舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定なので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】
【異能】黄昏の学園27【異端】
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1275387977/l50 【異能】黄昏の学園避難所65【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1277475157/l100
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
紅いコートを好んで着る。 特に冬場。
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・体術…あらゆる格闘技の技を節操無く使う。
・感知…魔力の流れを漠然と感知できる。
(主に人間と人外の区別に使用するが完璧ではない)
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。
『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。
【武器】鋼鉄製トンファー(銀メッキ加工済み) 重量15kg×2
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
・魔王の加護(魔力供給・再生能力など)を失っているので
肉体的には鍛えた常人程度の強度しかない。
・魔術と異能の同時使用ができない。
・『Lunatic』は一度の戦闘に二度までしか使用できない。
無理に使用すれば行動不能になる。
・『Lunatic』使用後に大きな隙が出来る。
【備考】
数多の矛盾を抱える、珪素使いの自称「悪人」。かつて魔王の契約者だったが
様々な出会いと戦いの末に今までの自分を見直し、契約破棄に至る。
契約破棄の代償に「魔王の加護」と寿命を失う。
普段は気さくで適当な態度。実はネガティブ思考かつ悲観的。皮肉屋で屁理屈好き。
他人の言い分を認めないが、認めるべき部分はちゃんと認める。天邪鬼で琴線に触れる
事象がかなり偏っている。尚、必要なら誰でも抹殺する性格は余り変わっていない。
※現状
《虚影会》に反旗を翻す。
兵部晶とはいずれ決着を着ける気でいる。
紫一久からある少女を救済するつもりでいる。
アンジェラ・トルーマンと契約し2種類の魔術を使えるようになった。
奏永久の兄探しを手伝う。
【規制解除されたのでプロフ投下】
【スレ立て乙だ。投下のみ】
>>
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1275387977/536 「……まあ、力を取り戻し、体に戻っても一から修行のしなおしじゃ」
「この街にある社をしっかりと守れるくらいの実力をつけんとな」
(狐の修行がどんなものか、都も分からないが、意気込みは感じられて)
(水鏡の言葉も気休めにはなっているようだった)
卯月さんのお友達が追い払ってくれたけど、退治できたんじゃなくて。
だから、あのサンタクロースはすごく強いんだと思う。
それに当たり前かもだけど、とても嫌な感じがしたし。
(昨年末のことを思い出しながら都は答える)
(血肉のこびり付いた骨のトナカイとソリなんて悪趣味そのものだった、と)
はい、もちろん。
幽体離脱した時だって、ちゃんと後ろで待ってましたから。
(当たり前なので胸を張れることじゃないけど、気をつけていたと言うことを強調して)
「それについては、我の力が回復したら、我で試してみることができるじゃろう」
「何かあっても我が小娘の体から追い出されるだけ、お主よりは安全じゃ……ん?」
(ふと何かの視線を感じる)
(それは二人の横に立つ物置小屋の屋根からで、殺意はないものの強い悪意のようなものがあった)
【ふぅ、危なくレスが消えるとこでした】
>>4 その時を楽しみにしてますよ。少しは落ち着いた街にしたいですから…
(声の感じからも幼い印象を受ける。確か妖力が増すと尻尾が増えるんだっけ?
そんなことを思いながら)
分かった、嫌な感じがするサンタクロースだね。
季節はずれのサンタクロースにあったら僕も何とか対処してみるよ。
(殺す、とよく実態を知らない水鏡は密かに決意する)
試すのは構いませんけど、くれぐれも都ちゃんと傷つけるようなことは控えてくださいよ?
それでなくてもややこしい能力なんですから…
(自分よりはまし、のセリフに苦笑を浮かべていると――
冷たい視線を肌で感じる。とっさに辺りを見渡して人影がないのを確認すると、いつもの「変わる」仕草をして――)
やいやいそこの、出てこいや。
いるのとっくにバレバレだぜ?おにーさんと遊んで欲しいなら構ってやらなくもねーから。
(禍々しい気配と殺気が全身に浮かんだ紋様から放たれるのを紅雲は感じるだろうか?
それを気にした様子もなく、ニタニタと不真面目な笑いを浮かべ、
それでも都を庇うように屋根と都の間に入ってこきこきっと首の関節を鳴らし、
やる気ゼロパーセントと言った様子で屋根の上を窺った)
>>4 (物置小屋の屋根に腰掛けていたのは、白無垢を着た小柄な少女)
(透けるような白い肌、紅い瞳、角隠しの下に見える短めの白髪)
(それをのぞけば、都そっくりの少女は、おかしそうにクスクス笑いながら二人を見下ろしている)
「くっ……祟り神、いや、禍津神か」
(不知火の"穢れ"が触るのか、知らずと都の手を動かして車椅子を後ろに下げる紅雲)
「しかし、あれが小僧の言っておった輩か……確かに似ておる、というよりもそっくりか」
(そろそろ暗くなり始めていたが、見えざるものを感じられる不知火や紅雲には)
(屋根の上の少女がくっきりと白く輝いているかのようにはっきりと見えた)
『ごめんなさい、わたしが遊びたいのは先輩じゃなくて、わたしの中にいる狐さんなの』
『先輩が遊びたいんなら明日にしませんか? わたし、一緒に行ってみたいとこがあるし』
(都そっくりの声、都そっくりの話し方、着物を除けば最初に憑かれた時そのままの姿で)
(見掛けの問題がなければ、間違えたとしても責められないくらいそっくりだった)
うそ、ほんとにわたしそっくり……。
(都も驚きのあまり目を丸くして、目を擦ってみてもやっぱりそっくりで)
>>5 ふーん…
(じろじろとこの場には不釣合いな白無垢姿を眺め、腰に手を当てて余裕の態度で)
オレ様にはちっともそっくりには思えねーけどな。
なにより(とん、と自分の鼻に指を置いて見せて)
全然気配も匂いも違うじゃねーか。
どこのどちらサンだよ、おめーは。
(後ずさる気配を背中に感じ、そちらは特に気にかけることもなく)
第一車椅子用意してねーのは致命的じゃねのーの?
知ってるヤツには一発でバレるだろ。そういうの、浅知恵ってゆーんだぜ、知ってた?
(傲然と胸を反らして顔かたちは確かに都そっくりの得体の知れない存在を見返して)
オレ様にはあんたと一緒に行きたいところなんてねーけどな。
名を名乗れよ。オレ様、水鏡恭弥な。不知火でもいいや、どっちでもお好きなほうで。
(襲い掛かってくるようなら即座に迎撃する。心積もりだけはしておきながらも、
体は自然体でどこにも力みのない、手をぶらぶらとさせた姿で、油断なく相手の気配を探る。
それでも性格からか、顔にはへらへらとした薄笑いが貼りついたままで)
私の中にいる狐さん?違うだろ、みゃーの中にいるお狐様だろ?
まったくこんなションベン臭い小娘に何を好き好んでとっついたんだか…
(ひょい、と大げさに肩をすくめて見せて)
>>6 『つまんないよ、そうゆうのは遊び心っていうの』
『この方が狐に憑かれてるって分かりやすいんだもん、ほら』
(屋根の上にいる少女が頭の上に乗っている角隠しをとると、白いふわふわした狐の耳と尻尾が現れる)
『不知火、かぁ……ふーん、おかしな名前』
『わたしの名前は知ってるでしょ? みゃこ、都だよ、都』
(少女はあくまでも悠然と都と言い張り、二人を見下ろす)
(不知火を警戒しているのかは分からないが、下には降りてくるつもりはなさそうだ)
しょっ!
どさくさに紛れて何を言ってるのよ!
(さりげなく失礼なことをいう不知火に顔を赤くして怒る都だが)
「だから好きこのんでしょんべん臭い小娘に憑いたのではないというとろうが」
(さらに激怒させるようなことを紅雲が言う)
ぶーっ!!
『わたしはわたし、ここにいるのもあっちにいるのも都だもの、だから中にいるのはお狐さま』
『ま、違うのはそっちにいるのが紅雲くんで、こっちが紅空ちゃんなんだけどね』
(にやっと、都の顔でもこんな顔ができるのかと思うほど意地悪そうな笑みを浮かべ)
「!?」
(その名前に紅雲はあきらかに動揺する)
>>7 遊び心なぁ…ハタ迷惑って言葉、知ってるか?
オレ様もおめーさんも、この世にあるべき存在じゃねーだろ?
(呆れたように狐耳と尻尾を眺めて)
みゃこなぁ…ま、見た目がそっくりなのは認めてやらねーでもねーが。
あ?だって事実だろ、べにっちも認めてるじゃねーか。
(例によって紅雲も勝手な名前で呼ぶことにして軽く振り返る)
はいはい、分かった分かった。ったく、昔っからお狐様は気位だけはいっちょまえって決まってんだからもー。
(どうでもよさそうにへらへら手をふって都の抗議にはまるで取り合わず)
ふーん…どうやらただ姿を真似ただけじゃなさそうだが…
このへんで解説しよう!をやってくれるのはべにっちなのか?そらっちなのか?
どっちでもいいからさっさと説明してくれよ。でねーと…
(つかつかと物置小屋の壁に歩み寄り、無造作な右ストレートを繰り出す。
同時に全身の紋様が光を放ってぼんやり浮かび上がり、「右手」の破滅の力を解放して――)
本当にめんどくさくなったら、こーすっからな?どっちとも。
(拳よりも大きく、サッカーボール大に壁を真円に、綺麗にくりぬいて見せる。
薄暗くて中はよく見えないが、明らかに向こうまでなんの破片も飛び散らせることもなく、
壁の素材を「消滅」させてしまって)
おら、キリキリ白状すっか、得意げに自慢してあることないこと喋ってみせろって。
(力を見せびらかすようにした後はぶらぶらと後ずさりして、車椅子の都と屋根の上の都、
どちらからも等距離を取って、屋根の上の白無垢都を見上げて)
>>8 『あーあ、駄目だよ、学校の施設を壊しちゃ。ちゃんと先生に謝らないとメッだからね』
(屋根から少し身を乗り出して不知火が穴を開けた壁を見た少女は、都の真似をして頬を膨らませる)
…………。
(確かに仕草も都に似ていて、それを見せつけられると馬鹿にされているようで気分が悪い)
(まあ、それ以上に不知火と紅雲の失礼さの方が頭に来ていて声も出せないくらいだったが)
「我と紅空は対となって社の左右に座するもの……我が腹輩、紅空は異形に殺められた」
(その隙を突いて、苦渋にまみれた紅雲の声が都の口からもれる)
「貴様はあの時の異形。そして、紅空を――喰ろうたな!」
(紅雲の悲痛な叫びもむなしく、パチパチパチと手を叩く音が屋根上から響く)
『せーかい、よくできました♪ 90点くらいかな?』
『そのまま紅雲くんも一緒に料理しちゃってもよかったんだけど、なにか面白いことになってたからね』
『少女に憑いた狐が何人もの人を食べたなんて、すっごい大ニュースにならない?』
(邪気のない都の笑顔で、でも口からこぼれ出る言葉には邪気が満載で)
……た、食べたって、ええっ!?
「あの小僧以外に手をかけたのか……」
(悪い想像をしかけた都は左手で口を覆い、ほぼ的確に想像した紅雲は右手を握りしめる)
「不知火とやら……姿形が違うが、あれが我らの社を襲った異形に間違いは無い」
>>9 (可愛らしい仕草に、ぞっとするような笑みを返してみせる)
ああ、ちゃんと謝っておくよ。
(なるほどね、と背後の説明を背中で聞いて)
ならぶっ殺してもいいよな?
(「人を食べた」と聞いた瞬間に全身から殺気を放つ)
それともなんかヤバイい事情でもあるか?
10秒以内に異論がなければ――殺す
(軽く膝をたわめ、跳躍に備え)
対になってるから、くもっちに都合が悪いとか?
そんな事情があるなら今のうちだぜ?
ちなみに――あんま調子コイてっと許可があろうがなかろうが、
そっちの事情を斟酌なんかしてやんねーからな?
(白無垢都を見上げる。殺意のみを写した瞳で冷たく「獲物」を見据えて、
戦闘に備え、全身の紋様が夕闇の中でもぼんやりと禍々しい気配を放って――)
あと5秒だけ待ってやる。
>>10 「……いや、ない。紅空は死んだ。あのままでは黄泉路へ立つこともできまい」
(右手に痛みを感じて見てみると、強く握りしめすぎて白くなっていて)
紅雲くん……。
(右手の上に左手を重ねて、そのまま握りしめる)
(お稲荷様には普通の神社にある狛犬の代わりに狐の象が置かれている)
(それはどでも社を守るように左右二体あって、対と言うからには紅雲と紅空はその二体なのだろう)
(仕事仲間なのか、兄弟姉妹のような関係なのか、どちらにしても、大切な存在だったはずだ)
『もー、何をそんなに怒ちゃってるの?』
『それに薄情だって、勝手に紅空ちゃんを死んじゃったことにして』
『ちゃんと、紅空ちゃんはわたしの中で生きてるんだから、ほら』
(不知火の様子も気にせずに、少女は話を続ける)
『……紅雲、すまぬ。ふがいない我を責めておくれ』
(少女の口からも、紅雲と同じような幼い少年の声が発せられた)
(都の真似ようを考えるとこれも真似ている可能性はあるが)
(紅雲に反応してびくっと体が震えた都は、その声が紅空当人のように思えた)
>>11 …っち(苦々しく舌打ちする。目の前の白無垢と、背後の言葉の両方に挟まれて)
一つだけ、確かめたいことがある。
(それでも気持ちをたわめるように、溜めるように強いて落ち着けて)
何人喰ったか、覚えてるか?紅空?
(細めた目でまっすぐ、白無垢都の瞳を射抜いて)
お前からオレ様が感じるのは、路地裏のゴミ溜めよりひどい腐臭だけだ。
…人の命を弄ぶのは、楽しいか?
オレ様に教えてくれよ。
(低く、感情の起伏に乏しい声で相手を見据えたまま問いかける。
ほんの少し、背中には疲れたようなやりきれない気配を滲ませて――)
もう、何もかも手遅れか?
(抑えても抑えきれない殺気だけはしかし濃厚に、あたりの空気を満たしていって――)
【返事次第ではマジで殺す。止めるとか逃げるなら今のうちだぜ?】
【言っとくが戦闘になったら一切手加減はしねーから】
>>12 『少年が二人、少女が一人……情けないが、我にこれを止める術はない』
(苦しげに少女の眉がひそめられるが、すぐに笑顔に戻って)
『食べるって言っても、生気とか魂とかだけよ』
『今だってみんなぐっすりベッドで寝ているもの……まぁ、目は覚めないだろうけど』
『あ、そうそう。美味しくなくて、料理しようもなかったから残しちゃった子もいるわよ』
(それは前山馨のことだと都は察する)
(まだ水鏡には話してないが、そもそも都の偽物の話しを聞いたのは前山からで)
(他の被害者が病院にいるということなら、それは前山だろう)
『そう? みんないい香りがするって言ってくれるのに』
『最後までみんな気持ちよさそうにしてるし、それを見てるのはとても楽しいよ』
(眼を細め、指先を舐める少女の仕草は、都の真似ではなく異形本来のくせなのだろうか)
『だって、わたし達はそうゆう存在だもの、何百年、何千年も前からそうしてきたの』
『種が違う先輩に教えるのは難しいと思うなぁ。それにそもそも先輩は男だしね』
(蚊が血を吸うのを責められのは困っちゃうよ、と少女はまったく困った様子もなく続ける)
「魔物は魔物じゃ、恐れられ神に奉られるものもおろうが、そうゆう神と転じるだけで性は変わらぬ」
「すまぬ、都。我らの力不足で主に迷惑をかけてしまったようじゃ」
(少女が許したのか、一瞬だけ紅空も申し訳なさそうに目を伏せた)
(彼らにちゃんと異形に対抗できていれば、こんな自体はなかったであろうと)
>>14 そっちがそういう存在なのはもう、どうしよーもねーんだろうよ。
オレ様がオレ様であるように、な。
それは分からないでもない。
お前が「ある」ために、人様に迷惑が掛かる、オレ様が引っ掛かるのはそこのところだけ、だよ。
(平板な口調でそう口にして、まだうつむいたまま)
気にすんな。オレ様は掃除屋だからな。
(背中の都と紅雲に向って語りかける。
白無垢都をまるで相手どった様子もなく)
昔っからこの国はそうだろ?良い悪いじゃねえ、力があるものが崇め奉られる。
たたりませんように、害を我に及ぼしませんようにって、お願いするって決まってるさ。
(一瞬だけ、肩を落としうつむいて――)
いわば――クズの始末をした殺し屋ってところだな。
(次の瞬間には目にも留まらぬ溜めなしの跳躍を見せて屋根の上の白無垢目掛け、瞬く間に跳躍し――
腰だめに固めた正拳を迷うことなく最速の軌道を描いて白無垢都の胴の中心目掛けて放つ――
全身に燐光を纏い、最大出力で「ケガレ」の能力を解放した、
触れるだけであらゆる物質と霊体をその構造ごと、完膚なきまでに破壊する力を込めて――
冷静に冷酷に、我が身のダメージや反撃に一切気を使うことなく)
あばよ、紅空
(死の宣告を告げるようにかすかにぼそり、と呟いて)
>>15 『きゃんっ!』
(一瞬のまばたきですら致命的になるような打ち込みが少女の体を貫く)
(前に置いていた両腕も巻き込まれて肘辺りで粉砕され、拳は背中へと突き抜けた)
(そして拳と一緒に体から飛び出した白い子狐の体が白い霧のように宙へ溶けていくのが見えて)
……!?
(ポタポタと空から何かが降ってきて、都の頬や髪の毛に付着する)
(何かと思って指で拭って見てみようとするが、紅雲により目をとざされて見ることは叶わなかった)
(都がぬぐったもの、それは赤い血と肉のかけらだった)
『痛い! 痛い痛い痛〜いっ、なんてね』
(砕け散った手や体がスライムのように粘着質の物体に変わり、不知火の腕や体にまとわりつく)
(それと同時に不知火の体から生気や霊気が吸い取られ始め)
(代わりに強い悪寒と奇妙な快感が不知火を浸食し始める)
『先輩とわたし、どちらが頑張れるか根比べね』
(不知火の破壊の力が少女を壊し尽くすのが先か、少女が不知火を喰らい尽くすのが先か)
(物置小屋の屋根の上で少女の血肉により赤く染まった不知火の体を、夕日がさらに紅く染め重ねていた)
「そ奴から離れるのじゃ、触れていなければ生気は吸えぬはずじゃ!」
(都にそれを見せまいとして反応がおくれた紅雲が、不知火へ遅すぎたアドバイスを送る)
【すみません、急用で1時間ほど席を外します】
>>16 (手ごたえなく突き抜けた…?と思えばねっとりと全身が絡めとられているのを理解する。
紅雲の声もなんとか耳には届いたが――)
やれるモンならやってみろ。
ただし、オレ様の紋様一つにつき、恨みつらみがタップリ詰まった怨念を全部吸いつくさねーと、
パンクすんのはおめーさんの方だ。我慢くらべってヤツか?
(生気を吸い取られ、力が抜ける感覚に歯噛みしながらも、言われた通りに引きはがしたり、距離をとろうとはしない)
おめーの「真ん中」はどこだ…
オレ様が感じ取ったときが、そっちの最後だぜ?
オレ様がどうなろうが、てめーはこの世から跡形もなく消し去ってやる…
(存在の中心とも言うべき、相手の霊体の「核」を探し、ぬるついて自分の体に張り付くモノを手探りで触っていく。
悪寒と奇妙に肌を擦る快感に耐えながら、殺気だけはいささかの衰えも見せず――
どうあっても引くつもりもなく、どこに『右手』の能力を叩きばいいか、
相手の弱点を探ろうとして――)
【そんなら20時過ぎぐらいまで食事その他用事を済ますことにする】
【みゃーの都合に合わせるから、今夜が都合悪いならすまねーが再度凍結ってことにさせてくれや】
【以降はなんかあったら避難所のほうに書いとけよ?んじゃこれで一旦スレを返しとくことにする】
【できればまた後でな、みゃー】
【ロールのためにお借りしますっ】
(炎のように揺らめく髪、明るい色の瞳で前山を見上げる。
恐る恐る、土くれや血で硬くなった掌を開いておずおずと手を伸ばす。)
…………
(顔が変った――前山の顔が変な風になった
そう感じるとびくっと肩が跳ねて、弧月を思わせる瞳がきゅっと細くなる。)
(思わずのばした手も固まってしまって――――)
【こちらこそよろしくお願いしますっ】
……ええーぇ……。
(笑顔を向けると怯えられる。
近づいても怯えられ、頭を撫でると安心される……。
全く何が何だか分からず、しかもどうしていいかもわからない。
小さな子供だったら、これまでの行動で懐くまではいかないにしろ、ある程度心を開いてくれてはいた。
しかし、今回はそれが通用しない。
どうしたものか、と思い……とりあえず、もう一度頭を撫でてみることにした。
伸ばされた手を握り、そしてその女性の頭を撫でる)
(握られたささくれ立った手、そしてそこにある円形の火傷跡。
よく見れば、暗がりでもわかるほどに肌は転々と色素沈着していて、あざがまだら模様を作っていた。
それからフォークか何かで刺したのだろうか、等間隔に三つ小さな穴が開いていたり
ご信用のスタンガンでも当てられたかのような火傷のあともついていて――)
…………
(手が握られるとちょっとだけ痛んだ、背中がビクッとはねる。
けれども前山の能力に呼応するかのように髪の炎のような揺らめきは増し
瞳に力が宿っていく)
(頭を撫でられれば瞳がすっと、気持ちよさげに細くなって――――)
……お、今度はおっけー……かな?
(握った手に感じた皮膚の違和感を見ると、そこには傷があった。
また、よくよく観察すると出てくる傷の数々……。
それから推察すると、あの首の鎖は逃げないようにしていたものであり、迫害に使われていたものでもあることが推測できた)
……痛かったねー。
でも、もう大丈夫だからね……。
(安心したような表情を見て、そっと頭を撫で続ける。
この子が落ち着いたのを見て、今度はどうしようか、と思考を這わせ始める。
すると……以前奏先輩に聞いた「夜叉」のことを思い出す。
「夜叉」なら、この子を治すことができるんじゃないかと考え、ポケットの中の紙と携帯を探し始める)
………?
(頭を撫で続けられながらぽふ、と前山の太腿辺りに顔を埋める。
マーキングする猫か何かのようにすりすりとそこに額を擦りつけて)
(言葉の意味はまったくわからなかったが、それでも安心のできる感覚だけは伝わってきて――)
(ただじっと、前山の動向を探るように見つめて――)
……これはいいのかな……。
(体を押し付けられると、よっぽど安心したように見えた。
どうも馨の動きを阻害し、殺してしまおうという気はないらしい。
それに、殺気も感じないということは……この子はどうも、何か罠があるということではないようだ)
お、見つけた……って、あれ、どうしたの?
(頭を撫で続けつつポケットを探ると、前に書いてもらった紙を見つける。
しかし、自分の手のあたりに視線があるような気がして、思わず聞いてみた)
(じっと、ただ前山の動向を探る。
その手にあるのは紙切れ、その価値なんか知るはずも無い。
故に…………)
――かぷ、もぐもぐ
(唐突に、意味もなく………いや、本人からすればじゃれ付いたのだろうが――
とにかく微弱な力で前山の手に噛み付く。
そのあと何かを咀嚼するように甘噛みをして。)
てっ。
……あ、あれ……?
(自分の手に噛みついた様子を見て、これはこれでコミュニケーションなのだろうか、と考えつつ。
何を咀嚼しているんだろうと口元を見る)
……お、おーい。
め、め。
(あんまりやられていると動けないので、その動きを阻害しようとする)
……もぐもぐもぐ
(甘噛みを続けながら上目遣いで前山を見つめる
その動きを阻害されるとつまらなさそうに身を離して、チロリと一度
噛んだあとをなめて、前山の足元にペタン、と座りこむ。)
……これは懐かれたんだろうか。
どうなんだろうなぁ……。
(イマイチ言葉が通じないので、意思疎通ができずに首を傾げる。
とりあえず大人しくなったので、傷を治してあげようと、来た道を戻ってみた。
そして、そっと手招きする)
おいでおいでー。
ほら、治してあげるからさ。
(そう言うと、携帯を使ってタクシーを呼ぶ。
裏山の下に車を回してもらい、指定された住所に早速行ってみようと考えた)
(前山が動き出すと腰を上げて、同じように歩き出す。
歩調に合わせて僅かに揺れる指先にじゃれ付くようにしながら
前山の後ろをついていき――)
(完全に前山のことを信用しきった幼子はあきらかに異形であることを隠さず
幼い肢体に虐待の痕も隠さず、ただ親に従う獣のように
前山に追従していく――――)
……おお。
なんだ、これ。
俺の指は餌なのか……!?
(ついてくる異形に面白さを感じつつ、うまくそれを釣り上げる釣りをやりながら、裏山を下りていく)
(丁度山を下りた処でタクシーが到着した。
ちょっと待っててくださいと運転手に告げつつ、メモを差し出す。
車に乗ったらここへ向かってくださいと告げて、とあることに気づく。
この子をこのままタクシーへ乗せると、運転手を不安に思わせると感じ、ウィンドブレーカーをその子にかぶせようと、少し身構えた)
…………♪
(結局、前山馨による異形釣りは裏山を下りるまで続いて、そこにつくころは
その手をとってぷらーんとぶら下がる異形少女がいて――)
………
(ウインドブレーカーがかぶせられると、少し痣のある脚を除いて目立たない程度に
――小さな人らしきものがウインドブレーカーに包まっている姿は逆に目立つかもしれないが
少なくとも異形と思われるような姿にはならずに………)
「あいよ」
(強面で少し無愛想なタクシー運転手の中年もチラリと二人を一瞥しただけで
特になにも問い詰めたり、必要以上に視線を投げかけたりせずに二人を乗せて夜の町を行く)
(何度か見覚えのある通り、景色を過ぎる――さほどメーターを回さずに二人はそこ
「奏診療所」にたどり着く――)
(その少女に懐かれた様子から、小さい子供に懐かれたような、小動物に懐かれたような。
何だかもやもやした気持ちを抱きつつ、そっとその子を抱き抱えた。
このまま、タクシーの運転手に何も言われないように願いつつ、柔らかく、冷房の利いたタクシーの椅子に体重をかけた)
……ここ、か……。
(ふーん、とその診療所の外観を眺めつつ、そんなにお金が入っていない財布を取り出すと、止まったタクシーの運転手に代金を払う)
ありがとうございましたー。
(いい加減に窮屈でたまらないのかその異形少女はフルフルと首を横に振って
必死でパーカーくらいはとろうと試みている
時折助けて欲しそうに前山を上目で見つめて、また首を振る、この繰り返しだった。)
(住宅がそれなりに隣接しており、近くに「通学路」と表記がある看板があったりと
それなりに立地条件は悪くない、がどこか寂れた、というか流行ってなさそうなたたずまい
そんな診療所もまだやっているのか、電灯の光が建物から漏れて
看板もついていた――――)
もうちょいだから。
もうちょい待っててね、そうすればすぐだから。
(頭を振るたびにその少女の頭を撫で、落ち着かせようと試みる。
しかし、こう何度も視線を向けられると、気持ちが押されてしまうのだった)
ほうほう……こんな場所にあるのか……。
……しかしまぁ、なんというか……わりと堂々とした感じかもしれない……。
(そっと口を尖らせつつ、その診療所の扉を叩く。
そして、そっと首を入れると……)
こんばんはー……。
誰か居ますかー?
ちょっと頼みたいことがあるんですが……。
「うぃー」
(前山の声に答えたのはなんともだらけた声、仮にも医者が出すような声ではなかった。
続いて、その声の主と思われる背が高く、がっしりとした体格の男。
上に羽織った白衣こそしっかりとしているが、その下のワイシャツはよれよれになっており
ネクタイも緩んだ状態だった。)
「どうも、スーパーなら真逆の方向な。ついでに****さんなら先日なくなって以来空き家だ。」
(こりこり、とやる気がなさげにこめかみの辺りをかく仕草。
半端に伸びた髪がヘアピンで無理やり後ろに括りつけられているおそらく20〜30代と
思われる成人男性)
(胸元のプレートに顔写真とともに「かなで せいじ」なる文字が掘り込まれていて――)
(目の前に現れた男を見て、医者とは思えず、まるでぽかんとした顔を浮かべた。
何を言うでもなく話し始めた男に何が起きたんだろうと、あっけにとられた様子だった)
……えっと。
何が言いたいんだかわからんのですが……。
とりあえず、この子を治してほしいのですが。
(そういうと、異形の少女に被せていたウィンドブレーカーを脱がせた。
すると、先ほどまで痛々しい姿を見せていた少女がきっと、目に入るだろう。
ついでに、胸のプレートを見て、先輩の親戚か誰かなのだろうか、と思考を這わせる)
……あ、そうだ。
えっと、ちょっと今回、手持ちが少ないので……後で請求してもらったり、とかできるんでしょうか。
あと……。
(ここの場所を教えてもらった時に言われたことを思い出し、どうすべきか迷ったが……)
……奏先輩の知り合いなんですけど。
奏、永久先輩の。
なんだ、客か………いや、患者ね、いやここんとこ暇でね。
ここんとこっていってもずっと暇なんだけどな。
どーにもこーにも気が抜けてたみたいで――――
(問いの抜けた笑いを続けつつ胸元のボールペンを抜き
――そのまま素早い動作で投げつける。前山の頬を掠める程度に。
ただし掠めたソコが裂ける程度の威力を持たせて。)
――けぇ(帰)れ。人外お断り、俺一応人のお医者様なの、分かったら回れ右だ。
めんどくせぇんだよ、その手の患者は上にも報告しなきゃならんし…………
……………………。
…………ってお嬢のしりあいぃぃ?!!
(嫌悪すらむき出しにして追い出しにかかっていた清二だが永久の名前が出ると
途端に声を荒げて落胆する)
あー………ってーと、お前さんがあの、「炎使い」テメェの怪我じゃねのかよ
ありえん、なんだそりゃ、ありえん…………
(異形少女を見やる、前山に抱かれて病院とかそういうところ特有の気配におびえるその姿は
明らかに訳ありだった――思いっきりため息をついて)
………オメェから金とったら僕が何か言われる、つけといてやるから――アンのおっぱいお化けが…………
……。
(周囲を見ると、思わず顔を顰めてしまう。
確かに人が来そうな場所ではあるが、寂れた様子、そして整えられていないその場所に、思わず皮肉の一つでも漏らしてやろうかとも考えたが、
これからのことを考えるとその言葉を飲み込んだ)
……ええ……。
(ある人の名前が出た途端に態度が180度変わってしまった。
あれだけ嫌悪されていた様子がこうまで変わってしまうと、やはり何かあるのではないかと考えてしまう。
しかし、この様子だとそれを利用しない手はないな、と考えた)
え、あれ、俺の話そこまで聞いてるんですか……。
……ええ、すみません、ツケでお願いします……。
(身内っぽい人間にまで「おっぱいお化け」呼ばわりされている先輩を思い浮かべて苦笑しつつ、ほらほら、と再び少女を指で釣って中へと案内する)
聞いてるっつーか、脅されたっつーか
僕の人生あれの思うままっつーか、早いとこ従矢さん帰ってきて継いでくんねーかなっつーか。
なんか気にいらねーんなら早いとこ帰ってくれねーかなというか(バッチリ心読み)
はぁ………仕方ない、か。言っておくが僕はあくまで人の医者だ。
そりゃ訳ありも診るし、面倒だって見る。上からの要望なら化け物相手の診察もするさ。
けどな、これからも犬猫よろしく拾ってきちゃ僕のところに持ってくるんじゃないぞ?!
(もう一本のボールペンを抜くとびしっと突きつけて)
(異形少女のほうはといえば、さっきまで楽しげに前山の指を追いかけていたのが嘘のように
がしっと太腿辺りにしがみついて首だけで前山の指にじゃれ付こうとしている。
何かが――空調だったり時計だったり――音を立てるたびに過剰なまでに反応して見せて……)
あー、ソイツは君が連れて来い。
多分、君がいないと僕が危ない。僕と二入っきりだったら暴れる。
その傷跡、虐待だろどうせ……君がやったのかキミの知り合いがやったのか知らないけどな。
(ぼりぼりと後頭部をかきながら診察室の扉を開けて)
っつーか診なくてもほとんど治ってるってーの、調子が悪いのだってきっと
精神的なものだろうに………あー、診る価値ねぇ〜
(医者にあるまじきボヤキ――此処が流行らない理由を吐き出しつつ
扉の奥に消えていって………)
…………。
(自分が言葉を出す前に次々と出される言葉を聞き、思わず閉口してしまう。
まぁいろいろと事情があるんだなぁと思いつつ、あんまり聞いて得することではないので多少、右から左へ聞き流していく)
……いや、まぁ……。
でも、ここ以外に俺が連れてこれる場所ってなかったんで……。
(戸惑いつつも言葉を紡ぎつつ、少女がじゃれついてくる様子にびっくりする。
先ほどとは違うコミュニケーションの取り方に更に驚きつつ、よしよしと頭を撫でた)
あ、はい、わかりました。
多分、俺が居ないと付いてこないと思うので……。
まぁ、そこら辺はご自由に想像してください。
一応、俺じゃないとは言いますが……友達がやったとは言い切れないので……。
(実際に虐待時の様子を見ているわけではないので、なんとも言えなかった。
ぶちぶち文句を言う医者の後につきつつ、その診察室へと入っていく)
ほらほら。
(腕にじゃれついてきた少女をうまく誘導しつつ、診察室へ……)
そうでもない。
キミは寮暮らしか実家暮らしか何かか?まぁそうだとしても君の目の届く範囲でかつ
ソレを隠す場所なんていくらでもある。――分かるか?その傷跡一日二日でつくような傷じゃない
もっと長い時間をかけて痕になったものだ。
そしてキミが見つけるまでソイツは見つからなかった。
高架下に廃墟区、なんなら旧校舎なんかも使える。安全性を考えるのならば空き物件を探すのがいい。
廃れたテナントビルなんか一部鍵がかかっていないときもある。
よーするに………キミは自分で考えることを放棄しているだけに過ぎない。
キミも子供じゃないんだし、お嬢もその辺りのこと考えて俺のこと教えたんだと思うけどねぇ………
(くあぁとあくびを一つ頬杖をつきつつなにやら書類を作成。)
ほら、そこに座らせてもうキミが抱きかかえてろ。じゃなきゃ僕は診ないぞ。
(診察室に入ってから見慣れないものが増えた、そして嗅ぎなれない異様なにおい。
警戒心は高まっていくばかりで前山の傍を決して離れようとしない異形少女。
今一番危険と思われる清二には特に警戒心を強めて常にあいだに前山を置くように心がけて――)
ええーと、今寮生活ですけど……。
……マジで!?
(サッカーをしている馨だが、医者ではないのでその傷具合を鑑定することは出来なかった。
なので、その傷がそんな傷だったとは思わず、目を丸くしてしまう。
確かに、この少女はすぐに見つけられる場所には居なかった。
ということは、何度も執拗に虐待を受けていたということで……それを考えると、心の中に怒りの炎が沸いてきた)
……ああ、そういえばさっき……どこかで死んだ人が居て、そこが空き家になっているって言ってましたね。
隠す場所なら、そこで不足はないでしょう。
あとは、定期的に見に行けば……なんとかなるんじゃないかと。
(いろいろと考えを巡らせつつ、医者の言葉に目を丸くする)
……抱えられるのかな。
(先ほどから懐いている少女が自分の膝に座ってくれるんだろうかと考えつつ、一度椅子に座る。
そして、膝をぽんぽんと試しに叩いてみて、ここに座ってみて、とジェスチャーする。
しかし、通じるかどうかはわからないが)
ああ、キミはよほど裕福な環境で育ったんだな。
手の甲や頬の近くに円形の小さなくぼみのようなものがあるだろう?
ソレはタバコが押し付けられた傷だ。等間隔にソレよりもちいさな穴みたいな傷はフォークでも刺したんだろ。
後はご存知殴られ痕が多数ってところだ。
――コレが人間なら後は指輪の痕でもついてれば警察に連絡できるな。
知っているか?指輪をつけたまま殴ると線みたいな痕が残るんだぜ?
(へらへら、とした笑みを浮かべる――その顔に異形少女は自分を虐待した者たちをみて
さらに怯えを強くして、痛いくらいに膝にしがみつく。)
………いやいや、キミは馬鹿なのか?
あれは数日もすれば親類がやってきて土地やら家やらの存続をどうするかの話になる。
まだ数日は人の出入りがある。なかったとしても鍵はどうするつもりだ?
まぁ破るというのならば止めはしないが………僕はその場所を教えない。犯罪の片棒を担ぐのはゴメンだ。
多分、僕の見立てではソイツは回復しているよ。無論傷自体はだが…………
炎みたいな外見、「炎使い」であるキミになついていることからして火系統の精霊か何かじゃないかと僕は推測する。
ただ精神が非常に弱っているね、精霊として虐待を受けて精神的なダメージを負ったことが堪えてるんじゃないか?
(自分に向けられる敵意交じりの恐怖にため息混じりに)
まぁ………コレは単なる推測でしかないわけだがね。
(ヤレヤレ、とため息。金の取れない仕事など早く終わらせたいといいたげに肩を竦めて)
(そのジェスチャーは伝わったのか、膝の上に座ることをした。
けれどもそこまで――その後はしっかりと前山のお腹の辺りにしがみついて身を硬くする。
不安げに何度も何度も額をこすりつけて――)
――ああ、キミ。服位買ってやったらどうだ?
(とりあえず、診療が進まないので全裸の異形少女をみてそんなことを進言する清二だった。)
……まぁ……そこそこ不足はない生活はしていましたけど……。
……うわ……。
(思わず自分が傷を受けたように想像すると、うわ、と顔を顰めてしまう。
もし自分だったら、悲鳴を上げずにはいられないだろうな、と思いつつ、更に頭を撫でる。
怖かっただろうし、痛かっただろうな、と目で訴えつつ、だんだんと顔が沈んできてしまった)
……ってことは、メリケンサックみたいな感じで殴ったんですねぇ……。
ひでぇ話……。
……え?
……ああー……。
(いろいろな物事を指摘されると、言葉に瀕してしまう。
すると、どこへこの子を保護しようか、と考えると、アテがかなり少なくなってしまう。
というか、数えることもできないほどだった。
すると、思わず頭を抱えてしまう)
……はぁ。
精霊かなにか……。
(自分の能力は「いつの間にか使えていた」というものなので、その医者の言葉はあまり実感することができない。
というか、話を聞いても上の空でしか応えることができなかった。
とりあえずそれはそういうものなのだろう、と思うことにして、こくりと小さく頷く)
ん?
……うぇ?
(今まで姿を隠されていたので、その少女の姿に気を配ることができなかった。
そして指摘されて初めて、その少女が全裸であることに気がつく。
膝の上に座った少女を見て、馨は顔を赤くし……慌ててウィンドブレーカーを脱ぐ)
ふ、服は後で買ってあげることにします!
ああ、でも妹の服を借りれば何とかなるかも……。
(焦った調子で服を着せつつ、ちゃんとすわって、と告げて頭を撫でると、そっと体を抱きしめた)
そう、その「ひでぇ話」を人間が異形に対して起こしたんだ。
人は異形を狩る、自分たちの生活圏を守るために。そうするとだんだんとソレがエスカレートして
快楽の一種になってしまう――今回は子供の悪戯的なものだろうけど、な。
はじめは自衛のための行為だったのに無意味な殺戮が増える。
そうすると異形側も不必要に人を殺すようになる、結果さらに人は異形を殺す。
この繰り返しさ。止まらない連鎖の中異形や異能が生まれる――――
この世に絶対悪など存在しない、がこの世に常に必要とされているのが絶対悪だ。彼女はたまたま
その絶対悪にされ、拷問に近い日々を送ったんだろうな。
(喉の奥から引く笑いを漏らしながら)
さぁ、考えろ。
キミができること、やるべきことを考えろ。僕は手を貸さない、キミが考えるんだ。
キミがキミの人脈とキミの技能もってしてソレを救って見せろ。
(悩む姿が楽しい、といわんがばかりにニヤニヤ顔で前山を見つめて。)
理解してないだろうこの****め。判らないのならば聞くといい。
最近はネットで「ggrks」などといって「自分で考える」ことを強要させるがソレが有効なのはネットの世界のみだ。
現実ではソレはできない、なぜなら検索ツールなどないモノが多いからな。
その場の経験など検索してどうにかなるものではない――――故にそんなことができないのならば聞くということを覚えたらどうだ?
いやいや、キミ自身が理解したというのならば僕があえて進言することなんてあるまい。
――その代わり間違えたら死んでもらえるかね?面倒なんだ、その手の失敗に巻き込まれるのは。
クククッ、キミは面白いな。
全裸の幼女を抱えて此処まで来る姿はさぞご近所の奇異の目に触れたことだろう。
僕は此処に警察が踏み込んできたら迷わず君を差し出すよ。
幸い、警察機関にも異形に理解のある機関はあるわけだしね……
(楽しげに笑みを浮かべる
その傍らで撫でられたり抱きしめられたりと異形少女はすっかりご満悦で
ふにゃりと、表情を緩めて膝の上でごろごろと猫のように喉を鳴らして――)
くっそ……。
ひでぇことする連中も……。
(そこまで言いかけて、はっと気がついた。
自分は今まで何をしていたか。
暴れまわる異形を斃してはいなかったか。
それをもし、曲がった感情として人間が異形に対して行っていたら。
自分にも責任の一端を感じつつ、思わず口を噤んでしまう)
……放任主義っぽいっすねぇ……。
人脈と技術を駆使して……。
……むぅ。
(目の前に居る彼の吐いた言葉に閉口してしまう。
思わず眉を顰めてしまいつつ、目の前の彼の言葉を聞く。
が、酷い言葉を吐いた彼に対してカチンときてしまった)
む……やれるもんならやってくださいよ。
そしたらこの子預かってくれるんですか。
(わんわんと噛みつく犬の様相を呈しつつ、食ってかかってみせる)
はぁ……。
まさかこんなことになるとは思わなかった……。
よしよし……。
(無邪気に懐いてくる少女の頭を撫でつつ、傷に触れないように配慮する。
かわいそうにねぇ、と呟きつつ、子供をあやすような仕草をして見せた)
僕なら簡単にソイツの保護はできるねぇ、電話を一本「宗家」によこすだけさ。
大体、何でキミは僕が直接手を下すと思ってるんだい。
やれるものならの意味がわからないな、ああ、わからないとも。
では少しキミの中のキミの思考を整理してみよう。
この事象を見てどう思ったか、キミはソイツをどうしたいか、これからどうしたいか。
キミがソイツを見捨てるというのならば後はこちらで面倒を見よう。
ただし、お嬢になんと言われようとコレ以降僕はキミに手は貸さない。
――なに、そうなっても新たな人脈を作り直せばいいさ、お嬢がわざわざ作った橋をぶった切ってね。
想定外のことはいつでも考えておくべきさ。いままでキミは状況の変化を待つだけで
自分から何かをしようとしたことがないのだろうね。実に人間らしい、いい生き方だ。
(肩を竦めながら、軽く笑い飛ばす)
(異形少女はあやすような仕草をする手にまたじゃれ付き始めて――――)
それ……そこで保護されたら実験とか何かに使われるとか、そんなんじゃないですよね。
それだったら俺は全力で拒否しますよ。
そりゃ、俺だってこの子がちゃんと生活できるようにしてやりたいですよ。
だけど、「そういうこと」に使われるのはもっと嫌ですからね。
それに、見捨てるわけにはいきませんから。
(一々突っかかるような物言いにかっと血が頭に上る感覚が身に染みる。
しかし、ここで怒りを爆破させては元も子もないということから、ぎゅっと目を閉じて耐えた。
だんだん冷静な思考ができなくなってきたことを感じると、一度手で顔を洗う仕草を見せる)
……。
(再度言葉に嫌なものを感じ、押し黙ってしまう。
明らかに上機嫌ではない表情になりつつ、少女をあやす)
ああ、なんだ………キミは知らないのか。
お嬢も大概性格が悪い。自身のことをまったく話していないのか――イヤ、恥ずかしくて話せないといった所かな。
いまの立ち位置は決して誇れるようなものではないしね。
残念ながら≪奏宗家≫はソレそのモノが異形みたいなものでね。わざわざ別の異形を使っての研究なんてことはしていないのさ。
あるのは日々古来からの技術の研鑽と信念の後継さ
(ククッと再び笑み)
………で、決まったかい?
まぁ、ソレを僕に告げる必要はないんだけどね。さぁ、キミはどうするソイツを、自分自身を。
僕は見届けもしないし、手も貸さないが此処に留まる事だけは勘弁してくれよ?
歩みを留めるなんて若者らしくないじゃないか。
(――前山の憤りは異形少女に伝わる、その表情が不安をもたらす。
あやす手にすがるように背筋を伸ばし、肩に手をかけて、チロリと舌を出すと
前山を慰めるようにその頬を舐め始める)
(何よりも安心できるその人に捨てられるのを畏れて、少しでも役に立てることを見せようと――)
……え?
……あ、……は?
(一体何を言っているかわからず、眉を顰めた。
それそのものが異形であるという意味が何を指すかはわからなかったが、ともかく邪険に扱うことはないだろうという意志だけは見えた。
ただ……それを全面的に信用していいものか。
そして、それを自分一人で判断していいものか……。
自分が連れ帰ったら、確実に苦労させることは目に見えている。
それを考えたら……)
……寮の部屋には連れて行けない……か……。
……連絡だけ、してもらえますか。
俺が預かると……苦労させることは目に見えてますから。
そして……この子には、頻繁に会いに行くようにします。
(悔しくて唇をかみしめつつ、痛切な言葉を残す。
今の言葉を出すだけでどれだけ自分の心が傷ついたか。
それは自分がよくわかっていた、が……。
これから先のことを考えると、この決断を下すほかないように思えた)
【えーと、すみませんが後1レスぐらいで凍結or〆に向かって欲しいのですが……よろしいでしょうか?】
君は頭がいいんだな、だがそれ故に要領が悪い。
キミが会えるかどうかはわからない、それくらいは僕が話を通そう………
いや、正直面倒でしがないといいたいところだがねぇ
まぁ、しゃーないしな、残念だもう少し足掻いてくれると――言われっぱなしでないところを見せてくれれば
正直キミを見る目も変ったのだがね。
安心しろソイツのような精霊型の異形はコレまでも扱ってきてる連中だ。悪いようにはならない。
キミがいないことのストレスも多少あるだろうがそこは僕の知ったことではないしね。
悔しいか、傷ついたか?よかったじゃないかコレでキミもまた強くなれる。
ではコレでお開きということでいいかな?
ソイツはこちらで預かろう………なに、暴れる異形を沈静する手立てくらいこちらもある。
心配しなくても無傷でできるしな………っつーわけだからコレにて診察完了、かね?
【りょかいですっ、では次辺りに〆でお願いしますっ】
む……。
(自分の欠点を目の前でズバズバと言われてしまうと、やはり気分がいい気はしない。
しかし、またここで突っかかって壊しても、関係を修復する作業の方がかなり大変だ。
そして、目に見えないコストも、自分の身体に降りかかってくる。
それを考えると、今の考えがベストであるように思えた)
では……よろしくお願いします。
……あ。
(診療所のメモとペンを取り出し、それに電話番号と連絡先をさらさらと書いていく。
そして、その男にその紙を渡した)
行き先決まったら、そこに連絡ください。
それを元に、この子に会いに行きますから、よろしくお願いします。
(じゃれついている少女と目線を合わせ、そっと微笑む。
頭を一度、二度、撫でた後で身体を離し、手を振ってばいばい、と告げた)
では……すみません、後のこと、よろしくお願いしますね。
ありがとうございました。
(ウィンドブレーカーは少女の肩にかけたまま。
他には特にすることもないと思い、少女の頭を撫でた)
それじゃ、失礼します。
(そう告げると、さっさと診療所の外に出る。
今日、この時間だけで自分が知ることのできない新しい世界を感じることができたし、協力を仰ぐこともできた。
これが吉と出るか凶と出るのか……それはまだわからないが、それを吉に変える努力をしようと、心に消えた帰り道だった)
……ふぇっくしゅん!
(暖を取る衣類をあげてしまっていたので、帰りに風邪をひいてしまったとか)
【こちらはこんな感じで〆たいと思いますー】
【綺麗に〆ってるので私はさっきのでっ】
【色々とうまくいきませんで申し訳ないですっ】
【なんにせよ、二日にわたりお付き合いしていただきありがとうございましたっ】
【お疲れさまですっ、それではお先に失礼しますねぇ。おやすみなさませ〜】
【こちらこそ、二日間ありがとうございましたー】
【ちょっといろいろ聞きたいことはあるのですが……これから避難所だとふらふらなので、後日ということにしますねー】
【ではでは、おやすみなさいませー】
【
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1273241514/902 からの続き】
(漏らすような笑いにも、皮肉めいた言葉にも対応できなかったのは)
(――としょかーど、って何だろう。という疑問が頭をぐるっと回っていたから)
(だが、この相手この状況で聞けるわけもなく、後で調べよう、と思った)
…………。
(情けない姿。あれが素だ。というような言葉を聞いて、バレないように笑う)
(自分も先日水鏡恭弥に対して、同じような状態をさらしてしまっていたから、だ)
なら、貴重な無防備な姿を拝見できたということで幸運と思っておきましょう。
(無言で離れた彼の背中にそんな言葉をかけて、自分も近くの壁に背を預けて待った)
(水の音、鼻をかむような音、口をゆすぐような音)
(ぶるぶると首を振って水しぶきを飛ばす様はちょっと犬っぽい――など思いながら
手慰みに一本のスローイングダガーをくるくると回し、彼の様子を無言で観察して――)
(終わったか、と。そっと壁から背を離したその瞬間、だった)
―――――。
(「ジャー」の音が終わるのとほぼ同時に、銀色の刃がひゅっと空気を切った。
壁についている彼の左手――よりもわずかに横の壁の部分めがけて、
彼女は無表情かつ無言で、手にスローイングダガーを飛ばしたのだ。それは言葉より鋭いツッコミ)
タオルハンカチしかないのですけれど、
もちろんそれで勘弁していただけますね、主将(キャプテン)。
(「いただけますか?」の疑問形ではなく、「いただけますね」の確定形)
(相変わらずの表情でポケットを探ると、30×30m程度の少し大きな白いタオルハンカチを取り出す。
足をすすめ、差し出された手の上に「はい」、と置いた。そして黒い瞳はすぐに、違う方向へと視線を移し――)
(――壁にぶつかって落ちたスローイングダガーを拾おうと伸ばした手の先、
血まみれになった手袋が転がっているのをみつけて、ついでにそれにも手を伸ばした)
【置きレスにひとつ、お借りいたしました。ありがとうございます】
【瑞谷さんとのロールに、スレをお借りします】
【書き出しありがとう。まったりと待ってるから、よろしくね】
【兵部先輩とのロールのためにお借りしますねー】
――午前中の授業が終わりお昼休み差し掛かった頃、わたしはお弁当を食べに中庭に来ていた
…♪
(風が涼しくて、とても気持ちが良い…、今日は絶好のお弁当日和だな)
(そんな事を思いながら、ほぼ定位置となっているベンチでお弁当を開いた)
いただきまーす♪
(手を合わせ、お弁当を食べ始める)
(貧乏ながら、工夫したお弁当のおかずは彩りがよく、何から手をつけようか迷うほどである)
【それでは、こんな感じでよろしくお願いしますっ♪】
(深紅のサックスケースを背負いながら、弁当箱の包みを片手に
屋上へと向かう――――しかし、会いたいと願う、それの姿はなかった)
(もはや敵と知られている以上、近寄らないように
あの場所を避けているのだろうか。いや、そもそも学校に来ているのだろうか?)
(最後見た、あの獣の姿の時には片腕がなくなっていた。
常識や一般的感覚に疎い異形といえど、それはわきまえているのだろうか)
(だが、前者なら。他の場所を探せばいい、そう思い、再び踵を返す。次に目指す場所は、中庭に)
…………………。
(案の定、そこにもやはり黒上いろはの姿は見当たらなかった。
中等部一年生だろう、幼い雰囲気の少女が幸せそうに食事をしているだけだ)
(微笑ましい―――が、それを見にここまで来たわけではない。
また別の場所を探そうとして、それほど昼休みの時間が
残されていないことに気がついた。それなら、ここで食べるとしよう)
(少女の反対側のベンチに腰掛け、サックスケースを横に置くと、包みを開く)
(今日もまた、手作りのお弁当。自分用なので、特に料理そのものや
飾り付けにこだわってもいない、普通の中身だ)
【お待たせ、それではよろしく】
【…………いや、凍結、だっけ?(←)】
>>61 ………?
(お弁当を楽しんでいる中、向かいのベンチに誰かが座った………)
(誰だろう………普段は見かけない人だ………)
(おもわず箸を止め、じっと見つめてしまう)
……………
(赤いサックスケースに視線が注がれる)
(吹奏楽部の人………ううん、確か校内新聞の集合写真にはいなかった筈………)
(じゃあ、新しく入った人なんだろうか………)
(見れば見るほど疑問が尽きない、おもわず、箸を置いて見つめてしまう)
【せっかくですし、日付変更時刻辺りを目安に凍結しませんか?】
>>62 (弁当箱に収まるような、一口サイズのハンバーグ。
サラダと一緒に、口の中に放り込む――――普通)
(不味くはないが、特筆するほど美味くもない。当然の
ことを当然のようにしているだけなのだから、当たり前と言えばそうだが)
(そんな事を思いながら、もきゅもきゅと咀嚼していたら、ふと対面の少女と視線が合った)
――――――…………。
(見つめ合うこと、数秒。なんだか不思議な雰囲気の子だ)
(視線が外れない。自意識過剰なのか?いや、これはどう見てもこちらを見ている)
(念のため後ろを振り返ってみるも、特に目に付くようなものはない。改めて正面を見て、一言)
……僕の顔に、何かついてるかな。
(中性的なトーンの声が、不思議そうに愛華に訊ねた。
威嚇したり、不機嫌そうな様子はない、純粋に疑問を抱いているような声)
【分かった、じゃあそのくらいを目安に】
>>63 (少なくとも見知った顔ではない事から同学年ではない、………であれば自然と先輩である事に気づく)
………、
(あっ………、気にかかっちゃったかな………)
(数秒後、気恥ずかしくて思わず視線を逸らしてしまう)
(でも………、気になる………)
(そんな事を考えるのが早いか、先輩のほうから声をかけられた)
へ………、あー…………いえ、そのっ………、
(人に色々事情があるのは承知の上、だが、気になることに関してはやはり"知りたい"という気持ちのほうが勝る)
(思わず口にしてしまう)
あのっ………、先輩は、吹奏楽部か何かしているんですかっ?
(どんな返事を返してくるんだろう………、先輩の表情を伺う)
(こちらが見ている事に気付くと、視線を逸らす。その仕草は、
人間に興味津々ながら、臆病な小動物の類を連想させた)
………ああ。
(そして訊ねられたのは、楽器のこと。確かにこのサックスケースは、人目を引く。
深紅という色もだが、ケースに入れて持ち運ぶほど好きな中学生というのも珍しいだろう)
(彼女は楽器に興味があるのだろうか?いや待て、もしかして
吹奏楽部の部員だったか?記憶にない。基本的に幽霊部員だからだ)
そう、僕は吹奏楽部所属だよ。といっても、あまり部活はしてないけどね。
誰かに教わったりするの、苦手なんだ。
(にこり、と微笑を浮かべながら言葉を紡ぐ。普段の仏頂面は、この少女にあまりよろしくなさそうだ)
君は、楽器に興味があるの?ひょっとして、君も吹奏楽部なのかな。
さっきの通りだから、新入部員とかがいても分からなくてね。
>>65 ………そ、そうだったんですかー、
(まともに男の人に話しかけるのは久々である、言葉が途切れる)
(だけど、これだけじゃ本当か嘘かわからない……もう少し、聞いてみようかな)
わたしは………、部活動はしていないんです、
(これは本当の事、普段一人暮らしなだけにそれなりに忙しいのである)
興味がある部活動は結構あるんですけど………、なかなか時間が取れそうに無くって、
(エヘヘ……と思わず苦笑い、さすがに私生活を話そうとは思いもしなかった)
(兎に角、もう少し突っ込んで聞いてみる事を決意する)
吹奏楽部には………、いつからいるんですか?
(怪しまれないように…とは考えない、ごくごく自然にたずねる)
>>66 (興味のある部活はある、なかなか時間は取れない。
中学生ながらに忙しいとは、何らかの事情があるのだろうか)
ふうん、君も大変なんだ。
バイト…は流石にないよね。お家のお手伝い、とか?
(遠慮なく、その話題に突っ込む。何となく、興味がわいたから。
あるいはもしかしたら、自分と同じ。特殊な能力を、
化け物狩りに使う人種かもしれないと思ったから)
そうだね………去年の10月くらい、だったかな。
(口元に手を当て、思い返すように振る舞う)
(吹奏楽部に所属しているのは、サックスケースを持ち歩く口実
が欲しいから。それが必要になったのは、家族を失ったあの日から
少し経って、訓練期間を終え、銃を預けられるに至ってから)
(つまり、10月の半ば頃だろうか。しかし――――なぜこの少女は、そんな事を?)
(仮に何らかの情報を自分から求めているにしては、
先ほどから価値のないものばかり訊ねてくる。思わず、
釣り目がちの瞳で、じっと愛華を見据えてしまう)
【っと、日付を超えてしまったけど、リミットは大丈夫かな】
>>67 ………いえ、一人暮らしなので、
それなりに………することがありましてー、
(バイトは特例で何とか許してもらえている程度、そんな事は言えない)
(だからと言って、嘘をつこうなんて考えられない)
(逆に聞き返されるなんて、うかつだったかな………)
………先輩は、学内新聞を………ご存知ですか?
(しかし、ここまで聞いた以上は後には引けない)
(核心に迫ろうとする、もし、誤解を受けてしまったならその時はその時だ………)
(改めてじっと見つめる、先輩と目線があったが今度は逸らさない)
【そうですね………、そろそろ凍結でお願いします】
【再開はいつ頃がよろしいでしょうか…?】
【了解。それじゃあ今夜、29日の21時はどうだろうか】
【瑞谷さんの返事を聞いた後、僕はレスを投下してから落ちるから】
>>69 【わかりました、その通りで構いません】
【ではその時刻に一旦避難所で待ち合わせという事でお願いします♪】
【うん分かった、じゃあその通りに】
【今日はありがとうね、何だか色々と面白くなってきそうだ。
それではひとまずお疲れ様、お休みなさい。ノシ】
>>71 【了解ですっ】
【おやすみなさいませ、先輩♪】
【それではわたしも失礼しますねー】
>>68 それなりにすること、か………。
(こちらと目線を合わせ、しかも今度は視線を逸らさない少女)
(―――――――面白い。思わず口元を歪める。
自分がここに来たのは偶然のはずだが、彼女は何を求めているのだ?)
(あの怯えた様子は演技には見えない。何が目的かは
知らないが、覚悟を決めた小動物が、どこまでやってくれるものか)
(そして、こちらも彼女の目的を含め、どれほど情報を得られるものか)
でも最近は、色々と物騒な話が多いから気を付けなよ。
よくある都市伝説だけど、夜に『化け物』を見た―――なんてのもあるから。
(まずは、軽いジャブ代わりの口頭。反応を伺うように、笑みを浮かべたまま愛華を見る)
ああ、報道部だか何だかが作っているんだっけ。
詳しくは知らないけれど。その新聞が、どうかしたの?
【それでは、僕もこれにて失礼しますね。お休みなさい。ノシ】
>>58 んっ……
(差し出した右手の脇を抜け、身体の横を抜け、左手のすぐ隣に短剣が飛ぶ)
(その間、微動だにしなかったのは、本能で"現在の媛名 葵は安全だ"と分かっていたからか
それとも単に反応する余裕もなかったのか)
(今の自分なら後者の方が強いかもしれないな、と微かに自嘲した)
…ああ、それで問題はない。拭ければ良いんだ。気のつくマネージャーだ。
ちょっと金物臭くなるかもしれないが、許せよ?
(用意が良いな、と思いつつ、受け取ったそれで両手、両腕、次いで顔の水気を拭き取る)
(顔を拭く時に微かな香りが鼻をつき、どうしてこう、女の持ち物は妙に香るんだろう、などと思いつつ
髪を濡らす水も拭き取る。まだ鼻の辺りがムズムズしたが、さすがにそれは遠慮した)
ん、やめとけ。汚れるぞ。
(白いタオルの隙間から媛名 葵が汚れた手袋に手を伸ばすのを見咎める)
そこまで汚れたらもう捨てるしな。唯一品という訳でもないし、それは。
まあ、服の方は………クリーニング行きだな。
(そう言って屈み込み、血に汚れた手袋の片方を拾い上げ、懐に仕舞う)
……こうやって見ると、大した物だな。服じゃなく、手袋がここまで汚れるというのは。
一晩でここまで人を殺したのも久しぶりかも知れん。
(まあ、だからと言って醜態を晒して良いという訳でもないか、とやや自嘲気味に肩を竦める)
【置きレスだ!】
>>18 やっ、ちょっと、見えないって、紅雲くん!
(紅雲が都のまぶたの自由を奪って視界をふさぐ)
(自分そっくりの異形から飛び散った血や肉の破片、さらにそれがグロテスクに変形して戦う様)
(気丈で肝の太い都でもショックが大きかろうとの紅雲の気配りだった)
「えい、小娘。片付くまで静かにせい」
(ついでに腕の自由も奪い、器用にティッシュで血肉を拭っていく)
(力を失っている紅雲にはかなりきついことだったが、都には悟られぬよう歯を食いしばる)
(気配だけでも、頭上の戦いが人外の域へと突入していっているのが感じられていたから)
* * *
『すごいっ、なんて美味しいの! わたし、蕩けちゃう!』
(少女が人の形を残しているのは首から上だけ、その首もろくろ首のようにうにょっと伸びて)
(首から下は白無垢も身体も混じり合い、胸も腰も手足も分からない粘体状になって不知火に絡み付く)
『これもあれもみんな味が違ってて、それが絶妙に混じり合ってほんとに最高だよ!』
(粘体状になった少女の身体は不知火の紋様から力を吸い取り、体積を増していく)
(その際に不知火の肌は少女に触れているところ全てが性器となってしまったような人外の快感が滲みこんでくる)
(それはまるで、ある種の吸血性昆虫のように吸血によって麻痺成分を対象に注入しているかのようだった)
『やんっ、激しいよ。そんなにしたら感じちゃってグショグショになっちゃう』
(本物の都であれば到底しないような、悪意のこもった猥らな表情と声)
(それを見せつけるように少女は文字どおり首を伸ばして不知火の顔の紋様をなめ取る)
(それは不知火よりも紅雲と都に見聞きさせてダメージを与えるつもりの行為)
『ふふっ、先輩、エッチしたことないでしょ。それもわたしが食べちゃおーかな』
(不知火の力を吸い取ってどんどん大きくなる少女の身体はさらに不知火を取り込もうとして)
(だがその代わり、大きく膨れ上がった身体の中で吸い取られ立ちからの流れがある一点へと集まっているのが感じられて)
* * *
「今度はこっちか、これでは我の力がもたぬぞ」
(紅雲は頭上から教育上あまりよろしくない言葉が聞こえてきたのに慌てて)
(都に聞かせないよう両手で耳をふさぐが)
こ、今度はなに?
(かえって不安になってしまう都だった)
【水鏡先輩への置きレスです】
【兵部先輩とのロールにお借りしますねー】
【それでは、本日もよろしくおねがいしますー♪(一礼)】
>>73 ………はい、
(ひざに乗せていたお弁当を隅に置き、改めて先輩を見据える)
(さて………、本当に吹奏楽部の部員であるなら………)
何だか最近、良く噂になっていますよね………、
先輩は本当に………そんな事があるとおもいますか………?
(取りあえず、表立って言えない事だけ誤魔化して切り返してみる)
(もし異能を悟られても、自分がそれには関わっていないように見せて)
たまに………、吹奏楽部のことがかかれるんですけど、
先輩が写真に載っていたことがないなって………、何故なんでしょうか?
(幽霊部員である事は知らないが、もしかしたら何か別な事で部活動をしていないのではと考える)
>>76 (手応えは、なし。特に反応するわけでもなく、有り得ないと切り捨てるわけでもない)
(流石にこんな単純な手で動揺するほど、容易い人間ではないか)
面白いとは思うけど、ね。でも周りがそんな化け物だらけ
なら、それを退場するヒーローも欲しい所だ。でなければ物語は、成立しない。
(合間に端を口に運びながら、静かに彼女の言葉を聞く)
さっき言った通り、僕は幽霊部員だからね。カウントされてなくても仕方ない。
ひょっとしたら、知らない間に退部扱いとかかも。
人間のやることだから、取りこぼしくらいあっても珍しくはないだろ?
(笑みを崩さぬまま、逆にこちらから聞き返す)
(そこに違和感を覚えたから、聞いてきたのだろうか。観察力はいいようだ)
他に、どんな理由があると思ったのかな?
【うん、じゃあ改めて、よろしく(一礼)】
【ごめん、少し次のレスが遅れる】
>>77 (多分、先輩もわたしに探りを入れているんだろう)
(余程の事がない限りは……自分から話すことは無い)
何だか………マンガの中のお話みたいですね、
確かに、解決するには誰かそういう立場の人がいないと成立はしないかもしれません、
でも、そういった事を証明するには………実際に目で確認しないと理解してもらえないと、思います
(まだ、異能・異形は世界に認知されるところではない、実際に本人が確認しない事はいくら説明されても納得は出来ない)
そうですか………、
確かに…否定は出来ませんけど………、
(部活動にあまり参加していないとなれば記事になっていなくても仕方の無いところだ)
(けれど、やっぱり、赤いサックスケースは普段お目にかかれるものではない)
(ならば、やはりこれを聞くしかないか………)
………よろしかったら、先輩のサックスを見せていただけませんかっ?
(立ち上がって頭を下げる………、少なくとも礼儀は忘れずに)
>>78 【了解ですー】
>>79 別に、僕は証明したいわけじゃないよ。実際に目で見たわけじゃないからね。
ただそうだったら面白い…そんなレベルの話さ。
(恐らく、自分の言葉は彼女に対して何の信用も得られないだろう。
この少女は、完全に疑いを持って僕のことを見ている)
(所詮場慣れしていない小娘と見ていたが、なかなか尻尾は見せないものだ)
(――――――が、愛華の次の言葉に、晶は笑みを消し、目を細めた)
(普段は、中にサックスを入れてはいない。余計な重量は、
戦闘の妨げになるからだ。つまり、今もこのケースの中には銃器だけが入っていない)
(礼儀正しく頭を下げる少女を、沈黙しながら改めて上から下まで見る。一体、何者だ)
…いいけど、君もこだわるね。
どうしてそんな事を訊いたのか、僕も訊き返していいかな?
(ポケットから鍵を取り出し、ケースに差し込んで回す。
しかしまだ蓋は開かずに、少女へと疑問をぶつけた)
【そこまででもなかった…ごめんね、ありがとう】
【銃器だけが→× 銃器だけしか→○】
【ごめん、脳内でレスを訂正しておいてっ】
>>80 面白い……です、か、
(声のトーンを落として、何気に今までを振り返ってみる)
(今まで、この力の発覚後によかった事なんてあったろうか?)
(最近になって理解者が現れてくれた事を除けば苦労の耐えない日々だった)
(先輩は………サックスケースの鍵を開いた………)
(それなら…)
………実際に、それらマンガの様な光景を目の当たりにしてしまった、
こう言えば………、理解してもらえますか?
(人によって反応は違うだろうが、もしかしたら先輩なら…半ば確信をもっての言葉だった)
【いえいえー♪】
>>82 ―――成る程。君はそれで、僕が化け物、例えばこっそり
人間に成り代わっているんじゃないかと、疑っているとか?
(彼女の言葉を信じるなら、そういった結論に達する)
(直立不動といった様子の少女に、こちらもお弁当を移動させ、蓋に手をかけた)
そういう独創的な発想、僕は好きだな。
でもこの場合、確信に触れた君は、正体を表さざるを得ない
化け物に、哀れにも『喰い殺されて』しまうかも――――。
(そして開いたケース。確かに中は、アルトサックスを
収めるように切り抜かれた、入れ物のクッションがあった)
(けれど、中身は空。それを見て、晶は小さく、あっ、と声を上げ)
そういえば、昨日家で練習して、置いてきたままだった。
朝、寝坊しそうになっちゃってね、慌ててたみたい。あはは、ごめん。
(爽やかに笑いながら、パタンと蓋を閉め)
―――――と言ったら、君は信じるかな。
(こちらも立ち上がり、少女の瞳を覗き込むように、じっと見つめる)
(その表情から笑みは消え、射抜くような鋭い瞳で、愛華の正面に立った)
ここは一旦頷いて、引き下がる?それとも断固、怪しい物は調べてみる?
君は、どちらを選ぶ。
>>83 ………あくまで、可能性の話…ですけど、
(先輩が異形であるという可能性もあるが、あまり表沙汰にはしたくない)
もし、そうなってしまったなら、それまでの事だと……思います
(けれど、ここまで来たならもう後に引く事は………)
……!
(そうして決心して見たサックスケースの中身)
(…確かに中身は別のものだった、が、)
(中身はさらに別なものを収めるように形どられたクッションであり)
(その中身が何を収めるものかといえば、聞かなくてはわからない事だ)
………
(中身が予想外のクッションであったという事は、これはサックス入れに使われていないという事)
(だったら、もう少し突っ込んで聞いてみるか……、先輩の視線がわたしに突き刺さる)
(そう思ったところで中庭の時計を確認してみる)
もう直ぐ午後の授業が始まりますし………、そろそろ、教室に戻ったほうが良いみたいですね
(いや、もうすぐ午後の授業が始まる………ここは一旦出直したほうが良いみたいだ)
わたしは……、1年の瑞谷愛華です
よろしければ、先輩の名前を………教えていただけませんか?
(時計を確認の後先輩に向き直り、尋ねる)
(放課後にでもまた、訪ねてみよう、そんな心構えで)
>>84 …………そう。
(どこか興味を削がれたような、淡泊な声で少年は小さく頷いた)
(怯えた、のだろうか?この程度の睨みに負けるようなら、
一般人である彼女が、深く入り込むべきではない)
(それをしてなお、確固たる覚悟と決意があるならば、
知る必要があると見て、本当の中身を見せることにしようと思ったが)
(やはり、まだ幼い。こちらの世界に、関わるべきではないだろう)
(――――――いや、違う)
(時計を見て、こちらの名前を訊いてくる彼女は、そんな
恐怖に怯えた、小動物のそれとは違っている)
(果たして言葉の通り、事故を目撃しただけの一般人か。
それならば、何故生き残っている。誰かに助けられたのか、あるいは彼女自身が?)
(はたまた黒上いろはと同じ、異形か。些細な食い違いを
見逃さないのは、自分の身を守る為の策だろうか?)
(どれでもいい。それはこの先、彼女、瑞谷愛華を調べていけば分かるかもしれない)
ああ、もうそんな時間か。
そうそう、僕は中等部二年、兵部 晶だよ。よろしく、瑞谷さん。
(食べかけの弁当箱の蓋を閉め、包みながら、彼女にそう名乗る)
>>85 兵部…先輩ですね、よろしくお願いします
(改めて頭を下げる)
もし………よろしければ、放課後、お時間をいただけませんか?
(取り敢えず、礼儀として尋ねてみる)
(もしここで断られても、また別な日にちを見繕って出直せばいいだけのことだ)
よろしければ…、話の続き―でも
(先輩の言葉を待つ)
>>86 (成る程、話題の重要さを省みて、もっと時間を取るべきとしている――――?)
(これから話していたであろう話は、お互いの関係を
仲間、あるいは敵対へと変化させてしまう可能性がある。
誤解は望ましくない。変な所で会話が途切れるのは、よろしくないというわけだ)
(礼儀正しいだけではなく、思慮深い。なかなか好感が持てる。人間ならば、だが)
(彼女の一礼にこちらも小さく頭を下げ、頷いた)
ああ、いいよ。なら、体育館裏はどうだろうか?
あそこは案外人が来ないから。多分、僕も君も、人に話を聞かれるのはマズいだろう。
(サックスケースのストラップを肩に通しながら、提案する)
>>87 (先輩が頷いた、これなら…ゆっくり話が出来る)
はい、構いません
確かに、人に聞かれては……困る話になりそうですから♪
(先輩も…気遣ってくれたのだろう、兎に角これで……確信に迫れる)
では…一旦、失礼しますね、
(そういって、食べかけてたお弁当を包む、そして兵部先輩に一礼し校舎へと去っていった)
(お弁当の残りは………帰ってから食べよう、そんな事を考えながら)
>>88 (校舎へと去り行く後ろ姿を確認した後、自分も教室に戻る)
(さて、どんな風に話を持っていくのが、自分にとって
欲しい情報を得られるだろうか―――そんな事を、考えながら)
(そして時間は移り、放課後。カバンを片手に、サックスケースを背負いながら、教室を出る)
(彼女は先に来ているだろうか。あるいはまだだろうか。
もし来ないようなら、待つにしても一時間ほどだな。そう、淡々と考えて)
>>89 (―放課後の体育館裏、普通こういった場所で実際にあるシチュエーションを想像するなら)
(憧れの男子に告白する女子を思い浮かべる、しかし、今回はそんな事でここにいるわけではない)
(そんな事を思いつつ、先輩を待つ)
………お待ちしていました、兵部先輩
(先輩が来た、わたしを避けるわけでもなく、きっと何かを知るために………)
(今から、何を知る事になるのか、そして、自分を…理解してもらえるか……)
(不安や期待が入り混じった不思議な気分で先輩を迎える)
>>90 ごめん、待たせたね。
(自分もそれなりに早く教室を出たはずだが、更に彼女は早かった。
こんな所まで、礼儀正しいというのか、何というか。いい両親に育てられたのだろう)
(形だけは親しげな言葉を投げかけながら、しかし笑み一つ浮かべず、彼女と少し距離を開け、足を止めた)
(そして小さく息を吸い込むと、一気に言葉を並べ立てる)
………やはり、君は確信に触れる覚悟があると見る。
その上で、訊ねよう。君はなんだ?
化け物を狩る力を持つものか?ただの一般人か?あるいは、化け物か?
(まあこんな訊き方で、最後の言葉に頷くわけはないだろうが。
とにかく単刀直入に訊ね、相手の反応や返事を待つ。そこから推測していこう)
>>91 いえ、わたしもさっき来たばかりですから………、
(返事としてはお約束過ぎたろうか…、でも、肝心なのはそんな事ではない)
………わたしは、異能の力を持っています、
水を操る………"異能"の……力を、
(出来るだけ素直に言葉にした、さすがに"化け物です"だなんて事はない)
("異能"の力を持つだけで、普通の人間なんだと……、真剣な目で先輩を見つめて)
【すみません、そろそろ時間なので凍結でお願いできませんか?】
【了解、じゃあ昨日の通り、僕は最後にレスを投下してから落ちるよ】
【僕が再開可能なのは、早くて今夜、確実なのは22時からかな】
>>93 【了解です、確認してから失礼しますね】
【今夜もお相手ありがとうございました】
【では、最後の一レスお待ちしています】
>>92 ――――――。
(驚いた。まさか悩む様子もなく、こんなに早くあっさりバラすとは)
(プラフか?だが、話す少女の目は真剣そのもの。自分は人の心を
読んだりはできない。しかしこれは、信用してもいい人間の類に見える)
(けれど、まだ完全に信じたわけではない。ボロを出したりしないか、警戒しながら言葉を続けた)
成る程、君も僕と同じか。見せてもらえるかな、その力。
【では、その時間に。今日もお付き合いありがとう、お疲れ様。また今夜もよろしく、ね。ノシ】
>>74 (手袋に触れようとしていた指先が、静止の声でピタリと止まる)
(――汚れる? 深凪八席(わたし)に対して何を今さら……、と思いはしたのだけれど)
(この場合彼相手なので、「やめとけ」と言われれば従うのがいい。そう思ってダガーをしまった)
――――。
(紫の言葉に、改めてというように女の視線が不躾に彼の爪先から足先までをなぞる)
(首から上は確かに随分とさっぱりとしたようだが、
服と靴先は未だにべっとりと血糊がついたまま。
部屋の外まで届いていた死臭、血臭に加えて、中に転がっていた人の残骸)
久しぶり、ですか。あまり聞きたくはなかった情報です。
――前回はどれだけのことをなさったのかなど、想像致したくありませんのに。
(いったいどれだけの時間であれだけの人数をもの言わぬ塊にしたのか――)
(――そして、刀を振り被り猛然と向かってきた、あの時の紫の目。
その時に指先まで駆けた寒気を、思い出したしたのか。服の上から腕をさする)
……あれだけ殺せば、それだけの汚れは致し方ないこと。
それでも、貴方は「返り血を浴びる側」だったのですから、状況に感謝なさい。
噂を聞いてきたのですけれど、貴方がかようになるほど、ゴタついておられますか。
(すっと黒い目を、端正な顔にむけた)
【置きレス投下落ち、です】
>>96 (相手の手が止まったのを見、もう片手袋も回収)
(自室に戻ればストックがあるとはいえ、何の感銘もないと言えば嘘になる)
……また、妙な勘繰り方をするんだな。
これ程人型を殺す事なんてそう何度もありはしない。そんなに恐がるな。
ちゃんと殺しには殺しをプロにしてる奴を使うんだよ、本来はな。
(語りながら、これは両腕をぐりぐりと点検のように大きく回す。異状は無し)
(続いて肘、手首、指…どこにも異状は無し。
表面は汚れても内側にダメージが来ていない辺り、やはり今回は一方的だったな、と再確認する)
ふん………
(こちらの状況に矛先を向けてきた)
(そう不自然な事ではないか。もともと、ここにいる連中と接触しにやって来たのだから)
…ああ、まあな。
さっきも言ったように、内部粛正にはそれ用の部隊があるんだが、それが機能しなくなる程度には。
(もっとも、粛正部隊なんてものは上層に忠実であってナンボのものだし、当然と言えば当然か。
今回の混乱で粛正されるべきは、新しく上層に収まった連中と、それに従う連中だろう)
かようになる、か。一応俺、機械でもなければ快楽殺人者でも殺人専門でもないからな。
それに相手の中には顔見知り、昔世話になった奴もいた――し、な。
さすがにガキの時分、頭を撫でられた奴を殺すというのは精神的によろしくなかった。
(その時の記憶が思い出されそうになり、軽く頭を振る)
(とはいえ、連中を逃すわけにも行かなかったのだ。うっかり情報を漏らされでもして、
敵対する――攻撃対象となる組織が妄りに増えてしまったりしてはたまらないから)
(ま、そこまで話してやる義理もあるまい……と、自身に向けられる漆黒の目線を
ちらりと見遣り、ゆらゆらと歩き始める)
(やや狭苦しかった倉庫の隙間から、海沿いへと出る。コンクリートに舗装されても、潮風の匂いは変わらない)
ふーっ……はぁ。
(なおも嗅覚に付きまとう血と死に臭いを意図的に無視し、海の空気を臓腑に満たし、口を開く)
……まだガキの頃、俺が疲れてる時、そいつにこういう夜の海に連れて行かれた。
懐かしい。声を大にして「俺は正義の味方になる!」とか言ってた時分だ。思い出すだけで顔が熱くなるな。
(その呟きは、他者にかけるとも、回顧するともつかぬ風ではあった)
【置きレスだ!】
【時間の方は了解した。都合が悪くなったら遠慮せず言ってくれ】
【ロール再開にスレッドをお借りいたします】
>>97 (なるほど、と思う。≪深凪≫が特殊な形成をしているのだといっても
長く組織にいれば別の組織のことを見ることも多くある。だから想像くらいは出来る)
(内部粛清機能が働かない――つまりは上が挿げ変わったのであろう。
まあ、そうだとすれば色々な形でいずれ外にも知れ渡るに違いない――と、息をついた)
(――機械でも快楽殺人者でも殺し専門でもない)
(子供の時分世話に相手を殺すのは精神に堪えると言った(と彼女は理解した)紫。
ふらふらしながらも進んでゆく背中に、彼女も何も言わずにぽてぽてとついてゆく)
―――。
(海沿いに出れば、潮風の匂い。
髪を撫でる風に目を細めながら指先で髪を押えて、紫の話しを聞きながら、
改めて昏い夜の海を見つめた――だが、最後の言葉には思わずというように彼を見る。
ぱちぱちと何度か目を瞬かせてから、すっと細めて、また夜の海に視線を戻した)
………それで、何と?
(本当は貴方にもそんな可愛らしい時期があったのですね、くらい言おうかと思ったのだけれど。
なんとなく夜の海を見ていたらそんな言葉もどこかに行ってしまって)
「正義の味方になる!」と豪語していらっしゃった貴方に、その方は、なんと仰られたのですか?
ああ、ん……、海につれてきて、貴方に何を仰ったかが聞きたいのです。
(部屋に入った時に靴に、紫に肩を貸した時に服に血とその臭いは少し移ったけれど、
思いきり深呼吸したら潮風の香りが自分を満たすのが分かった。
こうしてゆっくり海をみるのなんて、そういえば久しぶりかもしれない――、と思いながら、
答えてくれるか知れないけれど、ただ彼が口を開くのを待ってみた)
【と、いうことで。今夜もまた宜しくお願い致します、紫さん】
【何かあれば、遠慮なく仰っていただければ幸い――であります。(一礼) 】
>>98 ………ふん。
(投げかけられた問いをして、何だかまた妙な隙を曝そうとしているような気がした)
(しかし、まあ…この程度の昔話、曝してどうという事もない。既にこの女には、
非常な醜態を曝してしまったのだ)
(毒を食らわば皿まで……というのも違うか。一人殺しても二人殺しても殺人?)
……やりたいようにすれば良い、と。
年を取るにつれ、色々な物が見えてくる。
それらと直面して、そこまでの自分に引きずられず、その時の自分が欲する所を為せ、と。
そんな事を言われた…気がする。
(そんな昔の事を思い出して、少しだけ押し黙った後、不意に刀を抜き、海に向かって構えた)
(金属の刃の光沢は鈍く、空の光も海の光も反射しない)
………ハッ。
そんな事言ってるから殺されるんだよな。組織の駒には不相応だ。
思想が強すぎる。
(ひゅん、ひゅん、と風切り音を立て、何度か刀を素振りする)
(刀を主武器に使い始めたのは比較的最近の事だ。今の素振りだって、
刀を扱い慣れた者から見たらどう映る事やら)
(そんなでも自分が戦って来られているのは、その"彼"に学んだ、基礎的かつ
根源的な立ち回りと動き方のおかげ、かも、しれない)
……別に、正義の味方を止めた訳じゃない。
(刀の動きを止め、ぽつりと呟いた)
今だって俺は、俺の定義と正義に則って、正義の味方をやっている。間違いなく。
ただ、今夜みたいな事があると、さすがに――
(さすがに、何だろう。次ぐべき言葉は思いつかない)
(正義が揺るぐ? 道標が見えなくなる? …何が正しいか分からなくなる?)
(……結局、それらはどれも不適切な気がして
刀を鞘に収めつつ、有耶無耶に、無理矢理に言葉を区切った)
【こちらこそよろしく頼む、ぜ】
>>99 (鈍色の刀身――、海に向けられたその切っ先の軌道を漆黒の瞳で追う)
(まだ、その武器を完全にモノにはしていないのかもしれない。
それでも基礎がしっかりしているのか、揺らぎがない。軸がしっかりしているから、
何をやらせてもそつがないと表現した方が良いだろうか……少なくとも、彼女にはそう映った)
思想が、強すぎる――、ですか。
(その言葉に、さきの彼の言葉を思い出した。
自分を敵と見据え、彼の思う“粛清対象”に向かって吐きだした言葉――どのような気持ちだったのか)
(それらと直面して、そこまでの自分に引きずられず、その時の自分が欲する所を為せ)
(そう彼に伝えた男を殺した時、目の前の青年の心は一体なにを、感じたか)
…………正義、とは、
(言葉を途中でやめて紫が刀を納めたのをみてから、ゆっくりと口をひらく)
――揺らぐものであるべきだ、と。
色々なものにぶつかって、折れそうになって、それでも自己が正しいと思えることを貫くが大事。
最初から最後まで、一度も僅かも一寸も揺らがぬ正義など……、
誰ともぶつからぬ、挫折を知らぬ正義など、ただの独りよがりです。一人世界です。
自己の殻に閉じこもるだけで守りきった正義などに、何の価値がありましょうか。
(正義の味方――その言葉に、ふと一人の青年のことを思い出した。正義の味方見習いを自称する、青年だ)
(女は黒色の瞳をゆっくりと細めて、もう一度、海の空気をゆっくりと吸い込んだ)
“色々なもの”に“直面し”た今、
“そこまでの自分に引きずられず、その時の自分が欲する所”――それを“成”すのが、
貴方の正義だと、貴方はもうご存じではありませんか。
(きっと彼が言いかけたのは「色々なものに直面した結果に起こった感情」だと思う)
(なら、貴方はどうするべきか知っているだろうと――、そう口にして、ふと足元に転がっている直径1cm
程度の小石を見つける。すっ、と息をすって、彼の顔面へ向かってそれを――蹴りあげた)
>>100 ………ああ。全く。
(正義とは揺らぐものであるべきだ)
(その言葉を聞いて、再び確信……いや、確認と言うべきか
―― やはりこの女と俺は、似ている、と。再確認した)
(迷っても、誤っても、悔いても…時には立ち止まり、背を向け、行き直したとしても)
(自己が正しいと思えることを貫く)
……全くだ。
俺が俺の事を信じなかったら、一体誰が俺を信じてくれるっていうんだ。
(意図せず、言葉が唇から漏れる)
ん……
(媛名 葵の言葉に釣られてそちらに目を向けると、飛んでくる小石)
…
(一歩だけ踏み込み、軽く首を傾げて、避けた。教えられた、盤石の動き方。
義手で弾いた方が確実だっただろうが、何故だか受け止める気にはなれなかった)
――フフ。
お前の言わんとする事が分からない程、俺も鈍感ではないが……な。
(再び、黒く塗り潰したような海に目線を向ける)
………道標を揺るがしたのがあの"血"なら、それを建て直すのもまた"血"という事だ。
いや、正確には"血"ではないか……一般に合わせた言い方をするなら、"血"だ。
(自分が戦う最大の理由は、おおよそ自分には似つかわしくないそれは、尚も<<十三天梯>>の手中にある)
――恩師の十人二十人地獄に送り込んだとしても、極論、世界に二人になったとしても、
"血"は消えない。道標は建てられ続ける。
(唇の端に薄笑いを浮かべて、媛名 葵に視線を向ける)
お前も実際、そうなんじゃないか?
同じ匂いがする。根拠、何もないけどな。
>>101 誰かの正義は、誰かの悪です――、そんな不安定なものなのに、
それを持つ者自身が信じてさしあげなければ、形が保てるはずなど、ありません。
……形を保てず潰えて、また新たな正義を手に入れるならば、それもまたひとつ。
(価値観の数だけ人には選択肢がある)
(彼の言葉につられるように、女の唇が淡々と言葉をつむいでいったが)
(彼が義手で受け止めるで無く、その小石を避けたのを見れば、ふっとその唇が笑う)
(だがそれも一瞬。そのまま、表情をもどして小首を傾げれば黒髪が揺れた)
血が消えず、道標が立てられる――。
(薄笑いを浮かべたその唇を認めて、繰り返すように呟いた)
(何か考えるように、海の方へと一歩足を進めて真っ黒いその海へと視線を移した。
昏い水面。それでも、きっと夜明けがくれば、深い深い群青色に、そして澄んだ海の色に。
そして、また夜がくればこの昏い水面へと戻るのだろう――それらは変わったように見えようと全て、同じ海)
―――さあ。
(改めて彼に視線を戻して、彼の視線と自分のものをぶつける)
原始的で野蛮な私ごときと、貴方が同じ匂いがするなど、恐れ多きことにございます。
……とでも、申しておきましょうか。少々控えめに。
まったく、その憎らしい顔をみたら、何やら少しばかりすっきりと致しました。
(弱々しい姿をみればもやっとして、端正な顔が薄笑いを刻めばなんとなくスッキリした)
(――女は大きくひと息ついて伸びをする。……普通に海で泳ぎたいものです、など呟いてまた海をみた)
>>102 ……ハハ。
いや、匂うな。俺と同じ匂いだ。
そういう、嫌みったらしく、慇懃で、皮肉屋で、悪趣味な所。
シンパシーすら覚えるぜ。不愉快か?
(クク、と喉を鳴らすように笑い、懐から携帯電話を取り出し、幾つかボタンを押す)
………ああ、俺だ。
(通話し始めたその声は、数瞬前の笑いなど少しも垣間見えない物)
処理完了。少なくとも、人数分は殺したぞ。
とっとと清掃班回せ。匂いが酷いんだ。 ……ああ。誰かと接触したような跡はなし。
殲滅対象の増加は免れだ。カタマリは今回ので終わりだよな?
…次からカタマリ相手する時は、やっぱ他の奴と組ませてくれると非常にありがたい。
以上、報告終わり。帰って寝る。お前ももう寝とけ。
(若干早めの口調でまくし立てるように告げ、一方的に電話を切った)
――さて。
感慨に耽ってるのかも知れんが、もうすぐ別の連中が来る。
海を眺めたり泳いだりするのは、別の奴と一緒の別の機会にしとけ。な。
(携帯電話を懐に放り込み、腕を空に上げ大きく伸び)
…一晩で随分キルマーク稼いだぜ。これは暫く美味い物が食えそうかもな。
(そう呟くと、少しばかり上機嫌に海沿いを歩き始める)
【さて、そろそろ〆に向かうか? 俺の方は、時間的にはまだ余裕あるが】
>>103 (何を――、と反論しようとしたところで、携帯を取り出したのを見て口を噤んだ)
(不謹慎な悪戯でもしてやろうかとも思ったけれど、
内容が内容だったから、口は閉じたままに。そのくらいの思慮はあるつもり、である)
……感慨?
貴方と話して何故(なにゆえ)感慨など覚えなければならぬでしょうか。
―――貴方と海を眺めたり泳いだりする、というか、
もうプライベート時に会うことを想像しただけでも、“嬉しくて”涙が出そうです。誠に。
(言葉とは裏腹に小刻みに震える仕草を見せてから、小首を傾げる)
(貴方の言うとおり、――互いに別の奴と一緒の別の機会にするべきだ、と賛同したのだ)
(だから、自分も携帯を取り出していくつかボタンを操作しつつ、上機嫌な背をゆっくり追った。
何となく無言で蹴飛ばして海に落としてやりたい背中を、蹴ることも我慢して)
……なるほど。
ハンカチとかを含める今宵全般の借り返しに美味しいものでもいずれ奢っていただける、とそういうことでしょうか。
とても楽しみに致しております。
(表情変えずに真顔でいっても、もちろん冗談だ)
(蹴りたいのは我慢できたけれど、何となく思わず手を出した)
(後頭部を撫でると言うか軽く叩くというか、背後から軽く奇襲をしかけつつ彼よりも前に出ると、
先ほどの彼と同じように、彼女もまた電話を始めた―――)
【了解、であります。私も時間の方は大丈夫なのですか……、
これ以上続けるとして、プランは貴方を海に突き落とそうと試みる(?)、くらいしか浮かばぬので、
紫さんに何かなければ〆に向かっていただければ、十全。十分に堪能させていただきました、です】
>>104 そう言うな。俺ですら、海をぼんやり眺めていたらそれだけで頭の中が浮ついたんだ。
話さずとも、海を眺め感慨に耽ったって不思議でもあるまい。
(もちろん、その浮つきは、今夜あった事があってこそ、であるが)
フフフ…嬉し泣きとは、俺も罪深い男だ。
女を泣かせる事にもいい加減慣れねばなるまいかも知れんな。
(本気とも冗談ともつかない口調で、上機嫌に独り言ち続ける)
(もっとも、"本気とも冗談ともつかない"時点で、それが本気か冗談かなど、計り知れるというものだが)
…ンッ。
(何か来る、とは思ったが、あまりにさりげのない奇襲を思わずそのままに受けてしまい)
……チ。
蹴落としてやろうか。
(軽く頭をさすりながら物騒な事を呟くも、やはりそれも本心ではなく)
(またすぐ、身体を軽く揺らしながら、横目に真黒の海を眺めつつ、歩みを続けた)
【うむ。まあ、終わらせられる物を無理に引っ張り伸ばしてもアレだしな。
一応俺はこれで〆としよう。そちらのレスを待つ】
>>105 (相変わらずの憎まれ口が戻ってきたと感じると同時に
「やっぱりすっ転ばせておけばよかった」と思う――独白めいた告白時など、絶好のチャンスだったのに)
―――私、です。
状況把握完了。詳しい報告については後日報告書を。
……ええ、そのようなものでしょう。それについては、また別に――、ああ、はい。
そうですね。
あちらについても――、分かっています。分かっています、大丈夫です。
――≪弐式≫は、多用しておりません、朱羽。
(僅かに目を伏せて苦笑いのような表情を電話口にみせる)
(だが、自分の後ろで彼の呟きが聞こえたのが電話をしながら振りかえると、
妙に上機嫌なその歩みが楽しかったのか、一発いれられたのがスッとしたのか、
自分でもよくわからなかったのだけれど、何となく笑いたくなってしまって)
(そういえばあの自分を痺れさせた能力について、問い詰めようと思っていたのだが、
ここでは流石に無粋だし、何より自分も彼相手に新しい駆け引きを持ち出すだけの気力がない)
(だから「あら、こわい」――と、声に出さない口だけの動きで伝えて、
意図せずに、破顔してしまった。何が楽しかったのか、自分でもよくわからないのだけれど、
……日向に連れ出してくれた彼に教えてもらった、こうして笑うこと――は、別に悪いことではないと、想いたかった)
【それではこちらはこれで〆になります】
【二日+置きレスでのお付き合い誠にありがとうございました――とっっても、楽しかったッ、ですっ】
【呆れられていなければまた機会があれば宜しくしていただけれ嬉しく思います】
【次までにはもっと精進いたし、て、……精進していたいです】
【では、お疲れさまでした。そして改めてありがとうございました、紫さん。(一礼)】
【いや、こちらこそ久しぶりで少々迷ったりしてしまったが、最後まで楽しめた。ありがとうだぜ】
【色々振り回してしまったような気もするが……いや、こちらこそ精進を重ねねばな】
【また機会があればよろしく頼むぜ。楽しみにしている】
【以下、空いている】
【名前】御木本 正太郎(みきもと しょうたろう)
【年齢】男
【性別】17
【身長】168cm
【3サイズ】計ってみたら83/65/84だったねえ
【容貌】体重50kg未満説が流れるひょろひょろ体型。
瞑っていると間違われる糸目は自称チャームポイント。
【能力】言語や五感を用いた幻術を操る。
・靴底の汚れなど、日常的に体験していそうな状態は一言で錯覚させられる。
・行動不能などの高度な幻覚には元になる痛覚や話術による誘導、多少の運が必要。
・記憶については、対象の心からの同意がなければ表層を覗き見ることすらできない。
・思考や感情を能力を使って読むことはできない。一般人と同じく目や耳での観察が全て。
【希望】雑談、日常、戦闘
【NG】排泄物/肉体的または精神的に後遺症が残るロールは要相談
【弱点】相手が絶対の確信を持てば、比較的簡単に幻影は破れる。
また、体型が示すとおり体力はあまりない。
【備考】余暇は漫画やアニメに費やすオープンオタク。他にも雑学に長ける。
集中力は目を見張るものがあり、結果観察眼もそこそこ。
人と関わりたがる一方戦闘にはあまり積極的ではないが
頼られると嫌と言えずなし崩しで参戦させられる事多し。
何もしないというのは居心地が悪く、見回りを兼ねての散歩も多い。
両親が海外出張で一人暮らし、とどこかで見たような生活を送る。
【プロフ投下のみで落ちだよー】
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳 / 3年(三年時編入)
【性別】 女
【体型】 身長170cm 全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪。漆黒の瞳。肩に二つ、薄く残った刀傷
見かけはどちらかといえば華奢。大人しくしていれば淑やかそうにも見ないこともない
【能力】≪受容(レセプター)≫
→ 強い力を自分に同調させて受け止める能力。霊媒体質に近い。
ちなみに異能などの能力については相手側から移譲された場合のみ、一時的に使用可。
【武器】≪弐式 〔にしき〕≫ (と 暗器各種)
深凪伝来の霊体武器/刀型。それ自体が意思をもち、“本来は”武器側が使用者を選ぶ形。
普段は形を持たず、使用時は霊刀として具現化。霊体なので形は日本刀から大剣まで刀型なら変幻自在
(※葵は完全適合者ではなく、弐式を能力で無理に抑制して同調させている状態。
そのため過度使用は抑制力の低下を招き、弐式の意思が彼女を深く侵食する可能性も)
【希望】 相談次第で雑談、戦闘、日常、エロール etc...(※和姦と欠損は要相談)
【NG】 ハードスカ 特殊なのや後に影響が出るのは場合によりけり
【弱点】 憑依/暗示/洗脳等の精神干渉を受けやすい 力は所詮女のもの 魔術攻撃耐性が低い
弐式使用は精神力を使うので使用の度合いによって強い疲労感や時に頭痛などに見舞われることも
【備考】
異形/危険な異能者の狩りを主業とする非合法組織≪深凪(みなぎ)≫に所属。第八席。
糸などの暗器多種と霊刀を得物とする事から、識別名は≪剣糸(けんし/ソードストリング)≫
現在、≪深凪≫は兵部晶の所属する警察の一機関に協力。
アンジェラ・トルーマン/御法川醍醐の師匠とは簡単な不戦協定を結んでいる。
外見や丁寧げな口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言をしたりと奔放な面も。
だがその実、組織で長く育った為に当主に心酔していたり、微妙に世間知らずだったり、
多少日本語がおかしかったりする。ちなみに、組織内で彼女の能力は完全特異体質扱い。
幼いころから組織育ちなので、身体能力と戦闘経験値はそれなりに高い。
そんな彼女はこの街で大事な人を見つけ、人と触れ合い、普通の生活に惹かれていったが――。
【
>>1さんありがとうございました】
【プロフィール投下落ち、です】
【名前】瑞谷 愛華(みずたに あいか)
【年齢】13 中等部1年C組
【性別】女
【身長】144cm
【3サイズ】71-54-77
【容貌】青みのかかったショートカット 優しい眼差し
【能力】〜水流操作〜
空気中の水分を集合させ、それを自在に変化させて使用する
基本的なイメージとしては鞭状にして攻撃する様なもの
球状にすることも可能(現状は野球ボール程度)
上達すればサイズの変更や硬質化(凍結)して(一例として剣や盾として)扱えたり、
相手を丸ごと水の牢にして閉じ込めたり出来る模様
最終的には人体の水分を操作できるほどになるがいつになるかは不明
【希望】NGを除いて基本的に何でも 但し、性格上戦闘は苦手
【NG】排泄や切断など、他にグロいことはダメです
【弱点】流行(特にファッション)・電子機器(授業で学ぶ程度まで可)・くすぐられること
【備考】基本的に明るいが、能力の発覚以後人付き合いが苦手に
友達は別なクラスに数名いるが、自分からは声をかけず避けている
(未熟な自分の能力で他人に迷惑をかけない為で、普通に話しかけられれば普通に返す)
ただ、異性との付き合いが少なかったためか、男性と話すのはぎこちない
家族を初等部卒業前に事故で亡くして現在一人暮らし 休みの日はバイト三昧との噂
(あくまでバイト"三昧"というのは噂で、能力を制御しようとほぼ特訓に時間を割いている)
住居は生活に困らない程度の小さなアパート 料理・裁縫など、家庭的なことが得意
貧乏生活なので、制服やジャージ姿でいることが多い
能力発覚後は戸惑いながらもそれを受け入れ、現時点で普遍的な生活を送る中でその能力を使いこなすべく、
日々体力トレーニングや能力を使いこなすための特訓を行っている
<能力現状>葵先輩との共闘で集中すれば相当量の水流で異形を撃退する事が可能である事が判明
しかし、トレーニング上ではまだまだものに出来ずにいる
基本の水鞭は並みの異形程度なら通用する
空気中から生成した水は基本的に相手からの衝撃を緩和する
なので、一点集中などで打ち破られることが弱点
まだ純水に近づけられる程度で、電撃の類はやはり防ぎきれない
炎系統の攻撃に関しては性質上通用しない
(隙を衝かれればその例にあらず)
まだまだ特訓中に操りきれず失敗し、水浸しになってしまうことが多い
日々のトレーニングのおかげで能力は2時間程度まで継続して使えるようになった
体力維持の方法に関しては自分なりに研究している模様
<状況現状>特訓中に馨先輩に能力を目撃される、そこで自分以外の能力者の存在を知らされ、
誰がどんな能力を保持しているかは知らぬまでもそれに興味を持ち、
まだ見ぬ出会いに心を震わせて、学園生活を送っている
そんな中、奏先輩と出会い自分の過去を明かし、「夜の世界」の存在を知らされる
自分の辛さを受け止めてもらって気持ちを新たに、<課題>を受け取り、自分の"向上"を図るようになる
葵先輩に能力の痕跡を辿られ、その後異形と遭遇、能力の可能性の一端を引き出して共闘の上異形を撃退する
しかし、まだまだトレーニングではそこまでの能力を引き出せない模様
兵部先輩と出会ってお互いの力を明かしあう、その際、信頼できる人物・注意するべき人物を教えてもらう
【プロフィール・現状を投下して落ちます】
【2レスも使ってスミマセンでしたっ】
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W59(ライト級)
【容貌】髪はやや長め、癖毛が多少跳ね気味
瞳は薄い茶色、体形はかなりのひょろ長、少し面長
【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的紋様が浮かび上がる
「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る
【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死
【弱点】「不知火」持続時間は少しずつリミット増大中ではあるが制限もある
能力全開なら10分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても1時間程で霊的スタミナ切れを起こす
スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
また、連続使用も不可能、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意
【備考】アマチュアボクシング部所属(現在自主休部中)、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活
不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある
現在、紫一久から借り受けたオートマティックハンドガンcz75(後期型)を所持。
最近の事件の影響から「右手」の破壊力は増大、人程度の大きさまでなら「破壊」することが可能に
ただし「右手」の能力を発動すると硬直の隙が出来るのは相変わらず
【プロフ貼り落ちです】
>>75 そうかいそうかい、そいつは重畳って言っとけばいいか?
(体中をみっしりと異形と化した白無垢都に縛められ、薄気味悪く首が伸びても口調だけは平然と)
――結構イイ感じではあるやな。童貞な僕様ちゃんなら一発昇天ってところだ、な。
(力を吸い取られていく感覚、さらには体を痺れさせ麻痺させていく感覚にもたじろがずに)
(こちらの顔を舐める顔と、目線を合わせる。薄く、酷薄な笑みを浮かべて)
吉原の紫陽花って馴染みがいてな。
ありゃあいい太夫だった――何より座敷が華やいで、床の中じゃどこまでもしっとりと、
絡みつくような包み込むような――あれよりいい女には残念ながらお目にかかったことがなくて、よ――
(右手をずぶり、と粘体の中に無造作に突き入れて――)
クスリじゃねーんだから、感覚だけ気持ちよくても、女を抱く快感に比べたらオナニーみてーなもんだ。
白く柔らかい体をぎゅっと抱き締める、天にも昇りそうな気持ちなんて、おめーさんには想像もつかねーだろ?
(無駄口を叩きながら目を合わせる。一瞬何かを思い出すような遠い目をしてから――
ぎちり、と相手の力の流れの中心を指を鉤状に曲げてつかみとり――)
パチもんの寿命はみじけーって相場が決まってんだ。
今度こそあばよ――地獄でまってろ、腐れ外道。
(魂の底まで射抜くような冷たい目で相手を見据える、
同時に全身の紋様が力強く青い燐光を放って「右手」の破滅の力を全て時放ち――
物理的・霊的に全てを腐らせこの世との全ての縁を断ち切る「ケガレ」の力のありったけを、
我が身のダメージを省みることなく、解き放って――
全てを塵に返すべく握りとった「力」の中心を放すまいと指先に力を込めて――)
【みゃーへの置きレス、即撤退だ】
【名前】奏 永久(かなで とわ)
【年齢】 16
【性別】 女
【身長】 162cm
【3サイズ】 B94(68)W58H86
【容貌】
艶やかで癖のない漆黒の髪(長さは膝裏まで達するほど)。同じ色の瞳。奏鬼眼発動時、睫毛のみ銀色、瞳が金色に。
奏鬼眼発動中、感情が極端に昂ぶると髪も銀髪になる。登校時は大き目の制服。普段着はゆったりとしたものが多い。
女子にしては長身だがかなりの細身、ただし胸は除く。黙っていれば凛々しい顔立ち。
【能力】
暗器・村時雨:ヌンチャク、棍、トンファー、ナイフ、剣をそれぞれ組み合わせた多節大鎌。分解して使うことも可能。
奏鬼眼:奏家後継者の証で額に現われる金色の眼。角状にオーラを立ち上らせるため奏鬼眼(そうきがん)と呼ばれる。
永久は身体能力を上昇させるほか、体液に「癒し」の効果を付加させる。感情が昂ぶった時身体能力が急上昇する。
軽身功:気孔術。主に体を軽くすることに用いられ、こと移動に関してはかなりのスピードが出せるようになる。体重も落ちるため
使用中は打撃力が下がる。水面に立ったり、空を飛ぶような動きはできない。
【希望】気分次第ですがまぁ、主に雑談戦闘などを望みましょう。
【NG】排泄物を強調したスカトロは勘弁してもらいたいです。損傷は治っちゃうこと前提なら。
【弱点】奏鬼眼(攻撃されると威力に比例して思考に霞がかかる。)、体液を失うような攻撃、物理攻撃の効果が薄いもしくはない相手。
多量の技術用いるため集中力を乱されると脆い。
【備考】
時に退魔師、時に妖魔として言い伝えられる家系の跡取りとして生まれる。性格は非常にマイペースだが
兄が自分の所為で出て行ったという後ろめたさ、当主としての才がないことから自分を低く、相手を極端に高く見る傾向がある。
自信で決着をつけるべき兄のことで他人の手を煩わせている事、≪深凪≫第八席との遭遇により自身が次期当主である事、何が足りていないかを
自覚し始める。
『従志浪』を名乗る鬼、もしくは異形狩りの手がかりを探し昼夜調査に明け暮れる。
最近足周り、腰周りが成長中。が、本人自覚しておらず、太ったという認識を持つ。指摘されると凹む。どうでもいいですね。
自身に足りないところを自覚しつつも全てを手に入れることを決意。
【プロフ投下して待機しますねぇ】
【こんばんはーっ♪】
【まだいらっしゃいますかー?】
【いますよー、こんばんはー】
【こーんばーんはーっ♪】
【いつもお世話になってます、兄の妹ですー】
【……あれ?】
【あっ、兄・馨の妹ですー】
【連続のロールはどうでしょう……?】
【でなかったら、ちょっと打ち合わせを、と思いましてー】
【名前が違うけど読みは同じなので首を傾げていたら】
【まさか妹さんだとわっ………】
【かまいませんよぅ……とはいえ、話を聞いてからのほうが】
【決めたほうがいいですけど】
【というわけでまずは打ち合わせといきましょうかー】
【時間があってできるようならロールもする方向でー】
【読みは同じ……ああ、トリップ同じですからねぇ】
【あにーは風邪ひいているので……】
【僕があにーのところに行こうとしたけれど、寮の場所が分からなくて迷っちゃって】
【場所を聞いたのがたまたま先輩で、一緒にお見舞いに行くとか】
【今回のキモは……事情を知らない僕に、あにーと先輩がどこまで隠し通せるかって感じなんですけどー】
【あとは……あにーのあんなことやこーんなこと知っちゃったり!?】
【こんな感じなんですけど……どうでしょう?】
【あ、微妙に字が違います……スミレちゃんでよいのでしょうか】
【ふむ、りょーかいであります。】
【特に問題なくー。】
【ええと、風邪………なんですよね。できるだけこうして欲しいとかありますかねぇ?】
【そうですー、僕はスミレですー】
【ではでは、先ほど提案したロールでお願いしますっ】
【んーと……】
【こうしてほしいとかは特にないですかねぇ?】
【実はあんまり深く考えてないのでっ】
【わかりましたー】
【んじゃあ、とりあえずやってみるとしましょうか】
【書き出しお願いできますかねぇ?】
【了解ですっ】
【ではでは、よろしくお願いしますー】
【今から書き出しますねー】
【こちらこそよろしくお願いしますっ】
(馨が異形の少女と会って数日経った日。
学園の前で、うろうろとするランドセルの少女が居た。
いや、少女と言うには男っぽいかもしれない。
何せ、赤いランドセルではなく、紺色のランドセルを背負っている。
しかも、年頃の少女にありそうな長い髪はなく、身体にもほとんど凹凸が見られなかった。
言ってみれば、ボーイッシュな少女。
そんな少女が、正門の前でうろちょろとしていた)
ん……誰か知っている人居ないかなぁ……。
(唇を尖らせつつ、周囲を見渡している。
何かを探しているようにも見えるが……実際どうなのだろうか)
(この学園は幼等部から大学部まである所謂エスカレーター式の学校というヤツだ
当然、中も高等部なら高等部で、中等部ならば中等部でわかれている。
けれども正門というものは一つしかなく、そこには大学部も高等部も中等部もなく
各学部の生徒が様々な制服、ないし私服で行き交っていた――)
…………
(この日差しが夏らしい日、膝裏近くまで伸びた黒髪に多量の熱を吸収した奏 永久は
その熱でおもわずボーっとしてしまう頭をヤジロベーか何かのように揺らしながら
正門に差し掛かり…………)
(……何かを探してうろちょろしていた少年なのか少女なのかいまいちよくわからない子の前に飛び出した。
ぶつかりそうになるほど急なタイミングで、熱でボケた頭はその少年だか少女の姿を捉えずに。)
んーと……。
(辺りをきょろきょろしていたからか、目の前に出てきた人物にすぐには気付かなかった。
正面からどんっとぶつかってしまったが、如何せん体格差がある。
圧倒的に質量と身長で足りない菫は、どんっと尻もちをついてしまった。
奏先輩の目の前には、半ズボン、半袖で紺色ランドセルに、ショートカットの少女が居た。
その少女は、何が起きたか分からず目をぱちくりさせる)
あ、あのっ。
中等部の人ですかっ!?
……あっ、こ、高等部の人ですね!?
あのー……男子寮に行きたいんですけど……場所わかりませんか……?
(立ち上がりつつぱたぱたと埃を払って、にっこり笑いかけた。
その表情には、どこか犬のように人懐っこいものを感じざるを得なかった。
しかし、思い浮かぶ後輩とは共通点が少ない顔だ)
!!
(突如腹部に衝撃。
特に意味もなく背中に緊張が走った――村時雨入りの大きめのバッグで頭を隠して
対ショック姿勢をとる。中途半端な長さのスカートが翻り
そこには何故かしゃがみこむ高等部女子と初等部の子と思われる人物がいて
大変、行き交う人々の好奇の視線を集めたとか集めなかったとか。)
………ぅ?
えーと…………
(ゆっくりとバッグを下ろすとようやく頭が回転を始めてくれて
まずは転ばせてしまったことを思い出し、それから立ち上がる手助けができなかったことを認識して
矢継ぎ早に繰り出される言葉の意味を理解した。)
………すみません、暑さで寝ぼけていたようで。
(どこか小動物的な愛らしさで笑みを向ける少女に対してまずは謝罪。
ゆっくり頭を下げると熱の篭った髪が背中から落ち、肩にかかって
身を起こすとソレを軽く撫で、再び背中に回す。)
はい、高等部一年生です………えっと貴方は初等部の子、みたいですね。
ランドセルの色が黒いってことはお兄さんでもいるんでしょうか――それで、お兄さんが寮に入っているから
男子寮を尋ねる………でいいんですかねぇ?
(きょと、と首をかしげて少し腰を落とすと目線をあわせ、埃を払う手伝いをして)
場所、はなんとなくですが知っていますよー。でも私は入れるんでしょーか…………
(女子寮が男子禁制であるなら、男子寮は女子禁制であってもおかしくない―――などと考えてから
一つの結論にたどり着く。すなわち「門限破りでひどいことになってるからいまさらかな」だった。)
場所、しっていますよぅ………よければ案内しましょうか?
(口元をうっすらと吊り上げながら申し出て――)
あ、いえいえー。
僕も少しぼーっとしていたので……。
(小さな苦笑を浮かべつつ、継続して服の埃をぱたぱたと払う。
暑い気配とふわっと漂う香りにびっくりしつつ、にこにこと表情を変える)
ええと……黒じゃなくって、これ紺なんですけどね。
僕は中等部にあにーが居るんですけど……。
あっ、あにーっていうのは僕の兄の呼び方なんですけど……。
ありがとうございますー。
(埃を払うところを手伝ってもらったので、お礼を言って)
ん……そしたら、一緒にお見舞い行きませんか?
あにーが風邪ひいちゃったんで、僕お見舞いに行くんですよ。
(にこにこと微笑みつつ、そっと手を差し出した)
ええ、すみません、御案内お願いできますかー?
よくできた子ですね、しっかりしてます。
(こちらを気遣う少女に対して柔らかく笑みを浮かべることでこたえつつ)
(細かいことをキにするんだなぁ、何か思い入れでもあるのだろうか
と紺色であることを強調する少女のランドセルを観察して)
はい、そうだろうと思っていました。
私もお兄ちゃんがいたので………といっても年はそんなに変らないんですけれどねぇ、ランドセル壊しちゃったとき
お兄ちゃんのお古を使わせてもらったことがあるんですよ。
それで、あなたも同じかなーって思った次第で………
(少女の小動物的な人懐っこさを微笑ましそうに見つめて
頬に手を当てて
短めの髪や笑みがなんだか犬みたいだなー、とか思いながら)
案内はしますけど………いいんでしょうか、特に接点もないと思われるんですけど。
お邪魔になったりしません?
(ゆっくりとした靴音を響かせながら道案内をしつつ、そんなことを尋ねる。
家族である彼女はともかく、自分がいきなり来たら彼女の兄とやらもびっくりするんじゃないだろうか
などと思いつつ「お見舞い」の単語に反応をよこして)
……で、此処を曲がれば――――――あれ、道まちがった?
(暫く歩いていると、男子寮とは見事に表裏逆に位置する公園にたどり着いて
慌てて引き返すことになった。)
【あー、すみません凍結………おねがいできますでしょーか。】
【明日なら22時くらいから再開可能でありますっ】
【ではでは凍結でお願いしますっ】
【明日の22時に避難所で待ち合わせして、再開といきましょー】
【それでよろしいでしょうかー?】
【はいなーではそれでおねがいしますっ】
【それではコレにて、此処までのお付き合いに感謝しますー】
【おつかれさまでした〜】
【お先に失礼します〜】
【はいっ、お疲れさまでしたー】
【おやすみなさいっ】
134 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 14:55:23 ID:MgPKrhE4
絵描きスレからきました
著作権も知らない常識知らずがいるのはこのスレですか?
135 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 15:35:08 ID:Nl4EiFUB
オリ板避難所見境なくあちこちのスレ使い潰す。
あげくに絵が欲しいからって描いてもらった絵を無断でよそに持ってて「これを元に描き直してね(^-^)」か。
自スレ以外の連中の場所を奪っても自分らさえ楽しんでりゃそれでいい。
絵がもらえんなら描いた絵描きはどうでもいい。
本当に自分さえよけりゃ他はどうでもいいっつう身勝手な自己愛の塊の巣窟だな。
ちょっとはよその迷惑も省みろよ。
迷惑で目障りまじ大嫌いだここの住民。
136 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 15:54:32 ID:MgPKrhE4
自己中でKYで常識知らずで恩知らずな天羽さんのいるスレはここですか
137 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 16:05:21 ID:MgPKrhE4
絵描きさんを絵を描く機械だと思ってる茄子並みのキチガイがいるのはこのスレですか
138 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 16:38:02 ID:MgPKrhE4
これで悲劇のヒロインを演じる準備ができましたね
天羽さん楽しみにしてます
139 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 17:19:52 ID:MgPKrhE4
みゃこまだー
140 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 17:26:09 ID:MgPKrhE4
みゃこ愛してるよみゃこ
>>113 『それって、いつの頃なの? というか、そーゆうのが好きなんだ』
(吉原や太夫が何か知っているのか怪しげではあるが)
(彼氏の部屋でエッチな本を見つけた彼女のような、そんな不機嫌そうな顔をする異形の少女)
(都の真似をしてると考えれば、そう間違った真似ではないだろう)
『それはわたしのことを馬鹿にしすぎでしょ、何がいいかなんて人それぞれなんだし』
(気を悪くしたのか頬を膨らます少女)
(不知火が仕掛けようとしているのはわかっているはずだが)
(どうにでもできる自信でもあるのか目があっても平然としていた)
(そして不知火が力を放つと、粘体状の身体下半分が吹き飛び)
(残りの身体も赤黒いどろどろとしたスープ状の肉片へと変わっていく)
(物置小屋の天井も不知火の身体も赤黒い液体に染まって)
『あんっ!』
(倒されようとしているのに、少女は恍惚とした表情を都そっくりな顔に浮かべる)
(その頭を乗せた首は身体の崩壊に抗うように不知火の上を越えるように伸び)
(肉片を振り撒きながら小屋の下へと落ちて行く)
(その先には、血みどろの争いを見聞きしないよう目と耳をふさがれた都の姿があった)
「くっ、迂闊!」
(紅雲も気配は感じていたが、下手に都を押さえ込んでいたため反応が遅れる)
(気を振り絞って腕を下ろして車椅子を下げようとするものの間に合いそうにない)
『今度は紅雲くんとい〜っしょ♪』
(歌うように話しかける異形の少女)
(不知火の破壊した核は少女の種にとっては心臓であり子宮でもあるところ)
(そこへ必要な分だけ力が集まれば分裂して仲間を増やすことができ)
(破壊されれば身体が四散するほどの急所でもある)
(だが、人ではなく異形に分類されるその種は、それで息絶えるほど脆弱ではなかった)
【今日もよろしくお願いします】
【で、いま、ふと思ったのですが、紋様の怨念を吸われて、薄くなったりするんでしょうか?】
【今さらの質問ではあるんですが、なんとなく気になったので】
>>141 【レスする前に少し相談させて。今回の攻撃はフィニッシュのつもりで放ってたし、
あえて力を吸わせていたのも肉を斬らせて骨を断つつもりだったから…
それほど安い破壊の力を放ったつもりもないし、これでダメだともうフォローしようがないかもしれない。
2回もう破壊の力を使ってるし、力は吸われて弱ってる、時間を置けば回復するかもしれないけど、
力を吸われた分はもちろん紋様は薄くなってるし、僕的な計算じゃもう不知火の時間制限自体がリミットだし…
こちらの事情ばかり言って申し訳ないけど、都ちゃん本体を巻き込んだらさすがに攻撃もためらわれる。
事態を打開する糸口がみえないんだけど、そのあたり都ちゃんはどう考えてたか、聞かせて欲しい】
>>142 【まだ追いついてやっつけるなり、追い払うなりできるかなぁ、と思ってました】
【わたしが不知火のことを強く見過ぎてちゃった、ってことですよね】
【どうしましょう?】
>>143 【ならなんとか男の子の意地で頑張ってみる。
仕留められるか逃げられるかは都ちゃんに任せるからこっちなりの全力を尽くしてレスしてみるよ。
今からレス作成するのでもう少し待ってて】
>>144 【うぅっ、無茶振りをしてしまってすみません】
>>141 (するり、と指先から力を放つ寸前に相手の核とでもいうべきものが逃れていくのが分かったが――
「右手」の力の欠点、力を溜めて放つ時には体の自由が効かず、それを追いかけて掴むこともままならずに――
肉片が飛び散る手ごたえと、肝心な部分を逃した、のを同時に感じて――)
くっそたれ…逃がすか、よ!
(肝心な部分が逃れていくのを感じとり、力を放った余韻で痺れうまく動かない体を無理矢理振り向かせ、
車椅子の都に襲い掛かろうとする首をなんとか目で追って――
覚悟を決めて、屋根の上からたん、と飛び降りる。
狙いは相手の頭、後頭部めがけて宙でくるりと身を翻し、かかと落としまぎれの、
回転胴回し蹴り――余計な力を込めている暇も余裕もなく、宙に飛ぶ首を追いかけて、
地に叩き伏せ踏みにじり潰そうと、脚を伸ばし体をくるりと宙で一回転させて、
高みから打ち下ろす、その勢いだけで地に叩き伏せようと肉片まみれの体をためらうことなく投げ出して――)
>>146 (少女の頭があと少しで都にたどり着く直前、不知火の足が届いた)
(小さな頭は不知火の勢いをそのまま受けて地面に叩き付けられ)
(そのままトマトのように潰れて地面に赤い血肉をさらした)
…………っ!
(紅雲が都を後ろに逃がそうとしたため、都を押さえきれなくなり)
(たまらず目を開けてしまった都は、自分そっくりの顔が潰れるところを目撃することとなった)
(異形が倒されるところを見るのは初めてではないが、人の形をしたものは初めてで)
(しかも自分そっくりなのは、自分がそうされたのかと一瞬思って心臓が止まりそうなほどびっくりして)
……あ……せ、せんぱい……先輩、大丈夫!?
(地面の赤い染みから視線をずらせば、すぐそこには赤黒く染まった不知火の姿があった)
(不知火は強く、けれど旧校舎内では怪我をすることだってあって、完全無敵ではなく)
(妖刀に刺された迫水直よりも酷い見た目に別な衝撃を受ける)
>>147 (都の声が聞こえなかったように、肉片も血潮もたっぷりと身にはりつけたまま、
なんの感情も移していない瞳で飛び散ったろくろ首の残骸を見渡し――)
逃がすかよ…!
(ぎらりと獲物を狩る殺気そのままに瞳をきらめかせ、のた打ち回る肉片にまぎれて逃れようとする、
「力」の中枢目掛けて、指をぎちり、と曲げて構えた「右手」を力を込めて振り下ろす――
これが残された最後の力だが、相手の霊的な中枢を跡形もなく滅ぼそうと、
最後の力を振り絞って制服を透かし、全身の紋様が力を凝縮するように輝いて――)
(顔にも手にも、揺らめく炎のような、人魂のような穢れた波動を放つ紋様からぱぁっ…と光を放ち、
肉片の中の一片、地にのたうつ妖しげなモノに向け、全力で腕を振り下ろす――
が、力を吸われた後遺症か、常のスピードは失われ、それでも渾身の力を込めて、腕を振り下ろして――
なんとしても滅ぼす、その圧倒的な冷たい殺意だけに集中しきって――かっと目を見開いて)
149 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 21:58:58 ID:P4L6G3o6
>>148 (潰れたままピクピクと蠢いていた肉片も、不知火の拳を受けて静かに消えていった)
『…………』
(そうゆう種なのであろうか、最後まで己の死や恐れというものを感じているようには見えず)
(今はもう力も知性も残っていない血肉の破片が残ったままだった)
(それも血生臭い悪臭を振りまきながらコールタールのような黒い染みへと変わっていく)
(不知火の体を濡らした異形の血肉も同じように黒い染みへと変わり、一見して血だとはわかりにくくなって)
……先輩……不知火?
(不知火が戦う姿を見るのも初めてではないが、ここまで鬼気迫る姿は今までなく、その迫力に圧倒される)
(普段に比べればだいぶ力は落ちているのだろうが、都には今まで以上に見えて)
(都の中にいる紅雲共々、背筋を凍らされてしまう)
>>150 (指の中、確実に相手を滅ぼした、その感覚だけがしっかりと残る。
どこに還ってゆくのか、むなしくなっていく気配を感じながらも、そこまでが不知火のタイムリミットで――)
そっか、こういうオレ様を見るの、みゃーは初めてだったか?
(全身の紋様が薄れ、がくりと力なく地に膝をつきながらも顔を起こしてニヤリと笑って)
べにっちもみゃーも、ちゃんとした挨拶できなくてわりーが、これであばよ、だ。
(それでも唇を歪め、ぶるりと血肉にまみれた頭を揺すってからぎらぎらと殺気を残した目で都を見据えて――)
(すうっ、っと燐光を放つ紋様が薄れて消える、途端にがくりと両手を地について、
なんとか脱力感に耐えて――)
無様なところを見せちゃったな、でも、これで僕が僕を「信用するな」って言うわけがわかっただろう?
(まだ立ち上がることは出来ない、今度はうなだれて都の顔を見ることなく、なんとか言葉を搾り出して)
そういういみではあいつ、不知火の言うことが全面的に正しい。
僕は街の掃除屋なんだよ。
どんなものでも――人に害を及ぼすなら、どんな手を使ってでも、排除する、ね。
(なんとか放り出したいつものスポーツバッグににじりより、清潔なタオルを取り出すと、
まだ異形が飛び散った跡が拭いきれていない都の頭に向って放り投げる。
その際もなるべく近寄らないように、ばさりとちょうど都の頭を覆うようにタオルが投げかけられて――)
>>151 不知火、あの…「済まぬ」
(何か言おうとした都だったが、紅雲の一言に遮られた)
(その謝罪は不知火が戦う場面を都に見せてしまったことへなのか)
(紅雲の片割れである紅空に引導をわたしてもらったことへの礼なのか)
(都には分からないけど、その意味を問いただす気にはなれなかった)
…………。
(頭にかけられたタオルの裾を掴みながら、何をどう言おうか悩み)
水鏡先輩、不知火……わたしと、紅雲を助けてくれてありがとうございます。
(まずは助けてくれたことに感謝を示す)
(あの異形は紅雲と都につきまとっていて、今日はとうとう都の前に出てきた)
(感じからして、一番の目的は紅雲だったろうが、紅雲と共同体である今の都には同じことだ)
だから、そんなに自分のことを悪く思わないでください。
掃除屋が悪い存在なんですか?
(汚れを拭う気にはなれなくて、タオルの裾を掴んだまま都は続ける)
泥棒とか詐欺師とか、痴漢なんかとは比べものにならない存在じゃないですか。
先輩が頑張ってるおかげで、誰かが助かってて、みんながそれを知らなくても、それは事実なんだし。
そうゆうことが、なんで信用するなにつながるのかが、わたしには分からないです。
(水鏡を励まそうと言うよりも、水鏡がなんでそこまで自分を悪く言うのかが分からない)
(そうなるにはきっと何か理由があるはずだけど、不知火という存在だけが理由とは思えず)
>>152 貴方のためにやったわけじゃない。だから気に病むことも礼を言われる筋合いもありません。
(都には応えず、紅雲に向ってそんな言葉を呟いて、
こちらへの気遣いに満ちた優しい言葉を、うつむいたまま受け止める。
とてもありがたいと思ったし、だからこそ――)
あまりよく思ってはいないようだけど、僕なんかよりはよほど、紫さんのほうが頼りになるよ。
あの人なら冷静に、君の悩みもトラブルも受け止めてくれると思う。
色々と僕のほうもあって――なにより、紅雲くんが近寄りたがらないものには、
都ちゃんも近づいちゃダメだ。自分の力の及ぼす影響も君は、少し考えて行動したほうがいい。
君に近づいてくるのがすべて良いものだとは限らないだろう?
まして自分で能力が制御できないなら、なおのこと慎重にならないといけない。
さっきも言っただろう?誰彼構わず信用するのは心根としては美しいけど、それが正しいことだとは、僕は思わない。
そのあたりは都ちゃん自信がもう一度、自分で考えてみるべきだ。
(目線を合わせずうつむいたまま、一気に言い放つ)
何も知らなかったから、で済まされることじゃないのは、伊織さんのことでも十分身に沁みただろう?
(あえて冷たく突き放す、平板な口調で言葉を紡いで――)
相談するなら久遠さんか紫さんにしたほうがいい。
媛先輩じゃ、かえってあの人も動揺するだけだし。
困ったことがあれば兵部くんでもいいね。今なら冷静に話を聞いてくれると思う。
(つまりは自分にはもちかけるな、とぼそぼそとした口調で)
それでも、どうしようもなかったらSOSならいつでも僕に連絡してきてくれるかな?
それこそ掃除屋としてなら、どんなピンチでも必ず僕がなんとかしてあげるよ。
今日みたいに血なまぐさいことになってもいいなら、ためらわないですぐ呼んでくれればいい。
(顔を背けて、それだけは都を気遣う口調で、ようやくうっそりと顔を上げる。
ぎこちない表情になんとか薄笑いを浮かべて――)
>>153 (水鏡の言葉に紅雲は応えなかった)
(何か思うところはあるだろうけど、言葉にしない方がいいと考えたのか)
(それとも、もう応えるほどの気力も霊力も残っていないのか)
えっ、それは……その、そうだけど……。
(突然紫のことを言われ、それは関係ないことじゃないですか、と言おうとしたけれど)
(次々と都に突きつけられる言葉に口ごもってしまう)
(こんな時だからこそ、それはグサグサと心に突き刺さり、己の至らなさを感じてしまう)
(水鏡の態度を冷たいとは思わないが、それだけ迷惑をかけ、心配させたと思うと申し訳なくて心苦しくて)
(けれど、どうしようもない時以外は会いたくないと言っているような言葉には正直に落ち込んでしまう)
……確かに、わたしは迷惑をかけてばかりだけど……そんなにわたしのこと、嫌いですか?
会いたくないなら、はっきりそう言ってください。
わたしは、何もトラブルがあった時だけ先輩を頼りたいとかそんなこと思ってないです。
今は先輩が休部してるから無理だけど、試合の応援もまた行きたいって思ってます。
そうゆうのも駄目なんですか?
(言うつもりはなかったけれど、一言話し始めたら止まらなくなって)
(年上の人からこうゆう反応をされたのは初めてだったから、もやもやした感情が心の中に渦巻いてしまって)
>>154 (少女の言葉もそうだったけれど、なによりその表情が思ったより堪える。
自分に対する暖かい気持ちを感じて、余計に――かぶりを振って)
嫌い、じゃないよ。まっすぐな都ちゃんは今の僕にとってはちょっと――
(眩しすぎるから、口には出さずに)
色々ある、って言ってた、僕のことは今はまだ、言えない。
僕自身にも整理がついてないことだから…
(ようやく血肉にまみれた体を起こし、自分もタオルを取り出して、都の体とはすに向けるよう、
まっすぐに見据えようとはしないで)
試合も、しばらくっていうか、ちょっと無理そうだ。
せっかく都ちゃんが応援してる気持ちになってくれて申し訳ないけど、
その分は他の人を一生懸命に声援を送ってくれるかな?
(自分のことはあえてほったかしに、制服にこびりついたモノをぬぐって)
今の僕じゃ、ピンチの時しか助けにはならない、そう言いたかっただけだよ。
いつか都ちゃんにまた応援に来てもらえる、そういうときが来るといいけど…
(タオルを頭からかぶって、ごしごし拭うと)
ごめん、もう少し僕にも時間をくれないかな?今は自分でいっぱいいっぱいで…
(ほんのすこし、自嘲も込めた力ない笑みを浮かべて)
僕じゃなくても、君の力になってくれそうな人は沢山いるだろう?
>>155 助けるとか、力になるとか、人との関係ってそれだけじゃないじゃないですか。
そりゃ、先輩とは学年どころか高校生と中学生で離れてるけど、お話ししたり、遊んだり、そうゆうのって……。
(そこまで言って、思いとどまる)
(今の水鏡恭弥には、そもそもとしてそうゆうことを考える余裕すらないのだ)
(それは普通の状態じゃないと思うけれど、ならそれをどうにかすることが自分にできるのか、と自問自答する)
(理由も話して貰えず、食い下がるすべもなく、調べることも難しい)
(役立たずなのは元からだけど、改めて意識すると悔しくなる)
今はできなくても、いつか先輩に余裕ができた時でも……。
(本当に、それでいいのかな?)
ううん、やっぱり、そうゆうだけって嫌です。
知り合った切っ掛けは夜のことだったとしても、それはそれだと思う。
先輩が今すごく大変なのは分かるけど、それに付きっきりじゃ、いつか潰れちゃいます。
だから、気晴らしにわたしと遊びましょう!
(また自分が暴走しはじめてるのを自覚するけど、あえてブレーキをかけない)
水鏡先輩が何を悩んでるのか分かりません。
何となく夜のことだと思うし、そうだとしたら、わたしは夜のことではまったく役に立たない。
でも、一日は夜と昼、両方あるんです。
誰だって夜だけを生きてるんじゃないはずです。
(紅雲に心の中でごめんねと謝り、水鏡に車椅子を近づけて)
だから、気晴らしにわたしと遊びましょう!
もしかしたら、悩み事を解決するヒントを思いつくかもしれないじゃないですか。
(何をこんなにはりきっているのか、自分でもよく分からない)
(少し冷たい態度をされたのが嫌なのか、少しでも役に立ちたいのか、恩返し的な事をしたいのか)
(それがすごい我が儘なことで、迷惑だと思われるの百パーセント承知で)
>>156 (まっすぐで、暖かい気持ちがこっちに流れ込んでくるようで――
ここは誤魔化してはいけないと自分でも思う。タオルでぬぐっても拭いきれない汚れが制服に、
それ以上に体中に染みついてる気はした――それでもしゃがみこみ、
車椅子を寄せてくるのを手で制して、目線の高さを合わせて)
誰だって夜だけを生きてるわけじゃない、都ちゃんの言うとおりだ。
それは僕も、色んな人をみてきたからよく分かる。
(都の手を握ろうとはせず、ホイールの手すりをしっかりにぎって、真摯に都を見つめ目線は逸らそうとせずに)
この間ちょっと考え込むような事件があってね…
僕に少し時間を欲しい。都ちゃんだって料理が出来るようになるまで、色々あっただろう?
都ちゃんがそんなふうに僕の力になりたい、そういうのはよく分かったから…
(その時だけはほんの少し、心からの笑みを浮かべて)
僕も今、どうしたらいいかよく分からないんだ。気持ちが整理できるまで、僕の話は待ってくれるかな?
コーチもキャプテンも、ついでに西陣先生もやきもきさせちゃって申し訳ないけど…
それでも、僕が自分でどうにかしなければいけないことだと思うから。
(事情は大分違っても、都になら分かってもらえると思う。
それでも詳しい事情を説明しようにも出来なかったが、自分にできる精一杯の誠意を示してじっと都の目を見つめて)
もう少し、僕に時間が欲しいんだ。
>>157 (あまり近づかないようにと制され、車椅子を止める)
(その代わり、少し前のめりになって目線をあわせてくれた水鏡の顔をまっすぐのぞき込む)
……先輩。
(確かに、都だって料理できるようになるまで色んなことがあった)
(霧原朱音の言葉、兵部晶の言葉、二人だけでなく、多くの人の言葉があって)
(同じように言葉が解決したりヒントになったりするとは限らない)
(それでも、言った本人は意識しない何気ない言葉がヒントになったりして)
わかりました。
たぶん、わたしが男子だったら、もっと先輩の力になれたのかな。
(きっと、何よりもまず、今は大泣きしたい時期なのだろう)
(都だってそうゆう時期はあって、男子だとそうゆうとこは見られたくないのだろう)
(そんなデリケートなところは、本人の言うとおり自分自身でどうにかしないといけないのかも)
待ってますから、だから、大丈夫になったら声をかけてくださいね。
約束です、不知火が大変になっちゃうかもだけど、そこは我慢してもらって。
(都は手をあげて小指を立てる)
(万が一、このまま悩みに押しつぶされそうになった時、少しでも助けになるように)
(約束を思い出して、立ち上がって帰ってこられるように)
>>158 都ちゃんみたいな可愛い子に励まされるから元気が出るんじゃないか。
(精一杯の虚勢でそんな軽口も口にする。
小指を差し出されて、正直かなりためらうものを感じたけれど――)
今日約束したことは、忘れないよ。
なにより、都ちゃんが元気になってくれたのが、嬉しいから。
僕もそうなれるように…
(指切りげんまん、をしてしっかりと小指を絡ませて)
都ちゃんがまた料理部に戻って、みんなを元気付けてあげられる、
そういうことが僕は何より嬉しいから。
いつかそう自分もなれたらいいと、思うけど――
(何も約束できない自分に歯がゆい思いをしながらも安易に誤魔化そうとはしない。
それだけ都から力をもらったから、誠実に答えたかったらから――
やせ我慢をして、少しだけ笑ってみせた)
>>159 そんな、媛名先輩みたいな綺麗な人の方が元気が出るんじゃないですか?
媛名先輩の励ましはちょっと怖そうだけど。
(スパルタな励まし方が似合いそうな人だけど、それを本人に言ったら怒られるだろう)
指切りげんまん嘘ついたら針千本飲〜ます、指切ったっ。
(実際に針を飲ませたりなんかしないけど、気持ちはそれくらい、嘘になったら嫌だってこと)
なれます、絶対に大丈夫、わたしが保証します。
頼りないと思う保証かもだけど、本当に大丈夫だから。
(そう信じるから、願うから、だから大丈夫)
(たとえ揺らぐことがあっても、思い続ける限り叶うと信じているから)
自信がなくなったら言ってください、わたしの思いは強いんです。
わたしのお弁当はカンフル剤です、栄養ドリンクです。
先輩のお腹の中から元気づけちゃいますから。
(ギュッと握りこぶしで微笑んで)
【そろそろ〆でしょうか】
【隙屋先輩のこと、話すタイミングが、、、今から思い出して聞くのって格好悪いかも】
>>160 【考えたけど都ちゃんのレスで締めにしたほうが綺麗だと思うから、ここまでにしておこう。
ホイルの件は、今の僕じゃちょっと頼りにならないだろうし、今回はここまでにさせてもらえるかな?
僕のほうの事情で振り回してしまって申し訳なかったけど、この前とは対照的ってことで、
こっちは十分楽しませてもらった。お相手ありがとう。それでもうじうじズルズル引きずっちゃうのが、
僕クオリティだけど、よかったらまた次もお相手してほしい。
今日はこのあたりで悪いけどお先に失礼するよ、おやすみ、都ちゃん】
>>161 【はい、わかりました】
【こちらこそ都回路(いま命名)が暴走してごめんなさいです】
【わたしの方も振りまきすぎたネタを一つしめられましたし、色々できて楽しかったです】
【次のロールは針を飲ませることにならなければいいですが】
【それじゃ、ありがとうございました、おやすみなさい(ぺこり】
【おはようございます、置きレスにお邪魔しますっ】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1276055907/205 からの続きです】
ええ、そうですよー。
昔っからサッカーばっかりやってて……。
夜遅くなって、ボールが見えなくなるまで遊んでいたこともありますしね。
(短い髪を撫でられると、気持ちよさそうに口を緩ませる。
しかし、兄の名前が出てくるとびっくりした表情を浮かべた)
あれ、あにーを知ってるんですかっ!?
……むー。
(こんな美人さんが兄の知り合いだったなんて。
それを考えると、菫は少し顔をむくれさせた)
いえいえ、怪我とかじゃないんですよっ。
風邪ひいたーって。
でも、今回の風邪は酷いらしくて……。
だから、お見舞いに来たんですっ。
(少しだけ嫉妬を感じつつ、それでも菫は明るく話をする。
そして、教えられた部屋へと向かっていく)
(部屋の前に到着すると、とんとんと部屋をノックした。
表札には、馨の名前ともう一人、名前が書いてある)
「ふぁい……げほ、げほ」
(部屋の中からせき込む声が聞こえたと同時に、扉が開く。
そこには、眠たそうに瞼を半開きにし、パジャマ姿で身なりが整っていない馨が居た)
あにーっ!
「うわっ!」
(姿を見つけるなり突撃した菫は、馨を部屋の中へと押し込んで倒してしまう)
【お邪魔しました、ありがとうございましたっ(ぺこり)】
【置きレスにお借りしますっ】
>163
はいな、接点というか――私、学園の怪談とかこの町の都市伝説とか調べるの好きなんですよぅ
彼サッカー部じゃないですか。だもんで運動部の間で広まってる怪談かなにかのこと聞けないかなー
と思ったのがきっかけですねぇ
ちなみに学内誌で取り上げられたのを見て、彼のことを知りました。
(口元を緩ませていたかと思えば外的でも見つけたかのように飛び跳ねる。
鋭敏な反応ではあったが彼女くらいの子がするとなんだか可愛らしい
思わずほほが緩んでしまう。)
(けれども先ほどから返事が曖昧だったり、いま尚むくれられてるところを見ると
何かしたのかなーと無意味に不安になったりするもので少し困ったような顔をすることになった。)
あ、風邪なんですか。
無茶が多い子だから、ちょっと心配しました――
(前なんか銃創をこさえてきたものだから、お見舞いが必要なこと、というと
どうしても怪我のほうを連想してしまう。
ただの風邪らしいのでそんな心配も無用のものだったようだが………)
(ほっと胸元をなでおろして――)
風邪を引いたということでしたので少しばかり心配していましたけど
その様子なら元気そうですね。
(じゃれあう兄妹を見て微笑を浮かべると部屋を一通り見渡して
それから前山の格好を見つめ)
妹さんに風邪を移してはダメですよ。わざわざでてきてくれたのは助かりましたが
寝ていても勝手に入らせてもらいましたのに……(ピッキング技能持ちの発言)
それから、ちゃんと食べてますか?風邪なんて免疫力の低下ですからねぇ、しっかり食べて
ゆっくり休まないと治るものも治りませんよぅ?
それから、汗をかいたらそのままにしないでちゃんと着替えて、汗を拭かないと――
(のんびりとした口調で言葉を続けながら押し倒された前山君を覗き込んで
にっこりと微笑を浮かべる。)
こんにちは、お加減いかがですか?
【おかりしました〜】
【久しく顔を出していないうちに、随分とまぁ……】
【まあ、それはそれとして、テンプレおいて待機させてもらおう】
【名前】Nameless(旧名:霧原朱音)
【年齢】肉体年齢で14歳
【性別】女
【身長】137cm 38kg
【3サイズ】実になだらか
【容貌】腰まで伸びた薄い黒色の長髪、視力が低下しているため眼鏡が欠かせない。大抵は着の身着のままな姿。
喰らった相手のものをそのまま着ることもあり、丈が合わなくなったりすることも。
【能力】身体変化
主に右手を自由自在に変化させて戦う。ときに剣にときに矢に。またあるときは敵を喰らう顎ともなる。伸縮も自在。
・体液操作
自身の体液を自在に操る。以前持っていた体液を混入させた液体を操る力は失われている。
【希望】戦闘、会話、他にももろもろ
【NG】殺されなければ、よし!
【弱点】かつての自分の記憶が再起されるような事態に陥ると、行動に支障をきたすことがある。
その他、絶賛精神的に不安定中。
【備考】
かつて滅びた人類の敵対者、シードの残滓を力として利用することを企てた者達の手によって、適応者として用意された体。
しかしシードの意志はすでになく、その器にも意志は残されていなかったため、かつてシードを御し得た霧原朱音の魂が宿されることとなった。
その際、利用しやすくするため過去の記憶は一部を除いて封印されている。
そんな彼女は起動実験の際に暴走。その場に居合わせた者全てを喰らい脱走。
しかし彼女に宿されたシードは不完全であり、液体操作や感染による繁殖は行うことが出来ない。
また、常識を遥かに越える身体能力をもつが、それによるエネルギーを補うことも出来ず、補食という形でエネルギーを補給している。
現在は自分が何物であるのかもわからず、ただ飢えを満たすために異能をもつものを狙い、喰らいながらこの街の夜を徘徊している。
【こんばんはっと。俺で良ければお相手立候補させてもらうぜー】
【と言ってもノープランなわけだが!】
【むむっ、微妙に気付くのが遅れてしまったぞ】
【相手をしてくれる、というのは非常にありがたいのだが、くぅ】
【残念だが、そろそろ私は行かねばならない時間のようだ】
【次の機会があったら、付き合ってくれるととても嬉しい。では、さらばっ】
【ぬぁっ、そうだったのかーっ!】
【それじゃ、また今度な! お疲れ様ーっ!】
前スレ
>>486 『絶対領域』さん
そういうことでしょう。
……くだらない言葉遊びになりますが、道とは、そこにあるもの。
道を選ぶ事は出来ても、歩く場所も行きつく先もあらかじめ絞られていたのかもしれませんね。
(今はもうない左肩の先を軽く眼で追って、郡へと視線を戻す)
その気持ちも一切無いわけではありませんよ。
ただ、思考も感性も、他人と価値を統一することはできませんが──
私が「お人好し」ではない、と言う事だけは断言しておきましょう。
ある程度の警戒と懐疑は、引き続きしておくべきではないでしょうかね。
(彼が見せた呆れるような仕草に、仮面の下で苦笑を返し)
(手入れの行き届いていない自分の髪を撫でながら、月を仰いだ)
ブルース・リーのファンは、彼を殺す事で、彼を手に入れようとしたとか。
(郡から告げられた残酷な言葉も、アンジェラにとっては予想されたものだったのか)
(身じろぎひとつせず、淡々と言葉を返す)
ともかく、お互いの現状を許容できない状態、
言うならば、悪い夢だと割り切っている状態で二人が戦い続けることほど
無意味で滑稽で無価値なことは無いかと、私は思うだけです。
(風にまくられるマント。一瞬だけ露わになるのは皺と傷に埋もれた醜い皮膚)
どんな形であれ、決着をつけるのがお互いの為でしょう。
ご健闘をお祈りしていますよ、「絶対領域」。
──郡太一郎。
(去っていく彼の後ろ姿をしばらく見つめた後、自身も立ち上がり右手を突き出す)
(掌の先に浮かび上がる魔法陣の中に「U」「V」「?」「]]V」「?V」の文字が現れ、空間に人が通れるほどの孔を開ける)
(孔の中に身体を通せば、この世界からは消えて──)
【置きレスにスレをお借りします。】
【長らくお待たせしました。申し訳ないです】
【こちらはこれで〆とさせていただきます。お相手、ありがとうございました】
>>169 もちろん、そのつもりではいるさ。
君が「お人よし」などというそんな簡単な言葉で片付く人間じゃないことは、知っている。
そんなことを口にするには何か裏がある――と思うしな。
でも、それを差っ引いても、俺は君を「お人よし」だと思うよ。
(苦笑を浮かべたまま、やれやれと首を軽く振って、近くの小石を蹴った)
(蹴られた小石は、こんこんと軽い音を立てて、瓦礫の下へと落ちていく)
そういう見方もあるのか。
……まぁ、第三者がどう捉えようが、関係ない。
別に、俺はブルース・リーのファンってわけでもないしな。
(肩を竦ませて、おどけるように小さく笑って、首を横に振り否定をしてみせるが)
…兎に角、だ。俺は君を利用し、君は俺を利用する。
そういう関係だ。君を仲間にしたいわけでも、君の仲間にされたいわけでもない。
なら、十二分に、その関係を利用し尽くさせて貰うさ。
あぁ――、あんたも十全に。
どんなことがあっても、自身の信念を貫ける覚悟があることを期待しておくよ。
(背中を向けたまま、その言葉を返して、彼女の姿を見送ることなくその場を去った)
【置きレスを返すっ】
【――というか、ごめんっ!こっちはアレで終わってたつもりだったから】
【蛇足的になっちまうけど、一応こういう形で締めということで】
【お付き合いありがとうございましたっ。サンキューなっ!】
【ということで、スレをお借りしましたっ】
(夜。人気の少ない街路を歩く)
(『一仕事』してきた後だ。私服である黒いジャケットには、異形の血がこびり付いている)
(こんな格好を他の誰かに見られたら、誤解を招く。そう思い、出来るだけ人の気配のしないルートを選んでいた)
(少々古びたアパートや小規模の工場が並ぶこの区域は、住人以外は立ち寄らないし、
その住人たちも、地域の交流が疎遠だったり、そもそもこんな時間に交流を図ろうとする
外交的な人間は殆どいなかった)
(誰かに見つかるという可能性がないわけではなかったが、此処を通るのが一番の近道だった)
(点滅する電柱の灯りを背に、自宅へ急いでいたのだが)
やれやれ……、着替えをいちいち持ち歩くわけにはいかないしな。
とにかく、早く帰らないと………ん?
(そうしていると、ふと、目の前を人影を通った……気がする)
(この区域は人気が無いためか、灯りも少なく、とても暗い。
人影が通ったと思ったのも、何かしら動いた気配がしたからにすぎず、視覚的にはほぼ認知することが出来なかった)
……おーい、そこに誰かいるのか?
こんな時間に、こんなところをうろついてると、危ないぜー?
(とりあえず、声をかけてみる。異形の類…なのかもしれない。
そっとナイフを忍ばせているジーンズのポケットに手を突っ込みながら、距離を測る)
【スレを借りるぜ】
【それじゃ、とりあえずこんな感じでよろしくっ!】
>>171 (とぼとぼと、夜の街をうろつく。
今日はハズレで、特に妖しい気配も感じなければ異形と遭遇することもなく)
ふぅ…
(なんとはなしにため息をついて、いつものトレーニングウェアの上着を脱ぐ。
じっとりと湿気の多い夜気を吸い込んで歩いていると、聞き覚えのある声がして――
通りを戻って、見知った姿を見つける)
こんばんは、郡くん。
…どうやら狩りの帰りってところかな?無事で何より。
(軽く手を上げて挨拶する。返り血はついているが、見たところそれほど怪我をしているようでもない。
そういえば――媛先輩から頼まれていたことを思い出して)
これから少し時間あるかい?よかったら僕と、というか不知火とトレーニングをしてみないか?
媛名先輩に頼まれて、ね。伸びしろはあるから鍛えてあげてくださいって。
その先に小さな公園があったはずだから、そこでどうだろう?
【こちらこそ、よろしくお願いします】
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 ・無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
制限時間は3〜5秒ほど。
・不可避の直感
能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。
【武器】 切姫(きりひめ) …… 破魔効果のある小太刀。貰い物。
夜逆(やさか) …… 無銘の短剣。ただしひたすらに頑丈。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
性格はテンプレ的な熱血漢。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 そんな馬鹿。
短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。
+10年後のとある可能性の未来について+
・三千世界≠ニ呼ぶ組織を作る。目的は、異形とそれを狩る機関の排除。
・特定の人間を除き、必ずしも排除を最優先しているわけではなく、必要があれば共同戦線を張ることもある。
・警察ガンスリンガー≠ニはそういう関係。
・深凪現当主≠ヘその特定の人間のうちの一人で、最大の敵。
・魔女良き魔女≠フ協力にて、10年前の世界に時間跳躍している。
・現代(10年前)に跳躍しているメンバーは、歪ヶ崎、鳳、薄の三人。
内、歪ヶ崎は奏家奏鬼眼=A鳳は深凪剣糸≠ニ遭遇している。
>>172 あぁ……水鏡さんだったのか。
(その人影が、見知った人物だと判りほっと胸を撫で下ろす)
(安堵した為か、ごくりと生唾を飲み込み、小さく息を溢して、苦笑を浮かべる)
(彼がこんなところにいる理由としては、自分と同じ理由か、トレーニングだろう。
ボクシングに心を燃やしている彼なら、こんな時間でもトレーニングしていても不思議ではない)
ああ、取り分け急いでるわけじゃねーから、全然予定は空いてるぜ?
(何の用だろうと首をかしげながら、彼の言葉を聴くと不思議そうにして)
………先輩が?
(確かに未熟である自分が誰かに、鍛えてもらうのは効果的だろう)
(しかし、彼とはそこまで面識があるわけでもなかった。…と、そこで合点がいく)
(彼女の方が、彼と親睦が深いのだろう。そう考えれば自然だった。)
へへっ、そうだな。こういう機会は滅多にあるわけじゃねえしな。
ま、伸び白があるかどうかは分からないけど、いい機会だ。
水鏡さんが、そう言ってくれるなら、付き合ってもらおうか?
(右手で「オッケー」と輪を作りながら、快活に笑い承諾する)
>>174 それじゃ…
(先に立って歩いていく。こんな時間だったこともあり、誰も公園にはいない。
ベンチにスポーツバッグと上着を投げ出し、Tシャツとハーフパンツの身軽な姿になると)
僕とボクシングのトレーニングをしても仕方ないだろうから、悪いけど最初から不知火で相手させてもらうよ。
その…口が悪かったり方法に問題があったりしたらごめん、先に謝っておくから。
(一応断っておいて、いつもの唇をなぞる仕草をして――)
よ、バンダナ。久しぶり。ナイフと、足技が少々だったな、こないだの戦いぶりを見た限りじゃ。
(そのへんに落ちていた枝を拾い、「右手」の力を使って器用に表皮を削って即席の木刀を作り上げる)
一本でいいか?たしか長さはこんなもんだと思ったが。
(バッグからストップウォッチも取り出して)
だらだらやっても身につかねーだろうから、2分1ラウンドを3回な?
間に反省会ってか気がついたところを指摘すっから。
それとあの加速装置だかクロックアップは使うなよ。
的が一匹ならいーけど、使ったあとぶっ倒れるようじゃ複数相手にはつかえねーだろ?
必殺技なしでどうやって戦うか、が今日のテーマな。
(自分用にも小太刀ほどの長さの木刀を作って)
2刀流でもなんでもいいし、蹴りも遠慮なく使っていいぜ。
オレ様には寸止め不要、本気でこいや。かるーく遊んでやっから。
こっちはちゃんと手加減してやる。
(こきこきと首を鳴らしニヤニヤと笑みを貼りつかせて、そんな説明をして)
>>175 あぁ、そっちは心配要らねぇよ。
口が悪いのより、もっと性質が悪いのを知ってるからな。
(苦笑を浮かべ、手を振る。そう、この手の骨を砕いた女性を思い出し、肩を竦める)
それに俺も口が良いとは、お世辞にも言えないしな、お互い様だ。
あぁ、そいつで十二分だ。
(小太刀程度の小振りな木刀を受け取り、しげしげとそれを眺める)
(器用なもんだ、と小さく呟いて感心しながら、一度宙に投げてキャッチし握り締めなおす)
条件は分かった。
けど、いいのかよ?
あんた……というより、水鏡さん、ボクシングの試合とかいいのかよ?
悪いが、手加減なしだと言ったのはそっちだからな。
少なくとも、こっちが手加減しないってことはそっちが技量が上だってことなんだから―――。
(万が一、大怪我しても知らないぜと嘯き、笑みを浮かべる)
ああ、最初から全力で行かせて貰うぜ。
技量が上の人間に、力を出し惜しみしてたらやられる―――、そうつくづく経験してるんでな。
そっちの準備はいいのか? ―――行くぜ。
(それまで苦笑を浮かべていた表情は失せ、無表情に双眸を細めて、鋭く眼前の青年を見つめる)
(アレは知人などではない。―――斃すべき敵≠セ。)
(本気になる、ということは、そういうことなのだろう)
>>176 ん?ああ、僕様ちゃんいまのところ休部中だからかんけーねーぞ。
それにオレ様から一本取れたら飲みモンでもおごってやるよ。
本気上等、てか万が一怪我しても治療できっからその辺は気を使ってもらわなくていいぜ。
(鋭い気配でこちらを見据える太一朗にニヤリと笑って見せて)
悪くない構えだが、もちっとリラックスを心掛ければ満点ってとこだな。
力を入れすぎると筋肉がこわばって本来のスピードが出ねーぞ。
(2分のタイマーをセットして、スイッチに手を掛けて)
んじゃ第1ラウンド、開始な。
(特に気負うことなくスイッチを押して――)
(だらりと垂れ下がった手に握られた急増の木刀で、いきなり鋭い打ち込みを立て続けに、
しかし太一朗の手に握られた木刀目がけ剣道でいう切り替えしのように、息もつかせぬ斬撃を叩き込む。
リーチの差を生かし、体は相手から遠く、木刀を握った腕を鞭のように滑らかにしならせて――)
ま、基本の打ち込みはこんな感じ。
いきなり正面から飛び込んでぐっさり行くのも手だが、手足なんかの相手の自分の体に近いほうから、
ちまちまっとダメージを与えていくのも一つの手だぜ?
(木刀を握った右手に意識を集中させておいてから、不意に踏み込んで左手のフックを相手の側面、
死角から肘を畳んで太一朗の顔目掛け、寸止めで叩き込もうとリズムを変えて――)
>>177 そりゃ便利な身体なこった。
――まぁ、それなら、遠慮なく言葉に乗らせて貰うぜ?
リラックスねぇ……俺にはあまり向いてねぇかもしれねえな。
(確かに、時折自分には力む癖がある)
(しかし、いちいち言うことに説得力がある。スポーツマンとしての知識もあるということか)
―――っと、っと、っと!
(突如襲い掛かってきた剣撃を、なんとか木刀で防いでいく)
(身体のリーチの差からか、攻勢に出ようとしてもなかなかそのチャンスを与えてくれない)
(――そう、彼は上手く自分の身体と得物を利用している)
なるほど、な―――っと……!
(確かに、彼女が彼に自分の模擬戦を頼んだのが分かる)
(自身が手本にしてきた彼女の戦い方は、言うならば『変則的』なのに対して、
彼の戦い方は、まさに『王道』なのだ。それもそのはず、彼女は暗器使い、彼はボクサーなのだから)
(もちろん、彼女が近・中距離戦を得意とするのに対し、彼が近距離あるいは零距離を得意とするという点もあるが)
(それはさておき、なかなかやりづらい。)
(全力で攻撃を仕掛けてくるのなら、それを防ぐなり避けるなり方法はあるのだが、
彼が言うように、ちまちまと攻撃を仕掛けられ、さらにはリズムを変則させられては、
なかなかそこを突破する糸口が見つからない)
―――ったく、やりづれぇっての!
(だが、自身も単純に異形を退治していたわけではないし、彼女の背中を見ていなかったわけではない)
(木刀の一撃を防ぐと、そのまま横に薙いで、牽制を図る。
攻撃がヒットしないにしろ、このまま追い詰められていくよりは、距離を図りなおした方がいいだろう)
>>178 ん、なかなかいい感じ、戦いの時は相手をじっと見つめるんじゃなくて、
ぼんやりと相手の全体を見て、細かい反応は体に任せて、そう…
(「攻撃」しながらも「防御」の仕方を同時に導くように、小太刀の扱いの手本を示すように、
まずはオーソドックスな方法で攻撃していって)
そうそう、チェンジオブペースも大事な?一本調子と思わせといて、
急激にリズムを変えて突破口を切り開く。
(こちらのパンチにカウンター気味に合わせてくる横なぎの斬撃を、
パンチを即座に諦めてするするとすり足で後ろにすさって回避して)
それと、攻撃が通用しないからと言って絶対に焦れるな、ブレるな。
自分のやり方に迷いを持ったら負けだぜ?
(今度はえげつないやり方、自分から踏み込んで小太刀を振りかぶって見せると、
体重を後ろに残したまま脚だけを飛ばして狙うは、相手の踏み込んで来た膝――)
どっちに体重かかってるか見定めてから思いっきり、相手の膝をぶっこわすぐらいのつもりでやると効果的な。
こういう牽制、リーチを生かした使い方をするか――
(一転、右手の小太刀を袈裟懸けに、相手に防御させるための斬撃、
それを追いかけるように深く踏み込んで腰ごとぶつけるような、浴びせるような上段回し蹴りを、
ほぼ同時に放って、宙でぴたりと脚を止める)
こんなふーに、相手をぶっ倒すぐらいのコンチクショーって気合で深く踏み込むのもアリな。
一番よくねーのは中途半端な間合いでハンパなことやらかすこと、おっけ?
(再びすっと離れると、今度はかかってこい、というように軽く小太刀を体の前に構えた防御の姿勢をとって)
>>179 まぁ、自分のやり方に迷いを持たないってとこは、自信はあるぜ。
でなきゃ、今頃、此処にはいないだろうしな。
(それは戦術云々というより、性格を由縁とするものだった。
故に、融通が利かないという面ではなかなか苦労する点ではあるが、同時に長所にもなり得た)
焦れない、ブレない。―――了解だ。
(精神面的には、そこまで自信があるわけでもない。ないわけでもないが。
常に冷静にいろということだろう。冷静に的確に状況を判断する―――なるほど)
(肩口から襲い掛かる剣撃を、木刀で弾き上げる。その勢いのまま、切り降ろし、
襲い掛かってくる回し蹴りを木刀で打ち止めようとして)
……ボクサーってのは、足腰も鍛えてんだな。
ったく、本当に便利な身体だぜ。水鏡さんは―――。
言葉にすると難しいけど―――、ま、何となく分かった。
取り敢えず、やってみるとするか。
(呼吸を整え、集中し神経を鋭くさせていく)
(さて、どう攻め込もうか―――、と考えて止めた。自分は頭で覚えるより身体で覚えた方が早い)
(そんな自分の行動方針に苦笑を漏らしながら、木刀を握った)
それじゃ、お言葉に甘えさせてもらって―――っと。
(選択したのは迷いのない突撃。正直なところ、フェイントや牽制といった類は、常時は°齊閧ネのだ)
(それこそ中途半端な焼付け刃で試したところで効果がないだろう)
(だから、選んだのは―――)
――――シッ!
(勢い良く飛び込んだ軸足に力を込めて、制動を掛け、その勢いを上半身に逃がす)
(そのまま、まず、横薙ぎの剣撃。続けて、身を引き、垂直に木刀を振り下ろす)
(さらに攻撃の手を休ませず、彼の腹部を狙ったミドルキックを放った)
>>180 おー、真正面から来たか、いいぞ少年。男はそーでなくっちゃな。
(こんな状況でも軽口を叩くのをやめない体は、しかしリラックスしていて、
まずは横薙ぎの小太刀を軽くバックステップしてやりすごす、
垂直に振り下ろされる斬撃にはこちらも踏み込み返し、腕が伸びきる前にこちらの小太刀で受け止め――
踏み込んだ分、相手に脚を回しきる余地を与えずに相手の足を自分の膝を上げて、こちらもブロック――
そこで第1ラウンド終了のアラームが鳴って)
ナイスコンビネーション、手を休めずに攻めダルマになるのもいい手だな。
ただ正面から行くばっかじゃ相手だって読めるし、突っ込んだ分自分も危険なのは承知しとけよ?
あとブロックの仕方は基本相手の回転の内側に入り込んで、回しきる前に抑えるか、
思いっきり後ずさって大きく距離をとるか、これもやるならハンパじゃなくてどっちかな。
(攻撃もそうだが、むしろ防御やフェイントの掛け方を教えるように解説して)
ちょいインターバルな、おめーさん、体は柔らかいほうか?
(くるりと後ろを向くと、自分の膝裏を手で抱え込み体を倒して脚の間からさかさまの顔を見せて)
関節の可動範囲を広げるのも重要な?ストレッチで少しずつ伸ばしてけば――
(今度は180度に股割り、そこから体を倒してぺったりと腹を地に着けてみせて)
いきなりここまでやれとはいわねーが、戦いの前後に体を解しとくのは重要な?
下手な筋トレよりストレッチのが100倍役にたつから。
【午後も引き続き大丈夫ならそろそろお昼休憩でどうだろう?
僕の方は郡くんの都合に合わせられるから時間はお任せでOK】
【了解。それじゃ、14時頃くらいからでいいか?】
>>182 【それじゃ一応避難所にて合流してから空いてるスレを使うということでよろしくお願いします。
時間はそれで大丈夫、それではお昼に行ってきます。また後ほどお会いしましょう。】
【了解。それじゃ一度退却ーっ】
>>181 少年って、あんたな………。
(あんただって同じぐらいだろう、と言おうとしたところで疑問を抱く)
(果たしてこの不知火≠ヘ幾つなのだろう?)
(年齢という概念は無いのかもしれない。ふとそんな疑問を抱いたが、すぐにかき消した)
(今この時点に至っては、関係ないことだったし、また時間があれば聞けばいいだろう)
―――オッケー、了解した。
にしても、不知火。アンタってよほど戦い慣れてるんだな。
(ストレッチしている不知火を眺めながら、ふと年齢とは別に疑問に思ったことを口にした)
というか、あんた、何者なんだ?
水鏡さんとは別人格―――、いや、別の存在っぽいし。
そもそも、水鏡さんとはどういう馴れ初めなんだ?
(全然分からない、と言わんばかりに大きく肩を竦ませて、軽く屈伸運動しながら尋ねて)
いや、別に話したくないことならいいんだけどよ。
……こうしてゆっくり話をする機会なんてないだろ?
俺とアンタ≠ェ出くわすとしたら、こうした『夜』しかないわけだしな。
(ぐっと大きく背伸びしながら、やれやれと手足をぶらぶらと振って)
【それじゃ、よろしく頼むぜ!】
>>185 ん、オレ様指折り数えて千年は戦い続けてるし…って指がたりねーじゃねーか。
(真面目に答えるつもりはこれっぽちもないらしく、ニヤついたままで、
それでもストレッチのポイント・やり方をこと細かに口頭で伝えて)
そういう突っ込んだ質問されたのは始めてじゃねーが、それを知りたいなら、
学園ルートからフラグを立てて不知火クンの分岐に入ってもらわねーと。
…僕様ちゃんと別の存在でもあり、同一の存在でもある。
ほら、ジャパン的曖昧さのいいとこ取りだからさ、オレ様って。
(そういって誤魔化してしまって)
そんじゃ第2ラウンドな、オレ様が使って見せるからまずはそっちは防御、
そん次に実際オレ様に技を使ってみ?
オレ様武芸百般に通じちゃってっからさ、オールマイティってやつなのよ。
(再びアラームをセットすると、第2ラウンド開始。
今度は丁寧に、スピードを落として小太刀の受けと攻撃の仕方をゆっくりと演武してみせて、
ポイントポイントでコツをコーチしながら)
小太刀のデメリットはリーチが短いこと、メリットは小回りが利くことだあな。
攻防一体で受ける動きをそのまま相手に対する攻撃に繋げっと、なおスムーズだ。
(受け流して懐に入り込み攻撃、のタイミングを潜り込んで示して見せて)
急に全部できなくってかまわねーから、そういう動きもあるって幅を目で見て、体で感じてみな。
そうすりゃもっと戦いの視野が広がるはずだ。
何でも目の前だけ見てりゃいーってもんじゃねーぞ?
(口ではうるさく注文をつけながら、意外に丁寧なコーチングで体の使い方を修正していって)
【それでは午後の部もよろしくお願いします】
>>187 ま、普通に答えるとは期待してねーから、別にいいよ。
興味本位で聞いてみただけだしな。
(やれやれと呆れたようにため息をつきながら、かぶりを振り)
まあ、必要とあれば、その時は問い詰めてでも聞き出すから覚悟しておきな。
(冗談っぽく笑いながら、さてと、と一区切りすると、再度、木刀を握って)
へぇ、そりゃまた便利な身体で。
どれだけ腕達者なのかは分からねーけど、確かに、アンタのいうことは的を得てるからな。
少なくとも、アンタの言うことは信じても良さそうだ。……今回に限ってはな?
(おどけたように、レクチャーを受ける。)
(彼が何者で、何を考えているのかは知らないが、
彼の口にすることは、この模擬戦での言動については信用できそうだ)
それじゃまるで俺が目の前しか見てないみたいじゃねーか?
(くく、と笑みを溢しながらも、同意するように頷く)
流石に小太刀は何度も使ってるから、メリット・デメリットぐらいは把握しているさ。
ま、つまりは相手の攻撃をいなしながら、攻撃できる範囲まで踏み込めってことだろ?
やれないことはない、やってみるさ。何事もチャレンジってな。
(一挙一動、彼の動きに合わせながら、身体に体感させ、習得していく。
飲み込みが良いのは、生来の才能、あるいは今まで『夜』を経験してきた成果だろう)
>>188 さっき他のやり方もあるのに、とっさに正面からつっこんで来ただろ?
思いっきりがいいのは大いに評価するが、何でも真っ正直にやるだけが方法じゃねーってことだ。
(今度は蹴り、どうせ懐に潜り込んだなら斬る・突くついでにこんなのどうだ?と、
振った腕の勢いのまま体ごとぶつけるような膝蹴りを見せて――)
闘いではいつも、ここはホットに――
(自分の胸に手を置いて見せてから、いきなりくるりとしゃがみこみながら背中を見せて、足元を払うような旋風脚を放つ)
こっちはクールに、な。
(とん、と頭を指さしてみせて)
突っ込むホットな自分と、それを背後から見て全体の状況を把握するクールな自分、
二つの自分を常に忘れんな。それとイメージトレーニングな。
自分の体がどこまで動くか、相手の攻撃はどういう軌道を描くか、
色んなバリエーションを想像するのも大事だぜ?
体も頭も、生き残るために使えるものは全部使う、とーぜんだろ?
ん、中々飲み込みがはえーな。伊達に場数を踏んでるわけじゃなさそーだ。
(主にコーチングに終わった第2ラウンドも終了する。
トリッキーな技から正当な受け・払い・攻撃まで、細かい修正も指摘して)
オレ様は異形を狩る者にはいつだって味方だぜ?
そんかわし、敵には一切容赦はしねーけど、な。
(そんな風に相手の言葉に答えると)
ファイナルラウンドは実践編な、オレ様もちょいっと本気で打ち込みいれっから。
あと残り10秒で短いアラーム鳴るようにしてみた。
最後にアレ、使ってこいや。
(瞬間的にすさまじい加速を見せた動きを使ってこい、と本気モードの模擬戦を提案して)
それが一番得意な方法だからさ。
やってみていて分かっただろうけど、俺、フェイントとか牽制とか苦手なんだよなぁ。
…いや、出来ないことはないけどさ。
ああ――、イメトレはよくやるぜ。
色んな行動パターンを考えておけってことか。
(状況判断にしろ、言うのは簡単だが実際にするのとではまた違う)
(イメージトレーニングにしても、経験を積まなくては、そのパターンは限られてしまう)
(要は経験も積め、と暗に言っているのだろうか)
ま、やれるだけやってみるさ。
出来ないと諦めてしまえば、そこで仕舞いだからな。
万が一に―――、俺がアンタたちの敵に――、異形を討つ奴らの敵になるかもしれないってことさ。
ああ、もちろん、冗談だぜ? 冗談―――。
(そう、冗談だ。冗談なのだが、どこか嫌な予感がする)
(気のせいだろう。今はそのことは考えないようにして、木刀を構えた)
了解、じゃあ、やれるだけやってみるぜ!
(開始の合図が始ると同時に地面を蹴り飛ばす。)
(やはり、一番最初の行動は突撃―――、と思いきや、不知火の斜め前に踏み込んだ)
(真正面からよりは、斜め前の方が行動を読みにくい上にやや視界の死角になる)
(それも、此方の動きを把握していたらあまり意味は無いのだが)
(だが、それでも、そこから木刀をなぎ払い、不知火の横っ腹に打撃を叩き込もうとする)
(木刀を振るや否や、その勢いのまま、ハイキックを肩口を目掛けて放つ)
>>190 自分の得意なパターンに持ち込むのも立派なやり方さ。
ただ、今は一対一だからいーけど、異形に囲まれた時に動きを止められないようにだけは注意な?
おめーさん、スピードでかき回すタイプだろ?
とっつかまってセールスポイント殺されたんじゃパワーで対抗するってわけにいかねーだろうし。
(実際的な答えを返してから、開始直前にやや人の悪い、ぞっとしない笑みを浮かべて)
万が一、そーゆーことになったら遠慮エシャクのかけらもいらねーから全力で掛かってこい。
オレ様も全力でブチ殺してやっから。万が一、の場合はな?
(小気味のいい速さでこちらに思い切りよく突っ込んでくる。
内心その速さに瞠目しながらきっちりと陽動を掛けてからのコンボに、
こちらは木刀を捨て、木刀を振る手首を受け流しざまに思い切り払い、
ハイキックをなんとか手で受け止め、膝を掴んだまま下に引き下ろすようにしてますます体勢を崩れさせて――
そのままするりと流れた体の背後に回りこみ、軽くこつん、と脇腹にパンチを入れる)
受け流す時は相手の体の内側にひっぱってやれば、こうやって重心を崩すおと同時で2倍お得ってな。
(そこからは卑怯な本気モード、相手の攻撃を待ち受ける形になり、
太一朗の攻撃を見極めることに専念しながら攻めに行った時にどこに隙が出来るか、
そしてその隙を少なくするにはどう改良すべきか、実戦コンビネーションをより洗練させるアドバイスを送っていく。
こちらから手を出さずリアクションに徹しているからこそできる芸当で)
もうちょっと…そう、重心を崩さない程度に上体と目線でフェイントを掛けるのもいい感じだ。
(密度の濃いコーチングをすると、残り10秒の前にとっさに距離を取る。
ぴぴっと電子音がなって最後の10秒――
超加速を使ってくる相手に対し、だらりと手を下げどこにも力みのない自然体で相手を待ちうける。
狙うはショートカウンター ――相手の早さ自体が、こちらの攻撃の初動の遅さをカバーして余りあるダメージになるはず。
こつんと肘か膝を合わせてやればいい)
(相手が技を使うタイミングが分かっているからこその卑怯千万な待ち伏せで、
自分のダメージは省みず相手を倒す、その気迫だけは静かに漲らせて、
おそらくそれでも突っ込んでくるであろう太一朗の気配を全身で感じ取ろうと、筋肉を弛緩させ体の力を抜いて待ち受ける)
>>191 あぁ、そうさせてもらう。
……まぁ、飽くまでもしもの話だからな。IFはIFのままにしておくのが一番だな。
―――お?
(剣撃も蹴撃もどちらも、防がれると思わずバランスを崩されてしまう)
(何度か攻撃を繰り出すも、どれもが受け止められるか、いなされるかで、まともに有効な一打が決まらない)
(彼からのアドバイスを受けながらも、少しずつ彼の動きを把握しようと努めて、攻撃を繰り返す)
(だが、そうしている間にも時間は過ぎ、残り10秒を知らせるアラーム音が鳴り響く―――)
ったく、やりにくいったらありゃしねえ。
ま、此処まで防御されるなら逆に、思い切りやりやすいってもんだ。
じゃあ、約束通り、行くぜ―――……… … … 。
(無呼吸の瞬き。ある日を境にして偶然覚醒し、自身がそう名づけた力。
何度となく使ってきた力だ。)
(この力の本質は『集中力』であり、それに伴う『感覚の鋭敏化』である。加速はその結果の副産物に過ぎない)
(故に、彼へ一撃を与えられるほどの加速が得られるかどうかは分からない、だが―――息を止めて、
息をすることを忘れるほど、集中力を高めて行動した)
(―――1秒)
(もちろん、突撃だ。この力を使っている間は0.1秒たりとて無駄には出来ない。
下手に距離を図っていれば、それこそ彼のいう『中途半端』になってしまう)
(―――2秒)
(木刀を握り勢いよく、突きを放つ―――が、それは彼まで届かない。牽制だ。
もし、彼がこの『加速』している動きを把握できるとするなら、敢えてそれを利用するのも手だ)
(おそらく、視界ではなく、気配あるいは聴力などその他の感覚を用いて、こちらの動きを捉えようとするだろう。
その研ぎ澄まされた感覚を逆手にとって、惑わそうとする)
(―――3秒)
(突きを放った木刀をそのまま下方に振り払いながら、不知火の側面へ跳び抜ける)
(どこで、一撃を放つか。そう時間制限は長くは無い。だが迂闊に踏み込めば、防がれるのは目に見えている)
(そのまま、再度飛び抜け、彼の後方へと跳躍する)
(―――4秒)
(息苦しくなってきた。肺が膨張し、焼けてしまいそうだった)
(だが、それでもなお、集中力を途切れさせない。ぐっっと大きく踏み出し)
(―――5秒)
(木刀の鋭い突きを、彼へと放った)
>>192 (動きを目で捉えることは、不可能だった。
細かい動作まで把握しきることはとても出来ず、ただひたすら自分の制空圏内に入ってくる「気配」のみに気を配り――
こちらに向け「突き」を放ってくる、やはりそう来たか、言葉にならない思考で相手の行動をなぞりながらも、
突き自体を回避しようとはしない――今回の目的は皮を切らせて肉を断ち、
肉を切らせて骨を断ち、骨を切らせれば相手の命を断つ――ダメージ無視のカウンターだから)
(かろうじて背後に回った気配を察する、が、突きについ反応しようとした体ではとても振り向いている暇はない。
鋭い気配を背中に感じる――このまま背後から突き貫くつもりか、所詮は木刀と覚悟を決め、
防御をかなぐり捨て右肘を相手の頭と思しきあたりに――
かろうじて合わせられたか?それぐらいに反応するのが精一杯だった。
まあ、生木だしつっつかれてもたいしたことにはならねーだろ、とかろうじて体を捻り、
手ごたえがあるようなら肘を振りぬかないよう、適当なところでくいっと止めるつもりで、
太一朗の攻撃を迎撃しようとして――)
(その結果は――――中途半端な、相打ちだった)
(突きは背中に命中はせず、掠める程度に終わってしまった)
(そして、彼の肘撃ちは頭には直撃しなかったものの、肩に減り込んでおり―――)
(実践であれば、不知火の肘撃ちの方が多大なダメージを齎すのは明らかであった)
(そして、時間切れ)
(がくりと膝をついて、肺の中の空気を一気に吐き出す)
――――っ、はぁ、はぁ、はぁ……っ、くう……やっぱ、苦し…な。
へへ……やっぱりやるだけのことはあるな。
『あの状態』で、俺に攻撃をヒットさせるとは……予想はしていたけど、
此処まで的確に狙ってくるとは思ってなかったぜ…。
(地べたに転がりながら、荒くなっている呼吸を整えつつ、苦笑して、不知火を見上げる)
はぁぁ……ちょっとはフェイントをかけたつもりだったんだけどな。
やっぱり不十分だったか。
(5秒。それがあの力を使用できる今現時点での時間制限だ)
(もう少し鍛錬を積めば、その時間も延びるだろうが、それはそれ。
その5秒内に精一杯行動したのが、この結果だった)
>>194 いんや、今回オレ様ズルしたからな。
間違いなくそのタイミングで攻撃くるって分かってればいくらでも対処のしようがあるだろ?
(ちらっと本来なら刃がかすめたはずの脇腹を見やって)
どんな攻撃だって無敵じゃねーってことだ。
油断大敵、勝って兜の緒を締めろとか、そーゆーのをやってみたかっただけだから。
(ひょいっと肩をすくめると、見かけより余裕はなかった背中に軽く冷や汗を掻いているのに苦笑して)
総評としては攻撃は90点だが防御は45点ってとこ、かな。
長所を伸ばして攻撃100点になれば相対的に防御30点とかそれ以下に出来るだろーから、これからも精進しな。
(そこでファイナルラウンドのアラームがなって)
ま、これでおヒメさんと約束した義理は果たしたってことで。
なかなか筋はいいからこれからも励めよ、バンダナ、あばよ。
(ひらひらと手を振って、別れの挨拶。全身に浮いた紋様がすうっと薄れていって――)
(自分の体力的にはそれほどのダメージはない、軽くひざが崩れかけたものの、踏ん張ることが出来る程度で、
相手の呼吸も落ち着いたかな?そのタイミングで左手を差し出す)
結局いいの入らなかったから、肩は大丈夫だと思うけど…立てるかい?
(手ごたえからそれほど深くはヒットしてないはず、と思いながらも、
相手が身を起こすのに手を貸そうとして)
>>195 いやいや……そう簡単に出来る芸当でもないだろ…。
(言うは易しだが、実際やってみるとなると、かなりの反射神経が必要とされるだろう)
(だがそれを言うと、やはりこの男は曖昧に笑って誤魔化すだろう。だから苦笑して返した)
あぁ、それもそうだな。特に俺の場合、使ったら、思うように身動きが取れなくなっちまうからな。
これも、場合と状況に応じて使いこなさないとな。
う……防御がかなり辛口だな。
(まぁ、それだけの自覚はあるのだが)
ああ、サンキューな。
ま、今度機会があれば、何か美味しいものでも奢ってやるよ。
じゃあな。勉強になったぜ。
(まだ疲労が取れないため、寝そべったまま、手を軽く振って不知火に別れを告げる)
ああ、お陰さまで………サンキュー。
(恭弥の手を借りて、なんとか起き上がり、大きく深呼吸する)
(ある程度息も整えられ、小さくため息をつく)
やれやれ……水鏡さんもありがとうな。わざわざ俺に付き合ってくれてよ。
(立ち上がると、土ぼこりを払いながら、感謝を示して)
>>196 礼には及ばないよ。それに僕に比べれば君は相当すごいと思う。
変わらない限り、僕は普通の高校生程度にしか体は動かないからね…
(ぐいっと体を引いて起こすと、ベンチに置いた上着を羽織り、バッグを肩に引っ掛けて)
(向き直り、不意に真顔になると)
君は死んだらいけない。君に何かあったら、媛先輩は狂うよ。
気持ちも分からないでもないけど――危うい時に逃げるのは恥じゃない。
その場の感情に身を任せて自己満足で自分の身を危うくし、はかなくするのが正しいことだろうか?
生きていさえすればリベンジの機会もある、それの可能性の芽を全部潰してしまうほうが愚かな選択かもしれない。
(無理をしなければいけない状況、気持ちのままに乗り切らなければいけないこと、そういう修羅場があるのは百も承知。
それでもあえて小言めいたことをはっきり告げて――)
勝つことよりも生き残ること、明日を迎えることのほうが大事だってことは分かってほしい。
そのための手段は今日、少しだけど伝えたられたはずだと、僕は思ってるから。
(少し寂しそうな笑みを浮かべて距離を取って)
いろんなことを、考えてみてほしい。戦いのやり方でも、君のスタンスでも、なんでもいい。
まっすぐなばかりじゃそのやり方が折れたときに、どうしていいかわからなくなることもあるから――
(蛇足かもしれないが、自分の状況に照らし合わせてつい、そんな弱音めいた半端な言葉を投げかけて――
僕、なってないな、というように、かぶりを振った)
>>197 分かってるさ。
―――その言葉、俺よりもあの人に言ってやってくれ。
あの人は、深凪以外の世界を知らなさ過ぎるんだ。
そこにあるはずの幸せさえ、気づかずに―――、いや、知らずにさえいる。
それに、そういう危ういところがあるのは、俺よりもあの人の方だって――アンタも知ってるんだろ?
(彼女と接していれば、気づく人間は少なくないはずだ)
(感情に身を任せて自己満足で、という部分においては彼女は正反対なのだが)
―――それでも、心配しちまうんだよな。俺は。
それに、葵さんが死ねば、俺も気が触れるかもしれないしな。
ま、必要以上に気負うつもりは更々ないさ。
本気で、無理をしようと思ってたら、深凪なり何なり、そういう場所にいるさ。
それがここでぶらぶらしてるってのは、良くも悪くも『自己満足』のレベルに留めてるってことだぜ?
…それでも、自身の考えが折れた時は、考えるさ。
答えがないのかもしれない、けど、それでも諦めたらそこで終わりだからな。
諦めてしまえば、もちろん、楽になるだろうけど―――。
(それが出来たら苦労はしないよな、と曖昧に笑いながら、首をこきこきと鳴らして)
水鏡さんの忠告は素直に聞いておくさ。
忠告を無視して、そのツケが回ってきたんじゃ、滑稽にも程があるからな。
さ―――、暗い話ばかりしてないで、帰ろうぜ? 明日も学校があるんだしさ。
(ぽんっと気軽に、水鏡の背中を押しながら、笑いかけて)
>>198 言って聞くかどうかは、君のほうがよく知ってるだろう?
だから僕は周りの人になるべくあの人に、世界は夜だけでできてるわけじゃないってことを、
何度でも言って分からせてあげて欲しいんだ――
僕じゃ何をいっても、あの人にわかってもらえそうにないから、ね。
(ほんの少しだけ、背中に手を掛けてくれる暖かさにほだされそうになって、
一瞬だけ肩を軽く抱いて感謝を示すと)
(今度は拒絶するように、名残惜しげだったがはっきりと手を突いて、身を離して)
また無事で、お互い会えるといいね。
くれぐれも自分の身には気をつけて…それじゃ。
(後ははっきりと背中で相手を拒絶して、背を丸めてとぼとぼと、帰路を辿って――)
【というところで、僕の方は締めにしたいと思う。レスするもしないも郡くんにお任せで】
>>199 俺が言って聞く人なら、こんな話、わざわざしないさ―――。
でも、そうだな。『諦めたらそこで終わり』だからな。
だから、水鏡さんも説得してくれよ?
(そう苦笑を浮かべながら、腰のベルトに差した小太刀の柄に触れて)
――お?
ああ、無事に会えるさ。会おうと思えば幾らでもな。
あんたが言ったんだろ? 『勝つことよりも生き残ること、明日を迎えることのほうが大事だ』ってさ。
何があっても、生き残ってやるさ。だから、あんたもな。
(ふっと口元を綻ばせながら、その背中を見送って、自身も帰路へと就いた)
【それじゃ、これで此方も締めってことで!】
【こういうロールはなんだか新鮮だったぜっ】
【今日は長時間付き合ってくれてありがとうな! また機会があればよろしくーっ】
【お疲れ様っ!】
>>200 【ぎすぎすしないで出来るロールだったから、僕も大満足できた。
こちらこそ、お相手ありがとう。またの機会があったら是非、よろしくお願いするよ。
ではこれにてスレッドをお返しします】
【ロールのためにお借りしますねぇ】
【奏先輩とのロールの解凍に使いますっ】
【今日もよろしくお願いしますー】
>>164 の続き
へぇ……?
都市伝説ですかぁ……。
(面白い事をする高校生の先輩なんだなぁと思いつつ、学内誌で取り上げられていたことを聞くと菫は顔を明るくした。
きっと、兄ことが知られていることに気を良くしたのだろう)
ええ、おにーは風邪をひいたらしいです。
たまーにそういう無茶をするんですよね……。
僕は心配だから、やめてほしいんだけどなぁ……。
(口をへの字に曲げつつ、ため息を一つついた)
「ううん……」
(妹に倒されて軽く頭を振りつつ、起き上がる馨。
すっかりパジャマはびしょ濡れで、汗をかいていたことがわかる)
「いやいや……そんなことされたらたまりませんし。
それに、ご飯はちゃんと食べてますよ……。
量が少しいつもより減ってはいますけどね」
おにー、汗でびしょびしょだよ?
着替えないの?
「着替え用にも……ああ、体操着でもいっか……あとでするよ。
それで……なんで菫と奏先輩が一緒なんだ……?」
(自分に接点はあっても、この二人が繋がることがかなり難しい。
それゆえに、唐突ではあるが、当然と言える疑問が馨の口から語られる)
ふむ………
(確かに元気そうではあったが、身なりはよろしくない状態だった。
ぱっと見ただけでも湿り気を帯びていることがわかるし、首元なんかには
汗が浮かぶ様子が見て取れる。)
妹さん、着替えさせてください。
私、体操着とタオル取りに行きます――あ。それともご両親から着替えとかもらってきてます?
このままにしておけば前y――馨君の命に関わります。
遠慮なしにごーです。
(なんとなく服が入ってそうな場所に目をつけるとそちらに歩みを進めていって)
菫ちゃん………というのですか妹さんは。菫ちゃんとは正門で会いました。
男子寮の位置がわからなかったそうで不肖ながら私が案内させてもらいました。
(口を動かしながらその辺りにあった棚を撫でて――)
【よろしくお願いしますっ!(ぺこー)】
「はっ!?
いや、着替えぐらいは一人でできますから……それなら、ちょっと二人とも外に出てください!」
(奏先輩の言葉を聞き、びっくりした様子で答える。
しかし、慌てる様子の兄に対して妹は疑問符を浮かべる)
なんでー?
おにーは気にしなくても……。
「気にするのっ!」
(慌てた様子で応えると、二人を一度部屋の外で待たせようと、入口を示す。
留まろうとする菫を、馨は無理に追い出そうとする)
「先輩、命にかかわるのは大げさですよ……。
とりあえず、着替えるので先輩も一度外に出ていただけますか?
菫が先輩に会った経緯もわかりましたし……」
(お見舞いに来るなら場所をちゃんと分っておきなよ、と呟きつつ、奏先輩が目をつけた棚に近づき、その引き出しをあける。
すると、その引き出しからは着替えと思われる複数の服が目に入る)
(馨が棚を空けるタイミングで適当に着替えと思わしき服をいくつか見繕うと
妹の菫に投げてよこして)
歩き回れるほど元気なのはわかりましたけれど、治りかけの時こそ寝ているべきですよ。
というわけで大人しく菫ちゃんに手伝ってもらうこと。
じゃないと私は部屋に留まってしまいます――ソレがいやならお布団に戻った戻った。
(馨の肩に手を添えて布団があるほうへ体を向けさせ、耳元に口を寄せ囁く
「そういうことできない人たちだっているんですから。」――と
兄が行方をくらませてしまった自分はもちろん、自らの手で姉を殺めてしまった紅裂拓兎、両親が死んでしまったという瑞谷愛華
兵部晶、何らかの形で道をあやまってしまった葛森梨香など
そういうことができないものがゴマンといる――そういう人たちの分まで家族とのふれあいを大切にして欲しかった。)
(だから、声音が必要以上に真剣になってしまうから、なるべく菫に聞かれない様に、それでも馨に聞こえるように――)
こう見えて「おにー」も年頃ですから、素直になれないですが……
菫ちゃんはちゃんと手伝ってあげてください。馨くんは弱ってるときくらい菫ちゃんに甘えること。
じゃあ、私は部屋から出てますので終わったら呼び出してくださいねぇ〜
(後半部分はほとんど菫に告げながら
部屋の扉を開け部屋から出ると後ろ手に扉を閉めて、ドアにもたれかかった。)
「寝ているべきとか、そういうんじゃなくて……むぅ・……」
(無理矢理でも菫に手伝わせようとする奏先輩に、馨は口を尖らせつつ黙ってしまう。
ベッドの布団を直しつつ、黙ってそこに座る。
それを見た菫は、さっさと馨に近づいてきた。
しかし、馨は奏先輩の顔を見てびっくりした表情を浮かべ……素直な顔になった)
先輩、僕におにーが必要とか、変なこと言わないでくださいよ……。
でも、ちゃんと僕が着替えさせますから。
(少し赤い顔を浮かべつつ、素直に応じる馨。
一方で、菫も菫ですぐに着替えに取り掛かろうとした)
はーい、終わったら呼びますからー。
(たっぷり10分ぐらい経過しただろうか)
できましたよー。
(中から、そんな声が聞こえた。
更に、それと同時に菫が部屋から顔を出した)
ちょっと、買い物に行ってきますねー。
おにーに買い物を頼まれたのでー。
(そう言うと、とっとと菫は廊下を歩いていく)
ご苦労様でした、流石に抵抗があったみたいですねぇ……
ええと、この近くの地形わかりますかね?
(迷ったらことだし、正直一人で行かせるのは躊躇われた――が
病人を一人にするのも躊躇われた。)
困ったら此処に来る前に交番がありましたよね、そこに頼るといいと思いますよ。
じゃあ、怪我しないようにしてくださいねぇ………お気をつけて。
(少しだけ考えた後にその辺りは馨のほうもわかっていると信じることにして
廊下を歩く後ろ姿を見送り、部屋の中にはいった。)
さて、改めてこんにちは。
お加減はいいようですのでこの際置いておきましょう………
この時期に風邪なんて珍しいですね。
雨の中濡れた子犬でも見かけて、傘でも上げちゃいましたか?
それでもやっぱりダメで助けようとして色々無茶をしたとか?
(冗談めかしてそんなことを語りながら部屋の扉を閉めて
家具の様子なんかが明らかに変っているところは同室の子の私物かな
などと当りをつける。)
「あっ大丈夫ですよー。
僕は先輩みたいに、方向音痴じゃありませんからー!」
(面白おかしく笑いながら、菫は廊下を駆けていく。
すぐに、菫の姿が見えなくなった)
はい、こんにちは。
なんだか心配かけちゃったみたいですねぇ……。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、すっかり綺麗になった姿で頬を掻いた)
ん……まぁそんなことです……。
というか……先輩は事情聞いてなかったんですかね……?
(使った施設を考えると、すぐに先輩の耳に入りそうなものだった。
そう考えると……今のセリフは鎌かけだったのだろうか、とちらりと考える)
ん……ああ、そうそう、先輩の宗家の場所を教えていただきたいのですが……。
――なるほど、しっかりした妹さんです。
まぁ、なんというか………お兄ちゃんのことが好きなんですねぇ。
(ホントにきっちり着替えさせた姿を見て感心して
なんとなく兄とともにあるために色々したんだろうかとかそんなことを考える。)
……?
今回前山くんが風邪を引いたことですか?
何で私ならわかるんですか、せいぜい私がわかるのは先日前山君が精霊型の異形を保護してくれたってことくらいですよ。
アレから連絡があったときはすこしおどろきましたけどねぇ
「また怪我でもしたのかー」って。
(口元を押さえてクスクスと笑い)
それじゃあ、彼女を保護した時に雨でも降ってたんですか?ソレは大変でしたねぇ………
――…………何故です?
(「宗家」――言うまでもなく自分の実家「奏宗家」のことだ。
明らかに一般人である彼が何故そんなことを聞くのか――たとえ理由があっても
やすやすと教えられるものでもないのだが。)
(思わず目を細めて、前山君を観察して――――)
ん……それはそれで可愛いんですけどねぇ……。
あんな調子で人懐っこいというか……。
男っぽいところを、どうにかしたいなぁ、なーんて思っているんですけど。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、兄バカなところを見せる馨。
しかし、一人でお使いに出したのが少し気になるのか、不安げな表情を見せた)
ん……ああ、その子、その……何も身につけてなかったんですよ。
それで、俺が来ていた服を着せたのはいいんですが……それで風邪ひきました。
(胸を張って、というくらいにきっぱりと言う馨。
その言葉からは、後悔していませんという意思表示にも聞こえた)
えーと……実際に今俺はその子を連れていないわけです。
となると、どこかにその子を預けているわけですが……その、先日の彼のところに預けたんですよ。
ですが、彼は「厄介事は嫌」と言っていたので……今居るであろうところは、多分そこだろうな、と考えたわけです。
やっぱり、あの子のこと気になるんで……会いに行ってあげたいですし。
……しかし、情報早いですねぇ……。
(思わず苦笑を浮かべる馨。
奏先輩に教えてもらった施設を使ったのだから当然と言えたが……それでも、驚きを隠せないほどだった)
(会話の内容からだから買い物を頼んだのか、と納得した。
流石に夜の話を妹に聞かせて巻き込むわけにもいかないだろうし
となればいまはすっかり無人のスペースの受任がいつ帰ってくるかが問題になる。)
(そんなことを考えながら今在る情報を頭の中で整理して――)
そうですか………その様子ですと後悔はしていないようで。
こちらも私のことと貴方の風邪がつながりましたので……なるほどなるほど、そんなわけですか。
………はずれです。「宗家」には異形を養う施設はありません。
ただ奏家の重要人物が集まる家ですから――そんなところにいつ暴れるかわからないモノを置いておけるわけないでしょう?
いるとしても一部の重要な異形だけになってます。
………それに「会いにいってあげたい」ですか。
(一つ、吐息が唇から漏れる。
酷く冷えた瞳で前山を見つめて――)
自分の無力をわかったのにですか?足掻く事すらできないことがわかったのに、ですか?
彼女、貴方が去った後酷く暴れたそうですよ。怯えながらいなくなった貴方を探してたんでしょうね。
――――コレは私の見解なのですけれど、貴方は彼女に会わない方がいい。
(多分彼女は人を信じたことを酷く後悔して、前山をひどく恨んでいるんじゃないかと思う
会ったら両方傷つく、多分。)
まぁ……こんな簡単に風邪ひくとは思っていなかったわけですけど……。
(奏先輩の顔を見てあはは、と頬を掻く。
まさかそんなことになると思っていなかったらしく、それ以上言及することを避けた)
……あれ、そういうことでしたか……。
ん……ということは……先輩、その子がどこに居るのか知っていますね。
……暴れたんですか……。
(むぅ、と口を噤む馨。
まさか、そんなことになったと思わず、頭を抱えてしまう。
となると、実際に会って謝りたいという気持ちがかなり強くなってしまった)
それは……先輩の見解、ですよね……。
もっと詳しい理由を教えてください。
俺は……その子に会って、謝りたいですけど。
けれど、「宗家」という単語を覚えていて、ソレを知るであろう人物――私に
その話を持ちかけたことは正解です。おねーさん二重丸上げちゃいます。
宗家が管理する土地にいるということは知っていますけど詳しい場所はわかりません
担当したのはあの腐れ外道ですし………
私かあの外道が「宗家」にいえばこっちのほうにつれてきてもらえるとは思いますけれど………
(冷えた視線は相変わらずで、前山の一挙一動を見つめ言葉を噛み締め………)
自分が無力だとは思っていいないから?足掻けると思うから?
謝るという行為で満たされるのなんだと思います?言葉も理解できない彼女の何が満たされるんです?
(辛辣な言葉を選ぶ。前山を試すように
自身の無力を理解していないから答えなかったのか?善は振るえず偽善しか振るえない。)
(それでも躊躇わず偽善をかざすことはできるのか――と)
――正直、私は貴方がこれ以上夜にかかわること自体反対です。
貴方は傷つくから、前に言ったとおりです………貴方が傷つくのは私も悲しい。
……ということは……先輩も場所を全て知っているわけではないんですね……。
(先輩の言葉を聞きつつ、意外そうな表情をする馨。
となると、あの医者は必ずしも奏先輩に全て協力しているわけではなく、先輩も家の全てを教えてもらえているわけではないのだな、と推測する。
そう考えると、二重丸をもらえたところで中間点までしかもらえていないような、そんなイメージを持った)
むぅ……。
それは……失礼ですが、先輩の勝手なイメージだと思います。
俺だって、今まで夜で生活してきました。
ですが、そうしているということは傷つくこともあるということです。
どんな人の人生だって……そうしないで済むと言うのは無理な話です。
なので……それは、先輩のエゴだと思います。
(反抗的な視線をした犬は、じろりと先輩を睨む。
奏先輩の言葉が逆鱗に触れたということもあるのだろうが、馨も強い口調でそう返した)
くすっ………そうですね、私は自身の家の事を何も教えてもらってんません。
知ろうともしませんでした。だから今このざまなんです。
(兄を留めることすらでなかったこと、≪深凪≫八席と会うまで次期当主の自覚がもてなかったこと
自嘲すべき点がいくつも上がった………それらが心中に浮かぶために自嘲して)
――――けれど、私は全てを手に入れます。
(その上で力強く言う、「全てを望む」と。
のしかかる全てを背負い、押しつぶされず立ってやる――と。)
………また答えない。
前山君は頭がいいですね、アレが言ってたとおりです………すぐに正しい答えを出せる。
けれどそれ故に消極的にしか動けない――――
………私のエゴだとかそういうことは良いんです。というかソレを指摘して貴方は私に何を言わせたいんですか?
私は貴方から見た私の言葉の感想なんか求めてませんから。
貴方は何を理解して、それでもどういう意思をもっているか………ソレを聞きたいんです。
(今はまだ横にしっかりとした橋がある状態だ。
ソレをわざわざ今にも崩れそうな吊橋を渡らせるまねはしたくない――情報さえ持っていれば正しいことを見分けられる
人間であるなら尚更だ。)
…………。
(そんな自覚のある人間が説教をする姿に、更に神経を逆なでさせられる。
頭の上にかーっと血が上る感触を頭の隅で思いつつ、歯を食いしばって必死に自分を抑えつけていた)
……あそこまで言ったのなら、自ずと言いたいことはわかると思ったのですが。
自分が無力ということは知っています。
ですが、それを知って更に進まないとそこから先には行けないと思っています。
これは俺自身の無数に存在する試練の一つなんです。
その子と向かい合って、ちゃんと理解してもらわなければいけません。
(相変わらず、反抗的な視線を向けつつ……更に顎に力が籠もる)
(やがて、廊下の方から軽快な足音が聞こえてきた)
(今にも牙をむきそうな姿にふぅ、と一息肩を竦めて
腕を組み、肘の辺りを撫でる)
やっと聞けた………そうです、ソレです。
その気持ちが大事です。貴方は無力なんです、誰だって無力なんです。
そんな自分を支えるのは意思なんです。
意思をもって言葉にして、ソレを貫かないと誰も何もわかってくれません………
――それだけの意思があるようなら大丈夫ですかねぇ
(散々自分を蔑んできたものに反抗する、自らの思うことを正しいと信じる眼に笑みを浮かべて)
ただ、彼女………かなり参ってるみたいです。
ヒトというヒトを拒絶してます。向かい合っても何もわかってもらえず、最悪貴方はなに得られないもしれません。
――それでも、貴方は戦いますか?
(足音が近づいてくる――最後の一言、これを聞いたら自分は自分がするべきことをするだけだ。
その最終確認、この足音は答えるまでの制限時間――――)
あたりまえじゃないですか……。
俺は絶対戦います。
そうでないと、こうまでして先輩に反抗した理由がありませんから。
(しっかりと頷く馨)
(その瞬間、がちゃりと部屋の扉が開いた)
「あれ、おにー、まだ起きてたの?
もう、ちゃんと寝ないと駄目だよー」
(汗のにおいを軽く周囲に漂わせつつ、菫は馨に近づいておでことおでこをくっつけた。
そして、そっと熱を測っている)
「まだちょっと熱あるかな……。
……あれ、二人とも、何難しい顔しているの……?」
(部屋で何を話されていたのか全く知らない菫は、興味ありそうな様子で尋ねる。
そして、顔の様子をうかがいつつ、コンビニで購入してきたものを出し始めた。
栄養ドリンク、冷えぴた、そしてスポーツドリンクなど。
テキパキとそれらを出すと、栄養ドリンクのキャップを外し、馨にはい、と差し出した)
……そこまでしなくても飲めるっつの。
(ぶつくさと呟きつつ、菫から受け取ったドリンクを飲む)
【む……すみません、今日は疲労がたまっていてそろそろ限界っぽいです……】
【再度凍結をお願いできませんか?】
(――やるべきことは決まった。
どうか負けないで欲しい。例え自分の無力に直面したとしても決して諦めないでほしい。
あの言葉が吐けたのならそれができるはずだから)
……ふふっ、菫ちゃんが遅いものですから前y――馨君が心配していたみたいです。
もう大変だったんですよ「探しにいく!」って布団から出ようとするんですから
おねーさん思わず困ってしまいました。
(頬に手を当てて苦笑して真顔ででたらめをでっち上げ――)
さて、案内も終わりましたし馨君も元気なことがわかりましたし………
しっかり治してくださいね?
(立ち上がってから視線を馨に向ける。手配はしておくから体調は整えておけ、と。)
ではでは、兄妹水入らずでがんばってくださいませ、妹に風邪を移すダメなおにーにならないようにしてくださいねぇ
お先に失礼します
(ペコリ。と頭を下げるとそのままその部屋を後にして――)
(その帰り道、永久は携帯片手に女子寮への道を行く
しかるべきところへの連絡――再び前山馨と異形少女を引き合わせるための手配。)
――………はい、「炎使いの少年」と再び………はい。わかってます、けど………
(振り返り、今まで歩いてきた道を辿ったその先にあった姿を思い浮かべながら言葉を紡ぐ
楽しげに口元を吊り上げて、受話器越しに聞こえる反対の声に対して言う)
――案外、彼なら全て上手くいくやも知れません――――
【こんなところで私は〆ですっ】
【と、リロミスっ】
【ええと、ではアレで締めということでレスは不要――ということでいいですか?】
>>223 【
>>222の先輩のレスで締まっているので、それで〆ということでいいと思います】
【これ以上何かを足すと、本編が終わってないのに次回予告が入って、しかもさらに本編が続くと言う蛇足な感がぬぐえませんからね】
【ということで、数日にわたってお相手していただきまして、ありがとうございました】
【次としては……馨が、あの異形の少女と対峙する感じになりますかねー】
【はいな、まぁ………頑張ってくださいませっ】
【数日に渡りお疲れ様でした、お先に失礼しますっ】
【それでは私からはスレを返しますねぇ】
【こちらこそ、ありがとうございましたー】
【異形の少女編はまだまだ続きそうですねー】
【では、こちらもスレをお返しします】
【今日も御苦労さまでしたー】
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド、色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックスに隠された部分は傷跡や手術痕で覆われている
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg 【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。
・紫からプレゼントされた十字架のお守りに仕込まれた発信機は久遠ゆりかに渡る。
・二つ目の能力を知ったショックで料理できなくなるが、伊織津綺子とのわだかまりを解いて再開。
・大怪我をしたお稲荷様の使いに憑かれている。
・はぐれ退魔刀の暴走に二度遭遇した。
・都の偽物が出現していたが、水鏡恭弥/不知火に退治された。
【プロフ投下落ちです】
【名前】隙屋 量子(すきや・りょうこ)
【年齢】17(高等部2年)
【性別】女
【身長】161センチ
【3サイズ】78、55、80
【容貌】黒髪のおかっぱ、眼も黒。夜型なので、いつも眠そう。肌が白いのが自慢。
夜間外出時には、黒いレインコートを着用。装備は刃渡り20センチの刺身包丁。
【能力】名前は『クオンタム』。
連続で最大一分間、非実体化することができる。
発動中は、目には見えるが触ることのできない、立体映像のような状態になる。
何者の攻撃もすり抜けて受けつけないが、こちらからも何にも触れることはできない。
一度使用すると、使用時間の倍の時間を置かなくては再始動できない。
(一分使用なら待ち時間は二分、三十秒使用なら一分、一秒使用なら二秒、といった具合)
非実体化中は、身につけているものも非実体化するが、手放せば実体化するようだ。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】スカ系、四肢切断、死亡、妊娠など。
【弱点】日光に弱い。非実体化中にこれを浴びると、頭痛とめまいを合わせたような苦痛に襲われる。
月明かりや蛍光灯は平気。苦痛の原因になる波長の光が含まれていないためであろう。
よって、能力を使用できるのは夜間に限定される。
ただし、大きな炎の発する光や、ある種の電磁波兵器でも同じようにダメージを受けるようだ。
また、精神系の魔術攻撃や、魔を払うような術にも影響を受ける。
【備考】普段は、物静かで読書が好きな普通の少女。
一年前、他人の異能を目覚めさせることのできる能力者「ザ・リンクス」と遭遇し、異能に目覚めた。
それによって自分が特別な人間だと思い込み、他人の命を虫けらのように扱うようになる。
具体的には、夜な夜な強盗、殺人を繰り返し、能力を使って証拠を隠滅したりするようになった。
また、唯一の特別な人間になるために、リンクスを探し出して殺害しようと計画していた……。
――が、最近、超常の世界に生きる人々と相次いで遭遇し、自分が特別な人間ではないことを痛感。
さらに、リンクスが自分の目的のために、自ら生み出した能力者たちを殺して回っていることを知る。
リンクスの正体は、宇宙からやってきたコンピュータ生命体で、永遠に存在し続けることを望んでいた。
地球で異能者を作っていたのは、リンクスに無限の生命を提供できる異能者を見つけるためだったのだ。
すでにリンクスは、殺害した異能者を洗脳した上で復活させ、味方にする手段を持っている。
もしリンクスや、その部下たちに殺害されれば、自分も洗脳されて復活させられ、手先にされてしまう。
そんな事態を防ぐため、今では街で遭遇した異能者に協力を持ちかけ「対リンクス」組織を構築し始めている。
組織の目的はふたつ。まず、リンクスの襲撃からお互いを守り合うこと。
そして、リンクスに先立って「無限に生きる方法」を手に入れること。
組織名は『ホイル』で、複数の組織や企業と関係を持つことによって、じわじわと勢力を拡大している。
なお、最近は組織運営と勧誘に忙しくて、強盗稼業はお休みしているようだ。
【同じく、プロフ投下落ち……!】
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯は一見細身。だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
体内に寄生する妖魔の力により身体能力が向上している
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
以上の能力にはエネルギーとして膨大な量の食料を必要とする
また食事は、寄生体の破壊衝動を満たす代償行為でもある
※イラストを書いて貰いました
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=465&type=jpg 【希望】NGに抵触しなければ
【NG】後遺症の残る身体的・精神的ダメージ、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の3年生
穏やかな性格だが、己の信条に合わない事を拒む頑固で狭量な部分がある
怪異の理不尽な暴力による犠牲者を一人でも減らしたいと考え、自ら進んで夜を往くと心に決める
夜毎の戦いを通じ、退魔師としての経験を積んでいるものの、
「肉を斬らせて骨を断つ」が基本の、勘頼り&荒削りな戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し
【俺もプロフ投下落ちだ】
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16/高2
【性別】男
【身長】172cm
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは
分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干
足が遅い。
*特殊能力関係
・アンビバレンス
右の義腕。手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
右手から電流を流せなくなった。また、右上腕部には「デオニュソス」という変圧機関が搭載されている。
首筋の端子(平時は装甲で隠している)にコードを接続して使用すると、脳の活動を活性化させ、反射神経や思考力を大きく上げる。
・ショックボルト(能力)
左手から触れている対象に電流を流しこむ(義手からは不可能)。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・刺天改
強固な補強を施した日本刀。電流を流すと刃が裏返り、流し続けるとドリルのように回転する、冗談のような刀。
・他にも様々な武器を小器用に操る
【希望】事前に相談あれば、基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の特職部隊隊員。コードネームは<<ヴァンブレイス(剣守の篭手)>>。
異形や異能の調査および討伐、捕獲、場合によっては勧誘を行う。また、実戦の中で試作武装のテストを行う事も。
孤児だったところを組織に拾われ、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は人当たりが良いが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
自身がかつて苦しい思いをして能力を物にした経験から、能力を制御しきれない異能に対してすこぶる甘い。年下にも甘い。
<<オートクレール(妖精の麗剣)>>と言われる幼い異能とちょくちょく行動を共にしている。
組織上層部で混乱(再編)があり、自由に振舞う事ができずストレスが溜まっているとか。
【ジェットストリームプロフ投下落ちだ!】
【…ジェットストリームだとすると最初に殺されるの俺か?】
【……っ!名前は見なかったことに……っ】
【どうかどうか、伏してお願い致します…】
【慌ててトリップすら間違える始末…】
【再三のお目汚し,失礼致しました】
スレH乙
葵さんとお幸せに
迫水さんは掛け持ち相手に対しても愛してると連呼してるようですが
愛が無くなることが有り得ないなどとのたまっていた
伊織さんの心中が気になるところですね
口先だけの正義の味方と違うところ見せて
謝罪してこちらの活動を半年停止するくらいのことしないと
伊織さんに対する誠意が信じられない
いや確かに同時進行はクソだけど、単なる掛け持ちはルール違反じゃないからいいだろ
今後予定が重なったりしたら、迫水さんがどっちを優先するか気になるだけ
伊織に対しての誠意をもとめるなら
休止なんかする方がよっぽど不誠実じゃ?
カップルという深い関係にある以上
しばらく顔を出してもらえないのは致命的
半年も関係を停滞させたままにしとかなきゃいけないカプ相手なんて重荷でしかないだろ
それならスッパリ辞めてしまうか
許してもらって今後誠実に対応したりする方が
伊織に対して、という言葉を使うなら誠実だとおもう
>>239 こっちに転載した者だけど。
避難所は流れが早すぎる。1日あたり100以上流れる避難所じゃ当人の目に触れる前に埋まる可能性が高いんでこっちにも貼った。
当人がいる時にリアルタイムで居合わせたら直接聞けるんだがいつ来るかなんて分からないから。
どっちにしてもスルーされたらされたでその結果も含めて報告するだけだ。
避難所とこっちに同じ文を乗せたことも書くので後は見る人の判断だ。
しかしこっちに転載したせいでスルーされたとしたら元レス主にはすまん。
誤解されるのは嫌なんで追加。
>当人がいる時にリアルタイムで
ロール中に割り込みする気はないよ。
したら本当に荒らしになるし。
テス
【Namelessさんとのロールにスレッドをお借りするよん】
【今夜もよろしくお願いしますー】
【では、今宵もよろしく頼むとしよう】
逃がすか。今度こそ喰らって……。
(土くれと木々を食い散らかした右手を納めて、そのまま地面に着地)
(斜面を転がり落ちていった獲物の後を追い、同じく斜面を駆け下りた)
(獲物が山道へと駆け出せば即座にそれを追いかけて、また走る)
(今度こそ、喰らう。相手の能力が火、ならば、焼き尽くされながらでも)
(どれほどの傷を負ってでも、喰らい尽くしてやらんとばかりにその手を振り上げた)
(相対する獲物の力が、そんなものとは別の意味で厄介なものであるとは知る由もなく)
(だからこそ彼女は、闇に慣れた目にいきなり飛び込んできた光にもひるむことなく)
(歩みを止めることなく)
が……っ、賢しい、真似をぉっ!
(あのあたりだろうと見当をつけて、喰らった土と木を押し固めて作ったブロックを、放り投げた)
(相対するは放られた小石。相手となるにはあまりに役不足)
(だけれども、圧倒的な質量差さえもその幻影を止める事能わず)
(小石という名の雷撃は、幾度も彼女の身体を撃った)
(雷撃と熱風、焼けるような痛みと全身を駆け巡る不快な痺れ)
こん、な……ぁ、はっ。……かは、っ。
(ブロックを投げつけたその姿勢のまま、彼女の身体が地に伏した)
(実際は傷一つ負うことなく。それでも彼女には見えていた)
(炎に巻かれ雷に撃たれ、醜く黒く焼け焦げた、自分自身のその姿が)
(動こうともがけばもがくほどに、焼け焦げた体は崩れていく)
(残酷なイメージ。それは現実に彼女が感じる痛苦そのものだったのだ)
げほっ け、ふ。ひゅ。ぐっ
(振り回される得物が巻き起こした風音や、木々をなぎ倒す轟音が消える)
(事態がひと段落したのを、理性より先に本能が悟ってしまったのだろうか)
(ほどなくして、アドレナリンが切れ全身の痛みが大脳へと昇ってきた)
(幻影を維持するのが精一杯で、新たな手を考える余裕は失われて行く)
(今追撃されれば危ないが、動きを見せない以上相手も同じなのだろうか)
――はーて、鬼ごっこはここまでにしよーか。
悪く思わないでねん、わけもわからず追いかけられるのは御免でさ。
(ならば、焦らず息を整うのを待ってから話しかけた方が良いだろう)
(まだ見ぬ異形に、獲物が弱っていることを認識させてはならない)
(あくまでこちらが優位なのだと、余裕を持って言いきれるように)
(火のイメージの持続と自身の痛みのコントロールを並行して行う)
寝転がっといでよ、痛くて動けないんでないのん?
特にほら……両手がとれて酷いことになってる。
(トドメを刺す方法に欠ける、いやそもそも本当にトドメを刺すべきか)
(懸念すべき事は多いが今優先すべきは相手の動きを封じること)
(火傷や痺れという偽の感覚を土台に、さらなる苦痛をイメージさせる)
(脚ではなく両腕切断という図を選んだのは、無意識のうちに)
(今朝聞かされた、同級生の最期を意識していたのかもしれない)
【お待たせしました、今日も途中で何かあったら遠慮なく言ってねん】
あ……腕、私の、腕……がぁっ。
(どす黒い塊と化してしまった彼女の腕。それが、どさりと嫌な音を立てて地に落ちた)
(すぐさまそれは砕け散り、風に流され散っていく。風など何時から吹いていたのだ?)
く…ぁ。血が、血、止まら、なっ……ぁぁぁぁぁっ!!
(尚も燻り、熱に苛まれ続ける精神〔からだ〕、体液を自在に操る彼女にとって)
(ありうべくもない多量の出血、それに伴う虚脱感、何故血が流れる?)
動け、動けよ……く、っそ。くそぉ……。
(無限の変化を秘めたはずのその右腕は、さらさらと風に流れて散っていく)
(どれだけ灼かれようと決して尽きることのないはずのその腕が、何故?)
(苦痛が頭を精神を苛んで、正常な思考が何処か彼方へと消え去ってしまいそうになる)
(ただ、彼女は地面に蹲っているだけなのに。傷の一つも、負っていないはずなのに)
(それでも尚、なぜか感じる違和感、違和感、違和感、違和感。そして、既視感)
(その身を駆ける熱と雷、砕けてその形を失ってゆく四肢)
(それは、遥か遥か遠い過去の記憶のようにぼんやりと揺らめきながら)
ぁ、ぁぁ………ぅぁ。や、ぁ。
(そして、ただ一度。彼女が見知らぬ現実で。その右腕が小さく脈動した)
怖くないよ。そうやって寝ころんでるじゃーないか。
何の脅威もない、揺り籠の中でお眠り?
君は疲れてるんだ……横になりたくてたまらないんだ。
(腕の欠損というイメージを与えてすら、未だに御木本を追わんとしているらしい)
(呻き声に近づく事も、そこから距離を取って術の効果を薄めることも危険なら)
(その、何かしらの根源的欲求を眠気に変換して意識を奪うことから始めようか)
(間延びした囁き声で興奮を削ぎながら、精神的な疲労に思考を向けさせようとする)
おやすみなさい。
もう君は、楽になって良いのだよー?
(最後のひと押しをしてからしばらく待つ。寝た子を起こす事態は避けたい)
(いや、そもそも相手は人の言葉を操る程度の知能を有しているのだ)
(効いたフリをして沈黙している可能性を否定できないうちは、現状維持)
……。
(眠ったならもう深い夢の中だろう。眠っていないなら焦れる頃だろう)
(タイミングを計ると、意図的にやや大きめの足音を立てて後退を始める)
ふむむ、ぐっすりかなん?
(慌てて追って来ないか確認するためで、放置するつもりはさらさらない)
(動きがないとわかれば、ぬき足差し足で逆に正体を拝みに行こう)
(あとは弱った相手を説得するか、はたまた被害が出る前に退治するか)
おーきないでーねー……と。
(靴底をつま先から地面につけて、木の葉を巻きあげないようにしながら反転)
(異形が得物を突きだしてきた方角へと、忍び足で十分時間をかけて近づいた)
(それにしても、先ほどから相手に感じる違和感は何だろう)
(欲求は抑えられてきているのに、"何か"が覚醒している気が――)
(全身を苛む虚脱感、更にそれを助長させようとする、声)
(もはや抗う術など持たず、彼女の瞳は閉ざされていく)
(精神に深い傷を負ったまま、眠りにつけばどうなるか。それはすなわち精神の死)
(生ける屍のように、ただ生命活動を続けるだけの物に成り果ててしまう)
(彼女がただの異形であったのなら、もしくはそうなっていたのかもしれない)
(彼女の瞳が閉ざされた瞬間、彼女の意識が途切れた瞬間。それは静かに溢れ出た)
(その右腕がぞわぞわと蠢き出して、染み出した肉が周囲に静かに広がっていく)
(それは、地に伏した彼女の体を取り込んだ)
(そして象るは、繭)
(燐光を放ち、浮かび上がるシルエット。それは幼い少女のものから、女性らしい姿へと変わっていく)
(それが繭だというのなら、恐らくそれは当然の変化なのだろうけど)
(ぱしゃり、と音を立てて突き出したのは足。すらりと伸びた女の足)
(染み出る奇妙な液体を掻き分けて、繭を食い破って出てきた腕。染み一つない白い腕)
(しかし、それ以上が出てこない。もがいて、もがいて。どうにもこの繭は手ごわかった)
(だから、中にいたそれはきっと業を煮やしたのだろう)
(彼女にとっては当然のように、繭の内側に満たされた液体を弾けさせ、繭を内側から吹き飛ばしたのだった)
―――っふぅ。人を妙なところに閉じ込めやがって、一体どういうつもりなんだか。
(一糸纏わぬその長躯、濡れても尚滑らかに伸びた黒髪を払って、こびり付いた繭の欠片を払い落として)
(その女性は、姿も口調もその纏う雰囲気でさえも、霧原朱音その人だった)
で、ここはどこだ。
(混迷を深める状況、その最中にあるはずの彼女がまず、事態を理解していなかった)
うお、まぶしっ!?
(幻術が上手く作用して昏睡しているのか、あれほど巨大だった存在感がない)
(参ったな、と辺りを探っていた素人の目に突然眩い光が飛び込んできた)
(大きくなっていた瞳孔が拒否反応を示し、視界を奪われてとっさにしゃがみこむ)
(頭を出してぼーっと突っ立っていれば何をされるかわかったものではなかった)
ああ、まだチカチカしてる。
(愚痴りながらも立ち上がり、燐光の意味を考える御木本)
(あれだけ目立つことをするなら、少なくとも隠密行動をするつもりはあるまい)
(急いで退くべきか、何かが起こる前に叩くべきか。長期的に見れば後者だ)
(こちらも小細工なしだ、と足音にもかまわず山道の許す限りの速力で駆ける)
……わあああああああああ失礼しましたっ!?
(そしてどんな恐ろしい化け物が待ちうけているのか、と覚悟を決めてのだが)
(待っていたのは牙をはやした猛々しい獣でも触手に覆われた醜い蟲でもない)
(一人の、生まれたままの姿の女性だった)
ち、違うんだーこれは決して迷惑防止条例に抵触するなにかじゃなくってっ
こうあくまで山中での偶然の産物によるもので、通報はやめてー!?
(画面の中に収まっていない異性に対する免疫のなさは相変わらずで)
(幻術師としての顔はどこへやら、悲鳴を上げて弁解を試みる御木本)
(ひとしきり叫んでから、ようやく理性が警鐘を鳴らす)
て、ちょ、君は。霧原、さん?
(直前まで異形がいた筈の方角に全裸の美女がいた)
(それだけでも妖、もとい怪しいのに見知った故人ときたものだ)
(戦っていた異形の術か、新たな超常現象か、と身構えつつ)
(目の前のモデル体型な美少女が気になって仕方ない)
え、あ、と、とりあえず服を着よう服っ
いったいどうしたのん?
(彼女が出てきた経緯を知らない故に、所持品ゼロで山にいるという発想がなく)
(赤面して最低限の警戒ができれば良いという程度に視界を狭めたまま)
(緊急事態に似合わない、間の抜けたアドバイスを送った)
何、してたんだ。私、こんなところで。こんな格好で。
(妙に思考はクリア、改めて我が身を省みると、随分と妙な格好だった)
(辺りはまさに山中、一糸纏わぬ姿で、全身ずぶぬれの姿でそこにいた)
(そこに至るまでの経緯は全く以って不明。こういうときはどうするか、一先ず振り返ってみた)
ええと、私は……霧原、朱音。でもって、私の力、それは……。
(べっとりと濡れた指先にそっと舌を這わせる)
(すると、全身を覆っていた液体がその掌に収束して、それを落として)
(ぱしゃりと音を立てて、その水球は砕け散る)
うん、ここまではいい。全く以って正常だ。
(訝しげな顔をして考える、考える。何故私はここにいる、そもここはどこなのだ)
(思考を打ち切ったのは、なんとも情けない声だった)
む、あんたは……見覚えあるな。同じ学校の生徒、だっけ?
(いまいち確証はないが、彼女の記憶の中になんとなく彼の顔があったような気がする)
(記憶、彼女が一学生であり、まだ人類の敵対者ではなかった頃の記憶)
(失われたはずの、記憶)
ああ、やっぱりそうだ。私を知ってるということはそういうことだろう。
(ほんの少しだけ安堵の表情を浮かべて、改めてこの状況を鑑みて)
それはそれとして、さ。
(不意に、全く何の前触れもなく、気配も殺気も一切なしに)
(――仮に、そんなものがあったとしても気取ることの出来ないような相手ではあろうが)
(少年の眼前にす、とその身を移すと手を伸ばした。人の体など容易に砕いてしまえるその手を伸ばして)
(がっしりと、少年の両目を覆って力を込めた。所謂アイアンクローとかいう奴をしながら)
なんで私はこんなところにいるんだね?おまけにこんな格好で?
何か、知ってるんだろ。もしくは何かしたのかね?吐いてみな?
(口調は穏やか、表情には喜色を浮かべてにやにやと、みしみしと音が聞こえてくるほどの強さで締め付けながら)
あららー、記憶にないとは残念無念。
おんなじ2年の……2年なのに、寂しいにゃー。
(美少女の自己紹介に付き合わないなど本来あってはならない事だが)
(状況が状況なだけに、本名を含みなるべく情報を相手に渡したくなかった)
(なるべく裸を視界に入れないようにしながらも、動きがないか見張り)
(この美女を囮にした罠が仕掛けていられないかも可能な限り確かめる)
(決して女体の美しさに目を奪われてるなんてことはない、といいな!)
ひぎゃああああああああああああああ!?
痛い痛いギブギブギブアップ、タオルっ タオルー!
(ピュアとは言い切れない精神状態が看破されたか、はたまた本当に罠だったのか)
(気付けば拘束され……ているという一言では済まされない状態に陥って)
(痛みと恐怖でパニックを起こしそうな精神を立て直し、何が起こっているのか整理する)
(とりあえず、現時点で御木本正太郎は捕食されたり逆レイプされたりはしていない)
(それは先ほどまで感じていた、純度の高すぎる異形の欲求がこの場にはないことを意味する)
(また目の前に裸で現れた霧原さん、霧原朱音だっけか、も事態を飲み込めていないらしい)
(となれば、目の前を覆っている少女は自分を狩るためのものでは……そろそろ失明する!?)
知らない知らない、少なくとも僕はリアル美少女に乱暴なんてしないからっ
夜中に不審者に追いかけられて、必死で逃げて、撒いたかなと思ったら何かが光って
そんでそのピカピカするところに来たら君がいたってわけで眼球潰れるから離してー!
(順序立てた思考とは似つかない、じたばたしたアウトプットを吐き出すと)
(ぺんぺんと伸ばされている腕を叩いて、不穏当な腕力からの解放を要求する)
大丈夫だいじょーぶ、裸なんてみないからっ
むしろ土まみれになってるので良かったらTシャツ貸すからーっ
【さて、大分面白くなってきたところではあるが、そろそろ私も限界のようだ】
【また明日以降にでも、付き合ってくれるとありがたいね】
【一応、ここで次の予定だけ決めてしまおうか】
【りょーかい、燃え滾りたいって希望に少しでも応えられたなら良いけれど】
【今夜もありがとう。いやー押して良かったのかわからないスイッチを押しちゃったねん】
【んん、明日も9時から12時って予定に変更はないかなん?】
【それならまた、7月6日の21時からお相手させてもらいたいにゃ】
【その次になると金曜日まで飛んじゃうかもしれない】
【置きレスだけなら何往復かできるかもだけれど……】
【なに、もともとやりたいネタだったのだから構うことなどあるまいよ】
【私は私のやりたいように、それでいてお互いが楽しめるようにやるだけだ】
【ではそのように、明日もまた、いよいよギャグパートに入るわけだけど】
【楽しいロールを、期待しているよ。ではね。おやすみ】
【むふう、それなら何も心配する事はなさそうだ】
【二人とも楽しめてるなら何より何よりー】
【ぎゃ、ギャグですか!?つまり正ちゃんはまだまだ】
【締めあげられるということで……ひいいいいいっ】
【こほん、僕も明日を楽しみにして横になるねん】
【おやすみなさいませー】
【スレッドをお返しするよん】
伊織って何がしたいの?
わざわざトリップつけて掛け持ち先に出向いて
「気にしないで関係続けてください」とか
どう見ても当て付けとしか思えない
中の人まで悲劇のヒロイン厨ですか?
裏切り者にトドメ刺してるんだろ
迫水終わったな
あんなこと言われて続けられるはずない
結局一番痛いのは伊織
トドメかどうかは分からんけど、伊織の性格が悪いのはガチだと思う
本当に相手を想ってるなら黙って見守るべき場面を
掛け持ち先見てますよー、弱み握ってますよー、
でも誰も悪くないから関係続行してくださいねーってマジで薄気味悪い
善人ヅラして圧力かけてるだけじゃないか
あれは酷いわ…
正直見損なった
260 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 15:06:21 ID:8ojI4Tjt
あれをやらなきゃ悲劇のヒロインwでいられたのにな
しかし弱みなのかね?掛け持ちって。
ところでもし絵師があのスレに無断で画像を転載されたと言ったら
たぶんIP掘られるが、それでも天羽は別人だと言い切る自信があるんだろうか
>>260 もちろん本来はルール違反じゃないよ
しかし掛け持ち先や避難所での発言から判るように、
迫水自身は恋愛脳で掛け持ちに負い目を感じていた
少なくとも迫水にとっては弱みだったんだよ
一番えげつないのはそこに付け込む伊織だが
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】153cm 42kg
【容貌】全体的に髪はショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。童顔。
基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を『回転』させる。
また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、他に弾道を曲げたりできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』+S&W M38
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。以前は家族を溺愛し、また家族に溺愛された純粋無垢な子供であった。
しかし去年の夏に、異形の襲撃により家も家族も失ってしまう。
それから警察官であった父のもう一つの仕事、異形狩りを知り
復讐のためそれを受け継ぎ、訓練を受け『ガンスリンガー』のコードネームを得た。
だが様々な出会いから、大切なのは復讐ではなく同じことを
繰り返させないこととし、また孤児院の似たような境遇の子供達に
会うことで、改めて誰かを守ることへの大切さを自己確認した。
そのおかげかほんの少しだけ、表情が大人びた。
紫 一久とは組織的に協力関係、紅裂 拓兎とは類似した過去を持ち、
その心を理解しながらも、罪は許せず、断罪をすると誓った。
自分の心の支えである久遠ゆりかを姉と慕い、恋心を抱いている。
アンジェラ・トルーマンとは同じ公僕として組織的に協力関係にあり、
須佐乃水琴は警察に雇われる立場であるため、間接的な同僚。
また媛名葵も組織的に協力関係であり、彼女個人に対しては強い信頼がある。
【プロフ投下をしていなかった事に気づきました…今更ですが、
>>1さん乙でした】
【これのみにて失礼しますね。ノシ】
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
異形時:↑+頭に、前に突き出た一対の白い角。背中の中ほどまで伸びた髪。
本来の姿(不完全):漆黒の巨大な四足獣、霧や影のような見た目。背に六枚の翼。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
そこまで強力ではないが再生能力を持ち、一ヶ月ほどで片腕くらいなら再生可能。
因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
異形故の嗅覚で、相手を「匂い」で覚えることができる。また、気配や妖気・霊力などを敏感に察知する。
【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に)、退魔武器(種族的に)
【備考】三年前から人間の少女「黒上いろは」の姿をとって学園に通う純正の異形。
三年前に起こった「ある事件」を境に記憶が一部欠落している。
日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
無邪気な性格故に他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
人間は今のところ餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
「やりたいからする」というような思考回路で行動することが多い。
因みに、頭が弱く補修・再試常連。
水鏡恭弥との戦闘において著しく損傷した影響でリミッターが外れたため、一定の損傷を受けると不完全ながら本来の姿になるこ
とがある。
この際、いろはの意識は無く記憶も残らない。また、この姿に自由になれるわけでもない。
兵部晶との戦闘で、彼に『自分と本物の「黒上いろは」』が写った三年前の写真を拾われている。
【投下落ちー!
>>1には乙!】
【名前】前山 馨(さきやま かおる)
【年齢】14歳(中等部三年/8月26日生まれ)
【性別】男
【身長/体重】168cm/58kg
【容姿】
茶色で髪の毛が長い。
サッカー部の副部長で、体つきはいい方。
右の肩胛骨に火傷の跡がある。(能力最大発動時は熱くなる)
微笑むと人懐っこく(犬っぽく?)なる。
【能力】
・火を操ることができる。[常時]
(火の大きさに比例して精神または体力を消耗する。
例えば、マッチやライターの火程度なら増幅するのは容易だが、大火事を抑えようとすると倒れてしまう。
現在、アンジェラ先輩によって一時的にパワーダウン中)
・着火[能力最大発動時]
(自分の両手から火を出すことが可能。
炎は数百度〜数千度の火を出すことができる)
・耐火[能力最大発動時]
(炎の熱から身を守ることができる。自分のみに適用)
・無呼吸[能力最大発動時]
(呼吸をしなくても済むようになる。自分のみに適用)
[※能力最大発動時は長くて30分。その後は一日動けなくなる]
【希望】日常、エロール(要相談)、雑談
【NG】グロ(要相談)、スカ
【備考】
過去に自宅が火災にあい、その際に炎の精霊に見初められ、火傷跡と引き替えに力を得た。
その後、奇跡的に助け出されるも、しばらくは生死の境をさまよう。
そのときはまだ四歳で、当時の記憶はもう曖昧になっている。
なので、何故火傷跡がついているかと、何故泳げないかは、本人は知らない。
日課としてランニングを行っているので、たまに異形と遭遇することも。
【家族】母、義父、義妹:菫(実父、実弟は火事で他界。実父と実弟の面影は既にないため、本人は覚えていない。義妹も、実妹だと思って接している)
【性格】
人懐っこい性格で、どことなく頼られるところがある。
正義感がやや強く、平和のためなら犠牲になってもいいと思っている。
たまに頑固なところが見られる。
最近は自己を犠牲にするところが見られるが、奏先輩にキツく言われたので考え直し中。
【現在の状況】
・アンジェラ先輩に「修行」と称して異形と戦うことを課せられた。
その代わりに、アンジェラ先輩の力で少々パワーダウン中。(能力の最大発動は可能)
・いろはちゃんと同じクラスに在籍中。
・異能として、その手の人にはだんだん認知されはじめてきた。
・久遠先輩、葛森先輩と遭遇した時に大怪我をしたことをきっかけに、寮生活を満喫中
・異形の少女と出会い、奏先輩の支配下の人に保護してもらっている[new]
・最近風邪をひき、妹(菫)に看病してもらった[new]
【プロフを落とし忘れていたので、落とし落ちー】
【ロールに場所をお借りいたします】
【書き出しはゆっくり、で大丈夫でありますから――どうぞ、急がず焦らず、で】
【えっと、それでは宜しく、お願い致しますっ】
【ロールにスレを借りるぜー】
(夕暮れも近づく、下校時。委員会の仕事もなく、特にやることもない彼は、
一人、繁華街を歩いていた。この辺りは、飲食店や娯楽施設が集中しており、
仕事や学業から解放された人々が思い思いに、時間を楽しんでいた)
やれやれ、今日もお勤めご苦労様っと。
…それにしても、やけに暑いな。今日は。
(ため息混じりに、西日を眩しそうに眺めやる。もう一学期も終わろうとしているこの時期、
気温はますます上がり、身体が火照っていた)
(しかし、これだけ人が多いと、知り合いに会ってもおかしくはなかった)
(このように人が多いと、警戒して異形も現れることはまずない。その為か、警戒を怠っていたということもある)
(嫌な予感はしていたのだ。けれど、それに注意できず、暑さの気だるさに参っていたのだった)
………まさか、な。
(敢えて嫌な予感を振り払った)
(こういうのは、考えないに限る。考えたところで何が出来るわけでもない。
自分の『勘』というものは、そういうものだった。避けることの出来ない悪運―――ある意味諦めていた)
杞憂で終わればいいんだけど、な。
【それじゃ、こんな感じでよろしくお願いしますっ】
(あれだけ高いヒールを履いているくせに、彼女はその音ひとつ立てなかった)
(ゆるくまいてある亜麻色はそれなりの長さ)
(唇に紅のルージュがひいてあるのは相変わらずで―――、
今日の格好といえば、赤にちかいオレンジのティアードフリルキャミチュニック。
下には短いパンツをはいてはいるものの、健康的な足はかなりのところまで見えている)
(実年齢は置いておくとしても、見た目が若々しい彼女にはそれなりに似合っていた)
―――こぉー、おーり、くぅーんっ!!
(そして彼女は獲物に狙いを定めると、高いヒールで器用に地面を蹴るのだ)
(ふわりとその亜麻色の髪をなびかせて、声以外の気配もなく音も無く、
それでも目立つ格好はまるで「音も無く飛ぶ蝶のように」――その背中に、とびつこうとした)
(彼が悪い予感がしたというのなら、その根源はこの女に違いない)
【じゃあ、こちらこそよろしくねぇ?】
【あたしっていうか剣糸ちゃんのワガママ聞いてくれて感謝してるわぁ。なにかあったら言って頂戴ね?】
>>268 ―――ぬぁっ!?
(その予感を気にしないでいた彼には、回避することも叶わず、
その背中に抱きつかれ、前につんのめってしまう。)
(もちろん、予感に気を配っていたにしろ、音も気配も感じさせていなかったのだから、
どちらにしろ、彼女の『攻撃』からは逃げられなかっただろう)
いてて……な、何なんだ、一体!
……って、あ。ええと…朱羽さん、か?
(美貌もさることながら、衣装を着飾っている彼女の容姿に加え、あんな大声を出して
抱きつかれてしまえば、当然のことながら、周りの人々からの視線は注がれるわけで)
ちょ、ちょっと、離れてくれよっ! 恥ずかしいだろっ!
……つつ……、一体何だってんだよ?
いきなり飛び掛ってきてから……とってもビックリしたっての!
(そう抗議しながらも、この女性にはそんな言葉など通用しないだろうと思いつつ、苦渋の表情を浮かべる)
>>269 Exactamente ! (その通り!)
よくあたしのこと覚えてくれてたわねぇ、コーリくん。
朱色の羽とかいて朱羽ちゃんとはあたしのことよぉ、あはっ、お久しぶりぃ。
(公衆の面前で後ろから抱きついたまま、後ろから彼の肩に顔をのせる)
(体の柔らかさが伝わるくらいにだきつきながらも、こちらに目を向けてくる外野の視線には「にこ」と笑って返す)
(そんな深凪十席兼諜報部隊長≪朱羽≫は、彼の言葉を聞くと
――葵に言わせれば実年齢的な意味で年甲斐も無く――ぷー、というように頬を膨らませる)
あらぁ、こんな美女に抱きつかれて胸あてられて良い思いしてるくせにぃ。
だいたい、ビックリさせようとおもってやってんだからぁ、いきなり飛びかかるにきまってんでしょぉ?
コーリくんって、あんまり頭よくないのねぇ。
(彼が頭いい悪い以前に彼女の行動の問題である)
(だが、その女は飄々とそんなことをのたまってから、しぶしぶというように体を離した)
これで噂になっちゃったりしてぇ
良かったわねぇ、美人の彼女ってみんなに自慢してもいいわよぉ、特別にぃ。
(どうしてか何故なのか、えらそうにそう告げた彼女は)
でねえ、こんな暑いところに朱羽ちゃんずっといたくないわけよぉ。アイスコーヒー飲みたいわぁ。
>>270 あのな………、この痛い視線が突き刺さる俺の身にもなってくれないか?
ただでさえ、ここ、人が多いんだし……。
(はぁと大きくため息をつく。どんなことを言ったところで、彼女に効き目があるとは思えなかったからだ)
(ともあれ、次には背中から離れてくれた為、ほっと息を漏らして、立ち上がる)
自分でよく言うよ…まったく。
俺をビックリさせるメリットが、あんたにはないと思うんだけどなっ。
……頭が良いとはお世辞には言えないけど、常識はあると思うんだぜ?
(やれやれと、困ったようにかぶりを振りながら、ズボンの土ぼこりを払い)
なってたまるかっ!
……あんたは楽しめるだろうけど、こっちは毎日顔を合わせないといけないんだぜ?
からかわれてたまるかっつーのっ!
(それでもさんざん抗議しながら、それこそ渋々と言った様子で頭を掻いて)
…分かったよ。俺も、こんなところでずっと視線を注がれたくはないからな。
ちょうどそこに喫茶店がある。行こうぜ。
(ちょうどそこに喫茶店があったのが、果たして幸だったのか、それとも不幸だったのか)
(―――結果はすぐに思い知らされることになる)
【と、ごめん。夕食に落ちてくるっ! 1時間以内には戻ってくると思うのでっ】
【1時間もかからず戻って来れましたっ】
【レスが消えたという大惨事中で今かきなおしてるところなのぉ……】
【っていうかぁ、もっとかかるとおもってたから本当にのんびり書いちゃってたじゃなぁい!】
【もちょっと待ってもらえるかしらぁ?すぐに書き直せるからぁ】
>>271 ついでに剣糸ちゃんにもしれちゃったりしてねぇ?
あはっ、あのこ浮気性な男なんて大っきらいで、それはもう論外っていうかぁ。
そう言う感じだから、修羅場にでもなったらぁ、ごめんなさいねぇ?
(口ではごめんなさいといいながらも、どこかわくわくした様子で悪びれもなく言葉を吐く。
むしろ、この女としては最初からそれが目的だった、と言われてもあまり違和感がないかもしれない)
(彼がズボンの土ぼこりをはらったのを確認すると、れっつごーというようにさっさと歩きだした――)
(喫茶店の中は涼しく、そしていい匂いがした)
(シックな雰囲気のそこ。店員が人数を聞きに来れば「2」と手で示して―――)
(二人用のテーブルに通されると、自分で椅子を引いて座る)
(はー、涼しいー、とでもいうように背もたれに背をもたれかければ、
次にはすっと姿勢をただして、その細い足を組み、どこか偉そうに座りなおしてから)
あー、あたしはアイスコーヒーひとつねぇ。
ついでにぃ、えっとねぇ……あ、このケーキももらえるかしらぁ。
コーリくんも遠慮なく頼んじゃっていいわよぉ。コーリくんの奢りなんだからねぇ。
遠慮しなぁい、遠慮しなぁい。
(細いベルトの腕時計をつけた右手をひらひらと振りながら、彼に注文を促す)
(メニューをひらくと彼の方がみやすいようにぐるりと回して、それをずいっと前に差し出したのだった)
【お早いお帰りで剣糸ちゃんが慌てつつも喜んでるわぁ。お待たせしてごめんなさいね】
【じゃあ、そういうことで。また何かあったら遠慮なくいってくれたらいいからねぇ】
>>274 その時はその時で。
先輩が怒るなら、それには理由がちゃんとあるだろうから。
―――とはいえ、あんたを楽しませたくはないけどな。
(呆れた様子でひらひらと手を振って、適当に受け流しておく)
(どうも、この女性はやり難い。まるで、水のように形を持たないようであり、
すべての事象をその形を変えてやり過ごしてしまいそうな、そんな印象がある)
(黙って、彼女の後をついて、店内へと入る)
(確かに、冷房は効いており入った瞬間、すっと涼しい空気が火照った身体を冷やしてくれた)
(案内された席に、彼女と向かい合わせに座った)
…学生にたかるなよ。
まぁ、災難次いでだ。コーヒーにケーキひとつなら奢るさ。
その代わり、これっきりだからなっ。俺だって、貧乏学生なんだからっ!
(くっと歯噛みしながらも、財布を取り出して一応中身を確認し、ため息をつく)
じゃ、オレンジジュースで。
(適当に注文すると、店員は立ち去っていった)
(怒涛の勢いで、ここまで流されてしまったが、ここでようやく話を切り出すことができた)
…んで?
わざわざ、あんたが先輩にではなく、俺に話しかけてきたのには理由があるんだろ?
そうでなきゃ、こんなところに誘い込まないだろ。
(内容は分からないが、話があることぐらいは容易に予想がついた)
(フレンドリーな態度を取りながらも、何かしらこの女性の行動には意味がある)
(身内である『彼女』に対してはどうかは知らないが、赤の他人である自身に対しては―――)
これでも、学生も忙しいんだぜ? もうそろそろテストが近いしな。
(赤点を取ったら、あんたのせいだからなとぶっきらぼうに呟いて、窓の外をぼんやりと眺める)
【あ、いや、急がせたのなら、ごめんっ。そちらも何かあれば遠慮なくっ】
>>275 (先輩が怒るなら、それには理由がちゃんとあるだろうから)
(その言葉に朱羽は小さく鼻で笑った。――アンタなんにも知らないのね、とでも言うように)
……これっきりぃ?
あらあらぁ、そんなセリフ聞こえないわねぇ。
男ならもっと甲斐性を見せたらどうなのぉ、まったく近頃の学生ときたらダメねぇ。
(やれやれというように首を振りながらも、目で店員が遠くにいったのを確認すると)
(バッグの中から携帯を取り出し、ぴこぴことボタンを弄り始める。
それから、彼の問いかけが聞こえればそちらの方に視線をやって、唇にひとつ指をおいた)
まあ、用があるちゃあ、あるわぁ。だーいじな用が、ねぇ。
でも忙しいところ付き合ってもらってるならぁ、せっかくだし無駄話でもしましょおかぁ。
べつにあたしはぁ、キミが赤点とったことをあたしの所為にされたって痛くもかゆくもないしぃ。
だいたい、日頃勉強してる人はぁ、いちにちくらい勉強しなくても赤点なんてとらないものよぉ。
(つまるところただの嫌がらせである)
(携帯を伏せて机におくと、手を組み、肘をテーブルにつけて、にやにやと彼を見つめている)
(紅のルージュを引いた唇が、非常に楽しそうに歪んでいたのだった)
このごろどうかしらぁ、夜とかぁ、剣糸ちゃ――葵ちゃんとは。
(そして、まるで品定めでもするようにすっとその瞳を細める)
【別に急いでないわよぉ。キミの方デショ、急いでくれたのはぁ】
【あたしは感謝してないけど剣糸ちゃんがとっても感謝してるとは伝えとくわねぇ】
>>276 大人が年下の学生に食事をたかる方がどうかと思うぜ?
……というか、仮にもこっちが奢るんだから、
少しぐらいありがたみの一つでも言葉に滲ませてくれたらどうなんだ?
(グラスに入った氷水を喉に通しながら、面倒な人に絡まれたと表情にありありと表して)
無駄話なら、俺が奢る理由もないだろ?
……まぁ、本当に用事がないのなら、俺は別にいいけどな。
たまには、経験豊富な大人から勉強を教わるのも悪くないし。
(嫌がらせということに気づいているのかいないのか、おどけたように言葉を選んで、苦笑いして)
(そして、彼女のにやついた表情がどうにも引っかかって気になる…が、問うたところで、さらりとかわされてしまうだろう)
…おかげさまで、大きな怪我もなく、やり過ごせてるよ。
実際、俺が今までこうしてこれたのも、あの人のお陰だと思ってるさ。
(彼女の視線を何食わぬ顔で受け止めて、彼女の意図を測るように呟く)
でも、あんたなら、それくらいのこと、知ってるんじゃないのか?
(情報に関して言うのなら、今のところ自身が知るところで彼女以上のエキスパートはそうそういない)
(そんな彼女が、何も知らないということはないだろう)
>>277 アンタには「葵ちゃん」っていう対価を長い年月貸してあげてるでしょお?
このくらいの請求じゃまったく足りないわよぉ。
アタシこそ、いままでの貸出料をアンタに請求してあげてもいいんだけど、どうするのぉ?
(面倒な人に絡まれたという顔などいざしらず、という様子で飄々と言葉を続けていく)
(やがて体をおこすと、巻髪の先を指でくるくるねじったりして指遊びをしながら)
(嫌がらせが通じていないと分かると、つまんない、というように口をとがらせるのだった)
……あらそう。
いっそ大きな怪我でもしてぽっくり逝ってくれればぁ、アタシとしても好都合なんだけどねぇ。
憎まれっ子世にはばかるっていうものねぇ、仕方ないっちゃあ、仕方ないことなのかしらぁ。
(だからきっとあたしも長生きしてるのねぇ、と愉快そうに一人で笑いながら)
そうね、調べればそりゃもちろん調べはつくわよぉ。
なんていったってあたし、これでもそういうことを職業にしてる人間なんだからねぇ。
(自分の指のマニキュアを眺めるようにしながら、「はあ」とひとつ溜息をついてみせて)
―――じゃ、さっくり要件いきましょーか。
そろそろ、あの子のこと手放してほしいんだけど。
(にこやかに吐きだした言葉はしっかりとしていた。語尾も伸びていない)
(目の前にいる青年の顔をしっかりと見つめて――その精悍な顔がどのように変わるか見定めるように)
>>278 そりゃ失礼した。
でも、だからってあんたがその対価を収集することはないんじゃないのか?
しかしまぁ、どちらにしろ請求されたところで、出せるものがないけどな。
(飄々とした彼女の態度に、そのペースに巻き込まれないようにつっけんどんに口にする)
(少しずつ言葉に棘を含ませてきている彼女に、警戒心を働かせつつ)
そいつは残念でした。どうも俺は悪運が強いみたいでな。
厄介ごとにはよく巻き込まれるけど、どうにかこうにか凌いできてるんだ。
そんな偶然に期待してても、俺はゴキブリ並みにしぶといからな。
(彼女の言葉に軽い調子で返して、おしぼりで手を拭って、汗をふき取る)
……なるほど。
色々とツッコみたいことは沢山あるけど、少し整理しようか。
まずはじめに、手放すもなにも、俺はあの人を強奪した覚えはないぜ?
次に、そうだとしても、決めるのは先輩だろ。
そして、先輩がそうと決めたことなら、俺は頷く。
――最後に、それらの理由が俺の納得できることだったら、っていう前提がつくけどな。
(冷水をぶっかけられるかのような言葉に、それこそ頭の中を冷やすように慎重に言葉を紡ぐ)
(うかつなことを言えば、この人はそれを武器にする。つとめて冷静に思考を働かせながら、ぐいっと氷水を飲み干し)
>>279 あらぁ。あの子は≪深凪≫のものなんだからぁ、
≪深凪≫の一員であるあたしがその対価を収集したってバチはあたらないんじゃなぁい?
(思いのほか冷静ね――、などと内心思いながらも、言葉を続けていく)
(うかつなことを言わないところからして、どうにも分析力もそれなりにあるらしい、とあたりをつける。
なるほど、ただのオバカさんじゃないのねぇ、なんて失礼なことを考えつつ―――)
……決めるのはあの子?
何いってんのかしらぁ。あの子は深凪よぉ、あの子の居場所はあの子じゃなくて≪深凪≫が決めるの。
(と、続きをいいかけたところで店員の気配に言葉を止めた)
(アイスコーヒーとケーキ、そしてオレンジジュースが各々の前に並べられていって)
――なのに、あの子は今現在、
ほっとんど無理矢理にこの街に居坐ってる……それってどういうことか分かるかしらぁ。
別にねぇ、この街を担当するのはもうあの子じゃなくてもいいわけよぉ。
(店員が去っていったのを確認すると話を再開)
(ふたたび自分の爪をみるようにしながら――この女の言葉はどこが誠でどこが嘘か)
……ねーえ、コーリくん。
あの子ねぇ、このまんまここに置いとくとぉ、いつかぶっこわれるわよぉ?
あたしはそれを危惧してるからぁ、再三あの子にちゃんと言いつけてるんだけどぉ、
どーっしても聞いてくれないのよねぇ。それはぁ、キミがいるからだわぁ。
もちろん、他にも色々あるでしょうねぇ。須佐乃の娘さんにぃ、あの警察の坊やにぃ、
―――でも、キミだって大きな一因なのぉ。
…………嫌いになった、その一言で構わないわぁ。お礼もちゃぁんと弾ませるから、ね。
(目を細めてストローでくるくるとグラスの中の氷をかき混ぜる)
>>280 ま、コーヒーとケーキひとつぐらいなら、確かにバチは当たらないだろうけどな。
……それとは別に、外から見て、大人が学生にたかるのはどうかと思うけど。
(テーブルに置かれたオレンジジュースを掴むと、
緊張でからからに乾いた喉を潤すように、一口口に含む)
先輩は、その深凪の備品でもないだろうに。
少なくとも、本人の意思ぐらい尊重出来るだろ?
それともあんたのところの組織はそれぐらいの度量もないのか?
(わざと挑発するような言葉を選び、様子を窺う。もっとも、これぐらいの挑発に乗るのなら苦労はしないのだが)
まあ、俺は深凪の内情なんて、知る由はないし、どうこう言えた立場でもないけどな。
それでも、先輩の気持ちを無視する理由にはならないだろ。
…壊れるとは穏やかじゃないな。
(彼女のその言葉に、ジュースのグラスを掴む力が若干強くなる)
(彼女に言われずとも、自身が危惧していたことだ。彼女はどこか精神的に危うい部分がある)
(それが自身のせいだと言われたなら、そうかもしれないと頷くしかない。だが―――)
壊れるということはどういうことだ、とか、何であんたがそれを俺に伝えるんだとか、
聞きたいことはたくさんあるだろうけど―――。
俺にしても、水琴さんにしても、兵部にしても、答えは一緒だろうさ。
『そんなこと知ったこっちゃない』―――ってさ。
先輩が壊れるのだとしても、―――俺はあの人が嫌いだなんて言えるわけ無いだろ?
あの人が俺のことを嫌うことがあったとしても、その逆なんてない。あるはずがない。
俺はバカだからな。嘘をつくのは苦手だし、嘘はつけないんだよ。
(だから、諦めてくれ、と呟いて、ジュースを啜る)
>>281 (こちらを挑発するような言葉を吐きだしてきたのが分かると、「ほう」と思う)
(どうにも目の前の青年をあまりにも過小評価していたようだ、とでも言いたげに、
片方の腕で頬杖をつくと、どこかその瞳に愉快そうな色を滲ませて――ふ、と唇を笑わせた)
あの子は備品よ。あたしも備品だわ。≪深凪≫にとってはね。
壊れると言うのがどういうことかと聞かれたら。そのままよ、壊れるわ。あの子があの子じゃなくなる。
……これでもね、あたしだって同僚にはそれなりに愛着があるの。そんなの嫌なの。理解できる?
アンタにあたしが伝えてるのは、あの子じゃ絶対に言わないから。
……分かるでしょ?そのくらい。……ああ、所詮はアンタじゃあの子のことなんて分からないかしらねえ。
(今度は逆に。仰々しいほどに挑発的な言葉を並べ立てる)
ふっ、キミが他人の意見まで決めちゃうっていうのは、あまり褒められたことじゃないわねぇ。
(口調を戻してストローに口をつける)
(目の前の青年のグラスをつかむ手が少し強くなったのも、見逃さなかった。
それでも――、目の前の青年はまだ感情的になってはいない。駆け引きの仕方も心得ているらしい)
なるほどぉ。
それじゃあ、交渉決裂ってことでいいのかしらぁ、コーリくぅん?
はぁ、若いっていいわねぇ。
幸せなんてあっけなぁーいものだってまだまだ知らないんだからぁ。
特に夜なんか歩いてる以上ねぇ、一度幸せ手にいれても、スルッと誰かに奪われちゃうもんよぉ。
死に物狂いでつかんどかなきゃ、キミの手の指の隙間からさらさらっと零れおちちゃうってぇ、いうのにねぇ。
(何かを思い出すようにふ、と窓に目を向けた)
嘘はつけないけど同時進行はできるんですね
正義のヒーロー(笑)さんにとって、同時進行は相手を欺くことではないということですか
>>282 先輩から話を聞く限りじゃ、深凪の当主様ってのは、
そこまで冷血な人間には聞こえないんだけどな。
……ま、あんたが心配していることは分かるさ。
(ふーと大きく体をリラックスさせるように、息を吐いて椅子の背もたれにかかる)
そうだな。
少なくとも、あんたよりはあの人との付き合いは短いしな。
あの人のすべてを知ってるなんて言わないし、言えないよ。
……でも、だからといって、それが先輩の為になる理由にはならない。
(あからさまな挑発。カチンと来ないわけでもなかったが、見え透いた挑発に流されるわけにいかず)
(つとめて冷静でいようと、自身に自制をかけながら)
決めてはないさ。俺の勝手な推測だけど――あながち外れでもないと思うぜ?
…そうだな。交渉決裂ってことで。
そもそも、本当にあんたに交渉するつもりがあったのなら、だけど。
(これが交渉だと目の前の彼女は本気で言っているわけではないだろう)
(まるで此方が断ると分かっていて、その結果さえ見越したような――そんな風に思えた)
そうだな。俺は、特別大きな不幸に巻き込まれたわけでもないし、
他の誰かに奪われた覚えもない……だから、知らないのかもしれない。
でも。
奪われたのなら、何度でも取り返してやるさ。
それこそ、死に物狂いでな。―――もちろん、それは奪われるという前提だけど。
(そこで言葉を切り、再びジュースに口付ける。口腔内がからからに乾く。
少しでも油断すれば、そこにつけこまれそうなそんな危うさを感じつつ、ちらりと彼女の表情を覗き観察する)
>>284 (交渉するつもりがあったのなら――と)
(その言葉に対して朱羽は「ふふん」と楽しそうに笑った。まるで面白い、とでもいうように)
……あらぁ、あたしに最初から交渉する気なんてなかったぁ、とでもいいたいのかしらぁ?
(そこまで隠そうと思っていたわけでもなかったが、こうも綺麗に内心を読まれるとは)
(本当に、ただのオバカさんじゃないらしい。そう思うと朱羽の唇がさらに弧を描く。唇の端がつりあがる)
ま、夜をあるいていればあの子のことに関わらずこの先とんでもない不幸なんて
いっくらでも襲いかかってくるわぁ。
数えるのもいやになるほどねぇ。そのときまでせいぜい今と同じ台詞が吐けるくらいにはぁ、
強くなった方がいいじゃないかしらぁ。
まぁ? いまのうちに幸せいっぱいの未来だけ見据えていくのもぉ、悪くないけどねぇ。
はーあ。
キミって確かに≪深凪≫にいたら絶対に葵ちゃんが一生会わないタイプだわねぇ。
……ほんっと、あの子があれだけ惚れてるからどんな男かと思ったらぁ――替え玉探すのも大変そうよぅ。
当主様以外であれだけ執着みせるんだからぁ、ほんっとよっぽど好きなのねぇ。一世一代レベルの恋ってヤツぅ?
(こちらを観察してくる彼に対して「もう虐めはおしまい」とでもいうようにフォークに手を伸ばすと、ケーキを一口)
あんたの存在そのものが同僚を不幸に巻き込んでますから
>>285 本当にあんたが交渉するつもりなら、もっと上手くやれただろう?
それこそ、色んな手段を駆使し尽くすぐらいにな。
さっきのあんたは、俺をからかって楽しんでいるようにしか見えなかったし。
(内心ヒヤヒヤしていたのは口に出さなかった)
(出してしまえば、それこそ彼女を喜ばす結果になっただろうから。癪だったので、唇を一文字に引き結んだ)
そうだな。そうでありたいと思う。
…少なくとも、あんたに絡まれて凹まない程度には、強くなっておく。
(そう皮肉を返しながら、くっと小さく笑みを溢して)
この先、嫌なことがあるってのは、あんたの言うとおりだろうしな。
いつ何が起きるか分からない―――それぐらいのことは、今までの経験から分かるさ。
先輩なら、引く手あまただろ?
その中に、先輩のお眼鏡に適うヤツだっていると思うけどね、俺は。
(照れくさそうに、ぷいっと顔を背けて、ジュースをごくりと飲み干して、中に残った氷をストローでつついて弄る)
………で?
今回、俺に話しかけてきた本当の理由はなんなんだ?
半分、俺を先輩から離したかったのはあるんだろうけど。……あんたの場合それだけじゃない気がする。
もっと上手くやってれば、同時進行も隠し通せたのにね
>>287 あらあらぁ、十全な高評価をいただいているようでぇ、恐れ入るわぁ。
でもまあ、やっぱりかわいー子が目の前にいたらぁ、からかいたくなるのが常ってもんでしょお。
キミのことはあの子をたらしこんでるって言う点で嫌いだけどねぇ、からかう分には楽しくって好きよぉ。
(そして再びにやにやという笑いを浮かべながら、ケーキを口にはこんで)
あはっ。
踏まれても踏まれても育つ男の子ってあたしは鬱陶しくて暑苦しくて嫌いだけど、
あの子は好きだろうからぁ、まあ、せいぜい頑張るくらいしてみたらぁ?
さぁ? あのこみたいなのが好きだっていうのも身内愛以外じゃキミくらいだとおもうけどぉ?
それにあの子がキミじゃなきゃヤだっていってるんだからぁ、あたしに変えようはないわよぉ。
どーしてもキミじゃなきゃダメなんでしょうよぉ。
そうなっちゃったらぁ、他の誰かに代わりなんてつとまらないのよぉ。そういうモンだわぁ。
…………どーしても、ねぇ。ホンット、あの子ってキミのこと病的なくらい好いてるわよぉ?
あはは、だから気をつけないと案外キミの不幸はあの子がもってくるかもしれないわねぇ。
(ショートケーキのイチゴにザクッとフォークを突き刺してから、ルージュを引いた唇をつりあげて)
本当の理由ぅ?
あらあらぁ。あたしのことそこまで過大評価してもらっても困っちゃうわよぉう。
―――逆に、キミにあたしから聞きたいことってないのぉ?
あたしが≪深凪≫の人間だって分かったらぁ、ミカガミくんって子はもっとあたしから情報を聞き出そうとしたけどぉ。
(その点じゃキミはまだまだねぇ、と目を細める)
>>289 低評価しておいて、足元を掬われるのも嫌だからな。
……そりゃまた、悪趣味だな。そして、難儀な性格だな。
(やれやれとかぶりを振り、言葉のやりとりで彼女には勝てないなと内心溜息をついて)
それは上等。
俺も、あんたみたいなタイプは苦手だ。
……言われなくても。まぁ、せいぜいあんたにからかわれない程度には頑張るさ。
そうかな。
いや…そうだな。先輩がそう言ってくれてるなら、素直に受け止めておく。
俺がどうあれ、あの人が幸せであるならそれに越したことはないしな。
―――それに、それが本当だったら、俺も幸せだし。
(照れくさげに、敢えて淡々とした口調でそう呟き、氷を口の中に含み、転がして)
そうならないように、気をつけるさ。
先輩が持ってくる不幸なんて、そうあまり多くは思い浮かばないけどな。
でも、それが惚れた弱みなのかもしれない。
素人が深入りして火傷負うよりは、よっぽど良いだろ。
自分がどこまで踏み込めるかぐらいは、分かってるつもりさ。
こういうことは慎重に越したことはないだろ。……それとも、あんたは俺が聞いて素直に教えてくれるのかよ?
(肩を竦めて、小さく苦笑を漏らし、口腔内の氷を噛み砕く)
>>290 なにそれぇ、可愛くない子だわぁ。
(彼の言葉に対してそう返す。可愛くないのはお互い様だろうに、そんなことは気にしない)
……そーそー。
幸せなんてあっけなぁーいものなんだからぁ、今のうちに噛みしめときなさぁい。
あらぁ、嬉しそうな気持ちに水差しちゃったかしらぁ。あはは、ほんっと若いってムカつくわねぇ。
(惚気やがって、とでも言いたげに。甘いものをご馳走様とでもいいたげに、コーヒーを啜って)
まっ、そういうキミの判断は懸命。
自分の器量を分かってるっていってもいいけど、勇気のない意気地なしと称してもいいわぁ。
解説すればぁ、あたしはキミをとりあえず一言貶さないと気が済まないってことかしらねぇ。
(まったく関係ない総括を履きだしながら、ケーキの最後を一口ぱくり、として)
……すなおーにぃ、かわいらぁーしく、聞いてくれたら、そうねぇ。
ひとっつくらいでいいのならぁ、キミの質問にこたえてあげないでもないわよぉ。
ひとつだけねぇ。アイスコーヒーとケーキとキミのからかわれっぷりじゃあ、
それくらいが正当な対価よぉ。
もちろん、どこまで踏み込めるか分かってるような分をわきまえてるキミがひとつ以上を望むとはぁ、
あたしだってぇ、思ったりはしてないけどねぇ……無呼吸状態になればすごい早く動けるらしーコーリくぅん?
(そして最後のコーヒーを飲み干すと、からん、と氷が音をたてた)
(彼女は足を組みかえると――再び、見定めるような品定めするような目で彼を見る)
(どんな質問をしてくるの?とでもいいたげに、だ)
>>291 そうさせてもらうさ。言われなくてもな。
幸せと思えること自体が、幸せのひとつなんだろうし、な。
…知ってるか? 「若い」だとか気にしたり口にしてる時点で、
年老いてるっていう証拠だぜ?
(じっとりと嫌な汗を掻いた手のひらを、既に水気を失っているおしぼりで拭いながら、言葉を返して)
ま、どちらでもいいさ。
勇気と無謀は違うって、どこかの誰かも言ってたことだし、
無謀と意気地なしだったら、俺は後者を取るぜ。
その水鏡さんから言われたんだよ。勝つことより、生き延びることを優先しろってな。
(年上の人の忠告は素直に聞くタイプなんだ、と苦笑交じりに話して、再度視線を窓の外に向ける)
(夕暮れも暗くなりはじめて、通行人の姿も若干少なくなっているようだった)
……本当に、悪趣味で、難儀な性格だな。あんたって人は。
なら、お言葉に甘えて、ひとつ聞かせてもらおうか。
それ以上のことは、また機会を作らせて貰うさ。意気地なしだけど、諦めは悪いんだ。
(そう前置きすると、テーブルの上で手を組み、その上に顎を乗せて、じっと目の前の彼女を見据える)
じゃあ、聞かせてもらうが、あんたがそこまで先輩を危惧する理由はなんだ?
まさか、本当に俺の存在だけで、そこまで茶々をいれるあんたでもないだろう?
先輩が『壊れる』って言ったな?そこまで確信めいて話すんだから、列記とした根拠があるんだろ?
たとえば、そう―――、先輩が危ないことに足を突っ込んでいる、とか。
(たとえば、と言ったが逆にこれしか思い浮かず、そのまま尋ねてみた)
>>292 あははっ、誰が年老いてるですってぇ?
――――毒盛ってからそこらへんにブチ転がすぞ、ガキ。
(表情は変わらずに、ニコニコニヤニヤしたものではあったのだが声だけはドスが効いていた)
……ま、確かに死んじゃったらもとも子もないからそうねぇ。
正しいわぁ。……死んだらぜーんぶおしまいよぉ。辛いこともぉ、楽しいこともねぇ。
(つられるように窓の外を見る。それからゆっくりと腕時計に視線を戻して時間を確認して)
……あらあらぁ。良い趣味してて素直な性格だなんてぇ、褒めても何も出ないわよぉ?
(そう笑ってから向けられてくる真っすぐな瞳を見つめ返す)
(なるほど、あの子はどうせこういう目に弱いのねぇ、なんてそんなことを考えていたが、
しばらくは静かに彼の「質問」を聞いて―――ふ、と唇を笑わせた)
「あたしがあの子を危惧する理由」が質問内容でいいのかしらぁ?
……あたしがあの子を危惧する理由は、あの子が『式持ち』だからよぉ。
うちの深凪にはねぇ、四つの武器が存在するわぁ。零、壱、弐、参――四つの式よぉ。
だから、あたしはあの子のことを危惧してる――で、いいかしらぁ。
それであの子が危ないことに足をつっこんでいると言われたら、深凪なんだからいつでもつっこんでるわよぉ。
(そういうと近くにあった伝票をすっととってから)
これ以上は機密事項だからぁ、少なくともあたしの口からは答えられないわぁ。
せいぜい、葵ちゃんのまわりの人間か、あたしじゃない深凪の人間に聞いて情報を集めることねぇ。
じゃあ、おねーさんそろそろお仕事の時間なのぉ。とおっても楽しかったわよぉ、郡くん?
(席をたつと、唇の端をつりあげて微笑してみせて)
>>293 別に誰がどうとは俺は言ってないつもりだけどな?
……死んでから分かった、なんてことがないように気をつけるさ。
死ぬってことは、全部がゼロになっちまうわけだしな。
(そうだな、と小さく頷いて同意し、頬杖をついたまま、窓の外を眺めたままで)
…ほめ言葉と受け取って貰えたのなら、何より。
それだけ、アレが危ないものだってことか?
(正直な話、弐式については何も知らない。ただの刀ではないことぐらいは分かるが―――)
(――機密事項だと言われてしまえば彼女はそれ以上のことを話さないだろう)
(情報を取り扱う者で、此処まで話したのなら随分とサービスしている方だろう)
………分かったよ。あとは、自力で情報を集めてみせる。
あんたの危惧していることも、回避できるようにな。
……おいおい、対価の収集はいいのかよ?
まぁ、奢ってくれるっていうのなら、お言葉に甘えるけどな。
(伝票を取った彼女を見上げて、ずけずけとそう言い退けて、自身も立ち上がる)
俺はあまり楽しくなかったけどな。
出来ることなら、あんたとはあまり話したくないくらいだ。
(そう言うと、肩を竦ませて)
【ごめん、先輩。そろそろ、時間なんで、凍結なり締めるなりして頂けたらと思いたくっ!】
【凍結するなら、明日の22時頃から空いているけどっ】
【いえ、こちらもそろそろでしたから……流れ的には〆でも十全だとは思うのですが】
【我侭を申していいのなら、予定通りに続きもというか、えっとあっちの方もお願いできたら
嬉しいのですけれど、と先輩はこのさい思いきってとんでもない我侭を申してみます、十全と】
【……し、したいですっ】
【明日の22時からなら、こちらも大丈夫ですが】
【今日だけでも本当にめいっぱい付き合ってもらったから遠慮はなさらないでください。
その場合は次で〆を投下しておくので、後日確認していただければと。
【付き合ってくださってありがとうございました。今日も、すっごく楽しませていただきました】
【それじゃ明日の22時からでいいかな?】
【此方こそ本当に付き合ってもらって、申し訳ないけど、
楽しんでいただけたら…というか、こちらもかなり楽しませていただいてるのでっ】
【どうぞよろしくお願いしますっ】
【はい。それでは明日の22時に避難所でお会いできましたら、嬉しいです】
【こちらとしても振りまわしてしまっているばかりでしたので、
楽しんでいるとそう言って下さったなら、朱羽としてというか私としてはもう、それ以上はない、です】
【もし予定変更などありましたら、遠慮なく】
【また明日、宜しくお願いします……こんな時間までお付き合いに感謝を。
たのしかった、です。どうぞ、ゆっくりとお休みになってください、太一朗さん(一礼)】
【こちらこそ、本当にお相手してくれてありがとうございましたっ】
【それじゃお休みなさい、葵さん。いい夢をっ】
【はい、太一朗さんこそ良い夢を――それでは、これでスレッドをお返しいたします】
【ありがとうございました。失礼いたします】
【待機しますね。プロフは
>>263に】
【どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい】
避難所に立候補あり
>>301 あ、ありがとうございます、名無しさん。
それではお言葉に甘えて、早速行ってきますね。ノシ
【避難所へ移動します、失礼しました】
【"投手"さんとのロールに、お借りしますね♪(マテ】
【今夜もよろしくお願いいたします(一礼)】
【お邪魔しますっ以下の続きとなりますっ】
【
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1276055907/234】
(浮かび上がってくる違和感の正体
"水谷"という名前――そもそもこのご時勢、そう簡単に海難事故などおきるはずがないのだ。
海に身を投げた年端もない女の子が前後不覚になるだけですむはずがないのだ。)
(戦慄する永久の視界の隅で、その動揺を沈めるように半透明の四速歩行の獣が戯れている。
優奈の手にじゃれ付くその姿はとても愛らしく、とても心が落ち着いていくのがわかる。)
詳細は知りません、けど………"龍に護られた巫女"ということで文献に残っていた気がします。
確か――私が"奏鬼眼"のことを学ぶ時に引き合いに出されたいくつかの事例のうちの一つ……
(その家が護ってきたもの、護ってきたが故にその家として成り立ってきたもの。
≪奏≫が鬼として世を生きるために"奏鬼眼"を受け継いでいったように
他の家にも代々後世に残して言ったものがある――その中にそんな名前のものがあったような気がして)
(家を無くして尚受け継がなければならなかったもの――――)
……………………
(じっとビジョンを見入る――津波だろうか?それとも河川の氾濫?
そのどちらとも言い難い不自然な水害、それから逃げる人々、そして対応する集団
――何が原因でこんなことが起きているのかじっと見極める。)
………愛華ちゃんの"力"はただ水を操ることではないんでしょうか?
私の勘ですけれど―――本当の"力"は「水谷の守護神の加護を行使する」。
(話を統合してみる、推理してみる、そして――自分なりの答えを出し、伺う。
何度かぶれる視界を正そうとゆっくりと金色の瞳、"奏鬼眼"をひらき
額とあわせて三つの眼で優奈をじっと見つめて)
そして、その力を安定させるための何かが今なくなっている?
【というわけで本日もよろしくお願いしますっ】
【カーブ投げますよ?!】
>>304 ええ、水谷家はその"水の龍"の化身を代々身に宿してきた者の家系なのです
ただ………現代に近づいていくにつれて、
その力を発覚させられるかどうかはわからなくなってきていたのですが………
実際に、わたしの父母は力を発揮する事は出来なかったと聞いた事があります………、
でも………、その反動か、わたしは力の最大限を使う事が可能だった………
(表情が陰る、水で出来た子犬はそんな気持ちを察したのか肩に駆け寄り頬を舐める)
原因は………、わたしの意思に反して暴れだした力が、周りの水分を糧に増大していった事にあるのです………、
そして、力がようやく収まって、わたしは故郷から逃げて………とある人と出会ったんです
(若き優奈が自分の故郷から逃げ、彷徨っている途中倒れこむシーンが映る)
(そしてそれから一分後、とある男性の姿が優奈を起こし、救命行為を行う)
彼……、"愛華"の父となる雅也さんと出会う事になったんです
(正にその通りであると表情に浮かべて、頷く)
(そして子犬を確認して首をかしげると、その子犬は奏に駆け寄っていく)
愛華には………その力を制御するのに必要な物を与える事ができなかった………、
そして………、それが何かを…私たちは突き止める事ができなかったのです………
(子犬は奏にじゃれつく、話の邪魔にならぬ様そーっと)
ん………
(目の前で起こっていたのは力の暴走で水が氾濫した集落。
そこから逃げた優奈――
そこには何があったのだろう………罪の意識に苛まれた女性がいて、ソレを咎めることなく
受け入れた男性がいたのだろうか?)
(憶測でそうであって欲しいと思うのは、自分が罪を背負った人間を慕ってやまないからだろうか。)
貴方は……雅也さんと出会い、愛華ちゃんを生みそして――
(――力を制御するためのモノがあるらしい………数百年の間に廃れてしまったソレを
娘に与えるために自身の過酷な過去を打ち明けることができる人物とともに
ソレを探して………?)
………ぅんっ
(水でできたその子の手触りはすべすべしていて、夢だというのにひんやりと心地よい冷たさを持っていた。
思わず肩を跳ねさせて、小さく声を出して、首の後ろ辺りを揉み解すように撫でてから
背中をなで、尻尾の付け根をくすぐっていき――)
――………突き止められずに海難事故にあった。
ひょっとして、制御できない貴方の力が暴走して?
(遠慮がちに、大量虐殺の原因として言うことを躊躇いつつ言葉を紡ぐ。
失礼だと思ったが、否定してもらえるならそれに越したことはない。肯定だったら――
ますます愛華から目が離せなくなってしまう。)
>>306 雅也さんは………表向きは単なる医療大学の教授だったのですが………、
実際は、異能・異形の類の歴史研究を行っていた人だったんです、
彼に介抱されている内に………、わかったんですけどー♪
(ただただ運の良さで出会ったらしい、笑顔で少し、気を紛らわせてみる)
そしてわたし達は…、追っ手から逃げるように、"この町"へとやってきたのです………
それから愛華も生まれて………、不安ながらもしばらくは平穏な日々を送ってきたのですが………、
(目線をさっき作り出した福引券に移す)
考えてみれば………全ては仕組まれていた事だったのかもしれませんね…、
いえ………私たちの存在を快く思わない何者かに………、狙われてしまったのです………
(福引券が旅行目録へと変化していく)
あの日、"愛華"が………商店街で特賞を当てたんです………
(奏が具現化していた金のプラスチックの玉を見る)
愛華と……雅也さんは、喜んでいたのですが………、わたしは嫌な予感がしたのです
ただ喜んでいる二人に………"その時"それを言う事が、出来ませんでした………
(初等部6年の頃の愛華がビジョンの中で特賞をあて、持ち帰り父と喜ぶ姿が映る)
(しかし……優奈の表情は笑顔であっても、どこか暗い)
いつか…いつかと、結局言えぬまま、旅行の日を向かえ………、
わたし達の乗った船は………沈められてしまいました………、
(ビジョンの片隅………、若き優奈を追っていた忍者装束の何者かが映って消える)
(彼がいる目の前で、"力"は扱えず……そしてその時はやってくる)
ただ、愛華だけは……雅也さんの友人に預けていたので………無事ですんだのです
――ふふっ、運がいいんですね。優奈さんは……
けど………いえ、何でもありません。
(少しだけ不可解だ……都合が良すぎる。
たまたま異形や異能に理解のある者とであって、たまたま追い込まれるように
この町にやってきたような気さえする。)
(――「全て」。自分もそう思った自分も「全て」仕組まれているもののように思える。)
あの………生活している中で何か雅也さんに不審な点はありませんでしたか?
連絡もなく帰りが遅くなるとか、時々どこかの部屋に篭っているときがあったとか
(雅也さんは雅也さんで別の意思で行動していた可能性
ソレを愛する人に告げられない戦いを強いられていたとか――)
………そうですか。
(掌からプラスチック製のそれが零れ落ちる。夢のなか、音も立てずに机を打ったソレは
水の犬の前までで転がり、そのままおもちゃとなった。)
(大量虐殺者の娘として後ろ指を指されるような事態は避けることができた――ほっと胸をなでおろす。)
それが今………愛華ちゃんが孤独に震え、今尚何かを知ろうとしなければならない理由。
言えることがあります。
(真剣な顔でテーブルの上に肘をつき、手を組み合わせる。
その手の上に顎を乗せて、眉間に力を入れて優奈を見て……)
多分、水龍の制御方法は誰も掴んでいない。そして、彼ら――貴方の命を奪った方々に至っては
「水谷の守護者」が愛華ちゃんを護っていることを知らない。
憶測の域は出ませんし、その方々が何者なのかわからないのでなんともいいがたいのですけれど………
(そう言ってから眼を閉じて、再び奏鬼眼を閉じた漆黒の瞳で優奈を見る。)
………結論は出ませんね。一度起きてちゃんと調べたほうがいいかもしれないです。
海難事故にあった日付、船の名前なんかわかりますか?
>>308 ………?
(彼のことについてはありのままを言ったが………、何か腑に落ちなさそうな表情を浮かべている)
(やはり………雅也さんも………?)
それは………わたしといる限りでは、ありませんでしたけど………、
(実際にそうなのだ、婚約して以来は一言も異形・異能に関しては言わなかった)
(優奈自身はそれに関わっているのを知っているにも関らず、である)
(まあ、自分がそれを聞かなかったという事もあるのだが―)
(子犬はプラスチック製の玉をころころと転がして遊びだし………しばらくしたら消えていった)
わたしも恐らく………そう思っています、
愛華が能力に飲み込まれるのも貴方に頼んだ一つの理由、ですが…、
わたしを追っていた何者かが………、いつか、愛華に危害を加える事になるのではないかと………、
(そう考えると死んでも死に切れない…、だから、奏家の当主に会いに来た)
そうですね………、あれは、数ヶ月前の……愛華が、中等部に編入する4ヶ月前の出来事だったと思います
船の名前は……………"海流丸"だったかと………?
(あまり詳しくは覚えていない、が、今ここで提供できる情報は出来る限り提供しておきたい)
……偶然なら良いんですけれど
(実際どの程度の距離が彼らの間にあったのかもわからない
実際に生活していたのは自分ではなく瑞谷一家なのだから――)
となると、スピード勝負………になってしまいますね。
愛華ちゃんの安全を確保しつつ、彼女の"加護"を安定させる………
(できるのか?――自らの未熟さを省みてその言葉が胸のうちで反芻される
やらなければならないことはいくつある?
兄を連れ戻し、拓兎や前山くんの力になり、≪深凪≫としてではなく葵と流してくれた情報の整合――
郡 太一朗についても調べなければならない。)
(12月から1月の間に沈んだ船、その原因を把握して
愛華の生家で雅也が何か残していないか調べる――――後は本人の力を探る。)
(やるんだ、全て。≪奏≫の名を継ぐ為に。奏鬼眼に恥じぬように。)
愛華ちゃんのことは任せておいてください。
こちらのほうで調べて、必ずや"水谷の守護神"の正体を暴いて制御させて見せますから。
――後は起きて行動しようと思います。
(気がつけば二人とも立っていて、立ったまま色のない空間で対峙する事になっていて――)
【すみません、またもや眠気がっ】
【えっと、凍結なり置きで〆なり使用かと思うんですがよろしいでしょうかっ?】
>>310 【では、プロローグとして一旦区切りにしましょうか】
【わたしがまた置きレスをしておきますので、それにもう一つ〆としてお返事いただければ幸いです】
【また別な日にロール上で調査なり何なりした方が楽しみが増えます、わたしもその為の準備が出来ますし♪】
【今夜はお付き合いありがとうございました(一礼)】
【また縁が御座いましたらいずれ………】
【はいな〜。
えっと、主に調べることは
・海難事故の原因、船の損傷の仕方。コレは大雑把でいいです
なんなら人為的な痕跡が巧妙に隠されてた――程度とか。
・愛華ちゃんの生家に何か「雅也さんが残した手記」とか隠し部屋とか
・忍び装束を纏う組織についてですね。コレもいくつか候補に挙がっていただいてもかまわないくらいですっ
こんなところでしょーか。】
【同じく、色々考えさせてくれてありがとうございましたっ!】
【今夜も楽しませてくれてありがとうですっ!お付き合いにも感謝ッ!!】
【それでは失礼します。お疲れ様でした〜】
>>312 【それではまた、置きレスにて】
【お休みなさいませー♪】
【スレをお返しいたしますっ】
【置きレスにお借りいたしますね、】
>>310 ………大変かとは思いますが、どうか、よろしくお願します、
(まだ、本当の当主ではないにしろ、今の彼女を置いて頼れるものはいない)
(優奈自身はもう現世に存在していない身分、歯がゆい思いをしながらも、その責務を押し付ける事になってしまった)
(葛藤しつつも、頭を下げる)
どうか………、愛華の事を………守ってあげてください、
本当に……、本当に、よろしくお願い致します、"未来の"当主様…
(改めて愛華の事を託し、今一度頭を下げる)
きっと………、貴方にもいつか………報われる日がくるでしょう、
『奏家当主』として……、『一人の奏さん』として……―――
(そして………人影の姿から光源となり……いつの間にか、その姿を消していった)
(一人の女子高校生に背負わされた運命に、明るい希望の光として言葉を残して―――)
【わたしはこれで、〆にいたしますね】
【また縁があれば………、よろしくお願いいたしますー♪】
【Namelessさんとのロールにスレッドをお借りしますー】
【
>>251からだったねん。今日もよろしくーだ】
同じ、二年。……ふむ、道理で何処かでみた顔だと思ったよ。
だがね、私は気に入った人間の顔しか覚えるつもりはない、のさ。
(ぎりぎりと頭を締め付けながら、考える)
(何故自分がここにいるのか、なんでこんな姿なのか、こんなところで何をしていたのか)
(いつものように学校に行って、それなりに面白く、でもちょっと退屈な一日を過ごす)
(それからはもう夜、深夜の街を往き、時に戦い時に遊び、この世にあらん限りの自由を謳歌していた自分)
(そんな自分の姿には、記憶には、今一切のブレはない)
(だけれども、こんな状況になっている理由だけは、全く以って覚えがないのであった)
ってゆーか。ちょっとは落ち着け。
(そんなぐるぐる回る思考を妨げる、どうにも耳障りな声)
(その声の主が今、自分の掌の中にあると分かれば、掴んだその手を開放して)
(腕組みしながら呆れた様子でジロ、と睨んで)
なんだかよく分からんが……要するに、あんたを追ってた不審者ってのが
まだこのあたりにもいるかもしれなくて、そいつが私にも関係があるかもしれない、と。
(よく分からない言葉の羅列から、なんとかそれだけ情報を引き出して)
なるほど、それはそれで面白い。引きずり出して面ぁ拝んでみるかね。
(そして、好戦的な笑みを浮かべる)
(それは大凡人のそれではなく、血に飢えた獣のそれに近いもの)
……の、前に。この格好は何かと困る。着るもの、寄越しな。
(ずい、と手を突き出した)
【では、今日もよろしく頼むよ】
ますますもって残念だー。
今この瞬間から気に入ってもらえるよー努力しようか。
というわけで痛いのやめてえええええっ
(落ち着けと言われても、眼球や脳漿をぶちまけるのは勘弁願いたい)
(本気でそんなことを思わされてしまうほど、強い力が籠められていた)
(それとも、手加減するほどの興味すら持ってもらえていないのだろうか)
(そりゃあわけもわからず裸で山に放置されていたら、混乱はするだろうが)
ひゃぐうっ!?
ううん、でも相手の……気配みたいなのはもうないんだ。
霧原さんが見てないなら、探しても無駄なんじゃないかにゃ。
こっちの方向だって自信はあったのに見失っちゃって。
(ようやく離されたが、平常状態をすぐに回復するには至らず)
(戦闘で受けた傷とアイアンクローで受けた痛みに悶えつつ)
(這いつくばって、ひしゃげた蛙のような声で答える)
うん、まーなんにせよ服は貸すよ。
汚れてるけど、これしかないんでちょっと我慢してねー?
(もはや女王様に命令された農奴のごとく、逆らうという発想すらなく)
(掴まれて咄嗟に発した言葉をきっちりと守ってシャツを脱ぎだす)
(肉のない貧相な身体には、できたばかりの擦り傷が所々見られた)
(土埃もついていて、思ったより酷いなと渡す前にばたばた振ってみる)
お待たせ……「なんで」て質問には答えられなかったけど。
とりあえずこの状況をどう打破するか考えよーか。
上半身裸の男と、シャツ一枚の美少女なんて状況はひじょーにまずいと思うんだ。
(痛みと恥じらいと疲労で、もはや罠かもしれないと疑う余裕もなかった)
(ぐるりと貧弱な背中を話相手に向け、覗いてませんよーと全身でアピールする)
ん、ありがと。流石に助かったよ。いくら何でも夜は冷える。
こんななりじゃあちょっと寒くてね。……ま、汚れてるのはこの際だ、気にしないことにしよう。
(いそいそとシャツに袖を通す。思うことは多々あれど、今は一先ずこちらに専念)
確かに、そうみたいだけど……。ふむ。
(ぐるりとあたりを見回してみる。やはり誰もいない)
(誰かがいるような気配すらしない、逃げたか、それとも……)
やっぱり、私としてはあんたの仕込み、って線を疑いたいよ。
その様子見てると、どうにもそんな感じはしないけど……ねぇ?
(貧相な背中に軽薄そうな声。どこをとっても脅威を感じる要素などは皆無)
(きっと、何処かの街中で出会ったのなら、それこそ一顧だにしないような存在)
……とりあえず街に戻る。そこでなら着るものくらいいくらでも用意できるだろうさ。
(多分に真っ黒で、あまり道徳的によくない方法を使うことは目に見えているのだが)
(今のところ、他に術がないというのだからどうしようもないのである)
その後、ゆっくりあんたを問い詰めたいところだけど……む。
(そこまで話して、小さく音がした。ぐぅ、と言う音。さっくりといってしまえば腹の音)
(彼女は飢えていた。それは今の姿になる前からのことで、今尚引き摺っているようだった)
腹も減ったね。……むぅ。
(そして、実に困ったことだがこの目の前のなんとも冴えない少年)
(それが、妙に美味そうに見えてきてしまうのだった。主に食事的な意味で)
私、そこまで堕ちたつもりはないんだけどね。……ふむ。
(とはいえ、喰らおうと思うのならばこの距離、位置は理想的と言えるだろう)
(実際、ちょっと心は揺れていた)
――へ。ああ、うん。どーいたしまして。
やージャストフィットじゃないのもついでに勘弁してねん。
(肉食獣か吸血鬼のような表情を見た後だっただけに)
(素直にお礼を言われるとは予期できず、面食らった)
(間の抜けた声を表に返しつつ、認識を改めることにする)
(とりあえず、理性0%ではない。よーし)
えええ、もう衣料品売ってるよーなとこは閉まってない?
ちょっとこの事情を飲み込んでくれそうな友達はいないねえ。さすがに。
(理性を過信しすぎたせいで、目の前の少女の思考を読めなかったのだが)
(彼女の奔放すぎる性格を把握するには、まだ痛い目に遭い足りないようだ)
んん、ほんとに何も覚えてないの?
……けっこう登校してなかったみたいだけれど。
正ちゃん自身も、霧原さんの顔見たの久しぶりなんだ。
(本人の元の性格、というのも少なからずあるかもしれないが)
(理性の残っている人間がああいう行動をとるなら、やはり)
(いきなり山中にいたという事実に混乱しているのではないか)
(罠かもしれない刺激してはならないと慎重になっていたが)
(少しずつ、とろ火のように記憶を温めてあげたほうが良さそうだ)
(――死んでいた、というのはもう少し後にしよう。火力が強すぎる)
ああ、そーだ! とりあえず僕ん家こない?
そしたら服の替えもあるよっ
正ちゃん自身この汚れをなんとかしたくってさー。
(ことことお鍋を煮込む映像が脳内に浮かんだ際、聞こえてきた音)
(自分のものではないとなると、と視線を外したまま提案してみる)
(168cmの御木本が着ていたシャツにぴちぴちに押し込まれた)
(170cm後半代であろう霧原さんのボディーはいささか目の毒だった)
(着替えを渡して、さりげなーくお腹の虫にも静まってもらうとしよう)
(そうすれば、もう少しソフトでマイルドな話し合いができるかもしれない)
………ちょっと、待て。
(困惑する思考も、微妙に身体をさいなむ飢えも、二つまとめて吹き飛んだ)
結構登校してなかった、って。どういうことだね。
私は今日も普通に学校には行ってたはずだ。覚えてるぞ。
(あくまでも彼女の記憶のなかではそうだった、そこまでしか彼女の記憶はなかったのだ)
………まさか。
(自分ですら気付かぬうちに、あの妙なところに、繭の中へと閉じ込められて)
(想像するだけで怖気が走る。一体自分に何が起こっていたというのか)
冗談じゃあないっ!……おい、私は一体どれだけここにいた。
一体どれだけの間、学校にいなかった?
(背を向けた御木本の肩をつかんで無理やりこちらに身体を向けて、鬼気迫る表情で詰め寄った)
場所変えて落ち着いて話がしたい、ってのならまあ歓迎するさ。
なんだかわけが分からないしね、頭おかしくなりそうだ。
(大きく息を吐き出して、何とか心を落ち着けて)
面白い状況は好きだよ、それはそれでいいのさ。だけど、理解できないってのは気味が悪いんだ。
……案内しな。あんたの家までね。
(情報収集、衣類の確保。食料の確保)
(やるべきことは色々あるが、とりあえずまとめて果たせそうだ、と考えて)
今日もって、そんなに綺麗さっぱり記憶が飛んでるの!?
ええっと――月ぐらいから見なくなったからねえ。
(背後に続いて来る少女を落ち着かせようと、努めて穏やかに話す)
(超常現象が起こったのは間違いないのだから、せめて冷静にと)
おお落ちついて落ちついて!
毎日顔合わせてるわけじゃないから、細かくは言えないよっ
ただ、少なくとも数週間って単位じゃーないにゃ。
それにずっとここにいたわけじゃないみたいだー。
何人かは、学校に来なくなった後も君の姿を見てたみたいだから。
(その一人は自分が霧原朱音を殺した、などと告白してきたのだが)
(今そんなことを言ったら、アイアンクロー以上の技をかけられそうだ)
(裸でずっといたわけじゃないんだ、とややずれた方向で心配して)
そーゆーこと、とりあえず衣食住揃えてから話さない?
こんな恰好じゃ一つ一つ確認するなんて無理だよー。
(さすがに色気より怒気が気にかかり、ぽんぽんと同級生の肩を叩く)
(再び前を向いて歩きだし、人の少ないルートを選んで案内すると)
(シャツ一枚の美少女……とついでに自分の貧相な身体を隠すように)
(アパートへ手招きして、空き巣にでもなったかのようにこそこそ鍵を開けた)
あー、えー、まずはシャワーを勧めるべきかなん。
その間に着替えを用意しとくよ。
正ちゃんも後で泥を落……ああ自己紹介忘れてた。
御木本正太郎です、以後お見知りおきを。
(少々会話しただけでも、"女王様"という印象を抱かせる霧原さん)
(そんな相手に同調したのが半分、和ませたいのが残り半分で)
(ぱっと手を奥に伸ばして、いまだ視線のきつさが残る彼女を迎える)
(相手の入浴中、時間を潰してしまうのももったいない)
(土を払って髪を簡単に洗ったら、夜食でも作って待っていよう)
(じっとしていたら、いたるところを打ちつけた痛みも再発しそうだ)
【む、ごめん。最後の3行がちょっとばかり抜けてたねー】
【"向こうがすんなりお風呂を選ぶようなら"と補完しといてもらえると嬉しい】
【失礼致しました】
……色々と、不可解なことが多すぎる。徹底的に確かめさせてもらうよ。
一体、私はどれだけ行方不明になってたというんだ。
おまけに、私の姿が見られてる?偽者でもいるってこと?それこそ随分気分が悪い。
私は一人でたくさんだ、でもって何より、自分の行動を自分で把握しきれないってのは、気分が悪くて仕方がない。
(ひとしきりずらずらと台詞を並べて、胸の奥にたまって淀んだイライラを吐き出して)
(腹立ち紛れに、手近な樹を蹴飛ばした。既に人間のそれではなくなっている力)
(それを全力に込めて。もちろんその樹は粉砕されて、蹴られた場所から折れて倒れた)
(アパートまでへの道は、どうにもこうにも大変だった)
(山道を越える最中では随分と寄ってくる虫に悩まされもしたし)
(水を操る彼女にとっては、そんなものは脅威にもならないだろうけど)
(多分、上半身裸の少年にはそれはそれは堪えたことだろう)
(更に災難は続く、街に出ればそれなりに人はいる。至極当然に見つかることもある)
(面倒ごとは嫌いだ、と。言葉より先に拳が飛んだ。死人は出ていない、多分)
(はてさてかくして、何とか場面は移り変わって)
ああ、頼むよ。……ええと、じゃ、正太郎でいいね。一応よろしくしとくよ。
(あまり着心地のよくないシャツを、まずは一気に脱ぎ捨てて)
(その後ろ姿を存分に見せつけながら、浴室へと入っていった)
(と思ったら、ひょいと顔を出して)
……命が惜しくなかったら、あんたも入っておいでなさいな。
(とりあえずは少しだけ、いつもの余裕を取り戻せたようだ)
(挑発するような口調で言ってのけ、髪をかきあげ再びその姿が浴室に消えた)
んまあそのへんの不整合性は、僕も気になってるとこなんだ。
家で万全になってから一つ一つ……ひぃっ!?
(まったりと、と言いかけたところで嫌な地響きに思わず振り返る)
(太い胴を消し飛ばされ倒れた樹木は、先ほどの戦闘を思い起こさせ)
(彼女本人が"不審者"なんじゃないだろうかという疑問をすぐに抱かせた)
(むしろ、状況的にもっと早くに疑ってかかるべきだったのかもしれないが)
(なんでもかんでも解放的な霧原さんが、嘘をついているようにも見えない)
わああああああああ死ぬ、死ぬからダメ!?
(そんな怪力を目の当たりにしただけに、殴りかかる姿を見れば)
(虫による痒みすらそっちのけでそれはもう必死に止めに入った)
(ある時は腕にぶら下がって威力を軽減させる代わりに張り倒され)
(またある時は幻術で彼女の筋肉を2%ほどおねむにさせてと)
(戦いの最中に負けないくらい、身体と能力を酷使する事になる)
(通報する暇も介抱する暇も与えられることはなく、犬の如く従い)
(吹き飛ばされた罪なき人々の息があるのを確かめるだけで一杯だった)
い、いや。本能だけじゃなく良心も惜しいからね。
あ……ははははははは。
(おかげで、いつもなら赤面して頭を打ち付けるような艶っぽい冗談を言われようと)
(今の御木本に反応する力はなく、空洞に風が通ったかのような平板な返事をする)
(美しいウエストのくびれやゴージャスなヒップラインも霞んだ視界でよく見えず)
(浴室のドアがばたんと閉まるなり、心身ともに疲労困憊して廊下に倒れ込んだ)
(わかった。彼女は理性をきちんと保った上で本能に忠実な選択を常にしてるんだ)
(い っ ち ば ん こ ま る パ タ ー ン で す よ ね ! ?)
あたた……これは覗きじゃないよ。
洗面所で手を洗うだけだよー?
(音をよく聞き、本人が脱衣所から去るまで身体を起こさず。いや起せず)
(シャワーの音が聞こえ始めると、ようやく指から肘にかけ手を石鹸に包む)
(料理の最中に埃が落ちてこないように、毛髪も勢いの良い水流に突っ込むと)
(タオルで適度に水気を払い、冷蔵庫へと中身を確認しに全身を引き摺る)
柔らかいのがいいよね。夜だしお腹減ってるみたいだしー。
(一番困るタイプに遭遇して尚、御木本正太郎は夜食を作るという約束を忠実に守った)
(身体的にはひ弱かもしれないし現実の女性にも免疫は全くと言って良いほどない)
(が、ここまで破天荒だとかえってギャルゲで鍛えた精神力を発揮できる気がしたのだ)
(そうだ90年代の突飛な娘とかこの前でた魔族の王女とか、そのへんを思い浮かべよう)
(回復と現実逃避の狭間にある中、両手は煮物と汁物をてきぱき準備して行く)
(蛇口を捻ると、熱いシャワーがあふれ出た)
(どちらかといえば熱いほうが好きだから、大分設定温度は上げてある)
(そんなお湯を全身に被って、僅かに皮膚がひりつくような感覚を感じながら)
……ま、なかなか悪くもないか。
(さほど広くもない浴室で、それでも悠々自適に寝そべって彼女はそう呟いた)
(液体を操るその力で、浴槽まで巻き込んで水のベッドを作り上げ、その上で優雅に身体を伸ばしていたのだった)
ま、本当に入ってきたら来たで面白い、かと思ったんだがねぇ。
(どうにも反応が薄くて、それはそれでちょっと不満を感じていたりもするのであったが)
……記憶の欠損、空白の時間。でもって、私自身知らない私の行動、と。
一体どういうことなんだか、さっぱり飲み込めないね。
(もはや何も呟くことなく、静かに、静かに水の流れる音だけが響いて)
あぁ、面倒だ!とりあえず事情知ってそうな奴を見つけて、片っ端から話を聞こう。
で、これが誰かの仕業だってのなら……ぶっ潰してやろうじゃないか、そいつ。
(一気に身体を起こしてそのまま立ち上がる、そうするとそれまで寝ていた水のベッドはたちまち形を失って)
(排水溝へと消えていく)
(そしててきぱきと着替えを済ませ、湯上り姿で2、3言しょうもないことを喋って)
いただきます。
(まずは、食欲を満たすところから始めたようだった)
(けれども、だけれども。もはや彼女にとって、この身体にとっての食事の意味は)
(大凡の生き物の指すそれとは、全く別のものへと変わっていた、だから)
………。
(煮物に手を伸ばした。それほど時間もなかったろうに、よく味も染みていそうだ)
…………。
(サラダにだってドレッシングをかけて、ぱくりと一口行ってみた)
これは、減塩食か何かかね?
(まず最初に変わったものは、恐らく味覚と呼ばれる何か)
(それでもなければ、その概念そのもの。要するに、何も感じなかったのだ)
(塩気も辛味も、甘味も酸味も何一つ)
やーやー、ごはんできてるよん。
お腹を悪くするといけないからいっぱいになったら残しちゃって。
しっかり正ちゃんが朝食として活用するからさー。
(一応シャツを着ていたが、まだ完全に清潔になったわけでもないので)
(食卓に招いた後は入れ替わりに熱いシャワーをたっぷり浴びるつもりだった)
(ゲストのお箸も用意してさあ立ち上がろう、とした時に意外な反応を返されて)
(浮かせかけた腰をすとん、と下ろして首を傾げる)
特別濃くはしてないけど、おかしいな。
少し失礼させてね?
(夜であることに加え、激しい運動から間もないとあってあまり食欲はないのだが)
(甘く煮込んだはずのカボチャにも、たっぷりかかったドレッシングにも反応がなく)
(断ってから、別の端でキャベツを摘み上げると自らの口に放り込む)
ん、ぐ。むしろドレッシング多目ってくらいだよー。
もしかして霧原さんも、歩き疲れて舌が鈍ってるとか?
(液状になるまで顎を動かして嚥下し、味を確かめてから問いかける)
(まずは表面的な、誰にでも当てはまるありきたりな仮説を示して)
それとも――ほら、お互い夜に出歩くような人間だからさ。
なにか特殊な事情でもあるのかにゃ。
(それから、1ステップ踏み込んだ質問を笑顔のまま投げかけてみた)
(一糸纏わぬ姿で山中いたという状況だけが異常なのではない)
(巨木を倒し、通行人を吹き飛ばした彼女は常人出ないと確信して)
(頭の中に留めておいた会話の一部をアンロックすることにしたのだ)
他にも、心当たりのあることあったら話してみてよー。
原因がわかれば、何かできるかもしれないし。
僕としても、さっきまで追いかけられてた不審者さんの行方が知りたいからねん。
山か街か……それとも、魑魅魍魎の住まう異界かーってね。
とりあえず僕からは、そうだね。
伊織津綺子さんが君を探してたってことを、伝えておかないとーだ。
【すまないが、今日はここいらが限界のようだ】
【明日ならそれなりに遅くまで付き合うこともできると思うが、どうだろうか?】
【あららごめん、無理させちゃったかな】
【了解、ならまた明日避難所でー】
【開始時刻はいつも通りにする?】
【土日だし、ある程度は早められるけど】
【今日も楽しい時間をありがとうだよー】
【正ちゃんがこんなに追い詰められたのは初めてかも(←)】
【はっはっは、これからもっともっと追い詰めて行こうじゃあないか】
【では、明日も同じ時間ということにしようか】
【よろしく頼むよ、では今日のところはおやすみ、だ】
【ぎゃああしまった、綺麗に墓穴を掘った!?】
【ううう……ぜひよろしくお願いします女王様】
【それじゃー明日を楽しみにしてるねん、おやすみい】
【スレッドをお返ししますー】
【お借りします〜】
>314
………――。
(目覚めは最悪だった。頭が痛いし耳鳴りがする、ついでに何か肩やら指先やらが痛かった
言うまでもなく、眠っているのにもかかわらず脳を休ませなかったからだろうと思う。)
(軽く頭を振って見やる時計が表示する時刻は4:44――起き抜けにいやな数字をも見たものだ。)
――『どうか………、愛華の事を………守ってあげてください』
――『よろしくお願い致します、"未来の"当主様… 』
(夢のなかでの出来事はこれ以上ないくらいにはっきり覚えている。
やるべきことも頭の中にたたきこまれたままだ
髪留めのゴムを取り、軽く両サイドで括ってある髪を解く。)
("瑞谷 優奈"の言葉、子を思う母としての顔を思う。
何度も頭を下げて、本来ならば自分でやりたいことだというのに手を伸ばすことすら許されず
子の行く末を見ていることしかできない――哀しき母の姿)
重いなぁ………
(気だるい体を引きずるように身を起こして呟く。
肩のあたりの筋肉が妙に張ってる感覚を感じながら、寝巻きのボタンをひとつずつ外していき)
(胸のうちか、背中か………何かを背負うということが確かな重みを伝え、自身の心を押しつぶそうとしているのがわかる。)
………ありがとうございます。
(報われたいわけではない――と思っていた。
見知った人全員の努力が報われて欲しいとは思ったことがあるが自身が報われたいなどと思ったことはない――と思っていた。
けれど、あの優しげな瞳でささげられた言葉に「自分は報われたいんだな」ということを自覚する。)
(――そんな自分の未熟を感じつつ携帯に手を伸ばし電話帳を開く選択するのは『実家』)
(週末。久しぶりに実家である≪奏宗家≫に足を運ぶことにした――――)
【それではこちらも〆を置かせていただきました。】
【数日間+αに渡ってのお付き合い、本当にありがとうございましたっ
アドリブにも付き合っていただきましたし感謝しても仕切れないであります】
【改めましてお疲れ様でしたっ、またよろしくお願いしますっ】
【置きにお借りしました〜】
【名前】竜胆 凍(りんどう こおる)
【年齢】18
【性別】女
【身長】176cm
【3サイズ】計ったこと無い。身長相応。
【容貌】肩まで伸びた白髪、濁った灰色の眼。薄汚れた白基調のセーラー服着用。
身長相応に胸もあるし腰もしまっているが肩幅が広いため
グラマーと言うよりガタイがいい印象を受ける。
中性的な顔立ち。
【能力】
魔刃:全長200cm、幅20cmほどの大剣。見た目通りの重量をもつが竜胆にとっては重くないらしい。
霊的武器で触れた相手の存在を吸収するという特性を持つ。外傷はつかない。
存在を喰らい尽くされたものは跡形も残らず消滅する
自我を持ち、他者の存在を喰らうために竜胆をあやつる。
呪い:「他者を助けてはならない」という呪いをかけられており
破った場合、魔刃の標的になってしまう。助かるためには他の存在を差し出さなければならない。
時間凍結:触れたものの時間を凍結させる竜胆本来の能力。
空間そのものを対象にはできず、必ず人なり物なり対象が必要。
永久的に対象の時を凍結させることも可能だが外部からの衝撃に脆く
「打ち破る意思」を持った衝撃を受けると容易く凍結状態が解除される。
主な用途は魔刃の封印。呪いの発現条件を満たしても凍結状態は解除される。
対象に触れている時間が長ければ長いほど長く時間を凍結させることができる。
【希望】戦闘、交流、エロ、長考遅レスの許容
【NG】特に無しだけどよくわからないものはわからない
【弱点】
・典型的なパワーファイターであるため、動きが鈍重で攻撃後の隙が大きい。
・凍結の対象にできるのは1つだけ。
・その為魔刃を封印している間は実質無能力。
・対象の時間を完全に凍結させるのには時間がかかる。(短時間なら一瞬触れるだけでも可能)
【備考】
・高等部三年生。魔刃遣い。
・他者を助けると呪いの条件を満たすため、それなりに頭も切れ、運動神経もいいが
成績は下の上。誰かと一緒にいるとたびたび足を引っ張る無能を演じている。
・容姿こそ変わっているが、他人の興味を引くに至らない人間。
・幼少の頃、魔刃と契約関係になり両親を殺める。その事件がきっかけで能力に目覚める。
・両親の死体は残っておらず、失踪扱いになっている。
・魔刃に封印されている存在の
「存在を一兆吸わせれば本来の姿を取り戻せるので、他者との契約は必要なくなる」
という言葉を信じて犯罪者や異形の存在を奪い、殺している。
・口数が少なく、物静かで冷静そうに見えるが
感情を表に出すのが苦手なだけ。実際は直情的で浅慮。
【プロフ投下……】
【ついでに30分くらい待機する。】
【ロールにスレを借りますよっ】
そいつは上等。
……でも、先輩と一緒にお風呂に入ったら、匂いをかき消されるだけじゃ満足しないぜ?
先輩の匂いをしっかりと俺に刷り込んで貰わないと。
(いきなりの言葉に顔を赤くして、勤めて淡々とした口調で、ぷいっと視線を逸らし)
…思春期ってやつか?
でも、思考そのものは今の先輩なんだから、それもちょっと違うか。
………んー、俺は、葵さんより上の視線で見れることがないからな。
ちょっとお得な感じがするぜー?
(そう言うと、ひょいっと彼女の身体を抱き上げて、にっと笑い彼女と視線を合わせる)
…しかし、どうすりゃ、元に戻れるんだろうな。
異形の仕業ってんなら、何かしら対処方法はあるんじゃないのか?
(特に深凪のような機関であれば、研究をしているんじゃないのだろうかと首を傾げて見せて)
…ずっとそのままでっていうわけにはいかないだろうしなぁ。
(じぃっと抱きかかえたままの彼女を眺めながら)
【時間と待機宣言リミットから判断して、もう落ちられているものと判断して……
失礼して、ロールに場所をお借りいたします。もし、問題があれば遠慮なく、です】
>>333 ……この格好でもそのような事を仰いますか?
――お風呂、というのは物理的にも洗い流す、という意味でっ、
私も、汗と土ぼこりを流したいと思っているだけですから。そこで頬を赤らめないでください。
(その言葉にしっかりと意図をくみ取ったのか、恥ずかしそうに顔を赤らめて、彼の頬を指先でひっぱる)
私がかがんでいるか、貴方が物理的に高い場所にいるか、でないと
2pの差はどうしても埋まるものではありませッ――……ん、から。致し方ないかと。
(ひょい、と抱きあげられて目の前に視線がくると、びっくりしたような表情をしたが、
彼の顔が笑っているのを見つけるとすぐにいつもの表情にもどって、ジッと見返す)
……朱羽が大人しく来てくれていれば、すぐどうにかなりましょうが、
貴方の言葉通りならばどんなに呼び出しても来ないでしょう。
実際、さきから電源は言っていない見たいですから――意図的に切っているのでしょうけれど。
(と、抱きかかえられたまま足をぶらぶらさせて溜息をついて)
可能性としては数日経てば戻る、と言う可能性もございますが――、
他は、何らかの刺激を与える、とかでしょうか……ショック療法、ではありませんけれど。
ほかは基本的に朱羽の分野です。まあ、私の状態等を聞いて危険ではないと判断したから、の
――あえての放置プレイ、なのかとは存じますが。
【というわけで。中断などなどもばっちこーい、というやつなのでいつも通りで】
【それでは、今日もどうぞ宜しくお願い致します、後輩さん(一礼)】
>>334 格好は関係ないだろ?
先輩であることには間違いないわけだし―――違うか?
(指で頬を引っ張られながら、むぅと唸って)
つまり朱羽さんなら、何か方法を知っているかもしれない。
けど、意図的に、連絡を絶っているかもしれないっていうのなら……、
何かしら方法はあって、そんなに心配することでもない…ってことか?
(そう言えば、喫茶店で話をしていたとき、携帯を弄ってたなとふと思い出して)
……ショック療法か。
でも、この場合のショック療法って、何なんだろうな。
普通、荒治療ってことになるんだろうけど……。
(まさか頭を殴って、元の姿に戻ると言うわけでもあるまい。うぅん、と首を捻って)
…まあ、数日経てば戻れるなら、それはそれでいいのかもしれないけど、
その間学校には行けないよな……ただでさえ、葵さん、出席が危ないんだろ?
(深凪に帰っていた時の事を思い出し、この街へ帰ってきたときもそんなことを言っていたことを思い出して)
………うーん、どうするかな。
個人的には、今の葵さんも可愛いから、俺としては困らないけどさ。
(抱きかかえていた彼女をすとんと地面に下ろして、再び悩み始めて)
【了解です、っと。そちらも何かあれば、言ってくださいなっ】
【】
>>335 (違くはない、のだけれど――と、こちらもむぅと唸りながら手を離して)
そう、問題はそこであるの――です。
出席があやういというか、そこの部分はきちんと補習を行うことで補完していただいたのですが
テスト前でもありましょう? やはり、長い欠席はわたしとしても避けたいところです。
(ただでさえ危ないのだだから戻れるものなら早く戻りたい)
(それに学校だけでなくこの体では狩りにも支障をきたすかもしれない。それは問題だった)
……こういう場合は、
とりあえず脳に刺激を与えてみたり、ですとか、電流を軽く流してみたり、ですとか
なんかそういうことをやっていたようないなかったような気が、するの、ですけれど、
―― 一番は術師に頼むこと、です。
呪術てきなものであれば一発で治していただけます。何か科学的なあれならばそういう機関の方が強いですけれど。
他に……――あ、……と、ないこともないのですけれど、
昔、朱羽に教えてもらったことですので、これは信憑性が薄い、というか。
(すとん、と地面に下ろされたときに何かを思い出したようでハッとした表情をするが)
(む、と唇を結んでどこか言いにくそうに目をそらして)
>>336 ………んー、本当に、難儀だな。
まさか、そのままの姿で登校するってわけにもいかないし…。
他にも色々と不便がありそうだよな。
どうしたもんだか………。
(残念ながら、こういうケースに遭遇するのは初めてで、何の知識もない)
(役に立てないことを、悔しく思いながらも、何とか解決策はないかと頭を捻り)
電流、か。
(あの少女ならあるいはとも思ったが、実際連絡が取れたとしても、
それが成功するかどうかは、定かではない)
術師か……俺の知り合いにはいないんだよな。
深凪にはそういう人はいないのか? ……機関といっても、いきなり知らない他人を、
『子どもの姿になったので、治してください』と言って、対処してくれるとは思えないしなー…。
しばらくは、このままで過ごすしかないのかな…?
(うーんと首を傾げてみるものの、やはり、解決策が出てくるわけでもなく、時間だけが過ぎていく)
(と、その時彼女が言葉を漏らして)
……うん? なんだか、含んだ物言いだな。
何かあるのかよ? 試せるものなら、試してみればいいじゃねえか。
もし、ダメなら他の方法を探してみればいいんだし―――。
>>337 体ぜんたいに、多くは脳に強い刺激を与えてみる、ということです。
あとは精神系の能力者の方――とか、とはいえ私も精神系の能力者は存じ上げませんし、
特に精神系の能力者は鬼門でもあるので、知り合いにいたとしても借りをつくるのは――
(躊躇われる、というようにわずかに眉をさげてから)
――ですから、≪深凪≫のそう言う人が、簡単に言えば朱羽なのです。
……あの女、私が困るとしっていてわざわざ腰を浮かすことをためらっているのでしょう。
(ただの意地悪だと分かっているから口を尖らせる。むう、と息をはいたあとに)
あ、あ……う、ん。
(言いにくそうに黒い瞳を右に左にせわしなく動かし、ようやくというように目をむける。
彼の近くへいくとその服の裾をぎゅっ、と握ってから精一杯に背伸びをして、
普段ならすぐにでも届く彼の耳元――の近くまで足をぷるぷるさせながら、口を近づけると)
…………せ、せ、―――性的な、交渉を、……す、ると、か―――。
>>338 ………まぁ、確かに自然に治るかもしれないものを、
わざわざ借りを作ってまで……というのも、面倒だな。
(参った、と言わんばかりにがりがりと頭を掻いて)
(彼女がそういう分野において苦手としていることは分かる。
特にそういう仕事をしていたのなら、その借りがどういうツケで回ってくるかわからない)
(難しいな、と小さく溜息をついて)
…なるほどな。朱羽さんなら、考えられるな。
俺も今日、あの人にさんざんからかわれたばかりだし―――。
(もし、彼女と連絡がついたところで、協力を頼んだとしても、断られるか、
もしくは、それ以上の厄介ごとを招いてしまいそうだ。それは自分としても避けたいところだった)
……どうしたんだよ?
(妙に言いよどむ彼女の様子を怪訝に思ったのか、彼女の顔を覗き込んで尋ねる)
(軽く腰を曲げて、耳を傾けると―――合点がいった)
っっ……なるほどな。
もし、本当にそれが効果があるとするのなら――――。
(あの女、わざと仕組んだのかもしれない、と内心呟きながら、赤面して溜息をつく)
……俺はそういうことには疎いから、効果が保証されるかどうかは、知らないけど。
どうするんだ? ……このまま、治るのを待つか。それとも……。
(次の句を口にするのを躊躇った。確かに、それをするのはやぶさかではないが、
こういう形でするのは、なんだか彼女の隙に付け込んだようで微妙な気分だった)
(当然のことながら、そんな理屈っぽいことを差し引いても、彼女の魅力を知り尽くしている自身としては、
それを聞いただけで、ごくりと生唾を飲み込んでしまったのだが)
>>339 私とて、これに効果があるかどうかなど分かりません。
昔に朱羽がいっていたことです――、もしかすれば冗談、なのかもしれません。あの女ですから。
(仲間ながら土壇場と仕事関係以外で信頼をおかないところが、深凪の有りようを如実に表していた。
こちらもこちらで表情は変わらないものの僅かに頬は赤らんでおり、
視線を彼をあわせないようにするところからしても、恥ずかしがっているのは間違いなく)
――ただ、もしも、仮に、仮に本当だとしたら
この場合にその手段が有効であるとしたら……、私できれば明後日までには戻りたいのです。
来週には個人で受けている狩りの仕事もあります。
それに、明後日には現代文の、――現代文の、小テストが……か、漢字なら私も出来ますから。
(つまり、その小テストで点数稼いでおかないと期末がヤバイとそういうことらしく)
(彼女も彼女で逡巡する様子を見せたあと、彼の服をいつもより小さい両手でぎゅっと
握ったままに……ぐ、と彼の体に顔を押し付ける)
…………効果はないかもしれませんが、
つ、きあって――いただけますか? 朱羽の匂いも消えて、一石二鳥でしょう?
(後半は自分に言い聞かせるかのようだったが、それでも顔を埋めたままくぐもった声で尋ねて)
>>340 ……まったく、葵さんも災難だな。
まあ、仕事も学業も葵さんは大変だろうから、手段を選んでる場合でもないんだろうけど…。
(しかしまあ、本当にあの女はとことん人を引っ掻き回すタイプだな、と苦笑を溢し)
冗談で終わったら、また、その時は別の方法を探してみようぜ。
…最悪、諦めて、自然に待つか、朱羽さんから聞き出すって方法がないわけでもないけど。
(そんな方法は取らないよな?と苦笑交じりに尋ねて)
俺は、効果が有る無しに関わらず、
葵さんとなら、幾らでも引き受けるぜ?そりゃもちろん、下心がないってわけじゃないけどさ。
(気恥ずかしそうに視線を逸らしながら、ぽり、と頬を指先で掻いて)
(しばらく逡巡して、視線を彷徨わせると、意を決したかのように彼女の顎を持ち上げて、咄嗟に唇を奪う)
(そのまま、舌先でその唇をノックし、またぬるりと舌先で舐めて)
……此処でする? それとも、少し歩いて…その、俺の家に来る?
(流石に人の気配のしない裏路地とは言え、この間のことを思い出し、ためらいがちに苦笑して尋ねる)
>>341 私とて、このような姿でこのようなことを頼むのはいくらか気がひけますが、
――このようなことを頼めるのは、貴方以外にもおりませんし、
朱羽の匂いも、掻き消すってお約束いたしましたから……これは半分ぐらいついで、ですが。
(彼の様子を窺うように顔を離すと視線を上に向ける)
(迷っている様子をしばらく眺めていれば、――彼の指先が自分の顎に触れ、持ち上げられて)
ん……。
(ノックするように舌先が触れると僅かにぴくっと震え、反射的に唇を開きかけたが
「此処で」と言われたことで今現在自分がどこに要るのかと言うことを認識し、ばっと顔を離す)
後者に、決まっているでしょう?
ど、どうやってどうしたら「此処で」なんていう発想になるのですか―――ッ!!
……太一朗さんが構わない、なら……貴方の、家が、……いいと思います。
(躊躇いがちに苦笑したその顔を控えめに睨みつけつつ、赤くなった顔で溜息をつく)
貴方の家で大丈夫なら、ですけれど――大丈夫なら、つれていって、いただけますか?
【あれでしたら次で後輩さんの部屋――とかでも大丈夫、ですから。ばびゅんと飛ばしていただいても十全です】
【それじゃ、ばびゅんと飛ばしてっ】
(家までの距離はそう遠くはなかったが、その間、どうもぎくしゃくとした空気が流れていた)
(もちろん、気まずいというわけではないが、改めるとどうも緊張感が支配して、ぎこちなくなってしまう)
(だが、それも部屋に辿り着くまでの話)
(部屋に辿り着くと、ベッドに腰掛けて、彼女の身体を自分の足の間に座らせる)
うん――、やっぱり、この身体の葵さんもいいな。
すっぽりと俺の中に入れるし、さ。
(ぎゅっと背後から彼女の身体を抱きしめる。そのまま、軽く彼女の顔を後ろへと向かせて、
先ほどのキスの続きをした)
(いつもより、より小さく感じられるその唇は柔らかくも程よい弾力があり、思わず貪りたくなってしまう)
(啄ばむように彼女の唇を食み、その小さな唇に舌先を捻じ込んでいく)
………んっ、ふ……っ。
(唇を貪りつつ、その間、手を伸ばし背後から、彼女の細い足を撫でて、ゆっくりと内腿へと忍ばせていく)
(柔らかい肌を手指で感じ取りながら、内腿を軽く揉んで)
【それじゃこんな感じでっ】
【っと、ごめんっ。夕食を取って来ますっ。
1時間以内には戻れると思うのでっ……!】
>>343 (何となく気まずかったその時間が終わり、彼の部屋につくとホッと息をついた。
そういえば彼の部屋に来るのは三度目だっただろうか。基本、自分の家のことが多いので、
あまり彼の家にお邪魔することがないのだ――ベッドの下にまだ何かあるかな、なんて不謹慎なことを考えていたら)
ん……。
(ベッドの上に、というよりも彼の足の間につれてこられ、抱きしめられる。
背中に感じる彼の存在がいつもよりずっと大きく感じて、自分が小さくなったことを実感した)
このように貴方の腕のなかにすっぽりと収まるのが悪い気分だとは申しませんが、
……やはり、なんとなく癪と言うか、なんとい―――んっ……ん、ぅ……ふ。
(最後の言葉を紡ぎ終わる前に、先ほどの続きを浴びせられる)
(啄ばむような甘いキスに幸福感と体がじんわり熱くなっていくようなそんな感覚を感じ取りつつ、
舌先が入り込んでくれば、自分から頼んだこと――と、いつもより大胆に彼の舌を招き入れた)
んっ――、は……ぁ……、ちゅ……。
っ、ご家族は――……ん、ふ……大丈夫、なのですか……?
(キスの合間にそんなことを尋ねるのは、内股をさする彼の手に敏感に反応している自分が恥ずかしいからか。
気を紛らわせるためにも何か喋っていたいかったのだ。
それでも、自分の小さな体に手を滑らせて、いつもの体と同じように刺激されていることが、
恥ずかしく――そして、なんだかとても背徳的なことをしているような気がするのは、変わりなくて)
……貴方は、この体にも興奮するの、ですか?
(と、キスの合間にそんな意地悪な台詞も吐いて、今度は自分から彼の唇をぺろりと舐めた)
【有難うございます。十全と重畳っ、であります】
>>344 【全力のリロードミス。であります】
【了解いたしました。一応、こちらは返しておこうと思います】
【もしこちらが空いているようならそのままこちらにレスをいただければ。空いていないようなら避難所に、と】
【ふふ。ゆっくり食べてきてくださいませ。それでは、一旦スレをお返しいたします】
【誰も使ってないようなので…遠慮なく使わせてもらいますっ】
>>345 そんなこと言うなって。
こんなこと、そうそうないんだから―――、その分楽しませてくれよ。
(彼女の抱き心地が良いのか、ぎゅっと抱きしめて、唇を交わす)
(あっさりと受け入れる彼女の唇に、小さく驚きながらも、舌の進入は緩めず、彼女のそれと絡めあう)
……つっ…、は、ん……くっ…。
んー……、父さんたちは、仕事だからいないだろうけど…姉さんはどうかな。
まあ、自分の部屋で勉強してるから、気にしないで大丈夫だって。
(敢えて、家族の存在を強調するように、そう囁きながら、唾液を口腔へと送り込んで)
ああ、興奮するぜ。
………いつもの身体だろうと、この身体だろうと、葵さんだからな。
(意地悪な台詞に、おどけた様子で言葉を返しながら)
(彼女から、唇を舐められると、予想外の行動だったのかびくっと身体を震わせて)
(今度はお返しにと言わんばかりに、軽く彼女の唇を舐めて)
(その間にも、手を伸ばして彼女の足の間に、手を伸ばして、潜り込ませる)
(下着の上から、そこをさすっては、指先を押し込んで刺激を送り)
【ごめんっ、ちょっと遅れたけどっ、またよろしくお願いします】
【失礼して、再び場所をお借りいたします】
>>347 ……なっ、―――ッ、気にしないも、なにも、それは、駄目……んっ…。
こんなところみられたら、――ん……あ…貴方はなんと言い訳するつ……ぅ、ん…。
(彼女の姉が家にいる、と聞くと驚いたように目を見開く)
(慌てた声の抗議も唇をふさがれる度に途切れ、ぬるりとした唾液が送り込まれると
喉をならして、こくん、とそれを飲み下し――、まったく、というような目を彼に向ける)
―――……この状態でも興奮なさるのは、
やっぱり、なんとなくいささか問題があるのではないかと、私は……ん。
(自分だから、と言われて恥ずかしいのもあったが――やはり、どうにも背徳感がぬぐえないらしく。
それでも自分から頼んだことで、その相手が彼なのだから、決して嫌ということはなく)
っ……、んっ……ふ……ッ……――くっ……、
いったんスイッチが入ると……、ほ、本当に積極的、です――声をおさえる方の、身にも……。
(耐えるように吐き出す息は熱い、――体が縮んだせいで少しだけサイズのあっていない下着、
その上からさすったり押し込んだりという刺激がくるたび、彼の腕の中でぴくぴくっと体が跳ねる)
きょう……、なんだか、――ッ、なんでしょう、いつもの数倍、恥ずかしいです……。
(下の方に目をやれば、無理に裾を切って短くしたワンピースのなかに彼の手がもぐりこんでいるのが良く分かる。
唇を噛みながら、俯き……手が何か縋るものを探して、少しだけ彷徨った)
【いえ、こちらこそです。それでは、また宜しくお願い致します(一礼)】
>>348 ……まぁ、その時はその時で。
この家、防音はそれなりだから、よほど大きな声を出さない限り、
姉さんも何も気づきやしないって――――。
(口から出任せだった。防音がしっかりしているというのは嘘ではなかったが、
本当に何も気づかないかどうかは保障はなかったし、見つかったら、勿論大混乱になるに違いない)
(だが、それらのリスクを考慮しても、それでも、一度走り始めた欲情は止まらなかった)
なら、興奮しない方がよかった?
(などと尋ねつつ、さらに唾液を送り、ふたりの唇の間には唾液の糸がつながっていた)
……そりゃね。
せっかく、葵さんに触れられるっていうのに、遠慮なんかしていたら勿体無いだろ?
俺は、葵さんをもっと味わいたいんだ。なら、遠慮している場合なんかじゃないさ。
(小さな彼女の身体を、手指で弄っていると、今までとはまた違う高揚感を覚える)
(それに加え、小さな身体の彼女に淫らな行為を行っていると考えると、背徳感も覚え、
より彼女の身体に触れたいという欲求が強くなる)
恥ずかしい? まぁ、分からないでもないけど―――うん。
(そう呟くと、ワンピースの隙間から手を忍び込ませて、もともと控えめな胸を指先で、探るように撫でる)
(同時に、足の間に潜り込んでいた指先は、下着を退けて、その奥にある秘所を探り、抉ろうとする)
>>349 よほど、大きな声――ですか?
それでは、あまり、その……激しいこと、は……だ、だめ、ですよ……。
(他の相手ならいざしらず、彼相手となるときちんと声をおさえていられるか少し心配だった。
完全に箍が外れたらその時点でおしまいだ、と思うと体がこわばると同時に――ヘンな、気分になる)
……そ、れは、それでなんとなくムッと致しますけれど。
もう、分かりません……、こんな状態でするのなど、想定外なのです……ッ。
(送り込まれる唾液をこく、と飲み下しては、唇と唇の間に繋がった唾液の糸を舌先で絡め取る)
前回にしばらくオアズケしたのが悪かったのでしょうか。
今宵はサイズも小さいので、味わう分量も多少減るかも知れませ――ッ、ぅ、ん……!
あっ……ふっ……、んん……ッ、
うえと、した……一緒にするのは、ちょっと、ズルイ……です、―――ッ、……はぁ、…ッ!!
(全体的な面積が狭い所為か、彼の指先が撫でるだけでもいつもと違った感覚を覚える)
(いつも以上に膨らみがちっこいその胸を撫でられると、小さな体が彼の腕のなかでぶるっと震える。
下着を退けて指先が入り込んでくれば、耐えるように声を殺して、前かがみに。
服の中――胸のあたりで蠢いている彼の手を、服の上から抱くようにして体を前傾させて)
は、初めてする、ときくらい、恥ずかしい――です、きっと……っ、
ッ、ん―――、ふ……あ、指っ……きょうの、たいちろうさんのゆび、おっき、いで、……す…っ。
(ぴったりと閉じた秘部を抉ろうとする指の動きに一気に呼吸が乱れる。
体が小さくなっているせいかそこも小さく、いつもよりも指を受け入れるのに苦労しているようで)
>>350 まぁ―――、きっかけはどうあれ、いつもとは違う葵さんと、
こういうこと出来るっていうのは、不謹慎ながらすごく興奮する。
(状況を利用しているように感じて、自分が情けなく感じるが、それ以上に彼女の仕草は、
可愛く、それ以上に妖艶に思えた。小さな身体がそうさせているのだろうか)
……俺だって想定外だって。
まさか、葵さんがこんなに小さくなるとは思ってなかったしなぁ。
(唾液の糸を舐める彼女の舌を、自分のそれを絡めて、唇の外で舌同士を触れさせ、唾液を混ぜ合わせる)
なら、その分、何度も味合わせてもらうぜ。
……言っただろ?どうせなら、積極的に味わないと。
少しでも葵さんを感じ取りたいんだよ。………それにズルいって何がズルいんだ?
(意地悪くそう尋ね返しながら、前かがみになりがちな彼女の身体を支えるように、
しっかりと彼女の控えめな胸のふくらみを掴んで、ぐにっと指を食い込ませていく)
(時折、指先で、その頂点を捏ね回して、その感覚を指に覚えさせるかのように、執拗に責めていって)
そこまで? ……まぁ、俺もすごく、どきどきしてるけどさ。
(未発達な彼女の肢体を淫らに弄ろうとすると、それだけでインモラルな感覚に捕らわれ、
故に、もっと彼女の肢体を味わおうとする。もっと興奮を与えようとばかりに)
……さすがに、ここはすんなりはいかないか。
身体が小さくなってるから、その分…ってところか。……うん、やっぱり、すごくどきどきする。
(ゆっくりと指先を捻じ込んでいき、その狭さを拡張しようと指先でぐりぐりと穴を穿り)
【ごめんなさい。電話で、ちょっぴり、次のレス遅れるかもしれません】
【10分から20分くらい……ごめんなさいっ】
>>351 一応、不謹慎という自覚はおありでしたか……ばか、へんたい……っ、
でも、確かにこうなったは私の不注意で、こうしていただいているのも私からのお願いでは
あるので――……、ん……ふ……っ、はぁ……。
(一度罵ってはみたものの、思い返せば自己責任だった。ちょっと語気が弱まって)
(唇の隙間で触れ合い、絡まり――そして舌を伝って唾液がまざりあう。
卑猥な水音がして、薄く開いた目の先ではお互いの舌が絡み合っているのが分かって、
おもわず、恥ずかしそうな表情をさらしてから、きゅっと目をつむった。頬は赤く紅潮していて)
ズ、ズルイものは――……全部、ズルいです……ッ、
あなたのその質問も……ッ、あ……ん―――、はぁ、……っ、ぅん、ぜんぶ、全部です――ッ!
(手に簡単に収まる小さな乳房を掴まれると、唇の隙間から嬌声が零れ漏れる)
(指先が先端をはじいたり捏ねたりと執拗に責め立てるたびに、
彼の腕の中で敏感に彼女が反応して、悶え、震え、小さく跳ね、吐息まで淫らに染まっていく)
(小さくなったのは体だけなはずなのに、意識まであのころに戻ったような気がして――、恥ずかしい。
あの頃はまだ、こんなこと知らなかった。自分の初めてはもう少し背が伸びて、髪が長くなったころだから)
……んっ……、そんな、冷静な考察、しな……っ、ひ、ぁっ……!
太一朗さんの、指、いつもより、太くて――大きくて、熱い……気が、して……ッ、んっ…
指先が入ってくるだけなのに、いつもより、きついから……そんなに、しちゃ、や――…ッ。
(やだ、という言葉すら最後までいえず、入り込んでくる指先をそこはじっくりと受け入れる)
(ぐりぐりと弄られる度に徐々に水気を帯び、ねっとりした蜜が彼の指に少しずつ絡んでいって)
(弄られる度に体を縮めるように前のめりに小さくなるのを押さえているのは乳房を握る彼の大きな手)
(悶えながらも必死に声をおさえているうちに、彼女の顔はすっかりと赤らみ、その目は潤んでいった)
【お待たせいたしました、すみませんっ】
>>353 じゃあ、お互いに気にしないで………楽しませてもらうぜ?
バカでも変態でも―――でも、その原因って、葵さんがとてもえっちに見えるからなんだぜ?
(そんな責任転嫁しながら、より、彼女と繋がろうと、懸命に舌と唇を求めてる)
(もっと淫らに、と言わんばかりに彼女の舌を嬲るように、舌先と唇で、しゃぶっては舐めて)
……ん、おいし……はっ……んぅ、ふ……。
(舌と唾液が絡み合う音がはっきりと大きく、ふたりの耳を刺激する。淫らな水音が響き、
気がつけば、口の周りはお互いの唾液で塗れていた)
そう?
……なら、もっと葵さんをえっちにしないとな。ズルいってのはそういうことを言うんだぜ?
(控えめな胸を夢中で弄る。現在の彼女よりも、さらに控えめなそれだというのに、
それでも柔らかさはそれと同じぐらいで、指が彼女の肌の上を踊るたびに、ぞくりと快感を得る)
………そうか。なら、もっと俺の指を馴染ませないとな。
俺以外が、馴染まないように。しっかりと、俺の指を覚えさせておかないと。
(息を上げ、嬌声をあげはじめる彼女に、はぁ、と小さく吐息を溢し、興奮を感じる)
(見た目が少女の彼女の喘ぎは、より淫猥に聞こえ、ぞくぞくと当然のことながら感情はさらに高ぶっていく)
(その結果、欲望の塊がズボン越しに、彼女の腰辺りに押し付けられる。)
(ズボンの上からとは言え、大きくなったふくらみを押し付け、それを強調するように、強く強く押し付ける)
……ほら、俺、こんなにも興奮してるんだぜ?
葵さんをもっとえっちにさせたい…ってさ。なんだか、もう、色々な理性だとか、そういうものが限界、だな……。
【いえっ、用事が済んだのならなによりっ】
>>354 ―――ん……、はぁ……ふ、んぅ……っ、……!
(抗議しようと口をひらいても、舌を絡め取られて、唇を奪われてしまう。
しゃぶられ、舐められ、絡み合い、濡れて――唇の端から零れた唾液が口元を濡らして、
彼女はそれを見つけると、いつもより小さな指先でそっと彼の口元をぬぐって、大きく息をつく)
っ、……はぁっ、あっ……そんなに、胸、触って……ッ、ぐにぐにってしてるのに、
下の方も指で、かきまぜられたら……ッ、…はぁ、……――んっ……太一朗さんのゆび、
上も下も、あたらしく、太一朗さんの指のかんかく――覚えて………ぁ、んっ……!
(息も絶え絶えに小さな声で言葉を紡ぐ。しかし、その言葉も徐々に途絶えがちになり、
彼の腕の中で悶えるその動きが徐々におおきくなって、背の中間くらいまで伸びた髪が揺れる)
(首筋に彼の吐息がかかるだけでもぞくっとしたものが背筋に走り、だんだんと体の力がぬける。
くったりと小さな体が彼の胸にあずけられて、彼の指の動きに従ってぴくぴくっと跳ね、甘い声をあげるだけ)
――――ぁ……。
(腰のところに熱いそれが強く押し付けられると、恥ずかしそうに目を俯かせる)
(興奮してくれている、というのが嬉しい一方で恥ずかしい。
そして彼のそれをあてられただけで、下腹部がきゅんと疼いて彼の指をきゅっと咥えるのも――浅ましくて)
……限界、だから、どうしてほしいの――ですか?
(はあ、と大きく息をつきながら、彼の唇を指先でなぞって、潤んだ黒の瞳をむけた)
>>355 葵さんの胸が、とても柔らかくて、気持ちいいんだ。
……出来ることならずっと触っていたいぐらいにさ。
(淫らに喘ぎを漏らす、彼女に、嗜虐心が働き、もっと彼女を淫らに喘がさせたいと欲求を掻きたてられる)
ああ、しっかりと覚えてくれよ―――。
葵さんの身体が俺の指先に合うような、えっちな身体になるように……っ。
(小さな身体からもれ出る彼女の喘ぎ声は、ぞくりと嗜虐心を満たしていく)
(気がつけば、自身も、興奮のあまり域があがっていた。もっと彼女を味わいたい、そう言わんばかりに抱きついて)
(もっと、それを感じさせるように、かなり強く押し当てており、ズボンの上だからか
時折びくんと僅かに跳ねるそれを彼女に味合わせようとする。)
………そう、だな。
葵さんに、弄って、しゃぶって、欲しい……食べて、欲しいんだ。
(包み隠さず、ストレートに自身の欲望を言葉として伝える)
(それと同時に、下半身をいじめていた指先は、ぐにぐにと内壁を刺激しつつ、
きゅっと締め上げて反応を示す、彼女のそこを奥深くまで抉ろうと、思い切り指を突き入れる)
俺、我慢できなくなりそう……なんだっ。
ほら、分かるだろ? 俺のが、大きくなって硬くなってるのが、さ。
(強く押し当てていれば、それだけ、その欲望の熱さえも伝わりそうな気がして積極的にふくらみをこすり付けて)
>>356 (臀部から腰にかけてのあたりに熱く滾った彼のそれがあたると、その形状や匂い―――
色々な物がいっきに脳裏をかけめぐる。そんないやらしい想像を瞬時にしてしまう自分が恥ずかしかった)
………私に、弄って、しゃぶって――食べてほしい?
(彼の言葉を繰り返しながら、小首を傾げる――欲望をストレートにさらけだす言葉は
自分の欲望も駆り立てると同時に――、少しだけ虐めたい、というそんな気持ちをたぎらせた)
―――ッ、……ッ、あっ……あぁ――くっ……ぅんっ!!
(反応して締めつけた指が、まるで見計らったように奥に突き込まれると、
まだ慣らされていない部分を突き上げられた苦しさと、脳の芯を刺激するような快感。
本来反対であるはずのそれが一気に体をおそってきて、彼の腕の中で体をのけぞらせる)
(それでも、声は出さないようにどうにか押さえた。はぁはぁ、と浅い呼吸を繰り返し、涙目で見つめて)
分かり、ました……。
(彼の腕をすりぬけて彼の腕から逃げると、乱れた服のまま彼の前に立つ)
(先ほどまで自分の中に入っていた彼の指には、とろとろした液体が多量にからみついていて、
――ともかく、ベッドに腰かけている彼の前に座ると、手でズボンのボタンを外しながら、その指先を咥えた。
くちゅ、と指先を掃除する音と一緒に彼のズボンを弄う音が部屋に響いて――)
……でてきました。我慢できない、たいちろうさんのスケベな、これ。
(下着の中から大きく硬くなったのが飛び出てくると、顔を近づけてふー、と息を吹きかける)
大きくなって硬くなって、あんなに私に押し付けていた……服越しにも分かるくらい熱いこれ。
――どうして、欲しいのでしたか?
あんな言葉じゃ、足りません……もっともっと、太一朗さんはえっちにおねだり、できますでしょう?
(彼の目の前で少女が嗜虐的な笑みを浮かべる。いつもより幼いくせに言動は同じ)
(小さな手がそっと彼のそれに触れるか触れないかのところを彷徨い、唇が掠め、瞳は上を向いている)
【ごめんっ…! PCが落ちたんで、もう一度書き直しまっすっ!
少々お待ちをばっ】
【だ、大丈夫であります。私、明日はお休みいただけたので、問題なくゆっくりとですっ】
【PCの不具合は別として、眠気の方も大丈夫、ですか?
17時半くらいからお付き合いいただいておりますから……そちらも遠慮なく、です】
ああ……葵さんに、弄って、食べて欲しい―――ッ!
(彼女に支配されたい、そんな欲求も加えられ、兎に角、彼女に自分の欲望を解き放って欲しかった)
(興奮と期待のあまり、じんわりと汗ばみ、それでも、まだ物足りないのか、挿入している指を掻き回して)
……はぁ、はぁっ……、葵、さん………。
(彼女が自身の腕の中から離れると、名残惜しそうに、彼女の体液が絡みついた指先を、しゃぶっていた)
……っっ!
はっ……ぁっ……、葵さん、すごく、えっちだ……!
(指先を綺麗にしながら、ズボンの中のそれを解放させようとする彼女の仕草は、
それだけでもう、興奮を刺激させ、びくびくとズボンの中で暴れさせる)
(解放されると、湯気でも立ち上りそうな熱い肉棒が雄の匂いを撒き散らしながら、
浅ましくも、興奮で、びくんびくんと大きく跳ねてみせる)
っ……そう、なんだ………っ、俺、葵さんが、とても、えっちに見えたから…こんなに大きく、硬くなって…!
(嗜虐的に、その肉棒の敏感な部分に吐息を吹きかけられると、びくんと、大きく再度跳ねて)
うぁ…………っ、あおい、さん……!
(そして、淫らな『おねだり』を勧められると、それを無視することはできなかった)
(これまで、彼女との交わりで、そういうことを何度も経験してきたが、はっきりとこうして促されるのは珍しく)
(加えて、小さな彼女にそう促されること自体が、背徳的で、被虐的な部分を満たすためには、拒むことはできなかった)
……お、俺の……す…スケベな、いやらしいちんぽ……っ!
葵さんの口と手で……食べて、くださいっ…! 勃起したえっちなちんぽ、いじってくださいっ…!
(羞恥心は凄まじかった。彼女にこうして言わされることは何度かあったものの、こうして形としてはっきりと
口にするのは珍しく、ぞくぞくと彼女に服従する被虐心が満たされる。その時の自身の表情は恍惚として、情けないものだっただろう)
【お待たせ、しましたっ…!】
【眠気はまだ、大丈夫……2時ごろまでは、たぶん大丈夫だと思うのでよろしくですっ】
【先輩も無理せず、眠気等あれば遠慮なく言ってもらえればっ】
>>360 (名残惜しそうに自分の愛液のついた指をしゃぶる仕草も、目の前でびくびく跳ねる肉棒も、
いつもの彼に見ることの出来ないような表情で、懇願するその行為も――その貌も、声も、仕草も、
嗜虐的な時とは正反対なほどに、被虐的で、こちらの嗜虐心を見事にくすぐってくる)
……やっぱり、貴方ってズルいです。
(ぽつりと小さく呟くと、もう一度勃起した肉棒に熱い息を吹きかけて、彼の反応を伺う)
(嗜虐的なときも確かに心奪われるけれど――というより正確には心“囚われる”か――、
今のような彼も彼で、十分に自分の心をとらえて離さず、自分の中の強い欲求を掻きたて心を乱す)
そんなに言われると、もっと焦らして、焦らして、――ヘンになるまで狂わせたくなります。
いやらしい言葉も、躊躇わぬのですね……、私と一緒です。とんだ欲しがりさん、です。
(硬く滾った肉棒の根元から指先をつう、と上の方へ滑らせる)
(くすぐるようにして弱い刺激を与えながら、軽く舌先で先端をつつき――裏筋を撫でた)
こんなにえっちに勃起して、びくびくしてるちんぽは、――こんな幼い姿に欲情したせいでしたね?
私に手と口でされることを想像でもしたのですか? 想像しただけで、こんなに……?
(主導権を握ろうとしているのか、高圧的で傲慢な物言いを彼に向ける)
(そしてようやくそっと根元の部分をつかむと、ゆるゆるとした動きでそれを小さな手が扱いていく)
……小さい手でされるのが、お好きなのですか?
貴方よりも幼い子の手で、こんなふうにされるのが――ああいえ、そう尋ねると「葵さんだから」と仰るでしょうか。
―――訂正いたしましょう。
幼くなった私の小さな手で、勃起したこれを弄られるのが、そんなに興奮するのですか?
(責め立てる側だったらどんな淫らな言葉でも淡々と口にできた)
(――逆をいえば、それだけ彼女の箍も外れていると言うこと。答えを促すように、れろれろと舌で竿を舐める)
【いいえ、大丈夫です。……レスが消えたときの喪失感は何とやら、ですから】
【時間の方も、了解。私も眠気がきたら遠慮なく言わせていただきます】
【ご配慮に感謝を。それでは、今宵はもう少しばかりお付き合いを宜しくお願い致します】
>>362 ズルいのは、葵さんの方だろ……っ?
俺が、言わないなんてことがない―――、そう見越してから、こんなこと、言わせやがって…っ。
(普段から自分が彼女にさせていることを考えれば、これでも足りないぐらいなのだが)
(恨めしそうに言いつつも、それとは裏腹に、支配されることに対する悦びや従属感を感じ)
っ……言わせたのは、葵さん…だろっ…? ぁっ、くっ………!
葵さんにたっぷり、弄って…食べて、貰いたいんだ……っ。
(微弱な指先や舌先の刺激でも、十分に敏感に感じ取っているのか、ぶるりと肩を震わせて先走りが滲む)
そう、ですっ……! あおいさんの、手と口でされることを、考えただけで、こんなに、勃起して、びくびくして…!
小さな、葵さんに、……虐められるのが好きで…悦んじまうような…スケベな、ちんぽ、なんだっ…!
あは、……くっ……ぁぁっ…!
(彼女のから聞き出される質問に、こくこくと壊れた人形のように首を縦に振り、だらしなく四肢を弛緩させて)
(根元から扱かれ、舌で先端や竿を舐められると、だんだん快感は強く感じられ始め、
彼女の一挙一動にはしたなく、肉棒は跳ねて)
もっと、あおいさんに……っ、ちいさなあおいさんに、いじめ、られたい……ですっ…!
(懇願するように、軽く腰を浮かせて彼女に肉棒を突き出す。勃起しきった肉棒は、ゆらゆらと揺れて)
もっと、おれを……あおいさんのことしか、考えられないくらいに、狂わせて………っ!!
―――あら、お互い様と言う言葉をご存じですか?
それに、言わせたのは私だとしても、そんなに淫らにおねだりしたのは貴方です。
……貴方の一挙一動にゾクゾク致しました――、一声にも、その表情にも、ぜんぶ、虐めたい。
(目の前で肉棒の先端に先走りが滲んだのを見つけると、ぐっと小さな小指をそこに押し付ける)
(雄の匂いのする先走りが指にからみつき、ぐりぐりと軽く動かせば動かすだけ、指先がそこを抉って)
本当に、虐められるのも虐めるのも好きな、節操なしのはしたないちんぽ、――です。
でも、節操がないのは私にだけ、ですものね……だから、仕方ないから許してさしあげます。
(ズボンと下着をを引っ張って膝のあたりまでずり下ろすと、小さな手が彼の内股をねっとりと這う。
その間に、弛緩した体に刺激を送るかのように、舌が竿を根元から舐め上げ、鼻先が亀頭に触れて)
ちいさくなったわたしに、虐められたい、かわいい太一朗さん。
年下にそんな風に弄られるのが、そんなにきもちいいだなんて――、本当に変態さん、です。
まあ、前々から存じ上げておりましたけれど……あは、そんなに腰をつきだして、耐えられないのですか?
(小さい手が亀頭へ伸びると、まるでそこをつかむようにきゅっと握る)
(くりくりと撫でまわすかのように激しく刺激しながら、――もう片方の手は袋の方に伸びて)
――私がいいっていうまで、我慢できますか?
(そう言うなりその袋を激しく揉みし抱き始める。亀頭と、袋を責め立てながら、根元を舌でぺちゃぺちゃと舐めた)
卑怯だ………!
(辛うじて言えた言葉がそれだけだった)
(服従することの興奮を覚えてしまえば、本気で抗うことも出来ず、彼女に翻弄される)
つっっ……ああっ…! そこっ………あおい、さんっ……!
(小指で肉棒の先端を抉られると、つんとした刺激が尿道から全身へと走り、じわりと先走りも溢れてくる)
(まるでおもちゃのように、指先で弄られる刺激に、口の端から涎が垂れるのも構わず、喘いで)
……ぁっ、ふっ……!あおい、さんっ…!
そう、なんだ……あおいさんに、いじめられるのも…あおいさんをいじめるのも、すきな…
節操の無い、ちんぽ…なんだっ…!
(喉を仰け反らせ喘ぎながら、逐一彼女の言葉にうなずきを見せる)
(彼女に言葉で弄られれば弄られるほど、興奮は高まり、勃起する肉棒も熱をさらに持ち、跳ねる)
(さらに手のひらで内股を摩られ、舌で竿を、鼻先で亀頭を刺激されてしまえば、当然の結果のように先走りが溢れて)
ああ…そう、なんだ……っ。年下のあおいさんに、いじめられるのが、気持ちよくて、興奮する、へんたいなんだ…!
(もちろん、年下というのは肉体的な問題だけで、精神年齢まで戻ったわけではないが、
そんな反論をする余裕も、そもそもそんなことを判別するだけの理性はもう残ってはいなかった)
…………っっっ!!
もっと、あおいさんに、弄って欲しい……だからっ……!
がまん、できる………がまんしてみせるからっ…、だからっ!
(はっ、はっ、と短く呼吸を浅く繰り返しながら、こくこくと何度も首を縦に振る)
(そして、袋を揉まれると、それだけでびくんっと肉棒は彼女の頬を打つように跳ねて、匂いもさらに滲ませる)
あくっ、そ、そんなに、舐められたら……すぐに、がまん、できなくなるっ…!
(ただでさえ、小さくなった彼女に淫行されるという背徳的な興奮を得ているというのに、
はしたなく音を立てて、肉棒を舐められ、袋を揉みしだかれると、本当に理性が飛んでしまいそうだった)
>>366 (溢れだしてくる先走りが鼻先にふれて、強い雄の匂い――魅力的な香りが鼻孔をくすぐった)
(鼻先にそれをつけたままにして、しばらくはぺちゃと竿を舐めたり、つつ、と舐め上げたりしていたが、
自分の言葉に従順に頷き、言葉を反復する彼が愛しくて、もっともっと虐めたくなってくる)
(あいゆえに、だ。そう自分の歪んだ心に言い聞かせるほどに、彼女は彼に箍を外されていく)
……虐められるのがきもちいい、変態さん。
今度から後輩さんでなくて、変態さんとでもお呼びいたしましょうか?
流石に公衆の面前で呼ぶような呼び名ではありませんか……口にしている私の方が恥ずかしい。
(高慢な物言い。言葉で嬲るようにそんな言葉を吐きだしながらも手の動きは止まらない)
(ゆるゆると袋を揉んだかと思えば、急に激しく揉みしだく。ぐにぐにと彼女の手の中で彼の雄々しい袋が歪んだ)
……我慢できます、ね。
お約束です。――でも、えっちで節操なしなちんぽが本当に我慢をできるでしょうか?
びくびく跳ねて私の頬にいやらしい匂いをすりつけてるこれが、本当にびゅるびゅる射精するの、我慢できるのですか?
(煽るように、そして射精の快楽を想像させるかのように卑猥な言葉を淡々と連ねていく)
(そして、袋から手を離すと――再び、小指でぐりぐりと鈴口のところを擦り、優しくナカに刺激を与えた。
その間に根元を嬲っていた舌は上の方にあがり、小さな唇がひらき、裏筋の部分を食む。
そしてそこに――ちゅぷっ、と音をたててしゃぶりついた。
次は――というように、あー、と小さな口を頑張ってひらき、ぱくっと竿に横からしゃぶりつく。その間小指の動きも止まらない
>>367 へんたいでも、なんでもいいっ……!
葵さんが、俺のことを捕まえていてくれるなら……うぁあっっ…!!
(緩急をつけて、袋を揉みしだかれ、ぐちゃぐちゃに歪まされると、ぞくぞくと被虐心が満たされていき)
変態でいいっ…変態でいいから、もっと…! 葵さんに、いじめられたいっ…!!
(袋を揉まれ、激しく責められれば責められるほど、肉棒は跳ね回り、先走りを振りまく)
(その言葉の通り、肉棒も虐められたいと主張しているかのように、雄の匂いをますます強めて)
あおいさん…もっと、おれを、いじめてっ………あおいさんにしかいじめられないと、感じられなくなるぐらいにっ!!
はあっ……ぁぁっ! くっ……ぁ、は……!
(喘ぐ声を抑えきれず、思わず漏れ出てしまう。時折ごくりと生唾を飲み込みながら、必死に快楽を堪えようとして)
ああ―――、がまん、します…っ!
どれだけ、びくびく跳ねて、いやらしい匂いをすりつけても……!
びゅるびゅる射精するの、我慢しますっ……! だからもっと、すけべなちんぽ、いじめてっ!
(ぐっと唇を噛みながら、本来ならば羞恥で耐えるに耐えないおねだりも、彼女の前ではすんなりと口にして)
(また、淫らな言葉で虐められれば虐められるほど、射精感は高まり、喘ぎが止まらなくなってしまう)
(まだ、快楽を堪える程度の理性は残っていた。その理性も、それを超えた快楽を得るためのものだったが)
(だが、その欠片程度の理性さえも消し飛ばしそうな、快感が全身を襲う)
っぁあああっ!! あおいさ……そ、それっ……! んっ、んんんっっ―――!!
(唇を噛み締め、懸命に射精しないよう堪える。竿を横から咥え、小指を操るその姿は、
まるでフルートでも吹いているかのような、淫らな妄想すら連想させて、興奮はますます高ぶるばかりだった)
>>368 貴方の節操のないちんぽも、貴方と同じくらいに「虐めて」って自己主張なさっていますよ?
……本当にいやらしい御方ですね。
こんなに先走りをたらして、上のお口からも涎がたれておりますのに。
(にっこりと笑って手を伸ばすと、彼の唇の端から零れる唾液をぬぐい、…それを舐めた)
でも、それが私だけに向いていると言うのなら――それは本当に嬉しいことであり、愛しいことです。
(ふたたび、ふーっと息を吹きかけながら、反応する彼が愛しくて、虐めてとねだる彼が愛しくて)
……私に虐められることでしか、感じないような、なんて――とんでもない、私専用の淫乱ですね。
(黒い瞳を冷ややかに細めるようにして、首をかしげる。もちろん、蔑むその目もただのフリ)
ふう。虐められたいから、我慢するだなんて見上げた淫らさです。
そんなに恥ずかしい言葉、言えたのですね――、恥ずかしいでしょう?
貴方より小さな子供に向かって、虐めてくださいって、ちんぽ弄って、って言っているのですよ?
(もちろん精神的には変わらないのだ。だが、彼女は今の体を最大限に利用して言葉で責め立てる)
(いつもなら嫌がる言葉もすんなり、――淡々と口にして、彼の心を煽ってくすぐろうと、ただそれだけしか考えられない)
……でも、びゅるびゅる射精するのは、我慢するの、ですものね。
(ようやくというように小指を離すと、唾液の糸をひかせながら唇も離す。
次にゆっくりと熱く滾り雄の匂いを振りまく雄々しいその隆起を小さな手で包むと――)
あ、っむ……んむっ―――…んぅ、……はぁ、んっ……んむっ……!
(大きな亀頭を小さな口の中につめこんだ。精一杯に口をひらきつつ、涙目でそれを咥える)
(ちゅぷちゅぷといやらしい音を立てて吸いついたり、それに舌を絡めたり、水音を響かせながら、
根元をゆるゆると両手でしごいていく――、息継ぎするように一度口から離し、小さな舌先を蠢かせ裂け目をつついた)
>>369 これだけ、弄られて、我慢して……だらしなくならない方が、おかしいだろ……っ?
はぁ・……んんっ!
(もはや抗うこともなく、ただなされるがままに、彼女に翻弄されていく)
(快感と我慢の境目を行き来させられながらも、彼女の次の行動を期待している自分の浅ましさに、
情けなく感じながらも、その欲望に逆らうことは出来ず)
葵さん専用に、して………欲しいっ……! 変態でも、淫乱でも、構わない……からっ!
(吹きかけられる息にぴくんっと指先を折り曲げて反応を示しつつ、ぞくぞくと自身が彼女によって
歪められていくのを自覚できた。だが、それを否定するのではなく、肯定する言葉を紡ぎだして)
恥ずかしい……恥ずかしいけど……っ!
俺よりも、小さな、あおいさんに……もっと、ちんぽ、たくさん弄って欲しい……虐められたい…っ!!
(彼女が本来は自分よりも年上だという事実は消去されてしまっているかのように、
自身の欲望を隠すことなく曝け出して、淫らな妄想を口にする)
(自分より『年下』の彼女に、虐められ、従属するそんな被虐的な興奮は、エスカレートに高ぶっていき)
だって、もっと、ちんぽ、虐めてほしいからっ……!
(軽く舌を突き出しながら、喘いで、唾液でべとべとになった肉棒はぴくんと跳ねて)
(そして、今まで焦らされた感覚が、さらに鋭敏化させ限界を超えさせるような快感が、肉棒を通して全身に伝わる)
っ――――あ、ああああっ! ちんぽ、ちんぽがあおいさんに…たべられてるっ……!!
もっともっと……しゃぶって……、たべてっ……!!
(目を見開き、恍惚とした表情を浮かべながら嬉々とその光景を注視する。漏れ出る声からも喜悦の色が混じっており)
(裂け目を突っつかれれば、それに呼応するように、先走りが溢れて)
>>370 (自分専用にしてほしい、淫乱でも変態でも構わない――と、変えられることを肯定する言葉を吐く彼)
(性器を弄られて快楽を得たいという欲望をこうもストレートにさらけだされるのは初めてだったが、
その欲望を叶えてあげたいとも思うし、もっと彼を自分に従属させたい、ともそう願ってしまう)
(その欲望を掻きたてるのは、独占欲)
んぅ……もっと、でありますか――?
本当にほしがりやさんですね、そんな太一朗さんも可愛らしくて好きですけれど。
(裂け目から零れ出る先走りを舐めとりながら、次にちゅうちゅうと裂け目に吸いつきそれを吸いだす)
(ん、と唾液と先走りの混じった糸をたらしながら肉棒から口を離すと)
―――でも、そんなに気持ち良さそうに淫らに喘いでいていいのですか?
ちんぽ虐めて、たべてほしい、弄って、気持ちよくして……って、太一朗さんのえっちなおねだり、
そんなに声をだしては、貴方のお姉様に聞こえるのではありませんか?
(小さな手が、上に下にと激しく上下する。握ったままに――激しく肉棒を扱きあげつつ)
……自分の弟が、そんな淫らな言葉を大声で発していると知れたら、どう思われるでしょうか。
(楽しそうに唇をゆがめながら、首を傾げて上にいる彼を上目遣いに見つめる)
ふふ、そんなことどうでもよくて――もっともっと、しゃぶって食べてほしいのでした、か。
(そして手の動きをとめると、彼の願いどおりにもっとしっかりと咥えて、ちゅぷちゅぷとしゃぶる)
(顔を前後に動かして、口でピストンを行いながら、吸いつき、しゃぶり、舌を絡め――何度も唇で擦る)
ん、ふっ……ちゅ……んむっ、ちっひゃいおくちで、ふぇらちお、しゃれるの、……んむ、
きもひい、い……でふか……?
(口に咥えたまま、舌を蠢かせ喋る。次にはちゅうう、とまるで中身を吸いだそうかとするように吸いついて)
(明らかに我慢などさせる気はなく、ただ彼の望みのままに責め立てていった)
【ああ、ごめん……そろそろ眠気が限界にっ…】
【で、次回だけど……明日ならいつでも都合がつくけれど、そっちはどうでしょうかっ】
【いえ、私も次でお願いしようと思っておりましたから……まぶたが】
【私の方も、明日は指定していただければいつでも大丈夫、であります】
【昼は13時以降、夜は19時以降から24,、5時程度――でしょうか。朝も空いているは空いていますが、
流石にこの時間から寝て朝、というはーどすけじゅーる(平仮名)でしょうから、ですね】
【……そして、何と言うか展開的に――私の何かしらのスイッチ入ってしまっていますが
大丈夫ですか? な、なんなりと修正やら逆転やらしてくださって大丈夫、ですからっ】
【それじゃ、明日の13時頃からということでっ】
【いや、これはこれd(ry】
【でも、逆転も勿論させて頂きますともっ】
【手短でごめんっ、これで失礼させていただきますっ】
【今日はどうもありがとう、まあアレな展開になったけど楽しんで頂けたらこれ幸い】
【こちらも十二分に楽しませていただいたのでっ】
【それではおやすみっ】
>>374 【いいえ。お時間指定していただけただけで、十全であります】
【ギリギリまで粘ってくださって、ありがとうございました】
【こちらこそ、色々な意味で――うん、非常に非常に楽しませてもらいました……ふう(満足そう)】
【それでは、おやすみなさいませ】
【長らくありがとうございました。スレッドをお返しいたします】
376 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 02:17:19 ID:JJ41pBki
選挙行けよ
【まだいるかな?】
【俺でよければロール相手に立候補するけど。】
【プロフは
>>2にある】
【いる………問題ない】
【こちらからお願いしたいと思わなくない】
【シチュ…………魔刃の存在補給の現場にタクトが出くわす?】
【タクトが契約者だった時の悪事を理由に斬りかかってもいい……】
【それじゃあ、よろしく。】
【現場に出くわすのは構わないぜ。】
【少し興味が湧いた、という感じで俺から声掛けるとか。】
【昔の悪事については問題ないと思うけど、最近は全然やってないからな。】
【俺が悪事をしてる現場を見た事があるとか、その辺適当に理由をこじつける】
【なりなんなり。】
【一番手っ取り早いのは第三者からの情報提供……】
【私にとっては匿名だけど…そっちに関係ある人物から、とか】
【その方向でいこうと思う……異論がないなら、書き出す】
【異論はなし。】
【それじゃあ書き出しを待ってるぜ。】
【わかった、よろしく】
(薄暗い路地の裏、二つの影が交錯する…)
(一度、二度………片方は片手で繰る、携帯に便利な小さなナイフをもって)
(もう片方は身の丈をゆうに越える長大な剣……もはや鉄傀と呼べるそれを両手で繰る。)
(やがて長大な剣を持つ影の方が相手に深々と剣を突き立てる――)
…………
(その巨大な大剣を操る女は感情の篭らない濁った眼を剣が突き立った場所に向ける。)
(そこから血は漏れず、しかし相手は明らかに弱っていく)
(命乞いをする声が聞こえるがそれを無視して剣を捻る。)
(突き立てられた相手が苦悶の表情を浮かべるとその存在感は希薄になっていき、やがて始めからなにもなかったかのように)
(そこには何もなくなった…………)
(――辺り一体に静寂が訪れた。)
【それじゃ…よろしく】
へえ……なんだそれは?
完全に、消えた?吸収?
(その静寂を破るように、場違いな声が響く。その影は紅い髪して紅い服を)
(纏っていた。剣を持った女が、ひとつの命を消し去る現場を、その男は見ていた。)
(この街の夜では、有り触れた光景だったが、ひとつ興味を惹く現象があった。)
くは……なんだ、今のは?
まるでその剣が食っちまったみたいだけど。魔剣、か、それは。
(剣が貫いて、生命力が薄れて、そして跡形もなく消えた。)
(女の力というより、その剣の力だとはわかったが、理解できたのはそこまでだ。)
よう、いい夜だな。月が明るい。
(紅い男――紅裂拓兎は殺害も何も気にしていない態度で声をかける。)
(その女は女性にしては背が高く、逞しい身体つきをしていた。)
(病的なまでに白い髪と、濁った灰色の眼は、異様のひとことだろう。)
(けれど、その瞳に何の感情も宿していない事の方が、気になった。)
【ああ、こちらこそ。】
…………
(誰もいないと思って大剣を杖に肩を休めていると、静寂を破る声)
(頭の天辺から足元まで白一色で統一された出で立ちをした女が)
(身を起こし声がした方へ………声がするまで一切の気配を感じとることができなかった)
(男の方へ身構えるように注意を向ける…)
…………ベニサキ タクト
(面識事態はないが、とある伝で得た情報にこの姿があった)
(大量の人間を殺した「悪人」として………)
…………
(一度夜空に目を向ける………雨でも降ったのだろう、すんだ夜空に)
(淡い光を宿す真円が浮かんでいて)
…………貴方はベニサキ タクト?
(確認するような言葉を吐き出す)
(濁った眼をむけて、機械的とも言える動作でタクトに剣を向ける。)
(何かを聞いてきた気がするが些細なことだし、消えるかもしれない人間に)
(説明するのも億劫だった…)
確かに俺は紅裂拓兎だが…
その剣を、どうするつもりだ?
(問いかけは見事に受け流された。代わりに問われたのは名前である。)
(どうするつもりかなど、虚ろな動作に突きつけられた剣が雄弁に語っている。)
(機械的で、殺意や快楽に突き動かされた印象は無い。)
まーあ、人様に恨み買う事は山ほどしてきたし、いちいち覚えてもいないがな。
もし俺に仲間殺されたとか、家族殺されたとか、そんな理由があるんだったら
口上くらいは聞いておくぞ。仇討ちは初めてじゃない。
(かつて、魔王の契約者だった頃の話だ。誰も彼も区別なく殺していた時期があった。)
(その事を忘れる事は無く、消える事もなく、償われる事もない。)
(だが、それでも身勝手にも、死んでやらないと決めている。)
もし、お前にそんな理由がないなら、やめておくことだ。
剣を向けられて笑っていられるほど、人間が出来てないんでな。
(言っている事とは裏腹に、口元に薄い笑みを浮かべている。)
(身体から無駄な力を抜いて、いつでも仕掛けられるように、戦闘態勢を作ってゆく。)
(例えるなら拳銃の安全装置を外したり、刀を鞘から抜くのと同様の行為だ。)
…………そう
(重心が戦闘用のそれに移行する。)
(どっしりと腰を落として、長大な刃先がぶれないように支える。)
明確な理由は私にはない…………けれど、タクト…あなたは間違いなく「悪」
だから――――
(抑揚の無い声が機械的に明確な敵意を持つと、それに割り込んで甲高い声が響く。)
『キヒャヒャヒャヒャ!なんだ我が麗しき奴隷よ、今日は大盤振る舞いだな!!』
(その声は邪悪さを持って声を作り、剣から発せられる)
『いいぞ!すごくいい!!今度の獲物も美味そうだ!さぁ、喰わせてくれすぐ喰わせろ!!ファハハハハ!!』
(その声が聞こえると感情のなかった顔の眉間にわずかに皺がより)
(歯を噛み締める気配……嫌悪を表す気配がして)
抵抗は…………なるべくしないでくれると助からないこともない
(手慣れた様子で戦闘体勢に入るタクトに淡々と意味がないことを告げる。)
(誰も彼も関係なく殺してきたという過去をもつタクトに向けて踏み込むと)
(重厚な足取り……決して素早くはない足運びで胴を狙い、大剣を横に振るう)
――はん。大体わかった、気がするな。
その剣に操られてるとか、そんなノリだろ。
(明確な理由は無いが、こちらを悪と断じ刃を向ける。それだけなら正義の味方で)
(済ませてもよかった。けれど、突然割って入った邪悪な声が、それを覆す。)
(その瞬間、彼女の顔に浮かんだのは嫌悪の表情だった。)
(それだけで、この戦いが彼女の本意ではないという事が、推察できる。)
心遣い痛みいる、が、それには及ばない。
――俺は、死なないから。
(不敵に笑う。世界はいつだってこんなことだらけだと、知っているから。)
(戦う理由、生きる理由、殺す理由。誰だってそれを持っている自分だけの理由。)
(ただ、それは誰からも理解されず、共有も出来ない。だから人は争うのだと知っている。)
―――!
(重厚な足取りから放たれる、横薙ぎの一閃は大木すら両断する威力があるだろう。)
(それを、半歩分だけ身体を引いて、避ける。大剣を振り切った体勢が戻る前に踏み込んで)
(剣を握った指に向けて拳を放つ。どんな名刀も振れなければ鉄の塊。指を潰す算段だった。)
(紅裂拓兎からすれば、この大剣から発せられる禍禍しい気配だけで、戦う理由には十分だった。)
…………
(そちらの問いに答える義理はない。)
(答えるかわりに沈黙を返し、それを答えにする。)
………っ!
(こちらの鈍重な動きに対応して素早く踏み込んでくるタクト)
(狙われた手を即座に離して拳を回避………手が離れた剣が刃の側に重心を傾かせ)
(柄を跳ねあげさせる。それがタクトの拳を放った腕の肘に当たるように)
(体を捻り、握った方の手を動かす。)
―――ったぁ!?
(体勢が整っていないにも関わらず、こちらの狙いを看破し即座に)
(柄から手を離して拳を避けた。その手が踊るように柄を跳ね上げる。)
(――視認したのはそこまでだった。身体を大きくのけ反らせて攻撃を避けて)
(その勢いでバク転し、距離を置く。動きは遅いが、反応速度自体はかなりのものだった。)
――なぁ、おい。
さっきの質問に答えてくれないか?
それはお前の意思か?それとも、剣に強制されてるのか?
(どちらでもいいだろうと、自分の中では答えは出ている。)
(それにも関らず、どうしてかその点に拘った。)
(無機質な動きと、殺意の感じられない攻撃が、まるで人形のようだったからだろうか。)
正しいと思うのなら胸を張れ。
楽しいと思うのなら、笑ってやれ。
だが、泣きながらするのは、止めろ。くだらない。
胸張るか、笑うか。どっちかにしろ。
(自分の意思で、胸を張って戦うのならそれでいい。)
(けれど、やりたくないと泣きながら戦うのは、くだらなすぎる。)
(かつての自分も、多分そうだったからだ。)
…………それはなに?
何人も何人も罪の無い人を殺しておきながら――
(バク転という大袈裟なアクション…………好機。)
(こちらから目を反らさなければできない動作から立ち直り際を狙うために)
(担ぐように刃を向けて、腰に力を入れる。)
――今さら戦いの哲学を語るの…………?
(立ち直り際に人体で一番大きい場所である腹を狙い剣を突き込む)
(突き込みながら喋る。)
(人殺しを楽しいと思える狂った感覚はもち合わせていない)
(けれども悲しいと流す涙は枯れ果てた。)
…………安心して、これは私の意思
(それを証明するように禍々しい気配をもった鉄塊がタクトの腹部を貫く意思を具現化させて…)
『キィキキキキキ!そうだよなぁ!自分の意思で殺し、我に他の存在を捧げているんだよなぁ!!』
(甲高い声が耳に響く。そうだその通りだ。)
(この呪いから解放されるために、自分の意思で、そして――解放したこの声の主を殺すため。)
(これが紛れもない竜胆の意思……笑わず、泣かず、怒らず、楽しまず)
(ただ淡々とこなせばいい。)
ああ、そうだな。
(そんな事は、今更確認するまでもない。)
(けれど、この場においてそれは別の問題なのだ。)
(同次元で語るべき事柄ではないのだ。)
いいや、単にお前の生き方を問うているだけだ。
それが紛れもないお前の意思なら、それでいい。
他に語ることなど、なにもない。
(蟠りは残っているが、本人が自分の意思だと主張しているのなら構わない。)
(腰溜めに構えて、大剣から刺突が放たれる。一番避けにくい腹部を狙って。)
――蒼氷壁。
(だが、邪悪な大剣が臓腑を抉る事は無かった。)
(分厚い水晶の壁が立ちはだかって、それを防いだからだ。)
弾けて――混ざれ!
(その壁が弾けて破片となって、混じり合って水晶の刃となる。)
(数十枚の剃刀の刃が、奔流となって彼女を切り裂かんとして襲いかかる。)
生贄も求める魔剣か。しかも喋りやがると来た。
どう考えても壊さないとならないだろう。まーあ、その際にお前を巻き込むことになるだろうが、
戦うのがお前の意思なら文句もないだろ。全部承知でやってるんだからな。
(例えば、正義の味方なら、魔剣から彼女を解放する方法を模索するのかも知れない。)
(けれど、紅裂拓兎は悪人だ。ただ、立ち塞がるものを壊し、殺し、道を切り拓くのみだ。)
!!
(暗い灰色の壁……自分の眼のように濁った灰色ではなく)
(透き通った……十四番目の元素が結晶化した壁。)
(それが魔刃による一撃を遮る。かと思えばあっさりとその壁は砕けて――)
(即座に踏み込みを停止。魔刃を縦に構えて正中線を隠す)
――――く……ぅ…
(噛み殺したような苦悶の声が漏れる………)
(暗灰色の刃が右肩に刺さり、左腕の二の腕を切り裂き)
(左の太ももに裂傷をつくる。)
(滲んだ紅が真っ白な生地に染み込み、異様な紋様を作る。)
『美味美味美味ィイ!!この透き通りながらも暗い味わいをもつ存在はケイ素か?』
『こんな少量ではなく早く本体を喰わせてくれ!さぁ、早く!ハリィ!!』
(血が滲む右肩に手を伸ばすとそこに刺さった水晶を無造作に抜き去る)
(衣服に染み込んだ赤が二の腕辺りまで侵食をすすめる)
(確かに感じる痛みも表情にでることもなく、その傷もなかったかのように)
(剣を構え直そうとして……)
……人殺しに期待なんかしてない。
(ただそれだけを告げて肩から伝う痛みに震える手を魔刃に添えた)
(やはり反射的な行動は素早く的確だった。)
(不意打ちじみた刃の乱舞も、剣を楯にして致命傷だけは避ける。)
(成果は精々、肩や二の腕に対する掠り傷程度だった。)
(太股からの出血は見た目は派手だが、行動に支障はないだろう。)
お前の声は癇に障る。
さっさと打ち砕いてやるから、少し黙ってろ。
(珪素を操る魔力を吸収したのか、魔剣が騒々しい金切り声を上げる。)
(アレに斬られたら不味い。少なくとも掠り傷ひとつ負わないくらいの覚悟は必要だろう。)
そうだ。人殺しに期待なんてするな。
どんな理由をつけようと、殺しに誉れは、ない。
そう、どんな理由があろうと、だ。
(痛みに震えつつ告げる少女に、同調するように答える。)
(どんな理由があろうと、殺しに誉れは無い。ただ業が積み重なるだけだ。)
来いよ。お前の意思と意地を貫いてみな。
(とんとんと軽くステップを踏んで、意図的に隙を見せる。)
(その隙に釣られた相手の動きを見切って、カウンターを喰らわせる算段だった。)
(
『ファハハハハ!!怒られてしまったな、怒られてしまったよ我が奴隷よ!!』
(何がおかしいのか甲高い声をあげる魔刃。)
(こんなところはタクトに同調する。確かに耳障り、と。)
…………
(その声に感じるのは否定。)
(確かに竜胆の言葉への同調ではあるけれど、そこにある)
(殺しへの否定は自分自身を否定されているように聞こえて)
ッ…!!
(短く息を吐くと突進、こちらを挑発するような構えを見せる)
(その動作に直情的に感情を動かし、けれども顔には出さず)
(柄を真っ直ぐに鳩尾に向けて突き出す。)
(呼吸を乱してから魔刃による一撃を確実に浴びせる算段だ。)
―――――っ!
(言葉に怒ったのか、わかりやすい誘いに乗ったのか。)
(硬い表情で剣を構え、再び腹部――鳩尾に向けて刺突が放たれる。)
(剣術では、突きは一撃必殺。急所狙いなら尚更だ。)
(だが、他の攻撃に変化させにくいが故に、避けられれば隙だらけだ。)
―――っ!
(身体を沈みこませて、潜り込むように屈んで、その一撃を避ける。)
(ブアッと紅い髪の毛が舞い散る。更に低く屈んで――完全に座りこむ。)
(その体勢からのけ反って仰向けに寝転がって――)
穿て!
(練り上げた魔力で地面から水晶の槍が生み出される。)
(鋭い切っ先が五つ、彼女の命を散らさんとして地面から射出される。)
(突きは突きでも柄による突きだ。当然重心は刃の側にある。)
(それ故容易く変化させられる。)
(………がその前に反撃の一撃が放たれる。)
(体を捻り、左の二本を避ける……肘と胸元の衣服が破れ去り、赤い液体が舞う。)
(右の二本。ひとつは魔刃で受ける………なにか甲高い声でしゃべっていたが気にする暇はない。)
(もう一本は腕に突き刺さり、剣を取りこぼすことになりそうなので)
(肌に食い込んだ時点で時間凍結により止める。)
(最後、背後から来る一本………)
(それを認識すると同時に脇腹が焼けるように傷んだ。)
(遅れて猛烈な痛みと、異物感。目で確認するまでもなく脇腹に風穴が空いたことがわかる。)
(腹の奥から血ヘドが込み上げてくる………その中で認識する。)
(タクトが仰向けに寝転がっている今がチャンスだと)
…………ッッ!
(咳き込みながら身を捻る。すると口許に溢れた血が泡を作る。)
(当然振るわれた魔刃はタクトの体をとらえず腕一本にせまる)
(当たったとしても傷はつかず、腕が動かなくなる程度の存在しか奪えないだろう。)
(踏ん張ることなく、そのまま地に伏し、路上を転がった。)
(ひとつ、ふたつ。避けられる。避けられる。みっつ。刃で受けられる。)
(よっつ。腕に刺さって食い止められる。そしていつつ。脇腹に深く突き刺さる。)
(それでも彼女の動きは止まらない。こちらが寝転んでいる今がチャンスだと確信して)
(血泡を口から吐き出しつつ刃を振るう。しかし、体勢が不十分だった。)
―――な、にっ!?
(反射的に腕の筋肉を膨張させて受け流しを試みるが、大剣はそんな些細な防御など)
(嘲笑うかのように切り裂いて――いかない。代わりに、何かが奪われた感触がある。)
(肉体や魔力、紅裂拓兎を構成している要素を奪われたような、そんな虚脱があった。)
(――これがこの魔剣の本当の力なのか。存在を奪う。きっとそれが答えなのだろう。)
(だが、そこまでだった。無理した代償に捻りに耐えきれず、彼女は路上に転がった。)
……。
(ゆっくりと起き上がって、斬られた腕を振るう。だが、ピクリとも反応しない。)
(痛みはない。ただ、虚脱感だけがある。神経が通っている感覚すらなく、まるで他人の腕だ。)
……残念だったな。
お前じゃ、俺を倒すのは無理って事だ。
想いひとつで、才能ひとつで、何かを変えられるほど世界は甘くない。
(それでも、勝ち台詞に似た言葉を言っておく。彼女の抱えた事情など知らない癖に)
(その抱えた想いを踏み躙るように。弁解しようもないほどの悪人だろう。)
【そろそろ〆に向かうとしようか。】
(転がった先にあるのは廃材かなにかだろうか?)
(倒れ、咳き込む竜胆の上に粉のような木片のようなものが降りかかる。)
(抵抗などできるはずもなくそれにまみれ、血と泥で汚れた体をさらに汚す。)
…………っ
(深く考えずに立ち上がる。顔色ひとつ変えずに、ただ脇腹の痛みに震えながら立ち上がる。)
(ただ「無理」と言われたのが悔しかったから。そんな理由で傷ついたからだに鞭打つ。)
(傷口に触れて時間を凍結させる、これで治りはしないかわりに悪化もしない。)
(これでまだ戦える。戦えるはずだと思っていたが)
(竜胆の意識はそのまま深い闇に落ちていった…)
【じゃあ、これで〆……】
【お相手、ありがとう。おつかれさま】
……。
(虚しい戦いだった。最早徒労感しかない。追い打ちをかけることも)
(できただろうが、悠然とその場を立ち去る。端的に言えば、もう飽きた。)
(これから先、彼女はまた魔剣を振って命を奪うだろう。)
(そして苦しむだろう。そんな生き方はいずれ破綻する。)
(だから放っておく。紅裂拓兎には、それを止める理由は無い。)
……もういい。飽きた。
(紅裂拓兎は正義の味方ではなく、守護者でも、楯でもない。)
(彼女を救うこともせず、殺すこともせず、ただ見殺しにするだけだ。)
ハハッ…ハッ…もう、面倒だな……
(酷い男だなと自嘲して、誰も救えない自分は、やはり救われないのだと確信する。)
(それでも、生きることだけは止めない。やめられない。業を背負いながら生きる。)
――業か。
面倒だよな、お互いに。
(ぽつりと呟いたのは、あの孤独そうに見えた彼女に対する同情と憐憫だろうか。)
(今度会った時は、もう少しマシな話ができたらいいのにと、少しだけ思った。)
【ああ、お疲れ様。俺の方はこれで〆だ。】
【上手くできたかわからないが、またよろしくたのむ。】
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
護身用の道具(昼は拳銃やスタンガン、夜は鹵獲したライフルや自家製の武器を所持)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)
・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし)
【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
高等部の文芸誌同好会員。会が週1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。
元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出さている。 現在は友達の家の庭に居候している。
現在、一部で妹による工作が行われている模様。戸籍上も追い出した日に死亡、認識が異形で殲滅指定など、多岐にわたって活動してるとかしてないとか。そのため、武装を強化したとの事。
【久しぶりに待機】
【こんばんわですー♪(一礼)】
【ネタの浮かばないわたしでよろしければお相手いたしますよー?】
【こんばんは】
【おお、ぜひお願いするのですよ】
【ネタですか……ふと考え付くのは】
【1・練習中にブン屋がみーちゃった♪】
【2・どっちかが異形やら心霊現象やらに遭遇。それで巻き込まれて】
【3・たまには(いんちきオカルト)冊子配りもいいよね】
【こんな感じですが】
>>404 【それじゃあ………3にしますか?】
【先輩が配っているところにわたしがたまたま受け取るといった形でー】
【2も結構捨てがたいのですがー………一応戦闘は苦手なのでー、】
【おkです】
【書き出しは私のほうからですかね?】
【あと、時間帯は放課後あたりでいいですか?】
>>406 【そーですね、先輩の活動中にわたしが関わっていくわけですからー………】
【はい、構いません】
【後は、ロールなりに進んでいければとー】
【それでは書き出しますので、コーヒー片手にしばしお待ちください】
>>408 【りょーかいですっ!】
【コーヒーは飲めないので麦茶を飲みながらお待ちしておりますっ】
(30分前のとある部室で会話)
「というわけで、葛森。冊子30冊を今日中に配り終われ」
「あの、放課後ですよ。部長。皆部活とかで人がいるわけ……」
「そうか……葛森、私も鬼じゃない。だから、選ぶ権利はある」
「なにをですか?」
「206の骨を折って窓からつるされるのと、265の関節を外して校門に磔になるの、どっちが好みだ?」
という訳で、こうやって冊子を担いで布教活動をしているあたしなのであった。
(と、明らかにぼやきながら肩に冊子の束とバックを抱えながらうろうろする少女)
(文芸誌同好会の臨時兼常時冊子配りの利香である)
というものの、やっぱり人がいないなぁ……
(先ほどから一冊も配れていない)
むぅ……獲物は……獲物は……
(そうしている内に、一人の少女を見つける)
(獲物……とは言い方が悪いが、逃がすまいと話しかけた)
すみませーん。 文芸誌同好会です
少し、お話よろしいですか〜。お手間は取らせませんので。
(どう見ても新聞の勧誘の喋り方です)
【なん……だと……】
【という訳で、よろしくお願いしますね】
>>410 (今日もただ何も無く……奏先輩からの"課題"を解くべく調べ物をし終えた帰り道)
(やっぱり学校の図書館じゃあ限度があるかなぁ………そんな事を考えて帰宅の徒につき始めた頃である)
………はい?
(見たところは高等部の先輩の様だ)
(なにやら良く見る勧誘の方法でわたしに近づいてきた)
わたしに………、なにか…御用ですか???
(何事かと先輩に視線を送る、特に何か用があるわけでもないので話を聞くべく留まって)
【では改めてっ、よろしくお願いいたしますー♪(一礼)】
あー、怪しいものじゃありません。
(怪しい人は絶対にこの言葉をだすものなのだが)
えっとですね……実は、我が文芸誌同好会では、毎月会誌を製作していまして。
で、その購読者の募集をしていまして。そのためのサンプルを配布しているんですよ。
(そういうと、一冊の冊子を取り出す)
(ホッチキスで止められたコピー用紙)
(表紙には冊子の発行元と号数、部員名が書かれている20ページくらいの冊子だ)
で、ですね。
もしよろしければ、これを読んでいただいて感想などを聞かせていただければと思いまして。
もし、時間があったり、インチキオカルトとか心霊現象とかに興味があればぜひお願いしたいです。
(そのオカルトは事実を基にしているのだが、それは元を知っている人にしかわからない)
他にも近所のスイーツ情報やら血液占いやら載っていますので。
出来れば、ご協力を。
面白いので、ぜひ!
(命が掛かっているのかという迫力で言う)
>>412 ………それを言ってしまうと怪しく見えちゃいますよー?
(意識して無くても至極その通りで、実際先輩が少し怪しく見えたのは心の中に留めて置く)
文芸誌同好会………ですかー…、
(それはさておき、先輩の取り出した冊子をぱらぱらと見てみる)
(………何か違和感を感じた、この中に見る一部のものは心当たりのあるものだが)
(どこか事実と違っていたりする………、どういうことなのだろうか?)
………え、あー、ええっと、
これはこれで………面白いんじゃないでしょうか…?
(事実、凝った作りのようで自分としては面白かった)
(ひょっとしたら………、そんな気持ちで少しだけ話を聞いてみる事にした)
わたしは………スイーツとか、興味はなかったりするんですけど………、
でも、占いとか、…この心霊現象の記事とか、面白いと思ってますよ?
(開いてみるのは曲がっている事実が少なかろう記事)
(このページを選択したのは偶然だが………、とりあえず普通に対話してみる)
あっはっは……本当に怪しくないんですよ。あたしは。
(夜だと怪しさ爆発なひとではあるが)
そうです。文芸誌同好会です。あ、あたしはインチキオカルト担当の葛森です。
(ニコニコしながら言う。ついでに自分の書いたページを主張しているつもりでもある)
(そこには、某退魔師やら某異能者が面白おかしく脚色をされているインチキの名にふさわしいもの)
(中には彼女も出会った人もいるのだろう。よく読まないと気付かないが)
そう言ってもらえると、嬉しいですよ。
こっちもよく取材して、命がけで書いた甲斐があるってものです。
(ちなみに、「命がけ」の意味は〆切り超過時の部長の制裁の事である)
(ただ、その過程を見るとを見ると誤解も事実になるが)
おお、そのオカルト話の記事はあたしが書いたんだよ!
いやぁ、面白いとか言ってもらえると嬉しいね。
(そこには、ある異能がモデルになった記事)
(まぁ、脚色をして「心霊現象」になっているが、それでも夜のことを知っているなら分かるもの)
夜に色々出かけたりして、こんな風に書いたらな〜とか、書くのに苦労したよ。
同じような伝承とか、民話とか、怪談とか、噂とか調べてさ。
(それにしては、少し詳しすぎるようか書き方)
(その理由は、書いてある「ファンタジー」を目の当たりでみて膨らませたから)
いや、本当に苦労したよ〜。
【あたしが知っている人なら、知り合いの人が元になっていても構わないです】
>>414 ………
(思った以上にオープンな態度をとる先輩に、えー、という表情を浮かべつつ)
インチキ………って………、
まあ、確かに、こういった記事はインチキである事が相場なんでしょうけどー………、
(堂々とインチキと表明する先輩、しかし、"命がけ"という単語を聞いてしまうと)
(あながちインチキととる事ができないから不思議である)
………これを書いたのは先輩なんですか?
何だか………凄いですねー………、とても………よく見る普通のオカルトとは思えないですー、
(一部を除いて、どこかで聞いたような内容だ)
(もう一度よく読んでみる、………やっぱり、"奏先輩"がノートに記してくれた事と似ている…?)
夜に………出かけているんですかっ?
えっと……、記事を書くためなんでしょうけどー………危なくないですかっ?
(夜に出かけている…? この異形が溢れている今日で??? ………何か腑に落ちない)
(記事の内容といい、一度…確かめてみよう)
これって実際にあった事………なんでしょうかー?
【了解ですー】
こんなのが実際にあたら、そりゃ警察が動きますしね。
大学教授なんかは原因解明とかテレビに出ずっぱりになるでしょうし。
(インチキでもリアルである)
(答えは逆でリアルをワザとインチキにしているから)
そうだよ。あたしが書いたのですよ。
凄いでしょう。実際にあった事みたいにリアルに書けたと思います。
(まぁ、実際の事実ではあるからリアルなのは仕方が無い)
危ない?
(その言葉に彼女も、うん?という顔をする)
(少し、だから試してみたいと思った)
いや、痴漢とかなら一応護身術で何とかなりますし。
最近は、夜にはあんまり『人』も見かけませんし。
(ちょっとした言葉遊び。見かけないのは『人』。なら、見かけるのは?)
あっはっは、実際に超能力とか使える人がいたらぜひ会ってみたいですね。
(実際には、知っている異形という存在を、異能という存在を)
ぜひ、カメラで納めて記事のネタにしたいですよ。
もしかして、そう言う人を知っているとか?
>>416 ですよねー………、
(確かに、実際にこんな事表立っていればフツーの新聞や雑誌はこの件を放って置くことは無いだろう)
でもー………、
命がけってー………、調べるのがそんなに大変な事なんですかー?
(だからこそ、余計に気になる先輩の記事)
(もしかしたら「夜」に何らかの形で関わっているのではないか―)
さすが、文芸誌同好会ですー………、
(まあ、実際にあったこと・なかったこと文芸誌同好会であるのだからどんな事象もそれらしく書けそうなもの)
(問題は、先輩はこのネタをどうやって入手しているのかだろう)
はい………、最近は変なうわさを良く聞きますしー………
(護身術自体は珍しいものではない………が、その後聞いた言葉に何か意味があるような気がした)
(『人』………?)
(人がいないのは…夜だから当然の事―だったら、それを説明する必要があるのだろうか?)
先輩は………お化けとか………あった事あるんでしょうか?
(一応、「夜」の関わりは伏せておくが………)
………、
(先輩を見る………)
(わからない、何かもやもやが頭の中で渦巻いている)
………いいえ、わたしは知りませんよ?
(少し間を置いて知らないと言ってみる、"嘘"であるのは鋭い人ならわかると思うけれど………)
えっ……いや、それは……
(調べるのが大変なのではない。それを〆切り以内に書くのが大変なのだ)
(と、凄く大声で言いたい。ただ、部長に聞かれたら殺されるが)
まぁ、色々とあるのですよ。
(真実も嘘も言えない。だから珍しく黙った)
変わった噂?
(その言葉を聞くと、目が少しだけ変わる。興味津々な目に)
ぜひ、お聞きしたいですね……その噂。取材して、ネタにしたいので。
(そう言うと、すぐにメモ帳を開いてメモの体勢をとっている)
さぁ? それが心霊現象かどうかは分かんないよ?
お化けか、はたまた別の何かか? もしかしたら少し力を持った「人」かもしれない。
そういうアンノウンなものがオカルトって枠にくくられるんだよね。
だから、会ったことあるかって質問にはイエスかノーかでは答えられないねぇ。
……ふ〜ん。
(少し間が空いたのをみて笑う。少しいやらしい笑みだ)
本当かな? もし、君がそう言う人を知っていれば面白いのに。
そして、そのページに新たなネタが吹き込まれたりするかも。
(また、ちょっとした遊び。そう言う人はネタにする。じゃあ、今までのネタは?)
>>418 ふうん………?
(見当違いかもしれないが、これで若干は「夜」に関わりがあるのだと考えて)
まあー、これは噂の一つなんですけどー………、
(噂ではない、実際にあった事実の一つを話してみる)
(さすがに全貌は話せないから若干脚色してみるが)
町内に広い公園がありますよねー?
夜、あの公園に入ったら陽炎が見えて、それを見た人は消えてしまうとかー………?
(葵先輩と解決済みの一件、先輩の反応を伺ってみる)
少し「力」を持った"人"ならー……ふつーにネタになるのではないでしょうかー?
オカルトでも無く、正体も少し調べればわかると思うんですけどー………?
(あくまで通常より少し"才能"に秀でた人としての意味で言ってみる)
(「異能者」の事ではない)
………、
(何故か嫌な感じがした………)
(普通(?)に会話しているだけなのに何で…?)
わたしなんかじゃあ、先輩の力にはなれませんよっ………
(まあ、これは回避する意味でも、自分の力量を見ての事実でもある)
先輩が自分で調べたほうが………よくわかるんじゃないですか?
【すみませんー、そろそろ頭がボーっとしてきたので凍結をお願いできますかー?】
【了解しました】
【解凍予定とかありますか?】
>>420 【基本的に20時以降であれば大丈夫ですよー】
【先輩は何かありますかー?】
【私は今日と明日が駄目で、水曜か木曜の22時半以降になりそうです】
【もしくは土曜の夜です】
>>422 【ではひとまず木曜の22時以降にてよろしいですかー】
【それで終わらなかったら土曜を控えにー………】
【了解しました】
【それでは木曜の22時半に】
【お先に失礼しますね】
【わかりましたー】
【それではわたしもこれで失礼しますねー】
【お相手ありがとうございましたー(一礼)】
【スレをお返ししますっ】
【失礼して、郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQさんとのロールに場所をお借りいたします】
【ロールにスレを借ります】
あ……あぁっ……! 気持ち…よ過ぎるっ…!
葵さんの……おまんこ…っ! 搾り取られそうなぐらいに、気持ちいぃいっ!!
(強い快感に、唇を噛み締め、少しでもその快感を長く味わおうと堪える)
(ほんの一瞬でも気が緩めば、溜められた欲望は一気に吹き出してしまいそうだった)
あおい、さ………!
はっ……くっ…! しっかり、覚えろ…よっ! 葵さんの形を変えるぐらいに、しっかりと、刻み付けてやるっ…!
二度と忘れられないくらいに、しっかりとっ!
(もはや、目の前の彼女以外何も、彼の瞳に映し出されてはいなかった)
(ただひたすら、目の前の彼女を。ただがむしゃらに、ひたすらに、求め続けて、貪り続ける)
(彼女の卑猥な言葉が、既に理性のない頭を埋め尽くしていき、欲望だけがますます高まる)
もう、出る―――ッッ…!!
あおいさんの、おまんこに……俺の、精液が…出る…たくさん出しちまう…!!
(エスカレートしていく興奮と欲望と比例して、限界も近づいて来る。)
(獣のように、激しく彼女を突き上げながら、呼吸を乱し、ただ彼女を犯すことだけを考えて)
――――っ、葵、さんっ! あおいさんっ、あおいさんあおいさんあおいさんっっ!!
あ、ぁっ……あ、あああああっ! あっ――――ぁああああああああああっ!!
(それはまさに獣のような咆哮。その咆哮に見合うかのような勢いで、激しく白濁とした欲望が、
全て、出し惜しみされることなく、吐き出されてしまう)
【それじゃよろしくお願いしますっ!】
……っ、だいっ、大丈夫、です……っ!
ちゃんと……、ちゃんと、覚えて、忘れな―――ッ、……っ、あぁっ…、やぁっ……!!
(下から押し上げてくるそれが、乱暴にひたすらに奥をつきあげてくるたびに、
甘い声をあげて悶え、彼女も答えるように腰を浮かしてはうちつけ、淫らに腰を揺らめかせる)
(頭の中がもう真っ白で――ただ彼がほしい、快楽が欲しい、自分に彼を刻みつけてほしい。
その思いだけがむちゃくちゃに広がっていって、彼の声を聞いて、腰を動かすことしかできない。
それがおかしい、と感じる理性も余裕も、淫らで雄々しいそれに全てすりつぶされて消え去っていた)
っ―――、はぁっ、だしっ、だして……っ、
だしてください、せいえき、ほしいです……いつもより小さなとこ、ぜんぶ、精液でいっぱいに、
いっぱいに――…っ、ぁあっ、ふっ……あっ、ぁあっ……あぁあっ―――!!
(これ以上はもう入らない、というほどに広げられた秘部は必死に彼の雄々しいそれを
咥えこんでは強くしめつけ、その奥にある欲望の滾りを吸いだそうと、腰を振る度に蠢く)
(彼が獣のように突きあげるたびに彼女の小さな体が跳ねあがり、その唇から悲鳴じみた嬌声が零れて)
っ、あぁあっ、で、て、る……っ、
あつくて、しろいのが、ちっちゃいおまん、こ――の、なか……っ、ふぁあっ、ぁっ、
びゅるびゅる、でて……ッ、あぁっ、あ、……きもちい、ぃ……っ、ん、ぁ――……ぁああぁんっ!!
(奥の奥まで突き刺さったそれの先から白濁した欲望の塊が噴射したのをナカで感じる)
(全身から脳まで一気に、知らないほどの快楽がかけあがり、激しく体をのけぞらせた。
再び彼の雄々しいそれにイかせられたその体は、びくびくっと激しく震えながらそれでも、
止まらない、というように腰を振り――中で、めいっぱいに染みわたっていく精液が、ぐちゅりと音を立てる)
【それでは、こちらこそ宜しくお願い致します】
(欲望を彼女のそれに注ぎ込んで、一瞬意識がふっと飛びかけてしまった)
(先ほどとはまた違う快感の解放に、余韻を楽しむ余裕すらなく、荒く呼吸を繰り返す)
はぁ、はぁっ……はぁ、はぁっ……。
気持ち、よすぎた……。
(呆然と呟く。先ほどまでは、ただ彼女のことしか考えられなかったが、
こうして絶頂を迎えてしまうと、これが現実なのか、それとも夢なのか、その区別すらつかないほど、
気持ちはふわついて、思考しようとしても、それらが全て散り散りになってしまい、まともに考えがまとまらなかった)
(だが、それでも自分の上で身体を蠢かせる妖艶な彼女の姿を見ると、
彼女への欲望だけが再び燻って、小さく息を吐き出して、何とか意識を正常に取り戻す)
……はぁ、はぁぁ……葵さん、大丈夫か?
俺、もう、何がなんだか分からない―――。
(射精した後の虚脱感に、瞳を虚ろにさせながら、彼女をぼんやりと眺める)
葵さんは、本当にエッチで、可愛らしいな―――。
(ぐっと手を伸ばして彼女の控えめな乳房を、無造作に掴む。手持ち無沙汰だと言わんばかりに、
彼女の胸を撫で回しながら、ぽつりと呟いて)
あー……もう、しばらくは、まともに、考えが思いつかないかもなー。
あはぁ……本当、気持ちよすぎ………。
(壊れたように腰を揺らめかせていた彼女も、その動きがゆるまって――、
彼の胸の上に手をつくと、ようやく大きく息を吐きだして、涙でぬれた瞳を顔に向ける。
唇の隙間から甘い声をちいさくもらしながらも、彼女も彼女で何一つ言葉になってくれないようだった)
―――ッ、はぁっ……あっ、はっ……。
(荒く息を吐き出しながらも、自分の奥に溜まっている欲望の熱さがまだ体を震わせてくる)
(激しすぎる快楽は小さな体をすっかりのみこんでしまったらしく、ただ虚ろに彼の言葉に頷くだけだったが)
……だ、大丈夫、です……っ。
(ようやくというように言葉を吐き出して今度はゆっくりと、頷いた)
(頬は紅く上気したまま、――それでも、胸を撫でまわされるとびくびくとその小さな体を震わせ、
うっとりとしたような瞳で彼をみつめていて――)
たいちろうさんも、えっちで――、けもの、みたいで……、いつも、わたしを辺にさせます。
(半分ほど正気などない。彼女も彼女であまりに快楽が強すぎたようで、
幸せそうに上体を前にすると、彼の胸に頬をすりよせて、くったりと脱力した)
わたしも、いま……なにか、まともに、かんがえられません、
なにか、あったようなきがするのに――あんまりにも、きもちよすぎ、て……。
………たいちろうさんに、すき、っていわなきゃってことくらいしか、うかばなく、て……は、ぁ…。
>>430 いや――、いつも、こうなんだよな。
……葵さんが相手だと、どうも甘えちゃってさ。
ストッパーが利かずにいつも、行き過ぎちまったりして…な。
(面目ないと、苦笑しながら、謝罪というつもりでもないのだろうが、彼女の髪をいつものように撫でて)
(少しずつ理性を形成しているのか、荒かった呼吸も、徐々に整ったものになり)
……そうだな、葵さんをヘンにすることができたなら、俺としては嬉しいんだけど。
でも、俺をエッチにさせるのは、いつだって葵さんなんだぜ?
葵さんが綺麗で、可愛くて、エッチだから―――、いつだっておかしくなっちまう。
(そこで大きく息を吐き出し、くっと笑って、じっと彼女の顔を眺める)
……うん。俺も好きだ、葵さん。
(小さく頷いて、嬉しそうにそう呟く)
何かあった様な気? ……うーん、忘れ物か、何かか?
……そう言えば、元の姿には戻れるのかな。一応は、これって性行為だと思うんだけど。
(その前戯は、一般で言うところの性行為とは少し逸脱していたかもしれないが)
(彼女が何か忘れごとするとは珍しい。たとえ、快楽に流されていたとしても、
そういうことは忘れるような性格ではないだろうに)
>>431 …………使用した文房具類は、ちゃんと、棄ててください。
(いつもより小さな頭を撫でられると、恥ずかしそうにその胸に顔をうずめながら息を吐く。
「行き過ぎた」とそういわれて、前戯のことを思い出したようで、恨みがましそうな視線を向けて)
――でも、今日のうちにさきに、えっちになったのは貴方の方が先です。
あんなに、よがって、気持ち良さそうにしてたときの貴方は、可愛らしかった……十全と。
(口元だけ胸にうずめ、じぃ、と黒い瞳で彼を見る)
いや、忘れ物というよりも―――、そう、です、それでした、
どうして、こんなことになったのかといえば……、なんで、そもそも、こんな――、
………ッ……。
(とくん、と心臓が一度大きく跳ねたと同時、快楽を得た時と同じくらい頭が真っ白になった。
がむしゃらに伸ばしたちいさな手は彼の目元にむかい、その視界を覆いかくす)
――――ッ、ふっ……あ、ぁあ………っ、ぁ、んあっ……ッ!
(嬌声とも悲鳴ともとれない声で彼女が彼の上で啼いていた――それと同時に、
彼の目元を覆っていた手がだんだんと大きくなって、彼の上に乗っているその重みも増す。
彼が触れていた髪も、さきほどよりずっとずっと長く伸びて――いつも通りの長さに、なった)
(ずるりと滑り落ちた手。彼の視界が開ければ、そこには一糸まとわぬいつもの彼女の肢体が、あっただろう)
(うすく目をひらいて、自分の手を見て――ん?というように首を傾げていた)
>>432
え?
(何をバカな。何を言ってるんだこの人は、と言った様な驚いた表情を浮かべて)
………言っただろ? アレはいつも俺が使ってるヤツなんだ。
今の時代エコだろ、エコ。何でもかんでも捨てて、新しいモノを買えばいいってもんじゃないだろ?
それに、いつだって今日の葵さんを思い出すことが出来るしな。
(冗談半分、本気半分。理性を取り戻しつつあると言っても、その奥底にはどこか箍が外れてしまった
欲望がはっきりと残っており、それは彼の常識も蝕んでいたが――それはまた別の話)
………?
(きょとんとした様子で、曖昧な言葉を繰り返す彼女を見上げる)
(―――と、突然視界を手で塞がれ、一瞬目の前が暗くなってしまう)
え、あ、ちょ、ちょっと―――、あ、葵さん!?
(彼女の悲鳴を耳にして慌ててしまう。何が起こったのか、そう確かめようとした瞬間、
彼女の手はするりと退けられて、目の前にはいつも見慣れた彼女の姿があって)
……へ? 元に、戻ったのか………?
(間違いなく、目の前に居る彼女は正真正銘『媛名葵』の姿をしており、
いつも凛として、言葉で翻弄する彼女のものだった)
だ、大丈夫なのか? さっき、声が漏れてたけど―――。
……大丈夫、です。
(はあ、と浅く息をついてからふるふるっと左右に首を振る。獣が体を震わすように、
彼女の黒髪も一緒にぶるぶる揺れてから――乱れた髪を、そっと手櫛で整えた)
―――ちょっと頭がくらくら致しますが、
そういえば、小さくなったときも、こんな風に頭がくらくらしていた、気が致します。
……というか、そもそも、……わたし、小さくなった時、どうしていたのでしたでしょうか――異形が……?
(記憶をたどろうとしているようだがどうにも思い出せない)
(そもそも異形のせいだったのかも定かにならず、ゆっくりと左右に首を振って)
まあ、いいです。これで、どうにか現代文の小テストは受けられましょう。
(子供とはまたちがった大人に近い――胸の大きさは別――肢体を彼の上に乗せたまま、
長い髪をかきあげて、ようやくというように一息ついた。腰を動かそうとしたところで、違和感。
ああ、そういえば、まだ繋がったままだったのかと思い直して……軽く腰をゆすって、萎えたそれを刺激してみた)
(小さい体とはまた違ったいつもの体を、ゆらりと彼の上で揺らめかせると)
貴方としては、まだ小さい私を貪っていたかったのですか? ろりこん。
(にこり、と笑って小首をかしげたりしながらも)
――あと、先ほどの話ですがそれとエコとは共通しません。もったいないというのなら
私が引き取って貴方に新しいものをさしあげますからっ、お、同じタイプのものを買ってまいりますっ。
……よかった。
まぁ、元の姿に戻って何よりだ。
―――にしても、確かに、そこは気になるな。
(もしかして、と考える。戻った原因がこういうことなら、小さくなった原因も『そういうこと』なのではないかと)
(もちろん、彼女が仕事柄、そういう可能性があるのは当然だが)
(だが、あまり深く考えないことにした。一度考え込むと、思考が泥沼化してしまいそうだったから)
そいつは上等。
ま、本当に何もなかったようだし、学業も大切にしないとな。
―――っ、あ、葵さん…?
(と、ふと、繋がったままだった腰をゆすり、萎えたそれを刺激されると、びくっと敏感に反応して)
ちょ、ま、待って! ようやく、正気に戻ったのに、これ以上刺激されたら―――!
(本当に今度こそ止まらなくなる。もう何度も理性を破壊されて、快楽に対する耐性が殆どなくなっているのだ)
そ、そういう問題じゃ………ろりこん言うなっ!
…・まったく、人をろりこん扱いするなら、意地でもあのボールペンは保管してやるからなっ!
早速学校行った時、授業で使ってやるんだからな――。
(そこまで言って、はぁっとため息をついて)
……第一、ロリコンなら、今の葵さんに欲情なんてしないっての。
(ふいっと視線を背けながらも、徐々にだが、彼女の中のそれは少しずつ硬くなりはじめていて)
>>435 まあ、詳細報告をメールでしたときに、
朱羽も大事ないと――言ってきたくらいでありますから、……良かったです。
でも、まさかこんなことで元に戻れるだなんて思いませんでした――、朱羽もたまには役に立つことを教えます。
(ふう、と息をついてから某人の顔を思い出すと、思わず今度は溜息をついてしまった)
……待て、と仰いますか。
私が待ってと、おねだりしても、一度でも貴方が待って下さったことがありまして?
(無いことはないのだが、からかうように虐めるように言葉を連ねる。それでも、そっと腰の動きはとめて)
だって、明らかにいつもより興奮していたようにお見受け致しました。
じゃなきゃ、あんなにちいさなところ、あんなに深く突きあげたりなんか―――、
(思い出したように顔を俯かせる。結果として自分の痴態も思い出したらしく、大自爆だった)
私も、私で――、本当におかしいくらい頭が真っ白になって、あれだったのは、あれなのですけれど。
(ごにょ、と言葉を誤魔化しながらも)
………ッ! ぜ、絶対駄目でありますっ! これ以上変態になってどうするのですかっ!
貴方の授業中にあんなものが使われていると思えば、私の方が気が気ではありません――っ、んっ。
(叫ぼうと上体を前にやったところで、内側でむくむくと熱くなりはじめているそれを感じる)
あれだけ、出したのでしょう――、あんなに、……いえ、こんなに、いっぱい……。
(恥ずかしそうに軽く腰を浮かすと、そこからとろりと白濁の液が滲みでる)
――これ以上やると、本気で貴方のお姉様に、バレて……しまうのでは……。
(かあっと顔を赤くする。実際、あれだけの声をだしたのだから、と思うと正気が戻った今恥ずかしくて仕方ない)
>>436 あの人のことだから、何か裏がなけりゃいいんだけどな……。
(やれやれと溜息をつく。もしや今回の騒ぎもあの人のせいなんじゃないか。
そんな気ですらしてきて、うへ、と渋面を作りながらかぶりを振って)
……いや、無かったな。
でも、困るのは葵さんなんだぜ? ストッパーがなければ、
これ以上変態なことをしてしまうかもしれないしなー?
(冗談めかしては言うが、本当に理性が飛びやすくなっている状態で、
どれだけ、自制できるのか分からない。いや、最初から自制などしていないのかもしれないが)
まぁ、そりゃあ………悪くはなかったけどな。
(素直に気持ちよかった、とは言えず、恥ずかしそうに視線を逸らして)
……お互い様ってヤツだな。うん
少なくとも――、俺も、気持ちよかったし…気持ちよくなってもらえてよかった。
(照れ隠しに、苦笑を浮かべながらぼそっと呟いて)
大丈夫。葵さんの知らないうちに使うから。
―――いやぁ、どうせ逸脱するなら、とことん行くべきかなぁ、なんて。
それに……それだけ葵さんを染めたら、他の何色にも染まることはないだろ?
(本気とも冗談とも取れるような笑みを浮かべながら、軽く首を傾げて見せて)
……逆に考えれば、あれだけ、騒いで何のリアクションもないってことは、
どこか外に出かけてるのかもしれないし、気にしなくてもいいと思うぜ?
それとも―――、葵さんはどうしたいんだ? ……素直に言ってみて。
(下からじぃっと眺めながら、俺のことは考えなくていいから、と付け加えて、そう訪ねる)
>>437 ……言わないでください。考えないようにしているのですから。
彼女はどうにも、貴方や水鏡さんのようなからかいがいのある方がお好きなようで。
(かぶりを振ると同時に、またひとつ溜息をついて)
――これ以上に変態的なことなどあるものですか……、野外も、プールも致しました。
そういえばコート一枚で歩かされたことも。先ほどのボールペンだって――です。もういっぱいいっぱいですっ。
(抗議するようにぐっと体を揺らして)
…………。
(素直に良かったなんて言われてしまうとそれはそれで恥ずかしくて、ばし、と軽く彼の腹部を叩いた)
ッ―――!
そんな宣言をされたら常日頃、今使っているのではないかと気になって仕方ありませんッ!
あっ、あんなの駄目です、せめて洗って下さい……だって、ぐちゃぐちゃのどろどろなのですよ?
(自分の愛液で、とは言えず。床に放られているそれをびっと指さしてから)
こんな染め方まちがっています、馬鹿……、もっとなにか別のものにしてください、へんたい…。
(本気とも冗談ともとれるような言葉が恥ずかしかったのか、顔をあからめ、額に手を当てる)
むしろ、出かけていない可能性があるのに
あんなにしてしまった貴方と私は、今考えると――非常にとんでもないことをしていた気が致します。
(下からじぃ、と見られると恥ずかしそうに顔をあからめて、ぐっとつまる)
(だが、彼女がそんなことを言葉にできるわけもなく。そっと腰を浮かせ、精液を滴らせながら――)
…………ん。
(顔を赤くすると、体をずらしてそこの掃除を始めた。まだ半分くらいしか大きくなっていないそれの裂け目に吸いつき、残滓を吸う)
―――私は、シャワーは浴びられるような状況ではないのですから、……ん、外には出しては、駄目、ですよ?
(彼の太腿には散々精液をなすりつけておきながら、そう告げてまた咥え直す。頬を赤らめたままに)
>>439 それはまた、難儀なことだな。俺も、水鏡さんも。
………あるかもしれないぜ?
まあ、何にしろ、葵さんは俺と一緒に居る限り、そういうことからは縁が切れないんだよ。
(ひらひらと意地悪そうに手を軽く振りながら、くっと笑って)
洗うなんて勿体無い―――。
ぐちゃぐちゃのどろどろでも、すぐに乾くだろ?
それに、まぁ―――、俺が良いって言ってるんだから、別に構わないだろ?
(悪びれた様子も無く、へらりと笑いながら、そう言い退けて)
まあ、ひとつくらいこういうのあってもいいだろ? 大目に見てやってくれよ。
ヘンなことには使わないし―――ダメ?
(軽く首を傾けながら、愛想よく笑いながら、そう尋ねて)
……ま、それだけ俺は葵さんに溺れていたってことだ。
じゃなきゃ、俺だって姉さんがいるのに、あんなことはしないって。
(生半可にしてるわけじゃない、と言外にそう言って、精液を滴らせる彼女のそこを、目を細めて眺めながら)
……やっぱり、葵さんはえっちで可愛いな。……っっ!
別に此処でシャワーを浴びて帰ればいいだろ?
それこそ姉さんがいなかったら、黙ってシャワーを浴びて帰ればいいんだし―――。
(残り滓を啜られると、敏感にぴくんと跳ねて、ますます勃起していく。先ほど萎えていたのが嘘のように戻っていて)
………分かったよ。
じゃあ………、葵さんは何処に欲しい?
口の中? もう一度おまんこを?それともお尻の穴を?
(やはり完全には正気には戻っていないようで、さらりと卑猥な単語を口にしながら)
……言えるだろ? 葵さんは、俺の『狗』なんだからさ。
(ふっと小さく笑みを浮かべると、首筋に手を伸ばし、その首輪に触れて)
>>439 勿体ないという言葉の使い方がおかしいです、お分かりですかッ!
か、乾いたら乾いたでなんか大変なことになる気がして、なりません……不潔ですっ、
あなたがよければ良いと言うことではないのです―――……っ、っっ……!
(愛想よく笑われると、ぐっとつまる。「ダメ」なんて首を傾げる仕草、そんなのズルイ、という目を向けて)
いやらしい。そんな……そんなおねだりで私が折れるとおもったら、大間違いで――、
(あえて表情を崩さぬように気をつけながらも、しばらく黙りこんだあと、溜息をついて)
―――洗いなさい、せめて。へんたい、ばか、きちく、ロリコン、ぺどなんとかです。
………ん。
(えっちで可愛い、というのが褒められているのか分からない、というように、
彼のそれを加えつつ、目を細める。その目は、まったくと貴方は――とでも言っているようで)
お姉様がいらっしゃったり、途中で帰ってきたらむしろどう言い訳をなさるおつもりですか。
(んぷ、と口から一度唾液の糸をたらしながら離し、恥ずかしそうに頬を赤くし、目を伏せる)
―――また、大きくなりました……、本当にどうしてこんなに、すぐに雄々しく元気に……。
(と、大きくなったそれに舌を這わせていたのだが、彼が卑猥な単語混じりに質問を投げかけ、
自分の首輪に触れられると――ようやく、首についていたそれのことを思い出した)
……ッ……、っ………、……―――っ、うし……ろの……。
(耳まで赤くして、小声でつぶやく。言い淀むようにしながら、彼を見れずに顔をそむけた)
【ごめん、先輩―――、そろそろ眠気が強くなってきたんで、中断していただけたら、と思います】
【明日だと今日と同じぐらいの時間が空いてますっ】
【明日――仕事が入ってしまって……22時過ぎぐらいにしか顔をだせそうになく】
【大丈夫ならその日。他の日でしたら、水曜が夜から大丈夫で、それ以降は現在不明です】
【凍結でいいのなら、また後日でもいいので他に都合の良い日を教えて頂ければ、と思います】
【長く空くようなら置きレスも歓迎ですので。……つい長引かせてしまって、ついついっ、です……】
【今日もありがとうございました。どうぞゆっくりお休みになってください、後輩さん】
【それじゃ、明日の22時過ぎぐらいに、また…ということで。】
【ごめんっ、本当にこちらこそお付き合いを頂いてありがとうございましたっ】
【それじゃ、申し訳ないけど、堕ちさせてもらいます。おやすみなさーい】
【……いや、そっちの堕ちは、ちょっと先輩困ってしまいます、後輩さん――ッ】
【冗談は置いておいて。予定了解。お疲れ様です、おやすみなさいませ……(一礼)】
【ありがとうございました。私もこれで失礼を……スレッドをお返しいたします。感謝を】
【規制が解けていた記念に表で待機ー】
【避難所の方も見ているので、よろしくお願いしますー】
【今日もからぶりー】
【お邪魔しましたー】
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
やや筋肉質で、体育や部活動等が得意そう。
【能力】魔法
分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
本人の努力の甲斐(?)あってか、曜日による制限は無くなり、いつでも多種多様な魔法が使えるようになった。
ただし魔力量による制限は健在。
・魔力量
それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
(LV0=その魔法は使用できないという状態)
未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
・『魔女』
呪文書を通じて、自身のオリジナルである『魔女』とつながっている。
『魔女』は呪文書無しで多彩な魔法を使えるが、一度に複数の魔法を使えないのは同じ。
【希望】会話、戦闘等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
・呪文書を開かなければ使えない。
・一度に一つの魔法しか使うことができない(例:回復魔法使用中に身体能力強化魔法を使えない、時間魔法使用中に攻撃魔法を使えないetc)
【備考】イギリスからの留学生。
英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
現在は戦い方も確立し、それなりの結果も出している為「全権大使」となっているが、さまざまな点から不安は残る。
また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
【状況】
紅裂拓兎に対しては、少し整理がついた様子。
『魔女』が前山馨に興味を持ったようです。
媛名葵と接触、『深凪』と不戦協定を締結。
兵部晶と接触、『警察』と協力体制に。
霧原朱音と協力体制。身体の用意と敵の正体を探る事を了承。但し彼女の現状を把握していない。
【擦れ違ってしまい残念ですが、プロフィール投下と待機をさせていただきます】
【ありゃん、まだいらっしゃますか?】
【よかったらどうでしょう?】
【失礼、電話に呼ばれ眼を離していました。】
【そして、電話がもうしばらく続きそうなので待機を取り下げようと思っていたところです。申し訳ありません。】
【スレをお返しします。前山さんは、またいずれ……】
【ありゃりゃん、そうでしたか】
【わかりました、ありがとうございましたー】
【今日こそは誰か来てほしい……とか思いつつ、待機してみますー】
【すりーあうとーorz】
【お邪魔しましたー】
【待機しますね。プロフは
>>263に】
【どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい】
【ちょっぴり待機します〜
>>114がプロフになりますですっ】
【ってりろみすっ】
【私でよければ立候補でありますっ】
【なんと、まさかの30秒差ですね。こんばんは、奏先輩】
【こちらこそよろしくお願いします。早速ですが、シチュはどうしましょう】
【僕が考えているのは、あの祠を再構築し直してもらう、くらいです】
【先輩に考えがありましたら、忌憚なくどうぞ】
【ですねぇ………コンバンハですっ】
【無論ソレで構いませぬよぅ。】
【流れ的には呼び出されて裏山に行ったら、私が良く知る場所で首傾げたら祠を再構築しろといわれたでござるの巻】
【くらいでよろしいでしょうか?】
【私が修行中に兵部くんが通りかかるでも良いのですけど。】
【はい、ではそれで。一応、こちらから訊ねるようにしましょうか?
確か前回、立て直すのには準備がいるぜ、みたいな事を鬼いちゃんから聞いていたので】
【呼び出しの後、裏山でまた会う的な感じで。問題なければ、
先輩がいる場所に僕が突っ込んでいきますので】
【問題ないですっ!こんなこともあろうかと実家に帰っておいたのですよねぇ、前回。】
【ええと、素性とかもうばらしてもうたかんじでありましょーか。】
【警察ですけどちょっとお宅の土地の祠のことで――的なかんじで呼ばれたのでしょうかっ】
【すっ飛ばす場合、そんな感じの流れですね】
【呼び出しからやってもいいですし、それは先輩のお時間に合わせますので】
【じゃ、じゃあ、ボスさん登場で。全ての時間は吹き飛ぶ的に】
【呼び出した後ということでお願いしますっ】
【書き出しはやっぱりこちらからですかねぇ、というわけで】
【コーヒーの変わりにコーラでカフェイン摂取しながらお待ちくださいませっ】
【リミット近いですが………日付変ったら眠気次第がリミットでお願いするでありますっ】
【きんぐ・くりむぞんーっ!全ての時間は消し飛ぶー!】
【コーラはしゅわしゅわが苦手なので、ちびちび飲みながら待つことにします。
リミット了解しました、それではごゆっくり、どうぞです】
(――某月某日。
梅雨も明け、空気の湿り気にもほぼなく、からっとした天気が続くなか
学園の裏山にて――正確には裏山の入り口の近くにある自販機の前で人を待つ。)
(学園の帰りということで制服のまま。いつもと変わったところといえば髪の長さや位置部位の大きさよりも何よりも
今日は少し大きめのバッグのなかに武器である村時雨ではなく
≪奏≫伝来の霊具やら古文書――要は取扱説明書と工具である――が詰まっていることだろうか。)
(そのバッグを担ぎなおして夏の日差しに目を細める。)
(此処に自分を呼び出した男の子……男の子と、呼ぶには少し大人っぽかった)
(すごく頑張っている子のこと。)
(ちょっと前のことだったのに随分昔に思える彼からの呼び出し――しかも「夜」におけることについてだ。
正直、驚いた――それだけじゃなくて、少し戸惑いもした。
………どんな顔をして、どんな風に接すればいいのかを。≪奏≫の修行場について
どういう風に話せばいいのかを………)
(背中に当たる自販機が熱い――夏なんだなぁ、と思う。
やがてその姿を、自分を励ましてくれたその姿を見つけて――何をいえばいいのかわからなくなった。)
【こんなかんじで、どうかよろしくお願いしますですっ】
―――……暑いな。
(夕方とはいえ、今や梅雨は終わり、夏らしい天気になりつつある。
沈みかけの太陽が地面を照らし、熱気を立ち上らせる)
(気のせいか、背中に背負う、深紅のサックスケースまで熱を持っているようだ。
普段はとてもお世話になっているのだが、こういう時だけは恨めしい)
(と、待ち人は既に来ていたようだ。近くまで寄ると、小さく頭を下げる)
協力に感謝する、奏家当主、奏永久。準備はできているか?
(やや困惑している様子の少女。当然だろう、ロクに説明もしていないのだから)
(こちらとしては、彼女にあの祠を関係者以外には、無害にしてもらえばそれでいい)
(質問があれば可能な限りは答えるが、なければそれでいいと思っていた)
【はい、よろしくお願いしますね】
(事務的な喋り方に出そうと思った笑みや言葉が引っ込んでしまう。
一度しか出会ってないこともあって、彼が本当に兵部 晶なのか一瞬疑ってしまう。
そして自分を「当主」と呼ぶその声に奥歯を噛み締める)
――…………
(キリッ…と僅かに歯と歯が擦れる音を鳴らしてからゆっくりと口を開く。
食い込んだ肩紐を手慰みに指先に絡ませて――)
こんにちは、それともこんばんは………でしょうか。
「当主」などと呼ばなくても結構ですよ。私はまだ継いでいないのですから――
確か………修行場の式を弄ればいいんですよね、今日は
(できるだけ静かに、薄く……敵意はないことを示す笑みを浮かべて)
(警察という公的機関に属する少年を見つめる――華奢な体躯、過酷な過去……その心中は図ることはできない
けれども……それならあの表情も、と少しだけ納得してる自分もいる。)
では、いきましょうか…………ああ、ついでにいくつか聞いても構いませんでしょうか。
道すがらでも、作業中でも構いません。
どうやって修行場を知ったのか、と――兵部さんが何をしている方なのか、を
(硬貨を数枚自販機に投入して、点灯したボタンを指差しながら兵部に向き直り)
………何か飲みます?最近暑いですから。
(僅かに見せた、何かを悔しがるような表情。予想は付かない。望まざる何かを、目の当たりにしたような)
(だが、あまり興味はない。彼女に深入りはしない。いずれ、敵となる可能性があるからだ)
ああ、そうだったのか。警察はそういった情報には疎くてな。
その通りだ、では改めてよろしく頼む、奏永久。
(永久に継がせろ―――そういった兄の言葉は、間違いではなかったようだ。
しかし候補だった兄が疾走した上で何故、未だに彼女に
当主を継ぐ話になっていないのだろう。永久がそれを拒否しているのか)
(心身ともに、奏家当主となるべく、自分はまだ修行の身だから。
少女の瞳を、じっと見つめる。真面目で、強い人だ。―――だが、自分には関係はない)
(淡々とした口調、揺らがない表情。事務的な機械のように少年は反応し、頷く)
(が、飲み物を勧められると、僅かだが眉を動かし、しばし黙る。やがて、小さく呟くように)
…………カルピスウォーター。
(礼と共にそれを受け取ると、永久より先立って道を進み始める。
傾斜具合にもよるが、自分が先に行くのが望ましいのだろうか)
一般人が異形の被害に合った時、大抵は恐怖と混乱に支配されるが、
最終的に頼るのは、身近でかつ戦闘力を持つ公的機関、即ち警察となる場合がある。
端的に言えば、あなた達の修行場で化け物を目撃した人間がいるというわけだ。
中には死んでしまったものもいるかもしれないが。
(兵部にソレを手渡した後、もう一度ごとん、と自販機の中に何かが落ちたような音が鳴る。
その主――缶のミルクティーを取り出し口から出して)
ええ、知ってます。御国公式の対異形組織の一員………と見てもいいでしょうか?
私、ずっとそういう方々とは面識がなかったものですから――
(緩やかに言葉を繋ぎながら一口、冷えたミルクティーを喉に流し込む。
水分が喉に染みいるような感覚にほっと息をついて
――厳しい態度になんとなく、安心感を覚えた。「死んでしまったものもいるかもしれないが。」ソレは死者を
被害者を思う言葉だったから。少なくとも自分はそう思ったから。)
(――すごく頑張ってる兵部くんが、本当にそのままだったということがわかったから。)
確かに、少し噂になっています………鏡が二つあれば可能な儀式ですし、知らなかったで済ませられるものでもないですよね。
(問題は被害があったとしても被害の規模がわからないこと――わからないものの責任は流石に負えない
だから、少しずるいとは思ったが自分はこういう。)
――目撃しただけで、実際の被害が出る前に手が打てるのは喜ばしいこと、ですね。
(――そう言って、狡くも安堵の笑みを浮かべる………穏やかに、人を思う顔で。
≪奏≫の罪がそこにあったことは決して忘れず、今打てる最善を打つために。)
(そんな話をしているうちに目的の祠につく――――日が高い。
おそらく管理者である霧雨は呼び出せないだろう。)
それでは、少し待っていてもらえますか?
今、式を確認して、術を組み替えるか書き換えるかしますので………
(バッグから次々と霊具を出していく――剣のようなもの、珠、鏡、紙束は呪符の一種だ。
それと探った術式を照らし合わせるための古文書を開いて作業を開始する
――祠に剣を刺し込むように押し付け、探るように珠を動かす。時折奇妙な記号のようなものを鏡が写したりして)
――兵部くん、最近調子はどう?
(大体の解析がすんで、古文書を捲りながらなんとなく聞いてみる。)
そうかもしれないな。
僕らの組織は、公的に設置された、公的に認められていない組織だから。
(プルタブを引いて、缶を開ける。小気味良い音、
ひんやりとした空気が缶の中から広がる。小さな口をつけ、飲む。
冷たい液体が喉を通り、心が落ち着く。永久の方を見れば、
彼女もほっとした表情を浮かべている。思わず微笑みそうになり、それを掻き消した)
(―――――早く、終わらせよう)
――――――――。
まあそう思っていた方が、精神衛生上いいかもしれないな。
だが気を付ける事だ。この他にも、そういった危険な物を
きっちりと管理していない場合、僕らも相応の手段に出る可能性がある。
(反応した言葉としては、そっけないもの。だが一瞬目を細めた少年の瞳は、
剃刀よりも鋭い光を帯びていた。淡々と説明しながら、すたすたと、裏山の奥へ奥へと向かっていく)
(彼女に責任はないのかもしれない。面白半分で儀式を
行った人間も、悪いのかもしれない。だがそれで傷付いた彼ら、
その事を、あたかもなかったことにするような発言。事実だとしても、快くはない)
(そして、目的地へ到着する。あの時見たものと、何ら変わりはない。間違いなくこの場所だ)
(奏永久が、バックから様々な道具を取り出していく。霊的な呪物か何かだろうか。
ふとヤマトタケルの話を思い出す。あれは剣に鏡、そして勾玉だったか)
(そういった類は専門外なため、興味深そうにそれらを見ている晶)
この暑さにやや気だるさを覚えているが、不調という程ではない
………質問の意図が不明だ。何を求めている、奏永久。
(その様子を見守ったまま、少年は直立不動で答えた)
ソレは手厳しいです。
なにぶん古くから伝わる家でして………こちらでも把握し切れていないものが多々あるんですよ。
それに、人にとって危険でも――異形にとっては危険じゃない事もあるんです。
私たちはどちらも生かし、どちらも殺す組織ですから………
(呪符を一枚取り出して剣でさす――剣といっても小型のナイフほどの剣ではあるが
ソレからそこに何かを通すように珠を動かし調整。
鏡に浮かぶ文字が揺らぎ、組変っていく――)
………私は、無いモノは背負えません。けど………見えるモノなら背負えます。
軽率な発言、でしたね。
(鋭い光に対していう――謝罪はしない。するべき者達は別にいるからだ。)
………半分は見てるだけじゃ退屈だろうからっていうのがあります。
もう一つは少し、あなたの耳に入れておきたいことがあります――――
場合によっては動いてもらわなければならないので、不調だと困るんです。
(くすっ、と笑みを零して――)
――瑞谷、という生徒をご存知ですか?
無責任だな。
(把握しきれていない、その発言を一言で切り捨てた。
異形どうこうの部分には、まだ触れない。敵に回すのはいつでも出来る。
異形は全て切り捨てるこちらの組織とは、相容れないだろう。それは説明しない。
だが、『ガンスリンガー』には聞き捨てならない単語があった)
あなたの家は、人を殺すのか?
(トン、と小さな音がした)
(晶がつかんでいた肘を離し、横に置いたケースに触れた音だ)
(巻き込んでしまったのと、殺す意志を持っていたでは、大きく異なる。
返答次第では、彼女のみならず、奏家全体に銃口を突きつけることとなるだろう)
…ああ、別に退屈じゃない。こういった類の事象を見るのは初めてだからな。
………相談事か?
(そして、永久が口にした瑞谷という名字。最近のことだから、
覚えている。瑞谷愛華という、水を作り出し操る少女の名を)
瑞谷愛華、ならば。……ああそうか、あなたが彼女を救った人間だったのか?
(彼女に異形という単語を教えたのは、この少女だったのか。
違和感はない。その実力を見たことがあるわけではないが、
兄がいなくなるだけで当主に選ばれるくらいにはあるのだろう)
【リミットは大丈夫ですか?どうか、無理はなさらないで下さいね】
ええ、無責任………です。
知らない、わからないで通す………本当に無責任………
だからこそ………私は、変って――変えなければならない。
(根幹にもった意思を言葉にする――全てを背負う………全てを手に入れる。
今向けられる敵意も、含めて背負う。
人のためを思って放たれる心地よい敵意。なるべくならば向けられたくはないモノだけれど)
ええ、無作為に人を殺す人を、罪も無い異形を虐げる人を、力に溺れた人を。
私たちは人の味方であり敵である――異形の敵でもあり味方でもある。
………人が必ず正しいわけじゃない。異形が必ず間違っているわけじゃない。
――貴方も人の正しいところばかりを見てきたわけじゃないでしょう?
(かち、かち………と剣と珠が音を立て始め、電気回路を作るように
霊気の道を整えていく――その間に「凪」を身体に纏わせる。
敵意でもない、殺意でもない無風の心境を――)
――私たちは平等に殺し、生かします。
それが貴方にとっての許せないことならば……否定こそしませんが、全力で私たちは抵抗します。
――ええ、愛華ちゃんのことです。
そうですか……彼女は自分が救われていると思っているんですか。
――まだ、彼女を襲う脅威は終わってません……。
(救った……といわれるとどうだろう?
自分は「夜」のことを教えたに過ぎない……彼女を救えてるんだろうか
それだけの強さを持っているんだろうか――わからない。支えになりたいとは思う。)
****年の○月×日――彼女の両親が海難事故に逢いました。
その海難事故………ちょっとおかしいんです。明らかに人の手が入っている感じがあります。
それから――彼女の本当の姓なんですけれど。数百年前に失われた「水龍の巫女」の家系「水谷」だと思われます。
水分の水に谷と書く………彼女の能力なんですけれど
その家に継がれる"守護神"のもので、ソレを狙われてる可能性があります。
(彼女の母親が夢枕に立ったことは伏せる――荒唐無稽な情報源だからだ。)
――…………どう、思いますか。
(真っ直ぐにその黒い瞳を兵部に向けて問う。
どうしても情報が足りない感がある故に。自分が実際に見たことは兵部のようなタイプには
信用に足りないものであるが故にさらに少なくなった情報を提示して)
(――それなりに気をかけてくれるならそれでよし。兵部のあの顔とゆりかを信じるだけだ。)
【お気遣いどもですっ!】
【ここらで凍結してもらってもよろしいでしょうかー】
【今後の予定は、明日金曜の21〜22時くらいから大丈夫そうですっ】
【それ以外でも土日月と取れますので遠慮なく〜】
【そちらの都合の良い日はいつでしょーかっ】
【でしたら今夜、金曜日の21時はいかがでしょうか】
【それで問題なければひとまずここまでにして、今日は落ちさせて頂きますね】
【りょーかいでありますっ】
【此処までのお付き合い、ありがとうございましたっ】
【お疲れ様ですっ】
【以下空室となります。失礼しましたっ】
474 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 01:48:03 ID:2nSTiiTC
暑いな
【奏先輩とのロールに、スレをお借りしますね】
>>471 …大層な意志だ。そうなってくれたら、こちらも助かるが。
(少しは噛みついてくるかと思ったが、存外まだまだ冷静なようだ。
当主たる器となるため、心身共に努力しているというのは、嘘ではないらしい)
(やや乾いた喉を潤すため、再び缶に口をつける。小さな息が漏れる)
全く理想的だ。
何が正しくて何が間違っているのか、全て見通せるなら、これ以上の姿勢はないな。
(皮肉を込めて言うでもなく、淡々と言葉を紡ぐ)
(それだけ聞けば理想的だ。悪いものを裁き、いいものを守る。本来の公的機関の理想ともいえる)
(だがそれが個人の主観に委ねられる限り、間違いを犯す可能性は否定できない。
平等とはいえど、果たして彼女は全ての生命に平等に接することができるのか)
(万人を納得させるような、公平な裁きができるのか。
嘘をついて命乞いをする異形を見破り、その命を断つことができるのか)
(否定はしない。それはかって、自分の父親が望んでいたものと同じだから)
いずれぶつかるさ。僕とあなたの信じる道は、別の方向を向いているから。
(それきり黙って、永久の話に耳を傾けた。話の内容にも
少々驚いたが、一人でこれだけの情報を集めた彼女にも、それなりに感心した)
(または、奏家の影響力がそれほど大きいのかもしれない。
当主を継いでいない彼女が、どれだけその力を振るえるかは知らないが)
………つまり、彼女の力を狙う何者かが、彼女の両親を殺害したと?
調べる価値はありそうだな。
(罪のない人間を殺そうとする、そして殺したものは裁かれねばならない。
それこそ時効にでもなっていない限り、異能による犯罪ならば裁く義務が、『ガンスリンガー』にはある)
(一般人による爆破テロなどでも、それなら表の法で裁くだけだ)
しかし、よくそれだけの情報が得られたな。
あの少女、かなり警戒心の強いタイプだったようだから。
【それでは今夜も、よろしくお願いしますね】
誰かが「私は頑張ってる」って言ってくれましたから。
それに恥じないように、ね
(ニコリと笑みを浮かべて缶を傾ける様を見つめる。
此処でこうしてこういう言葉を出せるようにしてくれた一因でもある彼は気づいてくれているだろうか
――そんなことを考えながら、厳格な喋りとは裏腹に年相応のものを口にする少年へ言葉を向ける)
――私は、理想で終わらせたくないと思ってる。
みんなに笑っていてもらいたいから………みんな、幸せになってほしいから。
今は言葉でしか表せないけれど………それでも、いまはそれでも――
(彼の言葉は現実的で、そのつもりがなくても否定されているように聞こえる。
多分多くの人は彼と同じことを言う。もしかしたらこんなことをいっているのは自分だけかもしれない。
多くの犠牲の元で成り立っている社会でそれはとても難しいことだと理解はしているつもりだ。)
(理解したうえでそれを目指している。「難しい」は過程が困難なだけで「できる」ということなのだから。)
「全ての道はローマに通じる」っていいますし、案外わからないかもしれませんよ?
互いに妥協できる点を探して、全員が納得できればいいと思っています。
(言葉を返した後に続いた長い沈黙――信じるものがあるなら、頑張って信じ抜いて欲しいなと思った。
もし対峙する事があるなら、迷いなど一切持たずに対峙して欲しい。
それで、それでも分かり合えたら――――理想的だ。笑ってしまうほどに、りそうてき)
簡単に言えばそうなります。
問題は………"守護神"の制御方法を巡っているというだけで他の事は、まったくわからないことですけど。
――瑞谷ちゃん自身にも当然心当たりなどないでしょうし
……とにかく、そちらでも調べを進めて、それとなく瑞谷ちゃんに注意を払っておいてもらえると助かります。
彼女の力が暴走したら、大変なことになりますから……
(死のうとしていたのに死ねなかった。力の所為で。
コレは完全に彼女の意志とは別に力自身が動く可能性があるということだから――もしかしたら
彼女自身が兵部の標的になってしまうかもしれない。)
普通にお話をしたんです。
………彼女、随分一人でいたようなので。結果的にそこに付け込むように………です。
救われているならば………こんな後ろめたさも感じなくてすむんですけれどね。
えっと……それで彼女の両親のことを聞いて――違和感を覚えたのは勘でした。
後は奏の情報網を使って………です。
(コレは本音だ――けど、情報を得れた本当の理由は話すべきだろうかと考え込む。
そもそも彼女の両親の死は自力で聞いたものだし前述のとおりだから別に嘘をついているわけではない。)
【すみません、お待たせしましたっ】
【今夜もよろしくお願いしますっ】
………ふん。
(微笑みと共に向けられた視線に、ぷい、とそっぽを向く。
夜の世界の人間だと知っていたら、いずれ敵となる可能性が
あったなら、あんな言葉はかけなかった。本当にそう思っていても)
………そう、なったらいいな。そうだったら、いいんだよ。
(ひたすらに、真摯な言葉。現実を見ない、夢想家のそれではない。
現実を見た上で、理想に燃える革命家のような瞳だ)
(その言葉に、思わず少し視線を落とす。そして、ポツリと呟いた。
続いて出された同じような呟きは、小さな力がこもっていて。缶がへこみ、パキ、という音を立てる)
人間だけの世界でもそれが出来ないのに、異形まで納得させる、か……。
(子供がクレヨンで描いたような、非の打ち所のない夢物語に、口を閉ざす。真っ直ぐ過ぎて、苦手だ)
不安定な力なのか。………了解した。
僕の方でも警戒しておくが…。僕と同じクラスに、天羽都という少女がいる。
彼女に直接触れることのないよう、出会ったら瑞谷さんに言っておいてくれ。
天羽さんには、触れた特殊な力を増幅させる異能がある。
あの学園が、一瞬にして水没――――その話だけを聞けば、有り得ない話ではない。
(何やら後ろめたい様子の永久に、疑問を呈する)
彼女の為を思ってなら、その感情を利用することも正しいだろう。
どうやらあなたには心を許しているようだから、彼女の支えになればいい。
…一人は、死ぬほど苦しいんだ。痛みで頭がおかしくなりそうになる。
(両親を失い、大切なものをなくす苦しみ。あれは、どんな言葉を用いても表せるものではない。
人生で何よりも酷い、生きながらにして味わう、地獄のような苦しみだ)
私は兵部くんのことを敵だと思っていないので。
――こういうの嫌いだったりします?
なんだかさっきから難しい顔をしていますけれど………
(自分が原因だとしたら、こんな言葉をかけるのもどうだろうかと思ったが
心配なのはしょうがない。
夜の顔――といわれればそれまでなのだがそれでも気になってしまう。)
ええと……天羽ちゃん、ですね。寮の管理人さんの娘さんですよね。
そっちのほうにも機会があれば言っておきましょうか?
寮にいるときに逢うかもしれませんし…………あ、私寮暮らしなんですよ。
――――って、天羽ちゃん異能者だったんですか。
触れたものの特殊な力を…………確かに危険、ですね――――年も近いですし。
わかりました。天羽ちゃんの能力のことは口外してもいいのでしょうか?
かなり珍しい部類ですよね。「他の力を増幅する」なんて………その手の研究機関が喉から手を出しそうです。
(顎のあたりをひと撫でしてから)
………それは私を信用してくれてるってことでいいのかな。
してくれてなくても瑞谷ちゃんを悪いようにする気はありませんけれど………
(ふとそんなことを思ったので口に出してから兵部の顔をうかがい――)
…………コレについては兵部くんも協力してくれると嬉しいですかねぇ
やっぱりなくしたことのない私じゃわからないことってあるじゃないですか。
敵だとしたら、こんな事を依頼していない。
ただ、いずれあなたと僕は戦う可能性がある。親しくなる理由はないだろう。
でなければ剣を向ける時、辛くなるだけだぞ。
(目を細めながら、彼女の様子を伺う)
(もっとも辛いのは自分であって、彼女がそうとは限らない。
だが先程の甘い願いを聞く限り、以前まで笑い合っていた人間に
すぐ殺意を向けられるほど、器用なタイプには見えない)
………彼女は、夜の世界に生きる人間じゃない。
あまり異能や異形の話を近付けたくはないんだ。片方に言っておけば十分だろう。
瑞谷さんなら、上手くやってくれる。
(口外してもいいのか?という問い掛けには、首を振って)
もう既に、とある機関には目を付けられているようだ。
彼女に危険を近付けさせるな。芯の強い人だけれど、戦闘能力は一般人より低いんだ。
(そのとある機関は身内に近いものがあるので、名前を出すのは避けておく)
(寮母の娘――――両親は亡くなったから、義理の母親なのだろうか。
とにかくそれだけ知っているなら、彼女が車椅子なのも知っているかもしれない)
…………………………信用していない相手なら、最初から言葉そのものを信じていない。
(ややむすっとした表情で、永久の言葉に反論する。
いや、自分のこういった態度が原因なのだろう。小さく溜め息を吐きながら、視線を逸らし)
………最初から、そう思ってる。
行く道は違って、いずれぶつかるにせよ、目指すものは似ているはずだ。
(あの甘くも真っ直ぐな言葉を聞かされれば、そんな気にもなる。
少なくとも、瑞谷愛華を私利私欲に利用するような真似はしまい。平等を謳うならば)
物理的な手助けはするが、精神的な物に深入りするつもりはない。
生半可な覚悟で背負えるほど、その傷は浅くはないんだ。
………少なくとも、僕の場合はそうだった。
(縋られても他人の痛みを背負うつもりはない。そんな余裕などない。
大切なもの全ての命を守ろうとするだけで、自分は精一杯だ)
(永久にそれを強制するつもりはないが、彼女なら、理解した上で愛華を助けてやれるかもしれない)
(なんというか、彼は彼の正義に忠実なんだな……と思う。
拒絶されることよりも、受け入れられることを放棄されているわけではない。
その気になれば親しくなれると思われてるのでコレはこれで良しとしておこう。)
(――ちょっぴり残念だけれど。)
………何も感じず機械みたいに、そうしなきゃならないよりは
いっそのこと辛いくらいで丁度いいとか思っちゃうな私。それなら、辛さって形で
その人のことも背負えるから。
機械的に戦って生き残るよりは、苦しんで、悩んで………それから戦いたいかな、兵部くんとは。
戦わないで笑い合えるのが一番なんだけれど、ね。
(世の中はうまくいかないものだ――全てを手に入れることの難しさを痛感する。
本音を言えば兵部にこんなことを言われるのも、こんな話をするのもいやだ。
何とかしたい。けど肝心の何とかするための方法なんか見つかるはずもなく――)
(他を思う言葉を聴くとなんでだか笑みが止まらなくなった。
自分に対する態度と違って暖かさが覗く………始めてあったあのときの
優しい感じがしたから――)
はい、承りました。
ああ、私からの瑞谷ちゃんの情報をどうするかは任せます。
彼女は………知りたがっているから。案外、彼女が知ることによりいろんなことがわかるかもしれませんし、ね。
(それでも不都合が出るようならば自分が護ればいい、そう彼女の母、優奈に約束した。
――もちろん自分から話すことも視野に入れている。
今此処で言えないのは、まだ彼女がどうなったのかはわからないというのが大きい。)
………
(そして天羽 都について少し考えてみる――希少な能力を持った両足が不自由な女の子。
寮母の娘、それから料理が上手い………くらい、か。自分が得たのは。
「とある機関」というものが少し気になる――――探るべきだろうか?)
(――――結論、むやみに聞いても仕方がない。とりあえず彼女自身にのみそれなりに注意を払っておくことにする。)
ほんと?そんな顔ばかりだから信用ないのかと思ってました。
(意地悪く、自覚しているであろうことを指摘して――そもそも、少なからず信用をしてもらっているからこそ
あんな言葉が出ることくらい理解できる。
けれども頑なな表情が少し可愛かった………そう可愛かったのでいじわるをしてみたといったところだ。)
むぅ………やっぱゆりかは偉大だ――
(その生半可な覚悟で背負えないものを何とかしてしまったのだから、拓兎のことも含めて
本当にすごい女の子だと思う。思わず呟きを漏らすほどに。)
(けど、自分の能力は『癒し』なんだ。負けてられない。)
――それじゃ、私なりのやり方で何とかしていこうと思います。あ、作業一通りは終わりました。
(と此処まで語ってから剣を引き、鏡を見る――文字列、霊光、問題なし。
調整完了、後は時間になったらテストをしてみるだけといったところか。)
………強いな、あなたは。
他の命を奪う以上、生き残った者には責任がつきまとう。
それでも僕は、可能な限り痛みは避けたいよ。
(――――なら、自分は何故黒上いろはを探しているのだろう。
何を知りたいのだろう。恐らく、知ったところで引き金が重くなるだけなのに)
(敵のことを知った上で殺すのと、味方だった人間を殺すことの違いか?
あの異形の少女の命を断つならば、人間として、知らなければならない過去のような気がして)
(けれどそれなら、同じく殺すつもりで戦うならば、彼女、永久の事もよく知る必要があるのではないか?)
(いや、彼女の意志は知った。それだけで十分だと言い聞かせ、それ以上の思考は止める)
それなら知るべきだと思った事は言うし、そうでない事は避ける事にする。
年齢に反して、瑞谷さんはしっかりとしているようだったが…それも上辺だけかもしれないからな。
(家族を失い、頼れるものが何もなくなれば、自分がしっかりするしかない。
痛みを忘れる程に、感じないように、全部を一人でやらなければならないのだ)
…………任せたよ。
(ほんの小さな呟き。それは彼女の耳に届いたかもしれないし、
風にかき消されてしまったかもしれない。何にせよ、素直に言うのはなんか嫌だった)
(儀式用の剣を抜いた永久を見て、こくりと頷いた)
ふむ、出来たか。
―――――可能か分からない、とあなたの兄、従志浪は言っていたが、
当主として、かなり腕を上げているようだな。
(そのままの自然な流れで、さらりと彼女の兄のことを口にする)
……上辺だけでも強く見せないといけませんから。
私も……なんだかんだで兵部くんと変らないんですよ?
痛いものは痛いし、逃げたいものからは背を向けたいって思います。
(それをしないのは当主になるために必要だから。……それ以上のことはない。
強くなんかない、強くなくてはいけないんだ。)
――兵部くん。目指すものが似てるなら………妥協しないようにしようね。
(自分に、兵部に言い聞かせるように――続けて口を開きかける。
引き金の重みにも、背負うものの重みにも負けないように………励まそうとでもしていたのだろうか?)
(何を言おうとしたか思い出せなくなる。)
――………しっかり、ですか。
確かに、自分の力のことを知ろうという姿勢には、意志の強さを感じましたし………
なんか……そうですね、無茶はしないと、思います。
――――はいな。
(僅かに兵部の唇が動いたのを感じた。
何を言ったのかはわからない、だから自分も何を言っているのかは分かりに行くい程度の声で
了解を示して――)
…………じゅーしろぅ――ってお兄ちゃん?!
ちょっとまって、何でそこでお兄ちゃんが――――
(思いつくがまま疑問を口にする。けれどもその間に結論は出てしまう。
だから兵部くんがこの場所を知っていて、私に今回の話を持ちかけたのだと。)
…………会ったのですか?いつ?元気にしてましたか?やっぱり此処に用があってお兄ちゃんは――――
――すみません、始めの質問だけでいいです。
(そこからはただ思いつくがままに質問が出て…………それを止めるために下唇を噛み締めて
無造作に頭を振る――長い黒髪が顔半分を覆い、ソレをそっと払う。
ソレからただひたすらに真剣な目で兵部くんの目を見つめて…………)
【す、スイマーさんが泳いで私をおとそうと襲ってきて――】
【凍結願えるでしょうかっ?】
【スイマーさん怖すです。了解しました、それではここで凍結しましょう】
【ちなみに今夜、土曜日の22時から僕の方は再開できます】
【痛み入るのですっ】
【それではそれでお願いしますっ!土曜日の22時避難所でー】
【ええと置きレスで進めて下さってもかまわないのでっ!】
【すみませんがコレにて失礼しますっ】
【ここまでのお付き合いに感謝でありますっ!おやすみなさいまガボゴボ】
>>482 (その理由は、聞かずとも分かっている。彼女が思う、
当主としてのあるべき姿がそれだから。その重責も担うべき、としているのだろ)
…押し潰されないようにな。
(自分にとって大切なもののように、責務というものは人に力を与えてくれる。
例えば9回裏ツーアウトの状態での代打バッターしかり、サッカーでのPK戦の最後の一人しかり)
(プレッシャーをねじ伏せれば、実力以上の力だって発揮できる。
しかし重責に潰されてしまえば、それが重ければ重い程、人は容易く傷付いてしまうだろう)
(人間は、誰一人として完全ではないから)
ああ。全力は尽くす、いつだって。
(手段は選ばない。必要とあらば、泥だって啜る。
大切なものを守りたいなら、切り捨てるものを選ぶ。それに嘘はない)
(動揺する様子を、冷静に眺める。長らく会っていないのであれば、当然の反応だろう)
(奏家当主たろうとする永久は、この言葉にどう対応していくものか)
ついこの前、夜だ。噂の正体を確かめるべくここに赴いた際に、遭遇した。
今すぐにでも異形の群れと戦えそうなくらい、元気だった。
(まあ正確には戦っていたのだけれど。この祠の機能を利用して)
【ではお言葉に甘えて、レスを置いていきますね】
【今日もお付き合い頂き、ありがとうございました。
溺れいく先輩に笑顔で手を振りながら、失礼します(←)お休みなさい。ノシ】
486 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 20:27:03 ID:vtlVyNi/
暑いな
ふふっ、心配してくれてありがとう。
(本人にその気はないにせよ、その言葉は嬉しかったから。
敵になるとわかりつつも向けてくれた優しい言葉は本当に温かかったから。
だから暖かな笑みとともに礼をして)
それから、頑張って――――
(力強い意思を見せるも、少しだけ迷いが見えた気がする。
この少年は過酷な取捨選択を知っているのだろうか?
そんな疑問を抱きながら――――)
(下唇を噛み締める、血がにじむほどに――要領を得ない言葉を吐き出して
安く見られないように衝動的な言葉を切り捨てる。思考を回転……
そう、ここでようやっと兄にあったという言葉を考える。)
ついこの前………私が見つけて、拒絶された時に近いですね………あの前後。
それで、兵部くんは此処の危険性に目をつけて、≪奏≫のものである兄に交渉をしたところ
私に言うようにいわれて………それで今回、私にこの話が来た――――ってところですか。
(半ば独り言のように言葉を漏らす。冷静に思考するように努め、眉間に力を入れる。
唇に指を当てる………鉄の味がすると感じるとやっと血が滲んでいることに気がつく。)
……元気なら、良かったです。
えっと、何かされませんでしたか?貴方が公安のものとわかったなら襲いかからないとも限りませんから。
国を敵に回したものを≪奏≫はいつまでも身内にしてはおけない、それを利用して家との縁切りを
しないとも……そのために兵部くんを利用しないとも限りませんから
えっと………だいじょうぶでした?
(大丈夫であってほしい、こんな形で兄との縁をきるのは苦痛で仕方ない。
それこそ納得して背負えるようなものではない――)
【お借りしますでありますっ】
【それでは今回もよろしくお願いしますっ!】
ああ、あなたも既に遭遇していたのか。
(少々意外だった。彼女とて、実の兄を探してきたのはごく最近、
というわけではないだろう。それが偶然遭遇できたとは、
彼は今まで別の街にいて、つい先日戻ってきた、そんな事なんだろうか)
別にこの場所が、《奏》の土地だと知っていたわけじゃない。
たまたま訪れたら、従志浪と名乗る男がいただけだ。
あなたの出した捜索願いで、情報は得ていたからな。
(一人思考に走る永久を見つめる。努めて冷静でいるようにしているが、
その中は極めて混乱していることが分かる。痛みがなくては、言葉がまとまらない程には)
僕のことはあまり話していないからな。
一触即発くらいにはなったかもしれないが、互いにやり合う事にはならなかった。
……どうする、もう大丈夫なら降りるか?歩きながらでも話はできるだろう。
【すみません、端末の調子が悪く、遅くなりました】
【それでは今夜もよろしくお願いしますね】
訂正………ありがとうございます。
事情のほうは大体理解できました………偶然、ですか。
運がいいのか悪いのか
(ちろり、と下唇を舐め血を拭う。じん、と痛みが走ったがいまはそれが心地いい。)
そう、ですか………敵対はしていないんですか。
(どうなんだろう、彼ならばその辺りを巧妙に隠すくらいはできるかもしれない。
その上でこの容姿にこの高圧的な態度なら、人によっては絡まれるやも………
兄が思ったよりも理性的だったのか、公安だと知って拳を納めたのか。)
(後者なら、完全な縁切りを望んでいない………とも考えられるけれど――――)
………そうですね、涼しくはありますけれど虫とかに食われたら大変ですし
降りましょうか……できたら何を話したか、聞かせてもらいたいですし。
(いいながら道具をまとめ、霊符を束ねてバッグの中にしまう。
軽く膝の当りを払うと立ち上がって、降りるという言葉に同意をしめした。)
【いえいえ、全然遅くなんてないですよっ】
【また不都合があったら遠慮なくどうぞですっ】
あなたの兄は、ぶっきらぼうだが、悪い人間ではない。
それが僕が抱いた感想だ。
(飲み終えた缶ジュースを更に凹ませ、コンパクトに畳もうとする。
が、すぐにそれ以上力を込めても曲がらなくなった。諦めて、片手に持つ)
(そして深紅のサックスケースを背負うと、先に来た道を戻り始めた)
何を話したか、よりはあなたが何を聞きたいか、それが重要なんじゃないか。
僕としても、一から十まで話すのは、少々骨が折れる。
(チラリと後ろを見て、またすぐ目線を戻し、歩き続ける)
悪い人間じゃ………か。
あはは………前はぶっきらぼうなところすらなかったんですけれどね。
(苦笑とともにそんなことを言って、拳で口元を隠す)
時間たって、状況が変ってるんだなぁ。
ああ、缶をたたむ時は――んっと…………
(空き缶を畳むのに四苦八苦している様を微笑ましく見つめて
実演しようとする………ミルクティーの缶、温める事もある=スチール缶だった。)
(力を込めても軽く凹むだけでたたむどころではない。)
………そぉい。
(気の抜けた掛け声とともに奏鬼眼を開く。そうしてからスチール缶に斜めにあとをつけていく
身体能力が上昇している今だからこそできる芸当。
そうしてから缶の上と下を持って………)
後斜めにつけてから捻ると…………ほら簡単にたためるよ?
'(捻って縦に押しつぶす。スチール缶を――そのあとですぐに奏鬼眼を閉じて)
………そうですね。
なにか………宛てのようなものがありそうな言葉は聞けましたか?
もしくは、≪奏≫以外の目的、とか。
それがわかればいまの居所もつかめるんじゃないかなぁ………って思いまして。
(潰れた間を手の中で弄ぶと、バッグを持って歩き出し………)
優しいお兄ちゃんだった、か?………………ん。
(声をかけられ、振り返る)
(彼女が額の目を開眼させている。あの時の姿、見間違いではないらしい。
あの用紙の山を抱えていた辺りからして、効果は身体能力の強化か?)
(そして、本来大の男でも潰すのに苦労する、スチール缶が易々と潰れる。
いや、それはチートだろう。ドーピング、ありなのか。ずるい)
そんな能力があるからだろう、出来るのは。…悪かったな、力が弱くて。
(悔し紛れに脇腹でもつねろうかと思ったが、距離が開いていた)
(なので、ノーモーショーンで永久の頭に向けて缶を投げる。
精密な動作は得意だ。パワーもスピードもないが、狙いは
確かなアルミ缶が、緩やかな放物線を描いていく)
さあ、それは聞いていないな。
アテはなさそうだったが、何なら夜にでもあの祠の少女に訊いてみればいい。
僕よりも、彼女の方が従志浪の現在の状況には詳しい可能性がある。
優しくて、優秀で………優しすぎて、優秀すぎました。
(そうやって家に兄がいたときのことを考える。
いつでも助けてくれて、甘えさせてくれた――それゆえに今回のことを
招いてしまった日々――)
『――カンッ』
(――そして、そんなことを考えているうちに放物線が自分の額と交差した。
頭蓋とアルミがぶつかり合う小気味良い音が鳴る。)
いや、流石にアルミ缶は能力なしでもできますよ?!
っていうか警察関係者がポイ捨てってどういうことですかっ!
むぅ………それなら、そうしてみます
前回、拓兎と来たときは怒られたから正直苦手なんですけどね、あの人………
(≪奏≫次期当主の癖に自分の召喚方法を知らなかったと大変嘆いていた
見た目は幼い少女を想い………眉間にしわを寄せる。)
まぁ、術式の確認もしなければならないですしどっちにしろ会わなきゃいけないのでそのときにでも聞いてみますよ。
でも、取り戻せる。取り戻すんだろう?
なら、後悔する意味はない。
(自分の勘違いかもしれないが。思い起こす永久の表情に、何か切なげなものを感じた)
(だから、淡々と彼女に向けて呟く。額を押さえ、呻いている彼女に)
ポイ捨てはしないよ。さあ、拾ってくれ。
こんな綺麗な外観を損ねるのは、本意じゃない。
(憮然とした表情で―――いや、よく見れば小さな笑みを浮かべて―――少女の足元の缶を指す)
(自分でぶつけておきながら、その当てられた当人に拾わせるなど、
かなり性根が悪いだろう。これは彼も自覚しているだろうが)
(彼なりの意趣返し、といったところなのだろうか)
なら、シュークリームを持っていくといい。それなりに態度が柔らかくなると思うぞ。
………ああそう、それで問題がなければまた僕に報告してくれると助かる。
上にはこの時点で解決したと伝えるが、念のためにな。
(当主たろうとする人間が、その一族の霊を苦手だというのは
いかがなものだろうか。というか、そんな苦手にする程厄介な相手だろうか?)
(個人的には、なかなか――――いや、かなり与し易い人間に思えただけに)
(過去に起こったことはもう変えられない。故にんげくことは無意味だ。
それはわかっている
どちらも決定的な間違いを起こしているわけではなく、人として生きている。
取り戻せるのもわかる。けれど――)
私に拾わせるって………ゴミをまとめるにしても手段は選ぶべきじゃないですか?!
(素直に頷けない。
拾わずに初等部の子が鬼の首とったように騒ぎ立てやろうかとか思う
良識のある高等部生徒としてしぶしぶながらも缶を拾い上げて潰しなおすわけだけれど。)
しゅーくりーむ?
いや、彼女霊ですよね?供える物は必要でしょうけど御神酒とかのほうがいいんじゃ………
(首を傾げる。二十度ほど傾いた視界で兵部の言葉の意味を吟味――するまでもなくおかしいだろうそれは。
それでいいのか管理者………と事実であるそのことを疑って)
(コレも初対面でどんな一面を見たかによる印象の違いである。)
ええ、その件についての経過は報告させてもらいます。
他にもこの手の危険な場所があるようなら言って下さい。此処と同じ要領でいけるなら
私が手を出してみようかと思いますので。
いや、もともと缶をまとめようとあなたにパスをしたら、
存外あなたが鈍くて受け取り損ねたんだ。僕は何も間違っていない。
(極めつけに、悪びれもせずのうのうとこんな事を口にした晶)
(そのパスは、どう見ても当てる気が100パーセント込められていたが。
そんな事はさらっとスルーして、やれやれと首を振った)
全く自分の落ち度を他人のせいにするとは、次期当主として嘆かわしいな。
これは今度従志浪に遭遇したら、報告しなければならない。
(演技臭い仕草。あからさまに楽しんでいるようだ。言葉はなかなかシャレにならないが)
(獲物を捕らえて遊んでいる猫のように目を細め、永久の反応を見つめていた)
あなたこそ何を言っているんだ、彼女は子供だぞ。
お酒など好むわけがないし、仮に好んだとしても勧めるものじゃない。
………別のものに遭遇したんじゃないか?
(あまりにも違い過ぎる両者のイメージに、そんな言葉が出た)
(もし同一なら、彼女の中の、あの祠の少女は随分厳格な雰囲気のようだ。
当主に対しては、それ相応の振る舞いを見せるということかもしれない)
(―――――自分で言ってなんだが、疑わしい。あれにそんな立ち振る舞いができるのだろうか)
ああ、その時はまた頼む、奏家次期当主殿。
………そろそろ麓だな。
(山道を降り、平行な地面に降り立つ。固いコンクリートの
感触が、靴を通して伝わってくる。太陽はより沈み、明るさと気温は減少傾向にあった)
他に、何か訊きたいことはあるか?なければ、ここで解散としよう。
それを告げずにその意図を察せるほど私と貴方の仲って良かったですっけ?!
(コレに関しても敵じゃない宣言をしたのは自分だったりといくらでも抜け道はあったりとか
というかそれ以前に名にこの揺ぎ無い意思は。
汚い、さすが公安きたない………)
………あうぅっ、そ、それはいや………かも?!
お、お兄ちゃんは今関係ないじゃないですかぁ…………
(なんとなく意図は察せる………さっせるからこそ思う。
――冗談言うときくらいその態度やめようよ……と。もしかして冗談でもなんでもないんだろうかとか
そんなことを思いながら兵部の態度を観察する……け、ど。)
(本気でいってないよね?と若干不安になったりもした。)
姿は………ですよね、でも中身まではー
(とっても厳格でとっても真面目な態度は幻覚だったのだろうか?
同席していた拓兎に電話でもかけて聞こうかとか考える。)
……和服の小さな女の子ですよね、黒髪でくせっ毛の。
(軽く思い出しながら特徴を言ってみる。
「嘆かわしい」とかいうことばとか妙に古めかしい言葉遣いとかも一緒に掘り起こす)
(子供っぽさが外見以外に繋がらなかった。)
……そうですね。後は時間がたたないと対応できませんからコレで。
それでは、本日は時間を割いていただきありがとうございました……お疲れさまです。
兵部 晶様
(膝の前辺りで両の手を合わせるとゆっくりと頭を下げる
茜色の陽光に彩られた黒髪が軽く揺れて――)
後の報告は後日。それじゃ、失礼しますね…………
(そうしてから、減少した太陽光に彩られた道を歩き出す
自分の今帰るべき寮に向けて――)
【私のほうはこんな感じで〆になりますかねぇ】
仲良くしようと言っていたのは、あなたじゃなかったか?
(そうだったかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない。
まあどちらでもいいだろう。この少女、からかいがいがある。
端的に言えば、面白い。被虐オーラが出ている気がする。出てなくてもいぢめるけど)
では、反省すること。そして謝罪。これは大事だな。
(ぴっと指を立てながら、どう見ても本来の立場が逆な要求をする。
ふてぶてしさも、ここまでくると感心できるかもしれない)
(だがこれだけ冗談を言えるほどには、彼女と親しくなったということだ。
ほんの少し間を置いて、一瞬、年相応の幼い笑みを見せた)
ああ、その通りだ。
シュークリームを従志浪に要求したり、死にたくないと急に泣きわめいたりするあの子だ。
(どうやら間違いなく、二人の出会ったものは一緒らしい。
幼い性格とはいえ、こなすべき仕事はこなしているのか。
それはそれで面白いので、どちらにも黙っておこう)
(普段とは違った調子で名前を呼ばれる。彼女は今、《奏》家当主なんだろう)
(夕日に綺麗に照らされる髪を眺め、やがて上がった顔に視線を向ける)
ああ、さよなら。
(頷き、去り行く背中に小さく手を振った。後の姿も確認せず、自分もまた背を向ける)
(――――――何故兄が自分の前から姿を消したのか、その
理由は訊かれなかったか。自分が知っているはずはないと思ったか、
あるいは既に彼女は知っているのか。兄の行動で、今も自分の命が守られていることを)
(ただ、もし知らなくても、それでもいいと思った。
簡単に教えるつもりはない。どうしても知りたいならば、その覚悟を示してもらう必要がある)
(きっと、彼女は兄との遭遇を告げた以上に揺れる。壊れてしまう
かもしれない。それは嫌だ。あれだけ大言壮語を吐いたなら、簡単に消えてほしくはない)
(だから、それはいつか、彼女が心から望むか、受け入れられる
準備ができた時に話そう。奏家のことも、紅裂拓兎のことも――――――)
【と、僕もこれで〆にしますね。三日間に渡るお付き合い、ありがとうございましたっ】
【いつ拓兎先輩の事を話すか考えましたが、結果として話さず+なつき度upになりました】
【そんなお楽しみはまたいずれの機会に回すことにします。
またその時は、よろしくお願いしますね。それでは失礼します、お休みなさい。ノシ】
【見届けさせていただきましたっ、〆どうもですっ】
【うむうむ、存分になついてくれたまへ………そして拓兎のことを話したときの私の苦痛がっ】
【こちらこそ、三日間ありがとうございましたっ】
【楽しませていただいて感謝でありますっ!おやすみなさいませ、良い夢を〜】
【それでは私もコレにて、お疲れ様でした。失礼しますっ】
【以下空室となりますっ】
500 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 01:56:05 ID:94C3lAzO
500
【待機…………プロフは>332】
【待機解除】
【待機です。プロフは
>>112になります。規制中の方は避難所も見てますので一声掛けて下さい】
【待機を解除します】
【十分前……遅かった】
【まだ見ているようなら立候補したい】
【見てないようなら待機……】
【待機解除…】
【ロールの再開に、失礼して場所をお借りいたします】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1273681448/877の続きから (跳ねるようにして走って、けれど少しも危機感が去らない。)
(一度足を止めて、あおいを地面に下ろす。)
(同じ逃げるにしても、考えなし走るだけでは体力の無駄遣いだ。)
…だよね。もしかして、閉じ込められたかな。
この桜並木、よっぽど人恋しいのかな。
(不思議そうなあおいの言葉に同意を示しながら、息を整える。)
(走っても走っても出口に辿りつけない。この場合考えられるのは……。)
(ひとつ。桜が人間に幻覚を見せており、走っているつもりになっているだけ。)
(ふたつ。桜の力によって空間が捩じられており、始点と終点が同じ場所にある。)
(みっつ。それ以外の事態。これは今考えても仕方ない――が。)
死んだ母親に会った。地面から手が伸びてきた。昔の街の光景を見た。
誰かが殺されたとか死んでいたとか、そんな話は無かったが、行方不明者はいた。
行方不明……神隠しとかかな。今、正に俺たちがそんな状態なんだろうが。
(屍たちが追走してくる気配もないので、改めて状況を整理整頓する。)
(この状態がずっと続けば、外の世界では行方不明になったも同然だ。)
(何も妖魔に食い殺されたとか、襲われたとか、そんな事は無くてもずっとこの場所に閉じ込めら)
(れれば、いずれ衰弱死するのは間違いない。飲まず食わずで耐えられるほど人間は頑丈ではない。)
――噂の桜の樹を探すしかないか。
こういう時は原点に立ち返るしかない…けど。
(そもそも枯れない桜の樹は一本だという話だ。一番古い巨木だ言う。なのに敷地に)
(踏み込んだ時には桜並木になっていた。そしてこのあおいが立っていた場所は……)
あおいちゃん、キミが立っていたあの場所、覚えているか?
悪いんだが、もう一度戻るよ。どうにも、厄介な事になってるみたいだ。
キミは、枯れない桜の樹の噂を聞きつけてここにきたんだよね。違う?
(噂を聞いた時点では、危険か安全か判定できなかったが、これは危険判定を下すしかない。)
(この空間から抜け出す為には、あの巨木を壊すなり封印するなりするしかないようだ。)
【ロールにお借りします。】
【容量がヤバイ、かな?480KBになったらスレ立て挑戦してみるってことで。】
>>508 (地面に下ろされ、反射的に足元に注意を向ける。現状、何かが襲ってくる気配はない)
(彼のいうように、どうにも彼らは「人恋しい」らしい。恋しいから結果、引きずり込む――とでもいうの、か)
……ひとこいしいから、返したくないのかもしれない。
だから、その人が願うものをみせて、そこにとどめようとする。
もしくは、無理やり引きずり込もうとする――いま、私たちのばあいは、無理やりのほう……。
(と、そこまで呟いてからハッとした。今はちいさい子の皮を被っている状態だと思い出して、
とりつくろうように、すぐに怖々という様子で彼を見上げて、不安そうに近くに寄ってみせる)
―――まえ、そういう怖い話のほん、読んだよ?
(……ひじょうに、やりにくい)
…………さっきの、ばしょ?
覚えているけれど、この状況じゃただしい道をもどってもたどりつくか分からない。
でも、道はわかる……おぼえてるから。うん、今も咲いてる桜の木のはなし、聞いてここに来たの。
(覚えているか?と聞かれて、こくりと頷く)
(顔をきた道のほうにむけ、彼に見えないように自分の目を鋭くさせ――記憶をたどってみた。
問題ない、この土地がそこに辿りつかせないつもりなら分からないが、道自体は、分かる)
あそこにもどって、どうするの……?
(走る準備はできている。さっき来た道の方に体をむけながら、上に首をむけて尋ねかける)
【本当に、であります。了解、480過ぎたレスを書いたほうがスレ立てを挑戦してくるということで】
【これでなる――でしょうか、どうでしょう。それでは、宜しくお願いします】
――願うもの、ね。
(生首や屍の群れを、彼は望んだりはしないけれど。)
(だから、無理矢理引き止める為に――あんな事をされれば逃げたくなるのが筋だろうに。)
(彼女の言っている事以外にも、更に要因があるのかも知れない。)
まーあ、そう表現した方が詩的で情緒的ではあるかね。
(実際はそんな悲しい浪漫のある理由ではなく、人食いの桜の樹かも知れない。)
(人を誘い込み、衰弱死させて――けれどそれだと逃げられた人の事が説明できない。)
(――ああ、この陽気では思考も纏まらない。動機の追求より現状の打破を優先しよう。)
(不安そうに寄って来たあおいの頭を軽く撫でて、安心させるように笑う。)
うん、多分そうだろうね。
それでも、キミを置いて行くわけにはいかないし、ね。
(道を逆に辿っても、戻れる保証はない。あの桜が何かを仕掛けてくる可能性もある。)
(その場合、正直この子は足手まといでしかない。本当の悪人ならさっさと捨て置くのだろうが…)
桜に頼んで――まーあ、望み薄だけど、出してもらえるようにしてみるとか。
最悪、力づくになるかも知れないな。
俺の記憶力は全然当てにならないから、協力してくれるかな?
キミの事は、ちゃんと俺が送り届けるからさ。
(この少女を助ける理由も、義務も、意味もない。けれど、だからと言ってそれがあおいを)
(捨て置く理由にはならない。紅裂拓兎が悪人でも、彼女を見捨てていい理由にはならない。)
【スレ立て乙。ありがとう。】
…………。
(こちらを気遣うような笑みと共に頭を撫でられ、失礼ながら唖然としそうになった)
(いっそ、この場でバラしてやろうか。そんな考えがよぎるが自殺行為な気がしてやめておいた。
……本当に、彼は年下には優しいらしい。だから、だろうか――と数人の女性の顔を思い浮かべた)
……さくらに、たのむ?
(それが通じるのだろうか、という気持ちは子供を演じている今は表には出せない)
(だから、不思議そうな表情をつくりだした。今日一日でいらない表情筋をいっぱい使っていると思う)
―――――。
(逡巡する。それが得策かどうかは分からない)
(だが、この格好でここに捨て置かれるより、一人ここから逃げ出そうと試みるよりも、
現状ではそれの方が良いだろう――そう判断して、彼の方を見上げる)
わかった。
こっち……ほとんど一本道だけれど、―――本来の道のままなら、
途中の分かれみちを、みぎがわ……、そのまままっすぐ――いってから、……。
(がさ、と何か音がした気がして途中で口をつぐむ。じっと茂みの方をみつめてから)
とりあえず、いそいだほうが……いい?
(あらためて彼の方に視線をもどす。こっちだ、というように服の裾をひっぱって先を指さした)
はいはい、ナビゲートよろしくね。
無事に出られたら、アイス買ってあげるからね。
(あおいに導かれるようにして、歩き出す。そして労働には報酬を約束する。)
(子供の手前穏やかな表現を使った物の、実際は頼んでも無駄な公算が高い。)
(やはり壊すしかないか…なんて胸中で考える。具体的には水晶漬けにするという意味だ。)
ああ、急ごうか。
あおいちゃん。何が起こっても俺の傍離れないようにね。
泣いたり驚いたり喚いたりしないように。
(何が起こっても不思議ではないくらいの気構えで、事態に備える。)
(最も、この子は見た目以上に利口な子供らしく、パニックになって無用の事態を引き起こす)
(事はなさそうだった。親の躾がよいのだろうか。落ち付きのある良い子、というイメージだ。)
そう言えば植物って動けないから、外敵から身を守る為に生き物に有害な毒素を放出するとか。
それが原因で人間がバタバタ自殺を誘発されるって作品があったな。タイトル忘れたけれど。
――ごめん。今の無し。歌でも歌うか?
(緊張を解きほぐす為、歩きながら話題を探ってみるのだが、どうにも物騒な事しか浮かばない。)
(ユーモアを忘れた国は戦争に勝てない。ユーモアはリラックスを呼び、リラックスは柔軟性を生む。)
あっるっこー♪あっるっこー♪わたっしはげんきー♪
(歌いながら一本道を歩き、樹の根を避けつつ、分かれ道を右に曲がって……)
(手に剣や槍を持った戦士たちがそこに待ち受けていた。その数、5人。)
(屈強なる戦士たちの匂いを、紅裂拓兎には感じ取れた。桜の送り込んだ刺客らしいが…)
ああ、覚えてる。昔、俺が。
…あおいちゃん。ちょっと、我慢してるんだ。
(昔殺した退魔士だとは子供の手前、言えなかった。覚えている。昔戦った戦士たちなのだと。)
(記憶から再現しているのだろうか、それとも…考えている間に、突進してきた。)
(彼はあおいを抱え上げて、ひらりひらりと突きと斬撃を避けて、隙間を縫うようにして突破しようとする。)
(――とりあえず、アイスは貰っておこう)
(そんな現金な考えをしながら、彼の注意に素直に頷いておいた。聞きわけのいい素直な子が、
いまの自分なのだ。普段ならば適当に軽口の二つ一つ返していただろうが、そんなことをしてみろ。バレる)
……それ、えいが?
だったら、しってるかも――、しょくぶつにはまわりにあわせて生態をかえるちからがあるっていうなら、
さくらもおなじって、おにいちゃんはいいたいの……?
(12歳ってどこらへんの知識までもっていていいのだろうか)
(そんなことを考えつつ、――……物凄く子供向けな気がする歌をうたいだした彼をぎょっとして見つめる。
こ、ここは一緒に歌うべきなのか?歌うべきだろいうのか?
そんなことをぐるぐる悩みながら、道を進んでいたところで――気配に顔をあげた)
(禍々しい雰囲気)
(見覚えのない人間だが――いでたちからして、あきらかに物騒極まりないのは分かる)
――――。
(殺したか、戦ったか、何か)
(「俺が」――という続きを頭の中で想像してから、口には出さずに頷いただけ。
それから、浮遊感。再び抱きあげられたのを確認すると、なるべく邪魔にならないように、と
抵抗もせずにいた。だが、片手はこっそりと隠し持っていたスローイングダガーを一本だけ握りしめている)
(こちらに手が伸びてくれば、裂いてやろうという気持ちで)
(剣風が肩を掠める。髪が千切れて舞う。)
(小柄とは言え、人一人抱えて動きつづけるのは困難だ。)
(殺意を持った攻撃を避け続けながら戦うのは、不可能だ。)
(だから逃げる。あおいを庇いつつ、肩で押し退けながら、強引に突破する。)
(斬!避ける。閃!避ける。突!避ける。打!避ける。)
(裂けた肌から血が零れおちる。だが薄皮一枚の傷だ。)
―――!!
(回避を続けている間に練り続けていた魔力を足元から放出し、水晶の槍と壁を地面から)
(生み出す。まるで墓標のような水晶の群れが戦士たちの動きを鈍らせた。)
(その隙に駈け出して、逃げる。一目散に逃げ出して、どうにか捲いた。)
ふー。ごめんねあおいちゃん。
振り回しちゃったね。大丈夫だった?
(急速な回避運動を続けていた為、腕の中のあおいを気遣う余裕が殆どなかった。)
(幸い、重力の変動でブラックアウトすることはなかったようだが。)
(――まさかこっそりダガーを忍ばせているくらいしたたかな女性だなんて思ってもいない。)
ああ、言うのが忘れてたんだけどね。
俺、超能力者なんだ。
(先ほどの水晶を生み出した事をつっこまれる前に、自分から暴露する。)
(相手が子供だという事も踏まえて、通りの良さそうな呼称である「超能力」を採用した。)
(もっとも、呼び方は違ってもどちらも本質を突いた言葉には違いない。)
(戦いの中。自分に被害はないのだが、少し離れた自分の外界はめまぐるしくかわり、
――まるで、台風の真ん中にでもいる気分だった。彼と共にぐるぐる振りまわされて、
少々酔いそうでもあったが、どうにかダガーを握りしめて戦況を伺うことはできた。取り落とさなくて良かった)
(それにしても――、本当にこの男は戦いに関しては長けている)
(ここまで間近に、そしてこんなにもじっくりと観察する余裕を持ってみられる事は無い。
彼が肩を怪我したと言うのに不謹慎ではあったが、じっくりとその戦いぶりを観察させてもらった)
………―――。
(そして、そっとまだダガーを衣服の中に忍び込ませ直す)
(本当に相変わらずと敵に回したくない戦いっぷり、と嘆息しながら――動きも、何も、闘う者のソレだった)
……大丈夫。
(はー、と大きく大きく溜息をついてから、首を振る)
(それから、少しだけ弱々しくそう返して――ふ、と彼の肩もとに視線をやったところで)
…………。
(超能力者だと暴露されて、一瞬「何を今さら」という表情をしそうになったが、
そういえば今の状況は――、と思い出してから、懸命に表情にびっくりした顔をつくるように命令を出す)
おにいちゃん、すごいんだね。びっくりしちゃった。
………肩、だいじょうぶ?
(……ほんきで、やりづらい。そしてこの男、小さい子には本当に優しい。
「自分」だったらこんなに優しくしないのに――いや、小さい子に優しいのは普通だけれど、でもなんというか、なんというか)
ああ、これくらい平気。慣れてるからね。
まーあ、あおいちゃんも平気でよかったよ。
(――意外とリアクションが薄い。「何を今更」とその眼が語っている気がした。)
(表情もやはり演技臭い。さっきから何度も思い出すのは、やはり媛名葵の面影である。)
さっさと進もう。あんなのは何度も出来る事じゃない。
誰か庇いながら戦うのは、本当は苦手なんだよね、俺。
(…まさかな、なんて思いつつ傷口は珪素繊維で強引に塞ぐ。)
(服の上からなので、あおいには何が起こったかわからないはずだ。)
それにしても、あおいちゃんは度胸があるねえ。
こんな事になってるのに、俺の事何も聞こうとさえしないし。
(それはそれなりに知っているからなのだが、紅裂拓兎がそれを知るはずもない。)
(桜並木を潜りぬけて、更に進んでゆくと――突然それは現れた。)
(みんなが、楽しそうに花見をしている。その光景の中に、一組の男女があった。)
(短い髪の、溌剌とした女性と、その弟と思わしき男の子が花見をしている。)
(ふざけ合いながら笑って、弁当を広げている。)
(それが誰と誰であって、何の記憶かなんて、わざわざ思い出すまでもない。)
……行こうか、あおいちゃん。
(じっと、物悲しげな眼でその光景を見つめ続けて。)
(それだけ言って、その光景から眼を逸らして歩き出す。)
(姉と、最後に花見をした時の光景を尻目に、何もかも切り捨てるように歩き続ける。)
(幻のように――実際幻だったのだが――その光景はあっと言う間に消えた。)
…なるほど。大体わかってきた。あおいちゃんが言ってたように、楽しかった時の光景を再現して
引き留めようとしているのかな。ただ、敵として認識して、排除しようとする意識もあるみたいだね。
桜の意識ってのがどういうものかはわからないが……人間みたいだな。なんか。迷ってるのか?
んー、あおいちゃん。キミにとっての楽しい事とか怖い事がそろそろ出てきそうだけど…我慢できるか?
(現時点で判断できるのは、幻の再現度はかなり高いこと言う事だ。)
(現に、幻と戦って傷を負ったのだ。再現度の高い幻覚は、人の心と身体に影響を及ぼすと知っている。)
(それなりに修羅場をくぐった自分はともかく、あおいの方は大丈夫なのかと不安だった。)
……泣いたり驚いたり喚いたりしないように、っておにいちゃんがいったから。
だから、黙ってるの――、……いろいろ、きいても、いいの?
(好奇心にみちた目をむける――フリをしながら、首を傾げる)
(が、そんなことをしているところで、目の前に人の気配、というよりも人影が見えた気がして、
思わずそちらに目をむけた。……お花見をしている男女――、あれは、もしかして――)
うん。
(――そう勘繰ったところで、彼の声で現実に意識を戻す)
(まるで見たくないとでもいうように歩みを続けている彼の反応からして、自分の想像は正しいのだろうか。
一度だけ振りかえり、あの光景をもう一度見ようとした。――だが、すぐにその光景はかき消えて)
たのしかったときの、こうけい。
……まよってるの?てきとしてみるか、ひきこむか、迷ってるっていうこと?
(彼の意見を促すように、そう言う。瞳に少しだけ思案の色を宿しながら、彼女も彼女なりに考えて)
―――楽しいこととか、怖いこと……?
うん。大丈夫……でも、――あんまり、みないで、ね……わたしも、なるべく、見ないようにするから。
(というか、自分の姿が出てきた場合これをどう言い訳すればいいのだろう)
(むしろそういう意味でドキドキしながら、左右に首を振る。……何が出てくるかも、不安であったが)
…………ふたりで、目つぶってちゃ、だめ?
(そんなことを言いながら進んでいった先に――淡くみえる灯りは、……ぽつんとたつ、屋台のあかり。
色々な小物が売ってあるそこの前に、ちいさなおんなのことおとこのこがいて――、
男の子の方が、鈴を買って女の子に渡している。黒い瞳と髪の、表情の乏しい女の子に対して、
どこか元気そうな印象をもたせる男の子がにっこりと笑っていた)
植物の意識の在り方は、人間と違うって話だけどね。
多分、まよってるんじゃないかなって…
真相は、神のみぞ知るって感じだけど。
(神さまだなんて言葉はあまり好きではないが、こんな時は便利だ。)
(次に待ち受けていた光景は、何処かのお祭りの光景だった。)
――夜のお祭りか。楽しそうだけど。見ちゃだめなのか?
まーあ、俺は別にいいんだけどね、どっちでも。
(色々な小物が売ってあるそこの前に、男の子と女の子がいる。)
(男の子の方が、鈴を買って女の子に渡している。表情の乏しい女の子は多分あおいだ。)
(愛らしくも、活発そうな印象の男の子が、にっこりと笑っていた。)
ボーイフレンドか何かかね?
…おっと、追求はしないでおこうか。ごめんね。
(出来るだけその光景を見ないようにして、目を逸らして歩き続ける。)
(何気ない光景だったけれど、とても大事な光景なんだろうと、漠然と感じたから。)
(歩き続けて、次に待ち受けていた光景は―――首を傾げるしかなかった。)
(一組の男女が刃を向けあって対峙している。)
(黒いスーツの男性。右手首には銀色のブレスレット。小太刀を巧妙に操っている。)
(髪の長い女性。何処かで見覚えのある顔立ち。燐光を放つ剣で応戦している。)
なんだ、これは?
(紅裂拓兎の記憶に、こんな光景は無い。)
(必然としてこれもあおいの記憶から再現された光景であろうと察するのだが――)
(ふと、そこで、これは本当に単なる幻覚なのかという疑問が横切る。)
(男と女は何か言い争っている。冷たい殺意と、どろりとした感情の塊をぶつけあっている。)
(不思議な光景だった。二人は真剣に殺し合っているのに、誰よりもわかりあっているかのようだった。)
――未来、視?
(ぽつりと、そんな言葉が突いて出る。これはこれから起こる光景なのか?漠然と、そんな気がした。)
…………――。
(少女はしばらく、その光景を見ていた)
(そこにいるのは確かに自分だった。あの浴衣も、覚えている。自分のものだと覚えている。
――だけれど、その光景は、記憶になかった。否、記憶にないというよりも、思い出せなかった。
見たことがあるような気がする。懐かしい光景なような気がする……でも、あれは、――いつのはなしだ?)
(どんなに探っても、出てこない。あの時の、鈴は―――なに……?)
―――――うん、ついきゅう、しちゃ、だめ。
(頭がズキズキする。額を押さえながら……、彼には恥ずかしがっているように見えるといいけど、と
そう思いながら目をつむった。楽しかった記憶のはず、だ。でも、どうしても、それが思い出せない)
(―――きもちが、わるい)
(だが、それ以上に目を疑いたくなる光景が、自分の目の前にあった)
(ひとりは見たことの無い女性。だが、その女性の手にあるソレと、もう一方の男性は見たことがある――)
――――ッ…。
(彼にバレないように、ちいさくちいさく息を呑んだ)
(おもわず彼の服をぎゅっとつかむ。つよく、つよく、握りしめる――だが、どうしても目をそらすことは出来ず。
「未来」という紅裂の言葉で、余計に確信がふかまって……目の前の女性は、殺気を向けながらも微笑んでいて)
…………これは―――、
(ゆっくりと顔をあげて)
――おにいちゃんの、こわいこと?わたし、……なんだかすごくこわい、けど、
……わたし、このひとたち、知らないよ?
(不思議そうな顔をできていたかは分からない。でも、頑張って表情をつくったつもりだった)
女の方には見覚えがある――んだが………
あの腐った蜜柑がどうなろうと、千年先の未来だろうと知ったことじゃないんだが。
(あおいの硬い言葉。硬い表情。それに釣られるように、こちらの言葉も硬くなる。)
(意図的にくだらない事を言って、次にあおいのほっぺたを両手で包む。)
あおいちゃん。キミはああいうことになったら駄目だよ?
多分、そういう意味なんじゃないかな。反面教師的な意味で。
(むにむにと頬を引っ張って、強張りを解きほぐそうとする。)
(当然、そんなはずはない。もっと違う意味が込められている。だが、今は追求する時ではない。)
さっさと行こう。
そろそろ我慢の限界だし、真相を追求しようか。
(媛名葵に似ているが、あの女はここまで冷たく笑っただろうか?)
(――だとしても、解せない。何もかも解せない。だから、真相が知りたくて前に進む。)
(そして辿りついた、樹齢千年を超えるであろう巨木の桜。)
(ザンザンと、桜が身震いするようにざわめいて花を散らす。)
がっ――なっ!くぅ……!これ……は……
あ、あおいちゃん!キミは何も考えるな!
(思わず膝を着く。脳味噌に直接たたきつけられる情報の渦。頭が軋む。)
(この重圧、子供の脳味噌で耐えられるはずもない。大人でも耐えられない。)
(それでも、彼は反射的に言語としてその情報を変換する。)
(――桜はずっと人間の笑顔を見ていた。春が来る度に人間の笑顔が向けられるのが)
(嬉しかった。だから終わらない春を望んでいた。その願いが生き物としての限界を突破させた。)
(桜の願いはこの周辺一帯の時間を循環させて、終わらない春を作り出した。)
(しかし、それはこの世界の法則からすれば、歪みでしかなかった。)
(世界の法則を打ち破るほどの力はなく、だが歪みは拡大を続けて――そして怪異が起きた。)
(循環する時の流れの中で、過去と現在と未来が交錯して――それは怪異を生み出し続けた。)
(人を幻覚で招き寄せて、時に過去や未来を見せて、時に贄として糧にして――桜は狂っていた。)
(ただ、みんなの笑顔が見たかっただけなのに、その願いは間違っていたのかと悲嘆し、狂ったのだ。)
あっ…ああっ………なんてこと、だ……
(力なく呻いて、紅裂拓兎は滂沱と涙を流していた。)
(理解した。この空間で起こっていたことを。桜の悲しみを。肌で刻んだ。だから泣いた。)
(頬をむにむにされて、思わずぎゅっと目をつむった)
(身内以外の人間にこんなことされたの初めてだ。太一朗さんはもっと優しくつつんでくれる。
だが、なんとなく悪い気はしなかった。いまは、その手がありがたかった。
あの光景は、キツい――キツすぎた。怖かった、……たぶん、自分がいま、一番見たくない光景だったから)
(あれだけは、駄目だ……嫌だ、嫌いだ)
――――。
(だから、無言でうなずく。真相などみたくはないが、はやくここから抜けだしたくはあった)
―――――――ッ……!
(だが、進んだ先。わめくようにさけぶように揺れるその巨木が散らす花びらが頭にかかる。
だが、その瞬間だった。
彼の声もおぼろげにしか聞こえないほどに、酷い痛みのような感覚が頭を襲ったのは。
脳が、破裂しそうな――まるで無理に、半端ないものを脳のなかに詰め込まれたような、感覚)
(―――意識が吹き飛びそうになったしゅんかん)
(「さみしい」――と、そう聞こえた気がした。「ただ、彼らとともに在りたかっただけなのに」、と。
そして、ようやくと頭にかかる重圧が退いたとき。
そのときには自分の体が地面に横たわっていた。浅く呼吸する――意識は失わなかった、らしい)
……どう、したの?
(体を起して、痛んだ頭をおさえる。彼女には映像や言語は見えなかったし読み取れなかった)
(いつもならばできたかもしれない。だがこの小さな体では無理だったようで)
―――さみしいの?
(ただ、聞こえた言葉だけ、を口にして)
(巨木が身を捩るようにして花を散らす。寂しかった、悲しかったと応じるように。)
(長い時間を掛けて意識を宿し、更に長い時間を掛けて力を得て――)
(けれど、出来たのは人を傷つける事だけだった。)
(それが何よりもかなしいのだと。)
……お前の願いは、別に間違ってたわけじゃない。
ああ、何も間違ってはいなかった。気持ちも、方法も、何もかも。
ただ、間違った事してなくても、どうしてか歪んでしまうんだ。
この世界では、人の祈りも願いも、どうしてか歪んでしまうんだ。色んな理由で。
(倒れたあおいを抱きかかえて、樹に向けて語りかける。)
(流した涙の後は隠せなかったが、もうどうでもいい。)
(同情とか憐憫とか、そんな言葉もどうでもいい。剥き出しの心がそこにある。)
俺だって、幸せになって欲しかったさ。
けど歪んでしまった。だから……だから…っ!
もういい……終われ。終わってしまえ。
俺が、終わらせてやる。お前の悲しみを。眠れ。終わらない春を想いながら。
(あおいを背後に押しやりつつ、魔力を出力最大限まで高めて、放出する。)
(珪素の粒子がきらきらと煌めいて渦巻いて逆巻き、舞い散る花弁と共に)
(巨木を覆ってゆく。水晶で出来た柩が、瞬く間に時間を凍結させて、命を停止させた。)
(もう花弁は舞わない。何もかも停止した水晶の中で永遠に凍りついている。)
(――ばりんとそれが解けた時、二人は枯れた桜の樹の前に立ち尽くしていた。)
(何もかもが、泡沫の夢のように溶けていた。ただ、地面に残った花弁と水晶の破片だけが真実を語る。)
ありがとう…か。
まったく。礼を言われる筋合いもないけど、な。
(――最後に二人に届いたのは、気持ちをわかってくれた少女に対する感謝と)
(終わらせてくれた青年に対する感謝。そして犠牲にした人々に対する謝罪の言葉だった。)
【そろそろ〆の段階かな。】
【後日談として、体育館裏で…という感じで大丈夫か?その頃には元に戻ってるから。】