1 :
アンドレアス・ホールシュナイダー :
2001/03/26(月) 15:18 Karl Richter(1926-1981) 20世紀を代表するバッハ指揮者のリヒターについて語りましょう。 今年で没後20周年ですし。
2 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:21
ラストのマタイは出してほしくなかった。
3 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:24
70年代後半の彼の演奏は痛々しい。 彼の黄金時代は60年代でしょうな。
4 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:27
>2 79年盤ですよね? どこがそんなに駄目なんですか? 聴いてみたいんですけど、、、
5 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:29
>>4 まるでそれまでのリヒター自身を否定するかのような、疲弊感に満ちた演奏だと思った。
礒山雅氏曰く、「傷つき、疲れ果てた理想家の姿」
6 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:31
>>4 ひとことで言えば、
オイゲン・ヨッフムの演奏がさらにだらしなくなった感じ。
濃厚な反面、締まりがない。
7 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:32
この人の晩年って少し電波になってたんじゃなかったっけ?
8 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:35
でも彼の1970年代のバッハでも、 カンタータ26番「ああいかにはかなく、いかに虚しき」はいい感じ。 悲痛な雰囲気が前面に出ているから。 ソリストも、ペーター・シュライヤーとかエディト・マティスなどが 素晴らしい歌声をきかせてくれるし。
9 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 15:38
晩年は目を悪くしていたとも聞きますが。
10 :
4 :2001/03/26(月) 15:47
>5,6 おおっ、即レス感謝です。 独唱者がカラヤン辺りが好みそうな人選だったので、 気になってたんですが、、、 締まりがないんですね。テンポのゆれも激しいとか、、、
11 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 16:33
>>10 ソロは確かに素晴らしいです。
ソプラノのエディット・マティスや
テノールのペーター・シュライヤーの歌声は
聴いておく価値があると思います。
この2人は、リヒターの録音キャリアの後半に積極的に貢献した歌手ですから。
12 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 16:45
>10 揺れるというより、何だか重く崩れかかっているような感じ。 1回目のキリリとした演奏からすると、、、
13 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 16:48
よくリヒターの音楽はロマンティックだと評されるのですが 1950-60年代の彼の演奏(指揮、オルガン演奏)を聞く私には、 そういった評価が的外れのような気がするのですが。
14 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 16:56
>13 難しいところ。メンゲル信奉を打ち崩す意味で 「それまでのロマン的な解釈とは一線を画し」と される一方、古楽派全盛期の今の視点で見ると 「時代がかった」とか言われても仕方がない。 しかし彼の良さとはその論議とは別のところに有ると思う。 中庸などという意味ではなく。巧く説明できなくてスマソ
15 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 17:06
>>14 >難しいところ。メンゲル信奉を打ち崩す意味で
>「それまでのロマン的な解釈とは一線を画し」と
>される一方、古楽派全盛期の今の視点で見ると
>「時代がかった」とか言われても仕方がない。
確かにそうでしょうね。彼の50-60年代の録音は
インテンポで演奏されていますから。
彼は基本的にルバートやリダルダンドをかけませんから。
それ故にバッハの音楽のテクスチュアが浮き彫りになったのでしょう。
1950年代の録音には、部分的に見られる音色付けを除くと
新即物主義的とさえとれますから。指揮でも、オルガン演奏でも。
その点でカール・ミュンヒンガーなどとつながりを感じます。
16 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 17:31
なんかベームのスレと並んでいると面白いな(藁
17 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 18:14
>15 恣意的なルバートかけまくらないところが良いのではないですか? 私にとってはいまだに標準的演奏です。
18 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 18:19
>>17 標準とは私はとらえませんが、忘れられない演奏です。
現在でもバッハの「ブランデンブルグ協奏曲」は
モダン楽器の演奏では最高だと思います。
19 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 19:44
>>14 激しく同意。
時代的な位置付けは変わって行く物だし。
リヒターの演奏には不変な何かを感じさせる
モノがありますね。
俺はといえば、あの身を削るような厳しい響きが
好きなだけですが。
20 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 19:51
なにげに
>>1 の名前が所属レーベル(アルヒーフ)のプロデューサなのがいい。
21 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/26(月) 21:38
リヒターのオルガン演奏がイタリアのERMITAGEというレーベルから出ていますね。 彼が所属していたGrammophon(ARCHIV)とTELEFUNKEN(TELDEC)以外の 放送音源による貴重なものです。 早めのテンポによる推進力に満ちた「トリオ・ソナタNo.2(BWV530)」や 休止における絶妙な緊張感が魅力の「幻想曲とフーガ ト短調(BWV542)」、 慈愛に満ちた「いざ来ませ、慈しみ深いイエスよ(BWV768)」など 素晴らしい演奏が収録されています。 1965年の、彼が最も勢いのあった頃の録音なのもGoodです。 他には有名な「トッカータとフーガ ニ短調(BWV565)」や 「プレリュードとフーガ ホ短調(BWV530)」が収録されています。
22 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 22:43
リヒターの演奏の映像は現在、売っているのでしょうか? 一度、緊張感あふれると言われる映像を見てみたい。
23 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/26(月) 22:48
やっぱり「マタイ」ですね。 アーノンクールの新盤と比較すると面白い。 《わたし的評価》 リヒター>>アーノンクール>>鈴木雅明>>>>>>シュライヤー
25 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 23:06
亡くなった時に朝日の夕刊に大きく出ていて驚いた記憶があります。
26 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 23:11
私はリヒターの音楽を古楽演奏と等価に評価します。
>>24 氏のような過激な意見や、過度な上下関係の構築はしません。
彼の死後に彼の音楽と出会い、古楽を中心に楽しむ今でも
彼の演奏をよく聴くのがなによりの証拠です。
リヒターの音楽に宿る生命力、推進力は私の心をつかんで離しません。
27 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 23:19
リヒターの晩年の演奏がロマンティックだとよく言われますが、古楽器勢力の 台頭に対する「反動」であったとする意見があります。かなりアーノンクール 等の演奏にナーバスになっていたとか。後、アルヒーフの誰かが書いていまし たが、リヒターが指揮したブルックナーの交響曲は、それはそれは素晴らしかっ たらしいです。録音が残っていれば是非聴いてみたいものです。伝聞ばかりで失礼。
28 :
名無しの笛の踊り :2001/03/26(月) 23:23
>>27 確かに晩年のリヒターの芸風はブルックナーと相性ぴったりですね。
放送音源などでどこかに残ってないでしょうかね。
29 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 00:29
私は、子供の頃に父を亡くしたので、管組のライナーノートに、リヒターさんもそうだったとあるのを読んで、勇気づけられた覚えがあります。ファンレターを出しておけば良かった。
30 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 00:29
>>25 朝日といえば吉田秀和氏がいたな。
そういえば吉田氏はリヒターの「マタイ」のLPに評論を寄せていたな。
1969年の来日の時の盛り上がりはどんな感じだったんだろう。
31 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/27(火) 00:43
リヒターの声はけっこう綺麗なんですね。音程も合っていますし。 「クリスマス・オラトリオ」のリハーサル風景がディスクでありますが リヒターが合唱指揮者であることを再確認してしまいます。
32 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:03
VHDのリヒターのマタイは受難節になるとよくNHKでやってるよ。 今年あたりやらないのかな?
33 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:04
リヒターのブルックナーあたりは聴いてみたいね。 彼のハイドンの交響曲94、101をもってるが、立派な演奏だ。
34 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:05
>>32 ええっ、それは本当ですか?もちろんBSですよね?
受難節といえば、もうすぐですかな?要チェックですね。
35 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:05
>>31 かれは子供の頃から当然のように教会で歌ってましたから。
バッハのカンタータのすべてのパートを覚えていたらしいよ。
36 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:06
>>34 すくなくとも一昨年はやってました。しっかりエアチェック済み。
37 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:09
リヒターの指揮は古楽ヲタの俺もよく聴くよ。 でも77年以降は勘弁して欲しい。 チェンバロはだめだめ。オルガンはいいですねえ。 雄大で神秘的。オルガン弾いている映像もあるよね。
38 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:10
>>36 うあ、うちにはBSがあるのにすっかり見落とした・・・。
リヒターのオルガン・チェンバロのリサイタルはBSで見たのですが。去年。
ビデオにも撮りました。
BSのチェックは外せませんね。
39 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:12
>>37 リヒターのオルガン演奏は素晴らしいですね。
グラモフォンに録音された「バッハ・オルガン・リサイタル」は
音の1つ1つに緊張感があって、生命力に満ちていて素晴らしいです。
40 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 01:13
>31 クリスマス・オラトリオのリハーサル、4大宗教曲集のボーナストラックでついてるやつですな。 聴きたいと思うけど、買う金がない。というか、それぞれ別々に買ったし。リヒターの声、聴いてみたい。 >19 私もあの「身を削る」ような真摯な音楽づくりが好きです。
41 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/27(火) 01:20
>>40 私は中古レコード屋でLPを買いました。
多分なにかに応募すると貰える非売品だったのでしょう。
ナレーション付きで、リハーサルの風景が収録されていますよ。
現在は4大宗教曲集のボーナストラックにあるのですか。
今度買ってみましょうかな。
既にLPで4大宗教曲は揃っているのですがね。
42 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 09:55
何がイタかったかって、去年デジタルリマスタリングで出た 限定版の58年のマタイを入手出来なかったこと。 ヤフオクなど絶対やらんと決めていた俺が掟破りで入札したが、 コツを知らなかったためにタイムリミット直前に殺到され、 あっさりと人の手に渡ってしまった。 ちゃんと起きて見ておけば良かったと未だに悔やまれる。
43 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 12:28
>>42 限定盤の58年マタイとは?
リマスタリングされたものなら、CDショップにて頻繁に見かけますが。
44 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 12:30
>>43 ビートルズの音源をデジタルでリマスターしたのが出たでしょ、
あれと同じような処理したやつらしいです。
どこのCD屋で見ました?
東京のメジャーどこを当たってみたけど、銀座も有楽町も置いてなくて。
45 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 12:35
>>44 昔のLP時代のジャケットのデザインをあしらったものですよね?
あれならHMVなどで良く見かけますよ。
あれは限定盤ではないのでは?
仮にそうだとしても、よく見かけるディスクですがね。
CDショップに注文すれば、取り寄せてもらえますよ。多分。
46 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 12:40
47 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 12:46
>>46 これのことですか。
私は最近リリースされた輸入盤のリマスタリング「マタイ」の事だと思っていました。
>>46 のリンク先のものは国内盤ですよね。
これはケースが紙の箱のものですね。
確かにこれは見かけないときもありますが、
それでもCDショップに取り寄せを頼んで見る価値はあるかも。
余談ですが、私はこの国内盤の箱のやつは、あまり好きではありません。
48 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 12:49
>>47 何℃もすんません...
輸入盤のリマスタリングとは?あの国内盤とも違うのですか?
49 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 13:02
50 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 13:07
51 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 13:11
>>50 ありがとうございました。
リンクは貼れたのですか。もっと良く調べるべきでした・・・。
52 :
名無しの笛の踊り :2001/03/27(火) 21:49
そういえば、リヒターがベルリン・フィルを指揮した ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」が海賊盤(プライベート盤)であったね。 2枚組で、1977年だか1978年の録音のもの。 おいらは持ってないんだけど、誰か聴いた人はいる?
53 :
名無しの笛の踊り :2001/03/28(水) 13:50
リヒターはバッハのカンタータを多く録音しましたが、 それらの中で皆さんが気に入っているものはなんでしょう? 私はBWV4の「イエスは死の縄につながれたり」のディスクで リヒターのカンタータ演奏の魅力にとりつかれました。 中学3年か高校1年の頃です。
54 :
名無しの笛の踊り :2001/03/28(水) 21:18
おいらはやはりBWV147だな。あまりにも有名なやつ。 「主よ人の望みの喜びよ」のコラールが超有名。 あれはミュンヘン・バッハ・オーケストラじゃなくてアンスバッハなんだよね。 リヒターの叙情的なところが良く現れた演奏だと思う。今でもよく聴くよ。
55 :
名無しの笛の踊り :2001/03/28(水) 23:59
お願いリヒター、復活して!生演奏聴きたかった・・・。本当に。
56 :
名無しの笛の踊り :2001/03/30(金) 20:17
age
57 :
名無しの笛の踊り :2001/03/30(金) 23:53
昔はリヒターありがたがって聴いていたんだけど 今じゃ全然聴かないな。カンタータの一部には確かに魅力的な解釈をして 鋭い切れ味を見せるところあるけど最早骨董品のそしりを免れない。 チェンバロはぐわんぐわん響くノイペルトだし、その演奏も同じ頃の レオンハルトと比べると雲泥の差。 オルガンはヴァルヒャやアランと・・・比べたらかわいそうだからやめとく。
58 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 00:29
上のほうの意見と同じく、俺は1960年代のカンタータなどの宗教曲は 今でも良く聴く。 輝かしくてテンポもかなり速く、各所に見られる深い表情など 今でも聴くべきところが多い。 オルガンはむしろヴァルヒャやアランよりもすばらしいと思う。 グラモフォンに録音された「トリオソナタ第2番」とか 一連の「プレリュードとフーガ」などは 今でも最高の部類だと俺は感じる。
59 :
58 :2001/03/31(土) 00:43
×上のほうの意見 ○このスレの上のほうの意見
まぁ、色々意見があると思うけどあの時代(60年代)にあれだけのことをした意義はあると思うけど
今日では
>>57 ではないが骨董品の一種だね。
オルガンは・・・まぁ、シュバイッツァーよりはまともとは思うけどね(藁
61 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 01:06
>57 同感だな。
62 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 01:20
63 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 01:27
リヒターのチェンバロで忘れられないのが、以前NHKのBSで放送していた リヒターによるバッハのオルガンとチェンバロのリサイタル。 あの中に収録されていた「トッカータ BWV915」は豊かな装飾や しっかりとした後に引くことのないフーガなどがすばらしい演奏だった。 リヒターによる多くのチェンバロの演奏は武骨でさすがにもう聴かないけど これだけはよく聴く(観る)。 オルガン演奏とともに、オットーボイレンのベネディクト修道院で録音されている。 オルガンはカール・ヨゼフ・リープの銘器。 俺は古楽演奏を中心に聴くけれども、リヒターの演奏は各種のモダン楽器による 演奏のなかでも現代に生きる生命力があると感じる。
64 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 02:16
だいたい58といっしょ。というか「このレスの上の方」 というのは多分俺が書いたものだと思う。 カンタータなら一番聴くのは45番かな。147番と同じく アンスバッハです。フルートが若きニコレね。 でも実際にはあまり聴かないかな?最近はリヒターより、 同時代のマウエルスベルガーとかの方が興味あり。
65 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/31(土) 02:20
>>64 マウエルスベルガーはいいですね。
彼が晩年に指揮した「マタイ受難曲」も合唱が素晴らしいですし
ARCHIVに録音したシュッツの「十字架上の七つの言葉」などは
室内楽的な響きの中に受難の悲しみがうまく表現されていて
よく聴きます。
彼はドレスデン聖十字架合唱団を指揮してシュッツの宗教曲を
いくつか録音してくれたので、シュッツもよく聴く私にはありがたいです。
66 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 02:23
>65 おお、レスが早いですね。私もシュッツのダビデ詩篇曲集 はマウエルスベルガーで聴いています。こいつの兄弟もいるんだったヶ?
67 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/31(土) 02:31
>>66 そうそう、弟のエアハルト・マウエルスベルガーもいます。
兄ルドルフ・マウエルスベルガー(1887-1971)と
弟エアハルト・マウエルスベルガー(1903-1982)が協力して
バッハの「マタイ受難曲」のディスクは録音されたはずです。
ルドルフ・マウエルスベルガーによるシュッツのダビデ詩篇曲集は
どこのレーベルから出ていたのでしたっけ?
私の手元にはまだないのですよ。
68 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 02:42
シュッツのダビデ詩篇曲集は、 ドイツ・シャルプラッテンです。 でも、ルドルフ・マウエルスベルガーってほとんどフルトヴェングラーと 同世代なんですね。ドイツ文化の懐は深いっていう感じです。
69 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/31(土) 02:47
>>68 情報ありがとうございます。
確かに言われてみればフルトヴェングラーと同世代ですね。
マウエルスベルガーの指揮した宗教曲にこめられたある種の敬虔さは
第二次世界大戦後のドイツの至宝だと私は思います。
今だからこそ、じっくりと聴いてみたいものです。
30年戦争を生きぬいたシュッツの音楽が、第二次世界大戦の焼け野原を
踏みしめたドイツ人の手によってあざやかに蘇る・・・。すばらしいです。
70 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 03:09
そういえば、リヒターのデビュー盤ってシュッツらしいですね。 きいたことがある人、感想きぼんぬ。
このスレッドって骨董盤コーナーなのか(藁)
72 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/31(土) 03:16
>>70 ARCHIVに1955年(だと思う)の録音がありましたね。
シュッツの「音楽による葬儀」です。
このときはまだミュンヘン・バッハ合唱団ではなく、ハインリッヒ・シュッツ合唱団と
名乗っていました。
演奏は、1950年代のリヒターの演奏に共通するもので、淡々としたものです。
かなりテンポが遅く、リヒター好きの私も正直なところこの演奏は私は敬遠します。
この曲だったら、私はヘレヴェッヘのCD(HMF)を代表的な演奏にとりあげるでしょう。
73 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 03:21
どうもありがとうございます。お詳しいですね。 ヘレヴェッヘのシュッツは2枚とももってます。 大きな声で言えないのですが、ヘレヴェッヘのシュッツは ガイストリッヒ・コア・ムジークのほうが好きなのです。 まあ、これから修行して「音楽による葬儀」のほうも好きになります(藁
74 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 03:23
>71 マウエルスベルガーは現役盤と思うのですが・・・
75 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 03:25
大きな声で言ってもいいんでないかい?
76 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/31(土) 03:29
>>73 私は単なる愛好家にすぎないですから、大した知識はないです。
シュッツの「音楽による葬儀」は、第1部が不自然に長いので
その点がとっつきにくいかも。
このディスクには、かつてヘレヴェッヘが初来日したときに
ドイツの宗教曲の演奏会があり、そのアンコールに演奏された
「主に結ばれて死ぬものは幸いである」SWV391が収録されているので
足を運んだ私はこちらを良く聴くのです。
77 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 03:33
>76 関西はあの時第9しかやらなかったんですよね。前回は マタイだけ。今回はソティエが潰れたからどうなることやら・・・ もうフランスいくしかないか。
78 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/03/31(土) 03:39
>>77 ソティエが潰れたのはかなりイタイです。
ヘレヴェッヘの来日が絶望的で、もはやフランスへ行くしかないのかと
真剣に考えていたところに来日公演を成功させたものですから。
東京では北とぴあでドイツ宗教曲のほかにあの時は第9も演奏しましたね。
北とぴあが古楽祭をやらなくなったのもこれまたイタイ。
不況の影が古楽の世界にも着実に・・・。
79 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 17:44
>>78 >北とぴあが古楽祭をやらなくなったのもこれまたイタイ。
>不況の影が古楽の世界にも着実に・・・。
当たり前じゃん。ただの流行だったから。
つーか、動員力に欠けるんだよ古楽ヲタは。
家でCDばかり聴いてる人が多いから。
80 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 18:41
それにしても、ソティエはヘレヴェッヘのバッハとかインマゼールとか、 何であんなにデカいホール(トリフォニーとかサントリー)でやったのかね? オペラシティも1回あったけどね。 あの時、ソティエってデカいホールを埋めないとペイしないのかな?って 思ったぞ。 なかなか埋まるもんじゃないし、あんなにデカいホールだと、音が散って つらいよね。 あれは入場料高くなっても紀尾井あたりの大きさのホールでやった方が 埋まったかもしれない、と思う。 ソティエはプロなのにマーケットが読めていなかったのかな?
81 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 18:45
↑いけね、ここはリヒターのスレだった。スマソ。 リヒターのバッハ、もう少しヴィブラート加減が上手く行っていたら 今でも聴いていると思う。 無くせ、というのではなく。 もっとも、あの時代ではこれでもヴィブラートはよく考えられていた 方だったかもしれない。
82 :
名無しの笛の踊り :2001/03/31(土) 22:48
リヒターのバッハ(含:マタイ)、 歴史的意義を認めるに吝かではないが、 今ではもう完全にのり越えられている。。。 リヒターの演奏に対する思い入れは私も同じだが、、、、、 しかし、鈴木―BCJのマタイが誉められすぎというのも事実。
“音楽の友”で読んだと言う記憶があるのですが..... 晩年のリヒターは古楽器による演奏が成果をあげて行くのを見て自分のバッハ演奏が間違っていたと頭を抱えることが多かったと言うことです。他のモダン指揮者達の中には『古楽器でという連中は間違ったことしているよ』と公言して憚らなかった人が居た中では、リヒターは本当に優れたバッハ演奏家であったのだなと敬服しています。 少なくともモダン楽器で演奏する上ではリヒターを模範とするべきなのだと思うものの、現代の(特にそのへんの市民桶)はこてこてできつきつのヴィブラートを止めようとしない。リヒターが見たら怒るだろうな。
84 :
名無しの笛の踊り :2001/04/01(日) 02:24
結局、リヒターのバッハ演奏を「モダン楽器、奏法によるバッハ演奏」と 「ピリオド楽器、奏法によるバッハ演奏」の対立として前者のカテゴリーに含めて 彼を評価するか、そういった対立とは分けて評価するかによって意見が分かれると思う。 俺は後者。リヒターの演奏はメンゲルベルク、ヨッフム、カラヤンといった 大指揮者の演奏とも、ミュンヒンガー、イ・ムジチ、パイヤールといった 室内管弦楽団の演奏とも異なるから。 自己流とはいえ、リヒターが楽譜と対峙して得た多くの表現は バッハの音楽が持つ深い側面を的確にとらえていると考える。 とっさに思いつくものとして、カンタータBWV56の最終曲のコラールの演奏が挙げられる。 また、リヒターのオルガン演奏は他のオルガン奏者による代わりのディスクが未だに 見つからないものが少なからずあるから、今でも聴く。 バッハのオルガン演奏という観点から、現在はオルガン奏者がやや人材不足だと俺は思う。 録音で全集を組んでいるトン・コープマンの他に注目すべき現役演奏家がいたら ぜひ教えていただきたい(別に煽っているわけではない)。 俺はウォルフガング・ツェラーとライナー・オスターしか思い浮かばない。 しかも彼等は録音が少ない。
85 :
名無しの笛の踊り :2001/04/01(日) 02:24
>>79 古楽に限らない現象だと考える。古楽は一旦は失われた芸術であり、名曲の発見が
演奏、録音活動の重要な側面だから。
聴いた事も無い曲を目当てに演奏会場へ足を運ぶのは
高額なチケット代を考えると難しい。特に海外のアーティスト。
また、企画中心の演奏は演奏する側もCD中心の活動となりがち。
名曲の発見という音楽の楽しみ方を録音物からサポートするレーベルのNAXOSには
古楽に限らず演奏会では出会えない音楽が多数あることからも、古楽に限らない
現象であることがわかる。
>>82 鈴木雅明は、マタイ受難曲よりもヨハネ受難曲の演奏を得意とすると俺は考える。
彼のメジャーCDデビューはヨハネ受難曲であったし、第4稿を録音、演奏したことも
ご存じの方は多いだろう。
バッハ没後250年記念であった去年、鈴木/BCJがライプツィヒで演奏したのは
「マタイ」ではなく「ヨハネ第4稿」だった。
彼はバッハ関係の書籍に(タイトルが何だか忘れた)ヨハネ受難曲の聴き所を
文として寄せていたし。
BCJによるヨハネ受難曲の第2稿の演奏も今年は行われる。
バッハの宗教曲の最高傑作の一つを「マタイ」(or「ロ短ミサ」)とし、それのみで
バッハ演奏家としてアーティストを評価することは俺は控えている。
86 :
名無しの笛の踊り :2001/04/01(日) 02:48
>>84 鈴木雅明は私は指揮者よりもオルガン奏者として一番高く評価しています。
彼のオルガンミサは素晴らしいですよ。
>>85 鈴木雅明というか、全体的にマタイを得意とする演奏家が少なくなっている。
むしろロ短調やヨハネの方が最近は名演奏が多いのでは。鈴木雅明しかり、
ヘレヴェッヘしかり、ガーディナーもロ短調の方がいいね。
やはり、アリアの多いマタイは叙情的すぎて、現代には合わないのかな?
87 :
名無しの笛の踊り :2001/04/03(火) 15:48
>>70 1953年11月、ミュンヘンでの録音です。ヘレヴェッヘなど古楽器での演奏を聴いたことがないのですが、
リヒターの演奏は、やっぱり「リヒターらしい」。5年後のマタイ旧録音につながるものがあると感じます。
>>72 さんは「淡々と」と仰られましたが、私はこれはこれで、感動を呼ぶ演奏だと思います。太く唸るような
合唱は現在では敬遠されるでしょうが、情熱は感じられます。
しかしもう半世紀前の録音なんだなあ。改めて時の流れを思う。
88 :
名無しの笛の踊り :2001/04/03(火) 15:53
リヒターは「旧いな」と思う事もありますが、別格です。 多少、好みに合わなくなってきているのですが、それでも別格です。 それにしても、たまに取り出して聴くと、やけにノッペリと太々と していると思う事もあります。
89 :
名無しの笛の踊り :2001/04/03(火) 16:04
リヒターはバッハの録音、演奏を多くしたけど、ヘンデルの録音もしている。 その中でも合奏の録音は今でも良く聴くよ。 アルヒーフには合奏協奏曲作品3と作品6、「王宮の花火の音楽」があったかな。 特に「花火」のほうはすばらしい。 スケールの大きな序曲が終わった後の研ぎ澄まされたブーレーが絶品。 早いテンポの、小編成のオーボエ、ファゴットでピアニッシモでこの楽章が 鳴り響くときは、いつも体中に電撃が走るよ。 あの鋭さはリヒターの素晴らしさが端的に現れていると思う。
90 :
89 :2001/04/03(火) 16:07
あ、あとグラモフォンにはヘンデルのオペラ序曲集があった。 テルデックにまで範囲を広げれば、オルガン協奏曲作品4と作品7があった。
91 :
名無しの笛の踊り :2001/04/03(火) 22:31
スレ立った時から何だか嫌な予感がしていたんだが、 やっぱり古楽ヲタにジャックされちゃったなあ。 まあ話が噛み合わない人達は仲間内で盛り上がってくれよ。 というわけで「古楽器ヲタ統一隔離スレ」設置を強くきぼーん!
92 :
名無しの笛の踊り :2001/04/03(火) 22:40
>>91 ちょっと前はそうだけど、今はさほどではないと感じるが、どうかな。
あまり古楽器<->モダン楽器の対立をしてもしょうがないと思うんだけどな。
私は古楽器演奏とリヒターの演奏にほぼ同時に出会ったから
モダン楽器演奏が古楽器演奏に刷新される流れに接していない分
平等に接することができているつもりだけど・・・。
93 :
名無しの笛の踊り :2001/04/03(火) 23:40
>>91 っていうかお前あんまりきちんと聴いてないだろ。
古楽もリヒターも。
例えばカンタータの合唱のバックにリヒターはオルガン入れたりするんだけど、
それが微妙に音程合わなかったりしてるわけ。
そういうところは現在のまともな古楽団体はもう完全にのり越えちゃってる。
リヒターの偉さと歴史的意義はみんな認めてるよ。
いまだに彼を金科玉条にしちゃってるのがイタイだけ。
94 :
名無しの笛の踊り :2001/04/04(水) 01:18
>>93 そう、リヒターの演奏ってオルガン通奏低音と合唱の
音程がずれてるのが気になるよね。
でも逆に言うと、リヒターは
合唱でよい「響き」を作り出すのがうまかったともいえるのでは?
かれは鍵盤奏者としてキャリアを出発したかもしれないが、
合唱指揮者としても見識が高かったと思う。
95 :
p0393-ip01higasisibu.tokyo.ocn.ne.jp :2001/04/05(木) 01:41
あぼーん待機中
96 :
jnCliC-4-199.ppp.justnet.ne.jp :2001/04/05(木) 01:58
あぼーん待機中
97 :
95 :2001/04/05(木) 02:13
あいたヤラレタ!
98 :
96 :2001/04/05(木) 02:15
>>96 これおれのIPじゃんか〜(泣
イタズラすんなよな〜。
99 :
名無しの笛の踊り :2001/04/05(木) 02:22
同じIPでメール欄に"mokorimokori"と入れると 前にさらしたIP消せるよ
100 :
名無しの笛の踊り :2001/04/05(木) 02:23
"mokorimokori"
>>94 >合唱指揮者としても見識が高かったと思う。
同意。
大変な統率力だと思う。
ただ、これはホールのせいかもしれんが、
彼の合唱団は指揮者に一点集中型で、
お互いにはあまり聴き合えていないように感じる。
実は、最近の本当に優秀な古楽系合唱団はもっと自発的で、
有機的なアンサンブルの楽しみを聴き手に与えてくれている。
102 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/04/10(火) 14:56
リヒターの録音のリストを現在少しずつ製作中。 近日公開予定ですので、しばしお待ちを。
103 :
名無しの笛の踊り :2001/04/10(火) 14:59
104 :
名無し家 :2001/04/10(火) 23:44
リヒターってモツレク残していませんでしたっけ?
105 :
名無しの笛の踊り :2001/04/10(火) 23:47
>104 TELDECからプレビンのブラ、独レクと併せて売っている 2cd廉価版でてる
106 :
名無しの笛の踊り :2001/04/11(水) 00:05
俺も、なんでリヒターがモツレク録音したか知りたい。 鈴木雅明はモンテヴェルディのヴェスプロやったけど、 あれはいいのかな?
107 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/04/11(水) 10:49
リヒターがやったモーツァルトの「レクイエム」は合唱がしっかりしているので なかなかいい演奏だと感じます。楽譜はジェスマイヤー版。 ソロはソプラノのマリア・シュターダーが見事です。 ARCHIVに録音されたBWV147に参加しているテノールの ヨーン・ファン・ケステレンも参加しています。 キリエの終結にドラムロールが入るのが独特ですが、 合唱主体の演奏がこの曲を成功させる必須事項であることを 再確認させられる演奏です。録音は1961年。
108 :
名無しの笛の踊り :2001/04/15(日) 11:26
俺は彼のマタイよりモツレクの方 をよく聴くねえ。つーかマタイのCD 数年ぐらい聴いてないや。
109 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/04/16(月) 09:19
>>106 元来ミュンヘンはカトリック圏らしいです。
よって、ミュンヘンでバッハ演奏の活動をしたリヒターはやや独特な位置にいます。
当時東西に分かれていたドイツで、あえて西側に演奏活動の場を求めたのでしょう。
ドイツでも、南部はカトリック圏に属する地域が多いです。
余談ですが、ドイツ南部では、オルガンの装飾や様式も
北ドイツと違ってロココ風のものが少なくないですし
音色もフランスのオルガンに相通ずるものが多いと感じます。
110 :
名無しの笛の踊り :2001/04/17(火) 04:04
>>109 いつもお世話になっています。
でもリヒターってルター派の牧師の息子じゃなかったけ?
111 :
名無しの笛の踊り :2001/04/17(火) 07:24
>110 リヒターはね。
112 :
名無しの萌えの踊り :2001/04/17(火) 20:15
>>109 たとえばヨッフムと付き合いなんかあったんでしょうか。
カトリックの音楽を振る時に相談にいったりしたのでしょうか。
113 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/04/23(月) 10:29
>>110 彼が勤めていたミュンヘンの聖マルクス教会が
カトリックかプロテスタントかも関わると思いますので、
素人の私には判断がつかないです。
ただ、街全体の宗派はまとまっていると思われるので、
やはりマルクス教会もカトリックなのでしょうか。
さらに、勤め先と自身の信仰の関係はどうだったのかなど
私にはわからないです。
>>112 ヨッフムと交流があったかはわかりません。
そもそも、他のアーティストの誰と交流があったのかも
私にはわからないです。
わからないばかりで申し訳ありませんが、なにせ私が3〜4歳のときに
リヒターが亡くなったので、リアルタイムで彼の芸術に接したことがないのです。
グレン・グールドがリヒターを高く評価していたことがわかっています。
また、リヒターが亡くなったとき、レナード・バーンスタインが追悼コンサートを
催したこともわかっています。
114 :
名無しの笛の踊り :2001/04/28(土) 22:07
ラミンってリヒターの先生らしいけど、この人の「ヨハネ」はいいね。
115 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/04/28(土) 22:41
>>114 ギュンター・ラミンの他にも、同じくトーマス教会のカントルだった
カール・シュトラウベにも学んでいますね。リヒターは。
シュトラウベの録音物は残ってないのでしょうか…。
リヒターがドレスデン聖十字架合唱団に所属していたころは
確かルドルフ・マウエルスベルガーが合唱団の指揮を担当していましたから
彼からも学んだのでしょう。
ラミンの「ヨハネ受難曲」はモノラル時代のARCHIVの音源だそうです。
ラミンのバッハは、私はカンタータ「主なる神は日にして盾なり」BWV79が好きです。
リヒターがチェンバロで通奏低音を担当しているためか
芯のあるしっかりした演奏に聞こえます。
1950年の録音で、PILZからCDが出ていました。恐らく放送録音でしょう。
リヒターの録音物リストは、もう少しお待ちを…。
116 :
名無しの笛の踊り :2001/05/13(日) 00:14
リヒターのバッハ、カンタータやブランデンブルグ等は嬉々として聴くが チェンバロ協奏曲は聴く気がしない。なぜだろう。
117 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :2001/05/13(日) 03:16
>>116 リヒターのチェンバロ協奏曲は確かにあまり良くありませんね。
全体的に重いわりにラフな感じがありますし。
一方、リヒターのブランデンブルグ協奏曲(Archiv)はモダン楽器によるものでは
1、2を争う良い出来だと思います。
リヒターは1955年にTELDECにもブランデンブルグを録音していますが
当時から第6番にヴィオラ・ダ・ガンバを使用していました。
編成も室内楽的な小編成でしたし。
彼が同協奏曲の中で最も好んだのが第6番だったそうです。
また、リヒターはARCHIVの録音でナチュラル・ホルンを第1番に使用したり、
第3番の第1楽章の終結のフリギア終止の前に
チェンバロによる独自のパッセージを挿入したり、
第3楽章を早いテンポで演奏したりと、古楽の発想を
積極的に演奏に反映させました。
あ、約束していた録音物リストですが、まだ作業中です。(汗
でも、どんな感じのリストかを試しに以下にレスしてみたいと思います。
ウムラウトの表示などは、また後日。
118 :
ガイ@タイムマシンネットワーク :
2001/05/13(日) 03:16 ・ ハインリッヒ・シュッツ 「音楽による葬儀」 ソプラノ:エリザベート・リンデルマイヤー アンネリーゼ・ザイツ アルト :ルース・ミヒャエリス テノール:フリードリヒ・ブルックナー=リューゲベルグ ルドルフ・ガントナー バス :ブライアン・ハンソン マックス・プレープストル ヴィオラ・ダ・ガンバ: オスヴァルト・ウール コントラバス : フランツ・オルトナー オルガン : ハインリッヒ・ワイスマイヤー ハインリッヒ・シュッツ合唱団 指揮:カール・リヒター 録音:1953年11月28日、29日 ミュンヘン・ヘルクレスザール ・Heinrich Shutz Musicalische Exequien Soprano: Elisabeth Lindermeier Anneliese Seits Alto : Ruth Michaelis Tenors : Friedrich Bruckner-Ruggeberg Rudolf Gantner Bass : Brian Hanson Max Proebstl Viola da gamba: Oswald Uhl Double-bass : Frans Ortner Organ : Heinrich Wiesmeier Heinrich-Shutz-Choir, Munch Conductor: Karl Richter Date: 11/28-29. 1953 Munchen,Herkulessaal