あげ
3 :
1:03/08/05 01:26 ID:???
ひとまず、たてました。
早かったですか?
かつて
>>1と闘った斎藤一だ。
最後に闘ったのは確かどっかの糞スレだったから、大体…一年振りか。
一年……言葉にすればわずか二文字だが、
生きてみれば随分長い年月だったな。
……フ フフフフ フハハハ
ハハハハハハハハ!! ハハハハハハハハ!!
勢いが鈍ったとは思ってたが頭の方もここまで鈍っていたなんてな。
お前のスレが良スレだと?馬鹿を言うな。
こんな糞スレ、良スレにすらならんことぐらい百も承知だ。
>>1の糞さは最も多く闘った新撰組が最も深くわかっている。
しかしながら今のお前は自分が立てた糞スレを良スレと勘違いした。
半端な糞さなど無いに等しい、口先だけの偽善者の言葉など胸くそ悪くなるだけだ。
>>1ならこのくらいのこと自ずと悟るだろうと削除人をけしかけてみたが、
一年は人を腐らせるには十分な長さだったようだ。
忘れたか、悪・即・斬…それが新撰組と
>>1がただ一つ共有した真の正義だったはず。
今のお前をこれ以上見てるのはもはや我慢ならん。
来い…お前の全てを否定してやる。
5 :
マロン名無しさん:03/08/05 01:31 ID:jgqIt4VT
SS語ろうスレにここを無視して個人スレ立てようとしてるアホがいます。
>>4 嵐なんだろうが、新撰組の新作かと一瞬思ってしまった。
あれも続きが見たい。
>5
ほっとけ
ここはマターリと
時 過 ぎ て
ス レ の 動 き は 変 わ れ ど も
そ れ も 亦 有 り(マターリ)
す べ て 亦 有 り(マターリ)
職人降臨期待あげ
正直、半角だと検索しにくい。
過去ログdat 落ち?
「ジャンプオールスター」第一話 出発
ジャンプ世界を我が物にしようとたくらむ巨大な勢力。
その野望を阻止するために、界王さまに封神リストを託された
太公望呂尚であった。事態の深刻さを理解しない軽い足取りで
冒険の道につく。相棒の霊獣四不象を連れて。
四不象「ご主人、さっそく封神リストを見てみるっすよ!」
太公望「おお、そうだのう、手っ取り早くやっつけて、後は寝てすごすのだ!
・・・・・・なになに。まず、ラオウ。赤カブト。DIO」
四不象「ラ、ラオウ様!? その人はだめっすよ!最強と言われる巨馬、黒竜号にまたがり、最強の拳法と言われる
北斗神拳を使う最強のボスキャラっす!」
太公望「な、なんだと!? そ、そんな強い奴とは戦ってられん、
もっとよわっちそうな奴でレベルあげじゃ!」
太公望と四不象は歩きながら封神リストを見てああだこうだ話していた。
その結果、自分たちだけではこの連中すべてをやっつけるのは
不可能だと判断し、まずは弱い敵を倒しつつ
強力な仲間を見つけることからはじめようと言うことになった。
太公望「どうやらこのあたりは自然が多くて動物たちがたくさんいるようだのう」
四不象「う〜ん、空気がおいしいっすネエ。ん!? ご、ご主人、あれを!
ハンターが保護動物であるチーターを密猟しているっす!」
太公望「おお、まずはあのハンターからやっつけてやろう! 封神リストに載っている悪者かもしれぬからのう! 疾ッ!!」
ドブォォオッ!! 太公望が振り下ろした武器、宝貝「打神鞭」から真空派が飛び出し、
ハンター何人かが封神された。
ハンター「なんだ、邪魔するんじゃネエ!!」
ガガガガガ ハンターのマシンガンが太公望たちに襲い掛かる!
ハンター「おお、あの象珍しい動物だぜ! 金持たちに高く売れるってもんよ!」
四不象「あ、あわわわわ〜〜〜〜!! ご主人、数が多すぎるっす〜〜!!!」
そこに二人の屈強な男たちが遠くから雄たけびを上げて走り寄ってきた。
謎の声「ジャングルの平和を乱すハンターどもめ! 正義の鉄拳を食らえ!!」
駆けつけたうちのひとりは飛び上がり、空手でハンターを次々になぎ倒していく。
四不象「あ、あぶない、後ろから狙われてるっす!」
ハンター「死ね! ぐ、ぐおおおおお!!」
日系イタリア人空手家でターちゃん流空手の門弟ペドロを狙っていたハンターが、
中国西派白華拳師範でターちゃんの親友でもある梁師範の放った
百歩神拳の乱れ撃ちで一掃されて封神されていった。
梁師範「素人がうろちょろしてんじゃねーよ、この辺は危険なんだぜ」
ペドロ「いやぁ、でも無事でよかったですよ。旅の方ですか?
どうでしょう梁師範、先生とジェーンさんは珍しく旅行に行ってて家は空いているし、
今日はうちにきてもらったら」
その夜、太公望と四不象はかくかくしかじかで世界の危機で倒さねばならぬ敵が
大勢いることを二人に告げた。ペドロと梁師範が仲間になった。
16 :
マロン名無しさん:03/08/05 12:46 ID:WiJlEwGt
>>4長々ご苦労様。で、どこで笑えば良いのですか?
最近SS職人の質の低下が気になるので、私自ら書いてみました。
自慢じゃないですが読書感想文で賞をもらった事もあるので、文章には自信があります。
もし読者さん達の人気を食ってしまっても、職人さんは嫉妬しないで下さい。
別に書きたくて書いているわけではないので。
まあ、飽きたら止めます。
コピペかどうかはともかく、
17を見る限り、職人を騙った煽りだろう。
以後スルーで。
トモが胃ってしまったら俺は困る。
バキ知らない俺にとって、唯一かなり楽しみにしていたのだが。
バカスレだよ!! SS集合!
地上最強のSSが読みたいかーーーー
オオーーーー!!!
ワシもじゃ ワシもじゃみんな!
SS職人、入場ーーーー!!!
「神心会半万年の歴史が今ベールを脱ぐ! 神心会異聞(仮名)氏だ!!!」
「ガンダムだったらこの人を外せない!!
超A級SS師 ザク(仮名)氏だ!!! 」
「総合サイトはすでに我々が完成している!! まとめサイト管理人だァー!! 」
「バーリ・トゥードならこいつが怖い!!
バキ本スレの嘘バレ職人 VS氏だ!!! 」
「話の続きはどーしたッ 闘士の炎 未だ消えないでッ!!
ダイも幽白も思いのまま!! 新撰組SS、トモ氏だ!!!」
「超一流死刑囚の超一流の外伝だ!!
生で読んでオドロキやがれッ バキスレは俺氏!!!」
「特に理由はないッ柳が強いのは当たりまえ!!
SS界の巨人 外伝氏がきてくれたー!!!!
ドラスレにはないしょだ!!!」
若き王者が帰ってきたッ
どこへ逝っていたんだッ チャンピオンッッ
俺たちは君を 待っていたッッッ
パオ氏の登場だーーーー!
職人降臨期待あげ
24 :
23:03/08/05 17:19 ID:???
書いた後、職人じゃない人を一人入れてたことに気づいた。
25 :
マロン名無しさん:03/08/05 17:52 ID:jQZ8j7i7
本当にこのスレタイになるとはw
すみませんが、今日は忙しくて厳しいです。
明後日の夜に再開すると思います。週末は結構書けるかも。
>26
降臨age
雄山との対決期待々々。
料理対決では雄山勝ち目ないだろうし(ロビンいるから)
烈と傲慢対決か?
ところで、パート2〜4まで一気にdat落ち?
うpしてくれる神キボン
>>28 ロビンに料理上手いなんて設定あったっけ?
是非、雄山にはロビンを陵辱してもらいたい
700程度しかいってないのに、スレ立てるの早すぎねぇか?
容量も300超えた程度だったぞ。
200kB、300レスも余裕があるのになんでこう勝手なことするかねぇ
32 :
ふら〜り:03/08/05 22:31 ID:???
>>23 こういうのは大好きです! いろんなとこで、この「入場!」
パロは見かけますが、23さんのはリアル生活に密着(?)してる
人たちな分、響くものが違うというか。何というか。
で、しっかりオチがついてるとこがまた楽しいです♪
それはそうと、神心会異聞(仮)さん。続き&お名前をっっ。
>>まとめサイト管理人さん
ご苦労様です! ぴしっ(敬礼)!
>>外伝担当さん
実は今日、初めて「殺し屋1」読みました。で、外伝さんの
黒木拷問シーン読み返しました。
……痛々しいっ! 黒木は兄貴も酷いメに逢ってますが、
それにしても痛々しいっっ!
>>ザクさん
願わくばご復帰を、あるいは移転先のご報告を。これは絶対、
私だけの希望ではありません。ので、何卒!
>>29 確か何階かの対決場面で、水道水を見破ったことがあったはず。
雄山は分からなかった。
それに雄山は料理が出来ない。この時点でアウトでしょ。
それとも良三に全て任せるのかな。
ロビンの舌は、最低でもU子なみということか・・・
ここはやっぱ、味大(以下r)
>>32 今バキ後編を書いてるんですが、ちょっとつまずいてるんで時間がかかってます。すいません。
前スレで「ザクの奴」とか言って書き込んでるのはただの騙りなんで、僕自身は辞める気はありません。
あと、ザク誕生編の為にベトナム戦争小説を読んでるのも遅れてる原因。どうせあんま生かせないだろうけど。
byまだ名無しから抜けられないザク(仮)
>>23 >闘士の炎 未だ消えないでッ!!
藁タ‥けど、笑えない。
帰って来てくれよう‥
ところで、夜王さんがエントリーされていないようですが、
出来れば夜王さんの入場もキボン
今スレを立ててしまった、まとめサイト管理人です。
スレ立てが早いといわれた方、申し訳ないです。
>>23 職人でもない、只の閲覧者をネタにしてもらい、有難うございます。
せめてトーナメントの補完を早く完成させねば‥‥と言いたいのですが、
パート2〜4がいきなりdat行きになったので(何故?)、正直困ってます。
>>26 おお、これで週末の楽しみが増えました!
>>35 まだ名無しから抜けられないザク(仮)さん、
激しく続き待っておりますので、頑張ってください。
もし、後編以降も話が続くのでしたら、「ザクvsオリバ」を
書いて欲しい‥とか思ったり。
勝手な希望でしたね。すいません。
元のスレへ戻ろうとしたらdat落ちしてたんで、結局こっちで続けさせてもらいます。すいません。
>>37まとめさん
機会があったらやりたい>>ザクvsオリバ
噛ませ犬死刑囚VSザクとかも考えてたんだけど、ほんとに噛ませ犬にしかならんね、もう。奴らは。
外伝&パオは天才。
ザクタンクとバキ。両者が構えてから既に半刻程が過ぎていた。
(流石に……攻略のしようがねぇな……)
バキが攻めあぐねているのは、ザクの巨体故である。当然のことながら、未だかつてザクを素手で
仕留めた格闘技者はいないはずだ。セオリーなど存在しない。
斗馬戦の戦略が応用出来るか?不可能だ。末端から攻めようにも、ザクの足は頑丈な戦車で構成され
ている。
対するザクは、バキにある男の面影を見たことで戸惑いを感じていた。
―――この男、まさか範馬勇次郎のジュニアか?
江田島塾長は、バキが勇次郎の息子であるということをザクには伝えていなかった。もしその事実を
伝えていたならば、ザクはバキを即座に握りつぶしていたことだろう。
ザクは、あるいはその中の人間は勇次郎を憎んでいた。勇次郎こそが彼の人生を狂わせた―――
大切な仲間達、ルイージを、リンクを、ギルガメスを、サムスを殺した―――張本人だからだ。
―――勇次郎!私は必ずや強くなり再び貴様の前に……
ふと気付くと、ザクの目の前からバキの姿が消えていた。ザクの思考が深く沈みかけているその機を
捕らえ、攻撃を仕掛けたのである。―――ぬかったわ!
「ッッチェリャァァァ!!」
バキの脚がタンクのキャタピラを強打した。バキはやはり末端から攻めることにした。それしか無い。
(意外と……)
簡単にキャタピラは破壊される。今のバキでも、通常兵器を破壊しうる程度の戦力を有しているようだ。
さらに、ザクの手が伸びるより先にバキは反対側のキャタピラに廻り、破壊。
これでザクはその場から移動することも振り向くことも出来なくなった。手の届かない背部ががらあき。
(攻略ポイントだッッ!!)
バキは靴を脱ぎ裸足になると、ザクの背中をゆっくりと地味によじ登っていった。
ザクは静止していた。もはやあがいても無意味だろう。バキが手の届く肩付近まで登ってくるのを待ち、
そこで捕らえるしかない。
一方バキは、邪魔をされることも無くマイペースにザクの背を登っている。シコルスキーの登攀能力を
コピーしているとはいえ、病んだ身で垂直の壁を登るのは辛いものがある。
……この光景のどこが闘いなのだろうか。バキの身を按ずる梢江は「がんばれ、バキがんばれ」と応援
し、もう一人の観戦者である夜叉猿jrはとうにその場を離れ狩りへと向かっていた。
そして、血管を浮き上がらせ怒髪天を突き怒っていたのが勇次郎である。
「貴様ら……ぬるいことをッッ!!」
見かねた勇次郎はついに松から飛び降り、二人の下へと歩き出した。
「ザクさん……俺が肩に辿り着いたら……イッセイのセ、だぜ」
滝の汗を流しバキが言う。その拍子に胸が突然苦しくなり、咳と共に喉の奥から熱いものが飛び出す。
(血。もう……そんなに長くないんだな……)
もうしばらく登攀は続き、ついにバキの手がザクの肩を守る厚い板金の上に置かれる。
「到着ゥ〜」
が、バキはザクの肩にぶらさがったまま、その上には登ろうとしなかった。
「同時だ。俺がここに上がるのと同時に闘ろうぜ。……イッセイの……」
―――セッッ!!
バキが身を翻して肩に飛び乗った。体勢が整わない内を狙って、ザクの手がバキを求めて飛んでくる。
巨大な手がバキに衝突しようとする瞬間。バキは手の突進に合わせて右の拳を突き出した。
「無茶だようッッ!バキくんッッ!!」
(無茶じゃない……闘れるッッ!!)
両者の拳の接触点から光が迸った。
両腕を挙上し、腰を極限まで捻り、全関節を同時加速し、鬼の筋肉でおもいきりぶん殴る。
バキの放った拳は正に、独歩を葬った父勇次郎のあの技であった。鬼哭拳。
光の奔流が次第に収束していく。後に残ったのは、ザクの破壊された右掌であった。
―――バカなッッ!!生身の人間が……
綻ッ。バキは両足を大きく広げ、ザクの頭部へと向き直った。拳を硬く握り締め、口をすぼめ息を吸う。
「行くぜ……ザクさんッッ!!」
バキの拳が消えた。同時にハンマーで鉄を鍛えるが如き鈍い音と共にザクの左側頭に無数の陥没が
生まれる。音速拳。そして、死刑囚スペックの無呼吸乱打。
―――ええい、落ちろ!
ザクが上半身を前後に大きく揺する。その上に立つバキは、ジェットコースターに立位で乗っている様な
状態であるはずだ。が、バキは微動だにせず、ひたすらザクの頭を殴り続けている。
むきだしの足裏がザクの肩装甲にピタリと張り付いていた。柳龍光の真空掌。
(……いくら殴っても……止まってくれねぇんだな)
大揺れの中、バキは連打をふと止めた。ザクの頭部は既にスクラップ同然と成り果てているが、いくら
頭を殴り続けてもこのザクは活動を停止させはしないだろう。
「やっぱ……本体を叩かなきゃな……ッッ!!」
バキは上半身を大きく後ろに反らし、一拍止まった。そして、
「邪ッッ!!」
勢いをつけて体を起こし、そのまま足元に向けて右掌を突き出した。ドリアンの中国拳法。
左肩から伝わる衝撃波は胸深部をやや斜めに下降。そして、胸部のコックピットへと届いた瞬間。
不意にザクの前後運動が止まった。ザクを操る者自身にダメージが到達したのだろう。
「どうにか……勝っ……」
勝利を口にしようとしたバキは、いきなり膝を突いてうつむいてしまった。全身が震えだし、脂汗が
どっと湧き出す。そしてまたもや、喀血。やはり闘いは、死を近づけるだけなのであろうか。
そしてバキはついに気を失い、ザクの左肩から滑り落ちた。
「バッ」
梢江が短く息を吸い、悲鳴を上げるよりも先に茂みの中から黒く巨きな影が飛び出した。
影はザクの下、バキの落下地点へ跳んでいくと、直後には弱りきったバキを受け止めていた。
「……夜叉……?」
梢江が遠慮がちに声をかける。無理も無い。その影は、その男は明らかに夜叉猿jrではなかった。
筋骨隆々とした赤髪の悪鬼、範馬勇次郎である。
勇次郎はしばらく弱りきったバキの顔を、優しささえ垣間見えるかの様な表情で覗き込むと、次にはそれ
を放り投げてザクのぼこぼこの顔を見上げた。
「ろくに抵抗も出来のをいい事に病人をいたぶる……いい趣味じゃねぇか、ザクよ」
―――範馬勇次郎!!
「ガァァァァァッッッ!!!」
ザク、初の発声。通常のモビルスーツには当然外部スピーカーもあるはずなのだが、このザクには
それが無い。代わりに声帯の無い喉で一生懸命発声しようとしている、そんな悲痛な叫びに聞こえる。
既にザクは右手を失い、足を失い、頭部ももげかけている。が、それでもザクは左拳を握り締め、地に
叩き付けた。何度も、何度も。大地が揺れ、梢江が小さく悲鳴を上げる。
―――来いッ!来いッッ!!かかって来いッッ!!範馬勇次郎ッッ!!
「ガ、グァァァァ、ガァァァァァッッ!!」
「焦らずとも闘ってやるぜ。……そのうちな」
ザクが金切り声を上げた。
「クック。その姿を見ると……そうとう熱心に俺を探していたようだな。が、今はオアズケだ」
勇次郎がふと横にずれる。そこへザクの投げた岩が叩きつけられた。それを見てさらに勇次郎は笑う。
―――挑まれた闘いに背を向けるか!貴様ァ!それでも地上最強の生物か!!
怒り狂うザクを尻目に、勇次郎は本当に背を向け、消えた。煙のように、唐突に。
後には天に向かって咆哮を上げるザクタンク一機が残された。
面白い。あげ
ザクにも一応中の人はいたんだな。
>もう一人の観戦者である夜叉猿jrはとうにその場を離れ狩りへと向かっていた。
わらたよ。所詮畜生か。
「反逆の男」こんなタイトルが思い浮かんだ、唐突に。
書いてみて宜しいか?
名無しって奴ァ・・・・
とろけそうなほど甘い
書き込みたいと言うのなら
黙って書き込めばよろしい
克巳に知らないことはなかった。
実父が独歩の申し出を拒むのは、
金額を釣り上げるためということも、
団長がライオンに知らない薬を射っていて、
ライオンの様子が少し違っていたことも知っていた。
父は本当なら助かる程度の怪我だったことも、
救急車の到着が何故か遅かったことも知っていた。
ただ、5歳の克巳はサーカス団にうんざりしていた。
団長とお金のことでもめる父親も、
友達とすぐ離れ離れになってしまうことも、
スターの自分に嫉妬している連中も飽き飽きしていた。
団長がする空手の話だけが好きだった。
特に虎殺しの独歩に夢中になった。
その独歩が自分を養子に欲しがっていると聞いた時は、
いじめっ子のピエロが水中の縄抜けに失敗して、
目の前で溺れ死んだ時より楽しくなった。
養父の前に出るとまだ緊張する。
もっともっといい子にならなきゃって思う。
でも今日、末堂くんが僕の急所を蹴ってきた時、
キレそうになっってしまった。よく我慢できたなと思う。
でもそういうのはまだ本当の家族なんじゃないんだとも思う。
もっともっと養父とお話をしたい。
終了
オッスみんな。俺の名前は柴千春。「スタンド」というちょっと不思議な超能力をもつ高校生だ。スタンドの名前は「クレイジー・ダイヤモンド」。タイマンなら誰にも絶対負けねー。ちなみに髪型をけなされるとブちぎれるから、みんな気をつけてくれよな!
今日は徳川のじーさんの話があるからスタンド戦士全員集合だ。
「ここ数日中に杜王町へどエラい連中が上陸する。全く無関係の死刑囚5名が杜王町へ向かっておる。」
「でもよーそれがどうしたってんだよ。死刑囚なら警察や裁判所の仕事だろ?」
話の腰を折る馬鹿は範馬刃牙。スタンド名はサーフィス。「タマキンが汗でムレてその位置を授業中になおす時、人に見られやしないかとスリルがあって最高だ。」なんて言っている馬鹿だ。
「…この意味を知れ!!相手はいずれも刑務所内で10人以上も死に至らしめたツワモノ中のツワモノ。人を屠るために武器は必要としていない。つまり全員がスタンド使いということ、千春、お前に会いに来るんじゃッッ!」
「スタンド使いとスタンド使いは引かれ合うからな」
また馬鹿だ。
「話が終わったなら解散だな。」
さすが花山さん、いいことを言う。頼れる俺の心の兄貴花山薫さんだ。スタンド名は「スター・プラチナ」。時を止めちゃう凄いスタンドだ。
トモは逝ったのか?
それとも仕事が忙しいのか?
続き速く見せてくれよ
俺はあらゆるものを壊してきた!!
中には手強いものもあったが勢いと反逆で壊してきた!!
「おい!!あれは反逆者じゃあないか!?」
陸軍が現れた。死ね!!
「ひィィィ!!!こっちきたあァぁ!」
「戦車なんて、こすいモンに乗ってんじゃねえのォ?嘲笑のォォォ・・・」
「ギャアアア〜〜〜〜!!!!」
「シェルブリッドォォ!!!!」
戦車は壊れた!!くず鉄が!!
「あれが、反逆者…」
物陰に、俺を見つめるもの一人!!
「誰だ出て来い!!」
「私は、陸軍の…」
「死ね!!不聞のォォ!!シェルブリッドォォォォ!!!!」
「ぎゃああアアァ〜〜〜〜!!!!!!」
死んだ!!続く!!
テーマ:バカな文章を書いてみる
つーかさ、スルーされてるけど容量もレス数も十分余ってるのに、
新スレ立てたのは何故?
早すぎると思うんだが
新スレ立てるタイミングは
容量なら400後半いったら、レスなら900超えたら、が基本じゃないの?
まだ使い切ってないのに、新品を買ったような印象を受けるんだが
>>51 762 :パオ ◆gLeDrnBElE :03/08/04 23:07 ID:???
バキスレだよ!! SS集合! Part 6
↑とりあえずスレタイ案。我ながらセンス無し。
誰か立てて下さいな。
保守の関係で次スレになったら書き始めます。
しかし何でこんなに立て難くなったんだ、スレ。
前スレ荒れてたから早めにdat行きさせたかったんじゃないの?
>>47 どう見ても騙りだな
>>50 スクライドは余り知らないが、何となく
なつかしの「地上最強の男 竜」の匂いがする。
>>54 スクライドファンが俺の読んだら怒るよW
その漫画、えなりスレで出てきたから名前だけは知ってるが、内容は全く…
独身男性板のガクト気持ち悪いスレの影響が大きいかと。
>>55 もうよくない? 1も「早すぎた」って謝ってるし、
この件は終わりにしよう。マターリ
>39-42
ザクがどんどん人間臭くなってきた‥
中の人がいるんだから当然だが。
>>57 ようするに、あちらを使い切る気はさらさらないと
まあ悪いのは
>>1だし、ここで言っても仕方ないがね
さよなら
60 :
:03/08/06 16:56 ID:???
「ちょいなッ」
達人・渋川はとうとう地球を投げ飛ばした。
地球は本来の軌道を外れ、太陽系を脱出した。
太陽の光が届かなくなった地球は、空前の氷河期を迎える。
シェルターに逃げ込んだ一部のお偉いさん以外は殆どが凍死した。
地下闘技場戦士も例外ではない。
バキも、烈も、花山も、克己も、独歩も、昂昇も、ガーレンも、ジャックも・・・
みんな死んだ。
範馬勇次郎は寒さにも負けじと耐えてきたが、やがて氷像となった。
そんな中、達人は健在だった。
何故なら、寒さですら合気で跳ね返しているからだ。
「ほっほ〜〜〜〜い」
数年後、地球がようやく止まる。
達人は今日も元気であった。そこにドイルが現れる。
「アンタも無事だったようじゃな、ドイルさん」
「体内ニ暖房ヲ内臓シテイルカラナ」
<続く>
「そこまでよ反逆者!!」
歩兵隊、砲台、戦車、そして爆撃機…俺の周りを取り囲む!!
「私は陸軍大佐。あなたを殺します」
「ざけんな!!俺は殺されるようなことはやっちゃいねえ!!」
「言うじゃない…空軍・海軍・そして陸軍!!!あなたはこれらの軍に甚大な被害をもたらし続けたのよ!!?」
「それは犯罪じゃねえ!!」
「じゃあ何だって言うのよ?」
「反逆だ!!」
「…攻撃、開始」
「殲滅のォォ!!シェルブリッドォォォ!!!!」
俺の手が激しく光り、周辺の邪魔者どもを吹き飛ばす!!
「た、大佐ァ!こいつ、人間じゃありませぇん!!」
「もう!情けない部下達ね!!」
「大佐!遠距離からの殲滅を進言します!!」
「そうね・・そうして・・・・」
「よそ見してんじゃねええッ!!」
俺は知っていた!頭さえ獲れば、戦況が有利になることを!!
殴りかかろうというとき、悪寒がした!!
「ぐううっ…!!」
「ようやく、間に合ったのね。あなたもこれで終わりよ!!」
これは…人智を超えているぜ!!続く!!
64 :
47:03/08/06 17:56 ID:???
>>54 >どう見ても騙り
書いてる自分でもそう思う出来ですが本物です。
あの話に興味がなくなったと思って下さい。
とりあえず幕だけは引いておこうと書きました。
48のような話の導入部を考えるのは好きなんですが、
それから一つ二つと話を重ねていくことが苦手なようです。
自分でSSを書いてみて、改めて職人さん達の凄さがわかりました。
短編で纏めればいいと思うんだけど…
俺は次かその次くらいで纏めます。
とりあえず
"!!"と台詞が多い
>>66 そういうコンセプトなのです、と言ってみる。
てゆうか、そういう系統の漫画なのでw<スク
>>58 やべぇ。すげぇおもしろそう。
つうか雰囲気的に似てるっぽいな、やっぱ>反逆の男!!
>>62 SFショートショートっぽいっつうかなんっつうか・・・
超短編としてはおもろいが続き物になったらつまらなそう。
短編の大量生産してくれたらおもろいと思う。
ごめん。あげすぎた
一時期心配してたんだが、安泰そうだな、このスレ。
こことヤムスレはマロンの名物だから、出来るだけ長く存続して欲しい。
ヤムスレと仲良くね。
そのヤムスレのほうが今度は危険な状態になっているが?
74 :
:03/08/06 19:31 ID:???
こっちが立てばあっちが立たず・・か。
職人が出張して作品書いたらどうだろう?
危なくなったらお互いに。
とりあえずヤムスレにパオか外伝が出動して窮地を救って欲しいぞ。
76 :
マロン名無しさん:03/08/06 20:30 ID:E0AaC6KT
ヤムスレ、存亡が危ぶまれていますね。
バキスレの諸君よヤムスレを甘く見てはいかん
あれくらいならもう皆さん慣れている
78 :
ふら〜り:03/08/06 21:43 ID:???
おお、何だか一挙に賑やかになりましたね。めでたいめでたい♪
で。よそよそしい気もするので(仮)はやめました。勝手に命名
しておりますが、お名前でレスしたいので……暇人のワガママ
ですが、どうかご容赦を。もちろん、名乗って下さればそれに
しますので。
>>ザクさん
帰って来て下さいましたかっっ!
早速感想ですが……溜息です。嗚呼、刃牙がかっこいい。
そう言えば昔はかっこ良かったなぁぁと、しんみりしました。
そしてザクの中の人。これまた意外な人物。でもって、ギルを
フルネーム(?)で書かれている辺り、通ですなザクさん。
>>神心会異聞さん
つ、冷たい……バキパロでこんなの、少なくとも私は初めてです。
本当にヒヤリとしました。できればまた、こういう温度のを読んで
みたいです。
79 :
ふら〜り:03/08/06 21:43 ID:???
>>ジョジョさん(
>>48)
続くんですよね? スタンドも戦って本人も戦って、凄く豪華というか
豪快な戦闘シーンが期待できるんですけどっっ!
>>反逆さん
元ネタは知らないんですけど、勢いで楽しめました。「続く!!」
がなんか好きです。自分で叫んでるってところが。
あと、「○○のぉ……○○!」といえば、私なんぞは気象精霊を
思い出しました。
>>郷気さん
アラレちゃんのような絵が浮かんできます。惑星レベルのボール
遊び。ひび割れ。叩き壊し。
ところで、続くんですか? 全然想像がつかないんですけど……
本当に?
良くも悪くも、ヤムスレに似てきてるかも。
【第4話 黒き十字架】
2頭の野獣が対峙していた。
帯電した磁場のごとく、周囲の空間が歪む。
ひとりは、見上げるような長身の男。
猫科の大型猛獣さながらの肉体を、血を啜るような漆黒の空手衣に包んでいる。
襟の間、胸元に大きく十字架のような傷痕が刻まれているのが確認できる。
地下ファイトでは世界最強と呼ばれた男。
名を、松田鏡二という。
ひとりは、小山のような体躯の男。
背はさほどでもない。松田に比べれば、頭ひとつは低いだろう。
だが、高級なアルマーニのスーツの裡に秘められた肉体は、松田となんら見劣りするものではない。
それどころか、その威容は、油断をすれば松田でも容易く飲み込みかねない、嵐の前の大海をイメージさせる。
見る者によっては、その形容が?T岩?Uとも?T山?Uとも変化する。
とにかく太い。腕が太い、脚が太い、胸が太い、腹が太い、首が太い。
目も、鼻も、唇も、眉も、耳も、造作そのものが太く、たくましい。
その目に宿る、眼光までもが太い。その男はまさに、肉の要塞だった。
空手道北辰会館々長・松尾象山である。
数分が、数刻にも感じられる睨み合いの末、松尾象山は言った。
「やってもらうぜ、この日本でも地下ファイトをよ」
第一話「ピラニアの恐怖」
ストライダムが勇次郎に話しかける
「本当にピラニアと戦うのかね、君は確かに地上では最強だが、水中となるとワケが違う。考え直したらどうだね?」
「たかが魚だ・・・・・・」
勇次郎は川へ入った。
バッシャーン
勇次郎は次々とピラニアを倒していった。だが、ピラニアは強かった。
「マジかよ・・・」
「ウワァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
「どうした!?」
「ピラニアが〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
ピラニアが噛み付いたのだ。しかも取れない。
すぐさまストライダムは病院へ運ばれた。輸血をしたくても、血の用意が無かった。
困った院長は自分の血を輸血する事にした。そして、それは成功した。
「助かったぜ・・・」
「あれ?」
「どうした?」
「変だぞ?」
「ウソ・・・・・・」
一体何が起こったのか!?
次回「オーガVSワニ」
84 :
夜王:03/08/06 22:53 ID:???
まずは御挨拶。
お久しぶりです、皆さん。私のことを覚えているでしょうか。
以前、途中で撤退してしまった駄文書き、夜王と言う者です。
なんとか帰ってこれました。かつて応援してくださった方、本当にすみませんでした。
新規の方、初めまして。新人のつもりで頑張らせていただきます。
さて、このネタについての説明です。
このネタは、1話につき、登場人物がまったく変わる、オムニバス形式をとってます。
いずれ、話が進めば、各話の登場人物達が一同に会する場面が出て来ますが、それはまだ先のお話。
ちなみに、1〜4話までの登場人物は、
1話 目黒勇一(出典『フロンティア』)
2話 アレクサンドル・アンデルセン(出典『ヘルシング』)
3話 沢村竜一(出典『はじめの一歩』)
4話 松田鏡二(出典『ブラックエンジェルス』)
となっております。
前回までのレスを探したのですが、何分、かなり前ですので、見つかりませんでした。
さしあたり、上記の4人が、これまでに出た登場人物と思ってもらえれば、ネタを読む上ではさしつかえありませんので、ご容赦を。
今夜は1レスのみで、しかも前回からほとんど進んでないのですが、
新規の方の為に、あえてこういう形をとってみました。
つづきは、一週間以内にはあげますので。
まだリハビリ段階ですので見苦しい文をお見せすると思いますが、
生暖かい目で見てやってください。
それでは。
こりゃまた・・・
スレ大復活の予感
夜王さん、待ってたよぉ!
俺は、あんたの作品が一番すきだぁ!
>>84 頑張れや
アンタに負けない有望な新人も大量に入ったぞ
88 :
トモ:03/08/06 23:35 ID:???
どうも、お久しぶりです。
しばらくかけなくてすいません。
俺なんかの作品でも少し楽しみにしてくださっている方がいる
とわかって少しうれしいです。
しかし、これから忙しいので書けません。
もうバレてるから言っちゃうけど今日はヤムスレの方を更新するので
いっぱいいっぱいでした。あっちを優先させてしまってすいません。
なんか、やばい雰囲気になっていたもので・・・
もうすぐ夏休みに入るので、そしたら書きます。
たいして期待せずに待っていてください。
>>夜王さん
はじめまして。
今後ともよろしくお願いいたします
>>88 ヤムスレと同時ってのは凄いな。
つうかまだ夏休み入ってなかったのか。入ったらめっちゃ書いてくれ。超書いてくれ。
前回のあらすじ「人智を超えてるぜ!!」
で け え
「これは、陸軍空軍共同開発の最終兵器…マジンガ―Z!!」
「・・・・」
「反逆者!!どう、まだ抵抗する?黙って投降すれば命だけは…」
「なんて…
な ん て 反 逆 し が い の あ る 相 手 だ ! ! ! ! 」
「何ですってぇ!!??」
「壊滅のォォ!!ハイブリッドォォォ!!!!」
俺の閃光がマジンガーに炸裂する!!しかし…
「効いてねえ!?」
「ほほほほほほほほほっ!!!!これはイイッ!!マジンガー、やりなさい!!」
マジンガーの両腕がガッツポーズのようなフォームになった!!
「これは、あの技かッ!?」
「ブレストファイヤー、放出!!」
グワァァァ〜〜〜〜〜〜!!!!
「やべえっ!!」
ボシュウウ〜〜〜!!!!
超高温の熱エネルギーが俺を襲った!!俺は間一髪回避した!!しかし…
「くっ、右足が…」
仕損じた!!俺は右足を焼いてしまったのだ!!
「この足は、一生元にもどらねえな・・・・構わん!!」
俺は反逆する!!勝てなければ勝つまでやる!!次回、最終回!!
あれ?カズマのアルターって殴るだけじゃなかったっけ?
パンチを「閃光」と表現したんだが、分かりにくかったか、スマソ。
達人は、考えていた。
柳との闘い、それはそれは厳しいものになるだろう。先程から達人の前にでる幻影の数々が、それを物語っている。
しかし、闘う。闘わねばならぬ。奴の暴走を止めねばならぬ。そして最後は、せめてわしの手で。達人はゆっくりと、しかし確実に歩を進める。
「遊んでもらう・・・か。フッ。そうだな、確かにその通りだ。あなたが相手では、そうなるのもしょうがない。なあ、本部さん。」柳がゆっくりと詰め寄る。
本部の間合いに入った刹那、本部の日本刀が柳の首元に寸分の迷いもなく下りてくる。
何もかもが、完璧だった。技、スピード、タイミング。
しかし、刀は空を切っていた。
「・・・この日本刀の一太刀をよけるとはな。」
「ふん、一流の武術家ともなれば、突き、蹴り、その他どれをとっても真剣の攻撃力に値する。ほぼ毎日、飯や風呂とおなじような頻度でそういう本物のもののふと闘い、そして勝ってきた。本部さん、あなたのような三流とは違うのだよ。」
「・・・ほざけ。」
そういい、本部が柳の腕をとろうとした。その瞬間のできごとであった。
本部は、未だ自分がどういう状況におかれているのか分からなかった。
そして、自分のおかれている状況-地に倒れ伏して、吐瀉物を吐き散らしている状況に気がついたときには、すでに柳の次の攻撃、先程の本部の刀でのとどめの一撃が繰り出されようとしていた。
ああ、自分は、ここで、死ぬのだ。と、はっきりと理解できた。
こんなときに限って、全ての動きがはっきり、ゆっくり見える。
柳の腕にこもる力。刀を振り上げるための軽い予備動作。実際には一秒もたっていないであろうその一連の動きが、本部にはまるで何分にも感じられた。
もう、いいか。このまま目を閉じて、この人生を閉じるのも悪くない。
空手家のあやしかただけではなく、相撲とりのあやしかたも、学んでおくべきだったな・・・
そんなことを頭に浮かべながら、本部はゆっくり目を閉じた。
おかしい。いくら死ぬ間際で集中力があがっているとはいえ、目を瞑った状態でいつまでも刀がおりてこないのはおかしい。
そう思い、本部が目を開けると、そこにはすでに、刀をふりかざしている柳の姿はなかった。
立ち上がってあたりを見ると、そこには、達人-渋川剛気と空師-柳龍光の、互いの命を懸けた、因縁の対決が始まろうとしていた。
続く
駄文スマソ。
その場で書いて速攻あぷしてたので、誤字、脱字などあるかもしれません。
>>93-94 本来そうあるべきだったんだよな。本編は。
とりあえず決着つけてあげてくれ。
前回のあらすじ「勝つまでやる!!」
「うおおぉぉぉ〜〜〜〜〜!!!!!」
俺はマジンガーに突っ込んでいった!!
「あの男!!右足が原型を留めていない!!?何故走れるの!?」
俺は反逆する!!右足の激しい痛みに反逆する!!!
「瓦解のォォ・・ハイブリッドォォォ!!!」
「ふん!その技はマジンガーには効かないわ!!」
効かなくても効かせる!!
俺の熱拳はマジンガーの胴体を直撃した!!
「効かないっていってるでしょ〜〜〜〜!!??」
水は同じところを打ち続け、岩をも通す!!それ、即ち反逆なり!!
「貫徹のォォ〜〜〜〜シェルブリッドォォ!!!」
「あんた基地外ィ?無駄だと言って…え??」
俺の拳は、マジンガーの鉄壁の胴にひびを入れた!!
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで〜〜〜?????」
「大佐、狂ったな!!基地外は、アンタじゃね〜かぁ〜〜?」
壊滅のォォ〜〜…
「ハイブリッド〜〜〜〜〜!!!!」
その後…
「ん?」
俺の目に映ったのは、海軍の雑魚どもが、一般人をカツアゲしている姿だった。
「そうか…まだ、俺に反逆して欲しいらしいなァ?」
権威が存在する限り、俺の反逆は終わらない!!!!
反逆の男!!完!!
>反逆の男
えなりスレの人か?
つまんねー作品だなおい
消防の読書感想文以下だな
つまんねー作品だなおい
消防の読書感想文以下だな
つまんねー作品だなおい
消防の読書感想文以下だな
つまらん!このスレはつまらん!
もつおヤメレ
落ち着けよもつお(w
つまらないといわれることはショックでもなんでもない。
つーか、両方のスレ荒らしてる香具師だれよ?
この分だと流石にもつおもネタ書くの断念か!?
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よりによって、えなりスレで一番つまらん香具師が書いてんのか・・・。
勢いだけなら、SSの中でもピカ1か?
>反逆の男
俺は結構楽しめた。
>84
夜王さん降臨ッ!
115 :
マロン名無しさん:03/08/07 20:32 ID:o00kmzvY
117 :
マロン名無しさん:03/08/07 21:52 ID:i3f9Uz+t
>116
乙。
>>夜王さん
祝、ご帰還! また楽しみにさせて頂きますっ!
で。過去の登場人物出典一覧を見ますと……はははは。ブラック
しか読んでない。さすがだぞ我が知識の浅さ。
でも、それでも楽しんで読めてしまうのが、夜王さんたち職人の
皆様方の凄いところ。改めて、思い知りましたっ。
>>放浪記さん
な、何が起こっているのかっ? しかも次はワニ? これまた
先の読めない作品ですな。にしても、いつもいつもU次郎の趣味に
付き合うストライダム(上からの命令?)もご苦労様というか。
>>本部惨敗さん(
>>93 >>94)
>>96さんにど〜いです。正しくその通り。なので、
「その通り」っぷりの続き、楽しみにしてますよ〜。
>>トモさん
ヤムスレもこちらも、楽しみにしてる読者がいる以上は大切な
もの。そして、どちらも大切にして下さるトモさんはご立派です。
無理のない範囲で、新撰組の続き、頑張って下さい。待ってる人は
決して、少なくないですよっ。
>>反逆さん
なんだかこう、例えば少女漫画を全然読まない人の、「少女漫画に
出てくるライバルキャラみたいだな」←今時そんな少女漫画はない
という風な偏見。それの少年漫画版を、力一杯押し通してしまった
ような。「完!!」までずっと、必要以上に熱かったです。
あ、総理も読ませて頂きました。あちらも熱かったです!
>>管理人さん
おつ華麗でごさいます! 早速読み返して、感動したり笑ったり、
思い出に浸ったりしました〜♪
第二話「オーガVSワニ」
一命を取り留めたストライダムであったが、なぜか体中にブツブツが出来ている。
院長は吐き捨てるように言った。
「これは、ジャングルに潜む疫病だよ。我々は耐性があるが、この外国人はもう駄目だな・・・」
病室で、ストライダムは勇次郎に笑いながら言った。
「君はピラニアに勝ったのに、私はウイルスに敗けてしまったよ・・・」
「・・・」
すぐさま、勇次郎は院長室へ駆け込んだ。
「おい、ドクター。あの病気を倒す術はないのか?」
「ワニの血を飲ませれば治るよ。ただ、この辺のワニは凶暴なうえに強く、とてもじゃないが捕らえられんのだ」
「ワニか」
勇次郎は病院を飛び出し、ワニを倒しにアマゾン川へと向かった。
川に着くと、体長5メートルはありそうなワニがのそのそと歩いていた。
「ワニッッッ」
勇次郎はワニの尻尾を掴み、ジャイアントスイングをかました。そして数十回転させた後、ぶん投げた。
ドゴッ!
ワニは木に激突して死んだ。
「これで、ストライダムは助かるぜ・・・」
ワニの血で、奇跡的にストライダムは助かった。
「サンキューユージロー。次は南極だ」
次回「最強タッグ!タロとジロ」
勇次郎が人助けをするとは……なんだか好感が持てるな。
124 :
マロ:03/08/08 10:35 ID:???
>>78-79 >>神心会異聞さん
>>ジョジョさん
一応
>>47=
>>48です。
励みになる感想ありがとうございます。
小ネタはぽつぽつ浮かんでいるんですが、
残念ながら話の続きはまったく思い付いてません。
あと今思うとJOJO4部の馬鹿キャラって、
億泰がいたなーというのが心残り。
下のSSもそうですが、
元ネタを知らないとほとんど楽しめないようなものしか
書いていないので、そこら辺をなんとかしていきたいです。
125 :
マロ:03/08/08 10:36 ID:???
ー神心會館本部道場ー
「この静けさはどこから来るんだ?」
そんなことを考えながら愚地克巳は長髪の男と対峙していた。
「ああ、この男か…」
克巳が男との間をわずかに詰める。
しかし端から観ると、
克巳が男に引き寄せられているようにも見えた。
その男は「異質」である。
克巳はそれを感じ取ってしまった。本能が反応する。
「足の親指、足首、膝、股関節、腰、肩、肘、手首動け動け動け」
克巳は人の域を超えようとした瞬間、揺れた。
男の左足が克巳の左膝を崩していた。
「一撃だ」
男の正拳が無防備になった克巳を必殺する。
その高度な技術体系に驚き、門下生は試合終了の合図さえ忘れていた。
克巳は意識を回復すると、
立ち合いを見守っていた門下生達に語り始めた。
「ある趣の会で出会ったこの人と立ち合い、これで2度破れている。共に一撃でだ。」
列海王に続いての敗北が門下生達に重くのしかかる。
「俺はこの人のスナイパー空手もパクりまくる。よってスナイパーさんの招待に踏みきった。」
紹介を受けた長髪の男がハンチング帽をかぶり前に出る。
「ご紹介にあずかった私はスナイパー空手の創始者であり、スナイパー空手の全国的普及を目指している。スナイパー空手とは相手の膝の狙撃を目的とし、
思わぬバランスの破壊。そこから派生する一撃必殺!!これがスナイパー空手だ!!そしてあらゆるフェチを網羅するメぇーニア!!!!!。克巳氏とは巨…」
第三話「最強タッグ!タロとジロ」
南極へと降り立ったストライダムと勇次郎。
「流石に寒いな・・・」
「そこにいるんだろ?出てきな、タロよ。そして、ジロよ」
雪の下から、見るからに凶悪そうなイヌ二匹が現れた。
「これが・・・タロとジロ!あの伝説のッッ」
「ストライダム、上野の博物館にある剥製はウソだぜ。こいつらが本物だッッッ」
タロとジロが勇次郎の周りを回り始めた。
そして、タロはジャンプして上から、ジロは走りながら下から、勇次郎を襲ったのだ。
「ガルルッ!!」「ワンワン!!」
「遅いわッ」
勇次郎は瞬時に動きを見切り、タロとジロを瞬殺した。
「ユージローにかかっては、伝説のコンビも形無しだな」
「まだ終わってねぇぜ・・・」
「何だって?」
「南極の本当の猛者は、こんな犬ッコロじゃねぇってこった」
「何ィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
その時、勇次郎の背後に殺気が発生した。
「来なすったぜ・・・」
次回「ペンギン地獄絵図」
128 :
マロン名無しさん:03/08/08 14:25 ID:pHNgBK0s
最近、一部の人間がこのスレの賞賛レスは全て職人の自作自演であると叫んでいます
職人さんの名誉を守るため、少しの間、感想レスは上げ進行でいきませんか?
>>128 そんなコトしても無駄だよ
「回線切ったな」とか言われるのがオチ
普通感想レスはぽんぽん来るもんじゃないし
(回線切ってID変えるのは5分あれば十分)
よって、無意味
>>最近、一部の人間が
その一部のバキスレ住人が、あるスレを「全部職人の自演」と
決めつけた幼稚さが原因だがな。自業自得だろ(藁
自業自得だと思います。
つーかさ、ここ荒らしたのももつおじゃないだろ?
あいつはバカだが、攻撃はしない男だと思っている(Sっぽいし)。
パオが素晴らしいのは分かったからさ、もつおスレに噛み付くのは止めろや。
ageはうざいだけ
山崎とか山崎とか業者とか山崎とか業者とか山崎が来るぞ
134 :
132:03/08/08 14:36 ID:???
Sっぽいし>Mっぽいし
135 :
マロン名無しさん:03/08/08 14:36 ID:93L/aC5d
>>128 良いよ別に。
そういえば外伝さんこないかなあ。
オーガに顔を剥がされた劉海王、がっくりしながら試合場を出る。
ヤバイこれでは烈に会わせる顔がない。とにかく何とかしなくては。
対策その一
「とっくの昔に義顔じゃよ」‥ダメだ流石に無理がある。
対策その二
ジャムおじさんに顔を作って貰う‥空飛ぶアンパンにできるんだ。僕にできないはずがない!
たまたま裏の屋台で薬を打つジャムおじさん発見。頼む、僕の顔を作ってくれ
「一個20元だよ」
蛮族出身の劉海王、故郷は物々交換だ、金など持ってるはずがない。
代わりにと着ているズボンを差し出すが、クールにゴミ箱へ捨てられる。
海王、近代文明(通貨制度)に敗北。
対策その三
マジックで目鼻を描いてごまかす‥相手は所詮ガングロだ。これなら何とか騙せるかも。
早速画材店でペンを購入。美子ちゃんのおかげで腕前はプロ級さ
ついでに捨てられたズボンも描いとこう、縞縞模様だったかな?
悪戦苦闘の数十分、見事全身描き上げた。グッジョブ! 我ながら会心の出来、
思わず涙がこぼれる。
しかし、その涙で顔の絵がにじむ。しまった水性ペンだったか、ガッデム
やばい、もう時間が無い。
何でもいいから被って誤魔化せ。側にあった誰かのマスクをつける。
臭せえ何日洗ってないんだ。染みる匂いに我慢の子。
その時劉の目が光る。
実は劉はホモだった。むせる漢の体臭に、突如劉の血が覚醒。
みなぎる筋肉、生える髪。これぞ究極、進化の過程は終了だ。
フォォォォッこれならいけるぜ。闘技場へ全速GO!
試合再開。新ヒーロー
覆面マスクの登場だ
http://www.h2.dion.ne.jp/~fodsaya/hentai.JPG 煽り文「ペン買う金があるならパンが買えるだろ、等とは言ってはいけない」
レイプマン・・・
>>125-126 スナイパ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
52人のうちの一人ですか?
今度はマキハラでおながいし(r
克巳はメェーニアだったのか‥
>>126 巨乳メニアなのか巨根メニアなのか、それが問題だ。
>>127 次回「ペンギン地獄絵図」を激しく見たい
>>137 何だ、このリンク先は? 別の漫画のキャラか?
別の漫画キャラ・・・・その名は「変態仮面」\\\\
まとめサイト管理人です。
更新遅いですが、トーナメント一回戦第3試合まで補完しました。
残りもちゃっちゃと片付けます。
>137
変態仮面と来たか‥俺全巻持ってるよ
>ヤバイこれでは烈に会わせる顔がない
確かに無いw
>>143 もつ。出来ればトーナメント決勝までは全てUPして欲しい
出来れば他の番外編も
>>137 頼む。今学校にいるんだ。笑わせるな。
だめ、我慢できん。
第四話「ペンギン地獄絵図」
殺気の正体は、巨大なペンギンであった。その身長は、軽く2メートルを超えている。
そのペンギンを見上げるような格好の、勇次郎とストライダム。
「下がってな、ストライダム」
「あ、ああ・・・」
ストライダムが数歩下がると同時に、勇次郎が駆け出した。そして、ペンギンの足に強烈なローを浴びせる。
ペンギンは少しひるんだが、すぐに体勢を立て直した。驚いたことに、ペンギンは巨大な羽根で空を飛んだ。
「ペンギンは飛べないはずでは!?」
「世の中は広ェ・・・飛べるペンギンがいても、何ら不思議は無ェってことだ」
勇次郎が話し込んでいる隙を突き、上空10メートルからペンギンが強烈なボディプレスを仕掛ける。
あっけなく、勇次郎は潰されてしまった。ストライダムは動揺を隠し切れない。
「そ、そんな・・・地上最強の生物が・・・」
すると、潰されたと思った勇次郎が逆にペンギンを持ち上げていた。軽々とペンギンを放り投げる勇次郎。
激痛で倒れるペンギンに、勇次郎がすかさず近づき、両の羽根をむしり取った。絶叫するペンギン。
「飛べないペンギンは、ただのペンギン・・・ってか」
知ってか知らずか、某アニメ映画の主人公と似たような台詞を吐く勇次郎。もはやペンギンは怯えるだけだ。
そして、ペンギンは恐怖の余り糞尿を垂らしながら、その場から逃げようとした。だが、逃げられるはずもない。
勇次郎の健脚に簡単に追いつかれ、顔面を潰され、腹を潰され、背中を潰され、まもなくペンギンは絶命した。
「見事だ、ユージロー。次はどこへ行く」
「まだだ」
「へ?」
「南極点だ。ヘリを飛ばせッストライダムッッッ」
「わ、分かった!」
タロとジロに続き、巨大ペンギンまでを葬った勇次郎。だが、まだ南極には強者が潜んでいるという。
一体それは何者なのか!?
次回「南極点の亡者」
148 :
マロン名無しさん:03/08/08 22:36 ID:Pjdq6cxY
149 :
マロン名無しさん:03/08/08 22:37 ID:khdsoHvg
vvggbgg
第四話「ペンギン地獄絵図」
殺気の正体は、巨大なペンギンであった。その身長は、軽く2メートルを超えている。
そのペンギンを見上げるような格好の、勇次郎とストライダム。
「下がってな、ストライダム」
「あ、ああ・・・」
ストライダムが数歩下がると同時に、勇次郎が駆け出した。そして、ペンギンの足に強烈なローを浴びせる。
ペンギンは少しひるんだが、すぐに体勢を立て直した。驚いたことに、ペンギンは巨大な羽根で空を飛んだ。
「ペンギンは飛べないはずでは!?」
「世の中は広ェ・・・飛べるペンギンがいても、何ら不思議は無ェってことだ」
勇次郎が話し込んでいる隙を突き、上空10メートルからペンギンが強烈なボディプレスを仕掛ける。
あっけなく、勇次郎は潰されてしまった。ストライダムは動揺を隠し切れない。
「そ、そんな・・・地上最強の生物が・・・」
すると、潰されたと思った勇次郎が逆にペンギンを持ち上げていた。軽々とペンギンを放り投げる勇次郎。
激痛で倒れるペンギンに、勇次郎がすかさず近づき、両の羽根をむしり取った。絶叫するペンギン。
「飛べないペンギンは、ただのペンギン・・・ってか」
知ってか知らずか、某アニメ映画の主人公と似たような台詞を吐く勇次郎。もはやペンギンは怯えるだけだ。
そして、ペンギンは恐怖の余り糞尿を垂らしながら、その場から逃げようとした。だが、逃げられるはずもない。
勇次郎の健脚に簡単に追いつかれ、顔面を潰され、腹を潰され、背中を潰され、まもなくペンギンは絶命した。
「見事だ、ユージロー。次はどこへ行く」
「まだだ」
「へ?」
「南極点だ。ヘリを飛ばせッストライダムッッッ」
「わ、分かった!」
タロとジロに続き、巨大ペンギンまでを葬った勇次郎。だが、まだ南極には強者が潜んでいるという。
一体それは何者なのか!?
次回「南極点の亡者」
ペンギン虐待女よりはぬるいな
>>地獄変
巨大ペンギンとするなら、せめて5mは欲しかった。
しかし、ペンギンの癖にオーガのローキックを耐えるとは
耐久力はロビンソン以上か
それにしても
夜王さ〜ん
パオさ〜ん
トモさ〜ん
カムば〜〜っく
>>154 ていうか、VSのアトムがドラえもんになるやつの
パクりっぽくないか?
>>155 そう言われれば、そんな感じだな。
特に最後にリンクを貼る所なんか。
妙なシンクロ感はそのせいか。
まあパクリとしても、面白いからいいが、
VS登場を少し期待していた身としては残念。
>>137には一発屋で終わらず続編を期待
>>放浪記さん
ペンギンよりも何よりも、
>>123さんと同じところに目が行って
しまいました。妻も子もゴミ扱いのU次郎が、唯一心を許した
友、とか?
>これで、ストライダムは助かるぜ・・・
この時のU次郎の顔を想像すると、何とも微笑ましくて。
で。南極の亡者と言えば、マジネタだとスコット隊ですかね。
「もう ちからつきてしまった。 みんなの家ぞくによろしく」
>>マロさん
ジョジョ、思いついたら書いて下さいね〜。ちょっと期待。
今回の作品は「巨……」の後が気になりますね。あの克巳が、
ど〜ゆ〜会に顔を出してたのか?
>>バレさん
……VSさん、ではないのですか? それなら、偉大な
先輩に追いつき追い越せで頑張って下さいっ。
>>156さんと
一緒に応援してます!
>>管理人さん
毎度毎度、頭が下がります。本当に、ありがとうございますっ!
……もしかしてご幼少のみぎり、皆が勝手に帰った後、一人だけ
律儀に居残って、掃除当番やってたクチだったりしません?
>>153 しばらく来られてない外伝さんも〜。
>>157 ふら〜りさん、
はい、そういうクチです。
今も周りの愚痴の聞き役です。
あと、次回バレは自分が書きました。
>>155の通り、アトムのパクリです。文章も見てのとおり素人です。
初めてSS書きましたが、難しくて評価が怖い。職人の方々の苦労が分かります。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1057568892/n746 「どうしたね、諸君」
唐突な、あまりにも唐突な銃声。
その意味するところを、おそらくは長野県では自衛官や警察官、そして狩猟免許保持者にならんで
身近に感じていた竜胆会の男達は、それが何を齎したか目の当たりにしつつ、全員が硬直していた。
色彩を失い、何もかもが躍動を失ったかのように静まり返る室内。
その広いフロアの中を、世間話のような垣原の口調がさらりと流れてゆく。
垣原は、彼の前で仰向けに倒れるコーイチの巨体を踏み越え、血だまりをかわしつつ、ゆっくりと
フロアの中央―事務机と書棚の隙間が形作る通路に歩み出た。
左右に別れた口の端は重力に逆らって吊り上げられ、これから起こるであろう阿鼻叫喚を
予想して楽しんでいるかのように見える。
彼の手にした拳銃―拳銃というにはいささか大きく、無骨で、そして何よりも凶悪な面構えの
鋼鉄製のその物体は、未だ長い銃身の先から硝煙をたなびかせていた。
「諸君は、仮にも武をもって信州に君臨する徒党だろう?」
からかうような口調に、垣原を遠巻きにする形となった竜胆会構成員の間に、名状しがたい空気が走る。
言い回しが少し難しかったため、垣原の口にした内容を正確に把握したものは殆どいなかったが、
その口調と、何よりも先ほどなした蛮行―彼等の仲間であり、手下でもあるコーイチを無造作に
射殺したという事実が、彼等に垣原の言わんとしていることを無理やり理解させた。
そして、垣原が次に発した一言が、突然の凶行に半ば麻痺しかけていた彼等の闘争本能に
火をつける。
「まだ死なないと、諸君は本気にならないのか?それほどまでに、諸君は腰抜けなのか?」
>>159 野郎!
フロアにいた40人余りの竜胆会構成員、その全てが、今の一言で完全に逆上した。
想像だにしていなかった椿事によって一時奪われた心が、垣原の侮蔑で各々の中に舞い戻り、
男達の視界が一挙にすぼまり―その焦点は、白いダスターコートの男に合わされる。
殺す、こいつが何者かはしらねえが、ウチに喧嘩を売りやがって!
男達は、一挙に行動を開始し―そして、それこそが垣原の狙いであった。
罵声と絶叫が一塊に沸き起こり、垣原を取り巻く男達の輪が一挙に崩れる。
武器を手にしていなかったものは、それを置いた場所に駆け出し、手にしていたものは、それを
垣原目掛けて叩きつけようと振りかざす。
誰もが、煮えたぎるような殺意と燃え上がる戦意に体内を侵食され、ただこの男を屠らんとして、
それぞれがそれぞれのなすべきことをなそうと、本能の赴くままに最適と信じる行動を開始する。
しかし、不幸なことに、その行動には統制や秩序といったものが存在しなかった。
結果として、垣原の周囲で無数の混乱が発生した。
壁際に立てかけた釘バットを取りに行こうとした三下が、たまたま手にしていた木刀を振りかぶって
突進しかけていた別の男と正面からぶつかり、お互いに明後日の方向に弾き飛ばされる。
机に置いていた拳銃を取り上げ、垣原目掛けて発砲しようとしていた幹部は、つい先ほどまで自分が
その拳銃を分解掃除していたことをすっかり失念していたがために、銃を構えたまさにその瞬間、
部品ごとにバラバラとなって机に転がり落ちる拳銃を、目をむいて見つめる。
どこから入手したのか、鋭利な鎖鎌を振り回して走り始めたチンピラは、その鎖鎌とワイヤーで―
古式ゆかしい鎖―ではなく繋がれた分銅が周囲の仲間を次々となぎ倒していることに気づかない。
40人の男達。
東京の組織ほどではないにせよ、それなりに修羅場を潜り抜けてきた博徒たち。
緊急事態における集団行動を訓練され、機転が利く指導者に率いられたならば、恐るべき衝撃力
を発揮したであろう彼等は、そのもてるポテンシャルの一割も発揮することなく、ただ怒りに身を任せ
ながらばらばらに事へ当たろうとしていた。
>>160 ふん。所詮は田舎ヤクザか。
燎原に放たれた火の如く、あっという間に拡大の一途を辿る混乱を眺めながら、垣原は内心で
ため息をついた。
これだけあれこれ道具をそろえているからもう少し楽しませてくれるかと思ったが、このだらしのなさ
はどういう事だ。ヤクザの風上にも置けないではないか。
ともあれ、私は私の仕事をこなすだけだな―害虫駆除という仕事を。
後の楽しみは、きっと柳という若者が差し出してくれるだろう。
「死ねェェェェェェ!」
ようやくのことで混乱を抜け出した数人の構成員が、手にした凶器を振りかぶって柿原に駆け寄る。
たった一人で何ができる。今殺してやるからそこを動くな。
たとえ貴様が銃を持っていても、これだけの人数を一気にしとめることなど出来はしまい。
なぜなら、貴様の銃は拳銃であり、機関銃ではないからな!
そうした認識を共有していた構成員達は、恐れることなく垣原へと迫っていった。
ぶん、と空気を切り裂きながら道具を叩きつけようとしたまさにその時―
「凶器準備集合罪」
つぶやいた垣原の右手が、音もなく動いた。
ゆっくりと顔をあげ、彼に最も接近していた構成員と―彼の武器である日本刀に視線をやる。
「銃刀法違反」
そして、右手に握られた拳銃―ドイツ製のマウザー・M712拳銃が水平に構えられ、立て続けにその
銃口から弾丸が吐き出された。
「殺人未遂―これだけ罪状が揃っていれば完璧だな、諸君」
発砲炎の照り返しを受ける垣原の顔つきは、悪魔じみていた。
>>161 マウザー・M712。
一般的には、モーゼル・ミリタリー・ピストルと表記されるこの拳銃は、ドイツが開発した異端の軍用
拳銃であった。
その最大の特徴は、およそオートマチック拳銃らしからぬシルエットに、引き金を引くだけで機関銃の
ように9ミリ弾を打ち出せるフル・オートマチック機能。
重量が1キロを超え、連続発砲というメカニズムの副産物として発生する強烈な反動は、常人では
到底片手で押さえきれるものではないレベルであった。
少なくとも、垣原がそうしたように、片手で無造作に引き金を搾れば、発砲したとたんに銃口が跳ね
上がって2発目以降は弾がどこに飛んでいくか、発砲した本人にすら神頼みであるはずだった。
しかし、垣原は銃を水平に構えることでその反動を有効に生かした。
ホースで水を左右へとぶちまけるように、銃の反動を縦ではなく横に持っていった垣原のテクニック。
彼に襲い掛かった構成員達は、その精髄を、身をもって知ることとなる。
あと少しで、垣原に一撃を加えられるところだった数人の構成員。
彼等は、垣原の右手がふらっと動いたところまでしか見えていなかった。
それが何を意味するか理解する寸前、彼等の頭部や胸部といった急所を、9ミリ弾が容赦なく打ち
抜き、彼等の生命の火を一瞬にしてかき消す。
次の瞬間、彼等は糸の切れたパペットのようにきりきりと舞い踊りながらフロアへと倒れこんだ。
その情景を確認しようともせず、垣原の左手もするりとポケットから抜き出され―右手に納まっている
ものと同じマウザー・M712がふっと引き抜かれ、右手とは反対方向に9ミリ弾をたたき出す。
垣原の両手からは、絶対的な死が送り込まれつつあった。
皆様こんばんは。外伝担当でございます。
一週間ぶりのご無沙汰でした。
ここしばらく、そうですね、8月一杯はたぶんこのペースで更新させていただくことに
なろうかと思います。仕事がなかなか大変なことになってまいりまして。
(うまくいけば、明日にでもまた更新させていただけますでしょうか)
ところで垣原ですが、なんだかハインケル=ウーフー(クロスファイア)みたいなキャラクター
になってしまいました。垣原ファンの皆様、申し訳ございません。
さすがに40人相手にナイフや鉛筆はきついかと思いまして。
まああの、パラレルワールドということでなにとぞお許しをいただければと思います・・・・。
>外伝さん
垣原のキャラがちゃんと描かれてれば、文句はないっすよ。
ただ、究極のMな部分と、『相手の暴力を取り込む』能力だけはきっちり描写してほすぃ
165 :
23:03/08/09 11:22 ID:???
外伝さん
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いや、面白いっすよ
原作とおりの強さの垣原なら多分負けてたでしょ
この方がいい
皆様こんにちは。外伝担当でございます。
>>164さん、165さん
さっそくのご指摘ありがとうございます。なにぶん原作が今手元にないもので、
どうしてもそういう微妙な部分が表現しきれていないかなと自分でも思っていたところでした。
もう一度原作を読み返すべきかも知れません。実家に帰れば揃ってはいるのですが。
ただ、今後の展開もありますので、100%原作どおりとはいきませんが・・・・。
(ちなみに、意図的に原作の描写から逸脱しているのは柳だけにしようとおもっています)
化物軍団と互角に闘いうる程度には強く、しかしていつも「自分を打ちのめす敵」に渇望している、
そんなキャラクターで垣原を作ろうかと思います。
ともあれ、今後とも、どうぞよろしくお願いします。
うまくいけば、今日中にでも更新を。
167 :
23:03/08/09 12:30 ID:???
私もイチは2回読んだだけですので、気になさらず。
今夜も更新ですか、それは期待してます。
「地下ファイトだぁぁ〜〜〜〜?」
松尾象山の言うことを黙って聞いていた松田が、胡乱気な声を出す。
その反応を面白がるように、象山はニヤつきながら言う。
「そうだ。地下闘技場……アンタも暴力の世界に生きるなら知ってるだろ?
いかなる技も、どんな闘いも許される、格闘の聖地。お伽の国の存在をよ」
松田がフンと鼻息を吐き出す。
・・・・・・・
「信じられねえな。今のこの日本に、まだそんな場所があるなんてよ」
「だが、これは事実だよ。あそこは依然として、厳然とこの日本に存在する。
どうだい、血が騒いできやしねえか?」
笑みを潜め、無言になった松田が、掌をそっと胸にやる。
すると、たちまち掌がベットリと血に濡れた。
松田の胸に刻まれた十字の疵が、血を流しているのだ。
まるで呪うかのように、まるで嘆くかのように、まるで歓喜するかのように。
しばらく、自らの血に赤く染まった手を凝っと見つめた後、松田は静かに言った。
「元々、断れる立場じゃねえしな。いいだろう、やってやるぜ。地下ファイトをよ」
夜王さんもキターッッ!!
「それじゃ、具体的な話について聞こうか。俺はそこで、誰と闘うんだ」
松田の問いに、象山はサングラスを外しながら、押し殺した笑い声をたてる。
「いや、失敬。なんだか、年甲斐もなく嬉しくなってきちまってよ。
おっと、試合についてだったな。あいにく、おめえさんの相手はまだ決まってねえ。
なにせ、今度の試合はワン・マッチじゃあない。トーナメントだからな」
「トーナメントォォ〜〜?」
「そうだ。出場選手32名による、ワン・デイ・トーナメント。
日本中……いや、世界中からのあらゆる場所から、見たこともねえような強者が集まる。
それこそ、かつての“最大トーナメント”が餓鬼のお遊戯に感じられるくらいの、ごっつい連中がな」
楽しそうに語る象山だが、松田の反応は薄い。
「本当にそいつらは強えのかよ?いっとくが、こちとら化物なんて見慣れてるぜ」
かつて、闇の仕置人“ブラックエンジェルス”の一員として、
日本転覆を企む秘密結社“竜牙会”と闘った松田は、
それこそ比喩ではない、正真正銘の怪物たちと闘ってきたのだ。
その松田にとっては、一流の格闘家といえども、物の数ではない。
だが、象山は、そんな松田の反応を予想していたかのように、意味ありげに笑う。
「クックッ……信用できねえか。なら、その32名の中に、このオイラも含まれているとしたら、どうでえ?」
「なにィ〜!?」
それを聞いた途端、松田の表情が変わる。
空手界最強と呼ばれた、この巨魁が一選手として参加する。
これだけでも、その大会の規模がうかがい知れた。
松田の反応に気をよくしたか、象山はさらに饒舌になる。
「それだけじゃねえぜ。他にもまだまだ、美味しそうな連中が名乗りをあげてやがる。
それに、とっておきの“ごちそう”が、参加を表明していやがる」
象山の言葉になにかを感じとったのか、松田の身が、殺気を帯びはじめる。
さっきまで泰然としていた男とは思えぬ、燃え滾る炎のような猛気だ。
「まさか、“あのクソ野郎”が出場(で)るってえのか・・・」
抑えきれぬ憎悪に身を震わす松田を、象山は愉快そうに見つめていた。
同時刻。ハワイの某軍事基地。
野獣のように吼え猛るエンジン音を響かせる、戦闘機。
そこまでの道筋を作るように、居並ぶ屈強な兵士たち。
しかし、その表情は、一様に凍りついている。まるで、地獄の底を垣間見たかのように。
怯える兵士たちが整列するなかを、ひとりの男が悠々と歩いていく。
この異様な緊張状態の中を、無人の野を行くかのような、轟然たる行進。
男の闘気に反応し、逢髪がざわめく。
その様は、人というより、一頭の獣が闊歩していると言った方が正しい。
戦闘機の手前で直立不動の姿勢のまま待機する兵士を一瞥し、鬼人は言った。
「東京へ飛べ」
その瞬間、「イエッサー!!」と叫ぶ兵士たちの声が谺した。
172 :
夜王:03/08/09 14:44 ID:???
ども、夜王です。遅ればせながら、更新です。
だいたい、毎回2〜3レスずつくらいの更新になると思います。
さて、トーナメントです。
本当は、この話を書き始めた頃は、トーナメントにするつもりはなかったんですが、
自分がノロノロしてる間に、パオさんは魔界編に突入してしまったので、
このタイミングならできると思い、派手な話を書きたくなりました。
もっとも、トーナメント本編が始まるのは、まだまだそ〜と〜先の話です。
しかも、今まで出たキャラが、必ずしもトーナメントに参加する訳ではありません。
まあ、どうなるかは、長い目で見てやってください。
では。
173 :
マロン名無しさん:03/08/09 15:09 ID:gB8gNiQU
>>夜王さん
トーナメントすげえ楽しみです がんばって
第五話「南極点の亡者」
ヘリで南極点に辿り着いた勇次郎。
「あれがスコットの成れの果てだ」
「スコット!?アムンゼンと南極点到達を競って敗れたアイツか」
「ふん、負け犬は負け犬だが・・・なかなか面白そうな玩具だ」
南極点には、一人の雪男がうろうろしていた。南極探検家スコットが怪物化したものらしい。
「どうするんだよ・・・」
「喰うンだよ」
「あんなバケモノに勝てるわけないだろ!ありゃ5メートルはあるぞ」
「ふん」
勇次郎はヘリから飛び降り、落ちながらスコットの後頭部に飛び蹴りを喰らわせた。
スコットの脳味噌が飛び散り、そのまま倒れて動かなくなった。
「こんなモンか・・・・・・スコット」
「たった一撃かよ・・・」
こうして、南極の猛者は全滅した。
「南極にはまだまだ神秘が眠っているんだな」
「そういうコトだ」
「次はどうするんだ、ユージロー」
「インドだ」
「ああ、印度か。カレーとターバンの国だな」
次なる舞台はインド。どんな敵が待っているのだろうか。
次回「勇次郎VSインドコブラ」
>夜王トーナメント
昔に言っていた死刑囚トーナメントとは違うんだな。
しかし期待してまっせ
鬼人イイ!
>174
中国はスルーでいきなりインドかよ
まあ、中国は板垣がさんざ貶めてるからな
カレクック
第六話「勇次郎VSインドコブラ」
インド・ニューデリー。
「せっかく印度に来たし、カレーでも食うか、ユージロー」
「それは俺の用が済んだ後だ」
「用?」
「インドと言ったら、インドコブラだろ」
早速インドコブラと戦う勇次郎。
「喰うぜ・・・」
インドコブラが飛び掛る。それを軽々と避け、勇次郎はコブラを両手で掴んだ。
「破ッ」
ブチィッ!!!!!
コブラは無残にも引き千切られた。インドコブラなど、勇次郎の敵では無かった。
「よし、カレーだ。ユージロー」
「・・・よかろう」
カレー屋へ行く勇次郎とストライダム。
「カレー二つ」
「あいよ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
カレー屋。ここで勇次郎は、未曾有の危機に陥る事となるのであった・・・。
次回「カレー屋の死闘」
いつも楽勝じゃねえか、勇次郎!少しは苦戦しろ!
普通のインドコブラにオーガが苦戦するわけない
てっきり全長20mのダーナクラスの奴が来ると思ったのだが
夜王さん帰ってきてるし、新人さんもいるし、外電さんも定期連載してくれるし。
ありがたい事だ。 ・・・風邪で死にそうです・・・仕事はなんとか行ったけど。
明日までに復活できれば良いが。明日書けないとまた1週間空けてしまうんだな。
ごめんなさい。明日は何とか。無理かな・・。盆休みだってのに。今年の夏はおかしいよ。寒いし。
第七話「カレー屋の死闘」
カレーの具の中に入っていたのは、何とインドゾウであった。ストライダムは驚く。
「店主、これはどういう事かな?」
「インドのカレーには、ゾウが入ってるの。常識でしょ?」
しかも、ゾウはまだ生きている。むしろ、元気一杯と表現した方が的確かもしれない。
二頭のゾウを見て、野獣性を抑えきれない勇次郎。スプーンを捨て、両手を広げた本気の構えを取る。
「お客さん、ゾウと戦う気?死ぬよ」
「邪ッッ」
勇次郎の蹴りで、店主の首が吹き飛んだ。勇次郎は楽しみを茶化されるのが最も嫌いなのだ。
それを見たインドゾウ。主人が殺された怒りで、暴走を始める。
突然の暴走に対応しきれず、ストライダムはゾウに踏み潰されてしまった。
だが、勇次郎は冷静だった。この程度の窮地は、戦場でとっくに通過しているのだから。
「ッシャアッッ」
勇次郎の蹴りが、ゾウの腹に突き刺さった。悲痛な叫び声と共に、一頭目のゾウは死亡した。
更に勇次郎は、二頭目のゾウの鼻を掴み、それを引き千切った。
「コブラより千切り甲斐があるぜ・・・・・・ゾウさんよォ・・・」
そして、勇次郎はジャブより速い踵落としを決め、二頭目のゾウも倒した。
「やったぜ!」
「ゾウ・・・所詮は草食だ」
勇次郎とストライダムはカレー屋を後にした。さいわいストライダムは軽傷で済んだ。
「次はどこへ行く?」
「オーストラリアだ」
「フ・・・伝説のカンガルーと闘りに行く気か・・・」
次回「コアラの罠」
SSより仕事を優先させたか、パオ
いや、それが当然なんだけど…やっぱり残念。
頑張って治してくれ
>>181 社会人として当然だろw
逆に「仕事休んでSS書きました」とか言われるとマジで引く
183 :
マロン名無しさん:03/08/09 23:48 ID:BefzmFUA
ぱお、外伝、トモの三人は社会人だぞ。
しかも外伝、トモは他との掛け持ち。
よくやるよね、まったく。
あ、いい意味でね。
アカギはもう出ないのでしょうか? >ぱお
>>185 ダービーVSアカギをやるって昔言ってたが・・・
カンガルーは蹴り一発で人を殺せる程強いわけだが。
でかいやつは立つと人間ぐらいの大きさがあるし。
188 :
マロン名無しさん:03/08/10 07:16 ID:Kab2vKZ9
>>外伝担当さん
おお〜。外伝さんお得意の、ガンマンワールドが展開されてますね。
渋いセリフに匂う硝煙、聞こえる銃声飛び散る血しぶき、そして
淡々冷たい銃の解説。
まあ今度はあの時とは逆で、「怪物」が銃を使ってる訳ですけど。
……ところで垣原サン。柳という若者に会ったら、とりあえず
鞭打という技をやって貰ったら宜しいかと。
>>夜王さん
来ましたか、トーナメント! 確かに松田さんなら、並大抵の
殺し合い未経験格闘家たちが相手では、ちと物足りないところ。
どういうメンツが集うのか、楽しみですっ!
>>放浪記さん
ある意味、今までの私のバキスレ閲覧史の中で最大の驚きでした。
まさか本当にスコットが来るとは……あの、放浪記さん。もしか
して、「デキッコナイス」をご存知の上で?
あと、カレーを食べたがってるストライダム→「俺の用が済んで
から」→済んだ? じゃあ行こう! ……何だか親の手を引っ張って
はしゃいでる子供みたいで可愛い♪ 「ママ、早く早く〜」とか。
って、よもやストライダムを可愛いと思う日が来ようとは。むう。
最後に、もひとつ。
>「インドのカレーには、ゾウが入ってるの。常識でしょ?」
>「お客さん、ゾウと戦う気?死ぬよ」
んなもん客に出すなっっ!
>>パオさん
また一週間、は寂しいのでどうにか頑張って頂きたいところです。
しかし夏風邪はこじらせると厄介、とかよく言われますし。
……はちみつレモン紅茶でも飲んで、何とか、根性でっっ!
(なるほどな・・。あんな斬岩剣の使い方をするとは) 男塾2号生筆頭・赤石 剛次が目の前の光景に嘆息する。
前田 慶次の2刀流。 ・・だが、それだけでは驚くには値しない。赤石は慶次の土壇場のその発想に驚いているのだ。
戦国に育った純粋戦士の臨機応変さと、全ての状況を味方にする、天性のいくさ人ぶりにである。 ・・その闘法とは。
「シャアアアッ!!」 志々雄 真実が鬼神の突進を試みる。勿論、刀身には炎を纏いながら。刃が慶次を襲う。
しかし慶次。2メートルもの斬岩剣の、巨大な壁でその剣戟を受け止める。無限刃から炎が迸る。だがそれでも斬岩剣。
その大いなる壁は突き破れない。 ・・鍔迫り合い。お互いの太い腕に、血管が浮かび上がる。だが、力の均衡は一瞬。
・・ギリギリと斬岩剣が無限刃を押し返し始める。 「て、てめえッ!!」 始めて動揺の声を上げる志々雄。
(やはり、かいな力では慶次のほうが上か) ちから人の頂点に立つ播磨灘。その膂力の見極めに狂いは無い。
赤石が驚愕した慶次の2刀流。 ・・それは本来、無敵の攻撃力を持つ斬岩剣で、鉄壁の防御をひく、という物である。
最強の威力の剣を、難攻不落の盾に変えてしまったのだ。 ・・そして。 「攻撃に転ずるぞ」 B・Bが短く言う。
鍔迫り合いから刀身を押し返され、体勢が崩れ始める志々雄。 (この俺が・・!) 奥歯を噛み締める志々雄。
(虎と鬼の死合い・・。虎が少しずつ・・。勝てる) 赤石の握るコブシから汗が滴り落ちる。 ・・次の瞬間。
大きく志々雄が後ろに飛ぶ。 ・・いや、あの志々雄 真実が回避したのだ。慶次の圧力から。だが、慶次は逃がさない。
後ろに飛んだ志々雄と等速度で踏み込む慶次。 ・・速い。逃げる志々雄も、追う慶次も。だが、慶次の左腕が一瞬閃く。
(脇差し・・?) 慶次の2刀流。 ・・2メートルの斬岩剣で鉄壁の防御。そして60センチの脇差しで攻撃。
脇差しとはいえ慶次の抜刀である。その一閃は必殺の威力。 ・・眼前に迫る脇差しを、絶妙の見切りでかわす志々雄。
・・攻撃の狭間で一瞬動きの止まる慶次。無論、ゼロコンマの時間である。だが志々雄クラスには十分な時間だ。
神速ともいえる動きで、5メートルもの間合いを取る志々雄。 ・・だが慶次。決して届かぬ距離から。 斬!
横薙ぎの居合、一閃。 ・・いや、居合ではない。 「な、投げた、脇差しをッ!」 B・Bが叫ぶ。
一直線に、志々雄の首を狙って飛ぶ慶次の脇差し。 ・・しかし志々雄も超反応で無限刀で弾き返す。その時。
「志々雄、真実ッ!!」 獣の咆哮とともに、慶次が踏み込んでくる。慶次は持てる力を全て、斬岩剣に注ぎ込む。
(かわせねえ) 志々雄。脇差しを打ち払いながら、反射的に体を捻る。 ・・・サクッ・・・
案外、小さな刃音を立てて斬岩剣は宙に止まる。 ・・静寂が辺りを支配する。慶次は剣を振り切った体勢のままだ。
そして。 ・・不動立ちの志々雄のわき腹から、高く響くような音を立てて体液が奔流する。 ・・無論、血液。
ニィ、と片頬が上がる志々雄。 「やるじゃねえか・・」 その志々雄の声を聞き、その場にうずくまる慶次。
・・そして、ゆっくり。まるでスローモーションの様に崩れ落ちる志々雄。ズン、と大きな音を立てて地に横たわる。
赤石たちは一瞬絶句する。 ・・しかし、次の瞬間、目の前の事態を把握する。 「け、慶次ッ!!」
B・Bが慶次に駆け寄ろうとする。だが赤石が叫ぶ。 「慶次、とどめだ、止めを刺せッ!!」 ・・しかし慶次。
ゆっくりと首を振り、血だらけのまま雄々しく立ち上がる。 「こんなんで終わりじゃない・・なあ、志々雄、殿・・」
ピクリ、と反応する志々雄。そして地獄から響き渡るかの様に、熱き溶岩の様な笑い声が辺りに響き渡る。
「志々雄、どの、か・・。甘過ぎるぜてめえ・・。俺が倒れた時、頭を斬り飛ばせば、大金星だったのによ・・」
「そんな勝ち方じゃ・・。あの世で2人に笑われるんでな」 慶次の脳裏に、友でありもののふである2人の顔。
斬岩剣を構える慶次。 「もう決着を付けよう・・。石松殿と花山殿と・・盃を酌み交わす約束があるんでね」
志々雄も無限刃を構える。 「面白え・・。お互い最後の一刀って訳だな・・。認めてやるぜ、前田・・慶次!!」
慶次の目が人外の獣に変わる。志々雄の殺気が肉眼視できるように空気を弾く。 ・・関が原最終戦、最終最後の攻防。
相変わらず体の調子は悪い。盆は旅行に行くのに。24話まで書きたかった。
でも、「SSスレッドについて語ろうスレ」はあまり酷いスレにならなくて良かった。
参加してて楽しいし。でも、ランキングや数値を書くのはなあ。うーん。 では。
すみません、他スレでトリップ割れたんでこっちに変えます。
後、正直来週は金沢へ旅行したり遊んだりするんで、書けるかどうかわかりません。
旅先で2ちゃんってのも寂しいからなー。
形勢不利になってもヘタレてない志々雄萌え
【第24話 炎に還る者達】
累々とした屍と半死半生の戦士たちが横たわる決戦の地・関が原。その「夢の跡」をビスケが行く。
(酷い・・ものだわさ) 血を滴らせながらピクリとも動かない者。両足を砕かれその場にうずくまる者。
苦渋を顔に浮かばせながらビスケは行く。一歩一歩踏みしめる様に。 ・・いくさは終わった。あの闘い以外は。
ビスケはテキパキ医療班に指図をしながら、血に塗れた戦地を歩く。 ・・いくさは終わった。あの闘い以外は。
しかし、本当に勝ったのであろうか? そんな疑問が沸くビスケ。人間側にとっては、この戦いは天王山だった。
負ければそのまま人間界が終わる戦い。しかし魔界側にとってはどうだろう? 確かに甚大な被害であろう。
でも・・。バーンにとってはただの余興に過ぎぬのでは・・? そんな疑念を振り払うかのように首を振る。
自分は人間界の幹部の一人である。 ・・その自分が弱気になっては、下の者たちへの士気に関わる。
今はただ、負傷者を一人でも治療して、次なる戦いに備えねばならない。 ・・人間界は、勝ったのだから。
不意に空を見上げるビスケ。 (早く、速く・・。バーンを倒すわさ、精鋭部隊・・)
・・ビスケは信じている。精鋭部隊が魔界にて活躍していると。必ずバーンを倒すと。だが、この鬼畜どもは。
「わはははは、愚民どもッ!! この海原 雄山がじきじきに相手をしてやろうというのだ、光栄に思えッ!!」
変態界のボブ・サップ、海原 雄山が豪快に笑う。しかし何故かその目は泳いでいる。烈。ライオンの様に吼える。
「それでこの5階の対決はなんだッ!! どんな対決でも私は構わんッ」 カッ。雄山の目が見開かれる。
「黙れ、顔面神経痛がッ!! 貴様ごとき私の相手にはならんわッ、いや、この対決で私に適うものはおらんッ」
いつも根拠の無い自信の雄山だが、先ほどまでのどこか怯えた雰囲気は消えている。それほどまで、この対決に・・。
自信があるのか。その対決とは一体・・。ま、100パー下らない事は確かであろうが。雄山。ニヤリと笑って言う。
「七珍の塔、この偉大な私との対決は・・。ハッタリ対決ッ!!」 地上最解説、本部 以蔵が叫ぶ。
「ハッタリだと・・駄目だ、この対決でヤツに勝てる者はおらん・・」 烈以下全員その場にうなだれる。
相手は海原 雄山。 ・・ハッタリだけで美食家だの陶芸家だのと呼ばれている男である。雄山ハッタリ伝説は数多い。
牛丼の吉野家に入店するなり、「この店で一番美味いモノを出せ!!」と狂った様に叫んだのは最早、神話になっている。
ちなみにその時、雄山は並ツユダクを頼み、「こんなに美味いものは食べたことが無い」と泣いた事も伝説であろう。
ともかく相手はただの水を「至高のメニュー」と言い放ち、それを通す日本ハッタリ界最強の男。そんな業界あるのか。
・・ダメだ。いくら江田島といえど、ハッタリ対決でこの雄山と張り合える男は、とても用意出来まい・・。その時。
コツ、コツ、コツ・・。階段を上がる音がする。そして。 ・・ゆっくりとドアが開かれる。そしてその男が叫んだ。
「俺たちは何か大きな勘違いをしていたんじゃないか・・? 携帯電話の電波は、洗脳の為だったんだよッ!!」
烈と桃がその言葉に驚き、ハモりながら叫ぶ。 「な、何いィ!! ・・そ、それは本当か、キバヤシッ!!」
七珍の塔5階・ハッタリ対決。海原 雄山 対 MMRキバヤシの変態・・もとい、ハッタリ対決、開始。
いつの間にいたんだ、モトベイゾー
第八話「コアラの罠」
オーストラリア・・・ここには伝説のキックボクサーと称されるカンガルーが住んでいる。
勇次郎はそのカンガルーと闘いに来たのだ。現地の人の話では、伝説のカンガルーは一蹴りで、ビルを倒壊されるという。
「確か・・・オリンピックが開かれるんだったな?」
「シドニー五輪はもう終わってるよ、ユージロー」
「・・・・・・チッ」
悔しそうに舌打ちする勇次郎であった。その後、勇次郎の機嫌が途端に悪くなり、一言も喋らなくなる。
余計な事言うんじゃなかった・・・ストライダムは後悔していた。
二人はユーカリの木の近くに来ていた。ストライダムが冗談口調で話しかける。
「オイオイ、コアラと闘うのか?」
「まさか・・・」
すると、木から突如コアラが飛び降りてきた。そして、勇次郎に対し、挑発的なポーズをとっている。
勇次郎の顔が鬼の形相に変わってゆく。
「コアラッッッ」
猛獣の連撃。だが、コアラはそれを全て避ける。そして、コアラの飛び蹴りが炸裂する。
「ふふふ・・・いい蹴りだ。コアラと見くびっていた・・・」
「ユージロー、大丈夫か?」
「まあ見てろ・・・」
勇次郎は突然動きを止めた。それを隙だらけと見て、コアラがすかさず飛び掛ってくる。
しかし、勇次郎は正中線をきちんと維持していた。いわば、御殿手の直立不動バージョンである。
そのため、素早いコアラの動きは完璧に見切られていた。
「ダッッッ」
勇次郎はコアラの小さい体を片手で掴んだ。そして、超握力でそのまま握り潰す。
「終わったか・・・しかし、コアラでこの強さとはな・・・」
「最強のカンガルー・・・早く会いたいものだぜ」
次回「伝説のカンガルー(前編)」
200 :
世界:03/08/10 22:19 ID:???
「デキッコナイス」は知りませんッッッ
再び人間界のビスケ。多くの人間を「念」で治療し、一息つき関が原の端、戦地より外れた所で座り込むビスケ。
(疲れた・・) ビスケの疲労も激しい。戦闘と治療活動、それに江田島が戻るまでの指揮を務めたのである。
この関が原、影の功労者は彼女かもしれない。 ・・彼女に相応しくない、弱々しいため息を吐くビスケ。その時。
彼女の目に、横たわる小柄の男の傍らに立つ、青年2人の姿が飛び込んでくる。倒れた男はここからでは分からない。
だが青年2人は、男塾一号生・田沢と松尾である。 ・・ビスケは2人に近づき、声を掛ける。
「どうしたわさ」 「いや、この男がこんな所で倒れて・・」 松尾が答える。ビスケは倒れた男を見る。
(この男は・・柳 龍光・・もう死んでるが) 田沢は柳を見て笑う。 「こんな所で、火事場ドロボウかのう」
だがビスケ。柳の肉体に刻まれた傷をしげしげと見つめる。 ・・柳の肉体。その前面には無数の傷が血に塗れている。
しかし、背中には一切の傷は無い。 ・・ビスケ。周りをゆっくり見渡す。 ・・ここから・・奇襲にはうってつけ・・。
(闘ってくれたのか・・。最凶死刑囚のお前が、人間界の為に、命を掛けて・・) ビスケは静かに黙祷をする。
そして。虚空を睨み絶命している柳のまぶたを、優しく閉じてやるビスケ。 (ありがとう、な・・)
田沢と松尾はまだ笑っている。 ・・柳が火事場ドロボウと信じて疑わないのだ。 ・・ビスケのコブシがぶん、と唸る。
吹き飛ぶ2人。 「な、何をするでありますかッ」 田沢は叫ぶ。だが、ビスケの殺気の前にすぐ声が詰まる。
「江田島でもきっと同じ事したわさ・・。戦士の英霊を、手厚く葬るわさッ!!」 慌てて柳を運ぶ田沢と松尾。
・・ゾクリ。ビスケは、背中にケタ外れの殺気を感じ、遥か彼方を振り返る。 (そうか・・慶次。最後の・・)
ビスケは感じている。 ・・いくさ人と人斬りの最後のぶつかり合いが近い事を。 ・・そう、後一撃で。後一閃で。
・・この関が原決戦が終わる事を。 (死ぬのは許さないわさ・・慶次) ビスケは唇を強く噛む。血が流れる。
そして全ての闘気と殺気が、前田 慶次と志々雄 真実に集まる。 ・・最後の一刀の時が、今、来たる。
次回で関が原は終わり。アカギは出て来ます。
体の調子が悪い。 ・・なんとか水曜までには関が原を終わらせよう・・
キバヤシに期待w
204 :
マロン名無しさん:03/08/10 22:29 ID:Ru3tgXnd
よかった アカギは忘れてるのかと思った
205 :
マロン名無しさん:03/08/10 22:35 ID:JhGEiMLc
プライド始まった
>>パオさん
武器が違う、あるいは同じ武器でも握り方が違う、などで。
たまに見かける「左右が明らかに非対称な二刀流」って何となく好き
なんです。今回の慶次も、その力を見せ付けるかの如く、あの斬岩剣を
片手で支えて。ほんの一瞬ですけど、慶次が二刀を構えたところ、凄く
絵になりますね。あ〜、これも実際に絵で見てみたいっっ。
あと、
>旅先で2ちゃんってのも寂しいからなー。
た、確かに。しからばその旅の間は、大人しく待ってますんで。
どうかごゆるりと、鋭気を養って来て下さい。
>>世界さん
あ、相変わらずストライダムが可愛い。可愛すぎる。VSさんを
筆頭に、「何でそんな発想がっ!?」というのは数多く見て来ました
が……うぅぬぬぬぬ。
で。デキッコナイスをご存じない、と。それは残念。いや、私は逆に、
あそこでしかスコットを知らなかったもので。ちなみに学研漫画
「できる・できないのひみつ」です。
第九話「伝説のカンガルー(前編)」
オーストラリア中部の草原。ここに、最強のカンガルーの住処があるという。
「伝説のカンガルー・・・偽りでなくば、間違いなく最強の敵だ・・・」
「ビルをも倒壊させる蹴りとやらを堪能してくるぜ」
「グッドラック」
草原を歩く勇次郎の前に、数十匹のカンガルーが現れた。
「ナルホドな・・・大将に会うためにはおめェらを倒せってか・・・」
「軟弱者がッ」
「アホウがッ」
「腑抜けがッ」
「雑魚がッ」
「消え失せいッ」
数十秒後、カンガルーの屍の山が出来上がった。
そして、とうとう大将が登場する。
「待ってたぜ・・・」
目の前には筋骨隆々の、カンガルーらしからぬカンガルーが立っていた。まさに威風堂々。
鬼の笑みを浮かべる勇次郎。対するカンガルーは無表情である。
そして、最強のローキックが勇次郎の右足にヒット!
ドゴォッ!!
次回「伝説のカンガルー(後編)」
ふら〜りさんがレス上げえくれると安心するな
コアラの飛びゲリ可愛い
>デキッコナイス
この本、知ってます。
スコットより世界一高いビルをつくる話が良かったなあ
去年、作者が亡くなられたそうで、ご冥福をお祈りします。
>柳
スライムに負けたくせに、いい役回りだな
>キバヤシ
確かにハッタリ対決ならこいつだわw 思いつかんかった。
・・・烈と桃、MMRになっちまってるし
>世界放浪記
おもろくなってきた。
料理編と方向性が似てるかもしれんが、放浪記の方が回毎変化に富んでていい。くやしい。
第十話「伝説のカンガルー(後編)」
勇次郎の右足が折れた。倒れこむ勇次郎。だが、カンガルーの攻撃は止まらない。
横たわる勇次郎の顔面を蹴りまくるカンガルー。腫れ上がった顔で、勇次郎は不気味に笑っている。
「堪能した・・・」
勇次郎がカンガルーの蹴り足を掴み、そのまま握り潰す。流石のカンガルーもひるみ、やや後退する。
お互いに立ち上がり、第二ラウンド開始。勇次郎は右足、カンガルーは左足が使用不能である。
「これがオーガの正体よッッ」
勇次郎の拳法着が破れ、背中には鬼が出現していた。カンガルーも野生の本能で、その殺気を感知する。
しかし、カンガルーも負けてはいない。内に秘められた野生の殺気を解放する。殺気と殺気の激突である。
「カァッッッ」
鬼の形相で、勇次郎が突進した。どんな回避も、どんな防御も通用しない、鬼の連撃を繰り出す。
カンガルーの肉が次々と削げ落ちていく。だが、カンガルーは待っていた。連撃が止まる一瞬を。
そして、その一瞬は来た。勇次郎の連撃が一秒の何十分の一にも満たぬ刹那、中断したのだ。
勝機!
「ガァァァァッッ!!」
カンガルーらしからぬ絶叫と共に、伝説のハイキックが勇次郎の顔面を捉えた。
ダウンこそしないが、激しく脳をシェイクされ、勇次郎の視界はドロドロになる。
「これだ・・・これが俺が求めていたもの・・・」
喋る勇次郎を無視し、カンガルーの逆襲開始。右足だけで、多種多様の蹴りを使い分ける。
だが、勇次郎はガードをしない。カンガルーの蹴りを楽しんでいるようにも思える。
そして、オーガ最強の拳。鬼が哭いた!
ドンッ!!!
その拳はカンガルーの胸に突き刺さり、大量の吐血の後、カンガルーは死んだ。
最強のキックボクサーは、最凶の鬼の前に完敗を喫したのであった。
次回「オーストラリア最後の敵」
>最後の敵
タスマニアタイガーきぼん
勇次郎、足折れたんか。意外ともろいな
215 :
マロン名無しさん:03/08/11 10:06 ID:RmITm3dP
最後の敵はアリクイですね、きっと
こういう肩肘張らずに読めるのあるとほっとするな。
どうせならアボリジニの戦士と
第十一話「オーストラリア最後の敵」
「やったじゃないか!」
「最高だったぜ・・・久々に満腹になった」
ストライダムがカンガルーの亡骸に近づく。すると、腹の袋から子供が出てきた。
「ユージロー、子供がいるぞ!」
「何だと・・・?」
子供は恨めしそうに勇次郎を見つめる。
「クックック・・・この顔を憶えておけ。そして、親以上のキックボクサーになれ」
「いいのか?ユージロー」
「ヤツが成長したら、また喰いに来るだけだ」
「やれやれ・・・」
ヘリコプターに乗り込む勇次郎とストライダム。
「ストライダム、次はお前が決めろ」
「じゃあ、砂漠はどうだ?」
「・・・悪くない」
「サハラなら、南極やオーストラリア以上の強敵がいるはずだ」
「佐原?」
「ああ・・・アフリカにある世界最大のヤツだ」
「佐原か・・・日本人格闘家はほぼ網羅しているが、そんな男がいたとはな」
「日本人?まあいい、キミの骨折を治したら出発だ」
佐原健太郎。勇次郎は勝手にこんな強敵の名前を想像していた。いや、妄想していた。
次回「サハラのサソリ」
トモ氏、早く続き書いてくれ。
俺は待ち望んでいる。
>>世界放浪記
・行路……アマゾン→南極→インド→オーストラリア→サハラ
世界一周旅行としてはものすごい無駄があるなw
最初ただの駄文扱いしてたが、最近楽しみになってきた。定期的に更新してくれるし。
某スレでゴミとか言ってるやつがいるが、気にしないでがんばってくれ。おもろいぞ
無駄にageてた。すまん
>>最後の敵
そういうオチか
オーガらしくないが、それも亦有り
闇が近い。もうすぐ夜がやってくる。
紅くこうこうと燃える太陽が、大地を照らしていた時間は終わりつつある。今、太陽は西にある。闇は近い。
沈みゆく日輪。 ・・何かを暗示するような光景。寂光が辺りを包む。 ・・生温かい一陣の風が吹き抜ける。
(慶次・・) 赤石が、播磨灘が、B・Bが、そして松風が。眼前の屈強なもものふ2人から目を離せない。
2メートル近い大柄の武士が、己の背丈ほどもある大刀を構えている。 ・・居合、抜刀術の構え。
対して包帯の男は、薄笑みを浮かべたままの自然体。だが隙は無い。ぶらんと右腕に奇怪な剣を握っている。
「野郎同士がいつまでも顔突きつけ合うってのも、粋じゃねえな・・」 包帯の男が静かに言う。
大柄の武士。ニヤリと笑う。良い笑顔。果し合いの時とは思えないような顔。まるで、女を口説いている時の様な。
「そろそろいいかね、友を2人待たせてる」 大柄の武士は言う。子供の様な笑顔で、少しはみかみながら。
「ああ・・。お互いもう時間は無えしな」 包帯の男は応える。それと同時、2人の殺気が膨れ上がる。
化け物どもめ・・。男塾2号生筆頭・赤石 剛次はうめく。人以上の殺気が、眼前の鬼と虎から噴き出されたからだ。
だが、確かにもう2人の時間は無い。大柄の武士・・前田 慶次の肉体は、連戦に次ぐ連戦で最早ボロボロである。
対して包帯の男・・志々雄 真実も、先ほどのわき腹への一撃で致命傷に近いダメージを受けている。
・・いや、2人とも立っていられる筈の無い状態なのだ、普通ならば。 (まあ、こいつらは普通じゃねえがな)
赤石は普段、自分たち男塾が言われている言葉2人に掛ける。 ・・だが。いくら超人とはいえ、もう残りの力は。
「一刀だな、お互い・・」 B・Bがポソリと言う。その言葉に応えるものは最早、誰もいない。
志々雄。慶次の目を見据え言う。 「それだけの力がありながら・・。天下目指さねえのかい、慶次さんよ?」
慶次。志々雄に静かに言葉を返す。 「人間立って半畳、寝て一畳・・。生きているモノに、上も下も無いよ」
ニイ。 ・・その言葉に満足したのか、志々雄はこの闘いで一番魅力ある、そして邪悪な笑みを浮かべて言う。
「どうやらどうあっても・・。俺たちは相容れ無え存在みたいだな・・。 ・・行くぜ慶次、決着をよ・・」
瞬間うなずく慶次。 ・・そして斬岩剣を握る手に力がこもる。対して志々雄。無限刃の全発火能力を開放させる。
「シャアアアアッ!! 終の秘剣・・!! 火産霊神(カグヅチ)!!!!」
袋に子どもって、勇次郎が殺したカンガルーはメスだったとですか?
パオさん頑張ってる
しかもスゲエ面白い。このまま一気に決着か?
神速の域とも云える太刀行きの速さと、刀身に轟々と渦巻く烈火が慶次を襲う。
志々雄 真実の最終奥義・火産霊神(カグヅチ)。極大の炎と疾風の剣が慶次の肩口を狙う。
(避けられねえ・・俺のこの秘剣はよ) ゼロコンマの思考の中、鬼が笑う。だがその時。
志々雄の目に、慶次の顔が飛び込んでくる。 ・・その表情。悟りきった様な、諦観している様な。
(そうか・・こいつぁ) ・・志々雄の無限刃が、ザクリ、と慶次の肩口に。袈裟斬りの形。
・・ゴフッ、と吐血する慶次。だがニヤッと笑う。死が近いというのに、なんという笑顔。
「かわせないなら・・かわさなけりゃ良いと思ってね」 ・・慶次の切り口に炎が暴れ出す。
志々雄。 ・・無限刃を固く握り締めながら。 「てめえは元々・・。死人(しびと)だったな」
前田 慶次という男。 ・・いくさ人として生きると決めた時に、既に命は捨てていた。
・・死人にどういう攻撃が通じるというのか。しかしその慶次の意識も、徐々に、徐々に薄れていく。
だがその右腕。斬岩剣を握るその腕だけは、力が抜けていない。 ・・慶次の肉体が炎に包まれていく。
「てめえの勝ちだ・・。殺れ」 志々雄も最早、動く力は残っていない。ならば、決着を・・。
次の瞬間。慶次の斬岩剣が閃く。 ・・風をビュン、と斬った後、志々雄を襲う斬岩剣。 ・・だが最早。
慶次の肉体に、志々雄を貫く力は残っていなかった。その剣は、足へ。志々雄の太もも半分を斬った後、
そのままそこへめり込んでいた。 ・・お互いがお互いを貫き合っている形である。炎が2人を包み出す。
「ざまあねえな、慶次・・。このままてめえと心中なんてよ」 志々雄が笑う。慶次は応える。
「あの世へ男見物というのも粋だろう、志々雄、どの」 「ケッ、下らねえ」 炎が業火へと変わる。
「アンタも石松殿や花山殿と一杯やるかね、志々雄殿・・。なあに、小さな事にはこだわらん人たちだ」
その慶次の言葉に吹き出す志々雄。 ・・自分が殺した男たちとの宴会に誘うというのか、この男は。
・・最早、業火は大火となり、慶次と志々雄の姿は、炎の向こうにおぼろげにしか見えない。燃え盛る炎の中。
だが楽しそうな笑い声が聞こえる。 ・・少しずつその声は小さくなっていくが。 ・・赤石たちは耳をすます。
「人生は楽しいなぁ、志々雄殿・・」 「あぁ、最高だぜ・・」 ・・最後に聞こえた2人の言葉。
そして爆発するような哄笑。 「わはははは・・ははは・・は・・・」 「ふははは・・ははは・・・は・・」
・・笑い声が小さくなっていく。・・そして何も聞こえなくなる。 ・・炎が小さくなる。 ・・風が吹いた。
その風が最後の残り火を消した・・。
赤石たちは探す。前田 慶次と志々雄 真実はどこだ?
だが見えない。2人の姿はもうどこにも、もうこの地上のどこにも。
・・2人のいないその場所に残ったものは・・。
・・2メートルの剛刀と奇怪な妖刀、そして・・。
・・小さな星が込められた、美しいオーブだけ。
ああ、25話書けなんだ。これで関が原終わりなのに。
一応全50話くらいを予定。どうなるか分かりませんがね。
今週もう1回くらい書ける良いなぁ。
ドラゴンボールッ!?
>>世界さん
今度はU次郎が可愛い! 佐原妄想ナイス。それでいて、カンガルー
の子供を生かしておいて、後々仇討ちに来てくれる(自分から行く
かも)のを期待してる辺り、きっちりU次郎らしくもあるし。
失礼ながら、世界さん。第一話を読んだ時には、ここまで面白い……
というか、味のある作品になるとは思ってませんでした。脱帽ですっ!
>>パオさん
なるほど……そういう幕引きがありましたか。慶次が一刀両断にして、
仇は討ったぞおぉってなるかと思いきや。今回の作品は、パオさんの
慶次への愛が(いつにも増して)感じられますね。志々雄の方も、
原作と同じ「炎の中の笑い」でありながら百八十度違う内容の笑い、
という皮肉というか洒落た演出。
関ヶ原決戦のフィナーレに、ふさわしい炎でした。
>>ザクさん
くやしいと思われたなら、書くべしっ! つーか、書いて下さいっ!
ふら〜りさんこそ書いて下さいな。
あの腕でレス消費だけなんて勿体無い。
なんだかんだでパオはまだ筆頭だな。
第十二話「サハラのサソリ」
「ここは・・・?」
「サハラ砂漠だ」
「そうではない。佐原健太郎はどこにいるッッ」
「だ、誰だよソレ・・・」
期待を裏切られた勇次郎は、砂漠をとぼとぼと歩き始めた。すると、いい獲物がいた。
「サソリか・・・」
砂漠の狩人サソリ。気をつけなければ、尻尾の毒で一瞬にして命を奪われる。
「邪ッッ」
体長10センチものサソリを、勇次郎は思い切り踏み潰した。一瞬で勝負は決した。
「サソリまでも一撃とはな・・・」
オーガの理不尽なまでの強さに、ストライダムも息を呑む。
「ふっふっふ・・・オーガ君」
そこに謎の日本人が現れた。
「佐原健太郎か?」
「違う、私の名は柳虎影。龍光の弟よ」
「で、その佐原がオレに何の用だ」
「私は先程“サソリ毒手”を完成させた。キミにはその犠牲になってもらおう」
「面白ェ・・・佐原健太郎!!」
まさか、砂漠のド真ん中で日本人に会えるとは思わなかった。
空師・柳龍光の弟、佐原健太郎・・・。
勇次郎はサソリ毒手の前に初の敗北を喫するのだろうか。
次回「オーガVSスコーピオン」
ああ・・・エゴ強いもんな・・・勇次郎。
佐原を通すな!
>234
これまでで一番藁タよ。
もしかして他に移った?
第十三話「オーガVSスコーピオン」
「死刑囚・柳龍光に弟がいて、サハラ砂漠で修行中に行方不明になったとは聞いていたが・・・」
ストライダムは、噂に聞いた男が生きていた事に驚く。このサハラ砂漠を生き抜いていた事に。
「水も食料も無い、この砂漠・・・。オーガ君、キミの大好きな戦場も、このサハラに比べればただの公園に過ぎないのだよ」
「ほざけッッ」
勇次郎、突進。
「サソリ毒手の格好の餌食よッッ」
右手に仕込んだサソリ毒手で、勇次郎へ鞭打を喰らわせようとする柳。
ザヴッ! ぼとり・・・
柳のサソリ毒手が、地面に落ちた。勇次郎の手刀で斬られたのだ。
「兄貴のがまだマシだったな、こりゃ・・・」
「まだ負けてはいないッッ」
柳は勇次郎に大量の砂を浴びせる。ガイアの砂弾に比べると、遥かに威力は落ちる。
無論、勇次郎に砂が通用するはずもなかった。
ドグワッ!!
勇次郎のパンチで、柳は顔面が陥没して死んだ。
「佐原健太郎・・・期待させやがって。これじゃ、余計腹が減るだけだぜ」
次回「オアシスの戦い」
上げておく。
新撰組、いつ再開されんの?
話を覚えてないんだけど
夏休みに入ったら書くんじゃない?
それにしてもシシオつえーな
第十四話「オアシスの戦い」
砂漠をひたすら歩く勇次郎とストライダム。照り付ける太陽の下、ストライダムの様子がおかしくなる。
「うう・・・体が・・・」
「どうした?」
「み、水を・・・」
「待ってろッッ」
勇次郎は疾った。そして、オアシスを見つけた。バケツに水を汲み、ストライダムの所へ帰ろうとした。
だが、神とは無慈悲なものである。友の為に疾る勇次郎に、またしても強敵を繰り出したのだ。
「オイオイ、このオアシスはオレのモノだ。水は一滴たりともやらねぇよ」
「誰だ、キサマは・・・」
「オレの名前は長谷川光臣。歯学博士にして、咬合流拳法の使い手だ」
だが、勇次郎の興味は男などにはなかった。長谷川の隣にいる、凶悪そうなラクダに目を奪われていた。
「そいつは・・・?」
「こいつは、オレのフタコブラクダさ。オレの言う事しか聞かねェ、最高のパートナーさ」
「よし、そのラクダを喰わせろ」
「はぁ?何言ってやがる─────」
ベリリリリリリリッ
「アギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
長谷川は頭のてっぺんからつま先までの皮を、一気に剥がされた。勿論、即死だった。
「ラクダ・・・主人は死んだぜ?弔い合戦といこうじゃねぇか・・・」
フタコブラクダの目つきが変わる。一体このラクダ、どれ程の強さを誇るのであろうか。
次回「ラクダの実力」
>>241 ヤムスレでももうすぐ夏休みとか言ってたからそろそろ書いてくれるのでは?
俺も楽しみに待っている
【第25話 終焉】
「死者の数は148名、重度の負傷者は500名以上・・。死者の中には、高槻 巌殿と花山 薫殿も含まれています・・」
影道総帥がまるで独り言の様に、静かに事実を口にする。 ・・報告の相手は無論、人間界大将・江田島 平八である。
「そうか・・惜しい奴らを亡くした」 ・・表情には変化は無い。だがその握り締めたコブシから、ダラダラ血が流れる。
ポツリ、と江田島がつぶやく。 「陽が・・暮れるな・・」 ・・風が吹く。関が原の地を撫ぜる様に、優しく。
そこへ。男塾2号生筆頭・赤石 剛次が現れる。勿論、最後の闘い・・。前田 慶次 対 志々雄 真実の結果を報告する為だ。
「押忍・・。前田 慶次は志々雄 真実と共に討ち死に。戦争は終結。人間側の勝利」 ・・あくまで事務的に、淡々と。
だが却ってそれが、赤石の哀しみを物語っている様。 ・・どんな状況下にあっても、私情より任務を優先する男なのだ。
「慶次らしい・・最後でした」 だが。強靭な精神力の赤石とはいえ、激情の発露を完全に抑える事は出来なかった。
それが、最後の言葉となったのである。 ・・静寂が師と塾生を包む。そのまま数秒。やがて、江田島が搾り出す様に言った。
「見事である・・。前田、慶次・・。」 だがその声は余りに小さ過ぎ、誰にも聞こえる事は無かった。
やがて。 ・・負傷者を診て回ったビスケが現れる。ビスケは歴戦の強者とはいえ女である。ありありと感情が顔に浮かぶ。
江田島に叫ぶ様に言う。まるで彼を叱責するかの様に。 「酷いものだわさッ!! まるで・・血の池地獄の様な・・」
言葉尻が小さくなっていくビスケ。 「この戦いは・・形の上では人間界の勝ちでも・・本当は・・」
その後に続く言葉を、必死に呑み込むビスケ。仮にも自分は幹部の一人である。決してその言葉を口に出してはいけない。
・・負けだわさ、とは。・・
248 :
直リン:03/08/12 22:45 ID:zmBvnNSk
負けだわさ
影道総帥は思う。人間界にとっては、絶対に負けられぬ総力戦だったこの戦争。 ・・しかし、バーンにとっては・・?
失っても別に構わない、ほんの小さなモノだったのではないか。 ・・いや、ただの余興であったのかも・・。
その思いを必死に振り払う総帥。傍らの江田島は無言のままだ。 ・・そして目の前には覇気の無い人間界の兵士たち。
不意に。男塾塾長・江田島 平八がずいっ、と前に出る。死んだ魚の様な目をした兵士たちを見廻し、あの言葉を叫ぶ。
「ワシが男塾塾長、江田島 平八であるッ!!」 ・・だがいつもは男を駆り立てるその言葉も、虚しく虚空に溶ける。
江田島。大きく天にコブシを突き上げ、獅子の如く雄々しく叫ぶ。 「勝ちどきだ、勝ちどきを上げぃッ!!」
江田島の気合がビリビリと辺りに響く。 ・・1人、また1人と力無く立ち上がる兵士たち。誰かが篭もる様な声で言う。
・・えい、えい、おうッ・・ 江田島。ニヤリ、と笑いながら言う。 「気合が足りんわ、もう一度だッ!!」
「えい、えい、おううううッ!!」 先程よりも遥かに大きな声で、大勢の人間から。だが江田島は満足しない。
「小さいわッ!! イチモツはついておるのかッ、貴様らッ!!」 全ての兵が立ち上がり、コブシを突き上げる。
そして地響きの様な怒号が響き渡る。 「えい、えい、おうううううッ!! えい、えい、おううううううッ!!!!」
小高い丘の上。その様子を眺める細身の男。 ・・高槻 巌を屠った男、仙人・朧である。氣功の達人。その男がつぶやく。
「影道の所、ですか・・。」 空から自衛隊のヘリコプターがやってくる。勿論、人間軍を影道の塔まで運ぶ為である。
朧は巌に斬られた足の傷をさする。 ・・だがその傷は、「氣」の効用によりほとんど塞がって全快に近い。
「ヘリなら1時間ほどで到着ですね・・。まずは影道総帥、次にビスケ、最後に江田島 平八・・。行きますか・・」
そして待たせてある巨鳥・ガルーダにまたがる朧。 ・・獲物を狩る為に、江田島たちに合わせ山奥の影道の塔へ向かうのだ。
ゆっくりと関が原から消えて行く朧の姿。 ・・そして、更に高い丘から、朧と人間軍を嘲笑しながら見届ける、ある鬼の姿。
・・地上最強の生物・範馬 勇次郎。
人間軍のヘリが地に降り立つ。だがそのプロペラの轟音すらかき消す様に、関が原に響き渡る江田島たちの勝ちどき。
・・静かに太陽が地平線の下へ落ちる。夜の気配が辺りに満ちる。えい、えい、おうと勇壮な兵士の声が響き渡る。
星が無数に煌めき出す。清冽な空気が夜に満ちる。 ・・だが、その美しい情景すらも、何故か不吉に思える。
・・まるで、黙示録に刻まれた審判の時が近づく様に。
252 :
マロン名無しさん:03/08/12 23:19 ID:mkjuVjIW
え?このスレはどういうスレ?
>>249 もうどうでもいいわさ。推敲すらしてないわさ。
イイ奴だな、ユージロー
塾長いても安心感が沸かない・・・さすがだぜ、パオ
257 :
マロン名無しさん:03/08/12 23:36 ID:btLwBKo5
流石だわさ。
魔界は雄山とバーンがいても悲壮感が沸かないw
この差はなんだw
>>世界さん
がっかりしてとぼとぼ歩くは、佐原佐原とダダをこねるわ、
またストライダムのこと心配してるわ、ほんと〜にひたすら可愛い、
世界さんとこのU次郎。しまいにゃ萌えるぞ私はっ。
虎影やら咬合流拳法やらのネーミングも良好ですし♪ なんか、もう
動物に拘らずどんどんいろいろ、続けていって欲しいですっ!
>>パオさん
前回が手に汗握るクライマックス、そして今回は(一応の)エピローグ、
のはず……なのに高まる不安。重い勝どき。まだまだ何にも終わってない、
ってことですね。読んでて緊張します。
とか思いつつ、そろそろ魔界にカメラが振られる頃かなと。あっちは
あっちで、「まだ終わってない」ですからね〜。
パオはSSだけ書いてればマロンの顔なのに。他スレで余計な事を書かない方がいいですよ。SSの実力は高いんだから。
バキスレの良心、ふら〜りさんは実は病弱な美少女と妄想して萌えてみる。
素敵な恋人役はパオ氏、憧れの医者役は外伝氏。ちょっぴり気になる不良役はトモ氏。
このネタで誰か一本SS書いてくれ。
第十五話「ラクダの実力」
ラクダは凄まじい勢いでタックルしてきた。砂地にもかかわらず、恐ろしい瞬発力である。
それに押され、勇次郎は十数メートル後退した。金竜山のぶちまかしなど比べものにならない。
「ほう・・・」
そして、ラクダは後ろを向くと、その両後ろ足で勇次郎を蹴り上げた。さしもの勇次郎も吹き飛ぶ。
大したダメージも無く、立ち上がる勇次郎。だが、その構えは本気の構えである。
「そのとぼけたツラで・・・一流サラブレッド以上の脚力!砂漠に来た甲斐がある・・・」
ラクダも攻めあぐねている。ラクダの目には、勇次郎が実物の数倍は巨大に見えているのだ。
「さァ・・・楽しもうぜ」
勇次郎が誘う。そして、ラクダもそれに乗った。
再び突進をするラクダ。
「アホウがッッ」
その突進にカウンターを決めようとする勇次郎。だが、勇次郎の拳とラクダの頭が激突する直前。
ラクダが跳んだッッ
四本の足をバネにして、上空5メートルは跳んだ。そして、四本の足を器用に使い、空中で蹴り続ける。
防戦一方の勇次郎。だが、ラクダの足のうち一本を掴み、そのまま投げ飛ばした。
投げ出されたラクダ。しかし、空中で体勢を整え難なく着地する。そして、再び突進を始める。
「受けてやるぜ・・・ラクダッッッ」
勇次郎も頭から突進を始めた。頭突き勝負!
ゴシャッ!!!!!
立っていたのは勇次郎だった。ラクダの頭は完全に砕けて、脳漿が垂れている。
「くっくっく・・・やっぱ闘争には頭も必要だわな。さァて、ストライダムの奴に水を持っていくか・・・」
次回「砂漠の帝王」
>>260 そんなの職人の勝手だろ。
イヤなら読まなければいい。パオがそれは損だなーって思ったらやめればいいし。
職人はSSだけ書いてろって言うのは勝手すぎ。
だったらお前ら読み手はマンセーだけ言ってろって言われたら怒るくせにw
264 :
マロン名無しさん:03/08/13 08:24 ID:8QS3Oasz
読めた!ラスボスはムツゴロウ
そのための動物修業
265 :
マロン名無しさん:03/08/13 10:22 ID:0uhnCZjW
>>260 職人は作品を苦労して作ってる割に見返りはない。
読者は作品を楽しんで、更に作者が何か言えば
それをネタにして作者叩きやスレ荒らしを楽しむ。
理不尽だな。普通に考えて不公平と思う。
>>パオと職人
パオも1985も外伝もトモもその他のSS職人も、
もう作品をここで作るのやめた方がいいと思うよ。
2ちゃんは苦労している人ほどバカを見るところ。
楽しみにしているから残念だけど、やればやるほど損をするだけと思う。
誰も職人がいなくなれば、はじめて叩いたり荒らしたりするバカは
職人のありがたみがわかると思う。俺は皆さんの作品読みたいけどね。
コピペすまん。
第十六話「砂漠の帝王」
勇次郎は疾った。何も目印の無い砂漠だが、戦場が遊園地であるオーガは方向感覚は抜群だった。
まっすぐ直線を描き、ストライダムの元へ向かう。だが、目の前に巨大なサソリが現れた。
「どいつもこいつも・・・ッッ」
体長7メートルの巨大サソリ。紛れも無く、サハラ砂漠の帝王である。
「カァァァァァッッッ」
正に鬼。まず、巨大な尻尾を引き千切ると、次にサソリの顔面へ凄まじい掌底打ち。
最後は持ち上げて砂の地面へ叩きつけ、もがいているところへ踵落とし。一瞬だった。
バケツを持って、舞い戻った勇次郎。
「水だッッ」
すると、ストライダムは水筒で水を飲んでいた。実に爽やかな笑顔だ。
「ようユージロー」
「水・・・?」
「ああ、ポケットに水筒を入れておいたの忘れていたんだ」
「キサマッッ」
勇次郎はストライダムから水筒を奪い、残りの水を全て飲み干した。
「喉が渇いているなら、そう言えよ。どうせ、俺をほっぽってラクダ辺りと闘ってきたんだろう」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
勇次郎は地団太を踏んだ。それにつれ、物凄い量の砂が舞い上がった。
「次はどこへ行く?」
「中国だ」
「またアジアか・・・。フランスにしないか?フランス料理を食べながら闘うってのも・・・」
「中国ッッッ」
機嫌の悪いオーガには何を言ってもムダである。二人は、次なる目的地中国へ向かった。
次回「ドラゴンロード創始者」
やっぱ段々おもろくなってきてるな。
あいかわらず効率の悪い経路だしw
ぜひモグラと闘っていただきたい
いや、どうせなら「ダライ・ラマ」と
【アマゾン】
VSピラニア(記念すべき初バトル。しかし、ストライダムが噛み付かれる)
↓
VSワニ(ストライダムの病気を治すために、戦った)
↓
【南極】
VSタロ&ジロ(最強のコンビ。タロは空中戦、ジロは地上戦担当)
↓
VSペンギン(2メートルを超える巨大ペンギン。しかも空を飛ぶ事も可能)
↓
VSスコット(1912年、南極点に到達し、そのまま行方不明。雪男となって生き延びていた)
↓
【インド】
VSインドコブラ(インドで最も有名な毒蛇)
↓
VSインドゾウ×2(インドではカレーの具に入れられているらしい)
↓
【オーストラリア】
VSコアラ(ユーカリの葉を好む。猛獣の連撃をかわす程の俊敏さを持っている)
↓
VSカンガルー数十匹(伝説のカンガルーの部下と思われる)
↓
VSカンガルー(一蹴りでビルを倒壊させるという、最強のキックボクサーである。実はメス)
↓
【サハラ砂漠】
VSサソリ(砂漠の狩人。尻尾の毒で、命を落とす人も少なくない)
↓
VS柳虎影(柳龍光の実弟。サハラ砂漠での修行により、サソリ毒手を完成させた)
↓
VS長谷川光臣(歯学博士兼咬合流拳法の使い手。オアシスを独り占めしている)
↓
VSフタコブラクダ(脚力はサラブレッド以上。空中で蹴り続ける事も出来る)
チョモランマの頂上で大鷲と無呼吸決戦頂上対決
>>270 お疲れ様。
あと体長7メートルの巨大サソリもつかね。
サハラ砂漠でのラストバトルだ。
その日、新撰組館、拷問部屋からは、一晩中、人の悲鳴が響いていた。
時に泣き声、時にうめき声、そして叫び声。一般隊士達は自分の部屋からでも拷問のすさまじさ
を感じることが出来た。悲鳴のほかに、常に鳴り響く、衝撃音。
パチン・・パチン・・・竹刀か木刀か・・・?その音が鳴る度に、うめき声が発生する。
今回は特にすごいな・・・今まで数多くこんな夜を経験してきた隊士達も今回は下手人に対して
同情していた。
狭い部屋の中心には、木刀を持った二人の隊士がいた。彼らは縄で両腕を縛られ、吊るされている
浪士に対して、近藤ら新撰組幹部達が質問を投げかける。質問の内容は統一されていた。
お前は誰だ?お前は何をしていた?なんで答えられないんだ?その3つの問いが延々と続く。
「知らねえ・・・俺は何も知らねえよ・・・」
浪士も知らないの一辺倒。そのたびに木刀での一撃が浪士を襲う。
「私に任せてもらいましょうか・・・」
拷問開始から4時間ほど立った明け方。心眼の魚沼宇水が現れる。
浪士にはもやは首を上げる力も残っていなかった。相変わらず口を割らない浪士に対して
近藤たちもほとほと困っていたところだった。宇水が浪士に近づいて口元で何かささやく。
「俺の心眼の前では嘘は通じない・・・はやく吐き出して楽になったほうがいいぞ」
そうささやいた直後、宇水は浪士の手の爪をつまみ、それを剥いだ。勢いよく流れ出る鮮血と
ともに、今まで以上の悲鳴がこだまする。浪士はまだ答えようとしない。
嘘は通じないと言っただろう?・・そう言いながら宇水はさらに爪を剥ぎ続ける。
部屋の隅で拷問を見ていた緋村。元々自分の意見によって、今この浪士が拷問を受けている。
それは新撰組としての責務。しかたない。だが彼は人がなぶられながら弱っていく様を見たくなかった。
やるなら苦しみを与える前・・一瞬のうちに・・・そう思っていた。
緋村は外に出た。もはや俺の出る幕はない。
日も完全に上がり、小鳥のさえずりが聞こえはじめた頃、部屋はようやく落ち着きを取り戻し始めた。
「あの男・・・何か吐きましたか?」
徹夜のせいか、目の下にクマが出来ている近藤に、緋村がそう尋ねた。
「・・・ああ、後でみんなを集めて話しをする・・・」
近藤の顔は深刻だった。徹夜で寝ていない疲れから少し落ち着いた感じに見えたのかもしれない。
それもあるだろう。だが何か、新撰組にとって、重大な情報を浪士は吐いたに違いない。
緋村はそう感じ取っていた。その浪士、ボロボロの姿になりながら2人の隊士に引きずられてくる。
その身体を太陽の光が照らす。顔を上げる浪士。
「は・・・はははあ・・・うわああああ!!!」
叫び声と共に浪士は身体を掴んでいる隊士の腕を振りほどき走り出した。暗い拷問部屋での一夜。
恐怖の一夜。その呪縛から一旦解かれ、朝日を目にする。何か、数年ぶりに牢獄から出てこられた
ような喜びを感じ、脱走したくなる、そんな衝動にかられてもおかしくない。だが逃がすわけにはいかない。
前後関係をしっかり確認したうえで、生かすか殺すかを決めるのだ。丁度その場にいた緋村は
浪士を追う。・・・・・横を何かが駆け抜けた・・一瞬・・・
前方に目を向ける・・・牙突・・・浪士の身体に斉藤の刃が突き刺さっていた。
剣を抜くと噴水のように噴出す鮮血。浪士は断末魔の叫びを上げることなく絶命し、
京都の路地に、早朝から血の雨が降った。
「斉藤さん・・・なぜ突然・・・?」
「逃がすわけにはいかんだろう・・・それに奴の正体はわかっている。どっちにしろ死ぬ運命なんだ
一瞬で死なせてやったほうがいいだろう。」
そう言うと斉藤は刀についた血を振り落とし、鞘に納めた。浪士の死体は処理を施されている。
顔にも飛び散っていた血を、斉藤はぺろっとなめて少しにやけた。
斉藤一の様子が何かおかしい・・・こんなに好戦的な感覚の男だっただろうか・・・もっと、
落ち着き払った感じの男だったが・・・。あの2人組の刺客と一戦交えた日以来、些細な事も
深く考えるようになっていた緋村。だが仲間のことを気にしていても仕方ない。
あの浪士がいったい何をはいたのか・・・知るべきことはその一つのみ・・・・
一時間後、浪士が吐いたことについて、会議が行われた。出席者は幹部のみ。
部屋の周りには誰にも近づけるなと近藤の命令。土方、永倉、沖田らがぞくぞくと集まってくる。
緋村以外の幹部は浪士が何を吐いたかは知っていた。この会議ではそれについての対策を練る
つもりだった。
「みんな、集まったな。昨夜、捕縛した不審な浪士。奴が吐いた情報についての会議を行う。
その前に、奴の拷問において、十分な働きをしてくれた魚沼君、彼のおかげでこの情報を得ることが
出来た。礼を言う」
幹部全員が集まった席で、近藤がそう言った。魚沼宇水。入隊時、彼には新撰組の参謀を任せている。
当然、この席にも同席中だ。魚沼はいえいえ、と言ったふうに手を振り、軽く会釈した。
だが魚沼の拷問中の行い・・浪士の肉体の一部、爪、髪の毛、前歯と次々と壊してゆくあまりにも
残忍な様。それを間近で見ていた新撰組幹部達はこの新しい参謀に対して素直に受け入れようとは
思わなかった。
「途中退席した緋村君のために、始めから話そう・・・君が部屋を出た後、魚沼君のおかげで
奴はようやく真実を話始めた」
緋村は問う。
「あの男は何者だったのですか?」
「君が疑ったのは正解だった。奴は長州方の人間だった」
「で、あの男はいったい何を・・・?」
「京都中を業火に包むにはどこが一番か・・・その調査だ」
不審な浪士、仮名 山桜任三郎。その正体は長州方の工作員だった。彼の調べていたこと・・・
京都の道、建物の配置、風の向きを確認し、京都中に火を延焼させる・・・方法・・・
京都大火・・・京都を業火に包みこみ、そのスキに幕府の用心達を暗殺。そして京都に住む
帝を奪取する・・・維新志士達の発案した恐るべき計画。彼がしていたのはその下準備だった。
「俺達は更に奴を問いただした。そして、ついに最も重要な情報を吐き出させた」
「京都大火以上に重要な情報、そんなものがあると・・・?」
「そうだ。京都大火。維新志士共の鬼のような計画。だがそれも未然に防げばどうってことはない
奴は京都大火の事前防止策を我々に提供してくれたのだ」
「・・・・・」
・・・京都中を業火に包み、その間に帝を奪取。幕府の用心を暗殺。そんな大それた計画を突発的に
行うわけがない。浪士はまだ何か知っているようだった。魚沼は浪士に問いかける。
「これで隠していたことは全部吐き出したか?どうだ・・・?」
浪士は首を縦に振る。もう知っていることは何もない・・・助けてくれ・・・
だが心眼を使う魚沼宇水。浪士がまだ何か隠していることを見事に見抜く。それは後々わかった
ことなのだが。爪はすべて剥いだ。髪の毛も抜いた。前歯も折った・・・残るは本体のみ・・・
魚沼は浪士の身体へ刃物を使って傷をつけ始める。
「指を一本一本切り落とそうか・・・・・?」
魚沼がそう言った直後、浪士は鳴き声をあげる。何もかも・・・話します・・・
一週間後、ある料亭にこの京都大火の事を話し合うため、長州浪士達が集まるらしい・・・
場所は京都三条・・・・・・ 池田屋 ・・・・・・
「俺達の仕事、もうわかっていると思うが・・・当日、池田屋に集結する維新志士どもを叩く・・」
と、近藤。幹部達も一斉に同意する。その後、当日の役割分担を決めるため、話し合いは続いた。
緋村・・・終始目をつぶったまま。話し合いには参加していた。自分の役割もわかった。
だが、それ以外の時間は目をつぶったままだった。まるで維新志士達の暴挙に対しての怒りを
ためているかのように。・・・・・何か、視線を感じる・・・・・
この部屋に対して・・・・何か、外部からの視線が注がれている・・・
あたりを見渡す。もちろん誰もいない。いるのは話し合いを続ける幹部達のみ。なんだ・・・・?
新鮮組キッッッッッッッッッッッッッタ
278 :
とも:03/08/13 15:34 ID:???
前スレ
>>531の続き。
こんにちわ。お久しぶりです。
夏休みに入ったので軽井沢に旅行へ行っておりました。
あちらには漫喫もなく、2ちゃんを見るのは久しぶりです。
ずいぶんと動きがあったようですが。
私の作品ですが、2週間以上もあけてしまっていました。
これでは話を忘れてしまった方もいらっしゃるでしょう。すいません。
これからも地味に連載を続けますのでよろしくお願いします。
第十七話「ドラゴンロード創始者」
中国奥地の山岳地帯。もはや、人ばかりか動物すら見当たらない。そんな場所に二人は来ていた。
「こんな山奥に次の相手がいるのか?」
「ああ・・・未公認ギネス保持者だぜ・・・」
ある洞窟へ入る二人。すると、いきなり1メートルの巨大コウモリが襲ってきた。
「ウワァッ!!」
「伏せてろ。一吸いで、5リットルは血を奪われるぜ・・・」
牙をむき出しで勇次郎に襲い掛かる巨大コウモリ。だが、勇次郎はその口へ右拳を叩き込んだ。
喉が詰まり、もがくコウモリ。そして、左拳でコウモリの顔面を粉砕した。
「ここへ来た目的は、こいつだったのか・・・」
「バカ、こんなのは準備体操代わりだ」
洞窟内部を三十分程歩くと、中華風の扉があった。
「洞窟の中に・・・家ッッッ!?」
「入るぜ、ジジィ」
中には、テレビを見ながらくつろいでいる爺さんがいた。
「オーガか・・・」
「初代海皇“生ける仙人”こと李海皇・・・遊びに来たぜ」
「カードゲームか?悪いが、ワシはUNOしかやらんぞ」
「そうじゃねェよ」
「ワカっておるよ。じゃが、闘うのも無理じゃ・・・何千年も生きると、どうしても体にガタが来る」
ストライダムは、怪物同士のやり取りをただ黙って見ていた。
次回「李の後継者」
・一吸いで5リットル
・数千歳の海王
段々とんでもな雰囲気を帯びてきたなw 前からだけど。
トモ復活でこの程度の盛り上がりか。ここも終わりだな
ageとくけど
一気に連作キター
池田屋キター
>>281 わざわざ書かないだけで、ROM者は結構いると思われ。
それに盛り上がりすぎるのは荒れる要因にもなりかねないので、
今みたいにマターリ進行で問題なし、じゃないかな?
パオ・外伝・夜王・トモと四天王復活は嬉しい。
(個人的には夜王さんの復活が一番嬉しかった)
放浪記も最初はよく分からんかったが、今は結構楽しんで読めるし。
ふら〜りさんはいいレスするし、まとめサイトの人もがんがってる。
(補完速度がもっと早ければいいのだが)
けっこうスレ的にはいい感じだと思うけど。
【第26話 海原 雄山という男】
七珍の塔5階・ハッタリ対決。海原 雄山 対 MMRキバヤシ。 ・・激しく睨み合うハッタリ界の竜と虎。
キバヤシを見守るMMR隊員・烈 海王と剣 桃太郎。 ・・大丈夫だ。隊長はこの世の全ての予言を解いてきた男。
いかな雄山とて、世界の運命すら左右するハッタリをカマしてきた、あの隊長に適う訳が無い・・。
静寂が支配する。だが2人の空間は緊張感に満ちている。誰も声すら出せない。 ・・そう、慶次 対 志々雄の様に。
くわぁっ!! ・・キバヤシのメガネの奥の双眸が鷹の様に鋭く光る。そして薬がキレた様にスパークするキバヤシ。
「何てことだ・・。俺たちは余りにも遅すぎた・・。ノストラダムスは、世界の危機を予言していたんだよッ!!」
キバヤシは語る。まるで見て来たかのかの様に、堂々と。以下、キバヤシが叫び狂った予言のほんの一部である。
富士山が大噴火するは、地軸は大変動するは、小惑星は地球にぶつかるは、電磁場の暴走が始まるは。勿論、核戦争は外せない。
空からグレイとか言う宇宙人が襲ってくるぞ、悪の指導者はもちろん復活したヒトラーだ、秘密結社も暗躍するぞ、
宇宙ウイルスだって負けちゃいない。超能力者が生まれて暴れまくるぞ、ネオヒューマノイドの誕生だ。惑星はグランドクロス、
一般人は感情を持たない生体機械になったり、半人半豚の化け物になったり。 ・・これだけで人類は10回は滅亡してるぞ。
・・いったい何回俺たちは死ねばいいんだ。吐いたツバ呑まんとけや、キバヤシと講談社ッ!!
285 :
マロン名無しさん:03/08/13 22:33 ID:sYtYA2RM
一気呵成にカマしまくったMMR・キバヤシ。 ・・ロビンと九十九、飛影は呆れてモノも言えねえ。 ・・だが、烈と桃は。
・・隊長の気ィ狂ったトークに、ガタガタ震えている。烈が涙声で言う。 「わ・・私たちに道はあるのか、キバヤシ!!」
MMR隊長のキバヤシ。 ・・ゆっくりと首振って言う。 「俺たちは遅すぎた・・。遅すぎたんだよッ!!」
泣き喚くMMR隊員、烈と桃。 ・・そんなに何回も人類が滅亡したら、たとえバーンを倒しても意味が無いじゃないか。
雄山はジッと目を閉じたまま。 ・・ハッタリ界の頂点の雄山とは言え、キバヤシの世界を滅ぼすハッタリには適わないのか。
・・狂った様に泣いている烈と桃に、地上最女神、ニコ・ロビン様が意外な言葉を掛ける。 「もう過ぎたじゃない、1999年」
その予想だにしなかった言葉に、凍りつくキバヤシ。 「オ・・、オレの推理が、ノストラダムスの予言が、外れたのか・・?」
シン、と凍りつく七珍の塔5階。まさか、隊長の予言が・・。隊員の烈と桃がうろたえる。 だがその静寂を、雄山が破り去る。
「キバヤシよ・・。貴様の推理は外れておらん・・。いや、ノストラダムスの予言は・・。全て当たっていたのだッ!!」
・・また何を言い出すんだよ、この変態は・・。 先程と違う意味で凍りつく精鋭部隊。 ・・だが、キバヤシは震えて言う。
「そうだったのか・・!! ノストラダムスの予言にある・・。日本から生まれる救世主、メシアとは・・もしや・・!!」
雄山はうなずく。 「そう、この私の事だ・・。世紀末の人類滅亡の危機を・・。この私が全て、救ってきたのだッ!!」
うそつくなぁぁぁ雄山w
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::|
! |: |
ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、
俺たちはとんでもない間違いをしていたようだ。これを見ろ!
海原 雄山氏の名前は「雄山」・・!! 平仮名にすると「ゆうざん」・・!!
濁点はノイズなので消去する・・!! そうすると「ゆうさん」・・!!
これを英語に直すと 「YOU−SUN」 ・・!!
日本語に直すと 「あなたは太陽」・・!! つまり・・・・!!
ノストラダムスは海原 雄山氏の事を、人間界の太陽だと・・!!
世界を救う救世主だと、予言していたんだよ!!!!
関が原とすげー温度差だな
だが、こっちもそれなりに熱いのか・・・・?
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
,. -─- 、._ ,. -─v─- 、._ _
,. ‐'´ `‐、 __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ `´ ̄`‐、
/ ヽ、_/)ノ ≦ ヽ‐'´ `‐、
/ / ̄~`'''‐- 、.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. /  ̄l 7 1 イ/l/|ヘ ヽヘ ≦ , ,ヘ 、 i
,!ヘ. / ‐- 、._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、 │
. |〃、!ミ: -─ゝ、 __ .l レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! | | ヾ ヾヘト、 l
!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` / riヽ_(:)_i '_(:)_/ ! ‐;-、 、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
/`゙i u ´ ヽ ! !{ ,! ` ( } ' (:)〉 ´(.:)`i |//ニ !
_/:::::::! ,,..ゝ! ゙! ヽ ' .゙! 7  ̄ | トy'/
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! \::::::::::::::ヽ `ー─ ' / ヽ ‐- / ヽ ` ̄二) /ヽト、
i、 \:::::::::::::::..、 ~" / ヽ.___,./ //ヽ、 ー
↑烈 海王 ↑剣 桃太郎 ↑本部 以蔵
※ 上の写真はイメージです。
烈はともかく桃。お前はこっちに帰ってこい(゚Д゚;)
海原 雄山の背中から後光が見える。無論、キバヤシと烈と桃の3バカだけではあるが。
この男が・・。本来なら10回は滅びていた世界を、人類を、そして地球を守り抜いたのか・・!!
キバヤシは雄山の足元に崩れ落ちる。 ・・相手は救世主である。出版社のカルト社員など敵ではない。
桃は、ショーウインドウのトランペットを欲しがる少年の様に、ただ呆然と雄山を見ている。
烈は涙をボロボロ流しながら、必死に雄山を拝んでいる。 ・・その姿を哀しい目で見る残りの精鋭部隊。
・・七珍の塔五階。海原 雄山 対 MMRキバヤシ。圧倒的な格の違いを見せ付け、海原 雄山・圧勝。
高笑いする雄山。まだ雄山を拝んでいる烈。 ・・うなだれる精鋭部隊。やはり、ハッタリでこの男には・・。
海原 雄山の高笑いがこだまする中。 ・・七珍の塔に異変が訪れる。烈と桃。先ほどまでのバカ面ではない。
殺気と闘気が復活している。そして、九十九・ロビン・飛影・ついでに本部 以蔵。臨戦態勢に入る。
目の前の空間が人型を作る。 ・・周りを圧する魔力がほとばしる。 「く・・これは・・!!」
大柄だが、恐ろしく高齢な老人が突如現れる。 ・・だがその威圧感は、あの江田島 平八すら大きく上回る。
・・魔界の最高権力者・大魔王バーン、七珍の塔に降臨。
本部はあっちの人間でいいな。つうか烈も戻って来い。
大魔王。 ・・その名に相応しい威風堂々たる佇まいは、九十九たち強者すら圧して寄せ付けない。
しかし人間界の威信と希望を背負った精鋭部隊である。 ・・この男たちに後退の文字は無い。
烈。 「敵将がここにいるとは都合が良い・・。ここで全てを終わらせても、私は構わんッ!!」
桃。 「貴様のために死んでいった者たちの為に・・。討たせてもらうぞ、大魔王ッ!!」
・・烈の「神域の突き」と桃の居合斬りが同時に襲い掛かる。だがその拳と剣は虚しく空を切る。
ロビンは険しく言う。 「ここに大魔王さんはいないわ・・。ホログラフィ、立体映像よ・・」
バーンは余裕を込めて笑う。 「そう言う事だ・・。余は遥か天に浮かぶ、美しい城にいる・・」
憎しみを込めた目で睨む烈と桃。 ・・だが虚像でこの威圧感とは。一体バーンとは、どこまで・・。
バーンの立体映像はゆっくりと海原 雄山の方を向き、静かに、しかし冷徹に雄山を見る。チビる雄山。
「雄山よ・・。余は今のお前の戦いを見ていた・・。何だ、あのふざけた戦いは・・」
底知れぬ静けさのバーン。まるで樹海の中にある底無し沼の様に。 ・・言葉に詰まる雄山。
「余は確かに寛大だが・・。お前の様な無能な幹部を、いつまでも見過ごすほど甘くは無いぞ・・」
ダメだ、殺される・・。絶望の雄山。 ・・だがそれと同時に、自己催眠を刷り込む雄山。
(私は救世主、救世主、救世主・・) まるで明日の授業で必要な習字セットを忘れない為に、
必死に帰り道で復唱する小学生の様。 ・・自分自身に「ハッタリ」をカマしているのだ。
・・次の瞬間。雄山の体から殺気が溢れる。 ・・そしてバーンに獅子の如く吼える雄山。
「わはははは・・笑わせるわ。愚民どもにかしづかれていい気になる、サル山の大将風情が・・!!」
目の色が変わるバーン。 「魔界最高権力者であるこの余に対し・・覚悟は出来ているのか、雄山?」
雄山、本格的に逆ギレ。 ・・殺人鬼の様な目で、バーンに吼えかかる。
「権力者だと、ゲスな本性を表しおって・・!! この海原雄山、天が下に恐るるモノ一切無し・・
ただ自分の芸術を完璧足らんと追及するのみ・・!!」 雄山の目がカッと開く。
「貴様ごとき、大魔王などと称し地上を食い荒らすダニが何が出来るか、やってみろ!!!!」
シン、と静まる七珍の塔。バーンがゆっくり口を開く。 「それがお前の答えなのだな・・?」
雄山吼える。 「覚えておけ、バーン・・。この海原 雄山とここにいる私の弟子たちがいる限り・・。
美しい私の地上は・・。決して貴様の好きにはさせんッ!!」
・・黙って聞いていた精鋭部隊。その言葉に目に見えて動揺する。 ・・何言ってんの、この人・・??
「覚えておくぞ、雄山・・」 ・・その言葉を最後に、目の前から消えるバーンの立体映像。
雄山、ゆっくりと精鋭部隊を振り返る。 「行くぞ、愚民ども・・!! 私の後に続けッ!!」
・・七珍の塔、5階突破。そして新戦力(?)海原 雄山、パーティ加入。
戦闘になったら桃と烈は強いですよ。明日は書ける。明後日から日曜まで旅行。
後、イヤになったら途中でバックレれば良いんです。責任なんて全く感じる必要は無い。
雄山カコ(゚∀゚)イイ!!
確かに責任なんぞ感じる必要は無いな。
気が向いた時に好きなモン書いてくれりゃそれでいーよ。
第十八話「李の後継者」
「ワシお手製の中華料理でもどうじゃ?」
三人は、中華料理を食べることにした。餃子の皮だけ食べる勇次郎、具だけ食べるストライダム。
完璧なコンビネーションだった。
「オーガ・・・良い友人に恵まれたのう・・・」
「ケッ!」
「あ、コレ美味い。・・・これも美味い・・・」
ストライダムはひたすら料理を食べていた。
「ジジィ・・・中国最強のアンタだが、そのアンタが何も残さずに引退するはずねェよな・・・?」
「察しがええのう、オーガ」
「ソイツの居場所を言えッッッ」
「パンダ海王・・・ワシの唯一の弟子じゃ」
「パンダか・・・面白ェッッ」
「あやつの強さはワシと同等、もしくはそれ以上じゃ・・・」
「アンタの修行には人間じゃあ、ついていけねェ・・・だからパンダってわけか」
「まぁのう」
「クックック・・・行くぞストライダムッッッ」
「え・・・まだ食べてない・・・」
帰り際に、またもや別のコウモリに襲われたが、勇次郎の敵では無かった。
「パンダ海王・・・中国最強の仙人の弟子・・・ッ」
「ユージロー、次はどこへ?」
「北京だッッッ」
李海皇の弟子、パンダ海王は北京にいると言う。果たして、その強さは如何程なのか。
次回「オーガVS三海王」
299 :
バレ:03/08/14 00:31 ID:???
まとめサイト管理人です。
無限大トーナメント2回戦途中までUPしました。
また、番外編として、vs師のSSをほぼUPしました。
(スレ投稿時と比べ、若干修正されています)
>パオさま
雄山イズム爆発ですね。
バーン降臨に対しても全然怯まず、逆に絶縁状を
叩きつけた雄山は正直カッコ良かった(チビってましたが)
ハッタリ対決も、キバヤシのハッタリを逆に利用するところなど、
解説対決の「無想転解」を思い出してしまいました。
次はいよいよ解説対決ですねッ
>トモさま
復活アリガトォォッ!(感涙)
あのまま去っていかれたのではと心配していましたッ
軽井沢に旅行とは、ブルジョワですね。(少し僻み入ってます)
いよいよ池田屋ですか!
あの有名な階段落ちも見られるのでしょうか
>放浪記さま
毎日凄い勢いで書かれてますね。しかもレベルは段段上がっている。
遅筆の私には羨ましい限りです。
数千歳の海皇をどう書かれるのか、色々な意味で期待。
なんかスレがえらい活気づいてるな。何度目かの全盛期かも。
でもパオのたまにやる気のなさそうな発言は心配だ。本当に消えそう
ま、やる気があってもつまらないやつはつまらないし、無くても面白いやつは面白いけどね。
ここの作品は面白いので、作者さんたちはがんばって欲しい
…と思ったら、上で既に次の作品を書かれているぢゃないですか。
しかも凄いマターリとしている。
(闘いが無かったのはもしかして初めてですか?)
パンダ海王……個人的に「ファミコンゼミナール」を思い出しました。
302 :
301:03/08/14 00:35 ID:???
301=299です。一応
パンダ海王・・・・ワラタ。
ホント突き抜けちゃった人だな、放浪さんは。
>>アンタの修行には人間じゃあ、ついていけねェ・・・だからパンダってわけか
どういう理屈だw
やっぱどんどんおもろくなってきてるね。パンダ海王だし。
雄山の謀叛か。殺されるorやっぱへたれるかと思ったけど。
仲間になってよかった。仲間っつうかリーダーになっとるが
結局ずっと名無しで潜伏してるし、自分。ちょうど書き終えたんで載せてみる
暗雲が空を覆い、大地はコンクリートの瓦礫で埋め尽くされている。
瓦礫の合間を猫程の大きさの鼠が徘徊し、鋼の様に硬い甲殻をもつゴキブリの群れがそれを餌とする。
さらにそのゴキブリを踏みしだいて闊歩するのは、体長十mを越す改造人類、戦術鬼。
―――これが現在の新宿の姿である。
相次ぐ大規模地震、戦術鬼による侵略行為で東京が壊滅してから数ヶ月。
住む家を失った都民達は、唯一残った高層建築、新宿都庁に身を寄せ合って生活していた。
有志により結成された防衛隊が守る都庁ビルより外へ出たが最後、戦術鬼の餌となってしまうからだ。
それに加えここ数ヶ月、所属不明の単眼型モビルスーツ、通称デスアーミーが出没し始め、都民の
不安を一層煽り立てている。
陸路、海路、空路と遮断され、都外からの応援さえ無いこの絶望的な状況下でなお都庁が堕ちずに
いられるのには訳があった。
都庁防衛隊を指揮する二人の戦士の存在……
すなわち、零式防衛術を操る現代の侍・葉隠覚悟と東方不敗・マスターアジアがいればこそであるのだ。
そして今回ザクが標的としたのは、二戦士のうちの一人、東方不敗である。
「何故です塾長!」
江田島にまたもや抗議したのは、やはり鬼ヒゲであった。
「東方不敗といえば東京を守る要となる男。もしザクが彼奴を殺害せしめるような事態になれば、東京
の壊滅は必須!何故、東方不敗にザクをぶつけようとなさるのか!」
「ふっふっふ。落ち着けい、鬼ヒゲ。それよりも全塾生に召集をかけよ。ついに動くべき時が来たのだ」
「塾長、某には何がなんだかさっぱりであります……。もったいぶらず、お教え下さい。奴は、あのザクの
乗り手は誰なんです?これから一体何が始まると言うのです?」
鬼ヒゲの言葉に、江田島は鼻を鳴らして答えた。
「あのザクに乗り手などおらぬわ」
「は?」
鬼ヒゲは唖然とした。この方は一体何をおっしゃられるのか……
「まあいい。塾生を導く立場にある教員が戸惑っていてはどうしようもあるまい。貴様にはあらかじめ
現状を教えておく必要がありそうだな……楽にせい」
塾長は両袖に手を入れ、腕を組む。鬼ヒゲは足を肩幅に広げ、休めの姿勢をとった。
(……これは長話になりそうだのう)
「どうせ塾生にも説明する。今は簡便に説明してやろう。……今、世界に未曾有の危機が迫っておる。
新宿。あそこには葉隠覚悟の兄、葉隠散の放った戦術鬼と新たな敵、デスアーミーがひしめいている。
ミッドランド。かの国では古き予言にある『黒い鷹』が復活し、世に混沌をもたらさんとしている。
宇宙よりの侵略。惑星フリーザから、その惑星の名を名乗る生物が地球に目を付け、向かっている。
そして我が宿敵!あの藤堂兵衛が地獄より復活し、日本を征服せんと欲している!」
もはや鬼ヒゲの目は見開かれている。未曾有の危機。というかこれはもう……世界の最期ではないか!
「そう!めちゃくちゃである!今挙げたものだけではない。世界各地で同時にこのようなことが起きつつ
あるのだ!」
「真苦露西手意(シンクロニシティ)。このような偶然の連鎖を中国の預言書ではこう呼んでいる」
滝の汗を流す鬼ヒゲに対し、江田島は平静を装い説明する。だが、急がねばなるまい。
「そして新宿を守る東方不敗。あやつもまた闘わねばならん敵である。東京を囲んでおるデスアーミー、
あれらは実は彼奴の操る手下だ。ザクはこの世の敵の一人を討ちに行ったのである」
新宿の守護神、東方不敗の正体が人類の敵だと?いや、それよりも気になるのは……
「そう、そうです。ザク!あやつは何者なのです?今まで多くの人間を襲い、塾長にまで手を出した
あのザクもまた人類の敵なのでありますか!?」
「あれはただの武者修行よ。この事態に備えてな。実際、今のところ一人たりとも殺害してはいまい」
「では一体?」
話を初めて以来、初めて江田島の顔が緩んだ。危機的なこの状況にあっても、まだ希望があるのだと
その顔が語っている。
「最悪の偶然のみが連なるわけではないということだ。あやつは人類最後の希望である」
「あの何の変哲もないモビルスーツが……人類最後の希望ですと?」
「今よりさかのぼること31年前。奴はベトナムの地にて生まれた戦士だ。……これについてはまた塾生
の前で話すことにしよう。今はとにかく戦斗準備だ」
「我々に一体何が出来るのでしょうか?」
江田島の顔が怒りで紅潮し、こめかみに血管が浮き出る。
「藤堂兵衛!奴だけは我々男塾が総力を結集して討つ!」
新宿都庁上空を飛ぶザクは、センサーで都庁付近のエネルギー反応を探る。
強い魂を持つ戦士のみを感知するそのセンサーには、一人分のエネルギー反応しか表れない。
―――葉隠覚悟か東方不敗、どちらかが不在というわけか。
ザクは機体を垂直にし、バーニアを噴出させながらゆっくりと都庁へ降りる。
足元では生き残った都民が逃げ惑い、ザクを指差しては悲鳴を上げる。
―――確か、この辺で出てるデスアーミーとやらも同じモノアイ型か。怯えるのも無理はない
が、避難する都民の中に一人、黒い鋼をまとい、白いマントをなびかせる戦士が立っていた。
葉隠覚悟である。
ザクが突風を巻き起こしながら着陸しようとしているにも関わらず、覚悟は微動だにせず、じっとザクを
みつめている。そして風は収まり、地響き。膝をわずかに曲げてクッションとし、ザクは大地に立った。
「零、データを照合してくれ。あれはデスアーミーなのか?」
覚悟は自身を覆う生きた鎧、強化外骨格・零に問いかける。
『するまでもない、あれは別物だ。見ろ。モールス信号を出しているぞ』
ザクの単眼が明・明・暗、暗・明・暗……と点滅していた。
『解読。……東・方・不・敗・は・ど・こ・に・い・る?』
「すまない零。マスターアジアは用事があって留守にしておられる。用件は俺が聞こう」
点滅。明・暗・明、明・明・明……
『東方不敗を倒しに来ただと!?』
「やはりデスアーミー!新型か!」
―――弁解する必要は無いだろう。そもそも、この少年に東方不敗の真の正体について教えたところで
信じはしまい。ならばこの男と拳を交えるのもまた一興。
ザクは修復したヒートホークを取り出した。対する覚悟も拳を構え、戦闘態勢をとり、叫んだ。
「迎撃準備!」
これじゃ前の作品流れかねんな。すいません。
>>明日リロードする人たち
ちょっと前もチェックしないと。パオ&トモ&放浪が来とるよ
>>298 勇次郎、皮好きなんだなw
てか餃子はばらさず食えよ!
ザクもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>トモさん
そういえば宇水、原作で爪剥がしやってましたね。彼のサディな
ところを思いっきり出しておられる。宇水は好きですので、彼が
悪役っぽく目立つのは嬉しいです。
で、次は池田屋ですね。維新志士幹部の護衛、誰がやっているのかっ?
>>パオさん
雄山……ノストラダムスをさんざん利用してきた新興宗教の教祖が、
2000年を迎えてしまった時に利用した言い訳ですな。そう言えば
桃と烈を惹き付けたカリスマ(?)といい、教祖様っぽい。雄山は。
バーンと決別したのは、単にその場その場のカッコつけしか考えてない
と見るべきか、(人目があれば)常に自分のスタイルを崩さない
根性と見るべきか?
それはそうと、いきなりのAA使用にはかなりコケましたよパオさんっ。
>>世界さん
「どうしてそんなにかあいいのっ」と言えば嗣子ちぁん(←ギリギリ
板違いではないネタ)ですが、地団駄踏んだり餃子を分けたり、
微笑ましい限りです。仲良し二人組の放浪記、今日もほのぼのですね♪
ちなみに私は、コッペパンの皮が好きです。上の方。
>>ザクさん
一気に世界が広がりましたね。パオさんみたいに、いろんな作品の
ヒーローたちが集結して戦ったりするんでしょうかっ?
……でも主人公はザク。これからどう展開していくのか、楽しみです。
第十九話「オーガVS三海王」
北京に到着した勇次郎とストライダム。空港の職員に尋ねる。
「パンダ海王はどこにいる?」
「北京郊外に・・・道場を開いています」
北京郊外にはボロい道場が存在した。中からは、動物の叫び声が聞こえる。
「入るぞ、ストライダムッッッ」
「あ、ああ・・・」
中には様々な動物がいた。アナコンダ、サル、ブタ、北京原人、夜叉猿、キリン、ライオン、ウシ、そしてパンダ。
「動物園か・・・?」
「クックック・・・パンダ海王・・・アンタと遊びてェンだが・・・」
その勇次郎の前に立つ三人の海王。道場破りならまず我々と戦え、と言いたげである。
サルの“猿海王”
北京原人の“北京海王”
ウシの“牛海王”
「前座にゃ丁度いいッッッ」
猿海王はアッパーで殴り殺された。
北京海王は金的を蹴り潰され悶絶死した。
牛海王はチョークスリーパーで絞め殺された。
「他は来ねェのか?動物の海王共よ・・・」
残りの大蛇海王、豚海王、夜叉海王、麒麟海王、獅子海王はその迫力に怖気づいていた。
そして、道場主であるパンダが動いた。称号は海王だが、動物達の海皇と言っても過言ではない。
次回「パンダ海王(前編)」
314 :
295の続き(27話):03/08/14 17:59 ID:yIUNTUYT
【第27話 解説道・・そして約束の場所へ】
(いる・・確かに、あの男が・・。しかし、なんという解説気・・!!) 本部 以蔵は震え上がる。
本部の階段を駆け上がる足がピタリと止まる。 ・・「伝説の解説王」と呼ばれる男。本部の究極の目標。
その男が、ほんの数歩階段を昇った先にいる。 ・・しかもその解説気は、既に臨戦態勢である。
「くわあああッ!!」 ・・気合を入れる本部。そして、本部の何日も洗ってない髪がキンパツに変わる。
「そ・・それはスーパー解ヤ人! 本部、やはり次の相手は・・」 「ああ・・あの男だ・・」
烈の問いに短く答える本部。静まる精鋭部隊。しかしこんな緊迫した状況で、黙っていられないのがあの男。
そう、我らが海原 雄山だ。 「き、貴様・・。突如キンパツに化けおって・・! 恥を知れい、恥を!!」
・・意外と小心者の雄山、目の前で変身した本部にビックリしたのだ。そしてちょっぴりうらやましい。
「貴様ごとき愚民に変身出来て、私に出来ぬ訳は無い・・。ぬおおおッ!!」 必死に踏ん張る雄山。
そのバカを放って置いて先に進む精鋭部隊。雄山を見て烈がつい本音を漏らす。死ねば良いのに、と。
・・七珍の塔6階に足を踏み入れる精鋭部隊。そこにはやはり、ドジョウヒゲの怪しい中国人立っていた。
万感の思いを込めて、ゆっくり言葉を吐く本部。 「待たせましたかな・・? 雷電、さん・・!!」
・・そしてその男雷電も、静かに言葉を返す。 「用意は出来ている・・。始めましょうか、本部殿・・」
静かに歩を進める本部 以蔵。悠然と、だがほとばしる解説気をもって待つ雷電。 ・・そして対峙する両雄。
その光景に目を奪われる精鋭部隊。耐えがたき緊張感が場を支配する。 ・・だがその時。ドスドスと音がする。
何物かが階段を昇ってくる。 「待てい、愚民どもッ!! その解説対決の素材、この私が決めるッ!!」
・・そう。結局変身できずに何故か逆ギレしている男。常に自分が主役で無いと気が済まない男・・。
・・地上最傲慢生物・海原 雄山である。
スレタイ通りSS集合してきたな
316 :
314の続き(27話):03/08/14 18:21 ID:yIUNTUYT
雄山。ゆっくりと2人の解説界の頂点に立つ男の顔を見る。 「フッ、なかなかのツラ構えよ」
このシーンだけを取れば、バーン並みの大物感漂う雄山。 ・・ま、実際はただのアレなのだが。
「お前たちの対決にあるテーマを与えてやろう・・。この勝負に相応しい、究極の素材をなッ」
・・雄山の言う事には一理ある。解説の超人2人とは云え、解説すべきモノが無ければ何も出来ない。
雷電が問う。 「して雄山殿、その解説の素材とは・・?」 短く答える雄山。 「私だ」
・・え? 今何て言った、この人・・? だが雄山。いつも偉そうだが、更に5割増ほど偉そうに言う。
「これほど解説し甲斐のある素材もあるまい・・。最高の美食家であり、稀代の芸術家の私だからな・・」
わははは、と狂った様に笑う雄山。 ・・それ自分でPRしまくってるだけのコピーだろ・・。
しかし、とにもかくにも解説のテーマは決まってしまった。 ・・更に大きく膨れ上がる雷電の解説気。
勿論、スーパー解ヤ人・本部 以蔵も戦闘モードに入っている。 ・・しかし雄山。その様子を見てまた笑う。
「わははは!! 貴様ら如きにこの私の素晴らしさが解説しきれるかな・・? ブタとサル風情がッ!!」
笑う狂人と解説超人2人。 ・・だが、この解説対決、予想だにしなかった展開へと陥ってしまう。
・・雷電も本部も、2人とも一言も発しなくなってしまったのである。解説対決なのに。
317 :
316の続き(27話):03/08/14 18:41 ID:yIUNTUYT
海原 雄山が解説対決のテーマ・・。テーマはともかく、言葉を操る魔術師の様な両雄である。
誰もが、まるで洪水の様な解説のやり取りを想像していた。 ・・だが、今。眼前の状況。
雄山のテーマを与えられた直後、本部はこう言った。 「キ・・」 そして黙ってしまう。
対して雷電。 「キチ・・」 そう言ったきり口をつぐんでしまう。 ・・そして沈黙。
何一つ言葉を発っする事の無い両雄。 ・・そのまま時が過ぎ行く。1分・・2分。そして5分。
「わははは、やはりこの私の素晴らしさを語るには、貴様らでは未熟過ぎると見える・・!!」
緊張感溢れる沈黙を打ち破る、雄山の哄笑。 ・・しかし本部と雷電は、バカを相手にしない。
ダラダラと両雄の顔から汗が滴り落ちる。 ・・その緊張感に耐え切れず、桃がつぶやく。
「どうして・・何も解説しない?」 その問いに、ニコ・ロビンがゆっくりと口を開く。
「ワンサウザンドウォーズ・・。千日戦争よ・・」 ・・烈が驚く。まさか、あの伝説の?
ワンサウザンドウォーズ・・。一般には千日戦争として知られるこの言葉・・。
語源は古代中国に遡ると言われている。その昔、名のある2人の軍師が論争になった所、
突如2人とも一言も発しなくなり、その態勢のまま息絶えてしまったという・・。
極限まで互角の攻防は、お互いの攻撃をお互いの防御が封じ合い、結局決着が付かない事を言う。
民明書房刊、【解説と瀬印戸 製屋】より抜粋
318 :
318の続き(27話):03/08/14 19:02 ID:yIUNTUYT
両者一言も発しないまま、結局30分が過ぎる。 ・・お互いの「解説気」と体力は限界に近い。
その時。フッ、と雷電の体から解説気が消える。 ・・そしてそのまま背中を向け歩き出す。
「し、勝負を投げ出すか、雷電さんッ!!」 その背中に叫ぶ本部。雷電は振り返らず応える。
「我々の決着は、ここでは・・。こんなテーマでは無いでござる」 「ど、どういう事だ!!」
狼狽する本部に静かに答える雷電。 「究極の闘いあってこその至高の解説・・。そう、即ち」
雷電。ゆっくりと精鋭部隊の陸奥 九十九を指差す。 ・・まだ九十九帰ってないよ、目立たないけど。
「そこにいる・・。陸奥 九十九と範馬 刃牙の闘いが、拙者たちの解説道の、最終決着に相応しい・・」
そして立ち去ろうとする雷電。追おうとする本部。だがあの冷静な雷電が。 「そこを動くなああッ!!」
響き渡る雷電の怒号。息を呑む精鋭部隊。立ち止まる本部。 ・・そして雷電が、静かに、だが熱く語る。
「確かに更に高まりし本部殿の解説気を見て・・拙者の解説気も押さえようが無く暴れているでござる・・。
貴殿があと一歩踏み出せば、拙者の解説は貴殿を殺すために暴走するでござる・・。だが」
雷電はゆっくりと向き返る。本部と視線がぶつかり合う。雷電の言葉は続く。
「いまだ完全でない我々の解説気で、決着を付ける事は出来もうさん。解説士としての誇りが許さないのだ」
雷電の目が静かに、穏やかになっていく。 「分かるでござるな、本部 以蔵・・」 そして吼える雷電。
「互いの解説気が一点の曇り無き聖域に高まりし時にこそ・・。拙者たちの解説が始まるでござるッ!!!」
そして再度本部に背を向け、歩き出す雷電。 ・・最後にこう言い残して。
「決着の時はあの天駆ける宮廷にて・・。その時まで・・、解説気を研ぎ澄ませておくでござるッ!!」
・・本部以蔵と雷電の最終決戦は、バーンパレスでの陸奥九十九 対 範馬刃牙の解説と決まる。
319 :
318の続き(27話):03/08/14 19:24 ID:yIUNTUYT
呆けたように立ち尽くす精鋭部隊と本部。しかし、場の雰囲気をブチ壊す事に掛けては日本一の男が笑う。
「わははははッ!! この私の素晴らしさは、言葉にする事すら不可能と云う事かッ!!」
・・白〜い目で雄山を見る精鋭部隊。多分、本部と雷電が言いかけた言葉って、あの4文字だよ、きっと。
女性器じゃない方の、超ド級放送禁止用語。 ・・ま、本人が機嫌良さそうだしいいか。ゴネるとうるさいし。
その時。 ・・コツコツと階段を響く音がする。昇ってきた音ではない。7階、即ち最上階から降りて来た音。
雄山。カッと目を見開き叫ぶ。 「7階のお前が・・降りてくるとは。何用だ、店主を呼べ、店主をッ」
その男、本来7階の守護者だった男はゆっくり応える。 「7階には、幹部さんが来ましてね・・」
烈や桃たちはゾクリ、悪寒が走る。 ・・強い。今までの連中とは訳が違う。今までが酷すぎただけだが。
謎の男は静かに言う。 「この6階でお願いしたいのですよ・・魂を賭けた、私とのギャンブル対決を・・」
雄山。カッと目を見開いて言う。 「いいだろう・・。この私が相手をしてやる。ポーカーでなッ」
「・・グッド」 静かにポーカー台を用意するその男。 ・・ふと気づいた様に言う。
「自己紹介がまだでしたね、精鋭部隊の皆さん・・。私はダービー・・。ただのギャンブラーですよ・・」
そして、人間界。 ・・影道の塔で、江田島とビスケが美しいオーブを前に真剣な面持ちで話し合っている。
320 :
パオ ◆gLeDrnBElE :03/08/14 19:26 ID:yIUNTUYT
3日ほどお休み。火曜くらいから再開。明日午前中、上手くすれば書けるかな。
金曜の午後から月曜の夜まで旅行。 ・・ではまた。
パオ頑張ってるな
ダービーって事は相手はあの男ですか?おもしろくなってきた
ところでバカはガリガリ?普通?
どっち?
パオはアカギ贔屓なので本当に楽しみだ。
だけど雄山がダービーを倒す事もあるのだろうか?見たいような、見たくないような
アキギ出るって書いてあるから大丈夫か。
ダービー対アカギか?これ書けたらすげぇな。
>>276の続き
何か・・・視線を感じる・・外部から。他の幹部達・・気づいていないようだ。
なんだろう。廊下・・?いや、違う。庭・・・違う。これは、天井裏・・・・・間違いない。
緋村はさっと立ち上がり腰に挿してある刀を抜いた。幹部たちは驚き緋村を制止する。
「何をしている!」
その声も聞かず天井裏に刀を差し込んでいく緋村。だが手ごたえはない・・・
「にゃ〜ん」
天井裏から猫の鳴き声がする。館には一匹猫が住み着いていた。まさか、こいつか・・・
「緋村君、君は少し神経過敏になりすぎている。部屋に戻って休みたまえ」
近藤は緋村の様子を見てそう言った。部屋に戻る緋村。会議はまだ続いている。
池田屋突入部隊は少数精鋭で行うようだ。他の隊士達は料亭を囲み、志士に対する壁となる。
突入部隊10名。近藤、土方、沖田の他に、斉藤も選ばれた。そして緋村も。
一週間後の決戦の日まで、その内容は極秘とされた。新撰組始まって以来の大仕事。
ヘマをするわけにはいかなかった。
新撰組はいつもと変わらず京都の治安を守るために夜の町をかける。
翌日、昨夜の見回りから帰ってきた緋村。睡眠をとろうかと部屋へと戻る。
またこの前と同じ視線・・・誰かが緋村を見ていた。すぐ近くにいる。相当の使い手・・・
緋村は後ろ向き。いきなり振り返ったら気づかれる。緋村はひとまず部屋に入り、様子をさぐること
にした。障子の穴の間から、ちらっと外を見る。誰もいない。こちらの視線にも気づいたか・・・
右方向から誰かが来る。新津格ノ進。最近入った若人だ。近藤勇と同じ出身地ということで話題になった。
手にはなぜかお茶を持っている。何をする気だ・・すると彼は部屋の前で立ち止まり、緋村に
入ってもいいか?と尋ねる。あまり人としゃべる気分ではなかったが断る理由も特に無い。
緋村は部屋へと入れる。
「いやあ・・・15番隊組長のお話を聞きたいと思いましてね」
「君は、今だに伝令部隊から抜け出せんか?」
「ええ・・・僕もはやく緋村さんみたく、実戦を経験してみたいですよ・・・」
その男、新津格ノ進は緋村に憧れを持っているとのこと。いろいろと聞いてくる。
彼ら新入りの三人。新津格ノ進、竹中半蔵、木崎修二郎は近藤の命令で実戦とは特別かかわりのない
伝令部隊へとまわされた。京都の情報を集め、幹部へと報告する。それはそれで大変な業務なのだが。
彼らははやく実戦に参加してみたいと直訴していた。だが近藤は思いとどまらせる。まだはやいと。
「緋村さん、憧れちゃうな・・・じゃ、このお茶熱いうちにどうぞ・・・」
「ああ・・・すまないね・・・」
緋村の疲れを見抜いたのか、新津はすぐに部屋を後にする。廊下を歩くミシッミシッという音が
聞こえない。まだ部屋の前にいるのか・・・緋村は障子を開け、姿を確認する。いない・・・
「・・・・・・・」
部隊割が決まった。緋村や斉藤は突入部隊へと搬入された。最も危険な役目。
実力を持った人間ではないとまかせられない仕事だ。
緋村は、その夜、現地を視察したいと言って単独行動を近藤に提案した。君なら大丈夫だろう。
そう言って近藤はそれを許す。夜、緋村は館を後にした・・
向かう先は池田屋・・しかし、誰かにつけられている。視線も感じる。これは、あの時と同じ・・
少し早足で歩き始めた。だが向こうもそれに合わせて近づいてくる。地面を蹴る音は聞こえない。
だが気配は近づいてくる。相当の使い手。数は・・・3人・・・3対1・・・振り切れるか・・
突然、緋村は何かに気づく。そして向きを変え、川の方へと・・・そして後ろを振り返る。
「出て来いよ・・・新撰組伝令係3人組・・」
「・・・・・緋村剣心・・・思った以上に大物だったみてえだな」
暗やみの中から現れる3つの影。新津格ノ進、竹中半蔵、木崎修二郎の3人だ。3人は緋村との
距離をどんどん縮めていく。
「なぜ俺達の正体に気づいた・・・?」
新津は問う。
「昨日、君の身体からは血の匂いがした・・・君は伝令係。実戦戦闘未経験者なのにまるで
刺客のようだったよ・・・その歩き方とかね・・・」
「ちぇ・・・うかつだったぜ。しかも今の尾行にも気づかれてたとはね・・・要注意人物とは
よくいったもんだ」
「正体を・・・明かしてもらおうか・・・」
3人は緋村に近づきながら新撰組の羽織を脱ぎ捨てていく。忍か・・・?
「いちおう、維新志士ってことにしとくか。オレは凍矢。こっちの奴は陣」
「剣心、おめと戦いたくってしょうがなかっただよ」
「そしてはじっこの無愛想な奴が・・・」
「東方不敗が一番弟子・・・恕門火手・・・」
「そーゆうこと」
3人はためらいもなく自分の名前をさらけ出す。いや、おそらく最後の奴以外は偽名。
と言うよりも仲間うちでのあだ名のようなものだろう・・・世の中に籍を持たない闇の人間・・・
この前の2人組みと同じ匂いがする・・・
「緋村、悪いがお前を殺せとの指令を受けている。殺すよ・・・」
3人組の一人、凍矢が凍るような目を見せそう言った。手には何本ものくないと腰には脇差。
いや、あの短さは、小太刀か・・・?陣はどこからともなく槍を取り出す。携帯型にしておいた
のだろう。長さは小さめ。陣は緋村の顔を見ながらにやにやしている。
そして恕門という男。何も持たず。徒手空拳の使い手のようだ。
3対1はきつい。しかも相手は闇の世界の忍。相当の使い手と見える。
「そこまでだな・・・」
と、闇の中から現れたのは近藤勇。そして斉藤一。
「お前達・・最初から怪しいと思っていた。俺と出身地を合わせることで親近感を持たせたかった
ようだが・・地名等についてはよく勉強していた。だが独特のなまりまでは覚えきれなかったようだな」
恕門火手キタぁぁぁぁぁ!!
っつうか偽名?なんで?
330 :
トモ:03/08/14 22:13 ID:???
こんばんわ。
はい、メチャクチャになってます。
しかも中途半端だし。
次回、戦います。池田屋事件、なんとか再現します。ちょっと違う形で。
>>ザク氏
登場人物、ちょっとかぶっちゃいそうです。
他にいいキャラが見つかんなくて。
>>パオ氏
最近、頑張ってますね。私も頑張ります。明日から仕事ですが。
「バキ」の単行本が100円で売ってたので後で買って読んでみよう。
で質問ですが柳龍光とかいうキャラはどの辺で出てくるのでしょうか?
それとも「グラップラーバキ」の方?
どんなキャラか知ることが出来ればパオ氏や外伝氏の作品を、もっと楽しむことができるのですが。
オレの作品にもバキ関係のキャラを登場させることができるし。
「バキ等のSSスレ」でバキを知らない奴が書いてるのもどうかと思いますが。
331 :
トモ:03/08/14 22:16 ID:???
>>329 書いてる間にレスが。
はい、ドモン・カッシュ出しました。Gガンダムの。
偽名にしたのは日本人なのにカタカナ使いたくないなって思って。
でもヤムチャ、とか出してるな・・あれは異国人の設定だったが。
恕門ってのがなんかかっこいいなと思ったのも理由のひとつですが
そういやトモ氏はジャンプ系職人だったんだな。忘れてたよ。
柳が出るのは「バキ」の方。1巻から出てる。
ただ・・・「バキ」は序盤はともかくどんどんつまらんくなるからあんまりお勧めできない。
だからこそパオ氏が死刑囚編を書き直したわけなんだが。
バキ系SSの参考資料として読む程度ならいいかもしれんけど、楽しみたいなら「グラップラー」がお勧め。
キャラがかぶるのはしょうがない。つうかパオ氏とも随分かぶってるし。
そもそも、ザクの方では多分ドモンは出さない。
ハンドル抜けてた。いいけど。
失礼気味な物言いですいません。
ところで、陣は幽白の?
334 :
トモ:03/08/14 22:30 ID:???
>>333 そうです。幽白とかしかネタがないもので。
なるほど、バキから出てますか。
とりあえず、買ってみよ。死刑因編とか、知識を備えたうえで読んでみたいし。
キャラがかぶるってのはドモンじゃなくて・・まあこれから出しますのでわかるかと思います。
解説どうもです。
強い柳が知りたいのなら6巻ぐらいで止めといたほうがいい
セックス編など問題外。ネタとしてはおもろいが。
第二十話「パンダ海王(前編)」
最初から本気の構えを取る勇次郎。対するパンダは二足立ちで、前傾姿勢を取っている。
「来なよ」
パンダが動いた。そして、強力な爪を振り下ろす。胸を裂かれる勇次郎。鮮血が飛び散る。
お返しにと、勇次郎が強力なボディブローを浴びせる。だが、パンダはビクともしない。
しかも伸び切った勇次郎の腕をわし掴みにし、パンダの超腕力でヘシ折ったのだ。
「ほう・・・」
痛がる素振りも見せず、勇次郎が背中に鬼を出した。そして、多撃必殺の極み、鬼の連撃を開始する。
だが、パンダはひるまない。嵐のような打撃の中、強引に間合いを詰め、豪快なベアハッグを決めた。
ベキ ボキ バキ ボキ メキ ・ ・ ・
「ガッッッ」
流石の勇次郎も叫ぶ。だが、パンダは容赦しない。勇次郎の頭上に爪を振り下ろす。パンダ式六波返し。
勇次郎の頭骨が割れ、血涙を流す。更に、パンダは寸勁を繰り出した。爪でのワンインチ・パンチ。
吹き飛び、道場の壁に叩きつけられる勇次郎。
「ユージローがッ オーガがッ 地上最強の生物が敗けるッッッ」
ストライダムは脂汗で一杯であった。ここまで勇次郎が追い詰められたところを見るのは初めてだった。
更にパンダは勇次郎の肩に噛み付いた。そして、肉をかじり取る。流血まみれのオーガ。
だが、顔は笑っている。鬼の笑顔。ここまでのピンチにもかかわらず、心底楽しそうである。
「堪能したぞッッ パンダ海王ッッッ」
鬼が哭く。一撃必殺を具現化したブン殴りが、パンダの胸をエグり込むように極まった。
「グボォォォォォッッッ」
胸にクレーターが出来た。白目を剥き、血を吐き、倒れるパンダ。
次回「パンダ海王(後編)」
そういやいつの勇次郎なんだろうな、これは。
独歩戦以前の勇次郎でなければここまで苦戦しないだろう。
つーか、こいつらの旅の目的が謎
全盛期以上じゃないか?
この作品の集まり具合は。あと、四天王が全員揃えばカンペキ。
しかもほとんどの作品が水準以上に面白いし。マジで嬉しい。
唯一の弱点は作品点数が多くなったことでちょっと見にくくなった事だけど、
それはしょうがないね。とにかくみんな頑張れ。ガンガンいこうぜ。
>>パオさん
トーナメントの時の解説対決は、ひたすら爆笑でしたが……今度のは
かっこいい! どうして「解説対決」なんてシロモノでここまでシブく
できるのか、とにかくカッコいいです!
そして、実は私も密かに待ってましたダービー。
>>324さんも言っておられ
ますが、雄山が強烈なブラフをかまして……なんて展開もアリかな、と
思ったりします。が、でもやっぱり「彼」が来るんですよね? 楽しみ。
>>トモさん
静かに緊迫してますね。ちなみに、個人的には吏将が好きだったり
するんですが……無理ですかね、やっぱり。人気ないでしょうし。とほほ。
ともあれ、次回の対戦カードに期待して待ってます!
>>世界さん
パンダ相手に苦戦するU次郎。これまた想像するとなかなか壮絶なモノが
ありますね。パンダ強し。後編、ってことはまだ反撃するんでしょうか?
頑張れっ!
>>340 >作品点数が多くなったことでちょっと見にくくなった事だけど
レベルが高過ぎて参入しにくい、と同じく贅沢な悩みですな♪ とにかく、
活気付いてきたのは本当に嬉しいです。職人さんたち皆さん、期待して
ますよっっ!
水準も高い。作品も頻繁にくる。新人はレベルアップしている。
実はいいスレだな。今さらだけど
>パオ氏
雷電カッコイイな。バロンゴングの名シーンを持ってくるとは。
あと、アカギ対ダービーは長くなってもいいから濃いのを書いてほしいです。
>トモ氏
ガンガンこれからやっちゃって下さい。復活してくれて嬉しかった。
>世界放浪氏
すごい更新速度ですね。出来ればこのペースで頑張って下さい。
>ふら〜り氏
ごめんなさい。一度やってみたかったw でも結構感想書くのも疲れますねー
ふら〜り氏は偉いです。あと、そろそろ選手としてはどうですか?
前スレのやつ面白かったですよ。
第二十一話「パンダ海王(後編)」
パンダは死んではいなかった。狂ったように雄叫びを上げ、復活する。
「中国の永き歴史と・・・猛獣の闘争心・・・同時に持ち合せたパンダよ・・・」
勇次郎がラッシュをかける。壊れた右手も使っての猛ラッシュである。
「よくぞ二兎を得た・・・全てオレが喰らってやろうッッッ」
再び鬼が哭いた!
ドンッッッ!!!
パンダは倒れない。李に教わった全てを、目の前にいる鬼にぶつける。そうしなければ敗ける。
「ガァァァァァァッッッ」
音速の速さで爪を繰り出す。しかも、一撃一撃が勇次郎の体内に存在する液体・・・それに波紋を起こすのだ。
マッハで切り刻み、内臓をも破壊するという、中国拳法の極意である。勇次郎の全身から血が噴出す。
「これだ・・・闘争とはこうでなくッちゃアな」
いきなりズボンを脱ぐ勇次郎。そして、全裸になった。
背中の鬼が目まぐるしく動き出す。血に染まった鬼の表情は、判別がつかなくなっていた。正に赤鬼。
「ッラァッッ」
ズドンッッッ!!!
パンダ海王の腹を、勇次郎の拳が貫通した。とうとう、パンダ海王は動かなくなった。
戦車砲をも跳ね返すパンダ海王の腹筋・・・それが一匹の鬼によって、貫かれたのだ。
「ジジィ・・・感謝するぜ。こんなパンダを育ててくれてよ・・・」
次回「さらば、中国」
次回タイトルが今までと違うな。つうか更新早い。すげえ。
ところで、なんで全裸になったんだろうな
パンダ強ぇw
パンダを超える敵はいるのか?
宇宙編にいくかもしれんなw
対峙する、零を装着した覚悟とザクT。毎度の事ながらその体格差は鼠と人間ほどもある。
覚悟は視線だけをザクのヒートホークへ向け、零に問う。
「あの兵器はなんだ、零」
『放熱型戦斧。強化外骨格といえど、まともに喰らえば危ういぞ』
今度はザクの全身、というよりも装甲を見つめる。
「破れるか?」
『可能だ。だが昇華弾は使えぬ。体内に動力炉有り。新宿都庁を大爆発に巻き込む危険性が高いぞ!』
零の答えを聞いた覚悟の口元に微かな笑みが浮かんだ。なるほど、ならば……
覚悟の右腕が真っ赤に燃える。赤熱化。
「ヒートホーク!俺の右拳とどちらが上か!」
『馬鹿な!質量が違いすぎるぞ!』
覚悟は零を制止するように左手を軽く挙げ、黙らせた。……騒ぐな、零。
「俺に策がある」
一方、赤熱化した右腕を突き出す覚悟を見て、ザクは微笑ましい気分にさえさせられていた。
―――そんなちっぽけな……折れてしまいそうなモノで受け止めようというのか。この斧を。
ザクはヒートホークを大上段に構えた。覚悟の素早さをもってすればこの大振りの攻撃を避け、背後
にまわって戦略兵器を用いり攻撃することも可能であるはずだ。だが、覚悟は動かない。
―――あくまでも正面から受けるか!覚悟ぉ!
「ガァァァァァ!!」
雄叫びと共にザクは斧を振り下ろした。そのコンマ1秒後、ザクより遅れて覚悟は地を蹴った。
速い。ザクの斧が上空で加速を始めた頃、既に覚悟の拳が斧の刃を捕らえていた。必殺カウンター、
「因果!」
斧と拳の接触点では加熱が加速度的に進み、色はより赤く赤くなってゆく。
このままでは双方とももたなくなる。特に、鎧を着ているとはいえ生身でこれに向かっている覚悟は。
『危険だ覚悟!右腕の肉が煮え始めている!』
「まだだ!」
覚悟の背部より推進剤が噴出される。これにより、覚悟がわずかにヒートホークを押し戻す。
―――斧が、振り切れぬ!
ザクは腕に力を入れるが、覚悟はさらに推進剤を吹かし、それを押し返す。この状態になっては斧を
引くことも出来ない。かといって、押し切ることも出来ない。力を込めに込めた腕が震える。
―――強……これでは……もたな……
「おぉぉぉぉっ!!」
ザクの力が限界に達したその瞬間。覚悟は一気に加速した。
接触点から斧にひびが入る。ひびは斧全体に蜘蛛の巣のように広がり、さらに刃がこぼれた。
そして刃こぼれはさらに大きくなり、粉砕。ザクの手にはもはや柄だけとなった斧が残った。
―――破られたのか!このヒートホークが!江田島でもないただのこの少年に!
斧を砕いた覚悟は、身を翻して左手を付き、地面に降り立った。右腕は力なく垂れ下がり、煙をあげて
いる。肉の焼ける匂いが鼻をつく。
「ヒートホーク、破れたり!」
痛みも熱さも感じていないのか。覚悟は会心の笑みを浮かべた。
『無茶をするな覚悟!右腕が煮え……いや、炭化しているぞ!修復不能だ!』
「問題無い。敵は有効な攻撃手段の全てを無くした。残る武装はマシンガンらしいが、俺と零には銃器
など効かぬ!」
『もはや恐れるものは無いということか!』
零は覚悟に敬服した。再起不能の大怪我を負うことさえ厭わず、ここまで眼前の敵に集中することが
できるのか。だが、攻撃手段を失ったのは覚悟も同様ではないか?
「構えろ、ザク!決着だ!」
覚悟は右腕をぶら下げたまま左腕のみを構え、吼えた。
―――私はただ、試すつもりだっただけだ。だがこの少年は……
ザクは圧倒された。親の敵でも無い、執念を燃やすべき敵でもない自分を相手に、どうしてここまで身を
削って闘うことが出来るのか。
武士(もののふ)。この男こそ、現代に残る最後の武士なのだろう。
さらに、まだ闘志が消えていない。勝負はこれからであると油断無く構えている。
―――ついに私が敗れる時が来たようだな。ついに、この時が。……進化の時が。
ザクは覚悟を向かいいれるように、両腕を挙げて構えた。覚悟は身を沈め、跳ぶ体勢に移った。
「勝負だ!」 覚悟が叫び
―――おう! ザクは答えた。
ザクは覚悟をつかもうと両手を奔らせる。が、覚悟はザクの手をすり抜けて胸部にまで飛び出してきた。
左腕を大きく後ろに引き、時速500kmの超高速の拳を放つ。
「因果左拳!!」
一瞬の決着だった。覚悟の左がコックピットに直撃した瞬間、ザクの上半身は吹き飛んだのである。
飛び散る破片とともに覚悟は降り立ち、左手を額に当て、敬礼。
「全力を尽くしぶつかった戦士に、敬礼!」
―――見事だ……覚……悟……
ザクの頭部は瓦礫の山に突っ込み、単眼の光は静かに消滅した。ザク、ついに沈黙。
かに見えた。
『このモビルスーツ、デスアーミーとは別物だぞ』
「気付いていたか、零」
ザクを破った覚悟と零は、しばらくその場を離れていなかった。気にかかるところがあるのだろう。
『パイロットの亡骸を探せ。脳の損傷がわずかであれば情報を引き出すことが出来る』
「冒涜だぞ。……生きていることに望みをかけよう」
覚悟はザクの残骸をかきわけ、そのパイロットを探し始めようとした。その時。
「無駄だ。止めておけい」
背後に音も気配も発さず何者かが接近していた。すぐさま戦闘体勢をとる覚悟。
「何者だ」
「警戒するな、葉隠覚悟。それよりその残骸から離れておれ」
袈裟を身につけ、笠を被った僧侶風の男であった。しゃがれ気味な声から察するところ、相当な年齢に
なるだろう。だが、覚悟の知る男ではなかった。
「何故俺の名を」
「さがれい、覚悟!」
僧侶が叫ぶと同時かそれより速く、ザクの破片が中空の一点に向かって飛来し、集い始めた。
瓦礫の集合体は単なる球状の巨塊を形成したかと思うと、次第に元の形、人型をとりはじめる。
間違いない。このザクは再生しているのだ。
『馬鹿な!モビルスーツに再生能力など存在しないはず!』
「単なる再生ではないわ。とくと見ろ」
もはやザクは完全に再生していた。いや、正確には以前と異なる形を成している。左肩はスパイクの
付いたものへと変化しており、右肩には長方形の巨大な鉄板、盾がついている。そしてその腰には
新たな武装、バズーカ砲1挺が付属している。
「奴こそは格闘戦に秀でたモビルスーツ、ザクU。新たなる進化である」
続く
>>放浪記
そういや勇次郎が苦戦するのはこのSSが始めてかな?
本編も「勝てるはずの無い相手にぎりぎりで勝てる」程度にしといてもよかったかもしれん。勇次郎。
ダービーってジョウタロウのハッタリに気を失ったヘタレ?
ザク成長するのか。反則やなw
356 :
319の続き(28話):03/08/15 07:42 ID:nsZS2bZ/
【第28話 仙人を超えるもの】
関が原決戦より2時間後、影道の塔最上階。
沈痛な表情のビスケと、厳しい顔の江田島が、その雰囲気にそぐわぬ美しい宝珠を前にして座っている。
「これを7つ集めねば・・。バーンの元へは辿り着けんと言うのか」 腕組みしたままの江田島が言う。
「一つを志々雄が持っていたということは・・残りはもしかしたら」 ビスケの言葉を江田島が繋ぐ。
「ウム・・。やはりあの2人が持っているのだろうな。朧と、範馬 勇次郎・・」 ・・空気が重い。
やがてビスケ。意を決した様に、懐からある物を取り出す。それを見て驚く江田島。 「そ、それは・・」
「ブループラネット・・。アタシの宝だわさ。まさかこれが、オーブだとは思いもよらなかったけど・・」
・・そのブループラネットとビスケが呼ぶ宝珠。その中にも、小さな星が6つ輝いている。これぞ正しく。
「むう・・。志々雄が持っていた物、飛影が探し出した物、そしてビスケ、貴様の物・・。残り4つか」
江田島の顔に少し笑みが戻る。それを見てビスケも笑う。 「七珍の塔のを取れば、あと3つだわさ」
江田島は力強く頷く。このオーブを探し当て、伝説の大妖を呼び覚ます。そして、バーンとの決着を・・。
「やつ等なら・・。精鋭部隊なら、きっとやり遂げるわさ。もう、こんな凄惨な戦争は・・」
フッと表情の曇るビスケ。つい先程まで、その身は地獄にあった。 ・・それを思い出したのだ。
必死に首を振り、無理に笑うビスケ。 「戦いはまだ続くわさ・・。そうだ、総帥はどこ行った?」
357 :
356の続き(28話):03/08/15 07:47 ID:nsZS2bZ/
影道の塔から数百メートル離れた、山林の中の開けた場所。一見して常人と違う気配の男が2人。
・・静かにお互いを見合っている。だが、微塵も隙はない。当然である。極限のレベルの達人同士だ。
「信じたくは無かった・・。あなた程の男がバーンに寝返るとは・・。どうしてです、朧どの?」
朧、と呼ばれた男は微笑む。その細身の体からは、彼が人間界最強の力を秘めているとは想像出来ない。
「修行ですよ・・。確かに、現時点では私はバーンに適いません・・ですが、この私が仙人となれば」
朧は微笑を絶やさぬまま、眼前の男に言葉をつぐむ。 ・・そう、人間界の幹部、影道総帥に。
「私は未来永劫生き続ける存在となり・・。バーンすら超える力を持つはずです。その為には・・
彼と一時的に手を組んだ方が良いと思っただけですよ・・。あなたの様な強者と闘う為に・・」
総帥はその言葉に、瞬間激情で我を忘れそうになる。 「その為に・・高槻 巌どのまでも・・」
「巌だけではありません・・。あなたも、ビスケも、江田島も・・。私は殺さねばなりません・・
仙人となる為に・・」 ・・スウゥゥ・・ 朧が今までの自然体から、八卦掌の構えを取る。
総帥から少しずつ迷いが消える。 ・・そして、決意を秘め、仙人・朧に挑戦状を叩き付ける。
「あなたが本当にバーンに寝返ったというなら・・。最早、かつての同胞ではない・・。
このわたしが影道・奥義中の秘技を尽くし・・あなたとバーン軍を滅亡に追い落とすッ!!」
人間界最高幹部・影道総帥 対 人間界制圧部隊3強の一角・「仙人」朧、激闘開始。
358 :
357の続き(28話):03/08/15 08:29 ID:nsZS2bZ/
「では行きますよ・・影道総帥」 ・・静かに、決して急がず、朧は間合いを詰めてくる。
・・まるで歩きなれた道を散歩でもするかの如く。ファイティング・ポーズを構える総帥。
そしてゆったりした動きの朧とは対照的に、稲妻の様なフットワークで一気に間合いを詰める。
顔面とボディに無数のジャブを繰り出す総帥。 ・・だがその猛攻も、手応え無く虚しく空を切る。
(クッ・・。これが仙人・朧・・。しかし何故、私の攻撃が当たらない?)
更に攻撃を重ねる総帥。だが当たらない。焦る総帥。 ・・朧は総帥の心を見透かしたかの様に言う。
「肌で大気の動きを読み、足で大地の運動を感じれば、どんな動きでも捉える事が出来ます・・
それにしても・・これがあなたの力ですか。残念ですよ・・。私にも巌にも、遠く及ばない・・」
ズンッ。朧のコブシが総帥の鳩尾にめり込む。 ・・血を吐き出す総帥。この男、どこまで強い・・?
だが総帥の闘志は衰えない。間合いを取り、呼吸を整え、戦闘態勢を立て直す。そして朧へと言う。
「流石だな・・。この影道総帥の秘拳を受けるに相応しい男・・。私の奥義を受けてみるがいいッ!!」
カッ・・。総帥の肉体から闘氣が噴出する。 ・・しかし朧、その総帥を見ても微動だにしない。
「影道・雷神拳ッ!!」 ・・総帥の闘氣は天を昇る龍となり、稲妻を帯びて敵を空高く吹き飛ばす。
それが影道の奥義中の秘拳、雷神拳である。 ・・朧は空を舞った・・はず。 ・・だが。天にも。
いや、辺りのどこにも朧の姿は見えない。 「・・・!!??」 ・・驚愕し、朧を探す総帥。
・・ゾクリ・・。 今まで、何の気配も無かったはずの背後から、最大の威圧感と戦慄を感じる総帥。
「この程度が、影道の秘拳ですか・・。ならばお付き合いする時間が勿体無いですね・・」
いつの間に・・? 雷神拳の炸裂する刹那、一瞬にして超速度の拳をかわし、背後に回ったのか・・?
次の瞬間。背中が破裂する錯覚を覚える総帥。 ・・八卦掌の拳が総帥を襲ったのだ。地を這う総帥。
朧は無表情に言う。 「終わらせましょう、総帥・・。まだ私にはやるべき事がありますからね・・」
こんなにストーリー進んでるところで言うのもなんだけどさ・・・
影道とか朧とかって何のキャラ?
360 :
358の続き(28話):03/08/15 09:08 ID:nsZS2bZ/
朧が近づいてくる。総帥を殺しに。 ・・先程の攻撃で、朧と総帥の間には5メートル程、間合いが空いた。
(ならば・・!!) 総帥の闘気が発散される。そしてそれは球状になり、総帥の肉体を包みこむ。
「ほう、制極界、ですか・・。氣で己を守る防壁を作るとは、なかなかやりますね・・」
制極界。究極のレベルの達人にのみ可能な、武道界の最高の秘技。 ・・自分の周りに氣のバリヤーを張り、
襲い来る敵の攻撃をそのまま跳ね返す、攻防一体の技。 ・・最高の奥義で朧に対抗しようとする総帥。
・・だが。朧は制極界に構わず、まっすぐ総帥に近づいて来る。 (バカな・・? 弾き飛ばされるぞ)
あと2メートル。あと1メートル。 ・・朧と制極界のバリヤーが触れるまであと一歩。 ・・しかし。
朧の肉体は何の抵抗も無く制極界のバリヤーを突き抜け、総帥の前に立ちはだかる。 「な、何故だ・・?」
「簡単です・・。制極界の氣と、私の氣を同調させれば、バリヤーとしての役目は果たしませんよ・・」
優雅に微笑む朧。 ・・だがその涼やかさが、逆に恐ろしい。強い精神力で、恐怖を必死で追い出す総帥。
防御の奥義が通じないなら、この影道総帥の、最高の必殺ブローで・・。その右腕に全ての力と「氣」を込める。
「影道・冥皇拳ッ!!」 ・・まるで活火山のマグマが噴出するかの様に、強大な威力が天を衝く。
・・しかし何という仙人・朧。総帥最強の必殺拳すらも。 「バ・・バカな・・この私のコブシの上に・・」
361 :
360の続き(28話):03/08/15 09:08 ID:nsZS2bZ/
朧は天に飛ばされること無く、総帥の眼前にいた。 ・・総帥のコブシの上に、小鳥の様に止まっていたのだ。
「驚きましたか・・。この技は軽氣功といいます・・。己を無にする事により、自身の重さを消す・・。
そう、まるでひとひらの羽根の様に・・さあ、決着を付けましょう、総帥・・。」
朧の超絶の技量の前に、ガクガクと震える総帥。 ・・この男は違いすぎる。私では勝てない。だが・・。
止めなければ。私やビスケ、江田島が殺されれば人間界は終わる。巌どのもそう思い闘ったはずだ・・。
総帥。最後の秘拳を放とうと氣を練る。 ・・その技は、全身の運動機能を停止させる秘拳中の秘拳だ。
だがその様子を見て、朧は静かに言う。 「龍極破ですか。無駄です。氣法師の私には通用しません・・」
その言葉に稲妻に打たれた様に動けなくなる総帥。 ・・そして。朧の掌が、総帥の心臓の上に置かれる。
「終わりです・・。影道、総帥・・」 ・・氣を込める朧。次の瞬間、口・鼻・耳から大量に出血する総帥。
・・ゆっくりと崩れ落ちる総帥。それを見下ろす朧。 ・・そして総帥は、暗黒の中へ。
362 :
パオ ◆gLeDrnBElE :03/08/15 09:12 ID:nsZS2bZ/
>>359 総帥は「リングにかけろ」 朧は「スプリガン」
朧は勇次郎より強いといわれているキャラ。
なんとか28話は終わらせたいので今日もう一回書く。
明日から(というか午後から)月曜までは無理。金沢の親戚の家へ旅行します。
>>359 マジレスっす。
影道:車田正美の「リングにかけろ」にでてくる武闘派ボクシング集団のこと。影道総帥はそこの総帥で影道最強の男なり。
朧:たかしげ宙、皆川亮二の「スプリガン」に出てくる仙人。夢は天地自然と一体化すること。「スプリガン」に出てくる登場人物の中でも最強の一人。
「リングにかけろ」は文庫、「スプリガン」は新装版が出てるよ。
そのうち出典一覧なんかも必要になってきそうだ。
あったほうがいいかもね>出典一覧
トモみたくSS読む参考として読みたい人もいるかもしれん。
めんどいけど
ほとんど全て知ってる俺は人としてどうだろうか…
今だから言うけど、ところ天の助が出たとき、何のキャラだかマジでわからなかったよ。
ボーボボ読み出したの最近だから・・
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
368 :
マロン名無しさん:03/08/15 13:15 ID:n56nd4le
誰か暇な人、主要キャラだけでいいから網羅してくれ。
出典一覧やってみるか。とりあえずバオさんの主要なキャラだけね。
範間勇次郎、バキ、花山、渋川剛気、烈海王、愚地独歩、愚地克己、柳龍光、シコルスキー、本部以蔵、徳川光成、梢:「バキ」「グラップラー・刃牙」
江田島平八、剣桃太郎、大豪院邪鬼、赤石剛次、羅刹、影慶、雷電、月光、松尾、田澤:「魁!男塾」
大魔王バーン、ザラエボ:「勇者ダイの大冒険」
陸奥九十九:「修羅の門」
ヒソカ、ビスケ:「HUNTER×HUNTER」
アカギ:「天」「アカギ」
松尾象山、姫川勉、グレート巽、久我重明:「餓狼伝」
前田慶次:「花の慶次」
志々尾真実:「明治剣客浪漫譚 るろうに剣心」
ニコ・ロビン:「ONE PIECE]
ガルシア、鬼龍:「高校鉄拳伝タフ」
>>369 ヤムチャ:「ドラゴン・ボール」
飛影、鴉:「幽々白書」
朧:「スプリガン」
香取石松、影道総帥、麟童:「リングにかけろ」「リングにかけろ2」
鷹村守:「はじめの一歩」
播磨灘:「ああ播磨灘」
高槻巌:「ARMS」
海原雄山、中川:「美味しんぼ」
赤カブト:「銀牙 流れ星銀」
アシュラマン、テリーマン、ジャンクマン:「キン肉マン」
キバヤシ:「MMR」
金太郎:「サラリーマン金太郎」
島耕作:「課長島耕作」
ダービー:「ジョジョの奇妙な冒険」
B.B:「B.B」
ハート様:「北斗の拳」
デスマスク:「聖闘士星矢」
ブラック・ジャック:「ブラック・ジャック」
ゴルゴ13:「ゴルゴ13」
ところ天の助:「ボボボ―ボ・ボーボボ」
とりあえずこんなもん。過去ログ今読めないので書き漏れが多々あるっす。誰か補足お願いします。
間違いがあったら正直スマソ。
乙。こう見てみると凄い量だな。
ザラエボだっけ?
第二十二話「さらば、中国」
死闘の末、勇次郎はパンダ海王を打ち倒した。だが、その肉体は満身創痍であった。
「久々にヒヤヒヤしたぞ。ユージロー」
「帰るぜ」
残った動物海王は、パンダ海王の死骸を食べていた。師の肉を食べて、より強くなるのだろう。
その頃、洞窟内の李海皇は・・・。
「パンダ海王・・・敗けよったか。すなわち、中国拳法の敗北じゃ・・・」
そう言いながら、一人でジェンガをやっていた。
中国を出発する勇次郎とストライダム。
「怪我は平気か?」
「この程度の傷、何てこたァねェよ」
「流石だな・・・」
「で、ストライダム。次はオメェが決めていいぜ」
「アラスカにしないか?」
「前、フランスとか言ってなかったか?」
「赤鼻のトナカイ・・・知ってるだろ?オーガ」
「“ブラッディ・レインディアー”まさか、オマエが知ってるとはな」
「これでもかつては世界中を駆け巡った男だからな」
「クックック・・・だが、ストライダムよ。アラスカの真の猛者は知らねェようだな」
「え?それは一体・・・!?」
「着いてのお楽しみだ・・・」
アラスカで待ち受ける敵とは、何者なのか!?
次回「オーガVSアザラシ」
次はアラスカか・・・・
ホント放浪記って感じだw
独歩が抜けて神心会は生まれ変わった。
克巳は様々な流派、格闘家との交流を活発化させ、
神心会を格闘家のサロンとするなどの改革を行った。
その目覚ましい成果の一つに「刃牙、脱童貞ショック」での活躍がある。
徳川家に第一報が入った9時間後には、
山岳監視員安藤玲一のもとに電報が届いている。
神心会が率先し、膨大な情報伝達網の要となったのである。
本部には多くの人々が真相を確かめるべく詰めかけ、
克巳が1時間に及ぶ長演説で混乱を鎮めた。
これはそんな新生「神心会」の産声を記した物語である。
「そもそも戦いの前に彼女など同伴しやがって…梢江さんといやらしく手を繋いで『オ〜鎬さんッ』だぞ?こっちは修行修行でろくすっぽ女人と喋ったこともないというに!!」
鎬昴昇の斬激が用意された机を微塵に帰す。
「まぁまぁ、鎬さん。お気持ちはわかるが落ち着いて。」
愚地克巳が視線をよそに向けながら、鎬を制止する。
「そうか、ジャックさんは…」
鎬は克巳の視線の先をちらりと見るとすぐにうつむいた。
「ノー、シノギさん、イイのデス。弟はいつか兄をコえるものなのデス。」
ジャック・ハンマーは必死に平静を装おうとするが、
声にいつもの力がない。
「ところで気になることが一つ。梢ちゃんは処女だったんじゃろか?ほれ、シコルスキーに誘拐された時。アレは刑務所で女日照りだろうし。」
渋川剛気がタブー中のタブーに触れる。
「その件については俺が。」
克巳が手をあげた。
「現場に居合わせた感じだとシコルはやってないですね。まぁ、俺も経験したことないですが…」
「ドーテーホーケー!!ドーテーホーケー!!」
烈海王の叫び声が夜の神心会にこだまする。
その男からは死臭がした。
名前は栗谷川等。
刃牙と花山を引き合わせた男である。
主人である江珠を目の前で殺されて気がふれた。
惚れていた。
が、地上最強を相手には己の膝をつくことしかできなかった。
狂うほかはあるまい。
今では公園や駅のベンチ、ガードレール下を点々としている。
一台の車が男の目の前でとまった。
「ほれ、おまえ江珠さんのところにいた…」
車の中から声をかけたのは徳川だった。
「…そうか、職を失ったか。よかったらわしのところで働いてみないか?部下に強者を世界中から集めさせているが全然足りない。どうじゃ…」
栗谷川に意識はない。
したがって徳川の声も届かない。
しかし匂いがした。いい匂いだ。
いい匂いだ、何の匂いだ?
食べたい、食べたい、お腹がすいているのか?
むしゃぶりつきたい、それにしてもなんていい匂いなんだ
肉か?美酒か?強烈な匂いだ。
江珠様と同じ匂いだ。
あの箱か?
徳川の横に置いてある箱に栗谷川が手を延ばす。
「この箱か?今話していた最強トーナメント優勝者に送るベルトじゃ。で、仕事は請け負ってくれるのか?」
数日後、栗谷川はごく普通の民家の前にいた。
表札の字がうっすらと読める。
「渋川」
呼び鈴を押す栗谷川の顔には笑みが満ちている。
世界放浪記はオレのパクり
「ビデオ借りてきたよ。トトロ、のび太と鉄人兵団、月光蝶の3本。」
烈が嬉しそうに話す。
「アニメばっかりじゃねーかよ。」
と加藤。ヲタであることを隠す演技である。
「!!!!アニメ大国日本でアニメ見ない奴は転蓮華の刑ね。で、何を見る?」
「月光蝶!月光蝶!キエル様!キエル様!」
克巳が騒ぐ。
(馬鹿か?一般人もいるんだぞ。ここはトトロかドラえもんの安全牌だろ。)
心の中で愚痴る加藤。
「トトロっ、っトトロ!!」
ドリアンとジャックハンマーの大合唱だ。
「ドリアン君達もこういってることだし、皆で見れるトトロがいいんじゃないかな?」
烈の提案にほっとする加藤。
「おっけー俺はラピュタ派の中のトトロ派なんです」
おどける克巳。
(なんだよソレ?今すぐ消えろ。貴様のようなのがいるから、戦いは終らないんだ!消えろぉっ!!)
加藤がつっこみを密かに入れる。
トトロ終了。
「なーなートトロと俺、どっちが強いと思う?」
本部が皆に尋ねる。
「そればっかりだな本部さんは。まー少なくとも夜叉猿レベルはあるんじゃないの?」
渋川が加藤をちらりと見ながら答える。
「何それ、俺より強いっていいたいの?」
加藤が半泣きになる。
(指があるのか?わしの指取が通用しない…)
(俺の音速券はあの脂肪を通すことが出来るのか?)
(あのふっとい首、転蓮華が…)
(あ〜まで見事に意を消されてはなぁ…)
(俺よりも口がおっきい…。逆に噛み付かれそうだ。)
沈黙する一同。
「サツキたんもえー」
烈がその沈黙を破る。
「ここはあえてメイたんだろ」
克巳がにやつく。
(何が「あえて」だよ。だいたい一般人の前で萌え話はやめろよな。)
いらつく加藤。
「まーでも宮崎監督もこれが最後だったね。もののけ姫とか自然賛美って感じで糞じゃん。」
克巳が鼻を鳴らす。
(は?どこをどうとったら自然賛美になるわけよ?そもそも自然賛美=糞って論理がめちゃくちゃだろ。ネットでの受け売りを烈火コピーしてる批評家気取りのエセヲタが!!!)
加藤はその晩悔しさで枕を濡らした。
マロ面白すぎwwwww
マロいいね〜最強!
確かにトトロ強いな
月光蝶って何?
ガンダム
>>385 マジレスすると、何年か前に放映してた『∀ガンダム』の劇場版。
二回に分けて上映されたクソ長い映画。
>>ザクさん
凄惨、の一言です。腕が煮えて、更に炭化とは。痛そうというレベル
を越えて、どう感じたらいいのか解らないくらい。……そう言えば、
痛さ描写と来れば夜王さん。まだですか〜? 待ってますよぉ。
>>パオさん
実は二人とも全然知らないんですが、威厳がありますね〜。物凄く
高次元な戦い。DBみたいにパワーばかりでなく、男塾みたいに
バリエーション勝負(?)でもなく、ひたすら「高い」戦いだと
感じました。
>>世界さん
見事也、パンダ。君のことは忘れない。
で、次はアラスカですか。トナカイ以外というと……まさか、鮭?
と思ってたらアザラシ。またまた意表をついてますなっ。
>>マロさん
「チェリーボーイズ」が光景を想像すると一番笑えました。あと、
栗谷川さんは密かに好きなので、できればまた書いて頂きたいところ。
>>出典まとめさん
おつ華麗です。こうやってみると本当、パオさんの知識の広さとその
応用力が窺えますね。そして、まだ私の読んでない、面白そうな漫画の
存在も。少しずつでも手を出してゆかねば。人生の損っぽい。
第二十三話「オーガVSアザラシ」
アラスカの荒涼とした大地に、二人の男が立っていた。勇次郎とストライダム。
「まずは、村を探すか・・・」
「そうだな」
そんな二人の目の前に、アザラシがやって来た。勇次郎の危険な芳香を嗅ぎ取ったらしい。
「てめェが、日本を騒がせたっていうニシ・タマオか・・・」
「いや、違うだろ・・・」
ストライダムの指摘を無視し、ポケットに手を突っ込んだままアザラシに近づくオーガ。
すると、アザラシは口の中に含んでいた水を、勇次郎の涙腺に叩き込んだ。
「キュ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
溺れているであろう勇次郎に、アザラシが飛び掛る。だが、勇次郎は余裕の表情だった。
「敵の涙腺に水を叩き込み、機先を制す・・・上策だが、オレには通用しねェ」
グシャッ!!!
得意技の踵落としで、愛らしかったアザラシは無残な姿となった。
「大人しく、日本でアイドル気取ってりゃあいいモノを・・・」
勇次郎はアザラシの死骸に唾を吐きかけた。
ストライダムは部下に無線を繋いだ。
「おお、ジョンか?・・・タマチャンは?・・・元気に泳いでる?そうかそうか」
「ユージロー。今確認したのだが、やっぱりさっきのはニシ・タマオでは─────」
「ストライダム・・・それ以上言ってみな。エラい事になるぜ」
血管を浮き立たせている勇次郎。ストライダムはそれ以上何も言えなかった。
次回「赤鼻のトナカイ、参上」
ゆっくりと暗黒に落ちていく影道総帥。 ・・肉体は既に自分の意思を伝えず、精神は涅槃の入り口にある。
(死ぬのか・・。あの仙人に一矢を報いる事も出来ず) ・・無念が残りの意識を支配していく。だがそれすら。
静かに、ゆっくりと虚無に呑み込まれていく。じわじわと残りの生命が閉じていく。 ・・だがその時。
(どうした、殉・・。この位で死ぬ様な男を・・。弟に持った覚えはないぜ、フッ・・。) どこか懐かしい声。
静かな、だが底知れぬ力強さを秘めた声。 ・・かつてスーパースターと呼ばれた、偉大なる男。敬愛する兄の声だ。
(あの程度の男に・・。いつまでてこずってやがる・・。てめえはこの俺の弟、黄金の日本ジュニアだぜ・・。)
兄の声。 ・・地上最強の世界チャンピオン、ボクシング史上最高の天才の声が、総帥の脳裏に響く。
(何を言っている、兄さん・・。私はまだ諦めてなどいない・・) 総帥は兄にそう応える。無論、心の声で。
総帥の闘志が燃える。呼吸が整い始める。大きく深呼吸をひとつ。そして残り全部の「氣」を心臓に全て集める。
・・影道・回生覇。氣の力により、全身の新陳代謝機能を極限まで高める、復活の影道・秘奥義。 ・・力が蘇る。
(それでいい・・。忘れるな、殉・・。お前の近くにはいつも、兄・剣崎 順がいる事をな・・。そして俺の・・)
そこでフッと兄・順の声が途切れる。 ・・そして視界には光が戻りつつある。星の瞬きすら感じることが出来る。
足に力を込める。 ・・震えながら、しかし雄々しく立ち上がる総帥。そして再度ファイティング・ポーズを構える。
20メートル程先を歩いていた仙人・朧。背後の気配に、ゆっくりと振り返り、静かにうめく。 「ほう・・」
しかしその表情に変化は無い。 「確か、あなたも氣を少しは使えたのですね・・。内氣功で応急処置ですか」
朧に驚きは無い。実力差はハッキリしているからだ。 ・・影道総帥の奥義の全ては既に破られてさえいる。
「何度やっても同じ事ですよ・・。力の差があり過ぎます・・。あなたの攻撃は、私の軽氣功に通じません・・。」
総帥。その言葉にフッと笑う。 ・・まるで双子の兄、天才・剣崎 順がそこにいるかの様に。
「朧どの・・。あなたは確かに強い・・。だが・・。私はあなた以上の男に、数多く出逢ってきた・・」
フッ。 ・・20メートルもの遠い間合いから、総帥の右腕が閃く。ボッ・・!! 次の瞬間、朧の頬から血が滴る。
「な・・何・・?」 ボッ・・!! 更に。総帥の2撃目が、朧の脇腹をエグり、後ろの大木を貫く。
(これは・・。私の無と化す軽氣功を突き破る衝撃波は・・? まるで宇宙の彼方から、全てを貫くこの閃光は・・?
もしやあの伝説の天才・剣崎 順の・・!! 20世紀最大の必殺ブロー・・!!) ・・驚愕の朧が叫ぶ。
「・・ ギ ャ ラ ク テ ィ カ ・ マ グ ナ ム ・・?!!」
叩かれても愚痴こぼさず黙々とうpしてんな。乙。
流石
文章から拳速が伝わってくる。
知らないキャラでもこういうふうに説明が入ると大変ありがたい。
俺みたいのも楽しめる。
ボッ・・!! 軽氣功すら打ち砕く衝撃波が、空を斬り、ライフル弾の様に20メートル先の朧に襲い掛かる。
しかし、流石は朧である。軽氣功でマグナムの破壊力を殺さないと察するや、戦法を即座に変える。
自らの体捌きにて、マグナムの軌道を避け始めのだ。 ボッ・・!! ボッ・・!! マグナムを連発する総帥。
だが、朧は丁寧にその拳をかわし、少しずつ間合いを詰めてくる。 ・・決して焦らず、ゆっくりと、しかし確実に。
「まさか、あなたが伝説のブローを放てるとは思いませんでした・・。ですが、もうそれも通じません・・」
(この男には、このスーパーブローすら・・) ・・絶望を必死に打ち消しながら、マグナムを放ち続ける総帥。
だが、その時何故か突然に、ピタリと朧の動きが止まる。 ・・まるで金縛りにでもあったかの様に。
しかもそれに驚いたのは、攻撃している総帥ではない。動きの止まった朧である。 ・・足が動かなくなったのだ。
ビリビリと痺れ、己の意思を伝えることが出来なくなり立ち止まる朧。 ・・朧は自らの足を見る。痺れている場所。
・・それは、巌にジャバウォックの爪で斬られた場所である。傷は完治しているはず。それなのに、何故・・?
「巌どのも、兄と同じく私に加勢に来てくれた様だな・・」 ・・総帥は死者2人に感謝を込めてつぶやく。
「バカな、死んだ人間の与えた傷が意思を持つなどと・・」 ・・仙人の朧が、感情を剥き出し恐怖している。
・・巌の与えた傷から生まれた痺れは、朧の全身を侵食し、今や指すら満足に動かせなくなっている・・。
「朧どの・・。生あるものはいつか滅ぶ。あなたも・・そして私もだ。だが人間は不老不死になる必要は無い。
仙人などになる必要もな・・。懸命に生きた人間は鮮やかに昇華し・・。後の人間へと魂は受け継がれる・・。
それこそが・・。本物の不死だと・・。永遠不滅の命だと・・私は思う」 ・・動けぬ朧に静かに語る総帥。
朧は微笑みを浮べ言う。 「私は負けていた様ですね、巌に・・。見せかけの強さと命に惑わされて・・」
一瞬見詰め合う総帥と朧。 「見事です、影道総帥・・。さあ、やりなさい。私を倒さねば次には進めません・・」
朧のその言葉に、総帥は覚悟を決め・・。全身の氣と、力と、そして思いを全て右腕に注ぎ込む。
「さらばだ、朧どの・・! ギャラクティカ・マグナム!!!」 ・・銀河を貫く閃光が総帥から放たれ、朧を砕く。
・・影道総帥 対 仙人・朧、決着。
総帥が立ち尽くしている。しばらく先には、マグナムの衝撃によりズタズタになった朧の姿。
・・影道総帥、勝利。実力では遥かに上の、3強と呼ばれる男の一角を崩したのである。
だが総帥の表情に喜びは無い。 ・・あるのはかつての同朋同士で殺し合った虚しさだけである。
そして、バーンへ対する怒り。 ・・だが全身の激痛と疲労により、意識が途切れそうになる。
「総帥・・。あなたに話さなくてはいけない事があります・・」 ・・瀕死の朧が総帥に言う。
「朧どの・・。あなたも治療を受けねば・・」 朧の元に駆け寄る総帥。だが朧は笑う。
「私は人間界を売った男です・・。今更江田島たちに顔見せは出来ませんよ。それよりこれを・・」
懐から、美しく光る宝石を取り出す朧。 ・・魔界で伝説の大妖を呼び覚ますための、オーブである。
「私は、バーンに憧れてしまったのかも知れません・・。あの底知れぬ力と、永遠の命に・・。
愚かな事を・・してしまった・・」 朧の目が光る。 ・・総帥はそれに気付かぬ振りをする。
「朧どの・・。過ちは誰にでもあります。だがそれを、反省し、取り返す事が出来れば・・」
総帥の言葉にゆっくり首を振る朧。 ・・その目はある決意を秘めている。この男は、もう戻るまい。
「総帥・・。魔界には恐るべき敵がいます・・。バーンは勿論、魔界3強と呼ばれる敵が・・」
静かに言葉を続ける朧。 「人間界制圧部隊に、私、志々雄、範馬 勇次郎の3強がいるように・・」
そこでグフッ、と血を吐く朧。 ・・氣を送り込み、治療しようとする総帥。だがそれを静かに拒む朧。
「魔界3強は、通常の幹部クラスとはレベルが違います・・。魔界の中でも最強を誇る強者を、
バーンが集めたのです・・。気を付けなさい。彼らは余りに強い・・。そう、この私より・・」
息を整えようとする朧。 ・・まだ総帥に、全てを伝えきっていないのだ。最後の力を振り絞る朧。
「炎のネオ・ヒューム、アドルフ・ゴードン・・。伝説のムチを操る仙人、聞仲・・。そして・・
バーンの側近フードの男・・。魔界3強と呼ばれる男たち・・。今のままでは、勝てない・・。
オーブを7つ集め、伝説の大妖を呼び出したら、魔界の名工と呼ばれる男に会いなさい・・。
その男が、魔界3強を倒し、バーンの元へと辿り着くカギを握る男です・・」
一気に話し、少し疲れた様に押し黙る朧。 ・・総帥は朧に言う。 「かたじけない、朧どの・・」
「やれやれ、不様に敵に介抱されていやがるたぁ・・。情けねえなあ、朧さんよ・・!!」
その声の側へ視線を向ける朧と総帥。 鬼が立っている。 ・・暴風の様な殺気が、鬼から発せられる。
・・人間界制圧軍、3強最後の1人。地上最強の生物・範馬 勇次郎、降臨。
明日から3日か4日ほど書けないので書きだめしておいた。
それにしても世界さんの更新速度は凄いなあ。
聞仲とはまた懐かしいところをw
パオ・マロ・放浪記、乙。
ところで今、何本連載しているの?
更新滞ってるヤツ(黒帯研究会とか)も含めて。誰か教えて。10本くらい?
パオ、外伝(停滞)、トモ、夜王(復活するも停滞)、ザク、世界放浪記、マロ、
ゴードンと聞仲って・・・
強すぎやしないかい?
展開がとても車田チック
スバラシクあのジャンプ黄金期を思い出す
>>162 血と硝煙と肉と臓物と空薬莢が混沌の只中にばら撒かれつつある竜胆会事務所。
混沌の元凶である垣原は、彼がここに齎した諸々で純白のダスターコートを汚しつつ、ゆっくり
ゆっくりとフロアを歩いていた。
彼の両手に握られたマウザーは、彼の意思にどこまでも忠実に、その醜悪にして優美という矛盾
する外見の筒先から放たれる死の接吻を、このフロアにいた竜胆会の男達に投げ与える。
始めのうちは殺意に燃えて垣原を屠らんとしていた竜胆会の男達も、彼の持つ驚異的な射撃センス
―なにせ、彼は自分の視界の範囲外にあるはずの背後、そこから襲った構成員ですら打ち倒した―
と、彼のよき下僕であるマウザーの銃口から無限に吐き出される9ミリ弾―このマウザーは、弾倉を延長
して実に25発を装填できるようになっていた―の前に、いつしか戦意を挫かれ、砕かれ、そして
踏みにじられることとなった。
結果、生存本能が闘争本能を上回った一部の男達が、手にしていた武器をすて、算を乱して逃げ
出し始める。
彼等の経路はまちまちで、あるものは銃弾に砕かれた窓ガラスを目指し、あるものは血だまりに顔を
突っ込みつつ這い回りながら出入り口を目指す。
彼等の頭には、すでに侠客としての矜持もヤクザとしてのメンツも存在しない。
あるのはただ、絶対的な敵への恐怖と生命の保持という大きな衝動だけだった。
しかし、逃走という賢明な選択肢を選んだ彼等に対し、現実はどこまでも無慈悲であった。
中腰になって頭を抱えるという、およそ勇気や誇りをどこかに投げ捨ててしまったような姿勢で
垣原の魔手から逃れようとしていたある構成員が、ようやっとのことで窓ガラスにとりついたその時。
ガラスが砕かれ、その破片がわずかに残っているだけとなっていたサッシに手をかけた彼は
自分の眼前に短機関銃を構えた男が立っているのを見て目を剥いた。
>>405 「なん」
だと、といおうとしていた構成員の顔目掛け、窓の外に立っていた男―全身黒尽くめのいでたちに、
ガスマスクで顔を覆った垣原の部下、すなわち"追撃隊"の隊員は、無造作に構えていた短機関銃
―ドイツ製シュマイザー短機関銃のトリガーを引き、ようやくにして生命の安全を手にしようとしていた
構成員の頭部を柘榴のように打ち砕いた。
その射撃をきっかけにして、窓という窓と、たった今垣原が入ってきた入り口から、合計して10人前後
の追撃隊員が、短機関銃を速射しつつ、無駄のない動きで1階フロアに突入を開始した。
黒一色の野戦服に身を包み、ガスマスクで表情を隠した男達は、全員が紐で繋がれているかの
ような滑らかさで相互に連携しつつ、止めの一撃というべき打撃を竜胆会に与えてゆく。
すでに垣原によって30名近くを死傷させられ、ほとんどが戦意を喪失していた竜胆会に、もはや状況
を覆すだけの力は残されていなかった。
結果、垣原が銃を乱射し初めてから1分もしないうちに、無傷の竜胆会員はフロアからいなくなる。
後は、重症をおいつつも死にきれぬものか、運良く即死できたもの、そしてあまりの非現実的な光景
に精神の異常という形で自らの運命から目をそらしたものだけが残された。
そして、フロアに展開した追撃隊員は、農夫のような勤勉さで生き残りの構成員達に止めを刺して廻る。
「ふん、こんなものか」
埃と硝煙が一面に立ち込め、体液や臓物の臭いでむせ返るほどになってしまったフロアの中央で、
銃弾を撃ち尽くしたマウザーに新たな装弾子(クリップ)を取り付けて銃弾を装填しながら、垣原は
つまらなさそうに呟いた。
内心では、いつものことではあったが、どこか空虚な気分が広がりつつある。
>>406 いつもそうだった。
どれほど世間から恐れられている人間であっても、この俺を奮い立たせることは出来なかった。
警察上層部から命令を受け、あるいは己の興味赴くままに動いて銃を撃ちまくり、刃物を閃かせると、
いつも俺の前に立ちはだかる人間は勝手に倒れてくれる。
たまに運のいい奴が、俺の前で傷だらけになりながらも泣き叫んで命乞いをする。
そして俺は、俺が倒すべきと決めた人間はただの一人として無事にはおかなかった。
相手を追い詰め、傷つけ、心をへし折り、そして死に至らしめた。
それもこれも・・・・
「あのとき味わった気持ちを、もう一度と思うからこそなのだ」
垣原は、9ミリ弾を込めたマウザーをポケットに滑り込ませつつ、さらにひとりごちた。
垣原という男は、生まれながらにして余人とは違う人間であった。
幼いころから、彼の中には倒錯ともいうべき衝動が常に渦巻き、それを統御するのに彼はなみなみ
ならぬ労苦を己に課していたのである。
それは、誰かに打ち倒されたいという願望。
強大な敵に真っ向から立ち向かい、勇戦敢闘及ばずそやつに限界まで苛まれ、全身を一寸刻みに
切り裂かれながら死にたいという切なる願い、心の叫び。
彼は、その欲望を―彼の理性はけしてそのような衝動を認めはしなかったが―充たすために、
社会と交わる年齢になってからこのかた、常時闘争に明け暮れていた。
これはと思った人間にささいなことで言掛りを付け、激昂するまで相手の理性に揺さぶりをかけ、
戦いに持ち込む。いつか、誰かが彼をくしゃくしゃの空き缶のごとく押し拉ぐことを期待しつつ、
彼は相手を追い詰め、そして闘う。
だが、皮肉なことに、齢40を半ばまで過ぎるこのときにいたってすら、彼を叩き潰す敵は現れず、
彼はいつも相手を完全に打ち負かしつづけてきた。
結果として彼の周りには、彼を恐れ、敬い、そしてその威を借りようとする人間がつねに取り巻く
ようになった。
>>407 しかし、彼のその歪んでいるとしか評しようのない欲望は一度だけ充たされかけたことがある。
それは―彼のいう「あの時」とは、20年以上前に終結した大東亜戦争のことであった。
緒戦の快進撃にあって、フィリピンのとある村落に進出した垣原の所属部隊は、そのころまだまだ
意気軒昂であったマッカーサーのカウボーイ達に包囲され、集中豪雨のような攻撃を受けた。
戦勝ムードに浮かれていた垣原達は、その奇襲に対して何らなす術なく、ただ一方的に小銃から
榴弾砲にいたるあらゆる火力を小さな村の只中で受け、全滅に近い損害を蒙ることとなる。
そして、垣原は、村の大通りで地べたに伏せ、絶頂を味わいかけていた。
耳元を通り過ぎる小銃弾の擦過音に、間近で炸裂する榴弾の衝撃。
舞い落ちる土砂にうずもれかけ、傷つき倒れていく戦友たちの悲鳴を耳にし、彼等の血を全身に
浴びながら、彼は自分でも押さえかねるほどの高揚が心の中で膨れ上がっていくのを感じていた。
これだ、これが俺の求めていた敵だ!
彼は、戦場騒音で一杯に埋め尽くされた小さな村で、銃を手にして蹲りながら、声にならない大声で
狂したように叫んでいた。
ああ、これだ。これだ。これでやっと俺は俺を倒す敵に。
周囲の戦友が一様に引きつった表情で攻撃に耐え、なけなしの反撃を試みようとしている中、垣原は
呆けたような顔つきでただその瞬間―アメリカ兵が彼をなぶり殺しにする情景を思い浮かべてただそこにいた。
しかし、彼の願いはかなえられることはなかった。
垣原達の危機を見て取った友軍が救援に駆けつけた結果、アメリカ軍はいとも素早く姿を隠して
撤退してしまったからである。
友軍の頼もしい姿に、数少なくなった戦友たちが歓声を挙げる中、垣原だけはただ一人呆然とした
表情でその場に座り込んでいた。
・・・・なんだと、もう終わりなのか。もう終わりなのか。そんな、馬鹿な!
>>408 それからの垣原は、さらに狂気への道をひた走った。
あの時感じた恍惚。それを再び味わうべく、彼は戦場で人間がなしうるあらゆる蛮行に手を染めた。
銃火の只中に身を晒して敵陣へ突撃し、傷だらけになりながら陣地の敵兵を殺して廻った。
占領地の集落で信じられないような非道を住民に対して叩きつけ、怒り狂った彼等がレジスタンスと
なって彼に立ち向かうのを待ち、皆殺しにした。
捕虜を拷問し、情報を聞き出すと、生皮を剥いで肥溜めに放り込み、その死に行く様を笑いながら
眺めていた。
結果として、垣原の悪名は敵味方の全てに広まることとなる。
その悪名は、日本が敗勢の坂道を転げ落ちるようになっても衰えることはなかった。
かつて味わった恍惚。麻薬のような敗北の快感。
それをもう一度舐めまわそうとしていた垣原は、彼のような危険人物を手元に置いておくことを嫌った
軍上層部の意図もあって、一兵士としては常識はずれなほどにあらゆる部隊を点々とすることとなり、
日本の敗戦を中国大陸の沿岸部で迎えることとなった。
そして、いかなる運命の悪戯か、首都の治安を守る警視庁公安警察官としての地位を得た垣原は、
その狂気をうまくコントロールすることで、警視庁の切り札と鬼子としての地位を獲得するにいたった。
その情け容赦のなさと抜け目のなさ、さらには事件を表沙汰に―少なくとも、警視庁の現職警官が
なしたこととは思わせないだけの頭のよさを兼ね備えた彼は、あの時感じた快感を再び得るべく、
首都の治安に牙をむく全ての輩へとその力を発揮していた。
その力量は絶大で、あの大河内佐武郎ですら、彼に敵対することを避けていたほどである。
>>409 大河内と彼の組織を悲劇が襲い掛かったとき、大河内は最後の望みを託した人間は、
柳のほかにもう一人だけいた。それが、この垣原であったのだ。
公安警察官―つまり、政治犯を相手とする垣原は、大河内組に敵対してはいなかった。
そして、彼は、また柳とは違った意味で常人離れした力量の持主であり、警察官としてはあるまじき
ことではあるが、金次第では何でも引き受けるような妙な度量も持ち合わせていた。
だからこそ、大河内は垣原に御奴村のことを話す気になっていたのだ。
しかし、大河内の意図は、彼が部下であった大友に"憑依"され、柳に殺害されることで永遠に闇の
向こうへと消えた。
結果として、垣原は本来の雇い主である警視庁の命を受け、大河内組を叩き潰したのであるが、
皮肉としかいいようがない。垣原の行動が御奴村へ向けられるときのことを考えればなおさらである。
そして、大河内の遺志を結果的に踏みにじった垣原は、本来管轄外であるはずの長野県で、生涯
何百回目かになる虐殺をこなしている。しかし、彼の心は今このときも底なしの暗渠にも似た虚ろな
空間が広がっていた。
今日も願いはかなえられなかったという閉塞感に、垣原は砂をかむような思いを味わっている。
「警部、掃討終了しました」
しばらくの間物思いにふけっていた垣原は、ふとその声で我に帰る。
声のしたほうを見ると、追撃隊の一人が銃を小脇に抱えたままこちらを見つめていた。
ガスマスクに隠れているため、彼が何を考えているか、表情から判断することは難しいが、
声だけはいたって事務的である。
「・・・・ああ、そうか」
どうでもいいような口調でそれだけを答えた垣原は、右手をかるく左右に振った。
「よし、会長室にゆけ。柳とやらをひっくくって来い」
第二十四話「赤鼻のトナカイ、参上」
二人は、とあるイヌイットの村に到着した。だが村人は全滅していた。全員死んでいる。
「な、何だこれはッ!?」
「ストライダムよ。アレを見な」
血塗られた鼻を持つトナカイ。倒した獲物の血に、自らの鼻を押し付けるという奇妙な癖を持つ。
そのため鼻は紅のまま保たれ、“赤鼻のトナカイ”“ブラッディ・レインディアー”等と呼ばれている。
「血の臭い・・・一流のハンターの芳香だぜ・・・」
トナカイが角を前面に押し出し、突進してきた。一流剣客の突き、それを凌駕する威力である。
ドッ!
勇次郎の腹部に角が刺さる。だが、少し血が滲んだだけで、勇次郎はビクともしない。
驚愕するトナカイ。今まで数多くの強敵を屠ってきた角・・・それが、勇次郎の腹筋に受け止められたのだ。
「いいツノだなァ・・・」
角を掴む勇次郎。そして、片手でヘシ折った。日本刀よりも丈夫な角が、二本ともヘシ折られてしまったのだ。
「そらよ」
トナカイの自慢の赤鼻を正面から殴る。鼻が潰れ、凄まじい量の鼻血を出しながら、絶叫するトナカイ。
最後はアッパー。あまりの威力に、トナカイの首から上が吹き飛んだ。勝負あり、である。
「アラスカを恐怖の渦に巻き込んだトナカイも・・・オーガの手にかかってはこのザマか」
「ストライダム・・・来るぜ、飼い主が」
「え・・・・・・ッッ」
「サンタだよ」
そして、二人の前に謎の男が現れた。
次回「サンタクロースのプレゼント」
今度スレ立てフライングしたら許さねぇ!
バッキューン
垣原の兵隊姿…想像できない。
サンタキター
しかし今は8月なんだが、やはりあの赤コート着てるのだろうか。
415 :
バレ:03/08/16 18:02 ID:???
>>バレ
いつも素晴らしい仕事、乙。
ふら〜りさんとあなたはここの誇りだ。
417 :
416:03/08/16 18:24 ID:???
感想。ふら〜りさんチックに。
>パオ氏 古き良き時代のジャンプを知っている者にとってはマグナムは涙が出るほど
嬉しかった。休み明けからまた頑張ってくれ。
>外伝氏 相変わらずデティールの細かさと、物語の展開に引き込まれた。出来ればもう少し
更新頻度を上げて下さい。
>世界氏 突き抜けてるな、相変わらず。毎日更新してくれる、というのも嬉しい。
ネタの続く限りこの速度でやって欲しい。
トモ氏や夜王氏、ザク氏も待ってるぜ。
418 :
バレ:03/08/16 18:27 ID:???
>>369 全部網羅できるか分かりませんが、補足の部分含めて一度作ってみます。
登場人物出典一覧。
>>パオさま
「ギャラクティカ・マグナム」キター!!!
朧、敗れましたね。総帥が勝ったのは嬉しいけど、
何か意外な気分です。こんなに早く決着がつくとは…
そしてラストのオーガ。続きが楽しみです。
>>外伝さま
垣原も立派(?)に軍隊やっていたんですね。
悪名高い兵隊というと、万年東一を連想させますね。
(彼は必要以上の殺戮はあまりしませんでしたが)
中国で敗戦を迎えたようですが、もし日本軍が皆垣原だったら、あ
の南京虐殺も実際に起こしたかも(スレ違い失礼)
>>世界放浪記さま
サンタですか。相変わらずいい感じで突き抜けていますねえ。
414でも書かれていましたが、サンタというからには、コート
着てるんですよね。いきなり熱中症で倒れて終了、とかなったり。
>>416 有難うございます。
しかし、私はただスレの文章を補完しているだけです。
本当に素晴らしいのは、ここに作品を書き続けて下さる
職人の方々。
自分も近々一本書いてみようかな、とか思ったり。
(本当は次号出るまで書かない予定でしたが)
>>398 聞仲は分かるけど、ゴードンて誰?
どなたか知ってる人解説キボンヌ。
420 :
バレ:03/08/16 18:58 ID:???
アドルフ・ゴードン
週刊チャンピオン掲載「バロン・ゴング・バトル」という漫画に登場。
主人公の敵。(ご先祖様?)
新人類ネオ・ヒュームの一人で、鯨を一瞬で蒸発させるなど、無茶強い。
作品自体は打ち切り。(↓の連載開始の為と言われる)
現在作者は月刊チャンピオンで「バトル・ロワイヤル」を連載中。
ゴードン
昔チャンピオンで連載されてた「バロンゴングバトル」という漫画の、
主人公のライバル。主人公よりかっこいい。どこかラオウの雰囲気がある。
ちなみに、作者は今、漫画のバトルロワイヤル書いてる人。
422 :
421:03/08/16 19:00 ID:???
かぶった・・。でも419さんも一度読んでみるといい。
無駄に熱くて、少なくとも「バキ」よりは面白い。
サンタはたぶん赤服だろうな・・・・
アラスカに住んでる人の写真見たけど長袖だったし。
424 :
バレ:03/08/16 19:12 ID:???
>>421さん
ごめんなさい、かぶってしまった。
ちなみにゴードンは50代。
(というか、敵は全員同じ頃に生まれてますので、全員50代です)
アドルフ・ゴードン
マージャン漫画の名作「アカギ」に出てくる吸血麻雀を得意とする大富豪。
パオはアカギとゴードンでマージャン勝負をすると思われる。
脳内麻薬が駆け巡るのが特技。
そういえばひとり思い出した
パンタローネ(からくりサーカス)
>バレ
もしかして極東板住民ですか?
やっぱり今日はパオ来ないか。
でも最近1日に2作品以上来てるから嬉しいな。
第二十五話「サンタクロースのプレゼント」
「フォッフォッフォ・・・ワシのかわいいペットが殺されちまったよ!」
赤い帽子、赤い服に身を包み、白い大きな袋を持ったサンタ。髭の量も半端ではない。
「ストライダムよ・・・。こいつがアラスカの最危険人物だ・・・」
「こんな老人が・・・ッッ」
二人が喋っていると、サンタが近づいてきた。実に優しそうな笑顔である。
本当に強いのか、という疑いさえ感じてしまう。
「エラい、エラい。よく、ワシのトナカイを倒したね。ご褒美にプレゼントあげよう」
袋の中を、ごそごそと手探りするサンタ。
「よ〜〜し、そっちのおヒゲのキミからプレゼントあげよう」
「わ、私か!?」
少し照れながら近づくストライダム。すると、「花山薫・刺青シール」をくれた。
余り欲しくはないが、一応礼を言うストライダム。
「サ、サンクス・・・ミスターサンタ」
「次はキミだねェ・・・オーガ君」
「な・・・ッ アンタ、ユージローを知ってるのか!?」
「来たまえ、プレゼントあげるよ」
ゆっくり歩み寄る勇次郎。そして、サンタは袋から取り出した物を、勇次郎に投げ付けた。
「しゅ・・・手榴弾ッッッ」
ズドォォォォォォオオオン!!!!!
次回「サンタクロースの魔手」
流石に死ぬだろ。
>>430 物凄い更新速度だ…
ほぼ1日2回。いいぞ、ガンガレ
回し受けでノーダメージか
ウドン手でノーダメージ
>>パオさん
「リンかけ」は一コマも読んでない私ですが、それでも今までの人生で
幾度となく耳にしてきた「ギャラクティカ・マグナム」の名。結局、
パオさんの作品が私にとっての初見となりました。……なんか、壮大ですね。
強大というより壮大。銀河を貫く閃光……の拳。う〜ん壮大。
>>外伝担当さん
待っっっってましたよおおぉぉ〜! 本っっ当に、待ってましたっっ!
で。いやはや期待を裏切らず、予想を大きく上回る惨状っぷり。たまに、
「自分を倒せるような強者を求めてる格闘家」は見かけますが、垣原のは
歪みっぷりが凄い。しかも年季・筋金が入りまくり。さあ、どう出る柳?
>>世界さん
赤鼻のトナカイ、でそう来ますか。思いのほかシリアスな由来。でも
ジョン氏に確認とってるストライダムが、相変わらずらぶりぃ。
次のサンタは、血染めのコートとか? そしてストライダム、密かに
靴下用意したりとか? ……で書き込もうとしたら更新が。サンタに
照れたりお礼を言ったりしてるストライダムが良い感じ♪
>>バレさん
凄い凄い凄いっっ! 消費者のニーズに合わせて多様な形式を用意し、
背景色の変化などという細やかなデコレーションまで施すとはっっ!
職人さんたち同様、「お金貰ってる訳でもないのにこんなに……」と、
溜息ついてます、私。バレさん、ありがとうございますっっ!
欲を言えば、あちらに作品ぷりぃず。あ、もちろん、ここでもいいんですよ♪
どうせだったら、袋からバキとジャックの死骸を取り出して放り投げて欲しかった
436 :
バレ:03/08/16 22:01 ID:???
>>427 メインはニュー速と極東、マロンですが、ここまで書き込んでるのは
マロンだけですね。(他はROM専門)
別に右翼じゃないです。15日に護国神社参拝はしましたが。
>>434 背景色の変化は、
「う〜ん、これまでの外伝は背景肌色だったけど、
自分的にはスペック編って「背景黒」のイメージなんだよなー。
でも、自分の好みで勝手に変えるのも嫌だしなー。
いいや、選択式にしちゃえ」
という経緯で生まれました。
全文掲載バージョンも、こういった形式で見たいなー、という
自分の希望から作成したものですし、褒められるものじゃないですよ。
正直、褒められると嬉しいですが。
では、明日は仕事が早いので。
>>433 回し受けはともかく、ウドンデでノーダメージはすげぇな。
なんかもう、物理法則とかそういうんじゃないもん
>ふら〜り
ギャラクティカマグナムより、ファントムやウイニング・ザ・レインボーの方が強いよ。
マグナムが一番かっこいいけど。
>>放浪記
専用ブラウザでまとめて読んだんだが、更新時間が凄すぎるぞ。
深夜・昼・夕方だもん。
>>放浪記
褒めるべきか、心配するべきか…
>>440 つーか量がたいしたことないからけっこう楽だと思うよ。
まあオレがいうことじゃないか
第二十六話「サンタクロースの魔手」
「よく、カワしたねェ・・・オーガ君」
勇次郎はあの一瞬で、手榴弾の爆風から逃れていた。格闘の魔人の名に恥じぬ反応である。
「プレゼント・・・。アリガたく頂いたぜ・・・サンタよ」
「こんなものでよければ、まだまだアルぞ」
袋の中から次々と手榴弾を取り出し、投げ付けるサンタ。だが、勇次郎もそれを避け続ける。
「見事だ・・・。なら、これはどうだねッッッ」
朱沢江珠の生首だった。無論、精巧な作り物。
「フォッフォッフォ!キミの女房だったオンナだよ!ビックリしたかね?」
勇次郎は反応しない。それをチャンスと見て、サンタクロースが突っ掛ける。そして、眼突き!
ズプッ
勇次郎の眼突きが、サンタの両目を潰していた。指の根元まで、ブッスリ入っている。
「ワ、ワ、ワシの目〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」
「テメェの芸は、この袋からモノを取り出すだけか?えェ?」
「ワルかった・・・ゆ、許して・・・」
勇次郎はサンタの目に入れた指を使い、ブン投げた。頭から地面に叩きつけられるサンタ。
そして、その頭を思い切り踏みつけた。花火のように、サンタの頭が飛び散った。
「見事だ、オーガ・・・」
「フン。気分が乗らねェから、次もオメェが決めていいぜ」
「次はイギリスにしよう。ドイルの新型が出来たらしいんだ」
次回「ニュードイル」
>>ドイルの新型が出来たらしいんだ
ここイイな
1日3回更新か。すげえな。
一回のテキスト量は少ないが…
446 :
マロン名無しさん:03/08/17 13:25 ID:EsJLV0Mj
447 :
バレ:03/08/17 14:20 ID:???
放浪記は勇次郎が面白キャラであることを再確認させてくれるな
450 :
マロン名無しさん:03/08/17 15:00 ID:R7JHT0mC
>>パオ様
地上最美麗生物『天使 恵』の出番はまだですか?
>>447 お疲れさま。
いきなりでなんですがア…トキが二回入ってました。
あとカイジって出てきましたっけ?
>>451 魔界編前のトーナメントの時に出てきました
454 :
バレ:03/08/17 16:11 ID:???
>451
>453
ご指摘有難うございます。
「ア…トキ」については、早速修正いたしました。
カイジはかなりマイナーな登場しかしていませんので、知らなくて
当然です。別に謝ってもらう必要はありません。
452様の発言を補足すると、無限大トーナメントでビスケが解説者として
初登場した際、ビスケ萌えだったカイジが思わず試合中に応援コールを
送ってしまったため、萌え連中をウザく思っていた光成によって
他の萌え連中と一緒に地下へ強制連行させられた…
というエピソードが入っています。
ちなみに2スレ目の「播磨灘対ロビン」の試合です。
455 :
マロン名無しさん:03/08/17 18:21 ID:wojz/tWr
バレは凝り性だな。懲りすぎという気もするが。
辞典作るのも面倒だっただろうに。
(礼くらい言っとけよ
>>368他)
こんな事書いたあとに何だが、夜王のSSも保管してほしい。
(休みが多いので前の文が探しづらい)
456 :
_:03/08/17 18:21 ID:???
>バレさん乙
ちょっとつっこみ
死刑囚外伝の柳編(外伝さんのじゃないやつ)はバキスレは俺さんの作品じゃないよ
第二十七話「ニュードイル」
ロンドン、とある工場。にこやかな工場長が二人を迎える。
だが、その笑顔の裏には、自らの造った兵器への自信に満ち溢れている。
「ストライダム、久しぶりだな。ミスターハンマ、今日はヨロシクお願いします」
「最初の相手にユージローを選ぶとは・・・オマエもバカな男だ」
「死刑囚ヘクター・ドイル。彼は我が英国の恥部ですが、その強さへ賭ける執念は凄まじいものがありました」
「そうだったな・・・ワタシも見せてもらったコトがあるよ。彼に、その“カラクリ”をな」
「そう。その彼にヒントを得て、この工場では地上最強の男を造るコトに成功したのです!」
「それがニュードイルというわけか」
「ザッツライト!」
ここに来て、ようやく勇次郎が口を開く。
「じゃあ・・・そのニュードイルとやらと遊ばせてもらおうか」
「いや、まずはコイツと闘ってもらいます」
目の前には、ローランド・イスタスに酷似したロボットが立っていた。偉大なビルの弟子、克己に敗れた男。
「このロボットはイスタスのデータから作られたロボットです。無論、彼以上の関節技の使い手ですぞ」
「ユ、ユージローを試すだと?キサマ何様のつもり・・・」
「オレはかまわねェぜ?クックック・・・」
バグワシャッ!!!!!
イスタス似のロボットは、オーガのパンチ一発で壊れた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
驚く工場長。無表情の勇次郎。何故か得意げな表情のストライダム。
次回「素手と凶器」
459 :
マロン名無しさん:03/08/17 20:27 ID:77xIkWZ1
ニュードイルは期待にこたえてくれるのだろうかッ!?
ストライダムいいなぁ。
噂には聞いてたが、マジで早いな。
>>バレさん
迅速丁寧な仕事っぷり、感服しまくっております。しかしリストの中で、
私が職人さん扱いされてたのを見た時には思わず「ぶっ!」となって、
慌ててディスプレイをティッシュで拭きました〜(実話)。
ともあれとにかく、感謝ですっ!
>>世界さん
えい、ワンパターンと言われようと、もはや私のお気に入り認定と
なったのだからしょうがない。という訳で今回は「どうだ! ぼくの
お兄ちゃんは強いんだぞ! えっへん!」てな感じの幼い弟チックな
ストライダムが良いっ♪ ダダこねたり地団駄踏んだり照れたりと、
世界さんは「可愛い男の子」を書くのが上手いっっ!
念の為に補足。
>>461の「ワンパターン」というのは世界さんの
作品内容のことではなく、私の世界さんへのレスのことです。最近、
ストライダムが可愛くて可愛くて、そこにばかり目がいってしまうもので♪
第二十八話「素手と凶器」
工場の奥にあったのは、厚さ数十センチの鉄壁で囲まれた密室であった。
強化ガラスが貼られているため、外から中を覗くコトも可能。
「ミスターハンマ、この中へ入ってもらおう」
「何故だ?」
「無論、キミの逃亡を防ぐためさ」
工場長の暴言に、焦るストライダム。だが、勇次郎は大人しく従った。
鋼鉄の壁に囲まれた密室へ入った勇次郎。
「一応言っておくぜ・・・こんな壁、オレにとっては紙切れだ」
ドゴッ!!!
中からの鉄拳で、厚さ数十センチという壁が貫かれる。この男に密室など存在しない。
「さて、ニュードイルとやらを連れて来い」
冷や汗をかく工場長。何故か得意げな表情のストライダム。
「ハンマ氏は・・・徹底的に武器を拒んだ男だと聞く・・・」
「それがどうした?」
「ニュードイルはその逆ッッッ。徹底的に素手を拒んだ、全身凶器ロボットだと思ってもらおうッッッ」
「それ自慢にならんよ・・・」
「手足は勿論、目もッッ 鼻もッッ 胃もッッ 陰部もッッ スネ毛もッッ 全て凶器なのだよ!!」
そして、工場長の部下に連れられたニュードイル。黒服に、端正な顔立ち。見た目はドイルそのものである。
「範馬勇次郎カ・・・所詮ハ人間。ツマラナイ戦イニナリソウダゼ・・・」
自信たっぷりのニュードイル。いよいよ、勇次郎は敗北するのだろうか!?
次回「オーガVSロボット」
464 :
バレ:03/08/17 21:48 ID:???
>457
そうでしたか!
それはうっかりしていました。
早速変更しておきます
>放浪記さん
今日も変わらず早い更新ですねえ。6日から開始して、既に27話。
確かに1話の量は少ないですが、よくも書けるものと感心してしまいます。
しかし、この工場長もなぜイスタスなんかを作ろうと思ったのでしょうね。
しかもオーガと闘わせるなどとは。予想通り弱いし。
>何故か得意げな表情のストライダム
状況が想像できますね。例えて言えば会社のネームバリューで
店のvipルームに案内された時の平社員の気持ちと言うか、
「お前が偉いんじゃないだろ」って突っ込みが入りそうな。
>ふら〜りさん
職人認定☆
勝手と言われようと、もはや私の脳内ではSS職人と
なったのだからしょうがない。という訳でSS職人の中に
入れさせて頂きました。
いや、実際上手いですよ。
バレさんスーパー乙。
ありがたや、ありがたや。
うp前に更新したら、世界放浪記が2話も来てたし。
えがった。
攻撃力はともかく、耐久性が問題だな。ニュードイル。
工場長の反応からすると扉よか弱いのかもしれん。が、パンダの前例があるしもしや・・・
>>バレさん乙乙乙乙。
マジでいいわ、この辞典。
雲の合間から漏れる光を受け鈍く反射する緑色の装甲。再生が完了して間もない為か、全身の至る
部分では電流がはじけ、閃光が奔る。
覚悟は何か神聖な存在を前にしたかのような敬虔な気持ちにさせられた。進化する、機械。
『まるで生物だな』
零も覚悟と同じく、先ほどまで闘っていた相手にも関わらず敵意さえ忘れ唖然とつぶやいた。
そして、その零のつぶやきに答えたのは僧侶であった。
「生物をモデルに作られた体である。そして、生物よりさらに高度な自己修復機能を備えておる」
その言葉にようやく覚悟は我に返った。そうだ、ザクを知るこの男は一体……
「ザクの仲間か」
疑問系では無く断定的に、覚悟は率直に質問をした。が、僧侶はこれに一笑に付して答えるのみ。
「ふっ、奴は誰ともつるみはせん。……それより覚悟よ、その負傷では新宿の防衛に支障をきたすで
あろう。我が神拳寺の医術を以って全力で治療しよう。鎧を脱げ」
突然の申し出であった。敵の仲間であると断定した相手に、よもやこのような事を言われようとは。
信用できるはずがない。少なくとも、言葉だけでは。覚悟は男の真意をこれ以上詮索することは
しなかった。ただ、笠の下から覗く男の瞳をじっとみつめたのである。この男に悪意はあるのだろうか。
……無い。深く黒い瞳に宿るのは、己の信念と正義に準ずる男のそれであった。
「了解した。都庁にメディカルセンターがある。必要な機器は揃っているはずだ」
『覚悟!そんなに簡単に了承して……』
覚悟は零の声を無視した。覚悟は僧の瞳に話しかけ、僧は覚悟に小さく微笑む。
「わしの治療術に近代的な医療機器は必要ない。それより覚悟よ、聞きたいことがまだありそうだな」
覚悟は片手で零の頭部を脱ぎ、質問した。
「うむ、あのザクについてだ。貴公同様、あのザクからも悪意は感じられなかった。……あいつは一体
何者なのだ?何故あれ程の戦士でありながら東方先生を狙う?」
「お前にも全てを話す必要があるようだな。……おっと、すまん覚悟。伝言があったのだ。あやつに」
僧は笠に手をあてザクの顔を見上げた。ザクもまた単眼を光らせ、男をみつめ返す。
―――東方不敗の行方でも掴んだのか、王大人(ワン ターレン)よ。
「うむ。我が神拳寺の密偵に東方不敗の行方、さらにはその目的を探らせておいた」
王大人はザクの意思を読み取ったかのように答えた。
「東方不敗はモビルファイター・マスターガンダムに搭乗し、東京を離れ香港へと向かったらしい。
さらにその際、デスアーミーの生み親であるデビルガンダムを引き連れていたことも確認されている」
「東方先生が、デビルガンダムを連れていただと!」『出鱈目にも程がある!』
突如王大人に非難を浴びせたのは当然、覚悟・零の両者である。この二名はまだ、東方不敗の真の
正体には気付いていないのだから。王大人は二人の言葉に一切耳を貸さずに続けた。
「もう一つ。どうやら東方不敗はあの男、地上最強の生物と名高い範馬勇次郎とコンタクトを取っている
らしいという事が確認されている。彼奴らにどのような繋がりがあるのかは知れぬが……」
―――範馬勇次郎ッッ!!
ザクは、まだ王大人の話も終わっていないというのに突然バーニアを吹かし、次の瞬間には空に光る
一点の星となっていた。もちろん西の空、香港の方面である。
「失敗だったか、範馬の名を出したのは。まだサイヤ人に関する情報など伝えるべきがあったのだが」
王大人は額に手をあてて唸った。勇次郎に関する事となればあの直情径行である。……困った。
「……すまない。これはどういう事なのだろうか」
一番困っていたのは覚悟であった。何しろ状況が二転三転と変転し、自分の立場さえ見失いかねない。
「ああ、そうだったな。……話してやろう。あやつが何者なのか。何の為に、誰と戦っておるのかを」
王大人はあぐらをかいて座り、笠を脱いで脇に置いた。覚悟は零を装着したままその場に座る。
『治療はあとまわしにされそうだな、覚悟』 零は皮肉を口にした。
「まず、これだけは言っておこう。あやつは、ザクは
敵ではない!あやつこそは、全世界に差し迫った危機を救える数少ない戦士なのである!」
男塾校庭。今、江田島は全塾生を前にし、伝えねばならないことを伝えていた。
あのザクは何者なのか。何の為に、誰と戦っているのか。
「新聞で記事を読み、多くのものは知っているであろう。現在、世界の各地で天変地異に国際テロ、
さらにはそれ以上の危機が相次いでいるという事を。これらの影には必ず、何かしら世界の征服やら
破滅を目論む輩が存在する。中国の故事に伝わる『真苦露西手意』。今こそがその時。世界の終末
なのである!……だが、今より遡ること31年前。ベトナムの地にて、この危機に相対すべき戦士として
産声を上げた漢がいる。それこそが、ザクなのである!貴様らもまた、これからこのザクを支援し、
世界の敵と戦う事を義務付けられた兵ある。よってザクについて、その誕生について知っておかねば
なるまい。しかし、彼奴の誕生を語るにあたってまず、一人の男の戦いとその死について触れる必要
がある。よく聞けい……」
ベトナム戦争とは元来、南ベトナムと北ベトナムとの競り合いであったが、アメリカが本格的に軍事参入
し始めてきた後期ともなると、北ベトナムを支援するソ連・中国と南ベトナムを支援するアメリカとの
政治戦略的な色合いを深めてきた。当時、圧倒的軍事力を誇るアメリカが優勢と思われていたにも
関わらず、南ベトナムの巧みな戦略・ゲリラ戦の前に、アメリカの近代軍事の敗北という形でこの戦争
は終局を迎えた。
が、軍事評論家たちは口をそろえてこう言う。
「『あの』対ゲリラ戦用特殊部隊がもう少し早い完成をみていさえすれば、アメリカは確実に勝っていた」
と。
これから語るのは、対ゲリラ戦用特殊部隊『ファミコンウォーズ』に参加した一人の青年の、儚くも奇妙な
戦いの物語である。
好調だなあ、最近本当に。みんながんばれ
471 :
マロン名無しさん:03/08/17 23:02 ID:NF5Pp+x0
ファミコンウォーズキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
472 :
マロン名無しさん:03/08/18 03:00 ID:Oc2dPTg5
範馬裕次郎ほど強いキャラはいない
そういえば覚悟にやられるまでのザクって旧ザクだったんだな・・・
今後、ハイザックやザクVになったりするんだろうか?
>>473 ギラ・ドーガまで進化しても
デビルガンダムやサイヤ人に勝てるとは思えないが・・・
このザクは普通と違うみたいだしなあ・・・
漫画はともかくアニメは分かんない。面白そうだが。
バレさん乙です。素晴らしい仕事、感涙ものです。
正直、続けるのは辛いけど、精神的な支援をしてくれるふら〜りさんと、
実務的な支援をしてくれるバレさん、そして見守ってくれる住人の方がいるから
なんとか続けれます。ありがとう。
ところで、こんな人出したっけってキャラが沢山いる。ブラックジャックとか
ベルダンディとかカイジとか。覚えが無い。バーンや雄山は覚えているんだが。
まだ旅行中なんで、次回更新は明日か明後日になります。
正直、先週よりペースは落ちますが、ご厚読のほどお願いいたします。
余程細かいとこまで見てないと気付かないだろうしな。
バレさん超乙。でも無理しすぎないでくれ。
47 名前:パオ ◆gLeDrnBElE 投稿日:03/08/18 05:54 ID:???
3日振りに2ちゃん開いてみれば・・。メチャクチャだな、もつお軍団。
まあ、本家本元のもつお氏の無責任さに比べれば可愛いものだが。
ちなみに
>>36は私ではないよ。前にも書いたが人の事、批判するならコテハンで書くし。
SS職人としては本家のもつおは眼中に無いし。(ていうか職人じゃないって)
SS自体普通だとは思うが、「なかなか」までのレベルはいってないと思うし。
はっきりいって完全に旬は過ぎてるし、もつおネタ。
しかし何ゆえこんな早い段階で次スレを立てる? それ以前に立てる意味あるのか?
ま、どうでもいいけどね。頑張って。他のスレやコテハンに迷惑掛けないようにね。
バレとパオって字が似てるから、最初476見た時、
何自作自演してんだよって思ってしまった。
ともかく乙>バレ
あと、辞典に柳が「地上最強の生物対地上最傲慢生物」に
掲載となっているのにワラタ
手だけじゃねえか!
放浪記が来ないな。
無理することはないが、がんばれ。超がんばれ
第二十九話「オーガVSロボット」
密室の闘争領域に、二人の怪物。地上最強の生物・範馬勇次郎、英国の凶器人形・ニュードイル。
Peッ
ドイルが唾を吐き出す。反射的にかわす勇次郎。その唾が当たった壁が、音を立てて溶けていく。
「唾液が硫酸か・・・。全身凶器の名は伊達じゃねェな・・・」
「ソノ余裕ガ、イツマデ持ツカナ?」
右手親指のスイッチを入れる。カチッ
ドンッ!!!
ドイルの胸から、爆風が噴き出す。だが、勇次郎は避けない。
勇次郎は、爆風に向かってまっすぐ拳を繰り出した。すると、その風圧で爆風が掻き消されてしまったのだ。
「下らねェ火遊びだ・・・」
「イイ気ニナルナヨ」
今度はドイルの背中から爆風が噴き出す。反動で、猛スピードでドイルが前進する。まさに人間ミサイル。
ドギャアッ!!!
ドイルの突き出した拳が、勇次郎を捉えた。超高速突進からのスプリングパンチに、流石のオーガもよろめく。
「ニュードイル・・・。英国が、威信を賭けて造り上げただけのコトはある」
服が破れ、勇次郎の背中に鬼の貌が現れた。
「鬼ノ貌・・・オーガ。ハハハッ!所詮筋肉ナド、人体ヲ構成スル一要素ニ過ギンッッッ」
ドイルは無謀にも、鬼と化した勇次郎へ突っ込む。勇次郎の眼光が妖しく瞬く。
鬼の連撃、開始!
次回「オーガの拳」
482 :
もつお ◆KOjwvN52Y2 :03/08/18 20:30 ID:w+oe40oS
世界放浪記は、もつおスレッドのパクりです。
もつおがスレッドを立てた時刻→8月5日 午前8時
世界放浪記の初書き→8月6日 午後10時
【共通点】
・主人公が勇次郎
・相棒がストライダム
・世界中の強敵と闘うため旅をする
一言でいうと、ひどすぎです。知欠クラスです。
もつお氏が更新してないとか、素人のSSだから、とかそういうのは問題じゃない。
モラルの問題です。間があったならともかく、間髪入れずに類似のSSを始める。
放浪記の作者さんには「恥ずかしくないのか?」と問いたい。
もし、他の誰かが「1000人のヤムチャ」や「強い死刑囚編」を始めたらどうなるか?
間違いなく、「本家には及ばない」「二番煎じ」「パクり」などのレスがつくでしょう。
しかし、今回はそれがない。はっきり言って、SSの実力はもつお氏が上。
【比較】(鬼の顔出現シーン)
・やがて、拳法着の背中の一部が破れた。それに呼応するかの如く、
勇次郎の上半身を包む、布という布は全て吹き飛んだ。異常なまでに
発達を遂げた、悪魔の戦闘筋肉が姿を現した。桃白白の位置からは確認
出来なかったが、彼の背中には「鬼の貌」が姿を現していた。異常なまで
に発達、進化を遂げた悪魔の背筋。その悪魔の奇跡が作り出した(もつお)
・勇次郎の拳法着が破れ、背中には鬼が出現していた。(世界)
やばい、大人と子供の差だw
つーか、世界。もつお氏へのアンチテーゼを狙った作品なのはバレバレだが、もう少し実力をつけてこい。
>>482 なんだ。まだいたのか?もつお。
お前の偽物だらけでうんざりだから引き取って帰ってくれよ
484 :
マロン名無しさん:03/08/18 20:40 ID:O7ihSFM5
>>482 自分でこれだけの世界観を構築されているので、
世界放浪記氏ともつお氏では全くの別作品と考えるべきでは?
>>482 放浪記はその淡々とした文体がいいんじゃないのか?
あんたのこてこての表現、俺は好きじゃないねw
950 名前: パオ ◆w/9ws2V0DU 投稿日: 03/08/18 21:12 ID:J03AgmvZ
>>938 わかった。それを言われたらもう止めるしかないな。
何もしていないのに、何も提案していないのに、ただ書いている人間にケチをつける。
(同一人物と思うが)
いいだろう。次回をもって漫画板でSSを書くのを止めてやろう。
流石に書く行為、矢面に立つ行為、名無しは何でも書けてコテハンなら何も書けないという矛盾、
今までの努力・労力を簡単に否定する様に心無いレス。
そこまでして続ける義理はない。自分で呼吸は止めることも出来るのだ。
アカギとダービーの勝負を書けないのはいささか心残りだが、別に麻雀板で書けばいいし。
最後の職人からの抵抗が、「SSを書くのを止める」しかないとすれば、それも良い。
だがいささか筆が滑った所はあるが、間違った事は書いてはいないつもりだ。
もういいかどうでも。潮時。
あーあ、やっちまったよ
パクリ作家に、傲慢職人、もうだめぽ
488 :
マロン名無しさん:03/08/18 21:19 ID:hTAcJflv
>>482 【共通点】
・主人公が勇次郎
・相棒がストライダム
・世界中の強敵と闘うため旅をする
この3点だけでパクリと言うなんて、一言でいうと、ひどすぎです。知欠クラスです。
もつお氏が更新してないとか、素人のSSだから、とかそういうのは問題じゃない。
モラルの問題です。もう放浪記さんが書き始めてから10日以上たっている。
人気が出てきたところを狙って、誹謗中傷を浴びせる。
もつお ◆KOjwvN52Y2 さんには「恥ずかしくないのか?」と問いたい。
489 :
パオ ◆w/9ws2V0DU :03/08/18 21:22 ID:J03AgmvZ
申し訳ない。次回で最終回。変更はない。
SS語ろうぜスレを参照にされたし。私は間違っていないと思う。
だが、今度ばかりは本当に嫌になった。
一応、形は付けるつもりだが、中途半端になる事は許して頂きたい。
アカギ対ダービーは、麻雀板かどっかでいつか発表します。
>489
本気ならしかたがないのですが。
でも、今のこのスレの流れを見てそれでもSS職人にとっては、
書く気をそがれる雰囲気があるのですか?
そう感じておられるのなら残念です。
>>489 わざわざ不良の溜まり場にいくような真似するなって・・・しかも、中指を立てながら
バレ「今、パオさんが書くのをやめてしまうかもしれないのに……じっと見ているしか
ないんですか? 書いてくれれば保管するのに……私は……私には何もできないんですか?」
ふら「負けませんよ、パオさんは! これぐらいで負ける訳が……」
バレ「でも……」
ふら「あなたはパオさんを信じられないんですか! ずっと作品を愛読していた職人さんの
底力を……あの人が、応援している読者の前で、屍をさらすような男だと、そえ思って
るんですかっっ!? 私は信じてますっ!」
他職人「そうだパオ……お前がこのまま消え去る訳はない。魔界編感動のフィナーレを読者に、
そして俺たちにも見せてくれ!」
読者ALL「パオオォォ! 負けるなああああぁぁぁぁ!」
え? マジ?
ふら〜りさんってこんなのも書くの?
いや、内容は悪くないんだけど意外だな。
>>489 あのなぁ、一日置いて深呼吸してもう一度落ち着いて考え直せ
たった一度の考え違いで、今までのものをすべてぶち壊す気か?
今までの努力を何だと思ってるんだ。積み重ねてきたものがあるんだろ。
自分で自分の努力を馬鹿にするやつって、結局何もできんような気がするぞ。
やめるのはお前の勝手だが、しばらく時間かけて落ち着いて来い
かなり適当なまとめ
パオ「もつおは私は嫌いだ。ヘドがでる。まあネタとしてみれば面白いがな。ハハハ」
名無し「パオなんでそんなえらそうなんだ?」
名無し2「そこまでもつおとSSレベルかわらんくせに」
名無し3「また病気がでたか」
パオ「前略〜私はコテで責任をもってかきこんでるんだ!名無しなんかに文句を言われたくはない。
なんでコテが好きなことかきこめなくて名無しは自由なんだぼけぇ」
名無し達 色々反論
パオ「まずい寿司くって頭きてんだ。なんだよお前ら?もう嫌だ。マージャン板でダービー・アカギはかく」
その場の勢いでやめるとか言うなよ。アフォにみえる
パオさんはこのスレから動かない方がいい。
絶対いい。
SS書かせればトップクラスなんだから、わざわざ火種を振りまく真似しないほうがいい。
ファンだから、本当に。続けてほしい
(私も深呼吸して)
>>494さんに同意。パオさん、自分で自分の作品の価値を落とす必要は
ないですよ。ちょっとダークな発言をしますが、
「自分が刺し違えるに足る相手かどうか?」
落ち着いて考えてみて下さい。
ライバルとして言わせてもらう。
パオが怒ってるのは一部のアンチパオの名無しに対してだろ?
なぜそいつらに怒ってやめるんだよ。意味がわからん。
お前のSSを楽しみにしてる奴らの方が多いんだ。やめるとかいうなよ
>>489 そこまで思うほどではない
例えば自分の言葉を素直に伝えて
相手に反発を受けたと言う事と同じ。
>SS書かせればトップクラスなんだから、わざわざ火種を振りまく真似しないほうがいい。
分かってるならいい。
パオ殿!パオ殿にやめられては我等が困りまする!
パオ殿あっての我等なのです!
もつおの名は何故ここまで大きくなったか?その無責任さの賜物か?
否、パオ殿がもつおを敵対視し、憎み、罵詈雑言を浴びせつづけたからではないですか!!
パオ殿打倒で一致団結している我等もつおは、所詮烏合の衆。
パオ殿の存在が無くなれば、またもとの荒し集団に逆戻りしてしまう!!
お願いです、パオ殿!
我等の為にも、SSスレ住人の為にも考え直しては下さらんか!?
どうでもいいが、これマロンで一番有名なトリップになったな
麻雀なんていくなよ
>>504 じゃあ名無し全員に謝罪してほしい。
そうしたらいてやるよ。
506 :
マロン名無しさん:03/08/18 21:55 ID:vj8iwWTN
名無しが最強だったってわけか・・・
パオは「戦略的撤退」とあくまで主張しているが
アンチパオだってまともな意見言っているときだってあるんですぜ。
それをすべてダメみたいな言い方はイクナイと思う
パオ騙ってあらしてるやつは何が面白いんだ・・・・・・・・・・
頼むからさぁ、このトリップやめてくれない?
一応まじめな話してるときに誰が何言ってるのかわからん
パオの主張は
「名無しは好き勝手やってるのに、コテはいちいち言うたび難癖をつけられるのは何故? やってらんねー」
って事ですか?
>>510 それは「名無し」でも同じことだろう(w
全員強制コテにする気か?
なんか全てが崩れ去る悪寒
んーなんだ。パオもちゃんと人の文を読んだ方がいい。
わけのわからないこと言う名無しは虫したらいいし
パオ ◆8MsOZy4Mpo
以後放置でお願いします
>510
パオ氏の事を一番心配しているのは
もつおだと言う事を主張しているのです
なぁ、パオさん。俺らの事は別に良いよ
でもあんたの作品の登場人物細かく調べ上げて網羅してくれた
バレさんにはなんとも思わないのか?
結構面倒な作業を黙々とこなしてきて、完成したとなったら
あんたは突然「やめる」という。
本当に無責任じゃないか?バレさんが余りにも可哀想だ
偽もつおの話は聞かんでええよ
俺はもつおスレ結構いってたが、ちょいパオうざかった。
だが確かにパオはいなくなるとさみしい。
大体もつおを自己中馬鹿だと思ってるなら、格下と思って構わなければいいだけのはず。
それをわざわざ出向いて難癖つけて「もつおは職人じゃない」宣言。
それがそもそものパオの間違い。
死んでいいよ。
>>519 結構まともなこと言ってる香具師もいるがな
>>519 そういう排他的な考えはよくありません。
今回の騒動の一因にも、なっているのですから。
だから酒に酔った金沢帰りのSS職人の言う事なんて、真に受けてるんじゃねーよ。
相当イカれたレス書いてたぞ。見れば分かるが。
>>516 パオ=バレだよ。
自分の作品の登場人物を自分で網羅。すごいねー!
バレ哀れw
>>524 ヤムスレみたいなこと言うな。
>>518 の言うことは正しいと思うよ。そういう視点をパオにも持ってほしい。
>>526 もしそれが本当なら、あれだけのSSを書きながらあれだけの
まとめサイトを作り上げたことになる。あなたにできますか?
すごいねー!
530 :
オパ ◆Ts8A71eH.A :03/08/18 22:05 ID:RksG+O2+
>>528 無理。
無理だから今回の騒動がおきた。
あと、早くS討論スレの次スレたてないとここまで荒らされるよ。
>>525 >酒に酔った金沢帰りのSS職人
短文適格表現 ワロタ
532 :
パオ ◆8MsOZy4Mpo :03/08/18 22:06 ID:RksG+O2+
>>529 出来ないよ。
だからこそパオはすごい!
今までいい感じだったのにすぐ荒れますねえ。
バレ氏はこの騒動には関係ありません。
>534
ちがいますよ、鳥をしっかり見てください。
>>528 その前になぜそこでヤムスレが出てくるか解らんのだが
538 :
マロン名無しさん:03/08/18 22:11 ID:A+zNXHfG
536に比べたら、パオ氏は全然荒しでは無い
誰かと比べて嵐かどうかって言うのはおかしいと思う。
そりゃ確かに536は嵐だよ。けどね、536が嵐だからパオが何しても良いのか。
んなわけないだろ。
誰か「SSスレッドについて色々語ろう2」を立ててくれないか?
俺もトライしてみたがダメだった。
この話題はこのスレに大いに関係していると思うが
あくまでパオという職人個人の事なので
この話題でスレを浪費するのは他の職人さんにも悪い。
誰か頼む。
547 :
ふら〜り:03/08/18 22:28 ID:2eBrWrWB
>>544 感謝です。
>>世界さん
ニュードイル、まだまだやってくれそうな……気もするし、あっさり
潰されそうな気もするし。とか言いながらストライダムとU次郎の
じゃれ合いを待ち望む私がいたりして。もはや中毒。
>>ザクさん
め、目まぐるしくというか何と言うか、ずんずん話が重く、かつ大きく
なってきましたねっっ。にしても「ファミコンウォーズ」とは……
そういえば以前、ちらちらとレゲーキャラの名前が出てましたが……
はたしてっ!?
いろんなところで大混乱が起きてるが、ここではいつも通り作品のみにレスさせていただく。
ただ、パオ氏の引退を非常に残念に思ってるという事だけは言っておきます。コテで。
>>世界放浪記
まだパンダほどの強敵じゃなさそうだな、ニュードイル。
ブレストファイアを強化したとか、まだ切り札はありそうだけど。
ただなぁ・・・ドイルって貧弱なイメージが払拭できないから・・・がんばれ、νドイル。
第三十話「オーガの拳」
嵐のような打撃に、ドイルは手も足も出ない。だが、ドイルは笑っている。
なぜかと言うと、ドイルの体毛は全て鋭利な針なのだ。全身これ凶器、毛ですら例外ではない。
ようするに、ドイルの体を殴るだけで、拳は駄目になってしまう。しかし、それは常人の場合。
「こんな針で・・・このオレを止められるとでも思ったかァ!!」
勇次郎は体毛針などモノともしない。この世で最も硬い拳を持つ鬼なのだ。
ガキッ!!!
オーガのアッパー。ドイルの首がすっ飛んだ。密室にごろりと、ドイルの首が転がる。
「壊れたか・・・」
外で見ているストライダムと工場長。
「あっけなかったな・・・。これじゃ、パンダやカンガルーの方がまだ強かったぜ」
「オイオイ、ニュードイルはこれからだよ」
再び密室。転がるドイルの生首。その口が開く。そして・・・
「ミギャアアアアアアアア!!!!!」
ガイアの音量を遥かに上回る絶叫だった。さしもの勇次郎の鼓膜とて、無事では済まない。
ノドまでも凶器。この時点で、外にいたストライダムと工場長は失禁・失神状態。
「チィッッッ」
たまらず勇次郎が生首を踏みつけようとすると、ドイルの体部分が殴りかかってきた。
首がモゲたくらいでは敗けない。ニュードイルの恐怖はここから始まる。
次回「素手と凶器、決着!」
>>549 よっしゃ。分解しても戦い続ける。
その意気ならば期待できるな、ドイル。
自分で言ってて良く分からん
しかし、所詮ドイル………そうだ!メカ柳で……もだめか(´・ω・`)ショボーン
ザクさん ◆8MsOZy4Mpoは偽物ですのであしからず
あと覚悟にはやはり例のセリフを言わして欲しい。
>>552 「覚悟完了」?
言わせるつもりだったが・・・タイミングを逃してしまった。残念。
あと、読み直して気付いたけど
>>世界の敵と戦う事を義務付けられた兵ある
塾長が中国人になってしまったアル
舞台は、再び松田鏡二と松尾象山のいる場所へと戻る。
松田と象山の会話に切れ間が生じた、そのときだった。
「話はもうお済みになりましたか、館長」
巨漢2人の煮えるような気配が充満する中、場違いなほどに涼やかな声が凛として響く。
現れたのは、ひょろりとした長身の男である。まだ若い。年齢は、松田と同じくらいであろう。
濃紺のスーツを、隙なく着こなしている。
切れ長の目に薄い眉。肌は世の女性が羨む程に白く、唇は紅をひいたように紅い。
髪が長い。艶やかな黒髪が、肩まで垂れている。
人形めいて端正な美貌に、如来像のような笑みを絶えず浮かべている。
「なんでえ、姫川かい」
声の主を振り返りもせずに、象山が太い声で言った。
こうして象山と並ぶと、何から何まで正反対な男である。
だが、象山の行く所には、必ずこの男が付き従い、その事に異論を挟む者はいない。
象山の懐刀にして、誰もが認める北辰館のNO.2。それが姫川勉という男である。
「なんだァ〜、このお嬢ちゃんはァ?」
松田の口から出たのは、姫川の外見に対する、小馬鹿にしたような言葉だった。
すると、姫川が半目のまま、松田を見た。
「姫川勉といいます、以後お見知りおきを」
「松田鏡二だ」
「存じています。ご高名はかねがね」
松田が、姫川を見た。強い視線だ。
大抵の者なら、この目を見ただけで心胆が震え上がるだろう。
しかし、姫川。まるで涼風を身に浴びるように、微笑を浮かべたまま小揺るぎもしない。
ほぅ……と、松田の眉がわずかに吊り上がった。
姫川の目が、ふいに松田たちの足下を見た。
そこには片腕を失い、這いつくばった巨漢の黒人……デイソンが転がっている。
その微笑に、変化はない。虫の息になった人間を、姫川は一切表情を変えぬまま見ていた。
静かな目だ。その目が、這いつくばるデイソンと、松田を交互に見た。
「なにか言いたそうなツラだな」
「はい、実は一一」
姫川は一旦言葉を切り、一拍おいて繋げた。
「あなたが、こんな姿になっているのを、急に見たくなってきまして一一」
「なに!?」
微笑のまま、さらりと凄まじいことを言ってのけた。
松田の顔色が変わる。
「あなたと立ち合ってみたいのです。モチロン、今この場でね」
557 :
バレ:03/08/19 00:47 ID:???
辞典のおかしい箇所が幾つかありましたので修正。
あと、無限大トーナメントのエピローグを補完しました。
>放浪記さん
飛び道具を殆ど使わず、機械と言えど自身の肉体で闘おうとする
ドイルに少し萌えますね。
しかし、頭がもげても闘えるという事は、鉄人28号みたいに
誰かが影でこっそり操縦しているのでしょうか?
>ザクさん
468-469の場面転換、こういう回し方は好きです。
しかし、話が次第に壮大になっていきますね。
次回から回想編ですが、以前に名前が出てきたルイージも
出てくるのですよね?
ザクさんの書かれる「SWinベトナム」に激しく期待!
わーい、夜王さんダ〜〜〜ッ!!
いいですね、姫川
キタ!
つうか焦らしますな。焦らし殺すき気ですか。
他の参加者も気になるところだし。
>557
バレさん毎度お疲れ様です
有難や、有難や
夜王氏乙。
面白い。ところで夜王氏って「よるおう」じゃなくて「やおう」って言うんですか?
同名のホスト漫画があったもので。
>>バレさん
いつもご苦労様です。私は今宵、ちょっと暴走してしまってましたが、
バレさんはさすが、大人ですね。見習わねば。
>>世界さん
ドイル、完全にホラーの世界に入ってしまっているような。真剣にコワい
ですよ。吼える生首。……それと、できれば御名前を。私とバレさんが、
それぞれのコダワリで呼んでしまってますよっ。(以前、デキッコナイスの
件でご返答下さった時は「世界」でしたけど)
>>夜王さん
エンジェルズの松田さんでは一度もなかった、「向かい合う二人の、
闘気で陽炎で風景グニャリ」が見えましたっっ。さぁどう燃え上がるのか、
この熱気はこの火花はっっ!
>>パオさん
……。心情的には、「激祝! 大・勝利宣言!!」をしたいです。約一名に。
でも、やめときますね。
また、作品を待ってます。
>>ウザがられるのは覚悟の上で自分語り
こんな時になんですが、遅くとも十日以内に私の環境が激変しますので、
今までみたいにはレスできなくなるかと思います。
でもそれは、私がこのスレの職人さんたちの作品をつまらないと思った、
などということでは決してありませんので。よろしく。
がーん。パオ復帰してもふら〜りさんいなくなるのか。
>562
ふら〜りさん、乙!
また戻ってきてください
565 :
夜王:03/08/19 01:29 ID:???
10日来ないうちに、こんなにスレ進むのか……正直、驚愕。
>パオさん
とりあえず、ホッとしました。ダービー戦、期待してます。
>ふら〜りさん
ふら〜りさんのレスが拝めなくなるのか……ちょっと寂しいですが、
これからもssスレの良心であり続けて下さい。
>放浪記さん
実はファンです。毎回毎回、次はどんな相手が来るのか楽しみで仕方ない。
>>559 すいません、更新遅い上に短くて。
ちなみに、参加者には、かなりあり得ない奴もいます。
>>561 好きな方で読んで下さい。特に読み方は決めてません。
SS書くにあたり、適当に決めたコテですし。
某ホスト漫画は知ってますが、関係ないです。
566 :
バレ:03/08/19 01:46 ID:???
>ふら〜りさん
いや、パオさんが私を「実務的な支え」を言ってくれている以上、
サイトを更新することがバレ流応援になると判断しただけです。
嘘です
実際のところ、突然の事態に思考停止してしまい、レスも何も
出来なかったうちに事態が終息した、というのが事実です。
情けなや。
今回のふら〜りさんの行動、私はとても素晴らしいと思ってます。乙。
環境が変わるとのことですが、機会がありましたら、いつでも覗きに来て下さい。
ではまた。
>夜王さん
うぉぉぉぉぉぉぉ!!
松田 VS 姫川!!
早く見てぇぇぇぇ!!!
…
……
…失礼しました。でも正直な感想です。
567 :
バレ:03/08/19 02:08 ID:???
>パオさん
多分、言いたい事はもっと色々あったでしょうに、ぐっと飲み込んで継続を
決定してくれたことに感謝します。
追記:お寿司は美味しくなかったですか? 夏にも美味しいネタはありますよ。
夏なら貝類、特にあわびなんかが旬ですね。
ここ数年回っている寿司しか食べてない私が言っても説得力ないですね。
何か偉そうな書き方ですね、すみません。
結局なんの謝罪も無しにパオは…いや、いい。
>>568 やめれ!
っつーかふら〜りもふら〜りだよな。
うざいアンチが約一名とかいってたが、もっといるぞ
>>569 しかしそれで、ふら〜りさんを責めるのは筋違いだな
まあ、俺が皆の深層心理を操作したおかげでパオが止めずに済んだわけだが。
>571
サムイ イタイ キモイ
放浪記
>>568 いやあなたの言う通り。
皆様ご迷惑をお掛けしました。作品でお返しいたします。
夜に更新します。だけど明日から仕事何ですよね。
更新速度が落ちるのはご容赦。
>>574 さすがに引いたよ。マジで。
おかしいって普通に考えたらさ
>>575 >>575 すまん。このスレからは出ない。消えるときは何も言わず消える。
色々言いたい事はあるけど、胸に秘めとく。
名無しで語ろうぜスレに書いても多分バレるしね。
しかし黄泉さんも離脱か。寂しいね。
___
<_葱看>
/ i レノノ))) \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人il.゚ ヮ゚ノ人 < めるらんに半角#と好きな文字列入れてみ!
⊂)Yiつ |
⊂<_/:| |
し \_______________
あ、575私ね。
ところでこのスレに麻雀知っている人はどれだけいるのだろう?
まあアカギ対ダービーは基本路線なので書いてもいいと思うが、
麻雀知らない人の方が多そうだしね。
七珍ではポーカーで対決させて、麻雀での対決は別編で書こうかと思ってる。
麻雀だとやたら長くなるし。麻雀板かどっかで番外書いた方が良いかも、と思ってる。
しかし私の雀力は全盛時アカギを100とするとせいぜい50位だからなあ。
___
<_葱看>
/ i レノノ))) \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人il.゚ ヮ゚ノ人 < めるらんに半角#と好きな文字列入れてみ!
⊂)Yiつ |
⊂<_/:| |
し \_______________
>しかし私の雀力は全盛時アカギを100とするとせいぜい50位だからなあ。
桜井章一クラスか?
ところでダービーは、兄でも弟でも負けパターンが出来てしまっているのが、
アカギの敵ではない印象を与えてしまうんだよなぁ・・・
___
<_葱看>
/ i レノノ))) \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人il.゚ ヮ゚ノ人 < めるらんに半角#と好きな文字列入れてみ!
⊂)Yiつ |
⊂<_/:| |
し \_______________
嘘を付いておりました。
まあ、普通のピンのフリーの常勝程度です。(これは本当)
麻雀は普通にデジタルに打てばそこそこ勝つよ。流れとか寝言言ってないで。
でもダービーはアカギの敵じゃないっていうのは同意見なんですよね。
格が違い過ぎる様な気がする。
ま、七珍ではポーカーなどのカード関係にします。麻雀編はまたいつか。
放浪記待ち
584 :
575:03/08/19 12:59 ID:???
>>578 おいおい、どうでもいいけどそれはないだろ?
575はオレだっつーの。何言ってんの?
あきれを通りこして腹が立ってきた。
ごめんごめん、
>>576と間違えた。
では、また夜に。
あと夜王さん、復活ありがとう。
586 :
575:03/08/19 13:02 ID:???
誤爆したかもしれん。
逝って来る
ダービーがアガギに劣っているだと…?
知っているか!
ダービーが弟に劣っているのはスタンド能力だけだということに!
あの弟の読心術を覗けば、イカサマの見抜き等はダービーの方が上なんだッ!
きちんとジョジョを読みやがれ!!
それはダービーが弟に勝っているというだけだろう。
キチンと読めばダービーごときコール宣言すら出来ない
チキンがアカギに勝てる訳は無い。
絶対アンタアカギ四で無いな。全く格がレベルが違い過ぎるぞ。
精神性なら丈太郎よりもずっと上だ。
第一読心術があったらイカサマの見抜きなんぞいらんだろが
例えイエスノーだけでも
まあ福本の漫画だからな。確かにアカギの精神力は異常
承太郎VSアカギだったらどうなのだろう。
スタープラチナで雀牌をすりかえるのだろうか。
ダービー相手でも一枚ぐらいならすりかえれそうだったからな
>>588 馬鹿やろう!
ダービーがコール宣言できなかったのはDIOが絡んでいたからだよ!
アカギもDIOと関わればそりゃあ…。
>>592 俺は588じゃないがお前は絶対アカギ読んでない。
それだけは確信できる。
アカギはDIOに何言われようが張るときゃ張る男。
それ以前にDIOの風下になんか立たない。
読んでみれ。「アカギ」と「天」。例えマージャン知らなくとも。
そしてアカギの言葉(特に「天」17・18巻)に泣け!
594 :
592:03/08/19 15:47 ID:???
いや俺はアカギ持ってるんだが。
まぁ、確かにアカギはDIOにも屈さないな。
多分DIOならアカギを気に入って矢を試すかも。
戦えばアカギはDIOを倒すよ。
あの天才は他を寄せ付けない才能だけでザ・ワールドを会得する。
いきなり30分くらい時を止めれる。
だが自らその能力を封印するだろう、きっと
アカギのスタンド見てみたいな どんなだろ?
>>597 まあ、近距離パワー型ではないな。
恐らく策に策を積み重ねて勝つタイプのスタンド。
ギャンブル要素満載のスタンド。
ラック・マインド
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:なし
人型 接触発動 自由操作型 空間変化系
相手に何秒か触れるとスタンド発動。相手を特殊な空間に呼び込む。
既に三面待ちの手牌からスタートし、麻雀勝負。
アカギに勝つと25%の確率で解放され、アカギは死ぬ。
アカギに負けると25%の確率で廃人になる。
アカギ、あるいは本人に何もおこらなかった場合はまた三面待ちの手牌で勝負する。
これを永遠と続ける。
SSが一本書けそうなネタではあるかもな。
最後まで書けるかどうかが微妙だが
チキン・ラン
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:なし
人型 接触発動 自由操作型 空間変化系
相手に何秒か触れるとスタンド発動。相手を特殊な空間に呼び込む。
既にアクセル全快からスタートし、チキンラン勝負。
アカギに勝つと25%の確率で解放され、アカギは死ぬ。
ブレーキが遅れると25%の確率で廃人になる。
アカギ、あるいは本人に何もおこらなかった場合はまたチキンランで勝負する。
これを永遠と続ける。
アカギは人気あるな。
よく知らん漫画だけど。
ダービーはまぁ曽我クラス程度だろ
第三十一話「素手と凶器、決着!」
生首ドイルは絶叫を連発する。体ドイルはひたすら勇次郎を攻撃する。もはや二対一。
勇次郎の耳から血が流れる。三半規管が完全に破壊されているので、視界もドロドロである。
ザクッ シュパッ ズブッ ザシュッ ビシュッ
体ドイルは、各関節部に設置された刃や、日本刀よりも鋭い爪で、勇次郎を切り刻む。
すると、勇次郎は呼吸を止めた。鬼の無呼吸連撃。
機関銃のようなオーガの連打が、体ドイルを砕いていく。だが、ニュードイルは内臓も凶器。
蛇のように動く腸、20万ボルトの電流を帯電している心臓、刀のような骨、硫酸の血液がお待ちかねだ。
だが、勇次郎の無呼吸連撃は、全てを粉砕した。文字通り、粉々になってしまった。
もはや、残るは絶叫するだけの生首のみ。勝負は見えた。
「ニュードイルよ・・・オメェの敗けだ」
「・・・・・・」
ニュードイルは、ドイルの“敗けなければ最強”の思想もきっちり受け継いでいた。
勇次郎は、その生首を黙って踏み砕いた。だが、脳味噌も凶器・・・。脳味噌の正体、それは爆弾。
ドッグワァァァァアアアアアン!!!!!
その爆発は工場中を巻き込んだ。工場長も、試作中のロボも、施設も、全て吹き飛ばされた・・・。
だが、勇次郎は生きていた。死に際の集中力、鬼の瞬発力、全て駆使して脱出したのだ。
「オイ起きろ、ストライダム。次はガラパゴス諸島だ」
「あ・・・アレ・・・?ドイルは・・・?まぁいい、本場のガラパゴス料理を食えるしな」
次回「イグアナの奇襲」
606 :
世界:03/08/19 20:35 ID:???
一応「世界」で通しますッッッ
すげえ・・パンダを超える強敵だったな、乙
地味に頑丈素トライダム
ストライダムはどうやって(ry
本場のガラパゴス料理とは一体!?
第三十二話「イグアナの奇襲」
ガラパゴス諸島に到着した勇次郎とストライダム。
「ガラパゴス諸島か・・・ダーウィンで有名だな」
「いい芳香がしやがるぜ・・・美味そうなニオイがよ・・・」
「ダーウィンと言ったら進化論だな、ユージロー」
「よし、行くぜ。ストライダム」
「私のダーウィン話は無視か。それでこそ地上最強の生物だな」
雑談をしていると、突如地中からイグアナが襲ってきた。
「な・・・ッ」
「トカゲッッッ」
勇次郎はイグアナへパンチを繰り出した。しかし、それは避けられた。なかなか素早い。
そして、イグアナは巨大な尻尾で勇次郎に足払いをかけた。バランスを崩す勇次郎。
「甘いわッ」
だが、勇次郎は踏みとどまった。逆に、イグアナの尻尾を掴む。
そして、片手で振り回した。地面へと叩きつける。大きくバウンドするイグアナ。
更なる追い討ち。勇次郎が下段突きを敢行する。
イグアナの頭は砕け散り、巨大な死体だけが残った。
「で・・・ストライダムよ」
「何だよ?」
「ダーウィンがどうしたって?」
「カメ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
勇次郎の背後には、3メートル程のゾウガメがいた。しかもそのカメは、イグアナの死体を丸呑みにしてしまった。
次回「鉄壁!ガラパゴスゾウガメ」
毎日ご苦労様です。
パオが引退した今、あなただけが頼りです。
はやっ
次回こそはガラパゴス料理出てくるのか!?
本当に早いな。1985のいない今、板最速は君のものだ
早漏。
第三十三話「鉄壁!ガラパゴスゾウガメ」
勇次郎が突進した。そして、カメの甲羅に豪打を浴びせる。鈍い音が響く。
だが、甲羅はビクともしない。
「ほう・・・」
しかも、カメは甲羅に閉じこもって動かない。長期戦を狙っているらしい。
「ならば、出してやろうッッ」
嵐のような猛獣の連撃。鉄壁を誇った甲羅も、遂に砕け散った。だが、中のカメは生きていた。
甲羅が無くなったゾウガメ。何をするかと思えば、忽然と姿を消した。
パパパパパパパァァァン!!!!!
音速を超えた音を響かせながら、マッハで移動するゾウガメ。
重い甲羅が壊されたコトにより、本来のスピードを取り戻したのだ。そして、四方八方から勇次郎を攻撃する。
「今まで闘った中でも最速・・・気に入ったッッッ」
パパパパパパパァァァン!!!!!
ゾウガメが移動するたびに、この音が響き渡る。もはや、ストライダムは見る事すら出来ない。
だが、勇次郎には見えていた。そして、ゾウガメが背後に回る。強烈な裏拳!!
甲羅がないゾウガメは、一撃で砕け散った。速度は凄まじいが、耐久力は低かったのだ。
「スピードだけか・・・所詮カメだな」
「全く見えなかった・・・。で、次はドコだ?」
「次は米国だ。FBIがオイシそうな話を持ちかけてきやがった」
次回「トリプルJの脅威」
マッハ亀かよw 藁他ww
次の敵は読めないな
更新もマッハ。
つーか、ガラパゴス料理はどうしたw
素トライダムが勝手に期待してただけだろw
まぁ、放浪記勇次郎の優しさなら何か調理してくれるかもしれんが
ガラパゴス料理・・・
海イグアナ丼とか、だったのかなぁ
嫁にいびられまくった姑が精神に変調をきたして、「ハイハイここが私の
家ですよ」と言って庭の犬小屋に閉じこもる風景がよく見られる。
ドッポリアというのは、要はあれである。神心会を義理の息子に乗っ取られ
居場所を失くした愚地独歩が、中国遠征中の刃牙家に忍び込んで寝泊りを
おっ始めた。それだけの話である。
ところが、冗談半分で電柱に貼り付けた同居人募集の貼り紙に希望者が殺到。
庭なし、風呂なし、ティッシュの山と、向かうところ敵なしのボロ小屋に
長蛇の列がとぐろを巻いた。これに気をよくした独歩は周辺の土地を買収して
門戸を開放、「神の国・ドッポリア」と命名した。一大帝国の誕生である。
国の礎は人、と世に言う。噂を聞きつけたホームレスやカルチャークラブと
勘違いした主婦連が、連日ドッポリアに詰めかける。街は賑わい、裏の池では
清水国明がブラックバス釣りに興ずる。人口も100万人を突破した。
独歩はしかし、現状に甘んじない。さらなる版図拡大を目論み、世界制覇の
足掛かりとして神心会に狙いをつけた。独歩自身が裸一貫から叩き上げた
神心会だが、息子の克己による解任決議案に幹部が満場一致で賛成!
その場で代表の肩書きを外された独歩は、リュックとおむすび1個を持たされて
窓から放り投げられた。克己体制となった神心会は、その後事業内容を転々とさせ
現在は探偵事務所として100万の門下生を養っている。
独歩だって刃牙に対して同じ仕打ちをしているのだが、刃牙にだったらいい。
人間のクズだから。しかし、神たる独歩様をないがしろにした克己は許さん!
俺の空手とお前の探偵術、どっちが上が白黒ハッキリさせてやる。ていうか
空手やれよ!バカか!
意気軒昂の独歩だが、一つ問題がある。人材不足である。
独歩親衛隊の一翼を担っていた夏恵が、ドッポリーナの愛称を嫌がって嫌がって
逃亡。本部以蔵は健在だが、ホームレスならではの栄養失調と寄る年波で
いつくたばってもおかしくはない。ここはどうしても、一個隊を任せられる
有能な戦士が2〜3人は欲しい。電撃解任はもうこりごりなので、できれば
経営的な脳みそがあんまりない奴がいい。
以上の条件にぴったりの男が、中国にいた!独歩自身が、即日現地へ飛んでいった。
男の名は、ヤムチャ。
おっ、ヤクバレ復活か
しかもドッポリアかよ!
楽しみ、ガンガレ
VSさん復活だ
ヤムチャ!
つうか、マジで神心会は探偵業やってけるだろうな。
「逐一把握してまっせ」だし。
薬度120%のヤムチャが出るんか。新感覚。
>>467-469辺りが前回。
暗く、じっとりと湿った空気の漂う洞窟の中に、彼はいた。
耳に入る音といえば、遠くから微かに反響して伝わってくる蝙蝠のはばたきと自身の吐息だけである。
(いや、それだけじゃないみたいだ。)
―――ペラ……カー……スペ……ンカー……
ここではない、どこか遠くから自分を呼ぶ声。恐怖心から生み出された幻聴か。それとも。
彼の視線は足元より2m先に落ちている赤い鍵に釘付けになっている。この洞窟、遺跡に設置された
同色の門を開けるのに必要な鍵。これさえ手に入れば、巨万の富が手に入るはずなのだ。
が、彼はその鍵に手を出すことが出来ない。なぜならば……
足元から鍵の落ちている地面までの2m、ここに深さ50cm程度の窪みが出来ているからだ。当然、
窪みに降り、鍵のある地点まで歩けばいいだけの問題にすぎない。……常人であれば。
彼にはそれが叶わないのだ。彼はこの深さを落ちれば確実に絶命してしまうし、そもそも下り坂で少し
飛び跳ねようとするだけでも命を落としてしまう。蝙蝠の糞が頭に落ちればヘルメットを被っていても
頭蓋が割れるし、地面から噴出す天然ガスに触れようとすれば、あっというまに体は吹き飛ぶ。
悔しかった。生来の虚弱体質さえなければ
―――スペ……ンカー……ラン……
幼い頃から憧れていた冒険家に、立派な男になれていたというのに。こんな鍵さえ取れ……
「起きろ。スペランカー一等兵」
肩を揺らし耳元でささやくリンク軍曹に、スペランカーは夢世界の洞窟から引き上げられた。
途端、スペランカーの心臓が締め付けられ、脂汗がぽつぽつと吹き上がる。一気に目が覚めた。
(やば……今……)
「マリオ大尉が作戦の説明をしてるって時に眠れるなんて、どういう神経してるんだい」
リンクは微笑みながらぼそりと漏らした。マリオの耳に届かないように。リンク軍曹の服装は上下とも
緑の麻の服に緑の三角帽子、首にはまるっきり場違いなオカリナと、とてもじゃないが現在ベトナム行き
の輸送機に乗っている兵隊のものとは見えない。
とはいえ、他のメンバーもほとんど似たような格好だ。この部隊の隊長、マリオ大尉にしても水道管
工事夫のそれであるし、大尉の弟であるルイージ曹長は大尉と色違いのペアルック。スペランカーは
照明の付いた黄色い作業用ヘルメットを被っているし、カラテカに至っては空手着そのものを着ている。
ただ一人、メトロイド撃滅作戦に参加したサムス少尉だけが戦闘向けの格好、橙のチタニウム合金製
バトルスーツに身を包んでいる。
スペランカーは地面に広げられた地図に目を向けた。地図の一点を指しているマリオ大尉は、幸運にも
彼の居眠りに気付いていない様子だったし、気付いていても関心はまるで無いようだった。
「……この地点で試験運用中の機動兵器、ザクT三体が破壊されてるのが発見された。残る一体は
無傷であったが、120m北上した地点でパイロットの死体が確認されている。この情報を受け、空軍が
この周辺地域一帯に絨毯爆撃を行い、さらには第23歩兵師団も派遣されたが北ベトナム兵の死体は
一体たりとも発見されなかったらしい」
マリオ大尉が話をしているのは、最近ベトナムの一画で問題になっている謎の襲撃事件についてで
ある。明らかに敵の部隊が攻撃を仕掛けている様子が無いにもかかわらず、米軍の部隊が次々と
何者かに襲われ、三日前には第24歩兵師団大隊の壊滅さえも確認された。
―――個人による襲撃だ。マリオ大尉はこう言う。信じられない話ではあるが。しかし、スペランカーは
知らないのだ。今、ベトナムには個人で大国の軍事力に匹敵する力を持つ怪物がいるということを。
「何度もベトナムに来てる隊員には察しがついてるだろう。これは『オーガ』の仕業だ」
「……『オーガ』って、誰ですか?」
スペランカーはリンクだけに聞こえるようにつぶやいた。自分だけ知らないというのは気分が良くない。
「ベトナムで伝説になってる敵兵の事だ。貴様は初の前線だから知らんだろうがな」
が、答えたのはマリオ大尉であった。恐ろしいほど、地獄耳。
「全員よく噛みしめておけ。我等『ファミコンウォーズ』がたかだか個人を倒すためだけに派遣されたと
いう、この事実を。『オーガ』を舐めるな。奴は間違いなく、ジャングル最強の生物だろう!」
第三十四話「トリプルJの脅威」
FBI本部。勇次郎とストライダムがやって来ていた。FBI長官・バート・アレン氏が物々しく語る。
「実は、最近米国に“トリプルJ”なる犯罪者が現れ、ほとほと困っているのだ。
各州を暴れまわり、犠牲者は既に数百万人・・・。しかも、相手はたった三人なのだよ」
「なかなかウマそうな奴らじゃねェか。で、三人ってのは?」
「それについては、犯罪心理学者のジム教授に話していただこう。お願いします」
ジム教授。スペックに潜水艦で殺されたはずだが、最新医療のおかげで一命を取り留めていたのだ。
「三人のうち、二人まではワカっている。ジェフ・マークソンと、ジャック・リー・ビオンデだ」
「ジェフはアンチェインに殺され、ジャックは老衰で死んだはずではッッ!?」
「どうやら、残りの一人が蘇生させたらしいのだ」
「そんな・・・」
ストライダムも困惑する。まさか、死人を生き返らせるなんて。
「ミスターハンマ。恥を承知でお願いしたい。この“トリプルJ”を倒してくれ!!」
「いいぜ・・・。ただし、好きにやらせてもらうがな」
「奴らは神出鬼没だ。今回の件は、彼らと協力して行ってくれ」
そこに現れたのは、オリバと園田警視正。実は、オリバも園田を相棒に、世界中の犯罪者を狩っているのだ。
「よォ、オーガ。まァ、アンタが出るまでもないが、既に数百万人殺されているのでね」
「クックック・・・こんな獲物、独り占めはさせねェよ」
勇次郎とオリバは、犯罪者の動向を知るべく、別室へと入っていった。
「お互い大変ですなァ・・・ミスターソノダ」
「いやいや、そちらこそ・・・」
ストライダムと園田は意気投合していた。
次回「復讐のポリス」
ファミコンウォーズ対オーガですか。
どんな戦闘になるか想像がつかない・・・
楽しみです。
ストライダムと園田ってポスト同じだよね
うおっ
様々な職人さんがSS投下!
盛り上がってますな
放浪記はよく昼にもがんばってうpしてるけどね。
あ、唐突に三人目の「J」が分かった気がする。多分彼か・・・
チェン?
ブラック
じゃない?
マイケル?
ジェフとジャックって誰よ?
射精していたおっさん
三人目のJは彼しかいないだろう
z
第三十五話「復讐のポリス」
「街中で、ジェフとジャックが暴れ回っていますッッッ」
その知らせを聞き、立ち上がるオリバ。暑苦しくも、爽やかな笑顔は相変わらずだ。
「ジェフは私に任せてもらおう。彼とはチョット縁があってね」
そして、オリバとジェフ。三度目の対峙である。
「今度こそ・・・キミを殺す」
「ワインも詰めすぎるとダメになる。ジェフ、キミの事だよ」
「ほざけッッ」
ジェフはバズーカを取り出し、街中にもかかわらずぶっ放した。見事にオリバに命中した。
ドッゴォォォォォン!!!!!
だが、オリバは焼け焦げたものの、生きていた。
「バズーカじゃ私を獲れんよ。大型の戦車が、バズーカでは歯が立たないようにね」
「知っていたさ」
ジェフは青龍刀を取り出した。どうやら、ジェフの切り札はこれらしい。
「ハハ、ドラゴンソードとは」
「死ねオリバッッッ」
渾身の力を込めて刀を振るが、オリバにあっさり受け止められた。冷や汗をかくジェフ。
「アバヨ」
オリバの拳が、ジェフの胸にめり込んだ。ジェフは数十メートル吹き飛び、そのまま絶命した。
「流石にバズーカは効いたぜ・・・。少し休むかな・・・」
次回「三人目のJ」
サムス少尉が勇次郎に犯られそうで怖いぜ。シィィィット!!
結局奴は来なかったか。でもVSさんの新シリーズ嬉しい。
しかしこのネタをヤムスレでやらない所が大人だな。他を圧倒してしまうから。
646 :
バレ:03/08/20 17:17 ID:???
辞典を6スレ600番まで対応させました。
>世界さん(私もこう呼ばせて頂きます)
意気投合している園田とスト(略。何かこの後に居酒屋で
お互い愚痴ってそうですね。
ところで3人目のJって‥やはりアレでしょうか?
>ザクさん
スペランカーの回想、面白すぎです。
当時やり込んでいただけに、情景が目に浮かぶ目に浮かぶ。
彼らがとのようなチームプレイでオーガと闘りあうのか、
私には想像もつかない。
それだけに激しく続きを期待しています。
(急かしている訳じゃないですよ、多分)
>VS師
個人的には一番嬉しい方の復活です!
独歩とヤムチャのカップリング、どうなるか楽しみです。
ジーク・ドッポリア!
>645
他スレを貶めるのやめろ
バレさんこそ本物の職人だ。
バレはVSマンセーなんだな。VSだけ「師」になってるし。
パオ引退騒動の時に何もしなかったのも、バレにとってはパオや
他の職人は眼中にないからだろう。管理人としては不適格じゃないのか?
とか言ってみるテスト。
>>649 四六時中2ちゃんねるにいるのは廃人だけです。
>>649 つうかさバレさんはギャグ主体だから
VSさんを師匠のような感じで受けとめているんじゃなかろうか。
別にそのくらい良いんじゃない。
>>651 そんな感じの意見に同意。
気にするこたないだろ
荒らしはスルー。バキスレでもヤムスレでも。
基本ですよ。
第三十六話「三人目のJ」
その頃、オーガはジャック・リー・ビオンデと対峙していた。次々に金貨や宝剣を投げ付けるビオンデ。
しかし、全く通用しない。全て捌かれてしまう。
「な、ナゼだ!?私の宝が通用しないッッッ」
「とんだ期待外れだぜ・・・」
勇次郎の踵落としで、ビオンデは一瞬にして葬り去られた。
FBI本部。ストライダムと園田は、コーヒーを飲みながら談笑していた。
「ハハハ、ゾウに踏まれたんですか?」
「えェ・・・死ぬかと思いましたよ」
そこへ、ジム教授がやって来る。
「お二人とも、朗報です。勇次郎氏とオリバ氏が、ジェフ、ジャック両名を倒しました」
「流石、ビッグネームだな・・・。だが、残りのJとは誰だろう?」
「さァ・・・私は園田盛男だから、違いますよ」
「僕だったりして・・・」
突然のジム教授の発言に、驚く二人。
「ま、まさか・・・」
「全く、せっかく蘇らせてやったのに・・・役立たず共が」
「蘇らせてやっただと!?」
「僕は脳味噌が飛び散っていたんですよ?いくら米国の最新医療でも蘇生できるワケがないだろ。
ある方に蘇らせてもらったんだよ。そして、その方法を教えてもらい、実行した・・・」
「許さんッッ 日本警察の威信に懸けて、オマエをこの場で逮捕する!!」
「よく言った、ミスターソノダ。私も協力しよう」
次回「ストライダムと園田、二人の死闘」
全然おもしろくない。
すごく面白いと思う。こういうのは続けて読まないとわからない。
また〜り推奨です。
速さだけじゃなく、質もよくしろよクズ。
荒らしは放っておけよ 放浪記
有名になってきたという事だ 気にする事なく今後も頼む
俺は続きを読みたい
>>659 どうみても同一人物ですからね、さっきから。
放浪記さんのファンは一杯います。頑張れ。
出来ればこのペースを維持してほしいな。
来るかどうかもわからない長編書かれるより、確実に書かれる方が安心して楽しめる。
あっちにもこっちにもいるんだな、叩きで自分の存在意義を確認する奴。
いいぞ放浪記。ていうか名無しで感想レスくれてありがとう
662 :
655:03/08/20 21:06 ID:???
俺は
>>658じゃないよーん! プフ!
事実、読み続けてもおもしろくならないんだからしょうがない。
>>662 じゃあ読まなきゃいいだろ。
俺も世界放浪記は全然おもしろくないが、そういう場合はレスをしないことにしている。
早く氏ねばいいのに。
気にするなよ、放浪記。
面白いと思ってる人間は確実にここにいる。
中傷しか書き込み出来ない、心貧しいやつにきれるなよ。
むしろ可哀想と思え。ファンは沢山いるから。
早いだけで中身がない。
これって典型的な早漏だよな。
誰とは言わないけど。
じゃあ、夜王は遅漏か・・・
エッチなのは行けないと思います>>ALL
むしろエッチ推奨。
つか、文章力やら物語の構成力やら気にして読まない俺としては
コンスタンスに掲載されている放浪記が一番面白い。
勢いだけで十分楽しめる。
ちなみに俺は早漏。
相手にするなって。
飽きたら荒らしは消えるから。
はっきり言ってやった方が本人の為になることもあるのに・・・。
なんか可哀想。
>>672 だ か ら 俺達は放浪記が面白いんだよ
分からないなら分からないでいい。
下らない事を書き込むな
もつおスレを荒らしまくったしっぺ返しがきたな。
パオ信者どもよ(w このスレも荒らされて終わりぽ
ヤムスレの住人だと思うが。
どっちにしろもうやめろ。何が楽しいのか知らないが。
これだからヤムスレの人間は。
低俗は罪だな。
お前らSSを語ろうスレでやれよ
もうこの話題終了な。職人が来にくくなる。
>バレさん
ども、恐縮です。
ちょっと意図するところがあってヤムチャの引きにしたのですが
あとの展開をなんも考えておりません。さー、どうしよ。
ところで、何をやろうとしておったのかというと、
>しかしこのネタをヤムスレでやらない所が大人だな。
うわあああああ。
VSさんキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
神職人が降臨すると場が盛り上がる。この嫌な雰囲気を吹き飛ばして下さいや。
あとパオさんと外伝さんも。バキスレ3神。
>>679 展開なんて案外どうにかなるものですよ。
頑張ってください
そろそろレスに時間差が生じてますがご勘弁を。
にしても、あちらこちらで新展開してますね。新しい時代のうねりかっ?
>>世界さん
>「スピードだけか・・・所詮カメだな」
亀に向かって言うセリフか、それはっっ! と突っ込んでみる。しかし
咬合力博士の時もそうでしたが、世界さんはつくづく、いろんなところ
から掻き集めてこられますね〜。
で、遂に次回は我が萌えキャラ・ストライダムが戦うっ!?
>>620 そうですね〜♪
>>ザクさん
「あの」スペランカーがどうやって、リンクやサムスに混じって戦える
のか、見ものですな。きっちり本物並の弱さみたいですし。知る人ぞ知る、
逆勇次郎ともいうべき地上最弱の生物、スペランカーの戦いやいかに。
しかし……レゲーキャラのバトル、ですか……うぅ古傷が。
>>VSさん
ザクさんと同じく、神心会は超ウルトラスーパー探偵組織だと私も思います。
忠誠心も高いですしねぇ。というか、探偵業に行き着くまでにどう「点々と」
したのか? 彼らのあの能力&組織力を、他にどんな業種で活かそうとした
のかっ? そしてそんな彼らが、あのヤムチャとぶつかるのかっっ?
展開、期待してますよぉ〜♪
>>バレさん
毎度ご苦労様でございます。大変でしょうが、今やこのスレを支えて
おられる重要な支柱の一角。頑張って下さい!
>>それにしても
パオさ〜ん、外伝さ〜ん?
ザクの話は漫画SSじゃなくなってきつつあるな
勇次郎がいなきゃ完全にな。
まぁ、今のこのスレでは結構なんでもありになってるっぽいし、いいか。
第三十七話「園田とストライダム、二人の死闘」
警官と軍人を目の前にして、なぜか余裕のジム教授。
「僕はカラテのブラックベルトだぜ?キミたちに僕をタイホできると思ってるのかい?」
だが、ストライダムと園田とて、負けてはいない。
「私も軍人のはしくれだ。格闘技くらいワケはない」
「これでも、私は柔道の黒帯なんでね」
ジムが突っかける。狙いは園田。上・中・下段を使い分けた見事なコンビネーションで、園田はあっさり倒された。
次はストライダム。パンチで応戦するも全て避けられ、ジムの中段蹴りを水月にマトモに受けてしまった。
地面に這いつくばる二人。ジムは残心、その割に顔はニヤニヤ笑っているが。
「じゅ、柔道が通用しないッッッ」
「つ、強い・・・」
「オイオイ、もうギブアップかい?」
「連携しかないな・・・ミスターソノダ」
「そうですな・・・」
ストライダムが葉巻を投げ付ける。一瞬だが、ジムの注意がそれた。すかさず、園田が腕を取り、豪快な一本背負い。
園田は、そのまま寝技をかけようとする。だが、ジムも必死に抵抗する。そこへ、ストライダムが跳んだッッッ
ストライダムがジムの顔を踏みつけた。ハンサムな顔も、歯が折れて台無しになってしまった。
もう気絶しているが、園田は前固めで押え込み、手錠をかけた。
「やったな、ミスターソノダ!いや、マイフレンド!!」
「ストライダムさん、今日は飲みましょうッッッ」
トリプルJ、壊滅。
しかし、真なる巨悪が動き出す・・・。
次回「腐った料理」
あら。てっきりBJ登場かと思ってたが・・・
ヤムスレじゃあんま反響ないな>ドッポリア
>>688 1話目が何処にあるかわからないからだと思う。
空手黒帯。軍人。柔道黒帯。
こいつらも決して弱くはないんだよな、そういえば。
ていうか久々に人間バトルが読めて新鮮だった。今まで一撃必死の敵がほとんどだったしね。
やっぱ園田とストライダムは気が合うなw 原作でも接点があったら良かったのに。
汗で衣服が肌にはり付き、ヘルメットの中は蒸されて頭が煮えそうに暑い。
輸送機から降りたスペランカー一等兵を歓迎したのはジャングルの蒸せるような熱気だった。
ただひたすら、暑い。隣に立つリンク軍曹も胸元を掴み持ち上げ、パタパタと仰いでいる。
スペランカーは無骨な戦闘スーツに身を包むサムス少尉にちらりと目をやった。熱くないのだろうか?
さらに辺りを見回すと、輸送機の他にこの部隊のものである戦闘機が何機か目に付いた。
ロケットパンチを備えたツインビーと、レーザー砲を装備したグラディウスである。
『ファミコンウォーズ』を乗せた輸送機が着陸したのは、先の爆撃により円形に森林が焼き払われた
広場である。この地点を中心に『オーガ』捜索の任に当たるのである。
が、マリオ大尉――はちきれんばかりの筋肉を作業着の下に押し込めている――は右手に通信機を
持ち、司令部からの指示を受けている様子であった。
また何か任務があるのだろうか?スペランカーが大尉の会話を盗み聞きしようと耳をそばだてた、
ちょうどその時。マリオは通信を切り、隊員全員の方へ向き直った。
「『オーガ』捜索の前に、また新たな任務が入った。ここより3km程南下した地点で、第23歩兵師団の
第3小隊が北ベトナム兵と交戦を始めたらしい。情けないことに、苦戦しておるそうだ。我々はこれを
支援するようとの事だ。」
「作戦はどのように展開します?マリオ大尉」
サムス少尉の声が、戦闘ジャケットを通じて機械的な音を発する。
「うむ。第3小隊は地図の……ここ。ここにある教会の廃墟にて不意打ちにあったらしい」
マリオは地図を広げ、皆に見せるように左手に持った。
「まずはツインビー、グラディウスの二機が空爆を行い、敵の大方を焼き払う。敵はおそらく、この道を
退路とするだろう。カラテカ曹長の特攻部隊は退路を塞げ。我々本隊と挟み撃ちを仕掛けるぞ」
ファミコンウォーズは着陸地点より南の戦闘区域を目指し、特攻部隊は南東へ廻り、スペランカー
一等兵を含む本隊は西南へ廻って、東西から挟み撃ちを仕掛ける作戦に出た。
とはいえ草木が生い茂り、人の通れる道など存在しないジャングルである。部隊の中でも下級の隊員、
つまりスペランカー一等兵が先頭に立ち、絡みつく蔓草を伐採する任を命じられた。
「こんな仕事をさせられるために……軍隊なんかに入ったんじゃあ……」
鉈で蔓を断ち切るたびに草の葉が鋭く肌を切り裂き、汗が傷に染み、体力と呼吸が奪われる。
即時的なものとはいえ、密林にゼロから道を築くという行為は多大な労力を要する作業であった。
本隊は50m後方から呼吸も、気配さえも殺してついてくる。一方、スペランカーは息も絶え絶えに、
正に死ぬ思いで草を刈っている。こんなに体力を消耗しては、本当に死にかねない。
―――不公平だ。何で僕だけが……
「そもそも気配消してたって、僕がこんなにうるさく先頭を歩いてれば何の意味も無いじゃないか!」
「その通りだな」
頭上から声が聞こえた。密林の中に心地よく透る、女の声。
スペランカーがぎょっとして見上げると、木の枝にサムス少尉が立っていた。
少尉はヘルメットを脱いでおり、栗色の髪があふれて肩にかかっている。そして、その顔。
眉は細長く線の様にすっと流れ、瞳にはサファイアが宿り輝かしく光っている。唇には鮮やかな紅が
引かれ、しかしほんのり紅い頬を見ると、どことなく幼さが残っているように見えなくも無い。
スペランカーは思わず見惚れ、作業の手を休めてしまった。ヘルメットの下に、こんな……
「作業を止めるな。私も手伝う」
サムス少尉がすぐ脇に飛び降り、スペランカーはふと我に返った。―――愚痴を聞かれてしまった。
スペランカーは平静を装い、サムスに尋ねた。「何故わざわざ少尉が前に出てくるんです?」
「今、お前も言っただろう。経験も体力も無い素人だけに先頭を任せるわけにはいかんのだ。マリオ
大尉に申し出て、前に出させてもらった」
サムスは進路に目を向けたまま答えた。そして左腕を前に突き出すと拳の部分が発射口に変化し、
そこから一瞬光が奔る。直後、進行方向の草木は焼き払われていた。
「こんな便利なものがあるのに、僕に草刈をやらせてたんですか」
スペランカーは口に出していた。へとへとになる程疲れていたのだから、不満の一つや二つ言いたい。
「私の命令ではない。不満ならマリオ大尉に言え」
言えるわけ無いでしょ、あんな怖そうな人に。スペランカーは子供っぽく頬を膨らませた。
「何の為にこの部隊に入ったんだ?」
並んで歩き始めてからしばらくして、サムス少尉は唐突に質問を口にした。「何ですって?」
「先程、草刈をやるためにここに入ったわけじゃないと言っていただろう。では、何の為に入ったのだ?」
答え辛かった。決して邪な目的ではないし、隠さなければならないものでもないのだが、人様に堂々と
言える様なことでもないのだ。常人、スペランカーのような特異体質を持たない人間にしてみれば、
些細な、ささやかな願いなのである。とても人に語れるようなものではない。
「それは……ちょっと……何て言うか……」
「答え辛いなら答えなくてもよい。だが、何か目標を持ってここへ来たのだろう?」
サムスはスペランカーの方を向かず、前方にレーザーを照射しながら答えた。微笑んだように、見えた。
「良いことだ。自分で目的を持って闘うという事は。私は……私はな……」
言いかけた、その時。突然サムスはスペランカーを押し倒し、自身は空に向かって銃口を向けた。
流れ弾、巨大なミサイルだ。戦闘領域に近づいているのか。サムスは素早くヘルメットを被り、スペ
ランカーをミサイルから守る位置に立つと、レーザーでミサイルの中心、信管を正確に貫いた。
瞬間、大爆発が起こり、焼けた鉄の破片が周囲一体に豪雨となって降り注ぐ。
が、バトルスーツで身を包むサムスも、その影に倒れるスペランカーも無傷で済んだ。少尉はすぐさま
後方に合図を出し、戦闘が迫っていることを告げる。そして、倒れたスペランカーに向き直り、叫んだ。
「立て、スペランカー一等兵!戦闘だ!」
……返事がない。スペランカーは倒れたままぴくりとも動かない。ミサイルの被害は受けていないはず。
「スペランカー一等兵!」
サムスはスペランカーを強引に起き上がらせようとした。が、その感触!……これは……
「スペランカー一等兵……死んでる」
サムス少尉は呆然とした。……何故……何故死んでしまったんだ……。
ザク氏乙。
そしてアゲッ!
P・S.VSさんはここで連載して下さい。ここの宝の1人ですから。
スぺランカー無惨w まさかサムスに殺されるとは
それにしても、サムスの描写に萌え
697 :
バレ:03/08/21 20:32 ID:???
柳外伝の序盤を補完しました。(第3スレに収録された部分まで)
>ザクさん
スペランカーいきなり死亡ですか!? まあ、段差で死ぬ奴ですからねえ。
サムスの気持ちや如何に?
>世界さん
3人目のJてっきりジャガッタかと予想していたのですが、外れちゃいました。
今回は園田、ストライダムのコンビネーションが映えてました。
そしてそのまま飲みに行って親睦を深める二人、いいですねえ。
オーガは食い足りなかったようですが、きっと次の巨悪が彼を満足させてくれるでしょう。
>VS師
第二話はヤムスレに書かれたのですね。何も考えずに
向こうに1話目のアドレスを掲載した件についてはお詫びします。
バレさん乙 柳編は一番好きだから一気に読めると嬉しいです
あと登場人物辞典で聞仲がマ行に入ってるけど”ぶんちゅう”なのでハ行だとおもうよ
>>697 ジャガッタかよw
ブラックジャックかと思ってたが。バキキャラじゃないけど、医者だし。
ヤムスレ見たが、そんなに気にすることないと思う。
一部の過激派は反応するかもしれんが、両スレの架け橋になろうとしたその心意気
はみんな理解してくれるだろうし。
うううううううううおおおおおおおおおおお
クッキー残ってた。無様
>>698 原作(小説ね)読みだと「もんちゅう」らしい。
検索したらそっちがかかったんじゃない?
702 :
バレ:03/08/21 20:57 ID:???
すいません、原作しか読んだことが無い為、「もんちゅう」だとばかり
思っていました。マンガの方では「ぶんちゅう」なのですか?
ここはマロン板ですので、漫画の読みを優先させます。
>698
今夜中に対応します。
703 :
バレ:03/08/21 21:07 ID:???
>>バレさん
新撰組の話とかもそのうちまとめていただけるんでしょうか?
705 :
バレ:03/08/21 21:31 ID:???
もちろんその予定ですが、現在古い作品から順に補完していますので、
新撰組の補完は少し先になります。
(順から行くと夜王さんのSSの方が先になりますので、その次辺りになります)
更新が遅い為、他の方々も不満をもっておられるでしょうが、ご容赦ください。
仕事人だなあ、バレさんはw
いや凄い感謝してる。いつもありがとうございます。
ところで次スレはどれくらいのタイミングで立てるのですかね?
800位が妥当かな?
第三十八話「腐った料理」
パソコンの画面に向かって、キーボードを打ち込む老博士。こめかみには、大きな傷が残っている。
「“トリプルJ”は役立ってくれた・・・。様々な格闘士のデータが取れた・・・」
この博士の名前はジョン。ジャックの暴走を恐れ、銃で自殺を図った男。しかし、死ねなかった。
それどころか、臨死体験を経て知ってしまったのだ。禁断の“人体蘇生法”を。
「ジジィ・・・。楽しそうじゃねェか」
博士の部屋に入ってきたのは、範馬勇次郎。勇次郎の強者を求める巨凶の血が、ここへ足を運ばせたのだ。
「キサマは・・・あの時ワシが見た、鬼!!」
「あぁ?」
「キサマを夢見て、ワシの研究が始まった。そして、今キサマを超えるッッッ」
立ち上がったジョンの肉体は、驚くべきものであった。ウエストは、屋久島にある巨木の幹ほどもある。
しかも、人体蘇生法を施しているため、何度でも蘇るのだ。まさにフランケンシュタイン!
「一度死に掛けたくらいで、生命を知り尽くしたつもりか・・・?」
「な、何だとッッッ」
「虚飾にまみれた知識、経験、肉体、生命・・・喰らう価値もねェ・・・」
不味そうな料理を見るような目で、勇次郎はジョンに背を向けた。
「あ、あ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
ジョン、ショック死。他人に壊されても蘇生出来るが、自ら死を選んでしまったのだ。もはや、生き返る事はないだろう。
FBI本部に戻ってきた勇次郎。何をしていたか知ってるのは、オリバだけだ。
「おおユージロー、どこ行ってたんだ?」
「ウマそうなメシを見つけたんだが、腐ってやがった・・・。それだけだ」
「ハッハッハ、それは災難だったな。私など、あのジムを倒したんだぞ?いやぁ、見せたかったよ」
次回「新たなる旅立ち、そして・・・」
709 :
世界:03/08/21 22:10 ID:???
ブラックジャック、ジャガッタ・シャーマン
無念・・・ッッッ
>>ザクさん
き、期待を裏切らなかったというべきかスペランカー……いや、何か
生き返りそうな気がしないでもないし……はてはて。
で。メトロイドは初代しか知らない私としては、サムスがそこまで美しい
というのはちょっとオドロキ。近年の作品では綺麗に描かれてるんですか?
>>世界さん
園田と仲のいいストライダムを見てU次郎が嫉妬して……あ〜、なんかもう、
世界さんのせいで(前からか?)腐女子の領域に入ってきた私っっ。
それはそうと、ちまちま出てくる世界さん本人のお言葉。
>>709とか。
いつも、必要以上に気合いが入ってますね〜。お人柄が偲ばれます。
>>バレさん
まとめサイト、お疲れ様です。とんとん(肩たたき)。リンクの件は、
ヤムスレでも多くの方が感謝されてましたし。VSさんともども、
友好の架け橋ということで。それもまた、お疲れ様でした。とんとん。
第三十九話「新たなる旅立ち、そして・・・」
“トリプルJ”壊滅に貢献した勇次郎とストライダム。FBIから感謝状が出るらしい。
「せっかくだし、もらわないか」
「いらねェよ。紙切れにゃあ、興味はねェ」
「じゃあ、私はもらってくるぞ」
FBIからの感謝状。そうそう手に入るものではない。
「もらってきたぞ」
「ストライダム、その紙もらうぜ」
「だ、ダメだ。私がもらったンだから・・・」
「よこせッッッ」
結局、感謝状は勇次郎のものとなった。ストライダムは、世の中の理不尽さについて、新聞に投書した。
採用されたかは定かではない。
オリバと園田が空港にはいた。
「じゃあな、オーガ」
「オメェもな」
「ストライダムさん、またいつかお会いしましょう」
「ミスターソノダ、サヨナラは言わないぜ」
「次はどこへ行く?ユージロー」
「北極だ。最高のヤロウがそこで待ってやがる」
勇次郎をして“最高”と言わしめる敵。果たして、如何なる猛者が待ち受けるのか!?
次回「北極、最凶の敵(前編)」
可哀想に。VSさんとバレさん肩たたき、即ちリストラか。
ふら〜りさんもついに本性をあらわし始めたな。
あ、前行ったのは南極か。
頭ん中でごっちゃになってた。
>>708 「腐った料理」がそういうこととは・・・意外ッッ
>>710 今はグラフィックも格段に進歩したしね。
それに、メトロイドの漫画もあるし。
>>バレさん
いえいえ、リンクの件に関しては、こちらで配慮すべきでした、
フォロー感謝。
>>695 >P・S.VSさんはここで連載して下さい。ここの宝の1人ですから。
そこまでおっしゃっていただけると、光栄であると共にケツのあたりが
むずがゆくなってしまうのですが、もうしばらく他所様で遊んでみようかと
思っております。申し訳ない。
ちなみに、今日はお休みです。今書くととんでもないことになる。
718 :
マロン名無しさん:03/08/22 04:34 ID:FRJ1DcqK
>バレさま
他スレの作品になるけど、長官スレの外伝作品もうPきぼんぬ。
あの傑作を埋もれさせるのはマジ惜しい。
勝手な願い事でスマソ。
第四十話「北極、最凶の敵(前編)」
場所は北極。待っていたかのように、ソレはいた。ストライダムは遠くから見守る。
上半身裸、鬼の貌、本気の構え。今までは徐々に力を出していった勇次郎。しかし、今は違う。
最初から本気だ。闘う前から本気だ。その鬼の前に立つのは・・・最強のホッキョクグマ!!
陽炎の如く、周囲が歪む。北極の氷、全てが溶けていくような錯覚を覚える程である。
「笑いが止まらねェ・・・」
顔は笑っているが、背中の鬼は哭いている。クマの胸や腹に、オーガが笑いながら拳を打ち付ける。
打たれながら、クマも笑っている。気持ち良さそうである。そして、勇次郎を片手で持ち上げ、放り投げた。
数百メートルは、勇次郎が投げ飛ばされた。そして、その落下地点にクマが猛然とダッシュする。
腹部への強烈な頭突き。しかも、クマはインパクトの瞬間、全身の関節を硬直させた。
数トンもの鉄球が、勇次郎の腹筋を直撃したようなものだ。だが、勇次郎も堪える。
「たまらねェ・・・」
勇次郎はクマの顔面に指を引っ掻け、そのまま顔面を剥ぎ取った。普通なら悶絶する痛み。
顔面を半分ほど剥ぎ取られたクマ。しかし、ものともしていない。
おかげで顔が軽くなったよ、と言っているかのように吼える。今度は、クマの噛み付き攻撃である。
正確に、勇次郎の頚動脈を狙うクマ。当然、勇次郎も読んでおり、全てをかわしていく。
「アホウがッッッ」
何回目かの噛み付き。クマが口を開いた瞬間を狙い、強烈なアッパー。だが、打ち抜けない。全く打ち抜けない。
お互いに間合いを空ける。通常なら、ここで呼吸を置く。しかし、お互いすぐ攻めた。
今度は殴り合いだ。勇次郎は爪で切り裂かれる。パンダの爪より大きく深い。体がすぐに血で染まる。
だが、勇次郎もクマの急所を狙っている。お互いに相当のダメージを受けながら殴りあう。
最高のコミュニケーション、闘争。まだまだ始まったばかりである。
次回「北極、最凶の敵(中編)」
>バレ氏
もし可能でしたら「勇次郎がゆく」スレでザク氏(?)が書いていた「勇次郎料理SS」もサイトに収録していただけないでしょうか。
あれ、かなり面白かったので、できたらよろしくお願いします。
勝手なリクエストですみません。
>>720 褒められたぁぁぁ!さんくす。
でもバレ氏は忙しいから、そこんとこ考えんきゃ氏んじゃうよwバレ氏
722 :
バレ:03/08/22 12:35 ID:???
放浪記。シリアスなバトル物になってきたな。
勇次郎を数百メートルも投げるのはすげぇ。常人なら悪くしなくても死ぬ。すぐ死ぬ。怖い。
三部構成ってことは、このバトルがクライマックスか?そろそろ勇次郎も負け・・・
>>720、そんなんまで拾ってたらキリがない。
↑では浮かれ気味にレスしたが、やっぱバレ氏に無理させすぎんのは×。
黄泉みたく疲れて果てて消えられたら困るんだよ。
って来てるしw 乙。
ザクは信州人なんで会うかもしれない。会わんか。
725 :
バレ:03/08/22 12:57 ID:???
旅行と言っても職場の研修旅行…
20代の自分は使い走り…
夜は上司の徹マンに付き合わされること決定…
726 :
バレ:03/08/22 13:05 ID:???
トモさん、ザクさん、世界さんの作品も近々補完予定です。
ただ、完全にこのスレ以外での掲載作品は、どうしても後回しになると思います。
>>718 他のスレ補完に手を出すことは避けたく思います。
将来的には考慮しますので、もうしばらくお待ちください。
やだ
第四十一話「北極、最凶の敵(中編)」
殴り合いの最中、クマが脱力を開始した。そして、クマの腕が消える。鞭打。
痛みを味わわせる事が目的ではない、殺すことが目的である。ヒットするたびに、勇次郎の肉片が飛ぶ。
例えるなら、鞭のしなやかさを持った鈍器である。もはや意味不明。
「本能で知ってやがる・・・闘争手段ってヤツを!!」
勇次郎はクマの睾丸を蹴り潰した。クマも勇次郎にボディブローを放った。肋骨が砕け散った。爪が内臓を傷つけた。
そして、流血の勇次郎。赤鬼の拳。パンダを貫いた拳が、今ホッキョクグマに向けられた。狙いは顔面。
ッッッ!!!!!
クマの顔面半分が砕けた。牙が砕け、眼球が飛び出し、骨や脳味噌も見えている。勇次郎の右拳も破壊された。
クマは、勇次郎の拳に顔面でカウンターを合わせたのだ。
勇次郎もクマも、恍惚を覚えていた。愛も、思想も、歴史も、何も絡み付いていない純粋な闘争。
自分が殺されないようにしながら、相手をブチ殺す。この世にコレほど楽しいコトはあるのだろうか。
「カァァァァァッッッッ」
「グオォォォォッッッッ」
もうそこには人間もクマもいなかった。血を流して笑ってるヤツと、全身白い毛が生えたデカいヤツ。
この二匹だか、二頭だか、二個だか、二台だか、二名だか、二丁だかがいるだけ。数え方などあるものか。
勇次郎はクマの腹に貫手を決め、腸を引っ張り出した。
クマは勇次郎の頚動脈に噛み付き、そのまま食いちぎった。
だが、双方異常なし。腸や頚動脈くらいでガタガタいう奴はろくな大人になれない。
闘争は北極なのにヒートアップしていく。
次回「北極、最凶の敵(後編)」
729 :
世界:03/08/22 19:34 ID:???
こんなの補完しなくていいですよ・・・ッッッ
好き勝手してるのはこちらなんでッッッ
なんか放浪記・・・上手くなってないか?
なんかヤクバレみたいなニュアンスまで取り込んでやがる
成長早いな〜
>>730 逆に言うと、最初が酷すぎってのもあるが
うまくなってるな。しかも更新速度が落ちない。
こりゃええわ
>バレさま
本当に勝手な事ばかり言って申し訳ありませんが、1985さんの力作も…
あれ、外伝さんって以前、自分でサイト作ってSSまとめるとか
いってたような…。まあいっか。
しかし外伝さんこないなぁ。
放浪記、「上手くなっている」とか「最初が酷い」とかいうのは、違うと思うなぁ。
もともと淡々としたテンポを狙った文章なんだから、最初は特にあっけなく、
後の盛り上がりも決してくどくなく。そういう話だと思ってる、私はファンです。
737 :
バレ:03/08/22 22:28 ID:???
第四十二話「北極、最凶の敵(後編)」
勇次郎もホッキョクグマも、アドレナリン全開、エンドルフィン満開。
死ぬまで止まらない。死んでも止まってくれる保障はない。
目を覆いたくなるような攻防も、ひとまず中断。クマはもちろん、あの勇次郎も息が上がっている。
そして、徐々に間合いを詰めていく。次の衝突で、おそらく勝負は決まる。
先に動いたのはクマ。四つの脚で同時に地面を蹴る。クマが出しうる、最高の初速を手に入れた。
勇次郎はそれを見ていた。見える、見える、見える、スローモーションのように・・・。
クマが全体重をかけた右腕を振り下ろす。勇次郎の脳天に叩き込まれた。
ついに勇次郎が倒れる。手が前にだらりと垂れ、膝から崩れ落ちる。絶対に起き上がれない倒れ方。
だが、クマは見極めていた。この男の闘気を。まだ生きている、まだ立ち上がれる、まだ闘える。
起き上がるまで待つつもりはない。殺す!!
クマ、最後の一撃。と思ったら勇次郎が消えた。跳ね起きた勇次郎は、クマの首を取っていた。
裸締め。
老若男女問わず、みんなが使える殺人技。
クマも耐える。勇次郎も締める。クマが走る。勇次郎を振りほどこうというのだ。
全筋力を集中させ、勇次郎が締める!全神経を集中させ、クマが耐える!
「ガァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
どちらかが叫んだ。結着。
「ナイスファイト、ユージロー・・・」
次回「食後のオーガ」
>>バレさん
各スレを渡り歩くのはいいのですが、そうなると
そのスレごとにリンク先を貼っていかないと
訳が分からなくなってくるんですよね。
今回もバレさんがリンクを貼って下さいましたが
あまりリンクだらけで煩雑になってしまうのも
考え物だし、どないすんべかと悩んでおります。
あ、いずれはバキスレに帰ってくる予定です。
本来は5話くらいで完結させるつもりだったんですが
どうなることやら。
>>739 このスレとは関係ないがバキ本スレの今週のは神の域でした。
ありがとう。
>>世界さん
凄い……シリアスに、パワフルに、熱く鋭く血しぶいてる。と思って
読んでたら、ちびちびと笑える一言が入ってたりして。でもシリアス
部分を壊すものではなく、むしろ引き立てている。かなりの「技術」を
感じますよ、世界さんっ。ギャグもシリアスもこなし、その両者の融合も
絶妙、と。お見事っっ!
>>バレさん
今までにも何度か、何人かの方が言っておられますが、バレさん、
本当にご無理はなさらず。バレさんには無責任に頼っている身ですが、
同時に心配もしております。旅行帰り後、数日は疲れておられる
でしょうから、どうかごゆっくりして下さい。
ちなみに初代メトロイド、確かクリアタイムで五段階ほどエンディング
が変化します。最高だと赤いビキニだったはず。ファミマガで写真を
見た記憶があります。
>>VSさん
渡り歩き……なんだか、VSさん「らしい」イメージがあります、それ。
いろいろ言う方もおられるでしょうが、頑張って下さい。よっ、親善大使!
>>741 ビキニ(*´Д`)/lァ/lァ
そういやゲームボーイ版でもクリアタイムによって変わるな。実は脱衣ゲーだったのか・・・
>>738 乙。
最凶の敵だったな。ちょい薄めだったかもしれんけど。
>>741 すみません、細かいことですが気になったので補足。
初代メトロイドの最高ED、ビキニは間違いないですが色は赤では
なかったかもしれません。旧ファミコンでビキニな子といえば、
アテナやらルシア(厳密には違いますが)やらが印象深いので、つい
「赤」と断言してしまいました。
ちなみにわんぱっくコミックスの「メトロイド」は持ってます。それでも
ビキニEDには届かなかったなぁ……。
745 :
バレ:03/08/23 02:11 ID:???
746 :
バレ:03/08/23 02:12 ID:???
>734
すいません、読んだことが無いのですが、どのスレでしょうか?
(本当にこのスレ以外は全然知らないのです)
>735
確かに言われています。秋頃に作られる予定とか。
もし当方での設置に外伝さんが不満のようでしたら連絡してください。
変更or削除しますので…
>世界さん
二大最強生物の闘い、熱く読ませて頂きました。
殆ど互角の闘い、オーガも力を出し尽くし、ご満悦という感じですね。
次回は食後のデザートでしょうか?
「デザート=甘いもの=上等の食事に蜂蜜をかけるような思想の人間」が
次の相手だろうか、とか勝手に夢想しています。
>ふら〜りさん
私も初代メトロイドは結構遊びましたが、それでも顔を見ることすら
できませんでした。よって水着の色は私も知りません。
知ってる方、情報ぷりーづ。
>VS師
私としては、このまま各スレ渡り鳥の方がある意味繋がりが出来て
良いのではないか、と無責任に考えているわけですが。。。
ドッポリアの旅を終えて帰還されるのを心待ちにしております。
トモ氏、来ないな・・・ヤムスレの方は更新されてるのに。
あっちメインってことなのだろうか。
皆様こんにちは。外伝担当でございます。
ここしばらく更新が滞っているために、お読みくださっている皆様には肩透かしばかりで本当に
あいすみません。
この2週間、仕事が絶望的に忙しく、ほぼ毎日の睡眠時間が2時間強でして、続きどころか
スレを覗くのが精一杯の有様でした。
それでも、先週はなんとかアップさせていただきましたが、今週と来週は確実に無理です。
何とか時間を捻出して続きを書いても、それはおそらく全く納得のいかないものになりそうですので。
とりあえず、来週を乗り切ればあとはなんとかなりそうなので、おいおい更新させていただく
つもりでおります。
ひとまず、近況報告とお詫びをば。
追伸
>纏めサイト管理人さん
私の拙文を纏めていただき、まことにありがとうございます。
以前私は自分でサイトを作るつもりだと申し上げましたが、それはもうしばらく先に
なりそうです。
また、サイトを作った場合であっても、管理人さんのほうにアップしていただきました文章を削除して
いただく必要は全くございません。
自分のサイトに纏める際には、加筆・訂正を行うつもりでおりますので。
>>749 安心。忙しい中でコメントしただけでも十分。おつかれ。
第四十三話「食後のオーガ」
ホッキョクグマの死体を見つめる勇次郎。クマは、首と胴体が完全に離れている。
締め斬った、という表現が的確だろうか。
「何がなんだかサッパリだったが、スゴかったぞ」
「ああ・・・」
「今も震えが止まらん。寒さのせいかもしれんが」
「ああ・・・」
「おい、聞いてるのか───」
勇次郎の顔は、穏やかそのものだった。ストライダムでさえ、こんな顔は見たことがない。
「ヘリに乗ろう」
「ああ・・・」
「今までで一番のゴチソウだったろう・・・」
「ああ・・・」
勇次郎は眠りについた。静かに、静かに・・・。ストライダムは泣いた。
「あ〜〜〜〜〜よく寝た」
勇次郎が起き出した。
「あら・・・」
「次は日本へ戻るぜ。いいな?」
「日本料理に、大和撫子・・・かまわんぞユージロー」
「クックック・・・更にスゲェモノにありつけるかもしれねぇぜ・・・」
舞台は移ってとうとう日本!二人を待つ、次なる敵とは!?
次回「オーガVSウルフ」
そろそろ地球脱出も近いな
巡り巡ってついに日本か。
結末が近いのかも。
勇次郎大満足だな。よかたよ
そういやストライダムって食うことしか考えてないなw日本料理って。
だけど・・・日本にいまさら勇次郎を満足させられる生き物っているんかな・・・
>>627-629 >>691-693 が前回
目覚めたスペランカーの視界に飛び込んできたのは、薄汚れたテントの天井と、顔を覗き込んでいる
リンク軍曹の姿であった。リンクの表情は喜びとも安堵とも悲しみともとれない、曖昧としていて何とも
いえない表情であった。目は据わっており、惚けているようにも見える。頬は上気していた。
「目ぇ覚めたみたいだな」
リンクは口元に笑みを浮かべた。そういえば……
「作戦はどうなったんです?それに、確か僕は……死んだんじゃ……」
「作戦はお前が死んでる間に終わったよ。うん、死んでたな、確かに。サムス少尉からお前が死んだって
報告があって、急いでこの着陸地点の治療テントまで運んできたんだ。運良くボスは、マリオ大尉は
医師免許を持ってたからな。それにお前の残機もたっぷりあったみたいだし、治療は成功したよ」
残機?少し不可解な点もあったが、とりあえずスペランカーは己が死の淵からぎりぎり生還出来たのだ
という事は理解できた。……危なかった。
「あ、それとさ、マリオ大尉が呼んでたぞ。目を覚ましたら大尉のいるテントに来いってさ。……あっちだ」
リンクは北の方を指差し、それから哀れむような目つきでスペランカーを見た。
「きっと怒られるぜ、お前。なんてったって作戦開始前に死んじまったんだからな。下手すりゃもう一回
殺されるかも。大尉にな」
簡素なパイプベッドから立ち上がったスペランカーは苦笑いを浮かべ、テントから出ようとした。その時、
リンクが付け足すように言った。
「あ、そう。今、向こうのほうで宴会やってるぜ。こっから西にある、乗り捨てられたモビルスーツの足元
でな。大尉にきっちり絞られたら来いよ。生きてたらさ」
―――なるほど。リンク軍曹は酒を飲んでいたのか。
スペランカーはリンクの皮肉を背にテントを後にした。
マリオ大尉は食事中であった。でこぼこしたアルミの大皿の上には白い斑点のついた、赤く巨大なキノコ
の丸焼きが盛り付けられ、そこへサラダ代わりに、紅白に点滅する毒々しい花が添えられている。
マリオ大尉は丁度花と同じように点滅する不思議な服に着替えており、左手に持ったフォークでキノコを
押さえつけ、右手のナイフでそれをスライスしていた。
「スペランカー一等兵、ただいま参りました、サー」
右掌を額にあて、敬礼。マリオ大尉はナイフとフォークを皿に置き、スペランカーを睨みつけた。
悪寒さえするような冷たく鋭い視線に、スペランカーの背筋は針金が入っているかのように張った。
「貴様……あんなところで何をしていた」
胃を直に掴まれるような威圧感。マリオ大尉は、本気で怒ってらっしゃるんだ……
「敵に討たれたならばまだ分かる。が、貴様は交戦以前に絶命したそうではないか」
「申し訳ございません、サー」
「……この部隊の存在意義を知っているか?一等兵」
心底震え上がっていたスペランカーは、突然の問いに答えられなかった。舌が上顎にへばりつき、唾液
はセメントのように固まり喉につまる。答えられなければ……どうなることか……
「我々全隊員に共通することは何だ、一等兵」
―――ファミコンウォーズ。
「ぜ、全員がその活躍を家庭用ゲーム機等で広く知られている戦士であることです。サー」
ようやく答えられた。だが、それが一体何の関係があるのだろうか。
「そうだ。我々は民間の間でも慕われている英雄、つまりはアメリカの正義とプライドの象徴となる部隊
なのだ。にも関わらず、貴様は戦わずして命を落とした。誇りとは無縁に無駄死にをしおった……」
―――マリオ大尉の言おうとする事が分かる気がする。僕達は、国家の誇りとなるような戦いをしな
ければならないんだ。にも関わらず、僕は……情けない。
「分かったようだな。ならばよい。下がれ」
「イエス、サ……おっとと」
敬礼をしようとした所で突然大尉が何かを放り投げ、スペランカーはあわててそれを受け止めた。
何かの詰まった、麻の袋。一体何が?スペランカーは袋を閉じる紐を緩め、ちらりと中をのぞき見た。
「……つまみが無ければ酒もまずかろう。持っていけ」
袋の中には、先程マリオ大尉が食していたキノコが大量につめられていた。
「うぉう!大尉も中々粋なことしてくれるな」
リンクに伝えられた場所、乗り手に見捨てられたザクの足元では、ファミコンウォーズの面々が焚き火を
中心に円陣を組んで並び座り、缶ビールを掲げて宴会を始めていた。リンクはスペランカーの持つ袋を
見ると喜びの奇声を上げた。
「あ、あ、兄貴のさ、差し入れなんて、ど、どうせキィ、キ、キノコかなんかだぜ」
生来どもり癖を持つルイージ曹長が難儀しながら言った。その言葉通りに出てきたキノコに、リンクは
苦笑をもらした。「ホントだ」
リンクが無言で麻袋を黄金の騎士ギルガメス軍曹に回すと、ギルガメスはビールを地面に置き、手元に
ある木の串を拾ってキノコを刺し火にくべた。しばらくすると、美味しそうな芳香が辺りに広がる。
「いい香りだ」 ギルガメスが漏らす。それにしても……
スペランカーは宴会の出席者の間に視線をめぐらせ、ある人を探す。
「サムス少尉はいらっしゃらないんですか?」
「サ、サァ、サムス少尉はい、いらっしゃらないんですか?だって!いぃ、いきなりだな!」
ルイージのはやし言葉に全員がどっと笑い出し、スペランカーは居辛い気分になった。リンクが大笑い
しながら腹を抱え、何とかスペランカーに質問した。みんなが疑問に思ったことを。
「お前、あの時少尉とナニやってたんだよ!」 再び、どっと沸く。
―――何か変な噂でも流れてるのかな……
スペランカーは照れくさい気持ちになったが、不安も怒りも沸いてこなかった。むしろ、ほっとした。
―――マリオ大尉はああ言っていたけど、みんなはそんなに気にしないでいてくれてるんだ。
「少尉なら別んとこで一人で飲んでるぜ。あの人、こういうの嫌いそうだし。俺たちにしたって、お堅い
少尉と飲むのはちょっと、な。で?何か楽しいおしゃべりでもしたんだろ」
リンク軍曹は期待に満ちた目でスペランカーを見る。そんな期待されたって……
「何でこの部隊に入ったのか、何で戦ってるのか聞かれました」 一同、どよめき。
「ふ〜ん。で、答えられたの?お前」
「……いえ、なんか、答えづらくて……難しいというか……」
答えに詰まるスペランカーに、意外とメンバーは理解を示し、笑うものは一人としていなかった。
「だよなぁ」「分かる」「難しいもんなぁ」
「俺はさ、ロマンを求めてるんだ。戦場にさ」 リンクが口を開いた。
終わり。長ったらしい上に半端。
なんか戦場って感じが伝わってきてイイ!
ザクも出てきたし。
しかしみんな結構いい年っぽいなw
少なくとも酒の飲める年齢だもんな。
リンク(;´д`)
>>外伝担当さん
そんな状態だったとは……お疲れ様です。バレさん同様、どうかご無理の
ない範囲で、しかし入魂の傑作を、待っております!
>>世界さん
相変わらず無邪気なストライダム。もはや頭を撫でたくなってきました。
で、次は日本ですか。ラスボスがいるのか新章突入か、はたして?
>>ザクさん
外伝さんのハードボイルド空間と同じく、「匂い」が漂ってきそうな
雰囲気です。こういうのがザクさんの得意分野みたいですね。
勇次郎と、彼ら彼女らとの戦いに期待してますっ。ちなみにカラテカ
以外で格闘家らしい格闘家といえば、トーマス、リー、ファイター隼、
そしてマイクタイソン、辺りが思い浮かびます。番外でくにおくん。
第四十四話「オーガVSウルフ」
日本。故郷に来たと言うのに、何故か二人は山にいた。
「こんな山奥で、一体何が待っているんだ?」
「クックック・・・」
勇次郎の獣臭を嗅ぎ取り、やって来たのはニホンオオカミ。もはや絶滅したと思われていた動物。
「山奥で、必死に世代を重ねてきた狼・・・その野性は計り知れない・・・」
人間に絶滅寸前にされたオオカミ。当然、人間は憎むべき敵である。倒さねばならない。
オオカミが攻撃態勢に入る。対する勇次郎は、ポケットに手を入れたままだ。
オオカミが飛び掛ってきた。だが、それよりも疾く、オオカミの頭には勇次郎の踵落としが炸裂していた。
頭を粉砕され、地に伏すオオカミ。
「見事だ、ユージロー」
「オイ、ストライダム。東京ドームへ行くぞ」
東京ドーム。闘争に生きる者にとって、この固有名詞から連想されるものはただ一つ!
「野球観戦か!!」
「地下闘技場だッッッ」
「あ・・・そうだったな。息子でも見に行くつもりか?」
「あんな腑抜けに用はねェ・・・そろそろ誕生するはずなんだよ。あそこにな」
「な、何がだ?」
「それは行ってのお楽しみだぜ・・・」
「E〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
いつもながら思わせぶりな勇次郎。地下闘技場で誕生するモノ・・・それは何なのか!?
次回「ファイティングゴッド」
放浪記いいよいいよー
放浪記、放浪し過ぎW
でも本当にパオは引退したみたいだね。
第四十五話「ファイティングゴッド」
地下闘技場。朱雀、玄武、青竜、白虎、四匹の獣に守られている、格闘技の聖地である。
今は、勇次郎とストライダムの他に誰もいない。普段は、観客と闘争の熱気に包まれた闘技場。
こうなると、静かなものだ。
「誰もいないじゃないか・・・」
「ストライダムよ」
「ん?」
勇次郎が敷き詰められている砂を掬う。砂の中には、無数の爪や歯が含まれていた。
「選手達の・・・」
「そう、これは格闘の結晶とも言える存在だ。この闘技場の歴史が、全て詰まっていやがる」
「だが、こんなモノがどうしたと言うんだ?まさか、この爪や歯が、次の敵じゃないだろうな」
「大正解だぜ」
「え・・・ッッ」
すると、砂の中から次から次へと爪や歯が飛び出してきた。ポルターガイスト現象に、近いものがある。
「な、何だこりゃ・・・」
「クックック・・・お出でなするぜ。神がよ・・・」
「か、神!?」
無数の爪や歯はまとまって、人の形を取り始めた。勇次郎がストライダムに言う。
「オメェは客だ。見届けるんだぜ・・・この勝負を」
「あ、ああ・・・」
やがて、爪や歯は、完全な人間となっていた。闘技場から生まれた闘神、その外見は言葉ではとても言い表せない。
闘いの神が、地上最強の生物と雌雄を決しに降臨したのだ。
次回「悪鬼VS闘神」
oooooooooooooooooooo!!!!
最早ファンタジーの世界だな。だが燃える展開だ。
こりゃあ・・・もう生き物ですら無いな
「ヘミングウェイが言ってたじゃん?『戦争は男のロマンだ』、みたいにさ。俺はもともと冒険大好きだから
さ、その言葉を確かめてみたかったんだ」
リンクはそこまで言うと、ビールをぐっと仰いだ。一飲み、二飲みすると口から缶を離して大きく息を吐く。
「インテリぶってんじゃねぇぞ!リンク軍曹!」
普段は寡黙だが、酒が入ると陽気になるカラテカ少尉がはやしたてる。黒髪を短く刈り上げている男で、
こんな時でも使い込んでぼろぼろになった空手着を着ている。リンクが笑いながら質問する。
「じゃあカラテカ少尉はなんでここに入ったんですかぁ?」
「言うまでもなかろう。実践の中で己の空手を極めるためだ!次ぃ!」カラテカがルイージの背をど突く。
「お、お、俺は兄貴に、れっ、劣等感を感じてたんだ。だぁ、だ、だから軍隊に、はぁ、入ったんだがさ。
な、何でか兄貴も、おぉ、俺に続いて入ってきたんだ。こ、ここに。で、け、結局俺より、さ、先に兄貴が
しょ、しょ、昇格しちまったしよ。や、やってらんねぇや」
ルイージは顔を真っ赤にさせながら答えた。赤面しながらどもるその姿は、心無い人間にしてみれば
笑うべき滑稽な光景だったかもしれないが、隊員は全員静かに傾聴していた。
「じゃあ、つ、次。ギィ、ギルガメス軍曹な」
「俺は戦いの中で人間の本当の姿を模索しているんだ。魔王ドルアーガを討った時、俺は、これで世界
は平和になるものとばかり勘違いしていた。だが、ドルアーガがいなくたって人々は互いに争いあい、
奪い合い、殺しあう。もしかしたら人々は破壊と混乱を世に望んでいるのか、そう不安になったんだ」
「流石は騎士さんだな。ツインビー!どうだ?」
リンクはザクの影に潜んでいるツインビーに目を向けた。顔と思しき部分から機械的な声が響く。
『戦闘機ダカラ』
場にどっと笑いが沸き起こった。「ははは!そうだな、そりゃ真理だ!」カラテカは涙を浮かべて膝を
叩いている。スペランカーも輪に加わり、周りと一体化し、大笑いした。笑いが脳を痺れさせ、正常な
思考能力を蝕んでいく。―――でも、楽しいや。……こんなの初めてだし。
こうして一通り話し終えた後、リンクはスペランカーの肩を叩いて尋ねた。
「参考になったか?結構みんな、戦う理由なんていい加減なもんなんだぜ。ギルはともかくさ」
さらにリンクを押しのけ、ルイージがスペランカーにつめよる。
「そ、それより、い、一等兵。サァ、サムス少尉のこと、ど、ど、ど、どぉ……」
ルイージは興奮しすぎてそれ以上話すことが出来なかった。にやにやしながらカラテカが後を継いで、
尋ねる。「どう思ってるんだぁあ?」
場が一気に静まり、ルイージとカラテカの鼻息だけが騒がしく聞こえる。スペランカーは顔を真っ赤にし、
どう答えようか戸惑っていた。―――もちろん嫌いじゃないさ。そんなわけない、でも……
「美人だっただろう」と、リンク。「……はい」
「意外とかわいいとこあると思っただろ」とは意外にも黄金の騎士ギルガメス。「……は、はい」
「ぶっちゃけ好きになっちゃったんだろう!」と総員による大合唱。「そ、そ、そんな!」
「いいじゃん、いいじゃん!顔に入魂の一筆でかいてあるんだから!『好きだぁ!』ってさ!」
「そんな訳ないでしょう!」 リンクの言葉を、完熟トマトと化したスペランカーは否定した。
「ま、そこは別にどうでも……良くはないけどさ、少尉に聞かれたんだろう?『何でこの隊に入ったんだ』
ってさ。みんなの意見を聞いた今なら言えるんじゃないかな。真面目な話」
少したりとも真面目でない、にやけた顔でリンクが迫った。
―――でも、確かに少尉と話をしてみたい気がする。あの時、サムス少尉は何かを言おうとしたのに
結局爆撃のせいで聞けずじまいだった……。見てみたい。サムス少尉の、素の姿を。
「僕、サムス少尉のところへ行ってきます。方向はあっちで……」
「いったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!行け!行け!スペ・ラン・カー!行け!行け!スペ・ラン・カー!」
たちまち巻き起こった大合唱に、スペランカーは今さらながら恥ずかしい思いをしていた。拍子をとり、
拍子に合わせて一斉に叫ぶ。「GO!GO!スペ・ラン・カー! GO!GO!スペ・ラン・カー!」
―――まるっきし体育会系じゃないか!でも、なんか……こういう仲間も、いいな。
「GO!GO!スペ・ラン・カー! GO!GO!スペ・ラン・カー!」拍子は加速度的に速さを増し、
「スペランカー一等兵、突貫しまぁぁぁす!!」スペランカーは酒の力を借りてサムスの元を訪ねた。
宴会場、ザクの足元よりさらに西へ川沿いに2km程進んだ所に、サムス少尉はいるという。
―――ていうか、なんでわざわざこんなに離れるんだろう……
露出した肌にまとわりつく虫を叩き、絡みつく蔓を払いのけ茂みを進む。額を流れる汗が目尻に染み、
手足の筋肉、骨は早くも悲鳴をあげはじめている。もう、進めない。
限界が近づいたとき、川岸に生えるマングローブの木の根元に腰掛ける人影が目に飛び込んできた。
月明かりを浴び、ビール缶を口につけているサムス少尉だった。バトルスーツは脱いで傍らに置いて
あり、夜闇に溶ける黒のタンクトップにデニムのジーンズといった軽装である。
手元には大量の空き缶が転がり、一人でビールを仰いでは夜空を寂しげに見上げている。
―――みんなが楽しく飲んでる時に、なんで。一人で。
血中のアルコールが分解しきって酔いの覚め始めてきたスペランカーは、ここへ来る前の勇気を失い
出て行って話しかけることが出来なかった。簡単に話しかけられるような相手じゃない。
ここまで来て迷い始めたスペランカーは、その場でそわそわと動き始める。……どうしよう。
その時、呪わしいことにスペランカーの足が地面に落ちる小枝をぽきりと折ってしまった。
乾いた破裂音が響いた瞬間、サムス少尉は手元に置いた拳銃に手を伸ばし、音源に向かって構えた。
―――殺される!
サムスの殺気を一身に受け、スペランカーの生存本能は危険を知らせるアラームを鳴らしじゃくった。
―――出て行かなきゃ、手を上げて。すぐに!
「撃たないで下さい!僕です!スペランカーです!!」
スペランカーは思い切って手を挙げたまま茂みから姿を現した。直後、両者とも動かず数秒の間。
スペランカーのこめかみを冷や汗が流れる。サムスは、次第にその目を見開いていく。
「……スペランカー……一等兵?なんでこんなところに」
サムスが自分を認識してくれたと分かると、スペランカーは肺に溜まった安堵の息を一気に吐き出した。
投稿規制ひっかかったもんで文章削るハメになった。それでも無駄に長いけど。
もうちょっと推敲能力をあげたいな。むずいわ。
自分、典型的妊娠やからザク好きやわ〜
スペランカーは知らなかったが、ぐぐったら、
「超絶にモロい、アクションゲームの主人公」
ということは分かりました。
>>776 アクションゲーム史上最弱の主人公な。スペランカー。
ガンダム最弱のザクとなんらかの接触があるんだろう。ザク出てるし。
ガンダム史上最弱はボールでしょうw
ところでパオ、ヤムスレに行っちゃったみたいだね。
こっちにも戻るっていってるじゃん。
掛け持ちしてるだけでしょ。
第四十六話「悪鬼VS闘神」
闘技場戦士の結晶を媒介に、この世へ具現化された闘神、ファイティングゴッド。
確かに、その余りの強さから“神”と称される格闘士は少なからず存在する。
だが、勇次郎がこれから闘おうとしている相手は、紛れも無い正真正銘の神!
「予想通りだぜ・・・神よ。そろそろ、ここへ現れるンじゃねェかと思ってよ・・・
来てやったぜ。この範馬勇次郎がな」
神に対しても、傲慢を貫く鬼。決して負けてはいない。
「範馬勇次郎・・・良いファイターだ」
どうやら、神は口を聞けるらしい。だが、顔は無表情。格闘技に表情は不要。
表情の露出は、時に相手に自分の状態を教えてしまう事にもなりかねない。
鬼と神、互いに向かい合う。客席のストライダムは汗まみれだ。
これから、自分だけが見られるのだ。地上最高の闘争というものを。
勇次郎はホッキョクグマと闘った時と、同じ状態。鬼の貌に本気の構え、満面の笑みである。
神は表情無し、構えも無し、呼吸も無し、存在だけが有る。
ギワ・・・
勇次郎が全力で駆け出した。と、同時に二人の間合いは制空権で触れ合っていた。
鬼の強烈な一発!!
スカされた。悪魔のプレゼントも、神には受け取ってもらえない。これはお気の毒。
神は無表情で、勇次郎の指を捕った。
次回「絶対に勝てない」
本物の鬼と神の戦いだな。
モハメドVS勇次郎みたいな糞バトルよか大いに期待できる。
>神は表情無し、構えも無し、呼吸も無し、存在だけが有る。
ここ良かった。
来てはいるのにこっちには顔を出さない、か・・・
>784
ある意味引退と同じだな。いや、裏切り?
いや、来るだろ。そう本人も言ってるし。
あんだけ騒いだだけにうかつに顔を出し辛いんだろう。
ちょっと失礼かもしれんが、ヤムスレで無名で書き込むことでクッションにしたんじゃないかな。
来たらまた叩いけば良い
2度と来なくなるまで何度でも
こっちにも来たか。お前もタフだなw
パオがいないと駄目だな・・・
790 :
パオ:03/08/24 13:29 ID:???
これからヤムスレメインで書きます。
暇で暇でどうしようもなくなったらここでも書いてあげます。
もうふらーりだろうがバレだろうが誰にも俺を引き止められねえってこった
>>790=
>>787 いや、分かるからw
>>789さ、パオしか読んでないからだろ。ちょっと失礼な言い方だな。事実、スレは寂れてるけど。
パオが来ると祭り好き(主)とパオファン(副)が呼び込めらるから栄えるんだろう
正直パオはもういらない。荒れの原因だ。
言動が厨臭すぎるんだよ。「もう来ません」なんて言っといてちょっとひきとめられたらすぐのこのこ戻ってくる。
元々やめるつもりなんて無いんだろ?
死刑囚編はおもしろかったけど、トーナメントや魔界は糞といっても過言ではない。
他の漫画の描写を持ってきて切り貼りしてるだけ。
途中のギャグもセンス0。シリアスだけ書いてればいいものを、中途半端なことするからこうなる。
ま、気長に待ってましょう。
パオが居なくてもザクや放浪記は面白いし。
ssは呼吸と言い切った男が逃げるはずは無い
>>792 荒らしご苦労様です。どっかいってね。最悪板あたりに。
つーか、ザクと放浪記が消えればいいんだよ。
こんなゲームSSと、ワンパSSがあるとこになんて、帰ってくるわけがない。
名無しがいう事じゃないんだろうがな。
ザクにはザクの、放浪記には放浪記の読者がいるんだから
軽々しくいうもんじゃねぇだろ
>>795
>>794 パオ批判したら荒しか。おめでてーな。死ねよ。
>>795 放浪記段々面白くなってきてるじゃねーか。パンダ辺りから読み始めたが。
パオは手塚治虫みたいなもんなんだよ。
このスレを一人でここまでした功績は認める。でも技量だけで言えば後から来た人の方が圧倒的に上だ。
一匹アホが紛れ込んできただけで荒れまくるな。
>>787=
>>790=
>>796みたいな奴が現実に存在すると思うと背筋が寒くなる。
余程日常生活で差別されいじめられてるんだろうな。ほんとにしんでくれ
>>797 ハイハイ判りましたお利口でちゅね。
あなたみたいな人が全ての職人からやる気を奪って、
スレの雰囲気を壊すんでちゅよ。
頼むから書き込むな。レベル云々は個人の主観だろうが。
以後、荒らしは放置ね。ただのパオ人気妬むヤツだから。
>>797 あれが面白い時点で、お前の脳味噌レベルがタカが知れてるw
手塚?けっこうじゃないか。
あいつがいなきゃ、漫画は無かったかもしれんのだから。
批判はSSスレって約束じゃん。不満があったらそってで垂れ流せよ
ほら。結局
>>800も他人を貶めることでしか人を批判できないんじゃん。
>>797と全く変わりないぞ。
頼むからお前ら全員まとめてSSスレに逝け。お前ら全員が雰囲気悪くしとるわ
SSスレでも批判は基本的にNGだぞ。発展的な意見ならともかく。
しかし職人をけなす奴に限って、自分は何も面白いのを書けないな。
現実生活でもそうだろうが。批判するだけの奴で仕事が出来る奴、見たこと無い。
以後この話題は止めよう。
そろそろ新スレですか? スレタイはこのまま?
ひでぇ・・・放浪記けなしてパオマンセーかよ・・・
本当に住人のタチ悪いな。パオが帰って来辛い理由がよく分かる。おまえら糞以下だな
すまん。ゲームキャラを使う必要性は無かったかもしれんが、もうちっとで終わるし
嫌ならスルーしといてくれ。
807 :
803:03/08/24 14:02 ID:???
>>805 この雰囲気を早く消したいんだよ。
これじゃパオも戻ってこんぞ。本当に。
この話題は終了ね、パオだの放浪記だのどっちが良いだの悪いだの
808 :
マロン名無しさん:03/08/24 14:02 ID:Vd5PEv6U
そろそろ外伝も叩いとこうや。
>>799 レベルうんぬん以前にパオの人間性が気にくわんと言っているんだよ。馬鹿か。
一つ聞きたいんだが
>>795みたいなのってパオ信者を装った荒しなんだよな?そうじゃないとしたら救えなさすぎる。
>>809 キミの人間性も人の事はとやかく言えんと思うが。
もういい加減にしろよ。スレ潰す気か。
もう潰れてる。
糞。バカなパオ信者が
>>808の企みに乗るからこういうことになる!
パオSSは好きだが、お前らは死んでくれよ、マジで
本当に次スレ移行を早めた方が良さそうだな。
まあ、荒らしはその内飽きる。みんなほっとけ。
放浪記はさぁ・・・速度が凄いってだけで本人が悦に入ってるのが見え見えなんだよな。
「どうだ、俺速いだろ〜」みたいな
ザクは文章上手いけど、マイナーキャラに関しては一文の説明くらいは欲しい。
軍事キャンプの雰囲気は完全に出せてるんだから。
>>810 わりぃわりぃ。粘着すぎたな。ROMに戻るよ。
>>815 いや、ROMに戻らんくても感想書いてくれれば・・・
つうかROMは何を考えてここを見てるのだろうか。
ただの気分的な荒らしか。かなわんな。まあ、以後また〜り推奨
こんな時にふら〜りさんがいれば・・・・
ふら〜りさんは別名また〜りさんだからな。
今度ここで書いていい?
>>816 いや、今はROMるってことだ。いつも感想は書くようにしてる。ザクは読まんが。
>>817 そういうこと書かれるとまた煽りたくなっちゃうだろ。
>>820 余計なことを・・・ROMってて正解だな
つうか
>>820見てると、名無しってここまで好き勝手言っていいのかって悩むよな。
>>821,822,823
すまんかった。俺も書いてて思ったw
俺がザクを読まんのはガンダムを知らんからなんだ。
もうほんとにROMります。スレ汚しスマソ
>>824 ガンダム知らないのに、ザク知ってるなんてあり得ないんだが
いいから消えろ
ザクて緑のやつだろ?そんくらい一般常識で知ってるだろが。
パオより外伝より放浪記より、ふら〜りさんファンが一番多そうだw
結構SSも上手いんだよな、あの人。しかし女性って噂ホント?
まあどっちでもいいけど。このスレの住人ってだけで、ふら〜りさんは。
>>827 ・本人の腐女子発言
・もつおスレのモツモツオーヒロイン役
って位しかソース無いだろ。てか二つめはソースじゃないし
>>803の心配も分かるが、とりあえず落ち着いてきたな。
じゃ、諸職人の降臨を待ちながら次スレタイトルを考えるか。
バキSS7
ごめん。ウソ。
バキスレでポン!!
バキとかが凄いSSスレPart7
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart7
ふら〜り嬢とその執事たち7
バキスレ終了5秒前 Part7
バババーバ・バーババ Part7
レースーキーバー
バキスレってどうよ? Part7
SSスレッド@漫画サロンPart7
検索しやすいように「バキ」を必ずスレタイに入れろ
我がバキスレのォォォォSS力はァァァァマロン一ィィィィィ Part7
第四十七話「絶対に勝てない」
勇次郎が気づいた時には、既に右手親指は折られていた。
「チッ・・・」
これで、神は大分有利になった。だが、相変わらず無表情である。
闘争に喜怒哀楽は必要ない。表情の乱れは感情の乱れ、それが闘争に悪影響になることを知っている。
聖門、天倒、眉間、鼻、人中、下昆、牙顎、秘中、壇中、胸尖、水月、丹田、金的
正中線、十三の急所に最高の打撃を叩き込む。“正中線十三連突き”・・・別名“死の十三階段”
神はそれを炸裂させた。しかも一撃一撃が、人が出し得る威力を遥かに超えている。
倒れる勇次郎。
だが、この程度で敗ける勇次郎ではない。“立つ”と“飛び掛る”を同時にこなす。
「カァッッッ」
勇次郎の猛攻。だが、神には全て見切られていた。最強のヒッティングマッスルが奏でる連撃。
それが通用しない。それどころか、神に完璧なカウンターを入れられる。またも勇次郎、ダウン。
「範馬勇次郎・・・キミはその鬼の貌を通じ、自分がヒトの域を超えたと誇っているかもしれないが・・・。
それすらも、所詮ヒトの域に過ぎないのだよ。キミが無限に膨張する宇宙だとするならば・・・。
私はその宇宙を造った者、というコトになる・・・。つまり」
キ ミ は 絶 対 に 私 に 勝 て な い ッ ッ ッ ッ
無表情ながら、厳しい言葉。闘神にとっては、オーガも自分の手で踊る人間の一人に過ぎないのだ。
その様子を見ていたストライダム。あまりに遠すぎる神に、全身が震えている。
「絶対に・・・勝てない」
次回「嘲笑する鬼、爆笑する神」
843 :
初投稿だが…:03/08/24 18:49 ID:Dk7IGKs2
>>パオは手塚治虫みたいなもんなんだよ。
このスレを一人でここまでした功績は認める。
でも技量だけで言えば後から来た人の方が圧倒的に上だ。
バカじゃねーの? 手塚治虫の『火の鳥』シリーズ以上に魂の遍歴を描き切った
大作が世界漫画史上かつてあったか? 今あるのか?
手塚御大が他に残した大作にも、及ばぬ作品ばかりが跳梁しているのが今の漫画界じゃないのか?
石森章太郎や白土三平などを除いて、手塚御大に比肩しうる漫画作家が日本にいるのか? いたら言ってみろよ。
皆包氏の事を皆色々言ってるし、極端に悪く言う輩も多いが、作家、創作者は傲慢でいいんだよ。
お前らが作品を創造するわけじゃないんだからな。
あと、技術力では外伝担当さんがダントツだが、包氏は発想力と構成力とノリに於いて群を抜いていると思う。
>>843 言いたい事があるのは分かるが話題を蒸し返すなよ
世界放浪記は凄い事になってきたな
次回予告のタイトルが気になる
はっきり言ってパオやら外伝やら
技術やら発想力が群を抜いてるやら、そんな議論がくだらない。
だから荒れるんだよ。
ROMも余計なこと言わなくていいと思う。
846 :
2回目の投稿です:03/08/24 19:01 ID:Dk7IGKs2
>>言いたい事があるのは分かるが話題を蒸し返すなよ
悪い。暴走しすぎた。もう言わんので勘弁
>包氏は発想力と構成力とノリに於いて群を抜いていると思う
つうことは何か?お前はパオマンセーするばっかで他作品は読みもしないで問題外扱いするのか。
初投稿とかいちいちうぜぇし。SSスレ逝ってろ
書き込みテスト
>>847 落ち着けって。本人も反省してるし、放置しる。
放浪記、勇次郎の負けで完なのか?
あと、神の姿の記述がちょっと欲しいな。
骨やらなんやらが集まったスケルトンウォリアーなんだろうが。
発想力と構成力とノリに於いて
そうでもない。
次スレは900の人が立てる事にしようか。
まだホシュ用のメモリあるよね?
放浪記もさすがに最終回が近そうなノリだな。
最強のやつ出ちゃったし。しかしこの更新速度はスゲエ。
1日2回ペース以上だ。まあご立派。
好調時は三話/日、通常時でも二話/日 だもんな、すごいわ。
しかも荒らしやら何やらが出ようが出まいが関係なく。
真性キチ外パオ信者共にどうこう言われる筋合いは無いな。
バキSSスレッドPart7
無駄に凝ったスレタイ付けるとスレタイ厨がうざいからな。
後で騒ぐくらいなら今出しとけ。
言わせて貰えば、『SS』って表記はやめて『小説』にした方がいいと思う
何を指しているのか解りにくいので新人が入ってきにくいだろう
SyoSetuじゃないの?
第四十八話「嘲笑する鬼、爆笑する神」
勇次郎がゆっくりと立ち上がる。例え神の言葉と言えど、この男が怯むはずがない。
「闘神・・・アンタ、俺を恐れてる」
「何だと・・・?」
「俺と純粋に闘争するコトを恐れている・・・だから、口で俺を屈服させようとした。図星だろう?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
無表情の神が攻める。神の手刀が皮膚を裂く、神の貫手が肉を貫く、神の拳が骨を砕く。
勇次郎の攻撃はまるで当たらない。全然当たらない。神の眼には、鬼の闘争心も見透かされている。
この男・・・疾さが増しているッッッ
勇次郎の拳がヒット。観客席まで吹き飛ぶ神。だが、たったの一撃だ。勇次郎は既に息が上がっている。
「さっきの言葉を返すぜ・・・俺がテメェに造られたなら、テメェを押し潰すまで膨張するまでだ」
顔が腫れ上がっている神。ダメージは殆どない。だが、無表情だったその顔が・・・崩れた。
「ハッハッハッハッハ・・・。楽しい、嬉しい、最高だよ!範馬勇次郎!!
そうだよな、闘争ってこういうのだよなァ・・・こんなモンに神なんていらねェよなァ!!
決めた!オレは神を辞める!!あ〜〜〜〜〜スッキリしたトコで、決着つけようや!!!」
「クックック・・・名前も知らねェアンタだが・・・ワカり合えそうな気がするぜ」
両雄、満面の笑みを浮かべている。数十年付き合いのある親友同士でも、こんなに笑い合うことはあるまい。
勇次郎の踵落としで、神の左肩が砕ける。神のミドルキックで、勇次郎の内臓が破裂する。
一撃一撃が、一国の軍事力に並ぶのではないか、と思いたくなるような攻防。
勇次郎のアッパーが顎を粉砕した。口がグラグラになりながらも、神は笑っている。何が可笑しいのか。
悪鬼と闘神の一騎打ち、いよいよクライマックス!
次回「咆哮」
さわやか系は勇次郎に似合わない
神・・・実は人間っぽい姿なんかな?
神・エネル
神、急に砕けた性格になったな。
今まで圧倒的だった存在が対等になり、全てをかけた両雄のぶつかり合いになるって展開は
燃える展開ではあるけど、神は最後まで絶対的存在でもよかったかもしれん。
満身創痍、打つ手なしの勇次郎が、友情パワーで・・・ごめん。糞ぽ。
>>627-629 >>691-693 >>756-759 >>772-774 が前回。
あらすじ
ザクはめっちゃ暴れてた。でも、それは世界を救うための武者修行だったんだ。
今はザクに縁の深いという貧弱青年スペランカーにまつわる昔話。勇次郎と戦うんだって。
「良かった。殺されるかと思いましたよ」
精一杯の、それでも引きつり気味の笑顔を浮かべ、スペランカーは慎重にサムスに近づいていった。
既に敵意は向けられていないが、やはりサムスには近寄り難さを感じさせる気配が宿っている。
「また、か」
不意な言葉にスペランカーは戸惑った。―――また?
「はい?」
「なんでもない。……飲め」
サムスは手元に置いてある缶ビールを一本手に取り、投げた。スペランカーは缶をなるべく揺すらない
ように、そっとそれを受け取る。「ありがとうございます」
「どうしてここへ来た」
サムス少尉はマングローブの根元に背を預けて腰を下ろし、ビールをちびりと口にした。地面に転がる
缶は既に八本。大分酔いが回っているのだろうと思うと同時に、よくもまぁこんなに個人に支給された
ものだとスペランカーは驚いた。
「さっきの少尉の言葉が気になって。なんでこの部隊に入ったのか、って」
スペランカーはサムスの正面に腰を下ろした。月明かりに照らされ、黄色い作業用ヘルメットに刻まれた
無数の傷が浮き彫りになり、前頭に付いた照明のレンズの縁が光る。
「聞きたいか?」と、サムス。「はい」と短い、スペランカーの返答。
「だ〜め」 サムスは小さく首をかしげて愉快そうににやけた。
スペランカーは正面からサムスの顔を覗き込み、ようやく気付いた。普段ほんのりと紅い頬が、今や
熟れたリンゴとなっていた。やはり相当酔っているらしい。何故か、スペランカーは照れた。
「あ、明日から『オーガ』捜索の任務が始まるんですよ?大丈夫ですか?そんなに飲んで」
「こんな時にまで勇次郎の事を考えたくはない。ほっとけ」
サムスは手にしたビールを飲み干し投げ捨てると、さらにビール缶を開けた。投げられた缶は茂みの
中に消え、スペランカーは聞こえないくらい小さい声で「環境破壊です」とつぶやいた。
―――それより今、『ユージロー』って……?
「『ユージロー』っていうのが『オーガ』の本名なんですか?」
サムスは身を乗り出し、ヘルメットをポンと掌で叩いた。
「本当に何も知らないんだな。範馬勇次郎。それが私たちの敵の名前だ。死んでも忘れるな」
事実この後、スペランカーは死んでも、生まれ変わってもこの名を忘れることは無かった。
「ところでサムス少尉、なんで……」
「別段おもしろい話でも何でもない」木の根によっかかり、サムスが口を挟む。「大した理由じゃない」
「だからこそ、お前のさりげない言葉が胸に刺さったんだろうな」
二人は同時にビールを仰いだ。それを見て、スペランカーが微笑む。サムスも、微笑んだ。
「知ってるとは思うが、私は以前、地球外生命体メトロイドの研究サンプルを採取――結局ただの
虐殺になってしまったが――するために宇宙で活動をしていた。戦っていた。でもそれは、全部上の
連中に押し付けられてやってたことで、私自身は戦う理由も、生きる意味も考えず、ただひたすら
戦ってただけだった。だから、今は自分で選んで戦場に来た。少なくとも、そのつもりだ」
スペランカーはあぐらをかき、足の間にビールを置いて静聴している。
「戦う理由も生きる意味も、自分で選んだ戦いの中で必ず見つかるんだと思っていた。そして分かった。
私は、人の命を救う戦いができるんだ、そういう戦いをしたいんだって。最前線で戦う事で、敵の命も
味方の命も救う事が出来る。今日も味方で死んだのは……お前一人。北ベトナム兵も、4人も捕虜
として捕まえることが出来た。なるべく、人が死なずに済ますことが出来た」
「いいですね」素直にスペランカーは羨んだ。「戦う理由が、ちゃんとおありなんですね」
にもかかわらず突然。サムスは自虐的な、ヒステリックな笑い声をあげ、左手を額に当てて空を仰いだ。
スペランカーが戸惑いながらその様をみつめる。「何か、悪い事言ってしまいましたか……?」
「ちゃんちゃら可笑しいんだ、私自身が!人の命を救うなんて大層な理由で自分を納得させようとして!
人の命を救う戦い?だったら医者を目指して野戦病院にでも行けばいい。仲間を守る?だったらもっと
昇格して大部隊を指揮する隊長にでもなればいい。どっちもマリオ大尉はやっている。でも私は……
戦う理由を見つけたフリをして自分を騙して、結局今も、何も考えずに戦ってるだけなんだ!」
最後の方は言葉にならず、ほとんど絹を裂く絶叫になりかけていた。
「私は、単なる戦闘マシーンになりかけてる!もうなってるのかも。だから他の連中も私を避けるんだ!」
「考えすぎです!アルコールが入りすぎて興奮してるんです。……落ち着いて」
スペランカーはサムスを落ち着かせようと――少しの下心も持ちながら――サムスの肩に手を置くが、
サムスはそれをひっぱたくように払いのけた。さらにビールをいっきに飲み干し、空き缶をスペランカー
の胸元めがけて投げた。―――危ない。中身が入っていたら、死んでいた。
「戦場で感情に飲まれるのは命に関わる。だから私は嬉しいのも悲しいのも怖いのも寂しいのも、全部
自分の中に押し込めて戦ってきた!でもそんなのも、きっと言い訳に過ぎないんだ。きっともう、私は
見た目通り、感情を捨て去った冷酷な機械に成り果ててるんだ!」
「機械が悩むはずないでしょう!」スペランカーはきつく叫んだ。
「敵だって命を救ってるんじゃない。殺さないってだけなんだ!そんなの、誰にでも出来る!それに結局
……味方のお前も殺した……私が。何で……うう……」
大きな瞳が潤んで余計に大きくなり、目尻から大粒の涙がこぼれる。抑えられない嗚咽が漏れ、もう
しゃべることも出来なくなってしまった。今までずっと一人で、誰にも話すことが出来ず溜めてきたものが
一気に洪水になって溢れ出てきたのだろう。
スペランカーはサムスの隣に腰を移し、その肩に手をまわした。小さい肩。今度は、抵抗しなかった。
「僕、みなさんに戦う理由聞いておいて、自分は何も言えなかったんです。はずかしくて。……はは。
部隊で一番の下っ端がこんなんでいいんでしょうかね」
ズボンのポケットを探ると比較的清潔なハンカチが出てきた。それをサムスに渡す。
「僕の理由は下らないもんですよ。『広い世界を見たい』。……ああ、やっぱりはずかしいや。でも、
それが僕の戦う理由だと思ってるんです。もしかしたらそんなの建前にすぎないかもしれない。でも、
僕はそれを信じています。……僕は生まれたときから人の十倍体が弱くて、出生時は保育器に、
ジュニアスクールまでは病院のベッドの上に、ハイスクールの時は自宅の部屋に篭ってばかりで、本を
読んだり、外の世界を夢想したりして、他にやることと言ったら通信教育での勉強だけでした」
語り出した時は恥しさの余り赤面していたが、話し出すと酒の魔力によりすらすらと言葉が出た。
「そんな僕でも、密かに目標があったんです。いつか世界のあらゆるものを見る大冒険をするんだって
いう目標が。だから僕は親や医者に内緒でトレーニングを始めて、内職を始めてお金を貯めて、
高校卒業資格を取って、大学を受験したんです。前から本を読んで興味があった、考古学科を。
そしてある日、僕はある資料を見つけて大きな遺跡を掘り当てることに成功しました。財産を一山築く
ことも出来ました。大きな屋敷をメイン州で買いました。……でも、僕が望んだのはそんなものじゃ
ありませんでした。何ていうかその、もっともっと、広い世界が見たかった。だから……」
「だからこの部隊に志願したの?戦争に来れば、違う世界を覗けるから?」
涙の収まったサムスがスペランカーの後を継いだ。スペランカーは、大きく一つ頷いた。
「それだけです。少尉みたいな深い考えも何もありません」スペランカーはサムスに目を向け、笑った。
サムスは意外と小柄な身を、さらにスペランカーに寄せる。「立派じゃない、偉いぞ」
「だから、しょう……サムスだってそんなに深く悩む必要はありませんよ。戦う意味だってこれから……」
「分かった」呼び捨てにされたことを嬉しく思いながらもあえて無視し、サムスは唐突に言った。
「何がです?」スペランカーが問いかけ、「多分、これだけは確かだ」と、サムス。
「さっきから言っていただろう。私は寂しくて寂しくて寂しかったって」「言ってましたっけ?そんなに」
サムスは微笑み、額をスペランカーの額にコツンと合わせた。「お前が私を守れ」
きつめの命令口調ではあったが、スペランカーの脳を焼き焦がす、甘い告白だった。
「そ、それは上官としての命令でしょうか、サムス」オーバーヒートした脳みそが勝手に言葉を紡ぎ出す。
「お前なら出来そうだ。私を寂しさから、怖いものから守れ。お前は強い。……体は、弱いけどさ」
「出来ますかね」まだ脳が焼けている。「出来ますか、じゃない。やれ」サムスは反応を楽しみ命令する。
「僕、サムスの事好きです」「だったら構わんだろうが」「手始めに何をしましょう?」「何が出来るんだ?」
スペランカーは掌をサムスの小さな掌に絡みつかせ、唇と唇を静かに重ね合わせた。
そしてこれが、二人の最後の口づけとなった。
何やら惨劇の予感>勇次郎vsファミコンウォーズ
盛大な夏休み展開が待っていそうだ
870 :
バレ:03/08/25 02:37 ID:???
研修から帰ってきました、まとめサイト管理人です。
ひとまず、出典一覧を今スレ850まで対応させました。
疲れていますので、今日はここまでで。
>ザクさん
何かラブロマンス街道突っ走ってますね、スペランカーの野郎。
「最後の口づけ」ということは、この後は地獄変になってしまうのですね、
分かっていても、ちょっと悲しい。ううう。
>世界さん
いよいよ最終回、という状況ですね。オーガの力が殆ど通じない程の強敵、神。
そして神を相手に一歩も退かないオーガ、互いに肉体を壊しながらのコミュニケーション
のクライマックスや如何に!
>外伝さん
仕事が超忙しい中の書き込み、本当にお疲れ様です。
体調にはくれぐれも気をつけて下さい。代わりの身体は無いのですから。
仕事が忙しい時はそちらへ専念してください。そしてまた時間が出来たら
戻ってきて下さい。期待して待っていますので。
>VS師
ドッポリア繁盛記4お疲れさまです。 次はどこへいかれるのか?
私もよく知りませんが、個人スレなんですね、不良スレ。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1052763222/927 >ふら〜りさん
毎度乙です。そうですか、来月からですか。
ふら〜りさんはスレを影で支える花形満の姉的存在なだけに、残念ですよ〜
いけない、睡魔が。。。
ファミコンウォーズの末路を想像してみる。
骨盤ごと金的を砕かれて絶命するマリオ
面長の顔を、さらに顎を引き裂かれて長くされるルイージ
踵落としで脳天を割られるリンク
鎧ごと生皮を剥がされるギルガメス
手足をもがれて撃墜されるツインビー
スペランカーの目の前で勇次郎に駅弁ファックされるサムス
それを助けようとして、つまずいて死ぬスペランカー
・・・・・・・・・・(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
872 :
バレ:03/08/25 02:59 ID:???
873 :
バレ:03/08/25 03:13 ID:???
次のスレ立てる方へ。参考までにその2
SSの紹介文を書いてみました。
>>2以降への掲載用ですね。
適当に書いた文章ですので、叩き台にしかなりませんが。
(実際はもう少しあらすじを載せた方がいいような…)
SS簡易紹介(現在執筆中のうち、主なもの)
・無限大トーナメント魔界編…作者パオ。無限大トーナメントを闘った漢達が、
魔界との直接対決に臨む。陸奥九十九ら地上軍精鋭を迎え撃つは、大魔王バーン
の幹部、そして範馬勇次郎。シリアスありギャグありのSS。
・世界放浪記…作者世界。地上最強の生物こと範馬勇次郎がお供のストライダム
を引き連れ、世界中を大暴れ。
・柳龍光…作者外伝担当。最強死刑囚の触れ込み高かった柳龍光の若き頃を描いた
シリアスSS。重厚な文章には読み応えあり。
・黒き十字架…作者夜王。2代目スレから連載している長編SSの第4章。
・新撰組列伝…作者トモ。緋村剣心の中心とした幕末SS。様々な漫画のキャラが
登場。
・ザク…作者ザク。ザクが主人公のSS。最初は格闘対決SSだったが、次第に
大スケール化。現在は回想編に入っている模様。
(番外)ドッポリア繁盛記…作者VS(ヤクバレ)。マロン内のスレに続きを掲載
していくという、新しい試みのSS。まず読んでみるべし。
現在睡魔と格闘していますので、↑変な文章だったらスミマセン。
>>871 >>スペランカーの目の前で勇次郎に駅弁ファックされるサムス
まあ、これだけは確実だろうな。
>>それを助けようとして、つまずいて死ぬスペランカー
コントかよ!
>ザク
こうやってほのぼの書いといてベルセルク展開かよ・・・ひでぇ(;´д`)
いや、なんつうか・・・見逃してやれよ、勇次郎
戦場ってのは非情な場所だからな・・・今までほのぼのしてた反動でキッツイのが来るだろ
最近、すっかりギャグキャラ化してしまった勇次郎の、
暴力性と残虐性を再認識させられるハナシになりそうだ
触の時が待ち遠しいような来て欲しくないような気分だ。
全滅が分かっているだけに、今のほのぼのした雰囲気が辛い。
あとバレさん乙。旅行というから、もっと長いと思ってたが。
つか、作者が10レス以上もかけて、今のほのぼの展開を書いたのは、
キャラに感情移入させた後に、蝕で一気に落とすつもりだからと思われ。
今ほのぼのしてる分だけ、その落差はすさまじいものがあるかと。
仲間が次々と惨殺される中、自分の貧弱さに絶望するスペ。
なんかオチが見えてきたような気がする。
パオ頑張ってるな>ヤムスレで
こっちには来ないな。やっぱ迂闊には顔出せないか。
でも、来てるってだけで安心できるな。自分ペースでやってくれりゃいいよ
881 :
パオ ◆gLeDrnBElE :03/08/25 13:08 ID:/UoYCYys
その内戻ってきます。ホームはやっぱりこっちですから。
でも、正直SS書くの飽きてきた。と、いうより、既に頭にある文章をタイプするのがね、苦痛。
だから違う所で書くのは楽しい。1週間に1回ずつあっちこっちと言う感じで。
ヤムスレ見てきた。
何か凄い重いの書いてますね。パオさん
第四十九話「咆哮」
勇次郎のぶん殴り、神は合気で対抗する。が、完全には跳ね返せずお互いに吹き飛ぶ。
勇次郎のハイ、を捌いて顔面突き、の手首を掴んで合気投げ、で受身を取って低空タックル、に膝を合わせる。
膝をモロに喰らい、始めてのダウンを喫する神。生涯始めてのダウン。
その攻防で、舞い上がる砂の被害に遭うストライダム。その時、勇次郎が跳んだッッッ
倒れている神の顔面を、思い切り踏みつける。
「あれは・・・私の技ッッッ」
ストライダムがほざく。当然、相手にされるコトはない。何とか起き上がる神。勇次郎を見る。
すると、怖いほど無表情の勇次郎がそこに居た。さっきまでと、立場が逆になっている。
「ククク・・・嬉しすぎてよ、顔が硬直しちまった・・・」
それを見て、神は悟った。しばらく見ないうちに、ヒトは大きくなったものだ。神になった甲斐があったものだ。
すると背中に棲み付く鬼の貌、そこから怪音が響く。
オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ・ ・ ・
幻聴? トリック? プラズマ? 筋肉の収縮音? 怪奇現象?
そして、神が見たもの。目の前のヒトは居なくなっていた。居たのは、鬼!!!
正体不明の鬼の咆哮を受け、勇次郎が思い切りブン殴るッッッ
!!!!〜〜〜・・・ッッッッ
「ハンマ・・・キミハ・・・ツヨイ・・・」
神は四散した。格闘士の究極とも言える、美しかった肉体は歯と爪へと戻り、闘技場の砂へ散っていった。
次回「世界は広し、勇次郎は永遠に!」
ついに完結か。
50話で最終回かタイトルから推測。凄いな、最後までペースおちなかった。
age
>>885 >>50話
数えてたんかw
凄いな。いつから連載やってたっけ?そういや
>887
毎回冒頭に「第〜話」って書いてるYO!
889 :
887:03/08/25 16:28 ID:???
アホでした(;´д`)
いっぺん逝っとくわ・・・
記念すべき1話はこのスレの
>>82。08/06 22:47。
ざっと3週間で50話か。
書きやすい話なんだろうが、やはり凄いな。
≒16話/1週
≒2.3話/1日
すご・・・
スレ立ては
>>900位?
作品投稿は抑えてもらったほうがいいか。
かもね。
期待すべき放浪記最終話は次スレかな。
894 :
バレ:03/08/25 18:45 ID:???
>>882 大丈夫。いざとなったら夢オチにするから。
しかしどうしても雄山とかの影響で、余り暗い文章にならないの。
困った。次回はこっちの魔界編をば。
900の人、次スレ立てお願い
>>895 パオ
いや、しばらくあれを続けてくれ。凄く面白くておぞましい。
次の人な
>>900げっとずさ。さあ、スレ立てがんばるぞ。
テンプレまとめとく。立てられなかったら
>>950よろ
901 :
950:03/08/25 20:59 ID:???
わかった。その時は任せとけ
SS簡易紹介(現在執筆中のうち、主なもの)
・無限大トーナメント魔界編…作者パオ。無限大トーナメントを闘った漢達が、
魔界との直接対決に臨む。陸奥九十九ら地上軍精鋭を迎え撃つは、大魔王バーン
の幹部、そして範馬勇次郎。シリアスありギャグありのSS。
・世界放浪記…作者世界。地上最強の生物こと範馬勇次郎がお供のストライダム
を引き連れ、世界中を大暴れ。
・柳龍光…作者外伝担当。最強死刑囚の触れ込み高かった柳龍光の若き頃を描いた
シリアスSS。重厚な文章には読み応えあり。
・黒き十字架…作者夜王。2代目スレから連載している長編SSの第4章。
・新撰組列伝…作者トモ。緋村剣心の中心とした幕末SS。様々な漫画のキャラが
登場。
・ザク…作者ザク。ザクが主人公のSS。最初は格闘対決SSだったが、次第に
大スケール化。現在は回想編に入っている模様。
(番外)ドッポリア繁盛記…作者VS(ヤクバレ)。マロン内のスレに続きを掲載
していくという、新しい試みのSS。まず読んでみるべし。
改良点あるかもしれんがめんどいんでいい。
スレタイは
バキ小説スレPart7
でいいかい?反論あったら今のうちによろ
これだけでいいのか?不安なんで気付いたらなんか書いてくれ。
ザクうpるよか余程緊張する。手に汗が(;´Д`)
>>901 さんくす。気が楽になった。かなり。
あとは埋め立て。前スレも埋め立ててくれればふら〜り氏の作品が本スレに移る。
ナニして埋めよう
誰も来ねぇ・・・どうしよっか。
一人しりとり〜〜。感想編。
無限大トーナメント魔界編
こういうコミカルな作風、読みたいんだけどな。復讐の狼もおもろいけどさ。
まぁ、無理しないで書きたいときに書いてく「れ」。
世界放浪記
れ・・・れ・・・れ・・・
「連」載の早さもさることながら、内容も最終話まで飽きずに読めてよかった。
残るは第50話。いっきに突き抜けてほし「い」。
柳龍光
い・・・い・・・い・・・い・・・むずいな・・・
「以」前(アホか。無理あるわ)、スレの杜で自衛隊小説を見つけてからの、実は一番長く
ファンやってる職人さんだな。市販小説レベルの文章。パオマンセー歴も長いが、ザクは
こっちの作風を目指したい。むずいけ「ど」。
黒き十字架
「ど」うもすいません。最近一部分を読ませていただいただけで、最初からは読んでないです・・・。
でも、高い文章力をお持ちだという事は分かった。内容も続きが気になるおもしろさ、だが・・・
続き書いて下さいよ。忙しいかもしれないけど。無理だったらすいません。
でも、今の状態で更新ストップするのは生殺「し」。
ザク
自分じゃねぇか。さて、「し」か・・・
「正」直、このネタで勝負したのは失敗かもしれない。
昔書いてた「ザクに勝てる〜」スレで突発的に書いたものをここで続けるとは。
しかも今は漫画関係ないのが主人公。こりゃだめだわ。
でも書き始めたからには責任を持って最後まで書ききりま「す」。
「素」晴らしい。これからも頑張ってね。
(番外)ドッポリア繁盛記
キタ。この人はパンチいたいから飛ばしっぱなしだな。
「凄」ぇよ、何喰って何飲んで何時に寝ればこんな文書けるんだ。
バキ本スレではまた凄いネタ書いてたし。感激。
が、正直な話、ドッポリアは完全な異次元世界を展開しててわからんです。
ほんの少し、ほんの少しだけ凡人にダイヤルを合わせてくれると読みやすいか「な」。
>>915 「ね」からスタート。トモ氏飛ばしてた。欝死
新撰組列伝
「ネ」タとしては漫画SSのスタンダード的な形を取ってるが、幕末の雰囲気がいいわ。
哀・戦士は途中から読み始めたけど、こっちは初期から読んでるだけに更新も待ち遠しい。
が、あの量のSSを2本も書いてたら氏ぬし。無理はしないで下さい。
一応全部書いたかな?ザク、乙じゃ「ん」
918 :
915:03/08/25 22:13 ID:???
うわ、まだ続くと思わなかったゴメソ
>917
「ん」からスタートか。きついですな。
ふら〜りさん
「ん」ーとね、いい人、すごくいい人。
この人がパオさんや世界さん他、多くの職人(の創作意欲)を
支えてきたような気がする。巨人の星で言う飛雄馬の姉的な存在。
私自身も、この人のレスには助けられた部分があった。
こういうのを人徳というのか「な」。
バキ死刑囚編
「何」といってもこのスレはここから始まった
バトル在り友情在り涙ありのエンターテイメント大作 「く」
朝鮮半島消滅日記
「ク」リトリス。
agetoku
923 :
マロン名無しさん:03/08/26 15:38 ID:gAGhLX9q
hsuage
age
926 :
ふの字:03/08/26 22:49 ID:???
バレさん
「苦」しい時も、辛い時もあるでしょうに、まとめサイトを更新し続けて
下さる方。バキスレ学園の書記。バキスレパーティーの幹事。バキスレ家の
良妻賢母。
いつもいつも、本当にご苦労様です。「す」
>>926 結局「ク」リトリ「ス」でも同じ末路じゃんか。
928 :
バレ:03/08/27 03:06 ID:???
黒帯研究会
「す」ご〜く懐かしい響きですね。初代スレの頃の作品ですので、
知らない方もいるのではないでしょうか?
作者のバキスレは俺さん、貴方は一体どこ「に」?
>>927 ワラタ。
ここは良識派の集うスレですね
それに比べ次スレはひどいことに