■投稿する人へ
・あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
・投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
・もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
・辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
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コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。
トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。
新スレ立てた、使え。
>1
乙
10 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 16:25:23
>7
愛してるよ、愛してるよ
11 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 17:11:12
しかしなんで前スレ書き込めなくなったんだ?
容量オーバー
初心者板で質問してくるとよろし
13 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 22:01:46
ここは広い砂漠の真ん中。
車のエンジンが壊れて動けない。
水は無い。
携帯が繋がる訳もない。
テレビで見たことがあるような光景。
彼は今、まさにその情況に立たされている。
近道のために入った砂漠。もう何回も行ってきたことだった。
彼は油断していた。
忘れていた。ここがとても広く、とても暑い、危険な砂漠だということを。人は、同じことを繰り返し行ううちに、感覚が麻痺してくる。
彼も、もちろん最初は水を用意していただろう。
しかし、一度成功し、味をしめた彼は次第に慢心し始めた。
まぁ、水を持っていかなくても大丈夫だろう、と。
彼は後悔した。
水を持ってくるべきだった、と。
いや、ここに来るべきではなかった、と。
後悔は次に生きる。
しかし後悔した時にはもう遅い時もある。
今の情況がそうなのかは分からない。
しかし、彼は歩き始めた。この場にいても助からないから。
14 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/13(土) 22:19:12
砂漠をまるで、
ちょっと怖い叔母さんの家みたいに
書くんだな。公園の砂場かと思ったぞ。
>前スレ791
細かい状況をきちんと拾えていて、例えば「コスモスの薄い茎が膝小僧を掠めた」なんてあるように、
夜の庭の細かい状況が丁寧に書かれている文章だと思います。
ただ、指で水をすくったあたりから状況が分かりにくくなり、自分の解釈に自信がもてませんでした
(スルーしてしまったのも、わかりにくかったせいで敬遠してしまいました)
ちなみに、
指で水をすくって水滴をももんがに差し出したら、噛まれるか何かしてももんがに逃げられた話として読んだのですが、
もし間違えていたとしたらごめんなさい。
>15
読んでいただいてありがとうございます!
そうです、
怖々水を掬って差し出したら、
ももんがに噛みつかれて逃げられた話にしたかったんです。
生まれて初めて書いたんで、
酷評以前の問題でスルーなんだと思って、いじけてました。
ありがとうございました。
17 :
14:2005/08/13(土) 23:28:38
砂漠とかももんがとか、
「怖い」を表現するのって難しいな。
ホラー系の怖さでなくて、なんとなくちょっと怖い感じ。
ぶるぶる震える指で水を差し出す感じにすれば、
伝わったんじゃないか。
18 :
13:2005/08/14(日) 01:20:16
>>14 なんかこう、もうちょっと具体的な批評ないですかね。
19 :
14:2005/08/14(日) 01:32:17
具体的と言われてもなあ……。
「広い砂漠の真ん中」と書いただけで、砂漠を描写するのは、
「彼は美少年でした」の一言で、
美少年を描写するのと同じだと思うけど。
「テレビで見たことがある」とかもね。
たとえば、15にあるように、その一個前のももんが小説は、
「コスモスの薄い茎が膝小僧を掠めた」ことで、夜の庭の
痒くなる雰囲気出してる。
「砂漠」って書くだけではなあ。
20 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/14(日) 06:13:19
>>13 なんか落ちがないとすっきりしないな まあ、文章酷評スレに感想書いてもしかたないよな
スレ汚しスマソ
>13 >20
いや、オチがすっきりしない、というより、
オチがないんだろ。
砂漠だ、さあ出よう、って何だそれ。
朝だ、さあ起きよう、くらいに内容がない。
しかも描写もなければ、本来はスルーされても仕方ないんじゃね?
と、スレ汚しか俺も。
>>13 何かの小説を要約したダイジェストもしくは寓話を書くときのような文章で、
説明自体は手際が良くて状況もよくわかります。
星新一のショートショートとかのような観念パズルのようなアイデアとかで楽しめる話しなら
こういう文章でも問題ないと思いますが、次のような説教臭い一節があると、
そういう文章はしっくりきません。
> 後悔は次に生きる。
> しかし後悔した時にはもう遅い時もある。
「彼」の運命とか困難に立ち向かう姿を書くのであれば、こういう文章では物足りないように思われます。
文は状況の設定を書いてるけど、彼が立ち向かう世界そのものの姿を書いてない。
例えば「砂漠」を「海」に、「車」を「船」に、「歩き始めた」を「漕ぎ始めた」、
というふうに変えても殆ど違和感がない。
彼が直面してる困難が具体的でないので、
彼の直面してるものの説得力が弱くなっているように思えます。
初めての書き物で、自サイトで公開予定の伝奇ものです。
オープニングを晒すので批評お願いします。
若く美しい女が中年男の喉笛に舌を這わせている。その表情こそ誘う様に笑みを浮かべているが、それは疑似餌だ。闇に潜む鮟鱇が招いた獲物をむさぼる為の。
──これは夢だ。確かに辺りのディティールははっきりしているし、映像や音、汗の匂いのみならず体温迄もが感じられる──
いや、疑似餌と言っては語弊が生じる。女の役はそれのみではない。彼女自身が提灯であり、同時に補食者自体でもあるのだから。証拠に、
ぞぶり
小振りの唇が精一杯に開れ、白い牙が喉仏に食らいつく。口蓋の中に紅い雫が満ち、流れとなりて唾液と共に溢れ出る。
──感じるが、そんなことは関係い。以外に肉は硬い。食堂に粘り落ちるは生温い鉄の味。有り得ない。こんなことが有り得る筈が──
男にとって、極楽浄土が一瞬にして血の池地獄へ早変わり。
驚き、恐怖、痛みを感じるよりも早く、単なる肉体の反射によって喉を抑えようと男がもがく。が、その試みは全く無意味。
暴れようとする腕は白い腕に抱き竦められている。力を込めて絞め上げられているのではない。肌を重ねる男との、只当然のこととして、女の腕は優しく包容しているだけだった。
──有り得る筈がない。
そう、こんなことが有り得る筈がないのだ。そう判断するのはなにも行為の異常性にのみではない。
肉の歯ごたえ、血の温度。そう、俺は──
だというのに振り払えない。恐怖が男に追いついた。
将に死に者狂いで振り払おうとしているが細い腕が解ける気配は微塵もない。
男は最期の力を振り絞り、女を体に乗せたまま背筋を反らせ、白目を剥き、自らの血により溺死した。
──俺はこの惨劇を女の一人称で眺めて──
男の意識が潰えたのを確認すると、女はようやく身体を離す。慈愛に満ちた笑みでいたわしげにに自らの下腹を擦りながら、
食事≠ノ取り掛かっ
最大音量で鳴り響くJ-POPで目が覚める。バンプ・オブ・モゥルの「毛」、黒猫が主題のストーリー仕立て。
ずきんずきんと痛む頭を右手で押さえ、空いた片手で枕元を弄り、折り畳み式の携帯電話をその手に握る。肩が痛い。昨日は布団を敷かずに寝てしまったらしい。
アラームストップ。時刻確認七時。メール0件、着信無し。昨晩充電を忘れた様だが一日位なら問題はないだろう。
骨が鳴るほど伸びをする。新年度を二日酔いで迎えるなど我ながらどうかと思うが、それは何も俺だけではない。
今日から高校二度目の一学期。一日目から級友かれ「ひかれ」ぬ様に、シャワーで熟した柿の匂いと夢見の悪さを洗い流そう。
訂正、
以外に肉は硬い。⇒意外に肉は硬い。
級友かれ「ひかれ」ぬ様に、⇒級友に「ひかれ」ぬ様に
27 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/15(月) 08:56:07
もちろん、俺の悟った真理など、死にゆく人間の妄想に過ぎないかもしれない。しかし、それでも、俺は心地がよかった。
どこからともなく無機的な旋律に乗って詩が吟唱されるのが聞こえてきた。
俺は目を閉じて耳を傾けた。
数え切れない ばらばらの人格 使い分け 空へ
繋がった影の中 隠したクリスナイフ 暴君の左胸に刺せ
目は砕け 掴めない映像 鏡のような天の川
Fly Away もしも 溶ける定めの蝋でも……
大衆の背中に 投げたアンチテーゼ 貫くように速く
冷め切った夏 待ち望んでいた 決して滅びはしない
くだらないルール 蹂躙して 先を急ぐ
残像を捻り潰し 流したプロパガンダ 重力とは逆に
表情は分裂してゆく Who Are You?
By The Way 太陽はどこへ消えただろう
気付いたら 切れたガードレール その向こう
ゆっくりと幕は上がった 静寂 時は止まり……
停滞した墜落 切り取られた光景 再生
ボタン一つで 始まるビデオテープ 精巧な黒い装置
透明な笑い声 何もかも犠牲にして
世界を壊すために
28 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/15(月) 17:58:05
間違いはそれだけじゃない 食堂→食道だろ?
ちゃんと確認しろよ
あと
>血の池地獄
もうちょいましな例えは無かったのか?
余りにもチープな気がする。
今日という日は、昨晩という地獄の時間の継続から始まった。私はいま駅のホームに立っている。
季節は夏で、晴天なのに、膝ががくがくいっている。寒いうえに酔っ払って吐き気がする。
視界の端が、いつもよりぼんやりとして、気持ち悪さも絶頂に高まり、私は思わずその場に尻餅をついた。
そしてそのまま、 顔をあげる気力もわかず、目下に広がるみずみずしい朝日の銀色の照り返しを受けたコンクリートの地べたが、
なにか解毒剤のような景色にも見えて、私は赴くままに喉に手を突っ込んだ。
「おええ……!」
純度のたかい透明な液体が飛び散った。昨晩無理やり飲まされたアルコールだ。
それが、ちょうど私の前を通った通行人のズボンにも飛び散り、まとめてすごい異臭があたりに漂った
なんでもないよ、と思わず答える。
なんだろうねこの感覚。SOSのつもりで、差し出された手を振り払う。
伝わるわけないじゃない。そんな言語、世界中の何処にもないんだ。
もう一度チャンスがあれば次は泣き崩れようって、十年くらい前に日記に書いた気がするな。飲みすぎた夜だった。
酔った酒の銘柄を思い出そうとしたけれど、思い出せない。
おかしいな。僕はあの頃から、何も変わっていないはずなのに。
ほら、おんなじように、吐き気みたいな苛立ちがちゃんと胸にたまってる。
握り締めた携帯電話からは彼女の声が聞こえる。
一度電波になって音速を超えて、インスタント食品みたいに手軽に解凍された声。
少し鮮度が落ちたかな? 直に聞くよりざらついている。
でもみんな、そんなことは気にしないんだ。流通の効率だけを追い求める。金も社会も彼女の声もね。
まるでもっと動き回れってせかされてるみたい。僕の身体にはもう何処にも、そんな熱量は残ってないのに。
解凍された声は電波の頃よりずっとのろまで、ゆっくり僕の渦巻管を通り脳に到達する。
ほらね。この身体は、流通に向いていないんだ。
秒針がゆっくり二度か三度か。動くのに必要な時間の後で、ようやく彼女の声を言葉として理解できた。
貴方は強いのね、だって。皮肉にしか聞こえない。
そんなことないよと僕は答える。
ネットもコートもやる気もないテニスみたいな会話。ただボールがきたからひっぱたく。
でもね、本当にそんなことないんだ。
習字用の半紙に書いたみたいに薄っぺらい『強い人』って看板を破れないのは、
そんなものを破るほどの力もないからだよって、もちろん弱い僕には口にもできない。
どこにいるの、って彼女がボールを打つ。
外だよ。打ち返してようやく、この隔離された四角形も室外なんだと自覚する。
あたりまえか、外気に触れているんだし。
それじゃあ長くなると悪いわね。――じゃあ。――じゃあね。
簡単なラリーで電話は切れる。
僕はフェンス越しに、ビルの下を覗き込んだ。
ずっとずっと下にある道路は、十何分か前に歩いてきたばかりなのに、空気の組成も違うような、遠くの国に見えた。
五分くらい悩んで、僕は飛び降りるのをやめた。
たまたま電話をかけたすぐ後に男が死んじゃ彼女の都合が悪いだろうとか、明日の天気とか。
そういうのは全部言い訳だって、自覚もあった。
いや、大丈夫だから。ネタだから。
ミステリ祭用に書いてみたら、八行でダウン。
あの赤い鉄塔まで、と決めていた。
月が鉄塔の影に隠れるまで。砂が重い。足が重い。あの波まで。
あの赤い鉄塔まで走ろう。
大きくうねった波を避け、足を外側にずらしたそのときだった。
僕は、ハリケーンに呑まれたらこうなるか、というくらい呆気なく、
砂浜の上に背中を打ち付けた。
「早まるなっ……、勇弥!」
「痛っ……」
目を開けると、僕の腹の上に男が乗っていた。
「何っ……?!」
「どうしてなんだ、勇弥! 早まらないでくれ! ああ、でも、
間に合って良かった! 会えて良かった」
顔の上で、貧相な男がおんおん泣いている。僕は、えいっ、ともんどり打った。
「アンタ、誰?」
露骨に不機嫌に言った僕を、波打ち際に倒れた男が、きょとんと見つめた。
「え……? あ、俺? ええっと……ふふふ……」
僕は目が点になった。男は照れている。顔半分が泥まみれの状態で、
砂をモジモジと人差し指で書いている。関わってはいけない手合いだったか。
僕は慌てて立ち上がった。
「人違いです。僕、勇弥じゃないんで。じゃあ」
砂の上を一歩踏み出した僕は、二歩目でばたんと両手を前に突いた。
「何だよっ!」
「勇弥じゃない、ってどういうことだ!」
「違うって言ってんだよ! 勇弥じゃない!」
「はあっ?!」
「人違いだよ! しかも、自殺しようとしてたわけでもないから!
ただ、トレーニングで走ってただけだ!」
へっ? と男の泣き顔が、さらに貧相になる。何なんだ、こいつ。
波打ち際を平行に走っている人間に、襲いかかってくるなんて信じられない。
「勇弥じゃないのか?」
男は僕を見る。僕は男を睨んだ。勇弥という名の従兄弟はいるが、
関係ないだろう。勇弥と僕は、兎と亀ほど似ていない。
「ああ……、勇弥じゃないのか。そう……、邪魔しちゃったね」
いえ、と僕は手を振った。
「本当に、ごめんね。邪魔して」
砂に潜れるほど肩を落とした男が、ちょっと気の毒になった。
「いえ……。ちょうど、誰かに止めて欲しいと思っていたところだったから」
それは本当だった。
今日、従兄弟の勇弥が、二年でレギュラーに選ばれた。僕は三年で補欠だ。
僕が宙に舞ったのは、「誰か止めてくれ」と思ったその瞬間だった。
「ああ、じゃあ俺、助けること出来たんだねえ」
ニコッと笑った男が、クラゲが萎むように、消えた。
なるほど、と僕は立ち上がった。
従兄弟の勇弥が生まれてすぐ、勇弥の父は飛び降り自殺に巻き込まれて死んだ。
そういえば、生前の彼も勘違い野郎だったと、叔母からよく聞かされていた。
35 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/16(火) 15:14:46
投下したら上げるべし
36 :
りー ◆REE.V.G0UY :2005/08/16(火) 17:16:54
ヨロシクオネガイシマス (。_。*)))(((*。_。)” モジモジ
びしびし遠慮なくお願いします。
浮かんでいるのは自分であるのか、それとも世界そのものなのか、わたしにはその辺が
よく分からない。こうしている時間にしても、長いのか短いのか酷く曖昧だ。周りを取り
囲むのは液体だったんだけど、寒くもなければ暑くもない。それ以上に、この中に居ると
妙に落ち着いた気持ちでいられるから不思議な感じ。
考えてみると始まりがわたしの記憶にはない。終焉が果たして訪れるのか、それさえも
定かではなかったの。その癖ずっと昔のことがわたしの記憶には刻まれていて、ひょっと
すると、未来でさえも予想の内にある。
待つことに疲れることはなかったが、それでも不安は拭えない。次の環境に移る際、わ
ずかな痛みがあるだろうことは十分承知していた。偶然だけが真理であるとするのなら、
そこへ至る過程には不確かなものが多すぎる。
退屈ではあったが、思うことも尽きなかったのでそれを考えることにした。考えること
に飽いてくると、体の部位を順に確かめる。足、腰、それから胸、それぞれが意思を持ち、
わたしに対して不平を漏らす。
どうやら瞼を開けるのは、大変な作業のように思えたので途中でやめる。わたしは時々
あくびをし、そのあと体を動かした。何かが足先に触れることもあったが、今のところそ
れに対して不満はない。
そのうち世界は振動し、わたしの居場所もどんどん狭くなる。元々暗闇であったはずの
周囲に多少の色が載り始め、次にはわたしを締め上げる空間が忍び寄る。苦しさに身悶え
たがそれから逃れる術などどこにもなかった。どんどんわたしの居場所がなくなってゆき、
新たな環境へ踏み出すしか道がなくなってしまう。でも、それが怖かったから懸命な抵抗
を試みた。なのに、わたしを誘うものは途方もない道理を持ち合わせていて、どうにもそ
れには逆らえない。仕方なく強い力に従い、流れの中に身を置いた。
しばらくすると、ようやく締め上げるものから開放される。その刹那、喉が震えて声を
あげる。
「おぎゃあ、おぎゃあ」
そのあと、わたしは表面から姿を消し、頭蓋の内へと身を隠した。了
先ず、柔らかい語りだったのがどんどん堅くなっている。六行目、「それさえも
定かではなかったの」のトーンで統一すべきではなかったか。最後でああなるほど、
となるためには、文体も伏線に含めなきゃならないと俺は思うがどうだろ。
赤子の視点から胎内の体験を描く試みは面白いと思うが、はっきり言えば失敗し
ている。テーマも言いたいことも感じられなかった。読者を体験しているような気
持ちにさせるためという動機はわかるが、文章全体で背伸びしすぎ。却って意味不
明になっちゃしょうがない。
日本語自体は安定しているが、よく意味を考えると首を傾げたくなる表現がいく
つもあった。一つだけしておくけど、あとは自分で探してね。
>偶然だけが真理であるとするのなら、そこへ至る過程には不確かなものが多すぎ
る。
偶然だけが真理であるんだったら、不確かなことが多いのは当然だ罠。
がんがってね。
>>37さん
ありがとうございます。
>六行目、「それさえも定かではなかったの」のトーンで統一すべきではなかったか。
>最後でああなるほど、となるためには、文体も伏線に含めなきゃならないと俺は思うがどうだろ。
>文章全体で背伸びしすぎ。却って意味不明になっちゃしょうがない。
ほんとにそうですよね。背伸びしすぎているのは確かです。
普通に書くのが難しくて、借り物の言葉を使いすぎるのは自覚してます。
>よく意味を考えると首を傾げたくなる表現がいくつもあった。
これも、いいかっこしすぎてるんですよね。もっと普通の言葉を使えるように頑張ります。
文章に問題があり、主題も言いたいことも伝わらなかったのは、とても残念でたまりません。(ノ_-)
> がんがってね。
はい、超がんがります。どうもありがとうございました。
>>28食堂……素で気付かなかった orz
地の池地獄
前の比喩と対応させたつもりでしたが逆効果みたいですね。精進します。
他の方からの批評もお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。
41 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/17(水) 00:20:46
>>33-34 最初の三行、位置関係が全然見えて来ず、よって情景が思い浮か
べられない。ぶつ切りの文章は押えるべきところを押えないと、ほ
んとうにぶつ切りになってしまう。
「!」、「?」、「……」が多杉。それに頼らず表現するのが腕と
いうものだ。消しても構わないものだったらバリバリ消す。前後の
表現を推敲することでニュアンスを伝えられるならそうする。どう
しても外せないものだけに使って欲しい。
最後、落しかたが急ぎすぎだし、強引。少なくとも、俺はよくわ
からなかった。恐らく文章力の問題ではなく、筋の構築のほうでつ
まづいてるのかもしれない。うまく流すには、幽霊というものにつ
いて予め言及しておき、固めておく必要があったのでは。そもそも、
この量でその話を落すのは無理だろう。その割りに自殺した親父さ
んとの話が無駄に長い。
これが俺の正直なところ。
ついでだ!
>>24-25 自サイトで公開する分には、まあいいんじゃないかな、という
感じ。煩いことを言い出したらキリがないし。ただ、悪いけど俺
は読まない。誤字脱字が多すぎるし、視点についていくためにか
なりの労力を要する。まず神視点。そこから夢のなかの男視点。
また神視点に戻って……最終的に「俺」視点。しかも関係性がよ
くわからない。読者は我侭なので、登場人物に愛着を憶えてくれ
ない限り、読みづらい小説はすべてパスされると思ったほうがい
い。
その夢自体伏線になってるんだろうと思うけど、消化の仕方は
ちゃんと考えて書いてる? なんだか思いつきで書いてるような
気がするんだよね。
33-34
俺は一応オチはわかった。親父も可愛かった。
ただ、最初の三行と、最後の三行が急ぎすぎなんだ。
ここを膨らませる。
で、途中で親父が照れるところ。あそこで、
「実はね、俺ね…」
みたいに親子の名乗りを上げる感じを出しておけば、
何だろう? 何かあるな、と読者を準備させられる。
僕に「どこかで見た顔だな」と思わせておくのもいいだろう。
この話は1000字では無理だ。いいアイディアなんだから、
無理して1000字に合わせるな。アイディアを無駄遣いするのはよくない。
>>29-31 余計な御世話だけど、自殺願望はかなり辛い評価をされやすい。
とはいえ、言いまわしや切り口が面白くて、退屈せずに読めた。
最初の三行はもっと親切に書ける筈。あと、「私」が「僕」に
いつのまにか変ってるのはイカンだろう。いずれにしても、本気
で書いてよ。小言言われたって嬉しくないでしょ?
自分の小説がすすまねぇ!
こんなことしてる場合じゃないのに。
>>45 ありがとうございます!
自殺物は纏めやすいからつい安易にながれてしまう。
気をつけます。
あと、実は>>29さんのとは別物です。
紛らわしくてごめんなさい。
>33
最初の三行
意地になって走るとき、おれも目標しか目に入らず走るから、
そういう雰囲気はわかるんだけど、やっぱりそれって
そうやって走った奴でないとわからないとおもう。
>ハリケーン
この辺りも、人外の力に振り回されたっぽいこと伏線にしたいんだろうけど、
親父が照れる場面にしても、全体的に伏線が弱いんだ。
読者を信頼しすぎ。その微妙な伏線は、積もり積もれば生きてくるけど、
こんな短編では、もう少しあからさまに書かないと無理っぽ。
>>45 感想ありがとう。私は
>>29を書いた者です。
>>30と
>>31は、私の知人がノリで続きを書いたもの。
こういうのって面白いね。
あと私としては、自殺願望を意図して書いたつもりはないんだけど、実際は昨晩酒飲みにつかまって無理やり飲まされて、
始発ホームでがつらい思いしてるのを表現したかっただけだから。
自殺願望を扱うのは大変そうですよね。なんたって大層な状況を用意してあげないと、
単なる哀しがりやさんの勘違いで終わってしまいますからね、表面上は。
どうもありがとうございました。
手直しして練習したかったのですが、
自分でも全然おかしいのはわかっているんですけど、
どこをどう手直ししていいかわかりませんでした。
構成を組み立て直す練習をしたいと思います。
>>48 いつの間に知り合いに。
ごめん特に続けようという意図はなかった。
ただリロードしてなかっただけ。
つまんね杉
>>43 批評どうもです。
視点はあまり安易に変更しないほうがよかったみたいですね。反省します。
これからはもうちょっと読みやすさを意識して書くことにします。
>>24 > その表情こそ誘う様に笑みを浮かべているが、それは疑似餌だ。《略》獲物をむさぼる為の。
> いや、疑似餌と言っては語弊が生じる。女の役はそれのみではない。
誘う表情=疑似餌といってるのに、その下では女=疑似餌となってしまっている。
また、最初の文だけで十分ドラキュラを連想できるので「いや、」〜「証拠に、 」は蛇足な気が。
> 辺りのディティールははっきりしているし
そんなこと言われても、周りの描写が一切ないからイメージ湧かない。
どんな場所でこの行為が行われているのか、主人公には見えていても読者には見えない。
> 若く美しい女が中年男の喉笛に舌を這わせている。
> ──俺はこの惨劇を女の一人称で眺めて──
女の視点で見ているなら、この俺はこの女が美しいとか若いとかわからないんだよね?
自分の体を見て女になっていることがわかったのかもしれないが、その記述は一切なく、
描写の中でも女が自分の体に目を向けることがない。
俺=女という意外性を持たせようとしたのかも知れないが、これでは読者を混乱させるだけ。
「総務のヤマダさんには気をつけろよ」
新入社員の頃、先輩からこんな忠告を受けた。藪から棒に言われ困惑した僕は、
何をどう注意すれば良いのかを教えて貰いたかった。ただ、勤続二十年を越える
ヤマダさんはアイドル的存在の女性である。としか聞かせてくれなかった。
ヤマダさんがどんなに若作りだったとしても、実年齢は三十八歳以上のはずである。
僕は、その年で女を武器に出来るはずもない。と内心思っていたが口には出さずにいた。
三日後、僕には総務部へ書類を提出する用事ができた。僕が庶務受付カウンターで
担当者を待っていると、ネームプレートにヤマダと記載されている女性の姿が、目の前に飛び込んできた。
噂のヤマダさんは短めのパーマヘアなせいか、ちょっと見はまるで
大仏の縮小版のようだった。眉毛は全部剃っていて、色鉛筆でひと思いに「へ」
と書いただけのように見えた。ふくよかな唇に、細く鋭い眼をしていて、鼻は顔
の真ん中で自己主張をし、でんっと胡坐をかいていた。耳たぶの面積も大仏だけにかなり大きかった。
お世辞にも美人とは呼べないはずのヤマダさんの周りには、
なるほど、アイドルと異名を取るだけあってか、三人ほど中年の男性が集まって来て
ちやほやし始めた。そして和気藹々としたムードが辺りに漂っていた。
僕はそんなヤマダさん一味に目を奪われっぱなしで、本来の目的を忘れかけていた。
55 :
続き:2005/08/19(金) 11:16:51
そこへ「どうされましたか」と涼しげな声をかけてきた若い女性がいた。
観音像のように柔和な顔立ちをして、見るからに親切そうな女性だった。
胸にはスズキと書いてあり、僕が書類の旨を伝えると、女性は「お待ちください」
と言って、ヤマダさんの傍へ寄って話しかけていた。
するとヤマダさんはカウンター越しに笑みを浮かべ、
僕から書類を受け取り「ありがとう」と更に微笑みかけてきた。
なんだ、ヤマダさんって感じのいい人じゃないか。先輩の忠告って何だったのだろう、
と思い僕が歩きだした時だった。ずどーん、ガラガラという轟音がオフィス内で鳴り響いた。
先ほどの女性が席に着いた瞬間、背もたれの脇をヤマダさんが力任せに蹴飛ばして、
何と女性は椅子に座った状態で横倒しにされていた。
僕以外の誰からの反応も手助けもなかったのが衝撃的であった。
一年後、僕は入社したばかりの純真な新人へ厳かに
こう伝えることとなる。「総務のヤマダさんには気をつけろよ」と。
>>54-55 わたしは良いと思うよ。
けっこう書き込めてるし、
わかりやすい。ヤマダさんもなんか
かわいいし、でも欲を言えば。もう少しみじか
めにまとめられたんじゃないかな。
>>54-55 僕以外の誰からの反応も手助けもなかったのが衝撃的であった。
に違和感があるような。
日本語的には、
僕以外は誰も反応も手助けもしなかったのが衝撃的であった。
『も』が重なるのが気になるなら、
僕以外は誰も手助けしなかった。反応も見せなかった。
個人的には↑みたいに書く。衝撃的とかはちゃちい気がして書かない。
強めたいなら『反応』の前に『僅かな』とか入れる程度。
他にも何箇所か違和感覚えたけど、読んでる間に忘れた。
ヤマダさんが何故ちやほやされてるのか、説明があると良かった。
もちろん直接言ってしまったら台無しになるから、何らかの形で匂
わすとベターか。俺は、あまりに性格が悪いので社員たちが神経を
使ってるという風に汲んだけど、文章だけでは断定できない。つか、
ヤマダさんがスズキさんを蹴るのはちょっと唐突。
ヤマダさん、これじゃただの駄々っ子なので怖さに欠ける。また、
ただの駄々っ子をちやほやしてしまう会社もマンガちっくにみえる。
その辺が課題かな。もっとタチの悪い陰湿なババァだったら全体が
締まったかもしれない。
「〜た」で終わるのが続いてて、それが多少気になった。もちろん
ダメって訳じゃないけどね。文章自体は安定しているし、サービス
精神も感じる。
「大仏」を描写するシーンは充分できてると思うけど、その上で工
夫を求めたい。正直過ぎるし、最初に大仏と持ってきてしまったが
為に続く描写が大仏以上のインパクトを持たず、やや死んでしまっ
てる部分があると感じた。より一層センスと腕を磨いて欲しい。ま
だまだ面白くできる筈。
>僕以外の誰からの反応も手助けもなかったのが衝撃的であった。
突っ込むとするならば、反応の中には手助けも含まれるよね。反
応したうえで手助けする訳だから。
@僕以外の誰からも反応がなかったのが衝撃的だった。
「手助け」がなくても意味は損なわれないでしょ?
「が」が続くのが気になるなら、
A衝撃的だったのは、僕以外の誰からも反応がなかったことだ。
とか。
ごめんぽ。
全然読み取れてなかったね。忘れておくれ。
ヤマダさんが何故ちやほやされているか、神経を使っている感じはいい感じ。
この駄々っ子まかり通る感じも、ユーモア小説としてはいい感じだと思う。
実際、うちの部署のヤマダサンはこんな感じ。
俺が問題だと思うのはそこではなく、
スズキさんが、このヤマダさんに対して
特におそれもなく近づいていってることじゃないのかな。
スズキさんが緊張気味に近づいていったり、
主人公に指示されてやむをえずいく感じがあれば、
ヤマダさん駄々っ子具合が際だったと思うのだけど。
うんこ文章です。お手柔らかに。(1/2)
少女は、腰まで届きそうな黒い髪を風にさらしていた。秋風が、
彼女の髪を軽やかに躍らせる。染色や脱色で痛んでいない、素
直で綺麗な髪だ。
僕は彼女の髪の流れるままを眺めていた。いや、見とれていた、
と言ったほうが正確かもしれない。
秋風が一陣、彼女の髪の毛を乱す。
秋風の運ぶ特有の香りや、夕焼けが終わったあとの、名残惜し
そうに太陽にしがみつく夕闇の薄暗いひかり。それらが僕の感覚
をどこか遠いところに連れて行く。郷愁、という言葉に近いかもしれ
ない。あのころ胸に感じていた不安や希望を、ぼんやりと思い出さ
せる気配が周りを包み込む。秋風はときおり僕をどこかにさらって
ゆく。
視線に気がついたのか、彼女は斜め後ろに立っていた僕を、何
気なく振り返る。まっすぐな髪が力なく風に逆らって、揺れる。
(2/2)
告白しよう。僕は確かにその時、年端もいかない彼女の美しさに
息を飲んだ。
整っていると言うには少し幼すぎるし、バランスがいいと言うには
少し口が大きすぎる。なによりもその瞳には力があり過ぎた。恐ら
くは少女、と言うことのできるであろう年齢の人間にしては、あまり
に多くのことを語りかけることを望んでいる瞳だ。そして多くを語る
がゆえに、他人を圧倒して、畏怖させてしまうような哀しい宿命を
感じさせる。
ただ、彼女は美しかった。幼すぎる表情も大きすぎる口も圧倒す
る瞳も、彼女の美しさを造形する、単なるひとつのパーツに過ぎな
かった。それぞれのパーツが、腕のよい彫刻家に削りだされたよう
に、絶妙な配置で並んでいる。
僕は彼女の瞳から目を逸らせないままでいた。
>61
>眺めていた。いや、見とれていた、
>と言ったほうが正確かもしれない。
言われるまでもなくわかる。
>絶妙な配置で並んでいる。
でもバランス悪いっていってたよな?
>なによりもその瞳には力があり過ぎた
いきなり瞳の話に入っておいて、「なによりも」は唐突すぎる。
それに、前半髪の描写にそれだけかけておいて
どんな瞳かは一切説明がなく
あげくラストは >突然出てきた瞳から目を逸らせない、では、
酷評しがいがある
64 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/21(日) 17:00:23
65 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/21(日) 17:39:10
お願いします!携帯からの投降なので改行変でごめんなさい!
「好きなの…祥太のこと」
告白されている割には俺の頭は冷静だった。
これで今月八回目となった由衣の愛の告白。昨日一昨日と何もなかったからそろそろだとは思っていたが。
俺は空を見上げた。青い。自然に目が細まっていく。ここで選択。受け流すか茶化すか丁重に断るか…。どれもさんざんやりつくした。
ここまで何回も好きだと言われると冗談のようにも思えてくる。
「ちょっと、寝ないでよ」
いつのまにか閉じていた目を反射的にあけた。
「寝てねーよ」
俺と由衣は家が隣同士の幼なじみだった。
二つ年下の由衣は今も昔も、俺によくついてくる。
よくわからんが、小説の出だしをちょっと晒してみたというなら、
この祥太は反感買われる設定のキャラなのか?
>受け流すか茶化すか丁重に断るか…。
>どれもさんざんやりつくした。
>ここまで何回も好きだと言われると冗談のようにも思えてくる。
受け流したり茶化したり丁寧に断りもしたうえで、
まだ冗談だと思うような主人公は、当然悪役設定だよな?
ラノベにはこんな悪役いらんと思う。
67 :
運狐:2005/08/21(日) 22:15:16
恋をした。
そんな事、全く初めての経験だったのだ。
以前の私は、女という生き物に自分の内面を悟られないように努め、
服装やら髪型やら、そんな外ヅラを売り込む事に懸命だった。
それをもってして波風立てずに、平凡で一定な評価を周囲の異性に求めた。
傷つけられるのが恐ろしかったのだ。
拒絶に恐怖するあまり、女と関わりを持つことを努めて避けていた。
お得意の外ヅラさえ通用しない相手には、私はただただ恐れおののいて
「あっは」などど、まるで白痴のように、繕い笑いを浮べた。
そして隙あらば、脱兎の如く逃げ失せた。
怪我をしないのが一番。
私は所詮論理しか愛せない人間なのだ。
美貌、スタイル、金、有りと有らゆる欲。
そうしたものが私に歩み寄らないように、純粋を装えるように、
私は延々と自問自答の世界に逃げ込んでいたのである。
そんな終わり無い螺旋階段のような生活が5年と続いていた、ある日。
私は突然恋に落ちた。
自転車に乗れさえしなかった幼児が、突然手放し運転を始めたかのような奇怪さ。
そこには論理はなかった。打算は介在しなかった。
好きなのだからしょうがない。
私の拙い恋愛経験から導き出された言葉はそれだけである。
恋とは新たな人格の誕生とも言えるかもしれない。
徹底していた私の卑屈は青空の内に消え失せてしまった。
歓迎。拒絶。
彼女がどちらを選ぶにしても、新たな私は誕生してしまった。
最早結果よりも、この事実こそである。
好きなのだからしょうがない
>恋をした。
>そんな事、全く初めての経験だったのだ。
の書きはじめを見て処女喪失の話かとワクテカした俺はもうだめぽ
そしてそんな話では全く無く、それ以前に語り手が男だったことに液晶を壊しそうになったオリ……(涙
おまいウンコなみだなっ!(怨
69 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/22(月) 02:11:37
実のところ僕はジャンキーなのだ。薬をキメ
>>68 笑った。自分勝手な妄想をした挙句、逆に怒るとはなかなかおもしろい。
惜しむらくは2ch語を使用していることか。
推敲し、じゃっかん文を堅くすれば、なかなか良い文になると思う。
助言。
>>68は一人称にオリなどという言葉をつかっているが、その人は女なので、
男の言葉は使えるものの、ものすごい女の視点で噛み砕いて理解しようとするから
男だと思って適当なこというと勝手に傷ついて面倒なことになる恐れがあるから気よつけたほうがいいよ。
という断絶は何、だわな。
>>65 何度も断っても迫ってくるってのはストーカーではないかと。
もしくはメメントみたいな健忘症か。そういう話なのか?
短すぎて評価のしようもないなぁ。
>>67 主人公が善くもなく悪くもないただ真面目なキャラで、見ていて気詰まり。
魅力のない主人公の独白オンリーで面白い文章になると思う?
太宰の「人間失格」なんか読んでみるといいと思うよ。
76 :
65:2005/08/23(火) 13:37:49
みなさんコメントありがとうございます!
短かったようなのでもうちょっと晒します。
(続き)由衣に初めて告白されたのは一年前。可愛い幼なじみからの告白に戸惑いながらもかなり丁重に断った。
けどそれ以来、何だか知らないがひと月に十回ずつぐらいのペースで告白され続けている。
「もっと色気のあるおねーちゃんになって出なおしてこい」
今日の選択は『思いっきり子供扱い』。俺は笑いながら由衣の頭をぽんぽんと叩いた。
「いつまでも子供扱いしないでよ馬鹿!たった二つ違うだけじゃない馬鹿!私だってこれでもクラスの男の子に可愛いって言われたことあるんだから馬鹿ぁ!」
『馬鹿』を連発しながら本気で怒っている由衣。
そんな姿を可愛いと思ってはしまうのだが…。
背の小ささとか声の高さとか、どれをとっても妹としか思えないんだ。
「………」
散々怒りをぶつけおわり、しょんぼりする由衣に罪の意識を感じた。
「そんな顔すんなって。女っていう生物のなかで一番いっしょにいるのはお前なんだぞ俺」
無駄に明るい口調で言ってみたが由衣の顔は晴れず、むしろさらに暗い顔になった。
『女』じゃ由衣が一番近い存在。理由は、俺には母親がいないから。
主人公、やっぱ嫌なやつなんだな。
幼馴染みにそんな簡単に罪の意識感じるなよ。
なんでそんな嫌なやつを由衣も好きになるんだ。
>>76 好き嫌いで悪いが、最後の一行があまり好きではない。
母がいないということを持って回った言い方すると、主人公に同情してしてー作家に押し付けられているような気がする
重いことほどさりげなく提示して欲しい。こういったことが重なると鼻について読み進める気力がなくなるから
単純に「理由は、俺には母親がいないから」を「俺には母親がいないから」にするだけで印象が変わる気がする
>>61-62 主観的で感傷的に書くことで、「僕」にとって彼女との出会いがいかにドラマチックだったのか
そういうことを書いたものとして読みました。
「名残惜しそうに太陽にしがみつく夕闇の薄暗いひかり。」
こういう言葉とかとても丁寧でいいと思うのですが、
ただ、人の美しさって説明するのが難しいですね。
「美しい『花』がある。『花』の美しさといふものはない。」
という言葉を思い出しました。
書いてる途中で送信してしまった
(続き)
美しいということを書いていることは解るのですが、
美しさというものは解りませんでした。
美しさ、と、それを見て思ったことを語り手と読者が共有するのは難しいのではないでしょうか。
>>64 設定を説明は手際がよく、つまらずに読めました。
話の形としては、「僕」という常識人が、周囲の一癖も二癖もある奇妙な連中に出会い、
驚かされ続けるという展開の話で、面白いものはたくさんありますね。
私見ですが、そういう場合、常識はずれな連中にも、
それなりに筋の通った考えをもった、ある種の知性のようなものが見られないと
常識とのずれ具合が魅力に感じられないのですが、
今後の展開ではそういうものを見たいです。
>>65>>76 正直、書くべきではないことかもしれませんので、
しっくりこなかったらスルーしてください。
> ここで選択。受け流すか茶化すか丁重に断るか…。どれもさんざんやりつくした。
> ここまで何回も好きだと言われると冗談のようにも思えてくる。
定期的に愛の告白をしてくれる可愛い幼馴染がいて、
そしてそれをどうしても妹にしか見えず、
それを断る自分に困ってしまう自分に酔う甘美な話として読んだのですが、
そう読んでしまうと、非常にナルシスティックで、
読むのをやめたくなってしまいます。
>>67 どんなに斜に構えて、観念的で自閉的な人間も、表層だけでやり過ごしてきた人間も
恋という現実に落ちてしまえば、どうしようもない、惚れたら負け、という話として読んだのですが
その恋と言う現実がどうも観念的すぎるように思えました。
自分のことなのに他人事のような感じ。
> 歓迎。拒絶。
> 彼女がどちらを選ぶにしても、新たな私は誕生してしまった。
> 最早結果よりも、この事実こそである。
切羽詰ったものが感じられないので、
その「好きなのだからしょうがない」感じが伝わってきません。
「好きなのだからしょうがない」と言わざるを得ないのではなく、
「好きなのだからしょうがない」言いたいだけに見えてしまったのです。
85 :
76:2005/08/23(火) 23:46:11
みなさん評価ありがとうございます!
何か主人公に好感持ってもらえないみたいですね…決してひねくれたりナルシストな設定にしたかったのではないのですが;
由衣との恋の話ではなく、これから別の物語が始まります。
由衣はかなり脇役的な存在で、小説の出だしをどうしようか考えた挙げ句こういう感じになってしまいました。
小説を書くのは初めてで自分ではわからないことだらけなのですごく勉強になりました!
また近いうちに続きとか晒してしまうかも知れませんがよろしくおねがいします。
ここから別の話……
ありえねえ……
87 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/24(水) 10:44:50
雨は降らずとも空は暗く、若干の涼しさを纏った風が木々を揺らす。剥き出しの木の根に脚を取られぬよう注意しながら、息を潜め、獲物を探す。
男はふと足を止めた。獲物を視認したのである。命を落としかねない猪の狩りで、こちらが先に視認できたことは幸運であった。
自分の短剣と、先程ニエルから借りた短剣を地面に置き、腰に吊ってあるクロスボウを構えた。予め矢は装填してあるが、この手の武器は、およそ人間の力で引くには不可能だ。外せば、短剣のみで体力全快の猪と戦わなければならなくなる。
慎重に狙いをつける。この獲物を持って帰れれば、きっとニエルさんも喜んでくれるだろう、と思いながら、猪の腹のど真ん中に照準を合わせ、引き金を引いた。
発射された矢は風を切る音を立てて猪に向かい、見事に直撃した。速射性を犠牲にした、絶大な威力を誇るクロスボウの矢は猪の腹を貫き、反対側の腹からその矢じりを見せた。
猪はしばらくもがき、地面にドンドンと足を叩きつけ、その後ぐったりと倒れこんだ。
男は笑顔で死体に近づき、――本当はこのまま持って帰って驚いて欲しかったが――早速捌き始めた。ニエルさんの短剣に血の匂いを付けては失礼だな、と思い、自分の短剣で死体を捌く。
捌いた肉の血を軽く飛ばし、袋に入れ、男は家に歩き始めた。
88 :
87:2005/08/24(水) 10:45:42
時を同じくして、ベルンの片隅の城での修羅場はもう終わりかけていた。
城門は全て破られ、黒の鎧の兵士と騎士が城内を埋め尽くし、それは戦争というよりも一方的な虐殺であった。
兵士達は戦う相手を無くして、死体の武器や装飾品などを物色している。
黒の兵士達よりも更に分厚いメイルを着た将軍らしき者が二十人ほどの兵士を連れて玉座に向かった。しかし、そこにはもう城主の姿は無かった。
「逃げたか。まあ、そんなところだろうな」
将軍は踵を返し、テラスから兵士達に勝利の言葉を叫んだ。
「燈篭城は落ちた! 諸君! 我々の勝利だ!」
既に誰もが分かっていたことだが、ワァッと歓声が沸きあがる。将軍はそれを手で制し、こう続けた。
「だが、良く聞いて欲しい! 燈篭城当主のトリンは既に逃げた!」
次はざわざわというどよめきの声が沸く。テラスの入り口から手を胴体ごと縛られた――恐らくこの城を守っていた――兵士がすごすごと悲しそうな顔をして出てきた。
「位置関係から考えて、逃げたのは恐らく北だろう。この兵士もそうだと言っている」
恐らく、正直に吐けば命は助ける、といわれたのだろう。守るべき城主トリンへの罪悪感のせいか、捕虜は俯き、涙を流している。
「ちなみに、私は裏切り者は大嫌いだ」
捕虜は、えっ、という顔をして、将軍の方を見た。
将軍は装飾剣のフランベルジェを構え、捕虜の首を叩き斬った。兵士は悲鳴を上げることさえ叶わず、代わりにオオオオオオオオッという兵士達の咆哮が聞こえる。
「行くぞ! 次は掃討戦だ!」
89 :
87:2005/08/24(水) 10:47:41
「ほう! これはまたいい肉を持ってきたもんだ」
初老の、ざっくばらんな性格をしたニエルが感嘆の声を上げた。
「何の肉だ? 豚か?」
「猪ですよ、ニエルさん」
ロビンが照れながら、嬉しそうに言った。
「猪か! 旨そうだな。とっとと食おう」
「はは、そうですね」
ロビンは相変わらずニコニコとしながら、相槌を打つ。
「あ、それと話がある」
「話?」
ニエルは珍しく真面目そうな顔をして、ロビンの腰に差してある短剣を見た。
「この短剣がなにか?」
ニエルは腕を組み、難しそうな表情をして、家の中に入っていった。
「ちょっと、待ってろ」
ロビンは何のことやらという表情をしている。この短剣はニエルに拾ってもらった時に持っていた、数少ない私物である。もしかしたら、この短剣になにか秘密があるのだろうか。そう思っていると、ニエルは一冊の本をめくりながら歩いて来た。
「これ、見てみろ」
その本の中には小難しい字と刀剣や防具の絵が白黒で描かれていた。ニエルが指差したところには、確かに今ロビンの腰に差さっている短剣が描かれていた。そして、そこにはこう説明書きがしてあった。
【ミセリコルデ:剣身は長く棒状で、菱形や四角、三角などがある。
古くに使われていた言語で、“慈悲”という意のミセリコルデ、つまり「慈悲の剣」と呼ばれている。
この時代の騎士達は戦の際は必ず携帯し、落馬や戦においての重傷を負った者を苦しめずに、とどめを刺すために用いられたのでこう呼ばれた。
鎧の上からではなく、つなぎ目や隙間から突き刺した。】
「慈悲の剣だってよ」
「・・・・・・」
「もしかしてあんたはどっかの騎士だったんじゃないのか」
>>87-89 ほんと批評なんて半年振りなんで見当はずれなこと言ってたらすまそ。
まず文章にあらが無いと言えると言えば言える。しかし上手い訳じゃない。何というか、足りてない。
例えるなら、林檎を「赤い果物です」と解説した感じ? 間違ってないけどわからないし物足りない。
じゃあ何が足りないかというと、まあ率直に言ってしまえば描写だ。
>>88の最初の情景描写がたった2行で終わってしまっているのだけど、これってどうよ?
たぶんこれ以後もこの調子だと思う。描写、特に冒頭は作品のイメージを背負うものだしもうちょっと濃くてもいいと思う。(冒頭だよね?)
ちょろちょろと最初に情景描写して、その後台詞と行動が半々の小説なんてネットで腐るほどみたし。キャラクター小説じゃないならそれは無謀かと。
描写っつうのは読者にイメージを伝えるものだけど、それは文章と同時に文量も意味を持つ。少ないと凄いイメージが軽いのね。
それに俺は読んでとりあえず西洋のイメージってのだけは単語で伝わったけど、どのキャラも容姿が全くわからない。鎧が黒いぐらい。
容姿問わずキャラクターの説明が出来るのは冒頭だけだから、俺だったらもうちょっと詳しくやる。(というか冒頭だよね?)
最近のライトノベルは読者に考えさせない事を意識してるけど、考えさせないのと情報を与えないのは別物。
ストーリーだけの文章なんてのもあるかもしれないけど、それはこのスレの範疇じゃない。
というか言っていい? ものすげーゲームっぽい。RPGのゲームそのもの。
場所と状況だけ最初に書いて、あとは絵と台詞で進んでく感じのアレ。でも絵も音もないから迫力がない感じ。
たぶん作者の頭の中では完全に映像が出来てるんだろうけど、それが全然表現しきれてないと思う。
細かいとこは他の人に任せます。俺から言えるのはもっと読めって事ぐらい。偉そうですまそ。
91 :
87:2005/08/24(水) 11:51:25
>>90 人物の描写を完璧に忘れていましたorz
というのも実はまだ自分の中でも黒い鎧ぐらいしか映像的に決まってないんです
今度は情景描写と人物の描写を加えてもう一度投稿します、批評thx
92 :
87:2005/08/24(水) 13:06:48
時を同じくして、ベルンの片隅の城での修羅場はもう終わりかけていた。
暗闇を駆ける、銀の瞳に黒い鎧を纏った兵士達の接近に全く気づかなかったトリンの軍は成す術もなく、あっさりと斬り、刺し、殴り殺されていった。
黒の兵士と騎士が城内を埋め尽くし、それは戦争というよりも一方的な虐殺であった。
兵士達は戦う相手を無くして、死体の武器や装飾品などを物色している。
兜を外し、短い銀髪に銀の瞳を晒したロジャー将軍が二十人ほどの兵士を連れて玉座に向かう。しかし、そこにはもう城主の姿は無かった。
「逃げたか。まあ、そんなところだろうな」
将軍は踵を返し、テラスへ向かった。
「おい、兵士を全員広場に集めろ」
ロジャーは一人の兵士を一瞥し、命令した。
兵士は銅鑼を鳴らしに下に降りていった。
「それにしても、お前の策は大成功だな。まさか誰にも気づかれぬとは」
ロジャーは碧眼の軍師に話しかける。珍しく他人を称える言葉である。
「暗闇で目が利くのはラゼリアの民だけです。これを活かさぬ手はありますまい」
「まったく、敵対もしていない相手を攻めるとはな。お前だけは敵に回さなくて良かったぞヤムスクロよ」
ドンドンドン、ドンという銅鑼の音で会話が途切れる。ドンドンドン、ドンは「将軍の下へ」の合図である。
斑に散らばった黒兵士が広場へ集まり始め、地面の色が見えなくなる。
ロジャーは、力一杯の声を上げて演説を始めた。
93 :
87:2005/08/24(水) 13:08:04
すまそ途中の文ですorz↑は忘れてください
94 :
1/2:2005/08/25(木) 13:11:34
夏の残滓、だんだん消えてゆく夏が最後の抵抗と言わんばかりに俺達人間を攻撃してく
る。そんな日に、陽光降り注ぐアスファルトの上にいる人間なんて、自分以外には、学校
の授業を終えてめいめい帰路に立つ小学生がいるぐらいだ。彼らは馬鹿みたいな話で盛り
上がったり、自分の前の子供のランドセルに触って、「暑いー。」と騒いだりしている。
「エネルギーあり余ってんな……。このくそ暑い中よく騒げるよ。」そうとだけ呟いた後
視線を目の前のものに戻した。
俺は川を見ていた。今となっては、ゴミやヘドロが漂うだけのどぶ川を。こんな暑い日
になると、この川は外観汚いだけでなく、むせかえるような腐臭を漂わせる。
「この川は……もう、死んじまったんだな。」
かつて、この川は"きれい"とまではいかないにしても、今よりは遥かに汚くなかった。
よく、弟と共にザリガニを採っていたことを覚えている。この川に頭から落ちたこともあ
った。もし、今の、この川に落ちたら、ショック死してしまうかもしれない。
「いつからだっけな。ここまで汚くなったのは。」
よく覚えていない。この川が汚くなる頃には、既に、そこで遊ばなくなっていたからだ。
遊ばなくなったのは、パソコンという新たな玩具と、インターネットという新たな遊び場
を手に入れたためである。
「そういや、あいつは……空人はきっと、いつから汚くなったか覚えているんだろうな。」
パソコンで思い出したある記憶。かつて、弟と喧嘩をした。今まで兄弟喧嘩なんて数え
切れない程あったのだが、その喧嘩のことは良く覚えている。
95 :
2/2:2005/08/25(木) 13:13:00
まだ、両親が生きていた頃、当時高校生だった俺は学校から帰ってきて、つい最近見つ
けたインターネット上の面白いサイトを閲覧しようと思い、鞄を投げ捨てて早足で自分の
部屋(正確には自分と弟の部屋)へ向かった。しかし、パソコンの前には既に先客がいた。
弟の空人がパソコンでゲームをしていたのだ。俺は即刻、弟をどかせようとしたが、弟は
まだ自分も帰ってきたばかりという理由で、どこうとしなかった。そして、俺は、
「おまえは川で遊んで来ればいいだろう、友達でも呼んでな。」
と、随分身勝手な理由で追い出そうとした。その直後に弟が言った言葉。それが、未だに
俺の記憶にこの出来事が居座り続ける理由だ。
「何言ってんだよ? 有紀兄。あの川はもう、随分前から汚れて遊べなくなってるだろ?」
言われた当初、言葉の意味がわからなかった。あの川が変わってしまった姿なんて想像で
きなかったのだ。
今となっては昔の思い出。結局そのときの喧嘩は、空人の勝ちで終わった。その次の日
に、川の惨状を見て愕然としたことも良く覚えている。かなり前から、川へ行かなくなっ
た俺には、いつからこんなことになっているのか皆目見当がつかなかった。そしてその日
以来、今日まで、やはりこの川には立ち寄っていない。
小説書いた経験が無いので、常識的なことでも教えていただけるとありがたいです。
あ、常識的なことでもというのは、本来大抵の小説を書く人が守っている
ルールとかを守れていない(知らない)ということが自分にはあると思うので、
そういうことも教えていただけるとありがたいという意味です。
97 :
1/2:2005/08/25(木) 14:36:15
この会社に入って一年が過ぎた。仕事にも慣れてきたし、待遇もまあまあ。仕事の内容も俺には合っている気がする。
このままずっとこの会社で働くことになるのかな…。最近は、そう思ったりすることもある。
それでもいいか。別にやりたいことも無いし夢を見るような年でも無い。
周りを見渡すと、よれよれのスーツにくたびれたネクタイばかり。
俺は絶対にこんなダサいオヤジになんかならない。一年前には、そう思っていた。
けれども、鏡に映る俺は、間違いなく、たしかな足どりで、それに近づいている。そう実感している。
−佐藤君、昼飯一緒にどうだい?
鈴木部長が声をかけてきた。彼は直属の上司であり、俺の最も苦手とする相手だった。
特に、彼が連発するオヤジギャグが最近では苦痛でさえある。
けれども、一年の社会生活で、少々の世渡りスキルは俺も身につけている。上司の誘いを無碍にはできない。
−部長!今日はいつもと違って、とても鮮やかな色のネクタイですね!
いつものシックな装いとは違いますけど、部長はこういう着こなしもイケちゃうんですね〜
−ああ、これかい。昨日の日曜にな、買い物に行って女房に選んでもらったんだ。
コーディネートはこーでねーとなんちってな!ははは
−えっええ…私もいつかは部長のようなダンディーな大人になりたいと思ってます。
今日のコーデねーとも参考にさせていただきますね!
−何を言う、早見優ってな!佐藤君のその眼鏡もとっても良いよ。オレは眼鏡に目ガネ〜からな!ははは
今日はなんだか疲れたな…。定時退社した俺は、ただなんとなく、通い慣れた道を避け、立ち並ぶビルの合間を縫うように歩いた。
この道は駅に近づいているのか、それとも離れていくのか、駅に向かわなきゃ……、でも、もう少しこの道を歩いてみよう。
98 :
2/2:2005/08/25(木) 14:36:46
そんな事を考えながら、ただ歩いた。一時間もしないうちにいつもの駅に着いた。
そして、いつも立ち寄る行きつけの屋台で、いつもの酒を飲んだ。その日は、いつもより酔いが少しだけ早かった。
−オヤジさん、勘定。
明日は早朝から大事な会議がある。俺はいつもより早めにきり上げて家路を急いだ。
アパートに着いたのは十一時を少し回ったころだった。留守電を確認する。
−メッセージは0件です。
音のない空間に、メッセージが虚しく響いた。
お湯を張るのも面倒だな。シャワーでざっと汗を流し、万年床にもぐり込んだ。
……なにか、いやな気配がする……
飛び起きて灯をつける。
ゴキブリだ!俺はとっさに窓を開けた。
家族で暮らしているころには、さほど恐怖に感じたことは無いが、独り暮らしをするようになってから、とてもゴキブリが怖くなった。
俺は両手で布団をつかみ、無我夢中で振り回した。そして、叫んだ。
−ふとんがふっとんだ〜
けれども、布団は吹っ飛ばなかった。吹っ飛んで行ったのはゴキブリだけだった。
俺は、鈴木部長に妙な親近感を憶えたことに戸惑いを憶えつつ、再び床に入った。
時計の針は、一時少し前だった。
>>94 「この川は……もう、死んじまったんだな。」
ここは
「この川は……もう、死んじまったんだな」
こう書く。。後は初心者サイトで勉強してから来い。
だったらなぜわざわざレスを付けたかというと、
この兄弟が逆になったパターンで、似た作品を最近読んだと思うのだが、
誰の何だったか思い出せない。設定が全く同じ、川も同じ。
文章描写は比較に値しないけれどな。
>今よりは遥かに汚くなかった
こういうところは描写しろ。
>>94-95 カギカッコの会話文の文末に句点を書かないのは別に小説のルールでも何でもなくて、
最近、誰も書かなくなったというだけの話。書いてはいけないというわけではない。
旧仮名遣いで評論書く人もいるし、別にいいと思う。
ただ、
>>3に「カギカッコ内最後の句点は省略する」とあるから
ここで投稿するときにそういう書き方したらダメ。
自分にとって当たり前のようにあった場所が、
いつの間にか、無くなってしまっていた、というズレが思いがけない形で指摘される
というアイデアは良かったと思う。
>>100だけでは言葉足らずなので、付け加えるけど、
話自体は意外な展開というわけではないし、
聞いたことも内容な奇妙な話でもない。
これを読んだ人が、展開の意外さに驚いたり、
もしくは感動したり悲しくなったりして涙を流したり、
そういう読者の心を動かすことは無い。
ただ、そういう日常にありそうで恐らくありふれているだろう一コマを
きちんと切り取ったアイデアは良かったと思う。
そのアイデアの切り取り方、ようするに文章にするときも
それを大げさにせず、か背伸びしたようなところも無くて、
悪くも無かった。
こんな感じで積み重ねていけば、いい小説になるかもしれない。
>>101 まあまあそんな感じで同意。んで、描写が全然足りないと思ってしまうのは俺だけ?
ありふれた中身だからこそ描写を濃くしないと退屈なだけだと思う。
特に
>>99が指摘したように川の汚さの描写は絶対必要だと思う。
テーマ(というかモチーフか)的な、まあつまり重要なポジションにいる道具なのに汚いとだけ言われても。
描写足りない。
背伸びもしてる。
>残滓、だんだん
こういうリズムの悪さは、背伸びして難しい言葉を使おうとしたときにおこると思う。
ショック死などという、お茶目な言葉と、
遥かに汚くなかった、などのわけのわからん言葉をちりばめた作品を、
背伸びしていないと誰が言えるだろうか。
104 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/26(金) 15:20:40
さあ吶喊だ吶喊だ、嘆きの花のその上の、幾星霜の紅衣、雪よ鳥よの槍衾。
腕は飛ぶし頭蓋は割れる。夕べ奏でる影や在りや、あの陽の裳裾が垂れ下がっては哀しくて。
夜に静けき眠りを巡りて、昏い喜び跳ね回る。友を想えど昨日は遠く、ああ寂々と朽ちてゆく、朽ちてゆく。
ある兵士崩れの放浪者が、宿の酒場で戦場を想って短く歌ったものという設定です。
特定の戦場ではなく、普遍的な戦の姿を思い浮かべたものだと思ってください。舞台は日本ではありません。
一応ルビを振ると、紅衣(べにころも)、腕(かいな) です。
短いものですが酷評お願いします。
上手すぎ。プロになれば?
106 :
64:2005/08/26(金) 18:45:14
>>82氏
批評ありがとうございます。
>私見ですが、そういう場合、常識はずれな連中にも、
>それなりに筋の通った考えをもった、ある種の知性のようなものが見られないと
>常識とのずれ具合が魅力に感じられないのですが、
なるほど・・・・。
一応コレは続き物にする予定なので、これから何とか知性、と言うか人間味の様な物を作っていきたいと思います
>>102 ちゃんとした描写があれば、小説が豊かになるのは確かだと思う。
ただ、「描写を書かなければならない」という決まりがあり、それを守るようにして
つまらない描写を書くなら、書かないほうがいい。
書けることがあるなら書いたらいい。
>>103の指摘もごもっとも。
「残滓」と「ショック死」なんて言葉が同じ文章に同居していたり、
「遥かに〜ない」というぎこちない言葉が出てくると、
読者の興味がそがれることがある。
無理して小説めいた言葉を使わないで、「ショック死」というような言葉使って書いたらいいと思う。
ただ、「背伸びをしていないのが悪くない」というのは、誤解招いたみたいだけど、
むしろ、川が変わってしまったことを、あたかも人生における重大な事件であるかのように
書かなかったことが、良かったという意味ね。
>>97-98 駄洒落を連発する上司が大嫌いだったが、
不意に現れたゴキブリに取り乱してしまい、
期せずして口から駄洒落が飛び出した。
その上司に妙な親近感を抱いたことに戸惑いつつ床についた。
それ以上でもなければ以下でもない話だと思う。
面白いか面白くないかというのも、この話をどう思うかというところで分かれそう。
> −えっええ…私もいつかは部長のようなダンディーな大人になりたいと思ってます。
> 今日のコーデねーとも参考にさせていただきますね!
↑
こんな追従、普通の人なら気を悪くするだろうし、
出てくる話も、わざと一般論をそのまま書いたような感じだから、
(星新一の小説がリアルでないというのと同じような意味で、)
これは一種の観念小説なんだろうけど、最後のエピソードはそういう観念の魅力というより
生の出来事の奇妙さみたいな魅力が強くて、
だからこそ、そういうのが前半の観念的なつくりのせいで弱くなったのでは、
とか考えたけど、この説明ではしっくりこない。要するにわかりません。ごめんなさい。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/26(金) 23:28:17
ミステリ書いてみました。初めて小説書いたんですけど想像以上に大変でした
透はコンビニでワンカップ買ってからそれを片手に帰宅する途中であった。
「おっと、飲みすぎたかな」足元をふらつかせながら家に入って行った。
家に入ってくつろいでいると風が吹きこんできた。
「あれ?窓開けてないのにな」
透は風が吹いたほうを見た。息が途端に荒くなった
「え?な、何だ?」
もう酔いはさめていた。
「ない・・・・部屋が」
数時間前まであった部屋が丸ごとなくなっていたのだ。そして、なくなったところからは
公園の木が顔をのぞかせていた。
「何でだよ!!くそ!!どこだ!!」
急いで部屋を飛び出してみたが、柱一本すらなかった。
「糞!あいつだ。あいつがやったんだ」
このタイプの家ではとても大きい家で、正直透も苦情がくるのではないかと
言うことは予想していた。そしてある日のことであった。いきなり大男が家の前に立ちはだかって、家を見下ろしていたのだ。
「この家どうにかなりませんかね?みんな迷惑してるんですよ。
もし来月までに取り壊さなきゃ力づくどかしますよ?」
そんなむちゃくちゃなこというなよそんな簡単に家を取り壊せるかよ、しかもどかすってどうする気だ?
と思いつつ適当に聞き流していた。これはそんなことがあってからしばらくたってからの出来事であった
「糞!」
透は走ってそいつが残していった名刺に書いてあった住所に走って行った。ものすごい音をたててドアを叩いた。
「出てこいよ!勝手にどかすなんてひどいじゃないか!」
ドアからとてつもない大男が顔を出した。
「あ?今月までになんとかしなかったらどかすっていっただろ?」
透は引き下がった。想像以上にでかかったのだ。それに透も自分が悪いことは分かっていたのだ。もう透は歯向かう気分ではなくなっていた。
「残りの部屋なんとかしろよ」
「はい・・」
そしてとぼとぼと透は自分の家のある公園に入っていったのだ。了
110 :
104:2005/08/26(金) 23:36:15
>>105 ありがとうございます…
でも…皮肉でしょうか?(違ってたらすみません)
短くて味気ない文ではありますが、どうか他の方も酷評お願い致します。
>>104 酷評か何かしたいけど、きちんと訳して意味を捉えてる自信が無い
雰囲気崩れるけど、こんな感じの意味でOK?
さあ突撃だ突撃だ
嘆きの花のその上で、長い年月もの間、血で血を洗い、
雪が降ったり、鳥の群れが飛び立つように
大勢の人が槍を構えて入り乱れ
腕を失った者がいれば、頭を割られた者もいた。
空の暗い部分が増えてきて、夕方を知らせると
傾いた太陽から着物のすそのように伸びた赤い光が物悲しい。
夜に静かに眠っていると、
暗い喜びが跳ね回る。
戦友のことを思い出してみても、もう遠い昔のことであり、
ああひっそりと(私も戦友も)朽ちていくばかり。
>>111 レスありがとうございます!!
解釈に関してはそれぞれ感じられたままでOK (というか解釈を曖昧にさせるのがこの文章のメインテーマ) なのですが、
スレ的にはそうはいかないと思うので、あくまで私のイメージとしての解釈を申し上げると、
前半部分に関してはほぼ
>>111さんの解釈と私のイメージは近いです。
「嘆きの花」という部分に若干具体性があるかないかぐらいの違いです。
後半(夕べ奏でる〜)も
>>111さんの解釈に近い感じですが、私のイメージを簡潔に申し上げると、
「(私はもう首をもたげる力も無いので確かめる術も無いが)夕暮れの影は今私の周りに伸びているのだろうか、
視界に映る夕陽が赤みを増して沈んでゆくのがただただ物悲しい。
夜になると、(私の周りの)屍が身につけた貴重品の掠奪行為に励む者達が暗く蠢く。
はるかな友のことを思い出してみても、それらはもう帰らざる日々でしかなく、
ああ、私もひっそりと力尽き、(周りの屍と同様)朽ちてゆくばかりであろう」
という感じです。
昼間の戦いで深手を負って倒れ、意識朦朧としながらも夜を迎えた兵士の死にゆく視点、みたいな。
実は今かなり酔っていてまともな文が書けているか至極心配なのですが(支離滅裂なことを言ってたら本当にごめんなさい)、
どうぞ酷評お願い致します。
>104
>腕は飛ぶし頭蓋は割れる
>あの陽の裳裾が垂れ下がっては哀しくて。
私は詩吟やってるだけで、専門外だけど、
この部分のリズムは、唄えない。
飛ぶし、の「し」で、我に返ってしまう。なんか、冷める感じ、って。
これは歌う側からの問題だから、ここのスレと趣旨が違う。
でも、日本語を意識していないなら、そんなこといっても仕方ないのだったね。
114 :
104:2005/08/27(土) 01:21:32
>>113 なるほど…大変参考になります。ありがとうございます。
詩吟というものに全く造詣が無く、作文の際に意識していませんでした。
口語的な言い回しを混ぜることで、渾然として特徴の掴みづらいイメージを描いたのですが、失敗だったかもしれません。
>>112も私のレスです。名前欄を入れ忘れてました、すいません。
115 :
1:2005/08/27(土) 02:01:59
小高い丘を裂くように私鉄路線が走っている。丘の頂はざっくりと削がれ古風な
駅ビルが鎮座している。南北に延びる線路を境界にして、駅の西側にはこぢんまり
とした繁華街があり、対峙する駅の東側には、分断された丘を覆うように大学のキ
ャンパスが拡がっている。駅から東南側に続く道を下っていくと、中程に他の建屋
と少し距離を置くように軽量鉄骨の平屋が建っている。この薄汚れたプレハブが、
彼の研究施設である。
――理想的なコンピュータアーキテクチャの構築。
これは彼が心に抱き続けてきた信念である。三十九年前、彼が参加したとある団体
が、その活動理念として掲げたものであった。当時、コンピュータ工学を学ぶ二十
五歳の学生だった彼は、以来これを追い求めてきた。今日もこの施設で、彼は研究
を続けている。
施設内の一室、黒い遮光カーテンが閉じられたこの部屋で、彼は一日の大半を過
ごす。この部屋はいつも薄暗い。四方の壁は、無機質なスチール製のロッカーで覆
い隠され、そのロッカーの棚には、表紙が破れた専門書、白や茶色の地味な瓶、赤
と黒のコードが絡まった計測器など、さまざまな物が無造作に詰め込まれ、今にも
そこから溢れ落ちんばかりに各々の存在感を主張している。部屋の中央に目をやる
と、使い込んで角は落ちているけれども、いかにも頑丈そうな木製の作業机が設置
してあり、机上にはガラス製の角張った小振りの水槽だけが置いてある。作業机の
周りには四人の男と女が二人、みな白衣を羽織っている。この六人の中にいる白髪
混じりの男が彼である。彼は作業机に肘をつき、中腰の姿勢で水槽をじっと見つめ
ている。水槽の中を注目してみると、なにやら物が沈んでいるようだ。薄く濁った
液体が邪魔をして、はっきりとはしないが褐色がかったように見える。大きさは、
丸まって寝ている仔猫程度はありそうだ。一見、大型哺乳類の臓物標本のように思え
るこの物体が、これまで彼が追い求めてきたものらしい。
――最古株のベテラン研究員が、彼にこう問いかけた。
116 :
2:2005/08/27(土) 02:02:34
「これで完成ですか?」
――彼は水槽の中の物体を見つめたまま、こう答えた。
「ああ。……いや完成したとも言えるし、まだ未完成とも言える。こいつは、これ
からずっと成長を続けていくんだからな。俺はもう年だし、あまり長くはこいつ
の成長を見守れんだろう。柳木、こいつの将来はお前に懸かってくるぞ」
――若い研究員が、高揚した口調で喋り始めた。
「こんなに……こんなにも早くこいつを見れるなんて、僕たちは本当にこんな凄い
ものを創り上げたんですね」
――フレームレス眼鏡をかけた女が、呆れた口調でこう諭した。
「僕たちって……、佐藤君は何にも役に立ってなかったじゃない。これは、藍田教
授の頭脳があったからこそ完成できたのよ」
――彼、藍田秀人は、佐藤大樹に顔を向け、笑いながらこう言った。
「佐藤だって充分働いてたじゃないか。夜中の買い出しにはいつも行ってくれるし、
宴会だって佐藤がいなきゃ盛り上がりにかけるぞ」
「えっ……それって研究と全然関係無いじゃないですか! 朝美さんもひどいよなあ」
「そんな事は無いさ。佐藤の活躍はみんなちゃんと評価してるよ。今日もさっそく
記念の宴会といくか。よろしく佐藤クン」
「わかりました……。空いてる店探してきまーす」
――浅黒く日焼けした肉付きのいい女が、思い出したようにこう切り出した。
「これって、ちゃんとした名前つけた方がいいんじゃないですか?」
――ずっと中腰だった彼は姿勢を伸ばし、腕を組んだ。
「お前たちは、どういう名前がいいと思う?」
――上背のある男が、自信たっぷりにこう言った。
「脳細胞みたいに情報ネットワークを作っていくんだから、ブレーンコンピュータ
ってのはどうでしょう?」
117 :
3:2005/08/27(土) 02:03:06
――日焼け女が、白い目をしてこう言った。
「小田、あんたって本当にセンス無いね。」
――小田秋智は、憮然とした顔でこう返した。
「じゃあ、麻里はどんな名前を考えてんだよ」
――香川麻里は、少し考えたふりをしてこう答えた。
「まず、これの特徴として素子や回路を自己増殖させて自分で勝手に能力を向上さ
せるってのがあるわね。あと情報を処理する機能と記憶する機能が一緒になって
るし……ハイブリッドコンピュータなんてのは?」
「ハイブリッドって馬鹿かお前。雑種じゃねえっての」
――彼は申し訳無さそうに、こう切り出した。
「盛り上がってるとこ悪いんだが、有機コンピュータってのはどうかな」
「有機コンピュータですか……ちょっと地味なような……」
「でも……藍田教授がそうしたいんなら……」
――宴会場を探しに行った佐藤が戻ってきた。
「場所決まりました。いつもの居酒屋で六時半からなんで、みなさん急いで下さいね」
「さすが佐藤、仕事が早いな」
「もう……、もっと別のとこを評価して下さいよ」
彼は居酒屋へ向かう道を歩きながら、これまで歩いてきた三十九年の半生を振り返
っているようだった。
小説っぽい文章を書くのは初めてです。よろしくお願いします。
長文の最初の部分です。
>>117 コンピュータ工学を資料として整理してから書け。
現在通ってる名前、既存の概念、専門用語を出さずに、
作者独自の名前を出されても、
薄い世界がますます薄く映る。
>>118 批評ありがとうございます。
言われて読み直すと、たしかに内容が薄いと自分でも思いました。もう一度考えてみます。
あと、なるべく専門用語とかは使わないように書いたつもりだったんですが
どのあたりが、そう感じられたのかを教えてください。
よろしくお願いします。
120 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/27(土) 17:08:16
121 :
109:2005/08/27(土) 19:15:53
投稿しといてなんですが酷評していただかなくていいです。
改めて見て自分で悪い所を発見してしまいました。到底評価していただけるレベルに達してないので
スルーしていいです。
・主人公の台詞は無理にいれずに客観描写だけであらわした方がいい。
・序盤の物語と直接関係ないところがなんか寒い
・文章が幼稚な感じがする
大体この3つを改めたらまた投稿しようと思うのでそのときはよろしくおねがいします
>>112 111だけど、後半の解釈、かなり間違えてたね。
ま、その詩自体はこんなふうに意味がよく解らない者の立場からすると、
そういう意味の解らなさで、異国的な雰囲気を出していると感じられた。
後半は戦が終わってから、夜が来たときの光景を歌ったものだったのね。
その方が自分の解釈より、いい詩だと思った。
で、読みながら何度も辞書ひきながら読んだのだけど、
> 幾星霜の紅衣、雪よ鳥よの槍衾。
直訳すると「長い年月の赤い着物」というのもしっくり来なかったけど、
それ以上に、たくさん入り乱れている様子を「雪」と「鳥」という一言だけで
(多分、無数の雪が降る様子や、鳥の群れが飛び回る様子なのだろうけど、)
たくさん入り乱れてるもの例えるのが解りにくかった。
慣用句でこういう言い方があるのかどうかは知らない。、
> 夕べ奏でる影や在りや
あと、「夕べ」を「奏でる」というのも、おかしいのではないか、と考え込んでしまった。
こういう言い方があるのならごめん
>>104 レベル高いと思うよ。皮肉じゃなくてね。
短い文ではあるけど、そこから読み取る限りでは
日本語を遊ばせる力量、ボキャブラリー、いずれもここでとやかく言われるレベルには無いかと。
難しめの単語使ってるけど背伸びしてるって感じではないしね。
というか俺の方があなたより国語力無いかもしれないので下手に批評しようにもできないというかorz
ごめん、ダメだわ
125 :
123:2005/08/27(土) 22:24:01
>>124 それは俺に言ってんのか!
・・・ごめん確かにダメです
もっとまともな批評しろよ俺orz
ごめん、あなたじゃなくて104さんの文章のこと
言葉遣いに作者の現代人の意識が見えて、それが七五調のリズムも崩してしまってる
作品読んで気に入った語彙を用いたり、辞書を繰り繰り書きましたって感じ。つまり言葉
に実感がこもっていない、と感じられてならないということ
>>104 詩吟の人も言っていたけど、
歌えない、というのが致命傷だと思う。
短歌を囓っただけの俺でも、リズムに戸惑う。詩にもなってない。
ちょっと格好いい言葉を並べてみただけで、心が感じられない。
>特徴の掴みづらいイメージを描いた、
という言葉が全てを表しているのだろうと思う。
128 :
118:2005/08/27(土) 23:16:17
>>119 違う。俺が言っているのは、
専門用語を使え、ということ。
工学を舞台にするのなら、その文章はあまりにも幼稚すぎる。
登場人物の誰一人として、知性も博識も感じられない。
ファンタジーやSFとして書くために、自分のオリジナルの言葉で勝負したい、という
気持ちがあるからかもしれんが、
現在通用している専門用語に一言も触れずに、そんな話を書かれても、
高校生以上のちょっと工学を囓ってしまった奴には、白けるだけ。
読者は思うほど馬鹿じゃないんだ。
>>128 逆ですか
オリジナルの言葉で勝負しようとは考えていませんでした。そういう考え方もあるんですね。
工学を舞台にしているかといわれると、少し違うような気もします。
上で書いたコンピュータを使って、新しい商売をやる話を書こうとしてます。
具体的に言うと、この掲示板の、適当に考えた能力を書き連ねるスレに
株式会社バーチャルあの世というネタを書いたんですが
ここの掲示板を眺めているうちに、自分で作ってみようかなと思うようになり書き始めました。
つまりバーチャルあの世の世界を構築するためのコンピュータが誕生する部分の話が
>>115-117です。
専門用語を使った専門性の高い話でなく、一般新聞紙で使われるような
言葉を使って、専門外でも読みやすい文章にしようと思っていたんですが
どのあたりまで専門用語を使うか、線引きも難しそうですね
>>129 一般新聞紙を舐めるな。全国紙レベルでそんな適当な定義を書いたら、
謝罪広告ものだぞ。
>>115-117 横からで悪いけど、
文章が悪いかどうかは知らないけど、
>>128の
> 登場人物の誰一人として、知性も博識も感じられない。
という点では、「この場面を読んだだけでは」という留保つきで同意。
彼らは自分たちの発明を「凄い凄い」と繰り返してるけど、どうすごいのかさっぱりわからないし、
凄そうな雰囲気も伝わってこない。
とはいえ、こんな短い場面だけで博士の博識を見せなければならない、てこともないだろうから
とりあえず今はどこかを直すより、続きを書いて話の本筋に入ることを考えたほうがいいと思う。
132 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/28(日) 09:41:30
書き直して見たんで酷評お願いします
透は三輪車を押してあるいていた。すでに6時を過ぎてはいたが
夏場ということもありまだ暗くはなっていなかった。
透は空き缶を見つけては拾っていた。透のおかげでこの町はだいぶきれいになっていた。
徹に対する近所の評判は決してよくはなかったが、きれいにしてくれたこと
に対する感謝の気持ちは持っているらしかった。
家に着くと疲れからかすぐに眠りについた。しかし、鍵はかけずに開けっ放し
であった。というよりもともとついていないのだ。しかし、透はそのこと
気にしている様子はひとつもみせなかった。
ふと妙な違和感がしたので、周りを見渡してみた。
もう眠気など覚めていた。透は初めて驚きや恐怖などから目の前が立ちくらみ
がしたようにぼやけるのを経験した。あるものがないのである。透の横から
は公園の木が顔をのぞかせていた。しかし隣には窓もなければ、ドアもない。
では何故見えるのか?ないのである!1時間前まであったとなりの部屋が。部屋が丸ごと消失
しているのである。透はおそるおそるそこから顔を覗かせてみたが、
部屋の残骸さえなかった。透は玄関から外に出て公園のベンチに座った。
もう恐怖や驚きなどの感情はない。あるのは怒りと悲しみであった。
もう透の頭には部屋を消失させた犯人が浮かんでいるのである。
前述の通り、透は近所から嫌われている。その最大の理由がこの家である。
このタイプの家では大きい家であり、そのため近所に圧迫感を与え、
さらには恐怖さえ与えているのである。ある日のことであった。
大きい赤いシャツをきた男がこの家を見下ろしていたのである。
「この家どうにかなりませんかねぇ?みんな迷惑しているんですよ。
なんとかしないと、強行手段にでますよ?」
そんなことがあった数日後のことであった。1時間くらい前まであった部屋を
思い出しながら透はダンボールの家の中でもの思いにふけるのであった。
>>130 129が一般新聞紙なめてるようにはみれないけど、なめられて仕方ないような一般紙はあるよね。赤日とか
>>132 文末がた・だばっかりで単調すぎ。文末はもう少し多様な表現を。
榊一郎ばりにとは言わないけど、―や三点リーダを効果的に使うとテンポのよい文章になると思われ。
あともうひとつこれだけは言いたい。
× では何故見えるのか?ないのである!1時間前まであったとなりの部屋が。
○ では何故見えるのか? ないのである! 1時間前まであったとなりの部屋が。
!や?の後ろは1マス空ける。これは現在の小説作法では常識。
http://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/ を一通り読むこと
俺も横レス。ここ、文章真面目に酷評するスレだし、返レスを酷評してもかまわないだろうか。
>工学を舞台にしているかといわれると、少し違うような気もします
>バーチャルあの世の世界を構築するためのコンピュータが誕生
バーチャルコンピュータがメイン小道具なら、コンピュータ工学を適当に書いてはいけないのは同じ。
>一般新聞紙で使われているような
バーチャルコンピュータを扱った新聞読んでみるといいと思う。
もっと専門用語突っ込んでバンバン書いてるよ。
だからといって俺は専門用語ちりばめろと言いたいわけでもないんだ。
ただ、この文章は、小学生向けの漫画に、
パソコンおたく=ハッカー(?)が安易に登場するのと同じ。
おまえ、バーチャルってそんな適当なもんじゃないんだよ、と冷える。
136 :
132:2005/08/28(日) 12:51:25
>>134 ありがとうございます。もっと多様な表現を憶えたいと思います
紹介していただいたサイトを読んで、小説を書くときの基本を学びたいとおもいます
>>115-117です。ありがとうございます。
>>130,
>>135 一般紙をなめて書いたつもりはありませんでした。
私の文章表現に問題がありました。失礼しました。
>>131 > とりあえず今はどこかを直すより、続きを書いて話の本筋に入ることを考えたほうがいいと思う。
ありがとうございます。けれど、今の私には基本的な何かすら足りないんだと思いますので、
もうしばらく、上の文章の見直しを続けたいと思います。
>>137 専門用語の問題は、調べれば何とでもなるところだから、
それ系の小説を何冊か読めば工夫しどころがわかると思うよ。
上の文章見直すなら、登場人物の描写に気を付けたらいいと思う。
たくさん人物出てきているんだけど、箇条書きっぽく次々かかれているから、
誰がどんな人なのかわからない。覚えられない。
自分の作品は、キャラに思い入れがあるから、俺の指摘の意味がわかりにくいかもしれない。
鍛錬スレなど初心者の作品を読むと、逆に勉強になる。
キャラが誰が誰だかわからない作品を見つけて、なぜそうなったのか考えてみるといい。
140 :
139:2005/08/28(日) 16:56:51
スミマセン、上げ忘れました。
>>120 >>2の
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
>>139 あなたも
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
143 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/28(日) 20:46:09
いる。確かにいる。こちらの様子を伺うわけでもなく、黙って座っている。
彼女は気づいていないのだろうか?という疑問が胸に浮かんでは消える。
気づいてないに決まっている。気づいていたらこんなに冷静にいれるはずもない
後ろから手を回し彼女を強く抱きしめる。別に抱きしめたいわけではなく、
後ろを向いてほしくないだけであった。知ったらショックで気絶するだろう。
いる。確かにいる。が、意識を集中させてやっと分かる程度のものである。
が、いったん気づいてしまえば目の前に立っているようにものすごい存在感
を発していて、それが余計に不安な気持ちを煽るのであった。
もともと自分は「それ」に好かれるタイプであった。周りには「それ」に
好かれるタイプの友達はあまりいなかったので、自分は特別な存在なんだと
優越感に浸ることも少なくなかった。今はその能力を恨んでいた。こんなもの
がなければこんな状況に陥らないのに。
怖い。殺されるかもしれないというきもちさえある。こんな感情を抱いた
のは初めてだ。「殺される」、その言葉を頭に思い浮かべると息が荒くなり
心臓がものすごい速さで脈打ち始める。
――あ。朝までになんとかしないといけないんだ。そうしないと破滅してしまう
しかし、この部屋から自然に妻を追い出すのは不可能であった。ということは、
俺は確実に破滅?そう考えたとたん目の前が真っ暗になる。駄目! 気絶したら
そう思った瞬間にもう意識はなくなっていた。
――う。目を開けたら。目の前にいた。「それ」が。しかも妻が隣で死んだような
顔をして座っている。力が抜ける。今の自分も妻のように死んだ顔をしているのだろう
1週間後、離婚届けを出した。家に乗り込んで来た浮気相手とももちろん別れた。
144 :
143:2005/08/28(日) 20:47:48
↑の間違えて投稿してしまいました。酷評していただかなくてけっこうです
うっわーー酷評してえーー間違えたってどこと間違えたんだーー知りてーー
146 :
143:2005/08/28(日) 22:16:42
>>145 誤爆してしまったんです。1000文字鍛錬スレに投稿しようと思ったんです。
でも酷評していただいてけっこうです。そのスレに投稿して
感想が聞きたかっただけですから。酷評おねがいします
>>146 ああ、俺も1000字住民だから、たぶんそうではないかと思った。
字数カウントしてしまったしww あっちに投稿してほしいな。
雰囲気はいいと思う。ただ、最後のオチの部分が、ちょっといきなりっぽいかな。
もう少し、あと二行くらい説明あると、余韻が残るような気がする。
いや、気にしないで、俺の好みになる、っつうだけだから。
148 :
143:2005/08/29(月) 00:06:38
>>147 オチ直してからあっちに投稿しなおします。
>>148 うん、楽しみに待ってるw
俺も何か書いてみるか。
150 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/29(月) 22:46:16
僕はアイツを嘲笑した。アイツには翼がないから。
僕はアイツに同情した。アイツには牙がないから。
僕はアイツに失望した。アイツには爪がないから。
僕はアイツを憐れんだ。アイツには知能がないから。
僕はアイツを軽蔑した。アイツにはたてがみがないから。
僕はアイツを憎んだ。
アイツには舌がないから。
僕はアイツを嫌悪した。アイツには耳がないから。
僕はアイツをけなした。アイツには眼がないから。
僕はアイツを戒めた。
アイツには十字架が見えないから。
僕はアイツを尊敬した。アイツはそれでものうのうと生きているから。
151 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/29(月) 23:45:37
で?
153 :
152:2005/08/29(月) 23:47:12
うは、すまん
>>150に言ったつもりだったんだが
ワロタ
151メッチャかわいそう
スゴク謙虚なのに
理不尽な煽りだしw
スレのルール通り酷評依頼しただけなのに
「で?」ってメッチャヒドイ
メッサオモロイ
>>151 読んだ。
そんなつもりがなかったというが、
たぶん、最後のオチの長い語りがラノベになっているんだ。
その部分を描写で説明してほしかった。
というのは、ちょっと楽しんで読んだから。
>>57 >つまり分量の多いバージョンと少ないバージョンを別作品と扱うことは、
>次回からの検討課題にするということ
これは違う気がするけどな。これもテンプレだろうと思わないか?
要項可笑しいぞっていうメールが殺到しているから、
慌てて作ったテンプレを、おまいにも送っただけのような気がする。
分量多いバージョンと少ないバージョンなんて、どの賞でも受け付けんだろ。
すまん誤爆
ラノベに挑戦しようとオモタ。
「親分、てえへんだっ!」
岡崎茜が制服のチェックのミニスカートをひるがえして生徒会室に飛び込んできた。
「なんでえなんでえ、岡の字、えれえ勢いだな」
中にいた河合裕也が即答した。
「べつに」
「なんだそりゃ」
「会長がいるっていうから、やってみた」
茜はこの高校、青嵐学園高等学校生徒会の副会長である。
「あれー、今日は三人ともいるんだ」
「いるわよそりゃ」
答えたのは、書記の小倉加奈子。大きく波打つ長い髪はハリウッド女優かなにかのようだ。
「代議員会は明日の放課後だぜ」
付け加えたのは、会計の長田明徳である。180センチを超える長身、まだ夏には早いというのに、上着を脱いで袖を捲り上げ、太い腕でダンベルを上げ下げしている。
「これだけ遅れて、あいさつもなしかよ」
裕也があごで壁の時計を示す。
「こりゃすまんこって」
茜は首をすくめた。
「相模屋殺しの下手人が上がったってんで」
「岡っ引ごっこはもういいって」
「えとあの、ごめんなさい」
裕也が手のひらを打ち鳴らした。
「それでは、本校生徒会四役がそろいましたところで、四役会を開催いたします」
「ハットリ君はいいのか」
「いんじゃない。さっき廊下で会ったら酒臭かったよ。おまけにすれ違いざまにお尻触りやがって」
「あんの野郎」
「あたし触られたことないよ」
「不満かよ」
>>159 「登場人物紹介」しか考えていない文章。そもそも小説としての形式をそなえておらず、批評以前の問題。
>>159 よし、時代はラノベか、と作風変更に挑戦したものの、
最後の会話文ではもう、呆れて涙が出てきたので、
地の文を書くことも出来なかった。
そういう作者の思いはよく伝わっている。
>>159 筆者のラノベに対する想いがひしひしと伝わってきてワロタ
>>150 誰も褒めないから言うけど、普通にいい。
多分書いた本人が自分で思ってる良さというものはあると思う。
ポップでキャッチ。
これがラノベの一節だったら、多分その本のファンサイトなんかで管理人が引用してそう。
J-popでも熱いバンドのアルバムの曲の歌詞とかにもありそう。
まあ、こういうものを絶賛したがる人間の大半はセンスが悪いが、
これはこれで充分優れている。
しかし、感情の順番
嘲笑→同情→失望→憐れみ→軽蔑→憎しみ→嫌悪
こういう順番で感情を抱くのは不自然。
もう少し自然な流れにして欲しい。
あと、感情のバリエーションも少ない。
「戒める」「けなす」という動詞は足りなかったために、
数合わせの苦肉の策として感情を示す動詞以外の動詞を使ったように見える。
ただ、繰り返すけど普通にいい。
>>163 故人も喜んでおられることと思います 南無
少年は、街路をとぼとぼと歩いていた。
家に居ても特に何もやる気が無かったし、当てもなく外出していた。
漫画もゲームも飽きてしまって新しいものを買うことができる程、もちあわせがなかった。
少年は中卒だった。
空を見上げれば、陽がさんさんと照っていた。少年の眼は、まあるい太陽を、はっきりと捉えることを拒む。
眺めれば、その眩しい世界からの天使が襲いにやってくるんじゃないかという不安に、駆られてしまうのだ。
黄色いワンピースを着たお姉さんが、少年の前を横切った。
長い髪から漂った香ばしい臭いが、少年に嫌気を催した。
少年の頭のなかで、エアガンを使って悪戯をしてやるということが思いついたので、
少年は実行に移す為、家に戻った。
黄色いワンピースのお姉さんを見た街路に到着すると、お姉さんは既に見えなくなっていた。
少年は諦めて家に帰った。
167 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/31(水) 18:20:04
「闇の書物」の読書感想文です。
文章が下手すぎて泣けてくるので、直すべき所を教えてください・・・
暗い場所が怖い、と言う人は多いと思う。
これは何も小さい子供や臆病な人に限った事ではなく、暗闇の恐怖と言うのは人間の本能に訴えかける恐ろしさなのだ。
なぜなら私たちは無意識のうちに、次に起こる事を予測しながら行動している。
自分の歩く先には車が通っているかもしれないし、もしかしたら道が途切れているのかもしれない。
暗闇ではそれが分からないから怖い、単純な身の危険を覚える恐怖。
だから今まで私は暗闇に対し、不安や焦燥などの負のイメージしか抱いていなかったのだ。
だが私はこの物語を読んで、恐ろしさだけではない暗闇の奥深さについて知った。
著者も暗闇の恐ろしさを表現していたが、同時にこうも語っている。
「しかしちょっと気を変えて呑気(のんき)でいてやれと思うと同時に、その暗闇は電燈の下では味わうことのできない爽(さわ)やかな安息に変化してしまう」
私はこの文を読んで、強引に何かを思い出させられたような気がした。
闇の中に身を置くことで得られる不思議な安堵感は経験がある。
例えば眠りにつく時は明かりを消して、自ら暗闇を呼び起こす。
だが、この時の闇を怖いと思ったことは無い。
むしろ暗くないと落ち着かないと思うだろう。
この気持ちこそが著者の言う爽やかな安息そのものだ。
暗闇が恐ろしいのではなく、暗闇の中で行動しようと言う意思、これこそが恐ろしい。
そして、行動した先に何があるのか分からないから不安になる。
この違いは似ているようで大きい。
私は暗闇に対する意識が恐怖の方面に行き過ぎて見誤っていたようである。
168 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/31(水) 18:21:17
周りを見えなくさせる闇は、同時に自分を周りから隠してくれる。
こう考えると、闇がもたらす安心感をより理解できる気がする。
闇は束縛から解放してくれるのだ。明るい世界は騒がしすぎる。
光も音も人も、ほとんどの物が見て感じ取れるその世界は便利だろう。
だがきっと、私たちはそれと同時に縛られてしまうのだ。
そして闇に紛れた自分を、それらのものから開放されたと感じた時、人は闇に安堵を感じることが出来る。
何も見ることが出来ない世界では、明るく騒がしい世界では気付く事が出来ない、どんな些細な事でも感じることが出来る。
現代ではどこへ行っても電気が行き渡り、夜になれば電灯で闇を塗りつぶす。
こんな中で闇のもう一つの見方を見つけ出すのは困難かもしれない。
これから世の中が発展していくにつれて、闇は更に身近なものでは無くなって行くだろう。
しかし、そんな時代だからこそ、闇のもう一つの顔を再確認し、時には闇に溶け込んでしまう気楽さが大切だと思う。
下手糞な文ですが、どうかお願いします。
まず、闇の書物がどんな本なのか知らん。
素朴な質問なんだけど。
小説は読者をどこへ連れて行く為に文章を書くの?
とりやえずわけのわからないところへ連れていけばそれでよしなの?
それとも女の子的に、世間の体裁に合えば合うほど、グゥーッってことになるの?
わからないの、方針が。
>>170 まず、主語がはっきりしないため、問題提起が弱くなっている。
そして、目的語もはっきりしないため、
誰を読者として想定しているのかも曖昧。
>世間の体裁に合えば合うほど
何をもって世間の体裁とするかが曖昧。
何かに合わせて書いたらいいんでしょ、というひねくれ感が、
文章全体に現れていると思われる。
>>169 すいません、題名間違えました「闇の絵巻」という話です。
梶井基次郎と言う人が書いた話しで「梶井基次郎全集」という本で読みました。
>>170 訳の分からないところですか・・・
読書感想文は本当に苦手でどうして良いか分からないんです。
どうすればまとまるのでしょうか?
私は「闇の中の安堵」をまとめたつもりです。
そんなの知らねえよ。おれは全てひねくれてるから。
わはははは。
おれの読者は全てだよ。
えへへへへ。
↑どうせこんなだろ? いくら言葉重ねても。
>>172 最近の中学生は梶井の読書感想文とか書かされるのか。
あのね、この文章だと、梶井の話から完全に離れて、
あなたのエッセイみたいな書き方になってしまってるでしょう?
読書感想文というのは、そうではなくて、
梶井がなぜこれを書いたのか、とか、
梶井がこういう表現を使ったことで、
あなたの中で「闇の中の安堵」に対する思いが浮かんだとか、
そういう感じかな。
闇の絵巻は確かに感想文書くの難しいんだけどね。檸檬なんかと比べると。
177 :
151:2005/08/31(水) 21:59:09
>>152 >>2を何度も読み返し、さらに半年ROMって、
脅えつつ漸く初晒しをしたら、そのわずか25秒後に早速煽られるとは
ここは本当に怖いインターネットですね。
>>153 で?
いやいや、冗談です。大丈夫です。分かってますって。
>>156 ありがとうございます。
なるほど。最後の語り部分ですか。
いわゆる序破急の急が冗長にならないようにということを
意識しすぎた結果、セリフで一気に片付けてしまおうと長くなってしまいました。
安易にキャラクターに喋らすのではなく
できる限り描写で表現できるよう意識していきたいと思います。
他にも酷評してくださる親切な方、いらっしゃいませんか?
もしかして私怨と思われてるかもしれないので、
ソースにも晒し中の文字を入れておきました。
>>177 お前の口調、昔に聞いた覚えがあるが、本当に初晒しか?
179 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/01(木) 15:42:51
>>151 肩すかしを喰らった、というのが正直なところ。
予想したオチの斜め下をいかれた。
時間軸が前後するのは、オチに期待を持たせるための
手法でしょうが。それなのにあんな予定調和でどうするの。
私は、おはようのキスがしたくて――その欲求が抑えきれずに――彼くんの口枷を外そうと手を伸ばした。
もう4日目。彼だって、私がどんな風に彼のことを思っているか理解してくれたはず。無闇に声を上げたりはしないと思う。
口枷に手が掛かる。なぜか彼の顔は怯えているように見えた。そんなわけないのに。
口枷が外れて、
「朝倉くん――」
「このキチガイッ! 近寄るな、触るんじゃねえ!縄をほどいて俺を家に帰せよっ!」
朝倉くんは絶叫した。
「キチガイ?」
無意識に、私は朝倉くんを平手で殴っていた。無意識なのだから、加減なんかできるはずもない。
パンッ、という甲高い音が七、八回もしただろうか。気が付くと、両の頬を真っ赤に腫らした朝倉くんが倒れていた。
酷いことをしてしまったと思う。
今の彼はあの女の影響を受けているから、私を受け入れてくれるに時間がかかるのはしかたがないのに。
私は謝ろうと口を開いて、
「ごめん――」
けれどそれは、朝倉くんのさっき以上の大音量の叫び声にかき消されてしまう。
「助けて! 助けてくれっ! 音夢っ!」
一瞬、目の前が白くなったような気がした。
彼の髪を両手で掴むと顔面を膝で蹴った。
なんで、なんで私の気持ちを分かってくれないんだろう。こんなに大切に思っているのに。
馬乗りになって、握った拳を無茶苦茶に叩き付けた。
どうして、あの女の名前なんて呼ぶんだろう。よりによって、あの女の名前を。
拳が痛くなって叩くのをやめると、両手を拘束してあるせいで顔を庇うこともできない朝倉くんは、
ぼろぼろになって鼻からは血を流していた。
「やめて……やめてくれよ……」
弱々しく呻く彼にまた口枷をはめて、手足の拘束を確認してからクローゼットに押し込める。
一緒に朝食を摂ろうと思ったのに――。
まあいい。私が学校にいってる間、ひとりでいれば頭を冷やしてくれるだろう。
そうすれば、誰が本当に朝倉くんをかけがえなく思っているか理解してくれるはず。
>無意識に、私は朝倉くんを平手で殴っていた。
ここまではいい。
>無意識なのだから、加減なんかできるはずもない。
ここで、自分を意識している。ちとおかしい
> まあいい。私が学校にいってる間、ひとりでいれば頭を冷やしてくれるだろう。
学生でこんなことするのが疑問。
まあ、頭がおかしいのは解るが、もうちょっと歳が上のほうがいいと思った。
>>180 狂気が不足している。
演技の下手くそな女アイドルが、セリフ棒読みしている感じだ。
もっと描写でぎりぎりの怖さを出してほしい。
183 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/01(木) 23:25:29
184 :
120:2005/09/02(金) 01:01:19
185 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/02(金) 01:03:04
「雪が・・・止んだ・・・。」
トーマスは窓の曇りを指で拭い外を見ると、そう呟いた。
そして思い立ったようにソファーから立ち上がるとジェニファーから暖炉の方へと視線を変える。
「おじさま、もうやめて下さい。もう戦争は終わったんですよ。」
ジェニファーはとっさに立ち上がるとトーマスに言った。
しかしトーマスには姪の言葉は届かない。暖炉の上から機関銃を取ると小屋の外へ出た。
ジェニファーもトーマスの後を追う。月明かりが二人を照らす。
小屋は暗い森に囲まれていた。小屋の半径約50m内には木が生えておらず、真っ白だった。
トーマスはその場で雪の上に腹這いになると暗闇に向かって機関銃を撃った。
ジェニファーはおじの勇姿を後ろでじっと見ている。
「タタタタタン。タタタン。タタタン。タタタタタタタタン。」
闇の中にむなしく銃声が響く。
その時だった。
「にゃー」
突然向こうの雪が赤く染まった。
どうやら猫にでも弾が当たったのだろう。
トーマスは一息置くと立ち上がり、小屋の中に入っていった。
ジェニファーはその場に立ちすくみ、英雄の後ろ姿をじっと眺めていた。
朝起きて、私は彼と唇を合わせたい欲求に駆られた。
合わせるだけじゃない、キスして舌を入れて私の唾液を混ぜ合わせてくちゃくちゃにして、
あぁ……私の唾液と彼のが、一緒になって、一緒の唾液になって、二人の唾液になる
考えるだけ、とろけてしまいそう――。
口かせがゆっくりと外れる……しっとりとした赤いくちびる。
彼の顔はなにかにおびえているようで、それも、可愛い、。なぐさめてあげたくなる、愛し合って、愛し合ってどろどろになってまざりあいたい。
「朝倉くん、朝倉くん」
彼の口が、ひくひくと動く、ぱくぱくする。かわい――
「こ、こ、この基地外っ!!!!」
怒声、
「触るな、触るなよ! どけ! き、気持ち悪いんだよっ!!」
パンッ!
とろとろになった、彼と混ざるためのとろとろの膣が、きゅん、とちぢんだ。それだけがわかった。
気づくと彼の頬は真っ赤になってはれていた。
かわいそう……。
かわいそう、かわいそう、かわいい、痛そう、なみだ・…溢れちゃ、う・・…。
「ごめんなさ・・…」
「助けて!助けてくれ! 音夢!」
涙腺が、きゅ、とちぢんだ。
涙腺のある場所が闇の溜まりのようになって。
頭がさえて、さえてさえてなにも考えられなくなった。
さえてさえて
気が付くと私は、彼の髪を握って、立っていた。
髪を握っているだけじゃない。右手で握って、左手で首の後ろに手を回して、キスしてる。
濃厚なディープキス。
気づいてからも、たっぷり、十秒ほど。
口を離して、彼を元の場所に横たえる。気絶してるみたい。
ふと自分の様子を見ると、拳が壊れて、骨が見えている。ひざも怪我してる。でも、痛みはない。
白い、下着にしてるレースのワンピースは彼の血で赤く染まって、ぼろぼろになってる。
制服の下着に着ていこう。そうすれば彼とずっとつながっていられるから。
リライト。酷評キボン
別人だな。
「店先で、なんていうことをいわすのよ。思わずパンツのなかでおしっこがぐしょぐしょ」
「と言われましてもなあ。お前のパンツはいい匂いがするし、大丈夫だろ」
「あほんだらあ、おまえのうんこは今夜のつまみよ」
路地裏で、つまらないことをいいあっている二人を見た西村東助は、思わず笑い転げた。転がりすぎて、壁に頭をぶつけた。
それに一方の女のほうが東助に気がついた。
「あなた何してアルねえ」
東助は、気にせず男のほうに駆け寄りながら頭突きを喰らわせた。
「はうわっ ……いや、わるいわるい。相方のかんじがのりうつってしまった。そんなぼくも、ことしで33歳なんだ」
男は元気に身振り手振りで喋りたてたが、視界に東助のことがはいっている様子はなく、東助は気味がわるくなってしまった。
「ははん、この子、童貞ね」
女はいかにもうわてにたったように腕を組みながら、となりの相方にむかって顔をにっとさせた。男のほうもそれに応えて
「へい、ぼうや。ちょっとおちんちんを見せてごらん? あ、でも君は……できないんだよね? だってきみは童貞だから。
ちょっとここで皮をむきむきしてごらん? 童貞じゃないなら出来るっしょ」「うぷぷ」女は口元をおさえた。
『くだらない。……といっても、すぐに返す言葉はみつからないしな。どうするか……』
男がすかさず口をはさんだ。
「きみ。もうおよしなさいよ。われわれの勝ちなんだから」
『
…なんとなく書いてみました。
死にそうになりながら書き上げましたので、酷評おねがいします。
『くだらない。……といっても、すぐに返す言葉はみつからないしな。どうするか……』
今の俺の気持ち
>>189 へい、ぼうや。ちょっとおちんちんを見せてごらん?
今の私の気持ち
194 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/02(金) 19:34:45
>>180 「彼くん」はミスか?
まんべんなく描写が甘い。キチガイ女そのものよりも、女を見ている野次馬の視点だな。
>縄をほどいて俺を家に帰せよっ!」
なんて親切なセリフでしょう。大人の事情をセリフに出すな。
>>185 >半径約50m内には木が生えておらず、真っ白だった。
描写が死んでる。
>その時だった。〜 どうやら猫にでも弾が当たったのだろう。
注目してほしいのか飛ばし読みしてほしいのか、どっちだよ。
>>189 ははん、この子、童貞ね
今の俺の気持ち。あんたが死にそうになってても文章はちっとも面白くならんよ。
195 :
187:2005/09/03(土) 00:11:17
↑
酷評すらされず無視された人
飼っていた犬が、朝起きたら冷たくなっていた。 凛とした空気が漂う、秋も終わりに
差し掛かった肌寒い朝のことだった。
ブロック塀に囲われた猫の額ほどの大きさの庭で、僕はサンダルも履かずに立ち尽
くしていた。父親にウーロンと名づけられた雑種犬は、朝日に照らされ薄い茶色の毛並
みを金色に輝かせている。
雑草の生えかけた地面から、冷気が僕の足の裏を硬くしてゆく。彼は毎日、僕が小学生
の頃よりずっと、この狭い庭で多くの時間を費やしてきたのだ。
幼少の時から内気な少年だった僕は、ほとんど友人らしい友人という存在を持たなかっ
た。表向きは友人のように接していても、心の底を見せるようなことはできない。僕は哀し
い少年だった。
そんな僕を見ていて、両親も心配したのだろう。いつも厳しい顔ばかりしていた父親が、
ある日小さな動物を抱えて帰ってきた。それがウーロンだった。あの時、父親が珍しく優
しい顔で両腕に抱えたウーロンに微笑み、喋りかけていたのが今でも心に残っている。
「ん、今日からお前はウーロンな。うちの坊主をよろしく頼むぞ」
父親はそういって、少し乱暴に僕の腕に小さな生き物を乱暴に僕の胸に押し付けた。柔
らかな温もり。子供の力でも、強く抱いてしまえば致命傷になり兼ねないほどの弱々しさ。
それなのに、無防備に僕の腕の中で半目でうとうとしている、小さな小さないのち。
198 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 13:08:14
投下したならageろ
199 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 16:09:56
>>197 真面目な主人公を表現しようと堅い言葉を使っているのかもしれんが、
「友人らしい友人という存在」とか、妙な表現が多々。「感情を抑えた
表現」というのは、その感情をリアルに思い浮かべる想像力が必要。
今できているのは単なる「感情に乏しい文章」。
>子供の力でも、強く抱いてしまえば致命傷になり兼ねないほどの弱々しさ。
感情の乏しさっていうのは例えばコレ。場面思い浮かべてないでしょ。
ただ「子供が子犬をおもいっきり抱くと死ぬ」という無味乾燥な知識が
表に出てる。子犬を抱いたときにいきなり「力入れると死ぬな」って思う?
まずは心臓の鼓動が直接手に感じられたりとか、骨が当たってそれが
思ったより柔らかく感じられたとか、人間よりずっと熱い体温だったとか、
片手で拾い上げられるほど軽かっただとか、そんな印象があってはじめて
「これは力を入れると死ぬな」ってことになるんじゃ?
どうも一人称の文章の約束が分かっていないように見える。個人的には
三人称にして書き直すといいかも、と思う。
ほんとだ。三人称にするだけでぐっと自然になるね。
201 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 17:13:23
初めて投下します。
酷評お願いします1/2
天国というには暗すぎる。地獄というには優しすぎる。
此処は何処だ?
自分がどこにいるのか解らない。
ただひとつ言える事は自分が………死んだという事。
僕は公立高校に通う高校生だ。
取り分け勉強ができるわけでもなく、かと言って得意なスポーツがあるわけでもない。いわゆる普通の学生だ。
いや『だった』かな。
死んでしまっては肩書きに意味はない。
なんで死んだんだろう?その日の記憶をたどってみる。
確か、その日は雨だった。僕は塾の帰り道を独りで歩いていた。
その日は『テスト対策』いう名目で、いつもの倍はあろうかという大量の宿題を出され、憂鬱な気分で帰路に着いていた。 「はぁ、いつもの宿題でもギリギリなのに間に合うわけないよ」 堪らず独り言を呟く。
この辺りには街灯も無く夜は非常に暗い。
雨も手伝い、いつもより一層閑散としていた。
その静けさが憂鬱な気分に拍車をかけた。
202 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 17:16:04
2/2
次第に雨は強さを増して、傘がたわむほどの強さになってきた。
もう雨が物を叩く音しか聞こえない。
「くそっ、なんだこの雨」
そんな、誰に言うでもない不平を口に出した時だった。
最初は何が起きたのか分からなかった。
前から来た通行人が自分のすぐ目の前にいる。レインコートを着て、眼鏡を掛けた、身の丈170pぐらいの男。突然、腹部に激痛が走った。
慌てて腹を見ると何か刺さっている。ナイフ。
『通り魔』この単語が頭を過ぎった。目の前が真っ暗になる。あの通りは元々人通りが少なかった。その上、雨で視界も悪かったため発見が遅れたんだろう。
しかし、本当に死んだのだったら此処は何処だろう。
生きている内に聞いた話とは大分違う。お花畑はなく、いくら見回しても三途の川は見えない。
ふと、彼方から僅かに誰かの声が聞こえる。
「オーイ」
僕は生きていたのか? しかし、その期待は間もなくぶち壊された。
声の主は言う。
「ようこそ死後の世界へ」
203 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 19:07:34
>>201 折り返しはちゃんとしような。だが内容自体はそれほど悪くはない。
漢字を使いまくっているのはわざと?「此処は何処だ」「独りで歩いていた」
「憂鬱な気分に拍車をかけた」とか、文章の中でスピードをつけて読むなら
それほどおかしくも感じないだろうけど、こうやって取り出すと決して「普通の
高校生」の内面じゃないとわかるでしょ。
悪い意味でラノベっぽい言葉づかいになってるよりはいいけど、ゆっくり
読ませる場面でこのままだと違和感が出ると思う。樋口一葉あたりを読むと、
漢字とひらがなの表現能力がいかに豊かか分かるよ。
>僕は公立高校に通う高校生だ。
>取り分け勉強ができるわけでもなく、かと言って得意なスポーツがあるわけ
>でもない。いわゆる普通の学生だ。
説明の臭いがプンプンするぜェー!! こんな高校生には会ったことがねえ
ほどになァー!! この程度の情報なら、文章の中で自然に明らかにするのも
難しくはないでしょ。
>>197と同じく、一人称の自己表現はよっぽど気をつかわ
ないと不自然になるよ。
ついでに言うと、俺の中では「取り分け」は料理などを配ること、「とりわけ」が「特に」
という意味の副詞なんだが。俺だけか?
>ふと、彼方から〜
「その期待は〜」がムダで邪魔。予言する時は読者の期待以上のことを書か
なければ意味もなく感動をぶちこわすだけ。あと最後のセリフは、遠くから語りかける
セリフじゃない。
204 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 20:35:32
>>201 おもしろかったよ。
203が言ってることは、大体その通りだと思うよ。
ただ、高校生ならこの程度の語彙は使用すると思うんだよ。
続き書けよな。
お願いします。
「とんとん……とんとん……」
ドアを叩く音がする。
「出てはいけませんよ」
母はそういう。
「とんとん……とんとん……」
誰だろうか。
「よしなさい、ろくでもありませんよ」
半ば怒鳴るように僕を引き止める。
「でも、おなかを空かしているのかもしれない」
「食べ物なら私達もありませんよ」
僕は黙ってしまう。
だが、ドアは黙り込むための口も無い。
「とんとん……とんとん……」
家に篭って壁ばかり見つめる退屈な日々をふと振り返る。父が死んでから黙りきりの母と二人で見つめた壁が鮮明に写った。
そればかり写真のように思い出せる。
僕は退屈している。
「風が冷たいのかもしれないから」
僕は消え入りそうな声でことわると、見つからないよう息を潜めて玄関へと忍び寄った。
「今は夏ですよ」
白くあせた壁を眺めていた母は、振り向きもせずそういった。不思議に思って母を見ると、肥大した耳を臆病なうさぎのようにぴょこぴょこ動かしていた。
「夏でもなんでも、凍えたら死んでしまうよ」
と言って、顔を上げる。トタン屋根からは猛烈な熱が降りていた。僕は閉口した。痴呆同然の日々のために学は失ったから、これ以上の言い訳は思いつかなかった。
「とんとん……とんとん……」
だけどもノックは続いた。
「とんとん……とんとん……」
恨めしそうに、執念深く、ノックは続いた。
「とんとん……とんとん……」
赤い壁白い壁青い壁黄色い壁緑の壁黒い壁。
とんとん、と鳴るたび頭の中の壁の色は移
り変わった。そのたびに、虚空の味を噛み締
めたようになり、気味が悪い。
「とんとん……とんとん……」
退屈が歪曲した刃物に刺激される。
「とんとん……とんとん……」
好奇心は檻に押し込んでもなお動き回るものだ。
僕は母の制止を振り切って、サッと扉に駆け寄ると、間もなく扉を蹴破った。すると流れ込むように飛び込んだ無数の銃弾が僕に体当たりをした。僕は卒倒した。
ドアの表面にはノックの痕が――それは小さな銃痕だ――ちらちらと見えた。
暗闇に艦載機のエンジン音と戦場の騒音をききながら、僕は後悔をした。
擬音語多すぎないか?
藤原祐ばりに、文体をかたくすると狂気がにじみ出た
いい感じにけれんみのある文章になると思う。
208 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 21:44:47
>>206 なんか星新一のSSみたいな話だね
けど
虚空を噛み締めた…
表現がわかりにくい
もし自分が初めて読んだ本でこの表現があったら理解出来るか?
209 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:09:36
>>205 アイデアはまあまあ良し、それ以外はダメダメ。全体が中学生の英文和訳。
何かに悪影響を受けているんじゃないか?バラエティをもった読書をするべし。
語彙が少なすぎる。「語彙が多い」ってことは、難しい言葉を使えることじゃ
なく、難しい言葉も簡単な言葉も場所によって的確に使い分けられると
いうことだよ。覚えた言葉から使っていくんじゃダメだよ。
>痴呆同然の日々のために学は失ったから、
「痴呆同然の日々」って何?「痴呆症のような日々」「痴呆になりそうな日々」「痴呆症の
人間のような日々」どれをとっても状況に合わない。
「学は」失わなかったということは他に何か失われなかったものがあるということ。
当然、ここでは不適切。
以下は細かい矛盾点など。
「半ば怒鳴るように」(怒鳴ってるだろ)
「家に篭って壁ばかり見つめる」(自分で篭もってるんじゃなく、母親に軟禁されてる)
「父が死んでから黙りきりの母と二人で見つめた壁」(装飾語が多重すぎる)
「僕は消え入りそうな声でことわると」(許可とってないでしょ)
「白くあせた壁」(色あせる。そういう表現ならスマソ)
「振り向きもせずそういった。不思議に思って母を見ると」(主人公はなぜ、見る前から母の様子がわかる?)
「だけどもノックは続いた。」(「だけど」か「けれども」。
ていうか何の逆接?言い訳を思いつかなかったけれどノックは続いた。って変でしょ)
「退屈が歪曲した刃物に刺激される。」(これぞ英文和訳。)
「間もなく扉を蹴破った。」(「まもなく」は少なくとも2〜3分の間を表す)
「ドアの表面にはノックの痕がちらちらと見えた」(蹴破ったはず。外に開いてるんじゃないのか?)
210 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:11:21
はじめまして。初めて書いた小説の冒頭です。
もし、学年一番人気の女の子がラブホ街からおっさんと出て来たらどうする? そして、何人か諭吉をもらっているとこを見たら。オレは。
「女って得だよな。簡単に稼げて。大村でもそういうことするんだ? なんか意外。普通に夜遊びとかもしなさそうなお嬢さまって感じだし」
オレの横を通り抜けようとした大村に話しかけた。私服はよく女性雑誌なんかに載ってる読者モデルと同じような格好とブランド物のバッグ。
「……家にいても息つまるだけだから」
大村はオレに声をかけられたことに驚いた様子もなく答えた。
「ふーん。実はオレもなんだ。家じゃ持て余されちゃってさ。お互い思春期だね」
地べたに座り、右ポケットからタバコを取り出しくわえる。ミリ数は少なめ。
「鷹羽くんと一緒にしないでくれる?」
大村は見下たような冷たくて無機質な目で地べたに座ったオレを見下ろす。そんな目を見ながらタバコに火を付け、口から白い煙を吐き出しした。
211 :
続き:2005/09/03(土) 22:12:08
「それと、タバコはわたしの前では吸わないで」
「すみませんね」
口にくわえたタバコをアスファルトにはき捨て踏みつける。踏みつけると、火がついたばかりのタバコは小さく火花を出して、粉々に砕けた。
「これでいい?」
粉砕された貴重なタバコを見ながら言った。
「はい」
大村はオレの質問に答えることなく、オレに万札を投げ付けた。タバコ代? それにしちゃ多すぎる。
「欲しいんでしょ? わたしいらないからそんな汚れたお金」
「え? ちょっと」
戸惑うオレを残して、大村はそのままネオンの中に消えて行った。二学期が始まり、寒くなってきた夜に一人。赤や青の人工的な色がオレに孤独感を与えてくれる。そんなもの与えてくれなくても、普段からちゃんと持ってるのに。
擬音語が少し目に付きますか。主人公が何かを考えるきっかけにと、しゃべらせる直前にいっぱい挿入してみたのですが、表現か何かで削るべきかなあ。不自然にしないようにするのが力ですよね……。
言われてみれば「虚空を噛み締めた」は懲りすぎた感じがします。草とか虫みたいな、物とかの方が解り易いかあ。ううーん。
間違いを一文一文丁寧に批評していただいて、ありがとうございます!
確かに、的確な言葉の扱いを見落としていました。
普段、読書をする時の「わからない言葉を辞書で引こう」くらいしか考えていない
のを、改めたいと思います。
挙げて頂くと、一人称の成ってない表現で沢山ですね……。凄い、勉強になります。保存して、何度も反省に使わせていただきます。
批評した下さった皆様、本当にありがとうございました。
213 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 22:56:52
>>210、211
ラノベっぽい文章だけど、普通におもしろいと思う。
もし手に取った本の書き出しがこれなら、おれだったら続きを読む。買うかはわからないが…
あとは、軽い情景描写や、風が冷たいとか、そういう文を挿入して、膨らませたら良いと思う。
全体的に文が流れるのが早すぎる気がする。
>>210 発想が普通すぎるからなんとも言えん。
そして読みにくい。ラノベを狙うならもっと読みやすく書いてみよう。
>私服はよく女性雑誌なんかに載ってる読者モデル
句読点がないのはともかく、修飾が長すぎるんだな。
>そんなもの与えてくれなくても、普段からちゃんと持ってるのに。
心理描写が唐突すぎる。
215 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 00:27:56
>>210 処女作とは信じがたい出来。俺は好きだ。
読点が少なすぎるが、それも許容範囲だな。
ただやっぱり展開が早いのが気になる。展開が早いから
ダメというワケではなく、(むしろ速さがいいテンポを出して
いるとは思うが)「しょっぱなからこんなに飛ばして大丈夫か?」と
思ってしまう。少なくとも俺は、こんなに飛ばして最後まで
テンションを維持して書ききる自信がない。
頑張って最後まで書ききってくれ。
こんなとこに晒してるヒマがあったら続きを書くんだ!
ここはいつから自演スレになったんだw
>>210=213=215
褒めまくりスレでやってください。
>踏みつける。踏みつけると
リズム悪すぎです。
>万札を投げ付けた。タバコ代? それにしちゃ多すぎる
考えなくてもわかります。
>二学期が始まり、寒くなってきた夜に一人。
そんな今さら言われてもって感じです。
秋の澄んだ夜空に浮かぶ月が、広い野原にただひとつポツンと佇むその建物を見下ろしていた。
(眠れない―――)
建物の中に居たその男は、月を見上げていた。部屋の窓の厚いガラスごしに見る空は、実際の物よりも曇って見えた。
しかし、今日は満月。月だけは煌煌と輝いて見える。
四角い小窓から見える空は、キャンバスに厚く塗った藍色の絵の具の上に、白と黄色の絵の具で丁寧に丸を描いた様に見えた。
その中に居る兎を目を細めて見ようとする。 黒い影がだんだんと形がはっきりと見えてきて、口元が緩んだ。
その時、 ガサ ゴソ と隣の部屋から物音が聴こえてきた。
集中力が途絶えて意識が散漫する。 隣の男が今日も煩く、一人で何かしている様だった。
(うるさいな・・・この時間くらい静かにしてくれ――――)
人里から離れたその建物は、犯罪を犯した人間を更正する為の収容所だった。
ここで働き、与えられた食事を食べ、夜は決まった時間になると消灯されて、眠り、朝は早くに起きなくてはならない。
ひとりひとりに期限が設けられ、その時が来るまでは、ここで決められた生活を送る。
期限が設けられてない者も居る。―――いや、設けられていないのではなく、無期限と定められているのだ。
それは悪質な犯罪を犯した者への、裁判所で下された重い罰だった。
入ってきても期限を早められてすぐに出て行く者も居る。期限を迎え出て行っても、またすぐに戻ってくる者も居る。
――――様々な事情を持った人間が、自らの犯した罪とそれに見合った期限を抱え、この建物で暮らしていた。
長い廊下に看守の足音が響く。
コツン コツン という足音は監獄に響き渡り、その廊下が長く長く続いている事を知らせた。
それは、新米の看守の歩く足音だった。歩く度に、女の看守の美しい髪が揺れる。
一つに束ねられた長い黒髪。幼さを残しているが、鼻筋の通った端整な顔立ち。大きく黒い、夜の闇に輝く瞳。
それは、この収容所という場所にひどく不釣合いな外見であった。
決して派手に着飾っているわけではないが、持って生まれた美しさというものはどうしても目立ってしまう。
彼女が牢獄の前を歩く度、その中に居る男達の目が怪しく光った。
彼女に興味の無い者も居たが――わざわざその時間まで起きて待つ者や、足音に目を覚まし女神を見る様な目で、彼女の姿を追う者も居た。
彼女はここに就任したばかりで、夜の見回りを任されていた。
彼女は警察官である父に幼い時分から憧れ、尊敬し、やがて自らも警察官になった。
しかし、ある事をきっかけにその職を離れ、今はここの収容所で看守として働いていた。
ここは彼女の故郷でもある。廊下の途中で立ち止まると、昔と変わらない月を、郷愁に浸る様な目でしばらく見ると、再び歩き出した。
コツン コツン コツン
(―――来た!)
男は、彼女の近づいてくる足音を聞いて、毛布にくるまり、寝たふりをした。
=======
★思いついたSSの冒頭です。上の人達に比べると稚拙なのはわかるんですが・・・
どこが悪い、とかありましたらご指南お願いします。酷評でお願いします。
描写や説明が重なりすぎて、全体的にもたもたしている。
>今日は満月。月だけは煌煌と輝いて見える。
>四角い小窓から見える空は、
先に満月と言ってしまっているのに、後から細かく、四角いとか小窓とか、
リアルな説明入って、それへきてまた、子供のお絵かきみたいな描写が入る。
描写が死んでしまうと思う。
後半、彼女を美しい美しいと言うだけで、美しい彼女を想像できない。
警察官が看守になるには、結構な手続きがあると思うのに、それをすっ飛ばし、
(後で説明があるにせよ、前振りくらいはすべき)
また無理矢理月が出てきて、故郷、郷愁、と続く。かぶってる。
>>220 >決して派手に着飾っているわけではないが
看守なら制服着てるだろゴラァ
これファンタジーとかSF設定なのかな。
看守とか警察とかいう言葉が出てくると、どうしてもリアリティ求められるよ。
期限とか無期限とか適当な言葉多すぎる。
作者若いのかな。中学生くらいでそういう専門用語無理なら、
SFとかファンタジーだときっちり断った上で、
のびのび書いたらどうだろう。
>>219-220 「コツン コツン という足音は監獄・・・」というくだりが前半の文章を全て潰している。
わざわざ拘置所について、長々と「建物」として扱ったならば、中途半端なところで
その表現は使わない方がいいんじゃないかな?
219の最後の「建物」の代わりに使ったほうが、まだいいと感じました。
ってかそもそも、男性監房に女性看守が配属になるのでしょうか?
唐突な目覚めだった。
ほんの僅かなまどろみも、倦怠すら感じる事無く、達也の意識は覚醒した。
闇に沈んだ天井をしばらくの間、無心で見つめる。
そこにあるはずの大きな傘の蛍光灯は、全く見えなかった。
遮光カーテンに窓を覆われたこの部屋では、人口の明かりが無ければ闇に目が慣れる事もない。
しばらくそうしていると、無音であると思われた部屋に、規則正しく秒針の音が響いているのに気付いた。
普段は気にも留めないが、案外大きな音を立てて動いているものだ。
秒針の音に触発されたのか、達也は現在の時刻を知りたくなった。
枕元に置いてある時計を手探りで探し当てると、仰向けの姿勢のまま目の前に掲げる。
吸光式の時計の文字盤が、今尚ぼんやりと暗闇の部屋に映えた。
夜中の3時半、と言ったところだろう。
普段目覚めるのはこの4時間後だ。
別に尿意を感じた訳でも、暑さを感じた訳でもなかった。
今夜は夏とは言え比較的涼しく、快適な夜である。
普段ならば泥棒が入っても気付かない程、熟睡している筈なのだ。
だと言うのに、今は不思議と眠気を感じていなかった。
これでは二度寝も出来そうに無い。
達也は、ほう、と大きく息を吐くと、体を起した。
薄い布団を剥ぎ取ってベッドから降りる。
マンションの屋上にでも行って夜景を見よう。
何故かそうするのが良い気がした。
この夜中に人なんて居ないだろうが、念の為に普段着に着替える。
適当にジーンズとTシャツを見繕い、サンダルを突っかけて玄関のドアを開いた。
例年より涼しいとは言え、夏の夜のこと。
生暖かい空気が達也の体を包みこむ。
折角だから飲み物の一つでも持っていこうか、という思いにも駆られたが、
わざわざ冷蔵庫まで取りに戻るのも面倒で、結局そのまま向かう事にした。
達也が住んでいるのは、『コーポ゜萩山』という何ともパッとしない10階建ての大きなアパートの一室である。
2年前の大学受験の失敗を機に、
裕福ではあったが居心地の悪い実家から抜け出し、新しい住処をと求めた結果がここと言う訳だ。
このマンションを選んだ理由は二つあるが、そのうちの一つは家賃である。
駅から遠い上に部屋も狭く、汚らしい外観ではあるが、その家賃の安さに達也はすぐさま飛びついた。
最初は今までの住居とのギャップに閉口したものだったが、
今ではすっかり狭い部屋での生活にも慣れ、自由を満喫している。
収入源はないが、家を出る時にくすねたキャッシュカードが未だ生きているために困る事は無い。
親は、俺が一人で生きられぬ事など百も承知なのだろう。
カードは止められるどころか、月に50万は振り込まれてくる。
それでもこんなぼろアパートに住むのは、
遊ぶ金のために住む所のレベルが多少低くてもやむをえない、と考えたのだ。
ベッドは小さくとも構わないが、女が居ないのは耐えられない。
>物音が聴こえてきた
>隣の男が今日も煩く、一人で何かしている様だった。
頭で考えて書いてるだけで、心が入ってない感じなのかな。
たとえば、英語を直訳して、意訳して、
二つを並べ書いている感じの文章。
恐らくは、と達也は考える。
恐らくは今が一番楽しいときなのだ、と。
それは今が頂上である事と同時に、これからは下り坂が続いていくと言う事だ。
その事を思うと、達也は妙に背中が薄ら寒くなるのを感じた。
前向きに日々を生きる事が心情の達也にとっては、この寒気は感じてはならないものなのだ。
この先つらい事ばかり続くのではなどとは、考えてもいけない事なのだ。
だから普段は頭の奥の奥に封じ込めておくのだが、
まどろみが達也の意識を刈り取ろうとするその一瞬。
封じ込められていた筈のそれは、ふわりと、さながら羽の如く浮かび上がり、達也の心に爪を立てる。
そんな時は決まって悪夢にうなされて目が覚めた。
全身に汗をかき、呼吸を乱して飛び起きる。
そんな経験も一度や二度ではない。
不安が夢魔へと姿を変えて襲ってくる―――。
いや、よそう。
流れてきた生暖かい風を機に、達也は不安を掻き消した。
屋上だ。
屋上へ行かなければ。
明滅を繰り返す廊下の蛍光灯を横目に見ながら、エレベーターのボタンを半ば叩く様に押した。
上向きの矢印が、気だるそうにオレンジに点灯する。
ドアの上に設置された回数表示を見ると、エレベーターは10階にある。
達也の居る場所は2階、屋上は10階だ。
ついてない。
達也は所在なく回数表示を眺めた。
9階、8階、7階、6階、5階、4階、3階、2階。
エレベーターが達也の前に現れ、その口を大きく開いた。
それに躊躇無く乗り込み、10と記されたボタンを親指でグイと押し込む。
マンションの住人にタバコでも押し付けられたのだろう、ボタンはぐにゃりと歪んでいた。
それでもエレベーターは淡々と目的地へ達也を運ぶ。
10階から降りてきたのを逆再生にしたように、何事も無く。
意味も無く壁の染みを眺めていると、
ごうん、とうなり声を一つ上げて10階への到着を達也に知らせた。
屋上はこの階から、さらに階段を上った先にある。
達也はエレベーターから降りると、階段のある場所へと歩を進めた。
この階は住人が少なく、人の目に付く事が少ないからか、照明が切れている箇所が多いようだ。
その多くがセミの断末魔のような声を上げながら光と闇とを繰り返している。
じっと見ていると目が悪くなりそうな気がして、達也は視線をそらした。
階段は目の前だ。
天井からぶら下がっている、立ち入り禁止と書かれた札をひょいとくぐりぬける。
普段、人の立ち入る事の無いこの場所には照明が一切無い。
ともすれば足を踏み外しかねない程くらい階段を、壁に手をつきながら慎重に上がってゆく。
最後の一段を上り終えたとき、一際強い風が達也の体を通り抜けた。
反射的に目を閉じ、風が収まったのを確認すると、再び目を開く。
そこには、達也がこのマンションを選んだ二つ目の理由が広がっていた。
はるか遠くに見える隣街の灯り、いつも通る道の青白い街灯、人気の無い公園。
それら全てが小さく見える。
美しくも、背徳的なこの光景。
これこそが、達也がこのマンションを選んだ最大の理由だった。
家賃が安い事など、これに比べれば何と言う事もない。
今スーパーの横を歩いているあの人は、ここから見られているなどとは夢にも思わないだろう。
あの明かりの漏れる窓のある家の住人だって、まさか観察されているとは気付くまい。
達也はここに来るたびに、胸が征服感で満たされるのを感じた。
『お前達は俺がここに居る事を知らない、見られているとは微塵にも考えない。』、と。
この後の展開としては、ざっくり言うとホラー系になる予定。
1時間くらいで一気に書いたんで粗が多いけど下手に直すと訳分からなくなるんで。
長いから、番号振ればよかったかorz
>>221 説明、すごくわかりやすいです。ありがとうございます。リアルでもよく説明長いとか言われるorz
>>222 化粧とか派手でない、という意味にしたかったんですが・・・表現間違ったorz
>>223 「建物」の表現・・・初めはわかりにくい様に書いてたんですが、
ずっとそれじゃわかりずらいのではと思って途中から「監獄」に変えました。
逆効果になった・・・!!感想貰って初めてわかる事でした。アリガトウゴザイマス。
男性官房に女性看守は有り得ないと思いつつ、書いてしまった。
「リップスティック」という野島ドラマであったなァと思って書いたんですが・・・あれ少年院の話だった。orz
全体的にヌルすぎる事がわかりました。皆さん、わかりやすい批評で本当、ためになりました。
ありがとうございます! また書いてみます。
>>224 一気に書いたのはいいけど、ちゃんと読み返してる?
>遮光カーテンに窓を覆われたこの部屋では、人口の明かりが無ければ闇に目が慣れる事もない。
現実的に、窓の無い、鉄扉に覆われた部屋でもない限り有り得ない。
>普段は気にも留めないが、案外大きな音を立てて動いているものだ。
案外、って今更気づくようなこと?今まで静かな部屋で一人で過ごしたこともないの?この主人公(?)
>吸光式の時計の文字盤が、今尚ぼんやりと暗闇の部屋に映えた。
>夜中の3時半、と言ったところだろう。
文字盤が闇に浮かんでいるのに、時間を推測の形で表現???
>何故かそうするのが良い気がした。
唐突過ぎ。
232 :
197:2005/09/04(日) 01:39:22
遅くなりましたが、酷評ありがとうございます。
「感情に乏しい文章」ですか。表現を磨くよう、精進します。
当方、完全素人なので無知で申し訳ないのですが
「一人称の約束事」とはどのようなものなのでしょうか?
>>226 確かに・・・その文もどっちか一つの文で十分な様な・・・まわりくどいのに、わかりづらいんですな。
批評して頂き、ありがとうございました!
>>232 そこんところは、一人称の文章を読んだり写したりして自分で身につけようよ。
でもヒントあげちゃうッ!
・単純な人称変換
洋子は、その犬のあちらこちらをなで回して、その感触を楽しんだ。
わたしは、その犬のあちらこちらをなで回して、その感触を楽しんだ。
洋子はジョンに手をのばして、腹のあたりをグリグリとこねるように撫でてみた。柔らかい。
わたしはジョンに手をのばして、腹のあたりをグリグリとこねるように撫でてみた。柔らかい。
・いちおう文脈を整えた人称変換
鋭い痛みを感じて、洋子は額に右手をやった。ぬるりとした感触に洋子はおののいた。
手を放して血が付いていることを確認すると、洋子は震えあがり「やだ……」とだけつぶやいた。
痛い。わたしはおでこに手をやった。ぬるりとした感触が手に伝わった。震えながら
手を放して目の前に持ってくると、手には血がべっとりとついていた。「やだ……」
235 :
234:2005/09/04(日) 02:12:02
まぁ一人称や三人称のどちらにしても、よっぽど崩れてなきゃ意味は通じるけどぎこちない文章になる。
乗り物の違いみたいなもんだな。目的地には着けるけど、人称を間違えるのは風景を楽しむために
飛行機に乗ったり、急いでいるのに普通電車に乗ったりするのと同じ。なにを表現したいかで使い分けるべし。
>>224 説明がくどいんじゃないか? 読みやすい文章だけどどうでもいい事ばかり書かれてる
結局なにが言いたいのか224がぼんやりとしかイメージ出来てないから、
たらたら書いてそれっぽい雰囲気にしてるだけのような希ガス
237 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 13:03:34
なんでも明日、世界が滅亡するらしい。
西暦2XXX年、未だ人類は地球の支配者の位置にいる。
世界は核兵器を全面撤廃した。
異常気象も起こってはいない。
なんでも、隕石が地球に衝突するそうだ。
地球とほぼ同じ体積らしい。
それが地球に衝突する、とマスコミが連日報道している。
何故、僕がこんな悠長に話しているのか。
それは、世界が滅んでも僕は別に構わないからだ。
僕は元々、自殺する予定だったのだ。
僕は友人が金を借りる際に、借金の保証人になった。
そして、友人は借金を残して姿を消した。
よく聞く話だ。
金の取り立てに耐えられなくなった僕は、自殺しようと考えた。
そんな折、隕石が落ちて、世界が滅亡する、という話を聞いた。どうせなら人類の最後を見届けてやろうと思い、生きている訳だ。
初めてその話が報道された直後は、世界各地で犯罪が多発した。
しかし、今となっては犯罪も起こらなくなった。
する必要がないからだ。
明日世界が終わるのに金を盗んでも使い道がない。人を殺しても、どうせ明日にはみんな死んでしまう。金の取り立ても…。
そうだ。ここ最近、取り立て業者も来ていない。
僕は自殺する理由を失った。
そして理解した。世界の滅亡は全ての人間にとっての恐怖なのだ。
238 :
237:2005/09/04(日) 16:43:05
>>237 結局、世界の滅亡は誰にとっても恐怖だって伝えたかっただけ?
そんな当たり前のこと言っても正直おもしろくないよ
240 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 16:47:35
↑名前は気にしないで。
間違えてハンドルのところかいてしまっただけだから
241 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 17:59:15
242 :
210:2005/09/04(日) 19:14:49
自演はしてません。
アドバイスありがとうございました。
243 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 22:09:03
ホムペに晒す前に酷評希望。
視点がよくわかりません(;´瓜`)
咆哮が響く。
咆哮は部屋の調度品を砕き、石で造られた壁や床に亀裂を走らせた。
この瞬間、男は初めて恐怖を感じていた。
今まではどんな敵と対峙しても、自信があった。勝つ自信が。殺す自信が。
しかし、魔王が変貌を始めた瞬間、自信という感情は吹き飛び、それの代理を果たすように、圧倒的な恐怖が彼の心を満たしていた。
魔王は、禍々しい魔竜に姿を変えた――否、戻した、と言うべきか。
魔王は、その巨躯を揺らしながら、緑の双眸で男を睨みつけた。
「――ぁ」
叫びそうだった。泣き出しそうだった。いっそすぐにでも殺してくれ、とも思った。
――でも、ここで殺されるわけにはいかないんだ。
矛盾した気持ち。それを為すのは、戦慄であり、誇りであった。
そうだ、死ぬわけにはいかない。
約束した。
王との約束だ。
ローラ姫との約束だ。
ロトの血の宿命だ。
来るならこいよ。
やってやる――
その思いが、彼を動かす。彼を支える。
足は震え、冷や汗は流れ、喉は渇き、動悸は激しく、脳裏には自分の殺される光景しか浮かばない。
それでも男は戦う。
かつて、勇者ロトがそうであったように。
そして自分も、そうでありたいと願うように。
男は、震える剣先を魔王に突きつけ、口の端を吊り上げて喉から声を絞り出す。
「こいよ、竜王。たとえこの身が朽ちようと、何度でも殺してやる――」
>>243 うーん、視点よりもまず、
>それの代理を果たすように
>否、戻した、と言うべきか。
軽い言葉と、無理矢理使ったような重い言葉に挟まれて、
文章ぎこちない、子供っぽい、つまり、魔王全然怖くなさそう。
俺の中では、すっごいちっちゃい魔王。ちっちゃすぎ。
親指姫くらいの小ささ。
245 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 22:15:12
大作はちょうど今のような気分になったとき、いつも酒が必要だった。
そして、もっぱら安物の焼酎を呑む。
戦争帰りの大作の親父もまた、酒呑みだった。
酒は、中学の頃に、親父の棚からかっぱらって呑んだのが、最初だった。
その時は、見つかった親父に日本刀で追いかけられたが、
それから、悪い仲間と酒屋の倉庫からビールを盗んだりするようになった。
今思えば、それが今のこの惨めな人生の始まりだったのかもしれない。
そしてこの四畳半の部屋には、布団の中やら棚の上など、そこらじゅうに空瓶が散乱していたが、
どこにも、彼を落ち着けてくれる焼酎は見あたらなかった。
(ったく、なんで無いんや)
はやく、身体に酒を入れないと間に合わない。
気分の変化は彼をずっと待ってはくれないだろう。
そして、無いなら無いと直ぐ分かるような狭い部屋の中で、しつこく酒を捜しながら
彼はその気分を逃さないように、今日の出来事を思い起こそうとする。
今日の昼下がり。九月の残暑は秋への歩みと解け合って、
幾分大作の仕事には、都合の良い陽気となっていた。
それでも酒で膨れた大作の腹に、汗を吸ってぴったり張り付いたシャツと、
唾を吐き散らして大作に怒鳴りちらす、年下の主任のいつもの顔は
彼には炎天下の照りつける太陽のように、鬱陶しかった。
そして、タオルを絞って顔の汗を拭った時、
突然風に運ばれて、クチナシのような香りが、
その新築現場で基礎固めをしている大作の鼻に、
まとわりつくように匂ってきたのだった。
彼はついに、瓶に少しだけ残っている焼酎を、押し入れの隅に見つけた。
そしてそれを、急いで湯飲みに注ぐと、ほつれた畳にあぐらをかき、
目を閉じながら、それを一気に呑み干した。
甲類特有の無機質な味は、余計彼に人恋しさを募らせ、
寂しい九月の夕やけ模様を、心に染みわたらせた。
>>245 >大作はちょうど今のような気分になったとき、いつも酒が必要だった。
うーん……この1行だけで、まともに読む気がなくなっちゃうよ。
まず、読み手には「今のような気分」についての情報がまったくないわけで……。出だしからこれはちょっといただけない。
一応説明はあるにはあるけど、ちょっと遅い感がある上にだらだらと描きすぎで要点がはっきりと伝わってこない。
文章的にも、「〜いつも酒が必要だった。」よりも「〜いつも酒を飲んでいた。」のほうが座りがいいと思うよ。
そうすると、その後に「では、なぜ今のような気分のときにいつも酒を飲んでいるのか?」っていう風に、スム
ーズに説明への流れをつくることができる。
247 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 20:33:03
まるでゴムまりをバットで、思い切り叩いたような音がした。
その勢いで、一瞬剣を手から離しそうになってしまう。なんとか持ちこたえたのはいいが、鬼の右腕が左側から迫ってきていた。
あっそう思った瞬間には右腕が武蔵の肋骨に吸い込まれるようにあたり、武蔵は弾き飛ばされていた。もし、頭に当たっていたら致命症であったであろう。しかし、危ない状況には変わりない。
「ほ、本当に勝てるのかな?」
「きびしいだろうな。人間と化け物が戦う時に、
一番人間にとって不利になることは何だと思う?」
「え、攻撃力かな? あんなに大きいし」
武蔵と鬼が死闘をしてるのにかかわらず、この二人はけっこうほのぼのとしている。
「うん、それもあるけどもっと大事なことがあるよ。防御力の差だよ。」
うれしそうに語り始める。もちろんまだ死闘は続いている。
「人と人が戦う時だと、お互い相手の刃をよけながら、なんとか相手を切りつける。
でも、鬼はそんなことしなくてもいいんだよ、よけなくていい。
なぜなら、人間の振る剣があたったところで致命傷にはならない、それなら
よけずに突っ込んで、1発でも攻撃を与えたほうがいいだろ?。鬼と違って人間は生身だからね。
鬼はフェイントだとか、なんだとかのテクニックなどいらない。ただつっこんで攻撃を当てるだけ。」
少し青い顔になりながら、透はその解説を聞いていた。
248 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 20:34:12
酷評おねがいします。
>>247 「あっ」の後「、」入れたほうが良くね?
251 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 23:47:33
>その勢いで、一瞬剣を手から離しそうになってしまう。
その勢いって何?
>弾き飛ばされていた
弾き飛ばされた
>鬼と違って人間は生身だからね。
鬼は生身では無いのですか?
>鬼はフェイントだとか、なんだとかのテクニックなどいらない。
なんだとかのテクニックて・・・・
それに人称がわかりにくい。問題外。
横レスすまん。
>弾き飛ばされていた
弾き飛ばされた
ここがよくわからんのだが、人称の問題か?
253 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/05(月) 23:49:24
>>247 冒頭2行でもう下手なのがよくわかる。
>まるでゴムまりをバットで、思い切り叩いたような音がした。
「まるで、ゴムまりをバットで思い切り叩いたような音がした。」
だろ?
大事な冒頭の句読点くらいちゃんとつけろよ。
>その勢いで、一瞬剣を手から離しそうになってしまう。なんとか持ちこたえたのはいいが、
>鬼の右腕が左側から迫ってきていた。
第一行目になんて書いた?
「音がした」んだろ?
「音」の勢いで剣を離しそうになったのか? そんなスゲー音なのか?
前に文に書いた内容を忘れているようじゃ話にならんぞ。
>まるでゴムまりをバットで
煽りではなく、
ゴムまりおバット、と何かのキャラみたいに読んでしまい、少し笑えた。
255 :
251:2005/09/05(月) 23:57:11
>>252 そうだな。読み返すと、別に変える必要があるわけではない。
すまん。
>>255 おお、カッとなってやったんだろw わかってるよ。
俺もそうだ。冒頭読んでそうなった。
257 :
247:2005/09/06(火) 00:04:50
自分はショートショート書いてる方がいいみたいですね・・・・・・
こういうの書いてみたいとあこがれていたんですが、まああきらめます
>>257 こら、あきらめるな。投げるな。
酷評スレに投下したのは何のためだ、立ち上がれ。
ショートショートをかけば済む問題でもない。
ショートショートではとくに、句読点の使い方を間違えるのは命取りだ。
259 :
251:2005/09/06(火) 00:08:39
そのショートショートここに書いたら?
260 :
247:2005/09/06(火) 00:12:21
他所で投下したものですか、酷評してもらってもいいですか?
楽しい、楽しい。こんなにくだらないことを楽しいと思うことができるなんて。
こっちが力を加えれば、その分だけ力を返してくる。逆に力を弱めれば相手も弱める。
決着がつくのがおしい。相手もそう思っていることだろう。
でなければ、こんなにも長い間こんなことをやっていないであろう。
夜中、仕事から帰ってきて、いつもようにベランダにでて、酒を煽っていた。
そんな時、先にブロックが数個ついた鎖の片方が降りてきた。
もう片方は、4階につながっているようだった。その鎖ががちゃがちゃと音を立ててる。
ベランダに出て、酒を飲む。単純なことであったが、
唯一、自分が楽しみにしていることであることである。それを邪魔されたような気持ちになった。
そこでかっとなり先についている、ブロックを取り外して下に投げ捨て、鎖を思い切り引っ張ってやった。
しかし鎖の片方がくることはなかった。ひっぱると相手も引っ張りかえしてくる。引っ張る、引っ張り返される、引っ張る……
楽しい、楽しい。なんでこんなにも楽しいのであろう。ただ引っ張りあって、相手が持っている方の鎖をたぐりよせればいい。
それだけの遊びだ。他人から馬鹿だと思われるだろう。しか、楽しいのだ。
確かに、決着がつくのは惜しい。でも、勝ちたい。その気持ちは惜しいという気持ちより大きいのだ!
負けるわけがない。そんなことを思い始めた。もとより自分が1階で相手が4階。
自分が体重を一気にかければもう勝ちが決まるという圧倒的に有利な位置にいるのだ。
しかし、惜しい。終わらせるのが惜しい。 ふとあることに気づいた。
泣き声が上の方で聞こえるのだ。押し殺されている泣き声が聞こえる。
ないているのか?そうか、悲しいんだな。戦いが終わるのが。そして自分が負けるのが。勝ちを譲ってあげたい。
でも、できないんだ。俺も勝ちたいし、負けたくないんだよ。
終わらせよう。終わらせよう。ありがとうな。付き合ってくれて。涙がこぼれる。
ごめん。お前も勝ちたいんだろ? でも、俺絶対に負けたくないんだよ。
――。引っ張ってこなくなったが、鎖がこない。ああ、あっちにもブロックがついててそれが引っかかってんだな。
でもまあ俺の勝ちだ。相手が引っ張りかえしてこないってことは相手も認めているってことだ。
ビールを2本もって4階に上がる。なんて言葉かけよう? いやそんなものいらない
言葉をかけあわなくても分かる間柄になったのだから。
4階の部屋に上がると、玄関のドアが開け放たれていた。中をのぞくとそのベランダには……。
「昨夜、あの大阪の事件の3件のものと同一犯だと思われる殺人事件がおきました。
その殺人とは、首にブロックをぶらさげ、それをしたにおろして首を絞めるという、
極めて残忍な方法で殺すというものであり、昨夜の事件は、その犯行に極めて類似しており……
264 :
247:2005/09/06(火) 00:20:46
あの行の長さがメモ帳で書いたときと変わってしまうのはなんでですか?
けっこうぐちゃぐちゃになってしまうことが多いのですが
>>262-263 こらー、1000字スレで、最後の二行がニュースっぽくないと言われてただろ!
せめて推敲してから投下しろよw
俺、ちょっとショックだ。このショートショートは、なかなか気に入ってた。
同一人物が書いたとは思えない。
でもニュース原稿のとこがあるから、やっぱ同一人物なんだろう。
不条理ネタで描写いらないからおkだったんだな。
266 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 00:24:03
>>265 あとで直そうとおもってわすれてました。
あとで直しときます
ショートショートでも
不条理心理ネタなら、なんとかなるものなんだな。
で、肝心のオチは、説明しなくちゃならんから、下手加減が露骨に出るわけだ。
これはやっぱり、ショートショート書けばいいって問題じゃないぞ。
文章技術をどうにかしろ。もったいない。
268 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 00:39:09
>>262>>263 冒頭は、主人公の感情と、そこへ至るまでの説明文があるわけだが
つながりが良くない。
>>夜中、仕事から帰ってきて、いつもようにベランダにでて、酒を煽っていた。
そんな時、先にブロックが数個ついた鎖の片方が降りてきた。
夜中、仕事から帰ると、いつものようにベランダにでて、酒を煽っていた。
すると、先にブロックが数個ついた鎖の片方が、目の前に降りてきたのだ。
これでどう?
>>244 怖くないですか笑
>軽い言葉と、無理矢理使ったような重い言葉に挟まれて、
>文章ぎこちない、子供っぽい、
こういうのが一番駄目ですよね。ここに気付かない俺も駄目ですが。
こうやって挟まないようにするには、統一感を持たせるって事なんでしょうか?
さて、ここまで見んでみて、まだ読める部類に入る文章は?
>>264 一行に入る文字数がソフトや環境によって違うからですね。
しかし、段落の途中で改行されたことで
見た目が変になるとしたら、それは書き方に問題があります。
>>247 で言えば、段落の頭で一字下げるのをやってないのと、
会話文の途中で改行しているのが問題です。
まぁ、ホームページ上の小説ではこういうのはよく見かけるのですが、
小説のルールからすると正しくありません。
272 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 06:24:48
気付けば雨音は止んでいた。聞こえるのは虫の音だけ。
台風の目にでも入ったのだろうか。いや、そんなはずはない。
夕食の時に見た天気予報では台風はまだこことは遠いところにあった。
ペンを筆立てに戻し、風に飛ばされないようにと原稿の上に重しを置く。
そうして俺は椅子から立ち上がった。
床に広がる本や雑誌を踏まないように気をつけて歩く。
窓を開け、身を乗り出す。雨は降っていなかった。
頭をぐるりと回し、空を見る。
台風の目ならば、空に大きな目があって俺を見下ろしているのではないか。
何も言わない空を見つめて、そんな下らないことを考えた。
頬で何かが弾ける。雨だった。
身を戻して、窓を閉めた。
再びペンを持ち、一向に進まぬ原稿と睨み合う。
虫の音はもう聞こえない。
代わりに聞こえてくるのは雨音だった。
酷評お願いします
273 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 06:36:18
>代わりに聞こえてくるのは雨音だった。
この一行と
>頬で何かが弾ける。雨だった。
これの「雨だった」というとこ
どっちか削れば?
>>272 小説だとすると、全体に改行しすぎ。
> 気付けば雨音は止んでいた。聞こえるのは虫の音だけ。
「気づけば」の方が一般的。
> 夕食の時に見た天気予報では台風はまだこことは遠いところにあった。
ちょっと長い文なので、「天気予報では」の後に「、」が欲しい。
後半の文章、主語と述語を抜き出すと「台風はあった。」となるが、
「台風がある」という日本語が自然かどうか考えてみて欲しい。
> ペンを筆立てに戻し、風に飛ばされないようにと原稿の上に重しを置く。
「ようにと」という言い回しが浮いている。
(「俺」の一人称の文章だと思うので)
「〜ように、原稿の〜」か「〜よう原稿の〜」が自然かな。
> そうして俺は椅子から立ち上がった。
「俺は」がここにだけ出現するが、その意味はあるのか。
一人称であることは分かっているので、「俺は」は言わなくても分かるはず。
また、どうせ一度だけ「俺は」を使うなら、効果的なところで使いたい。
> 再びペンを持ち、一向に進まぬ原稿と睨み合う。
「睨み合う」というのは両者が共に相手を睨んでいる場合。
原稿は人間を睨まないし、原稿を擬人化するような表現も特にないので、
ここでは「原稿を睨む」が正しい。
>>272 これだけで独立した作品だとすると、
ちょっと物語として弱い気がする。
もし作品の一部分だけの抜粋なら、この下は読み飛ばして下さい。
「台風の目ならば、〜下らないことを考えた。」の箇所以外は
何の変哲もない描写なわけで、
読者の心に引っかかりを残すポイントが少なすぎるかなぁと。
例えば、なんで「下らないこと」を考えるような心境にあったのか?
それはこの男の性格によるものか、何かきっかけがあったのか、
この日だけたまたまだったのか?
「下らないこと」を考えたことについて、この男自身はどう思っているのか?
そのあたりを掘り下げると、より良くなるかも。
276 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 07:44:21
>>273 頬で何かが弾ける、のほうの雨を削ろうと思います。
>>274 「気づけば」に直そうと思います。こちらのほうが一般的なのですね。
「台風がある」考えてみると変な文章だと思いました。「台風が動いていた」に直そうと思います。
主語と述語を抜くという方法で自然な文章かどうかわかるんですね。文のチェックのために自分でも使ってみます。
「〜のよう原稿」こちらのほうが自然だと思うので直します。
「俺は」という言葉が出てくる意味を考えていませんでした。言われるとおり、この流れでは必要ないですね。
効果的に使えるように次はしっかりと配置と構成を考えます。
「原稿を睨む」言われるとおり、こちらのほうが正しいですね。直します。
掲示板にコピー&ペースト
↓
2chに著作権を盗られる
278 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 08:01:39
のま猫はどうなんだ?
>>277 マジレスすると、小説の著作権は
作った時点 (より正確には1文字目を書き始めた時点)
で作った人に発生するので、著作権を盗られるということはありません。
(たとえ2chの利用規約にどう書いてあったとしても、法律が優先します)
まぁそれとは別の話として、盗作されない保証はないがね。
280 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 08:04:22
>>275 独立した作品です。
>例えば、なんで「下らないこと」を考えるような心境にあったのか?
>それはこの男の性格によるものか、何かきっかけがあったのか、
>この日だけたまたまだったのか?
>「下らないこと」を考えたことについて、この男自身はどう思っているのか?
>そのあたりを掘り下げると、より良くなるかも。
とても参考になります。ここを書けば作品に深みが出そうです。
男は原稿の進まない現実から逃避するために非現実的なこと(台風の目が見下ろす)を考えた。
という設定で文章を間に挟もうと思います。
酷評してくださった方どうもありがとうございました。
自分ではわからない欠点や問題がとてもわかりやすく指摘されてあったので、
次はそこを直して、もっといい作品が作れるよう努力します。
281 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 11:07:57
>>268 ちょっと直しただけでもかなり自然になりますね。
参考にさせていただきます。
自分の文章技術がないのが分かったのでこれからはそこを中心に頑張っていきたいです。
>>271 会話文の途中で改行したらまずいんですか。以後気をつけます
出した時もそうですけど、コピぺしたときに、他の行が合わさってしまって
書いたときには30行くらいだったのが、60行くらいになってしまうんです。
まあここら辺は2chの初心者質問板で聞いたほうがいいかもしれないので
そっち行きます。
282 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 11:52:09
よろしくお願いします。初投稿です。
タイトル:どこだよ
「最近の携帯ってすげーっよな。
俺のも最新に限りなく近い型なんだよね。タダだったのタダ。
んでもさ。テレビついてんのテレビ。
これ今解約したら、タダでテレビもらったようなもんじゃん。
NHK払わなくちゃなガハハハハハw
今?今電車乗ってるんだわ。
ガハハハハwかまわねぇよ人すくねぇもん。
ニュース?OKOK電話切ったらちょっと見てみるわ。
なもんで、俺は電話を切って自慢の携帯をテレビに切り替えたんだわ。
んがー。電車ん中ってテレビろくにみれねぇよな。
隣のねーちゃんが嫌な顔してこっち見てるわ。
け。ってよく見たらクソカワイイじゃんか。
そんなに見るなよ。恋しちまうぞ恋。なんて思ったりしてさ。
俺は体を傾けて、パンツ丸見えの穴が大きく空いたジーパンのケツをねーちゃんに向けてやった。
ねーちゃん急いで顔を向こうに向けたよ。ガハハハw
テレビが映った。
ハゲ疑惑のあるおっさんが、まじめな顔して喋ってる。このハゲが!とか思ったりしてな。
今朝、**駅周辺で連続殺傷事件が起こりました。犯人は鋭利な刃物を複数所持し、現在も逃走中です。だとよ。
ガハハハハハwあるある。よくある。
キャキャキャキャと俺は笑い、テレビやめてさ。
丁度そのころに電車が次の駅へ着いたんだ。
ばーちゃんが一人乗り込むのが見えて、
俺はねーちゃんに良いところを見せようとちょっと格好付けてばーちゃんに席を譲ったんだ。
ねーちゃんが胸からペティナイフを取り出してばーちゃんの首をひとっかきして、ばーちゃんの正面に立つ俺のケツにそのナイフを突き刺しやがった。
おいおいばーちゃん死んじゃうぜ。
そうねーちゃんに言おうとしたんだけどさ。
おいおい と言いながらねーちゃんに顔近づけた所で俺も首切られちまって死んじまったんだわ。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
」
「おいお前どこから電話かけてるんだ?」
285 :
フィット ◆lgCkQK5z1o :2005/09/06(火) 14:46:19
初投稿よろしくおねがいします。
「筋肉中毒」
比較的片付いた部屋に荒い息遣いと、かすかな金属音。
「97・・・・・98・・・・・・99・・・・・100!!!」
ガチャンッ。
使い込まれ黒ずんだ20kgダンベルが床に放り投げられる。
床の凹みなどトレーニング中の彼にとってはなんの気がかりでもない。
「ふぅ、、。40キロももう軽いもんだなぁ。次からはもう10キロ増やそうか。」
ゆらりと立ち上がった彼の体はまるでアメリカのヒーローを思わせるような肉体で、脂肪や引き締まっていない肉などは存在せず、
激しいトレーニングの息抜きのために握られたテニスボールは軽々と弾けとんでいった。
その怪力はもはや並の人とは比べられようもなかった。
鍛え上げられた身体にキラリと光る汗の粒が流れ落ちる。
彼は鏡の前に立ち、汗と努力の結晶である人間彫刻を腕、胸、腹をさすりながら惚れ惚れするように見つめた。
・ ・
高校時代彼のあだ名は「枯枝」だった。
事実彼の身体は本当に枯れ枝のようだった。軽く押せばたやすく折れそうなほど。
それが原因で同級生にいびられた事は言うまでもない。
それから数年。
彼は見違えるほど(というより誰も彼とは気がつかないほど)逞しくなった。
”筋肉があればいじめられない。女の子にもモテる。自分が認められる・・・。”
ただそれだけを信念に。
286 :
フィット ◆lgCkQK5z1o :2005/09/06(火) 14:49:25
「おー皆久しぶりーーー!!!」
「ほんと何年ぶりだろうね!皆変わってないなぁ〜。」
「5〜6年かな?あれ、あいつは来てないのかな?ホラホラあいつ、なんだっけ・・。ひょろっちいやつだよ」
「枯枝、でしょ?」
「あーそうそう!!あいつも変わってないんだろうな〜、もっと細くなってたりしてな!」
数年ぶりに再開を交わした高校の同窓生達は、会場へ向かうバスの中で枯枝をつまみに大いに親睦を深め直していた。
「ねぇ、あそこのすっごい筋肉の人誰だかわかる?アタシ結構タイプなんだけどなー」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「さぁ、誰だろ?あんなすごい身体の奴なら忘れないと思うんだけどなー。おーい!そこの大木みたいな奴!!」
大木と呼ばれた男はキョロキョロと辺りの席を見渡してはみたが、懐かしい顔ばかりでそういった形容に当てはまるような男は居なかった。
「お前だよお前!変わったから誰かわかんねーよー、誰だっけ?」
彼は振り返り、呼んでいる男たちを見た。一瞬だが心臓が小さくなる。それは高校時代よく自分をからかっていたグループの男だった。
男の座っている一番後ろの席まで若干の不安と、大きな高揚感をその逞しい体に感じながらのしのしと歩いた。 ・ ・
自分の名前を明かせばどれほど驚くだろう、昔の事を謝ってはくれるだろうか。女の子は話しかけてくれるだろうか。男の前に大木のように立ち、口を開いた。
「か、枯枝・・・。」
一瞬の沈黙。
「・・・・えーーー!!笑わせんなよー、もうその話は終わったって!!ところでほんとは誰なの?」
予想できた返事だった。心地が良い。更なる快感を求め彼が皆の驚愕の顔を想像しながら名前を明かそうと思ったとき、不意にバスの外で異常なほどの轟音が鳴り響いた。
それと同時に強烈にバスが揺れ、乗客たちはみな椅子から転げ落ちた。彼も例外ではなく、激しく頭をうちつけ、意識が飛んでしまった。
287 :
フィット ◆lgCkQK5z1o :2005/09/06(火) 14:51:35
目を覚ますと、目の前には粘土細工のようにねじまがったバス。周囲は真っ暗だった。
「いててて・・・・。なんだよ、一体なにが起こったんだ・・・・・!」
乗客の男が叫ぶと、一人、また一人と目を覚ました。どうやら乗客は奇跡的に全員無事だったようだ。
長い長い沈黙の中、瓦礫の落ちる音だけが聞こえる。
「じ、地震だよ。。地震でトンネルが崩れたんだ・・・。」
状況が皆より早く掴めた一人が震えた声で言った。
先日比較的大きな地震が街をおそった。震度は大きかったのだが、街はたいした被害もなく、ニュースで1日も報道されただけですぐ人々の注目は地震よりタレントのスキャンダルに移った。
しかし地震の影響は彼らの通るこのトンネルに大きな致命的ヒビを残していたのだ。偶然としか言いようがないが、バスが通っている最中に小さな余震が起こり、一気に崩れた。
バスは岩と岩の重なりあった大きな空洞の中にあり、死者もださず潰されていないことは奇跡だったが、乗客が生き埋めになっている点では最悪の状況なのは誰の目にも明らかだった。
絶望的状況に陥った乗客たちはパニックに陥る様子もなく呆然としている。それはパニックを起こすほど意識の回復しているものがいなかったせいだろう。
「これからどうなるんだよ・・。」
「私たち生き埋めになっちゃったの・・?」
「助けて・・・・誰か助けてーーーー!!!!!!」
288 :
フィット ◆lgCkQK5z1o :2005/09/06(火) 14:53:29
しかしそれも暫くのことで、意識のハッキリしてきた者から順に恐怖と救助を求める叫びを上げ始めた。
大木と呼ばれた男の身体は傷一つなく、長年のトレーニングの成果を明確に表していた。
硬く引き締まった胸を少しさすると、彼は多少気持ちが安らいだ気がした。
「お、おい!!誰かこっちに来てくれ!光だ!!光がもれてるぞ!!」
微かな希望の光に、乗客たちは一斉に光のほうへ走りよった。
「風が来る!ここから外へ出られそうだ!」
そう叫ぶと男は小さな隙間へ身体を押し込み始めた。
頭が入り、片腕が入った所で男はそこから動けなくなった。
「外が見えるぞ!ここから外が見える!・・・く、くそっ!う、動けない、出してくれー!!」
数人の男が彼を引きずり出すと、我先にと身体を小さな穴へ押し込んでいった。
しかし誰一人としてその穴を通ることは出来ず、希望の光が絶望の糧に変わろうとしていたとき、一人がつぶやいた。
「あいつなら、、枯枝なら通れる・・・・。」
289 :
フィット ◆lgCkQK5z1o :2005/09/06(火) 14:55:36
「そうだよ、、あいつなら通れる!!今日も来てるはずだ!おーーーい!どこにいるんだーー!!!」
「どこかに倒れてるかもしれない、探そう!」
・ ・
皆がさんざん馬鹿にした枯枝を捜し始めた時、大木と呼ばれた男は思わず叫んだ。
「俺が枯枝だよ!!!!!」
一瞬の沈黙。
そして男の声よりも更に大きい声で数人が同じような事を怒鳴った。
「こんな時に冗談いってんじゃねぇ!!!お前誰なんだよ!!!」
と。
彼がどれほど名前をいおうとも信じる者はいない。その上あれほど嫌っていた細かった自分を皆は必死で探している。
枯枝はここにいるにもかかわらず・・・。
どうして誰も自分に気がついてくれないのか。この数年自分の求めてきた答えが、一瞬で全て否定された気分だった。いや、確かに否 定 さ れ た の だ 。
彼は生き埋めになった事よりも落胆し呆然とした。
そして今まで感じたことのない激しい怒りの業火を胸に燃やした。
「ねーこの前のトンネルの事故知ってる?」
「地震で崩れちゃったやつだよね。確か1人だけ助かったって聞いたけど・・。」
「そうそう、その助かった人っていうの、全身他の人の血で染まってたんだって!怖くない?」
「怖いよねー、、。アタシだったら絶対頭おかしくなっちゃうなー・・。」
トンネルの崩落事故から数ヵ月後。
比較的片付いた部屋の中、微かな息遣いが聞こえる。
鏡の前には異常なほどにやせ細り、字のとおり骨と皮だけの男がたたずんでいた。
そしてその枯れ枝のような腕、胸、腹をさすりながら小さな声でこうつぶやいた。
「これでいい・・・・。これで・・・・・・。これで僕は・・・・・・。」
長文+お目汚しすまそ。゚(゚´Д`゚)゜。
290 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 15:15:44
>”筋肉があればいじめられない。女の子にもモテる。自分が認められる・・・。”
>ただそれだけを信念に。
狂ったように筋トレしまくってる理由は、これなんだろ?
別に、同窓生を見返したのが全てってわけじゃないよね?
トンネルの中で怒り出すのは、まだいいとして
そのあと痩せちゃうのは、あんまりしっくり来ないなぁ〜。
オチを、もう少しひねってみては?
291 :
290:2005/09/06(火) 15:20:20
すまん
>見返した
見返したい
>>283-284 通常、会話文の途中での改行はしない。
改行してる小説があるかどうか、既存の小説を確認してみること。
また、この作品のように一人の台詞が長いような場合に
どう処理してあるかも要調査。
感嘆符、疑問符の後は1文字空けること。
ライトノベル系でない限り、文章中で「w」は使わない方が無難。
笑っていることを記号ではなく文章や文脈で表現するのが小説。
> NHK払わなくちゃなガハハハハハw
会話文だから、喋ってる奴の頭が悪いということにすればギリギリOKではあるが、
本来は「受信料を払う」が正しい。
> キャキャキャキャと俺は笑い、テレビやめてさ。
このあたりから文章が説明的になるのが不自然。
台詞として自分で喋ってみて欲しい。
まぁ、台詞だけで全体を構成しようとしているからこうなるんだが、
構成を変えるか、自然な台詞だけで押し通すこと。
台詞だけの場合は、状況を全て明確に説明できなくても構わないのでは。
で、この作品で読者に何を感じて欲しいのか。
怖さ? 不条理感? 哀れみ?
どれにしても不足な気がする。
例えば怖さだとすると、こういうオチの作品はハッキリ言ってよくあるので、
もうひとひねりするか、怖さ以外の要素を感じられるようにするか、何かもう一工夫欲しい。
293 :
Resetter ◆0cWG.4mv2c :2005/09/06(火) 17:06:07
>292
ありがとうございます。
批評、確かにと頷ける部分ばかり。ありがとうございます。
精進します。
>>285-289 まぁもし真面目に賞への応募とかを目指すなら、以下は守ること。
・段落の頭は1文字空ける。
・「、」での改行はしない。
・「kg」は「キロ」または「キログラム」と表記する。
・数字は基本的に漢数字を使う。それか3桁までの数字では半角文字を使ってもいい。
・同時に使う感嘆符は最大2つまで。
・感嘆符、疑問符の後は一文字空ける。
・無音部分は「……」を使うこと。基本的に「…」(三点リーダー)を2文字のみ。
一行空けるのを乱用するのはやめること。例えば、
>
> 「97・・・・・98・・・・・・99・・・・・100!!!」
>
台詞の前後で一行空ける必要は全くない。
> 床の凹みなどトレーニング中の彼にとってはなんの気がかりでもない。
ここはナイスではないかと。
こういう描写の積み重ねで、読者は登場人物の性格を理解できる。
> 「ふぅ、、。40キロももう軽いもんだなぁ。次からはもう10キロ増やそうか。」
「、、。」は使わない。「……。」or「。」にすること。
> ゆらりと立ち上がった彼の体はまるでアメリカのヒーローを思わせるような肉体で、
「アメリカのヒーロー」? 少し気になる。
人によっては歴代大統領だったりして。
多分スーパーマンとかを連想させたいのだろうから、まだしも「アメリカのTVヒーロー」かな?
> 彼は鏡の前に立ち、汗と努力の結晶である人間彫刻を腕、胸、腹をさすりながら惚れ惚れするように見つめた。
ちょっと文がもたついている印象。
文の骨格は「彼は人間彫刻を見つめた」だが、頭から読んでいくと、そうとは分かりにくい。
>>285-289 > ・ ・
要らない。
ここまでで一行空けるのを使っていなければ、
ここで一行空けるだけで、回想に入ることを示すことができる。
> 彼は見違えるほど(というより誰も彼とは気がつかないほど)逞しくなった。
どうしても使わないと文にならない場合以外、カッコを使うのは好ましくない。
ここは使わなくても自然な文章にできるはず。
> 数年ぶりに再開を交わした高校の同窓生達は、会場へ向かうバスの中で枯枝をつまみに大いに親睦を深め直していた。
細かいけど「再開」は「再会」、「枯枝をつまみに大いに〜」は「枯枝の話をつまみに、大いに〜」かな。
> 懐かしい顔ばかりでそういった形容に当てはまるような男は居なかった。
「居なかった」は「いなかった」。
> 不意にバスの外で異常なほどの轟音が鳴り響いた。
「異常なほどの轟音」? 特殊な環境でない限り、日常的に轟音を聞くことはないはずなので、
轟音と言っている時点で異常なのでは。
> 状況が皆より早く掴めた一人が震えた声で言った。
「皆より早く状況を掴めた一人が、震えた声で言った。」かな。
あと、「みな」と「皆」が混在しているので、表記をどちらかに統一すること。
>>285-289 > いや、確かに否 定 さ れ た の だ 。
これはやっちゃ駄目。
否定されたことを読者に強く印象づけたいなら、
表記ではなく文章や構成に工夫をすること。
そして、やっぱりオチへ至る説得力が弱い気がする。
現状だと「激しい怒りの業火」が最後にあって、その後「これでいい」になっちゃってるので、
「あれ?」という感じがする。怒りから「これでいい」にはならないんじゃないかと。
評価ありがとうございます。
こういう小説みたいなのを書いたのなにぶん初めてで。。。処女作です....〆(・ω・` )
評価を参考にして、また頑張って書いてみたいと思います。ありがとうございました。
298 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/06(火) 22:57:03
そもそも黒人というのは、予防が簡単(「知らない人とセックスしない」ただそれだけ)、
伝染力激弱のあのエイズで、年間 1 2 0 万 人、アフリカ中の国が傾く程の死者を
今も出し続けているという先天的に頭の弱い劣等人種なんだ。
例え文明国に生まれ育っても「市民」という概念が黒人には内面的な規範として機能しない。
確かに警察力や行政や地域社会からの外的規制が効いているときはやむなく
「市民的」にふるまうけれど、外的規制がなくなったとたんに「市民」の仮面を棄てて
恥じないという人間が今回多数存在したということは、黒人がことばの厳密な意味で
「近代市民社会の住人」になっていないということ。
神戸や同じ米国のLAの震災の際の状況と比べれば、その差は歴然としている。
黒人が我々現生人類の一員にとなるには、あと数十万年程掛けて進化の階梯を登る必要がありそうだ。
299 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/07(水) 19:36:34
小説の途中ですいません。
是非評価してもらいたいたかったんです。
お願いします。(厳しくて構いません)
視界に入る色は、ただ墨のように黒く塗りつぶされた世界だけ。
人目を忍んで、海へと出かけた穂波は、胸に長方形のノートらしきものを抱きしめていた。
今朝、悠里達が座っていたあの流木の脇を、目眩を起こした患者のような足取りで、海へとどんどん近づいていく。
足に夜のよく冷えた海水が浸かる。爪先から伝わる冷えは、電流のように流れ、鳥肌が立つ。
一瞬躊躇した穂波だが、それを機にずんずんと“海の向こう側”へと歩く、歩く――。
「ママー! どうしてあんなのに、手を出したのよ!」
穂波は荒々しい波に、顔を背けながらそのノートだけは、濡れまいと小さな頼りない手で庇う。
声が掠れるのも気にせず、大声で叫ぶ。
「パパ! どうして私も“誘って”くれなかったのよ! ねえ、ねえ! どうしてよ…」
「静子お姉ちゃん……何処にいるの? 戻ってきてよ! お願い……もう、我が儘言わないから!」
家族全員の名前を呼びながら、悲しみに暮れる穂波。
眉を寄せ、鼻を真っ赤にし、涙を流している。
その、向こう側に逝きたいかのように。会いたい気持ちが抑えられないように。
周りが見られず、ぐんぐん進む。水の抵抗に憤りを感じながら、地に足をつけ、透明の海を進む。
水平線と海の分かれ目は、いくら目を凝らしても見つからない。
空と、海の果てが黒色で塗りつぶされ、同一化している。
もしかしたら、今だったら……今この夜だったら、向こう側へ逝けるかもしれない。静子お姉ちゃんにも、再会できるかもしれない。
>>299 実際にはもっと長い小説の、一部分ってこと?
301 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/07(水) 20:24:18
了解。
>>299 段落の頭は一文字空ける。
あと段落を分けすぎ & 一行空けすぎだと思う。
既存の小説ではどれくらいの頻度か見てみて下さい。
でも、ひょっとするとライトノベルだとこれくらいでもいいのかな? だったらごめんな。
> 視界に入る色は、ただ墨のように黒く塗りつぶされた世界だけ。
主語が「色は」で述語が「世界だけ」。これはおかしい。色=世界じゃないからな。
単純に直すなら以下のようになる。
視界に入る色は、ただ墨のように世界を塗りつぶす黒だけ。
> 人目を忍んで、海へと出かけた穂波は、胸に長方形のノートらしきものを抱きしめていた。
「ノートらしき」と思っているのは誰なのか。
誰かの一人称の文で、そいつから見てノートがかすかに見えるなら「ノートらしきもの」でいいが、
この文は三人称だよな? いわゆる神視点なので、ノートだけ観察しにくいのはおかしい。
> 今朝、悠里達が座っていたあの流木の脇を、目眩を起こした患者のような足取りで、海へとどんどん近づいていく。
細かいことを言うと、「今朝、」で切ってしまうと文全体にかかるように見える。単純化すると
今朝、○○を、○○のように、○○する。
になってしまうからね。
「今朝」は「座っていた」にかかるわけだから、「悠里たちが今朝座っていた〜」の方がよい。
> 足に夜のよく冷えた海水が浸かる。爪先から伝わる冷えは、電流のように流れ、鳥肌が立つ。
なんかいつの間にか海に入ってたという印象。
前の行では「近づいていく」と言っていたのに。
どんな形でもいいので、海に入ったんだと読者に分かる描写が欲しいような。
>>299 > 一瞬躊躇した穂波だが、それを機にずんずんと“海の向こう側”へと歩く、歩く――。
「それを機に」?
「躊躇したのを機に歩く」のも「冷たさが伝わったのを機に歩く」のも日本語としておかしい気がする。
考えてみて下さい。
> 「パパ! どうして私も“誘って”くれなかったのよ! ねえ、ねえ! どうしてよ…」
> 「静子お姉ちゃん……何処にいるの? 戻ってきてよ! お願い……もう、我が儘言わないから!」
同じ人物の発言を示すカギカッコを二つ連続させるのは通常やらない。
下のどれかにして下さい。
・ひとつのカギカッコに全て入れる。
・二つの間、もしくは一つめのカギカッコのすぐ後ろに地の文を入れる。
・どうしても続けたい場合や、二つの間に時間の経過がある場合は、一行空ける。(この場合は違うかな)
> 会いたい気持ちが抑えられないように。
欲を言えば、直接登場人物の感情を説明するのではなくて、
会いたい気持ちが抑えられない様子を、別の方法で描写して欲しい。
その方が読者も作品に入り込めるはず。
> 水平線と海の分かれ目は、いくら目を凝らしても見つからない。
> 空と、海の果てが黒色で塗りつぶされ、同一化している。
この2行って同じことを書いているのが少し気になる。
どうしても書くなら改行しなくて良いのでは。
以上、酷評すまんかった。
まぁ全体の話を読んでる訳じゃないので
物語についてはあまり評価できないが許しておくれ。
>>299 >目眩を起こした患者のような足取りで、海へとどんどん近づいていく。
これは矛盾してないかな? 弱々しいのか、力強いのか……。
>周りが見られず、ぐんぐん進む。
この接続も不自然に感じた。
あと、叫んでいる方向がどうも良くわからない。
正面の海に向かって叫んでいると思ったんだけど、
直前に「波に顔を背けながら」とあるのが引っかかる。
細かすぎるかもしれないけど。
>>299 >穂波は荒々しい波に、顔を背けながらそのノートだけは、濡れまいと小さな頼りない手で庇う。
前文にノートがほとんど関わってないのに「そのノート」と書くのはちょっと違和感かも。
あと、「濡れまい」じゃなくて「濡らせまい」かな。この場合。
306 :
299:2005/09/07(水) 23:58:39
夜遅くに書き込みすいません……
299です。たくさんの方の評価が聞けて良かったです。
細かすぎるなんて、とんでもないです。
ありがとうございました^^
すまんがちょいと教えてくだされ。
ここで批評してるかたは、本職の編集さんとかなのかな?
309 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 03:35:32
前に、この板かどっかで、
ネット批評家さんたちがボロカスに酷評した文章が、
実は、名文家として名高い小説家の、一作品のコピペだった、という事件があった。
ネタばらし後に、ネット批評家たちは、
「嫌な奴だな」「はいはい」
そんな書き込みを繰り返すだけ。
どこの誰ともわからん方々の鞭撻は、
ともすれば悪影響を及ぼすことにもなるんじゃねーのかなあと。
あ、酷評された腹いせに、こんなこと書いてるんじゃないですよ。
俺は、文章投稿とかしたことないし。
310 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 03:36:59
あくまで一意見にとどめるなら、有益だろーけど、
ネットの批評に盲従するのはどうかなって。
>>310 ほほう。
まぁ、
>>2を読んでるなら盲従することはないはずなので、いいんじゃない。
またいつもの繰り返しだなwww
この一連のやり取り、テンプレに入れたらどうだ?
巡り合わせが悪い場合、批評側のほうがアフォかもしれないということは想定内だろ?
それはそれとして賢く利用すればよいではないか、よいではないか
>>309 >前に、この板かどっかで、
>ネット批評家さんたちがボロカスに酷評した文章が、
>実は、名文家として名高い小説家の、一作品のコピペだった、という事件があった。
>ネタばらし後に、ネット批評家たちは、
>「嫌な奴だな」「はいはい」
>そんな書き込みを繰り返すだけ。
ちなみにここでは昨年来そういうことが起こったと記憶にないんだが、いつの話だ?
捏造ソース?
青空文庫のコピペで必死で釣ろうとする香具師が涌いた時期はあったな
>>313 いや、別にそれをここで追求しなくてもいいような・・・。
このスレの本題に関係ないし、どうしてもやるなら他でやってよ。
315 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 04:49:36
>>309 正直よく書けてる作品ほどぼろくそに言われてると思う。
下手過ぎる文章はそこそこに叩いてフォローも入れる、ある程度書けている作品は、
とにかく褒めるって感じかな。俺が以前晒した作品は「プロになれるかも」とさえ言われたから……
まあ、腕に自信のあるやつが「酷評してください」なんて言って来たら普通叩かれるわな。
まぁ酷評するスレだからなぁ。
そういう場所だと思って、自分の役に立つように利用すればいいんだと思うんだが。
身も蓋もない言い方をすれば、
酷評されるのが嫌なら来なきゃいいんだしな。
317 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 05:18:28
とりあえず良し悪し関係なしにレスが多いほど魅力のある作品ということかな。
レス:21以上…プロ級
レス:10〜20…上級
レス:5〜9…中級
レス:2〜4…初級
レス:1〜0…問題外
>>317 1 と 0 を一緒にしたら 1 が可哀想な気が・・・。
ちなみに、一番最近の 0 は
>>298かな。
>>319 お前こそテンプレ読もうな
>>6 >議論になりそうになったらここへ誘導ヨロ。
このスレで一言も議論するなとは書かれてないわけだが
321 :
↑:2005/09/08(木) 12:25:40
ひねくれ者w
好きに批評してくれ。ちなみに全文上げるととんでもない分量なので
最初のほうだけだが。
注文の多い仮想戦記
長きにわたる寒冷化の影響で一つの家庭が崩壊し、兄と妹が
生き別れて十数年が経ったころ、また飢饉が発生しそうになったその時
その兄は自らの命を捧げることで世界そのものを変えた。
それが10年前の出来事。 世界はその日を境に少し変わった。
センダーノやイーハトーボのある北方地方、そこにあるカルボナード
火山島の火山が勇敢な男の尽力で噴火し、天体としての地球は
その気温を全体で4度上げた。 北方地方では豊作につぐ豊作でオリザの
穂はさながらおうごん色に沼ばたけを染め、かつては飢えと貧しさに
あえいでいたその民は救われたそうだ。 ひとりの勇敢無比な若者が
命を賭して噴火させたおかげで、彼らはしばらくの間、そう、100年ぐらいは
そういう貧しさから抜け出せた。
100年の間は。
だが、良かれと思ってやった無償の犠牲によって、寧ろ苦しむひとびとが
でるというのは世の皮肉か、南の国タイナワでは暑さと旱魃と飢饉で
おろおろ泣き歩くものが続出したという。 あつさのなつが例年なら7,8月で
すむ所が一年の半年がそうなってしまったのだ。 かつては繁栄を極め、
豊かな植生を誇った広葉樹の森の木々は枯れ、南洋の象徴ガジュマルは
その根っこに住まう南洋のサカナどもやクラムポンやエビ諸共消えうせた。
クラムポンはかぷかぷ言う間もなくしなびたよ
クラムポンは死んだよ クラムポンは殺されたよ…
オリゼもダツマ芋もあまりに少ない降雨量のせいで葉を生い茂らせる事も
なく、花咲かばあさんがいたとしてもコロリと木から転げ落ちそうな、そんな
暑さが襲ったのだ。 少なくとも100年、誰かにとってはしあわせな100年
でも誰かにとっては100年間の苦しみ。炭酸瓦斯濃度がさがるまでそれだけ
かかるという。 すでに100万人が飢饉で国外離散、そして先祖の住まう土地
の上で息絶えた。俗に言う、南方飢饉である。細長い北方国でも南部地域に
多数の罹災者が出たが、貧しい南方諸国家では似たような事例が多発していた。
今後100年間、少なくとも赤道付近では非常に人が住むには厳しくなると言う事だ。
対照最後の年の「甘党代診災」による医者の診断拒否での被災がようやく
回復した頃ではあったが、国内外の世界の激動は北方国を飲み込んでいた。
南方飢饉、オール街より始まった水兵大恐慌、そして列強の経済のブロック化は
曽比干支連邦の党農主義運動の蔓延とともに、北方国の土台骨を揺り動かした。
ブロック経済により、比較的安価な人件費で輸出していた北方国の主要な産物が
軒並み主要国から締め出されたのだ。遊星の上の有力国ではあっても、北方国は
いまだその国内資本すら整備しきれていなかった。 狭軌鉄道と小型飛行船による
交通網すら国内全土を覆うには至っていなかったのだ。 自国勢力下だけで経済圏
を形成できない我が国は、結局の所安価な労働力を、安価な兵隊にするしかなかった。
結果、相次ぐ国酔主義者の事件が頻発する中、対照デモクラシーに終止符を打つ形
で首都に激震が奔る。
主に南方飢饉で被害を受けた地域の将兵による武断クーデター、新居新六事件
の発生。 「聖断が下されたのである、勅命下る将兵は速やかに原隊に復帰せよ」
行動派と当世派の勢力争いと見る向きもあったが、いずれにしろ参加将校は
殆どが「注文の多い料理店」送りになり、兵隊は銀河鉄道守備隊、と言う僻地
勤務に全員が回される結果となった。「そう、我が部隊に隣接するあそこの部隊
であり、貴官の原隊でもある。」 目の前のえらそうなカイゼル髭の男がそう言う
そして後一語事件。「後一語話せば判る」そう言った時の宰相、猫飼 毅は
「ノックは無用」と叛徒の手に掛かってその命を散らした。
政治の敗北と軍事力の優越。国内の政治体制は完全に外部への武力進出、
戦争を欲する体制へと移り変わったのだった。
・・・
国際連携のリットル調査団が、先年の北方国、その隷下たる我が関島軍による
ソンブーユー将軍爆殺事件の調査の為に饅頭国に調査に赴いた頃、つまり今から
1年前のことだ
さて、ノラクロ少尉候補生、質問は? 貴官は銀鉄守備隊上がりであるだけに
南方飢饉によるこの世界の推移については詳しかろうが、此処数年来の世界情勢
の移り変わりについての昇任試験の小論文について、ドーベルマン少佐や芝大尉も非常に
眼を引くと仰られている、貴公自身の意見を聞きたい。 内輪話だ、率直に
言いたまえ。 カイゼル髭の連隊長は僕に向かってそうニヤリと牙をむいた
(とりあえずここまで)
>>327 内容がある意味「グ○ゴーブドリの伝記」を否定しまくっていますんで
名前だけでも謝らなきゃ、と、そういうことです。
329 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 17:02:13
---
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という
人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。
しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。
掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。
第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったが
こんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。
そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙を吹く。どうも咽せぽくて実に弱った。
これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃知った。
---
酷評お願いします。
330 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 17:17:54
>>329 ドヘタ。
知性のかけらも見えない。
キミみたいなひとはぼっちゃんでも読んでなさい
まぁいくらプロの作品と言えども、こんな少しだけじゃなんとも言えないよな。
そういう訳もあってか、2、3レス程度で、書いている内の一部分を晒したところで、日本語として
正しいかどうか程度の批評に終わることが多い気がする。
332 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 20:28:03
>>329 なんてひどい文章だ、というのが正直なところです。たとえば「顔
がつるつるしてまるで薬缶だ」などの不適切な比喩など、ほんとうに真
面目にやっているのか、という感じです。
>その当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
うろ覚えみたいな感覚のものごとを、ただでさえ堅い、明治生まれ
の石頭みたいな文体の中で語っているところに違和感を感じます。
333 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/08(木) 20:56:03
こらこらお前ら、漱石の猫を評価するには「異化の視点」が重要らしいぞ。
例の技術一辺倒の文芸評論家の渡部直己の駄作「本気で作家になりたければ
漱石に学べ」86頁以降を読め(太田出版が笑える)。
投稿部分は、当該駄作の引用文と寸部違わないから、
>>329はそれを読んでいるんだろうww
もっとも、当の先生は、最近の純文学作品の新人が技術を使わなくなったことから、食いっぱぐれを
懸念したのか、なんとエンタメの作家の文章を誉めだしたぞwwww
>>329 おー。こうやって読むと面白いなあ。
「装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。」
この文はもともとから「装飾されるべき」ではなく、「装飾されべき」だったのかしら。
ちょっと気になった。
あと、「煙草を飲む」なんだね。「喫」とかにこだわるこたあないんだな。
>>334 途中まで読みました。なかなか書けていると思います。
若干怪しげな文章がいくつかあります。これだけ書ける人なら自分で時間を置いて推敲すれば
気がつくのではないでしょうか。
「突然の来訪者はドアを開けてやるなり、こちらの返事も待たずに玄関に上がり込んで来た。」
など。これはすわりが悪いです。
「ドアを開けてやるなり、突然の来訪者はこちらの返事も待たずに玄関に上がり込んで来た。」
にすればわかりやすいですね。
これは、原文では「来訪者が、こちら(私)がドアを開けると、来訪者が上がりこんで来た」という
状態になっているためです。
これを、「私がドアを開けると訪問者が上がりこんできた」とすることによって、読みやすくなりますね。
他にも同様の気になる点がいくつかあります。
「後ろの電柱の陰に、妙な黒い人影を覚えたからだ。」とか。(そのあたりまで読みました。)
それから、文章ではない部分で言うと、小説の最初でも、「ツカミ」は必要ですね。この「ツカミ」は
弱い気がします。「来訪者」も警察って言う点で、まあ狙いでもあるのでしょうけど、紛らわしい。
文章をまとめれば面白く読めそうです。がんばってください。
>>334 読んだ。短編だというから読んだのだ。50枚なら読めると思った。
しかし、まず全然短編じゃないと思った。
短編でこんなに細切れに章をとるなら、もっと印象的なシーンをカットすべきと思うのだが、
だらだら飛んでいる感じ。意図がわからない。
>警察は必要
>私的理由で勝手に出歩いているクセにウチを休憩所にするのは
>警察は何をやってるんだ
直接的な言葉を使わず、キャラの雰囲気も出したい気持ちはわかるが、
こうもまどろっこしく行ったり来たりされては、先に進まない。
>知り合いに対しての言葉の配慮
ここまで地の文で言うなら、その前のセリフはもっと際どいセリフ吐いてくれ。
行動に配慮がないだけで、セリフは普通だ。
捨て猫α
わしは猫や。名前はα。「エイ」ちゃうで。「アルファ」や。ごっつ、ええ名前やろ。わ
しも気に入っとんねん。しかしな、このえらく知的且つ独創的な名前付けてくれはったご
主人はんがな、こないだ、わしの魚食べて、死んでしもてん。何でやろ。
その日はなんや、家の坊ちゃんが朝からぼーっとしとったわ。いつもなら慌ただしく飯
食うて外に出かけなはるのに、どういう訳か何日かに一度、朝からぼーっとする日がある
らしいねん。んで、その日は朝も昼も、お天道さんが沈む頃になっても坊ちゃんがぼーっ
としとったんよ。
でもご主人は朝早うから、なんや、いつもとは違うえらい軽い格好して出かけよった。
カバンも黒くて四角いカバンやのうて、なんか太くて長い、坊ちゃんの背丈程あるような
……何て言うたかな、アレ。先っちょから変な棒が出てて、手ぬぐいが挟んであって……
そうや、ゴルフや! ゴルフ、ゴルフ、ゴルフや!
……えらいスンマソン。ちょっと、はしゃぎ過ぎてしもたようやな。目の前を今通りよったお
ばはんに睨まれてしもたわ。そんな目で見んといてや。これには深くも悲しい、ある理由
があるんやから。あっ、なんか後ろ目で流しながら通り過ぎて行きよった。感じ悪う。
話し戻そか。ご主人は朝早く出て行ったきり夕刻まで帰ってこんかったんよ。帰ってき
たんは、そうやな、わしの飯が奥さんの「魔法のテリトリ」から出てきた頃やな。いつも
時間になるとそのテリトリに奥さんが入って、何分かしたら飯が出てくる。まさに魔法や。
前、坊ちゃんがそこのテリトリに無断で入った時、ガシャーンと音がして坊ちゃんがオロ
オロしながら出てきよった事がある。わしは思った。きっとバリアに跳ね返されたんや、と。
案の定、奥さんが帰ってきて、そのテリトリに入ると悲鳴を上げた。何者かに侵入され
たと気付いたんやろな。テリトリから出てきなはった奥さんの顔と言ったら、そりゃおぞ
ましかったで。わしは「鬼や! 鬼が出た!」とあまりの恐ろしさに部屋を走り回った。す
ると、どうしたことか。奥さんは犯人の正体を突き止めたように「あっ、なるほど」とい
ったような表情を浮かべて、にやりと笑った。その後、何故か、わしが追い回された。
そういえば今思い返せば、あれはかなり危険だったな。叱るのに包丁やカッター、生け
花用のはさみ、挙げ句の果てにマッチでわしのご自慢のふさふさの毛に火ぃ点けようとし
た事もあったわ。恐ろしい。ふと思ったが、坊ちゃんを叱る時は赤鬼だが、わしを叱る時
は青鬼になるんやろうな。こういうのを“ひすてりっく”と言うんやろか。
また話それたな。夕刻になって奥さんがテリトリからわしの飯を運んできたんや。そん
時には坊ちゃんはもう飯食い終わって、自分の部屋でまたぼーっとしとったわ。わしの目
の前に皿が置かれて、そりゃあもう涎がだらだら出てな。でも皿の上を見下ろすと、なん
や奇妙な臭いがするでないか。いや、わしの大好物の“めざし”やってんけどな、はらわ
たが、こう……ぷっくり膨らんどったんや。何か隠し味を入れたんかなあ、と思いながら
も、前足で、もちろん毛並みが汚れんように、ずるずる自分の手元まで皿を引きずったん
や。いつもなら皿を置いたら、スタスタとテリトリに戻ってまう奥さんが、どういうわけ
かじっと見とった。何でやったんやろか。
そいで、皿に自分の影を落として、めざしにがっつこうとした時やった。
ドタン。玄関から、床に何か重い物が落ちたような音がした。同時に奥さんが舌打ちをした。
ご主人や。ご主人が帰ってきたんや。わしは今まさに食べようとしていた飯を置いて、
玄関に走った。しかし、先に居間を出て、玄関に向かった奥さんが戸をピシャンと閉めよ
った。なんやねん。
戸を挟んで聴こえてくる声を必死に、三角の少し垂れたご自慢の厚い耳で聴き取ろうとした。
「あなた、何やってるんですか。起きて下さい」奥さんは迷惑そうにご主人に声をかけて
いる。「夕御飯も用意できていますよ」
「う〜む。少し飲んだだけだよ」ご主人の声は奥さんのと違い、ごっつ聞き取りにくかった。
「本当にお酒に弱い人ね」囁くように言ったのか、奥さんの声がさっきより小さかった。
「お風呂、入ります?」
「う〜む」これは肯定の意味。ちなみにさっきの『う〜む』は酔っ払ったという意味。ご
主人は『う〜む』を口調で使い分ける。
ご主人が起き上がる音。二つの足音。風呂場へはこの部屋を通り過ぎていく。嗚呼、酔
いを醒ましたらまた構っておくれまし。
「う〜む」
あっ、この『う〜む』は!
「いい匂い〜」
「あっ、あなた!」
目の前の戸が開いた。納豆臭い足。毛深い脛。中途なズボン。白のポロシャツ。赤い顔。
「う〜む。魚」ご主人は顎鬚を触りながら呟いた。ちなみに今のも先程のも「おいしそう」
の意である。
奥さんが後ろから脇の下に手を入れ、止めようとした。しかしご主人はぺこんとしゃが
んでそれを回避しよった。わしと目が合う。「う〜む」ん? 何だ今のは。こんな『う〜む』
は聴いた事が無い!
そないな事を思っていると、まるで猫が獲物を横取りするように、すばやく皿の上のめ
ざしを取りよった。部屋の外の奥さんが真っ青な顔をしているのを見た。
「う〜む」
懐疑の意味の『う〜む』。そしてご主人はぷっくりと太っためざしを口にした。
白いポロシャツが赤く染まった。
わしが今何処にいるか分かるか?あの日、ご主人が死んだ日。あの後ご主人は奥さんに
二階まで運ばれた。そしてその後、わしはダンボールに入れられて此処に連れてこられた。
わしは猫や。名前はα。おばはん何見とんねん。なんやねん、その目は。やめろ見るな。
可哀相?おまいの顔の方が可哀相や。なんや、このダンボールが欲しいんか。なら、くれ
てやらあ。なんやねん。文句あっか。シャアアアアッ!……行ったか。ちっ、雨が降って
きよった。冷とうて敵わんわ。
>>323 誰も批評してないので、酷評します。
始めの方の一部ということで、この世界の価値観や思想、観念が全くわからないので
文に対して、です。酷すぎですね。
例えば
>花咲かばあさんがいたとしてもコロリと木から転げ落ちそうな、そんな暑さが
どんな比喩表現でしょうか?
>そして後一語事件。「後一語話せば判る」そう言った時の宰相、猫飼 毅は
>「ノックは無用」と叛徒の手に掛かってその命を散らした。
彼がどういう人間で、なぜ殺されたのか。またどのような会話の流れで
「後一語」なのか?読者のことを全く考えておらず、マスターベーション。
>自国勢力下だけで経済圏 を形成できない我が国は、結局の所安価な労働力
>を、安価な兵隊にするしかなかった。
我が国って誰の国?
また、句読点の位置について再考すべし。
その他諸々。
非常にマスターベーション的な匂いがします。
かつ漢字のひらきとじなど、文章の書き方からおかしい。推敲すべし。
>331
341の批評にしてもそうだが、あまりにひどい日本語ならともかく
文法批評をこのスレで言っているわけでもないから、重箱の隅をつついて
埃をみつけていびる鬼姑みたいな日本語の文法批評よりも、寧ろ文そのもの
に対する批評を行なうべきだ、というのには同意する。
このスレの主眼はあくまで文章の内容を批評するものであって
文法の添削をする高校の国語教師スレではないのだし。
内容も相当酷いな。
精進すべし。
そうだな、日々精進しここで耐性つけないと、日ごろの不平不満やら
八つ当たり、いちゃもんを四角い俺らがまーるく罵詈雑言すらできないし
346 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/09(金) 20:54:02
製作中冒頭。ヨロです。
「毎度ありー、あなたに水と旅の神の加護がありますように」
砂漠の多いこの大陸では、旅の神”ジャニス”と同等に、水の神”アクエリアス”が信仰されている。
無精髭が伸びた男が、うだるような暑さに耐えながら精一杯の笑顔を作った。
だらしない服装とその伸びた髭をどうにかすれば、中々の丹精な顔立ちだ。
冒険者らしき女は、ニコリと涼しい微笑みを返すと、少々の力なら破れない特製の皮袋に詰められた商品を嬉しそうに抱え、大通りの流れに消えていった。
彼女が買った綺麗な装飾の入った小ぶりの斧は、その昔シノ帝国独立戦争でたった一人で幾千もの軍勢を切り伏せたという猛将、セロニアスがマントの下に隠し、携えていた言い伝えられる斧だ。
・・・・というのは職人が付け足した”売り文句”。第一、独立戦争伝記に登場するセロニアスは師団長の肩にのっていた”大ぐちインコ”だ。
「仕入先の親父、腕は悪くないだけに憎めないんだが・・・。」
彼女の華奢な身体にはあれぐらいの武器が丁度いいだろう。
「・・・・ん・・・・・さん・・・・・・とうさん!!!!」
大通りから少し離れている静かな通りに、道行く戦士ですら少々驚くほどの大声が響いた。
実際通りを歩いていた剣士が、手に持っていた革水筒を落とし、日光に熱せられた地面に水を撒いていた。
347 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/09(金) 20:54:51
客にしては小さい風体の少年が、店のカウンターの前に仁王立ちしている。
「お、おぉ、どうした。店の中でそうデカイ声をだすもんじゃないぞ。」
大木を切り出した無骨なカウンターの奥に立っていた無精髭の男は、曲がった背が少し伸びたように思えた。
「さっきから呼んでるのに父さんが返事しないからだよ!武器が売れる度に考え事する癖やめろよな!まったく・・・。奥で母さんが呼んでるよ。」
彼の名はリンク。短かく切りそろえたブラウンかかった髪、瞳はこの街の空のように青い。小柄だが他の10代の子供に比べてみれば身体はたくましい。重い武器を運ぶ肉体労働と、父との剣術の稽古によるものだ。
しかし剣術とは言うものの、リンクが見る分には父はさほど剣術に長けているわけではなかった。母と父の友人が言うには父の剣術の腕は大陸一番だというのに。
小さい頃は父の事を心から尊敬し、大好きだったが、近頃の父のだらけぶり(当の本人は自分の事を”眠れる獅子”だと言う)には少し嫌気がさしていた。
そしてその冒険者顔負けの息子に押され気味の店主。
彼の名はリヲン。伸びた髪を後ろで束ね、髭は伸ばしっぱなし。身体は細めだが、痩せているのか筋肉が締まっているのか、一見すると微妙なところだ。
今でこそ街の一武器商人になってはいるが、その昔は頼もしい仲間と共に世界を旅をする屈強な冒険者の一人だった。
348 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/09(金) 20:56:03
リンクが小さい頃は、大層な戦利品と、どこまでが本当かわからないおかしな土産話を持って数ヶ月に一度家に帰ってきた。
(息子は家に中々帰ってこない父を少し嫌っていたが、冒険者としての父には心底憧れていたようだ。)
「わかったわかった、じゃぁ少し店番しててくれ。家のほうへ行ってくる。」
「”一時休業中”の札を掛けておけば?」
「おいおい・・・、それでも俺の息子か?リンク。武器屋ってのは冒険者の命と未来を背負ってるんだ。少しでも休んじゃいけない。あぁそれから・・・・」
「『革袋の紐はしっかり締めろ。』だろ。」
「それでいい。よくわかってるな、じゃぁ頼んだぞ。」
そういうとリヲンはカウンターの奥にある階段を足早に駆けていった。
何度目かわからない捨て台詞に、少しふてくされた彼がこの忠告をうけたのには訳がある。
昔父が風邪を引いた時、店番を頼まれた彼は一本のナイフを売った。そのナイフの刀身は細く美しく、護身用というよりは祭事や観賞用の品だった。
そのナイフを皮袋に詰めて客に手渡すと、きちんと締めなかった緩い皮袋の口からスルリとナイフが落ち、美しいナイフは小気味の良い金属音と共に見事に折れてしまったのだ。
客は丁重に何度も謝るとすぐに許してはくれたが、音を聞きつけやってきた父がそれを許さなかった。身体を引きずりながらも同等かもしくはそれ以上高価な短剣を客にプレゼントした。(その後リンクは長い説教ときつい一発をプレゼントされた)
それ以来そんな失敗はしたことがないが、1年以上経つ今でも彼の父は店番に立つ息子に、この文句を言い続けていた。
「父さんにはその緩みきった気持ちをしっかり引き締めてほしいけどね。」
騒がしい外はまだ明るいようだ。
349 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/09(金) 21:47:32
俺も文章の内容を批評をするってのには賛成。
批評してくれるひとがすくなくなる可能性はあるけど、テンプレ作ったらうまくいくかな?
・内容はどうか?
・文法どうか?
みたいな感じに。このスレは批評する人がいなくなったら成り立たないから
無理強いはできないけど
まえに別館のほうで書いたんだけれど、ここで批評を依頼する人には
てにをはレベルの添削を求めている人がすくなからずいるんじゃないかなと。
そうかもしれないが、大抵の人からすれば、
せっかく長文晒しても、その中から二、三文抜き出されて、てにをはの添削じゃ
晒す側の役にあまり立たないんなじゃいかな
まぁでも一番の問題は批評する側に、てにをは以上の添削を正確にできるほどの技術を持った人が、
このスレにあまりいないことじゃないかな。というかプロでもない限りそんな人は中々いないと思う。
私的な意見としては、晒す側も批評する側も所詮素人なんだから、批評する側がされる側の上に立って指示する形じゃなく、
むしろ、批評する側もされる側と同じ位置に降りて、対等に(批評する側から、批評する側へも)意見交換できれば良い方向に進むんじゃないかと思う。
スレ全体で、晒された文章を良い文章に変えていこうみたいな雰囲気があればいいんじゃないかな?
そういう意味じゃ、このスレタイも変えたほうがいいと俺は思う。
長文で悪い。読んでくれた方はありがとう。
>>349 まぁ、文章を貼る側が指定するのはありなんじゃない。
文法よりも内容メインでお願い、とか。
文法への指摘が役に立たないかどうかは、
賞への応募も考えてるのか趣味でやってるだけなのかによっても違ってくると思う。
賞とかだと、小説のルールや文法の間違いが余りにも多いと
数枚しか読まれずに1次選考で落とされるって話も聞くし。
下手にルール作ると
「お前の批評はテンプレ違反だ」とか不毛なやり取りが生まれる気もする。
それよりも、色んな観点での評価が多くの人からもらえるほうが、投稿者の役に立つのでは。
文法が気になった人は指摘すればいいし、
抽象的な感想みたいなレスがあってもいい。
現状でも、ひとつの投稿に対して沢山のレスがあるわけじゃないんだし、
批評のバリエーションや数が増える方向のほうが望ましい気がする。
>>351の、意見交換する場になれば、っていうのには賛同。
みんなリアル○ごっこ(と、売れる一部ライノベ)が悪いんや
文法なんぞぐっちゃぐちゃでも売れる今の世の中…
マーケッティングは文法の完璧な純文学も、うざいぐらいにあからさまに
私生活を描ききった私小説も絶滅させた! くだらん!
あ、俺のオナニーは済みましたので何事もなかったかのように
愛に満ちた罵詈雑言の批評をどうぞ
356 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/10(土) 08:43:16
>>335 そうなんですか?
ライトノベルや、山田○介さんのは、あまり読まないほうが良いんですか…?
>>356 好きなら読めばいい。それが娯楽。
ていうかスレ違い
>>346-348 えー、最低限の小説のルールに沿ってない箇所がたくさんあるので、
>>3を読んで直してください。
で、内容。物語冒頭とのことですが、
今の話と、回想と、世界観の説明が入り乱れてます。
それ自体はまぁいいんだが、それらが
なんか思いついた順or気づいた順に書かれている感じがする。
たとえば、2行目の
> 砂漠の多いこの大陸では、旅の神”ジャニス”と同等に、水の神”アクエリアス”が信仰されている。
はあまりにも唐突に挿入されてる感じ。
ない方が話の流れとしてはスムーズだし、世界観の説明としては量が少ない。
ある程度、構成を前もって考えておくと良いかも。
あと、何もかも地の文や回想シーンで説明しようとしなくても、
ある程度は登場人物の会話や描写で伝えることもできるはず。
あと、修飾が多い文が多めなんだが (これもそれ自体は必ずしも悪いとはいえないが) 、
修飾のしかたをもう少し吟味すべきかと思う。
もっと言えば、読者がすんなり理解してくれるように、丁寧に文章を作るべき。
> 少々の力なら破れない特製の皮袋に詰められた商品を嬉しそうに抱え
とか
> その昔シノ帝国独立戦争でたった一人で幾千もの軍勢を切り伏せたという
> 猛将、セロニアスがマントの下に隠し、携えていた言い伝えられる
とか、長い上に、修飾のしかたも「、」の付け方も微妙。
(「〜で〜で」とか、同じ助詞で終わる節が続くのも、文をわかりにくくしている原因)
初めて読むつもりで一度自分の書いた文を読み返してみる癖をつけると良いのでは。
359 :
358:2005/09/10(土) 09:57:40
とりあえず、筆者が今 何の話をしているのかを追うことに気を使いすぎて、
なんか現在の話にも世界観にも入り込んでいけないように感じました。
回想や過去の説明も、あまり細切れに出てくるとややこしいし、
それぞれが印象に残らない気がする。
回想なんかは、ある程度まとめて後のほうで出すこともできるのでは。
そのために説明不足な点が生じたとしても、
後で「実は過去に・・・」って感じで説明してやれば
「あー、そうだったのね」的な効果も出るし。
360 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/10(土) 15:06:02
意見ありがとうございます(*・∀・)
めっちゃ参考になりました。もっかい1から出直してきます・・・。
また、よろしく。
小泉さんはすり替え発言。
小泉さんが再選されたらサラリーマン大増税が待っていますよ。
イラクへの戦争参加も現実になります。
情報戦争で勝てないから、肉体派路線でいくなんて、
まるで中学校のヤンキーみたいな落ちこぼれかただな。
インテリ路線を貫き通してほしい。
363 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/10(土) 15:28:54
>>361 サラリーマン なる英語は存在しない
イラクへの戦争参加? 現在居る部隊は民政移管までの治安維持軍
すり替え発言は何処でもやっている
内容も相当酷いな。
推敲ののち精進しないと中学生でも論理破綻を見抜く。
ちなみに選挙前にそんなヘボイ文章を貼り付ける361の性根が
わからない
暁 【あかつき】
最初にその言葉を聞いたのがどこだったか、それはよく覚えていないんだ。
テレビが言っていた気もするし、ママの聞かせてくれた昔話だったような気もする。
とにかく、どんなシーンだったのかは僕も想像するしかないんだけれども、その『あかつき』に思いを巡らせた。
あかつき。
どこにいるの?
僕のあかつき、君は一体、どこに?
ねぇ、あかつき。
どのくらい思ったんだろう――。
窓から覗く空はもう朱色に染まっていて、六時に鳴る夕焼け小焼けの鐘が響きだす。
『その時』だった。
本当に、その一瞬。
瞬間。
あかつきはやってきた。
まるで昔からの約束事のように、するりと。
まるで炭酸の泡のように、ふわっと。
僕の中へ、やってきた。
それは赤い、真っ赤な満月だった。
何もかも赤く染め上げる、真っ赤な━━
完璧な球形の━━
お月様。
「あかつき?」
僕は嬉しさで声が震えていたような気がする。
続
心なしか、身体が熱い。口の中が砂漠みたいにカラカラだ。
砂漠なんて、行ったことないけれど。
ねえ、あかつき。
あかつき。
あかつきってば!
……あれ。
いや。
でも。
なのに。
どうして。
待って!
あかつきは信じられないスピードで大きく膨らんでいく。
風船ガムみたいにどんどんどんどん大きくなって、表面が薄く透けてくる。
駄目、それはいけない、あかつき、それは、いけない!
僕の思いは、届いていないみたいだった。
あかつきは一向に膨らむことを止めようとしないどころか、いよいよ限界に近づいているように見える。
緊張感漂うあかつきの表面。
見たいけれど、見ちゃいけないような。
見たくないけれど、見るしかないような。
かくれんぼで隠れているときみたいな鼓動の高鳴り、荒くなる吐息。
それらに伴って『あかつき』も緊張感を増しているような、いないような。
バン!
続
あれ、此処はどこ?
目に見える色が急速に増えていく。
僕は右手を強く握りしめていた。爪がくいこんで、ちょこっと痛い。
左手では……黄色い熊のぬいぐるみが、いつものように僕の汗に濡れながら変形していた。
天井に張られているのは、大好きなアバレンジャーのポスター。
ああ、なんだ。僕の部屋じゃないか。
何か、今、とても大切なことがあったような気がするんだけど。なんだったか、思い出せない。
時計の短い方の針は4を指していた。
なんでこんなに早くに起きちゃったんだろう。今日は日曜日なのに。
ママ達を起こさないように、そっとカーテンに手を掛け、外を覗く。
景色は不思議なくらい静かで、微かな光が街を白く淡く照らしていた。
彼が本当の『暁』を知るのはこれから随分とあとのお話。
でも、この幻想的な景色に、彼はただただ心奪われていた。
『あかつき』のことなど、すっかり忘れて。
完
367 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 19:49:53
与党の憲法草案では「自衛隊」が「自衛軍」と明記され
国外での戦闘もできるようにする方向に決まっている。
このままでいいのか?
初対面の人間をヌッ殺す覚悟がオマエラにあるのか?
「自分の身の危険を顧みず家族のために戦う」
そうやって酔うのは簡単だが、人殺しになる覚悟が日本にあるのか。
368 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/10(土) 23:26:13
夜の闇色の染まった風が彼女の頬を優しく撫でる。僕は彼女の冷たくなった頬に顔を寄せた。彼女の名前を何回も呼ぶ。呼ぶ、呼ぶ――。
彼女はその黒色の瞳を目蓋で隠し、何も言わず、何も語らずただあの世に“存在”していた。もうこの世界には存在しなかった。彼女の艶の無い髪が、夜の透明な海水で濡れる。波が僕達を嘲笑うかのように、引いては満ち、満ちては引く。
僕は素足で夜の闇黒の海に座っていた。そして僕の隣には彼女が“居る”。
そう、彼女は“存在”しているのだ。なあ、そうだろう。
僕は二度と目を覚まさない、彼女の白い頬に頬擦りをしながら言う。
なあ、そうだろう。僕達は頑張りすぎたんだ。考えすぎたんだ。
何も心配せずに、今日という日が来るのを待っていればよかったんだよ。
なあ、そうだよな。彼女の愛しい愛しい髪を優しく撫でる。
僕の手に粒子の細かな夜色に染まった星砂がついていたせいで、彼女の艶の無い灰色の髪の所々が闇色になる。
ごめんな。ごめんな。
守ってやることが出来なくて。彼女の小さな小鼻は闇夜の泥がついて、汚くなってしまった。
(続きます
369 :
368:2005/09/10(土) 23:28:04
彼女の穢れていない心とは裏腹に彼女の体は“たくさんのもの”に冒されていた。
ああ、神様。何故彼女だったのでしょうか。僕にその罪を授けてくれれば一生罪を負って生きて行けたのです。
彼は彼女を砂浜に降ろし、月明かり1つ見えない夏の夜へと向かって手を高くあげた。
神様、何故______
何故彼女だったのですか。薄白く、所々に闇夜の泥をつけたその細い腕を上げ神に叫ぶ。
ああ、神様。僕に罪を与えてください。彼女を守ることが出来なかったこの愚かな畜生に罪を…。
僕は細く、死人のように白い腕を降ろし彼女を、“存在し得る”彼女を再び抱き上げた。
彼女の腕は僕よりも人間の温かみがあった。まだ“色”を失っていない彼女の頬、腕、髪、鼻、唇。
彼女の全てを包み込んだ。触れていたかった。でも、彼女は脆かった。僕は力を失い、彼女は重力に従って夜の海に投げ出された。
ぽん、と僕の肩を叩く音がした。こんな夜に彼女を抱いて海辺に居る僕の後ろに居たのは何も無いただの闇が広がっているだけだった。
(続きます
>>368 一行目の陳腐さで読む気をなくした
すまん
371 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:28:52
372 :
368:2005/09/10(土) 23:29:19
ミスでした。
>>369で終わりです。
SSです。
その1
Aちゃんねる掲示板の存在を知ってしまった啓介は姉に伝える為、美鈴をホテルに
置き去りにして沙織がいる家に向った。啓介は一筆書きのように家に帰り着いて姉
の部屋まで駆け上がった。若く弾ませた激しい呼吸が沙織を驚かせた。
『どうしたの啓介。そんなに慌てて』『今度はノックしてから…』
「あの野郎、姉貴とのことをネットでばらしていたんだよ」
不意打ち。
鋭い眼差しで見つめる弟に少し動揺する沙織の表情を啓介は確認すると同時に側に
あったバソコンを立ち上げあの掲示板を開いてみせた。
『何なの?』
啓介の激しく小刻みな呼吸音とパソコンの揺ったりとした起動音が沙織の部屋に漂
った。
『私のことって…あの野郎って?』
「山田だよ…」
弟が何を言おうとしているのか沙織にはまだ理解出来ていなかった。肩で呼吸する
弟を見つめながら山田がセットアップしてくれたパソコンに映し出される掲示板を
啓介は沙織に見るように促す目をしていた。
『山田さんが私のことって… 一体』
「ほら、姉貴のことがこの掲示板いっぱい書かれてるだろ?」
「山田の奴、ネットで面白がって姉貴のことをばらしてたんだよ」
混乱する沙織はモニタに映し出されるその掲示板を初めて目にした。彼女にとって
それは奇妙な世界に映った。奇妙な絵と絵文字。自分の知らなかった世界に直面し
止めどもない不安に駆られた。鼓動が速まりそれに追い付こうと呼吸も速まる。
目にしているものは山田と自分しか知らない出来事に似た話が綴られていた。
更に鼓動と呼吸は加速していった。後ろから見守る啓介の存在を忘れスレッドを読
み耽る沙織の頬・両耳朶は薄赤く染まっていた。
『私たちのことだわ…でも何故』
その2
この奇妙な世界で自分はエルメスと呼ばれ、電車男と名乗るのは山田だということ
を理解した沙織ではあったが、自分と山田の関係が続いているのはこの奇妙な住人
達の助けによってだということまでは理解していなかった。卑猥な文章に誹謗中傷
な文章を目にする度に山田に対する信頼が削り落とされていくかのようだった。
『何なの…これ…』
山田への決別の心を宿す沙織に誘おうとする姉思いの啓介に導かれるように彼女の
心は動揺しはじめたが山田への思いは動じなかった。…が啓介が沙織の心を手掴か
みで揺さぶった。
「妻子持ちのアイツみたいに姉貴を弄んだんだよ山田は・・」
刹那に沙織の心は凍り付いた。
『ひとりにしてくれる』
啓介はそれに従い部屋を出てた。
『山田さん……』
妻子持ちの元彼がしたように山田も自分を裏切るのだろうか。二度と経験したくも
ない記憶が溢れ出し山田を排出しようとする。飽和した身体から産まれた一つ結果
、溢れ出す涙。閉じられた心の扉は山田との出会いで開かれたが一筋の涙を流した
ことで沙織の心の扉はまた閉じられてしまった。
青山邸にチャイムが鳴り、暫くすると啓介の張り上げた声が聞こえた。
『山田さん?』
沙織は今にも折れそう弱り切った細い身体を振るわせながらもゆたゆたと歩きドア
越しに彼の姿を確認した。
目の前に踞る剛司に対して沙織はこう言ういった。
『信じていたのに…』
『あなたを信じてた私が馬鹿でした』
『もう私の前に現れないでください』
剛司が何を言おうとも沙織の心は閉じられ思いは届かなかった…
>>368 >夜の闇色の染まった風が
闇色「に」 だ。冒頭くらい てにをはくらいきちんと書け!読む気が失せる。
書いたら酷評してもらえるって甘えてんじゃねー!推敲してから投稿しろ!
全体を通して小学生の作文みたい。
彼女が死んで、悲しんでいる男を描くには、あまりにも陳腐な表現。
同じ内容をただ繰り返している書いているだけ。何も読者に伝わらない。
何を読者に伝えたいの?
376 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:41:26
>>364 散文詩か。主観からの描写は悪くないけど、難しい描写を使いたがる癖は
直したほうがいいと思う。作者自身が出しゃばってしまってるから。「覗く」「此処」
「微かな」とか、変換にはちゃんと気をくばってる?
>>368 修飾過多。言葉を絞りきれずにただ無神経に使ってるから、こっちには感動どころか
何の印象も浮かんでこない。修飾語を1/3にして展開をもっと早く、多く。
>>368 とりあえず、文章を飾り付ければいいんでしょ、って感じで、
書いたね。コピペして貼り付けただけの文章。何を言いたいのか全くわからない。
378 :
染井美乃 ◆zHZZ8Fra3E :2005/09/11(日) 00:51:12
386
評価ありがとうございます。
確かに難しい描写使いたがりです……^_^;やっぱり文章の中で浮いてますよね……orz
また出直してきます☆
380 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:08:22
つまりは、句読点の使い方や助詞・助動詞の使い方を覚えないと文章にならないってこと。
もっと色々な本を読みなさい。
山田って山田悠介のことかな、なんて読んでて思った
宜しくお願いします。(1/2)
大腿筋をゆっくりと伸ばす。僕は時間をかけて入念に全身をストレッチを始めた。
今日の目標は、1.5kmほど離れたドンキホーテを折り返し地点として、往復15分だ。
大きく息をついてから、腕時計のストップウォッチをスタートさせ、地面を蹴った。9月の
秋の気配をはらんだ風が、僕に向かって緩やかに流れ出す。アスファルトの硬い感触が
心地よいリズムを刻んで、両足に響く。
僕がランニングを始めたのは8月初頭の、湿気を異常に含んだ空気が漂う夜のことだ。
何がきっかけだったのかは、1ヶ月ていどしか経っていないにも関わらず、思い出せない。
取るにも足らない理由だったということだ。ただ、何の目的もなく純粋に自分の肉体を酷
使するということに、僕はのめり込んだ。
月明かりを背に受けながら、僕は商店街を駆けた。すでに深夜に差しかかった時間のた
めか、すれ違う人々は一様に少し疲れた退屈そうな顔を浮かべて見える。彼らは今日と
いう日をどのように過ごしたのだろうか。恋人と幸せな休日を過ごしたのか、それとも友人
と娯楽に興じ、日々の鬱屈から開放されていたのか。呼吸を弾ませながら、他人の一日に
思いを馳せる。
ペースを一定に保ちながら、市営公園の沿った街路樹通りに繋がる曲がり角を曲がった。
しんとした緑を右手に走る。夜の深緑は闇を吸い込み、肥大したように見える。いつもその
静寂さに敬意の念を払う。植物はしゃべらない。それだけで僕にはその存在を嬉しく思う。
384 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 02:48:10
(2/2)
折り返し地点。今日は調子がいい。まだ7分を経過したばかりだ。荒くなっている息は、そ
れでも律動が整っている。ただ折り返し地点を過ぎると途端に苦しくなるのは、いつものこと
だった。この一ヶ月で少しは持久力がついたものの、陸上部で毎日何時間も走りこみをして
いた中学生のころに比べると、比較にならない。あの頃はもっと体力があった。スピードがあっ
た。しなやかな肉体を持っていた。何より柔軟だった。
今の僕はあの頃考えていたオトナになっているだろうか。あの、何かもを純粋に吸収する脳
みそを持っていた頃の僕は、どんな僕を思い描いていたのだろうか。毎日終電まで仕事をし、
深夜に人通りの少ない道を走りながら、想いをこぼしていくような姿は想像できただろうか。わ
からない。
徐々に何も考えられなくなる。ただ呼吸を整え、効率的に足を運ぶことだけに集中する。街灯
を次から次へとパスし、前へ進む。もう他人の顔は見えない。苦しさだけが僕を支配する。ただ
走ることだけが僕を支配する。
僕が走ることに再びのめり込んだのは、その瞬間のためかもしれない。頭に浮かぶのは走る
ことだけの時間。他に何も介入する余地はない。最初に決めた目標すら、もうどうでもよくなる。
脳が鎖から開放される瞬間だ。ランナーズハイではない。苦しみが肉体を蝕む。ゆえに何人も
思考にはいる隙がない。ひたすらに月を追い、腕を振る。
自宅のマンションの入り口が見えてきた。最後の体力を絞って大幅に足を進める。ゴール。
そのまま入り口を横目に通過し、ゆっくり歩きながら呼吸を整える。ふと時計に目をやると15分
を少し上回っていた。ゴールした瞬間だったら15分を切っていたかな、と荒い息で呟きながら
小川にかかる橋に手をついて歩を止めた。
川面に月浮かび、ゆらりと姿を揺らす。火照った体を初秋の風にさらしながら、空を仰いだ。
うーん、書いてはみたが、これはいまいちだなぁ・・・難しい。
自分でイマイチなものを晒す神経がわからん。ひとまず納得できるまで自分で研鑽しろ
……と言いたいところだけど、一応批評してみる。
1、表現が抽象的すぎる。
抽象「大腿筋をゆっくりと伸ばす」→ 具体「足の裏を合わせたあぐらをかいて前傾する」
抽象「友人と娯楽に興じ、日々の鬱屈から開放されていたのか」→具体「それぞれの友人と飲んで騒いだのか」
2、1と若干かぶるが、格好つけているのが痛い。普通の言葉をもっと多く。
「何の目的もなく純粋に自分の肉体を酷使するということに、僕はのめり込んだ。」
特にコレ。同内容を繰りかえし語るもんだからうざったい。
他には「夜の深緑は闇を吸い込み、肥大したように見える。」「ひたすらに月を追い、
腕を振る。」など、ジョギングしてる最中にこんな言葉を連発する奴はいない。
3、言葉の関係把握が曖昧。
「(1)今日の目標は〜(2)ドンキホーテを折り返し地点として〜(3)往復15分だ。」
↑(1)(2)では距離を語っている印象がして、(3)で違和感。
「すれ違う人々は〜退屈そうな顔を浮かべて見える。」 (人々が or 浮かべている)
「は」は逆接か能動的な行動に使うのでは? 好みもあるしケースバイケースだけど。
「1ヶ月ていどしか経っていないにも関わらず、思い出せない。」
この表現は「治って一ヶ月しか経っていないのに無茶するな」などの
使い方があり、「二ヶ月経てば思い出せる」などと解釈できる文章。
正しくは「わずか一ヶ月前のことなのに」。
386 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 04:11:25
僕を省いても意味が通じる文章がけっこうあるよーな。
>>384 >頭に浮かぶのは走ることだけの時間。
走ることしか頭にはない時間って意味かな。分かりにくい。
>脳が鎖から開放される。
前置きも無しにいきなり「鎖」だけじゃ作者の真意は伝わらないよ。
あとお約束だけど「てにをは」の推敲はちゃんとしましょうね。一行目からアウトだよ。
>僕は時間をかけて入念に全身をストレッチを始めた。
「時間をかけて……始めた」に違和感を覚えるんだけど。時間をかけるなら「ストレッチを行った」じゃない?
一行目からそんな文晒しちゃダメだよ。読む気激減するぢゃん
> 僕がランニングを始めたのは8月初頭の、湿気を異常に含んだ空気が漂う夜のことだ。
ランニングを始めたことと、その夜とに因果関係がないなら、邪魔なだけの描写。
何でもかんでも修飾すりゃいいってもんじゃないと思う
思わせぶりだけど何の意味もない描写は、干渉に値するレベルじゃなければ邪魔だよ
ここで酷評してる中の人ってまだ未成年じねぇーの?
低能過ぎる
>>390 確かに我々が書いたものを作家志望の小中高生の餓鬼に言われている可能性もあるし
>>391 ま、だから
>>2あたりの記述があるわけだ。
でも、そういう前提でちゃんと考えられるなら、
不特定多数の人から意見がもらえる場ってのも利用価値はあると思うが。
全ての評価を鵜呑みにするんじゃなくてね。
小中高生にしたって、小説の読者の一部なんだし、
世論の一部なんだから。
>>392 そうだが、画家を目指す小中高生の餓鬼にピカソの絵なんて落書きじゃん
と言われるような低能に酷評されてもな
>>384 ここにいる時点で、プロではない。
皆アマならば、小学生であろうと中高生であろうとかわりはないのだよ。
12歳や15歳で最終に残っている人もいるのだから。
酷評が厨っぽいと思うなら、その酷評自体を酷評すればいい話じゃん。
ってか、最近、厨っぽい酷評なんてあったっけ?
>>395 単純にスレ住民の批評レベルを上げるためならそれが一番なんだけどね。
vipみたいに人がいるわけでもないし、過疎ったら楽しめなくなるじゃん?
厨じゃない批評を聞きたいならリアルで晒せばいいと思うよ。
俺はここで晒して厨な批評をもらったときは「ありえねーww」みたいに
楽しんで読んでるがな。
ありえないと思うのなら納得いくまで食いつけばいいのに。それを楽しんで読むとかどうかと思う
厨な批評など最近見ていない。
つい最近わからんのがあったが、すぐ指摘され、すぐ詫びも入っていた。
厨な批評だと感じているなら、それは作者の私怨だ。
399 :
383:2005/09/11(日) 14:28:16
批評ありがとう御座います。
「てにをは」について、これは言い訳のしようがないです。情けない限りですね。
推敲します。
人称についてなのですが、非常に悩みました。
自分を客観視させる目的で一人称で書きたくて書いていたのですが
読み返せば、ランニングの途中で自分について淡々と語る「僕」がいてることになっちゃいました。
これは自分でも違和感で、三人称に直そうかとも思ったのですが、かといって三人称でも
上手く表現できずに「いまいち」と思ったのです。
修飾過多については、必要なところは残してもう少し削る必要がありますね、確かに。
あと文章のおかしいところは、僕が未熟でかつ推敲が足らないからですね。
申し訳ない。甘えました。
400 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/11(日) 16:30:45
『珠と僕と世界と』(1)
真っ白だった。まるで白だった。どこまでも白だった。僕以外この世界に存在しな
いのだと思っていた。それでも尚僕は歩き続け、もはやそれに意味はなく、使命で
あるかのように歩き続ける。何時間、いや、何年たっただろうか。美しい珠を見つ
ける。直径は僕と同じくらいで。色はついているけど鮮やかでなければ濁ってもい
ない。なんともいえぬ絶妙な色合い。そっと、触れてみる。暖かいような、冷たい
ような。そっと、なでてみる。
「何?」
こ、声がする。何があったんだ。驚く僕を無視してそのまま続ける。
「私はね、珠なの。」
「見ればわかるよ。」
「あのね、私には使命があるの。」
「何?」
「まだ言えない。」
「意地悪。」
「いいもん、意地悪で」
401 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/11(日) 16:35:06
この世界は僕の存在以外。いや、今はこの珠の存在もかな。とにかくそれ以外は全
くの無であって。食事をする必要がなければ寝る必要もない。幸せにならなければ
不幸にもならない。しかしここで珠と出会ってしまった僕は苦しむこととなる。だ
って、珠は話せるんだ。しかも女の子。だから僕はこの珠に恋をしてしまって苦し
むことになる。時間の概念すらないようだからただ延々と会話を続ける。今まで苦
しかったこと、楽しかったこと、死にたくなったこと、生きようと思ったこと…。
話をするたび胸のあたりから何かが込み上げそうになる。嗚咽をもらす。どれだけ
経ったんだろう。あ、時間の概念はないんだっけ。とにかく珠はたくさん会話をし
ている間にすっと入り込むように重大なことを話しだした。
「あの、ね。私は爆発しなきゃならないんだ。」
「それで?」
感情を押し殺しながらなるべく平常を装って言う。これが使命なのか。
「爆発すれば、この真っ白な世界が終わりをつげて。つまり私とあなただけの世界
が終わって。地球っていう世界がうまれるらしいの。私は知らないけど、アナタな
ら知ってるでしょ、地球。」
「うん、知ってるよ。でも…。」
「でも?」
402 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/11(日) 16:41:13
「地球っていう世界はね。とっても寂しくて辛いんだ。」
「神様は楽しいこともあるって言ってたよ。」
「嘘だ!!僕は辛いことだらけだったよ!!だいたい君が爆発してしまったら僕らは一
緒じゃなくなっちゃうじゃないか。消えてしまうんだろ。そんなの嫌だ。僕はキミ
が好きだ。」
「辛いことだらけ…。でもそれがあるからアナタは私のことが好きなんじゃないか
な。辛いことや悲しいことを持っているからそれを吐き出すためにお互いがあるん
じゃないかな。、あ、私もアナタのこと好きだよ。あのさ、死ぬ瞬間だけでも幸せ
だったらそれでいいと思うんだ。今、私とアナタの気持ちが通じ合った。だからそ
のまま一緒に爆発して死ねたらきっと幸せになんだと思うんだ。」
「よくわかんないよ。」
「私もわかんない。」
「でもずっと一緒にいたい。超愛してる。」
「私も、愛してるよ。」
「本当に、爆発しちゃうの。やっと愛しあえたのに。ごめんね。」
403 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/11(日) 16:43:57
「でもずっと一緒にいたい。超愛してる。」
「私も、愛してるよ。」
「本当に、爆発しちゃうの。やっと愛しあえたのに。ごめんね。」
「許さない。」
「えー。」
「嘘だって。」
「バカ。」
「別にいいよ、馬鹿で。」
許さない、とか言っておきながら受け入れる。神様とか信じたことないけど
キミに関することだったら聞かないわけにはいかない。だって僕はキミを愛
しているから。
「地球ではこれからどんな世界が広がるんだろう。僕みたいな人間が1人で
も減ればいいな。」
「アナタって自分が思っているよりも絶対ステキよ。自信もたなきゃ。」
それから再び色んな話をした。僕がいた世界の冷たさ、珠は何故生まれたの
か、愛してるっていうこと、どうでもいいことをずっと話した。ああ、多分
なんとかなるんだ。使命だけど彼女はそれを拒否して僕と一緒にいることを
選んだんだと思った。しかし突然彼女が話をきりだす。
404 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/11(日) 16:45:37
「あの…。」
「どうしたの?」
「爆発するまで…あと1分なんだ。」
「え!?もうそんなに。」
「実は大分前から神様に爆発しろって怒られていたんだけどアナタと話がし
たいから爆発しないでいたんだ。それでね、とうとう堪忍袋の緒が切れたの
かな。時限装置を取り付けられたの。」
崩れ落ちる。時間の概念がないような気がしていたけどそれはこの世界が幸
せだったためだろうか。よくわかんないよ。キミと僕の世界が終わる。僕は
これからどうなるびのだろう。天国へいけるだろうか。地獄へおちるだろう
か。いや、そんなものはないか。ああ、結局。もう嫌だ。どうして僕はここ
に来たんだろう。頭の中に悪い考えがとめどなく流れ続ける。
「大丈夫だよ。私たち、愛しあったよね。あと10秒だよ。」
「超愛してる。生まれかわったらまた愛しあおうね。」
「うん。」
それがどんなに無意味な約束だったとしてもここで約束を結ぶことは僕の人
生において何かしらの意味があって。その終わりをキミと過ごしたことにも
何か意味があるのだと思う。
405 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/11(日) 16:46:37
「あと3秒。」
不思議と涙はでなかった。やっぱ受け入れられない。まだまだ話がしたい。
「愛してるよ。」
「私も愛してる。」
オーロラみたいな、美しい光が僕らを包む。爆発したのだろうか。痛みはな
い。時が止まる。これからどんな世界が始まるのだろう。僕らはまた愛しあ
えるだろうか。もう死ぬからこんなこと考えても意味はないかもしれないけ
ど。僕らの犠牲の上に生きはじめる全ての生物に幸せになってほしいと心か
ら願う。大丈夫、きっとなんとかなるんだ。馬鹿だから根拠なんてわかんな
いけどね。漠然と、そんな気がする。
406 :
400:2005/09/11(日) 16:48:46
見づらくなってすみません。段落わけはミスしてできませんでした。評価お願いします。
>真っ白だった。まるで白だった。どこまでも白だった。僕以外この世界に存在しな
>いのだと思っていた。それでも尚僕は歩き続け、もはやそれに意味はなく、使命で
>あるかのように歩き続ける。何時間、いや、何年たっただろうか。美しい珠を見つ
最初の三行のみ
>まるでまっ白だった。
白いんだろ? どこまでも白いんだろ?
なら、まるでってなんだよ
>僕以外この世界に存在しな
>いのだと思っていた。それでも尚僕は歩き続け
それでもがおかしい。前後で繋がっていない気がする。
>何時間、いや、何年たっただろうか
時間の経過が早すぎやしないか?
あとこれは個人的な意見だが、感情がほしい。
この文はあえて感情をいれずに、状況を描写している
ようだが、それでは何か薄い。
まあ、これは人の好き嫌いなので、無視してもかまいません。
>>400 セリフの度に一行開けるのはやめとけ。気持ちはわかるが見づらいだけだ。
>しかしここで珠と出会ってしまった僕は苦しむこととなる。
>だって、珠は話せるんだ。しかも女の子。だから僕は
>この珠に恋をしてしまって苦しむことになる。時間の
>概念すらないようだからただ延々と会話を続ける。
なぜ、その過程を書かない。君の脳内ではこの過程が出来ているの
かもしれんが、読者の側から見ればこの描写はひたすら無意味だよ。
>「あの、ね。私は爆発しなきゃならないんだ。」/「それで?」
>「大丈夫だよ。私たち、愛しあったよね。あと10秒だよ。」
それはひょっとしてギャグで言ってるのか?
全体的に、まとまったメッセージもないのにとりあえず書きたいように書いた、って
印象だな。つまりは自己満足なの。チラシの裏に書くならそれもいいが、多くの人に
読んでもらいたいならもっと「読者が何を読みたいか」を意識しなさい。
「やっぱり玉が好き」だけじゃ何も伝わってこないよ。
>馬鹿だから根拠なんてわかんないけどね。漠然と、そんな気がする。
こんな言葉でラストしめられても、
俺も馬鹿だからわかんねーよ!
って、古典的にずっこける。
そのわけわからないけど漠然とした希望みたいなものこそ、
作品の中できちんと描写すべきじゃないの?
>アナタって自分が思っているよりも絶対ステキよ。自信もたなきゃ。
一体どこがステキなんだ? 主人公の魅力なんて何一つ描写なかったのに、
そんなこと言われてもな。
>>400 頑張って読みましたが
>「でもずっと一緒にいたい。超愛してる。」
で限界でした。
読む側のことを考えてますか?
いつから主人公は珠を愛していたの?一緒に死んでいいほど。
なんの過程も描かれてなく、何も伝わらない。
小学生の作文ですか?
あと、これは賛否両論かもしれませんが
一般的に「」と閉じる際は句読点は書かない方がよいです。
411 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:50:41
小中学生に文章の添削をしてもらうってのも中々得難い機会ではあるな。
この機会を生かすも殺すも受け手次第だが。
添削よりも投稿のレベルが低すぎる。
どれだけレベルが低くとも心に引っかかるものがあれば批評するし、
どれだけレベルが高くとも心にとどかない代物ならば沈黙する。
それだけ。
414 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:39:05
HERO’S
ヨアキム・ハンセンが宇野薫に勝ったのは果たして実力なのだろうか。
それはラストラウンドの宇野のある行為が物語っているからである。
元修斗ウェルター級王者という見方も出来る試合で、スタンド、グラウンド全ての打撃が優れているハン
センに、オールラウンドプレーヤーで卓越したグラウンド技術の宇野。試合前から目紛しい展開が予想さ
れた注目度の高い試合であった。
全体の展開を見直すと宇野優勢でラスト数十秒のハンセンの攻撃を覗けば宇野勝利は固いと誰でも思う筈
である。ではその行為とは何なのだろうか。
それは宇野は試合中に時間確認の為か一瞬セコンド側を見てハンセンに背中を見せてしまったのである。
そこを見逃さずに膝蹴りで宇野の顎を砕きマットに沈めてハンセンは勝ったのである。
なんて幸運な奴なのだろうか。
あれがなければハンセンは間違いなく判定負けなのは明白であり、勝利したのは宇野だったということは
誰の目でも確かだった筈である。試合中の余所見という行為をした宇野に勝っただけで実力というよりは
幸運で勝ったに過ぎないのである。
ハンセンはラッキー・ボーイなのである。
415 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/12(月) 00:29:14
>414
同じ内容や表現を何回も使うのは、くどい。
416 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/12(月) 00:55:24
>>407に補足(自分は407じゃない)
まるでだめだ。とかの強調の意味で、「まるで」をつけたのだろうけど
「まるで」が強調の意味になるのは、下に否定的な語がつくときだけ。
多分混同してるんだろう
ええと、
>>417の用法は、「まるで」のあとに名詞や形容動詞が来る場合の用法
まるで〜の様だったという使い方は否定でなくてもOK
419 :
407:2005/09/12(月) 06:08:11
ああ、そうか。すまない。
俺のミスだ。
ちなみに酷評するの初めてで悪いところだけあげてたな。
それもすまない。
次から気をつける。
>>419 こんな時間にがんばってるお前……キライじゃないぜっ
421 :
417:2005/09/12(月) 17:53:28
>>407 >まるでまっ白だった。
この文章は確かにおかしいんだから、別にミスじゃないよ。
>>417は
>>400が間違った」理由をただ推察してるだけ
「多分混同してるんだろう」ってのは
>>400に向けて言った言葉だよ
422 :
407:2005/09/12(月) 18:10:42
>>420 誤解させて申し訳ない。
ただ寝れなかっただけなんだ。
>>421 勉強になった。ありがとう。
>>414 誰にむかって言ってるんだ?
とりあえず、俺は格闘技に詳しくないし、この板の大多数はこの二人を知らないよ。つまり、
ここで見ている人たちのほとんどは、「ヨアキム・ハンセン」と「宇野薫」のどっちが勝とうが
どうでもいいの。「勝った負けた、その原因」だけなら激しく無意味なんだよ。
知らない人を対象にするならまず、それぞれのキャラをもっと詳しく書きなさい。格闘技に
興味がない人を引き込むには、選手の個人的な事情とかを掘り下げよう。「自分で調べろ」
とは言わないよな?
そして、格闘技うんぬん以前に論理の流れがお粗末。
「なんて幸運な奴なのだろうか」「誰の目でも確かだった筈である」
「実力というよりは幸運で勝ったに過ぎないのである」
「ハンセンはラッキー・ボーイなのである。
結論がどれもこれも根拠のない主観。
素人が見ても、「宇野薫」側のファンが書いた下らないヨイショ記事にしか見えない。
>>414 言いたい事は伝わったが、文章のつながりがおかしいところが多々。
>ヨアキム・ハンセンが宇野薫に勝ったのは果たして実力なのだろうか。
>それはラストラウンドの宇野のある行為が物語っているからである。
この一行目を受けて、二行目の文はないだろう。あまりにも不自然。
リライトするなら、一行目は「実力とは言えない」と断定し、
二行目も「物語っている」で切ったほうが自然。
>ではその行為とは何なのだろうか。
二行目を受ける文だが、遠い。唐突に話を戻したように見える。
直前の説明がやや情報過多なせいかもしれない。構成に一考の余地ありと思う。
>それは宇野は〜背中を見せてしまったのである。
「それは宇野が〜背中を見せてしまったことである」のほうがいい。
>間違いなく〜明白であり〜誰の目でも確かだった筈である
すでに指摘されているが、くどい。
あと、全体的に読点が少なく読みづらい。
しかし、宇野対ハンセンって3月の話か……。
>>423 >>424 二人知っていることを前提に書いていたのは事実です。
速攻で書いたので省略しましたが以後気をつけます。
くどくなったのは格板のアホが宇野を余りにも貶してたので
そう成ったのかも知れませんが以後気をつけたいと思います。
426 :
◆2WkaMgi3eY :2005/09/15(木) 00:25:34
ほぼ処女作です。
自己評価としては、
オリジナル性も何もあったものじゃない、背伸びしすぎだし描写力も皆無・・・といったところでしょうか。
酷評お願いします。
(1/2)
寒い。そう感じるのは山中の為だろうか。冷たい夜風が吹き荒れる中、何故か私は眠れなかった。
本能というものが睡眠を妨げているのか、それとも風が私に突き刺さる為なのか……。どうしようも
ない気持ちで空を見上げていると、父に教わった眠れないときにするおまじないを思い出した。
それは星を数えるという簡単なもの。しかしながら月も星も見えないのは、雲が空を覆っている為
だろうか。少し残念な気持ちと共にしばらく空を見つめていると、ずっと昔の記憶が蘇る。
昼過ぎなのに夜と思ってしまうほどの暗雲が空に広がって、今の空とほとんど変わらなかった
ある日。父はまだ幼かった私の目の前で、きり殺された。
「わたしの死には、他の人に意味があるのだよ」
大きな機械音が周囲に鳴り響き、いくつもの鋭利な刃があるそれで、父は足元からきられていった。
私は、目の前で起こる現実味のない惨劇にどうする事もできず、ただ呆然と見つめているだけ。それ
でも父は、悲鳴をあげずに抵抗もしないで、幼い私にゆっくりと、できるだけ分かり易く語りかけてくれた。
「彼らは私利私欲の為にわたしをきるが、恨んではいけないよ。優しさは──」
優しい父は嘘をつかないが、少なくても彼らが父を殺すことに関して優しさや慈悲などという感情が
全く持っていない事は、幼い私でも想像がついた。
大きい父はきるのが大変なのだろうか、それとも只の嫌がらせなのか。ゆっくりと、慎重に彼らは
切って行った。
「おまえは、まだ幼すぎるから殺されない。大丈夫、安心していいさ……」
今では、私は父の歳を越してしまっているが、そのとき私も一緒に死んでしまえば、どんなに楽だった
ことだろうか。今でもそう考え、何度も自分で自分を殺そうと思ったが、それはできなかった。
(2/2)
「あの国は目障りニダ!」
一国の独裁者はにんまりとわらいながら叫んだ。子供が面白そうな玩具を手に入れたように。
「大量の核兵器を打ち込むニダ!」
関係のないものまでも巻き込むその争いは、突然やってきた。生物の本能だろうか。既に自力で動ける
小動物達は、あるはずもない安息の地を目指して逃げていた。冷たい風はいつの間にか黙り込んで、
先ほどまで月も星もなかった夜空に、耀きを放ち、空を埋め尽くすほどの流れ星のようなものが
降り注ぐ。人間が作った夢を叶えてくれるはずのその星は、町や森や命や夢を次々に壊していくが、
その幻想的な星の流れは、新たな、そして終わりの無い夢をみさせてくれるのかもしれない。
その殺戮の為の流星群のひとつが、山中の名前もついていないだろう木の上に落ちようとしている。
麓にある伐採者達の村も、自然と共に滅ぶだろう。お世辞にも若いとは言えない木は、手も足も無い
ので自ら死ぬことも逃げることも出来ない。ただひたすら星によってもたらされる死を待ち続ける
のみだ。これから訪れる名も無い木の『死』に何か意味はあるのだろうか。
木は、目の前に迫ってくる星に願う。「もっと描写力とか、オリジナル性を出せますように」
>>426 酷評いきます。
まず、「私」が木だという事が「大きな機械音で・・・」のところで読めてしまうのが残念。
最後までわからないように表現したほうが、この文章を生かせる。
伐採をわざわざ開いて「きる」と書いているくらいやるならば、徹底するべき。
(五段目の最後、閉じてますが・・・)
冒頭、「そう感じるのは山中の為だろうか」。これは非常に違和感。「私」が木なのであれば
山中でずっと育ったわけだから、他の場所との比較ができないはず。
すなわち山中の為、という考えすら思い浮かばない。
「耀きを放ち、空を埋め尽くすほどの流れ星のようなものが 降り注ぐ」この文の構成は
「空を埋め尽くすほどの流れ星のようなものが、耀きを放ち降り注ぐ」の方が読みやすい。
これは人にもよるが、文章は読者に優しければ、優しいほうがよい。
429 :
◆uo4IkHIKDE :2005/09/15(木) 02:07:33
(1/2)
僕たちは大人になってもコドモのままだ。いや、心のどこかではずっとコドモのままで
いたいと思っている。日が暮れるまで缶蹴りで走り、みんなが心配するほどかくれんぼに
必死になり、透明ランナーを空想しながら野球に耽りたいのだ。
けれどオトナたちは、いつも僕たちの透明ランナーを無下に奪ってゆく。
今回はモナーという透明ランナーが犠牲者だった。
オトナたちは自分のチームの野球選手を使って、お金を稼いでいる。集客をし、グッズを
売り、果ては商標登録で使用料を徴収する。もちろんそれにより、ある人は希望を与えれ、
ある人は感動し、ある人は夢を描くかもしれない。オトナたちが利益を追求し、金銭を得よ
うと問題はない。それは彼らが自分たちで選手を見つけ、自分たちでその才能に水をやる
のだから、当然の権利かもしれない。さもなければ職業としてやっていこうとする人間は、
存在しなくなるだろう。食べてゆけないのならば生きてゆけないのだから。
しかし、オトナは時として僕たちが空想で生み出した透明ランナーをその舞台に引きずり
出す。僕たちのことなどお構いなしに、無神経に。コドモの育てた空想のオモチャを現実の
世界に引き込み、対価を得るのだ。自分たちの労力は使わず、あくまで事務的に。
430 :
◆uo4IkHIKDE :2005/09/15(木) 02:08:02
(2/2)
資本主義社会の中では、あるいはその行為は間違っていないのかもしれない。しかし彼
らは自ら行ったことが、、自らの行動に矛盾を内包させていることに気づいているのか。
オトナたちは選手たちの商標やプレーに対し、非常に神経質に管理する。さもなければ
選手たちがコピーされ、その商品価値を失うからだ。そして商品価値が消滅したとき、選
手になろうとする人間すらいなくなるかもしれない。ひとつの文化の喪失だ。だからこそ
彼らは必死になって、その管理を徹底する。
オトナたちは気づいていないのか。か弱きコドモが相手だから何に対する影響もないと
考えているのか。僕たちの透明ランナーを使って、利潤を追求することが、別の意味でひ
とつの文化の喪失を招く可能性を生んでいることを知らないのか。僕たちの想像力や希
望を奪ってしまう危険性があるということを、想像だにできないのか。
ならば僕たちは教えてやらなければならない。たとえ力のない小さなコドモでも叫ばな
ければならない。声にならない声で。言葉にならない言葉で。
わたしの行動は、我が体内に潜む透明ランナーの性の赴くままに。
>>429 「透明ランナー」の例えが一般的じゃない。「野球がけっこう好き」以上の知識がない限りわからんし、
透明ランナー制を知ってる俺ですらピンとこない。
「コドモ」の側から述べてるのが偽善的で鼻につく。そもそもモナーを好きなのは子供じゃないだろ。
>>429 >オトナたちは選手たちの商標やプレーに対し、非常に神経質に管理する。さもなければ
>選手たちがコピーされ、その商品価値を失うからだ。そして商品価値が消滅したとき、選
>手になろうとする人間すらいなくなるかもしれない。ひとつの文化の喪失だ。
意味不明。
大事な論点なのにそこが飛躍してたら文章自体の価値が無くなる。
あと「声にならない声で」なんて、自分の虚栄心は満たせても相手には何も伝わらないよ。
オプションがごてごて付いてる透明ランナーは最強。
一つ聞きたいが「普通に批評スレ」と「どんなクソでも好評スレ」ってないものか
批評するのはいいんだけど隔靴掻痒な批評の時は批評してる人間を批評したくなる
437 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/15(木) 16:05:37
酷評汁!
そういうのは世の中にはよくある例なのかもしれないけれど、僕は妹の婚約者がそもそもの最初からあまり好きにはなれなかった。
そして日がたつにつれ、そんな男と結婚する決心をするに至った妹そのものに対しても少なからず疑問を抱くようになってさえいた。
正直なところ、僕はがっかりしていたのだと思う。
あるいはそんな風に思うのは僕が偏狭な性格であるせいかもしれない。
少くとも妹は僕のことをそう考えているようだった。
つづく
438 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/15(木) 16:09:21
つづき
我々はおもてだってその話題を口にはしなかったけれど、
僕がその婚約者をあまり気に入っていないことは妹の方でもはっきりと察知していたし、
そんな僕に対して妹は苛立っているようにも見えた。
>>428 >まず、「私」が木だという事が「大きな機械音で・・・」のところで読めてしまうのが残念。
>最後までわからないように表現したほうが、この文章を生かせる。
>伐採をわざわざ開いて「きる」と書いているくらいやるならば、徹底するべき。
>(五段目の最後、閉じてますが・・・)
すぐ読めてしまうかな・・・と思いましたが、やはりそうですか。
五段目の最後は完全なミスでした。 もっと推敲するように肝に銘じておきます。
>冒頭、「そう感じるのは山中の為だろうか」。これは非常に違和感。「私」が木なのであれば
>山中でずっと育ったわけだから、他の場所との比較ができないはず。
>すなわち山中の為、という考えすら思い浮かばない。
本物の私が混ざってしまったようです。全く気づきませんでしたorz
>「耀きを放ち、空を埋め尽くすほどの流れ星のようなものが 降り注ぐ」この文の構成は
>「空を埋め尽くすほどの流れ星のようなものが、耀きを放ち降り注ぐ」の方が読みやすい。
>これは人にもよるが、文章は読者に優しければ、優しいほうがよい。
読みやすい!とても勉強になりました。ありがとうございます。
440 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/15(木) 17:44:31
441 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/15(木) 17:51:52
つ >2
>>441 厨房の自慰用エロ小説以下 きしょい
スマソ鳥入れ忘れてました。指摘アリガトン
445 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/15(木) 23:41:30
>>435 2ちゃんねるで普通に批評汁!ってのは無理があるだろうな。
普通に批評してほしいならそういうサイトにいった方がいいお。
批評がおかしいと思ったら、批評を批評しろよ。
おかしな批評にはすぐ突っ込み入ってるよ、今までも。
批評にケチつける奴は、逆恨みも半分だろw
447 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 00:50:48
感想・添削・批評よろしくお願いします。
「僕は、どの位前からこんな事をしているのだろう?」
いつも思うその疑問を口に出すのは、いったい何回目の事だったろうか。
もう、ずっと、思い出せないくらい遠い昔から同じ事を考えてきた。
そして、いつも次の瞬間には、その疑問の意味の無さに気づく。
何故なら、僕を観測出来るのは僕だけで、僕が覚えていないのなら、その疑問に答える者
はいないのだから……………………。
題:笛の音
僕の姿は誰にも見えない。
僕の声は誰にも届かない。
僕の手足は誰にも触れることが出来ない。
僕が存在しているのは、僕にしか分からない。
そして、少しだけ人を幸せにする笛を持っている。
そんな僕は、覚えておく事が不可能なほど昔から、同じ事を繰り返してきた。
すこし荒れた、でもまだまだ息が残っている町を徘徊する。
そうすると其処には必ず、ほんの少し、まだ僕でも何とか出来る程度に不幸な人が居る。
そんな人に、ほんとうに少しだけの、ささやかな幸せを届けるのだ。笛の音と共に。
そんな事をただ繰り返してきた。意味は未だに分からない。
本当は意味なんてないのかもしれない。
でも、意味はきっとあると信じてる。
何故かって?それは、コレが僕が知る限り唯一楽しいと思える事だからだ。
448 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 00:53:24
そんな風に自分に対する自問自答を繰り返しながら、その日もいつもの様に少し荒れた町
を歩いてた。
どうしてなのかはよく分からないが、僕の笛の音を聞いた人はほんの少し幸せになれる。
笛を吹くと、体が重くなったり疲れたりするので、多分僕の何かをそういう力に変えてい
るんだと思う。
だから、一日にあんまり沢山の人を幸せにしたりしない。
今日、少しだけ幸せになった人は三人。
風をひいていた少年、少しだけ熱が下がった。
空腹だった乞食、上手く食べ物を拾った。
腰が痛かったお婆さん、ちょっぴり痛みが和らいだ。
その音色にどんな効果があるのか知らないが、笛を吹くと、その音を聞いた人がほんの少
し幸せになれる。
そんな程度、だけど僕は満足だった。
だって、今までだってずっとこうだったのだ。今更贅沢は言わない。
ちょっとも幸せにならないより、ちょっと位幸せになったほうがいいに決まってる。
そういう風に、僕は満足していた。
「次は東の町かな、あそこもそろそろ荒れそうだ」
そう呟いてその町を後にしようとした時、ふと、町外れの家の窓が目に止まった。
何の事はない、普通の家。
その窓の中には少女が一人、部屋で本を読んでいた。華奢な背中がこっちを向いている。
が、僕の目には黒装束で大きな鎌を持った男が重なって映った。
「死神…………か、嫌なものを見たな」
死神とは読んで字の如くだ。
死期が近い者の傍に現れ、死ぬ時がやって来たらその大きな鎌で肉体から魂を奪っていく。
むろん、僕と同じく人には見えない。
コレで見るのは三回目だ。
僕の笛で軽い抵抗をしてみた事がある。
が、やっぱり何の抵抗にもならず、僕がひたすら疲れただけだ。
どうしようも無い。どうする事も出来ない。だから、胸糞が悪くなる。
だから、その時は通り過ぎた。通り過ぎて、東の町に行った。
449 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 00:57:04
東の町は思ったよりも荒れてはいなかった。
むしろ以前より活気付いていた。
通りを歩いていく人々は皆笑っているし、荒れた町特有の沈んだ空気も何処にも無かった。
僕は、正直こういう雰囲気が好きでは無かった。
人が笑っているのを見るのは嫌いでは無い。
だが、こういう風に誰も彼もが幸せだと、ほんのちょっとの幸せしか与えられない自分が
役立たずだと馬鹿にされているように感じるのだ。
そう、自分がとんでもなくちっぽけで、惨めな存在に思えてくるのだ。
実際、僕がちっぽけな存在であるから。
仕方がなく他の町に行こうとする。
ふと、あの時の死神憑きの少女の事を思いだした。
「もう、死んでしまったのだろうか…………」
そう呟いて、歩き出す。
気が付くと、あの少女の家の窓際までやってきていた。
覗く。少女はまだ生きていた。
大分やつれた顔でベッドに横になり、ボーっと天井を見上げている。
ふと、少女がこちらを向いた。
ベッドから手を伸ばして窓を開ける。
450 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 00:58:58
「………あなた、誰?」
不思議と、僕は驚かなかった。
死にかけている人間なら自分のような者が見えてもおかしくない、と、遠い自分の記憶が
告げていたような気がしたから。
僕が黙っていると、少女が僕の顔を触ってきた。酷くか細く、冷たい。
「男の子?綺麗な顔してるんだね。一瞬女の子かと思った」
そう言って、少女は笑った。それは弱々しい体には似合わない明るい笑顔だった。
「そう」
綺麗………か。
自分の顔を見たことも見た感想も言われた事が無いから分からないが、この少女によると
自分は綺麗な顔をしているらしい。
「はじめてだよね?」
「そうだね、はじめてだ」
まともに人と話すのもね。そう思ったが、言うのは止めておいた。説明するのが面倒だ。
「なんで覗いてたの?」
「なんだか気になってね」
そう言うと、少女は少し顔を顰めて。
「あのね、お母さんが人の家を無闇に覗くのは変な人に間違えられるって、だからもうし
ない方がいいよ」
そういった後、満面の笑みを浮かべた。
「でもうれしいな、お母さん以外の人と話すの久しぶりだよ」
そう言った彼女の背中には、前より色が濃い死神が立っていた。
451 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:00:55
それから、僕は毎日少女に会いにいくようになっていた。
今から死ぬ人間に深入りしても仕方が無い。とは分かっていたが、少女が気になって止め
られなかった。
もしかすると、僕自身自分で気が付かないだけで、人と話すという事を楽しんでいたのか
もしれない。
僕は無口だ。今まで人と話す事など無かったのだから仕方が無い。
だから、主に少女が話した。
毎日通っているので、少女は色んな事を話す。
親の事。今は母と二人で暮らしているそうだ。死んでしまった父の事をとても誇らしげに
話していた。
友達の事。とっても仲のいい友達がいる事。いつも二人で遊んでいた事。病気になってか
らは遊びに来てくれなくなって、寂しいと言っていた。
料理の事。自分の母親はとても料理が上手だという事。自分も少しは出来るという事。大
好物の料理はクリームシチューだと言っていた。
家の事。生まれた時からずっと住んでいるという事。最近雨漏りが酷くなってきて大変だ
と言っていた。
夢の事。自分は本が大好きで、将来は面白い物語を沢山作るんだと、そして儲かったお金
でお母さんをもっと楽にしてあげるんだと言っていた。
そうして、少女は僕に考えた物語を話して聞かせた。
正直に言うと、どれも陳腐な物で、面白くは無かった。
でも、楽しくはあった。それなりに聞く価値はあるものばかりだった。
452 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:04:03
そうして、少女の所に通い始めて一週間がたった。
その日、しばらく休んでいたほんの少しの幸せを届ける仕事をやってから少女の家に行く
と、いつものような少女の歓迎の声は聞こえず、ただ、苦しそうな息遣いだけがこだまし
ていた。
今までは少しは透き通っていた死神が、今ははっきりと形を見せている。
少しも透けていない。
ベッドで苦しそうに呻いている少女がいる。
ああ………………死期が来たんだな。
と、ぼんやりと思った。
少女がこっちに気が付いて声を掛けてくる。
「あ…いらっしゃい。ごめんね、今日はちょっと体調が悪いみたいで、今お母さんがお医
者様を呼んでるから、明日になったら良くなるよ。ごめん、また来て」
と、本当に申し訳なさそうに少女は言った。
その言葉に、何故か胸が詰まった。
はじめての感覚だった。
明日来ても間違いなく少女は生きてはいまい。死神がいるのだ。たとえ医学で完治する病
気であっても、医療ミスか何かで必ず死ぬ。だからこそ死神が来ているのだ。
だから、少女は必ず今日死ぬだろう。
だけど、少女はそんな事は知らずに明日になったら良くなると言う。
死ぬというのに、ワザワザ来た僕に申し訳ないなどと思っている。
そして何より、この少女は自分が死ぬなどとは露ほども考えてないのに。
この少女は、死ぬのだ。
453 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:06:35
その事が、その事実が。とても苦しかった。
腹が立った、胸糞が悪くなった。意味もなく暴れだしたくなった。
気が付くと、顔を何か暖かい物が伝っている。
コレは何だろう?
「あれ、泣いてるの?」
少女がそう問いかけてくる。
どうやら、僕は泣いているらしい。なら、この暖かい液体は涙なのだろう。
今まで、見たことしかなかったが。
「ああ、そうらしいね」
そう、変に上ずった声、つまり涙声で言うと、少女はクスリと笑った。
「変なの、別になく必要ないのに。明日には良くなるから、ね」
自分の中で何かが崩壊しそうだった。
言葉で表すには理解不能の感情が、自分の中で渦巻いている感じだった。
いや、間違いなく、何かが暴れていた。
今にも溢れ出しそう。でも、溢れられない。そういう状態だ。
一言で言うと、苦しかった。何もかもが苦しかった。
その少女の苦しげな笑顔も、慰めの声も、顔を伝っている涙も、渦巻いている何かも。
僕の存在さえも。
そう、それが一番苦しかった。自分の存在が苦しくなるなんて、はじめての事だった。
いや、前にも一度だけあった。
死神が憑いていたお婆さんを助けようと、笛を吹いてみたとき。
疲れだけが残った自分、意味がない抵抗、結局何も変わりなく死んでしまったお婆さん。
あの抜け落ちた感覚、無力感。
無力、無力、無力、無力、無力、無力、自分は無力。
何も出来ない。使えない、ポンコツ、役立たず。
使えない、救えない、救えたつもりでいたって結局は大して変わりはない。
今ココでこの少女を救えないような、こんな弱い力なんの意味もない。
だから、そんな事はもうしない。
したって、意味がない。
454 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:09:24
この少女を救おうとがんばってみた所で、救えない、幸せになんか出来ない。
僕が出来る事はほんのちょっと幸せにすること。それも気づくか気付かないか程度。
そんな物で、死神が付くほどの圧倒的な死が迫っているこの少女は救えない。
だけれど・・・・・・・。
「大丈夫、大丈夫、そんな顔しないで、明日にはよくなるから」
そう言って弱々しく笑う。
そんな少女の顔を見て、僕の中の何かが急に固まった。
そしてそいつは、勝手に結論を出してしまった。
一つ深く呼吸して、涙を拭う。
そうして、少女に尋ねた。
「夢、あったよね?」
「え、うん。沢山面白い物語を作って、そして、お母さんを楽にするってこと?」
「そうそれ、一つ約束して。それ、必ず叶えるって」
少女は不思議そうな顔をしたが、笑って。
「うん、いいよ。必ず叶える」
と言った。
なんだか、色々と楽になった気がした。
僕は、笑顔という奴を作ってみる。見たことしかないので、上手く出来なかったかもしれ
ないが、とにかく笑ってこう言った。
「それじゃぁ、また明日。また色々お話を聞かせてよ」
「うん、ごめんね。また明日」
そう言って、僕は窓を閉じた。
窓の少し横に座る。
「さて、ここなら届くな」
そうして、僕は馴染みの笛を取り出した。
455 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:12:11
部屋の中の少女に届くように、少女をイメージして吹く。
聞きなれたメロディ。だが、いつもと違う、全力のメロディ。
ずっと吹き続ける。息継ぎなんかしない。したら効果が薄れるのだ。
どんどん、体から力が抜けていく。空っぽになっていく感覚。
だが、それでいい。
何の役に立たない自分なら、もとから空っぽのような物だ。
それなら、いっそ空っぽの方がいい。それで救えるかどうかは運しだいということだ。
お婆さんの時を越える。
体から抜けるだけの力が無くなった。パタリと横に倒れる。
でも手から笛は放さない。口もちゃんと吹き続ける。
薄っすらと目を開けると、自分の体がぼやけた泡のような物になって空に浮かんでいくの
が分かる。
抜けていく、飛んでいく、自分自身の存在というものが飛んでいく。
意外と、想像していたような苦しみは無い。
ただ、薄れていくだけだ。全てが。
倒れた位置が良かったようで、窓を見る事が出来た。
歪んでいる。僕の目の錯覚でなければ、あの黒装束がグニャリと歪んでいる。効果がある
456 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:13:36
だが、マダ足りない。
吹く、必死でメロディを刻む。もう指が動いているのかどうかさえ分からない。
でもメロディは刻んでいる。
下半身の感覚が無い。上半身も無くなっていく。
ああ、僕は消えるんだな、と思った。
僕が消えていく。だけど、それでいい。
僕が与えられる幸せって言うのは、僕から取り出している物だ。
つまり、僕が残ってしまうような与え方では、死神みたいな奴には何の効果も無いんだ。
僕が消えて少女が残る。そっちの方がよっぽど意味がある。
もともと僕が与えられる幸せなんかに大した意味はなかった。
ならば、僕の存在自体に意味なんてない。
なら、コレで少女を救えるなら、僕にも意味が出来る。
役立たずでは無くなる。
そうして、僕の耳が聞こえなくなった時、死神も掻き消えた。
その直後、視覚も失った。
同時に、今までとは比べ物にならない満足感に満たされた。
最高だ、それに。
「へへ、やった。もう、あの胸糞の悪い感覚はこりごりなんだよ」
もうとっくに無くなった口でそう呟いて、少年はぼやけた泡になって空に消えた。
もし、それを見ることが出来たのなら。
それはきっと、空に上っていく蛍の様に見えたであろう。
457 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:19:21
あの少年が帰ってしばらくたった頃、なんだか笛の音が聞こえたような気がして。
突然、スッっと胸が軽くなった。
何だか、今まで溜まっていた悪い物が全部抜けてしまったような感じ。
しばらくして、お母さんがお医者様を連れて帰って来た。
お医者様はとても驚いた様だった。お母さんに言う。
「信じられません。どう考えても今夜が峠になるはずだったのに、完治しています」
峠とか完治とか私には良く意味は分からなかったけど、どうやらいい意味らしい。
だって、お母さんが泣きながら喜んでいたからだ。
そのあとすぐに、検査とかで病院に連れて行かれた。
何日か病院にいて、家に帰ってきたらお友達も遊びにくるようになった。
学校にも今度から行くことになった。
でも、あの少年は何時までたっても来なかった。
2週間がたって、私がいつもの様に窓から顔を出して少年を待っていると。
丁度窓の少し隣に、少し黒ずんでいる笛が落ちているのに気がついた。
あの少年の物だ。
いつも持っているのに、一度も吹いてくれなかった笛。
外に出て拾う。家に持ち帰ってから洗い、吹いてみた。
少しも音が出ない、が、きっとあの時の笛の音はコレの音だと思った。
理由なんて無い、ただの勘だ。
もう一度吹いてみる。やっぱり少しも音が出なかった。
458 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 01:24:13
あれから随分たった。
あの少年の笛を吹きたくて、笛を含む色々な楽器を習ったけど、やはり少年の笛は吹けな
かった。
だから、私は今も待っている。
この笛の音色が聴きたいから、この笛を奏でる少年を見たいから。
あの家の、あの部屋の、あの窓で。
吹けない笛と共に、私は今も、あの少年を待っている。
終わりです。分かると思いますが、447〜457までです。
感想・添削・批評よろしくお願いします。
>>447 とりあえず最後の少女に物語を作れよと言いたい。
461 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 04:13:06
完成品でなく申し訳ないんですが、見てやってください。
続きは、、書くかもしれません
462 :
461:2005/09/16(金) 04:14:04
柱が6本ある。屋根を支えているようだ。
その柱と屋根は妙だ、あまりにもおかしい。塗炭屋根を支えるためになぜ大理石なのだろうか。
左右に3本ずつその柱はあり、あの飛んでいきそうな屋根をつかまえているように見えたが、またしがみついているようにも見えた。
奥に進むと祭壇と呼ぶにしてはやけに神々しくなく積み上げられた石たち。その上には抽象的な何か(動物のように見える)が鮮やかな青で染め抜かれた黒い布っぱし永遠に訪れないものを待ち焦がれるように座していた。
その場所はあのあまりにも華奢なゲイの肋骨のような屋根が破れ、光が入りこんでるとゆうわけではないのだが、うすぼんやりと明るかった。
もちろん好奇心というものは根拠もない自信を身にまとった女のようにでしゃばり、それがコートのほうへと這っていこうとしていた。
しかし私がその腐敗した衝動に身体を譲り渡そうとしたとき、右からなのか背後からなのか、ある一方から音が聞こえてきた。
それは徐々に数を増やし音源が多方に分かれ、私とその見ていて気恥ずかしくなるような祭壇を中心に、取り囲んでいた。
そのおおすぎなきがw
> その柱と屋根は妙だ、あまりにもおかしい。
話し言葉としたらありなんだけど、文章にするとちょっと下手な日本語みたい。
その柱と屋根の何が妙なんだろう?
> あの飛んでいきそうな屋根をつかまえているように
「あの」が邪魔。書いているとなんとなくつけちゃうんだよね。
「あの」が英語の「the」のように強調的なことを意図しているのか、指示語として使われているのか、
単になんとなくリズムでつけてしまったのか
今回のは少なくともこの短い文章の中では3つ目になっていると思われ
>>464,465
全体的にそういう印象。書き手のリズムにのって書いて終わり。
ドラムをたたき始めて一ヶ月のやつが、気持ちよさげに叩いていて本人の頭の中ではリズムよく鳴っていても
聞いてる方からすると、微妙にずれていてすわりが悪い感じ
>>464,465
全体的にそういう印象。書き手のリズムにのって書いて終わり。
ドラムをたたき始めて一ヶ月のやつが、気持ちよさげに叩いていて本人の頭の中ではリズムよく鳴っていても
聞いてる方からすると、微妙にずれていてすわりが悪い感じ
録音して自分の演奏聞いてみな?
468 :
461:2005/09/16(金) 11:37:22
>463-467
ありがとう
処女作?とゆうか初めて書こうとして書いたもので
勢いで突っ走り、その上見直しもなにも気恥ずかしくてできなかったよOTZ
もっと本読んで、数こなしてくるよ(・ω・`)
>>468 気恥ずかしかったのかw
初めてだってことだから、そういう意味では、楽しそうに書いてるからよかったんじゃないか?
読者を意識するのはその先だ
ガンガレ
>>468 初々しいな。その気持ち、うらやましいぜ。
お前の前途に光あれ†
>>447-458 139のひとだね。
>>142さんの
この指摘はきちんと読んだ? あなたの返事待ちしてたんだけど反応なかったんで
スルーしてました。
>>447 幻想的なものでも構わないが、
もっと具象的なイメージ(描写)が伴わないと、ムードだけで終わってしまう。
>笛
>少女
>死神
言葉に寄りかからないで、イメージの精度を磨いていけば、
巧拙は別にして、描けるはずだがな。
よろしく
---
「私・・・リカちゃん・・・今あなたの部屋の前にいるの・・・」
たいへんだ。入ってくる。どうすればいいんだ・・・!!
「私・・・リカちゃん・・・今あなたのベランダにいるの・・・」
ベランダだと!? ベランダから入ってくる気か!?
「私・・・リカちゃん・・・今セブン・イレブンにいるの・・・」
あれ? うちの裏のコンビニか?
「私・・・リカちゃん・・・今吉野家にいるの・・・」
おお・・・遠ざかってゆく・・・。
それは3年も前のことでした。
今朝、会社へ出かける前に、「ハバロフスクにいる」
との便りをもらいました。春はまだ遠いだろうなあ。
がんばれよ。
---
>>471 139・・・は、自分じゃないです。今気が付きました。
掲示板にコピー&ペーストするのが一番だと書いてあったのでそうしたんですが。
142さんの指摘のようにしたほうがいいんでしょうか?
475 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 01:12:58
僕はガードレールの上をつま先立ちで歩いている。両手を横に広げてバランスをとりながら。
車が通り過ぎる。直後、風が背中を打ち付ける。「おっとっと」僕はわざと身体をグラグラさ
せてバランスを崩したフリをした。となりを歩く彼女を心配させたいために。しかし彼女は新
しく図書室に入ったハードカバーの本に夢中で、僕にかまってくれない。「もしもし、もしも
〜し。今にも落っこちそうなんですけど」身体をヤジロベーのように揺らしながら彼女に声を
かける。「・・・」無視された。「あっ、あっ、あっ!落ちるぅ。ここは峠道、ガードレール
の外は断崖絶壁。ふもとの雑木林に落っこちるも木に引っかかって助かるなんて偶然は起こら
ず、頭から地面に直撃。哀れ、まるでトマトを落としたみたいに・・・」「うるさい!」やっ
と反応してくれた。「落ちて死ねばいいのに」「そんなこというなよ」「ホントに死ねと思っ
てる」「またまたぁ」「冗談だと思ってる?」「うん」大げさに頭を垂れる。と。その拍子に
つま先の微妙なバランスが崩れる。やべ、と思ったときには背中が宙に浮いていた。世界がく
るりと半回転する。さかさまになった空と街並みが一瞬止まったように見えた。そして景色が
直線を描き、いよいよ俺はトマトみたいにペチャンコになるのかなと思っていたら、どういう
わけかその引っくり返った景色は止まったままだった。はてなと思う俺、
−−−
中途半端ですがよろしくお願いします。
ガードレールの上をつま先立ちで歩くほどの能力者なら、
何が起こっても死なん。
1. 三行目 あまえた感じをだすには、しかしよりなのに、だけどの方がいいような
2. セミコロンは二度打ちが慣習
3. ヤジロベーのように→ゆらしながら 比喩が容易だからあってもなくても
4. そして景色が→接続詞なくてもいんじゃないかな
5. そのひっくりかえった→その なくても通じる
6. 僕から俺に突然かわる理由が不明
感想 峠道なら目的地までかなりの距離ありげ。時間をかけて本を読みながら歩く必然性に疑問。
>>475 改行なしにするなら、もう少し読みやすい工夫をしてくれ
そのままだとEnterキーが壊れているだけと判断するぞ
酷評をお願いします。
私は、昨日、裏切られました。
親友に、裏切られました。
3年間です。
信じていた、期間です。
でも、その期間は蜃気楼のように消えました。
そして彼も消えました。
不思議です。
彼は生きていて、私も生きていて、大喧嘩や諍いがあった訳でもないのに、もう我々の間には、何もつながりも存在しないのです。
彼は生きているのに、私は二度と彼に会えないのです。
二度とお話も出来ないのです。
二人とも近い場所に住み、かつては夜通し語り合った二人が、今では街を行き交う人々と同じように、他人なのです。
ただ、無言。
無言があっただけでした。
二人の最後には。
無言の、裏切りが。
そうして、3年間は、消えました。
いともあっけなく、あっさりと。
そうして、私は一人になりました。
暗闇の中で掴んでいた手は突然消え、気付いた時、そこには私しかいませんでした。
後に残ったものは、沈黙と、闇だけ。
ただ、それだけ。
大好きだったんです。
大好きだったんです。
初めて、親友と呼べる友達が出来た、そう思っていたんです。
信じていたんです。
心の底から、信じていたんです。
私は裏切らない、決して、彼を。
だから裏切らない、彼も、決して、私を。
でも、それは思い込みだったんです。
唯の一方的な思い込みだったんです。
だから彼は塵芥のように、排水溝に放り捨てたんです。
そうして私は知ったんです。
私はただのゴミだったんだと。
私は…………………………………………………
彼と夢を競っていました。
互いの共通の夢を競い、語り、笑い、遊びました。
楽しかったです。
とても、楽しかったです。
でもあの楽しみは、永遠に、消えたんです。
私は、僕は、これから、どうやって生きてゆきましょう?
親友に裏切られた男。
もう誰も信じられない。
もう誰も信じない。
そうやって生きていくしかないのでしょうか。
そうやって生きていく僕の人生に、何の価値がありましょうか。
僕の心は死にました。
心と同時に、身体も死んでしまえたなら良かったのに。
でも、未だ僕の身体はぬけぬけと生きているんです。
僕はあの無言の裏切りから、一体どれだけの時間、呆然とした時を過ごしたでしょう。
そしてどれだけの時間、男のくせに女々しく泣き通したでしょう。
どれだけの時間、彼との思い出を回想したでしょう。
そしてその思い出はどれだけ鋭く、僕の心をえぐった事でしょう。
思い出が輝かしい分、余計に僕の心は深くえぐられました。
そして、僕は、死にました。
もう何も感じません。
痛みも感じません。
苦しみも感じません。
悲しみも感じません。
ただ感じるのは未だに未だに未だに未だに未だに未だに未だに未だに未だに未だに。
彼への友情です。
彼は親友でした。
彼は僕の親友でした。
突然離れた手と暗闇。
だからと言って彼の手、暗闇を照らした輝きを、そんなに簡単に、忘れ得るものでしょうか?
僕には、無理です。
僕には、出来ません。
かといって、彼の裏切りを責める事も出来ません。
恨む事も出来ません。
それは僕が美しい心を持ち合わせていると言うのではなく、単に勇気がないだけです。
僕には、裏切り自体が、未だに不思議で不思議で、理解不能なだけなのです。
空虚な心には、疑問符しかありません。
僕は未練たらしいでしょうか?
裏切り等忘れて前へ進め。そう言いますか?
醜いのは彼の心だ、君は悪くない。そう言いますか?
信じた自分を誇れ。そう言いますか?
皆が言いました。僕の友人は皆そう言いました。
彼等はきっと、恐ろしく強靭な精神を持っているのでしょう。
だから僕の気持ちは永遠に分からないでしょう。
醜いのは僕ですよ。
悪いのも僕ですよ。
信じた僕は間抜けです。
それだけの事です。
それだけの事を言う為にこんなにもかかって。
嗚呼、僕は更に加えて、馬鹿でもあるようですね。
しかも、古今東西稀に見る、大馬鹿のようですね。
話は、これで終わりです。
大馬鹿者は、これで消えましょう。
嗚呼、でも最後の最後に。
僕は彼に、聞こえない言葉を叫びたい。
君が大好きだったと。
すみません、途中改行すれば良かったですね。
読みにくくて大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。
>479
センチメンタルな感情を吐露するのが悪いわけではない。
それで成功しているものもあるし、そういうものを本心から書きたいなら構わない。
これは「詩」もどきなのか{小説」もどきなのかすらわからない作文だ。
後者のつもりだったら、もっと具体的な話を作れ。
できれば、洗練されたものが理想だが、とりあえずは、臭くても仕方ないだろう。
そこから出発しなければ、小説の技術は学べないだろう。
ありがとうございます。
詩ではなく小説のつもりでしたが貴方の仰る通り作文、が一番適した呼び名ですね。
洗練された具体的な話…まずはクサくてもよいから、「主人公」「登場人物」「設定」
のある文章をかけ、ということと理解して良いでしょうか?
>>485 横レスですが、平たく言えば、読者に光景が見える様な文章を意識するということ。
具体的に言うと、小説文を構成する要素である描写、説明、会話を適宜織り交ぜて
書いた方がいいですよ。
小説を書く技術というものは、これらをどう書くかという方法論ですからね。
もちろん小説の書き方に制限はないわけですから、どう書こうと作者の勝手ですが、
読者を意識しない文体はただの自己満足に過ぎません。
>>476-478 ありがとうございます
文法の間違いの指摘はとても参考になりました
精進します
>峠道なら目的地までかなりの距離ありげ。時間をかけて本を読みながら歩く必然性に疑問。
状況としては学校の帰り道のつもりだったんですが、
ハイキングみたいに見えてしまったでしょうか
>改行なしにするなら、もう少し読みやすい工夫をしてくれ
>そのままだとEnterキーが壊れているだけと判断するぞ
改行すると長くなってしまうので改行なしで書いてしまいました
改めて自分で読んで文章の流れの悪さを痛感しました
>>488 学校帰りに本を読みながら歩くことは私もよくやったから、
私はハイキングとは思わなかった。
ただ、学校帰りという描写が全く見えなかった。
本を読みながら歩いていると、他のことは全く考えられんから、
歩く速さはゆっくり一定になる。
ふらふらガードレールを歩いている男など横にいたら、リズムが崩れ、
ただそれだけで苛立つ。
実は男に夢中で、本は読んでいる振りをしているだけなら、
その辺の描写がいると思う。
>>487 >>2を読み直して出直せ。
あと、どれを酷評してほしいのかちゃんと書きなさい。まさか全部読めとは言わないよな。
492 :
471:2005/09/17(土) 16:34:07
>>474 ふむ、そうなんだ。
気づかなかったとしても、テンプレにならって依頼中の文字を入れて、あらためて依頼すれば済むだけのことだよと
指摘するつもりだったんだが、139がちがうのならあなたに言っても詮ないことだね。……まあ、いいや。
初っ端から言葉遣いがおかしい。そんなのが多々ある。ずっと一人称できてたのに、さいごに三人称になってる(←これ、
致命的)。モノローグは残念なことになんの効果もなく、本文をくどくするだけ。
あなたが用いる言葉に付与された意味をとりにくい。
主人公の少年について、永遠の少年という立場の中途半端さ(無垢と老成の按配のわるさ)。
構成も考え直したほうがいいね。
あなたの伝えたい想いが、それにふさわしい言葉や文章へとすがたを変えることができないままかたちになってしまった、
そう感じられた。
493 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 19:28:26
>>473 これの逆バージョンでサマーズ三村がツッコミしてる奴あったな。
あれはワラタ
494 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 22:20:09
>>494 これ百枚はきついんじゃない? 長編のプロットだと思う。中編で書いてあるとおりのテーマでってこと
なら、この構成はまずいでしょう。もっと交流に力点を置かないと。
でさ、衝撃のラストなんだけど、衝撃でとめちゃったほうがいいような。『猿の惑星』みたいにさ。あるいは
ここから更に物語が進んでいくようにするか。なんにしても怜吾のはげましはこの流れでは余計。
それと、侵略する際には徹底的にリサーチしているはずだから、最後の最後で真実を知るってのも都合が
よすぎる。うがった見方をされないような理由が必要。
じっくり煮詰めてください。
放置中のやつなんですけど、よろしかったら酷評お願いします。
朝方に小雨が降り、少し肌寒い陽気の日曜日。
気温十七度、湿度四十パーセント。何事にも神経質な顧問の斉藤先生は、わざわざ湿度計まで持参してみんなにコンディションを伝えていた。
正午にスタートする大会まで、まだあと二時間ほどある。
――二時間。
それは人によってどう感じるのか分からないけど、私にとってはタイムリミットそのものだった。
タイムリミットと言ってもできることがあるのかと言えばそうでもなく、私はアスファルトが乾いているところに腰を下ろし、ぼんやりと外の世界を見回していた。
スタート地点にはぽつぽつと観客が見えてきて、保護者の人たちが我が子に激を飛ばしている。大会といってもさすがにテレビカメラが来るほど大きくはないけど、
新聞社の腕章を付けた人が取材に来ているのが見える。他校の生徒たちも、普段より――普段というのは分からないのだけど――やや硬そうな面持ちのようだった。
はぁ、と漫画のフキダシが出そうなくらいの大きなため息を吐く。もうこれで何度目か分からない。
はぁ。それがまるで宿命かのようにまた重い息を吐く。湿気を含んだ風はため息を攫って行ってくれたけれど、私の鬱屈さまでもは攫ってくれなかった。
楽しみとはとまで言わないけど、いつもの私なら緊張はするだろう大事な駅伝の県予選。勿論緊張もしている。だけどそれはいわゆるレース直前の高揚感を伴うも
のではないのだ。私は、そう……憂鬱な気分を隠せなかった。不安と恐怖が大きすぎて、緊張という領域を侵食していくのだ。友達も私の様子がおかしいと感じるの
か、さっきから心配そうに声をかけてくれる。そのたび私は、決壊寸前のダムみたいに溢れそうになる言葉を必死の思いで喉の奥に押しとどめ、粗悪な笑顔を作って
見せていた。けれど、そんな出来の悪い笑顔はかえってどこかおかしく映るようで、皆どこか訝しげな、納得していないような顔で去っていった。
「よし、みんな集まれー!」
ホイッスルの音とともに斉藤先生が集合をかける。ということは開始まで一時間を切ったのだ。
立ち上がり、空を見上げ、目を凝らす。太陽の光が目を差し、視界が滲んだ。そんなことはどうでもいい。見れば、空には雲ひとつなかった。
傍らに置いておいた鞄から、栄養ブロックを一切れだけ出して少しだけ齧る。そしてミネラルウォーターも取り出し、同じように少しだけ口に含み、二つを一緒に
流し込む。齧る。咀嚼する。飲み込む。齧る。咀嚼する。飲み込む。齧る。咀嚼する。飲み込む。栄養ブロックが無くなると私は集合場所へと向かった。
>497
改行おかしくなった。すいません。
499 :
1/3:2005/09/18(日) 01:54:56
和子は少しだけ欠けた月の下で、白いため息をついた。かじかんで上手く動かない両手にそっと息を吹きかける。
さすがに十二月にもなると、夜の公園は寒かった。首に巻かれた白い毛糸のマフラーが、電灯の光を反射して、時折光った。
真夜中に公園にくる物好きなどこの季節にはいない。また、近所の家の住人も、寝てしまっているのだろう。生活音は聞こえてこない。風の無い、静かな夜だった。ただ和子が寒さに歯を鳴らす音だけがそこにある。
「寒い」
和子がぽつりと言葉をこぼした。だが、その言葉を受ける相手はいない。つい先ほどまで彼女の言葉を聞いてくれていた唯一は、傍らの籠の中で動かない。
「寒いなあ」
和子は繰り返した。それから意を決したように立ち上がり、彼女の身長の半分ほどの長さのスコップの柄の部分を、両手で握った。金属でできたそれは冷たく、和子の手を赤く染め上げた。
500 :
2/3:2005/09/18(日) 01:56:55
先端を地面に少しだけ突き刺す。土は思った以上に固く、和子のほんの少しの力ではびくともしない。
彼女は自らの足をスコップに置いた。それからゆっくりと体重をかけていく。だが、それでもあまり深くまで刺さらない。
忌々しげに何度も足を振り下ろすと、ようやく少しずつ、スコップが土の中に飲み込まれていった。
彼女はほっと一息ついた。そして今度はてこの原理で土を持ち上げる。持ち上がった土が勢い余って頬にまで飛んできた。和子はうわぁと小さく驚いてそれを拭い、再びスコップを両手で握った。
何度も同じ動作を繰り返すと、やっと地面に小さな穴が開いた。穴の中には小さな石がゴロゴロ転がっていて、細い木の根が張り巡らされていた。
彼女はポケットの中から白いハンカチを取り出した。それには鮮やかな紅色の花びらが、一握りほど包まれている。いつかの春に、押し花にしておいたものだ。和子はそれをハンカチごと穴に入れた。
入れるときに穴のふちに手が触れ、揺れた。二、三枚はらはらと散る。ぽっかりと開いた暗い穴に、電灯に照らされて浮かび上がる白と紅の色は、とても不釣合いに思えた。
それからようやく、和子は傍らの籠を開けた。中から優しい手つきで一匹のハムスターを取り出す。
ハムスターは冷たかった。いつも柔らかく、暖かかった灰色の毛皮は今は硬く、ごわごわしていた。閉じられた目が再び開くことは無く、小さな口が物を受け入れるのを見ることは二度と出来ない。
ハムスターは死んでいた。和子はそれを、静かに眺めた。涙はもう出ない。小さく浅く呼吸が繰り返されるたびに、白い息がそれを覆う。先程の重労働で上気した頬や荒い息、滲んだ汗とは一転して、彼女の心は静まり返っていた。
501 :
3/3:2005/09/18(日) 01:57:33
和子はこの、飼っていたハムスターが死んだとき、初めて「死」を考えた。彼女ははじめて「死」に直面した。小さな虫などが死ぬのとは違う、温かい生き物が冷たくなり、固く、動かなくなるのをはじめて感じた。
それは知識として持っていた「死」より残酷で、そしてあっけなかった。昨日までの「死」を根本から覆すような、何か大きな衝撃を受けた。
穴の中のハンカチの上に、ハムスターの死体をそっと置く。和子は少しの間、目を閉じた。さようなら、小さく呟く声が、彼女の唇から漏れた。
別れの穴を掘ったスコップで、今度は土をかぶせていく。掘ったときよりもずいぶん早く、友は見えなくなった。
地面をスコップで平らにし、近くに落ちていた枝を拾ってそこに突き刺す。掘ったばかりの土は柔らかく、簡単に刺さった。
和子は文字を書こうとはしなかった。ハムスターの名前を書こうなどとは思わなかった。
どうせすぐに消えてしまうし、和子以外の誰が見ても、その名前の持ち主が何であろうかも分からない。だから墓に名前は要らない。墓も死者も、いずれは土となり、全て無に帰ってしまうのだから。
わざとらしく慣らした地面が、夜の闇に食われていく。少しずつ、回りながら遠のいていく。
初投稿です。酷評よろしくお願いします。
502 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 06:18:17
>497
文法上のアラは私では見つけられなかったw
感想は、、、夜のピクニックのおもしろさが理解できなかった私には波長がw
お行儀がよく丁寧な描写だとおもいますが、エンタメ嗜好のおっさんにはw
次のステップでは描写を削って飽きさせない、引き込ませる工夫を模索してみては?
>499
接続詞探しの罠に陥ってるように見受けます。
接続詞、その、それ、など削っても文意が通じるのなら、
思い切って削って読者のウエイトを減らすのがいいとおもわれ。
違和感を感じた所
1.正確な定義は知りませんが、印象として足かけて掘るのはシャベルな気が。
2.スコップが土の中に飲み込まれていった、木の根が張り巡らされていた
揚げ足取りですが、表現に違和感があります。
3.あるのかもしれませんが、色鮮やかな押し花を見たおぼえがないもので、、、
こわれやすい押し花を台紙から剥がしハンカチで包んでいたのは、
ポケットの中でこぼれないようにするためと思われ。
少々触れたくらいで中身がこぼれるとは思えず違和感が、、、
503 :
502:2005/09/18(日) 06:23:57
>497
ごめんなさい。正しい表現なのかもしれませんが、
肌寒い陽気がやはり気になりますw
次文のデータと混ぜ合わせて二つにわけてみられては?
>497
丁寧に書こうとしているのはわかる。
しかし、
>スタート地点
>保護者
ときて、
>新聞社
>駅伝の県予選
なんだ、この落差は。
運動会ではないのか、という違和感が生じてしまった。
文章のポイントを押さえて書かないと、丁寧に書いてあるだけだ、としか言えない。
あえて野暮を承知でいうが、スタート前の緊張感やらなにやらこちょごちょ書いてどうする、
と突っこませてもらう。
肝心なことはその後のこと(話)じゃないのか。
それも他愛のないことだったら、よっぽどひねって書かないと、作文で終わってしまうだろう。
505 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 10:25:08
曇っていた。灰色の雲がもうもうと空を覆っていて、行き交う人々の顔も曇って見えた。
僕はマウンテンバイクで、彼女の家に向かう途中だった。
週末は彼女の家で過ごすのがあたりまえになっていた。
彼女の家に着くまでは一時間半ほどかかる。
自転車で一時間半といえば結構な距離で、到着するころにはぐったりとしてしまう。
電車で行けばいいんだろうけど、貧乏でそんな金はない。
走り始めたころは快適で自転車に乗った開放感からかぼくもご機嫌なのだが、
自転車をこぎ進むにつれ徐々に体中に汗が滲み出し、
のどが渇いて、足の筋肉も突っ張り、アドレナリンが脳内に充満して何もかもに攻撃的になってしまう。
たとえば道を占領してだべりながら歩いている男子高校生の群れとか、
無茶な運転をしてぼくの体のすれすれに追い抜いていく車など、
マナー違反の連中を片っ端からぶち殺したくなってくる。
果ては、道路の色や、雑踏のざわめき、ブスの女、ババアにつながれた犬など、
そういった目に入るもの全てにまでムカムカしてくる。
要するに、自分の外にあるものに対する攻撃本能がむき出しになってくる。
あ、今すれ違ったやつ、俺の目を見たぞ。
通り魔ってきっとこういう感覚なんだろうなと思う。
一時間半の地獄のサイクリング、折り返し地点となるのがその橋だった。
506 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 10:25:51
弓なりになった橋を真ん中まで登るときが一番つらい。
脳内でアドレナリンがもっとも噴き出すのがこのときだ。
額に汗をにじませ、ぐぐとうなりながら、ハンドルを強く握り左右に振り回し、目一杯にペダルをこぐ。
殺す殺す、何もかも殺す。
登りきったら後は楽だ。坂道だからペダルをこがなくても自転車は進む。
後ろに気配がした。ぼくの右側から、ハゲのおっさんが自転車で追い抜いていった。
おっさんのシャツの裾がぼくの上にほんの少しふれあった。全身にぞわっと殺意を覚える。
俺に触るな。
橋の上は景色がいい。遠くに高層ビルがずらりと並ぶ様は実に壮観だ。
下を見ると川が流れている。夜の川は真っ暗で、ブラックコーヒーみたいだ。
橋の上から川を見るたび、ぼくは自分が川に落ちるところを想像してしまう。
橋から落ちないように作られた手すりはほんの一メートルほどしかなくて、
ぼくの胸の辺りまでしかなくて、何かの拍子ですぐに落ちちゃうんじゃないかと思う。
そう考えると身震いしてしまう。
さっきのおっさんの背中が間近に。
激しい音がして、体がぐるんと回転した。ぼくは吹っ飛んで、地面に膝を叩きつけ、道路に転がった。
ぼくは膝を抱えてのた打ち回った。苦しい。痛い。痛い。
何が起こったのかさっぱりわからなかった。
胸の上にさっきまでこいでいたマウンテンバイクが乗っかって、呼吸が苦しい。ハンドルが頬に刺さって痛い。
チェーンが腕に絡み付いて、皮膚が真っ黒になっている。
道路に仰向けに寝転がった僕は、空を見た。真っ黒だ。きれいだ。雨が降りそうだ。
507 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 10:27:39
「お前、何してくれんねや!」男の叫ぶ声がする。
青いシャツを着たおっさんが、ぼくの顔を覗き込んでいる。さっきぼくを追い抜いていったハゲのおっさんだ。
おっさんの口から血が流れている。頬が切れて、そこからも血がにじんでいる。
「起きろ、おら」おっさんはそういうと、僕の胸倉をつかんで起こした。
膝に激痛が走る。起こすんじゃねえよハゲが。おい、これ、骨折れてるんじゃないか?
「おまえ、どこ見てチャリこいどんじゃ!」
僕は数秒前のことを思い出した。橋の上から見る景色はすばらしくて…いやそのあとだ。
川は真っ黒なコーヒー…、そうだ。
おっさんが急ブレーキをかけた。それでぼくの自転車と衝突したんだ。
ぼくのせいじゃない。
「どこ見て走っとるんじゃ、ああ?おかげで血まみれや。どないするんや?警察いくか?」
おっさんの顔がものすごく近くにあって、ひげのそり残した跡とか、ぼろぼろになった皮膚とか、
酒臭い息とか、そういう「おっさんの世界」が一気にぼくの中に入ってくる。
頭に血が上るのがわかる。ペニスが一気に縮む。バカ、俺。びびってんとちゃうぞ。
たかがおっさんやんけ。こんなやつ、川落としたったらええねや。
おっさんが僕の胸ぐらを離し、自分の自転車の元に戻った。
あー夜勤に遅れるわとかとんだ災難やとか、ぶつぶつ言ってる。
おっさんは僕に怒りをぶつけたことで、多少は感情が和らいだ様子だった。
ははは、背中向けたらあかんで、おっさん。
508 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 10:29:09
僕はジャンプして、おっさんの背中…、背中と首の真ん中あたりに蹴りを食らわせた。
おっさんは前のめりに倒れ、顔面をアスファルトに擦り付けた。
ぼくはおっさんに駆け寄り、はげた頭をスニーカーで何度か踏みつけ、顔を蹴った。
おっさんは、なにしとんじゃとか殺すぞとか言ってるみたいだが、ぼくが口元を蹴ってるから言葉になってない。
ぼくはおっさんのシャツの肩をつかんで起こし…、ああ、もうとまらない。何だこの感覚は。
自分が一線を越えているのがわかる。空中で、もうひとりの僕が浮かんで、僕の行動を眺めている。
おい、いいのか?と空中のぼくは問う。刑務所。被告人に情状酌量の余地なし。死刑。すべてが終わり。
おまえ、彼女の家に行くんじゃなかったのか?
さあ?でも、もうとめられないよ。
ぼくはおっさんを橋の手すりに追い詰め、ぐいぐい押した。
「お、お、お、おい!」誰かが叫んだ。気づかなかったけど、周りに数人の野次馬が出来ていた。
ぼくはおっさんの腰をつかんで、持ち上げた。一瞬おっさんが笑ったように見えた。
おっさんは僕の手をつかもうとして、空中をつかんで、消えた。橋の上におっさんの足から脱げた皮靴が一足残った。
水面を叩きつける音。
---------------------------------------
まだ続くんですが一旦はこれでいいです。
一部、文章の間違いあります、お許しください。
(シャツの上とか)
>>497 前にこのスレにさらしたものを書き換えたものだよね?
良くはなったかもしれないが、面白くはなってない、
というのが正直な感想。
ちょうど
>>504の
> 肝心なことはその後のこと(話)じゃないのか。
> それも他愛のないことだったら、よっぽどひねって書かないと、作文で終わってしまうだろう。
に同感。
この部分を何度も書き直すよりも、続きを書いたほうがいいのでは?
510 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 00:04:01
言っても仕方ないんだが、作文で終わってしまっている投稿が多いですね・・・
長編の途中などの想定だろうから、避けられようもないのだろうけれど。
>>505 なぜに文章の間違いがわかっているのに訂正しないの?
>>2をしっかり読んで再考してください。
511 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 00:12:48
-------
変な夢を見た。
私には、体が弱く、しょっちゅう体調を崩して寝込む友人がいる。
夢の中で彼女は超人ハルクのような怪物に変身し、肌は緑色、背丈は3メートルほどにな
っていた。ただし、顔だけは彼女自身のものである。けっきょく元に戻れず、それを嘆く
というのが夢の結末だった。
それから2週間ほど経って、友人本人に会ったとき、彼女はいつになく元気そうだった。
ここのところ、まったく体調を崩していないのだという。私自身、彼女の体の弱さは中学時代
から目の当たりにしてきたので、そのことにはかなり、驚いた。
--------
よろしくお願いします。
512 :
497:2005/09/19(月) 00:20:39
みなさんありがとうございます。
>>509さん
おお、前も見てくださった方ですか(;^_^A アセアセ・・・
続きは一応書いたんですが、自分の力不足のせいで、これだ!という出来になりませんでした。(それも途中で・・・orz)
> 肝心なことはその後のこと(話)じゃないのか。
> それも他愛のないことだったら、よっぽどひねって書かないと、作文で終わってしまうだろう。
この言葉を糧にして、もう少し練って再度がんばりたいと思います。
ありがとうございました。
513 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 01:11:41
最悪だ。ここ閉鎖病棟、目が覚めてるはずなのに悪夢をみている。
「だめでしょ、引っ掻いちゃあ。」
そう言い強い力で私の左腕をひっぱり包帯を巻き直すのは、一般的には白衣の天使と呼ばれる悪魔。
私は先ほどまで魚の骨みたいになった傷跡を記念にとフィルムに収めていた。
「反省してないわね。あなた自分で何したかわかってるの?」
反省というのは昨日病棟から飛び出したことだろうか。
そしてスーパーのトイレへ入って手首を赤く染めたことだろうか。
そんなことどうでもいい。とかく鬱なのだ。
手首を切っても鬱なのだ。ごはんを食べても本を読んでもテレビをみても鬱なのだ。
これは病気だ、と先生は言う。鬱になる病気だから鬱病。漢字で書くのは難しいからカルテには”うつ病”と可愛い字で書かれていた。看護師は小うるさい事を言い並べて出て行った。
…こんなに酷い所とは思いも寄らなかった。まるで動物園のようだ。
そして生きた心地がしない。待っているのは死の匂い。ここに放り込まれ、一生を遂げる人も少なくないだろう。
白く統一された壁にどうしようもない焦りと苛立ちを覚える。
毎日毎日、同じ事の繰り返し。汚い言葉を使えば飯食ってクソして寝る。ただ、それだけ。
感情などいらないものだとも思う。
こんなものがついたから、人は生きたいと思って必死こいて頑張って疲れて手首を切る。
人に好かれたいと思うから必死扱いて頑張って疲れて手首を切る。
楽しい思いも悲しい思いには敵わない。
せっかく作った砂山を、どこからか吹いた風のせいで海が揺れさざ波を起こし、あっというまに流してしまう。
514 :
513:2005/09/19(月) 01:13:12
あ、、文章つけたすの忘れてました。
酷評よろしくです。
>>499 全体的な印象からいうと、和子のイメージが定まらず、そのために上滑りな感じがした。
年齢が明示されていない所為もあるだろうけど、心情描写が乏しい為。
「死」を考えるのはいいとして、肝心の(ハムスターの)死に対する
和子の心情が<何か大きな衝撃を受けた>では手抜き感が。
更に、<ついさきほど>ハムスターが死んで<何か大きな衝撃を受け>て
そのとき<初めて「死」を考えた>にしては<彼女の心は静まり返っていた>のが
不自然に思える。それを無くすにはやはり描写が必要。もしくはそれ以前に
「和子」をもっと考えた方がいいかもしれないね。
文章に関していうと、<ハムスターは死んでいた>は、なくても大丈夫。
<一転して>よりも<対照的に>といった意味の言葉の方が適当では?
それと、<別れの穴を掘ったスコップで、今度は土をかぶせていく>。
ここで大事なのはスコップか? でなければ、<スコップで掘った別れの穴に>
とした方が自然だと思うよ。が、これは好みの問題かな?
でも雰囲気は良く出てた。それに流されなければ、もっと良くなる。
>513
>最悪
>悪夢
>鬱
こうした言葉は説明にしかならない。
>人に好かれたいと思うから必死扱いて頑張って疲れて手首を切る。
文章のひどさはおいといて、
こここそ説明ではなくて、描かなくてはいけないのでは?
517 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 10:08:53
お願いします。1/2
穴は確かにそこにあった。
それは、つい今しがた出来た様な、真新しさがありながら、人類が生まれる前に既にそこにあったような、凜とした存在感も持ち合わせている。
穴はとにかく暗く、深く、いつまでも変わらず、その寂漠さをたたえている。
私の友人が、この穴に落ちていなければ私は、あるいはいつまでもその穴を眺めていただろう。
その穴には何かがあった。その何かの本質を言葉、ないし文章で形容することは難しい。
突如現れた不自然な穴、という普段見慣れない光景に出くわした、その衝撃もあるだろう。
しかし、穴には潜在的に人を誘い、魅了する物が存在した。
その力により友人は穴に誘い込まれたのかもしれない。
友人の声が穴から聞こえてくることはない。
聞こえるはずもない。私にはそれが直感で分かっていた。それも、穴の魔力なのだろうか。
518 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 10:11:18
2/2
しかし、友人生きてはいない、とは思わなかった。生きたまま、どこか遠い、違う世界へ行った。そんな感じがした。
確証はないし、馬鹿げた妄想のようだがこの場に居合わせればきっと分かる。
この穴は異世界への入口。そんな空想を抱いてしまうだろう。
穴には、それを信じ込ませるだけの説得力があった。
しかし、どうにしろ助けを呼ばなければいけない事に変わりはない。
とにかく、助けを呼ばなければ。
しばらくして、警察を連れてそこに来たときには、穴は忽然と姿を消していた。
なんとなくそんな気はしていた。一度離れてしまえばもう二度と穴は見つからないだろうと。
その後も警察の手を借りて辺りを捜したが、穴はいつまで経っても見つからなかった。
そして友人も。
意外と友人は、あちらの世界でよろしくやっているかもしれない。
なかなか良い奴だったのに、残念だ。
その友人は女の子でゴスロリファッションが好きだったな。
名前? アリスさ。
519 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 11:44:38
505-509
昨日投稿したんですが、みなさまよろしければ評をくださいませんでしょうか?
ひとりで書いてるとどうも自分が進むべきジャンルの方向性のビジョンが見えてこないんです。
とくに、後半の暴力描写に関しての評をくださいませ。
ここの方々はかなり的確に評をくださるように見えますので、
どうぞよろしくお願いします。
できるだけぼくが成長できるように手厳しくお願いします。
残虐な小説を書きたいと思ってます。
>>519 >片っ端からぶち殺したくなってくる
>あ、今すれ違ったやつ、俺の目を見たぞ
>殺す殺す、何もかも殺す
狂気が足りない。ケレンさが足りない。
ついでに言えば、語彙も足りないのでいささか幼稚に写る。安っぽい言葉を連呼して、お前は成田良吾か。
成田良吾の手法はページをダイナミックに使用しているから、印象的なのであって、
何も考えず使っても中学生のよくやる「死ってかっこいいよなー作文」にしかならない。
>チェーンが腕に絡み付いて、皮膚が真っ黒になっている
とか
>おっさんの口から血が流れている
とか、もう少し綿密な描写をしてやらないと単なる説明でしかない。
語り手の心理を踏まえて、
>チェーンに絡み付かれた腕は、俺が溜めこんでいる感情を肩代わりしたみたいにどす黒く染まっていた。
>生意気にもハゲの口元からは、俺には下水処理場の汚物にも等しい血が垂れ流されている。
見たいな感じでね。
これでもまだまだ、描写は甘いだろうけど。
521 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 18:01:10
>チェーンに絡み付かれた腕は、俺が溜めこんでいる感情を肩代わりしたみたいにどす黒く染まっていた。
>生意気にもハゲの口元からは、俺には下水処理場の汚物にも等しい血が垂れ流されている。
染まっていた?なぜチェーンの油で腕が「染まる」んだ。汚れていたでいいじゃないか。
生意気にも?
せっかく簡素な文章だったのに、なんでこんなに読みづらくするんだ。
くだらない副詞は切り捨てろ。
おまけに、チェーンに絡みつかれた腕?
垂れ流されている?
なぜわざわざ読みづらい受動態を使う?
>これでもまだまだ、描写は甘いだろうけど。
ええええええええーーーーー!!!!
ゴテゴテして読みづらいのに、あんたはこの文章にさらに不要な描写を付け加えるというのか?
あんたじゃ役不足だ。
別の人頼む。本当に的を得た論だと思ったら反論はしない。
添削者を添削しなきゃいけないんだから大変だな。
523 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 18:22:23
俺が溜め込んでいる感情?
感情を溜め込んでいることをそのまま説明口調で書いてどうする?
感情が鬱屈しているのを表現するなら、
動作描写でうまく表現するものだろうが。
「俺は感情を溜め込んでいる」とそのまま書いてどうするんだバーカ。
>安っぽい言葉を連呼して
ほうぅ・・・、お前がよっぽど高尚な表現を持ち合わせてるとでもいうんだな?
>下水処理場の汚物にも等しい血
プーーー!!不覚にも笑ってしまったよ。
あんてありきたりで薄っぺらな表現なんだ。
これならいっそ「血」とだけ書いたほうがいい。
お前が独りよがりの副詞に酔ってチンポ握り締めてる間に、
読者はどんどん離れていくんだよ。
いっそ、勘違いのおまえみたいなやつを殺す小説を書いてやろうか。
よっぽどいいのが書けそうな気がするわ。
回線切断して、お前のオナニーにしか使わないちんぽも切断して、とっとと死ね!
524 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 18:24:02
>522
>墓場
おまえも死ね。
>>505 (519)
リロードしたら、なんか緊迫した場面になっている……
もう書いちゃったし、今回添削はしてないのでなんか間抜けなタイミングだが
まあいいや……オレのことはスルーしてくれ
>>521、523
全体を見ても細部を見ても、雑。前半部分に触れるのは止めとくけど
まず、描写よりもそれ以前。主人公の片膝、折れているのでは?
実際は折れていないとしても、そう思われるくらい痛いのなら、
飛ぶにしろ蹴るにしろ軸足にするにしろ、容易なことじゃない。
おっさんも持ち上げ不可能な気が。もし激痛が吹っ飛ぶくらいの残虐性や
狂気でもっての行動だとしたら、そこは描写不足。
痛みも殺意も衝動も、伝わってこないよ。
「ああ、もうとまらない。何だこの感覚は」 そこ、描写ほしい。
暴力自体の描写については、やっぱり不足。おっさんの口元を蹴っている、
その口元はどうなっている? 蹴っている足の状態は? それを見下ろす
主人公の感覚は? そこを描写すると残虐性は増す、が……
(実はあんまり残虐なものは読みたくねえ……orz)
で、方向性が見えないとのことだけど、なんで残虐なものを書きたいんだ?
恐らくそれが見えていないから、行く先も見えないんだよ。
ヒトの残虐性を書きたいのか、単に暴力シーンを書きたいのか、etc
それを書くことで自分は何を求めているのか。そこを掘り下げれば
きっと何か見つかるよ。
あと、今回細かいことは言わないけど、
>>510さんの指摘は、スルーせずに
頭に入れときなよ。
526 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 18:49:16
>525
でもせっかく簡潔に書こうとしてるのに、
「チェーンに絡みつかれた腕」とかしたり顔で変な訂正されたら
反論したくもなりますよ。
でもまぁ、なるほど。たしかに足が折れるくらい痛いんならリアリティにかけるな…。
推敲もせずに酔っ払いながら5分くらいでバーっと書いた作品なんで、
雑とかその辺の批判は自分で気づいてるんだけど、
足のリアリティのとこは結構ためになった。
自分の文章の弱いとこに気づけたよ。勢いで書く癖があって、
いつもリアリティにかけるんだよな。
あんたの評論はかなり参考になったからありがとう。
もしかして編集者さんか何かですか?
こういうことを横から口を出すのもなんだけど、「投稿する人」は批評してくれた方に礼儀をもってレスをしなければならないと思う。
例え批評してくれた方が(もしかしたら)編集者であっても口達者な小学生であっても、礼儀は絶対に必要だと、俺は思う。
>>526 >推敲もせずに酔っ払いながら5分くらいでバーっと書いた作品なんで、
>雑とかその辺の批判は自分で気づいてるんだけど、
そんな程度の作品なのに批評にケチ付けるなんて、お笑いだぜwwwwwwwwwwww
他の連中は下らないからスルーしたんだよ、アホが。
529 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 19:49:08
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´)
誤爆しました。
しかし私は謝りません。謝るつもりもありません。
>推敲もせずに酔っ払いながら5分くらいでバーっと書いた作品なんで、
>雑とかその辺の批判は自分で気づいてるんだけど、
そんな言葉は胸の奥にしまっとけ。もう2chという公の場に「発表」してる以上、
>>505-509が
君の過不足ない実力だよ。「推敲してない」というのも単に君の弱さ。訂正がない以上、
君のことを「本当は
>>505-509以上の文章が書ける人間だ」と評価するのは君だけ。
みんな君のことを「雑で、描写が足りず、予想外のことを言われるとすぐキレる幼稚な物書き」
としか思ってない。言い訳にもならんよ。物書きのはしくれなら新しく文句の付けようがない
文章を書きなさい。それが唯一の反論の方法だよ。
それでも同じような文章晒すなら、次から書いといてくれよ。「この文章は五分で書いた手抜きです。
雑な作品を発表しました。おそらくみなさんの批評はほとんど無駄になるでしょうが、それでもいいと
いう人は批評してください」ってさ。
こらっ、スルーしなさい! めっ!
とりあえず、たとえこいつ(
>>505)が小説を出せたとしても
このままの実力なら読みたくないと思った。
534 :
525:2005/09/19(月) 20:30:13
>>526 批評以外に意見した覚えはないんだが、不愉快にさせたならごめん。
いやオレ、酷評スレだから偉そうにズバズバ言ったけど、一般素人です。
批評って立場がそもそも偉そうだからなあ……。
とはいえ過剰に偉そうだったら申し訳ないと思う。>投稿者の方々
ただ今回、オレも
>>519 のコメントがなければスルーしてたよ。
暴力描写を見てくれ、ってのがあったんで考えてみた。
でもそれなら載せるのは
>>507 からで良かったと思うけど。
とにかく、参考になったなら良かった。時間かけた甲斐があったよ。
535 :
525:2005/09/19(月) 20:43:32
あっ、違う 意見してたか、そういえば(汗)。
お前ら落ち着け。
>>526 >推敲もせずに酔っ払いながら5分くらいでバーっと書いた作品なんで、
こいつは以前にもまったく同じいいわけをした奴だよ。
自分勝手なセンズリ文を披露しては、批判されると切れるフダツキのクズなのだよ。
なあ、そうだよなクズ君。
穴と言う言葉が多すぎると思われ。
あと語り手の思考が前進も後退もせず、ひょろひょろしてるだけなので
緊迫感というかワクワク感が感じられないかと。
540 :
↑:2005/09/19(月) 21:11:52
お前がやれよ。
誤爆スマソ
落としどころはいいと思ったけど、あの話にアリスの友人っていたっけ?
いや詳しく知らないんで。
>>517 一個や二個の読点で済む文を何度も切るもんだから、ブツブツ切れて
リズムが悪くなってる(2行目)。
反復的であまり効果がない表現が多い。「言葉、ないし文章」とか。
間違ってるわけじゃないけどね。「ケーキは小麦粉ないし強力粉で作る」とか
言ったら間違ってはいないけど変だってわかるでしょ?話し言葉の場合なら
「言い換え」は有効だけど、読み返しがきく小説でやる意味はあまりない。
むしろくどい文章になりがちだよ。
>しかし、どうにしろ助けを呼ばなければいけない事に変わりはない。
>とにかく、助けを呼ばなければ。
>しばらくして、警察を連れてそこに来たときには、穴は忽然と姿を消していた。
「間投詞&読点」のワンパターン。言葉の必要性をきちんと見極めよう。
この二行目と三行目の間に経っている時間を「しばらくして」だけで表現したと
するのは無理がある。助けを呼びに走っていった描写とかが必要かな。
最後の三行が唐突。オチを出すときも普段と変わらぬ口調で語り、
内容で読者をびびらせるように演出すること。
>>517-518 とりあえず基本的な点として、読点が多さがちょっと読みにくいレベルにまでいってる。
あと助詞の使い方や日本語がやや不自由。最低限の推敲はしましょう。
>その何かの本質を言葉 ←この場合、「本質」はいらない。
>友人生きてはいない ←仮に「友人が」、「友人は」としても文としては変。
で、内容に関して。
第一印象としては、結局この文で作者は何が言いたいのかがさっぱり見えてこない。
不思議の国のアリスとの接点を描いているであろうことは分かるけど(違ってたらゴメン)、
なんていうか、その設定に頼りきってない?
主人公が所感も根拠もなしに「魅了する」とか「説得力がある」とか書くのは、物書きとして
敗北宣言してるようなものではないかと思うんだが。そこを記述しないと意味無いんだし。
あと個人的に、不思議の国のアリスの衣装はゴスロリとは違うと思うんだがどうか。
最後に、どーでもいいんだが
>私の友人が、この穴に落ちていなければ私は、あるいはいつまでもその穴を眺めていただろう。
ずっと見てたんなら助けるなり止めるなりしようよ…。
545 :
505:2005/09/19(月) 21:32:30
>520、528、531、537
おお、520、お前か?ごてごてした副詞が大好きなお前なのか?
誰が520なのかわからないから、とりあえず
便宜上、520,528.531.537をまとめて520とするぜ。
よしわかった。わかった。本気で書いてやるよ。
さっき宣言したとおり、520、おまえを殺す小説だ。
いまはしらふで頭も冴えてるからいいのが書けそうだよ。
天才小説家の俺がお前らを這いつくばらせてやるよ。
520よ。よく読めよ。
震えながら泣き喚く520を、俺は巨大なオーブンの中に押し込んで扉を閉じた。
俺はオーブンのダイヤルをひねって、250度に合わせた。
ボッと音がして、オーブンの種火が二列に並んだ火口から吹き出すガスに
点火した。520はギャーギャー泣き喚くのをやめ、悲鳴をあげはじめた。
その声は…、そう、幼いブタのようだった。
ひどい苦痛に襲われている幼いブタ。そう考えると、俺の笑顔はいっそう広がった。
心臓が胸の中で轟をあげている。520はオーブンの中をがりがりと引っかき、
まだ悲鳴を上げ続けながら、めちゃくちゃに走り回った。
まもなく、あつい、髪の毛と肉のこげるにおいがオーブンから
部屋の中に漂ってきた。
それから半時間後に、俺はオーブンの中から520の死体をかきだした。
520の丸焼けになった死骸は、小麦粉の空き袋に詰め込んだ。
俺は笑いがこみ上げてとまらなかった。
520、死ね!
>>545 520を一人と仮定してるのになんで「お前らを這いつくばらせてやる」なの?
547 :
497:2005/09/19(月) 21:39:41
>>502 >>515 批評有難うございました。
接続詞や使う言葉に気をつけて、まずキャラクター作りからしっかりはじめたいと思います。
いただいた批評をしっかり心に留め、精進します。
548 :
499:2005/09/19(月) 21:40:38
嘘です、499です。
497さん、騙ってすみません_| ̄|○
>>545 意図は理解した。けど、ネットの書き込みとはいえ実在の相手を持ち出して書くのはヤバいよ。
550 :
505:2005/09/19(月) 21:44:10
おい、作品を評価しろよ。
いちいち説明するのも面倒だわ。
おまえみたいなのを白痴の揚げ足取りっていうんだよ。
おまえみたいのが出てくるだろうからおまえらと書いたんだ。
めんどくせーな。
おまえも含めるからお前らだ。おまえもオーブンで焼け死んだんだわかったか?このクズ。
>>545 走り回れるとは、えらくでかいオーブンだな。
状況しか書かれてないので、
「俺」の気持ちがいまいち伝わってこない。
552 :
505:2005/09/19(月) 21:50:16
>551
そう?ナチスドイツのころはでかいオーブンがたくさんあったぞ。
しかしあんまり批評がねーな。おれの文章がかなりよかったってことか?
553 :
505:2005/09/19(月) 21:51:26
おい早く批評しろよカス共が
505本人ではないと思うけど、一応批評しとくね。
それにしてもモラル、と言う意味ではどっちもどっちだと思うけどな。私は。
>震えながら泣き喚く520を、俺は巨大なオーブンの中に押し込んで扉を閉じた。
520はどうして震えてるんだろう? 505が刃物とか銃器とかを持ってるのかな?
それともすでに抵抗する気がなくなるほど、ひどい目に合わされたのかな?
>ボッと音がして
>ギャーギャー泣き喚くのをやめ
擬音語は柔らかい印象や軽い印象を与えるときに使うものだよ。
殺すとまで明言してるんだから、恐怖を感じさせるために、重厚な文章が必要だよね。
>その声は…、
三点リーダは2つ以上並べて使うこと。文章作法の鉄則だよ。
>幼いブタのようだった
ブタとカタカナを使っているけれど、カタカナもどちらかと言えば柔らかい印象を与えるな。
>めちゃくちゃに走り回った。
普通焼かれたら、走り回る余裕はないと思うよ? あちこちの皮膚が焼け爛れて歩くのもつらいと思うけど……。
せいぜいその場で、のた打ち回るくらいじゃないかな。
>半時間後に、俺はオーブンの中から520の死体をかきだした。
このオーブン、たしか250度じゃなかったっけ? 半時間じゃ丸焼けにはならないと思うなあ。
走り回れるほどの広さがある上に、あらかじめ温めてあったわけじゃないし。
酔っているにしろしないにしろ、なんだかアラが目立つなあ。
貴方は酒じゃなくて、残虐な文章を書いている自分に酔っているんだと思うよ、私は。
久しぶりに覗いたのに、なんだか気分悪いな。もっと礼儀良くするべきだよ。
556 :
505:2005/09/19(月) 22:05:19
女の子の意見は聞きますよ。
俺はあなたとケンカしたいわけじゃないんだ。
俺が待ってるのは520なんだよ。不快にさせちゃったらごめんね。
557 :
505:2005/09/19(月) 22:27:02
>531
わかったわかった。なんかあんまりよまなかったけど、
要するになに、新しい作品を書いてみろってことね?
君の意見を取り入れて、
さっき新しい作品を「しらふ」で書いたよ。
描写も増やしたつもりだ。
「私は糞野郎です、といってみろ」
「私は糞野郎です」531は泣きじゃくりながら言った。鼻水が垂れて筋を引いた。
531は手の甲でそれをぬぐった。
「次はこういうんだ、私は最低の糞野郎です」
「わたしは…、わたしは最低の糞野郎です」
「よし、じゃあもうひとついってみろ。それで終わりにしてやる。
的外れな批評をしてすみませんでした、二度と逆らいません」
531はいまや熱心にのってきた。「的外れな批評をしてすみませんでした、二度と逆らいません」
間髪をいれずに、俺はぎざぎざのナイフの先端で531の柔らかい腹をさっと左から右にはらい、
一筋の血のあとをそこに残した。ほんのかすり傷程度ではあったが、
531は地獄の悪魔が総がかりで迫ってきたような悲鳴を張り上げた。
「私はチンカス野郎です、を忘れてるぞ」
「私はチンカス野郎です!」531が金切り声でわめいた。「私はチンカス野郎です!私はチンカス野郎です!私はチンカス野郎です!」
「よし」
「・・・です!私はチンカス野郎です!私はチンカス野郎です!私は・・・」
俺が激しいびんたを食らわせて、531の頭が壁にごつんとぶつかった。
いっぱいに見開いたうつろな目をして、531は黙り込んだ。
中点て
505はNGワードだなw
560 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 22:40:11
>559
小説に書かれるからな。
561 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 22:41:23
>557
批評してくれた人を小説に出してめちゃくちゃに書くってどういうことよ、あんた。
>>557 うーん、臨場感がさっぱりねえんだよな。
イメージを想起する能力が貧困なようだから、作家は無理かもね。
どうせならこの勢いで1000まで行ってもらいたい
ほんとうのキチガイとキチガイのまねのちがいについていい勉強になる
だねぇ。確かに臨場感のない文章だね。
565 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 22:46:51
>563
そうだな、1000までこのスレにいてもらって、
1000到達したら精神病院に電話して彼を収容してもらおうぜ♪
文章をこれ以上酷評するのが無理だからって、書いた人の人格まで酷評するなよ
567 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 22:49:12
カレーにスルー
酷評する価値も無い。酷評して遊ぶほど楽しくも無い
お、夜食はカレーにするかな
569 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 22:55:44
>567
私の文章に批判する点がなかった完璧だったってことでよろしいですか?
570 :
505:2005/09/19(月) 22:56:47
>566
あんたはもしかして俺の味方か?
572 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 23:01:17
お、なんか久しぶりに痛い人降臨?
573 :
505:2005/09/19(月) 23:04:03
557に対する批評がないのだが、批評するやつが誰もいないのか?
もっとめちゃくちゃにやってくれよ。俺が立ち直れなくなるくらいにさぁ。
つまんねーよあんたら。俺の勝ちってことでいいか?
574 :
505:2005/09/19(月) 23:04:55
557、結構必死に書いたのにさあ、つまんねーーーよ。
575 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 23:10:52
>>573 単に思いついたことを書いているだけの内容だな。
この文章は、一体どこに向かって書いているのだ?
文を書く以上、何か結論があるのだろう? 伝えたいある一点がな。
それを持たない文章というのは、読んでいても右から左に抜けてゆく。
これは、そういう文章だな。
ま、書くものに対してもうちょっと真摯になるこった。
576 :
563:2005/09/19(月) 23:17:53
>>566 批評ってのは、けっきょくは書き手の人間性に対しての評価にいきつくものだよ。
書かれた作品と、書いた人間の人格をどれだけ厳格に切り離したとしてもね。
もちろん、批評する側もその人間性がさらけ出されてしまうけど。
酷評お願いします。
無数の落書きと身に覚えのない傷で埋まった机が私に与えられた
数少ない備品のひとつだった。机の表面はプラスチックのように
鈍い光沢を放っているが、断面から見ると暗い色の板を何層にも
張り合わせた合板であることが分かる。合板を支えているのは
4本の鼠色の金属パイプとその中心にすえつけられている引き出し
である。引き出しの滑らかな金属の表面には銀色のシールが貼られて
おり、備品番号と教育機関名が記載されていた。
机の上には「実践演習 微分積分」と書かれた真新しい問題集と
ノートが開かれていた。ノートの閉じ紐には払いきれなかった消しゴム粕が
絡んでおり、罫線に沿って横書きでびっしりと文字が書き込んである。
ひらがな、漢字、ローマ字、ギリシャ文字、アラビア数字と地球上のあら
ゆる地域で培われてきたさまざまな種類の文字がたった1頁の白紙に
凝縮されている様は、ステンドグラスをちりばめた荘厳なゴシック建築に
見下ろされているような威圧感を私に与えた。人類が四千年に渡って
築き上げてきた英知がそこに結集されているのである。
その英知の結晶を私は12年間で駆け足に学んできたが、靴底は磨り減り、
血豆を潰し、靭帯の痛みに耐え、息も絶え絶えに、横腹を押さえて走るに
等しい駆け足であった。
で、どうしたいのさ?
自分の胸に手を当てて考えてみるのが一番いい
579 :
505:2005/09/19(月) 23:27:47
何の小説なんだろうと少し興味を持つが少し表現と言い回しが固いような気がする。
とりあえず読んでみるから続きを書いてくれ。
505に関してはスルーするのが最大の酷評だな
581 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 23:28:35
>>577 なんかくどい文章だな。
というか、描写や比喩を行うのはいいんだが、何のために書かれたのが
ちょっとわからない。冒頭から机の構造の説明とか、疵の有無とか書い
ているけど、ストーリーに関係あるの?
無いんなら、そんな説明読みたくないよ。描写しろとはいうけど、それ
は作品に関係あることに限られるからね。
まぁ、この後に関係しているのかもしれないけどさ。
でも、ここだけ読んでもこれらの描写が後に続くんだなって期待感は
ほとんど感じられないんだよね。
その時点
>>577 描写の練習をしたいだけかな?
それとも書きかけの小説の一部かな?
前者ならほかに描写を練習するスレがありますよ。
後者ならその文体ではくどすぎて読む気が失せていく。
最初の数行で読者に「読みたい」と思わせる努力が必要だと思います。
あーあ
584 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:05:57
いつかきっと褒めていただけることを心待ちにしたミツハチでございます。
今日は新しく加わった仲間達との協力を得た上で、
各町内会の代表オバさんとの協調性を深めることを目的とした
集団蜜集めサークルの最中でございます。
実は今日この日、この私にとって、
生涯忘れえぬほどの屈辱の烙印を
胸に深く焼き付ける形となった、
悲しい記念日となりました。
あの恐ろしいほど黒く、不潔で、恐ろしい事態を
今日ここで語らずにはいられません。
〜
585 :
585:2005/09/20(火) 00:09:10
X あの恐ろしいほど黒く、不潔で、恐ろしい事態を
「恐ろしい」が2連発で変だと思った。
586 :
577:2005/09/20(火) 00:17:25
早速のレスありがとうございます。
総括すると描写がくどく、言い回しが固いということの
ようですね。
>>579 >とりあえず読んでみるから続きを書いてくれ。
すいません、まだ作成途中なので結末がありません。
この調子で固い文章が続くのでアップしない方が良いかもしれません。
>>581 >ているけど、ストーリーに関係あるの?
関係ありません。ご指摘のとおりです。
>>582 >描写の練習をしたいだけかな?
>それとも書きかけの小説の一部かな?
するどい指摘です。
10年程前に書いた文章を読み直していたら
あまりにも稚拙な文章に嫌気が差して焼きなおして
いました。(描写の練習もかねて)
しかも、焼き直し途上でまだ完成していません。
>最初の数行で読者に「読みたい」と思わせる努力が必要だと思います。
数行でですか。難しいですね。
頑張ってみます。
ありがとうございました。
587 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:35:31
「私は糞野郎です、といってみろ」
「私は糞野郎です」531は泣きじゃくりながら言った。鼻水が垂れて筋を引いた。
531は手の甲でそれをぬぐった。
「次はこういうんだ、私は最低の糞野郎です」
「わたしは…、わたしは最低の糞野郎です」
「よし、じゃあもうひとついってみろ。それで終わりにしてやる。
的外れな批評をしてすみませんでした、二度と逆らいません」
531はいまや熱心にのってきた。「的外れな批評をしてすみませんでした、二度と逆らいません」
間髪をいれずに、俺はぎざぎざのナイフの先端で531の柔らかい腹をさっと左から右にはらい、
一筋の血のあとをそこに残した。ほんのかすり傷程度ではあったが、
531は地獄の悪魔が総がかりで迫ってきたような悲鳴を張り上げた。
「私はチンカス野郎です、を忘れてるぞ」
「私はチンカス野郎です!」531が金切り声でわめいた。「私はチンカス野郎です!私はチンカス野郎です!私はチンカス野郎です!」
「よし」
「・・・です!私はチンカス野郎です!私はチンカス野郎です!私は・・・」
俺が激しいびんたを食らわせて、531の頭が壁にごつんとぶつかった。
いっぱいに見開いたうつろな目をして、531は黙り込んだ。
588 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:42:42
彼女がトランスなんか聴くわけがないんだ。彼女は…、そう、彼女はファンクやジャズを聴いているはずだ。
もちろんマイルスとかじゃなくて、ブラジルのジャズとか、ヨーロッパのジャズとか。聴いたこともないようなジャズ。
ファンク45の7インチとか集めてて(でもそこまで詳しくはない)、
夜中にベッドの中でジャイルス・ピーターソンのミックスCDとか聴いてるに違いないんだ。だってこないだこの店に来たとき、
客は誰もいなくて、彼女が一人でレジに座ってた。スピーカーからはDJシャドウのミックステープが流れてた。
彼女は目を閉じて、音に集中してるように見えた。あれはきっと、音飛びのチェックなんかじゃなく、彼女の私物だと思う。
彼女が自分の家のカセットテープコレクションから持ってきた私物なんだと思う。そうであって欲しい。いや、そうに違いない。絶対そうだ。
ぼくがレジにレコードを持っていくまで、彼女はスピーカーから流れる音楽に夢中で、ぼくの存在に気づかなかったくらいだった。
589 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:45:24
今になって考えてみれば、ぼくがどんどんおかしくなっていったのは…、
もちろん何が異常で何が正常かなんてぼくにははっきりとはわからないけれど、
たとえばサトルやケンタみたいな友達連中とはまったく違う方向へ歩き始めたのは、
きっとこの目の前にあるパソコンのせいだろうと思う。
高校の入学祝いに、ケイゴは母からこのパソコンを買ってもらった。高機能のメモリとCPUを積んだデスクトップ・パソコン。
母が言うには、ディスプレイと合わせて三十万円もしたそうだ。
「こんなことは言いたくないけどね、ケイゴ」嬉々としてダンボールを開ける息子の背中に母は言った。「きちんと勉強に使うのよ。エッチなサイトとか見てちゃだめよ」
パソコンを買った当初、ケイゴがインターネットに繋ぐのを親が許可してくれなかったのも、
きっと「息子がエッチなサイトを見て変になる」ことを危惧してのことだったのだと思う。
ヘンにはなった、とケイゴは思う。ただ、母の考えている「変」と、今ぼくが抱えている「変」は、その種類がだいぶ違うと思う。
だいぶ。
宿題でどうしても調べなきゃならない資料があるとケイゴが父親を説き伏せ(母は最後まで反対だった)、
とうとう、ネットケーブル会社の契約書にはんこを押させた。
ケイゴはついに念願だったインターネットの世界に飛び出した。
それまではソリティアをやるためだけに存在したただの箱が、LANケーブルを繋いだ瞬間から、めくるめく夢の世界への扉に変身した。
日本中、世界中から発信されるめくるめく情報の海に、ケイゴはマウスを夢中で叩いた。
590 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:46:54
皆様、はじめまして。
588,589はそれぞれ別の小説の書き出しなのですが、
いかがでしょうか?愛を持った酷評お願いします^^
592 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:52:15
>590さん
?
ちがいます。
>>591 禿同。
>今になって考えてみれば、ぼくがどんどんおかしくなっていったのは…、
↑この辺が505っぽい。
数字が全角なとこもそれっぽいな。
やめたまえ、あまりに野蛮ではないか。
どうしたって言うんだい、私に出来ることならなんだって協力いたそう。
それが人に仕向ける行為ではないことをご存知かな、言うまでもないだろうよ、ほら、頼むからやめてくれ。
お願いだ、お願いしますから、ねえ、御免なさい、お願い頼むやめてほしいからほらもうやめてったら。
わかった、じゃあこうしようじゃないか、俺の命はくれてやる、それで俺は構わない、ほら、死ぬ決心はついたぞ、
お前の勝ちだ、俺は心からお前に負けたと思う、完全に降参の形だ、今はお前に拘束されているから
どうしてもそれを体で表すことが出来ないけれど、心は完全に土下座、心の中からごめんなさい。
わかってくれ、俺はもう死んだっていいよ、そう決めざるを得ないほどの嫌がらせだ、お前はその道の天才かもしれないな。
それをやめてくれ、いよいよお時間でございます、頼む止めてくれ、秒読みだ、秒読みで訪れる狂いの予感、気の狂う思いです。
やめてください、お願いです、これ以上はもう我慢のしようがありませんから。
597 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 09:29:52
ーーー
<私の夢の辞書>か。
その歌を聴きながら、詩の響きにゆったりと包まれた。
それから、背もたれに寄りかかっていた信子はため息をつき、明日から始まる日常生活の準備
をしなければ、と立ち上がった。
できることなら、このままぼうっとしていたい。
しかし周囲の以外の人間は皆、人混みの中に身を滑り込ませることに忙しい。元来「自分勝手」
でいることが性に合わないので、毎日人の行動に同調し、忙しない世の中に身を任せる
しかなかった。
信子は疲れていた。
ーーー
半端・短ですがお願いします。
短すぎる。 舞台となる設定も書かれていないので、小説じゃなくて
散文詩みてるみたいだ。
599 :
497:2005/09/20(火) 15:50:22
↑(゚ε゚)キニスンナ!
ではではお互いがんばりましょう。
>>598は冷静に批評してるだけなのにキニスンナ!とか言い出すお前を
もう見てらんない
それより、批評してみろ↓
達観したオタクーは
「一切がはたされ、私がより孤独でないことを感じるために、
この私に残された望みといっては私の書き込みの日に大勢の酷評人が集まり、
憎悪の叫びをあげて、私を迎えることだけだった。 」
えと、<<599(497)は<<499に言ってんだよね?
>>600 呆れているところすまんが誤爆なんだ_| ̄|○
何となく分かってくれ。スマンカッタ
603 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 17:04:52
>>602 600=505だから、↑(゚ε゚)キニスンナ!
605 :
夢を文章化♪批評お願いします:2005/09/20(火) 17:23:04
それは、私がぼんやりとした真夏に見た夢でした。
なんとなく、自分がその扉を開いてしまったことに、気づいていました。
その世界は、私の脳裏が思い描く、デスノートの世界でした――。
■デスノートの夢■
俺はデスノートを使い続けていくたび、自分の体の内側のある変化に気づいていた。
リュークからも聞かされたことがあった。
デスノートを使い続け、最後までページを埋めた人間はどうなるかを・・・・・・。
だから俺は、自分ではない誰かに、このノートを使わせるようになっていった。
俺は、彼女を共犯者と罵り、脅し、追い込んでいった。
俺の邪魔をする人間は、言わなくとも彼女が殺すようになっていった。
「あなたのため」と、ありがたくも無いことを言って。
「ライト――」
そう呼ばれた。
何者か知らない、おぞましい姿をしている彼女に、名を呼ばれた。
「私を助けて」
もう、人の姿をしていない。彼女の名を、俺は呼べない。
「もう、お前は十分俺の役に立ったよ。俺の代わりにデスノートに名前を書き続けてくれた」
「ライト・・・・・・」
俺はわかっていた。
デスノートを名前でいっぱいにした後、その人間は、天国にも地獄にも行けず、
死神として現世をさまようと。
知ってていて、彼女にデスノートを使わさせ続けていたんだ。
彼女を利用したんだ。
606 :
夢を文章化♪批評お願いします:2005/09/20(火) 17:24:30
「ライト、私、どうなってしまったの? 嫌、こんな姿は嫌ぁ!!!」
「大丈夫、大丈夫だ。お前は俺を、信じ続ければいい」
「ライト、私を嫌わないで、捨てないで、捨てないでぇ!!」
足元に残ったのは、新しいデスノート。
死神になったばかりの彼女のものだった。
それを拾い上げた俺は、一言彼女に言った。
「俺はお前を捨てない。これからも、俺はお前と組むさ」
利用させてもらう。という意味でな。
そういったときは、あっさりと信じたくせに、
彼女の代用品となる人間を俺が捕まえたとたん、
騙されていると気づきだした。
俺が、代用品に色仕掛けで迫ったのを、彼女は見過ごさなかった。
誤算だったのは、俺が人間の愛というものの怖さを知らなかったことだ。
607 :
夢を文章化♪批評お願いします:2005/09/20(火) 17:26:45
「今度は誰にそのノートを使わせるの?私の代わりをまた作るの?
ライト、このことは、私とあなたの秘密じゃないの?
私のことは、もう、どうでもいいの?
あなたは、私じゃなくて、あの女を選ぶの?」
「何を言っている。いまさら。
お前は俺に騙されていることを、知っててやってたんじゃないのか?」
俺なりの冗談のつもりだった。
それが、俺なりの性格のつもりだった。俺の性格を彼女は理解していると思っていた。
それがどんなに深く、彼女の心を傷つけ、涙を伝わせ、激情に駆らさせたのか。
俺は直前まで気づくことが無かった。
怪物が牙をむき出し、俺の腕からデスノートを奪う。
以前の彼女からは想像もつかないような怪力で俺を襲った。
立てられた鋭い爪は、俺の胸部を引き裂き、首を締め上げる。
「や…めろ……俺を殺す気か?主人である俺を?」
「やめろですって?殺すですって?今まで平気で人を殺してきたあんたが、命乞いですって?
そんなの、聞くわけ無いじゃない!!!!
私が今までどんな思いで人殺しをしてきたと思ってるの?」
「お、俺を、殺すのか?お前、俺を…愛していたんじゃないのか?」
「愛?私に愛?人殺しをさせるあんたに、私の愛がひとかけらもあるはず無いじゃない!!」
首を締め上げられ、意識がかすむ傍ら、俺は、最後の言葉を振り絞った。
>605-606
文体からして未成年だと思うが、少年ジャンプのノベライズ部門にでも
出したほうがいいんでないの? まあ、多分落とされるだろうけど。
それも人生経験だ↑(゚ε゚)キニスンナ!
609 :
夢を文章化♪批評お願いします:2005/09/20(火) 17:28:30
「か…のん……」
それは、以前の彼女の名前だった。
俺が紡いだ言葉の破片に反応して、死神は、純粋だった頃の少女の顔に戻る。
彼女の心に灯ったのは、まだ、何も知らなかったころの思い出。
俺がキラであることも、デスノートのことも知らなかったころの彼女。
「うあ、うあああっ、ああっ」
人間としての愛が、彼女に残っていたんだ。
「私の名前…父さんと母さんがつけてくれた名前…。
もう、誰も呼んでくれないと思っていた。
父さんも、母さんも、借金や離婚で家族がばらばらになって、寂しくて、
もう、私にはライトしかいなくて。
なのに、ライトは、私が変わってしまってから、私の名前すら呼んでくれない。
寂しくて、寂しくて……
あなたを憎んでいたのに。
やっぱり、私は、あなたが……好きで……
悔しくて……
ライト、前に言ってくれたよね。
私の名前は、父さんと母さんが、私を愛してくれたから、つけてくれた名前だって。
その名前を大事にしろって。
私の名前、きれいな名前だって。
もう一度、呼んでくれただけで……」
そういって、彼女はデスノートとともに消えていった。
という夢を見ました(笑)
その後、彼女はどうなったのですかね?
つまり、ライトはこのことによって、少し反省する機会を持つのでは?
なんて、意味深な(・∀・)イイ!夢見ちゃいました。
610 :
夢を文章化♪批評お願いします:2005/09/20(火) 17:31:46
>>608さん
まだ途中でした(;A´∀`)
スレ遅れてごめんなさい。
611 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 17:36:26
少年ジャンプのノベライズ部門って、あるんですか?
コネがないと入れなさそうですね。
613 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 18:37:18
615 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 18:59:00
>>613 「穴」ばっかりなのはわざとか?
延々と穴が続くんで、だんだんと読むのが嫌になるんだが。
数えてみたら、この短い文章の中に「穴」が15個もあったぞ。
>>613 単に、オチの "名前? アリスさ。" これが書きたかっただけの文章だよね。
それ以前の穴に対する描写とかがイマイチ。
直接的に、穴には〜のような力があるとか魔力があるとか書かれても、
読み手には伝わるものがないんだよね。
単に思いついたオチを書きたかっただけなら、(実際にはそうかは知らないが、
読み手にはそう感じられる)それ以前が冗長すぎる。
そうではないならば、穴に対する描写が弱すぎて、お話になっていない。
618 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 22:08:39
夕暮れ近付く静川の土手、みぃちゃんはむこうを向いて相変わらず何かを作っていた。
僕は明日の朝、遠くへ引っ越すことになっていた。お父さんの仕事の都合だ。
だから、みぃちゃんとは今日でお別れだ。僕とみぃちゃんは幼稚園に入る前から仲良しだった。僕とみぃちゃんはずっと一緒にいた。
僕はみぃちゃんと、小学校に上がったら毎日一緒に学校に行って、帰ったら一緒に宿題をしようと約束していた。
けれど、もうその約束は果たせそうになかった。
僕はまだみぃちゃんに引っ越しのことを言っていなかった。
けれど、僕はみぃちゃんにはこのままこのことを言わずに引っ越そうと思う。
みぃちゃんには、泣くところを見られたくないから。
僕とみぃちゃんがいる静川の土手にも、だんだん大きな夕日が降りてきていた。
みぃちゃんはまだ何かを作っていた。
僕はいつまでもみぃちゃんと一緒にいたかったが、みぃちゃんがお母さんに怒られることを心配してみぃちゃんに、日が暮れるからそろそろ帰ろうと言った。
みぃちゃんは聞こえていないのか、反応がなかった。
今度はみぃちゃんの名前を呼んだ。みぃちゃんの手が止まった。
みぃちゃんは何かを呟いた。が、よく聞こえなかった。
「なんて言ったの?」
僕は聞きなおした。みぃちゃんはもう一度言った。今度ははっきりと聞き取れた。
「いやだ」
僕は何かを感じ、理由を聞いた。すると、みぃちゃんは静かに答えた。
「だって、今お家に帰っちゃったら、もうケンちゃんに会えなくなっちゃうじゃない」
僕は心にドンという衝撃を受けた。みぃちゃんは知っていたのだ。
そしてさらに驚いたのは、振り返ったみぃちゃんの目に涙が溜まっていたことだった。
619 :
618:2005/09/20(火) 22:09:14
僕はその場に立ってみぃちゃんをじっと見ながら言った。
「黙っててごめん」
みぃちゃんは首を振った。みぃちゃんは僕を責めなかった。
「本当に行っちゃうの?」
みぃちゃんは堰を切ったように泣き始めた。僕はたまらなくなってみぃちゃんのそばに行った。
けれど、何もしてやれなかった。5歳の僕には、まだ抱きしめるなんて選択肢は浮かばなかった。
「これ、あげる」
みぃちゃんは手に2つ持っていたものを1つ僕に渡した。
それは、シロツメクサで作った冠だった。みぃちゃんはずっとこれを作っていたのだ。
「ありがとう」
僕は受け取った。僕の心は涙が出そうなくらい揺さぶられた。
「きっとまた会えるよね」
僕は頷いた。しかし、本当に会えるのか不安になり、下を向いてしまった。
そのとき、視線の先に或るものを見つけてしゃがみこんだ。
みぃちゃんも何事かと僕の前にしゃがんだ。
そこには四葉のクローバーが2本並んで生えていたのだ。
僕とみぃちゃんは顔を見合わせた。
僕は笑顔になった。みぃちゃんもそこで初めて笑顔になった。僕の大好きな笑顔に。
僕たちは、夕焼けの中で約束を交わすことにした。
みぃちゃんが作ってくれた冠を、みぃちゃんは頭に乗せ、僕は腕にかけた。
そしてさっき見つけた四葉のクローバーをお互いの指に巻き、指輪にした。
それはまるで、小さな結婚式だった。僕とみぃちゃん以外に誰もいない、小さな小さな結婚式だった。
僕とみぃちゃんは約束した。必ずまた会うことを誓った。皮肉なほど真っ赤に揺れる夕日の中で。
そして、この町では最後の帰り道へと向かった。
みぃちゃんの暖かさを忘れないよう、しっかりと手をつないで。
あれから25年経った今、仕事から帰った僕に今日も「おかえりなさい」を言ってくれるのは、
もうすぐ3歳になる娘と、5年前から僕と同じ姓を名乗る、みぃちゃんである。
お願いします。
酷評お願いします。よければ文章からうける年齢もあててみて貰えますか?
除夜の鐘が聞こえる頃、僕は石畳でつくられた神社の階段に座りあの子を待つ。
約束の時間はもうとっくに過ぎている。
少し前からシンシンと降りだした雪が
辺りを白く染め広大なキャンパスをつくると慌てた様子で画家が現れた。
「ごめん待った? 怒ってるよね?」
「ああ」
「怒らないで、あの、実はね……」
僕はいいわけをしようとしている彼女をよそに階段を駆け上がる。
彼女が追い掛け僕の手を掴んだ瞬間その手を振り払った。
621 :
620:2005/09/20(火) 22:17:39
彼女はバランスを崩し
まるで糸の切れた操り人形のように石畳を転げ落ちた。一回二回三回、
頭を激しく打ちつけ真紅のバラをそのキャンパスに彩ると、
しばらく虫のようにピクピク動いていたがやがて止まった。
・
・
・
・
・
「ごめん待った? 怒ってるよね?」
「いや、まったく」
「ほんとに? ごめんね。あの、実はね……」
子供が出来たの
>>620-621終わり。
中学生。
批評というよりは、私個人の好みかもしれません。
まず初めに女性の視点で物語を始め、
何かに歓喜する様子を描写して欲しいと思いました。
そうすれば終わりの四行が生きるのではないかな。
私の予想は、次の誕生日で15歳の中学三年生。
>>620 10代と言わせたくて、たどたどしいとつまらないとを履き違えた文章をうpした大学生
>>618 説明的な文章は、ただ「作者が言いたいこと」を説明する文章だから、
えてして説明不足になりやすいし、作者の趣旨がストレートに出てしまって
説明後が尻切れトンボになりやすいんだよね。読者を意識していないことが
モロに出た文章になってるよ。例えば1,2,3,4行目はことごとく脈絡のない説明。
「相変わらず何かを作っていた」って、普段の様子を知らない読者には何の事やらだよ。
2行目まで読んだところで、次からの展開が全部予想できる。そしてほぼ想定の範囲内の
ストーリー展開。意外性なさすぎ。「この文章はコレが他のストーリーとは違う」という独自性
とかセールスポイントとかが無ければ、どっかの文章のパクリにしかならんよ。
>>620 まず、「キャンパス」は大学だ。絵の具を塗るのは「キャンバス」もしくは「カンバス」。
「石畳」は「板石を敷きつめた所」もしくは「石段」そのものを指すことば。
>年齢
君自身のプロフィールに一片の興味もないが、まぁ要望とあらば。
比喩の使い方を知らない、折り返しもできない、語彙の少なさを中点でごまかしている、
残酷な描写で読者を不快にすることをサスペンスだと勘違いしている、長い文章が
書けない。
まぁ、頭が回る小学生なら書ける文章だな。
>>618 導入部、僕の説明のみで語られるためみぃちゃんの存在が空虚。
そのせいもあって二人の絆もまた薄弱なものに感じられるため終盤の切実さが足りない。
618のラス2行、『衝撃を受けた』『驚いた』重要なシーンでの心情を「(喜怒哀楽)した」と
そのまま書くのは幼稚すぎる。読者に一体感を持たせるには僕の感じている悲痛も
独創的な表現で切実に描写すること。
619 L3-5 みいちゃんの言動のタイミングが悪い。もっと畳み掛けるようにテンポ良く。
責めなかったなんていう僕の言葉は削るか後回し。『堰を切ったように──』も表現がありきたり。
『みぃちゃんはずっと──』説明的すぎ。いらない。
『涙が出そうなくらい──』これも陳腐。月並みな表現で起こったことを淡々と描写していく
だけなら中学生でもできる。感情を動作で表現するなど最低でも一捻りは入れること。
後に続くクローバーを見つけるくだりも贅肉が多すぎる。ここいらはセンチメントを思いっきり
煽るつもりでもっとスマートに。
『皮肉なほどに』何が皮肉なのかわからん。ラストシーンなのに視点が中途半端。
もっと引くか迫るかして映像を思い描かせないと余韻が残せない。
最後。このエピローグはやめとけ!安いアニメでももうちょっと工夫する!
全部削って二人で帰るとこでおしまい。にしたほうが5倍くらいマシ。
それが嫌なら「結局二人はくっつきました」以上の、心を揺さぶる何かを入れること。
以上、自分じゃ何も書けないクセに偉そうに長々と初批評。批評の批評キボンヌ。
627 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 23:11:00
私は毎晩、午前0時を過ぎるとベッドの上でパンツを脱ぎ、
手鏡片手に、自分のクリトリスにガマガエルを激しく塗りつける。
カエルの肌のぬるぬるした気持ち悪さに顔をゆがめながらも、
その動作をクリトリスから血が出るまで続ける。
そうしないと朝の会議でこっぴどくしかられるからだ。
冒頭部を即興で書いてみたのですがどうでしょう。
このミス大賞、13歳の女の子が特別賞受賞らしいですね。
13なんて感性磨かなきゃいけない時期なのにな。
創作に気を取られて小手先だけの作家にならないことを願う。
629 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 23:29:28
当局はこの作業を「カエル塗り」と呼んでいる。
「カエル塗り」にはいろいろと決まりごとがあって、
1、実験対象は若い女に限る
2、作業中にはハードロックを必ずBGMにかける
3、気持ちよくなっても絶対に声を出さない
ということである。3に限っては、息遣いが荒くなる程度なら
問題ないらしい。
12時を過ぎた。
私は今日もステレオにディープ・パープルの「マシンヘッド」を
挿入し、バケツの中からカエルを一匹取り出した。
恥ずかしい話ですが、正直に言えば嫉妬します。13歳ですよ。
私の年齢の何分の一ですよ。
私おっさんになってもいまだ素人でこんなふざけたもん書いてますからね。
630 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 23:32:03
バカばっか
>>618-619 わるくないよ。
ほかの御二方が説明的、ありきたり、陳腐と評している文章も、予想通りのオチも含めて。きちんと
フォーマットに則って、考えて書いているようだからね。
でもまあ、それだけ。饒舌に褒めちぎるほどのものでもない。よくできたお話ですねってレベル。
否定的な意見を書くならば、小手先で書いているように見える、それから既視感があるってことかな。
この先を突き抜けんとね。
王道を行くなら盛り上げる所でキッチリ盛り上げないとイカンと思うんだけどなぁ。
フォーマットに則って考えて書いてるというより、フォーマットにおんぶして何も考えて無いように思える。
こういう場合の盛り上げってのは感情移入させて泣かせるってことなんだから
>>626に書いたように工夫を凝らした表現で読者の肌に訴えかけるポイントが必要なんじゃないか?
話のスジはありきたりなんだから表現までありきたりになってたら何処に価値を見出せばいいのかわからない。
いやね、これはまさしくありきたりに書いているんでしょう。
技巧やパッと目につく表現なんて、(実は)必要ないんだってことで書いている。
言い方をかえるとね、この文章は(おれを含めて)ここで一家言ありそうな人間を対象に
したものではない、ということ。
その前にアンカーくらい付けないと、どれを酷評してるかすらわからない。
>>618 明日の朝引っ越す、ってことは5歳の子が語っている設定だろ? 幼さを出した
書き方だもんな(それでも5歳の語りとは思えんが)。でもだとしたら、
< けれど、何もしてやれなかった。5歳の僕には、まだ抱きしめるなんて
選択肢は浮かばなかった> とか<必ずまた会うことを誓った。皮肉なほど
真っ赤に揺れる夕日の中で>の辺り、急に大人っぽくて、奇妙だ。
ほのぼのしている雰囲気は悪くないが、ちょっと中途半端な印象。
最初から35歳の回想として書いた方がすっきりすると思う。
けどそうすると今よりも特徴がなくなるので、ストーリーを練るなり
描写を増やすなり、より工夫しなきゃならないけど。
636 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 10:34:39
>>625 キャンパス 画材で検索すると余裕でヒットするよ。
それにキャンバスもカンバスも絵の具を塗るって意味じゃないしね。
和製英語って奴だろ
>>636 ロボット検索じゃ、「新撰組」よりも「新鮮組」のほうが
ヒット数が多かったりする。ちゃんと辞書で調べなさい。
検索を目安にするのはいいが、アテにはするな。
ていうか検索結果も「キャンパス」を画材と言ってるのは
2〜3ページだけじゃん。残りはやっぱり大学の話だよ。
作者が自作自演で論評するのもうんざりだ! とネットで文章を
評論するスレッドをみていた僕は思わずつぶやいた。
「そうだよね、それって一種のオナニーじゃん」隣にいるのは
口の悪い僕の連れ合い。 「って何自己紹介?だれに?」
いやはや、観察眼だけはするどいなあ、このひとは。
とりあえず書き込み「もはやネットそのものを題材にした作品は
微苦笑しか誘わない…っと」 「ねえって、返事しないと…こうだよっ」
チンチンを弄くるのはやめろ。と僕はいいたくなるが我慢する。
あ、せなかはともかく乳首つまむな。気持ちいい…
「kakikonnderusaityuuhaやめr]
あーあ、意味不明な文章を送っちまった。 どうしよぷ
640 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 20:39:05
結局、このスレッドではどんなすばらしい文章を書こうが何かしら叩かれるわけです。
以前私は、文章がうまいことで名の知れた某一流作家の作品を何度かここに書きこんでみた。
やや意地悪な試みだが、あなたがたの論評とやらのお力がどれほどのものかを試してみたかったので。
どういう反応が来るかな、とわくわくしていたところ、
予想通り、えらそうなオナニー論評がわらわらと集まってきた。
いわく描写が下手、いわく人物が描けていない、いわくこんな小説は一冊も売れない
(ちなみに私が拝借した作家の作品は、累計で何千万部も売れている)。
ほめる意見はひとつもなかった。たったひとつも、である。
これは、嫉妬だ。間違いない。
嫉妬以外のなにものでもない。
641 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 20:39:49
そういえば、「嫉妬感情」について詳しいアメリカの学者が
弁護士を目指してる学生を対象にある実験を行った。
@まず、弁護士志望の学生たちを教室に集める。
彼らには何の実験かは知らせていないし、学生たちはお互いの素性を知らない。
A次に、彼らにプリントを配る。
プリントには、「私の夢」と題されたいくつかの作文が書かれている。
看護婦になりたい学生、パイロットになりたい学生、生物学者になりたい学生などが、
どれほど自分がその職業に就きたいかを切々と語っている。
その中に、弁護士になりたい学生の作文をこっそりと紛れ込ませている。
B最後に、プリントを読み終わった学生たちに、
今読んだ作文について簡単な感想を書くように促す。
C感想を回収した結果、看護婦やパイロットになりたい学生の作文には
比較的肯定するものが多かったのに対し、
弁護士になりたい学生の作文にだけは、批判的で辛らつな感想ばかりが集まっていたという。
642 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 20:40:24
この実験は嫉妬のわかりやすい例だ。
君たちは嫉妬の鬼だから、結局嫉妬のフィルターを通してしか他人の文章を見ることができない。
あらばかりを探して作品の本質を見ることができなくなっている。
そこで私が提案したいのは、創作文芸に関係のない別の板で
このスレッドを実験的に立ててみたらどうか、ということだ。
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚)
>>640 やればいいじゃん
あんたのやっていること自体が大いなるオナニーだと思うが
オナニーはしたくなるものだからな
需給が成り立っているのだから妙な正義感に駆られなくてもと思うが
文芸版以外に立ててどうなるかは面白そうだからやってみれば
(俺だったらそんな面倒なことはしないけど)
645 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 20:47:33
>>640 言ってることはわからんでもないがね、ここに集って難癖つける連中の嫉妬深さと
あなたの粘着質な態度や書き込みに、いったいどれほどの差があるって言うの?
じぶん自身が見えていないのはあなたもそうなんだよ
>>640 暇つぶしに吊られてあげよう。
例を出すことは、論拠の立て方としては常道で間違っていない。
しかし、それが風聞等にもとづいたものとなると、何の根拠も持たない駄文となる。
いわく
>某一流作家
>何千万部
>アメリカの学者
拾い上げればきりがない。
まずは文章の書き方を一から勉強して出直してきなさい。
648 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 20:59:55
>647
風聞=世間のうわさに伝え聞くこと。
この意味からいえば、まったく「風聞」ではありませんよ。
世間のうわさに伝え聞いたわけでもなんでもなく、
実際にその作家は何千万部の小説を売っています。
文章に論理が失墜してるのは「あなた」ですよ。
作家名は?
それに
>アメリカの学者
に答えてないな。
論文名は?
どういう雑誌?
または書籍?
作家名はともかく、おまいの論旨からしたら、実験についての正確な情報を上げるべきだな
時代とどの分野の学者なのか、学生というのは大学生と考えていいのか?
母集団がわからなければ意味を持たないぞ
651 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 21:05:57
>645
私が書き込んだ動機はですね、
ここに作品を書き込んだ前途有望な若者が、
あからさまに叩かれて筆を追ってしまうのではないか、
という一種の「危惧」ですよ。
少しきつい書き方をしてしまったことは謝罪します、すみません。
ただ、少しきつい書き方をしないとレスの海にまぎれて誰も見てくれないのでは
ないかとおもったんですね。
不快にさせてしまったなら皆様すいませんでした。
ほかの板に立てたりするんじゃなく、
たくさん本を読んでいる人から評論をもらったほうが
いいに決まってるんですよね。
筆を折るなら、その程度ってことだろ。おまいさんはここをどこだと思っているのかねw
>>651 >ここに作品を書き込んだ前途有望な若者が、
あからさまに叩かれて筆を追ってしまうのではないか、
過去ログ嫁 って話じゃないかと
無自覚にここに書くなら、
ピーコのファッションチェックを「ピーコさん、お手やわらかに〜(私は褒められるわ♪)」と緩んだ顔でほざく
おばはんと同じじゃないか
ここにいるのはピーコだ! ピーコなんだ!
というかピーコ以下なんだ!
それでも時々は的を射たことを言う香具師がいる。だからそれを期待してうpするやつもいる
654 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 21:27:20
>653
なるほど、ピーコですかw
スレッドタイトルに「真面目に」と入ってるのに、それは困りますね。
住人がピーコ以下というのが本当なら、それじゃもうただの罵詈雑言スレじゃないですか。
私が見るに、このスレの住人には作家志望者が多いように思います。
まあ創作文芸板だし仕方ないのかもしれませんが。
私が見たところ、
このスレの彼ら(>653 あなたに対する揶揄じゃないですよ)は、
「嫉妬に燃えて酷評」であり、「なんかむかつくから酷評」であり、
「俺はデビューできないから酷評」であり、「才能つぶしのために酷評」なわけでしょう。
「真面目に酷評」してくれる人はあんまりいないんじゃないでしょうか。
中には真面目な方が数人いらっしゃるみたいですけどね。
今後は「作家志望者同士で叩き合うスレ」とか、
「あなたの文章、嫉妬に燃えて酷評します」などに
改題するほうがいいかもしれないですね。こんなこと書くとまた怒られるか?
次来たときはスレタイ通り「真面目に酷評」してくれる人が増えていることを願っています。
文章うまい人多いんですから、才能伸ばすのもうまいはずですよ。
それではまた!!
656 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 21:43:04
雑談スレでやれやウンコ共
657 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 22:00:09
童貞を失った瞬間、妖精は嬉しそうな、悲しそうな顔を視界の隅で確かに見せた
行為が過ぎ、ひとしきりの感慨に浸り終えると妖精の姿が見えない事に気づく
銀のスプンのソファー
パキラの植木鉢のふち
小物入れのベッドのなか
角砂糖を置いた小皿の傍にも
どこにもいない
待って、いかないで、妖精ちゃん、おれ やっと童貞切ったんだよ?
女が苦手でどーしようもなかった俺が 君と一緒に頑張ってやっと!
待って、いかないで、おれ なんのお礼もできてない!
いつもみたいに蹴っ飛ばして笑って、おめでとうって言ってよ!
「どうしたのー?」
振り向くと、下着姿の女が照れくさそうにはにかんでいた
僕は泣いた
>>640 こうもワンパターンだと飽きてくるな。
けどまぁ、レスは別館に書いておくから読んでおけ。
>>657 ・句点を打とう な!
・前後なしに主人公の童貞コンプレックスを見せびらかされても痛いだけ。
660 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 22:48:23
自演乙
>>657 文章のことはよくわからんけど俺はちょっと切なくなったよ。
664 :
620-621:2005/09/22(木) 00:01:13
酷評ありがとうございました。 勉強不足ですね、出直してきます。
665 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 05:46:28
1988年、16歳でドジャースと契約を交わしたドミニカのシンデレラボーイは、
5年後にはメジャーを代表する投手となり、10年後には「火の球」フェラーと比較される投手となった。
ペドロ・マルティネス。100年を超えるメジャー・リーグの歴史の中で彼を最高の投手に推す人間は多い。
重力を無視して浮き上がるファーストボール。意志を持っているかのように打者から逃げるチェンジアップ。
予めそこに収まることを運命付けられたかのように、コーナーに決まるコントロール。
そして何よりも大きな武器は、その傲慢で不遜な性質。相手を見下し、精神的優位に立つことで
フィールド上のキングとして君臨し続けてきた。
彼が認める自分以外の存在は、幼き日に野球のいろはを教わり、自身もドジャースのエースとして活躍した
実兄、ラモン・マルティネスのみ。兄ラモンを除いては、意識すべき存在などいない。それを信じて疑わなかった。
そう、2年前のあの日までは。
666 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 05:47:24
2003年10月16日、アメリカンリーグ優勝決定戦、ヤンキース対レッドソックス第7戦。
勝ったチームがワールドシリーズ出場を果たすこの試合で、ペドロはマウンドに立った。
傲慢で不遜で、それでいてダビデのように頼もしいマウンド上の主は、自らの役目を
きっちりとこなしていった。
8回表を終え、5対2でレッドソックスがリード。
「第一のキーは4回だった」と試合後ペドロは振り返っている。
「4回にマツイに打たれた二塁打・・。そう、チェンジアップだ。あれで微妙な狂いが生まれた」
物語は、大いなる結末に向け、序盤で既に伏線が張られていたというわけである。
8回裏、一死走者一塁。打者はマツイ。1ボール2ストライクからの決め球に、
ペドロはファーストボールを選択した。定石ならばチェンジアップだが、
彼の投げるファーストボールは地球上で最高の球である。
果たして、ペドロの腕から放たれたファーストボールは最高の軌道を描き、最高のコースへと吸い込まれていった。
かの名投手カール・ハッベルは言った。
「投手は1試合に一度か二度だけ、自分が思い描いたとおりの、絶対に打たれない球を投げることができる」
まさしく、このときのペドロの投球がそれだった。
ボンズもグリフィーも、マグワイヤも。誰もが、ペドロの前にひれ伏し、
苦悶、尊敬、憎悪、憧憬が入り混じった複雑な表情を見せてきた。
だが、マツイは違った。ペドロが放ったトマホークミサイルのようなファーストボールを
いとも簡単に打ち返し、二塁打にした。
東洋から来たルーキーに、チェンジアップも、ファーストボールまでも打たれた。
失われたアイデンティティを、試合中に取り戻すのは不可能だった。
直後のポサダにも二塁打を打たれ、降板。レッドソックスは敗れた。
「また来年だ。何も今年でワールドシリーズが終わるわけじゃない」
記者に囲まれ、ペドロは憮然とした表情で言った。
「マツイは・・」
最後にそう言いかけたところで首を振り、ペドロはロッカーに消えていった。
「マツイは、メジャー最強の打者になるだろう」
兄以外の他者を一切認めないペドロにとって、その言葉が自らの口をついて出てくるなど、
断じて許されることではなかった。
>>665 そこそこ書けてると思うが、
まず肝心の兄との話がないのは片手落ちだ。
マツイはシーズン中はマルチネスを打てなかったはずだぞ。
その話もないし、ランディ・ジョンソンとかクレメンスとか他の大投手と比べて、
ペドロはこういう投手なんだということにも触れていない。
調べあげたことをすべて書くなんていうのは愚の骨頂だが、
もっと多角的に書かないと一面的なマツイ賛美に終わってしまう。
にしこり
↑
これはすばらしい文章だ。流石の俺もこれには何も批判めいたことを言えなかった。
作者の才能と言う奴を感じ、絶望した。本人をこれほど的確に、しかも短い文章で
論評する才能… これは天災である!
670 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 12:34:07
少し長いけどお願いします。
/0
「なんだ、あれは…!!」
七枷琴璃(ななかせことり)の目前では、信じられない光景が展開されていた。
化け物。そう形容するしかない、異形の生物。
そう、しいて言うならば――宙を泳ぐ、銀色の鮫。
人気のない、肌寒い夜の公園で、それは優雅に泳いでいた。
そう、優雅にだ。鮫の、肉食の魚の優雅さ。それは躍動する狩人のそれである。
その鮫≠ヘ、確かに――狩りをしていた。
だが違う。それは狩りではない。あろうはずがない。
狩りとは、一方的に獲物を追い詰めて仕留めるもの。両者の力が拮抗しているのでは、それは決して狩りではありえない。
そう、拮抗していた。
その少年は、人間であるにも係わらず。巨大な宙を泳ぐ、常識の範疇を越えた鮫と戦っていたのだ。
少年は、夜の公園を走る。速度は鮫の方が速い。身を躍らせて飛び込んでくる鮫を、すんでの所でかわし、あるいは受け流し、彼は走り続けた。
「……竜樹、その調子。こちらの準備は出来たわ」
もうひとりの声が響く。姿は琴璃からは見えない。だが確かに公園内にどこからともなく響いている。
鈴のような少女の声。だがその響きには声色に似合わぬ冷徹さが含まれている。
「ああ」
短く返事を返し、竜樹と呼ばれた少年は地を蹴って方向を変える。鮫は流れるように、それを追う。
竜樹は、そして足を止めた。
公園の真ん中。噴水のそばに立つ。
「――流石に、これ異常は体力が持たない、か……」
鮫は、何重にも歯が並んだ口をあけ、空を泳ぐ。その牙が、竜樹を噛み砕こうと襲った。
671 :
670:2005/09/22(木) 12:35:16
「――っ!!」
その数秒後の光景を想像し、たまらず目を閉じる琴璃。
だが、肉を噛み千切る音も、血の噴き出す音も、ましてや少年の絶叫も聞こえない。
目を開ける。
そこにあった光景は、琴璃の想像をさらに超えていた。
静止する鮫。いや、正確には宙で確かに動いている。
静止させられ、もがき足掻いているのだ。
鮫の下、地面には光で描かれた五芒星――魔方陣が浮かび上がり、それが鮫の全身を不可視の力で縛り、拘束していた。
「囮、ご苦労様。竜樹」
街灯の上から、黒いドレスに身を包んだ少女がふわり、と降りてきた。
「問題ない。ルテア、封印を」
「ええ。――告げる。我が同胞、我が同属よ。至高の名に懸けて我汝に命ず。あらゆるものの創り主、その下にある生が跪く方の名に懸けて。万物の主の威光にかけて。
アドニー・エル・エルオーヒーム・エーヘイエー・イーヘイエー・アーシャアー・エーヘイエー・ツアバオト・エルオーン・テトラグラマトン・シャダイ。
汝の名、此処に示せ。我らの下にもたらされた、聖四文字の真なる言葉のもとに」
ルテアと呼ばれた少女が白い指を鮫に向かって掲げ、呪文を唱える。
その声とともに、鮫が苦痛の悲鳴を上げた。そして、その額に文字が浮かび上がる。
「XXX――やはりな。フォルネウス。水域の侯爵か」
竜樹が、フォルネウスの前に立つ。
「そこまで凶暴じゃないヤツで助かったな。今のうちに封印させてもらう」
竜樹は、懐から一枚のカードを取り出した。
銀細工だろうか。緻密な模様の刻まれたカードだ。六芒星の意匠が施されてある。
672 :
670:2005/09/22(木) 12:36:30
竜樹は、苦悶にあえぐフォルネウスに向かい、カードを掲げ、高らかに唱える。
「告げる。汝、水域侯フォルネウス。この地にすずくにおるとも去りて来たりて我が下にくだるべし。
しからざれば我、偉大なる神と子と精霊の力もちて汝を強制せん。
ただちに従うべし。従わざれば自ら反逆天使を呪縛にて従わせたもうたソロモンの偉大なる鍵(ゲーティア)≠フ言葉に秘められたる力にて、汝永劫に苦しめられん。
とくと我が下に来たれ、来たらばこの鍵≠フ力秘めたる言葉にて汝に永劫の苦痛あれ。
アギオン・テラグラム・ヴァユヘオン・スティミュラマトン・ユエシュティオン・エグズィスティオン・エリョーナ・ナオラ・ブラシム・メッシアス・ソテル・エマニュエル・サト・アドナイ・テ・アドロ・エト・メンディコ!」
地面に刻まれた光が増す。収束し、動き、別の文様を描き出し、そしてその異常は、フォルネウスの額に起きた。
XXX、と浮かぶ文字。その文字を囲み封じるように、五芒星が刻まれていく。
そして、その刹那の後――――光が収まった後には、銀の鮫の姿は何処にもなく、異変は何もなかった。
ただ、カードの絵柄に――その姿が描かれている以外は。
「封印完了。お疲れ様、竜樹。……楽な仕事だったわね」
「ああ。雑魚じゃないが気性が大人しいタイプだったからな」
「――でも、はずれ。あいつじゃなかった……」
「問題ない。いつかは辿り着く。こうして戦い続ければ」
「ええ、そうね。私たちにはそれしかないもの――行きましょう、御主人様(マイ・マスター)」
そして二人は、公園から姿を消した。
「――あれ、は――間違い、ない」
一部始終を見届け、琴璃は確信を秘めて口にする。
「悪魔……間違いない。
ボクの家を襲った、あの悪魔と同じだ――――」
673 :
670:2005/09/22(木) 12:37:38
紀元前10世紀、イスラエル。
偉大なる魔道王ソロモンはその魔術の秘蹟を行使し、72柱の偉大にして強大なる魔神たちを封印・使役したという。
その力により大帝国を築いた魔道王。しかし、その死と共に彼ら72柱神は永遠に封印され、その力を使うものはもはやいない――――はずだった。
時は流れ、封印を解かれた魔神たちは、この世界の何処かに散り、その姿を消したという……
歴史の闇に消えたという、72柱神を封印した、魔道王の残した偉大なる魔道書の名は……
LEMEGETON(レメゲトン)
登場人物
久我崎竜樹……悪魔と戦う少年。
七枷琴璃……家出少女。
ルテア・スター……竜樹に付き従う謎の少女。
御堂一巳……七枷家の執事。
フォルネウス……ソロモン72柱神の一体。水域の侯爵。
ボティス……ソロモン72柱神の一体。醜悪伯爵
674 :
670:2005/09/22(木) 12:39:05
/0
「……」
「……」
冬の雑踏を竜樹は歩く。
特に目的はない。やるべきことを終わらせた翌日は、意味もなく出歩き、人の営みをただ感じて歩くのが彼の趣味である。
今日の散歩も、何時もどおりまったく意味のないものであるはずだった。
だというのに。
「……」
「……」
尾けてくる。
振り向く。尾行者は、振り向くたびに電信柱や商店の看板などに身を隠す。
再び歩く。尾行者も、続いて歩きだし、追いかけてくる。
その尾行技術は決して褒められたものではない。気配がありありと感じられる。というか、視線が後頭部に、うなじにちりちりと突き刺さる。
殺気、ではない。だがむしろ殺気であったほうがやりやすいのだが。
むしろ好奇。そして観察。その視線が全身を嘗め回すように食い入るように突き刺さる。
非常に、居心地が悪い。悪すぎる。
竜樹は足早に、路地裏へと身を翻した。
「――あ」
まずった。そう彼女……追跡者である琴璃は漏らす。
昨日、あの後すぐに追いかけたが見失った。
途方にくれて歩いていると、偶然にも見つけたのだ。いや、おそらくは偶然ではなくてきっとかみさまがくれた必然に違いない。
なのにこんなところで見失うわけには行かないじゃないか。
そう舌打ち、琴璃は慌てて彼の後を追う。追いかける。
彼が消えた路地裏へと足を踏み入れ――――
675 :
670:2005/09/22(木) 12:47:09
「……うそ」
いない。
路地裏は一直線。隠れられそうな場所もなく、さりとて長く続くビルの谷間の路地はあの短時間で走り抜けられる距離でもない。
「消えた……?」
まさか。人間が消えるなど……有り得ない、とはいえない。そう内心、訂正する。
すでに非常識な世界は垣間見ている。有り得ない話ではない。
「うーん…まずったなあ……いないや。完全に逃げられちゃったか……」
周囲を見回す。いない。
「そうか。そいつは残念だったな」
「うん……ってひゃあっ!?」
いないのに。確かにいなかったのに、いつのまにか……竜樹は、琴璃のすぐ後ろに立っていた。
思わずのけぞり、しりもちをつく。
「で。探偵ごっこは終わりか」
「さっきから俺をつけていたようだが……何の用だ、お前」
「な、何のようっていわれても、ボクは、そのえーと」
しどろもどろ。なにをどう説明すればいいのか慌てる。その時、
「昨日の公園の事じゃない、竜樹。 迂闊だったわね、見られていたなんて」
空中から声がした。
「はれ?」
声の方向を見上げる。
ビルの窓のへりに、その声の主が座っていた。
「ルテア。…見られていたって、アレをか」
「ええ。そうなんでしょ、貴女」
「え…う、うん。の、覗くつもりじゃなかったんだよ、その…」
腰を起こし、降りてきたルテアに向き直る琴璃。
「いいわよ。別に怒るつもりでもないもの。
それで、アレを見た上で、私たちに話がある…つまりは、そういうことでいいのかしら」
◇
676 :
670:2005/09/22(木) 12:47:41
琴璃が案内されたのは、3LDKのマンションだった。
「汚いところだけど。遠慮しないでいいわ」
「酷い言い草だな。そもそもここは俺の家だ」
「男が細かいこと気にしないの。将来ハゲるわよ」
「お前のせいでな。……で、お前」
竜樹が琴璃に向き直る。
「それで、七枷琴理、だったか。頼みたいことがある、だったな。、何なんだ?」
「あ、うん。力、貸してほしいんだ。
ボクの家は、けっこう大きな家で、ボクはなんていうかお嬢様だったんだけど」
「そうは見えんがな」
「……悪かったね」
「七枷……ああ、たしか聞いたことがあるわね。七枷グループね? けっこう大きな家だったはず」
「よく知ってるな」
「貴方が物を知らないだけよ。で、そのお嬢様がどうして昨晩、あの時間にあんな所にいたり、私たちを追いかけたりしたのかしら」
「……それは、少し前のことから順を追って話さないといけないけど。
お父さんとお母さんが、三ヶ月前に……交通事故で」
「……悪いこと聞いたな」
「ううん。
その後、ボクが成人するまで、執事の御堂が家を動かしていくことになったんだ。
彼は、ボクが小さいころからいて、みんなからも信頼されてて。だけど……」
出されたお茶のカップを、ぎゅっと握る。その手はかすかに震えていた。
「――急に。いや、少しずつ、確実に……人が変わってきたんだ。優しかった御堂が、残忍に、残酷に……とても、冷たく。
そして、あの日の夜……ボクは見たんだ」
677 :
670:2005/09/22(木) 12:55:11
深夜、トイレに出たときに物音を聞いた。そして琴璃はその音の方向に進んだことを話す。
「そこには――――」
見たこともない部屋。
そこにたたずむ、御堂――いや、御堂の姿をした、得体の知れないモノ。
彼の前には魔方陣。そして燃える炎。そこから伸びた影は――――
あきらかに、人間のものではなかった。
「見たんだ。御堂の影…あれは、悪魔だった。そうとしか、考えられないよ。でなきゃ、優しかった御堂が……」
「乗っ取られたのね」
「――――」
「誰かがその悪魔を使役して……その執事にすり替わらせたか。だとしたら、その執事はもう」
竜樹の言葉に、ルテアは竜樹の足を踏みつけた。
「って…!」
「無神経ね。そういうことは言葉を濁すものよ。両親の死もおそらくはその糸を引いている悪魔使いの仕業と思われるとか、その三ヶ月前にとっくにその執事さんも殺されてるだろうとか、そういうこと残酷な事実はオブラートに包みなさい」
「……お前がな」
「事実をただ隠すことが優しさとは限らないの。覚えておいて」
そのちぐはぐなやりとりに、琴璃は少し笑みを漏らす。
「――なに、気でも触れた?」
「おい」
「ううん。ありがと。
――それで、もうあの家にはいられない、って……でも、どうにかしたくてもどうにもできなくて。家を出て、それで……」
「それで、俺たちとあの悪魔の戦いを偶然、見た」
「うん。お願い、悪魔退治してるんでしょ、だったら」
「駄目だ、他をあたれ」
「なんで!?」
「勘違いしているようだが、俺たちは別に悪魔退治を生業にしているわけじゃない。ただ、自分の目的のために戦ってるだけだ。」
678 :
670:2005/09/22(木) 12:56:47
「自分の……目的……?」
「いう必要はない。そもそもお前には関係のないことだ。
いいか、幸運にもお前はその悪魔の棲む家から抜け出すことができた。
ならそれ以上を望むな、深入りをするな。下手に必要以上に関わってしまえば、その先には死しかない」
「……でも! 係わるなっていったって」
「ええ。確かに貴女はもうとっくに係わっている。いえ、狙われているかもしれない。でもね、悪魔は人前に出るのを嫌う。表立って動くことは出来ないの。
だから、貴女の行動しだいでは自分の身を守ることも出来る。深入りしなければね。
この世界には、悪魔を……非常識≠フ存在と戦うことを仕事としている者たちがいるわ。そして遅かれ早かれ、悪魔がもたらす異常、常識の綻びは彼等に察知される。
そういう連中に任せて貴女は自分の身を守ることを優先しなさい。身を隠すのならこの部屋を貸すわ。一応だけど結界が張られているし」
「……じゃあ、きみたちはなんなの!? なんで悪魔と戦ってたんだ、昨日の夜。それは悪魔と戦うのを仕事にしてるってことじゃ」
「お前の目に俺たちがどう映ったのかは知らない。だが、勝手に思い違えるな。
俺たちは俺たちの理由で戦っているだけだ。人助けや世界の守護などに興味はない。
――お前を救う義理も義務もない」
「……」
「話はそれだけだ。ルテアの言ったとおり、ここを使うんなら使っていい。この建物には対魔物用の結界が用意されてるからな。
大家に話をつけてくる。変人だが話はわかる人間だ、一文無しでも少しなら匿ってくれるだろう」
そういい残し、竜樹は席を立つ。ルテアもその後に続いた。
「いいか。余計なことを考えるな。お前は、そっちにいろ」
扉が閉まる。
679 :
670:2005/09/22(木) 12:57:45
「……なんだよ……馬鹿にして! ボクだって、なにもせずにいられるなら……だけど」
真実を知ってしまった。なら、そのままそれに目を塞いで、現実から身をそむけることは、果たして本当にいいのだろうか。
ためいきをつき、ふと机を見る。そこには……
「――あの時の、カード」
昨夜、竜樹が悪魔を封印したときの光景が脳裏に蘇る。
「……もしかして。これさえあれば……」
「話はついたぞ。部屋をひとつ貸してくれるらしい」
扉を開け、竜樹は部屋に入る。
だがその部屋は無人だった。琴璃の姿はない。そして……
「――あの女」
机においていたカードが一枚、無くなっていた。
680 :
670:2005/09/22(木) 13:00:20
/1
七枷邸。
七枷グループの総本家ともいえる、静かな高級住宅街のさらに奥にある大きな和風の屋敷である。
そこに今君臨する簒奪者、御堂一巳は部下からの報告を聞いていた。
「――お嬢様が戻られた、ですと?」
「はい。間違いありません」
「そうですか――それは喜ばしいことです。時期当主であらせられるお嬢様の身にもしものことがあれば、旦那様たちに申し訳が立ちませんから」
ひどく偽善的な、仮面のような柔和な笑顔を浮かべる。その表情に、報告した部下は内心舌打ちする。
何が申し訳ない、だ。その旦那様を殺害したのはあんただともっぱらの噂なのに。と。
「さて、お嬢様には家出のお仕置きなどを躾けねばなりませんね。ああ、そうそう」
御堂は部屋の出口へと向かう。そして、ドアをあけ、思い出したように言った。
「思っていることを表情に出すのは、使用人として失格ですね。少し反省してください」
ドアが閉まる。
部屋には、かつて部下だった男が血の華に変わっていた。
「――あの世でね」
◇
681 :
670:2005/09/22(木) 13:01:23
「お帰りなさいませ、お嬢様。使用人一同、心配していましたよ。まったく、何処にお隠れになっていたのですか。
そもそもですね、学校も休み姿をくらますなど、七枷グループの時期総帥であるご自分がどのような立場にあるか、その辺をお嬢様はまったくもって理解されておられない。いいですか」
琴璃を待っていたのは、いつものような説教だった。
そう、いつも(・・・)通り(・・)の。
――変わらない。幼い頃に勉強がいやで逃げ出したときも、いつも彼が最初にみつけ、そして説教を繰り返していた。
それを思い出すと、胸が痛くなる。あまりにもそのままで。
――自分の見たものが、ただのまやかしであって欲しいと。
だけど、そんなのは逃げだ。
誰も頼れない。だから――自分で決着をつけると決めた。
そのための、用意もある。決意もある。だから、あとは――あと一歩を踏み出すだけだ。
「……もう、やめて」
「? 何を。今日という今日はですね、お嬢様にきっちりと」
「もうやめて! ――こんな嘘、もうやめて。
――御堂の…一(かず)兄(に)ぃの顔で、声で、そんなことを言うな」
「……どうなされました。七枷琴璃お嬢様」
笑顔は、崩れない。それが、どうしようもなく、怖かった。
だから、それで逆に覚悟が決まった。
「――お前は、一兄ぃじゃない。ボクは見たんだ」
「ほぅ、何を?」
「――お前の、正体。あの夜、魔方陣の前で」
「――――ク」
悪魔が笑う。
「くく、あははははは! ――いや失礼、なるほど。だから逃げ出したと。もしや、とは思いましたが――なのにまた自ら戻ってくるとは。ここまで馬鹿だとは」
「――!」
682 :
670:2005/09/22(木) 13:07:14
「ご名答。半分、ですがね。
ああ、確かに私は御堂一巳ではない。だけど少なくともこの体は彼のものです。
いままでやっていたことも含めて、全てね」
「いままで……だと」
「ええ。簡単な昔話です。御堂一巳は、悪魔召還師でした」
「――うそだ!」
「嘘ではない。彼は私を召還した。そして、私の能力で、主人の手助けをしていた。
――私の能力はね、敵対者に友情と親愛を与えること。洗脳や精神支配と言い換えてもいいかもしれませんね。
その能力を使って、七枷グループの事業を助けていた。ライバル企業などをうまく懐柔していくには実にいい能力でしょう?
――まあ彼は油断しすぎた。実に忠実なこの私に、一瞬でも安心し心を許したのが――彼の失敗だった」
「……その時に…!」
「ご名答。彼は悪魔使いとしては心が弱すぎた。おかげで私は自由に物質界で行動できる肉体を手に入れた、地位を手に入れた。ゴシュジンサマには感謝してもしたりません」
「……!」
「――で。どうなさるおつもりですかお嬢様。警察にいきますか? まさか、そのような荒唐無稽な戯言、普通の人間は信じない」
「そうだね。誰も信じてくれない。味方なんていない……だけど!」
琴璃は、ポケットから一枚のカードを取り出した。
「――それは、まさか!?」
「……やっぱり。これがあれば、あんたたちを封印できる……!」
カードを掲げる。
「一兄ぃの仇……! 封印!!」
そして、琴璃は叫んだ。
683 :
670:2005/09/22(木) 13:08:49
……。
だが、それが当たり前であるかのように、なにも起こりはしなかった。
「――あれ?」
「ふう、何かと思えば――」
瞬間、御堂の腕が伸びた。比喩ではなく、物理的に文字通り伸びた≠サれは、琴璃の腕を掴みあげる。
「ああっ!」
「どういった経緯でそれを手にしたか分かりませんが……それは素質があるものが正しき意味を織り込んだ呪文によって発動させるもの。
そしてなにより……一枚のカードには、一体の悪魔しか封印できないのですよ、お嬢様?」
そう、それがなによりも、根本的な間違い。
「さて、お嬢様には入手経路をお聞かせ願いたいものですが……」
「誰が……っ!」
「でしょうね。まあ、直接その脳みそに聞けばいいだけのこと」
御堂の口が、大きく裂ける。
知っているその姿が醜い化け物に変貌していくのを、しかし目をそらすことは出来なかった。
口が裂ける。肌は緑の鱗に覆われてぬらぬらと輝き、下半身は巨大な蛇。全長にして5メートルはゆうにあるだろうか。
「――――!!」
「これが私の本当の姿です。美しいでしょう?」
大きく開いた口から涎が滴り落ちる。
「……っ!!」
目を閉じる。悔しい。結局、自分では何も出来なかった。
こんなことなら、彼の言うとおりにただ逃げ隠れていればよかったのか――いや、それは違う。
違うはずだ。だけど……結局、自分は――
「勇ましくやってきたその勇気、いや無謀は評価しましょう。ですがお嬢様、あなたは結局、何も成しえなかった――」
684 :
670:2005/09/22(木) 13:09:34
「いや、そうでもない。少なくともお前の尻尾は引っ張り出したな」
唐突に。
最初からそこにいたかのように、竜樹が立っていた。
「――竜樹、くん…!?」
「貴様、いつの間に……気配を感じさせなかっただと!?」
「当然だ。貴様程度の低級に感づかれるようじゃ、コイツの意味はない」
竜樹はそう、一枚のカードを取り出す。
「貴様、それは……!?」
そのカードは、琴璃が持ち出したものと同じ。ただ違うのは、刻まれた絵柄と文字。
「LT、バラム……だと!?」
「ええ。恐怖王バラム。召還者を透明に、その気配と姿を断絶する能力」
ルテアの声が響く。そして、彼女の手刀が、悪魔の腕を断つ。
「がっ!」
その衝撃で、琴璃を掴んでいた手が離れ、琴璃は床にしりもちをついた。
「ったた…な、なんで二人とも……関係ないって」
「ええ。関係ないわ。これは最初から私たちの戦いでもあるの。
話は聞かせてもらったわ。その能力、容貌……おそらくは、ソロモン72柱神が17、醜悪伯ボティス」
「ソロモン……?」
「ええ。私たちが戦い、封印している相手。古代イスラエルの王、魔道王ソロモンの支配していた72柱の悪魔たち」
「まったく……だから言っただろう。勝手に動くなと」
「くくく……なるほど。噂には聞いていましたよ。解放され散った私たちを封印して回っている連中がいると。それが貴様らですか」
「答える義務はない」
685 :
670:2005/09/22(木) 13:12:16
竜樹が床を蹴り、ボティスに向かう。
「封印されし72柱の魔神なる者、偉大なる誓約の元に我、火炎公アイニの力を此処に召喚せり――」
カードを取り出す。竜樹の唱える言葉とともに、光で描かれた魔法陣が空中で展開される。
「――とくと来たれ。汝が力を我が身に宿せ。
アギオン・テラグラム・ヴァユヘオン・スティミュラマトン・エーヘイエー……テトラグラマトン!!」
竜樹の腕に、炎が生まれた。
「我らを封印し、その力を引き出す――噂どおり、忌々しいカードですね!」
ボティスの手に禍々しい短剣が握られる。人と比べると短剣というにはあまりにも大きなそれを、ボティスは軽々と操り竜樹に突き立てる。
「っ――!」
炎が唸り、火の玉と化してその短剣を受け止める。じゅう、となにかの液体が蒸発する音が聞こえる。
「アイニの松明。なるほど、不沈の火球を盾として使うとは」
逆の手の爪が唸る。だがその攻撃もまた炎で食い止める。肉の焼ける音がした。
だが、竜樹の攻撃もあるいは避けられ、あるいは食い止められる。
「――きりがないな。なら……」
炎球を操る。ボティスの眼前で炸裂させ、視界を奪う。
「む――!!」
「そこだ!!」
炎を拳に纏わせ、全力で叩き込む――はずだった。
「――!?」
急に、竜樹の体から力が抜ける。そしてボティスはその隙を逃さず――いや、そうなることがわかっていたかのように、狙い済ました蛇身の一撃を叩き込んだ。
「が――!!」
そしてそのまま、一気に縛り上げる。
「な……身体が…!!」
「――竜樹! ……まさか」
686 :
670:2005/09/22(木) 13:14:03
「そう。いかがですか、私の毒は。私の体液、そして短剣から滴る猛毒。
うかつに炎で焼き、蒸発させたのが手痛い失敗でしたね」
「貴様、これを狙って……!!」
「さすがに効果は薄まり、一撃で殺すには至りませんが……体の自由をある程度奪うぐらいには十分だった様子ですね!!」
「ぐ……っ」
「竜樹!」
ルテアが走る。だが、
「邪魔ですよ、小娘――!!」
短剣を投げつける。その兇刃は、一直線にルテアの腹へと突き刺さり、そのまま壁へと磔にした。
「ぅあ――――!!」
「ルテアちゃんっ!!」
琴璃が叫ぶ。しかし、叫ぶだけだ。声を上げるぐらいしか、自分には出来ない。
なんて、無力なんだ――
唇を噛む。
――ボクに、これが使えたら……
手に握るカードを、強く掴む。
――いや、諦めるな。なにかが出来るはずだ。
無力かもしれない。だけど、さっき確かに彼らは言った。自分は、何かをなしえたと。
なら。諦めちゃ駄目だ。きっと、何かが――――
687 :
670:2005/09/22(木) 13:15:42
「――べ」
唇の端から血の泡を吐きつつも、竜樹は言った。
「!? 竜樹君!?」
「呼べ、七枷――そのカードから! 俺の、言うとおりに……!!」
竜樹は、ただまっすぐに琴璃と、そしてその手の中のカードを見ていた。
必ずできる。その目は、そう言っている。
――なら。迷うことなど何もないはず。
「う、うん……!!」
「させると思いますか――!!」
だが、ボティスはそれ以上喋らせまいと、一気に力をいれる。
竜樹の全身の骨が軋む。
だが――
刹那、ボティスの足元に魔法陣が浮かび、紫電が走りボティスの動きを阻害する。
「ガアッ……!? な、何者――貴様」
その視線の先には。
確かに腹を貫かれ壁に縫い付けられている、ルテアの姿。
確固とした視線で。手をかざし、結界を発動させていた。
「ルテアちゃん!!」
琴璃が喜びの声を上げる。
「――残念だけど。人間ならともかく、同じ悪魔に、特にこの恐怖公(わたし)≠ノこの程度の毒が聞くと思う?」
ルテアは、口からとを流しながらも、余裕さえ見える口調でそう言い放った。
「ク…だがこの程度の呪縛結界で、この私の動きを封じるなど――思い上がりも甚だしい!!」
「ええ。それは百も承知。いまのこの私に出来るのは――事を為すための隙を作る程度よ」
「な――」
ボティスは悟る。しかしすでに遅かった。竜樹は叫ぶ。
688 :
670:2005/09/22(木) 13:20:52
「汝、呼び出されし悪魔、恐怖公アスタロテ」
束縛から解放された竜樹が、瓦礫の上――ボティスを見下ろせる位置で、宣言する。
「――偉大なるテトラグラマトンの力によりて。汝、神によりて永遠に定められし法と汝の霊質を以って」
手元には一枚のカード。魔法陣が展開される。
「な――」
「我が意思を助けよ。天地を揺るがし海をも沸かせるおそるべき神の名に懸けて、我、汝に命ずる。
汝が血に染まりし弓を、我が手に!」
ルテアの身体の前に、魔法陣が展開される。
真紅の弓矢。
それが、魔方陣よりその姿を現した。
「召還、霊弓アクハト――!!」
竜樹の手元に弓が納まる。そして、
「火炎公、アイニ――!!」
弓の前に、魔法陣が展開された。
「人ン間ン――――ッッ!!!!」
ボティスが吼える。
瓦礫を押しのけ、残った力を身体に注ぎこみ、立ち上がろうとする。
だが、それよりもほんの僅か。刹那の時間、竜樹が早かった。
解き放たれる、獄炎を纏った矢の一撃。
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!」
それが、寸分の狂いもなくボティスの額を貫いた。
689 :
670:2005/09/22(木) 13:22:09
/2
「竜樹、お茶を淹れなさい」
「切れてる。諦めろ」
「人間、決して諦めない不屈の精神が大切なのよ。わかって?」
竜樹たちのマンション。自室で竜樹たちは、新聞に目を通していた。
「七枷グループ、暴かれた悪行……こいつも、これの仕業なのか」
置かれてある、カードを見る。そこにはボティスが封印されていた。
「でしょうね。悪魔にしてはやけに俗世に拘ったり出世願望があったみたいだから。いろいろと無茶やってたんでしょうね」
「そして、封印されたことで、精神支配の効力が消失。そのちからで抑えていたものが綻んだ、か」
「悪魔の力を悪用するとろくなものがないものね。これから、あの娘も大変なはずよ」
「だろうな。まあ、俺には関係ない」
「関係ない……ね。彼女が出て行ったとき、慌ててたのは誰かしら」
「……追っていたのが色々と台無しになるからな」
「どうだか。巻き込んで危険な目にあわせたくなかったんでしょう?」
「気のせいだ」
「そういうことにしておきましょ。……と、竜樹。お客さんみたいよ」
玄関のベルが鳴る。
「誰だ……?」
「大家さんが家賃の請求に来たんじゃない?」
ルテアの声を背に、竜樹は玄関のドアを開けた。
690 :
670:2005/09/22(木) 13:22:46
「――――げ。お前……」
「あは、こんにちは……ども」
玄関の外には、七枷琴璃が立っていた。
「お前、どうしたんだ」
「いや、それがね……話すと長くなるんだけど。
あの悪魔が、御堂の名前で好き勝手やってたツケとかね、そういうのがきて……」
「おい。まさか」
「うん。正真正銘の、一文無しになっちゃった」
「……強く生きろ。じゃ」
問答無用で扉を閉める。しかし琴璃は身を滑らせて強引に扉に割り込んだ。
「使っていいって言ったじゃないのー、男の子が一度口にした言葉をーっ」
「クーリングオフだ、もう時効だ!」
「いいじゃないのけちんぼ!」
「誰がけちんぼだ!」
「じゃあ身体で払うからっ」
「か……っ!? な、なにを考えてるお前」
「文字通り働いて返すからっ、悪魔退治の助手とか……あ、もしかしていやらしい想像した?」
「ば……っ、ルテア! お前も何か言ってやれ!!」
「竜樹。人間、諦めが肝心なのよ。わかって?」
「てめ、さっきと言う事が違うだろーがっ!!」
「隙ありっ!!」
「ああ、こら!!」
いがみ合う二人を見て、悪魔アスタロテは、
「平和ね……」
と、つぶやいた。
終
・・・はっきり言っていい?
おれはどうこう言うつもりはないがライトノベルの出版社に持ち込んだほうがいい。
読んだ人乙
693 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 17:45:31
長い・・・よくあるライトノベルの話なような気もしますが・・・
694 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 18:03:17
よろしくお願いします。
-----------------------------------------------
赤外線レーザー通信の光が暗がりを切り裂いている。
一壁に穿たれた小さな穴へ真紅の一閃が吸い込まれていった。
空調が吐き出す冷気の音のみが響く中に、自分の白い吐息が混ざった。表面
を滑らかに金属加工された壁は、部屋の中の少ない光を無機質に反射している。
屋内だというのにひどく寒い。
建物全体が、人間が居るには不適切なほど低温に保たれている。通路の中心
には自動運搬ロボット用のレールが敷かれ、台車そっくりのロボットが冷房用
のフロンガスを運んでゆく。殺伐とした窓一つもない光景が、コンピューター
と精密機械の城であることを厳然と示している。
冷え切った手に息を吹きかけて、アキラは傍らに視線を移した。
呼応するように、一人の少女が機械的な動作でアキラの方を向いた。
黒髪に一房だけ混じった銀の前髪が揺れた。レアメタル特有の光沢が薄暗い
照明の輝きを反射した。
少女の名前はレナ。人間ではない。ドールだ。
チタンフレームの骨格は高い強度と軽重量を誇り、高分子有機素材で作られ
た皮膚の質感は人間とは比べ物にならないほどの滑らかさもっている。電子制
御とAIが作り出した人間にあらざる者。そして、アキラの唯一のパートナーだ。
返答を待つレナに、アキラは胸の部分に手を当て、二度ほど振ってみせた。
レナが小さく肯くと、すぐに開かれた右肩のハッチから伸びていた赤外線レ
ーザーが消えた。通信を終了させたのではない。可視光線の放出をやめたのだ。
もともと、赤外線レーザー自体は人間には見えない。赤い光を出力するのは、
あくまでも人間のためでしかない。だが、その微かな光でも察知される恐れが
あった。
レーザー光が消えると、暗がりはさらにその度合いを増した。
レナの黒い瞳の表面に細かな数字がスクロールしてゆく。
ハッキングプログラムの実行ログだ。この壁の向こうに、ターゲットのコン
ピューターがある。
695 :
694:2005/09/22(木) 18:04:13
レナの瞳に表示された実行ログが、突然消えては、また同じように数字を流
してゆく。何度もプログラムを実行しなおしている。だが、ここのコンピュー
ターは中古ですらない旧世紀の設計のマシンだ。ソフトウェアの更新は行われ
ているだろうが、限界はあるに違いないのだが。
「ファイヤーウォール到達……突破できません」
不意に無機質なレナが呟きが耳に届いた。
「TOROY2020でも駄目なのか?」
「YES。NIMDA X、kaMiGakariも受け付けません」
「ずいぶんとガードが固いじゃないか。骨董品のくせに」
「どうしますか? マスター」
アキラは爪を噛んだ。苛立ちと同時に確かな手ごたえを感じていた。厳重な
警戒の先ににあるのは、重要なものである可能性が高い。
「強引にやぶることは出来るか?」
「YES。しかし、間違いなく発見されます」
「終わるまでどのくらいかかる」
「5分から6分の間です」
「わかった、初めてくれ」
アキラの指示と同時に、レナは穿たれた穴の隣に手当てた。
鈍い衝撃と共に、壁の穴は腕が入るほどの大きさに広がった。壁内に収納さ
れたコードが剥き出しになっている。レナがそれらを握り締め、力任せに引き
ちぎった。
「荒っぽい方法だな」
「YES,Master.」
すでに、部屋全体が警告ランプと警報に包まれていた。背後の扉が退路を断
つために動き始め、設置しておいたストッパーと格闘している。
「敵、混乱しています。緊急アドミニストレーター、出現。……捕まえました」
「ダウンロードを開始しろ」
「YES」
696 :
694:2005/09/22(木) 18:05:02
扉の脇に移動して、アキラは脇のホルスターから黒く光るパイソン357
マグナムを抜いた。これも旧世紀の骨董品だ。レーザー光線銃など、反動の
少ない銃が主流の昨今では弾丸を手に入れるのすら難しい。しかし、原始的な
運動エネルギーによる攻撃は、いざというときに頼りになる。
>>668 >流石の俺も
これには流石の俺も……w
どうでしょうか。4、5年くらいに前の無職時代にゲーム板に書いたものですが、
最近読み返してみたら結構面白いかなぁと思うんですが。
趣味で小説かなんか書いてみようかなあとか思ってるわけです。
セブンイレブンに行くみたいな感じの立て逃げのスレの1を受けて、
リレーみたいになるかなと思って投稿しました。
冒険の記録
セヴン・イレヴンまでの道のりで目撃した腐敗社会の実態は、予想以上のものだった。
今までひきこもっていたので、外界の様子を見たのは初めてだった。
テレビやラジオにも奴等の情報操作の手が及んでいるらしい。
どう見ても小学生にも満たない子が残飯を漁っていた。すぐに、中年の男が
ごみ箱ごと奪い取り、走って行ってしまった。その子は、気にする様子もなく
地面に落ちたフライドポテトを拾い始めたが、僕に気付くと睨むような一瞥の刹那、
逃げて行ってしまった。すぐ近くの警察官が、それを見て僕を笑っていた。
ふと周りを見回すと、人形に必死で話しかける女の子、真っ赤なインフィニットドレス
を着てなにやら詠唱している老婆、地べたに這いつくばって「産まれる… 産まれる…」
と言って苦しんでいるOL風の女性等が、さも当然のようにたむろしていた。
その女性に「大丈夫ですか?」と尋ねると、僕から財布を無理やり奪い取って、
廃坑の中へ消えた。ああ、無一文になってしまった…
ともかく事態は一刻を争うようだ。
…セヴン・イレヴンが見えてきた。シャッターが降りている。
既にカラスに乗っ取られてしまったのだろうか?
これから潜入を試みる。もし僕が帰って来なかったら、誰か僕の意思を受け継いで欲しい。
699 :
665:2005/09/22(木) 23:36:01
>>667 ありがとう
メジャーに詳しい人がここにいるとは思わなかったので
好き勝手に書いちゃいました。
ペドロの心境なんか全部妄想だし
次はノンフィクション度を高めて書きます
>>670 とりあえずはちゃんと話を完結(第一話だとしても)させているし、お疲れ様。
かなり読者の想像力に頼っている、とだけ言わせて貰う。
漫画の台詞とモノローグを取り出した、って感じだが
小説では絵の部分も言葉にしないとな。
>>694 この部分だけを見るとイマイチ二人のいる場所が掴めないが……
これ、世に既出の作品? 文章は特に問題ないと思う。
>>670 長文乙。けどこのスレは他の人も利用するんだから、2〜3レスに
収まりそうにないなら、一部分を貼るか、ブログにでもアップしてURLを
晒してね。投稿がどんどん流れちまうから。
「信じられない光景」とか語って読者の想像力を頼りにしすぎている。
読者に「信じられない」と思わせる描写をサラッと書くのがカッコイイ文章。
まぁサラッと書いて読者に理解されないこともあるからその点読者と作者の
勝負になるんだが、君の場合は勝負から逃げっぱなし。
登場人物紹介だとか、唐突に名前や設定を出したりとか、舞台裏を見せるのは
やめたほうがいい。映画を見る前にあらすじを聞かせられるのと同じ苦痛。
作品の自然な流れの中で書いていこう。
あとは改行だな。段落分けも表現の手段なんだから、漫然と一文ごとに
区切るんじゃ芸がない。何より視線移動が不規則になって読みにくいし。
「…」や「―」も使いすぎると読みにくくなる。使った方がいい場所、悪い場所を
見極めて使っていこう。
久しぶりに。
>>670 一時代前のラノベなら、これでも通用したかもしれません。
が、最近の、作品の独創性、その作者の可能性を重視する傾向が強いこの業界では、残念ながら鼻糞のようなものです。
問題はいろいろあると思いますが、一番の問題は、どこにでもある、誰でも思いつくような話に毛が生えた程度のこのような面白みの無い話を、
自分の中ではある程度面白いアイデア、ストーリーだと思ってしまう、その先天的なあなたの感性にあります。
これはかなり痛いです。っていうか痛いです。いろいろな意味で。
しかし、(おそらく学生さんだと思いますが)最後まで書くという姿勢はとても大事です。
設定だけ考え、そのまま放置してしまう方もたくさんいます。
また、内容はともかく、やる気は感じられました。あとは、足りない感性、創造する力をどう養うかです。
これは意識的に毎日を過ごさないと難しいのですが、まずはそこから頑張ってみて下さい。
704 :
670:2005/09/23(金) 08:42:08
真面目な酷評ありがとうございます。
次作は言われたことをしっかり留意して頑張ります。
>>698 4,5年前に書いたとのことですが、現時点であなたのレベルが向上していることを
願いつつ酷評させていただきます。
ひきこもりが何の目的で、セブンイレブンに行くのか
思わせぶりに物語の核となる部分を隠す人が多いようですが
導入部分から核を最後まで隠すとなると大変です
中途半端に中盤で明かすくらいなら、最初から明確にして引き込んだ方が良いです
導入は読ませる事がポイントになります
ドラマで、重要な部分はCMはさんだりしてることがありますが
あれは既に引き込まれている状態で行うからこそ効果的なのであって
最初から、重要な部分が見えてこないと読者は苛立ちますよ
仮にこのコンビニに行く動機に相当な自信があって
読者を飽きさせずに最後まで読ませる技術があるなら、それもいいかと思いますが
この段階のレベルでは恐らく無理かと思われます
イレブンまでの道のりですか、荒廃した現代社会を表現されています
本人はこと細かに書いたつもりでしょう。しかし、実際は細部まで書かれていません
少女が残飯を漁る-どのようにですか?
すぐに中年の男がごみ箱ごと奪い去る-すぐに?漁っていると表現しているのにも関わらず
漁り始めた始点を目撃していることになります。時間が曖昧です。
財布を無理やり奪い取って…抵抗しなかったんですね
OL風…荒廃した世界でOLは未だに活動しているということですか
これらが行われているところはどこなのですか?コンビニへの道のりで済ますことはいけません。
とにかく、描写、設定が甘すぎて話になりません
これをベースに何か一つ書くとしたら、プロット然り
物語は人だけではなく風景もあるということを頭に入れて話を書いて見てください
>>670 読むのテラツカレタ、でも半分しか読んでないんだ
なんていうか、ちょこちょこ表現に矛盾がある気がしてならないんだよねー
最初は、異形の物とかいいながらも、鮫という表現に終止してたり
確かに狩っているのに、違うとか言い出すし…。
すまんが、ノリで書いてないか?もっと設定をきめ細かくしてから書き出せ。
正直、2chのスレで、2レス以上のは読む気がしない。
八月の抜けるような青空。空高くに位置してぎらつく太陽。うだるような暑さを示すか
のように、一直線に続く黒い道路の先端は揺れている。夏名物の蜃気楼だ。
「あつい」
僕は何度目か分からないその言葉をつぶやき、肩の重い荷物を背負い直す。肩に背中に
顔に汗が浮かんでは流れ、浮かんでは流れ、ふらふらとしながら道路を歩いていく。
(……こんな天気じゃあ、爺ちゃん、婆ちゃんならすぐ倒れちゃうよ。20代の僕みたいな
人でも脱水症状で倒れる人がいるって聞くし……あぁ、この炎天下、この暑い道路をどこ
まで進めば休めるのだろう……)
僕は民家一つない、草原ともいうべき道路脇を見て、
「あつい」
と、一人叫んだ。
なぜこんな場所にいるかって? 大した理由なんてない。会社の休みが一週間取れたか
らーーたったそれだけ。何とはなく田舎を旅してみようと思い実行している。行き先も決
めるわけではなく、朝起きたとき、足の向かう方向へ行ってみて、ひたすらその景色を楽
しもう……あまり頭のいい方法ではない旅行を選んだ。友人をさそってみたが、白状にも、
もしかしたら当然なのかもしれないが、丁重なお断りが入ってしまった。
ということで、一人旅といえばまだ格好いいけれども、迷子旅ともいえる格好悪いこと
になっている。情けない。
709 :
708:2005/09/25(日) 03:31:28
初練習文ですがどうか、酷評よろしくお願いします。
>>708 日本語が変。
小説を書く前に、日本語の勉強をしたほうが良いです。
眠れない漏れがちょっととおりますよ
>708
あつい。
八月の一人旅。僕は道に迷っていた。
リライトするほど文上手じゃないけど、これ位縮めてもいんじゃない?
登場人物も増えないし事件も起きずに長くひっぱるのはまずいとホモ割れ、、、
ちょっと説明的に過ぎるんじゃないかな。
>20代の僕みたいな人でも〜
の部分とか、特にそんな感じがする。
お前20代っていう設定を書いときたいだけちゃうんか、ってのがバレバレ。
あと、気の向くままの旅に友達と行こうとするのもおかしいような。
気ままな旅を決心するような気丈さと友達だよりな気弱さが矛盾しちゃってる。
ついでにいえば一人前の社会人が一人旅に躊躇するようじゃ困りますな。
でも描写と文体からにじみ出る語り手の繊細さはちょっといいかも。
一人旅に躊躇する社会人、よく考えたら可愛いじゃありませんか。
「爺ちゃん、婆ちゃん」みたいな言葉にも、「繊細なお婆ちゃん子」っぽさがあっていいと思った。
だからその繊細さゆえに会社に馴染めてない、みたいな描写を入れるといいんじゃないかな。
そんで会社の話を出す時に、入社○年目、という設定描写も何気にほうりこんでおくわけ。
そしたらわざわざ「20代の僕みたいな〜」みたいな説明的なフレーズ入れなくてすむしさ。
この人絶対営業とか向いてなさそうだよね。こんなリリカルさじゃ営業やってけないよ。
毎日上司に怒られまくりでしょぼんとしてそうだ。
旅の目的は無い、と書いておられるけど、
この繊細な社会人が一人旅を始めるのって、一大決心だったんじゃないかな。
だから間接的なものであっても旅の動機ってのは必要になってくるとおもうのね。
会社でなんか挫折してる、ってのも一人旅の動機としてはまあ、納得いくものじゃないかな。
ありがちだけど(笑)まあ動機は自分で考えてください。
あとちょっとポエミーに過ぎるので、この調子でずっと引っ張られたらつらい。
もっとコミカルな書き方を覚えるとなおよし。
最後に「薄情」の漢字間違ってます。
>>708 まあ、小説の文章というよりも紀行文といった印象だね。
それでも無駄な部分が多いと思う。
たとえば、頭の五行は、次の様にしても問題はない。
八月の青空。ぎらつく太陽。うだるような暑さだ。
一直線に続く黒い道路の先端が揺れている。夏名物の陽炎だ。
肩に背中に顔に汗が浮かんでは流れ、浮かんでは流れる。
僕は、肩の重い荷物を背負い直して、ふらふらとしながら道路を歩いた。
「あつい」というのはタメを作るという意味で、この後で始めて出してもいいのではないだろうか。
それから暑い日に道路がゆらゆらとして見えるのは、蜃気楼ではなくて陽炎だよ。
715 :
素人ですがよろしく:2005/09/25(日) 16:40:35
>>708 こういう作品はわりと好みかな これでネタが面白ければ続きも読んでみたい。
>>708 これ練習文なんだな。小説を書こう、じゃなくて文章を書こうとした。
だからあまり設定とか考えずにシチュエイションだけ浮かべて書いた?
その所為か「ふーん」で通り過ぎてしまうような、とりとめのないものになっているが
そのお陰で「ここだけ切り取った」ようなスモールワールド、一人旅を強調できる
雰囲気を醸し出せてるとも言える。
とりあえず素朴に書いてみた、てな感じの今回の練習には、思い描いた場面は
適合していたのではないだろうか。
あとは、「炎天下」+「暑い道路」よりも、「道路」に対しては
「終りがない」とか「他に何もない」というイメージの表現にした方が、
その後の「どこまで進めば」が生きるような気がする。
<この炎天下、一向に景色の変わらないこの道を>というのは単なる一例だが
言いたいのは、「炎天下」でめちゃ暑いことは判るからさ、ってこと。
勝手ながらそう思った。
尾道の木々の下に眠る
鏡のように穏やかな社
その木々のほの暗い影の中で
治世を司るのは恐ろしきものども
善良なる厨房を酷評した祭司であり
彼らもまた酷評されることだろう
719 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/26(月) 22:00:13
すいませんホント思い付きの一文なんですけど、
若き感性 いかせぬ焦燥
いかせし場 ここにはあらず
眠れし才気 起きるを知らず
・・・すいません酷評する部分もありませんね・・・
眠りし才能 ついには起きない
のが個人的には好きかな
721 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/26(月) 22:12:37
レスありがとうございます!
なんというかほんと構想なんですけど、この一文から何か物語はじめたいな、と思ったりしてるので ついには起きないだとこの文だけで終わっちゃいませんかね
>>719 「おっぱい! おっぱい!」まで読んだ。
洗面器のなかで金魚が静かに泳いでいる。
木漏れ日の影を背中で受けながら、ぼくはそれを静視して、気持ちの赴くまま、容器にまわりの地面をから掻き集めた土で埋めた。
外は21世紀よろしく、スペースシャトルがびゅんびゅん飛び回っている。
神社の境内で、住職が現れたり消えたりした。
ブブブ・・・・
携帯がまるで今から始まる一日を象徴するようにけだるいうなり声をあげている。
朝が苦手だ。
ここ最近では午前中に起きた記憶がないあたり血圧が低いとかそういったレベルではないだろう。
昔中学の担任が勉強は進路の幅を広げて、選択肢を増やすことが出来るなどといっていたが、
残念なことに勉強をして選択肢が増えるのはあくまで‘一般的’な生徒だけであるというのを言い忘れている。
そしてつまるところ‘非一般的’の部類に入る自分に選択肢は片手の指で数えられるほどしか残っていなかったということだ。
ブブブ・・・・
催促するように携帯のサイレントバイブが鳴り続けている。
それにしてもサイレントという名を付けられているくせにここまで耳に障るのはどうかと思う。
まず、着信を気付かせるための機能なのに、気付きにくい方向に機能が発達しているのは、大きな矛盾だ。
そんなことを考えていると、その矛盾の塊である振動音はふいに催促を止めた。ようやく訪れた静寂に心の中でため息をつく。しかし、不思議なことに一度目覚めてしまうと、
懸命に瞼を閉じて夢の世界に飛び込もうとしてもまるで眠り方を忘れてしまったかのように眠ることは出来なくなるのだった。
きっとこの国のいわゆる‘一般人’よりかなり多くの時間の睡眠をとっているのであろうが、それでも寝起き特有のすこしの絶望を伴う倦怠感に今度は肺から口をつたってため息をついた。
振り払うように、手を伸ばし携帯の液晶を覗き込む。12;42。さらに増した絶望に軽くうめき声をあげつつも今日という一日の始まりを告げてくれたありがたくも迷惑な相手と内容を確認しようと、
折りたたまれた携帯を開いた。
夏が終わり忘れかけていた‘寒い’という感覚がようやく体に戻ってくる、そんな日。
9月26日、それは一通のEメールから始まった――――
そう、それは一通のメールから始まった。読み終わって(こんな展開は漫画のなかだけにしてくれ)と思った。
そんなうちにまた眠くなった。よく眠る癖は、眼球が弱いことと関係した。眼を使っていると、すぐに眼が痛くなってしまうのだ。
痛くなっても酷使しうづけると、もうそこで、痛みが治まるまで眠るしかなくなるのだ。
唐突にくる一日を遮る悪魔を振り払うためにも、ぼくは隙あらば寝る。
また夢をみることが好きなこととも関係した。ああ言い換えよう。夢を見終わった後、夢の残骸を拾うのが好きなのだ。
だからぼくは起きた後、それに夢中になって、しばらくの間は他のことに目がいかなくなる。
>>725 /
それにしてもサイレントという名を付けられているくせに
ここまで耳に障るのはどうかと思う。
まず、着信を気付かせるための機能なのに、
気付きにくい方向に機能が発達しているのは、大きな矛盾だ。
/
上では「耳障り」。
すぐ次の行で「気付きにくい」
これは説得力に欠ける。
728 :
708:2005/09/27(火) 01:17:23
レスが遅れてすいません。
>>709 すいません。ごめんなさい。勘弁してください。修行してきます。
…あの、日本ご勉強するのにいい本なんて教えてもらえると…。
>>711 ありがとうございます。
何となく短くすると、収まりがつかないような気がして…というより力不足でたぶん長くなっています。
>>712 あ、思いっきりばれてました。(説明的すぎる)
ポエミーっすか…。時々こっそり文章書いているのですけど、やっぱりこんな感じになってしまいます。
…もうちょっと無味無臭な文章がいいのかしらん。
えっと、次投稿するときはコミカルなものを書いてみます。…言うまでもなく「一番苦手」です(;;)
729 :
708:2005/09/27(火) 01:18:36
>>714 ありがとうございます。
実は途中まで違う小説を書こうと思っていましたが、投稿するのならこの文章で完結するように心がけて
いました。やっぱり知らず知らずのうちに紀行文スタイルが一番良いかなということでこのような感じに落
ち着きました。やっぱり練習ですから完結してなきゃ・・・ってとこです。
結構がんばったつもりですが、やっぱり冗長になってしまっているのかな…。
>>715 ありがとうございます。えーと、たぶん面白くないのでネタばらしておきます。
題名「八月の雪」
- 旅行というには迷子旅、迷子というには大きな子供 - 高野 徹 - が、迷い込んだ村には --
「昔、一度だけ八月に雪が降った」老婆が語るそのもの語りは、あまりにも断片
すぎる八月の雪の記憶。老婆が、少女でも女でもない年の頃の話。
断片的に語られる記憶と、村での過去の遺恨。
なぜ雪が降ったのか、なぜ雪は降らなくてはいけなかったのか。
結末を待てっ!
まぁ、オチ全然考えつかなかったので没って感じです。
んー。戦時中、村に爆弾が多量に落ちてその人達を焼く灰が雪のように見えたというオチにしようかと思いましたが
…。ちょっときついかなと。
>>717 すいません。予想を遙かに裏切って上の通り小説の出だしにしようとしました。
でも挫折して練習文にしちゃったという感じです。すいません。
たしかにこの文章内での完結を目指していたので「スモールワールド」的な印象が与えられたのであれば、至極幸いです。
730 :
717:2005/09/27(火) 01:28:12
>>729 あ、そうなのか。村に行き着くんだね。
いやこっちも勉強になるよ、すまんかったね、dクス!
或る晴れた日に、僕達は野原へ遊びにでかけた。そこはぼくの自宅から二十分程歩いたところにあった。
走りまわるのに十分な広さをもって、僕達はよく放課後利用していた。なぜ校庭を使わないのかというと、全面を
上級生がサッカーにつかっていて、ちょっとでもはじっこを使おうものなら、神経に障ると言われ、罵声を浴びせ
られるのはもう目に見えているので、わざわざ他所を探したのである。
どうせ学校をでるんだからと一旦ランドセルを各自家においてきて、決められた人がサッカーボールを持って
予めきめられた電信柱のまえで皆を待つのである。校庭をつかえない分、めんどうなこともあるが、僕達は
それなりに楽しんでいた。まず大体電信柱のまえに一番先に着くのはぼくで、そのあとの順番もだいたい同じだ。
それがだいたいいっつも決まっているのが面白くて、それを確かめるのは毎回笑えた。なんでって可笑しいんだもの。
>>731 回想文としては悪くないと思います。
ただ、所々推敲が足りない気がします。
「ぼく」と「僕」もそうですが、助詞の過不足などにも気を付けましょう。
733 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 09:31:18
ぼくが精神科に通っていたのは十年前のことだ。
十五歳の冬、半ば強制的に母親を連れ、ぼくは外来の扉をたたいた。
「どこがおかしいの」精神科に向かう電車の中で、母はしかめ面で言った。「あんた、どこもおかしくなんかないじゃないの」
「おかしいったら」
正確に言えば、おかしくなりたかったのだ。平凡がいやだった。
天才になりたかった。非凡になりたかった。語弊を恐れずに言えば、異常にあこがれていた。
734 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 15:07:25
「ですのでわが共和党の信念は、ヤマト大国をもう一度破壊し、殲滅する、これが主な、今回の選挙における、
わが党の主軸の公約となるでしょう。私の信念に賛成できる方は付いてきてください。または、もしもあなたの票がもしも
経世新党に入るような事があれば、私はわがライス合衆国の未来を憂う。あなたにもう一度問いたい。
ライス合衆国をどこへ向かわせたいのか。ヤマト大国を殲滅するに何か問題があるのか」
ベーガン大統領はハンカチで額をぬぐい、再び観衆を見た。壇上に強くあたるスポットライトが彼の額に
汗の玉をにじませている。熱い、と彼は思う。照明を担当したのはいったい誰だ。ベルツか?ユーソドフか?
あとでこっぴどくしかってやらねばなるまい。今すぐ照明の度合いを下げろ!私の額を焦がしたいのか?
しかし演説中だ。自分の体がどうなろうと、もしも私がここで倒れることがあろうが、
私は演説を最後まで続けよう。万が一狙撃されても、マイクは離さない。
もちろん銃弾が私の左腕を貫通しようが、しったことではない。
五ヶ月前のよく晴れた日、ケザック芝生公園での追悼式のとき、ある反戦団体の一員がベーガンに銃を発砲した。
ベーガンの運がよかったことには、テロリストがコルベッツ散弾銃から弾丸を放った瞬間に大きな風が吹いた。
ベーガンの心臓を貫通するはずだった銃弾は狙いを大きく外れ、彼の左腕に当たった。
銃弾の衝撃でベーガンは地面に倒れたが、それでも左手に握ったマイクを離すことはなかった。
今、共和党は空前の支持率を得ている。それはもちろんベーガンの手腕にもよるものだが、
ヤマト大国に対する反発が、国民の中で高まっている。反ヤマト大国を謳っているのは共和党だけだった。
ヤマト大国は、ライス合衆国から海を挟んで数万キロ西に位置する、小さな島国である。
「私の思うところでは、近い将来にヤマト大国はわが国に宣戦布告を行うでしょう。奇襲も考えられます。歴史は繰り返す。
教科書を開いてください。今から3百年前。ヤマト大国がまだ日本と名乗っていたころのことです。真珠湾攻撃が」
ベーガンは瞳を左右にめぐらせ、ホールの中を確かめた。あの日狙撃されたとき、
ベーガンはちょうど真珠湾について言及していたところだった。
735 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 15:08:56
反戦派の連中にはわからないだろうが、もちろん経世新党の老いぼれどもにだってわからないはずだ。
あいつらは脳みそが停止している。思考が停止しているんだから。近い将来…、
「近い将来、わが国とヤマト大国は戦争をするでしょう」
ホールがどよめきはじめた。
「お静かに願います」ベーガンは低い声を腹のそこから搾り出し、マイクに通した。とたんにホールは静まった。
「みなさんの混乱もまったく理解できます。しかし、です」軽く息を吸い込む。「これは逃れられない。戦争は逃れられない」
ベーガンはそこで話を切り、黙ってホールを眺める。観衆はしんと静まりかえっている。「やるからには勝つ。それしかないでしょう。違いますか?」
ホールのどこかで、小さな拍手がぱらぱらと起こった。やがてその拍手が、大きくなり、波になり、山になり、大きな賞賛の海に…ならなかった。
小さな拍手はすぐに静まり、その代わりに観衆のざわめきが大きくなり始めた。
はじめまして。25歳のフリーターです。
普段は恋愛小説を主に書いているのですが、
少し路線を変えて政治ものに挑戦してみました。
いかがでしょうか。
>>733 いいと思うけど、「外来の扉をたたいた」のあとに電車での話を入れるのはちょっとテンポが悪いかな。
>>734 「政治もの」としては論外。
殲滅って言葉の意味わかってる? それを演説において使うという意図がまず理解できない。
737 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 18:32:03
>736
ほんとだ言葉の意味おかしいですね。殲滅はまずいっすね。
ほかの部分はどうですか?
738 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 18:41:58
ご指摘を受けてよく考えれば、
大統領が演説中に「殲滅」はおかしいですよね。
読み直せば気づいたのにこれは推敲足らずというやつですか。
ほかに変なとこはないですか?
>>734 全体的に言いまわしがくどいです。
ベーガンの行動を描写するのに終始していますが、
そのせいで全体の雰囲気を掴みにくくなっています。
> ベーガンはそこで話を切り、黙ってホールを眺める。観衆はしんと静まりかえっている。
上の一文にしてもそうですが、沈黙の表現があまりにも薄くないでしょうか?
沈黙を描写する分にはすこし長めにし、間を空けた方が良いと思います。
えぇと、15歳のフリーターさんでしたっけ?
「ほかに変なとこ」ということですが、テンプレートは読みましたか?
741 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 20:39:30 0
感覚的には痛い、寒かったと思われる。
身体を這うシャワーは無論、暖かい。しかしどうだろう、まるで冷水を被ったかのように指先、膝は震えた。
遠くから呼びかけるおそらく声であろうと認識される波の波動は段々と大きくなってくるが、その波動は聞こえてはいるのに脳には響かなかった。
だから、波動は声の役目を果たせず、無意味に死に落ちた。。。
その直後、膝が落ち、身体は安定を失い、一瞬の遅れで視界が虚空を捕らえた。
見えるのは黒色に染まった暗闇ばかりだ。この置かれた状況は今の私を象徴的に表していた。
どうでしょう。。。?
743 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 21:25:08 ID:0
>>742 印象で語るのではなく、具体的に指摘してください。
分盲なら黙っててください。まともな方お願いします。
>>743 誤解その1
「分盲」ではなく「文盲」。
誤解その2
>>742は指摘じゃなく質問。
誤解その3
印象じゃなく、明らかにカタコトな文章。
例えば「感覚的には痛い、寒かったと思われる。 」
コレ、「痛い。寒い。」だけで済む文章ではないのかね。
全体がそんな描写ばっかりだから、内容が極端に少ないのを
無駄に難しい言葉で水増しした文章になってるんだな。
例えばロボット主観の文章とかだったら、狙って部分的にカタコトに
書くのもアリだとは思うがね。だから質問してみたんだよ。
まぁ煽りみたいになったのはすまんかった。
>>741 感想としては、覚えた言葉を使って見たくて書いた、という印象を受けます。
まず初めの文ですが、段落を忘れていますよ。
「シャワーは無論〜」という箇所ですが、シャワーは暖かいもの、と言うわけではないので
前後に季節、気温などの描写がない場合「無論」という使い方はどうかと思われます。
> しかしどうだろう、まるで冷水を被ったかのように指先、膝は震えた。
大げさに飾り過ぎではないでしょうか。
それでも指先やひざは冷水を被ったように、小刻みに振動する。 くらいで良いのではないでしょうか?
> 認識される波の波動
波だけでいいかと思います。
語彙が乏しいかと思います。色々な本を読んでみる事をオススメします。
ヒマがあれば類語辞典を開いてみると良いかも知れません。
> どうでしょう。。。?
三点リーダというものをご存知でしょうか?
>>719 この文章は、詩的だけど隠喩ではないね。そのまま事実を語っていて、謎はない。
表現がストレートすぎる気はするが、作者はその辺りどう考えているだろうか。
この短文で<いかせぬ><いかせし>と続くと、芸がない。
どちらかの表現を変えてみるというのは、如何だろう。
<ここにはあらず> → <何処にか在らん>
<起きる> → <目覚め>
と、気取らせてみたが、ちと気恥ずかしくなった。
これはまあ、スルーしてくれて良いよ。
747 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 11:24:27
>>733 >語弊を恐れずに言えば
誤解を恐れず、じゃないの。
語弊を恐れず、とも言うのですか。
748 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 14:15:36
>>747 語弊でもおかしくはない。
ただし、「誤解を恐れず」といった場合は、自分が言ったこととが間違って
受け取られるというだけの意味が強いが、「語弊を恐れず」と言った場合は、
その言葉によって悪いことが起るというニュアンスが強まる。
ただ、733だとこれが適切かな?
というか、「語弊を恐れずに言えば」の一文はいらないと思うが。
>>741 全体的に読者に優しくない。くどすぎ。
おそらく多くの人が理解に苦しむだろう。
また、主人公が現在進行形の事態を過去のものとして扱ってるようにも見える。
>震えた。響かなかった。落ちた。捕らえた。表していた。
751 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 15:41:25
語弊とは、言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方。
また、そのために起こる弊害。
例「こういう言い方をしては―があるが」
つまり、
言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすいことを恐れずにいえば、
異常にあこがれていた、と言い換えられる。
「異常にあこがれていた」と告白することによる弊害も恐れずに言えば…
という意味では?
752 :
↑:2005/09/28(水) 16:16:53
それならば、誤解を恐れずにと言うべきだろう。
753 :
↑:2005/09/28(水) 16:19:48
なぜ?
誤解
ある事実について、まちがった理解や解釈をすること。
相手の言葉などの意味を取り違えること。思い違い。
「―を招く」「―を解く」「人から―されるような行動」
[名](スル)ある事実について、まちがった理解や解釈をすること。相手の言葉などの意味を取り違えること。思い違い。「―を招く」「―を解く」「人から―されるような行動」
語弊
言葉の使い方が適切でないために生じる弊害。
誤解を招いたり、意味が通じなかったりする言い方。
「愚作というと―があるかもしれないが」
言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方。
また、そのために起こる弊害。「こういう言い方をしては―があるが」
755 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 18:15:58
つうか、「語弊を恐れず」なら小説としてはその「語弊」のデメリットが
想像できないといけないのだが、733だとそのデメリットがいまいちピン
とこない。
「誤解と恐れず」という場合は、「異常にあこがれていた」という言葉に
よって読者が何かを誤解しやすいという前提がいる。でも、異常にあこが
れるという内容で何か誤解する読者はいないだろう。
なんというか、要するどっちを使ってもしっくりこない表現であることに
は代わりはないな。
756 :
akkey!:2005/09/28(水) 19:57:47
>>741 1行目「痛い、寒かったと思われる」。これはまず、現在形と過去形が同列に並んで
いるのが違和感。「痛くて、寒かった」なら自然だが、ごく普通の表現なので
作者の好みには合わないかな。そしてその後に「思われる」と続くのが不自然。
「痛い、寒かった」はそれだけで完結している本人の<感覚>。そう言い切った後で
「思われる」という<思考の結果>にしてしまっているので、据わりの悪い表現に
なっているのではないだろうか。
「〜痛くて、寒かったんだと思う」もしくは「そのとき感じていたのは、痛みと
寒さだったと思われる」とかなら自然か? (あくまで、例だよ)
758 :
757:2005/09/28(水) 22:28:35
>>741 3行目はどう言ったものか。まず「おそらく声であろうと認識される波の波動」。
「認識」という言葉が、既に<認めて判断すること、されたもの>を指すので、
「おそらく声であろう」という<推定>と並べるとちぐはぐ。
なるべく崩さずに変えるなら、「声だと認識されている波動」だけど、
ここで「声」に対してここまでの表現が必要かな。
<多分、「声」なんだろうが私には判らなかった>という意味なら、
<声だと思われる波動>にしないとおかしい。しかしそうすると、
<呼びかける>が既に不自然。ここで既に声だと<認識している>ことになる。
759 :
757:2005/09/28(水) 22:34:56
>>741 ええっと、……あれ、ズレてきたかな。
後半の「その波動は聞こえてはいるのに脳には響かなかった」が、
<聞こえていた筈だが、知覚していなかった>という意味だったとしたら
先程と同様、前半で<呼びかけている>ことを知覚しているのは辻褄が合わない。
……だがそれならば、実は「私」を<彼>に替えると、旨くいく。
<遠くから呼びかける、声だと認識されている波動は段々大きくなってくるが、
彼は、それを耳にしてはいても、「聴こえて」はいなかった>
意訳になってしまうが、これなら前半が生かせる。
……って、旨く伝わったかな。解り難いよな。オレの方がこんがらがってきた。
意味違う?
で、ごめん、最後に二つ。
波動が「聞こえる」より「伝わる」の方が良くない?
「視界が〜捕らえた」ってOK? オレもうわけ判んなくなった……orz
「真昼の太陽が降り注いでいる時」 そりゃ真昼だろ。太陽が降り注いだら大変だし。
そもそも「温かみに欠けた」光じゃなかったのか?
「真紀の持っていた冷たい色をもった電灯の光。」
→修飾語の語順が乱雑。漢字・ひらがなで書き分けても「持った」の繰りかえしが煩雑。
「真紀の持っていた電灯の、つめたい光」くらいかな?
上記の「温かみに欠けた」とここの「冷たい」は交換しておきたい。
「厭きない」ことを決めるのは変。
亜紀の具体的な描写がないまま亜紀の美しさを語るのは痛い。キャラが考えてるんじゃ
なく、作者が喋らせてる印象を受ける。
「その感情は透明な清水が流れる川の中に一滴の墨汁を入れた時のように瞬く間に
広がっていった。」
→「その感情は 透明な清水が 流れる川の中に 一滴の墨汁を入れた 時のように
瞬く間に 広がっていった。」 日本語のリズムだとこうも解釈できる。文脈があるから
致命的な誤解にはならないけどね。「〜した時のように」という表現は、「〜したことが
ある」のが前提。
>>756 題材と文体が調和している点はなかなかよろしい。
だが、まだまだ経験不足で文章を練りきれていない。
・雨が降ってるのに月が出ている?切った爪が上弦の月(半月)の形になる?
思いつきで書いてないか?
>いや、私は他のものを見ようと、思わなかったわけではない。
ただ、どれほど眼を見開いてみたところで、それ以外に見ることの
できるものなど、なにひとつなかった。
この段落上だと、普通「それ」は「他のもの」にかかる。二重否定も
意味を不明瞭にしているし、読点も無駄打ち。「見ることができるもの」
は、見る側をあらわす表現。「他のもの」は見られる側でしょ?
「特に月を見たかったわけではない。月以外には何も見えなかったのだ」
とかが自然かな。
「まっすぐとした」→「まっすぐに」
「温かみに欠けた」→「冷たい」 それまで光の様子を表した表現は「まっすぐ」
だけなので、「温」という字を見た瞬間に温かい印象を与えてしまう。
「甚平から露わになった青白いふとももまでをも照らしている」
男のふともも描写なんて嬉しくないぞ。この時点では真紀は居ないんだからさ。
762 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 16:35:30
右ストレートがやつにヒットしたが、やつは動きを止めなかった。少しは効いたか? と思って目を凝らしてみたが、
やつに自分のパンチが効いているのか分からない。戦い始めてからあまり時間はたっていなかったが、大分疲れて
いた。やつを探すのに歩き回ったのが、ひびいているらしかった。しかも今日はいつも以上に一生懸命に
働いた。
でも、戦いを途中でやめるわけにはいかなかった。彼女がやつに刺されたのだ。やつは無慈悲で鋭い針を彼女の腕に
つきたてた。やつにとってその行為は、俺たちがセックスをするのと、同程度のこととしか考えてないだろう。
俺は彼女を溺愛している。彼女が蚊に刺されただけでも大騒ぎしてしまうほどだ。彼女からやつに刺されたことを
つげられた途端、頭に血がのぼって、やつを探しまわった。彼女はそんなこと意味ないからやめろと再三にわたって
言ったが、決して探すのをやめることはなかった。
やつを殺すのはたやすいことである。しかし、それだけでは駄目なのだ。一瞬でやつを殺してもひとつもおもしろくない。じわじわといたぶって殺さないと自分の気が晴れない。
もう何発も攻撃を加えたが、やつは動きを止めない。目が痛い。やつを見すぎて目が乾いているらしかった。
なんでこんなに蹴りやパンチをあてているのにやつは平気なんだ? おかしいじゃないか。もう20発以上顔面に
食らわしているが、やつは平気そうな感じであった。体がものすごくだるい。もうひと思いに殺したいと思う
気持ちが何度か頭に浮かんだが、彼女のことを考えて振り払った。絶対に目的を達成しなくてはいけないんだ!!
そんなこと考えた時であった。「パン! 」という音が二回部屋に響きわたった。頬が熱い。彼女が俺の前に
立って、俺をにらみつけていた。
「こんなことして何の意味があるのよ! 」
彼女のびんたで目が覚めた。確かにこんなことする意味はない。ばかなことをしてしまった。やつに目をやると
血まみれになって横たわっていた。こんなやつのために体力を消費させてしまったのが悔やまれる。
俺は彼女にティッシュペーパーをとってやると、彼女は手についた蚊を取ってゴミ箱に投げ入れるのだった。
何がいいかと聞かれたので、じゃあ、爪を、と答えた。形見分けの話である。
三日月ほどに細くはない、半月にしては弦が緩い。六日月とでも呼べばよい
のか。おそるおそる赤い表面を撫でれば、指先の皮膚が引っかかるような心地
がする。エナメルを塗ったまま切られた爪は、赤い小さな月だった。慎次郎は
それを五つばかり、掌に載せている。
連絡先くらい教えときゃよかった。佳澄の遺爪に向かって、慎次郎はひとり
ごちた。
姉の死を知ったのは、フランクフルト駅の公衆電話から三週間ぶりに実家に
電話した時だった。バックパックひとつ、ユースに泊まり倒してヨーロッパを
巡る旅の半ばのことだ。電話を切るなり、その足で慎次郎は空港行きの列車に
乗った。ヴュルツブルク行の切符を払い戻すことさえしなかった。急いで帰国
したところで、姉の死の事実が揺るぐわけでもなかったが。
いま、慎次郎は自分の部屋でベッドに掛けていた。何をするでもない。
薄く朱に染まったレースのカーテンがはためき、窓の桟に近づいては離れ、
映る影を濃くしてはまた淡くするのを眺めるだけだ。ときどきドアを窺わずに
いられないのは、この時間になると、よく姉がやってきたからだった。
764 :
763:2005/09/29(木) 17:20:13
佳澄はいつもノックをしなかった、慎次郎の部屋に入ってきては、勝手に
鞄を漁り始め、勝手に財布を開け始める。なにしてんの、と訊けば、スーパーの
レシートが欲しいの、と言う、レシートで爪を磨くのよ、と言う。慎次郎の
勉強している後ろで爪を磨く、照明の二つの輪がくっきり映りこむまで磨いてから、
どうお、とふくよかな指を差し出すのだ。佳澄の爪は桜色で、慎次郎が触ると
するするして、花びらのようなのに、佳澄は真っ赤に塗りつぶしてしまう、
べたべたとエナメルで塗りつぶしてしまう。このままでいいのに、と言うと、
十の赤い楕円を翳しながら、そうお、と語尾を上げた。佳澄を包む淡い色あい
の中で、そればかり別の物質のように宙に浮いていたのを、慎次郎は痛みにも
似て思い出す。
慎次郎は六日月の赤い表面を撫でる。つまみあげて、親指に載せて、人差し指で
丁寧に撫でていると、次第に温もりを帯びてきて、エナメルに包まれたその中に
血が流れているような気がしてくる。撫でれば撫でるほど、この硬いものが
すこうしずつ伸びていくような気がしてくる。撫でているうちにいつか、
六日月は半月となり、宵待ち月となり、すこうしずつ満ちていきやしないだろうか。
目蓋の裏に、慎次郎は赤い満月を思い描いた。
765 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 17:31:05
>>763 上手いな。
正直あんまりいい文章とは感じないが、ここは趣味だからな。
少なくとも、好き嫌いの判断に持ち込める文章だよ。
767 :
763:2005/09/29(木) 18:02:39
>>765 どうもありがとう。
冒頭なのでかなり気合いを入れたつもりだったが、
人の心に届く良い文章ってなかなか書けないものだな。
>>763 久しぶりにこの板で上手い文章を見つけた気がします。
>>765さんの言うとおり好き嫌いはあるかもしれませんが、私は気に入りました。
続きを読んでみたいです。がんばって下さい。
769 :
763:2005/09/29(木) 18:51:02
>>768 ありがとう。「続きを読んでみたい」と言って貰えて
とても励みになりました。がんばります。
>>763 なんだか漱石みたいだ。
ファンではないだろうか?
771 :
763:2005/09/29(木) 20:42:33
>>770 はい。漱石は好きです。
特に意識してあの文体を目指したわけではなかったけれど。
772 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 22:33:51
銃を持った三人が僕を取り囲んだ。
「俺の子分に何しやがった? 返答次第じゃ生きて返さねえぜ」
言ったの格闘技か喧嘩慣れしているように見えるジャージ男。後の二人はいかにもチンピラ風情のスーツ男で、恐ろしい存在ではない。
しかし何時発砲するか解らない恐ろしい連中に変わりなかった、僕は油断することなく、三人の動向をじっくりとうかがうことにした。
「いやぁー、困っちゃうなぁー。そんな怖い顔しなくてもいいじゃないかぁ」
そういって僕は、開いた掌を左右させて無抵抗を表す。男達の表情に変化は無い。
「黙れよ百姓が。さっきから話していてお前が黒柄の者だってことぐらい解ってんだ、なんだ平然と人のシマに跨りやがって、さっさと鉛弾でも浴びてクタバリなこのやろ――」
彼が言い終える間はない、僕の腕が作動。ホルスターに仕込んだ黒塗りの銃が、空気中に躍り出る。三人のもとへ残像を残しながら銃口が伸びる。銃口が「くんっ」と上に動いて四つのマズルフラッシュと、激しい銃声が発生する。
鋭い反動、僕の身体は拳銃を発砲するために自動的に動いていた。
発射した四発の弾丸はチンピラ二人に被弾した。一人は胸に二発、腹に一発。もう一人は頭部に二発集弾されている。
二人は身体を思い切りのけぞらせた、血のシャワーを空気全体に吹き散らして二つの死体は崩れていった。
これで残る敵はあと一人。
最後の一人が僕に拳銃を向けた。小刻みに三発発砲される、例の喧嘩の強そうな奴だ。弾は運良く外れてくれた。
が、僕は反撃として彼の両の懐に銃弾を撃ち込んでいた。ダブルタップで放った弾頭は見事命中、右腕の三角筋を切り裂いていく。
ヤクザが激痛に耐えかねて叫んだ、拳銃の付いた太い腕を、僕が自分の足元へ蹴り飛ばした。
僕は右手の拳銃をヤクザに向け、彼の頬に突き付けた。
ひぃッ!と男、先ほどの虚勢が嘘のようだ。
完全な仕事、もはやものを言う点はなにもない。
満足した僕は銃の引き金に力を加えた、ジャージ男の額に大粒の汗が垂れた。
そして、銃声。僕は歩き出した。
773 :
762:2005/09/29(木) 22:44:20
すいません、酷評おねがいします。
774 :
772:2005/09/29(木) 22:51:27
訂正
誤 小刻みに三発発砲される、例の喧嘩の強そうな奴だ。
正 小刻みに三発発砲される。撃ったのは例の喧嘩の強そうな奴だ。
すみません、.
>>1をちゃんと見た後しばらくROMってから出直します。
775 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/29(木) 22:53:54
>>774 直さなくても意味通じるから無理に直さなくても良かったのに。
よほどのミスじゃない限り、あとから訂正レスを入れないほうがいいと思う
>>762 文章のリズムはいいんだけど、「やつ」って言いすぎ。
内容といい文章といい非常に野暮ったい感じ。
777 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:11:54
>763
すまんがぜんぜん面白くもなんともないし
少なくとも金払って読みたいとは絶対におもわんし、
暇があってもまず読まない。
778 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:15:12
>763
765,768はおまえの自演か?
779 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:24:29
780 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:26:20
おっ。
>779=763か?
何だこの流れ。雑談なら他池
782 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:30:28
なんだか文章が硬くてとっつきにくい。
「翳しながら」とか、変換がなかったら書けないくせに
背伸びして使いたがるところがいかにも売れない純文学志向でうっとうしい。
あんた10年後、きっと死ぬほど貧乏になってるよ。それだけ。
>>778,780
>>779は「このスレでの自演はもはやお約束のようなものだな」ということだろ。
そしてアンカーぐらいきっちり使えるようになれ。
>>766を無視してる時点で
>>763は本人ですらないがな。
784 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:33:22
>783=763
うせろ。
何この子
もう寝る時間でしょ
786 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:37:42
>すこうしずつ
はぁ?w
すこうしづつ?w
すこうしづつ?w
788 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:38:55
_、 _ ╋
( ∀`) ┃ ソレヴィピーナ
|`ー┐∂.
|: | | ┃
|: ~| | ┃
ノ::::...ノ | ┃
789 :
788:2005/09/30(金) 01:39:25
すいません、盛大に誤爆しました。
790 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:40:23
>785
なあ、君が763でないなら何でこんなに粘着して
763をかばおうとするのか、
その理由を教えていただけないか?
まさか763とリアル社会で知り合いで、
ホモ仲間であるとかそういう間柄か?
792 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 01:47:22
>785
なあ、君が763でないなら何でこんなに粘着して
763をかばおうとするのか、
その理由を教えていただけないか?
まさか763とリアル社会でホモの恋人で、
肛門を突き合うであるとかそういう間柄か?
うるせー馬鹿
お約束だろ?w
特に何も思いつかないまま書いたらダレました。
仕方ないからGLにしたら最後まで書けなくなりました。
酷評ヨロシクです。叩かれると死んじゃうのでやめてください
季節は夏。空調を全開にした部屋、部屋の隅に置かれたベッドに寝転んで、私は読書に耽っていた。昼間から部屋に篭る等、不健康なのは重々承知だが、雲の上から降り注ぐ殺人光線に当てられるのはもう嫌だ。人間の脳は人が思うより簡単に溶けてしまうものなのだ。
「だからってこう毎日部屋で本ばかり読んでて、飽きないのかしら?」
私の傍らには大学の先輩である三嶋 顕子が同じ様に横になって、文庫本の活字に目を通している。彼女の部屋にはエアコンが付いてないとのことで、最近は私の部屋に入り浸っている。
「読書はいいですよ、先輩。どれだけ寝た後でも不思議と眠気が訪れます」
ちなみに先輩が手にしている本も、もとはといえば私の部屋に転がっていたものだ(不思議なことに私自身全く見覚えのないタイトルだったが)
「前提からして間違ってるわよ、それ」
呆れたような声。でも先輩の顔は笑っている。本を投げ出すと、ころん、と一回転して私の上に圧し掛かる。
「なんですか? 暑苦しい」
露骨に嫌そうな顔をしてやった。黒の長髪がバサバサと鬱陶しいことこの上ない。先輩は何が楽しいのかニヤニヤ笑っている
「あら、いいの? そんなこと言っちゃって」
先輩の手がいきなり寝巻きの間に入り込んで来て胸元を弄る。くすぐったい。
「なんですか一体。先輩と違って私はヤセ型なんですが」
別に気にしてないから構わないけれど、自虐にしかならなかった。
「ホントね。なんにもないわ」
軽口を叩きながら、どんどん洒落にならない部位に手が伸びていく。抵抗は、できなかった。なんだか、先輩が泣きそうに見えたから。
ここへは向かないかなとも思ったのですが、酷評をよろしくお願いします。
宗教上の理由で同性との恋を諦めた男の白昼夢とでも思ってください。
空耳だと思った。夜風にも次第に乾ききれない粘り気を帯びたある種の湿気が含まれていて気温の変調が齎すものだと。
女は手を振っていた。僕はまだ煙草の伸びた灰を灰皿の淵で落とすことがうまくできずにいる。
うまくできずにいるのは強く叩いてしまう為に先端の火種ごと落としてしまうことだ。
その度に先端がもげたまだその身を残したままのフィルターに舌打ちを溢して積まれた吸殻の中へ放る。
陽の高いうちからこの淵の腐った板を抱える窓際に座り、眼窩に広がる屋根を照らした夏を待ち侘びた陽光はその下の通りまで届き、日陰と分け合ったアスファルトが揺れる海面の飛沫のようにきらきらと浮き上がるのを見ていた。
その丁度日陰との境界線から女は僕を見上げていた。逆光の所為でその表情は読み兼ねたが僕には女が笑っていることがわかった。
窓から右腕の肘から下だけだらんと提げた格好でその手に握る新しいフィルターを親指で弾くと垂直なこのビルの真下に零れた僅かな灰がひどく細かくて凝視しなければ捕らえられない程の粉雪のようにひらひらと舞いながら降りて行った。
手を振るのをやめた女はまた何か喋っている。声は欠片も届かずぬめった風に攫われた。異国の言葉なのか大きく唇の端を引き伸ばす動作だけが粘膜に焼きついたフィルム残像のように浮き上がった。
僕は目を幾分か細めながら異国の女に顎を振って見せるイーストウッドの真似で部屋まで呼んだ。
女は最後まで自分の名前を告げなかった。赤と栗が綺麗に溶け合ったような髪の豊かな女だった。女とは数えるくらいの言葉を交わしたがそのどれにもが強いコックニーの生まれを表すスラングが混じっていた。
その大きなうねりを繰り返す髪に鼻先を沈めると不思議な匂いの帳が僕を包んだ。すぐそばにある浮き出た鎖骨に舌を伸ばして僅かに触れると僕の項を無機質な爪がなぞった。
女はセックスの間も僕の名前を呼ぶことは無かった。煙草に火をつけるのに触れる愛撫をやめると代わりに女の砂のようにさらさらとした器用な舌が臍の周りを這った。
しかしそれはとても静かであった。その異様な静寂を心地よいと感ずる皮膚がその下の畏怖を醸す真皮と鬩ぎ合って舌の通った跡を毛羽立たせた。
その静けさはまるで憂鬱に似ていた。
憂鬱というものは。
僕が憂鬱などと呼ぶそれは、やさしい。憂鬱はとてもやさしく僕の頬を両手で包み不安が妨げる眠りや孤独の淵を苛む散々甘やかされた劣情に反することなく実に見事に寄り添ってみせる。そのくせ許しながら僕という存在を空っぽなこの部屋から際立たせるのだ。
なぜ女は僕の名を呼ばないのだろう。僕は僕の名前を呼んでほしいと思うのはきみではないけれど、僕の名前をなぜきみは呼ばないの、こうしているときにきみが僕の名を呼ばないのはへんな気がするんだ。
太陽は落ちて長いあいだ煌き続けた屋根とコンクリートは次第にその熱を分散させ始めた。太陽を隠した水蒸気をいっぱいに含んだ雲がその熱の飛沫を空へ帰すことを阻んだ。
空気に溶け損ねた重たい湿気と吸い込んだ汗が染み込んでいるシーツの重力を足の裏で感じた。
舌が辿り着いた先の性器の輪郭をなぞるように震える。女は目線だけで僕の癖を指した。
指先に弾かれたまだ長い煙草は灰皿の淵に届く前に身を降下させて床を転げた。積まれた吸殻の中に落ちた火種が煙を上げている。
火種が触れるフィルターは黒い円を広げながら焼け焦げていく。煙と焼かれたフィルターが発する匂いが僕と女にも届いて女は顔を上げると灰皿の横に置かれた先程女に差し出したグラスの中身をフィルター達に垂らした。
グラスの底から5mm程残っていたカンパリを吸い込んだ白い葉巻部分が不思議な色に染まっては包んだ細切れの葉を透かせた。
僕はその様にあの耳鳴りを思い出していた。僕の治らない癖の為に僕はいつも灰皿の底に薄く水を張っていたことを思い出した。
そしてニコチンが溶けて茶色く色を付けて揺れる水にかれは自分に上蓋付きの灰皿を買って寄越したのを思い出したのだった。
からだを離した女の伸ばされた手首を掴んで引き戻した。女の甘い首筋に顎を埋めながら僕を取り込んでいく濡れた肉の感触に目を閉じた。
女はなぜ僕の名前を呼ばないのだろう。それにあんな少しの水分ではあの火種には届かないのだろう、僕の癖を蔑ずむように火種がまだその煙を上げていた。
どうしてきみは僕の名前を呼ばないの、どうして灰皿には蓋があるのに閉じないの、
女の肉はとても静かに僕を追い上げた。濃い憂鬱の感触に頭の奥であの耳鳴りがした。
太陽は落ちていく。雲は孕んだ水蒸気を高める。日陰が生まれて死んでいく。破けたシーツが足に絡む。埋めた肩に吐息が落ちる。路地に夕闇の匂いが充満していく。
太陽は落ちていく。煙はまだ上がるのをやめない。ゆるい風が子供たちの家路を辿る声を届ける。
女はどうして名を呼ばないのだろう。太陽は落ちる。耳鳴りが脳を占めていく。雲が腕(かいな)をひろげてくる。
太陽は落ちてくる。火種がもげる。舌打ちをする。こうしているときはいつも名を呼び合った。
日陰が死んでいく。憂鬱が増えていく。憂鬱がやさしく纏わり憑く。憂鬱が圧し掛かってくる。火種が落ちる。
舌打ちをする。どうして灰を落とすのが下手なんだ。どうしていつも蓋をしないんだ。耳鳴りが加速する。
どうしてかれはここにいないのだろう。どうしてロザリオなど捨ててしまえなかったのだろう。どうしてかれのいないここにいるのだろう。どうして自分の名は呼ばれないのだろう。
猛烈な埃と熱を失ったアスファルトの匂いが窓から吹き込んできてその圧迫感に嘔吐した。僕の下で嘔吐物を胸と腹に乗せた女は僕を見てけたたましく笑った。
耳鳴りが大きくなる。火種はまだ煙をあげている。太陽は落ちてくる。女はまだ笑っている。静かなくせに脳を揺さぶる笑いだ。
小刻みに揺れる腹から嘔吐物が流れてシーツに消えていく。あのカンパリのように緩やかに赤い。溶けていく。
どうして名を呼ばないかって、あなたの名前を呼ぶのはわたしではない、あなたは知らない、
他人を傷つけるより自分を傷つけるほうがどんなに楽かなんて、どんなにか卑怯だなんて、それがどんなにか他人を傷つけるかなんて、あなたは知らない、わたしはあなたの名を呼ばない、
女のTA-TAという声が遠くで聴こえた。太陽は落ちた。火種は煙を細くさせた。僕はただ埃とアスファルトが混じった匂いで鼻腔を埋めながら流れ落ちるカンパリの色を瞼に焼いていた。
気が付くと女はいなかった。窓の枠に腕を重ねて寝伏していた。辺りには冷えた風だけが静かに夜と横たわっていた。下の路地の小虫が集る街頭や前のビルや家の窓から漏れる明かりだけが部屋を写し出していた。
靄のかかる視界で煙草に火をつけた。吸い込む為に時折り強くなる煙草の先端の明かりだけが自分がここにいるということを強烈に知らしめた。やっぱりまだ長いまま先端を灰皿のフィルターに落としてしまうと、諦めて背後のテーブルに灰皿を置いた。
灰皿の蓋を閉じる音がした。かれの音だ。
それはかれが自分の孤独と劣情を甘やかした音だ。自分で蓋を閉じろと溢しながらそれでも煙を上げる灰皿に蓋をするのはかれの反射だった。
その反射はかれの自分への愛情であった。そして自分は反射を止むこと無く繰り返すそのかれの手に何度も甘えた。
甘え続けた。
この部屋に残されたものはその用途を忘れられた灰皿の蓋と憂鬱と膨大な時間だけだった。
.
かれの音がして、振り返った。
耳鳴りに気付いてしまってから、自分の名を呼ぶ者はもう誰もいないことを知った。
振り向いてしまってから、自分をばかだなと思った。そしてそれだけだった。
以上です。長くなってしまってすみません・・・
>794
叩いてやろうかと思ったけど死なれると困るからやめておく。
君が女の子なんだったらこの小説で一発オナニーしてやってもいい。
ただし君の写真(想像力を掻き立てるような部位ならどこでもいい)
をアップしてくれた場合に限る。どうだ、俺の精子を抜いてみないか。
あえて言おう
>>800はキンモーッ☆であると!
>>794 とりあえず改行と文章の起承転結をきっちりするように。
とくに、2ちゃんみたいなスレッド型式の掲示板では
ある程度短めに文章を区切ったほうが見やすいよ
802 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 00:01:58
>>795 語の選び方は悪くないが、使い方がまるでダメ男。
「窓から右腕の肘から下だけだらんと提げた
格好でその手に握る新しいフィルターを親指で
弾くと垂直なこのビルの真下に零れた僅かな
灰がひどく細かくて凝視しなければ捕らえられない
程の粉雪のようにひらひらと舞いながら降りて行った。 」
語順は?主語述語は?助詞は?なにより、読点は?
ドラマ性がない。夢の中の情景だとしても、
もっと映像が浮かんでいく作りをしないと退屈。
ここに晒されるほとんどがそうなんだが、
具象性のないムード的な書きものが多すぎる。
>>795 雰囲気漂うものを書くのは否定しないが、
書き手自身が状況をきっちと把握した上で、
幻想の方向にもっていくなり、不気味な方へもっていくなりしないと。
まずは、それが先だ。
804 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 10:28:00
>>795 描写に対するスタンスが間違ってるんじゃないかな。
単に書き込めばいいというものじゃない。
この作品はそれは、描写のための描写ばっかりで、読み手が作品のメイン
部分を把握するのを邪魔しているだけになっている。
「この描写は話のどこのために行っているのか」ということを考えて書いて
いないのだろう。
描写が重要だが、骨ではなく肉にすぎない。話の骨格を無視して肉をつけて
もいびつなプロポーションになるだけで、作品は美しくならない。そこら辺
を考えた方がいいだろう。
批評してくれ
夜なのにヒルマン
806 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 12:56:23
ある日、ドラッグストアアラジンで万引きがあった。
幸い犯人は即取り押さえられ、その場で事情を聞くことになった。
店員「なんでまた万引きなんかしたんですか?」
犯人「万引きではありませんインスパイアです」
店員「は?」
犯人「御社のコンドームは素晴らしい出来なので一箱インスパイアしました」
店員「あのねえそういうのを万引きって言うの」
犯人「もちろん今回私の物にするコンドームはこれ一箱のみです。そのほかの御社で取り扱っているコンドームを販売することに関してはなんら制限するものではありません」
店員「あたりまえだばか。なんだコイツ?あんまりいい加減なこと言ってると…」
犯人「なんですか?殺すんですか?脅迫はいけません」
店員「そんなこといってないだろ」
犯人「わかりました。コンドームはお返しします。しかし殺人予告は犯罪ですこれに関しては被害届けを出さざるを得ませんね」
店員「勝手にしろ」
風呂から上がって自室に戻った。
恥ずかしながら、恥ずかしい部分が皮膚病になってしまった。
銭湯で貰ってきてしまったらしい。鬱だ。
だが、とりあえずこれでいいらしい薬は既に入手してあるので、それを塗る。
数日塗り続けていたのだが、最初の一日目はともかくとして、
二日三日と過ぎる頃からほてりと痒さがおさまってきた。
間違いではなかったようだが、これはこれで悲しい。
ただの発疹ではなかったという事になる。
貰っちまったんだな、と思うとクラリと来る。
ごそごそと塗っている時に、「にゃーん」と低い声がした。
すぐ脇に見知らぬ猫がこちらを見上げて座っている。
茶色の虎縞の猫で、顔もまだあどけなく、骨格も華奢、太ってはいない。
「お前どこから来たんだ」と聞くと「にゃーん」とまた鳴く。
そしてヒョイと膝の上に前足をのせる。膝の上に乗りたいらしい。
「ちょっと待て。もうちょっと待つんだぞ」
そう言っておいて、脇にどいてもらい薬を塗る。
こんな所を猫にみられてしまうとは。猫は気にしないだろうが。
塗り終わって薬のチューブのキャップを締め、ウェットティッシュで指先を拭ってから、
いい子にして座っていた猫を呼ぶ。
「もう来てもいいぞ」
猫はいそいそという感じで膝の上に上った。
808 :
807:2005/10/01(土) 14:03:32
猫が話し掛けてきた。
(ぼくが見えてるの。)
(見えてるよ。)
(驚かないね。)
(何時もの事だからな。)
(お膝っていいね。ぼくうらやましいと思ってたんだよ。)
猫はそういうとのびのびとくつろいで横になった。
(って事は、お前野良か。)
(うん。この前車に跳ねられちゃった。)
(痛かったろ。)
(うん。凄く。)
(今はどうだ?)
(大丈夫。痛くない。もうわかんないくらいだよ。)
(お空に上がるまではここにいていいぞ。)
(いいのかな。)
(どうせ家族には見えない。だから気にしないで良し。暫定飼い猫だな。)
(うれしいな。)猫は顔を上げて、俺の顔を見ると「にゃーん」と鳴いた。
(俺はちょっと下行くからさ。お前はどうする。)
(ぼくちょっと遊んでくる。)
(そうか。じゃ、いってこい。怪我とかしないだろうけど気をつけてな。)
(わかった。寝る時傍で寝ていいかな。)
(もちろん。)
猫はそういうと体を起こして、窓の外までタッタッと軽快に走っていった。
そして、ちょっとだけ俺の方を振り向いた後、ジャンプしてガラス窓を抜けて消えた。
俺が寝る頃にはまた戻ってくるのだろう。
>>786 (略)「少しづつ」を教科書的に校正すれば、「少しずつ」になります。
「同じ割合で」といった意味を持つ「ずつ」を「づつ」と表記することは、現代仮名遣い
としては間違いなのです。ただし歴史的(旧仮名遣い的)には「づつ」が本来の表記
であり、現代でも「許容範囲」として容認されています。ということで、「誤字」と呼ぶ
には少々厳しいのですが、あえて取り上げることにしました。なぜなら、「ずつ」の方
が間違いだと思っている人や、どちらが正しいのか分からない人が、かなり多いか
らです。誤字と知りつつ許容するのと、何も知らずに信じ込むのとでは大きな差が
あります。日本語としての「正しさ」など気にもかけないTV番組のテロップに影響さ
れて、間違った知識を植え付けられてしまう現代人(以下略)
>「ずつ」の方が間違いだと思っている人や
. ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
813 :
795:2005/10/02(日) 01:17:16
>>802-804 酷評をありがとうございました。
今まで誰にも読んで頂いたことがなかったので、
ご意見を頂けて、嬉しく思っています。
たしかに骨組みなどを考えず、頭に浮かんだことだけを
ただ書き連ねていただけのように思います。
描写や話の組み立て方を勉強し直そうと思います。
ありがとうございました。また機会があったらよろしくお願いします。
814 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 00:18:43
酷評おねがいします。思い込むという表現しか思いつかなかった。この言葉で自分が言いたいことが伝わるか
ちょっと心配です
陰口を言ったり、頭の中である人物の悪口をいうことは本当にいいことである。
なぜなら、簡単に言った相手より上にたつことが出来るからだ。
実際にそいつより、格好よくなったり、頭が良くなったりする必要はない。頭の中であいつかっこいいけど
性格わるいから、まじクズだな。と思うだけで、そう思った人の頭のなかでは
そのかっこいいひと<自分という図式をたてることができるのだ。実際に勝とうとおもったら生半可な
努力では無理である。だから、努力なんかせずに友達と悪口を言い合ったり、頭の中でそいつが
だめだと駄目だとおもいこむ方がいいのだ。ここで注意しなくてはいけないのが、決して本人には言って
はいけないのである。論破されたら、思い込むのがかなり困難になる。
この応用編としては、大勢の人を見下すことのできるような価値観をもつことである。
例えば、「Jpopを聞くやつはクズ」というようなものである。この考えをもつことによって、jpopを聞く
多くの人に努力することなく、勝つことが出来るのである。これも前述と同じように、人に言ってはいけない。
あくまで、身内のなかもしくは自分の脳内だけで、くりひろげないと意味ない。
この条件にはリスクがある。それは今まで信じていたことを信じられなくなった時だ。
その瞬間自分が今まで見下していた人が実は自分より高等だと気づいたりしてしまうかもしれない。
816 :
795:2005/10/03(月) 03:27:52
いや小学六年生だね。
>>817 小学六年生と814を比べるなんて、世の小学六年生に失礼だ!
小学六年生にあやまれ!
819 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 07:47:18
まあ酷評というかアドバイスとしては
どんどん本をよみましょうね
822 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 16:58:06
>>814 文章書くのになれないうちは、単純に「〜はーだから@@だ」みたいな
書き方にしたほうがいいと思うよ。「悪口を言うことで、人は努力することなく
言った相手の上にたつことができるから、悪口をいったりするのである。」みたいな感じで
変に皮肉めいた書き方をしようとすると自分の考えが伝わらなかったり、下手な文章になるからやめたほうがいい。
上にも書いてあったけど、本を読んだりして、評論の書き方を学んだ方がいい
824 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/03(月) 17:15:00
子持ちバツイチの30歳です。
半年前、ある会社でパートをしていましたが時給が安いので辞めました。
生活苦のため仕方なく年齢を偽って風俗店(デリヘル)で働き始めたのですが、
以前の職場の男性が客として私を指名してきました。
向こうは私がデリヘル嬢をやっているのを知っていたようです。
職場ではまじめな彼も客としてホテルに入ったとたん態度がガラリと変わりました。
ベッドの上でおしっこをしたり、トイレに連れ込んでセックスを強要したり、
卑猥な言葉を大声で叫んで踊り出したり、もう完全に変態です。
職場では密かに好意を寄せいただけにすごく悲しかったです。
ところがその翌日、今度はその職場の別の男性が私を指名してきました。
その男性とはあまり親しくなかったのですが、とても馴れ馴れしく、
そのうちに「このことを知り合いや関係者にバラす」と脅して本番を
強要してきました。抵抗しましたが結局2回も中に出されてしまいました。
あとでわかったのですが、その職場にいた唯一信用のおける事務の女性が、
私のことをすべてバラしていたのです。それを聞いた男性社員達が面白がって
代わる代わる客として私を指名してきました。
結局、10人近い男性社員にレイプ紛いの行為を強要され、先月デリヘルを辞めました。
それから鬱を煩うようになり、仕事につけなくなりました。
現在は生活保護を受けながら細々と生きています。
特技もなく子供もいてたいした仕事につけない私は、これからどうすればいいのでしょうか。
>>824 コピペか… 独創性がないだけならまだしも
他人の不幸をそれもコピペで書き込むあんたには酷評どころかもう人間終ってる
と言わせてもらう
826 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/04(火) 23:25:51
今日の話は本当の話かな? おじいちゃんの家に来るといつもおじいちゃんが昔話をしてくれるのだ。
おじいちゃんの話は大きく分けると2つある。本当の話と作り話。おばあちゃんがおじいちゃん
が嘘をつくときには、腕を組むという癖があることを教えてくれてから、おじいちゃんの話を聞く時に
腕を組んでいるかどうか見るのが、少し楽しみだった。実際に、腕を組んだ時の話は鯨に食べられたけど
噴水と一緒に出て助かったみたいな、話だった。今までたくさんの話を聞いたけど、腕を組んだ時には
毎回嘘をついた。
「30年前の6月6日のことだったな。このことはすごい心に残ったから今でも日付を覚えているんだよ。」
腕は組んでない。作り話じゃない。
「ロッククライミングって知ってる?そうそう、岩を素手で登っていくスポーツ。
そんな感じだよ。ふとビルの方を見るとなんの道具も使わずに、ブラックが垂直のビルを登っていたんだよ
ああ、ブラック?ごめん、ごめん、そいつが黒い衣装に身を包んでいたから、自分はブラックって呼んでいる
んだよ。そいつの名前なんて知らないからね。」
垂直のビルを素手で登るなんてすごいな。普通なら信じない話だけど、腕を組んでないから本当なんだろう
こんなすごいことが出来る人を見たんだから、印象に残るのも当たり前だな。
「いっぱい人集まったかって? いやいや、俺しか見てなかったよ。みんな気づいてさえいなかったと
おもうよ。さすが東京砂漠ってところかね? 上を見てる暇なんてないんだろう。
あの時は風が強い日だったからなぁ。ブラックはふらふらするわけ。なんとか落ちずに耐えていたんだけど
結局落ちちゃったんだよな。マンションの4階くらいかな? そのくらいからの高さからアスファルトに
たたきつけられたんだよ。東京ってのはいやなところさ。そんなことがあっても見向きもしない。東京砂漠って
のはいい表現だとつくづく思ったよ。あれは助からないなって思っていたら、落ちてから少しするとまた動きだして
登るわけよ、心底驚いたよ。」
827 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/04(火) 23:27:02
嘘っぽい。4階から落ちて生きてる? それに加えて、また登るなんて。でも、腕はくんでいない。
腕を組んでないときは本当の話というのは百発百中。何十年も一緒にいたおばあちゃんだって、
言ってるんだ。 それにしても東京って怖いところだな。
「ある程度のぼると落ちる、そしてまた登る。5,6度目かな? そろそろやばいとは思っていたよ。
ぴクリともうごかなくなってしまったんだよ。ブラックはタフなやつさ、でも5回も6回も
落ちたらたすからないさ。あのときは目頭が熱くなったなあ。死ぬまでやり続ける根性。
今の人間には決してないものだな。最後まで誰もみむきもしなかったな。
それが不憫でさ。家にその死体を持ち帰ったわけ。もうひからびちゃったけどさ、まだ持ってるよ。」
嘘だ。嘘だ。そんなタフなやつなんかいるわけないし、誰も見向きもしないなんて。
腕を組んでない時も、嘘つくことあるんだな。今までの話にも嘘はあったのかな?
おじいちゃんは不敵な笑みを浮かべながら押入れを開けると大きい木の箱を引っ張り出して
持ってきた。まさか・・・・・・。だんだん脈拍が速くなってきた。嘘でしょ?
「なんだと思う?」
うすうす分かっていたが、答えたくはなかった。おじいちゃんが木の箱を開けると・・・・・・
あれから、20年もたった。しかし、あの話は今でも覚えている。あんな不快な思いは後にもさきにもはじめてだ。
じいちゃんはどういう気持ちで、あの話を語ったのだろう。あれから、少しおじいちゃんに嫌悪感をもつようになった。おじいちゃんは
話したこと後悔してるようだった。そういえば、昨日台所でブラック3匹ころした。
828 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/05(水) 03:09:23
酷評はしないがワロタ!
「文章も下手です」とあるので、力量についてはわかっているんだろ。
ドラッグについては何一つわかっちゃいないようだが。
830 :
うんこ:2005/10/05(水) 13:22:20
>826
Aだと思わせてドキドキさせておいて、実はB。
ショートショートの作り方としては初歩の初歩だと思われる。
文章も所々分かりずらいし推敲不足。
だいたい、ブラックは飛べるだろう。
むざむざ四階からアスファルトに叩きつけられるとは思えない。
5うんこだな、おまえは。
831 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/05(水) 17:07:03
>>830 風が吹いてたら、煽られて飛べないんじゃない?
まあ反論ができたとしても、そういうつっこみが起きたらだめだけど
いいなあ、みんな……
俺も何か書いて罵倒してもらおうかな
俺Mだし
833 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 04:36:21
834 :
小泉誠二 ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 14:43:13
小説を書き始めて、もう少しで一年になる。
僕は少し前まで、文学には高潔さが欠かせないと考えていた。
しかし今、その価値観が揺らぎ、変化、いや進化しようとしている。
一時的にせよ、高潔さへの拘りを捨ててみようと思うんだ。
それに代わる新たな価値観を手に入れるために。
より新しいものを求めるのは人の世の常だろうか。
村上春樹の新作が刊行されたと知り、僕は最寄りの書店へと急いだ。
「東京奇譚集」はすぐ見つかった。
レジで並んでいる時、背後から声をかけられた。
「村上春樹はお好きなんですか?」
振り向くと、二十台後半くらいの清楚な女性。
白のロングスカートにピンク色のモヘアセーターを合わせていた。
既視感を覚えた。以前どこかで会っただろうか。
835 :
小泉誠二 ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 14:44:20
今度アリに投稿しようと思ってるやつの冒頭。
酷評お願い致します。
836 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 17:06:08
>>834 > 小説を書き始めて、もう少しで一年になる。
> 僕は少し前まで、文学には高潔さが欠かせないと考えていた。
・小説を書いていることと、文学に高潔さが必須と考えることが直接に
繋がっていない。
>しかし今、その価値観が揺らぎ、変化、いや進化しようとしている。
・変化するのはいいが、その理由は?
>一時的にせよ、高潔さへの拘りを捨ててみようと思うんだ。
・高潔さのこだわりを捨てることと、価値観が進化することの関連は?
>それに代わる新たな価値観を手に入れるために。
・何故、新しい価値観が必要?
> より新しいものを求めるのは人の世の常だろうか。
・この一文は完全に浮いている。フォローはあるのか?
>村上春樹の新作が刊行されたと知り、僕は最寄りの書店へと急いだ。
・村上春樹が好きなんだろうが、全然説明がない。
>「東京奇譚集」はすぐ見つかった。
> レジで並んでいる時、背後から声をかけられた。
・まるでレジまでテレポートでもしたかのように唐突。
>「村上春樹はお好きなんですか?」
> 振り向くと、二十台後半くらいの清楚な女性。
・下手な体言とめは使わない方がよい。
>白のロングスカートにピンク色のモヘアセーターを合わせていた。
・あわせる? 何が合っているのだ?
>既視感を覚えた。以前どこかで会っただろうか。
・既視感ってなんだかよく判ってないだろ?
全体的に書き込み不足だな。
>>834 冒頭ということなら、その一行目が作品の一行目にあたると思われますが
何を言ってるんでしょう、このガキでクソ作者は、と思わせる一文です。
その後に続く文章と幼稚なストーリー展開、寒気がします、寒いです。
アリは最近覗いていませんが、たかが知れてますね(笑)
838 :
小泉誠二 ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 17:13:19
描写が稚拙、という事でしょうか?
思考が、だと思われ。
全然ダメだな。
前段は、個人的な話なのに、後段に入っていきなり、
>>より新しいものを求めるのは人の世の常
もう、これだけで退いてしまうよ。
何を言って無駄な気がする。
しばらく小説書くの止めて、読書に専念したら?
841 :
小泉誠二 ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 17:23:38
参考にします(笑)。ありがとうございました。
酷評の中にも優しさは必要かと思われる
>>841 評に逆ギレで煽りまで入れるなら、最初から晒すなよ、ガキ。
844 :
小泉誠二 ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 17:28:43
逆ギレで煽り? そんな事はしたつもりありませんが。
842は小泉ではない。
オレが書いたのだ。
小泉誠二(苦笑)
お前ら、子供には優しくろよ(爆笑)
リアルで高校生ぐらいか? わたこのさらに上を行くな。
元々、ここで出た意見を受け入れるつもりもなかったんだろう。
しばらく書くなと言われて、参考すると答えて、すぐにまた書こうとする。
人をバカにしているとしか思えんな。
概ね同意だが、そろそろスレ違いだ。
次の方、どうぞ。
つーか、短い文章を見ただけでもう書くなとか性急すぎねーか?
バカにされんの当然じゃね?
↑呪っといた。おまえら半年後に交通事故で氏ぬな。
>>852 自演?
小泉はアリで何作も晒してるんだよ。
そこで酷評されて叩かれて、分かったようなことを言って、
その上で、これなの。
>>853 通報しようか。
855 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 17:52:52
やめてけろ
857 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 18:12:33
だが断る
ご指摘を頂き、早速少し訂正してきました。
書くな、と言われましたが書かなければ上達しないと思うので、
読書と併せて執筆活動を続けていきたいと思います。
>ここで出た意見を受け入れるつもりもなかったんだろう。
ここの意見を受け入れないわけではありませんが、
ここの意見を全面的に受け入れるわけではありません。
的確だと思ったご指摘のみ受け入れるつもりでした。
それがルール違反なのだとしたら、もうこのスレには来ません。
このスレの住人の方はたいへんレベルが高いご指摘をしてくれます。
でも僕には僕の考えもあるので、両者を調和させるのが好ましいのでしょうね。
色々とありがとうございました。
ところでこのスレ、作家でごはん!に似ている気がします。
何か繋がりがあるのでしょうか。ふと気になりました。
>>834 冒頭部分のあれだけの長さの投稿では、評価が難しい。
投稿分だけで完結しているのなら具体的に酷評もできようが、君の投稿作は
あの後の流れを読まないと何とも言えないね。
ただ一つ言えることは、冒頭のツカミとしてはあまり上手ではないということだな。
たとえば、
>それに代わる新たな価値観を手に入れるために。
の後に、一行空けて
>「村上春樹はお好きなんですか?」
>振り向くと、二十台後半くらいの清楚な女性。
>白のロングスカートにピンク色のモヘアセーターを合わせていた。
>既視感を覚えた。以前どこかで会っただろうか。
とした方が、ツカミとしてはいいのではないだろうか。
それから、冒頭の行空けについては
>>3参照。
862 :
小泉誠二 ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 19:19:18
>より新しいものを求めるのは人の世の常だろうか。
この一文はいれておきたかったのです。
作品全部晒したらまた感想お願いできますか?
それなら僕も晒す気はあるのですが……。
どの酷評を受け入れる、入れないは自由だが、
真面目に酷評されたいと思ったら、コテはやめろ。
864 :
輝き ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 19:28:00
では、作品名にします。
865 :
輝き ◆dBKO6o45OY :2005/10/06(木) 19:30:35
連投規制はないのでしょうか?
なければ今すぐ晒すのですが。
866 :
輝き:2005/10/06(木) 19:42:37
空気を読むと、どうやらダメなようなので諦めます。
>>865 尊敬するよ.
そんなに煽られてまだ投稿しようという気持ちがあるなんて。
俺なんかひどい評価もらったあとしばらくはなかなか寝付けなかったよ
868 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 20:04:08
>>865 まぁ、少し真面目に言ってやれば、おそらく書いた分量が少ないんだろうな。
数行読んだだけで、文章を書くうえでの基礎体力が足りていないのがわかる。
DVDで早送りのようにシーンの冒頭だけがパラパラと書かれているのは、書き
始めの連中によくみられるものだ。
もっと、行間を埋めな。というか、あと500枚くらい書いて死蔵してから
他人に読ませることだ。
(仮にこれがもう数百枚も書いた人間の作品なら、才能がない証拠なので、
まぁ、もっと優しい読者がいるところに投稿することだな)
>868
うまい言い方するなぁ。感心。
>>836のアドバイスは具体的で的確だと思うが、あれを読んで何も感じないのか?
あのアドバイスを参考にして、冒頭だけ書き直してみたら、どうかな。
作者が何を書こうとしているかわからんが、前半は削ってしまった方が無難。
>「村上春樹はお好きなんですか?」
から、はじめた方がいいんじゃないかな。
871 :
輝き:2005/10/06(木) 20:20:31
とりあえず、一度作品全部を晒してみます。
連投規制? 知るかそんなもん。
数回に分けて書き込みます。
>>834 小説なのか、エッセイなのか。
それらしい書き方から覚えていかないと、中途半端にだらだらつながっているものにしかならない。
まずは、自分なりに小説はこういうフォルムで、エッセイだったらこういう形かな、
となんとなくでも掴んでから書かないと、どっちつかずの漫然としたものに終わってしまう。
そのどちらでもないもの、なんて高望みをしてるわけでもないだろうから。
873 :
輝き:
小説を書き始めて、もう少しで一年になる。
僕は少し前まで、観念的な理由から文学には高潔さが欠かせないと考えていた。
しかし今、精神の奥深くにおける葛藤からその価値観が揺らぎ、
変化、いや進化しようとしている。
一時的にせよ、高潔さへの拘りを捨ててみようと思うんだ。
それに代わる新たな価値観を手に入れ、人生の絵を塗り直すために。
より新しいものを求めるのは人の世の常だろうか。
村上春樹の新作が刊行されたと知り、僕は最寄りの書店へと急いだ。
僕が村上春樹を好きな理由は、彼が根底の部分でヒューマニストだからだ。「東京奇譚集」はすぐ見つかった。
レジで並んでいる時、背後から声をかけられた。
「村上春樹はお好きなんですか?」
振り向くと、二十台後半くらいの清楚な女性だった。
白のロングスカートにピンク色のモヘアセーターを合わせていた。
何故か見覚えがある。以前どこかで会っただろうか。
「……はい」
「私も好きなんです」
そうなんですか、と答えて彼女の手元を見ると、「東京奇譚集」を持っていた。
「趣味が合いますね」
気付いたらレジの順番が回ってきたようだ。
お客様、早くして下さい。とレジ係の茶髪の男性に促された。
レジで支払いを済ませ、その日はそれで彼女と別れた。