられ、男の象徴を直接弄ばれ−
シンはとっくに我慢の限界だった。
「あのな! いいかげんにしろよ!」
怒りに任せ、振り向きざま、ステラを押し倒す。
「きゃっ!?」
固い岩に押し倒され、ステラは小さく悲鳴を上げる。目を開ければ、上にはギラギラと輝く瞳の少年。
はぁ ハァ
ステラを体の下に組み伏せ、シンは頭の中が真っ白になっていた。
体の下には、ほとんど裸の金髪の美少女。
華奢な肢体に似合わず豊かな乳房を隠そうともせず、きょとんと無邪気に瞳でこちあを見上げている。
彼の分身は柔らかな女体を求めて限界まで反り返っていた。
その男の求める女はすぐ下。その気になれば、一突きで貫ける。
ハァ はぁ
暗い洞窟に、シンの荒い吐息だけが響く。
「シン……?」
子猫のような、ステラの涼しげな声。全く状況を理解していない。
「あ、あのなぁ……」
その無邪気な声、そして瞳に、シンはどっとステラの横に倒れこむ。
ひとり興奮していた自分が、ひどくバカらしく思えた。
「ふー」
大きく深呼吸して昂ぶる気持ちを抑え込む。
ふと横を見ると、寝そべったままこちらを覗き込むステラと目が合った。
猫のようなステラの愛らしい瞳。シンは何故か吹き出してしまう。
「はは、あはははは」
「ふふ。うふふふふ」
ステラも釣られて笑い出す。
「シンったら。おもしろい」
「ステラこそ」
少年と少女の笑い声が洞窟にこだまする。
二人は心の底から笑った。そしてシンは泣いた。
ミネルバからの救助隊がやってきたのは、それからすぐだった。
そのまま街に戻ると、ステラの知り合いという二人組の少年と運良く出会う。
「やあ、どうも。助かりました」
年長の緑髪の少年が礼を述べ、ステラを乗せた車が遠ざかる。
(ステラ……)
遠ざかるステラを見送り、シンはふと股間に疼きを感じた。
満たされなかったシンの下半身が、また自己主張を始める。
今日はルナマリアかメイリンか艦長にでも慰めてもらう。
シンはそう決心しつつ、ミネルバへと戻った。
(あの子。また逢えるかな)
ステラとの再開を密かに願いながら。
その後。
二人は、もっとも意外な形で再会する。
(シン×ステラ発動編に続く)
続きます
リアルタイム投下キターーーーー(・∀・)
職人さんGJ
>>583 >今日はルナマリアかメイリンか艦長にでも慰めてもらう。
>シンはそう決心しつつ、ミネルバへと戻った。
…シン…おまいって奴はw
>ぷにぷにちんこー
うん、まぁ、乙かれちゃん…w
ディアミリ後編、投下します。
自分も海、行ってないことに今さら気づいた…
【純情トロピカルフルーツミックス色情コーラ 後編】
ディアッカの指が、いとおしげに唇に触れてくる。次に与えられるキスの激しさを思って、
ミリアリアの睫毛は先に震えた。
想像どおりの強さで唇に押しつけられた感触が、頭の芯を溶かしてしまう。これで本当に抵抗する
ことはできなくなってしまった、と思う隙もあらばこそ、舌がすぐに固く閉じた場所に割り込んで
きて、その奥にある歯列をなぞる。
苦しくて息を吐いた瞬間にさらに奥まで入ってきた滑るその先端が、ミリアリアの舌をすくい上げる。
ディアッカの求めるまま2つの滑りが絡み合う。
「んん……ふ……っ」
僅かに残っていた逃げたい、という気持ちを覗かせて、ミリアリアは顎を横に捻った。ディアッカの
手が力強くそこを掴んで、また正面を向かせる。さらに深く舌が絡んできた。口を大きく開けさせられ、
ただただ貪り尽くされるだけの、一方的なキス。
海での2度のキスとは違い過ぎる。あのときは……場所はともかく、感触は優しかった。
バスルームでのキスだって、こんな、奪い取るような乱暴なものではなかったのに。
「ん……ぁふっ……は……!」
苦しげに吐き出される息もろとも強く、ディアッカが唇を吸い上げる。飲み込まれていく。何も
かもが。
唇を離れたものが、喉元に押しつけられる。激しさは変わっていない。吸いつくというより食いつく
ようにして、ディアッカはミリアリアの白い肌を味わった。徐々に下に降りて……より柔らかくより
敏感な場所を求める。力強い両腕はミリアリアの背中に回され、性懲りもなく身を捩って逃れようと
するのをしっかりと拘束する。
そんなに押さえつけなくても、どうせすぐ、身動きも取れないほど蹂躙されてしまうのに。
ミリアリアの胸に顔を埋めたディアッカは、そのなだらかな稜線に軽く歯をたてた。
「あ、う……! く……!」
嫌だ。どうせ抱くならもっと――甘く、優しく、感じさせて欲しい。
どうして今日はこんな……支配してやると言わんばかりの……。
「い、やっ……ディアッカ……イヤ……!」
自分の上に覆い被さっていたディアッカの躰がびくりと震えるのがわかって、ミリアリアははっと
した。
顔を上げたディアッカは一瞬戸惑ったような表情を見せたが、すぐにふっと笑って、もう一度
ミリアリアに口づけた。今度は優しく、彼女の不安を包み込むように。
――ごまかされている。
ミリアリアはそう直感し、ディアッカの唇から逃れると、その顔を真っ直ぐ見据えた。さっきの
震えは、ディアッカ自身、どんな風にミリアリアを抱いているのか気づいていなかったことを表して
いる。一体何故、自分を見失うほど夢中になっているのか……夢中に『なろうとして』いるのか。
ディアッカは疑いの眼差しを向け続ける恋人の胸の先端を、悪戯に弾いた。
「やっ……ちょっと、ディアッカ……あ!」
続けてピン、と弾かれて、ミリアリアは声をあげた。バネ仕掛けの人形のように、そこを弾かれる
度に背中が軽く跳ねる。
「反応いいんだな、ミリアリア」
ディアッカの声は明るさを取り戻し、固くなりつつある先端を指の根元に挟み込みながら、胸を
鷲掴みにしてくる。膨らみを強く揉まれる度に乳首は擦られて、ますます固さと高さを増していく。
また彼のペースだ。本心を暴こうとすると必ずうまく交わされ、いつの間にか問題がすり替えられて
しまう。
「んう……やだぁ……っ、あ、あっ……」
快感を揉み込むように、ディアッカの指が柔らかな丘に窪みを作る。愛撫の記憶を刻みつけて
ほんのりと朱に染まる肌――ディアッカはふいに掌を離し、裏返した拳でその先端をつい、となぜた。
「うう……っ、あ、あ……」
骨ばった固い部分で柔らかい箇所をなぶる。新鮮な感覚にミリアリアはぶるっと躰を震わせ、頭の
隅で『焦らされている』と悟った。
既に浴室で充分に可愛がられた躰は些細な刺激にも反応する楽器のように敏感になっていて、解放
された唇から漏れる音色は淫らな旋律を奏でる。
演奏者は満足げな笑みを浮かべ、へその辺りに舌を立てて、胸の谷間まで垂直に舐め上げた。
「ひぁ……! やっ、う…ん……!」
脇腹を撫でられてミリアリアは声を上擦らせた。背中を反らして逃れようとするのをまたしっかりと
押さえられ、舌が下腹部を這い回る。受け入れたいのか抵抗しているのか、迷うように揺れる膝は
開閉を繰り返し、やがてミリアリアの腰が強請るようにもじもじと動き出す。
ディアッカはミリアリアの膝の裏に腕を差し入れて立たせると、柔らかな内股を強く吸った。
「んん……!」
ミリアリアはまた、身を捩る。やっぱり、焦らす気だ。執拗に周りから責めて、ミリアリアが自ら
求めるのを待つつもりだ。
「やっぱ日焼け止め塗っても、少しは焼けちゃうもんなんだな」
ミリアリアの白い肌に赤い斑点を残しながら、合間にディアッカはからかうように言った。
「おまえの肌、いつもより熱い……火照ってる」
「あっ、だって……お風呂でのぼせてるし……あんっ」
「それだけ?」
「あ、あんたが……こんなことするか…ら……っ」
「それはこっちの熱さだろ?」
言うなり、ディアッカはミリアリアの両脚の間で一番熱を持っている場所に指を挿し入れた。
「ああッ! ダメ、そんないきなり……! や、あっ……!」
じんじんと痺れる程に熱ぼったくなった花弁が震える。その場所にディアッカは顔を近づけた。
ひくひくと蠢き、中から滲む露を湛えたそこを、遠慮なく大きく掻き回す。
「すげぇな……バスオイルの匂いと、おまえの匂いが混じってる」
「やあぁ……ディアッカ……やだぁ……」
「中が、すごく熱い……欲しがってひくひくしてるぜ」
「や、やめて……言わ…な…いで……っ、あぅう……ん!」
指が抜かれて、舌が触れてきた。わざと大きな音を立てて溢れる蜜を啜り、濡れていることを
まざまざと思い知らせてくる。ミリアリアが両手でディアッカの髪をまさぐると、舌は別の場所に
移動した。
隠していた肉を割って秘突を見出したディアッカは、いつもより濃い色に染まっているそこを唇で
吸い上げながら尖った舌先を突き立てた。
「は……! や、ああぁっ! あ……あ…ディアッ…カ……!」
背を弓のように反らせてミリアリアは彼の名を呼んだ。それが余計に欲望を高めるのか、ディアッカは
怯えて震える場所を執拗に責めてくる。
「あっ……ああっ……ぁあ、あ……」
頂点に近づく躰とは裏腹に、ミリアリアの声は次第に小さくなり、彼女自身の息遣いにかき消される。
閉じた瞼から、涙がこぼれた。
「はっ……ぁ……ディ、ディアッカ……んぅ…やっ……ディアッカぁ……」
細い声に何度も呼ばれて、ディアッカは漸く顔を上げた。
「……何?」
「ち、近くに来て……お願い……」
こんなに近くにいるのに何だ、と身を起こしてミリアリアの顔を正面から覗き込んだディアッカは、
ミリアリアが泣いているのに気づいて我に返った。
涙を拭おうと触れかけた手が止まる。ディアッカはミリアリアの顔の両側に肘をつき、しくしくと
噎び泣くその顔を腕の間に包み込んだ。
触れてこないことを疑問に思ったのか、ミリアリアは目を開けた。泉のように涙を湛えたその瞳に、
ディアッカの姿が小さく写る。
いつもなら、ミリアリアの涙を見るとディアッカは激しく動揺する。慌てふためき、急いで謝って、
どうやったら泣き止むのかと右往左往し始めるその姿がおかしくて、哀しい気持ちもどこかに吹っ飛んで
しまうのに。
「ご、ごめん、ミリアリア……悪かった……泣くなって!」――どうしてそう言ってくれないの。
どうしてそんな複雑な顔をして、切なそうにあたしを見るの……ひどい目に遭ってるのはこっち
なのに。どうしてあんたの方が、傷ついたような顔してるの。
いったい何を考えて、ここに来たの……?
ミリアリアはディアッカの首に腕を回し、自らしがみついた。今なら聞き出せるかもしれない。
彼の本心を。
「ディアッカ、今日、変よ……どうして、こんな……ふ、うぅっ?!」
耳元で囁こうとしたミリアリアは、突然与えられた大きすぎる刺激に言葉を詰まらせた。
ディアッカの固い先端が、開いた場所に押しつけられる。柔らかい肉をぐいぐいと押し開きながら、
熱い蜜の中をそれは進んで、あっと言う間に突き当たりまで辿り着いた。
もうその先へは行けないのに、まだ進もうと強く押しつけられる。
「ああっ、やっ…くるし……あ……ぁ…あ……は……っ」
ひきつる脚をディアッカが抱え上げ、さらに深く繋がろうと引き寄せる。
「う…ぐ……あぁっ……」
苦悶の声をあげながらも、ミリアリアは自らディアッカの腰に足を絡めた。再び顔の両側に肘を
ついて、ディアッカはミリアリアの顔を間近で見つめた。
うっすらと目を開いてディアッカの顔を見たミリアリアは、力を失って首に回していた手を解いた。
よく鍛えられたディアッカの上腕をなぞるように滑り落ち、シーツに垂れた腕をどうにか動かして、
ミリアリアはディアッカの拳を捕らえる。
ディアッカはミリアリアの頭の上辺りで、千切る程に力を込めてシーツを握りしめていた。
自分に触れたい気持ちを抑えるためにそうしているのだと感じて、ミリアリアは一瞬大きく目を
見開き、導くように掌で固い拳を包み込む。それでもディアッカは、手を握り返してはこなかった。
「ディアッカ……手、握って……」
「ダメ」
言葉で強請っても、頑なに拒絶される。ミリアリアはまた涙を溢れさせた。
さすがに動揺し、ディアッカは心配そうにミリアリアの顔を覗き込んだ。そのままキスされるかと
思ったが、今度も彼は寸前でその動きを止める。
「ど……ぅして……?」
「……こんな細い指じゃ、折れちまうだろ」
言葉とは裏腹に、ディアッカの腰が大きく引かれ――さらに強い激しさを持って狭い部屋を貫いた。
「あっ……! あ、ああっ……ア、ア…アア……ッ!!」
声を上擦らせながら、ミリアリアはディアッカの手首を強く握りしめた。快感に身悶え、首を左右に
振りながらも、触れてこない彼をどうにか捕まえようとする。
こんなに深く結びついているのに、ディアッカが離れていってしまうような、そんな気がした。
涼しい夜風に頬をなぶられて、ミリアリアは目を覚ました。
無意識に腕を伸ばしても、触れるものはない。ベッドの隣が空っぽになっているのに気づいて、
ミリアリアは跳ね起きた。
辺りは、まだ暗い。テラスに通じるガラスの扉が僅かに開いていて、そこから入り込んだ風が薄い
カーテンを揺らしている。
クローゼットにかけられたままだったバスローブを手早く羽織り、テラスに飛び出したミリアリアは、
そこに見慣れた姿を見出してほっと息をついた。
同じくバスローブ姿になっていたディアッカは、ミリアリアの存在を敏感に察知して振り向いた。
慌てて駆け寄ろうとしたミリアリアは、全身に残る痺れるような痛みにがくりと上体を傾けた。
ディアッカが素早くその躰を抱きとめる――海では失敗したが、ここではうまくいった。
まだ少し不安そうに見上げてくるミリアリアに、ディアッカは微笑んだ。
「バーカ。慌てるなよ。――躰、痛むのか?」
「だってあんたがいないから……だいたい躰が痛いのだってあんたが」
いつものように文句を並べ立てようとして、ミリアリアは珍しく思いとどまった。
「……何してたの?」
「ああ、星、見てた。地球から見るとさ、何かチカチカしてんのな」
大気を通せば星は瞬く。オーブを母国とするミリアリアにはさほど珍しくない星空ではあったが、
遮るものの少ない海辺では街で見るより空全体が広い。
ミリアリアはディアッカと並んで、ついこの間までそこにいた筈の場所を見上げた。
少し冷たい夜風から守るように、ディアッカが肩を抱いてくる。こうしていると普段どおりの
彼なのに、ミリアリアを1人ベッドに残して星を見ながら、いったい何を考えていたのだろうと
気になってしまう。
夜空を横切る微かな光に気づいて、ミリアリアは少し大きな声を張り上げた。
「あっ、流れ星!」
「えっ、どこどこ?!」
「……もう消えちゃった」
「ええ? ちくしょ、願い事言いそびれた……」
「ね、願い事って、あんた」
ディアッカが思いがけずロマンチックなことを言うのに驚いて、ミリアリアはクスクスと笑い
出した。
「何だよ。おまえがもっと早く教えないからだぞ」
「教えられてから願ったって、遅いわよ」
「あー……そうか」
ディアッカはやけに真剣な顔になってまた、夜空を見上げた。自力で見つけるつもりなのか。
「で、流れ星に何を願うの?」
「ん? そうだなぁ……おまえとまた、ここに来れるように、とか?」
「そんなことわざわざお願いしなくたって」
また来れるわよ、と言いかけて、ミリアリアは押し黙った。
それは星に願わないと叶わないようなことだろうか。
どうして――ずっと一緒にいられるように、と、願いをかけてくれないのだろうか。
ミリアリアはディアッカの腰に手を回して、自ら躰を押しつけた。驚いた顔がこちらに向けられ、
少し心細そうにしているのに気づいたようなのに、ディアッカはただ微笑みかけるだけだ。
キスでごまかそうとも、もう思わないのか。
ミリアリアはもう一方の手を夜風に冷やされたディアッカの首の後ろに這わせ、少し背伸びして
キスをした。ディアッカの汗の匂いに、日焼けした肌を鎮めるローションの香りが微かに混じって
いることに、今さら気づいた。
フロントでチェックアウトの手続きをしているディアッカの目を盗むように、ミリアリアは1人、
ホテルの玄関を出た。濃い青のなかに威張るように立ち上がっている入道雲を見上げながら、うーん、
と伸びをする。
今日も快晴だ。帰り道があまり混んでいなければいい。
「あれぇ……君……」
聞き慣れない声に振り向くと、そこには知らない顔があった。派手なアロハシャツを着た若者が
1人、立っている。ミリアリアは少し考え、不意に思い出してその男を指差した。
「あ、海で会った……ナンパやろ……」
さすがに最後まで言わず言葉を飲み込んだミリアリアに、若者はぽかんと口を開け、おかしそうに
笑い出した。
「ナンパ野郎ね……まぁ、そうだけど。あんときの彼氏は?」
「まだフロント……戻ってくる前に、いなくなった方がいいわよ」
「ああ、あいつ、喧嘩強そうだもんな。血の気も多いし」
先手を取って牽制するミリアリアに、若者は『今日はそんな気はないよ』とでも言いたげに、肩を
竦めて見せた。
「あなたは、地元の人?」
「いいや。ニュースで見て、車で2時間かけて来た。女の子の水着姿を見に、わざわざ」
「そう。……戦争が終わったばかりなのに、呑気よね。お互い様だけど」
「ええ? まぁ……ナンパなんかしてたらそう言われても仕方ないけどさ。俺んちは家族全員死なずに
済んだし」
「それは良かったわね」
心から安堵して言葉をかけたミリアリアに、若者は少し複雑そうな笑みを返した。
「でも、家は丸焼けになったけど」
「ええっ?」
笑顔が驚愕に変わるのにも、若者はさほど頓着しないで淡々と答える。
「見事に全焼。何もかも焼けちまってさぁ、今もまだ、国の避難所にいるよ」
「こ、こんなとこに来てて大丈夫なの?」
「俺だってそう思ったよ。だけど親父が、辛気くさい顔してるくらいなら遊びにでも行って来いって。
本もCDも服も焼けて、写真まで燃えちまって、思い出すら残んなかったよなってぼやいてたら、
そんなもんこれからどんどん作れって、使い捨てカメラ買ってくれた。……そこまでされたら
出かけない訳にもいかないだろ。どうせならカワイイ子捕まえて一緒に写真撮ろうと思ったんだ
けど、失敗しちゃったな。男連れに声かけてちゃあな」
「はぁ……そう」
悲惨な境遇を饒舌に語る若者にミリアリアは呆れたような顔をしたが、何かに気づいて微笑んだ。
「強いのね」
「……え?」
「人って、ホント、強い。何があっても……いつかは笑えるようになるんだから」
ミリアリア自身もそうだ。失うときはもう二度と前のようには笑えないと思うのに――こんなにも
早く、笑顔を取り戻した。それが出来たのは……
ミリアリアの笑顔を見て頬を赤くした若者は、何かに気づいてくるりと向きを変えた。
少し驚いているミリアリアに向かって無言で手を振り、彼女の後ろを指差すと、ひょこひょこした
足取りでホテルの庭を出ていく。彼が少し左足を引きずっているのに気づいて、ミリアリアははっと
した。
若者の強さに勇気づけられながらも少し胸を痛めつつ、ミリアリアは振り返って若者が指差した
方を見た。
ディアッカが不機嫌極まりない顔で仁王立ちになっている。
「まったくちょっと目を離すとこれだから!」
忽ち不機嫌になってブツブツ言い出すディアッカを、ミリアリアはやれやれという顔で見やった。
若者が立ち去ったあと、ディアッカはミリアリアの腕を乱暴に掴んでホテルの駐車場に引っ張って
来た。後部座席に荷物を放り込むや否や文句を言い始めたディアッカに、心底呆れた気持ちになる。
「今日は、ナンパされてたわけじゃないわよ」
言い訳ではなく説明のつもりなのだが、ディアッカは納得してくれない。
「じゃあ知らない男と何を話してたんだよ?!」
「別に……どうってことない、世間話よ。でもまぁ、ちょっとヒントにはなったかな……?」
目の前で嫉妬に狂っているディアッカの存在を暫し忘れて、ミリアリアは物思いに沈んだ。
戦争が終わって、みんな傷ついているとばかり思っていた。失う辛さに打ちのめされて、今はただ、
時が癒してくれるのを待つだけなのだと。
でも、もう動き出している人がいる。いつまでも倒れたままではいられない。逞しく日々の営みを
再開するその姿に元気をもらって、ミリアリアもこの海で夏を楽しむだけの力をつけた。
失ったものも大きいが、残されたものもまだたくさんある。それを伝えられたら……今度は、自分が
誰かに力を与えられたら。
「あたしにもできるかなぁ……」
「……何の話?」
独り言のように呟いたミリアリアに、ディアッカはまだ険しい顔で疑問をぶつける。ミリアリアは
ディアッカの怒りに気づいてはいたが、思いついたことを聞いて欲しい気持ちの方が優った。
「あのね、戦争が終わってこれからどうしようか、って、考えてたんだけど、なかなか思いつか
なくって。でもちょっと見えてきたかなぁって」
「まさか――軍に入るとか言わねぇよな?」
思いがけないことを言われて、ミリアリアは顔色を変えた。暖かく膨らみかけた心に、ディアッカの
言葉が針の穴のような隙間を開ける。――空気が抜けていく。
「……何でそんなこと言うの?」
ミリアリアの言葉を誤解したのか、ディアッカはムッとした顔になった。
「おまえには無理だからさ。変なこと言い出す前に、先に言っとこうと思って」
「変なことって、何よ!」
軍に入ろうなんて思っていない。一言そう言えばいいだけのことなのに、ミリアリアはディアッカに
突っかかった。
「どうしてそんなこと言うの? せっかくやりたいことが見つかりそうで、それを聞いて欲しかった
だけなのに!」
「やりたいことがあるのはいい。でも軍には入るな。それだけ」
「あんたに指図されたくないんだけど!」
今度はディアッカが呆れたようにミリアリアを見た。助手席のドアを開けたディアッカは、荷物を
扱うのと変わらぬ仕草でミリアリアの肩を掴み、押し倒すようにしてその軽い体を車のシートに
放り込んだ。
「きゃあっ!」
ドサリと音をさせて、ミリアリアはシートにお尻を打ちつけた。怒りに燃えて立ち上がろうと
するが、ディアッカに両肩を押さえつけられてそれもできない。肩を掴んだ手をもぎ離そうと手首を
掴んでも、男の握力に叶う術はなかった。
肩を掴んでいるディアッカの力が少しずつ強くなる。ミリアリアは苦痛に顔を歪めた。
「い、痛っ……ディアッカ、痛い……!」
結局は白旗を上げて、男の情けに縋るしかないのか。ミリアリアの目尻に悔し涙が滲んだ。
「……おまえは、何の訓練も受けていない、自分で自分を守ることもできない、普通の女なんだよ」
ディアッカは静かにそう言い、肩を掴んでいた手を離した。
「何をやるつもりなのか知らねぇけど……ちゃんと自覚して、危ないことには首を突っ込まないで
くれると助かるね」
ミリアリアはディアッカの顔をキッと睨みつけた。何か言い返したいが、言葉が出ない。ディアッカも
もう何も言わず、すたすたと車を半周して運転席側に回り、座席に座ってシートベルトを着ける。
車の外に脚を投げ出したまま怒りに体を震わせているミリアリアに、優しくもない声がかけられる。
「ちゃんと乗れよ。……また力ずくで押さえつけなきゃならないのか?」
ミリアリアは唇を噛み、シートに座り直して車のドアを閉めた。
来たときと同じ道を車が走る。街に帰っていく客を見送るように鴎が鳴いている。
道は空いていて、風は今日も心地よいのに、どうしてこんなに惨めな気持ちなんだろう。
ミリアリアは膝に置いた手を強く握りしめ、深く俯いて涙が溢れるのを精一杯堪えた。
ディアッカはこちらを見ようともしない。彼の方も意地になっているのか、かける言葉を思い
つかないからか。
(……泣かせるために海に誘ったんじゃないって、言ったくせに……)
最後の最後に喧嘩をしたまま、嫌な思い出にしてしまいたくはない。でも自分の方から歩み寄る
のも悔しくて、ミリアリアはどうにもできずにいた。
鴎の姿も徐々に少なくなり、音楽もない車内にただ沈黙が流れる。
何かきっかけが欲しい。何でもいい。最初の口実さえ掴めれば。
不意に何か聞こえた気がして、ミリアリアは顔をあげた。気がつけば車の前方に、黒い雨雲が
張り出して来ている。さっき聞こえたのは……遠雷?
冷たい雫が、ミリアリアの頭のてっぺんに落ちた。
「つめたっ」
「え?」
思わず声をあげたミリアリアの方に漸く顔を向けたディアッカは、さっきよりもはっきり聞こえた
雷の音に驚いて、びくりと肩を震わせた。
大きな雨粒がパラパラと音をたてて落ちてくる。明るかったその場所が、突然暗くなり――
車は、激しく振る雨の中に唐突に突っ込んだ。
「う、わ……! な、何だよ、これぇ?!」
いきなり降り始めた激しい雨が、2人の間の気まずい空気を押し流す。天を仰ぐディアッカに、
ミリアリアは両手を頭の上に翳しながら叫んだ。
「やだ、俄雨よ!」
「に、にわかあめ、って何だ? 今日って雨降る日?」
「そんなの決まってないわよ、バカね!」
言いながらミリアリアは、プラントではそうではないことを思い出した。彼女自身、ヘリオポリス
では似たような環境の元で暮らしていた。
宇宙コロニーでは突然降る雨などない。地球に似せられた居住地域でも、テレビで流れるのは
天気予報ではなくて、『天気予定表』だった。
雨はオープンカーの中に容赦なく降り注ぐ。鴎がいなくなったのは雨が近かったせいか――
そんなことを考えながらも、ミリアリアは雨の音に負けないよう、声を張り上げた。
「早く、屋根! 屋根!」
「えっ、あっ……屋根って、どうやって出すんだ?」
「確認してないの?!」
「だってこんないい天気なのに」
「俄雨ってのはそういうの関係ないのよ! 早くしないと、全部濡れちゃう!」
「ああっ、もう……ちょっと黙ってろ!」
言いながらディアッカは着ていたシャツのボタンを外した。ハンドルを左右の手で交互に握りながら
シャツを脱いでタンクトップ姿になったディアッカは、脱いだシャツをミリアリアに放った。
「これでも被ってろ!」
「被ってろ、って……! 車、止めてよ。どっかで雨宿り……!」
ディアッカはアクセルを踏み込み、車のスピードを上げた。予想外の反応に、ミリアリアは車の
シートに押しつけられる。
「ちょっと、止めてってば!」
抗議してももうディアッカは何も答えない。真剣な横顔を見てミリアリアは黙り込み、とりあえず
命じられたとおりシャツを被った。
ディアッカは路肩に立っている看板をちらりと見やると、さらに車のスピードを上げる。やがて
見えてきた広い駐車場に彼は車を滑り込ませた。
戦争の後、まだ営業が再開されていない閑散としたレストランの軒先に、ディアッカは彼にしては
少し乱暴な運転で車を止めた。本来は日差しを遮るために屋根に継ぎ足された庇の下に、オープン
カーはちょうどすっぽりおさまった。
激しい雨の攻撃から逃れたディアッカは天を見上げて短い溜息をつき、雨に濡れた髪を鬱陶しそうに
掻き上げた。
「ここが地球だって、忘れてたぜ……」
呟いた後、ディアッカは自分のシャツを被っているミリアリアの方に顔を向けた。シャツに隠された
顔を見ようと、軽く腰を上げて前立て部分をめくる。
ミリアリアはシャツの中からこっちを見ていた。その顔が怯えたように曇っているのを見て、
ディアッカは少し、後悔した。
「悪かったよ……怒鳴って」
すぐに謝罪したディアッカに、ミリアリアはほっとしたような笑みを浮かべたが、その表情は
まだ心細そうな陰りを帯びている。ディアッカは濡れた掌でミリアリアの頬に触れた。
「……雨の匂いがする」
ミリアリアに言われて、ディアッカは手を離そうとした。ミリアリアが素早くその手を掴んで、
自ら頬に押しつける。
激しい雨はまだ降り続いている。暗くなった空と、狭いその場所を包む雨のカーテン。夏の夕立が
創った薄暗い空間の中で、ディアッカはミリアリアの方に上半身を傾け、不自由な姿勢で口づけた。
ディアッカの髪の先から雨の雫が滴って、ミリアリアの鎖骨にポタリと落ちる。その冷たさに、
ミリアリアは微かに震えた。
ミリアリアの反応に気づいてディアッカは唇を離した。また一滴、自分を濡らした雨がミリアリアの
躰に落ちるのを見て、ディアッカはミリアリアの鎖骨に散った水滴を拭った。
またその白い肌が震える。水滴よりも指で触れられたときの方が反応が大きい。
ディアッカは思わず、幸せそうに笑った。それを見てミリアリアはちょっと不機嫌そうに顔を
しかめたが、すぐ同じような笑顔を見せた。
ミリアリアがディアッカの仕草に即座に反応してしまうのを彼が嬉しく思うように、一見鈍感そうな
ディアッカがミリアリアに対してだけは繊細な観察力を発揮するのが、やけに嬉しかった。
雨が通り過ぎるのを待って、ディアッカはまた車を走らせた。
夏の俄雨は長くは続かない。雨雲が去れば、またすぐ強い日差しが戻ってくる。
まだ空気には雨の匂いが混じっている。海とは反対側の路肩に植えられた木々が、強い緑の匂いを
放っていた。
「……軍には、入らないわよ」
ミリアリアがぽつりと呟いたので、ディアッカは横目でちらりと助手席を窺った。
彼女はもう、怒ってはいない。
「わかってる。あたしは、ただの民間人だって。軍人が向いてるとも思わないし……やりたいこと
っていうのは、他のことよ」
「……そんなら、良いけど」
ディアッカは短く答えて、また黙ってしまう。
ミリアリアはディアッカの横顔をじっと見つめた。ずっと聞きたくて、避けていた質問が、今なら
できるだろうか。
ディアッカは、何がしたいの――これから、どうするの?
オーブでどうやって、生きていくつもりなの……?
口を開きかけたミリアリアを遮るように、ディアッカが突然大声を出した。
「あ、虹!」
「え、えっ?」
ミリアリアは慌てて車が走る方に目を向けた。空に半弧を描く七色の淡いその姿にすぐに気づく。
「へぇえ……やっぱ天然は綺麗だなぁ」
無邪気に感嘆の声を上げるディアッカを、ミリアリアはまた少し不安そうに見たが、彼はその
視線には気づかなかった。始めてみる地球の虹にすっかり目を奪われている。
プラントとは違う地球独特の風景に、この2日間、ディアッカはやけに拘っていた。ぬるぬると
滑る海底、海の水の味。自然の太陽光で体を灼いて、流れ星に願いをかけて、スコールのような
雨に驚き、虹に見とれる。
短い時間に全てを見ておこうとしているように思えて、ミリアリアは質問するのをやめた。
今のディアッカにその質問をしても、聞きたくない答えを示されて、楽しい時間を台無しに
してしまうだけだと、何となくわかってしまった。
そんな質問なら、する意味がない。
すぐに消えてしまう虹の色を覚えておこうと、ミリアリアもまた空に目を向けた。ディアッカと
2人で見たものを出来るだけ多く心に焼き付けて、いつでも思い出せるようにしたい。今は多分
……そうするのが、いい。
ビキニ姿を撮られるのが嫌でカメラを持って来なかったことを、ミリアリアは深く後悔した。
トールと過ごした日々が春だったとするなら、ディアッカとの時間は夏を思わせる。
暖かく穏やかにミリアリアを包むゆっくりとした季節は過ぎて、太陽が強い光を放ち始める。
痛いくらいに肌を差す日差しが空と海を鮮やかに染め上げ、じっとしていてはいけないと背中を
叩く。どこか遠くに出かけて自分自身を解放しろと誘惑してくる。
落ち着かなくてそわそわするのは、危険な香りも感じているからか。激しく燃え上がれば時間も
短く感じてしまう。それでも急ぐ気持ちを抑えられない。――それが夏だ。
普段は見せない強引な態度をとってまでディアッカがミリアリアを振り回したその理由を、
ミリアリア自身が知る日は遠くない。
オーブの長い夏を最後まで過ごすことなく、ディアッカはプラントに戻った。
いちいち説明したりしない。難しいことなど考えられない。傲慢な程の強い衝動に従うだけ。
季節は移り変わる。夏が永遠にここに留まることはない。
だが一方で、永遠に訪れない夏もまた、ないのだ。
時がくれば夏はまた巡ってくる。そのときにミリアリアが何を思うのか、それはまた、別の夏の日。
おしまい
GJだー!せつねー!せつねえよお。
まさに夏の思い出。
よかったです!
本編とシンクロしてそうな会話も。
GJ
>>600
超GJ!!!
ディアミリの人すげぇ…なんか…すげぇよあんた。ただのエロ書きじゃない。ただ者じゃないオーラを感じる
職人さんがいっぱい来てる!
皆さん乙です!GJ!!
すごく良かった。
痔がいつになく感情的なのは、
自分がザフトに戻ることを決めたからなのかなとか、
そんな事を考えながら読んだよ。
心理描写もエロ描写も見事で感動した。
グゥゥレイトォオオオ!!
心理描写もうまく読みやすかった
あなたいったい何者ですか?
608 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 06:30:35 ID:iDjQL9Nd
ディアミリの職人さん
GJ!楽しませてもらいましたよ!ありがd!
GJ!GJ!
ディアミリ、丁寧な描写がすばらしかったです!
ディアッカはプラントに戻り、ミリもまた戦いに参加しちゃったわけだが
本編で絡む描写があるといいなあ。
ゲーセンでディアッカつかってくるよ!乙!
偉大(グゥレイトォ)な神の降臨に乾杯。
ディアミリの神キテター!!!
切ないけど萌えました。
新月の神は今日来ないのかな・・・
>>580-584シン×ステラ接触編の続きで、
シン×ステラ発動編を投下します。
挿入無し注意
「ねえシン」
「なんだいステラ」
「どうして、こんな所に閉じ込めるの?」
「あ〜。それはだな」
ぽりぽりと頭をかき、シンは説明に戸惑う。
撃破されたガイアのパイロット。
それはシンにとって衝撃的なことにステラだった。
あの日、海で溺れているのを助けた少女。
連合のモビルスーツのパイロットというだけでも驚きだったのに、さらにステラは普通の体ではなかった。
エクステンデッド。
コーディネイターの高い能力に対抗する為に生み出された強化人間。ステラもその一人。
そして目覚めてすぐに大暴れしたステラは、それからはベッドで幾重にも拘束される事になる。
シンにとってさらに衝撃的だったのは、その時のステラはシンのことをきっぱりと忘れていた事だった。
軍医の見立てでは、彼女は記憶に関する処置を受けているらしく、その為か感情もひどく不安定で情緒的。
それでも時にはシンのことを思い出すらしく、そんな時のステラは、子猫のように無邪気だった。
今もそんな時期だ。
「ねえ。どうして、ステラは縛られてるの?」
無邪気に訊ねるステラに、シンは答えに困窮してしまう。
看護兵は気を利かせて席を外し、医療室にはシンとステラの二人きり。
「それはその……ステラの為にだよ」
「ステラの?」
「うん。ステラの体を元気にする為だよ」
「んー? ステラ元気だよ?」
こくん、と首を傾げるステラ。とはいえ、実際には怪我人には違いない。
ガイア撃破時の怪我はまだ完治していないし、連合による定期的なメンテナスが受けられない現状では、
ステラの体は日に日に衰弱していた。
今はまだその兆候は現れていないが。
「ごめんなステラ。今は大人しく寝てるんだよ。俺がお見舞いに来るから」
「ぶー」
と、ステラは口を尖らせる。
「たいくつー」
そして、ベルトで拘束された体をジタバタさせる。
「ああ。ダメだよ。ステラは良い子だろ?」
シンに頭を撫でられると、ステラはじたばたをやめて、「えへへー」と笑う。
彼女の金髪はふわふわと柔らかく、このままずっと撫でたくなる。
「うん。ステラいい子だよ」
無邪気に笑う無垢な少女。戦う為の強化人間とはとても思えない。
「じゃあ、どうして閉じ込めるの?」
「う〜」
繰り返す話題にシンは閉口。
「それじゃステラ。俺が遊んでやるよ」
「え〜。なにするの〜」
「お医者さんごっこ」
ステラが最初に着ていた連合の制服は全て処分され。今着ているのは、病人用の質素な一枚服。
それでも豊かな実りを示す両の胸。その膨らみの上に、シンはそっと手を置く。
「ほらステラ。胸の検診をするよ」
「うん。お医者さんごっこだもんね」
うっすらと汗をかき緊張した面持ちのシン。わなわなと震える手で、大きな膨らみを包む。
ぷにぷに
「……!」
手の平にしっかりと伝わる弾力ある柔らかさ。シンの手の平から全身に電気が走る。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
ぷにぷに、と胸をつかむ力を強めると、そのまま指は沈み込んでしまう。
「あ……!」
頬を染めたステラの口から、反射的に声が漏れる。
「ど、どうだいステラ。胸は」
「うん……なにか変」
胸を触られて感じる、胸の奥から湧き上がるむず痒い気持ち。それはステラには未知の感情。
「なんだかね。胸がどきどきしちゃうの」
「そ、そうか」
実を言うと、シンの胸もドキドキしっぱなし。
どきどき。ドキドキ。
医療室に、少年少女の鼓動が重なっていく。
「よし。それじゃ、もっと診察するよ」
言うとシンは、自らもベッドの上に乗り、ステラの上に馬乗りになる。
そしてステラを見下ろすと、体重を乗せて、ステラの胸を揉みこんだ。
「や、やあぁん……」
シンの手に押され、ステラの柔らかな乳房はぎゅぎゅうと潰される。
「いたっ……やん…」
きゅっと眉をしかめるステラ。
だが痛みだけでなく、何かもっと違うものも感じていた。
どくん、と胸の奥が鼓動する。
見上げれば、はぁはぁと荒い息で胸を揉むシン。瞳がギラギラと輝いている。
「シン……なんだか怖い…」
「ステラ。俺が怖い?」
「ううん、だいじょうぶ。ちょっと驚いただけ」
「そうか」
ステラを怖がらせたのかと心配したシンは、ほっと一安心。
胸に手を置きながら、今度は指で先端を突付く。
小さく咲くステラの蕾。布の上からでも分かるピンクを。
「あ……」
そこに指が触れた途端、ステラはぴくっと身をすくめる。
軽く痺れが走った。
それは触ったシンも同じ。
(乳首って小さいんだな)
指の先端に感じる、柔らかく甘い突起。
その先端に指を当て、くりくりと撫で回す。
「あ、やぁん…」
反射的に甘い吐息が漏れ、瞳に潤いが溢れる。
「ん……シン……」
コリコリとしこった乳首を弄ばれる度、ステラはもじもじと身悶えた。
もっとも拘束されているので、太ももを擦りあわせるぐらいしかないが。
自由に動かせない体に、より焦燥感が煽られる。
それはステラにとって初めての濡れるという感情。
「ふうぅん……」
甘い吐息で喘ぐステラに、シンは感銘と感動を覚えていた。
好きな女が自分の愛撫で感じてくれる。男にとってこんな嬉しいことはない。
「ステラ。ここがいいんだね」
顔を寄せ、ちゅっと尖った乳首を、布の上から甘噛み。
「ああん……!」
ステラの頭がガクッと上を向き、ビリッと震えがシンにまで伝わる。
「ほら。ステラのここ。もうこんなに大きくなってる」
そのまま間近で、シンは目の前の尖った乳首を指先でこね回してみる。
「やあぁん……」
ステラの潤んだ瞳から、つんと涙が落ちる。
痛みでも悲しみでもなく、もっと別の涙。
初めての感情に、ステラは戸惑うばかりで対処の仕様もない。
「ステラ」
頬を伝う涙を、シンはそっと舌で舐めとる。ステラの涙はしょっぱくて、そして甘かった。
「うん。胸はいいみたいだね」
まだお医者さんごっこは続いてるらしい。
今度は下半身を診察する。
両脚もしっかりと拘束されたステラ。
ベルトの間を縫うようにステラの服の裾をまくりあげ、乙女のもっとも大事な部分をさらけ出す。
そして少年は、この世の脅威を知る。
パ ン ツ は い て な い。
ステラはノーブラ、ノーパンだった。
制服は当然として、下着まで脱がされたらしい。しかも代わりなし。
そして守るもののない大事な部分は、まだ毛も生えていなかった。
綺麗な桃色に輝く、毛の一本もないたて筋。その割れ目に、シンは目を奪われる。
ルナマリアやメイリンやタリア艦長のあそこも綺麗だったが、ステラの毛のないあそこはまた格別だった。
一番近いのは妹のマユのあそこだろうか。もちろんマユよりは発育しているが。
「いい……すごくいい」
「シン?」
発情した少年の鼻息が聞こえたのか。ステラはきょとんと顔を下に向ける。
拘束された彼女には、自分の股間を凝視し、なんだか興奮しているシンしか見えない。
なんでそんな所を見るのか、ステラ分からない。
これもお医者さんごっこの一つ?
男の子って変。
無垢な少女の気持ちに気づいてるのどうか。
シンは鼻息荒く、股間に顔を埋め、割れ目に口を合わせる。
「やあぁーん」
下半身から伝わる衝撃に、ステラは顎を逸らして上を向き、かろうじて動く手でシーツをぎゅっと鷲掴み。
「だめ。そんなとこ、きたないよぉ」
「そんなことない。とってもキレイだよ」
お約束のセリフだが、シンは本当にステラの秘所を綺麗で可憐だと感じていた。
ステラの花びらのような花弁。それはとても甘い香りに溢れていた。
青い乙女の芳醇で爽やかな香り。
シンはちゅちゅ、と割れ目に添って舌を走らせる。
「ひゃうん!?」
血が集まり、股間がカッと熱くなる。その奥になんだかジンと濡れる感触が溢れる。
ぺろぺろ、と舌があそこを這い回り、しゃぶりつくす。
「ひゃああ! やあ、ああ、あううぅん……」
おしっこがしたくなるような、もっと強い刺激。
ステラの腰が、ガクガクと脈動を始める。
「シ、シン……」
抗議なのか別の何かを求めてるのか。
ステラは切なげに身を震わせる。
そしてシンは本能の赴くまま、少女の花弁を舌で弄ぶ。
いつしかステラのそこはしっとりと濡れ、その愛液を、シンはズズと音を立てて飲み干した。
「や、ああ……なんで、こんな…………う、ううぅん!?」
涙よりも熱く濃いステラの愛液。とっても苦く甘く、そして美味。
それでもステラの割れ目は、固くぴったりと閉じたまま。
「ひゃ、ああ……だめ。もうだめー!」
顔を真っ赤にしたステラが、全身をぎゅうと緊張させ、そして弛緩した。
と、ステラのあそこが、じゅうぅと液体を放射する。おしっこです。
股間に顔を埋めていたシンはもろに被るわけだが、彼は嫌な顔ひとつせず、おしっこを逆に飲み込んだ。
ごくごく、と音を立てて。
「やあぁーん」
ステラは恥ずかしさで泣き出すが、シンは構わずに最後まで飲み干す。
「ぷはー」
そして最後の一滴までおしっこを飲み干し。
顔を上げたシンの口からは、黄色い液体が漏れ出していた。
「ふええぇーん。ええええぇーん」
泣きじゃくるステラの頭を、シンはよしよしと撫でてやる。
「どうして泣いてるの?」
「だって。だってだってだってー」
「大丈夫。俺なら怒ってないよ。いや、逆に嬉しいよ」
「ほんとう?」
「ああ。好きな女の子のおしっこ飲んで、怒る男はいないよ」
「好き……?」
「うん。俺はステラのこと、好きだよ」
「えへへ。うれしい」
「ステラは?」
「うん。ステラも。シンが好き」
「そうか。よかった」
そのままシンに頭を撫でられ。
ステラはすやすやと安らかな眠りに就いた。
ステラの服を正し、おしっこを拭き取り証拠を隠滅して、シンは医療室を後にした。
残念ながら、ステラに付きっ切りというわけにもいかない。
部屋の入り口で女性の看護兵とすれ違う。彼女の顔には苦笑いが浮かんでいた。
「さて。今日は誰にしようかな」
シンは満たされなかった股間の疼きを感じながら思う。
今日は誰に慰めてもらおうか。
そんなこんなで、シンは毎日のようにステラの元に通い詰め、お医者さんごっこに明け暮れる。
そんな行為がばれないわけもなく。
シンはタリア艦長に呼び出しを受けた。
「シン。あなた、あの捕虜の子にイタズラしてるそうね」
開口一番、ずばりと核心を突く。
「いえ。お医者さんごっこです」
「同じことです」
タリアはふぅとため息をつくと、椅子から立ち上がり、シンの頬をつつと撫で、
「溜まったら、私の所に来なさい。抜いてあげるから」
「は、はい」
間近で感じる濃密な女の匂いに、シンはふと目眩を感じた。
「まあいいでしょう。以後気をつけなさい」
「はい」
シンは敬礼すると、艦長室を後にする。
入れ替わり軍医が入ってきた。
なんとはなしに、艦長と軍医の会話を盗み聞きしたシンは絶句する。
ステラの命はもう長く持たない。
それはシンのお医者さんごっこのせいではなく、ステラたちエクステンデッドの生命維持には、
特殊な薬品が必要とのことだった。
いかに優秀なコーディネイターといえど、すぐに同じ薬を作れるわけもなく。
このままでは数日のうちにステラは死に至るとの説明だった。
「仕方ないわね。出来れば生きてる内に引き渡したかったけど。死体でもサンプルにはなるわね」
サンプル、という言葉にシンはグッと歯を食い縛る。
「ステラを、そんなモノみたいに……!」
そしてシンは、レイの協力でステラを連れ出す。
連合に引き渡してステラを延命する為に。
シンの呼び出しに応じ、仮面の男ネオがやってきた。
「頼む。ステラを、もう戦わせないでくれ。
争いのない、平和な世界に連れてってくれ」
シンは願いに、ネオは確かに「分かった」と応じる。
その約束を信じ、シンはステラを引き渡した。思い出の貝殻とともに。
だが。
連合に戻ったステラは、またもMSのオプションとして扱われる。
巨大MS<デストロイ>のパイロットとして出撃するステラ。
あの日の約束は砕けて散った。
そして……
(シン×ステラ完結編に続く)
続きます。ステラはまだ生娘
外伝氏いろんな意味でスゴス(゜Д゜)ポカーン
シンルナ職人さんもう来ないのかな……
やっぱ今日まだ来てないんだ…あの人。
他のカプも色々書いてるわけだが・・・特定すんなよ・・・
外伝さん乙です
あんた色々とすげーなw
気に入らないものに対しあからさまな叩き行為や批判・押し付けを彗星でもない板で行うカプ厨がいるのに、そいつらにエサ与えて更に増長させたいとは思わないだろうね職人さんも
叩きってどれ?どんな事言ってるか気になるw
シンステ死姦まだ〜?チソチソ
シンルナまだ?
ネオステ死姦まだ〜?チソチソ
他のスレ以上に夏の香りが強いな、ここは。
シンネオステ3P死姦まだ〜?チンポコ
>外伝さん
完結編楽しみに待ってます
>>627 このスレのログ
どのレスか分からんなら君も彼等と同レベル
自覚がないので改善しない
叩いてない時は馴れ合い誘い受けプンプン
>>623>>624
荒らしが立てたスレで声優叩きの合間に外伝氏のシンステ死姦無断転載して何が楽しいんだシンルナ厨
>>635 某板のいざこざをこの板まで持ってくんなよ低脳
それよりSS書いてくれた外伝さんにお礼くらい言ったらどうだ?○○○○厨さん
“外伝 ◆9QlRx9nooI”さんアリガトウ。
死姦ネタよりも、こういうのが俺は好きだね。
しかし……貴方の小説でのシンは一体どれだけの女キャラとヤってるんだよ!
出来ればその辺題材にしたSS描いてほしいんですが……駄目でしょうか?
わざわざ他スレの話題でシンルナ厨を煽ってる
この馬鹿はなんなんだ?不愉快なんだが。
オレは死姦みたいなアブノーマルも好きだ。
外伝氏、完結編楽しみにしてるよ。
厨なんていません
煽る奴がいるだけです
夏だなぁ厨はいます
シンルナまだ?
職人さん来て下さいよ。
ディアミリGJ! 流石ですねブラウニーさん!!
ところで、貴公は南極条約に投下予定はないんですか?
過去ログ倉庫はなぜか今見られないし、にくちゃんねるはどうも見づらいし……
それに挿絵付きで見たいなあ、と想うSSがいくつかあるんで。
そういえば“黄昏"さんもう来ないのかな? 南極条約の方にも来てないから、
なにかあったんじゃないかと不安で不安で。
ここに来辛いなら、せめてディレクターズカット版あそこに投下してくれると
嬉しいんだけど……もうずっと待ってんだよ俺。
まさか本当に死んだ……いや、そんなことないよね?
わかってて言ってんな、こいつ
わざとらしい
このフレーズがぴったりな
>>644。
ネオマリュ、43話と44話の間に既に一発やったな。
それ俺も思ったwww
>>648あれネオがシャワー浴びた後に見えたんだが!?気のせい?
>>636職人さんに対してGJするもスルーするも個人の自由なわけだが
おまいの決め付けは某厨に似ている
わざわざ蒸し返さなくても…
グゥレイト
656 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 17:12:05 ID:BJ/9J8gc
ここって保管庫ないんですか?
でもあの保管庫最近見られないから……なにか不都合でもあったんじゃないかな?
>>613-620シン×ステラ発動編の続きで、
シン×ステラ完結編を投下します。
原作改変注意
インパルスのコクピットで、シンは必死に涙を堪える。
膝の上のステラは頭から血を流し、今にも死にそうだった。
多くの街を壊し、大勢の人を殺した巨大MS<デストロイ>。
そのパイロットはシンの知る少女だった。
ステラ
それを知ったシンは、ステラをなんとか救おうとした。
だが。
その願いも祈りもフリーダムが打ち砕く。叩き潰す。
破壊されたコクピットから放り出されるステラの小さな体。
「ステラー!」
駆け寄ったシンは気付いた。まだステラは生きてる。
だからすぐにインパルスに乗り込み、飛び立った。
ステラを救う為。もう二度と悲しい想いをしない為に。
だがザフトには、ミネルバには戻れない。ステラをモルモットにするから。
もちろん連合にも行けない。ステラを戦闘兵器にするから。
シンが向かったのは白い戦艦。アークエンジェルだった。
死にかけのステラを救う一縷の望みをかけて。
シンと、そしてステラにとって幸運だったのは、アークエンジェルには先にネオが捕虜になっていたことだった。
ステラたちエクステンデッドの上司。
「あんたって人は!」
ベッドに拘束されたネオを見るなり、シンは胸ぐらを掴む。
仮面は外され、大きな傷跡のある素顔が晒されていた。
「約束したじゃないか! もう二度とステラを戦わせないって! それなのに!」
振り上げた拳は、しかしキラに止められる。
「今は彼女を救う方が先だ」
隣のベッドでは、頭に包帯を巻いたステラがすやすやと眠っている。
とりあえずの応急処置で一命は取り留めたが、このままではミネルバにいた頃の二の舞だ。
知らなかった事とはいえ、結果的にステラを傷つけたキラは少しは反省しているようだ。少しだけ。
「それでフラガ少佐。彼女を助ける方法は無いんですか」
「俺はネオだって。それに大佐。勝手に降格するな」
一応訂正してから、ネオはぽつりと漏らす。
「軍の研究施設に、エクステンデッド用の薬品があるはずだ。
それがあれば、ステラの命を引き伸ばすことが出来る」
「その施設の場所は?」
「俺が喋るとでも?」
「あんたって人は…!」
身を乗り出すシンを、キラが片手で制する。
「お願いします」
ネオは隣のベッドに視線を転じる。すやすやと安らかに眠るステラに。
「分かった」
ネオの情報で、シンとキラは連合軍の特殊施設を急襲。
インパルスとフリーダムのコンビを止められる者などいない。
そして強化人間用の薬品を確保したシンは、すぐにステラの元に取って返す。
ネオの適切な指示もあり、ステラは意識を取り戻した。
「ステラ!」
目を覚ましたステラに、その手を握っていたシンは涙を浮かべてしまう。
「シン……」
涙を流すシンを、ステラはきょとんと不思議そうに見上げていた。
「どうして、泣いてるの? どこか痛いの?」
「違うよステラ」
万感極まって、シンはステラをぎゅっと抱きしめる。
ステラが生きてる。
腕の中で息をしている。
こんなに嬉しいことはない。
シンに抱きしめられたステラは、しばらくボ〜とされるがままにしていたが、
隣のベッドにネオが居るのに気づくとパッと顔を輝かせた。
「ネオ! ネオもいっしょなんだ」
「よっ。ステラ」
軽く手を上げて応えるネオの、ステラはキラキラと瞳を輝かせる。
そして感激で周囲が見えていないシンをドンと突き飛ばして、やおらネオに抱きついた。
「わ〜い。ネオだー。ネオもずっといっしょなんだね」
「ああ、そうだ。ずっと一緒だな」
抱きつくステラを、ネオは優しく受け止め、よしよしと頭を撫でてやる。
「ステラ……」
突き飛ばされ尻餅を突いたシンは、仲の良いネオに、嫉妬の視線を向けていた。
もう一人、艦長のマリューも複雑な笑みを浮かべていたが。
「ムウったら。いつの間に、そんな趣味に」
ニッコリ笑っているが、目は笑っていない。
それから、ステラは驚異的な回復力を見せ、すぐに元気になった。
シンも、もうザフトに戻る気もなく、成り行きでアークエンジェルに居残る。
格納庫で、フリーダムの横に並ぶインパルスに、不思議な感慨を抱く。
まさか自分がアークエンジェルに来ることになるとは。
なおアークエンジェルの射出カタパルトは、分離したインパルスには対応していないので合体したまま。
ステラは日がな一日中ネオの側を離れないので、必然的に病室に居着いていた。
ステラは危険なしと判断されて拘束はされていないが、ネオはさすがにベッドに紐付き。
そのベッドに腰掛け、ステラは今日もゴロゴロとネオに甘える。
「ネオ。てれびばっか見てないでー」
「ん? ああ、悪い悪い」
デュランダル議長のロゴス追放演説を聞いていたネオは、膝の上でゴロゴロと転がるステラに、つい苦笑する。
「ステラには、ちょっと難しすぎたかな」
「んー?」
膝の上に頭を置くステラを、よしよしと撫でてやる。
そうすると、ステラは「えへへー」と無邪気に笑うの。
この先、世界は大きく動くだろう。
だがステラには幸せに生きてほしい。
ネオはいつしかそう思い、願うようになった。
「ステラ」
「あ、シン」
病室にやって来たシンに、ステラは無邪気に笑う。ネオにごろごろしながら。
その仲睦まじい様子に、シンは複雑な笑みを浮かべる。
「なーに?」
「いや、ちょっとな」
居心地悪そうにシンはぽつんと立ち尽くす。
「ふーん」
ステラはネオに甘えながら、そんなシンを不思議そうに見ていた。
「ご機嫌はどう?」
と、そこへマリュー艦長がやって来る。
彼女はベッドの上のネオとステラを見てから、ニコッとシンに微笑みかけ、
「シンちゃん」
「なんですか、そのちゃんは」
「いいからいいから。アークエンジェルにはね、名物の天使湯があるのよ。もう入った?」
「ふざけた艦ですね」
「そう言わないの。まだなら入ってきなさい。あの子と一緒に」
あの子、という言葉でキラッと目を光らせる。
「わ、分かりました。ほらステラ。温泉入りに行こう」
「おんせん?」
「ああ。でっかいお風呂だよ」
「わーい。行く〜」
ステラはネオの腕をつかみ、
「ネオもいっしょに行こう〜」
「いや、俺は」
「あら、ムウは駄目よ。ここに居ないと」
ネオより先に、マリューが拒絶する。
「ほら。二人だけで行ってらっしゃい」
「はーい」
マリューの笑顔に見送られ、シンとステラは天使湯へ。
残されたマリューとネオは。
「ねえムウ。なにか思い出した?」
「だから俺はネオだって」
「いいえ。あなたはムウよ」
マリューの手が、つつとネオの服のボタンにかかる。
「お、おい」
「思い出して。あなたと私は夫婦だったのよ」
「ふ、夫婦!? 俺と君が? 結婚してたのか?」
「ええ、そうよ。あなたと私は誰もが認める夫婦だったのよ」
「だ、騙されてる? 俺、何か騙されてないか?」
「いいから私を信じて! 言うとおりにして!」
がば、と唇を奪い、マリューはそのままベッドにネオを押し倒した。
「ほら。この胸の感触覚えてるでしょ?」
手を取り、自分の胸に押し当てて、感触を確かめさせる。
「うーん。覚えてるような、何か違うような」
「だったら思い出させてあげる。あの日したように」
マリューは自ら服をはだけ、ネオに覆い被さっていった。
ネオは彼女の魔性の乳に翻弄されるばかりでした。
一方、天使湯に向かったシンとステラ。
男湯に入ったシンの後をステラも続く。
「ちょっと待ったー」
慌ててシンは押し留める。
「あのなステラ。こっちは男湯。女湯はあっち」
「なーにー?」
「いや、だからな。男と女は、入る場所が別なんだよ」
「どうして?」
きょとんと訊きかえすステラ。シン絶句。
「ねえどうして?」
「ああ、もう!」
とことん無垢で無邪気なステラに、シンは苛立つのも馬鹿らしくなった。
「もうどうなっても知らないからな。一緒に来い」
ステラの手を取り、シンは半ばヤケになって男湯に連れ込む。
「ここでお洋服を脱ぐんだね」
「ああ、そうだよ」
言うとステラは、アークエンジェルの白い制服をぽぽんと脱ぎ出す。
恥じらいの全くない脱ぎっぷりに、シンの方が照れてしまった。
「ほらシン。早く」
催促され、シンも恐る恐る服を脱ぐ。
ステラの真っ白な裸体が目に飛び込み、どうしても目を奪われた。
スレンダーな華奢な肢体に似合わない豊かな胸。桃色の蕾がひっそりと咲き、
鮮やかな割れ目にはまだ毛もはえていない。
シンは下半身が起動するのを鉄の意志でねじ伏せ、一応タオルで前を隠すと、お風呂に向かう。
「わ〜。これが温泉」
もちろんステラに裸を隠すという羞恥心があるわけもなく。
裸で飛び込んだ天使湯には、しかし先客がいた。
「あれ。君たちも来たんだ」
湯気の向こうからキラが顔を見せる。
何故か。
ミリアリアとカガリも一緒だった。もちろん三人とも裸。ちなみにラクスは宇宙。
「失礼しましたー」
「いいよ。別に」
回れ右しようとするシンを、キラが呼び止める。
「な、なんであんたたち、同じ風呂に入ってるんだよ」
まさかアークエンジェルでは混浴が普通なのか? そんな疑問が浮かぶ。
「どうしてって」
キラは左右のミリアリアとカガリに手を回し、
「僕らは仲良しだから」
「そいう問題か? あんたらどういう関係だ?」
関係を聞かれ、顔を見合わせる三人。先に口を開いたのはミリアリアだった。
「あたしとキラの関係? そうね、肉の欲望を満たすだけの爛れた関係ってところかな?
欲求を満たす為に、お互いの肉体をむさぼりあうような」
「そうだよ。僕たちは小学二年の時から、もう他人じゃないんだ」
キラの手が、お湯の中でミリアリアの胸に触れる。
「あん。キラったら。そんな焦っちゃダメ」
「な……! じゃあ、あんたは!?」
「私か?」
カガリはちょっと考えて、
「キラとは双子なんだ。もちろん私が姉」
「双子って……兄弟でそんな」
「分かってないなぁ」
ふっと爽やかにキラは言い放つ。
「兄弟だからイイんじゃないか」
「う、確かに」
シンもふと妹との情事を思い出す。
妹のマユとも、生前はよく愛し合ったものだ。しっぽりと
「さ、ここは若い二人に任せて。僕らは部屋で続きをしようか」
「そうね」「そうだな」
この場はシンとステラに譲り、三人は湯船を出る。
「君は、僕によく似ているね」
すれ違い様、キラがそんな言葉を投げかける。
「どこがだよ」
「ちんこが」
「!」
キラの視線は、シンの若い股間に注がれていた。
「それじゃあ」
爽やかな笑みを残し、キラは去った。両手にミリアリアとカガリを従えて。
後には顔を真っ赤にするシンと、平然としているステラが残される。
「シン。どうしたの?」
「いや。なんでもない」
気を取り直して、シンはお風呂に入ります。
「ふー。ここの人たちには、やっぱり付いていけない」
自分のことは棚に上げて、ポツリと漏らすシン。
ステラはといえば、湯船の中でじゃばじゃばと犬掻き。
「じゃばじゃばー」
と口でいいながら、じゃばじゃばとお湯を飛ばす。
その背中を見つめてる内に、シンはむくむくと下半身に血が集まるのを感じた。
「ステラ。背中の洗いっこしようか」
「洗いっこ?」
「ああ。背中をごしごし洗うんだ」
「する〜」
湯船から上がり、座ってシンはステラに背中を向けさせる。
「綺麗な背中だな」
ステラの白い珠のような背中。その背筋を、シンの指がツツとなぞっていく。
「ひゃうん!?」
ビク、と身をすくめるステラ。
「ステラ」
そしてシンは、背中からそっとステラに抱きついた。
背中から腕を回して、その柔らかな金髪に鼻を埋める。
「いい匂いだ」
「シン……?」
ステラのさっぱりと甘い爽やかな香り。くんくん、と鼻を突付いて嗅ぐ。
「や〜ん」
匂いを嗅がれ、何故かステラはもじもじ。だってステラは女の子。
そのままシンは口を舌に移し、首筋後ろにちゅっと接吻。
「ひゃうん」
おく、と顔を上げるステラ。
口を合わせたまま、背筋に唇を這わせていった。
「ん〜」
唇が通るたび、ステラは背を震わせ、背筋がしゃんと伸びる。
そして、シンの口はお尻まで到達した。
「ステラ。お尻あげて」
言われるまま、お尻を上げて四つん這いになるステラ。まるで犬か猫のように。
「ステラのお尻。とっても柔らかい」
ぷにぷに、と柔らかいステラの丸い小さなお尻。ぷにぷに。
その桃のような丸いお尻を、ぱくっと一噛み。
「やーん」
ステラの柔らかなお尻にしゃぶりつき、その肉の感触を存分に味わう。
ぷにぷにと柔らかいお肉。とってもステラ味。
「ん……!」
お尻のお肉はステラ味で美味しいでした。
シンが口を離すと、お尻にはくっきりと歯形が残る。実に健康的な歯並び。
「あ、ん」
お尻からの甘い痛みに、ステラはぷるんとお尻を揺らす。
その揺れるお尻は、少年の琴線を刺激してやまない。
シンは四つん這いのステラの背中に密着するように肌を重ね、前に回した手で両胸を包んだ。
「……んー」
ステラのぷにぷにのおっぱい。指が食い込むほど柔らかい。
そして乳首を指でつまむと、ぷっくらと膨らんでいた。
「ん……やあぁ…」
尖った乳首を指でしこると、腰を振って甘い吐息で身悶える。
ふるふると揺れる白いお尻。
「ほら。舐めて」
切ない吐息を漏らす口に、シンは指を差し出す。言われるがまま、ちゅちゅと指先を舐めるステラ。
指先に甘い感触を感じながら、もう片手で乳首をきゅきゅとしごく。
「ん……んー!」
びくんと四つん這いのまま仰け反るステラ。その背筋にシンはキスの雨を降らせた。
「はあぁーん…」
甘い吐息が漏れ、ステラは切なげに指をくわえて味わう。切なさを堪えるように。
もうすっかり瞳は潤み、頬は官能で紅く染まっていた。
「ああっ、あはぁ、あう、あう、あう……」
乳首をしこらせ背中にキスする度に、ステラの白い体がびくんと脈打つ。
(もういいかな)
口と胸から手を離すと、シンは背中からステラを持ち上げる。
彼女の股間はしっかりと濡れていた。そしてシンの股間は隆々と勃起している。
「挿れるよ」
返事も待たず。
シンはステラの体を落とし、天を突くイチモツに割れ目を落とした。
「ひゃううん!!」
自らの体重が加わり、ステラの秘肉を引き裂いて、シンの強張りが一気に下から突き刺さった。
「んあぁ……あああ……いた…」
お腹の中からの熱く強い衝撃に、カッと目を見開くステラ。
背面座位で、二人は繋がり、ステラの初めての場所に、シンの分身がしっかりと食い込んでいった。
二人の結合部からは、血が一滴流れる。
「あ、あ、あ」
シンの体の上で、目を見開いたまま動かなくなるステラ。もう頭を白い衝撃が駆け抜け、
何も考えられない。
「くうぅ!」
一方、下からステラを貫いたシンも、動くことは出来なかった。
ステラの中は温かく狭く、そして心地よく。
母なるガイアに抱かれたような温もり。
その温もりに、少年は中枢神経まで焼かれ、胸が真っ白になる。
交尾の気持ちよさは知っていたはずだ。だがステラはこれまでの誰とも違い、シンを頂点へと導く。
高く。高く。
マユ、ルナマリア、メイリン、タリア艦長。今まで関係を持った女性がシンの脳裏をよぎり、そして消えていった。
「ス、テ、ラ」
残ったのは目の前にいる少女。
かつては敵だった少女。連合の作り出した戦う為の強化人間。
でも。
今は守るべき少女。大事な大切な存在。
例え世界の全てを敵に回しても。
「俺は、ステラを、守る」
シンの両手が、背中からしっかりとステラの乳房をつかむ。
「あー!」
瞬間、ステラの膣がきゅうっと絞まる。シンの分身を搾り取るように。
例え世界中の全ての人間が否定しても。
「俺は、ステラを!」
シンの先端から、熱い衝動が放たれ、少女のお腹の中心を打つ。
「ああああー!!!」
シンの上で、全てを解き放ち、少女が真っ白な快感に身をゆだねる。
戦いしか知らない少女が、初めて感じる愛の行為。
ステラは戦いの運命から解放され、少年は少女の運命を引き受ける。
「「はぁはぁ」」
長い長い射精が終わり、二人はぐったりと浴槽に倒れ込む。
ステラの股間からは、溢れた白濁液が漏れていた。
「シン」
「ステラ」
倒れたままそっと名を呼び合う二人。
「くく」
「ふふ」
そして笑う。
「ねえシン」
「ん?」
「さっきのって何?」
無邪気に訊ねるステラに、シンはふと罪悪感を覚えた。
自分は何も知らない少女を穢してしまった。
だがすぐに思い直す。
知らないなら、これから教えればいい。
「あれは交尾って言うんだよ」
「こうび?」
「そう。愛し合う男と女がする行為。赤ちゃんをつくる為の行為」
「赤ちゃん」
ステラはそっと、自身のお腹をさする。
「ステラ、赤ちゃん産むの?」
「ひょっとしたらね」
もちろんシンに責任を取る覚悟はある。そうでなければ、女を抱く資格はない。
「そっか。赤ちゃんか」
ステラはニヒヒと笑い、
「ステラ、ママになれるかな?」
「ああ。なれるさ」
顔を近づけ、シンはステラの唇に、ごく自然に口を重ねた。
さらさらで柔らかい感触が、胸いっぱいに広がる。
そしてシンは気づいた。これが初めてのキス。
結ばれてからのファーストキス。
「ふふふ」
シンはつい笑ってしまう。
「何がおかしいの?」
「いや、なんでもない」
シンは言いながら、ステラの上に覆いかぶさっていった。
「シン……またやるの?」
全身にシンを感じ、ステラが言う。
「そうだよ。ステラはイヤ」
「ううん」
ステラは自身からシンの首に手を回し。
「大好き」
再び少年と少女の肉体が重なる。
なおその様子の一部始終は、隠しカメラで撮影され、アークエンジェル全艦に生放映されている。
仕掛けたのはもちろんキラ。
平和な時間は長く続かない。
オーブに向かうアークエンジェルに、突如ザフト軍が急襲をかける。
必死に海に向かうアークエンジェル。フリーダムも迎撃に出撃するが、単機で全てを防ぐのは難しい。
「俺が行きます」
シンからの通信に、マリュー艦長は戸惑った。
「でもあなたは…」
「行かせてください。この艦には、ステラが乗ってるんだ」
ステラを守る。それだけの為にシンはインパルスに向かった。
「シン……」
そのシンの腕を、ステラが心配そうにつかむ。
「また、戦うの?」
「大丈夫。俺は必ず戻ってくる」
ステラの元に。ステラの為に。
「好きだよ」
ちゅ、とキス。短くも、想いを籠めたキス。
「お願いシン。ステラをひとりにしないで」
「ああ。すぐ戻る!」
そして少年はインパルスに乗り込む。かつての味方と戦う為に。
「シン・アスカ・インパルス行きます」
アークエンジェルから発進したシンは、我が目を疑った。
立ちはだかる白い戦艦。それは紛れもなくミネルバ。かつて彼が所属していた艦。
そしてミネルバからは初めて見るモビルスーツが発進してくる。
インパルスに似ているが違う。ザフトの新型機!
「シン! インパルスに乗っているのはシンでしょう!?」
そのMS−デスティニーから通信が入る。聞きなれた女の声。
「ルナマリア!? ルナマリアなのか?」
「ええ、そうよ。どういうつもりよシン。ザフトを裏切るなんて」
「違う。俺はただステラを守りたかっただけなんだ」
「ステラ!? そんなにあの子がいいの?」
「そうだ!」
「ひどい。ひどいわシン。私とは遊びだったのね。ただ体を弄んだだけだったのね」
「それは違う」
「じゃあ、なんだっていうのよ!」
「ただの性欲処理だ」
「 殺 ス !!!」
ルナマリアの頭上から『種』が落ちて割れる。
新型デスティニーと種割れルナの猛攻に、シンはたちまち追い込まれる。
「シン!」
それを見ていたステラは、胸をきゅっと締め付けた、その手には、あの日の思い出の貝殻が握られていた。
「くうぅぅ!」
ルナマリアの猛攻に追い詰められるシン。だがここで負けるわけにはいかない。
「俺は、ステラを守る!」
シンの頭上から『種』が落ちて割れる。
ステラを守る為に。
シンは敢然とルナマリアに挑む。
激突するインパルスとデスティニー
「俺は、ステラと添い遂げる!」
シンの本当の戦いが、今始まる!
終わりです。めでたしめでたし
ところどころ素で笑ってしまった
外伝氏素晴らしい個性だ
そのままの君でいて
交尾、すてらおぼえた。
このあと出撃中にキラがステラに交尾を・・・
シンが戦闘で少し目を放した隙に新しい技を覚えまくっててびっくりするとw
シンイラネ
この板初めて来てたまたま通りすがった者です。
外伝さん、
>>661-669最高です!(ノД`)
本気と笑いと愛がカオスしててなんつーかもう、大好きです!
シンとステラの交尾萌えスー。本編もこうなればいいのに・・・!GJ!乙でした!
外伝氏、あんた最高です。
笑えるエロもいいな。乙です。
交尾言うなw
外伝氏GJ&乙。
楽しませてもらいました。
外伝さん、笑いあり涙あり…すごい作品みさせていただきました!
もうGJ!GJ!
次も期待しております!
外伝が、外伝がほめられてるよ!
ミサトさんワロタ
ところどころ語り口調が敬語になったり、シンの最低ぶりがさらりと書かれてあったり、
いきなりすとんとギャグに落とされたり、寝る前に笑いすぎて涙が出ました。
外伝氏、その強烈な個性でまた次の作品も頑張ってください。
682 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 01:34:05 ID:zKX4HXyJ
最後のオチにハゲワラwww
683 :
682:2005/08/22(月) 01:35:41 ID:zKX4HXyJ
ったった…。アゲすまそ。
ここで種割ルナマリアを倒しても、あとメイリン、レイ、タリアの三人の種割を
倒さなきゃいかんのか、シン大変だなw
外伝氏蝶々GJ!!
エロと笑いとマジの混ぜ方がテラウマス
本編のシンもキラもこのくらい色んな意味wで男らしかったらなぁ
魔性の胸で翻弄するマリュネオとキラカガリミリの3Pマダー
整備士コンビのことも忘れないで下さい。
整備士コンビ?
えーっと
マードックともう一人誰だっけ?
エイブスじゃないですか
エイブス・・・素でわからん
ヨウカンだったかドウランだった奴ともう一人はマジで忘れた
確かメイリンの事がスキだった奴
マジレスするとヨウランとヴィーノだな
どっちがどっちかわからないまま最終回を迎えそうだが
ヨウランとヴィーノだったと思う
どっちがどっちだか未だに分かってないけど
なんか哀れな二人ねw
メイリン好きだったのかぁ
誰も望んでないがキャラ見分け講座だ!きっと役に立たない。
前髪ケチャップがヴィーノ、トマトとワイン(伊語でヴィーノ)のイタリアっぽさで覚えよう。
女の子好き・ボイン好き・「よくもメイリンを」
黒いのがヨウラン、黒い羊羹と覚えよう。
一話でシンに「ラッキースケベ」と言った人。ヴィーノの相槌役。落ち着き気味。
以前公式行って名前調べて、ビデオ見たら判別できるようになりますた。
>>695 >一話でシンに「ラッキースケベ」と言った人。ヴィーノの相槌役。落ち着き気味。
ヨウランはユニウス7落下の時など何気に危険な発言をさらっとしてしまう、結構考えなしなところのあるキャラ。
悪気はないんだろうがね。
つうかあと数話で終わりと言うのに、名ありのキャラで覚えられてないミネルバクルーカワイソス。
マリク、チェン、バート、マッドと言っても、誰が誰で
どこにいるのか知らないの多いだろうなw
AAのブリッジクルーとは大違いだな。
同じく操艦担当なのに、マリクとノイマンでは愛され方が全然違う。
ノイマンは地味なのに人気あって、マリクは「マリク?え?誰それ?ミネルバの操舵手?ああ、あの人名前あったんだ」
ぐらいにしか認識されてなさそう。
orz オスカー、マーカーだと思ってたよ俺
オスカーってどっから出てきたんだw
アーサーたんが最萌
よく見たら、マユラの腰つきってエロいよな
バックから腰を掴みながらおりゃおりゃしたい
>>700 種と従来のガンダムのファン層が違うって決め付けかと思ったら
そうでもないんだな
教えてちゃんでスマソなんですけど、南極ってどうやってググレば良いのでしょう??
普通にググればいいと思うよ
>>704 「南極 HなSS」でぐぐると何とかたどっていけそうだが、今サイトが落ちているようです。
教えんなよ……毎度のが発生してんだし
>>707 ヒント:教えてちゃんも教える奴も○○だから
なにをもったいぶってるんだか
職人さんたち、どうしてるのかな。
やっぱり、最近の展開じゃ萎えちゃった?
今のここの状態じゃ落したくても落せないだろ
夏が過ぎるのを待て
>>710 >最近の展開
それはこの板の書き込みですか。それとも(とても哀しくなるので以下省略。ヒント:受け手側はツライね)
>>712 両方の意味がある。だが、本編はホントどうしたもんか。
本編はもういい。
無理矢理終わらそうとしてて、
でもって映画に持ち込もうと。
まとめて彗星池
保守的なのは良いが度が過ぎるとスレの発展を阻害するから気を付けるべきだな
(´-`).oO(ガラスの仮面板なんかは とてもラフな雰囲気何だけれどね)
ガラスの仮面さんちがいいのなら、ガラスの仮面さんちの子になりなさい
遅レスな上、余計な事かもしれないけど。
自分は投下したこともある人間だけど、
>>711のような事書かれると、それもまた投下しにくくなる。
投下しようと思ってる事自体が、空気読めてないのかな?
って気がして。
特定職人さんばかり待たれてるのは、もっと投下しにくいけどね。
本編はカプ的には微妙な状態だし、いまはマターリ待とう。
完結したら一気に来るさ。
>>720 あなたからは確かに空気が読めない系の香りは致します
SSは長文系でしょう
722 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:46:02 ID:0JdwpVFV
なんか雑談スレになってきたなぁ
おっさんじゃない!ウヒョー
725 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 22:57:49 ID:0JdwpVFV
iyaa age:18
おもろな
明日の本編で燃料ありますように
まるまる一日カキコミなしか・・・w
じゃ自分もエロ心を揺さぶる燃料がありますように(・ω・人)
ルナマリアは死ぬんですか?
ジブリール・・・
シンルナ来ましたね。
ビックリするくらいシンルナだったな。キスしないのが逆にヨカタと思った。
スティング×ステラキボン
ぶっちゃけ今日のあの抱き合ってるのでルナが死ぬんだな、と思った俺
やっぱりシンイラネ
>>736 俺も「死亡フラグ立った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!」と思ったが、生き残りやがったね…
これで連合全滅したな・・・悲惨・・・
職人さんマダ〜?
まぁ、マターリ待とうや
ミーア……
やはりミーアの乳はデカイ。再確認
用済み的ミーアが口封じされる前に暗殺部隊の野郎どもに陵辱される…
なんてありがちな定番だが、アニメじゃ無理だな…
>>746 >アニメじゃ無理だな…
そこでエロパロの出番ですよ
シンルナ職人まだかな
>>748 俺もずっと待ってる。 どうしたんだろ・・・・
750 :
748:2005/08/28(日) 15:38:00 ID:q53qd83w
>>749 まさか既に死……いや何でもありません。
カガリの傷心に付け込んで犯す黒キラが見たい
アスメイマダー?
つかあれってつまりカガリに勝った…でいいんだよね?
何かまだ不安なんだが。
あれは「離れてても心は一緒」ってことだと解釈したんだけど……まさか破局だったの?
アスメイなんかないよ
期待してるほど後で悲しくなるよ
アスカガももうないっぽいけどね
>>748 別のカプのSSなら二週間くらい前に投下したばかりだろ。
固定カプの職人扱いするなよ。かえって失礼。
まさかひとつのカプだけ待っているとか言わないだろうな。
>>753 カガリ→国のために破局の決意
アスラン→道は同じだから、焦らなくともいつかは復縁
て感じに見えた。現状、アス→カガに逆戻りって感じか。
>>577禿同
読みたきゃ自分で書け
職人さんを一つのカプ専属職人のような扱いするなよ
それに上でも注意受けてるがそのカプ関係は最近何処の板でもイタいんだが
759 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 18:13:22 ID:duNP7iwT
あの、シン×ルナマリアの小説誰かお願いします!
最近スタッフはシンとルナを推しているようですし、ぜひ願いします!
760 :
759:2005/08/28(日) 18:15:12 ID:duNP7iwT
ごめんなさい、少し前に注意されたことですね・・・。
変な注文ごめんなさい。759のレスはなかったということで・・・^^;
>>756 自分も上2行はそう見えたけど、カガリは余裕がないのに対して
アスランは余裕があるから、
自分はカガ→アスって感じに見えたな。
早く夏終わってくれよ…。
sageも知らない、顔文字付きのあからさまな21歳未満が来るなんて。
>>756 >カガリ→国のために破局の決意
私は“カガリは国のために一時アスランと別離。
『その間アスランを支えてやってくれ、メイリン』”
に見えたんですが。間違い?
>>763-764 カガリは、メイリンはアスランの事を好きだと思っているから
傍にいられない自分は身をひこうとしての、あの言葉とあの涙だと思った。
決意はしても、寂しさで涙が出るのは止められないって感じかと。
自分のいない間だけ頼むんじゃただの悪役女だし、
それなら指輪もはずさないんじゃないかな。
>>765 指輪外してたのはMSでの戦闘には妨げになるからじゃないのかな。
前回も外してた? それはきっとアニメ製作スタッフが指輪のコト忘れてたんでしょ。
どうせなら“アスランと一時別れる時に、指輪をしているカガリを見たメイリンは
アスランを諦める。しかしカガリに頼まれ、世界を正常にする為に戦うアスランの
手助けをしようと決意する。『恋人』としてではなく『一オペレーター』として”
みたいな展開にしても良かったと思うんだけど……アスカガ派の両澤千晶にしては実に迂闊ですね。
あからさまに指輪を意図的に外していたことを強調させていたがな。
というより、板違いですな。俺もだけど。
766が765に言ってる事の意味がよくわからん。
765が指してる指輪を外してるシーンというのは45話。
カガリはMS戦闘を今後しない訳だし、MS戦に邪魔だから指輪を外すという
のは理由にならないよ。
両沢千晶はトコトンアスカガ贔屓だと思ったよ、今回も。
さんざん恋愛>国かよ!言われてたカガリの株も今回で上がってるし。
メイリンは個人的には今回のカガリのメイリンへの言葉で
かなわないなあ、と思わせる線を狙ってると思ったけど。
まあ、エロパロにはその辺りを狙ったアスメイ、アスカガを期待。
レスが彗星へ行って一人歩きしとる…。
一応双方向に注意の張り紙のつもりだった。
かえって悪いことをしたかもしれん。すまん。
SSでも書くかねアハハウフフ。
シンルナいらね。本編が結果ありきでくっつけてるのがバレバレ。
昨日ので完全に萎えたわ。
そんなでっち上げカップルよりもタリアに粛清されるシン、タリシンきぼんぬ。
シンルナは鉄板じゃないってマジバレがきてるみたいだが・・・
なら尚の事無理やりくっつけた意味がわからん。
スレ違いスマソ。
>>771-772 節度を保って職人さんを待ちましょう、ネタでもなんでも本編予想はスレ違いですよ
シンの精神崩壊の最後の引き金なんじゃねーの
だからルナは最終話あたりでレイにあぼんされる
シン「暑苦しいなあ……出られないのかな? おーいここから出してくださーい」
ルナ「シン……」
それよりタリアに子供がいたことのがショックだった。
議長と書こうとしていたんだが…不倫になるのか?
なんか本編の萎えが種系のスレを侵蝕してる気がする…
職人さん、頑張って!
ガンダム終末期はアボン密集で落ち着かない方も多いのでは。
投下はもう少し後から来ると予想。
>>771 それを言うなら修正だろ
粛清してどうすんだよw
種の恋人たちの現状がアレだから職人さん減っちゃったの?
やっぱ影響あるんだな
あれじゃ書く気にならんよ
キャラがボロボロ
あの流れで唐突に
>>769がくるあたり、ここを彗星と勘違いしてるんじゃないかと疑いたくなる
注意された腹いせにしか見えない
レイがジブリール仕留められなかったルナを
艦内で羞恥プレイで修正教育きぼんぬ
お互い無事に帰還できたことで気持ちが高まって激しく求め合う
シンルナを妄想してしまった。
汗で蒸れたスーツを脱がされて戸惑ったり、シャワー室でしたり。
書くのも好きだが読むのも好きだ。投下が減ると寂しいね…
南極さんへの転載について何度かご質問いただいていますが、過去作の修正が終わって
いないので当分無理だと思います。すいません。
ネオマリュ投下します。らぶらぶで。
【Renamed】
アークエンジェルを降りていくネオ・ロアノークの後ろ姿を、マリュー・ラミアスは複雑な
顔で見つめていた。
いつまでもこの背中を見ていられたら、と思いながら、少し遅れて後に続く。
死に別れるのと生き別れるのでは、どちらが辛いだろうか。
また会えるかもしれないと、希望に縋れるだけ後者の方がマシか。それとも……拭いきれない
未練に振り回されるだけ?
生きている限り側に居られると思っていたあの頃には、もう戻れない。
だから彼を、この艦から降ろす。これ以上引き止めて、同じ運命を歩めとは言えない。
今の彼に、そうする理由はないのだから。
「連合軍では、大佐がそんな格好をしていて大丈夫なの?」
マリューに言われてネオは、自分の服装をちらりと見やった。
「……模範を示す相手も、もういないんでね」
微かな苦みを滲ませたネオの言葉に、マリューは傷ましげに眉を顰める。戦場で散った部下か
後輩か――思わず、キラとトールが同時にMIAになったときのことを思い出す。
戦場にいる限り、繰り返される痛み。それが終わるのは、戦場を去る順番が自分に来たときだ。
次に彼が同じ痛みに苛まれるときも、自分は側にいない。マリュー自身がその痛みを味わうときも、
彼は隣にはいない。
襟をくつろげ、袖を捲ったその姿に、思い出が重なる。網膜に残像は焼き付けられ、いつでも
鮮やかに思い出すことができる。これからは二重の意味で思い出すことになるのかもしれない。
ムウ・ラ・フラガの姿に、ネオ・ロアノークを写して。
戒めを解かれたネオは、釈放についてのマリューの説明を聞いて不思議そうな顔をしたが、
とうとう“捕虜にした敵軍の将校”としては自分を扱えなかったこの女指揮官を、それ以上
追求しようとはしなかった。
アークエンジェルを見上げているネオの姿が、小さなモニターの中に写る。
これから戦場に向かうと言うのに、マリューの視線はそこから外れない。
――最後まで『マリュー』とは呼んでもらえなかった。
いけない。これも未練だ。ネオにはマリューを名前で呼ぶ理由はない。
マリューに見られていることを知らぬまま、ネオ・ロアノークの姿がスカイグラスパーの
コクピットに消えていく。
何度も見慣れた姿、と一瞬思って、マリューは実際にはムウが愛機に乗り込む瞬間など、
そうそう目にしてはいなかったことを思い出して苦笑した。ムウがコクピットに姿を消すとき、
マリューはブリッジにいる。出撃前の僅かな時間に、画面越しに目線を合わせるのが精一杯だった。
この姿をいつも目にしていたのは、パイロットであるキラや、マードックを始めとする整備士達の
方だろう。
あの頃はそれで充分だと思っていた。必ず帰って来てくれるから。満たされていた。2人の
時間がもっと欲しいなどと思い悩むことはない程に、満たしてくれていた。
今になってムウの一挙手一投足から目を離すのではなかったと思ってしまうのは、やはり未練か。
彼の仕草1つ1つを全て見逃さずにいたかった。
ある意味その貴重な姿を、マリューはじっと見つめた。その体の動き、風に揺れる髪の毛の
一本一本さえも、新しい映像として心に刻もうと。
スカイグラスパーのコクピットに体を収め、操縦棹を握ったネオは違和感を覚えて動きを止めた。
違和感……いや、寧ろ逆だ。掌に馴染むこの感覚は、既視感と言った方が近い。
前大戦でその名を残したストライクとコンビを組んだこの機体についての知識はあったが、
現在では型落ちとなる戦闘機が新たに作られる筈はなく、実際に機乗したことはない。
それにも関わらず知識を越えて、この機体の操縦法が苦もなく頭に浮かび、それどころか数多の
戦場を共にくぐり抜けて来たかのような愛着まで感じてしまう己自身を説明する理屈など持たない。
ネオは溜息をついて、覚えのあるそのシートの感触に暫し身を委ねた。
何も覚えていないと言うのは――本当は、嘘だった。
だからと言って、何かを覚えているというわけではなかったが……。
この2年、ネオは何度か見たこともない映像が脳裏に閃く現象に見舞われていた。フラッシュ・
バック。それは意味を為さない情景であり、誰ともわからぬ顔であり、覚えのない出来事の連続で
あったのだが――。
記憶にない映像の中に、最も多く現れた人物が2人いた。
1人は仮面の男。ネオよりも少し明るい色の金髪で、口元にいつも薄笑いを浮かべていた。
そしてもう1人は――栗色の巻き毛をした、優しそうに微笑む女の顔。
マリュー・ラミアスにそっくりなその女の顔が頭に浮かぶ度に、何故か懐かしく、甘く切ない
想いに囚われて胸が締めつけられた。
帰りたい。
郷愁を誘うその顔。――だが、帰ることはできない。
どこへ帰ればいいのかわからなかったというのもあるが……それ以上に。
仮面の男の面影が、もっと強い力でネオを引き止める。
女の顔が与える暖かさとは全く逆の、心を閉ざしたくなるような冷たさが襲ってくる。
――思い出したくない。思い出すのが、怖い……。
女の方だけ思い出して、仮面の男のことだけを忘れたままで――そう都合良くはいかないことを、
誰よりもネオ自身が知っている。
このままマリューの側に留まれば、いつかは思い出してしまうだろう。全てを。
絶望の淵の向こうから自分を冷ややかに見つめている仮面の中の視線。何も語らず、こちらに
来いと手招きもせず、ただただ冷徹な観察者としてそこにある。愛憎は感じられない。何の感情も
持たないのに、何故この男は自分を観相の対象としているのか、その理由も知ることになる。
(あなたはムウじゃないんでしょう?)
あの女はそう言った。
ムウではないと主張すること自体が逃げになると薄々感づいてはいたが、ここまで結論を
先延ばしにしてしまった。だがもうそれも――。
あの艦はまた戦場に赴く。どこか見覚えのある顔の人々を乗せて。……あの女を乗せて。
俺はそれを見送るのか。ネオ・ロアノークの居場所に戻った後で、もしあの艦が墜ちたと知ったら、
そのときに何を思うのだろうか。
自分から切らなければと思っていた繋がりをマリューの方から切られた後で、うだうだと迷って
いる自分自身をネオは嗤いたくなった。
……後になって悔やんでももう遅い。そんなことはもう、嫌と言う程……。
ヘルメットの中で強い視線を取り戻したネオは、アークエンジェルの残した見えない軌跡を辿る
ように、空に目を向けた。
行かなければ。――行かなければ、ならない。
どこへ? いつ? 何のために?――何をしに、どこへ行くというのか。わからない。
それでも、俺は行かなければならない。郷愁よりも強い焦燥感。どうしようもない。何かに
追い立てられているようで、じっとしていられなくなる。
今はただ、直感よりも強いこの衝動に従ってみるのも悪くない。
2年前に使っていた部屋にネオを案内して、マリューはもう一度その顔をまじまじと見つめた。
実感が伴わなくて目を離せないでいるのに気づいたのか、ネオはからかうような笑みを浮かべる。
「おいおい、もう捕虜じゃないんだからさ。見張ってなくたって、逃げないよ」
「そうじゃないわ」
ただの冗談だとわかっているのに、マリューは少し機嫌を損ねて顔を逸らした。思い直した
ように視線を戻して、彼女はとりあえず用件を片づけようとした。
「身の回りのものが必要よね……着替えとか、洗面用具とか」
「ああ、そうか」
急に日常的なことを言われてネオは拍子抜けしたような顔になったが、それ以上、何も
言わなかった。昔からあまり物には執着がなかったかも、と考えてマリューは懐かしさに
頬を染めた。アラスカで戻って来たときも着の身着のままで、制帽すらどこかに吹っ飛ばして
しまったと言っていたっけ。
自動ドアが開く音がして、2人はほぼ同時に振り返った。
ミリアリア・ハウが手に大きな箱を抱えて入ってきた。すっかりアークエンジェルの正乗組員
らしくなった彼女は、マリューに軽く会釈して持っていた箱をネオに押しつけた。
「当面必要と思われるものです。足りないものがあれば、遠慮なくどうぞ」
「あ、ああ……ありがとう」
「一応、制服も入れてありますけど……」
ミリアリアはそう言ってマリューと目を合わせた。暫し見つめ合ったあと、2人は同時に
ネオの方を見る。
ネオは苦笑しながら言った。
「まぁ、まずいよな、やっぱり。このまんまじゃ」
「オーブの制服も、きっと似合いますよ、少佐なら」
「とりあえず襟が緩められて、袖が捲りやすければ何でもいいさ」
「捲り難くたって強引に捲っちゃうくせに……」
「いいだろ、別に。昔からそうしてたんじゃないのか、俺は?」
言いながら今度はネオがミリアリアをまじまじと見た。
遠慮のない態度からして、彼女も以前の自分を知っている口だろう。どこからどう見ても
普通の少女だ。あまり軍人らしくはない。優しげなその瞳の奥にある芯の強さは、ただの
民間人にしては肝が据わっていると思わせるが……どこかマリューと被る。
戦場で恋人を失った辛い経験がミリアリアの印象を決定づけていることなど、今のネオには
知る由もない。
ミリアリアはネオとマリューの顔を交互に見比べていたが、ネオの顔の上で視線を止めて、
悪戯っぽく微笑んだ。
「やっと戻って来てくれたんですね、少佐」
「やっと、って何?」
「これからはずっと、ずーっと艦長の側に居てくれますよね?」
語調は特に強くはなかったが、何故か有無を言わさぬ迫力を感じてネオは気圧された。
「まぁ、そのつもりだけど……いいのか、俺で?」
「今さら何、言ってるんですか。釈放されたのにここにいるってことは……そう考えていい、
ってことでしょう?」
普通の娘らしさを覗かせて、首を傾げながらそう言ったミリアリアは、真っ直ぐにネオを見た。
「少佐が側にいれば、何があってもマリューさんはきっと大丈夫だから」
可愛らしく微笑みながらも、詰め寄られている気がする。ネオは何と言うべきか迷ったあげくに
ミリアリアに質問をし返した。
「どうしてそう思うんだ?」
「だって自分で言ってたじゃないですか。『俺は不可能を可能にする男だ』って」
一瞬絶句し、後悔したように情けない顔になったネオを見て、ミリアリアはクスクスと笑った。
「まぁ、その言葉どおり、何度も少佐に助けてもらったのは事実だし……あ」
急に何かに気づいたように、ミリアリアはネオに尋ねた。
「少佐じゃない、大佐だ、って、もう言わないんですか?」
「……呼び方なんかどうでもいいよ」
「そうですよね。連合軍に復隊しないなら、もう大佐でもないし……これから何て呼べば」
「あ〜、えっと……悪い! そろそろ2人きりにしてくれ、頼む!」
ミリアリアに最後まで言わせず、ネオは彼女をドアの外に押し出した。見た目よりしっかり
しているこの少女にこれ以上からかわれるのはご免だ。
ミリアリアは一瞬不満そうな顔をしたが、祝福するかのようにマリューに笑顔を向け、逆らわず
ネオに押し出されるまま部屋を出た。
立ち去る寸前、振り返ったミリアリアは、ネオだけに聞こえる小さな声で囁いた。
「もう、どこへも行かないでください。……2人は、離れないで」
戸惑って力を抜いたネオを、今度はミリアリアが部屋の中に押し戻した。
自動ドアが閉まる直前に見た彼女の目は、涙で光っているように見えた。
また2人に戻ってマリューの方を向いたネオは、彼女が笑いを堪えて震えているのを見て眉を
顰めた。
「……で、2人きりになって、何をするつもり?」
ミリアリアの茶目っ気が伝染したのか、マリューまでがからかうような言葉を口にする。
その言葉を後悔させてやるにはどうしたらいいかとネオが考えているうちに、マリューの方から
体を寄せてきた。
求めるように顎を上げた女に、焦らすこともなく男は口づける。
「……自分から強請ったりもするんだな」
いったん唇を離して問いかけると、またからかうような言葉が返ってくる。
「それはまだ、思い出せないの?」
思い出すさ。
これからゆっくり。
医務室で目覚めて初めて見たマリューの泣き顔に、ミリアリアの涙の印象が重なる。似ていると
感じたのはそのせいだろうか。そう思うと……今のマリューの笑顔は嬉しくもどこか切ない。
涙も笑顔も自分故だとするなら、もう二度と――
ネオはマリューの腰に手を回し、女性らしいその体を強く抱き寄せた。
誰も居ない部屋でネオに抱き締められながら、マリューは気が遠くなるのを感じていた。
戻ってきてくれた――2年の月日を経て果たされた約束を、涙の味と共に噛みしめる。
流れるのは苦渋の雫ではない。甘く体を痺れさせる……もう動けない。何も考えられない。
懐かしい胸の暖かさの中で脱力したマリューは、その感覚が再会の夢に酔った錯覚故でないことを
知った。
「えっ……お、おい?!」
突然崩れるように膝を折ったマリューの体を、ネオは咄嗟に抱きとめた。
慌ててその顔を覗き込むと、マリューの方も驚いたような顔をしている。
「どうしたんだ……?」
「わからない。わからないけど……力が入らなくて」
自分では立っていられないのかネオの腕にしがみついたマリューの手は、小刻みに震えていた。
何とか男に捕まりながら自力で立とうとするが、その手にも力は入らず、また滑り落ちそうになる。
ネオはもう一度マリューの体を抱え直し、腕を貸すようにしてベッドへ導いた。そっと座らせて
やると、そのままぱたりと体を倒してしまう。
(緊張の糸が切れた、か……)
無理もない。女の細腕で頼る相手もいなく、ずっとこの艦を率いてきたのだから。ついこの間
までは後ろ盾すら持たないレジスタンスだったこの集団を。
その上、自分とのことがある。
マリューをきちんとベッドに寝かせて毛布をかけてやりながら、ネオはこの後どうするべきか
目まぐるしく頭を回転させて考えていた。2年前の自分なら勝手知ったる我が家のようなこの艦
なのだろうが、生憎とそこまで細かい記憶はない。
とりあえずさっきの娘――ミリアリアを呼ぼうとその場を離れかけた彼の袖を、ベッドの中から
マリューが掴んだ。
制服のままベッドに横になっているマリューの傍らに戻り、ネオはその顔をじっと見つめた。
近づいて来た男の顔を見て、安心したように微笑んでいる。
「……どこにも行かないよ」
ネオは囁いて、ベッドの傍らに椅子を引き寄せ腰を下ろした。少し疲れたようなマリューの頬に
そっと触れる。
「もう、1人にはしないから……約束する」
「……私は、1人ではなかったわ。あなたの方が……」
言われて、ネオは少し考える素振りを見せたが、すぐ微笑んだ。
「いや、俺も1人ではなかったさ」
誰かの代わりでもいいからと迫ってきた蜂蜜色の少女の顔が思い浮かぶ。自分の中で荒れ狂う
波を抑えられずに生意気な口ばかり利いていた少年。その2人より少し大人びて、猛る闘争心を
制御しながらチームを統率していたリーダーの姿も。
何かしてやれる対象を常に求め、いつしかその対象に支えられていた。未来には破滅しか待って
いないのだから情をかけるなと言われても、失う怖さより何も生まない弱さをこそ疎んだ。
昔の自分もそうだったのだろうか。
頼りなく差し延べられたマリューの手を、ネオは包み込むように握った。
一度は失った存在をまた受け入れるこの女も、きっと同じ事を考えている。永遠の別れに何度
嘆いたとしても、人は出会うことをやめられない。
だからこそ彼女に惹かれた。折られては立ち上がるしなやかな強さに――きっと、過去の自分も。
マリューの襟元を緩めてやりながら、そこに覗いた赤い薔薇を彫り込んだロケットを、ネオは
見るともなしに眺めた。
視線の行方に気づいて、マリューはそれを手で握って隠す。
ネオは柔らかく微笑んだ。
「昔の俺の写真でも入れてた?」
はにかんだような顔をして、マリューは答えない。――図星か。
「隠すことはないさ。見せろとか、野暮なことは言わないし……それも君の一部だろ?」
「そうだけれど……他人から見れば、未練に思われる気がして」
「未練を残すのは恥ずかしいことじゃない。潔く忘れて救われるのは自分だけだ。……それもまぁ、
悪い事じゃないけどね」
生きるために忘れる者。抱えて生きることを選ぶ者。
俺はどっちも知っている。
「……昔のあなたも、そう思っていたのかしら」
「え?」
ネオは一瞬きょとんとした顔になったが、何か思いついたのか、マリューの手をどけさせて
ロケットをじっと見つめた。
「前から、つけてた?」
「……ええ」
「ああ、道理で見覚えがあるような」
納得して軽く頷くネオを、マリューは懐かしく見上げた。中にあるのはムウの写真だけではない。
ロケットの中と、蓋の裏と、2人分の命の重さを痛みに変えて彼女は抱えてきた。
「外せとは言わないのね。昔も、今も」
「へ? 何で?」
今度は本気で理解できない顔をして、ネオはやや剽軽な声を出した。そういえばあまり嫉妬と
言うのはされたことがない、とマリューはぼんやり考えた。この前、私の部屋で抱かれたときは
そういう素振りもあったけれど、あれは過去の『彼自身』に向けられたものだったし……。
あのときはまだ、少し苦しかった。
マリューは握られたままのネオの手を、ベッドの中に誘うように引っ張った。
「……無理しない方がいいんじゃないの? 今は」
マリューの意図を察してそう言うネオに、マリューは首を横に振った。
今が幸せだから、今、抱いて欲しい。すぐに。
「もう待てないわ。……2年も、待ったのよ」
その言葉を言われて、ネオに断れる筈もなかった。
理性を象徴するような軍服を脱いで、女を纏う彼女の姿はいつ見ても良いものだ。
……いつも? いつもって、いつだ?
まぁそんなことはどうでもいいか。特に、今は。
「君は、強いひとだな……」
「え?」
豊かな胸に顔を埋めながら男は呟く。女はそれに疑問を投げかける。
「忘れた方が楽になれるのに――抱いていこうとするのは、強いからだろ?」
「そう……かしら。弱いから、縋っているのかと思っていたけど……」
「生きている人間が相手なら、そうだろうさ」
そこまで言って、ネオは言葉を切った。
死者が生者に与える支えは微妙なものだ。決して裏切ることがない代わりに、時にそれは死の
淵へ引き寄せる力にもなる。――仮面の男がそうであるように。
死者が誘うのではない。生きている者の心の弱さが、その存在を如何様にも変えるのだ。その
口から出る言葉が「こちらへ来い」でも「こちらに来るな」でも、死んだ者が自分でそれを決める
ことはできない。意味を見出すのは命ある者だけが持つ特権だ。
「……支えられていたわ、この2年の間も、ずっと」
ネオの心を見透かしたようにマリューは言う。男は顔を上げた。
「あなたが救ってくれたのよ。後を追うことなんかできなかった……ひどい人」
マリューは困ったように微笑んで、ネオの額を少し強く小突いた。どう反応を返せばいいのか
わからず、ネオも目を泳がせる。
2人はどちらからともなく声を出して笑い合った。
こんな甘やかな時間が戻ってくるとは思えなかった、辛い日々は終わる。
それがどんな犠牲を払って得たものだろうと――いや、犠牲を払ったからこそ、尊くてかけがえが
ない。
ステラの命を喪った場所で、ネオはマリューに出逢った。生きてその意味を背負う以外に、償う
術はない。償いも、弔いも、購いもまた、命あればこそ請える赦しなのだから。
固く尖らせた舌先が、胸の谷間を行き交う。行きつ戻りつしていたそれが、やがて片方の
勃ち上がりに向かって這っていく。
小さな突起を先端に乗せてちろちろと下から刺激すると、マリューの目があからさまに潤んだ。
強く抱き寄せて彼の存在を確かめたいのに、動けない――ふるふると震えて言葉にならない感情を
訴えるだけ。
実際に拘束されてはいないのに、快感の細い糸に緊縛されたようなその不自由さが、男の欲望を
煽る。煽られたものを無理にねじ伏せて、ネオは弱っているマリューの躰に柔和な愛撫を与える。
乳首というあまりにも狭い範囲に限られた感覚が、全身に広がってマリューの躰を染め上げるまで。
揺らぐ躰を両腕でそっと包み込んで、頬を、髪を、背中を撫でさすりながら反応を確かめる。
「あっ……ダメ……」
「ダメって、何が?」
言葉だけは容赦なく、女の隙を突いてくる。
「こうされると、ダメ? それとも、ここが?」
指先が肢体に立てられ、流れる汗を辿るように脇腹をつつっと這う。腰骨の形を確かめたあと
その指は、背後に延びて別の丘の上で円を描いた。
「ん、ん……」
形良く上がった臀部が張りよく指を押し返す。そこにさらに力を込めて下半身をぐっと引き寄せ
られる。……男の中心にある固いものが脚の間に押しつけられた。
掌はそのまま後背の丸みを撫で回す。動きやすいようにマリューの躰を斜めに持ち上げ、片足を
男の膝裏に引っかけさせて、力を失った躰の姿勢を保つ。従うように、マリューは腕をネオの背に
回してしがみついた。
筋肉の厚さが懐かしい。肩胛骨の間に汗がたまっている。
今日はネオの方が先走っている。激しく抱き合いたいのを堪えてる……私が、こんな状態だから。
執拗に乳首を弄んでいたネオは、舌先に先端を乗せたまま唇で包み込み、強く吸い上げた。
「ああ、あ……!」
徐々に強くなる刺激。暖かい口腔に飲まれた突起の周りを舌が周回する。周りながら吸われる
……音をたてて。
やがてネオは、狙う対象をもう一方の乳首に変えた。放って置かれたそこは感覚を鋭くして
出番を待っていた。
「やぁあっ……感…じ、るっ……」
マリューの吐息が乱れる。失った筈の力が蘇ってくるのは、ネオを受け止めるため。
このままでは彼が先に進めない。命の強さを取り戻さなければ。
私もそれを――求めているから。
マリューがゆらりと躰を起こす。ネオは心配そうにそれを見つめた。
「起きたりして、大丈夫なのか?」
女は無言で頷いて、首に腕を回して抱きついてくる。強く抱き締め返し、すぐに緩めて、
唇で迎え入れる。キスに夢中になっているのがわかる。それが嬉しい。
ベッドの上に座ってお互いを求め合いながら、舌は次第に深く繋がり合う。
「もう……私……」
「……まだ早いよ」
甘く囁いてネオはベッドに横になり、自分の顔の上にマリューの足の中央を据えた。
「あっ……」
何をされるのか察して行為の前に声を漏らす女を愛しく思いながら、その場所に下から
顔を埋める。――思ったとおり、まだ乾いている。
こんな状態で求めるなんて。
ネオは指で裂け目を開き、肉襞をめくって口づけた。男の唇が、今度は女の下の唇を
捉える。――これもキスの一種だ。
乾いたそこを舌が舐めずる。粘液の膜を持たぬためか、ざらりとした表面の感触が直接
伝わる。
「んっ……ん!」
マリューは躰を震わせ、逃げるように腰を浮かせた。男の両腕が太股を捕まえる。外から
ぐるりと回って、内側を撫でる。
花弁の裏側を舌が湿していく。乾いているうちはわざとゆっくりと動いて存在を主張して
いた舌は、マリューの内側から蜜が滴り始めると、急に動きを活発にしてそれを受け止めた。
唇が啜り取った粘りを纏ってざらつきを隠し、内側まで入り込んで舐める。――入り口が
開かれる。
「あっ……う……!」
支えられず、マリューは上半身を傾かせた。重力に引かれて、胸の丸みが美しい釣り鐘を
成す。逞しい両腕が伸びてきてそれを掴む。掌に体重をかけるようにして倒れ込むのを防ぐと、
すぐさま頂点を摘まれた。
「あッ……あッ……」
新しい刺激に今度は背中が反る。前後に躰を揺らしながらマリューは声をあげ続けた。甘く
鼻にかかって、ネオの耳の奥を痺れさせるその響きに、責める手も自然と早くなる。
「う、うんっ……あぁあん……っ」
喉を逸らして天を仰いだマリューの中から、愛液がトクンと溢れた。出口は下に向かって
開かれている。留めるものもなく、だらしないほど垂れ流して、愛欲に溺れる彼女自身を男の
口腔に注ぎ込む。
それを全て飲み込んだネオは、マリューの躰を支えながら身を起こした。抱きかかえるように
して向かい合い、情欲に潤むその表情を確かめる。
「……そんなに挑発しないでくれよ」
言いながら、求められていたものをあるべき場所にそっと挿し入れた。
「あぅ……あっああ……あんっ……」
ネオの分身を取り込んだマリューの内壁は大きく疼き出し、熱を高めながら男の動きを
潤滑にさせるための水をさらに沸き立たせた。さっきあんなにだらだらと迸らせたばかり
なのに、干上がることを知らない。
マリューの声も、秘部に劣らず濡れている。ゆっくりと中を進んでいくものを拒むように
一瞬閉じられた扉は、息を吐く度に少し緩んで、開閉を繰り返しながら手繰り寄せるような
反応を返す。ネオは逆らわず、マリューのリズムに合わせて自身を進めた。
先端が最奥に触れると、マリューは自ら腰を回し始めた。固い部分がぐるりと一周する。
中であちこちに触れて探っている。ある一点にそれが触れた瞬間、細い躰が縦に跳ねた。
「あッああッ! あぁううん……」
「見つけちゃったな……ここか」
今度はネオが行動を起こした。見出したポイントに先端を押しつけ軽く腰を振ると、マリューは
露骨に身悶えた。
「あぅ! そ、そこ……あッ、そこぉ……」
「わかってる、ここだろ? ここを、どうして欲しい?」
「くっ……ああっ……も、もっと……つよ…く……」
今のマリューをどこまで責めて良いものか迷いながら、ネオはゆっくりと腰を退いた。先端の
括れの辺りまで引き抜いたそれを、2倍の速度でまた中に突き入れ、固さを増すその先を正確に
見出した場所に打ち込む。
ずるり。また抜かれる。ずずっ。また突き入れる。ずんっ。そこを打たれる。
繰り返される。動きに終わりはなく、快感に果てはない。
マリューの内壁も疼きを止めることなく、泉は湧いてくる。ごぽりと湧いて、くぷくぷと
泡立つ。
「んぁっ、あぁあっ、あ……い、いいっ……いい…ぃ……も、っと……っ」
こんなに感じているのに、さらに先を求めるのか。
ネオはマリューの片足を抱え、肩まで持ち上げた。
「あ……! いい……! そ、そこ…いい……あぁんっ!」
声が高ぶった。ちょっとした体位の違いで刺激される部分が変わるのか、マリューは斜めに
仰け反り、両腕をネオの首に絡めてぶら下がった。その力も徐々に抜けていく。
腕を解いてベッドに倒れ込もうとするその両手首を、ネオは素早く捕まえた。
そのまま腕を引っ張られて宙に浮かせた躰を左右に捩りながら、マリューは幸福感に耽溺し
情欲の果てにあるものを追い求める。
「は…う……! ふッううゥ……も、もう……あッ……イ…カ…せ…て……あンあああッ!」
「ん……っ、今、そうす…る……!」
自身も言葉を途切れさせながら、ネオはマリューの躰を強く引き寄せて結合を深めると、縦の
動きを横の動きに変えて揺さぶった。感じる場所に宛われた先端が細かく振動し、間断ない
刺激を与えられる。息を吐く余裕もない。続いてる……感覚が、続く……いつまでも、ずっと……
「あゥあ…ぁ……も、もうぉ……っ! っあ! ああァあ……あ――!!」
ただれるほど熟れた果実が弾けて欲望を撒き散らす。先に達した女の躰を肩にもたせかけた
ネオは、壊れるほど強く抱き締めながら最後の律動を叩きつけてきた。
「んううぅうッ! くゥ、ウッ……あぁ、あ、あ、あああ……ッ」
その動きと、初めて中に吐き出されたものの勢いに、マリューは連続して頂点を極めた。
2人を隔てるものはもう何もない。
迷うことなく最後の壁を越えて来た男の顔をマリューは両手で包み、本能的に口づけた。
受け止めて。今の私の気持ちを。言葉ではもう表せない。
躰の全てを使って、あなたと結びつきたい。
「……何て、呼べばいいの?」
「えっ?」
行為の後も飽きることなくキスを繰り返し、マリューの髪を弄んでいたネオはふと、身を
起こして少し上から愛しい女の顔を見下ろした。
マリューは微笑む。全てを手に入れて満たされた者だけが浮かべ得る笑顔だ。
「これから私……あなたのことを、何て呼べばいいのかしら。もう、大佐じゃないし……」
つまらないことを蒸し返すんだな、とでも言いたげにネオは呆れた顔をしたが、すぐマリュー
から顔を逸らし、どこか投げ遣りな笑みを浮かべながらいい加減な返事をした。
「どちらでも。……ムウでも、ネオでも、君の呼びたいようにすれば?」
「あなたは、それでいいの?」
「まぁね。名前なんて、所詮飾りさ。大した意味なんかない。意味があるのは――」
マリューの顔を真っ直ぐ見つめたネオは、冷笑を優しい微笑みに変えた。
「誰がそれを呼ぶか、だろ?」
答えを決められずにいるマリューに、ネオは暖かな声をかける。
「……ただいま、マリュー」
その声に、喉が詰まる。涙で視界が曇る。
頭が痺れて、何も考えられない。
彼は待っている。何も言わず、マリューが彼の名を呼ぶのを待っている。
マリューは涙を振り払うように軽く頭を振って、男の胸に飛び込んだ。
「お帰りなさい。――」
彼の名を呼びながら。彼女の生きる意味をその響きに変えて。
漆黒の闇が広がる。
濃淡すら見分けられない一色に染められた世界。これは夢だろうか。何も見えはしないが。
どれほどに深く、どれほどに遠いのか推し量ることすらできない。
そこだけ塗り残したような小さな白い点に、ふと気づく。光が漏れている。意識がそこに
惹きつけられる――吸い込まれる。
光が徐々に強くなり、闇を押しのける。急にスピードを上げたそれは、瞬く間に視界を
埋め尽くした。
浮かび上がるのは巨大な顔――銀に輝く仮面。
哄笑が脳を貫く。
「あ……あ――!」
夢の中で、ネオは悲鳴をあげた。
漸く帰り着いた世界と自分とを隔てるその存在から逃げたい。逃げて、逃げて、何も見なかった、
俺は知らないと叫びたい。
仮面の男は無数に分散し、万華鏡のようにネオを取り囲む。逃げることなど、決して許しは
しないと立ちはだかる。何故だ。何故俺は、この男がこんなにも怖いんだ。
(……クルーゼ!)
知らない筈のその名も、恐怖故に呼び覚まされるのか。
「………………!」
過去から逃避するように夢から目覚めたネオは、自分が何かを叫んだ気がして跳ね起きながら
手で口を塞いだ。追い詰められた獣のように油断なく辺りを見回す――アークエンジェルの、
自分の部屋だ。
隣ではマリューが安らかな寝息をたてている。
戻ってきた……
おそらく叫んだと感じたのも夢の中でのことだったのだろう。実際に彼の口からは何も発せられ
なかったのに違いない。マリューの幸福すぎる寝顔がそれを物語っている。
ネオは安堵に身を震わせ、額を流れる汗を拭った。体は震え、心臓が破裂しそうに動悸している。
自分の脈動が鬱陶しい。顔を横にぶるっと振って払いのける。息があがる――。
いったい俺は、何の夢を見てこんなに……
……思い出せない。
誰かの名を呼んだような気がするが、それさえも断片すら残っていない。
残るのはどうしようもなく虚ろな感情だけだ。
(やっぱり、そういうことになるんだな……)
この女の側にいれば、いつかは思い出せる。思い出したいことも――思い出したくないことも。
死者に首筋を掴まれたような冷たさを感じる。不快な冷気はぞわりと全身を戒め、もう逃げられ
ないのだと悟る。
愛と恐怖はどちらが強いだろうか。
心が2つに切り裂かれるとき、残るのはどちらの半身だろうか。
眠り続けるマリューの頬に、ネオはそっと触れた。
暖かい。
頼もしい銃後の守りが、絶壁から彼を連れ戻す。たじろぐ弱さを支え、希うものの方へ。
繋ぎ止めて欲しい。……もう、どこへも行きたくはない。
だが、彼が望むものと拒むものとはどこまでも背中合わせで、道が2つに分かたれた訳では
なかった。
進むべき道はただ1つ。その先に全てがある。過去の宿縁も。その名が現す意味も。仲間も、
恋人も――敵も。
己自身を取り戻すための内なる闘いが、始まる。
おしまい
ごめん。途中で3が2つあることに気づいて総レス数変えた。ああ恥ずかしい。
リアルタイムに行き当たった!
夜更かししていたよかったですよ。相変わらずGJ!
ネオやマリューの描写はもちろん、ミリアリアの言葉や
態度が印象的でした。彼女にだって取り戻したいものが
あるんだもんなあ……
やった! 寝る前にチェックして良かった!
ネオの恐れや諦め、戸惑いの感情の揺れも
ミリィの複雑な心境もマリューさんも全部ひっくるめてGJ!
でもってエロもGJ!(*´Д`)ハァハァ
ある意味、これからが長い戦いの始まりだなぁネオ……。
ネオの苦悩セツナス・・・
魔乳なら支えられるよな・・・
GJ!
ネオマリュは全然萌えねーよ。
誰かアスカガきぼん。本編がかわいそすぎる…
806 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 06:20:27 ID:21T2Rq7n
なんかまとめサイトやエロパロガイドのサイトが鯖切れエラーなんだが
それって俺だけか?時間のせいだったらスマソ
うわ、あげちゃったよ…吊ってくるわorz
エロパロ板ガイドは大分前から死んでる
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
待ってました!ネオマリュ(;´Д`)ハァハァ
ネオもマリューもミリアリアもセツナスそしてモエス
ずっと待っていました……!
ネオマリュ、最高です。
二人の切なさが伝わってきました。
◆VD8DX/Tl/M氏、ありがとう!!!
待ってました!!
なんかありきたりな言葉しか出てこないけど、
ほんと良かったです。感動モエス。
大丈夫さ、2人なら乗り越えられる。
またの投下楽しみにしてます。
ステラって何歳くらいなんかね?
うほー!!!ネオマリュ!ネオマリュ!
氏の書くディアミリも大好きですがネオマリュも大好きです・・・!
またお時間のある時に投下してくだされば嬉しいです!
ウホ!知らない間にネ申が降臨されてる!GJ!
ネオマリュ待ってたー!
めちゃくちゃいいです。最高…!
ネオマリュ!!神!!光臨サンクス!!いいもんみさせて貰いました
818 :
IQサプリ:2005/08/30(火) 16:28:56 ID:qzc9As50
ネオマリュすごいです。感動です。こういうの書ける人すごいです。
その後でお目汚しだけど、前に一度ここに転載された者ですが、
久しぶりにつまらぬ駄文を書いてみました。
シンルナです。でも皆が期待してる純愛とは程遠い。
どうも自分は直球が苦手で、ゆがんだシチュになっちゃいます。
あとレイ好きな人にはあらかじめ謝っとく。ごめんなさい。
819 :
シンルナ1:2005/08/30(火) 16:32:12 ID:qzc9As50
「気に入らないな」
レイは目をモニターに据えたまま、つぶやいた。
「悪いとは思うけど、頼むよ」
もとより無愛想な同室者の背中にシンは手を合わせた。
「ほんの2時間くらい、さ。気晴らしに散歩でも?」
「気晴らしを強制される事がストレスだ」
にべもなく切り返すレイを懐柔する方法はなさそうだ。
「ごめん。ホントに迷惑かけて」
仕方なく、素直に頭を下げてみた。
反応なし。
そのまま上目遣いで相手の後頭部を盗み見ると、
やがて金髪が大きなため息で揺れた。
「・・・あの女に深入りしない方がいい」
椅子を軽く軋ませて、レイが振り返った。
「アスランが居た頃は、お前を歯牙にもひっかけなかった
くせに、お前が功績をあげ出したら擦り寄ってきて・・・」
「違う!」
何度も言われているだけに、否定するのも早かった。
「ルナはそんなんじゃなくて・・・」
レイの眉が冷ややかに上がった。
「メイリンの件で心の傷を同じく負った二人と言いたいのか?」
必要以上に陳腐な言葉で表現され、シンは嫌な顔をした。
そんなんじゃ、ない。だが、この感情がレイに理解できるはずもない。
言えば言うほど冷笑されて、唇を噛むのが関の山だ。
「考えても見ろ、彼女は本当にお前の心情を理解しようとしているか?
両親と妹を失って孤児になったお前を、ステラを守れなかったお前を」
癪なほど冷静な声で同室者が語り出すと同時に、ばたばたと
けたたましい足音が聞こえ・・・、彼らの部屋前で止まった。
いまいましげにレイが言葉を切る。
シンは慌てて立ち上がると、ドアに耳を寄せた。
「・・・・・・シン、いる?私よ・・・」
足音の主は、こそこそと告げた。
820 :
シンルナ2:2005/08/30(火) 16:32:48 ID:qzc9As50
「ルナ」
ドアを開けると、快活な少女が頬を上気させて飛び込んできた。
「あぶなかった〜!さっき、そこで整備班とすれ違って・・・」
ドアが閉まるのを待たずに、ルナマリアがシンに抱きついた。
「なんとか、物陰に隠れてやり過ごしたよ」
そう、と彼女の肢体を受け止めるシンの後ろで、レイは立ち上がった。
「だが、その後のけたたましい足音が付近の部屋につつぬけだな」
追い出される身では、皮肉の一つでもぶつけてやりたいのだろう。
シンは、心底申し訳なさそうな顔をして、ごめん、と再度謝った。
「意地悪ね!レイは」
舌を出すルナの方はまるで悪びれない。何を言っても無駄だ。
レイは不機嫌きわまりない顔で、仮眠時間を過ごすはずだった自室を出た。
しまりかけたドアの隙間に、待ちきれないようにベッドに座る二つの影。
反吐がでる。仕方なくレイは休憩室を目指すことにした。
「才能はあるんだが・・・、美意識に欠けるな、シンは」
1人ごちる後ろ姿には苛立ちが滲んでいた。
「彼女はお前の背負っている運命に何の関心もない。
自分を満足させるために手近な男を利用しているだけだ・・・」
そんな女にすがって、どうなるというのだ。
ギルのデスティニーに乗る人間がそこまで惰弱であってほしくない。
レイの目が無機質な廊下の虚空をにらむ。
彼は、マユを、ステラを守れなかったことを悔やみ、力を手に入れた。
もし、ルナマリアが戦場で散ったら、シンはより強くなるのだろうか。
「それはそれで楽しみだがな」
口元を歪めてつぶやく面影は、策謀家のそれであった。
821 :
シンルナ3:2005/08/30(火) 16:34:33 ID:qzc9As50
レイの靴音が十分遠ざかったのを確認してルナが唇を尖らせた。
「あたし、アイツのこと、嫌い」
「レイのこと?イイ奴だけどな」
「ど〜こ〜が?いちいち嫌味だし、なんだか冷たい目をしてるわ」
そうかなあ、とシンは困った顔をした。お互い馬が合わないらしい。
「表情とかホント乏しいし」
言いながらシンの頬を少女特有の華奢な指でなぞる。
「何考えてるか分かんないし」
指先が唇でピタリと止まる。
「本音を語ったことなんか一度もないんじゃない?あの鉄仮面」
「そんなことないよ、俺には結構・・・」
言いかけると、淡いピンクに塗られた爪がツンと上唇にあたった。
「シンは、違うわよね」
ルナは真剣な表情で赤みがかった少年の瞳を覗き込んだ。
「シンは悲しいとき、あたしと一緒に泣く人だもんね」
困惑したままシンはただ、見つめ返した。
沈黙。
ルナの大きな瞳が少し潤んでいることに、彼は気付いた。
「・・・あたし、シンがメイリンとアスランを撃ったって聞いたとき、
パニックになったの」
薄くルージュを引いた唇がかすかに震えた。
「シンは悪くないのよね。軍人として命令に従ったんだし、
脱走した二人の方が悪いんだし、理解は、してた・・・
でもね!」
勢いよく、ルナはシンの胸に顔をうずめた。
「何も殺すことないじゃない!酷いって、思った」
赤い髪がTシャツの胸にすれて音を立てる。
やわらかい感触が、妙に胸に重くこたえた。
だから、通路で待ってたのよ。ルナの低い声。
脳裏に当時の光景が浮かび、シンはうなだれた。
「でも・・・」
少女の指が彼の腕をぎゅっとつかんだ。
「淡々としたレイの後ろから、シンったら今にも泣きそうな、
真っ赤な・・・スゴイ顔してくるんだもん」
言葉を切ると彼女は、ふふ、と笑った。
「涙いっぱいで、鼻水も出てるようなホントひどい顔で」
悪かったな、というつぶやきを胸板の振動で聞きながら、続けた。
「きっと、あたしも同じ顔してたのね。すごいブス顔。
涙と感情でわけわかんなくなっていっぱいいっぱいの顔」
だから、あなたはあたしを抱きしめた。
あたしは、あなたの肩で泣いた。
小さな、本当に小さな声でルナマリアは確認した。
「言葉なんてなくても、分かったから」
シンは、うん、と子供のように肯く。
「戦争の中でレイみたいに感情を無くして機械になる人も、
ロゴスみたいに人を道具として使いすてる人も、・・・・・・・・・
アスランみたいに何か大きな功績をあげようってあくせくして
味方を裏切っちゃう迷惑な人も、たくさんいるわ」
ルナは眉根を寄せた。妹を連れ去った男の名を口にするのは苦かった。
「みんな戦争しか見ていない。狂ってるわ」
一緒くたに吐き捨てる彼女の小さな背中を、シンはおずおずと抱いた。
「あたしは、違うわ」
少女は、自信なさげな少年の腕をそっとなでる。
「あたしは戦闘合間の平和な時間に生きてるの。穏やかな気持ちで、普通に。
笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣き、忘れたいときには忘れるの・・・」
822 :
シンルナ4:2005/08/30(火) 16:35:16 ID:qzc9As50
ルナの細い腕がシンの首をすっと抱き寄せた。
「戦場なんて命令された仕事をするだけ、そこに生き甲斐なんかないわ」
ローズピンクの唇が少年の首筋に触れた。
「あたしが生きてるのはシンとこうしてる時だけよ」
「・・・・・・・君は活き活きしてるよ。俺がいても、いなくても」
シンは苦笑した。アスランを追っかけてた時なんかすごかった。
「自信、ないのね」
ネイルアートで埋め込まれたビーズが、シンの目前をひらひらした。
誘惑し慣れている指先だ。首筋にキスされながら、彼は思った。
「童貞だったからね」
おかげでルナの手ほどきをみっちり受けるはめにあった。
関係ないわよ、そんなの、という笑い声に経験の差を感じる。
「何で、俺に抱かれたいの?」
つややかな赤い髪をなでながら、シンは尋ねた。
「何でって・・・・・・・・・、好きだからよ」
嘘だとわかる表情で彼女がいった。素直すぎるのも考え物だ。
でもいい。嘘だっていいんだ、俺は。
華奢な背が折れるほど強く、シンは抱きしめる。
やわらかな肢体。鼓動の音。そして、温かい体温。
苦しいよ・・・という、吐息が甘やかに耳もとをくすぐった。
「俺は狂ってたのかもしれない。ずっと。・・・でも」
感情が先走って言葉をつなげるのに苦労した。
「・・・・・・全部忘れれば、マトモになれるんだよな」
そうよ、子供をあやすような声でルナマリアは微笑んだ。
「二人で忘れちゃおうよ・・・・・・今は」
823 :
シンルナ5:2005/08/30(火) 16:35:52 ID:qzc9As50
服を不器用な手つきで脱がされている間、ルナマリアは
シンが子供だとメイリンと話したことを思い出していた。
もう3度目なのにブラの取り外しにてこずるシンに、
仕方なく自分でホックをはずした。
「・・・ルナの・・・綺麗な形してるよね」
「そう?小さくて不満なんじゃないの?」
少し、持ち上げるようにして揺らして見せた。
「そんなこと、ないよ!ヴィーノとかと、俺、違うから」
必至に否定するところが怪しい。
でも正直シンの趣味なんてどうでもよかった。
「揉んでよ。それで大きくなるらしいわ」
え?と目を見開く彼の鼻先に、乳首を突き出してみた。
「女の子の胸の大きさって、彼氏の責任なのよ」
そ、そうなんだ・・・、と感心しながらシンは恐る恐る乳房に触れた。
どうして、こんななんだろう、この人。もどかしさにルナマリアは震えた。
きっと誰からも愛されず受け入れられず、自分の中に閉じこもってきたんだ。
かわいそうな子。だから女も満足に抱けない。
小さな乳房の間にシンの頭を乱暴に抱きしめた。
「ねえ、あたし、激しくされる方が、好きなの」
「ご、ごめ・・・うぷ」
胸の谷間に鼻と口をつぶされたシンが律儀に謝った。
「ごめんって言うの、禁止。むしろ・・・」
しらけた気持ちで少女は殺風景な天井を見上げた。
「あたしが泣いてやめてって言うぐらい、むちゃくちゃにしてよ」
どのくらいの音程で言えば、挑発的に聞こえるか、計算した。
「でも、俺・・・、そういう趣味は」
あごの下でもごもごと黒髪が弁解する。
「でなきゃ、忘れられないじゃない」
とがった声を出しかけて、ルナはあわてて口調を和らげた。
「シンが優しいの、知ってるから。大丈夫よ。
あたしは、多分・・・、シンに夢中になってほしいの」
慎重に言葉を選ぶ。経験の浅い彼を傷つけないように。
「何もかも忘れて、あたしの体を愛してほしいの、激しく」
「でも、俺・・・、下手だし・・・、その、ルナを傷つけたくないし」
「シンは上手よ。あたし達相性がいいのよ、きっと」
冷えた気持ちで彼女は、このままでは埒があかない、と判断した。
824 :
シンルナ6:2005/08/30(火) 16:36:29 ID:qzc9As50
じゃ、こうしましょと言ってルナはシンの枕もとからアイマスクを
取り出した。そして躊躇せずに自分の顔に装着する。
「あ、真っ暗・・・」
なんで目隠し?とシンの慌てた声。
「あと、何か、紐ない?手、縛るから」
「し、縛る?」
早く、と急かすと、シンが立ち上がる気配。ごそごそいう物音の後、
「ほ・・・包帯なら・・・・・・あるけど?」
と、少々上ずった声が聞こえた。
縛って、とルナマリアは両腕を背に回した。
彼女の真意がわからないままに、シンは緩めに包帯を巻いた。
「学校で習ったでしょ?緩むと食い込んで痛いの」
姉さん口調に、むっとした顔で捕虜拘束用の結び方をする。
シンが背後から離れると、ルナマリアは少し背を丸めて
自分の腕が完全に固定されたことを確認した。
そして黒いニーソックスに包まれた長い足を組んでシーツの上に伸ばし、
ささやかな胸を張って、目隠ししたままの顔で天を仰ぐ。
背中を大きく反らせ、腰を少し突き出すようなポーズで、ふう、と息をついた。
赤いショートカットが背後にしなやかに揺れた。
白い肌に、乳首のピンクとショーツとソックスの黒が鮮やかだった。
猫のように伸びやかな肢体をがんじがらめの包帯が不釣合いに拘束し、
高い鼻梁を無骨な軍支給アイマスクが半分覆っていた。
シンは無意識で喉を鳴らした。体温が急に上がったのか、やたら暑い。
「そこに、いるんだよね?見えないから・・・」
少し不安そうに、ルナマリアが聞いた。
「シン・・・・・・・・・?」
シンはわざと返事をしなかった。初めて主導権を握ったような気がした。
まず、すべきことは邪魔な自分の服を脱ぐこと。
そしてどこから触れようかと考えつつ、観察した。
放置されて、ルナは落ち着かない風に足を組み換えた。
良く見ると、頬が少し上気し、黒レースのショーツが一部だけ色が濃くなっている。
縛られて、感じてる?快活で勝気な彼女の意外な趣味に、シンは唇を舐めた。
「・・・・・・・・・ねえ、見てる・・・・・・の?」
見当違いの方向を向いて、ルナが尋ねた。見えていない。
・・・このままにしといてもいいな。俺が部屋を出て行ったらどんな顔するか。
多少自信過剰の彼女が怯える様が、自分の心の暗い奥底をしびれさせた。
だが、とシンは時計を見やった。時間はあまり残されていない。
825 :
シンルナ7:2005/08/30(火) 16:37:19 ID:qzc9As50
いきなり足首をつかまれたルナマリアはきゃっと悲鳴をあげた。
信じられないほど強い力で足が持ち上げられ、反射的に体をひねったものの
両手を拘束されて受身をとれず、彼女の横顔は勢い良くベッドに倒れこんだ。
足首の着陸地点は顔の両脇だった。これ以上ないほど体を折りたたまれて、
痛い!と悲鳴をあげた。腰を上げて股間を天に差し出す姿勢だ。
もし目が見えていたら、自分の局部を眺めることになっただろう。
「や、やだ・・・、こんなの」
慌てて抵抗すると、シンは足首から手を離し、腿の裏をグイと押さえ込んた。
彼の鼻先には、張り詰めたショーツの布が露わになっていた。
熱い息が布地の表面にあたり、少女はひどく赤面した。
「結構濡れてるんだ。薄い生地だから、形まで、よく、見えるよ」
シンは多少意地悪な口調で言うと、鼻を彼女の核心部分に近づけた。
「これが、ルナの匂いか・・・」
「い、嫌ぁああ・・・・・・!嗅がないで!」
完全に押さえ込まれたルナは、じたばたと首を振るのが精一杯だった。
わざと、生々しい性臭を鼻腔に吸い込み、大げさに息を吹きかけてやると、
ふっくらとした唇が羞恥に震えた。
「縛られただけで濡れるなんて・・・・・・変態だな」
上体を使って押さえ込んだまま、腕を細い腿の外側から回して、
両胸を手のひらで強く握る。つん、と乳首が立ち上がる。
シンは自分の体を倒して彼女の体をいっそう屈曲させてから、
乱暴に乳房全体をもみしだく。跡がつくほど強く指を食い込んだ。
目前に伸びるほっそりした脛の間で、ショートカットの髪が激しく乱れた。
「や、やうっ!痛、い・・・やめ!やあッ、あ!」
耳たぶまで真っ赤にして、悲鳴をあげる姿がシンを刺激した。
「痛いの、好きなんだろ?ここのシミ、大きくなってる」
違う、と反論しようとして唇を尖らせると、シンは乳首を軽くはじいた。
「きゃうッ!」
ぴくりと、少女のつま先が跳ね上がった。
シンは、未熟な乳房の付け根から搾るようにリズミカルに揉んでいく。
「あ、はうッ、はあッ、あッ」
刺激を与えると面白いほどに声が漏れてくる。彼女の腰も連動して
動き始める。胸に密着した太腿の裏が、痙攣するのを感じる。
いやらしい肢体だ。
乳房をより強く揉みつぶしながら、肉のない腹部がひくひくと動くのを見た。
うっすらと汗が浮かび、肌がいっそう艶やかに色めき立っている。
黒レースのショーツには大量の愛液が滲み出し、陰部にぴっちりと張り付いていた。
そろそろ、これも邪魔だな。シンは、押さえ込んでいた美しい脚をベッドの上に投げ出した。
屈曲を免れた少女がほっとした瞬間、硬く充血した右の乳首に歯を立てた。
「ひゃあっ!」
ルナは一段高い声で叫んだ。じんじんするほど敏感になった部分に走った痛みが、
甘く脳天に突き刺さった。容赦なく乳首を吸い取られ、舌でねぶられる。
左の乳房は指で握りつぶされた後、不意に優しくころころと転がされた。
・・・・・・やだ、あたし・・・、おかしくなりそう・・・。
押し寄せてくる官能のうねり。背に縛られた腕の上で少女は反り返った。
826 :
シンルナ8:2005/08/30(火) 16:38:35 ID:qzc9As50
たっぷり濡れたショーツが床にころがっていた。
ルナマリアは何度目かの挿入を後背位で受け止めていた。
両腕を縛めてびくともしない包帯がうらめしかった。
膝を立てて尻を高く上げると、顔をシーツにうずめて耐えるしかない。
涙でぐしょぐしょになったアイマスクが頬にずり落ちた。
だが激しく膣に打ち込まれ、目を開けることすら出来ずに喘いでいた。
口元から垂れた涎が下のシーツを濡らして気持ち悪い。
だが、シンはそのことを訴える隙すら与えてくれなかった。
浅いGスポットに数回当てた後、奥をえぐるように深く突く。
内臓ごと持っていかれそうなほど大きな物が膣の内襞を刺激していた。
ずん、と子宮を打ち抜くほどの勢いで突っ込まれ、
ルナは不自由な体制のまま首を上げて叫んだ。
「やああッ!もう、許して!」
涙が流れた。シンのこと、見くびっていた。
だが、少年は答えもせずに、激しく責め続けた。
必至に下に逃げようとする細い腰をグイと持ち上げると、
斜めの角度でピストンする。
「あっ、くぅぅう、ふああッ!」
新たな快感にルナマリアの肢体がわなないた。
大きくしなった背筋に汗が流れ落ちる。
彼の先端が自分の性感を押し広げていく。
怖い。真剣にそう思った。
子宮がじんじんとしびれて、最後の理性を奪っていく。
これ以上感じたら、あたしどうなっちゃうの?
シンがまた真っ直ぐに打ち込んでくる。一番感じる所めがけて。
今まで色々注文をつけてきたのが仇となった。
彼はルナの性感を熟知しているのだ。
全身が鳥肌立つようなしびれが襲ってくる。
唇からもれる声が、歪んでいく。
「あぐッ、ああがッ、んうぶッ」
無様に胸をつぶし、尻だけを上げた姿で獣のように喘いだ。
半開きの口から涎がだらしなく垂れ、鼻腔が膨らむ。
そこに、凛々しい美少女の面影はなかった。
挿入のリズムが限界まで早くなる。
ルナマリアの一切の思考が停止し、淫猥な欲望に向かって
杭のように打ち付けられる熱い塊の感覚が全てとなった。
彼女の腰が快楽をむさぼり尽くそうと、くいくい跳ね回る。
「す、すごい、すごいのぉおお!あぶうッ、ぐふッ、くああッ」
膣口から奥にかけての壁がぐいぐいと締め付けてくる。
全部搾り取られそうな勢いだ。
「イけよ」
低く、吐き出すような声が聞こえた。
「イっちまえよ!」
赤い瞳に涙をうかべ、シンは、乱暴にルナマリアに覆い被さった。
「誰でもいいんだろ!アスランのこと忘れられれば、さ」
耳元で叫んでやった。ずっと言えなかった言葉を。
体重をかけて、ありったけの速度で彼女を、犯す。
むちゃくちゃにしてやるよ、望み通り。
無様だね、尻穴までひくつかせて喘いでさ。
アイマスクがずり落ちて、焦点の合わない瞳が露わになる。
俺のことなんか見えてない。見る必要もないか。
君が大切なのは自分だけなんだから。
シンの口元が自嘲にゆがんだ。
それでもいいんだ。君に傷つけられるのも楽しいよ。
だって生きているって感じられるじゃないか。
「あ、ああああああああああああああああっ!」
歓喜とも狂気ともつかない絶叫をあげて、ルナの意識がはじけた。
827 :
シンルナ9:2005/08/30(火) 16:39:15 ID:qzc9As50
「ルナ、起きて・・・、レイが帰ってくる」
揺り起こされた時、シンは既に軍服に着替えていた。
「・・・あたし、寝てた?」
ルナマリアの声はかすれていた。
乱れきったベッドの一角に彼女の服は集められていた。
無造作に置かれた下着に、早く帰れ、と言われた気がした。
「シン、イかなかったね。あたしばっか感じちゃって」
神経質な顔で包帯を巻きなおしている少年に、彼女は謝った。
「いいよ。俺も気持ちよかったから」
目を下に向けたままの返事。関心は包帯をファーストエイドキットに
収まる大きさに巻く事に集中している。
「あたしのこと、嫌い?」
「好きだよ」
軽く即答されてルナマリアは顔をしかめた。
「でも、誰でもいいんだろ?って言ったでしょ、あたしに」
そう?とシンがとぼける。
「言ったわよ。アスランのこと忘れるためだって」
「違う?」
「バカにしないで、なんであんな奴のこと」
眉を吊り上げて怒る。図星と言っているようなものだ。
「いいんだよ、それで」
ようやく巻き終えた包帯をキットに収めながら彼は微笑んだ。
「俺達は忘れたいだけなんだから」
それって、とルナは首をかしげる。
「セックスフレンドってこと?」
「直接的だな・・・・・・。でも君にとってはそうかもね」
シンは彼女の首まで下がっていたアイマスクを取った。
涙が染み込んで、重くなっている。
「シンは、違うの?」
少し媚びた口調で、少女が尋ねた。深い藍色の瞳が、好奇心で光っている。
「俺は、君といると安心するんだ」
わざと背を向けて、シンは言った。
「言葉にしなくても、分かってくれるから」
傷の舐めあいかもしれない。恋愛ですらないかもしれない。
それでも大切な人を幾人も失ってきたシンは、
ルナが生きて側にいてくれることに感謝していた。
828 :
シンルナ10:2005/08/30(火) 16:39:48 ID:qzc9As50
「あたしも・・・・・・、同じかな」
着替えをしながら、ぽつりと、ルナマリアがつぶやいた。
「シンなら、背伸びしなくていいし、だいたい何考えてるか分かるし、
思ったことストレートに言ってもいいし、なんだか、楽だわ」
それって手抜きじゃないか、という言葉をシンは飲み込んだ。
彼女がベッドに脚をかけてニーソックスを履き直すのを
ぼんやりと眺める。小ぶりの尻がスカートの下で揺れる。
平和な時間。過酷な戦場において、この上なく貴重な時間だ。
無邪気に鏡を覗き込む姿に、ルナマリアはシンの心情を理解しようと
していないという、レイの言葉を思い出した。
だが、マユの死体を目の前にした時の感情も、ステラを湖に沈めた時の感情も
シンは自分だけのものだと思っていた。誰かに理解などされたくなかった。
むしろ、同情したり分かったフリをする奴が一番許せなかった。
だから彼は自分の気持ちを誰にも説明しない。メイリンとアスランを撃った後も。
それでも、ルナマリアは何も語らない彼と、抱き合って泣いた。
他人と悲しみを共有することができた。シンにとってはそれだけで十分だった。
身支度を済ませた少女が彼の背をそっと抱いた。
やわらかな感触が、ささくれ立った気持ちをなだめてくれる。
シンは向き直ってルナの身体を丁寧に抱きしめた。
俺は彼女の、この体温を愛しているのかもしれない。
温かく息づいている命に、シンは静かにくちづけた。
「君を、守りたいんだ・・・・・・俺」
いつか戦争が終ったら、軍服を脱いだルナマリアを見たいと思った。
そのとき隣にいる男は自分でなくたっていい。
快活で明るい彼女の笑顔を、失いたくない。だから守る。
「守ってね・・・・・・・・・あたしも」
少し、頬を紅潮させてルナがささやいた。
「あたしもシンのこと、守る。絶対」
「そんなこと誓っていいのか、ルナマリア?」
ドアの外で待つレイが、冷たい笑みを浮かべた。
829 :
IQサプリ:2005/08/30(火) 16:42:26 ID:qzc9As50
終わりです。一行が長くて読みにくいっすね。
あと60行もカキコできるって、途中で気付いた。
いろいろすいません。
最後に言わせてください。
ルナマリアは死なないって信じてます。
いいシンルナ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
なんとなく本当にこんな感じの二人、いや三人って気が
する。それぞれがそれぞれ傷ついて、どうしようもなくなって
るような。GJです。
オルガ…(´・ω・)
夏が過ぎれば文字展覧会も終わるのだろうか
ネオマリュキモス秋田
>>833パパのマグナムしゃぶってから出直してこい
>833
>1が読めない奴はカエレ!
836 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 21:42:10 ID:5gsSgCJM
展開と描写(心理&エロ)は悪くないんだけど…デモヤッパコウイウノヤダナ、オレハ
アスメイとの再会で救われて欲しいね(でも其だとレイは…ソレモコレモアノ"フサイ"ガワルインダ)
837 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 21:58:08 ID:vNUSOYNq
シンルナGJ!
俺は好きだな、こういうのも。
自棄になってるルナたん、エロ可愛い。
職人さんGJ!!!
こういう雰囲気も好きだなぁ。レイがカッコいい!!
そろそろ次スレの次期か……。
きっちり一ヶ月だな。
キター!!!!
職人さんGJです。個人的にはこういう胸の痛くなる
シチュエーションも好きです。ルナがエロくて女の子ですね。
844 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 00:30:16 ID:XPOSUuCT
キララクのスレが見れないのが痛い。。。。
845 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 00:30:23 ID:DKQl/xH6
シンルナいらね
最近のは釣りなのか?〜イラネとか萌えねえとか
夏休みだろ。
カエレと聞くと木村カエレと言いたくなる俺が居る……
あと少しで夏休みも終りだ・・・・それまで我慢だな。
>>849 おまえのも痛々しさでは変わらない…
記憶の限りこのスレで「氏ね」は初めて見た
21歳以上で顔文字満載なのか?
>>847 彗星と間違えてんだろ。
いくら文句言っても構わない、むしろ文句歓迎だろ、彗星は。
シンルナなんて需要あんのかよ
大半の奴がイラネって思ってるはずだぜ。本編見てな
厨房追放職人降臨祈願(-人-)
小競り合いしかできんのかお前らは。
大競り合いでもしてスレ潰すのがお望みかね
ところで、
>>828の、最後のレイは、笑うところなのか?
>>855嫌いなCPがあったらスルーすればいいと分からないのかね君は
そのCPが好きな奴だっているんだからよ
分かるだろ普通
いちいち食い付かないでスルーしませんか〜
スルーイコール容認と思い込む(というかいけないことだと気付かない)過去があるからさ…。
それは某カプ厨とそのアンチが激しく目立つから。今回のようにね。
常識的に考えたら…
「妹を殺した男」なんかにくっつきません
こんなありえないカプ、脳内SSでも間違ってると思うが…
>>864 うるせーハゲ
お前の考えなんてどうでもいいから
>>1を500回くらい読んでこい
でもおまいら
今のシンルナ人気見てみろ。殆どかハァ?って思ってるぞ。
まぁ納得しないのも納得だけどな
こうやって
少しずつ職人さんが消えていくのか・・・・・
>>866 気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
雑談はほどほどに。考察やアンチは新シャア板でどうぞ。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。
ここは本編云々より職人さんの技がモノを云うスレですよ、と
とりあえずお前ら1を500000回読んでから出直せ。
871 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 21:54:33 ID:DKQl/xH6
シンルナどうこうよりもシンがイラネ
夏休みも終わりだってのにずいぶんと香ばしいなオイ。
でもこの前の放送ではルナあぼーんかと思ったよ。
シンに関係した女キャラは2人おなくなりになってるからね・・・
あと5話しかないんだから、もうすぐ投下職人さんも居なくなっちゃうよ?
書いて投下してくれるだけでもありがたいと思わないと。
シンルナ、こういう解釈もあるんだって目からウロコ。
安易にラブラブせず最後まですれ違ってる所が激しく気に入りました。
心理・エロともよく描写されてて、俺的には神。
南極入りしてほしいよ。
あと、2時間過ぎても自室に入れず、青筋たててるレイに笑いました。
シンルナ好きだよ、っていうかアンチならスルーすればいいじゃん。
少なくとも自分は好きだから職人さんGJって感じだ
>>860 読み手の代弁だわな。これがあるとないとでは…
>>874 自分はシンルナはこういう解釈の方が本編的にしっくりくる。自分は、だよ。
十人居れば十人の見方があり、基本的にROMより書き手の方が妄想力がでかい。
ここは書き手の妄想のままを披露する場なので、超絶ありえないカプや展開でも>>1
437 :通常の名無しさんの3倍[sage] :2005/09/01(木) 00:20:06 ID:???
エロパロ板のSEED総合スレ20にアプされてるシンルナSS、俺はツボでした。
あれなら妹の仇とくっついたルナの心理に無理がない。
レイが意外に活躍してるし。
ただ、さわやか友達恋愛とは路線が逆方向なので、嫌な人は嫌だろう。
21歳以上のスレ住民で、見た奴いる?
457 :通常の名無しさんの3倍[sage] :2005/09/01(木) 00:45:18 ID:???
乙ッス!シンよりのSSってエロpy くらいでしか見ないから新鮮でした。
473 :通常の名無しさんの3倍[sage] :2005/09/01(木) 00:57:19 ID:???
>>437あれルナが基地外描写されてて痛かった
書いたやつアンチだろ
まあ何はともあれここの職人さんGJ!!
内部告発なんかしたくなかったけど向こうじゃ何言っても聞かない奴らだしこっちの住人にも申し訳ないからこういう形を執らせてもらいました
>>877 そんなもん持ち込むなよ…
ここに貼る意味がわからん
>>877 もういいじゃないか。夏も終わりだし。
またーりいこうぜ。
ただシンルナ作者よ。タイトルないぞ。
…本編が終わるまで次スレ立てるのやめないか?
新シャアの各三点リーダースレの削除依頼も最終回まで対応されなさそうだし、
南極も最近活動的になってくれたことだし…。
なんちゃって。削除されなくてエロだらけでも、新シャアでエロは板違いだもんな。
ここを引く理由には全くならんわ。まさに便所の落書きでした。はー。
上の方のやりとりでキラルナ書きたくなったんですが、
今は荒れ模様ですかね(´・ω・`)
彗星はどの年齢でも入れるから
21禁のここでの感想を書くなといわれているのに…
どこのアフォだ。
"青いヤシ"サン マダ-?
そもそも残り容量がこんなんじゃ、投下したくてもできんだろ
また雑談か
ID:8wdMovM1が荒らすから職人さんが降臨しにくくなったじゃないか・・・orz
>>887 次スレヨロ
>>890 乙。
ネオマリュ神は転載不可みたいだけど、
特にダメだししてないSSはしょうぼう様にひろって頂こうかなあ・・・。
あそこの種デスSSってまだまだ少ないよね。
>>891 やめれ。当人でない者が勝手にお節介を焼くと混乱する。しょうぼうさんだって判断を委ねられても迷惑だろ。
>>891 TOPの2を穴が開くほど読め
書き捨て流れて残したくない職人もいることを知れ
テンプレ徹底遵守しろ令発布しといた方がいいんじゃ・・・
逆らう奴多すぎ
100レスごとにテンプレ挟もうか…どこかの板で見たよそういうの
情けない対処療法だが、>>1嫁と言った所で厨が飛んで見ているとは思えない
携帯の場合カーソル合わせても見えない?よな?知らないが多分
どうも厨は携帯が多い気がしてたまらんちん
現時点で客観的に条件並べてったら、シンとルナが依存する必要性や
過去のやり取りから感じれる人間的相性から何から
全てに置いてシンルナ無理
ってことでシンルナ需要なし。決定。
漏れはああいうでいいよ、むしろ陵辱イヤだ
おまえらに必要なくても俺には必要だ。
シンルナでも陵辱でもどんどん来てほしい
>>896 同意。漏れもその手の話は前から思ってた
901 :
定期テンプレ:2005/09/02(金) 00:28:03 ID:221ldvKG
>>1 >気に入らないカプやシチュは、徹底スルーが基本です。
>雑談はほどほどに。考察やアンチは新シャア板でどうぞ。
>職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
>ここで許されるカプは、ノーマルカプか百合だけです。
こんな感じ?100毎で
あと、荒らしにイチイチ反応するのもやめないか?
>荒し、煽りは完全放置。放置出来ない貴方も同罪。
次回からテンプレ入れて欲しい。
そういう場合はスルーして雑談ふったりした方が無難な気がする。
>>891が元の話題なら、勝手な転載・転載依頼の禁止も
入れたほうがいいんじゃないか?