本スレってどこですか?できれば場所を教えて欲しいのですが…。
878 :
876:03/08/24 01:00 ID:???
hosyu
「咄嗟にタイムワープで逃げたから何とか助かったが、いやはやさすがだったなオーガは」
ロンドンの、賑やかな商店街。タマネギとパタリロが並んで歩いている。
「一国の軍事力に匹敵する格闘能力、という噂に恥じな……どうした? 青い顔して」
「ど、ど、どうしたもこうしたもっっ!」
タマネギは青い顔で叫んだ。
「いきなりいなくなったと思ったら、あの範馬勇次郎にケンカ売ってたんですか、殿下はっっ!?」
「いや、実際に売ってきたのは向こうなんだが。黒タマの入手した情報を利用して
誘ってみたというか。ちょっとした好奇心でだな」
「好奇心で、世界にその名を轟かせる危険人物を挑発しないで下さいっ!」
「解った解った。いくら僕でも、勝てる見込みのないケンカはしない。僕は今まで、
本物の魔王や暗殺用ロボットやその他いろんなのとやりあってきたが、その中でもあの
範馬勇次郎はトップクラスだ。もうやらん。そもそも、今日は元々平和な金儲けに来たんだし」
パタリロが「もうやらん」と言ったので、ほっと胸を撫で下ろすタマネギ。
だが、「金儲け」のフレーズがまた、新たな危機感を煽る。
「で、何をされるんです。ここに来られたということは、やはり少佐かマライヒさん絡みで?」
「両方だ」
と、パタリロはポケットから何かの液体が入った小瓶を取り出した。
「実はマライヒに依頼されて、バンコランの『美少年に対する自信』を抑え込む薬を作ったんだ。
で、これはその中和剤」
「? どういうことなんです」
「薬は、既にマライヒが食事に混ぜて飲ませた。以来バンコランは、自分が美少年にモテないと
強烈に思い込み、浮気をしなくなった。……が、やはり薬でムリヤリ精神を押さえ込んでいる
訳だから、バンコランは精神的・肉体的にかなりの負担を抱え込むことになる。自分でも
理由の解らない不安や緊張が高まってくる。そこに、強壮剤とでも称してこれを売りつける」
「ですがそうすると、マライヒさんの方は?」
「薬の効き目が切れたんだろう、と言ってもう一度『自信抑え込み薬』を売りつける」
881 :
ふの字:03/08/25 22:06 ID:???
「……以下繰り返し、ですか。いつもながらエゲつないですね」
「前にも一度、似たようなことをしたが、あの時はキーワード一つで解除される催眠術、なんて
ヤワなものだったから失敗したんだ。今度は、この中和剤を飲まない限り誰が何をしようと
絶対に解けないからな。完璧だ」
「好きにして下さい」
パタリロの金儲けにかける意地汚さには、タマネギ全員が慣れっこになっている。もう
この程度のことでは驚かない。催眠術の時だって、さんざん面白がってバンコランを
からかった挙句……と、タマネギが足を止めた。
「……殿下。少佐の浮気性をムリヤリ抑えている、んですよね。催眠術の時と同様に」
「そうだ。今言った通り、あの時よりも堅固にな」
「あの時は確か、自信喪失のあまりロクに外にも出ず、精気のない顔になってましたが」
「ああ。とても殺人許可証を持つエリート情報部員には見えなかった」
「で今、少佐は範馬勇次郎に狙われているんですよね?」
「……あ」
夕刻。ロンドンの某所、路地裏。勇次郎が、バンコランを追い詰めていた。
無論、バンコランは格闘に付き合う義理などないので、人気が絶えたところに勇次郎を
誘い出して銃で攻撃した。が、なにしろ勇次郎である。遠距離からのライフルによる
狙撃ならいざ知らず、面と向かい合っての拳銃一丁の連射程度では、軽くかわされて
しまう。しかもバンコランは今、本調子ではない。
「かつてKGBを震え上がらせた最強のダブルオー要員とは、この程度かっ!」
連射の隙をついて間合いを詰めた勇次郎の蹴りが、バンコランの手から銃を蹴り飛ば
した。そのままその足で横殴りに、バンコランの側頭部を打つ。バンコランは必死に
ガードするが、なす術もなく吹っ飛ばされてしまった。
882 :
ふの字:03/08/25 22:07 ID:???
「ふん、失望したわ」
トドメの一撃を加えるべく、勇次郎が倒れているバンコランに近づいていく。と、そこに、
「待て、範馬勇次郎っ! 今のバンコランは、真の実力を発揮できない状態にある!」
パタリロが、続いてタマネギが、二人の間に割って入った。タマネギがパタリロから
小瓶を受け取ってバンコランに飲ませ、パタリロは勇次郎に向かって説得。
「お前も地上最強の生物とまで言われた男なら、バンコランが復調してから倒した方が……」
「殿下、飲ませ終わりましたっ!」
「よし、では退避っっ!」
二人は、嵐のように去って行った。後に残されたのは倒れているバンコランと勇次郎、
そして空の小瓶。
『今のガキは、筋肉の動きからして間違いなくパタコランだが……何なんだ? 何か
飲ませていたようだったが、どういうつもりだ?』
勇次郎が首を捻っていると、バンコランが、ゆら〜と起き上がった。
一時間後。夕陽が沈みきった、夜のロンドン某所。パタリロとタマネギが歩いている。
「やれやれ、一時はどうなることかと思った」
「殿下のせいでしょーがっ」
「いや、しかし、考えようによってはケガの巧妙かもしれないぞ。普段のバンコランだったら
あっさり負けてたところ、『例の効果のおかげで』あの範馬勇次郎を撃退できた、と」
「少佐の浮気心を抑える効果が、前回の催眠術よりも強い。それだけに、突然解除した
時の理性喪失・欲求不満爆発パワーも強い、ですか。催眠術の時でさえ、殿下を襲う
などという人間の尊厳に関わるマネをしましたからねえ。今回はどうなることやら」
「……どういう意味だ、それは?」
歩く二人の耳に、野獣のような咆哮と勇次郎の悲鳴が聞こえてくる。まだ、壮絶な
追いかけっこを続けているらしい。「俺にそのケはないっ」「えぇい離せ、この変態がっ」
「や、やめろ、おいっ!」「た、助けてくれええぇぇ!」などなど。
「……殿下。今、衣服の破れる音が聞こえたような」
「う〜む。オーガを襲ったとなると、ますますバンコランの、裏の世界での地位が上がるな」
「それ、上がるって言うんでしょうか?」
夜のロンドンに響き渡る、地上最強の生物の悲鳴。
勇次郎は今、ある特殊方面での貞操の危機を迎えていた。
883 :
ふの字:03/08/25 22:08 ID:???
パタリロには確か、全く無制限に時間を止められる能力がありましたが、私の知る限りでは
一エピソードでしか使ってませんので外しました。
少女漫画には一切手を出さないが、パタリロだけは例外……って人は結構いるのではと推測。
でも、もう長いこと再放送してませんからねぇ。「少女漫画に手を出さない少年漫画ヲタ」の
人たちの目にパタリロが触れないのは正直、勿体無い。DVD化の話はあるようですが……。
それはそうと。私は当初、ここに「自称二軍、実力一軍」という謙虚な方々が多数集結して
しまい、結果として本スレで新人が出にくくなり、「くぉら、ふら〜り! 貴様はバキスレを
割って薄めて潰す気かっっ!」と怒られるのではという不安が、少しはあったのですが。
……皮算用でしたな。はははは(光涙)。
ノックの音がした。
右手に痛々しい包帯を巻いた大男・・・アレクサンダー・ガーレンは、日記を書く筆を止め、ちらりとドアのほうを見た。
(・・・誰だ・・・?)
その疑問ももっともだ。現在時刻は午後10時、天候は荒れ狂う大雪。この状況で外を出歩くなんて、自殺行為以外の何者でもない。
それに、現在ガーレンが一人で住み、資源発掘作業の拠点ともしているこの小屋は、もっとも近い街でも車で片道3時間はかかる。
それに加え、ガーレンには、ここをたずねてくるような人間などほとんどいないのだ。近しい友人も家族もいない。
レスリング公式戦20年間600戦無敗という肩書きを神聖視するレスラーやトレーナー達が
尋ねてくることもごくごくたまにあることもあるが、それにしては非常識な時間だ。
唯一可能性があるのは偉い方が尋ねてきたことだが、そんな連絡は事前に入っていない。
(・・・空耳だろう、きっと)
そう思った。愛する母国ロシアのために働いているとはいえ、自覚の無いまま人恋しさ故のストレスもたまっていたのかも知れない。
今日は早めに寝るとしようか。そう思い、日記へと再び視線を移したときだった。
ふわり、と、今日の分の作業記録用紙が舞った。身を切るような冷気の風と雪とが、ガーレンのほほを撫ぜた。
驚いて入り口を見やると、そこには、囚人服の大柄な男が立っていた。
全身にうっすらと汗をかき、鋭い目線でガーレンを見据える男。
(・・・この天候のなか、この格好で、こんなところへ、徒歩でやってきたというのか?)
しかも、よく見れば、男は素足である。あまりの異常事態。
ガーレンは、情報がごちゃごちゃにもつれ合って混乱したまま、口を開いた。
「キミは・・・?」
たずねられた男は答える。
「・・・ふん、あの時と同じセリフだな」
「あの時・・・? 何の話だ?」
「ふん、そうくるかい・・・。自分の不利になる記憶なんぞ、覚えちゃいねェってか、英雄さんよ」
英雄さんよ・・・。聞き覚えのあるフレーズ。ガーレンはすべてを思い出した。
「・・・シコル・・・」
「アンタには借りがある・・・返してもらうぜ」
シコルスキーは、大学内で一目置かれる存在であった。
すべての運動部に所属し、それぞれの部でトップレベルの選手として活躍をしていた。
特にカラテやレスリング、フェンシングに槍術といった、武道に属するスポーツでの活躍はめざましく、数多くの大会を制覇した。
あまりに多くの部に所属しているため、ほとんど練習に参加することは出来なかったが、スポーツすべてに共通する必要技能、
筋力や持久力、瞬発力、体力の使い方、リズム感、直感力など、ありとあらゆる才能が、練習不足を補って余りあるものを持っていたのだ。
そんな彼に、大学がオリンピック出場を持ちかけるのは、当然のことだったといってよい。
メダリストを輩出したとなれば、大学の知名度や好感度が一気に上昇するのは当然であるからだ。
旧ソ崩壊による民主化の波で存続が危ぶまれる大学が、この怪物をうまく利用しようと考えるのは至極順当な考えであった。
しかし、大学もひとつだけ誤算があった。シコルが、レスリング枠に参加すると言い出したのだ。
大学は、ガーレンが金メダルをとることがほぼ確定しているレスリング重量級への参加は無意味である、
出来ればレスリング以外の種目に挑んでもらえないか、と提案したが、シコルスはコレを断固として拒否。
ではせめて減量をし、中量級で出場してもらえないかと言う大学に、シコルスはこう言い放った。
「アンタら、さっきからワカってないみたいだけど・・・俺はガーレンと闘りたいンだよッッ」
結果から言えば、シコルの望みは半分だけ叶った。
予選会準決勝で、彼は念願のガーレンとの対戦を果たしたのだ。しかし、彼の望んでいた試合展開にはならなかった。
超人的な敏捷性で背後を取ろうとするシコルスキー。並みのレスラーならばあっさりと投げまで持っていかれるところだろう。
しかし、ガーレン。シコルをするりとさばき、瞬く間にマットへとたたきつけたのだ。試合開始からわずか4秒。シコルの視界はゆがみ、臓物は踊った。
・・・ここで、勝負はほとんどついた。
シコルは果敢に攻めた。しかし、どうしてもあの投げを恐れてしまい、いつものような激しい組み合いをすることができない。
対するガーレンは、余裕からか、攻めようとせずにゆったりと構えている。
そのまま、試合はほとんど進展することなく、投げの分の点差でガーレンが勝利した。
シコルスキーは控え室に戻ると、ロッカーを開けた。しかし、そこから手が動かない。
頭の中では、敗北感と喪失感、憤りと・・・そして言い訳が渦巻いていた。
(どうして負けた俺は強い嘘だ認めない負けなんてありえない馬鹿な嘘だ)
俺はレスリング同好会に所属しているとはいえ、練習なんて何一つやってない。
(負けた負けた口惜しい嘘だ認めない絶対に負けだなんてありえない嘘だ)
ただ基本的ルールと形を教わっただけで、本格的な訓練はやりこんでいない。
(俺は弱い?馬鹿なそんなありえない決して認めない絶対にそんなことは)
だから、俺は練習すれば強くなれる、あいつより必ず絶対に負けることはないはずだから俺は負けてない次は勝てる俺は強い強い強い強い強い強い・・・
ロッカーを開けたきり、ぶつぶつと何かをつぶやきながら動かないシコルを見て、大学の同級生が心配して肩に手を置いた、その瞬間。
「俺は強い強い強い・・・・
強 い ん だ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! 」
ぐしゃッ。
事実だけを書こう。
この日、大学のレスリング部員24名がシコルの狂気の被害者となった。
うち6名は即死、8名は病院で死亡、3名は廃人になり、のこりは皆障害者となった。
そして、次の日。シコルスはガーレンの前にあらわれたのである。
「キミは・・・?」
「よう・・・待ってたぜ、英雄さんよ・・・」
「思い出したか?」
シコルスの嘲笑に、ガーレンの回想はさえぎられた。
「・・・ああ、かなりね」
「ふん・・・ならいいけどよ・・・」
シコルが小屋に入ってくる。悠然と、まったく無防備に。あの時と同じだ。
ガーレンは組み付きに行きたいのを必死でこらえる。こいつはいつでも反撃できる。
無防備に見せているだけだ。必死にそう自分に言い聞かせた。
そんなガーレンの様子を知ってか知らずか、シコルは余裕たっぷりに、
見下すような笑みを見せながら歩みを進めた。
「ああ、そういや、地下闘技場のビデオ、見させてもらったよ」
「・・・キミは刑務所にいたんだろう?」
じり、じり。ガーレンは僅かずつうしろに下がった。シコルは基本的には打撃タイプのファイターだ。
間合いを詰めさせすぎては不利になる。
「ふん、いくらでも方法はあるさ。それより、アレを見た感じじゃ、まだまだ現役でイケそうだったじゃないか?
なんだって急に引退してこんな辺鄙な山奥に住みたいなんて言い出したんだ?」
「祖国の役に立ちたいと思ってね・・・。人を投げても何も出ないが、ここならウランが出てくるからね」
「ふーん・・・」
シコルは表情も、姿勢も、歩く速度もほとんど変えない。ゆっくりと間合いを詰めてくる。全身を脱力し、
いつでもすぐに反応できる態勢を整えている。タックルできる隙がない。
「正直にいいなよ、英雄さん・・・素人にやられたなんて醜聞流されるわけには行かないから逃げたンだろ?
あンときグチャグチャに潰しといたからなァ、使いものになんなくなっちまったんだろ?」
「ああ、おかげでここでの禁欲生活もしやすかったよ」
「ふん、ヤッパリな」
シコルスの挑発にもガーレンは耐える。安い挑発だ。確かに、昔路上でこの男とやりあったとき、
タックルをあっさり切られ、ヒザを顔面に叩きこまれ、両方の睾丸を破壊された。しかし、それがなんだというのだ?
今は今。そう割り切れるこの精神力が、我が無敗の伝説を打ち立てたのだ。
「そうそう・・・」
シコルスがなにかを思い出したように話し始めた。
「ここにわざわざ寄った理由を思い出したよ・・・」
「・・・」
「なあ・・・アンタ、俺にボコされたとき、どんな気分だった?」
「・・・?」
理解できていないような表情のガーレンに、シコルは更に続ける。
「アンタは、今まで負けを知らなかった・・・だが俺に負けた。そのときの気分だよ」
「・・・言っている意味が分からない」
「ふーん、そうか・・・」
シコルは残念そうな表情を浮かべた。
「オーケイ、分かった・・・それだけだ・・・終わりにしようか」
シコルの体がふわりと浮くと、そのまま天井に張り付いた。
そこで、ガーレンの意識は途切れた。
ふら〜りさんに賛同し、SSを準備し始めたのがかなり前・・・。
そうとう時間かけたのに、こんな文しか作れなかったァー。
以上です。続きありません。なんか読み返すとアレな感じしますが。
「バキ」1巻のコマとコマの間に入る話です。こじつけですが。
ああー、もう、何書いてんだろ・・・。駄文失礼しました。
891 :
バレ:03/08/27 02:02 ID:???
>890
そんなコトないですよ〜
もしかして、まとめサイトの死刑囚外伝に
「シコルスキー外伝はありません」とあったので、書いてくださったのですか〜
アリガトォォッ
ドッポリア家に、血の花が咲いた。
怒れる江田島に八つ裂きにされた田沢を介抱しながらも
ドッポリアの愚痴はとどまるところを知らない。
ホモ呼ばわりされた位で、あのオッサンも大人げねーな。
田沢の侮辱発言、まだまだあるんだぞ。全部教えてやったら
どうなったかな。今度匿名で手紙でも出してやろう。そういや
江田島が親父に何の用だったんだ?いつまで寝てんだ、死に損ない!
死線をさまよう田沢を叩き起こし、説明を要求した。
ドッポリア家の財源は、ドッポリアのリース料である。
小さなボディに搭載した計測器、コンピュータ、重機機能が
業界関係者のニーズに見事応えた結果である。同時に
子供のいない老夫婦への貸し出しも行い、無職で学生の田沢を
なんとか養っている。
レンズの吹っ飛んだ眼鏡をかけ、這うようにドッポリアの背後に
回った田沢が、震える手でドッポリアの右肩を軽く叩く。
ドッポリアの瞳孔が拡散する。眼球のシャッターがゆっくりと
開き始め、奥から小さな銃口がせり出した。
お、目からビームか。こりゃまたポエムな武器を仕込んでくれるじゃ
ないの!と関心しかけたドッポリアの目から発射されたのは
反重力砲だった。一条の光が窓ガラスをつき抜け、向かいのビルを
包み込んで大爆発した。跡地は巨大なクレーターと化していた。
あっぶねえよ!せめてタバコに火がつく位の威力にしておけよ!
ドッポリアの抗議には取り合わず、田沢が口を開いた。
一国を滅ぼすほどの軍事力を有するドッポリアを、このまま
野放しにはしておけない。処分せよ、との江田島塾長のお達しだ。
頼むドッポリア!日本の未来のために、死んでくれ!
ここで死ななきゃ男がすたる。感激屋のドッポリア、一も二もなく
了解した。その夜は田沢と一緒の布団で寝た。最後の親子のふれ合いである。
処刑当日の朝がやって来た。
こちらでチャッチャと終わらせちゃいます。
正直なところ、5話目以降はいつものペースで
書けているつもり。これがダメなら、今までの
ウソバレその他も全部ダメってことになる。
と自分では思っているのですが、いかがなものでしょうか。
忌憚のないご意見求む。
今までのもダメだったんだよ、というご指摘も歓迎であります。
>>893 面白いです、反重力のやりとりで笑いました。
ですけどいつもと比べると電波力が落ちてらっしゃる。
895 :
マロン名無しさん:03/08/27 15:26 ID:cg2Zc2gz
クソスレあげ
>>こりゃまたポエムな武器を仕込んでくれるじゃないの!
と反重力砲がよかた。
897 :
バレ:03/08/27 20:26 ID:???
>893
ここで書かれていましたか、
電波の弱くなったという意見は、連載モノにしたからでしょうね。
単発なら突き抜けたまま終わればいいですが、連載の場合、
どうしても次を意識して飛べなくなってしまう。
私個人の感想としては、テンポが以前と少し違うように思います。
以前の作品はもっと流して読んでも理解できたのですが、
今回は少し分かり難い。
まあ、人それぞれと思いますが。
>ふら〜りさん
すいません、こっちに書く予定の練習SS、現行スレの状況が余りに酷いので
向こうに書いてしまいました。
(練習なだけに酷い出来でしたが。叩かれなかっただけマシですな)
>>シコルス外伝さん
ありがとうございますっ! ほんとにほんとに、ありがとうございますっっ!
原作で、「彼が犯罪に手を染めなければ、いくつの金メダルを我が国に
もたらしたことか……」って言ってましたが、そこから発想されたんですか?
シコルスが、ガーレン以上の万能超人だってヒシヒシ伝わってきます。……で、
彼の人生を狂わせたのがそのガーレン。しかしシコルス当人は、そのことは
もう恨みに思っている訳ではない(既に雪辱は終えてる)、と。
外伝らしい外伝、ですね。整合性も見事。できれば後の四人も書いて欲しいです。
>>VSさん
実は高性能だったドッポリア。……にしても「目からビーム」ってVSさん、
もしかしてアレですか? アレも漫画がありますから、一度アレを題材に
してみてはいどうでしょう。元々かなり暴走してる王女様のこと、VSさんが
書かれればどういうことになるか、ちょっと楽しみです。
で。バレさんやVSさん自身も言っておられましたが、自分で自分に枠を
作ってしまった観がありますね。忌憚のない意見、でしたら
>>894さんに
ど〜いです。読者としては、以前の作品の方がパワーがある、と思います。
>>バレさん
ああいう状況で投下されたのは、ご立派です。私も出そうかと思ったの
ですが、いいのが出てこなくて……パオさん引退騒動の時と逆ですね、これ。
ところで、宜しければあれ(カレーうどんですよね?)がバレさんだと
紹介した上で、あちらで感想を書きたいのですが。宜しいでしょうか?
なんでしたら「カレーうどんさん」でいきますけど。どうしましょう?
>>VSさん
あなたのファンです。SSって面白い、と思ったのはパオ氏の作品を見てからですが、
SS書きたい、と思ったのはあなたの作品を見てからです。
正直なところを言えば、ドッポリアはVSさんらしくない作品のような気がしますね。
ぜひ! あの往年のパゥワーあふれるSSを!
>>バレさん
保管にSSに、ほんとーーーにお疲れさまです。
SS読んで、なんだか原点回帰させていただきました。
ずっとROMだった者として、僭越ながらROMを代表して・・・
「 こ れ か ら も よ ろ し く お 願 い し ま す ! 」
>>ふら〜りさん
さ、さすがは伝説のSS応援師ことふら〜りさん・・・発想をことごとく読みきっていらっしゃる。
本当は一本拳とか、握力とか、いろいろと盛り込めればよかったんですけど、技術不足でした。
ほかの4人は、皆さんいろいろ書いていらっしゃって、流石に手が出しづらいです・・・。
ためしに書いて、うまいものが出来たら、いつの日か、ということで。
>>職人様
声には出ずとも、あなたがたの作品を心待ちにしている人はいます。
僕はシコルス外伝が2ch初カキコで、ずっとROMでした。
ぜひぜひ、続きを書いていただきたい。どうかよろしくお願いします。
糞同士で馴れ合いか。
>>900 その糞に同化せず、それでもここに飛んで来た貴方はハエですね。
ぶんぶんうるさいから消えて下さい。はい、しゅっ(殺虫剤)。
902 :
バレ:03/08/28 00:06 ID:???
903 :
バレ:03/08/28 00:20 ID:???
>ふら〜りさん
私は関西在住。京都よりの大阪人だったりします。
確率…
なんて、全然足向けてもらって構いませんよ。
>>バレさん
補完の更新、見させて頂きましたよっ! パオさんたちと一緒に自分の
作品が並んでいる、というのは何というかこう……感慨、じゃないし
感動、ではありきたりだし……えい、とにかく、嬉しかったです!
ただ、その、すみませんが一点だけ。「志々雄と愉快な仲間たちは、
こんな感じで」はコメントではなく本文の一部のつもりだったんですよぅ。
方治のセリフの後に続く地の文、ということで。ですから、お手数
ですができれば訂正して頂きたいのです……もちろん、急ぎませんけど。
あ、タイトルはあのままでいいです。フレーズとしてはかなり気に入って
ますので♪
>>シコルス外伝さん
私は、作品のレベルは無論のこと、ここを提言した責任もありますので、
そう易々とは動けません。
んが、シル外伝さん(略称)。バレさんも言っておられる通り、アナタは
死刑囚外伝最後の一人を見事に埋められた方。そのレベルも充分なもの
でした。てな訳で、ぜひ、本スレに行くべきですっ! 今ちょっと勢いが
落ちている様子ですし、そこを支える一翼として!
それと。何とも素敵でユカイな称号、有難く頂戴いたしまするっ。
まだ暗い空の下を、学ラン姿の人足達がかけずり回る。松明の光に
照らし出された巨大な十字架が、魔人のような影を大地に落とす。
ドッポリアを待ち受ける磔柱の白い巨体に、夏の夜露がからみつく。
臨時刑場となった男塾の校庭は、創立以来の賑わいを見せた。
竹矢来の外には見物客が殺到し、興奮の余り屋台でコサージュを
売り始めた塾生と一触即発のにらみ合いが続く。裏の広場では
死ぬのはJだと決めつけた一部のファンが、Jの葬式をおっ始め
ピンピンしてるJ本人と一触即発のにらみ合いが続く。
煮えくり返るような騒ぎの中、荘厳な音楽が鳴り響く。
正面のドアが重々しく開き、スモークの中から一人の男が
姿を現した。本日の主役、ドッポリアの入場だ。
歓声に手を振って応え、軽快な足取りで走ってくる。
そのまま磔柱をスルーすると、開いた校門から外に出て行った。
逃げた!事態を把握した江田島が、すぐさま田沢に捕縛を命じた。
完全に開き直ったドッポリア。しょうがねえだろ、朝起きたらやっぱ死にたく
なかったんだから。昨日は昨日、今日は今日で通ってんだバカヤロウ!
日本刀をメチャクチャに振り回して追っ手を牽制するが
多勢に無勢。とうとう袋小路に追いつめられた。
ドッポリアの脳裏に電撃が走った。そうだ、反重力砲だ!
ニヤリと笑って右肩をポンと叩く。お前らみんな死んでしまえ!
眼球が開く。銃口がせり出す。歯磨き粉がニュルニュル出てくる。終了。
こんなこともあろうかと、田沢が前夜に改造を施しておいたのだ。
軍事力を大幅に削減されたドッポリアだが、だからと言って
死なずに済むという法はない。搦め捕られて、予定通り磔の刑に処された。
ガラクタと化したドッポリアを穴に放り込み、田沢が土をかぶせる。
土饅頭に唾を吐きかけ、立ち去っていく。ドッポリアは死んだ。
人々もドッポリアを忘れた。ドッポリア亡き後も、日常は何食わぬ顔で回り出した。
ドッポリアの新たな冒険が、今始まる。ゆけ、ドッポリア!負けるな、ドッポリア!
終了。
もともと、自分のネタを電波だと思ったことは
なかったんですよ。自覚のないのが電波の証だという
見方もできるけど。ドッポリアは当人も認める完全な電波でした。
>ふら〜りさん
「アレ」、何のことか分からなかったので検索して
しまいました。なるほど、アレですか。
目からビームってのは、あくまでも「漫画・アニメの王道設定」と
いうことでネタフリに使っただけであります。
ザクは面白いなぁ。マリオが意外と食い下がっているので
ビックリ。
>パタリロ
懐かしい。実際魔夜ワールドに勇次郎が出てきたら
こんな感じの扱いになるでしょうな。
パタコラン、いたなぁ。キーン、ピョートル、スカンキー。
うわー。
>シコル
で、本編の血まみれガーレンにつながっていく、と。
本来、こういう狂気をはらんだキャラだったんでしょうね、シコル。
バケツをかぶって股間に手を当てて踊り回るようなシコルは
本当にカンベンしてもらいたいものです。
つーわけで、懲りずに「ドッポリア」を読んで下さった皆様には
大変感謝しております。
「電波が弱い」というご指摘に関しては、やはりそうか、という
思いと同時に、力加減が意のままにならぬもどかしさを
感じております。
「無自覚であること」が電波の電波たる所以と、私は解釈して
おるのですが、それでも意識的に「電波まがい」を散りばめることは
できるんですね。ただ、その濃度が弱すぎると39号ウソバレに、
強すぎるとドッポリアになってしまう。
このバランス調節を常に適正に行えるようになればいいのですが
いや、まだまだ道は長いんであります。
909 :
バレ:03/08/29 19:00 ID:???
ドッポリア完結乙かれさまでした!
電波ネタを無自覚に出来るのは凄いというか…
>歓声に手を振って応え、軽快な足取りで走ってくる。
>そのまま磔柱をスルーすると、開いた校門から外に出て行った。
この部分が個人的にはツボにはまりました。
今回は少し残念な結果になってしまいましたが、また来て下さい。
次回作期待していますんで
>>VSさん
空前の企画「ドッポリア」、お疲れ様でした。私もバレさんと同じところで
ツボりましたよ。荘厳な入場テーマ曲やスモークをくぐって、それかっ!
力加減は……「YAWARA!」の富士子さんとか、勝てない勝てないって
ビクついてると勝てて、勝てるって確信すると負けたりしますよね。こういう
ことは、いろんな分野で当てはまることかと。私も経験あります。自信作が
酷評、間に合わせが好評……とか。
これまたバレさんと同じ意見ですが、無自覚に電波を書けるのはやはり、
VSさんの才能の表れだと思いますよ。また、書いて下さいね!
>>バレさん
削除依頼、お疲れ様でした。行ってみたらバレさんがおられてびっくり
しましたよ〜。依頼方法が良く解らないままやってみたら、案の定思いっきり
素人っぽい書き込みに……うぅ恥ずかしい。
しかし何者なんでしょうね。SS関連のスレばかりに出没している、と
どこかで聞きましたが……?
912 :
バレ:03/08/29 23:36 ID:???
ふら〜りさん、削除依頼お疲れ様でした。
一つのスレから2人同時に削除依頼が来たのですから、削除は間違いないでしょう。
アク禁は?です。多分漫喫組でしょうから、アク禁も効果ないでしょうし。
(アク禁による他のユーザーへの被害を狙っている可能性もあり)
>しかし何者なんでしょうね。
荒らし
913 :
バレ:03/08/30 00:37 ID:???
追記:
ふら〜りさん、削除依頼の際も、荒らし対策スレに書き込む際も、
「アク禁して」は禁句扱いなので、気をつけたほうがいいかもですよ。
(荒らし対策スレは、あくまで「ここにこんな荒らしがいた」と住民が
報告するためのスレなので)
でも、お疲れ様です。
それでは。
「アンタと同じさ……範馬勇次郎戦へのとっておきだった」
「ほう。そういうことなら、一応は警戒すべきかな」
紅葉は落ち着き払って、全身の筋肉を固めた。
刃牙の拳の照準は水月だ。紅葉にとってそこは急所ではない。一撃をまともに受け止めて、
刃牙が絶望を感じたその時、ヘビー級ボクサー並のパンチを数十発叩き込み、
一気に決着をつけてやる……紅葉は、勝利を確信して突進した。そこへ真っ直ぐ、
「ちェりゃああああぁぁぁぁっ!」
刃牙の拳が、水月に突き刺さる!
刃牙は、我が目を疑った。必殺の剛体術をキメたのに。65キロの高速鉄球なのに。
倒れないはずはないのに。でも倒れてない。紅葉はバケモノか?
……いや、待て。目の前に立つ男は、紅葉ではない。黒い服を着ている。ガクランだ。
しかもいつの間にか、ここは料亭の前?
「お前とこの団は、まだ突きの練習が足らんのぉ」
と、その言葉と共に、刃牙の顔面に凄まじい破壊力を秘めた拳が叩き込まれた。自分で
自分の剛体術を受けたことなどないが、おそらくそれ以上のパワーだ。
刃牙は豪快に吹っ飛ばされ、電信柱の下に積み上げられていたゴミの山に突っ込んだ。
「ばかたれがああああぁぁぁぁ! 南河大応援団親衛隊長のこの青田赤道が、お前ら
三下になめられてたまるかああぁぁっ! さっさと去ねいっっ!」
地下闘技場の、医務室。
紅葉が半ベソをかきながら、必死になって男の治療をしていた。その男は、もう形容の
しようがないほどグチャグチャで、紅葉自身、「生きているのが不思議ですね。いや、すぐ死ぬ
でしょ。いくら私でも治しようがないですよはっはっはっ」と言いたくなるような状態だった。
が、それでも、何とかして蘇生させねばならない。でなければ自分は殺人犯だ。針麻酔をして、
心臓マッサージをして、手術もして……紅葉、大苦戦。その後ろでは光成が溜息をついている。
「さすがじゃのう。お主のラッシュを一般人が受ければ、お主ほどの名医でも蘇生は不可能か」
「ま、まだ、蘇生しないと決まった訳ではありませんっっ!」
「ちなみにその男、今調べさせたのじゃが泉北大学というところの応援団員だそうじゃ。
そろそろ家族に連絡……」
「まままま待ってくださいっ! 今、すぐ、必ず!」
紅葉は必死に、治療を続ける。刃牙を叩き潰すつもりだったのに、と言うか刃牙だったら
全治一ヶ月かそこいらで済むはずだったのに。なのに何で、応援団員?
すぐに気付いて攻撃を止めたものの、この有様。あぁ自分の強さが恨めしい。
『……って、ナルシスしてる場合じゃないっっ!』
紅葉はこの時、医師になって初めて、心の底から患者を助けたいと思ったのであった。
泉北大の団員たちが、青田に恐れをなして逃げ散った後。
「隊長隊長」
「なんや、様子が変でっせ」
富山が、青田の肩をつんつんとつついた。
北口が、青田のガクランの裾をくいくいと引っ張った。
そして、失神している刃牙を指差した。
「ん〜? あらほんと。いつの間にやら、露出狂少年になっているのねんのねん」
しょっちゅう団室で(たまに屋外でも)全裸になってるアンタが言えた義理か、と二人は
突っ込みたかったがやめた。命は大切にせねば。
「まあキミタチ、小者のことなんかどうでもよかろう。それよりそろそろ団締めコンパが
始まる頃合。酒や食いもんがなくなっては一大事のちゃんちゃこりん。さ、はよ入ろ入ろ」
「オッス」
と富山は答えて、青田に続いて料亭に入っていこうとしたが……北口が何やら考え込んでいる。
「どないしんたんや、北口?」
「……いや、あの露出狂。わし、あいつによう似た奴を見たような気がすんねん」
「へっ? どこでや」
「ミナミのゲーセンや。確か……ええっと……あぁ、ここまで出とんのやが、思い出せん」
「なんやそら。ほら、遅れると薬痴寺先輩に役者にされんで。はよ行こ」
富山に押されるようにして、北口も料亭に入っていく。
「あれは確か……ぶ……ぶぶ……ぶり……ぶりき・わ……」
この後。「もうあなたが目の前にいる」と勇次郎に宣言する予定だった刃牙はすっかり
自信を喪失して、山に入って自分のカラに閉じ篭ることになる。
で、なんだかんだと思い出している内に青田戦の惨敗を忘れ切り(脳まで筋肉なので)、
どうにか復活して最大トーナメントに挑むこととなるのであった。
またしても突然入れ替わりネタです。
研修合宿&その他もろもろの予定がズレて一日早まってしまいまして。で、慌てて
「何とかそれまでにもう一本! 間違いなくバレさんの知ってる作品で!」と考えた
のが、コレです。……ただ入れ替わってるだけですな。まぁその、北口の最後のセリフ
が言いたかったというか。ネオジオCDへの移植を楽しみにしてたんです、武力ワン。
なのに、いつの間にやらご愁傷様になってて。はぅ。
>>バレさん・削除関連の話
了解しました。以後気をつけるとします……というか、以後あんなのが出てこないと
良いのですが。
考えてみれば。本スレ移転以後のここは、私やバレさんが書くきっかけになり、
VSさんも来られ、更にシコルス外伝さんのおかげで死刑囚外伝が全員分揃った訳で。
当初予定の「二軍スレ」とは違った形でしたが、充分存在意義はあったかな、と。
そういう訳で、以後は私も、本スレの方に集中します。SSも、また書ければ書いて
みたいと思います。
ここに来て下さった方、読んで下さった方、と・く・に、ここの作品もきちんと
補完して下さったバレさん。本当に、ありがとうございましたっっ!
ふら〜りさん、乙かれさまでした!
応援団の選択、ナイスです!
ふら〜りさんは研修ですか。
本スレに書きましたが、明日からしばらく旅行に行きますので、これが(今月)
最後の書き込みになります。
帰ってきたら、保管庫の作品をスレ別や作者別に分ける作業をしようかと
思います。(スレ別に分けるとドッポリアは最終話が第一話より先に来ることに
まさにVS師に相応しい電波作)
では、私も本スレへ
人いない?
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マロン名無しさん:03/09/29 20:02 ID:Ty+vtn4E