第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 1/4
「遅い… 遅い! 遅い! 遅い! 遅い! 遅い! 遅い! 遅ぉ〜い!!」
しびれを切らして小次郎が叫ぶ。
「臆したか武蔵!!」
さざ波寄せる巌流島で、小次郎と立会人たちは宮本武蔵の到着を待っていた。
が、武蔵も刃もいまだ寝ており、どれだけ待っても着こうはずがない。
小次郎は不意に立ち上がり、ふところから懐紙を取り出して何やら筆を走らせた。
紙を刀の先に突きさすと、大きく息を吸い込んで一声。
「伸びろ、物干竿!!!」
浜からぐんぐんと伸びて北九州に到達した切っ先は、
壁を破壊し、長屋を突き抜け、宿で眠い目をこする刃の顔の前で止まった。
刀に刺された紙には、鬼のごとき小次郎の似顔絵とともに一言。
『 おそいぞ 武蔵 』
「や、やべ… 遅刻だ〜〜!!」
刃は眠ったままの武蔵と おつうをひっつかみ、小舟に飛び込んで猛然と漕ぎはじめた。
武蔵を蹴りつけて起こそうとするが、熟睡していて目覚める気配がまったくない。
武蔵に歴史どおり小次郎に勝って生き延びてもらわねば、刃の存在はかき消えてしまう。
ムサシの本を見ると、幸いなことに宮本武蔵が勝つ未来は変わっていないようだ。
「へっ、こーなったらオレが、このまま歴史どおりにしてやるぜ!!」
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 2/4
小次郎たちが待ちくたびれて居眠りを始めた頃、
夕陽に照らされる巌流島に、とうとう宮本武蔵が姿を見せた。
が、その正体は高下駄をはいて武蔵の服を着込んだ鉄 刃。
「お、おぬし、変わったな…」 「おめーの気のせいでござるぜ…」
とにかく武蔵に化けた刃は、歴史どおりに小次郎を倒すべくムサシの本を開いた。
ここに書いてあるとおりに行動すれば勝利は間違いないはずだ。
まずは武蔵の上陸直後、二人が顔を合わせるシーンからおさらいする。
遅刻に怒る小次郎に対し、武蔵がいきなり「小次郎、敗れたり」と言う場面だ。
このとき小次郎はいらだちのあまり刀の鞘を海に投げ捨てていた。
刀を鞘に収めることができるのは、戦いに勝って生き残った者だけ。
その鞘を戦う前から捨ててしまった小次郎は、既に心理的に負けているというわけだ。
「か〜〜っ、語るねー、あのジジイも…」
ムサシのご託宣を読んで冷やかすように笑い、刃は小次郎に向かって台詞を発する。
「お、惜しや小次郎! 早や敗れた… り?」
ところが目の前の小次郎は、鞘を捨てたりなどせず、しっかりと砂浜に突き立てた。
話が違う。というわけで、刀を構えた小次郎にストップをかける刃。
ちゃんと歴史どおりやってくれない小次郎に、刃は手ずから段取りを教える。
こうやって鞘を持って、あっちにポイ。で、海にドプン。今度こそバッチリだ!
「戦う前になぜ鞘を捨てる? 惜しや小次郎、早や敗れたり――!!」
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 3/4
……当然ながら怒った小次郎は猛然と刃に斬りかかった。
とは言え、このあたりの流れもムサシの本の記述どおりだ。
刃は本を読みつつ、武器代わりの船の櫂(かい)を握って小次郎に挑む。
「襲いくる小次郎の刀をひらりとかわし…」 ヒラ――
「返す刀でハカマの裾を斬られ、」 ズ バ !
「ヨロめいた小次郎の眉間めがけて、」 ヨ ロ ッ・・
「打ちおろすなり!!」
―― ガ ッ !
「フフフ… さすがは武蔵! 我がつばめ返し、よくぞかわした…」
なんと決め手になるはずの一撃は小次郎の刀に受け止められてしまった。
小次郎は物干竿を長々と伸ばし、またしても必殺のつばめ返しを放つ。
ギリギリでかわす刃の下駄の歯を小次郎は切り落とし、
バランスを失って尻もちをついた相手に、大上段から物干竿を振り下ろす。
鋭い長刀は近くの崖もろとも、刃のかかげた櫂(かい)を斬り落とした。
第176話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その4) の巻 4/4
「勝負あったな…」
とどめを刺そうと砂の上を悠然と近付いてくる小次郎。
刃はやむなく、歴史をちょっとだけ無視して雷神剣を使うことに決めた。
が、その雷神剣がまたしても鞘の中から消えているではないか。
ナマコ男が、転がった本の表紙を見て悲鳴を上げた。
未来で書かれたムサシの本は、またも小次郎著の 『武蔵やぶれたり』に変化している。
そこには巌流島の決着についてこう書かれていた。
卑怯にも影武者をたて船で寝ていたムサシは、影武者もろとも あっさり斬られ――。
「こ、この影武者って… オレ…?」
間近に迫る佐々木小次郎が、慌てふためく刃の顔をただ冷然と見下ろした。
「ム、ムサシ〜〜〜!!」
頼みの武蔵は船の中でいびきを響かせるばかりだった。
小次郎はいまだに雷神剣がないと勝てない相手なのか
純粋な剣技だと武蔵、小次郎、十兵衛の方がまだ上じゃねえ。
雷神剣や龍神剣みたいなとんでも剣で相手も人外だったからあの三人はちょっと弱く見えてるだけだろ。
普通の剣でも風車や稲妻斬りはできるはずだが
小次郎未完成雷斬りにびびってたし、使ってたら勝てた気もするな。
これのアニメ版の、
最終回のエンディングに変な声が流れた記憶がある。
>>10 何言ってんだ
アニメになんかなってないだろ
>前スレ961に同感
昔はというか武蔵相手だと、小次郎も真面目に強いんだなw
刃の攻撃が決まらなかったのは、やっぱ技術的には武蔵>刃ということだろうか
小次郎もムサシに勝ったら400年生きるんだろうか
第177話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その5) の巻 1/4
小次郎に刀を突きつけられ雷神剣も消えて、絶体絶命の刃。
追い詰められた刃は自分が武蔵でないことを明かして説得を試みるが、
未来から来たという刃の言葉を小次郎はたわごとと切り捨てる。
「し、信じてくれよ! ほんとに未来から この江戸時代に
飛ばされちまったんだよ! おめーのその刀の… 柄ヒモで〜〜!!」
必死に叫ぶ刃。刃の頭を叩き斬らんとしていた小次郎は、
相手が物干竿の秘密を知っていることに驚き、思わず手を止めた。
そのとき刃の背負った鞘の中で雷神剣が復活し始める。
今の小次郎とのやり取りで、また歴史が元に戻ろうとしているのだ。
そこで刃は小次郎に土下座し、未来へ戻る方法を教えてくれと懇願した。
「フン… そんなに知りたくば… 冥土のみやげに教えてやろう…」
小次郎が再び長刀を構える。
「柄ヒモをほどけば穴一つ、結べばもう一つ…」
振り下ろされる物干竿。
「二つめの穴に踏み込めば… そこは未来だ!!」
第177話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その5) の巻 2/4
―― キ ン !!
存在を取り戻した雷神剣が、すんでの所で小次郎の刀を受け止めた。
驚く小次郎をかわして、刃は高々と跳び上がる。
「わるいな小次郎… この勝負! オレがもらったー!!」
玉の中に 『雷』の文字が浮かび上がり、小次郎めがけて稲妻が放たれる。
強烈な電撃をくらった小次郎は、気絶したもののまだ息はあった。
刃はいまだ寝たままの武蔵と おつうを強引に連れてくると、
武蔵に櫂(かい)を持たせて、最後の一撃のシーンをセッティングした。
目を覚ました立会人たちに気付かれる前に、急いで未来に帰らねばならない。
刃が物干竿の柄ヒモをほどき、それからまた結び直すと、
小次郎の言ったとおりに 二つめの穴が現れた。
「さぁ、行くズラ、刃さん!」
ナマコ男にうながされながら、刃はふと足を止めて振り返った。
宮本武蔵と佐々木小次郎の姿を目に刻み、刃は軽く笑みを浮かべる。
(ムサシ、小次郎… 380年後に…… また会おうぜ!!)
第177話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その5) の巻 3/4
刃はナマコ男と共に穴の中へ飛び込み、江戸時代から姿を消した。
あとに残された武蔵と小次郎が間もなくして目を覚ます。
唐突な対峙に一瞬だけ驚くも、そのまま櫂(かい)を振り下ろす武蔵。
刀で受けようとした小次郎は、背の物干竿が取り外されていたために、
あえなく武蔵の一撃を受け、歴史どおりに絶命した。
武蔵は喜ぶ おつうを置き去りにし、険しい表情のまま海へと漕ぎ出す。
決着がついたあとにようやく到着できた立会人たちは、
近くに落ちていた 『小次郎やぶれたり』を読んで戦いの有り様を知った。
こうして巌流島の決闘は、正しく後世に語り継がれていくのである。
一方、戦いを制した武蔵は船上で熱い意志を固めていた。
(オレは死なん! 勝って勝って勝ち抜いて…)
(極楽のような未来まで…)
そう、そこはボディコンのねーちゃんやバニーガールでいっぱいの世界――。
「生き抜いてみせるぞ〜〜〜!!」
第177話 武蔵 VS. 小次郎 in 江戸(その5) の巻 4/4
天下の宮本武蔵にそんな決意をいだかしめた刃は、
暗いトンネルを抜けて穴の中から放り出された。
派手に落下してぶつかった相手は着物姿の……水戸黄門一行!?
また江戸時代に逆戻りかと思いきや、それはテレビの撮影であった。
「おい! 今日は何年 何月 何日だ?」
「へ、平成4年 3月 25日だ…」
その返答を聞いた刃は、喜びのあまり風車の弥七に抱きつくのだった。
さて、刃が無事に現代に戻ってから三日、ムサシと小次郎は――。
「このスケベゾンビが!!」 「なんだとエロジジイ!!」
……今度は昔どっちがモテたかで喧嘩していた。
うん、まぁ小次郎の真価が見られただけでも良かったよ。
こうやって死んで380年経ってクモに殴られて目が覚めたら
最大のライバルがヨボヨボのエロジジイになっていたわけか・・・
なにこの…………なに…?
小次郎カワイソス
人間の殺害シーンは今回が初めてか?
ムサシの妄想の未来世界の水着お姉ちゃん、何気にブラ取れかけてるね。
わあ エッチ
青山はどんだけバニーガールが好きなんだよ
第178話 謎の怪人出現 の巻 1/2
「―― ったくよ―― …
バーサンセールだか何だか知らねーけど、こんなに買いやがって…」
バーサン……もとい、バーゲンセールに付き合わされ、
刃はたくさんの荷物を抱えながら さやかと一緒に街を歩いていた。
そんなとき、突然の揺れが二人を襲った。
道路はひび割れて陥没し、ビルが飲まれてしまうほどの大地震だ。
テレビが報じるところによれば、この激しい地震は
関東だけでなく日本中で起こっているものらしい。
そして、まだ表沙汰にはされていないが、
気象観測所は地震と共に急激な水位の上昇を観測していた。
異常があるのは日本だけ―― つまり、この国は沈んでいる……?
刃はこの不自然な地震が、鬼丸と関係しているのではと案じていた。
が、ムサシは弟子の懸念など意にも介さず、テレビの相撲中継に夢中。
どうも某外国人力士の四股名が理由らしい。
『寄り切り〜〜!! 武蔵丸6連勝〜〜〜〜!!』
「どうじゃ、恐れ入ったか〜〜」
「別にオメーが強いわけじゃねーよ…」
刃がムサシ・さやかと共にテレビを見ていると、不意に誰かが彼の名を呼んだ。
「お前か……… 最強の戦士、鉄 刃(くろがね やいば)とは…」
第178話 謎の怪人出現 の巻 2/2
雨の降りしきる峰家の庭に現れたのは、まがまがしい姿の岩の怪人。
凶悪な冷たい目に、岩石の豪腕。今までの敵たちとはまるで様子が違う。
問答無用で襲いかかってきた敵を、刃は雷神剣で迎え撃ったが、
怪人の体は恐るべき硬度を持ち、剣を振り下ろしても傷一つつけられない。
ならばと使った雷神の玉のパワーすら、あっけなく防がれてしまった。
余裕綽々の怪人はやおら手を掲げ、その手中に岩石の斧を作り出す。
そして驚き戸惑う刃めがけて力任せに振り下ろした。
(な!?)
―― ズ ド ォ ォ ン!!
「フフフ、たわいもない…… これがボスの恐れていた最強の戦士とはな…」
雷神剣で受けたにもかかわらず、刃の体は一気に地面にめり込まされてしまった。
怪人は気絶した刃の体をつかみあげ、それから無造作に打ち捨てた。
この程度ならば戦略の妨げにはならないと言い、怪人は峰家に背を向ける。
呆気にとられるばかりのムサシたちに怪人はにやりと笑ってみせた。
「今にわかる……… 何しろ、我らの戦略は既に…
はじまっているのだからな…」
そう告げて怪人は高笑いを響かせ、地面に沈むように姿を消した。
気を失った刃は伏してただ雨に打たれるばかりだった。
コイツ鬼丸の新しい手下か?
ジャングルから出てきたときは不意打ちにも強かったのにな
久々に人外相手に撃った雷神波なのにい。
こんなシリアスっぽい手下が出てきたんじゃ
クモ男もそろそろお払い箱になりそうだな
>久々に人外相手に撃った雷神波なのにい。
久々に外人相手に見えた
バットマン?
第179話 不吉な予感 の巻 1/2
岩の怪人の襲来により、刃は全治一ヶ月もの重傷を負ってしまった。
目的も分からぬ敵の暗躍に対し、ムサシはしばし様子を見ることに決めた。
すべては刃の体が回復してからだ。
さやかは刃の寝かされた部屋へと、おかゆと梅干しを運ぶ。
「たまには… こーゆうのもいっか」
『はい、あーんして v 』……なんてノリで おかゆを
食べさせてあげようと考え、さやかは楽しそうに笑みを浮かべる。
しかし障子を開けた彼女が見たものは、もぬけのからとなった布団であった。
寝ているかに見えた刃は、実は起きていてムサシの言葉を聞いており、
ケガが治るまで待ってなどいられないと家を抜け出してしまったのだ。
岩男に先日の借りを返すため、新必殺剣を身に付けようと熱く決意する刃。
「そーゆう特訓なら普通、一人で行くもんゲロよ…」
お供として特訓用の武器を大量に背負わされたゲロ左エ門は、
カゲトラにまたがる刃のことを呆れ顔で見上げる。
ともあれ二人と一匹は、特訓のために町はずれの岩場へと向かった。
第179話 不吉な予感 の巻 2/3
「なに… とどめを刺さなかった…?」
一方、峰家から立ち戻った岩の怪人は、基地でボスなる人物に謁見していた。
高い天井の大広間には、不気味な白装束をかぶった者たちが居並んでいる。
ボスの姿は水のカーテンに遮られて影しか見ることはできない。
「忘れたか、岩石戦士(がんせきソルジャー)…
私はこう申したのだ… 鉄 刃を抹殺せよと…」
片膝をついてかしこまる岩男に対し、厳かな声音が響いた。
「で、ですがボス…
我らの戦略も第二段階に入ろうとしている今… なぜあのような小僧に…!?」
岩の怪人―― 岩石ソルジャーがそう異議を唱えたが、
ボスはそれを聞き入れはせず、ただ刃を抹殺せよと改めて命を下した。
第179話 不吉な予感 の巻 3/3
刃はゲロ左エ門に協力してもらい、岩石を降らせて斬るという修行を繰り返していた。
しかし、並の岩の硬度ではあの怪人には遠く及ばず、特訓の意味がない。
そんな中、なんと彼らは偶然にも超巨大なダイヤモンドの固まりを発見した。
雷神剣でも歯が立たないダイヤを見て、これを岩男に見立て打ち砕こうと考える刃。
だが、全治一ヶ月のケガを抱えたまま剣でダイヤを斬ろうという無茶に、
当然ながら刃の体は悲鳴を上げ始める。
「も、もう無理ゲロよ! このままじゃ刃さんの方がバラバラに…」
「へっ、おもしれー」
刃は剣を握りなおして笑みを浮かべた。
「ダイヤが砕けるのが先か、オレが砕けるのが先か… 勝負だぜ!!」
―― そのまま一週間が過ぎても、刃たちはまだ峰家には戻らなかった。
刃の身を案じる さやか。そこへ今までにない大きな地震が起こる。
激しい揺れと共に街のアスファルトの下から、巨大な建造物が姿を現した。
東京の真ん中にそびえ立ったのは、街とはひどく不釣り合いなピラミッドであった。
え……ボスって鬼丸じゃないの?
岩石ソルジャーは実はいい人
刃の命を救うためにあえて重傷を負わせたのだ!
ちょww前スレ>1000w
競馬当てたりダイヤ出したり、ゲロ左エ門はどんだけ幸運なのかと
砕いても十分金にはなりそうだな
ボスって鬼丸じゃないっぽいよな、どう見ても
カグヤ編に続いて三つどもえになるのか?
なんで日本の地下からピラミッドがはえてくるんだ。
日本征服を狙ってエジプトから移動してきた悪の組織か?
第180話 刃、猛特訓 の巻 1/3
ゲロ左エ門が高い場所から巨大なダイヤを突き落とす。
これでかれこれ846回目。刃は持ってきた武器を手当たり次第に使い、
硬いダイヤに斬りかかっていたが、今度もやはり傷一つつけられない。
重傷を押し、指が折れてさえやめようとしない刃を、ゲロ左エ門は止めようとする。
しかしいちずに頼む刃に負け、あと一回だけ付き合うことを了承した。
(とは言ったものの… 他の得物じゃ歯が立たねえし…)
悩みつつも雷神剣を手にした刃は、それが何かと共鳴していることに気がついた。
運んできた武器の包みを広げてみれば、
そこにあったのは鬼丸からゆずられた風神剣。
刃がそれを拾い上げたところへ、
ゲロ左エ門が誤って落としてしまった巨大ダイヤが襲いかかった。
とっさに刃が掲げた二本の刀は、なんとダイヤに十字の切れ目を刻んでいた。
それを見た刃は何事かヒントをつかみ、ゲロ左エ門に特訓の続行を頼むのだった。
42 :
マロン名無しさん:2007/04/29(日) 21:04:15 ID:hfCu72Cv
第180話 刃、猛特訓 の巻 2/3
一方その頃、峰家の茶の間では――。
『ご、御覧ください、ピラミッドです!! 関東平野にピラミッドが出現しました!!』
テレビでシオジアナが伝える異変のニュースを、
さやかや十兵衛たちが呆気に取られながら見ていた。
ムサシは察する。これこそがあの怪人の言っていた 『戦略』であると。
まさにそのとき、茶の間の畳を突き破って岩石ソルジャーが現れた。
岩男の狙いはもちろん刃であるが、見回した部屋に彼の姿はない。
「なんだ、刃殿に用でござったか…
刃殿なら外出中。また違う日にお越しくだされ!!」
とても丁寧に応対してあげた小次郎は、次の瞬間、
岩石ソルジャーの豪腕によって激しく壁へと叩きつけられた。
「答えろ。どこだ? 鉄 刃はどこにいる!?」
刀を抜いて岩石ソルジャーと対峙するムサシ、そして十兵衛。
外にいてその光景を目撃した庄之介は、すぐさま刃らの元へ飛んだ。
「クピー! クピー! クピピ〜〜ッ!!」
刃はちょうどダイヤを砕くことに成功し、剣を両手に喜んでいるところだった。
しかし歓喜も束の間、庄之介が必死に伝えにきた事態はあまりにも切迫していた。
もうもうと黒煙を噴き上げて燃える峰家。倒れ伏したムサシ。
岩石ソルジャーは十兵衛の喉元を捕らえ、ぐいぐいと絞めながら詰問する。
第180話 刃、猛特訓 の巻 3/3
「さあ言え、奴はどこだ? どこに隠れている!?」
「き、きさまには… 知っていても教えぬわ…」
怒った岩男の手で壁に叩きつけられ、十兵衛が血を吐き出す。
「やめてぇ〜〜〜!! 知らないって言ってるでしょ!?」
さやかが強く声を上げると、岩男は十兵衛を打ち捨てて標的を彼女に変えた。
異形の怪人は斧を片手に さやかへと歩み寄る。
「や、やいば……」
おびえた彼女が思わずその名を口にすると、岩石ソルジャーはにたりと笑った。
「そうだ、その調子だ! もっと叫べ!! 奴が出てくるまで叫ぶがよい…
そして奴は殺されるのだ… このオレに…」
その言葉を耳にすると、さやかは泣きそうになりながらも じっと歯を食いしばった。
「どうした、叫べ!! わめけ!!」
岩男は さやかめがけて斧を振り下ろす。
「悲鳴を… あげろぉ〜〜〜!!」
(刃ぁ〜〜!!)
さやかが無言の叫びを上げたそのとき、庄之介の背に乗った刃が滑り込み、
交差させた雷神剣と風神剣で岩男の斧を受け止めた。
礼儀を知らぬ岩石め…
風雷波の応用?
小次郎と十兵衛の間にある越えられない壁を見た
ダイヤ並みに硬い岩石ってなあ
ひとり風雷波クルー?
つか、小次郎はどんな時でも小次郎だなw
鬼丸からゆずられた風神剣
ゆずられたんじゃなくねw
旋風剣
カミナリ斬り
風車に
続く新必殺技クル――!?
やられシーンでも十兵衛はかっこいいなぁ。
新技開眼おめでとう刃、ダイヤくれw
新技は一人風雷波みたいなもんか?
ところでよく考えてみたら風神剣は借りパクだな
タケちゃんなら気にしてないよきっと
俺にはもっとふさわしい剣があるっつって魔王剣奪っていったしな。
>>49 それ見ると今までの必殺技は剣の性能に関係なく使えるやつばっかなんだよな。
今回は雷神剣と風神剣じゃないと使えない技っぽいが、
玉奪われたり剣折られたりしてピンチ、みたいな展開になるんだろうか。
シオジアナ久々だな
鬼丸城VSかぐや艦隊以来か?
第181話 炸裂! 十文字斬り の巻 1/2
間一髪のところで さやかを救った刃は、
両手の剣を交差させると、なんと敵の眼前で目をつぶった。
強く精神を集中させ、雷神と風神の玉の力を切っ先に集めているのだ。
刃が目を閉じたまま岩石ソルジャーの攻撃をさばくうち、
二つの剣にはめ込まれた玉から不意に光が消えた。
(来た!!)
次の瞬間、二本の刀身がまばゆい輝きを放った。
目を見開いた刃が左手の雷神剣を横に振るうと、
それは岩石ソルジャーの武器を断ち、ダイヤのごとき体にまで食い込んだ。
「刃、二刀流…」
頭上に掲げられる右手の風神剣。
振り下ろされたそれは、十字を描くように雷神剣と交差した。
「十文字!! 斬りぃ!!!」
閃光と共に十字の傷がうがたれ、岩石ソルジャーの体はバラバラに崩れ落ちた。
しかし、ほっと息をつく刃に、岩男の断ち切られた腕が飛びかかった。
両肩を地面に釘付けにされて動けない刃。そこへ岩男の上半身がにじり寄る。
彼は言った。この日本を沈めるための装置が今や動き出しているのだと。
そして刃がそれを壊すこともかなわない。
なぜなら彼は、自爆する岩石ソルジャーと共にここで死ぬのだから――。
「地獄で会おうぜ… 鉄 刃ぁ!!」
第181話 炸裂! 十文字斬り の巻 2/2
岩石ソルジャーの最後の言葉と共に、激しい爆発が巻き起こった。
だが、こっぱ微塵に吹き飛んだかに見えた刃は、
空中に現れた白い影によって無事に救い出されていた。
覆面ですっぽり頭を隠した怪しい相手に、刃は警戒して剣を構える。
そのとき、東京の謎のピラミッドから街一帯に厳かな声が発せられた。
―― 警告する… ただちに日本(ここ)を我らに開け渡せ…
驚きおののく東京の市民。呆気にとられる刃たち。
覆面の人物はその声の主を 『あいつ』と呼んだ。
「あいつ、悪い奴… 倒さなければならない…
そのために おまえの力… かりたい!!」
白装束の人物がフードを外して正体を明らかにする。
不気味な覆面の下から現れたのは意外にも一人の少女であった。
彼女の強い眼差しを受けて、刃らは思わず息を呑む。
その間もピラミッドは声を響かせ続けていた。静かで冷ややかな要求の言葉を。
―― 繰り返す… ただちにここを開け渡せ…
謎の美少女キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
新必殺技ちょい地味かな。でも「風・雷・波!!」を
彷彿とさせる発動シーンはかっこいい。
岩石の「地獄で会おうぜ…」の件はターミネーター意識してんのかな?
そして出たぞ謎の美少女!かぐや様の次はクール系か。
流石青山、本編の燃え展開に支障をきたさない範囲で
綺麗所を増やすのはお手の物だぜ!(´Д`;)
新キャラは服装からしてボスの娘とかそんなとこかね
親父の暴走を止めるために〜みたいな感じで
風雷破は流石に身体に負荷がかかりすぎるから
チャージして十文字斬りか
ヒートソード?
よし、今のうちに言っておこう。
謎の美少女は俺の嫁。
実は男
十文字斬り、今までの必殺技の中でも一番カッコいいな。
風神雷神の二刀流ってところがまた渋い。
第182話 いざ、ピラミッドへ の巻 1/3
突然現れた少女は、ピラミッドのぬしを倒して
日本が沈むのを止めるために、刃の力を借りたいと頼んだ。
少女はすぐにでも刃を連れて行こうとするが、重傷の刃にそれは無茶な話。
しかし少女は、ケガはすぐに治ると言い、
なんと衆人環視の中で刃を抱きしめたではないか。
少女と刃の体が薄い光に包まれる。少女の胸が顔にあたってニヤける刃。
さやかが慌てて二人を引きはがすと、刃の体は嘘のように回復していた。
どうやら少女の特殊な能力によるものらしい。
自分の体力を使って刃を治した少女は、ふらついてその場に倒れてしまう。
そこへおもむろに近寄る400歳のエロジジイ。
「いやー、疲れてるところすまんが、ワシのケガも治してくれんかのー。
なーに、心配するな… ちょっと抱かれるだけじゃ…。
なんなら、さやか殿でも…」
やらしい目で二人を見上げたムサシは、さやかに思い切り殴られた。
そんなくだらない冗談をかましたムサシ、それに小次郎・十兵衛の三人は
岩男にやられたケガで当面は動けそうにない。
刃は背に雷神剣を、腰に風神剣を差して準備を整え、
布団で眠っている少女の横へ腰を下ろした。
第182話 いざ、ピラミッドへ の巻 2/3
少女の頼みを聞いてピラミッドへ行く気らしい刃にムサシは警告する。
その少女が何者なのか、まだ分かってはいないと――。
「何者でもかまやしねぇ… こいつはオレの命を救ってくれたんだ…
今度はオレが、こいつを助ける番だ」
新必殺剣の試し斬りにもちょうどいいと、刃は笑みを浮かべる。
だが目を覚ました少女によれば、あの岩石ソルジャーですら下級戦士。
ピラミッドの中にはもっと強い敵がたくさんいるという。
「でも大丈夫… わたしついてる…
わたし おまえ守る…… ケガしたら治す… おまえ、戦うだけでいい…」
刃の肩に手を置いた少女は、彼の顔を見つめてほほ笑んだ。
「大丈夫! 二人で行けば こわくない!!」
「ちょっ… ちょっと待ったあ!!」
二人の間に割り込んだ さやかは、不思議がる少女をよそに同行を決意。
こうして刃と少女に、さやか、そしてゲロ左エ門・ナマコ男を
加えたメンバーが共にピラミッドへ向かうことになった。
第182話 いざ、ピラミッドへ の巻 3/3
月下のピラミッドへと一行は到着した。
無機質な岩の固まりに入り口は一つも見当たらない。
だが少女が、外壁に刻まれた認証装置のようなものに手を触れると、
積まれた石の一部が開いて彼らを中へと招き入れた。
少女は岩男たちの目的に詳しい上、敵陣に入り込むことさえ出来る。
加えてあの特殊能力―― いったい何者だというのか。
「わたしの名はエメラルド…
わたしを信じる信じない、おまえ達の勝手…」
協力がないなら自分一人でも あいつを倒すと言い、少女は前を歩き出す。
彼女が再び壁に手をかざすと、次の空間への扉が開いた。
彼らの前に現れたのは、ピラミッド内部とは思えない広大なスギ林。
「待っていたぞ、鉄 刃…」
そう言って不敵な高笑いを響かせたのは、
ワルそうな顔と立派な枝振りをした、スギの木の怪人であった。
このスギ男の方が岩男より強いと言い張る気なのか・・・
>>59 そのかぐや様は萌えにひたる間もなくババア化したんだぜ?
バッキャロー!ババァ化する前までに十分セクシーカット
あったからいいんだよっっ!!
そして俺も新キャラの美少女にムニッとぱふぱふされたいんだよっっ!!
刃・エメラルド・さやか・ゲロ左エ門・ナマコ男
なんか無謀なメンバー構成だな・・・
刃とエメラルドだけで行った方がむしろ強いんじゃないのか
どう考えても残り三人は足手まと(ry
ゲロざえもんとナマコ男はかつて敵として刃の前に立ちふさがったほどの男だぞ
ナマコ男は何だかんだで役に立ってることが多いからな。
いざとなったらどこにでも隠れられるし。
さやかとゲロ佐衛門はいない方が安全と思うけど。
カエルが居なかったら龍の玉手に入ってないぞ
ナマコと十兵衛だったらナマコの方が役に立ってる気がする
ゲロ左衛門、ムサシ、小次郎、十兵衛は黒鬼やグラサンウサギなど雑兵をお掃除するのが主な役目なので…
「奴は我々の中で一番の小物」ktkr
刃の肩をつかんで勧誘するエメラルドたんの押しっぷりがかわいい。
片言でさらにかわいい。ちゃんと笑えるのね。(*´Д`)
第183話 秘められた力 の巻 1/3
ピラミッドの最初の敵が刃の前に立ちふさがった。
その正体はスギの木の怪人。……さしずめスギ男だろうか?
「バカめ、オレはスギ男ではない… 聞け! オレの名は…」
そのとき、どこからともなく飛んできた二羽の小鳥さんが
怪人の鼻の枝にとまってイチャイチャし始めた。
「邪魔だ! どけぇ!!!」
怒って小鳥さんを追い払い、改めて名乗りを上げようとする怪人。
しかし刃は、相手の間抜けな姿を見てすっかり油断し、
名前さえ聞かずにいい加減にあしらった。
そんな刃に猛毒付きの鋭いスギの葉が襲いかかる。
見た目こそ間抜けではあるが怖ろしい敵であることに変わりはない。
周囲のスギ林も、その正体は一本一本が怪人の手下であり、
いっせいに刃やゲロ左エ門たちに攻撃を仕掛けた。
「あなどるな… あなどると やられる…」
四方八方からの毒針を、エメラルドの展開したバリアが防いだ。
彼女の言葉に気を引き締めた刃は、すぐさまスギの怪人へと斬りつけた。
怪人の体は岩石ソルジャーと同じく、普通の攻撃では傷一つ付かない。
そこで刃は二本の刀を交差させると、その切っ先に全神経を集中し始めた。
十文字斬りを使う気と察した怪人は、そうはさせじと全身に力を込める。
第183話 秘められた力 の巻 2/3
「ぬぬぬぬぬ… ぬおおおお!!!」
怪人の頭のスギの葉が、スーパー○イヤ人のごとく逆立った。
その様子を見てエメラルドがにわかに顔色を変える。
「ダメだ、逃げろ!! あいつの本当の力は…」
そのとき地中から幾本もの木の根が現れ、
刃を守ろうとしたエメラルドを拘束してしまった。
「お、おい… 何なんだよ? このスギ男の力って…?」
「フフフ… 言ったはずだ… オレの名はスギ男ではない…」
驚く刃を前に怪人はニヤリと笑った。
「オレの名は… スギ花粉 戦士(ソルジャー)だぁ〜〜〜!!」
怪人のその言葉と共に、スギの頭部から大量の花粉が飛び始める。
その勢いたるや、もうもうと立ちこめる煙のようだ。
勝ち誇る敵には構わず、刃は十文字斬りの予備動作に入った。
が、しかし。
第183話 秘められた力 の巻 3/3
「くしゅん!」
「くしゅん!!」
「くしゅん!!!」
ウオオとか気合いを入れてるそばから襲い来るクシャミ。
(ダメだ!! 集中できねえ!!)
「刃ぁー! あんな失礼な奴、早く十文字斬りでやっつけちゃってよ〜〜〜!!」
せっかく花粉のシーズンが終わったのに、と
さやかはクシャミと涙に苦しめられながら叫ぶ。
「無理ゲロよ… 十文字斬りは精神を二本の刀に集中させて繰りだす技だゲロ!!」
今の刃はクシャミと涙と鼻水で集中どころではないのだと、
涙と鼻水を流しながら解説するゲロ左エ門。
そうこうする間に刃は、地中から現れた根っこに絡め取られ、
スギ花粉ソルジャーの抜いた枝の剣を突きつけられてしまう。
(くそぉ…… 泣けてきやがるぜ…)
絶体絶命のピンチを前にして、刃の粘膜には花粉が染みた。
これはすごい強敵ですね
なんて恐ろしい技を…
花粉症のない俺ならとりあえずこの場では影響ないな。
大量暴露で次の日には花粉症になってそうだが。
種をピュッピュッ飛ばすの〜
鼻と目をふさぐしかないな
画面に映っていないところでエメラルドも涙ダラダラか
拘束した杉の香りに心和んでるかもしれんぞ
エメラルドは鼻水なんか流さないです><
…いやでもマジでそんな感じしない?
下はぬれぬれ
>>91 まぁイメージ的にはな
さやかもさすがに鼻水は出してないしw
第184話 逆襲の秘策 の巻 1/3
涙涙のピラミッド内部、対スギ花粉ソルジャー戦。
花粉症の諸症状によって精神集中を封じられた刃は、
十文字斬りを使うことができず、絶体絶命の大ピンチ。
唯一、花粉の猛威から逃れているのは、鼻のないナマコ男だけだ。
それを見たゲロ左エ門は、刃の鼻をマスクでガードしようと思いついた。
彼はさやかの荷物の中から、マスクの代わりになりそうなものを発見すると、
クシャミで敵に接近を気付かれないようにナマコ男に託した。
刃の首がスギ花粉ソルジャーの剣にはねられようという瞬間、
つんつん頭の中からナマコ男がひょっこりと顔を出す。
「う、うまく近付いたゲロ!!」 「急いで、ナマコ男!!」
危機迫る状況の中、ナマコ男が引っぱりだしたのは――。
「さあ、この さやかさんの水着をかぶるズラ………」
頭にかぶせられた縞柄の布地を見ながら、刃はさやかの方を振り返った。
「いーのか、さやか?」
「え、ええ、いいわよ…」
引きつった笑顔でうなずく水着の持ち主。
「ほんとに?」
「さっさと かぶりなさいよ――!!」
第184話 逆襲の秘策 の巻 2/3
やり取りに怒ったスギ花粉ソルジャーは、根っこで刃を縛り上げてしまう。
もう駄目かと思われたそのとき、根の隙間からまばゆい光が放たれた。
十文字斬りでスギの根を斬り裂き、中から一つの影が飛び出す。
その名も――。
「仮面ヤイバー!!!」
【仮面ヤイバー のひみつ】
仮面ヤイバーは、鉄 刃がさやかの縞ビキニによって変身した姿である。
パンツの股間部分を縦向きに、完全に鼻を覆うように装着し、
両目はブラジャー状のパーツでカバーする。 顔面図解: ○)(○
これにより刃は周囲のスギ花粉に影響されることなく活動できるのだ!
変身した刃の勇姿を見て、さやかとゲロ左エ門は涙するばかりである。
「この正義のやいば、受けてみよ!!」(スー ハー!)
仮面ヤイバーは輝く剣を両手に携え、スギ花粉ソルジャーに斬りかかった。
「必殺!! 十 ・ 文 ・ 字 斬りぃ!!!」
第184話 逆襲の秘策 の巻 3/3
―― ザ ン !
十字に斬り裂かれる怪人。着地する仮面ヤイバー。
次の瞬間、スギ花粉ソルジャーは激しい爆発と共に砕け散った。
林は無害な姿へと戻り、エメラルドを拘束していた根も引いていく。
「か、勝った……」(スー ハー スー ハー)
「刃ぁ〜〜!!」
死闘を終えた戦士に ヒロインが笑顔で駆け寄った。
「やったね、刃!!」
「フフフ… オレは刃ではない…」
「 正義の味方、仮面ヤイバーだ!! 」
……そんな おふざけはさておき、一向は先を急がねばならない。
エメラルドによればピラミッド内には七つの部屋があり、
それぞれを戦士(ソルジャー)たちが守っているという。
すべての部屋を抜けて最上階にたどり着かねば、
日本の沈没を止めることも、『あいつ』を倒すこともできないのだ。
刃たちはスギの木を登って上階へと進む。
エメラルドが壁を開くと、そこには南極さながらの氷原が広がっていた。
ちょw ふざけすぎだろww
変態だぁ〜
うわー超かっけー(棒読み)
1,さやかたんは縞々ビキニを持ってきていた。
(どこで着替えるんだよ!ハァハァ(*´Д`) )
2,さやかたんは刃がそれを装着するのを了承した。
(女の子の大事な部分を覆う物をかぶり物にされる屈辱!
正に汚された貞操!そして恥辱に塗れながらも一度は
笑顔で了承するさやかたんの器の広さ!ハァハァ(*´Д`))
3,そんな水着を被って刃はフゴフゴ言いながら戦ってた。
(14歳のガキが同じくまだ年端のゆかぬ14歳女子中学生の
さやかたんの乳首やおま○こを間接的にたっぷり顔や舌で
味わいながら戦うという倒錯行為!ハァハァ(*´Д`))
4,敵を倒してもまだ被ってた。でも赤面しながら叱るだけで許した。
(自分の局部を間接的になぶる行為に病みつきになった
変態小僧をその程度の処置で許すなんて!恥ずかしいくせに!ハァハァ(*´Д`))
5,次階移動時の「水着持ってきてラッキー♪」
(刃の唾液に弄ばれ尽くした水着履くの!?ハァハァ(*´Д`))
全く、変態に始まり変態に終わった回だったぜ!!(*´д`*)
ブラジャー状のパーツってブラジャーじゃないのか?
仮面ヤイバーkakkoiiiii
残りの敵もイロモノ系なんかな
岩男は見た目も随分シリアスだったのに
第185話 氷上の戦い の巻 1/3
ピラミッド第二の部屋は一面の氷の世界。
こごえる刃たちにエメラルドは言う。
「この部屋 守るソルジャー、とてもずるい… できれば相手したくない…」
敵が出てきても相手をしないようにと釘を刺し、
エメラルドは部屋の出口を探すために飛んでいった。
じっと待つのは寒くてかなわないと、刃たちは周囲をうろつくことにした。
氷原の一角には、ニンジンの鼻とつぶらな目をした可愛い雪ダルマが一つ。
が、どうも様子がおかしい。
動かぬはずの雪ダルマが、いつの間にか刃たちの背後に近付いている。
なおも歩き続けると、ミニ雪ダルマの集団まで加わった。
刃が 『だるまさんが転んだ』を仕掛けると、雪ダルマは見事にすっころんで正体を現した。
「フフフ。よくぞ見破ってくれちゃいましたね…
いかにも私はここを守る雪ダルマ戦士(ソルジャー)!!
ここから先は通しませんよー!!」
エメラルドの忠告とは裏腹な間抜けっぷりを見て、
刃は二本の刀を抜き、雪ダルマを迎え撃つことにした。
すると雪ダルマは華麗に宙を舞い、回転しながらスケート靴のキックを放った。
「ま、まさか。あれって……」
思わず息を呑む さやか、そしてゲロ左エ門。
もう一度放たれた跳び蹴りを見て、彼女たちは確信する。
( ト、トリプル・アクセル!!! )
第185話 氷上の戦い の巻 2/3
「ニャロォ、そっちがトリプルなら… こっちは……」
跳び上がった刃は思い切り反りかえり、二つの剣をゲタの間に挟んだ。
力を溜めて足を離すと同時、体を勢いよく回転させる。
「ダブル!! 風車ぁ!!!」
刃のダブル風車はトリプルアクセルを弾き飛ばしはしたが、
やはり今までの敵と同じで、ダメージを与えるには十文字斬りしかない。
そんな刃に対し、雪ダルマは鋭いビールマン・スピンで必殺の攻撃を仕掛ける。
が、あっさり避けられて足から氷にめり込んでしまった。
動けなくなった相手に、ショ○ベン引っかけて溶かしてやると近付く刃。
そのとき、雪ダルマソルジャーの部下であるミニ雪ダルマたちが声を上げた。
「ボク達はどーなっても構いません!
だから親分だけは… 親分だけは助けてください!」
涙を浮かべて頼むミニ雪ダルマ。
それを押しとどめ、存分に斬ってくださいと身を差し出すソルジャー。
そんな健気な姿を見て、刃たちは彼らを許してやることに決めた。
喜んだ雪ダルマたちはお礼に歌を聞かせてくれるという。
107 :
マロン名無しさん:2007/05/10(木) 20:59:28 ID:sSxWJ/6R
第185話 氷上の戦い の巻 3/3
『かーごめ、かごめ… かーごのなーかの とーりーはー…』
「!? こ、この歌は!?」
広い氷原にようやく出口を見つけたエメラルドは、
遠くから聞こえてきたメロディーに、にわかに顔色を変えた。
彼女が急いで駆けつけると、ミニ雪ダルマの輪に刃が囲まれている。
早く逃げるようエメラルドが叫ぶが、もう間に合わなかった。
『うしろの正面… だーあ… れ!!』
歌のおしまいに合わせ、ミニ雪ダルマの列が激しく回転を始める。
円の中には激しい冷気の渦が生まれ、刃は一瞬のうちに氷づけにされてしまった。
「フフフ… 次は… きさまらじゃー!!!」
雪だるまソルジャーが無邪気な顔を一撫ですると、
その下からはスギ花粉ソルジャーさながらの凶悪な素顔が現れた。
ソルジャーの言葉に従い、ミニ雪ダルマが さやかたちの周囲を取り囲んだ――。
かごのなかの”とり”だったのか…
てっきり今まで”鳥居”だと思ってた
雪ダルマかわいいよ雪ダルマ
風車久し振りに見たな
スケート攻撃!風車で撃墜!いいねいいねー小技勝負。
キャラのモチーフを使ったアイデア技が昔のノリで楽しい。
しっかし氷づけ攻撃はえらい発動に時間かかるな。完全に騙し討ち用だ。
今や思い出となった氷の玉の威力を見せてやりたいもんよ。
ダブル風車ってどうやるんだ?
後ろで刃を足で挟んで、弓の要領で反動を利用する技じゃないか
二枚挟んでるのか?圧力は?摩擦は?
>>111 1本でも本当は物理的に無理な技なんだから
2本になったって別に変わらんだろ。
エメラルドがきちんと説明しておけばこんなことには・・・
刃も何だかんだ言って甘いよなー
まぁでなけりゃカエル男は今ここにいないわけだが
第186話 氷を溶かせ!! の巻 1/4
「ずるいわよ! 降参するふりして だまし討ちするなんて!!」
「グハハハ… 勝負にずるいもくそもあるか!! 引っかかる貴様らが悪いのじゃあ!!」
卑劣な雪だるまソルジャーにより窮地に追い詰められた一行。
かごめかごめの冷凍攻撃を、一度はエメラルドのバリヤーで防いだものの、
エメラルドは力を使い果たしてしまい、次の攻撃をしのぐことは不可能だ。
こうなったら氷づけにされてしまった刃を復活させるほかない。
氷を溶かすには、刃を興奮させて内側から熱を出す必要があるという。
「それなら、さやかさんがキスすればいいズラよ!」
ナマコ男がそう提案するが、さやかは当然ながら首を横に振る。
その様子を見てエメラルドが立ち上がった。
「しかたない… わたしが…」
躊躇なく刃にキスしようとする彼女を、さやかは慌てて押しのけた。
照れたような苦笑いを浮かべながら、代わりに刃と向かい合う。
「しょ、しょうがないわね… やるわよ! やればいいんでしょ!」
そうこうする間にも、かごめかごめの歌は終わりに近付いていく。
第186話 氷を溶かせ!! の巻 2/4
「いーい、刃… これはあんたを助けるためにするのよ…
べ、べつに好きとかじゃ…」
―― ドキ ドキ ドキ ドキ ドキ・・・
ドキドキしながら刃の顔に唇を近付ける さやか。
ドキドキしながらそれを見守るゲロ左エ門。
ドキドキしながら、つい足を止めて見入るミニ雪ダルマたち……。
「ドキドキしとる場合かー!!」
アホな部下たちに業を煮やした雪だるまソルジャーは、
みずからの頭をぶん投げて刃とさやかのキスを阻止した。
その拍子に刃がさやかのスカートに顔を突っ込む形になると、
制服のスカートの中からシュウシュウと水蒸気があふれ出した。
さやかのパンツで興奮したことにより、刃の氷が溶けたのだ。
まんまと氷を脱した刃に、雪ダルマたちは再び冷凍攻撃を仕掛けようとするが、
刃が足を引っかけて転ばせると、雪ダルマの輪は次々と将棋倒しになってしまった。
決め手を失った雪だるまソルジャーに、刃の二刀流が迫る。
第186話 氷を溶かせ!! の巻 3/4
「お、親分を殺さないで!
ボク達はどーなっても構いません! だから親分の命だけは…!」
またも泣き落としを仕掛ける雪ダルマたちに、刃は笑いかけた。
「へ――… おめーらは どーなってもいいんだな?」
「え?」
「 いいんだな!? 」
「どうぞ!!」
ソルジャー顔負けの残虐な笑みを浮かべる刃に、部下たちはあっさりと道をあけた。
必殺の十文字斬りが炸裂し、雪だるまソルジャーはこっぱみじんに砕け散る。
部下の雪ダルマたちも元の物言わぬ雪の固まりへと戻った。
危うい戦いが続くものの、日本の沈没を止めるまで一行に猶予はない。
まだ体力の戻りきっていないエメラルドは、それでも笑顔を見せて立ち上がった。
「おまえ達、わたし信じて ついて来た…
そのおまえ達に迷惑かけられない… 大丈夫、すぐ戻る… 大丈夫…」
こうして氷原をあとにし、ピラミッドを進む刃一行。
階段をのぼりながらエメラルドは、次の部屋の守り手について話した。
「自分の体の数十倍の岩を操る怪力で、性格は残虐非道… 体はソルジャーいち硬い…」
第186話 氷を溶かせ!! の巻 4/4
そいつはかなり特殊な敵で、できれば相手をしたくないという。
いったいどんな奴なのかと尋ねる刃に、エメラルドは言葉を濁した。
「言いたくない…」
(い、言いたくないほど強いのか〜〜!?)
そしてとうとう、第三の部屋の扉が開く。
「待っていたぞ、鉄 刃!!」
中にはエメラルドの言葉どおり、自分の数十倍もの岩をかつぎあげ、
漆黒の鎧に身を包んだソルジャーの姿が!
黒きソルジャーはその巨大な岩を刃めがけて投げつけた。
「これは挨拶代わりだー!!」
―― テン・・・
小さな石が刃の足もとに転がった。
「見たか――! このアリ戦士(ソルジャー)様の怪力をー!!」
……それが第三の部屋の、特殊に弱い敵の正体であった。
刃一行は小さなアリさんの横を過ぎて先に進む。
「お、おい、待てよコラ!」
これで七つのうち三つの部屋をクリアし、残りは四つである。
「お、おーい…」
>>115-
>>116 何というラブコメ…一応一度告白された経験があるからか、
妙にしおらしいさやかたんにハァハァ物だぜ!(*´Д`)
でもキスというには少々口開けすぎだぜ!w
全く動じずあくまで義務としてキスしようとしたエメラルドたんの
クールぶりもこれはこれでw(*´Д`)
あっさり親分を売った子分や、3番手をスルーするギャグのテンポのよさもいいw
ま た パ ン ツ か
このピラミッド編、刃がイイ思いしすぎじゃないのか!?
エメラルドが感情的になるシーンが出てきたら俺はエメラルドに転ぶかもしれん
刃が十文字斬り溜めてるコマで
台詞が「わオオォオオ」になってるが、これ「ウオオオ」の誤植だよな。
酒飲んだ十兵衛かおまえは。
>>122 ぱんつ見て獣性を発揮してたんだろう。
そう考えれば実に正しい。
>>121 俺は既に転んでるぜ
もうエメラルドヒロインでいいよってくらいだ
ピラミッド編終わったらエメラルドもレギュラー入りかな。今までの例(小次郎・十兵衛)から考えて。
増える峰家の居候。しかも今回ヒロイン候補。
きっと日常パート辺りでそれはもう大活躍してくれるに違いない。
スカート覗かれたのにさやかたんが怒らなかったのは前回の戦いに
今回のキス未遂と恥ずかしい思いのコンボでもはや怒る気力もなかったのか…
刃が思わず鼻血を垂らすほどいやらしい下着を履いていたのか…w
パンツ穿いてると思ってたけど穿いてなかったんじゃない?
DBで亀仙人が初登場した時のブルマのように
で、怒るに怒れなかったと
新キャラのおにゃのこに刃を捕られるかもと危惧したからって
何て大胆な…伊達にいい年こいた男共にセクハラされまくってないな(*´д`*)
第187話 恐怖の武道家 の巻 1/3
第三の部屋を通過してから、もう半日。
刃一行は次なる部屋を目指して延々と歩き続けていた。
エメラルドは刃の求めに応じ、壁を開けてピラミッドの外を覗かせる。
はるか下方に見える東京の街は、なお断続的に地震に襲われており、
しかも徐々に海水の中へとひたりつつあった。
日本の沈没を止めるために彼らは先を急がねばならない。
そしてようやく到達した第四の部屋。
あたり一面、とがった岩が剣山のように並んでいる。
危うく足場から落ちかけた刃の前に、カンフー服姿の敵が姿を現した。
「私の名は ぶどう戦士(ソルジャー)!!
ありとあらゆる武道をマスターした… ぶどうの達人だ!!!」
黒くて丸い頭のまわりを、同じく黒い球体が囲んだその容姿は、
まさに武道家―― と言うよりブドウか。
弁髪をなびかせ、鉄の爪を振るって、怪人は刃に襲いかかった。
第187話 恐怖の武道家 の巻 2/3
「トアアアア!!!」
ぶどうソルジャーの鋭い蹴りは、足場の岩をも滑らかに切断し、
繰り出される鉄の爪は目にも留まらぬ速さで刃を狙う。
しかし刃はあっさりそれを避けてみせ、逆に風神剣の一撃を叩き込んだ。
どうと倒れ込むソルジャー。その顔には不敵な笑みが浮かぶ。
「フフフ、さすがは鉄 刃…
では、遠慮なく。本気でやらせてもらうぞ…」
―― プチ・・・ ド ス !
ぶどうソルジャーは首のまわりの球体をおもむろに もぎ始めた。
4つ、5つと次々に外されていく重り。
やがてそこには、実が一つになって随分とスッキリしたブドウの姿が。
「さっきのマジじゃなかったの? け、けっこー速かったけど…」
冷や汗を浮かべる刃めがけ、ぶどうソルジャーが襲いかかった。
その動きは文字通りに、肉眼で捕らえることが出来ない。
「マスカット・キーック!!」
死角からのハイキックで、一気に壁まで吹き飛ばされる刃。
ぶどうソルジャーは間髪を入れず、手のひらからエネルギー波を放った。
「巨峰弾!!!」
第187話 恐怖の武道家 の巻 3/3
巨大なエネルギーの球を、体をひねって紙一重でかわした刃。
しかし壁にあいた穴からピラミッドの外へと放り出されてしまう。
刃は風神剣の風で宙を舞い、危ういところで落下をまぬがれた。
敵の猛スピードに飛び道具まで加わっては、十文字斬りを出しているヒマがない。
刃はいちかばちかと、ぶどうソルジャーに向かって外壁を飛び降りた。
「バカめ… 血迷ったかあ〜〜!!」
しめたとばかり巨峰弾で撃墜しようとするソルジャー。
その瞬間、刃は風神剣で一気に加速し、
攻撃を放たんとしている敵の腕に体当たりを見舞った。
「な!? なにぃ〜〜〜!?」
腕の方向を変えられたために、巨峰弾はピラミッドの外壁へと突き刺さる。
その反動で ぶどうソルジャーの体は吹き飛び、
間抜けな悲鳴を残してピラミッドの下へと落っこちていった。
苦戦の続く刃一行。果たして残る三部屋をクリアできるのか――。
戦士って落下した程度で死ぬのか?
ぶどうかって、青山お前w そのシャレが言いたかっただけだろww
キョホ〜、いいダジャレ!
ソルジャーたちって強いけどマヌケっぷりは八鬼に通じるものがあるな。
>>132 今はとにかく先を急ぐことが先決だから、
排除さえできれば生死はどうでもいいってことなんじゃないか?
…まぁそれがいいか悪いかは別として。
でも何気にヤバい展開だったよな。
この後も超スピードで十文字斬りを封じてくる敵が出てくるかも。
十文字斬りは威力は強力だけど溜めが必要なのがな。
魔貫光殺砲みたいなもんか。
第188話 敵の影 の巻 1/3
ピラミッドの最上階を目指し、通路と階段を越えて進む一行。
敵組織の大広間では、刃たちの様子が水のスクリーンに映し出されていた。
その順調な進軍を見て驚き慌てる白装束たち。
しかし水のカーテン越しのボスは、すべては予測どおりと笑い声を漏らす。
刃のことを聞きしにまさる侍と褒めながら、ボスはかたわらの人影を振り返った。
「そちの力を借りて作った あの硬いソルジャー達が、
奴にかかればまるで泥人形のようじゃからのう…」
視線の先には、黒い装束とフードで身を固めた男が一人。
「奴の力はあんなものではないぞ…」
奴は戦うたびに強くなる、と男は警告めいた言葉を口にした。
ボスは取り合わずに笑った。刃らは一足ごとに地獄に近付いているのだと。
その頃刃たちは、長い階段をのぼって小さな広場に着いていた。
丸い広場には十数もの分かれ道が並んでおり、
ここから先の道はエメラルドにも分からないという。
歩き疲れて動けないゲロ左エ門・ナマコ男・さやかをその場に残し、
刃とエメラルドは一つ一つの道を確かめていくことにした。
第188話 敵の影 の巻 2/3
道すがら、刃はどうしても我慢できずにエメラルドに尋ねた。
彼女はいったい何者なのか。どうして敵のことに詳しいのか。
奴らの正体は何か。なぜ日本を沈めようとするのか――。
「人類への怒り…」
エメラルドは静かに口を開き、ただそれだけを答えた。
それが 『あいつ』の、日本を沈める理由の一つだと。
まだ聞き足りない刃を置いて、エメラルドは行き止まりだった道を淡々と引き返す。
広場に戻ってみるとゲロ左エ門たちは、のんきに焼きキノコを食べていた。
疲労と空腹に耐えかね、その辺にいっぱい生えていたキノコを
焼いて食ってみたらメチャクチャうまかった! ということらしい。
さやかに勧められ、刃も水玉模様のキノコを渋々ながら手に取る。
エメラルドは床からキノコを拾い上げ、それを目にして顔色を変えた。
第188話 敵の影 の巻 3/3
「かかったな、鉄 刃…」
そのとき刃の頭上から敵ソルジャーの声が降ってきた。
天井に逆さまに立っているのは鎧姿のキノコの怪人。
目にも留まらぬ速さで飛びだした怪人は、大刀を振るって刃を襲う。
破壊力抜群でしかも素速い攻撃を、刃はどうにかかわして間合いを取った。
「待ってろよ、キノコ野郎… 今、オレの十文字斬りを…」
刃が背の雷神剣を握ろうとしたとき、
剣はそれより早く、何者かの手によって引き抜かれてしまった。
「へ?」
振り返った刃が見たものは、
憑かれたような不気味な形相をした さやかの姿。
さやかは手にした雷神剣を敵ソルジャーに投げ渡してしまう。
さやかだけではない。ゲロ左エ門も、ナマコ男も、
さっきのキノコの効力が出て敵に洗脳されてしまったのだ。
獣のようなうめき声を漏らし、仲間たちが刃の背後に迫る。
「まじ…?」
黒幕イタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
こんな正体の分りやすい黒幕も珍しいなw
このタイミングで出てきたってことは、
エメラルドは黒幕関係者なのかな
どうみても敵ボスは黒いヤツに立場を追われる役です。
キノコのくせに何無意味にぶら下がってるんだ…
第189話 撤退不能 の巻 1/2
さやかとゲロ左エ門、そしてナマコ男は、
怪しいキノコを食べたために敵に操られてしまった。
刃はキノコ男に雷神剣を奪われて、十文字斬りを使うことができない。
しかもキノコ男は雷神剣から雷を出して刃を攻撃してきたではないか。
「な、なんで… なんでオメーが雷神剣の力を使えるんだ…?」
驚く刃にキノコ男は説明する。
「オレ様をつくってくれた お方の一人に、授かったのだ…
雷・風の魔剣を操る… 力をなあ!!!」
残った風神剣で応戦する刃だが、やはり十文字斬り以外はダメージにならない。
さやかたちからも妨害を受け、思うように動けない刃。
エメラルドはバリヤーで刃を助けながら、ひとまずの撤退を決めた。
しかしそんな暇はないのだと刃は言う。
刃も さやかたちと同じくキノコを食べてしまっていたのだ。
このまま時間が経てば、さやかたちと同様に敵に操られてしまう。
さりとて反撃の手立てはなく、刃は逃げ回るほかなかった。
キノコの効力が刃の体にも現れ始め、皮膚がじわじわと染まっていく。
壁際に追い詰められた刃に、キノコ男は容赦なく雷神剣を振り下ろした。
しかし刃が風神剣で受け止めたため、
キノコ男の雷神剣は壁にめり込んだまま抜けなくなった。
第189話 撤退不能 の巻 2/2
交差した二本の刀を見て、刃はしめたと勝機を見出す。
相手の手中にある雷神剣を握り、刃は両手の刀に力を込めた。
キノコ男の腕を押し返し、刃は地面を蹴る。
「必殺!! 十 ・ 文 ・ 字 ・ 斬りぃ!!!」
キノコ男の体はスッパリと斬り裂かれ、爆発と共に砕け散った。
刃や さやかたちの体からはキノコの毒が抜けていく。
部屋の守り手が倒されると、十数も並んでいた通路は次々と閉まり、
あとにはただ一つの道だけが残された。―― まるで彼らを誘うように。
しかし、たとえ罠であろうと日本を救うためには行くしかない。
一行は長い階段を駆け上がり、次なる部屋へと進んだ。
「す、すごい霧だゲロ…」
「くそぉ、前がぜんぜん見えねー…」
第六の部屋の中は真っ白な霧であふれかえっていた。
あたりをうかがう彼らのもとに、どこからか高い靴音が聞こえてくる。
「ようこそ、鉄 刃…
我らの守る第6の部屋へ…
ようこそ……」
白い霧の向こうから三つの影が姿を現した。
その正体は三人の少女。
一人はロングヘアー、一人はショートカット、一人は頭の両脇でポニーテール。
彼女たちはみな、複写したようにそっくりな顔をしていた。
―― エメラルドとそっくり同じ顔を。
姉妹?
なんとなくロングが長女っぽいな
ロングがやっぱ一番強いんだろうなぁ
>オレ様をつくってくれた お方の一人に、授かったのだ…
>雷・風の魔剣を操る… 力をなあ!!!
もう見るからにあいつしかいないな
もうあの鬼…あ、いやヒトしかいないなw
あとツインテールの新キャラはもらっていきますね。
これまでとは一線を画すカッコ可愛い美少女戦士達…
コメディ路線からガチシリアスバトルに入る前兆か?それとも、
美少女戦士の服だけを切り刻む刃
↓
「きゃああぁ!」「いやー!」 www
「勝った…フ…峰打ちだぜ…ニョホホー(;´Д`)<ハァハァ」
「何やってんのよ刃ー!!「/(`A´)」
とかいってエロギャグオチで彼女たちを倒して、ピラミッド壊滅させた
ついでにエメラルド含む4人の美少女が新たな居候として仲間にはいって、
何か刃役得だらけで、ら○まもビックリの学園格闘ラブコメ作品として
方向転換するのか!?wそれもいいけどな!!(*´Д`)
結局エメラルドは敵組織の裏切り者とかいう展開かな
>>152 わたさねぇよ
てめーはそこでキノコでも食ってろ
エメラルドやそのそっくりな女の正体が○○男だったらどうしよう
>>154 だろうね。
身内の愚かな行為をやめさせたいとか何とかで。
エメラルドはもちろん末っ子だよな!?
第190話 死亡確率97% の巻 1/3
「ご苦労だったな、エメラルド…
鉄 刃の戦いぶり、すべて見せてもらった…」
エメラルドに瓜二つなロングヘアーの少女は、
呆気にとられている刃たちに事態を説明してみせた。
今までに戦ったソルジャーたちは、みな刃の力量を知るためのおとり。
すべては刃を確実に殺すべく仕組まれた罠だった。
そのために一行はエメラルドによっておびき出されたというのだ。
「そうだろ? エメラルド…
いや… エメラルド ソルジャーよ!!」
少女の言葉に動揺する刃。
しかしエメラルドは表情を違えることなく答えた。
「誰だ、おまえ達…」
敵対の姿勢を崩さないエメラルドを見て、三人の少女たちは笑い声を上げた。
エメラルドは案内役を演じるためにボスに記憶を消されたのだという。
更に少女らは怖ろしい事柄を告げる。
七つめの部屋に日本沈没を止める装置があるという話も真っ赤な嘘。
沈没を止める手段など、最初から―― 存在しない。
第190話 死亡確率97% の巻 2/3
「話はここまで…」
「死にゆく者に語る言葉なぞ無いからねえ…」
茫然自失とする刃らに、少女たちのうち二人が襲いかかった。
目に見えぬほどの素速い動きをどうにか捉え、刃は雷神剣を振るう。
しかしその切っ先はショートカットの少女の指にあっけなく止められた。
「わたしの名は、ルビー…
力の戦士… ルビー ソルジャー…」
彼女は指先だけで軽々と刃を持ち上げ、そのまま壁まで弾き飛ばした。
血を吐いて崩れ落ちる刃に、今度は二つのポニーテールの少女が近付く。
彼女は事も無げに壁面を歩きながら名乗ってみせた。
「わたしの名は サファイア…
技の戦士… サファイア ソルジャー…」
彼女は手中に雷神剣の形をしたエネルギーの固まりを作り出す。
そればかりか刃に向かって 『風車』で攻撃を仕掛けてきた。
彼女は他人の技を見ただけで、その威力もスピードもコピーできるのだ。
サファイアはなおも 『風車』で刃を攻め立てるが、
その窮地を救ったのはエメラルドのバリヤーだった。
第190話 死亡確率97% の巻 3/3
「わたしの使命、おまえを無事に最上階に連れていくこと…
今はそれ、信じるだけ…」
知らされた自分の正体にわずかに動揺の色を浮かべながらも、
エメラルドはあくまで刃の援護を続ける。
しかし彼女は、ルビーによって壁に叩きつけられ意識を失ってしまった。
助けを失った刃にサファイアとルビーが二人がかりで襲いかかる。
「キャハハ… まるで歯ごたえがない!!」
「伝説の侍が聞いて呆れるよ!!」
いいようにいたぶられる刃を、残った一人の少女がじっと見つめていた。
刃を映すその瞳は、コンピューターのように相手の状態を分析していた。
『心拍数 80%上昇』
『脚力 60%低下』
『視力 54%低下』
はじき出される数値を見ながら、少女は冷たい笑みを浮かべた。
『 鉄刃の死亡確率 97.89% 』
主人公オワタ\(^o^)/
サファイヤに足コキされたい
エメラルド普通に敵だったのか・・・・
片言なのも記憶消された影響?
おにゃのこ戦士イイヨイイヨー
女ソルジャーカッコいいなぁ。華がある分美形の男ソルジャーに
するよりもクールな魅力がある。
エメラルドが切ないなぁ・・・
頑張れエメラルド
結局エメラルドは味方になってくれるのか
かぐやとか女ソルジャーとか、この漫画に出てくる女戦士なんか好きだわ。
他の敵が人外ばかりだから尚更カッコよさが引き立つw
これからYAIBAは敵が女の子ばかりのマンガになります。
野郎よりも女の方が人気が出ると踏んだ青山先生の高尚な判断です。
夏の番外水着大会と冬の番外温泉大会編では総出演でサービスしてくれます
風車があっさりコピーされたのがなにげにショックなんだが・・・
闇玉のエピソードが結構良かっただけにむかつくぜ
そんな使い古しの技がいつまでも通じるかぁーっ! てことですよ
ロングの姉さん、刃の弱点はお色気作戦ですよ。
くれぐれもお間違えなきよう…(*´Д`)
サファイア=小悪魔ロリ
ルビー=姉御肌
ロング=冷血女王様 って感じか
青山は間違いなくM
沈没を止める手段がないって、これからどうすんだよ
ボスを倒しても駄目なのか?
>>176 そこはなんか黒幕の人が鍵を握ってるんじゃないか?
第191話 頭脳の戦士 の巻 1/3
ルビー ・ サファイア、二人の戦士が刃を攻め立てる。
その怪力と技とに圧倒されながらも、
刃は反撃を期して高々と跳び上がった。
「ダブル!! か み な り 斬りぃ!!」
両手の剣をルビーめがけて振り下ろす刃。
ルビーは意外にもその攻撃をまともにくらった。
彼女たちはピラミッド内での刃のデータしか知らず、
それ以前に編み出された技に対してはまったくの無知なのだ。
ならば反撃の手立てはあると刃が思ったのも束の間、
サファイアは今目にしたばかりの雷斬りを完璧に真似してみせた。
刃は雷神剣を弾き飛ばされ、剣を拾おうとした さやかの前には
ロングヘアーの少女が立ちふさがる。
「動くな… 動くと首をはねるぞ!!」
刃はルビーとサファイアに詰め寄られ、反撃に窮していた。
生半可な技を出してもすぐに相手にコピーされてしまう。
彼女らを倒すには一撃必殺の大技が必要だが、風神剣一つでは――。
そこまで考えて刃はあることに思い至った。
(まだあるぞ… こいつらの知らない大技が… たった一つ!!)
第191話 頭脳の戦士 の巻 2/3
手にした風神剣を横に水平に構える刃。
玉の力を使うと、刃を中心にして激しい風が渦を巻き始める。
眼前に現れた巨大な竜巻を見てサファイアたちは驚くほかない。
「こ、こんな技… データにないよ!?」
魔王 ・ 鬼丸の必殺剣―― 竜巻斬り。
しかし技が放たれようという瞬間、ロングヘアーの少女が前線に躍り出た。
少女は攻撃を見切って風の中に手を差し込み、
刃が持つ風神剣を止めて竜巻斬りを破ってしまった。
愕然とする刃を見下ろし、冷たい目をした少女は笑う。
「私はお前の攻撃をすべて予測し、素速くそれに対処できる…
頭脳の戦士… ダイヤモンド…」
ダイヤモンドは更にこう続けた。
「なんなら言おうか? お前が次に考えていることを…
お前は無謀にも私の手にある雷神剣を奪い取り、
最後の切り札、十文字斬りを出そうとしている…」
第191話 頭脳の戦士 の巻 3/3
図星を突かれてギクリとする刃に、
なんとダイヤモンドはみずから雷神剣を投げ渡した。
ダイヤモンドの挑発を受けて、刃は必殺剣に構えに入る。
「さがれ!! 奴の攻撃はあと18秒後だ…」
サファイアとルビーにそう指示し、ダイヤモンドは両手に力を溜めた。
刃が渾身の力をもって仕掛けた十文字斬りを、
ダイヤモンドは二つの手を交差して受け止める。
―― ガ ッ !!
「き、きかねー!!」
ついに最後の必殺技をも防がれてしまった刃。
ダイヤモンドは刃を払いのけ、手中にエネルギーの短剣を作り出す。
彼女の投げつけた光のナイフが、刃のみぞおちに深々と突き刺さった。
日本オワタ\(^o^)/
ここで雷斬りやら竜巻斬りが出てくるとは
出した側から次々と破られ、コピーされていく必殺技…
十文字斬りまでも。すっげーなオイ、正に怒濤の展開だよ。
ゲッコーやかぐや戦のような破壊のインフレによる大ざっぱさが
ない分、これまでで一番スリリングなバトルかも。
サファイアのかみなり斬りの構図カッコヨス。いや、敵だけどw
腹を切られるわ刺されるわで早速流血試合になりそうだな。
凄惨さではかぐやに膝撃ち抜かれた時以来か?猫も結構ひどかったけど。
全然勝てそうにないという点では魔王剣初登場時のゲッコー並かそれ以上だな。
実際どうやってこの局面打破させるつもりなんだ青山は。
ダイヤーさん素敵www
エメラルドが戦闘不能の今、実質1対3だからな。エメラルドにしても攻撃技ないっぽいし、
刃以外に戦力となれる人間がいないのが痛すぎる。
かぐや編じゃあないが鬼丸クラスの助っ人がないとこの先やっていけないんじゃね?
この先の展開としては、多分目を覚ましたらエメラルドはボスに消された記憶とやらを取り戻してるんだが、
それでもいつの間にか刃たちに惹かれていて他の宝石三人を本当に裏切るというベタな線を予想。
十文字斬りでしか破壊できない戦士に
その十文字斬りが通用しないとなったらどうやって倒せばいいんだ。
ぶどう戦士の時のような手がこいつらに通用するとも思えんし。
ここでまさかのせんぷう剣復活
おまいら忘れてやしないか、何も主追い出せん
しかし…18秒て
ここでぶどうソルジャーがまさかの乱入
「鉄刃を倒すのはこの俺だ!捨て駒などとは断じて言わせん!」
まさかの共闘
アリソルジャーも忘れるなッ!
ゲロ左右衛門がいきなり光り出したりしないかな。
ここはむしろナマコが潜在能力を発揮するとこだろ
>>196 スケベキャラのくせにマスコット面して妙に
かわいこぶってたから、今こそ女戦士の服の中に入って
もぞもぞセクハラ攻撃してもらおうぜ
>>185 その呼び方だとあっさりやられそうだぞアホが!
波紋入りの薔薇投げてくるのかwwww
そういや手をクロスさせたところも同じだな<ダイヤー
第192話 大逆転 の巻 1/2
ダイヤモンドの投げた短剣をみぞおちにくらってしまった刃。
すぐにナイフを引き抜くが、既に息も上がり、ほうほうの体である。
ダイヤモンドは死にぞこないを殺してもつまらないと言い、
刃へのとどめをルビーとサファイアに任せた。
刃に攻撃を仕掛ける二人のソルジャー。
ルビーは怪力をもってエネルギーの手斧を振り下ろすが、
ゲロ左エ門の舌が彼女の足を捕らえ、刃は危うく難を逃れた。
「あ、ありがとよ、ゲロ左エ門………」
しかし安堵も束の間、コピーした雷神剣でサファイアが攻撃を仕掛ける。
一方ルビーはゲロ左エ門を さやかもろとも壁に叩きつけた。
風車で決着をつけようとするサファイアを見て、
刃は空中に放り出されながらも両手の剣を振りかぶる。
「この… サルマネヤロォ…」
刃は大きく仰け反り、二つの切っ先を下駄の歯で挟み込んだ。
「これならどーだ… 風雷!! 風車ぁ!!!」
第192話 大逆転 の巻 2/2
雷と風をまとった必殺剣がサファイアの風車を吹き飛ばす。
いくら痛めつけられても反撃をやめない刃を見て、
二人のソルジャーは同時攻撃でケリをつけようと決めた。
刃の右からはサファイアの風車が、左側からはルビーの斧が迫り来る。
挟み撃ちの状況で刃は笑みを浮かべた。
(この時を… 待ってたぜ!!!)
二つの剣からエネルギーを噴射し、刃は一瞬のうちに上空へと逃れる。
攻撃目標を失ったソルジャーたちは技を止める間もなく相討ちに陥った。
「や、奴は疲れを…」 「知らないのか…?」
「しらねーん… だよ!!!」
互いの肩に武器を食い込ませた二人めがけ、刃は雷神破と風神破を放った。
―― ド ン !!
攻撃に吹き飛ばされたルビーとサファイアは、二人とも倒れて意識を失う。
「フン… そんな化石のような手に引っかかるとは… 情けない奴らだ…」
ダイヤモンドは倒された仲間を見下ろし冷ややかに笑った。
残る敵は彼女ただ一人。
空中にたたずむダイヤモンドを、刃は荒い息をつきながら見据えた。
さすがYAIBAが馬鹿だけあって、「疲れ」という意味を認識すら出来ないらしい。
YAIBA馬鹿すぎてワロタ。猿にオナニー教えたら死ぬまでやり続けるみたいなもんだなw
風車って威力は大したことなくても
玉の力でいろいろ応用利くのがかっこいいな。
カエルが役に立つとは
何だかんだ言って連れてきたのは正解だったのか?
敵とはいえおにゃのこの死体が横たわってるなんて構図は
どうにもエグイぜ。かっこいい必殺技ではなく敵の自爆を
誘ったしょぼい戦術でケリをつけたのが死闘らしくていいな。
後はダイヤモンドだが、こいつ一番強そうだし刃一人じゃ辛くね?
エメラルド復活して協力しながら倒す、が自然な流れかな。
さすがに女の子だから爆発はしないのか
それとも・・・
>>206 この場面で仮にムサシ・小次郎・十兵衛がいたとしても
あまり役に立たないだろうから正解なんじゃね。
ムサシ・十兵衛は遠距離攻撃ないのが痛いし、
小次郎は物干し竿があるけど小次郎だし。
小次郎w
>小次郎だし
あまりに説得力があって吹いた
でも380年前の小次郎なら何とかしてくれたかもしれない
せ
第193話 エメラルドの変心 の巻 1/4
ルビーとサファイアが倒れ、残る敵はダイヤモンドただ一人。
二人を破った刃を前に、ダイヤモンドは悠々と賛辞さえ口にした。
「だが、そこまでだ…
多量の出血と疲労で、お前の戦闘力は80%低下している……」
もはやお前は、私に触れることもできない…」
その宣告どおり、ダイヤモンドは刃の攻撃を次々にかわしてみせる。
『ピピピ…』
「右上方25度!! 右下方43度!! 左横90度!!」
刃はなおも両手の剣を振るうが、
ダイヤモンドの瞳はそのすべてを寸分の狂いもなく予測し、
まるで慌てた様子もなく よけきってしまう。
刃が足を滑らせて倒れると、ダイヤモンドはその腹部を容赦なく踏みつけた。
冷ややかに笑む彼女の手中に、エネルギーの大鎌が作り出される。
「言ったはずだ…
私はお前の攻撃をすべて予測し、それに対処できる…
頭脳の戦士… ダイヤモンド…」
動けぬ刃に振り下ろされる鎌。
「無敵の戦士… ダイヤモンド ソルジャーだ!!」
第193話 エメラルドの変心 の巻 2/4
その瞬間、飛び込んできたエメラルドが刃をかかえて助け出した。
エメラルドはすぐに刃の体に手をあて、ケガの回復を始める。
「き、気がついたのか、エメラルド…」
「しゃべるな! キズ口がひらくぞ!!」
エメラルドの能力によって少しずつ刃の体は癒えていく。
「大丈夫… すぐなおる… 大丈夫…」
しかし刃を回復させていたエメラルドの右手は、
ダイヤモンドの鎌によって肩口から切り落とされた。
切断面からのぞく彼女の体は、まったくの機械でできていた。
ダイヤモンドはエメラルドの頭部をつかむと、そこから電流を流し込み、
目を覚まして自分たちの仲間に戻るよう呼びかけた。
苦しむエメラルドの姿を見た刃は、どうにか立ち上がり、
エメラルドを助けるべくダイヤモンドめがけて斬りかかった。
―― カ ッ !!
その攻撃を阻んだのはエメラルドのバリヤーだった。
邪悪な笑みを浮かべて彼女は名乗る。
「わたしはエメラルド…
防御の戦士… エメラルド ソルジャー!!」
第193話 エメラルドの変心 の巻 3/3
愕然とする刃を眺めながらエメラルドは笑った。
「フン! こいつなの?
私がだまして ここにおびき寄せた伝説の侍って…」
「ウソだ…」
「早く殺しちゃってよ… こんなチビ…」
「ウソだ――!!!」
闇雲に斬りかかった攻撃はダイヤモンドにあっさりと読まれ、
刃は返り討ちにあって壁へと叩きつけられた。
頭で考えた攻撃はすべてダイヤモンドに悟られてしまう。
奴を倒すには、自分にも相手にも読めない戦いをするしかない。
しかし、自分にさえ読めない攻撃など出来るわけが――。
(へへへ…
まだあるじゃねーか… 奴にもオレにもよめねー、戦法が!!)
第193話 エメラルドの変心 の巻 4/4
何事か思いついた刃は、両手の武器に力を込め始めた。
二つの伝説の剣は、玉の中に 『風』と 『雷』の文字を浮かび上がらせる。
低く吼えたけりながら、心の中で “彼ら”に呼びかける刃。
( 雷神、そして風神よ!!
今までオメーらを子分のように抑えてきたが……
今回だけは許してやらー ――…)
( さあ、オレの中で存分に、)
( あばれてみせろ!!! )
襲いかかったダイヤモンドの鎌が、空(くう)を切って壁へとめり込んだ。
攻撃をよけて床に降り立った刃を振り返り、ダイヤモンドは呆気に取られる。
そこにいたのは、髪を逆立て、牙をむき、雷と風とを身にまとう、
鬼神のごとき姿の鉄刃であった。
エメラルド…
ああ…エメラルドたんの変心…つーかロボットだったなんて…
あのおっぱいはまがい物だったというのか!いや別におっぱいが
彼女の全てじゃないけど!ええ!?(ノToT)ノ== ┻━━┻
しかし悲しむ間もなく風雷憑依という最大最後の奥の手キター!!
何か今までの戦いで得た戦術のおさらい大会って気がする。
エメラルド ああエメラルド エメラルド
エメラルドが敵に戻っちまった('A`)
それだけでも緊迫するってのに刃の取った戦法がこれまた
最強だけど確実に最後の手なんだよなあ。
これで倒せたとしても鬼になってしまうかもしれない諸刃の剣。
素人にはオススメできない。
っつーか刃が雷神(風神)に勝ったから雷神剣の力が使えるわけで、今更格下の雷神・風神に任せても
勝てるのかなあ。
>>223 厳密には精神を飲み込まれなかった=勝ったとしているだけで
純粋な戦闘能力で風神・雷神に勝ったわけじゃないから分からんべ。
風神取り込んだら鬼丸みたく
角が生えたりして
風神と雷神だからツノ4本だな
お…俺のエメラルドが…
なんてこったい…
これはあからさまに死亡フラグ…
なんか打ち切りの予感が
鬼刃vsあの黒幕の戦いENDじゃなかろうか
ダイヤモンドはこれで倒せるとして、
問題はエメラルドのバリヤーか
最後の最後にやっかいな敵が増えたな
かみなり斬りとか風車だけでも結構燃えたのに、
今度は懐かしの鬼化かよ。この手が出るとは思わなかった。
>>230 >かみなり斬りとか風車だけでも結構燃えたのに、
二刀流でやってくれるってのがいいよな。単純に通常の
倍の破壊力で戦ってる感じが出てて。あぶれモノになってた
風雷の力をフル活用してくれてるのも嬉しい。
風雷鬼化という本当に最後の最後の最後の切り札をここで出してくるとは思わんかった。
かぐや編以降のバトルはなんか神がかってるな。
なんだよこの鬱展開は……おのれ青山
やっぱエメラルドも刃の手で倒さなきゃいけないんかね(´・ω・`)
この漫画の雷神と風神って
喧嘩別れしたような状態なんじゃなかったっけ?
刃の中で争い始めたりしないんだろうか。
>>236 雷「う…腕のこと許したわけじゃないんだからね!
ただ共通の敵がいるから仕方なく…!」
第194話 合体! “パーフェクト戦士” の巻 1/2
「我は雷神と… 風神なり…
我のゆく手を阻む者… すべて敵とみなす…」
まるで様変わりした刃の姿に驚くソルジャーたち。
刃が雷神 ・ 風神に乗り移られたのだと気がつき、
さやかと ゲロ左エ門も呆気に取られてその光景を見つめる。
「死ねぇ!!」
鬼神は両手の剣を振るい、ダイヤモンドに向かって攻撃を放った。
雷と風の波動が彼女を襲うが、ダイヤモンドは慌てはしない。
「フン… なんのマネだか知らんが…
私は頭脳の戦士… お前の攻撃はすべて見切って…」
―― ド ウ !!
「なっ、に!?」
読み切っていたはずの波動に直撃を許し、
ダイヤモンドは焦燥の色を浮かべながら雷神破を振り払う。
なおも続く攻撃を彼女は避けきれず、したたかに壁に叩きつけられた。
「ウウウ… オオオオオオ!!!」
たけり狂った鬼神は、もはや敵味方の区別なく、
四方八方に波動の嵐を浴びせかけた。
雷が床を焼き、炎と煙とが風に舞い踊る。
別人と化した刃の攻撃は、ダイヤモンドにもまったく読むことが出来ない。
239 :
マロン名無しさん:2007/05/30(水) 22:34:07 ID:7JMqeCe9
第194話 合体! “パーフェクト戦士” の巻 2/2
思わぬ苦戦を強いられたダイヤモンドは、
そろそろカタをつけようとのエメラルドの言葉を受け、
ルビー ・ サファイアの体と共に宙に浮かび上がった。
四人のソルジャーは光の球体に包まれ、手を突き合わせて円陣を作る。
「同化!!」
ダイヤモンドがそう叫ぶと、球体の中で更に光がはじけた。
刃に斬り裂かれた光の中からは、
しなやかな肢体と短い髪をした一人の女戦士が現れる。
「私は力と技、頭脳と防御を兼ね備えた… パーフェクト戦士…
ジュエル!!」
雷神 ・ 風神が構わず攻撃を仕掛けると、
ジュエルはその波動をあっさりと受け止め、逆に投げ返してみせた。
更にジュエルの手中にはエネルギーが結晶し、雷神剣・風神剣が形作られる。
「伝説の侍よ… お前にふさわしいこの殺し方で…
この世から去るがよい…」
戦いを見守る さやかたちは愕然とした。
二本の剣を交差させたジュエルの構えは、まさしく十文字斬り――。
ジュエルは対峙する刃に至極静かな口振りで告げた。
「おまえの、敗けだ…」
ジュエルさんは…男ですか?
いっきにかわいくなくなった
ダイヤモンドひとりだけでも十文字斬り防ぐわ
攻撃読みまくるわで大ピンチだったのに
さらにその上を行く戦士が出てきちゃったよ。
…もしかして倒せる方法が思いつかずに打ちk(ry
だったら最初からジュエルバージョンで襲ってくりゃ(ryとか一瞬思ったけど
4人→1人になると何か制約みたいなのが付くのかな。
その隙をついて倒す…って感じになるのかねー。
ヤイバもさやかと合体して。。。
>>242 ダイヤ「しまったー!一度同化したら元に戻れないんだった!!」
ルビー「それじゃあワシら一生このままか…」
サファ「そういうことじゃ、トホホ…」
得意絶頂だったダイヤモンドが風雷神の攻撃に圧倒されるシーンは
溜飲が下がった…と思ったら最強の合身形態の登場かよ!
戦局が二転三転するな〜。
そっけなく合体を勧めるエメラルドたんがクールビューティー。
どうやって倒すんだよ…
>>246 ギャグの世界に引きずり込めばなんとか…
>242
刃が予想外の攻撃を仕掛けてきた場合、合体してると一気に全滅するからじゃないか。
それよりは、分散しながら様子見した方がいいという。
つかジュエルさんなんで黒タイツなんか着てんのさ…
もうちょっと露出してもいいんでないかい
逆に考えるんだ
黒タイツの下は全裸なんでボディーラインが
合体前よりはるかに出やすいと考えるんだ(*´Д`)
第195話 恐怖のジュエル の巻 1/2
ジュエルは十文字斬りの構えで刃に襲いかかる。
雷神 ・ 風神が激しい攻撃を浴びせかけるが、
ジュエルの体はバリヤーに守られており、まるでダメージを受けない。
攻撃をくぐり抜けたジュエルがついに必殺剣を放った。
「十 ・ 文 ・ 字 斬り!!!」
激しい爆発が巻き起こり、刃の体は宙に吹き飛ばされる。
さやかとゲロ左エ門らが慌てて駆け寄ると、
剣を取り落とした刃は元の意識を取り戻していた。
「な、なんだ? いまの衝撃は…」
「十文字斬りよ!! 敵が十文字斬りを使ったのよ!!」
「へっ、どおりで… 風神と雷神が守ってくれなかったら、危なかったぜ…」
刃はさやかから、四人の戦士が合体したと伝えられ、
その中にエメラルドも含まれていたことに、やりきれぬ表情を浮かべる。
そのとき、ピラミッドが今までになく大きく揺れ始めた。
これが最終振動、もはや日本が沈むまで止まらないとジュエルは告げる。
刃はどうにかジュエルを倒そうと剣を振るうが、
エネルギー切れでも起こしたのか、いっこうに波動が出せない。
―― キュイン キュイン・・・
奇妙に鳴く剣たちを前にあせる刃。
ジュエルはとどめを刺そうと手中にまばゆい光の玉を作り出した。
ピラミッドの振動はなおも続き、ジュエルの頭上の岩が徐々に崩れだす。
それを見て刃は、起死回生の策を思いついた。
第195話 恐怖のジュエル の巻 2/2
(一発だ、一発でいいんだ!! 出てくれ、頼む!!)
しゃにむに剣を振り回し、波動を放とうと試みる刃。
すると刃の念に応えるように、一発の風神破が剣から飛び出した。
刃が刀を振ると、波動はジュエルの直前で軌道を変え、天井のブロックを破壊した。
―― ズ ド ン !!
小山ほどもある巨大な岩が落下し、見事にジュエルを押しつぶす。
……しかし、次の瞬間。
岩はゆっくりと持ち上げられていった。
眉一つ動かさぬ平然とした表情でジュエルが姿を現す。
彼女は巨大な岩の固まりを片手で刃たちに投げ返した。
十文字斬りは防がれ、鬼と化しても倒せず、奇襲も通用しない。
(ダ、ダメだ… 勝てねえ……)
(強すぎる!!)
圧倒的で決定的な力の差を、刃は否応なしに感じ取った。
ジュエルはエネルギーの光球を頭上へと掲げる。
「沈め、鉄 刃… この国とともに!!」
―― ギィィン ギィィン
……そのとき、刃はジュエルではなく両手の剣に目を向けた。
手の中で鳴く伝説の剣たちは、徐々に重く硬い音を響かせつつあった。
253 :
マロン名無しさん:2007/06/02(土) 00:10:08 ID:Wdu+klps
この流れは!…?
新技クルー!?
いやもしかして新武器!?
雷神剣と風神剣パワーアップフラグか?
それとも剣が寿命で折れるとか
見たか!見たか今回ラストのジュエルたんの
魅惑のボディーラインを!乳!尻!突き出し!(*´Д`)
それはさておき、ルビーさんの怪力能力がここに来て
活かされるとはな。風雷2剣には何が起こるんだろう。
…まさか日本のピンチを前にして、龍神剣一時復活?
玉変換の機能性をおじゃんにするのは勿体ないと思っていたが!
脈絡なく奇蹟の逆転フラグ来ちゃったか。
奇蹟が起きんと勝てそうにないから仕方ないけど。
十文字斬り=サファイアの技
バリヤー=エメラルドの防御
岩=ルビーの力
ダイヤモンドはどこ行った
>>258 それらの力を最大限に引き出してるのがダイヤモンドの力だと思う
ところで風神波だけ1発多めに出たのは風神剣が金棒博士の手でパワーアップしてるからなんだろうか
パワーアップか新能力に目覚めるっぽいな
ついに一人風雷波を出すときが来たか?
今1人風雷波なんかやったらまず間違いなく刃自身も砕け散るな。
ほとんどメガンテだ。
ここでスーパーヤイバ人化だな
今度はさやかの脱ぎたて生パンティ被って、スーパー仮面YAIBAになるのは?
第196話 最強の剣誕生 の巻 1/2
(どうした? 雷神剣! 風神剣!!
なにを騒いでやがる!? どうかしちまったのか!?)
二つの剣はなおしきりに鳴動し、奇妙な光を発していた。
ピラミッドが振動に崩れゆく中で、ジュエルは刃に向かってエネルギー球を放つ。
必死にかわすが再三の攻撃によって徐々に傷つく刃。
ついに錨(いかり)のごとき突端が、刃の腹部に突き刺さった。
「や… 刃ぁ!!」
さやかが悲痛な声を上げる目の前で、刃の体が崩れ落ちる。
それを見たジュエルは、さやかたちへと冷酷に言い放った。
「終わったな…
おまえ達も… この国も… 人類も…
すべてたった今…… 終わったのだ…」
無表情だった顔に初めて愉悦の微笑を浮かべるジュエル。
だが、そのとき、刃は二つの剣を支えに立ち上がった。
「まだ終わっちゃいねぇ…
足が折れても… アバラが折れても…
この二本の刀が折れねーかぎり…
オレは終わっちゃいねー!!」
第196話 最強の剣誕生 の巻 2/2
深手を負って血を吐きながらも、刃はジュエルの前に立ちはだかる。
ならばその剣もろとも真っ二つにしてくれようと、
ジュエルはエネルギー球を剣へと変形させ、宙高く飛び上がった。
至近距離での勝負に懸けようと剣を構える刃。
しかしジュエルの体は、強固なバリヤーによって守られている。
「ダメ、刃!! 逃げてー!!」
長剣を振りかざしてジュエルが迫る。
刃は心の中で叫んだ。
(たのむ、剣よ!!)
そのとき刃は見た。二つの剣が溶け合うようにして一本になるのを。
―― キ ン !
とっさに振り抜いた剣がジュエルの一撃を受け止める。
刃は大きく剣を振りかぶると、気力と体力のすべてを込めて振り下ろした。
雷神剣とも風神剣ともまったく違う姿をした、その白い太刀は、
ジュエルのバリヤーを裂き、片腕を切り落として、
彼女の胴体へと深々と食い込んだ。
ちょw
十文字斬りでも貫けないダイヤモンドがさらにパワーアップしたジュエルを
特別な技も使わず仁普通に一刀両断ってどんだけ凄いんだよw
風雷剣?のデザイン、カッコいいな
ええ!?何この新剣これまでの風雷龍神剣(ついでに魔王剣も)とは
明らかにデザインライン違うんですけど!?全く原形留めてないんですけど!?
これまでで最もえげつない刃のダメージ描写の衝撃も消し飛んじまったぜ!!
あの意匠は一人風雷破をコントロールかつ人体へのダメージを軽減するため
多分ダイヤの何十倍も固い物質で出来てる
なんというか
立体的デザイン?
風雷剣(仮)キターーーーーーー
いや雷風剣だ
いや、むしろ神神剣だ
天才現る
第197話 光の部屋へ の巻 1/3
刃の新たな剣が敵を深々と斬り裂いた。
ジュエルの体は爆発を起こし、もとの四人に分裂する。
わずかな電子音を発したあと、ソルジャーたちは粉微塵に砕け散った。
「やっ、やったね、刃ぁ――!」
声を上げて駆け寄った さやかは、刃の剣を見て驚いた。
刃はそれを、雷神剣と風神剣がくっついたものだと説明する。
「よくわかんねーけど…
何度も何度も二つの剣の力を同時に使ってたから…
なんかの力が働いて、こーなっちまったのかもしれねー…」
この剣さえあれば天下無敵だと喜ぶゲロ左エ門。
しかしジュエルとの死闘で深手を負った刃には、
もはや 『天下無敵の剣』を振るう力は残されていなかった。
身動き一つかなわず床に倒れる刃。
一方、ピラミッドを揺らす地震はますます激しくなっている。
第197話 光の部屋へ の巻 2/3
刃は自分を置いて逃げろと仲間たちに言ったが、
刃を見捨てることなど出来るはずもなく、さやかは泣き叫ぶしかない。
そんな彼らの前に、なんとエメラルドが姿を現した。
他の三体のソルジャーはバラバラに砕け散ったが、
防御の戦士である彼女だけは、その能力ゆえに破壊をまぬがれたのだ。
剣を握ろうとする刃に動くなと告げ、エメラルドは彼のそばへと近付いた。
「じっとしてろ… 大丈夫… すぐ治る…」
刃の体に手をあて、回復を始めるエメラルド。
刃は呆気にとられながら尋ねた。
「き、記憶が元に戻ったのか?」
「モト? モトとは何だ? 私の使命… お前を守ること…」
敵でいたことなど忘れたかのように、エメラルドは刃を治療する。
攻撃のショックにより、新しい記憶と古い記憶が混ざり合っているらしい。
刃の深手を治すためにエメラルドが出力を上げると、
エメラルドの体は消耗に耐えかねて煙と火花を上げはじめた。
第197話 光の部屋へ の巻 3/3
それでもエメラルドは力を使うことをやめようとしない。
刃の体力は、100%回復させなければならないのだ。
日本を沈める装置を壊すために――。
沈没を止める手立てがないなどというのは、
ダイヤモンドが刃たちを絶望させるために言った嘘。
その装置は 『光の部屋』にあるとエメラルドは告げた。
第六の部屋の霧が晴れると、床には一つの黒いブロックが見えた。
エメラルドがそこに手をあてると、壁が大きく開き、長い長い階段が現れる。
暗い階段の最果てには、白い光が差し込んでいた。
「あ、あれが光の部屋…」
また罠かもしれないと、ゲロ左エ門は懸念を口にする。
刃を完全に回復させたエメラルドは、力尽きて息も絶え絶えであった。
刃は彼女のその姿を見て心を決めた。
「へっ、上等だ!!」
どうせ放っておいても日本が沈むなら、少しでも目のある方に懸けるしかない。
刃は動けないエメラルドを背に負い、第七の部屋へと階段を駆け上がった。
邪悪なデザインだなw
>>三体のソルジャーはバラバラに砕け散ったが
おいおい残虐だな剛昌・・・
エメラルドたんを信じて、「罠にかかってやろうじゃねえか!」と
笑顔で最上階に向かう刃は本当にカッコイイな。頼もしすぎるぜ。
風神と雷神はどうなったんだ?
刃を庇って消滅したのかな
エメラルドたんが生きてたのは良かったが…
これは間違いなく死ぬな…
ちくしょうひどいや・゚・(つД`)・゚・
仲間が死ぬのはいやだなぁ
エメラルドは仲間だよね?
そもそも記憶が戻ってなかったら刃はエメラルド斬るつもりだったのか!
まぁジュエルの段階から殺意丸出しだったが
>>285 「早く殺しちゃってよ」とか言う相手に躊躇しても
自分たちが死ぬだけだろうし、仕方ないだろう
でも本当はあっちがエメラルドの本性なんだよな……
今いるエメラルドは、刃たちを計画に乗せるためだけのプログラムで
次の部屋ではきっと鬼・・・いや、黒幕の男が待ってるんだろうな。
第198話 超重力装置を破壊せよ!! の巻 1/3
列島が激しい地震に見舞われ、町が海水に沈みゆく中、
刃たちは長い階段を上りきって、ついに 『光の部屋』へと到着した。
四角錐の形をしたその部屋は、壁や床がすべて鏡張りになっており、
中心には不気味に光る、黒い巨大な球体が据えられていた。
球体に向かっては四方から光が照射されている。
これこそが日本を沈めようとしている 『超重力装置』だ。
エメラルドによれば、装置は太陽エネルギーによって稼働しているという。
このピラミッドには、外壁で太陽エネルギーを集めるという役割もあったのだ。
超重力装置は地軸をねじ曲げて地震を引き起こしている。
地軸が曲がりきったが最後、日本は海底深く沈んで二度と浮上しない。
「ゴチャゴチャ言ってるヒマはねー!!
要はあれをぶっ壊しゃー… いいんだろ!!」
剣を振りかざして装置に斬りかかる刃。
しかし超重力装置は次々と熱線を発射して刃を寄せ付けない。
10メートル以内に近付くと働く防御システムだとエメラルドが説明する。
第198話 超重力装置を破壊せよ!! の巻 2/3
「や、やっぱり罠だゲロ!! 刃さんを近付けて殺す気だゲロ!!」
そのゲロ左エ門の言葉を刃は冷静に否定した。
ソルジャーたちが襲ってこないのがその証拠だと刃は言う。
確かに今までの部屋は罠だったかも知れないが、
敵にとっては刃がジュエルを倒したことも、
エメラルドの助力によってこの部屋に来たことも、計算外のはず。
今までの死闘を無為にしないためにも、この機を逃すわけにはいかない。
刃は襲いくる熱線をかわし、装置の間近の死角に滑り込んだ。
(よーし、あと少し!!)
しかし、機をうかがう刃が気付かぬ内に、
壁に向けて発射された熱線が、鏡の反射を利用して刃へと飛んだ。
「やっ…」
さやかが声を上げて知らせようとするも間に合わない。
―― ド ゥ !
第198話 超重力装置を破壊せよ!! の巻 3/3
そのときエメラルドが飛び出し、刃の身を抱えて熱線から救った。
熱線は代わりにエメラルドの体を貫き、二人は床に倒れ込む。
うがたれた傷口からは煙と火花が噴き上がった。
「エ、エメラルド!!」
「あ、あきらめるな… 刃…
おまえ… なら… できる… はずだ…
絶対…」
『 ピ――… 』
無機質な電子音を最後にエメラルドの言葉は途切れる。
次の瞬間、エメラルドの体は激しい爆発とともに砕け散った。
あとに残ったのは、彼女が身に付けていた髪飾りだけだった。
(エ… エメラルド……)
焼けこげた髪飾りを刃は固く握りしめる。
そこに防御システムの熱線が再び襲いかかった。
しかし、剣を手に立ち上がった刃の体はなんと攻撃をはね返す。
強い光が刃の体を覆い、バリヤーのように守っている。
「ウ… ウウ… ウオオオオオ!!!」
刃の雄叫びとともに、白い刀身が勢いよく燃え上がった。
まじかよ・・・・これで終わりか・・・
なんか打ち切りくせえ
刃マジになりすぎ
さすがに打ち切りってこたないだろうけど、
最後の力に目覚めてしまった感じはあるな
最終回近いのかな
ど・ど・どどどどド畜生がぁぁぁぁ!!!!俺のエメラルドたんがあああああ!!!!
味方キャラのマジ死なんて今までで一番重い結末にしやがってええええぇぇぇぇ!!!!!
どうせ龍神の試練みたいに生きてるってオチだろ。
あーん、エメ(ry
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ
俺のエメラルドたんがああああああああああああああああああああああああああああああ
ちくしょう…ちくしょおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!
エメラルド…
命がけで刃を救っての死だけど、
エメラルドに命まで懸ける理由があったかというと無いよな
そういう使命だから最後まで刃の味方しただけで・・・
だからこそよけいに悲しい存在だよな。
>>295 あのときとは違って目の前で木っ端微塵になった
つまりそういうことだ
第199話 総攻撃開始!! の巻 1/3
(よくも…)
(よくも…)
(よくもエメラルドを…)
エメラルドを失った怒りに呼応するよう、刃の体が光を放つ。
超重力装置が続けざまに熱線を発射するが、
刃はそれを今までにないスピードで回避した。
刃は剣を振るって熱線を弾きながら、装置の上に降り立った。
燃え上がった刀身が長く伸び、装置を真っ二つに斬り裂く。
「ウオオオオ!!」
刃はなおも手をゆるめず、超重力装置をバラバラに破壊した。
切り刻まれた破片が床に散らばり、刃の体からは光が消える。
鉄くずとなった装置を前に、刃はなおも剣を振り下ろした。
「この… この! この! このぉ!!」
やり場のない怒りをぶつけながら刃は叫んだ。
「くそったれー!!」
そのときピラミッドがひときわ大きく揺れはじめた。
超重力装置が破壊されたというのに、振動は収まる気配がない。
やがて部屋の外壁が崩れ、刃たちはひとかたまりに空へと放り出された。
第199話 総攻撃開始!! の巻 2/3
真っ逆さまに落ちゆく一行は、駆けつけた庄之介とムサシに救われた。
ムサシは刃たちに、日本を沈める地震が無事止まったことを教えた。
揺れとともに崩れていたのは、あのピラミッドだけだったのだ。
「じゃあ、日本は助かったのね!!」 「おお! どうやらな!」
すべて おまえ達のおかげだと、ムサシは刃にねぎらいの言葉をかける。
しかし刃は、喜び浮かれるでもなく言った。
「いや、オレ達だけじゃねー…」
(オレ達と… そして… あいつのおかげだよ…)
一方敵のアジトでは、白装束の下っ端たちが、まさかの計画失敗に色を失っていた。
「あ、あのエメラルドさえ裏切らなければ こんなことには…」
「プログラム・ミスだ!!」 「いや、作戦が間違っていたのだ!!」
「妙な小細工などせずに、最初からジュエルをぶつけていれば…」
「い、いまさら何を…!」
(フン… 策士、策に溺れたか…)
黒衣の男は、水のカーテンの陰の 『ボス』を振り返る。
「お、おのれ、鉄 刃… 許さんぞ…… 絶対に許さん…」
ボスは怒り心頭に徹し、作戦の変更を決定した。
人間たちをじわじわ苦しめるつもりだったが、
もう猶予はやらず、一気にカタをつけてくれようと――。
第199話 総攻撃開始!! の巻 3/3
ボスの命令により、世界中の都市に黒いピラミッドが出現した。
ニューヨークでは 自由の女神の足もとから、
パリでは 凱旋門の背後から、
モスクワでは クレムリンと赤の広場の向こうから、
そしてペキンでは 紫禁城の太和殿を破壊して、
漆黒のピラミッドが地中より姿を現す。
東京のとき同様、ピラミッドからはボスの無慈悲な声が響き渡った。
声は、今日この日から大地は自分たちが占拠すると告げた。
『 おまえ達に残された道は二つ…
我らの奴隷となって生き残るか… それとも… 死ぬかだ…』
突然の横暴な宣告に、ニューヨーク市民が怒りの声を上げる。
「バ、バカな!」 「この大地はオレ達のものだ!!」
「そうだ! そうだ!!」 「ふざけるな――!!」
――ドォォォン!!
ピラミッドのてっぺんから巨大な光の玉が放たれ、
ニューヨーク市は一瞬にして焦土(しょうど)と化した。
他の都市も同様に、ピラミッドの攻撃で破壊される。
ボスは勝ち誇って高笑いを響かせた。
「さあ、鉄 刃!! 止めたければ止めてみよ!!
我らの力、止められるものならな!!」
いや・・・本当にどうやって止めるんだよ
>「いや、作戦が間違っていたのだ!!」
>「妙な小細工などせずに、最初からジュエルをぶつけていれば…」
>>242や
>>248のフォローが台無しになった件
ついに被害がワールドワイドになってきたか…
地球合体かぐやを除けばなんだかんだで日本だけで済んでたのに
かぐや戦と同じく、地球を破壊しようとすれば奴らも困るんじゃね?
と思ったが、風雷剣で地球は破壊できそうにないよな
真・龍神剣は今考えてみると強すぎた
ボスの言動が物凄く負け惜しみっぽかったんだけど、
最後の方の展開でちょっとほっとした。
まだ小物とは断定せずに済みそうだ。
エメラルドよありがとう、そしてさようなら。(グスンッ)
世界規模の侵略劇が開始された今編がついにYAIBA最終編になるか?
あいかわらず名所ばっかり破壊してるな
第200話 敵の正体 の巻 1/3
世界中に出現したピラミッドが次々と街を破壊していく。
テレビに映るその惨状を、刃たちはなすすべなく見つめていた。
ピラミッドからはボスの高圧的な声が響く。
人間にはこの大地で生きる資格がないと彼は言い放った。
ただちに大地のすべてを明け渡し、我らのもとに仕えよ――。
『 我ら 地の民の、奴隷として… 』
その宣告を効いてムサシは元気なくうなだれた。
世界を脅迫するような敵が相手では、自分たちが戦っても焼け石に水だと。
しかし刃は決してあきらめようとはしなかった。
攻撃の根を断つにはピラミッドの元締めを倒すしかないと、
いつになく まともな作戦を口にする。
「そうか! ボスを叩けば、いかな奴らでも…」
「じゃが、どうやってそこまで行くのじゃ?」
ムサシの疑問に刃は自信満々の顔で答えた。
「掘るんだよ、土を!!」
「 は ?」
「相手は地底人だ!! 掘って掘って掘りまくりゃー、
奴らのアジトに着くってもんよ!!」
……いったいどれだけ掘るつもりなのだろう。
やはり刃の頭がそうそう使えるはずもないのであった。
第200話 敵の正体 の巻 2/3
と、そのとき、さやかがテレビ画面の中に何かを発見した。
映っていたのは、撤去が進む東京のピラミッド。
なんと瓦礫の陰で、敵の白装束がうろついているではないか。
それを見たムサシは一つの策を思いついた。
「どうやら穴を掘らなくても 済みそうじゃのう…」
東京が暗闇に沈み、空に三日月が浮かぶ頃、
刃、さやか、ムサシ、そして小次郎に十兵衛という一行は、
崩れたピラミッドの跡地へとやってきた。
地の民らの姿を探すが、今はこの場にはいないようだ。
ここで刃の新しい剣を初めて見たムサシは、
その力が雷神剣や風神剣よりも上だと聞いて目を丸くした。
「その剣なら、あやつとも渡り合えるやもしれんのぅ…」
ムサシに言われ、旧知の宿敵―― 鬼丸のことを思い出す刃。
しかし、今は倒すべき敵は他にいる。
第200話 敵の正体 の巻 3/3
不意に地面に丸い穴が開き、まばゆい光が周囲を照らした。
中から現れたのは、虫のサナギのような丸い飛行物体。
それは地の民が操縦する乗り物であった。降りてきた二人の白装束は、
あたりに人はいないものと油断し、跡地の調査を始めた。
一行は彼らに不意打ちをかけ、ボスのもとへ連れていくよう脅しをかけた。
刃たちに命じられるがまま、白装束は乗り物を操作して地中へと向かった。
刃一行と地の民を乗せた機械は、地下5000メートルの闇を降下していく。
しかし刃たちは様子がおかしいことに気がついた。
いくらなんでもスピードが速すぎる―― これでは自由落下だ。
慌てて降下を止めさせようとする刃に、地の民は虚勢じみた笑い声を返した。
「フハハハ… 簡単に我が帝国に入れると思ったか…
おまえ達は帝国に着く前に 地底の壁に激突して、砕け散るのだ!!」
―― バ フ ッ !
言うが早いか、地の民は白い衣だけを残して煙になってしまった。
もう一人の捕虜も同様である。
「は、はかられたか!!」
ムサシが歯噛みするがもう遅い。
一行は乗せた機械は、地の底めがけて一直線に吸い込まれていった。
刃一行オワタ
なーに、この漫画のことだ、
地面に人型の穴が5つあくだけで助かるさ
初速0、重力加速度、高さ5000mとして空気抵抗を無視すれば
地底に付く頃には大雑把に考えて秒速300mってところか。
…ほぼ音速じゃ流石に死ぬな。
なんか物凄い久し振りにムサシを見た気がする
刃→タケちゃんとの闘い
さやか→ギャラリー
ムサシ→参謀
小次郎→物干し竿
十兵衛→雑魚清掃
次はダンジョン系かな?
十兵衛達脇役の男共の活躍が見られそうで楽しみ。
地の民と地底人の違いを誰か教えてくれ
>>317 こらこら、空気抵抗は無視するな。世の中には終端速度と言うものがあるんだぞ。
久しぶりに小次郎様のかっこよさげなお姿が見れたわァン
>>319 一人だけ洗濯物干してる奴がいるかのようだ・・・
刃→タケちゃんとの闘い
さやか→ギャラリー
ムサシ→参謀
物干し竿→小次郎
十兵衛→雑魚清掃
魔剣の中の人も大変だな
>320
ボスがどれくらい強いのかはわからないけど、
ピラミッドでの戦いを見る限り、ケロ介とかの比じゃないだろう
特に成長もしてない小次郎や十兵衛が果たして活躍できるかどうか・・・
「おお!」とか「なにぃ!」とか驚くポジションに収まるのは確実
風神剣と雷神剣が合体してパワーアップしたんだし
物干し竿が何かと合体してパワーアップしたっておかしくないはず。
とりあえず小次郎の生き血を吸ってパワーアップとかはどうだ。
むしろ物干し竿の中に封印されてた何かが、物干し竿が折れた拍子に……
あ、折れてもまた伸びるんだっけ?
物干し竿の時間超越機能を使ってなにかするんじゃね?
誰も小次郎自身のパワーアップには期待してないんだなw
>>331 初登場から3年ぐらい経ってるのに何も変わってないんだぞw
今更何を期待しろと。
そうは言ってもやはり小次郎と十兵衛が雑魚一掃役なのはちと切ないw
伝説の剣さえあれば彼らだって十分に活躍できるのに……!
小次郎はともかく十兵衛はコツコツ修行とかしてそうなのにな
ここまで戦力のインフレが進んじゃったら、
魔王剣クラスのアイテムでも手に入れない限り
メインの戦いには参加できそうにない・・・・
第201話 地下帝国へ!! の巻 1/3
深い深い穴の中を猛スピードで落下していく刃たち。
マシンを飛ばそうにも、壊れてしまって言うことを聞かない。
地下の固い壁が彼らの眼下に迫る。
「伸びろ 物干竿!!」
小次郎は魔剣を伸ばし、切っ先を穴の側面に突き刺した。
一同は小次郎の体にしがみつき、すんでのところで墜落を逃れる。
地の底に叩きつけられたマシンは爆発とともに砕け散った。
どうにか生きて地下までたどり着いた一行だが、
穴の底には地の民の国どころか影一つ見当たらない。
捕虜たちも消えてしまったため、刃らに情報を得るすべはなかった。
そのとき、残骸となったマシンの通信画面に、
『2058号機』に応答を求める白装束の顔が映った。
刃がとっさに捕虜の服をかぶり、異常なしだと返事をすると、
画面の向こうの白装束は、帰還のために扉を開くと言った。
その言葉と同時、刃たちの足もとが音を立てて開き始めた。
地下の壁の下には、地の民が住む広大な帝国が広がっていたのだ。
―― が、床が開いたために刃たちの足場はどんどん削られていく。
このままでは帝国に降り立つと同時に墜落死だ。
第201話 地下帝国へ!! の巻 2/3
「の、伸びろ 物干竿!!」
小次郎が地面に向かって魔剣を伸ばす。
突き立てられた刀につかまり、一同はどうにか墜落を免れた。
「ま、また助かった」 「便利な刀じゃ…」
「よ、よーし、物干竿… ゆっくり縮め…」
が、しかし、今度はそう上手くは行かず、
バランスを崩した刀は一同を乗せて近くの塔へと倒れ込んでしまった。
壁を突き破って内部に転がり込む一行。
突然の侵入者に呆気にとられる白装束たち。
ムサシ・小次郎・十兵衛の3人が峰打ちで雑魚を片付けると、
一行は さやかが見つけた敵の本丸らしき建物へと向かった。
その建物の上では、太陽のごとき巨大な火の玉が燃えさかっていた。
雑魚たちの撃つ光線をかわし、刃たちは敵の砦を猛進する。
すると彼らの行く手に一人の戦士(ソルジャー)が立ちふさがった。
「クックック… そこまでだ鉄 刃…
このムカデ戦士の百の剣… かわせるものなら かわして…」
―― ザ ン !
口上が終わるより早く、ムカデ・ソルジャーは
刃の剣によって真っ二つに斬り裂かれていた。
今までと段違いの刃の強さに、ムサシたちさえ驚きの色を隠せない。
次々と現れるソルジャーたちも一刀のもとに斬り伏せ、
刃らはついに敵の本丸へと迫った。
第201話 地下帝国へ!! の巻 3/3
刃たちの映像を見ていた黒衣の男が、
『あの2体』を使ってはどうかとボスにうながす。
白装束の民たちはその言葉を聞いてにわかに慌てた。
2体はまだ試作段階、とてもコントロール出来る状態ではないからだ。
しかしボスは男の提案をいれ、部下たちに連れてくるようにと命じた。
2体のソルジャー、すなわち シルバー と ゴールド を。
刃たちは壁を切り開き、白装束たちの居並ぶ巨大な部屋に出た。
今までとは違うその部屋の様子に、一行はまさかと気付く。
水のカーテンの向こうからボスが刃に答えた。
「そのとおり… ここが私の部屋…
そして、ここがお前の… 死に場所だ……」
突如、一行の頭上から二つの影が落下してきた。
彼らの前に降り立ったのは、巨大な一つ目を持つ2体の巨人であった。
おい、金銀・・・・宝石軍団とはえらい違いだな
物干し竿で2度も墜落を防ぎついでに雑魚掃討
小次郎がこんなに活躍したのっていつ以来だっけ
>>340 いつだったっけ…えっと……え〜っと………
スーパーゴリラを倒したときに活躍したはずだ!
いや…あの…タイムスリップ編での猛者ぶりが…
もしかしてギャグ抜きで役立ったのは初めてじゃないのか>小次郎
物干し竿そのものはけっこう活躍してるのにね
小次郎が役立ったんじゃなくて物干し竿が役立ったと考えてごらん
風雷剣と物干し竿合体フラグか
なんか間抜けヅラの巨人だな
ディフォルメ入った新戦士だけど風雷剣で戦力強化された
刃の相手になるからには、ジュエルほど凄惨じゃなくても
手こずる相手になるのは間違いないな。
でもデザイン的にはムカデ戦士の方がかっこいいなw
「いつの間にあんなに強く…」と驚いてる小次郎達は
三下臭が強くてもう(泣
ムカデ戦士…
さすが物干竿! オレたちに出来ないことを平然とやってのけるッ!
だけど痺れないし憧れもしない
美少女ソルジャーは作るのになんで美少年ソルジャーは作らんのだ!けしからん!!
>>353 よく考えてみろ、ソルジャーたちは黒幕男の協力で作られたんだぞ
健全な中学生であるタケちゃんは美少女にしか興味は示しません
第202話 暴走する巨人 の巻 1/3
刃たちの前に降り立った二人の巨人。
一人は巨大な剣を背負っており、もう一人は毛皮を着たモヒカン頭。
どちらも大きな一つ目と、真っ黒い色の肌をしている。
「シ、シルバーとゴールド?」 「金さん銀さんか?」
どうせ図体だけのノロマだろうとなめてかかった刃だが、
剣を抜いた巨人の攻撃は、遅いどころか物凄いスピードである。
慌てて逃げ出した刃たちの前に、今度はモヒカンの巨人が立ちはだかる。
刃は巨人の腕を駆け上がって脳天に剣を振り下ろした。
「調子に乗ってんじゃ… ねーぜ!!」
―― ベ ニ ョ !
しかし、巨人の体はゴムのように柔らかく、
剣では斬れずにグニャリとへこんだだけであった。
驚く刃の背後からは、剣を持った巨人がまたしても襲いかかる。
刃が必死に防戦する間に、もう一人の巨人はムサシたちへと近付いた。
第202話 暴走する巨人 の巻 2/3
「あせるな! こっちの奴は丸腰じゃ!!
用心してかかれば、勝機はこちらに…」
ムサシが冷静に状況を分析するが、
巨人は口の中に手を突っ込むと、喉の奥から鎖付きの鉄球を取り出した。
「おいおい…」
一方の刃は、ついに巨人の怪力に押し負け、剣を取り落としてしまった。
絶体絶命の刃を見て、白装束の民たちが歓声を上げる。
「そこだ、ゴールド!!」 「つぶしてしまえ!!」
「我ら地の民の怒りを、人間どもに… 思い知らせてやるのだ!」
が、その声に反応したゴールドは、
ターゲットを地の民たちに変え、剣を振り回して暴れ始めた。
白装束たちの懸念どおり、コントロールが効かずに暴走している。
この隙にとムサシは刃に向かって指示を飛ばした。
自分たちがシルバーを引き受ける間に、刃はボスを討てと言うのだ。
第202話 暴走する巨人 の巻 3/3
ムサシの作戦に応じ、刃はボスが潜む水のカーテンへと駆け出した。
シルバーは巨大な鉄球を刃に投げつけようとするが、
ムサシ・小次郎・十兵衛が、鎖の穴にいっせいに刀を突き立て、
攻撃が刃に届くのを阻止した。
(来るか!!)
迫り来る刃を黒衣の男が待ち受ける。
ボスの前に立つその男へ、刃は一直線に斬りかかった。
「どけぇ〜〜〜!!」
―― しかし、そのとき、シルバーが空いている左腕を引き絞った。
「グァッ!」
奇声と共にシルバーの左腕がゴムのように伸びる。
シルバーはその大きな手で刃の体をつかみ、
頭以外をすっぽりと握り込んでしまった。
ゲゲーッ
ムサシたちが結構ちゃんと活躍しとる
来週は刃を庇って戦闘不能になります
硬い敵の次は柔らかい敵か
そういや刃の新剣って、風とか雷は出せないのか?
今のとこ確認できたのは
・炎を出す(刀身が燃える、火の玉のように射出できるかは不明)
・伸びる(物干し竿みたいに100`以上も伸びるかは不明)
この2つか。
もしも遠距離攻撃できないんだったら使い勝手は意外に悪いかも。
物干し竿にくくりつけて伸ばせばよくね?
天才現る
物干し竿って小次郎以外でも伸ばせるんだったっけ
あぁぁ小次郎のいらない子っぷりが一層…
さやかがほお擦りして胸当てるように抱きついて
泣きながらお願いしてやっと伸びるんだよな>物干し竿
主人に似てエロい剣だ。
つまり物干竿に刃をくくりつけて
小次郎に伸ばしてもらいながら刃が戦えばいいんだな
>>365 説明だけ読んでるとエロ漫画にしか思えんな
小次郎の言うことしか聞かない=小次郎に惚れてる=物干竿は女
かと思ってた
>>369 アレッ!?小次郎のほうが女じゃないの?
そういえば昔ボンボンで小次郎という名前のヒロインが出てくる漫画があったな
第203話 弱点を突け!! の巻 1/2
伸びたシルバーの左手によって捕らえられた刃。
そこからはどうあがいても抜け出せないとボスは笑った。
「さあ、味わうがよい… 我ら地の民が
人間どもに受けた苦しみを… たっぷりとな…」
「ぐああああ!!!」
シルバーの怪力で握りしめられ苦しむ刃。
シルバーは更にムサシたちの方へ目を向けると、
残った右腕を伸ばして小次郎をも捕らえてしまった。
それを見た刃は必死の抵抗でシルバーの左手から抜け出し、
巨人の右腕へと剣を振り下ろした。
「小次郎を… はなせ――!!」
しかし刃の叫びもむなしく、シルバーのゴムのような体は、
柔らかくへこむばかりで攻撃をまったく受け付けない。
シルバーはなおも右手に力を込め、小次郎は苦悶の声を上げる。
「の… 伸びろ物干竿!!!」
そのとき小次郎の必死の攻撃がシルバーの一つ目を突いた。
小次郎を投げ捨てて身悶えるシルバー。
完璧と見えた巨人にも目という弱点があったのだ。
第203話 弱点を突け!! の巻 2/2
しかし、眼球めがけて突きを仕掛けた刃は、
目玉から発射された電撃で返り討ちに遭ってしまった。
シルバーとゴールドに弱点などないとボスはうそぶく。
シルバーは伸びる両腕と強力な電撃で、たちまち刃らを追い詰めた。
広間の両端には、ボスのいる場所からずっと水が張られており、
そこを背にした刃たちに もはや後はない。
だが、それを見て作戦を思いついた刃は、仲間を自分から遠ざけると、
シルバーに向かって挑発の言葉を発した。
「ほら、出してみろよ… オメーの得意の電撃を…
出せってんだよ!!!」
言われるままシルバーが放つ電撃を、刃は飛び上がってかわした。
水中に誘い込まれていたシルバーは、自身の攻撃により激しく感電する。
「うおらあああ!!!」
その見開かれた目玉へと、刃は深々と剣を突き立てた。
奇声と共に仰向けに倒れ、動かなくなるシルバー。
さやかたちは喜びの声を上げるが、刃は決して緊張を解かなかった。
「まだだ… 喜ぶのはまだ… 早そうだぜ…」
刃の視線の先には、暴走を止めてこちらを振り向くゴールドの姿があった。
目が弱点とはベタな設定だな
やっぱ物干し竿は役に立つな
小次郎がこんなに活躍したのは(ry
>>376 ああ、俺が言おうとしたのにい。
前回のムサシ達と組んでの鉄球阻止といい
シリアスに戦って役に立ってる小次郎なんて珍しすぎるぜ。
締め付けられて血?吐いてるがこいつの出血シーンって
確か初めてだよな。立派な支援ぶりだぜ。
こんな活躍する小次郎が小次郎のはずがない
つまりこいつはモノマネソルジャーの化けた偽小次郎だ
じゃあ小次郎死亡フラグだ
>>378 バーロ、そんなことあるはずないだろ。
化けてるのは怪盗キッドに決まってるじゃないか。
十兵衛は最近すっかり影薄いな・・・・誰か酒飲ませてやれ
そういえば十兵衛なんていましたね
かつては(一応)小次郎に勝ったのに
今でも勝てると思うぞ
出番の多さ以外は
第204話 もう一人の敵 の巻 1/3
シルバーがやられたことに気付き、刃の方へ注意を向けたゴールド。
刃は先手必勝とのムサシの言葉に応じて、すぐさま攻撃を仕掛けた。
ゴールドの素速い太刀筋をかわし、『弱点』である目に突きを見舞う。
―― ズニュ
しかし、ゴールドの目玉はゴムのようにへこみ、
刃の剣をあっさりはね返してしまった。
知的レベルが劣る代わり、ゴールドの装甲はシルバー以上だとボスが笑う。
必死に攻撃をかわしつつ打開策を探る刃だが、
不意にゴールドの一つ目が怪しく光り、
刃は得体の知れないパワーによって体を宙に吸い上げられてしまった。
「刃〜〜〜!」 「ね、念動力か!?」
身動きを封じられ、たまらず剣を取り落とした刃に、
ゴールドの太刀が容赦なく襲いかかる。
そのとき十兵衛が飛び出し、武器をかざして刃をかばった。
ゴールドの剣は相手の刀をへし折り、そのまま十兵衛の体をも斬り裂く。
「じゅ、十兵衛!!」
刃は傷ついた十兵衛をかつぎながらゴールドの方に向き直ったが、
その背後の水中から、倒したはずのシルバーが身をもたげたではないか。
第204話 もう一人の敵 の巻 2/3
「いいぞ、シルバー!! よくぞ立ち上がった!!」
戦いの様を眺めながらボスは高らかに叫んだ。
この聖なる大地を、廃棄物やくだらぬ争い事でけがし続け、
地上に生きる動植物を苦しめたばかりか、
地の民の生活までもおびやかした…… その悪しき人間どもに――。
「鉄槌を下すのじゃあ!!!」
ボスの言葉に呼応するよう、シルバーとゴールドが雄叫びを上げる。
さやかとムサシはゴールドの念動力に襲われ、
刃と十兵衛には、シルバーの伸びる手が攻撃を見舞った。
だがシルバーは目をやられたままで、音だけを頼りに動いているようだ。
それに気付いた刃は、刀で床を叩いてシルバーを誘い、
そのままゴールドの方へと駆けだした。
刃の動きにつられたシルバーは、気付かずにゴールドの顔面を殴り抜く。
「グルル・・・・」 「グアア・・!」
怒ったゴールドは攻撃の矛先をシルバーに向け、仲間割れを始めた。
「へっ、一生やってろ!」
すべてのソルジャーを失ったボスに、
刃は地上のピラミッド群を撤退させるよう要求した。
しかしボスは、ピラミッドには自爆装置が備わっていると言い、
水爆クラスというその威力を盾に逆に刃を脅してみせた。
第204話 もう一人の敵 の巻 3/3
打つ手をなくし、歯噛みする刃。
そのとき不意に巨人の奇声が響き、
斬り裂かれたシルバーの体が爆発と共に四散した。
ゴールドの剣がついに巨人の片割れを葬り去ったのだ。
「け、剣が熱で赤くなってやがる…」 「触れただけでイチコロじゃぞ…」
ボスが指示を与えると、ゴールドは刃らに向かって剣を振りかざした。
たまらずボスたちがいる方向へと逃げ出す刃たち。
前も見ないで走っていた刃は、そこにいた黒衣の男にぶつかってしまった。
驚いて相手を見上げる刃を、男はただ無言で見据えた。
その二人めがけてゴールドが巨大な剣を振り下ろす。
「うわああああ!!」
―― ガ ッ!
刃が声を上げた次の瞬間、ゴールドの攻撃は
黒衣の男がかざした剣により受け止められていた。
ドクロの意匠に漆黒の刀身―― 見間違えようはずもない、
それこそは星をも砕く月の一刀 ・ 魔王剣。
刃は唖然として剣の持ち主を見た。
(まさか… こいつ…)
出番がどうこう言ってる側から十兵衛好活躍じゃないか。
攻略不可能と思われたゴムボディを倒したのが仲間の必殺剣とはな。
ゴールドのかませにされたシルバーが何か気の毒。
しかしこいつらに知能の差があるとは思えん。
そしてそして久々に因縁のライバル同士の邂逅の刻!?
ちょw この期に及んで「まさか・・・」とか言ってる場合かw
いつ明らかになるかとジリジリしながら待ってたよ
でも金銀戦に入って三週目でこれとは展開早いな
目立たないがこの漫画のバトルはかなりテンポいいからな。
久々にサンデー買ったぜ。
で、魔王剣ってまさかゲッコー。生きてたのか?
龍神剣はなさそうだし大丈夫なのか?
ゲッコーだったら祭りだな
お前いつから読んでないんだと小一時間(ry
地下に来てからの刃は妙に頼りになると言うか、
強いだけじゃなく作戦も冴えてるな
ムサシの修行の成果だな
タケちゃんキター
>>395 エメラルドのこともあるし、もう迂闊に
コメディバトルはやってられんよ…
ゴールドはこのままタケちゃんに倒されて、
来週は刃VSタケちゃんかなぁ。
それともその前にボスと戦うのか。
タケちゃんの前にボスかなぁ。
何気にタケちゃん前回より数段レベルアップしてそうだね。
サブタイの「もう一人の敵」はゴールドのことかと思わせて
ちょっとした伏線なんだな
>>389 活躍というより、もう壁役にしかなれないという感じだが・・・<十兵衛
十兵衛の格好いいシーンはなんかいつも悲壮感が漂ってるな
龍神の試練のときといい、岩男が来たときといい
第205話 宿敵復活!! の巻 1/4
巨人の攻撃を止めた黒衣の男は、襲いかかるゴールドの剣を
悠々とかわし、巨人の首もとへと降り立った。
「忘れたかゴールド… お前の主人である… この…鬼丸様を!!!」
黒いローブを脱ぎ捨て、ついに正体を現した魔王 ・ 鬼丸。
驚愕の色を隠せない刃に、ボスは鬼丸が自分と手を組んだわけを説明した。
それは地上から人間を追い払い、地の民たちの帝国を築くためだと。
「クックックッ… ハッハッハッハッハッ!!!」
しかし鬼丸はボスの言葉を一笑に付した。
「バカめ!!! きさまら薄汚い地底の民に…
みすみす地上の世界をくれてやると思ったか…」
「なに!?」
鬼丸は最初から地の民に協力するつもりなどなかった。
彼らの強大な科学力を利用することだけが目的だったのだ。
「すべてはこの鬼丸が天下を治めんがため!!」
第205話 宿敵復活!! の巻 2/4
鬼丸はゴールドのひたいに魔王剣を突き立て、その魔力を注入する。
ゴールドの頭からは一本の角がはえ、巨人は邪悪な鬼と化した。
力を増したゴールドは口から強烈なエネルギー弾を放ち、
建物の外壁にぽっかりと巨大な穴をうがった。
巨人は鬼丸の命に従い、刃らを無視して穴の外へと出て行く。
「さらばだ、鉄 刃… もう会うこともあるまい…」
鬼丸がそう告げると、どこからか地鳴りの音が聞こえてきた。
なんと床を破って巨大なドリル付きマシンが飛び出し、
中からはクモ男が顔を出したではないか。
「鬼丸様〜〜!! 地上のピラミッドは
ワテら鬼丸軍団がみ――んな占領しましたでー!!」
「ごくろう!」
鬼丸が中へと乗り込むと、マシンは再び潜り始めた。
捨て置かれた刃がたまらず追いかける。
「に… 逃がすかぁ!!!」
刃の体はまたしても光に包まれていた。
エメラルドが死んだ、あのときと同じように――。
刃は怒りを込めて剣を繰り出し、やがてその刀身が炎に包まれる。
だが鬼丸が魔王剣に力を込めると、刃は体ごと吹き飛ばされてしまった。
鬼丸を乗せたマシンは宙へと飛び上がり、そのまま地下帝国を後にする。
第205話 宿敵復活!! の巻 3/4
一方、ゴールドは建物の屋上へと壁を登りつつあった。
その報告を受けて地の民たちが顔色を失う。
ゴールドが目指しているのは、屋根の上にある『大地の炎』。
太陽のごときその火の玉は、地下帝国の力の源であり、
それが破壊されれば帝国は一瞬にして消え失せてしまうのだ。
白装束の地の民は刃らに頼み込んだ。どうかゴールドを止めてほしいと。
「今までのことはすべて、あの鬼丸にそそのかされてやったこと…
悪いのはあやつただ一人… だから…」
虫がよすぎる地の民たちの言葉にムサシが怒り出した。
ワシらはワシらでちゃんと脱出してみせるとムサシは言う。
ボスは静かに部下たちを制した。
「もうよい… 自分のことしか考えぬ愚かな人間どもに、
何を言っても無駄なことじゃ」
第205話 宿敵復活!! の巻 4/4
そのとき、黙ってやり取りを聞いていた刃が不意に口を開いた。
「小次郎… まだ物干竿伸ばせるか?」
「え? ああ… なんとか…」
一瞬ぽかんとする小次郎に、
刃は自分を物干竿で上まで突き上げてくれるように頼んだ。
ゴールドと戦うつもりらしい刃を見てムサシが驚く。
「おまえ、こんな奴らのために命を懸ける気か!?」
「ああ… それでこいつらの気が済むんならな…」
刃はそう言ってボスたちの方を見た。
「それに… もうこいつらに作らせたくねーんだよ…
エメラルドのような、悲しいソルジャーはな…」
ゴールドは壁を登りきり、建物の上へと到着していた。
『大地の炎』を前にして凶暴なうなり声を上げる鬼。
そこへ、床の一角が斬り裂かれたかと思うと、
物干竿の切っ先に乗って刃が姿を現した。
「へっ! 待たせたな、ゴールド!
おまえの相手はその炎じゃね――… このオレだ!!」
鬼丸様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
もの…小次郎は本当に役に立つなあ
>それに… もうこいつらに作らせたくねーんだよ…
>エメラルドのような、悲しいソルジャーはな…
全俺が泣いた
YAIBAはいつからこんな切ない台詞が出る漫画になったんだ
地の民のボスから小物臭がするわけだな
地底人に対してハァ?と思ったけど
刃でホロリときた。
久々の鬼丸節だったな
あとクモ男ナツカシス
タケちゃんがクモ男に「ごくろう!」って言ったシーンがなんか好きだ
これまでタケちゃんがクモ男をねぎらってたことあったっけ?
>>414 同じこと思ったw<ねぎらったこと〜
しかし以前にもまったく同じ感想をいだいた記憶があったので
コミックスをさかのぼってみたら、ニセ銭湯で刃たちを連れてきたときに
「でかしたぞクモ男」とか言われてた(ちっさい吹き出しで)
そのあと竜巻斬り撃たれるけど…
刃にとって今回の戦いは、敵から世界を守るためだけじゃなくて
エメラルドの死を無駄にしないためのものでもあったんだな…
エメラルドの存在を「あいつのおかげだよ」で終わりにしなかったのは
青山偉いと思った…
>>416 なんという良解釈
これは間違いなく泣ける
ゴールドに角が生えた→自分の配下の「鬼」としたって所か。
しかし今まで三枚目キャラとして大活躍だったくせに
今回取って付けたように小さなコマで出てちょっと喋ったのみの
クモ男は今のYAIBAの空気から微妙に浮いてる気がする。
>418
ジュエル戦以降は特に、
敵も交えてドタバタギャグなんて雰囲気じゃないからな<クモ男
この漫画もこれからはシリアス一直線になるのかも知れない
・・・とか思ってると、いきなりギャグ調に戻るのがYAIBAクオリティ
何だかんだでタケちゃんクモ男気に入ってるんだろうな。ツンデレめ!
もう長い付き合いだしな
金銀ソルジャーって何かトロールを連想させるな
第206話 無敵の体 の巻 1/3
『大地の炎』の真下でゴールドと対峙した刃。
しかし鬼丸から地底国破壊の命を受けているゴールドは、
刃を無視し 『大地の炎』に向けて口からエネルギーを吐き始めた。
ゴールドの攻撃を吸って炎はだんだんと膨れていく。
その映像を水鏡を通して見ていた地の民たちは、
ゴールドが炎を膨張させ、爆発に追い込もうとしているのだと察した。
もしそうなれば、この塔はおろか地底国全体が火の海だという。
「ああ早く!! 早く奴を止めてくれ〜〜!」
しかし地の民たちの願いもむなしく、刃の攻撃は空回りしていた。
どこまでも伸びるゴムのような体に剣がまったく効かないのだ。
その間にも炎はどんどん膨れあがり、もはや限界を迎える。
「この、ゴム野郎!!」
業を煮やした刃は、ゴールドの脳天に剣を振り下ろした。
頭がひしゃげて口が閉じ、ゴールドの口の中で攻撃が暴発する。
巨人は黒い煙を吐きながら仰向けに倒れ込んだ。
しかし、見守るムサシたちが喜んだのも束の間、
起きあがったゴールドは圧倒的な力で刃を攻撃し始める。
シルバーと同様の、自在に伸びる腕。山のごとき巨体。
それでいて振るわれる剣は目にも留まらぬ速さだ。
受ければそのパワーは、刃を地下の天井まで吹き飛ばすほどである。
第206話 無敵の体 の巻 2/3
(ダ、ダメだ、勝てねぇ…… このままじゃやられる…
もっと勢いを!! もっとスピードをつけなきゃ、奴の体は貫けねぇ!!)
刃は天井を蹴ってゴールドの目玉に突きを食らわせたが、
それでも傷一つ付けることは出来ず、ゴムの体にはね返されてしまった。
「む、無理だ… やはりこの少年では歯が立たん…」
映像を見ていた地の民たちは、
刃に勝ち目なしと判じて口々に嘆きの声を上げる。
彼らはボスに、いち早く地上へ逃げだそうと訴えた。
それを聞いたムサシが血相を変える。
「に、逃げるじゃと?
たわけ――!! 刃が誰のために戦っとると思っとるんじゃ!?
お前らを、お前らの国を守るために命を張っとるんじゃぞ!!
ワシら人間を、大地を汚す極悪人のごとくののしった、お前らのためにな!!
その刃を見捨てて、きさまら逃げる気か!?」
言葉に詰まる白装束らに、ムサシは言った。
「ワシらは逃げんぞ。
刃が勝つまで、人間の誇りにかけて、
断じてここを動かんぞ!!」
第206話 無敵の体 の巻 3/3
その頃、当の刃はゴールドの長い腕を必死にかわしていた。
建物の屋根の上を渡り、伸びるパンチをかいくぐり、
一目散にゴールドのもとから離れていく。
その様子が映る水鏡を、ムサシと小次郎が覗き込んだ。
「お、おい、どこへ行く気じゃ?」
「まさか逃げる気じゃ…」
「おーい…」
やがて刃は、一つの建物の上で足を止めた。
「よーし、こんなもんだろ…」
そう言って振りかざした剣を、刃は足場深くに突き立てる。
ゴールドの手が、刃を捕らえんとして間近まで迫ってきた。
このままでは捕まってしまうとムサシたちはあせる。
しかしそれとは裏腹に刃は動こうとはしなかった。
「刃ぁ!!!」
思わず悲鳴を上げるさやか。
次の瞬間、刃の体はゴールドの左手の中にがっちりと捕らわれた。
手の中の刃は、巨人の姿を見据えて口元に笑みを浮かべた。
地の民には誇りってものがないんでしょうか
珍しくムサシがかっこいいじゃないか
確かにムサシのくせにかっこいいな
そして地の民は滅んだほうがいいな
来週あたりで決着つきそうだな
魔王剣の力を付与されたせいかゴールドの
口から怪光線はハンパない規模の破壊力だな。
>>427-428 ムサシは昔から締める時は締めるキャラだったからな。
どっかのつばめ返しの人とは一味も二味も違う。
「断じてここを動かんぞ」のコマに小次郎がいることに
なぜだかすごく違和感を感じる
腰が抜けて動けないんだよ
今週の登場コマ数
小次郎:6 十兵衛:2
同じ脇役ポジションなのにこの差はいったい
青山もネタキャラのほうが描きやすいとかじゃね
この地底編での十兵衛の最後の見せ場っていつだったっけ?
「貴様には知っていても教えぬわ」ぐらいしか見せ場なかったような……
第207話 死闘の果てに の巻 1/4
ゴールドの手にあえて捕まった刃は、足場に剣を突き立て、
引き寄せようとするゴールドの力をしのぎ続ける。
(この手しかねーんだ… 奴のゴムのような体を貫くには…
ゴムのような体を利用する… この手しか!!)
ゴールドの力がなおも強まり、刃の足もとの建物さえ揺らぎ始めたとき、
刃は突き刺していた剣を引き抜き、ゴムの縮む勢いに身をまかせた。
十分に引き絞られたスリングショットのごとく、
刃の体はゴールドめがけて発射される。
―― ド ウ!!
刃とその手の剣がゴールドの土手っ腹に食い込んだ。
弾丸のごとき勢いの攻撃は、ゴムの体を背中側まで引き伸ばす。
それでもなおゴールドの装甲は、貫かれることを許さなかった。
「ウ、オオオオオオ!!!」
そのとき突然、刃の体が光を放ち始めた。
ゴールドの腹の奥から、まばゆい閃光があふれだす。
―― ド ン !!
燃え上がる剣がついにゴールドの体を突き破り、
黒き巨人の体は激しい爆発とともに砕け散った。
第207話 死闘の果てに の巻 2/4
戦いの決着を見て歓声を上げる刃の仲間、そして地の民たち。
ボスは水のカーテンの中で皮肉な笑みを浮かべた。
「フン、人間どもを苦しめていた我々地の民が、人間に救われるとは…」
一方、弟子の活躍を見て悦に入っているムサシに、
十兵衛は深刻な面持ちで告げた。
刃の手により地下帝国の破壊は防がれたものの、
地上には鬼丸軍団に乗っ取られた黒いピラミッドがある。
あれらをすべて止めない限り、本当の勝利とは言えない。
だがそのとき、地上のピラミッドでは一つの異変が起こり始めた。
「し、沈む〜〜! 鬼丸様〜〜〜!
ピラミッドがどんどん沈んでいきまっせ〜〜!」
激しい振動と共に大地へ飲まれていくピラミッド。
鬼丸はピラミッドを沈めているのが地の民であると察した。
それはすなわちゴールドが倒されたことをも意味していた。
一瞬歯噛みした鬼丸は、すぐに黒鬼たちに指示を与える。
「総員退避!! ただちにピラミッドを放棄し、脱出せよ!」
黒いピラミッド群が地下の天井から降りてくるのを見て、
刃やムサシたちは驚きの色を浮かべる。
戸惑うムサシにボスは言った。
地上の人間たちに、大地を立て直すチャンスをやったのだと。
第207話 死闘の果てに の巻 3/4
「フン、何がチャンスじゃ!
鬼丸の口車に乗って人間を苦しめた輩が偉そーに…」
言いつのるムサシらを、不意に白装束の民たちが囲んだ。
手に手に光線銃を突きつけながら彼らは言う。
帝国の存在を口外させぬため、生涯ここに住んでもらうと。
そのとき、水のカーテンを割って地の民のボスが姿を現した。
ひたいに第三の目を持つ、初老と思しきその男は、
部下の行動を遮って飛行マシンを用意し、ムサシらに地上に帰るように言った。
「お、おやめください!! ここを人間どもに知られたら大変なことに…」
「かまわん、だせ!!」
ムサシたちがマシンに乗り込むと、
白装束の民が運転するマシンは、静かに宙へと浮かび上がった。
それを見上げながらボスはムサシたちに告げた。
「一つだけ言っておく…
相変わらず人間どもが大地を傷つけ、地下帝国の被害が広がるようなら…
鬼丸に言われるまでもなく地上に攻めのぼるから、そう思え!!」
第207話 死闘の果てに の巻 4/4
ムサシらを乗せたマシンが塔の外へと出て行く。
その姿を白装束の民は心配そうに見送った。
「変えてくれるでしょうか… 人間が… この傷ついた大地を…」
部下のその言葉にボスは平然と返した。
「フン… まず無理じゃろう…
数百年かけて大地を荒らし続けた人間どもが、
そう簡単に変わるわけがない…」
「じゃ、じゃあなぜ!?」
外では一行を乗せたマシンを建物の上の刃が発見した。
笑顔で迎える仲間らにめがけ、意気揚々と飛び降りる刃。
ボスは一行の去った方角を眺めながら言った。
「かけてみたいのじゃ… 奴らに…
奴らのような人間に…
可能性は少ないが…」
―― 見込みはある…
一か八かの賭けを見事に成功させた刃の不屈ぶりは
マジかっこいいな。そして地の民は最後まで身勝手だったな。
タケちゃん骨折り損
地の民の身勝手さをどっかで見たことがあると思ったがあれだ。
海底鬼岩城のムーの連中。
かぐや編のときといいラストはキレイにまとめてくるな
次回からまたちょっと平和な話に戻るんだろうか
このぶんじゃ鬼丸を倒すのはいつになるやら・・・・
結局鬼丸たちは骨折り損のくたびれ儲けか
あんな秘密主義の地の民たちを
鬼丸はどうやって見つけたんだろう
金棒博士がなんかしたとか?
金棒博士が命と引き換えに見つけたのか
だから、今回博士出なかったのか
あの野郎、無理しやがって・・・
>>449-450 金棒博士は生きてるよ。
きっと『ちきゅうはかいばくだん』並の超兵器を製作中さ
ボスは何のために顔見せたんだか…というか何のために姿隠してたんだ
そもそもタケちゃんなんかに騙されるなよ
地の民編は今考えてみると結構脇道っぽい展開だったな。
かぐや編は龍神の話からスムーズに続いたせいか
あまり気にならなかったけど、地の民は唐突に出した感じがするし。
前半はエメラルドで引っ張られ、
後半は鬼丸のチラ見せで興味をつながれた気がする。
姿を見せないボスだけじゃインパクト足りなかったと思う(実際小物だったし)。
かぐや軍団VS地の民だったらどっちが強いんかな…
第208話 4つめの占い の巻 1/4
地底国での戦いを終えて半年。刃たちは平和な日々を送っていた。
さやかは、修行もせずにゴロゴロしている刃を見かね、
彼に学ランを着せて学校へ連れ出すことにした。
これでも一応、二人は中学生である。
雨の中を登校する二人(なぜか相合い傘)は、
道端で占い師と思しき老女に出くわした。
「おまえの手は血の臭いで満ちておる…
いったい今まで何人の者をあやめてきたのじゃ?」
老女は別れ際、刃の顔をまじまじと眺めて不吉な予言を残した。
「おまえは近い将来、ドロにまみれて身をけがし…
花に埋もれて窒息し…
挙げ句の果てにはゾウにまで命を狙われる…
そしておまえは殺されるのじゃ…」
せいぜい気をつけろと告げて雨の街に消えてゆく老婆。
どうせただの占いだと気にも留めない刃たちだが、その直後、
刃は通りの車に泥水をはね上げられて、頭から濡れてしまった。
ドロにまみれて身をけがし――。
「ただの占いだよな? な?」 「た、たぶん…」
第208話 4つめの占い の巻 2/4
何やら嫌な予感を覚えつつ学校に着いた刃だが、
そこで彼を待っていたのは驚くべき事態であった。
なんと刃はクラスの女子にモテモテ。
TVでの報道もあり、刃は刀一本で悪をなぎ倒すヒーローとして、
女の子たちの憧れの的となっていたのだ。
すっかり浮かれて、ニャハハのハー!と喜んでいた刃は、
女の子たちに押しかけられたはずみで、イスから転げ落ちてしまった。
仰向けに倒れた刃の顔の上に一人の女の子が尻もちをつく。
刃の鼻と口をふさいだ花柄のパンツ。
……花に埋もれて窒息?
奇妙なことにここまでの出来事は占いの通りだ。
次はゾウの番だが、ゾウなどがこの付近をうろついているはずもない。
さやかと共に、先生に頼まれたプリントを持って歩く刃は、
廊下の窓から外を見て、校庭の重機に気がついた。
なんでも、古くなった初代校長の銅像を取り替えているところらしい。
そのとき、荒れた空で光った雷がクレーン車に直撃し、
壊れた重機はぶんぶんと校長の銅像を振り回し始めた。
ワイヤーを引きちぎった銅像は、物凄い勢いで校舎の窓に突っ込み、
刃の頭をかすめて廊下の壁に突き刺さった。
「ゾウだ… ゾウが襲ってきた…」
銅像もゾウであることに違いはない。
三つめの占いまでも的中し、刃は深刻な表情で歯を噛みしめた。
このままでは占いどおりに殺されてしまうのか――。
第208話 4つめの占い の巻 3/4
しかし刃の悩みは、大して間も置かずに吹き飛んでしまった。
「ヤーイーバーくん! はい、これ! 読んで!」
「刃くん、受け取って!!」
「刃くーん!」
「刃くん!」 「刃くん!!」 「刃くん!」
ラブレターとプレゼントの山に囲まれ、
学校も結構いいところだと大満足の刃。
そんな彼のもとに、眼鏡をかけたウェーブヘアの少女が現れた。
「あなたね、刃くんって…」
大人びた雰囲気のその美少女は刃にそっと耳打ちをした。
(お昼休み、屋上で待ってるね)
少女のかわいさに、たちまち夢中になってしまう刃。
その間抜けヅラを呆れた様子で見ていたさやかは、
さては妬いているのかとクラスメートにからかわれた。
第208話 4つめの占い の巻 4/4
そしてチャイムが鳴り、いよいよ昼休み。
脇目もふらず約束の屋上に向かった刃は、
雨の中で立ち尽くす、眼鏡の美少女と対面した。
「ありがとう… 来てくれて…」
どこか異様な雰囲気を感じてたじろぐ刃に、
少女は雨に濡れながら淡々と話した。
「わたし、ほしいの…… 刃くんのものが…」
「オ、オレの物…」
「そう… ノドから手が出るほどほしい…
おまえの…
命が…」
ニタリと笑みを浮かべた少女が、刃めがけて飛びかかる。
少女の両腕は刃の喉をメキメキと絞め上げた。
頭をよぎるのは4つめの占い。
―― おまえは殺される…
(殺される!!!)
ソルジャーはかなりの硬度を持っているようだが
合体で無限に力を高められる分かぐや軍団に分があるだろう。
何よりヘタレな地の民とは軍団の覇気が違う!
しけた三つ目ジジイにヌルい恩を着せられるのと
バニーガールでナイスバディでサドっ気満々で手柄を立てれば
豪華な褒美をくれる黒髪美女に罵られるのとどっちがイイよ?(*´Д`)
>>459は
>>454宛てね。書いてる内に新編来ちゃった。
久々にヒーローとして讃えられる刃の図か…
花 柄 パ ン テ ィ だ と ! ! ? ?
青山が!YAIBA本編で!下着を履いたおにゃのこのお尻を
描いたことが今まであったか!?いや、ない!(*´Д`)
眼鏡美少女のお誘いにエッチな妄想をする刃!
屋外でナニをする気だったんだ貴様は!!(*´Д`)
この中学性!中学生のクセに中学性!!(*´д`*)
>459
かぐや厨乙www
出番の終わったメドゥーサ饅頭に用はねーよwwww
それより時代は新敵キャラ眼鏡娘
ピラミッド編の女ソルジャーで作者が味をしめたんだろうが
俺は全力で釣られてやるぜw
俺も花に押しつぶされたい
刃のくせにモテるなんて
眼鏡っ娘の正体は改造ヘビ男最強バージョン
砕け散る
>>461の想い
俺は青山を信じてる
・・・し、信じていいんだよな?
ズポポちゃん、かぐや様には思いっきり裏切られたんだ…
希望なんか、ねえよヽ(TДT)ノ
おまえらエメラルドを忘れたのか
>「わたし、ほしいの…… 刃くんのものが…」
なんというエロ漫画
刃の考えるエッチな用事って一体どの程度だったんだろな、ケケケ
校長の像がぶん回されてるとこの絵がなんかシュールで笑った
学園コメディになったかと思ったら早速裏切られた
やるな、作者
中学生で顔面騎乗とな
第209話 水の鬼神登場!! の巻 1/2
謎の老婆の占いどおり、学校の屋上で命を狙われた刃。
刃は自分の首を絞める少女の体を力一杯に蹴り飛ばした。
濡れた床の上に降り立った少女は、逆巻く雨に包まれたかと思うと、
たちどころに細面の男の姿に変化した。
そのひたいからは一本の長い角がはえている。
「我が名はレイン… うぬを葬るために遣わされた…
水の鬼神… レイン……」
水を自在に操れると言うレインの言葉どおり、
術によって鋭い針と化した雨が、刃めがけて襲いかかる。
剣を家に置いてきてしまった刃は、モップを握って必死に応戦した。
昼休みの終わりになっても刃が戻らないため、
さやかはクラスメートから聞いた話に従い屋上へと向かった。
だが、女の子との約束に浮かれていたはずの刃は、
雨の降りしきる屋上で、見知らぬ敵に襲われていた。
足もとの水たまりが鋭いトゲとなって刃を突き刺す。
刃は身動きを封じられながらも、背後の声に応えた。
「さ、さやかか?」
「な、何やってんの、あんた…?」
刃は家から剣を取ってきてくれるよう、さやかに頼んだ。
ひときわ巨大な水流が鋭く渦を巻き、刃を貫かんと迫り来る。
刃が蹴りつけて軌道を逸らすと、
水流は屋上と体育館の屋根を激しくえぐり取った。
さやかは事態の深刻さを悟り、我が家に向かって駆け出した。
第209話 水の鬼神登場!! の巻 2/2
「なにぃ、刃が襲われたじゃと!?」
峰家についたさやかは、ムサシへの返答もそこそこに
仏壇から刃の剣を取り出す。
するとその瞬間、外から黒鬼の一団が押し寄せた。
もしや刃を襲っているのは、鬼丸の手の者なのか――。
さやかとムサシは庄之介の背に乗ると、
追いすがる黒鬼たちを振り切って学校へと急いだ。
その頃、武器を持たない刃は一方的にレインの攻撃を受けていた。
とどめを刺そうと鬼神が身構える。
レインの手の中で、水流が剣へと姿を変えた。
「覚悟せい!!!」
そのとき上空に、庄之介に乗ったさやかとムサシが到着した。
さやかは刃に剣を投げ渡そうとするが、レインの妨害により、
剣は屋上を外れて校庭の方へと落下してしまう。
それを見た刃は迷わず屋上から飛び降りた。
空中で剣を捕まえた刃は、刀身を校舎の壁に突き立て、
すんでのところで墜落を免れた。
「いやあ、みごとみごと…
やはり侍は、刀を持たぬと様にならぬ…」
レインは刃を見下ろし不敵な笑みを浮かべる。
「これで存分に戦えようぞ!!」
またエライかっこいい正統派な敵キャラが来たな。
つーかこのトゲ水刃の肉体に貫通してないよな。してたら即死モンだが。
風雷剣の本領発揮となるか。無様な
>>461の絶望をオカズに
今後のハードバトルに期待してみるかな。
何この敵キャラ、かっけぇ
これほんとにヤイバか?
おいおい鬼神やらシリアス展開といい鬼丸との最終決戦が始まるのか?
やっべ燃える
479 :
461:2007/07/02(月) 22:14:41 ID:???
おk、ちょっと花に埋もれて死んでくる
校舎での戦いって少年漫画っぽくていいな
そういえば鬼になった鬼丸と最初に戦ったのも学校だっけ・・・
この敵が先週「待ってるね(はぁと)」とか言っていたわけか
男だったんか…orz
今までは、どんなにシリアスな話でもボス以外の敵は割とおちゃらけてたのに……レイン、マジすぎるだろ。
あれ?てっきりシリアス話しの合間のギャグ回だと思ってたのに
第210話 水魔の太刀 の巻 1/3
空から戦いを見守るムサシらは、
敵の正体が鬼丸の刺客であると刃に伝えた。
「いかにも……
私は鬼丸様に仕える水の鬼神… レイン!!」
剣を手にした刃にレインの水流が襲いかかる。
刃が窓を破って教室に飛び込むと、中では普段どおりの授業が行われていた。
教師はぼろぼろの姿で乱入してきた刃を、何も知らずにたしなめる。
そのとき刃は攻撃の気配を察して、ゲタで教師を蹴り飛ばした。
「あぶねー!!」
教室の机の間を目には留まらぬ何かが通り過ぎた。
それは刃の足をかすめ、足の裏からわずかに血をしたたらせた。
(足が斬れてるのにゲタが斬れてねー…)
第210話 水魔の太刀 の巻 2/3
得体の知れぬ攻撃に不穏を感じながらも、
刃はレインのもとに戻るべく教室の外へと駆け出した。
廊下では水が蛇口を壊してほとばしり、激しい奔流が刃に襲いかかる。
どこまでも追いかけてくる水の凶器から、刃は必死に逃げ続けた。
「コレ! 廊下を走るな! 授業中じゃぞ!」
校内を走りに走った刃は、階段を駆け上がって再び屋上にたどり着く。
待ち構えていたレインの振り下ろす剣を、刃は素速い動きでかわした。
攻撃をよけやすい分、屋内よりも有利なはず――。
しかし屋上にたまった雨は、数えきれぬほどの槍となって刃を襲った。
「おおおおお!!」
刃の体から発せられた光が水の爪をなぎ払う。
しかし、すかさず間合いを詰めたレインの長剣が追い打ちをかけた。
―― ヒュ ルッ
攻撃を受け止めようとした刃の剣を、
レインの剣は、ない物のようにすり抜けてしまう。
そのまま振り下ろされた剣は、刃の体を深く斬り裂いた。
第210話 水魔の太刀 の巻 3/3
「フフフ… これは水魔の太刀…
ありとあらゆる物を貫通し、肉体だけを斬り裂く魔剣…」
レインのその言葉に刃は先のゲタのことを思い出す。
レインは水のトゲを放って、刃を壁に釘付けにすると、
これが鬼丸様の気にしていた侍かと小馬鹿にしたように言った。
「へっ… 自分で殺しにこれねー腰抜け鬼丸の手下が…
な、なに言ってやがる…」
刃は憎まれ口を叩くが、そんな刃をレインはあざ笑った。
「鬼丸様はやることがあるんでな…
それに… もう飽きたと言っておられた…
うぬとの戦いはな…」
「なにぃ!?」
刃がその言葉に怒ると、刃の体は激しい光を放ち始める。
だがそれでも、食い込んだ水の爪からは逃れることはできなかった。
レインは水魔の太刀を片手に、笑みを浮かべながら宣告した。
「うぬは死ぬのだ… 今、ここで…」
水魔の太刀とな!鬼丸がかつて風神の力を使う鬼だった点から
すると、水の力を使うこの鬼神はさしずめプチ鬼丸って感じで
今までの部下とは格が違う印象を受ける。
しかし当の鬼丸は刃をアウトオブ眼中かよ。元々は彼への
対抗心から風神に取り込まれたクセに。宿敵なのに空しい。
つーか校舎の被害は誰も気付かないのかw
ゲッコーが魔王剣持ってきた時を思わせる絶望感だな
学校に火を放って水を蒸発させる、くらいしか打開策を思いつかない
もう風神消えたんじゃね?
剣もないし
>489
タケちゃんはいつも刃に興味ないふりしながら
いざ戦いになると「それでこそ我がライバル!」とか言い出す人
きっと素直になれないだけなんだよ
なんか今回の鬼丸いつもよりマジに刃を殺しに来てね?
今になってみると、ゲロ左エ門とか刺客に使ってた頃は
本当に殺す気があったのかと疑問に思えてくるな
あの頃は鬼丸も未熟だったんだろ
今は完熟か
今更だけど、刃の体が光るあれは剣の能力なんだろうか?
それとも怒りによって潜在能力が〜というパターン?
レイン強すぎじゃね?
鬼丸どうなってんだよ。
水の鬼神ってことは少なくともあと火の鬼神はいるってことだよなw
水ですらこの強さなんだから火の鬼神なんかが来たら町中火の海になりそうだな…
次は金の鬼神だろ
水を操るって水の玉の力だよな
ひょっとして龍神の玉を手に入れる為に捨てた七つの玉から生み出されたとか?
当たりの鬼神・クモ男!!
第211話 巨大な力 の巻 1/3
水のトゲによって釘付けにされ身動きできない刃。
レインは水魔の太刀を手に、とどめを刺そうと歩み寄る。
そのとき上空のムサシは気がついた。
屋上にいる刃のもとから、わずかな風が流れ出していることに。
「死ねっ!!」
レインの太刀が振り下ろされる中、刃は強く吼え猛った。
すると刃の剣の柄の根元で、はめ込まれた玉が光を放つ。
玉の中には 『風』の一文字が浮かび上がっていた。
次の瞬間、激しい竜巻が生じ、学校の上空の雨雲が吹き飛ぶ。
「さ、さすが風雷剣だぜ… 風が味方をしてくれる…」
風の力によって雨は降りやみ、屋上の水もすっかり乾いてしまった。
これで五分と五分、水を使った攻撃は使えまいと刃は言う。
しかしレインは水魔の太刀によって水を作り出すと、
その巨大な水の固まりを刃に向かって放ってみせた。
どうにか防ぐ刃だが、体力を消耗しすぎて剣と体の光も消えてしまった。
ひとまず建物の陰に隠れる刃を、水魔の太刀が襲う。
肉体以外のあらゆる物体を透過する太刀は、
壁の存在をもろともせずに刃に傷を負わせた。
しかし刃はその性質を逆手に取り、太刀を腕の脇に挟み込んだ。
「へっ! 体しか斬れねーんなら… 体で受け止めるまでだ!!」
相手の武器を止めて形勢有利となったかに見えたが、
レインはそのまま剣を振るい、刃の体を床へと叩きつけた。
更に上空へ向けて太刀が振られると、刃の体は太刀からすっぽ抜けてしまった。
第211話 巨大な力 の巻 2/3
「そこまでだ!!」
空中に投げ出された刃に、水魔の太刀が襲いかかる。
しかし次の瞬間、レインの攻撃は空を切った。
―― ヒラッ
宙を舞うのは刃が着ていた学ラン。
空蝉の術によって攻撃を逃れた刃は、素速く床を蹴ってレインに斬りかかった。
レインもまた剣を構えるが、物体を透過してしまう水魔の太刀では
刃の剣を受け止めることはできない。
互いの剣が相手の剣をすり抜け、二人の攻撃は交差した。
水魔の太刀が刃の肩口に食い込み、シャツの下から血が流れる。
「残念だったな…
オレの方がちょっとばかし… 早かったようだぜ…」
敵の体を深々と貫いていたのは、刃の剣の方だった。
レインの体は見る間に液状となって溶け出してゆく。
「や、やはり… 剣を持たせる前に殺すべきだったか…
だが… うぬの微々たる力では… 鬼丸様には勝てぬ…
鬼丸様の呼び起こす巨大な力に… 押しつぶされるがよいわぁ!!」
断末魔の声を上げて水の鬼神は消えた。
あとには多量の水と水魔の太刀だけが残された。
校舎の中ではレインの出したトゲがただの雨水へと戻っていく。
第211話 巨大な力 の巻 3/3
折しもチャイムが鳴り、教室から出てくる教師が一人。
どこかで見た顔だと思えば、連載初期に刃をいびったりしていた、
剣道五段の須堂先生ではないか。(コミックス1〜2巻参照)
「な、なんだこの水は!?
―― ったく、掃除に手を抜きやがっ… て…」
廊下にたまった水に怒る須堂は、すぐに学校の異常に気がついた。
壁や天井に穴があいて校舎がズタボロなのだ。
他の生徒たちも出てきて、呆気に取られた様子でそれを眺める。
「コラー! いったい誰の仕業だー!?」
「台風でも来たんじゃないですか?」
その頃、鬼丸は黒鬼軍団を引き連れ、ある洞窟の奥に来ていた。
そこにはしめ縄に囲われ、台座に突き刺された一本の剣があった。
鬼丸はその剣を引き抜き、刀身をへし折る。
「これで4本目… 残りはあと4本か…」
まだ風の力は使えたのか
なんだか知らないけど今4本目で残り4本って、
既に半分まで来ちゃってるのかよ。
でも八本って半端な数だな。末広がり?
風が使えるってことは雷も使えるんだよな?
なんで鬼丸は剣を折ってるんだろう?
手下に与える〜魔の太刀じゃないのか
>剣道五段の須堂先生
いたな、そんな奴
あの頃は刃もただの剣道小僧だったな
計八本ってまさか本当に七つの玉+龍神が来るのか?
鬼神を倒す→剣が手に入る→全国に戻す、みたいな展開か?
でもそれだと>509が言うように折ってる意味が解らないな
玉の鬼神だとすると、大とか当も出てくるんだろうか……
いきなり地底人だすんだから龍神とは関係ないだろ。
たぶん何かの封印でこれから鬼丸との剣争奪戦になるんだろ
でも、こういう封印を守るって話だと絶対封印解かれるんだよな。
封印されてる巨大な力……なんだろう
あと封印されてそうなのは龍神くらいだな
鬼系じゃないのか、やっぱり
有名どころで酒呑童子とか
強敵だった割に意外と早く退場したなレイン。
強さに見合った手傷を刃に負わせたし、悪霊のような
最期も執念を感じられて良かったけど。
破壊力抜群の巨大な水圧弾を剣から放つ構図が格好良かったぜ。
水の玉の扱いづらさとは対照的だな。
いや逆に考えるんだ
水の玉は上手くすればあんなこともできたんだと
刃初代龍神より玉の使い方下手だったみたいだしな。
>>517 九尾の狐あたりも有名どころかな?
8本の剣と数合わないけど。
>>521 玉探し編の天草四郎が、九尾のキツネの姿になってたような…
第212話 不穏な動き の巻 1/3
傷の手当てを終えた刃は、さやかに背負われて家路についていた。
レインが倒され、あとに残ったのは水魔の太刀だけ。
奴の残した言葉は気になるが、その意味を探るすべはない。
道の途中で刃は、例の占い師の老婆が歩いている姿を見つけた。
朝の一件を問い詰めようと、刃はさやかたちを置いて行ってしまう。
呆れたさやかとムサシは一足先に家に帰ることにした。
人混みをかき分けて老婆の後を追う刃だが、
細い路地を曲がったところで相手の姿を見失ってしまった。
刃が嘘つきババアと悪態をつくと、彼の頭上から返事が降った。
「なんじゃ… 誰かと思えば、今朝の小僧かえ…
ワシを嘘つき呼ばわりしとるのは…」
年に似合わぬ身軽さで建物の間を登っていた老婆は、
朝と同じ仏頂面のまま、刃の近くへ飛び降りた。
占いは外れだったと怒る刃に、老婆は
お前が殺されるのはあくまで近い将来だと言い返した。
さらに刃のケガを見て、命を狙われたのは確かだろうと指摘する。
しかし鬼に襲われたと刃が答えると、老婆の顔色が変わった。
老婆は日本の各地で封印の塚を荒らし回っているという
邪悪な鬼―― 鬼丸の噂を知っていたのだ。
そのために道行く人々の顔にも死相が見え隠れしているという。
噂が本当と分かった以上、自分は日本を脱出すると言い、
老婆はさっさと歩き出してしまった。刃は慌てて後を追いかけた。
第212話 不穏な動き の巻 2/3
日が傾いて夕方になっても、刃は峰家には帰ってこない。
さやかの両親たちも近所の忘年会で遅くなるため、
家にいるのはさやかとムサシ、それに十兵衛、小次郎だけだ。
さやかは留守の人々に代わって夕飯の支度をするため台所に立っていた。
「おい… さやか殿の料理… 大丈夫でござろうな…」
「さあ… いつもゲロ左エ門が作っとったからのー…」
三人が不安そうに見ていると、
さやかの持つフライパンが凄まじい炎を吐いた。
「せ、拙者、近くのソバ屋で済ましてくるでござるよ…」
「そ、それがしも…」
「ワシも……」
「なによ、それー!?」
小次郎を先頭にそそくさと席を立つ一同。
「それにほれ! もう外は真っ暗!
ワシら腹ペコで料理ができるまで待てんのじゃ!!」
ムサシが障子を開けてみせると、確かに外は真っ暗闇だ。
しかし冬と言ってもまだ夕方の四時。そこまで暗いはずがない。
外にあったのは暗闇ではなかった。
戸の向こうには、数え切れないほどの黒鬼がぎっしり詰めかけていたのだ――。
第212話 不穏な動き の巻 3/3
一方の刃は、相変わらず老婆に追いすがっていたが、
鬼丸の狙いを聞いても老婆は知らないと突っぱねるばかり。
代わりに老婆は、今頃次の刺客が来ているのではないかと刃に言った。
刃はさやかたちの身を案じ、慌てて峰家へと駆け戻った。
その後ろ姿を見ながら、老婆は深刻な表情を浮かべる。
(あれは覇王剣!! もしや、あの小僧…)
峰家ではムサシら三人が黒鬼を相手に奮戦していたが、
いかんせん数が多く、斬っても斬ってもきりがない。
そうこうする内にさやかが台所の奥へと追い詰められてしまった。
彼女は足もとに学校から持ち帰った水魔の太刀があることに気付いた。
さやかは太刀を構えて黒鬼たちを威嚇するが、敵は構わず近付いてくる。
「来ちゃだめー!!!」
さやかが声を上げて叫ぶと、なんと剣の先で水が渦を巻いた。
レインが刃にやってみせたように、太刀から巨大な水の固まりが発射され、
その攻撃は黒鬼の一団を家の外まで吹き飛ばした。
さやかが続けて放つ水の弾の前に、黒鬼たちはなすすべがない。
「やったやった―― ! 私って天才剣士〜〜!」
だがそのとき、煮えたつ鍋の下から不穏な声が響いた。
「バカどもが… ザコに手間取りおって…」
コンロの炎が激しく燃え上がり、見る間に形を変えていく。
水魔の太刀を持つさやかの前に現れたのは、
炎と鎧とを身にまとった、一人の鬼神の姿であった。
は、「覇王剣」だぁあぁぁ!?風雷剣じゃないのかよ!微妙に呼びづらいよ!
前回本編でもやっと風雷剣扱いされたのにぃ。
黒鬼ってあんな凶暴な顔してたっけ?
なんかもうインフレが進みすぎたようだな
いまの黒鬼は最初の八鬼より強いに違いない
この老婆の正体はなんなんだ。
きっと重要な役なんだろうな……。
今回の話全体的に暗くないか?
いつもの明るいノリは何処へ行ったんだ。いや、地底編からも薄々思ってたんだが
神と神が融合して王になるってランクダウンじゃん
そりゃお前、DBの神と界王みたいなものさ。
覇王って言葉自体、至上のもんじゃないんだよな
王道>覇道だから
534 :
マロン名無しさん:2007/07/09(月) 05:29:40 ID:FG8mvNh7
ここにきてさやかが戦力化か?
さやかが水魔の太刀使えたって…オイオイ何の脈絡もねーのな。
正義の心に目覚めたレインの意志が力を貸した…とか
そういう理由付けがあるならまだドラマにもなるが、
よりによって怨嗟の声をあげながら死んでいった敵の刀を使えるとはなぁ…
呪われるんじゃないかさやか。
>535
あれだ、ほら、水関係の神様である龍神の
その娘である乙姫の子孫だから
龍神というか龍王の娘だった気がする<乙姫
竜神の事を一般に竜と呼び
その竜の王を竜王と呼ぶんじゃなかったかな。
だからどちらでも問題ない。
時代や地域によって解釈は全然違うけど。
>>529 あの身軽さから見てババアが仮の姿であることは間違いない
シリーズ後半で別人のような正体を明らかにするんだろう
ぽっと出のキャラが風神雷神両剣の合体形態なんて
知ってるんだからなぁ…そりゃ怪しすぎるわ
中身はきっと絶世の美女に違いない(`・ω・´)
期待してるよ青山
風神雷神を知ってていかにも怪しいババア。
かぐやの思念体が実体化したんじゃねーの?
第213話 炎の鬼神登場!! の巻 1/3
「女… お前には用はない…」
台所に現れた鬼神の狙いは、言うまでもなく刃であった。
女だてらに刀など、と小馬鹿にされたさやかは、
水魔の太刀を構えて鬼神に挑みかかった。
「あんたなんか、わたし一人で十分よ!!」
「お前がこの炎の鬼神… バーナー様を倒すだと?
フッ… なめられたものだ…」
さやかは水の砲弾を発射して鬼神を攻撃したが、
バーナーが口から吹きだした炎にあっさり破られてしまう。
火は近くのふすまにも燃え移り、さやかは慌ててそれを消し止めた。
バーナーはここにいるはずの刃をいぶり出そうと、
次々に炎を放って峰家を破壊し始めた。
さやかは水魔の太刀で懸命に火を消すがとても間に合わない。
「あーん! わたしの服もCDもみんな燃えちゃう〜〜〜!」
「そんなこと言っとる場合か!!」
ムサシは黒鬼たちに取り囲まれ、ツッコミを入れるだけで精一杯。
刃が一向に姿を現さないため、バーナーは背中の剣を抜き、
一人ずつ仲間の首をはねると言い出した。
炎をまとった剣が最初に狙うのは、眼前のさやかである。
第213話 炎の鬼神登場!! の巻 2/3
そのころ刃は、一刻も早く峰家に戻るため車列の上を疾駆していた。
しかしレインにやられた傷が痛み、道路に転がり落ちてしまう。
刃をよけて急ハンドルを切った車から、積まれていたヨットが落下した。
刃はそのヨットに捕まり剣に強く念じた。
(か、風よ!!)
剣の根元の玉に 『風』の文字が浮かび上がる。
巻き起こった突風を受けて、白い帆がパンと張りつめた。
一方、猛火に燃え上がる峰家の中では、
今しもバーナーがさやかに太刀を振り下ろそうとしていた。
小次郎はさやかを助けるため、黒鬼の妨害を受けながらも刀を繰り出す。
「の、伸びろ物干竿!!」
伸びた魔剣はさやかの制服の襟(えり)を引っかけ、
彼女をバーナーのもとから救い出した。
しかし鬼神が物干竿を剣で叩き折ると、炎が刀を伝って燃え移り、
小次郎は全身火だるまにされてしまった。 「あちゃ!」
第213話 炎の鬼神登場!! の巻 3/3
「この炎魔の太刀に触れた者は、皆ああなる運命よ…」
今度こそ逃さぬとさやかに迫るバーナー。
抵抗もむなしくさやかが斬り捨てられようとしたとき、
柱に突き立った一本の剣が炎魔の太刀を阻んだ。
(ふ、風雷剣…)
さやかがハッとして顔を上げると、その次の瞬間、
障子を突き破って外からヨットが突っ込んできた。
壁に刺さったヨットの上で、刃は息を切らしながらも笑みを浮かべる。
「またしたな… さやか……」
これは1回負けて逃げるフラグ立ってるな
久々に峰家に深刻な被害が…涙目のさやかたんに同情します。
だからバ−ナー、貴様は余計な力の誇示などせず
さやかたんの服だけ燃やしてあっちっちじゃなくて
エッチッチな目に遭わせればよかったんだよ。
刃さっさと来ちまったじゃないか。ええ!?(*゚Д゚*)
ギャグ調で丸焼けになっただけで良かったな、小次郎
これが十兵衛だったら深刻なダメージを負ってるところだ
風雷剣改め覇王剣の雷神剣分はこの先どうしたらいいんだろうな
風神剣分はあんなに大活躍してるのに…
>>549 小次郎はゾンビだから不死身設定なのかも
炎魔の太刀も手に入ったら十兵衛に行くんだろうか
鬼神何人出てくるんだろう
毎シリーズ7〜8人は敵が出てる気がするから
今回もそのくらいじゃね?
炎の次は大地の鬼神あたりが出てきそうだな
んで最後には当たりの鬼神が出てくるわけですね
青山剛昌大嫌い
第214話 本体は一つ の巻 1/2
バーナーは現れた刃に向かってさっそく攻撃を仕掛けた。
小さな炎の玉が弾幕のように刃に降り注ぐ。
峰家の一角もろとも吹き飛ばされたかに見えた刃は、
畳を裂いて床下から飛び出し、バーナーめがけて斬りかかった。
バーナーは左手の巨大な盾でその攻撃を受け止める。
「肩慣らしは終わりだ!! そろそろ本気を出しやがれ!!」
「ああ… きさまもな…」
次の瞬間、バーナーの盾から凄まじい勢いで炎が噴き出した。
炎がかすめて火事になってしまった刃の頭を、さやかが水魔の太刀で消火する。
峰家の屋根には大穴があいた。まともに食らえば骨も残らないだろう。
バーナーは今度は、炎魔の太刀の先端に火炎の鞭を作り出し、
絡め取った刃の体を屋根へ床へと叩きつけた。
瓦を突き破って上空に投げ上げられた刃は、
体から光を発し、自分を縛る炎を引きちぎった。
落下と同時にバーナーに剣を振り下ろすが、なぜか手応えがない。
「バカめ… オレはこっちだ…」 「ここだここだ…」
いつの間にか分身したバーナーが、五人になって刃を取り囲んだ。
本体は一つのはずだが、姿といい武器といい、まるで見分けがつかない。
偽物に翻弄されるうちに、刃は背中を斬りつけられてしまった。
第214話 本体は一つ の巻 2/2
バーナーは傷を負った刃を見下ろし、
これで鬼丸様の野望を阻む者はいなくなると笑った。
その野望が達成されれば、世界中の者が恐怖に震撼するという。
「もっとも、この国の人間は恐怖を感じる前にすべて…
死滅するだろうがな…」
バーナーの不吉な言葉に刃は思わず歯噛みする。
そのとき剣の玉に 『風』の文字が浮かび上がり、
あたりにわずかながら風が吹き始めた。
炎魔の太刀には通用しないと鬼神はせせら笑うが、
刃はその姿を見てあることに気がついた。
(か、風よ!!)
にわかに突風が巻き起こり、刃の体を竜巻が包む。
鬼神の分身たちはそれには構わず四方から剣を突き出した。
―― ユラッ・・・
五本のうち四本の剣が揺らいだ。
ロウソクの火が風に吹かれて消えるよう、
炎でできた分身たちは竜巻に流され実体を失っていく。
竜巻の中から飛び出した刃は、残った一人をめがけて剣を振り下ろした。
刃の一撃は鬼神のかざした盾もろとも、バーナーの体を両断した。
こいつの剣は後でムサシか十兵衛が使うことになると予想
えーもうバトル終わり?
今回ムサシと十兵衛は何の役にも立たなかったな・・・
まぁ炎魔の太刀を手に入れれば、ちょっとは見せ場が増えるか?
物干竿折られたのは炎魔の太刀入手フラグだろ
バーナーよりレインの方が強かった気がする
漫画で炎キャラって案外弱いことが多いような。
>>564 残念ながら折れても問題ないことは十兵衛戦で証明済みだ
と言うか小次郎から竿を取ったら何が残るんだ
鬼丸が何かの封印を解くと日本は滅びるのか
また水没させんのかな…
小次郎は木材を一瞬で一万本の割り箸に変えるほどの
剣の腕の持ち主ですよ?刃より俊敏な太刀筋に違いない
実は物干し竿が○○の太刀の一つ
日本人全滅って‥鬼丸は「支配」が目的だったんじゃなかったのか?
>>569 だが小次郎は十兵衛が初見で見切った雷斬りの未完成バージョンごときに
「なんだ今の技は!?」とかビビッってた程度の実力ですよ?
>>566 ジョジョのアヴドゥル思い出すなぁ
炎自体は強力そうなのに…
>>571 日本人は死滅する+世界中が震撼する…だから、
日本は全滅させるけど他の国は支配する気なんじゃないかね
よくわからんけど…
なんか鬼丸凶悪度がましてるな
前はもうちょっと抜けてたのに
この漫画もとうとうまとめに入ったか
第215話 隠された書 の巻 1/3
風の力により炎の鬼神 ・ バーナーを打ち破った刃。
刃は倒れたバーナーに、鬼丸が今どこにいるのかを問う。
今更知ったところで無駄とせせら笑いながら鬼神は答えた。
鬼丸は今、関が原で五つめの封印を解いており、
すべての封印が解かれたとき邪悪で巨大な力が甦るという。
「だ、だから何だよ!? その巨大な力って…」
「フフフ… そ、それは…」
―― ドウ・・!
「口の軽い奴め… ペラペラしゃべりおって…」
突如として現れた黒鬼が、
バーナーの背中に剣を突き刺し、言葉の続きを封じた。
黒鬼の持つ太刀が激しいエネルギーを発し、
バーナーの体は周囲の空間や武具もろとも消し飛ばされてしまった。
刃はその正体を黒鬼ではないと看破し、風雷剣で斬りかかる。
「フフフ… その程度の力で鬼丸様に逆らおうとは… 片腹痛いわ…」
黒鬼が現した本性は、角と牙がはえたドクロの顔をし、
黒いマントに身を包んだ不気味な姿であった。
黒マントの鬼が畳に太刀を突き立てると、そこから黒い影が伸び、
刃の体を足から飲み込みはじめた。
鬼は刃を放ったまま壁に溶け込むようにして立ち去ろうとする。
逃げる気かと刃が叫ぶと、鬼はただ一言を残して姿を消した。
「関が原で会おうぞ…」
第215話 隠された書 の巻 2/3
ムサシとさやかは、影の中から刃の体を引っぱりだした。
黒鬼の一団もそろって引き上げたようだ。
ちょうどその頃――。
「ヒョッヒョッヒョ… 楽しい忘年会じゃったのう…」
「ほんとですわ…」 「刃達も呼べばよかったゲロよ…」
ご隠居、さやかの両親、それにゲロ左エ門とカゲトラは、
とても良い気分で夜道を帰宅した。
一行は笑顔で峰家の門をくぐる。
「ただい… ま…」
彼らが見たのは、こんがり焼け落ちて煙を上げる母屋の姿であった――。
さて、翌日の朝早く、刃、ムサシ、それにさやかの三人は、
庄之介の背に乗って関が原を目指していた。
しばらく飛ぶと竹やぶの真ん中から煙が上がっているのが見えた。
見れば地面が大きくえぐられており、数人の僧が倒れている。
どうやら鬼丸の手によって封印の塚が破られたあとのようだ。
第215話 隠された書 の巻 3/3
刃らは僧侶の一人を助け起こし、封印に関する詳しい話を聞いた。
封印の塚は全国に八つあるが、他の塚の場所を知るためには、
各地の 『封じの岩』に収められた 『封印の書』を見るしかないという。
この塚にも 『封じの岩』はあるが、鬼か魔物でなければ壊すことは不可能、
鬼丸はどこかの塚で岩をこじ開けたのだろうと僧侶は語った。
『封じの岩』に斬りかかる刃だが、案の定、見えない力にはね返されてしまう。
しかしそのとき、刃は自分に語りかける不思議な声を聞いた。
『斬るのではない… 触れるのだ…』
刃の心に直接響いてくる声の主の姿は、
髪をみずらに結い、首に曲玉をかけた、古代人のように見える。
『我が血を引きし少年よ… さあ、触れるがよい…
そのみずからの手で未来を切りひらくのだ…』
言われたとおり刃が 『封じの岩』に触れると、
岩は何の抵抗もなしにぱっくりと割れ、中から一封の書が現れた。
刃はどこか懐かしい気持ちを覚えつつ封印の書を開いた。
中には日本の地図が描かれており、八つの塚の位置が記されている。
塚が破られた地は赤い色で塗りつぶされてしまうようだ。
南から北へと進む赤が次に到達するのは――。
「と… 東京!?」
ドクロの鬼の言葉は、刃を塚から引き離すための策だったのだ。
三人は庄之介の背に飛び乗り、一路東京へと急いだ。
なんか変な先祖でてキター
バーナーの扱いの悪さヒドス。峰家の損壊も…前にも書いたけど
正義の英雄囲ってるこの家の被害は国から補助金でももらわないと
割に合わないなー。w続く3番手は鬼丸軍団のトレードマークとも言うべき
ドクロ+角の鬼神か。曲者っぽいな。
さやかが水魔の太刀使える理由は結局フォローなし。何だかなー。
バーナーの小物っぷりが凄い。確かにしゃべりすぎだw
今回出てきたドクロは結構後まで生き残りそうだな
鬼丸戦前の最後の強敵みたいな感じになるんでは?
あーん!バーナー様が(ry
このドクロは影の鬼神なんかね。
影に飲み込まれたら一環の終わりっぽいな。コワス
ワープ使う敵がついに出てきたか……。
黒鬼がしゃべった!?ってとこの演出は熱かった
新しい鬼神のデザインもかっこいい
でも最近なんか敵がガチすぎて、YAIBAっぽくないという感じもする
少年漫画としては今の方が面白いのかもしれないけど…
クモ男が浮きまくりで不憫です><
あーん!炎魔の太刀が消えた!
そういや一緒に吹っ飛んでるな
剣をそろえて鬼丸に対抗するんじゃなかったのか・・・
剣豪連中が特殊剣持ったらかなり戦力になるんだろうなぁ
刃の先祖らしき奴は日本神話ネタなんだろうか
でも日本神話ってアマテラス大御神しか覚えてない・・・あれは女だよな
大家族の末っ子か何かで、兄たちにいじめられる奴は何だっけ?
鉄家家系図、ってのはないのか
また東京が壊滅するのか…
さやかの時も思ったんだけど血統からして
特殊な存在ってのは好きじゃないなぁ。
刃の場合はまだ当たり障りのない範囲だけど
元々の設定が「伝説の侍」というよく考えるとさっぱり分からない奴だからなあ>刃
実は古代からタイムスリップしてきた高貴な身分の人間とかじゃなかろうか。
第216話 復活の鼓動 の巻 1/3
都心のど真ん中、とある横断歩道に、穴のような黒い影が生じた。
「ナハハー、あんさん、えろお便利な技 持ってまんなー。
もう東京についてもうたでー」
影からは先日のドクロの鬼神とクモ男、そして魔王・鬼丸が姿を現した。
驚き慌てる一般人たちをよそに、三人は封印の塚を探す。
クモ男が持つ 『封印の書』によると、塚があるのは確かにこの近くだ。
ただし建ち並ぶビルが邪魔で容易には見つけられそうにない。
「フン… ジャマな物は取り除けばよかろう…」
鬼丸は事も無げに笑う。
道路に並んだ車が三人に向かってクラクションを鳴らすが、
鬼神が道路に剣を突き立て、帯状の影を生じさせると、
車は乗っている人間もろともその影の中へ引きずり込まれてしまった。
「雑音は消え失せました… あとは存分に…」
「うむ…」
鬼丸はさっそく魔王剣を振るって街を破壊しはじめた。
断ち落とされた建物が崩れ、人々は逃げ惑う。
あたりは見る見るうちに瓦礫の山と化したが、
その無惨な地面のどこにも封印の塚は見当たらない。
第216話 復活の鼓動 の巻 2/3
「ええい、どこだ!! どこに埋もれておるか!?」
都庁の前に降り立った鬼丸は、魔王剣の刀身を深く地面に突き刺した。
地中から炸裂した凄まじい力が、庁舎を木っ端微塵に吹き飛ばす。
土煙が引くと、その下からは一本の古びた剣が現れた。
鬼丸はにやりと笑い、その柄(つか)に手をかける。
(いにしえの闇に眠りし、邪悪な魔物よ…
お前を封じ込めたこのトゲを、またひとつ抜いてやろう…)
(そして目覚めるのだ…)
(全人類を恐怖の底にたたき込み、世界を我が手に治めんがために!!)
鬼丸が台座から剣を抜くと、一筋の光の固まりが雲へと昇っていった。
残るは二つ……二つの封印を解けば完全に復活する――。
鬼丸はそう言って笑い、封印の剣をへし折った。
そのとき、鬼丸のもとへ一陣の風が届く。
「鬼丸ー!!」
地図を頼りにやって来た刃が、ついに鬼丸のもとへ追いついた。
しかし刃が振り下ろした剣を受け止めたのは、
宿敵 ・ 鬼丸ではなく、あのドクロの鬼神であった。
「やめい、ダークよ…
こんな奴を相手にしても時間の無駄だ… こんなザコをな…」
第216話 復活の鼓動 の巻 3/3
鬼丸は戦おうとする部下を制し、
代わりに次の封印の塚へと影の道を作らせた。
刃が怒りも露わに追いすがるが、影は鬼丸たちを飲み込んで消えてしまった。
あとに残されたのは空っぽの塚と、破壊された東京の街だけだ。
―― ド ッ ク ン
刃は不意に地面の揺れを感じ取った。
一人驚いている刃に、ただの地震だろうとムサシは言う。
しかし刃は言い知れぬ不気味さを感じてならなかった。
(じ、地震じゃねー!!
なんか気色の悪い… 鼓動のような…)
(なんだ!?)
今はただ静かに海原に浮かぶ日本。
―― ド ッ ク ン
しかし列島の底からは、確かに奇妙な鼓動がこみ上げていた。
水・火・闇……やっぱ龍神関係じゃないか、コレ
こんだけ露骨な破壊活動して鬼丸人間として後戻り効くんかいな。
封印?の剣はどれも中々面白いデザインなのに使い捨てで壊されるのは残念だ
シリアスな場面でもクモ男は場を和ませてくれるなあ
>「ナハハー、あんさん、えろお便利な技 持ってまんなー。
> もう東京についてもうたでー」
鬼神って鬼丸達が作ったんじゃないのかな。
一体どっから連れて来たんだ……地底?
都庁ってマンゲツにも壊されてた気が…
「な、直したばかりの新都庁が〜」
今回も地の底から何かが…
・8本の剣で封印されてる
・邪悪な魔物
・地中に埋もれてる
イメージわかねぇ・・・なんだ魔物って
でも今回のラスト見ると思ったよりデカそうだな
八百万の神々が大暴れする予感
ヤイバ VS 800万の神々
文字通りだったら多すぎるわw
でも古代の邪神復活とかはありそう
第217話 最後の封印 の巻 1/3
鬼丸によって激しく破壊され、封印の塚を破られた東京。
刃らが峰家に戻ってみると、家にいた小次郎たちは
東京の事態にはつゆほども気付いていなかった。
「い、いやあ、ずいぶん派手な祭りだなあって、ハハハ…」
「それがしは、てっきり運動会だと…」
……ともあれ残りの封印の塚は、東北と北海道の二つ。
鬼丸が次に向かったと推測されるのは東北の塚だ。
一行は東北に出向き封印を死守しようと出立を決めた。
だがそのとき、峰家の庭にあの占い師の老婆が現れた。
老婆は東北に行くのは無駄なことだと告げる。
今から東北に向かったところで鬼丸に先んじるのは不可能、
それよりも北海道へ先回りして最後の塚を守れというのだ。
ぐずぐずしていると 『魔物』が復活してしまうと老婆は言った。
封印されたものの正体を初めて知り、刃たちは驚愕の色を浮かべる。
「そうじゃ、魔物じゃ…
紀元前… いや、それよりはるか前… 世界全土を焼き尽くし、
神々までも震え上がらせた太古の魔物じゃ…」
第217話 最後の封印 の巻 2/3
老婆は更に、ここにいるすべての者に死相が出ているとも告げた。
それはすなわち鬼丸の計画は止められず、みなが殺されるということ。
占いによってあらゆる未来が見通せるらしい老婆だが、
それならばなぜ、とムサシは問う。
先の見えた戦いになぜ自分たちを差し向けるのかと。
老婆は答えた。未来はあらかじめ定められてはいるが、
人の行動いかんによって変えることもできる。
刃ならば、魔物が復活する前にあの鬼を斬り、
予知された未来を変えられるかも知れない――。
「覇王剣を持つお前ならな!!!」
老婆の意味深げな言葉に驚く刃。
彼らが一瞬目を離した隙に、老婆の姿は忽然と消え失せていた。
刃たちは老婆の意見に従い、北海道の塚へと向かうことになった。
刃 ・ ムサシ ・ さやかの三人は庄之介の背に乗って飛び立つ。
十兵衛たちは後から電車で来る手はずだが、さやかと刃は少々気がかりのようだ。
十兵衛はともかく、小次郎は興味のない戦いには首を突っ込みたがらない。
しかしムサシは心配はいらないと言った。
老婆の予言が本当なら、世界は魔物の力で崩壊してしまう。
「そうなれば女遊びどころじゃなくなるからのー」
「なるほどね…」
611 :
マロン名無しさん:2007/07/19(木) 20:59:06 ID:71wHnuJa
第217話 最後の封印 の巻 3/3
封印の地図に従って三人が降りた場所は、
あたり一面とがった岩の突き出している不気味な大地。
塚らしきものはどこにも見当たらない。
三人が必死に周囲を探すうち、東北の塚は鬼丸の侵略を許し、
塚の状況を映し出す地図も赤く染まってしまった。
「は、早く探さなきゃ〜〜!」 「鬼丸が来る〜〜!」
慌てふためくムサシらをよそに、刃は一つの岩を調べていた。
見た目は他の岩と変わらないが、触ってみると異様に冷たい。
刃がその岩めがけて剣を振るうと、中から氷に収められた封印の剣が現れた。
そのとき―― 地面に浮かび上がった真黒の影が、
氷の塚を囲むように円を描いた。
それが意味するところを悟り、三人は塚を背にして剣を構える。
「ぬかるなよ、刃… 今度は奴らも死に物狂いじゃ…
おそらくこれが奴らとの、最後の戦(いくさ)じゃろうからのう!!」
「おう! わかってらー!!」
そう答えた刃は緊張の面持ちで前を見つめる。
ぐるりを取り囲んだ影の中から、黒鬼の軍勢が続々と現れ始めた。
うっわーついに最終決戦宣告来たよ。
今回の戦いでYAIBA終わっちまうのか?
まぁそうすぐにはキまらんだろうが。
見つめ合うジジイとババアの図が何とも。
あとゾンビの小次郎に死相が見えるものなのか?
さやかは小次郎と一緒に来させて
代わりに十兵衛を連れてくるべきだろ
一緒に電車に乗る小次郎と十兵衛ってかなりシュールなんだが…
あいつら共通の話題とかあるんだろうか…
時代劇の殺陣の甘さを辛口批評しあうんだよ
で、あの占い婆はなんだったの
ばあちゃんはきっとヤイバがピンチになると真の姿を…
実は婆さんが魔物そのものだったりしてな
占いつながりで卑弥呼の子孫とかなんじゃないかと予想している<婆さん
今回の鬼丸最終決戦編の解説、案内役だろ
まあ別にここでフェードアウトしても事情通の占い師で済むが。
最後の戦か……
やはりこのシリーズで鬼丸とは決着つける気なんだな
でも今の刃では鬼丸に勝てそうにない
せめて龍神剣があればな
単なる好みの問題だが
龍神剣と覇王剣のどっちが欲しいかと聞かれればだんぜん龍人権だなw
ホントは凄い力を秘めてるんだろうけど覇王剣にはあんまり魅力感じないんだよね
覇王剣はデザインがなー。何で急に緑色が基調になるのかと。
ただ能力的には火とか水とかよりも風雷の方が好きだけど。
ピンチになった時、覇王剣に龍神の力が宿り、覇王龍神剣にパワーうp
デザインは覇王剣の方が好きだ
風の玉の脇役具合がいい
覇王剣のデザインもかなりかっこいいと思うんだが、
やっぱ雷神剣系のデザインの方が愛着があるというか、
覇王剣はいまだに違和感を感じる
「それがしは、てっきり運動会だと…」
完全に現代人だな、十兵衛
第218話 闇の鬼神の恐怖 の巻 1/2
封印の塚を背にした刃、ムサシ、さやかの三人。
彼らを取り囲む黒鬼の数は千をくだらない。
いっせいに襲いかかってきた敵たちを、
覇王剣、水魔の太刀、そして宮本武蔵の二刀流が迎え撃つ。
そのとき、塚から少し離れた地面に黒い影の道が開き、
中から三つの人影が現れた。
鬼神ダーク、クモ男、そして魔王 ・ 鬼丸である。
思わず飛び出そうとする刃をムサシが強く制した。
今はまず目の前の黒鬼たちを片付けねばならない。
鬼丸はおもむろに魔王剣を構えると、
その邪悪な力を振るい、巨大な波動を塚へと飛ばした。
波動は氷の塚に直撃し、凄まじい爆発を引き起こす。
黒鬼の一団がその巻き添えを食い、チリかあくたのように吹き飛ばされた。
しかし土煙が晴れてみると、封印の塚には傷一つない。
塚の陰に避難した刃らも無事であった。
一筋縄では壊せぬらしい塚を見て、
鬼丸はまず邪魔な刃たちを片付けようと考えた。
進み出たダークに鬼丸は刃との戦いを任せる。
ダークはにわかに姿を消すと、刃の影の中から出現し、
黒い太刀を振るって不意打ちを仕掛けた。
「私は暗闇を自在に操ることのできる、闇の鬼神… ダーク!!!」
ダークの太刀を止めて刃は笑った。
「へっ! オレだって風を操れる、サムライ… 刃だあ!!」
第218話 闇の鬼神の恐怖 の巻 2/2
竜巻を避けて間合いを取ったダークを刃は追いかける。
その隙をついて黒鬼たちが塚を襲った。
背後からの攻撃にさやかが甲高い悲鳴を上げる。
「さ、さやか!!」
しかしそのとき、天才剣士・佐々木小次郎がさっそうと現れ、
さやかのピンチを救ったではないか。
「おお… ようやく追いついたか!!」
「十兵衛達は?」
「奴らはあとで来る!!」
さやかの質問にそう答え、小次郎は刀を振るって黒鬼と戦いはじめた。
「さあ刃殿!! ここは拙者達にまかせて、おぬしはあやつを!!」
「ありがとよ、小次郎!! 恩に着るぜ!!」
刃はさっそく覇王剣を構え鬼神ダークに挑みかかった。
体にまばゆい光をまとい、ダークと互角に斬り結ぶ。
刃のスピードをまずまずと認め、鬼神は地面に剣を突き立てた。
「だが…ダークゾーンでは… そうはいくまい…」
刃の足もとに黒い影が伸び、その体が闇へと沈みはじめる。
地面に剣を刺してこらえようとする刃だが、
ダークが太刀に力を込めると、闇はたちまちその口を広げた。
叫ぶさやかの声もむなしく、刃の体は片手だけを出して闇に飲み込まれてしまった。
ヤイバ……お前元々雷神剣の使い手……
なんかダークの技強そうだな
覇王剣の光パワーで対抗すんのかな?
十兵衛はどこにいるんだ・・・メリットなしに小次郎が張り切るのも違和感有るな
「そうなれば女遊びどころじゃなくなるからのー」
>633
カゲトラを電車に乗せようとして駅員に捕まったのでは…<十兵衛
自分から結構な数の黒鬼吹っ飛ばしちゃったよ鬼丸。
闇の鬼神か
さては正体はケロ吉だな
またドエライ懐かしい名前を…
無事なんだろうなアイツも。
>>631 >「へっ! オレだって風を操れる、サムライ… 刃だあ!!」
確かにこれには何とも言えないモヤモヤを感じたw
地底編以降、お役立ち度が小次郎>>十兵衛になってるな
ぶっちゃけ、かぐや編以降十兵衛が小次郎より目立ったことがない気がする。最後の見せ場はハンゲツに乗っ取られてた頃だな……
つーか最近の小次郎のお役立ち度は異常
青山がこのスレを見ているとしか思えない
× 小次郎のお役立ち度
○ 物干竿のお役立ち度
>>639 忘れられた雷神カワイソス
付き合い長いのに……
影が閉じてしまったら脱出できないのでは?
第219話 覇王剣の秘密 の巻 1/3
「沈め、鉄 刃…
すべてを飲み込む… ダークゾーンへ…」
刃の体はついに、黒い闇の中へと沈み込んでしまった。
そこは何も見えず何も聞こえない空間。水の中のように体が重い。
満足に動けない刃に対し、闇を操るダークは自由自在に攻撃を仕掛けた。
刃は黒い太刀に幾度も斬りつけられ、
ボロボロになった鞘が外の世界へと放り出される。
その様子を見たムサシは、急いで小次郎に指示を飛ばした。
「小次郎! 物干竿じゃー!! その伸びる刀で、刃を救出せい!!」
しかし黒鬼と交戦中の小次郎は答えた。
「い、今は黒鬼達で手いっぱい… そんなヒマはござらん!!」
「この役立たずめ!!」
一方、ダークゾーンの中の刃は、
圧倒的に不利な状況を前に、負けを覚悟しつつあった。
しかしそのとき、刃の心の中に彼を叱咤する力強い声が響く。
―― 暗闇を恐れてはならぬ!!
―― 信じるのだ、自分の力を…… そして、覇王剣の力を!!!
声の主は、なんとあの龍神。
龍神は驚く刃に、覇王剣の秘密を語りはじめた。
第219話 覇王剣の秘密 の巻 2/3
覇王剣は、かつて邪悪な魔物を倒すために神々が作った聖剣であった。
魔物を打ち倒し、封印の刀で地中に封じ込めたあと、
神々は強大すぎる聖剣を二つに分けた。それが雷神剣と風神剣だ。
しかし光があれば影が生じるように、月では覇王剣に相対する魔剣が生まれた。
その魔剣をもって今また魔物を復活させようとしているのが、
魔王剣の使い手 ・ 鬼丸である。
覇王剣はその邪悪な気を感じ取り、再び一つとなった。
すなわち覇王剣は、魔王剣を打ち倒すように宿命づけられているのだ。
しかし魔王剣は、星をも砕くほどの怖ろしい魔剣。
それに匹敵する力が覇王剣にあるなどと、刃は信じることが出来ない。
すると龍神はさもおかしげに笑った。
―― フハハハ…
―― 今のお前はその剣をサヤに収めたまま斬りつけておるようなもの…
―― 剣の秘める力を微塵も出しておらぬ…
龍神はこうも言った。
真の力が解放されれば、決して魔王剣には劣らないと。
そうこうする間にも鬼神ダークは執拗に攻撃を仕掛けてくる。
闇が触手のようにうごめき、刃の四肢を拘束する。
剣の本当の力を出そうと雄叫びを上げる刃だが、
覇王剣はぴくりとも応えず、刃はいたずらに傷を負うばかりだ。
第219話 覇王剣の秘密 の巻 3/3
「フフフ… たわむれの相手にもならぬわ…
ざれ事はしまいにして、首をちょうだいしよう…」
ダークは静かに笑い、最後の一撃を加えようと太刀を構えた。
じれて歯噛みする刃に、龍神が強く呼びかける。
―― 叫ぶのではない! 心の中でほえるのだ!!
―― 全神経をその切っ先に集中し、身も心も覇王剣と、
―― 一体となれぃ!!!
ダークがとどめを刺そうと斬りかかったそのとき、
空の黒雲を裂いて、ダークゾーンへと雷が落ちた。
『 ズ シ ャ !! 』
まばゆい稲妻が刃の体に直撃する。
鬼神はその余波によって吹き飛ばされた。
覇王剣のつばに埋め込まれていた玉が 『雷』の一字を映し出す。
そして柄(つか)の根元の玉には 『風』の文字。
刃の体から紫電と疾風とが、激しい勢いでほとばしり始めた――。
一人風雷波!?
なぜ龍神。龍神剣寄こせよ
ちょw 龍神とか今の展開に全然関係ねーだろww
何でいきなり出てくんだよ、適当だな青山wwww
覇王剣が聖剣で、風神剣と雷神剣がその片割れなら‥‥
あの風神雷神は一体なんなんだ?
龍神覇王剣の伏線?
オイオイ龍神来ちゃったよ…超後付けで覇王剣の出自が
分かったのはいいけどダークの武器の名前は何てんだろ。
闇魔の太刀?語感悪w
風神雷神の存在は抹消されました
黒歴史です
>>652 鬼丸が日本滅ぼそうとしてるのは風神に乗っ取られたからだよな…
正直覇王剣なんてなかったほうが平和だったんじゃね?
鬼丸は風神に乗っ取られたというより邪心により鬼になり風神を制御したってことじゃない
じゃなけりゃ自分の事風神って言うはず。
龍神が出たって事は最終編だけあって今までのキャラオールスターになるのかな
>>652 神々が覇王剣を二つに分ける
→それぞれの剣を雷神と風神に守らせる
→しかし当初の目的を忘れてケンカしだす雷神風神
きっとこんな感じだったんだ
さやかがモノローグで「小次郎…」なんて言うのは初めて見た気がする。
さやかってそんなに小次郎をアテにしてたのか?
ここぞという時に働いてくれなくてガッカリしたんだろ
小次郎、バーナー戦のときはちゃんとさやか助けてたのに
やはり相手が女ということで働きが違ったのか
―天才小次郎の内部葛藤の図―
女→この身に変えてもお守り申す!
男→拙者は人助けをするほど暇ではござらん
魔王剣はかぐやが月を治めるために作ったとかいう設定だった気がするが
それと覇王剣は何の関係があるんだろう
覇王剣の威力を見て感動して、魔王剣を作ったということになるのか?
>661
やみくもにつっこんでもな…
第220話 ダークの切り札 の巻 1/3
雷と風の力を解放した覇王剣。
刃の体に膨大なパワーが流れ込む。
その凄まじい光にあてられ、暗黒の空間にはひびが入り始めた。
「ダークゾーンに、亀裂が…!?」
ダークがたじろいだ次の瞬間、鬼神の操る暗闇はガラスのように砕け散った。
激しい爆発が生じ、ダークゾーンの二人は元の岩場へと舞い戻る。
吹き流された土煙の奥から、雷と風を身にまとった刃が現れた。
「オメーの自慢のダークゾーンも…
この覇王剣の前には、消え去るのみ!!」
刃は目にも留まらぬ速さで鬼神に迫り、覇王剣を振り下ろす。
太刀でそれを受けたダークだが、覇王剣はダークの刀を砕き、
更に岩だらけの大地までをも斬り落とした。
覇王剣の先から雷をまとった竜巻が放たれる。
ダークと鬼丸を乗せたまま崩れゆく地面は、その攻撃により粉々に砕けた。
「な、なんちゅーパワーや…」
危うく難を逃れたクモ男が、背後の惨状を見て呆気に取られる。
鎧のジェット噴射で空中に飛んだ鬼丸は、眼下の光景を眺めて笑みを浮かべた。
「フン… 少しはマシになったか…」
第220話 ダークの切り札 の巻 2/3
一方のダークは、またしても刃の影から奇襲を試みたが、
刃はそれを振り返りもせずに受け止めた。
このままでは勝てないと考えたダークは、
両の腕で逆三角をかたどり、そこに奇妙な光を生じさせる。
空間を切り取るような三角形の枠が、鬼神の手から放たれ刃を狙った。
刃が攻撃をかわすと、その枠は塚のそばにいた黒鬼二人に当たり、
彼らをピラミッド型の空間の中に閉じ込めてしまった。
「これが闇の鬼神ダークの最後の切り札、
暗黒のトライアングル… デルタゾーンだ!!」
ダークが両の手を近付けると、その動きに同調してピラミッドがひしゃぐ。
手のひらが完全に合わされたそのとき、
黒鬼を閉じ込めた空間は、はじけるようにして消えてしまった。
デルタゾーンは二度と帰れぬ異空間への入り口。
そこに入った者はダークを含め、なんびとたりとも抜け出せないという。
それでもかわすことは容易だと言って、刃には動じる様子がない。
第220話 ダークの切り札 の巻 3/3
しかし鬼神がデルタゾーンで狙ったのは、
刃ではなくその背後のさやかであった。
よける間もなくデルタゾーンに捕らわれてしまうさやか。
娘を助けたければ剣を捨てろと、闇の鬼神は刃をおどす。
「くそったれ!!」
さやかはダメと泣き叫んで刃を止めるが、
彼女を見捨てることはできず、刃は地面に刀を叩きつけた。
「フン… もっと骨のある男だと思ったが…
くだらん感情に流される、ふぬけた青侍だったとは…
残念だ… うせろ!!」
鬼神は刃に向けてデルタゾーンを放った。
どうすることも出来ず攻撃に身をさらす刃を、
次の瞬間、何者かが脇に抱えて助け出す。
武将の甲冑に陣羽織―― そこにあったのは先代龍神の姿であった。
龍神って実体化できたのか。
幽霊みたいなもんで物には触れないのかと思ってた。
覇王剣になってから何故か見せ場のない雷の能力だが
今回の地割れを起こした斬撃や電光石火の超スピードが
それに当たるんだろうか。(体の発光自体は前からあったが)
風雷ミックスの波動技、微妙にインパクト薄い気がする。
青山も龍神が邪魔に感じてきたんだろうな
このシリーズ鬼丸がいつにも増してラスボスの風格が漂ってるので凄く嬉しいぜ。流石は最後の戦なだけはある。
>>671 むしろ龍神をわざわざ出す意味が解らん
龍神覇王剣への伏線なのか?
>>673 俺の予想としては、鬼丸側を強くしすぎた(鬼神を刃並にしてしまった)ので龍神を助っ人として出したんだと思う。
だけどやっぱり、覇王剣強くすれば良くねって考えに
むしろ、鬼丸が風神と融合したように
ヤイバも龍神と融合してパワーうpするんじゃね?
ピッコロとネイルみたいな感じに
次週辺り龍神がダークに辛勝するか、圧勝するも鬼丸に一撃加えて倒れると思う
ダークを倒すか健闘したあと
龍神パワーを託して消えるという展開が目に浮かぶ
JOJO第一部のツェペリさんみたいな感じで
鬼丸は東京の封印を解く頃に刺客を差し向ければよかったのに
「フン… 少しはマシになったか…」
とか
「バカめ…」
とか
鬼丸は刃に何か期待している所でもあるのか
突き放すような言動をしながらも
刃が立ち向かってくると微妙に嬉しそうな顔をする
それがタケちゃんの愛情表現です
タケちゃんはドSなんです
>デルタゾーンは二度と帰れぬ異空間への入り口。
>そこに入った者はダークを含め、なんびとたりとも抜け出せないという。
わかりやすい死亡フラグが…
小次郎が1コマしか出てない…
役立たず…
>>682 言われなきゃ一コマいることにすら気付かなかった
第221話 さらば龍神 の巻 1/3
『フフフ… 相変わらずお前は甘いのう…
好きなおなごを人質に取られたぐらいで、自分の剣を手離すとは…』
現れた龍神にそう言われ、刃とさやかは思わず赤面する。
一方ダークは、打ち捨てられた刃の剣に手を伸ばした。
『そら見ろ… 敵に覇王剣を拾われてしまった… 侍としては失格だな…』
龍神の指摘に刃は歯を食いしばった。
『だが、そこがお前のいいところでもある…』
「へ?」
龍神は刀でデルタゾーンに斬りつけ、閉じ込められていたさやかを救出した。
デルタゾーンが破壊されたことにダークさえも驚きの表情を浮かべる。
龍神は大地が無闇に荒らされたために、再びこの地上に舞い戻った。
刃以上の力を見せつける龍神は、それでも覇王剣の力には遠く及ばないと話す。
刃は覇王剣の力を出すきっかけを得はしたが、
まだその全てを使いこなしているわけではないのだ。
『さがれ、刃! あやつの首はわたしが取る!! おまえは鬼丸だけに集中せい!!』
龍神はその身に龍の形のエネルギーをまとい、ダークに向かって飛びかかった。
龍の口から放たれた炎が大地に巨大なクレーターをうがつ。
ダークは覇王剣を振るって応戦するが、龍神の刀はそれと互角に斬り結んだ。
第221話 さらば龍神 の巻 2/3
ダークはいったん間合いを広げると、
戦闘力の80%以上を消費するという大技の構えに入った。
鬼神の掲げた両手と、片足の先とが大きな逆三角をえがく。
「この超(スーパー)デルタゾーンで、闇のかなたに… 消え失せろ!!」
今までより強烈な光を放つデルタゾーンが、またたく間に刃の眼前に迫る。
龍神はとっさに刃を突き飛ばしてその身を救ったが、
代わりに自身が超デルタゾーンの中に閉じ込められてしまった。
手にした刀が折れ、さしもの龍神も脱出することが出来ない。
ダークが両の手を近付けると、空間はじわじわと押しつぶされていく。
狭まる空間に甲冑を破壊されながら、龍神は刃に告げた。
鬼丸が復活させようとしている魔物は、以前よりもはるかに強大になっている。
長い年月の間に大地を食らい、人間の邪気を吸い込み、凶暴化を遂げたのだ。
もし復活すれば覇王剣をもってしても倒すことは不可能。
その前に何としても鬼丸を斬れと、龍神は言った。
『たのんだぞ!!』
その言葉と共に、龍神は鬼神ダークに体当たりを仕掛ける。
それによりデルタゾーンは、ダークをもその内部に取り込んだ。
龍神はダークの手をつかみ、力ずくで空間を閉じさせようとする。
鬼神もろとも異空間に消え去るつもりだ。
686 :
週刊少年サンデー 1993年 12号:2007/07/27(金) 21:14:29 ID:xZLyDPeH
第221話 さらば龍神 の巻 3/3
思わず駆け寄ろうとする刃を龍神が制した。
『くるな!! お前にはまだやることがある!!
さあ剣をとれ、伝説の侍よ!!
覇王剣のすべての力を我が物とし、邪悪な意志を打ち砕けぃ!!』
―― バ シ ュ ン!
その瞬間、ダークと龍神の姿はこの世界から消え失せた。
呆然と立ち尽くす刃を見て鬼丸が笑う。
「フフフ… 悲しいか…
安心しろ、貴様もすぐそこへ送ってやろう…
あの老いぼれと、仲よくあの世で暮らすがよいわ!!」
地面に突き立った覇王剣に刃が手を伸ばす。
その体が激しい光と稲妻を発し始めた。
「鬼……丸… 鬼丸… 鬼丸ーっ!!!」
だがそのとき、刃の背後に一つの影が迫った。
刀を振り下ろし刃の背を斬り裂いたその者の正体は――
佐々木小次郎であった。
な、なんじゃとぉー!?
うわああああああ!!!!!
久々にびっくり…っておおおおおい!!
ああ、龍神が…慇懃な口調で刃に試練を課した男が…
ダークの刀の名前は最後までわからずじまいか。
怒濤の展開続きなのはいいがこういう所は押さえてほしかったかなー。
そしてゲーッ小次郎にかつてないシリアスな転機が!?
こ、小次郎ーーーーー!!!
元々鬼丸の手下ゾンビだったんだっけ?
記憶が曖昧になっている
>>692 鬼丸は部下にするつもりで復活させたが
小次郎はお前には恩も義理もないと言って勧誘を突っぱねた
…でこの行動は、
やっぱり部下になるってこと?
>『だが、そこがお前のいいところでもある…』
龍神の玉の最後の試練を思い出した
ところで、十兵衛たちはどうなったの
まさか…
永遠に来ないんじゃ…
さ、龍神追悼スレと一緒に、十兵衛・カゲトラ追悼スレも建ててくるか…
十兵衛たちは小次郎に殺されてると考えるべきか・・・なんてこった
小次郎がなんでこんな行動に出たのか必死に考えてみたぜ
1)本気で裏切った。ゴリラ戦参照。
2)洗脳された。十兵衛ウサギみたいなもん。
3)偽者。地底人編で急に役立つようになった頃から既に入れ替わっていた。
4)実は小次郎には双子の弟がいた。それも性格のシリアスな。
物干竿で刃を助けようとしなかったのは、
この展開への伏線だったのか・・・
いや…さすがにここに来て本気で裏切りってのは…ないとは思う…てか思いたい…
今回の不意打ちはちょっとしたミスなんだよ。
裏切っても流石に殺すのは気が咎めるから峰打ちしようとしたんだよ。
それがうっかり刃の付いてる方で切っちゃっただけなんだよ。
もともと鬼丸の手下として蘇った十兵衛も裏切ったりして
やっぱり出てきた理由は強引だけど、龍神カッコヨス
スレ来たら案の定、龍神の話題が少なくてワロタ
龍神は間が悪すぎた。
他の回なら確実に龍神の話題一色で追悼スレも立ったかもしれんが
最後のページで一気に小次郎に持っていかれちゃったよ。
龍神かっこよかった
ダークのうろたえぶりにも溜飲が下がったし
でも今週は小次郎があまりに……
>>700 本気で裏切ったつもりが実はそれは寄生していた敵に自我をのっとられていたからで
ある意味偽者と言えなくもなく、さらに実は双子で生まれるはずが何の因果か
小次郎の中で吸収されてこの世で生を得ることのなかった小次郎弟が
自我を取り戻すきっかけとなった
これでいいんじゃね
待て、お前ら!
小次郎は裏切ったふりをして敵の寝首をかく名人だったはずだ!
小次郎が裏切ろうとどうでもいいが
物干し竿に裏切られると困る
じゃあ物干し竿さえ奪っちゃえばどってことないNE☆
つか、洗脳か偽者しかないだろ。
こんなシリアスで悪役かっこいい小次郎が小次郎のはずがない。
ゴメンネタバレしていいかな。
小次郎は本物だよ。実は今までの小次郎は小太郎という兄貴だった。
漫画的には偽物だろ、それ
KAITO <番外編> 刃 vs. 快斗! の巻 1/4
マジックが得意な高校二年生、黒羽 快斗(くろば・かいと)は、
巷を騒がせる 『怪盗キッド』という、もう一つの顔を持っていた。
キッドにいつも煮え湯を飲まされている中森警部は、
快斗の幼なじみ ・ 中森青子の父親でもある。
そんな快斗の今宵のターゲットは―― あの峰家だ。
「ええい、帰れ帰れ!! 貴様らの世話にはならんわ!!」
「あ、相手は怪盗キッドなんですぞ!!」
「うるさ〜〜〜〜い!!」
警備にやってきた中森警部たちを、ご隠居は問答無用で追い返した。
怪盗が狙っているのは峰家の宝刀なのだが、
それを守るために警察の手を借りる気は毛頭ないらしい。
「かんちょーキッドって… なんだ!?」
怪盗の名前を勘違いしている刃は、
悪い奴ならやっつけてやると、せんぷう剣を振り回す。
快斗はその頃、近所の屋根から峰家の敷地を見下ろしていた。
「しっかし、でっけー家だなぁ…」
彼にとってはその方がやりがいがあるというもの。
白いタキシードにシルクハット、長いマントにモノクルという
華麗な出で立ちに身を包み、怪盗キッドは峰家へさっそうと忍び込んだ。
KAITO <番外編> 刃 vs. 快斗! の巻 2/4
が、次の瞬間、快斗は飛んできた庄之介とぶつかり峰家の庭へ転落。
更には池の中にいたゲロ左エ門に脳天から激突した。
峰家のバケモノ屋敷ぶりに驚きながらも、快斗は慌てて身を隠す。
「まぎらわしい奴め、寝ぼけおって…」 「すまんゲロ…」
騒ぎを聞いて出てきた雷蔵(さやか父)たちは、侵入者には気付かず戻っていった。
気を取り直して屋根に上る快斗だが、今度は瓦が崩れて屋内へと転落してしまう。
中ではさやかが着替え中。声を上げようとする彼女を、快斗は慌ててなだめた。
「あなた怪盗キッドね!?」
「そんなに怒ると可愛い顔が台無しですよ。お嬢さん」
そう言って、さやかのほっぺたにキスをするキッド。
キザな台詞と物腰にポーッとなってしまったさやかは、
聞かれるがままに、宝刀の置かれた道場の場所を教えてしまう。
走り去るキッドの背を、さやかはうっとりとして見つめた。
「キッド…v」
廊下を突っ走る快斗の前に、今度はさやかの母親が立ちはだかる。
「ここから先、通すわけにはいきませぬ!!」
「奥様… そんな竹刀、お捨てなさい!」
和服にたすきをかけた勇ましい彼女に、快斗は手品で出したカーネーションを手渡す。
「美しい女性には美しい花がお似合いですよ」
台詞と共に手の甲に口付けをされると、
彼女もまたさやかと同様、キッドに骨抜きにされてしまった。
「キッド…v」
KAITO <番外編> 刃 vs. 快斗! の巻 3/4
なおも走りゆく快斗に、今度はご隠居の薙刀(なぎなた)が襲いかかった。
後ろからは、妻と娘をたぶらかされた雷蔵が怒りも露わに迫ってくる。
危機を脱するため快斗が手品の腕を振るうと、
ご隠居は一瞬にしてフリフリのドレス姿へと変わった。
「今宵のあなたは最高に魅力的ですよ」
ご隠居の手を取って口付けを落とすキッド。
それを見た雷蔵は勝ち誇ったように笑った。
「バカめー、母上にそのような色仕掛けが通じるものか〜〜!!」
「キッドv」
……ご隠居も女であった。
雷蔵が女性陣に足止めされている間に、快斗は道場へと飛び込む。
が、そこにはトンガリ頭に宝刀をくくりつけた刃の姿が。
快斗は隙をつき宝刀を奪うが、刃がその後を追いかけ、
宝刀 vs 玉なし雷神剣のチャンバラ劇が始まる。
そのとき、どこからともなく、酒どっくりを提げた剣十郎が現れた。
「握りが甘い!!」 「あ、ども…」
「刃… 剣先が下がってるぞ!!」 「お、おう…」
「よし、始めぃ!!」
二人の構えに注文を付けるだけ付けると、
剣十郎は道場の床に寝転がり、いびきをかき始めてしまった。
快斗と刃は激しく刀を打ち合わせながら外に出る。
KAITO <番外編> 刃 vs. 快斗! の巻 4/4
快斗は軽やかに跳び上がって峰家の塀の上へと降り立った。
そこに待ち構えていたムサシが、快斗の姿を見てヒョッヒョッと笑う。
「見事な身のこなし… まるでネズミ小僧 次郎吉のようじゃわい!」
「フッ… 悪いな、ジイさん…」
快斗は帽子のつばに触れ、余裕たっぷりの笑みを浮かべた。
「オレはギゾクじゃないんでね…」
快斗は隠し持っていたハンググライダーを広げ、空へと舞い上がった。
だがそこへ、カゲトラの引く大だこに乗って刃が姿を現す。
空中で激しく打ち合う二人。その光景を双眼鏡で眺める者がいた。
彼こそは日本征服を狙う魔王 ・ 鬼丸である。
「あれは鉄 刃… フフフ… 目にもの見せてくれるわ……」
鬼丸は黒鬼に大砲を持ってこさせ、峰家の上空めがけて発射した。
弾が直撃して宝刀が吹っ飛び、バランスを崩した二人は墜落する。
鬼丸が撃ったのは砲弾ではなく花火だったようで、夜空には大きな花が咲いた。
「おお、きれいな花火だな」
中森警部が何も知らずに見ていると、その足もとに先ほどの宝刀が落ちてきた。
「これはキッドが狙っていた宝刀……… なぜここに…?」
「お手柄ですね、警部!」
こうして宝刀は怪盗キッドの手から守られ、
峰家の面々も快斗も、次の朝には平和な日常へと戻っていった。
翌日の教室でぐったりとしていた快斗は、幼なじみの青子に耳を引っ張られる。
次の授業は体育、男子がやるのは剣道だという。
一方の刃も、ボロボロになっているところを父から修行に誘われていた。
二人ははからずして同じ台詞を叫ぶ。
「チャンバラはもういいよ〜〜〜!!」
ちょwwww
ばーちゃんにも紳士すぎるぞキッドwwww
なんだこの懐かしいノリは…
さやかがヒロインしてるのも違和感有るな
さすがキッド!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ
そこにシビれる!憧れるゥ!!
キッドの盗みの手口も魔法みたいなもんだから、YAIBAと繋がってても違和感ないなw
青山の次回作でもヤイバがゲストで出てくる番外編が見たいなぁ
おいこらキッド、いつもの鮮やかな手口はどうした
着替えを覗かれてもあまり怒らないさやかたんはやっぱ
ガード緩いぜ!!(*´Д`) ってゆーかYAIBA本編で
おにゃのこのブラジャー姿がこんな本格的に描かれたことが
今まであったか!?いや、ない!(*´Д`)
初期の頃はチラっとだけだったからな!!
時系列はズポポ戦後あたりか?
なんか絵もえらく昔のタッチだが、なんで今更出してきたんだろ。
鬼丸の行動に凄いギャップを感じる……
お茶目だった頃の鬼丸を忘れたワケじゃないんですよという青山のアピール
>>730 スポーツブラ?ってあたりがなんだかさやからしくていいNE!
コミックスに載ればいいが
第222話 最後の鬼神 の巻 1/2
「こ、小次郎!! きさま、仲間を裏切る気か!?」
「仲間…? フッ… 笑わせるな…」
突如として刃に襲いかかった小次郎は、
駆け寄ろうとするムサシの言葉を一笑に付した。
「きさまらなど、仲間などなんでもないわ…
我が主は、もとより鬼丸様… ただ一人!!」
刃が背に深手を負いながらも覇王剣を振るうと、
小次郎はそれをかわして、封印の塚の上へと跳び乗った。
小次郎の体から強烈な光が放たれ、
封印を守る氷の塚が、水となって溶け始める。
「や、やめろ小次郎!! 目を覚ませ!!」
「小次郎〜〜〜!!」
ムサシとさやかが為すすべなく叫んだそのとき、
彼らの背後から一筋の刀が、小次郎めがけて突き出された。
刀はぐんぐんと伸びて小次郎を塚から追い落とす。
その魔剣の持ち主は、他でもない――。
「佐々木 小次郎、推参!!!」
なんと、そこにいたのはもう一人の佐々木 小次郎であった。
続けて上空から十兵衛が舞い降り、敵の小次郎めがけて斬りかかった。
第222話 最後の鬼神 の巻 2/2
「なるほど… 刀までは真似できなかったとみえる…」
敵のうろたえた様子に、編み笠の下で十兵衛が笑う。
更にはカゲトラにまたがったゲロ左エ門も現れ、
長い舌を伸ばして敵の武器を奪い取った。
一行は庄之介の案内によってここまでたどり着いたのだ。
本物とニセ者の区別がつかないとは、と呆れてみせる小次郎。
傍目にはそっくりだったのだが――。
「フ… 見てわからんのか…
本物はこのとおり…
超ウルトラハイパーデラックス美形剣士でござるわ――!」
「間違いない… こやつは本物じゃ…」
「そ、そうね…」
ニセの小次郎は一行に詰め寄られ、本当の姿を現す。
その正体は鬼丸に仕える最後の鬼神―― 光の鬼神 ・ プラズマ。
プラズマはその名に違わぬ光のごときスピードで攻撃を仕掛けるが、
刃だけはどうにかその速さに追いつき、さやかの身を守った。
「このスピードを見切るとは、さすが伝説の侍よ…
だが、目に見えるものがすべて現実とは… 限らんぞ!!」
空中に飛び上がったプラズマが両手を広げると、
その体から放たれる光で、あたりは真っ白に染まった。
次の瞬間、刃たちが目を開けると、そこには
あるはずのない都会の街並みが広がっていた――。
・・・・・・そ、そんな速さで動けるのにわざわざ小次郎の真似を!する意味が!あるのか!
念には念を入れたんだろ
小次郎を部下にしそこねた鬼丸様のために
プラズマが雰囲気だけでも味わわせてあげたんだよ!
プラズマはむしろ雷の鬼神じゃね?というのは言わないでおこう。
>超ウルトラハイパーデラックス美形剣士でござるわ――!
こんなシリアス展開でも決して期待を裏切らない。
やっぱり俺たちの小次郎は素晴らしい。
とりあえず物干しざおはこっちにあるんだな
それなら偽物でも本物でもどうでもいいや
やっぱ物干し竿は俺達の味方だった!!
やっぱいつ見てもかっこいいよな物干し竿は!
お前ら…
小次郎がオイシイところ持っていきすぎて
龍神の死が忘却の彼方だ・・・なんて贅沢な展開
青山の次回作の主人公は物干し竿で決まりだな!
2号前のサンデー読み直したらアニメ化決定の煽りがあってビビッた。
ついにYAIBAもアニメ化か。ここに来るまで長かったな…
もっと早くしててもおかしくなかったのになぁ
アニメ化したら「光る らいじんけん!」的なおもちゃも出るんだろうかw
>>737 的確なツッコミにワロタ
しかしプラズマの速さに刃しか対応できないんなら
他の連中ただの足手まといなんじゃ・・・
小次郎の真似をしたんじゃない
物干し竿の真似をしようとしたんだけど、物干し竿の性能まで真似しきれなかったんだ!
流石だな、物干しザ祖
>>749 地方でもちゃんと流してくれるのかすんげー心配なんだが…
こんだけキャラが壊しまくり暴れまくりで動画映えする作品も
ないんだから観れなかったら局を恨むよ。
あとアニメでもちゃんといたいけな女子中学生の着替えシーンや
生乳揉みシーンや男共に女湯で襲われるシーンを
アニメらんま並の露出度でいいから見せてくれないと困るよ!!(*´Д`)
アニメらんまって乳首出してなかったか
やはりプラズマの仕業だったか…
最後の幻覚らしきものは…
光の鬼神らしく、光を操っているのか
第223話 光の暗殺者 の巻 1/3
刃たちの前に現れた街並みは、
プラズマが光の屈折を操って作り出す幻の世界だった。
幻影で刃を惑わし、その隙をついて攻撃するプラズマ。
鬼神が再び体から光を放つと、今度はあたりの風景が
ごうごうと流れ落ちるナイアガラの滝へと変わった。
「どうだ? 足がすくんで動けまい…」
滝壺の上の宙から鬼神が挑発する。
刃は幻に騙されてなるかとプラズマに飛びかかるが、
足は空中を踏み抜き、そのまま滝へと落下してしまった。
確かに滝自体は幻だが、現実で刃たちがいるのは足場の悪い岩山。
刃は岩壁に剣を突き立てることで、どうにか谷底への墜落を免れていた。
そんな刃を今度は雪山の光景が取り囲む。
幻の雪崩に襲われながら、刃は強く目をつぶった。
(心眼だ!! 結界を張れ!! 奴の気配をぶった斬るんだ!!)
しかしプラズマは、心眼による結界を素通りして刃の身を斬り裂いた。
光の鬼神であるプラズマは、いわば光の集合体。
光にはもとより気配などないのである。
第223話 光の暗殺者 の巻 2/3
プラズマは両の手を広げ、次なる幻影の、大海原を作り出した。
激しくおどる荒波にさらされ、ムサシたちは動きが取れない。
そのとき刃は、プラズマが太陽光を吸収して技を使っていることに気がついた。
鬼神のエネルギー源を断つべく、刃は覇王剣を握って吼え猛る。
(風よ!! 雷よ!! オレのもとへ、雨雲を、 連れてきやがれー!!)
にわかに立ち込めた黒雲が、空からの光を遮断する。
すると刃たちをとりまく幻影は見る見るうちに消え失せた。
「雨雲で太陽を遮断するとは考えたな…
だが、いかずちを呼び込んだのは失敗だ!!」
プラズマの周囲にまばゆい電撃が散り始める。
彼はあらゆる光源を吸収して、放出することができるのだ。
太陽光線の5万倍のパワーを持つ、この雷さえも――。
第223話 光の暗殺者 の巻 3/3
プラズマの手から凄まじい光の束が放たれた。
刃は覇王剣を立てて攻撃を反射させようとするが、
今まで負わされた手傷のために、力が足りず吹き飛ばされてしまう。
ムサシ ・ 小次郎 ・ 十兵衛は、倒れた刃を守るべく刀を構えた。
「ハハハ… 無駄だ… きさまらの刀など
我が力の前では、ただの棒きれにすぎぬ…」
色をなすムサシら対し、自分の狙いは刃ただ一人だと鬼神は言う。
「さあ、覚悟しろ!! これが最後の… 一撃だ!!」
プラズマの手から放たれる、強烈な光のエネルギー。
必死に立ち上がった刃は、苦しい表情で剣を構える。
そのとき、かたわらの十兵衛が覇王剣におのれの刀を重ねた。
小次郎とムサシもそれに続く。
交差した刀身は衝撃と共にプラズマの一撃を受け止めた。
「刀は侍の魂でござる!!」
「その魂を愚弄されて、」
「黙っておられるか――!!」
「いっけぇ――!!」
反射した攻撃が一気にプラズマに襲いかかる。
思わず驚愕の声を上げた鬼神は、真っ白い光の中へと飲まれていった。
こういう決め方好きだ
ベタかもしれないが燃える
強力な波動技を何ら持たないムサシ達の意地が炸裂したラストだな。
鬼丸戦は刃の独壇場となるだろうから、彼ら3人にとっては
最後の晴舞台って所か。光故に気配を持たない敵ってのはひねりがあっていいな
次週はいよいよ鬼丸戦なのか?
刃ボロボロだし、いったん引くのかな
カッケーな
刃、ムサシ、十兵衛、物干し竿
個人的な鬼神ウザさランキング
闇>水>光>>火
ウザさはどの鬼神も同じくらいじゃね?w(強さは置いといて)
家燃やされちゃたまんねーよ
水は周りにやさしかったな
建物を壊したのはヤイバのほうだった
>763
封印が溶け…解けかかっているのであとには退けまい
こういうとき回復役がいないと困るな
あぁ…エメラルド…俺の嫁…
>>762読んで思ったけど、
さやかみたいに鬼神の剣とか持たせれば
十兵衛たちも簡単にパワーうpさせられたはずなんだよな
なんでそれをしないのかと疑問に思ってたけど、
作者は今回のラストみたいに
あくまで心の強さで勝たせたかったんだろうか
第224話 蘇る魔物 の巻 1/2
自分の攻撃の反射をくらい、プラズマは地面へと落下した。
刃は覇王剣の力を解放し、鬼神にとどめを刺すべく飛びかかる。
逃げるプラズマは刃に追いつかれ、背中を斬り裂かれた。
地べたに転ったプラズマは、なおも追撃をくわえんとする刃を見て
不意にニヤリと笑みを浮かべた。
鬼神が空へと両手をかざす。その背には溶けかけた氷の塚があった。
「に、逃げろ刃!!」
敵の狙いを悟ってムサシが叫ぶが、そのときにはもう遅かった。
プラズマの自爆によって、刃も仲間たちも激しい爆風に吹き飛ばされる。
そして封印の塚は、氷が溶け去り破られてしまった。
「プラズマめ…
刃はしとめそこなったが、使命だけは果たしたか…」
そう満足げに笑った鬼丸は、
覇王剣をつかもうとする刃の右手を踏みつけた。
「お前の頼もしい仲間はもう動けんようだな…」
「お、おめーだって… 手下がいなくなって、丸裸じゃねーかよ…」
「ほざけ!!」
鬼丸は刃を乱暴に蹴り飛ばし、封印の塚へときびすを返した。
自分の部下は大地に眠る魔物一匹で十分だと言い、
鬼丸は最後の封印の剣に手をかける。
第224話 蘇る魔物 の巻 2/2
「いにしえの闇に眠りし悪しき怪物よ… 時は来た!!
今こそ漆黒の地の底から、我がしもべとなりて…
復活せよ!!」
―― ド ッ ク ン
鬼丸が剣を抜くと、いつか刃が感じたあの鼓動が日本中を包み込む。
地面はどろりと粘土のように溶け、地上の人々や建物を飲んで肥大していく。
その状況は、刃たちがいる北海道の岩山でも同じであった。
刃は庄之介を呼んでその足につかまり、手をつないでさやかとムサシを引き上げた。
ムサシは小次郎を助けようと手を伸ばしたが、
その手は届かず、小次郎は溶けた大地へと飲み込まれていく。
十兵衛も、ゲロ左エ門も、カゲトラも、
みな奔流の中に沈んでしまった。そしてクモ男も――。
「お、鬼丸様〜〜!」
宙を飛ぶ鬼丸は、変貌していく大地をただ笑って見下ろしていた。
「みんな――っ!!」
さやかの呼ぶ声が空にむなしく響く。
日本列島はもはや、まったく別の存在へと変わり果てていた。
脈打つ列島の北の地―― 北海道の中心に、ぱっくりと巨大な目が開いた。
前に地球に目玉ができたことがあったな…
ああ、ついにクモ男がお払い箱に
それと比べれば小さい小さい
つか、日本に魔物が封じ込められてるんじゃなくて
日本自体が魔物だったってこと?
>776は
>>774で…
クモ男はあっさり斬り捨てられたなぁ
>>774 つまり大地に眠る魔物とはかぐやの事だったんだよ!!
あの、昔は日本と中国は繋がってたんじゃ……。
庄之介は常に大活躍だな
そのわりに目立たないけど…
ムサシと小次郎の間で切れてしまったか…
ムサシが小次郎を助けようとするシーンは
なんとなく意外な感じがした
手下は一匹でいいって、鬼丸・・・
今までの生活を考えたらそれはきっと寂しいぞ
味方が三人+一羽だけになって、敵が鬼丸と魔物だけになって、
しかも日本オワタってことは、どう考えても最終回間近だよな…
YAIBAスレ、本日遅れて10時半〜11時頃の投下予定
>>777 >>781 こいつらが切り捨てられたのは青山なりの優しさなんだよ。
鬼丸倒す→鬼丸の妖術で作られたクモ男あぼーん
→鬼丸の妖術で蘇った小次郎・十兵衛もあぼーん
となるのでちょっとショッキングな光景になる。
だけど魔物に取り込まれてればいつの間にかいなくなっちゃいました、ですむし。
以前の日本沈没計画はいったい…
第225話 日本壊滅 の巻 1/2
泥のように溶けた日本列島は、
そこに生きる人々を飲み込み、血肉に変えて、
まがまがしい変貌を遂げていく。
刃たち三人は仲間の救出をあきらめざるを得ず、
庄之介の背に乗って空高く上昇した。
不気味な鼓動があたりを包み、列島の新しい姿が徐々に明らかとなる。
伊豆諸島は本州とつながり、鋭いかぎ爪を持つ前足となった。
九州から沖縄へも隆起が起こり、長い尾の形と化す。
そして北海道に開いた巨大な目。
ついに復活した 『魔物』が海から身をもたげる。
刃たちは見た。日本列島が姿を変えた、巨大な巨大な、龍の姿を――。
「フフフ… 数万年の時を経て、冥府魔道より覚めし怪物よ…
さあ、蘇ったお前の初陣だ!! 世界を地獄の業火で、焼き尽くせぃ!!!」
魔物の上に乗った鬼丸が剣をかざすと、
かま首を上げた魔物は、口から強烈な光線を発射した。
その凄まじい威力により、海上の島がまとめて五、六個吹き飛ぶ。
刃は怪物を止めようと、力を振りしぼって風雷の波動を放つが、
あまりに巨大な敵に効果は全くない。
「フン… 虫けらめ… まだ醜態をさらしておったか!!」
刃たちに気付いた鬼丸は、魔王剣で刃を攻撃した。
刃は魔物が抜け出たあとの窪地に落下し、ムサシらは慌てて助けに走る。
怪物は再び口を開くと、大地に向けて光線を吐き出した。
第225話 日本壊滅 の巻 2/2
―― ド ォ ォ ォ ン・・
激しい爆発が巻き起こって、動けぬ刃たちを飲み込む。
かつて日本があった場所は完全に海の底へと沈んだ。
当然、刃たちの姿はどこにもない。
「フン… 伝説の侍も… 海の藻屑と消えたか…
ありがたく思うがよい… きさまの生まれた地に葬ってやったのだからな…」
鬼丸は高笑いを響かせ、龍の背に乗っていずこかへと飛び去った。
刃はおぼろな意識の中に沈んでいた。
力が抜けていく。あたりは静かだ。とても心地が良い。
自分は死んでしまったのだろうか?
そう考える刃の耳に、誰かの会話が聞こえてきた。
―― ダメ… ぜんぜん動かないよ…
―― 大丈夫… まだ心臓はかろうじて動いておる…
どこか聞き覚えのある声が話す。
―― 並はずれた生命力だ… これなら助かるかもしれん…
目を開けてと願う さやかの声を聞き、刃は重たいまぶたを上げた。
彼が見たものは心配そうに見守るさやか、ムサシ、庄之介の顔。
そして―― 大広間に居並ぶ白装束の集団。
刃の胸に手をあて、不思議な光で回復させているのは、
かつて戦った 『地の民』のボスであった。
日本列島が龍に!かぐやの地球合体にインパクト負けしないためか
2ページ使ってショッキングな画面にしたな。
その割に窪地に落ちた刃はデカすぎな気もするがw
「北海道が龍に!」でもよかった気がしないでもないw
雷竜巻早くも弱体化かよ。覇王剣になってから波動技が今一冴えないな。
ここにきての地底人助太刀は燃えるな
どうしようもない連中だっただけに
地の民キター
見開きの魔物どアップには震えたわ
ちゃんと日本の形を生かして龍にしてるのが上手いな
日本が丸ごと龍だったのか
龍に攻撃するたびどこかの県が吹っ飛んでしまうって事だよな…
石川沖縄あたりは即効あぼんしちゃいそうだな。カワイソス
つまり内陸の県は安全地帯というわけか・・・
鬼丸と闘いを繰り広げた富士山もなくなってしまったか
刃の「生まれた地」って日本でいいんだろうか
育ちはジャングルだった気がするが…
>>796 金棒博士が日本の象徴だから残しとけとか言って
せっかく救ってくれたのに
もう鬼丸に日本に対する思い入れはないんだろうか
他の国が手に入ればいいってこと?
第226話 さやかの決断 の巻 1/4
日本の海をあとにした鬼丸は、
巨大な龍を操り、北アメリカ大陸を襲っていた。
龍の吐き出した凄まじい光線が、大陸に深々と大穴をうがつ。
「ハッハッハッハッ!!
大地を引き裂き、大海を血に染めろ!!
すべてを無に戻すのだ!! 我が帝国を築かんがために!!!」
ムサシたちはその様子を、地の民の水鏡を通じて見ていた。
地の民は刃たちに借りを返すため、
龍の攻撃にさらされた彼らを地下世界に避難させたのだった。
しかし、そんな地の民の科学力をもってしても、
あの日本列島が化けた魔物を止めることは出来ない。
刃のケガはボスの手により回復したものの、まだ神経が通わない。
ムサシは床の覇王剣を拾い上げ、絶望的な状況を嘆いた。
すると地の民のボスが 『覇王剣』の名を聞いて驚きの表情を浮かべた。
彼はなんと覇王剣に関する古代からの言い伝えを知っていた。
かつて、神々から選ばれた一人の勇者が、
光の聖剣・覇王剣で魔物の角を断ち、
その体をこの地に封じ込めたのだという。
龍神の語った話と照らし合わせれば、その魔物こそが鬼丸の操る龍だ。
角さえ断てば倒せるとムサシたちは光明を見出すが、ボスは首を横に振った。
言い伝えによれば魔物の大きさはせいぜい数百メートル。
それだからこそ倒すことができたが、復活した魔物はそれよりはるかに大きい。
龍神も、力を増した今の魔物は倒すことは不可能であると語っていた。
第226話 さやかの決断 の巻 2/4
意気消沈するムサシらに追い打ちをかけるよう、
地下の世界を激しい揺れが襲う。
今度の原因はあの龍でも鬼丸でもない。
「復活しようとしておるのじゃ…
おまえ達が地球に封じ込めた、もう一匹の魔物が…」
言葉の意味を悟ってムサシたちは青ざめる。
ボスはその魔物の名を告げた。
「月の女帝… かぐや……」
ムサシたちがいるピラミッドのふもとでは、
大地に巨大な女の顔がうごめいていた。
『出せぇ!!! わらわをここから出せぇ!!』
今まで地の民や鬼丸の攻撃により、大地はたびたび傷つけられてきた。
そのために地球のバランスが崩れ、
封じ込められていた かぐやが息を吹き返してしまったのだ。
龍神が地上に舞い戻った時点で気付くべきだった。
龍神の復活は、かぐやの復活をも意味することを。
かぐやと鬼丸が再び争えば、戦場となる地球は粉々に吹き飛ぶだろう。
もはや地球の運命は変えられないのか――。
苦々しいムサシの言葉に、ようやく立ち上がれた刃が応える。
「か、変えてやろーじゃねーかよ… その運命って奴をよー…」
第226話 さやかの決断 の巻 3/4
刃の手中には、唯一の希望となる覇王剣がある。
地球を救うには、かぐやの復活前に魔物の角を断てばいいのだ。
しかし、それを為すには問題が多すぎる。
まず覇王剣の今の力は、魔物にはまるで通用しない。
そもそもあの魔物に無事に接近する手段すらないのだ。
それこそ女帝 ・ かぐやほどの力がなければ――。
そのとき不意にさやかが口を開いた。一つだけ方法はあると。
「かぐやを私の中に、封じ込めるのよ!!」
彼女の言葉にその場の全員が驚愕した。
さやかは確かに、かぐやをその身に封印できる 『龍の巫女』だ。
さやかの意志にかぐやに勝れば、力を借りて操ることも出来るはず――。
だがその考えに刃は激しく反対した。
さやかの意志でかぐやを負かすなど出来るわけがない。
そんな手段を使わずとも、庄之介に乗ってなんとかすると刃は豪語した。
「心配すんな!! 絶対生きて戻ってくっからよー!!」
笑う刃を前にして、さやかはうつむいた。
「いつだってそうじゃない…
いつだって私だけお荷物で…
小次郎も十兵衛も… お父さんもお母さんも…
みんな龍に飲まれちゃったのよ…
私だけここで待ってるなんて、できないよ!
私だって刃と一緒に、戦いたいわよ!!!」
第226話 さやかの決断 の巻 4/4
地の民たちが、かぐやを乗り移らせるための準備を整える。
さやかは既に意志を固めていた。
刃は行こうとする彼女を呼び止め言った。
「かぐやに…… 負けんじゃねーぞ!!」
「うん!!」
宙に組まれた足場の上に、さやかが一人進み出る。
かぐやを封じている神通力の壁に穴を開け、
そこから飛び出した生命エネルギーをさやかに衝突させるのだ。
さやかが かぐやを制御できるか否か、その一瞬ですべてが決まる。
(かぐや!! あなたの意志が勝つか、私の意志が勝つか、勝負!!)
―― ズ ア ッ!
目を閉じたさやかめがけ、地中から激しい光が飛び出す。
光は一瞬にしてさやかの体に飲まれ、彼女はがっくりと膝をついた。
思わず駆け寄る刃の前で、さやかが顔を上げる。
姿形こそ さやかではあるが、ひたいに丸い高眉を浮かび上がらせ、
あざけるように笑んだその心の主は――。
カグヤ様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
でも地球オワタ
鬼丸社会復帰できないだろこれ…
さやかの龍の巫女設定を青山が覚えていたとは驚き。
旧敵総登場でラストバトルの盛り上がりを感じるなぁ。
…YAIBAももうすぐ終わりなのか…
破壊の規模が大きくなりすぎだぁぁぁぁ
次は宇宙規模の破壊っすかぁぁぁ?
>龍神が地上に舞い戻った時点で気付くべきだった。
>龍神の復活は、かぐやの復活をも意味することを。
龍神の復活が伏線だったことに感動した。
おまいら青山に謝れ
650 :マロン名無しさん:2007/07/23(月) 23:26:15 ID:???
なぜ龍神。龍神剣寄こせよ
651 :マロン名無しさん:2007/07/23(月) 23:28:02 ID:???
ちょw 龍神とか今の展開に全然関係ねーだろww
何でいきなり出てくんだよ、適当だな青山wwww
うわー、さやかたんかぐやに取り込まれてしまったか。
しかし真の力は巫女の体で実質抑え付けられてるわけだし
単騎でいいように暴走するわけにもいかないと思うんだがな。
何だかんだでここは共闘すると思う。
当面の問題を解決し、地球を支配するためにもかぐやinさやかたんは
色仕掛けで前もって刃を手懐けておくしかないな。
「ほれ、どうじゃ?お前の愛しい愛しいおなごの柔肌の感触は。
ツキカゲを2秒で堕とした月の女王のぱふぱふテクじゃぞえ?」
「や、やめろ〜、さやかの体で俺を誘惑しようだなんて
きたねえぞテメー!ニョホホ〜(*´Д`) 」
うむ!
ぞえ?とか超ストライクだ
俺のかぐや様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
(;´Д`)ハァハァ お待ちしていましたよかぐや様
すべて無に戻すって、鬼丸は人類を滅亡させる気なのか?
目的は世界征服じゃなかったのかよ
鬼丸の脳内には風神は消えて魔王が住み着いたんだよきっと
魔王剣に飲み込まれて、支配欲よりも破壊欲が前出ちゃってるんだろうな
>>807 いやいや、ここは女子中学生の足コキだろう
>今まで地の民や鬼丸の攻撃により、大地はたびたび傷つけられてきた。
ちゃんと責任取れよ、地の民
第227話 かぐや復活!! の巻 1/3
「さやかじゃと…? ホホホ… 誰じゃそれは…?」
駆け寄ろうとした刃の前で、彼女がゆっくりと立ち上がる。
その顔には冷ややかな嘲笑が浮かんでいた。
「おまえが目の前にしておるのは、この月の女王…
かぐやじゃ――!!」
かぐやの放ったエネルギーが周囲に爆発を巻き起こす。
さやかの体はかぐやの意志によって乗っ取られてしまったのだ。
かぐやは刃に対し地球に封じ込められた恨みをぶつけようとする。
だがそのとき、もう一つの声が彼女の体の内から響いた。
『そうはいかないわよ!! あなたの思い通りになんかさせやしない!!』
それは乗っ取られたかに思われた、さやかの意識であった。
かぐやが入り込んだのは龍の巫女の体。
千年前の彼女と同じく、抜け出ることは不可能である。
かぐやは怒りにまかせて攻撃を放つが、
さやかの意志によって抑えられ、本来の力を出し切ることは出来ない。
それでも地球の人間を滅ぼすには十分な威力であった。
第227話 かぐや復活!! の巻 2/3
そのとき、地下世界を再び大きな揺れが襲った。
ボスのもとにもたらされた報告によれば、鬼丸の操る龍が
頭部を赤く膨れあがらせ、更に凶暴化しているという。
破壊の規模は凄まじく、このままでは地下帝国すら水没してしまう。
ボスはやむなくピラミッドによる総攻撃を決断するが、
降りてきたかぐやが、その喉笛に鋭く手刀を突きつけた。
「やめろ!!
これ以上わらわの地球を傷つけようと言うのなら、その首かっ斬るぞ!!」
「だ、だが、このままでは… それともおまえがあの龍を倒すとでも…」
この体に封じられたままでは無理だと、かぐやはボスを突き飛ばす。
ならどうするのかと怒る刃に、かぐやはふと視線を向けた。
「たしか刃とか… 申したな…」
そう言ってかぐやは刃と手をつなぐ。
彼女は刃を連れて、頭上高くへと飛び上がった。
このまま鬼丸を暴れさせれば、被害は留まるところを知らないだろう。
地球が月のごとき無惨な姿になるのは、かぐやも本意ではなかった。
美しいままの地球を我がものとするため、彼女は刃と手を組むというのだ。
かぐやは地中を猛スピードで上昇し、間もなく海へと突き抜けた。
いきなり魔物の鼻先に浮上し、敵が奇襲に気付く前に、
覇王剣で角を断ってカタをつける―― 勝負は一瞬で決まるだろう。
第227話 かぐや復活!! の巻 3/3
かぐやに抱えられた刃は、雲海をくぐって龍の目の前に出た。
驚く鬼丸には目もくれず、二人は一気に魔物の角へと迫る。
だがそのとき、龍の頭にいくつものコブが膨れ、
はじけるように中から何かが飛び出した。
―― それは、七つの首であった。
元の頭と合わせて八つ。その姿を見て地底国のボスは青ざめる。
「間違いない… あれは、いにしえの怪物……」
鬼丸が嬉々として笑った。
「ハハハハハハハ!! この死にぞこないめ!!
伝説の魔龍、ヤマタノオロチの生け贄にしてくれるわ!!」
八つの頭が次々に口を開く。
島をも消し飛ばす攻撃が逃げ惑う刃たちを襲った。
首の一つがかぐやをかすめ、セーラー服の二の腕に傷を負わせる。
すると彼女は何を思ったか、刃の体を魔物の上へと放り出した。
「か、かぐや、後ろ!! 後ろ!!」
オロチの首がかぐやに迫るのを見て、刃は慌てて声を上げる。
しかし彼女はそこから動こうとはしなかった。
「あとはおまえ次第じゃ… 負けるでないぞ!!」
ぱっくりと大口を広げたオロチの首は、
かぐやを―― そしてさやかの姿を一瞬にして飲み込んでしまった。
ええーもう終わり!?
あと2回くらいで終わりそうな勢いだ
かぐやさやかかっけぇ…
かぐやさやかマジかわいい…
もうさやかはこのまま消えてもいいとさえ思ってしまった…
ヤマタノオロチなら酒だろ、酒
かぐやが仲間になるとは
前は鬼丸と協力してカグヤを倒し
今回はカグヤの協力で鬼丸を倒すわけか
今まで発売された巻読み返したけどタケ坊も偉くなったもんだね
さやかぐやに手刀突きつけられたボスがちょっと裏山w
俺と代われww
そうか、八本の剣はそれぞれ首一つずつ封印してたんだな
>「か、かぐや、後ろ!! 後ろ!!」
志村ー、後ろ!後ろ!を思い出して噴いた
さやかぐや様のかわいさは異常
とか思ってる内に言うのを忘れてしまったが、
先週のさやかの「いつも私だけお荷物で〜」っていう台詞は良かった
カグヤってちゃんと刃の名前覚えてたんだな
第228話 最後の望み の巻 1/2
ヤマタノオロチ。
それは一つの胴に八つの頭を持つ、伝説の魔物である。
古代、人間たちに害をなしていたヤマタノオロチは、
覇王剣を携えた一人の男神 ・ スサノオノミコトによって退治された。
しかし、封じられたヤマタノオロチはなおも生き続けていた。
数万年の間に大地を食らい、国の形を変えるまでに巨大化したのだ。
かつて大陸とつながっていた日本が、龍の形をした島へと姿を変えるほどに――。
今や地上に英雄 ・ スサノオはいない。
最後の望みは、聖剣 ・ 覇王剣を操る刃だけである。
だが、その刃がなすすべなく見つめる前で、
かぐや、そしてさやかはオロチの口へと飲まれてしまった。
(バーロォ…… だから…
だから言ったじゃねーか… オレ一人で、行くって……)
「言ったじゃねーかよ――!!」
叫びを上げる刃の背後に、鬼丸を乗せた龍の首が現れた。
なおも破壊の限りを尽くすオロチの姿を示し、
鬼丸は刃を見下ろしながらせせら笑う。
「フフフ… この光景、あの女にも見せたかったなぁ…」
「!?」
「おまえの大事な、あの女にもな…」
第228話 最後の望み の巻 2/2
鬼丸の言葉を聞いて怒りを爆発させた刃は、
体から光を発し、ライバルに向かって風雷の波動をあびせかけた。
しかし、我を失っている刃の攻撃は一つも当たらず、
ただいたずらに体力を消耗するだけである。
逆にオロチによる反撃にさらされた刃は、
魔物の胴の上を吹き飛ばされ、雲の下へと落ちかけた。
魔物に覇王剣を突き立ててどうにか踏みとどまるも、
容赦なく追ってきた鬼丸が、最後の一撃を放たんと魔王剣を構えた。
「長かった貴様との勝負も、これで終焉だ…
地獄に落ちろぉ!!!」
だがその瞬間、ヤマタノオロチの首たちが
激しい叫び声を上げて苦しみ始めた。
驚く鬼丸の目の前で、オロチはぴたりとその動きを止めてしまう。
刃のもとには飲まれたはずのかぐやの声が響いてきた。
かぐやはあえて魔物の体内に侵入し、オロチの心臓の動きを止めたのだ。
ただし、かぐやが魔物を止めていられるのはせいぜい四、五時間――。
「その間にそちはあの鬼を斬り、魔物の角を断つのじゃ!!」
出来るかと問う かぐやに、それで十分だと答えを返し、
刃はオロチの頭の上へと降り立つ。
ここからは魔物の邪魔も仲間の助けもない。
ついに刃と鬼丸の一騎打ちがその幕を開けた。
鬼丸が軽く出してるあの波動は魔王三日月剣の一種?
ついにラストバトルか・・・
扉絵のテレビ画面がなんか感慨深いな
今アニメでやってるような話から、現在の展開なんて想像できねーよw
最初はハチャメチャ剣道モノだったもんな。
いきなり鬼丸に角が生えた時の衝撃は忘れられん。
うひょー!
かぐや様生きてたぜ!!
さすがはかぐや様(;´Д`)ハァハァ
もう一生付いていきます
かつてない盛り上がりだな
一つ不安なのはアニメ化のため無理に話を引き伸ばすのはやめてほしい。
刃と鬼丸がまともに戦うのって、
刃が龍神の玉を手に入れたとき以来か?
その前となると議事堂に乗り込んだときだよな。
>大陸とつながっていた日本が、龍の形をした島へと姿を変えるほどに…
これで
>>779 の疑問は解けた
おさらい ○ヤイバの勝利 ●鬼丸の勝利 ▲決着つかず
▲ 街中
● 学校
▲ 議事堂
▲ 議事堂
▲ 鬼丸城
▲ 海
▲ 峰家
● 北海道
思ったより回数多いな
2敗6分か…
主人公の戦績とは思えんなw
最後に勝てばイインダヨ
うずうずするわー
第229話 魔王剣のパワー の巻 1/2
「なるほど… 月の女ギツネ かぐやが、
あの女に乗り移っていたということか…」
かぐやがヤマタノオロチの動きを止めたことにより、
勝負の行方は、刃と鬼丸の一騎打ちにゆだねられた。
ただし、かぐやの力とさやかの体がもつのはあと四、五時間。
刃は日が落ちるまでに鬼丸を倒し、魔物の角を断たねばならない。
「ついにこの時が来たな… 鬼丸!!」
「フン… きさまの死ぬ時がな…」
余裕たっぷりに笑う鬼丸めがけ、刃は光のごとき速さで斬りかかった。
鬼丸はそれを難なくかわし、魔王剣を振るって反撃を放つ。
鬼丸が魔王剣に力を込めると、剣の中には三日月の光が浮かび上がった。
「見よ! これが鬼丸流… 魔王三日月剣だ!!!」
漆黒の色をしたエネルギーが、巨大な三日月となって刃を襲う。
刃は覇王剣から風雷の波動を出して応戦するが、
三日月剣のパワーに押され、ついには弾き飛ばされてしまった。
刃の肩口をかすめた一撃は、そのまま飛んでオロチの首に当たり、
オロチの頭の一つを粉々に爆発させた。
水鏡を通じて戦いの様子を見ながらムサシたちは戦慄する。
魔王剣の作り手であるかぐやさえ、その破壊力には驚きを禁じえなかった。
鬼丸が魔王剣の力をあそこまで引き出したとあっては、刃に勝ち目はない――。
そう考えたかぐやは、刃に鬼丸の隙をついて魔物の角を断つように指示した。
まずはオロチを片付け、そのあとに二人がかりで鬼丸を倒そうというのだ。
くしくも魔物の角は、刃が立っているすぐ後ろにある。
『さぁ、はようせい!!』
第229話 魔王剣のパワー の巻 2/2
しかし少しのためらいのあと、刃は鬼丸の方に向き直った。
「悪いな、かぐや!! 鬼丸はオレ一人で、たたっ斬る!!!」
その答えにかぐやは魔物の中で歯噛みした。
刃は鬼丸をまっすぐに見据え、口の端を上げる。
「オレはあいつに、背中を見せるわけにはいかねーんだ!!」
「いい覚悟だ… 褒めてやろう…」
鬼丸はライバルの決断に鷹揚な笑みで返した。
もっとも、自分の隙をついて角を断つことなど出来はしない――。
そう言って鬼丸は、再び三日月剣の構えに入る。
撃たせてなるかと刃が繰り出したのは、あの竜巻斬りであった。
しかし、刃のもとから巻き起こった竜巻は、
上空の雲に突き刺さっただけで、そこから動く気配がない。
鬼丸が構わず三日月剣を放とうとしたとき、
彼の頭上の雲を突き破って、竜巻の先端が襲いかかった。
渦巻く風の中に閉じ込められた鬼丸めがけ、刃の覇王剣が振り下ろされる。
「どうだ鬼丸!! これだけ接近すりゃー、もう三日月剣は出せねーぜ!!」
黒い魔剣でその一撃を受け止め、鬼丸は落ち着き払った笑みを浮かべた。
「フン… 少しは楽しませてくれそうだな…」
「そんな化石のような技を…」ダイヤモンドも以前言ってたが
鬼丸この台詞好きなんか?しっかし努力して編み出した技を
パクられても何の感慨も湧かないとはやっぱ変わっちまったなぁコイツ。
そして懐かしの魔王剣の必殺技が遂に出た!ゲッコーが使ってた頃は
半月剣の前座な印象があった三日月剣をこうも強大な威力に高めるとはな。
覇王剣、未だにイマイチ技がないな……。
刃の成長止まってるな
まだ鬼丸の方が修行してる感がある
いまだに鬼丸には勝てる感じがしないな
ライバルが最強のボスキャラっていうのは
王道のようでいて実は貴重な展開かもしれない
>>849 逆に考えようぜ
技を高めることで強くなろうとしたのが鬼丸
戦術を駆使することで強くなろうとしたのが刃と。
もちろん今の戦いに限っての話だが。
話全体では
剣が進化することで強くなっていった刃だな
それなりに修行はしているけど
剣のパワうpの方が多いような・・・
三日月剣であれか…
まだ2回はパワーアップのチャンスがある剣に勝てるのか?
2回と言っても満月剣は星まで砕くから使えんのと同じだし、
なんとかなるんじゃね?
刃は元々小兵剣士だし(玉無しの技は落下や回転など勢いで
破壊力を補うものが多い)、大体最初は背中向いて油断させたりとか
笑剣だとかまともな戦術すら持たないアホだったんだから
玉や剣の力を積極的に応用して敵を撃破してきた戦略のキレは
むしろ褒める所だろう。精神面の成長は疑うべきもないし。
時間は鬼丸の味方、か…
第230話 父の教え の巻 1/3
竜巻という狭い空間の中で、覇王剣と魔王剣が激しくぶつかり合う。
こうして距離を詰め、隙を奪えば、
さしもの鬼丸も三日月剣は撃てまいという刃の作戦だ。
「フン… ザコが知恵をしぼったか…
だが撃つだけなら、この距離からでも十分だ…」
鬼丸は波動を撃って刃を上空へ追いやると、
そのわずかな間合いを利用して三日月剣をはなった。
迎え撃つ風雷の波動もまるで通じず、刃は空へと弾き出されてしまう。
鬼丸はほどけた竜巻の中から悠々と姿を現し、
刃に向かって再び三日月剣をはなった。
鬼丸が振るう魔王剣に従い、黒い三日月はどこまでも刃を追いかける。
振り切れないと見た刃は、あえて自分から鬼丸の方に向かい、
衝突寸前で身をかわして攻撃を鬼丸に当てる作戦に出た。
「くらえ、鬼丸!!!」
しかし、もくろみどおり当たったはずの三日月剣は、
まるで空気のように鬼丸の体をすり抜けてしまった。
魔王剣は使い手の邪心を力に変える魔剣、
そこから放たれた波動はいわば鬼丸の分身である。
ゆえにそれを利用して鬼丸を貫くことは不可能なのだ。
第230話 父の教え の巻 2/3
「わかるか… オレは一体となったのだ… この魔王剣とな!!」
鬼丸がそう言うのを聞いて刃は思い出した。
かつてダークゾーンで聞いた、
『身も心も覇王剣と一体になれ』という龍神の言葉を。
しかし逆境に追い詰められている刃には、
真に覇王剣の力を引き出す方法などまったく思い浮かばない。
とにかく鬼丸の死角に入り、フルパワーで攻撃しようと考えた刃は、
逆に背後を狙われ、三日月剣の爆発をあびてしまった。
「ハッハッハ、あまいあまい…
オレのスキをつこうなど、十万年早いわ!!」
(こ、このセリフ、どっかで…)
鬼丸の言葉が再び刃の記憶を呼び覚ました。
『あまーい!! オレのスキをつこうなど十万年早いわ!!
そんなことではライオンはおろか、ウサギすら倒せぬぞ…』
859 :
マロン名無しさん:2007/08/17(金) 21:17:22 ID:MIyGry1/
第230話 父の教え の巻 3/3
それは刃がまだジャングルで暮らしていた頃、
父・剣十郎に竹刀ではたかれたときの光景であった。
オヤジは隙がないからズルい、と文句を言う刃に、
そうやってあせるから自分が隙だらけになるのだと剣十郎は教えた。
そんなときは心を無にしてただ隙なく構えればいい。
そうすればおのずと相手の隙が見えてくる。
『ムってなんだ?』
『まー、そのうちお前にも、わかるときが来るってもんよ!!』
かつては理解できなかったその言葉に、刃は何かの光明を見出した。
静かに呼吸を整え、目をつぶって覇王剣を構える。
刃の体を包んでいたあの光が消えた。
まるで観念したかのような刃を見て、鬼丸は容赦なく三日月剣をはなつ。
それでも刃は微動だにしない。地下のムサシが思わず声を上げた。
「い、いかん… 逃げろ!! 逃げろ刃ぁ!!!」
黒色の三日月が間近に迫ったそのとき、刃がカッとその目を見開いた。
覇王剣にはめ込まれた玉の中には 『天』の一文字が浮かび上がっていた。
天? 天って何だ!?
天気の天
天災の天
次号地球消滅
親父が出てきちゃった以上完全に最終回間近という感じだな…
風雷波が弱すぎるんだよな…
親父が最後に出てきたのって、玉探し編だっけ?
作者も忘れてたわけじゃなかったのか
親父ってオロチに飲み込まれているのか?
風や雷の力でで雨雲呼ぶくらいだし、本当に天気の天だったらどうしよう…
>>866 ここで回想されるくらいだから、そのうち登場するに違いない
なぜかオロチには飲まれてなくて、オロチの体内で
身動きできないカグヤ様にあんな事やこんな事を…
何かあの親父がオロチに飲まれてるのは想像できないな
中国辺りでのほほんとしてそうだ
オロチ倒した後に戻って来て、「何かあったのか?」とか言ったり
>>868 空気を読まずにいい年こいて14歳女子中学生に
イタズラする駄目オヤジ…
「お、さやかちゃん頑張ってるね〜おじさんも応援しちゃうぞ(さわさわ」
「ひゃん!?ぶ・無礼者!/(///)つ、月の女王に向かって何て不埒な真似を…」
「んも〜何変なこと言ってんの、まあこの発育ぶりなら女王様になるのも
遠くないかなV(ムニッ)実はおじさん、銭湯の一件以来さやかちゃんの
ことずーっとオカズにしてたんだよね〜…ニョホホー(;´Д`)<ハァハァ」
「ほ…滅ぼす…鬼を退治する前にまずこの無礼者から消し飛ばしてくれるわー!」
再び動き出したオロチに刃食われてEND。
雷+風だから天空の天かな…
ともかくこれで覇王剣の真の力が解放されるみたいだな
ただ飛べるだけだったりして
龍神剣に逆戻りかよ
第231話 刃開眼 の巻 1/3
鬼丸の放った三日月剣が、動かぬ刃へとたちどころに迫る。
しかし次の瞬間、巨大な黒色のエネルギーは刃の体をすり抜けていた。
そんなはずはないと鬼丸は再び波動を撃つが、今度も結果は同じである。
戦いを見つめるムサシがその光景の意味に気付いた。
刃は襲いくる攻撃を最小限の動きでかわし、
すぐさま元の位置へと戻っているのだ。
それが常識を越えたスピードで行われているため、
あたかも攻撃がすり抜けたように見える。
刃の尋常ならざる進化にムサシは舌を巻いた。
「刃め… 何かをつかみおったな!?」
『天』の文字を浮かび上がらせた覇王剣は、
膨大なエネルギーを刃へと伝えていた。
大地、海、風、雷、熱、光―― 地球上のすべてのエネルギーが、
覇王剣を通じて刃の中に流れ込む。
体内でぶつかり合う力は、にわかには抑えきれないほどのものだった。
荒れ狂う渦となって上空に飛び出した波動は、
オロチの首の一つを吹き飛ばし、そのまま宇宙の果てへと飛び去っていった。
第231話 刃開眼 の巻 2/3
「フン… 確かにすさまじいパワーだ…
わが魔王三日月剣にも見劣りせぬわ…」
しかしその力を自分のものにはできていまいと、
鬼丸はせせら笑って魔王剣を構える。
剣の中に浮かび上がったのは半月―― 魔王半月剣だ。
「砕け散れぃ!!!」
黒い球状のエネルギーが刃めがけて放たれる。
刃は再び気を落ち着け、静かに覇王剣を構えていた。
すると先ほどと同じように、激しい力が刃の中で高まっていく。
(風よ、雷よ、地球上のすべての力よ、なにを暴れてやがる…
敵は鬼丸だ! オレといっしょに戦おうぜ!!)
刃の中で地球上のエネルギーが一つとなった。
「いっけぇ!!!」
第231話 刃開眼 の巻 3/3
放たれた一撃は鬼丸の半月剣を真っ向から貫いた。
その波動は鬼丸の左肩をかすめ、ドクロの甲冑を削り取る。
冷や汗を浮かべた鬼丸を、刃はあせりも気負いもない目で見据えた。
「降参しろ、鬼丸… お前に勝ち目はねー…」
「ほざくな……」
鬼丸は嵐のような勢いで黒い三日月を連射する。
しかしすべての攻撃は刃に見切られ、簡単にすり抜けられてしまった。
刃は静かに剣を構えた。覇王剣には 『天』の一文字が浮かび上がる。
―― これが… 最後の…
「一撃だ!!」
鬼丸に向かって天をも貫く波動が放たれた。
以前よりパワーアップした魔王半月剣をあっさり貫くってことは
天の覇王剣>>風雷波ってことか。
こりゃまたいきなり強くなったもんだ。
まさかこれで本当に終わりじゃないよな?
ここからまだ一波乱くらいあるよな??
鬼丸がよーやく冷や汗をかいたってことはこら脅威だな。
しかしラストの一撃では汗はかかず。まさかまた逆転される?
ゲッコー戦では散々手こずった半月剣を瞬殺したのは痛快だな。
ここで鬼丸が対抗するには満月剣しかないだろう
星が吹っ飛ぶという設定をどうかわすかが問題だが
銀河を貫くはずの・・・・風雷破
>>882 まぁあれは金棒博士が魔王剣に対抗して言ってただけだから…
誇大広告というかそんな感じでは
でもまだ龍神剣クラスな気がする
天は結局何なんだろう
天命とかの天と同じで、
世界のすべてを支配するもの、みたいな意味なのかな
しかし剣からビーム放ってばっかりで剣士の戦いとは到底おもえんな
ゲッコーをバズーカで倒そうとするような漫画だから
第232話 秘技! 横一文字 の巻 1/4
刃の放った一撃が、勝負を決すべく鬼丸に迫る。
すると鬼丸は何を思ったか、腰を深く落として魔王剣を鞘に収めた。
ゆっくりと息を吐き出し、気合いとともに剣を抜き放つ。
「ハッ!!!」
次の瞬間、見えない何かが刃の腕を斬り裂いた。
コントロールを失った波動は、鬼丸の肩をかすめて虚空に爆発を起こす。
何が起こったのか分からず呆気に取られる刃。
鬼丸は再び剣を収めて、先ほどと同じ構えを取った。
「フン… きさまにこの技は見切れまい…
この魔王横一文字はな…」
横一文字―― それは居合いを極めた者だけがなせる奥義である。
居合いは、刀を鞘に収めた状態で、相手を自分の間合いに誘い込み、
すさまじい速さで一瞬のうちに振り抜く剣術。
これを極めれば、空気中に真空状態を起こすことが可能となり、
相手が自分の間合いに入らずとも、カマイタチのごとくかっさばける。
文字通り、横一文字に――。
ムサシの解説を聞いたボスは、
そんな常人にも出せる技ならば刃にはかわせるはずと意を唱えた。
ムサシはそれを言下に否定する。
どんな達人の横一文字でも、届くのは切っ先から4〜5メートルが限度。
しかし鬼丸の出す技は軽く100メートルを超えている。
いくら刃が波動を見切っても、瞬時に巻き起こる横一文字は防ぎようがない。
第232話 秘技! 横一文字 の巻 2/4
鬼丸は刃を挑発し、再び横一文字を放って刃に傷を負わせた。
このままではいけないと考え無心の構えに徹した刃は、
更に放たれた横一文字から瞬時に身を引き、攻撃から逃れることができた。
横一文字が居合いの技である以上、
自分から間合いに入らなければ攻撃を受けずに済むのだ。
とは言え、間合いの外からでは、波動を撃っても鬼丸にかわされてしまう。
刃は不意に地面を蹴り、みずから鬼丸の間合いに飛び込んだ。
(残るチャンスは…
奴が剣を抜いて、サヤに収めるまでの… その一瞬!!!)
一転して間合いから跳び去る刃のゲタを、横一文字が斬り裂いた。
無傷で着地した刃は、間髪置かずに攻撃に転じ、鬼丸めがけて波動を発射する。
「ちぃ!!」
鬼丸は一度抜いた刀を鞘に収め、すぐさま居合いの構えから抜き放った。
刃の一撃は鬼丸の脇腹をかすめ、鬼丸の攻撃は刃の左膝を裂く。
ともに地面に落ちた二人は、再び間合いを取って向き直った。
黒くかげった空から雨粒が降り始める。
降りしきる雨の中、二人は微動だにしなかった。
どちらも動くに動けない状態なのだ。
第232話 秘技! 横一文字 の巻 3/4
やがて雨が降りやみ、雲間から光が差し始めたとき、
鬼丸はふと笑みを浮かべて立ち上がった。
「フッ… くだらんな…」
これ以上の刃との戦いはもはや無益、
一瞬で終わらせてくれようと、鬼丸は頭上に剣を掲げた。
月、そして暗黒の大宇宙から、悪しき力が鬼丸に集まる。
魔剣の装飾の中に、円い満月の光が浮かび上がった。
巻き起こるすさまじいパワーに、ムサシが驚愕の声を上げる。
「まさか、あれが!! 星をも破壊する、究極の魔剣!!」
そう、あのゲッコーすらついに使うことのなかった―― 魔王満月剣。
その邪悪な力が、今まさに刃の眼前で膨れあがっていく。
「死に逝くきさまへの… 手向けだ!! 受け取れぃ!!!」
第232話 秘技! 横一文字 の巻 4/4
暗黒を抱いた光の球が、刃めがけて襲いかかる。
対抗する 『天』の波動もあっさり押し込まれ、
刃は覇王剣の刀身で鬼丸の攻撃をじかに受け止めた。
「ウオオオオ!!」
刃の必死の抵抗によって攻撃の軌道が逸らされる。
満月剣はオロチの体を破壊しながら地球の外へと飛び出していった。
宇宙に放たれた満月剣は、そこに浮かぶ星の一つを粉々に破壊してしまった。
「う、受け止めたのか!? 満月剣を!?」
しのぎきった刃の姿を見て、鬼丸が狼狽(ろうばい)の声を上げる。
刃は息を荒らげながらも瓦礫の中で身を起こした。
「さ、さすが… 天下の聖剣、覇王剣だ…
この剣がなけりゃ、やられてたぜ…」
だが、そのとき刃は見た。
覇王剣の刀身に一筋の亀裂が走るのを――。
覇王剣オワタ
横一文字か・・・
トンデモ技には違いないがビームばっかじゃなくて一応剣術っぽい技をちゃんと使ってる所は評価したい
居合いかっけー
しかし鬼丸は強すぎだな
強さの上にあぐらかいてないから余計そう思う
魔王満月剣遂にキター!!
あ、あれ?横一文字の方が奥義っぽいんじゃ‥‥
満月剣は剣の力って気がするが、横一文字は鬼丸の強さが伝わってくるし‥‥‥
うわー…前回の刃の覚醒が全く意味なしてねーよ…
つーか風神波もどきの横一文字とかいう技に国一つ二つ楽に
吹き飛ばす程の天の光を断つ切れ味があるってのがどうしてもピンと来ねえし。
真空なんぞもはや関係ねーだろ。自力で編み出した超常技の方が
玉の波動を凌駕するってのも何だかなー。戦いのスケールが急にデフレ化したみたいだ。
最強の破壊力を誇る伝説の満月剣が遂に発動し、覇王剣も
ヒビが入ってしまった。ホントどうすんの!?
八鬼と戦ってたころのふいんきに戻すんだ。
ギャグ漫画に徹すれば星を破壊する魔剣が相手でも勝てるはずだ。
今さらだけど球団作ってクロマティに歯ぎしりしてたタケちゃんが懐かしいw
あの頃のタケちゃんなら満月剣使ってきてもなんとか倒せそうな気がするなw
>>897 天の光を断ってると言うよりは、
光の下をくぐって刃の腕を切ってるように見える<横一文字
切られても波動のコントロールが乱れなかったら「天」の方が勝つんじゃ?
>>899 もっと昔のタケちゃんを見たら、ハトを可愛がってたりしてフイタ
第233話 光の聖剣 の巻 1/3
魔王満月剣を受け、亀裂が生じてしまった覇王剣。
それを見た鬼丸は、とどめとばかりに二発目の満月剣を放った。
刃は邪悪なエネルギーの固まりを刀身で受け止め、
衝撃をこらえながら必死に祈る。
(頼む… もう少し…
もう少し持ちこたえてくれ!! 覇王剣!!!)
―― ボ ン !
しかし刃の願いもむなしく、
覇王剣の刀身は根元から粉々に砕け散った。
満月剣は刃を置き去りにして宙を飛び、
都市の一つをかすめてバラバラに破壊していった。
「フン… せいぜい感謝するんだな…
きさまの代わりに砕け散った、その剣に!!」
鬼丸が魔王剣を構えると、邪悪な力がまたも高まり始める。
折れた剣を握り呆然とする刃に、鬼丸は笑みを向けた。
「消えろ、鉄 刃… 永遠にな…」
第233話 光の聖剣 の巻 2/3
すさまじい爆風とともに満月剣が放たれる。
刃には受けることも逃げることもかなわない。
そのときどこからともなく、刃の耳に不思議な声が聞こえてきた。
―― どうした鉄 刃… なぜ、剣を抜かん!?
「うわああ!!!」
迫る満月剣を前にして恐慌する刃に、声は静かに語りかけた。
―― おまえには見えぬのか… 硬いサヤから解き放たれた…
―― その光り輝く…
―― 聖剣が!!!
なんと折れた覇王剣の中から、光の刀身が姿を現していた。
刃はすぐさま光の剣を振るい、鬼丸の満月剣を一刀両断にする。
戦いを見ている誰もが驚愕する中、あの声の主が語った。
地球上のすべてのエネルギーを吸収し、
使う者の闘気を刃に変える、それこそが「光の聖剣」の本来の姿。
それは真の悪に出会うまで、硬い「鞘」の中に封じ込められていたのだ。
今まで刃が出していた波動は、鞘からこもれ出る淡い光に過ぎなかった。
声の主は、鬼を倒しオロチを封じよと刃に告げる。
彼こそは刃の遠い先祖―― かつて覇王剣を振るって
ヤマタノオロチを倒した、あのスサノオノミコトであった。
第233話 光の聖剣 の巻 3/3
刃はスサノオの言葉どおり、光の剣をかざして鬼丸に斬りかかった。
鬼丸はその攻撃を魔王剣で受け止めたが、
覇王剣のエネルギーによって刀身の一部を溶かされてしまう。
一度離れた刃が闘気を高めると、聖剣の光は更に激しさを増した。
「バカな… そんなはずはない…
これは宇宙最強の魔王剣だ!! この魔剣より上はない!!」
屈辱の色を覗かせた鬼丸は、強く柄(つか)を握り力を込めた。
魔王剣の中に邪悪な力が集まる。
魔剣が吸い込み膨れあがらせた悪のエネルギーは、
ひびの入った刀身から黒色の光となって漏れ始めた。
(まだだ… まだだ… もっと吸え!!
オレの中の悪を吸い尽くし、力を示せ!! 魔王剣!!!)
その瞬間、魔王剣の刀身は粉々に砕け散り、
中からは黒く輝く光の剣が現れた。
鬼丸は刃の方を向き、口元に笑みを浮かべてみせた。
「フン… どうだ鉄 刃…」
刃は光の剣を構え、ひるむことなく鬼丸と向き合う。
「へっ! そーこなくっちゃ… いけねーぜ!!」
前回のしょっぱいかまいたちから一転、衝撃の逆転要素キターーーーー!
あれだけの破壊光線が「淡い光」ってどんだけスケールでかいんだw
星をも砕く満月剣もあっけなく四散。遂にインフレの極みに来たな。
(爆発が大したこと無いのが淋しいが)週が変わる毎に戦局が変わりすぎだw
焦りらしい焦りがようやく見えた鬼丸も難なく魔王剣を解放。
ガチの接近戦に移行するか!?
これ普通に、光の剣になった!→鬼丸撃沈!でも行ける展開だと思うんだ
なのに惜しげもなく鬼丸を追いつかせてしまうのがすげぇ
というか、あっさり魔王剣を開放させる鬼丸は何者?
龍神が「今は鞘に収めたまま斬りつけているようなもの」
とか言ってたのは比喩じゃなくて文字通りの意味だったのか
今まで「鞘」に負けていった者達カワイソス
で、魔王剣作ったお方は今頃何をお思いでしょうな・・・
そんな機能あったのかってびっくりしてそうだ。
魔王剣の光刃化は正式な使い方じゃないっぽい
魔王剣は鬼丸剣に進化した!
初めて刃が鬼丸越えたと思ったら、瞬時に追いつかれた( ;^ω^)
満月剣が意外としょぼく見える。
ゲッコーの半月剣の方が凄かったように感じる。
被害の大きさを見るとこっちの方が上なんだがなぁ。
まぁあっさり撃破しちゃったからねw
この世界の宇宙は狭い
>>908 刃に負けたくないのが高じて鬼になっちゃったほどの
筋金入りの負けず嫌いだから・・・
でも正直覇王剣や魔王剣が龍神剣を超えているとは思えんな…
実際どっちが上なんだろ
竜神乙
どう見ても竜神剣でどうにかなるレベルじゃないだろw
前スレから引っ張ってきた
真の力の龍神剣・魔王満月剣・風雷波
>>>(惑星破壊の壁)>>>魔王半月剣・白き龍の龍神剣
>>>(越えられない壁)>>通常龍神剣
>風神剣・雷神剣
今の覇王剣や魔王剣は威力だけなら一番上3つよりも1段階上ってところか?
ただ波動を出すんじゃなくてただ斬り付けるっぽいから
近接戦闘では最強でも惑星を破壊するとかの被害は出ずにすむかも。
破壊力を光の刃に凝縮してある、とかなのかな
>>921 確かに今の覇王剣で地球破壊しようとしてもえらく手間がかかるだろうなあw
広範囲を攻撃するなら龍神剣や魔王満月剣の方が上で、
直接切り合うなら今の覇王剣の方が上なんだろう。
地球の直径分まで刃渡りを延ばして真っ二つにすればいいだけ>真・覇王剣による地球破壊
そんなん可能なのか?
東京ピラミッドの核ぶっ壊した時に鞘・覇王剣の闘気が剣状に伸びてたから可能
第234話 長き戦い の巻 1/3
かたや闘気を刃に変える覇王剣。
かたや悪を吸い込み力に変える魔王剣。
二つの光の剣が、オロチの体を破壊しながら激しく斬り結ぶ。
どうやら二つの剣のパワーは互角。
勝負を決するのは剣を使う者の技量の差だ。
そのとき、刃らの足もとが大きく揺れ動いた。
ヤマタノオロチの巨躯が一瞬だけその鼓動を取り戻したのだ。
オロチの体内のかぐやが刃へと語りかける。
彼女が最初に言ったように、さやかの体に封じられていては
オロチの心臓を長くは止めていられない。
「もはや一刻も猶予はならぬ!! この娘の体は、もって日没まで…」
早く鬼丸を倒し、魔物の角を断てとかぐやは叫んだ。
太陽は早くも西の水平線に迫りつつある。
オロチが蘇ればこちらの勝ちと笑う鬼丸に、刃は覇王剣をかざして斬りかかった。
第234話 長き戦い の巻 2/3
常人の目には映らぬ超高速の世界で、二人は激しく攻防する。
次に彼らの姿が現れたとき、鬼丸は左腕に、刃は右膝に傷を負っていた。
「フン… その足では、もう先程までのスピードは出せまい…」
「ケッ、てめーこそ左腕はどうなんだ? 手応えあったぜ…」
「きさまなど… 片腕だけで十分だ!!」
その言葉を聞いて刃は思い出す。
―― きさまなど片腕だけで十分だ…
鬼と化した鬼丸と校庭で初めて戦ったときのことを。
刃は痛む足を押して飛びかかった。
しかし速度の衰えは隠せず、鬼丸の剣ではじき返されてしまう。
逆に鬼丸はスピードを高め、目にも留まらぬ速さで刃へと迫った。
日没が近い。刃はまぶたを伏せ、必死に心を落ち着ける。
奴の剣筋は何度も見てきたはずと刃は自分に言い聞かせた。
次の瞬間、刃は目を閉じたまま、しかと鬼丸の攻撃を受け止めていた。
「みえる… みえるぜ鬼丸!!」
鬼丸の脳裏に同じ校庭の記憶がよみがえる。
―― みえるぞ鬼丸… オメーの剣が… 手に取るようにはっきりと…
それは鉄棒と心眼で風神剣をしのいでみせた刃の姿だった。
「フン… ほざけ!!」
第234話 長き戦い の巻 3/3
彼らはなおも激しく戦いながら、足場から足場へ飛び移った。
二人はやがてオロチの大元の首へと降り立つ。
細い足場の上での攻防。魔物の長い首と角を生やした頭。
それはくしくも、あの国会議事堂での光景によく似ていた。
悪の牙城と化した議事堂の、鬼の装飾が付いた足場の上で、
雷神剣と風神剣は相まみえたのだ。
―― 風神に飲み込まれて鬼になった奴が、抜かしてんじゃね――!!
―― 飲み込まれたのではない… 風神を味方につけたのだ…
今、覇王剣と魔王剣とがぶつかり合い、光の刀身が激しい火花を散らす。
そのときまたしても、足場であるオロチの体が激しく揺れ動いた。
バランスを崩した刃はオロチの首の上から落下してしまう。
どうにか壁面に剣を突き立てたが、斬れすぎる刀身のために止まることが出来ない。
ついに覇王剣は壁から抜け落ち、刃の体は宙へと放り出されてしまった。
しかし、落ちかける刃の襟首を鬼丸の手がつかんだ。
鬼丸は刃の体を、オロチの首の上へと投げ戻す。
助けられて呆然としている刃に鬼丸は言った。
「こんな事でくたばられては困るのだ…
きさまはオレが斬る…
この… 鬼丸が…」
彼の背で夕日の海が血のように燃えていた。
久し振りに2巻読み返した
おお…ここで回想を入れてくるか。
思えば随分遠くまで来たもんだ…
>>924 可能かもしれんが難しいだろうな。
普通にランクダウンさせた満月剣使う方が楽そうだ。
いよいよ決着っぽいな
これなんて最終回フラグ?
とうとう「俺らは抱き合う代わりに斬り合うんだよな」状態か
こうやって過去の回想を交えつつ戦うの好きだわ
最初から最後まで、ここまで一貫してラスボス出来る鬼丸は凄いな
再来週からタイトル「剣豪伝説鬼 ONIMARU」に変更だとさ
うわあ…何だかすっごく感慨深いわあ。
あからさまなアピールこそしていないが、鬼丸も刃を
天下取りの障壁扱いしていた少し前までの自分に戻ったんだな。
>―― 風神に飲み込まれて鬼になった奴が、抜かしてんじゃね――!!
この叫びを思い出した彼の胸に去来する感情はいかなものであったか。
鬼丸が、刃を自分で倒すことに
明確なこだわりを見せたのはこれが初めてか?
八鬼の頃からずっと、基本的には部下に相手させてて
あまつさえレインには「もう飽きた」と語ってたけど、
ついにここへ来て本当のライバルと認めたってことなんかな
第235話 死闘決着 の巻 1/4
間もなく日が没する。
かぐやがオロチを止めていられるのもあとわずか。
魔物が復活すれば刃はオロチの攻撃で一瞬のうちに消し飛ばされることだろう。
だがその前に貴様だけはこの手で沈める――と、鬼丸は腰を落として剣を構えた。
それはあの魔王横一文字の構えであった。
鬼丸から刃までの距離は長く、この間合いでは横一文字は届かない。
しかし鬼丸は、鞘の中の魔王剣に力を込め始めた。
魔王剣の力を加えることで、横一文字の飛距離を伸ばすつもりだ。
「ハッ!!」
目には見えぬ真空が巻き起こり、刃の眼前へと迫り来る。
刃が素速く跳び上がると、横一文字はその背後の岩山をスッパリと切り取った。
だが攻撃をかわしたかに見えた刃は、すぐに血を吐いて倒れ込んだ。
鬼丸の一撃を完全に避けきることは出来なかったのだ。
すぐさま放たれた追撃も刃の足に傷を負わせる。
刃は覇王剣を杖にして立ち上がろうとしたものの、
光の刀身が薄れて消えてしまい、その場に崩れ落ちた。
第235話 死闘決着 の巻 2/4
「闘気を刃に変える覇王剣も、闘気がなくなればただのツカだ…
限界だな…」
「う、うるせー!!」
すぐさま刀身をよみがえらせ、傷ついた体で刃は立ち上がる。
そんな相手に鬼丸は容赦なく横一文字を見舞った。
刃は肩口を斬り裂かれ、体を痙攣させながら地面に倒れ伏す。
光の刀身もふっつりと消えてしまった。
ついに刃の命も尽き果てたのか――。
「終わった…… 何もかも… 終わったぞ!!
これで世界は、この鬼丸のものだ!!
フハハハハハハ… ハッハッハッハッハッ!!!」
鬼丸は決着を確信し、高らかに笑い声を響かせる。
そのとき突然、刃がボロボロの体で立ち上がった。
「さあ、続きを始めようぜ、鬼丸… まだ終わりには早すぎる…」
血を流し息を荒らげつつも、刃は平然と剣を構えた。
思わず動揺の色を浮かべた鬼丸は、それでも刃に横一文字を放った。
必死に身をかわす刃の姿を見てムサシは気付く。
肉眼では見えぬ横一文字を、刃が少しずつ見切りだしていることに。
第235話 死闘決着 の巻 3/4
傷つきながらもなお立ち上がる刃を、鬼丸は呆然として見つめた。
(なんだこいつは…
あれだけの攻撃を受けて、なぜ立っていられるんだ?
なぜ、そうまでしてオレに立ち向かってくる!?
奴を動かしているのは、いったいなんなんだ!?)
鬼丸は声を荒らげて問う。
「正義のためか!? 誇りのためか!? 答えろ刃!!!」
鬼丸の横一文字が刃の頬をかすめる。
「なぜ…だと…? へっ… そんなこときまってらーな…」
刃は口元に笑みを浮かべて答えた。
「オメーが強えーからだよ…」
虚をつかれたような鬼丸に刃が斬りかかった。
距離を詰められた鬼丸は、魔王剣を振るって攻撃を受けようとする。
しかし鬼丸の剣は空を切った。
刃はあえて闘気を消すことにより、覇王剣をツカのみの姿にしたのだ。
再び闘気を込められた覇王剣から、まばゆく光る刀身が伸びる。
鬼丸はもう一度剣をかざそうとしたが、とき既に遅い。
刃の一撃は魔王剣のツカと、そして鬼丸の二本の角を断ち切った。
第235話 死闘決着 の巻 4/4
断たれた角から黒煙がわきあがり、鬼丸は頭を抱えて苦しみ始める。
戦いを見つめていたムサシは思わず喜びの声を上げた。
しかし刃にその猶予はない。
ヤマタノオロチの体が、鼓動を取り戻し、大きく揺れ動き始めた。
太陽はもはや海に沈もうとしている。
時間がない。魔物の中のかぐやが叫ぶ。
『は、早く… オ、オロチの角を… 早く!!!』
刃はすぐさま魔物の首の上を駆け、オロチの頭部へと急いだ。
しかしそれを目前にして、かぐやの余力は尽きようとしていた。
『ダ… ダメじゃ…
もう… 限界じゃー!!』
そのときついに、刃の覇王剣がオロチの角へと食い込んだ。
>「なぜ…だと…? へっ… そんなこときまってらーな…」
>刃は口元に笑みを浮かべて答えた。
>「オメーが強えーからだよ…」
連載が始まって以来一番燃えたよこのセリフ
覇王剣も魔王剣もオロチやかぐやも魔王も伝説の侍も関係なく
あくまでこの二人は剣の技量を競っていた好敵手のまま決着したのが印象深い
鬼になる以前、初登場から剣の技量を競い続け、戦い続けたライバルの二人に
ついに決着が着いたんだな・・・
いい決着だった
鬼丸はどうなるんだろう
光の刃を消して鬼丸の防御の隙を作ったってのはうまいな。
剣の特性をうまく利用したな。
>「終わった…… 何もかも… 終わったぞ!!
これで世界は、この鬼丸のものだ!!
フハハハハハハ… ハッハッハッハッハッ!!!」
超ウレシそうな表情でワロタwwww
最後の決め手になったのは、刃の経験値だな。
風神剣と魔王剣が殆どだった鬼丸に対し、
刃は雷神剣、七つの玉と龍神剣、風神剣、そして覇王剣と、扱った事のある特殊剣が圧倒的に多い。
そして、それらの剣(玉)の特性を活かす事で、ピンチを乗り越えてきたんだよな。
今まで積み重ねてきた数々の冒険の糧があって、
「実体のない刃の剣」である覇王剣の特性を利用して、遂にライバルを打ち倒す!
いや、本当に感慨深い決着の付け方だった。
>>945 あえて殺さずに角切ったってことは元に戻るのかね?
戻ったところで重犯罪者として死刑、
仮に心神喪失状態扱いになったとしても、後ろ指をさされ続ける生活になるだろうな
タケちゃんはまだ中学生だから死刑はないはず
世界を征服しようとして少年法で捕まるのか
>>951 なんかしょぼいなw
それにしてもいい決着だった。シビれたぜ!
タケちゃん情けねぇ頭でワロたwwwwwwwww
タケちゃんさぁ…多分鬼になる前は剃ってたと思うんだけど
鬼になったら丸禿になったのかな
今もきっちり剃ってんじゃね。
つか角のないタケちゃんは杉に似ているかもしれないと一瞬思ってしまった。
オロチはどうなるんだろうな
なまじ角が斬れたとしても完全消滅して日本列島&国民&かぐさやかが刄の手で世界から消え…
ガクガク(((゚д゚;)))
>>956 そこはなんか覇王剣の不思議なパワーとかで
うまいこと回復するんじゃないかなぁ
いくらなんでも日本をそんなメチャクチャな事にはしないと思うw
満月剣みたいなエネルギー弾の打ち合いじゃなくて、ちゃんと剣で決着を付けたのが良かった
この漫画の良い所の一つとしてどんなにインフレしても、あくまでも剣に拘り続けたところだと思う
もうすぐ最終回だよなぁ、鬼丸との決着が付いたし
>>960 乙です
このペースで行くと次スレで終わりだろうな
次のスレからは一気にデフレするんでなんかさびしいな
俺は純粋にヤイバが天下無双にむかっていく御前試合編は好きだ
自分は鬼丸のキャラがまた鬼の頃に戻ったのが残念だったな
もっと厨房なタケちゃんが見たかった
欲を言えば家に戻ってじいさん姉さんと平和に暮らしてるタケちゃんが…
鬼どころかありゃ仏に近くないか。
御前試合のタケちゃんは憎しみ(というほど大仰なもんでもないけど)を捨て去って
ライバルとしての刃を乗り越えようとしてるだけだからなあ。
十兵衛はここまでほんとに影が薄いな
プラズマ戦の小次郎祭りには笑った
と言うか、鬼丸は日常に戻れるのか?
日本中に顔も名前(悪名)も知れ渡ってるわけだしなあ……
御前試合の時にもう一回小次郎祭りだな
あの扱いは酷いよなw
まあ結果だけ見れば十分凄いんだけど
とりあえず諸刃たんの登場が楽しみです
おらもー
御前試合は、刃の「剣パワー使わなければこれくらい」という強さが結構リアルに感じられたのが、この作者上手いなと
思わさせられた。
そういや最近、久々にコナンを読んだ
たまたま沖田が出てくる話にあたったんだが
出てくると言ってもチラッとなんだな
>>970 ツンツンしてばっかであんま好きじゃなかったな諸刃は。
剣十郎仇疑惑&御前試合登録の件で刃達ともめて。
その後おかんともめて。御前試合1,2試合目で刃やさやかともめて。
彼女が出てきて収穫だったのはまた昔の許嫁が来たのかと
ドギマギするさやかたんくらいのもんだw
刃をおにいちゃん呼ばわりしたのはまあインパクトでかかったがw
自分もどっちかというと諸刃は好きじゃなかった。
>974と同じで、刃たちに文句付けてるイメージが強いからかな。
そういう役どころだから仕方ないんだろうけど。
>>973 あれだけアホみたいに強かった沖田が服部と互角とか言われて萎えた記憶がある
ファンサービスなのはわかるけどね
剣道の試合じゃ地面に刀刺してピカーン!って技が出来なかったから服部と互角だったんじゃね
まあ沖田の弱体化もあるだろうが、服部も結構強いぞ
やる気無し沖田だったんじゃねーの?
やる気ないから五分五厘ぐらいの力でやってたとか
正直沖田の性格は感じ悪い
今思うと沖田って正にはじめの一歩の板垣や餓狼伝の鞍馬みたいなキャラだよな
ああいうキャラって嫌われやすいんだよな
あの負け方にムカついた記憶があるw
ヤル気無し沖田でも、刃の攻撃はかすりもしないで逆にペシペシ当ててたんだけどな〜
…あらためて考えてみるとスゴイなw
沖田と鬼丸が戦ったら…やっぱり鬼丸涙目になるのだろうか
気迫と闘刃の嵐に押されるんじゃね
とりあえず、刃や鬼丸や沖田って間違いなく若いころの武蔵より強いよな
ムサシの強さは単なる腕っ節の強さじゃなくって
相手を万全の体勢で戦わせないという戦略込みの強さだからわからんな。
刃が邪魔しなかった本来の歴史では物干し竿装備の小次郎に
木刀で勝っちゃってるわけだし。
木材を一瞬でサイン入り割り箸に切り刻む技術力が
刃達にあるか?w
989 :
マロン名無しさん:2007/09/03(月) 18:25:01 ID:f/xu1Nx3
11
>>986 刃は十兵衛に正味の剣技の勝負においては圧倒されてたじゃん。
>>990 でも真面目に修行してパワーアップした小次郎は鬼丸にフルボッコにされてたぜ
沖田じゃなかったか?
服部とかコナンが雷神剣使えば中期くらいまでは楽勝ってことか。