1 :
名無し物書き@推敲中?:
■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
--------------------------------------------------
※原稿入力時の約束事テンプレート
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------
注 新スレが立ったときはローカルルールの「行き場の無い作品の発表」の
リンク変更申請を批判要望板で頼むようにしましょう。
新ローカルルール
投稿者および批評者は、トリップをつけた
コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。
トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。以上。
私は、飢えている。
ときどき欲望を抑えられなくなってしまい、吐き気がするのだ。私は、人殺しがしたいという衝動に駆られている。
しかし、それをしてしまった場合大きな代価を必要とするのだ。
この人類が作り上げた社会において、命を奪う行為は忌まわしいものとされている。
そのため人殺しによって得た快感は、代価を伴うのだ。
普通ではないと思われるかもしれない。しかし、人の「生」という感覚は、完全な対称におかれた、絶対的な違いを持つ「死」を媒介としてしか認識できないのだ。
社会においての「死」は絶対的なタブーとして避け始められている。紛争などの問題に置かれている国を除いては、戦争を忌むべきものとしている。
しかしそれは「生」の実感を失うものでしかないのだ、と思う。
猟奇殺人者は精神病だ、とよく言うが、それは大きな間違いだ。人間は誰でも心の何処かに闇が存在するはずなのだ。
社会において精神病と呼ばれる人間は普通の人間と比べて、その闇が多いだけの話だ。そして、その闇が多いほど「生」という実感を得る方法を知っている数少ない人間なのだ。
「生」は一度しかない。それを捻じ曲げることによって「死」がはじめて理解できる。
「死」も一度しかない。それを手に入れることによって「生」がはじめて理解できる。
これは今まで社会において何度も話された、在り来たりなテーマであるが、そんな在り来たりなものですら今の人間は分からない。「死」を受け入れる事ができないからだ。
――自作小説より一部抜粋。
宜しくお願いします。
>>6 えーと、補足説明にある自作小説とはウェブ形式の小説でしょうか?
改行形式等フォーマットがそうなっているのでその前提で話を進めます。
まず全体的な点について。
これは登場人物の独白部分でしょうが、
これ自体と対比する一般的な記述部分が無いため何とも言えません。
文全体が一種の破調ですが、
狂人の独白なので敢えてそうしているやもしれず、
それについて感想を述べるのが難しい。
例えて言うなら額一杯に描いた(壁一杯かもしれませんが)絵画の内、
非常に特殊なモチーフだけを抜き出してみて「この絵をどう思うか?」
と聞いているようなものです。
せめて対比となる別のモチーフとセットか、あるいはもっと絵画全体を
象徴できるような部分の抜粋であったなら色々言いようもあるのですが。
次に細部について。
>私は、人殺しがしたいという衝動に駆られている。
>しかし、それをしてしまった場合大きな代価を必要とするのだ。
この繋がりがヤヴァイです。
先の文は客観的に自分を描写していながら次の文では主観による描写。
どちらかに統一しましょう。
例)〜衝動に駆られている。〜代価を必要とするのも知っている。
例)〜人殺しがしたい。〜代価を必要とするのだ。
なぜならこの二つの文の内、後の一文は「『それ』をしてしまった〜」と
前の文を代名詞で受けているからです。つまり潜在的にこの二つの文は
ひとつの塊なのです(ちなみに後の文の「それ」を「殺人」と
入れ替えたなら原文のままでも一応は繋がります)。
>普通ではないと思われるかもしれない。
「何が」普通ではないかがちとわかりにくいです。
>絶対的な違い、絶対的なタブー
どちらか言い換えた方が表現が豊かに見えます。
>社会においての「死」は絶対的なタブーとして避け始められている。
「殺人」と「死」はまた別です。「死」は近代社会に於いてそれを避けうる
ことが容易になったが故に一層、禁忌として疎まれいてる側面はありますが、
「殺人」自体は昔から原則的なタブーです。
>紛争などの問題に置かれている国を除いては、戦争を忌むべきものとしている。
だから「戦争=殺人による死」と「一般的な人間の死」を注釈抜きで
並列して語ることは読者の混乱を招きます。
>猟奇殺人者は精神病だ、
以降に出てくる「精神病」も「精神病者」もしくは「精神病患者」とした
方が文意がしっくりするでしょう。
>これは今まで社会において何度も話された、
「話された」なら具体的な個人のニュアンスが強く、
「語られた」の方が抽象的で大づかみな話者を表現する際にピッタリきます。
いじょ。
6氏へ
前後の文脈がないと、なんとも……
>私は、飢えている。
この一文で次に来る言葉がわかっちゃうんだよね。
ああ、どうせ人殺ししたい、とかそういうことだろうと。
エンタメなら、そういう読者の期待に沿う展開、みたいなのがある程度必要だし、裏切ることも必要で。
で、まあ、そのあとの展開もごくごく普通だね。
実は、そういうのは誰もが持っていてー、とか。んで、生と死の対立を強調して、と。
本当、よくあるパターンなわけで。
それが言いか悪いかは小説内での文脈による。
>紛争などの問題に置かれている国を除いては、
これは変だなぁ。戦争は外交政策のひとつ、という視点は持っていたほうがいいかもね。
あるいは、イスラムの聖戦思想や十字軍、あるいはフランス革命とか、そのあたりの戦争も視野に。
戦争を人殺し、というふうに定義して、この手の論で使うのは浅はか、というか的外れなように思います。
>そんな在り来たりなものですら今の人間は分からない
どうしてわからない、と言えるのかねぇ。
その辺の根拠が、前後の文脈にあるのかもしれないけど、この文章だけではちょっと説得力がない。
あと、まあ、猟奇殺人他については考察不足かと。
精神病が闇、ねぇ。安易過ぎないかねぇ。
ある種の先入観というか偏見を持って、あるいは読者が持っていることを期待して書かれる文章だよね。
なんか、もっとそういうものをぶち壊そうという力が欲しいなぁ。
いい加減な印象批評でした。
10 :
紗夜 ◆Uu8AeR.Xso :03/10/26 21:05
ありがとうございました。
次に生かしていきたいと思いますので、またよろしくお願いします。
↑
これが、基本形である。
できれば、自己の創作意図などを述べて、批評者に問う姿勢もあればなお良い。
>>7-9 君たちの批評には、なぜ共通して褒めている部分が無いのだろう。
おそらく、褒めてしまうと他の連中から笑われるんじゃないか
という不安があるんだろう。
「そんなことで褒めるんだ?」と言われたら恐いから
安全なように酷評だけしておく。
つまり、君たちの批評からは小心さと狡さしか感じられないのである。
スルーだな。
14 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/26 22:58
挙げてもまたスルーされるんだろうな……ガタガタ
ちなみに批評家さまたちはどのような文章を読みたいとか趣向があるのかしらん
>>6 物語の前置きでしょうか。
〜のだ、という断定口調を癖として扱う感じですかね……
何となく『私』という人物を誰それと定義しない文章にしてますが、
ここから話を展開しても、関連性が些か感じられない進行になりそうですね。
……批評ってのも難しい。ケチつけんのなら簡単だが↑
>>16 だって論文書きたいんだか小説書きたいんだかワカンナイよ
>>14 自分の書いた文章を特定できるかたちで誘導してつかぁさい。
原則として「あなたの」文章を酷評するスレだから。
まあ「これなるスンバラしい文章! 藻前らも夜目!」とか
「何処がいいのかサパーリわからんので漏れに教えやがれ」とか
そういう場合なら他人の文章持ってくるのもアリかもしれんけど。
まああまりお行儀のいいやり方ではないとは思うが。
19 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/27 01:09
少し前の話になるが、ピート・サンプラスが引退した。
サンプラスは常にトップシーンにいた。これは凄いことである。
同一年内に四大大会を1つも取れなかったらニュースになるくらいだった。
一流選手であっても低迷期というものがあるものだ。
例えばゴラン・イワニセビッチとアンドレ・アガシである。
イワニセビッチはビッグサーバー全盛である現代テニスを
象徴するような存在である。
その左腕から繰り出されるサーブは最高220km/hを超え、セカンドサーブでも
サービスエースをとってしまうほどで、「サンダーサーバー」という異名がある。
なにしろ彼のサービスゲームは下手したら、ちょっと用足しにトイレに行って、
帰ってきたら終わってしまっているくらい、圧倒的にサーブが強いのである。
逆に小技は苦手である。特にネットプレーが苦手で、前に詰めてはボレーを
ミスしてポイントを落とすことが多く、かといって
ストロークが巧いわけでもないので後ろでラリーを打ち合うこともできない。
サーブを唯一最高の武器とする、良く言えば派手な、悪く言えば大味な
プレイスタイルである。精神的にも脆く、ミスをしては怒り、
ラケットを折りまくり、放送禁止用語を連発し、審判に食って掛かる。
そんな彼のプレイスタイル、名前、ニックネームから、
個人的に「雷帝イワン」の名前を贈りたいところだが、世間が許さないだろう。
その理由の一つは彼は長い間四大大会で無冠だったからである。
理由のもう一つはテニス界でイワンといえばイワン・レンドルだからである。
一方のアガシは180km/hそこそこのサーブしか打てない。
しかし彼はビッグサーバー全盛のこの世の中においてほとんど唯一、
長期間世界ランク1位に就いたことのある、「非ビッグサーバー」なのである。
人は彼を天才と呼ぶ。
彼を天才たらしめているのは正確無比なストロークである。
センチ単位でストロークを打ち分けることができる。
コート内外での派手なパフォーマンスで(最近はそうでもないが)
テニスファンでないひとにもその名を知られているアガシだが、
プレイスタイルは実に地味な、玄人好みのテニスをするプレイヤーなのである。
そんな対照的な二人がぶつかり合ったのが、
'92年のウインブルドン決勝である。サーブは強いが、他は弱いイワニセビッチと
サーブは弱いが他はイワニセビッチを上回るアガシ。
両者決め手に欠け、試合がフルセットにもつれ込んだのも当然といえば当然かもしれない。
両者はじめてのウインブルドン制覇を狙ったが、最後に栄冠を手にしたのは
アガシだった。イワニセビッチはダブルフォルトを連発し、
自滅するかのように敗れたのだった。唯一最高の武器、サーブが入らなくては
彼に勝てる要素は残っていなかった。
激闘を制したアガシだが、'90年代中盤に大スランプに陥る。
次第に大きな大会で彼の名前は聞かれないようになる。
しかし彼はギルバート・ブラッドコーチと運命的な出会いをする。
彼はマッケンロー、レンドルらの強豪と頭脳で渡り合い、
しぶとく世界ランク4位までのしあがった戦略家だった。
ブラッドコーチは「サーブを武器にして戦えるのは男子のトッププロだけ」
と著書に書いており(当時はウィリアムス姉妹のデビュー前)、
サーブが強くなくともテニスはできる、という、
ビッグサーバー全盛のテニス界において異彩を放つ自論を持っている。
そしてアガシに自らの現役時代に培った戦略・戦術を注ぎ込んだ。
結果、アガシは見事に復活した。サンプラスでさえ成し得なかった
四大大全制覇という偉業も達成した。
サンプラスはビッグサーバーだった。彼の戦術はまずサーブありきだった。
そのためサーブが大きく跳ねないクレーコートで行われる
全仏オープンに勝てなかった。
アガシのプレイスタイルと戦術はサンプラスにくらべ柔軟性がある。
その違いがサンプラスにグランドスラム制覇の栄誉を与えなかったのだろう。
イワニセビッチはその後好調と不調を繰り返し、彼が最もタイトルに近い、
と言われ、本人も強く獲得を望んだタイトルであるウインブルドンも
名前すら聞かない年もあれば'94年、'98年と決勝進出し、いずれも敗退、
と脆い精神面を象徴するような成績を繰り返していた。
忘れたころにやってくる「永遠のウインブルドン優勝候補」
イワニセビッチが四度決勝に駒を進めたのは'01年のことであった。
なんと彼は主催者推薦といういわばお情けで出してもらったにも関わらず、である。
彼の優勝を三度阻んだアガシ、サンプラスはすでに敗れ、決勝の相手は
パトリック・ラフターであった。またしても試合はフルセットにもつれこんだ。
このころになると、観客がほぼ全員、イワニセビッチにつきはじめた。
イワニセビッチは準決勝で地元英国のティム・ヘンマンを破っていた。
対戦相手のラフターはその試合限りで引退を表明していた。
しかし観客は一斉にイワニセビッチの四度目の正直を願った。
ついにイワニセビッチがマッチポイントを迎えた。彼は神に祈った。
しかしダブルフォルト。過去の敗戦が脳裏によぎる。
二度目、三度目のマッチポイントもものにできない。
決勝進出の回数と同じ「四度目の正直」、今度は神に祈っていなかった。
セカンドサーブが決まってイワニセビッチは念願のウインブルのドンタイトルを
手にした。拍手はいつまでも鳴り止まず、メディアはこの試合を
「史上最高の決勝戦」と表現した。
アガシが天才と呼ばれ、グランドスラムを達成しようと、
イワニセビッチのサーブの球速がサンプラスを凌駕し、
観客を感動させようとも、
'90年代最強のテニス選手はやはりサンプラスである。
彼は勝ち続けた。その彼が勝てなくなった。
スランプに縁の無かった王者が勝てなくなった。
つまりは衰えたのである。アガシ・イワニセビッチと違い、復活はなかった。
サンプラスは静かにコートを去った。
圧倒的だった王者の引退はまさに世代交代を感じさせる。
強い王者がおり、その王者が勝てないときは違う選手が話題を作る。
時にそれはスランプから脱したアガシ、イワニセビッチだった。
ファンは横綱相撲を望みつつ波乱を期待した。そういう図式が出来上がっていた。
果たしてこれからそういう図式がをつくることのできる選手が
出てくるのだろうか。今のところその兆しは見えない。
いつまでもアガシが優勝していてはいけないし、
イワニセビッチまさかの復活に期待していては寂しすぎるのである。
スポーツエッセイですぞ!酷評してくださいな
導入部がダサすぎる。
全体に漫然としていて文章の構成や意図が全く感じられない
それから自分の書いたものに対する自意識がまったく欠如している
あなたはあたしに会うといつも、おはようと言う。
でも周りを見渡すと、そこはいつもまっ暗で雑然とした闇の中。
あたしもくやしいから、あなたにおはようと言う。
でもやっぱりそこは暗い夜の底で、
雑然とした建物の狭間でコーヒーの缶が潰れて転がってて、
壁には汚い言葉の落書きがされてて、
トタンのドアは半年前から壊れてて、
あさったごみが腐って散らばってて、
死んだ鼠がひからびてて、
吐き気がしそうな、でも甘いなにかの匂いが立ち込めてて、
そこにあなたとあたし。
いつもかすれた顔して出会ってた。
瓦礫の下から見上げた空には、
驚くほど幸せそうに穢れを知らずに輝く星がひとつ見えて、
あたしはなんだかいつも惨めになった。
そんなあたしの気分なんてお構いなしに
あなたはいつも無言であたしの手をひいて、
物を扱うように乱暴にあたしをいざなって、
角をまがって階段昇った汚いなにかの片隅で、
あたしを何度も抱いたけど、
いつもあなたはあたしを見ていない。
別にそこに在るのが別の肉の塊だったとしても、
あなたは多分気づかないで、
いつもと同じようにおはようと言い、
暗い夜の底に追いやって、
あたしを抱いたように何度も、
その肉の塊を傷つけて何度も、
同じ行為を繰り返すのだろう。
やがてあなたが今日のあたしに飽きて、
振り向きもせずに汚いなにかの片隅から出ていった後、
残されたのは煙草の煙と誰でもいいあたし。
だけどあたしは、
誰でもいいあたしがあたしであることだけで、
それだけでよくて、
そしてまた同じ時間、同じ夜の底で、
あなたにおはようと言われるのを待っていられた。
むしろ、待っていたくてしょうがなかった。
あたしはあなたの名前を知らない。
いつも黒い服を着て、
いつも汚い言葉の落書きにもたれかかりながら、
低い声でけだるそうにおはようと言う、
そんな男だというだけで、
いや、男かどうかもわからないんだけど、
ただあたしを抱いてるその体はまぎれもなく男で、
わかっているのはそれだけで、
あと、そうだ。
あたしを抱く前にふと見せた横顔に、
隣の部屋のうす青い照明がうすくあたって、
なんだかいつも不気嫌そうなあなたにひとすじ、
さびしさの色が見えた。
あたしはあなたが男だということは知っていたけど、
あなたが人間だということを知らなかったから、
なんだかあたしと同じ生き物だと知って不思議で仕方なかった。
いつからこうしているのかも、
どうしてこうしているのかも、
どうしてあなたがあたしを抱くのようになったのかも、
なにも覚えていない。
ただの惰性と習慣。
もしもあたしが明日あの時間、あの夜の底にいなかったとしても、
あなたは別段なにも思わずに、
朝を迎えるんだろう。
それでもあたしはよかった。
底に行けばあなたは無条件であたしを抱いて、
昼間のあたしを壊して、
何も言わずに去っていくから。
それが心地よくて、あたしはあなたに惚れていた。
あたしはあなたの横顔しか知らないけど、
あたしはあなたに惚れていた。
あなたはあたしにほとんど何も語らなかった。
あなたの言葉の断片を紡いでいっても、
ますますあなたは黒い服を着て底であたしを抱く男というだけで、
あなたのことは何も見えてこなかった。
マルボロの煙をくゆらせながらモジリアーニが好きだと言うあなたは、
黒い闇の中で薬でも売ってるのかもしれない。
闇をつたう殺し屋かもしれない。
闇の中で狂ったように画を描く芸術家かもしれない。
金は女にでも貢がせているのかもしれない。
黒いままのあなたはずっと黒いままで、
それ以上でもそれ以下でもなくて、
でもやっぱりあたしはそんなあなたに惚れていた。
でもこんな夜はずっと続かない。
あなたはあたしのことを体を売ってる女だとでも思っていたみたいだけど、
あたしはほんとは普通のただの学生で、
午後の授業でいねむりして、
学食でカレー食べて、
友達と恋の話とかにキャーキャー言って、
女に相手にされなそうな男をいい気にさせて笑って、
かっこいいと評判のサークルの先輩の前では常に上目遣いで、
図書館でほとんど本を丸写ししたようなレポート書いて、
お母さんに電話して東京の夏は暑いよって言って、
6畳一間の安アパートのユニットバスでシャワー浴びるような、
そんなどこにでもいる普通のただの学生だった。
でもあたしはあなたにはそんなこと微塵も感じさせないように、
暗い夜の底の似合う女を演じていた。
あなたに似合う女を演じてた。
でも、実際現実を捨られなくて、
あたしももう21だし、
就職とか考えなくちゃいけない年だし、
エントリーシートとかも書いたりしたし、
昼間の影に怯えはじめていた。
でも、目をそらすことはできないでいた。
その日あたしは立つ気力もない体で、
あなたに抱かれた感触が残っているままの体で、
7時22分発の新宿行きの急行に身を揺られ、
吐き気を抑えつつ、
着慣れない灰色のスーツの裾のほつれを気にしながら、
新宿西口の動く歩道のある地下通路を抜けて、
朝の陽差しと青い空に飲みこまれていた。
わき目も振らずただ前を見て、感情なんて捨てて歩く人々。
あたしもあなたも夜の闇の中で感情を捨ててはいたけれど、
彼らとは違った。
違うと思いたかった。
吐き気がした。
向かいから折り目の正しいスーツに身を包んだ、
背の高い、眉毛のきりりとした男が、
書類を片手に、携帯も片手に速い歩調で歩いてきた。
あたしはそんな明らかに紛れもなく正しい人を久々に見て、
吐き気がした。
でもそれは紛れもなくあなただった。
あなたは歩みを止め、
ちょっと驚いた表情で、あたしを見つめ続けた。
はじめてあなたはあたしを見た。
あたしはそんなあなたの驚いた表情に、
この人は本当に人間だったのだと、ただの普通の人間であったのだと気づき、
目をそらしたかったけどできなかった。
もう何処にも、
黒い服を着て夜の底であたしを抱いたあの男はいなくて、
あたしが惚れたあの男はいなくて、
あたしは幻という言葉の意味をはじめてちゃんと知った。
あなたはいつもと違う声であたしに、おはようと言った。
あたしもくやしいからいつもと違う声で、あなたにおはようと言った。
あたしとあなたはもう2度と夜の底で出会うことはなかった。
もう2度とあたしはあなたを求めなかった。
我にかえって、あたしは空を見上げた。
ビルの隙間から見上げた空は、
あたしをあざ笑うかのように青くて、穢れを知らない白い雲がひとつ浮かんでて、
穢れたあたしはやっぱりなんだか惨めになった。
でもそんなあたしを置いて、時はずっと歩みを止めなかった。
では、お願いします。
37 :
投票ラブストーリー 〜こころ踊る大総選挙〜ダイジェスト:03/10/27 17:35
♪〜あの日あの時あの場所で♪〜
この一ヶ月、恋人のカンチとは会っていない。
ため息をついたリカは、またいつもの独り言を繰り返した。
やっぱり私が言いすぎたせいなんだわ。
ちょうど一ヶ月前、リカはお気に入りのドリカムの限定版CDをカンチの不注意で割られてしまった。
リカはあまりのショックで我を忘れ激しく怒った。二人は大ゲンカになり、それから一度も連絡を取っていない。
考え事をしながら歩いていたためか、リカは投票所となっている小学校の校門の目の前まで来ていたことにようやく気が付いた。
そして、十何年ぶりに訪れた小学校の校庭を目にしても何の感慨にふけることもなく、
ただ、恋人との関係を悲観するばかりであった。
投票所である体育館の階段を一段一段と重い足取りで上がり、入り口まで来たリカはまた一つため息をついた。
私にとって無意味な選挙。
わざわざ私がしなくても。
そう思い、リカは今来た道を帰ろうと、うつむきかげんの顔をフッと上げ、体を後ろに向きかけた、その時だった。
リカの目に思いがけず飛び込んできたのは恋人カンチの姿だった。
「カ、カンチ!」
リカは目を疑ったが、それはまぎれもなく選挙管理委員として投票所で立ち働いていたカンチだった。
カンチはその声に気づき、仕事を放り出し、受付のテーブルを跳び越え、リカの元に駆け寄った。
「リ、リカ!ごめん。」
カンチは急きょ選挙管理委員を頼まれ、この一ヶ月、選挙の準備で忙しかったことが会えない原因だったのだと説明した。
そして、カンチは思わずその場でリカを抱きしめた。
「す、好きだ、リカ!愛しているよ!」
リカは熱くなった。
心の底からわきあがる感情を抑えられなかった。
「カ、カンチ!カンチ!カンチー!」
リカはうれしさのあまり大声で恋人の名を叫んだ。
そして、胸元で握りしめた投票用紙を涙が静かにぬらした。
館内からは拍手がおこり、そこに居合わせたすべての人が若い二人を祝福していた。
そしてその後、リカは生まれてはじめての投票を終えた。
その夜、テレビは民主党の勝利を伝え、日本は大きく動きはじめたのだった。
一人でも多くの若者に選挙に参加して欲しいです。ぜひ!
.......................................................................
>>19-23 文章自体は上手いです。
このまま雑誌や新聞のスポーツコラムに載っていても
遜色ないほどです(いくつか直した方がいい箇所もありますが)。
ただ、構成はかなりマズイです。エセーということですが
ひょっとして思いつくまま文章を連ねたのでしょうか。
読者は作者ではないのでついていくのに苦労すると思われます。
以下具体的指摘。
>一流選手であっても低迷期というものがあるものだ。
の後にイワニセビッチとアガシのプロフィール紹介が結構な分量であり、
二人がウインブルドン決勝で戦った話の後にようやくスランプ云々の話が出てきます。
これは話が横道に逸れているわけで構成上の問題点です。
さらにいえばイワニセビッチはこの文章の記述では実力の割にはずっと
低迷期であったプレイヤーなわけで、例として引くにはやや不適当です。
仮に先の文章が
例)一流と呼ばれる選手であっても必ずしも勝ち続けるわけではない。
ならばイワニセビッチの例にも当てはまります。
このエセーの第一の主題は「サンプラスの引退」で、同時代に活躍した
二選手のエピソードを主に語ることでより一層サンプラスの偉大さを
示す、という形になっていますが(そうでないならまとめの部分が
変わってくるはずです)、そのサンプラスと対比する二選手の話題を
導入する箇所がやや不自然であるため全体の構成がまとまりの無いものに
なっています。
いっそのこと低迷期云々は外して
例)そのサンプラスに対抗し得た数少ない選手が
ゴラン・イワニセビッチとアンドレ・アガシだ。
とかそういう繋げ方でよいのでは。
後、細かい添削箇所は無数にありますが、これだけ書ける人なら恐らく
自分で読み返して発見できるはずですので省略。
一点だけ指摘するならアガシのコーチであるブラッドのくだり、
>彼はマッケンロー、レンドルらの強豪と頭脳で渡り合い、
例)ブラッドは現役時代にマッケンローやレンドルらの強豪と頭脳で渡り合い
の方がいいでしょう。テニスに詳しくない読者に対する配慮と直前の
「彼」がアガシを指しているのでその区別を明確にするためです。
いじょ。
>>27-36 アイデアは、いいんじゃないかな。まあ、現実と亜現実(これは漏れの造語、汚い
部屋の中での出来事のことね)を書いたものは、他にもありそうだけどね。
文章については、詩としても小説としても中途半端で評価しようがない。
まあ、ここで晒すために短い文章で済ませた結果なのかもしれないけど、
これを基にして、100枚くらいの小説にしてみたらどうかな?
まあ、その位だね。
この文章について他の人の酷評を読みたいところです。
>>27-35 詩だよね?
リズムの取り方がすごく上手いと思う。特にあたし、あなたは効果的に挿入されている。
淀みがなくつるつる読めるのでストレスを感じない。
ただ、内容的にはストーリーがなく、表現も凡庸なので、何となく一文一文を追っているうちに
何のカタルシスもないまま終わってしまった感がある。
まあ、オリジナリティーのある表現をここで晒す訳には行かんのだろうから、そこを突くのは
酷だろう。でも、それがないと、この手の文章は成立しないと思うのよ。
それから、読みやすいのもいいけれど、途中でリズムを崩して、グッとその一点に惹きつける
ような仕掛けがあってもいいのではないかと思った。メリハリってやつ。
オラも他の人の酷評を仰ぎたいだ。
いっぱいある……とりあえず、どうやら好評らしい
>>27-35から。
どこかで読んだことがあるような……これ、なにか下敷きにしている詩か小説かがあるんじゃないかと。
まあ、それが何かわからない時点で私の勉強不足が露呈するわけですがー。
とにかく、本歌取りだったとして、あるいは模倣だったとして思って読んだわけだけど、うーん、うーん。
模倣だったとしたら、もっと、作者本人の顔が見たいなぁ。
失恋した悲しみを切なくうたいあげていて、それには文句がない。
迫り来る現実の影がいっそうそれを煽っていて、とても良い。
41氏とほとんど同じ指摘になるけど、主題となっていることについてとても上手に歌い上げているからこそ、
そこに書いたひとの個性というか独自の視点が欲しいんだよね。
現代描かれる詩として、恋が終わってしまうと愛した人も没個性的な人間でしかなかった、それでもやはり……
というのでは、それこそ没個性的かな、とそもそも詩をあまりよく知らない奴が思いました。
ってまあ、そんなことができたら現代詩手帖に掲載されるだろうね。
難点を言うとしたらそれくらいで。とても巧いと思った。
読んでよかった、と正直に思います。
>>19-23 散漫だなぁ、もうちょっと論をまとめて、どう展開すればいいかを考えないとどうしようもないでしょ。
ピート・サンプラスというひとの引退を一つの時代の終わりと捉えて、次の時代に思いを馳せる。
これが主題といえば主題だろうけど、いかんせん、アガシ、イワニセビッチの話にばかり気をとられてしまって、
論の展開の中心となるサンプラスがまるで見えてこないのは致命傷。
また、導入部だけを見れば、
読者は「サンプラスの素晴らしさをアガシ、イワニセビッチと比較して語ってくれるに違いない」と期待するが、
その期待を悪い意味で大いに裏切ってくれるので、読後感もあまりよくない。
構成を簡単にまとめると。
1 サンプラスの引退によりひとつの時代が終わった。
2 サンプラスは特異な選手である。
2−1 イワニセビッチの例
2−2 アガシの例
3 すごいサンプラスと上記二人の関係図が面白かった。
4 それが崩れた今となっては、これからテニスはどのように変わっていくのだろう。
ふむ、やはりサンプラスが中心に据えられる、導入を考えればそうあるべきなのに、
サンプラスのすごさが結局、何一つ語られていないので、3の展開部で説得力が非常に薄い。
だから、4の結末があっけなく感じられてしまい、読者の印象には残らない。
基本となる論の展開のさせ方自体は悪くないと思う。
あとはその肉付けの問題だろうね。
>>27-35 個人的にはちょっとリズムに難があると思ってしまいます。
長い一文が必要ないというか、もう少し効果的なところで厳選して使って欲しかったので。
ただ、破綻したあたしの精神を表そうというのならありかもしれません。
文章全体のテクニックは悪くないと思いますが、一つ一つの言葉をもう少し選んで欲しかったです。
単語の引き出しを急に増やすのはムリでも、例えば、ひらがなと漢字のバランスなり助詞なりに気を遣って頂けると、背景のわからない詩でもぐっと何かを読者に感じさせられるのでは。
細かいことですが、
「それは紛れもなくあなただった」
を
「それが紛れもなくあなただった」にするとか。
まあちょっと好みの問題になってしまい、参考にならないかもしれません。それでは……。
>>27-35です。
御批評ありがとうございます。
これは『おはようと朝』というお題をもらって即興気味に書いたお話です。
詩っぽく分類されるのですね。ちょっと驚きました。
>>40 なんとなくその場の気分と感覚で書いたので中途半端かもしれないですね。
100枚くらいの小説・・・道は果てしないなぁ。
>>41 文章の緩急にはこだわろうと思ってはいたのですが、まだまだですね。
オリジナリティーのある表現をとのことですけど、
出し惜しみではなく、ただの語彙・表現力不足です・・・
>>42 下敷きにしている詩か小説はないです。
というか、本をほとんど読んでないので・・・
中学生のときはそれなりに読んでいたのですが。
読んでよかった、という言葉がとても嬉しかったです。
>>44 リズム・・・まだまだでしたか。
正直文章の書き方を全然知らないので、リズムと読み易さだけを意識していたのですが・・・
私の好みでは、やっぱり「それは紛れもなくあなただった」の方がすきですね。
文章の書き方を知らなくて、文章というものをずっと避けていました。
しかし最近、ほんの出来心で、
お題をもらってちょっとしたお話を書くということをはじめ、
すっかりはまってしまいました。
今はとにかく、いろんなタイプの文章を書くことを試してみています。
ありがとうございました。
あ、まだまだ批評募集中です。
上手だと思うよ。スポーツコラムもおねぃさんの文も。
帽子。
麻でできた茶色の帽子。
風に飛ばされてとんでった。
でも お姫さまはそんな帽子に興味ないんだ。
だって かんむりやら何やら ぴかぴかしたものいっぱい持ってるのだもの。
そんなこ汚い帽子 かえるに踏んづけられても知らんぷり。
雨に打たれて ずたぼろになっちゃえばいいんだ。
でもちょっと気になったんだ。
こんなにこ汚いもの見たことないのだもの。
ぴかぴか てりてりしたものしか周りに置いてくれなかったのだもの。
ぼろぼろ わさわさしたものなんて ほとんど見たことなかったのだもの。
お庭には 2羽にわとりがいて
大理石の噴水と 小さなベンチと ぴかぴかな王さまの石造。
きれいなお花が ひらひら咲いていて
ぴんくのちょうちょがふわふわ踊ってる。
そこにずたぼろな帽子がひとつ。
お姫様のお庭でお昼寝してた旅の者。
どうやって入ってきたのかしら。
ずたぼろな服着て、ずたぼろな靴はいて、ずたぼろな袋持って。
でも、おめめがきらきらしてたので
捨てちゃわないで、お姫様話しかけてみた。
どうしてあなたはぴかぴかしたものを持たないの?
旅の者は何も言わずに にこっと笑ったのだけど
お姫様は爺やを呼んで、全部捨てちゃった。
服も靴も袋も全部捨てちゃった。
ほんとは旅の者も捨てちゃいたかったんだけど
おめめがきらきらしてたから、やっぱり捨てちゃうのはやめて
かわりにぴかぴかの服を着せてみた。
ぴかぴかの服を着た旅の者は、さっきよりもぴかぴかしたんだけど
さっきよりきらきらしてなかった。
でも、そんなことはお姫さまにはどうでもいいの。
お姫さまは旅の者がちょっと気に入ったので
旅の者をお城にいれてあげてみることにした。
旅の者はお姫さまにいろんな話をしてくれたんだ。
山の上のさかさまおばけを退治したはなし。
氷の城の舞踏会でガリガリ男爵とおどってガリガリしたはなし。
斉藤さんのおじいちゃんのぎっくり腰のはなし。
聞いてたお姫さまのおめめもちょっと きらきらしてきたんだって。
でもね、旅の者はこう言うの。
私は山の彼方のなお遠くにあるという、きらきらしたものを探しているんだ。
それは、ちいちゃいけど美しくて
時には醜くてでも、大切でいとおしいものなのだ。
私にはそれがなんなのか分からないのだけど
探さないといけないし、見つけたいのだ。
だからまた旅だつのだと。
旅の者のおめめはきらきらしてたから
ここにあるよって思ったのだけど
でも、もっときらきらしたものを探しているんだって言って
旅の者は旅だとうとしたんだ。
でも、お姫さまは旅の者にずっといてほしいと思ったから
ぴかぴかしたものをいっぱいあげて
もうちょっとここにいてって言ってみたんだけど
旅の者は聞いてくれなかったんだ。
それでもお姫さまは旅の者にずっといてほしいと思ったから
もっともっとぴかぴかしたものをいっぱいあげたんだけど
それでも旅の者は聞いてくれなかった。
旅の者は、もうぴかぴかしたものはいらないから
ずたぼろな服と靴と袋を返してほしいっていったんだけど
ずたぼろな服と靴と袋は全部燃しちゃったから
もうどこにもなかった。
じゃあ帽子は?
とんでいってしまった帽子はどこにいってしまったのだろう?
捨てちゃっていないはずなのに、どこにいっちゃったのだろう?
お姫さまは何も答えないで、もう一度だけおねがいしてみた。
もうちょっとここにいてって。
でも、旅の者は首を横に振った。
そしたらお姫さまは言ったんだ。
帽子なんて知らないわ。
そのまま旅の者は悲しそうに別れをいって、旅立ってしまったんだ。
旅の者が去ったお城はしーんとしてた。
いままでと変わらないはずなのに、全然違くて
すっごくしーんとしてた。
次の日、お姫さまはどろどろになってた。
ぴかぴかだったドレスもどろどろ。
きれいなお顔もどろどろ。
でも、そんなことどうでもよかったんだ。
お姫さまはどろどろになって
やっとのことで、どろどろになったどろどろをみつけた。
どろどろになったどろどろは
雨にうたれて、かえるに踏んづけられて、枯れ葉に埋もれてた。
でも、お姫さまにはそのどろどろがとても
ぴかぴかして見えたんだって。
お姫様はどろどろになった旅の者の帽子を
麻でできた茶色の帽子を胸に抱いて、
ますますぴかぴかドレスをどろどろにした。
ドレスはどろどろになったんだけど
お姫さまの心はちょっとぴかぴかした。
そして、きらきらした雫がひとつ
どろどろ帽子に落ちたんだって。
旅の者はいつか
このきらきらしたものを見つけてくれるのかしら。
帽子を抱いて
きらきらお姫さまは今宵も旅の者の夢を見る。
これは
夢見る名無しさん :03/10/06 03:14
お姫様と帽子の話しつくって。
に対して作ったお話です。
御批評お願いします。
58 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/28 20:11
今書いている小説の書き出し部分です。
・高校二年生の主人公に初めての彼女ができる
・その彼女が誘拐されて犯されて殺される
・犯人は捕まらず、主人公は犯人を見つけ出すために色々と調べだす。
・調べていく内に、さまざまな事実が明らかになっていく。
・恋人がどのような具合に犯されて殺されたかなど、かなり詳細に知ってしまい、凹む主人公。
・さらには、自分が恋人になにもしてやれなかったことを悔やみ自己嫌悪に陥る。
・そういった葛藤を解消できないままに、ついに真犯人を突き止める主人公。
・犯人は恋人の父親だった。その父親を殴り警察に捕まる主人公。父親も逮捕される。
・事情が事情なので起訴はされない。
・しかし、拘置所の中で一人になった主人公は、一人の時間、深く考え込んでしまってますます自己嫌悪の深みにはまる。
・釈放された主人公は自殺を考える。しかし友人に説得されなんとか思いとどまる。
・恋人の母が自殺、第一発見者の主人公は、その遺書に、恋人の親夫婦の間の複雑な事情が書かれているのを読む。
・恋人の一家で一人残された恋人の弟から、主人公は恋人の生前の日記を手渡される。
・それを読んで、色々懐かしんだり悲しんだり。
・人間の幸せとは何なのか考える主人公。結論は出ない。
・それを見つけるために、思い悩み行き続けるべきなのか、放棄してしまうべきなのか、悩む主人公。
・眠りに就くと、夢の中に恋人が出てくる。
・最後の締めはちょっとまだ悩んでる。
みたいな話です。
どうして俺がこんなことしなくちゃならないんだ。
俺は憤った。左手に掴んだゴミ袋。右手に握ったアルミ缶。俺は空き缶拾い
をしていた。空き缶をゴミ袋の中に放り込むと、からんという音がした。袋の
先を掴んで閉じ、持ち上げて歩き出す。袋の中には結構な数が入っていたため
かなり重い。
こんなことをする羽目になったのも、すべては剣道部が大会で惨敗したから
に他ならない。剣道部顧問の中川は今朝から随分と苛付いていた。
だからと言って。
何故、朝会に遅れたくらいのことで自分が学校近辺の空き缶拾いをしなけれ
ばならないのか。自分は剣道部員でもなんでもない。中川がストレス解消のた
めに自分に空き缶拾いを命じたのは明らかだ。これまでも何度か朝会に遅れた
ことはあるが、一度もこのような罰を受けたことは無かった。そういえば昨日
は体育着を忘れた隣のクラスの女子が制服のままでグラウンドを走らされてい
たのを見た。くそったれめ。本当にくそったれだ。たかが体育着を忘れただけ
の女子高生を制服のままでひいひい汗かかせて走らせることに何の意味がある。
汗で透けたブラジャーのラインにでも欲情したかったのだろうか。いい歳こい
ていい加減その腐れチンポを引退させてやろうとは思わないのか猿め。猿だ。
中川は猿だ。一生センズリ扱いて死ねばいいんだ糞猿が。
中川を前にすると、それこそどんな音楽が好きなのかも知らない程に縁の無
い存在だった隣のクラスの女子にまで心の底から同情心が沸いてくる。それは
きっとあの男が絶対悪だからだ。キング・オブ・悪だ。あいつの足の裏を舐め
るのとオスの便所コオロギと結婚するのを選べと言われたら俺はまよわず便所
コオロギのチンポをしゃぶるだろう。それ程までに中川は悪で、存在そのもの
が許せなかった。
「くそったれが」
ゴミ箱の傍に落ちていた空き缶を拾って袋に入れながら、独り言を放った。
ゴミ箱の傍に落ちていた缶をゴミ箱に入れずに袋に入れるのは、後でこの袋を
体育教官室まで持っていってどれ程の空き缶を集めたか報告しなければならな
いからだ。なんと非生産的なのだろう。空き缶用のゴミ箱は校門を入ってすぐ
のところにあるのに。これならばまだゲイ同士のセックスの方が子供は作れな
いけれど一万倍くらい生み出すものは多い。どうしてあれくらいの歳の高年男
にはこういう無意味なことを好む人間が多いのだろう。小学校教育を受けた頃
にはとっくに太平洋戦争なんて終わっていたはずなのに。竹やりはレベル30
まで鍛え上げた猛者が扱ったところで竜王には勝ててもB21には勝てない。
幼い頃に根性論を振りかざされた仕返しなのだろうか。それとも根性を振りか
ざしている自分に酔っているのかもしれない。どちらかといえばまだその方が
納得がいく。きっとあいつ等はみんな巨人ファンで、好きな選手は川上哲治に
違いない。昔の子供は親に水汲みとか手伝わされていたからいくらでも足腰の
強い子供ができたもんですよ。川上に葬られた湯口投手の痛みの半分でも思い
知ればいい。あるいは阪神にでも入団して先輩投手に間違って首を踏んづけら
れて自律神経失調症になってしまえばいい。体重百キロオーバーの踏みつけは
中川みたいな体育教師のブン回す竹刀の何十倍も強いに決まってる。
缶を拾うために何度も何度も腰の上げ下げを繰り返させられる痛みを怒りと
憎しみに散らしながら、俺は空き缶拾いを続けた。学校の周り一帯の缶を拾い
終える頃には空は紅く染まっていて、グラウンドに居るサッカー部や野球部た
ちは用具の片付け、陸上部は整理運動にトラックを軽く流していた。多分、今
日の俺は彼らの何倍も疲れている。肉体的には負けていても精神的には勝って
いる自信がある。
それにしても、彼らは大会に勝つためだったり自身を鍛え上げるためだった
りと、尊い目標を持って汗を流したのだ。それに引き換え自分は腐れ体育教師
のストレス発散のために汗を流したのだ。この差はなんだ。突然校舎に入り込
んできた気違いに包丁で刺し殺されるくらい理不尽だ。気違いもどうせ刺し殺
すなら未来ある若者ではなくああいう腐った体育教師だけを刺してくれればよ
かったのだ。
そもそもなんで体育教師なんて職業が必要なのだろう、と考えながら教官室
へ向かった。体育教師が無いと中川みたいなアホが職にあぶれて小学校に入り
込んで子供を殺してしまうからだ、という結論に達したときにちょうど教官室
の前に着いた。つまり自分は小学生が殺されないためのスケープゴートなのだ
な、と考えながらドアをノックして、まあ彼らのためにお兄さんがちょっとだ
け我慢してやるか、と考えながらドアを開ける。
「おう、来たか」
中川は言った。おう、来たか、じゃねえ。お前今日死ね。
「終わりました」
「そうか、どれ、見せてみろ」
中川が袋を受け取りその中を覗き込む。失敗した、と思った。わざと間違っ
て中にウンコカメムシでも投入しておけばよかったのだ。でもカメムシを掴む
のは嫌だからやっぱりいいか、と思いなおす。あと多分カメムシの中にウンコ
カメムシという種類の奴は居ない。とりあえずいつか中川の家に真空パック入
りの新鮮なウンコを送りつけてやりたい。コーン付きで。でも俺消化いいんだ
よな。
それにしても体育教官室の中はエアコンが効いている。白熊でもミンクのコ
ートを着用して鍋焼きうどん食べたくなるくらいだ。他の教員たちの部屋でエ
アコンが取り付けられているところはひとつも無い。体育教師たちのこの学校
での権力の強さを物語っている。体育教師たちの中でも一番歳上の中川の前で
は、教頭ですらヘコヘコしている。去年は教育方針について中川と揉めた生物
教師が盲学校へ飛ばされた。なんてくそったれなんだ。自分は将来体育教師に
だけは絶対ならないと心に誓う。
「うん、まあいいだろう」
中川がゴミ袋を俺に渡す。その様子は食い終わったバナナを投げるチンパンジ
ーにそっくりだ。一体哀れな中川先生はどこで進化を間違えてしまったのだろ
う。デスピサロの陰謀だろうか。俺はロザリーの陰毛が欲しい。宝石の涙も欲
しい。
「あとはそれを収集所に於いてきたら帰ってよし。もう遅刻するなよ」
「はい。わかりました」
中川の解放宣言を聞いた俺は少しでもこの糞涼しい猿小屋から立ち去りたいの
を悟られないように気を付けつつ、歩調を早めて出口へと向かった。本当はこ
れらのやり取り以外にも色々とうざったいことを言われたのだが中川の嫌な発
言は脊髄反射で忘れる主義なのでよく覚えていない。本当に全部拾ったんだろ
うな、とかもし手抜きをしているようなら明日もやらせるぞ、とか乳首立って
るぞ、とかそんなことだったと思う。ちなみに乳首立ってるぞという発言は嘘
ではない。そして奴はよく俺の乳首を触る。もしかして愛されているのだろう
か。オエー。
部屋から出る直前、福島に話しかけられる。福島は体育教師の中で一番若く、
俺のクラスの授業も担当している。そしてドン・キングに似ている。髪形が。
出席が少しヤバいから気をつけるように、との注意だった。福島は自分にとっ
てあまり相手にしたくない人間だったので、ブッサイクな作り笑いで場を取り
繕って適当に返事をした。体育会系の人間はこういった態度をあまり良く思わ
ないのだろうな、と感じはしたがどうでもよかった。そのまま部屋を出て、収
集所に向かい、空き缶が一杯に入った袋を置いてきた。ちなみにアルミとスチ
ールは分別していない。中川はアホな上にゴリラだからそのことに気づかない
のだ。後で袋一杯の空き缶の仕分けをする羽目になるであろう用務員のおじさ
んには気の毒だったが、恨むなら中川を恨んでくれということにして、俺は帰
ることにした。
教室へ戻る途中、階段を二階から三階へ上がっていた時のことだ。俺は突然
後頭部に強い衝撃を感じた。目の前に白い星と黒い星が舞う。意識が薄れる。
(ああ、白星より黒星の方が多い。来年も横浜は優勝できないんだなぁ)
などと好きな球団の今後を案じながら、膝を折る。そのまま意識を失うと本当
に来シーズン横浜ベイスターズが優勝できないかもしれないのでなんとか我慢
して、気を持ち直し立ち上がる。振り返るとそこには俺と同じクラスで野球部
に所属する四バカトリオ、藤井、吉野、月田、大城が笑いながら立っていた。
四バカなのにトリオなのは、藤井が他の三人に向かって放った過去の名言、「
俺たちっていいトリオだよな!」からなる。藤井は今でもカルテットという言
葉を知らないらしい。英語の授業はちゃんと受けなさい。
「お勤めご苦労。しっかりと中川に絞られたかね」
藤井が言う。恐らくコイツが俺にラリアットを見舞ったのだろう。いつも挨拶
代わりに暴力を振るう男だ。脳みそが筋肉でできているという言葉はこいつの
ためにあるのだろう。野球部ではエースだが、テストになれば必ず殆どの教科
で赤点を取る。進学校で中途半端に、それこそMAX130km/hの速球を
武器に県大会でそこそこまで行って公立校の投手の中では二番目くらいに高い
評価を得るくらいにスポーツができたからといって、将来何の役にも立ちやし
ないのに、と俺は思うのだが、おそらく藤井はバカだからそれにすら気付いて
いないのだろう。こんな奴、将来どう上手くいった所で体育推薦で体育大学に
入って中川二世になるのがやっとだろう。そして顧問を務める野球部が負けた
腹いせに善良ないち生徒を空き缶拾いに狩り出すのだ。
「後頭部はマジヤバいって。俺の爺ちゃん、工事現場に勤めてたんだけど、倒
れ掛かってきた角材が後頭部にヒットしてそのままポックリ逝っちまったんだ
ぜ。やるなら背中にしとけよ。ああ、でもそれはそれで脊髄が怖いしなあ。や
っぱ足かなあ。でも足にラリアットをするには身長を三十センチぐらいまで縮
めないとないしなあ。矢口でもそこまで小さくはないもんなぁ。乙武君くらい
かな。でもあの人は手が無いよな。あれ、一応二の腕まではあるんだっけ。で
も一の腕が無いのに二の腕って変だよな。イタリア人が根掘り葉掘りに文句付
けるくらい変だ」
いいからラリアットをやめさせろ。藤井の横でキャッチャーの吉野がズレたこ
とを喋っている。こいつもキャッチャーの癖に頭が悪い。野球の監督をやらせ
たら絶対に四番にバントをさせるタイプだ。福盛が近鉄に行ってしまって残念
だ。
「いってぇなぁ。お前らいい加減にしろよ!」
俺が文句を言っても、藤井たちは涼しげな顔で笑うばかりだ。
「しかしタイミングが悪いよな。よりによって剣道部が負けて中川先生の機嫌
が悪いときに遅刻するなんて。俺の妹もこの前朝会に遅刻してたけど、その時
は剣道部が練習試合で勝った次の日だったからかな。まったくお咎め無しだっ
たぜ」
月田が言う。月田は藤井と違って決して悪い奴ではないが、やはり頭が悪い。
どのくらい悪いかというと、藤井でさえ赤点を取らなかったくらいに簡単だっ
たこの前の日本史のテストで赤点を取るくらい頭が悪い。月田によればキリス
ト教を日本に伝えたのはアルシンドで、織田信長は長篠の戦いで武田勝頼をロ
ーリングソバットで打ち破ったそうだ。そういうふざけた回答を平気で書く奴
だ。要するに救いようの無いバカだ。妹がかわいいのだけが取り得だ。やりた
い。よく見ると顔が月田兄に似ているからエッチのときにその顔を思い浮かべ
てしまいそうなのが難点ではあるが、東尾理子と付き合うよりは多分ローリス
クだ。
「まあ、要するに栄村がバカってことで」
大城が要らないまとめをする。誰がバカだ。お前らにバカって言われるようじ
ゃ俺はバカの世界チャンピォンではないか。生物のテストで0点を取ったこと
のある大城のくせに生意気だ。お前なんかアイデンティティから否定してやる。
ばーかばーかばーか。くわっぱ。うんこちんちん。ちんちん。ちんちん。比婆
山に籠もって修行しなおして来い。
ちなみに栄村というのは俺の名前だ。栄村敬二、十七歳。M県立F高等学校
に通う高校二年生。好きなタレントは倉田紗奈。尊敬する人は上連雀三平とみ
つみ美里の弟。女性の守備範囲は二歳から四十歳まで。多分巨人の川相より広
いけどペタジーニより狭い。二歳のフカキョンの写真でオナニーしたことがあ
るのが地元の中学校で伝説となっている。あと今の松田聖子で抜ける。タレン
トで言うと誰々似、というのは特に無いが、以前に一度だけバイト先の一個下
の女の子に高田延彦に似てますね、と言われたことがあるので多分高田延彦に
似ているのだろう。好きな言葉はウンコとゴリラ。口癖はくそったれ。マクド
ナルドでバイトをしていて月収三万四千円。主な使い道は十五分四千円のピン
サロに行くこと。
「うるせえよ。まったくもってうるせえ。お前ら今日死ね。嫌なら明日死ね。
」
「あーはいはい。帰宅部はさっさと家に帰りなさい。そしてね、小泉今日子の
写真でも見て、オナニーして、寝なさい。つかこの前お前に借りた村上ドラゴ
ンの『走れ!タカハシ』つまんなかったからブックオフに売った。許せ」
藤井が俺から借りた本をブックオフに売るのはいつものことだ。俺としてもも
う捨てるつもりで貸しているので別に文句は無い。ただ、僅かとは言え俺の財
産が創価学会に貢献してしまっているのは少し腹が立つ。
「次から高田書店に売れよ。ったく。言われなくても帰りますよ。あと俺は帰
宅部じゃなく科学部だその少ない脳みそに叩き込んでおけ脳みそに叩き込む空
き容量がのこってないならformat:meで容量空けろ元々OSなんて入
ってないのと一緒なんだから別に問題ないだろうなキョンキョンでオナニーは
しないけど仲間由紀恵たんでオナニーして寝るからよさっさとそのブサイクな
顔を涅槃の煉獄にブチ食らわせて消えれろ。もういいじゃないですか。もうい
いじゃないですか」
「はいはい」
藤井が流す。
「俺たちも疲れているんだ。生理前で一発でも妊娠の見込み三割増の鼻血出そ
うなヤンキー女の四倍くらい」
吉野が続ける。
「そりゃ奇遇だな。俺もだ。アイスおごれ」
俺が返す。
「嫌です」
「けっ」
「イヤ!!」
「うわーなにをするきさまらー」
発言は順番に月田吉野藤井大城。いいコンビだお前らは。思わず俺も四人なの
にコンビなんて言葉を使ってしまった。
そんなフレンドシップ溢れるコミュニケーションだかコミニュケーションだ
かを交わして、なんだかんだ言って教室までは五人一緒に行って、それから本
当に別れた。まったく疲れる奴らだ。なんで高校生同士の会話というのはこん
なにウザいんだろう。
帰り道。一年の井上に見つかる。奴は俺の顔を見る度に、
「先輩この前貸した『はじるす』早く返してくださいよ」
と言う。ていうかそれしか言わない。最近は短縮されて「はじるす」になって
きた。ロリコンめ。死ね。ロリは皆殺しだ。お前みたいな奴がいるから日本の
性犯罪は減らないし自殺者は増えるし小泉首相の支持率は下がるし土井は北朝
鮮に金を送るのだ。俺のパソコンのCD−Rは壊れているんだよ。まだあと二
十回は抜かないと返す気にはならないんだよ。本当にロリコンというのはそう
いう点をまったく配慮してくれないから困る。もう少し配慮してくれないと困
る。一年のくせに髭生やすな。俺クラスにたった三日剃らなかっただけで中川
にあごを撫でられるくらい濃くなってから伸ばせ。精通しろ。男性ホルモンを
活発にしろ。ハゲるけど。マジムカつくな、アナル舐めるぞ。
アナル舐めるぞ、の部分を間違って声に出してしまっていたらしくしかも間
の悪いことにクラスで二番目の美少女の里沙子ちゃんに聞かれてしまったので
腹いせに井上にドラゴンスクリューを決めてそれから校舎を出る。
突然、背中に体重39kgショートカットやや地黒で胸は無いけどスレンダ
ーで見た目どう見ても中学生のやや垂れ目で童顔な美少女から22.5cmの
靴で背後からヤクザキックを食らったような痛み。頭じゃないからか星は出な
かった。来期のベイスターズと同じだ。しかしなんで俺はこんなに出し抜けに
暴力を食らうのだろう。振り返ると鈴音が居た。
「お勤めご苦労。しっかりと中川に絞られたかね」
なんでお前さんは藤井とまったく同じ台詞を吐く。お前が美少女じゃなかった
ら犯して殺して埋めるか殺して犯して埋めるかしてるところだ。ちなみに死体
画像でも抜けMAX。抜けるDEATH。
「いてえな」
「敬二が来るの待ってたんだからね。早く帰ろ」
「はいはい」
そう、鈴音は俺の彼女なのだ。だから一緒に帰るのだ。何故か俺には彼女が
いる。身長167cm高田延彦似、自分で言うのもなんだがどれだけ贔屓目に
見ても美形ではないこの俺に。こんなにかわいい彼女がいるのだ。世の中の理
不尽の中でも宅間守に殺されることの次くらいに理不尽なことだが、俺には彼
女がいるのだ。俺には彼女がいるのだ。といっても付き合い始めて二日目だが。
「アイスおごってよ」
「野球部の奴らがコンビニに居たらな」
幸せだ。何故俺はこんなにし幸せなんだろう。
それから俺と鈴音は一緒に帰った。コンビニに寄って、藤井たちは居なかっ
たけれども結局アイスをおごらされて、それから公園のベンチで色々と将来の
こととか夢のこととか中川の悪口とか大人は悪じゃよーとか青臭いことを語り
合って、学校と駅の間にある俺の家を素通りして駅まで行った。鈴音が電車に
乗るのを見送ってから、俺は道を引き返して家に帰った。ちなみに別れ際には
キスなんてしたりして。その後で浮かべた笑顔のかわいいことと言ったらもう。
愛してるよ鈴音。俺はお前のウンコなら食える。吉岡美穂のウンコでも食える
けど。まあとにかくそれから家に帰って、両親が仕事で居ないのをいいことに、
鈴音のことを思い浮かべながら五打数五安打だったのだ。
すまない井上。はじるすであと二十回は抜かないと返す気にならないという
の、ありゃ嘘だ。この二日くらい、俺は鈴音でしか抜いていない。ただ単にC
Dを学校に持っていくのがダルいだけなのだ。仲間由紀恵の写真も机の奥に閉
まってある。多分もう当分はピンサロにも行かないんだろうなぁ。ニヤニヤし
てるよオイラ。
ビバ青春。ビバ楽園。それから飯食って風呂入ってまたオナニーして寝た。
勉強? 天才に勉強なんて不必要ですよ。次のテストも多分文系で113人中
110番とかだろうな。
それにしても幸せあd。こんな日々が永遠に続いてくれることを祈っている
よ。
ここまでです。批評お願いします。
ここまで読んでも話の本筋にちっとも入ってない!!
正直に言え。
そのあらすじ後付けだろ
話が冗長すぎる。
おまけに全く関係ないことがぐだぐだと書いてあって読む気がしない。
長いわりになんちゅう内容の薄さだ。
わざとやってるだろ……
>>60 > どうして俺がこんなことしなくちゃならないんだ。
> 俺は憤った。
最初の「俺」は不要かと。
>左手に掴んだゴミ袋。右手に握ったアルミ缶。
これだけで空き缶拾いをしているのは判るので、続けてまた
>俺は空き缶拾い をしていた。
などと書かなくても良い。
>袋の先を掴んで閉じ、持ち上げて歩き出す。
袋のを閉じるにはそりゃ先を掴むだろう。次の持ち上げて、も特に意味があるとは思えない。
わざととしか思えない冗長さ。
>こんなことをする羽目になったのも、すべては剣道部が大会で惨敗したから に他ならない。
すべては〜他ならない、に無意味に強調しすぎている印象を受ける。
以下、剣道部顧問中川にムカついたことを延々と書きすぎ。本題にも関係無さそうだし、あったとしても
この書き方はどうかと。読む気を削がれる。
>それ程までに中川は悪で、存在そのものが許せなかった。
俺にとって悪で、などと書いたほうがいい。文章が破綻しつつある。
いや、漏れ的には読んでて楽しかった。
話の物凄い逸れ具合にワラタ。(あくまで漏れの主観で。
印象批評しかできない人間なんで批評はできないけども、感想。
78 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/29 00:11
これはぜひ奈美に評価して頂きたいw
79 :
文芸誌はみなやってます。:03/10/29 00:15
●●●マスコミの盗聴、盗撮は許されるのか?その1●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/974/974478132.html 580 名前: 556 投稿日: 2001/04/15(日) 18:43
>>559 入ってきてますよねえ。
だいたいやり方がワンパターンだから、時期もたいがい察しがつきます。
いやがらせする理由と同じ、黙らせるため。いやがらせするのは、嫉妬が入っているせいもあるようです。
あと相手に抗議されて逆ギレするとか(これかなり多いですよ)。でも一番大きい目的は、自分たちの犯
罪が、気付いている相手によって世間にバラされるのを防ぐこと。運と勢いで業界に入った人もたくさん
いて、その地位を保つためだったら、彼らは本当に何だってやる。盗聴も「何だってやる」の一つ。
黙らせるための方法は、「相手の主張を無意味化する」なんかがあります。ここで書いておけばここでは
やらないかもしれない(って書いてもこの書き込み流れた頃にやるだろうなあ…)ので、今までのケース
を参考に書いておきますね。
・盗聴される相手を「ネタを盗まれる程度の人間ではない」と故意に低くみなす。
・電波(あるいは妄想)と周り(あるいは本人)に思い込ませようとする。
・しつこく「そんな犯罪まがい(犯罪と書かないのがミソ)のことをやって何に
なる」と言いつづける。(説明してもわざと理解しない)
・同じようなケースをステレオタイプに書いてみて、そんなことは珍しくないとい
うことにする。(この場合具体例がない)
・たいしたことじゃない、気にするな、とか、もうどうしようもないことだ、と、
諦めるようにといってみる。
・徹底的に相手の論拠を崩す。(これはちょっと学がないとできない)
盗聴されている初期の頃、これをやられると、「確かに盗まれている、でももしかしたら自分
の方がおかしいのかもしれない」と、かなり迷ってノイローゼ状態になります。初期の人は気を
つけましょう。
女なのですが、自作の小説からレイプシーンでの男の人の描写を抜き出しました。
想像の産物なのでさぞかしリアリティに欠け、下手だと思います。酷評してください。
実は2ch某板で発表したばかりのものなので見たことある人もいるかも。純粋に腕を研きたいだけなので気にしないでください。
頭の中に一枚、ぼんやりと薄い膜がかかったようだった。俺は澤田の腹を殴り、黙らせた。動きを早めた。澤田は腹を押さえ、ひくひくと動いている。
少しずつ、少しずつ、その膜は厚くなっていき、俺の脳を圧迫する。
熱い。体がどんどん熱くなる。耳がその熱気で塞がれたように外界の音を遮断する。もう俺の呼吸しか聞こえない。
いつのまにか、俺はまっすぐ前を見ていた。白い壁を。そこにはまばらな赤や緑の光がちらついて見えた。
急に、体の奥から吹き出すように何かが込み上げてきた。夢中で腰を動かした。
全身の感覚が研ぎ澄まされていく。ふと、澤田の顔が思い浮かんだ。いつもの微笑み。
澤田、俺が見えるか。今最高だ。来い、お前も来いよ。ずっと一緒にいよう。もう誰にも邪魔させない。お前は俺のものだ。
お前は俺のものだ。
お前は俺のものだ。
動くのをやめた。澤田の中にどくどくと、今までにない勢いで精液が流れ込んだ。同時に、頭の中の膜が取り除かれる。目の前に本当の澤田がいた。
いつも思うけど801の描写って変だよな
>>81 自覚してます。具体的にどこをどうしたらいいか教えてもらえると嬉しいです。
80には相手が男だとは書いてないですよん。
名字で呼んでるからかな。変えればよかったですね。
そこは関係なく指摘してもらえると助かります。
>>80 ゴカーンシーンはその用途によってスタイルもかわります。
身も蓋もない言い方をすればサービスシーンか最悪の悲劇かです。
前者であれば読むものに幻想を抱かせるような描写が増えるでしょう。
後者であれば読むものに嫌悪感を抱かせるような描写が増えるでしょう。
以下ノウハウ。
・男視点→男読者想定の場合。
通常、男の読者はナニの最中の男の状況には興味ありません。
野郎視点であってもその野郎自身に関する描写は知ったこっちゃないのです。
野郎が語るものは目の前の相手がまず第一に来るべきです。
自分自身の心理描写は行為の対象をクッションとしたわずかな残響に
止めた方が無難でしょう。ちなみに例文の語り手はあまりにナルシスト
なのでその点が問題になります。
・男視点→女読者想定の場合
で、女の読者は(女でないのですが敢えて断言します)そのちょうど
逆になります。つまりナニの最中の女の描写を重視します。
女が行為自体をどう受け止めるか、どういう感覚を持ち得たのかとか
そういう点がポイントになってくる。
これを男視点でやると陥穽に落ちます。つまり女性同様の視点で男性の視点を
構築するためあまりに男が自分本位(誤解の内容に言っておくと我が儘とか
そういう意味ではありません)なキャラクターになってしまうのですね。
ただ、これ、女性読者を想定したものならそういうニーズを満たすことは
ある程度可能かと思われます(まあヤオイ系を斜め読みした感想ですが)。
まあその辺りを念頭に置いて色々工夫してみてください。
使う言葉の種類もシチュがサービスか悲劇かで全然変わってきますから。
いじょ。
>>81 書いてなくてもわかっちゃいますよw
男×女のレイプシーンだったらこんな描写にならない筈。
もし男×女なら下手、と言うより文章が変。
具体的にどう変かと言うと、
一部抜粋のようだから前後に書かれてるかもしれませんが、
とりあえずここだけ見て、身体に関する描写がまったくない。
要は、相手が男なのか女なのかここだけ見てわからない時点で変なわけです。
それと、関係なくって言いますが、
相手が男なのか女なのかで書き方も全然変わって来ますし
そこのところは流石に無視できないと思います。
結論
心理描写に偏り過ぎて状況描写が少ないので
読者がいまいち今起きていることを理解し辛くなっています、もっと状況描写を丁寧に。
>>83 ご意見ありがとうございました。確かに用途、目的がないと評価しづらい形でした。申し訳ありません。
一応目的としてはエロではなく、少年の悲愴感、虚無感みたいなものを書こうとした作品でした。
エロだけが目的なら女の妄想一直線でもいいのですが、一つ一つ、主人公の心理をちゃんと描写したかったので、やってるところはやってるところなりのリアリティが欲しかったのです。
男性、女性視点の件、大変参考になりました。確かに相手の描写が少なすぎますよね。84さんのおっしゃることにも繋がると思います。
>>84 不快に思う方もいると思ったので隠したつもりでしたが至らなかったようで…。
全くもってすみません。そしてありがとうございました。
私は男女ものも書くので、もし性的対象の性別によって意識すべき違いがあれば、よろしければご指南頂きたいです。
状況説明…すっぽり抜けてますね。心理描写にうまく織り交ぜられるよう努力したいと思います。
ここの板は過疎なので直ぐにレスが付くのは希だよ。気長に待った方が良いよ。
90 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/29 14:37
>>50-57 童話風でおもしろいと思います。
ただ、前回の投降でも似たことを指摘された方がいらっしゃいましたが、やっぱり物語がありきたりすぎるのです。
ありきたりな中でもお姫さまが旅の者を好きになる経緯、
旅の者がどうしても旅をしなければならない理由なんかをもう少し詳しく描写すると面白いものになったかも。
童話にあまり心理描写を入れたくないなら、情景描写で心理を描写するなんてのもありですね。
>>50-57 この人には、詩的な感性があるように思えるので、それが
小説を書くときの武器になるのかもしれない。
この板の中には、小説を書くときの技術に関するスレがいくつか
あるので、そこを見るといいのではないかな。
初心者向けの小説作法の本(良し悪しの評価は分かれるが)なども
紹介されているから、小説を書くときの参考にはなると思うよ。
詩的な感性というのは、前回の投稿も含めてのことです。
おねぃさん氏へ
一箇所気になった表現。
>きらきらお姫さまは今宵も旅の者の夢を見る。
今宵、じゃなくて、今夜、のほうが良いでしょ。
あと、擬態語にもうひとひねり欲しい。
自分の感性を信じて、新しい言葉を作るくらいの意気込みで書かないと面白みが出ない。
物語の王道を書く、というのはぜんぜん悪いコトじゃないし、うまくはまればとても面白いのが出来る。
ただねぇ、気になるのは、小説を書きたいのか、詩が書きたいのか、良くわからないんだよね。
小説を書きたいのなら、まあ、狙う読者層にもよるけれど、描写が圧倒的に足りない。
日記を読まされている、という感じが少なからずするしね。
あるいは童話を書くんだとしたら、描写というのはそれほど必要されないけれども。
場面の転換をはっきりと書き分けること。
お姫様がいま、どこでなにをしているのか、が曖昧で気になりました。
雰囲気はとてもよい。
このままの方向性で書き続けるのなら、とてもよいので、現在の文章を書くスタンスは変えないで欲しい。
8989氏へ
面白い、笑ってしまった。
……だけど、推敲不足というかなんと言うか。
これまで書いた分、百回くらい読み直してから投稿してください。
誤字というか、脱字というか、(むしろ余分な字があったんだけど)、主述がずれてたりして、読者を舐めてんの? と思わないでもなかった。
話のまわし方は面白かった、このままコメディでつっこめ!
96 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/29 22:19
どなたか批評していただけたら、幸いです。
以下、駄文ですがお願いいたします。
妙に物悲しい音楽にあわせて、木馬がくるくる回る。
うずまく金色のたてがみ、真っ白い胴体、赤や青に彩られた華やかな鞍。
鮮やかな色彩が尾を引いて次々と目の前を通り過ぎる。
メリーゴーランドって、馬たちが永遠に追いかけっこをしているみたい。
ずっとずっと、目的の相手に追いつくことはない。
今のわたしの恋愛と、ちょっと似てる。
ほうっとため息をついた次の瞬間、メリーゴーランドの操作室のガラス窓を
誰かが外からコツコツと軽く叩いた。
「未散、おつかれ。休憩いっていいよ」
振り向くと、同僚の美晴が立っていた。彼女はお昼の休憩あがりで、
わたしと交代するために来てくれたらしい。
「なにため息なんかついてんのよ。早く行ってごはん食べてきなよ」
「だってー。なんかさあ」
「ああもう、ぐちぐち言ってないで。今日の定食、あんたの好きなハンバーグだったよ」
97 :
96の続き。:03/10/29 22:31
途端に気分が浮き立ち、いそいそと休憩に入る準備をする。
美晴に引継ぎをして、今日の持ち場である、メリーゴーランド横の
チケット売り場から外へ出た。と、後ろから美晴に呼び止められた。
歩き出した格好のまま、なあに、と返事をすると、
「午後はここに戻ってこなくていいってさ。阿鼻叫喚ハウスに行って来いって、
瀬能さんが言ってた。七海くんと案内をやってほしいんだって」
一瞬、どきんと心臓が大きな音をたてて鳴った。七海くんと、一緒に…。
内心の動揺を悟られないように、わかった、とだけ言い残し、
わたしは急いでその場を離れた。
>>80 「精液」とか直接書かないほうがいいな。
医学的にも使えるマジメな表現だとわかりやすいけど妙味がない。
官能小説用語表現辞典でも参考にしたらどうかな。
>>98 そんな便利な辞典があるのか!すげえ!ドラえもんだってそんなアイテム出してくれないぜ!
のびた「ドラえも〜ん、なんか出してよぉ・・・」
ドピュッ!
批評おながいします。
80氏へ
普段、こういうのは読まないからなぁ。
でもいろいろ読んでいると、時々そういうシーンにぶつかることもある。
そういえば、今回文藝賞受賞の魔女の息子には、男性同士の性交シーンがいくつかありましたねぇ。
あれは、男の自分でも興奮したぞ……上手だった。
参考にしてみてはいかが?
んで、結局、どうなのかというと、83氏とほぼ同じ。
もっと露骨に……というか、イメージをしやすく、もっと具体的に描いて欲しいかな。
心理描写な上に抽象的なことばかり書かれてあるので、なにがなんだかわからない、というのが正直なトコ。
96氏へ
とりあえず、もっと読みやすい名前、苗字にしてください。
で、だ。
メリーゴーラウンドの描写、もっと具象化できない?
細かいところを描けというんじゃない、書き手から見たそれの特徴的な印象を中心に詳細に描いて欲しい。
で、七海くんのところだけど、ぜんぜんどきどきしない。
心臓がどきりとした、と書いても、どきりとはしないのよ。
もっと別の感覚を……一番、伝わりやすいのは触覚や温度かなー。
>>102 ほー、なるほど。
表現におけるモンダイは考えてみます。
名前、難しいですか…。
みんなマンガや実際に周りにいる人のものなんですけど。
ダメですか?
96さん
名前、だめっつーか、なんつーか。
まあ、最近は妙な名前をつけるのが流行ってるみたいだけど。
よほど何か特別な意味を込めたい場合でない限りは、ほとんど記号的に扱ったほうがいいと思う。
記号なんだから、読みやすく、わかりやすく。
まあ、これは私が書く場合、というだけだけど。
>>104 そうですか。
ついつい変わった名前があると、
メモってしまうくせがあるくらい、変わった名前好きなので。
すいません…。
>>98 アドバイスありがとうございます。
実はエロを書こうと思ったわけではないので…。
下手に聖液とか白濁した液体とかにするよりいいかと。
あっさりさせたかったのもあります。
でもその辞典は面白そうですね。探してみます。
>>101真面目に批評さん
ご意見ありがとうございます。
抽象的なのは意図的にだったのですが、読者に何も残さないようでは意味がなかったです。反省しました。
これからは前の方もおっしゃっているように、もう少し状況描写を増やし、心理描写も読者に伝わりやすくなるよう心がけます。
107 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/30 00:46
>>96 ジュニア小説なのか、普通の大人向けの小説なのか、ちょっとよくわからないんだけど。。。
>メリーゴーランドって、馬たちが永遠に追いかけっこをしているみたい。
>一瞬、どきんと心臓が大きな音をたてて鳴った。七海くんと、一緒に…。
このへんは、ジュニア小説っぽいんだけど、
>妙に物悲しい音楽にあわせて、木馬がくるくる回る。
>うずまく金色のたてがみ、真っ白い胴体、赤や青に彩られた華やかな鞍。
>鮮やかな色彩が尾を引いて次々と目の前を通り過ぎる。
と、
>途端に気分が浮き立ち、いそいそと休憩に入る準備をする。
>内心の動揺を悟られないように、わかった、とだけ言い残し、
>わたしは急いでその場を離れた。
このへんは、ちょっとだけ表現が固い気がする。〜みたい、というような文体なら、もう少しくだけた感じが似合うかも?
それから、最初のメリーゴーランドの描写は、もう少しすっきり読みやすくして欲しい。
あと、七海君のとこは、「七海くんと案内をやってほしいんだって」 ここを強調した文を作っても良かったのではないかな、って
思う。一瞬、阿鼻叫喚ハウスにどきんとしたのかと思った。
「阿鼻叫喚ハウスに行って来いってさ」「ふーん」「七海君と案内してってさ」どきん!七海君と…。
みたいな感じだと、分かりやすいと思う。(酷い文でスマソ)どきん!とかは少し手垢のついた表現のような感じもするし、
自分なりの表現をもう少し入れてみるといいかも。
自分はジュニア向けなら、名前はこのままでもいいんじゃないかな、と思います。ファンタジーだの恋愛ものだの、そういった
ジュニア向けの小説は、普段無さそうな妙ちきりんな名前も萌えのポイントの一つである事も多いからです。
大人向けなら再考したほうがいいかも。自分としては、この苗字はまだ許せる範囲なんだけど。
>>80 分かりにくいです。エロじゃなくて心理描写を書きたかったということですが、
何をしているのか分かりづらかったら、心理描写も分かりづらくなると思います。
>急に、体の奥から吹き出すように何かが込み上げてきた。夢中で腰を動かした。
ここからおそらく性行為に入ってるのでしょうが、その前で
>俺は澤田の腹を殴り、黙らせた。動きを早めた。澤田は腹を押さえ、ひくひくと動いている。
と殴っているのだから、殴っているのかなぁ、腰を動かすって何かなぁ、と思ってたら、
>澤田の中にどくどくと、今までにない勢いで精液が流れ込んだ。
びっくりしました。いつの間にズボンやパンツ脱がしたんだろう、と思ってしまいました。
直接書かなくてもいいから、せめて今何をしてるのか感じさせる文章は欲しいです。はしょり過ぎ。
あと、最中の心理描写も、
>お前は俺のものだ。
こればっかです。別にいいんだけど、好きな男をレイプしてまでモノにして、これだけでは悲しいです。
もう少し書き込んで欲しい。エロの直接描写じゃなくても何かあると思う。その上での
>お前は俺のものだ。
の連続ならまた違った印象がすると思います。それから、
>澤田、俺が見えるか。
ってことは澤田さんは意識まで失ってはいないでんですね。行為の最中の澤田さんの様子に一言も触れてないのも
気がかりです。余計なことかもしれないけれど。。
>>109 ご指摘ありがとうございます。細かく一つ一つ教えてくださって、とても参考になりました。
評価を頂く前に、どういうシーンであるかきちんと書くべきでした。
というか、男女ものであれば全文載せたかったのですが、前のレスに書いたように無意味な気を遣ったのが失敗でした。
服に関しては抜粋部分の前に脱がせてて、実は抜粋部分では始めからすでに性交中だったのです。
ですが、あそこだけ読むと何が何やらでした。申し訳ありません。
あと、澤田の描写についてですが、この場面、話の流れとしては、
主人公は現実の澤田を無視し切ってて、例のセリフは夢想の中の澤田に向かって言っていた、というものでした。
澤田の描写がないのはこのためです。
しかし、これも抜粋部分だけ見るとさっぱりだと思いました。
>皆さんへ
色々評価を頂く者として必要な態度に欠けていたと思います。
こういうところが作品にも影響していると反省しました。
次回また投降する機会があれば、細かいところに配慮するよう気を付けますのでよろしくお願いします。
>7=8=38=39=75=90=108=109
コテハンにすれば?
…なんでもいいけど、
その中の一つはわぁだばって、後は別人だはんで。
なぜ決め付けるんだ…。
方言はシステムじゃない、スタイルなんだ
>>45-46,100
ナカテン「・」はリーダーに使うものではない。
>>87,97,103,105-106,108,112
三点リーダー「…」は基本的に2個で1セット。
>>114 句点がない。
>>108 ご考察、ありがとうございます。
特にどの年代向けってこともないんですけど、
ジュニア向けが似合ってるのかな、と思います。
文がどーしてもくだけた表現になってしまう…。
どっちにしても、最初の部分は自分でもしっくりこなくて、
もうちょっと書き込みたい感じです。
>一瞬、阿鼻叫喚ハウスにどきんとしたのかと思った。
自分でも思い当たって、笑っちゃいました。
>>116 三点リーダー「…」は基本的に2個で1セット。
>>117 言い訳に聞こえるかもしれませんが、
2ちゃん用に、一個だけで使ってます。
酷評お願い致します<(_ _)>
「選ばれし者」
私は闇を抱いてこの世に生まれた
闇ゆえに人は私を憎み
闇ゆえに人は私を愛しいと言う
私こそは選ばれし者 誰もが耐え難きものを耐えるさだめに生まるる
闇が手を伸ばす 闇が話しかける
私はここにいるよ
いつまでもお前の側にいるよ
私は泣きながらその腕の中に身を投げる
私の手を離さないで お願い
この腕は私のものだと約束して
涙が声になったなら その胸の上に
その腕で私の顔を抱き潰して
私が泣き疲れて眠りに落ちても
何処にも行かないと誓って
誓って、お願い、何処にも行かないと
あなたは私そのもの
私の神
121 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/31 22:59
>>120 >私こそは選ばれし者 誰もが耐え難きものを耐えるさだめに生まるる
「生まるる」というのはラ行下二段の古語活用ですか?
全体は現代文なのでここだけ浮いて見えます。
あと全般的に意味が取りにくいのですがその原因のひとつが
私=語り手の部分と私=擬人化された闇の部分が混在しているところです。
人称を変えるなりすれば、多少は分かりやすくなるでしょう。
また構成自体も前半の「全能の私」と後半の「マザコン(?)の私」が脈絡無く並んでおり
言いたいことがよくわかりません。衒いが命のような詩なので基本構成は
もっとシンプルにするべきでしょう。
で、少々外延の話をしますとこれ単独の詩であるなら「問題点がいくつかある習作」
ただそれだけなわけです。
が、何らかの作品中のパーツであればそれら問題点は実は重要な機能であり、
この詩はこれ以外の形態は有り得ない、という仮定も成り立ちます。
ここにポイントがあります。ひょっとしたら作者はこの詩を自分自身の必須のパーツとして
ある意味必然でもってこの形に紡いだのかもしれません。
しかながら作者自体の予備知識を一切得られない状況で他人がこの詩を読んでも
その必然性を洞察することは普通は出来ません。
従って詩とセット自分を売り出すのでなければ(それはあたかもひとつの長い作品中に
様々な小品が出てくる作品形態のようなものです)、詩は単独で分かりやすい内容のもの
にするべきでしょう。
いじょ。
>>122 禿同
いきなり一行だけ擬古文でびっくらした
>>122 > あと全般的に意味が取りにくいのですがその原因のひとつが
「しかし」に置き換えられない「が」を不用意に使ってはダメ。
「あと全般的に意味が取りにくい。その原因のひとつが〜」
と書いた方が伝わりやすい。
これで完結してます。お願いします。
「霊線」
節目に溜息が尽きない女と、平常物思い面の男と、肘から先の無い右腕の不自由な男が寄添い合う。
どんな風に寄添い合っていたのか。戸籍上は誠の他人でありながら、社会的に遠慮し合い然るべき気配り合い、流動的なデタラメの流れに生理的に抵抗し突っ慳貪に寄添い合う風だった。静かな呼吸音を嫌が上にも確認する程の密着感だ。
無関心を装おう他人同士でありながら、あの必然のキッカケで、深い友達にも成れれば、愛しい恋人にも成れる、更に憎悪の芽生も有り得るほどの関係でもあった3人。
その必然のキッカケの手段など、思いもしないだろうが、しかし知りたいものなのか将又知りたくも無いものなのか。霊線で繋がった彼等は眼を合わせる事無く、静かに呼吸し続けた。
一点見つめの3人の顔をさり気なく、適度に注意深く伺った。
祥子は、今日も含め28日間かけて30才になろうとしていた。薄化粧で左小鼻から3センチ離れた人目の附く黒子が不愉快に見えた。雲1つ無い空を眺める時間が日に日に長くなり始めた頃だった。
直己は、髭の剃り残しが容姿相応以上に、一層不潔感を漂わせてる31才だが、余命の暮し方を或程度真剣に考えていた。閑散とした街が好きだった。
考太は、強制的に左利きだが、力強い眼の輝きを持ち、肌も心も若々しく生に漲っていた。両脚が不自由な意中の人がいた。
足元の老男が人目を憚らずに咳き込み続けた。揺れるこの車両から幾つか咳が伝染した。新宿駅到着間近に3人の呼吸が同期し始める。
座席を立ち、人混みを掻き分けながら、未だに密着し合う三人を後目に、裕三は必然のキッカケを見せる事も無く、快速東京行きの電車を後にした。この4人が同じ時間・同じ電車・同じ車両に居合わせる事は、今後2度となかった。
126 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/02 03:08
127 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/02 08:55
話の腰を折って申し訳ないが……
>>115 >ナカテン「・」はリーダーに使うものではない。
ナカテン→×
ナカグロ→○
知里は、数ヶ月前に失踪した。しかしそれは原因不明などというものではない。
何故なら、私は目の前で連れて行かれるところを見ていたのだから。
それは、私と知里が下校し、モノクロの映画に出てくるような廃工場に座り込んで、
お互いに今日学校であった事などを話し込んでいる時のことであった。
トレンチコートを着込み、右手で煙草をふかしている一人の男が、唐突に私たちの目の前に立ち、私たちを見下ろし、じっと見つめていた。
何か探っている様子だったが、私たちは薄気味悪がり、立ち上がる。それに気付くと男は突然知里の腕を掴み、強く引いたのだ。
知里も必死に抵抗していたが、女の力ではどうこう出来るはずも無く、私に助けを求めた。
「助けて、花梨ちゃん」と。しかし私は余りの恐怖に体が震え、その場から一歩動くことすら出来なかった。連れて行かれるかもしれないという恐怖。そんな感覚だけが体中を支配し、私を無意味な人形にさせてしまった。
あの時の感覚は、今も忘れはしない。思考がだんだんと崩れていくのがわかった。
>>128 文章をいくつか訂正。こちらの批評をお願いいたします。
知里は、数ヶ月前に失踪した。しかしそれは原因不明などというものではない。何故なら、私は目の前で連れて行かれるところを見ていたのだから。
それは、私と知里が下校し、モノクロの映画に出てくるような廃工場に座り込んで、お互いに今日学校であった事などを話し込んでいる時のことであった。
その廃工場は私たちのお気に入りの場所で、毎日ここで青春の一ページを赤裸々に告白していた。それは一日たりとも外したことはなく、私はその時間が一日の中で一番楽しい時間になっていた。
しかし今日は何時もと違い、トレンチコートを着込み、右手で煙草をふかしている一人の男が、唐突に私たちの目の前に立ち、私たちを見下ろし、じっと見つめていた。
何か探っている様子だったが、私たちは薄気味悪がり、立ち上がる。それに気付くと男は突然知里の腕を掴み、強く引いた。知里も必死に抵抗していたが、女の力ではどうこう出来るはずも無く、私に助けを求めた。
「助けて、花梨ちゃん」と。しかし私は余りの恐怖に体が震え、その場から一歩動くことすら出来なかった。連れて行かれるかもしれないという恐怖。そんな感覚だけが体中を支配し、私を無意味な人形にさせてしまった。
あの時の感覚は、今も忘れはしない。思考がだんだんと崩れていくのがわかった。
>>127 ナカテンとも言うし、ナカグロとも言う。
みいみい氏へ
詩はあんまり読まないんだけど。
一つの言葉の重みが小説とはぜんぜん違う、ということくらいは認識してる。
で、その重さというか、異化と言い換えてもいいかもしれないけれど、それがまったくない、というか、
借り物の言葉で借り物の主題を書いているようだなぁ、と。
切ない恋の歌なのに、その切なさがまるで伝わってこないのは、もう、だめ。
その人が神のように感じられる、出会う前までは闇の中だった。
言いたいことはわかる、でも、そんな陳腐な表現では、ね。
というより、ひねくれ方が中途半端。ひねくれまくって一回転して、
一見するとものすごく素直なのに、根っこのところで実はとんでもなくひねくれてる、
っていうくらいじゃないと、なかなかね。
まあ、もっともっと、いろんな詩を読め、と。これに尽きるんじゃないかと思う。
牛うなぎ氏へ。
漢字を使いすぎ、というと変だけれど、さすがにつっけんどんを漢字にするのはどうかと思う。
読まれることを拒否しているんじゃないかと、そうとしか思えない。
たとえば私なんかの、この文章、ひらがなの割合がずいぶん多いことは、わかると思うけれど、
それは漢字が読めないからでも、書けないからでも(変換できるんだから後者はありえんな)ない。
ごく単純に、読みやすさ、を考えているだけのことで。
なんでもかんでも、漢字にすればいいというわけではない。
で、内容としては、なんだったか彫刻でこういうのがあったなぁ。
ある街角を通り過ぎる男女を描いた作品だが、名前も作家名も忘れた。
調べていたが、でてこない、だれか教えてください。
……で、まあその彫刻と内容はまったく同じなわけ。
あるいは横光利一の蠅でも良いかな……若干、違うか。
ま、表現したいことはわかるんだが、上に出たような作家の作品をよーく、研究すること。
基本的には描写が足りないのだけれど、それだけじゃあないと思われる。
莢氏へ
こういうのを読むたびに思うのだけれど、書き手はこの文章を読み返して怖いと思うのだろうか。
必死に抵抗していた、と書いても必死に抵抗しているようには見えないし、
恐怖に身体が震え、と書いても身体は震えてはくれません。
読者の息をつまらせるように書く、ってのが大事なんだけれど、結局そのあたりは、描写の有無に関わってくる。
少ないってこと。少なすぎる。過剰になることを恐れず、どんどん書いてください。
>>125 この作品のタイトルである「霊線」とは潜在的な多生の縁の事だと思われます。
それがなぜか作中で交じり合うことなく、故に紡がれることの無かった物語を
最後にほのめかすことで読後に余韻と感慨を与える仕掛けになっています。
作品の短さや、エピソードではなく人物の紹介に終始する変則的な構成、
意味深な「必然のキッカケ」の内容を結局は作中で語らない点などが
逆にこの作品を生かす仕掛けになっており、変化球としてはそれなりに
印象深い作品です。
が、この手の「壮大な序章」あるいは「語られない物語」というパターンは
ある種の悪癖に通じる危険な道でもあります。
この手法は容易に読者に先の期待を持たせることが出来るため、
風呂敷を広げるだけ広げて畳めなくなるという困った書き癖が身についてしまうのです。
最初は変化球でもありでしょう。ただある程度書き慣れてきたら最低限、
必要な後先をキッチリ考えて、それを作中にしっかりと書き込むようにしましょう。
以下具体的な指摘。
>節目→伏し目?
>然るべき気配り合い、
→然るべく気配り合い
>一点見つめの3人の顔をさり気なく、適度に注意深く伺った。
いわゆる「神視点」が突如擬人化していますが次の段落で
再び神視点に戻るのでここだけ浮いて見えます。
>足元の老男が人目を憚らずに咳き込み続けた。
視点のぶれ。
>未だに密着し合う三人を
ここだけ漢数字なのは演出でないなら不自然。
後、せき込む老男と四人目の霊線の持ち主である裕三が別人とも
同一人物とも取れる記述は単に読みとりを困難にするだけと思われます。
いじょ。
>>129 一人称文体のコツはその人物の語り口調まんまで書くことです。
生い立ちや性格、教養等をキッチリ設定してその通りに喋らせれば
リアリティが強まります(例えば「〜であった」などという文末は人物を
かなり強く規定します)。
で、普通のスクールガールは
>青春の一ページを赤裸々に告白していた。
などという隠喩表現で自分の行動を語ったりしないものです
(文学少女という設定ならまた別かもしれませんが)。
隠喩はつまりよそ行きの衒いが入っているわけで、
内面を語るには違和感のある修辞法です。
また文章中の
>今日
は全てあの日の方がいいでしょう。
時制がスッキリします。
その他、どうも全般的に見て三人称視点の色が濃いようです。
それが親友が目の前でさらわれるという一大恐怖体験を経験した語り手にしては
>私を無意味な人形にさせてしまった。
など悠長な比喩表現で感情を描写する不自然さを生んでいます。
一人称視点では比喩はあまり重要ではありません。むしろ語り手の五感(特に視覚)に
入ってくる生の情報を具体的に描写する方が重要です。
いじょ。
>>124 まさに仰るとおりです。
また何かポカをやらかしていたならそっと窘めてつかぁさい。
138 :
さと@ダブーン ◆3Cyv5fAHaA :03/11/02 21:13
夏頃に書いた中篇から抜粋してみました。
駄文ですが酷評よろしくお願いします。
ちなみに荒筋は、婚約者に裏切られたのを契機に人生を
あぼーんしかけた男のクソのような半生、といったところです。
139 :
さと@ダブーン1 ◆3Cyv5fAHaA :03/11/02 21:14
佳音との別離は、それと知らぬ間にある種の泥流へと僕を突き落としていたのかもしれ
ない。僕はあれから、夜毎夜毎に赤い灯を、そして女を求めては、街を彷徨い歩く生き方
へと僕自身を運んでいた。
さまざまな夜の巷を、僕はあて処なく歩いてきたけれど、そんな僕はまず手はじめに、
会社帰りの中央線を途中下車しては、ひどく猥雑な空気を吐き続ける新宿を彷徨うことに
しよう。
差し当たりは新宿三丁目である。
末広亭向かいの入り組んだ路地の奥には、ゴーリキイ由来のキリル文字をあしらった看
板が、繁華街の闇に薄ぼんやりと滲んでいる、味わいのある木彫りの看板には、朱文字で
店の名が刻まれている――「どん底」という、如何にも僕にお誂え向きの名を持つ店の看
板だ。そいつが僕の視界を掠めていった。
ドアを開けて僕は、すぐ下手に穿たれた階段を押し黙ったままで降りていく。そこは常
連ばかりが集うスペースだった。僕は以前から、そこを単に「地下」と呼んでいた。馴染
みの「地下」で、僕は独り、バーボンのロックをダブルで呷る。それを二杯、三杯と呷り
ながら、多くの常連に慕われるマネイジャーを掴まえては散々に悩ませる。ある種の愚痴
とか、吐き捨てるような繰言を聞かせることでね。やがて僕は、どんよりと曇る眼差しで
そこを後にするのだ。
140 :
さと@ダブーン2 ◆3Cyv5fAHaA :03/11/02 21:15
それから歌舞伎町、大久保界隈である。
夜半前の歌舞伎町とか大久保界隈を、僕はあて処なく彷徨う。好んで諳んじていたイング
ランドの詩人ダウソンの真似でもするみたいに、僕はひと夜限りの女を求めてはあて処な
く彷徨う。例えばそのようにして、僕は適当な女を口説いては、どこか洒落た店を適当に
探し、そこで適当に注文したモルト・ウイスキイとかカクテルのグラスを傾け、適当な会
話でいい加減にその場を流し、やがては適当な時間を見計らい、適当な言葉を尽くして適
当なホテルへと女を誘う。僕は女の素性はおろか、名前さえ知らない。
「ねえ、私のこと愛してる?」
名も知れぬ女は、所在なげにぽつりと呟く。
裸の身体をシーツ一枚で包む女は、ベッドに俯しては頬杖を突き、誰に聞かせるともな
い風情でそんな言葉を呟く。唇から漏れるその声は、湿り気を帯びながらもどこか虚ろに
響く、静かに路面を濡らす九月の雨を思わせるふうに。そして実際に、それは小糠雨に白
っぽく煙る九月の夜のことだった。その夜の僕は、その夜に口説いた女を誘い、ホテルへ
とチェックインをし、シャワーも浴びずにすぐさまセックスをした。女が呟いたのは三度
目のセックスを終えた後だった。
141 :
さと@ダブーン3 ◆3Cyv5fAHaA :03/11/02 21:16
「ああ、愛してるよ」
女に背を向けては裸のままでベッドに腰掛ける僕は、出来合いのウイスキイの水割りで
も呷りながら、まるで実感のこもらない言葉を返す――ああ、愛してるよ、何とも気のな
い言葉だ。それから僕はキャメルを一本抜き取り、ジッポで火を点す。そして女も、起き
上がっては僕の傍らに寄り添い、煙草を取り出して銜える。その日の女は、なぜかマルボ
ロの赤を吸っていた。それでこの女との情事を思い起こしたのかもしれないな、多分。な
ぜなら、煙草を吸うたいていの女は、判でも捺したふうに、セイラムとかヴァージニアの
スリムばかりを吸っていたからね。マルボロの赤を吸う女を見たのは、これがはじめてだ
ったような気がする。
「ねえ、また会ってくれる?」
気のない言葉に、やはり気のないふうに女が答えた。
「ああ、そのうちに会えると思うよ……そんな気がするから」
呟く言葉は、結局のところまるっきりの出鱈目に過ぎない。つまり僕らは、どちらも互
いに連絡先なんて知らせることなく、それぞれ雨に霞む不夜城の闇へと吸い込まれていっ
たのだから。そのうちに会える? そんな保証なんてどこにもないし、それに再会なんて
端から求めてはいないのだ、僕にせよ女にせよ。
142 :
さと@ダブーン4 ◆3Cyv5fAHaA :03/11/02 21:17
そのようにして僕は、一時間半とか二時間余りの時を、実のない会話と虚しいセックス
に興じることで徒に送っていた、互いについて何ひとつ知ろうともせず。その女だけでは
ない、僕は夜を共にした女達について、何ひとつ知ろうとはしなかった。おそらく彼女達
は、どこかのオフィスに勤めたり、あるいはどこかのキャンパスを闊歩しながら毎日を送
っているのだろう。ささやかな夢とか希望とか、ちょっとした楽しみとか、そんなものさ
え抱いているに違いない。もしかしたら、特定の恋人なり夫なりを持つかもしれない。例
えそうであれ、僕はそんなことにはこれっぽっちの興味も憶えなかった。ベッドを共にす
る女に、僕は人格なんて求めやしないし、単なる温もりと快楽を与えてくれるならそれで
十分だった。きっと彼女らにせよ何ひとつ変わらないはずだ。別に恋とか愛だなんて求め
ていやしない。いつものパートナーとは異なる性戯に我を忘れては、その場限りで後腐れ
のない似非ラヴ・アフェア――秘密の情事に遊ぶに過ぎない。
適当な女を探し出せない夜もある。そんな夜は商売女を購うか、あるいは女を口説き落
とせない自分に厭気してはまたぞろ酒を浴びていた。
いずれ新宿を彷徨う僕は、女を抱くにせよ酒を浴びるにせよ、結局のところは見上げる
中空の灰白色に霞むまで、質の悪い屑野郎に徹するより術を知らなかった。
143 :
さと@ダブーン ◆3Cyv5fAHaA :03/11/02 21:18
以上、139−142までです。長くてスマソ
宜しくお願いします。
144 :
学生筆人 ◆EOH/N/.SEA :03/11/02 21:58
これほど静かな夜は久しぶりだ。
柔らかな雲の端からこぼれる月の明かり、
街灯が照らす黒猫の瞳。
渇いた街路樹が、湿った空気を吸い込み、
灰色の煙を吐き出す。
もう少しで今日の日が終わる。
時計の針が、緩やかに、等間隔に、
心地よい音色を奏でる。
私は歩くことにした。
このまま待っているだけというのも、なんだか
虚しい気がする。
読みかけの、日付が昨日の新聞を読む。
特に珍しい事も記されていない。
ただいつもどおり、内乱の記事が一面を飾っているだけだった。
145 :
学生筆人 ◆EOH/N/.SEA :03/11/02 22:00
よろしくお願いします。
146 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/02 22:38
>144
なにが言いたいのか、よくわからん。
文章だとか言葉など全てに意図があるのに
その意図が掴めない文章だ。
これを読んだ読者が、どう思うか考えてちょ。
「私」は何者なのか
何を、又は、誰を待って、なぜ歩き出そうとしたのか
なぜ、読みかけの昨日の新聞を読むのか
そして、なぜ、内乱の記事が「いつもどおり」一面を飾っているのか
僕には、これだけの疑問が湧きました。
これらが説明されないかぎり意味不明の文章としか感じられません。
>>132さん、
>>134>>135 さん、勉強させて頂きました。ありがとうございました。
とある2chのスレで2週間前位から、暇つぶしに小説モドキを書き始めた頃、ここを見つけました。
小説を読み始めたのも今年に入ってからで(6册程)、基本的に本を読むのも書くのも、苦手です。
機会があれば、またお願いします。
>漢字を使いすぎ
本を読まない人間の漢字コンプレックスが爆発しました。
>節目→伏し目?
或事柄を終らせる度に、つい溜息をつく癖があるってことのつもりでした。
>一点見つめの3人の顔をさり気なく、適度に注意深く伺った。
>いわゆる「神視点」が突如擬人化していますが次の段落で > 再び神視点に戻るのでここだけ浮いて見えます。
阿呆なので、理解出来ませんでした。しかし、表現の仕方が変ってことですよね?
>未だに密着し合う三人を
只の変換忘れでした・・
>足元の老男が人目を憚らずに咳き込み続けた。
>視点のぶれ。
足元って誰の?ってことなんでしょうか。
>>後、せき込む老男と四人目の霊線の持ち主である裕三が別人とも
>>同一人物とも取れる記述は単に読みとりを困難にするだけと思われます。
ここは、言われて「はっ」としました。自分では気付かずにいました。
>>125 日本語がちょっと分かりにくいです。表現上の問題から分かりにくいという面もあるのかもしれないけれど。
>しかし知りたいものなのか将又知りたくも無いものなのか。
将又で、はたまた、と読ませたいのでしょうか。なんか難しいよ_| ̄|○オイラガバカナダケ?
>適度に注意深く伺った。
「伺う」は、訪問や、聞く、の謙譲語でしょう。窺う、や覗う、のほうが適切なのでは。ただの変換ミスかもしれないけれど。。
あとは自分の理解力じゃよく分かんなかったです('A`) ゴメソ
俺達が付き合いだしてから半年が過ぎた
キスも会えば飽きるほどしたし
ぶっちゃけた話 胸も触らせてくれるようになった
ま 当たり前の話だが俺としては次へ行きたくなった
二人で会えば頭はそのことばかり
狼みたいに遠吠えもしかねない勢いだった
「ホテル行こうぜ」
と言おうか言うまいか迷い続ける
そんなデートが続いていた
俺は腹を決めた
今日こそはやっちゃうぞ
会って人通りの少ないところで
いちゃいちゃし始めて ころあいを見計らって俺はささやいた
「…お前のすべてが欲しい」
するとお前は真面目な顔になり ややあってにっこり微笑んだ
「何か忘れてない?」
「?」
「あなたがわたしをどう思ってるのか、まだ教えてもらってないわ」
「好きだって言ったじゃないか。だから俺達始まったんだろ」
「その位なの?」
「なんだよ」
「わたしはね、もっと確かな言葉が欲しいわ」
「……」
「それはね、誰でも知ってる言葉なの」
「……」
「恋人たちの清らかな誓いの言葉よ」
「……」
「…教えてあげようか?」
「…ば〜か。わかってら。辞書の1ページ目に載ってるやつだろ」
「…ふふ。わかってるなら、言って」
俺は体を引き離した
「いや。俺はちょっとそれについては疑ってるぜ」
「なにが?」
「俺が今まで見聞きしたことから考えるとだな、その言葉は
人を騙すためにあるんだ」
お前はマアーといった顔をした 声には出さなかったが
「女がその言葉で安心するだろ?そうすると男はしめしめと
隠れて他の女とねんごろになるんだ。俺はそういった話を
知っている」
「あなたもそうなの?」
「…そりゃあ、俺は違うさ」
「じゃあいいじゃない」
「それだけじゃない。男がそう言うだろ。そうすると女はしめしめ
と隠れて他の男とねんごろになるんだ。で、ばれたときはあのときあなた
ああ言ったでしょ、じゃああたしが何したって構わないってことでしょ
って言うんだ」
「なによ。あたしがそんな女だと思ってるの?」
「いや、だからさ…お前が思ってるほど、清らかな言葉じゃないんだよ。
そんな言葉で、俺たちのこれからを決めていいもんなのかな?」
「ずるい。逃げるなんて」
「俺はさ、…一生お前だけだよ」
「ずるい」
そうかもしれなかった そのとき俺はキスでお前を黙らせたから
「…な、いいだろ?」
お前は黙っていた
で、俺は歩き出した 知ってるホテルの方へ
ところがホテルの前まで来ると お前は組んでた腕を振りほどいて言った
「やっぱり言って欲しい」
「…なんだよ、勝手な奴だな」
「勝手!?なにが勝手なのよ!あなたこそ腰抜けじゃない!」
「はあ!?」
「あたしが言って欲しいこと、言えないんじゃない!怖くて!」
「はあ!?」
「あたしを深く知るのが怖いんじゃない!」
「……あのな」
「何よ!」
「その言葉はな、中国語なんだよ」
「…だから何よ!」
「お前も俺もこの国で生まれてこの国で育ったんだろ?何で生きる
すべてを決めようって時に中国語に頼らなきゃいけないんだ?」
「なんなの!?じゃああなた漢字使わないの?文字使わないの?
そんなんでどうやって生きていくってのよ!」
「…じゃあ、いとしてる」
「なによそれ!」
「訓読みしたら いと だろ」
「…ばか!」
「なんだよ、さっき一生お前だけだって言ったじゃんかよ、それに
お前は俺のことどう思ってるか応えてないじゃんかよ、やっぱ勝手だよ
お前」
「…それはそうね」
やっと少し落ち着いた そのせいで俺は 一生 も中国語だと気がつき
そのことを言われたらどうしようとびくびくした
「…あたしも同じよ。あなただけ。でもあたしは今のままであなたと
一つになるのはいや。今から何が起きてもあなたが言った言葉を
忘れないでね。わたしも忘れないから」
「何が言いたいんだよ」
俺が言い終わるか終わらないかのうちにお前は俺のみぞおちにパンチを
くれた。…俺は崩れ落ちて、気を失った。
俺が気がついたとき、お前はいなかった
そして、今まで住んでいたところにもお前はいなかった
お前はそこを引き払ってどこかへ消えてしまった
勤め先も辞めてしまっていた
俺は何が何だかわからなくなった
まあ他の男ならおおかた他の女を探し始めたのかもしれないが
俺はお前に言ったことは守りたかった
お前は俺に幸せな時をくれたこの世でただ一人のひとだったから
そりゃ迷った時もある
でも俺にはお前が俺を振ったのだとは思えなかった
お前が別れ際に言った言葉からも
いつかまた会える
そう願っていた
#連続書き込み規制にひっかかったのでしばらく書き込めませんでした…
>>157
で、十年が経った
俺はあいかわらずお前を想って独りでいた
俺は少ない給料からこつこつ貯金して
探偵を雇おうと思っていた
そんなある日
街角でチャイナドレスにサングラスのいでたちの女を見かけた
変わった女だな、と思っていたらそいつは俺に近づいてきて
サングラスを下にずらして俺を上目づかいに見あげた
お前だった
「わたし何人だか知ってる?」
「は?」
「中国の国籍をとったわ」
俺は本物の馬鹿に惚れてしまったらしい
「さあ!言って」
で、俺は言った
お前も同じことを言った
俺たちは街角で抱き合った 長く、長く
* * * * * * *
で、二人で暮らし始めた次の日にアジア連邦が成立したのだが…
ま、それはおまけみたいなものだった、俺たちにとっては。
終わりです。お手柔らかにお願いしまつ^^;
164 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 03:27
いやはや
165 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 03:37
どもども
>>163 感想。
「猟奇的な彼女」に影響され過ぎと思た
どこにそれを置いてきてしまったんだろう。
聖一は雨の降る冷たい夜をひとり、傘を差して歩いていた。まわりの家
々には白い明りがともっていて、そこから笑い声が漏れ聞こえる。雨に濡
れたアスファルトは街灯の弱弱しい光を浴びて、ときおり黒く輝く。
後ろを振り返らないように、前ばかり向いて家路を歩いていた。目に映
る垣根がぼやけて見えてきたから、聖一は傘を折りたたんだ。雨が彼を打
ちのめし、髪を濡らし、頬を濡らした。学校の制服が水を含んでどんどん
重くなっていく。彼の肩に食い込むようにしてのしかかる肩掛けの鞄。中
に入っているのは、教科書と空になったお弁当、それと野球部の汚れたユ
ニフォーム。
もう二度と彼女には会えない。
そして二度とあいつとは会わない――
彼女の存在に気づいたのは高一の春。ちょうど異性に興味を持ち始める
最初の時期に聖一は彼女を知ってしまったのだ。
太陽の下ではもちろん、バスのくすんだ蛍光灯の下でさえも黒く輝く髪
の毛の持ち主だった。その日……彼女を見初めた日は、美容院に行ったば
かりだったのだろうか、制服の襟の少し上、白い首筋を覗かせるようにし
て短く切りそろえられていた。蝶の羽を思わせるような形の整った耳がそ
の艶やかな黒髪に彩を添えている。晴れた夜空のもと星明かりに照らされ
て舞う粉雪をまぶしたような乳白色の肌は透き通るようで眩しく見えた。
見開かれたつぶらな瞳は、イルカのように優しげで力強く、しおれたひま
わりにもう一度夏をつれてくる。そんな双眸をよりいっそう引き立ててい
るのが、細く優美な曲線を描いている絹の眉だ。その間を真っ直ぐに小さ
な鼻が通っている。唇はばらのように赤く、マシュマロのようにやわらか
でふっくらとしている。身長はそれほど高くなく、むしろ低いほうだろう。
背中側から見ると彼女は痩せているというよりも、締まっているという印
象を受ける。肩から腰にかけてゆるかやかなくびれをつけているかと思う
と、お尻の辺りで急激に膨らんでいる。正面からでは着やせするタイプな
のだろうはっきりとはわからないが、横から見ると慎ましやかな胸が彼女
をひとりの女の子に仕立て上げている。
えと、批評お願いします。
またりでは小春日和っていうタイトルで投稿した小説の過去を描いた話なんですが。
1 冒頭の期待感
2 女の子の描写
このふたつを重点的にお願いします。
さと@ダブーン氏へ
こういうのは結構好きだな。
最近罪と罰を再読してるんだけど、そこでマルメラードフが語ってくれるじゃない。
どうせなら、主人公にもマネージャーに何を語ったのか、それを書いても面白いんじゃなかろうか。
というか、私が読みたいだけっす。
ま、そんな与太感想はおいといて、批評。
失恋して、落ち込んでいるときに、とっかえひっかえ女遊びしているやるせなさ、そんなものを描いているのだろうと思うけれど、
うむ、それは充分に伝わってくる。
ただ、なんだろう、話を早く進ませすぎだと思う。いや、ぶっちゃけ、描写が少ないと。
もっともっとスローに展開させたほうがぐっと読者を惹きつけられるんじゃないかな。
で、主人公の独白は、説明的になってしまっているのが弱点といえば弱点。
心理に突っ込まなくても、最初の一行と、後の描写だけで方向性としては充分。
あとは過剰なまでに描写していく……そうすると、より面白くなると思う。
描写がくどすぎない?
猟奇的な彼女は観てませんけど…
>>151-162 中国語の「愛してる」という言葉を受けとめるために彼女は中国の国籍になったの?
「愛してる」という言葉の「愛」の部分が中国語だから主人公は嫌がった
んです。まあそれはそれで変わった男だけど俺もちょっと違和感あるのは
同じだし、騙すために使われる言葉というのも真実をついてる部分がある
と思うので。
でも、それを言わせるためだけに中国人になっちゃうような女がいたら
俺は惚れちゃうかもと思ったのでこの話を書きました。
174 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 17:59
真面目に批評氏へ
煽りでも何でもないが、ちょっと言わせてもらいたい。
あなたの感想は批評するために読んで書いただけという感じがする。
漢字が多いとかどこかで見たことがあるとか描写が少ないとか、文章の表層にしか触れていない。
表層にこだわるならそれでもいい。ならそれなりに、どうしてその作者があなたが不満を持つ表現をするのかまで突っ込んでみてはどうだろうか。
今のあなたの文章は感想文、文句レベルで、批評ではない。
対象になる文章が批評できるレベルでないと言いたいのかもしれないが、それなら放って置けばいうだろう。もっと真面目な、本気の批評が読みたいと思う。
175 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 18:19
176 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 18:19
>>174 表層すら満足にできていない「ラクガキ」であっても、
著者に求められているゆえに必ず酷評があるんです。
ここはそういうスレですよ。スレタイと
>>2-5を読み直してくださいね。
と、スレタイどおりに酷評してみるテスト
177 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 18:25
>>176 子供の理屈だね。実際にそうなだろうけど。
びみょーに書きづらい雰囲気w
174氏、どうもです。
んー、じゃあ、これから投稿される作品に対してそうやってます……
っていうか、174は馬鹿だな。
「真面目に批評」氏の酷評を見て、投稿者が自省するきっかけになるのなら、
それは価値のある批評だろうに。自分で考えることも大切だよ。
ケチをつけるのなら、藻前もコテハンでトリップを付けて、批評して見ろよ。
既にトリップ付きのコテハンで酷評に参加しているのなら、それを晒してケチ
をつけな。
今のままでは、酷評されて悔しがっている駄目な投稿者にしか見えないぜ。
>>174 >対象になる文章が批評できるレベルでないと言いたいのかもしれないが、それなら放って置けばいうだろう。もっと真面目な、本気の批評が読みたいと思う。
これを論理的に解釈すると、お宅は、ここの酷評は投稿者のためではなく、批評を読みたいという傍観者のためにある、と言っていることになるわけだが。
>>139-144 今回のように完成された作品中から敢えて一部分を抜き出して評を望む意図は
様々に考えられます。しかしそれはひとまず保留して、まずこの文章全体に
ついて思うところを述べます。
全般的に見て、引っかかる箇所が散見される文体ですが、
確信犯的にやっているケレンなのか単に推敲漏れなのかちと迷いました。
主語である「僕」の重複や時制の混乱はひょっとして、
手ひどい失恋が原因でぶっ壊れ中の主人公を演出する意図かもしれません。
ですが、この部分だけを読んだ感想としては単に改良箇所であるように思われます。
また冒頭の導入部は極めてぎこちなく、それ以降に続く読みやすい文章と比べると
大きな違和感を感じます。
思うに本編執筆時のこのくだり、特に歌舞伎町云々あたりからは
非常に筆が進んだのではないでしょうか?
そして、それ以外の本編の多くの部分は極めて難渋したのでは?
この断章が半ば以降からさらさらと読める原因はここに書かれている
内容が隠された本編の全体像を全く想像させない事にあります。
つまり、この断章に限って言えば余計な夾雑物が一切取り除かれているわけです。
通常ならそれは優れた文章の証明となる要素です。
しかし、この文章が完成された作品の一部分であるなら看過できない問題点です。
恐らく作品全体を通して見ればここだけ不自然に浮いた印象になると思われます。
さらに言えばこの断章はあまりにも「それっぽい」表現が目立ちます。
敢えて例えるなら「汎用的な情事シーン・現代の純文学風(村上春樹タイプ)」
と題されたサンプル文でも読んでいるような錯覚を覚えました。
勿論「なんとなく既存の〇〇に似ているから駄目だ」というのはおよそ理屈の
通らない暴論ですが手っ取り早い例えとなるケースもあります
(例えば後半に行くにつれて「僕」の重複が目立たなくなるのは既存作家の
安定した文体の影響が強くなってきたせいであるとも考えられます)。
つまり私の私的な意見としてはこの文章は
・既存作家の文体の影響が強すぎる
・断章にしてはバランスが悪い
という二点に於いて抜本的な推敲を提案したい所です。
いじょ。
183 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 22:16
信号が青になり、静寂が消え、再び心に憤怒が宿って、人間達が動き始める。
廣闊な陽だまりと化した、六本もの道の纏る広大なスクランブル交差点の上で、
地味な鳶色のスーツや、艶っぽい黒光沢のシースルーや、襤褸のジーンズや、サングラスや、
黄色や、亜麻色や、麻や、薄緑や、それら様々な『色』が、移ろい合い、視線も合わさず混交しあい、
一言も交わすことなく肌を触れ、擦れ違って、そして信号が青から黄へ、黄から赤へと、
規則正しく移り変われば、六字路を再び、ほんの数秒ほどの儚い静謐が覆い包み、
また一個の巨大な光りの塊が、アスファルトの上へと舞い降りた。
故意に周囲と歩調をずらし、羊を追う犬のように、幾多もの背中を眺めながら、
白線の上を、一歩一歩確実に踏みしめて行く。
点滅する信号の下、横断歩道の真中付近に一人ぽつりと取り残されて、
渡河を諦めた人々の視線に酔いつつ、僕は恰も自分が神にでもなったかのような、
えも云われぬ、恍惚とした気分に襲われた。誰一人、自分の『絶対』
を侵犯する者も無く、そしてその『絶対的な自分』に、幾つもの羨望の
眼差しが、降り注がれ、集中している。僕は一時の間、歩みを止めて
立ち止まり、くすぐったいかのような、その充実した心持を、
ゆっくり独りで噛み締めた。高々と舞い上がった午後の日輪を
機嫌よく眺めつつ、自分の背後に未だ何人もの通行人がいるとは、
僕は思いも由らず、改めてその存在に気付いて、少し驚き、そして落胆した。
------------僕は独りであり、何者にもなることができ、何者でもなく、
また決して何者にもなることができない。『孤独』は意味の無い
生々流転を繰り返していく----------------
他のスレッドにも書いたのですが、無視られました。
批評お願いします。
185 :
さと@ダブーン ◆3Cyv5fAHaA :03/11/03 22:22
>真面目に批評さま
アドヴァイスありがdでつヽ(´ー`)ノ
ドストエーフスキイの「罪と罰」を引き合いに出されての示唆も含め
とても傾聴に値するものと思いますた。感謝でつ。
ある意味、具体的な酷評を期待?したりもしていたのですがチョト安心w
今後もよろしくおながいしまつ。
批評のあり方もムズイでつね。駄文のための批評“そのもの”なのか
駄文非評論なのか、あるいは駄文批評を巡る批評論なのか……
いずれにせよ漏れには語るシカークなしw
186 :
さと@ダブーン ◆3Cyv5fAHaA :03/11/03 22:39
>>181-182さま
批評ありがdでつヽ(´ー`)ノ
>確信犯的にやっているケレンなのか単に推敲漏れなのかちと迷いました。
主語である「僕」の重複や時制の混乱はひょっとして、
手ひどい失恋が原因でぶっ壊れ中の主人公を演出する意図かもしれません。
実は意図してまつw
>さらに言えばこの断章はあまりにも「それっぽい」表現が目立ちます。
敢えて例えるなら「汎用的な情事シーン・現代の純文学風(村上春樹タイプ)」
と題されたサンプル文でも読んでいるような錯覚を覚えました。
これもちと狙い!?が含まれてますた。
ただ、実際のところ既存作家の陳腐な亜流、てな感は否めません。
尚、前半の人称代名詞(つまり僕)の執拗な頻出も意図したもの
ですが、純粋にクドイてか悪文でつね、要反省でつ。
>・既存作家の文体の影響が強すぎる
・断章にしてはバランスが悪い
という二点に於いて抜本的な推敲を提案したい所です。
意図の奏効如何に拘らず、総評としての二点は説得力のあるもの
と感じました。これらの点をも念頭に置きながら推敲してみまつ。
187 :
さと@ダブーン ◆3Cyv5fAHaA :03/11/03 22:55
連続スマソ
>>185の
・駄文非評論
>>186の
・執拗な頻出
おヴァカでしたね……漏れ、逝ってよし
>>183 はなはだ主観的な意見ですが「詩」はハッタリの効いた語彙を
使ってナンボだと思います。既存の語義にガッツンガッツン衝撃を
与え、そこに異なるシニフィエを付け足すことが出来たならその詩は
勝ち組でしょう。
そういう意味ではこの詩は簡潔に説明すれば一行ですむ日常の光景を
レトリックの力だけで異化させた点が多いに光ると思います。
ただ文末の三行はこの詩の末尾としてはやや全体のまとまりを
悪くするように思えます。
全体のトーンは「一瞬の幻想に於ける絶対者とてそれは意図しない部分から
破綻する錯覚――あるいは現実世界で絶対者を目指す者への皮肉」
のようなカンジなので「孤独ゆえに空想に枷は無く、その存在は無意味」
であるとする末尾はややねじれを感じさせるというか。
また細かい言葉のブラッシュアップもまだまだ可能であると思われます。
(恐らくこれだけ書ける当人なら読み返すたびにその箇所を発見するはずですし、
それは「個人の好み」に近い話になると思われるので具体的な指摘はしません)。
あと身も蓋もない事を言えば「地味な題材を文章力だけで読ませる」というのは
野心的に過ぎる試みであると思われます。
例え詩であるにしてももう少し普遍的なネタ(色恋、青春、時事ネタ、オタク知識等)を
題材にして食い付きを良くしても罰は当たらないかと。
いじょ。
広い部屋。へたばった空気。体温。
何度も繰り返されて中身をすり減らしたぬけ殻が下にある。
煙草の火が灰皿の中で周りの吸い殻に燃え移る。
時計の横で唇を合わせる。
世界に自覚なんてあるのかって思いながら。
ぬるく光る灯りのせいで針はゆっくり進んでいく。
妊婦はどこで作られるか知ってる?
あんたは笑っている。
自分の泥まみれの顔に気付かずただ笑っている。
考えるのはやめにした。
190 :
宮本 ◆qKu5lM5bao :03/11/04 02:10
>>183さん、もう一つのスレに感想書いときました。
191 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 02:17
>>189 センスもなければ頭もないね。
一行目>何が?
二>灰皿を中心に描写すればいいじゃん
三>誰とだよ
四>いみわかんねー。
五>因果関係あんのか?
結論。
諦めなさい。
私は、あきらめない!
設定は主人公の見た夢です
タッ、タッ、タッ、タッ・・・・・・・・
その音はその空間内では思いのほか良く響いていた。そこには他に一切の音は無く、光も薄い。
暗く、狭く、長い小道。
ビルに囲まれた街には必ずある、誰の目にも入らない都会の死角。その雰囲気は不気味な静けさも手伝って、かなり怪しい―――いや、妖しい雰囲気を出している。
そんな道を一人の少女が走っていた。
長く艶やかなロングヘヤーに、少し幼げな顔。顔にかけられた少し大きめな眼鏡がその幼さをさらに際立たせている、そんな少女。そんなどこにでもいる普通の少女が全身を強張らせながらも必死に路地裏を駆けていく。
「いや……!いやぁ!!」
その少女は半ばヒステリーを起こしかけていた。目に溜まっていた涙は既にこぼれ落ち、その顔からは恐怖の感情しか読み取れない。
しかし、今この少女を動かしているのは、皮肉にもその恐怖以外の何ものでもなかった。疲れきったその足は、今すぐにでも限界が訪れてもおかしくはない。
(死にたくないよぉ……助けて、誰か助けて……怖い……早く逃げなきゃ……どうしてこんな事に……何で私なのよ……もう許して……パパ、ママ、ごめんなさい……)
思考がうまくまとまってくれない。いや、それは思考と言うよりも、ただの言葉の羅列というだけだ。今の少女はある意味何も考えていない状態とも言えた。ただ、単語が浮かび、消えていく。そんな意味もない行為を繰り返しているだけだ。
ガツン!
慌てていたせいか、足元に落ちていたバケツにすら気が付かず、ぶつかる。
「きゃあ!」
バケツの中には大量の水が入っていたらしく、それなりの重さを有していた。気が付いた時には、少女は足をとられ転倒してしまっていた。
だが少女に、こんな所でとどまっている余裕はない。すぐに立ち上がろうと足に力を入れた。
「痛っ!」
だが、突然走った痛みに、それは妨害される。顔をしかめて、思わずひざを押さえた。どうやら、転んだ際に擦りむいてしまったらしい。
(逃げなきゃ……)
痛みで冷静さを取り戻した脳が、最優先事項を全力で警告する。
しかし、体の方は言う事を聞かない。一度休息を得た足はそれを手放してまで、脳の命令に従おうとはしなかった。
(お願い、動いて!)
その必死の声―――いや、祈りと言うべきだろうか―――も足には届かない。
―――もう、だめだ!
そう思った瞬間、それが来た。
ゆっくりと……
本当にゆっくりとそれがにじみ出てくる。
まるで『恐怖』と入れ替わるようにそれは浮かんできた。
『絶望』
それは胸の奥から、じわじわと体を蝕んでいく。
胸…腹…腕…脚…
ゆっくりと、まるでそれ自体が『死』そのものであるかのように、体の機能を奪って行く。『恐怖』という原動力をそれに食い尽くされた少女は、すでに指一本動かすのでさえままならないようになっていた。
そして、それがとうとう脳に到達した瞬間……
急に視界が開けた。
まるで、脳が死に場所を記憶にとどめようとするかのように。
無骨なコンクリートに囲まれた暗い路地裏。時折通るネズミやゴキブリ。
(私、ここで死ぬんだ)
自然にそう思った。何の疑問もない。今の彼女にとって、それだけが真実だった。
びしょ濡れで水溜りに座り込んでる自分。見えるはずがないのに、その姿が見えた気がした。
そういえば、何故自分は濡れているんだろう。さっきのバケツの水だろうか?……いや、違う。今までは気付かなかったが、相当雨が降っているようだ。
そんな事にでさえ頭が回らないほど、さっきまでの自分には余裕がなかったのだ。
「フフ……ウフフフフ……」
そう思うと笑えてきた。
なんて自分は愚かなのだろう。助かるはずがないのに、必死になって……それこそ体力の限界を超えてまで逃げて、その結果がこれだ。それがどうしようもなく滑稽で、そしてとても可笑しかった。
「ウフフ…アハハハハハハ……」
笑いが……そして、涙が止まらなかった。自分の意思に反して次々に溢れてくる。
何故、私は泣いてるのだろう?こんなに楽しいのに……
そう思うが、やはり涙は止まらない。
「あれ?壊れちゃったのかな?」
少女の後ろの闇から、突然場にそぐわぬ明るい声がした。少女のそれを遥かに上回る狂気を含んだ声。これほどの光景を目にしていてもそれはこの声の主にとって快楽の対象でしかなかった。
「もうちょっと遊びたかったんがけどな〜、残念残念」
本当に残念そうな口調でそう呟くと同時に、声の主が姿を現した。
それは十五、六の少女――――のようにも見えた。
だが、違う。
確かにそのシルエットを見る限り少女だろう。160cmに満たない身長と、細い脚線。そして、幼さの中にも少し艶っぽさを含み始めている顔。どこかの高校の制服を身に纏い、微笑みながらそこに立っている。そこまでは普通の少女そのものだ。
だが、服がめくれて見えている『それ』の腹には人間としてありえないものがついていた。
歯、歯、歯、歯
そこには人のそれとは比べるのも愚かな程の大きさをもった歯が――いや、牙がまるで、鰐の顎のように並んでいた。
その一つ一つが脈動し、今にも獲物をむしゃぶろうと待機している。獲物は既に目の前にいる。後は……喰らいつくだけだ。
「ちょっと待ってね。もう少しだから」
『それ』は自らの腹をまるで妊婦のようにさすって声をかける。
その声音はさっきまでの恍惚としたものではなく、それこそ自分の子供に言い聞かせるような優しい口調になっていた。
「じゃあ、お姉さん。かわいそうだけど、この子の餌になってあげてね」
「アハハハハハハハハ!!」
後ろでそんな不吉な事を言われているのにも関わらず、少女はまだ笑いつづけていた。彼女は今笑う事で忙しい。後ろの他人は何を喋ろうと関係ないのだ。あるいは――自分がどうなろうと関係ないのかもしれない。
それほどに今彼女は忙しい。
「さよなら」
ゴキュリ!
生々しい音をたてて『それ』が少女を噛み砕いた。一口では噛み切れなかった腕や脚が鮮血と共に散らばっていく。
グチュ!
生々しい、肉が地面に落ちる音がする。だが、それも一瞬でその後は『それ』の口の中から聞こえる骨を噛み砕く音に変わっていった。
ふと、恍惚とした表情が消え、その落ちた肉に視線が移る。
「あら、駄目じゃない。食事は残さず食べなきゃ
後々、面倒な事になるかもしれないでしょ?」
『それ』は艶やかに微笑み、そう告げた。
「ウフ、ウフフフフ」
楽しそうに笑いながら、散っていった部品を回収しに行く。
「フフフフフ、アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
その笑いはまるで殺された少女の呪いのように街に響き続ける。
そこで夢が途切れた。
197 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 03:42
>>192 文章は上手。でもグロくなかったのが残念賞。
ジャンルは超能力BATTLE系
主人公は予知能力者で少女とは別人です
>>197 あくまでちょっとです。ちょっと
そういうかきこが今まであんまりなかったので一応言っておいたほうがいいかな、と
今、パソコンがおかしいせいでひらがなが多いですが、ご容赦ください
>そういうかきこが今まであんまりなかったので一応言っておいたほうがいいかな、
と、思ったけどそんなことも無かったですね
まあ、気にせんといてください
200 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 09:03
――ふと、立ち止まる
ここは何処だろう?
気が付けば走る車は無くなり、人が消え、あるのは電灯の光ばかり
見たことのない道、この町は子供の頃から住んでいるのに
自分は一体どこに来てしまったのだろう
祖母の葬式が終わり、後は家に帰るだけなのに
しかし足は止めない
ただ、ただ歩くだけ・・・・・・・・・
201 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 09:03
―――ずっと歩くと草原に着いた
草原?・・・・自分は今、歩道を歩いていたのに
後ろを振り返ってもあるのは風に揺れる草だけ
それでも足を止めない
奥へと歩くと湖が見える、大きな湖が
近づくと、段々霧がかかってきた
霧の中で、大勢の人が一列に並んでいる
船の上では歴史の教科書で見たような傘を被った船頭さんが、次々に人を乗せていた
僕も列に並ぶ、だってここに人が一杯いるから
――すると、僕の前に並んでいるおばあさんが振り向いた
「こんでええ」
そのおばあさんは祖母に本当にそっくりだった
おばあさんは少し、寂しそうな悲しそうな顔をしている
「こんでええ」
おばあさんが繰り返すと
目の前が、突然、真っ暗になった
――気が付けば、いつもの道
車の通る音と街の光
僕は何をしていたんだろう?
祖母の葬式があって・・・・
ああ・・・・そうだ・・・・・・
早く帰らなくちゃ
お願いします評価してください
電波キテルかもしれないけどお願いします
202 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 09:05
――ふと、立ち止まる
ここは何処だろう?
気が付けば走る車は無くなり、人が消え、あるのは電灯の光ばかり
見たことのない道、この町は子供の頃から住んでいるのに
自分は一体どこに来てしまったのだろう
祖母の葬式が終わり、後は家に帰るだけなのに
しかし足は止めない
ただ、ただ歩くだけ・・・・・・・・・
203 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 09:05
ミスった、スマソ
204 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 09:06
――ふと、立ち止まる
ここは何処だろう?
気が付けば走る車は無くなり、人が消え、あるのは電灯の光ばかり
見たことのない道、この町は子供の頃から住んでいるのに
自分は一体どこに来てしまったのだろう
祖母の葬式が終わり、後は家に帰るだけなのに
しかし足は止めない
ただ、ただ歩くだけ・・・・・・・・・
205 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 09:06
荒らしじゃありません、マジでスマソ
>>200 不思議な光景が、きちんとまとまっていますね。
文章は音読してみると、リズムもあって。読みやすいです。
言いたい事もよく解ります。
リズムがよかったのですが、その為に言葉を選んだせいか、
文の言葉使いに、英語の授業で英文を和訳したときのような
不自然さを、少し感じました。
「足は止めない」という言い回しや、
「後ろを振り返ってもあるのは風に揺れる草だけ」
という言い回しなどです。
でも、不自然さと言っても、ほんの小さなものです。
私に聞きなれない言い回しが多かったためかもしれませんし、
それならば、私以外の人は気にならないかもしれません。
だから自分が感じた事を書いたのですが、どう不自然なんだ?といわれると、
正直なところ、うまく説明できる自信がありません。
あと、
>>4の約束事に三点リーダーのことが書いてます。
まあ、他の方も「・」(中黒)は使っていますが。
こんなことしか書けません。ごめんなさい。
207 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 14:28
勉強になります、ども
約束事も以後気をつけます
途中「は?」とか思うかもしれませんが、あまりおきになさらず。
183氏へ
スクランブル交叉点、雑踏の中で主人公は、
名も知らない、自分とはまるで係わり合いのない大勢に囲まれて、
自分もまた彼らと同様に没個性的な孤独の人間であることに気づき、
そのことに愕然とする、という内容。
「孤独な群集」というとリースマンの言葉を当てるのがぴったりだろうと思う。
その状況を、主人公の心象と同調させて、冷徹に描いている。
信号が青になり、静寂が消え、再び心に憤怒が宿って、人間達が動き始める。
まずは状況の提示だが、そこからして主人公の強い感情が入り込み、方向性を定めている。
廣闊な陽だまりと化した、六本もの道の纏る広大なスクランブル交差点の上で、
地味な鳶色のスーツや、艶っぽい黒光沢のシースルーや、襤褸のジーンズや、サングラスや、
黄色や、亜麻色や、麻や、薄緑や、それら様々な『色』が、移ろい合い、視線も合わさず混交しあい、
一言も交わすことなく肌を触れ、擦れ違って、そして信号が青から黄へ、黄から赤へと、
規則正しく移り変われば、六字路を再び、ほんの数秒ほどの儚い静謐が覆い包み、
また一個の巨大な光りの塊が、アスファルトの上へと舞い降りた。
さらに、初めの一文見られた状況、感情を具体化して描写している。
静寂と騒音の対立、雑多な服装、混ざり合わない視線、それらによって現代の群集の姿を浮かび上がらせている。
巨大な光の塊、とは何で、それがアスファルトの上に舞い降りるとはどういうことだろうか。
この時点ではよくわからないが、想像される状況としては、曇っていた空が急に晴れてスクランブル交叉点に光が差した、ということであろう。
故意に周囲と歩調をずらし、羊を追う犬のように、幾多もの背中を眺めながら、
白線の上を、一歩一歩確実に踏みしめて行く。
点滅する信号の下、横断歩道の真中付近に一人ぽつりと取り残されて、
渡河を諦めた人々の視線に酔いつつ、僕は恰も自分が神にでもなったかのような、
えも云われぬ、恍惚とした気分に襲われた。誰一人、自分の『絶対』を侵犯する者も無く、
そしてその『絶対的な自分』に、幾つもの羨望の眼差しが、降り注がれ、集中している。僕は一時の間、
歩みを止めて立ち止まり、くすぐったいかのような、その充実した心持を、
ゆっくり独りで噛み締めた。高々と舞い上がった午後の日輪を機嫌よく眺めつつ、
自分の背後に未だ何人もの通行人がいるとは、僕は思いも由らず、
改めてその存在に気付いて、少し驚き、そして落胆した。
歩調をずらすことによって、群集に入りたくない、という主人公の意思が垣間見られる。
そしてそれが自分は他の人間とは違う、という観念をもたらし、神のような存在と主人公は錯覚する。
だがすぐに、後ろの通行人に気づくことによって、そのような観念は誰にでも訪れるものである、と思われてき、
主人公は落胆する。
それをどういうことなのか、詳しく説明したものが次である。
------------僕は独りであり、何者にもなることができ、何者でもなく、
また決して何者にもなることができない。
『孤独』は意味の無い生々流転を繰り返していく----------------
ここで主人公は、自分は誰でもあり、かつ誰でもない、没個性的な自分に向き合い、諦観を持つに至るのである。
そこで少し戻って先ほどの光の塊、を考えてみるに、それは神という絶対的な存在の暗喩となりえることに気づく。
だがそれはアスファルトの上に照らされているものであって、その個々人に照らし出されているものではないことに留意すると、
これはまた同時に結末に見られる言葉に直接繋がるイメージでもあることに気づかされるのである。
以上が、作品の解釈、ならびに書き手の意図の考察です。
まず、言いたいのは、描写が視覚に頼りすぎてあること。
確かに現代社会は視覚優位の社会であるけれども、だからといって視覚だけでは不十分。
静寂、とは書いてあるし、一応解釈上では騒音も考えに入れたけれども実際にはどちらも描かれてない。
静寂、と書いても静寂は訪れてくれないし、文脈上、騒音は想像できるけれども、やはりこれだけでは足りない。
人ごみや、光の塊の描写についても同じことが言える。
ただそう書くだけではイメージしづらい……読者はそこまで読み取ってはくれない。
静寂とはどのようなものか、騒がしい風景とはどのようなものか。
人ごみの中ではどのように感じられるのか、あるいは光に当てられたときどのような身体感覚があるか。
観念的に描いても、伝わりはしても、その伝わり方は表面的なものでしかない。
読者に実在感を持たせようと思うなら、それなりの情報を書かなくてはならない。
すなわち、五感である。
描写というのは、読者に実感を持って物語を伝える方法ということを認識すること。
さっきと同じ調子でやります。恐ろしく長くなっても勘弁汁!
ちょっとグロいですが氏へ
本当は精神分析などを持ち出すと面白く批評できると思うんですが、
こちらが力不足なのでやりません、っつーか、できません。
あるいは予見として作中内では使われているのかもね。
文脈抜きでごく単純に考えると、
少女は強い抑圧下にあり、自由を強く求め、その中でアイデンティティの崩壊に瀕しているが、
なかばそれを諦めている部分がある、と読むことも出来る。
まあ、そんな与太話はともかく。
内容をまとめると、
何者かに追いかけられる少女がついに逃げ場を失い、命を失いかけ、そこで理性を失う、という内容である。
必要以上に少女の心情に沿うことはなく、客観的、説明的に物語られている。
タッ、タッ、タッ、タッ・・・・・・・・
その音はその空間内では思いのほか良く響いていた。そこには他に一切の音は無く、光も薄い。
暗く、狭く、長い小道。
ビルに囲まれた街には必ずある、誰の目にも入らない都会の死角。その雰囲気は不気味な静けさも手伝って、かなり怪しい―――いや、妖しい雰囲気を出している。
そんな道を一人の少女が走っていた。
長く艶やかなロングヘヤーに、少し幼げな顔。顔にかけられた少し大きめな眼鏡がその幼さをさらに際立たせている、そんな少女。そんなどこにでもいる普通の少女が全身を強張らせながらも必死に路地裏を駆けていく。
「いや……!いやぁ!!」
その少女は半ばヒステリーを起こしかけていた。目に溜まっていた涙は既にこぼれ落ち、その顔からは恐怖の感情しか読み取れない。
しかし、今この少女を動かしているのは、皮肉にもその恐怖以外の何ものでもなかった。疲れきったその足は、今すぐにでも限界が訪れてもおかしくはない。
(死にたくないよぉ……助けて、誰か助けて……怖い……早く逃げなきゃ……どうしてこんな事に……何で私なのよ……もう許して……パパ、ママ、ごめんなさい……)
思考がうまくまとまってくれない。いや、それは思考と言うよりも、ただの言葉の羅列というだけだ。今の少女はある意味何も考えていない状態とも言えた。ただ、単語が浮かび、消えていく。そんな意味もない行為を繰り返しているだけだ。
初めの一文で、感覚的な描写をすることにより、読者の興味をひきつけて、二番目の文でそれを具体化し状況を提示している。
さらにその二文で新しい情報、少女を示すことにより興味を持続させ、三番目の文でその具体化をし、興味を満足させる。
すぐにはどうして逃げているか、を示すことなく、少女の身体状況を示すことにより、危機的な状況に少女があることを読者に教え、
読者の興味を逃さないようにしている。
ガツン!
慌てていたせいか、足元に落ちていたバケツにすら気が付かず、ぶつかる。
「きゃあ!」
バケツの中には大量の水が入っていたらしく、それなりの重さを有していた。気が付いた時には、少女は足をとられ転倒してしまっていた。
だが少女に、こんな所でとどまっている余裕はない。すぐに立ち上がろうと足に力を入れた。
「痛っ!」
だが、突然走った痛みに、それは妨害される。顔をしかめて、思わずひざを押さえた。どうやら、転んだ際に擦りむいてしまったらしい。
(逃げなきゃ……)
痛みで冷静さを取り戻した脳が、最優先事項を全力で警告する。
しかし、体の方は言う事を聞かない。一度休息を得た足はそれを手放してまで、脳の命令に従おうとはしなかった。
(お願い、動いて!)
その必死の声―――いや、祈りと言うべきだろうか―――も足には届かない。
少女が転ぶことにより、緊迫感は大幅に増幅される。それを煽るかのように怪我をし、動けなくなる。
さらにそれを、少女の心情告白によって強化していく。
―――もう、だめだ!
そう思った瞬間、それが来た。
ゆっくりと……
本当にゆっくりとそれがにじみ出てくる。
まるで『恐怖』と入れ替わるようにそれは浮かんできた。
『絶望』
それは胸の奥から、じわじわと体を蝕んでいく。
胸…腹…腕…脚…
ゆっくりと、まるでそれ自体が『死』そのものであるかのように、体の機能を奪って行く。『恐怖』という原動力をそれに食い尽くされた少女は、すでに指一本動かすのでさえままならないようになっていた。
そして、それがとうとう脳に到達した瞬間……
急に視界が開けた。
まるで、脳が死に場所を記憶にとどめようとするかのように。
無骨なコンクリートに囲まれた暗い路地裏。時折通るネズミやゴキブリ。
(私、ここで死ぬんだ)
自然にそう思った。何の疑問もない。今の彼女にとって、それだけが真実だった。
びしょ濡れで水溜りに座り込んでる自分。見えるはずがないのに、その姿が見えた気がした。
そういえば、何故自分は濡れているんだろう。さっきのバケツの水だろうか?……いや、違う。今までは気付かなかったが、相当雨が降っているようだ。
そんな事にでさえ頭が回らないほど、さっきまでの自分には余裕がなかったのだ。
読者の期待通り、状況は次々と悪化していく。
少女は完全に窮地に追い込まれる。それがどれほどのものであるかを後説法で雨のことを描くことにより、明瞭に描き出している。
「フフ……ウフフフフ……」
そう思うと笑えてきた。
なんて自分は愚かなのだろう。助かるはずがないのに、必死になって……それこそ体力の限界を超えてまで逃げて、その結果がこれだ。それがどうしようもなく滑稽で、そしてとても可笑しかった。
「ウフフ…アハハハハハハ……」
笑いが……そして、涙が止まらなかった。自分の意思に反して次々に溢れてくる。
何故、私は泣いてるのだろう?こんなに楽しいのに……
そう思うが、やはり涙は止まらない。
「あれ?壊れちゃったのかな?」
少女の後ろの闇から、突然場にそぐわぬ明るい声がした。少女のそれを遥かに上回る狂気を含んだ声。これほどの光景を目にしていてもそれはこの声の主にとって快楽の対象でしかなかった。
「もうちょっと遊びたかったんがけどな〜、残念残念」
本当に残念そうな口調でそう呟くと同時に、声の主が姿を現した。
それは十五、六の少女――――のようにも見えた。
だが、違う。
確かにそのシルエットを見る限り少女だろう。160cmに満たない身長と、細い脚線。そして、幼さの中にも少し艶っぽさを含み始めている顔。どこかの高校の制服を身に纏い、微笑みながらそこに立っている。そこまでは普通の少女そのものだ。
だが、服がめくれて見えている『それ』の腹には人間としてありえないものがついていた。
歯、歯、歯、歯
そこには人のそれとは比べるのも愚かな程の大きさをもった歯が――いや、牙がまるで、鰐の顎のように並んでいた。
その一つ一つが脈動し、今にも獲物をむしゃぶろうと待機している。獲物は既に目の前にいる。後は……喰らいつくだけだ。
少女が限界状況に達したと同時に、その追いかけてきたものの正体が明かされる。
追いかけてきたものの異様な姿に、じらされてきた読者の興味は充分に満足され、次の展開への期待感も高まる。
「ちょっと待ってね。もう少しだから」
『それ』は自らの腹をまるで妊婦のようにさすって声をかける。
その声音はさっきまでの恍惚としたものではなく、それこそ自分の子供に言い聞かせるような優しい口調になっていた。
「じゃあ、お姉さん。かわいそうだけど、この子の餌になってあげてね」
「アハハハハハハハハ!!」
後ろでそんな不吉な事を言われているのにも関わらず、少女はまだ笑いつづけていた。彼女は今笑う事で忙しい。後ろの他人は何を喋ろうと関係ないのだ。あるいは――自分がどうなろうと関係ないのかもしれない。
それほどに今彼女は忙しい。
「さよなら」
ゴキュリ!
生々しい音をたてて『それ』が少女を噛み砕いた。一口では噛み切れなかった腕や脚が鮮血と共に散らばっていく。
グチュ!
生々しい、肉が地面に落ちる音がする。だが、それも一瞬でその後は『それ』の口の中から聞こえる骨を噛み砕く音に変わっていった。
ふと、恍惚とした表情が消え、その落ちた肉に視線が移る。
「あら、駄目じゃない。食事は残さず食べなきゃ
後々、面倒な事になるかもしれないでしょ?」
『それ』は艶やかに微笑み、そう告げた。
「ウフ、ウフフフフ」
楽しそうに笑いながら、散っていった部品を回収しに行く。
「フフフフフ、アハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
その笑いはまるで殺された少女の呪いのように街に響き続ける。
そこで夢が途切れた。
少女はあっさり殺され、読者にはまるで理解不能な生物の奇怪な姿が描かれる。
読者はその恐怖を充分に満足し、それが夢であることを明かされたときに、少女と同様に安心することだろう。
途中で乱雑になっていますが、以上が解釈、ならびに書き手の意図の考察です。
ここまでやっといてなんですが、私にはちっとも面白くなかった。
恐怖も感じなかったし、グロテスクさ、異様さもいまひとつ感じられなかった。
もちろん、少女の様子にも心を打たれることはなく。
いいたいことは183氏にしたものとほぼ同じ、描写不足。
また、ひとつひとつの文章表現が稚拙。擬音語、擬態語の使い方が恐ろしく下手。
タッタッタ…などというのは言語道断で、興味を惹くどころか醒めるばかり。
がつん、ウフフ(笑い声のことね)……なども同様。
少女の焦っている状況、追い詰められている心情の描写がとにかく甘い。
また、「それ」の描写も中途半端、かつ、ありがちなものなので、新鮮味もない。
と、まあ、言うだけ言うのもあれなんで、この類のもので私が最近読んだ面白かったものをひとつあげると。
吉村萬一の「クチュクチュバーン」
これは異形のものが次々とでてきて、グロテスクで痛快であるので、読んで損はないと思う。
174氏へ。
一応、ご忠告どおり、書き手の意図を尊重しつつやってみましたが、どうっすか?
>>191さん
批評感謝です。参考になりました。
しかし、私もあきらめない!
フックを増やし、あなたの心にアクセスできるものをいつか書く。
220 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/04 17:41
判りにくいかもしれませんが
200。201と続きます
真面目に批評さん、188さん
批評有難うございます。どうにも表現が独りよがりですね。
光の塊=赤信号時に一瞬できる、スクランブル交差点の上に何者も存在しない
状態、を現そうと思ったんですが、やっぱり伝わりにくかったですね。もっと
細部を書くようにします。
批評ありがとうございます
普段周りに批評してくれる人がいないので、とても参考になります
とりあえずいろいろな本やら文章を読み、参考にしつつ描写力を上げていこうと思います
>>192-196 視点の取り扱いについてちと思った事を述べます。
これは登場人物の「夢」のシーンとありますが「神」視点で
夢のシーンを描写するのは実はあまり良い方法ではないのです。
なぜなら夢を見ているのは明らかに作中の個人な訳で、その人物が
夢に出てくる人物の内面まで語るのは不自然だからです。
例外なのは
・冒頭、何の説明もなく夢のシーンから始めて
「実はこのシーンはある人が見ていた夢でした」とオチを付ける場合。
・夢で内面を描写される人物が夢を見ている当人である場合。
などです。
ただ
>>198を読むとどうやらこのシーンは主人公の見ている
予知夢であるとも考えられるので、設定に「夢の中では他人の心を
我が事のように感じることが出来る」とでもあるなら視点の問題は
解決します(ただしその設定はキチンと作中に提示しなくてはなりませんが)。
後、気づいた点として「その」「それ」に類する代名詞が多すぎます。
適当に言い換えてまた、削って意味が通じるところは削りましょう。
特に「それ」は後半に於いて怪物の代名詞として特別の意味を持つので
安売りしないようにしましょう。
またそれ以外にも代名詞や接続詞はなるたけ色々な種類の言い換えを
使いましょう。あとは、まあ、適当にブラッシュアップしていけばよいカンジかと。
いじょ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| あとは、まあ、適当にブラッシュアップしていけばよいカンジかと。
∠ いじょ。
∧_∧ \______
___(´Д` )_____
.__/___ _____, )__
〃 .// / / / / 〃⌒i
| ./ / /
>>223/ / / .i::::::::::i
____| .しU /⌒\./ / / | ____|;;;;;;;;;;;i
[__]___| / /-、 .\_. / Uし'[_] .|
| || | / /i i / | || |
| ||____|____/ / .| .|\_ノ______..| || |
|(_____ノ /_| |_________..| || |
| LLLLLL./ __)L_| |LLLLLLLLLLLLLLLL. | ||_____」
| || (_/ / i .| || | ||
|_|| / .ノ |_|| |_||
(_/
雨が降って来た。これから、電話で愛しの霧島晶子に電話しようっていうのに、なんだか不吉だ。
霧島は俺と同じ会社に勤めている。元気で、優しくて、美人と三拍子揃った女だ。そんな彼女は社内でも一番の人気者、男達はこぞって彼女の話をする。
俺も彼女の話をする男の一人で(といっても、俺は会社にそんな事をし合える人はいない)、彼女の事を思っては悶々とする日々を過ごしている。今まで仕事一筋で、女になんか興味はなかったのだが。
そんなある日、俺は会社の食堂でこんな話を耳にした。
「ねえ、晶子。知ってる?」
「何を」
「夜中の12時に好きな人に電話すると、思いが通じるんだって!」
「何いってんのよ、小学生じゃあるまいし」
まったくだ、馬鹿らしい。でも試してみる価値はある。
雨がだんだん強くなってきた。あと10秒、5、2…。秒針が12をさした瞬間、俺は一心不乱にダイヤルを押した。だが彼女は通話中だった。時計を見ると、12時1分。かけなおしてももう意味がなかった。
次の日も夜から雨、帰って来る間にスーツが汚れてしまった。
俺は今日も意を決して、電話を握りしめていた。今日こそ彼女へ思いを伝えるんだ。10、9、8…。12時、昨日よりも早くダイヤルを押す。
しかしまたしても通話中。…これは、「お前は霧島の彼女に向いてないよ」という暗示なのだろうか。やはりこんな俺じゃ駄目なのだろうか。
とその時、プルルル…という連続音、俺の携帯の着信音だ。俺はチーターのように携帯に飛びついた。
「はい、もしもし」
「こ…こんばんは奥山くん」
「あれっ、霧島さん」「そうです、霧島です」
聞こえて来たのは、聞き覚えのある声…霧島。声を聞くだけで、心臓がもう破裂しそうだ。ああ気分はまるで、学芸会発表の前の小学生。
顔がみるみる赤くなるのが分かる。
「俺に何か用事ですか」
「ううん、とくに用事はないの。ほら、私が入社した時、全員で携帯の番号交換しあったでしょう?奥山さんの番号はあったけど、
かけた事がなかったの。この前からかけてたのよ。でも話し中だったから」
「あ、そうなんスかあ」
「あのね「あのですね」
「あ、お先にどうぞ」「いいえ、奥山くんが」
「俺、霧島さんのことが好きです、世界で一番好きです、誰よりも好きです、ずっと霧島さんの事、愛し続けます。だから付き合って下さい」
心臓の音が聞こえる、こんな気持ちは今まで感じた事がない、霧島。耳が遠くなり、目の前が真っ白になる、血が頭に全て上り詰める。
「…うれしい」
「えっ」
「今まで何回も告白されたけど、こんなに私のことを好きでいてくれた人は初めて、うれしい」
「それに私も奥山くんのことずっと好きだったの」
「それじゃあ、俺と」
「うん、私も、奥山くんのこと、世界で一番好き、誰よりも好き、ずっと奥山くんのこと、愛し続ける」
気がつくと雨は止んでいた。明日は、いい天気になりそうだ。
よろしくおねがいします。
229 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/07 16:24
カギかっこ内の句読点を付けるのかどうかで、以前議論されていましたが、
川端康成の作品である雪国、古都には問題にされていた句読点がついていました。
なぜ今さらこのように話をむしかえすのかといいますと、句読点をつけてはいけないという規制はない、
とおっしゃっていた人物がぞんざいな扱いを受けていたのを思い出しまして、「みんなが知らないようなら、教えてあげよう」
と考えたわけです。川端康成がこの問題をどう捉えていたのかは、私の範疇の外にあるのですが、本屋に並んでいますし、高名な作家の作品でもあるので
参考程度に書き込んでおきます。
230 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/07 16:32
カギかっこ内の最後の句点は省略する、でしたね。間違えてしまいました。
議論をふっかけてるわけではないので、クールに受け止めてください。
もちろん誰かれは間違っている、けしからん!などともおもってませんので、軽く受け流してください。
「そうなんだ。」くらいでいいです。
>>231 >なぜ今さらこのように話をむしかえすのかといいますと、句読点をつけてはいけないという規制はない、とおっしゃっていた人物がぞんざいな扱いを受けていたのを思い出しまして、「みんなが知らないようなら、教えてあげよう」と考えたわけです。
っていうか、お前本人だろ(w
まあ、ご苦労。
>>229-230 その件に関しては
・昔の文学作品は「。」を使っているものもある
・学校で習う場合も「。」の形で習う
という話はあの時点でガイシュツですた。
ちなみにそれを指摘していた人がぞんざいな扱いをうけていたのは
・「。」禁止という規則は無いと言っておきながら自分は「。」は使わないと(後から)言い出したこと
・ガイドラインという概念がどうも分かっていない模様だったこと
・引っ込みがつかなくなったのか総レスで屁理屈をこね始めたこと
などが主な原因であると思われます。
つーか議論もなにも
>>1のそれらの規定は「記述の形式を現在の出版物の多数派に合わせる」
というただそれだけの事です。三点リーダーの扱いにしても全部一緒。
なぜならそれを変更したからといって内容に支障のでる話でもないですから。
後、「どんなに面白いものが書けても規定を満たしていないために見てもらえない」
というのはごく普通にある不幸です。そのような事態にならぬよう提示されたレギュに
合わせて文章を書く習慣を身につけておいて損はないかと。
>>225-227 このショートショートの最大のウリは実は相思相愛だった
男女が恋のおまじないを成就するために夜中に同時に電話をかけていて、
それが故に電話が通じなかったという点にあります(ちなみにそうでない
というなら以下は誤読した阿呆のタワ言なのでスルーしてください)。
言ってはナンですがこのオチは伏線を張った瞬間にバレバレです。
また主人公とヒロインの社会人とも思えないようなメンタリティや
言動が激しく浮いてます。
試案ですが「実はふたりはうんと年齢が低かった」というオチを持ってくれば
それなりにウケが取れるかもしれません(叙述トリックを用い会社人っぽく思わせ、最後に「じゃ、また明日幼稚園でね」と言わせるとかね)。
以下具体的指摘。
>これから、電話で愛しの霧島晶子に電話しようっていうのに、
普通、一人称表現に於いては感情的親密度の高い修飾語+フルネームを
初出の人物に使用しない方がいいです。
なぜならこれらの大げさな形容詞に相応しい名前はファーストネームや愛称で
あるべきだからです。読者が予備知識のない段階では違和感が大きくなり過ぎます。
特にこの主人公は一方的に惚れている訳なので「憧れの」くらいが適当かと。
>(といっても、俺は会社にそんな事をし合える人はいない)、
会社の同僚に話せないなら誰に話しているのか? という疑問が出てきます。
彼女に対する真剣な気持ちを話せる相手はいない、という意味なら記述が変。
>そんなある日、俺は会社の食堂でこんな話を耳にした。
時空がいきなり飛んでいますが「こんな話」を聞いたその夜に電話を
かけているはずなので「そして今日、俺は〜」の方が繋がりがよいです。
>一心不乱にダイヤルを押した。
この表現は前衛的すぎます。素直に「ボタンを押した」くらいでよいかと
(もっともdialの語源は時計の文字盤な訳で電話機のテンキーを意味しても
別に構わない気もしますが)。
>俺はチーターのように携帯に飛びついた。
>ああ気分はまるで、学芸会発表の前の小学生。
一人称表現に於いて自分の行動を凝った比喩で記述するのはリアル感を損ないます
(やる人はやりますがそういう人はそれに関する高度な技術を持っています)。
特に高ぶった感情やとっさの行動等は慣用句かそのままの描写が適当かと。
>心臓がもう破裂しそうだ。
こういうので十分。
また、
>俺はチーターのように携帯に飛びついた。
とあるのはつまりおまじないには加入電話を使っていたということでしょうか?
この辺はプロットの根幹に関わってくるのでハッキリさせておくのがいいでしょう。
最後に二人の電話でのやり取りですが無茶苦茶嘘臭いです。
これを信憑性のあるものにするには結構大変かと
(手前味噌ですが上記の試案なぞはひとつの解決法です)。
いじょ。
>このショートショートの最大のウリは〜あります
そうです。
批評ありがとうございました。
二回くらい、構造主義的な批評をしてみたけど、不評のようなのでやめます。
名無しさん7月25日さんへ
冒頭でいきなり物語の方向がわかり、読者の期待通りに話が進む、という好例。
エンタメの一番楽しいところは、その人口に膾炙する展開それ自体にある。
奇を衒うのはあまり重要ではなく、読者の期待に応える物語を作るのが大事。
そういう意味ではとても良いと思うし、面白かった。
互いに好意を寄せ合い、おまじないをして、そのせいで電話がつながらない、というなんとも微笑ましいお話。
こういうのは社会人よりも、ジュニアでやった方がリアリティは出しやすいと思う。
これは別にジュニアでやれ、といっているわけではないです。
社会人になったって、そういうシンデレラ思想みたいなのがあっても良いと思うし、
いやいや、社会人だからこそ、というのもあると思う。
いじょ
っていうのさえなければ名批評なんだが……
>>223 どうも、遅くなりましたが批評、ありがとうございます
夢のシーンは一応物語の冒頭で、明らかな夢の描写は避けていました
「その」「それ」は読み返してみると確かにそうでした
俺の文章の癖になってしまっているようです
この辺が描写力のなさにつながってるのでしょうね
なるたけ他の言葉の代用を捜して減らしてみます
すごく具体的なところまで指摘していただいたので、わかりやすかったです
改めて、ありがとうございます
>>240 君のキーボードには「。」のキーがないのか?
暑くも寒くもない日が続く最中。
私はいつも通る騒がしい都会の大通りを何気なく歩いていた。
(さてと、今日は暇だしつい外に来ちゃったけど、どうしようかな。)
街は相変わらず人通りが激しく、いつ来ても賑やかだ。
その大通りの中から左右に分かれた沢山あるうちの一つ、細い通りを偶然目にした。
そこには少女が立っていた。
(あれ?何であんな所に。)
私は歩く足を止めそっちの方を向いた。
その子の周りには他に誰もいないようで、ずっと1人で動かず立ち尽くしている。
大通りにはこんなに沢山の人がいるのに誰もその少女に気付いていない。
あんな暗い脇道に幼い子が1人で居るのは危険だし、自分の中に急にある種の
降って湧いた違和感も手伝って、私は暇だった事もあり方向を変え、
その少女がいる細い一本道のわき道に入っていった。
その子はこちらに背を向け寂しそうに泣いていた。
少女が立っている4、5メートル先は行き止まりになっている。
「こんな所でどうしたの?」
聞いてもその子は泣き続けて答えてくれない。
もしかしてどこか具合が悪いの?」
それを聞くと少女は自分に話し掛けられてると気付き、
くるりとこちらを向いて首を横に振った。
「じゃあ、道に迷ったの?迷子?」
それでも首を横に何度も振る。
「何かあったの?私でよければお話聞くよ。」
横にいた私はその子と向き合うようにしゃがみこみ、
そのまま2人は暫らく何も言わずにいた。
具合が悪いわけではないし、迷子でもない。けれど一度話かけてしまったせいか
私は引くに引けずそんな事を言ってしまった。
さっきの違和感も話し掛けると消えると思っていたのに未だに取れていない。
(どうして私はこの子をここまで気にするんだろう。)
自分の中で自問自答し、ふとその子の方をチラと見ると
その少女はまだ相変わらず泣いていた。
泣き止む様子もないようだ。
ふぅと溜息を一つして、私は落ち着いて喋った。
「…何か辛い事や悲しい事があったのね。」
その子と視線を合わさずにおもむろに私はそう口を開いた。
すると、その少女は泣きながら、私に向かってコクンと頷いた。
「お姉ちゃんもね。辛い事や悲しい事一杯あったなぁ」
「お姉ちゃんも、何かあったの?」
私が優しく言うと、その子は泣きじゃくりながら小さな声で聞き返してきた。
「うん。あるよ。昔も、今も」
「今も?」
「そうだね、今もかな」
私はその少女と沈黙してた雰囲気が解け会話が出来たのが嬉しくて微笑んでその少女に言った。
するとその少女は、更に興味深げに聞いてきた。
「じゃあ、なんでお姉ちゃんは今泣いてないの?」
「え?うーんそうだな…」
(困ったな。適切な言葉が見当たらない。)
感情や感覚がありのまま伝えられたら楽なのにと素直に思った。
その間もその少女は私から視線を外さずに答えを待っている。
「…あはは、何でだろうね。」
「あ、お姉ちゃんまた笑った…。」
うまくはぐらかそうとしたけれど、そうもいかず鋭い指摘に
身もふたもなくなってしまう。
困り果てて右下に視線をやると、今まで気付かなかったが手にヌイグルミを持っていた。
「あれ?ヌイグルミ?可愛いね」
私がそう言うとその子はサッと後ろにそのヌイグルミを隠した。
「あ、ゴメンね。別に取ろうとかしないから安心していいよ」
「…うん」
その少女はどこか附に落ちない様子でそう言った。
私ってそんなに信用ないのかな。仕方ないか何せ初対面だし)
そう思いながらも話題を変えようと思ったが他に何も思い浮かばなかったので話を続けた。
「そのヌイグルミどうしたの?」
「…お父さんから貰ったの。誕生日に」
「へぇ、そうなんだ。良かったら触らないからどんなのかだけでも見せてくれないかな?」
「や!!!」
私がヌイグルミに手を触れ様と動いたつもりは一切なかったのだが
急に大きな声を出して、頑なに顔をこわばらせそう言った。
私から一歩二歩後ずさる。
「…うん、そっか。ごめんね。そんなに恐がらないで」
私は少し早口でなだめる様にそう言った。
(しまった。今度こそ空気が重くなるかも、どうしよう。)
そんな事を考えながらほんの数秒の間苦笑いしながら固まってしまった。
(困ったなぁ、どうしよう。もうこの子から離れた方がいいのかな。)
「…………」
なす術が思い浮かばず、その子と視線を再びそらし、
何も言えず場はふりだしに戻ってしまった。
(よし。『急に声掛けちゃってごめんね。じゃあね。』って言ってもう離れよう)
そう決意して再びその子を見ると直に視線が合った。どうやらジッと私の事を見ていたらしい。
私が口を開きかけたその時、
その少女は怯えながらも驚いた表情とまだ少し警戒心を見せた状態で聞いてきた。
「…お姉ちゃん、怒らないの?」
「え?怒る?」
私は思っても見ない事を言われて意表をつかれた。
「怒らないよ。誰にだって嫌なときってあるし。」
(ヌイグルミ見せて貰えなかっただけでそうそう怒る人も珍しいよね。)
そんな事を思う私を知ってか知らずかその少女は話続けた。
「だってお母さんは怒るよ。リサはいけない子だって。言う事聞かない悪い子だって。」
「そっか、リサちゃんて言うんだね。名前。」
「…うん。」
「お父さんは?お母さんが怒った時何もしてくれないの?」
「お父さんはもういないの。リサの前からいなくなっちゃったの。
凄く遠い所へ言っちゃってもう絶対会えないの。お母さんはリサのせいだって。だから怒るの。」
「そうなんだ。もしかして、リサちゃん。それで泣いてたの?」
言葉の代わりにリサは首を縦にふって、頷いて見せた。
「それで…お母さんが怒ってリサのお友達に…怪我をさせたの。だから、だからね…」
そう言うとリサはまた嗚咽を漏らして泣き始めた。
リサと名乗った少女は小さな子供に良く見られるような半袖で、
上下が繋がった可愛らしい膝より少し下までの長さの青色のスカートをはいている。
片手で目を擦りながら泣いていたから手から余ったのだろう。
その影から今まで隠していたヌイグルミの一部がちらりと見えた。
「もしかして、そのお友達って今後ろに隠してるコかな?」
私のその言葉を聞くと泣きながら、リサは再度しっかりと両手で掴み後ろに隠した。
(そっか、この子そのヌイグルミを私から守ってたんだ。)
「リサちゃん。私はリサちゃんのお友達苛めたりしないよ。」
リサは泣き止まずにいたが話に耳を傾けていた。
「きっと、その後ろにいるお友達もお父さんみたいにリサちゃんの前からいなくなっちゃうと思ったんだよね。」
私はそんな事を言っていた。
「うん。…もうお友達にも絶対会えなくなっちゃうのは…嫌なの。」
リサはゆっくりとそう言った。
「大丈夫、安心していいよ。私もそのコとお友達になりたいだけだから。」
「…ホント?」
目に涙を一杯浮かべながら怯えた表情で聞き返す。
「うん。本当」
私がそう言うとリサは顔を手で拭って少し早口でまくしたてた。
「あのね。私のたった一人の大切なお友達なの。だから、仲良くしてあげてね」
言いながら両手でヌイグルミを私の目の前に大事そうに差し出した。
差し出されたのはウサギのヌイグルミだった。直径20センチで全体的に薄汚れていてボロボロ。
お友達と言ってるだけあって、ずっと一緒に居たのだろうと言う事が伺える。
片方の耳の先端部分が丸々失なって大量の綿が飛び出ている。
怪我とはこのこの事を言ってるのだろう。
「こんにちは、初めまして」
私は差し出されたリサの友達に微笑んでそう言った。
「お姉ちゃんはお父さんみたい」
私がお友達をまじまじと眺めているとリサはふいにそんな事を言ってきた。
「リサちゃんのお父さんてどんな人だったの?」
何気なくそう聞いてみた。
「お姉ちゃんみたいによく笑ってた。でねでね、色んな所で皆で遊んだの。
お父さんは、お母さんにも、リサにも、リサの大切なお友達にも優しいよ」
凄く楽しそうに話す。
「そうなんだ。いいお父さんなんだね」
「うん。お父さんがいた時はお母さんも笑ってた。
…けれどお父さんがいなくなってからはお母さんは怒るようになって、リサも悪い子になった」
「そうかな。リサちゃんのお母さんは私には分からないけれど、
リサちゃんは私が見る限りお父さんに負けない位優しい子だよ」
「お父さんもリサに優しい良い子だって言ってくれた。リサが泣いた時は、優しい良い子には笑顔が似合うんだよって」
「そうだね。私もそう思う。だからもう泣かないで」
穏やかな口調でそう言うと私は目の前にあるウサギのヌイグルミを取って、リサの前で人形劇の様にヌイグルミを動かしながら声を付け足した。
「リサちゃん。さっきは守ってくれてありがとう。泣かないで、優しいリサちゃんには笑顔が似合うよ」
そして声を元に戻して
「そうだよ。ねぇ?」
そう言いお友達と視線を合わせてからリサに人形を返した。
「うん。ありがとう」
リサはヌイグルミのウサギと同じ様な泣き腫らした赤い目で少し微笑んだ。
私はそれを見て少しホッとした。何の解決にもなってないのは確かだけれど、
とりあえずあの子を落ち着かせてあげたかった。
違和感はまだ消えなかったけれど、自分の事のように嬉しかった。
「…ねぇ、お姉ちゃん」
もう泣き止んだリサが下を向いている。
「ん?なあに?」
「うんと、その…あの…ね…」
リサはヌイグルミを両手で抱きしめて何か言い難そうにしていた。
「どうしたの?」
「うんと…その……」
「?」
「あの…このコがお姉ちゃんとお友達になれて嬉しいって…」
「そう。私も友達になれて良かったよ」
「うん…でね…あのね。」
私は最初リサちゃんが何を言いたいのか分からなかった。
けれど私はリサちゃんの言いたい事が分かった。
(成る程!)
「おかしいなぁ。リサちゃんとはもうこのコと友達になる前から既にお友達なんだけどな。」
そう言って私はしらじらしくもリサの方を見る。
「リサもお姉ちゃんとお友達になってもいいの?」
驚きながら少し不思議そうな顔をしている。
「うん勿論。私にはリサちゃんも、リサちゃんのお友達も、とっても大切なお友達だよ。」
「うん。ありがとうお姉ちゃん」
そう言って今度は嬉しそうな笑顔だった。
「何もしてあげる事は出来ないけれど
リサちゃんがまた悲しくなったらいつでも私と話そうね。約束だよ」
「うんっ!」
リサは会った時とは全く違った元気な明るい声でそう言ったかと思うと急に真剣な目をしてこう言った。
「…でもお姉ちゃんもリサと約束して」
「なあに?」
「リサはずっと泣いてたけど、お姉ちゃんはずっと笑ってた」
私は突然そう言われてギクリとした。
「え、ゴメン考え無しだったね。私そんなつもりじゃなくって…本当にゴメンね」
あたふたとしながら話す私の言葉を聞くとリサは首を横に振った。
「え…違うの?」
リサが頷く。
「お父さんもずっと笑ってた。悲しい顔したの見た事なかった。
でもリサはお父さんも悲しい時や辛い時あったって思う」
凄くおどおどした様子で話す。
「だからねお姉ちゃん、悲しい時は泣いてもいいとリサは思うの」
「うん…そうね」
何故だか分からないけれど素直にそう思えた。この子のいう事は私を妙に納得させた。
「だから、お姉ちゃんが悲しい時リサもお姉ちゃんのお話聞くよ?」
すると今度はリサがお友達を取り出して声は変わらないがさっきの私の真似をし始めた。
「悲しい時は泣いてね。リサと一緒にお話聞くから」
そしてそのヌイグルミの後ろからリサが不安そうに覗き込む。
「そうだよお姉ちゃん。リサはお姉ちゃんが悲しいのに笑ってるともっと悲しいよ」
「うん。ありがとうリサちゃん」
少し戸惑いながらもそれとは反対に私の中のどこかで少し安心したものが生まれた。
「あとお姉ちゃん。一つお願いがあるの」
そう言って再度ヌイグルミを前に差し出す。
「このコをお姉ちゃんの所に居させてあげてもいい?」
私は突然そう言われて少し驚いた。
(あれだけ大事にしていたヌイグルミを突然会った人にすんなりと渡していいのかな)そう思った。
「このコはリサちゃんにとって大切なお友達でしょ?私なんかと一緒でいいの?」
「うん。リサの大切なお友達。でもリサと一緒にいるとまた恐い目に遭わせちゃうから」
「リサちゃんは寂しくないの?」
「うん。お姉ちゃんともお友達になれたからもう寂しくないよ。このコもきっとお姉ちゃんと一緒なら
痛い思いしなくてもいいと思うの。寂しくないとも思う」
私に関してはこのヌイグルミを貰う事が嫌では無くむしろ嬉しかった位だった。
「うん。リサちゃんがそう言うならわかった」
「リサが悲しくなったらお姉ちゃんやこのコともいつでも会えるし」
「そうだね。会いたい時にいつでも…ね」
私はそう言って差し出されたそのお友達を受け取った。
「お姉ちゃん約束しよ」
そして私達は小指を出し合いその上にヌイグルミのお友達の手を重ね合わせて
『ゆーびきりげんまん嘘ついたらはーり千本飲ーます。ゆーびきった』
私も童心に返った様にそう言って3人で約束した。
「あ、帰らなきゃ。またお母さんに怒られちゃう」
リサが突然思い出したように言う。
「そう?じゃあもうバイバイだね」
リサがそう言うので下手に引き止めずに私も従った。
「うん。お姉ちゃんに会えて良かった。リサのお友達も喜んでるよ」
「私もリサちゃんとこのコに会えて良かったよ」
「うん。じゃあバイバイ。お姉ちゃん」
「バイバイ」
私は受け取ったお友達と一緒に手を振ってリサちゃんを見送った。
リサは今いる暗く細い道を抜けて、私が入ってきたほうの大通りへと向かって走っていった。
もう私の中に違和感は全く残っていなかった。
残された私とお友達はその細い裏通りにポツンと立ち尽くした形になった。
「さ、私達もそろそろ行こうか」
そう新しく出来た友達に告げてその友達を片手で抱え、一緒に裏通りを歩いてもと来た方向の表通りに向かった。
(なんか親しみが持てる同居人ができたなぁ。)
光が射す表通りに向かって歩く最中私はそんな事を思った。
人間とそのお友達であるヌイグルミの2つの影は
だんだんとリサの様に大通りの光の中に消え、やがて姿形も見えなくなった。
次の日の朝、私はやけに日の光が強く照っているのを感じた。
そしていつもより暑い。
(急に暑くなったな。あれ?)
体がだるくて、なかなか動かない。
(うわ、どうしたんだろう)
ゆっくりと目を開けるとそこには見た事の無い風景が広がっていた。
「あ…れ?」
辺りの部屋が全体的に白を基調とした色で覆われている。その場から唯一見える窓からは日の光が射し込んでいた。
物音がせず静かだ。どうやら何処かの部屋で寝ているらしい。
しかし私がいつも寝起きしている部屋でない事は確かだ。
「ここ…どこ?」
(まさか!、見ず知らずの人の家にいるの?)
そう言えば大通りに戻った所から記憶が一切ない。
(うわ、あの後お酒でも飲んで酔っ払ったんだ。)
だんだん焦りだした。もし自分の予想が当たっていたら家主に多大な迷惑を掛けた事は言うまでも無い。
(まずい!どうしよう!!逃げ出そうにも動けないし。頭もボーっとして言い訳も考えられない)
困惑し、あたふたとしていると誰かがガチャと部屋のノブを回した。
「ごめ…な…さい!!」
私は案の定首が動せかず、意識だけそちらへ向けて反射的にそう言った。
自分では大声を出していたつもりだったが、
声が出ず弱弱しく思った以上に小さい声になった。
「!!」
私を見るや否や入ってきた人は驚いて、きびすを返して走りドアを強く閉めて行ってしまった。
(ど、どうしよう。警察呼ばれたら。酒焼けして声でなかったよ。弁解も出来ないなんて)
そう思っていると部屋の静けさも手伝って、ドアの向こうからかすかに声が聞こえる。
「リサ…ちゃ…」
(リサちゃん?リサちゃんてあの子かな。昨日友達になったばっかりの。)
暫らくして数人の駆け足が聞こえてきた。
(仕方ない。とりあえず謝らなくちゃ。もしあのリサちゃんがいるのなら分かってくれるかも。)
またノブを回す音がした。私は覚悟を決めた。
「良かった!!」
そう言ってある女の人が私に抱きついてきた。
(え?)
予測不能の言葉と動作に私はキョトンとしてしまった。
(いけない。とりあえず謝らなければ)
「すみま…せん。本当に、すぐ出て行きます…から」
私が相変わらず泣きながらそう言うとその女の人は私に抱きついたまま
突然こんな事を言った。
>>242 PCが壊れてて変換キーを二度押すと強制終了される状態なので、「。」を押す余裕がないのです。
おっかなびっくり打ってるので、文章もちょっとおかしいし・・・・・・
見づらいですかね?
「私が悪いのよ。謝らないでいいの」
(そうだ、友達。リサちゃんから頼まれたお友達がいるはず)
私は注意深く視線を辺りに巡らせた。
「どうしたの?」
「あの…人形を…知りませんか?20センチ位の…ウサギの人形なんです。」
「ああ、もしかしてこのヌイグルミかしら。」
そう言って目の前に差し出されたのはリサちゃんから貰った紛れも無いあのヌイグルミだった。
全体的に薄汚れてボロボロの片方の耳の先端が無くなっているあのヌイグルミ。
「幼い時のあなたの親友だったわね。いつからかあなたは持っていなかったけれど、
私があなたが倒れたと聞きつけた時荷造りをしていて偶然見つけたの。まるで突然現われたみたいだったわ。
連れて行って欲しそうに見えたからあなたのお守りになればと思って持ってきたのよ。」
そう言ってお母さんは私にそのヌイグルミを渡してくれた。
「お母さん、折角意識が戻って目覚めたので、その位にして少し休ませてあげましょう。」
「はい、分かりました」
その言葉を聞くとお医者さんが看護婦さんと共に病室を出て行った。
「高校の時からもう数年…。大人になったのね。もう一緒に暮らす事は出来ないのかしら。
今度はお父さんが生きていたあの頃の様に楽しく」
そう呟いたかと思うと私の返事を待たずすぐに医者の後を追うように病室を出て行った。
そうして残された私とそのヌイグルミはまた2人っきりになった。
「私少し…思い出してきたよ」
そう私はその友達に語りかけた。
私が感じたあの違和感、自然とあの子の事がよめた事。
私はあれから感情を無くし、大人になりいつの間にかお父さんの言葉を信じる様になって笑っている子になった。
きっとあの子に私が惹かれたのは素直で、自分に正直な感情がいくつもあったから。私がなくした感情を持っていたから。
「久しぶり…だったんだね。あの時私の事…最初から知ってたでしょ?」
そうそのヌイグルミに話し掛ける。ヌイグルミは当然だが何も答えてくれない。
そのヌイグルミの声を代弁するかのように
ふと、すぐ横の窓が開いていたらしくまわりに付いていたカーテンが宙に舞った。そこから優しい風が流れ込む。
その瞬間
「だからねお姉ちゃん、悲しい時は泣いてもいいとリサは思うの…」
それは本当は只の風の音か、私の飲んでいた薬が幻聴を聞かせたのかは分からない。
けれど、私にはあの少女のぎこちない喋り方でそうはっきりと聞こえた。
「そうだね」
誰に言うでもなく窓の方を見てそう言った。
「……でも嬉しくて泣く時もあるみたいだよ」
頬をつたう涙にならって少しだけ下を向き、お友達に話し掛けながら私は泣いていた。
あの子から私は忘れていたものを貰った。
私は少し泣き虫で臆病なあの子に笑顔をあげられたかな。
もしまた辛くなってもきっと大丈夫だろう。あの約束はずっと守っていけるのだから。
私はいつでも私の中にいるあの子に会える。
そしてそれは同時に私がより一層自分らしくいられる事になる証でもあるのだから。
その寝ている病院のベッドに掛かっていたプレートの名前の欄には、
はっきりと『如月里紗』と書かれていた。
長い文章をすみません。
「」の最後に”。”が入ってしまった所もあるのですが
宜しかったら批評をお願いします。
申し訳ありません。258の前の文章が消えていました。258の前の文章です。
「謝らないで、私が全部いけなかったのよ」
辛そうな声でそう言った。
「きっと意識が戻って記憶が少し錯乱しているんでしょう。暫らくすれば大丈夫ですよ」
その女の人の後ろでしわがれた男の人の声がそう告げる。
「そうですか。良かった」
と言って女の人は安心したらしく、私を離さずに優しく言った。
「ごめんね。あなたが高校の時に家を出ていなくなってから、やっとお父さんと同じ位
あなたも大切だったってお母さん分かった。気付くのが遅すぎたね」
「お母…さん?」
私は少しづつ何かを思い出しかけている。ひどく奇妙な感覚が奥底から這い上がって来る感じがした。
お母さんと名乗る女の人はそう言うと私から離れて申し訳無さそうにベッドの隅に腰を降ろす。
「お父さんが亡くなってからあなたには幼い時から随分辛い思いさせてしまったわね。
本当にごめんなさい。あなたが大量の薬を飲んで昏睡状態だったからお母さんもう目覚めないかと思ったわ。」
「私が…昏睡状…態?」
「ええそうよ。でもお医者さんは最後の方は殆ど精神的ショックの方が大きくて目覚めないと仰ってたけれど。」
「じゃあ、ここは…病院?」
「そう。あなたは2年間ずっとここで眠っていたのよ」
私はその言葉を信じられなかった。昨日まで確かに町を歩いていたはずだ。
>>242-256>>262>>258-260 一人称文体では語り手の独白は普通は地の文に埋まります。
例 わたしは〇〇と思った。/それは〇〇だ。
ただし、何らかの効果を狙って敢えて( )内に思考を記述する技法もあります
(例えば漫画っぽい雰囲気の作品を意図したケースなど)。
ただしこのやり方には陥穽があります。
語り手の長い独白を表記する際に( )が使いづらいため、
( )内と地の文とに語り手の思考が混在してしまうのです
(漫画ならト書きが使えるのですが)。
これは相当に注意して使い分けなければ読者の読みとりに負荷がかかるやり方です。
ちなみにこの文章では使い分けがちとヤヴァイです。
はじめの部分では( )は語り手の独白、地の文は語り手の情景描写でありながら、
中盤から地の文でも「〜と思った」という表現が( )と並立し、
目覚めて以降のシーンでは地の文が語り手の独白をほぼ占有しています。
この辺りは改善すべき箇所であると思われます。
以下具体的指摘。
ちなみに
>>4は大抵何処でも通用するフォーマットなので目を通しておきましょう。
感嘆符の後に文章が続く場合は一マス空けが基本です! そうするようにしましょう。
>自分の中に急にある種の
>降って湧いた違和感も手伝って、
→自分の中に急に降って湧いたある種の違和感も手伝って、
>その子はこちらに背を向け寂しそうに泣いていた。
最初に少女を見かけたシーンで少女が背を向けている
という描写を入れた方が親切。
なぜなら「少女が立っていた」という言葉から後ろ向きの姿を
連想する人は多数派ではないので。
>私はその少女と沈黙してた雰囲気が解け会話が出来たのが嬉しくて微笑んでその少女に言った。
一文で表現するなら(もっとも分割した方が読みやすいとは思いますが)
試案)少女の沈黙していた雰囲気が解け、会話が出来たのが
嬉しくて私は微笑んで言った。
>私は最初リサちゃんが何を言いたいのか分からなかった。
>けれど私はリサちゃんの言いたい事が分かった。
「最初」という時制を表す表現が来ているので前の文を受けている
次の文にも時制が必要です。省略もかねて二つ目の文は
試案)でもすぐに分かった。
くらいが適当かと。
>私に関してはこのヌイグルミを貰う事が嫌では無くむしろ嬉しかった位だった。
これまで主人公のぬいぐるみに関する感想はボロボロだった云々としかないので
なぜに嬉しいかを説明する箇所が欲しい。
>私が感じたあの違和感、自然とあの子の事がよめた事。
これは多分推敲漏れだと思うのですが一応指摘。
あ、それから主人公と少女の会話文は非常に上手いと思いました。
反面、母親の科白はちと説明文くさいのでそのあたりも意識して
改善するとさらによくなるかと。
いじょ。
>>264-265-266さん
批評をしてくださって有難う御座いました。
何よりも文を書く上での基本的な事柄が勉強不足だと痛感しました。
>>4を含めて勉強していこうと思います。
その上でもう一度批評を読んで次に繋げたいです。
268 :
批評おねがいします:03/11/10 20:48
作品の冒頭です。批評お願いします
浜名真治へ
あれから僕の周りでは、様々なことがまるで渦を巻くかのように起こり続け、相変わらず不器用な僕は
それに対応するだけで精一杯で、そのうち何事も無かったかのように、ゆっくりと月日は経っていった。
あれから何かが変わり、そして僕も変わった。
誰もが綾のことを忘れたし、僕も綾の消え、永原直哉という人間を知る人物が独りもいなくなった虚ろ
な日常に、恐る恐るではあるが少しずつ溶け込んでいった。誰一人知り合いのいない見知らぬ孤独な土
地で、慣れない新しい生活を送っているうちに、だんだん綾のことを思い出す回数も減り、今では僕は、
写真無しでは綾の顔を思い浮かべることすらできなくなった。
それでも、ほんの少しでもあの頃の匂いのついたもの、例えばあの頃皆何気なく歌っていた誰それの歌
や、そのころ流行ったドラマの再放送、という類のものに触れると、たちまち僕の心はあの高二の秋の
頃に戻り、いつも窓から見ていた校庭の巨大な菩提樹と、その側に冷たく横たわっていた綾の、真冬の
湖に張った氷の様に、透明で一分のすきも無い、あの美しい死に顔を思い出す。そして静かな哀しみと
怒りが再び僕の心を覆い、誰一人いなくなった放課後の教室の様な行き場の無い不安と寂しさに、時に
僕は、覚えの無い、空色の涙を流すことすらあるのだ。
それほどまでに、綾の死は僕にとって決定的なできごとだった。
しかし、もしあの時綾の死に関わった誰もが、あの出来事や綾のことを少しも覚えてはおらず、一人一人が
それぞれ幸福な人生を送っていたとしても、僕は決してそのことを咎めはしない。他人の人生にいつまでも
居座り続ける程の力など、人はその手に一つも持ってはいないし、所詮一人の人間の価値など、己が最後ま
で信じたものに哀れなまでに容赦なく踏みにじられた、儚い綾の命のような、極めて脆弱で、無残に移ろい
行くものでしかないからだ。そう、人の生命など、結局は誰かが生き延びるための醜い消耗品にすぎない。
人は生きるために、他の誰かを殺す権利がある
僕は、ずっと以前から自然とそのことを信じていたし、綾が死んで、僕自身が自らを空虚へと葬りつつある
今でさえ、そのことは僕にとって未だに正しい。結局、僕はそう信じることでしか、この余りに全てのもの
が透明な、希薄なまやかしの世界で、自らの生きる術ですら、何一つ確実な物を見つけることは出来ないの
だ。そうやって全てを捨ててしまった僕は、あの頃の思い出を胸に抱きながら、何も見えない絶望の底を、
いつまでも、いつまでも、たった独りで歩き続けてゆくだろう。この唯終わりのみを待つ、そして唯々終り
のない、誰かの『夢の墓場』を。
僕は決して、綾を殺したお前達を許しはしない。
誰が悪いというのでは無い。いつかの、誰かの悪気の無い思い違いから始まったことなのだ。そして、そう
いう類のものをこそ、真の悪と呼ぶべきなのだろう。
必ず、俺がお前達を殺してやる。
永原直哉
すいません、書き直しです
それほどまでに、綾の死は僕にとって決定的なできごとだった。
しかし、もしあの時綾の死に関わった誰もが、あの出来事や綾のことを少しも覚えてはおらず、
一人一人がそれぞれ幸福な人生を送っていたとしても、僕は決してそのことを咎めはしない。
他人の人生にいつまでも居座り続ける程の力など、人はその手に一つも持ってはいないし、所
詮一人の人間の価値など、己が最後まで信じたものに哀れなまでに容赦なく踏みにじられた、
儚い綾の命のような、極めて脆弱で、無残に移ろい行くものでしかないからだ。そう、人の生
命など、結局は誰かが生き延びるための醜い消耗品にすぎない。
人は生きるために、他の誰かを殺す権利がある
僕は、ずっと以前から自然とそのことを信じていたし、綾が死んで、僕自身が自らを空虚へと
葬りつつある今でさえ、そのことは僕にとって未だに正しい。結局、僕はそう信じることでし
か、この余りに全てのものが透明な、希薄なまやかしの世界で、自らの生きる術ですら、何一
つ確実な物を見つけることは出来ないのだ。そうやって全てを捨ててしまった僕は、あの頃の
思い出を胸に抱きながら、何も見えない絶望の底を、いつまでも、いつまでも、たった独りで
歩き続けてゆくだろう。この唯終わりのみを待つ、そして唯々終りのない、誰かの『夢の墓場
』を。
僕は決して、綾を殺したお前達を許しはしない。
誰が悪いというのでは無い。いつかの、誰かの悪気の無い思い違いから始まったことなのだ。
そして、そういう類のものをこそ、真の悪と呼ぶべきなのだろう。
必ず、俺がお前達を殺してやる。
永原直哉
なんで最後だけ「僕」から「俺」に変わったんだろう?
この間、中部で雪が降りました。
山間の方では大雪、雪崩注意報もでていて大変だったんですよ。
4月になったって言うのに僕のいる山梨は甲府で2℃ 河口湖は−4度なんていうちょっと不思議な寒さでした。
雪が降り始めるちょっと前 僕は遊びに行っていた東京からの帰りで甲府に向かっていました
東京で4日も遊んでいたせいで体はもうへとへとで 電車にのったらすぐに眠ってしまいました
車掌さんの声と友達のメールで意識をとりもどした時 僕と電車はちょうどトンネルの中で
窓の外はまっくら トンネルのライトが光の矢となってみるみる後ろに流れて
メールは 明日の朝10時から 学園祭についての話し合いをしよう と言う内容のものでした
当然僕はもうへとへとで
かくかくしかじかですから 明日は 12時頃まで寝てます
って言う電話をを友達にしようと思って
光の矢を見つめながら トンネルを抜けるのをまっていました
でも、なかなかトンネルは終わらなくて
面倒だから メールにしようかな なんて思った そのときでした
トンネルを抜けて いつもよりまぶしい光に目を細めていると
そのまぶしい光の中に 雪が舞っていました
雪なんてあんまりふらない甲府の市民な僕は
目の前で不意をついて行なわれた 白いデモンストレーションにまるで子供のような気分になって
甲府にいるはずの その友達に ゆきだよ!ゆき! なんて電話して
甲府ではまだ雨のはずなのに わざわざ気分もりあげて いいよね!ゆき!
なんて言ってくれました。
僕 どうでもいいから どうしても生で ゆき さわりたくなって
僕のうちは甲府にあるのに 笹子で降りてしまいました
次の電車まで40分 あと40分も雪とたわむれていられると思うと
なにか得したような気分でした
ほぼ無人駅のような笹子の駅の柵をこえて 僕は街に出ました
雪のせいか まわりはとっても静かで ときどき通りすぎる 車やバイクの音も
雪のあつまりに すいとられて 余韻が いつもより少なくて
ゆきがふってるんだなあ と思いました
そんな幻想的な雰囲気の中 コンビニに入って いつもと変らない 現実に戻されてみたり
雪のせいで 転んでしまった 自転車を引いていた学生を手伝ってあげたり
あっという間に 次の電車の時間になりました
僕はまた 柵をこえて 電車がくるのを待ちました
切符もさっきのが ちゃんとありました
でも 電車がきません
もう 20分もたっているのにきません もう 30分もたっているのにきません
電車は 雪で 止まってしまっていました
僕は携帯でお母さんに 電話しようと思いました
車で迎えにきてって
でも やめました
この気分を もう少し 満喫したかったから
僕は 4日分の着替えが入った荷物を 駅のいすの下にかくし
街とは反対側の 小高い丘を見ました
今 思うと ここで電話をしていたら
あんな不思議な目には会えなかった
彼らには 出会えなかった
もう 雪もだいぶ つもってきていました
丘のほうは 前に降った雪も残っているらしくて いっそう 雪が深かったです
一歩一歩 すねまで雪に埋まりながら 丘のむこうの景色を見たくて 登っていました
この丘の向こうもずっと森なのかな この丘の向こうは街がひろがっているのかな
体はひいひい言っていても かおは笑っていました
僕のコートもそろそろ真っ白になってきたとき
ちょっとした踊り場のような 平坦な場所に着きました
丘ももう頂上まであと一歩です
うしろを見ると さっき ひと回りした街が ちょっと遠くまで見えました
休む気もないので 踊り場を横切るように すすんで行きました
だれにも踏まれていない雪の広場
どうして広場なのか その時は 考えもせず 上を見て 進んで行きました
すると 上から こどものこえ
あれ?地元の子達がこんな丘の上まで遊びに来るのかな?
それとも 山頂の学校?
もしかすると この丘には もっとゆるやかな登り口があって
僕はわざわざ急な斜面をえらんで登ってて ばか なのかな?
僕は声のする方へ急ぎました
僕は丘を登りきりました
丘の向こうには さっきみた街のような小さな街がもうひとつ ありました
どうやらこの丘は ふたつの街を分断する形でここにあったようです
だから この丘にはなにもありませんでした
学校も 子供があつまりそうな施設も 家も
いちばん近い民家でさえ 丘の ずっと 下のほう
なのに
僕の足元には 子供のあしあとが
なんにんもの 子供のあしあとが
雪が降り始めたのは さっき 丘の頂上なので 古い雪はありません
なのに 子供のあしあとが
それに まだ どこからか きこえる こどものはしゃぎ声
右を向けば左から 左を向けば右から 下を向けば上から 上を向けば下から
気味が悪くなって 帰ろうと思いました うしろを見ないで 丘を ちょっといそいで かけおりました
さっきの 踊り場のような 広場までもうすこし
さっきの 踊り場のような 広場まであとちょっと
でも そこに 広場は ありませんでした
さっきまで 広場があったところには おおきな池が
そこが見えるような すんだ水の おおきな池が
広場だと思っていたそこは 池の上にたくさんの雪がつもって ふたをされて
あたかもずっとそこに広場があったかのように見える この季節だけここにできる 雪の広場だったのです
そして
池の中に崩れてうかんでいる雪のなかに もう枯れた 花束が
雪が崩れたことで 顔を出した 池のまわりの 地肌には いくつかの 位牌が
僕のあしもとには まとわりつくように 子供のあしあとが
なんにんもの 子供のあしあとが
僕は 無事に 甲府に帰ってこれました
丘で死んだこどもたちは
僕に何を伝えたかったんだろう
人のこない丘の頂上は 彼らの あそび場だったんだろうけど
僕はあそび場を荒らしにきた いやな大人だったのかな
僕はあそび場に来訪した めずらしいお客さんだったのかな
雪がとけたら、花をたむけに行きたいと思っています。
>>268>>270 手紙の文章は「です・ます」調で敬語のニュアンスを出した方が自然です
(正確な敬語を使わなくてもいいところがミソ)。
なぜなら日本のコミュニケーション文化は敵意を慇懃な表現で
包み込んで伝える事を好むからです。
手紙の様な伝達文書はこのルールに強く拘束されています。
そしてこのような知的レベルの高い手紙を書く人物は普通、世間的なフォーマットを
遵守しがちな傾向にあります(ちなみに文面自体も序盤は極めて遠回しなので
ますます「です・ます」調が相応しい)。
しかし、この手紙の末尾のような「処刑宣言」まで「です・ます」調で記述するのは
かえって滑稽に見える恐れもあります。
今回のような、
「丁寧な文面から滲み出る悪意」→「抑えきれなくなった感情の高まり」
を表現する技法として、文面のどこかで末尾表現を「だ・である」調に
転調させるやり方があります(「僕→俺」同様に)。
これは上手くやらないとあざとさ爆発ですが、それだけに威力があります。
そしてこの文章の場合、
>僕は決して、綾を殺したお前達を許しはしない。
の直前までを「です・ます調」で記述するといい塩梅かと
(まあ、あくまで個人的意見ですが)。
後もう一点。
この手紙の流れは、
綾のことが忘れそうで忘れられない自分。
→だけどそれは自分の問題であって他の人がそうでないからといって
咎める気はないという主張。
→「人は生きるために、他の誰かを殺す権利がある」という、
手紙の前後半を繋ぐダブルミーニングな表現。
→ただそれだけを考えて生きている今の自分。
→処刑宣言。
となるわけですが、
>しかし、もしあの時綾の死に関わった誰もが、
>あの出来事や綾のことを少しも覚えてはおらず、
>一人一人がそれぞれ幸福な人生を送っていたとしても、
>僕は決してそのことを咎めはしない。
(↑引用者が任意に改行)
>僕は決して、綾を殺したお前達を許しはしない。
この二つの表現が矛盾しています。
もし、上記の「咎めない」という表現の真意が
「藻前らがどういう気持ちであれ、既にこちらはヌッコロす気満々なので関係ありませんよ」
という事なら最後の処刑宣言の前にその由を明記しておいた方が自然かと。
>この唯終わりのみを待つ、そして唯々終りのない、誰かの『夢の墓場』を。
の後に、
試案)そう。忘れてしまったり、幸福な人生を送っていたりする事を咎めようとは思いません。
ただ僕が生きるための権利を行使するだけの話です。
の類の文を挿入するとか。
後、添削箇所がひとつ。
>僕も綾の消え、永原直哉という人間を知る人物が独りもいなくなった〜
→綾が消え、
「綾の消えた〜日常」ならありですがここでは「消え」で止めているので。
いじょ。
280 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/12 06:44
おねがいします
楽しい国語
ある、昼下がりの国語の授業。先生が生徒に問題を出す。
「『だった』を使い、短文を作ってください。そこの手を挙げた○○君、どうぞ。」
生徒はこういった。
「満州事変が原因で、日本は交際連盟を脱退した。」
あきれた先生は次の問題を出す。
「『〜のような』を使って短文を作ってください。そこの××君。」
生徒が答えた。
「今日なのよ、うなぎを食べる土用の丑の日。」
先生はだんだん腹が立ってきた。
「『こんな』を使い短文を作れ。」
生徒が言う。
「大根なんてまずい」
ついに先生はぶち切れてしまった。
「なに、間違った解答ばかりしてる。ふざけるな、先生を馬鹿にするとはいい度胸。そもそも好き嫌いするな。」
「先生。論点がずれてます。」
オワリです
>>280 台詞と簡単な状況説明しかないので、小説というよりも台本のようです。
ある昼下がりの国語の授業。先生が生徒に問題を出す。
先生:『だった』を使い、短文を作ってください。そこの手を挙げた○○君、どうぞ。
生徒:満州事変が原因で、日本は交際連盟を脱退した。
あきれた先生は次の問題を出す。
先生:『〜のような』を使って短文を作ってください。そこの××君。」
生徒:今日なのよ、うなぎを食べる土用の丑の日。
先生はだんだん腹が立てる。
先生:『こんな』を使い短文を作れ。
生徒:大根なんてまずい。
ついに先生はぶち切れる。
先生:なに、間違った解答ばかりしてる。ふざけるな、先生を馬鹿にするとはいい度胸。そもそも好き嫌いするな。
生徒:先生。論点がずれてます。
「不味ぃ・・・」
味噌汁をかっ込む俺。
不味くても、諒子が最後に作ってくれた食事だ。
食べなきゃいけないと思う衝動に駆られるのは、当然の事だろう。
昨日で、同棲してちょうど2年が過ぎた。
お互い上手く行っているつもりでいた。
最初から、同棲に飽きたらいつでも実家に戻れる様に、
実家の直ぐ近くに同棲先を決めたのも、
良い結果になっていたのかもしれない。
ケンカをした事も、何度かあった。
しかしその時、実家と言う逃げ道をお互いが選ばなかったのは、
『意地でも実家には帰らない』と言う気持ちがあったからなのだろう。
しかしそれも今日で終わりだ。
諒子はこのアパートから出て行ってしまった。
それも俺が寝ている間に・・・。
いつもなら、諒子が会社に行く時、俺を起こしに来る。
ディープとまでは行かなくとも、キッチリ30秒間の目覚めのキスは、
朝の日課としては、充分だった。
しかし、今日の朝はそれが無かった。
朝食はいつも通り。白飯・味噌汁・焼き魚・玉子焼きが食卓に並んでいた。
いや・・・食事もいつもと違う。異様にしょっぱい。まるで、涙でも入っているかの様だ。
side 諒子
「結婚・・・出来ないなら別れてくれる?」
「学生の身分で、結婚なんか出来ない」と、言い放った彼。
諒子は朝日の眩しい公園で、一人悩んでいた。
そう、彼はまだ学生だ。今年の春、諒子と共に大学を卒業し、大学院生になったばかり。
かたや諒子はOL1年目。この就職難のさ中だったが、やはり一流大学の名は強いのか、
潰れそうにない、日本最大手の電子機器メーカーのSEとして就職。
日々仕事に精を出していた。
このまま実家に帰るか、彼の元に戻るか・・・。
会社には、病欠と嘘を付いて休みをもらった。
『結婚なんてね、急ぐもんじゃないわよ』と言う、母の言葉が胸に突き刺さる。
「分かってるわよ。そんなの分かってる!だけど・・・。」
諒子には時間が無かった。
『余命1年』先月医者に言われた言葉が、ゆっくりと頭をよぎる。
「彼が、彼があと1年で死んでしまうなんて・・・。」
彼が家に戻るまで、約11時間。
考える時間はたっぷりある。
気温は9度。
北風に吹かれ、枯葉がカサカサと音を立てて舞っていった。
お願いします。m(_ _)m
284 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/12 19:12
島国を覆っていた灰色の雲が東の空へ流れ去り、
この国にしては珍しく真っ青な空が顔を覗かせていた。
その青空に島国の都から立ち昇る幾条もの煙が昇っていく。
都を囲む城壁は異国の軍団に囲まれ、あちらこちらに大きな穴を開けていた。
城壁の内部には島国の兵の死体と瓦礫、それになだれ込む異国の兵士たちで
埋め尽くされていた。
「やれやれ、こんなちっぽけな島国ひとつ落とすのに
こんなに時間を食うとは……。のう、妃よ」
「当然です、陛下。元はといえば妾が鍛え上げた兵士たちなのですから」
「成程、違いない」
大笑する皇帝のもとに伝令の兵士が走り寄り、ひざまづく。
「報告!国王夫妻は捕らえましたが、王太子の所在、生死は依然、不明です!」
報告を聞いた皇帝が妃の表情を伺う。
「そなたをこの国から追った従兄弟どのは何処へ消えたか…?
あるいは逃げたかも知れんのう。他国に落ち延びて
再びそなたを討つかも知れん。そなたが朕の元に転がり込んだように」
秀麗な唇が歪み、皇妃の顔は不自然な笑みを湛える。
「妾の従兄弟ですから、ありえない話ではありませんが……。
あの者の行方に多少心あたりがございます。時間を少し戴きます」
言い終わらない内に皇妃の馬は城門の中へと疾駆していた。
皇帝は追わず、やれやれまたか、という表情を浮かべ、満足気に笑う。
都の至る所で略奪が行われている。王宮とて例外ではなかった。
中にはかつて自分のものだった物もあるかもしれない。しかし気にした素振りもなく、王宮の脇をすり抜ける。
略奪中の兵士がその姿を見て驚くが、それも一瞬で、すぐにその姿を再び王宮内へと消した。
王宮の脇にそびえる樹木に馬をつなぎ、その樹を昇る。
樹は都を囲む城壁に隣りあって立っている。なれた手つきで城壁に飛び移る。
都の大手門からちょうど裏側にあたるその場所は断崖絶壁になっており、
王宮への侵入を困難なものとしていた。
城壁から断崖までは数十メートルあり、草が生い茂る野っぱらが広がっている。
皇妃は城壁の上からその野っぱらに目をやった。
一人の若者が地べたに腰を下ろし、ほろびゆく祖国に背を向けて海を見ていた。
285 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/12 19:14
皇妃が城壁から飛び降りると、その音に気づいた若者が振り返る。
「やあ、従姉上、待ちくたびれましたよ」
「懐かしいな、そなたも、ここも」
「ここは海風が心地良い。特にこんな、たまに晴れた日はね。
従姉上もご存知でしょう。昔は二人で宮殿を抜け出し、よくここで遊んだ」
「自分の国を放り出してこんなところで日なたぼっこか。のん気だな」
「そう。ここは私の国だ。あなたやあの毛唐の皇帝のものではない」
皇妃の顔が一気に憤怒の表情になる。
「違う!妾は先王の第一王女だ。そなたの父が兄である私の父を
殺して王位を奪った……。元はといえば王位は私の物だった!」
「伯父上は病死されたのです」
「ふん!そのその病名すら未だあやふやではないか」
二人の間を北国の冷たい海風が通り抜ける。皇妃の髪があおられ、
一瞬、顔をしかめる。
「なぜ妾を殺そうとした?」
「あなたがいてはいずれ内乱が起こるのは目に見えていたからです
286 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/12 19:15
おっと早くも訂正だ。
284五行目
誤)城壁の内部には
正)城壁の内部は
287 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/12 19:35
>>282>>283 ・・・ではなく、三点リーダ……にすること。
行頭は一字下げましょう。
! のあとは一字空けましょう。
カギカッコの最後の句点は要りません。
まずはこれらを直しましょう。
>>272-276 全体的な印象ですがこの文章は恐らく朗読向きだと思われます。
それを意図しているなら一定以上の効果は出ています。
そうでないならば、ちと謎というか。
以下具体的指摘。
>なんていうちょっと不思議な寒さでした。
狙ってるのでなければ「不思議」は不適。
「信じられない」「不思議なくらい」ならあり。
>窓の外はまっくら トンネルのライトが光の矢となってみるみる後ろに流れて
>メールは 明日の朝10時から 学園祭についての話し合いをしよう と言う内容のものでした
狙ってるのでなければ繋がりが変。狙ってるとしたらどのような効果を意図したのか不明。
>かくかくしかじかですから 明日は 12時頃まで寝てます
>って言う電話をを友達にしようと思って
ここ以外もそうですが全般的に読点表記の曖昧さや変換ミスが目立ちます。
推敲しましょう。
>甲府ではまだ雨のはずなのに わざわざ気分もりあげて いいよね!ゆき!
>なんて言ってくれました。
重文構造の後半部分ですが主語として「友達」がいります。
>僕 どうでもいいから どうしても生で ゆき さわりたくなって
「どうでもいいから」という表現が不適切。
異化効果を狙ったのならその理屈を今一度再検討すべき。
文章後半の部分はまあ、それ程深刻な問題はないかと。
いじょ。
>>282-283 とりあえず始めから終わりまで完結させましょう。
印象的な断章を十本書くよりも平凡な短編一本を仕上げる方が遙かに経験になります。
また「断章しか書けない症候群」に陥ると色々苦労することになります。
以下具体的指摘。
>食べなきゃいけないと思う衝動に駆られるのは、当然の事だろう。
「〇〇と思う衝動」という表現は変です。「〇〇という衝動」ならあり。
>良い結果になっていたのかもしれない。
結果は同棲の破局なので「良い効果を生んでいたのかもしれない」等が適切。
>side 諒子
これはこの文章に於いて、極めて特殊な文体を用いることを意味しています。
単なる三人称文体で表現できる以上の内容を盛り込まないと
「なんじゃこりゃ?」という事になりかねません。
いじょ。
「そりゃあたしだって幸せになりたいよ?」
泣きながら言われて、もう本当に駄目なんだと解ったから鍵を返した。
じゃあもう会わないだろうと言って部屋を出たのが五分前。ひとりの部屋に帰るのも寂しくて、色んな奴に片っ端からメールを送って、返事を待ちながらぶらぶらしている。
浮気したと聞いた時はもうしないと約束させて、
あなたのためだと言われた時はそんなことはないと言って、
子供が欲しいといわれた時は先の話だろうと笑った。
別れる気なんてこれっぽっちもなかった。
私の幸せも彼女の幸せも、二人で居るうえでしか成り立たないと思っていたから。
昨日の晩、部屋に行ってみると、彼女が手首から血を流していた。名前を呼んでも返事をしない。
手首の傷はそれほど深くないのに如何ぢたのだろうと思ったら薬を大量に飲んでいた。それらが何の薬なのかはわからなかったが、尋常ではない飲み方をしたのだろう。
「如何してそんなことをするの」
翌朝(つまり今日)目を覚ましたばかりの彼女に問うと、それには答えず
「別れよう」と言われた。
私は拒否したけれど、泣かれただけならその涙を拭いて笑わせてやれば良いだけだと思っていたけれど。
(あんたは私といても幸せにはなれなかったんだ)
煙草に火をつける。
煙が目にしみて涙が出る。
哀しいのかなぁ。
ピロロロロと携帯が鳴る。
ダイレクトメールだった。
(なんでこんな時に限って誰もいないだチクショウ)
中退者のための予備校の講師を務めるおれは 退職を決意して、金がなくなるので実家に戻ることにする。
おれは13回引越しをしたが、様々な女性とセックスをした。
ヒカリはレディオヘッドを聴いていると空腹も忘れるという。 おれは腹具合以外はすべてに嘘をついているのではないか。
ミカは広い部屋に住みチワワを飼っている。
イノウエタエを本屋で見かけた。 本屋はおれのアパートの向かいにあるのだが、わざわざ車で本屋に行った。
ゴールが近いと冷めるからだ。
ナンパとセックスをおれは繰り返す。 メールをとにかく送り続けて相手を離さない。
妊娠した家出娘を囲った日もあった。
ミサキから100万回生きた猫をプレゼントされる。 あなたも最後の白い猫を見つけてねと言われる。
スオミさんには23歳の首都の学生と嘘をついた。
たまたま旅行でこの街に来ている。
会う人によって自分を詐称し続けるおれ。
おれが予備校を退職したその日、生徒たちと海に行った。
それから何年か経った。
おれはプールでライフガードのバイトをしている。 みんな消えていってしまった。(了)
>>291 批評と関係ないんだけど、個人的に、
> 「そりゃあたしだって幸せになりたいよ?」
って疑問形ではない文に無理矢理「?」をつけている奴はぶん殴ってやりた
くなります。友人がメールなんかに書いてたら断罪して絶交です。
ワラタ
小説のプロローグに当たる部分です。よければ批評・感想下さい。
私は今日、この日のために生きてきた。家族を奪われた復讐を奴に刻むために。
奴に復讐を刻むために「女」であることを捨て、機械の体を手に入れた。もう失うものは何も無い。自分の命など、あの日、とうに失っている。
棄てられた十階建てのビルの最上階。一つの大きなフロアだけがある場所。目の前の錆び付いた扉を開ければ、中に奴がいる。
ベルトに提げた鋼の爪を取り、いつもやっている通りに左手で鈍く輝く右手を外す。代わりに鋼の爪を右腕に取り付ける。外した右手はベルトに提げ、異常が無い事を確かめる。
完璧だ、どこにも異常はない。生身の体と同じように――いや、それ以上に動かせる自信があった。
鋼の強度と獣の如く鋭い爪を一瞥してから左手で錆びたドアノブを回す。
金属同士が擦れ合う耳障りな音の後にゆっくりと扉が開いた。
中は薄暗い。正反対の壁にある窓から差し込む光だけが、部屋を照らし出している。確かに暗いが気にはならない。今まで幾度と無く死線を越え、感覚で相手を捉える術を得た。
奴はいた。私の直線上に立っている。
自然と恐怖は感じ無かった。死に慣れすぎたのかもしれない。怯えることなく、力強く、一歩また一歩と奴に近づく。
奴の顔がどうにか見える程度、必殺の一撃を繰り出せる距離まで近づいた。奴は何も言わず、何もしない。ただ私の方を見ているだけだった。
一瞬の静寂を置いて私は床を蹴った。間合いを詰め、鋼の爪を繰り出す。僅かに奴の体が動いたのが見えたが、気にする事無く右肩から左腰に掛けて切り裂く。
手応えはあったが、仕留めることは出来なかった。奴は後ろに大きく跳躍し闇の中に溶け込む。
常人の動きではない。軽く床を蹴っただけで窓際まで到達している。
目を凝らして見ると爪の傷は既に無い。掠り傷一つなく完璧に治っていた。切り裂かれた服と赤い点だけが私の爪が当たったことを示している。
疑問に思っている暇は無く、私は身を屈めながら疾駆した。手刀の形を作り、スピードに乗せて渾身の突きを放った。
鋼の槍と化した爪は奴の左肩を確実に捉えた。逃がさない。そのまま爪を振り下ろし、切り裂く。
奴は悲鳴を上げることも、動じることも無かった。ただ、冷たい、死人のような目で私を見た。
背筋に悪寒が走る。電撃に打たれたかのようだった。体を上下に震わせ、咄嗟に後ろに跳ぶ。
額から幾つもの汗が筋となって頬を流れる。
――私はここで死ぬ。
予想でもなんでもない、決められた事実。それに気付いた時にはもう遅い。
人の目では到底追えない速さで奴は走る。左肩の痛みなど全くないようだった。何かが来る、と思った時には奴の右拳が私の腹を突き上げ、私の体は羽毛のように軽く宙に浮く。
嗚咽を洩らす暇もなく二発目が来た。私の上をいき、天井を蹴って、その勢いに乗せた拳で背中を打つ。背骨が悲鳴をあげる。
薄汚い床に叩きつけられ、ようやく嗚咽を洩らすことが出来た。どうにか反撃しようと立ち上がるが、奴の姿は無い。
背後に気配を感じ、振り返ると同時に私は蹴り飛ばされ窓に背を強打する。ガラスが砕け散り、輝かしい雨となって地に降り注いだ。
苦痛をゆっくりと味わいながら窓の下に腰を落とす。既に奴は目の前にいて、死人のような目で私を見下ろしていた。
「お前はなんだ? 人間、なのか?」
私の問いかけを聞いているのか、いないのか。何しろ奴は無表情だった。
私は思い出したように奴の左肩を見る。完治していた。傷跡はない。服に穴が空いていて、周りが赤く染まっている。
私が言葉を紡ぐ前に、奴は私の機械の右手を手にとり力任せに引きちぎった。神経は繋がっているが、痛覚はない。それが幸いして、私は何も感じることはなかった。
細い線のようなコードが引きちぎられた場所から、這い出すように伸びている。
「化け物め」
私は生の左手で腰の後ろの投げナイフを三本取り投げた。三本とも化け物の細い首に突き刺さる。やはり痛みはないようだ。平然と私を見下ろしている。
続いて左足の踵を強く床に叩きつけてから、体を少し浮かせて奴の顎めがけて蹴り上げる。つま先から飛び出した仕込みナイフが顎を貫き、口の中に現れたのが見えた。
無表情のまま顎からナイフを引き抜き、私の足を床に叩きつける。次に咽喉に刺さった三本のナイフを引き抜く。見ているこっちが痛い思いをしてしまう光景だ。
部屋に静寂が訪れた。私の弱く、細くなった息の音だけが聞こえる。
奴の息の音は聞こえない。もしかしたら初めから奴は死んでいるのかもしれない。それならば何をしても死なないのにも納得がいく。ただ、何故生きているのか、ということになるが。
そんなどうしようも無いことを思っていると、奴は引き抜いた三本のナイフを私の足に突き刺した。右足に二本、左足に一本。無理やり左足のナイフを引っこ抜き、左足に突き刺す。
今さら痛みで悲鳴を上げることもなかった。どうせ、次の瞬間には死ぬのだから。
再び静寂が訪れる。死を待つというのは嫌なものだ。奴が私の家族を、母と姉を目の前で辱め、その後で殺し、父も殺した。
私は怒り狂い、奴に抗ったが無駄だった。体中を刻まれ、家族の死体の中に放り込まれた。何故か私は殺されず、そのまま生かされた。自分だけ生き残ったことを後悔したが、復讐をしようと考えを改め、体を改造し修行を積んできた。
それが今、私は奴を殺すのではなく、殺されようとしていた。私は自分の愚かさを笑った。あの日以来、初めて大声をあげて笑った。
「………………」
足音が耳に届き、私は正気を取り戻した。前を見てみると奴の姿はない。気配もない。
背後、それも下のほうから大きな音がした。奴は去ったらしい、また私を残して。
奴が何故私の家族を殺し、私を生き残らせたのか。何故、また私を生かしたのか。
私には分からない。分かったことと言えば、私の力ではまだ到底奴には及ばないということだけだ。
静寂。三度目の静寂が部屋全体を包み込む。
「何度でもやってやる」
自然と口から言葉が洩れた。そして、それを合図に誰かがこの部屋に足を踏み入れた。
>>284-285 全般的にみて、改善の余地が多くある文章です。
まず、おなじ単語が間を空けずに何度も出てきていますが、
適当に言い換えましょう。特に「島国」。
また、視点を変更する際には、読者に分かりやすい形でその事を描写しましょう。
一行あけるなり、主語を明確にするなり。
以下具体的指摘。
>その青空に島国の都から立ち昇る幾条もの煙が昇っていく。
「立ち昇る煙が昇っていく」という表現は変。
>都を囲む城壁は異国の軍団に囲まれ、
似たような表現が続く場合はなるたけ言い換えましょう。
>そなたが朕の元に転がり込んだように
前後の文脈からすると「転がり込んだときのように」が適当。
>言い終わらない内に皇妃の馬は城門の中へと疾駆していた。
皇帝のいる本陣と都の城門の位置関係がいまいち不明ですが、
「城門の方へと」くらいが自然では?
>都の至る所で略奪が行われている。王宮とて例外ではなかった。
ここから皇妃視点に移っていますが、それを読者に示唆する必要があります。
一行空けるなり、主語を皇妃とする文から始めるなりしましょう。
>中にはかつて自分のものだった物もあるかもしれない。
二番目の「物」は「品」あたりに言い換えましょう。
>略奪中の兵士がその姿を見て驚くが、それも一瞬で、すぐにその姿を再び王宮内へと消した。
最初の「その姿」が皇妃を指し、二番目では兵士を指しているのが問題。要修正。
また、この文章は
「略奪していた兵士が皇妃に驚き、また略奪に戻る」
「王宮から出てきた兵士が皇妃に驚き、また王宮に戻る」
という二つの描写がこんがらがっています。
描きたい情景を整理して、適当な文章に改めましょう。
>王宮の脇にそびえる樹木に馬をつなぎ、その樹を昇る。
いったん兵士を描写していた視点が再び皇妃を捉えるのでその点を明確にしましょう。
>樹は都を囲む城壁に隣りあって立っている。なれた手つきで城壁に飛び移る。
この後の飛び降りるシーンも含めて考えるに、この方面の城壁はうんと低いようですが、
それを始めに描写しておきましょう。
およそ都の城壁よりも高い木が城壁に飛び移れる高さのままで放置されているのは
不自然ですし、皇妃の風体がここまで描写されていないこともあって、
どうにもイメージのつかみにくいシーンです。
皇妃は木登りが出来るような軽装なのでしょうか?
また、この都は奥に向かって上向きに傾斜した岬の上に建っているようですが、
それは描写を省略していい設定ではありません
いじょ。
301 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/15 00:03
>>295-298 全般的に見て、引っかかるところの多い文章です。
全てを挙げるのは困難ですので、特に目立った箇所だけ指摘します。
それぞれ長々と理屈を書いていますが、別に全部頭に入れる必要はありません。
ただ、自分の文章を読み返してみたとき、何か変だと思える、そういう感覚を養うことは重要です。
従って、指摘されて納得のいかない箇所は説明をよく読んでみてください。
それでも納得いかない場合は質問してください。
以下具体的指摘。
>自分の命など、あの日、とうに失っている。
「とうに」という副詞は文中の現在よりずっと以前の時制を指しますが、
「あの日」という過去を意味する語と一緒に使うのは違和感があります。
なぜなら、副詞「疾うに」の役割は動詞に「先に〇〇した」というニュアンスを
付加するものです。
しかし、「あの日」という明確に過去を指す語彙がこれに加わると、
全体で「過去に、先に〇〇した」という、同じニュアンスを二重に重ねた
くどい表現になってしまいます。
この場合適当な副詞は、例えば「既に」です。これは「〇〇した事は(〜に)過ぎている」
というニュアンスを持つため、過去を指す語彙と相性がよくなります。
試案)自分の命など、あの日、すでに失っている。
ちなみに口語表現「とっくに」の場合はすでに使い分けが乱れており、
ある程度、違和感無く使えます(つまり耳慣れているわけです)。
例)自分の命など、あの日、とっくに失っている。
並べて書くと違いがはっきりすると思われます。
>ベルトに提げた鋼の爪を取り、いつもやっている通りに左手で鈍く輝く右手を外す。
>代わりに鋼の爪を右腕に取り付ける。
手が三本ないとこの動作は無理です。口にくわえさせるなり、適当に改変しましょう。
>鋼の強度と獣の如く鋭い爪を一瞥してから左手で錆びたドアノブを回す。
「〇〇と〇〇」が並列の関係になっていません。
>確かに暗いが気にはならない。
この場合の「確かに」という副詞は「確実に」という意味ではなく、
自分以外の意見を肯定するニュアンスを持つ「確かに」です。
しかし、この部屋を「薄暗い」と認識したのは当人なので、表現として不適当です。
>感じ無かった。
助動詞の「ない」はひらがなです。
>疑問に思っている暇は無く、私は身を屈めながら疾駆した。
「暇は無く」という表現は客観的な状況がそれを許さないことを意味します。
ですが、このあと主人公は自らの自由意志で行動を開始したので、表現として不適。
例)疑問に思ってる暇は無く、敵が襲いかかってきた。
例)疑問に思っている暇は無い。私は身を屈めながら疾駆した。
なら可。
>私の体は羽毛のように軽く宙に浮く。
「羽毛のように」という比喩表現を使ったなら同じ意味の「軽く」と続けるのは冗長。
意味がストレートに繋がらない場合、例えば「羽毛のように儚げに舞った」ならあり。
ただし、一人称表現では自分のことを「儚げに」と表現するのは不適。
何が言いたいのかというと、一人称表現では自分の状態を比喩で例えるのは不自然に
なりがちだということ。
試案)私の体は軽々と宙に浮く。
など、率直な形容の方が使い勝手がよいです。
>私の上をいき、天井を蹴って、その勢いに乗せた拳で背中を打つ。背骨が悲鳴をあげる。
この辺りは自分視点のギリギリの逸脱としてありかもしれません
(あんまり厳密に視点を縛ると面白味に欠ける場合が多いですし)。
ですが、逆に視点を固定したままこのようなシーンを描写できたら、臨場感が飛躍的に増します。
トライしてみる価値は十分にあるでしょう。
>ガラスが砕け散り、輝かしい雨となって地に降り注いだ。
逆に、ここは視点の逸脱が許容範囲を超えています。
頭からぶつかったことにするか、音だけの演出にするか適当に推敲しましょう。
>私は生の左手で腰の後ろの投げナイフを三本取り投げた。
「取り投げた」という表現はあんまりなので改良しましょう。
次の文章でナイフを投げたと分かるので、省略を大胆に効かせるのもあり。
>見ているこっちが痛い思いをしてしまう光景だ。
すでに全身に痛みを感じているはずの主人公がこのような感想を抱くのは不自然。
>無理やり左足のナイフを引っこ抜き、左足に突き刺す。
左足の「仕込み」ナイフであることを明記した方が分かり易い。
>奴が私の家族を、母と姉を目の前で辱め、その後で殺し、父も殺した。
ここは「奴は」の方が適当です。長くなるので詳細は略しますが、ここの「奴」は
目の前にいる「奴」ではなく、主人公の記憶の中の「奴」だからです。
あと、「奴」という言葉が頻出する点がくどいです。
言い換えるなり、省略を効かせるなりして頻度を減らしましょう。
いじょ。
>>302-305さん
ご指摘有難うございました。早速参考にして書き直しました。
描写の面もそうですが、何より文法的な面で間違っているみたいですね。
戦闘の部分が自信ないのですが、どうでしたでしょうか?
よければ戦闘の部分についても教えて下さい。
>>306 身も蓋もない言い方をすれば戦闘シーンやベッドシーンはサービスシーンです。
それは読者に対するサービスシーンであると同時に、作者自身に対する
サービスシーンであったりもします。
翻ってみるに、
>>295-298のような冒頭で始まる小説なら、
個人戦闘シーンがモチーフの中核を占めると考えられます。
つまり作者はカコイイ戦闘シーンをたくさん描きたくてこの小説に取りかかったのであって、
それについて他人があーせい、こーせいというのは無粋かと思われます。
ちなみに、読者サービスとして仕方なく書く場合は、
既存の優れた小説から適当に引用してみるのも手です
(そのままやると盗作になりますから、自分なりの解釈が必要ですが)。
仕方なく書いているのではない、と言うなら楽しみながらノリノリで書くべきです。
そして、文法的間違いや違和感の少ない文章で、自信満々に書かれていたら読者は
結構簡単に信じ込みます(専門的知識が加味されたら完璧)。
つまり迫真性溢れる文章がモノに出来るわけです。
具体的な手法をひとつだけあげます。
戦闘シーンのような非日常場面を描く場合、その源になる一連のイメージがあるはずです。
それは実写映画だったり、アニメーションだったり、漫画だったり、個人体験の変奏
だったりします。
その中から自分が特に心動かされた断片を、箇条書きでメモるのです。
>>295-298で描かれる戦闘シーンの源になるイメージは恐らく「格闘ゲーム」でしょう
(違ったらスマソ。以下は適当に置き換えて読んでください)。
この場合、格闘ゲームをやっていて、自分が快感を感じたシチュエーションを
幾つも書き出すのです。
・難しいコンボが実戦で決まった時でしょうか?
・相手の動きを先読みして裏を取れた時でしょうか
・なぜかギリギリで敵の攻撃が逸れて好き放題出来る瞬間が生じた時でしょうか?
・好敵手に仲間と認められた時でしょうか?
・諸般の事情でしばらく遊べなかった後での再開第一戦でしょうか?
・駆け出しの初心者にいっぱしのアドバイスを出来るようになった自分に気がついた時でしょうか?
そういったものを適当に加工して落とし込むと快感成分の濃い文章が書けます。
持ち上げて落とすために、不快を感じたシチュまでも使いこなせるようになればさらによし。
ちなみにイメージ元はなるたけジャンル統一しましょう。
整合性は結構深刻な影響があります。
個人的体験の落とし込みは常にありです。
いじょ。
>>308 「でしょうか?」は全部取った方がいいな。
ご指摘感謝。
その通りだと思いますた。
>>308さん
わざわざ有難うございます。
戦闘をサービスとるか、そうじゃないのか、今のところは考えてませんでした。
必要だから書いている、ので仕方が無いのかもしれません。
イメージの源は格闘ゲームというより、アニメです。格ゲーは苦手なもので。
でも自分が良いと思ったところを箇条書きで書く、というのは参考になりました。これからそうしていきます。
二度の意見、有難うございました。
酷評お願い致します<(_ _)>
「290円の女」
「ビールおかわり」
と亮平は空になったジョッキを一段高くなっているカウンター
に置いた。へいっ、と店員が答えて空のジョッキを厨房へ引いていった。
美恵子は銜えたセイラムの先に火を着け、深く息を吐いた。
「不倫は不倫だけど・・一ヶ月の出来事だったし、彼も私も傷ついて
いないからそれはそれでいいかなと思ってるのね」
亮平は頬づえをついて美恵子を見ていた。
「まあ、フィフティフィフティだと思うけどね」
ビールお待たせしましたあ、と店員が亮平の目の前にジョッキを置いた。
セイラムをふかしながら、美恵子は喋り続けた。
「私は彼に、会いたいとか寂しいとか絶対言わなかった。
彼にとって楽な女のふりをしていないと、切られるのは分かっていたし・・」
「あいつなあ。そういうところあるよな」
亮平はビールをひとくち喉に注ぎ込んだ。
「でもねえ・・最後の食事が、サイゼリアの290円のドリアだったのは
悲しかったなあ」美恵子は寂しそうに笑った。
「290円?!」ジョッキを置いた亮平は驚いて叫んだ。
「それは・・ちょっとひどい話だよなあ・・」亮平は腕を組んで口元に
苦笑いを浮かべた。
「だって、彼、お金無いっていってたし。えっとね、月の
おこずかいが2万円で、5000円が煙草代、15000円が
昼食費、自由になるのは5000円だって言ってたの」
腕を組んだまま、亮平は目を丸くして俯いた。
「美恵ちゃん、それ信じてたんか」
「うん。そうじゃないの?」
「それはあいつの嘘だな・・」
美恵子の、煙草の煙を追っていた目線がぴたりと止まった。
「だって、あいつ自営で営業だろ。接待で金がいるって言ったら
いくらなんでもその分奥さんは渡すだろう?それにおれはあいつの
親友だけど・・2万ってことはないぞ・・それは嘘だ」
美恵子の表情が見る見るうちに凍り付いた。
「だってあたし・・それ信じてたよ・・嘘だったんだ・・」
「だからさ、優先順位ってあるだろ?自分に使う金、家族に使う金、
彼女に使う金」
「うん」
「だからさ・・あいつは女に関しては残酷なところあるんだよ。昔から。
美恵ちゃんには可哀想な話だけどな」
美恵子の視線がカマンベールチーズのフライの上で泳いでいた。
「嘘だあ・・・・・でも・・そうなんだ・・」
「親友だけどな・・女に関してはあいつは悪人」
「あたしって・・290円の女なんだ」
美恵子は泣き笑いの顔で小さくつぶやいた。
315 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/16 19:41
ムカツク
316 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/16 20:20
>>312-314 >美恵子は銜えたセイラムの先に火を着け、深く息を吐いた。
>「不倫は不倫だけど・・一ヶ月の出来事だったし、彼も私も傷ついて
>いないからそれはそれでいいかなと思ってるのね」
会話文の後に描写を入れた方が、自然に読めると思う。
「不倫は不倫だけど・・一ヶ月の出来事だったし、彼も私も傷ついて
いないからそれはそれでいいかなと思ってるのね」
美恵子は銜えたセイラムの先に火を着け、深く息を吐いた。
>ビールお待たせしましたあ、と店員が亮平の目の前にジョッキを置いた。
二人の会話を途絶えさせる意味はないので、挿入する必要はないかと思うが。
>美恵子の表情が見る見るうちに凍り付いた。
表現が陳腐、笑いが起こる。
細かいことを言えば、もっと突っ込み所はあるのだが、
個人の好みの問題になりそうなので、この位で勘弁してね。
文章を読んだ印象は悪くなかったので、期待できそうですね。
この後も、他の読み手のもっと本格的な酷評がありそうだな(w
あれは忘れもしません七月二十一日のことでした。
公演のパンフレットに日本語入れたいからDTP用のデータ作ってくれ、と事
務所で言われてそのために必要なデータを取りに昼間にアパートに戻ったのです
僕は。
昼間はいつも事務所で仕事してますので、そんな時間に部屋に戻ればそりゃ開
放的にもなります。ちょうど便意を催していたこともあり僕はすかさず全裸にな
り、トイレに駆け込んで洋式便器に座ったんです。昼間に室内で全裸、素晴らし
く気分爽快です。
座って便意初陣を送り出して一息つくと、ふとあることに気づきました。ウチ
のトイレは浴室と一緒になっていてバスタブがついているのです。気分爽快の僕
は、トイレのドアを開けっ放しにしていたので、バスタブはそのドアの後ろに位
置しています。
そのバスタブの上にサンダルが乗っかっているのです。そんなところにサンダ
ル置いた覚えはないのです。それにどう考えても僕のサンダルじゃないし、サン
ダルには足が入ってるし。
え? 足?
その瞬間僕は便器に座ったまま自然に視線を挙げました。サンダルの足は長い
コットンのズボンを穿いた足に繋がっていて、その上にチェックのワイシャツが
あり、ワイシャツの合わせ目からは褐色の肌に生えた体毛がちゅるちゅるに縮れ
出ています。
そしてその先にはハゲかかった頭があってその生え際のすぐ下についている目
はじっとこちらを見ています。
きゃ〜ん。
僕は悲鳴を上げたのです当然。本当は、きゃ〜ん、じゃなくて、うぉー、だっ
たと思うのですが、なんとなく気分的に、きゃ〜ん、と言うことにしておいて下
さいお願いします全裸だったし。
足があると言うことは幽霊じゃなく人間で目がこっち向いてるってことは死体
じゃなくてそれより今僕は全裸でその全裸の僕をバスタブの縁に立ってドアの後
ろに身を寄せているこの人は見ているけどどうやってどうしてこの人はここにと
いうより全裸じゃん僕。
と言うように思考が甚だしく混乱したまま僕はしばしそのまま便器に座ってた
んです全裸で。そしたらその人間が少し動きました。
友達。
確かに彼はそう言ったのです。そして掌を開いたまま右手を出してきたのです。
ですが僕、こんな人知りません。というよりいくら僕に友達が少ないからと言っ
てこんな風に初登場する人友達にしたくありません。それ故お前とりあえずは、
こんにちは、か、はじめまして、だろう? なんだよ友達って?
そんな混乱した脳内とはうらはらに僕の手はその手を握り返します。彼は微笑
んで、何も心配ない、僕はあなたをよく知っている事務所のみんなもよく知って
いる、事務所の座長のお母さんとも親しい、ドアに鍵がかかってなかったから心
配で中を見てたんだ、などとおっしゃいます。
そんなこと言われて、はいそうですか有り難うで済ますわけにはいきませんこ
んなショッキングな初邂逅かましてくれる兄ちゃんを。とりあえず大混乱の僕は
一度トイレから出て、服を身につけ、事務所に電話しました。事務所に戻って仕
事もしなくてはならなかったし、彼の言っていることが事実なのか確認する必要
があったからです。
混乱しながらも受話器を彼に渡して彼が事務所の人と確実に知り合いであるこ
とを確認すると、僕は彼を部屋から出しました。そして事務所に戻ったのです。
そして公演前で忙しい事務所の人に彼がどういう人なのか聞きます。どうやら
彼は僕のアパートの同じ棟に住んでいて、事務所の近くのラーメン屋で働いてい
る人らしいです。でも、だからといってああいった形で僕の部屋に存在していた
のは納得がいきません。
僕は事務所にお昼ご飯を持ってきてくれた座長と座長のお母さんにも聞いてみ
ます。座長は、彼はゲイだからお前の身体を狙ってたんじゃないのか? と笑い
ながらおっしゃいます。
しかし、お母さんは僕の部屋に不法侵入した上に自分の名前を持ち出されて怒
り心頭です。特に座長自体がいままで五回も泥棒に遭っていることで全国的に有
名な人ですので、そういった行為には敏感ですし、なにより怒らせると怖いです
このお母さん。
結局その日の夕方に、事務所の人たちにすすめられて、警察に連れていっても
らい、被害届を出しました。物は何も盗られていないようなので不法侵入として
の被害届です。というより彼が盗るような物は何もありません昼間の僕の部屋に
は。
その日家に帰る途中、偶然バイクに乗った彼とすれ違いました。お母さんから
電話があったよお、鍵がかかってなかったから部屋を見てやろうと思っただけな
のに警察に届けたりなんかして不愉快だよ僕は、と彼はおっしゃいます。嘘です。
そのとき僕は二重にかけている鍵を外して部屋に入ったのです。混乱がおさまる
につれ思い出して来たのです。
僕はすかさず、部屋に戻ったらトイレのドアの裏に知らない人が隠れてるんで
すよ、僕の方があなたより不愉快です、と答えました。そしてそれ以来、彼を見
かけても目線をあわせないようにしました。
警察もちゃんと動いてくれたらしく、アパートの管理人さんも、せっかく外国
の人が入居してくれているのにこんな事になって不愉快だから、違う棟に部屋を
変えてあげようか?
とやさしくおっしゃって下さましたが、なんとなくそれは逃げのような気がし
たので、そのままもとの部屋に住むことにしました。第一、六月に引っ越してき
たばかりでまた引っ越すのめんどくさいし。
彼はその後座長のお母さんのところにも何度か、被害届を取り下げてくれるよ
うに頼みに来たみたいですが、お母さんは断固として拒否されました。お母さん
は、十年位前まで彼は運転手やってて、あたしを安くでいろんなところに連れてっ
てくれたりしてたんだけど、何年か前に他人のキャッシュカードでお金下ろした
り、覚醒剤やったりしてるって言う噂もあるし、名前持ち出されてほんとに不愉
快だわほんとに、とおっしゃいます。
え? 元シャブ中もしくはシャブ中の噂アリですか彼?
一瞬部屋変えようかな、と僕は思いました。僕はすぐさま前後見境なくなった
シャブ中に刺されたり撃たれたりする妄想にかられて、その妄想の中で一度は死
を覚悟したのですが、八月になって僕は毎日公演のために都内中心部に通いはじ
めたので部屋にはほとんどいなかったし、いろいろと精神的にいっぱいいっぱい
でそのままにしておいたのです。
警察に届け出て以来、ラーメン屋の仕事にも出てないみたいだし、僕の斜め前
の部屋も鍵がかかったままです。しかも鉄格子のドアにダンベルダイエットに使
えそうなくらいどでかい南京錠をつけたままです。ひとの部屋には不法侵入する
くせに自分の部屋は数千バーツ払って鉄格子なんかつけやがってなんかむかつき
ます。そしてそんな彼は明らかに部屋にも職場にも顔を出さず警察から逃げ回っ
ていらっしゃるようです。
そうこうしているうちに九月になって彼が住んでいたとされている斜め前の部
屋に、新しい方が入居されました。これで彼がアパートに入ってくることはもう
ありません。アパートの前には二十四時間体制で警備員さんが見張っているので
す。めでたしめでたしです。
さて、それでなんとか話としては一段落したのですが、僕の被害届によって、
結果的にひとりの人間の地域社会においての地位が確実に失墜してしまったわけ
であり、僕としてはなんかちょっと後味悪いです。
とりあえず僕は、こんな風に後味悪い思いを二度としないためにも、もっと自
分が凄く貧乏な人だという真実をこの国の皆様に知らしめなければならない、と
強く思った次第です。
日本人だから金とか物持ってると思ったら大間違いですほんとに。
>315-317
ご感想ありがとうございました。
>>318-323 思わず世をはかなんで自害したくなるほどの酷評はじめ何かありましたら
よろしくお願いしますです。何もなくてもよろしくお願いしますです。
age
>>295さん
どーも、KSMD2です。
へたれ物書きでも批評はできるかなと思い、参上しました。
遅くて申し訳ない。まだ、定期的に来てることを祈ってます。
PCが壊れているせいで読みにくい点ができるかもしれませんが、ご了承ください。
わざとかもしれませんが、全体的に主人公の感情の抑揚が少なすぎる気がします。
いくら覚悟を決めているとはいえ、命のやり取りです。
ましてや、主人公は強がっているだけ(少なくとも俺にはそう感じられました)で「奴」のような異常者ではありません。
ですから、もう少し「あせり」「怒り」「恐怖」「恨み」などの感情が表面に出てもいいはずです。
特に感情が表れるはずの死の直前にいたっても主人公は「次に瞬間には死ぬから」という理由で落ち着き払っていますが、
これは悲鳴をあげない理由としては弱すぎる気がします。
あとで、「正気を取り戻した」とあるので、もうこの時点で気が狂っているのかもしれませんが、
普通に読んでる限りでは狂ったのは笑い始めてから、正気を取り戻すまでとしか思えません。
前者ならその説明が少なすぎますし、後者なら期間が短すぎます。
ほんの二行で正気に戻るならわざわざ狂わせる必要性は感じられません。
痛い時には苦痛の、怖いときには恐怖の感情を主人公に持たせてみるといいと思います。
強い主人公を演出したいのなら、負の感情を持たせた後にそれを打ち破らせたほうが効果的に見せれるのではないかと。
>>318-323 空白を自由に空ける文体は創作に於いてはお勧めできません。
なぜなら紙媒体上でそれをやると露骨に枚数稼ぎに見えてしまうからです。
許される例外は
・ビジュアル的な効果を想定した散文詩等の場合
・内容の読解を最優先としたメモランダムの場合
・横書きに於ける改行代わりのブランクとして用いる場合(特殊な例外です)
などです。
ウェブ上では多少異なります。
字数制限が紙媒体ほどシビアでないこと、タイポグラフの選択まで筆者の
裁量と見なされる場合が多いことなどの理由で、文章中の空白には比較的寛容です
(ちなみに私は2ちゃんに於いては空白をどんどん空けます)。
要するに紙媒体上の空白はそれだけでリソースを消費する行為なわけで、
それに見合った効果が認められない限り、単なる「怠慢」としか見てもらえません。
そして、創作に於いては「いかにして一行空けと同等の効果を文章自体の力で出すか」
という点も重視されます(それが出来ることが文章力の高さと見なされるわけです)。
したがってウェブ上のコンテンツに特化したテキストを目指すのでなければ、
ブランクは控えめに運用しましょう(主な使い道は同一章内の視点変更などです)。
仮に目指すのならば、フォントの拡大や色替え、その他の工夫も含めた総合的な
テキストを構築しなければ半端な印象は否めません。
ちなみに
>>318-323の文章はキチンとオチをつけて完結している点や、伏線を
しっかり張っている点で完成度の高い文章です。
しかし、演出効果をブランクの運用に頼っている点で、
若干、安く見えてしまっています。
ブランクと同等の効果を文章でひねり出してみてください。
さらに完成度があがります。
いじょ。
あと細かい点を少々。
>「お前はなんだ? 人間、なのか?」
この台詞は背を強打した後なのですから、もう少したどたどしく言った方が良いように思います。
三点リーダーをいれて
>「お前……何者だ? 本当に人間…なのか?」
みたいな感じにしたほうが、危機感が感じられます。……多分。
>手応えはあったが、仕留めることは出来なかった。奴は後ろに大きく跳躍し闇の中に溶け込む。
なぜ手応えがあったのに、主人公が仕留められなかったと判断したのかが、わかりにくいです。一度主人公に勘違いさせるといいと思います。以下、下手ですが例を
僅かに奴の体が動いたのが見えたが、気にする事無く右肩から左腰に掛けて切り裂く。
金属の部品を通して奴の肉をえぐっていく感触が私の神経に伝わってきた。
――仕留めた!
その感触が私に勝利を告げる。間違いなく死にいたる深さだった。
皮膚、筋肉、骨、臓器、脊椎。そのすべてを分断した。
私は確信する。
奴は死んだ。私の復讐は……終わった。
カツン
おかしな音がした。靴底が床を叩く音。
この部屋には私以外立っていられる生物はいないはずだ。
だが、その音は私のものではない。
――そんな……まさか!
私は急いで顔を上げた。
――そこには
――ゆっくりと窓際に降り立つ
――奴の姿があった。
……長くなりました。すみません。
久々に文章考えたもんだから、つい。
>静寂。三度目の静寂が部屋全体を包み込む。
三度目、と書いてありますが他にいつ静寂があったのかがわかりにくいです。特に一つ目。
ここで三度目の静寂という表現を出すなら、過去二度の静寂をもう少し強調したほうがいいと思います。
>そして、それを合図に誰かがこの部屋に足を踏み入れた。
本当に細かいですが、これは外に誰か待機していて、主人公の言葉をきっかけに入るよう打ち合わせしていたわけではありませんよね?
もしそうなら
>そして、まるでそれを合図にしたかのように誰かがこの部屋に足を踏み入れた。
の方が適切かと思われます。
以上、へたれ物書きKSMD2でした。
こんな文でも参考になればうれしいです。
332 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/20 18:59
おねがいします
タイトル ショッピングは命がけ
神無月は、家族と一緒に買いものに来ていた。
「買って買って。」
と駄々をこねる子供を見て凄く親って大変なんだと思いながらTVゲーム売り場へと向かった。といっても彼はゲームが欲しいのではなく、母が暇つぶしにゲームを買うのだ。
神無月の母の趣味は読書とゲームだ。読書といってももういい年した『熟女』なのに少女漫画をよく読むという『読漫』だ・・。
新作のRPG(国民的人気を誇り、シリーズのどの作品も100万本を売り上げた人気作品)を買うとつぎは洋服売り場へ行く。バーゲンで
デザインのいい子供服を2,3着買うと(神無月家は母、父、長男、次男、長女の5人家族である)偶然知っている人に会った。
「やあ神無月君。」
「かける君じゃないか。」
神無月と早峰は例の事件のあと急に仲良くなっていた。
「初君、今日は家族とお買い物?」
「そうだけど。君は今日、どうしたの?」
「今からゲーセンへ。一緒にゲーセンでエアホッケーで対決しよう。」
「今はそんな暇じゃないから・・。」
333 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/20 19:02
そういうと神無月一家は食料品売り場へと向かった
「あら、今日は茄子が安いから麻婆茄子にしよう。あら、カップ麺に冷凍食品やジュースも安いわ。買っとこう。」
神無月家の財務大臣は安いものに目がない。
「ドーン」
すると三階からものすごい爆発音がした。
「母さん、たぶんテロだ。早く避難して。」
初は三階へと向かった。初は自分がどうなるか知る余地もなかった。
三階へつくと見慣れた人が苦戦していた。早峰だった。
「こいつ、飛び道具を使ってくるぞ。きをつけろ。」
2人は防弾ジョッキをつけていた。
「いい武器が。リーチもある。」
「進、正気か。」
彼は、物干し竿を持っていた。
神無月は物干し竿を使いロボットの足をはたいた。そして転倒させた。
ロボットは転倒したあとすぐに天井の照明を撃った。
「危ない!」
ライトの破片が四方八方に散乱した。そしてロボットが銃を撃とうとしたその時だった。
「バーン」と銃声がした。
「俺ら2人の銃弾の味はどうかな?」
早峰と神無月は銃を構えて撃ったのだった。
すると神無月は気付いた。
「なんかロボットにカメラがついてる。これの映像を見ながら遠くから操作しているに違いない。」
早峰は洋裁用品店へと向かった。
するとどうだろうか。ロボットは早峰を追跡してるではないか。
それに神無月は気づくと近くにあった物干し竿を使いロボットの足に引っ掛けた。
二足歩行ロボットはすぐに転倒した。
しかし早峰君はあえてこういった。
「手芸店にこいつを誘導しろ。」
334 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/20 19:03
「OK」
手芸店のそばに上手くおびき出すと、あるものでいっせいにロボットを包んだ。そのあるものとは赤いシーチングという布だった。10センチ×110センチで大体30円ぐらいする。
そしてそれで視界を失ったロボットは柵を突き抜けてしまった。その柵の向こうは床がない。なぜなら。そこは大きな広場が一階にあり、そこから三階の天井まで吹き抜けになっていた。
ロボットはまっさかさまに落ちてらっかのしょうげきで頭がとれ、壊れてしまった。
「やった、勝利だ。」
しかし一階に着くとドンという銃声がまたなったではないか。弾は神無月たちを狙ったものだったがはずれた。
そして一人の若い男が立ち去っていった。
「ありがとう。わしの命を助けてくれて。」
ふいに後ろから声がしたので振り向くとひとりの中年の男がいた。
「貴方は本条外務大臣ですか?」
「そうだ。」
「なぜまたここに。」
「妻に買い物に行くように頼まれてここへきた。そしたらロボットがわしのいた三階に現れた。逃げ遅れたわたしは家具売り場のクローゼットの中で隠れていたわけだ。」
本条大臣は愛妻家として有名で妻にたのまれ近所にあるこのショっピンセンターで買い物をすることで有名だった。本条大臣は戸有市に住んでいて、今まで官房長官や国土交通大臣などを歴任してきた。次期首相候補といわれるほど、政府での影響力は強かった。
「これは本条大臣を狙ったのか・・それとも無差別攻撃か。」
この事件は「本条大臣危機一髪」の見出しで次の日の1面を飾ったのはいうまでもない
>>てるあき ◆DDfwggPC
っていうかお前、批評してもらった後、何の挨拶もないよな。
常識のないヴァカは、去れ。
337 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/20 22:18
すいませんでした
>>336 そういうお前は批評してんのか?
批評してる人は極少ない気がするのだが。
>>332-334 基本的な部分から。
>といっても彼はゲームが欲しいのではなく、母が暇つぶしにゲームを買うのだ。
興味の中心がどこにあるか解らない。
ex.)といってもゲームが欲しいのは彼ではない。母が暇つぶしにゲームを買うのだ。
>神無月の母の趣味は読書とゲームだ。読書といってももういい年した『熟女』なのに少女漫画をよく読むという『読漫』だ・・。
>新作のRPG(国民的人気を誇り、シリーズのどの作品も100万本を売り上げた人気作品)を買うと
不要。
>「やあ神無月君。」
>「かける君じゃないか。」
>神無月と早峰は例の事件のあと急に仲良くなっていた。
例の事件といわれても知らないものは知らない。
>「ドーン」
会話文ではないはず。
>初は三階へと向かった。
主人公のことだと気づくまでに十秒くらいかかった。
>三階へつくと見慣れた人が苦戦していた。
何に苦戦していたかが判らない。
>2人は防弾ジョッキをつけていた。
早峰ともう一人は誰?
>あるものでいっせいにロボットを包んだ。
緊迫感がなければ勿体を付ける意味もない。あざとい手法は失敗すると読者が引く。
>ロボットはまっさかさまに落ちてらっかのしょうげきで頭がとれ、壊れてしまった。
「らっか」を開いても漢字が重なっていることは変わらない。
>本条大臣は愛妻家として有名で妻にたのまれ近所にあるこのショっピンセンターで買い物をすることで有名だった。
最後になって二度も有名だといわれても困る。
総評:もしネタじゃないのなら、国語の教科書を声に出して読め。小学校一年から現在の学年まで全部。
340 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/21 06:43
ありがとうございました
341 :
校長が強盗:03/11/21 13:18
>>332 ぱっと見で、読む気がしない。なぜかというと、改行がまともにできてないとわかるから。
こういうのでましな文章にあたった試しがない。とりあえず、改行して段落を作りなさいなと。
他人に読む気を起こさせるのも技術です。
>>338 ヴァカな香具師だな、常識を言っているんだよ。
344 :
LUK ◆sUOXLav4ic :03/11/22 02:26
途中までで恐縮ですが、酷評お願い致します。
少女は閉じていた目を開いた。指先は白く、剥き出しの項も寒さに震えている。
その柔らかな白は、唯一暗闇の中で異彩を放ってそこにある。
ずいぶん長い間そこにいたのに、時間など経っていないような、そんな心持のまま、漸く彼女はのろのろと腰を上げた。
それでもすぐには去る気にはなれずに、少女は今までしゃがみ込んでいたそこを決まり悪げに振り返る。
黒いアスファルトが影の様に暗く伸びる、「魔のカーブ」なんてありきたりなあだ名のついた、
しかも全くその通りの強烈な急カーブ。
そのカーブの頂点にある我が家を護る為の黒い筋の幾つも走るへこんだガードレールは本来の白を失い、
僅かに灰色に浮かび上がっている。
その袂に置かれたコップの水。お菓子。清涼飲料水の缶には、線香が数本露に濡れ、しおたれている。
霜に濡れる淡い色の大きな花束の群は、冬の最中、随分と値が張っただろう。
だけど、あんたの命のほうがずっと値が張ったのよ、ばか。
声にならない声を胸中で上げる。湧き上がる何かを白い息と共に吐き出したつもりだったのに、
その響きは今朝の出来事を復唱するだけの意味しか持たなかったことに気が付くと、 彼女は込み上げる思いを振り切るように
花束とガードレールに背を向け家へと足早に歩を進めた。
どうにも、やり切れなかった。
345 :
LUK ◆sUOXLav4ic :03/11/22 02:29
そっと扉を開け、体を滑り込ませる。深夜ゆえ、寝静まった屋内は、ほんの僅か残った人の気配でまだ少しばかりあたたかく、
冷え切った少女の表面を覆う。家の真正面、昨晩人の死んだ場所とは全く無縁の安住の場所。
親には帰らないと話してあった。それでも帰らざるを得なかったのは、泊めて貰う予定だった友人の都合がつかなくなり、
夜半過ぎに追い出されてしまったからだ。
・・・確かに、こうして家の前で事故が起きるたびに逐一押し掛けていれば、友人の彼氏だって立場はない。
ただ今回は少々タイミングも悪かった。
闇に融けようもないそれを目撃してしまったのは、全くの偶然で。
ただトイレに行こうとしただけだった。起き上がって、立ち上がろうとした。寝ぼけ眼は昨日と変わらぬ静かな夜を疑ってさえいなかった。
……瞬間、耳障りな急ブレーキ。眉をしかめ、思わず目をやった小さな窓が無造作にバタン、開く。
あぁ、この窓、緩んですぐ開くんだから。ぼやいた脳裏に走る、ドォン、なんていうくぐもった音。
――空を舞うナニカを目撃したのはその刹那のことだった。
当然尿意も血の気も引いた彼女を待っていたのは、悪夢というには不明瞭な現実。
ただ、それだけ。
壊れた白いヘルメット、割れた黄色いサンバイザー。
ゆっくりと打ち上げられ、そして落ちてゆく様は、本当に、本当にスローモーションのように見えたのだ。
そんなに長い話ではないですので、もっと読まないとわからないと
いうことでしたら最後まで書かせて頂きます。
346 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/22 02:35
>黒いアスファルトが影の様に暗く伸びる、「魔のカーブ」なんてありきたりなあだ名のついた、
>しかも全くその通りの強烈な急カーブ。
> そのカーブの頂点にある我が家を護る為の黒い筋の幾つも走るへこんだガードレールは本来の白を失い、
>僅かに灰色に浮かび上がっている。
この2行は主語にかかる修飾が多すぎて読みづらい。
これ以外にも全体的に修飾が多いように感じた。そのため少々文章のリズムが悪い。
たとえば、花束は値が張った、を説明するのに「霜に濡れる淡い色の」なんて
いちいち書く必要があるかな。これらの情報を入れてもまだリズム良く読めるなら
問題ないんだけど。
347 :
LUK ◆sUOXLav4ic :03/11/22 03:01
批評有難うございます。
その辺りをもう少し考えて、書き直してみたいと思います。
また何か目に付く粗などありましたら酷評して頂けると嬉しいです。
重箱批評になっちゃうけどそれで良ければ・・・・・・
>少女は閉じていた目を開いた
目を開くには閉じてなきゃいけない。「少女は目を開いた」だけでも充分通じる。
なにか強調したいことがあるなら別だけど
例 少女は固く閉じていた目をゆっくりと開けた。
>それでもすぐには去る気にはなれずに、少女は今までしゃがみ込んでいたそこを
決まり悪げに振り返る。
「少女は」がないほうがすっきりするかと思います。
>親には帰らないと話してあった。それでも帰らざるを得なかったのは、
「帰ら」が重複気味なので後は「戻ってこざるを得なかったのは」とかの
ほうがいいかなあ? この変は好みの問題。
あと・・・・・・
>闇に融けようもないそれを目撃してしまったのは、全くの偶然で。
ただトイレに行こうとしただけだった。起き上がって、立ち上がろうとした。
偶然でない事故の目撃があるでしょうか?いくら事故多発地帯の
「魔のカーブ」に住む住人とはいえ、事故を目撃しようといつも構えているわけでは
ないと思うのですが。
少女に予知能力や目撃運がある。あるいは「闇に融けようもないそれ」が事故以外のなにか、
それを引き起こした怪物のようなものだとしたら話は別ですけど。
だとしても記載された文章のみではそれらを読み取るのは難しいです。
あと、どこから起きて立ち上がったのか不明です。自室の寝床なのでしょうが
トイレで用足ししながら眠ってしまい、そこから立ち上がったようにもとれてしまいます。
小窓の描写がなかったら最悪家の前で寝ていたのか?とも思われかねないですw 直後が事故の描写ですし。
それと「上がって」がこれもまた重複表現で座りが悪いかと。寝床で目覚めてトイレ
行こうとしたのだとしたら「床から抜け出す」で事足りるかと。
350 :
LUK ◆sUOXLav4ic :03/11/23 00:11
沢山の批評有難うございます。
とても参考になります。
偶然でない事故の目撃などはない、というご指摘を頂きましたが、
それはその通りなのですが、事故で人が飛ぶ現場を物理的に見てしまった
(普段は音だけだったり、その事後の現場を見たりという程度だった)
という意味で今回は書きました。
事故頻発地帯なので目撃しまいと普段から努力していた、というくだりを
入れ忘れていました……申し訳ないです。
(元々一人称で書いていたものを、三人称に直す、という課題を受けて
書いたものなので)
闇に融けようも無いそれ=事故そのものを指しています。
解りにくい表現のようですので改善していきたいと思います。
重複表現が多いとのご指摘を頂きましたので、
気をつけつつ精進していきたいと思います。
本当に有難う御座いました!
また、精進したら来させて頂きたいと思います。
351 :
始めてここに投稿します。どうかよろしくお願いします。:03/11/23 18:33
戦争が始まった夢を見た。日本で戦争が始ま
った。イラク復興支援のための自衛隊派遣が、
その引き金となった。相次ぐ国内テロ。
日本はパニック状態に陥り、至るところで勃
発する複合クライシス。政府との対立。
全てが生々しくて、気持ちの悪い夢だった。
自分の親父がグレネードランチャーのような
ものを装備して、イラク軍との対戦に望んで
いた。なぜか舞台は家の中。窓の外を見ると、
銃撃戦が。その音は不愉快で、悲しくて、早
く終わって欲しいという気持ちだった。
飛び散る火の粉、眩い火花。そして、崩れ落
ちる木造の家の柱。本当に切なくなって、
悲しくなって、俺は夢の中で号泣した。
「どうして戦争が起こらなくちゃいけないん
だ」心の中で俺は何度も、自問自答を繰り返
した。でも、その時やっと気づいたのだ。
今まで、どれだけの罪のないイラク人が血を
流して死んでいったのだろうか、と。
自分が必死に生き残ろうと、躍起になっている
のが空しくなってきた。俺たちは罪なきイラク
の民間人になんて酷い事をしてきたのだろう、
と思った。俺の命を捧げるくらい、どうって事
ないじゃないか。それで平和になるのならば。
なんだか気が楽になって、俺は落ち着いて戦場
に踏み出すことができた。
>>351 ストーリーとしての起承転結は踏んでいる。意識してやったのなら、可。
文章については、これは詩なのだと思って読めば、なんとか我慢ができる。
まあ、そんなところです。
>>351 語られたことが本当に夢の中の出来事なのか、あるいは語り手が夢と思いたがってるのか
途中から夢と現実が交差しているのか・・・・・・それによって評価が変わっちゃいますねえ。
二回目です
今回は今書いてる物の地の文です
よろしくお願いします
この外道を生かしておくのは道徳的にも倫理的にも感情的にも許せないと思った。
機関銃をぶっ放し草刈鎌振りかざし毒薬を塗りこみ斧を振り回し日本刀で切断し鈍器で叩き潰し縄で首を絞め
鋏で去勢しメスで解体し針で針山にし鑢で肉を削り針金で爪を剥ぎペンチで歯を折り錐で眼球を潰し
そのまま眼暗の芋虫に変えてやりそのまま棺桶にぶち込み空気が入るように細工して埋葬して極力雨が空気穴に入り溺れてしまわないように注意して
空腹にも暗闇にも渇きにも寒さにも孤独にも何も感じなくなったから絶望する脳味噌もなくなるほどに絶望したら
吐き気がするほど醜い蟲をその空気穴から入れて死体がこの世にあるどんな物よりも醜く感じられるほどに食い荒らされた状態になったら埋葬した死体を掘り起こし
その死体を全人類に人間の屑犬畜生にも劣る鬼畜の類として晒しあげた後にその汚らしい醜い顔につばをかけてやってもまだ足りない憎悪を感じた。
>>354 「そのまま」を二度使っている。
「針で針山にし」も被っている。
ここで「ほど」による形容は不自然。
それから、リズムを感じない。
一組の物+行為に対して文字数を使いすぎなのかも。
>機関銃をぶっ放し草刈鎌振りかざし
→弾を撃ちこみ鎌を突き刺し
かなぁ。
>>354 文を書くという意味では、書けているとは思う。
ただ、憎悪を表現するのにここまでくどい描写をする
必要はない。即物的な表現の羅列は、はっきり言ってウザイだけ。
あるものを表現するのに、自分自身の持っているイメージのフィルター
を通し、変換の過程を経て描写する、というやり方を研究してみたらどうか。
個々人の有するイメージのフィルターが、その書き手の持つ感性であると
思うからである。君の文章からは取り上げるべき感性が感じられないのだよ。
それから、類義語だから道徳的と倫理的とを並べて書く意味はない。
この辺りの杜撰さも目についたので、一言書いておく。
>>354さん
正直描写がくどすぎです。
これでは途中から「なんか言ってるな」程度の気持ちで読み飛ばされるかと思います。
細かく見ても反復のテンポが悪く、やはり読みにくいです。
>>355さんの言うようにひとつひとつの言葉が長いのと、繰り返しの数が多すぎです。
あと、相手がひどい外道とはいえ、これほどのことを考える人間に共感は得にくいのではないかと。
これほどの反復になると、もはやギャグか、語り手の狂気を表わす際に使う程度で、もしこの人物が普通の感性を持つ人間なら不適切な表現なように思います。
コテハンは自分の考え次第じゃないですか?
コテハンのほうが前の作品とかは覚えておきやすいのは確かですが。
358 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/24 00:09
>>354 >機関銃をぶっ放し草刈鎌振りかざし毒薬を塗りこみ
>斧を振り回し日本刀で切断し鈍器で叩き潰し縄で首を絞め……
という部分の中で「機関銃をぶっ放し」「草刈鎌振りかざし」「斧を振り回し」
というのが少し浮いて見えます。
他の部分が相手をどうにかするという事まで書いているのに対して
ただの行動だから弱い分浮き上がって見えるとオモワレ
あと改行は大事にして下さい。
冒頭部分を晒してみます。よろしくお願いします。
足元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれてある。昨日、保険委員が全員に配った物だ。
達矢は消しゴムを見つめ、ひと呼吸置いてから思い切り蹴った。まだ角の取れていない消しゴムが不器用に方向を変えながら転がっていくと、さざめきの様な笑い声があちこちから漏れてきた。
消しゴムが壁にぶつかり止まると、背の高い少年が勢いよく立ち上がった。猫背を揺らしながら消しゴムに走り寄る。少年は拾った消しゴムを高く掲げ、大声を張り上げた。
「ナイスシュート、達っちゃん! でもな、世界を狙うには角度がまだまだ甘いでェ!」
甲高い声に教室は突然静まり返る。誰もが息を潜め、黒板を凝視したまま動かない達矢の背中を見つめる。黒板の文字を追い続ける達矢の頬は、飛んでくる視線に晒され細かく震えた。
「……あれぇ」猫背の少年が潰れた笑い声を上げ、行き場を失った腕を下ろして視線をさまよわせる。少年の視線は教室を一周し、教壇の隅で固まっている教師でぴたりと止まった。
成す術なく傍観していた教師がようやく立ち上がり、体になじまないジャージの皺を大袈裟にのばした。
「えぇとな……板倉、席に戻らんかい。その、な。一応、授業中なんやから」
教師の言葉で少年が席に着くと、教室は再び押し殺した笑い声で充満する。
シャツの袖を何度か引っ張られ、達矢は隣の亜矢子を振り返った。染めた茶色い髪を揺らし、亜矢子は体を折りたたむ様にして笑いをこらえている。
「板倉の奴、やっぱりあのダッサイ消しゴム使ってるんや。あいつの家な絶対、消しゴム買う金も無いんやで」笑う亜矢子の唇がめくり上がり、歯列矯正の金具が光った。
「ほんまに気っしょく悪いわ。なぁ?」頭一つ大きい亜矢子のぬるい息が額にかかり、達矢は顔を反らせた。
「……そうやな」
かすれた声でつぶやき、ノートに挟んであった緑色の下敷きを立てる。角度を変えていくと、板上に映る背後の風景が流れた。緑一色の景色に、猫背の歪んだ輪郭が映った。シルエットの主は黒板をにらんだまま少しも動かない。
不意に、下敷きには映っていない板倉の大きな目がはっきりと思い浮かび、あわてて達矢は下敷きを伏せた。
(×)保険委員
(○)保健委員……
最悪な誤字です。すいません。
>>359 〜のような。形容詞が古いのでは?
背が高いのに猫背?
黒板を凝視したまま動かない→動けないの間違い?
学級崩壊なクラス?違うのだったら、ピンとくる言葉が欲しい。
>足元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれてある。
昨日、保健委員が全員に配った物だ。
文を割った方がテンポがいいし、動きが見えるような気がする・・・
『足元に消しゴムが転がってきた。「歯をたいせつ」にと書かれてある。
昨日、保健委員が全員に配った物だ。』 気にしすぎかな・・・
>達矢は消しゴムを見つめ、ひと呼吸置いてから思い切り蹴った。まだ角の取れていない
消しゴムが不器用に方向を変えながら転がっていくと、さざめきの様な笑い声があちこちから
漏れてきた。
消しゴムが壁にぶつかり止まると、背の高い少年が勢いよく立ち上がった。猫背を揺らし
ながら消しゴムに走り寄る。少年は拾った消しゴムを高く掲げ、大声を張り上げた。
この短い文章の中に「消しゴム」が5つ。うざったく感じてしまうのでどれかは省略・置き換え等
した方がよろしかと。あと、消しゴムの止まった壁や猫背の少年・板倉の位置関係が不明なので
絵が浮かびにくい。
ひょうきんもののキャラだてだったら消しゴムは教師のいるすぐ横で止まって、板倉くんは後ろから
二番目の席から立ち上がって猛ダッシュ! くらいの動きが欲しいなあと
文とは関係のないことまで思ってしまったw
364 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/24 02:54
>>359 関西に住んで五年ほどの似非関西人ですが
なんというか関西弁が微妙な気がします。
亜矢子の二つのセリフの中でも関西弁の濃度が変わるような感じ
小説の中では同一人物の方言の濃さがぶれると読みにくくなる気がします。
方言、特に関西弁っていわれるものは大阪、神戸、京都etc...と
細かく違うから使うの難しいんじゃないかと思います。
>頭一つ大きい亜矢子のぬるい息が額にかかり、達矢は顔を反らせた。
の文章は無理があるように思います。クラスの一員が大声を出していて
それでも「押し殺した笑い」で済むようなクラスの中で
授業中話す人間が息がかかるほど大声出すとは思えません。
それに座っていてさらに「身体を折りたたむ様に」している人が
頭一つ大きいというのは無理があるような気がします。
亜矢子の長身もしくは達矢が小さいことを表すなら別の手段が
望ましいのでは。
絵が浮かびにくいのは363の言うとおりか
教室の雰囲気って分かりやすいモノなのに
達矢と板倉の位置関係が掴めないのはなにか嫌がらせをされているように思う。
365 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/24 03:00
>>364 気がします。〜な感じ。〜では。ように思う。
ばっかりだな。
ビクビクせずに自分の意見ぐらいしっかり言えよ。
367 :
始めてここに投稿します。どうかよろしくお願いします。:03/11/24 07:59
戦争が始まった夢を見た。日本で戦争が始ま
った。イラク復興支援のための自衛隊派遣が、
その引き金となった。相次ぐ国内テロ。
日本はパニック状態に陥り、至るところで勃
発する複合クライシス。政府との対立。
全てが生々しくて、気持ちの悪い夢だった。
自分の親父がグレネードランチャーのような
ものを装備して、イラク軍との対戦に望んで
いた。なぜか舞台は家の中。窓の外を見ると、
銃撃戦が。その音は不愉快で、悲しくて、早
く終わって欲しいという気持ちだった。
飛び散る火の粉、眩い火花。そして、崩れ落
ちる木造の家の柱。本当に切なくなって、
悲しくなって、俺は夢の中で号泣した。
「どうして戦争が起こらなくちゃいけないん
だ」心の中で俺は何度も、自問自答を繰り返
した。でも、その時やっと気づいたのだ。
今まで、どれだけの罪のないイラク人が血を
流して死んでいったのだろうか、と。
自分が必死に生き残ろうと、躍起になっている
のが空しくなってきた。俺たちは罪なきイラク
の民間人になんて酷い事をしてきたのだろう、
と思った。俺の命を捧げるくらい、どうって事
ないじゃないか。それで平和になるのならば。
なんだか気が楽になって、俺は落ち着いて戦場
に踏み出すことができた。
>>367 =
>>351 二重カキコは止めましょう。あれ以上レスがつかないのは、
他の人からスルーされたということです。出直してください。
>>351が可愛そうなのでリミックスしてみました。
タイトルは、『命』ってことで
戦争が始まった夢を見た。
日本で戦争が始まった。
イラク復興支援のための自衛隊派遣が、その引き金となった。
相次ぐ国内テロ。日本はパニック状態に陥り、至るところで勃発する複合クライシス。政府との対立。
全てが生々しくて、気持ちの悪い夢だった。
自分の親父がグレネードランチャーを装備して、イラク軍との対戦に望んでいた。
なぜか舞台は家の中。窓の外を見ると、銃撃戦が。
その音は不愉快で、悲しくて、早く終わって欲しいという気持ちだった。
飛び散る火の粉、眩い火花。崩れ落ちる木造の家の柱。
本当に切なくなって、悲しくなって、俺は夢の中で号泣した。
「どうして戦争が起こらなくちゃいけないんだ」
心の中で俺は何度も、自問自答を繰り返した。
でも、その時やっと気づいたのだ。
今まで、どれだけの罪のないイラク人が血を流して死んでいったのだろうか、と。
自分が必死に生き残ろうと、躍起になっているのが空しくなってきた。
俺たちは罪なきイラクの民間人になんて酷い事をしてきたのだろう?
『俺の命を捧げるくらい、どうって事ないじゃないか』
それで平和になるのならば。
なんだか気が楽になって、俺は落ち着いて戦場に踏み出すことができた。
「すいませーん。貴国に亡命したいんですけどぉ」
>>362 「形容詞が古い」は、気になっていた点です。…やはり古い感じがしますか。
>ピンとくる言葉が欲しい。
確かに。自分の頭にイメージが出来上がってなかったなと思います。
ありがとうございました。
>>363 >ひょうきんもののキャラだてだったら
実は全く逆で、設定上は「イジメに合っている少年」だったんですが…w
描き切れていない証拠ですね。
ありがとうございました。
>>364 >関西弁の濃度が変わるような感じ
参考になります。実は二十年来の関西人wなのですが、
「関西人らしい関西人のしゃべり方」をさせようと意識して書いたので、
逆に違和感だらけのセリフになったのかもしれません。
>絵が浮かびにくい
やはりイメージが弱いですね。精進しますw
レスありがとうございました。
下らないけど
>362
背が高くて猫背って何が問題なんだろう。
372 :
綾瀬深桜 ◆qnBeHfchc. :03/11/24 11:49
はい!松風です。HN変えて登場〜☆
>>369の酷評頼まれましたので、やります(-"-;)
*私もここまではかけないので、生意気言ってると言われます。
自分の命を平和の為に使える人はなかなかいません。この人がそのくらい、正義感が強いと表現した方が良いのでは?
最後のでちょっと笑いました
f^_^;
以上!!
NH変えてと言われても、前のHN知らないから。
批評どうもです
やはり機関銃から斧の部分までは不自然ですよね
それと何度も繰り返すことで語り手のイカレっぷりを
表現しようと試みた方法なのですが,やはり懸念し
ていた通りクド過ぎたようです
今読み返して見ると余計な部分も多く,無駄に冗長
ですね
>変換の過程を経て描写する、というやり方を研究してみたらどうか
今後の課題になりそうですね
>>359-360 全般的に見てハイレベルな方とお見受けしますので細かいところだけ。
この冒頭はクラスで孤立している貧乏な板倉、それを後ろめたく
思っているものの、大勢に流されている主人公の達矢、駄目教師、
意地悪な亜矢子、そしてその他のクラスメートが出てきます。
で、他の人も誤読していましたが、わたしも最初、いじめられっ子は
達矢で、板倉君は達矢を挑発している加害者側のリーダー格かと錯覚しました。
その原因を考えてみると、
>誰もが息を潜め、黒板を凝視したまま動かない達矢の背中を見つめる〜
の部分で、視線の集中する対象が達矢であることと、その時の達矢の態度が、
傍観者の罪悪感なのか、迫害を受ける者の防御反応なのか分かりにくい
点にあるように思われました。
この場面は、いじめられっ子に荷担するヤシがでないかどうか、という教室の
イニシエーションを描いていると思われるので、達矢の側に視線が集中するのは
ある意味、自然なのですが、読者の読みとりを助けるために、それとなく状況を
暗示させる説明が欲しいところです。
例えば、
>誰もが息を潜め、黒板を凝視したまま動かない達矢の背中を見つめる。
の文章の後に、以下の一文を挿入して、対比させる形にするとか。
試案)声の主に目を向ける者はただ一人もなかった。
この一文と、後から出てくる「潰れた笑い声」の合わせ技により
板倉君の状況、引いてはこの場面の人間関係が分かりやすくなります。
以下具体的指摘。
>足元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれてある。
ここの語尾は「書かれてあった/いた」の方がしっくりきます
(以下、長々と説明が続きますが直感で納得されたなら飛ばしてください)。
通常、日本語の文章の語尾は現在形と過去形を交互に使えば
バランスよく進んでいきます。
「だ調」ならば「だ」の次は「だった」、その次はまた「だ」で問題なしです
(ちなみに「だ調」と「である調」は微妙に用語が違う別物です)。
しかし、「転がってきた(過去)」+「書かれてある(現在)」のように
一文中の時制をずらすと、文章に特殊なニュアンスが生まれます。
それは、文章に含まれている情報を一括した時制で扱わないことにより、
後者に対する注目度の高さが強調される効果です。
例)目元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれている。
→心理的、現実的距離に近い事象に対する高い注目度を表す。
例)配られた問題用紙には予想通りの問題が並んでいる。
→作中で事前に暗示された事象に対する確認の効果。
例)駆け寄ってきた子犬には見覚えがある。
→この文が強調する後半部分(「子犬には見覚えがある」)と
直接繋がった内容の文章を後に促す効果。
で、翻ってみるに、
>足元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれてある。
は、特に歯云々を強調する必要性もなさそうなので、
時制を統一しておくのが自然かと。
文末を過去、現在と機械的に交互に使っていると、たまに、このような
引っかかりが生まれるので、留意しておいて損はないと思われます。
後、推敲箇所がいくつかありましたが、
多分、自力で発見できると思えるので一例だけ。
>消しゴムが壁にぶつかり止まると、
「原因→結果」なので「ぶつかって」が相応しい。
いじょ。
>>375 とても丁寧なレスポンス、ありがとうございました。
「なんとなく違和感がある」文章の、「なんとなく」をきちんと言葉で説明していただけたので、とてもスッキリしました。
指摘いただいたように、語尾の時制がおこす効果までは…気を配っていませんでした。
(1)足元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれてある。
(2)足元に転がってきた消しゴムには「歯をたいせつに」と書かれていた。
書いてみると、確かに(1)は視点が「歯をたいせつに」という文字に集中しており、不自然に強くなっています。
なるほど。
全体を通して、読み手に上手くストーリーが伝わらなかったのは、視点のブレや曖昧さにあったと思います。
今回のレスを参考にさせていただき、精進したいと思います。
ありがとうございました。
灘北省に住む王奉憩という先生は、賛美の弁論に優れる人であったがその弁論とは
耳を疑うような非道徳を賛美するものであった。人殺しや窃盗という犯罪も彼に言わせ
れば英雄の行いだという。
ところで近隣に住む学者がやってきて、彼に、どうしてお前が賛美しているその行為
を自分ではしないのかと問いただした。王は学者に答えた。
――俺の母ちゃんに叱られるからさ。
>>379 このまま、文學界新人賞に応募しなさい。
>>379 > 灘北省に住む王奉憩という先生は、賛美の弁論に優れる人であったがその弁論とは
>耳を疑うような非道徳を賛美するものであった。人殺しや窃盗という犯罪も彼に言わせ
>れば英雄の行いだという。
> ところで近隣に住む学者がやってきて、彼に、どうしてお前が賛美しているその行為
>を自分ではしないのかと問いただした。王は学者に答えた。
> ――俺の母ちゃんに叱られるからさ。
灘北省に住む王奉憩という先生は賛美の弁論に優れる人であったが、その弁論は
不道徳を賛美するという耳を疑うようなものであった。人殺しや窃盗などの犯罪も彼に言わせ
れば英雄の行いだという。
ある日、近隣に住む学者がやってきて彼に、どうしてお前が賛美しているその行為
を自分ではしないのかと問うた。王は学者に答えた。
――俺の母ちゃんに叱られるからさ。
最初の文は読点の位置を変えたほうが読みやすい。
それ以降はそのままでも構わないが、私の好みに合わせてみた。
>>379 「読ませてやる」じゃなくて、「読んでください」ってスタンスで書いたら?
細かい箇所を指摘する以前の問題。
意味がわかんなかったら、好きなひとを想いながらラブレターを100回書け。以上
>>381 ありがとうございます。今後は仰られたところについて反省し、
二度同じことを言われないようにしたいと思います。なお、二行目の意味については
私の明らかな表現不足により、意味合いが大きく変わってしまったようです。
真に正せば、(聞く人が)耳を疑う、ではなく、顔をしかめる、などというような意味だったのです……。
>>382 大変申し訳ございません。
仰ることの意味は、これはおそらく私が他の方のように最初の一文、
たとえば「初投稿なのでよろしくお願いします」などといったあいさつの言葉が名前欄を用
いたもので、ひどく短く、感情の見えないものであり、そのために気分を害されたというもの
でしょうか。今後は先の方々の書き方を拝見し参考にして、気をつけようと思います。
反応の速い奴が多いな(w
>>383 スタイルなのかしれないがクドイ。
「賛美の弁論に優れる人であったがその弁論とは耳を疑うような非道徳を賛美するものであった」
賛美が2回。弁論が2回。
賛美の弁論〜=賛美に値する弁論家
その弁論=彼の持論
疑うような=誰もが疑う
非道徳を賛美=〜を奨励
小学生の卒業文集より下手じゃん。
読み手を意識しないで、何のために書いてるの?道楽?
>>383 酷評対象の文章よりも、礼の文章の方が長いな(w
386に座布団一枚!
>>387 386は面白くないし何の捻りもないけど。どこで笑えばいいのか教えて欲しい。
はい、次の方どうぞ
>>390 そういうお前はいったい何回批評書いてるんだ?
>>391 そういうお前はいったい何回批評書いてるんだ?
批評お願いします
「行くぜ!」
相沢が叫ぶと同時に背中の漆黒の翼が大きく広がる。
バン!
何かが破裂するような炸裂音を伴って相沢が猛スピードで藍に突っ込んで行く。
その両手には黒く燃え盛る焔が既に纏わりついていた。
(この女相手に長期戦は不利だ!
接近して一気に決める!!)
相沢はそう判断し、空中で螺旋を描くように飛行し、藍に接近する。
「・・・・・・」
が、その藍はその場から一歩も動こうとしなかった。いや、それどころか指一本動かしてはいない。
その瞳に相沢の姿を映し、ただそこに存在しているだけだ。
(……!?何を考えていやがる)
その藍の態度に一瞬疑問がよぎるがここまで来ては退くことも出来ない。
まさか相沢の動きについて来れていない訳ではないだろう。その証拠に相沢の目まぐるしい動きを藍は一度もその視界から外していない。
(なんらかの対抗手段が既に用意してあると考えるべきだな
ハッ!面白ぇ!止めれるもんなら止めてみやがれ!!)
相沢は猛々しい笑みを浮かべると、螺旋状に動いていた軌道を直線的なものに変えて、一気に藍との距離を詰める。
弾丸の如き勢いで相沢が迫ってくるのを見て、藍が初めて動いた。
その個所は、口。
「礎を」
「!?」
藍の呟きが相沢に届くのとほぼ同時にそれは来た。
すべてを押し潰さんとする圧力。動きが止まる、などという生易しい物ではない。
まるで恐竜に踏み潰されたような衝撃が相沢の全身を襲った。
「ぐおっ!?」
藍に突撃した時とほぼ同じ、あるいはそれ以上の勢いで相沢が壁に衝突する。
それでも、その圧力は収まらず相沢を壁に押し付けて圧迫する。
ミシィッ
鈍い音が相沢の耳に――というよりは脳に直接響いた。
(ニ,三本はいったか……くそが!)
相沢は歯噛みして藍を見つめる。藍は未だその場を動いていなかった。
結局の所、相沢はこの少女のただ一言の元に退けられたのだった。
「残念ね」
藍がポツリと呟き、一歩相沢に近づく。
ズン!
すると、それに呼応して相沢に加わる圧力がさらに増した。
「OASISのリーダー、相沢拳次」
また、一歩。
「所詮この程度の力しかないのね」
さらに、一歩。
少女が一歩近づくたびに相沢を壁に押し込んでいく。
さらに数歩歩み寄り、そして――
「……さよなら」
その呟きと共に相沢に掛かっていた斥力が不意に消える。
押し付けられていた力が消え、相沢の体が地面に倒れるより早く
「傷を」
藍の呟きが部屋に響いた。
ドン!
相沢の体で再び衝撃が弾ける。
さっきのものよりも瞬間的で、そして比べ物にならないほど強力な衝撃だった。
「っがは!?」
その衝撃を無防備に喰らった相沢が全身から、そして口から大量の血を流し、倒れこんだ。
「・・・・・・」
その様子を冷ややかな目でしばらく見つめると、藍は素早く踵を返してドアへ向かい始めた。
が、その背後から掛かった声がその足を止めさせた。
「ちょっと待てよ、どこに行く気だ?」
その声に振り向いた藍の視線の先にいたのは、凄惨な姿で仁王立ちする相沢だった。
「まだ、終わっちゃいねぇぜ」
「……前言は撤回しておくわ
さすがは相沢拳次ね」
「お褒めに与り光栄だね、お姫様」
そう言って口元の血を手で拭う。その口はこれでもかというほどの獰猛な笑みを浮かべていた。
これが相沢拳次だ、と全身で主張しているかのような姿だ。
「タフなのは認めるけれど……それだけでは勝てないわ」
「んな事は……」
相沢の両手に再び黒炎が灯る。
明らかな臨戦体勢だ。
「やってみなけりゃわからねぇだろうが!!」
叫ぶと同時に左手から巨大な黒炎弾を藍に向かって放つ。
今度の藍の反応は先程とは違い、早かった。早いとは言っても、慌てず右手をゆっくりと挙げただけだ。
そして、呟く。
「鏡よ」
瞬間、藍の手の先に半円の二枚重ねになった壁が出現した。
これで黒炎が跳ね返ることは先程証明済みだ。この黒炎の巨大さはそのまま相沢への脅威となる。
これで、終わり。
―――のはずだった。
「それなら……」
相沢の声が思いのほか近くで聞こえた。
しかし、あたりに相沢の姿も身を隠せる物陰もない。
隠れられるとすればそれは―――
「さっきも見たぜ」
ブワッ
鏡に触れる直前に相沢の黒炎弾が音もなく霧散する。
その後ろには拳を振り上げる相沢の姿があった。
「……!」
黒炎の散った影響からか、強烈な熱気が藍の全身に吹きつける。
(……目が!)
吹きつける熱気に反射的に瞼が下がってくる。だが、この状況で目をつぶるのはあまりに危険だ。
咄嗟に手をかざして目を熱気から守り、閉じるのを防ぐ。
「もらった!」
その行為は結果的に回避行動への遅れとなった。
相沢が藍の顔めがけて黒炎を纏った拳を突き出す。
到底避けられるタイミングではない。
「壁を」
藍のかざした手の先から再び半円状の壁が出現する。
ゴッ!
相沢の拳が壁にぶつかり、硬い音を立てる。
それを知覚した瞬間に、二人はほぼ同時に後ろに飛び退く。
そして、数瞬の睨み合い。
「……危なかったわ」
先に喋ったのは意外にも藍の方であった。
「でも、ここまでね。あなたにはもう……余力が無い」
「・・・・・・」
相沢は沈黙で答える。
ずばりその通りだった。
全身が痺れるような感覚で包まれ、動かすだけで激痛が走る。とてもではないが闘えるような状況ではない。
そして、相手が相手だけに逃げる事も難しそうだ。
「今度こそ……さようなら」
藍が静かに呟いて、再び手を掲げる。
今の相沢では避ける事も出来そうにはない。
(くそっ!ここまでか!?)
相沢が半ば死を覚悟した瞬間―――
「そこまでだ!」
『!』
部屋にはっきりとした口調の声が響き渡った。
二人の視線がその声のした方へと向かう。
「御影、話を……話し合いをしに来た」
いつの間にか開かれたドア。
そして、そこには霧が立っていた。
簡単に説明しますと、二人とも翼が生えてて、飛べます。
男の方は黒い炎使い。女の方は・・・・・・えっと、いろいろです。
詳しい説明が必要なら、言ってくれれば改めて書きます。
では、どうか批評お願いします。
一読したときに、引っ掛かりを感じました。その原因の一つは視点のブレにあると思います。
>(この女相手に長期戦は不利だ!接近して一気に決める!!)
>相沢はそう判断し、空中で螺旋を描くように飛行し、藍に接近する。
三人称主人公(相沢)の視点なのかと思って読み始めました。
>まさか相沢の動きについて来れていない訳ではないだろう。その証拠に
>相沢の目まぐるしい動きを藍は一度もその視界から外していない。
ここでは、三人称神の視点に見えます。
>黒炎の散った影響からか、強烈な熱気が藍の全身に吹きつける。
>(……目が!) 吹きつける熱気に反射的に瞼が下がってくる。
>だが、この状況で目をつぶるのはあまりに危険だ。
そして、ここに至っては三人称相手方(藍)の視点に見えます。
視点の不統一は、読者に読みづらい印象を与えます。もちろん、プロの作家が
意図的に視点を変えるという技術を使う場合もありますが、そのときも読者の
読みやすさを害さない様に行います。しかし、それはやさしい手法ではないので、
初心者の場合、やはり視点の統一を意識した文章を心がけた方が良いと思います。
それから、描写されている戦闘はかなりのスピードで行われていると思われますが、
それにしては緩慢な描写が目立ちます。以下は気づいた一例です。
>すべてを押し潰さんとする圧力。動きが止まる、などという生易しい物ではない。
>まるで恐竜に踏み潰されたような衝撃が相沢の全身を襲った。
たとえばこの描写は、「恐竜に……襲った」だけでも良いのではないかと思います。
批評は、
>>394-400 に対するものです。念のため。
まあ、他の批評もありそうですけど、自分の批評はこんなもんです。
一見して読みにくかった点を挙げます。
>>394 >何かが破裂するような炸裂音を伴って
同じ形容が重なっています。
> その両手には黒く燃え盛る焔が既に纏わりついていた。
何と比べて「既に」なのかが判りません。
>(この女相手に長期戦は不利だ!
> 接近して一気に決める!!)
判断が唐突です。
> 相沢はそう判断し、空中で螺旋を描くように飛行し、藍に接近する。
数行前に「突っ込んで行」ったのでは?
> が、その藍はその場から一歩も動こうとしなかった。いや、それどころか指一本動かしてはいない。
時制が混在しています。
> その瞳に相沢の姿を映し、ただそこに存在しているだけだ。
文語調を意図しているのでしょうか、文体が変わりすぎです。
> その藍の態度に一瞬疑問がよぎるがここまで来ては退くことも出来ない。
> まさか相沢の動きについて来れていない訳ではないだろう。
主人公の判断というよりは、スポーツの実況・解説のようです。
まだ続きます。
>KSMD2氏
提示された文章はあるシーンからの抜書きでなく、この話の冒頭部であるという
前提で書かせてもらいます。よしなに。
>「行くぜ!」
>相沢が叫ぶと同時に背中の漆黒の翼が大きく広がる。
>バン!
>何かが破裂するような炸裂音を伴って相沢が猛スピードで藍に突っ込んで行く。
>その両手には黒く燃え盛る焔が既に纏わりついていた。
「何かが破裂するような炸裂音」 重複表現であるということはさておき
結局この音はどこから発せられたものでしょうか?突っ込んでいく翼が
奏でた音? それとも手から発せられた炎から出たもの? どちらとも
とれてしまいます。 主語を書いたほうがいいでしょう。
>その両手には黒く燃え盛る焔が既に纏わりついていた。
これが「黒炎弾」と呼ばれる相沢の技であることは後にわかるわけ
ですが、この時点ではただの火であるとしかわかりません。対抗手段
が必要なほどの威力を秘めたものであるということは作者と相沢しか
知らないわけです。 だから緊迫感に欠ける。
「黒炎弾だ。」という一文をこの後に添えるだけでも印象は変わってきます。
さらにいえば「触れれば巨大なドラゴンでも焼き尽くす相沢必殺の技だ」
などの威力をほのめかす一文があればなおよろしいかと思います。
あとこの時の腕の状態はどうなっているのでしょうか? 振り上げて構えているのか
腰のあたりにそえているのか、手のひらは広がっているのか拳で固めているのか。
それらは書かないと読者には絵が描けません。
くどいようですが「黒炎弾」は作者以外には未知の技なのです。ボクシングや銃撃
シーンとちがってその単語を書けば誰もが絵を思い描けるほどのポピュラーなもの
ではないのです。 シーンに迫力を出すためにもこういうところはしっかり
書いたほうがいいと思います。
> 螺旋状に動いていた軌道を直線的なものに変えて、一気に藍との距離を詰める。
お互いの距離や角度が感じ取れるように書いてください。
> 藍の呟きが相沢に届くのとほぼ同時にそれは来た。
このような「それ」で勿体をつけるのは読みにくいと思います。
> 藍に突撃した時とほぼ同じ、あるいはそれ以上の勢いで相沢が壁に衝突する。
室内で「螺旋状に動いていた」の?と困惑しました。
体育館程度の大きさでは有翼人が飛び回ることは出来ないでしょうし。
以降の個別の指摘は省略させていただきます。
アクションと心理戦とを同時に書こうとしているようですが、
そのせいで双方共にもっさりとした表現になっています。
アクションの部分は全て客観描写、
心理戦の部分は全て主観描写
とメリハリを付けてはいかがでしょうか。
視点の揺らぎや文体に関しては他の方が指摘してるようなので、自分は
前文同様「エンタメ的視点」を主に続きを書きます。
>藍の呟きが部屋に響いた。
ここでこの戦闘が部屋で行われていることがわかるわけですが、有翼人
同士の戦闘(片方は地にいますけど)で「空中で螺旋を描くように飛行」
したり「めまぐるしい動き」をしたりするのですから、大半の読者は屋外の
戦闘をイメージするかと思います。壁も内壁ではなく外壁を連想するかと。
「こんな戦闘が部屋で行われていたなんて!」と驚きを与えるためなら
別ですが、そうでないのならこれも書き込み不足だと思います。絵が浮かんで
こないのです。
「残念ね」
藍がポツリと呟き、一歩相沢に近づく。
ズン!
すると、それに呼応して相沢に加わる圧力がさらに増した。
「OASISのリーダー、相沢拳次」
また、一歩。
「所詮この程度の力しかないのね」
さらに、一歩。
少女が一歩近づくたびに相沢を壁に押し込んでいく。
さらに数歩歩み寄り、そして――
「……さよなら」
その呟きと共に相沢に掛かっていた斥力が不意に消える。
ここは相沢が藍の圧倒的力に押されまくるシーン。一歩藍が歩むごとに
相沢に物凄いダメージが与えられるわけです。
身体中がきしむのではないでしょうか?うめき声がでないでしょうか?
「負けるのでは?死ぬのでは?」と焦燥にかられるのではないでしょうか?
「壁に押し込まれた」だけではあまりに即物的ではありませんか?
もちろんそれらをあえて書かないことで効果を出す演出もありですが
全体を見る限りでは「手抜き」を受け取れてしまいます。
なんか、いきなり、リキの入った批評が増えたな。
背景その他ものものすべて含めて、世界観の描写があまりにも不完全。炎って。壁って。
いまどきインド人でも放たねえよ。戦闘(そこ)だけ非日常はやめるんだショッカー。
わかっているとはおもうけれど戦闘は非日常的。だってそうでしょ、街中見回したら必ず
誰かが喧嘩しているとかあったら怖いじゃん。路上に血がダラダラ流れていたら泣くっしょ。
というわけで何の解説もなく戦闘シーンをもってこられても、その、なんだ。困る。
前準備の不足は何も世界観だけじゃない。たとえば視点移動についてもそうだしさ、戦って
いる背景の描写についても。とにかく周りが真っ白で虚ろな世界。
真っ白で思い出したけど、色の描写について一見の限りでは炎の黒しかなかったような気
がする。これについては間違ってたらスマン。でも小説なら色彩と動作はとても大事。
動くときってのは、つまり色が変わるときだから。黒に光が当たれば灰色になる。気を失え
ばそこは闇。炎が燃えれば辺り一面は紅世界、炎が漆黒ならば血の業よりも更に深い色。
でしょ?
繊細な表現力はネットでは無理。だって長文になるからね。より魅せようとすると。そうする
と人は見る気なくす。だからよりイメージしやすい、色彩や効果音をもっと効果的に使えば
いい。先にも言ったけど、戦闘は非日常だから、炎が吹き上がる効果音一つにしても
ウォォォォフンッ、カカッッァァァンッ!
とかいうのでもいいんだし。ブワッだけじゃ炎じゃなくて涙だわ。男の涙もそれはそれで
イイ!(・∀・)けど。
まあ大体はこんなところ。もちろん個人的主観もかなり入り交じっているけどね。
最後に私のいいたいことは、女の子をもっと強くして、萌えるセリフいわせてあげてって
ことですよー。だってほら、魔法少女アイ。
>>403 同じ形容が重なっています。
>>404 >「何かが破裂するような炸裂音」重複表現であるということはさておき
揚げ足とりになるけど「破裂」と「炸裂」は違うよ。
風船が膨らんで割れるとき、
風船が破裂するとはいうけど、風船が炸裂するとはいわないやん。
マシンガンの玉が敵に当たるとき、
マシンガンの玉が炸裂するとはいうけど、マシンガンの玉が破裂するとはいわないやん。
「破裂」はそのもの単体の意味合いが強く、「炸裂」は当たる相手と自分という意味合いが強い。
「何かが破裂するような炸裂音」は、
何かが破裂するような、で相沢の個人的な力を強調し、
炸裂音、というのは地面を蹴る音(能力を使ったときの音かも)を演出するわけだから、
重複というよりも、それを強調しているということになる。
どうも、たくさんの批評ありがとうございます!
まず、始めに謝らなければなりません。
この文章はとあるサイトのリレー小説からの一部抜粋です。完全にこちらの説明不足でした。
批評していただいた皆様には、いらぬ混乱呼んでしまい大変ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありません。
>>401さん
>視点のブレに関して
改めて見返してみると、確かに視点が途中で入れ替わっていました。大体、相沢が立ち上がった時くらいからでしょうか。
元々戦闘の際に視点を不利な方に無意識に預ける癖があり、気をつけていたつもりだったのですが……。その癖が顕著に、最も悪い形で出てしまったようです。
なんとか気をつけたいと思います。
>描写が緩慢
なるほど、確かにその嫌いがあるようですね。まったく気づいてませんでした。
しかし、これは俺にとってかなり難しい問題のようです。
描写量とスピード感のバランスを整えるのが大変そうですが、これからはできるだけ意識してみたいと思います。
>>403さん
細かい指摘、ありがとうございます。大体、了解しました。その上でひとつ質問なんですが、
>> が、その藍はその場から一歩も動こうとしなかった。いや、それどころか指一本動かしてはいない。
>時制が混在しています。
とありますが、これは最初が過去形で次が現在形で書かれている事に対しての指摘ですよね?
実はこれはできるだけ語尾が同じにならないように意識してやっているんですが、やってはいけないことなんでしょうか?
個人的に「〜だった」が連続していると読みにくく感じるのでそうしてたのですが……。
どなたかお答えいただけないでしょうか?
>>403さんの続きです
>アクションと心理戦
まったくそのとおりです。
個人的に小説の戦闘は心理戦を入れないと、かなり読みづらいと考えているので。
しかし、アクションとの併用による弊害は考えていませんでした。
これは先の描写が緩慢という問題と重なりそうです。基本的に欲張りすぎなのかもしれませんね。
今後、意識しておきます。
>>404さん
>炸裂音について
一応翼から出た音のつもりでしたが、確かにわかりづらいですね。
こういう書き手の頭の中で処理してしまっているというミスは自分ではかなり見つけにくいので、助かります。
それと、改めて説明不足だったことをお詫びいたします。本当にすみません。
>部屋の存在
部屋自体はこの前後の文章で補完されているのですが、それ以上に戦闘が室内に見えないというのが問題ですね。
俺自身、部屋をほとんど意識していませんでした。これはかなりの大問題です。
今度、室内における戦いというものを意識して練習してみようかと思います。
>圧力の描写
そのとおりだと思いました。これも俺が脳内補完しているのが原因のミスだと思われます。
了解しました。
414 :
ワータ ◆yDB/O8kZAc :03/11/27 23:39
まじめにお願いします。
------
私は、涙が乾いて固くなった顔面の感覚と共に目覚めた。掛け蒲団を抱きしめて横向きになっていた。
光がカーテンを透して桃色に部屋を満たしている。不完全な意識で小さく呻きながら体の姿勢を変え、
敷き蒲団を抱きしめるように大の字になった。目覚ましの携帯電話のアラームが鳴りだす。六時五十五分だ。
とにかくアラームを止めてからまた蒲団に戻った。
「真ぉ。起きよぉー」
階下から母の声がする。私は、
「分かったぁ」
と答えて、また眠る。私は四時間弱しか睡眠をとれていない。祖母が、私の部屋の戸を開けてヒステリックに催促する。
「はよ起きなさい、真。夜遅くまで起きとるからやで。
お母さんも何回もあんた起こすのに大声出すのはしんどいんやで、はよ起き。」
私はまたしても「分かったぁ」と答えて、蒲団を頭にかぶった。眠い……。
「真、起きなさい」
という、くぐもった呼びかけが聞こえた後、あきらめたのか静かになった。私は眠りを欲していた。
「起きなさいって、真。」
枕元に移動してきた祖母は蒲団をめくって叫んだ。そして、話し始めた。
「私も悲しいわぁ。せっかく起こしてあげてるのに。悲しいわぁ。こんな年になって、
まだ生きてるんやもんなぁ。眼も見えへんのに。孫にも馬鹿にされて、あぁ悲しい。」
私は飛び起きて階段を降りていく。
「あんた、蒲団ぐらい畳んで行きなさい。」
背後から祖母の叫び声が聞こえた。
>>414 蒲団はひらがなでいいと思う。ふとん。
いやまじめな意見ですよホントに。
>>414 >私は眠りを欲していた。
ぷっ、笑っちまったぜ。
真面目に批評しました。
>414
当て字でしたね。
どうも。
はぁ、やっぱり変ですかね?
正直に書いたんですが。う〜ん。
代名詞「私」も多いからかな、偉そうに読める。
419 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/28 00:27
この度、「メル友心中」を書くことになりました。
それは芝居の脚本です。心中は、死語である。
現在の男と女には、禁忌がない。心中する理由は、
どこにもないのです。そこをあえて挑戦するのです。
そこで皆様にお願いがあります。
インターネットを通じて、作品に参加しませんか?
私のホームページに随時、その脚本をのせていきます。
それについてのご意見を掲示板に載せていただければ、
いいのです。たとえば、それは嘘っぽい現実のほうが
なまめかしい。あまりにも胆略すぎる。私の経験のほうが
リアリティがある。もちろんハンドル名で結構です。
用は、脚本が出来上がっていく醍醐味を味わってもらえば
うれしいです。多くの人が参加することを希望します。
すでに登場人物を次ぎなるページにのせています。
感想を掲示板にお書きください。
http://kailaku.infoseek.livedoor.net/
書いた内容が最後の最後で強制終了された……。
駄目だ。気力が切れた……。
>>419 「禁忌がない」と書いてる時点でリアリティがないと思います。
リンク先見てないけど、登場人物は1人いれば十分だな
>>414 正直、その文章だけではなんともいえません。
推敲したい箇所は地の文を中心にいくつかありますが、
全てを通して読んでみれば、あるいはそれはこの作者の
「個性」である可能性も否めない。
あるいは、語り手の「私」の性格設定ゆえの外連である可能性も
(この類の手法の極端な例が『アルジャーノンに花束を』等です)。
多分、書きたいネタがあるからその文章を書き始めたと思うのですが、
それがこの時点ではまだ明らかになっていないのです。
と、いうかこの部分だけで批評を頼むのは作者としても不本意なのでは?
あるいは、ここまで書いて気分が乗らなくなったというなら、
それは文章以外の点で工夫が必要です。
以下、具体的指摘。
>私は、涙が乾いて固くなった顔面の感覚と共に目覚めた。
顔面→頬
顔面という言葉は叙情的な文章には合いません(ただしこれは私の主観ですが)。
>掛け蒲団を抱きしめて横向きになっていた。
この一文は様々な意味で据わりが悪いです。
まず、主観視点に於いて、このように客観視点を思わせる描写は
浮いてしまいがちです(「なっていた」という表現は客観描写向き)。
また、文末の時制を直前の一文と揃えているため、この二つの文章は
内容的に並列な関係であることを要求されます。
ですが、感情を表す表現が先の文章にしかないため、違和感を生んでいます。
試案)掛け蒲団をきつく抱きしめて横を向いていた。
これなら並列になります。また、元の文意を保つなら時制をずらすべきです。
試案)掛け蒲団を抱きしめて横を向いていた。
→以下、文末の時制を順番にずらす。
いじょ。
>>414の1行目が、
起きてからの行動なのか、起きたときの姿なのか
読解力がないのでわかんないのだけど
仮に後者だとしたら、
横を向いていた→添い寝していた の方がしっくりこない?
他にも、蒲団に戻る・眠りを欲する・枕元に移動など
やや説明調なのが気になる。
わりとセンスが良いだけに残念。
>>423に訂正。
誤 試案)掛け蒲団を抱きしめて横を向いていた。
正 試案)掛け蒲団を抱きしめて横を向いている。
大変申し訳ない。
426 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/28 15:47
随想です。お手柔らかにお願いします。
久々に週刊プロレスを購入した。高田が表紙になってい
たからだ。高田はつい最近、プロレス界の暴露本を発表
した。筆者はスポーツライターの金子達仁。タイトルは
「泣き虫」だ。高田の半生を綴る内容との触れ込みだが、
実際はプロレス界の内幕の話を暴露したものだという。
何から何まで、プロレスの内幕に触れることはタブーな
のだ。御家主義というか、官僚主義というか、進歩がない
ようにも思える。
それに対して、我が道を行く西村修の意見はこうである。
「プロレスというのは難しい。結果が決まってるとか、
決まっていないとか。そんなことを言ったら、人の命な
んか、生まれたときから決まっていますよ。あはは。世
の中は、みな冗談。」(週刊プロレス頁45)
真剣に真剣にやって面白くないよりも、嘘だ嘘だと言いな
がら真剣にやるほうが圧倒的に面白い。このコメントを
読んで西村を見直した。彼のキャラクターはギミック的な
ものがあると思い込んでいたが、違う。本当に悟りを開い
たのだ。そうでなかったらこんなコメントはできないはず
だ。
>>426 週プロやゴングの白黒ページに載せる短いコラムだと思って添削。
>高田の半生を綴る内容との触れ込みだが、
>実際はプロレス界の内幕の話を暴露したものだという。
>何から何まで、プロレスの内幕に触れることはタブーな
>のだ。
この2文は繋がりが薄い。
高田の暴露に対してどのような反応があったかを挿入した方がよい。
>御家主義というか、官僚主義というか、進歩がない
>ようにも思える。
「御家主義というか、官僚主義というか、」はタブーであることに対する感想であり、
「進歩がない」はその御家主義や官僚主義に対する感想と思われる。
対象が違うのならば並列に語るべきではない。
現在の最終段落は論点が西村自身になっているが、
>真剣に真剣にやって面白くないよりも、嘘だ嘘だと言いな
>がら真剣にやるほうが圧倒的に面白い。
この文を主題に組み立てた方がよいのではないだろうか。
>422
>423
>425
丁寧な批評ありがとうございます。
僕の固い文体は、方法論的な意識に根ざしたものではなくて、
ただの癖です。でも、今回批評してもらって気づいたのですが、僕は、
「私」を、できるだけ物事から距離をとらせることによって、
主観である語り手にできるだけ「客観的に」語らせるという効果をどこかで狙っていたのかもしれません。
>掛け蒲団を抱きしめて横向きになっていた。
は、それの現われじゃないかとプラス思考しています。
(その混在は直していこうと思っています。)
>424
一行目は体は横たえているんだけど、眼は覚めている、というイメージです。
> 横を向いていた→添い寝していた の方がしっくりこない?
ちょっとわかんないです。添い寝って、「誰かと」するものですが、
ここでは、「私」以外にだれもいないのです。
ふとんを擬人化するということならば、冒頭からいきなり比喩を使うのは、
気が引けてしまいます。
> 他にも、蒲団に戻る・眠りを欲する・枕元に移動など
> やや説明調なのが気になる。
確かにそうですね。(汗)
説明してますね。そうならないように一番注意すべきところなんでしょうが。
ただ、正直なところ、僕自身はこの文体を捨てるのが惜しいような気がしてきました。
(「自分自身を買いかぶってる」と言われそうですが。)1作書き上げてから判断したいと思います。
ここのところ書くのが停滞している自分自身を発奮させようと、
小説の冒頭をここに載せたのですが、思惑通り、元気付けられました。
本当にありがとうございました!
>>426 前段に関して、この文章だと「泣き虫」という本が暴露を目的に作られたのか
高田の半生を語ることが結果として暴露に繋がるのか
前段だけではどちらに取るべきなのかわかりにくいでので
すっきり読ませるにはそこは気をつけて下さい。
また「実際は〜」と「何から何まで〜」の行の繋がりは
俺も薄く感じます、これも本の目的をはっきりさせることで
もうすこし読み易くなるだろうかと
今のままだと「何から〜」の二文はない方が読みやすいかと
後段に関して、まず出だしの「それに対して」が何に対してるのか俺には分かりません
「泣き虫」の内容(つまりプロレスの内幕に触れること)に対するのか
タブーを容認しな御家主義、官僚主義に対するのか
それも西村のコメントの意味をずいぶんと変えるでしょう
文章の意図をはっきりすっきりさせてください
あと(週刊プロレス頁45)というのが意味がわからん
西村修のコメント出所を示すなら、出版社と何年何号かも
しっかり書け。ついでにそれを書くなら「泣き虫」の方も出版社書け。
更に。プロレスって好きな人が思うほど皆が分かるネタではないでつよ。
金子達仁にスポーツライターと言う程度の説明をするなら、
高田もフルネームで素性を書くとか、西村についても説明書かないと
何がなんだかワカンネーヨ。
知名度が「金子>>>西村」の人がいるのは当然だろう。
随想としか書かずにここに晒している以上そう言うのも気になります。
どういうところで発表するかも添えて晒した方が良いのでは
少なくとも西村のキャラクターを知らないとおもしろさが分からない文章ってのは
ちょっと厳しいなぁ。ま、俺は西村修好きなわけだが。
先生方批評お願いいたします。
時空遊行
一
「……では、次のニュースです。14歳の少年が刺殺されました」
恐いなぁ、十四歳って一緒の年だ、と思った。
「現場はA県T市R町です。少年は果物ナイフで何回も刺されて殺されました」
うそ、家の近くじゃん、物騒だなぁ、まさかうちの学校の生徒? と思い、同級生が刺されたのか、不安になってきた。テレビに釘付けになる。
「中継です。蒲田良樹さん(14)宅の前です」
ちょっとまて、なんかの間違いじゃないのか。自分の家がそこには映っているし、殺された名前が自分の名前なのである。まさか、と思って椅子から立って辺りを見回そうと思った瞬間、後ろから刺された。丁度心臓の所をうしろから見事にグサリと刺された。
ううっ、と低い声で叫び、左手で胸の真ん中を押さえ、途端失聴し、いいしれぬ不快感で嘔吐しそうな……チクリとした不思議な痛みを刹那感じたと思えば、血の噴水が前から出てきた。そして、失明もした。
……すると不思議なものである。真っ暗な世界からまた明るさが戻って、自分で自分が見られるようになっていた。
いわゆる幽体離脱であろうか。最早、痛みは感じぬ。僕は天井から、猶も刺されて血しぶきを上げている僕を冷静に見ていた。血しぶきは饒舌だった。
>>430 文章自体はいいんじゃないか、読みやすいね。
>丁度心臓の所をうしろから見事にグサリと刺された。
全体として描写が物足りないから、このあたりは
ナイフが背中から入って、心臓に刺さる様子を
もっと詳しく描写したらどうかな?時間を引き延ばしてね。
>血の噴水が前から出てきた。
果物ナイフで背中から刺されて、胸まで貫通するかな?
>猶も刺されて血しぶきを上げている僕
皮膚に近いところにある動脈を正確に刺さないと、血しぶきはそうそう上がらない。
裸であってもそうなのに、被害者は服を着ているんだよね?
まあ、とりあえずはそんなところです。
このスレに先生なんていねえよ、冬。
>>430 思考上の台詞が文章の中に入りすぎてる。
そういうテクニックだとしても、これは小学生の作文をイメージさせる程度にしか洗練されていない。
>ううっ、と低い声で叫び、左手で胸の真ん中を押さえ、途端失聴し、いいしれぬ不快感で嘔吐しそうな……チクリとした不思議な痛みを刹那感じたと思えば、血の噴水が前から出てきた。そして、失明もした。
長すぎる。文の繋ぎ方が下手。繋ぎ方がよくわからないなら、いっそ切った方がいい。
>いわゆる幽体離脱であろうか。
理解が早すぎやしないか?
>血しぶきは饒舌だった。
これは饒舌の意味を間違えているのか、血しぶきを擬人化した表現なのか……
どちらにせよ的外れな文章であることはたしか。
根本的なところで、読んでいて「ん?」と思う所がいくつか。
>恐いなぁ、十四歳って一緒の年だ、と思った。
日本語的に同い年とか、同年代、同学年とかのほうがしっくりくると思います。
14歳の立場での文章ならタメ年とかでも、
> 途端失聴し、いいしれぬ不快感で嘔吐しそうな……チクリとした不思議な痛みを刹那感じたと思えば、
刹那はいらないと思います。無理に押しこまれてるように見えます。
途端にも似たような印象を受けます。
>そして、失明もした。
失聴と失明がセットなのかもしれないですが、「そして、失明した」でいいかな。
>最早、痛みは感じぬ。
上の、途端・刹那と一緒で、他がほとんど14歳の文章なので浮いて見えます。
>>431様へ
ご批評有難う御座います。
>文章自体はいいんじゃないか、読みやすいね。
小生嬉しく思うのでありますっ(敬礼
>もっと詳しく描写したらどうかな?時間を引き延ばしてね。
そういう描写苦手なんですけど、一回やってみます。
>果物ナイフで背中から刺されて、胸まで貫通するかな?
はい。
>皮膚に近いところにある動脈を正確に刺さないと、血しぶきはそうそう上がらない。
裸であってもそうなのに、被害者は服を着ているんだよね?
い、痛い所突かれました。確かに、それはありえませんね。仰る通りと思いました。
推敲したつもりでまだまだ粗が沢山あって、駄目でした。(はぁ。
>>430の続きです。
犯人は弟だった。中学一年生の弟だった。死んでいる僕を見て弟は顔面蒼白で、震えていた。流石の弟も、今になって漸く事態に気がついたのであろう。元来、僕と弟は仲が悪い。生まれた頃から仲が悪かったそうだ。成長するに従ってその対立はエスカレートしていった。
今では、TVのチャンネルをかえるのさえ一回喧嘩をするくらいだ。
それで、さっきも喧嘩をして今回は僕が勝った訳だが、その所為で殺されてしまった。
弟はそわそわしていると、玄関を出て逃げ出した。
僕は弟をふわふわと追いかけていった。
……僕は霊なんてものをてんで信じていなかった。
科学的に考えて、脳があるわけじゃないから思考ができるわけがなく、目もないので外界が見えるわけなく……、と理屈ばかりをこねていたが実際、自分がその否定していた存在になってしまったのだから、どうしようも得ない。
……ん。今になって気がついた。TVを見ていたときは警察も来ていたし、カメラマンだっていたくらいだからもうすこし自分の家の周りくらい騒いでいてもいいものなのに、見るところ寂寞とたる住宅街であったのだ。
弟は寂れた城下町へと向かっていき、太陽はぎらぎらとしていた。
>>432様へ
先生っ♪
>長すぎる。文の繋ぎ方が下手。繋ぎ方がよくわからないなら、いっそ切った方がいい。
文章書くとどうしても長くなってしまって癖なんです。直してみます。志賀直哉読まなきゃ。
>理解が早すぎやしないか?
生憎この児は早熟児なんです。なんてのは嘘です。もう少し、引き伸ばしを考えます。
>>血しぶきは饒舌だった。
擬人化のつもりです。血が「ブァァ!!」と飛び散って止まらない様子を比喩でそう表現しました。
的外れでしたか・・・。
>>435の続きです。
弟をぼんやりと見届けた後、どうもニュースと現実との違いに納得しかねて、悪い頭を最大限に振り絞っていた。そこで、僕は一つ仮定をたてた。
それは空間の捻れである。なかなか具体的に説明は出来ないが、空間にノイズが出来て未来、過去、と通じるような所が出来てしまったということである。
ドラえもんみたいだ。なんか投げやりな気分になった、どうせ死んだんだし、どうでもいいや、というような。ちょっと待てよ、こりゃことによれば生き返れるかも知れない。
空間の捻れがあって今回のことがあったということは、つまり現在から過去に戻って自分が生きている頃に戻って自分が殺される前に弟を説得させてしまえばいいんじゃないか、と思った。
>>433様へ
確かに、その通りですね。<同い年
語彙力のなさが顕になっちゃいます。
削って、文章も短く切ってみます。<刹那&途端
>他がほとんど14歳の文章なので浮いて見えます。
は、はい。そうですね。つい地が出てしまいます。
せめて
>最早、痛みは感じなかった。
とせねばならなかったのですね。十四歳で「〜ぬ」は少し怖いものがあります(笑)。
>>437の続きです
僕は弟を追うのをやめて、空間の捻れを探すことにした。といっても、全く手がかりなどなく、五里霧中の状態である。
道中の人に「空間の捻れ」ってどこ? と霊だから口もなくきけないし、もっとも聞けたとて知っている訳はないのだが。
しかし、世の中に変な様子はまだ見られないので僕のうちの近くかも、と思った。早速うちに行ってみる。
家には警察が来ていた。玄関で、嗚咽している母は警察と話していた。スーパーの袋を片手に下げている。妙に滑稽に思えた。
多分、買い物から帰ってきて、死んだ僕を発見し驚愕、110番をしてそれでもまだスーパーの袋を下げている母なのだろう。
こういう母を見ていると絶対生き返らなければならないと義務みたいなものが生じた。だから僕は時空の入り口(=空間の捻れ)をさがす必然性があるのだ!(というより、あるかどうかも分からないのだが)
やはり、見つかるはずがなく、騒然とした玄関からするりと閑暇な庭に入る。樹齢五十歳の大きい松が一本。まわりにどすぐろく無言の苔は全てを知っている風情だった。
しかしそれだけのいつもの庭だった。しかし、よくよく目を凝らしてみると、松の根元を囲っている流紋岩に妙な陰りがあった。近づいて見てみたら、かげりではないことが分かった。
無論、模様でもない。なにせ、今まで見たこともなかった黒い斑点がぐろぐろとおもむろに渦巻いていたのである。固唾を飲んだ。もしや……。
>>439の続きです
『時空への入り口』……?!
そう思った刹那、百骸九竅に電気が走ったように体が痺れ、視界がふぅっと霞みかかり、砂嵐になって、頭がごおんと締め付けられるような痛さに、マシンガンが炸裂するような騒音、意識は遠のいていった……。
二
いてててて、と尻餅をついていた。すると、
「おぬし何者じゃ!」
と突然、若い男の声がした。一体どういうことか分かりかねた。上を見上げると、馬に乗って大きな刀を下げた男がいた。周りはもはや、家の庭ではなく、殺風景なり、野に駒。葦が所々に生えている荒地であった。
そして、
「あ、いえ、これには少しばかり特殊な事情が御座いまして、すなわち、未来から来たものでありまして――」
僕は自分自身なんて言っているかよく分からないような言葉を発した。動転していたのである。
「面白そうな奴じゃのう」
と言って、男は微笑を漏らした。そして手を差し伸べてきた。最初はあからさまに嫌悪を示したが、無精髭で少し人相も悪かったが、あながち悪い奴にも見えぬので、素直に好意を受け取った。
(って、あれ? ……いつの間に……)
まとめて文章発表してから批評にレスをしてくれないかなあ。
なんか気ぜわしいぞ。それに批評にうなずける点があるなら
後の文は少しは推敲してからUPしようとは思わないかい?ん?
442 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/30 03:41
●2003/11/29
日本時間の昨日、ブッシュ大統領がイラクを訪問した。空港
の外へ一歩もでていない。二時間半で逃げるように退散。イラ
ク国民が快く思うはずも無い。「水もない。電気もない。ここ
にブッシュ大統領が来て、何が変わるというのだ。」国民は
インタビューにそう答えた。イラク国民の信頼を得るまでの
道筋は、長く険しそうだ。日本もアメリカに言われ、イラク
へ自衛隊派遣が決まっている。日本人こそが、そこですべき
ことは何なのか。アメリカの言いなりでもいいのだろうか。
タレントのそのまんま東が、早稲田大学政治経済学部にAO
入試で合格したという。彼の知的探究心には感心せざるを得
ない。第二文学部を卒業間近にして、今回新たに政経学部の
政治学科に合格した。彼のHPには、その試験の問題や試験
を突破した感想などが述べられている。広末涼子とは別物だ。
金を積んで入学させてもらっておいて、結局「仕事が忙しい
から、やめます。」とか一体どういうことだろう。そのまん
ま東を見習え、大馬鹿者が。
大晦日の3大会には反対だ。全部見たいのに。PRIDE、
K−1、そして猪木祭と12・31は大目玉カードが目白押
しだ。ミルコvs高山はもう正直どうでもいい。どうせ、
大晦日恒例の高山の一人サンドバックで終わるんだろう。
注目なのはK−1の曙とサップだ。雑誌でもアンケート
をしていたが、やはりこの3大会同時開催には賛否両論が
あるようだ。プロレス、総合、K−1が全て好きな人間も
いるのだから。
>>442 これは、他人に読んでもらうことを前提としない
プライベートな日記のコピペだろ?
444 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/30 17:12
おねがいします
小説の途中部分なのですが。
登場人物
青野先生 部の顧問
西口進 凄くうまい一年生部員
作堀 さぼり魔で練習にはめったに来ない
神無月 超初心者、この試合が初めての練習試合
ここからです
運動音痴だった神無月も2ヶ月でそれなりに上達した。何とかきつい練習にもついてこれるような持久力がついてきたが、まだまだだった。 彼は先輩たちが練習試合のとき雑用専門になっていた。そんな彼は試合に出たくて仕方が無かった。
そんな彼に朗報が届いた。青野先生は新人が来ると、すぐ試したくなるという性格だという話だった。彼はそろそろと思い、期待した。
6月の終わり、小笠原諸島のあたりに台風が来て、戸有市は少し強い風が吹いていた。
「今日も雑用かも・・」
神無月はそう思いながら集合場所の駅へと向かった。
到着したのは午前8時。軽く練習をし、試合にいどむ。
445 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/30 17:14
「今日のメンバーを発表する」
青野先生が一言言うたびに神無月は息を飲んだ。強い風が吹き、木々の葉が、北へと飛んでいく。空き缶がカランカランと強風に転がされていた。
「右トップ、2年・・」
だんだん緊張が深くなる。
「トップ下、よし、1年を使おう」
「いいんですか!」
3年生が異議を唱えた。
「言っておくがここはいつも県大会の常連の私立青空中学校より大変弱い、いつも一次リーグ敗退するようなチームだ、実験するのにはちょうどいい。トップ下、西口 進・・」
次々と各自のポジションが発表されていく。小田原、砂原のポジションが決まった、そしてあと右バックが残るのみ。作堀は神無月よりうまい。、神無月のスタメンは絶望だった。
「右バック、神無月 初」
一同にざわめきが起きる。
「勝ちを狙うなら作堀を使うべきだ」
3年の一言に先生はこう答えた。
「作堀は週に2、3回しか練習に来ない。しかし神無月は毎日練習に参加している。やる気があるのに下手なやつはいるが、やる気が無いのにうまいやつなどいない」
446 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/30 17:14
早速ユニホームに着替える、極度の緊張に神無月は襲われた。
いよいよ試合が始まる、緊張はピークに達し、主審の言うこともうまく聞き取れなかった。
「トアール付属のキックオフ。ではこれから試合を始めます、気をつけ、礼」
「おねがいします」
いきなり部長が言う。
「円陣を組むぞ」
彼らは丸くなり、肩を組んだ。
「絶対勝つぞ!」
「オー!」
掛け声で神無月の緊張は一気にほぐれた。
グラウンド全体に大音量のホイッスルが試合開始を告げ、彼らの闘志を目覚めさせる。
トアール学園の先鋭部隊はぼくら側から見て右から攻める、すぐに火空野中の小田原がボールを取り、西口に渡す。
「オーケイ」
彼は笑顔だった表情を変え、歯を食いしばり前方へと蹴り飛ばす、そのボールはまるで車並みの速さだったが、だんだん減速してゆく。
「向かい風のせいでボールの勢いが消された」
西口は、驚き、混乱してしまった。ボールがキーパーの手元へと吸い込まれていく。キーパーはボールを大きく蹴り上げ、ハーフラインへと達した。
「急いでもどれ」
立花部長が叫ぶ。しかしディフェンスは、ハーフライン近くまで上がっていたので簡単に抜かれてしまった。何とか神無月が追いついた。
「神無月一人じゃ、奴等に入れられるのがオチだ」
作堀が青野先生に言う。
「安心しろ、見てな」
神無月は見事にボールを持った敵とゴールの間に入り敵のボールを見事に取った。
「あんな初心者がいつの間にあんな技術を覚えた」
作堀が言う。
「俺が、個人指導した。お前は部活来なかったことが多いからわからないだろう。彼は以外と飲み込みが早い、しかし問題は持久力だ、ばててなければいいが」
おわりです
447 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/30 17:16
448 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/30 17:18
きみは本当に中学生なのか?
だとしたらなかなか上手だと思うよ。
たくさん書いて腕を上げてね。
>>444-446 >強い風が吹き、木々の葉が、北へと飛んでいく。空き缶がカランカランと強風に転がされていた。
ここは、神無月の不安感が表現されていて、なかなか良い。
>そしてあと右バックが残るのみ。作堀は神無月よりうまい。、神無月のスタメンは絶望だった。
>「右バック、神無月 初」
いったん絶望させた後に良い結果をもたらす、という対立の手法も好感がもてる。
それ以外は、まだまだ。もっと小説を読んで勉強すること。
>てるあき ◆DDfwggPC.. 氏
大まかな流れは問題ないかと・・・読みやすいしわかりやすい。
以下は重箱突き。
>神無月のスタメンは絶望だった。
「絶望的だった」のほうがよいのでは? 反語である「希望」とちがって
「絶望」という言葉はそれのみで使われる事は少ないようです。
>トアール学園の先鋭部隊はぼくら側から見て右から攻める、
それまで神無月の視点で進んできたのになぜここだけ一人称の「ぼくら」? 違和感あり。
また後に作掘と青野先生の会話が語られているシーンは神の視点のようです。
初心者の内は視点は統一させておいた方がいいと思います。
あと一読者の立場からいうと、神無月の活躍シーンはもう少し書き込んで欲しいです。
せっかく地道に練習して、不安にも耐えての晴れ舞台です。さらっと流してしまっては
カタルシスに欠けますよ〜
451 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/11/30 20:00
酷評お願いします。
1/4
もし、もしこの小さな窓に赤い線が浮かんだら、このままどこかへ行こうと思った。 学生鞄にできるだけの物をつめこんで。
なにが欲しかったというわけでもない。お金だって本当はいらなかった。ぬくもりを欲したわけでもなかった。
窓には赤い線。
そう、私は何も欲していなかった。なのになぜ、私に宿るの。お前は、誰からも、私にからさえ望まれはしないのに。
汚物入れに妊娠検査薬を捨て、私は早々とトイレからでた。洗面台は近くの女子高の生徒が占領していた。当分空くことはないだろう、と私は手も洗わずにそこをでた。
2/4
家に帰り、私は自分の部屋に入るとすぐに荷造りを始めた。最低限度の服と下着、タオル、洗面道具、ヘアアイロン、化粧道具、携帯電話と充電器、お気に入りのアクセ、MDプレイヤー、プリクラ帳、お財布。全部学生鞄に詰めこんだ。
私はパンパンの鞄を部屋に置いて居間へ向かった。台所では母が夕飯の支度を始めるところだった。
「ただいま」
とだけ言ってソファーに座りテレビのチャンネルを変えた。母は、お帰りなさい、とだけ言って鼻歌を歌いながら炒め物を始めた。
テレビに全国の天気図が映し出される。私はそれに目を凝らした。どうせ行くなら東京に行こうと決めていた。天気は曇りのち晴れ。良好だ。
台所からシチューの香りが漂ってきた。
3/4
最後の食卓はいつもと何一つ変わらなかった。父がいて、母がいて、姉がいて、私がいた。私の家は現代の家族としては珍しく家族そろって夕食を食べる。
適度な会話と笑い、温かい料理。私は幸せをかみ締めた。これが最後だ。明日私はこの幸せを捨てる。しかし、ここに残ったところでこの幸せがそう長く続くわけでもないのだ。もう後数ヶ月もすれば私の下腹部はこの報われない命を称えだす。
本当は私がこの家を出るよりも、真実を打ち明け家族で対処していくほうが賢明だと分かっている。けれど、私はそれをしない。私の妙なプライドがそれを許さないからだ。
私は夕食を終え、お風呂に入るとすぐに床に入った。まだ十時前だ。眠るまでの間、明日からの予定を考えていた。預金は三十万ほどある。あいつから貰ったお金を使わずにとって置いたのだ。この三十万の代償がこれだ。
私はお腹に手をあてた。何も感じない。けれどこの中に居る、私から養分を奪い取り、心臓を波打たせ、こいつはここに生きている。ここは私の一部なのに、お前は勝手にここに現れ、ここで育ち、産声をあげ産まれ落ちんと存在している。
こんなにも人を憎んだのは初めてだ。そして自分自身をこんなに憎み、恥じたのも初めてだ。
4/4
朝はすぐにやって来た。私はすばやく制服に着替えると今一度鞄の中身を確認した。忘れ物はない。たとえあったとしても向こうで買えばいい。
居間に行くとすでに朝食が並べられていた。母の料理もこれで最後だ。料理だけじゃない、この家の全てが最後だ。泣きそうになるのを堪えた。泣くくらいなら行かなければいいのにと思った。
七時半、いつもどおり家を出る。少し違うのは靴がローファーではなく運動靴だということといつもぺしゃんこな鞄がパンパンだということだけだ。
いってきます、といつもより少し大きな声で叫んだ。そして心のなかでさようなら、ありがとう、と叫んだ。
駅までの道を私は泣きながら走った。
>>452-455 短い文章が多く、また同音語の繰り返しが効果的で、
全体として切羽つまった雰囲気が出ている。小説の
内容に即した文章だと思う。
>最低限度の服と下着、タオル、洗面道具、ヘアアイロン、化粧道具、携帯電話と充電器、お気に>入りのアクセ、MDプレイヤー、プリクラ帳、お財布。全部学生鞄に詰めこんだ。
鞄の中身はありふれたもので、小説の進行に関係ないから、
せいぜい「鞄はパンパンになった」位で良いと思う。
>台所からシチューの香りが漂ってきた。
>最後の食卓はいつもと何一つ変わらなかった。
場面転換の技術として書いたのなら可、少なくともその技術を
持っていることをアピールできるから。
>もう後数ヶ月もすれば私の下腹部はこの報われない命を称えだす。
「称えだす」は、「たたえだす」なのか、「となえだす」なのか分からないが、
いずれにしても用語が意味不明です。教えてください。
457 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/01 04:04
大使館員と外務省職員がイラクで射殺された。空前絶後、前代
未聞の大事件である。朝日新聞は当初、NGOと発表したのだ。
一体どういうことだ。NGOなら殺されてもかまわない、とで
も言いたいのだろうか。奴ら売国奴の言い分は「どうぞ、どう
ぞ、殺っちゃってください。好きなだけ。戦争しようとする奴
が悪いんですから。」と言っているようなものではないだろう
か。NHK以外は民放も黙殺だ。日本は本当にこんなことでい
いのだろうか。少しは事の重大さに耳を貸さないか、若い人た
ち。自分たちがいつ死ぬか、家族を失うかわからないのに。
アメリカのプロパガンダにまんまとやられて、自滅する構図が
頭から離れない。現実から目をそらすな!
事件の概要はこうだ。イラク北部のティクリート付近で現地時
間29日午後5時ごろ、車で移動中の日本人男性2人が襲撃を
受けて死亡した。イラク人運転手1人も意識不明の重体。会見
した川口順子外相によると、死亡したのは在イギリス日本大使
館の奥克彦参事官(45)=イラク出張中=と在イラク日本大
使館の井ノ上正盛・3等書記官(30)。
日本の未来は暗い。少なくとも明るくはない。断言する。中途
半端な外交で、謝罪とアメリカへの無条件での協力。条件は強
いて言えば、いつ暴発するかもわからない北朝鮮の核からの防
衛だろうか。そして、今回の無残な襲撃事件が引き起こった。
隙だらけの日本は、いつ攻撃されてもおかしくない。事実、
北朝鮮からのミサイルに、日本は何一つできないのである。
ただ、もう後戻りはできない。日本がすべきことは、イラクに
対しての人道復興支援への早急な対応だ。
福田官房長官は、「イラクに安全な地域があるのか」との記者団
の問いに「あるんじゃないですか」と、なんとも他人事のような
返答を平気でした。派遣される自衛隊員の気持ちを少しでも考え
ているのだろうか、この人は。今日の午後一時半にも、福田官房
長官へのインタビューがあった。官房長官の浮いた態度には、腹
を立てた人も多いことだろう。
>>457 内容についても色々あるが、それを云々すると荒れそうなので文章についてだけ。
>>日本の未来は暗い。少なくとも明るくはない。断言する。
この一文は語順がよくない。断言するんであれば「〜暗い。断言する。」と簡潔にまとめるか
日本の未来は明るいとは言えない。暗いと断言しても良い。
とした方が断言するのに適した文章ではないか。
最初の段の奴ら売国奴というのも一体だれなのか?朝日新聞ぐらいしか
見あたらないが、それも如何せんわかりにくい。
他にも色々あるんだが、全体的に文章の並び方に気を使って無い様に見える。
話の展開も含めてもう少し論点、結論のはっきりした文章に出来ない物か。
官房長官への批判が目的だとしてもこの文章の展開は拙い。
義憤に駆られて文章を書いたのか知らないが。読む人に伝えたいことがあるのなら
何を伝えたいのかはっきりさせてくれ。
457を読んで感じた事。
そうか。ここは文章なら何でも良いのだな、と改めて納得しました。
わたしならコピペと判断してスルーするけどね。
批評してくださいの一言でもあれば違うが。
そか……顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなってきた。
漏れはそんな459タソが好きだけどな(´∀`)σ)´д`)
「漏れ」って何?
462さん、ありあd(*^3^)/〜☆
465 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/12/01 16:23
酷評おねがいします
革命
「国王、重税をこれ以上われわれ商人にかけてどうしようというのです」
一人の若き青年が叫ぶ。彼は国王の重税により生活が苦しくなった仲間たちとともに剣を取った。気にいらないものはすぐ処刑する独裁者への反乱は皆恐れていた、しかし、ここまでやっとたどり着いた。そう、王のいる宮殿へ。
「世の中はすべてが金だ、庶民ごときに贅沢をさせてたまるか」
「国王、あなたの自分勝手な行動が、国民を飢えさせ、この国の国土を不毛の地としているのです」
「お前なんかにわかるものか、処刑だ。」
すると青年は涙を流した、別に死ぬのが怖いわけではなく。それは今までの出来事だった。この重税で、家が貧しくなり、家族は皆、飢え死にしてしまった。剣を手に取ったが、ともに戦った仲間は、国王軍に戦闘で殺されたり、処刑された。
「あなたにはわからないのですか、あなたがしていることというのは自分のわがままで人の命を奪っているのです。自分さえよければそれでいいという考えは捨ててください。」
王は青年の発言を馬鹿にするように笑っていった
「他人なんか邪魔だ、うそは吐くし、第一信用できない。人間というのは馬鹿だ、自分よりも他人を大事に、馬鹿げてる。他人なんかが幸せでいるのが許せない、なぜなら自分がとても惨めに感じるからだ。他人の不幸ほどおもしろいものは無い」
青年は怒り狂ってこう言った。
466 :
てるあき ◆DDfwggPC.. :03/12/01 16:24
「あなたの馬鹿は死ななきゃ、いや、死んでも治りません」
「王を冒涜するとはいい度胸、くたばってしまえ」
青年の怒りはついに限界を超え、胸の興奮が収まりそうもないぐらいだった。
「国王、いや、おろかな人間よ、死んでもらいます」
彼はものすごい勢いで剣を振ったが王はその剣を自分の剣で防いだ。
「おまえに従って無駄死にしたやつも馬鹿だったな、わたしを抹殺しようなんて百年早い」
彼はついにわれを忘れて叫んだ。
「よくも仲間の死を冒涜して。」
彼は涙を流しながら、王を剣で切りつけた。
「地獄へ堕ちろ。」
王の首は真っ二つに切れて、辺りに血が飛び散った。立派なじゅうたんも真っ赤に染まった。
「お、終わった」
彼は冷静さを取り戻し、今は亡き悪魔の亡骸を見た。
「でも結局人を殺した、たとえ正義のためといえど人の命を奪っていいのか、俺は悪魔か。でも、この勝利は自分ひとりのおかげではない」
彼は、天国にいる仲間に、何とか達成したということを報告するために祈ったのであった。
>>465-466 文章にきちんと結末をつける態度は良いと思う。
読者は、登場人物のプロフィールを知って感情移入する
のだから、最少限の紹介として主人公の青年に名前くらい
つけてやれよ。
>それは今までの出来事だった。
青年が涙を流した理由を説明するのだから、 『それは今までの出来事を
思い出したからだった。』 と書かなければ、分かりにくい。
>うそは吐くし、第一信用できない。
うそを吐くことが、信用できない理由の一つなのだから
ここは、『第一、うそは吐くし信用できない。』 とする。
>「あなたの馬鹿は死ななきゃ、いや、死んでも治りません」
こういうパターン化した言い回しは、笑いを取る場合などに使ったほうが
良い。俺は、笑いを取る場所ではないと分かっていても、つい笑っちまったぞ。
>王の首は真っ二つに切れて、
真っ二つに切れたのは王の頭と胴体なのだから、この表現は変だよ。
まあ、こんなところだ。
ああそうだ、真っ二つというのは、ちょうど真ん中から切れること
だから、真っ二つという表現も直すこと。
俺も、批評者の資格がないな。自信喪失。
俺も紋切り型のセリフがひっかかった。
手垢にまみれているのに加えて使い方もちょっと・・・
>「国王、あなたの自分勝手な行動が、国民を飢えさせ、この国の国土を不毛の地としているのです」
>「お前なんかにわかるものか、処刑だ。」
この場合の「わかるものか」は何を指しているのか? 決まりセリフで用いているなら「商人ごときに
王の深い考えなどわかるまい」といった意味でしょうが、「王の暴政が国を衰弱させていることなど
おまえにわかるはずがない」といった意味にも(まるで意味不明ですけどw)取れてしまいます。
あるいは「わかるものか」とは「世の中は金」という真実でしょうか? 商人相手にそれを説くというのも
ちょっと・・・ いずれにしろ会話になってません。 まあ会話ができないから暴君なわけですがw
>「わたしを抹殺しようなんて百年早い」
意識して使ったのなら称賛いたします。なぜならこの一語でこの王様は自分で戦場の戦闘に立つ
ほどの武闘派であるということ、この王政も他の王様から力で奪い取ったものであるということを
匂わせるからです。またこの地域は争いの絶えない、しょっちゅう政権が入れ替わっている不安定な
国であるということすら推察できるからです。
歴史が長い王室なら「王は王。商人は商人。昔からそうでありこれから先もそう」と思うもの。
王の地位を持って生まれたあたりまえの権利と思っている人間からは
「抹殺しようなど百年早い」という言葉は例え剣の腕を競っている時であっても出てこないでしょう。
すいません、皮肉です。まあつまり紋切り型のセリフというのはかように使いどころが難しいということで・・・w
>>てるあき ◆DDfwggPC
>彼はものすごい勢いで剣を振ったが王はその剣を自分の剣で防いだ。
「彼は〜したが王は〜した」という書き方は
話の中心が「彼」から「王」へ移動して気持ち悪いし、
「ものすごい」という語は「国王」のいる世界と似合わない。
今回は一文だけを例にあげた。
・視点が安定していない。
・語句の雰囲気がばらばら。
・必要な説明がない。
という点については*何度も*批判してきたつもりなのだが、
一向に改善されていないのは何故だ?
坊やだからさ。
>>てるあき ◆DDfwggPC
文章の細かいところは他の人が書いているから割愛。
この文章は、主人公の青年が反乱を起こして王を追いつめたところなんだろうと
思うんだけど、それがどうにもわかりにくい。
圧政を敷いていて、死刑を恐れて反乱もなかなか起きない
そう言う国で剣を持った主人公が一対一で王と対峙しているわけでしょう?
王に余裕がありすぎるのよね。469が書いているように武闘派の王なんだろうけど。
にしては青年にあっさりやられ過ぎでしょ?
短編として書くなら書くで文章は少なくても
情報の量を削るのはいただけないね。
473 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/01 22:33
即興スレに貼れなくなった文章です。酷評おながいします。
開演の時間になったというのに彼女はまだ化粧室から出て
こない。僕はまたいらいらし始めていた。ここ最近、彼女と会う
度に僕らはもう終わりにした方がいいのではないかと思う。
しかし、そういったことを口にすればまた彼女が泣き、
僕が喚き散らすのは分かっていた。そしてその後はあの
お決まりの解決法・・・・・
結局僕らは別れられないから惰性でつき合っているのかもしれ
ない。
「ごめんね!時間だいじょうぶ?」と化粧室から出てきた彼女が
言った。誰が見ても美しいと言うだろう、彼女の厚めの唇に
ピンクのグロスが塗り直されていた。
それはきっと僕の為に塗られたのだろうが、そういった配慮
もむしろ鬱陶しく感じるようになっていた。彼女はわざとらしく
僕の腕に抱きつき、「早く中に入ろう!」と僕を入り口に誘った。
場内に入ってすぐの所に丁度空いている席が二つあった。
「ラッキーだったね!」という彼女の声も無視して席に座った。
この映画が面白くなければ今夜彼女とは寝ないで別れようと、
自分の中で一種の賭をした。
ふだんミステリ板にいます。よろしくお願いします。
萩原舞の文才に嫉妬する。
聞けば彼女は中学すらまともに出ていないという。
しかし2ちゃんねるを利用する者にとって武器となるのは
学歴ではなく、自分の伝えたいことをおもしろ可笑しい
文章として組み立てる技術。いわゆる読ませる力、というやつだ。
彼女にはそれがある。そして俺にはない。
しかし考えてみれば俺にはおっぱいもマンコもない。
そもそも女ですらない。仕事はあるが
俺を好いてくれる人は職場にはいない。
仕事以外で他人と喋ることもない。友達もいないし
もちろん彼女もいない。ないないづくしだ。
人に誇れるようなものは何もない
萩原舞に勝てるものはひとつもない。
文章だけには自信があった。2ちゃんねるの中でなら
たたかえる自信があった。実際、スレッドの流れをある程度
自分の考える方向に誘導することも出来たし、
ちょっと面白いな、と思いついて書き込んだことには
けっこうな確率でワロタといってもらえた。
しかし2ちゃんねるを中傷掲示板と忌み嫌う彼女の
裏日記を読んだとき、俺のなかの自信と優越感が
消失した。きれいさっぱり消えてしまった。
なぜだろう、と考える。
なぜ俺ではなく、中卒のヤリマン女にこれほどの才能があるのだろう。
なぜ文章で世間と戦うと決めた俺でなく、金のためにAV出演をする
お馬鹿な女に人の心を揺り動かすような文章が書けるのだろう。
なるほど、これが才能というやつか。それとも努力の賜物だろうか。
おそらく彼女はしばらくしないうちに死ぬだろう。
自殺か事故か、それとも殺されるのかは分からないが、
近いうちに消えてしまうだろう。
その命が消えるさいごの瞬間までに、彼女は自分の
才能に気付くだろうか? 自分が書き捨てている
文章に嫉妬している俺のような人間の存在に気付くだろうか?
>>474=475
だとすれば、1つの物語になってるし面白いと思う。
もう少し、「俺」と「彼女」の経験値の違いを加えるとくっきりするんじゃないかな?
>>476 すいません、474=475です。番号名乗り忘れました。
レスありがとうございます。
俺と彼女の経験値の違いというと、俺がこんなに頑張っているのに、
ということと彼女の脳天気さを際立たせるということでしょうか?
>>477 476ではないが
文章を書く努力
俺>>>>>>越えられない壁>>>>>>彼女
・俺は芥川賞のノミネート作はすべて読んでいる。
・受賞作はすべて写本している。
・大学は就職の有利不利など鑑みず、国文へ進んだ。
・語彙を増やすため、毎晩、広辞苑を読みふけっている。
みたいなことではないだろうか。
それでいて
社会経験
彼女>>>>>>越えられない壁>>>>>>俺
>>477 裏日記というのを読んでみたが、ずいぶん痛々しい女の子だね。
手首切るのはこういう女の子なんだろうね。
10月29日
また中傷掲示板の話になるけど、「浦和に帰ってのんびり生活した方がいいんじゃない?」
とか書いてる人がいるけど、ホント、無責任。
浦和に帰ってどこに住めばいいのですか?
教えて下さい。
そしてどうやったらのんびり生活できるのか教えて下さい。
答えられないくせに書くな、ボケ。
実家には入れてもらえないし、浦和に越すお金もない私にどうやって
のんびりと生活しろというのだろう。
体の関係もなしで、煩わしい事一切なしで、お金をくれる人がいるのなら、
言われなくても浦和でのんびり生活しますよ。
私に金の1円も援助できない人間が、よくもそんな無責任な事が言えたもんだよ。
なんかちょっとずつ私がAVに出ることがネット上で噂になりはじめた。
まだメーカーすらも私が知らないというのに、なんで他人がそんなこと知ってるのか?
って驚いた。
私が知らなくても、周りはもう動き始めてるって実感。
あることないこと、傷付く事とか、本名とか、
これから腐る程かかれるのかと思うと
それもまた気が重い。
まぁこれもAV出演料のギャラに含まれていると思うほかない。
私はそれくらいのギャラをもらっているし、いくらでも
叩いてくれて構いません。
是非どうぞ。
>>480 そうか?
漏れは好きだな。
「痛々しい」って言葉の捉え方が違うからだろうけど。
たぶん、中場利一とか、連邦の吉野さんとか嫌いなんだろうな。
「漏れ」って何?
一人称のひとつ
「俺も俺も」のタイプミスで「俺漏れも」ってなって、
それで「俺」を「漏れ」ってわざと間違えるのが定着した、ってだけのこと
2ちゃん以外では使うなよ
>>328 :名無し物書き@推敲中?様
ご丁寧に酷評有り難うございました。横書きアレンジ廃して全ての改行取っ払っ
てもちゃんと読むに耐えるものを製作するべく精進いたしますです。
人生の貴重なお時間を割いてご賞味いただいた上に酷評までいただき非常に感
謝しております。重ねて有り難うございました。
日本ブレイク工業『 社歌 』
ブレイク ブレイク あなたの街の 解体 解体 一役買いたい
耐久年数過ぎてゆく コンクリートが落ちてゆく
地球の平和をはばむやつらさ Break Out !
日本ブレイク工業 スチールボール Da Da Da
日本ブレイク工業 ケミカルアンカー大地を揺らし!!
家を壊すぜ! 橋を壊すぜ! ビルを壊すぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 日本ブレイク工業
ブレイク ブレイク 欠陥住宅 木造 モルタル ペンシルビルを
杭頭処理などおてのもの 協力サポートいたします
正義のハンマー ユンボをかざせ!! Break Out !
日本ブレイク工業 ダイヤモンドカッター Da Da Da
日本ブレイク工業 コンプレッサー大地に響け!!
家を壊すぜ! 橋を壊すぜ! ビルを壊すぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 日本ブレイク工業
日本ブレイク工業 スチールボール Da Da Da
日本ブレイク工業 ケミカルアンカー Da Da Da
日本ブレイク工業 ダイヤモンドカッター Da Da Da
日本ブレイク工業 コンプレッサー大地に響け!!
家を壊すぜ! 橋を壊すぜ! ビルを壊すぜ! 東へ西へ
走る! 走る! 日本ブレイク工業
Break Out !!
>>486 素晴らしい歌詞だと思います。
糸冬 豦刂
489 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/02 23:31
↓お手数ですが、ここで捨てメアドを使って会員になっていただき、
日記とやらを読んで文才を確かめていただきたく思います。
今、芸スポニュース+板やAV板で話題になっている萩原舞のHPです。
ttp://www.maichy.net/ 特に芸スポニュース+板の住人が彼女の才能を知りたいそうです。
どうか宜しくお願い致します。
↑の日記読んだ?
おもわず釣られて読んじまったよ。
俺から見るとただの日記なんだが、文才無いんで誰か感想plz
>>478 なるほど。確かに自分の文章を読み返してみると具体的な
記述がなにもないですね。もっと知識を前面に押しだしてみます。
>>479 ( ´∀`)ウィウィ!!
>>480−481
確かに痛々しいかもしれないです。こういうのをシンデレラ症候群と
いうのでしょうか。
勉強になりました。またお邪魔させていただきます。
どうもありがとうございました。
>>489 一緒に向こうへ帰ろう(´・ω・`)
もの凄い亀レスで申し訳ないですが、ありがとうございました。
忙しくて、書き込んだ事さえすっかり忘れてました・・・。
>>287 すいません!約束事全く見てませんでした。
>>289 なるほど〜。参考にさせて頂きます。
【タトゥー語録 全板にコピペ推奨】
タトゥーがデンマークのラジオ局のインタビューで日本での騒動について訊ねられて
「日本は物ばかりが進化していて人間は成長が止まってるのよ。」
「うん。ステレオタイプの人間が多いのは確かね。」
「番組の途中で帰ったくらいで騒いでるのよ。笑っちゃうでしょ?」
「プライベートで日本へ行きたいか?答えはNO!よ。」
あと有名なインタビューで
「日本人は不細工ばかり(ぷぷぷ・・・)」とコメントしてましたね。この話はかなり話題になりました。
ロシアのラジオ局
「日本はどうでしたか?」
「街にはゴミが沢山落ちてて汚かったわ」
「日本人はなんか動物っぽくて嫌ね」
「全員同じメガネを掛けて、同じファッションでダサい。それに臭いから好きじゃないわ」
イギリスの雑誌
日本の印象について
「先進国と思って期待していったらがっかりね、街に歩く人は全員無表情で
気持ち悪い」
「日本人って歯並び悪いし背も小さいし、かっこいい人が全然いないわ
環境(空気)が悪いせいかしら 笑」
アメリカのラジオ
日本にこないだ行きましたね
「行きたくて行ったんじゃないわよ 」
「騒動って言うけど、あんな下手糞な子供じみた歌番組出れないわ」
「私たちは一流よ!日本人の2流3流の素人歌手と一緒にされるのが間違いよ」
日本での騒動について
「あの人達って、工業製品で小型化得意でしょ、だから心も体も小型化してるのよ」
「だって、みんな唾を飛ばしながら、同じ非難しか言えないでしょ 知能の無いロボットみたい」
495 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/03 17:45
>>494 なんでソースをぼかしてんの?
隠すことねーだろうに。
ネタ?
↑
釣られた香具師。
497 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/03 21:10
age
>>498 大筋には無いね。
後は粗探しのレベルになるからやらない。
500(σ´∀`)σゲッツ!!
>>501 まず段落構成から工夫してみては? 詩的な文の場合は改行が多い方が
「らしく」見える。
勝手に構成を変えてみる。
浜辺である。
波の音が高く、蝉はみんみん鳴く。
一本ぶなの木があって、背もたれにしている裕子を横にわたしがいる。ふたりは静かだ。
すると、突然に
「ねえ、不思議だと思わない」
と、裕子はわたしに唇をとんがらせて微笑んで言う。わたしは
「えっ、なにが?」
「だってさ、……ううんなんでもないの、わたし幸せ…」
えくぼをつくっていた。
わたくしは目をぱちくりと瞬きして、彼女の日焼けした肌を見る。
上品に焼かれた肌である。
海を見た。
綺麗だな……ねえ、あそこに行ってみない? と岬を指して立ち上がり、
彼女を見ると砂の上にかたくなに林檎があるだけだった。
そうだった……
裕子は二年前に肺炎で死んでいたのだ。
主人公が見ていたのは幻だったのだから、文のほうもそれなりに整えて
みましょう。
>すると、突然に
不要。動きや転調を感じさせる文はこの静かな情景に似つかわしくないです。
つけるにしても「ふいに」とか
>「ねえ、不思議だと思わない」
と、裕子はわたしに唇をとんがらせて微笑んで言う。わたしは
「えっ、なにが?」
「と、」「わたしは」は削除してもかまわないかと。
「唇をとんがらせた微笑み」と前のセリフからくる印象が合わない気もしますけど
これは個人的な感想。
>綺麗だな……ねえ、あそこに行ってみない? と岬を指して立ち上がり、
彼女を見ると砂の上にかたくなに林檎があるだけだった。
これで一文なわけですけど、これだと長すぎて肝である「林檎」が映えません。
「立つ」か「見る(見た)」で一端切ったほうがいいでしょう。
「かたくなに」はあえて使った言葉かもしれないので批評は避けます。
セブンイレブンで「生産者の顔が見える牛乳」というのを買ってきた。
パックの後ろには酪農を営むおじさんたちの顔が並び
「愛情を持って育てた牛たちからしぼった牛乳です。おいしいですよ!」
とメッセージがつけられている。
だが、考えてみれば、牛乳の真の生産者は牛ではなかろうか。ならば、
パックの後ろには牛の写真が並び、「モー」とでもコメントがついているのが
正しい姿と言えるだろう。
なんたる欺瞞か。
我々消費者は愚弄されている。この写真が正しいとするならば、
この「生産者の顔が見える牛乳」には酪農に従事するおじさんたちの乳が
詰められていてしかるべきだ。
セブンイレブンには牛の写真に差し替えるか、酪農家のおじさんたちの乳を
集めて販売するかいずれかの対応をお願いしたい。それが企業としてあるべき姿だ。
文句なし
>>504 >おじさんたちの乳が詰められていてしかるべきだ。
ここが最大の笑い所だな、秀逸。
コピペだろうけど、引用元を教えてくれ。
>>504 面白いし文体も話に合ってる。まさに名文
>>504 まず、生産者というものについて考えなくてはならない。君のいうところの生産者は
人間ではない、つまり人間の行なう商売の買う側と売る側の創意工夫から外れたものであり、
その工夫がされる前のいわば「生み出された」ときの母のような存在であると、こういうわけだね。
よって牛というものは牛乳をつくるわけだから、牛は生産者であるというわけだ。
ところでこのとき、牛は生産者であって牛乳は生産者ではないのだね、つまりそれを生みだしたものが
生産者であって、生まれたものは生産者ではないわけだ。
よろしい、まず牛乳は牛が生まれついては出ないものだ。これは知っていると思うが――牛が生産者で
あるということを知っているのと同様にね。そして牛乳は、牛が成長していく過程に出るものだ。成長に
必要なものは餌だ。餌は牛の場合には草。草の成長に必要なものは栄養素。栄養素に必要なものはミミズなどの分解者。
分解者に必要なものは、有機化合物。有機化合物に必要なものは――……以下繰り返していけば、まず物の原点まで
遡る。つまり君の定義における生産者というものを表すならば、それは写真には載せられないものになってしまう。
ここで必要なものはこの大きな生産者との隔たりを狭めることで、この牛乳が牛乳たる所以をつきつめ
なければならない。そのときにその牛乳は「製品」というカテゴリーを必要とする。違うかな? 君の
見たその牛乳は製品なのだから。
牛がつくる牛乳は製品だろうか。答えは否である。何故ならそれは牛にとって買う、売るものではないので。
その牛乳を搾り出し、何らかの加工を施すならばそれは製品であるといえる。つまり牛乳とは製品的な意味合いを
もっているために――その酷農家の人々は牛乳という製品を作ったといえる。
製品的牛乳をつくったときに酷農家の人々は、その牛乳の母といえないだろうか。つまりそれを生み出したわけだから。
よって生産者が牛のみであるというのは間違いであるし、酷農家の人々が生産者というのは正しい。
さて、そのような私の言葉がどういった意味をもつのか。
セブンイレブンという名前を出し、またそれに対し批判をするときに、これは個人のフィクションであるというような
意味にはなりえない。おそらく君は本気でそう確信していたのだろう。そうでなければ、君はありもしない中傷を、
実在の会社に向けて行なっていたというわけで、人々の非難を受けざるを得ないから。君は善人を悪人と罵り、それ
を冗談として楽しんでいたわけだ。
しかし無知であるというのなら、これは仕方のないことだ。とはいえやはり多くの人々にとっては不快なことで
ある、善人に対し悪人と呼ぶ人間のいることは。即ち君は多くの人間にとって不快な文を書いたわけなのだから、
これは駄作と呼ぶより他にあるまい。
君が書き手ならば、より真実に等しい文を書くべきだし、そうすることで読み手に好印象を与えなくてはならない。
それは義務であり、それを怠ってはならないことだ。
>>508-509 ネタだとしたらツマランし、本気だとしたら論法が屁理屈。
>>504はアフォな事をまじめな顔をして語るボケのスタイルなので
しかめつらしい態度で反論してもサムいだけ。
このスレ的には無理矢理反論するほうが妙味。
しかめつらしい(´・ω・`)
そういや、「しかめつらしい」は「しかつめらしい」の誤用だっけか。
それとも、もう一般的にはアリなの?
>>510 屁理屈って便利な言葉だよね。相手の意見に対し反論できないときによく使える。
正論だと自分が確信していることを認められないわけだ。
もちろん私にはどこが悪いか、良いかということを言えるから、
>>508-509の文が屁理屈とは言わないよ。
そもそも理屈ですらない。批評だよ、何故悪いのかという。
しかしお前さんには、人を批評するだけの能力がまだ備わっていないね。サムイなんて使わない。
中学生の無能な読者じゃないんだから。
これは
>>505-507にもいえることだけど、ここは人の文章を批評するスレ。その力がない人は
来るべきでないと思うし、そういった人たちのレスは何の役にも立たないスレ違いのレスだから、
荒しと変わりない。ましてや文章を楽しむところでもないのだから、
>>511にしてもスレ違いだし、
>>512もそのしかめつらしいという意見が彼の文章にとってどんな意味があるのか、それを言わなくては
ならない。
ここがただ文章を投稿して感想をつけるだけのスレだというなら、まだ話は別だけど。
でもそれ用のスレはまた別にあるからね。
>>514 つーか、ギャグをまともな観点から論じようとしているからな。
>>508-509は。
あれが批評だというなら誤読以外の何者でもないのでは?
ひょっとして半分本気の釣りかな。
>>515 そうだよ。で、その前提は何か意味があるのかな?
一人に対しても二人に対しても、それに対する批評、それが正論である限りは変わらないと
思うけれど。それともただ聞きたかっただけ? だとすればスレ違いだね。ここは書かれた文章を
批評するスレである以上、何かしらの批評をしたいわけだ。
>>516 ギャグというのは面白いからこそだと思うけれど。
面白い作品は他人を冒涜するものではないはず。それは極めて低俗だものね。
低俗な作品を面白いとはいえない。まさかギャグだから、
面白くなくても、低俗でも許されるということはないでしょう。そんなのは矛盾している。
その辺りに気をつけろと批評したわけだけれど? ギャグであればこそ、まともな観点を必要とする。
それでも誤読かい? 私の批評が何か間違ったことを述べているというならわかるけれど。
つまり他人を冒涜する作品は、たとえ間違った内容であっても、面白く文句のないギャグ作品だと、
こういえるならば。それがいえるならば、説明してほしいのだが。つまり人は通常いわれのない中傷が
何ものかによって行なわれる場合に、その何ものかを憎むというのがこれまでの常識であり、また道徳
なのだが、それを覆すことになるのだからね。
まあ、おちつけ。
>面白い作品は他人を冒涜するものではないはず。それは極めて低俗だものね。
>>504が実際にセブンイレブンやら酪農家の人達を冒涜しているようにあなたには読めたのか?
私には読めなかった。
どちらかというと、
>>516に書いたとおり、他愛もない言いがかりを真面目な顔をして
語るその態度から、自虐に近いニュアンスを感じた。
まあ、これは認識の相違だとは思うけど、ただひとつ言うと、
私はセブンイレブンの関係者でもないし、酪農家でもない。
だから、あるいは思慮がたりなかった点があるのかもしれない。
ところで、あなた自身はこれらの関係者か当事者なのか?
もしそうであって、私が気づいていない観点があるというなら、教えていただけたら幸いだ。
あるいは、直接関係ないにしても。
それから、冒涜冒涜というが
>>504は自分の意見に基づいて単なる要望を
述べているだけだと思うが?(もちろんそういう形式のギャグなのだが)
それとも、生産者の顔を牛の絵に差し替えろ、という要望は「冒涜」という強い
言葉を必要とするくらい許し難い意見なのかい?
その辺が私にはよくわからない。
それから、
>面白い作品は他人を冒涜するものではないはず。
これに関しては異論があるが、それについては今は触れない。
私は
>>504の内容は誰も冒涜していないと思ってるし、
本来、微妙で繊細な問題だから。
まあ、論点を整理すると
1
>>504が「冒涜」という強い言葉で表現されるような内容を含むか?
2 含むとしたら、それはどの点を持ってそうだと言えるのか?
したがって、
>>517の原則論に関しては概ね同意だが、それが今回の件に当てはまるか
どうか、という点で疑義がある。そんなところ。
それとなく擁護してあげたら「スレ違い」と断罪されました。
少しかばってあげるだけで糞味噌に感謝する弱々しい輩が
跋扈しているなかで、新鮮な驚きを覚えました。
>>508-509 >>514 >>517 は、ただのヴァカにしか見えないけどな。
ギャグである
>>504に対しする批評として、論理的に分析してその欠陥を
示そうとするなんて、見当違いも甚だしいってことが分からないなんてさ。
批評内容をみても、牽強付会なものでまともな論理の体を成していないしね。
自己に対する批判に必死になって食いついてくるところを見ると、自尊心の
強い香具師のようだけど、自分のヴァカに気づいていないところがイタイ。
>>対しする批評として → 対してする批評として に訂正。スマソ。
>>518 どのあたりが冒涜しているか? これは「他愛もないいいがかりを〜」云々から大体気づいているとも
思えるけれど、あえて述べるならば。まずセブンイレブンが消費者を騙しているということ。
そしてこのセブンイレブンは実在の会社であり、その会社に対しての侮辱に他ならない。これについては
>なんたる欺瞞か。
ここからわかる。ところで会社が消費者を騙していると述べるときには正当な意見が
なくてはならない。何故ならそれは会社の信用にかかわるから。それは冗談でも使っては
いけないし、不特定多数がしめるときに誰が見るかもしれないという状態で、かつ
セブンイレブンが見ないかもしれないというところではもっての他だ。つまりこれはその二つ
を満たしており、そして会社に対する要望では留まらない。むしろ二つ目の条件を見れば、これ
は会社への要望ではなく、即ち侮辱に他ならない。
おそらく「しかし消費者はそれを見て自分が騙されると考えるだろうか」というだろう。
「会社の信用低下につながるとは思えない」というだろう。
それはセブンイレブンだけがわかることだ。しかしその会社が侮辱されたときに、
それが正当なものであった場合には会社の信用低下に繋がることと同様に、複数の誰か
が不当を正当と信じた場合にはやはりセブンイレブンの信用低下に繋がる。そして問題はここで
セブンイレブンを侮辱したことを正当と信じるならば信用低下に繋がるのだが、
不当だと信じたところで信用の向上には繋がらない点だ。
よって不当であると説明することは最低限必要なことだと主張する。
冒涜という強い言葉を用いるのは、その意味合いが激しく強いためだ。つまりセブンイレブンが
消費者たちを騙している、というその言葉が。それはもちろん自分を卑下する意味合いであっても
使ってはならないだろう。それを許すならば、つまり自分を卑下すれば、どんな侮辱でもその会社に
使ってよいということなのだから。
>>521 私の論理がずれているというとき――つまり君は504を正しいと確信し、牛乳の生産者は牛であり、
生産者が酷農家の人間であるということを否定するわけだ。何故なら私の論理というのは、
その二つを否定するものであるので。そしてその結論を除いては、たとえ過程が不完全であっても、
それは後の批評に影響がないと思うのだがどうか?
そう、牛乳の生産者は牛であり、生産者が酷農家であるということを肯定するならば、
それを証明しなくてはならない。ところで自己に対する批判に必死になって食いついてくるとあるが、
私は誤ったことを言っているならばそれに対して言及することを当然の権利と思っているし、
訊ねられたことは答えなければならないと思うのだが、どうだろうか。
ところで全体を通して私の内容が変わっているのがわかる。これについては混乱を招きかねない。
その点で見ると、私のレスの仕方というのは、レスの形としては不適切だとわかる。
>>526 牽強付会という言葉の意味を知っているか? ここにその見本がある。
>私の論理がずれているというとき――つまり君は504を正しいと確信し、
>牛乳の生産者は牛であり、生産者が酷農家の人間であるということを否定するわけだ。
>何故なら私の論理というのは、その二つを否定するものであるので。
ところで、お前はなんだか懐かしい臭いがするな。屁理屈を指摘され、再び屁理屈で
反論するあたりには、116 の臭いが漂っているんだよ。
土曜日の夜だから、今宵はまたあのイノシシ祭りが始まるのか。
116なら、そう名乗ってくれ給え。
raraさん 面白さ:★★★★★★★★★★
ちょっと漢字がわかんないよ
(〜_〜)
でもすっごくおもしろかった
>>526 ズレているんじゃなくて、そもそも見当違いのことをやっているんだよ、君は。
君のその後の批評も含めて見当違いなんだよ。
このことが本当に分からないのなら、もっと文章読解力を身につけたほうが良いと思う。
分かってやっているのなら、根性を矯正したほうが良いと思う。
ところで、116って本当かい?
それなら、おかしなレスも納得だ。
116というのが誰のことかは知らない。
ただし、君がそういうように思うとき、それを納得したときには、
君は今自分の考えているそれがまるで無関係のことであることを知らないようだ。おそらく今は
感情に捕らわれているのだろう。感情に捕らわれているときの言葉とは、批評ではなく感想となる。
そしてそれはスレ違いなんだよ。批評ではなくなった時点で。
私の文章読解力は高いとはいえないが、自分の語っていることが何であるかは知っている。
しかし自分の語っていることすら知らないのであれば、もはや他人の文章を理解することなど不可能だろう。
今君の意見はループした。
発展の望めない話は、私は好きではない。むしろ嫌いだ。
というわけで、逃げることにするよ(ノシ)。君は理解に苦しみ、また誤解を以って解決するかもしれないが、
それは僕の責任ではないと確信できるから。理解に苦しもうと、また誤解しようと、それは君の自由だ。
もっともこのスレにその個人的意見を書き込むというのはあまり関心しないけど。
生産的ではないし、発展も望めず、何の意味もないから。
これは君のためだけでなく、スレのための意見でもある。理解できることを祈っているよ。
何というか、久々に2ちゃんの奥深さを感じた。
ある意味
>>508はすげえ。釣りにしろ、電波にしろ、どっちに転んでも只者じゃない。
>>530 >今君の意見はループした。
当然のことを言っただけだと思うが(w
>発展の望めない話は、私は好きではない。むしろ嫌いだ。
>というわけで、逃げることにするよ(ノシ)。
逃げるのは正しいと思う。
>君は理解に苦しみ、また誤解を以って解決するかもしれないが、
>それは僕の責任ではないと確信できるから。理解に苦しもうと、
>また誤解しようと、それは君の自由だ。
本当に負けん気の強い香具師だな、自分を優位に置こうと必死だな。
>もっともこのスレにその個人的意見を書き込むというのはあまり関心しないけど。
>生産的ではないし、発展も望めず、何の意味もないから。
>これは君のためだけでなく、スレのための意見でもある。
>理解できることを祈っているよ。
最後は、スレのためという言いぐさで、自己の意見の正当性を
補強しようとしているが、全く理解できない。
これで満足かい?
>116なら、そう名乗ってくれ給え。
まあ過去スレの某116は最後は泣きながら謝ってたし、
それなりに教養もあったから別人ダロ。
で、こいつが本当に言いたかったのは恐らくここだけ(後の部分は文字埋めに過ぎんね)。
↓↓↓
>発展の望めない話は、私は好きではない。むしろ嫌いだ。
>というわけで、逃げることにするよ(ノシ)。
まあ、さっしてやれよ。
体面取り繕って逃げる口実を探してたわけさ。
客観的にみて百人が百人無様な逃走と見なしたとしても、
こいつ本人の脳内では威厳をまとって堂々と退場したと思いたいってこと。
多分現実世界でも似たような感じで、なかなか思い通りにならんのだろう。
そっとしておいてやるのが妥当だナー。
何もそこまで身も蓋もなく斬って捨てなくても……。
でも定期的に湧くね。あのタイプの人。
バカはバカであるほど自分がバカであることを否定したがるし、自分がどれだけ凡人と違うのかを披露したがるが、
説明するにはオツムが足りていないので正当な弁論ができず、相手の言い分を論理的に解釈できないが立腹するぐらいは知能があるので結局は逃げる。
バカはよく詭弁を使おうとするが、「詭弁」というものを理解できていないので結局は屁理屈をこねてしまう。
さらに詭弁=屁理屈だと思っている場合も多い。
ここのスレ住民は弁の立つ人間が多そうなのに(オレ除く)、何で内容の薄い書きこみをするかなあ。
「好き嫌い」で論じられても困るんだが……
とりあえず、>508-532を酷評すればいいのか?
>>508-509,514,517,525,526,530
一文が長く、しかも不要な倒置が多い。
メタ的言説と議論が混在している。
「それ」や「その」などの指示語が多い。
中途半端な文語体は気取っているだけに見える。
係り受けの間違いもあるし、誤字も多い。
複雑なレトリックに挑むのは平易な文を巧く書けるようになってからでも遅くはないだろう。
>>510-513 「しかつめらしい」は漢字だと「鹿爪らしい」と書く。
「しかめつらしい」は「顰め面しい」だろうか、ともかく誤用である。
537 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/07 20:14
で、今文章書いてOK?
>>537 いつだって OK だろ。でも、スルーは覚悟してね。
ういうい。んじゃまあ、スルー上等ってことで。でも信じているぜブラザー。
短文だけど。
↓↓↓↓↓
とめもせぬ舟の漕ぎ手は恋ひ人よ
うみのさきにもいまだ帰らず
私があの人と別れたのは、もうずっと昔のこと。あの人は防人として海の彼方に消えました。
私は別れる時に泣きました。あの人は泣いていません。本当は共にいたいのだとも言ってはく
れませんでした。ただ黙って去っていきました。知っていたのでしょうか、そのときあなたの
子が私のお腹を膨らせていたことを。
幾年が過ぎ去りました。お腹の子供も生まれました。年頃の子らしく、元気に遊んでいます。
あなたの死を知らせる報が届いてからというもの、私はいつも海と、篝火とを眺めるようにな
りました。
雨の日に波は激しく陸へと打ち寄せ。今日も私の心はあなたを思いながら、あなたが去って
いった海を見ます。
篝火に思ふもの見の白波や
届くものかとあめの彼方に
>>539 短歌の解釈のようだが。
想定した事実を、ただそのままに素朴に書きつらねているように思われる。
好みの問題といわれればそれまでだが、読者のイメージを喚起する説明が
足りないのではないか。その意味で、読んでつまらない文章です。
これが、一読した印象です。
>私は別れる時に泣きました。あの人は泣いていません。
これは、明らかに時制の不一致です。
まあ文章が短すぎて、この程度にしか批評できないな。
>これは、明らかに時制の不一致です。
思ったんだが、『あの人は泣いていません』は、今思い出して言っている
という解釈も成り立つわけだが、その他の部分が過去形になっているのに
この部分だけ『いません』と記したことに何か意味があるのかい?
あるのならそれで良いのだが、なければやはり時制の不一致です。
この点に関して、教えてね。
「そのときあなたの子が私のお腹を膨らせていたことを」
宿してるならあれだけど、
膨らんでたらなんとなくでもわかるんでないかい?
「あなたの死を知らせる報が届いてからというもの、私はいつも海と、篝火とを眺めるようにな
りました。」
帰ってくるかもしれない、生きてる間は眺めずに、
死んだらいつも眺めるようになったっておかしくない?
へいサンクス。いけてるクエスチョンにアンサーするぜ。
>>540 時制が狂っているって? オゥノゥ。では答えよう。それはだねぇっ
なんでだろう……。泡わわわ〜♪ MeにもよくわからないYO!
ただこのほうが文のリズムにあっているのと、「とめもせぬ」の意味合いが
ダブルあって、「泣いていなかった」も「泣いていない」も合っているから。
そしてその後は「泣いていない」から続くのよ。
解釈っていうか説明だけど、短歌に詠われている内容がほとんどね。当たり前だの
ク・ラ・ッ・カ・ー・ロボットォ・サイバトロン!
実際に詠われていないところの補足は五〜六行目のあたりだけで、あとは短歌に詠われている
ところを抜き出している。ワット? 短歌の意味わかりにくいんじゃないかと思ったからネ。
そのための説明文。
それは短歌のイメージをクラッシャーらないためで、説明メインにすると本末転倒DHETH。
>>542 HyYOU。続けていうけど説明文、説明文! メインはWrehe?
ちなみに「知っていたのでしょうか」、
だから知っていたか知らなかったかはわかってないネ。あとお腹膨らませは妊娠の比喩ね。
宿すという言い方は、妊娠検査薬でもなきゃその段階ではいえないNODA。時代古いから物理的
な言葉にナリマース。
生きているときは見ないで、死んだ後に海と篝火見るのはおかしいね。
ジャパニーズレディはミステリアスが魅力点だ。
というのはジョークで……死んだ後だから海を見るのね。そしてWant to。
生きているときは帰還を待っているのだけれど、死んだ後は、自分の思いが届くようにと願うのよ。
>>543 素直に、ダメなもの書いてスマソ、って言えよ(w
言い訳ばっかり
批評してもらう意味ないんじゃないの?
感想書かれて気恥ずかしいんだろ。
>宿すという言い方は、妊娠検査薬でもなきゃその段階ではいえないNODA
生理が止まったりつわりが始まれば大体わかるだろ。
547 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/08 00:13
酷評よろしくお願い致します。
一日に結婚式と葬式のハシゴをしたので、頭の中にウエディングマーチとお経が
鳴り響いている。
無理もない。式場でゴンドラから満面の笑みで登場した面識のない上司の娘を見
たかと思えば、パチンコの開店日のような花輪の列の前で、故人の血縁連中が早速
遺産相続の件で罵り合いを始めたのを目の当たりにすれば混乱もするだろう。
結婚式と葬式の毒気に浸されて一日でくたくたになってしまったような黒のスー
ツを着たまま、回転寿司屋に入る。眩しすぎる蛍光灯の光の中、色とりどりのネタが
レーンに乗せられ回り続ける。手当たり次第に皿をとり、口の中に寿司を放り、ビー
ルをしこたまに飲む。
そして絵美を呼び出した。自動ドアが開き、絵美が現れると客の男どもが一瞬寿司
をつまむ手や、雑談をやめ彼女に視線を注ぐ。急に呼び出したというのに、絵美は美
しかった。
「そんなに飲んで。何かあったの?」
呆れたように言って、ボックス席にいた俺の隣に腰を降ろす。彼女が来た途端、急に
全身に酔いが回ったように感じた。俺は絵美に持たれかかり、目を閉じる。7杯分のビ
ールが全身の血をかき回している。俺は絵美の腰に腕を回し、柔らかい膝に頭をつける。
548 :
547続き:03/12/08 00:17
「ちょっと、しっかりして」
人目を気にして、絵美が俺の腕を外そうと微かに藻掻く。
どうでもいいじゃないか。人目なんて。
「絵美。俺たちは好きな時に、好きなだけセックスしよう」
「なに言って・・・」
「ゴンドラも12段のケーキもいらないよ。クソ食らえだ。死んだら、遺骨
は海にまこう。喧嘩のもとになるといけないから、金も生きてるうちに全部
つかっちまおう」
絵美は抵抗をやめて、大人しくなる。俺は彼女の身体の柔らかさにうっと
りして眼を閉じる。
「子供なんだから・・・。全く私にどうしろっていうの?」
絵美の声は悲しげだった。
ふいに耳たぶに暖かいものが落ちるのを感じた。それは半分は穴に入り、
半分は頬へと流れる。暖かいものは次から次へと落ちて来て、耳と頬を濡らす。
身体も震わさず、声も立てず、静かに絵美は泣いていた。
このままいくと、中耳炎になるんじゃないか?そんな不安がちらと頭をよ
ぎる。
だが俺は顔を上げられず、涙は耳穴に落ち続けた。
〈終〉
test
>>547>>548 読み進めながら気になった箇所を箇条書きします。
一段落目と二段落目は結果と原因の関係になってると思うんですが、実感がわきません。
混乱したから→鳴り響いている、というのは説明として弱いです。一般的な思考変遷ではそうはならないと思いますよ。
それから日本語がおかしい。「〜したかと思えば」のあとの文は「〜する」の形で終わるのが自然です。
ここは並列の関係になってないといけないので、元の文でいえば「罵り合いをはじめる」までで一文にするべき。
「あちらの式場で新婦が満面の笑みだったかと思えば、こちらの式場では相続権をかけて睨み合っている」
みたいなふうにするのがいいんじゃないでしょうか。このまま文脈に入れるのは無理ですけど。
で、そのあとに
「同じ式場というくくりの場所でこのような両極端な場面に遭遇し、なんだか妙な気分だ」
と締める感じがいいのでは。
次の文。「ような」はいりません。「てしまった」という言い方も大袈裟。「くたくたになったスーツ」で十分です。
あと「結婚式と葬式の毒気」という表現は問題あり。この場合で毒気があるものといえば遺産相続のごたごただけです。
結婚式にも葬式にも毒気なんてありません。
(続き)
寿司屋に入ってからの描写もおざなりすぎ。「回り続ける」というのは未来予想か現在進行で使う言い方なので、
店に入ったばかりのときに使うのはおかしい。正しくは「回っている」。
そのあと店内の様子を書くでも席に着く様子を書くでもなくいきなり飲み食いしてるのも変。
ビールはいつきたんだ? ということになります。
次の文で「そして」が出てくるのも変。「そして」の前後の動作や状態は関連性がないといけません。
飲み食いしていることと絵美を呼び出すことはまったく関係がない。改行も必要ないです。
呼び出した直後に絵美が現れるってのもおかしいですよね。どこにいたんだお前は、と。
寿司をつまむ手は「とめる」ものであって「やめる」ものではないです。
雑談云々は省いて、「寿司をつまむ手を止め彼女に視線を」でいいです。
細かいことを言うと「男"ども"」ってのはだめ。「男たち」に直しましょう。
「急に呼び出したのに美しかった」っていうところも意味不明です。急に呼び出したからって美しさがどうこうなるもんではない。
あ、ここの台詞はいいですね。「そんなに飲んで、何かあったの?」と読点を打つより雰囲気が出てます。
(続き)
次。「もたれる」の漢字は「持」ではありません。単なる変換ミスかもしれませんけど。
7杯分のビール、とありますがビール7杯も飲めるほど時間が経ったように思えないので、もっとじっくり書き込みましょう。
「回」の字がつまってるのも微妙。もっとたくさんの言い回しを覚えましょう。
「全身の血をかき混ぜる」「腰に腕を這わせる」など。
「俺は〜」ではじまる文が続くのもまずいので、一まとめにした方がいいと思います。
「俺は絵美にもたれかかり目を閉じる。そして彼女のしなやかな腰に腕を這わせ、そのまま崩れるように顔をうずめた」みたいな。
次の台詞後。台詞の主は絵美だと分かっているので、「絵美が〜」とわざわざ断る必要はありません。
「どうでも〜」の部分、こういう地の文に心情を書くやり方はあるんですが、ここではあまり効果的に思えません。
「なに言って・・・」の点々は「……」このように書きましょう。基本的な文章作法です。ていうかこのスレのテンプレにも書いてあることです。
テンプレ100回読んで出直してこいボケ。
はじめてきたんですけどこんな感じでいいんですかね。
ずいぶん偉そうになってしまいましたか。
僕も一つ貼っていくので、酷評よろしくお願いします。
電撃学園物語に投稿して落ちたものです。原稿5枚分くらいです。
題:影絵の向こう側
夕暮れ。
赤い、赤い、鋭角の斜陽が、いまは誰もいない教室にわたしの影を、長く濃く、横たわらすのです。
わたしは窓辺に佇んでいました。
突き刺さる赤光に両眼を焼かれそうで、眼球をかばおうと薄く目蓋を被せてみるのですが、毛細血管を透かしてやはり映るのは赤です。
細い視界にグラウンドを走るラグビー部の練習風景がぼんやりと見えていましたが、それにはなんの感情もおこりません。
しばしば彼らのたくましい声が響きましたが、コンクリートの壁を通して聞こえるそれは、子宮にとどく母の鼓動のようで、なおさら静かでした。
まるで明治後期の自然主義文学の物語世界のようだなあと、そんなことを思いながら、わたしは暗く眩しい夕日に沈む教室の窓辺に佇んでいたのです。
わたしは待っていました。
眩しい陽射しのなかで、それよりもっと、わたしにとってとても眩しい人を待っていたのです。
よくある話です。
ドラマティックでもロマンティックでもぜんぜんなく、ありふれた、つまらない軽薄な恋でした。それでも当事者であるわたしにしてみれば、いままで出会ったこともない、劇的な、たった一つの恋です。
>>554 文語調自体は構わないが、本来は外連だと理解せよ。
平野啓一郎まで徹底しても読者は冷たかったのだから、
あなたに対しては推して知るべきだろう。
>赤い、赤い、鋭角の斜陽が、いまは誰もいない教室にわたしの影を、長く濃く、横たわらすのです。
角度と傾きは異なる範疇に属する語彙。
>わたしは窓辺に佇んでいました。
視点が跳んでいる。自分自身に「佇む」は似合わない。
>突き刺さる赤光に両眼を焼かれそうで、眼球をかばおうと薄く目蓋を被せてみるのですが、毛細血管を透かしてやはり映るのは赤です。
「が、」の前後で主体が変化している。
>しばしば彼らのたくましい声が響きましたが、コンクリートの壁を通して聞こえるそれは、子宮にとどく母の鼓動のようで、なおさら静かでした。
会話ではしばしば単純接続の「が、」を使うが、あまり正統な用法ではないので避けるべき。
>まるで明治後期の自然主義文学の物語世界のようだなあと、
論外。
>わたしは暗く眩しい夕日に沈む教室の窓辺に佇んでいたのです。
先の「わたしは窓辺に佇んでいました。 」と重複しているが、リフレインの効果も感じられない。
>眩しい陽射しのなかで、それよりもっと、わたしにとってとても眩しい人を待っていたのです。
この「眩しい」はリフレインとして機能しているが、ぎこちない。
「それよりもっと、わたしにとってとても」→「わたしにとってはそれよりももっと」
>ドラマティックでもロマンティックでもぜんぜんなく、
文語調でそれを使うのかと小一時間(略
総評としては、
赤、赤、赤、光、光、光、と表現に強弱が感じられない。
逆説は文章の流れを妨げる効果が強いので、急所以外で使わない方がよい。
わたしは手紙を書きました。
大切なお話があります。放課後、教室で待ってます。きてくれると嬉しいです。
簡単な、リリシズムのかけらもない箇条書きみたいな文面の手紙ですが、三時間かかりました。
そうしてわたしは待っているのです。
蝋燭の火が消える間際にぼうっと強く燃焼するのと同じに、落日のたぎる夕日が照らす教室で、わたしはあの人を待っているのです。
夕方の空はだんだんと東の方から紫色が濃くなって、夜のカーテンがたなびいているようでした。いつもはさして気にもとめないその模様が今日はいっそう美しく見えて、世界はこうも色彩豊かなものなのかと、驚くばかりでした。
青や黄色や灰色だけだった人生に赤が加わる、誰の言葉だったでしょう。
赤い水をぶちまけたように染まる地平、教室、わたしの肌。幻覚かと疑うほどのあざやかさにめまいを覚えます。
わたしの眼はどうにかなってしまったのです。
シャボン玉の表面にゆらぐ虹色が、眼球に貼り付いているようでした。
恋は盲目だとはじめに語った人もまた、この感覚を味わったのではないでしょうか。
わたしはきっと、いつかこの感覚を忘れてしまうでしょう。時の流れがきれいに洗い落としてしまって。
それまでわたしはやるせなく惑いつづけることしかできません。
手紙はあの人にわたさずに捨てました。
でもわたしは待っています。手紙はわたしていないけど、あの人はくるから。
昨日も今日も明日もその先も、あの人はこうして誰もいない教室で待つわたしのところへやってくるのです。
だから、手紙は捨てました。
あの人はわたしを見つけると、柔らかい声で、帰ろうか、といいます。
わたしは幸福感に満たされ、ただ、うん、とこたえるのです。
頬が赤く染まっていやしないかと僅かにうつむいて、先に廊下をゆくあの人を小走りで追いかけます。
あの人はいつも左の壁寄りに歩いているので、わたしは右に並び、そうして他愛ないおしゃべりをするのです。
ひんやりとした廊下の感触も熱くなった胸に心地いいです。
そして二人外へ出ると、さあっと、風があの人の髪をなびかせ、わたしはその度に嫉妬にも似た劣情に身悶えしそうになります。
夜になる前の最後の明るさを保つ街。行き交う人々はわたしの眼には入りません。
なぜならわたしは、いつもあの人の横顔を盗み見ることばかり考えているのですから。
夕日に映えるあの人の、唇、瞳、首すじ、ぱたぱたと揺れる長いまつ毛の愛おしさ。
わたしはいつも、殺されてしまいそうなほど見惚れているのです。
真っ赤に色付く教室で、わたしはそっと、自らの腕に爪を立ててみました。
一瞬白く、やがて赤みを帯び、わたしは自分の体に流れる血潮を確かに見とめます。
生きている。
わたしはいっそ本当に殺されてしまいたいと思うのです。
あの人の手にかかって死んでしまいたいと、心からそう望んでいるのです。
わたしの返り血に染まるあの人の顔は、さぞや美しいだろうと、黄昏の教室でわたしは甘やかに夢想するばかりでした。
影が、長さを増していきます。
了
すんません、連投規制かかって書き込めませんでした。
>>555 自分では文語調という感覚はないんですが、そう感じられましたか。(文語調ってものをちゃんと分かってないかもしれません……)
>角度と傾きは異なる範疇に属する語彙。
そもそもここの「斜陽」の使い方が間違ってる気がしてきました。
>「が、」の前後で主体が変化している。
いまいちよく分かりません。何から何に変化したんでしょうか?
>会話ではしばしば単純接続の「が、」を使うが、あまり正統な用法ではないので避けるべき。
そうなんですか……。でもプロも「なのだが」とか「だったが」とか頻繁に使いますよね。
だからそれが普通だと思っていたんですが……どのように直したらいいんでしょう?
>この「眩しい」はリフレインとして機能しているが、ぎこちない。
仰るとおりです。精進します。
>文語調でそれを使うのかと小一時間(略
文語調と思って書いていたわけではないので許してください。
イメージとしては「少し精神系入った文学少女の独白」みたいな感じで書きました。
>赤、赤、赤、光、光、光、と表現に強弱が感じられない。
言い回しが似通ってるのは力不足ですね。これも精進します。
どうもありがとうございました。よろしければ続きもお願いします。
悪くないよ。けっぱれ。
>>554 >赤い、赤い、
ここだけではないが、単純に色を指摘するだけの描写が多い。いかにも稚拙だ。
どう赤いのか描写したらどうか。
>わたしの影を、長く濃く、横たわらすのです。
長いのはともかく濃さは特に変わらないだろ、あえて濃いと表現することに意味は
なさそうだが。
>突き刺さる赤光に両眼を焼かれそうで
衰微して落ちゆく夕日に目を焼かれる、という表現は明らかに変だ。
>コンクリートの壁を通して聞こえるそれは、
窓辺に佇んでいるのだから、窓ガラスを通して聞こえてくる音だろ?
>なおさら静かでした。
なおさら、という表現は比較した結果を述べるものであるが、一体何と比較して
そういっているのか?
>ドラマティックでもロマンティックでもぜんぜんなく、ありふれた、つまらない軽薄な恋でした。それでも当事者であるわたしにしてみれば、いままで出会ったこともない、劇的な、たった一つの恋です。
前段の文章は客観的な見解、後段の文章は主人公の主観的な意見、というつもりで書いたのだ
と思うが、分かりづらい。読者には、ドラマティックではないのに、劇的である恋のように読める。読者にイメージを委ねる手法はあるが、文章の解釈を委ねるのは鬱陶しいだけ。
ここまで書いてきて、突っ込み所が多すぎて、もう具体的に指摘する気力が失せた。
言葉の用法の杜撰さ、描写の物足りなさ、話の構成のパランスの悪さ、いずれも要検討。
ああそうだ、手紙を出さない相手を待ち続けるという設定、俺は好きだよ。
アイデアのある人のようだから、一層の文章修行を勧めます。
文章はうまいがアイデアのない人よりも、アイデアのある人の方が小説家向きだと
思うからです。文章は、トレーニングすることによってうまくなるはずだから。
とりあえずこれだけを指摘して終わりとする。中途半端な批評になってしまってスマソ。
>>559 ありがとうございます。頑張ります。
>>560 >ここだけではないが、単純に色を指摘するだけの描写が多い。いかにも稚拙だ。
>どう赤いのか描写したらどうか。
仰るとおりです。そこめで気をまわしていませんでした。
>長いのはともかく濃さは特に変わらないだろ、あえて濃いと表現することに意味は
>なさそうだが。
陽射しが強い方が濃く感じるじゃないですか。
それと写真的なぼんやりした影の画ではなく、イラスト的(というかアニメ的?)な際立った画を想像してもらいたくてそう書きました。
>衰微して落ちゆく夕日に目を焼かれる、という表現は明らかに変だ。
夕日でもじっと見続けたら目が痛くなりますよね。ここはその程度の意味です。
>窓辺に佇んでいるのだから、窓ガラスを通して聞こえてくる音だろ?
設定ミスですね。窓辺に立たせてかつコンクリートを通して音が聞こえる状況を作るべきでした。
あくまでも窓じゃなくて壁を通して聞こえる音が欲しかったんです。
>なおさら、という表現は比較した結果を述べるものであるが、一体何と比較して
>そういっているのか?
仰るとおりです。どうも僕は「なおさら」や「なお」が好きで、今書いている長編でも同じように使ってしまっていました。
僕は雰囲気で言葉を選んでしまう癖があるので直すべきところですね。
>分かりづらい。読者には、ドラマティックではないのに、劇的である恋のように読める。
そうですか……。読み手の目線で考えるのはなかなか難しいです。
どうもありがとうございました。
総じて言うと客観視ができていないということですね。
この短編は大分前に書いたもので、何度も読み返しているのに独り善がりから抜け出せていないみたいです。
道は険しそうです。
>>561 >陽射しが強い方が濃く感じるじゃないですか。
>それと写真的なぼんやりした影の画ではなく、イラスト的(というかアニメ的?)な際立った画を想像してもらいたくてそう書きました。
>夕日でもじっと見続けたら目が痛くなりますよね。ここはその程度の意味です。
「陽射しが強い」や「じっと見続けたら」なんて状況を、この本文から読み取れるのはあなただけです。
そのような情景があるのなら、そのように書いてください。
>>561 誤解を招いて紛糾するといけないから言っておくけど、
>>562 は自分ではないのでよろしく。
問題ないように思えるが。
この場合では、そんな情景を書かないほうがいい。
これはどちらかというと表現力に難あり。現実的ではなく、幻想性を求めているようだが、
美しさに欠ける。現実性――物事の事象を追い過ぎている、これがメインであるように。
読者を楽しませようという意図が見え隠れする。この意図は幻想性を求める嗜好とは対極、
どのように楽しませるかを統一したほうがいい。
イメージは赤と暗かな。けれど余計な色が混ざりすぎている。
赤は刻みたい言葉のはずなのに定着していない。強調しきれていない。
夕焼けには熱がない。心がない。赤が動くのではなく赤が紫になるのは、赤の動作とは
呼べない。
565 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/09 18:14
565は事情により削除しました。
批評してくださってる方がいたら、
すいませんでした。
なに! 今必死こいて書いていたのに〜!
全部無駄になったか・・・
↑
ウソをこいちゃあいかん(w
じゃ、証拠みせちゃる! ほんの一部だが
>>565 お手柔らかにとのことなので、まずは「いいな」と思ったところから。
冒頭は中々いいです。謎めいた始まり方は読者を作品に引きこんで先を
読む気にさせます。日記形式もいいですね。最初に一週間前と断ってあるので
事件が起こるまでのカウントダウンとなって期待がいやがおうに盛り上がります。
このテクニックはよろしい。
さてここから悪口w 上で構成を誉めましたけど、残念ながら内容を伴っているとは
言い難いです。 あのいわくありげな始まりでは自殺か、あるいは犯罪が起きたのではないかと
誰しも期待するでしょう。正直肩透かしです。 叙述トリックを狙ったのならこれもポイント追加にしますけどw
細かい指摘です。日記の日付ごとに書いてきます。
2日
>どうやら西田は自分でwebサイトを運営しているらしい。
>そして悟司はそこで彼女達と交流しているらしいのだった。
>「悟司!」
>別に女子と交流する気なんか全くない。
>本当に興味をそそられただけのことだった。
>「西田のサイトのアドレス送ってよ」
>「あぁ、良いよ」
>彼はすんなり承諾した。
「僕」は女子との交流には興味が無いのに何故西田のwebにそそられてアドレスまで聞いたのでしょう?
後になってわかるのかなと思いましたが結局不明です。本筋と関係ないとはいえ話の発端になるのですから
せめて「普段は××な西田がどんなHPを開いてるのか興味があったので」くらいの補足は欲しいところです。
後の文で「マウスが早く動かしてくれと言わんばかり」だったり、起動して「まっさきにメールソフトを立ち上げ」たりして
「僕」が相当な期待を西田のサイトによせてることが語られているのだから、読者としてはその理由を知りたくなります。
アドレスを西田に聞かず悟司に聞いたりしているし(一緒に話しているのに)、「交流に興味が無い」の一文がなければ
「僕」は西田に惚れているのかとすら思えてしまいます。
あ、つい頭に血が昇って本文晒してしまったがまずかったかな?
本人も何か差し障りがあって削除したのだろうし。せめて名前の部分だけでも置き換える
べきだったか。 すまない
>>565
>>569 うーん、どうやら本当の様だな。これはスマナカッタ。
実は、俺も批評するつもりで本文を読んだのだが、
結局スルーすることにした。
あれを批評しようと、必死こいていたあんたは偉い。
572 :
名無し物書き:03/12/10 03:10
寂莫の山
安威ヶ岳は北アルプスの高峰である。上高地より岳沢を登り、穂高連峰に入って奥穂高岳の山頂に立つと、
天気の良い日なら、登山者は真北に広がる雲海のはるか彼方に、安威ヶ岳の鋭いピークを望む。が、彼らが
目にすることが出来るのは安威ヶ岳の南稜のみである。安威ヶ岳がその名を国内外に轟かす所以である
取り付きから頂上まで、垂直に千八百メートルという、世界でも屈指の北壁を見ることはできない。それ故にか、
夏季には奥穂高岳山頂は中高年を中心とする登山者でひしめいていて、彼らは決して見えない筈の北壁と、
額に汗しながらハーケンを打ち込んでいるクライマーの姿とを懸命に思い描く。永遠に凍てつく氷壁が穿たれて奏でる、
天上の調べを聞く。そして、夏の強い日差しで窄められた瞼の間から、憧憬に満ちた目を精一杯覗かせて、
人々は暫くの間、天を突き刺すような安威ヶ岳の山際を、えもいわれぬ興奮と放心のただ中で眺めているのだ。
リズムが悪いので読みづらいし、情報がやたら多く羅列されている。
たとえば
「上高地より岳沢を登り、穂高連峰に入って奥穂高岳の山頂に立つと、天気の良い日なら、」
どこから入ってどこから登るかっていうのは「山頂に立つと」に関して余計な情報だから
「奥穂高岳の山頂に立つと、天気の良い日なら」
でいいんじゃない?
「安威ヶ岳がその名を国内外に轟かす所以である取り付きから頂上まで、垂直に千八百メートルという、世界でも屈指の北壁を」
ここも一つの文章に情報が多すぎてすっきりしない。
おいおいおいおい、まーた今年もクリスマス前に女に振られちまったぜ!
3年連続で俺にはサンタさんはこない。なんて差別だ。
今年もクリスマスにパジャマでテレビかよ。
うわああああ。もうだめだーーーーー〜〜死ぬーーーー空しいーー虚無だ。虚無。
もう、むしろ楽しいーうっひょーーー!楽しいー−−−!
プレステ壊れるしさ。でも、俺なんて分解して直しちゃったもんね。
素敵か。機械に強い男は素敵か。えっおい。この女子ども。
なーにが、クリスマスケーキだよ。お前らんなんてな、コージコーナーのミルクレープがせいぜいだよ。
夜景が見えるお店?笑わせるな。墓でもみてろ。なに?バッグがほしいって?
セブンの袋でも使ってろ。
もうこうなったら、クリスマスは2ちゃんに入り浸ってやるからな。
最後に一つ言っておく。こんな所で質問に答える暇があるなら、俺とクリスマス一緒に過ごしなさい。
己が自らにリボンをつけて、「プレゼントは、あたしウフフフ。興奮するわ。ぬれぬれよ」とか言いなさい。
576 :
名無し物書き:03/12/10 12:54
早朝、列車を降りた宮本はバスの時刻を確認すると、足早に待合室に入った。宮本の物々しい登山靴をうっすらと覆っていた雪は、
中で煌々と燃えている旧式の石油ストーブによって、少し形を崩しかけている。
安威ヶ岳北壁への唯一の登山口は、この駅からバスで一時間ほど行った所にある。しかし冬期には車両の通行が規制される為、
バスはトンネル前の停留所で引き返す。登山者はそこから一時間半、トンネル内を歩いて、やっと登山口へ辿り着けるのだ。
「北壁ですか」
ストーブにあたる宮本の横に小柄な男が来て、声をかけた。
「ええ」
宮本が男に向き直って会釈すると、男は宮本の横に座ってストーブに手をかざした。
「夏は観光客でいっぱいになるんですがね。さすがに登られる方はあまりいらっしゃらないです。ああ、私タクシーやってましてね。」
この街からは安威ヶ岳北壁が間近に見える。まるで怪物の砦のようにそびえ立ったその眺望は圧巻としか言い様がなく、夏季には、
町は上高地に次ぐ日本有数の避暑地として賑わいを見せる。国内だけではなく世界中から観光客が押し寄せるので、この町は俗に
「日本のグリンデルワルト」などと呼ばれる。
577 :
名無し物書き:03/12/10 12:55
「こないだ、観光客の方を乗せたんです。ねえ、珍しいでしょう。家族連れの方で、こんなに寒いのに薄着でポツンといたものだから、
私はてっきり、幽霊かと思いましてね。」
厳冬期である今、観光客がこの駅で列車を降りることはない。つまりこの町の冬は、北壁に挑む命知らずのクライマー達の為だけに
巡ってくる季節なのである。
「で、どうです、良かったら私の車に乗っていきませんか。」
暫くの間宮本と雑談を交わしたタクシー運転手は、こう切り出した。結局客引きが目当てだったのかと、宮本は少し気分を悪くしたが、
確かに彼はバスを待つのにいくらか退屈していたし、少々割高でもこの人の良さそうな運転手と話しながら行くほうが楽しかろうと思って、
承諾することにした。
「ええ、お願いします。」
578 :
名無し物書き:03/12/10 12:59
運転手と連れ立って待合室を出るとすぐ、彼のタクシーが見えた。
どうやらエンジンをかけっぱなしにしていたらしい。宮本はこの運転手の要領のよさに思わず苦笑した。
辺りはもう、ぼんやりと明るくなっている。
「荷物入れましょう。さあ、どうぞ。」
宮本のザックをトランクへ入れると、運転手はいそいそと車を出した。運転手が、
弾んだ声で喋り始める。
「いや、この頃は北壁に行かれる方が減ってしまいましてね。我々も商売にならんです。
昨日は大学生を二人乗せただけでして。」
よほど退屈していたのか、運転手は楽しそうだ。宮本も少し気分が高揚してくる。
「やっぱり、例年減っているようですね。」
安威ヶ岳北壁ルートは、一九三六年にドイツ人の医師ブラウンと交換将校のシュペングラーが
初登頂に成功して以来、それまで登頂不可といわれてきた北壁に挑むクライマーが後を絶たなかった。
日本人では、世界五大陸最高峰を制覇した冒険家が、一九六六年に初めて単独登頂に成功した。
だが、当然無謀な挑戦のため命を落とす者が多く、昨年、信州大学山岳部の学生六人が
行方不明になってからは、安威ヶ岳はベテランのクライマーさえ寄せ付けない「死の山」と目されるようになった。
宮本は大学時代に一回、そして三年前に単独で一回、北壁の登頂経験がある。だが、彼が北壁を甘く見ることは、決してない。
安威ヶ岳北壁へのトンネルは、冬期通行止め。曇ったタクシーの窓から、そう書かれた標識が見える。
宮本は大学の山岳部で、初めて安威ヶ岳を訪れた日を思い返す。宮本の溜息が、窓をさらに曇らせた。
暖房の効いた車内の暖かさにつつまれて、いつしか宮本は浅い眠りにおちていった。
579 :
名無し物書き:03/12/10 13:00
「じゃあ、ここで。頑張って下さい、経験がおありでも、気をつけて下さいよ。
宮本がタクシーを降りると、運転手はにこにこ笑いながら言った。
「いや、今回が初めてのようなものです。」
と、宮本も笑い返した。運転手は、宮本の言葉にちょっと首を傾げたが、またすぐに笑みをたたえ、
会釈をすると運転席に戻った。
タクシーが言ってしまうと、宮本はザックを背負った。希望にも絶望にも似た、ひんやりとした
堅い感触を背中に受けると、宮本は暗いトンネルの中を歩き出した。時計は午前六時半を指している。
トンネルを出た頃には、朝日は既に昇っていた。雪の積もった道をしばらく行くと、
宮本の前に永遠に凍てつく巨大な氷壁が立ち塞がる。周りに、動くものは何もない。
静寂の世界の中、宮本は深呼吸をすると、ザックから登頂用具を取り出した。
580 :
名無し物書き:03/12/10 13:02
正午になった。宮本は驚異的なペースで登り続け、標高二千メートル近くの第一雪田に到達した。食事を摂りながら、
宮本は遠くを眺める。上空では、暖かな日差しと浮雲が絡み合っている。大空に独り投げ出されたようだと宮本は思った。
風の音だけが、彼を現実に繋ぎ止めている。だが、彼はこの景色や、自らの置かれた状況を、空虚とは思わない。
彼は今、北壁を登っているのだ。彼にとってそれは、何者にも代えがたい幸福だった。
午後四時半、日が沈む前に宮本は第二雪原に辿り着き、ビハークした。ピークまではあと三百メートルもなく、
明日の朝アタックすれば、昼までに頂上をふめる。宮本は、夕日の中で、赤く染まった遠くの山際が、
凍りつくような空気とともに、ゆっくりと夜に溶けてゆくのを感じた。
その晩、テントの中で宮本は考えていた。登山、特にクライミングの場合、クライマーの態度は自然と山に挑戦する
、闘争的な態度になりがちだ。その為、クライマーは登山中に出くわした全てのトラブルを「山からの試練」と解釈する。
滑落したり、迷走したりした時に山の厳しさを実感する。反面、例えば現在のように何の問題もなく万事が上手く運べば、
クライマーはその事実を殊更に不審がり、何かがあるはずだという猜疑心を山に抱いたまま登頂する。
そして、登頂後は「幸運に恵まれた」といって驕り高ぶる。だが、宮本は山行が支障なく進むときにこそ、
山の本当の厳しさが顕れていると思う。山が全力で人を試しているときだと思う。
581 :
名無し物書き:03/12/10 13:07
宮本が初めて安威ヶ岳北壁に登ったとき、同じ山岳部に所属していた彼の友人が、
登攀中に墜落した。即死だった。皆に先行して北壁を登りきった宮本が崖を見下ろしていると、
ちょうど十メートルほど下を登っていた黄色いウェアが見る見るうちに小さくなっていった。
一瞬宮本はそれが何であるか解らなかった。落ちたぞ、という先輩部員の声を
聞いて事態を察したころには、すでに友人は数千メートル下の岩盤叩きつけられていた。
氷壁に赤い地飛沫が粉のように張り付いた。宮本はザイルを握りしめながら、その光景を
ただ呆然と見下ろしていたのだ。
誰よりも北壁に憧れ、いつも慎重なコース取りを心掛けていた友人が、死んだ。
宮本たちは早々に下山した。登山口まで降りる間、宮本は山から発せられる奇妙な
優しさを感じていた。山が、仲間を失った自分たちを気遣うような、そして、
撤退していく山男を憐れむような、そんな優しさを、宮本は腹立たしく思った。
友人の死に対する悲しみが全く湧いてこず、ただそんな不気味な優しさを感じる
だけの自分が心底嫌いだった。
葬儀を済ませた後も、その思いは変わらなかった。今頃、あいつはどこにいる
のだろうか。何をしているのだろうか。
いつしか、宮本は死に対して憧れに似た情動に駆られるようになった。
自らが感じた優しさの正体が、死によって解明されるような気がしていた。
大学を卒業した宮本は小さな工場に勤め、友人たちとも次第に疎遠になっていった。
十年後、宮本は死んだ友人と再会しに行くかのごとく、一人で北壁に登った。
悪天候に見舞われ、何度もルートを見失いながら。まさに死と隣り合わせの無茶な
登山だったが、やはり宮本は安威ヶ岳の優しげな気風を感じずにはいられなかった。
まるで山が自分を山男として迎え入れないような気にも駆られ、宮本は頂上で泣き叫んだ。
なぜだ、俺のどこが気に入らない、どうしてなんだ。宮本は狂ったようにわめいたが、
暗涼とした山頂に、答えるものは何もなかった。
582 :
名無し物書き:03/12/10 13:07
そして、宮本は再び安威ヶ岳に来た。友人の死という過去を捨て、純粋に北壁を登るため。
山男として、安威ヶ岳に認められるため。
ここまで差し障りなく登ってきた宮本には、もう過去のような山からの優しさは感じられない。
ただ厳然とした静寂が、この安威ヶ岳北壁という怪物を取り巻いているのみだ。
583 :
名無し物書き:03/12/10 13:08
翌朝目を覚ましてテントの外に出た宮本は驚愕した。彼のテントから一五メートルほど
離れたところで、ツェルトが風に吹かれて音を立てていたのだ。彼が日没前にテントを
張ったとき、確かにこの雪原には誰もいなかった。北壁に取り付いてから宮本はいかなる
人影も見ていないのだ。ということは、深夜のうちに此処まで登ってきたとしか考えられない。
だが、暗闇の中で北壁を登るなど、自殺行為だ。まともな人間のすることではない。
宮本は思わずツェルトに駆け寄った。すると、青いツェルトを翻して中から髭を生やした
大男が顔を出した。
「おい、大丈夫か。」
宮本が声をかける。だが、そのいかにも山男然とした風体の男は、一体何を言っているのだ、
という顔をして宮本を見ている。暫くの間をおいて男は、ようやくモジャモジャの髭の下に
隠れた口を開いた。
「早くピークを超えないと、上高地に着く前に日が暮れるぞ。」
584 :
名無し物書き:03/12/10 13:15
宮本はこの男といくつか言葉を交わし、さらに驚愕した。この男はこれから宮本と一緒にピークを
超えるというのだ。深夜の登攀で体力は消耗しきっているはずなのに。狂っている。だが宮本は
この男を奇妙に思いながらも、同時に不思議な親近感を覚えた。おとこが自分以上に山を愛する
人間であることを、彼は瞬時に悟ったのだ。
宮本たちは手早く準備を整えて最後の登攀に入った。男は驚くべき速さで壁を登っていく。
体の支持も完璧で、無駄がない。年齢は宮本より一回り上かと思われるのに男はまるで疲れを
見せなかった。二人は互いに競い合うような形で、予定より随分早く安威ヶ岳山頂に立った。
585 :
名無し物書き:03/12/10 13:16
頂上。三度目に訪れた頂上は、明らかに前回までとは異なる穏やかさで、宮本を迎えた。
それは宮本に祝福でも憐憫でもなく、ただ宮本は自らが山になったかのような恍惚とした
心境に達していた。それは宮本に、幼い頃、父親に手を引かれて始めて山に登ったときの
記憶を呼び覚ました。長時間の登攀に疲れ果てて、泣く気力もなくした宮本を、
父親は肩車したのだ。
「あっ」
そこで彼が見た光景。彼が上げるべき声は、それで十分だった。それは、神聖な儀式であった。
あの瞬間、あの声をあげた時から、宮本は山男となったのだった。
「何だ、お前ここは初めてだったのか。」
恍惚とした表情の宮本に、大男が言う。
「ああ、初めてだよ。」
宮本は、少しの淀みもなく、言った。
586 :
名無し物書き:03/12/10 13:17
それから、一気に下山した宮本は、上高地へ向かう林道を歩いていた。すっかり陽の沈んだ、
唖のような闇の中、固い雪についたトラックの轍が、燃えかすのように光っている。
山男は、山にはいってこそ山男たる風格を持つ。山男が自らの最も愛する山に登れば、
その時山男は、山になる。自分に憧れて挑んでくる山男たちを、拒み、迎え、そして認める。
そう、あの男は山だった。安威ヶ岳そのものだった。宮本は確信する。
山は常に、寥々たる景観を崩さない。だが、霞む稜線に甘美な夢を見出し、
冷たい風音に至福の旋律を聞いた山男を、山は拒まない。
ええ話や
588 :
名無し物書き:03/12/10 13:53
これでとりあえず完結です。
酷評宜しくおねがいします。
うまいと思う。
>山行が支障なく進むときにこそ、山の本当の厳しさが顕れていると思う。
>山が全力で人を試しているときだと思う」
とあるが、
前回の山は厳しくでもどこか優しかった、そんな山が自分を受け入れていないと思った、
で、今回の山は終始穏やかで、トラブルなく登った主人公は山に受け入れられたと感じた。
この辺の意味がわからなかった。
また、
>そこで彼が見た光景。彼が上げるべき声は、それで十分だった。
主人公が父親に肩車されたという記憶しか書かれておらず、主人公がどんな光景を見て
そんな記憶を呼び起こし、声をあげたのかわからない。
男の存在の意味もよくわからなかった。
ごめん、
>山行が支障なく進むときにこそ、山の本当の厳しさが顕れていると思う。
トラブルがない時こそ試練なのね。これは俺の読み間違いだった。スマソ。
あと、
>どうやらエンジンをかけっぱなしにしていたらしい。宮本はこの運転手の要領のよさに思わず苦笑した。
雪国の冬の田舎の駅前で客待ちをしているタクシーが列車の到着時刻にエンジンをつけっぱなしにしているのは
要領がいいというよりむしろ常識だと思う。
>すでに友人は数千メートル下の岩盤叩きつけられていた
数百メートルでないの?
>>591 この作者ではないが
>>どうやらエンジンをかけっぱなしにしていたらしい。宮本はこの運転手の要領のよさに思わず苦笑した。
>雪国の冬の田舎の駅前で客待ちをしているタクシーが列車の到着時刻にエンジンをつけっぱなしにしているのは
>要領がいいというよりむしろ常識だと思う。
宮本は田舎の人間ではないからそう思っても不思議ではないと思うよ
>>562 書き手の意図の一割も読み手には伝わらない、という話は大げさじゃないんですね。
>>564 現実性とか幻想性という考えはありませんでした。
全体的になんとなく雰囲気で書いていて、主題がぼんやりしていたようです。
>>592 俺もそう思ったんだけど、「要領のいい運転手だと思って苦笑した」と書いたほうがいいように思った。
>>572 >>576-586 >安威ヶ岳がその名を国内外に轟かす所以である取り付きから頂上まで、
>垂直に千八百メートルという、世界でも屈指の北壁を見ることはできない。
>それ故にか、
>夏季には奥穂高岳山頂は中高年を中心とする登山者でひしめいていて、
>彼らは決して見えない>筈の北壁と、額に汗しながらハーケンを打ち込んでいる
>クライマーの姿とを懸命に思い描く。
『それ故にか』とあるが、『懸命に思い描く』にかかっている
のなら『それ故に』が適切。
>永遠に凍てつく氷壁が穿たれて奏でる、天上の調べを聞く。
前後の描写と相まってイメージを喚起する良い表現です、少なくとも私はそう思います。
>まるで怪物の砦のようにそびえ立ったその眺望は圧巻としか言い様がなく、
この対象は、主人公にとって最重要なものだから、もっと具体的に描写した方が
良いのでは。不安感を抱きつつも、征服を微かに予感させるような描写はどうかな?
>「こないだ、観光客の方を乗せたんです。ねえ、珍しいでしょう。家族連れの方で、こんなに寒い
>のに薄着でポツンといたものだから、
>私はてっきり、幽霊かと思いましてね。」
この短文の中で、ここがどういう意味を持つのか分かりません。タクシー運轉手の饒舌
を表現するためだけならば、本当に饒舌な表現です。
続くよ
>そして、宮本は再び安威ヶ岳に来た。友人の死という過去を捨て、純粋に北壁を登るため。
>山男として、安威ヶ岳に認められるため。
主人公がこの心境にいたる過程をもっと丁寧に書くべきではないか。重要な部分だと思うが。
続きだよ
>「何だ、お前ここは初めてだったのか。」
> 恍惚とした表情の宮本に、大男が言う。
同行した男について、彼が誰であるのかはっきりしませんが、それはあえてそのように設定
したことなのでしょうから、特に言うことはありません。
しかし、その点を読者のイメージに委ねたであるのなら、この部分は不要ではないかとも
思います。私としては、偶然の同行者ではなく、彼を導くために現れた必然的な存在である
と思いたいのです。
この点に関して、作者の意見を聞きたいところです。
文章自体の印象については、安定感を感じつつ読み続けることができたので、
書き慣れた人だと思いました。
ただ、ストーリーの展開部分については、安易な様に感じられました。
その点をもっと丁寧に書いた方が良いと思います。もっとも、この短文の中では
やや難しいようにも思われますから、そうしたら、ということでご理解ください。
こんな所です。
>主人公がこの心境にいたる過程をもっと丁寧に書くべきではないか。重要な部分だと思うが。
>続きだよ
続きだよ の部分は、このレスの冒頭に来るものでしたが、私のミスによりここに
来てしまいました。スマソ。
>>567 何故削除したかといいますと、
実はあれ実体験を脚色したものなんですね。
もう結構前の話ですけど。
で、ここに晒したあとふと気が付いて、本文中のサイトをググってみたら
まだ残ってたんですよ(w そのサイトが。
もう消えてるだろうと思って、実名載せた自分が
バカでした。本当にすいませんでした。
批評はとても参考になりました。精進したいと思います。
またここに晒すことになったら、そのときは宜しくお願いします。
599 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/11 00:45
皆さん、どうしたらそれほど文章に
精通するようになれるですか?
本を読む、新聞を読む、編集者に訊く
それだけだ
編集者や身近に信頼できる読み手がいない時は?
ここに書けばいいんじゃないですか?
ここに投稿されている文章のほとんどが
それほど上手くないので安心しる。
俺のような、なんちゃって評論家もいるけどな(w
俺のようななんちゃって物書きもいるんで問題ないでしょ。
2chの知識は現実には意味がないし、アナログの良作とデジタルの良作は一致しない。
デジタルは文章力だけの世界ではない。当たり前の話だが。
そしてもちろん上手い文章、下手な文章は読み手によって個人差があるし、その差は好き嫌いが
絡むと埋められないほどの溝になる。このスレの評価もその場限りのものだけで、あまり参考には
ならない。批評家の能力は世間一般でいうと、低く悪い部類に入るだろう。
ただ無料であること、ほぼ反応があることなどは、国語の課題作文を書いたり、書きかけ完結の小説を
見せるところとしてそれほど悪くないように思える。推敲として使うには便利だな。
とはいえ、人並み以上に文章力のある人間には必要ないだろうが。そういった人間もはまた別のところに
批評される場がある。上手い文章を書きたいのなら、そういったところにいくといい。
>>606 起承転結を踏んでいる文章なので、好感が持てます。
>アナログの良作とデジタルの良作は一致しない。
その直後の叙述は、この見解を前提としていますが、
この前提が有効となる射程範囲に関して誤りがあるように思いました。
文字を用いた文章表現についていえば、アナログ的であるか
デジタル的であるかは問題にならないものと思われます。
なぜなら、それらは日本語として直接に我々の脳に入ってくるものなので
アナログかデジタルかといった区分をする意味がないからです。
つまりこの部分に関しては、前提となる命題の選択にミスがある、ということです。
例を挙げて説明する時には、その例が当該具体的事実を包摂する
ものであるかどうかを厳密に検討しなければなりません。
これが、例を挙げて論を進めるときの射程範囲の問題です。
まあそれはそれとして、
>批評家の能力は世間一般でいうと、低く悪い部類に入るだろう。
これは、痛いところをつかれたな。
まあ、そんなところだな。
>>607 そんな慇懃無礼なイヤミはいいたもうな。
文章による意見交換で意味を持つのは具体的な記述のみ。
例えば、
>批評家の能力は世間一般でいうと、低く悪い部類に入るだろう。
という一文が気になったら、それを具体的に指摘している箇所を読むべきだろう。
で、それが見あたらなかったら、相手に具体的な説明を求める。
そして、改めて相手から具体的な指摘がなされたなら、それに対して自分の意見を加える
(もちろん具体的な記述を加えて)。
この繰り返しのみが、真に利益を生む対話を構成する。
それ以外は喧嘩のテクを磨く為のトレーニングに過ぎないぽ。
610 :
◆xZvMA8OfLA :03/12/11 21:14
聴き慣れた音がそこにあった。河流の「さわさわ」、北風の「ひうひう」、小鳥の「ひちひち」。
それらの音は突然、「しんしん」という音にかき消されてしまった。白いものが曇空(くもりぞ
ら)から降るときにひびくあの「しんしん」という音に。
まつげにその白いものがつき、ようやく俺も今の状況に気づく。
「雪か」
その勢いはすごく、世界のすべてを瞬く間に染白した。灰色のアスファルト、
俺のスニーカー、そして俺の身体、すべてが白に染まっていった。
「ねぇ、深月(みつき)くん。」
さっきから俺の隣を歩いている愛華(あいか)が顔を向ける。
「なんか、わたし、頭が重いみたいなんだけど…どうして?」
見てみると、愛華の黄金色の髪が白髪のように白く染まっていた。何のこと
はない、さっきから降り紡がれた雪で白染されただけだ。
「さぁな、お前の頭の上にあるものに聴いてくれ?」
「頭?」
そう言われると、愛華は手を髪の上をのせ、白く冷たい物の存在に気づく。
「冷たい……」
たまらずしゃわりと髪をすく。指に雪はさらわれ、愛華の目の前にほろっと
落ちる。落ちたその白いものが何であるのか気づき、愛華は。
「雪?」
子供のような目をしながら思わずそう答えた。
「かもな」
「わーい、雪だっ、雪だっ」
日本語能力に自信がないので、そこを中心にご教授お願いします。
>>610 なんだろな?
アニメとか漫画雑誌のパロディーメイン同人誌レベル?
>〜「しんしん」という音にかき消されてしまった。
雪国育ちだったら、外に出て凍死するまで観察してください。
南国育ちだったら、北国へ旅行してください。
「しんしん」という音はリアルには聞こえてきません。
舞い落ちる雪を見た人が感じる音です。
しかも、「しんしん」と手垢にまみれた表現以外にいろんな表情もってる。
「さわさわ」「ひうひう」「ぴちぴち」もそうだが、
想像だけ、あるいはどっかで聞いた言葉をそのまま書いてるきらいがある。
だったら、いっそ、喪前の頭の中だけで創造すれ。
>世界のすべて
この表現はいいかも。
ただ、言葉を適切にするためには、もっと書きこんでほしい。
さもなくば、(二人の)などを加えるべき。
>灰色のアスファルト、俺のスニーカー、そして俺の身体、すべてが
書き急ぎすぎ。
まわりの風景、俺のカラダ以外に、すべてを表現する情景はないのかな?
せっかく、初雪ってアクセント使ってるのに、
全体的にリアリティなさすぎ。
その他は、ある程度の水準は満たしているから、よけい痛い。
日本語能力はあっても、いいってもんじゃない。
>>610 擬音語や擬態語が多すぎる。
>「さわさわ」「ひうひう」「ぴちぴち」「しんしん」
これらは表現することを放棄したとしか思えない。
わざわざかぎかっこつきにする意味もよくわからない。
>しゃわりと髪をすく。>雪は〜ほろっと落ちる。
ちょっと妙だとは感じないか?
音で文章表現を誤魔化そうとするのはやめよう。
>「なんか、わたし、頭が重いみたいなんだけど…どうして?」
そんなに積もってて雪に気づかんのかい!
>白いものが曇空 >その白いものがつき
>世界のすべてを瞬く間に染白した。
>すべてが白に染まっていった。
>髪が白髪のように白く染まっていた。
>雪で白染されただけだ。 >白く冷たい物の
>白いものが何であるのか
くどいし、表現の幅が狭すぎる。
色で文章表現を誤魔化そうとするのはやめよう。
雪で頭が重く感じることなんてありません。
その前に冷たさでわかります。
615 :
◆xZvMA8OfLA :03/12/12 09:07
ご指摘ありがとうございます。
>>611-612 >>「なんか、わたし、頭が重いみたいなんだけど…どうして?」
>そんなに積もってて雪に気づかんのかい!
ごめんなさい、そこは自分も苦しんだところです。
―俺のスニーカー、そして俺の身体、すべてが白に染まっていった。
―「なんか、わたし、頭が重いみたいなんだけど…どうして?」見てみると、愛華の―
の部分が『同時に起こっている』ことを示したかったのですが、
どうしてもできなくて保留にしてしまいました。
同時性を描写するにはどうやって書けばいいですかね?
>ただ、言葉を適切にするためには、もっと書きこんでほしい。
友人から余計なことは書く必要はない。自分の伝えるべきことが
一番大事だ。だからなるべく細かい描写はしないほうがいいと
アドバイスをもらったので、それが顕著に現れている友人の小説
を見習ってなるべくそれにあった形で書いてみたのですが、
ちょっと少なすぎましたか。テキスト量ってひとパラグラフごとに
どれくらいの量を書くが目安なんでしょうか?
>擬音語や擬態語が多すぎる。
自分の作品を他の作品と差別化するために、あえてそうしたのですが
かえって卑小になってしまいましたね。今度からやめておきます。
>>613 一応、恋愛小説です。ポルノティックの類は含まれていません。
しかし、kanonとかairを参考にしているので、
エロゲ小説と思われても仕方ありませんね。
>>614 >「なんか、わたし、頭が重いみたいなんだけど…どうして?」
これは愛華がバカだということをあらわす部分です。
ただ、これはもっとあとを読まないとわからないですね。
本当は全部ここに書き込みたかったのですが、
ワード文書で5ページほどありますので……
sage忘れの上に訂正……
×ちょっと少なすぎましたか。テキスト量ってひとパラグラフごとに
○ちょっと少なすぎましたか。テキスト量ってひとパラグラフに
>>615 前半の描写は叩かれてるみたいけど、
もうちょっと洗練されてくれば俺は良いと思ったよ。
気になったのが、ヒロインの描写が手垢に塗れすぎてること。
Kanon以来エロゲやってない俺でも
「またこういうヒロイン?」って思っちまった。
>子供のような目をしながら
子供の純粋さに仮託してヒロインの魅力を描き出そうとするのは
ひとつの手法ではあるんだけど、やっぱり陳腐かなー。
そもそもこのヒロイン、10代半ばかそこらでしょ?
リアルで「子供」じゃん。もうちっと苦労してみよう。
偉そうでスマソ
>>608 最後の「ぽ」さえなければよかったのに。
>>615には何を言ってダメということで終了してもいいですね?
と見えるのだが、おまえの礼の仕方は。
今度から友人に聞け。もうこのスレに書くな。
>>619 >もうこのスレに書くな。
荒らしや煽り相手ならともかく、
>>615 相手にそれはないよ。
書きかけ途中の一部分ですが、描写の良し悪しを批評していただきたく投稿します。
なお「俺」は、放火の前科のある炎に執着心を抱く人間です。
宜しくお願いいたします。
深夜の3時に、俺は霞が関の桜田通りにある警視庁の前にタンクローリーを止め、
車の方向を変えて、尻を警視庁の玄関に向けた。ギアをバックに入れ、玄関に
突っ込ませる。衝撃を背に感じた、ドアを開けて運転席から飛び下りる。
建物の方を見ると、傷つけておいたローリーのタンク部分は思惑どおり裂け、
玄関の辺りにガソリンを噴出している。中には8000リットルのガソリンを積んでいる。
警備の警察官たちが走り寄って来る。
その時、横向きに流れる赤い炎がタンクローリーの方向に飛び、
車のボディーにあたって砕けた。破損した火炎瓶は、炎と燃料を撒き散らしながら
地面に落ちていく。燃料は落下しながら炎に触れ、新たな炎を生み出す。
次々と地面に落下する赤い熱達は、地面に流れ広がるガソリンに誘われたかの
ように燃え広がる。一面に赤い絨毯が敷かれ、その上を青い炎が舞踊る。
突然の熱い饗宴を眼にした警察官たちは立ち止まる。
揮発油は一層の燃え上がりを見せ、辺りは更に明かるさを増した。
熱く揺らめいている炎の舞に見とれてしまいそうになっていた俺は、
我に返って一目散に桜田通りの方向に逃走を始めた。せいぜいが
100メートルを11秒台前半のスピードしかないが、その時は全身の細胞が
疾走に協力してくれているかのように、体が宙を舞っているような
スピード感があった。停車して後部座席のドアを開いている乗用車に飛び込む。
俺の体が車の中に入った途端に、運転手は車をダッシュさせた。
後を追ってきた警察官の中には、車に向けて発砲する者もいた。
「いま発砲したのは……、今井だな……」と俺は荒い息の中でつぶやいた。
「多分そうだろうな、いいカムフラージュになる。誰もあいつが、火炎瓶を
投げつけたとは思わないだろうな」と運転している増川が答える。
火炎瓶を投げたのは、俺たちの協力者で現職の警察官の今井だった。
我々の仕事を円滑に遂行するためには、警察関係のスタッフは欠かせない。
ここまでです。
>>621-622 おう、いいじゃん。乱歩賞狙い?
状況がよく判るのに説明臭さが少ないし、いかにもな伏線まで張っている。
こういうストーリーテリングに徹した文章は見た目より遥かに難しいのよね。
一応、文章が荒れていると思った箇所もあげておくけど、
あまり気にしないでもいいかも。
>霞が関の桜田通りにある警視庁の
「桜田通り」は伏線?
>中には8000リットルのガソリンを積んでいる。
細かい情報はアクションが始まる前に伝えるべきでは。
>せいぜいが100メートルを11秒台前半のスピードしかないが、
>その時は全身の細胞が疾走に協力してくれているかのように、
>体が宙を舞っているようなスピード感があった。
「ように」「ような」と続いて傍観しているように感じた。
「主人公自身は走っていない」と読めないこともない。
>615の友人が書いたという小説を読んでみたいのだが。
いったいどれほど無駄がないのか。そしてそれで伝えたいことが伝わるのか。
それはともかく、kanonの雪国描写は嘘だらけだから参考にしない方がいいですよ。
あと、その友人も参考にしない方がいいと思います。
>>621-622 うの段で終わる文が続きすぎていて、箇条文を読まされているみたいだ。
>建物の方を見ると、傷つけておいたローリーのタンク部分は思惑どおり裂け、
>玄関の辺りにガソリンを噴出している。
主述が曖昧でものすごく気持ち悪い。最後を「が流出していた。」とすれば多少解決する。
> その時、横向きに流れる赤い炎がタンクローリーの方向に飛び、
>車のボディーにあたって砕けた。破損した火炎瓶は、
火炎瓶が主語の文を書く前に、飛んできたものが火炎瓶であることを説明する必要がある。
でなければ読み手は突然火炎瓶が沸いて出たように感じて戸惑う。
しかしなぜ半角スペース?
>次々と地面に落下する赤い熱達は、地面に流れ広がるガソリンに誘われたかの
>ように燃え広がる。
「地面」「広がる」。一文に同じ単語が複数含まれるのはまずい。
(続き)
>熱い饗宴
陳腐。表現の幅のせまさが露見している。ここだけの話ではなくて、炎の描写全体的に。
> 揮発油は一層の燃え上がりを見せ、辺りは更に明かるさを増した。
事前に辺りが明るいことを説明してくれないと、更に増したと言われてもぼんやりしてしまう。
>11秒台前半のスピード
「11秒台前半で走れる程度の」ということだろうが、省略したら訳が分からない。
時間は速度を有さない。
>停車して後部座席のドアを開いている乗用車に飛び込む。
火炎瓶と同様。車の登場が突然すぎる。
これでは「乗用車」という単語が目に入るまで、その前の部分はまったく意味不明。
>運転手は車をダッシュさせた。
ダッシュはありえない。
総評:文章に艶がない。文末表現、比喩表現、に難あり。あと説明が足りなさすぎ。
前警視庁見に行ったとき、玄関の前に車止めがあった。
どんなんだったか忘れたけど、「ああ、車でここに突っ込むのは無理だな」と感じた覚えがある。
(テレビドラマ等では玄関が映らないのは警備関係のためだろうか)
当然のように警官が数人見張りに立ってたけど、夜中の三時にもいるかどうかは知らない。(まあいるだろうな)
>後を追ってきた警察官の中には、車に向けて発砲する者もいた。
>「いま発砲したのは……、今井だな……」と俺は荒い息の中でつぶやいた。
>「多分そうだろうな、いいカムフラージュになる。誰もあいつが、火炎瓶を投げつけたとは思わないだろうな」
日本の警察官は銃を携帯していない。
カムフラージュと言っておきながら、発砲した時点で疑われるよ。
いやまあ、描写とは関係ないんだけどさ、ここで一気に興ざめしたんで。
>日本の警察官は銃を携帯していない。
制服警官が腰につけてるホルスターは何?
装備してても抜くな撃つなが基本だったけど、最近それも変わったよ。
でもまあタンクローリーに向けて発砲する人間はいないな。
>>629 それ警棒じゃ…。
銃を奪われることを考えて、普段は携帯してないはずだが。
>>623 >「桜田通り」は伏線?
警視庁のある場所を書こうとしたもので、伏線ではありません。
ご指摘を見て、伏線としての意味に気がつきました。
>細かい情報はアクションが始まる前に伝えるべきでは。
最初は、 "俺は霞が関の桜田通りにある警視庁の前に" の後に、
挿入していたのですが、文章が長くなったために場所を変えたものです。
もっと工夫したいと思います。
>「ように」「ような」と続いて傍観しているように感じた。
>「主人公自身は走っていない」と読めないこともない。
推敲不足でした。
酷評をいただきまして、有り難うございました。
>>625-626 >主述が曖昧でものすごく気持ち悪い。
確かにその通りですね。注意します。
>火炎瓶が主語の文を書く前に、飛んできたものが火炎瓶であることを説明する必要がある。
視覚を優先させてまず炎を書き、その後でそれが火炎瓶であることを説明したのですが……。
>「地面」「広がる」。一文に同じ単語が複数含まれるのはまずい。
推敲不足でした。
>陳腐。表現の幅のせまさが露見している。ここだけの話ではなくて、炎の描写全体に。
描写をもう一度考えてみます。
>事前に辺りが明るいことを説明してくれないと、更に増したと言われてもぼんやりしてしまう。
その前の描写で明るさも表現したつもりなのですが、独りよがりだったようです。
>「11秒台前半で走れる程度の」ということだろうが、省略したら訳が分からない。
分かりました、注意します。
>火炎瓶と同様。車の登場が突然すぎる。
投稿したのは一部分なもので、投稿した文章の前に書いてあります。
>ダッシュはありえない。
スピード感を出そうとしたのですが……。
総評も含めて、丁寧な批評を有り難うございました。
>>627 >前警視庁見に行ったとき、玄関の前に車止めがあった。
>どんなんだったか忘れたけど、「ああ、車でここに突っ込むのは無理だな」と感じた覚えがある。
取材不足でした。
貴重な情報を有り難うございます。
>>628 >日本の警察官は銃を携帯していない。
通常の制服警察官は、拳銃を携帯していると思います。
>>629 >でもまあタンクローリーに向けて発砲する人間はいないな。
タンクローリーではなく、乗用車に向けて発砲したのですが……。
636 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/13 02:57
季節はずれですが。。。
文化祭になると、学生たちのざわめきで何てコトない学校もうるさくなる。
そして、彼らもまた、そのざわめきを作る一員だった。
「おい、ミスコンだってよ!行かねえか?」
「・・・じゃあ行くか。オマエはどうするよ?」
「ん。いいけど・・・。行くとこないし。」
「悪かったな。」
人混みをかき分け、彼らはミスコンの会場---体育館----へ向かった。セミたちががいまだ残る暑さを叫んでいる。まだまだ続きそうだ。この暑さは。
体育館に着くと、どこぞの風俗店のような派手な看板が目に入った。
”あなたの投票が決める!可愛い子いっぱい!開始時刻10時〜11時まで”
>>636 これだけ?
日本語以前に気になった点
*何てコトない学校・どこぞの〜ような
シーンを共有してなきゃわかんない
日本語が変な点
*さわめきで〜うるさくなる
*彼らも〜を作る一員
*いまだ残る暑さ〜続きそうだ。この暑さ
>文化祭になると、学生たちのざわめきで何てコトない学校もうるさくなる。
学校は普段でも騒がしいところだと思うのだが? 管理教育の徹底した
私語一つ許されない牢獄のような学校なのか? ここは。
非日常的な騒がしさであると言いたいのならのもう少し工夫すること。
>まだまだ続きそうだ。この暑さは。体育館に着くと、どこぞの風俗店のような派手な看板が目に入った。
まだまだ暑さが続きそうだと思っている語り手は誰なのか? 看板が入った目は誰の目なのか?
「彼ら」と表現しているが、語り手はその彼らの中の一人のなのか? 視点が不明瞭です。
639 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/13 03:34
「なんだか悪趣味なとこだな」
「まあいいじゃん」
3人は体育館に入っていった。
中には、2種類の人間がいた。
広々とした空間集まった椅子に座っている男子生たちとスポットの当たったステージの上でかわいさを振りまいている女子生徒たちである。
「……なんだかなぁ」
「ま、まあいいじゃん。座ろうぜ」
彼らが戸惑うのも無理はなかった。そこにいる男子生徒たちは、そのほとんどがアイドルの追っかけ顔負けの格好をしていたからだ。そしてステージの上の女子たちが自己紹介をするたびに「わー」と騒いでいる。
「ん?」
彼らの1人はふと、観客席の男子生徒たちに紛れて女子生徒が二人座っているのを見かけた。彼女たちも「追っかけ」たちの声に負けないように叫んでいた。
「さんーーー!図書券10万円分ー!!!絶対穫れよーーー!」
「……さん?」
たしかに奇妙な名前である。その「さん」と呼ばれた女子生徒は恥ずかしそうにしていた。
(商品が付くのか。まあそうでもなきゃこんなのに誰もでんわな)
彼らは少し遅れてきたので、自己紹介はほとんど終わっていた。が、投票はできるようだ。
「……」
彼らはじっとあるいはぼーっと女子生徒たちを観察した。さすがにミスコンだけあって、なかなかの美人揃いである。
「決めたか?」
「ん、オマエは?」
「あの娘」
「さん」と呼ばれた女子だった。それを聞いた方は云った。
「じゃあ、オレも」
「オマエは?」
最後の1人に彼が訊いた。
「いや、在校生には投票権ないんだ」
×言いたいのならのもう少し
○言いたいのならもう少し
×その彼らの中の一人のなのか?
○その彼らの中の一人なのか?
読み返さずにUPしてしまった・・・ 人のこと批評できないな。
641 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/13 03:36
ありがとうございますた。
642 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/13 03:37
初めて文を書いたのですが、やっぱりそう書こうと思って書けるもんじゃないですね。
>広々とした空間集まった椅子に座っている男子生たちと
スポットの当たったステージの上でかわいさを振りまいている女子生徒たちである。
「広々とした空間集まった椅子」とはどんな椅子じゃあゴラァ!
「男子生たち」「女子生徒たち」 語法を統一せんかい!
>スポットの当たったステージの上でかわいさを振りまいている女子生徒たちである。
どんな格好じゃあ! そろいのハッピや鉢巻でもしているのか? ステージの前に陣取って
ローアングルでフラッシュバチバチ焚いたりしてるのかぁ?! だったらそう書け! 手を抜くな!
>(商品が付くのか。まあそうでもなきゃこんなのに誰もでんわな)
こう思ったのはどいつだ? 彼らみんながそう思ったのか?
644 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/13 03:55
「無視したでしょ」
そう言って、口をうず高い三角の形に尖らせながら、綾は少しばかり小走り気味に、睨む
ような、また、すねるような、そんな不機嫌な顔付きをしつつ、ただ僕の目だけは真っ直
ぐに見つめて、人の消え、誰一人居なくなった静かな放課後の教室の中へと、前の入り口
から入ってきた。いつ?と、僕が目線を合わさず尋ねると、昼休み、購買のパン売り場の
前で、口周りの緊張感を解放した後、瞳の輝きだけはいよいよ強く、僕の視線をその中心
へと、引き付け、深く、深く吸い込みながら、窓際の、紅い夕日の差し込む僕の席まで歩
いて来、汚れた、古ぼけた上履きの先だけを軽く交えて、その上にゆっくりと腰を下ろし
た。何かにおもねるかのような、頭上の綾の重圧感に、僕は書きかけの学級日誌を言い訳
にして俯き、うな垂れたように下を向いたまま、愛想無く、ただ気が付かなかっただけだ
よ、と、答える。綾は僕の返事に満足はせず、まるで子供が親にかまって、をする時のよ
うに、僕のシャツの袖を軽くつまんで、嘘、と言った。
「嘘よ。パンの代金払うとき、絶対私と目合ったのに。永山君背高いから、無視しようと
したって、すぐ分かるんだからね」
スルーだな。
書き手の人となりもわからないんだから、
そうやって意欲を削ぐような事ばかり
言ってやりなさんなよ。
書き手の人となりなんて関係ない。
>>632 >視覚を優先させてまず炎を書き、その後でそれが火炎瓶であることを説明したのですが……。
やりたいことは分かる。しかし「破損した火炎瓶は〜」の文は「『飛んできたもの』が『火炎瓶』である」ことの説明にはならない。
>その前の描写で明るさも表現したつもりなのですが、独りよがりだったようです。
確かに炎は視覚的には明るいが、どうしても「昏い」イメージがつきまとうものだ。明確な指示がない場合、読者は勝手なイメージで判断するということを忘れないように。
>投稿したのは一部分なもので、投稿した文章の前に書いてあります。
それはそうなのだろうが、ここで言ってるのはシナリオ的な話じゃなくて文章的な話。
本文では主人公がいきなり車に乗り込んでいるが、その前に主人公が車を目撃しているシーンがあるはずで、そこの描写もしないと唐突になってしまう。
>スピード感を出そうとしたのですが……。
「思い切りアクセルを踏み込んだ」みたいなことを書けばいい。
妙なカタカナ語を使うのは悪印象にしかならない。
ストーリーというか設定は悪くないので、がんばって。
エンタメの場合、説明しすぎるくらい説明する必要があることを意識して書いてください。
>>649 細かい点までご指導いただき有り難うございました。
いつになるか分かりませんが、プロの作家になることを
強く意識して精進致します。
>>650 こういう書き込み見るとつい笑っちまうのは俺だけか?
(´、_ゝ`)ウハハハハッ
↑
精神の病んだ香具師だな(プゲラ ヒャゲラ
アインシュタインは学生時代に劣等生であったと言われているが、事実は少し違う。
正確には、数学と物理以外の全ての科目に全く意欲を示さず、落第点をとり続けたのだ
(ちなみに数学と物理は大学が特例の入学許可を申し出たくらいの実力があった)。
そんなアインシュタインが十六歳の時、通っていた中等学校のギリシャ語教師が
彼にこう言った。
「君はとても大成せんだろうな」
アインシュタインは二十五歳で特殊相対性理論を発表したので、恐らくこの教師は
自らの不明を生きている内に知らされてしまったろう。
そして、世界的な偉人の伝記の中で、時には実名を上げて揶揄され続けることとなった。
それは恐らくこれからも永遠に続くだろう。
さて、この教師は果たしてとんでもなく愚かな人間だったのだろうか?
まあ、人格的にはさほど褒められたものでないにしても、ごく普通の人間だったろう。
そして、彼がアインシュタインに贈った言葉と同様の評価を下されたほとんど全ての生徒が、
かれの予測どおりになったと思われる。
おそらくその予想率は、今日の気象予報官を大きく上回ったはずだ。
が、結果的に彼は人を見る目のない愚者、
「さまよえるギリシャ語教師」ともいうべき存在になり果てた。
この話は我々にみっつの教訓を与えてくれる。
ひとつは、どんなに愚かしく見える人間でも、隠れた(あるいは評者の無知故に
見えていない)才能が眠っている可能性があるかもしれないということ。
そして、ふたつ目は、この世にはたったひとつの巨大な例外が
後の評価を決定づける例があること。
そして、最後にもっとも重要な教訓は、嘲笑はそれを発した当人に
なんのメリットももたらさないということだ。
ギリシャ語教師が偉人の偉大さを言祝ぐ生け贄となった最大の理由は、
彼が他人を侮辱したからだ。
これからも彼を積極的に弁護しようとする人間は決して現れないだろう。
なぜなら彼は、そのように扱われて当然な人間であると自ら示してしまったのだから。
彼が被った罰は犯した罪に比してあまりにも大きい。
ただ一度の失言のリスクの大きさを知らなかったばかりに、
彼は永遠に孤独な放浪者となってしまったのだ。
この話を、精神を病んだ香具師が理解できるかなあ。
しかし、ええ教訓話や。
アインシュタインの名前が出てくるだけで感化されちゃうやつもいる。
っていうか、努力することの意味や能力の可能性を
否定するかのような 651 は、自分自身の人生に
おける努力や能力の可能性を否定していることになるから、
まともに相手にすること自体いかがなものかと思われる。
このスレで叩かれた116や熱液その他のように、自己中では
あるが、負けん気というか自分の考えについての譲れない
意地があってやっていた連中とは違うよ。
651 は、ただの煽り屋にすぎない「2ちゃんヴァカ」だな。
放置しておきましょうよ。
116 熱液 勝生、作家志望のライター、その他大勢の有志の方々……。
このスレがここまで伸びたのは彼の人達のおかげです。
↑
アホだな。
人がアホだと卑下すると、確かにアホだなお前はと思い、
人が良いねと賞賛すると、アホか詰まらんわボケと私は思う。
>>660 横レスだけど、ああいうスレの目的からはずれた伸び方を肯定するのか?
そりゃないだろ。
>>662 以前のスレを見てないようだな。661 が言いたいのは、
不毛な争いでいたずらにレス番を消費したということだろ。
祭りに発展したものもあって、2チャンネル的ではあったな。
もっとも、奴らはやけに自我の強い連中で、笑えた面もあったので、
俺自身は、いささか懐かしくもある。
あれらは反応するやつのほうが子供で、荒しと厨房なら、たちの悪さは
荒し<厨房なんだなと確信できた流れだったな。駄レス数も厨房のほうが多い。
荒しの法則
わかっていてやっているだろ、的な発言。
真剣と思わせてよく読めばふざけている。
絡まれると、必死と思わせて結果的に駄レスを誘発させる。
一行名無しレス(荒し批難。厨房へのエール)とコテレスを交互に使い分ける。
味方を作るのが嫌。
厨房の法則
荒しを荒しと理解できない。
とにかく必死。自分が負けたくなくてしょうがない。
相手が逃げる(飽きる)ととても嬉しい。自分に酔いまくり。
みんなが自分の味方だと安心する。レスがなくても安心する。
次の荒しまで続く。反省しない。
>>664 やや、さては藻前、名指しされた荒しさんですね。
てっきり、このスレのことなんか忘れて新たなステージでカツヤクされてるかと思ってますた。
ちなみにその荒し擁護と厨房非難は実に素晴らしい。
もう、全編突っ込み所の嵐ですが。
>荒しの法則
>わかっていてやっているだろ、的な発言。
アフォな発言をするヤシがつまり、現実のアフォなのであって、それは例えば、
貧乏な男が内心で「俺は貧乏だ」と認識してようがいまいが、
彼が客観的に貧乏であることには何らかわりまへん。
>味方を作るのが嫌。
あんた最高。そのセンスは選ばれた天然のみに許された天与の資質です。
>厨房の法則
>とにかく必死。自分が負けたくなくてしょうがない。
自分の甲羅に似せて穴を掘りたもうな。
多少とも自分の頭で考えるヤシは、2ちゃんで明確な勝ち負けなぞ
ほとんどありえないことを承知してますがな。
ただ、より普遍的で合理的な見解を示した方が、スレにおける大勢を占めるだけのことデス
(ちなみに恐ろしいことに、スレの多数派がアフォなら正論が駆逐されることも
普通にあるので、その場合は「うう、こいつら馬鹿ばっかりだ……」と自分を慰めて
撤退しましょう。現象的にはアフォが駆逐される場合と何ら変わりがないのが皮肉)。
>相手が逃げる(飽きる)ととても嬉しい。自分に酔いまくり。
その発想は「漏れは荒らしてたが、逃げるんじゃねーぜ。飽きただけだぜ」という、
自己欺瞞の発露ですかぁ?
それは勝ち負けに捕らわれすぎてる人の思考法で砂。
まあ、あまり根を詰めて考えないことです。どうせ匿名の場に於ける名誉なぞ、
鼻くそほどの価値もないのですから、少々プライドを傷つけられたとしても、
次の機会に活かす得難い経験だととらえればよろしい。
それが出来るなら、貴方は次の場面では前よりほんのちょびっと賢くなってるはずですよ。
667 :
FFF ◆jdYTWALEjw :03/12/14 11:33
「ちょっと、寒いかな?」
さりげなく、彼女の肩に手をのせる。
少し不安だったけど、返された微笑に、本当に自分が受け入れられてい
ることを知った。
なぜ、自分が付き合ってもらえることが出来たのかが、今でもよく分か
らない。けれど、憧れていた彼女とこうしてデートもしているし、なによ
り、僕が告白をされたのだ。
さらり、さらり、、
雪が落ちてくる。
「あたしは、雪が嫌い。お母さんを殺した、あの、閉鎖的な故郷が嫌い」
「――そっか」
冷たくなってしまった手を握り合い、僕らは停留所の中に入ってく。
さらり、さらり、、
バスは来ない。
「よく、雪が降ってくると、空に向かって口を開ける人っているでしょ。
ああゆうのって、大っ嫌い。だって、雪って、お母さんのあじがするんだも
ん。あたし以外の人間が口にするのが許せない」
接吻をした。
「でも、もう、そんなことどうでもいいかもしれない。あなたもお母さん
のあじがするから」
さらり、さらり、、
みちの真ん中で空を仰いでいる彼女の微笑みは、美しかった。
>なぜ、自分が付き合ってもらえることが出来たのかが、
>今でもよく分からない。
>けれど、憧れていた彼女とこうしてデートもしているし、
>なにより、僕が告白をされたのだ。
「僕が告白された」のなら「付き合ってもらえることが出来た」は変でしょう。
「付き合ってもらってる」のは彼女であって僕ではありません。何をそんなに
卑屈になっているのかw 告白されるようにあれこれ画策したのでしょうか?w
「(なぜ彼女とつきあえることができたのか)今でもよくわからない」も変です。彼女が僕に
告白したから付き合えるようになったのでしょう? 「僕のどこを気に入ったのか分らない」
という意味なら、前の文をそう直す必要があります。
>みちの真ん中で空を仰いでいる彼女の微笑みは、美しかった。
停留所でバスを待っているのではなかったのですか? みちの真ん中に
ある停留所はありませんよね? しかも「停留所の中」と、そこは屋寝つきである
かのように表現されてます。 そんなものがみちの真ん中にあったら危険すぎますw
このシーンは回想でしょうか? それとも二人はバスがくるのをあきらめて
再び雪の中を歩いているのでしょうか?
あえてその辺をぼかしているのかも知れませんが、流れで見ると接吻直後のシーンの
ように受け取れてしまいます。
>>668 指摘されたとおりです。
「僕のどこを気に入ったのか分らない」ということを読み手に感じて欲しかった。
高嶺の花である彼女とつきあった、何のとりえも無い主人公。
彼女は雪が嫌いということを知り、屋根つきの停留場に連れて入る。が、キス
をしたあと、彼女は再び外にでてゆき、「空を仰いで」つまり、雪を食べている
ということだったのです。
今考えると、接吻直後からの展開が急すぎたかもしれません。そして、主人公
が卑屈になりすぎているかも。不安・焦りなどを表したかったのですが。
それと、すべてを曖昧にすることにより、都会でもあり田舎でもあり学生時代
でもあり社会人でもあり、読み手の心象に依存したのですが、あまりにも一人
よがりだったようです。
ともかく、批評、ありがとう。
670 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/15 04:51
藤子不二雄は忍者やおばけといった、本来ドロドロとしたダークなものを
無理やり子供マンガにしてしまった、その力技が凄い、
といった書評を目にしたことがあるが、「まんが道」もその
「力技」で書かれた藤子作品の系列に属するだろう。
なにしろ、マンガである。
小林よしのりはマンガを書くということがいかに地味か、ということを
女性ファンに説明するために、「GLAYや藤あやこと違ってライブ会場で
コリコリマンガ描いてもつまらなさ過ぎて暴動が起きる」といった発言をした
らしいが、まさにその通りで、マンガを書くという作業は実に地味で
根気のいる作業なのである。
藤子不二雄自身がモデルである主人公、満賀道雄と相棒、才野茂もまた、
コリコリと、地味にマンガを描く。
決して「炎の漫画家」島本和彦のように激しいわけではない。
しかし、読者はいる。
マンガ家志望者だけでなく、一般の読者も獲得している。
こんな地味な題材で、どういうわけだろうか。
その理由のひとつに、豊富なキャラクターの存在があげられるだろう。
マンガ家梁山泊と化していた「トキワ荘」。
マンガ家になろうなんて人間は大抵変わり者だが、
そんな人間が群れを成していたのである。魅力的なキャラにはこと欠かない。
誰だって赤塚不二夫の脳みその中身は気になるし、「天才」石森章太郎の
天才たる所以を知りたいし、ラーメン大好き小池さんのモデルの人はほんとに
ラーメン大好きだったのか確かめたいのである。
逆に満賀、才野の二人は変わり者集団に隠れてほとんど凡人の扱いである。
才野など、はじめこそ「天才」呼ばわりされていたが、一日で三二ページを
描いてしまう真の天才石森が登場するや、「僕たちは一日五〜六ページが精いっぱい」
と凡人にスケールダウンしてしまっている。
「おばQ」「ハットリくん」「怪物くん」などは「自力」で成し得た力技であった。
しかし「まんが道」はキャラクターに限っていえば「他力」の作品である。
アパートの住人の話だけでマンガがひとつ描ける、そんな作品は「めぞん一刻」と
「まんが道」だけだろう。
トキワ荘はマンガを発明する奇天烈斎だらけの四次元ポケットだったのである。
書評だよ!酷評、酷評!
あのー、今日び、藤子不二雄を一人の作家として評する批評者がいたら、
その時点で勉強不足ですぞ。
藤本弘と安孫子素雄は早い時期から共同制作を止めているのです。
例えていうなら藤子不二雄というブランドが作家を二人抱えている状態ですた。
『まんが道』はA(丸エーは機種依存文字の可能性があるので以下A)が描いているので
当然、Fのものを除いたAの作品群とセットで考えられなければいけません。
もっとも、文中に上げられている作品名が初期に共同執筆した『オバQ』を除いて、
全てAの単独作品であることから、この文章は最初からAの事だけを
書いてる可能性もありますが、それなら、最初に断り書きを入れておかないと
正確さを欠きます。
あとそれから、『まんが道』はノンフィクション風フィクションなので描いてる内容は
必ずしも真実ではありません。
例えば、作中にでてくる当時のマンガ原稿で藤子不二雄に関わる原稿は、
大抵Aが『まんが道』のために書き直しています。
また、当時のときわ荘の事を書いた『まんが道』以外の著作との比較でも『まんが道』が
事実に忠実なノンフィクションであるとはあまりいえないようです。
したがって、ときわ荘の住人達のキャラが立っているとしたら、
それはAの脚色の巧さも考えなくてはなりません。
むしろ、才野と邂逅した当時の満賀の極端な自己卑下や才野に対する神格化と併せて
考えると、あれはA独特のドラマツルギーなのではないでしょうか。
米沢嘉博『藤子不二雄論』あたりを読んでみることをお奨めしまつ。
>>672 文章酷評スレなんだから、文章についても一言くらい言ってやれよ。
>>670 とりあえず俺が一言いうけど、話が散漫に進むばかりで、
何を言いたいのか論旨不明な文章だ。厨房あるいは工房?
普段よりも若干早く目が覚めた。カーテンの隙間から太陽の光が差し込んでくる。今日は晴天だ。まぁ晴天だからといって俺の日常が変わるわけではない。
多分昨日と変わらない1日がまた始まると思う。だがその日常は数ヶ月前までは考えられなかった日常だ。
そう・・・数ヶ月前、道を歩いていたら1台の黒い車が俺の方に向かって来た。この車が俺の人生を変えたといっても過言ではない。
物思いにふけていると女が朝食を持ってきた。当然この女に食べさせてもらう。
この女はショートカットで眼が大きい。そしてなにより今着ている白い服が良く似合う。
女はスプーンでスープをよそって俺の口に持ってきた。俺は口をあけてこのスープを食べた。この美人の女に食べさせてもらうのが日課になっている。
どうでもいいことだが、風呂に入るときも女と一緒に入る。当然一緒に入るからには身体を洗ってもらう。
朝食を食べたらトイレに行きたくなってきた。もちろん小便をするときも俺は手を使わない。全部女に面倒見させる。
正直俺はカッコイイ男ではない。10人いたら7番目くらいだ。だがこの女は俺に尽くす。
いや、この女だけではない。この他にも何人もの女が俺に尽くす。文句1つ言わない。この女達が俺に尽くす理由は分かっている。
金の為だ。俺はその事を理解している。だけどそれは当然だと思う。俺にはそこまでの魅力がない。
金の為でないとここまでする理由がない。
・・・あの黒い車との出会いがなければ、女が俺の手足になり、尽くすことはなかっただろう。
しばらくして別の女に呼ばれた。そして俺はその女に別の部屋に連れて行かれた。
リハビリの時間か・・・早く退院したい。
>>674-676 三点リーダーの表記が違うし、そもそもなぜ半角の句点なんだ。
というツッコミは置いといて、まんまと騙されました〜。
すぐにネタわかっちゃった。
「この車が俺の人生を変えたといっても過言ではない」
とあるから、相当な長期入院とみるべきだな。
文章的には特に何も。
騙されたとかネタとかって何が?
事故にあったつー話なだけだよね?
引っ掛けかなんかあるの?わけわからん
>>679 このカキコ自体がネタや釣りでないのならW、
>>679の読解力のなさを
嘆くべきか、それともオチ話と感じさせられなかったソラ ◆INbou/hWAA :の筆力不足を問うべきか。
黒い車=金持ちの象徴
何でもやってくれる可愛い女性=メイド
と思わせる、思ってしまう基盤が出来てないとわけわかんないだろう。
あれだ。エロゲーとか好きなオタじゃないと厳しいw
ああ、679みたいなのもいるんだなと思ったらちょっと目からウロコだった。
メイド物に毒されすぎてるかなオレw
>>680 一読すればネタが分かると思う。
それに、
>まぁ晴天だからといって俺の日常が変わるわけではない。
とか、
>今着ている白い服が良く似合う。
などの伏線も張ってあるし、
このスレの投稿レベルからすると、ソラ ◆INbou/hWAA の筆力不足ということはない。
よって、679の読解力不足に決定。で、いいかな?
四行目までに看護婦だと気づかないやつは人間失格
そりゃ言い過ぎ。
ネタはともかく、
>スプーンでスープをよそって
という記述に違和感を覚えたのは俺だけか?
普通、よそう、という動詞は「ご飯をしゃもじで茶碗によそう」という風に使う。「茶碗に」があって初めて成り立つものだと思うが。
この場合は「スープですくって」で十分では?
俺が間違ってたら指摘してくれ。
>>686 私もそこには違和感があった。
「よそう」の原義は「準備をする」「整える」だから、
よそって持っていく先は器じゃないと変。
口移しで食べさせるのか?という感じもある。
【学研 パーソナル現代国語辞典】
よそ・う【装う】
{動詞}@よそおう。A食べ物を器に盛る。よそる。
ご指摘ありがとうございます。
このスレをみていて面白そうだったので初めて書いてみました。
素人文を長々と読ませてしまって申し訳ありませんでした。
三点リーダーetc表記に決まりごとがあるなんて知りませんでした。
勉強になりました。
正直スプーンのところは私も違和感がありました。
でもこの言葉にかわる言葉が出てきませんでした。
自分自身のボキャブラリーの乏しさが恥ずかしいです。
オチはありきたりすぎたと自分でも思います。あはは・・・
↑
>>あはは・・・
三点リーダー間違ってる。
『あはは … …』 だよ。
>>686 指摘しろって言うから指摘するんだが、
×「スープですくって」
○「スープをすくって」
黒い車〜から、当然この女に〜までのくだりで
普通に状況を理解してしまったから、
何もこんな回りくどい言い方をしなくても……と思ってしまった。
693 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/18 00:48
おせっかいアドバイザー ジョン・ブロロコビッチ三太夫
「さようなら、ジョン・ブロロコビッチ三太夫」
三太夫が現れて十年の月日が流れた。当時、もやしっ子だった五郎松も三太夫のナイスアドバイスによって今はムキムキの体育会系である。大学には日本大学に一発合格し、卒業後はあまり名は知られていないが、電気製品関係の会社に就職することができた。
五郎松は自分の就職と、三太夫が来てからちょうど十年だったこともあってお祝いをすることにした。
五郎松は三太夫が大好きだった。彼のアドバイスのおかげで根暗だった自分は明るくなれた。時には反発することもあったが自分の親友は三太夫だけだ、と思っている。一度だけ大喧嘩をしたことがあったがすぐに仲直りできた。やっぱり自分の親友は三太夫だけだ。
五郎松の殺風景な部屋がツリーや電飾によって華やかに変身している。三太夫がいない間に、五郎松が飾り付けしたのだ。
三太夫のやつ、きっと両足を上げてビックリするぞ。そして、嬉しさのあまり大粒の涙を流すに違いない。
五郎松は三太夫が帰ってくるのを今か、今かと待ちわびていた。
三太夫が酒とたばこを買いに出て、二時間はたった。コンビニまではいかにゆっくり行ったとしても十分でつく。往復二十分だ。これは遅い。
五郎松は三太夫が入ってきたらクラッカーをならすために、扉の前でずっと待っていたのだが、あまりにも遅いので漫画を読みながらゴロゴロしていた。
その時である。
急な地響き、そして激しい縦揺れ。
いきなりの出来事に五郎松は混乱する。
落ちる本、倒れるタンス。
そのうち、窓の外が大きな波が飲み込まれたと思うと、五郎松の家は倒壊した。
694 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/18 03:15
695 :
平易な文体ってこれでいい?:03/12/18 13:18
雲を通り抜けると、窓からは真っ青な海が広がっているのが見えた。
僕は隣りで寝息をたてている澪の肩をそっと揺すってみる。
「澪、外を見て。」澪はまだ眠そうな目をしたまま僕を見て、窓の外に目を移す。
「わあ!奇麗!」次の瞬間、突然僕の膝の上に乗り出してきて窓に顔をくっつけた。
「信じられない。今は冬よ?」強い日差しを反射して輝く海に興奮している様だ。
「そりゃ日本は冬だけどさ。赤道の近くは年中こんな感じだよ。」
少し意地悪な調子で言ってみた。
「そのくらい知ってるよ。でも感激!ねえ、やっぱり来て良かったね!」
僕達は今年のクリスマスを南の島ですごそうと決めて、このツアーに参加したのだった。
最初に言い出したのは澪だった。僕は当然、去年と同じ様に街にお互いへのプレゼントを
買いに行ったり、食事をしたりしてすごすものだと思っていた。ところが何の前触れも無く、
「ねえ、トモユキ。今年のクリスマスは外国に行かない?それも暑くって海がきれいな
南の島に!」突然の一言に僕は唖然としてしまった。澪の思い付きにはいつも驚かされるけど
今回のは特にすごかった。
「何でクリスマスに南の島に行くんだよ?」僕が当然の疑問を口にすると、
「冬のクリスマスは去年一緒にすごしたでしょ?だから今度は南の島。」
「だから」の意味はよく分からなかったけど想像してみると、それもいいかもしれないと
思えてきた。
「よし、行ってみようか!」
そして僕達は今、目的の島を目指して青い海の上を飛んでいる。
機内に射し込む光はもう夕日に変わっている。随分高度が下がったと思っていたら、
前方に大きな島が見えた。
「澪、島が見えたよ。」と言うと、澪は読んでいた雑誌を素早く閉じて僕を押しのける
ように窓に顔をくっつけた。
「ホントだ!結構大きいのね。あ!船が見える!」海の上には船らしき黒い点がいくつか見えた。
多分あの島から出港した船だ。
「長いフライトだったなあ。腰が痛くなったよ。」と僕が言うと、
「じゃあホテルに着いたらマッサージしてあげる。」と澪が言ってくれた。
すると、僕達の席の斜め前に座っているツアーコンダクターの野口さんがこっちに振り向いて、
「ツアーで宿泊するホテルのマッサージはとても良いと有名ですよ。よかったら試してみては
いかがですか?」と教えてくれた。
698 :
出だしのみです。酷評お願いします。:03/12/18 13:31
野口さんは20代前半の女性だ。背が高くて整った顔立ちをしているが、明るくて
気さくな印象を受ける。
「あ、そうなんですか?じゃあ今夜行ってみようかな?」と嬉しそうに澪が答えた。
その直後、機内に着陸体勢に入る事を告げるアナウンスが流れシートベルトを締める様
に指示された。
699 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/18 13:41
澪ってのが野口さん?
>>699 野口さん=ツアコン
僕・澪=客
じゃないの?
もうちょっと周りの説明が欲しいのは確かだけど。
一読してひっかかるところは無かったから、文章としては
問題ないのではないでしょうか?
ただ
>>700氏も書かれてるように周りの説明が少し欲しいかなと。
南国の海や島、夕日の情景など。
もっとも語り手の僕はあまりこれらの光景に心が動いてないようだから
これぐらいそっけなくてもいいのかもしれませんが。
恋人である澪のはしゃぎっぷりの描写もなにか欲しいところ。
嬉しいときに見せるクセや表情を一つ書くだけでもキャラの立ち具合が
違ってくるかと思います。あと、僕は彼女の突然の言動にいつも
驚かされてるようですが、具体的なエピソードが一つ二つ書いてあると
澪の性格や二人の関係がもっと読者に伝わるかと思います。
ここは私のご自慢の部屋。玄関を入るといつでも底冷えするようなだだっ広い
台所。LDKとは名ばかりのただだだっ広いだけの真四角の台所。LDKと呼べないの
は安っぽいビニールカーペットが敷き詰められてる床のせいだけじゃないと思う。
冷蔵庫は一人暮らしにはちょっと大きめ。冷蔵庫の形と雰囲気をそろえて角張って
無機質な小さな食器棚と小さなテーブルと椅子。
それだけでもがらんとした無機質な感じだけど、台所の端っこにそのまま洗濯
機をおいてあるのがまた、いかにも貧乏な暮らし、といった印象を強める。普通
はベランダに置くんだって。ベランダにはそのための水道も排水口もある。でも
私は部屋に置きたかった。外に出て洗濯なんてイヤな感じがしたから。水道につ
なぐホースは丸めて洗濯機の中において置くし、排水ホースは、普段はちゃんと
片付けておいて、使う時だけお風呂場まで伸ばして使う。
奥のほうにある寝室用なのかな、畳の部屋もやっぱりガランとしてさびしげな
部屋。ざらざらしていて、引っかくと粒がぱらぱら落ちてきそうな壁は、木造の
アパートに特有の壁だそうで、床には8枚もの畳がしいてあって、入って右奥に
は、畳一枚分のフローリング部分は、きっとこれが床の間っていうものなんだと
思う。その隣は引き戸になってる押入れがある。
この部屋は、空が青く晴れ上がった日にも、灰色で曇ってる日にも、西日が赤
く差し込む瞬間にも、変わらずいつも不思議なさびしい空気が静かに流れ続けて
いて、そこが一番のお気に入り。壁に背中をつけて座っていても、理由もなく鏡
に向かって笑顔を作る練習をしていても、買ったばかりの大きな布団のセットの
中にもぐりこんだまま空の様子を眺めていても、いつも「孤独」の空気に酔いし
れることができた。本当は仕事なんてしたいと思ってなかった。最初は。部屋の
中にいるだけでいいと思っていた。
久しぶりに孤独に帰った。そして今日は久しぶりに壁に背中をつけてひざを抱え
て座ってみた。さっきまで布団の中にいた。今日は雨なので早くも暗くなってる。
昼過ぎにも目がさめたけど起き上がらずにぐずぐずしていたらまた眠り込んでしま
って、今度目がさめたら夕方だった。そのあとも何時間か布団の中にいた。布団の
中にいるのも飽きて、起き出していつもたくさん買いだめしているオレンジのシャ
ーベットを食べてそのあとこうやってひざを抱えて座っている。一番最後にこうや
ってた時から、いつのまにか半年も経ってたな、と頭の中でつぶやいた。もう夏も
終わりそう。またひんやりした季節が近づいてる。ここに引っ越してきた当時は、
台所はいつも底冷えするとおもってたけど、それは冬だったからなんだな。そんな
ことを考えながら、真っ暗になった窓を見あげることも音楽を聴くことも思いつか
ずじっと布団と畳の境目あたりを睨んで座っていたら、電話の着信音がなった。
出る気はなかった。でも、立ち上がる気になった。なにかしなきゃ、と思った。
なにか計画を立てなきゃ、と思った。でも、別に布団を片付ける必要もないような
気がした。だからそのまま立ち上がって落書き用のノートとペンを手に台所のテー
ブルに向かった。電話の発信主を確認しようという気にもならず、電話を手にとる
気にもならなかった。ノートを開いた。これからのことを考えなきゃ、なんとなく
そんな義務感はあった。
>>701 とても参考になりました。ありがとうございました。
>>702-703 とりあえず、フツーに読みとれる文章を書ける方のようなので、
次は、何のために書くか、という点を重視してみてはいかがでしょうか。
文章は何よりも先ず、読まれないと存在意義がないので、
読者の興味を持続させる工夫が必要です。
特に小説のような創作文に於いては、読者はほぼ100%娯楽のために読むので、
作者は「此処で、このやり方で読者を愉しませる!」という強い意志を秘めて
書かねばなりません(ちなみに秘めたはずの意志が文面にあからさまに出るのはNG)。
で、翻ってみるに、
>>702-703はあまりにも散文的というか、面白味に欠けます。
あるいはこれは、ある引きこもり者の生態を写実的に記述した迫真のドキュメンタリー
であるのかもしれません。
ですが、小説には小説のセオリー、ノンフィクションにはノンフィクションのセオリーがあります。
例えば、一人称の小説では、出来るだけ早い内に、「わたし」の性格を描き出すことが定石です。
読者が知ることの出来る情報は全て、「わたし」のフィルターがかかっているので、そのフィルター
がどのように偏向しているかを明確にする必要があるわけです。
特に、類型的でない性格設定の場合は、それを象徴するエピソードを多少強引でも
冒頭に挿入するべきです。
また、ドキュメンタリータッチであるなら、そういう道具立て(日記形式、あるいは
観察者の論述等)を使用して、読者にそのような心構えをとらせるようにしましょう。
ぶっちゃけていえば、娯楽小説ならもう少し読者の興味を煽るような技巧が必要で、
ドキュメンタリーやルポタージュ形式ならそういう作法を添えるべきです。
いじょ。
706 :
偏見艦長 ◆kJmhGaf60. :03/12/20 14:51
ある賞に応募しようと思っている短編の書き出しです。
批評をお願い致します。
--------------------------------------------------------------------------------
どうにか正常になりつつある頭が最初に認識したのは、雲を通してうっすらと
明るくなり始めた東の空だった。次いで寒さと、全身の麻痺感覚。酒を飲んだのは
久しぶりだったし、酒を飲んで意識を失ったのは初めてだった。
密造ウィスキーの効き目がノックアウト剤並みという噂は本当だったが、
その味と来ては――いや、正直なところ、酒の味などろくに覚えていない。
記憶にあるのはもぐり酒場のすえた空気。止まり木の上の敗北者たち。
彼らに混じってあおった酒の、接着剤のような臭い。極上のメタノール入りなのは間違いなかった。
だが――と、エーリッヒは思う。
だが、酔い潰れることができたのだからそれで充分だ。気を失ってしまえば、
彼女のことを考えずに済む。
ハラルトから電話があったのは昨夜のこと。真新しい士官用官舎の、おそらくは「本物」の
ローズウッドの椅子の上から、イルゼが深淵の彼方に旅立ったことを伝えてきたのだ。
「そうか」とエーリッヒが言うと、ハラルトは彼女から連絡はなかったかと訊いてきた。
「連絡? どうして?」
お前に礼が言いたいんだそうだ、というハラルトの答えは、ドライアイスの
ハンマーさながらにエーリッヒを打ちのめした。受話器を置いてコートを羽織り、
雪を踏み分けて向かった先は貧民街の安酒場。そこで過ごした数時間、脳裏に
浮かんだ単語はただひとつ。完敗、完敗、完敗。彼は痩せぎすの、たった一四歳の
小娘に負けたのだ。
いつ店を出たものかは覚えていない。だが、凍死していないところを見ると、
こうしてどこかのビルに背を預けて座り込んでから、どうやら二時間とは経って
いまい。――とは言え、例え昼間であっても、このままこうしていれば公営墓地
と称する穴ぼこ行きになるのは確かだ。優秀な共和国警察は、行き倒れの
身元調査に時間を割くような手間は省くだろうから。それもいいさ、と、
他人事のような気分でエーリッヒは靴を見つめる。爪先に積もった雪が、まるで
風変わりなトゥ・キャップのようだ。
「ディヒラー大尉は自殺願望がおありか?」
雪を踏みしめる音、どこか苛ついたような声音。見上げると、そこにハラルトが
立っていた。階級章の星がふた月前より増えている。
おっしゃっている意味が分かりかねます、ライマン少佐殿。そう皮肉で
応じようとしたが、口からかろうじて漏れたのは掠れた囁きだった。
舌も唇も凍えきっている。
--------------------------------------------------------------------------
以上です。よろしくお願いします。
>>707 気になったのはエーリッヒの死に方。
『打ちのめした』の前に『どの部分を打ったのか』が欲しい。
殺す場合は頭部や心臓が適切。
アイスピックは叩く以外に刺すことも出来る。
小道具を有効に使う場合、そこの部分に気をつけるとわかりやすいです。
全体的にいい意味で暗く、恰好いい作品です。
頑張ってください。
>>707 とおりすがりのモンです。一番新しい書きこみなので読んだ感想を。
まだ冗長って感じです。
「密造ウィスキーの効き目がノックアウト剤並み」
「ドライアイスのハンマーさながら」などの比喩は不必要だと思います。
「――とは言え、〜」の段、必要でしょうか?
説明的な部分が多すぎて読者の注意が散漫になるように思います。
とはいえ、先を読もうかという興味を引きそうな力は持っていそうですね。
がんばってください。エラソウにすいません。
>>708 死んでへんて!
ちゃんと読んで批評したりや。
スマソ。709ですがもうちょっと追加を。
ノックアウト剤?ってなんだろ?私は知りません。それが存在するのであればこの比喩も
「可」かもしれませんが、存在しないものを比喩に使うと読者はそこで逡巡してしまいますね。
「止まり木の上の敗北者たち」はちょっとクサイかも。もうちょい違った書きかたで酒場の雰囲気を
出せないでしょうか。あるいは、省いてしまってもその後の安酒の描写だけで十分かも?
709にも書きましたが、基本は「刈り込むこと」だと思います。重ねて健闘を祈る!
メタノール?
失明する……っつーか、死ぬぞ。
で。
場所や時代をもう少し明確にした方が親切かな。
ミステリーの使い方は上手。続きが気になる、という点でとても良い。
レスを下さった方、ありがとうございます。
>>708 ネタなのかマジレスなのか……。
>>709,711
あー、やはり冗長ですか。
性格が押しつけがましいのか、言葉が多くなってしまう傾向は自分でも
認識しております。削れる部分はばんばん削っていこうと思います。
>ノックアウト剤?ってなんだろ?
睡眠薬や麻酔薬など、人間を意識不明状態に陥れる薬物の総称のようです。
>>712 メチルを酒にぶち込んで客に飲ませる、なんて闇酒場が戦後間もなくは
ずいぶんあったという話を聞いたことがあるのですが、やはり死ぬんでしょうか。
有毒だというのは知っていますが、どの程度の毒性があるのかは確かに
はっきりとは知りませんね。この部分は削った方がいいかも知れませんね。
SFっぽい作品なので、場所や時代はじわじわ明らかにしていった方が
読者になじんでもらえるかな、と。
概ね好意的な批評を頂けたようで、光栄に存じます。
これからも精進したく思います。
……トリップの付け方間違った上にトリップキーも晒してしもうた……。
7月24日生まれかよ。
708 は笑いをとるためにワザとやっているんだとしか
思えない。彼は、なかなかのエンターテナーだと思うぞ。
しかしなんだな、まあ頑張ってください。
入店1日目は、マネージャーによる指導があるということで、ヘルプで他の女の
子のお客さんの相手をしながら待っていた。待合室にいるとミラーボールの点滅
と大音響だけしか感じられなくなるけど、初めましての挨拶をしてお客さんの隣
に座るときは緊張でなんとかちゃんとした感覚を取り戻す。
「はじめまして。お隣、お邪魔してよろしいですか」
最初の仕事は、お店のナンバーワン、舞さんのお客さんの中年のおじさんだった。
何をしていいのかもまったく知らない状態で、お客さんの指導を受ける形になっ
た。いいなりになるほかに方法を知らなかった。誰もまだアドバイスもくれなか
った。背の高い椅子の陰にお客さんと二人で収まってしまっては、助けてくれる
人もいなかった。
718 :
初心者1号:03/12/21 02:13
>>717 ここは日記を書くスレではありませんw
具体的なアドバイスを一つ。
基本的に「の」を2回以上続けるな。
『完全版 ダカーポの文章上達講座』には
「の」を多用してもよいと書いてあるぞー。
「の」の一番の問題はふたつ以上の解釈があるとき。
「他の女の子のお客さん」は「他の」が「女の子」、「お客さん」の
どちらにかかるかがわかりにくいのでよくない。
「これはだめだ」とか「〜に書いてある」では指摘されたほうも
わからんだろうが。
なぜ、そうなのか、理解しないといい文章は書けない。
722 :
初心者1号:03/12/21 11:03
>>721 かかりの問題とともに読みにくさがあるよね。
最近の読者は読みにくい文章だと1Pを
読み終える前に本を置いちゃうからw
>>718 ようやく、新人賞投稿用の短編を書き終えたので
しばらくこのスレにお邪魔させていただきますw
723 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/21 15:18
俺が小学生の時、親父は酒ばかり飲んでいた。
酒を飲んでは母に暴力を振るう。そんな日々に10歳の俺は嫌気がさしていた。
ちびちびと日本酒をやっている親父に俺は
「星の王子さま」の呑み助の話を無理やり朗読して聞かせた。
小学生の俺ができる親父に対する精一杯のメッセージだった。
朗読する声が震えていた。怖かった。
機嫌を損なう危険もある。暴れられると何をされるか分からない。
わずか2ページ余りのその章を読み終えると親父は下を向いて震えだした。
泣いているのだ。信じられなかった。
あの荒々しい日常の姿からは想像できないくらい親父は小さく見えた。
「すまん。○輔。現実から逃げてきた父ちゃんは情けない。」
「父ちゃんは明日から一滴も酒を飲まない。心配をかけたな、すまんかった」
親父の涙は後にも先にもその時しか見たことがない。
親父は全く酒を飲まなくなった。
母にも暴力を振るわなくなり、仕事も頑張ってくれるようになった。
当たり前の家庭。それが嬉しかった。
しかしその幸せな時間は長くは続かなかった。
親父が交通事故で死んだ。
飲酒運転の自動車に轢かれた。
急死だった。
ショックでその時のことは全くといっていいほど覚えていない。
俺は棺の中に「星の王子さま」を入れた。
棺を閉める時に、母から「さよならをいいなさい」と言われたのだが
最後の言葉は口から出なかった。父の死を受け入れられなかったのだ。
親父と俺を結ぶ唯一の接点は「星の王子さま」だ。
724 :
初心者1号:03/12/21 17:46
酒の匂いが消えない親父だった。
親父は酒に飲まれ、千鳥足になりながら母や俺に暴力を振った。暴力に怯えながら
部屋の片隅で暮らす生活。十歳の俺にとってはその小さな空間が全てだった。
親父は会社を首になったらしく一年前から家に引き篭もり、酒を飲み続けていた。
母は親父の酒代を稼ぐために週六日、近所のスーパーで朝から晩まで働いていた。
そんな母を尻目に、その日も親父は昼過ぎからちびちびと日本酒をやっていた。
俺は学校の宿題だと嘘をつきグラス片手に顔を赤らめた親父の傍らで、
『星の王子さま』に出てくる呑み助の話を朗読した。
すぐに父親が煙たそうにこちらを睨みつけた。怖かった。
恐怖心を抑えようと俺は必死に声を張り上げ、朗読を続けた。
わずか二ページ足らずのその一章を読み終え、何気なく親父に目をやると
親父は肩を震わせ俯いていた。そして、声を押し殺すように咽び泣いていた。
信じられなかった。
あの荒々しい日常の姿からは想像できないくらい親父は哀れで弱々しく見えた。
「すまん。○輔。現実から逃げてきた父ちゃんは情けない。父ちゃんは
明日から一滴も酒を飲まない。心配をかけたな、すまんかった」
そう呟くと、親父は布団にもぐりこんでしまいそのまま翌朝まで起き上がってこなかった。
翌日から親父は全く酒を飲まなくなった。家族にも暴力を振るわなくなり、
ようやく再就職できた弁当配達の仕事に精を出していた。
相変わらず無口だったけど平凡な生活があった。
嬉しかった。本当に穏やかな気持ちで家族三人が繋がっていた。
しかしそんな幸せな時間は長くは続かなかった。
親父が交通事故で死んだ。飲酒運転でセンターラインオーバーしてきた車と
正面衝突し、即死だった。
火葬場で、棺を閉めようとする母から「さよならをいいなさい」と言われたが
俺は何も言わずに棺の中で眠る親父の耳元にそっと『星の王子さま』を置いた。
それが俺と親父の唯一の絆であり、別れの儀式だった。
725 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/21 18:04
俺もそう思う。描写を増やすことで逆に文章全体の印象をぼやけさせている感がある。
これが勧善懲悪ならぬ、改善改悪物語の始まりだった…。
文章自体の質がアップしているのは確かだと思う。
しかし、丁寧ではあるが淡々とした描写が、
稚拙かもしれないが素直である表現に負けた、
という感じかな。
まあ、こういうこともある(w
いきなりリライトなんて荒れるだけ。
そういう意図でやってるならともかく
730 :
初心者1号:03/12/21 20:56
いいね!!
>>717 >>702-703のような書きかただとまだ読めますが、
>>717の方はちょっとキビシイですね。
「〜していた。」と、「取り戻す。」というのが混じっているのもどうかと思いますね。
後半も短い文で刻んでいる割にリズムが無いですね。後半は逆に
「誰もまだアドバイスもくれなかったし、背の高い椅子の陰に二人で収まってしまっては、
助けてくれる人もいなかった。 」
ってな形に(これでもまだちょっと...かもしれないけれど)したほうが流れるのではない
でしょうか。
>>723-724 これはなんにする文章ですか?とまず思ったです。中途半端な感じ。
小説にしてはイロケがないし、これだけの文章としては読む人に訴えるものが無い。
内容的にただの記録文とは思えないので、何か伝えたいものがあるんだろうな、とは
思うのですが、それにはもう少し肉付けが必要かと思います。キツそうな話題だけれど
私に伝わるものはなーんにもありませんでした。残念ながら。
>飲酒運転の自動車に轢かれた。
>急死だった。
ケアレスミスですな。
外はもう完全に夜だった。こんな時間になんでケンカなんてしたんだろう。
そんなふうにちょっと後悔が出てきたのは、少しばかり冷静さを取り戻してい
る証拠かもしれない。ずっと斜め前を睨みつけながら歩いている自分に気づい
た。軽く前髪をゆするように頭を一振りしてから、あとは顔をあげて歩くこと
にきめた。行き先もないけど、まっすぐ目的地に向かう顔つきで。そうやって
歩きながらまずは行き先から決めなくちゃ。
…考えても無駄なことはわかっていた。行き先はひとつしか思いつかなかっ
た。絶対会わないし絶対こちらから連絡をとるなんてこともしない、そう心に
誓いながら、何度も暗誦して覚えた電話番号。
あ。お礼をいうのを忘れてる。
いつも「マジメに酷評(?)」をありがとうございます。
これからもどうぞよろしく。
部屋の中はスチームの熱気でむっとしていた。面接官たちは何も感じないのだろうか。
俺は自分が早くもうっすらと汗をかきはじめているのに気づいた。
「どうぞ、お掛け下さい」
3人のうち、向かって左に座った細面の面接官がいかにもって感じの細い声を出す。
緊張していないといえば嘘になる。なにしろもう失業手当は切れる寸前だし、ここしばらく
受けた入社試験はことごとく落っこちているのだ。ここでなんとかしなければ後が無い。
どんな質問が来るだろうと身構えた俺に向かってまず穏やかに話し掛けてきたのはまんなか
に座ったまるまると太った面接官だった。禿げ上がった額に汗が光っている。やっぱり暑い
んじゃねえか。この部屋。彼は、ひととおり時候の挨拶のようなことを話したあと、質問を
始めた。
「まず、あなたが当社への入社を希望なさった理由はなんですか」
こういう質問なら答えはあらかじめ考えてある。俺は現在の不景気の中で俺がこの会社に見
出した可能性や、その中で果たしたい役割などについてあらかじめ用意した答えを述べた。
自分でも緊張しているのはわかっていたし、さっきの汗に冷や汗が混じりかかっているのも
わかっていたが、なんとかうまく切りぬけたように思う。が、ほっとした俺に、ずっと穏や
かな笑顔を浮かべて受け答えを聞いていた向かって右側の年長の面接官が口に出した質問は
意外なものだった。
「ところで......あなたは犬派ですか。それとも猫派ですか?」
思わず、「は?」とかなんとか聞き返してしまいそうになったが、かろうじておさえて俺は
もういちどその面接官の顔を見た。なんでもない。穏やかな笑みを口元に貼りつけたまま、
彼は俺の答えを待っている。からかっているわけでもなさそうだ。この質問に何か意味があ
るのだろうか。汗が額を「つ......」と流れ落ちるのを感じた。
酷評するばっかりなのも芸が無いのでちょっと書いてみました。もちろん続きとかはありません。
私には物語を紡ぎ出す能力ってのは無いようです。書くほうは難しいですなあ。
よろしかったら酷評してくだちい。
7月1日、朝。めんどくさいめんどくさいと足音につぶやきながら、バス停へ
の曲がり角をほんの目前にしたとき、自分の影の濃さに気づく。少し驚いて
周囲を見渡したら先週までとは違うまぶしさだ。この南西の島で夏を忘れて
いたことにあきれる。いつのまに空の青は薄く、太陽は遠くなっていたのか。
気づかないうちにそれが当たり前だと思っていた。
肌を突き刺す強い日差し、目にまぶしい町の風景とくっきり濃い影、そして
空の青の驚くような鮮やかさ。これが夏なんだ。めんどくさい、と足に言わ
せるのをやめて顔をあげた。曲がり角は車どおりも多い大きな県道だ。OL
らしき人が一人ベンチに座っているバス停の日よけガードの下に入りベンチ
にバッグを載せる。右側のほうを見るとちょっとリッパなマクドナルドのお
店がある。久しぶりに入って一人でお茶を飲んでみようかなという気になっ
た。もちろん今じゃない。夕方予備校から帰ってきてから…。
>>734 736です。あんな文章書くのに1時間もかかっちまった。
不要な部分があるかな。2行目の「そんなふうに」
「軽く前髪をゆするように頭を一振りしてから、」の、「から」
無い方がさっぱりしませんか?「軽く〜」からの部分はたたみかけていくことを
狙っているように思えるので、文章が前に前にいくように工夫しましょう。
で、「考えても無駄なことはわかっていた。」かよ!「だけど、」とかなんとかあったほうがいくない?
うまいことかみあっていない気がするね。
「絶対〜」のくだりも絶対は1回の方が効果的だと思います。
「絶対会わないしこちらから連絡をとるなんてこともしない!」そう心に誓いながら〜
ってな感じ。
最後唐突。電話番号がどーしたの?
前の文もそうだけれど、他人の本を読むようなつもりで、文章のリズムに気をつけて読んでみて
下さい。ひっかかるところにはなにかあるものだと、私は思っています。他人の本を読む習慣は、
もちろんありますね。
って、書いてる間にもう次かよ!(続きじゃないよね)
>>738 酷評というよりすごくご丁寧なアドバイスですね。
今日はちょっと調子に乗りすぎました。
他人の本を読んでないと書けないんでしょうか。
高校時1,2年の頃には小説結構読んでいましたけど、高校を出てからは
ひとつも読んだことがありません。しかも高校時代読んだものも図書館
で借りた世界文学全集と漱石全集、三島由紀夫全集のなかからいくつか
ずつだけなので、他者の文章を読むという体験はちょっと足りないかも
しれません。あれからもう10年も経っています。
仕事も結構落ち着いてきてるので、暇を見つけて読書を始めてみようかと
思っています。まずは高校時代に読んでおもしろいと思ったものから読み
直そうと思います。今度は自分のお金で、書店で買ったり注文したりして。
リビングに大きなガラス扉つきの本棚をひとつおきたいとまえから思って
壁を空けておいてありますし。
>>734は、ほんとうはこのあと、ずっと誘惑されている妻子もちの色っぽい
中年男性との恋愛物語に発展させようかな、とかそんな感じで思ってまし
た。
アドバイスをありがとう。
>高校を出てからはひとつも読んだことがありません。
>あれからもう10年も経っています
ある意味豪傑だな。
>>737 めんどくさいめんどくさいと足音につぶやきながら、バス停へ
の曲がり角をほんの目前にしたとき、自分の影の濃さに気づく。
...どうしたもんか?
7月1日朝。「めんどくさいめんどくさい...」足音に呟きながら、バス停に向かっていた。
もうすぐバス停、という曲がり角にさしかかる手前で、わたしは自分の影の濃さに気がついた。
まあ巧くは無いが、この程度は書いてる対象に愛情を持ったあげたほうがよろしんじゃないかと。
あとを書くのは「めんどくさい」っていうか、早くも体力が...。またこんど。
って書いてる間に
>>740!
他人の本を読むことは絶対大事です。自分でなにか物語を書こうとか言うのなら他人の本を読む
のは基本だと思います。物語に興味が無いのに物語を書くことなんてできませんよ。
少なくとも書こうって意欲があるだけエライ。のだから、がんばって下さい。
744 :
初心者1号:03/12/21 23:53
>>740 他人の本は読まないけど書きたい。
趣味の範囲内ならば
それでも問題ないのだが……
743です。
>>742 ほれ。短いながらある意味的を射ていますぜ。
ムリヤリ三島とか(私は読んだことが無い)漱石とかを読むこともないし。
面白いと思ったものを読めばよいのでわ?
>>742 豪傑?どういう意味かわからないけど、そうかもね。本を読む間もなく
突っ走ってきたわけだから。というか読もうと思いつかなかっただけか
もだけど。
>>743 ありがとう。こないだ2ちゃんねるに来て、あちこち覗いてみてたんで
すけど、創作っていうのをみて、ふと懐かしい思いに駆られて、それで
書き込んでみています。
今はこんなふうだけど、高校時代は、作家になるって豪語してたことも
あるんです。明日の朝には早速懐かしい本をひとつ買ってきます。昔読
んだものもほとんど全部忘れてるので。読むことで感覚がつかめると嬉
しいな。書く前に読むべきでしたね。
皮肉のわからない奴が最近多いね……
748 :
初心者1号:03/12/21 23:58
英雄・豪傑が集うスレ!!
昔、ドラクエっていうテレビゲームがあったんですが、
それでは質問に答えていくと性格が決まるんです。
で、豪傑って言うのが一番つよくて一番いい感じの性格でした。
キレモノってのがそれと同じくらいよかったように覚えてます。
やってた人います?
今さらではあるが、宮部みゆきの「火車」を読んでいるところだ。
初版は平成10年の2月となっている。ほぼ5年前の作品ということになる。
クレサラ地獄の話は今では珍しくはない、つい最近亡くなられた青木氏の漫画
「ナニワ金融道」も記憶に新しいところだ。テレビや映画でも苔が生えるほどの
素材になってしまった。彼女が書くところの金融界や行政の知識、会社にまつわ
る書式の見識などには感心させられた。
正直言って、彼女の小説を読むのはこれが初めてであった。友人には愛読者がい
たが、どういうわけか食指が働かなかった。しかし、読み始めたら止まらなくな
りこんな時間まで起きる羽目になった。
別に推奨文を書こうと思っているわけではない、ただひとつ気になるエピソード
があったからだ。
その真偽をここで問いたいというだけだ。
それは、かかる小説で「蛇が脱皮をするのは、そうすることによって足がはえて
くると蛇が思っているから一生懸命に何度も脱皮をする」という箇所だ。
これって本当なんでしゅかね?
752 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/22 18:02
あのですね・・・このスレに書いていいもんかどうか激しくわかんないんで,
スレ違いだったらスルーしてくださいね。
小説の設定で,「ある女Aの受精卵を別の女Bに遷して(いわゆる代理母)出産」
ってありえないですかね?つまり,卵子と精子別々じゃなくて着床した上での
移植?って事例が。
>>752 着床ってのは子宮の壁にくっつくことだろ? つまり母体と合体した後だ。
その後の移植はフツーは無理じゃねえの? くわしく知らんけど。
着床する前、四分割あたりの時に取り出せばいいんじゃないの?
着床前診断とかやるみたいに。
えーと、いきなりですいません。お願いします!
じゃあね、と言って友達の家を出ると、外はまだ雨が降っていた。
私は傘をさして歩きはじめた。
すでに夜になっていた。
どうやら、知らない間に雪が降ったらしい。道を歩くと、雨でとけた雪が
しゃりしゃりと音をたてる。止まっている車の上にほんの少し雪が残っていた。
街頭もまばらなサビシイ道が長々と続く。こんな所は早く出たい。
私は足を急がせた。そういえば、めずらしく静香がついてこない。
妙なことがあるものだと思いながら角を曲がった。
と、いきなり、私の傘を持った方の手がぐいとひっぱられた。
「あっ…!」
2、3歩よろけたとたん、私の横をすれすれに車が走っていった。
もう少しでひかれるところだった。
足が震えた。
気をとり直して歩き始めた。
心臓が早鐘のように鳴っていた。
そして思った。
たぶん…静香だろう…。
どんなもんでしょうか?
756 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/22 21:37
時間が夜であるということを、はじめに持ってきた方がイメージしやすいです。
あと、「気を取り直して歩き始めた」は感情の流れ的にいらない気がします。
静香は幽霊なのかストーカーなのか迷ってしまいます。
偉そうに批判してすいません、云うだけなのもなんだから俺もなんか書いてみようかな。
757 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/22 21:56
批評を出来る程の知性は持ち合わせていないが、一言。
先ず、街頭→街灯?
全体的に淡々としてて、つまらない気がする。
あと、気を取りなおしたのに胸が早鐘をつくのは、なんだか違和感がある。
759 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/23 00:51
>>755 >>757の淡々としてるって意見に同意。どきっとするような出来事があったのに
その緊張感が伝わってこない。後段の文章が説明的過ぎるのかな。
前半では「雨でとけた雪」と、雨を繰り返す必要があるかどうか?車は「停まっている」かな?
「止まっている」でいいのかな。どっちを選ぶのかわかりませんがニュアンスがちっと変わりますね。
「こんなところは早く出たい」気持ちはわかるけれど、そのココロモチを書くほうがいいかな。
心細くなって足を急がせた。とか。
「私の傘を持った方の手がぐいとひっぱられた。」
んー...。「傘を持つ手ぐいと引っ張られた。」くらいの方が緊張感があるかな?
イチャモンみたいなことかもしれませんが参考にしてください。全体にけっこういい感じだとは
思います。
スマソ。だいぶ通りすぎてしまったがどなたか
>>736の酷評きぼん。
てか、
>私の傘を持った方の手がぐいとひっぱられた
こんな明らかな文法ミスをしていては辛い。
>傘を持っていた私の手がぐいとひっぱられた
でしょう。
作品の善し悪しは別にして最低限のルールは知らなくてはいけないし、
守らなくてはいけません。
『右手とおさらば』
「氏下さんってさぁ、素振り見せないよね…。偶に会っても今日みたいに映画観て、話して、食べて、で終わりって感じでさぁ。いい友達関係だよね、私達って…」
気が付けば、日曜も夕方に差掛かっていた。 乾いた咽に 清涼飲料水を流し込みながら、2時間前の22歳の若い友美が言った言葉を思い返していた。
疲労を溜めた体を労るように全身を床に預けた為、無造作に置かれたペットボトル達は1人暮らしの男の部屋らしく無邪気に散乱した。
氏下は清涼飲料水を飲干すと、中年男の不道徳な微少をした。そして、何かを思い出したかのように、すっと立上がり、塵溜めな部屋を片し始めた。 ふと、手を止めて素っ気無い壁側の隅を、含笑いの面持ちで暫く見つめ続けた‥
――氏下の性器は俄に・・・
部屋片しを済ませると、タオルを肩に掛けシャワー室にいった。
「ピンポーン」105号室の彼の部屋が鳴った。
「ちょっと持っててくれる」そう言うと慌てて服を着直した。
――氏下の性器が又、力強く上を・・・
半端ですが、おねがいします。
>>759 =
>>736 批評している人のはちょっとやりづらいなあ。まあ、文章で気になったところだけ
書きます。
>どんな質問が来るだろうと身構えた俺に向かってまず穏やかに話し掛けてきたのはまんなか
>に座ったまるまると太った面接官だった。
読点を一つくらい入れた方が読みやすくなる。
>やっぱり暑いんじゃねえか。この部屋。
句点を打ち独立させて体言止めか……、読む方は戸惑う。
>俺は現在の不景気の中で俺がこの会社に見出した可能性や、
「俺」がかぶっているので、最初の「俺は」の部分はカット。
>その中で果たしたい役割
「その」は、会社の可能性をいっているのだと思うが、「不景気の中で」という表現と
かぶってしまい、何を指しているのか分かりづらい。
>なんとかうまく切りぬけたように思う。
「ように思う」はいらないように思う(w
あと、三点リーダーは「……」。
とりあえずは、こんなところです。
764 :
名無し物書き@推敲中?:
>>763 ありがとございます。句読点を打たずにダラダラ書くって私の文章の特徴でもあり悪いとこだとも
思うんですよね。研究します。(治らないような気もするけど)
あとはやっぱり自分で書いててどうもうまくいかないな、ってところが指摘されてますね。参考に
なりました。