どうゆう風に解釈したらいいのかな?
皆さんは、どう思うこの作品。
2ゲット
3 :
吾輩は名無しである:03/12/16 01:11
やれやれ、酸か。
わからないな。
4 :
吾輩は名無しである:03/12/16 01:23
5 :
吾輩は名無しである:03/12/16 20:03
平野啓一郎はこの時点ではエリアーデのような小説を書きたいと言っていたんだよね。
6 :
吾輩は名無しである:03/12/16 20:04
パラケルスス
7 :
吾輩は名無しである:03/12/16 21:07
エリアーデ?て言われてもなぁ・・・・
8 :
吾輩は名無しである:03/12/16 21:10
>>7 エリアーデ【Mircea Eliade】
ルーマニアの作家・宗教史家。ヨーロッパの大学で宗教学を講じ、のちシカゴ大学教授。
祖国とインドの神話を題材とする幻想的小説を多作。作「マイトレーイ」「聖ヨハネ祭の夜」など。(1907〜1986)
9 :
吾輩は名無しである:03/12/16 21:11
で、結局どう言う事が言いたいのさ!!
10 :
吾輩は名無しである:03/12/16 21:13
11 :
吾輩は名無しである:03/12/16 22:20
ピラノはこういう作品をもう書かないの?
ギミックってゆーか重複?
13 :
吾輩は名無しである:03/12/17 18:53
確かに読みにくいが、“華麗”な文体かも。
14 :
吾輩は名無しである:03/12/17 18:56
つーか平野の現時点での唯一の佳作だよね。
最近の現代詩に傾倒してるようなのよりずっとマシ。
15 :
吾輩は名無しである:03/12/17 18:58
16 :
吾輩は名無しである:03/12/17 19:00
最後ら辺がわからん!!
>>1に同感!!
佐藤亜紀の「鏡の影」を読めばこの作品の理解が深まるよ
平野さんて鹿ケ谷山荘の懐石が好きなんですね。私もたまに行きますが
一度お会いして見たいです。月見台で一人で食べているのかしら。
正直なんとも思わなかった。
中野翠が「感動したというより感心した」と言っていたが、
最大限に評価してもそれぐらい。
20 :
吾輩は名無しである:03/12/18 19:08
一月物語も佳作なんじゃない?
>>20 「切れぬ剣ならばそれまでのこと!」・・・そんな口説き文句がリアルにあると思うか?
22 :
吾輩は名無しである:03/12/18 21:14
アンドロギュノス?
23 :
吾輩は名無しである:03/12/21 22:10
最近読んだ中では私にとって最高傑作です。
24 :
吾輩は名無しである:03/12/21 22:14
ばかじゃない?
最高傑作は綿矢りさちゃんのインストールと蹴りたい背中でしょ☆☆☆☆☆(五つ☆!)
25 :
吾輩は名無しである:03/12/22 21:12
「日蝕」って、最近の文学史年表にちゃんと載ってるんだね。
26 :
吾輩は名無しである:03/12/22 21:15
やっぱり名作なのかな?
よく判らんが・・・。
27 :
吾輩は名無しである:03/12/22 22:18
28 :
吾輩は名無しである:03/12/22 22:53
>>26 まあ、吉本ばななの「キッチン」(別に悪いとは言わないが)も載ってる年表だから。
29 :
吾輩は名無しである:03/12/23 10:52
出されてすぐ読んだときの感想。
最後になってこけるなら、もっと筒井康隆みたいに
洒脱にこけろよ…と思いました。
ラノベののりなら文学賞の帯など巻かず、
そういう装丁で出しておいてくれれば
楽しめるのになと思ったよ。
>>26 むしろ迷作かと。氏の作品は確かに「華麗な文体」なんだけど・・・
それを取っ払って話の骨のみを見てみると、絶賛されるほどのものでもないと思う。
拙い私の読解力では、
この作品は表現に遊んでいるようにしか……
・・・・・・
・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・
32 :
吾輩は名無しである:03/12/23 17:44
>>31 平野の作品は外見の崇高さと内容の陳腐さの差を意図的に作り上げて、現代社会の内部の空虚感を象徴的に表現したんだろ。
あの文体を貫徹させるのは、やっぱ才能だよ
>32
亜紀ちゃんの小説ぱくりながら?
35 :
吾輩は名無しである:03/12/26 22:52
私なりに、解説を
テーマは“陰と陽の融合”ところじゃないかな。
(具体的には、基督教と異端哲学の)
それを、“日蝕”に捩ったわけだ
36 :
吾輩は名無しである:03/12/26 22:59
>>36 訂正
私なりに、解説を
テーマは“陰と陽の融合”ところじゃないかな。
(具体的には、異端哲学と基督教の)
それを、“日蝕”に捩ったわけだ
37 :
吾輩は名無しである:03/12/26 23:07
三島とユングの影響を受けてるらしいね。
38 :
吾輩は名無しである:04/01/02 18:28
一番の欠点は、主人公に感情移入できないことじゃないかな。
確かに、インテリ層には受ける作品だよね、でも、
平野は天才の域。批判されるのもわかるが。
サザエさんは面白いと言えても、エヴァンゲリオンは恥ずかしくて
面白いと言えないからな。
40 :
吾輩は名無しである:04/01/09 22:29
最近は、あんまり他人を批判しないようなプロにまで露骨に評価ボロボロになりだしたなあ
これまではスガとか渡部とか蓮實とかそのへんのグループの批判はあったが、
普通に保守的な批評家や作家の批判が増えだした。
どっか忘れたけど川村二郎や秋山駿が出てた大手文芸誌の創作合評とか
SIGHTの源一郎と斎藤美奈子の対談でも。
つーかもともと一体誰がこの人評価したの?
新潮の編集長が「三島の再来! 天才!」っていったのかな?
「茶髪でピアスの京大法学部」って綿谷りさの売り出し方と一緒じゃん。
本当にこの先持つの? どの派閥も指示してくれなくなるよ。本も売れないだろうし。
41 :
吾輩は名無しである:04/01/09 22:45
まぁ、確実に言えることは、
五十年後にはだーーーーーーーーーーーーーれも読まない小説だってことだ。
42 :
吾輩は名無しである:04/01/09 23:12
最近文芸誌に掲載されたいくつかの作品は、
行き詰まったアフォの作品と思いました。
あおりではなく、まじめな話し。
43 :
吾輩は名無しである:04/01/11 06:40
>>42 同感。だから、文学は衰退する!!だって、そんなんじゃ、面白くないじゃん。
44 :
吾輩は名無しである:04/01/22 12:17
内容が難しい。
45 :
吾輩は名無しである:04/01/22 12:20
古典的な書き方で読むのがすんげーむずかしい
46 :
吾輩は名無しである:04/01/27 15:25
今さっき日蝕を読了。
話の大筋は大体読み取ることが出来たけど、
正直なにが言いたかったのか、はたまた面白いのか、
自分としてはサッパリ分からなかった。
これ幻想小説の部類に入るのかな?
スチュエーションとしては「バラの名前」の方が数倍面白いような気がする。(映画しか見たことないけど)
47 :
吾輩は名無しである:04/01/27 18:56
平野が描こうとしているのは「絶対」らしい。
でも「絶対」って?
48 :
吾輩は名無しである:04/02/02 03:09
読み終えました。
正直、一気に読めなくない?皆さんは如何ですが?
文体とか、表現力は確かにすごいものがあると思うが、何故こんなに、受けたのかな?
これ海外じゃ受けないっしょ?
50 :
吾輩は名無しである:04/02/02 03:33
この手のテーマであれば、海外にはうんと優れたものがいくらでもある。
51 :
吾輩は名無しである:04/02/02 03:55
今のうちに言っておくが、平野はおもしろい。何より文章うまいし、危うい感じの主人公に共感してしまう。小説読むのに、テーマが何かなんて考えるのはナンセンス。何かこう、人生の憂鬱感と乗り越え難い理不尽みたいのがたまらなく好き。No1とまではいわないが。
52 :
吾輩は名無しである:04/02/02 07:42
??? 平野って誰や? ここは?
53 :
吾輩は名無しである:04/02/02 08:02
神とか異端とかキリスト教とかマニ教とか神学とかにはまってる俺にとって「日蝕」は、オナニーもんで、気持ちよかった!
54 :
吾輩は名無しである:04/02/02 08:56
平野ってのは「漫画」みたいなものです。
絵がへたなので文章でかいてるのでしょうけど
小説ではありません。
劇画の文章版ってところでしょう。
いや、それも悪くないけど。
小説とか文学などとは別カテゴリーです。
55 :
吾輩は名無しである:04/02/22 00:01
平野さんの『鏡の影』はいいですよね!
56 :
吾輩は名無しである:04/02/22 00:06
一見すごそうに見えますよね。
ただ、直感かなにかでウソくささも感じてしまう。
実際、彼は凄いと凄くないでいったら
どっちなんでしょうか?
57 :
C ◆7sqafLs07s :04/02/22 00:15
デビューのとき「こういう小説が今の時代に選ばれるなんて」みたいなことを
言っていたでしょ。それが全てじゃないかな。
「こういう小説」を書く俺という選民思想。それを臭いと思うかそれこそ文学と思うか。
58 :
吾輩は名無しである:04/02/22 10:51
59 :
吾輩は名無しである:04/02/22 10:59
<56
すごいと思います。ただ凄すぎてこっちの頭がぼんやりする。文体は好きです。
60 :
吾輩は名無しである:04/03/03 15:31
いまだに読めないこの作品。
文体も難しく、内容も難しい(と思う。)
予備知識がないと読めない。
いつになったら読めるんだろう…。
10年後、20年後になりそうな予感。
61 :
吾輩は名無しである:04/03/03 15:33
>>60 読まなくていいよ、こんなの。
他に読むべき本がたくさんある。
62 :
吾輩は名無しである:04/03/03 15:47
>>61 レ、レスありがとう。
平野氏の本『高瀬川』『一月物語』『文明の憂鬱』は
とりあえず、読んでおきました。
今は『葬送(上)』を少し読み進めました。
大学生から社会人になって
実用書とかハウツー本を中心に読んでおり、
文学作品(エッセイを含むだが)を読むのは何年かぶりでした。
スレ違いでスマソ
63 :
吾輩は名無しである:04/03/03 15:48
62=60ってことで。
2年くらい前この板で、この作品がなかなか読めん、漢字難しすぎ
と書き込んだらあの程度の漢字も読めねぇのかよ厨房!
といいやがった奴、氏ね、呪われろ、
自演までしやがって。あの頃ピュアな俺の心は傷ついた
65 :
吾輩は名無しである:04/03/03 22:12
読んだ事ないけど、
文体はカコイイのか。
文体がカコイイのなら一度読んでみる価値はあるな。
>>57 むしろ「こういう時代」だからこそ読まれたんだけどね。
ラノベ、ファンタジーが人気の今だからこそ。
67 :
吾輩は名無しである:04/03/03 23:12
難しくて意味が分かりにくいのが良作なら、この世から駄作っていうのがなくなるな。
古語を必死に勉強して、あとはいくらでも凡庸な話を書けば、
そこから勝手に馬鹿な評論家が意味を読み取ってくれるわけだ。
68 :
吾輩は名無しである:04/03/03 23:22
『文明の憂鬱』を読んだけど、つまらない雑文なんだよな。
横丁の隠居の戯言みたいで、さしたる驚きも新鮮さもない。
筆者を知らなければ、爺さんの世間話と思ってしまうかも。
二十代の人間が書くような文章ではないね。
本当に才能があって頭が良かったら簡潔になるんじゃないかな。
澁澤とか安部みたいに。
三島は頭良いけどストーリーの流れが少し下手。
平野は・・・(ry
70 :
吾輩は名無しである:04/03/05 01:19
三島由紀夫の再来とか騒がれた割には、このスレのびね〜な。
綿谷、金原ばっかりだね。
まあ出てきた当初も綿谷、金原現象みたいなものだったのだろうか?
擬古文、茶髪、ピアスで話題になったってことか?
擬古文はさておき、茶髪ピアスなんて全然珍しくないのに。
そろそろぶっ飛んだパフォーマンスしてほしいね。
ボディビル始めるとか、モヒカンにするとか、
日の丸鉢巻しめてご登場となったら受けるかも。
今の風潮にあわせてそれこそ三島の真似事すりゃ、食うに困ることは
ないと思う。
71 :
吾輩は名無しである:04/03/05 13:32
そうそう、「葬送」。
72 :
吾輩は名無しである:04/04/29 12:52
擬古文的な文体でウケたんだろね。プロット自体はさして目新しいものでも
ないかな。
古本屋の百円コーナーで陳列されてたど。
73 :
吾輩は名無しである:04/04/29 15:17
おもしろいの?
鋼の錬金術師みたいなかんじ?
ただ食えてるのがむかつくな。
国に補助金もらってフランス逝ったりして。
別の作家に補助金やれよ!
75 :
吾輩は名無しである:04/06/18 21:37
>>73 と云うより、陰気なドラクエじゃよ。
>>74 高村(『晴子なんとか』)と同じく、『葬送』上下巻で、すべって、食えとりゃせんよ。
76 :
吾輩は名無しである:04/07/08 12:18
刷り過ぎた『葬送』の返本の山・・・・
母さんあの山はどーなったんでしょーね
78 :
吾輩は名無しである:04/07/08 15:41
でも文芸誌では特別扱いなんだよ。インタビューもでかいし。
そーいや「バベル」のことで「加藤ノリヒロ」だっけ?
喧嘩売ってたよね。「恥知らずもいいところ」とか。
加藤にしてみれば「バベル?そんあもんのためにいちいち検索なんぞしてられっか」
ってことで「カン」と言ったんだけど、彼はよく読めてないね。
この人がいつ私につっかかってくるか怖い。
金原さんもキモイと言ってました。
平野さんには島本理生さんがお似合いだと思いますよ。
80 :
吾輩は名無しである:04/07/09 19:11
>>78 そうか? 加藤について「だけ」は
平野の言っていることは正しいと思ったが。
加藤は妄想狂かぼけているんだろう。
RPGツクール
82 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 14:49
83 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 14:51
84 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 14:52
____
| | ‐┌ |
| | - |
>>82 てめえより まし
 ̄U ̄| ̄
〜| |
U"U
85 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 15:01
みんなで平野君を応援しよう!
86 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 15:02
87 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 16:07
>>82 平野ってGLAYのタクローに輪郭が酷似してるなw
88 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 18:03
誰か〜、平野啓一郎の本スレが埋まったから、新スレ立ててくれ〜
89 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 18:06
やだよ(笑
いいよこんなヤツのスレ
90 :
吾輩は名無しである:04/07/16 13:11
age
誰だ?平野オタは?
スレは1本に絞れ。
平野ごときで。
それとも本人がフランスくんだりから上げてるのか?
93 :
吾輩は名無しである:04/07/18 12:58
age
94 :
吾輩は名無しである:04/07/18 22:44
調子に乗ってage
95 :
吾輩は名無しである:04/07/19 12:18
age
96 :
吾輩は名無しである:04/11/22 09:48:23
73 名前:吾輩は名無しである[] 投稿日:04/04/29(木) 15:17
おもしろいの?
鋼の錬金術師みたいなかんじ?
オイオイオイオイ!!
97 :
吾輩は名無しである:04/12/17 05:25:23
フォルクスage
平野啓一郎はいるか?お前に惚れた馬鹿がいる。それは俺だ。
最初に言っておくが、俺はホモではない。
そういうのには全く興味ないし、気持ち悪いと思う。
だが、お前の小説を読んで以来、
俺の中の何かが大きく膨らみはじめたんだ。
いつの間にかブックオフでお前の小説を探していたり、
オナニーの最中にお前の事を
思い出したりするようになっていたんだ。
ああ、俺だって嫌だったさ。しかし、ある日をさかいに、
俺の中の何かがはじけたんだ。
俺は最初からお前でオナニーするようになっていた。
74回、これは俺がお前で抜いた正確な数字だ。
おそらくお前は、俺のことを拒絶するだろうと思う。
だが、これだけは覚えておいてほしい。
俺は常にお前の近くにいるという事をだ。
満員電車で、首筋に熱い鼻息を感じたら、それは俺だ。
居酒屋で、妙に熱い視線を感じたら、それは俺だ。
無言電話がかかってきたら、それは俺だ。
そして、もしこの先お前がレイプされるような事があれば・・・。
お前がこれを読んでいる時、俺はすでに行動を開始している。
99 :
吾輩は名無しである:04/12/20 02:50:39
文体・プロット、ともによく作りこんでるけども、
仰々しい文体と内用のつりあってない所が興ざめ。
大塚英志が言ってたけどファンタジーRPGの小説ver.みたい。
100 :
吾輩は名無しである:05/01/07 22:37:57
100
101 :
吾輩は名無しである:05/01/22 18:37:39
三島というより、椎名林檎を思い出させる
102 :
吾輩は名無しである:05/01/22 19:41:25
小説って一見読み難そうなのがすごいと思われがちだけど、
平野の場合は周りとちょっと違う。ただ読み難いだけなのよ。
比較してはいけないとは思うけど、夏目漱石や谷崎潤一郎とかはある程度の教養などがあれば
読めるし、面白い。平野は言葉に負けている。
これが普通の文体で書かれてたら話題にも上らないんだろうな。
コイツは笑えるねー
中身スカスカなのに形式と態度は文豪気取り
高級料亭入ってみたら出てくる料理がインスタント食品って感じ
喰えたもんじゃなよ
コンビニしか知らないのに高級感出さなきゃと思ってる無理
どういう神経してんだろ
105 :
吾輩は名無しである:05/01/23 09:30:04
この人中身あるよ
三島、漱石よりもね
106 :
吾輩は名無しである:05/03/20 17:59:22
tashikani
107 :
sage:05/03/20 19:12:14
滴り落ちる… もヒドし
108 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 08:06:50
まあ「日蝕」を第一歩にそれ以上の作品をぽんぽん書いていけたなら
こんなに叩かれることもなかったんだろうなとは思う。
109 :
グレ-ター:2005/03/27(日) 09:57:49
この作家には生涯負い続けるテーマというものがない。文学というものを
誤解している。
「葬送」の失敗はそれを表している。
110 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 10:00:14
成功ジャン
111 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 23:34:56
あれだろ?平野を貶してる奴ってトマス・アクィナスの思想とか
全然理解できてない馬鹿共たちだろ?
112 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 00:53:47
平野はクリスチャンなのかな?
もしかして興味本位のネタとして書いてるだけ?
113 :
吾輩は名無しである:皇紀2665/04/01(金) 14:13:14
芥川賞しかとったことないよ
114 :
吾輩は名無しである:皇紀2665/04/02(土) 01:42:17
>111
柄谷、浅田、その他もろもろのことか
115 :
吾輩は名無しである:皇紀2665/04/02(土) 01:44:36
柄谷って平野叩いてたんだ? 相手にすらしないキャラだと思ってたが。
116 :
114:皇紀2665/04/02(土) 01:56:10
はじゅかしい
言われてみれば記憶に無い
新作はまだ?
>アクイナス
118 :
吾輩は名無しである:2005/08/24(水) 14:47:02
鏡の影とどこが違うんだね、この作品は
119 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 09:42:56
みんなちゃんと漢字の読みわかります?
俺かなりつまずくんですけど。
家に辞書ないしまじで困ってます。
難しそうな漢字の読みを教えてください。
読めない字の二百や三百あったところで
この本の場合大勢には影響せんから気にするな
age
122 :
吾輩は名無しである:2005/09/14(水) 22:56:31
中学が一緒ですた・・・。
この人の作品ってそんなひどいんですか?
同人誌で書いていたら、誰も悪くは言わなかっただろう。
124 :
吾輩は名無しである:2005/09/16(金) 00:27:25
彼はこの先どうなるんでしょうね?
125 :
吾輩は名無しである:2005/09/22(木) 23:57:12
>>122 ひどいというよりも、分不相応な名声や収入を得ているので反感を買っている。
能力的にはそんなに低いわけではない。中の微上くらい。
芥川賞を獲らなければこんなに叩かれていない。
本来なら地味に評価され、手堅く支持を得てゆくタイプ。
126 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 03:25:06
↑じゃやっぱりすごい才能があるんですか?
それともフツーの作家なんですか?
フツー以下?
127 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 11:11:47
やっぱりすごい作家だとは思うよ。
「だった」という方が正解か。
デビュ作『日蝕』以降、どんどん質が落ちている。
『高瀬川』『滴り落ちる時計たち…』などは本当にひどい。
このふたつがなければ、有望な成長株といえるんだが。
中の下くらいだろ
教養もあるんだかないんだかよくわからん。
いや、あるでしょ。
知識だけならバリバリ。
130 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 16:27:49
母校東筑高校で講演会やってたよ。
131 :
平野:2005/09/25(日) 05:56:34
おまえら日本人は朝鮮民族の靴でも舐めろや
犯罪犯しても警察はスルー、お前らの憧れの的のマドンナレイプしても罪にとわれない
ヤクザの8割がチョンコ
それでもおまえら5狐の服買うか? 俺憧れの人レイプされて自殺しました
警察動かない。おまえら俺の気持ちわかるのかい? なんでコムサ?
闇金で自殺してるのはだれのせい? ふざけんなよ おれはお前らに一生かけても
復讐する。お前らも5狐の話友達にはなして、俺の復讐劇を応援してくれよ。
頼むから。。。。
132 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 12:41:10
盗作は平野啓一郎ただ一人
134 :
吾輩は名無しである:2005/10/11(火) 19:14:50
135 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 17:07:54
最近また読んだら素晴らしかった
文章は麻薬のような魅力があるね
136 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 15:27:30
そう思う
137 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 15:30:12
[『日蝕』ブクオフに行ったら、10円でもひきとらないといわれた。
ええ?どうして?? 「こんなんクズですよ。刷りすぎじゃないすか?」
ワラタ。
138 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 15:18:25
もう一度読み直すべきだね
139 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 17:01:46
平野を読めるやつと読めないやつがいるというだけの話だろ?
140 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 19:53:07
141 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:02:21
【その他】平野啓一郎さん(芥川賞作家)ら来学<2005.6.7号>
5月20日、芥川賞作家の平野啓一郎さんと『趣都の誕生 萌える都市秋葉原
』などの著書で知られる森川嘉一郎さんが来学し、シンポジウムが行われた。
両者を招いたのは、バーチャルリアリティー(VR)の研究者らが部局を超え
て結成した教育研究組織「VRラボ」(代表=舘ワ工学系研究科教授)。同組
織は01年より継続してシンポジウムを開いており、「空間、知覚、人:VRに
求められるもの」と題した今回の講演は18回目となった。
142 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:33:57
さらに、来年初頭の話ですが、前回予告しました通り、講談社から「対談集」と「評論集」が同時刊行されます。
これは、文学、アート関係を中心にしたもので、評論の方の注目は、三島論です。
今年は生誕八十年ということで、映画の公開も含め、三島ブームが再燃している感もありますが、ご関心のある方は是非どうぞ。
143 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 22:52:09
うーん、拙劣ながら、自分の感想を書かせていただきます。
流石に、難解な文体は感心するほどの物だと思うんですが、
同様に、伝統的な文体を駆使する三島等の作家と比べると、
論理的な抽象表現にしても、種種の描写にしても、文学作品としては、
未熟だという印象を受けました。
この辺は
>>102 に近い印象を受けました。
言い難いんですが、「衒学」という言葉が、胸を過ぎってしまいました。
扱っている主題の輪郭が曖昧になったのは、それに関する
足がかりが少なかったせいなのかな?
自分は生態学専攻なので、主題・・中世キリスト神学かな?造詣深い方がいらっしゃたら
教えてもらいたいなあ・・(´・郵便・作業)
144 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 06:22:49
もっと深く感情移入すべき
145 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 09:07:16
>>139 読める人は声を揃えて「大したもんじゃない」と言ってる。
褒めてるのは読めない人々。なんとなく凄そう。頭良さそう。
146 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 11:42:17
(評論)平野啓一郎論T
1/始めに
一九九八年、まだ平野啓一郎氏がその作品を発表する前のこと、ある編集者
はごく私的に「最早小説が二度読まれる事は無い」と語った。小説は読み捨て
られる可き物であり、読み捨てられる小説が売れるのだ。売れない小説は出版
されない。従って小説は読み捨てられるのである。……一瞬前期ストア派を思
わせるこのロジックに対して「否、私はどんな小説でも二度読みます」と反論し
ようとは思わない。全てではないが、多くの小説が読み捨てられているのは事
実であろう。全てではないが、多くの才能溢れる中堅作家がノベルズや中間小
説に活路を見いだしている。申し分ない直木賞候補者が芥川賞を受賞した。サ
ラリーマン川柳や主婦の童話コンクールへの参加者ばかりが賑やかなこの文
學界に対する現役のプロ編集者の現状認識として「もはや小説が二度読まれ
ることはない」という言葉は十分に尊重されるべきものであると感じられた。定
年退職したサラリーマンの自分史など、他人は一度として読むことはない、とい
う訳でもない。有り触れた小説のように一度は読まれるだろう。どんなに秀れた
書き手による秀れた小説でも、一度きりしか読まれることはない。しかし定年退
職したサラリーマンの自分史と秀れた書き手による秀れた小説の間には、無限
の隔たりがあるのだ。そう考えて納得しようとしていた。
147 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 11:46:18
ところが突然、平野啓一郎という若き秀才が現れ、全く新しい日本語を創造
し、けして陳腐でない作品を作り上げた。それは大袈裟ではなく驚くべき作品で
あった。そこで駆使された方法は意外にも「温故知新」という手垢の付いたもの
である。平野氏自身が『日蝕』で駆使されている日本語は19世紀以前のもので
はないことを承知の上で書いている。平野氏が『日蝕』で用いる多くの翻訳語は
明治の文學者の手に因るものではあるが、さらに時代の新しいものも相当量含
まれている。後にもう一度触れるが,漢字の古さの極端さを無視すればその文
体は全体として明治とも昭和とも言い難いものである。敢えて言えば、それは
平成のもの、未来の文体である。しかし物語の属する時代は15世紀であり、し
かも場所は西ヨーロッパなのである。
「太陽の所為か。」 (p.20)
それでもこんな台詞は不意にアルベール・カミュの『異邦人』を思い出させさえ
しなくはない。ある作品が別のある作品の後に発表され、そこに某かの類似点
が見つかれば、たちまち「影響を受けている」と言われかねない。それは当然
のことだ。彼はあらゆる文學的実験が終わったと目される後の世界に生まれ、
文字を目で追わなくては本を読むことのできない人間の誰もがその年に出版さ
れた全ての本を読むことのできない現代に属していている作家なのだ。
148 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 11:53:40
現在では余りにも多くの書物が存在する為に、誰がどんなことを書いても、それが以前どこか
で誰かが発表した作品となんらかの類似点を見いだされなくてはならないという運命にある。時
間と手間を惜しまなければ、どんな作品にも他人の空似を見つけ出すことは不可能ではない。そ
の為に作家は常に凡庸であるしかなく、手垢の付いた比喩を使い回し、飽きられ、厚顔さを疎ま
れる運命にある。マンネリ、月並み、スランプ、自殺、という矢印までが余りにも凡庸に見え
てしまう。しかし出口は見えなかった。開き直り、どこかで聞いたような話をどこ
かで聞いたような話に纏め、それを奇跡的に「断末魔の叫び」(c池澤夏樹)に拾われること
を夢想するしかないのかと思われていた。平野啓一郎氏はそんな末期症状を見せていた日本文
學界に現れた本物の救世主に見える。小説を二回読ませる作家の出現に見える。しかし既に偽物の
天才を厭という程見せられていた我々は、そう容易く騙される訳にはいかない。
ピエェルは、この時慥かに、この世ならぬ何ものかに参与しているかのように見えたからである。 (p.124)
例えばこの「参与」という言葉の使い方は、ジャン・ポール・サルトルを思い出させる。サルト
ルでなくては意味が通じない訳ではないが、誰かが「ここはサルトルみたいだね」と言えば、同意して
しまうだろう。僅かでも気を抜けば、読者は全く関係のない二つのものを安易に結び付けてしまうこと
にもなりかねないのである。そして時にはまったく作者の意図を無視して、開かれたテクストとして小
説を分析した結果、後に書かれる作品のパロディを見つけ出すというアナクロニスムに陥ることもある。
これは個人の読書体験の中では、無責任な遊びとして許容されるべきことだろう。
149 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 11:58:52
例えばチャールズ・ブコウスキーの『ポストオフィス』
を読んだ後にヘンリー・ミラーの『南回帰線』を読んだとしたら、『南回帰線』は
『ポストオフィス』の影響を受けているなあと感じる人が存在し得るのである。そ
して現代ではチャールズ・ブコウスキーの『ポストオフィス』を読んだ後にヘンリ
ー・ミラーの『南回帰線』を読むということがけしてあり得ないことではないし、こ
とさら奇妙でもない。フランソワーズ・サガンは三島由紀夫の影響を受けている
とか、森鴎外は村上春樹の影響を受けていると感じる人が存在することは可能
なのである。これも『一月物語』に関して後述するが、問題はいくつかの場面
で、平野氏が誘っているように見えるということである。
平野氏は懐古趣味でアナクロニスムに浸ろうというのではないだろう。そして
読んでいない本を読んだふりをするはったり屋でもないだろう。全てが凡庸であ
るしかない現在の状況のきわどさに対して本物の教養と天賦の妄想力を(制御
しつつ)駆使して果敢に挑んだように見える。日本近代文學が成立する遥か以
前、15世紀の西ヨーロッパを舞台に、何時の時代にも存在し得なかった架空
言語を使用し、文學賞や印税生活を意識しない本物の純文學小説を書くこと
で、平野氏は小説というものがオリジナルで豊かな虚構性を遊ぶ知的な遊びで
あることを厳格に意識している。私がここで書こうとしているのは、彼から与えら
れた楽しさ、驚きに関するモノローグである。
150 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:00:43
2/華麗なるアナロギア
エピグラフに引いた言葉、いや、そもそものタイトルからして、平野氏はある種
の読者に受け入れられないこと、拒否されること(手に負えないと諦められるこ
と)を意識し、望んでいるようにさえ見える。タイトルに古い漢字が使われている
為に、本屋さんでも不断ならワープロで作る宣伝用の貼り紙を手書きにしたりし
て大変ご苦労されているようだ。平野氏はそんな本屋さんの手間を無視して、
文學に関する圧倒的な技術を誇示し、小説とは誰にでも書くことのできるもので
はないし、誰にでも読むことのできるものではないと宣言している。常用漢字や
当用漢字や文部省漢字検定委員会に抗議しているというだけではない。彼は
電車の中で読み捨てられる小説の作者であることを猛烈に拒んでいる。誰にも
媚び諂うことなく、作品以外の権威を借りず、読み捨てられるべきではない小説
というものがこの世にまだ実在し、今後も書かれ得ることを証明して見せたの
だ。その負の局面ばかりに注目して、難しい漢字が使われているから平野啓一
郎の小説は凄いという訳ではない。
151 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:03:09
即ち、聖トマス、大アルベルトゥスに依るアリストテレスの『自然学』『生成消
滅論』『分析論後書』の注釈の類、ボエティウスの翻訳なるポルフュリオスの『ア
リストテレス範疇論入門』、アヴェロエスに依るアリストテレスの注釈書、ヴァン
サン・ド・ ボオヴェの『自然の鏡』等。又一方で、カルキディウスの翻訳なるプラ
トンの『ティマイオス』。更に、ロジャア・ベイコンの『大著作』『錬金術の鏡』、ライ
ムンドゥス・ルルスの『聖典』、フラメルの『象徴寓意の書』、亜拉毘亜人のゲエ
ベルの著した 『錬金術大全』。その外、『神学大全』、『形而上学注解』を始
めとした一連のトマスの著作、それに抑私をして旅へと立たしめた、フィチイノの
『ヘルメス選集』等、…… (『日蝕』/p.62)
これは或る書架の描写である。究めて控えめな表層的な具体である。資料調
べに半年懸けたと言われる『日蝕』の中でも、特にこの書架が「脅かしっこ」(c
庄司薫)を超えた文学というという楽しい遊びの凝縮されたものに見えてしまう。
ロジャア・ベイコン(Roger Bacon/1210年または1214年頃〜1294年
頃・諸説あり)の『大著作』(Opus majus)の一部は、転載された写真でその
写本の実在を確認したことがある。それ以外の本については、どこの本屋で売
られているものなのかさえ、私という馬鹿者にははっきりとは分からない。
152 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:04:53
知識としては知っていても、本屋で実物を見たことはない。トマス・アクゥイナス(Tho
mas Aquinas/1224年頃〜1274年)の『神学大全』には色々な部分訳は
あるが、完訳本というのは一度きりしか見たことがない。いや、見たと言っては
いけないのだろう。それは私の記憶の中では新宿の紀伊国屋の三階で売られ
ていた。一冊本で十二万円以上の値がつけられていた。それはどう見ても写本
ではなく、近代文明を齎した大発明である科學的な機械で大量に印刷されたも
のであった。それなのにまるで福沢諭吉が夜も寝ないで昼寝して褌一丁でオラ
ンダ語の書物を翻訳していた頃の価格だなと感心したことを覚えている。しかも
一冊本なのである。私はその『完訳・神学大全』が読者を選び、読者を拒否する
本であると感じた。そして「こんな本が存在するなんて信じられない」という手垢
の付いた感想を持った。その感想がもしも正直なものならば、私はトマス・アクゥ
イナスの『完訳・神学大全』という一冊本の実在を信じていないことになる。暫く
してまた紀伊国屋で同じ本棚にその信じ難い本を探したが見つからなかった。
部分訳の分冊が一冊7000円台後半で売られていたに過ぎない。あの『完訳・
神学大全』は売れてしまったのか、それとももともとそんなものは存在せず、私
はここに夢の記憶を告白しているに過ぎないのだろうか。
153 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:06:20
日本語訳だと数十巻になる筈の一冊本、十二万円の本、その存在そのもの
が虚構性に満ち満ちたトマス・アクゥイナスの『神学大全』完訳本同様の仕掛け
がこの引用の中に見られないだろうか。
トマス・アクゥイナスとそのお師匠さんのアルベルトゥス・マグヌス(Albertus
Magnus/1193年頃〜1280年)の分担がどのようなものであったにせよ
「『自然学』『生成消滅論』『分析論後書』の注釈の類……」と述べるのは単にア
ルベルトゥスが膨大な知識と実験主義を駆使して錬金術に関しても多くの論文
を残していることを無視する態度ではない。アル・キンディ(アルキンディウス A
lkindus/〜872年)を始めとした亜拉毘亜人の翻訳によってギリシャ哲學が
西ヨーロッパに齎されたことは改めて述べる迄もないだろう。13世紀半ば過ぎ
にはアリストテレスの現存する主な著作のギリシャ語からラテン語への直訳が
ほぼ完成していたと言われる。だが、実際師匠アルベルトゥス・マグヌスのアリ
ストテレス(Aristoteles)註釈と弟子トマス・アクゥイナスのアリストテレス註釈
はその過渡期になされたものであり、後にアルベルトゥス派とトマス派がアリス
トテレス哲學の解釈を巡って論争を起こす程度に、そもそも二人の立場はきわ
どく相違するものなのである。
154 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:22:49
トマス・アクゥイナスのアリストテレス註釈は1269年から1273年の間パリ大
學において『神学大全』執筆と同時期になされた。1273年12月6日、聖トマス
は何やら凄いものを見て、以後執筆をやめてしまうのであるから当然その前に
片をつけていることになる。(即ち幾ら値段が高かろうと『神学大全』は未完成で
ある。)『形而上学』『自然学』『政治学』に関しては同じドミニコ会士メールベケ
のウイリアム(ギョーム・ド・モルベカ Guillaume de Moerbeke或いはWill
em―/1215年〜1286年頃)によってギリシャ語から直訳されたラテン語訳
をテキストとして使用している。トマス・アクゥイナスのアリストテレス註釈の発想
の根幹にアルベルトゥス・マグヌスの影響があったことは間違いない。しかしト
マス・アクゥイナスのアリストテレス註釈はアルベルアルベルトゥス・マグヌスの
アリストテレス註釈を継承・発展させたものではない。
155 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:24:06
アルベルトゥス・マグヌスのアリストテレス註釈は1267年シュトラスブルクに
おいてなされたものである。そのテキストについては諸説ある。『動物誌』の註
釈にはテキストとして皇帝フリードリッヒ二世づきの占星術師スコットランドのマ
イケル(マイケル・スコト/Michael・Scot/約1170〜1232年または1235
年頃・諸説あり)訳のものを使用している。だから内容がどうだとは私には言え
ないが、きっとトマス・アクゥイナスは言いたかったのだろう。トマスは師匠を超え
る孝行者の弟子であったということだ。同じ意味で、トマスの膨大な著作を驢馬
に担がせるべきものだと批判したロジャア・ベイコンは、更にトマスがギリシャ語
もアラビア語もできないでアリストテレス註釈を行ったことを批判している。ところ
で平野氏のリストには『動物誌』がない。それはたまたまそうなったのではなく、
アルベルトゥス・マグヌスがマイケル・スコトを「アリストテレスを理解していない」
と批判していることを知っていたからではないか。原語で原典に当たる必要性を
突き詰められると、アルベルトゥス・マグヌスもトマス・アクゥイナスも立場が無
い。すると必然トマス主義者である話者の立場がなくなるので、この辺りは表現
を暈しているのではないか、と私は連想した。
156 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:29:30
また寡聞にして私はフランチェスコ会修道士ロジャア・ベイコンに『錬金術の
鏡』という著作が存在することそのものを知らなかった。そしてそもそもロジャ
ア・ベイコンに『錬金術の鏡』という著作が存在するのだろうか、と疑問に思っ
た。存在するとして、呪術師紛いの錬金術師、あるいは錬金術師そのものを批
判していたロジャア・ベイコンの錬金術師紛いの主張に注目するなら、アルベル
トゥス・マグヌスの方の錬金術関連の書名もリストに挙げてしかるべきだったの
ではないか、と思った。僅か一瞬の後に丸っきり考えを変えられてしまっているのである。
アルベルトゥス・マグヌスとロジャア・ベイコンはアリストテレス的古典と錬金術
に対する実証的な批判の姿勢が共通している。それはフランシス・ベーコンとロ
ジャア・ベーコンくらい似ていると言っても良い。アルベルトゥス・マグヌスはアリ
ストテレスに即して「私はこれを試した」「私はこれを経験しなかった」といちいち
追試を行ったようだ。ロジャア・ベイコンの実験科學者としての先駆的な役割は
広く知られているところである。喋るロボットを作ったと言われる(飽くまで噂)ア
ルベルトゥス・マグヌスと、クレーン、自動車、飛行機等の発明を予言し(『大著
作』)、また火薬を発明したと言われる(『新オルガノン』フランシスがロジャアに
関して述べている部分は、殆どこの一点のみしか私は知らない。)ロジャア・ベ
イコンという良く似た二人こそがまさに「錬金術師の鏡」とでも呼ぶべき存在で
ある。なるほどびっくり博士ロジャア・ベイコンが『小著作』『第三著作』『哲学要
綱』『自然学総論』『神学要綱』の外にも『錬金術の鏡』という本を書いていたと
すれば、それはなかなかにきわどく面白い本である筈である。外の題名より面
白そうである。そんな本が手に入るなら是非読んでみたいものだと私は思っ
た。
157 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:30:43
ちなみにロジャア・ベイコンは1278年『天文學の鏡』(Speculum Astro
nomiae)という本を書いている。あるいは『鏡について』という著作もあるらし
い。私は最初平野氏がつい書名を間違えて書いて、誰もその間違いを指摘しな
いで「責任校了でお願いします」とか言う話で原稿が印刷所に回ってしまったの
ではないか、とさえ考えた。しかし、次の瞬間には“鏡"という言葉が“模範"を
意味しないのではないかとも疑った。
錬金術は結果として金を合成しなかった(?)代わりに様々な化学物質を合成
した実践科学である。鏡は硝酸銀の水溶液に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を
反応させて作られる。アルベルトゥス・マグヌスは苛性カリの発見者として知ら
れている。また実験にはわざわざガラス容器か上薬をかけた陶器を使用するこ
とを指示している。アルカリの語源が万物溶解液(アルカヘスト)であり、それが
パラケルスス(Paracelsus/Theophrast Bombast von Hohenhein/
1493年〜1561年)の『人間の器官』の中で唱えられた概念であることを考え
ると、現代的な鏡の合成が当時計画的に行われ得るものであったかどうかは
疑問だが、ガラス容器を使った実験中、偶然に鏡のようなものができあがること
は、一度や二度はあったのではないか。それは金属板を磨いた鏡より鮮明で、
人を驚かし得るものではなかったか、ロジャー・ベイコンは反射望遠鏡を使って
天体観測を試みたのか……と私は空想した。
158 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:39:59
それでもまあ順当に考えるなら、トマス主義者である話者のキャラクター設定
の肉付けの為に『自然の鏡』『歴史の鏡』『教義の鏡』の『偉大な鏡』三部作(1
249年〜1259年)と『道徳の鏡』を合わせた鏡シリーズを書いた鏡天使(私が
今思いつきで勝手につけたもの)ドミニコ会修道士のヴァンサン・ド・ボオヴェ(ボ
ヴェーのヴィンケンティウス/Vincentius/Vincent/1190年頃〜1264
年)のことを調べている間にちょっと悪戯心が芽生えて、ロジャー・ベイコンが
『錬金術の鏡』という本を書かなかったとは言えないように思えてきたということ
もあるように思う。また平野氏の文脈を操作主義的なものとみなすなら、その辺
りの大まかな空想を誘う仕掛けとして楽しむことができるようにも思う。
ところでこの書架に並べられた写本の著者名の中で、まず一番見慣れない名
前はゲエベルである。私という馬鹿者は彼が「ちんぷんかんぷんの」「訳が分か
らない」(gibberish)という言葉の語源であること以外は何も解らない。何となく
翻訳もなさそうであるし、あったとしても誠に読み辛そうである。ロジャー・ベイコ
ンの同時代人で、彼の批判の対象者であったのではないかとは思うが、ゲエベ
ルがアラビア人かどうかさえ分からない。しかしこの辺りまではまだ詳細が不明
なだけで、実在に関してはほぼ間違いがないだろうと言われている。問題はそ
の次である。
159 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:41:24
ニコラ・フラメル(Nicolas Flamel/1330年頃〜1418年)の『象徴寓意の
書』(Le Livre desfigures hieroglyphiques)はその実在を疑問視されて
いる本である。1612年にアルノーという人物が書いたフランス語訳を元に、西
南学院大学の有田忠郎先生が邦訳している本が出版されているが、ニコラ・フ
ラメル不在説そのものが完全に否定されている訳ではない。有田先生自身、ニ
コラ・フラメル不在説そのものは否定していない。また翻訳者アルノーという人
も謎の人である。カール・マルクスとマルクス・アウレリウスが別人であるなら
ば、開業医にしてスコラ哲学者であるヴィルヌブのアルノー(1311年没)とは別
人であろうか。一般常識としては薔薇十字会の設立発起人以外の普通人は三
百年後に蘇ることはできない。だがニコラ・フラメル自身が「一七六一年にパリ
でオペラを観ていた」(『魔術の歴史』/リチャード・キャヴェンディッシュ/栂正
行訳/河出書房新社/1997年)と報告されるくらい怪しい人なのであるから、
この辺りの時代考証は情報量が増えるに従って次第にぐにゃぐにゃしたものに
なってしまう。
そしてライムンドゥス・ルルス(カタロニアのラモン・ルル/Raimundus Lullu
s/イエスズ会の布教師/マジョルカ生まれ/1235年または1232年〜131
5年または1316年/マジョルカに没す。)もかなりややこしい人である。彼は恐
らく実在したが、『聖典』という本は実在するのだろうか。ラモン・ルルが書いた
とされる書物は無数にある。多くのラモン・ルルという偽の著名は、ラモン・ルル
というシンボリックな存在に対する無名の錬金術師たちのシンパシーを表すも
のと考えられるのである。結果としてラモン・ルルの本と呼ばれるもののうち多く
は偽書とされ、僅かに錬金術に関してはごく控えめな『大いなる術』(Ars mag
na)あるいは『究極にして普遍の術』(Ars generarlis ultima)『知恵の木』
『哲学原理の書』『認識の自然的方法』などが本物とみなされているに過ぎな
い。
160 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:43:10
ところで13世紀にクリマーという人が『聖典』という本を書いていることになっ
ている。童貞の尿と酢と石灰を秘薬と反応させ蒸留させて、何やら怪しいものを
作る手順が示されている。クリマーはウエストミンスターの修道院長という設定
だったが、実際には架空の人物である。従って『聖典』は無名の錬金術師の作
とされている。無論『聖典』という書名以外、ラモン・ルルとクリマーを結び付ける
要素はない。それでも、ラモン・ルルの『聖典』という本があったとすれば、それ
はかなり興味深いものであることは間違いない。そこにはきっと日本の風邪の
治療についても書かれているかも知れない……と私は考えた。
さて以下の三つは著者も書名も、そしてそうした本がこの書架に収められてい
た背景もなんとなく納得ができる。文筆家の書斎に広辞苑がある事、あるい年
末の紅白歌合戦くらいお約束の書名である。それでも全体のバランスを考える
と態とらしくなくリアリティを齎す尤もらしい書名だ。
カルキディウス(Chalcidio Chalcidius/四、五世紀の人・諸説あり)もプラ
トンも実在しただろう。カルキディウス訳のプラトンの『ティマイオス』(Timaeus)
は、12世紀の西ヨーロッパでは殆ど唯一のプラトンの著作として読まれていた
ことが定説となっている。この時代までプラトンを読んだと言えば、カルキディウ
スの『ティマイオス』を読んだということを意味する。樺山紘一氏が、カルキディ
ウスの『ティマイオス』は全体の三分の二が翻訳と註釈で、残りは翻訳になって
いないと語っている(『現代思想プラトンとプラトニズム』/1979年/青土社)け
れども、それでもこの本がこの書架にあることは、共産党員の家に赤旗新聞が
あることと同じくらい当然の配置なのである。
161 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:44:40
ボエティウス(アニキウス・マンリウス・セウェリヌス・ボエティウス/Boethius
/480年〜524年または525年、魔術のかどで処刑)はアリストテレスの『命
題論』『範疇論』の一部を翻訳・注釈をしていた人である。ダンテの『神曲』にも
出てくる。ポルフュリオス(ポルピュリオス/Porphyrios/233年〜305年)は
プロティノスの弟子で、新プラトン主義的アリストテレス注釈者の一人である。
(中央公論社『世界の名著2プロティノス/ポルピュリオス/プロクロス』)フィチ
ーノが『潔斎論』(『禁欲論』?)を訳している。(ポルフュリオスの影響下で9世
紀頃偽書『アリストテレスの神学』『原因論』が書かれ、12世紀頃アリストテレス
の著作として翻訳された。『アリストテレスの神学』に比べれば『アリストテレス
範疇論入門』はまだ妥当な題名だが、)ボエティウスが翻訳したポルフュリオス
の『アリストテレス範疇論入門』なる本が存在するとしたら、ボエティウスという
人は案外アリストテレスの『命題論』『範疇論』そのもの注釈をしたのではなく、
注釈書を読んで注釈を加えたに過ぎないのではないかという疑問も沸いてくる。
(エミール・ブレイエは注釈ではなく翻訳だとしている。)定説としてはポルフュリ
オスの『手引き』あるいは『序説』という本をボエティウスがラテン語訳しているこ
とになっている。『アリストテレス範疇論入門』とはその『イザゴーゲー』あるいは
『エイサゴーゲー』のことだろうか。とにかくそんな本がアリストテレスのカテゴリ
ー論を学ぶ者に15世紀まで読まれていた可能性は十分にある。これもまた公
明党の家に聖教新聞があるくらい当たり前の配置である。
162 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:47:30
アヴェロエス(Averres/イブン・ルシド/Ibn Rushd/スペイン、コルドバ生
まれ/1126年〜1198年/イスラムのスコラ哲学者/モロッコで死す)はトマ
ス時代の代表的なアリストテレス註釈者であり、アリストテレス哲学に関する新
プラトン主義的解釈を排除しようと尽力した人である。やはりテキストにはアラビ
ア語訳を使用していたらしい。何故なら彼は生粋のアラビア人だからだ。スペイ
ンがアラビアだったことは何度思い出してもまた忘れてしまう歴史である。(スペ
インってアラビアだっけ?) もう一度順番を整理すると、先に触れたボエティウ
スが最も早いアリストテレス注釈者である。その如何わしさがそのままに15世
紀に引き継がれていることが面白いと言えば面白い。イブン・ルシドが代表的な
アラビア系アリストテレス註釈者である。スーフィズムとプラトニズムに染まった
アリストテレス解釈から脱却しようとしたが、どうもそれは不十分なものであった
らしい。この辺りの判断は全く「世間の噂」という程度の根拠のないものではあ
る。アルベルトゥス、トマスはアラビア経由でないアリストテレス註釈者の走りと
いうことになる。何れの立場も微妙なものである。アリストテレス注釈の歴史を
学ぶのでなければ、もっと別のテキストを揃えるだろう。この書架はアリストテレ
ス主義者のものではない。無論神学者としては異端の疑いがかけられる蔵書である……。
ところでマルシリオ・フィチーノ(Ficino Marsilio/1433年〜1499年)が
問題である。彼がコジモ・デ・メディチ(Cosimo de Medici/1389年〜14
64年)から『ヘルメス選集』(『ポイマンドレスPoimandores』『ピマンデル』『よ
き牧羊者ポイマンドレス』あるいは『ヘルメス・トリスメギストスなるポイマンドレ
ス』または『エメラルド・タブレット』『トートの書』?)を翻訳するように言われたの
が1462年。それから二、三箇月で片付けたという説がある。(『ルネサンスの
魔術思想』Daniel Pickeing Walker著/田口清一訳/平凡社/1993年)
『日』では『ヘルメス選集』は1471年フィレンツェで出版されたことになってい
る。
163 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 12:50:26
うんこ
164 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:10:08
リチャード・キャヴェンディッシュの『魔術の歴史』に拠れば、1471年に確か
に『アスクレピオス』が出版されたことになっている。二つの説の間には十年の
差がある。フィチーノの代表作である『三重論』が書かれたのが1489年。全体
としてはなんとなく辻褄は合っているようで、良く解らない設定である。まあ、そ
もそもトート・ヘルメス・メルクリオス・トリスメギストス(Thoth Hermes Merc
urius Trismegistus)が架空の人物である。その作品の一部が何年に翻訳
されていようが、そういう行為そのもの全体を「嘘」と呼べなくもない。 ヘルメス
信仰はギリシャ化された古代エジプト神話を元にした虚構の体系であり、キリス
ト教は古代イスラエルのユダヤ教と実在のイエス・キリストの逸話を元にした虚
構の体系である。中世の人々の中には『福音書』を「ヘルメス文書」同様、ある
いはギリシャ哲学の書物同様、錬金術の秘密を語る書物として読もうとしてい
た人もいたようだ。ほんの一握りのエリートたちが、宇宙の真理を読み解く為に
書物を読むのではなく、金を作り出したいから本を読むのでは情けないなと…
…と私は思った。
誰に対して解説をしている訳でもなく、人間というものはごく短い間に根拠の
ない色々なことを考えるものである。しかし何も全ての非が読者にある訳ではないだろう。
ここに挙げられた書名の羅列はある情景を滑らかに描写したものではない。
寧ろ、謎が仕掛けられ、布石が打たれている場面である。引っ掛かりを与える
為に、態とごつごつした表現が用いられている。ここに挙げられた書名、または
挙げられていない書名のきわどさは、難解さであり、詰まらなさであるかも知れ
ないが、本物の知的エリートが凡人の前に聳え立った図式であり、同時に想像
を激しく掻き立てる「拡がりのある言葉」なのである。
165 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:10:44
最初これは「脅かしっこ」に見えると述べたが、そう見えたのは正しく私の無知
が原因であって、平野啓一郎氏は単に衒學的に中世の書誌學、オカルティズ
ムに関する教養を見せびらかしたのではないだろう。この部分の描写には、中
世西ヨーロッパに於けるアリストテレス哲學、そしてプラトン哲學の影響に関す
る考察(歴史認識)が含まれ、幾つかの仮説のきっかけが匂わされている。内
的なテーマに結び付けて問題提起をしたとまでは言い難いのだが、誘うように
突き放すようにきわどい書名が並べられている。すんなりとは受け入れ難い書
架である。しかし興味を引かれる書架である。それを観念としてでなく表層的な
具体として誂えた手際は見事と言うよりない。
もしも私が学生なら、明日早速高速道路のサービスエリアの男便所より幾ら
か大きな図書館に行って二人のアルノーの関係を調べ、ルルスの『聖典』とクリ
マーの『聖典』の関係を調べ、『ヘルメス選集』の翻訳された時期とその内容を
調べたくなるかも知れない。しかし「最早小説は二度読まれることはない」という
テーゼの趣旨を鑑みれば、私は図書館で調べ物などすべきではないのである。
いや寧ろ、平野啓一郎氏もそのようなことを望んではいまい。
166 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:11:18
この書架は坪内逍遥博士が『小説神髄』の中で提案した小説の肝「リアリチ
ー・プラス・サムシング」の実践そのものではないのだろうか。私にとっては「カ
ルキディウスの『ティマイオス』のラテン語訳は15世紀にも読まれていた」という
情報その他がリアリチーであり、「ロジャー・ベイコンの『錬金術の鏡』」「ラモン・
ルルの『聖典』」その他がプラスのサムシングである。各々が自分の情報量に
従って同じ本棚から別のバランスでリアリチーとサムシングを感じることができ
る。だから小説とはどんな物知り博士を相手にしても渡り合えるように、何か未
知なること、何か新しいこと、究極的に謎であることを書かなくてはならないの
だ。サリンジャーの金庫の中の長編小説やヘミングウェイのスーツケースの中
の傑作というものは、最も小説的な興味深い題材である。深澤七郎の『風流夢
譚』の海賊版が興味をそそられる本であることも間違いない。『死海写本』で一
発当てた作家もいる。平野氏はここで偽書までは作らなかったが、それに匹敵
する妄想力を見せたとは評価できる。
或いは多くの編集者が読書嫌いで、本を憎んでいて、本は読み捨てられるも
のでなければならないと考えていたとしても、私は彼らを責めないでおこう。本を
沢山読まなければ『日蝕』の良さを理解できない訳ではないのだから。
このたわいもない文章をワードプロセッサーに打ち込んでいる今、テレビジョン
セットでさほど高尚とは言えないクイズ番組を観ていたら1487年『魔女への鉄
槌』という本が書かれ、その本をきっかけとして魔女狩りが一層熾烈を極めた。
167 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:12:15
この本は現在も出版されている……というような溌剌とした女性レポーターのコ
メントがあった。そして画面上には今現在も版を重ねて売られているというその
本の実物が映し出された。映像とは如何にも疑う余地のない事実に見える。そ
うは言ってもたかが電気信号でしかないものが、活字より事実に近いという保
証はない。結果としてそれは全く偶然にも、映像を超えた平野啓一郎の小説の
素晴らしさを際立たせる要素の一つに過ぎなかった。
固より異端審問の職に携わっていたジャックは、数年前に謁したドミニコ会士
のインスティトリスに因ってその蒙を啓かれたら しい。ここに云うインスティトリ
スとは、懼らく後に、ヤアコブ・シュブレンゲルと倶に『魔女の槌』を著すこととな
るハインリヒ・クラアメルのことであろう。 (同前/P.84〜85)
巷で話題となっている芥川賞受賞作品を読み、テレビジョン放送で娯楽番組を
観ているごく当たり前の庶民という私の脳髄の中で、二つの情報が結び付けら
れることには寧ろ余計な知識は必要なかった筈である。これが私でなくて別の
誰かだったとしても、平野啓一郎氏の豊かさに気がつくべきなのである。
168 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:13:48
私はたまたま手持ちの「『魔女を打つ槌』は教皇インケンティウス八世の命令
で、ドミニコ会士シュプレンガーとクラマーによって書かれ、大評判になった。初
版は1485年である」とする記述(『呪術の歴史』/カート・セグリマン著/平田
寛訳/平凡社/1961年)、初版を1486年とする記述(『世界の奇書101冊』
/自由国民社/1978年)、「ヤーコブ・シュプレンガーを助手として調査し、イ
ンケンティウス八世の認可を得て、1484年に発表した『最大の関心をもって望
む』Summis Desiderantes Affectibusという教書を序文に付して、インス
ティトリスが1486年に『魔女の槌』を刊行した」とする記述(『魔術の歴史』/
J.B.ラッセル著/野村美紀子訳/筑摩書房/1987年)などを後で読み返し
てみたが、結局そんなものとテレビジョン放送が一瞬の間に垂れ流した情報と
差がある訳ではない。平凡な自由国民にも、平野氏の面白さというものは十分
伝わるべきものである。
169 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:16:17
ウンコ
170 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:20:42
(´・ω・`)すいませんでした…
171 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:24:28
平野啓一郎氏は『魔女の槌』が一体何年に刊行されたものか、明らかにして
いない。引用部分に「懼らく後に」とあるのは文脈からすると1482年を基準とし
て「懼らく後に」と読め、それ以上正確には辿ることができない。その直前には
「因みに、悪名高いインノケンィウス八世の魔女に関する回勅が発せられたの
は、これより二年後の千四百八十四年九月五日のことである。」(p.84)とか
なり正確に書いている。それからするとこの「懼らく後に」は「諸説ありまして、今
のところはっきりしたことは分からないのですが」という意味に取れる。ところが
進行する時間にそって現実と接し続ける話者には、本来的に「諸説ありまして」
という言い訳が許されない場合が多い。全てが伝聞では済まされないのだ。自
分の五感で、某かの現実を語らなければ架空の存在を承認して貰えなくなる。
「彼女は緑色か黄色か臙脂色か鳶色の上着を着ていました」とは書けない。従
って異国の大昔を舞台に小説を書くのは難しい。最も厳しいと噂される出版社
の時代考証部から見れば、平野氏でさえ完璧ではないということになるのかも
知れないが、出来るだけ情報を収集し、それでも解らないぎりぎりのところを曖
昧に暈すことと、創造力で補うことの使い分けがきっちりできていて、しかも潔
いのがこの人の凄いところである。たかだか一冊の資料(コピー)を手にしただ
けで、五百年前の事実を詳らかにしてしまうテレビジョン放送のクイズ番組の娯
楽性がこの瞬間如何に驕慢なものに見え鼻白んだかは言うまでもない。
172 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:24:55
しかしテレビを観ていたら……という例はたまたま私に起こったいかさま臭い
偶然でしかない。別の例を示そう。話者の夢の中に「癩者の行列」が出てくる場
面がある。(p.77)熊の出る山道を小学校に通う子供たちのように、ある種の
病人が突然道で出会った人を驚かせないように気をつかってガラガラを振って
歩くのであるが、その場面で、私自身は種村季弘の『パラケルススの世界』(1
984年、青土社)の中にあるそっくりの記述を思い出した。それは個人的な読
書体験からしてどうしても思い出してしまったのである。パラケルススの生地は
高地の巡礼地であり、奇蹟を求める病人たちが多く訪れていた。当地に病院が
建てられたのが1465年。では何年何月の何時何分何曜日に癩者の行列がど
の村をどんな格好で通っていたのかまでは分からない。それでも『パラケルスス
の世界』を読んだ記憶のあるものにとって「癩者の行列」の場面は夢とは言えリ
アルに感じられるのである。しかしここではその情報はさておくとしよう。本で得
た情報ではなく、我々の接する現実の中で、この病気について考えてみよう。こ
の種の病人と病院は今も日本では特別に扱われている。国立病院なのにNTT
の番号案内で電話番号が調べられない病院が存在する。手を尽くして現実と接
して貰えば解ることだ。「国立病院なのにNTTの番号案内で電話番号が調べら
れない病院が存在する」という事実を知った時、私は「信じられない」と感じた。
驚いたというより、まずどこまでも疑っていた。そして実際にその病院に入院し
た友人が「隠れ里」に消えてしまったように感じた。その事態は私にだけ降りか
かった個人的な偶然ではない。全ての納税者は間接的にせよ、そんな怪しい
病院を税金で運営しているのである。給料から天引きされているお金が隠れ里
に消えて行く日本という国家が、全体として共有するタブーの伝統の影響を考
えない訳にはいかない。
173 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:26:42
平野氏が描写したガラガラは過去の異国の風俗でもあり、人間の本質に関
わる生きたタブーでもある。ガラガラの場面を読んで、生々しいな、嫌だな、と感
じる人が存在し得るのは、それが過去の風俗で片付けられないリアルなものを
捉えているからだ。或いは癩病患者を気味悪く悍ましい生き物だと思い込む人
まで現れるかも知れない。それはその人の感じ方であって、誤解とは呼べな
い。そういう意味でもこれは拡がりのある文章であり、罵倒や恫喝よりも強い力
を持った危険な言葉、表層的な具体の描写である。
無論先に『パラケルススの世界』を読んでいた者には、おまけがある。パラケ
ルススは1480年という金星が最も怪しい輝きを見せた年に、ミクロコスモスと
大宇宙のコイトスによって迸るスペルマによって梅毒が齎されたと主張する一
人である。梅毒患者は最初癩病患者と同類の扱いであった。平野氏は『日』
の時代設定が絶妙なものであることを後に告白しているが、それは皆既日食の
場所と日時ばかりを指すのではあるまい。梅毒患者と癩病患者がごっちゃにさ
れていた時代というものは、ペストが度々大量の被害を与えた時代から後の苛
酷な魔女狩りの時代の間のほんの一瞬の凪ぎの瞬間でもある。戦死者の少な
い時代には人は別の死に方を選ぶことができた。今もそんな過渡期であると予
言的に語ることはいかがなものだろう。明治二十年代同様「戦前」(c柄谷行人)
である、という言い方も可能である。種村季弘氏は予言というものが本質的に
はたった一つの構造しかもっていないことを『パラケルススの世界』で語ってい
る。予言的に語るということは将来の変化を語ることである。アリストテレス的な
発想をしてしまえば、現実態の中に可能態を見いだせば良いのである。
174 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:27:31
絶妙の時代設定をすること即ち過去を歴史のダイナミズムの中に捉える姿勢である
し、過去を歴史のダイナミズムの中に捉えるということは、結果的に将来の変化を語ることになる。
この『日蝕』という素晴らしい作品を安易なアナロジーに押し込めてしまうこと
は本意ではないが、私はここで象徴的に扱われているアリストテレス理解の得
難さとプラトニズムと錬金術のいかがわしさ、うさんくささ、きわどさ、そして絶対
的な不可能性(電子を物凄い早さで打付け続ければ、卑金属も貴金属に変えら
れるという理屈がないではないが……)を私小説的に内的テーマと結び付けたくて仕方がない。
平野氏のストーリーに即して言えば、話者は神秘的な体験を経て軈て錬金術
の実践者となる。炉の前で、物質を手に実験を続ける時間を、話者は非常に特
殊な感覚のものとして位置付ける。
175 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:28:29
人は広大な草原に立つ時、眼前に縹緲と横たわる海を眺め遣る時、或いはこ
れと似たような感覚を抱くかも知れない。然りとて、そうした時でも彼の触れるこ
との出来るのは結局は世界の一断片に過ぎぬ筈である。否、ともすれば、彼は
それだに触れることが 出来ぬかも知れない。しかし私は、薄暗い小さな部屋
に籠って作業を行っている時には、その一刹那一刹那に、ある奇妙な確信を
以て世界の渾てと直に接していると感ずることが出来るのである。 (同前/
p.185〜186)
まさにカント哲学の完全否定である。そしてこの感覚は話者自身によって物語
のクライマックスであった魔女(?)の焚刑の場面での唯我感と結び付けられ
る。人類は恐らく縦も横も3メートルを超える大きさになることはできないだろう。
しかし『日蝕』には上半身が雲の上に出る大巨人が描かれる。日本には富士山
を作ったダイダラボッチ(大太法師)という巨人がいる。ダイダラボッチと平野氏
の描く巨人は、その馬鹿馬鹿しい大きさが似ている。その理不尽な巨人が現れ
た理由は、勿論「ヘルメス文書」に由来している。「汝は汝を神と等しくしなけれ
ば神を理解することあたわず。同類は同類により理解されうる。すべての身体
より抜け出で、自己を測りしれぬ大きさへと拡げよ」(『魔術の歴史』よりひ孫引
き)とあるからだ。
176 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:35:30
二十世紀を震撼させた哲学者フッサールは外部を認知する方法として「感情
移入」と呼ぶべき作用を考えた。ヘルメス文書の方法は、自己を無限に拡大さ
せ、全ての外部と同一化してしまうというものである。外部が存在しなくなるまで
自己を拡大させれば、自己の中で世界は完結してしまう。私は大昔ブルーバッ
クスで『四次元の世界』という本を買って、後で小説だと気がついたという不注
意な経験がある。そこに自己完結した幸福な一次元人というものが登場する。
彼にとっては外部がないから幸福である。外部がないという状態は物凄く不注
意な状態であるが、そういう状態は幸福なのである。平野氏の描く巨人と両性
具有者は、匂いと光と音を媒介として一つになる。世界が自分で満たされ恍惚
感の中で世界と一体化する体験は、現代でも限られた小説家(例えば辻邦生)
の告白として見聞きする。無論それは多くの宗教家や哲学者の間で神の恩寵
の光を浴びる至高の経験として告白されていたものと変わりはないだろう。日
本語で言えば「頓才」に当たる「ライトニング」という概念は、ホーリー・スピリッ
ツ、ハギオン・プネウマに触れるから起こるのでも、ニューロンが手を結ぶから起
こるのでも構わないが、この絶対的な唯我感、至高体験というものはやはりもう
少し新プラトン的な世界観、エクステンションとしての現実界というものを前提と
しているように思われる。
177 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:36:12
そもそも一つになることが「とてもとても素晴らしいことなの」(庵野秀秋)と考
えられるのは何故だろう。シャルダンも元を辿ればプラトニズムではないか。ピュ
タゴラス学派は10を完全な数だと考え、世界を数のアナロジーとして記述しよう
と試みたけれども、そのアイデアも成果も門外不出となり、普及しなかった。後
に新古典派経済学者が数量経済学で行ったことの成果と同じくらいよく分からないものである。
一方プラトニズムはカルキディウスの『ティマイオス』、アウグスティヌスの『告
白』、『メノン』『ファイドン』『パルメニデス』の部分訳の外に『テアイテトス』『フィレ
ボス』『大アルキビアデス』『ファイドロス』『国家』『ノモイ』の引用として、また偽
ディオニュシウス・アレオパギデスの『天上の位階について』『教会の位階につ
いて』を通じて西ヨーロッパに齎されたのだが、(『ティマイオス』を含め)圧倒的
なテキストが存在し、そのテキストが深く理解され広められたのではないように
思える。新プラトニズムはスーフィズムに翻訳・還元され得るそのアイデアのシ
ンプルさこそが命であり、売りである。(寧ろプラトンはアリストテレスに継承され
なかったように、誰にも理解されなかった?)
178 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:57:33
ある種の思想は理解されることを激しく拒む。大衆化され、単純化されてしま
うことで失われるエッセンスを惜しむ。しかしウィトゲンシュタインがどう語り、テ
オドール・W.アドルノがどのように語ったにせよ、理解することは「同一性の認
定、納得」(c池田清彦)でしかない。何かと何かを安直に結びつける行為であ
る。念仏でいいんだ、訳が分からないままキャッチフレーズを、スローガンを繰り
返していればいいんだ、と妥協できる思想は強かである。誤解されつつ広まり、
すり替えられても忘れられない。空とか道とか丹という形而上学的な絶対地点
を神と呼ぶのならば、それはまさにマイスター・エックハルト的な意味での想像
を絶する本物の神である。プラトニズムは、そうした神秘思想の原型とみなせる
のではないか。合うか合わないかという意味で言えば、最もシンプルなものが
最も貴いという発想そのものは、広く合い易い。アナロギアを得易いのだ。そし
てもっとも大きなくくりである異端者も、世人の無知によって一つにされかねな
い。
179 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:58:11
世人と交り、彼との間の遣取が一向に儘ならぬ時、私が更なる詞を以て理解
せられるを求めむとせぬのは、啻に煩を厭う故のみではない。その為に費やさ
れる膨大な詞が、私には徒ごとのよう に思われるからである。私の裡なる諦
念は、理解を欲する情を、快不快の情に簡単に結んでしまう。日常の束の間の
快の為に、多 言を用いることを私は潔しとしないのである。加えて、世人の無
知が、全体私の理解せられることへの希望を絶ってしまう。これは人をして私
を驕慢と云わしめる所以の心情である。しかし、敢えて反発するならば、この驕
慢は、別段独り私にのみ存するものでもあるまい。斯云うのは、私よりも遥かに
学識に優れた者の為には、私に解されむとする努力も亦、等しく虚しいもので
あろうと想われるからである。 (p.57〜58)
この部分を読めば、500回も同じ質問をしなくても、彼が背伸びをして小難しく
述べ、格好をつけているのではないことが理解できるのではないか。平野氏は
「馬鹿はみんな死んでしまえ」と主張しているのではない。不思議なことに、こ
の引用は私の使用する安物(4万円台)のワードプロセッサーでもなんなく漢字
変換可能な平明な標記になっている。今の標準的な漢字仮名混じり文とそう差
がない。だから簡単に理解できると言ってしまってはいけないのだが、彼は恐ら
く話者を介して人が容易に解り合えないことを馬鹿にでも解るように説明しよう
と試みている。百歩も二百歩も譲歩してくれている場面なのである。ここで徒に
「世人の無知」という言葉の傲慢さに反発してもしょうがないだろう
180 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:58:53
15世紀には、文字を書き、文字を読む人々は、本物の知的エリートたちだっ
た。印刷技術が発明されても直ぐに誰でもが本を読み、本を書くことができた訳
ではない。そしてこの話者が告白に似せて語る言葉は、同時代人に向けられた
ものではなかった。神に捧げられた言葉なのである。彼らは誰にも理解されな
いかもしれないことを恐怖しなかった。空しく誤解され、忘れ去られ、失われてし
まうかも知れない言葉、たった一つの異端の言葉を永遠の知恵として受け継
ぎ、次の時代に受け渡すべく、写本を作り、註釈を付け足し、また世界でたった
一つのオリジナルな文章を語った。それは誰にも読まれないかもしれないもの
であり、誰にも理解されないかも知れないものなのである。誰の考えとも一致し
ないかも知れないのである。売れて金が儲かるなどとは考えもしなかっただろ
う。彼らはマーケティング・リサーチもしないで売れない本を作り続けた駄目編
集者、駄目ライターなのである。世人はまさに無知であり、何が言いたいのか
分からない、訳が分からないというだけならまだしも、何だこれはと本気で怒り
出す人もいて、話者を魔女扱いするかも知れない。少なくとも異端の謗りを逃れ
ることはできない。そのような状況の中で照れもなく、逃げ道を作らず、真正面
から語ること、……それはまさしく平野啓一郎が処女作に於いて向き合った小
説を巡る現実のアナロギアではないか。
181 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 13:59:55
純文学小説を書くという行為は恥ずかしいものである。空しいのはけしてお金
が儲からないからだけではないだろう。芥川龍之介は自分の作品が九割の読
者には理解されないだろうと考えていた。立原道造は紐綴じ詩集を作り、日光
月光に語った。島田雅彦が「誰も読まない雑誌に月に60枚書けば食って行け
る」「小説家は漫画に食わせてもらっている」と語ったのは、お金がざくざく儲か
らないことへの愚痴ではなかったのかも知れない。久間十義の「小説家は所詮
引かれ者だ」発言は、小説で世界を変えることができないことの悲しみを訴えた
ものかも知れない。しかし日に焼けていれば解決する問題は色白だけである。
犬に説教をしてみても詰まらない。平野啓一郎氏はそんな無知な世人たちに一
つのアナロジーを示した。だがそれが厭味ではなく福音に見えるのは、彼が神
にも、そして私の如き馬鹿者にも届く魔法の言葉の使い手であり、本物の救い
主である証拠ではないか。
平野啓一郎氏自身が「三島の再来」と呼ばれることに関してどう考えているか
は解らないが、告白からすると三島にシンパシーを感じているのは確からしい
ので、こんな無知な世人の戯言と戯れてくれるものなら、是非いずれは『藤原定
家』を書いて貰いたい……と私は思った。三島由紀夫が書こうとして書けなかっ
たこと、書くことが不可能であったこと、永遠に失われた言葉を創り出すことでさ
えが彼になら可能であるように思えるし、彼ならばそれを存在しないオリジナル
のパロディではなく、本物の『藤原定家』に仕立てることができると信じるからで
ある。
182 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:00:37
錬金術が失われた大いなる知恵を写本から読み解き、自ら試みて復活さ
せる術であれば、彼には三島が果たせなかったことも可能かも知れない。坪内
逍遥が、二葉亭四迷が、森鴎外が果たせなかったことが可能かも知れない。芥
川は「夏目さんにしてもまだまだだ」と友人へ宛てた手紙に書いている。そうい
う意味では夏目漱石の到達できなかった所まで行けるかも知れない。それは彼
がリアリチーだけでなく、プラスのサムシングを駆使できる作家であるからであ
る。平野啓一郎氏は純文学という錬金術を試み、成功した唯一の一人と言える
かも知れない。無論彼は金をざくざく儲けることに成功したのではない。彼は誰
も触れられなかった世界と直に触れ、訳の分からない神秘の力で仄暗い入り口
を覗き、「結果としての感銘の深さ」を齎したからである。これだけ一語一語味
到して書かれた幽玄にして艶のある文章を読まされては、書いている方も幸せ
だったろうなと感心するよりない。私も生きている間にこんな立派な本を読むこ
とができて幸福である。
3/ギミックはいらない
興味深い書架の設定、的確なアナロギアの発見……、それがプラスのサムシ
ングかと問われれば、そうだと答えるにはやはり僅かな残尿感のような違和感
が残る。突き詰めれば、私は前述の書架の設定だけでも素晴らしいと感じない
ではない。だが私はその箇所を読み終わった時点では完全な感動を用心深く
圧し殺していた。
183 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:22:45
地方の高校生の文藝同人雑誌には「矢鱈難しい漢字を使って書く人」も「西洋
の時代ものを書く人」も「該博な知識を棒ちぎり木のように振り回す一言居士」も
かなりの数存在する筈である。と言うより、今でも地方の高校生の文藝同人雑
誌はそうした渋い作品で埋め尽くされているのではないか。彼らが世に出ない
のは、そうした小説を「そんなものは誰も読まない」「何かを勘違いしている人が
いる」「お金を払って自分の書きたいものを書いているのであって、他人が金を
払って読む小説ではない」「独りよがりのマスターヴェイションに過ぎない」……
とみなす多くのプロ編集者が存在するからである。というよりそう考えていない
プロ編集者は存在しなかったのではないかとさえ思う。従って平野啓一郎氏が
凄いと認められたのには、そうした所謂衒学的な見かけに拘わらず本物の教
養を身につけていたかどうかは関係ないと考えるべきなのだ。
冒頭でも述べたように平野氏の使用した文体は、実に歪なものである。私も
怒りはしないけれども途中までは「なんだこれは?」と感じていたのである。「何
処でもない誰でもない」現代小説に関する江藤淳の批判を思い出し、カフカの
『城』に登場する由来を喪失した測量師を思い出し、キムタク演ずる織田信長の
テレビドラマの中の「みんな、ちょっと席外せ」という些か頓珍漢な台詞を思い出
していた。
184 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:23:47
千四百八十二年の初夏、私は巴黎からの長い旅路を経て孤り 徒歩より里
昴に至った。 (p.5)
この一文からして既に頓珍漢なものである。それは高橋源一郎やドナルド・バ
ーセルミや武者小路実篤の文章が頓珍漢であるというのとは少し意味が違う。
どう考えても織田信長が「みんな、ちょっと席外せ」と言うくらい頓珍漢なのであ
る。無論「皆の者、暫し外せ」と言い換えれば済む話ではない。「外すだぎゃー」
と名古屋弁を交ぜればいいとも思わない。その当時どんな言葉が話されていた
かは想像の域を出ない。だから意味は同じだがなんとなく古めかしい言葉遣い
の雰囲気を出したいという意味で桃尻語(c橋本治)的に「みんな、ちょっと席外
せ」よりは取り敢えず「皆の者、暫し外せ」とでも言っておいた方がいいだろうという考え方がドラマでは主流なのだとしよう。
平野氏はここで翻訳文の匂いの強い現代文の文法を使い、明治初期に生ま
れ戦後使われなくなった外国の地名に対する当て字を使い、現代仮名遣いを
使い、山本有三らによって廃止されたルビを多用し、また現代では殆ど使用さ
れない動作の手段を示す「より」という助詞を使った。曾てこのような要素の組
み合わせが混在したことはない筈ではあるが、平野氏はこうした歪な新しい日
本語を殆ど気を緩めることなく、あたかも曾て確固として存在していた伝統作法
に沿うかのように延々と書き連ねる。
185 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:25:23
では具体的なこの文体そのものではなく、このような方法が「空前絶後」かと
言えばそうではない。例えばアントニー・バージェイスが『クロックワークオウレン
ジ』で駆使したナッドサッド・ランゲージやマーク・トウェインが創始し、ジェロー
ム・デイヴィッド・サリンジャーが継承・発展させ、庄司薫が輸入したと言われる
ティーンエイジ・スカースなどは、誰かが実際に使用していた文体をそのまま書
き言葉に取り入れた訳ではなく、新しい文体の創造であったことは間違いな
い。彼らはぎこちなく遠慮がちに新しい言葉を使いはしなかった。最初から堂々と架空言語の世界にナレーターを浸したのである。
芥川龍之介がしばしば「話すように書くのではなく、書くように話したい」と丸で
口語文創作活動に釘を刺すような発言を繰り返していたことを思い出す。
芥川は現代人の目から見ても自然な日本語として理解可能な平明な文章を
書きながら、けして「話している言葉をそのまま書き写す」ようなことはしていな
かった。実際、御用聞きが勝手口で「こんちわッス」と声を書ける時、不要に語
尾の「ス」を伸ばすのを不快に聞き咎めたりもしている。
それにどうやら芥川が
頭の中で使用していた言語は今の基準からすると「漢文書き下し文」「候文」に
近いものであったようで、小説の文章は「口語文」に近いが、インタビュー記事、
一口コラムなどは途端に「文語文」に近くなる。芥川という人も、実はある一定
のルールの下に文法、語の用法、漢字表記などに徹底的に工夫を凝らした(ス
タイリスティックな)文体を作り上げ(スタイライズさせ)、作品全体を一つの(スタ
イリッシュな)様式美で満たそうとした一人であった。それが二葉亭や漱石や鴎
外らの(近代日本文学の)創造と同列に論じてはならないレヴェルの創造であ
るとは私は思わない。高橋源一郎がジョイス、プルースト以降に書く、スターン、
セルバンテスの王道小説を継ぐ二十世紀文学王であるとするならば、やはり平
野啓一郎氏を周回遅れの擬古典派とは呼べないように思う。
186 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:26:05
恐らく何か文章を書いて赤の他人に読ませようという人間は大抵、二階から
目薬を差されるような不自然な過程を経て自分の文体というものを創造してい
かなくてはならない。それは「何かの影響」ということも有り得るだろうし、ある程
度は世代論で括られることもやむなしと言えなくもない。例えば庄司薫の本名で
のデヴュー作品『喪失』を読み直してみると、その長ったらしく気取った文体が、
学生運動の際の討論の影響を受けたと自称する蓮實重彦の文体と余りにも似
ていると思えることがある。今、小説を書いて投稿してしてくる若者の文体は、
村上春樹の文体に似ているものが多いそうである。その程度の意味で、平野
啓一郎氏の文体を過去の誰かの文体に似ていると呼ぶことはできない。三島
の再来と呼ばれていたので、或いはそんなこともあったのかと『癪王のテラス』
などの外国物を読み返してみたが、三島と平野氏ではどこが似ているのか私に
は分からなかった。トマト一個や二個ではカゴメトマトジュースは作れないよう
に、中島敦と日夏耿之介と泉鏡花と……二人や三人を合わせても割っても平
野啓一郎氏は出来上がらない。むしろ彼の方法そのものは空前絶後どころか
手垢がついたものと言える「温故知新」である。彼の書いたものは十分な資料
調べに拠って成立する本格時代小説なのだ。そして時代小説は過去に対する
S.F.である。理不尽な妄想力によって資料の透き間を補わなければならな
い。それが単なるパロディに陥らなかったのは、多少なりとも「ごった煮」(c三島
由紀夫)への嗜好があるからかも知れない。夏目漱石が「巴里」と書いていた
からと言って「巴里」と書く積もりは御座いませんという鼻っ柱の強さを見せてい
る。「巴黎」という字の由来を調べるのに私は『辞書にない当て字の字典』(講談
社)『ポケット顧問や.此は便利だ全』(成蹊社)を捲った。
187 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:27:02
後で考えれば、「里昴」と並べた時見栄えのいい字が「巴黎」である。平野氏は資料として幾つもの
場面のデッサンを描いたそうだから、漢字の見た目にも凝ったのもないことでは
ない。この点でも単なる日夏耿之介ばり漢文の教養ではなく、独特の漢字への
愛情が見られる。書架のデザインに見られた拘りが、こうして細部にも見い出せ
るのである。その濃やかさ、読者の関心を弄ぶ豊かな技術が久々に圧倒的なのではないか。
ヘルメス・トリスメギストスは、異文化のエッセンスを歪に組み合わせて合成さ
れた想像上の人物である。それは幾つもの偽書と注釈書によって構成されたも
のである。『孫子の兵法』は曹操の注釈書として現存し、荘子はやはり存在そ
のものを疑われている。『詩経』や『易経』には随所に「この部分は後世に書き
加えられたものだが、広く知れ渡った故事成語の典拠となっている字句も含ま
れ、また文章も美しいので、そのままテキストとして採用する」などという内容の
注釈が添えられる部分がある。そのように原典の失われたテキストは幾つもあ
る。寧ろ、そのようにして変化していることを許容して「保持されている」とみなさ
なければならないということなのだろう。平野氏の使用した「当て字」は、由来の
はっきりしていないものも含めて、将来は誰かに真似られることだろう。そして
原稿料の為に平仮名だらけになった日本の現代小説はまた漢字とルビに埋ま
ることになるかも知れない。これは母国語の問題でもあり、思想の問題でもある。
188 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:55:28
平野氏は僅か学士に成り立てのドミニコ会修道士をパリからリヨンに赴かせ
る。『ヘルメス選集』の写本を書き写す為である。その話者が、リヨンの教区司
祭の下を訪れた際の取り次ぎの待ち時間に、ややもすれば「衒學的」「饒舌体」
と罵しられかねない程度に独自の信仰への理論武装・キリスト教解釈を心の中
で理路整然と思い浮かべる場面がある。それなりに何かに興味を持って、金を
払って学問をした経験のある人間には、その領域に関して独自の見解というも
のがある、ということは不自然なことではない。そして私はその話者のキリスト
教解釈の内容にうんぬんしようというのではない。わざわざパリからリヨンに徒
歩で写本を写しに行く学生が信仰に「模倣と批判」(c後藤明生)を加えつつオリ
ジナルな思想を生み出して行くさまを、平野氏が醜悪な事態だとはみなしてい
ないように思えることに触れたい。平野氏が取り出した個人名を順に思い出してみよう。
四世紀の弁証家ラクタンティウス、偽書の翻訳家・註釈者フィチーノ、その弟子を宣言し
註釈に註釈を加えたリヨンの医者サンフォリアン・シャンピエ……。最初の三人は最早好
事家の書架に収まることもないかもしれない。名前は聞いたことがあるけれど良くは知らない、で片付けられる著述家だ。
聖人トマスは四番目に出てくる。アリストテレス、プラトン、ヘルメス・トリスメギ
ストス、アヴェロス、ルフェエブル・デタアブル(Lefevre d’Etapes,Jacque
s、フィッチーノの同時代人)、カプレオルス(本文中に解説あり)、オッカム、ドゥ
ンス・スコトゥス、クザアヌス……。有名人、大思想家、生きた思想家、死んだ思
想家、といった区別は寧ろ必要ないのだろう。聖人トマスでさえが『神学大全』を
絶筆し、「わらくず」扱いしている。マルクスにしてもサルトルにしてもライヒにし
てもフーコーにしても、ある思想家が忘れ去られない為には註釈者の複製システムの維持、派閥の維持こそが肝要である。
189 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:56:37
模倣され、批判される思想こそが生き続けられる。それは思想の死ではないのか、という考え方もある。広く学ぶ
者に受け継がれるということは、味噌も糞も一緒にすることになりかねない。そ
ういう文句を言いたくなる括りも行われることだろう。それが「ごった煮」である。
たかが大学を出たばかりの小僧に簡単に模倣と批判をやられては堪らないと
アリストテレス、プラトンは言うだろうか。だがアカデメイアを作った精神というも
のは、註釈者の複製システムの維持を目的としていないだろうか。なんのギミッ
クも持たないのに、聞いたような減らず口を叩く小生意気な若者を量産するのが教育という装置である。
これは母国語の問題でもあり、思想の問題でもある。そして何よりも小説の問
題でもある。村上春樹が模倣したのは現代アメリカ文学である。批判したのは
日本の戦後文学である。平野啓一郎氏が模倣したものはもっと小さく、批判し
たものはもっと大きいように見える。平野氏がガブリエル=ガルシア・マルケス
やウンベルト・エーコーなんかは好きですよ、塩野七生も読みますよとでも発言
すれば、それでほっとする人はいる筈である。だが徹底的に本物の古典的教
養を身につけることを心掛けていたと語る(『文學界』1999年3月号)平野氏
は、相手を心底馬鹿にすることになると知りつつやすやすと分かりやすいことは言うまい。
190 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:57:50
日本文学史に於ける純文学の消滅は「引かれ者の小唄」の消滅として意味
付けられるのではないかと私は考えている。蓮實重彦が凡庸から遠ざかろうと
して凡庸に陥る物語を批判し、エントロピーなどという場違いな概念を持ち出し
て迄小説の「熱的死」を予言し、柄谷行人が「小説は読みません。小説には興
味がない」と語ったのは1970年代ではなかったか。二人は完全には出口を示
さなかった。大人の謹み、徹底した描写、それとコンピューターの発達に伴う演
算能力の飛躍的増大に期待を残していたに過ぎない。後に二人はそれぞれフ
ラグメンティスト作家と、パロディ作家にしてバイリンガル作家を後押しした。だ
が寄せ集め、そっくりに真似、外国語で考えるという方法論だけで小説が面白
いものにはならなかったことだけは間違いない。
1980年代には浅田彰が一瞬プリゴジンの散逸構造論を文学に応用できな
いものかと夢想したことがあったようだ。カオス理論と複雑性に関する研究に注
目されていた時代である。しかし浅田は散逸構造論を駆使する作家をプロデュースすることはなかった。
1990年代に村上春樹以外の小説が(せいぜい5万部しか)売れなくなったの
は、残りが例外なく詰まらなくなったからではないか。(村上龍は常に10万部を
売ってきたと述べているが……)図書館に一定の数収めれば、後の愛読者など
知れたものである。そんな当たり前の理屈を今迄誰もが別の理屈にすり替えよ
うとしていた。サイコホラーサスペンスの長編が売れているという事実は、『海
燕』の廃刊や島田雅彦が売れない理由とは全く関係ない。蹌踉めかない三島
由紀夫やヘルマン・ヘッセの翻訳が、今のサイコホラーサスペンスよりも読まれ
ていた時代というものが曾ては確かにあったのである。
191 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:58:43
平野氏は作品中、楽しそうでなくブランコを漕ぐ唖に話者をして怯怖せしめる。
遊びを遊ぶことなく「模倣と批判」を永遠に反復するのが小説であれば、それは
目を背けたくなる光景であることだろう。また天才のお出ましだ、模倣して批判
した、立派立派、はい次ぎ、という賞檀(c多田道太郎)はギミック工場でもあっ
た。次々にギミックが剥がされ、天才たちがどこかへ消えてしまう様子を、ある
いは結果としての虚ろだけは一般の潜在的な文学愛好家も知ってはいたので
はないか。「文学賞には思い入れがない」と語った平野氏は「ギミックはいらな
い」と宣言したのではないか。曾てのそんな文学界に「何も言えず」、一人ブラ
ンコを漕ぎ続けなくてはならない「芽の出ない作家」(c村上春樹)を唖に準えた
のであれば、それは山下清同様に馬鹿だとこき下ろされる行為に似て「二重の
意味で差別的」(c町田康)なものを含んでいる。だがブランコを漕ぐ唖が小説で
はなく思想の陥る地獄であったとして、話者がここで差別的な毒を吐こうとして
いることは間違いない。而してそうする理由は、けして軽々しいものではない。
私が抱いていたのは、寧ろ怯怖であり、憚らずに云えば、或る遣る方の無い
憎悪であった。私には、無目的で無益なあの遊びが許し難かった。世界の中
で、唯あの一点だけが奇妙に秩序を逸脱し、有らゆる聯関から放たれて孤立し
ているように思われた。衣服を豸が喰ったように、秩序が毀れているように見え
た。そして、悪は最早、善との結び附きを離れて、宇宙の完全性から脱落して
しまったのではと疑われた。それが、甚だ不愉快だったのである。 (同前/p.80〜81)
192 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 14:59:44
一度はこう考えた話者はこの「秩序の毀れ」を「神が穿った穴」とさえ見なすよ
うになる。そして次第に異端の思想、錬金術に引かれて行くのである。この間に
「跛」「白痴」そしてガラガラを振る行列が立て続けに出てくる。その性急さは「い
やあ、本当は馬鹿は偉いんです。天才バカボンは偉いでしょう」と差別意識をは
ぐらかしているのではない。リヨンの太陽を疑い、その疑いを否定し、村の地形
を怪しみ、という手順を踏まえて考えた時、今は些か廃れた魔術起源の山岳説
といった一種の風土論のカテゴリーに於いて被差別者の存在を捉えているようなところが私には見える。
唖と跛と癩が立て続けに現れて当時のままに扱われることは、15世紀を舞
台にした小説でこそ許されるぎりぎりのやんちゃであり、今では実に珍しい光景
である。そんな光景を描くことさえ厳密にためらう小説が、リアルではなくなって
いったのは仕方のないことであり、けして豊かとは言えない遊び、本当の文学
愛好家の嗜好に耐えないものになってしまったのは当然であるようにも思えてくる。
念を押すが、註釈者の註釈者が「私は無為にブランコを漕ぐ唖である」と我に
返ったと考えているのではない。話者は一貫して信仰の人であった。(私小説
的ロジックで読み解く私の解釈に沿えば、曾ての吉本隆明よりも高らかな勝利
宣言である。模倣と批判を超えて、ギミックもなしで、自分は正攻法でやれると
確信しているようにも解釈できる。)結果としては神の穿たれた穴から異端を覗
きつつも、それを神へと続く一本の道筋と信じて疑わなかった。だが仮にもトマ
ス主義者を自認する話者は、はっきりとは書いていないが、トマスの絶筆を強く
意識しなかったとは言えないだろう。
193 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 15:22:57
私の為さむとする有らゆる学問上の努力は、唯この一点が為に悉く不毛なも
のとせられ、終には水泡に帰せられるのではあるまいかと云う漠然とした予感すら在る。 (p.81)
村上春樹主義者ならば「羊抜け」とでも説明しかねないトマスの絶筆に対し
て、話者のこの真剣な予感は一つの仮説への糸口のようなものを見せている。
トマスは一体何を見たのか、とは誰しもが想像する謎である。一度は異端とさ
れ、後に聖列されるトマスは、もしや賢者の石を得たのではないか、などと考え
てみることは楽しい。そう書かないで読者の想像力を喚起する節度ある文章が
面白いと言える。癩病患者の行列を「悍ましい」と書かず「悍ましいもの」として描写する手際同様見事である。
トマスの絶筆の理由はさて置くとして、今までの私の文脈からすれば、ブラン
コの先には神への一本の道が見えなくてはならない。文学を取り巻く現在の状
況のアナロジーとしても考えれば、模倣と批判の先に何か楽しいことがなくては
ならない。それは悍ましいものをエスカレートさせる「ズボンの脱ぎっこ」(c石川淳)ではないだろう。
魔女として焼かれる両性具有者と一体化し、また彼をして基督の再来と疑っ
た話者は神の恩寵の光に包まれたのでなければ、のぼせ上がって神秘的直観
によって味噌も糞も一緒にしたと非難されるべきなのかも知れない。その後の
錬金術への傾倒も、異端への逸脱と見なされてしかるべきことなのだろう。だ
が、丸谷才一が述べているように、小説は理屈では説明できないこと、理不尽
なことを納得させてしまう力を持っている。「解る、解る、私も君と同じ考えだよ」
と気安く擦り寄って貰っては困るのは、恐らくそうした人の全てが絶対の他者と
しての外部のロジックを自分のロジックに翻訳してしまう際の安直さが原因である。
194 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 15:24:16
私がこれまでしてきたように、たかが小説でしかないものを私小説的文学論
として読み解いてしまうという乱暴狼藉に、作者はけして良い思いはしないだろ
う。それは先行する思想家と註釈者・解説者の関係のアナロジーにもなる。アリ
ストテレスはアウグスティヌスに「うーん。良く解らないなあ」としか言わないだろ
う。そして寧ろトマスに対して「うんざりだよ」と手厳しいのではないだろうか。誰
も個体である限り、他人の思想を理解することはできない。物自体に触れること
ができないように、思想は継承されない。そして「模倣と批判」の地獄に陥る。し
かし先人の知恵(あるいはわらくず)を理解しなくとも、賢者の石を手にすること
は可能かもしれない。ギミックなしで、金は作り出せるかも知れない。これこそが、『日蝕』こそが金ではないのか……。
読後の恍惚感の中で例によって作者に対する妙に馴れ馴れしい愛着への予
感を感じ始めていた私は、宇宙と一体になった訳でもないし物自体に触れるこ
とができた訳でははないが、平野氏が二度読まれるべき文学をみんな纏めて
好事家の書架に押し込んだのが見えた。それは良い意味でも悪い意味でもあ
る。本を読みたくない人は読まなくても良い。一度だけ読まれる小説が売られ、
それを普通の読者が読み捨てることは正しいことですらある。そうした潔さがな
ければ、『日蝕』という作品は世に出なかったのではないかと思うのだ。
4/無限に許された語りの場で
いつの時代にも言葉に正しさを求めようとする者は、本を出せない作家と同じくらい孤独であることだろう。
195 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 15:24:51
無限に許された語りの場というものが実に得難い
からではない。言葉でしか分かり合えないのに、言葉では分かり合えないから
だ。好きなだけ語れば、分かり合えるというものではない。分かり合えなくても孤
独でなくなるなら、便所の壷に向かって語れば言い。しかしどんな言葉も自分が
語ろうとしたものとは擦れている。違和感から語り続ける者は否定を繰り返し、
次第に尖っていく。語られた言葉が語ろうとした言葉かどうかは別として、表現
と内容は分けられない、テーマは良いが表現は駄目だということはあり得ない
と、例えば芥川龍之介は割り切った考え方を提案し続けた。無論その割り切り
は、割り切りに対する違和感を押さえ込む潔さに対する無根拠な同意という一
つのスタイルに過ぎないのであって、表現が達し得ない内容が存在するのでは
ないにしても、内容を覆い尽くせないかに見せる表現というものは存在するので
ある。(「不器用ですから」「うまく言えないけど」とか。)あるいは内容は大抵表
現に満足しない。表現は内容に追いつくことができない。弁明の機会が与えら
れていて、すぐには異端視され焼き殺されることはなくても、何かを肯定するこ
とは難しいことである。語られた言葉が語ろうとした言葉なのだ、と受け取られ
ても仕方がないとでも割り切れば、なかなか無防備には口を開くことはできな
い。控え目に語るのが良いことであるのは、ものは取りようであるというルール
に対する作戦として良い、有効である、無難であるという意味である。
196 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 15:25:43
さらに何かの良さを他人と共有できることは稀である。本棚を他人に見せるこ
とは恥ずかしいことである。何かを褒めることでその人の限界というものが見え
てしまうからだ。最近では堂々と書架の前で写真を撮らせる作家も現れて、他
人に本棚を見せることを嫌がる理由が忘れられかけているようでもあるが、ある
種の人々は本棚を他人の目に晒すことを嫌がった。それは他人に自分の全て
を見下げられたくないという要求があるからだろうか。自分の贔屓の本を軽々し
く罵られたくないからだろうか。この程度の本を読んでいるのかと馬鹿にされた
くないというプライドがあるからだろうか。反論、絶交、というトラブルを避けたいという気持ちがあるからだろうか。
私自身に関して言えば、自分の全てを晒け出して、はい、どなたでもご自由に
ご覧になって好き勝手に評価して下さいとは言えない。相手をとことん傷つける
能力に長けた人間というものはどこにでもうようよ存在する。他人を不当に貶め
る悪口の技法ばかりが発達した現在では、自分には全ての批判を受け止める
自信がない。それに他人をそうやすやすとは信用できないからだ。自分だけが
認めるギミックを盾に取った傲慢な人間に容易く理解され、「結局、君は単なる
アレね」と総括されてしまいかねないことを恐れているのだ。
だから私は、平野氏が『日蝕』そして『一月物語』の一語一語に与えた完璧な
抑制を勇気ある「正攻法」と見るのである。「誤解を恐れずに言えば」という類い
の弱気な前置きすらなしで、作品そのものでいきなり勝負に出た。確かにここま
で来ると「平野氏は、私はこんな難しい漢字を知っているんです、凄いでしょう、
と自慢している」と誤解する人はいないのではないか。そもそもそんな誤解をす
るような人は『日蝕』を読み通すことはなかった筈である。
197 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 15:27:17
ところで芥川龍之介の『芋粥』が好きだとは迂闊には口に出せない。平野氏
ほどの才能のない人間にとっては大抵の場合沈黙こそが完璧な抑制となるか
らだ。芥川の『芋粥』が素晴らしい作品であることは間違いないのに、うっかり
思っていることをそのまま口に出せばどうした訳か大抵『芋粥』なんて……と馬
鹿にされてしまうからだ。そんな相手が如何に愚かな人間であるかは論ずるに
足らないが、仮令どんな相手からにせよ、自分の贔屓の作家や作品が理不尽
なやり方で批判される行為は気持ちのいいものではない。口べたならば、反論
もできない。そうした場合、やはり相手を気絶する迄殴るか、気絶してもまだ殴り続けるしか手はない。
『日蝕』を読み平野氏の才能と実力を素晴らしい、凄い、と理解した後、私が
この作家を本当に好きになったのは『一月物語』の中のこの場面に出くわした瞬間である。
この時、車中に迷い込んだ一匹の鴉揚葉が、二人の眼の前を優雅に掠めた。仄かに碧を帯び
た金粉蒔地の左右の翅に、奇異なる緋色の紋が一つずつ、頭には触角が一双、賢そうにピンと立っている。
老爺はこれを見ると、独り言ともつかぬ口調で、「おやおや、お前もこんな所にまでお出迎えか?」
と語りかけた。そして颯と両腕を伸ばすと、掌を合わせてこれを 収めた。「……なに、もう直ぐそこや。」
やがて、二見に着くと、老爺はこれを宙に放って、「迷うなよ」と一言。
198 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 16:48:42
この場面はどうしても泉鏡花よりはむしろ『芋粥』の狐を連想させる。無限に正
直に語れば、この引用部分の最初の一行を読み終わらないうちに私は背中に
びりびりと電気が流れるように感じ、これが『芋粥』の狐の本歌取だと確信した
のである。それは「太陽の所為か」でカミュを連想し、「参与」でサルトルを連想
し、唖のブランコで永刧囘歸を連想すること同様読者の身勝手な振る舞いに過
ぎない。しかし平野氏はここでまるで自分の親しい友人にでも打ち明けるかの
ように、無闇に素直に語ってはいまいか。「鴎外は男も女も渠と呼ぶんですよ
ね」「芥川の『芋粥』の狐の使い方は好感持てますよね」「鴎外の『雁』の青大将
はちょっとやり過ぎですかね」……と順に丸で客いじりのようにして語りかけてはいまいか。
他人である作者に対して読者が感じるこうした身勝手な近しさは大抵恥ずか
しい勘違いであり誤解に過ぎない。しかしその時読者は「蝶がどうしたって言う
んだよ」「なんか不自然だなあ。本当らしくないなあ」という拒否から最も遠い場
所にいて、作家と作品を最大限に受け入れていることも確かである。受け身の
立場では、ここで「なぞり」という技巧が使われていると見なすことができるから
である。それは不細工な誤解ではあるのだが、自分と同じ嗜好を持っている作
家の作品を読むことは、主人公に感情移入して読み進むことと同じくらい楽しい
経験である。私は平野氏がばら蒔いた数々の仕掛けを予測しているつもりで、
彼に導かれているのに過ぎない。『芋粥』の最後は狐が嚔をするのだから、きっ
と最後は蝶が舞うことになるだろうと予測する。それは期待なのである。果たして最後は蝶で終わる。
199 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 16:51:02
それは期待なのである。果たし
て最後は蝶で終わる。良く見ると嚔も出て来る。そうした大きな仕掛けを予測し
得たことだけで、期待通りに筋が運んだことで、私という単純な読者は読書とい
う体験から成功報酬の喜びを得て、幸せに満たされる筈であった。普段なら、そういうことである。
全く偶然なのだが、私は平野氏の作品に触れるずっと前から、道端で突然
「『芋粥』の狐の使い方は面白いですよね」と話しかけてこられたら、相手が男
でも女でも、うどんが好きでも蕎麦が好きでも、その人のことは信用するしかな
いなと考えていた。そういう体験を予測し、期待もしていた。それ程、価値の共
有は得難い経験だと考えていたのである。人それぞれがそうしたツボを幾つも
持っている筈である。逆もある。納豆を食べる人とは付き合えないとか、クルセ
イダースを聴くような人間はみんな死んでしまえばいいという棲み分けというも
のが有り得る。「『芋粥』の狐」に関して言えば、それを良いと思う感情があり、
理由があり、その説明がある程度理解できないではない。しかし良いものの良
さというものは、常に説明からこぼれ落ちて行くものである。『一月物語』という
作品のテーマを一言でお願いしますと質問されても、おざなりの言葉しか返せ
ないのと同じ理屈である。そういう意味で文学作品が文芸評論の素材以上のものであることは間違いない。
200 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 16:51:34
私はたまたま予め用意していた一つのツボを攻められ、容易く平野ファンとな
った。その勢いで読めば『日蝕』よりもさらに艶っぽい文体である『一月物語』に
は藤原定家への敬意も見える。井原真拆という主人公の青年の名前の由来を
巡ってちらりと触れられるだけだが、それでも三島が書けなかった『定家』を書
いてくれという私の願いが聞き届けられそうな予感に驚き、また喜ばないでは
いられない。またこの時点で速筆の詩人である井原真拆のキャラクター設定に
は、西鶴を思い出さないではいられない。矢数俳諧に止めを刺した西鶴はまた
多くの偽作説を引きずりながら、本邦初のベストセラー作家にもなった。この西
鶴がどこかでどのようにかしてなぞられてはいまいかと、また一つの仮説を立て
つつ読み進むことになる。そうすると今度は『鶴の恩返し』かと思う台詞が出てく
る。また癩が出てくる。『草枕』か、泉鏡花か、『走れメロス』か……。まてよ芥川
−鴎外−西鶴ラインでアンチ志賀直哉なら太宰治じゃないか。……と私はカニ
味噌のような脳味噌に埋め込まれた知り得る限りの文学的知識を尽くして平野
啓一郎の仕掛けの全てを味わおうとした。それは結果としては、やはり杜撰な
読み誤りでしかなかった。『一月物語』は予想を遥かに超えた物語のうねりを経
て、恐るべき結末を迎えた。それを「ふんふんイビル・アイね。使い魔ね。それが
どうしたの?」と詰まらないふりをすることは、私にはどうしてもできない。何故な
ら、私の読み誤りさえも、平野氏は予め予測し得ていたと考えられるからだ。
201 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 16:53:03
題名の月を「げつ」と読ませる意図から、“この作品のテーマを一言で謂うなら
"一月三舟のことだろうかと最初私は緩く仮定を措いていた。また『日』の太陽
と対になる意味でも、期間を表す月ではなく、天体に浮かぶ月のことだろうと思
い込んでいた。そして読み進むうちについつい『一月物語』を冬の話だと勘違い
していた。それは余りにも凄まじい月を見せつけられたことによる錯覚である。
怪談を聞いて涼む理屈である。しかし物語は初夏に始まる一月(ひとつき)ばか
りの期間の出来事であると後半で念を押される。読み返して見ると中盤で、
「月」が天体に浮かぶ物体であると同時に時の経過を確認する目印でもあるこ
とまでが誤解されようのない確かさで書かれているのである。私は凄まじい月
は冬の月と勝手に思い込んでいたのではあるが、月の光の下、高子が裸体で
水浴びをする場面でさえ寒々しいとは感じなかった。
「私の死は、この大地が知ってくれている、月が知ってくれている、そして、貴方が。」
あるいは、「……間に合わない。……月が沈んで行く、」
といった若々しい情熱的な台詞の中では月は単なる天体の物体や暦の概念
以上のものである。そこで私は自動的に勝手な連想の反省をすることになる。
ある程度の年齢を超えているのに、無邪気で無垢で無知で悪な人間である私と
いう馬鹿者は、ついつい月にまで手が届くような気分でいた自分がいかに愚か
な人間であるか今こそやっと気がついたのであった。平野氏を捕まえて「君は
なかなか才能があるみたいだから、定家卿のことなんか書いてみたらどうかな。
202 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 16:53:52
三島も書こうとしてたから」など言って来る老作家や編集者はそれこそ掃い
て捨てる程存在したのではないか。私もあやうく読者カードにそんなメッセージ
を書いていい気になるところだった。あるいは平野氏はそう謂われかねないこと
を予測して、その軽々しさを予め窘めているのではないか。俊成も後鳥羽上皇
も慈円も区別できないで、偉そうに定家を持ち出すことを戒めてはいまいか。自
分の下駄箱のような本棚を自慢する俗物から可能な限り遠ざかり、本物の読者
を得ようとしているのではないか。……こうなるとまるで私は『金色夜叉』のお宮
である。蹴飛ばされても捨てないでと追い縋るしかない。まてよ、『金色夜叉』…
…。そう、『一月物語』の月は、まるで『金色夜叉』の月である。
文学作品は文芸評論の素材以上のものである。一つの文学作品に浴びせら
れる無数の「模倣と批判」は見せかけの月並みを演出するに過ぎない。そもそ
も月並み会の月にも手が届いている訳でもないのに「冬の月は凄まじくて興ざ
めだねえ」とでも言うかのようにしたり顔で「羽衣説話の作り物語なんて月並み
だねえ」と分析しようとする者の限界を、『一月物語』の月は教えてくれているの
ではないか。『竹取物語』も『伊勢物語』も『宇津保物語』も読まないで『源氏物
語』を批評する者の尻軽さを批判してはいまいか。そもそも小説を物語のパター
ンに分類して、「ストーリーがありきたりだよ」と批判することにどれだけの意味
があるのだろうか。艶や余情は還元された物語のパターンの中に見いだせるも
のではない。分類の際に無視したもの、殺ぎ落としたものの中に残るものであ
ろう。そして言葉は無限を追いかけるものである。
203 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 17:21:33
これで言い終えたということはない。またやはり「春って曙よ!」(c橋本治)という言い換えからは零れ落ち
て行くものがあると考えざるを得ない。だからこそ言葉の芸術は所詮「無理を承
知で」「誤解を恐れずに言えば」「そこんとこよろしく」などという前置きをしようが
すまいが、書くことの不可能性への試みとして情熱を注ぎ込まれる「困難な営
み」(c蓮實重彦)なのだ。それをすかしっ屁もこいたことのない者が焼き芋を恐
れるかの如くに、今や小説はみな凡庸であるしかないのだぁ、などと言ってはい
けないのではないか。二度目に『一月物語』を読み終えた時点で、私はそんなことを考えていた。
三度目の感動の後、トマスの絶筆は遥か未来に平野啓一郎を見たからでは
ないかと、私は突然考えついた。そして映画『アマデウス』のサリエリの苦悩
が、レヴェルの違いこそあれ私にも理解できるような傲慢な感情が沸いてきた。
この不遜な高揚感でさえ、私だけの勝手ではないのだろう。トマスが平野氏の
これから書かれる作品の為に絶筆することなど、常識では考えられないことで
ある。しかし何かを書く者が常に正直に語るとは考えられないように、トマスが
必ずしも常識に縛られている必要はない。私が聖トマスであってはならないきま
りがあったとして、そんなきまりを私が破らないとは限らないように、聖トマスが
私の代わりに絶筆でもしてくれているとしたら、それで私は絶筆しなくても済む
理屈にはなる。ならないと考える人も存在するかもしれないが、肝心なのは私
がどう納得するかということなのである。
204 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 17:22:46
世界は私である。あるいは罪を犯した私は罰を受けるかも知れない。それはそれで構わない。トマスは絶筆の翌年死
んでいる。それは罰を受けたのであろうか。私は十字架にかけられたことがあ
る……と混乱したのはけして私ばかりではあるまいということだ。恐らく「比類な
き私という存在」(c永井均)にとっての平野啓一郎作品は、最も残酷な鏡なの
である。光を反射するだけの鏡ではない。その眼から発する視覚線で人を射殺
すイビル・アイにも似た怪しげな光を発する鏡である。それはどのようにかして外部の存在を認識せしめる鏡である。
平野氏はこうして読者の心を捕らえて引きずり回す術を心得た作家なのであ
る。彼が本物であることはもはや疑う余地がない。三部作の三作目の題名には
やはり太陽と月が絡むのか、星では弱いのか……。『日蝕』を挽歌、『一月物
語』を相聞と見立てると、今度は東歌か……。と生意気な予測を今は幾らでも
積み上げて置いて構わないだろう。そんな戯言は後に完全に無駄になることだ
ろう。平野啓一郎は同情の余地なく、どんな「私」にとっても「私」ではない確固
たる外部であるからだ。そうした外部が存在するということが、忘れ去られかけ
ていた。「最早どんな小説も二度読まれることはない」と容易く総括される時代
にあって、「私は二回読める小説を書きましたよ」とさえ平野啓一郎氏は述べる
必要はない。彼は小説が二度読まれることのない時代などとは無関係な絶対
的な存在であり、外部である。恐らく彼の小説は日本という国が滅びたとして
も、日本語が滅びたとしても、千五百年の後にも読み継がれる世界の古典とな
ることだろう。ただし二千年となるとちょっときついかも知れない。無論人類の存
続の方がきついのであるが、そんなことさえどうでもいいことなのだ。やがて人
類が死滅するからといって、平野啓一郎の小説の価値が些かでも減ずることは
ない。聖なるものとはそういうものである。
了
盗作作品を読んで論評とは
乙
206 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 06:44:32
■[本/ざっし。] 平野啓一郎「慈善」(「すばる1月号」)
出来立てほやほやの新作短編を、学校帰りのバスの中で読了。
こういうちょっとしたことを短編にすらっとまとめてしまえるのは彼の才能
の成せる技だろうなあと。いやー、なんともサーカスティックな短編で面白
かったー。最後のdetachmentなオチも私は好きです。
不謹慎ながらもにやにやしながら読んでしまいました。私も主人公“正直
(まさなお)”*3のような発言をしてしまう「偽善的」人間であるからな
ァと。世界で起きている大きな事故や事件をしたり顔で語るくせに、いざ、
世界のことを知っているかと言えば、何も知らない。“正直”は私ですね
?という感じ。
主人公の“正直”という名前。日本人の名前によくある「正」と「直
」の字。読みを変えれば「しょうじき」。ここに込められた"寓意が、
更に「慈善」を扱う本編をサーカスティックにしています。
まったく。なんて皮肉な小説なんだ。
JIZENとGIZENってか、上手いこと言うね、平野さん。あんまりネ
タばらしするとよくないからこの辺で。
207 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 06:58:15
実際に東筑高校の生徒となった私が、入学前の大層な考えの割には、運動部に
も所属せず、体育祭にも積極的に参加しなかったのは、恐らくそれが私の言う
「内面化の季節」を迎える以前の、少年時代のパロディーに過ぎないというこ
とに気づいたからでしょう。そして、パロディーであることを百も承知の上で
尚且つそれを演じてみせることは私にはできませんでした。私は三年間ずっと
あの広い運動場を眺めていましたが、その眼差しは何時の頃からか憧憬の眼差
しから郷愁の眼差しへと変わっていたのかもしれません。そうした世界が決し
て自分を「外」へは連れ出してくれないことを私はあの十六七歳の頃に苦々し
い気持で悟ったのだと思います。そしてそれが既に失われたものであることに
気づいたということは、私の為には幸いであったに違いないのです。
私はその後、大学受験の進路の決定に際して法学部を選択することにより、性
懲りもなく今一度内面との決別を図りますが、ただ今度はずっとまっとうに社
会との関わりに於てそれを実現することを考えていました。私がいよいよ覚悟
を決めて小説家にでもなるより外はないと考え始めたのは、この試みさえ結局
だらしなく断念されたあとになってからのことです。
208 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 13:50:43
12月10日発売
『X-nowledge HOME 特別編集No.5『PUBLIC SPACE』
(平野啓一郎責任編集号)』(株式会社エクスナレッジ)
平野啓一郎責任編集によるエクスナレッジムック『PUBLIC SPACE 都市のささやき』。
209 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 14:57:06
12月10日発売
『X-nowledge HOME 特別編集No.5『PUBLIC SPACE』
(平野啓一郎責任編集号)』(株式会社エクスナレッジ)
平野啓一郎責任編集によるエクスナレッジムック『PUBLIC SPACE 都市のささやき』。
これすげーぜ
まるでひらのは浅田になりたいんじゃないかって感じだ
オランダの建築家と対談し
空間について論じてるよ
210 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 15:43:30
本を3冊読む。新書は鮮度が最も大切だが、過去のものでもそこに見つ
けることも多い。平野啓一郎編『Public Space』は「パブリック・ス
ペイス」とは何であろうか?という問いを深化させることを試みている
。現実の社会との関連を足場に、対談という形態と豊富な写真をもとに「
スペイス」から定義される「パブリック」を考える意欲的な本。素朴な
問いかけとその狙いが露になる対談はスリリング。写真集としても美し
い。そういえば、この間、東京で初雪があった。平年より22日早いとい
う。この平均という言葉。実在はしないのだが、尺度として機能する揺
らぎを包摂する概念だと思う。実に捉えがたい。ところで、雪の降り初
め、空を見上げた人は、ほとんどいなかった。空を見上げるという行為自
体、日常ではないのか。
宣伝にくるな、ボケ!!
伸張者のクソ変臭と、
クソ銭稼ぎマンセー批評書きバカが!!
,
、
212 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 14:07:42
■X-Knowledge HOME 特別編集No.6 PUBLIC SPACE 都市のささやき
平野啓一郎 : 『疾駆する空間―WEARABLE IDENTITIES』
>パリのメトロ4番線は、シテ駅を中心として、街をほぼ南北に縦断している路線で
、これに始発駅から終着駅まで乗っていると、この都市の複雑な人口構成が、まる
でパノラマのように鮮やかに展開されて興味深い。
>家を出た瞬間、人は、家庭の中での「父親」や「息子」といった属性を剥ぎ取られ
て、輸送される一群の集団の中の一人となる。この時、乗車駅と下車駅は、彼のア
イデンティティの最後の痕跡であり、またそれを迎える最初の門であるが、乗り継
ぎや乗客の入れ替わりといった過程が複雑化するほど、彼の匿名性は純化されてい
くことになる。
>今や我々は、場所の呪縛から解放されて、複数のウェアラブルなアイデンティテ
ィを駆使する生活を営んでいる。その時、交通路とは、人を速度の中に見失わせ、
未然の個体へと洗い出す無名の空間として、時間の中を疾駆しているのではあるま
いか。
213 :
美香 ◆ZZCSMBerSM :2005/12/14(水) 14:10:24
〜@ 〜@ 〜@
__( "''''''::::. 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
--;;;; ______,,,,,,---'''''''"""" ヽ ゛゛:ヽ. 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
●::::::::"""" ・ . \::. 丿 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
::::::: ..........::::::::::::彡''ヘ::::....ノ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
::::::::::;;;;;,,---""" ̄ ^`` 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
/  ̄ ̄ \ 〜@ 〜@ 〜@
/:::::::: : ヽ 〜@ 〜@
|::::: :: ヘ 〜@
ヽ:::::: :::.. ノ
なるほど、浅田彰のまねごとですね。
215 :
美香 ◆B624niJ3Sc :2005/12/14(水) 14:14:13
〜@ 〜@ 〜@
__( "''''''::::. 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
--;;;; ______,,,,,,---'''''''"""" ヽ ゛゛:ヽ. 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
●::::::::"""" ・ . \::. 丿 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
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::::::::::;;;;;,,---""" ̄ ^`` 〜@ 〜@ 〜@ 〜@
/  ̄ ̄ \ 〜@ 〜@ 〜@
/:::::::: : ヽ 〜@ 〜@
|::::: :: ヘ 〜@
ヽ:::::: :::.. ノ
遅ればせながら読んでみた、日触。
うん、俺にはわからなかった、以上。
217 :
吾輩は名無しである:2005/12/15(木) 16:14:38
いや何度でも読めるという意味で近年にない
名作だと思う
218 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 11:31:02
さっそく本の記事を。小川隆夫さんの対談本です。もう全部読みましたが、もう1度読みます
219 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 11:35:48
l'´ ̄`l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`l
| | u |
| | ヽ / | ああ〜
| :J | ● ヽ----/ ● |
... | | ヽ / |
. | | ヽ/ |
. | | J |
.. | | |
| \ __ ト、
ミ \ ,.ミ'´ ̄ ̄`` `ヽ、| |
(( ミ ミ \' 、 ヽ| 力
ミ、 ミ \ i. ゙、 勹
| ミ、 ,' l
L.___|_ l l { -─- 、
| l -、 ヽ ,. '´ ヽ
| ! ヽ ヽ ,.' ,、 ヽ
./´ ̄`V ,ヽ、 ,' ,' ; ,. ,: , ハ :, , i
/ 、 | / 、`ー ノ! ; : ; /_'/./_/ Li_l !
./ i | / ヽ ヽ 〃 / | ;:「 ____... リjリ
!. ! / ヽ {{ / (`| il| __.. ` ̄lノ i Σ
`ー‐ゝ、 ' / ヽ___,.-‐'"⌒゙| !| °,,, ,  ̄/,: ハ
`ー--‐' ,. -‐'"´ リi从_ 、 '''ノ_:_ノ ヽ
力 /"ー─------<二/ ´ヽ、-<r"/,ー、 丿
勹 { 〈 )、 Y `ゝ(_/_/./'
} `ー----------─一--‐'´ ̄´
220 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 11:47:03
>>218は、怠け者、無能、無脳、テロリスト、毒蛾、脳軟化症、思考停止、アウストラロピテクス、排気ガス、単細胞、蠅、蚊、カビ。
腐敗、膿、下劣、酢酸カーミン液、有財餓鬼、下等生物、劣等種族、低能、クレイジー、マッド、ストーカー。
人格障害、守銭奴、身障、見栄っ張り、ええ格好しい、粗製濫造品、偽物、似非
イカレ、乞食、浮浪者、ルンペン、狼藉者、放蕩息子、道楽息子、極道息子。
迷惑、困りもの、厄介者、村八分、異端者、アウトサイダー
大虐殺者。ナチスドイツ、731部隊、ポルポト派らと同類。
そして、こんな悪口を言うために労力を使う価値もないクズ
 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ´A`)
( )
| | |
(__)_)
221 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 11:49:09
/::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::)
(::::::::::/ ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ
(:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::)
(::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::)
| =ロ -=*=- ‖ ‖ -=*=-ロ===
|:/ ‖ / /ノ ヽ \ ‖ ヽ|ヽ
|/ ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ. ..| |
.( 。 ・:・‘ c.( ● ´ ー ` ● ) ;”・u。*@・:‘)
; / :::::l l::: ::: \ :。・;%:・。o )
(; 8@ ・。://□ ̄ ̄■□\:\.”・:。;・0.)
:%,: )::::| | ::::(: o`*:c /
\ ::: o :::::::::\凹□ 凹/ :::::::::: / ←
>>218 (ヽ ヽ:::: _- ::::: u ::::::::: -_ ノ
\ \ ::::::::::: :::::::::: ::: ::__/
| | /
/ ̄||∨|| ̄ | < アバババババアヒャヒャヒャオベロベロベロベロリーン
/ ;巨,||/i_||;人|_ | \
|\/; ~||!x_|| ヽ|/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゝつ; ; ||=|| ; ;
;,,,,,,,,||||||||、、、ヽ
||||||(u)|||||
||||||||||||||||
||||||||||||||||
つ つ
222 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 12:05:49
中世ヨーロッパの知識皆無な俺には無理だった orz
223 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 06:56:45
「行為」というものは、結局は「衰耗をでっち上げる方法」でしかない。(平野啓一郎氏のランボー『地獄の季節』に関わる随筆より)
ドキリ、とした。
凄くこれ 当てはまるかもしれへん。
…最近 ことあるごとに「近さと遠さ」が頭をよぎる。
/::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::)
(::::::::::/ ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ
(:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::)
(::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::)
| =ロ -=*=- ‖ ‖ -=*=-ロ===
|:/ ‖ / /ノ ヽ \ ‖ ヽ|ヽ
|/ ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ. ..| |
.( 。 ・:・‘ c.( ● ´ ー ` ● ) ;”・u。*@・:‘)
; / :::::l l::: ::: \ :。・;%:・。o )
(; 8@ ・。://□ ̄ ̄■□\:\.”・:。;・0.)
:%,: )::::| | ::::(: o`*:c /
\ ::: o :::::::::\凹□ 凹/ :::::::::: / ←>>マルチポスト馬鹿
(ヽ ヽ:::: _- ::::: u ::::::::: -_ ノ
\ \ ::::::::::: :::::::::: ::: ::__/
| | /
/ ̄||∨|| ̄ | < アバババババアヒャヒャヒャオベロベロベロベロリーン
/ ;巨,||/i_||;人|_ | \
|\/; ~||!x_|| ヽ|/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゝつ; ; ||=|| ; ;
;,,,,,,,,||||||||、、、ヽ
||||||(u)|||||
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||||||||||||||||
つ つ
225 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 07:41:40
226 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 07:47:46
>>225 マルチポストもルール違反。
ちなみに特定IPが接続できなくなっても
何の問題も無いよww変えりゃいいだけ。
好きにしな、おばはん(ry
v――.、
/ ! \
/ ,イ ヽ
/ _,,,ノ !)ノリハ i
i jr三ミ__r;三ミ_ ヽ 从 从从 从从
l ,i■■■■■ハ ノ (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡) ’
ヽ、.l ,.r、_,っ、 !_, ,,从.ノ巛ミ 彡ミ彡)ミ彡ミ 从
! rrrrrrrァi! l 人ノ゙ ⌒ヽ 彡ミ彡)彡ミ彡 +:;'
ゝ、^'ー=~''"' ;,/ ,,..、;;:〜''"゙゙ ) 从 ミ彡ミミ彡ミ :;'
>、__,r‐' / ̄ ̄ヽ_,,..、;;:〜-:''"゙⌒゙ 彡 ,, ⌒ヽ::::/彡:: :::ミゞ::::从从
i i⌒\__ノ ノ::::::゙:゙ '"゙ /: : : : ::;彡ミ: ;:: ; : : : :ゝミ)
ヽヽ ヽ / / `゙⌒`゙"''〜-、:;;,_ ) ミ{:: :ミ: :ノ --‐' 、_\:: ミ:}
)) )-─/ / ⌒`゙"''〜-、,, ,,,彡⌒''〜 {:: : :ノ ,_;:;:;ノ、 ェェ ヾ: :::}
// / // / "⌒''〜" l: :ノ /二―-、 |: ::ノ
((__ノ // / | //  ̄7/ /::ノ
// ノ 〉(_二─-┘{/
|_|_/ /、/>>マルチポスト馬鹿 ̄ ̄ヽ
228 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 10:29:08
229 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 16:39:22
33
TALKIN’ジャズ×文学
作者: 小川隆夫, 平野啓一郎
出版社/メーカー: 平凡社
発売日: 2005/10/14
メディア: 単行本
平野啓一郎ってすごく頭いいですね。さすが作家だけあって言葉たくさん知
ってるし。この本を読んでいる限り、どちらかといわずとも嫌いなタイプで
すが、憧れます。尊敬します。小説も是非読んでみたいです。
小川さんは、ほんとにすごい人なのに全然その気じゃない感じです。なんか
さりげない感じの人なんだろうなあ。
とにかく二人とも相当聴いてますねっ。
230 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 09:38:00
何度でも読めるな
m9(^Д^)プギャー!!
232 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 14:58:23
かおがえぐいからかっこいいこといってもきもい
233 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 19:46:49
このSTUDIO VOICE, 1999 February には平野啓一郎の「小説の「現代性」とは」
というエッセイが載っている。気迫と、情熱のこもった文章だと思う。今という
時代をしっかりと、じっくりと見つめそして必要とされているのが何かということ
を、発信している。きっと、もう発信せずにはいられなかったのだと思う。書い
てあるのは、スケールの大きなことだ。でもそれは不思議と幻想のような非現実さ
を感じさせない。むしろそれが真実であると感じさせてくれる文だ。「私は、「我
々の時代の無自覚な声」であることを断じて欲せない。」と平野さんは言う。自
信に満ち溢れた彼の文章は鼻につくこともある。けれど、それでも信じようと思
えずにはいられない、リーダーになりえる素質−もしそんなものがあれば、だけ
ど−を彼の中に見られる気が僕にはするのです
234 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 10:06:22
明日の授業のディベートに向けて、もう一度車谷長吉「赤目四十八たき
(変換しねえ)心中未遂」と平野啓一郎「日蝕(旧字体でねえ)」を読み
直しているのだから。
235 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 14:45:50
巴里大学に籍を置き、神学を学んでいた私の蔵書に、一部の欠けた『ヘルメス
選集』があった。おりしもイタリアではルネサンスの嵐が吹き荒れ、異教徒の
学問がはやりとなっている時期、私はその『ヘルメス選集』の全編を手に入れ
るために、リヨンへと向かう。
衝撃のデビュー作、三島由紀夫の再来と言われ、正に神童扱いの作家さんです
が、なんと私と同い年。悔しいけれども、面白かったです。最終目的地と考え
ていたフィレンツェに向かう前に、リヨンの司教に勧められて寄った村。堕落し
た司祭、それを快く思わず、道端で布教活動をするドミニコ会の僧侶、そして錬
金術師。中央を川が流れる村の、真ん中にかかる橋の上で、「私」は何を考えた
のでしょう。この時期以降、宗教改革という名のもとに宗教は大きく変化し、錬
金術は「科学」として隆盛を極めるわけですが、「私」とは、その岐路に立つ「
時代」そのものなのかもしれません。
236 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 11:25:47
とにかくこの話を読んでいて思ったのが、表現が緻密でおもしろい。15世紀
頃のフランス・イタリア近辺でのあるキリスト教信者の学生のとある目的の
旅行での出来事を中心に書いてあるのだが、そこで出てくる司教の容貌の描
写であったり、周りの自然の様子の描写もそう。自分にとってはこの表現が
かなり美しく思えてしまうのはなぜだろう。たまにリアルすぎて、うっ…と
なりそうなところもあるが…。あと、ちょっと難解な部分もいいかもしれな
い。それは、たとえばやたらと難しい漢字を使っていることもそうかもしれ
ないし…。
個人的には、なぜか知らないが、キリスト教的な背景を持つ小説って結構好
みなのかもしれない。沈黙もそうだったり、この日蝕もかなり好きな感じか
もしれない。どちらの場合でも、ちょっと暗い側面(禁教であったり異端審
問)はあるにしろ
237 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 11:44:42
おまえみんな語調が一緒だぞww
平野くんw
238 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 21:04:41
平野啓一郎の『日蝕』という、何年か前に芥川賞を取った短めの小説です。
異端審問(いわゆる魔女狩り)の嵐が吹き荒れる中世を舞台に、敢えて用いた
文語体(「況や我をして追従せしめ〜」みたいな文体)がツボ。
漢字と平仮名の交じった日本語の魅力を再確認した。
私は「宗教」と呼ばれているものに興味があって、色々読んだり見たり聞いた
りするわけだけど、そのパワーには驚嘆を禁じ得ない。
私は特定の何かを信仰しているわけではないので、そのパワーの源は観念的にし
か認識できず、驚嘆の中に一種の恐怖すら感じる。
『日蝕』という小説は、現代という時代を生きる作者が過去の題材と罪を再現
することで、まばゆい観念的畏怖を私にもたらした。
239 :
吾輩は名無しである:2005/12/23(金) 13:33:25
「一月物語」も皆さん読んでくださいね
240 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 00:15:00
この小説難しすぎて読めないのが普通の人の感想でしょう。
平野の弱点は「だから何やねん」で済んじゃうとこだな
242 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 07:48:38
そうか?
これだけひきつける作品もないけどな
文章がすばらしいし
244 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 14:53:34
「日蝕」 平野啓一郎著
15世紀のフランス、キリスト教の僧侶の告白とも言える手記の形をとっ
た小説。古めかしく、難しそうな単語、言い回しが使われているけど、実際
読んで見ると内容は思っていたより平易。
キリスト教の信仰と異端、魔女、錬金術師、巨人の幻影、犠牲としての焚
刑・・・物々しく時代がかった道具立てで描かれているが、そこにあるのは
現代的な問題―人間としての美しい在り方とか、世界の中の自分をどのよう
に認識するかとかそうことなんじゃないかと思う。
245 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 18:11:58
象徴性が高いから何度も繰り返し読めるよ
246 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 07:02:41
平野の日蝕の文体は絶対駄目。単なるこけおどし。
漢字多用でも全然根無し草の漢字用法ばかりだ。
鴎外とは全く別物。
247 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 07:54:01
読めない人がいるみたいね
思考力がない人たち
248 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 15:32:52
全ての言葉に意味をもたせてるから
気軽に読み飛ばせないよね
すべての言葉に意味はあるよwww
あほな発言するなよ 低能
250 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 18:18:58
小説というのは難しくてよく理解出来なかったからといって即つまらなかった
とは言えないところが面白いもんだなと思う。僕にはボルヘスやカフカの小説
がそういう部類の作家になります。この両者の作品は読後すぐの時点ではもう
こんなもん読むかと思っていたのに時間の経った今ではまた読み返したいとい
う気分にさせられているから不思議です。
日蝕については今後この作品を読み返すことはないだろうと思っています
。読後の感想はイメージで言うと、非常に立派な額縁を見せてもらったんだ
けど、ところで肝心の絵はどこにあるの?と言った気分。
でも、これだけ教養のある人も近頃の若い作家の中では珍しいと思うので、
是非作家として成長してもらいたいです。言葉に関するセンスの良さ、とい
うかカンのよさだけを頼りに小説を書く人が多い中では稀な存在であるのは間
違いない。一月物語は日蝕の二番煎じっぽいので、いつか葬送を読めたらと思
います。
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、
252 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:46:17
我々が日常であると信じるこの世界の裡に、凡そ完き事物など存在しないこと
にこれ以上詞を費やす積は無いが、然れど宗教的観点から視れば、唯一例外的
存在として神なるものが挙げられよう。本書『日蝕』が、敬虔な一僧侶の厳格
なる一人称を以って語らんとするのは、完き事物なのは果たして神だけなのか
、否、抑(そもそも)神とは何なのか、と云う、極めて根源的な問題に対する
挑戦であることを目的とするに外ならない。敬虔な僧侶をして錬金術なる異端
的実験の顛末を語らしめると云う矛盾、然れど、錬金術の最終目的が「賢者の
石」、即ち完き存在の生成であることを考慮するに、本書の構成は頗る計算さ
れ尽くされた――殆ど確信犯的な緻密さを以って練り上げられたものであるの
は、否定すること能わざる所であろう。
漢字変換が処理能力を超えているので、そろそろ普通の文体に戻すが、本書
は錬金術における「賢者の石」生成の瞬間という、ただその一点のみを表現す
るために書かれた小説だと言っても過言ではない。唯(おっと!)……ただ、
そこに込められている意味は、たんに万物を金に変えるという、その言葉から
まず想像されるような俗物的なものではもちろんないし、「賢者の石」生成に
いたる過程も、たんに実験室内部の出来事にはとどまらず、まさに世界全体を
巨大なひとつの実験室にしてしまうほど壮大で、かつ用意周到なものである。
253 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:47:22
本書によると、「賢者の石」を生成するには、まず石(レビス)という材料
をつくる必要があるという。石(レビス)は哲学的硫黄と哲学的水銀という原
質を抽出し結合(「結婚」)させることで生成され、それは両者の原質を矛盾
したまま保っている形をとっている。「結婚」によって生まれた石(レビス)
を一度「殺生」し「腐敗」させたのち「復活」させるという過程を、「太陽の
熱に因って、鉱物的な力が強く働く特定の場所」で行なうことで錬金術は完結
する。この記述を記憶していた読者は、本書のなかでおこる一連の出来事――
一見すると錬金術とは何ら関係無いように思える出来事のことごとくが、上述
した「賢者の石」の生成過程を踏んでいることに気づくだろう。そしてそこに
、様々な形で二極の対立が含まれていることにも気づくだろう。たとえば舞台
となる村の地形や村そのものの形、また、聖職者として堕落しきった司祭ユス
タスと厳格に過ぎる異端審問官のジャック、男性性と女性性を備えた石(レビ
ス)の存在……そして、タイトルでもある「日蝕」からして太陽と月という二
極の「結合」を意味している。ただひとつ、唖であるジャンの存在のみ孤立し
ているような感があるが、本書のあちこちにちりばめられた二極の対立が、物
語のクライマックスにおいて一点に凝縮されていくとき、壮大な実験の最後の
布石としてその役目を果たすことになる。
さらに言うなら、「敬虔な僧侶をして錬金術なる異端的実験の顛末を語らし
める」という本書の体裁そのものが、二極の「結合」した石(レビス)でもあ
る。そしてそのクライマックスにおいて、「殺生」と「復活」をあきらかに匂
わせる構成がある。はたして、この壮大な「賢者の石」生成実験は成功したの
か、そして本書の「殺生」と「復活」によって何が生まれたのか、あるいは生
まれなかったのか――それは、実際に読んでみた読者自身が判断するしかない。
.09
254 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:48:05
錬金術は「賢者の石」という完き存在の生成を目的としている。中世ヨーロ
ッパにおいて一神教であるキリスト教が、錬金術を神への冒涜と判断したのは
当然の帰結であるが、かつて一切を超越した神が、不完全な人間という肉と結
合し、ゴルゴダにおける処刑と復活を得たという教えを顧みるに、錬金術の「賢
者の石」の生成過程は、キリスト教の教えと何とよく似通っていることだろう。
本書の帯にある「三島由紀夫の再来」という文句はたしかに大袈裟ではあるが、
その目のつけどころと物語の構成力には、やはり感服せざるを得ない。(1999.0
1
255 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 12:19:43
*平野啓一郎 日蝕 新潮社
5月26日の朝日のウオッチ文芸という欄に、「一月物語」が推薦されている。
私は文芸誌や書評などをほとんど読まないが、評者の小谷野敦という人の意
見にほぼ同感である。読んでいて楽しかった。確かに現代向きの本ではない
し、こんな文体では読者が余り多くなるとも思えない。平野啓一郎を泉鏡花
のepigonenだという人が多いらしいのも初めて知った。私自身、泉鏡花をよ
んでいるように感じたことは事実だから、少しおかしくなった。どうやら私
の感想も正統派らしい。しかし私は、多分これからも自分なりの本を読み続
けるだろう。ちなみに朝日の欄には3人の人が、それぞれ3冊ずつ計9冊の本
を紹介しているのだが、将来もしかしたら読むかもしれないと思う本は2冊
だけ。いずれも村上春樹著と訳のものである。私は彼の作品をまだ1冊も読ん
だことがないので、1冊くらいは読んでもいいかなと思っている。
芥川賞受賞のこの作品も一気に読んだ。15世紀フランスを舞台にドミニ
コ派の青年が巡り会った、錬金術師とandrogunos(両性具有者),魔女裁判
をやはり幻想的な文体で描いている。各宗派の教えなどが絡み合い、正統
と異端などの問題も、取り上げられていて面白い。やはり細部の描写が有
って、主なストーリーも生き生きしてくるものらしい。この作家が現代を
どのように描くのかが興味をもたれるが、まずは彼の処女作ともいうべき
2冊の本を読破したことに満足している。この本を貸してくれたMに感謝。
256 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 14:40:38
しかしどうやって
これだけの言葉を身につけたのだろうか
それが凄いな
257 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 07:50:07
完全に身についてるよね
258 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 07:47:10
平野啓一郎「文明の憂鬱」読了。一作目の「日蝕」はなんやかんやとややこ
しかったので印象悪かったけど、そんな彼のエッセイは如何なものかと読んで
みたらこれが当たりで。つうかこの文体はあきらかに小林秀雄を意識してる。
先人の年齢を意識してしまうとか家に籠もり気味だとか何気ない日常の描写が
フツウで、取り上げているテーマは昔の文士の如くに西洋の概念を意識しつ
つ解りやすく主張して、なによりも「私」という一人称で淀みなくさらさら
書くところに美意識を感じるのでナイスガイ。所詮モノガキなんぞ自意識の
塊で、それを正直に素直に書いてますっつう体面はぷんぷん嘘くさいので、
文士のコスプレをしていても美意識がきらりとひかるならOKで。時事ネタ批
評も良いものだ。
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260 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 15:47:45
近年では、平野啓一郎氏の「日蝕」は面白かった。書き方もそうだが、中世
の関心をテーマにしつつ、最後にドイツで起こった改革運動に触れて終わっ
ていて、示唆的であった。要するに、あちら側の意識が書かれていたから、
逆に新鮮であったのだ
>>259 君通報するけどいいかい?
>>260 マルチコピペでage宣伝しているチミ
通報するけどいいかい?
平野啓一郎「文明の憂鬱」。一作目の「日蝕」はくだらなさすぎて
一目で中身の空虚さを漢字多用で誤魔化しているとわかったので
印象悪かったけど、そんなバカのエッセイは如何なものかと読んで
みたらこれがまた全作に輪をかけたバカさで。つうかこの文体は
あきらかに小林秀雄を真似ようとして失敗した無惨さ。
先人の年齢を意識してしまうとか家に籠もり気味だとか何気ない日常の描写が
いかにもヲタクの感性で、取り上げているテーマは昔の文士の猿真似そのもの、
なによりも「私」という一人称で書くとバカ度がモロ見えてしまうので
こいついよいよ無恥度が増したと苦笑。所詮モノガキなんぞ自意識の
塊で、それを正直に素直に書くしか能がありませんっつう体裁は
文士のコスプレをしていても美意識どころか鈍臭さがプンプン臭うので
時事ネタ批 評など読むに耐えない幼稚さだ。
263 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 17:08:38
>>262 つーか
モノガキ?
バカ度
ヲタク
っつう
プンプン
春樹ファンらしい
知性の欠落した言葉使いだ
264 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 08:08:18
平野が怖いんだろうね
その気持ちよくわかるよ
265 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 14:28:48
1999年の芥川賞受賞作。なかなか面白い。読後感は『エヴァンゲリオン』。
両性具有のアンドロギュノスがどうも「アダム」を連想させる(エロチックだ
が)。背景もキリスト教・グノーシスと近接する。魔女裁判と錬金術が直接の
材料だが、錬金術を表題の「日蝕」=陰陽の結合に一途に収斂させるのが少々
胡散臭い。それでも十分に佳作と言ってよいだろう。
→新潮文庫 420円 2002年1月刊/新潮社単行本 1,300円 1998年10月刊
266 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 12:55:32
平野啓一郎『日蝕』読了。
『日蝕』は、15世紀パリの神学生が旅先で遭遇した奇妙な体験の顛末を書い
たものである。回想記の形式が取られており、話者はその神学生(後に司祭にな
ている)である。
冒頭、旅に出た動機として、異教哲学を正統なキリスト教の信仰のもとに秩序
付けるため、より多くの異教哲学を求めて、と説明される。具体的には、当時、
様々な異教哲学のラテン語訳の写本が出回っていたリヨンにそれらの本を求めて、
とある。リヨンに到着したが、そこには思っていたほどの本はなかった。リヨン
の司教はフィレンツェに行けば神学・哲学の本のみならず様々な刺激を受けられ
ると神学生にすすめる。更に、フィレンツェに旅立つ前に近くの村に住む錬金術
を試みている男に会ってはどうかとも進める。神学生はこの提案を受け入れ、リ
ヨン近郊の村に向かう。
以上が導入部ということになるだろうか。
とりあえずここまでを順に考えてみたい。
「
267 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 12:56:39
抑(そもそも)私の願いは、異教哲学の排斥に在るのではなく、上(かみ)
に見えている如く、それを我々の神学の下に吸収し、従属せしめることで
あった。実際に、異教徒達の哲学的考察は或る部分に於ては真実である。
但その無智なるが故に、屡(しばしば)甚しき誤りに陥るを免れ得ない。
従って、我々はそれを教義に照らして逐一閲(けみ)し、その誤りの部分
のみを論駁してゆくべきなのである。斯(かく)主張するのは、固より私
が或る思想の完全な放逐などは不可能であると考えているからである。哲
学的正当性を含んだ儘(まま)に放逐せられた思想は、その正当性の故に
必ずや復活する。そしてそれは、その誤った部分をも正当なものとして須
つことなしには蘇り得ぬのである。それ故に、我々はそれが誤りを徹底的
に断じつつも、斯様な哲学を総体として我々の教義の下に服せしめてゆか
ねばならない。排斥するを以て、仍我々の教義の外にそれが放置せられる
を許してはならない。云うなれば、毒を含んだ水さえをも、葡萄酒に変え
てゆかねばならぬのである。 ー 私はこれを可能と信じていた。何故なら
ば聖書の教えこそは、正にそれを可能ならしめる巨大さと深遠さを備えて
いるからである。」
(平野啓一郎『日蝕』新潮社 10ページより引用)
268 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 13:02:45
神学生はドミニコ会に属しているとされる。ドミニコ会とは托鉢修道会(以
下の記述は岩波哲学思想事典を参照した)と呼ばれるものの一派であり、巡歴
説教と托鉢行的清貧に従事しながら民衆を正統の信仰に導き、また信仰の真理
を生きていこうとする集団のことである。
つまり積極的に民衆の中に入りこみ、そこでの行動を通して、民衆を教化し、
また自らも神の真理に生きようとするわけである。
歴史的背景としては、「13世紀の西欧では、政治・社会・経済的変動と共
に世界観的思想的変容が促進された。この内外の転換期に、福音的キリスト教
会のすがたを回復しようとする民衆的革新運動が燃え上がった」ということが
ある。社会の革新期に於いて、社会の支配的思想であるキリスト教自体も変わ
らざるを得なかったということだろう。
托鉢修道会設立当時、カタリ派などの異端が社会に蔓延しだしていた。カタ
リ派についての詳述は避けるが、要するに既存の教会権力の力が民衆の中で衰
えていたがために、また違った形の信仰としてのカタリ派などが力を持ったと
いうことである。
托鉢修道会はそのような状況に危機感を持ったものたちが始めたわけだ。つ
まり、教会を頂点とする信仰のヒエラルキー自体の在り方を力の減衰の源と捉
え、社会に正統の形のままで拡散するべきだと考えたということになるのだろ
うか。当時の僧侶たちの腐敗は目に余るものがあり、社会に正統の信仰として
拡散していくためには、ことに「清貧」ということが重要なポイントになった
わけである。
269 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 13:05:53
托鉢修道会の主なものとしては、このドミニコ会と更にはフランシスコ会が
あるのだが、それぞれに違う形でこの行動を展開していく。フランシスコ会は
「愛による神と民衆と自然への合一感情」に重きが置かれ、ドミニコ会は「御
言葉、真理への学び」に重きを置いている。つまりフランシスコ会は実践的、
ドミニコ会は思弁的ということになる。
ドミニコ会の一員である神学生は、その意味で正統のドミニコ会士と言える
だろう。つまり、民衆の中にある様々な異教哲学をすべて正統なキリスト教の
信仰に飲み込むべきであると考えているわけだから、もともとの托鉢修道会の
成立事情、またドミニコ会の在り方をより徹底させているとも言えるわけであ
る。
更に神学生は、彼より200年ほど前のドミニコ会士であるトマス・アクィ
ナスを尊敬し、トマス主義を以て自認している。
トマス・アクィナスは教会博士、天使的博士と呼ばれる学者でもあり主にア
リストテレス哲学の評価、解釈を以て知られている。簡単に言うと、キリスト
教徒として異教の徒であるアリストテレスの哲学を受け入れ、それをキリスト
教の教義として飲み込んだということである。神学生が語っているように「我
々はそれが誤りを徹底的に断じつつも、斯様な哲学を総体として我々の教義の
下に服せしめ」たということである。これは、しかし、同時に神学を知に開か
れた学問にしたということでもある。この辺りのことについて岩波哲学思想事
典は次のように書く。「トマスの思想の歴史的意義の一つは「信」と「知」の
立場を明確に区別し、同時に両者の有機的な関係を基礎付けたことである」。
270 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 14:16:05
思うに、この「「信」と「知」の立場を明確に区別」ということが微妙なので
ある。
トマスの有名なテーゼに「本質はそれによってまたそれにおいて存在者が存
在を所有するそのものである」というものがある。
キリスト教において唯一の存在とは神のことである。神の存在が、つまり他
のすべての被創造物の存在を保証している。神の存在が他の存在を保証するよ
うな存在の本質そのものであるとすれば、その本質はつまり存在するものすべ
てに普遍的に存在するものであるということになる。しかし、本来その存在の
本質に到達するためには人間は原罪により阻まれてしまう。この原罪を回避す
るためには信仰により得られる恩寵が必要である。かくしてトマスに於いては
信仰と知恵が微妙に交差していくことになる。
しかし、ここで初めて信仰から知恵が半歩抜きでたということにはならない
だろうか。
「 ー とは云え、私はただにトマス主義者たることにも十分の満足を得ては
いなかった。聖トマスの神学に対しては勿論常に畏敬の念を抱いてはいた
が、その一方で、何処かしら慊らぬ(あきたらぬ)思いから、より進んだ
世界の理解、つまりは神の理解を試みむが為には、やはりそれだに越えね
ばならぬものであろうとの考えを朧気に持していたのである。それ故私は、
人の思惑と違い、偏狭であると云うよりは、却って随分と曖昧な思想を抱
いていたように思う。」
(平野啓一郎『日蝕』新潮社 13ページより引用)
271 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 10:44:10
「文明の憂鬱」での宗教的感覚、世界理解、知識を見れば「日蝕」での
議論がすべて本気であるのが分かるね
272 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 21:45:26
難解な一冊でした。著者が大学生の時の作品で、芥川賞を受賞したことで話題に
なりました。文体が古めかしくて少々読みづらいと批判する声もかなりあるよう
ですが、私は個人的に好きでした。素直に『あぁ、日本語って美しいな』と思わ
せてくれます。
でも実は、この小説自体よりも、四方田犬彦さんが書かれた解説にも書かれてい
た「ルビ」についての記述の方が私には印象深かったのです。『日蝕』の文体の
特徴の一つとして、ルビ使いが非常に多いのが一目でわかります。ためらうをわ
ざわざ「躊躇う」と書き、ことごとくを「悉」と書いてルビをふる。また、「蒼
穹」と書いて「そら」と読ませ、「赫く」と書いて「かがやく」と読ませる。こ
うしたルビ使いによって、同じ音が違う意味を帯びてくる。なんとも、日本語な
らではの「あそび」と言えるのではないでしょうか。
お恥ずかしい話ですが、実は「この漢字をこう読ませるなんて粋だわ」なんて思
っていたら、実は本当にその漢字を用いるのだと知った単語が多々ありました。
日本語って奥が深い。。。^^
273 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 07:41:26
護酒 仁:芽衣くん、平野啓一郎の『葬送』は読んだことあるかね?
芽衣:いいえ、生憎ですが『葬送』はいまだ読んでおりません。平野啓一郎さんの
作品では『日蝕』と『一月物語』なら読んでみましたけど。
護酒 仁:ほう。で、その二作品を読んでみて、感想はどうだった?
芽衣:ど、どうと言われましても……わたくしにはあまりにも難解すぎまして……
ただ作者の平野啓一郎さんの著者近影の写真がかっこいいな、と……
護酒 仁:……すまないね。私はかっこよくなくて。
芽衣:い、いえ、そう言っているわけでは(冷汗)……そ、それよりも、ご主人さま
は『葬送』をお読みになられたのですか?いかがでございました?
護酒 仁:いかがと言われてもね。私にとってもやはり難解なのだよ。超大作だから
一言ではとても語り尽くせない。今回はね、『葬送』について斬新な切り口で迫っ
てみたいと思うのだよ。
274 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 07:44:03
芽衣:どんな切り口でございますか?
護酒 仁:音楽家ショパンが主な主人公なのだが、もう
一人の主人公が画家のドラクロワなのだけどね。ドラクロワの家の使用人で、
ジェニー・ル・ギユーという女性が登場する。主要登場人物の中にも名前が
載っている。
芽衣:そのジェニーは重要人物なのですか?
護酒 仁:いいや。普通の使用人だよ。要はメイドだ。ドラクロワは結婚こそ
していないけれども、ジョセフィーヌ・ド・フォルジェ男爵夫人という長く付
き合っている愛人はいるという男なのだけれどもね。ジェニーはそんな天才画
家ドラクロワを心から敬愛して、身を粉にして誇りを持って尽くしている。時
にはドラクロワの愚痴の聞き役にもなる。ジェニーに芸術の心得は無いけれど
も、ドラクロワの語る小難しい芸術論もなるべく一生懸命理解しようと耳を傾
ける。
芽衣:それは……メイドとして素晴らしいことですね。
護酒 仁:そうなのだよ。この作品を読めば、「メイドさん萌え〜」という特
殊な楽しみ方もできるのだよ。とはいってもジェニーが出てくる場面はそう
多くはなく、「メイドさん萌え〜」だけで読もうとすれば、それ以外の難し
い芸術論などの描写で挫折することは間違いないのだけれどもね。
芽衣:ジェニーは魅力的なメイドなのですね。わたくしも見習わねば……
275 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 07:45:25
護酒 仁:ジェニーのけなげな心理描写が巧みに描かれているからね。でも
本文中には、ジェニーが芽衣くんのようないかにも「メイドさん」といった
感じの服装をしているという描写は無い。あくまでも普通の使用人だ。しか
も、だ……
芽衣:しかも、何なのでしょうか?
護酒 仁:作品が描かれている数年の中では、ドラクロワの年齢は大体50
歳前後くらいだ。ジェニーはドラクロワよりは年下ではあるが、どう若く
見積もっても40歳は過ぎているのだよ。さすがに「萌え〜」な年齢ではな
いのだよ。
芽衣:……当時は今よりも平均寿命も短いでしょうし、40代と一口に言って
も、今の40代よりは当時の40代の方が老境に近かったのではないでしょうか?
護酒 仁:まさに芽衣くんの言うとおりだと思うよ。普通の文芸作品でイラス
トは付いていないから、読者が自由にジェニー像を心の中に想い描くことがで
きるのが、この作品の強みだね。
芽衣:年齢といえば、わたくしの年齢は非公表となっておりますね。
護酒 仁:そう。でも、18歳以上であることは確かだ。だから芽衣くんはいわ
ゆるロリ系のメイドではないのだよ。
芽衣:なっ、何故わたくしの年齢という、本人でさえ承知しておらぬことを
ご主人さまがご存知なのでしょうか?
護酒 仁:芽衣くんは分かっていないようだが、いちおう、児ポ禁の法律に抵
触しないような配慮だよ。18歳未満の児童に対して、あ〜んなことやこ〜んな
ことをするのは、色々規制がかかって来そうで危険だからね。君子危うきには
近寄らず、だ。
芽衣:……そ、そうだったのですが。。。わたくしは18歳以上という設定な
のですね……
276 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 07:45:59
護酒 仁:児ポ禁は、下手をすればドラ○もんにおけるし○かちゃんの入浴シ
ーン
すら規制される可能性があるという恐ろしい法律なのだよ……。でも芽衣く
んは18
歳以上だから、過激なあ〜んなことやこ〜んなこともしてもお咎めを受ける
心配が
無く安心なのだよ!
芽衣:あっ、ご主人さまいけませんわ!だからといって本当にあ〜んなこと
やこ〜
んなことをされますと、わたくし……
護酒 仁:されると、わたくしは、どうなるのかね?ん?
芽衣:ああぁっ、困ってし、しまいますぅ。……あはぁぁっ!
277 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 09:18:08
この本に書かれてることは全部真実と考えていい
278 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 10:17:45
ハンバーグだいすき
279 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 22:34:11
最初読んだときと印象が変わったな
文章が染み入ってくるって感じで
引き込まれたよ
280 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 07:27:05
この人はまだスパゲティーが好きなのでつか?
281 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 12:03:43
282 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 22:57:53
平野啓一郎の『金閣寺』論からは、入念な操作によって、二種類の言葉がほぼ
完全に排除されている。一つは、作者の「肉声」以外の他者の先行研究の言葉
であり、もう一つは、セクシャリティの領域を語る言葉である。この二つの切
断線によって囲い込まれた小説言語の一領域が、平野文学の輪郭そのものにき
わめて似ていることを、『金閣寺』論を読み終えた読者は意識せざるをえない
だろう。一篇から窺える、作品に対する作者の絶対的地位の揺るがなさや、偉
人の伝記的事実への嗜好、セクシャリティに対する反動的な忌避(あるいはそ
の裏返しとしての偽悪的な露出)は、平野啓一郎という作家の核から放射され
、これまでの作品群のありようを規定してきた強力な描線でもある。それだけ
ではない。評論の冒頭付近で、評者は『金閣寺』がバルザックの『「絶対」の
探求』のパロディとして構想されたことを創作ノートを元に種明かししている
が、そこで光を当てられたもう一つの種明かしに言及しないわけにはいかない
。バルザックの『「絶対」の探求』は錬金術師が「絶対」を追い求めて没落し
ていくさまを描いた中篇である。『金閣寺』とその『「絶対」の探求』とを重
ね合わせて見透かした先に、『日蝕』中の、火焙りの刑に処せられて「絶対」
へ到達するアンドロギュノスと、「魔女」に深く関わったがために囚われの身
となる「錬金術師ピエェル」の姿を見出すことは、さほど難しくはない。この
『金閣寺』論は、またとない「彼自身による平野啓一郎」の一ヴァリアントと
して、平野研究のための貴重な資料となっているのである。
283 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 07:52:53
平野 啓一郎
一月物語
平野さん。『日蝕 』での芥川賞受賞後一作目の作品ですね。普段、ミステ
リ以外のものを読まないので、こういう作品に対して、どう反応してよいの
かわからないのですが・・・幻想的で、かつ激しい物語でした。絶対的に存
在している自己と、それを自己と認識する外側からの自己との二つの自己の
間で、自己の唯一性を求めて葛藤する青年が主人公のお話だったと思うので
すが、そんな解釈であってるんでしょうかね?瞬間のみに存在というものが
あるという思想はわからんでもなく、それを渇望するのもわからんではなか
ったのですが、そんな情熱が昇華する情景としては、最後はちょっとあっけ
なかったかもという印象です。
284 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 10:38:00
。バルザックの『「絶対」の探求』は錬金術師が「絶対」を追い求めて没落し
ていくさまを描いた中篇である。『金閣寺』とその『「絶対」の探求』とを重
ね合わせて見透かした先に、『日蝕』中の、火焙りの刑に処せられて「絶対」
へ到達するアンドロギュノスと、「魔女」に深く関わったがために囚われの身
となる「錬金術師ピエェル」の姿を見出すことは、さほど難しくはない。この
『金閣寺』論は、またとない「彼自身による平野啓一郎」の一ヴァリアントと
して、平野研究のための貴重な資料となっているのである。
よく分かってるね
いいんじゃないですか?それで。
286 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 16:13:14
しちょう ―てう 0 【▼鷙鳥】
〔「鷙」は猛鳥の意〕鳥類・小獣を捕らえる猛禽。タカ類などの肉食鳥の類。
鷙禽(しきん)。
よくこんな言葉知ってるな
287 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 16:42:39
たしか・める ▼慥かめる】
これだもんな
凄いね
288 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 18:36:08
へんぷく 0 【辺幅】
(1)外面から見た様子。外見。うわべ。みなり。
「―を飾る」
(2)布や織物などのへり
289 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 19:25:08
へいこ 1 【▼炳▼乎】
(ト/タル)[文]形動タリ
光り輝くさま。また、非常に明らかなさま。明白。炳然(へいぜん)。
「燦爛たる彩光は、―として昔から現象世界に実在して居る/草枕(漱石)」
290 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 23:58:11
「日蝕」久々に読み返した
全く記憶に無いところもあった
つまり印象が大きく変わったし、読めてなかったんだなって思った
辞書引きながら書いた小説なんて、辞書引きながらじゃないと読めないんじゃないですか?
いいんじゃないですか超後衛上等!殆ど日本のゴールキーパーじゃないですか?器が小さいけど。
292 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 00:46:06
>>291 君いろんなところで「いいんじゃないですか」って書いてるけど
マイ・ブームかい?
294 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 13:28:50
しゅうぜん しう― 0 【▼驟然】
(形動タリ)
雨などが急に降りはじめるさま。
こっち埋めろと・・・
297 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 18:40:04
>>297 しらんよ 平野の宣伝ばかが削除人だましてここを本スレと認定させてこのすれの延命させたんだよ
削除人が騙されたことに気づいたが、失敗認めるのがいやで無理やりここをホンスレに
して 正当なホンスレ消したんだよ
ファンのばかがまた本スレないと気づいて、ジスレたてたドンナ反応示すか見ものだよ
てわけで ここがホンスレだからおかしなのたてやがったら 即刻削除依頼
出してやるから たてるなよ
300 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 18:58:12
>>298 誘導したのはファンじゃないぞ
おまえじゃないのか?
301 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 19:01:36
>>299 お前いいかげんにしろ
どれだけ横暴なんだよ
>>292 いいんじゃないですか、それで。
どうせ便所の落書きには読む価値もないし。
303 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 19:05:12
文句あんなら 誤誘導した宣伝厨と 騙された削除人せめろよ
でもこれで平野ファンの中に頭のおかしいのいるってわかったろ?
ここまでやるかってんで、誤誘導したやつ に然るべき処分下されるように
してやる
305 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 19:23:16
>>304 誤誘導したやつは平野アンチだろ
それともお前か?
おれなわけないだろ
おかげでくそみたいな 日蝕すれ残ったし。。
自治気取りの中学生が、民主政治の基礎も知らないまま
大名バンザイの勝手わがままを通して平和でいいですね。
削除人さんもさぞかしご満悦じゃないですか、良いスレスト解消でしょ。
平野ファンもアンチも第三者の野次も大満足の素敵な中学生じゃないですか?
いいじゃないいいじゃないバカ厨上等!
祭りでもして晴れて憂さ晴らしすれば済むし、最高の便所じゃないですか?ここって。
308 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 20:13:22
ここ終わるまで使い切れよ
削除人さん騙されて頭きてるから 根こそぎ消されて
立てた奴アク金長い間喰らうよ
310 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 20:22:59
おいおいすごいことになってるぞ 削除板で本スレに誘導したやつに噛み付いた奴、
おそらく誤誘導して本スレ潰したやつの書き込みなんだが↓
16 :うn :2006/01/07(土) 19:08:52 HOST:ntkyto056206.kyto.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
削除人さん間違ってますよ
ゴンという基地外が横暴をしています
平野の本スレを削除して日蝕スレのみ残るという
おかしなことになってます
どうしてくれますか?
kyto? 京都か?これ もしかして平野じゃないだろうか?本人。。。
かわいそうじゃないですか。
ほっておきなさいよ。サルなんて。
ここまでの整理
3週間ほど前にゴンと名乗る男が重複を削除を依頼した
その際誘導は今はスレッドストップした本スレにしていた
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1127529977/l50 (誘導157)
しかしその後削除人が現れる前日に日蝕スレに誘導した馬鹿が現れた
削除人は確認のためスレッドをおとずれるが、すぐ上にある誤誘導に騙された
そのため 日蝕スレが本スレになるというねじれが生じ、ぶちぎれて削除人が
次の本スレを潰した そして上記のうnと名乗る誤誘導したと思われるばかが
ごんに責任を押し付けようとしたが削除人ぶちぎれてこれを無視。。
現在うnは京都の人間ではないかと目される。。。。。
314 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 21:06:03
>>313 ゴンがやったことが全部でしょ
削除人がぶち切れ立ってどういうこと?
自分が間違えてたのに
また本スレ削除するのはなぜ?
317 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 21:40:27
ゴンじゃないのか?
誰なんだ?
318 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 21:45:41
馬鹿だから難しい漢字が読めん…。
>>318 知識人気取れば孤高じゃないですか。
後衛上等!
320 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 22:13:36
321 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 22:44:06
「群像」(2月号)に掌編小説「モノクロウムの街と四人の女」掲載。
はどうでしたか?
削除人 間違えてここ本スレに認定したのにミスみとめね
もうね あほかと。。。
頭悪いよ 桃・
ntkyto056206.kyto.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
324 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 07:31:35
今は平野啓一郎「文明の憂鬱」を読み途中。この短文集を読んでいると、京都の話はほとんど出ないんだけど、京都での生活の匂いがぷんぷんとしてくる気がするのは僕だけかな?僕はそこに勝手な共感を持って読んでいるんだけど。
325 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 09:30:48
我慢してここを使おう
326 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 10:57:48
今「一月物語」読んでいるが
天才を感じる
日本が舞台だけに言葉もいっそう美しく感じるし
生の平野の考えも出ている
327 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 11:46:53
P55〜58までの思索がすごい
多分ここに平野の苦悩がつまってるはずだよね
誰か説明できる人いますか?
328 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 12:03:44
絶対の存在こそ・・・・・・自然の深秘された美であったP57
これが平野の秘密を打ち明けてるところだろうね
ntkyto056206.kyto.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
平野今京都にいるらしいよ
331 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 14:06:12
平野東京で執筆中じゃないの?
332 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 15:36:45
まったく思いつきだけど、面白いので『J文学平家物語』というのを考えて
みた。以下、その配役私案。90年代以後の「文壇」における「権力構造」は、
こんな感じだったんじゃないか。
後白河上皇=高橋源一郎、平清盛=福田和也、平重盛=島田雅彦、建礼門院=
松浦理英子、源頼政=筒井康隆、源頼朝=保坂和志、木曾義仲=阿部和重、源
義経=中原昌也、弁慶=町田康、北条政子=笙野頼子。
問題は「北条義時」にあたる人物は誰かということだけど、これが見当たら
ない。「文壇」という制度から遠く離れて、自前の「幕府」をひらくような
豪胆な人間がいないかしら(ちなみに「後鳥羽上皇」役は、「群像」の最新号
にも謎の短篇を描いている、平野啓一郎あたりが相応しいんじゃないか)
333 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 16:09:22
本を読むのも結構好きです。
昨日、平野啓一郎の『日蝕』を買ってきました。
まだ、まったく手をつけてないです。
早く読みたいですね
334 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 16:10:35
文明の憂鬱
作者: 平野 啓一郎
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2005/12
メディア: 文庫
平野啓一郎の格調高い文体が好きで,新たに文庫化されるといつも買っていま
す.華麗な表現は小説だけでなく本書のエッセイでも遺憾なく発揮されているようです.
おいおいすごいことになってるぞ 削除板で本スレに誘導したやつに噛み付いた奴、
おそらく誤誘導して本スレ潰したやつの書き込みなんだが↓
16 :うn :2006/01/07(土) 19:08:52 HOST:ntkyto056206.kyto.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
削除人さん間違ってますよ
ゴンという基地外が横暴をしています
平野の本スレを削除して日蝕スレのみ残るという
おかしなことになってます
どうしてくれますか?
kyto? 京都か?これ もしかして平野じゃないだろうか?本人。。。
336 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 18:27:18
本人かどうかは断定できんが、過去の事例もあるし本人である確立も非常に高い。
しかし大学時代の友人がここでの宣伝活動、うnを名乗っているのが
妥当ということだろう。最悪
338 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 18:58:28
平野 啓一郎
一月物語
平野さん。『日蝕 』での芥川賞受賞後一作目の作品ですね。普段、ミステリ
以外のものを読まないので、こういう作品に対して、どう反応してよいのかわ
からないのですが・・・幻想的で、かつ激しい物語でした。絶対的に存在して
いる自己と、それを自己と認識する外側からの自己との二つの自己の間で、
自己の唯一性を求めて葛藤する青年が主人公のお話だったと思うのですが、そ
んな解釈であってるんでしょうかね?瞬間のみに存在というものがあるという
思想はわからんでもなく、それを渇望するのもわからんではなかったのですが
、そんな情熱が昇華する情景としては、最後はちょっとあっけなかったかもと
いう印象です。
339 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 22:04:46
せんせん 0 【▼潺▼潺】
(ト/タル)[文]形動タリ
水がさらさらと流れるさま。
「飛泉―として其の間に噴出す/雪中梅(鉄腸)」
340 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 01:22:34
ヒラノる 0 【▼潺▼潺】
(ト/タル)[文]形動タリ
盗作がさらさらとやられるさま。
「平野―馬鹿なくせに堂々とインテリぶる様/若しくはブサイク(顎八郎)」
部落?
342 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 07:08:12
343 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 07:38:23
文明の憂鬱
夜明け頃に、平野啓一郎の「文明の憂鬱」という文庫本を読んだ。
平野氏の著作は、以前「日蝕」が発表された時に読んだのだが、自分には難解で、
それ以来敬遠してきた小説家だったのだが、これは割と手軽に読めるエッセイで
面白かった。共感出来る部分も多かったし。
344 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 09:49:51
X-Knowledge HOME 特別編集 No.6 PUBLIC SPACE
「それは、いかなる大きさも持たず、いかなる秤にのることもない。雨の中に
流される涙のようなもの」
第120回芥川賞の平野啓一郎責任編集による、建築雑誌の特別編集号。昨年ま
で平野は本誌でコラムを執筆していて、今回だけの雇われ編集長ということ
で名前が冠されている。
建築に関してまったく素人の読み手でも、青山真治や四方田犬彦といった執筆陣
に目が留まるし、そうでなくとも大判いっぱいを埋めつくす写真の数々にページ
を繰らされる。PUBLIC SPACEということで、国内外を問わず、公園、河川、大通
り、バス、スタジアムといった、幅広いモチーフの写真があつかわれていた。
(前菜としてはいささか豪華な)建築界の岡嶋二人的存在MVRDVのメンバの1人、
ヤコブ・ファン・ライスと平野との対談がオープニング。年をくった海マニアの
おっさんもとい歴史家アラン・コルバンのインタビュウと続く。どちらも難渋に
なりすぎず、かつ専門性もうしなわない発言内容のバランスにすぐれる。さすが
に頭がよろしいなあ。
345 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 09:50:44
現実離れした、ぶっ飛びデザイン(L字型の建物を、縦棒を下にして建てたりする)
や古色蒼然たる歴史ある図書館のデザイン特集には、建築学に明るくなくとも目を
見張らされる驚きが待っている。また、「誰も近づけない『祭壇』から、誰のた
めにも平等に存在する『公共物』への引き下ろしを目的とした」諸外国の教会建
築論の説き起こしは素晴らしい。後半は哲学思想に逃げたようだが、それでも一
読の価値ある論点だった。
吉田朔美による映画レビュウの連載コラムもコミカルながら的確な論旨で、紹介
されていた「天空の草原のナンサ」「ある子供」「ダウン・イン・ザ・バレー」
「僕と未来とブエノスアイレス」に関しては、どれも映画館に足を運びたくなっ
てしまう。
総括すると、門外漢は出直すべきだな――という感じで、内容の1/3も理解でき
ませんでした。用語を羅列されると、何がなんだかわからない。表層だけをさら
って通読する記事もちらほら。
とはいえ、専門性を排した文はとても興味深く読めました。とくに航空機改革
――エアバスA380関連と、スイスの避難シェルターを性的逃避と読み解く村田晃
治の観点は印象的。
ちょこちょこ顔を出す平野の文章は、「文明の憂鬱」が好きな読者にとっては
願ったり叶ったりで、彼のファンが求めているものは十分に得られました。
346 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:26:51
中漏なんて言葉辞書にもないんだけど
どうやってこんな言葉覚えたんだろう
どっからもってきたんだろう?
347 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:30:18
平野アンチがスレ消したに決まってんだろ。
逃げ場がなくなるくらいに攻撃されたから
こういう手段にでたんだな。
ずっと「モアイ」とか「宗教」とか言ってた奴があやしい…
348 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:33:43
もともとアンチってそいつ一人だったじゃんwww
349 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:37:31
宣伝ばかが削除人だましたって?
あんまりバレバレなんで吹いてしまったw
てか 冗談抜きで卑怯なことするよなあ。
350 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:42:05
宣伝厨がスレ削除する理由がどこにあるっての?ずっと攻撃されてた
アンチがやったってんならわかるけどw もっとうまい嘘考えろよww
351 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:45:22
これはもうある意味 祭りだ!!!!!!!!
352 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:49:20
みんなムカついてるみたいだねえ。
353 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:51:29
2ちゃんならイヤなものは削除。でも
現実世界ではそんなわけにはいきませんよ。
それだけわかってくださいね。
354 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:55:17
この「日蝕」スレが残ってるっていうのが
そもそも最高にあやしいのだが。
355 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 11:59:44
そんなに責めてると ここも削除されるぜ。。。
356 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 12:06:25
>>299で「へんなスレたてたら即刻削除依頼出してやるよ」
とはっきり言ってるのに
>>306で「おれなわけないだろ」っていってる。
この矛盾は?
357 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 12:06:52
平野アンチがくずだってことは確かだ
もう早稲田の馬鹿はほっとこう
中漏なんて言葉辞書にもないんだけど
どうやってこんな言葉覚えたんだろう
どっからもってきたんだろう?
分かる人います?
どこから平野の言葉がきてるのか?
358 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 12:13:31
「雪膚」(せっぷ)とかね
すごい日本語力だよね
359 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 12:15:39
>>356 大発見! 逃れられない証拠だな。
やっぱ、スレ削除なんて手段に出ようとする奴は
頭の出来もよくないようだ。こんなシッポ残しちゃって…
360 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 12:26:46
もうどうしようもないの?
それならしようがないんじゃない?
我慢しましょう
361 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 13:02:35
こんなとこでいくら平野をコケにしても
実社会の中での平野の評価と功績には、かすり傷ひとつ
つけられないのにねw
2ちゃんではいろんなタレントや芸人が叩かれてるけど
それが原因で彼らがテレビに出られなくなったなんて事あるか?
ま、気のすむようにやってればいいんだけどw
362 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 13:46:28
もうどうでもいいよ。
アンチは、スレ削除っていう最高に惨めな逃げ方したんだよ。
つまり、論理とか頭ではオレたちに勝てないってこと
さらけ出したんだ。
もうこれから何言ってきても笑えるだけだしwwwww
363 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 13:53:08
364 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 15:19:27
「群像」(2月号)に掌編小説「モノクロウムの街と四人の女」掲載
これはどうでした?
なにか身体を裏返すというか
性的含意をこめた作品かな?
365 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 16:27:26
文章もいいね
やっぱり色んな文章かけるんだな
ひらのー 笑 ネット批判してる割に身内使って、宣伝活動すんなよなー
367 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 17:15:51
読書]平野啓一郎『文明の憂鬱』
文庫版。単行本より補強されてエッセイが追加されてます。
なかなか面白かったです。少なくとも『日蝕』よりは(…)。『「なのに」と「
だから」』という話は面白いですよ。それにしても、この人は本当にこの文体で
やっていってるんでしょうか。現代短編集なんかも出てるみたいですけど。どこ
かで書かれていたことですが大仰すぎて逆に滑稽になってしまっているとこもあ
ると思います…匙加減が難しいですね
368 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 17:54:23
>>368 お前はくずだ
お前が犯人だ
お前は平野だw
370 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 19:14:51
あれっ ほうそうスレどこいったの?
372 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 19:32:45
基地外によって削除へ
373 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 19:52:37
「群像」(2月号)に掌編小説「モノクロウムの街と四人の女」掲載
これはどうでした?
なにか身体を裏返すというか
性的含意をこめた作品かな?
答えてください
374 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 19:57:45
>>372 その「基地害」も、内心かなり悔しがってると思うよw
スレ削除しちゃった事で、かえって自分の馬鹿っぷりを
さらしてしまったんだからw
「ボクは論理では勝てないからスレを削除して仕返しします」
それに、平野が書き込んでるって確証はどこにあるんだろうねw
こっちはアンチがスレ消したっていう確実な証拠があるのに 笑
375 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:09:40
相手が怖いから試合を棄権したのに
後でその相手のことをむちゃくちゃに批判するようなもんだよな。
見てて気持ちが悪くなるくらい頭が悪いヤツ…
376 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:12:54
ほうそうスレなくなたんでしょ?知ってるよww
あんなのなくなってよかったよ
偉い人いるんだなー
378 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:20:19
、
379 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:20:40
気持ち悪い、か…
確かに頭のわるい人間を見てると不快だけどね…
ま、もうほっといてやれ。すでに「お前は平野だ」ぐらいしか
言い返せない程、追い詰められてるみたいだし…
380 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:21:36
381 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:22:53
この人なんでいつも こうバレバレなのw
382 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:24:12
>>381 簡単だよ。頭が悪いと上手に自演もできません。
383 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:25:23
,
384 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:28:16
>382
頭が悪いと自演もまるみえですw
385 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:29:45
はっ もうそんな反論しかできないかw
386 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:30:45
387 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:33:35
つーかさあ、マジため息出るんだけど。
スレ削除なんてひどい横暴やったんだから
これ以上荒らしにくるなよ。何がしたいんだ?
頭わるいうえに粘っこいのかよ? ひどいな。
388 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:38:55
389 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:41:01
390 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:55:47
横暴でもなかろう、実際平野に4スレもいらんだろう。
削除人も納得したんだし、漏れも多すぎだと思ったよ。
392 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:57:11
3スレじゃん
それに本スレ削除はおかしい
平野さんの小説のどこが魅力なのか、
良ければファンのみなさん僕にお教え願えませんか。
ものすごい後衛なんだなというのはこの間、立ち読みして分かったんですが。
代わりに春樹作品の魅力を語るから、お願い☆
394 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:01:51
>>391 しかし何の予告もなし。しかも削除したのは
これまでさんざん平野への誹謗中傷を続け、
その度にひどく叩かれてたようなヤツ。挙句の果てにスレを削除し、
ここでも懲りずにまた中傷を続けてるようでは、皆怒って当然だよ。
おやおや みなさん荒れてるねww
もういいじゃないですか。アレは。
京都からわざわざ2ちゃん操作、ご苦労ご苦労。ばんばんざいでしょ。
誰が困る?
売名ばんざいじゃないですか?
ところで
ファンってここにはいないのかなw
本スレでしょ、ここ。
397 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:05:15
まだ同じこと言ってるwwwwwwww
398 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:08:56
平野本人が書いてるとでも思い込まなきゃ恐いんだよw
自分がこんなにたくさんの人から蔑まれてると思うと
正直堪えられないんだろう。
だから、平野本人が書いてるってことにして、安心しようとしてんだね。
>>394 その論理だと平野関連が4スレ乱立の擁護にはならんね。
元々乱立自体が異常なんだよ、
>>396 福澤好きの鈴木君ご苦労様
春樹好きってウソだよね?
誰が好きなのかな?
401 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:20:08
>>399 みんなスレを消されたこと自体より、消した人間に怒ってるんだよね。
しつこく誹謗中傷して、突然スレを削除して、それを人のせいにし、
「これ以上スレたてたらまた消してやる」という有様に。
乱立を解消するなら、ふさわしい人間が予告を以って行えばよかった。
本スレをまとめることには、皆依存はなかっただろう。
402 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:20:14
403 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:27:38
まあ1日40レスで15日で消化できる
毎日最低40レスは進んでほしいね
404 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:29:38
>>396 京都? 平野は今東京在住だろ?
もし今京都にいるとしても、それは仕事のはず。
へらへら2ちゃんいじる暇があんのか?
405 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:29:51
406 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:29:58
407 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:38:33
>>400 福沢先生は理論の、
春樹先生は実践の、師匠です。
どちらも畏敬しております。ウソじゃなく。
409 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:56:23
>>408 いんちき作家と
啓蒙思想家のどこがいいのかな?
410 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 22:00:48
「啓蒙主義だけの文化は非常に浅い」(梅原猛)
「宗教的でなければ真に知的とはいえない」(内田樹)
そうですね。
第一に啓蒙思想家として一般に認知されているその人は、
恐らく世界一の先進的な哲学者で先ず、あったからです。
『文明は目的なり。すべてその中に含まれざるは無し』
『人生は戯れなり。一場の劇を真面目に勉むるは、人間の仕事なり』
[福沢著書より改引用]
第二に、いんちき作家と見なされているその人は、
恐らく、人類文学史上で最も重要な文豪の一人だからです。
『生きることは死ぬことの一部だ』
『ゆっくり歩け、たくさん水を飲め』
[春樹著書より引用]
412 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 23:12:58
>>411 そのあいまいなあいだみつおの人生訓が「哲学」であり文豪の思考なのかな?
>>412 文豪というのは哲学者じゃあないですよ。
ハムレットにあります。
『生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ』
こんなの哲学じゃないっしょ。ただのつぶやきです。
文芸というのは、思想に美しい形(eidos)を与える作業以上の仕事で無いでしょ。
じゃなければ哲学書がサイコウの文学書ですしね。
あと宗教書が。
>>410の下の人は、宗教学者さんですか?
414 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 23:36:34
なんで平野のスレっていつもこんなに荒れてるんだ?
415 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 23:38:01
春樹に思想はないと思います
マイナー・ポエットというのかな
ドストエフスキー、トルストイの大小説の後のチェーホフ
サリンジャー的神秘主義者ではあるようですがね
その世界は小さく、浅い
>>415 いいんじゃないですか、じゃあそれで。
『ねじまき鳥クロニクル』の先に
日本と世界の功罪を暴く名も無き「僕」なんて見つけなくても。
諦念の先に生きる理由を探し続ける永遠のモラトリアムからの脱出法を願わなくとも。
誰が困る?
戦後の行方だけでしょ。
417 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 00:06:05
僕の自分探しとその生き詰まりそして大切な「何か」
もはやこのようなアイテムに心動かされることはありません
からくりはもはや明らかにされ
空虚ばかりが目に付きますね
>>417 ニヒリズムに落ち込むから歴史発掘や社会暗黒へ退行するのですか?
それじゃあ何一つ「解決」はしない。
ただ、時代の中で儚げに歌うちっぽけな男です。
違います?
僕は男らしい人が好きなだけです。腰抜けに用は無い。
419 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 00:17:53
春樹も腰抜けだと僕は思ってます
>>419 じゃあ日本文学人全員腰抜けだw
誰が前衛の勇気あるフォワードです?
ディフェンダーであられる方のスレッドで聞くのも失礼ですが
知りたいものです。
平野さんバンザイじゃないですか。
僕は元々悪くないというか、どっちかと言えば好きなんです。
こないだのエロエロ小説も、いわば朝鮮…じゃない、挑戦だったんでしょ。
すごい勇気じゃないですか。尊敬した。
読みにくい文章を変えた、というところはどうしてなのか分からないが
素晴らしいと思いますね。あの青少年害悪小説への転換は。
文学を前衛後衛と勝手に定義づけしてるのが終わってるよ
誰がどうとか言う前に定義」づけしろよ
423 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 06:52:10
>>420 もう少し論理的にいこうよ
飛躍が多すぎますよ
424 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 06:55:16
テスツ
425 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 07:43:56
>>421 別に変えてはいないのよ
作品にあわせて文体を選択してるんでしょう
しかし本質は一貫している
平野 東京に帰ったらしいねww
427 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 17:47:07
どこでそんな情報が?
428 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 18:12:49
429 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 18:22:10
430 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 19:09:36
フェカンにて
まだ〜単行本
431 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 19:11:11
まだ
それよりもう長編の執筆にかかってるころだろう
432 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 19:57:00
4月号に前半ぐらい載るかな?
433 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 20:48:39
平野啓一郎『日蝕』。
短い小説なので、あと2日くらいで読み終わると思われます。
十五世紀後半のヨーロッパにおいて異教の人々を改宗させるために旅するキリ
スト教の僧侶の話なのですが、哲学的で内面的な描写が要所要所に取り入れら
れていて、なかなか飽きさせない構成になっています。
と言いつつ、20ページ読んでは寝てるんですけどね(オイ
しっかし、平野啓一郎はこの本を大学生の時に執筆したそうですが…一体どん
な育ち方をしたのでしょうか。
文章がかなりキテます。これを今の僕と同じくらいの年齢で書くなんて、マジ
有り得ないっす。
平野啓一郎『禁色』。
短いポルノなので、あと2日くらいで読み終わると思われます。
十五世紀後半のヨーロッパにおいて男色の人々を改宗させるために旅するキリ
スト教の作家の話なのですが、性的で男色的な描写が要所要所に取り入れら
れていて、なかなか飽きさせない構成になっています。
と言いつつ、20ページ読んではしこってるんですけどね(オイ
しっかし、平野啓一郎はこの本を大学生の時に執筆したそうですが…一体どん
な低俗な育ち方をしたのでしょうか。
筋肉がかなりキテます。これを今の僕と同じくらいの男性経験で書くなんて、マジ
有り得ないっす。
435 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 22:24:14
>>433そういうきみの幻想もフェカンにてを読めば
救われるよ、すばらしい破壊力がある、ん、見事だよ。
イエーイ イエーイ!!!!
ブンブンブン!!!!!
イエーイ キャッホー
437 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 22:28:49
438 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 22:28:54
評論集まだかな?
439 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 22:34:56
>>436おまいあれかウルウルカメラ目線の.....
440 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 22:49:38
彼の小説は読んだ事がない。小難しい文章だから。でもこれは割と読みやすい
。色々な媒体で発表したものを寄せ集めてある。そのため、一冊のなかでも文体
や話の密度がかなり変化している。
前半は時事写真と文章がセットになっている。やや回りくどい印象。もっと飄
々としてればなあなどと思う。
後半は主に新聞に掲載されたもの。最後の数話が非常に面白い。こんなの偶然に
新聞で読めば、嬉しくなる
ここはおれのもの
442 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 23:42:55
443 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 23:50:06
>>435そうあれは誰にも真似出来ない傑作だよアハハハハハハ
444 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/10(火) 23:58:17
おお傑作傑作
445 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 00:02:34
誰にも真似出来ないアハハハハハハ
446 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 00:04:18
ヘタ杉てアハハハハハハ
,
g
x
ひらおnさん 射精寸前です!!!
451 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 07:58:46
>>450 お前いいかげんにしろ
誰か通報してください
通報ってどこにするんですか?
452 :
k:2006/01/11(水) 10:28:21
こいつは才能あるよ。
ただ、生きてる間にこれ以上脚光をあびることはないだろう。
453 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 10:50:02
佐藤亜紀の鏡の影をぱくっただけだろ。あほくさ
454 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 10:57:04
455 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 11:57:17
単なるパクリでデビューしたなら
新潮社以外の雑誌に作品が載るわけない
456 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 15:27:36
ぱくりは佐藤だけどな
自分がぱくってるから
人もパクってルト思う
卑しい女
もうすぐ 平野も消えるだろ。新作で新潮アボンで、弱小でフェードアウト
で自殺。
458 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 16:27:07
459 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 16:28:14
☆平野啓一郎 「日蝕」
映画・「みやび」を拝見してから読了。
錬金術師や魔女裁判の暗黒の中世を舞台にした物語。
二十歳にしてこれだけの語彙を自在に操ったこの作品が、
三島由紀夫氏の再来と言われるのも道理なのでしょうし、
火刑さえも淡々と描写するさまは、澁澤龍彦氏も彷彿とさせるものがあります。
460 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 16:29:52
■平野啓一郎「モノクロウムの街と四人の女」(『群像』2006年2月号)
『新潮』では小島信夫、『文學界』では小林信彦が長編を掲載されている中で、それもどちらも超ベテラン、そのなかで『群像』は平野啓一郎の作品が掲載されている。それも長編ではなくて、短編が。
で、その短編が「モノクロウムの街と四人の女」なんだけど、判断保留。というか、判断できない。もともと平野啓一郎の短編作品はわけわからんことが多いんだけど
461 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 16:35:28
462 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 17:27:08
みやび見た人いるんだな
読了。
物語。
判断保留。
464 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 18:12:39
平野啓一郎「モノクロウムの街と四人の女」(『群像』2006年2月号)
これ解釈できる人いる?
465 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 19:38:17
平野啓一郎さんのエッセイ集の「文明の憂鬱」を読み始めています。1作
が文庫本で8ページほどと短いエッセイが集まって作品となっています。2
000年からの出来事をもとに執筆されておられるエッセイですから,ネタと
なっている出来事には馴染み深いですし,それに対する平野さんの洞察力や
文章力は,やっぱりすごいなと思います。僕の3つ上なので,ほとんど同世
代と考えてもよいかと思うのですが,僕がDiaryでありきたりのつまらない
考えを書いているのに対して,平野さんは深く考察されしっかりとした文章
を書いておられます。やっぱり考察するということは,疑問とそれへの回答
,回答に対する疑問を検討して…という一連の流れが必要なのでしょうね。
平野さんの分析を参考に,少しでも自分が深い考察ができるようにならない
といけないなと思っています
まさにくそ作家
467 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/11(水) 22:54:35
評論集はいつですか?
469 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 00:27:28
僕は平野啓一郎という作家がすごく好き、というか現にに才能のある人として
なんか気になってしょうがないのですが、今日バイト先の書店で社員割引を利
用して文庫版の『文明の憂鬱』を購入しました。でもって、その中で氏が書い
ているのが「私が非常に関心を持っていたのが偉人の年齢である」なんていっ
て、ランボーは16才で○○を書いた、ラディゲは20才で○○を書きそれを記し
た三島は23才で『仮面の告白』を書いている、なんていっていて、やあ芥川賞
作家も自分と同じようにそんな偉人の年齢のことを焦燥まじりで考えるんだな
なんて思っていたのですが、その先の氏の文章が「二四歳の私は、自分の作品
の中に……」と続いていて、あら、やっぱこの文章もオレより年少の人が書い
たんじゃんと気が付いてみる酔っ払いの夜でした。
470 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 01:59:40
平野は霊感が強いのかな?
三輪、寂聴、と親交があって、三島好きですもんね。
一度、オーラの泉みたいな
鑑定番組に出てみてはどうですか?
江原さんや三輪さんに何と言われるやら。
本人は前世がショパンとでも
言われたら失禁して喜ぶだろうね。
もしくは既にそう思っているのか!?
ダークサイドに彼は落ちたのです。。。。
アーーーーーーーーーーー
472 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 07:07:31
愛国心は大事ですね
473 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 07:43:29
474 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 13:41:02
age
475 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 14:21:08
476 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 15:09:16
477 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 16:16:18
長編執筆中かな?
478 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 16:28:48
…芥川賞というのは、ちんたらした人間の日常、つまりは
作家及び、同年代の人間の話を書いた小説が多いってことは
前々から思ってたんだけど。
つまり、日記みたいなもんだ。
もちろんそれ以外の場合もあるんだろうけど
「現代の若者の姿が…!」みたいな注目のされ方が多い。
村上龍にしても石原慎太郎にしても。
綿矢りさや金原ひとみ。柳美里も。
でも時にそうじゃない場合もある。
とこの本読んでしみじみ思ったよ。
つーか、時代設定から現代じゃないものー。
文章も、なんか違うものー。
なんだ、この人は。面白すぎるじゃないの。
何考えてこういう物語を書いたんだろ。
そして何でこういうものをこういう文章で書けるんだろう。
479 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 17:19:16
物語自体は、かつてあったようなストーリー(らしい)。
私は、昔の西洋的なこういう話(錬金術とか)に詳しくないので
興味深かったけどね。
自分の研究に没頭する仙人のような(?)人間や
白痴の少年。下卑た男。
欲にまみれた司祭。
そういう存在は、こういう話には不可欠な存在なんだろう。
そういう「ありきたり」な存在が、
彼の文章によって、その存在感を増幅される。
森で一人、無音で笑って踊っている少年の一種の不気味さ。
研究にまい進することで、自己研鑽を積んだ人間の凄烈な佇まい。
弱いものを見つけては大騒ぎする村人の無知な暴力さ。
文章の中に散りばめられた、多くの漢字(読めねえっつの)が
その存在をぎらぎらと乱反射する。
480 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 17:20:17
この本のタイトルの「日蝕」にしても
「日蝕」と「日食」では受け取るイメージが違う。
現象としては同じことだけれど。
まるでステンドグラスが万華鏡になったような。
その回転する光にあわせて大音響でバッハのオルガン曲が
流れているような。
想像したら不必要なほどうるさい光景…。笑
病気の理由も、天災の理由も
化学の力も、何もまだわからなかった時代。
だからこそ無知なる人々は、小さなものにも怯えるし
それらを何の疑いも抱かずに
排除しようとするエネルギーは激しいものだ。
そういう世界が面白かったなぁ。
西洋文化(笑)に詳しくないわたくしは、
これでちょっと興味を持ちましたよ。
ま、多分この本の世界の半分くらいは理解できてないと思うの。
そう思うのは、彼がわたしと3つしか変わらず
九州の田舎町から3年差で京都に出てきて…と思うからかなぁ。
うわー、見てみたーい。
絶対この人変人やと思うの!←ほめ言葉
481 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 17:24:29
『日蝕』平野啓一郎
芥川賞ついでに。1999年受賞作。現役京大生という触れ込みでこれも若かったで
すね。でも。
凄かった。ルビがなければ最初の1行も読めない。初めて見る漢字が満載。それ
だけで感動した!暗黒の中世末期ヨーロッパキリスト教世界な内容は私の中では
消化不良(単に理解できないだけ。わからない単語はフィーリングで読んでるし
)ですが、文体と重量感だけで「あぁ純文読んだ」って満足(笑)
全然どうでもいいことなんですが、一体この人は何で原稿かいたんでしょうか
ね?普通のPCだったら鬼のように外字登録しないと無理っぽい。超漢字ならい
けるのかな。やっぱ手書き?あんな画数の多い漢字を手書きで埋めるだけで尊敬
するなぁ。
たまには重い空気とわけわからん難しそうな単語に浸ってみたいときにお奨め。
482 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 17:27:54
芥川賞受賞で話題の、『日蝕』平野啓一郎著・新潮社
読みました。
(頭が爆発しそうな今日この頃なんですが、
どうもコンピュータの処理時間や、電車などの移動中に
集中して読んでしまったりしています。)
確かに、この作者の年齢からは考えられないほどの、
文章の質です。
三島由紀夫の再来、と言われているようですが、
私はそうは思いません。言葉の書きようや表現の温度というのは
三島より熱くない、という感じがします。
自分の言葉に酔っているような文章ではなく、
(三島には私はそれを感じますが)
483 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 17:29:06
言葉を駆使しているし、表現が的確。おそるべし。
これで1975年生まれとは!
内容は、私の大好きな錬金術、や両性具有などがでていて</FONT>
<FONT SIZE="+1">たいへんおもしろい。
これからの作品に大いに期待してしまいます。
しかし、この作者が年をとった主人公に言わせている言葉
「・・錬金術の作業には、それを為すことそのものの裡に
或る種の不思議な充実が在ると云うことである。・・・」
というのは印象深い。
書物から得た知識とはまた違った価値を、錬金術の作業によって
体験した、ということが
今、この時代の私にも、似たような思いがあることに気づかされる。
digitalの作品(ホームページやCD-ROMなど)
を作っていても、なにか、違うような感じ。
今一つ実体としてさわれない事に対するもどかしさと、
電気に依存して存在する脆さをうっすらと感じている近頃の自分。
作業、という行為は実体のあるものを手にとって、
それと同化するような自分が中に入り込むような、
そういう気持ちになることでもあるんだ、と気がつく。
これが錬金術なのか?とも思う。
次の作品も楽しみである。
484 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 18:31:36
話の舞台は、異端信仰の嵐が吹き荒れる15世紀末のフランス。
時代遅れの珍奇なトマス主義者と仲間から目されていた私は、たまたま手に入れ
た異端の書『ヘルメス選集』の原本を手に入れるため、リヨンを訪れた。そして
、その地の司教にほど近いところに錬金術師がいることを知らさせ、彼に会いに
村へ赴いた。 その村は、一見、どこにでもあるような田舎の小さ
な村だった。 村の堕落しきった司祭。あまり信仰深いとはいいがたい村人たち
。異端審問に熱を上げるドミニコ会の説教師。 しかし、そこには、確かに錬金
術師がいた。錬金術師の身の回りの世話をする卑しげな男。その男の息子である
唖の少年。
常識的に考えれば明らかに異端である断言されるであろう錬金術師を訪問した
主人公は、彼の理路整然とした思考や敬虔で慎ましやかな生活を見、彼を異端扱
いすることに疑問を感じる。 そんなある日錬金術師のあとをつけて行った洞窟
の中で、主人公は、石に束縛された両性具有者を見る。 村では雨が降り続き、
農作物は実らない。 雨乞いの祈りもこめた魔女焚刑のために捕まえられたのは
、洞窟の中で石に束縛されていたはずの両性具有者。 その刑のさなかに、秘蹟
が生じる。
真なるものを求め、新しいあり方を求めるのは、主人公であり、錬金術師であ
った。その点において、二人は密かに、深く理解しあっていた。
回顧的な文体は、華麗で眩惑的な内容をより印象的にいろどる。中世の闇の
中、まだ悪魔も異界も信じられていた世界。このようなことも確かに起こりえた
かもしれないと、そう思って読んでしまう。
485 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 18:47:22
486 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 18:59:10
あらしうざす
てかばかww
487 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 19:01:55
488 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 19:32:28
489 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 20:12:35
平野啓一郎氏著「日蝕」
新潮文庫で買いました。
「日蝕」
表紙がとても気に入っています。
氏は、当時の最年少芥川賞受賞作家です。この「日蝕」でデビュー、とても繊細
な文を書く方です。
舞台は十五世紀のフランス。
神学僧を目指していた主人公の青年が、賢者の石の練成を目指す錬金術師と出会
います。
神学とは真逆の、禁忌に満ちた錬金術。
青年はいつしか錬金術のとりこになっていました。
この頃のフランスは、魔女狩りが盛んに行なわれており、見つけ出されたら最後
、処刑されてしまいます。
それでも錬金術に没頭するわけ、そして主人公が錬金術に惹かれた理由。
もっとも賢者の石に近い錬金術師、ヘルメス・トリスメギストスの書、洞窟にあ
った両性具有者の像、悪魔崇拝に似た神秘の儀式、そして・・・
490 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 20:14:05
流行りも廃れてきた錬金術。
まあ、一言で錬金術と言えば、言葉は良いですが、この作品を読んで錬金術の
ことをあらためて考え直した人もいるはずです。
そして錬金術のれの字も知らない人はこの作品で否応なしにわかるでしょう。
錬金術とはいかなるものか。
あくまでも抄訳された概要ですが、難しいことには変わりありません。
初めて本を読んでいる最中に睡魔に襲われることを体感しました。教科書以外でね。
それ程に難しい本です。
たぶん、文体のレベルが高すぎるのも原因なんだろうなぁ。
491 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 20:51:15
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492 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 20:56:39
平野啓一郎『文明の憂鬱』(新潮文庫)読み中。
AIBO、宗教にまつわる事件、落書き…様々なニュースをきっかけに、筆者が自由な
思いを馳せた、雑誌などに掲載されたエッセイをまとめたもの。「評論文を読むこ
とが出来ないんです」という高校生に読んでもらうのにちょうどいいかもしれない。分量も短いし、若い人が書いているから、(書いてあることは保守的なんだけど)そこそこ読みやすいように思うので。
493 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 22:18:23
494 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 23:05:03
書き込み好くねー奈
もっとかきこめや くそども
495 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 23:19:16
ウメノコトブキ
496 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 23:39:02
497 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 00:33:18
498 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 00:35:20
「文明の憂鬱」読みやすい。エッセイだから。日蝕の100倍。
499 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 01:57:02
もっとかきこめや くそども
500 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 02:21:32
>>491 「平野宣伝バカ」か。でもよく考えろ。
ハタから見れば、おまえも単なる「平野中傷バカ」
なんだぞ。わかるか?
過剰な宣伝も、無意味な誹謗中傷も、どちらも説得力はない。
つまり、おまえも結局、宣伝バカと同レベルなことしかやってないんだぞ。
501 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 03:30:14
だから?
502 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 07:25:01
平野啓一郎『モノクロウムの街と四人の女』(「群像」2006年2月)
色彩が失われた街における二メートルの女たち四人を中心とする話。冒頭は面白
く読んだのですが、途中から、シュール過ぎて付いて行けなくなってしまいました
503 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 12:09:17
平野啓一郎「日蝕」
ごめんなさい。
難しかったー。
ほとんど理解できてないです…
もっぱら睡眠導入剤のように寝る前に読んでいました(汗)
504 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 13:38:43
れいぎょ 1 【▼囹▼圄/▼囹▼圉】
〔「囹」「圄」「圉」はすべて牢屋の意〕牢獄。れいご。
「共に―の苦楚を頒たんと/復活(魯庵)」
505 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 13:58:15
あかかがち 【赤〈酸漿〉】
ホオズキの古名。
「その目は―の如くして/古事記(上)」
506 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 16:45:17
507 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 17:06:47
508 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 18:08:53
けそう 【▽顕▽証】
「顕証(けしよう)」に同じ。
「髪の筋なども、なかなか昼よりも―に見えて/枕草子 184」
509 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 18:46:49
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510 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 19:04:23
511 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 19:11:53
512 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 19:19:12
513 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 19:52:59
三島論図書館で読んだ
自分を見抜いてくれということ自体、見掛けと本質の二元論だってのが
印象的
514 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 19:57:40
515 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 19:59:14
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517 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 20:44:56
おやおや みなさんオイかりのようで
まあばかだから仕方ないですがwwww
一生馬鹿でいてください
本当に
518 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 20:51:05
519 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 21:15:20
520 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/13(金) 21:16:04
521 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 00:02:21
522 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 01:04:16
523 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 07:21:59
524 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 10:11:53
525 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 12:03:18
何とも美しい小説ではある。平野氏の小説は「日蝕」でも感じたが細部の描写が見
事だ。特に今回は森の中の描写が生きていて、燐粉を放つ鴉揚葉や夕影鳥(ほとと
ぎす)の鳴き声など幻想的な雰囲気を小説に与えている。例えばこんな具合だ。
庭は、背後の森に守られて、降り濺ぐ煙雨のような月光を恣にしている。色鮮やか
な蘭や文目は、裂けんばかりに花弁を広げ、磨かれて将に現れようとするする刹那
、螺鈿の飾りのように、暗がりに浮かび上がっている。躑躅の緑条は、その旺んな
枝振りを注意深く潜めながら、咲き乱れた花の色に裏切られることを嬉しんでいる
かのようである。(P.92)
物語りは明治の頃を題材としているが、語り口ほどには新規性のあるものではは
なく、むしろどこかで読んだことがあるかのような怪奇譚を、彼独特の世界観で
包み込み、怪しいまでの美しさで展開してくれたというところか。擬古典的な文
体と漢字は小説独特の世界のマッチングしている。「日蝕」では『何かを隠蔽し
ている』のではないかと思わせたが本作ではそういう感想は湧かない。擬古典的
な文体とは言っても読みにくいのは漢字だけで、内容については晦渋なところは
なにもなく(むしろ平易)、これも質の良いファンタジーとして楽しむことがで
きる。
526 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 12:04:05
もうひとつ気付いたことがある。平野氏は何者かとの一体感や成就感(今回は報
われることのない愛だが)、そして一瞬ではあるが永遠の幸福感に憧れていると
思わせることだ。「日蝕」では『究極の至福と統一感』について感情移入できな
かったと書いたが、実はこれこそ彼の根底に流れる情念であり、小説を書かせる
源泉のひとつなのかもしれない。それを表立って表出することを憚るがために、
回りくどい表現になっているのだろうか。
それにしても、ラストの男女の森の中での掛け合いはいただけない。お互いを求
め合うその愛の詞が、宝塚かオペラの一幕を見ているようで、今までの世界観と
齟齬を来たしているように思えたのだが、いかがであったろうか。
527 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 12:07:23
実は当事文芸春秋誌に受賞と同時に発表されたこの作品を一度読もうとしたこ
とがあるがあまりにも難解な語句の羅列をみて読むのをやめたことがある。芥川
賞の選考委員たちでさえルビなしで読むことがむずかしい膨大かつ難解な言葉を
問題視しているからにはその古典的な語彙はまやかしのものではないはず。これ
はとても私など歯がたたないと思ったものだ。
しかしこの本が読書会でとりあげられたからには何か意図があるはず、もう一
度挑戦せねばと気負って読みはじめた。文芸春秋に掲載された体裁とちがって文
庫本にしては予想外に活字が大きくて、しかもていねいにルビがふられていたの
で思っていたほど読むのに苦労がなく、作者の筆のいきおいにつられて一気に読
めたのがうれしかった。
しかしながら最後まで読めたということと理解できたということは同じでは
ない。魔女とみなされたアンドロギュノスが火あぶりにされ、天空に雌雄の巨
人が現れて激しく交わる。そこに日蝕が出現するというこの小説のハイライト
の部分は読めばたしかに情景ははっきりと目に浮かぶのだがそこになにが象徴
されているのか想像力の貧困な私はまったくのお手上げ状態だった。
528 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 12:08:11
それでもこの作品はおもしろい。なにより言葉が芳醇である。文章は日本語
のもつ多様性に満ちあふれルビなくしてはほとんど読めないというだけあって
ルビ一つ一つにも作者の深い知性を感じる。ルビは時は読むためのツールでは
なく外国語の訳ともなり、その屈折したやりかたがはじめは煩わしいと思った
のにだんだん謎解きめいた楽しみと変わって作者の意図することにどんどんは
められてゆくのが分かる。
作者はおそらく聖書を熟読しているはずである。聖書に関していえば文語体が
よいか口語体がよいか長い論争をへて現在はおおむね口語体が主流になっている
。しかし格調の高さ、文章の美しさという点では文語体があきらかによい。作者
はおおいにその優位点を利用し成功している。
「漢字と日本人」では和語と漢語の腐れ縁、いやでもつき合って行かなければ
ならないやっかいな日本語、あいまいな漢字の使用はなるべく自粛するという
観点で日本語を見直していたが、そのやり玉にあげられそうなこの作品がとり
あげられたのもこれほど難解で大量の漢字を駆使して書かれていても知性と磨
き抜かれた感性があれば良質な作品になることもあると証明されたからではな
いだろうか。
529 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 14:09:56
★ 宗教のこと ★
平野くんは『婦人公論』のインタビューで宗教には「絶対的な体験」と「戒律」
の2つの面があるけれども戒律はあくまで付随的なものにすぎなくて体験が宗教の
本質だと思う、と話してます。これがちょっと自分が今までに感じていた宗教観と
かぶるところがあって面白かったです。他に似たようなこと言ってる人に会ったこ
とがなかったから。私は近代以降の日本の宗教には「戒律」の部分しかないと感
じています。言ってみれば法律のようなもの。ただ、人間の集団を円滑に運行し
ていくためのもの。もし法律を「信仰」してますって人が居たら変な人って思い
ません? まぁ人間というのはいろんなものを信仰する生き物なのですが。
だから私は「神」的なものの存在は別に否定しないけど、ある特定の宗派を信
仰するって人がどうもいまいち理解できないです。でも、この平野くんの考え方
を聞いてなるほどねぇ、そう言われればそうかなぁと思ったです。現代で「絶対
的な体験」ってのがちょっと難しそうだけど、信仰する人たちは私が気がつかな
かっただけでそれを得ていたのかもしれないねぇ。しかし、例えば古代なら薬物
を使って神憑りになっても全然オッケーだったけど、今の人だったらなーんだっ
てことになっちゃいませんか? 染みついた考え方の相違は今のところ私にとっ
ては如何ともしがたいです。他人事なら別に実状がなんであれ自分がそう感じたな
らそれでいいじゃん、って気もするけど、自分事となったらそうもゆかないでし
ょうね。だからこそ平野くんの言うように芸術を通して「絶対的な体験」をでき
たらちょっと素敵かなぁと思ってしまった。(1999.5.12)
530 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 14:15:36
巛彡彡ミミミミミ彡彡 私がジエン馬鹿の美香◆FE5qBZxQnw
巛巛巛巛巛巛巛彡彡 30歳。無職のひきこもり。学歴コンプレックスで自称早稲田卒。
r、r.r 、|::::: | 2chに貼り付いて一日中ジエン。
r |_,|_,|_,||:::::: /' '\ | 過食症で食っては吐きを繰り返す毎日。
|_,|_,|_,|/⌒ (・ ) (・ )| 現実世界には生きる場所が無く
|_,|_,|_人そ(^i ⌒ ) ・・)'⌒ヽ 2chで頭の悪さ丸出しのレス書きなぐり
| ) ヽノ |. ,| 自己顕示しているつもり。
| `".`´ ノ ノ ̄i | でも、文学板の人には全然見向きもされず
人 入_ノ´ ヽニニノ ノ\ 毎日悔し泣きしてるの。逆立ちしてもかなわないので
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/ \ ト ───イ/ ヽヽ 名無しとステハンでジエンする私を
/ ` ─┬─ イ i i 見かけたらどうかどうか
/ | Y | | 構ってね!
531 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 14:18:06
平のって層化がっかい?
532 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 14:19:43
違います
キリスト教徒でもないだろうね
ただ宗教には強い関心を持ってるね
違うよ、
層かだよ。そんな基本的なことも知らないでマンセーしてる? 馬鹿だなw
平野は層か
どうりで担当がかいいんが粘着あげしてるはずだw
それにしても馬鹿だね
身長の〇〇は
出版会の汚点、平野
日本文学の恥、平野啓一郎
なるほど
540 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 16:03:12
もっともっと妬んでください
うれしいな
541 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 16:04:56
は?
542 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 16:28:39
平野はさすがに妬みの対象になるな
は?
544 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 16:42:10
もっともっと妬んだら?
545 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 17:29:18
546 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 18:34:53
出版会の汚点、平野
547 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 18:40:58
そういや平野 パチンコ玉みたいな顔してるねww
548 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 18:55:37
もっともっと妬んだら?
549 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 19:00:05
ひらけ ひらけー ぱとひらけー チュウリイップー
550 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 19:21:29
もっともっと妬んだら?
551 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 21:28:53
552 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 22:39:42
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名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 22:52:09
554 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 03:04:55
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名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 04:23:07
正直平野さんが羨ましい。
あんな文才と容姿と学歴と作家としての名声が欲しいよ。
天は二物も三物も与えて不公平だよな
556 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 06:46:32
くそひらの しんだほうがいい
編集長にケツ穴でとりいって芥川かよ あほjか?
ホモ編集長なんか早く更迭しろ ボケ新潮!!!
それとな クソファンども書き込み少なすぎんだよ
もっと書き込め!!!!バーーーーーーーカ
557 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 08:41:11
お前はなにがしたいんだ?
558 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 09:13:46
朝日に「文明の憂鬱」
559 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 11:53:45
書評文庫できたね
他の新聞はまだだった
560 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 12:39:27
上にも、結構前にも書いたんだけど、『葬送』っていう本読んでます。
その中で、たくさんの画家の名前や作品が出てきます。
大学の授業でバルビゾン派については勉強したことあるんですが、
なにしろ、遅刻魔&居眠り魔だったあたし…
忘れてることや覚えてないこともたくさんあって…
本についていけてないこともあるんです。
逆に、まったく初めてで、本を読むまで、
本っ当ーに知らなかったこともたっくさん!!
そうやって「知らなかったことを知ることができる☆」っていうのも、
平野啓一郎の作品の魅力なんですけどね。
561 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 15:20:37
やっぱり芸術を好きな人が読むと興味深いものだろうね
562 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 16:38:33
「一月物語」P165で「死を死に続ける方」って平野の死生観
後の「フェカンにて」でかたられるものがここで出てるね
564 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 17:38:40
評論集はいつなのだ・・
565 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 18:38:02
ちなみに今回は、平野啓一郎の「葬送」全2巻を借りてまいりました。平野氏は
例の「日蝕」しか読んだことがなく、それもちょっと微妙な感じだったのですが
(汗)、今度のはショパンとドラクロワの話だということで、気になっていたの
ですよ。
・・・でも本当は、ショパンよりもリストのほうが好きだったりするのですが。
曲ならば。(しかしねえ、失神する女性が続出するほどのアイドルピアニストっ
てどんなんだよと言いたくなる・・・ピアノの魔術師リスト(汗))
566 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 20:49:39
g
567 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 22:13:16
日蝕
平野 啓一郎
最近読んでる本です。
母に勧められて、読み始めました。
なんでも、「L'Arcの『いばらの涙』に似ている」と言うコトなので。こりゃ読んでみるしかないだろうと。
読んでみてね、まだ途中までしか読んでないんだけど、確かに似てる。なんか、その世界観ていうかなんていうか、全体の雰囲気がすごく似てる。
hydeさんこの本読んでこの詞書いたんでしょうかねぇ?
実際、発売されてる時期もなんかそんな感じなんですよ。
『日蝕』の初版が1998年10月15日で、『ray』が1999年7月1日。
ほら。まぁ、これに気付いたのも母なんですけど。
みんなも読んでみてください。
曲知ってる人は、絶対納得するはずです。
そんなこんなでね、母のL'Arc熱再発です
CD1枚奪われました『ray』を。
もちろん取り返しました((爆
だって本当、「聴きたいから」って言って返してくれなかったんだもん
全く、大人気ないですね((コラ
みんなもそういう事ありません?
568 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 22:25:34
久々に文学板に来たらこんな糞スレが一番目とは・・・
569 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 23:37:05
>>568 禿しく同意。クソを意図的にageるクソが居るせいと思われ
なんかこの板名前欄がながい
1
長い名前は醜い。
574 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 03:30:10
202 :弧高の鬼才 :2006/01/16(月) 03:23:16
「世界の最初には物質あり。物質以外には何物もなし。物質は慾望と共に在り。
慾望は又、悪魔と共に在り。慾望、物質は悪魔の生れ代り也。
故に物質と慾望に最忠実なるものは強者となり悪魔となりて栄え、
物質と慾望とを最も軽蔑する者は弱者となり、神となりて亡ぶ。
故に神と良心を無視し、
黄金と肉慾を崇拝する者は地上の強者也。支配者也」
「強者、支配者は地上の錬金術師也。
彼等の手を触るる者は悉(ことごと)く黄金となり、
黄金となす能(あた)わざるものは悉く灰となる」
「黄金を作る者は地上の悪魔也。彼等の触るる異性は悉く肉慾の奴隷と化し、
肉慾の奴隷と化し能わざる異性は悉く血泥と化(な)る」
というようなアンバイです。
ですからこの悪魔の聖書では、
旧約の処が「人類悪」の発達史みたいになっておりましてね。
アダムとイブが、神様を信心し過ぎて肉慾を軽蔑している間は、
子供が生まれなかった。
それから蛇によって象徴(あらわ)された執念深い肉慾に二人が囚(とら)われて、
信仰をなくしちゃって、エデンの花園を逐(お)われてから、
お互いの裸体(はだか)が恥かしくなったお蔭で、
子供がドンドン生まれ初めてこの地上に繁殖し初めたんだから、
トドのつまりこの地上で栄えるものはエホバの神の御心じゃない。
悪魔の心でなくちゃならん……といったような理窟で、
人類の罪悪史みたような事が、それからジャンジャン書立ててあるのです。
575 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 08:11:05
そういえば、本屋に目当ての作家の本がないと、
なんだか憤りを感じるな。
売れるからってボンマルシェな文学ばかりを店頭に並べてるんじゃねえ!
とナ。
近くの本屋にありません、平野啓一郎の『葬送』。
あした梅田で買おう。
576 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 09:59:23
577 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 12:14:31
平野 啓一郎
文明の憂鬱
エッセイってあんまり好きではないので読まないことが多いんですが
これ、ちょっと面白かった。エッセイというかコラムなのかな、これ。
この人の小説ちょっとコムズカシイ事ばっかり書いてる気がしますが
これを読むと物凄い可愛らしい人に思えてくる。
クラスに一人は必ずいた頭のいい男の子が
ムズカシイ事を言って悦に入ってるような文体が好き。
578 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 18:59:19
おいおいすごいことになってるぞ 削除板で本スレに誘導したやつに噛み付いた奴、
おそらく誤誘導して本スレ潰したやつの書き込みなんだが↓
16 :うn :2006/01/07(土) 19:08:52 HOST:ntkyto056206.kyto.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
削除人さん間違ってますよ
ゴンという基地外が横暴をしています
平野の本スレを削除して日蝕スレのみ残るという
おかしなことになってます
どうしてくれますか?
kyto? 京都か?これ もしかして平野じゃないだろうか?本人。。。
579 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 19:24:58
お前またやってるのか
580 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 21:16:34
なんかさあ、ここ見てて思ったよ。
生半可な頭しかないヤツらには、平野はやっぱ
恐いような存在なんだなって。
他の若手作家のスレでは「本人が来てる」とか言われないのに
ここでは平野が書き込みしてるってしつこいのはなぜか?
多分、そういうやり方で直接本人を貶めようとでもしなけりゃ
平野を攻撃できないからだろうね。論理的批判がほとんど皆無なのに
何の根拠もない「盗作」「宗教」みたいなデマばかり
流されるのは、絶対にそのせいだね。ホント馬鹿なやり方だね。
論理的に攻撃できないから、デマを流してでも平野を貶めてやろうなんて。
頭のわるい連中にはどうしても許せないほどの
コンプレックスを感じさせる人なんだろう、この作家は。
581 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 22:04:10
…ああ、なるほどねw
582 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 22:42:30
HOST:ntkyto056206.kyto.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
583 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 22:47:11
お前またやってるのか
584 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 00:42:30
さっさと書き米や くそども
ほんとい生きる価値ねー奈
585 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 04:57:49
作家に好き嫌いがあるのは普通なのに
自分が嫌いだからって、平野がソウカだの、編集長と
変なことしただの、ありえない無茶苦茶なガセネタ作るから
そういうバカさ加減を叩かれるんだよ。
しかも、作品だけにケチつけるならともかく
実際に社会的生活を送ってる平野の人間性そのものを
そんなデマでおとしめようとする所が、本当に悪質。
これじゃ冗談ではすまされない部分がある。考えなおせ。
586 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 06:52:30
芥川賞作家の平野啓一郎氏のエッセイ集「文明の憂鬱」に、『「なのに」と「だ
から」』というエッセイがあり、興味を惹かれた。たとえば漫画は、美点があれ
ば漫画なのにと持ち上げられ、逆に欠点があると漫画だからと不問に付される。
つまり漫画作家は随分こうした「だから」や「なのに」に守られているという。
つぎに取り上げられているプレイステーションUといテレビゲーム機にしても
、テレビゲーム機なのにDVDが見られる。でも画質などがそれに比べて落ちる
のはテレビゲーム機だからとなる。私の理解がついていけるのはこの辺りまでで
あり、あとは氏の少々難しい文章に理解不能となる。
でもそう言われてみれば、世の中、この「なのに」と「だから」に守られて
いるというか、利用しているものや人が他にもいそうに思える。そこにふと思
い出したのが、女優の沢口靖子さんである。例のコミカルなタンスにゴンのC
Mである。美人女優なのに何ともいえない可笑しさがある。逆の「なのに」で
ある。そして一方の「だから」は彼女の場合あてはまる説明は見当たらない。
「なのに」の魅力である。この意外性がいい。私も、凡人なのにたまにはい
いこと言うときもあるやないかと思っていただくことがあれば、いいのだが…
。少なくとも、やっぱり凡人だから…などと言われないようにしたいものだと
思う。
587 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 18:53:53
そこに反応してる人多いね
588 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 19:00:00
「文明の憂鬱」ってまじで売ってたwww
かうやついるのか? 顎勇の本なんてww
589 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 19:15:11
新潮の編集長とどうのこうのって話、よく聞くけどそのガセネタってあくまでとっくに定年になってる前編集長の話だろ?
現編集長が勘違いされるのは気の毒だ。
>>556とか、少しは把握しておけよ。
590 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 20:12:05
てか、どう考えても話自体がウソだろ? まさか信じてる人いる?
情報源出せよって何遍も言われてるのに、そういう痛い追求は
ことごとく無視してるし。
そもそも、これまで出てきたデマを全部くっつけてみろよ。
日蝕はそもそも盗作で、だけど大出版社の編集長といかがわしい関係に
なれるという秘密があって、それだけでは何が足りないのか
実は某宗教団体もバックに置いている。それほどの実力とコネがあるのに
平野本人がこんな所に自ら出向いてちまちま書き込みしてる…。
矛盾だらけ。考えないでポンポンとネタ造りするから
こういうことになるんだよ。売れない芸人のコントだって
もうちょっと現実的な設定だよw
591 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 20:12:08
りがけ、駅前の本屋についつい立ち寄り、文庫本を5冊も衝動買い。ネットでやら
かすの
と合わせると、最近は衝動買い比率がどんどん高まっています。出費額は高が知
れているからいいんだけれど・・・。
その中の一冊が、平野啓一郎のエッセイ、「文明の憂鬱」でした。大学在学中(
99年)に中世ヨーロッパの宗教を題材にした小説で芥川賞を取るなんていうこと
をやらかす鬼才は、一体どんなことを考えているんだろう?という興味から・・・。
半分ほど読んでみて思うのは、思考のフレームワークというものについて。
ある事柄(ニュースでも、社会現象でも、人間でも)に出会ったときに、僕たち
は「感じ」たり、「思っ」たり、「考え」たりします。
そこには僕たちの個性や歴史から醸された「ものの見方」が反映されているわけ
ですが、彼のそうした「フレームワーク」は、良い意味でクラシカルで、哲学・
神学の要素を色濃く感じさせるものでした。
ビジネスの世界とそこでのフレームワークに則って時間を過ごすことが多い僕に
とっては、とても新鮮に映ります。
決してスイングはしない(笑)けれども、静かな深みを感じることができる、
ある意味で刺激的な本です。
ほのぼのとした日曜の午後に、ビールを片手に読むにはオススメできないけれ
ど・・・。
592 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 21:18:57
いや 業界人では盗作とかそのほかの事柄はすでに知れ渡ってるよ。
酒の席だけど、平野の芥川取り消しにしようって怒鳴り散らした若造いたな。
そいつも左遷されてたけどね、まあ裏の力はあるとだけいっておこう。
593 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 21:59:01
594 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 00:19:10
取り消しって本当にしたらすごいよね。
でもするわけないか。。。
595 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 00:43:41
596 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 00:46:39
この世界は観測者と観測対象に二分できる。上記の盗作疑惑、
未発表原稿横領疑惑にしても同様であるのはいうまでもない。
観測者と観測対象の二分化されたゲーム領域において一体どちらが
フェアでアンフェアなのか。
盗作疑惑に関しては、すでに一般公開されたものであるという点で
その資料の自らに都合の良い盗用でしかない。その場合盗作当事者
即ち観測者はすでに一般公開された資料を観測対象にしていることによって、
そこでより多くの公平な観測者たちを獲得することになる。盗作者はすでに
観測対象になるわけである。このことはフェアなゲームである。いずれその
事実が露見するからである。
ところが未発表原稿横領疑惑に関しては、非公開の場における特定の観測者しか
獲得されない。即ち出版社、選考委員、あるいは選考委員の所属する団体と
いうことになるわけであるが、これらのメンバーが、その関係者がオマージュ
だ、などと軽はずみな品位のない行為に堕した場合、これらのメンバーと投稿者
のみが観測者であるという極めて盗作者にとって都合のいいものでしかなく、
閉じた社会のアンフェアなゲームになるわけである。
さらにその深部に迫る必要がある。
597 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 01:50:42
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598 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 02:47:56
本当を言うなら触れたくはないのですが、ことの発端としてどうしても触れなければならない問題がひとつあります。
平野啓一郎氏の『日蝕』の問題です。
平野氏自身に対して含むところは全くない、ということは、お断りしておかなければなりません。
「文句」の方でコメントした通り、つぶれずに頑張ってほしい、というのは、掛け値なしの本音ではあります。
にもかかわらず、『日蝕』の評価については多少の留保をおかざるを得ないというのも、また、正直なところです。
ファンタジーノベル大賞を受賞した翌年から去年までの七年間、私は同賞の下読みをやっていたので、
作家を志望する若い人が習作段階でどのようなものを書くか、ということには些かの知識を持っております。
極めて高い頻度で、既成の作品の部分・全体を問わない「ぱくり」が現れます。
私の作品の場面や台詞をそのまま使った応募作に出会して気恥ずかしい思いをしたのも一度や二度ではありません。
「ぱくり」は文学には必要不可欠である、と私は考えております。
シェイクスピアなりダンテなりをぱくるのは、小説の極めて古典的な技法であり、
たとえば私の私淑するナボコフの『ロリータ』での、すさまじく迂遠なメリメのぱくり方ともなれば、
それだけで一見に値すると言うべきでしょう。
通常のぱくりは、一般に古典と見なされ、読んだふりくらいはしていないと恥ずかしい、とされる作品に対して行われます。
従って、自作を習作段階の書き手にぱくられたら、そこまで高く買ってくれるかと言って喜んでもいいのではないか、と思わないでもありません。
尤も、現存する作家の、たかだか四、五年以内の作品をぱくるのは、些かまずいのも事実です。
さらに言うなら、ぱくる書き手が必ずしも才能のない書き手とは限らないのです。
才能のある書き手が、習作段階での補助輪として、既成の作品を使うのはよく見る風景です。
いつかは補助輪なしで書くこともできるだろう、という期待を以て大目に見てやるのも悪いことではありません。
ただし、万が一最終選考に残ったりした場合には、私は担当者に問題の部分を指摘して、
事前の書き直しをさせた方がいいのではないか、と忠告することになると思います。
599 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 03:17:51
600 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 03:27:45
601 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 03:41:34
602 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 03:43:08
603 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 07:25:28
604 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 12:19:08
読書 『文明の憂鬱』 平野啓一郎
文明の憂鬱 平野啓一郎
良質な随筆を行きつ戻りつしながら読むとき、短い文の中にも奥深い世界が広が
っているのを感じることはないだろうか?
一見便利で快適な生活の中にかいま見える奇妙な感覚や予感を著者は丹念に文に
する。
それを読むことによって、私たちも何となく感じている違和感をはっきりと自
覚することができる。
雑務をこなすロボット=人間に似た形=奴隷・・を連想したり、和食が輸入
食材で
作られている状況、オンラインショッピングと気まぐれな直接する買い物の
違い等。
確かに著者のように敏感で明晰な人には、憂鬱のタネが一杯の世の中のようである
605 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 13:09:26
>>1 京大法学部で学ぶ平野が、周囲の世界を、中世ヨーロッパに
置き換えた。
俗物僧は、権威主義的な教授。
錬金術師は、出世コースから外れた変人教員
606 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 13:31:17
よっ
607 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 13:37:51
雑務をこなすロボット=人間に似た形=奴隷・・を連想したり、wwwww
608 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 13:44:24
どうした?
609 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 16:07:11
今月から暇さえあれば専門書を読んで頭にたたきこんでいます。
今まで楽ばっかりだったから、脳をびしっと鍛えないといけない・・・痛感してます。平野啓一郎の「葬送」も難解な言葉に苦しめられていますが、やっと第一部が読み終わろうとしています。
610 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 16:34:13
611 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 18:31:15
612 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 18:41:07
荒らすな
通報するぞ
613 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 18:49:04
614 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 19:50:23
荒らすな通報するぞ
615 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 22:27:12
なんでもいいからさっさと書きこめや
あほか?おまえら
616 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 08:11:36
★『TALKIN' ジャズ×文学』/小川隆夫・平野啓一郎
去年N響とマーカス・ロバーツ・トリオの共演を聞いて以来ジャズが気になってい
て、小川隆夫に平野啓一郎という対談は面白そうだったので借りた。
東京医科大に入り、バンドのギターとしてレコード会社に所属した経験を持ち、ニ
ューヨークに留学して必死に勉強するかたわらジャズ・クラブに通いつめ、マイ
ルスやマルサリスと知り合いになったという小川。
京大入って、芥川賞取って、文学のみならずジャズ、ロック、クラシックにも詳
しく、ギターはクリムゾンの「スキッツォイドマン」を弾ける程の腕前だという
平野。
もう本当おまえらなんなの、かっこ良すぎんだよという感じ。本を参考に何枚
か聞いてみよう。
歌謡曲しか知らないままに年を重ねなくてよかった。
617 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 11:43:49
新情報がないな
618 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 12:49:07
619 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 16:04:05
氷塊
平野啓一郎著「高瀬川」所収。
上段に子供の頃母を亡くした中学生の話、
下段に不倫をしている30代女の話が続く。
時折、上下段無視した、上下に共通する文章が入る。
最後に2人は会話してまた離れるのですが、
2人が近づくにつれ、共通文章の入る間隔が短くなって、緊張感があり、わくわくしました。
それぞれの思惑のずれと重なり。
構成の勝利!ですね。
こういうの楽しい。
620 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 19:16:33
友人のYさんに、平野啓一郎氏の「日蝕」いいよ、文体、綺麗だしと勧められ
ました。
「聖性」、難しいテーマですなぁ〜。
読み終わった私は、ホォ〜。理屈とはかけ離れた世界に、理解できずにこんなもの
なのかぁ〜と感心するばかりでした。
その、平野啓一郎氏が、エッセイを出したというので買ってみました。
「文明の憂鬱」これ、面白かったよ。
しょっぱなのテーマが「玩具」と「ペット」。
興味深く、最後まで読ませていただきました。
トーマス・マンの「トビアス・ミンデルニッケル」、読みたくなったわ。(笑)(←話に出てくる)
Yさん、勧めてくれた「一月物語」(これも平野啓一郎氏の作品)、今度是非読もうと思います。
皆様の読書ライフ、よろしければお聞かせください
621 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 21:12:01
今年は、来月の「新潮」にもう一作短篇小説のようなものを掲載し、あとはいよい
よ、構想をあたためていた長篇小説に取りかかります。
今年の前半は、『顔のない裸体たち』、文学エッセイ集、対談集の刊行に加え、P
HP研究所から初めての新書も出す予定です。その間に、長篇の取材のラス
トスパートに入って、夏くらいから、「新潮」誌上で連載を開始したいと思ってい
ます。テーマは、既に方々で予告していた通り、「殺人」についてです。し
ばらく、短篇ばかり書いていましたので、久々の大長篇に腕が鳴ります。
その他、小説ではありませんが、このメッセージ欄でも何度か触れた「極秘プロ
ジェクト」が、やはり夏くらいにお目見えします。
今年はこの二つの仕事に全力投入です。小説の完結は年を跨ぐと思いますが、今
年の年末も充実した気持ちで過ごせるように、一つ、がんばりたいものです。
622 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 21:56:49
623 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 08:01:42
娯楽に溺れた後の罪悪感と、創作に向かうまでの困難さを、
日常の中に相反するものとして描く平野啓一郎の『葬送』。
作中のドラクロワは、恐らく著者の苦悩と危惧を代弁しているのであろう。
娯楽のように無邪気に楽しんで言葉を紡げるのだとすれば、
それは創作への幼稚な思い込みか、さもなくば余程の天才であろう。
どうでもいいけど、つい先ほど、ご本人様を某銀行にてお見掛けしたよ。
平野様も銀行に行くのだなあ、とw
625 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 14:34:26
どこの銀行?
新書ってなに書くんだろう?
626 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 17:14:48
日蝕読みました。
盗作とうわさされてますが、真っ黒だと断定しました。
出版社も煙けすのに必死なのわかりました。
不買運動。
627 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 17:56:53
またお前がきたのか
誰も相手にしないよ
628 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 18:32:53
>>626ノカタハ
>>597ノカタデショ
ドウゾゴシアイクダサイ
テンサイハワスレタコロニヤッテクルトダケモウシツタエマショウ
デハデハ
629 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 18:32:55
630 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 19:03:01
>>626 君の自演ってね、本当に分かりやすいんです。
どんな書き込み方してても、言ってる事がいつも
同じですから。
そもそも、
>>597みたいなこと言ってるくせに
自分が自演してるってどういうことですかね。
631 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 19:40:00
632 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 19:57:59
ホームページが変わってるね
633 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 22:40:36
作家としては世界一のイケメンHPだなwww
他の連中も、これぐらいやらないかな
綿矢なんかも、萌え路線でガンガンいってくれ
634 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 22:43:01
平野は作品数は少ない方ですね。
三島は三十路の頃には、膨大な執筆量でしたが。
635 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 23:18:39
普通に盗作だろ
636 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 23:27:57
↑ しつっこいヤツがいるなあ…
637 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 23:36:06
ほんっとしつこいな?
638 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 23:46:23
猿まわしのサル=平野啓一郎=芸が下手すぎブーイング
、
640 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 02:01:29
またかよw
641 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 03:01:33
クソ作家
642 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 06:11:06
創価啓蒙小説=日蝕
なにか異論はあるかね、バカども
643 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 08:31:39
644 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 09:01:29
荒らしが基地外だから
通報すべし
645 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 10:27:11
新書の内容は?
646 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 11:59:48
ちくま新書か
岩波新書で書いてほしかったね
647 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 13:00:11
荒らしってww
平野の芸風からすればアンチが大量に発生するのは当然。
それとも本人降臨で言論統制するのかね?
648 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 14:13:26
荒らしはよくない
正々堂々反論しろ
649 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 14:28:06
新書の内容は文学論かな
650 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 16:35:16
書き下ろしだといいね
651 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 18:04:20
荒らしとアンチの区別がつかんのか?
京都の平野援護体のヒトラーww
652 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 18:58:44
653 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 20:56:15
新書のテーマは?・・・
654 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 22:29:48
文明の憂鬱」 本
久しぶりに本について。速読通ってますから、本はちゃんと読んでますよ。
さて、この本。例によって図書館で借りたのですが、その後、本屋で文庫本になっているのを発見。20数編追加収録とあり、購入しました。
平野啓一郎くんは、現役京大生芥川賞受賞!のときから注目。多分、選りに選った漢字の使用と、静謐な感じが好みだったのと、外見も嫌いじゃなかったんだと思う(苦笑)
で、これは随筆(エッセイとは書いてなかった。)なのですが、真っ当でした。斯くあるべしと思うほどに・・・味の想像もつかない添加物のこと、JIS規格のこと、ヤンキーのこと・・・ご両親がどう育てたらこうなるんでしょう。
そうそう、華のある人は格別に取り上げられるべきという考えにも、手を打って大喜びしました!
表現が固い文章なんで、速くは読めませんが、自分の考えがまとめられない方にお勧めの本です
655 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 22:32:45
『パブリック・スペイス −都市のささやき−』平野啓一郎
以前から他人に勧めてみたりして、気になっていた本なのです。『日蝕』なんかで有名な作家さんが公共空間についての本を“責任編集”しているのだからなかなか興味深い。相変わらず読んでない本が山のように積まれているので、しっかり読むのはちょっと先になりそうですが。
以下冒頭の文章から。
「パブリック・スペイス」とは何であろうか? <中略> それは、「スペイス」によって、可視化され、具体化された「パブリック」であると。
つまり。従来的に考えられてきた公共空間=まず“パブリックという意識(認識・不文律)”ありきな空間ではなく、そこに場所があってこそパブリック(=公共性・共通認識)が生まれるだ、ということ。それが公共空間だと。
そもそも“公共”というコトバへ大いなる興味と疑問を持ってるボクとしては、上手いこといわれたなぁ、というか上手いこと考えるなぁと。本棚の肥やしになりそうな予感がするけれど、肥やしになるだけまだましかと、無理せずそばに置いておこうとおもいます
656 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 23:56:09
オマエなんかに俺のことわかってたまるか
>「文学を語る気が皆無だと思われる、くだらないスレ」にこそ、文学性を感じる
だったら、文学板から出てって、他でコテハンすればいいこと。
なんで、
>>1のために文学板利用者が、文学以外の話題をしなけらばならないのか?
痴漢板に帰んなよ。
658 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 00:00:02
>>656 なんで粘着荒らしのことを
わかんなきゃいけないんだ?(笑)
659 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 00:23:01
うるせぇズン、コノ野郎、
“調子”を合わせろ!
>「文学を語る気が皆無だと思われる、くだらないスレ」にこそ、文学性を感じる
そのフレーズ、実は気に入ってんだろ。
いい響きだ。
今ならアゴを刺せそうな気がする。
こんな感じか?
660 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 00:43:55
新作出るの?
赤字覚悟で?ww
661 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 01:56:25
8月から「新潮」で連載開始です
662 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 02:02:24
こりゃ 8月から「新潮」 不買運動だねww
もとからだれも買わんかw
663 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 02:32:04
おまえが買わなきゃいいだけ。
いい加減あきらめろよ、な?
664 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 08:25:12
確かに粘着してるやつがいるな
665 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 10:00:27
粘着荒らしは美香だろ
どうみてもねえ・・・
>うるせぇズン、コノ野郎、
>“調子”を合わせろ!
>
>>「文学を語る気が皆無だと思われる、くだらないスレ」にこそ、文学性を感じる
>
>そのフレーズ、実は気に入ってんだろ。
>いい響きだ。
666 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 10:13:43
とりあえず全文中、当たり障りのないところで平野啓一郎。
『文明の憂鬱』の「ペット考」で彼はなんという冷たさ、とがっくりされたようですし、
知的で鋭利な刃物のような人かな、という言葉と共に
人を恋する情熱があるのかな・・・という感想をお持ちでした。
667 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 10:54:15
ねぇみんな。
本当は平野ちゃんより『絶対的に売れない新潮』の心配したほうが良いよね。
平野ちゃんは悪くないよね。なんのヴィ、ヴィジョンも持たない編集がダメなんだよね。
『女文学』でお茶を濁すくらいなら『裸体(ヌード・グラヴィ、ヴィア)』そのもので
読者の関心を惹かないとダメだよね。
次号は『桃瀬えみる・巻頭総力特集!』をもってきて、『“純”文学』なんて付録でいいよね。
668 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 11:56:16
なにいうてうの?
669 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 11:59:05
粘着荒らしは美香だろ
どうみてもねえ・・・
>うるせぇズン、コノ野郎、
>“調子”を合わせろ!
>
>>「文学を語る気が皆無だと思われる、くだらないスレ」にこそ、文学性を感じる
>
>そのフレーズ、実は気に入ってんだろ。
>いい響きだ。
670 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 12:02:01
671 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 12:21:15
粘着を通報すること
672 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 12:42:01
どうみてもねえ・・・
673 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 18:20:12
674 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 18:22:41
675 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:14:41
>予想しておこう
>2月1日に次のスレが立てられる
こいつ何様? コピペ厨もはなだたしい
676 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:17:20
いやこのスレが終ったときに
それを使うために貼ってるんだよ
荒らし依頼じゃね
678 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:18:43
豚箱行きの暗示だろうよ
679 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:25:06
いやこのスレが終ったときに
それを使うために貼ってるんだよ
680 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 03:16:59
コピペ厨しね
681 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 07:40:41
画家のパレットなど何の意味もない すべては眼で決まる。
オーギュスト・ルノアール
682 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 07:53:13
683 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 11:38:39
684 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 12:41:21
685 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 14:24:53
おぼえとこう
686 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 15:38:47
ドイツ年の企画で朗読した
小説はどうなったのだろう
687 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 16:43:48
新潮に載るのがそれか?
社会的なものらしいが
688 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:07:05
全部退屈
689 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:23:19
柿の種、たくさん食べると晩ごはん食べられなくなるよ。
690 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:31:47
文庫を繰り返し読んでる
691 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 17:36:13
最近読んでいる平野啓一郎のエッセイ、『文明の憂鬱』の中で
現代文明は『「なのに」と「だから」』に守られている、という
指摘がありました。
結構いろんなことに応用できるかもしれません。
「私はイタリアが好きだ。<なのに>中々行くことはできない」
「イタリアに中々行けない。<だから>パスタを食べて我慢する(笑)」
う〜んちょっと悲しい・・。
でも、逆も言えるのではないでしょうか。
「私は凡人だ。<だから>給料は安い」
「私の給料は安い。<なのに>妻は文句を言わない(今のところ)」
・・もうやめます。
「なのに」と「だから」の間で守られているのは
文明ではなく、私の方かも知れません・・
おしまい
692 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 19:34:33
みんな読んでるな
693 :
スパンキー:2006/01/23(月) 20:15:27
>>691 アンタの給料、そんなに安いのかよ。
文学賞の審査員でもやったらどうだ。
とくに資格は要らないらしいゼ。
だから高橋源一郎でもできるんだ。
694 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 23:46:15
堀江氏逮捕か。。。。感慨深いものである。孤独。
平野氏。
私が彼に期待するもの、平野氏も逮捕されないかな?ww
もう平野氏にはこれくらいしか期待してない。
695 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 00:11:50
チンピラ作家のスレって必ず虫が涌くよね。
決まって散発的なage進行で、どことなくコテも奇妙だし。
696 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 05:34:31
平野が逮捕される時って何罪だろうねw
そういうこと想像すると楽しい、ていうかブサイク法違反で街にでれないとかw
697 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 07:13:22
以前、この著者の処女作「日蝕」(芥川賞受賞作)に
挑戦したものの、ページがあまりにも黒くて(漢字が多い)
情けなくも断念したのを思い出しました。
そして数年経ち、当時の敗北感も忘れかけていた頃
新潮文庫より、同著者のエッセイが出版されました。
エッセイなら大丈夫かもしれない、と思い購入。
ちゃんと読み通せたものの、やはり何故か悲しい。
というのも、この著者は私とたったの四歳差。
なのにこの洞察力の深さは何なんでしょうか。
最新の技術や社会問題、著者のこれまでの経験などを
私のような凡人にもわかりやすく、的確に表現されています。
現在の世界に対して持つ、「ちょっと変じゃない?」という感情を
しっかりと理論立てて説明してくれている、という感じです。
「そう、そうなんだよ!」と膝を打ったり、
「なるほど、そう見るか!」と思わず唸ったり。
随所に挿入されている、テーマとなる写真もいいですね。
あぁ、あんなこともあったっけなァ、と思い出せますから。
当時の厚生大臣が牛肉食べてたりして。
ニュースを見る目が少しだけ変わるかもしれません。
本書で勢いを付けて、「日蝕」も読みました。
積年のコンプレックスを克服した気分です。
698 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 08:06:58
平野ちゃんのいいとこは文学賞の選考委員なんかやらないとこだよね。
だから探求の徒としてシャープさを醸しながらバランス感覚にうったえることができるんだよね。
すべての作家がいつか源ちゃんみたいにズレていくのだとしたら、
デビュー当時の瑞々しさを維持するためにも読者のツボを突きつつ、ある程度の本を売り続けないとダメだよね。
それは小遣いのすべてをはたいて消費してくれる層におもねることではないはずで、
そのことを老巧と混同するものがいるなら、ただのバカチンだよね。
699 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 18:17:33
文明の憂鬱 平野啓一郎 01/10
★★★☆☆
当時最年少の芥川賞作家となった平野啓一郎にとって初のエッセー集が文庫化
。多分、これを待望の〜とは言わない。というのは、年末年始の仙台ではほと
んど見かけることがなかったから。新宿ブックファーストに平積みされている
のを見て、東京にいて良かったと珍しく思えるくらいだったから。
さて、仰々しいタイトルの本書だが、大上段に構えて現代を斬るというスタン
スなどではなく、時事のニュース(AIBOや携帯電話)に対し、緻密で繊細な日
本語と論理力を以って、著者一流の視座にふれることができる。
文庫版にあたり、単行本より加筆されているが−修正はほとんどないらしい−
、Qualityという点では前半部こそ一読の価値がある。後半部はややだれている
感もあった。
>>698 おまえ 平野さんが選考委員やらないって言い切るんだね?
もしやったらどう弁解するんだよ、謝罪ぐらいじゃすまんよ。
それぐらいの覚悟があっての書き込みなんだよね?
分かってる?
701 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 19:58:17
いずれやると思うよ
702 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 20:02:28
>いずれやると思うよ
その「やる」が「殺る」に見えてしょうがない。錯覚?
703 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 20:10:35
>>700 バカ言え、バカ。
平野ちゃんが選考委員やるころには2ちゃん発言など忘れてんに決まってるダロ!
それに、なんで俺様が生ゴミ人間の700に謝罪せにゃならんのだ。
オマエに頭を下げるくらいならオマエのうんこ喰ったほうが余程マシだな。
704 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 20:36:59
705 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 00:03:27
よしわかった
707 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 07:53:29
平野啓一郎のエッセイ集「文明の憂鬱」が文庫になったので買ってみる。
今さらだけど、やっぱり文章上手だわ、この人。ただ、その上手さが「町田
康の文章がいい」とかいうのとは違って、「昭和的な上手さ」とでも言いたく
なる感じ。収録されたエッセイの初出を見ると2000年に始まっているから
、ちょうど20代後半のエッセイをすっぽりカバーしていることになる。それ
でも、字面からは作者の年齢を当てることは難しそうだ。語彙の選択や表記の
どれをとっても、まあ、一言で言えば古いのだ。ある程度それを意図的に用い
ておかしみを生んでいるのだと思うが、ひょっとすると意外にも大真面目にそ
れらを遣っているのかもしれない。
さらに言えば、内容もいかにもその文体にふさわしく(「内容にふさわしい
文体」と言うべき?)、決して保守的というわけではないにせよ、まあお年を
召した方には好まれそうな感じがある。「文明批評」という行為自体に、すで
にそうした「感じ」が内在しているようにも思われるが。
こう言うと悪口めいているが、それでも私はこうした古風な端正さを持つ文
章が好きだし、現在の作家の中では一番と言っていいくらいに注目している。
このエッセイ集にしても、素直に首肯できる(正論過ぎて物足りない気もする
が)部分は多い。ただ、ちょっと引っかかったのがこの箇所。
小説家が言葉という人間の社会生活それ自体を成り立たせているものに直接に
関わる仕事であるならば、その必要は疑うまでもないとは当然に考えることで
あるが、日常会話の方が遥かに大胆に日本語の解体を進めているではないかと
言わんばかりに話し言葉の積極的な導入によって小説の革新を図ろうとしてい
る人の作品などを見ると、小説が言葉の可能性の拡大に寄与しているというよ
りは、社会の自発的な言葉の開拓に小説の発展の方が助けられているようで、
甚だ心許なくなる。(「冒険というパフォーマンス」)
708 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 07:54:21
「言葉の可能性の拡大」と「小説の発展」は、ここを読んだ限りでは二項対立
的なものであるような印象を受けるが、言葉と小説は相互に影響しつつ拡大し発
展してきたものではないだろうか。特に「話し言葉」に焦点を合わせると、私は
中国文学史などを勉強したりするから一層そう感じられるのだろうが、「白話(
話し言葉)」が筆記され小説の言葉となることで、小説は新たな境地をひらき、
また言葉も小説の中で新たな可能性を生むということは自明とさえ感じられる。
こうした例は少なくとも二度ある。一度は明清にもっとも盛んになった、語り物
の口調を取り入れた白話小説の振興で、文言では描ききれぬ生き生きした描写が
可能になった。二度目は五四新文化運動で、多様な題材を新しい感覚で描くのを
白話が後押ししたし、白話自体も小説の言葉として洗練された。こうした経緯を
考えると、「社会の自発的な言葉の開拓」が小説の発展を助けるのはごく自然で
あるといえよう。
とはいうものの、小説が行う「言葉の可能性の拡大」とは小説の内部に留まる
のであって、現実に話されている言葉が小説の試みによって変わることが果たし
てあるのだろうか?英語の話し言葉が「フィネガンズ・ウェイク」調になっては
大変だ、というのは「言葉の可能性」を表層的な意味に限定しすぎた意地の悪い
読みになるだろうが、言葉によって小説が成し遂げられることというのは絶対に
あっても、小説の世界で成し遂げられた言葉の可能性の拡大が、「社会の」「言
葉の開拓」と並列に論じられることは困難だと感じられる。
引用文は作家という職業の社会的意義についてのものであるから、こうした感
想は的外れとの謗りを受けかねないが、白話の文体について延々と修士論文でい
じくったせいで、小説の文体と日常の話し言葉の関係について考えねば気が済ま
なくなってしまったので悪しからず
709 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 07:55:33
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
710 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 11:35:17
君たち、僕と集団生活しないか?
711 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 13:15:42
平野啓一郎さんの小説「日蝕」は単行本になって読んだのですが、文体と共に、
内容も面白かった。特に印象に残ったのは最後のくだりです。
これは近世の夜明けに触れたもので、「北方で旺んになっている、アウグスティ
ノ会の一会士によって始められた異端運動に関する報告」という文章があります
。この運動のもたらしたものを知っているわれわれとしては、ルターという固有
名詞を使わずに、さりげなく書いているところに、何とも言えないくらいの深い
余韻を感じます。
712 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 13:38:17
それは、この単語はこの単語と置換とか、この単語が出た場合そこから何行は裏から読めとかすると、
「夜明け前にドーナツを頬張るとアウグヌ、ングヌグってなるよね。」って意味になるんだ。
この人、まったく読めてないよね。でも、この読み方だと「ルター」が余るんだ。
アウグヌ、ングヌグ。
713 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 13:41:05
>>711 文学通の方とお見受け致し候。
最近文学を読み始めたふつつか者ですが、『日蝕』の続編は
『ジョンレノン対火星人』なのでしょうか?
*平野啓一郎 日蝕 新潮社
15世紀フランスを舞台にドミニ コ派の青年が巡り会った錬金術師と
androgunos(両性具有者),魔女裁判 …
ゲーム界では使い尽くされた陳腐極まる物語を、ひたすら古い漢字を探して
当て嵌めるだけの似非擬古文で描いている。
単純無比な話をどうにかして飾り立てるために、作者が用意したのは
誰も見向きもしない古文書の体裁、
各宗派の教えや正統と異端などの問題も、可能な限り無用な勿体つけて
取り上げられているのが面白い。いかにして細部の描写を小難しく意味ありげに見せ、
陳腐なストーリーを読み通させるかの工夫に、作者の心血は注がれている。
この作家が現代を描けるはずもなく、そのエッセイなどは
平凡過ぎる感性と空疎な精神をいかに誤魔化すかばかりが目立っていて
見苦しい限り。業界では「猿回しの猿」と呼ばれている可哀相なニセモノ作家。
715 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 14:18:42
>>713 どこからそういう発想がでてくるのか分からないんですが・・・
>>業界では「猿回しの猿」と呼ばれている
717 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 19:53:32
つまり、文学の粉飾決算。
718 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 20:27:40
しつこいやつがいるなあ
719 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 20:44:31
今読んでいるのは、平野啓一郎氏の『葬送』。
うふふ♪ページに活字がみつしり。漢字いっぱい♪活字中毒としては、それだけでお徳感に浸れる
久しぶりに文学らしい文学作品に挑戦中である。
720 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 20:51:45
貧乏臭い読み方だな。
つまり、文学の百分割。
似非擬古文
722 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 23:05:48
723 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 00:02:47
一人の女しか愛さない男はしばしばもっとも幸福な生活を送るが死ぬときはもっとも孤独な死にかたをする。
へミングウェイ
平野ですが、何か?
725 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 06:16:36
文明の憂鬱
平野啓一郎著
私はこの人をまったく知らずにこの本を買ってきたのだ・・・。
直木賞作家だったなんて読み終わって知ったのよ〜。
若いのにおっさんみたいだ。というか,ある程度年配の人が書いた
本だと思って読んでいた。
真正面に見据えて書いてるし,「テレビ」を「テレヴィ」等と書い
ているし・・・。
私より若いのに,やっぱり頭のいい人は違うのね。
なんてひがんでも仕方なし。
休んで間にたくさん本読もうっと♪
726 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 08:24:14
男は建設すべきものも、破壊すべきものもなくなると、非常に不幸を感じるものである。
アラン
727 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 10:43:31
もうすぐだね
728 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 11:43:07
芥川賞受賞作。雑誌「新潮」1998年8月号の巻頭に一挙掲載され、話題を呼んだ。
パリ大学で神学を学んでいたニコラは、学究のため訪れたリヨンでフィレンツェに
行くことを勧められる。その途中寄ったヴィエンヌで、異端審問師ジャックに会う
が、その姿にうさんくさいものを感じる。そして人々から変人あつかいされ、怖れ
られている錬金術師ピエェルの研究に対する禁欲的な姿勢に、好ましいものを感じ
る。しかしやがてピエェルはジャックにとらえられ、ピエェルが密かに隠していた
奇妙な生き物・アンドロギュノスが白日にさらされる。疫病その他、村に起こった
凶事の原因とされたアンドロギュノスは火刑に処せられるが、その際、キリストを
思わせるような奇跡が起こる。
難解な文体が話題になった作品だが、別に気にならなかった。ただ、非常に綿密
に理論で組み立てられた表現をする人だと思った。私はキリスト教にもカトリック
の歴史にも哲学にも疎いが、それなりに重厚な雰囲気を楽しんで読むことができた
。歪んだカリスマ性を持つジャック、論理的でありながらどこか思想のバランスを
欠いている研究者ピエェル、それを絶妙に離れた位置から見ている主人公ニコラの
位置関係がおもしろかった。こういう立場に主人公を置いたことは上手かった。
729 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 13:40:55
ノンアルコールの夜、「文明の憂鬱/平野啓一郎」読了。AMラジオを聴きながら寝る。
午前1時就寝。
731 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 14:55:10
いいじゃん
732 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 16:48:20
人間とは何か? 愚かな赤ん坊である。無駄に努力し、戦い、いらだち、
何もかも欲しがりながら、何にも値せず、小さな墓を一つ得るだけだ。
カーライル
733 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 18:26:22
なぜ書いてるの?
734 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 19:06:55
735 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 19:17:22
新スレのサブタイ、
【愛用香水は】平野啓一郎 第5部【エゴイスト】とかは?
737 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 20:01:10
新スレのサブタイ、
【ラブレターは】平野啓一郎 第5部【本人へ直接】とかは?
738 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 21:59:23
いやそれでもいいけど
739 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 22:08:06
いやそれでもいいけど
740 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/26(木) 22:10:52
この作者の本を前から読みたかったんだけれど、内容がとても難しそうなので、
なかなか手を付けられなかった。そんな状況でエッセイが発売されたので、軽い
気持ちで読んでみました。
一つの事柄から論理的に自分の考えを組み立てる能力がすごい。
文明の憂鬱
作者: 平野 啓一郎
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2005/12
メディア: 文庫
俺今話題の大學にいってたけど、こいつ嫌われもんだったよ
てか逆ギレていつも一人だったw
たまに遊びで話しかけてやると、ブサイクな顔ほころばして語ってた。
つまんねーって、いうとキョドってた。よな?おい みてるか?
友達できたか?そのうちホリエモンみたいになるなよ。ホリエモンみてて
いつもおまえの顔が浮かぶんだよww じゃあな がんばれw
>>736を見て思い出したけど、日蝕の頃のインタビューで
CHANELエゴイストを使ってるって確かに読んだ気がする。
>>738-739 新スレに移りたがってる信者が必死に埋めてるのが笑える。
これで2月1日に立たなかったらもっと笑えるw
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 次でボケて |
|_______|
∧∧ ||
(゚Д゚)||
/ づΦ
744 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 06:47:18
ココは荒らしが多いから、こんな行灯が強そうでいい。
●○◎●◎○◎●◎○◎●◎○◎●◎○◎●◎○◎●◎○◎●◎○◎●◎○○ ○
○☆★☆★【キ ッ ス は 目 に し て】★☆★☆★☆○◎○
○●☆★【御意見無用】平野啓一郎 第5部【一番星桃次郎】★☆●○○○ ○
◎○●☆★☆【天下御免】【愛の水中花】【男は度胸】☆★☆●○◎
●◎○●☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆●○◎○ ○
○【現 し 世 は 夢 夜 の 夢 こ そ ま こ と】○
○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎○●◎
745 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 06:54:27
女がいなかったら、男は神のように生きていくだろう。
デッカー
746 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 11:21:05
なんだよそれは
全然関係ないけど野平一郎って作曲家知ってる?
新聞の広告で名前見ると平野?って一瞬なる・・・
748 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 17:34:31
君の人生に女が入ってくる。素晴らしいことだ。出ていってくれたらもっと幸福なのに。
ポール・モラン
無意味な引用で埋め 必死すぎだってw
750 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 18:54:59
あなたは女だ。だからこの世の中に愛ほど美しいものはないと思うに違いない。
しかし、私は男だ。いくらでもかわりの女を見つける。
イプセン
950行く前に次スレたてたら絶対荒らすから
752 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 19:49:04
753 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 19:59:06
754 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 21:35:48
一番星ブルース(菅原文太・愛川欣也 1975年)
作曲:宇崎竜童 作詞:阿木燿子
男の旅は一人旅 女の道は帰り道
所詮 通わぬ道だけど
惚れた はれたが交差点
あ〜あ あ〜あああ
一番星 空から 俺の心を見てるだろう
もののはずみで生まれつき
もののはずみで生きてきた
そんなセリフの裏にある
心のカラクリ 落とし穴
あ〜あ あ〜あああ
一番星出る頃は 俺の心に波が立つ
ガキの頃なら願掛ける
そんな習いもあったけど
今じゃ行く末見るような
星の流れのはかなさよ
あ〜あ あ〜あああ
一番星消えるたび 俺の心が寒くなる
一番星消えるたび 俺の心が寒くなる
755 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 22:34:56
756 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 06:15:44
確かに
757 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 10:32:25
平野啓一郎『文明の憂鬱』(新潮文庫 2006・1・1)
エッセイ集の文庫化。標題で続けていた連載に、諸所で書いたエッセイを加え
て編集したもの。執筆当時から時間がかなりたってしまった文もあるけれど、
それはそれで面白い。荒れる成人式についてとか、アイボなどのペット型ロボッ
トについてとか、マンガという表現についてとか。すごく感動するとか、興味深
いとか、そんな特別な感情はおこらないけれど、平野啓一郎という作家のセンス
や思考が、当時世の中をどうとらえていたかが、丁寧な言葉遣いで述べられてい
る。この年齢にしてこの頑固さ。でも生意気だとか、思い上がっているとかは思
わない。ひたすら面白い個性である。
758 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 10:44:28
さすが平野ちゃん。
のぞき見趣味のゴキブリの掃きだめ文学板はナンのために存在するのか考察してないのか。
759 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 11:07:54
なにそれ
お前が荒らしの犯人だな
760 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 11:18:52
バカ野郎、荒らし同志が仲間割れして更に場が荒れる
新しい展開なんじゃないか。
もっとも俺は荒らしてるつもりはないけどね。
そんなの全然あたらしくない。
馬場そっちのけでシンと馬之助がよくやってた。
762 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 11:35:57
高橋源一郎の公式ページがみすぼらしいのに比べ、
平野ちゃんのオフィシャルサイトはセンシティヴだ。
「人」がよく表れている。
ブサイクは香水では隠せませんから。。。
764 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 12:10:29
765 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:15:34
おれはグレートマジンガー
作曲:渡辺宙明 作詞:小池一雄
唄:水木一郎、コロムビアゆりかご会
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
スクランブル ダッシュ
おれは涙を流さない ダダッダーッ
ロボットだから マシンだから ダダッダーッ
だけど分かるぜ 燃える友情
キミと一緒に 悪を討つ
必殺パワー サンダーブレーク
悪いやつらをぶちのめす グレートタイフーン
嵐を呼ぶぜ おれはグレート
グレートマジンガー
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
スクランブル ダッシュ
おれは言葉をしゃべらない ダダッダーッ
ロボットだから マシンだから ダダッダーッ
だけど分かるぜ 正義の心
平和を守り 悪を討つ
必殺パワー アトミックパンチ
群がる敵をぶっとばす ネーブルミサイル
炎を呼ぶぜ おれはグレート
グレートマジンガー
766 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:31:11
お前いいかげんにしろよ
767 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:32:52
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン
768 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:34:40
お前なんで他人への迷惑考えないの?
これまで散々非難されてきてまだ嫌がらせ続けるの?
生きてるだけでウザイよ。
ここでオバサンの独り言見せ付けられる身にもなってみろよ。
マジで不快だって。
満員電車の汗臭い中年オヤジよりも気持ち悪いよ。
769 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:35:39
322 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/17(火) 19:00:29
美香は普通の人だと思うけど。
どうしてあんなに嫌われているのか教えてくれ。
328 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/17(火) 19:03:57
全部捏造に思えるんだけど、俺には。
332 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/17(火) 19:11:38
>>330 自演ぐらいなら普通やると思うし。
他者への嫌がらせは今のところ見たことがない。
嫌がらせしてる名無しを美香と見做すのはどうかと。
スレの私物化だって他の書き込む人がいないだけでは?
これだけ擁護したがる理由って何?
一人のコテは信じるが多くの名無しの批判は信じないって面白いね。
770 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:37:08
臓器移植にせよ,人工臓器の装着にせよ,それらを是とする考え方は,結局のと
ころ肉体と精神との乖離と言った極めて古典的な問題に根ざしている。そして,そ
こに言う精神とは,恐らく現代人にとっては脳である。極論すれば,首から上さえ
維持されていれば首から下が完全に他人と入れ替わっていても,または機械化され
ようとも,その人間の同一性は保たれるであろうし,逆に首から上が他人のものと
或いは機械と入れ替われば,最早その人間は同一性を保っているとは見做されない
であろう。そうした考え方は,ニーチェの登場以降,哲学的には多くの反省を経て
きたが,科学技術の分野では寧ろそれを押し進める方向で発展を遂げてきた。そし
て,今や人々の最大の関心事とも言える医療分野では,頭部とそれ以外の部分との
二元論は徹底され,人々から再び身体というものを無限に遠ざけようとしているの
である。
平野啓一郎 − 文明の憂鬱 新しい身体 より
771 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:37:39
彫刻というのは,絵画が,何も無いカンヴァスに,色や線を足してゆくこと
によって完成へと近づくのとは逆に,大理石から,余計なものを削り取ってゆく
ことによって完成へと近づくものである。その削り取るという作業が,漱石の『
夢十夜』ではないが,ここでは制作そのものではなくて,いわば一種の産婆術の
ように石から自力で生まれ出ようとする個々の彫像たちの努力を手伝うことでし
かないかのように感ぜられる。
平野啓一郎 − 文明の憂鬱 イタリア訪問 より
772 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:39:05
忘れるという人間の能力に非常に敬意を払っている。仮に神が人間を造っ
たのであるとするならば,これは実に偉大で独創的な機能の創造だと言わねば
なるまい。
平野啓一郎 − 文明の憂鬱 果敢ない季節 より
773 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:40:22
旅行先で見た風景であれ,友人と遊んでいるときの風景であれ,忘れられる
ような記憶は,所詮その程度のものである。恐らくは,忘れられるべくして忘
れられたのであろう。嘗ての人間は,こうした忘却のメカニズムを今よりも健全
に機能させていたに違いない。ところが,写真技術の普及によって,我々の記憶
は次第に歪な形姿をとるようになった。たった一度,パーティーか何かで会った
に過ぎない,忘れられてしかるべき人間の顔が,たまたまその時写真に映ったと
いうだけで,何時までも記憶として残ってゆく。これは少し気持ちの悪いことで
ある。我々の時代には,記憶はその大半が,我々の外にこそ存在している。或い
はアルバムの中に。或いは額縁の中に。そしてそこでは,永遠に忘却されぬ過去
が,不気味な新鮮さを保ちながら堆積し続けてゆくのである。
平野啓一郎 − 文明の憂鬱 果敢ない季節 より
774 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 20:46:24
>>773 俺が出てくるとアンタ、必ず活気づくよね。
775 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 21:04:29
平野啓一郎がマイルスってのもナンだかなぁ。
ナニをやっても先人の後追いに見えるのは本人のせいじゃないだろうけど、
でも東浩紀にくらべるなら平野ちゃんに感じる親しみの不思議。
776 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 21:44:04
平野は本物だよ
777 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 07:40:58
「新潮」(三月号)に短編小説「クロニクル」掲載。
「群像」(三月号)に青山真治氏との対談掲載。
これ楽しみだね
778 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 11:47:49
楽しみだよ
売れてない作家ほど対談よくするよな
なんで? やっぱ金ないから?
780 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 12:37:35
売れてる作家って誰?(笑
群像、三島論書いてから平野3ヶ月連続だ
781 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 13:16:35
青山を「パブリック・スペイス」でも依頼してるけど平野はどこが
気に入ったんだろうな
782 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 15:51:26
「新潮」(三月号)に短編小説「クロニクル」掲載。
どっちに行くかだな
これ以後長編にかかるらしい
783 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 16:46:28
784 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 18:42:56
分かってるよ
785 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 19:23:48
平野啓一郎『葬送』…文庫にして、上巻2巻、下巻2巻、あわせて4巻の長大な小
説。年末から1ヶ月かかって読み終えました。
平野啓一郎を読むのも初めて。どうも「長大・難解」で、哲学書っぽいイメー
ジを持っていたのですが、それほど難解でもなかったです。たしかに、芸術論(
ロマン派、写実派、○○派)やら哲学論(死とは何ぞや)等が出てきますが、筆
者が地の文で述べるのでなく、ドラクロワやショパンといった芸術家たちの会話
の中、ドラクロワの心理描写の中で出てくるので、読みやすいです。(ドストエ
フスキーの翻訳本などより、ずっととっつきやすかった!)
私にとっての収穫は、ショパンが生きた時代を「視覚映像的」に感じることが出
来た、という点です。冒頭のショパン葬儀の場面をはじめ、パリの通りを馬車が
駆けてゆく、荒れた路地をドラクロワがさまよう、といった映像が生々しく浮か
びます。描写力の高い小説です。
また、サンド夫人と暮らしたノアンとパリ、またマジョルカ島とパリとの距離
感、当時のイギリスとフランスとでの芸術観の差、などなど、いろいろな背景知
識が得られます。フランスの2月革命、10月革命と、それが芸術家に与えた影響
も。このためショパンがイギリス、スコットランドに渡っていたなんて、知りま
せんでした。
ショパンとサンド夫人の仲がおかしくなってからショパンの死までを描いてい
ますが、ショパンは「対象」と捉えていて、ドラクロワに感情移入しているよう
に思えます。音楽家と画家、双方の生活を見る意味でも面白いです。
昨年、ショパンコンクールにはまったことから思い立って読んでみましたが、久
々に骨のある文学を読むことが出来て、よかったです
青山って旧批評空間一派だろ・・・何気に平野凄いのか実は
787 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 21:21:35
青山よりは凄いな
788 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 22:35:14
平野啓一郎の『文明の憂鬱』を読んだ。『文明の憂鬱』は、もともとPHP出版
から同じタイトルで出ていたものを、さらに24編の作品を追加収録して新潮
文庫から出版されたエッセイ集である。
内容は、時事問題などに関する考察によって、文明に対して様々な疑問を投げ
かけるというもの。ほとんどが2〜4ページの短編で、時折作家ならではの視
点による鋭い分析も交えた議論が展開され、読み手を退屈にさせないつくりに
仕上がっている。
平野啓一郎は京大法学部出身ということで先輩にあたり、作品を読んでみた
いとは思っていたが、『日蝕』などには手が出ずにいた。そこで、エッセイ
集が贔屓にしている新潮文庫から出ているのを見つけたため購入を決意。読
んでみると、共感できる部分が非常に多く、読んでいて楽しかった。もちろ
ん、自分よりも平野啓一郎の方が物事を深く捉えているだろうが、それでも
、こうした作家と似た感覚を自分が持ち合わせていると思うと嬉しい。
この体験と同じようなことが、高校の現代文の授業で扱った文章に載ってい
た。そこには、歴史文学者である作者は台風の後の荒れ果てた様子が趣き深
いと感じたのだが、『枕草子』にも同様のことが書かれていて、感覚を共有
できたことが嬉しいと書かれていた。この文章に別に特に思い入れがあるわ
けではないが、そんな文章があったなぁとは、すぐに思い出せる。一瞬で多
くのことを記憶できるわけではなく、むしろ暗記なんかは嫌いな部類に入る
んだが、どういうわけか、下らないことに関する記憶力は抜群にいい。そし
て、平野啓一郎も『文明の憂鬱』の作中で自分にそういう症状(?)がある
と言っている。
自分と平野啓一郎の間には、とてつもなく大げさに表現すると、何か運命的
なものを感じる。今度機会があれば『日蝕』も読んでみようかな。
789 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 23:16:11
つくづくこいつのファンってキチガイしかいないんだな。
792 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 23:40:42
鋼鉄ジーグのうた
作詞:林春生 作曲:渡辺宙明
うた:水木一郎、こおろぎ'73 コロムビアゆりかご会
☆ダンダダダダン ダダンダン ダダン
ダンダダダダン ダダンダン!
おれがやめたら バンババン だれがやるのか バンババン
いまにみていろ ハニワ原人 全滅だ!
走れ! バンバンババン 走れ! バンバンババン
ビックシューター 風より速い
★ビルドアップ バンバンバンバン
ビルドアップ バンバンバンバン
バラバラババンバン ババンバ
バンバンバンバン ババンバン!
腕がとびだす ババンバン
足がとびだす ババンバン
磁石の威力だ 鋼鉄ジーグ
☆くりかえし
おやじ見てくれ バンババン 俺はやるのだ バンババン
悪をかぎりの ヒミカの一族 全滅だ!
ゆくぞ! バンバンババン ゆくぞ! バンバンババン
ナックルボンバー 必殺パンチ
★くりかえし
合図ひと声 ババンバン
武器がとびだす ババンバン
不死身の宙(ひろし)だ 鋼鉄ジーグ
793 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/29(日) 23:46:43
☆くりかえし
ビルドベースの バンババン 守りは固い バンババン
いまにみていろ 邪魔大王国 全滅だ!
進め! バンバンババン 進め! バンバンババン
スピンストーム 秘密の兵器
★くりかえし
腕がとびだす ババンバン
足がとびだす ババンバン
科学の力だ 鋼鉄ジーグ
794 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 01:12:35
このひと、テレビでロリ巨乳について、哲学的に語ってました。
その必死さときたら! キモさ100%!!
京大で芥川賞作家でも、おつむは軽いのかしら。
あ、あたし、このひとの小説読んだことありません。
だってオナニスティックで、読みづらいんだもの、てへ☆
795 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 01:20:53
何度でもいう。
福田逸先生!
あなたはお父様のご著作を読んでおられないのですか。
たとえば「せりふと動き」。
わたしなどよりよほどひどい誹謗中傷悪口が書かれています。
うまいなあと感心する。
あれほどうまく福田逸先生を切れたらと思う。が、できない。
お父様の批判対象となった役者はみんな福田先生の指摘を無視した。
あれ、あなたは福田先生のご子息では?
わたしの指摘を無視なさる。ええ、そうですか。なるほど。
お父様のお顔に泥を塗りたいと。ふーむ。
お父上のおかげでいまのステータスを得ていながら、はあ、ふむ、削除ですか。
ほう。いまになって反抗期とは、さぞ天国のお父様もお喜びでしょう。
いえーーーーい
ブサイク香水発売
/_____,,=─-.`、__
/ / \ ̄ヽ `‐、
| /----. o--- ヽ | ̄~
|y -=・ r ‐、 -=・ ∨、
r-r' i i | i
{ / ,|. 人 | {
しi| `''" `ー- ' ー | _)
|ヽ i ィュエエェュ、 i |r~ へーほんでほんで?
| | | | | |
| | | ! .|
,____/|! ヽLィニニニ 」/ /
r'"ヽ t、 \___'"_,,/
/ ヽノ j ,j~ |ヽ
|⌒`'、__ / / NY / |
{  ̄''ー-、,,_,ヘ^ |
ゝ-,,,_____)--、j
/ \__ /
| "'ー‐‐---'|'
| \;;;;;;;;;;;;;;;;ノ |
ト, ;;;;(:U:);;;;;;、 i
|',',;; } ! ',',;;;i
|',',;; } ! ',',;;;i
|,',、 / ヽ',',','|
!;;', / !,',;,;'|
(_ノ' 〔__)
明日までに終わらせんの無理だろw
同じ内容コピペで埋めるなよ
799 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 06:38:49
アンチの基地外が一人いるんですよ
新スレ立てたのもそいつ
上で荒らしてるのもそいつ
誰か止めてくれよ
800 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 06:45:12
エジプト好きな相方に誘われて、今日は、大丸ミュージアム・梅田「古代エジプト展」に行く事になっています。
1200(ヒトフタマルマル)、京阪淀屋橋駅に集合。
少し早めに到着しましたので、駅構内の本屋で立ち読み。
西原理恵子さんの「ああ息子」の漫画の部分だけを全部読んで(苦笑)、その後、平野啓一郎さんの「文明の憂鬱」を何項目か読破。
「文明の憂鬱」は気に入りましたので、帰りに購入しようと思いました。
801 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 09:01:50
802 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 10:50:31
三島由紀夫と戦後ー絶対はなぜ美なのか ; 川瀬俊治
三島由紀夫の「金閣寺」を平野啓一郎が「『金閣寺』論」として論じている(『
群像』05年12月号)。三島全集を駆使した実証的な検証であるだけに、平野
はなぜここまで本格的に「金閣寺」を論じなければならなかったのかは彼の近作
を読み込まないとわからないが、そのテーマはここでおくことにして、「金閣寺
」論をどう考えればいいのかに絞る。
荒っぽくまとめれば相対主義対絶対主義の葛藤は人を自死にまで至るという壮絶
さであり、そこまで至っても求める絶対主義の至福感である。三島に「生き続け
る」根拠を与えたのは芸術家であることに代償されたからだーというのが平野の
「金閣寺」論の概要だが、それほど目新しいことはないものの、重要なのは現代
、21世紀の今この若い作家が書いたとういことだ。時代精神、時代の雰囲気に
敏感な作家の評論だけに看過できないと私は見る。
ポイントは絶対主義における至福感なのだ。ここを平野は戦前の三島を論じる中
でこう述べている。
「〈金閣〉に対する主人公の心情は、ここで決定的に変化することとなる。繰り
返すが、これは、林養賢の犯行動機には一切関わりのないものである。(金閣)
を天皇のメタファとして捉える立場からは、この敗戦前後の記述が最も重視され
る筈である。改めて確認しておくが、この間、天皇は一貫して不在である。そし
803 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 10:51:03
て、後に『英霊の声』で、特攻隊の霊によって語られる天皇との合一願望は、〈
金閣)との合一願望という形で先取りされている。戦中の天皇神格化を通じて与
えられた(現人神)というイメイジは、作中の(金閣)とほぼ正確に対応してい
る。それは、神性という(絶対)的な観念の、肉体即ち物質を通じての顕現であ
る。そして、〈金閣〉と同様に、〈天皇〉は、大戦末期、1一億玉砕」という、無
時間的で破滅的な、絶望のユートピアの象徴であった。(絶対者)たる(天皇)
との一体化というヴィジョンは、最も遠い距離の克服であり、従って、戦火はま
さしく、「巨大な天の圧搾機」として、貧富の差、階級の差を初め、あらゆる社
会的矛盾を無化し、その差異の編み目から個人を国民へと洗い出し、同じ滅ぶべ
き人間として醇化し、完全に平等に扱うものである。三島の中では、それは、栄
光によって結びつくよりも、遥かに緊密で、切実で、裏切りの余地のない連帯で
あった。その渦中で、実際に、多くの国民が死んだ。そうして終戦を迎えた時、
突然、その「関係」は破綻を来すのである。〈金閣〉と同様に、〈天皇>もまた
、戦後社会に存続するが、大とは大きくその存在の意味を異にする。晩年の三島
にとって、「文化的天皇」として提出されていた(観念の天皇>と、〈現実の天
皇〉即ち昭和天皇とは、完全に離反していたが、少年時代の〈心象の天皇〉が前
者へと移行してゆくというのは、終戦前後の記憶を、後に遡及的に再構成した結
果であろう。その時、私と『天皇』とが同じ世界に住んでいるという夢想は崩れ
804 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 10:51:50
たのかもしれない。そして、まさしく「『天皇』がそこにおり、私はこちらにい
るという事態」が、見出されたのではなかったろうか? ここからただちに、『
英霊の声』で表明された天皇の「戦争責任」の追及∫¥−彼の場合、それは、そ
の言葉の一般的な意味と異なり、二・二六事件に対する対応と、終戦後の「人間
宣言」とに向けられていたがーまでをも読み取ることは些か難しい。〈金閣〉の
建築的構造を、(天皇)を頂点に据え構築された戦時下の政治体制のメタファと
して解釈することも一応可能だが、そこから、その責任を〈金閣>に帰すところ
まで論理を飛躍させることは出来ない。いずれにせよ、三島が(天皇)に対する
心情とその思想とを整理していったのは、むしろこの作品の創作を通じてではあ
るまいか?」(316ページ)
よく知られているように、「金閣寺」の主人公は戦後を生きることを決意する。
それは文頭において述べたように、三島に「生き続ける」根拠を与えたのは芸術
家であることに代償されたわけだが、平野に言わせれば、自作の「鏡子の家」は
「あらゆるものを投げ込んでしまった」長編なのだが、これが散々たる評価に終
わった。この小説でのポイントは「童貞のやさしい画家」として描かれた夏雄=
芸術家こそ、ギリギリのとみる。ここ三島が追及した芸術家としての生き方であ
ったとみる。これが世間、文壇での冷たい反応であったところに1つのカギがあ
る。平野の「金閣寺」論は戦争体験が谷崎的長寿の作家をめざさなかった結論よ
りも「より現実的」に小さくなかった遠因としてあるとみるのだ。
805 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 10:52:26
戦争体験からくるものとうい視点はよく指摘されたものだが、「金閣寺」から差
し込んできた「一条の光」(平野)が「鏡子の家」の4人の主人公の創作(三島
は2年近くこの作品に集中したことからも、作品の重みがわかるというものだ)
になって生み出されたという平野の視点は重要だろう。というのはこの光が戦後
現実に生きる道を具体化する上で重要だからだ。
ところが文壇も含め冷たい反応に終始したことは、また「金閣寺」の亡霊の復
活を目指すのである(平野)。ここで平野の論は終えているが、私は実に世俗
的だが、いまの右傾化が極端に進んでいるのはどうしてかを示唆すると見る。つ
まり右傾化の突出が顕現しているのは、この「鏡子の家」のように4人の主人公
のような戦後の価値観にあう一条の光からだされた戦後的価値観がきっと提起さ
れているにもかかわらず冷笑した社会的価値感があり、だからこそ突出したので
はないかと考えていいと思う。
突然出てきたのではなく、戦後的価値観の選択肢の冷笑があり、先鋭化してい
くということは十分に考えられる。小泉さん靖国参拝など信じられないのだが、
なで先鋭化したのかーこれを検証する必要がある。
この間、橿原神宮にかかわり紀元2600年祭の1940年の国家的イベントを
調べていたが、空前の規模もこの催しは我々の視界から完全に消えている。ど
うしたことが行われ、どれだけの人が参加したのか。空前の国家イベントを支え
た原理は何かなど我々は古代の出来事のように思っている。そこが問題なのだ。
いまも紀元節は生き残り、日の丸敬掲揚、国家斉唱は法律化までされた。先鋭化
したのである。それまでの選択肢をどう冷笑化したかの検証は大事だと思う。
ここで平野の「金閣寺」論から刺激を受けたのは、一つは「金閣寺」と「鏡子
の家」を熟読するということと、戦後の現代の選択肢の究明である。
806 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 11:30:05
もうすぐだな
荒らしの馬鹿は消えろよ
807 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 13:33:07
平野啓一郎「モノクロウムの街と四人の女」 ★★★
群像2006年2月号掲載。6ページの短編ですが、短編小説というより詩に近いと
思いました。昔見た化粧品か何かのコマーシャルのようなアバンギャルドな感
じですね。モノクロウムの街を背景にした四人の女の付ける宝石のイメージが鮮
やかです。絵にしたら面白いのでは?
このスレ、引用ばっかでツマンネ。
まあ平野自身がつまんないから仕方ないかもしれないけど
こんなに引用しといて著作権とか問題ないの?
809 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 13:58:49
平野啓一郎
京都大学法学部卒で、芥川賞史上最年少受賞。
というのが嫌で「日蝕」を読まずにいたのに、NHKのトップランナーに出てるのを見たらあっけなく陥落。
「日蝕」も「葬送」も、西洋が舞台の物語で非常に良いけれど、個人的には「一月物語」。
明治の日本が舞台の幻想的な恋愛物語。
ただただ美しいの一言に尽きる、装幀とストーリーと言葉。
そして、顔。
そんなかっこいい男が、こんな話書くなんて、罪だと思う。
810 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 14:06:00
一月物語
「日蝕」で芥川賞を受賞した、平野啓一郎の小説です。
この人は本読みならご存知でしょう。
暇潰しに大学病院の売店で買ったのですが、何故だかその日のうちに読破してしまいました。
講義中に読むという暴挙に及ばなかったにも拘らず。
冴え冴えと美しく、幻想的に、また熱く言葉が綴られていきます。
綴られるは、ルビがふられる古風な漢字遣いに、古典に似た表現を多用した明治文学調。
時代と舞台の設定はひどくリアルでありながら、それが忘れられるほどに浮世離れした物語の進行。
まるで能楽のようなストーリー展開です。
序破急、そして幻。
811 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 14:06:39
またこの設定のリアルさが幻想的な、というより寧ろ神話的なこの物語を際立たせている、と云えましょう。
出てくる者は、何処かにいそうでありながら、どこか妖しげな者ばかり。
頗る異様に美しい青年。
得体の知れない老人。
美しい赤い紋のある鴉揚葉。
目の光る恐ろしい毒蛇。
山奥の寺に住む老僧。
寺の小屋に在る癩の老女。
青年の夢に在る美しい女。
宿の女将に聞いた山の大蛇。
それらによって織り成されたは一人の女の哀しい生涯。
また、そこに在る自然の力の恐ろしさ。
それが現代に生きる私達に、現代の「神話」が示したものなのでした。
しかし、これを云うに「現実と夢幻の狭間に迷い込んだ青年の悲劇」という言葉は似つかわしくない気がします。
青年にとっては悲劇ではないと感じるからです。
青年は「今この一瞬に燃え盛る愛を永遠のものにし」たわけです。
「カルメン」のラストシーンに似ているとも思いましたが、あのホセの勝利は束の間のもの。
この青年の勝利は永遠のもの。
死を以て別離としなければ、その一瞬は全く永遠に薄れることはないのですから。
812 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 14:09:01
平野啓一郎『一月物語』
「ああ、この人は平成の世に鏡花を喚ぼうとしているんだな。」
これが私の最初の感想です。鏡花は言わずと知れた泉鏡花の事です。私自身が鏡花
に傾倒していたから、出てきた考えかもしれませんが、結構当たらずとも遠からず
と言うところではないでしょうか。
これは現代の高野聖なのです。
平野啓一郎『一月物語』(新潮文庫 ¥362+税)
じつは私自身は『日蝕』の『葬送』も読んだ事がなくて、平野啓一郎を読むのは
これが初めてだったのですが、ああ、天才とはこういうものかと思いました。はい。
簡単に平野啓一郎について蛇足ながら説明すると、1997年、京大在学中にデビ
ュー作『日蝕』で芥川賞を最年少受賞、最近は『葬送』というドラクロワとショパ
ンを描いた作品を発表。明治文学を思わせる漢字の多い作風で有名。とかくと、漢
字が多いから良いのかって感じですね。雅文調という事です。簡単にいえば。
まあ、私が鏡花を持ち出したのは訳があります。まあ今書いた雅文調という特徴も
その理由の一つではあります。が、似ているのは設定も同じく。
まず主人公が森に迷う。神秘性を象徴するように水が出てくる。山という異世界。
この作品の場合は胡蝶ですが、昆虫や動植物が異世界への入り口にあらわれる事。
ヒロインの妖女か聖女か、と言ったアンビバレンツな性格。
ヒロインの水浴びのシーンなんて、これ鏡花の『龍潭譚』そのものではないですか。
813 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 14:34:40
解説には、平野氏は現代の神話を造ろうとしている、とあります。
鏡花の後期浪漫主義、神秘主義というものが一種、近代合理主義に流れた明治文
学、文壇へのアンチテーゼだったように、平野氏のこの小説が、行き詰まった現
代社会へのアンチテーゼと呼ぶ事は出来ないでしょうか。
実証的であること。これが明治以降の日本文学です。結果、私小説が生まれる。
その一方で、鏡花の小説は「前近代的」であるとされて来ました。しかし、その
後谷崎潤一郎ら耽美派や三島由紀夫と言った作家達によって見直されたのも事実で
す。
それは、鏡花作品の花柳ものや観念小説も含めて、緊張感ある文体や美の追求へ
の評価であったのだが、それだけではなく、リアリズムの行き詰まり、因果律の
限界というものがあったのではないか。深層心理の描写にリアリズムだけで追求
できるのか、という命題があるわけです。
また、一月物語は一面では恋愛小説である以上、「愛」も重要になるところです
が、「愛」ほどリアリズムから離れ、深層心理と強く関連するものはありません。
ところがまた、「愛」ほど近代的なものもないのですよ。この矛盾。
あと、主人公伊原真拆(まさき)の悩みである、自身の言葉の分離(つまり言葉
というシンボル無しに自己という実在が認識され得ないという矛盾)や、自我の
問題(「己は己として飽くまで一個の存在である。その存在が、微塵も欠けるこ
となくそのままの大きさに保たれながら、猶且、あらゆる矛盾を解決してしまう
ような一なる存在と一つになることを欲するようになったのである。」、つまり
明治以降の知識人の命題とか言われる、中間集団を失って国家の中で、剥き出し
となった自我への不安。)は、明治以来の日本文学の命題であるとともに、近代
そのものの問題でもありますね。
とまあ、取り留めもない、ミニミニExtended Essayみたくなってしまいました。
814 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 14:38:21
平野啓一郎「文明の憂鬱」。一作目の「日蝕」はくだらなさすぎて
一目で中身の空虚さを漢字多用で誤魔化しているとわかったので
印象悪かったけど、そんなバカのエッセイは如何なものかと読んで
みたらこれがまた前に輪をかけたバカさで。つうかこの文体は
あきらかに小林秀雄を真似ようとして失敗した無惨さ。
先人の年齢を意識してしまうとか家に籠もり気味だとか何気ない日常の描写が
いかにもヲタクの感性で、取り上げているテーマは昔の文士の猿真似そのもの、
なによりも「私」という一人称で書くとバカ度がモロ見えてしまうので
こいついよいよ無恥度が増したなと憫笑。所詮モノガキなんぞ自意識の
塊で、それを正直に素直に書くしか能がありませんっつう体裁は
文士のコスプレをしていても美意識どころか鈍臭さがプンプン臭うので
時事ネタ批評など特に、読むに耐えない幼稚さだ。
815 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 15:22:27
お前はどこまで粘着してるんだ
アンチが立てた
スレがたってるけど
無視しよう
817 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 19:38:05
818 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 20:26:32
平野スレ、どうして二つもあんの?
「アンチ」って言われてる人は平野ちゃんの何が気に入らないの?
これまでの経緯があるんだろうけど、どうせコピペで埋めるんなら
それを貼ればいいじゃないか。そうすれば後から来た者が分かりやすい。
「佐藤亜紀」とかやってるけどさ、そのネタだけでよく引っ張れるな。
他になんかあんじゃないの?
819 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 20:41:47
820 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 20:59:25
平野ちゃんはどうして利きパンなんかやってんの?
821 :
自治スレッド”管理”人:2006/01/30(月) 21:30:12
おまえらまた 懲りずに新スレ立てたな
まあ本スレらしいが今度また新しく立てたら立てた奴にひどい制裁加えるからな
822 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 22:12:05
823 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 22:12:31
ダァーッシュ ダァーッシュ ダンダンダダン♪
その「おまえら」には俺まで括られちゃってるじゃないか。
俺、カンケーないじゃん。
ダンダンダダン♪
824 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 22:40:21
理詰めで物事を考えることによって、新しい発見をしたことは、私には一度もない。
アインシュタイン
825 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 22:52:56
>>822 ゴンという基地外がまたやってるよ
こいつが全ての犯人だよ
消えろ
826 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 22:57:13
827 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 23:09:48
文学板のエース罧原さんに比べたら鈴木なんて
ハムスターみたいなもんだよね。
828 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 23:14:07
好きなことを書きなさい
オー・ヘンリー
829 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 00:28:31
死ね死ね団のうた
「レインボーマン」昭和47年
作詞:川内康範 作曲:北原じゅん
唄:キャッツアイズ、ヤング・フレッシュ
死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ 黄色いブタめをやっつけろ
金で心を汚してしまえ
死ねアー 死ねウー 死ね死ね
日本人は邪魔っけだ 黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ 死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ 黄色いサルめをやっつけろ
夢も希望も奪ってしまえ
死ねアー 死ねウー 死ね死ね
地球の外へ放り出せ 黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ 死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
アニメも特撮も文学も、70年代で全部終わってンじゃないか?
831 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 01:49:47
832 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 07:21:30
いいかげんんしろ
833 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 09:37:08
文学板って全員で5人ぐらいしかいないないよね。
パラノイアみたいなのばかりだからたくさん居るように見えるんだよね。
834 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 10:19:34
今日は、私がオーナーになる300階建てのトリプルタワー「faund earth」の建設現場に下見に行ってきたわ
オーナーじきじきに、朝礼台の上で威厳をみせたあと、ふと催した私は工事現場の仮説トイレで用をたしていたの。
このあとのスケジュールはサ店でくつろぎながら、PCSVでネットサーフインとしゃれこもうかしら、などと考えていると。
いきなりドアがあけられたわ。
わたしったら、鍵をかけるのをわすれてたみたいで、ウンチングすたいるをさらしてしまったわ。
私は
「いやーん、みないでん」
と色っぽくお尻を振ると、そのドアをあけた作業員は興奮のるつぼと化してしまったの。
作業員は個室のなかに入ってくると、ニッカポッカをおろして六尺ふんどし姿になったわ。
ふんどしにおさまりきれないぐらいに怒張したペニスが、天をむいて私の目の前に。
ああん、我慢できない。
835 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 18:00:38
いいかげんにしろ
836 :
平野:2006/01/31(火) 18:15:54
カクサムニダー
837 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 18:44:31
>>820 石田衣良と平野ちゃんではどっちがいい人?
838 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 19:15:57
エラ原人
839 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 20:03:31
title : 文明の憂鬱 平野啓一郎著
喜劇のような憂鬱。憂鬱のような喜劇。
相反して見えるものごとの本質での相似。
それは、時として、ひとつの救い。
840 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 20:42:35
841 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 22:25:24
平野啓一郎の近著(といってもPHP初出で既発エッセー本の再販に過ぎない書物
)で1月に出版されたばかりの本だ。[僕は新刊本については、昔から新聞1面
の‘三六ツ’をはじめとして岩波の『図書』他必ずチェックするので、比較的新
刊図書は購入するタイプである。]
『文明の憂鬱』は、平野氏が学生時代から自分が観てきた世相を自由に論評し
たもので、事件・事象と書かれた日付とを照応しながら読むと、時事評論として
の意義も充分に汲み出すことができ面白く読める。しかも筆者の視線が文体の硬
さに無関係に非常に瑞々しく(というか若々しくて)潔い。
新潮社の『波』1月号に、筑紫哲也が「パトリオティズムの悪用」というタイ
トルで本書の書評を寄せている。筑紫が指摘するように、国家権力が「パトリオ
ティズム」を「ナショナリズム」に狡猾に取り込もうとするものだというという
平野の分析は、まさに評価に値する知見だ。愛「国」心を愛「国家」心にすり替
える権力構造について、筑紫哲也氏が『男たちの大和』にもそれと同じ論理を嗅
ぎ付けているが、僕もまったく同感である。しかし筑紫は平野の語法(例えばテ
レビをテレヴィと表記したり、擬古典風な筆遣いに満ちた文面など)は鼻に付く
ようで、非常にシニカルにこの衒学的表現を好む若者を相対化している。
僕が思うに平野のこのエッセイの文章自体には何ら問題はない。筑紫が少しだ
け触れているが、問題なのは平野の文明認識が、多く「テレヴィ」(平野の表記
)を通して得られているということだ。テレビというメディアの遣り口をよく知
っている筑紫にしてみれば、一応釘を刺して置きたいのであろう。
僕が個人的に気が付いたのは、平野は京都の街や京大についてエッセイの随所
で語っていることである。京大法学部の学生として京都に住んでいたこともあろ
うが、京都(及び京大)という都市(&大学)空間が余程好きなのだろう。僕は
著者が学生の視点で京都に触れるとき、映画「ヒポクラテス達」の舞台としての
京都を想起するのである。 作家は凡人に比して年をとりやすいように思う。容
赦なく齢を重ねてゆくのである。可能な限り精力的に小説作品を書き続けて欲し
い。但しテレヴィ的で平板・凡庸な描写はお断りだ。
842 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 22:30:11
843 :
外道 ◆ZKSautQMjo :2006/01/31(火) 22:36:48
平野スレ、三つになったじゃん。どうなってんだよ。
書いてるのは俺と828の二人しか居ないのに。
844 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 22:38:27
アンチが立てた【佐藤亜紀】平野啓一郎 第5部【編集長】
は削除していい
845 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 07:34:06
アンチが立てた【佐藤亜紀】平野啓一郎 第5部【編集長】
は削除していい
846 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 08:05:34
アンチが立てた【佐藤亜紀】平野啓一郎 第5部【編集長】
は削除していい
847 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 11:47:29
わかった
848 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 12:18:40
エッセイを読んだらこの人の「素」が垣間見えるのではないかと思ったのだけど。
甘かった。
いや、これがこの人の「素」なんやろなぁ。
頭がものすごく良くて、書くことばも難しくって、でもちゃんと社会と繋がって軽快に生きている。
それがこの本を読んで感じた平野啓一郎の印象。
オレは一般人とは違うんだよって無闇に難しく書いたり、
逆に軽薄なことばで面白おかしく(でもつまんない)書いたり、
そういうことしないで1個1個誠実に書かれてて、私のようなものでも興味を持って読めた。
こないだまで読んでた新書は何だったんだろう・・
・・・って、持ち上げ過ぎ?
権力に弱いので、「芥川賞受賞」の肩書きに負けてるのかなぁ?
でも、賞取ってようが取ってなかろうが、ええ大学出てようが出てなかろうが、読みたい文章と読みたくない文章はあるもの。
平野啓一郎の書くものは読みたい文章だもの。
というわけで、自分のつまんない感性を信じてみてもええかなと思うのです。
849 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 16:49:01
いくら化けてみても匂いがいつものアンタだよね。
850 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 17:58:43
なに?
>>850 何でそんなに必死なの?
何でスルーできないの?
852 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 22:06:03
なに?
何でそんなに必死なの?
何でスルーできないの?
854 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 23:12:08
希望とは、輝く太陽の日の光を受けながら出かけて、雨に濡れながら帰ることである。
ルナ―ル
>>854 いいやっ!!違うね!!!!ガボガボ・・・。
856 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 07:39:33
なに?
857 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 09:09:15
なに?
いや、なんでもないw
859 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 13:12:32
なに?
だから、なんでもないってw
861 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 14:36:39
なんでもない?
862 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/02(木) 16:56:58
全ての演奏が終わり、ホールに光が戻った時、
同時に僕もいつもの日常にもどってきた様で少し名残惜しく思った。
ショパンとドロクロワを描いた平野啓一郎さんの『葬送』
再び、その世界に身を置くのが今から楽しみだ。
もちろん、その時のBGMは言うまでもない。
その時のBGMは B'z
864 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 08:38:21
なに?
865 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 10:32:46
いや、なんでもないw
彡ミミミヽ ノ彡ミミ)
((彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ < このスレはよく頑張った。感動した! 終了!
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_______________
,.|\、) ' ( /|、
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
\/▽\/
■■■■■■■■■■ここはアンチスレです終了■■■■■■■■■■
867 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 12:31:58
これが本スレですよ
868 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 12:35:55
彡ミミミヽ ノ彡ミミ)
((彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ < このスレはよく頑張った。感動した! 終了!
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_______________
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869 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 13:04:48
私は平野啓一郎の『葬送』を読み始めた直後、シェンキェヴィッチの『クォ・
ヴァディス』とシュテファン・ツワイクの『マリー・アントワネット』を思い出
した。
どちらも歴史のダイナミズムと物語りの醍醐味を見事に操った傑作であるが、
『葬送』にもそういうものと同じ意図を感じたのである。
大きな構図があり、できればそれは史実であり、後の運命を知っている者にと
ってこそ興味深い交錯があったとしたい。
だがこうした試みの成否は専ら、史実の収集にかける労力と「因果律で語りた
い」という密かな欲望に対する自制心にかかっているのではないか。
実はこの神西清・作『ジェイン・グレイ遺文』は、こうした大きな語りだしが
似つかわしくない小品である。
神西は冒頭の引用に用いた文体で物語を語り尽くすことができない。
残念ながら、大抵の人にはそういうことはできないのだ。
有名な直木賞作家の時代物を手にとって、よくこんな時代をこんな分厚い本
に描くことができたものだと感心して開くと、途中は何の細工も無い、むしろ迂
闊な現代風会話文で薄められていることにがっかりすることがある。
そういう意味でも 『日蝕』や『葬送』は大したものだ。
『日蝕』に対して宮本輝が「若き膂力」と評したのは、実に意味深い。
少しでも書き物を経験した者なら理解してもらえると思うが、書き物は頭を
前に倒し、腕を前に出しての作業なので、長時間書くと背中が疲れる。
書き物には「膂力」が必要なのだ。
神西にはこの「膂力」が恐ろしく乏しい。
谷崎と芥川の体力論争の中に神西が加われば、「やっぱり」という結論が出か
ねない。
彡ミミミヽ ノ彡ミミ)
((彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
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((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_______________
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871 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 13:24:59
いいかげんにしろ
872 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 13:28:55
重複スレ乱立させてなにやってんだ。削除しろ
873 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 13:33:18
アンチの基地外がいるんだよ
ここはもうすぐ終る本スレだよ
ここが本スレです
アンチの基地外が荒らしています
誰かなんとかしてください
875 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 14:00:08
877 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 14:53:17
読後感「高瀬川」 平野啓一郎 後半。「追憶」 「氷塊」 の2編についての感想。
まず。「追憶」。これは新しい試みですねぇ。音楽だよね。これは。文学じゃなくて。
一編の詩がいろんな旋律だとして、それをバラバラに分解して演奏してみたというか。
でもこれ、最初、ひとつの詩のいろんな部分だということに気づかなくて、
これは、以前書いた作品とか、べつの物語のなかから、
部分部分を取り出して、詩的に抽出したんだと思ったの。最初。勝手に。
だから、もう一つ別の物語が隠されている期待をもってしまったので、それはちょっと肩透かし。まあ、斬新でござんした。
で、「氷塊」。これもすごいよ。ある中1の男の子と30すぎの不倫中の女、ふたりの物語が上下段で
同時に語られる。それぞれが別の思いをかかえ、違うことを思いながら
ときおりクロスする。段落の切り替わりまで揃えてある。なんか筒井康隆がこれに似たようなことやってた気がする。
挑戦的な作品。文学に対しても。でもなー。よくできてたけど、不倫のほうのストーリ−はなんだか
無理やり行を揃えた感があるし、最後の、男の子が女とようやく
会って、声をきいた「その刹那、何かがはっきりと少年に終わりをつげた」
の「何か」が私には全くわかんない。文芸評論家なら、ここでまたご立派な解釈がつくんだろうけど。
会って、話して、お互いの疑念をぶつけて、問題を「氷解」させちゃえば
よかったのに?なんて(笑)。結局氷解しないお話だったからこそ
この「氷塊」とかかってるんですかね。まあ氷塊がらみで終わるんですけれども最後。上下とも。
878 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 14:55:51
なに?
埋め
880 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 16:32:38
もうすぐだね
881 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 16:36:57
平野啓一郎の「文明の憂鬱」(新潮文庫)を読んでおります。
後半にいくほど文章が平易になっていくのは
内容が日常的になるからか?
よくこれだけの文章や考察がさらっとできるなと感心しっぱなし。
1コラムが見開き2〜3ページなので、ちょっとした時間に読むのが◎。
882 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 16:45:54
平野は、描写とか、文体に統一性があるから好き。
ほかのやつらの作品は、なんだか、ドラマのシナリオみたいにセリフばっかし。
883 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 17:43:59
平野 啓一郎
一月物語
高野聖(泉鏡花)みたいな話なんだけど。
高野聖と言えば、蛇を気持ち悪く描写できるって何か凄い。
蛇の描写ってあれなんだ、書いてて気分が悪くなるというか。
884 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 21:43:22
885 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 07:43:15
■2月
「新潮」(三月号)に短編小説「クロニクル」掲載。
「群像」(三月号)に青山真治氏との対談掲載。
もうすぐだよね
早く読みたいね
886 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 09:44:18
■2月
「読売新聞」(2月5日朝刊)の「空想書店」欄にて本の紹介。
「モノマガジン」(2月16日号)にエッセイ「個性あるメディア(媒介)としてのオーディオ」掲載。
「京都新聞」(2月3日朝刊)に「粉飾『清算』」(連載「現代考」4回目)掲載。
「遠近」(No.9)にエッセイ「毛質と腕前」掲載。
887 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 10:46:26
「読売新聞」(2月5日朝刊)の「空想書店」欄にて本の紹介。
明日だね
888 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 11:51:16
楽しみだね
889 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 13:18:17
明日か
890 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 14:10:57
「読売新聞」(2月5日朝刊)の「空想書店」欄にて本の紹介。
明日だね
891 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 14:41:07
楽しみだね
892 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 15:01:15
何紹介するんだろう?
893 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 15:43:14
明日だな
894 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:11:18
「サンケイ新聞」(2月5日朝刊)の「ゲテモノ」欄にて本の紹介。
明日だね
895 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:11:56
楽しみだね
、
896 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:12:38
何紹介するんだろう?
897 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:13:30
「盛況新聞」(2月5日朝刊)の「会員作家」欄にて本の紹介。
明日だね
898 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:39:46
いいかげんにしろ
899 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:51:15
900 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 16:55:00
901 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 17:50:40
ゴンとかいう基地外ですよ
>901
いいかげんにしろ削除厨 正体ばれてるw
903 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 18:47:54
ちなみに小川さんは「マイルス・デイヴィスの真実」平凡社刊など多数の著作が
おありですが新刊「TALKIN’ジャズX文学」平凡社は気鋭の芥川賞作家の
平野啓一郎さんとの対談で、お正月に読みましたがべらぼうにJAZZに造詣の
深い二人のトークセッションで★五つの面白さでした。
904 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 18:53:47
うんこー♪
905 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 19:06:56
お前が千の言葉を尽くそうとも、
普遍的存在であるうんこを表すことは出来ないw
906 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 19:09:04
うんこが普遍的存在?
お前は何も分かって無いんだな、やれやれ。
907 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 19:10:09
バベルの直立一本グソ
ありえない話だww
908 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 19:12:50
有史以前から、お前は無くとも、ウンコは存在した。
キチガイ引き取って下さい。
910 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 19:42:50
「読売新聞」(2月5日朝刊)の「空想書店」欄にて本の紹介。
明日だね
>>910 三つも書き込む意味ないだろ。
さっさと消えろ、クズが。
912 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 20:17:09
■2月
「読売新聞」(2月5日朝刊)の「空想書店」欄にて本の紹介。
「モノマガジン」(2月16日号)にエッセイ「個性あるメディア(媒介)としてのオーディオ」掲載。
「京都新聞」(2月3日朝刊)に「粉飾『清算』」(連載「現代考」4回目)掲載。
「遠近」(No.9)にエッセイ「毛質と腕前」掲載。
913 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 21:42:36
『文明の憂鬱』
『文明の憂鬱』 平野啓一郎/新潮文庫
単行本として出たのはもう3年くらい前。
それが会社を代え、さらにいろいろなところで書いたエッセイを加えて文庫化。
京都新聞とかで書かれてたエッセイは読めなくてちょっとヤキモキしてた。
だから、そういうのごそっとまとめてもらえて嬉しい。
ただ、今日買ったばかりでこれから読むんだけど…。
914 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 21:49:17
昨年の秋からせっせと読んでいる本。著者は史上最年少で芥川賞を受賞しているんだとか…。
二部上下巻構成で、現在は二部の下巻の後半部に差し掛かった辺りを読んでいます。
ロマン主義全盛の19世紀のパリの社交界に現われたポーランドの音楽家、フレデリック・ショパン。
現代美術に大きな影響を与えたウジェーヌ・ドラクロワ(「民衆を導く自由の女神」を描いた画家)。
彼らの友情やショパンの孤独感、愛人との関係などを綴った純文学作品。
しっかし、難しい内容だな〜。
純文学なんて読んだこと無いから、1日十数ページづつしか読めない…。
915 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 23:21:16
「読売新聞」(2月5日朝刊)の「空想書店」欄にて本の紹介。
916 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 08:42:53
葬送(下) / 平野啓一郎
いることを確かめるのは容易い。彼は見られ、触れられるであろう。しかし、いないことを理解するのは難しかった。
ショパン (Frédéric François Chopin)
ドラクロワ(Ferdinand Victor Eugène Delacroix)
ジョルジュ・サンド(George Sand)
――(wikipedia)
どうも、読み終えるまでに時間がかかりすぎた。もう一度上巻から通して読み直してみたいところ。
ショパンの音楽が聴きたくなった。
917 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 18:02:22
読売読んだよ
918 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 21:37:55
よだん読売読んだよ
919 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 06:23:52
ドスト=平野
完全な宣伝スレですねw 身内?w
,
921 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 09:17:39
ゴン死ねば?
922 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 09:31:57
ゴン=平野
死ねば?
923 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 09:43:35
924 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 09:50:30
お前がゴンだよ
死ねば
925 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 09:53:38
ゴンという基地外があらしてるんだよな
死ねよ
926 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 15:36:19
お前がゴンだよ
死ねば
927 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 15:51:54
いいかげんにしろ
928 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 15:53:57
ゴンという基地外があらしてるんだよな
死ねよ
929 :
名無し:2006/02/06(月) 15:55:54
いい加減こんなくだらない小説
のスレなんてやめたら
何年前に発表された小説だと思っているの?
930 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 15:57:52
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ < このスレはよく頑張った。感動した! 終了!
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_______________
,.|\、) ' ( /|、
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
\/▽\/
■■■■■■■■■■ここはアンチスレです終了■■■■■■■■■■
ゴンは続けようとします
次に書くのがゴンです
次スレ立てていい?
ちゃんとしたの作ろうよ。
932 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 16:14:04
933 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 20:11:45
私がこの本を買ったとき、本に帯がついてたんだけど、そこに平野啓一郎さん推薦本!!って書かれて、後ろに推薦の言葉が載ってるの。
この言葉もいいよー。。まさにそうだ。
よかったら「おとなの時間」フェアの帯見てみてください!!
934 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 20:13:25
>>932 【文明の】平野啓一郎 第5部【憂鬱】
これでは駄目ですか?
もう一つのほうはゴンという基地外が立てたんですよ
荒らしがひどすぎる
935 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/07(火) 00:03:12
「HOME」特別編集No.6
特集目次 平野啓一郎責任編集 PUBLIC SPACE
今日は月初めの会議の日。
昼過ぎにスーツに着替え現場を離れ支店へ。
で、会議自体は1時間ほどで終わってしまったので、1週間ほど前にマンションの駐輪場でおかしくされていた前輪ブレーキの修理に。
ところが、オフィス街のせいか全然自転車屋がない。
ということで、自分の家の方まで戻って修理。
自転車屋のおじさんも、「コレはひどいねぇ。」と。
自分も、最初観た時。どうやって倒したらこんな痛めつけ方出来るのかなと目を疑ったもん。
およそ自転車の修理とはほど遠い力仕事でなんとか修理してもらって一件落着。
ホントはそのまま家に帰ろうかと思ってたんですが、自分携帯、現場携帯共に現場に置き忘れていたので、現場に帰還。
その途中で紀伊國屋書店に寄ったら見つけたのがコレ。(前置き長くてゴメンナサイ。)
なんかそそられました。
でも、2520円。迷うなぁ。
貯金もせないかんし、小説・雑誌・CDとかは自分が思うままに買いたいし。
937 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/07(火) 17:54:43
「新潮」また新境地だな
「群像」対談面白い
938 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/07(火) 20:21:58
評論家の田中和生をぼろくそ言ってて面白かったな
939 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 06:46:00
これで長編に突入か
940 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 10:47:11
サルトル読み込んでるんだな
大江論書いてほしいね
>こうした作家と似た感覚を自分が持ち合わせていると思うと嬉しい
こういうのよくわかんねー。同じようなことをもう考えた人が居ると
つまらないと思ってしまうのだが、傲慢なだけかな
942 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 14:35:15
くわしくいってよ
よく分からないぜ
>>941 どの引用についての感想だ?わかんないのは、お前の書き込みのほうだ。
独り言ならチラシの裏へ書け、な!
944 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 17:13:03
新作いいね
945 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 20:28:43
そう思うね
946 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/08(水) 23:12:48
今月ずっと読売に書くのかな?
947 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 04:16:00
文明の憂鬱
『文明の憂鬱』
平野啓一郎 著
新潮文庫 460円
2006年1月28日 日系書店で購入。 2月8日読了
評価:★★★☆☆
以前から気になっていた作家ではあったが読んだのは
このエッセイ集が始めて。
作品も読んでいいかなとは思った。
948 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 13:01:10
東京に住む友だちから薦めてもらって読みました。本薦めてくれた彼は、別に音
楽大学を出たわけではないけど、とてもクラシック好きで今もよくメールで音楽
談義をしています。非常に難解な語彙が多くて、辞書を引きながら読んでいまし
た。東大出の彼でも頭が疲れていない時に読まないと意味がわからなくなると言
っていましたが、ペーペーの私は4冊を読破するのに、3ヶ月もかかってしまっ
た。ただ音楽の歴史が大好きな私には、堪らない4冊となりました。
作者は平野啓一郎さん。1975年生まれ・・ということは昭和50年生まれ
。う〜ん!若い。私が小学校2年の時に生まれたという計算になります。まだ
30歳くらいでしょうか。若いけど頭のきれる本を書いている。それもそのは
ず、京都大学を出て芥川賞も受賞している作家。この人の文体は、もの凄く一
字一句に力があり人をひきつけるものをもっていて、私も彼の全ての書を読んで
います。「一月物語」(新潮文庫)もおすすめ。
この葬送は、音楽家ショパンと近代絵画を確立したドラクロワの交流を軸に、
華麗な芸術論が描かれています。時代は音楽の時間に習いませんでしたか?ロマ
ン主義の全盛期、19世紀パリが舞台。
当時のショパンの華麗な調べは高貴な婦人達の注目を集めた。その中で女流作家
ジョルジュ・サンドが彼の心を射止めます。彼の繊細すぎる精神は、ある孤高の
画家をその支えとしていました。それがドラクロワ。人間の愛憎、芸術的思念、
哲学的思索がこの小説全体に刷り込まれています。
一度読書にいかが・・・
126 名前:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/02/08(水) 22:07:53
平野の葬送って文壇に完全に黙殺されたよね
あれを評価してる人いるの?
950 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 14:45:52
いっぱいいるみたいね
952 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 16:09:25
文明の憂鬱
平野啓一郎
新潮文庫
文章が好き。
「日蝕」読もうかな。
>>951 高橋源一郎
三浦雅士
清水良典も絶賛してたね
953 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 19:35:13
評論集はいつですか?
955 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 19:59:01
知りません
956 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 23:06:58
本屋さんといえば平野啓一郎の『文明の憂鬱』の文庫版がどこへいっても見つからない。んもー!
そして平野さんといえばいつの間にかHPがリニューアルされていて、プロフィールの最後に現在東京都在住って書いてあったのにびびった。いつのまに東京へ…?
あー、なんかちょっと寂しい…。うぅ。
958 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 08:38:02
どういう意味?
959 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 18:57:10
tashikaniwakarann
960 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 00:38:21
いいかげんにしろゴン
へんな顔
962 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 13:36:40
ハンサムですね
963 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 07:27:00
相方のゴルゴについても
語ってやれよw
964 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 09:27:14
とにかく明日からまたしばらく電車内読書生活が続くということであります。
とりあえず平野啓一郎の日蝕をば。く、暗い・・・・・・
そして小栗虫太郎の黒死館など。お、重い・・・・・・
965 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 19:18:54
楽しんでください
966 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 11:23:31
茂木のブログでエンジンに出席したようだな
967 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 17:13:50
968 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 02:34:20
■平野啓一郎「クロニクル」(『新潮』2006年3月号)
父Pと子Jについての一側面が、Pに関わった女性とJに関わった女性の口から
それぞれ語られる。女性の語り口調から聞き手がいることがわかるけれども、女
性の反応からしか聞き手の存在というのは感じられない、そんな文章となってる。
別に平野啓一郎のファンじゃない人は読んでも面白くないんじゃないかと。結
局、物語があるというよりはその語り口、書き方のほうに軸があると思うんで。
まぁ、もっとちゃんと読み込めば、父についてと子についての反復的なものとか
ずれとかが見えてくるのかもしれないけど。
969 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 12:08:50
面白いと思うな
970 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 00:11:30
「葬送 第2部 八」まで読了しました。
二月革命とそれに伴う政治体制の変化,ドラクロワの絵画に対する考え方,読むに従って,考えさせられることが多い作新です。これまでの平野さんの小説とは感じが違うなと思って読み進めています。読むたびに考えさせられることも多く,少しずつ進んでいるという感じです。
ドラクロワは,何であろうと彼女の言葉を聴いてしまっては,もう二度とそれを口にすることは出来ないだろうと思い,そのまま喉の途中で血痰のように溜まっている言葉を吐き出してしまった。
「……僕という人間を生きることは,……僕には荷が重すぎるのです。……」
平野啓一郎 − 葬送 第二部 五 より
971 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 08:03:45
ところで、もう昨年のことですが、『TALKIN'』(某H社刊)という本を買いました。JAZZジャーナリストなどとして有名な小川隆夫氏と芥川賞受賞作家として著名な平野啓一郎氏との共著になっているこの本。何気なく手に取ったものではありますが、結構興味深く読み
ました
972 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 13:49:58
平野啓一郎責任編集の"PUBLIC-SPACE"という本がある。そこにハッとするような
文章があった。
―――「パブリック・スペイス」とは何であろうか?
人はそれを、普通は「パブリック」な「スペイス」であると、つまり「パブリッ
ク」という抽象的な概念によって性格づけられ、限定された「スペイス」である
と考える。しかし、こうも考えられはしないか。それは「スペイス」によって可
視化され、具体化された「パブリック」であると。
「公共」ということばを辞書で引くとわかったような、よくわからないような説
明しかない。ものすごく端的にいってしまえば「みんなのもの」といったところ
だろうか。空間があってそこにはじめて公共性が生まれるとは実にうまく言った
ものである。彼の著作の「日蝕」はとても難解だった記憶があるが、ことばの捉
え方次第でそのことばの持つ意味合いが変わってくるというのは作家ならではな
のかもしれない。内容は立ち読みで軽く流し読みしただけなので、これについて
語るのはあまりよくはないが、あえて予備知識なしで考えてみる
平野は草加
、
まるちの宣伝.972 イラネ
975 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 16:43:13
芸術とは如何に 〜「葬送」 平野啓一郎〜 葬送
時は十九世紀、ロマン主義全盛期の社交界。繊細で流麗な音楽を創り、世の寵愛
を受けるフレデリック・ショパン。斬新な表現方法を用い、名声を博す近代絵画
の巨匠、ウジューヌ・ドラクロワ。その華々しい活躍の裏ではしかし、両者とも
に、苦悩の日々をおくっていたのである…ショパンの後半生を軸に展開される芸
術観・哲学を描き出した長編小説。
この本を、今の世に出回る「小説」と同じように見なしてしまうのは間違いで
ある。作家は、十九世紀に完成したといわれる小説手法を踏襲したようで、今
の日本小説をとは味が全く異なる。むしろ、昔の外国小説の翻訳ものに近い。語
り手の性格を表す文体が、登場人物(例えばショパンやサンド夫人)の感情の吐露
のときでさえ客観的な印象を与えるし、また今の小説のもつ「空気」のような曖
昧なものがない。外国翻訳小説が嫌いだったり、大衆小説派の方にはあまりお勧
めできない。だがこの作品で語られる芸術観などはとても勉強になる。特に僕が
面白いと感じたのは、芸術家が自分の作品が受ける評価に対して、ああだこうだ
言う場面。難しい言葉で小理屈つけているが、要は認められなくて負け惜しみを
言っているだけである。芸術家は我儘な子供なのだ、ということなのだろうか。
また壮絶な闘病を続けたショパンの臨終の場面で彼が最後に発した言葉、あれは
自分にとっては印象深かった。今わの際はああもあっさりとしたものなのかと、
人間の果敢無さを感じた。
976 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 16:43:47
よくわかんない文になっちゃいましたすいません。至らねー、と反省、頑張って
精進します。この本はこの間新潮文庫で出版されましたが、なんと二部構成で4
冊!1冊も結構な厚さだし、読むのには相当な体力精神力を必要とするでしょう
。ハードカバーだと2冊ですがお値段的には文庫のほうがリーズナブルだし、装
丁もオシャレです。
作者の平野啓一郎は、当時最年少で芥川賞を受賞し「三島由紀夫の再来」と評価
を受ける一方、「なんであんなやつに賞をやるんだ」という酷評も受けて、話題
になった作家。でも基本的に、綿谷理沙と金原ひとみが何で芥川取れたの?とい
われるのとは別次元ですよ、彼の作品読めばわかりますが。常用外漢字を多用し
た読ミニクイ初期段階から脱し、今は実験的段階とでも言えばいいでしょうか。
小説のほかにも評論・編集などマルチな活動を展開しています。僕は結構好きな
んですけど、この人相当なナルシスト、そこがなぁ…。
977 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 17:14:08
なんでそういう書き方するのかな?
おまえら有り難く頂戴せよ みたいな
978 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 17:15:16
平野は草加だから
979 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 17:32:26
なるほどーw
980 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 17:40:14
中村俊輔も大して有名でもない頃から応援が異常だった
世界に羽ばたけ中村俊輔とかでかすぎる横断幕掲げたり
981 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 21:48:24
あと、今日、倫社のテストに面白い問題が出たので少し書きます。
平野啓一郎著のエッセイ『文明の憂鬱』の一文を読んで筆者の述べたい事と自分
の考えを書けとありました。
エッセイの内容はクローンは神の領域だ。臓器移植は異常な行為で個を群体にし
てしまうとか、人工臓器の移植は精神と肉体の乖離につながるなど僕好みの内容で
した。
特に死者の断片を組み合わせた不思議な有機体という言い回しはすごい発想だ
なと思い、一人、コオネとクオンを思い出してました。
この倫社。全開僕は奇跡の満点を取っていたので適当に済ませようと思っていまし
たがめちゃくちゃ俺節全開で答えを書いてきました。僕の回答です。
筆者の意見。臓器移植という行為は生命として在る自己という個人の境界を
曖昧にしてしまい。個という概念が群体という概念に侵食されてしまう。臓器移
植者を彼と認める要因は能との関係だけなのかあるいは意識という存在しない器
官によるのか、彼を彼として留めているものはかつての彼の輪郭だけなのではな
いだろうか。自分の意見。臓器という他を内包するという事は自己は他によって
構成されているという矛盾を生む。私はこの群体という表現はとても的を射た例え
だと思いました。精神を宿すべき肉体が本来自己を構成していたものでなくなっ
ても自己という精神は存在し得るということは自己を認識する境界というものは
それこそ自分の認識という曖昧な括りでしかないのではないかと思います。何点取れるでしょう?電波入ってます。
つまり腕を切り落とした人間の腕と体はどちらもその個人だけれど体が本体と定
義されるのは精神を宿している方、生命活動を行える方が本体とされるからであっ
て、けして『自己』が切り落とされた腕に無いわけではないという事。
もしその人の本質が腕にあった場合、腕を失ったその人はもはや、その個人で
はないのではないかという考え。こういう概念考察の問題だけだったら僕は優等生でいられるんです。
もう十の位の無い答案用紙はいいです。赤い丸が一つだけ書いてある答案用紙も結
構です。
982 :
吾輩は名無しである:
こいつ創価なのか