新聞雑誌でアニメ・オタク特集が載ったら集まるスレ6
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2007年4月22日 糞スレにて
日本経済新聞 2007年4月21日(土)夕刊3面
(さぶかるウオッチング) オトメン 乙女な世界に遊ぶ男性 (デザイン部 田口寿一)
ふわふわでキラキラでスイート。そんな少女マンガに代表される乙女チックな世界に魅入られた男性が「オトメン」(乙男)。
注目の種族だ。
語源はマンガ「オトメン」(菅野文著)。高校二年生の正宗飛鳥はイケメンで硬派、剣道部所属で武道万能の男子。
ところが裏では少女マンガにほほを染め、料理や裁縫など乙女方面の才能にも秀でる。そんなギャップに悩みつつも
「乙女」はやめられない……。内なる乙女心を公表できない男性読者がそんな設定を支持、人気上昇中だ。
少女マンガ好きを自認する男性は、一九七〇年代からの少女マンガ全盛期から大学生などを中心に存在した。
もっとも彼らは研究会を組織して評論に走ったりと「オトコは普通好きにならないモノを好きな自分」をてらうアプローチだった。
しかし現代のオトメンたちは徒党を組むこともなく、実に自然に乙女チックな事物をめでる。
日常生活はそつなく、細身のスーツを身にまとい、仕事の合間や帰り道に書店に立ち寄っては発売日の少女マンガ単行本を買い込む。
そしてひとり自室で心置きなく、乙女な世界に遊ぶのだ。(天)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up186414.jpg 『オトメン(乙男)』1巻
出版社: 白泉社 著者名: 菅野文 ISBNコード: 9784592184140
判型/頁 : 新書判 定価: 410円(税込) 発売日: 2007/01/19
ttp://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784592184140
産経新聞 2007年4月22日(日)東京朝刊19面
【サブカルさーふぃん・アニメ】「ミナの笑顔」 アジアに向け新鮮な作品
先月下旬、東京ビッグサイトで開催された「東京国際アニメフェア」は、世界でも最大規模のアニメの祭典で、
日本アニメの人気もあってか、外国からのブースも増えて大にぎわいであった。
その中で、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)と日本動画協会の協力による「アジア・パシフィック アニメ国際会議」が、
中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、日本の8カ国のアニメ関係者を集めて行われた。
韓国、中国、日本以外はアニメについて発展途上にあり、各国の報告はなかなか興味深いものがあった。
マレーシアでは若いアニメ作家を育てるシステムが構築されているのだという。韓国と中国は、さらに自国のアニメ産業を
保護、育成しようという政策がみえた。
しかし、アジア諸国では、日本のアニメはまだまだヒットし、よく見られているのが現状だ。わが国のポップカルチャーの
特徴である「かわいい!」が、人気のキーワードなのだろう。今回のフェアの会場でもコスプレのかわいい女性たちが
来場者の視線を集めていたが、アニメ国際会議で上映されたACCU制作「ミナの笑顔」は、そんな日本のアニメを見慣れた
アジアの関係者にも新鮮な感じで受け止められたようだ。識字をテーマに農村で暮らす一家を描いたアジア諸国向けの作品で、
すでに31カ国で公開されている。
私も演出を担当したのだが、アジアの多人種、多宗教、多慣習などを意識したキャラクター作りで、「日本の後を追いかけなくても、
自分たちの姿を見つめた作品を作れば」と、関係者たちは実感してくれたのだろう。このことは、会議の収穫の一つになったと思う。
(杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)
日本経済新聞 2007年4月21日(土)朝刊31面
ブックオフ、中古玩具の専門店、フィギュア・模型製作実演。
ブックオフコーポレーションは二十一日、中古玩具売買の専門店「ビーホビー」を初めて開業する。
一号店は東京都多摩市の大型店に併設し、プラモデルやフィギュア(人形)、卓上ゲームなど約五千点の玩具類をそろえる。
来店客の頭上を鉄道模型が走り、店員が模型製作を実演するなど、子供から大人まで楽しめる店づくりで集客力を高める。
ビーホビーは複合大型店「中古劇場 多摩永山店」一階に設置。売り場面積は約九十二平方メートル。
アニメキャラクターの大型プラモデルやカードゲーム、無線操縦機を並べ、模型雑誌の掲載商品を実際に組み立てて展示する。
週末を中心に店員がフィギュアや模型の製作工程を披露し、来店客の関心を引き寄せる。
ブックオフは中古書籍をはじめ、子供服やスポーツ用品、カジュアル衣料などを中古専門店として運営している。
立地条件によって複数の専門店を組み合わせており、ビーホビーも複合大型店の一角に出店していく。
読売新聞 2007年4月21日(土)東京朝刊31面
ドラゴンボール海賊DVD 違法複製で男起訴 女は起訴猶予、釈放=山形
山形地検米沢支部は20日、大阪府東大阪市、会社員康幸博容疑者(31)を著作権法違反罪で山形地裁米沢支部に起訴した。
康容疑者とともに県警生活環境課と米沢署に逮捕された竹内亜希子・会社員(34)については、「従犯的だった」などの理由で
起訴猶予とし、釈放した。
康容疑者らは今年1月下旬、人気アニメ「ドラゴンボール」映画版のDVDセット(定価5万2500円)を無許可で複製し、
インターネットを通じて山形、埼玉、愛知各県の男性3人に1セット3000円で販売した疑いで逮捕された。
米沢署などが、2005年7月ごろからの康容疑者の販売実態を調べたところ、全国の顧客から延べ約500回にわたって代金が振り込まれ、
康容疑者の売り上げは計約500万に上ることが判明。これら海賊版DVD販売で、各著作権者に与えた損害額は計約5000万円に達するという。
ttp://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070421/jkn070421002.htm 産経新聞 2007年4月21日(土)大阪夕刊1面
電器街・日本橋 違法DVD 中高生が販売 府警が逮捕 背後に暴力団
大阪の電器街・日本橋(大阪市浪速区)で、中学3年生を含む中高生グループが、路上で違法DVDを販売しているとして21日午後、
大阪府警が摘発に乗り出した。少年らは販売を終えるとタクシーで移動し、売上金などを暴力団風の男に手渡していたことも判明。
府警によると、中学生による違法DVD販売は、これまでに摘発例がないという。府警は中高生グループのうち数人を著作権法違反容疑で
逮捕、組織の実態を解明する。
調べでは、少年らはいずれも大阪市内に住む14〜15歳の中高生6人。今年初めから週末を中心に日本橋の路上に露店を開き、
上映中の作品や日本未公開の作品を複製した違法DVDを1枚1000円で販売している。
少年らのうち3人は3月中旬の日曜日、路上で違法DVDを販売したあと、同じタクシーに相次いで乗り、中央区内のコンビニエンス
ストア前へ直行。中年の暴力団風の男2人が、少年らをタクシーまで出迎えると、売れ残ったDVDの入った袋と売上金の入った封筒を
受け取り、5人とも歩いて姿を消したという。
また、3人組の一人はタクシーのなかで、携帯電話で暴力団風の男とみられる人物に連絡し、府警の捜査車両による追跡を確認するため、
後方を走る乗用車のナンバーを報告するなどしていたらしい。
日本橋では約3年前から露店で違法DVDの販売が横行。府警生安特捜隊などは昨年9月、捜査員126人を投入して露店16店を一斉摘発、
著作権法違反容疑で20人を逮捕した。一斉摘発以降、数店が露店を開く程度で沈静化していたが、最近は再び増加している。
府警幹部は「売り子らの背後に暴力団がいるのは確実。一斉摘発で売り子が多く逮捕されたため、逮捕される可能性の低い中学生を
売り子として使い始めたのではないか」と指摘している。
◆「若いから」罪の意識希薄
電化製品を買い求めに来る家族連れや、アニメファンの若者らでにぎわう日本橋の電器街。今月初旬の週末には、アーケード沿いに
違法DVDを販売する6つの露店が、店を開いていた。売り子の中には、中高生とみられる少年も3人ほど確認できた。
ジーンズに黒いパーカー姿の少年が開く露店では、白い折りたたみ式テーブルの上に、30枚ほどの違法DVDが整然と並んでいた。
そばに置かれた袋の中にも、数十枚が入っている。
日本で未公開の映画のDVD作品もあった。少年はそれらを手に取って品定めをする客に「どれでも1つ1000円ですよ。
未公開でも字幕はちゃんと出ます」と説明している。相場はだんだん下がっているとはいえ、今でも正規の新作DVDは安いものでも
2000〜3000円。1枚1000円は破格だ。
露店には買い物客がひっきりなしに訪れ、「売り切れてしまったものも多いんです。すみません」と釈明を繰り返すなど、
売れ行きは上々の様子だ。時折、商品の補充のため、ジャージー姿の中年男が各露店をまわっている。
別の露店を開いていたジーンズ姿の少年は客に「若いねぇ」と年齢を聞かれ、少し間を置いて「16歳」と答えていた。
さらに、「若いから、こういうこと(違法DVDの販売)ができる」とうそぶいた。
少年であれば摘発される可能性が少ないことを自覚しているようで、罪の意識を感じていないようだった。
【写真説明】違法DVDを販売する少年ら=今月8日、大阪・日本橋
西日本新聞 2007年4月20日(金)朝刊9面
【気流】
スウェーデンで今、日本ブームが起きているそうだ。アニメ、音楽、ファッション…。和式ポップ・カルチャー(大衆文化)が
もてはやされている▼スウェーデンの女性ジャーナリストがそんな話を外交フォーラム(都市出版)五月号に寄稿している。
昨年末から日本の男性アイドル二人組「テゴマス」の歌がヒット、現地の少女たちに大人気という。ちっとも知らなかった。
記事は「多くの十四〜二十歳の若者にとって、日本はいまや夢の国だ」とも言う。お決まりの日本の経済力への言及は一行もない
▼ブームの背景には、極東の島国という不可思議さに加え、日本の若者たちの謙虚さ、行儀良さがあるようだ。
こちらがスウェーデンで思い浮かぶのは「福祉」ぐらいのもの。これだけ持ち上げられると相手への興味もわく。
ttp://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070422-188019.html ニッカンスポーツ 2007年4月22日(日)
黒川紀章氏 宅八郎氏と合体 渋谷区長選応援演説「俺がついている」
都知事選に落選した建築家で「共生新党」党首・黒川紀章氏(73)が21日、東京・渋谷駅ハチ公口前広場で、渋谷区長選に立候補
している「おたく評論家」宅八郎氏(44)の応援演説を行った。約束の時間を約3時間も大遅刻した黒川氏は「世界が注目している
『萌え文化』『おたく文化』のシンボルとして彼がいる。おれがついている。宅八郎をわれわれのシンボルとして勝たせましょう。
彼が勝てばぼくが勝ったのと同じだ。ぼくは参議院で全国区に出る。次にぼくが狙うのは総理の座だ」とボルテージを上げた。
宅氏は共生新党に入党し、同党の推薦も得たという。宅氏は「非常に度量の深い人。メイド喫茶で黒川さんとお話ししたい」。
黒川氏が到着するまでの間、宅氏は「渋谷区役所での対応を『お帰りなさいませご主人様、お嬢様』とつくすようにすることが大事。
区の職員はそういった気持ちをもってやっていきたい」と訴えた。
【写真】マジックハンドを持ち宅八郎氏(右)の応援演説をした黒川紀章氏(撮影・広部玄)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up186433.jpg スポーツニッポン 2007年4月22日(日)
渋谷区長 宅氏黒川氏とタッグ
世界的建築家・黒川紀章氏(73)が21日、渋谷区長選候補のオタク評論家・宅八郎氏(44)の応援に駆けつけた。渋谷・ハチ公前に
ベンツのオープンカーで乗りつけた黒川氏はマジックハンドを手に「世界に通用している文化は私の建築と宮崎(駿氏)のアニメ、
宅さんのオタクの3つ」と絶賛!?。さらに「今回の区長選は(夏の)参院選の前哨戦だ!」とボルテージを上げた。
宅氏は黒川氏が党首を務める共生新党に数日前に入党。最後のお願い≠ナの応援を打診したところ、快く引き受けてくれたという。
【写真】宅八郎氏(右)の応援に駆けつけた黒川紀章氏
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up186436.jpg ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070422-OHT1T00024.htm スポーツ報知 2007年4月22日(日)
応援黒川氏大遅刻 宅八郎氏3時間待ちぼうけ…渋谷区長選
22日投開票の渋谷区長選に立候補しているオタク評論家の宅八郎氏(44)の応援に21日、世界的建築家の黒川紀章氏(73)が駆け付けた。
午後4時、萌え文化の普及を唱える宅氏が「渋谷区役所も『おかえりなさいませ、ご主人様』という気持ちでやってほしい」と訴えたが、
後に続くはずの黒川氏が大遅刻。午後7時過ぎになってようやく到着した。
黒いベンツのオープンカーに黒革のジャケット、帽子姿で登場した黒川氏は開口一番、区長選を「私の参院選の前哨戦」と位置づけ。
「私のリサーチによると、宅氏は迫っているが全然足りない」としながら「参院選、都知事選と続いて目標は総理です」と
なぜか自らの野望をぶち上げた。
これまで接点がなかった黒川氏と宅氏だが、黒川氏の思わぬ応援表明に、宅氏も大喜びしたが、この日は黒川氏に3時間も待たされ
疲労気味。一方、黒川氏は「隅田川をクルージングしていた」と遅刻の理由を釈明。ガラス張り選挙カーの中に宅氏を入れることなく、
選挙カーを置き去りにしてベンツで去っていった。
ttp://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070423-188533.html ニッカンスポーツ 2007年4月23日(月)
渋谷区長選、宅八郎氏落選も再チャレンジ
「おたく評論家」宅八郎氏(44)は東京・渋谷区長選に落選した。宅氏は「正直これほど票を入れていただき、ありがたい。
こういう機会が与えられることがあれば、チャレンジしたい」と述べ、今後も選挙に出馬する可能性を示した。
同区長選は現職桑原敏武氏(71)が当選した。
市民団体の公認で出馬したが、選挙期間中、参院選に出馬する意向の建築家黒川紀章氏(73)が党首を務める「共生新党」へ入党。
宅氏自身の参院選出馬については「まだ分からない。黒川さんとすり合わせしていないが、チャンスがあれば検討したい」とし、
「『おたく』に関しては揺るぎない自信を持っている。何かあればチャレンジしたい」と前向きに話した。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070423-OHT1T00106.htm スポーツ報知 2007年4月23日(月)
宅八郎氏1万票届かず…渋谷区長選
統一地方選後半戦の市区町村長選、市区町村議選は22日、一部を除き開票が行われた。
東京都渋谷区長選に出馬していたオタク評論家・宅八郎氏(44)も落選した。
当選した候補の4分の1にも満たない票数で宅氏の春は終わった。「渋谷を萌えるまちに」と訴え、
建築家の黒川紀章氏が党首を務め「125万人の党員」(黒川氏談)を誇る共生新党に入党。だが、5605票だった。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007042321.html ZAKZAK 2007年4月23日(月)
宅八郎は次回に“燃え〜”「要請あれば…」
東京都渋谷区長選では、オタク評論家の宅八郎氏(44)=写真=が5605票の最下位で落選した。当選者に約22000票も離される完敗に、
「人気がそのまま票に結びつかないと実感した」とうなだれた。落語家の快楽亭ブラック氏の後釜として市民団体の支援で出馬し、
世界的建築家の黒川紀章氏が党首を務める共生新党にも入党したが及ばなかった。
「オタクについては揺るぎない信念を持っている。(今後の選挙は)要請があれば前向きに検討したい」としているが…。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070423-OHT1T00056.htm スポーツ報知 2007年4月23日(月)26面
ハイカラが5月11日に米国・シカゴで行われるアニメフェスに出演へ
6人組人気バンド「HIGH and MIGHTY COLOR(ハイカラ)」が5月に米シカゴで行われるアニメフェスに出演することが22日、
正式に発表された。ハイカラの米国でのライブは、昨年のヒューストンで開催されたアニメフェス「シオカゼコン」に続き2年連続となる。
人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の主題歌「PRIDE」が米ファンに人気が高いことに加え、昨年も同アニメに続編のエンディング曲
「遠雷〜遠くにある明かり〜」のヒットを受けて出演を打診された。メンバーも「去年は何もかも初めてで戸惑いもあった。
今年はライブを重ね余裕が出てきた。どこまで米国のファンにアピールできるかチャレンジしたい」と、ひと回り大きくなった
ハイカラを見せるつもりだ。5月の11、12日の2日にわたりライブを披露することになる。
ハイカラは現在、3枚目のアルバム「参」(2月21日発売)を引っ提げて全国ツアー中で、この日、大阪・心斎橋のBIG CATで
ライブを行った。
「一輪の花」やボーカルのマーキー(19)が出演して話題となった映画「あなたを忘れない」の挿入歌「オキザリス」など
アンコールを含め17曲を披露し、1000人を熱狂させた。
【写真】2年連続の米アニメフェス出演が決まり、ライブにも熱が入ったハイカラのボーカル・マーキー
スポーツ報知 2007年4月23日(月)13面
ガンプラエキスポが静岡パルコで開催 ガンダム進化の系譜を一堂に展示=静岡
静岡パルコ6階のSQUARE6で「ガンプラエキスポin静岡」が5月7日まで開催している。バンダイがアニメ「機動戦士ガンダム」の
プラモデル、通称「ガンプラ」を静岡で1980年に生産開始、27年間「ガンプラ」を作り続けている。従来のファンだけでなく
ファミリーでも楽しめる参加体験型のイベントになっている。懐かしい「機動戦士ガンダム」から、最新の「機動戦士ガンダムSEED」
までの世界観を映像と大型ジオラマで再現、27年の進化の系譜を一堂に展示している。午前10時から午後8時まで、入場無料。
ttp://www.shizushin.com/local_social/20070420000000000064.htm 静岡新聞 2007年4月20日(金)
歴代「ガンプラ」ファン魅了 静岡パルコで展覧会
人気キャラクター「ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」の展覧会「ガンプラエキスポin静岡」(バンダイ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)
が20日、静岡市葵区紺屋町の静岡パルコで開幕した。1980年発売の初代ガンプラから最新型までのプラモデル約300点をはじめ、
生産工程の展示や限定品発売が行われ、大勢のファンが詰め掛けた。5月7日まで。
静岡市葵区にあるガンプラの国内唯一の生産拠点「バンダイホビーセンター」の稼働1周年を記念し、企画した。
ガンプラの生産工程やホビーセンターを紹介した「ファクトリーゾーン」など5つのコーナーを設置した。富士市の男性会社員(32)は
「小学生のころからずっとガンプラを作っている。作っているうちに自分もガンダムの世界に入り込める」と魅力を話していた。
【写真】各年代のガンダムのプラモデルを見る親子連れ=20日午前10時5分ごろ、静岡市葵区紺屋町の静岡パルコ
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/04/22/06.html スポーツニッポン 2007/04/22, , 29
京本政樹、アキバ系声援に驚き−−「映画クレヨンしんちゃん…」初日
国民的アニメの劇場版第15弾「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!」(監督ムトウユージ)が21日、
全国305スクリーンで公開された。東京・有楽町の日劇2では、声優を務めた京本政樹(48)、アイドルユニット「AKB48」の
折井あゆみ(21)らが舞台あいさつ。劇場を占拠したAKB48ファンに、野太い声援を送られた京本は「ア、アキバ系はすごいですね」
と圧倒された様子。一方、成海璃子(14)と松山ケンイチ(22)が共演した映画「神童」(監督萩生田宏治)は、東京・渋谷の
シネマライズで初日。ほかに哀川翔(45)主演の「デコトラの鷲4」「名探偵コナン 紺碧の棺」などが封切られた。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070421-OHT1T00143.htm スポーツ報知 2007年4月22日(日)28面
京本政樹が映画「クレヨンしんちゃん」の初日舞台あいさつ
俳優の京本政樹(48)が21日、東京・有楽町の日劇2で、シリーズ15作目となる映画「クレヨンしんちゃん 歌うケツだけ爆弾!」
の初日舞台あいさつに出席した。京本は宇宙監視センターUNTI(ウンツィ)長官を演じ「アニメで声優をやらせてもらうのは初めて。
とても新鮮でいい仕事をさせてもらった」と感激していた。歌と声で出演した「クレヨンフレンズ from AKB48」の折井あゆみ、
大島麻衣、今井優、浦野一美、野呂佳代も出席した。
【写真】初日あいさつに出席した京本政樹
ttp://www.business-i.jp/news/robo-page/news/200704240014o.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年4月24日(火)22面
キャラビズは体験型に−テーマパーク続々
キャラクタービジネスは、玩具やグッズを作って売ることだけにとどまらない。キャラクターの世界に入り込めるテーマパークも大きな存在。
代表例は「ディズニーランド」だが、他にもさまざまなキャラクターのテーマパークが相次ぎ登場しており、子供から大人まで幅広い
世代のファンを集めて、にぎわっている。(谷口隆一)
5年連続総合1位。バンダイが子供を持つ親を対象に、好きなキャラクターを聞いたアンケートで圧倒的な人気を誇っているのが
「それいけ!アンパンマン」だ。漫画家で絵本作家のやなせたかしさん(88)が絵本に描いたキャラクターで、一度は目にしたことが
あるだろう。
原型の誕生は1968年。73年に顔がアンパンの今のキャラクターとなり人気が爆発した。88年にテレビアニメ化されたことも手伝って、
子供たちから圧倒的な支持を集めるキャラクターへと成長していった。
≪アンパンマン 横浜・みなとみらい≫
■“不動の人気者”設立に22社参画
横浜市西区のみなとみらい地区に20日オープンした「横浜アンパンマンこどもミュージアム」は、アンパンマンの世界に浸れる夢の
ようなテーマパーク。1000円の入場料を払い中に入ると、キャラクターの人形が出迎えてくれる。フロアには、アンパンマンに登場する
キャラクターを使ったすべり台やブロックなどの遊具が勢ぞろい。好きな子供なら一日中でも遊んでいられそうだ。
アンパンマン人気は、キャラクター商品を出している企業の数に表れている。横浜アンパンマンこどもミュージアムを運営しているのは
アンパンマンミュージアム&モール有限責任事業組合(LLP)。組合員には玩具のバンダイやセガトイズ、ゲームのセガ、映像のバップ、
絵本のフレーベル館、医薬品の池田模範堂など22社が参画している。
いずれもアンパンマン関連商品を出している企業で、「ミュージアム」の商店街部分に出店しているところもある。セガトイズの
ショップでは、ここでしか買えないぬいぐるみを販売中。セガが運営する「ジャムおじさんのパン工場」には「アンパンマン」
「ロールパンナ」といったキャラクターの顔をしたパンが並ぶ。
バップが運営しているスタジオでは、来場した子供たちを撮影し、アニメ「アンパンマン」と合成してオリジナルDVDを作るサービスを
提供している。オープン直後の週末は、どのショップにも長い行列ができて、あらためて人気のすごさをうかがわせた。
ゴールデンウイーク期間中も同様に親子連れで混雑しそうだ。
≪機動戦士ガンダム 栃木・那須ハイランドパーク≫
■大人も「行きま〜す」実寸操縦席
アンパンマンのように子供だけでなく、大人も熱く支持するキャラクターが「機動戦士ガンダム」。79年のテレビ放映から30年近く
たった今も、新作が作られ、DVDやプラモデルが売れ続けている。
栃木県那須町の「那須ハイランドパーク」に21日オープンした「ガンダムワールド2007」は、この「ガンダム」の世界を体感できる
アミューズメントマシンがそろっている。ロボットの“実物大”操縦席に座って主人公になった気分を味わったり、ジオラマで再現された
アニメの名場面を観覧できる。期間は8月31日まで。
≪マーベルコミック 東京ドーム・ジオポリス≫
■アメコミヒーローになりきる
アンパンマン、ガンダムすら上回る歴史と、世界的な知名度を持つのが、アメリカンコミックの「マーベルコミック」に登場する
キャラクター群だ。実写版映画のシリーズ3作目が5月に日本で公開される「スパイダーマン」をはじめ、「キャプテンアメリカ」
「X-MEN」といった超人たちが大活躍するストーリーは、世界中に多くのファンを持つ。
この「マーベルヒーロー」たちになった気分を味わえるのが、東京ドーム(東京都文京区)。東京ドームシティ内の屋内空間
「ジオポリス」で「マーベル ザ・ヒーロー・アドベンチャー2」が始まった。期間は7月1日まで。
2006年3月に電通テックなどが実行委員会を作り、マーベルキャラクターを使った体験型アトラクションの全国巡回を開始した。
東京ドームではその第1弾を昨年4月から7月まで実施。2年目となる今年は、新アトラクションを加えてパワーアップした形での再演となる。(後略)
日本経済新聞 2007年4月23日(月)朝刊27面
(経済教室)試される文化力(上)競合に克ちルネサンスを――文化庁長官青木保氏
アジア交流の軸に一人ひとりが基盤づくり
アジアの文化交流を中心にした文化面の国際的な競合に克(か)つために、国内の文化振興は不可欠であり、日本の文化力が高まれば、その先の日本文化ルネサンスも見えてくる。政府は基盤・インフラづくりに徹し、そこに個人の一人ひとりが参加する意識が求められる。
ソフトパワーの役割見直す必要
「文化」の重要性が今改めて強く深く認識されている。英国の外交関連のシンクタンク「デモス」の上席研究員、クリステン・バウンド氏
などが最近発表した報告書は「文化外交」と題され、「文化は国際関係の一つの中心的な構成主体で、今やそのもてる力を完全に発揮する
ときがきた」とうたい、国際社会における文化競争力を最大にすべきだと主張した。武力・軍事力を背景とする政治・外交の限界が
明らかになった状況下での「ポストイラク」へ向けての問題提起と受け取れる。
わが国では二〇〇五年七月に小泉純一郎前首相の下で「文化外交の推進に関する懇談会」が「『文化交流の平和国家』日本の創造を」と
題した報告書をまとめ、「文化外交」の果たす重要な役割を指摘した。米国にもイラク情勢の悪化に伴い、その混濁する状況下で軍事力・
武力による解決への反省も生まれてきた。米国の対外政策も変換を余儀なくさせられるのではないか。その方向は「ハードパワー」だけで
は問題は解決しない。もっと「ソフトパワー」の役割を見直す方向になるのではないか。
一方、日本を含む東アジアでは、「共同体」形成への多国間会議が始められ、さまざまな見方はあるにせよ、歴史上画期的な出来事には
間違いない。経済協力・交流を中心に国と地域の連携を深める方向へ進み、東アジア地域はかつてない「交流」の時代を迎えた。
新基本方針には6つの重点事項
この「交流」の今一つの軸は文化である。東アジアでは、それぞれの国や地域の固有の文化とアジア大陸の古代文明の影響と
近代西欧文化の影響を巧みに「混成化」し、現代文化をつくり出してきた。その成果が二十一世紀に入り徐々に表れてきたのが昨近の
「日流」「韓流」「華流」などといわれる文化現象である。アニメ・漫画、テレビドラマ、映画、文学、音楽からファッション、料理に
至るまでそれぞれの国の得意とする分野でつくられた作品が、今やブームというよりも日常化した文化現象になっている。
現代文化としての共通性と日本や韓国などの特徴を感じさせる文化表現が組み合わさって東アジアの人々を魅了するような作品も出てきた。
中国のカンヌ・グランプリ受賞監督が日韓の人気スターを主演に世界で公開される映画をつくるなどということは二十世紀には
想像もできなかった。日本の漫画が韓国映画の原作として使われ、日本の俳優が中国映画に主演し、中国や韓国の俳優が日本映画や
テレビドラマに出る。こうしたこともすでに珍しくない。
しかし、文化創造における競争も激しくなる。アニメ・漫画は日本のほぼ独占分野だが、中国は国策としてアニメ振興策を打ちだし、
韓国も力を入れ始めた。文化のさまざまな分野で相互乗り入れが進むなか、各国が文化振興に取り組みだした。博物館や美術館、
コンサートホールやオペラハウスの建設・整備、伝統的な文化や文化遺産の保存・継承にも力を注ぐ。こうした動きが中韓だけでなく
シンガポールやタイなどの東南アジア諸国でも見え始めた。(後略)
紙面画像
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ttp://www.tsukuru.co.jp/books/books.html#otaku 『オタク論!』
創出版 唐沢俊一×岡田斗司夫著 定価:1575円(本体1500円+税) 四六判 ISBN 978-4-924718-80-7 2007年4月23日発行
オタク第一世代が語る「オタクって何だ!」
本書は月刊『創』で連載している対談時評「新世紀オタク清談」をまとめたもの。
著者は、フジテレビ「トリビアの泉」スーパーバイザーでもあり、日テレ「世界一受けたい授業」の“雑学先生”としても人気の唐沢俊一。
そして「オタク学入門」「東大オタク学講座」で注目を集め、NHK「BSマンガ夜話」「アニメ夜話」のレギュラーコメンテーターとしても
定評のある“オタキング”こと岡田斗司夫。
この2人の第一世代オタクが、「オタク」なる存在を語りつくした「オタク論」の決定版!!
【目次】秋葉原でオタクを語る/日本最大の闇市場コミケ/アニメと評論/オタクとダイエット/WEB日記
/ミクシィ日記/電波男/萌えの経済効果/SF映画の過去・未来/最新版「オタク」の定義/オタクの老後問題
/マンガと評論/オタク論の現在/腐女子論に挑む!/オタクは死んだ、のか?/マンガ家という生き方
/追悼 米澤嘉博/代アニの経営危機/“感性格差社会”の到来!?/頭がいいのに仕事がない人
<鼎談>増殖するオタク市場(森永卓郎×唐沢俊一×岡田斗司夫)
産経新聞 2007年4月24日(火)東京朝刊20面
【ランキング・ネット】注目・新番組
春の新番組も出そろったところ。もうお気に入りの番組のチェックは済みましたか。まだの方はこちらのランキングを参考にしてみては。
1ぐらいにランクインした「孤独の賭け〜愛しき人よ〜」は、伊藤英明と長谷川京子が共演。映画にも引っぱりだこの2人が織りなす恋の
行方が話題を集める社会派ドラマだ。5位にランクされた「ゲゲゲの鬼太郎」は、日本テレビアニメ史上最多となる4回目のリメイク作品。「猫娘もずいぶん現代風で可愛くなったな」と評判を呼んでいるようだ。
漫画原作の6ぐらい「セクシーボイスアンドロボ」など、今期も漫画や小説のドラマ化が少なくないが、オリジナルストーリーのドラマ
も光る。2位の「プロポーズ大作戦」は月9の王道であるラブストーリーで山下智久(NEWS)と長澤まさみが主演。「わたしたちの教科書」
も15位で健闘している。第1回は志田未来演じる少女が転落事故を起こすセンセーショナルな幕開けで、展開が気になるところだ。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20070425-189383.html ニッカンスポーツ 2007年4月25日(水)
長瀬智也が時代劇アニメ映画で声優初挑戦
長瀬智也(28)が声優に初挑戦することが24日、分かった。時代劇アニメ映画「ストレンヂア」(安藤真裕監督、今秋公開)で
主人公の浪人の声を担当する。同映画は人気アニメ「鋼の錬金術師」などを手掛けてきたアニメスタジオのボンズが製作。
戦乱の時代に刀を封印して自分の名前さえ捨てた浪人が、暗殺集団に追われる少年と出会い、壮絶な戦いに巻き込まれていく姿を描く。
製作側は、人気バンドTOKIOのボーカリストとして力強いパフォーマンスを発揮している長瀬に声優を依頼。
長瀬は「声だけの演技で表現する難しさを感じ、とても刺激を受けました」と快諾した。
02年の主演映画「ソウル」で日刊スポーツ映画大賞の石原裕次郎新人賞を獲得するなど、俳優としての存在感や演技力が高く
評価されており、初めての声優ぶりも注目されそう。ジャニーズJr.の知念侑李(13)が少年、竹中直人(51)が少年を助ける
僧侶の声をそれぞれ担当する。
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/04/25/08.html スポーツニッポン 2007年4月25日(水)
長瀬智也“初めてのアニメ声優”
TOKIOの長瀬智也(28)が、松竹配給で今秋公開のアニメ映画「ストレンヂア 無皇刃譚(むこうはだん)」(安藤真裕監督)で
声優に初挑戦する。
主役で、刀を封印した「名無し」と呼ばれる浪人の声を担当。やや長めの髪形に鍛え抜かれた大きな体、正義とパワーを内に秘めた
キャラクターだ。南雅彦プロデューサーは「ドラマや映画で繊細な役をこなしながら、ボーカルとして力強いライブパフォーマンスを
見せる長瀬さんしか考えられなかった」と説明。長瀬は「声だけの演技で表現する難しさを感じ、とても刺激を受けた。
自分が与えてもらったアニメの楽しさが見る人に伝われば」と初挑戦ならではの苦労を語った。
謎の武装集団から追われる少年をジャニーズJrの知念侑李(ちねん・ゆうり、13)、少年を助ける僧侶を竹中直人(51)。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200704/gt2007042514.html サンケイスポーツ 2007年4月25日(水)
長瀬智也がアニメ声優デビュー!映画「ストレンヂア」
TOKIOの長瀬智也(28)が、本格アクション時代劇アニメ映画「ストレンヂア」(安藤真裕監督、今秋公開)で声優デビュー
することが24日、分かった。
戦乱の時代に自らの名を棄てて、刀を封印した主人公の浪人「名無し」を中心に男たちの生き様を描くオリジナルアニメ。
名無し役に挑んだ長瀬は、すでに収録を終え「声だけの演技は初めてで、表現する難しさを感じとても刺激を受けました」
と貴重な経験になった様子だ。
また、ジャニーズJr.の知念侑李(ちねんゆうり)=(13)も天涯孤独な謎を秘めた少年、仔太郎役で声優に初挑戦した。
「戦うシーンよりも人間のやり取りの方が心に残りました」。仔太郎を助ける僧侶・祥庵役は竹中直人(51)。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20070425/CK2007042502011432.html 東京新聞 2007年4月25日(水)【栃木】
壬生町にバンダイミュージアム完成 ものづくりの楽しさ体感して
玩具メーカーのバンダイ(本社・東京都)が壬生町に建設を進めてきた、おもちゃの歴史と発明王エジソンの発明品を展示する
「おもちゃのまちバンダイミュージアム」が完成、24日に報道関係者らに公開された。バンダイ側は「子どもたちに発明や工夫の
すばらしさ、ものづくりの楽しさを体感してほしい」と話している。(福原康哲)
同施設のキャッチフレーズは「おもちゃと遊ぼう。エジソンと出会おう」。同町おもちゃのまちに所有していた管理センターを改装、
同社が所有する貴重なコレクションの公開の場として完成させた。展示スペースは屋外を含めて四千二百四十平方メートルあり、
五つのコーナーにエジソンの発明品やおもちゃのコレクションなど約七千点を展示している。
注目は、エジソンの発明品など約三百点を飾ったコーナー。同社側は「展示されている蓄音機や発電機などエジソンの発明品は
充実しており、世界でも五本の指に入るコレクション」と胸を張る。
ホールでは原寸大のガンダムの胸像(全高約六メートル)が来館者を出迎え。西洋や日本の戦前から現代までのおもちゃを展示する
おもちゃの歴史コーナー、現在は約千点の鉄道模型を集めた企画展コーナーなどのほか、スタッフによる玩具の説明や実演もある。
同施設は二十八−三十日、五月三−五日に公開され、六月末までは土・日・祝日に公開を予定する。それ以降は四半期ごとに公開日を
決める。入場料は大人(高校生以上)四百円、子ども(四歳から中学生)三百円。問い合わせは同施設=(電)0282(86)2310=へ。
同町のおもちゃ団地協同組合(湯本博一理事長)は同施設の初公開に連動して二十八日、おもちゃ団地グラウンドで慈善バザールを開く。
【写真】フロントでは等身大のガンダムの胸像が出迎え=壬生町で
ttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/22518.html 北海道新聞 2007年4月25日(水)
巨大ガンダム、たまごっちも バンダイがおもちゃ博物館 28日栃木に開館
玩具大手のバンダイは、同社が集めたおもちゃコレクションを展示する「おもちゃのまちバンダイミュージアム」を二十八日、
栃木県壬生(みぶ)町にオープンさせる。
同社所有の約三万点の所蔵品から、国内外のおもちゃ約七千点を展示。明治期のこまやお手玉をはじめ、戦後のブリキ製玩具、
ウルトラマンや仮面ライダーなどおなじみのキャラクターのビニール製人形、「たまごっち」など電子化されたものまで、
日本のおもちゃの歴史がたどれる。エジソンの発明品の中から蓄音機、映写機など約三百点も見ることができる。
六月三十日までは土・日曜、祝日に公開。その後の公開日はあらためて決める。入場料は高校生以上四百円、四歳から中学生は三百円。
初年度来場者は三万人を見込む。問い合わせは同ミュージアム(電)0282・86・2310へ。
【写真】ミュージアムに展示されている「機動戦士ガンダム」の実物大胸像。右はエジソンの像
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200704250006a.nwc 『FujiSankei Business i.』 2007年4月25日(水)31面
バンダイ おもちゃの町に玩具の殿堂オープン
(中略)
【写真】ミュージアム入り口に飾られた「機動戦士ガンダム」の半身像は実物大の全高6メートル
ttp://www.asahi.com/international/update/0424/TKY200704230294.html 朝日新聞 2007年4月24日(火)朝刊38面
ニーハオ、ドラえもん 今夏、中国で初上映へ
【北京=阿久津篤史】日本のアニメ「ドラえもん」が今夏、中国の映画館で上映されることになった。
中国の配給会社「華夏電影発行」が23日、中国メディアに明らかにした。
同社によると、日本のアニメ映画が中国本土で封切られるのは初めてで、日中国交正常化35年の節目に実現することになった。
作品は日本で昨春公開された「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」。7月から200カ所以上の映画館で一斉上映される。
ドラえもんは中国語で「●■A夢」(●は「口へん」に「移のつくり」、■は「口へん」に「拉」)」。
中国ではすでに単行本4千万部が売れるほどの人気で、テレビでも放映された。
ただ、政府は外国映画の輸入本数を毎年50本程度に限っており、近年は日本映画の輸入量自体が減少。
関係者によると、採算面への不安などから日本アニメに二の足を踏む配給会社が多かったという。
ドラえもんの権利関係を扱う小学館関係者によると、上映に向けた交渉は約1年半かかった。
「今年が日中国交正常化35周年であることや日中文化・スポーツ交流年であることもプラスに作用したようだ」と見ている。
【写真説明】23日、北京の報道陣の前に姿を現した「ドラえもん」=鬼室黎撮影
毎日新聞 2007年4月25日(水)朝刊29面
ドラえもん:中国で初上映 日中国交正常化35周年
【上海・大谷麻由美】小学館は24日、中国・上海で記者会見を開き、日本の人気アニメ「ドラえもん」の映画「のび太の恐竜2006」
(中国語のタイトルは「大雄的恐竜」)が、今年7月から中国35都市の映画館で上映されると発表した。
中国大陸での日本のアニメ映画公開は初めて。
今年は日中国交正常化35周年を記念する「日中文化・スポーツ交流年」。当初は昨年中の公開を目指したが、温家宝首相の
今月中旬の訪日直前に中国政府から許可が下りた。日中友好ムードのなかでドラえもん映画がようやく中国に上陸する。
ドラえもん映画は、海外では99年にスペインで初めて上映。その後、台湾や香港、タイなどアジア各国でも上映されている。
ドラえもんを製作する「藤子プロ」の島哲雄取締役は会見で「ドラえもんは時代と国境を超え、多くの方に愛されている。
中国でもワクワクするドラえもんワールドを作りたい」と抱負を語った。
中国では92年にドラえもんの漫画本が初めて発売され、これまでに約4000万部、約3億元(約46億円)以上の売り上げを記録している。
■写真説明 映画の記者会見には、のび太やしずかちゃんの着ぐるみも登場した=中国・上海で24日、大谷麻由美撮影
ttp://www.business-i.jp/news/china-page/news/200704250039a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年4月25日(水)14面
【中国】35都市で「ドラえもん」上映
日本の人気アニメ「ドラえもん」が7月、中国国内35都市の映画館で初めて上映されることが決まった。
中国の配給会社「華夏映画」が24日明らかにした。
同社によると、日本のアニメが中国全土で一斉公開されるのは初めてという。
今年は日中国交正常化35周年に当たり、両国間の文化交流が拡大する中で日本アニメの上映が実現した形だ。
上映されるのは昨年春に日本で公開された「のび太の恐竜2006」。中国語でドラえもんは「●▲A夢」「機器猫」などと表記され、
単行本が発行されているほか、テレビでも放映されており、子供たちの間で大人気となっている。(北京 時事)
●=口へんに多 ▲=口へんに拉
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年4月25日(水)32面
【ヒーロー&ヒロイン】バンダイ・プレイトイ事業部 高橋晋平さん
■「おもしろおかしく」を追求
バンダイでおもちゃの企画を担当する高橋晋平さんの仕事は、自分の願望や欲望を紙に書きつらねることで始まる。
「本を読みたい」「人と仲良くなりたい」等々。「人の欲望を満たすのがおもちゃ」と考えているからだ。
3月31日に発売した携帯型コミュニケーション端末「ヒューマンプレイヤー」も、そうして生まれた。
50の質問に答え、生年月日などの簡単な情報を入力すると、自分に似たアニメキャラクターが端末画面上で“生活”。
その日の体調などに応じて、仕事に励んだり、運動で汗を流す。他人の情報を入力すると、キャラ同士で交流する。
「同じバンダイの携帯型端末でも、子供向けの『たまごっち』に対し、これは大人向け。
『大人は他人にすごく興味があり、人の行動を観察したがっている』と考えました」
米国の心理学手法「エゴグラム」をもとにした性格診断法を取り入れるなど、なるべくキャラの行動を現実と似せた。
相性が悪いとキャラ同士がケンカする点もソックリだが、画面上のケンカはどことなくコミカル。
ゲームのように点数を競うわけではないのに、分身の生活ぶりを見ているだけであきない。
「ずっとおもしろおかしい商品を作りたいと思っていました」
「おもしろおかしく」へのこだわりは、人一倍強い。「おもしろいネタを考えるのが趣味」で、大学時代は落語研究会に所属した。
個人ブログには、その日に思いついた「謎かけ」を書き記すのが、決まり事になっている。
商品の滑り出しは順調。品切れ状態の店も出始めており、再びヒットを飛ばすのも夢ではない。
再び、というのは、高校時代からアイデアを温めていた対戦型ボードゲームを2005年7月に発売、いまだに売れているからだ。
新商品が入り込みにくく、10万台売れればヒットとみなされるボードゲームの世界で、業務提携先が発売した派生商品を含め、
10万台に手が届こうかという勢いだ。「三目並べ」を発展させたようなゲームは、その名も「SIMPEI」。
「上司が決めました。自分の名前が商品名になる。すごいことです」。
おもちゃを企画する喜びと、おもしろがる精神がある限り、高橋さんのアイデアのタネは尽きることがなさそうだ。(井田通人)
◇
【プロフィル】高橋晋平
たかはし・しんぺい 東北大大学院情報科学研究科修了。2004年4月バンダイ入社。おもちゃの企画を担当し、対戦型ボードゲーム「SIMPEI」や、マージャンをモチーフにしたテーブルゲーム「ドンジャラ」、携帯型コミュニケーション端末「ヒューマンプレイヤー」
などの企画にたずさわる。27歳。秋田県出身。
日経流通新聞MJ 2007年4月25日(水)14面
(デザインの扉) ナード(nerd)
「ダサい」「オタク」という意味合いの英語のスラング。2007−08秋冬のメンズコレクションではわざとダサい雰囲気に着崩した
「ナードスタイル」が多く発表され、ファッションのキーワードとして注目を集めている。
例えば、黒縁のメガネをかけ、足元はスニーカーというオタク風をにおわしたり、上着の丈が微妙に長かったりする。
ブレザーの配したチェック柄も妙に大きい。全身を決めるのではなく、どこかユーモラスな「はずし」の要素を取り入れるスタイルだ。
はずしがなく決めただけだと今やダサく見られがち。ただし、あくまでもバランスで、ナードも行き過ぎるとただのダサい格好になってしまう。
(ライター 佐藤俊郎)
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070425AT1G2500125042007.html 日本経済新聞 2007年4月25日(水)夕刊22面
NYでジャパン・デー、和食やアニメ紹介、6月3日に初開催。
ニューヨーク・マンハッタンのセントラルパークで六月三日、日本文化を紹介する大規模イベント「ジャパン・デー」
が初開催されることが決まった。在米日系企業幹部らでつくる「Japan Day@セントラルパーク」実行委員会
(委員長・足達洋六キヤノンUSA社長)が二十四日、発表した。
同市周辺には約六万人の邦人が住んでいるが、「交流の場がなく、民間レベルでの存在感が弱い」(足達委員長)
ことから、日本総領事館や現地日系人会が協力した。
折り紙や和食など伝統文化のほか、アニメやコスプレなど現代文化の体験コーナーを設置。
空手や和太鼓などのパフォーマンスも披露する。 (ニューヨーク=中前博之)
日経流通新聞MJ 2007年4月25日(水)9面
アンパンマンの歌、子供の好きな歌首位――バンダイ調べ。
バンダイが調査した子供の好きな歌に関する調査で、人気キャラクター「それいけ!アンパンマン」の歌が、子供の圧倒的支持を集めた。
調査は今年一月、十二歳までの子供を持つ保護者二千人を対象に実施。インターネットなどを使って、子供の好きな歌について尋ねた。
〇―十二歳児の総合ランキングでは「『それいけ!アンパンマン』の歌」が一〇・五%の支持を集めてトップに立ち、
人気グループ「TOKIO」の「宙船」(六・二%)などを引き離した。
年齢別では、特に〇―二歳の子供で一九・八%と圧倒的な強さを見せつけ、「ぞうさん」(七・八%)、「いぬのおまわりさん」
(七・六%)など、多くの世代で歌い継がれてきた童謡を大きく引き離した。
バンダイは「今の子供にとっては童謡のような存在になっているのかもしれない」としている。
産経新聞 2007年4月26日(木)朝刊1面
新しい波(下) 伝統芸 ロックやアニメと共演
若者に人気の音楽や演劇とのコラボレーション(共同制作)で、伝統芸を印象づける。
そんな活動が自然体で受け止められる時代になってきた。
(中略)
金春(こんぱる)流能楽師の山井綱雄さん(33)も、同じ夢を追い続けている。
ロック、ピアノ、クラシックなど様々なジャンルに続き、昨年末にはアニメーションとの共同制作≠ノ挑戦した。
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場するロボットの面をかぶって能を舞い、その映像をインターネット上で公開したのだ。
能の曲は人間の喜怒哀楽を表現し尽している。でも、堅苦しい中でやっているだけでは、足を踏み入れてもらえない。
芸術の異種格闘技戦に打って出て、勝負しなければ。能には、それだけの力がある」
数ある伝統芸の中でも、特に慣習や格式に厳しい能の世界。「能をぼうとくしている」という一部の批判は、もちろん覚悟の上で、
「能が生き残るには、このままではいけない」と、新たな試みに賭ける。
知人の息子である高校生が「エヴァンゲリオン」の映像を見て言ったという。
「能って面白い世界だね」
勇気ある挑戦が伝統芸の可能性を広げていく。
◇
この連載は東京本社文化部の多葉田聡、祐成秀樹、塩崎淳一郎が担当しました。
紙面画像
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27 :
26:2007/04/27(金) 18:43:18 ID:???0
>>26 「新しい波(下) 伝統芸 ロックやアニメと共演」は
産経では無く、「読売新聞 2007年4月26日(木)朝刊1面」でした。
ttp://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070427/jkn070427000.htm 産経新聞 2007年4月27日(金)東京朝刊31面
アキバに潜む闇のサイクル 万引→中古店に転売→メード喫茶→宿はネットカフェ
東京・秋葉原の電気街を舞台に万引したゲームソフトやDVDを中古品販売店に転売して金を稼ぐ犯罪が横行していることが、
警視庁の調べで分かった。ソフトなどの転売が盛んで中古品を扱う店が400を超えるという「アキバ」特有の事情が背景にある。
インターネットカフェを泊まり歩く住所不定、無職の「ネットカフェ難民」と呼ばれる若者らが犯行を重ねていたり、転売で得た金で
メード喫茶に行くオタクもいて、警視庁はアキバ内で完結する犯行のサイクルができているとみて、警戒している。(桜井紀雄)
秋葉原の電気街を管轄する万世橋署管内で昨年1年間に店員や警備員に見つかって突き出された万引犯は225件で、前年の118件から
一気に倍増した。だが、万引は見逃されることも多く、警視庁は「摘発は氷山の一角」とみている。
「盗んだ商品のパッケージをはがして中古品として別の店に売った」と供述する万引犯が少なくなく、警視庁が摘発例を分析したところ、
未成年の犯行は2割に過ぎず、大半が20代の成人だった。さらに6〜7割が無職で、盗品の転売で生活費を稼ぐ“プロ”の犯行が多数を
占めることが分かった。
発覚しにくいよう「数店舗に分けて売った」と話す者もいる一方、今年2月には、電磁波を遮断する米軍仕様の特殊なアタッシェケース
のなかに電波や磁気で盗難を感知するタグが付いた商品を入れて持ち出し、警報機を鳴らなくする手口で犯行を繰り返していた男が逮捕された。
男はアキバの軍事オタクがよく着る迷彩服で犯行に及んでいたため、特殊なバッグを持っていても不自然に思われなかったという。
600もの店舗がひしめくアキバでは、中古品専門店以外にも古物を扱う許可を持つ店が多く、中古品の買い取りを行う店は推定で400軒超。
この環境が盗品の転売を容易にしているが、ゲームソフトやDVDは、数日で飽きて売りに来る客も珍しくないため、
「盗品かどうかは見分けられない」(中古品専門店)。昨年、店側が盗品と気付いて通報したケースはわずか4件だった。
被害は数千円単位のゲームソフトやDVDに集中している。「1万円以下の商品を狙う」が万引犯の鉄則。
1万円を超す中古品の売却には身分証の提示や住居などの帳簿への記載が必要になるためだ。
「ネットカフェ難民」の急増が社会問題となっているが、捕まった万引犯にも複数の「難民」がいた。
なかには、ネットカフェに備え付けられたパソコンを分解し、内部の装置を中古機器店に売り渡していた男もいた。
「稼いだ金でメード喫茶に行った」と話す者もおり、捜査幹部は「万引や盗品処分→ネットカフェで寝泊まり→メード喫茶などで
得た金を消費−というアキバで完結する犯行のサイクルが生まれている」と指摘している。
【写真】中古ゲームソフトやDVD販売店が立ち並ぶ秋葉原の電気街。看板には「DVD買取」「高額買取」の文字も(撮影・古厩正樹)
西日本新聞 2007年4月26日(木)朝刊37面
日本ブーム・日流 あの人この人<6>存在 「交ぜ語」映す未来は―連載
ハンドバッグに忍ばせていたのは、日本のファッション雑誌「モア」。表紙では俳優篠原涼子がほほ笑んでいた。
韓国の名門、梨花(イファ)女子大大学院通訳学科(韓日専攻)のハイ昭然(ペソヨン)(23)、同大生命科学科の
ハイ昭媛(ペソアン)(20)姉妹は、それでも今韓国が「日流(日本)ブーム」なのか、ピンとこない。
姉昭然は十二年、妹昭媛は十五年と、人生の大半を日本で過ごしたため、日本はブームなどという範疇の対象ではない。
「韓国人が日本の悪口を言うと気分が悪いし、その逆も嫌になります」
韓国企業の日本駐在員に決まった父に連れられ、母とともに初めて日本に渡ったのは一九八七年。三歳と一歳だった。
最初に覚えたのは、ハングル(韓国語の文字)でなく、あいうえお。幼稚園では日本人に囲まれ、小中高等部がある
東京韓国学校(東京・新宿)に進学してからも、周りはほぼすべて日本語。「韓国語だと気持ちを伝えられなかった」
セーラームーン、ちびまる子ちゃん。思い出のアニメは口をついて出てくる。リカちゃん人形一家とマイホームを築く定番も経験した。
「在日韓国人」といえば、そういえなくもないが、渡航翌年に控えたソウル五輪(八八年)の開催など、
時代は韓国の世界的な地位を大きく上げようとしていた。「日本での差別? いじめられた記憶もありません」
ただ嫌だったのは、病院の待合室などで「ハイ(ペ)さん」と呼ばれたときに、日本人が一斉に怪訝そうに顔を上げるとき。
日本の韓流ブームには感謝している。「今は俳優ペ・ヨンジュンの『ペ』ですといえば、『ああー』という反応が返ってきますから」
韓流の前は続かなかった日本人との会話は今、韓国のドラマや俳優名で弾む。別姓の母の氏は「崔(チェ)」。
こちらは「チェ・ジウのチェ」というと、すかさず反応がある。
東京の両親と別れてソウルで二人暮らす日々。日本語の同時通訳を目指す姉は作家吉本ばなならのファンで、
科学者が目標の妹はお笑い芸人インパルスのギャグに笑い転げる。「日本と韓国、どちらでも生きられますよ。私たち」
渡航と前後して日本語を学び始めた両親との会話は、韓日の「交ぜ語」。「ムル(水)飲む?」というのが、一番楽だ。
サッカーでは韓国を応援するが、日本の試合のときはその相手を応援する一般の韓国人と違って日本を応援する。
「私たち何人かしらと時々思います」。ほほ笑む二人は、月に一度の父の出張帰国を心待ちにしている。
土産の雑誌「モア」も。(敬称略)
▼メモ 韓国のマンガ市場は2005年、韓国作品の売り上げが約156億円だったのに対し、日本作品はその32倍の約5023億円だった。
株式新聞 2007年4月26日(木)
バンダイV、コンテンツビジネス躍動――ヒットDVD連発
バンダイビジュアル(4325)のコンテンツビジネスが勢いを増している。昨年12月から発売した「機動戦士ガンダムDVD-BOX」が
52億円の売上を記録。アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」のDVDも、3巻までの累計で22万本(9巻まで発売予定)を販売する
大ヒットとなった。また、昨年5月に連結子会社化した音楽会社ランティスも「涼宮ハルヒの憂鬱」関連のCDがオリコン上位に入るなど
業績に貢献している。
川城和実社長は10日に開いた前2月期の決算説明会の席上で、「ビデオソフト市場が洋画の不振で大きく落ち込む中、アニメを
主体としたコンテンツビジネスの底堅さを確認できた」と強調した。
同社の前期の連結業績は、売上高321億8900万円、経常利益は49億3300万円(前期から連結を開始したためその前の期との比較は
できない)。来期をメドに連結経常利益50億5000万円の必達を目標に掲げている。
川城社長は「ユーチューブや動画配信で満足できるレベルの作品は購買にはつながらず、作品のクオリティー向上のためには
原価率の上昇が避けられない。一方でレンタル向けの販売が増加しているが、これは一般層が着実に増えていることを意味する」
と業界の現状について言及した。
今期は映像制作会社「エモーション」やパッケージソフト販売の米国現地法人、配信事業の「アニメチャンネル」の子会社3社を
新たに連結化する予定。また、海外戦略も従来のライセンス供与の形式から物販に切り替える。ネットの広がりなどから地域に
限定したビジネスの限界を指摘し、「世界同時に同品質のものを同価格で提供していく」方針だ。
株価は下値模索の展開が続いている。ただ、「ガンダムDVD-BOX」のはく落があるにもかかわらず、今期業績は前期と同水準で
着地する見通し。連結PER13倍台の無借金企業。現在の株価水準は明らかに評価不足といえそうだ。
読売新聞 2007年4月26日(木)東京朝刊34面
[言わせて聞かせて]4月26日=石川
〈私のメッセージ〉
◇仏ナンシー市からの留学生 ビハン・ダヴィさん22(金沢市)
◆夢実現へ日本語に磨き
日本語と日本文化を学ぶため、昨年7月、金沢市の姉妹都市・仏ナンシー市から金沢大へ留学してきた。
子どものころ、テレビで「ドラゴンボール」や「聖闘士星矢」のアニメを見て日本文化のとりこに。
「クロサワ作品」や北野武監督の「座頭市」などの日本映画、漫画にも親しみながら育った。
「5歳のころから日本に来るのが夢。今でも夢の中にいるみたい」と笑う。
日本語を習い始めて1年半。「敬語はまだ苦手」とは言うものの、日常会話にはほとんど支障ない。
留学前は独学だったというが、「本で学ぶよりも、たくさんの日本人の友達と、実際に話しながら勉強できることが大きい」。
大学では日本文化の金箔工芸や茶道などを実践を交えて学んでいる。母国との文化の違いに「日本にはヘンなところもいっぱいある」
というが、最近は慣れてきた。最も変だと感じたことの一つが「電車の中で寝ること」。
フランス人は乗り過ごすのが怖くて、誰も寝ないという。だが、今では自らも「ちょっと時間があると、寝ちゃうこともある」。
将来は日本に住み、俳優になりたいと考えている。「日本のドラマに出たい」。夢の実現に向け、さらに日本語に磨きをかける日々が続く。
◇
目を輝かせながら、日本文化の良さについて話すビハンさん。俳優になるという夢がかなうことを願っています。(つ)
【写真】ビハン・ダヴィさん
ttp://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070426/CK2007042602011597.html 中日新聞 2007年4月26日(木)朝刊地方版(岐阜近郊版)20面
特撮、アニメ映画 ポスターがずらり 羽島で展覧会
【岐阜県】
アニメ映画や特撮映画のポスター、フィギュアなどを集めた「アニメ映画ポスター展」が、羽島市竹鼻町の市歴史民俗資料館で
開かれている。六月三十日まで。
ポスター、パンフレットは昭和三十年以降のアニメ、特撮合わせて三百四十六点がずらり。ゴジラシリーズで初めて名古屋が
襲撃された「ゴジラ対モスラ」や「ルパン三世カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」など初期の宮崎駿作品のポスターが並ぶ。
フィギュアは岐阜市の怪獣造形師、原詠人(えいと)さん(51)の所蔵品百十点。一九八四(昭和五十九)年の「ゴジラ」で、
着ぐるみの原型デザインに採用されたフィギュアは、原さん自身の作品だ。
原さんは「特撮映画ができあがる過程を見て、現代っ子に特撮現場の苦労や素晴らしさを伝えたい」と話している。
入館料は高校生以上三百円(十人以上の団体二百五十円)、小中学生無料。(若原隆宏)
【写真】アニメ映画のポスターを前に、1984年型ゴジラの原型モデルを手にする原詠人さん
ttp://www.ehime-np.co.jp/rensai/odekake/ren112200704269602.html 愛媛新聞 2007年4月26日(木)9面
◎懐かし!珍し!ポスター・雑誌 県歴博でテーマ展始まる 西予 明治〜昭和 印刷物でたどる
ポスターや雑誌など、大衆の暮らしを彩ってきた印刷物の歴史を振り返る県歴史文化博物館(西予市宇和町卯之町4丁目)
のテーマ展「紙モノ大図鑑」が24日始まった。6月17日まで。
木版で刷られた明治期の引札、大正ロマンが薫る美人画ポスター、国威発揚のスローガンが躍る大戦中のポスター、
戦後のアニメキャラクターや映画スターのメンコなど、明治から昭和にかけての印刷物や紙製玩具数千点を展示。
印刷技術の進歩や時代ごとの表現が楽しめる、家族連れ向きの展示となっている。
このうち、新居浜市の旧家に保存されていた昭和初期の年賀状用絵はがき約二百枚は、当時の子供の風俗がかわいらしく
描かれているほか、和風にアレンジされたミッキーマウスやキューピーも登場する珍しい資料。
また、会場の一角には昭和三十年代の雑貨屋を再現、映画スターや人気力士が表紙の古雑誌が平積みされている。
今治市常盤町の中川勝さん(69)と征子さん(68)は「久しぶりにメンコで遊んでみたくなった」
「紙の着せ替え人形で遊んだのを思い出した」と懐かしんでいた。
【写真】「岸恵子に有馬稲子、あれは八千草薫」。映画スターの表紙を懐かしそうに眺める来場者
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年4月27日(金)24面
【気になる人】(30)中川翔子さん ブログが一番自分を出せるかな
バラエティー番組やラジオ、CMなどで活躍している中川翔子さん。「しょこたん☆ぶろぐ」は更新回数、アクセス数ともに群を
抜いており、“新ブログの女王”とも呼ばれている。その中川さんにインタビューした。
−−デビューのきっかけは?
「戦隊ヒーローものの“ピンク”になりたい、グラビアアイドルになりたいと思っていて、16歳の時『ミス少年マガジン』に
なったことですね」
−−4月から「ドッカ〜ン!」(TBS系)に
「ピンク色のアリになっています。ごみをリサイクルして雑貨を作る“リヤカー先生”です。
ロケであまりにも大量にごみが捨てられていて、許せないと思いました。でも、かわいいオシャレな物ができましたよ」
−−「笑いがいちばん」(NHK総合)では林家正蔵さんと司会を
「誰もが知っている大御所の方ばかりが出演されるので緊張しますね。正蔵さんの隣でプレッシャーも感じていますが、
日曜のお昼、子どもからお年寄りまで見ていただける番組なので頑張りたいと思っています」
−−初のアルバムが出るとか
「自分が大好きで小さいころに勇気をもらったアニメソングを歌っています。ファンの人からのリクエストが多かったものも
入っています。アレンジもアニソンの味わいを大事に、いろいろこだわりまくったので大満足です」
−−これからは
「いろんなアニメの歌が歌いたい。DVDや本のように、形になるものがやりたい。映画やドラマも挑戦したいですね」
−−5月5日がお誕生日ですね
「16歳の気持ちのままで年はとらないでいきたい(笑)。でも、さすがに22歳になるので料理はちゃんとやろうと思っているところです」
−−ブログが人気ですが
「インターネットは12歳ごろからやっていました。ブログができる以前に写メールの日記で同じようなことをやっていました。
たくさんの人が見ているってことが信じられない。実感はまったくないです」
−−頻繁に更新していますね
「メールは返信しないくせに、ブログは書くから、友達に“ひとでなし”って言われています(笑)。思ったことや記念になることを
親に言うよりも先にブログに書いてしまうくらい。たぶん、ブログが一番自分の素(す)が出せているんじゃないかな。
毎日の変化を見て大人になったなと思ってもらったり、アドバイスがあったら教えていただきたいです。
これからも頑張りますのでブログをのぞきにきてください」
(フリーライター 堀井佳子)
◇
【プロフィル】中川翔子
なかがわ・しょうこ 1985年5月5日、東京都生まれ。2002年「ミス少年マガジン」に。公式ブログ「しょこたん☆ブログ」は
1日150万アクセスがあり今年2月に5億ヒット突破。「笑いがいちばん」「ドッカ〜ン!」「ポケモン☆サンデー」などに出演。
アルバム「しょこたん☆かばー〜アニソンに恋をして。〜」が5月2日発売。
ttp://www.business-i.jp/news/for-page/ranking/200704270015o.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年4月27日(金)
「コナン」と「クレしん」 アニメが1、2位を独占
多くの新作が登場する中、人気アニメが1、2位を独占。トップはシリーズ11作目となる劇場版「名探偵コナン 紺碧の棺
〈ジョリー・ロジャー〉」(東宝)となった。
土日2日間の興行成績は、観客動員38万5424人、興行収入4億5131万円。観客の7割以上がコナンシリーズを4本以上映画館で見た
と答える熱狂ぶりで、満足度も95%以上を獲得した。
映画15周年を迎えた「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!」(東宝)は2位。ファミリーを中心に人気を集め、
土日2日間の成績は動員26万4496人、興収3億89万円となった。作品評価も高く、93%以上の人が「笑えた!」と答えた。
4位は「ロッキー・ザ・ファイナル」(FOX)。当時無名だったシルベスター・スタローン自らが執筆し、低予算ながら世界中で
大ヒットした「ロッキー」シリーズ最終章。本作では原点に立ち返り、プライドと尊厳をもって無謀な大試合に身を投じる
ロッキーのすがすがしい闘魂が描かれている。
5位はトマス・ハリス原作シリーズ待望の最新作「ハンニバル・ライジング」(東宝東和)。1991年に公開されアカデミー賞
主要5部門を独占した「羊たちの沈黙」の成功により、映画史にその名を深く刻み込んだハンニバル・レクター。
本作は天才精神科医にして冷徹な殺人鬼・レクター博士の誕生“ライジング”に秘められた謎を暴く。
8ぐらいは「ブリジットジョーンズの日記」のヒュー・グラントと「チャーリーズ・エンジェル」のドリュー・バリモア初共演の
「ラブソングができるまで」(ワーナー)。落ちぶれた80年代ポップスターと、男にだまされ書くことをやめてしまった元ライターが、
人気絶頂の歌姫にラブソングを作ることになるラブコメディーだ。
【表】全国映画観客動員ランキングトップ10 ※興行通信社調べ(21〜22日集計)
ttp://www.business-i.jp/news/for-page/ranking/200704270015o1.jpg
ttp://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200704270220.html 朝日新聞 2007年4月27日(金)夕刊
NHK教育「おじゃる丸」 「まったり」信条10年 5月3日にスペシャル番組
NHK教育の「おじゃる丸」が98年の開始から10年目を迎えた。「まったり」が信条の主人公を中心に、心優しき面々がご町内で
ゆるーりと和む癒やし系アニメ。スタート時から手がける大地丙太郎(あきたろう)監督は「引き受ける時、これをライフワークに、
と決めていた。これからも大事に作っていきたい」と話す。5月3日に記念の50分スペシャルが放送される。 (小原篤)
おじゃる丸は、千年前のヘイアンチョウから来た5歳の「みやびなオノコ」。ものぐさで毒舌家で甘えん坊のおじゃる丸は、
お供の電ボ、仲良しのカズマ、おじゃる丸を追いかけ回す子鬼トリオらと、月光町で楽しい日々を送る。
ふだんの放送は月〜金曜の夕方10分間。短さを逆手に取り、ジャズを演奏しているだけの回、街角に視点を固定して描く回など、
ユニークな試みもしてきた。
「単純な起承転結でなく、生活のワンポイントをとらえたエッセーのような話や、実験的な遊びもできるところが面白い」と大地。
「セリフに節をつけて全編ラップ調にするとか、追いかけっこだけで1本作るとか、まだまだいろいろやってみたい」
スペシャル「満月ロード危機一髪〜タマにはマロも大冒険〜」=写真は1シーン=は、ヘイアンチョウと月光町を結ぶ
「満月ロード」の消滅を防ぐため、おじゃる丸とカズマが奔走する。「ドキドキワクワクハラハラのスピーディーなスペクタクル。
いつもの『まったり』と違う『おじゃる』を楽しんで」
ここまで来る間には、原案者の不幸な死や、おじゃる丸と電ボという主要キャラクターの声優交代もあった。
「キャストの交代は、いろいろ事情があり仕方なかった。でもそれを乗り越えたのは、この作品に生き続ける力があったから」
スペシャルでは、おじゃる丸とカズマの初めての出会いをなぞるように、2人のきずなが改めて描かれる。
「最終回みたい、ってある人から言われた。そうかも知れない。そしてまた、始まりに戻るんだね」
【写真】演劇や映画も手がける大地丙太郎監督。今月、初のマンガ「ダンゴゴン太」を刊行した=東京都内で
ttp://www.asahi.com/kansai/news/OSK200704280032.html 朝日新聞 2007年4月28日(土) 関西
客増やせ、関空躍起 24時間ラウンジやアニメグッズ店
第2滑走路のオープンを約3カ月後に控える関西空港が、24時間営業のラウンジやアニメグッズの専門店を開設したり、
メールマガジンを始めるなど新しいサービスを矢継ぎ早に打ち出している。顧客増を増便に結びつけ、第2滑走路周辺の施設整備の
前提条件となる「発着回数13万回程度」の目標を達成につなげるためだ。成田や羽田などとの空港間競争に勝ち抜く狙いもある。
3月下旬、旅客ターミナルビル2階に24時間利用できるラウンジがオープンした。インターネットが使えるパソコンを備え、
シャワーや会議にも使える座敷がある。
「乗り継ぎなどで少し休みたいが、ホテルに泊まるのはちょっと」という深夜早朝の時間帯の利用客の需要に応えようというものだ。
担当者は「仕事でネットを使うビジネスマンの需要も見込める。24時間空港にふさわしい施設だ」と話す。
物販店も新機軸を打ち出す。
「母の日にトトロのプランターはいかがですか」。旅客ターミナルビル3階に、20日に開店したスタジオジブリのアニメグッズの
専門店「どんぐり共和国」。森をイメージした店内に、ぬいぐるみや食器、タオルなど計約1千種類の商品が並ぶ。
このほか、海外ビジネスでの進物需要にこたえる京都の老舗陶磁器店「たち吉」や、女性にリラックスしてもらうための
ネイルサロンも開店している。(後略)
【写真】パソコンや雑誌などを備えた24時間営業のラウンジ=関西空港で
【写真】寝台に乗ったまま搭乗できるリフト車=関西空港で
ttp://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070428/wdi070428001.htm 産経新聞 2007年4月28日(土)
絶版美少女フィギュア、公売に問い合わせ殺到
北海道の小樽道税事務所が、滞納者から差し押さえた美少女フィギュアをインターネットの公売にかけたところ、
問い合わせが全国から殺到し、担当者は「予想以上の反響だ」と驚いている。
インターネットを利用した公売は平成17年から始まった。
今回出品したのは、後志地方の玩具業者から差し押さえた、アニメ「エヴァンゲリオン」やゲーム「ときめきメモリアル」
などの登場人物のフィギュア13体。約10年前に発売され、当時人気を得ていたという。既に絶版となっており、いずれも未開封
または未使用という。
2月に同じ業者から差し押さえた美少女フィギュア4体を公売にかけたところ、100件を超える入札があり、見積額の数倍となる
約2万4000円を売り上げた。
小樽道税事務所には「郵送してくれるのか」「品物について詳しく教えてほしい」と問い合わせが相次ぎ、担当者は
「普段の仕事ができない」と苦笑している。
公売は、参加申し込みを5月1日まで受け付け、8日から10日まで入札が行われる。最低入札価格は1000円前後。
【写真】北海道の小樽道税事務所が、インターネットの公売にかけ話題を呼んでいる美少女フィギュア
ttp://www.sanspo.com/shakai/top/sha200704/sha2007042800.html サンケイスポーツ 2007年4月28日(土)
制作アニメめぐり「mixi」で失言、ガイナックス赤井取締役辞任
「新世紀エヴァンゲリオン」で知られるアニメ制作会社「ガイナックス」は27日、赤井孝美取締役(45)の辞任を同社の公式
ホームページ(HP)で発表した。ネット上の掲示板などで展開された同社制作のアニメ批判に対し、赤井氏は「肛門に顔近づけて
深呼吸するようなもん」などと痛烈に反論した。この“失言”に赤井氏は「自戒と反省の意味を込めて」辞任を決意したという。
匿名掲示板での“口撃合戦”に端を発した前代未聞の辞任劇だ。
ガイナックスのHPと会員制サイトのソーシャル・ネットワーキング・サービス「mixi(ミクシィ)」によると、ガイナックスが
制作しているテレビ東京系アニメ「天元突破グレンラガン」(今月1日放送開始)の内容について、インターネット匿名掲示板
「2ちゃんねる」上で「天元突破グレンラガンはオープニング(OP)から死んでる」などというタイトルで批判が書き込まれた。
この批判に同社社員が「mixi」の日記上で「お前ら何様だ?バーカバーカ、キモヲタ死ね!!こんな奴らを相手に商売しなきゃ
ならんのかと思うとうんざりです」と反論。これに赤井氏が、同日記上で使っているニックネームで「そんなのマトモに読むのは、
肛門に顔近づけて深呼吸するようなもんです。必ず屁を吸ってしまいますぞ」と付け足した。
このコメントにネット内で批判が続出。赤井氏はそれを受け、自身の27日付の日記で「社員にやんわりと注意を与えるためのもの
でしたが、結果として2チャンネル掲示板を侮辱するような表現になってしまいました」と弁解した。
さらにガイナックスも同日付HPで「公式ブログとmixiをめぐる騒動について」と題し、赤井氏の名で「このたび、私・赤井孝美
および弊社社員のmixi日記上での記述を巡って、混乱を招いたことをここにお詫び申し上げます」との謝罪文を掲載。
同氏が責任を取り取締役と同番組のアニメーションプロデューサー職を辞任することも発表された。
「天元突破−」についてはクレジットから赤井氏の名前を外し、今後も放送を続けるという。
アニメのOP批判に始まった今回の“狂想曲”は、とんだエンディングを迎えてしまった。
★「エヴァ」でもネット上で論争
「ガイナックス」が制作したアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」では、最終回をめぐり、ネット上で一部のファンが賛否両論の論争を
繰り広げた。最終回の第26話が放送されたのは平成8年3月。ストーリーはほとんど展開せず、主人公の回想シーンなどに終始した。
「物語の放棄」との批判の一方、「いかにも『エヴァ』らしい」との賛辞も。中にはアニメの制作スケジュールに問題があったと
指摘する書き込みもあった。
ttp://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/04/28/04.html スポーツニッポン 2007年4月28日(土)
ガイナックス取締役 肛門発言で辞任
「エヴァンゲリオン」で知られるアニメ制作会社「ガイナックス」は27日、同社の赤井孝美取締役がSNSサイト「mixi」に
書き込んだ内容がファンに不快感を与えたとして、同取締役の辞任を発表した。
ネット掲示板「2ちゃんねる」で同社が制作したアニメが批判されたことについて、赤井氏は「そんなのまともに読むのは、
肛門に顔近づけて深呼吸するようなもんです」などと書き込んでいた。この発言に対し、ユーザーからは「ファンを侮辱している」
といった批判が相次いでいた。
参考:ガイナックス 公式ブログとmixiをめぐる騒動について。
ttp://www.gainax.co.jp/company/akai.html
中日新聞 2007年4月27日(金)朝刊2面
今度は『はだしのゲン』で 外務省、核軍縮訴え
外務省は、難解で敬遠されがちな核不拡散や軍縮問題を若者に理解してもらう手だてとして広島の原爆被害をテーマにした漫画
「はだしのゲン」を活用する効用を国際的にアピールする。
日本が議長を務め、三十日からウィーンで開かれる国際会議「核拡散防止条約(NPT)運用検討会議第一回準備委員会」会場に、
「はだしのゲン」の英訳版を展示。各国の代表者に、若者が核問題や軍縮に関心を持つことの必要性を訴える。
外務省は人気漫画「名探偵コナン」のキャラクターを使った外交冊子を作製したばかり。
漫画の活用には、週に二十冊の漫画雑誌を読破し、政界きっての漫画通で知られる麻生太郎外相の後ろ盾があり、
今後も、海外で人気の日本アニメやコミックを活用した外交政策のPRが増えそうだ。
日本経済新聞 2007年4月27日(金)大阪夕刊 (社会面)19面
米大、大阪に研究拠点、カーネギーメロン大、市と合意文書、ゲームやアニメ。
大阪市と米私立大学カーネギーメロン大(ペンシルベニア州)は二十七日、同大が大阪市内に研究拠点を作ることで合意した。
ゲームやアニメなどエンターテインメントを研究する施設で、三十―五十人の研究者や大学院生が日本の企業や大学と共同研究をする計画。
今年中のオープンを目指す。
訪米中の関淳一市長が誘致のために同大を訪れ、合意文書を交わした。研究施設は、エンターテインメントを技術の側面から研究する
同大の「エンターテインメント・テクノロジー・センター」の海外拠点。日本のアニメやゲームソフトの技術に興味があるといい、
在阪企業などに研究者を派遣し研究する。
施設の設置場所や進出条件などについては今後、市と大学側で協議する。日本での学生募集はない。
同大は一九〇〇年の設立で、情報科学やロボット工学のほか、芸術分野でも有名。市が昨年末から誘致を進め、市経済局は
「最先端のノウハウで、大阪の新しい産業や技術が生まれるのでは」と期待している。
ttp://www.asahi.com/kansai/news/OSK200704270021.html 朝日新聞 2007年4月27日(金)
米カーネギーメロン大大学院、大阪市に進出決定
コンピューター分野などで世界最先端と言われる米国・カーネギーメロン大大学院(ペンシルベニア州ピッツバーグ)の海外拠点を
誘致していた大阪市は27日、年内に市内に拠点を設置する合意書を同大学と締結した、と発表した。研究対象はビデオゲーム、アニメ、
ロボットなどで、今年10月には院生が米国企業と共同開発している様々なプロジェクトをお披露目するフォーラムを同市内で開催する。
関淳一市長が渡米し、交渉していた。大阪に進出するのは科学技術と芸術の融合を目指す「エンターテインメント・テクノロジー
センター」。同センター所属の院生30〜50人が来日し、関西の家電メーカーなどへ研修の形で半年〜1年半程度、滞在するプログラムが
想定されている。市は関連産業の集積を図り、院生の独創的なアイデアを製品づくりに生かしてもらいたい考えだ。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200704/gt2007042911.html サンケイスポーツ 2007年4月29日(日) (関連
>>38)
しょこたん、未来の旦那様は悟空?ファン700人をやきもき
タレント、中川翔子(21)が28日、東京・池袋サンシャインシティで開催中の東映アニメーション50周年記念イベント
「アニキャラエキスポ」(5月6日まで)でトークショーを行った。
アニメ「ドラゴンボールZ」「ワンピース」など総工費1億円のアトラクションに囲まれたしょこたんは
「東映のアニメはクオリティが高くて大好き」と大はしゃぎ。
5月2日発売のアニメソングアルバム「しょこたん☆かばー」の収録曲「ロマンティックあげるよ」をノリノリで初披露した。
終盤には「ドラゴン−」の悟空の声を務める声優、野沢雅子さんがサプライズで登場。
しょこたんは「悟空は永遠に結婚したい人でナンバーワンですよね」と満面の笑みで語り、会場のファン約700人をやきもきさせていた。
【写真】ノリノリで熱唱する中川翔子=東京・東池袋
ttp://www.daily.co.jp/general/2007/04/28/0000316775.shtml デイリースポーツ 2007年4月28日(土)
愛ちゃん“秘密兵器”はマンガ!?
卓球世界選手権(5月21日開幕、クロアチア・ザグレブ)の日本代表・福原愛(18)=ANA=がメダル獲りへ向け、
大量の漫画を持参することが27日、分かった。
中国なら余裕だが、クロアチアとなると勝手が違う。ストレス発散にリフレッシュも必要。長時間の移動もあり
「漫画を持って行くつもり。候補は“Dr.スランプ”か“メジャー”。ブックオフで全巻買っていきます」と明かした。
銅メダルの昨年の世界選手権(団体戦)もブレーメンへ「ワンピース」を全巻携えて乗り込んだ。
「(他の選手が集まって)部屋が漫画喫茶状態だった」と振り返るが、リラックスできた。
ブラジル&チリ遠征から帰国した愛ちゃんはこの日、「向こうでお肉にあたったかも」とじんましんで体調がすぐれない中、
都内での壮行会に出席した。体調万全に戻した本番ではオンとオフの切り替えで力をため、日本No.1の意地を見せる。
【写真】壮行会に参加した福原愛(前列左)、石川佳純(同中央)ら代表選手=東京・港区のテレビ東京
産経新聞 2007年4月29日(日)東京朝刊15面
【サブカルさーふぃん・ゲーム】「THE麻雀」 奥深い“知能の格闘技”
今携帯ゲーム機が爆発的に売れているらしい。確かに家電量販店に行くと任天堂DSライトがいつも売り切れだ。
俺は20年以上ゲームで遊んできたからわかるが、こんなに長期に渡って買えないゲーム機はDSが初めてだ。
これは今までゲームに関心がなかった層が「脳トレ」や「お料理ナビ」にはまったからだろう。今までゲームが体に悪いとか、
子供だけのものと、考えていた人たちが「えっ頭にいいの?」「役に立つの?」と、思いを改めた点が大きい。
だが、まだまだ携帯ゲームに興味がない人もたくさんいる。いや、興味があっても「ゲームの値段が高いから」とか、
「なんで今更トレーニングなんじゃ」と、言う方もいるでしょう。落語も、ブームなんて言われているけど、
生で見た人なんて人口の2%くらいだからね。
そんな方におすすめのソフトがSIMPLEシリーズ(ディースリー・パブリッシャー)の「THE麻雀」。このシリーズはみな値段が安い。
2500円くらいだ。そして麻雀は知能の格闘技と言われているくらい奥が深い。その上いくら負けてもお金を払わなくても良いし、
ヘタクソと怒られることもない。第一、楽しいし、いつでも中断できる。
だが、このゲームの一番すごい所はソフト1本で最大4人まで遊ぶことができる点だ。DSのダウンロード機能で相手がDSさえ
持っていればすぐにお友達になれる。マンネリ化した家庭生活にも活気が生まれる。そう、会話がなかった奥さんとだって
夫婦仲良く麻雀ができるのだ。画面もシンプルだから他の麻雀ゲームよりもわかりやすいし初心者には持ってこいだ。
でもあんまり夢中になると、麻雀だけに熟年離婚に“リーチ”になっちゃうから、ほどほどにね。(落語家・三遊亭白鳥)
ttp://japanese.joins.com/article/article.php?aid=87048&servcode=700§code=730 中央日報 2007年5月2日(水) 文化・芸能
「ハリウッド進出」チョン・ジヒョン、日本人女子高生に変身
全智賢(チョン・ジヒョン、26)のハリウッドデビュー作となる『ブラッド・ザ・ラストバンパイア』の撮影地が
中国マスコミによって初めて公開された。
中国のメディア「捜狐」(www.sohu.com)などは、最近中国上海で撮影中のチョン・ジヒョンの姿を紹介した。
非公開の撮影だったため、報道陣は望遠レンズ搭載のカメラを使って5枚の写真をこっそりと撮った模様だ。
主人公の小夜を演じるチョン・ジヒョンは、、写真の中で、セーラー服姿の日本人女子高生に扮している。
撮影で疲れたせいかハンカチで汗を拭いたり、水を飲んだりする姿だ。
『ブラッド…』は日本アニメ界の巨匠、押井守監督の同名アニメを映画化した作品。
3月からアルゼンチン・ブエノスアイレスで撮影をスタートしたチョン・ジヒョンは、6月末まで中国に滞在し撮影に臨む計画だ。
来夏ごろ公開の予定。
中央エンターテイメント&スポーツ(JES)
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007050207.html ZAKZAK 2007年5月2日(水)
“元祖の声”話題に…「でぶや」であの声が復活!
元祖・ドラえもんの声がグルメ番組で復活し、話題を呼んでいる。女優、大山のぶ代(70)が4月からナレーションを担当する
テレビ東京系「元祖! でぶや」(火曜午後7時56分)。国民的人気を誇るデブキャラ・ドラえもんのイメージにぴったりで、
食通で有名な大山にとっても、おいしい仕事といえそうだ。
テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」を2年前に“卒業”した大山。本年度から音響芸術専門学校の校長を務める。
「でぶや」の仕事の話が来たときは「精いっぱい、ドラえもんから離れようと思いました」というが、初登板の4月17日放送の回から、
しっかりとドラえもんの声になっていた。
大山によると、ドラえもんの声は地声に近いといい、自分の声のトーンより少し高く、張ってしゃべると、あの声になるという。
だが、「でぶや」のナレーションは膨大な情報をテンポよく伝えなければならない。このため、「どうしても高いトーンで
一生懸命に張った声を出すことになるんです。そうすると、ドラえもんの声になってしまう」(大山)というわけだ。
ドラえもんのイメージの強い大山には、料理研究家という別の顔もあり、グルメ関連の著作も多数ある。
石塚英彦(45)とパパイヤ鈴木(40)のデブコンビが“まいうー”なものを探して食べ歩く「でぶや」は以前から好きな番組だったという。
大山とテレ東といえば、2年前に旅番組「いい旅・夢気分」で、「ドラえもん」卒業を記念し、のび太役・小原乃梨子(71)、
しずか役・野村道子(69)と3人で冬の青森を旅する模様が放送され、話題を呼んだ。いつかは、仲間たちも「でぶや」に参戦する?
【写真】あの声が帰ってきた
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070417-185657.html ニッカンスポーツ 2007年4月17日(火)
大山のぶ代2年ぶりレギュラー
初代ドラえもんの声の女優大山のぶ代(70)が、テレビ東京系「元祖!でぶや」(火曜午後7時56分)のナレーションを務める。
「ドラえもん」以後約2年ぶりのレギュラーに「早口や一生懸命に声を出すと甲高い声になり、どうしてもドラえもんの声になるんです。
意識してドラえもんの声を出していると思われたくないから戸惑っています」と不安げ。また、以前から同番組のファンで食べることが
大好きだという大山は「ナレーションで『ちょっと、私にもひと口』とか『食べたーい』とか言ってしまいそう」。
今日の読売新聞夕刊に桃井はることokamaとの対談記事が。
ttp://www.nikkei.co.jp/mj/#2 日経流通新聞MJ 2007年5月2日(水)3面
生のトーキョー感じて、外国人観光、変化の兆し、すし握りや相撲部屋体験。
東京を訪れる外国人旅行者の観光スタイルが変わりつつある。浅草寺などの「江戸情緒」や秋葉原に代表される「ハイテク家電」
の人気は根強いが、旅慣れた旅行者は別のニッポンを求め始めた。キーワードは「トーキョーのリアルライフ」。
日本の実生活を体験できるツアーや宿泊施設が外国人を引き付ける。買い物エリアも秋葉原を起点にじわりと広がっている。
(中略)
「ハイテク家電」や「オタク」関連グッズで外国人客の人気を集める秋葉原から、買い物エリアがじわり広がっている。
訪日観光客の増加につれて口コミやインターネットを通じて都内の地域情報が伝えられ、注目されていなかった場所にも
外国人の関心が向き始めているようだ。
(中略)
▼女性オタク向けのコミックなど関連グッズを扱う専門店が集積する池袋の通称「乙女ロード」でも、アジア系の買い物客が増えている。
「Welcome to NAKANO」。四月二十一日、東京・中野の商店街「中野ブロードウェイ」の入り口に七カ国語で「中野へようこそ」と
書かれた大看板が出現した。二十七日には英語・中国語・韓国語の三種類のパンフレットの配布も始めた。
外国人のスタッフを雇い、各店を紹介する記事を載せるなど工夫を凝らした。
コミックやアニメを柱とする趣味の店など三百軒以上が入居する同商店街はオタク向けとして有名。「昨年から欧米からの買い物客が
増えている。様々な取り組みが商店街と地域の一層の活性化につながれば」と中野ブロードウェイ商店街振興組合の青木武理事長は
期待する。(天野賢一、川上尚志)
(中略)
最近ではマンガ喫茶での宿泊を試みる外国人旅行者も少なくない。「和Style・Cafe AKIBA店」(東京・千代田)では昨年秋ごろから、
夜を明かす外国人客の姿が目立つようになった。バックパック持参の宿代わりの利用もあり、「現代の日本文化を楽しんでいるようです」
(長谷晋吾店長)
東京では外資系ラグジュアリーホテルの開業が相次ぐ。だが足元を見れば簡易宿所にカプセルホテル、マンガ喫茶など日本独自の
文化がはぐくんだ「宿」が集積するのもまた東京の面白さ。海外からの訪問者の目には東京の今を体現する観光資源として映るようだ。
【図・写真】店主から教わりながら寿司を握る体験ツアー参加のベルギー人(東京都武蔵野市の寿司店「浜」)
【図・写真】冗談で作った部屋が口コミで外国人に広まった「サムライルーム」(東京都台東区のニュー紅陽)
紙面画像
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ttp://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200705010024a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年5月1日(火)5面
おめでとう運ぶドラえもん NTTがぬいぐるみ付き電報
NTT東日本、NTT西日本は、結婚式など慶祝用電報台紙「ドラえもんDENPO」の新商品を1日から販売する。
価格は2100円で、別途、文字数に応じた電報料が必要。NTT東が年8万通、NTT西は同3万通の販売を見込んでいる。
ドラえもんDENPOは、両手に花束を持った人気アニメ「ドラえもん」のぬいぐるみと台紙がセットになった電報。
ドラえもんのおなか部分にあるポケットを押すと、ドラえもんのテレビアニメの声優・水田わさびさんの声で
「こんにちは、ぼく、ドラえもん」とおなじみのセリフを話す。
メッセージは、どこでも移動可能なドラえもんグッズの「どこでもドア」をモチーフとした台紙に書き込まれる。
固定電話か携帯電話で局番なしの「115」のほか、インターネットでも申し込める。
産経新聞 2007年5月1日(火)東京朝刊19面
【わたしの失敗】俳優・伊武雅刀さん(58)(1)
■「デスラー」舞台で大暴れ
昭和50年ごろ。新宿のアングラ劇場の客席に詰めかけた若者たちは、舞台を見て息をのんだ。
彼らのお目当ては、アニメ番組「宇宙戦艦ヤマト」で地球侵略をたくらむデスラー総統の声を担当した伊武雅刀(当時の芸名は雅之)。
ニヒルなデスラーを甘いバリトンの声で演じた伊武が、ステージ上で下半身を露出させて暴れ回っていた。
「だっておれがやってたのはアングラ演劇なんだから…。シーンとしちゃって『なに、これ?』なんて声が聞こえてくる。居心地悪かったよ」
芽の出なかったアングラ俳優が、一つの番組によって、バレンタインデーに女性ファンから500個ものチョコをもらい、
内容も知らずに舞台のチケットを求める客が殺到するほどの人気者になっていた。伊武は自分の境遇の変化に戸惑うばかりだった。
小さいころから映画スターにあこがれていた。名古屋の高校に在学中の44年、NHK名古屋放送局制作の「高校生時代」
(「中学生日記」の前身番組)のオーディションに合格。1年半にわたってレギュラーを務める。
そして、劇団「雲」の公演に感激。高校卒業とともに上京し、同劇団を受験。オーディションのパントマイムでは即興のセリフを
朗々と語りながら熱演した。劇団員の高橋昌也から「君、パントマイムはしゃべっちゃダメだ」と注意を受けたものの、見事に合格する。
「だけど、ダンスとかつまらない授業ばかりで興味がわかない。さぼってたら1年でクビになってしまった」
続いて俳優小劇場に入るが、ここも「何か土着的でいや」と辞め、新宿でアングラ演劇に参加するようになる。
「今の舞台はお笑いが中心だけど、当時は70年安保の影響とか、オフブロードウェーの流れとかいって深刻な芝居ばかり。
みんな舞台を熱く語っててね。おれはそういうのが大嫌いだったんだよ」
転機が訪れたのは47年ごろ。オーディションでFMラジオ局の音楽番組のDJに合格。伊武はこのころから声の仕事を精力的に始め、
49年に「ヤマト」でデスラー総統役を獲得する。
しかしアニメの声優は難しかった。デスラーの口の動きが早すぎて、セリフをしゃべり終える前に、画面では別の人物がしゃべり出してしまう。
「ちょっと口の動きをゆっくりにしてやれ」
番組プロデューサー・西崎義展の一言が、あるいは運命を変えたのかもしれない。ゆっくりとムードあふれるバリトンで語るデスラーは
視聴者に強烈な印象を与え、人気が急上昇。CMやアニメの仕事が次々と舞い込み、生活は安定した。しかし、もともと興味のない仕事
なだけに、飽きるのも早かった。
昭和51年、いつもラジオ局などで顔を合わせる男が「面白いことやってるんだけど、一緒にどう?」と声をかけてきた。
男は売り出し中のDJ・小林克也。伝説的なコントユニット「スネークマン・ショー」誕生の瞬間だった。=敬称略 文 岡本耕治
【プロフィル】伊武雅刀
いぶ・まさとう 昭和24年、東京都生まれ。劇団「雲」などで演技を学ぶ。49年、アニメ番組「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー役や、
51年のラジオ「スネークマン・ショー」、風邪薬CMなどで魅惑的な声を持つ“怪優”として人気を呼ぶ。主な映画に「太陽の帝国」
「御法度」「俺は、君のためにこそ死ににいく」(5月12日公開)など。NHK大河ドラマ「風林火山」で今川義元の軍師、雪斎役を務めている。
公式サイトはwww.ibu-masatoh.com
産経新聞 2007年4月30日(日)東京朝刊24面
【この街に生きる 東京今昔物語】(1)山谷 労働者減り“高級”宿も
台東区と荒川区にまたがる山谷地区。安宿が並ぶこの街が年2回、20〜30代の“オタク”であふれかえるときがある。
8月と12月に東京ビッグサイト(江東区)で全国から50万人を集めて開かれる“オタクの祭典”「コミックマーケット(コミケ)」
の来場者が、格安の宿を求めて押し寄せるからだ。
オタクだけではない。山谷ではここ数年、サラリーマンや女性、外国人らの宿泊客が急激に増えている。
「最近は、山谷を『ヤマタニ』って間違えて呼ぶ若者も多いんだ。この街で労働者らが暴動を起こしたことなんて、遠い昔の話だよ」。
宿を経営する帰山(きやま)哲男さん(56)は苦笑する。
昭和37年、山谷の旅館組合長だった帰山さんの父が経営する「あさひ食堂」が、従業員と客のトラブルがきっかけで多数の労働者らに
囲まれ、破壊される事件があった。その後の39年から43年にかけては、毎年のように暴動が相次ぎ、交番への投石が繰り返された。
当時小、中学生だった帰山さんも、暴動を何度か目の当たりにした。労働者らの怒号が街全体に響きわたり、その迫力に圧倒された。
「当時の日雇い労働者の条件は劣悪で、些細なことがきっかけで不満が爆発したのだろう」と帰山さんは振り返る。
その後、成人して父の仕事を手伝い、宿を切り盛りするようになった帰山さんは、直接、労働者の相手をするようになった。
普段は親身に相談に乗るが、宿代を滞納する労働者には立ち退きを迫らなければならない。ときには相手が開き直り、
激しい言い争いになることも。「今はほとんどないが、当時はトラブルで真夜中に起こされることも1度や2度じゃなかった」と帰山さん。
だが、平成になって客層は様変わりした。バブル崩壊による不景気に加え、建設現場の機械化により日雇い労働者の需要が激減。
高齢化もあり、現役の労働者の姿はめっきり少なくなった。
日雇い労働者の減少と並行して宿の内外装も一変した。2、3段ベッドの相部屋は少なくなり、狭いながらも清潔な個室につくり替えられた。
光通信や無線LAN(構内情報通信網)など、最新設備を整える宿も少なくない。
現在、1泊2000円前後の宿の多くは、生活保護を受ける元労働者らの“福祉宿”となっている。
一方、2500〜3500円程度の“高級な”宿には若いフリーターや観光客らが多く、女性専用のフロアがある宿もある。
帰山さんはいう。
「山谷の歴史は移り変わる。かつての暴動も歴史の1ページにしかすぎない。これからは、誰にでもオープンで
魅力ある街にしていきたい」。その言葉通り、山谷の街は装いが大きく変わりつつある。(川瀬弘至)
相次ぐ再開発で目まぐるしく変化する東京の街並み。だが一方で、時代に取り残されたような一角もある。
そこで生きる人々に焦点を当て、その街の今昔物語を探った。
【用語解説】山谷
JR南千住駅近くの泪(なみだ)橋交差点を中心とする簡易宿の密集地域。江戸時代から木賃宿が多かった。
関東大震災と戦災で2度も焼け野原となり、戦後はGHQの要請で被災者援護のテント村がつくられた。
これが簡易宿に発展、昭和30年代には高度経済成長の建設ラッシュを支える日雇い労働者でにぎわった。
ピークの昭和38年には222軒の宿があり、労働者ら約1万5000人が利用していた。
現在は、バブル崩壊後の景気低迷などで利用者は約5000人に減少。このうち約6割が生活保護を受けているとされる。
宿も約170軒に減ったが、約20軒が一般の利用者を受け入れるようになり、最近は一般客向けの宿の建設が相次いでいる。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070501/bnk070501003.htm 産経新聞 2007年5月1日(火)東京朝刊20面
【この街に生きる 東京今昔物語】(2)秋葉原 終戦時からオタクの地
大型電器量販店が立ち並び、週末ともなると多くの買い物客でごった返す秋葉原。今ではメードカフェに「萌え系」コンテンツの店、
さらにフィギュアなどマニアな店も多く、“オタクの聖地”という印象も強い。
ここ数年で、街の様相が急速に変貌したように見える秋葉原。だが、昭和23年からこの町を60年以上も“定点観測”している地元の
町会長、古暮敞士(たかし)さん(64)はこういって笑った。
「オタクは今に始まったことじゃない。終戦直後から、ここはオタクの街なんですから」
戦後、旧国鉄秋葉原駅のガード下に、米軍から払い下げられた電器部品を売る店が軒を並べた。
ここには、ラジオを自作する“オタク”が次々集まるようになった。これが電器店街への出発点だった。
「昭和20年代の終わりごろは、いまの大手電器量販店の創業者の皆さんがここで生活していて、
すれ違うとよくあいさつしたもんですよ」と古暮さん。
30年代の高度経済成長期になると、電器街の規模はさらに拡大、バブル期には“不夜城”とまでいわれたこともあった。
街は大きくなり、にぎやかになったが、バブル期は思わぬ副作用をもたらした。地価の高騰だ。
土地を売って、ほかの地区に移る人も少なくなかった。古暮さんは平成3年に父親を亡くした際、土地を相続してこの地に残った。
このとき、多額の相続税に苦しんだ。「50世帯以上あった町会だったが、今じゃ、11世帯しか残っていない」。
残るも離れるも複雑な心境という表情で、古暮さんは話した。
今、中央通りの大型電器店の並ぶビル群に住人はいない。現在町会に残る11世帯の大半は、古暮さんと同じ貸しビルのオーナーだという。
この街が、新たな街に変わるきっかけになったのが、バブルの崩壊だった。ゲームソフトなど「コンテンツ」と呼ばれる系列のものの
売り上げが、家電量販店と肩を並べ、「萌え」系やメードカフェ、コスプレ、おでんの自動販売機…などへと流行が変化していく。
「メードカフェ? 別にいいんじゃないかな。聞いた話だけど、秋葉原と『江戸』は似ているんです。両方ともいろんな文化を
拒むことなく吸収していく。住む人がつくる街じゃない。『集まる人がつくる街』なんだよ、秋葉原は」。
古暮さんは移り変わりの根底にある、街の柔軟さを強調する。
だが、昔から変わらないものもある。「それはね、『神田祭』だ」と、古暮さんは表情を引き締めた。
「ここに移り住んだとき、『神田明神』だけが空襲で焼けずに残っていた。子供のときの遊び場だったよ」と懐かしそうに古暮さん。
毎年の祭りの期間には、以前、町会に住んでいた人とよく出会うという。「ここに住んでいたときのきずなを思い起こさせるのが
『神田祭』なんだろうね。今年も5月10日から5日間開かれるが、誰か懐かしい人と出会うかもしれない。それを楽しみにしているんだ」
(降旗琢丸)
【メモ】秋葉原
世界的に有名な電器店街。メードカフェなどオタク系の情報発信も多く、日々変化を続けている。
江戸時代は下級武士の居住区だった。この地区も、江戸の華といわれる火事に悩まされ、遠州(現静岡県)から勧請した火よけの
「秋葉大権現」(現在は台東区松が谷に移転)が地名の由来とされている。
当初は「あきばっぱら」「あきばはら」と呼ばれていたが、明治23(1890)年に開設された駅名「あきはばら」が定着した。
外神田一丁目万世橋町会は、JR秋葉原駅ガード下から、中央通りを挟み、大手電器量販店を含む秋葉原の中心の町会。
日本経済新聞 2007年4月28日(土)夕刊3面
(さぶかるウオッチング) 人生オワタ\(^o^)/ 絶望的状況でも笑顔
ブログやメールで感情表現に使う顔文字。最近「\(^o^)/」という顔文字を若者が使うのをよく見かけるようになった。
楽しさや喜びを表しているのかと思いきや、さにあらず。人生が終わるほど絶望的な状況を表しているというのだから穏やかではない。
用法はこんな具合だ。日常生活で大失敗をしたことを自分のブログに書くとき、末尾に「人生オワタ\(^o^)/」。
もちろん「人生オワタ」とは「人生終わった」から転じている。不謹慎だが、スポーツ選手がケガしたときや少年犯罪の容疑者が
逮捕されたときなどにもよく使われる。
能天気な顔文字と意味とのギャップが受けたのか、ここ一年ほどで急速に広まった。熱烈なファンが顔文字をキャラクターにした
無料ゲーム「人生オワタの大冒険」を製作しこれも大人気だ。
人生が終わるほどの一大事に、怒りでも悲しみでもない顔文字をあてるのが現代風か。ネット世代は、就職氷河期やゆとり教育に
翻弄された世代でもある。張り付いたような笑顔はそんな若者のあきらめムードを映しているのかもしれない。(周)
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朝日新聞 2007年4月28日(土)夕刊2面
(ぴーぷる)桜井圭記さん ヒット作の脚本家 アニメ文化を東欧に伝える
「東欧には『オタク』というアニメ雑誌もある。日本アニメは相当、浸透していました」
DVD150万本以上を売り上げたアニメ「攻殻機動隊S・A・Cシリーズ」の脚本家桜井圭記さん(29)が
外務省の派遣講師としてルーマニア、ポーランド、ブルガリアで日本のアニメ産業について講演した。
麻生外相が提唱している「アニメ文化外交」の初の試み。5会場とも満席で1200人が参加。
「攻殻機動隊には、神道の影響があるのか」との質問をするファンも。
9歳で渡英し、現地になじめずにいた時、「風の谷のナウシカ」でアニメに魅せられた。
東大大学院でメディア環境学を専攻、「近未来のメディアや社会の姿」に興味を持ち、脚本の世界へ。
「日本アニメは社会的な要素が多い。欧米アニメとは異質な空気感がウケている」(阿部英明)
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ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007050117.html ZAKZAK 2007年5月1日(火)
日本アニメの版権保護促す―“海賊天国”中国でシンポ
中国の日本大使館広報文化センターは4月29日、中国の国家版権局と共同で、アニメなどの版権保護に関するシンポジウムを
浙江省杭州市で開催。日中の関係者が版権保護の必要性について議論した。
中国では日本のアニメの人気が高い一方、違法な関連商品が大量に出回っていることから、杭州で開催中のアニメ関連の催し会場で、
啓発活動の一環として実施した。
シンポジウムでは、手塚プロダクションの松谷孝征社長が「海賊版が出回るのは問題だ」と中国での被害が深刻な実情を訴え、
版権保護の体制を整備するよう促した。(共同)
ttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070429AT1D2800G28042007.html 日本経済新聞 2007年4月29日(日)朝刊5面
アセット・マネジャーズ、中国にアニメ研究センター。
【杭州(浙江省)=張勇祥】ファンド運営のアセット・マネジャーズは中国でアニメやオンラインゲームなどを事業化できる専門家の
育成に乗り出す。名門芸術大学の中国美術学院と共同で研究センターを設立する。中国が国策として推進するコンテンツ(情報の内容)
事業の強化につなげる。
二十八日に開幕した中国で最大規模のアニメ・漫画イベント「第三回中国国際アニメ漫画フェア」で、アセットの出資先企業と
中国美術学院がセンターの設立で合意、調印した。アセットは出資先企業を通じ運営資金を提供するほか、日本の講師の派遣など
人材面でも協力する。
研究センターはアニメと漫画、オンラインゲームの三部門からなり、合わせて五百人程度の学生を募る。
うち一、二割の学生を、資金集めなど専門知識を教える研究室に進学させる。将来的には四年制の学科や大学院も設ける計画だ。
中国政府は知的財産の保護を強化する姿勢を打ち出しており、人材育成もその一環に位置付けている。五月四日まで開催される
国際アニメ漫画フェアでも、キャラクターのライセンス商談会やアニメ版権保護シンポジウムを開くなど、知財重視の姿勢を打ち出している。
ttp://www.sankei.co.jp/seikatsu/trend/070430/trd070430000.htm 産経新聞 2007年4月29日(日)東京朝刊4面
アニメ顔のマネキン活躍中
星の宿ったパッチリ瞳は、まるでアニメの登場人物−。子供服売り場に、アニメのキャラクターを思わせる顔立ちのマネキン人形の
進出が目立っている。
アニメ顔のマネキンが登場しはじめたのは5年ほど前。マネキン大手の平和マネキン(本部・東京)がアニメ顔のマネキンシリーズ
「きゃらもあ2」の生産を開始、他のメーカーも類似商品で追随し、スーパーや専門店の子供服売り場に広がった。
平和では、社内デザイナーが流行をふまえて独自にデザイン。5歳、8歳、13歳の子供6種類をそろえ、「拓哉、13歳、嫌いなもの勉強」
「麻衣、13歳、好きなものチョコレート、嫌いなものはクモ」など性格付けまで設定する力の入れようだ。
マネキンは、「あまりにリアルだと不気味がられるので、バランスが難しい」(平和マネキン幹部)というが、
「きゃらもあ2」シリーズの引き合いは好調だ。市場が横ばいで推移する中、昨年度は前年比15%増と急拡大。
今では子供服用マネキンのうち35%が「きゃらもあ2」シリーズといい、その勢いに手応えを感じている。
【写真】子供服売り場のアニメ顔のマネキン(撮影・山田俊介)
読売新聞 2007年5月2日(水)東京夕刊8〜9面 ◇Pop Style Vol.54
[ALL ABOUT]桃井はるこ
◆モモーイとokama おたく界のカリスマ初対談
小学生のころから東京・秋葉原に通いつめ、今や作詞作曲、歌手、声優、エッセーと縦横無尽の活躍を繰り広げる「モモーイ」こと
桃井はるこさん。生粋の“アキバ系マルチアーティスト”の彼女が、漫画家でイラストレーターのokamaさんと初対談。
おたく界の二大カリスマが熱く語り合いました。(福田淳)
◆女性キャラばかり使っていたので/okama 「コラム書きませんか」ってメールが/モモーイ
――okamaさんって、変わったペンネームですよね。
okama 昔、格闘ゲームで女性キャラばかり使っていたのが由来なんです。ナコルル(*1)とか。
桃井 私もよくナコルルでプレイしてました。新宿のゲームセンターに落書きノートが置いてあって、みんなうまいんですよ。
絵が描けるってすごいなあ。
o 子供のころから絵が好きで、表現したいものを手の動くままに描き始めて、楽しくなって、集中していってという感じですね。
桃 おたくにとって絵が描けるのはあこがれ。私も作詞作曲はほとんど独学ですが、もうこれしか世の中との接点がないという感じで。
大人になったらどうやって生活していけばいいんだろう、と思ってました。
――最初は、ゲーム雑誌の連載がきっかけでした。
桃 ウェブサイトで日記を書いていたら、突然編集長から「コラムを書きませんか」ってメールをもらって、いろんなお仕事を
いただくようになりました。
o 声優デビューは?
桃 「ザ・ソウルテイカー〜魂狩〜」(*2)というアニメです。この時も、キャラクターデザインの渡辺明夫さん(*3)が、
私のラジオ番組を聴いてくれていて、突然オーディションに呼んでもらったんです。何だか、美少女ゲームのような展開ですよね。
「突然、12人の妹ができました」(*4)みたいな(笑)。
o 僕のアニメ初仕事は「コゼットの肖像」(*5)ですが、そういえば「ソウルテイカー」と同じ新房昭之監督(*6)ですね。
――okamaさんは、アニメのキャラクターだけじゃなく、世界観を設定する仕事も多いですね。
o 一つのアイデアがその世界を作っているような、ちょっと変わったファンタジーが好きなんですよ。TRPG(*7)もやっていたので、
そういうのには慣れてましたし。
桃 アニメのように方向性がある程度決まっている仕事と、自分でテーマを選んで描くのとではどちらがいいですか?
私、自己イメージと、周りから期待される像がずれていて、悩んだ時期もあったんです。
o どっちも楽しいですよ。アニメは一人の力じゃできないすごいことをやってくれるから、それを見るのが楽しい。
桃 okamaさんが大きなキャンバスに描いた、美術館に展示されるような作品もぜひ見てみたいな。
o 予備校では油絵科に通ってたんですが、最近はほとんどデジタルで描いてますね。修整がしやすいし、時間も短縮できます。
――今度発売される「デジ絵の文法」=写真=(*8)では、創作テクニックをカメラの前で披露してますが、抵抗はありませんでした?
o そんなに変わったことをやってるわけじゃありませんから。
桃 描ける人はそう言いますが(笑)。でも、技法を秘密にしないで公開するのはいいことですよ。私も人の音楽を聴いて、
もっとこうすれば良くなるのにとか、ここはどうやってるんだろう、とか思います。もっとそういう情報交換ができたら面白いですね。
――「デジ音の文法」とか。今後の夢や野望(笑)はいかがですか?
o 作ってみたい世界がいろいろあるんですが、漫画の連載は同時に何本もできないので、死ぬまでに全部できるかどうか。
桃 子供のころから曲を作る人になりたかったので、もっともっといろんな人に歌を聴いてもらって、いま応援してくれている
人たちの期待に応えたいです。
>>59の続き
(*1)格闘対戦ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズの人気キャラクターで、アイヌの少女。
(*2)SFホラーアニメ。後に桃井さん演じる中原小麦を主人公にしたギャグアニメ「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」も制作された。
(*3)「ぽよよん★ろっく」の名前でも活躍。アニメ監督作に「星空キセキ」。
(*4)ゲーム「シスター・プリンセス」のこと。主人公に12人の妹がいて、みんな兄のことが大好きという、およそあり得ない設定が
話題を呼んだ。
(*5)ゴスロリ(ゴシック&ロリータ)をモチーフにしたホラーアニメ。
(*6)最近作に「ぱにぽにだっしゅ!」「ネギま!?」など。パロディーやギャグを交えた演出で注目を集めている。
(*7)テーブルトーク・ロールプレイングゲーム。マスターと呼ばれるシナリオ作者の指示に従って、参加者が行動を相談したり、
サイコロを振るなどして物語クリアを目指す。
(*8)CSのフジテレビ739で放送された、“デジタル絵師”の仕事場に密着した番組。okamaさんら5人が出演するDVDは6月20日に発売。
◆アキバは期待を裏切らない
秋葉原って、変わっていくのが魅力だと思うんです。おたくの町としてよく比較される中野が、心の忘れ物を取りに行く過去の
町だとすれば、秋葉原は常に最先端の町。昔はよそで売ってないものを買いに来たけど、ネットで何でも手に入るようになったら、
今度はそこに来ないとサービスを受けられないメイド喫茶がはやり始めた。秋葉原はやっぱり期待を裏切らない。
学生のころ、なけなしのお金でイベントを見に来た町で、いま私がイベントをやって、たくさんの人が来てくれる。
思い出の詰まったアキハバラデパートが閉店して、きれいで立派なビルが建ったけど、そこでイベントを開けば、
また新しい思い出ができていく。個性を保ったまま変わっているから、いつまでもこの町に愛着があるんです。
◇ももい・はるこ 歌手、声優。東京都出身。29歳。
◇okama 神奈川県出身。32歳。「ウルトラジャンプ」で漫画「CLOTH ROAD」を連載中。ドラマ「電車男」から派生した
「月面兎兵器ミーナ」や「ひまわりっ!」「ガラスの艦隊」など、多数のアニメのキャラクターデザインなどを手がける。
公式サイトは、
ttp://okama.nikomi.com/ 写真=桃井はるこさん(撮影・菅野靖、安川純)
写真=東京・秋葉原の中央通りで
写真=okamaさんがキャラクターデザインを手がけた「月面兎兵器ミーナ」
写真=4月14日、ライブDVD発売記念イベントで
紙面画像(原紙はカラー印刷)
右
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up187837.jpg 中
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up187838.jpg 左
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up187839.jpg
>>60の続き
《本人直送 とれたてブログ》
◇2007.4.☆
◆孤独な作業
今夜は新宿の某お店にて、わたしが声の出演をさせていただいているテレビアニメ『瀬戸の花嫁』の中入り(中間打ち上げ)でした。
約100人の関係者が集まって英気を養いました。普段お会いできない作画の方ともお話しできて励ましをいただき、ますますがんばろうと
思いました。作詞作曲・編曲させていただいたオープニングの評判も上々だそうで嬉しい! 家に帰ってからはまた新曲のアレンジ。
さきほどのにぎやかな場所とは一転して孤独な作業です。
◇2007.4.☆
◆オリジナルタンブラー
いつもわたしはステージの時、自分のオリジナルタンブラーに特製ドリンクを入れたものを合間に飲みます。なぜこういうことをする
ようになったかというと、イベント会場で小さなペットボトルのお水を何本も用意してもらうのが面倒だと思ったから。こっちのほうが
かわいいしスマートで、環境にもいい!? このタンブラーはコーヒーショップで売っている「オリジナルタンブラー」で作りました。
漫画家のまがりひろあき先生にプレゼントしていただいた自分の似顔絵、CDの特典のシールなどが中に入っていて愛着があります。
◇2007.4.☆
◆ポンバシライブ
1か月続いたライブDVDの発売記念イベントの最終日! 東のアキバ、西のポンバシといわれる大阪・日本橋のお店でのミニライブでした。
ファンのみんながすごく盛り上がってくれて嬉しかったー! いつも歌っている時、わたしは来てくださった一人一人の方に
わたし自身を近く感じて、共感してもらいたいと思っています。その想いが通じたと感じた時、とても幸せなんです。
7月には初めて武道館のステージに立つことになりました。その大舞台で歌を通じた念がみなさんにちゃんと伝わるか、少し不安になっていました。
でも今日、大丈夫だと思えました。秋葉原や日本橋で歌っているのと同じように素直な自分でいられれば、きっと伝わるって信じられました。
今日はあらためて、ファンの方のありがたさを感じました。
《プロフィル》
秋葉原のジャンク屋でのアルバイト経験も持つ。路上ライブからスタートし、2000年に自ら作詞作曲した「Mail Me」でメジャーデビュー。
バンド「UNDER17」として美少女ゲームの音楽を多数手がけ、解散後もソロで活動。今年は初のエッセー集「アキハバLOVE〜秋葉原と
一緒に大人になった〜」、ドラマDVD「はるこ☆UP DATE」、ライブDVD「Momo-i Live DVD」などを相次いで発売。
懐かしのアニメソングをカバーしたアルバムを6月20日に発売予定。公式サイトは、
ttp://www.momoi.com/ 《お気に入り》
★パワーグローブ
初代ファミコン用のグラブ型コントローラー。腕にはめてゲームを操作する。対応ソフトが少なく、あまりヒットしなかった。
「私にとって“あこがれの21世紀”の象徴がこれなんですよ。幸せな世界が来ると思っていたのに、いざ21世紀になってみると、
みんなすごく下らないことで心を痛めている。それがもったいなくて。3月に出した新曲のタイトルも『21世紀』なんですが、
そういうかつての気持ちを思い出してほしい、という願いを込めました」
★Bag
「ビックカメラの紙袋を使って、オーダーメードで作ってもらったバッグです。ロゴもデザインのかっこいい所を選んでもらって。
人目をひきますし、気に入ってます」
読売新聞 2007年5月2日(水)東京夕刊7面 ◇Pop Style vol.54
[News Review]今週のZOOM UP「宇宙葬」
◆星になっていつまでも…
「宇宙葬」といえば、七色星団決戦で多数の犠牲者を出した宇宙戦艦ヤマトが、遺体カプセルを次々と宇宙に送り出すシーンが
あまりにも有名(オタク的には)ですが、いつの間にか、現実のビジネスとして定着していたようです。
米のSFドラマ「スタートレック」で、エンタープライズ号の主任機関士スコット役として親しまれた俳優ジェームズ・ドゥーアン
さんら約200人の遺灰が、4月28日、ロケットで打ち上げられました。遺灰カプセルは無重力空間に達した後、地球に帰還、
再び遺族の手に戻されたそうです。
民間会社によるこの宇宙葬、不謹慎ながら、目を引くのは遺灰1グラムあたり495ドル(約5万9200円)という意外な安さ。
ロケット打ち上げが必ず成功するとは限らないため、何年も待たされるケースもあるようですが、「世界の中心で、愛をさけぶ」
みたいに外国に遺灰をまきにいくより、ずっと安くあがってしまうかもしれません。
今回の「帰還型」以外にも、費用はかさみますが、月面への散骨や、衛星軌道に乗せるもの、完全に地球圏外に旅立つものなど、
様々なサービスがあるようです。火葬が一般的なわが国で、宇宙にロマンを求める人々には“究極の葬式”かもしれません。
宇宙に送り出した遺灰がどこかの星に漂着し、そのDNAが生物進化のきっかけに……なんてスタトレ風の妄想もふくらみます。
あれ、ひょっとしてこの地球もそうなのかな? UFOは実はお墓参りの団体バスで、宇宙人の頭がツルツルなのは、
本当にお坊さんだからかも! (石田汗太)
◇YAHOO!JAPAN検索・時事ワードランキング(2007.4.23〜4.29)=表略
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up187835.jpg
日本経済新聞 2007年5月3日(木)地方経済面 (東京)15面
中野ブロードウェイ、英中ハングルで、外国人向け地図。
アニメ関連商品を扱う店が集まる中野ブロードウェイ商店街振興組合(青木武理事長)は
英語、中国語、ハングルの周辺ガイドマップを作製した。海外からの来訪者が増えているのに対応する。
五日、六日には外国人を対象とするイベントを開き、抽選でデジタルカメラなどを贈る。
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/news/20070502ddlk13040527000c.html 毎日新聞 2007年5月2日(水)地方版23面
中野ブロードウェイ:外国人客向けに多言語でガイド本−−5・6日にイベント /東京
アニメの関連商品や古本マンガを扱い、「オタク文化」の発信地として知られる複合ビル内商店街
「中野ブロードウェイ」(中野区中野)が、急増する外国人客のためにタブロイド判の多言語ガイドブックを作成した。
5、6日には外国人向けの特別イベントを開催し、「外国人に優しい商店街」をPRする。【市川明代】
同商店街は40年前にオープン。アニメグッズやフィギュア(人形)、コスプレの衣装、新刊・古本マンガや古着など、
“サブカルチャー系”の店が徐々に増え、今では全340店舗の半数以上を占める。
最近では外国語のガイドブックでも紹介され、連日、たくさんの外国人が訪れる。
ガイドブックの作成は、商店街振興組合が外国人人材派遣会社に依頼。同社の呼びかけで、フランスのオタクブームの
火付け役として知られるジャリー・セバスチャンさん(33)のほか、中国・韓国人学生らが、お薦めの店を取材して、
韓国語、中国語、仏語、英語でまとめた。拾い集めた古本マンガの販売から始めて中野ブロードウェイ内で店舗を増やし、
秋葉原や渋谷、札幌や福岡にも支店を広げた「まんだらけ」、フランスのアニメグッズを扱う「Papier」などの個性的な
店舗はもちろん、人気の飲食店も紹介されている。
フランスで日本のテレビゲームやアニメに関心を持ったセバスチャンさんは、96年以来、毎年のように来日し、昨年3月、
日本人女性との結婚を機に移住。牛丼チェーン店でアルバイトをしながら、声優になる夢を抱き続ける。
「自宅にあるのは、中野ブロードウェイで買ったものばかり。秋葉原より買い物しやすく、品ぞろえが面白い」と宣伝する。
5、6日は午後2〜7時、外国人対象の抽選会を実施。商品はデジタルカメラやアップル社の音楽プレーヤー「iPod」で、
ハズレでもポストカードや指人形をプレゼントする。パスポートなど外国人であることを証明するものが必要。
問い合わせは商店街振興組合(03・3388・7004)。
■写真説明 中野ブロードウェイで、完成したガイドブックを手にするセバスチャンさん
参考HP:【祝!悲願達成?】セバスチャン・ジャリー、結婚披露宴!
ttp://kiyotani.at.webry.info/200610/article_2.html ※あのセバスチャンが結婚して日本に住んでいたとは知らなかった!
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070502et04.htm 読売新聞 2007年5月2日(水)東京夕刊13面
NHKアニメの話題作目白押し 「電脳コイル」「アニ*クリ15」や特番も
5月のNHKは、アニメの話題作が目白押しだ。新進気鋭のアニメーターが初監督を務める「電脳コイル」(教育=土曜後6・30)が
12日から始まるほか、15組の著名クリエイターが1分間のアニメを競作する「アニ*クリ15」が7日からスタート。
人気作「おじゃる丸」「忍たま乱太郎」の放送開始10年、15年を記念した特別番組も、教育テレビでそれぞれ3、4日(いずれも後6・00)
に放送される。(福田淳)
◆「電脳コイル」少女の不思議体験 磯光雄が脚本、初監督
「電脳コイル」で原作、脚本、監督を手がける磯光雄は、“作画神”とも呼ばれる敏腕アニメーター。スタジオジブリの
「おもひでぽろぽろ」やガイナックスの「新世紀エヴァンゲリオン」など、多数の作品に携わった。アニメ評論家の氷川竜介は、
「人間やメカに存在感がある、なまめかしい動きが表現できる人」と評する。
その磯が、7年ほど前から温めていたのがこの企画だ。今から十数年後、子供たちの間では、ネットに接続でき、仮想ペットなどを
映し出せる「電脳メガネ」が流行していた。神社仏閣が立ち並ぶ古風な地方都市に転校してきた、タイプの違う2人の少女が、
電脳空間で起こる奇妙な出来事を体験していく。
「どの世代の人が見ても、懐かしいと感じるように作っている」と磯。その言葉通り、作品からはノスタルジーとサイバー感覚が
同居する、不思議な雰囲気が漂ってくる。氷川は「いつの時代も変わらない子供たちの世界が、きちんと描写されているのに感心した」
と期待を寄せる。
名アニメーターの初監督テレビアニメというと、宮崎駿の「未来少年コナン」が思い出される。くしくも放送局は同じNHK。
果たして「電脳コイル」は、“21世紀のコナン”になれるだろうか。
◆「アニ*クリ15」1分枠で15作品 番組と番組の間で放送
「アニ*クリ15」には、「イノセンス」の押井守や「パプリカ」の今敏(こんさとし)、「ほしのこえ」の新海誠ら、日本のアニメ界を
代表する顔触れが参加。1分の枠で、自由にオリジナルアニメを作ってもらう。1年間を三つのシーズンに分け、5組ずつ作品を紹介していく。
総合テレビを中心に、番組と番組の間を埋める形でゲリラ的に流すため、いつどの作品に遭遇するかは視聴者次第というのも、
ユニークな試みだ。8月までの第1シーズンは、「BECK」などを監督した小林治の「三茶ブルース」など、5本が楽しめる。
◆「おじゃる丸」と「忍たま乱太郎」 3、4日50分記念特番
お子様妖精貴族の日常を描く「おじゃる丸」、忍術学園の生徒たちが活躍する「忍たま乱太郎」の特番は、いずれも50分の拡大版でおくる。
「満月ロード危機一髪〜タマにはマロも大冒険〜」は、おじゃる丸が元の世界に戻れなくなるかもしれないという、普段とは
ひと味違う手に汗握る展開。「ドクタケ温泉の段」は、捕らわれの身となった乱太郎ら3人組の脱出劇だ。
写真=「電脳コイル」は、優子(通称ヤサコ=右)と勇子(通称イサコ=左)、2人の「ユウコ」の物語だ
写真=「おじゃる丸」の大地丙太郎監督(左)は、「見ている間は現実を忘れて“まったり”できるから長続きしたのでは」と話す
毎日新聞 2007年5月2日(水)地方版22面
インフォメーション:韓国現代マンガ展を開催−−川崎・市民ミュージアム /神奈川
漫画を通じて韓国との交流を深めようと、川崎市市民ミュージアム(同市中原区等々力)で「韓国現代マンガ展」が開催されている。
韓国の漫画や韓国発のキャラクターを紹介している。
展示会は川崎市と韓国の富川(プチョン)市が友好都市提携を結んで10周年を迎えるにあたり、アニメやマンガの文化を通して
両都市のさらなる交流を深めようと企画された。会場では30人の韓国を代表するマンガ家の作品約60点を紹介。
原語や日本語に訳された韓国のマンガ約350冊が読めるコーナーもある。
入場無料。6月3日まで。開館時間は午前9時半〜午後5時(入館は4時半まで、月曜休館)。問い合わせは同館(電話044・754・4500)。
参考HP:MYCOMジャーナル 2007年4月26日(木)
川崎市で「韓国現代マンガ展」開催中、28日に有名マンガ家の来日イベントも
京都新聞 2007年5月2日(水)夕刊5面
真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章 ラオウ声優 宇梶剛士 自分の心信じる姿 人間の原点 内面の「愛」テーマが魅力
大ヒットした少年マンガが原作のアニメ映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」が上映されている。
長い原作でも最大のクライマックスとなる、ラオウとケンシロウの最期の戦いを描く作品だ。ラオウの声優は宇梶剛士。
原作のファンで「まさか自分が演じるとは思わなかった」という宇梶。「自分の心を信じて生きるキャラクターの姿は人間の原点ともいえる。
普遍的で今の時代に通用する」と映画の魅力を語る。(立川真悟)
とにかく、デカイ。
まゆも太く、髪形もどこか似ている。やや年かさだが、ラオウという人間が実際にいたら、こんな男かも知れない。
「若いときは暴走族で”戦いの場“にいたこともあって似てますかね。しかしあんなに厳しい生き方はできません」。物腰柔らか。
中身は激しいラオウとは違ったダンディーなオジサンである。
「劇中の人物は純粋に何かを思い込んでいる人々。平和のためラオウは力で世界を制圧しようとするのですが、力で心の奥底までは
変えられないんです」
映画は、ラオウとケンシロウという二人の男が、愛するユリアという女性をはさみ、宿命の中で戦いゆく様を描く。
その中で原作にない人物の内面が表現される。テーマは「愛」である。
「愛は切り取って、はいどうぞと提示できない。だからいろんな愛が映画や小説で語られるわけです。精神と体が鋼鉄にようだった
ラオウも、愛に生きる意味を見いだしていたということを映画は打ち出している。そこが映画ならでは魅力」
ラオウは死ぬ。
東京と大阪で葬儀にあたる「昇魂式」が営まれた。高野山東京別院では雨にもかかわらず三千人余りが訪れた。
「それだけ愛されてきたキャラクターというのを知りました」
宇梶は二月から京都でテレビドラマ「その男、副署長〜京都河原町署事件ファイル」(朝日放送)の収録中。
ドラマでは万年ヒラ刑事松平を演じる。京都は休みの日にはあちこちに訪れるお気に入りの街だという。
「東京とは違い、流行に流されない、自分を持った人々がいる街だと思います。化野念仏寺(右京区)のひなびた感じが好きで、
京都に来るたびに行ってますよ」
映画はMOVIX京都などで上映中。
【写真説明】映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」から
【写真説明】映画で宇梶は、気合のこもった演技を見せる。「技術ではなく、気持ちで演じた。
収録後はラオウのごとく『一片の悔いなし』の心境でした」と話す宇梶(大阪市内)
毎日新聞 2007年5月3日(木)朝刊4面
みんなの広場:若者は「赤毛のアン」一読を=無職・74(神戸市須磨区)
私はテレビをあまり見ません。この年になると、テレビを見て無駄な時間を費やしたくない気持ちです。
しかし、アニメの「アルプスの少女ハイジ」や「赤毛のアン」は見ます。
NHK衛星放送で「赤毛のアン」を見て、30年も前に読んだ文庫本16巻を改めて精読しています。
半世紀前の最初の出版の時にも読んでいますから、これで3回目です。娘は「お父さんの若さは、そんなところにあるのね」と笑います。
昔を思い出して自分史を書いていますが、村岡花子訳の「赤毛のアン」がきれいな日本語で、おしゃべりなアンの表現力豊かな言葉が、
大変参考になります。
全編が手紙文の巻もあり、物語風の手紙の書き方が参考になります。私が出す手紙の文は、そのまま日記になっているので、
日記のために手紙をよく書きます。読み進める中で、言葉の乱れている若い人たちに「一読を勧めたい」という思いもあります。
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070503mog00m030015000c.html 毎日新聞 2007年5月3日(木)
フランス大統領選:勝つのはどっち? 相撲嫌いVS日本アニメ嫌い
フランス大統領選挙の決選投票が6日に行われる。右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相(52)と左派野党・社会党の
ロワイヤル元家庭担当相(53)の一騎打ち。どちらが勝っても、大相撲愛好家として知られたシラク大統領(74)時代に比べ、
日仏関係は「ビジネスライク」になる可能性がある。
シラク氏は東洋文明について玄人はだしの博識で知られ、「日本の政治家でシラク氏と東洋の歴史・文化について話ができたのは
橋本龍太郎、宮沢喜一両元首相くらい」(日仏関係筋)と言われた。
ところが、大相撲に目がないシラク氏へのライバル意識からサルコジ氏は04年初めの中国訪問の際、「日本より中国が好き」
「香港は魅惑的な都市だが、東京は息が詰まる」「相撲は知的スポーツではない」とこきおろし、物議を醸した。
一方のロワイヤル氏。かつて、テレビ番組が子供に与える影響を指摘した著書の中で、日本のアニメを「暴力的」「女性蔑視」と批判した。
しかしフランスでは今、日本アニメが大人気だ。記者が暮らしていたパリの隣家の小学生の男の子はアニメ化もされたマンガ「遊戯王」
などのグッズ集めに熱中していた。ロワイヤル氏が大統領になれば、子供たちを魅了する日本アニメが締め出されるかも知れない−。
アニメファンの間では、そう心配する声も。
二人は、外交と宗教的出自でも違いが際立っている。
移民2世でユダヤ系の血を引くサルコジ氏は中東政策でイスラエル、米国寄りの姿勢が目立つ。ロワイヤル氏は伝統的な
カトリック教徒の家庭に育った。ロワイヤル氏は昨年末の中東訪問の際、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの政治家と
会談したが、右派与党陣営やイスラエルから「軽率な行動」と集中砲火を浴びた。
4月22日に行われた第1回投票では、両者の決着はつかなかった。決選投票に向けて両候補とも中道票の取り込みに全力を挙げている。
フランスにおける日本文化の将来も左右しかねないフランス大統領選。2人の政治・外交手腕だけでなく、対日意識にも注目だ。
【福島良典】
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070505/CK2007050502013899.html 東京新聞 2007年5月5日(土)
『オタク文化』の国際商店街へ 中野ブロードウェイ外国人にPR作戦 (関連
>>63)
「オタク文化の聖地」として知られる、JR中野駅前の「中野ブロードウェイ商店街」が、外国人をターゲットにしたPR作戦を開始した。
手始めに、多言語のガイドマップを作製したほか、外国人だけが参加できる抽選会などを企画。「外国人に優しい商店街」を合言葉に、
世界から注目される観光地となることを目指す。 (浅田晃弘)
同商店街は、ビルの地下一階、地上四階に約三百店舗が入る。十数年前から、中古コミックやフィギュア(人形)、ゲームなど
マニア向けの店舗が続々と進出するようになり、いまは約半数が「オタク関連」のショップが占める。
オタクブームの海外への波及で、近年は外国人客が急増しているが「案内態勢が追いついてない」(同商店街振興組合)悩みがあった。
そこで、英語、中国語、ハングルによるガイドマップを作り、初めて訪れる外国人にも、商店街の概要が理解できるようにした。
留学生や区内在住の外国人がフロアを歩いて回り、「メイドカフェ」や「コスプレショップ」などの紹介文をまとめた。
また、商店街の入り口には外国語で書かれた歓迎の大看板を設置。今月下旬には、外国人向けのホームページを開設するなど、
今後もさまざまな試みを展開していく予定。
外国人限定の抽選会は、五、六両日に開催。パスポートや学生証など、外国人であることが分かるものを持参することが、参加の条件。
デジタルカメラや、携帯型オーディオプレーヤーなどが当たる。両日とも午後二時−七時までで、合計約千六百人の参加を見込んでいる。
問い合わせは、中野ブロードウェイ商店街振興組合=(電)(3388)7004=まで。
【写真】外国人客を呼び込もうと、入り口には「歓迎」の看板も設置した=中野区で
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070505-OHT1T00083.htm スポーツ報知 2007年5月5日(土)
宅八郎氏は黒川氏と共闘…統一地方選から1か月あの敗者たちは今
様々なジャンルから候補者が名乗りを上げ、あえなく散っていった統一地方選。著名人や話題を呼んだ兵たちの夢の跡をリサーチした。
渋谷区長選に出馬し敗れたオタク評論家の宅八郎氏(44)は今後、黒川紀章が党首を務める共生新党との共闘が焦点となる。
選挙戦中に黒川氏の新党に入り、同氏の応援も受けた。黒川氏は参院選への出馬を公言。宅氏にも何らかのアクションが
あるものと考えられる。一方で宅氏を担いだ関係者かは「また渋谷区長選に出てほしい」というラブコールも起こっているという。
ttp://www.daily.co.jp/newsflash/2007/05/05/0000324544.shtml デイリースポーツ 2007年5月5日(土) (関連
>>40)
「はだしのゲン」を上映
ウィーンで開かれている核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会の会場で四日、核軍縮運動の非政府組織(NGO)
関係者らが広島の被爆体験を描いたアニメーション「はだしのゲン」を鑑賞した。
日本政府代表団が上映したもので、作品の漫画の英語版も展示、配布した。
オーストラリアのNGO関係者、フェリシティー・ヒルさんは「漫画は読んだことがあるが、アニメを見たのは初めて。
核兵器の悲惨さを訴えるのにいいアイデアだと思う」と話した。
被爆前の広島をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した「ヒロシマ」や、被爆した少女を題材にしたアニメ
「つるにのって」も上映した。
「はだしのゲン」は広島に投下された原爆で父、姉、弟を失い、自らも被爆した少年ゲンが母、妹とともに
懸命に生きていく姿を描いた物語。
ttp://www.sanspo.com/shakai/top/sha200704/sha2007043012.html サンケイスポーツ 2007年4月30日(月)
(ニュースフラッシュ) はだしのゲンで核軍縮
ウィーンで30日から始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、日本政府代表団が広島の被爆体験を描いた漫画
「はだしのゲン」の英語版を会場内で展示、配布することになった。麻生太郎外相の肝いりで実現、「漫画外交」が展開されそうだ。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007050503.html サンケイスポーツ 2007年5月5日(土)
しょこたんが22歳の誓い…“ロック遺伝子”で紅白めざす!
5日に22歳の誕生日を迎えるアイドル、中川翔子が4日、東京・表参道FABでアニメソングのカバー盤「しょこたん☆かばー」の
発売を記念したファンクラブ限定イベントを行った。
会場から♪ハッピバースデーしょこたん…の大合唱が巻き起こり、いちごが散りばめられたバースデーケーキが登場すると、
「ギザ、ウレシス」と大感激。「ドラゴンボール」のエンディング曲「ロマンティックあげるよ」や激しいロックの新曲「空色デイズ」
(6月27日発売)など7曲を熱唱して沸かせた。
衣装はロッカーを意識したデニムのパンツ。ロック歌手だった父、故中川勝彦さん(享年32)の生前の衣装と同じで、
「この格好で歌った新曲のPV見たら、父の写真にそっくりでした。CDを仏壇にお供えしたので、お父さんの果たせなかった歌を歌って
紅白をめざしたい」と天国の勝彦さんにヒットを誓っていた。
【写真】いつものスカート姿ではなく、ロッカー衣装で現れた中川翔子は、満員のファンに誕生日を祝福された=東京・神宮前の表参道FAB
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070504-193974.html ニッカンスポーツ 2007年5月4日(土)
しょこたん22歳誕生日FC限定ライブ
中川翔子(21)が誕生日前日の4日、都内でファンクラブ限定ライブを行い、ロック調の新曲「空色デイズ」やアニメソングなどを歌った。
9歳の時に亡くなった父でロック歌手の中川勝彦さん(享年32)を思い出したしょこたんは「この衣装も顔も父にそっくりで驚いた。
父に代わって紅白も目指したい」。最後はいつものドラゴンボール愛を熱弁し、現実世界で好きな人は「ドラゴンレーダーで探索中」とした。
【写真】22歳の誕生日FC限定ライブを行った中川翔子(撮影・梅田恵子)
毎日新聞 2007年5月4日(金)地方版23面
特別講演会:日本のアニメ、未来を語る 討論も−−千代田で12日 /東京
日本が誇るアニメーションについて、その現状や今後の方向性について専門家らが語る特別講演会
「世界が注目する日本のアニメーション」が12日、日本プレスセンター(千代田区内幸町2の2の1)で開かれる。
上智大出身のジャーナリストを中心に組織される「マスコミ・ソフィア会」が主催。同会が今年、創立20周年を迎えるのを
記念して、世界で放映される日本製アニメの現状やビジネスとしての側面、子供たちへの影響などについての講演会が行われる。
「日本のアニメの源流と現状」と題して、元東映アニメーション取締役の山口康男・日本動画協会専務理事が話すほか、
「世界の映像ソフトから見た日本のアニメーション」「進化するコンピューターとアニメーション」などがある。
また、今後の日本のアニメへの期待について講演者のディスカッションも。
午後2時開演。入場料2000円(学生1000円)。問い合わせは、ソフィア会事務局にファクス(03・3238・3028)をするか、
実行委員長の萱場(かやば)さん(090・6041・0841)まで。
参考HP:お知らせ:マスコミ・ソフィア会創立20周年記念事業
ttp://www.sophiakai.gr.jp/jp/modules/news1/article.php?storyid=1181
毎日新聞 2007年5月4日(金)地方版23面
憲法記念日:集会に500人 映画監督・高畑さん「憲法9条が歯止め」 /岡山
◇紛争の平和的解決や相互理解の大切さ話す
憲法記念日の3日、憲法9条の大切さなどを考える「輝け日本国憲法!集会」が三木記念ホール(岡山市古京町1)で開かれた。
県高校教職員組合などでつくる実行委員会の主催で、教諭や学生ら約500人が参加した。
集会では、立石憲利・岡山民俗学会理事長が戦時中に語り継がれていた民話を披露。
また、プロのパントマイマー、松元ヒロさんによる風刺コントもあり、会場は笑いに包まれた。
続いて、映画「火垂るの墓」などで知られるアニメ映画監督、高畑勲さんが「平和憲法で育った私たち」と題して講演。
反戦アニメについては「戦争末期の悲惨な体験を描いて反戦気分を共有するのは真の反戦ではない。
大事なのは戦争がどのようにして起きるのかを教え、戦争をしないで済むように国際問題を平和的に解決する方法を考えること」と強調。
その際、憲法9条の範囲内で考えることで、諸外国との関係悪化や戦争への加担などに対する“歯止め”になるとした。
また、「ヒットする映画は観客が主人公の立場にのめり込み、主人公が勝つようにつくられている」とも。
その上で「しかし現実はそんなにうまくはいかない。相手の立場を考えることが大事」と相互理解や客観的なものの見方の重要性を訴えた。
岡山大環境理工学部4年の森井亜衣さん(21)は「無関心が一番怖いと思った。国民が真剣に政治や戦争について考えなくてはならない」
と感想を話した。【横山三加子】
■写真説明 真の反戦や憲法9条の大切さなどについて話す高畑さん
産経新聞 2007年5月3日(木)東京朝刊6面
【ランキング】セルDVDトップ10
アニメが半数を占めたトップ10の中で総合首位を獲得したのは「コードギアス 反逆のルルーシュ volume 04」。
「機動戦士ガンダム」の制作を手がけたサンライズと、人気漫画家集団CLAMPのコラボレーションによるロボットアニメ作品の第4巻。
同シリーズは過去3作とも初登場で総合3位を獲得していたが、ついに週間DVDランキング首位を初制覇した。
アニメDVD2位(総合4位)に初登場したのは「FREEDOM 3」。テレビCMの世界を壮大に描いたオリジナルSFドラマアニメの第3巻。
音楽DVD首位(総合6位)は矢沢永吉の日本武道館公演などを収録した「Rock Opera 2」。
矢沢の音楽DVDランキング首位制覇はこれで3度目となった。
日経流通新聞MJ 2007年5月4日(金)11面
杭州で中国最大級アニメフェア、「新産業に育成」、知財保護も強調。 (関連
>>45>>56-57)
中国で最大規模のアニメ・漫画イベント「第三回中国国際アニメ漫画フェア」が四月二十八日、杭州市で開幕した。
国内からの出店ブースを増やし、アニメやネットゲームなどを新しい産業として育成する姿勢を改めて打ち出す一方、
版権保護に関するシンポジウムを開催。知的財産権の重視を強調した。
フェアの柱となる産業博覧会には二百八十の企業、団体が出展。韓国漫画協会、フランスアニメ映画協会などがブースを構えたが、
中国のテレビやアニメ製作会社の出展を中心に据えた。
中国のアニメ製作会社などに投資を呼びかける投資商談会も催した。商談会では、日本のファンド運営会社である
アセット・マネジャーズが中国の名門芸術大学、中国美術学院と共同でアニメやオンラインゲームの研究所の設立で合意した。
会期二日目の二十九日には「日中動漫版権保護シンポジウム」を開催。中国当局が版権保護の政策を紹介、
知財を尊重する政府の方針を伝えた。このほか、恒例となったコスプレ大会も催す。会期は四日まで。(杭州〈浙江省〉=張勇祥)
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年5月6日(日)5面
【私の名場面】「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」
■正義の意味知る戦い
団塊世代にとっての“永遠のライバル”が「あしたのジョー」の矢吹丈と力石徹なら、1980年代に青春を送った人たちにとっては
「北斗の拳」のケンシロウとラオウで間違いない。一子相伝の拳法、「北斗神拳」継承者の座をめぐり、死闘を繰り広げる兄ラオウと
弟ケンシロウの姿は、週刊少年ジャンプ連載のマンガで圧倒的な支持を集め、テレビアニメ化によって国民的な人気も獲得した。
「おまえはもう死んでいる」「わが生涯に一片の悔いなし」というセリフは流行語にもなった。
その影響力は、「あしたのジョー」で非業の死を遂げ、それを悲しんだ作家の寺山修司さんらのファンが葬儀をあげた力石徹と同様、
映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」でケンシロウに敗れる世を去るラオウをしのび、この4月にラオウの「昇魂式」が
営まれ、3000人もが列席したことにも現れている。
映画とビデオで全5部作にわたり繰り広げられる21世紀版「北斗の拳」の第3弾は、全編を通して最も有名なクライマックスシーンを
あますところなく描く。
世界を力で統一するために感情を捨てて剛腕をふるうラオウと、愛と悲しみを知り強さを増したケンシロウの戦いに、観客は正義の
意味を知るだろう。(隆)
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年5月6日(日)14面
【テレビズームイン】スペシャルドラマ「めぞん一刻」
□テレビ朝日系12日午後9時〜11時6分
■80年代にラブコメ漫画の“金字塔” 不器用でも「明日また頑張る」
コミックの名作「めぞん一刻」のスペシャルドラマ(テレビ朝日系)が、12日午後9時から放送される。
1980〜87年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)誌上で連載された高橋留美子さんの原作は、当時の若者たちから高い支持を獲得。
86年にはフジテレビ系でアニメ化され、ラブコメディー漫画の“金字塔”として今でも多くのファンの心に生き続けている。
原作の舞台は、2階建てのおんぼろアパート、一刻館。そこに住む浪人生の五代裕作は、管理人としてやってきた音無響子に
一目ぼれするが、響子は半年前に夫を亡くしたばかりで、亡夫・惣一郎への操を堅く守る決意をしていた。
アパートの住人たちの“常識はずれ”な後押しを受けながら、2人は少しずつ距離を縮めていく…。
ドラマは、かつて一刻館が建っていた場所で、42歳になった五代が娘に対し一刻館での妻とのなれそめを語り始める、
という設定でスタートする。
「管理人さん」こと音無響子を演じるのは、ドラマ「電車男」でエルメス役を演じた伊東美咲さん。
響子に恋する五代役は、なんと昨年秋に一般公募によるオーディションを実施して決定。3200人の中から抜擢されたのは、
奈良県出身の大学生、中林大樹さんだ。右も左も分からない新人の中林さんが体当たりで演技する姿は、不器用な五代とシンクロする。
気になるのが、アパートの住人たちのキャスティング。おせっかい焼きの「一の瀬花枝」役は岸本加世子さん。
スナックに勤める「六本木朱美」は高橋由美子さん。壁にあいた穴からときどき五代の部屋に侵入する「四谷さん」は、
岸部一徳さんが演じる。もちろん、響子の愛犬「惣一郎さん」も登場。
おせっかいな住人たちに加え、おんぼろアパートゆえの「トイレも電話も共用」という当時ならではのシチュエーションは、
2人の間にすれ違いや誤解による“いざこざ”をもたらす。なかなか進展しない2人の関係に、やきもきしたコミック読者も
多かったのではないだろうか。
番組の内山聖子プロデューサーは、「まだ携帯もパソコンも持てない学生がいたころ、こうして一生懸命に恋をしていたんだな、
と思わせてくれます。今日がダメでも明日また頑張ろうと勇気も出ます」とメッセージを送る。
読売新聞 2007年5月1日(火)大阪朝刊23面
懐かしジャイアントロボ 誕生40年祝い、神戸・長田で展示会=兵庫
神戸市出身の漫画家横山光輝さん(1934〜2004年)の作品「ジャイアントロボ」の誕生40年を記念し、
同市長田区のアスタくにづか1番館で、「激突!!光ロボ展」が開かれている。6日まで(2日は休み)で、入場無料。
横山さんが描いたジャイアントロボや鉄人28号の原画など約120点を展示。往年のファンや子どもらが興味深そうに見入っていた。
高さ1・8メートルのフィギュアもあり、子ども2人と訪れた同市垂水区、会社員前田和人さん(37)は
「特撮番組を見ていた幼いころのように胸が高まる」と懐かしそうだった。
【写真】ジャイアントロボの人形を眺める来場者(神戸市長田区で)
ttp://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000319163.shtml 神戸新聞 2007年4月30日(月)
横山光輝氏の原画や巨大人形を展示 長田
神戸出身の漫画家、故横山光輝さんの代表作「ジャイアントロボ」と「鉄人28号」の原画や人形を集めた「激突!! 光ロボ展」が、
長田区腕塚町五の新長田アートギャラリーで開かれている。
少年誌でジャイアントロボの連載が始まってから四十周年を記念し、東京の映像制作会社「ソフトガレージ」が企画。
単行本や表紙の原画や、同社がこのほど制作した新作アニメ番組のセル画など約百二十点が並ぶ。訪れた明石市の公務員橋本秀治さん(55)は、
実家が貸本店だったといい「テレビのない時代、鉄人28号のコミックは子どもに引っ張りだこやった」と懐かしそうに見入った。
地元商店主らのグループ「KOBE鉄人プロジェクト」も協力し、商店街を巡るスタンプラリーなどを開催。
「鉄人28号」の巨大モニュメント制作に向けて、募金箱も置いている。
六日まで(二日休館)。午前十一-午後六時。無料。六日午前十一時半からは近くのライブホール「SITE KOBE」で、
新作アニメ版や約四十年前に放映された特撮版のジャイアントロボが上映される。新長田アートギャラリー TEL642・6780(佐藤健介)
【写真】ジャイアントロボの巨大人形も登場=長田区腕塚町5
ttp://www.asahi.com/komimi/HOK200705010002.html 朝日新聞 2007年5月6日(日)
旭山動物園、公式フィギュア発売
北海道の旭山動物園は今シーズンから、同園オリジナルの動物フィギュアの販売を始めた。
園内限定発売で、正門と東門に自動販売機を設置し、フィギュアはカプセルに入っている。1個300円。
公式グッズとして、台座にはロゴマークが入り、利益の一部は動物園事業に還元される。
お菓子のおまけの製作で知られる模型会社「海洋堂」(大阪市門真市)が制作した。
「オランウータン」「もうじゅう館」「アザラシ」「ホッキョクグマ」「ペンギン」「ペンギンの散歩」の計6種類。
小菅正夫園長が監修し、指の1本1本にまでこだわったという。
おまけには、元飼育員で絵本作家のあべ弘士さんがデザインした案内看板も入っている。
小菅園長は「満足できる出来になった。精度は高いですよ」と話す。
【写真】旭山動物園公式フィギュア
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年5月6日(日)2面
【列島マップ】北海道旭川市 海洋堂の動物フィギュアを販売
北海道旭川市の旭山動物園は、4月28日からの夏季営業スタートに合わせ、公式グッズとして動物フィギュアの販売を開始した。
園内限定品で、制作は造形師集団とも呼ばれる海洋堂(大阪府門真市)が担当した。
オランウータン、アザラシ、ペンギンなど6種類。園内に設置した自動販売機で販売する。価格は1個300円。
小菅正夫園長はフィギュアの出来栄えについて、「行動展示のある瞬間を切り取り造形してくれた」と評価。
人気次第でさらに種類を増やしていくという。
日本経済新聞 2007年5月3日, 地方経済面 (広島)23面
下関の「海響館」フィギュア販売、イルカなど14種類、水族館の魚たち精巧に。
山口県下関市立水族館「海響館」は日本の水族館が飼育展示する魚類などの精巧なフィギュア(小型模型、写真)の販売を始めた。
バンドウイルカ、イセエビ、マダコ、タツノオトシゴ、セイウチなど十四種類で、直径約七センチの半透明カプセル入り。一個二百円。
無料で入館できる一階の土産店前に専用自販機を設置した。
このフィギュアは小説家・博物学者の荒俣宏氏が監修。小型ながら色や造形をリアルに表現している。
それぞれのカプセルには生き物の解説文とおまけにペンギンのフィギュアも入っている。
全国で新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)など五つの水族館が販売を始めたが、西日本では海響館だけが扱う。
海響館はフィギュア目当ての来館者の増加を期待し、一年間で千三百万円の売上高を見込んでいる。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070507c6b0700e07.html 日本経済新聞 2007年5月8日(火)
GW中の水木しげるロード観光客、57%増の22万人
4月28日から5月6日までの大型連休中、鳥取県境港市の水木しげるロードを訪れた観光客が、昨年より8万2380人(57.6%)多い
22万5502人となった。観光客数では鳥取砂丘の12万4000人(鳥取県警調べ)を大幅に上回り、県内最大の集客力を持つ観光地となっている。
境港市観光協会が集計したもので、特に5月4日は5万799人と1日の観光客としては過去最高を記録。同ロードにある水木しげる記念館の
入館者数も期間中、3万2060人と昨年より35.9%増えた。観光案内所の妖怪ガイドブックの売り上げも9035冊と昨年の3倍になっている。
観光協会の桝田知身会長は(1)「妖怪検定」など昨年来の各種「妖怪」関連イベントが全国的な話題を呼んだ(2)映画「ゲゲゲの鬼太郎」
が4月28日に公開された――ことなどが集客につながったと分析。昨年92万人だった年間観光客数についても「初めて100万人の大台に
乗るのは確実だろう」と話している。
ttp://www.nnn.co.jp/news/070508/20070508004.html 日本海新聞 2007年5月8日(火)
鬼太郎威力を発揮 水木ワールド1日50799人の新記録
鳥取県境港市の水木しげるロードの大型連休期間中の入り込み客が、昨年同期より八万人以上多い、過去最高の二十二万人を記録した。
四日には同市の人口を越える五万七百九十九人が訪れ、一日当たりの新記録を樹立。ロード東端にある水木しげる記念館(同市本町)でも、
一日の最多入館者数を三日連続で更新するなど、水木ワールドは観光客で大にぎわいだった。
市がロードの二カ所に設置したカウンターで集計した最終まとめによると、期間中の人出は二十二万五千五百二人。
昨年の期間中(四月二十九日−五月七日)の累計は十四万三千百二十二人で、事前の予想(十五万人)を大幅に上回った。
一日当たりの最高は四日で、過去最高だった昨年同日の四万二千五百五十人の記録を約八千人塗り替えた。
ロードでのスタンプラリーの台紙になっている市観光協会発行の妖怪ガイドブックも、昨年の約三倍の売れ行き。
一方、同記念館の期間中の入館者数は三万二千六十人。昨年五月四日に最高を記録していた一日の入館者数を三、四、五の三日間連続で更新した。
新記録は五日の五千八百十七人。ロード周辺の駐車場での自動車ナンバー調査では、北海道から沖縄まで四十四都道府県の車があり、
地域別では、(1)広島(2)兵庫(3)岡山−の順だった。
市観光協会の桝田知身会長は「鬼太郎のテレビアニメや映画の効果で増えるとは思っていたが予測以上だった。
そっくりコンテストや検定、人気投票など妖怪にまつわるこれまでの取り組みに追い風が吹いた」と喜ぶ一方、
「抜本的な駐車場対策について検討していかないといけない」と、目標の年間入り込み客百万人達成に向け、受け入れ態勢の課題を挙げた。
【写真】アニメや映画の効果か、水木しげるロードには連日多くの観光客が訪れた=4月29日、境港市松ケ枝町
ttp://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=374329006 山陰中央日報 2007年5月8日(火)
島根、鳥取両県警は、ゴールデンウイーク期間(四月二十八日−五月六日)の主要観光地とイベントの人出をまとめた。
今年三月、島根県立古代出雲博物館が開館した出雲大社・日御碕(出雲市)が、両県最多の四十万人。映画「ゲゲゲの鬼太郎」が公開され、
注目を浴びる水木しげるロード(境港市)が二十二万四千人と、話題を集めた観光地で客足が伸びた。
両県警が主催者などの発表をまとめた。山陰両県で最多の出雲大社・日御碕は、歴博効果に加え、晴天が続いたため、
日御碕の海岸線を楽しむ行楽客が増え、前年比四万人増となった。
もっとも客足を伸ばしたのは、水木しげるロード。前年度比八万八百人の大幅増で、境港市通商課の担当者は「テレビや映画で
『ゲゲゲの鬼太郎』が上映され、注目を浴びたため」と分析する。(後略)
84 :
メロン名無しさん:2007/05/09(水) 11:20:18 ID:ka7tEN0G0
日本経済新聞 2007年5月9日(水)朝刊2面
07参院選変わる支持団体(上)票田求め新産業開拓――アニメ・IT・バイオマス…。
自民、従来組織頼れず 民主、労組以外も模索
大型連休が終わり、各党は七月の参院選準備を加速する。自民、民主は無党派対策に知恵を絞りつつ、まとまった票が期待できる
組織や団体の取り込みを急ぐ。ただ自民では旧来の支持団体が小泉改革で力をそがれ、有望な業界探しに奔走する動きが活発化。
逆に民主は自民離れが進む団体への切り込みも強める。足場固めに向けた双方のせめぎ合いは激しさを増している。
八日、自民のデジタル・アーカイブ小委員会(野田聖子委員長)は国産のアニメやゲーム、映画などの海外普及・振興に向けた提言をまとめた。
同小委は「東アジアで五億人の市場ができる」と分析。政官学による首相直属の「ポップカルチャー賢人会議」の早期設立を求めた。
アニメ制作の支援に政府開発援助(ODA)を活用するなどして、これらの産業を日本の魅力を高めるためのソフトパワーに育て上げるのが狙いだ。
自民の伝統的な支持団体の集票力は衰えている。日本医師会は二〇〇六年度予算での過去最大の診療報酬の引き下げを受け、自民との
関係が悪化。郵政票は民営化で野党に流れる。建設業界も「百万円単位で派閥のパーティー券をまとめ買いしてくれるなんて昔の話」
(津島派の古参秘書)という。
それを補う存在として自民が触手を伸ばすのが新産業分野だが、労働組合以外に有力な支持団体を持たない民主との競合は必至だ。
民主から比例代表で出馬する元衆院議員はIT(情報技術)やゲーム業界からの集票に力を入れる。
ゲーム会社の社長など六百人には直接会って支持固め。ゲームソフトやレンタルビデオの全国チェーンにも働き掛けていく考えだ。
こうした活動を踏まえ、自分のブログ(日記風の簡易型ホームページ)などへの反応から、インターネット愛好者を中心に
二十二万人程度が「投票してくれる可能性がある」と読む。(後略)
秋田魁新報 2007年5月8日(火)朝刊1版15面
漫画家・永井豪さんがデビュー40年 「70年代アニメ、今こそ復活を」 ロボット作品の続編放映
「デビルマン」などで知られる漫画家の永井豪さんがデビュー四十周年を迎えた。常に漫画やアニメの新しい時代を切り開いてきた
革命児に、創作の軌跡を聞いた。
石川県出身で、石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)さんのアシスタントになった後、一九六七年にデビュー。翌六八年の
「ハレンチ学園」は、性や暴力の描写の過激さが、教育関係者を中心とする糾弾派と、熱狂的な支持派を生み、大論争を巻き起こした。
永井さんには「何をどこまでやっちゃいけないかは知っていた」という自負があっただけに、批判には戸惑った。残虐表現についても
「テレビや映画で毎日、人が殺されているのにどうしてなのか」と、漫画だけが批判されることに納得いかなかったようだ。
その後、人間と悪魔の両面を持つ悪魔人間を描いた「デビルマン」で再び世間の常識を打ち破り、「マジンガーZ」などで
ロボット漫画の新しい地平を開いた。「キューティーハニー」などのセクシー路線も持ち、振り幅の広さはもはやお家芸。
「好奇心が強くていろんなものが好き。すぐ描きたくなるから、気付いたら広がっていた」
巨匠の一人でありつつ、現在も漫画、アニメ界で注目され続ける存在だ。約三十年前に放送されたアニメ作品「鋼鉄ジーグ」の
原作コミックの続編的物語が新たにアニメ化され「鋼鉄神ジーグ」として四月からWOWOWで放送されている。
永井さんは、最近のロボットアニメがパターン化していると感じており「荒唐無稽だけど、勢いがあった七〇年代のロボットアニメを、
今ならやる意味があるのではないか」と思い立ったという。「今のは変に整っていて兵器っぽくなりすぎている。
乗り手とロボットが一体になっているパワーを感じてほしい」
「鋼鉄ジーグ」は、事故で瀕死の重傷を負った主人公がサイボーグに改造され、巨大ロボットの頭部となって悪の帝国と戦う物語。
磁石で合体するロボットのおもちゃがブームとなった。
今回の「鋼鉄神ジーグ」はその五十年後。帝国が再び戦いを挑む。「新たな主人公だが、つながりもつくってある。親子で見ながら
お父さんは子どもさんに説明できるから、尊敬されるかも」とほほ笑む。「CGを使いすぎず、セル画の迫力を思い切り出した」
という画面は、子どもたちには新鮮に映るはずだ。
「物語の中に入り込むとそこに住んでいるような感じになり、現実の時間感覚が希薄になる」という永井さん。
四十年の歳月も長さの実感はないという。今後、歴史物や日本独自のファンタジーにも取り組みたいと意欲的。
「現状を打破して、やったことのないジャンルにも挑戦したい」と話している。 【共同通信 秋田魁新報】
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/05/06/0000326639.shtml デイリースポーツ 2007年5月7日(月)21面
SFアニメ邦画「ベクシル―」サントラ初の世界発売 プロディジーら参加
8月18日公開のSFアニメ映画「ベクシル/2077 日本鎖国」のサントラ盤が米英など世界10カ国で発売されることが6日、分かった。
発売元のワーナー・ミュージックによれば「邦画のサントラが大規模に世界発売されるのは初めて」としている。
「ベクシル」は「ピンポン」を手がけた曽利文彦監督の5年ぶりの最新作。鎖国した近未来の日本に潜入した米特殊部隊の
主人公ベクシルの姿を描く。3DのCGとアニメを融合させた映像が世界的に話題を呼び、すでに53カ国での公開が決定している。
独特の映像と世界観を彩る音楽にも世界のモンスター・バンドが集結した。全世界で通算2500万枚を売り上げるプロディジー=写真=
のほか、ベースメント・ジャックス、DJシャドウなどテクノ音楽のドリームチームともいえる面々が、同作の映像やストーリーを
気に入って立候補。書き下ろし曲を準備した。邦画で複数の海外のミュージシャンが書き下ろしで参加することは異例。
曽利監督も「もう2度とできない境地のサントラ」とコメントしている。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070506-OHT1T00049.htm スポーツ報知 2007年5月6日(日)30面
minkがアニメ映画「ベクシル」の主題歌を担当 日、英2バージョンで制作
歌手のmink(23)が、CGアニメ映画「ベクシル―2077日本鎖国―」(8月公開)の主題歌を歌うことが5日、分かった。
主題歌「Together again」(発売日未定)は日本語、英語の2バージョンで制作。同作は世界53カ国で公開が決定しており、
すべての国でminkの主題歌がスクリーンを彩る。前作でも60カ国で順次、封切られている映画「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」
の主題歌を担当。“世界の歌姫”に向け、着実に歩を進めている。
◆近未来の日本舞台
日本語、英語、韓国語をマスターしているminkの歌声が、世界中の映画館で響きわたる。
「ベクシル」は米映画「タイタニック」のCGを手掛けた曽利文彦氏(42)の監督作。ハイテク市場を独占した末に国連の規制に反発し、
鎖国した近未来の日本を舞台に、潜入作戦を行う米特殊部隊の女性兵士ベクシルの姿を描く。
日本公開を前に世界53カ国で公開されることが決定しており、すべての国でminkが主題歌を担当。日本以外では英語詞の楽曲が流される。
minkは前作「Innocent Blue」でも、世界60カ国で公開の大作「蒼き狼―」の主題歌を務めたばかりだ。
曽利監督は「『歌唱力』『世界進出を狙える人』『作品の世界観を表現できる人』の3つの要素を考えていた」と、起用理由を説明。
minkはデビュー以降、世界をまたにかけた活動を展開。05年10月には、世界最大のファッションの祭典「パリコレ」でパフォーマンスを披露。
故ジェームス・ブラウン、ボブ・ディランに続く史上3人目の快挙を成し遂げ、06年3月にも米最大級の音楽コンベンションに出演した。
「日本だけではなく、米国、欧州の方々に、思いを届けなければならない。プレッシャーがないと言えばうそになる。
映像と、音楽がうまくリンクし、誰が見ても最高な仕上がりに出来るように頑張りたい」とmink。
重圧を乗り越え、飛躍への転機となる楽曲として歌い上げるつもりだ。
また、挿入歌には97年に欧州でデビューし、リュック・ベッソン監督作品「YAMAKASI」(01年公開)でも音楽を担当した2人組
テクノロックユニット「BOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)」の「EASY ACTION」(7月25日発売)が決まった。
<mink>(ミンク)1984年2月15日、韓国・仁川生まれ。23歳。2005年8月、アルバム「mink」でデビュー。
06年2月には全米ビルボード誌に「彼女のボーカルはグレート」と紹介され、同3月に「Glory of Life」がビルボードチャートの
ダンスチャート(リミックス部門)で1位を獲得した。
◆ヒロイン役でメイサ初声優
○…同作では、豪華な声優陣でも注目を集める。若手注目株の女優・黒木メイサ(18)が、ヒロインの米国特殊部隊の女性兵士・
ベクシルの声を担当。その恋人・レオンの声は谷原章介(34)が務め、ほかには松雪泰子(34)が物語の鍵を握る日本人・マリアの声で
出演。3人とも声優は初挑戦となる。
毎日新聞 2007年5月6日(日)地方版27面
イベント:藤子不二雄(A)さん出身地・氷見市、「漫画の街」PR /富山
◇生家公開にファンら500人
「忍者ハットリくん」や「怪物くん」で知られる人気漫画家、藤子不二雄(A)さんの出身地、富山県氷見市で5日、
「漫画の街」をPRするイベントがあった。藤子さんの生家である曹洞宗・光禅寺(同市丸の内)も一般公開され、
親子連れやアニメファンら約500人が訪れた。【茶谷亮】
ハットリくんの誕生日という5日に合わせ、市観光協会などが初めて企画した。
市役所周辺では藤子さんゆかりの場所を訪ねるスタンプラリーもあり、忍者にふんした市職員らが案内した。
藤子さんが小学5年生まで過ごした光禅寺では、キャラクターの原画や、藤子さんの等身大人形など約20点の資料を展示。
交流のあった故手塚治虫さんから譲り受けたという木の作業机には、インクの染みやビニールテープで補修した跡も残り、
訪れたファンらが興味深そうに眺めていた。
富山市小西から家族で訪れた会社員、中島誠さん(33)は「懐かしくて親子で楽しめた。
家に帰って、先生の作品を子どもと一緒に読みたい」と笑顔で話していた。
■写真説明 藤子不二雄(A)さんの等身大人形や原画に見入る親子連れ=富山県氷見市の光禅寺で
ttp://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200705080143.html 朝日新聞 2007年5月8日(火)
「第二の手塚」を待っている、トキワ荘プロジェクト
第二の手塚治虫、藤子不二雄を目指そう――。漫画家としてのデビューを志す若者たちが低家賃の住宅を提供され、
共同生活をしながら一心不乱に描く。題して「トキワ荘プロジェクト」。仕掛け人の山本繁さん(28)は、
「創作に打ち込める環境にいれば成長が早いはず」と自信を見せる。
山本さんは、若者の就業問題などに取り組むNPO「コトバノアトリエ」(東京都文京区)の代表。
「トキワ荘」を思いついたのは、ある20代の女優志望者に自宅の一室を安く貸した時だった。
使っていなかった6畳一間に1カ月3万円で住まわせたところ、それまで鳴かず飛ばずだった女性が、急に芝居に出演したり、
テレビドラマの端役をもらえたりするようになったのだ。
家賃の負担が減ったためアルバイトをする時間が減り、演技の練習やオーディション受験にかける時間が増えたのが大きかった。
それまでは生活費を確保するために、ほぼ毎日アルバイトをしていたが、月3万円の住居に引っ越してからは週3回程度で十分になった。
「レベルアップは当然。バイトをしている時間が無駄だったんです」と山本さんは話す。
「同じような境遇の若手に力を貸せないか」と考えたとき、目を付けたのが漫画家だった。若手が集まり、手塚治虫や赤塚不二夫ら
人気漫画家が世に出たアパート「トキワ荘」(同・豊島区)のような住居を作ろうと思い立った。
昨年8月、板橋区内に「第1トキワ荘」をオープン。「男性は部屋を汚す人もいるから」との理由で、まずは女性だけで始めた。
2階建ての一戸建てに、20代の女性3人が住む。家賃は1人あたり4万5000円。
入居を決めた女性(25)は「疲れて寝てしまいたい夜も、仲間が努力していれば刺激される」と話す。「出版社に作品を持ち込むと、
胸をえぐられるほど『ダメ出し』されることもある。そんな時、悩みを相談出来る相手がいるのは心強い」とも。
山本さんは「若者の就労支援の新たなスタイルになる。将来は50人程度の規模まで拡大したい」と意気込んでいる。
入居対象は「本気で漫画家を目指している」高卒から26歳くらいまでの人。入居期間は原則として1年間。
現在は、練馬区内に「第2トキワ荘」があるほか、墨田区内などでもオープン。男性の募集も始めた。
問い合わせは「コトバノアトリエ」(050・1071・8324)へ。
【写真】机を並べて描く漫画家の卵たち=練馬区で
ttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070509i103.htm?from=main1 読売新聞 2007年5月9日(水)
米で19歳学生が発砲、元学生ら3人死傷…ゲーム機で口論
【ロサンゼルス=古沢由紀子】米カリフォルニア州フレズノにある同州立大フレズノ校近くのアパートで7日深夜、
同大学生のジョンケル・ブルックス容疑者(19)が銃を発砲し、居合わせた元学生が死亡、別の学生ら2人が負傷した。
米メディアによると、4人は知人と見られ、ソニー製の家庭用ゲーム機「プレイステーション」をめぐる盗難騒ぎから口論になり、
同容疑者が発砲に及んだという。
ブルックス容疑者は一時行方がわからなくなったが、8日昼過ぎに警察に出頭、殺人の疑いで逮捕された。
出頭時は髪をそって服装を変えており、逃走しようとしたと見られている。
大学では「学内は安全」と判断して通常通り授業を行い、封鎖などの措置はとらなかったという。
ttp://www.asahi.com/international/update/0509/TKY200705090099.html 朝日新聞 2007年5月9日(水)
プレステめぐり口論 米3人死傷、逃走の学生逮捕
米カリフォルニア州立大学フレズノ校近くのアパートで3人が殺傷された銃撃事件で、警察は現場から逃走していた同校の学生
ジョンケル・ブルックス容疑者(19)を8日、殺人容疑で逮捕した。米メディアによると、事件は家庭用ゲーム機「プレイステーション」
をめぐる口論がきっかけだったという。
被害者の一人はAP通信に、7日深夜、容疑者にゲーム機を盗んだのではないかとの疑いを指摘したところ、銃を取り出し
4、5発撃ってきたと語った。容疑者は同校の新入生で、逮捕時には、追跡を逃れるため髪の毛をそって服も変えていたという。
警察は当初、アパート内に容疑者が立てこもっていると判断。同校では8日、ウェブページで学生らに警戒を呼びかけた上で、
授業が平常通り行われた。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/main/20070509AT1G0900A09052007.html 日本経済新聞 2007年5月9日(水)夕刊16面
米で学生発砲、3人が死傷、ゲーム機巡り口論の末。
【ニューヨーク=中前博之】米カリフォルニア州の州立大学フレズノ校近くの学生向けアパートで七日深夜、発砲事件があり、
一人が死亡、二人が負傷した。地元警察は八日朝、同大一年のジョンケル・ブルックス容疑者(19)を逮捕した。
米メディアによると、同容疑者はアパートの自室でゲーム機「プレイステーション」を巡って被害者と口論となり、拳銃で発砲した。
同容疑者は犯罪学専攻で、犯行後は頭髪をそり、服も着替えて逃走を図った。死亡したのは十九歳の学生。
読売新聞 2007年5月8日(火)東京朝刊13面
[緩話急題]日本ブランド 「無国籍」が国際化の秘訣
◇編集委員・松田陽三
「モスクワで寿司を出すスシバーやレストランは、怪しげな店も含めれば、優に300店以上になる」
モスクワ在住の知人に聞いて驚いた。世界的な日本食・寿司ブームはとどまるところを知らない。
今春、農林水産省が「正しい日本料理」を出す海外の料理店の認証制度を作ろうとして、欧米マスコミから
「日本がスシ・ポリスを送り込んでくる」と揶揄された。
和食はすでに国際化している。カリフォルニア・ロールなど現地で創作された寿司もあり、正しい日本料理の定義は難しい。
批判も受けて、農水省の有識者会議は、民間組織が優良な和食店を推奨する緩やかな方式が望ましいと提言した。
◇
キッコーマンは押しも押されもせぬ国際企業だ。売上高に占める国内と海外の比率は3対1だが、海外の方が利益率が高いため、
営業利益の53%、97億円を海外市場で稼いでいる。
世界的な和食ブームのおかげで、キッコーマンの醤油の売れ行きが伸びただろうと思い、同社に聞いてみた。
すると、担当者に認識の誤りを正された。
「和食ブームとは関係ありません。海外では醤油を現地料理に使うソースとして販売しています」
アメリカに販売会社を作ったのは1957年のことだ。国内営業のトップ・セールスマンを語学力を問わずに駐在員に送り出した。
スーパーの店頭で肉を焼き、醤油をつけて試食してもらう地道な販促活動を続けた。キャッチフレーズは「ソイ・ソースは肉に合う」だった。
醤油はじわじわとアメリカ人の家庭に浸透し、半世紀の間、年率5%の着実なペースで売上高を伸ばしてきた。
今では内陸部のスーパーの棚にも赤いキャップの醤油瓶が置いてある。現地の人の嗜好に合わせ、現地化したことが成功の秘訣だ。
◇
マンガ、アニメ、ゲームから村上春樹の小説、村上隆のポップアートまで、日本の文化が「クール・ジャパン(カッコイイ日本)」
と呼ばれ、世界各国で人気を集めている。しかし、海外で受け入れられている日本の文化や製品は、風土や歴史、伝統を意識させない
無国籍風なものが多い。
世界の若者は、日本のマンガに描かれた恋愛や友情、冒険譚を我がことのように受け止めて夢中になる。
村上春樹の小説を手にするモスクワや北京の読者は、東京に暮らす者が感じているのと同じ都市生活者の喪失感を抱いているに違いない。
アメリカの著名なジャーナリスト、トーマス・フリードマン氏がインドを旅した。街に米国企業のビルがそびえ、優秀なインド人
技術者がインターネットを使って米国から受注した仕事をこなしている姿を目の当たりにして考えた。
〈ここはぜったいにカンザス(アメリカの田舎)じゃない。インドらしくもない。ここは新世界なのか、旧世界なのか、
それとも次世界なのか?〉『フラット化する世界』
日本政府の知的財産戦略本部は日本の映像作品や食、ファッションを世界市場に売り込む方策を考えている。
世界が一つになったグローバリズムの時代に海外で通用する日本の製品、作品、ブランドは何だろうか。
グローバル性を獲得した「脱日本」の日本ブランドこそが世界市場を席巻できるはずだ。
◇画・田中靖夫
写真=編集委員・松田陽三
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日本経済新聞 2007年5月9日(水)朝刊40面
(文化) 心動かすアニメと共に アニドウ代表 なみきたかし氏
◇巨匠の画集出版やフィルム収集など、研究活動の先駆け◇
「東京アニメーション同好会」。略称「アニドウ」はアニメーターらプロが集まって一九六七年に設立した親ぼく組織だ。
制作会社の系列を超え、情報交換と研究を目指した。今では一般のファンも含め二千人の会員がいる。
僕は設立メンバーでこそないが、ごく初期からの参加者だ。
▼「神様」手塚治虫を拝む
なにしろ最初に顔を出したのは高校生のとき。僕は幼年時代から漫画ばかり読んでいる近所で評判の落ちこぽれだった。
小学生から不登校で中学もほとんど行かずに卒業。ただ、漫画が好きで救いを求めるように読みあさった。
ある日「神様」手塚治虫さんの雑誌「COM」で、新宿の喫茶店コボタンでアニメの集いがあると知り、手塚さんを拝みたくて出かけた。
「漫画を読むのは子どもだけ」の時代に、大人が一生懸命に8ミリや16ミリの「漫画映画」、アニメを上映して熱く語り合っていた。
築っていたのは、東映動画(現・東映アニメーション)で長編アニメを手がけた人々や小プロダクションのアニメーターたち。
ディズニーや欧州の名作に学び東映の技術を伝え、日本アニメの質を高めようと理想に燃えていた。
僕はまだアニメの魅力を理解していなかったが、実際に作品を描いている人たちの情熱に心を動かされた。
温かく迎えられて通ううち運営を手伝うようになり、七四年から代表に就いた。自主上映会にかけたプリントは、主に杉本五郎さん
というコレクターが集めた私蔵品だった。アニメに価値など誰も認めなかった時代に日本中から古いフィルムを発掘した信念の人だ。
各国大使館が無料でフィルムを貸し出すと聞き、カナダやベルギーの大使館にも足を運んだ。おかげで毎月のように上映会を開催でき、
観客の多くが現在、アニメ界の中堅を担っている。
東映動画の労組の一角でガリ版刷りから始まった会報は、七五年に写真入りの専門誌「FILM 1/24」に作り替えた。
契機は「世界のアニメを見なさい」と、人形アニメ作家の川本喜八郎さんに連れられて行った仏・アヌシー国際アニメ映画祭だった。
活気あふれる会場で、誕生したばかりの専門誌「ファンタスマゴリア」を見て、刺激を受けた。「FILM 1/24」ではフライシャーや
ノルシュテインといった国際的作家を紹介したり、無名でも実力ある国内のアニメーターのインタビューを掲載したりした。
今ファンの間で「幻の黒本」と言われる「未来少年コナン」を特集した七九年の別冊は、そんな無名のスタッフだった高畑勲、
宮崎駿、大塚康生の三人を取り上げた。高畑・宮崎は既に「アルプスの少女ハイジ」などを発表し、業界では知られていたが、
評論家からは無視されていた。
「本を作って応援したい」と押しかけると「売れないよ。僕らは銀河系の外れにいるんだから」と言う。
その通り、本はあまり売れなくて、事務所に二段ベッドのごとく積まれたまま残った。場所がないので上で寝ているという噂を闘いて、
宮崎さん、高畑さんがのぞきにきて面白がってくれた。それだけでも出してよかったと思った。
>>93の続き
▼ゴミ山から資料救う
アニドウはアニメに関する資料の収集も続けてきた。東映動画が労働争議に揺れていた七二年、会社側がロックアウトを決行し、
すべての書類が窓から中庭になげ捨てられ、巨大なゴミ山ができる事件があった。
世界に誇る数々の傑作長編を生んだその材料を捨てるとはとんでもない、と僕はゴミをあさった。そこで救い出した資料が、
宮崎さんたちの描いた「どうぶつ宝島」のストーリーボード(スケッチ)などで、それは今でも最高の部類の宝物だ。
他に貴重なのは「日本アニメの父」と呼ばれる政岡憲三さんからいただいた四三年の代表作「くもとちゅうりっぷ」のセル画だ。
映画はモノクロだが、セル画の段階ではカラーなのである。白黒の諧調をきれいに出すため彩色したという。
話には聞いていたが、初めて事実を確かめられた。
▼誇りある遺産を伝える
八七年に他界した杉本さんの志を継いで、アニドウには三千本近いフィルムと五千点を超す原画、書籍などの資料がある。
本格的なミュージアムの建設を夢見て運動中だ。八四年には有限会社アニドウ・フィルムを設立、大型の画集やDVD制作に力を入れている。
政岡さんの弟子で、宮崎さんも師と仰ぐもりやすじさんの原画、児童画集などを刊行してきた。
今、輸出だ、ビジネスだと日本のテレビアニメは人気に浮かれているが、実際はアニメの本質である「絵を動かす」ことを忘れ、
深刻な質の低下に直面している。危機を乗り切るためにも、誇りある遺産を伝えることがアニドウの使命と確信している。(アニドウ代表)
【写真】ディズニーの大物アニメーターを招いた1981年の講演会で。前列右から手塚治虫さん、石ノ森章太郎さん
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ttp://www.sanspo.com/sokuho/0509sokuho037.html サンケイスポーツ 2007年5月9日(水)
アキバの声優体験が大人気 プロ機材で「主役」気分に
アニメの情報発信拠点として、JR秋葉原駅前に昨年3月オープンした「東京アニメセンター」の来場者数が、1年間で30万人を突破した。
中でも人気を集めるのが、併設の音声収録スタジオで声優気分を楽しめる「アフレコ体験」だ。
土曜休日に体験可能だが、作品によっては自分の演技を収録したDVDを持ち帰れることから、「子どもの成長記録に」と
希望する親子連れや、都内の小、中学校が「社会科見学で」と申し込むケースもあるという。
同センターは、日本動画協会や約50社のアニメプロダクションが中心となり運営。グッズ販売や人気声優によるラジオ公開録音のほか、
サブカルチャーの“聖地”アキバを訪れる観光客に、アニメ情報を日英中韓の4カ国語で提供している。
アフレコ体験では「ポケットモンスター」「新世紀エヴァンゲリオン」「サスケ」から1つを選択。プロ仕様の機材を使い、
アニメに1分前後のせりふをあてる。所要時間は練習を含め約1時間。外国人向けに、せりふをローマ字表記した台本も用意している。
料金は1人1800円(DVDなしは1000円)。
埼玉県川口市から来たアルバイトの女性(28)は、友人に誘われて「ポケットモンスター」を選んだ。冒頭に、担当スタッフがコツを解説。
練習でせりふを読み飛ばしてしまう場面もあったが「もっと落ち着いて」とアドバイスを受け、本番では思い切り声を出せた。
収録後は「次はもっと友達を連れてきたい。絶対楽しい」とにっこり。
同センター広報の高浩美さんは「リピーターが目立つ。希望があればもっとアニメの種類を増やしてみたい」と話している。
【写真】スタッフの指導を受けながらアフレコ体験をする女性。通り掛かった人にガラス越しに見つめられ、気分は人気声優?
=東京・秋葉原の東京アニメセンター
読売新聞 2007年5月9日(水)東京夕刊10面
[恋ナビ対決]第53回「恋の長期連載!マンガ」デート ◇Pop Style vol.55
◎恋ナビ対決 VS TOKYO1週間
◆オタク心分かって
「マンガでデート?」なんて、そんな顔しないでよ。今やマンガは日本を代表する文化。ありとあらゆる楽しさが詰め込まれ、
年齢に関係なく楽しめるマンガは、アニメやフィギュアなどのおたくカルチャーにも影響を与えているんだ。
きょうはボクがその魅力を思う存分教えてあげる。覚悟はいいね!(福)
《01》現代マンガ図書館
◆お宝いっぱい
“マンガの神様”と言えば手塚治虫。戦後マンガのあらゆる起源が彼にあると言っても過言ではありません。
そのスタジオがあった東京・高田馬場近くの早稲田にあるのが「現代マンガ図書館」。
戦前からの単行本や雑誌など、18万冊を超える蔵書を誇るマンガ専門図書館なんだ。
館長の内記(ないき)稔夫さん(69)が、貸本屋を経営していたころから集めた本を基に1978年に開館。
今でも、刊行された新刊はほとんど全部購入しているというからすごい。特に昭和30年代の貸本マンガは、
国立国会図書館にもない貴重なものばかり。遠方から訪れる人もいるんだって。
うわ、水島新司や楳図かずおの貸本時代の作品もあるよ! 君はどんなのが好き? え、まだ生まれてないって?
「個人で続けるのはそろそろ限界。どこか公的な機関が引き継いでくれないかなあ」と内記さん。
確かに、これだけのコレクションが散逸してしまうのはもったいない。キミもそう思うでしょ?
《02》ラピュタ阿佐ヶ谷
◆アニメにどっぷり
今も昔も、多くのマンガ家が住んでいる中央線沿線。かつてマンガ家や映画監督を目指していた才谷(さいたに)遼さん(55)が、
98年に阿佐ヶ谷駅のそばに自費でオープンさせたのが、映画館や小劇場、レストランなどを備えた複合文化施設「ラピュタ阿佐ヶ谷」なんだ。
名前の由来は、もちろん宮崎駿監督のアニメ映画「天空の城ラピュタ」から。茶色い円筒形のレトロな外観が、本当にアニメみたいだよね。
池や樹木などもあって、落ち着いたたたずまいを見せています。
映画館では、国内外のアニメや古い邦画などを上映。現在は日本の50年代の中編映画を特集していて、白黒だけど、今見ても古びない
面白さがあるよ。ロビーには、ロシアの世界的アニメ作家、ユーリー・ノルシュテインの壁画も。
きれいな庭を眺めながら、見たばかりの映画について語り合おうよ。
《03》ufotable Cafe
◆マニア垂涎の台本
中央線沿線には、アニメの制作会社もたくさんあるんだ。アニメのみならず、CGや漫画なども制作する「ユーフォーテーブル」の
スタジオ1階にある喫茶店が、「ufotable Cafe」。制作者とファンとの交流の場を設けたいという思いから、昨年7月に開店したんだって。
早稲田通りに面した店内は、開放的でおしゃれな雰囲気。キミに見せたいのはギャラリー。今どき“直球”の熱血学園アニメとして
話題になった「まなびストレート!」や双子の美少女ばかり出てくる「フタコイ オルタナティブ」など、同社が手がけた作品の
コピー原画やアフレコ台本などが見られて、ボクみたいなファンには垂涎の的なんだ。
あっ、「まなび―」の主人公が通う聖桜学園にちなんだカクテルがあるよ! ブルーキュラソー入りの「SEIO BLUE」、
カシス入りの「SEIO RED」を傾けながら、今夜は夜通し、マンガとアニメ談議に花を咲かせようか。
あれ、「ちょっとお手洗いに」と言い残したまま、キミが帰ってこないよ。
ねえ編集長、やっぱりこのテーマ、デート向きじゃないみたいです……。
>>96の続き
◆「ゲゲゲの鬼太郎妖怪村」
東京・池袋のサンシャイン60展望台で27日まで開催中。原作者の水木しげるが描いた妖怪たちの複製原画や、4月に始まったテレビアニメ、
公開中の実写映画の情報などを紹介。オリジナルグッズの販売や、「目玉おやじゼリー」「一反もめんの牛乳かん」などのデザートが
味わえるカフェも。
ttp://www.sunshinecity.co.jp/event/kitarou.html ◆青田のひとこと
マンガは大好きで一時期は結構、読んでました。兄の影響で古いマンガから入って、はやりものは大体。でも、マンガ好きな彼が
デート中にも読みふけっちゃった時は最低だったなあ。せっかく高い中華を食べに行ったのに!
◇
「恋ナビ対決」は、「Pop Style」と、講談社の情報誌「TOKYO★1週間」とのコラボレーション企画です。
同じテーマで、それぞれの編集部がデートコースを考え、内容を競い合います。5月8日発売の「1週間」の「マンガ」プランは
「下町情緒あふれる『こち亀』デート」です。勝敗のジャッジを下すのは、タレントの青田典子さん。判定結果の詳細は、
ttp://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/でご覧になれます。
《1》現代マンガ図書館
新宿区早稲田鶴巻町565
(電)03・3203・6523
東京地下鉄江戸川橋駅徒歩5分、同早稲田駅徒歩8分。開館時間は午後0時〜7時。火、金曜休館。入館料一般300円、中学生以下200円。
閲覧料1回1冊100円。
ttp://www.naiki-collection.jp/ 《2》ラピュタ阿佐ヶ谷
杉並区阿佐谷北2の12の21
(電)03・3336・5440
JR阿佐ヶ谷駅徒歩2分。
http://www.laputa-jp.com/ 《3》ufotable Cafe
中野区野方1の38の11
(電)03・3388・0335
JR高円寺駅徒歩10分。営業時間は午後0時〜11時。月曜定休。
ttp://www.ufotable.com/cafe/ ◎モデルは松田美樹さん(撮影・三輪洋子)
日経産業新聞 2007年5月9日(水)5面
(流行ウオッチング)機械に例える「現代語」――自己表現容易、会話弾む
「忙し過ぎてコワレました」「僕、メモリー小さくて」「新バージョンで考えてます」――。IT(情報技術)関連の若い技術者と
会話すると、自分を機械に例える言葉が次々に飛び出す。企業人が使うだけに若者語のように「日本語の乱れ」として扱われることもなく、
オタク語と揶揄されることもない。むしろ軽快に会話を進ませる現代語として広がっている。
なぜ自分の言葉で話さないのか、と違和を感じるが「自分がわからないのに自分の言葉を使うと誤解のもと」と30代のシステム
エンジニアに諭された。「業界にいると、周りの人の空気が読めなくなる。自分がどんなヤツか、わからなくなるからです」と語るのは、
ヒット漫画「ぼく、オタリーマン。」(中経出版)の主人公に自分が重なるというプログラマーだ。モノや情報を介した交流は得意だが、
自己表現は不得意。漫画を鏡にしてそんな自分を笑い飛ばし、スッと安心したという。
この本の著者もプロの漫画家ではなく、企業のシステムエンジニアだ。自分の殻に閉じこもり気味な自身を主人公にして、日々の
コミュニケーションで感じる小さな挫折を4コマ漫画に描いた。ブログで話題となって出版に至り、1カ月で30万部を売るヒット本になった。
著者は「オタク」を自認するが、フィギュアなどに陶酔する真正オタクとは異なるところがヒットの要因。自分をユーモラスに見つめ、
笑える「自画像」を描き上げて広く共感を呼んだ。
ちょっと周りから浮いている気がする。自分のことがよくわからない。そんな不安定な感覚は女性にもある。絵画やダンスを学ぶ主婦、
流行の占星術や自分の前世にまで関心を持つOLもまた、見つめているのは自分。鮮明な自画像を探している。コンピューターや携帯電話で
即座に情報とつながる環境にいれば、外の世界は無限に広がるが、その一方で、自分自身は見えにくくなり、誰にもオタク的アンバランス
が生じ得る。自分にベクトルを向けるきっかけを求めているのは理系エンジニアだけではない。(ジャーナリスト 川崎由香利)
【図・写真】「ぼく、オタリーマン。」はヒット作に
ttp://kumanichi.com/iken/index.cfm?id=20070508#1964 熊本日日新聞 2007年5月8日(火)朝刊1面
◎新生面=桃色の巨人
フランスの詩人ジャン・コクトーが、世界一周の途中で日本を訪れたのは七十一年前の昭和十一年五月だった。
わずかな滞日中に歌舞伎や相撲を観覧し、強い印象を受けたという
▼コクトーが見た五月場所の土俵上には連勝街道をひた走る双葉山もいた。桟敷席はさぞにぎやかだっただろう。
詩人は翌年の随想「日本印象記抄」で、力士を「桃色の巨人」とたたえた(松永史子著『桃色の若き巨人たち』同友館)
▼フランス新大統領に決まったサルコジ氏は、詩人と違って相撲が好きではないらしい。かつて「あまり知的なスポーツではない」と発言。
後で否定したが物議を醸した。大の相撲ファンで親日家のシラク現大統領とは対照的だ
▼歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが身上でもある。自らも移民二世だが、内相時代には暴動に参加した移民出身の若者を「社会のくず」と
決めつけ譲らなかった。こわもてぶりが支持を集めるところは、石原慎太郎都知事にも似ている
▼フランス大統領選の争点も「格差」だった。統合が進む欧州では移民に加え、域内でも労働力の幅広い移動が起きている。
そのため、社会の下層で職に就けない若者が増えた。解決策としてサルコジ氏が掲げたのが、競争原理に基づく「成長戦略」だ。
仏政界に珍しい親米派でもあり、同世代の安倍晋三首相とは意外に気が合うかも
▼大統領の好き嫌いはともかく、フランスは今や大変な日本ブームで、漫画やアニメの「オタク文化」が人気だ。
オタク文化の理解者である麻生太郎外相がしきりにPRしているが、強さを誇示する新大統領のイメージと裏腹なところが面白い。
日本経済新聞 2007年5月10日(木)地方経済面 (東京)15面
富士急ハイランド、今夏に、実寸大ガンダム登場、「君への指令」お楽しみに。
全長十八メートルのガンダムに会えます――。富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は七月から、実寸大のガンダムを間近で
見られる新アトラクション「ガンダム・クライシス」=写真は完成イメージ=を導入する。今夏の目玉アトラクションとし、
全国から根強いガンダムファンの来場を見込んでいる。
アトラクションは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムを収めた格納庫が舞台。「ガンダムをパワーアップさせる」
などの指令を受けた入場者が必要なデータなどを集め、乗組員気分を楽しむ趣向だ。料金は八百円。フリーパスでも利用できる。
新施設の設置にかかった費用はおよそ三億五千万円。既存の建物を利用しており、投資額の大部分が実寸大ガンダムの製造に
充てられたようだ。併設する売店では富士急ハイランド限定のガンダム関連グッズも販売する。
【図・写真】(C)創通・サンライズ
ttp://www.sankei.co.jp/sports/ball/070510/bal070510001.htm 産経新聞 2007年5月10日(木)東京朝刊3面
アメフットなど競技人口増のワケ きっかけはアニメ
アニメがスポーツの入り口に−。好きなアニメをきっかけに5人に1人がスポーツを始め、3人に1人はテレビなどで観戦するようになった、
という調査結果が出た。この傾向は深刻な少子化にもかかわらず、未成年の間でも続いている。最近のヒットアニメの恩恵を受け、
アメリカンフットボール界、テニス界などは底辺の競技人口が増加傾向で、関係者もアニメの力を実感している。(榊輝朗)
調査は「テレビのスポーツアニメ・ドラマと行動に関するアンケート」としてスポーツ21エンタープライズが実施。
20代から50歳以上までを年代別で4組に分け、男女300人を対象とした。
スポーツアニメ、ドラマを見た中で、5人に1人が「そのスポーツをするようになった」と回答し、3人に1人は「そのスポーツの試合、
話題をテレビ、雑誌で見るようになった」とした。「影響を受けなかった」人が約半数を占めたものの、アニメの大きな影響力がうかがえる。
この傾向は、現在のスポーツ界にもみられる。
2005年4月からテレビ東京系などで放送されている「アイシールド21」(2002年夏より集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中)を
きっかけに、マイナースポーツからの脱却を模索していたアメフット界では競技人口の増加が続く。
日本協会によると、高校生の競技人口は02年の2434人から、06年には3864人に増加。わずか4年で約60%も伸びた。
大学、社会人を合わせても増加傾向にある。
NFLジャパンの町田光代表は「見たことがないスポーツがマンガ、アニメで登場し、一気に身近になった」と分析する。
同社には小中学生や親から「どこでアメフットができるのか」との問い合わせが殺到、本場の米国でも、若年層の競技人口を
伸ばす方策として、アニメ導入が真剣に検討されている。
テニス界では、1999年夏から「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された「テニスの王子様」(テレビ東京系などで2001年秋から
05年春にアニメ放送)の大きな効果が表れた。
全国高体連の統計ではテニス部に所属する全国の生徒数は、00年の9万9220人以降は上昇を描き、04年には12万5722人まで増加した。
01、02年は他競技も含む高校全体の登録生徒数が減少する状況で数字を伸ばしている。
一方、アニメ放送が終了した05年以降は減少傾向となり、06年には11万7339人で落ち込み2年で約8400人減少。
ほぼアニメの放送開始、終了と登録生徒数の増減は軌を一にしている。
40−50代は野球の「巨人の星」、バレーボールの「アタックNo.1」から大きな影響を受けた。
30代はサッカーの「キャプテン翼」、バスケットの「スラムダンク」などにあこがれてプレーを始めた人が多い。
いつの時代も、スポーツにおけるアニメの影響は大きいといえそうだ。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070510/ent070510000.htm 産経新聞 2007年5月10日(木)東京朝刊22面
TVアニメ リバイバル、大人に照準
昭和50年代のテレビアニメのリバイバルが相次いでいる。対象は10代のころオリジナル版を見て育った30、40代の大人世代。
名作アニメのリバイバルはこれまでも繰り返されてきたが、地上波しか放映手段がなかったころと違い、今は衛星、インターネット放送
など多チャンネル化の時代。そこにDVD市場も加わる。多様な需要をにらんだ制作サイドの戦略を探った。(戸津井康之)
衛星放送のWOWOWが放送している「REIDEEN(ライディーン)」と「鋼鉄神ジーグ」は、それぞれ昭和50年放映の「勇者ライディーン」
と「鋼鉄ジーグ」のリバイバル作品だ。
制作部の北浦宏之プロデューサーは「メーンの対象は30代後半の大人」と明言する。
「子供向けアニメが大半を占める地上波と差別化を図りたかった。有料で見てもらうに値する大人向けの本格アニメを探し、
市場ニーズなどを調べた結果、30代後半の大人が子供のころに影響を受けた両作品が残った」
大人を対象にした名作アニメのリバイバルは同局初の試み。北浦さんは「多チャンネル時代には、スポンサー主導ではなく契約者の
ニーズに直結した番組作りが求められている」と話し、アニメで育った大人向けのリバイバルブームは今後も続くと分析する。
地上波の場合、アニメ制作で大きな権限を握るのは番組スポンサーで、例えば玩具メーカーなどが人気ロボットアニメのスポンサーと
なる。作品に登場するロボットのプラモデルなどが売れれば、番組はシリーズ化される。
スポンサーが付くことは、もちろん制作サイドにとってありがたい話だ。しかし、場合によっては、スポンサー企業が商品化しやすい
キャラクターやグッズを番組に登場させるなど、作り手側が自由な創作を妨げられるケースも少なくなかった。
しかし、多チャンネル化はこうした状況を大きく変えた。
今年夏から衛星放送が始まる「装甲騎兵ボトムズ」(昭和58年放映)の再制作が決まるまでの過程は、これまでの地上波の
アニメ放送の常識を覆すものだった。
「スポンサーが付かないまま新作の制作が決まった」。制作会社「サンライズ」のライツ営業部、渋谷誠係長はそう話す。
ボトムズのブームは数年前に始まった。新ストーリーの小説がアニメ誌で発表され、作中に登場するロボットの模型が続々と
製品化され、模型市場が賑わい出した。購入層の多くは30、40代で、10代のころ、最初の放送を見ていたファンだった。
軍事色が強く、従来の子供向けアニメとは一線を画していたため、放映時は高い視聴率を取ることはなかったが、独特の世界観を好む
ファン層が育っていた。そうしたファンが、雑誌社や模型会社の中堅を担う存在となっていたことがブームを支える要因となった。
「ボトムズ」の制作費は、キャラクター商品の版権料やDVDの販売収入などでまかなわれる。現在、新作12本を制作中。
“ボトムズ現象”は、スポンサーが付かなくてもアニメ制作が可能なことを証明した。
「旧作ファンから若い層にまでブームを広げたい。数十年経っても消えることのないボトムズの魅力は伝わるはず」。
自らもボトムズファンの一人である渋谷さんは期待を込めてそう話した。
日経流通新聞MJ 2007年5月9日(水)9面
バンダイ、横浜に写真館、ゲキレンジャー・仮面ライダー…、人気キャラに“変身”。
バンダイは六月十六日、子供向けの写真館を横浜市に開設する。七五三やお宮参りなど通常の記念写真に加え、
人気キャラクター衣装を身にまとってヒーローになりきる「キャラクターなりきりフォト」サービスなども実施する。
写真館「キッズフォト バンダイスタジオ」は港北東急百貨店SC(横浜市)にあるベビー用品専門店「アカチャンホンポ」の一角に設ける。
広さは約百七十平方メートル。
基本撮影料は一家族当たり三千百五十円。どのような作品に仕上げるかによって、別途加工料金がかかる。
携帯電話の待ち受け画像なら千五十円。
七五三などのイベントにも対応するが、売りものはキャラクターになりきるコース。「獣拳戦隊ゲキレンジャー」「仮面ライダー電王」
など五種類のコスチュームを用意して、背景にはキャラクターの合成カットを使うこともできる。静止画だけでなくDVDに収録した
「なりきりムービー」も展開する。
参考HP:バンダイ、人気キャラクターになりきって撮影できる子供写真館をオープン
ttp://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=159048&lindID=5
104 :
無なさん:2007/05/10(木) 23:03:50 ID:???0
朝日新聞 2007年5月9日(水)朝刊20面
(観流)故・米沢嘉博さん 「マンガ図書館」惜しむ声
昨年10月に亡くなったマンガ評論家米沢嘉博さんをしのび、その功績を語るトークライブが5日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた。
あらゆるジャンルのマンガを愛し記憶する「図書館」であり、表現規制や著作権問題で先頭に立って発言を続けた「スポークスマン」
(評論家の村上知彦さん)だった。
出世作『戦後少女マンガ史』(80年)から死の直前まで手がけていた「戦後エロマンガ史」まで、並外れた読書量と知識を基に、
通史執筆に取り組んだ。
「出版社に聞いてももう分からないようなエロマンガの昔の作品や作家、その変名まで覚えていた」と、青林工藝舎の浅川満寛さん。
「彼が亡くなったことは、国会図書館並みのマンガ図書館が消えたようなもの」とマンガ家みなもと太郎さんは惜しんだ。
40万人が参加する同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ)の準備会代表を四半世紀務めたのも、米沢さんの大きな業績。
評論家の藤本由香里さんは、「すべてを受け入れ、全体を見渡し、公平に評価する。彼の『受容と公平』の力が、マンガ史を俯瞰する
仕事に結実し、同時に、コミケを大きくもさせた」。
「ポップカルチャーを信頼する姿勢は、60年代後半に青春を送った世代に共通するものではないか」と評論家呉智英さん。
パロディーの多い同人誌は著作権問題というグレーゾーンを抱え、パロディー表現の氾濫に不快感を示すマンガ家もいる。
児童買春・児童ポルノ禁止法でマンガも規制対象に、という声もある。こうした性描写やパロディーを巡る問題について、
米沢さんは一貫して「表現の自由」を擁護する立場から発言してきた。
論争の場でもコミケの運営でも、柔和な笑顔で相手の意見をじっくり聴き、正面対決を避け合意を探る。
関係者が一致して語る米沢流交渉術だ。
昨年末、警察庁の設けた研究会が「子供を性行為等の対象とする」マンガ(同人誌を含む)の自主規制を求める報告書をまとめた。
マンガと同人誌の社会的な注目度が高まる中、米沢さんの不在が改めて大きく感じられる。(小原篤)
【写真説明】米沢嘉博さん=99年撮影
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up188976.jpg 参考HP:【レポート】日本一マンガを読んだ男、故・米沢嘉博氏を語るイベントがコミティアにて開催
ttp://journal.mycom.co.jp/articles/2007/05/07/yonezawa/
毎日新聞 2007年5月10日(木)大阪夕刊4面
ふらっと〜女ひとり旅:秋葉原 男装バトラーカフェでなごむ
◇「何がそんなに…」と思ったが 昔の喫茶店と同じ空気、意外な懐かしさ発見
ずっと気になっていた「メイドカフェ」。メイド姿の女性店員が接客する喫茶店だ。大阪のある店を窓越しにのぞいたことがあるが、
客の男性が実に幸せそうな顔をしていた。何がそんなに楽しいのか? 謎を解くため、メイドカフェの本場として知られる電気の街、
東京・秋葉原を、スケッチブック片手に訪れた。
手始めに、JR秋葉原駅前の「秋葉原ラジオ会館」を訪ねた。8階建てのビルの中に、漫画、アニメ、フィギュア、組み立てロボット
などの店が並ぶ。すき間なく物がぎっしり詰まっていて、圧巻だ。
いざ、メイドカフェへ。ガイド本にある約50軒の中から、05年のテレビドラマ「電車男」のロケが行われたという「ぴなふぉあ」を選んだ。
内装は白く、メルヘンチック。席につくと、可愛いメイドさんが、お人形がコトコト動いているみたいにやって来た。
「何にいたしましょうか」。人気の「文字入れオムライス」を注文した。
別のメイドさんがオムライスを運んできた。その上に、ケチャップで好きな文字を書いてくれるという。
「一番注文の多い文字を」と頼んでみた=イラスト上。
同店は03年に開店したメイドカフェの“老舗”。メイドは18人で、20代前半が中心。60〜70倍の希望者から選ばれたとか=同左。
経営者の宮崎英二さんは「過剰なサービスをする店もあるが、うちはあくまでも喫茶店。女性客にも来てほしい」と話す。
続いて、宮崎さんが今春開いた姉妹店「バトラーカフェ チェックメイト」に向かう。こちらの内装は、黒がきいてスタイリッシュ。
ここでは男装のバトラー(執事)姿の女性たちが立ち働く。「女性専用席」につき、手招きすると、バトラーがりりしくやって来た=同上右。
おおっ、これは快感だ。
とにかくメイドやバトラーは会話が上手。マニュアルに頼ることなく、一人客にも自然に、きちんと対応してくれる=同左。
でもこれって、何のことはない、かつて街のあちこちにあった、なごめる喫茶店の雰囲気と同じでは? 時代の先端をいく街で、
意外な懐かしさを発見した私だった。<文と写真、イラスト・かみじょうりえ>
◇メモ
秋葉原では90年代から、パソコンゲームのキャラクターとのつながりから、アニメ関連商品やフィギュアなどの店が増加。
ポップカルチャーの発信地になってきた。携帯サイト「秋葉原タウン情報サイトdisc‐A」(
ttp://disca.jp)や、フリーペーパー
「秋葉原エンタメMAP」などで街の情報が得られる。
秋葉原ラジオ会館はJR秋葉原駅の電気街口すぐ。「ぴなふぉあ」(03・5846・0778)、「チェックメイト」(03・5926・4511)で
頼める文字入れオムライスは1000円。最近では、メイドがツンツンしているのに帰り際になると甘えてくる「ツンデレ喫茶」、
男性執事が接客するカフェや男装カフェなども生まれている。
■写真説明 電脳の街・秋葉原は今、メイドカフェの街へ
ttp://www.asahi.com/culture/enews/RTR200705110047.html 朝日新聞 2007年5月11日(金)
プラチナ製「ガンダム」、東京で公開
[東京 10日 ロイター] 田中貴金属ジュエリーと玩具メーカーのバンダイが10日、共同制作した人気アニメキャラクター
「機動戦士ガンダム」の純プラチナ製フィギュアを報道陣に公開した。
「Gundam Fix Platinum」と名付けられた同フィギュアは、体長約13センチ、純プラチナ1.4キログラムを使って製作された。
両社の発表によると、販売は予定されていないが、参考価格は25万ドル(約3000万円)。
【写真】5月10日、プラチナ製「機動戦士ガンダム」、東京で公開(2007年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
毎日新聞 2007年5月11日(金)朝刊10面
機動戦士ガンダム:“プラチナ”初代ガンダム フィギュア3000万円相当
◇バンダイと田中貴金属
バンダイと田中貴金属ジュエリーは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」の純プラチナ製フィギュア=写真=を共同制作し10日、
報道関係者に公開した。非売品だが、3000万円相当の価値があるという。
「多くの人にガンダムに興味を持ってもらいたい」とバンダイが、田中貴金属に制作を持ちかけた。高さ12・5センチ、重さ1・4キロで、
79年からテレビ放映された初代ガンダムを忠実に再現、頭部の「カメラアイ」部分には0・15カラットのダイヤモンドを埋め込んだ。
すでにスイスでの展示を終え、米国や韓国でも公開予定。国内では8月18、19日、千葉市の幕張メッセで開かれるキャラクター関連
イベントで一般に初公開。その後も、田中貴金属の各店で巡回展示する。【宮島寛、写真も】
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070510/ent070510001.htm 産経新聞 2007年5月11日(金)東京朝刊11面
白金のガンダム バンダイなど開発
永遠に輝く白金のガンダム−。機動戦士ガンダムの純プラチナ製モデル「GUNDAM FIX PLATINUM」が10日、田中貴金属ジュエリーの
銀座本店(東京都中央区)で、国内で初めて報道陣に公開された。バンダイと共同製作したもので、プラチナ1・4キロを使用。
非売品だが参考価格は約3000万円という。
全長12・5センチ。89のパーツを組み立て、頭部のカメラアイには0・15カラットのダイヤモンドをはめ込んだ。
プラチナは加工が難しく、構想から2年かかって完成した。
海外にガンダムの魅力を広めようと両社が企画し、先月、スイスで開かれた世界最大規模の宝飾品見本市「BASEL WORLD
(バーゼルワールド) 2007」に出展され、里帰りした。8月以降、国内のイベントなどで公開する。
ttp://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200705110036a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年5月11日(金)23面
純プラチナ製ガンダム 田中貴金属とバンダイが日本初公開
白金のモビルスーツ、日本の大地に立つ−
玩具のバンダイ(東京都台東区)と、宝飾品の田中貴金属ジュエリー(GINZA TANAKA、東京都中央区)は10日、東京・銀座の
「GINZA TANAKA」本社ホールで、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」に登場するロボット(モビルスーツ)を純プラチナで製作した
「GUNDAM FIX PLATINUM」を日本初公開した。
4月12日からスイスのバーゼルで開かれた世界最大の時計・宝飾品見本市「バーゼルワールド2007」で公開し、日本の貴金属加工技術と
「ガンダム」のキャラクターを世界にPRし、“凱旋帰国”。この後は米国や韓国の展示会を回ったあと、8月18日と19日に「幕張メッセ」
で開かれるキャラクター展示会「キャラホビ2007」で、改めて日本のガンダムファンに輝く雄姿をお披露目する。
純プラチナ製の「ガンダム」は、高さが12・5センチで重さは1・4キログラム。89個のパーツを組み合わせて作られており、
頭部には0・15カラットのダイヤモンドが埋め込まれている。
読売新聞 2007年5月10日(木)東京朝刊35面
トレーディングカードを偽情報でネット競売 詐欺容疑で相模原の男逮捕=神奈川
相模原北署は9日、相模原市下九沢、無職新井隆之容疑者(20)を詐欺の疑いで逮捕した。
調べによると、新井容疑者は2月1日、インターネットのオークションサイトに、人気アニメキャラクターのトレーディングカードの
販売情報を掲載したが、カードは持っておらず、落札した松山市のアルバイト男性(22)から7万5000円を口座に振り込ませ、
だまし取った疑い。
掲載したニセ情報は、漫画「遊戯王」に登場する「ブラック・マジシャン・ガール」のカードで、マニアの間では希少価値がある
として高額で取引されているという。
新井容疑者は「ほかにもやった」と話しており、同署で余罪を調べている。
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070510-196292.html ニッカンスポーツ 2007年5月9日(水)
中高生を売り子にして海賊版DVD販売
暴力団員らが大阪・日本橋で中高生を売り子にして海賊版DVDを販売していた事件で、大阪府警生活安全特捜隊は9日、
販売を指示したなどとして、著作権法違反の疑いで大阪市生野区巽中、元山口組系組員村上暢之容疑者(40)を逮捕した。
調べでは、村上容疑者は下部組織の組員だった冨金原卓容疑者(27=同容疑で逮捕)らに、中高生を売り子として集めるように指示。
4月21日、大阪市浪速区の路上数カ所で、米国の映画会社が著作権を持つ映画の海賊版DVDなどを販売させた疑い。
冨金原容疑者らは指示に従い、中高生を車で送迎し、売上金を村上容疑者に納めていたという。
読売新聞 2007年5月10日(木)西部朝刊33面
海賊版DVD販売容疑で逮捕、ネットオークションで=鹿児島
県警生活環境課と鹿児島南署は9日、人気テレビアニメの海賊版DVDをインターネットのオークションで販売したとして、
鹿児島市谷山中央1、無職谷山正夫容疑者(43)を著作権法違反容疑で逮捕した。
調べによると、谷山容疑者はアニメ「ドラゴンボール」のDVD98枚(42万円相当)を自宅パソコンなどを使い無許可で複製、
3月中旬、オークションを通じて約3万6000円で販売し、東映アニメーション(東京都)が持つ著作権を侵害した疑い。
昨年8月末ごろ、県警に電子メールで「海賊版DVDを販売している」との匿名通報があり、同課職員が客になりすまして落札し、
海賊版と判明した。県警は9日、自宅を捜索し、同アニメの海賊版DVD約300枚などを押収した。
谷山容疑者は「2年前から失業し、金に困ってやった」などと容疑を認めているといい、県警は同様手口で約180件を販売したとみて
余罪を追及する。
毎日新聞 2007年5月10日(木)地方版21面
著作権法違反:海賊版DVDネット販売、捜査員が競り落とし逮捕 /鹿児島
県警生活環境課と鹿児島南署は9日、インターネットオークションで、ドラゴンボールのアニメ海賊版DVDを販売した男を
著作権法違反(頒布)容疑で逮捕した。県警の捜査員が身分を明かさずにオークションに参加し落札する「買い受け捜査」との
手法での県内初の検挙となった。
逮捕されたのは鹿児島市谷山中央1、無職、谷山正夫容疑者(43)。
調べでは、3月16日、無許可でアニメDVD98枚を複製し、ネットオークションで3万6000円で販売した疑い。容疑を認めている。
県警は谷山容疑者が昨年8月以降180回取引し、約600万円の売り上げがあったとみて余罪を追及する。
著作権侵害や児童ポルノなどの違法行為がネット上ではんらんしていたため、警察庁は昨年10月、各県警に売り手側への
抑止効果を狙い、買い受け捜査の推進を通達していた。【大塚仁】
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007051008.html ZAKZAK 2007年5月10日(木)
「ドラゴンボール」海賊版DVDネット販売の男を逮捕
鹿児島県警生活環境課は10日までに、アニメDVDを複製し、インターネットオークションで販売したとして、
著作権法違反の疑いで鹿児島市谷山中央の無職男(43)を逮捕した。容疑を認めているという。
調べによると男は3月16日、東映アニメーションが著作権を所有する「ドラゴンボール」の海賊版DVD98枚を
インターネットオークションに出品、3万6000円で販売した疑い。
昨年8月末、鹿児島県警に「海賊版のDVDがインターネットで売られている」という電子メールが届き、
県警の捜査員が身分を隠して商品を購入する「買い受け捜査」を行い逮捕した。
県警は男の自宅から違法に複製したアニメDVD約300枚などを押収しており、余罪を追及している。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000029-nkn-ind 日刊工業新聞Newsウェーブ21 2007年5月10日(木)13面
フジタカ、缶詰関連事業を強化−今年度売り上げ倍増の20億円に
【京都】フジタカ(京都府長岡京市、高井保治社長、075・955・9900)は、07年度に缶詰商品関連の事業規模を06年度の2倍強の20億円に
引き上げる。第1弾企画として業界初の缶詰製品「札幌らーめん缶」を投入した。今夏には「冷やしらーめん缶」の投入も企画している。
缶詰関連事業強化のため組織改革も並行して実施。将来は自動販売機、商業施設運営、冷却半導体の3事業に続く柱に育てる方針。
同社の主力は自販機の製造・販売。最近はタウン情報の検索機能付き自販機など製品やサービスの多角化に乗り出している。
ただ、自販機業界で他社との違いを鮮明にするには新分野の開拓が必要と判断。缶詰関連事業を担当する営業部を総合食品流通営業本部
に格上げし、飲料や食品の缶詰の商品企画や販促強化に取り組むことにした。
4月に発売した札幌らーめん缶はしょうゆ味とみそ味の2種類。内容量290グラムで、価格は300円。人気ラーメン店の「麺屋武蔵」と
共同開発した。製造はUMAI(東京都千代田区)が担当する。伸びないように麺の素材にこんにゃくを採用、ヘルシーさも受けて話題となっている。
ttp://markets.nikkei.co.jp/kokunai/tegakari.cfm?genre=c3&id=c2e0200808&date=20070511 日本経済新聞 2007年5月9日(水)朝刊15面
缶詰めラーメン、好評で追加生産――UMAIが開発、初回の10倍。
食品の企画開発のUMAI(東京、山崎猛司社長、03・3511・3519)は、ラーメンを缶詰めにした「らーめん缶」を増産する。
四月に発売したところ、目新しさから初回生産の十四万四千本をほぼ完売。雑貨店や量販店から注文が相次いでいるため、
百四十四万本を追加生産する。
「らーめん缶」は地震などの非常食用に、同社と東京都新宿区にある人気ラーメン店「麺屋武蔵」が共同開発した。
めんの素材には伸びにくいこんにゃくを使用、メンマや焼き豚も入れ、お湯を注がなくても、そのまま食べることができる。
みそ味としょうゆ味の二種類があり、店頭価格は三百円前後。六月には冷めんの缶詰も発売する。
【図・写真】自動販売機などで売れ行き好調ならーめん缶
ttp://www.tsukuru.co.jp/gekkan/saisin.html 月刊『創』2007年6月号(5月7日発売)
【特集】マンガという表現
◆マンガ家とノンフィクション作家の対論
イキガミ 「美しい国家」が一番怖い 間瀬元朗×佐藤優
弁護士のくず ノンフィクションは清貧 井浦秀夫×本橋信宏
電波の城 大企業テレビ局の伏魔殿 細野不二彦×森達也
◆マンガ家・浦沢直樹との二人三脚 「PLUTO」長崎尚志さんインタビュー 廣田恵介
◆「L(仮題)」日本テレビで製作開始 「デスノート」スピンオフ映画で再び 松谷創一郎
◆メディアミックス戦略と商品化 「のだめカンタービレ」のヒットと戦略 久保友美子
◆「オタリーマン」「となりの801ちゃん」 ネット発マンガは新たな鉱脈となるか 長岡義幸
◆小学館より「文字で読むまんが」創刊 ライトノベルを取り巻く新たな動き 廣田恵介
◆作家性重視のマンガ雑誌の戦略的展開 『IKKI』江上英樹編集長インタビュー 松谷創一郎
◆TSUTAYAも参入!レンタルコミック急増か マンガの貸与権とレンタルコミック 長岡義幸
■巻頭グラビア 『オタク論!』出版
◆新世紀オタク清談 男のホームレス化、女の腐女子化 唐沢俊一×岡田斗司夫(73.8キロ)
113 :
無なさん:2007/05/12(土) 04:10:27 ID:???0
【国際】 「デスノート」で人を呪う遊び、中国の子供の間で流行…日本漫画の悪影響糾弾する声も★2
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1178876163/l50 2007年5月10日、中国中央電視台は広西チワン族自治区南寧市の小中学生に「デスノート」を
使って人を呪う遊びが流行していると報道、教育専門家による子供たちの成長に負の影響が
あるとのコメントを流し、小学生の子供を持つ親らに注意を呼びかけた。
「デスノート」は日本の人気漫画。映画化・アニメ化もされ、中国でも絶大な人気を誇る。
特に「デスノート」のグッズが人気だ。劇中では、「デスノート」に名前を書かれた人間は、
ノートに書かれたとおりの死に方をするという設定になっている。
現在、南寧市の子供たちの間では、ノートに嫌いな人間の名前を書く遊びが流行っている
という。番組では南寧市の小学生にインタビューをした。小学校で流行っているのかとの
問いに、「もちろん!クラスの半分はやっている」との回答。では誰の名前を書くのかと聞くと、
「誰の名前でもいい。むかついたらすぐ書くよ」と答えた。持っている「デスノート」を見せて
貰ったところ、普通のノートよりも一回り大きく、ハードカバーの立派な装丁。値段も50元
(約750円)と高額だ。ノートには単に名前が書かれているだけではなく、「誰々が何年何月
何日に誤って薬を飲み入院。病院で研修中の看護婦によるミスで死亡」などかなり詳細な
死因が書かれていた。
デスノートを使った遊び自体は以前から中国で流行し、メディアでも取り上げられてきた。
中国最大のテレビ局である中国中央電視台が取り上げ、家長らに注意を呼びかけた影響は
大きい。近年、日本漫画の悪影響を糾弾する意見も増えており、今回の「デスノート」問題が
日本漫画バッシングを加速させる懸念もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070511-00000007-rcdc-cn
114 :
メロン名無しさん:2007/05/12(土) 10:27:06 ID:BNyCKKMUO
ttp://www.asahi.com/culture/manga_henai/TKY200705070184.html 朝日新聞 2007年5月11日(金)
(漫画偏愛主義) 放課後の国(西炯子)
初めましての方は「初めまして」、お久しぶりの方は「いつもありがとうございます」。ただの漫画読みの私が、
気に入った漫画をご紹介するこのコーナー。「偏愛主義」の名前の通り、私の個人的好みによってセレクトしております。
以前はアスパラクラブにて、もっと昔はアサヒ・コムにて連載しておりました。どうぞお見知りおきをよろしくお願いいたします。
今回は私が15年以上前から読んでいる西炯子を取り上げたい。表紙の青年が胸をはだけているからといって、
はやりのボーイズラブ漫画(男性同性愛をテーマにした少女漫画)ではないので、ご安心を。
たまたま同じ班になった高校生男女6人を主人公にしたオムニバス形式で物語は進む。
6人はそれぞれ人間関係を作るのがちょっと苦手なあぶれ者。数学マニアの青年あり、英語のできないバンド青年あり。
ちょっと人格的に欠けたところのある人物の表現は西の得意とするところで、彼らのでこぼこ具合には笑わされつつ胸が痛くなる。
「数学の鬼」では、数学音痴の女子生徒・あいりが受難。数学マニアの藤崎が「自分の視界に数学をナメている奴が入ってくるのが
許せんのだ」と、突然押しかけ家庭教師にやってくるのだ。あまりの押しの強さに、あいりはしぶしぶ勉強を教わるが、
「やっぱりできない」と逃げてしまう。最終的には勉強を続けて落第は免れ、かつ、押しかけ家庭教師は藤崎の恋のアプローチ
だったことが分かって、恋も実を結ぶ。
藤崎の、相手が迷惑がるのも顧みない強引な求愛は、不器用だった我が青春時代を思い起こさせて尻がむずむずしてしまう。
変人藤崎がめがねを取ったら実は美青年、という設定はお約束だが、やっぱり読者の少女たちが喜ぶから「お約束」なのよね。
「妄想の国語」の主人公、エロ小説を書く川本もいい味を出している。川本はまじめ少女なのに隠れてエロ小説を書いて投稿する毎日。
その実、恋愛経験はゼロ。そうそう、高校生のころって妄想が先走るのよねえ。いや、私の場合には主にはボーイズラブでしたが。
あぶれ者の寄せ集めだったはずの6人はいつのまにか友情を深める。全員進学先はバラバラだ。夜の列車に乗り合わせた6人。
藤崎が「また会える」と言いかけて止めたのを、川村が続ける。「会えなくても大丈夫 そういうのを『友達』っていうんじゃないのかしら」
西は後書きで「私は友達の作り方が下手です」と告白している。ようやくそれを自分で受け入れられるようになって、この作品が
生まれたのだという。そう、西の作品を読む多くの少女たちが「この作者も自分と同じような孤独を感じているのね」と感じ、
孤独を和らげているに違いない。不器用なことも悪くない。友達100人なんてできなくてもいい。
西作品を読むたびに、己の不器用さを肯定する力をもらえる。長く書き続けてほしい漫画家の一人だ。
プロフィール
松尾 慈子(まつお・しげこ)
1992年朝日新聞入社。金沢、奈良支局、整理部、学芸部などを経て、現在、名古屋本社報道センター記者。漫画好き歴は四半世紀超。
一番の好物は「80年代風の少女漫画」、漫画にかける金は年100万円に達しそうな勢いの漫画オタク。
ttp://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070512it04.htm?from=top 読売新聞 2007年5月12日(土)
「はだしのゲン」で核軍縮訴え…外務省が漫画活用作戦 (関連
>>40>>71)
外務省は、核軍縮や核不拡散の重要性を世界にアピールするため、日本の漫画やアニメを積極的に活用する方針を決めた。
海外で人気の日本のポップカルチャー(大衆文化)を利用して、世界の若者に核兵器の非人道性などへの理解を深めてもらうのが狙いだ。
同省は、その第1弾として、11日までウィーンで開かれていた核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、
原爆の悲惨さを描いて世界的ベストセラーとなった漫画「はだしのゲン」(中沢啓治作)の英語版を配布。
今後も、被爆した女性の10年後を描いた「夕凪の街 桜の国」(こうの史代作)など、様々な漫画やアニメ、
コンピューターグラフィックス(CG)作品を国際会議などの機会に配布、上映していく考えで、出版社などと使用許諾の協議を進めている。
また、来年度から、核や軍縮問題をテーマにした漫画の国際コンテストを実施するほか、核兵器保有国の学生らを招き、
日本の学生とディベート大会を開催することも検討している。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007051207.html サンケイスポーツ 2007年5月12日(土)
東京ブラススタイルがメジャーデビューへ…現役音大生らで構成
東京芸大などの現役音大生とOG11人で構成したブラスユニット、東京ブラススタイルが8月にメジャーデビューすることになった。
同グループは、2年前に結成。東京・渋谷のライブハウスなどで、アニメソングをユニークなブラスアレンジとパフォーマンスで
演奏し、アニメ好きの10代から30代まで幅広いファン層を獲得。これまで3枚のアルバムをインディーズから発売し、
いずれも2万枚超のセールスを見せた。レコード会社7社の争奪戦も展開されユニバーサルミュージックが契約。
第1弾のアルバムには、「キャッツ・アイ」「おどるポンポコリン」「ハクション大魔王のうた」「サザエさん一家」など
アニメの名曲の数々を収録する。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20070512-197425.html ニッカンスポーツ 2007年5月12日(土)
女性ブラスユニット8月メジャーデビュー
女性11人組ブラスユニットの東京ブラススタイルが、8月にメジャーデビューすることが11日、分かった。
平均年齢23歳のメンバーは、9人が音大卒で、1人は現役早大生。東京芸大卒もいる。05年に結成し、渋谷や下北沢のライブハウスで
アニメ曲を中心に演奏してきた。斬新なアレンジで人気となり、スタジオジブリ作品のカバーアルバムは、インディーズながら
2万枚を突破。7社のレコード会社が争奪戦を繰り広げ、ユニバーサルミュージックが契約。デビューアルバムは「キャッツアイ」
「おどるポンポコリン」などアニメ曲を収録。「アニメのスイングガールズ」としてチャートをにぎわしそうだ。
北國新聞 2007年5月13日(日) 北陸の経済ニュース
◎狭くて深ーい、マニア市場 鉄道、組立PC、北陸に出店
ある分野に強いこだわりを持つマニア消費者層に照準を合わせたビジネスが、北陸に広がっている。
四月末には、金沢市内に鉄道部品専門店、組立パソコン(PC)の部品を豊富にそろえる店舗がそれぞれオープン。
客層は狭く限られるが、店舗には他では絶対に見られないような品がずらり。奥深いマニア市場をのぞいてみると…。
「大型連休中には四十八万円の蒸気機関車のナンバープレートが売れました」
先月二十八日にJR金沢駅近くで開業した鉄道関連商品の販売・買い取りの「カラマツトレイン金沢店」。
店内には、急行「金星」や準急「そそぎ」などの愛称板、機関車のヘッドマーク、行き先表示板といった品々が所狭しと並ぶ。
中には国鉄マンの制服や使用済み特急券、駅弁の包装紙など少し変わった商品も。
五十円の切符から十万円を軽く超える「レア物」まで、取り扱い商品は多岐にわたる。大型連休中には掘り出し物を求め、
大阪や名古屋から足を運んだ鉄道ファンもいたという。石田満店長は「愛称板を専門に集める人がいれば、包装紙だけが目当ての人もおり、
ひと口に『鉄道ファン』と言っても需要はさまざま。さらに品ぞろえを充実させたい」と語る。
同じ先月二十八日にはパソコン、家電販売店などを展開するアプライド(福岡市)が、100満ボルト、ヤマダ電機がしのぎを削る
石川県野々市町に北陸一号店を出店した。
アプライド金沢店はデジタル関連部品の品ぞろえが充実しており、連休中は「組立パソコン用にハードディスクやメモリなどを
買い求める学生の姿が目立った」(金沢店)という。
組立パソコンは「同じ仕様の既製品よりも二―三万円安く、作ることができる」(同)といい、根強い人気を誇る。
アプライドでは初心者でも挑戦できるよう説明書を作り、組立パソコン愛好者のすそ野拡大に力を入れている。
アニメやコミックなどの市場も活況だ。ブック宮丸(金沢市)は一般書籍を扱う同市の笠市店内に、漫画本二万五千冊をそろえる
「コミックハウス」を設けている。書店ルートでは扱われない同人誌や小規模出版社の作品などニッチな需要にこだわることで、
「富山などからわざわざ訪れるファンもいる」(同社)という。
野村総合研究所の調べによると、いわゆる「オタク」の市場規模は、全国で四千百十億円(二〇〇四年時点)にのぼり、
「趣味のためなら大枚をはたくこともいとわない熱心な人も少なくない」(鉄道ファン)。業績改善に伴う賃上げや団塊世代の定年退職など、
金銭や余暇に充てる時間にゆとりを持つ人も増加しているだけに、マニア市場はますます熱を帯びそうだ。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070513/ent070513003.htm 産経新聞 2007年5月13日(日)
深夜アニメ花盛り ノイタミナ「のだめカンタービレ」
多分、日本のテレビにしかないと思うのだが「深夜アニメ」というものがある。
夜11時以降に放映されるアニメ番組のことだが、今年初めの段階で、衛星放送を含めて毎週34本(新番組は13本)が放映されていたそうだ。
これはアニメの定番だった午後4時〜同8時の30本(同2本)より多い(関東地区=日本動画協会調べ、再放送は含まず)。
これで想像できることは少子化の進行とアニメ視聴者の年齢が上がったということか。
10年前には、「深夜にアニメなんかやっても見る人がいるのかい」「深夜の空き時間を埋めるためにOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)
や再放送ものを流しているのだろう」なんていっていたのが、どうしてどうして、気がついてみると深夜アニメ花盛りという状態なのだ。
先日、かつて漫画で読んでいた「のだめカンタービレ」(フジテレビ系・木曜深夜)の放映をみた。
漫画の雰囲気をよく表現した画面で感心したが、ドラマ編(実写)も放映されて好評だったそうだ。
まだ見たことのない人には“のだめ”って何?という方もいると思うが、これは野田恵というピアノを勉強している女の子の話で、
指揮者の千秋真一と渡仏する…という音楽を扱った人気漫画(二ノ宮知子作、講談社刊)のアニメ化。
若い人たちに人気があるのは、登場する“のだめ”が読者と同じ「今」の時代を共有できる感性で生活している姿を描いているからに違いない。
この作品以外にもバラエティーに富んだアニメ作品があるので、深夜にアニメをみる習慣が定着しつつあるようだ。
これをアニメ文化の成熟といっていいのかどうかは分からないが、世界の人々の目には、日本は“夜中までアニメを見ている不思議な国”
として映るに違いない。
(杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)
120 :
メロン名無しさん:2007/05/13(日) 16:09:36 ID:SxelxsLwO
今週の週刊新潮の56ページで
スーパーコミックシティが紹介されてた
ttp://moura.jp/scoop-e/courrier/content032.html 月刊『COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)』2007年6月 032号(5月10日発売)
SPECIAL FEATURES
世界が見たNIPPONPart 1 世界が崇拝する!? "クール・ジャパン"
・締め切り厳守を叩き込むパリの日本式マンガ学校
・ゴスロリ・ファッションでラーメンを啜る若者たち
特別対談 ジャクリーヌ・ベルント vs. モクタリ・ダヴィッド
・若者たちのコミュニティーはMANGAでつくられる
123 :
無なさん:2007/05/14(月) 03:49:46 ID:???0
ttp://www.nnn.co.jp/news/070511/20070511001.html 日本海新聞 2007年5月11日(金)
コナン像また壊される 8回目、観光客がっかり
人気アニメ「名探偵コナン」作者、青山剛昌氏の出身地、鳥取県北栄町で、町がコナン大橋(同町由良宿)に設置した
コナンのブロンズ像二体が壊されていたことが十日、分かった。コナン像が壊されるのは今回で八回目。
度重なる被害に、町は「コナンが泣いている」と悲しんでいる。
被害に遭ったコナン像は、虫眼鏡を持った像と海水浴姿の像で、虫眼鏡とシュノーケルの部分が折り曲げられていた。
虫眼鏡の像は、二〇〇五年四月に腕を折られるなど、今回も含めて七度も壊されている。
九日午後五時半ごろ、通り掛かった町職員が見つけた。二日午前に異常がないことが確認されており、
この間に被害に遭ったとみられる。倉吉署が器物損壊事件として調べている。
コナン像は、同町が取り組む「コナンの里づくり」のシンボルとして一九九九年以降順次設置され、現在十二体ある。
修理には一カ月近くかかり、費用は六十万円程度になる見込み。
兵庫県姫路市から家族三人で観光に来ていた男性(42)は「ファンにとって悲しいこと。いたずらは駄目」とがっかり。
町企画振興課の田中精一課長も「拠点となる青山剛昌ふるさと館ができ、広くPRするときにこのようなことが起き、
残念で信じられない。モラルに訴えるしかない」と嘆いている。
【写真】シュノーケルの部分が折り曲げられたコナンのブロンズ像=10日、鳥取県北栄町
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070510-196659.html ニッカンスポーツ 2007年5月10日(木)
「名探偵コナン」のブロンズ像損壊
人気漫画「名探偵コナン」の作者青山剛昌さんの出身地、鳥取県北栄町で、コナンのブロンズ像2体の一部が
壊されているのが見つかり町が10日、倉吉署に届けた。同署は器物損壊事件として捜査している。
町によると、2体は高さ約60センチで町内の「コナン大橋」の両端にある。1体は手に持った虫眼鏡の枠が、
もう1体は頭に着けたシュノーケルの管が折り曲げられていた。
北栄町は名探偵コナンを利用した町づくりに取り組んでおり、町内の12カ所にコナンなどのブロンズ像がある。
2005年にはコナンの腕が折られるなどこれまでに7件の被害がある。町企画振興課は「多くのファンがいるのに…。
心無いいたずらはやめてほしい」と話している。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007051112.html ZAKZAK 2007年5月11日(金)
犯人探し難航か…名探偵コナンのブロンズ像壊される
ttp://www.yomiuri.co.jp/donna/do_070514.htm 読売新聞 2007年5月14日(月)
[鈴木美潮のdonna(どんな)] 「オタクの魂」が暴走する
少し前までは、自分は「オタクではない」と思っていました。何を今更、なんですが、オタクというのは、もっと怪人・怪獣の名前を
暗記していたり、ロボットのメカに詳しかったり、とその分野において私よりずっと博学な人のことを指す、というような認識というか、
「自分がオタクを名乗るとはおこがましいのではないか」というコンプレックスがあったんですね。
最近、「特撮オタク」として紹介されることも多い私ですが、メカとか怪人・怪獣系の知識は、さほどありません。どちらかというと、
「○○戦隊が活躍した何年には、こんなことがあった」「こんな時代背景だからこのヒーローが誕生した」的なうんちくが好きで(苦笑)、
固有名詞は忘れがち。特に、怪人・怪獣に関しては「だって、敵じゃん」「悪者についての知識をなぜ覚えなくてはならぬのか」と、
まず思ってしまうため、どうしてもおざなりになりがち。もちろん、好きなエピソードの怪人くらいは、覚えていますが、それ以外は、
難しい。同様の理由で、ヒーローの造形や変身前の衣装にはうるさくても、怪人・怪獣のデザインについては、まったくうんちくを
たれることができません(笑)。よって、戦隊やライダーの図鑑は、原稿を書くためには必携です。
でも、最近、「やはり自分はオタクではないだろうか」と、思うようになってきました。もちろん、知識レベルで、「真のオタク」には
とても叶わないのですけれど、なんというか、「オタクの魂」みたいなものが、時々、私の意思とは関係なく、暴走するのです。
最近ですと、先日の「ラジかるッ」の放送。タカアンドトシさんが、なんということか、特撮ヒーロー名言集のフリップを、作って
来ちゃったのです(笑)。見た瞬間、アドレナリンが全身を駆けめぐった、というか、もう頭がぐるぐるになったというべきか。
「それはね、それはね、滝和也がね」「天道総司の意味はね」と、口が勝手にしゃべり出していて、いくら「節度あるコメンテーター」
であろうとしても、どうにもなりませんでした…。トシさんには「よく食いつくなあ」とあきれられるし、隣にいたキム兄さんに
「ちょっと黙って」とはたかれたほど(苦笑)。
放送が終わってからの私の反省は、しかしそれでも、「(多くの人にとっては)無意味なことをしゃべりすぎた」ではなく、
「あのアンヌ隊員の台詞は『ノンマルトの使者』の中のものだと、なぜ言わなかったのだ、私は…」という、とんでもなく方向違いの
ものでした(さらに苦笑)。
以前、サイエンス系に詳しい友人が「俺、水族館とかデートで行くと、必ず彼女とダメになるの。どうしても、『あの皇帝ペンギンの
特徴は…』とか解説を止められなくて、嫌がられるんだけど、自分じゃどうにもならないんだよ」とぼやいていましたが、思えばあれも
一種のオタク体質なんでしょうね。今ならよくわかります(笑)。
そういう「オタク的体質」、実はけっこう多くの方がもっていると思うのですが、いかがでしょうか。
ttp://www.zakzak.co.jp/spo/2007_05/s2007051412.html ZAKZAK 2007年5月14日(火)
ツンデレ福原愛で卓球界に“オタクファン”急増
魅力はツヨカワ? それともツンデレ?! 春季関東学生リーグ2部最終戦で、まさかの“敗北”を喫し、母校早大の1部昇格に
失敗した日本卓球界のエース・福原愛。それでも、卓球界に新たな“オタクファン”を呼び込み、存在感を示した。
専大との最終戦に臨んだ福原は単こそ勝利したが、勝負の分かれ目となった複ではミスが目立って完敗。
早大は2−4の逆転負けで入れ替え戦への出場権を取り逃した。
「相手のペアは1年ぐらい経験があるけど、こっちはまだ4日ぐらいしか練習していないし、2試合目だったから…」
日本代表中心のスケジュールで、大学の練習にほとんど参加できなかったのが敗因。福原は会見で1度も笑顔を見せることはなかった。
だが、この日はそんな厳しい表情の福原にも大満足のファンがいた。「ふだんはベンチ入りできない部員とOBや関係者だけ」という
2部リーグのスタンドに、早大戦終了時点で約300人の観衆。1人でカメラをぶら下げてやってきている若者がチラホラ。
そのうちの1人、「卓球をナマで見るのは初めて」という29歳フリーターは、望遠レンズのついたデジカメを手に、
「ツヨカワの愛ちゃんを撮りに来た。レンズ越しの怖いぐらいに真剣な表情はツンデレっぽい」と言葉を弾ませた。
ツヨカワは強くてかわいい女の子を指し、ツンデレは「ふだんはツンツンして冷たいのに、ふとした拍子にデレッと優しい本性を見せる
女の子を指す“アキバ語”」という。
ともに暗いイメージで語られていたアキバ(秋葉原)系と卓球。今や流行の発信源となったアキバ系の流入で卓球人気も盛り上がる?!
【写真】真剣な福原と笑顔の愛ちゃん。この落差がファンを魅了する
ttp://www.nnn.co.jp/news/070514/20070514005.html 日本海新聞 2007年5月14日(月)
気分は三国志、西遊記 燕趙園で中華コスプレ
中国の英雄らになりきった「中華コスプレ日本大会」(新日本海新聞社後援)が十三日、鳥取県湯梨浜町引地の燕趙園で開かれ、
華やかな衣装を着こなした全国のコスプレ愛好者たちがパフォーマンスを披露した。
中華コスプレは、燕趙園が「西遊記」のテレビロケ地となったのを機に、昨年に続いて企画された。
前夜祭も含めて三十八組七十四人が参加し、コンテストには九チームが出場した。
各チームとも、三国志や西遊記など中国の歴史の登場人物などをモデルにして、鮮やかな自作衣装でポーズを決めた。
コスプレ人気を反映した高レベルで競った結果、優勝に輝いたのは、ゲームのキャラクターにふんした中四国のコスプレイヤーによる
「不動峰」チーム。リーダーの恭数さん(22)は「純粋にうれしい。燕趙園はロケーションが良くてコスプレには最高です」と大喜びで、
大会後は来園者との記念撮影も盛り上がっていた。
【写真】中華コスプレで日本一に輝いた不動峰チーム=13日、鳥取県湯梨浜町の燕趙園
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070515/ent070515000.htm 産経新聞 2007年5月15日(火)
同人誌と表現を考える 19日にシンポジウム
ネットなどを通じて一般に広がってきた漫画やアニメの同人誌と自由な表現の関係を探るシンポジウムが19日、
東京・東池袋で開かれる。精神分析医、斎藤環氏や評論家、藤本由香里氏をはじめ、弁護士、同人誌を扱う書店、
国内最大の即売会「コミックマーケット」の主催者らがパネリストとして参加、幅広い議論が行われる。
同人誌はアニメや漫画のパロディー作品が多く、性的な表現も少なくない。これまでは即売会などで一部のファンや
マニアの間だけに流通していたが、ネットの普及などで誰でも簡単に入手できるようになり、規模は年々、拡大している。
シンポジウム開催の背景には、警察庁がもうけた「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」が昨年12月に
まとめた最終報告書がある。同研究会は漫画やアニメ、ゲームの子供への有害性を議論、「子どもを性行為等の対象とする」漫画に、
これまで黙認されてきた同人誌も含め、制作者の自主規制の必要性を訴えた。
こうした現状を受け、各地の即売会主催者で構成する「全国同人誌即売会連絡会」などが中心となり、シンポジウムを企画。
同人誌の一般化とともに生じてきた問題や、表現のあり方などをテーマに議論する。同連絡会としては初めて試みで、
同人誌関係者に広く参加を呼びかけている。
「同人誌と表現を考えるシンポジウム」は「みらい座いけぶくろ」で。午後1時半開場。入場無料(予約不要)。
問い合わせは、ガタケット事務局内「即売会連絡会」(電)025・286・3801。
参考HP:同人誌と表現を考えるシンポ、19日に池袋で
ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/07/news051.html
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007051510.html サンケイスポーツ 2007年5月15日(火)
キター!!しょこたん、世界初“幻”ポケモンGETに興奮気味
タレント、中川翔子(22)が14日、都内で行われたアニメ映画「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール
ディアルガvsパルキアvsダークライ」(全国東宝系で7月14日公開)の製作会見に出席し、世界初のビッグ企画を発表した=写真。
劇場にゲーム機、ニンテンドーDSとポケモンのソフトを持参すると、ワイヤレス通信で幻のポケモン、ダークライを
入手できるもので、来場客を増やす切り札として考え出された。
同アニメのゲスト声優を務めた中川が実演し、世界で初めてゲット。「キター!! 誰よりも早く手に入れたので、
誰よりも強くして、最強のポケモントレーナーになりたい」と興奮気味に話していた。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070514-OHT1T00155.htm スポーツ報知 2007年5月14日(月)
しょこたん“幻のポケモン”に大興奮
タレントの中川翔子(22)が14日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで、ゲスト声優を務める7月14日公開の映画
「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライ」の企画発表会に出席した。
10周年を迎える劇場版ポケモンで、ポケモントレーナーのマキを演じる。「夢みたい。(98年の)第一作は映画館で見ました。
10年後に自分がでられるなんて」と目を輝かせた。
また特別企画として、来場者にはニンテンドーDSのゲームソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」に
幻のポケモン「ダークライ」がプレゼントされる。世界で最初に受け取ったポケモンファンのしょこたんは、
「早く欲しい!」と司会の説明を無視してボタンを押しまくるなど大興奮だった。
ゲスト声優陣には、ほかに石坂浩二(65)、山本耕史(30)、加藤ローサ(21)、お笑いトリオ「ロバート」らが名を連ねている。
【写真】ポケモン映画の企画発表に出席し、ピカチュウ(左)とダークライ(右)にはさまれ笑顔を見せる中川翔子
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/f-et-tp1-20070516-199630.html ニッカンスポーツ 2007年5月16日(水)
久石譲氏がJASRAC賞金賞受賞
アニメ映画「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)のBGMを手掛けた久石譲氏(56)が16日、都内でJASRAC賞金賞の授賞式に出席した。
同賞は、カラオケやCDなど06年度の音楽著作物使用料分配金で最も多かった楽曲に贈られる。
「ハウル−」は05年11月にDVDが発売され、135万本を売り上げ、DVD売り上げが分配金につながった。
久石氏は03年にも「千と千尋の神隠し」のBGMで金賞を受賞しており「今回は、DVDの売り上げていただいた。
今度は音楽家として、CDの売り上げでもう1度受賞したい」。銀賞はカラオケで最も歌われたコブクロの「桜」、
銅賞はレミオロメンの「粉雪」。海外からの入金が最も多かったのはアニメ「名探偵コナン」のBGMだった。
ttp://www.daily.co.jp/newsflash/2007/05/16/0000337945.shtml デイリースポーツ 2007年5月16日(水)
著作権使用料「ハウルの動く城」が首位
日本音楽著作権協会(JASRAC)は十六日、携帯電話の「着うた」やCD、カラオケなどから徴収した二〇〇六年度の著作物使用料に
基づく分配額のランキングを発表した。
上位五曲は(1)アニメ「ハウルの動く城」のBGM(2)「桜」(コブクロ)(3)「粉雪」(レミオロメン)
(4)アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のBGM(5)「I LOVE YOU」(尾崎豊)。
「ハウル-」は久石譲さんが作曲。映像ソフトの販売が影響した。久石さんの作品が一位になったのはアニメ「千と千尋の神隠し」
のBGMに次いで二回目。尾崎さんの「I LOVE YOU」は一九八三年に発売されたが、CM使用をきっかけにランクインした。
一年間の著作物使用料の徴収総額は約千百十一億円で、五年ぶりに前年度を下回り、2・2%減となった。
着メロが前年度比46・0%減、CDなどが6・9%減だったことが響いた。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070515-OHT1T00048.htm スポーツ報知 2007年5月15日(火)26面
日本文化フェスティバルが発表 柳楽優弥がカンヌ再上陸宣言
来年2月に米ワシントンで行われる日本文化フェスティバル「ジャパン! カルチャー+ハイカルチャー」の発表が14日、都内で行われ、
招待作品のアニメ映画「ジーニアス・パーティー」に出演する俳優の柳楽優弥(17)らが会見した。演出家の蜷川幸雄さん(71)、
宮本亜門さん(49)、狂言師の野村萬斎(41)らとともに、大役を担う柳楽は「アニメすげえってところを感じてほしい」。
3年前のカンヌ映画祭主演男優賞で脚光を浴びた少年も高校2年生。「また行きたいなって思います」とカンヌ再上陸を誓っていた。
【写真】フェスの担当理事と握手する柳楽優弥
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007051506.html サンケイスポーツ 2007年5月15日(火)
『アニメすげ〜』と言わせる!柳楽優弥「BABY−」で初声優
俳優、柳楽優弥(17)が14日、都内で行われた「ジャパン・フェスティバル」の記者会見に出席した。
来年2月に米ワシントンDCのケネディセンターで行われる同フェスでは演劇、音楽、アニメなど日本の芸術、文化を紹介。
柳楽の初声優作「BABY BLUE」(渡辺信一郎監督)など14作のオムニバスアニメ「Genius Party」も出品される。
柳楽は「声だけで表現するのは難しかったけど(米国人に)『アニメすげ〜』と言わせたい」と意気込んでいた。
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/05/14/0000336186.shtml デイリースポーツ 2007年5月14日(月)
柳楽優弥 アニメで“米進出”
俳優・柳楽優弥(17)が14日、都内で行われた「ジャパン!カルチャー+ハイパーカルチャー」(08年2月、米・ワシントンDCで開催)
の発表会に出席した。
同フェスティバルは音楽や舞踊、演劇などを日本の芸術の奥深さを紹介するもので、柳楽が声優初挑戦したアニメ映画
「ジーニアス・パーティ」(7月7日公開)が日本アニメ代表作として特別枠で上映される。“全米初進出”となる柳楽は
「アニメってスゲーっていうところをアピールしたい。声を感じて欲しいです」とPR。当日は、スケジュール次第で現地に足を運ぶ。
秋田魁新報 2007年5月14日(月)夕刊1版2面
来年の日本フェスティバル、外務省が後押し ソフトパワーで外交戦略訴える
狂言からアニメまで大結集―。米ワシントンで、来年二月に日本の芸術文化を幅広く紹介する「日本フェスティバル」が開催され、
外務省も後押しすることになった。十四日に都内で開かれる事前イベントでは麻生太郎外相が古典芸能やポップカルチャーなど
「ソフトパワー」による外交戦略の重要性を訴える予定だ。
日本フェスティバルは米国立記念館「ケネディセンター」が来年二月五日から十三日間の日程で主催する。【共同通信 秋田魁新報】
日本経済新聞 2007年5月13日(日)朝刊23面
(活字の海で) SF再評価の機運、雑誌特集やイベント相次ぐ
日本のSF(サイエンス・フィクション)小説を再評価する機運が高まってきた。これまでマニア向けと見られがちだった
ジャンルだが、新たな読者の獲得につながりそうな企画が相次いでいる。
大型連休中に東京の紀伊国屋書店で開かれたシンポ「人類にとって文学とは何か」では、有識者がSFをめぐり活発に討議した。
印象的だったのは「SFはエンターテインメントではなく、社会問題を説得的に表現する芸術」という米タフツ大学の
スーザン・J・ネイピア教授の指摘だ。
環境破壊や科学技術が人間性に与える影響など、現代社会が抱える諸問題はSFが描いてきた未来像が具現化したものといえる。
だからこそ作家・小松左京氏の「優れたSF作家にノーベル賞を与えるべきだ」との言葉は説得力を持っている。
岩波書店が発行する雑誌「文学」は、七・八月号でSF特集を組む。硬派の文芸誌である同誌がSFを取り上げるのは初めてだ。
通常は純文学に分類される安部公房の作品をテーマにした日本文化研究者の論文などを掲載する予定で、同誌の担当編集者、
岡本潤氏は「作家が想像力を極限まで駆使した文学がSF。特集は一般の文学ファンにこそ手に取ってほしい内容」と話す。
再評価の動きについて、SFに詳しい評論家の小谷真理氏は「SFをモチーフにすることが多いライトノベル
(若者向けエンターテインメント小説)の流行が読者の拡大につながっている」と分析する。
ライトノベルから一般文芸に進出する作家も増えており、SF的題材がジャンルを超えて広がっている面も強い。
日本SF拡大の波は海外にも及びそうだ。八月三十―九月三日、横浜で「世界SF大会」が開催される。
海外からもファンが集う大規模イベントで、アジアでの開催は初。国内外の作家や科学者らによるシンポや講演などが
開かれる予定で、日本側の大会実行委員長である井上博明氏は「日本の作品を知ってもらう契機にしたい」と話す。
海外の出版関係者も参加するため、日本SFの翻訳出版に弾みがつく可能性もある。
アニメやマンガが先鞭をつけた「ジャパンクール(かっこいい日本)」は、世界に浸透していく力を見せつけた。
今度は活字の世界で、日本のSF小説が新たなソフトパワーになることを期待したい。(文化部 干場達矢)
中国新聞 2007年5月13日(日)朝刊14面
『ゲーム的リアリズムの誕生』 東浩紀著 現代的環境に想像力
本書はライトノベルの一形態たる「ゲームのような小説」、その周辺に位置づけられる小説や美少女ゲームなど、ポストモダンを
代表する物語ジャンルが実現した「ゲーム的リアリズム」の何たるかを語った論考だ。
ライトノベルの起源から説き起こし、その定義をはっきりさせたり、筆者の論旨の運びは実に丁寧で、平素から右のジャンルを
消費しているいわゆるオタク以外の門外漢にとっても分かりやすい。では肝心の「ゲーム的リアリズム」とは何か。
誰もを巻き込む大きな物語―歴史の進歩とか民族の使命とか―が衰退したポストモダンにおいて、想像力はその姿を大きく変える。
人々は物語を俯瞰するメタな地点に立って、複数の小さな物語をお好みで生きるようになる。
あたかもプレーヤーがゲームをリセットして繰り返し楽しむがごとく。
想像力のこうした現代的な環境を内部に折りたたむかたちで成立したのが「ゲーム的リアリズム」にほかならない。
実際、素朴に読むとたんなるSFだったり恋愛ファンタジーだったりする物語が、筆者が想像力の環境を射程に入れて読み込むと、
たちまち前述のポストモダン的生の隠喩として現れてくるのだから驚きだ。
ここで特筆すべきは本書の倫理性だろう。いくつかの作品から、「複数の物語を任意に楽しむ態度を捨て、一つの物語を選択する」
という構造を取り出すとき、筆者は明らかに「ゲームのような小説」や美少女ゲームに耽溺するオタクへと問いかけている。
「で、君らはどうするんだ?」と。
しかしこれはポストモダンにかつての生の伝統的な流儀を持ち込もうとする後退ではない。かつては自明のごとくなされていた行い
(ここでは一つの物語への帰依)を、あえて意志による選択の問題にすること、意志によって「近代」を再構築することこそ、
確かにポストモダンの一側面なのだから。
本書は現在発展形の物語ジャンルの分析であると同時に、現代的な倫理を模索する試みでもあるだろう。<石川忠司・文芸評論家>
講談社現代新書・840円
【写真説明】『ゲーム的リアリズムの誕生』 東浩紀著
山形新聞 2007年5月12日(土)夕刊6面
極私的偏愛映画 天空の城ラピュタ 自由な主人公たち
宮崎駿監督のアニメ作品にはいつも自由があった。
彼が手がけたテレビアニメ「未来少年コナン」は、世界戦争によってすっかり荒廃した未来社会の中で、たくましい野生児コナンが
強大な軍隊を持った都市を相手にひるむことなく、超人的な身体能力を駆使して活躍する冒険物語だった。
また宮崎監督の初の劇場作品である「ルパン三世 カリオストロの城」も、政略結婚を無理強いされる少女を盗賊であるルパン三世の
チームが救出に乗りだす痛快なストーリーだった。それに「風の谷のナウシカ」の主人公ナウシカがメーヴェと呼ばれる独特の
飛行装置に乗って空を舞う姿にも、ため息がでるほど魅了されたものだった。
「天空の城ラピュタ」は小学生のときにリアルタイムで見た。前述した初期の宮崎作品の集大成と呼ぶべきものであり、
美しさと楽しさがぎっしりと詰まった夢の宝箱と形容したくなる物語だった。私が親の仕事の都合上、小学校を三回変わらなければ
ならなかったこともあって、すっかり学校嫌いになり、新しい土地になじめずに悩んでいたころだっただけに感動もひとしおだった。
十九世紀のヨーロッパ風の異世界が舞台である。鉱山の町で働く少年パズー(田中真弓)が飛行石と呼ばれる謎のペンダントを持った
少女シータ(横沢啓子)と出会い、冒険家の父がかつて見たという天空に浮かぶ城ラピュタを探しにでる物語だ。ラピュタを兵器利用
しようと考える政府の陰謀や財宝を狙う盗賊団などが複雑に絡み、ラストでは敵味方が入り乱れてスリリングな展開を見せる。
ロボットや飛行石といった強力なパワーや金銀財宝に目がくらむ将軍や兵士たち。また彼らをラピュタ探索にたきつけた特務機関の
黒幕ムスカ大佐(寺田農)の暗い野望は、人間のもろさや愚かさをよく表していた。
当時の宮崎作品における主人公はどれも空を自由に飛び、もしくは人間離れした能力を使って縦横無尽に駆け抜けていた。
まだCG技術が発達していない時代だけに、アニメ作品でしかできないような観客の度肝を抜くアクロバティックな動きも新鮮だった。
だが心から感動できたのは、どの作品の主人公も自分が信じる道を固く信じ、何者にも縛られずに自由な行動を取っていたところにある。
右も左もわからない土地で委縮していた少年だった私には、彼らがうらやましくて仕方がなかった。コナンは何度も牢獄に
押しこめられるが、屈することを知らない。ナウシカはタフで、醜く恐ろしい生物にも愛を注ぐほどの揺るがない強さを持っている。
パズーとシータも武力をちらつかされ、生命を脅かされ、ムスカに服従するよう執拗に迫られるが決して従おうとはしない。
宮崎作品で描かれる世界は、むしろ主人公にとって酷薄で抑圧的ですらある。現実社会よりもずっとハードで戒めの多い生き方を
強要される。それでも世代を超えて多くの人に愛されるのは、たとえ世界が獰猛で恐怖に満ち満ちていても、決してわれを忘れずに
行動できる主人公たちの心の気高さにあこがれるからだろう。聖性を感じさせるほど主人公たちの魂そのものが自由であるからこそ、
私にとっても永遠に忘れがたい夢の作品であり続けるのだ。 (作家・深町秋生、南陽市)
【天空の城ラピュタ】▽原作・監督・脚本=宮崎駿▽声の出演=田中真弓、横沢啓子、寺田農▽賞=毎日映画コンクール大藤信郎賞、
日本映画復興特別賞(1986年、日本、124分)
河北新報 2007年5月12日(土)朝刊
石ノ森萬画館特別企画展 水木しげるとゲゲゲの鬼太郎展
<学芸員 佐久間朋子>/「自然との共生」一貫したテーマ
今年1月、フランス西部のアングレーム市で開かれた国際マンガフェスティバルで、水木しげるの「のんのんばあとオレ」が
最高賞の最優秀コミック賞を受賞しました。
フェスティバルは1974年に始まり、今年で34回目を迎えた欧州屈指のマンガの祭典です。水木の受賞は日本人初の快挙でした。
<自伝的なマンガ>
「のんのんばあとオレ」は、昭和初期、水木が生まれ育った鳥取県境港市を舞台に、のんのんばあ(鳥取では、神仏に仕える人を
「のんのんさん」と言っていました。つまり信心深いおばあさんのことです)としげる少年との触れ合いを描いた自伝的マンガです。
しげる少年は、のんのんばあから、祭事の起源やお化けの話、妖怪といった不思議な世界を教えてもらい、妖怪の世界に目覚めていきました。
「のんのんばあとオレ」は最初、自伝的エッセーとして77年に出版されました。91年にNHKでドラマ化され、92年に文化庁芸術作品賞を
受賞しています。マンガはドラマの放映後、92年に書き下ろし作品として刊行されました。
現在、石ノ森萬画館で開催中の「水木しげるとゲゲゲの鬼太郎展」では、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」などのマンガの原画約30点をはじめ、
紙芝居や創作童話といったマンガ以外の作品、東北の妖怪地図などを展示しています。
原画の中には「のんのんばあとオレ」も含まれています。しげる少年がのんのんばあに連れられて、家の近くの寺で地獄極楽の絵に
見入る場面もその一つです。妖怪などの別世界、生と死といった、目に見えない世界に関心を持つしげる少年の姿からは、創作活動の
原点を垣間見ることができます。
<病める現代反映>
水木の作品の根底には、一貫して「自然との共生」というテーマが流れています。
近年、物質的な豊かさの反面、精神的なゆがみがクローズアップされてきています。昔の日本人は草花にも精霊が宿ると感じ、
目に見えない世界や妖怪という存在を感じ取っていました。自然や精霊と共存していた昔の人々は、自然への畏怖や畏敬の念を抱きながら、
社会を保っていたように思います。
4月から「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビアニメが始まり、実写版の映画も公開されるなど、水木の作品があらためて注目を集めているのは、
現代の病んだ社会が「自然との共生」を願い始めたからではないでしょうか。
水木は「こんなに楽しい!妖怪の町」という本の中で、次のように述べています。
「人間は植物や虫や妖怪なんかと一緒に暮らして、はじめて精神のバランスが保てると思うんですよ。
無駄なものに目もくれないようじゃ、あなた、それは心の病に冒されているということなんです」
◇
同展は6月24日まで、石巻市中瀬の石ノ森萬画館で開かれている。
【カラー写真】座敷わらしのブロンズ像
【写真】水木しげる「のんのんばあとオレ」の原画 1992年 講談社刊 (C)水木プロ
秋田魁新報 2007年5月15日(火)夕刊1版5面
<@TOKYO>[東京アニメセンター] プロ機材で声優を体験 自分の演技がDVDに
アニメの情報発信拠点として、JR秋葉原駅前に昨年三月オープンした「東京アニメセンター」の来場者数が、
一年間で三十万人を突破した。中でも人気を集めるのが、併設の音声収録スタジオで声優気分を楽しめる「アフレコ体験」だ。
土曜休日に体験可能だが、作品によっては自分の演技を収録したDVDを持ち帰れることから、「子どもの成長記録に」と
希望する親子連れや、都内の小、中学校が「社会科見学で」と申し込むケースもあるという。
同センターは、日本動画協会や約五十社のアニメプロダクションが中心となり運営。グッズ販売や人気声優による
ラジオ公開録音のほか、サブカルチャーの“聖地”アキバを訪れる観光客に、アニメ情報を日英中韓の四カ国語で提供している。
アフレコ体験では「ポケットモンスター」「新世紀エヴァンゲリオン」「サスケ」から一つを選択。プロ仕様の機材を使い、
アニメに一分前後のせりふをあてる。所要時間は練習を含め約一時間。外国人向けに、せりふをローマ字表記した台本も用意している。
料金は一人千八百円(DVDなしは千円)。
埼玉県川口市から来たアルバイトの女性(二八)は、友人に誘われて「ポケットモンスター」を選んだ。
冒頭に、担当スタッフがコツを解説。練習でせりふを読み飛ばしてしまう場面もあったが「もっと落ち着いて」とアドバイスを受け、
本番では思い切り声を出せた。収録後は「次はもっと友達を連れてきたい。絶対楽しい」とにっこり。
同センター広報の高浩美さんは「リピーターが目立つ。希望があればもっとアニメの種類を増やしてみたい」と話している。
【共同通信 秋田魁新報】
ttp://www.business-i.jp/news/top-page/topic/200705170013o.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年5月17日(木)5面
【躍動するアキバ】ITとアニメで世界最先端を創り出せ(1)
■電器、IT、萌えが重なる空間に
「この2、3年で人がぐんと増えた。土日はもちろん、最近では月曜の午前中からお客さんが来るようになった」
5年前から秋葉原電気街の中央通りで免税店「アッキーインターナショナル」を経営する阿部英行さんは、こういって笑顔をみせた。
電気の街、秋葉原に“新風”を吹き込んだのは、東京神田青果市場の跡地に完成した「秋葉原ダイビル」(2005年3月)と「UDX」(06年3月)だ。
産学連携の名のもとに、このビルに大学や企業の研究室が集められ、異業種交流や大学発ベンチャーが次世代の産業育成に向けて動き始めている。
秋葉原駅前の再開発面積はおよそ8・8ヘクタール。JR貨物の跡地に時代の先端を走るIT企業が次々と新ビルを建設するなか、
1月の「富士ソフトビル」の完成で、ソフト系IT(情報技術)企業の集積度は一気に高まり、日本一の地位はゆるぎないものとなった。
この地区での開発は23年まで続く。
秋葉原を訪れる人が増えたのは、大規模再開発の進展と05年8月の「つくばエクスプレス」の開業が大きい。
これをきっかけに、JR秋葉原駅の一日の乗降客は17万人(05年)と前年より3万人も増えた。
もう一つ。「萌え」に代表されるサブカルチャーがここに集まってきたこともある。メイド喫茶がブームとなり、人気店では週末ともなると
「2時間待ちのお客もいる」ほどだ。ITオタクの恋愛を描いた「電車男」の大ヒットがアキバ人気に拍車をかけ、今では若者のデートの
メッカにもなっている。自分でパソコンを組み立てるために部品を買い求めにくるPCオタクやアニメオタク、最近ではラジコンで動く
ロボットのサッカー場もでき、その組み立てマニアも増えつつある。
萌えファッションを売る店も登場した。毎週日曜、正午からの歩行者天国ではメイド服など思い思いの服を着た若者が道路のあちこちで
踊りまくる。それをオタク風の若者や外国人観光客らが取り囲み、楽しげにカメラのシャッターを押す。アキバはですっかりおなじみの光景だ。
秋葉原はいま、電気の街、ITの街、サブカルチャーの街という3つの顔を持つようになった。これらは一見、異質のようだが、
3つが複層的に重なり不思議な空間を作り出している。
電気街には、相変わらず部品や部材を売る店に町工場の経営者や企業・大学研究室の開発技術者がパーツを求めにやってくる。
そして、IT知識が豊富な顧客と世界一の電気街はメーカーや通信業者にとって絶好のテストマーケットの場である。この地を先端技術の
実証実験フィールドに活用してもらう支援組織も立ち上がった。アキバに来れば先端技術に出会える。そんな躍動感が伝わってくる。
(ジャーナリスト 永見恵子)
◇
カタカナで「アキバ」。電気街で知られる東京・秋葉原がすさまじい変貌を遂げ、IT、アニメをキーワードに次の産業の柱を育てる
ための種まきが始まっている。「世界最先端」をめざし新産業の種をまく人々を追う。
【写真】中央通りは毎週日曜、正午から歩行者天国となり若者が詰め掛ける
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070517/20070517_001.shtml 西日本新聞 2007年5月17日(木)朝刊
「とてつもない日本」 麻生外相が来月出版 「ポスト安倍」にらみ対抗?
麻生太郎外相が著書「とてつもない日本」(新潮新書)を6月上旬に出版する。昨秋の自民党総裁選で「オタク」の若者の人気を一身に
集めた麻生氏。「若者のパワーにあたらめて気付かされた」という手応えから、外相として見た「日本の底力」を説き起こしたものだが、
「ポスト安倍をにらんだ攻勢では」との憶測も出そうだ。
総裁選前に出版された安倍晋三首相の「美しい国へ」(文春新書)の向こうを張るかのようなタイトルの由来は、麻生氏が幼少時代に
聞いた祖父・故吉田茂元首相の言葉。「日本人のエネルギーはとてつもないものだ。日本はこれから必ずよくなる。
日本はとてつもない国なのだ」
新著は、失敗も成功も経た「アジアの実践的先駆者」としての可能性に始まり「ニートも捨てたもんじゃない」「高齢化をたたえる」
とプラス思考で一貫。「一緒に『元気な日本』をつくっていこう」と呼び掛ける。
新潮新書編集部は「世の中に悲観論ばかり先走る中、未来を見据えた明るさが伝われば」としている。
麻生氏は4月にも、2000年出版の「祖父吉田茂の流儀」の文庫判を出版。6月には「自由と繁栄の弧」と題した講演録も出す予定。
周辺は「結果的に時期が重なっただけ」とするが、安倍政権の行方を左右する参院選を控えた時期だけに「存在感のアピールでは」
との見方もある。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007051719.html ZAKZAK 2007年5月17日(木)
現役音大生+OGの11人組ブラス娘がアニソンで勝負
現役音大生とそのOGで構成した11人組ブラス・ユニット「東京ブラススタイル」が8月にユニバーサル・ミュージックから
CDデビューすることになった。アニメ・ソングばかりを演奏するという全く新しいユニットで、映画「スウィングガールズ」でも
話題を呼んだブラス(吹奏楽)娘たちのデビューをめぐっては、7社もの大手レコード会社が争奪戦を演じた。
平均年齢23歳の「東京ブラススタイル」が結成されたのは2005年。東京芸大など都内の音楽大学の在学生や出身者など才色兼備の
奏者が結集。「ライブでは、誰もが知っているアニソンの名曲を斬新なブラス・アレンジと弾けたパフォーマンスで魅せ、
各社のスカウトが目を付けていた」(レコード会社宣伝マン)という。
ファン層も、10−30代の男女と幅広く、これまで、インディーズから3枚のアルバムをリリース。
最新作ではスタジオ・ジブリ作品をカバーして売り上げ3万枚に迫るほど人気を誇る。
こうした中、大手7社の争奪戦の末、契約を結んだのは、ユニバーサルミュージックのクラシックス&ジャズ部門。
同社の青野浩史執行役員が、人気のワケを語る。
「やはり、アニメの楽曲にこだわった作品作りをしてきたことが好セールスにつながっている。
しかも、活動の拠点は秋葉原ではなく、渋谷のライブハウスでの演奏活動や下北沢を拠点としたアルバム・プロモーションだった。
この戦略が見事に当たった。今後は彼女たちの魅力を最大限に引き出せるような作品作りで、パワーアップさせていきたい」
アニソンとはいっても、アキバ系のオタク専門ではなく、多くの若者やアニメファンに受け入れられている。
メジャーデビューのアルバムでは、杏里が歌った「キャッツ・アイ」や、「ルパン三世」(ラブ・スコール)、
「おどるポンポコリン」(B・Bクイーンズ)などの収録が予定されている。
【写真】娘たちが吹きまくる!
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070517et09.htm?from=os1 読売新聞 2007年5月17日(木)
特撮ヒーロー CSで復活 永遠のB級 7月から
マグマ大使 スペクトルマン 快傑ライオン丸
「マグマ大使」など1960〜70年代に特撮ヒーロー番組を量産した制作会社「ピー・プロダクション」の代表3作品がCS3局で
今年7月から一挙放送される。「ウルトラマン」のような王道的ヒーローとは一線を画しながら、多くのファンを魅了した
“永遠のB級作品”がよみがえる。旗本浩二
同社は、漫画家のうしおそうじこと鷺巣(さぎす)富雄が中心となって60年に設立された番組制作会社。当初はアニメ番組を
手がけていたが、66年、日本初のカラー特撮番組「マグマ大使」を制作し、フジテレビ系で放送。2週間後には円谷プロ制作の
「ウルトラマン」がTBS系で始まり、子供たちの人気を二分した。その後、「スペクトルマン」(71年)、「快傑ライオン丸」(72年)
などの特撮ヒーローものをフジ系で連発した。
鷺巣の著書「スペクトルマンVSライオン丸 うしおそうじとピープロの時代」の編集にあたった出版プロデューサー・但馬オサム氏は、
その魅力を「独特の泥臭さ」だと指摘する。
「予算不足から、実写に手書きのアニメを合成するアナログな手法を多用した。登場する怪獣も『ウルトラマン』のような洗練された
デザインではないが、悪役にもそれなりの“理屈”があり、そこも子供たちをひきつけた」
だが、当時は番組の2次利用という考えがなく、放送権が海外などに散逸、各作品ともまとまってテレビ放送される機会がなかった。
そこで今回、フジ系のCS3局による合同企画として、代表作がよみがえることになった。往時のファンのみならず、日本特撮史に
興味のある人なら必見だ。
マグマ大使(フジテレビ721)
(7月6日から、金曜後6.00) 宇宙人ゴアの地球征服の野望を打ち砕くため、地球創造主アースが、ロケット人間のマグマを作る。
マグマは少年マモルが笛を吹くと現れ、ゴアが放つ怪獣たちと戦う。高速道路など高度経済成長期の「モダンな東京」(但馬氏)も懐かしい。
スペクトルマン(日本映画専門ch)
(7月3日から、火〜金曜後4.00) 公害Gメンの青年が、スペクトルマンに変身して天才科学者・宇宙猿人ゴリの送り込む怪獣と戦う。
ゴリと腹心の軍人ラーが圧倒的な存在感で、番組の題も当初は「宇宙猿人ゴリ」。公害にちなんだ怪獣が多く、「人間くさく、ピンチの
多いヒーロー」(同)だった。
快傑ライオン丸(時代劇専門ch)
(7月21日から、土曜深夜1.30) 戦国時代、日本征服を狙うゴースンと配下の怪人たちに、正義の忍者獅子丸がライオン丸に変身して
立ち向かう。フィルムを逆回ししたり、超広角レンズを使うなど特撮に凝った。好敵手タイガージョーなど「子供向けとは思えない
人物設定」(同)も魅力。
【写真】「マグマ大使」「スペクトルマン」「快傑ライオン丸」
ttp://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007051700142&genre=K1&area=K10 京都新聞 2007年5月17日(木)
海洋堂フィギュア、1700点並ぶ マンガミュージアムで18日から
精巧なミニチュア模型「フィギュア」を一堂に集めた特別展「海洋堂フィギュアミュージアム展」が18日、京都市中京区の
京都国際マンガミュージアムで始まる。細部まで再現された人気アニメキャラクターや恐竜の姿を楽しめる。
フィギュアは主にプラスチック製で、人物や動物、乗り物など多岐にわたる。特別展は同ミュージアムの主催。
フィギュアの先駆的なメーカー「海洋堂」が制作した約1700点を出展する。大半は手のひらサイズで、ゴジラやバルタン星人、
「北斗の拳」のケンシロウ、マジンガーZなど、アニメやテレビ番組のおなじみの登場人物が立体的に迫ってくる。関連のマンガ本も並べる。
また、歴史や文化をテーマにしたコーナーもあり、魚類から恐竜、ほ乳類へと進化した生物の歴史を年代ごとにたどるジオラマを展示。
英国の大英博物館で採用された公式グッズも紹介する。
同ミュージアムの表智之研究員は「世界的に評価されている日本のフィギュアの造形力を楽しんで」と話している。
7月8日まで(水曜休館)。有料。会期中、連日、フィギュアの彩色を体験するワークショップが開かれる。
【写真】細部までリアルに表現されたフィギュア(京都市中京区・京都国際マンガミュージアム)
ttp://www.asahi.com/kansai/news/OSK200705180053.html 朝日新聞 2007年5月18日(金)
吉本興業が初の漫画誌 「コミックヨシモト」6月創刊
吉本興業が刊行する同社初の漫画誌「コミックヨシモト」(発売元ワニブックス)の創刊日が6月19日に決まった。
同社所属のタレントが原作や原案を提供し、気鋭の漫画家が描く。20〜40代の男性を読者として狙い、第1号は25万部完売を目指す。
毎月第1、第3火曜発売で税込み定価320円。
原作者として桂三枝さん、島田紳助さん、千原ジュニアさんらが協力。漫画家永井豪さんは、レイザーラモンをモデルにした
キャラクターが登場する作品を連載する。
【写真】6月19日創刊の「コミックヨシモト」
ttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/26774.html 北海道新聞 2007年5月18日(金)
吉本がコミック誌6月発刊 創刊号25万部目指す
吉本興業は18日、所属タレントが原作を考案し、漫画家が作品に仕上げるコミック誌「コミックヨシモト」を6月19日に創刊すると発表した。
お笑いだけでなく「リアリティーを残した青年誌」を基本理念に月2回発行し、創刊号で25万部の売り上げを目指す。
発行元の吉本興業子会社「ヨシモトブックス」がこの日、大阪市内で開いた卸会社への説明会で、創刊号の見本を公開した。
創刊号は、タレント島田紳助さんが沖縄県の離島を舞台に、若者の再起を描いた「いつか見た島」が売り物だ。
漫画家の高田桂さんが作画を担当する。落語家の桂三枝さん原作「上方落語へいらっしゃ〜い」は、自らの半生を題材に落語を紹介する。
コミックヨシモトは、毎月第1、3火曜日に全国の書店やコンビニなどで発売し、価格は320円。
吉本興業はこの雑誌創刊で出版事業に本格的に参入し、新たな収益源に育てたい考えだ。
【写真】吉本興業が6月に創刊するコミック誌「コミックヨシモト」
ttp://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200705/19/ente205913.html スポーツニッポン 2007年5月19日(土)
コミックヨシモト創刊…紳助、さんまらの作品登場
◆ 6・19業界に“激震” ◆
吉本興業は18日、コミック雑誌「コミックヨシモト」(定価320円)を6月19日に創刊することを発表した。
島田紳助(51)ら所属タレントが原作を考案し、漫画家が作品に仕上げるもので、月2回(第1、3火曜)発行する。
吉本興業子会社「ヨシモトブックス」が同日、大阪市内で開いた卸会社の説明会で創刊号の見本を初公開。
年頭会見での発表以降、ベールに包まれていた新事業の全容が明らかになった。
表紙を飾るのは昨年のM-1覇者、お笑いコンビ「チュートリアル」。巻頭の漫画は島田原作で沖縄の離島を舞台に若者の再起を描いた
物語「いつか見た島」となっている。他に、落語家・桂三枝(63)の半生を描いた作品「上方落語へいらっしゃ〜い」など豪華なラインアップだ。
同社広報センター長も務める竹中功編集長は、「新たな劇場を造ったようなもの。ここから、作品が映画、ドラマとなったり、
ドラマが漫画になったりすれば」。他誌にはない独自プレゼントも企画し、創刊号は25万部の売り上げを目指す。
今後はタレント・明石家さんまや、ダウンタウンの作品も登場予定。下降線をたどるコミック誌業界の救世主となるか。
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200705190029a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年5月19日(土)
バンダイビジュアル きょう株主総会 先行上映で活動PR定着 (関連
>>19)
■今年は「ストレンヂア」
バンダイナムコグループの映像ソフト会社バンダイビジュアル(東京都港区)は19日、東京ビッグサイト(同江東区)で開催する
株主総会で、今秋公開のアニメーション映画「ストレンヂア 無皇刃譚(むこうはだん)」を先行上映する。
株主にどのような作品を作っているかを見てもらい、企業活動への理解を深めもらうことが目的。
土曜開催に加え、自社製作映画を上映することにより株主が出席しやすい環境をつくり、株式保有維持と株価向上につなげたい考えだ。
今回で6回目となる株主総会での上映作品に選ばれた「ストレンヂア 無皇刃譚」は、バンダイビジュアルが出資している劇場アニメ作品。
制作は「鋼の錬金術師」「交響詩篇エウレカセブン」などの人気テレビシリーズを数多く手がけているアニメスタジオのボンズ。
「ラーゼフォン 多元変奏曲」「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」などアニメ映画の実績も持つ。
「ストレンヂア〜」は男たちの戦いを描いたアクション時代劇。武装集団に追われる少年、仔太郎と、刀を封印した不思議な浪人
「名無し」が出会い、仔太郎を追う勢力と戦っていく。「名無し」役の声優には「TOKIO」のメンバーで、役者としても活躍している
長瀬智也さんを起用。仔太郎はジャニーズJr.の知念侑李(ゆうり)さんが演じる。監督は「鋼の錬金術師」で演出を手がけた安藤真裕さん。
バンダイビジュアルは、2001年11月にジャスダック市場に上場。02年開催の株主総会から、映画作品の先行上映を実施してきた。
また、株主が総会に出席しやすいよう03年から土曜日の総会開催を続けている。
過去の上映作品は、柳楽優弥(やぎらゆうや)さんが当時14歳で日本人初のカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を獲得した「誰も知らない」や、
1985年にテレビ放映されたアニメシリーズ「機動戦士Zガンダム」を富野由悠季監督が再編集した「機動戦士Zガンダム劇場版 星を継ぐもの」
などがある。昨年は時代劇の「花よりもなほ」を上映した。
映画は午前10時からの総会が終了した後、午後から上映する予定。
【写真】映画「ストレンヂア 無皇刃譚」の場面(C)BONES/ストレンヂア制作委員会2007
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007051911.html サンケイスポーツ 2007年5月19日(土)
Rainがハリウッド映画に出演決定…日本のアニメ実写化で
韓国の人気R&B歌手、Rain(ピ)=(24)が「マトリックス」シリーズのラリー(41)&アンディ(39)・ウォシャウスキー兄弟が
手掛ける新作「スピードレーサー」に出演が決定しハリウッドデビューすることが、分かった。18日付米映画紙「スクリーン」が報じた。
日本のタツノコプロの代表的カーレースアニメ「マッハGoGoGo」の実写化で、主演はエミール・ハーシュ(22)=(「ロード・オブ・ドッグタウン」)、
ほかにクリスティーナ・リッチ(27)、スーザン・サランドン(60)らが出演。6月5日に独ベルリンで撮入。来年5月に全米公開予定。
ピは才能溢れる新米レーサー役。現在開催中の12カ国35公演を行うワールドツアーを5月末に終えて、撮影に参加する。
ttp://www.chosunonline.com/article/20070518000031 朝鮮日報 2007年5月18日(金)
Rain、ハリウッド進出でベルリンへ
Rain が映画『スピードレーサー』に出演が決まったことを米国のワーナー・ブラザースが公式的に発表した。
ワーナー・ブラザースの代表ジェフ・ロビノフは「映画『スピードレーサー』にアジアの大型ミュージシャンであり将来性を感じさせる
Rain(本名チョン・ジフン)をキャスティングした」と伝えた。
2008年5月9日に公開される同映画には、スーザン・サランドン、ジョン・グッドマンら演技派俳優陣、エミール・ハーシュ、
クリスティーナ・リッチなどハリウッドで人気急上昇中の新鋭が出演する。
脚本・監督ウォシャウスキー兄弟、制作ジョエル・シルバーで早くから話題を集めている同作品は、華やかなカーレースのシーンで
世界を圧倒する予定だ。
同作品で実力ある新鋭レーサーとして出演するRainは、監督や制作者、主な出演陣とともに31日にベルリンで制作発表会を行なう予定だ。
146 :
ひみつの検閲さん:2024/11/29(金) 20:28:32 ID:MarkedRes
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070518-200799.html ニッカンスポーツ 2007年5月18日(金)
水木しげるさんのブロンズ像が一部破損
「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家水木しげるさんの出身地、鳥取県境港市のJR境港駅前で、水木さんのブロンズ像の一部が
破損しているのが見つかり、同市が18日、境港署に届けた。同署は器物損壊事件として捜査している。
調べなどによると、破損したのは水木さんが机に向かって漫画を描く姿の像で高さ約1・2メートル。右手に握っている羽の付いた
長さ約30センチ、直径約8ミリのペンの柄が半分ほど折れていた。同署は故意に折られた可能性があるとみて調べている。
市通商課は「ブロンズ像を楽しみにしている観光客も多く、非常に残念だ」と話している。
駅から約800メートル続く「水木しげるロード」には、「ねずみ男」や「一反木綿」など計120体の像が並んでいる。
ttp://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=392455005 山陰中央新報 2007年5月18日(金)
7月に境港妖怪ジャズフェスタ2007
国内の人気ジャズミュージシャンたちを招き、「境港妖怪ジャズフェスティバル2007」(みなと祭実行委員会主催)が
七月二十一日午後五時から、境港市大正町のJR境港駅前特設ステージで開かれる。
同フェスティバルは文化、観光の活性化を目指し、〇二年から開催しており六回目。
境港の夏を彩る定番イベントして定着し、今回は第六十二回みなと祭の前夜祭として企画した。
出演は日野皓正クインテット、寺井尚子カルテット、ウンサングループguestTOKU、フライド・プライドの四グループ。
午後四時開場で、ステージは同十時まで。チケットは一般前売り五千円(当日六千円)、高校生以下二千五百円(同三千円)。
公演終了後、境港駅から米子行きの臨時列車を運行予定。
問い合わせは、みなと祭り前夜祭企画実施本部事務局(電話0859・47・1056)。
【写真】境港妖怪ジャズフェスティバル2007のポスター
ttp://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200705190157.html 朝日新聞 2007年5月19日(土)
日中で「三国志」アニメを共同制作 来春、中国全土で放映
中国・三国時代の歴史を描いた「三国志」のアニメ番組が日中で共同制作され、来年4月から中国全土でテレビ放映されることになった。
日本アニメの多くは中国で下請け制作されているが、一緒に物語を作り上げるのはほとんど例がないという。
業界関係者は「日中で共同制作するモデルケースになれば」と期待している。
共同制作するのは、東京都中央区の番組制作会社「フューチャー・プラネット」と、中国中央電視台(CCTV)の系列企業。
日本のアニメ制作技術やキャラクターの商品化などのノウハウが評価されたという。両社は18日に北京で正式に調印した。
業界関係者によると、中国ではアニメ人気が上昇し、日本アニメの人気も高い。中国政府はアニメ産業の育成に取り組み、
動画制作技術は向上しているが、絵コンテなど物語の進め方は日本側に一日の長があるという。
フュ社はドキュメンタリー番組や映画を多く手がけてきたが、アニメの制作実績は乏しい。
実際の制作は、米ウォルト・ディズニー社の日本法人でアニメ制作をしていたスタッフらが立ち上げた会社が担う。
原作は、劉備や曹操らの活躍を描いた歴史小説「三国演義(三国志演義)」。1話約30分の番組を52本制作し、1年かけて放映する。
三国志は中国でも人気が高いが、テレビアニメとして放映されるのは初めてという。中国社会科学院の三国志学会に監修してもらう。
日本側が絵コンテ、中国側が脚本やアニメ制作、キャラクターデザインを担当する。総制作費は約6億円で、うち日本側が約4億円を負担する。
フュ社は「日本ではあまり知られていないエピソードを盛り込み、これまでとはひと味違った三国志にしたい」としている。
ttp://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200705190136.html 朝日新聞 2007年5月19日(土)
中国原作のアニメ、日本市場に参入へ
ハローキティグッズの制作などで知られる株式会社イマ・グループの池田慎一郎会長はこのほど中国深センを訪れ、
1000万元を投資して中国原作のアニメ「PACOO Fruit Tribe(水果部落)」の制作を行うことを決定した。
新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同アニメは日本NHKで放送されることになっており、中国原作のアニメが国際アニメ市場に参入するのは今回が初めてとなる。
「PACOO Fruit Tribe」は広州市盛美数字図像制作有限公司が制作したアニメで、魔法が使える小さなフルーツたちが
子供たちの前に現れ、「フルーツ村」の中で冒険するというストーリー。
週間東洋経済 2007 5/19特大号
あなたの給料は激変する!未来時給
フラット化の波にさらされる先兵たち
日本の新人アニメーターは月収10万と中国並み
低賃金でなり手減少 今や9割は海外製
新人の月収100万円という低賃金ぶりが喧伝される日本のアニメ産業。
業界のコスト構造はどうなっているのか。
30分のアニメ番組1本辺りの制作費は1000万から1300万円必要とされるが
実際に制作費として放送局が支払うのは800万円程度。不足気味の制作費を
例えば脚本(20万円)、絵コンテ(20万円)、音響制作(150万円)といった具合に
作業別に分担する。
(中略)冒頭の10万円という例は、「月に500枚しか描けない」という映演労連の
声を反映したものだ。
(中略)アニメーターの低賃金を、労働意欲の乏しさの表れとする指摘もある。
「昔は早く認められたくて、月に1000枚〜1500枚を普通に描いていた。500枚
しか描けない人には、早く1000枚描けるようになれといいたい。」
と日本動画協会の山口康男専務理事は苦言を呈する。
(中略)日本のアニメ業界は、安易な海外委託に頼った結果、重大な危機に瀕している。
若手アニメーターの裾野が狭いため、次世代を担う才能の持ち主が決定的に不足しているのだ。
朝日新聞 2007年5月16日(水)朝刊28面
三宮の商業ビル“オタク”の聖地 アニメ・ゲーム・フィギュアが招く /兵庫県
神戸・三宮のセンター街にある商業ビル内に、アニメやゲーム、カード、フィギュア(人形模型)などマニア向けの店が集まっている。
「ファッションフロア」と名前がついている階から、阪神大震災後、衣料品関係の店が次々と撤退。
5年ほど前からマニア向けの店が増えだした。大阪・日本橋や東京・秋葉原のように、県内のサブカルチャーの中心になっている。
マニア向けの店は、センタープラザ西館の2、3階に計約15店舗ある。ビル関係者によると、83年、アニメ関連商品を扱う業界大手が
2階に進出。アニメ好きが集まる下地があったところに、5年ほど前から、ブティックなどが撤退した空きスペースにマニア向けの店が
次々と入るようになったという。
05年4月に開業したトレーディングカード専門店は、平日の昼も若い男性客らでにぎわう。客から販売を委託されたアニメキャラクター
などのカードを14坪の店に並べ、売れたら手数料をもらう。カードの売り上げは月400万円に上るという。
大阪・日本橋にも店を持つ経営者の男性(47)は「『オタク』がこんなに集まるのは県内ではここだけ」と話す。
昨年4月にはアニメ、ゲーム、漫画関連の専門学校が開校した。アニメやフィギュア好きが集まるので、口コミで学生を集めやすいのが利点という。
9年前に出店したアニメ専門の古本店は、約60坪の店内にコミックス3〜4万冊、個人出版の同人誌約2万冊を並べる。
価格は1冊50円から、9巻で10万円というものまでさまざまだ。
全体的に、大阪・日本橋に比べ、品ぞろえや陳列の仕方がソフトなのが特徴だという。
週3〜4回は立ち寄るという県内の大学の男子学生(20)=滋賀県近江八幡市=は、アニメのコミックスなどに月2万円使う。
「いろんな店がそろっているので便利。ここに来れば通学の疲れも嫌なことも忘れられる」
ビルを運営・管理する神戸サンセンタープラザの中村尚宏・経営部次長(46)は「マニア向けの店の存在がビルのにぎわいにつながっている。
西館の一つの『売り』になれば」と話している。
【写真説明】若者らでにぎわうセンタープラザ西館=神戸市中央区三宮町2丁目で
産経新聞 2007年5月17日(木)大阪夕刊8面
【たけくまメモ 出張版】「マンガ」とアカデミズム
◆小説が“文学”となったように
私事で恐縮だが、私は昨年暮れに脳梗塞で倒れ、この春まで長期入院していた。退院後も引っ越しなどでバタバタしていて、じつはこの
文章が復帰してからの初執筆仕事になる。このコラムも長期休載させてもらっていたが、なんとかこうして復帰できたことを喜んでいる。
読者のみなさん、今後ともよろしくお願いいたします。
仕事といえば、私は文筆の傍ら、東京・八王子にある多摩美術大学の講師も務めている。こちらは先月から5回目の新学期が始まった。
社会復帰は幸いにして順調のようである。
私が美術大学で何を教えているのかというと、マンガである。別に描き方を教えるのではなく、マンガやアニメーションの歴史について
1年間講義しているのだ。これが自分でやっていてとても楽しく、学生からも好評をいただいている。
近年、全国的な傾向として、大学にマンガやアニメ、ポピュラー音楽などサブカルチャー系の講座を開くことがブームとなっている。
京都精華大学には数年前に「マンガ学部」が新設され、あわせてマンガ学会が始動して久しいし、大阪芸術大学では『子連れ狼』の原作者
・小池一夫を主任教授に招いた「キャラクター造形学科」が2年前に始まった。学科にならなくとも、私のように非常勤講師を呼んで
講座を開いているような大学は、枚挙にいとまがないほどである。
マンガもアニメーションもすでに100年近い歴史があるわけで、アカデミズム内に本格的研究者が育ってきていることも、状況を後押し
していると言える。まあしかし身も蓋もないことを言うなら、近年の「少子化」による深刻な学生不足も背景にあるのだろう。
できるだけ学生が興味を持てるカリキュラムを組んで、多くの人に本学を受けてもらおう、というわけだ。
客寄せパンダ…と言ってしまうと語弊があるのだが。
年配のマンガ関係者には、長らく「子供向けの仕事」と見られていたことにコンプレックスを持つ人もいて、アカデミズムが
「すり寄って来ている」かのような最近の状況を歓迎する人が多いが、反対に、アカデミズムに大衆文化の何がわかるのか、と反発する者もいる。
私に言わせれば、過度の歓迎派も反発派も、アカデミズムの「権威」に過剰反応をしているという点では、同じ穴のムジナなのである。
アカデミズムにも大衆文化にもそれぞれの役割があり、偉いも偉くないもない。それなりの歴史と厚みのある文化に対しては、
アカデミシャンが研究の対象にしても不思議はないし、大衆文化の側がこれにすり寄ったり反発する必要もない。
歌舞伎だってもとは大衆文化なのだ。観客が歓声をあげるロックコンサートとなんら変わりはない。
小説も、なぜ「小説」と呼ぶかというと、それ以前に「大説」があったからである。明治期には漢詩や四書五経などが教養人の第一に
読むべきものとされ、それ以外の無教養な大衆が読むものを「小説」と呼んだのだそうである。
今では考えられないが、この言葉は一種の蔑称だったのだ。
要するにマンガもアニメも、明治期に小説が「文学」となってアカデミズムに受け入れられた軌跡を、今まさに辿っているのだと思う。
それは歴史の必然なのである。そして、今でも小説はなくなってはいない。大衆文学も、今ではライトノベルのような形になって多くの
中高生のファンを獲得している。
ただ私としては、学生たちの創作意欲を刺激する講義にしようと考えるのみである。過去に発表された多くの歴史的傑作を学生に紹介し、
1年間の最後には、彼・彼女らにマンガかアニメを課題として提出してもらう。「描き方」の授業ではないのにそうしているのだ。
そもそも手塚治虫もトキワ荘のマンガ家たちにしても、大学でマンガを学んだ作家など1人もいない。
皆が独学であり、それでも多くの才能ある作家は生まれてきた。
採点時の私は、大学講師というより編集者の心理に近い。才能ある学生を見つけると単純に嬉しいし、当人にその気があるのなら、
なんとかして世に出してやりたいと思う。世の中に、こういう講義がひとつくらいあってもいい、と思うのである。 (竹熊健太郎)
【プロフィル】竹熊健太郎
たけくま・けんたろう 昭和35年、東京生まれ。原作から編集、評論など漫画、アニメを中心に幅広く活躍。ブログ「たけくまメモ」
(
ttp://takekuma.cocolog-nifty.com/)が人気。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070520/ent070520001.htm 産経新聞 2007年5月20日(日)東京朝刊3面
アニメ文化を守る 初の本格博物館を計画
世界へわが国のアニメーション文化を発信する初の本格的博物館を設立するためのNPO法人(特定非営利活動法人)が発足する。
わが国を代表するアニメ映画作家、宮崎駿さんや高畑勲さんの名作や『鉄腕アトム』などを生んだ日本のアニメは大正時代にその源を発する。
現代に至るまでの歴史的資料を研究・収集するとともに、アニメ文化を伝承し、国際交流の拠点とする壮大な計画だ。(関厚夫)
■NPO法人設立へ
「マンガとはまるで違ってアニメは動かすことで命を吹き込む世界。鮮やかな色彩や音楽、音声が加味された総合芸術です。
にもかかわらず、アニメはマンガの一部、マンガ博物館ならその一隅といった位置づけでした」。
本格的アニメ博物館設立に執念を燃やすアニメプロダクション社長、なみきたかしさん(55)は話す。
なみきさんはアニメ研究者、またコレクターとしてしる人ぞしる存在だ。なみきさんは昭和40年代後半、まだ一般にアニメが
冷遇されていた時代に、宮崎さんや高畑さんの劇場用アニメの原画などが遺棄されているのをみて、「名作の資料を保存しなければ」
との念に駆られた、という。
現在、わが国には、研究や保存を行う本格的なアニメ博物館はない。なみきさんが目指すのは「アニメのシネマテーク・フランセーズ
(フランスの映画の収集・上映・保存機関)」。計画では、東京都内かさいたま市内に地上5階、地下2階の博物館を建設。
原画や書籍をはじめ、国内外の約7000本のフィルムコレクションを収蔵・展示する。これらは、研究者やマニアの垂涎の的とされる、
なみきさん所蔵の品が中心だ。
このなかには、公開当時はわが国初の長編アニメだった『桃太郎の海鷲』(昭和17年)や1933年の米映画『キング・コング』の
特撮技術を担当したウィリス・オブライエンの短編映画など内外の貴重なアニメフィルムのほかに、宮崎さん自筆のストーリーボード
(原画作成のためのスケッチ)、日本アニメの父といわれる政岡憲三さんの作品資料なども含まれている。
また、視聴覚ホールや常設・特別展のスペース、海外からの研究者のための宿泊施設や会議・研究施設を設ける。
なみきさんが中心となり、設立準備委員会を兼ねたNPO法人は今秋にも発足する。問題は「10〜15億円」とされる建設資金。
なみきさんは「できれば行政を呼び込みたい。アニメは立派な輸出品である前に、わが国の誇る文化なのですから」と話している。
高畑勲監督の話「本来、こうした博物館は国がつくるべきだが、いまのところ、期待できない。それだけに、計画を高く評価したい。
しかし、実現までには越えねばならぬハードルがいくつかある。ともすれば『閉鎖的』とされる収集家たちが、自身のコレクションを提供し、
大同団結することもその一つだ。今後の展開を見守りたい」
ttp://www.zassi.net/mag_index.php?id=23&issue=21031 『週刊新潮』2007年5月17日号(5月10日発売)
>>120 p.56【ワイド】秘花12 若い女性が「ホモ漫画」に群がる「スーパーコミックシティ」
このゴールデンウイーク期間中、東京・有明で漫画同人誌の展示即売会「スーバーコミックシティ」が開催された。
会場には若い女性が詰めかけ、なぜか「ホモ漫画」に群がる。倒錯した趣味を持つ女オタクたちを「腐女子(フジョシ)」と呼ぶそうだ。
同人誌の展示即売会として、「スーパーコミックシティ」は22年の歴史を持つ。主催者によれば、5月3日と4日の2日間で9万2000人が訪れた。
99%が女性である。
この催しのパンフレット(1000円)が入場チケット代り。1万近くの出展スペースに積まれたのは、思い思いに描かれた漫画同人誌の数々。
二十数ページの薄いものから300ページを超える本格的作品もある。値段も200円から3000円以上のものまで。
目立つのが、BL(ボーイズラブ)系と呼ばれる男性の同性愛を描いた「ホモ漫画」だ。
「BL系は数が多いから目に付くよね。全体の4割弱ははあるのでは」(参加者)
何冊かのBL系同人誌を手に取ってみると、少年漫画のキャラクターや刑事ドラマに出演する俳優を模したと思しき内容で、
男同士のキスシーンをはじめ、ペッティング、肛門と陰部の交接などが描かれている。
男性アイドルグループのメンバーをパロディにした漫画には、こんなセリフが。
<・・・ここ、仁はどんな風に噛むの?>
<カメ、感じやすいよね>
<ねえ・・・慰めあわない・・・?>
こうした作品は、メンバーが所属する大手芸能プロダクションの頭文字を取って「J禁」と言い、先方に察知されないよう購入者に
ネットオークションなどで再販売しないことを求めている。
現役の大臣と党三役を務める有名な政治家が愛し合う作品もあるそうだ。
[妄想を楽しむ]
ホモでもないのに、モデルにされた側はたまらないだろうが、作品を熱狂的に支持しているのは、男性同性愛者ではなく、若い女性たち。
こうした倒錯した趣味を持つ女オタクを「腐女子」と呼ぶ。
「自分がどんな漫画を買ったかなんて、ぜったい他人には話せないですよ」
と、会場に来た20代前半の女性が恥かしがれば、20代半ばの女性は、
「BL系の漫画は荒唐無稽な内容で、モデルとして描かれた人が知ったら怒るでしょうが、自分で勝手に妄想して楽しむの。自家発電というか」
同人誌を販売した参加者の一人はこんな感想。
「このイベントは、普段自分がオタクであることを隠している女の子が解放される場所なんです。
すごく頑張ってお洒落をしたり、お化粧をしたりして、遠くからもやって来るんですよ」
なぜホモ漫画に若い女性たちが群がるのか。同人誌事情に詳しい評論家の唐沢俊一氏はこう語る。
「現代は女性の時代と言われますが、仕事では男並みの活躍を求められ、大変なストレスを抱えている。BL系の漫画や小説は、
そうした女性にとっての息抜きなのです。情報過多の時代で不倫に罪悪感がなくなり、娯楽としてのセックスも楽しくなくなった。
女性にとって最後に残された禁断の領域が男性同士のセックスで、妄想を生み出す余地があります。
ホモの話といっても基本的にはファンタジーで、女性オタクはその妄想を楽しんでいるんですよ」
妄想にハマりすぎて、脳ミソが腐りませぬように。
【写真】2日間で9万2000人動員
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up190459.jpg
154 :
メロン名無しさん:2007/05/20(日) 22:45:47 ID:VDFC1HQG0
産経新聞 2007年5月20日(日)東京朝刊19面
【サブカルさーふぃん・ゲーム】脳トレ
■“自分への危機感”でヒット
携帯ゲーム機ニンテンドーDSが、ずっと売れている。少なくとも東京では入荷、即完売という状態が続く。
出荷台数はなんと世界で4000万台、国内も1600万台を突破したというから驚きだ。
国内でのDSヒットの牽引役となったのは、任天堂の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」。略して「脳トレ」。ゲーム世代のみならず、
おじちゃんもおばちゃんも、みんな買って楽しんだ。1億総…とまでは言わなくても、日本中で脳を鍛えているという状況は面白い。
しかし「脳を鍛えたい」と思っている人が、それほど多くいるとは思えない。潜在的な需要はあったと思うが、それを「何か」が
呼び覚ましたのだ。そのヒットの要因に、日本人の国民性−−もしかしたら、人間の性まで、見えてくるように思える。
「脳トレ」の登場に、日本国中が飛びついた理由は「脳年齢」という、「新しい単位」の発明ではないだろうか。
「新しい単位」の登場に僕らは弱い。「あなたの脳年齢いくつですか?」と突然聞いたこともない単位を突きつけられ、
興味を持たない人は少ない。松嶋菜々子の脳年齢が52歳というCMを見て誰もが驚いた。そして慌てた。
「脳年齢って? じゃあいったい、自分はいくつなんだろう?」と。
数年前に、体脂肪計のヒットがあったが、それに根源は似ているように思える。「体脂肪」なんて、それまでは誰も気にしていなかった。
知能指数のIQや、「何星人」なんていう占いも、同じようなものだ。誰もが、自分を計る新しい単位に興味がある。
そして誰でも、自分のことをもっともっと知りたいのだ。(ゲームクリエイター・飯野賢治)
毎日新聞 2007年5月19日(土)地方版23面
企画展:さわれる絵本の世界「3匹のくま」 きょうから三鷹・ジブリ美術館 /東京
世界中で愛される絵本「3匹のくま」を紹介する企画展が19日から1年間、三鷹市下連雀1の三鷹の森ジブリ美術館で開かれる。
館主の宮崎駿さん自らが企画。当初はアニメ化を目指したが「これは映画にはできない」と考え直し、子どもたちが物語の世界に
じかに触れる体感型の展示になった。
展示室の入り口をくぐると、広々とした木のテーブルや、大人の背丈ほどの巨大な椅子が目に飛び込んでくる。
主人公の女の子が迷い込む、くまの家の食堂だ。その隣の部屋に入ると、見上げるように大きいくまたちと「鉢合わせ」になる。
「3匹のくま」は、イギリスなどに伝わる民話をロシアの文豪・トルストイが物語としてまとめた。日本では62(昭和37)年、
福音館書店が出版。女の子がくまの留守宅に忍び込み、スープを飲んだりベッドに寝たり好き勝手をしていると、
くまの家族が帰宅して怒り、女の子を追いかける、という話だ。
宮崎さんは、この物語から「『子どもたちがさわること』の意味を考えた」という。宮崎さんは同展に寄せたメッセージで
「この(現代の)世界は、なんとたくさんのさわってはいけないもので満ちていることだろう」「『3匹のくま』には、
子どもという存在の本質を肯定する愛情がこめられている。存分に子どもたちにさわってもらおう」と語りかける。
会場には旧ソ連で出版された絵本などが展示され、ロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテインさんの
ロシア語の朗読を聞くこともできる。ジブリ美術館は日時指定の予約制で、案内ダイヤルは0570・055777。【金田健】
■写真説明 くまの家の食堂=福音館書店の絵本(トルストイ文、バスネツォフ絵、おがさわらとよき訳)より
■写真説明 迫力ある父親、母親、子どもの3匹のくまの像 (C)Museo d' Arte Ghibli (C)E.Vasnetsova&N.Filipchenko
読売新聞 2007年5月19日(土)東京朝刊30面
ジブリ美術館、絵本の世界再現 「3匹のくま」 きょうから企画展=東京
◆そーっとクマの家
三鷹市の「三鷹の森ジブリ美術館」で、絵本「3匹のくま」をテーマにした企画展が19日から始まる。
19世紀から世界中の子どもたちに愛されてきた民話の魅力を、ロシアの文豪・トルストイによる絵本をベースに再現。
「こわく、大きく、ドキドキするようなクマをつくろう」という館主の宮崎駿監督の狙い通り、迫力ある世界が展開されている。
「これは、映画にすることができない!」。1年半前、この絵本を短編アニメとして制作しようとしていた宮崎監督はこう言って
頭を抱えたという。映画にすると、制作者の視点が入り込んでしまい、子どもにいろんな想像を起こさせるこの絵本の良さをそいでしまう
――というのが理由だった。
「3匹のくま」は、クマの家と知らずに留守宅に忍び込んだ女の子が、スープを飲んだり、ベッドで寝たりしていると、クマの親子が
帰ってきて女の子にかみつこうとする物語。もともとはイギリスの口承民話で、1837年に文章化されて以降、世界中で出版されてきた。
映画化を断念した宮崎監督は、絵本の世界を立体的に再現し、実際に手で触れてもらうことで、絵本の持つ力を紹介しようと決めた。
展示の主なモチーフに選んだのは1935年に出版されたトルストイの作品。リズム感あふれる文章には、余分な感情描写がなく、
子どもの想像の幅が広がると判断した。
展示室は、二つの部屋で構成され、クマの家を再現した1番目の部屋には、小さな子ならよじ登らないと座れないほど大きなイスが
あったり、でっかい器とおさじがあったり。2番目の部屋には、高さ3メートルの天井に届くほどの巨大な父グマなど3匹のぬいぐるみが
「だれだ!」と叫び出しそうな迫力を与えている。
来年5月まで。併設するカフェでは期間中、ビーフストロガノフ(1200円)など5種類のロシア料理を提供する。
同美術館は予約制((電)0570・055・777)。
写真=(上)天井に届きそうなほど巨大な3匹のクマのぬいぐるみ(下)でっかいイスやスープの器が再現されたクマの家
((c)Museo d' Arte Ghibli、(c)E.Vasnetsova&N.Filipchenko)
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070521/ent070521000.htm 産経新聞 2007年5月21日(月)
時代を映すヒーロー・キャラクター 魅力は「弱さ」
子供をメーンターゲットにしたテレビ番組のヒーローが最近、歴代のシリーズよりも弱さや短所を見せるキャラクターになってきた。
ヒーローものは「世相の鏡」ともいわれる。今の時代の何を映しているのだろうか。(竹中文)
「親や先生など指導する立場の人による事件が相次ぐ今、子供たちは正義とは何かと迷っているように感じる。
だから、上から物を言うような教え導くヒーローではなく弱い一面も持つ親しみやすさが必要になったのではないか」
ヒーローのキャラクターについて、こう話すのは、テレビ朝日系『仮面ライダー電王』の梶淳(かじ・あつし)プロデューサーだ。
昭和46年からスタートした初代『仮面ライダー』の主人公は変身前もスポーツ万能で頭脳明晰だったが、『電王』の主人公、
野上良太郎は「シリーズ史上最弱」のヒーローで、女性に助けてもらったり、気絶したりと、弱々しい。
ただ、他人の不幸に敏感に反応する優しさを持っている。
こんなヒーロー像に人気が集まり、これまでの平均視聴率は前作の仮面ライダーシリーズを0・3ポイント上回る8.0%に達した。
テレビ朝日のホームページアクセスランキングでも常に上位をキープしており、読者からの応援メールも過去の作品に比べて多いという。
梶プロデューサーは、「自分が弱いから人の痛みがわかる。その優しさは今の世の中の最大の強さともいえる」と主張する。
テレビ朝日系『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の主人公、漢堂ジャンもどこか抜けているキャラクターだ。
八木征志(やぎ・せいじ)プロデューサーは「主人公は歴代で最も欠陥があるキャラクターにした。
欠点を克服しようと思うから仲間と話し合う。それは、コミュニケーション能力が足りないといわれる今の時代に必要な要素だ」とする。
欠点のある主人公が成長していく物語は昭和54年に始まった『機動戦士ガンダム』の主人公、アムロ・レイが代表格で、
パターンとして古くから存在するが、その延長線上にある最近の「弱さ」は、ひとつの持ち味として描かれるようになってきたともいえる。
NHK教育テレビで昨年4月から始まり、今年4月から夕方の放送時間枠を拡大して放送している悪者を改心させるヒーローものアニメ番組
『ぜんまいざむらい』の主人公も弱い部分を持っている。この番組を制作している「アニプレックス」の小川容子さんは、
「好きなお団子を食べ過ぎて太ってしまったときにダイエットに挑戦するなど現代にも通じる日常の身近な話題も盛り込んでいる。
親しみが持てるヒーロー像が今の時代にはマッチしているようだ」と言う。
子供向け番組のヒーローは、常に、世相と密接な関係がある。
昭和33年に始まったテレビ番組『月光仮面』は、「憎むな、殺すな、許しましょう」の博愛主義の精神を持っていた。
高度経済成長期は、“スポ根”漫画『巨人の星』の星飛雄馬のように真面目に努力する姿に、多くの視聴者が共感した。
日本大学芸術学部映画学科の田島良一教授は、「今は助け合いの精神が薄れてきてしまった時代だから、自分の弱さを見せ、
他者の弱さに共感できるようなヒーローが人気を集めるのだろう」としながらも「視聴者は常に対極の像を求める傾向にあるので、
これからは今までとは違った強さを持つヒーローが登場するかもしれない」と分析する。
“駄目男”にばかり好意を持つ女性を主人公にした漫画『だめんず・うぉ〜か〜』の著者として知られる漫画家の倉田真由美さんは
「おしるこに少しだけ塩を入れると甘さが引き立つように、完全無欠よりも、欠陥がある方が親しみやすい。
つまり駄目な部分というのは魅力にもなり得る。ただ、ヒーローには、漫画『だめんず−』にでてくるような、
周りに迷惑をかける極端な駄目男にはならないでほしい」と“注文”をつけた。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007052106.html サンケイスポーツ 2007年5月21日(月)
優香がプレゼンターとして出席…「小学館ライトノベル大賞」
タレントの優香(26)が20日、東京・秋葉原の東京アニメセンター・3Dシアターで行われた
「第1回小学館ライトノベル大賞」の贈呈式にプレゼンターとして登場した=写真。
明日のライトノベル作家を育成する賞で、少年向けライトノベルのレーベル「ガガガ」部門では
神崎紫電さんの「愛と殺意と境界人間」が、少女向けライトノベルのレーベル「ルルル」部門では
倉吹ともえさんの「楽園の種子」がそれぞれ大賞を受賞した。
両作品は小学館から24日に創刊される「ガガガ文庫」「ルルル文庫」の一作品に加えられる。
優香は「受賞した皆さんは、いっぱい書いて世の中に作品を出してほしい。
私は絵本は描いているけど、ライトノベルは教えてもらっても無理です」と謙遜していた。
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007052119.html ZAKZAK 2007年5月21日(月)
アキバだけじゃない!?オタクの聖地、萌え上がる立川
アニメや漫画、フィギュア(人形)などの趣味に没頭する人々が集う“オタク・タウン”。古くは東京・中野、近年では世界にも
アピールする秋葉原、そして女性オタクの街・池袋などだが、最近、「新・オタクの聖地」として立川が急浮上しているという。
さっそく、現地リポートしてみよう。
東京駅から中央線で約1時間。聖地の中心は駅北口に立つ「第一ビル」「フロム中武」。両ビル内にある店舗など約10店がオタク垂涎なのだ。
まずは第一ビル。1階は年配女性向け洋品店などごく普通の様子だが、2階に上がると“萌え”系漫画や声優モノに特化した書店、
CDショップが。さらに上がると、昆虫専門ペットショップ、アイドルグッズ、電車模型など、フロアの空気が濃く感じる空間が出現する。
その核になっているのが「コトブキヤ立川本店」だ。
約40年前から営業、もとは雛人形などの小売店だったが、「機動戦士ガンダム」のプラモデル(ガンプラ)、アニメの美少女フィギュア、
軍事・車のプラモデル、映画「スター・ウォーズ」の関連商品などを扱い、人気に。店内では、中学生から団塊の世代、スキンヘッドの
外国人までが熱心にショーケースを眺めていた。
秋葉原に出店した1999年以降、認知度が高まり、本店への来店も増えたという。「ウチの認知度が上がってからアイドルグッズやエアガン、
鉄道模型などを扱う店舗が集まり出しました」(同店広報)。
次は、駅前通り沿いのフロム中武へ。同ビルに2002年、漫画やアニメの書籍に特化した「アニメイト」が、06年にフィギュアなどを扱い、
首都圏最大級売り場面積を誇る「ボークス立川ショールーム」がオープン。各店のフェアが始まると毎回400−500人の行列ができるほどで、
同ビル広報によると、両店のオープン後、来店客が増え、“聖地”を決定づけたとも。
実際、東京近郊はもちろん、山梨、長野、群馬から、横田基地の米国人なども続々訪れている。立川商工会議所によると、05年度の
立川駅乗客数はJR、モノレールを含め約15万人だが、その後増えていると見られ、「街の集客の吸引力にもなっている」とオタクたちを
歓迎している。
新・聖地に対して“先輩タウン”たちの現状はどうか。
【秋葉原】「秋葉原にオタク向け店舗が集中するようになったのは90年代後半から。契機になったのはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』
のブームでした」と語るのは、オタク街研究の第一人者で、建築意匠論が専門の森川嘉一郎氏(35)。
森川氏によれば、「官公庁や大企業がかかわらず、自然発生的にできた趣味の街」だが、最近は国土交通省の外国人観光客誘致キャンペーン
の一環にも“起用”。4月から成田−秋葉原・新宿間を往復する外国人無料の「わっしょい!バス」も運行し、官主導で観光地としてのアピールも。
【中野】オタク・タウンとしては秋葉原より歴史のある街。“オタクビル”として知られる中野ブロードウェイがあり、古本コミックなどを
扱う老舗「まんだらけ」が核となってホビー店が集まってできた。もちろんメイド喫茶もあり、観光地となりつつある秋葉原に居心地が
悪くなったオタクや一部の店舗が流れる動きもある。
【池袋】「女性オタクの街」として知られる“乙女ロード”がある。2004年に命名、昨年、テレビの情報番組で紹介されたことから全国区に。
秋葉原に男性向けの店やスタッフが移転したため、女性向けコミック・アニメの同人誌専門店などが16店(昨年末現在)にまで増えた。
女性専用フロアを持つ店や執事喫茶などもある。
【全国の有名オタク街】
日本橋(大阪市)「東のアキバ、西のポンバシ」と呼ばれる大阪の電気街。オタロードと呼ばれる通りにオタク系店舗が集中している
大須(名古屋市)日本3大電気街の一つ。メイド喫茶の形態発祥の地とされる
天神(福岡市)北天神地区に、有名チェーン店やメイド喫茶が集中している
紙屋町(広島市)大手町通りから西側を中心にオタク系の店がある
札幌(札幌市)駅前から狸小路にかけて店が点在。他のオタク街に比べて店が商店街に溶け込んでいる
朝日新聞 2007年5月20日(日)朝刊11面
(書評)ゲーム的リアリズムの誕生 東浩紀著 剣豪小説のような痛快さ持つ思想書
東浩紀氏も学者として老練になったものだ、というのが本書前半の印象だ。
本書は01年に講談社現代新書から上梓された『動物化するポストモダン』の、5年半ぶりに出た続編という位置づけになっている。
内容は前作に引き続き、オタクと呼ばれる人々によるポストモダン的物語受容の変容(いわゆる動物化)を解き明かす体裁になっているものの、
その手法はだいぶ変化している。
はっきり言えば前作におけるその問題提起は、論理の飛躍と取り扱う対象(アニメ等オタク的作品群)に対する知識の欠如があり、
その分野に詳しい読者は、
「それはないだろう」
というツッコミを入れながら読み進めざるを得なかったはずだ。ところが、そうやって内容の不備を自分で補完しつつ読むという
行為により、読了時点で読者個々の頭の中にオリジナルな動物化理論が完成するという仕組みで、これはまさにポストモダン時代の、
新しい思想の呈示の形なのではないか、と思わせるユニークさがあった。
それに比べると、今回の続編は、用心深く、大塚英志氏らの先行のメタフィクション論の検討という形式をとって論を進めている。
そこに大きな破綻はないものの、前作にあったパフォーマティブな面白さには欠けるのでは、と心配になるのも事実である。
しかし、後半で、著者がオタク的物語消費の典型例としてのライトノベルを具体的に評論し始めるあたりになってくると、
従来の東氏らしさが顔を出す。ライトノベルに比較された時の自然主義文学への勉強不足(本書での認識はクラシックに過ぎるだろう)を
気にもとめずどんどん話を断定的に進めていくあたりの痛快さは、喩えが変かもしれないが、剣豪小説のような、スカッとした読後感を残す。
こういう現代思想書もあまりない。代わりのいない個性を持つ学者なのだ。まだまだ老成せずに、若々しい問題提起を続けて欲しいものだ。
そういう意味で、一応独立した書籍にはなっているものの、前作からの通読をお奨めしたい。
評・唐沢俊一(作家)
*
講談社現代新書・840円/あずま・ひろき 71年生まれ。哲学者・批評家。東京工業大学特任教授。
ttp://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200705220342.html 朝日新聞 2007年5月22日(火)
「漫画のノーベル賞に」麻生外相、国際漫画賞を創設
麻生外相は22日の閣議後の記者会見で、海外で活躍する外国人漫画家を顕彰する「国際漫画賞」を創設すると発表した。
漫画好きで知られる麻生氏は「ポップカルチャーが持っている発信力を高め、漫画のノーベル賞みたいなものにしたい」と述べ、
漫画を活用した文化外交に意欲を見せた。
作品は公募と出版社などを通じた他薦で毎年募集する。漫画家の里中満智子さん、やなせたかしさん、ちばてつやさんらが選考し、
今年は7月2日に都内で授賞式を開く。賞金はないが、受賞者には10日間ほど来日してもらい、日本の漫画家との対談などを行うという。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070522/bnk070522002.htm 産経新聞 2007年5月22日(火)
外相、「国際漫画賞」を創設 日本漫画普及へ
麻生太郎外相は22日の記者会見で、日本の漫画文化を普及させるため、優れた外国人漫画家による作品を
外務省が表彰する「国際漫画賞」を設立すると発表した。7月2日に東京で授賞式を開く。
大の漫画ファンとして知られる麻生氏は「漫画のノーベル賞にしたい」と意気込んでいる。
国際漫画賞は出版社から世界各国のプロ、アマチュア漫画家の作品を推薦してもらうほか、公募も実施。
人気漫画家の里中満智子さんやちばてつやさんら6人の選考委員が最優秀1作品と奨励賞3作品を選ぶ。
外務省は「海外と日本の漫画家が交流し、日本の文化に一層の理解を示してくれることを期待する」としている。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007052202018112.html 東京新聞 2007年5月22日(火)夕刊【政治】
趣味と実益?麻生外交 「国際漫画賞」外務省が創設
麻生太郎外相は二十二日午前の記者会見で、海外の漫画作家を表彰する「国際漫画賞」を創設する、と発表した。日本漫画の旗手を
後押しすることで、日本への理解を深めてもらうのが狙い。漫画好きで知られる麻生氏は「漫画のノーベル賞にしたい」と意気込んでいる。
外務省によると、海外では日本流の「マンガ」という分野が確立され、外国人作家による作品も多数生まれている。
「漫画賞」は、こうした作品を対象とする。里中満智子さんら著名漫画家が選考に当たり、最優秀作品一点と優秀作品三点程度を選ぶ。
受賞者は日本に招待し、日本の漫画家との面会や出版社訪問ができるようにする。初回の授賞式は七月二日に行う。
外務省は最近、省の案内パンフレットに人気漫画「名探偵コナン」の主人公を登場させたり、核軍縮問題のPRに漫画を活用したりしている。
麻生氏が漫画などの日本のポップカルチャーを外交に生かす必要性を主張しており、今回の企画もこうした「漫画外交」の一環。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070522AT3S2200G22052007.html 日本経済新聞 2007年5月22日(火)
麻生外相「マンガのノーベル賞」、国際漫画賞の創設発表
麻生太郎外相は22日の閣議後の記者会見で、優れた外国人漫画家を表彰する「国際漫画賞」を創設すると発表した。
マンガ好きを自任する外相肝いりの文化外交の一環。外相は「日本が誇るポップカルチャーの発信力を高める。
マンガのノーベル賞のようなものにしたい」と意気込んでいる。
外務省が国際交流基金や日本漫画家協会などと協力して運営する。里中満智子さんや、やなせたかしさん、ちばてつやさんら
数人の漫画家が選考。6月末までに最優秀作品などを決め、7月に受賞者を日本に招き東京で授賞式を開く。
ttp://www.yomiuri.co.jp/donna/do_070522.htm?from=os1 読売新聞 2007年5月22日(火)
目指すは「オンリーワン」
日テレG+のトーク番組「どれどれトーク」に、声優の池田秀一さんをお招きした。
池田さんは、アニメ「機動戦士ガンダム」の大人気キャラクター「赤い彗星」ことシャア・アズナブルの声を演じた方である。
実は、私は特撮オタクだが、アニメを全く見ない。
したがって、恥ずかしながら、シャアもわからなければ、池田さんのことも存じ上げなかった。
出会いは本当に偶然から。知人のテレビ番組監督が主催した異業種交流会の席であった。
お酒がお好きということもあり、以後、時々お目にかかるようになり、そのご縁で出演を快諾していただいた。
番組では、池田さんが先ごろ出版された自伝的エッセー「シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星」に沿って、シャアという
キャラクターへの思いをたっぷり語って頂いた。台詞まで実演して頂き、ファンの方にも喜んでもらえる内容になったと思っている。
だが、私にとってそれ以上に面白かったのは、声優以前、子役として活躍されたテレビ草創期の話だった。
ドラマがまだ生放送で撮影されていたり、「次郎物語」で主役の次郎を演じたことで役と同一視されてしまい、
見知らぬ人に「頑張るのよ」と励まされた経験など、興味深い話が続く。
映画界の大スター、石原裕次郎さんが初めてテレビドラマに出た時にも共演。
裕次郎さんには、テレビでの先輩ということで「秀先生」と呼ばれたという。裕次郎さん自筆の貴重な手紙も見せて頂いた。
番組の最後には、そんな様々な体験をもとに、短時間ながら「役者論」も語ってもらっている。
器用に役を「こなす」のではなく、「ものまねではないオンリーワン」を目指して精進すべしという言葉には、
劇団入団から数えると来年芸歴50年を迎える池田さんならではの重みがあった。
「どれどれトーク」は、6月1日午後10時10分から。
【写真】スタジオでトークする池田秀一さんと鈴木記者
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070522i204.htm 読売新聞 2007年5月22日(火)
テレビアニメ「悪魔くん」、DVD複製…違法販売で逮捕
警視庁光が丘署は22日、青森県八戸市長者3、パート従業員大向和彦容疑者(43)を著作権法違反容疑で逮捕したと発表した。
調べによると、大向容疑者は、テレビで再放送された、水木しげるさん原作のアニメ「悪魔くん」全42話を録画してDVD5巻に複製。
昨年12月20日ごろ、インターネットオークションに出品し、東京都清瀬市の女性に宅配便で6860円で販売した疑い。
大向容疑者は2005年6月ごろから、同様に別のアニメなどをDVDに複製しネット上で販売、百数十人から約300万円を売り上げていたという。
「稼いだカネは生活費に使った」と供述している。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070522AT1G2200T22052007.html 日本経済新聞 2007年5月22日(火)
アニメ不正複製、DVD販売・警視庁、容疑の男逮捕
無許可で複製したアニメのDVDを販売したとして、警視庁光が丘署は22日までに、青森県八戸市長者、読売新聞販売店従業員、
大向和彦容疑者(43)を著作権法違反の疑いで逮捕した。同容疑者は「2年間で百数十枚、約300万円分を売った」と供述しており、
同署は余罪を追及する。
調べによると、大向容疑者は2006年12月、テレビから無許可で複製したアニメ「悪魔くん」のDVD5枚を東京都清瀬市の女性に
約6800円で販売し、製作会社の著作権を侵害した疑い。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007052221.html ZAKZAK 2007年5月22日(火)
アニメ「悪魔くん」を複製、ネットオークションで販売
警視庁光が丘署は22日までに、漫画家水木しげるさん原作のアニメ「悪魔くん」を許可を得ずに複製し販売したとして、
著作権法違反の疑いで青森県八戸市の新聞販売店社員の男(43)を逮捕した。
男はインターネットのオークションサイトを利用し「悪魔くん」やミュージシャンのライブ映像を複製し販売。
2005年6月以降約300万円を売り上げ「生活費が欲しくてやった」と供述しているという。
調べによると、男はテレビで放送されたアニメを許可なくDVDに複製。
昨年12月に東京都清瀬市の女性に5枚を6000円で販売し、著作権を持つ東映アニメーションの権利を侵害した疑い。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070522/bnk070522000.htm 産経新聞 2007年5月22日(火)
少女漫画の「かわいい」パワー…現代アート・小田富美子展
少女漫画チックな作品が並ぶ現代美術の作品展が新宿区神楽坂のギャラリーで開催されている。
新人作家として注目を集め始めた小田富美子さん(25)が初めて開いた個展「ヴァージニカ」だ。
「女の子」をテーマに創作活動に取り組んでいる小田さん。昨年のアートフェスティバル「GEISAI#9」で森本容子賞を受賞。
これを契機に、ファッションショーの展示会に出展するなど、活躍の場が拡大。「かわいさには強い力を感じる。
そのパワーにアーティストとして向き合って、作品にしてみたいと思った」と話す。
人物や風景ではなく少女漫画を油絵の題材にしてきたのは、「ほかの作家とは違うことをしてみたかった」と小田さん。
登場人物をキャンバスに描くことで「自分自身が通り過ぎてきた内なる少女と向き合うことができる」という。
個展では少女漫画のキャラクターを模写したような初期の作品のほか、目の部分だけを描いた「the universe」など、
作風が変わりつつある近作も展示されている。
無料、31日まで。日、月曜休み。問い合わせはギャラリーマンテン(電)050・3605・0427。
【写真】小田富美子展「ヴァージニカ」
読売新聞 2007年5月21日(月)大阪朝刊34面
日文研20年 「研究の奥深さ認知」 井上教授が振り返る=京都
国内外の研究者が共同で日本文化を研究する西京区の国際日本文化研究センター(日文研、片倉もとこ所長)が21日、
創立20周年を迎える。研究調整主幹を務める井上章一・同センター教授=写真=はインタビューに対し、
「(20年間で)世界の研究者に、日本文化研究の奥深さが認知されるようになった」と話した。
日文研は毎年、10数人の外国人研究者を招き、日本人研究者と共同で日本の文学や歴史、企業風土などを研究、母国でその成果を
発表してもらっている。井上教授は「日本の良い面も悪い面も、背景や原因を研究してもらうことで、世界に日本を伝えられる」とし、
「彼らの成果が我々の刺激にもなる」と話した。
国文学や文化史などの学問の枠にとらわれずに研究したり、アニメーションなども研究対象と考える外国人研究者が増えているといい、
「日本人もより専門にこだわらない柔軟な発想が必要」と指摘した。
日文研は哲学者の梅原猛氏らの提唱がきっかけで、「日本とは何か」を学際的に研究する機関として20年前に発足。
共同研究のほかに、年1回、アジアや欧米などで国際シンポジウムを開催している。
西日本新聞 2007年5月21日(月)朝刊9面
異変!? 鉄道ファンすそ野広がる 漫画が火付け役 アニメ化やドラマも 効率一辺倒の風潮に異議?
「鉄道ファン」の世界に、ちょっとした異変が起きている。これまで「鉄ちゃん」「鉄ヲタ(鉄道オタク)」と揶揄されるなど、
一般からは少し遠い存在だったファンのすそ野が広がり、鉄道の魅力もさまざまな媒体で頻繁に紹介されている。その背景には何があるのか。
一九七七年設立の九州大学鉄道研究同好会。徹夜コンパの後、翌朝そろって始発電車に乗るのを「三次会」と呼ぶなど筋金入りの
硬派集団に“異変”が起きた。三十年の歴史の中、通算で一人しかいなかった女子学生が昨秋に一人、今年四月にも一人入会したのだ。
昨年入会した女子学生(21)は「知らない路線に乗ったり、車両について解説を聞くのは、新しいカフェに行くのと同じで、
新鮮でちっとも暗くない。“全線乗車”など修行僧のような活動ではなく、あくせくせず、非日常的な旅を楽しみたい」と、
のんびりと鉄道の魅力を味わいたいと話す。
福岡市早良区西新一丁目の鉄道模型専門店「汽笛堂」でもコアな常連に交じり、新たに鉄道模型を始める人が目立ち始めた。
経営する三宅士朗さん(50)は「子供が独立し、自分も退職し、時間とスペースに余裕ができたような人が多い。
低価格のモデルも多くなり“気軽に始められる”と、敷居も低くなっている」と語る。
国内の鉄道全線乗車を果たすなど、鉄道ファンでもある九州大学大学院の鈴木右文(ゆうぶん)准教授(43)=英文法理論=は、
趣味としての鉄道の魅力について(1)知的好奇心を刺激する緻密なダイヤや膨大な資料(2)全国を網羅する巨大システムを人間が
成立させているというロマン(3)新旧の車両の魅力、切符やグッズの収集、乗ること自体の楽しさなど間口の広さ−を挙げる。
愛好者の広がりについては「価値観の多様化に伴い、人の趣味を“オタク”とあげつらわなくなったのが大きい」と分析する。
鉄道人気のすそ野を拡大させたきっかけとされるのが、ルポ実録漫画「鉄子の旅」(小学館、全六巻)だ。
鉄道に興味のない女性漫画家が鉄道好きのトラベルライターに案内され、全国を連れ回されるという、これまでにないストーリーが
人気を集め、二〇〇一年の連載開始から単行本三十五万部を売り上げ、六月からはアニメ化される。
編集担当の神村正樹さん(34)は、単行本化後、漫画や鉄道ファン以外からの問い合わせの多さに驚いたという。
「漫画としての面白さに加え、鉄道にまつわるさまざまな知識が紹介され、未知の世界をのぞくことへの興味がかき立てられたのではないか」
このほかテレビでは鉄道マニアが登場するドラマ「特急田中3号」(TBS系)が放映中だ。
鉄道に魅せられ、その魅力をつづった作家と言えば「第一阿房列車」など阿房列車シリーズで知られる内田百カンや、内田を敬愛し
「南蛮阿房列車」を書いた阿川弘之さんが浮かぶが、中でも広く親しまれているのが「時刻表2万キロ」「時刻表昭和史」などで
知られる宮脇俊三さんだろう。
雑誌「別冊太陽」が今年一月に発行した宮脇さんの特集号「鉄道に魅せられた旅人」が、早々と重版になるなど〇三年の没後も人気は
衰えない。
著書「終着駅は始発駅」で宮脇さんは「奥の細道」や「東海道中膝栗毛」を例に、鉄道による旅の魅力についてこう記している。
〈旅は、ほんらい「線」であった。目的地があっても、そこに至る道程のなかに旅のよさがあった〉
飛行機や高速道など鉄道以外の高速交通網が整備され、旅は観光地や名所など「点」をつなぐものとなった。現代人が「点」を追うのは、
旅に限らない。仕事や家事など生活のあらゆる局面で、効率、生産性が追求され、そこでは過程でなく結果のみが評価の対象とされている。
「鉄子の旅」で印象的な場面がある。春の一日、ぽかぽかしたローカル線の車内から、ほころび始めた梅の花をながめながら漫画家が
〈なんか、旅って楽しい〉と目を細めるシーンだ。
何者かに追い立てられ、「目的地」へと急がされるような毎日。鉄道人気の高まりは、そんな日常への静かな異議申し立てにも思える。(塩津健司)
関連HP:朝日新聞 2007年5月9日(水) 「鉄子の旅」TVアニメ化 テツブームの予感
ttp://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200705070247.html
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200705230030a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年5月23日(水)27面 (関連
>>161)
「漫画のノーベル賞」外務省が創設
外務省は22日、海外の外国人漫画家を表彰する「国際漫画賞」を創設すると発表した。海外文化交流政策の一環で、漫画好きで知られる
麻生太郎外相は「漫画のノーベル賞のようなものにしたい。日本のポップカルチャーの発信力を高めていきたい」と意気込みを示している。
賞の選考は、漫画家のやなせたかしさん、ちばてつやさん、里中満智子さんらが行い、最優秀作品に国際漫画賞を贈る。
6月下旬に受賞者を発表し、7月2日に東京で授賞式を開く。
日本製の漫画やアニメは海外でも評価が高く、外務省当局者は「日本の漫画文化を後押しし、日本の魅力を海外に伝えたい」としている。
また、受賞者を日本に招いた際には、日本の伝統文化やハイテク施設、ポップカルチャー集積地の秋葉原などを視察してもらう考え。
外務省は「ありのままの姿を見せて漫画に生かしてもらおう」と検討している。
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070522/20070522_018.shtml 西日本新聞 2007年5月23日(水)朝刊2面
「漫画外交」積極展開 麻生外相肝いり 日本文化発信へ「国際賞」を創設 (関連
>>161>>168)
大の漫画好きで知られる麻生太郎外相の肝いりで、外務省が「漫画外交」を進めている。二十二日には麻生氏自ら「国際漫画賞」
創設を発表。このほか、核軍縮を議論する国際会議の場に「はだしのゲン」、外務省の広報冊子には「名探偵コナン」を“登用”。
日本の漫画やアニメが持つ情報発信力を外交にも取り入れる麻生戦略の一環だ。
優れた外国の漫画家を表彰する国際漫画賞は、外務省が国際交流基金や日本漫画家協会と協力して運営。
受賞者は日本に招待、日本の漫画家との交流などを進める。漫画を通じ日本とのきずなを深めてもらうのが狙い。
麻生氏は「漫画のノーベル賞のようなものにしたい」とも話す。
麻生氏はこれに先立ち、ウィーンで開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、広島の原爆体験を描いたアニメ
「はだしのゲン」を上映、英語版の配布や展示も行った。
国内でも「名探偵コナン」のストーリー仕立てで外務省を紹介する子供向け冊子を作製。今後も「漫画の底力」をアピールする考えだ。
昨年の自民党総裁選でサブカルチャーの魅力を訴え、若者から支持を受けた麻生氏。
「ポスト安倍」をにらんだ動きは、党内の綱引きにも影響を与えそうだ。
スポーツニッポン 2007年5月25日(金)22面
スピルバーグ監督、玩具に衝撃! 今夏公開「トランスフォーマー」にかける熱意
◇「すべての人間の中にある子供の部分に向けて製作した」−−ロスでインタビュー
(中略)
◇日本のアニメ、本物のアート
○…「インディ4」の次にはリンカーン大統領の映画を予定しているというスピルバーグ監督は、日本のアニメについても熱く語った。
「11歳の娘がセーラームーンがお気に入りで何百回も見ています。昨年、日本に行ったときに宮崎駿さんと一緒に昼食を取りました。
日本のアニメは、本物のアートになっていると思います。印象派のアートに近いと思うんです」と感心。
「一番好きなのは“千と千尋の神隠し”」と語った。そして「娘は黒澤明監督の“七人の侍”を見て、セーラームーンにあの7人を
やらせたいと言ってました」と笑わせた。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007052513.html サンケイスポーツ 2007年5月25日(金)
日本のオモチャにビビビ!スピルバーグが最新プロデュース作語る
(中略)
★11歳の愛娘は宮崎駿オタク!?
11歳になる娘のミカエラは、スピルバーグ以上のアニメオタクだ。「美少女戦士セーラームーン」が大好きで、「もう何百回も見ているよ」
という。昨年はアニメの巨匠、宮崎駿さんと3人で会食。ミカエラさんは「私にとっては、ビートルズ以上の存在」と感激した。
ちなみに、ビートルズの大ファンはスピルバーグ自身。最も好きなアルバムは2枚組の通称「ホワイト・アルバム」、曲では
「マジカル・ミステリ・ツアー」収録の「フール・オン・ザ・ヒル」だそうだ。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070525-OHT1T00047.htm スポーツ報知 2007年5月25日(金)
スピルバーグ監督「TF観て子供に変身」
(中略)
玩具だけではなく、日本のアニメにも敬意を払った。「日本のアニメはアート。印象派的に描くことで、日本の若い人たちが想像力を
かき立て、それを発揮できる」とその技法を称賛。お気に入りは親交の深い宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」。実写化の期待も膨らむが
「芸術性が高く、いじってほかの形にしたくない。一番好きな作品だが、違うものに変えることはできないよ」と笑顔で話した。
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/05/24/0000350445.shtml デイリースポーツ 2007年5月25日(金)
スピルバーグ ベースは日本の玩具
世界を代表する映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏(59)が、製作総指揮した新作「トランスフォーマー」(日本公開8月4日)に
かける意気込みを、このほど米ハリウッドで語った。新作は、日本製玩具をベースにした作品。親日家としても知られる同氏は、
宮崎アニメなど日本文化への敬意を表すとともに、愛娘から「セーラームーン」のような作品の製作をせがまれていることも明らかにした。
(中略)
会見では、随所で日本びいきも披露。日本のアニメについて「本物のアート」と絶賛し、一番のお気に入りは宮崎駿監督の
「千と千尋の神隠し」と明かした。
愛娘(11)からは、故黒澤明監督の名作「七人の侍」とアニメ「美少女戦士セーラームーン」をコラボさせた作品をリクエスト
されているという。実現は難しそうだが、「娘のセンスだと、いつの日かスタジオのトップになると思うよ」と目の付けどころに、
巨匠も感心しきりだった。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070526-OHT1T00046.htm スポーツ報知 2007年5月26日(土)
日仏合作14億円3Dアニメ…カンヌ国際映画祭
【カンヌ(フランス)25日】「スタジオジブリ」と並び日本を代表するアニメ製作会社マッドハウスが日仏合作のアニメを
製作することが分かった。「よなよなペンギン」(りんたろう監督、日本公開08年12月)というもので、製作費は14億円を超える。
マッドハウスは昨年のベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品した「パプリカ」の今敏監督らを擁するアニメ製作会社。
今回は仏製作会社デニス・フリードマン・プロダクションと提携した。
マッドハウスの和泉将一プロデューサーは「企画の段階から海外の会社と手を組むのは初めて。日本だけでなく世界を視野に入れて
作品を作りたいと思っていた」と説明。仏クリエイター、タイのプロダクションも実際の製作に加わる。
「銀河鉄道999」「メトロポリス」などで知られるりんたろう監督は「四十数年かけて培ってきた2Dアニメのテーストを生かした、
いまだ見たことのない新しい3Dアニメとして、日本独自の感性を盛り込んだ作品を世に送り出したい」と意気込んでいる。
ストーリーはオリジナルで、「ペンギンは飛べる」と信じる6歳の少女、地下世界に住む少年と目立ちたがりの天使の落ちこぼれ
3人組が闇の帝王と対決する姿を描く。
欧州は仏映画会社ワイルドバンチ、日本以外のアジアは香港のゴールデンネットワーク、日本と北米はマッドハウスと松竹が配給する。
ttp://www.bk1.co.jp/product/02790567 『ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命』
ローランド・ケルツ (著), 永田医 (翻訳) 価格: ¥ 1,890 (税込)
単行本(ソフトカバー): 300ページ 出版社: ランダムハウス講談社 (2007/5/24)
『ガッチャマン』『ポケモン』『トトロ』から『ハル・ムラカミ』まで―――日本のポップ・カルチャーはクールだ!
なぜ、今、マンガとアニメがアメリカで受けるのか? 浮世絵、禅に続く、日本文化偏愛の「第三の波」を、日米の最前線からリポート!
現在アメリカ人の興味をそそっているのは、日本のポップ・カルチャーの生みの親でるクリエイターたちの奇抜さであり、
奇妙なイカレ具合であり、何ものも恐れずに自由を主張する姿勢であると同時に、文化を消費する日本人たちの想像を絶する貪欲さである。
アメリカ人は、いずれ書道や大相撲にも魅力を感じるようになるかもしれないが、今、最先端を行っているのはアニメとマンガである。
(本書「まえがき」より)
著者について ローランド・ケルツ
アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれ、アメリカと日本で育つ。主にニューヨークでライターやエディターとして活動。
記事は「ヴィレッジ・ヴォイス」や「プレイボーイ」「ニューズデー」等に掲載された。
2006年に創刊されたアメリカの文芸誌「Public Space」では、副編集長として、日本文学特集を担当した。
小説も手がけ、短篇が「ゾエトロープ」に掲載された。現在、東京大学大学院(英米文学)の講師として東京に滞在中。
※原書(英語)
Japanamerica: How Japanese Pop Culture Has Invaded the U.S.
Roland Kelts (著) ハードカバー: 256ページ 出版社: Palgrave Macmillan (2006/11/28)
ttp://www.amazon.co.jp/Japanamerica-Japanese-Culture-Invaded-U-S/dp/1403974756
ttp://www.asahi.com/life/update/0524/OSK200705240085.html 朝日新聞 2007年5月25日(金)
畳ネクタイに、畳ギター 畳業界が新分野へ挑戦
畳職人の業界団体などでつくる全国畳産業振興会(京都市南区)は24日、研究者や漫画家、落語家を交えたチームをつくり、
新しい市場開拓に取り組むと発表した。
会場には、畳を表地に使ったネクタイ姿の関係者や畳地のエプロンをつけたメードが登場。
板に畳を張ったギターや畳の便座カバーも試作品としてPRした。
第1弾の取り組みとして新時代の畳活用法を公募中で、次の「畳の日」の9月24日に優秀作を発表する。
畳の人気回復へ向け、斬新な新製品をたたみかけられるか。
【写真】畳のネクタイ姿の全国畳産業振興会長と畳のエプロンを付けたメード、畳ギター=24日、京都市中京区で
ttp://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052400214&genre=B1&area=K1C 京都新聞 2007年5月24日(木)
新“畳文化”へアイデア満載 振興会、新商品開発 メード姿でPR
新たな畳需要の掘り起こしを目指す全国畳産業振興会(本部・京都市南区、神邉謌皷長)は24日、同市内で畳の新商品開発を
手がける「畳新市場開拓プロジェクト2007」を発表した。会見には、畳エプロンをつけたメード姿の女性もも登場。
「新しい畳文化を創造したい」とアピールした。
畳表の国内生産量は、生活様式の変化や中国産に押され、2006年には10年前からほぼ半減の210万枚に減少。
イグサの国内作付面積も同年には、ピーク時の1972年比で88・4%減の1370ヘクタールに落ち込み、苦境が続いている。
主な要因は、住宅にフローリングや床暖房が増加したためとみられる。幅広い分野で畳利用の可能性を探るため、
同会は牧野圭一京都国際マンガミュージアム研究センター長や落語家の桂米二さんらで構成する「畳新市場開拓実行委員会」
を発足させ、新商品のアイデア公募を始めた。
会見では、森田洋北九州市立大准教授がイグサの抗菌・有害物質吸着効果やリラックス効果を紹介。会場に並んだ畳ふすまや
畳便座カバーなどの試作品について「実用的で将来性が高い」と指摘した。採用したアイデアは商品化して、年内に発売する方針。
【写真】試作した畳エプロンや畳ギターを発表する畳新市場開拓実行委員会のメンバーら(京都市中京区・京都国際マンガミュージアム)
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/20070524/20070524_005.shtml 西日本新聞 2007年5月24日(木)
メード姿で「畳」PR 業界団体、チーム発足
「畳ネクタイ」や食物繊維が豊富な「い草青汁」−。日本の伝統である「畳」を自由な発想でPRしようと、畳職人らでつくる
全国畳産業振興会(京都市南区)が24日、京都市中京区の京都国際マンガミュージアムで記者会見。
畳製のエプロンを身に着けたメード姿の女性らが、畳を使ったユニークな製品を紹介した。
同振興会によると、国内の畳需要は1989年の約5000万枚から2005年には約2100万枚に激減。
「このままでは畳が消える。外部の発想で新市場を生み出したい」と漫画家の牧野圭一氏や京都市の門川大作教育長らを招き、
「畳新市場開拓プロジェクトチーム」を発足させた。
今後は一般からも意見を募集。9月24日の「畳の日」に合わせて新製品を発表するという。
【写真】畳の魅力をPRするため作られたギター、ネクタイ、エプロンなどの製品=24日午後、京都市中京区の京都国際マンガミュージアム
朝日新聞 2007年5月25日(金)夕刊15面
(エチエンヌのクールジャパン)新・三種の神器
「フジヤマ、ゲイシャ、タクシーの自動ドア」は長いこと外国人観光客にとっての日本イメージだった。
「三種の神器」にも等しいクールジャパンだ。でも、時代は変わった。ここでは、21世紀にふさわしい新しい三種の神器を提案したい。
まず、フジヤマより「アキハバラ」。この街は今、外国人観光客が訪れる機会の最も多い街になった。
家電製品量販店はもちろん、オタク系の店も注目を集めるようになり、英語や中国語のガイドブックにも載っている。
そしてゲイシャより「ギャル」。昔の日本映画にはしばしば、和服姿の芸者さんが登場した。しかし芸者に限らず和服の女性を街中で
見かけることは、今ではあまりない。その代わり、海外に進出したマンガやアニメのお陰で、ギャルは日本女性の象徴にまで成長した。
彼女たちはかつての芸者と同じように、異国情緒へのあこがれをくすぐる存在だ。
最後に、タクシーの自動ドアより、近づくと音もなく開く「自動開閉トイレのフタ」。これがどれほど、この国の合理性と技術力を
外国人に面白おかしく伝えるアイテムであるか、日本人には想像できないだろう。洗浄便座すらない国々から来た人が、高級レストランや
ホテルのお手洗いに入り、初めて自動開閉トイレのフタとばったり「出会う」瞬間。それはもう、未来都市に流れ着いたような体験だ。
この新しい三種の神器は、これからますます海外で、日本の代名詞となるに違いない。 (E.Barral ジャーナリスト)
【写真説明】近づくと開き、離れると閉じるトイレのフタ
朝日新聞 2007年5月11日(金)夕刊10面
(エチエンヌのクールジャパン)ハローキティ
ハローキティが海外でも大スターであることは、読者の皆さんもご承知の通り。そのキティちゃん人気には2通りあることを説明しよう。
本来のターゲットである女の子向けのキャラクターとして定着しているのは、別にいまさら驚くことではない。
香港や上海のデパートなどでも大活躍。キティはすでにディズニー系の子供向けキャラクターと十分対抗できる知名度を備えている。
だが、キティは子供だけではなく、大人の欧米人女性にも受けている。
おしゃれ感覚にうるさい彼女たちは、本来ならば、キャラクターはノーサンキュー! だが、キティちゃんだけが別格だ。
昨年の夏、パリ郊外で行われたジャパン・エキスポでは、キティちゃんのコルセットを見つけた。
このイベントは、毎年フランス全国の日本ファンが集まるお祭りで、去年は3日間で6万人も動員した。
キティちゃんコルセットを試着していた女性に話を聞いたところ、ハローキティは日本ファンにとって「かわいい」の代名詞なのだそうだ。
セクシーさや大人っぽさは欧米ファッションの専売特許。でも、それだけでは飽き足りないおしゃれな女性が、遊び心を求めて、
日本流の「かわいさ」に目覚めたということだ。
街でキティアイテムを身につけている欧米人女性を見かけたら、さりげなく声をかけてみてください。
きっと「日本はクール!」と答えてくれるだろう。 (E.BARRAL ジャーナリスト)
【写真説明】ジャパン・エキスポ会場でキティちゃんコルセットを着けた女性
北海道新聞 2007年5月25日(金)朝刊全道23面 放送
<ふぇいす> 折笠富美子(おりかさ・ふみこ) わくわくしながら収録
近未来を舞台にしたアニメ「電脳コイル」(NHK教育)で、主人公のヤサコこと優子の声を担当している。
どこにいてもインターネットに接続できる“電脳メガネ”が子どもたちの間で大流行する時代の不思議で楽しい物語だ。
いたずらっ子たちが生き生きと描かれる世界に「懐かしさと新しさが混在しているような作品です。わくわくしながら収録してます」と、
すっかり引き込まれた様子。「子どもらが近所で冒険して遊んでいるようなシーンがあって、大人の方にも共感してもらえるはず」と話す。
ヤサコはごく普通の小学六年生。「とにかく優しい子。柔らかい雰囲気を持ってますが、決して弱くはない」
紙面画像
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ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20070527/20070527_001.shtml 西日本新聞 2007年5月27日(日)朝刊
デスノート中国で禁止 政府「子供に悪影響」 DVD没収へ
【北京26日傍示文昭】新華社電によると、中国政府は28日から、日本の人気コミック「デスノート」など青少年に悪影響を与えると
判断したホラー系出版物と映像ソフトの集中取り締まりを展開すると発表した。「デスノート」は中国でも小中学校で流行しているが、
当局は「子どもの人格形成に重大な影響を与える」と指摘。出版物とDVD、関連グッズはすべて没収するとしている。
ノートに名前を書かれた人が死ぬホラー漫画「デスノート」(大場つぐみ原作、小畑健作画)は、週刊少年ジャンプ(集英社)
連載中から人気を呼び、単行本は1500万部を超えるベストセラーとなったほか、昨年は藤原竜也さん主演で映画化され、
前編・後編とも大ヒットした。
映画は中国では公開されていないが、海賊版DVDが大量に出回っているほか、関連出版物もはんらん。中国各地でこれまでにDVD366枚、
出版物2409冊が没収されている。当局は「デスノートには神秘主義や死亡、報復など子どもの人格形成に悪影響を与える多くの要素が
含まれている」として、本格的な取り締まりに乗り出すことにした。
集中取り締まりは6月1日の国際子どもの日を挟み、同3日まで1週間の予定。小中学校周辺の書店やDVD店などを重点対象としている。
ttp://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070527/chn070527000.htm 産経新聞 2007年5月27日(日)
「デスノート」流行でホラー出版物取り締まり 中国
日本の人気漫画「デスノート」が中国の小中学校で大流行するなか、中国当局は28日から、ホラー系出版物の集中取り締まりを
展開するとこのほど全国関係部門に緊急通達した。26日付中国各紙が伝えた。
「デスノート」は名前を書くだけで人を殺すことができるノートを主題とした物語で、中国では正規出版されていないが、
海賊版漫画のほか、アニメ化、映画化された海賊版DVDが街中にあふれている。作中に出てくるデスノートそっくりのノートも
商品化されて10元から18元で売られている。
通達は「子供たちの人格発育に重大な影響を与える」と指摘している。 (北京 福島香織)
ttp://www.daily.co.jp/newsflash/2007/05/26/0000352891.shtml デイリースポーツ 2007年5月26日(土)
中国で「デスノート」取り締まり
二十六日の中国各紙によると、中国当局は二十五日、日本の人気コミック「デスノート」(中国名「死亡筆記」)などの
ホラー出版物が「青少年の心身の成長に有害」で違法であるとして、取り締まるよう命じる緊急通知を全国の関係部門に出した。
これまでにも全国で約二千四百冊、DVD約三百六十枚を押収している。
通知は「デスノートは神秘主義、報復などの感情を含んでおり、子供の人格形成に深刻な影響を与える」としている。
中国では、日本の作品を下敷きにした「デスノート」が小中学校で流行しているとみられ、通知は学校周辺の書店や文具店を
重点的に検査するよう指示した。
「デスノート」は、そのページに名前を書かれた人間は死ぬといわれるノートを使い、主人公が世の中の犯罪者たちに制裁を
加えていくサスペンス。日本では映画化もされた。
ttp://www.asahi.com/culture/movie/TKY200705240311.html 朝日新聞 2007年5月25日(金)
ジブリ美術館に、でっかいクマが!
三鷹の森ジブリ美術館(東京・三鷹市)で、絵本でおなじみの「3びきのくま」展が来年5月まで開催中だ。
館主である宮崎駿監督が企画・構成を担当。見て、触れて、おはなしの世界に入り込んだ気分になれる。(アサヒ・コム編集部)
森で迷った女の子が、小さな家を見つけてのぞいてみると……。
展示室の入り口に立つ人形の脇を通って中に入ると、大きなテーブルといす。3組のお皿とスプーンを、どうぞ手にとってみてください。
次の部屋に進むと、見上げるほどの大きなくま! 怖がらず、サツマイモくらい太いツメや、フサフサの毛、牛革のチョッキをなでてみて。
ポケットには何か入っているかな?
壁には、絵本のパネルを高畑勲監督の解説つきで展示。アニメ作家ユーリー・ノルシュテインによるロシア語の朗読も流れている。
宮崎監督は、トルストイ文、バスネツォフ絵による「3びきのくま」(おがさわらとよき訳、福音館書店)のファン。
とりわけ、くまの絵が怖いところがお気に入りとか。脚本を担当した「パンダコパンダ 雨ふりサーカス」などにその影響が見て取れる。
「3びきのくま」をアニメ化し美術館で上映したいと考えていたが、検討の結果「絵本にはかなわない」と断念。
絵本の世界を体感できる展示に切り替えた。
併設のショップではポストカードなどを販売。カフェでは、ボルシチやケーキなどロシア料理の特別メニューも。
ジブリ美術館は日時指定の完全予約制。問い合わせは0570・055777。
読売新聞 2007年5月24日(木)東京朝刊30面
[街ふれあい]5月24日=多摩
◆「トルストイのクマ」立体に
■三鷹市 「三鷹の森ジブリ美術館」で、絵本「3びきのくま」をテーマにした企画展が始まった。19世紀から世界中の子どもたちに
愛されてきた民話の魅力を、ロシアの文豪・トルストイによる絵本をベースに再現。「こわく、大きく、ドキドキするようなクマを
つくろう」という館主の宮崎駿監督の狙い通り、迫力ある世界が展開されている。
「これは、映画にすることができない!」。1年半前、この絵本を短編アニメとして制作しようとしていた宮崎監督はこう言って
頭を抱えたという。映画にすると、制作者の視点が入り込んでしまい、子どもにいろんな想像を起こさせるこの絵本の良さをそいでしまう――というのが理由だった。
「3びきのくま」は、クマの家と知らずに留守宅に忍び込んだ女の子が、スープを飲んだり、ベッドで寝たりしていると、クマの親子が
帰ってきて女の子にかみつこうとする物語。もともとはイギリスの口承民話で、1837年に文章化されて以降、世界中で出版されてきた。
映画化を断念した宮崎監督は、絵本の世界を立体的に再現し、実際に手で触れてもらうことで、絵本の持つ力を紹介しようと決めた。
展示の主なモチーフに選んだのは1935年に出版されたトルストイの作品。リズム感あふれる文章には、余分な感情描写がなく、
子どもの想像の幅が広がると判断した。
展示室は、二つの部屋で構成され、クマの家を再現した1番目の部屋には、小さな子ならよじ登らないと座れないほど大きなイスが
あったり、でっかい器とおさじがあったり。2番目の部屋には、高さ3メートルの天井に届くほどの巨大な父グマなど3匹のぬいぐるみ3体が。
「だれだ!」と叫び出しそうな迫力を与えている。
来年5月まで。併設するカフェでは期間中、ビーフストロガノフ(1200円)など5種類のロシア料理を提供する。
同美術館は予約制((電)0570・055・777)。
写真=天井に届きそうなほど巨大な3匹のクマのぬいぐるみ((c)Museo d'Arte Ghibli,(c)E.Vasnetsova&N.Filipchenko)
ttp://www.sankei.co.jp/chiho/tokyo/070522/tky070522001.htm 読売新聞 2007年5月22日(火)
宮崎&高畑コンビが贈る…ジブリ美術館「3びきのくま」展
ttp://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20070524_01.htm 河北新報 2007年5月24日(木)朝刊1面
(河北春秋)
漫画大臣と揶揄されるほど、麻生太郎外務大臣は漫画好きで知られる。移動の車の中でも漫画本を離さないそうだ。
その麻生さんのアイデアだろう、外務省が「国際漫画賞」を作った
▼外国人漫画家の優れた作品を表彰し、今夏、日本に招いて交流する。
「高額賞金を出すわけではないが、漫画のノーベル賞のようなものにしたい」。麻生さん、相当張り切っている
▼講演などで語る十八番に『キャプテン翼』がある。「ジダンもトッティもこの漫画を読んでサッカーを始めた」
「イラクのサマワに行った自衛隊の給水車には翼のイラスト。これで日本から来たとすぐ分かる」
▼日本のアニメ、歌、ファッション、ゲームなどいわゆるポップカルチャーは世界で引っ張りだこだ。現代のジャポニスム。
文化の影響力は国の力の指標でもある。外交の後押しにもなろう
▼何が外国人の心に響くのか。斬新な描写技法や完成度の高さが人気を呼んでいるのだが、底流にある感性にまで理解は
届いているかどうか。繊細な日本的心性の一端に触れてもらえれば願ったりだ
▼ゴールデンタイムにまだ海外アニメの放映を禁じているお国がある。コピー製品もあふれる。
表現の自由と著作権の何たるかを説諭する必要もあって、文化輸出はこれでなかなか厄介なものには違いない。
秋田魁新報 2007年5月24日(木)朝刊1版2面
外交力強化にアニメキャラ 自民特命委員会提言案
自民党外交力強化特命委員会(委員長・森喜朗元首相)は二十三日の会合で、海外で人気のあるアニメキャラクターを
「アニメ文化大使」に任命するなど、外交力強化に向けた提言の素案をまとめた。秘密情報収集も行う対外情報機関の設置も盛り込んだ。
議論を重ね、六月上旬に安倍晋三首相に提出する。
議員外交に関し、衆参両院の海外派遣が欧米の特定国に集中することを避けるため、二〇〇八年度から派遣先を戦略的に調整。
各国との友好議員連盟を地域横断的に統合し活性化することや、ファーストクラス利用の見直しによる経費合理化を盛り込んだ。
【共同通信 秋田魁新報】
参考:ZAKZAK 2007/05/24 アニメキャラを「文化大使」に…自民党外交力強化特命委
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007052408.html
京都新聞 2007年5月25日(金)朝刊26面
「マンガの解剖」 養老さんが講演 下京で来月
漫画資料を保存、展示する京都国際マンガミュージアムは六月十七日午後二時から、
同ミュージアム館長の養老孟司さんの講演会を、京都市下京区のシルクホールで開催する。
養老さんは東京大名誉教授で解剖学者。「バカの壁」などの著書で知られる。
マンガやアニメにも造詣が深く、講演会では「マンガの解剖」をテーマに話す。
申し込み先着七百人。無料。問い合わせは同ミュージアムTEL075(254)7414。
西日本新聞 2007年5月24日(木)朝刊9面
情報ネット=日本のアニメ・漫画 世界での可能性語る
九州大学知的財産本部(福岡市)は25日午後5時半から、福岡市東区箱崎の同大箱崎キャンパス国際ホールで
「2007年度第1回アジアラウンドテーブル」を開催する。
米国で「ポケモン」などを紹介し、日本アニメ・漫画市場を開拓したビズメディアLLC共同会長の堀淵清治氏が
「世界に羽ばたくジャパニーズコンテンツ」をテーマに講演する。
参加無料。申し込みは24日まで。問い合わせは同本部=092(642)4431。
日本経済新聞 2007年5月24日(木)西部夕刊(社会面)20面
デジタル漫画日韓から集え、8月にフェス、作品募集
海峡を挟んで向かい合う日韓両国の八自治体が共催する「日韓まんがフェスティバル」の事務局が、
コンピューター上で楽しめるデジタル漫画作品を募集している。
動画と静止画の二部門で、静止画は手書き作品を取り込みデジタル化したものも可能。
漫画家の松本零士さんが審査委員長を務め、各部門で大賞一作、優秀賞二作、奨励賞三作を表彰する。
デジタル作品に限定したことについて、事務局は、ネット上で漫画やアニメを楽しむスタイルが定着してきたこと、
国や地域に関係なく応募が容易なことを挙げている。
日韓まんがフェスは八月二十五、二十六の両日、北九州市小倉北区の西日本総合展示場で開催。
初日に審査結果の発表と表彰がある。
応募資格があるのは、山口、福岡、佐賀、長崎の四県か、韓国の釜山市、全羅南道、慶尚南道、済州道に
在住または通勤、通学している人。
専用ホームページからの応募のみ受け付ける。七月六日必着。専用ホームページのアドレスは
ttp://asianbeat.jp/jkmanga/
http://hokkaido.nikkansports.com/news/p-hn-tp2-20070524-203398.html 北海道日刊スポーツ 2007年5月24日(木)
連載<こんなトコロにこんなモノが…> 月光仮面像
川内康範? わりと最近、どっかで聞いた名前だなー。誰だっけ…? と思う人も多いはず。今年2月、森進一との「おふくろさん」
対決をめぐり、連日ワイドショーを騒がせた作詞家である。「こうはん」という名のインパクトもあって、記憶に残っているよね。
そう、あの険しい表情を見せていた老人です。
彼は、森進一の「おふくろさん」や「花と蝶」以外にも、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」をはじめ、さまざまな歌手に詞を提供して
いる。
しかーし、この川内翁、作詞家としてだけでなく、映画監督や脚本家、また小説家としても広く活躍し、あまたの著作を持つ多才な人なの
だ。
「おふくろさん」(71年)以前に、彼の名を一躍世間に知らしめたのが「月光仮面」。58年、国内で初めて制作された連続テレビ映画だ
。
ヒーローアクションドラマの、いわば元祖ね。その監督、原作、主題歌の作詞を一手に担ったのが、当時30代バリバリだった川内氏なんだ
ってば!
大人気となって高視聴率を獲得し、72年にアニメ化された。私の記憶に残る月光仮面も、アニメ(多分再放送)です。
ストーリーは1つも覚えていないけど、主題歌なら、今でもワンコーラス歌えるわよ。
で、だ。そのアニメ版を基にした「月光仮面像」が、函館にあるって知ってる? JR函館駅から徒歩7分の距離にある
「はこだてグリーンプラザ」の造成を記念して、造成の翌74年、川内氏本人が寄贈したもの。どうして函館なのか?
森進一が自宅へ詫びを入れに行って門前払いされてたように、川内氏は現在、青森県在住。でも、函館出身なのである。
少年時代を過ごした地への恩返しと平和への思いを込めて贈られた月光仮面像。台座には「憎むな、殺すな、赦しましょう」
の名セリフが刻まれている。えっ、森進一は許されてないじゃないかって? それはまた、別のお話。 (ライター 矢代真紀)
◆月光仮面像 函館市松風町16‐8はこだてグリーンプラザ内
読売新聞 2007年5月25日(金)東京夕刊14面
[旬感・瞬間]身近に連日 夢アイドル AKB48
「オタクの聖地」などと呼ばれ、さまざまなサブカルチャーが集まる東京・秋葉原。目抜き通りにそびえるディスカウント店
「ドン・キホーテ」の8Fでは連日、平均年齢16歳の少女たちによる華やかなショーが行われている。
原色系の派手な照明が、短いスカートで動き回る彼女たちを照らす。学校の制服風あり、パジャマ風あり、フリフリスカートの
メルヘン風ありと様々な衣装で魅せる。開演前からメンバーへのかけ声がわき起こるなど、男性客の熱気がすごい。
劇場は250人収容と小ぶりで、歌い、踊る少女たちの汗や吐息を感じるほどステージが近い。
メンバーの高橋みなみ(16)は「公演が連日あるので、体調管理が大変。舞台前のストレッチは欠かせないです。
毎日来てくれる人もいるので、トークの内容を変えていくのが、難しいですね」。秋元才加(18)は「公演を重ねていくうちに、
成長していく自分が分かるのがうれしい」。最新曲「軽蔑していた愛情」もヒットチャート10位内に食い込み、地方の公演も成功した。
彼女たちの夢は、どんどんふくらんでいく。(文・桜井学 写真・菅野靖)
◇「AKB48」
「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、オーディションで選ばれた少女48人が、3チームに分かれ、連日公演を行っている。
「おニャン子クラブ」などの仕掛け人だった秋元康によるプロジェクト。2005年12月に初公演。問い合わせは、(電)03・5298・8648。
毎日新聞 2007年5月28日(月)朝刊 メディアを考える
「子どもを性行為の対象とする有害コミック」 同人誌も対象に 警察庁研究会
【表現の自由シンポ 法規制の動き警戒】
マンガ同人誌の表現の自由を考えるシンポジウムが19日、東京都内で開かれた。きっかけは警察庁の「バーチャル社会のもたらす
弊害から子どもを守る研究会」が昨年12月に出した最終報告。子どもを性行為の対象とする「有害コミック」として一部の同人誌が
取り上げられていた。公的機関の報告書が同人誌の表現に言及するのは異例だが、増えてきた専門書店やインターネットの通信販売で
入手しやすくなったことが背景にある。シンポジウムでは、自主規制の現状と自由な表現を守るための課題が話し合われた。【横井信洋】
シンポジウムは同人誌の即売会主催者や印刷業者の団体でつくる「同人誌と表現を考える会」の主催で、同人誌関係者による現状報告と
有識者による提言の2部構成。約800人収容の会場では立ち見の参加者もおり、半数程度は実際の描き手だった。
「表現の自由は公権力からの自由だと言えるが、どんな表現をしても守られるべきだというのではない。表現者には責任がある」。
編集者でマンガの性表現にも詳しい評論家の藤本由香里さんはそう述べたうえで「同人誌やマンガに否定的な印象を持つ人はいる。
責任を取る姿勢があることを見せられれば、規制を考える人たちを押し戻す力になる」と、表現に対する責任感の大切さを強調した。
さらに警察庁の研究会が児童ポルノ法の改正など法規制の強化に踏み込まなかったことに一定の評価をしつつ、法規制の動きが
再浮上する恐れを指摘。「児童ポルノ法の対象がコミックやアニメなどの架空の登場人物の創作に広がれば、部分的に児童性虐待の
場面があるだけで規制されかねない」と述べた。例として今年の手塚冶虫文化賞マンガ大賞を受賞した山岸涼子さんの
「舞姫 テレプシコーラ」を挙げた。
マンガ評論家で武蔵野美術大講師の伊藤剛さんんも法規制には反対し、「表現がやせてしまう。文化の豊かさが失われ、誰の得にも
ならない」と強調した。マンガの性表現をめぐり、作家が初めてわいせつ罪に問われた松文館事件(1、2審有罪。最高裁で係争中)で
弁護人を務める望月克也弁護士は「表現の自由は一度規制されると、どんどん侵食される可能性がある。いい表現と悪い表現の線引きが
あいまいなためで、表現者個人が萎縮する」と負の効果を挙げた。
青少年の性犯罪を助長し、ネットを通じて拡散するという懸念から、同人誌を含め子どもを性行為の対象にするマンガに何らかの
対策が必要だと主張されている。
これに対し、精神科医の斎藤環さんは自らの臨床例や青少年の性犯罪がピーク時の4分の1に減ったという統計に触れながら、
「青少年への影響は限定的だ。ネットの利用が進んでも、(特定の話題や関心事についての)バーチャル空間は隔離される傾向にあり、
性犯罪に直接結びつくという根拠はない」と懸念を明確に否定した。
同人誌の作り手、送り手側による自主規制の取り組みを伝えるべきだという意見も目立った。その中でマンガ評論家の永山薫さんは
「外に向けてアピールしていないのが問題。同人誌は日本の文化に貢献してきた。野放しだと思っている人たちに、きちんと
考えていることが伝われば、こうしたらという提言も出てくる。いたずらに対決姿勢を強めても何もいいことはない」と訴えた。
また伊藤さんや藤本さんは、見たくないと言う人への配慮も求めた。
【写真】多くの人が出席した「同人誌と表現を考えるシンポジウム」−東京都豊島区で19日、武市公孝撮影
(
>>182の続き)
【性表現のチェック 「商業誌より厳格」】
専門書店やネット販売が広まるまで、一冊1000円前後で売られているマンガ同人誌の入手ルートは、全国各地で開かれる大小の即売会が
中心だった。主催団体は数百といわれる。その草分けとして知られる「コミックマーケット」は1975年以来、主に東京都内で開催。
昨年末、東京国際展示場で71回目を迎え、アニメやゲームを含め3日間で出展したサークルは約3万5000、40万人以上が会場を訪れた。
マンガ同人誌の性表現はどのようにチェックされているのか。シンポジウムの第1部で関係者から現状が報告された。
コミックマーケット準備会の共同代表を務める市川孝一さんは「開場前に600〜700人のボランティアが、わいせつ図画に当たらないか
など見本誌をチェックし、必要なら修正させている」と説明した。別の主催即売会では、会場で修正させたうえ、専門書店に置く予定
だった分を自宅に送り返してもらったこともある。修正基準は商業誌より厳格だという。
コミックマーケットの修正基準は、他の団体や専門書店も参考にする。こうした自主規制は、91年に都内の一般書店で委託販売
されていた同人誌がわいせつ図画だとされ、書店員らが販売目的で所持していたとして逮捕された事件がきっかけになった。
印刷所も関門になっている。日本同人誌印刷業組合(29社)の理事長を務める武川優さんは「組合加盟業者で同人誌印刷の80〜85%を
占める。持ち込まれた原稿をチェックし、必要な修正は求めている」と報告した。加盟業者が同じ原稿を印刷して、各社の修正基準を
確認し合う取り組みを紹介。判断に迷う場合は市川さんへ画像データを送り、見てもらうケースもあるという。また参加した専門書店の
担当者2人は、委託販売として持ち込まれた同人誌をチェックし、作者が修正に応じない場合は販売を見送るという流れを説明した。
こうした自主規制の一方で、女性向け同人誌の作者がわいせつ表現をあまり意識していない▽必要な成年マーク(18禁マーク)が表紙にない
▽発行責任者が明記されていない――など一部に改善の余地があることも併せて報告された。
シンポジウム開催の中心メンバーの一人である坂田文彦さんは83年から、新潟市を拠点に即売会「ガタケット」を運営。
成人向けは全体の1割程度で、会場の1カ所に集めている。また01年には主な即売会の主催者とともに全国同人誌即売会連絡会を結成。
性表現のほか、著作権や商標権、作者への課税などをテーマに8回の勉強会を重ねてきた。シンポジウムの最後で「これまでも自主的な
努力をしてきた。可能な限り自由な表現の場を継承していきたい」と結んだ。「あいまいさという日本文化の良さが失われている」。
最近のバーチャル研究会の最終報告など、表現規制の動きにそんな危機感を抱く。
同人誌に詳しいライターで、パネリストを努めた三崎尚人さんは「一般の人に取り組みを伝えるとともに、
若い作者に経緯を知ってほしかった」とシンポジウムの狙いを語る。
【研究会の委員 書店、ネットで「公然と販売」】
警察庁の「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会(座長、前田雅英・首都大学東京都市教養学部長)は、昨年4月から
9回の会合を開き、昨年12月に最終報告をまとめた。携帯電話やテレビゲームとともに、子どもを性行為の対象とするコミックを取り上げた。
こうしたコミックについて報告書では、自主審査を経ずに多数が制作・販売され、その中には同人誌も含まれていると指摘。
表現の自由とのバランスを考えながら、対応策を検討するよう求め、同人誌については、即売会の主催者に対し、18歳未満に売らないための
対策の強化を求めることを明記した。
商業誌だけでなく、同人誌も加えたことについて、委員の一人で、当時は警察庁生活安全局長だった竹花豊さんは「子どもを性行為の
対象にするのはあってはならないことで、そうしたコミックの影響を考えてほしい。秋葉原などの専門の書店に行けば簡単に手に入り、
ネットの販売サイトでは事実上、購入者の年齢を確認できない。かつてと違い、公然と売られている」と話す。
紙面画像 前半
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up191908.jpg 紙面画像 後半
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up191909.jpg 参考サイト:「同人誌と表現を考えるシンポジウム」
ttp://sokubaikairenrakukai.com/news070330.html
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070528/20070528_006.shtml 西日本新聞 2007年5月28日(月)朝刊
人権啓発アニメ映画 「ひまわりのように」ビデオ無料貸し出し 北九州市
北九州市が企画した人権啓発アニメ映画「ひまわりのように」は1場面が完成した。リストラや自殺などの社会問題を通して、
命や家族のきずなを描いた作品。同市は、この作品のビデオテープを市民に無料で貸し出している。
同市は、1982年度からほぼ毎年度、差別やいじめ、男女共同参画などを題材に人権啓発映画を制作。今回で、23作目になる。
主人公は、11歳の少女。父親のリストラや転職、自殺未遂、心の病を、家族一人一人が受け止め、支え合いながら困難を乗り越える物語だ。
上映時間は42分。VHSビデオテープのほか、16ミリフィルムもある。同市在住または通勤、通学している人を対象に、2週間貸し出す。
問い合わせは、同市人権推進センター=093(512)5001。
日経産業新聞 2007年5月25日(金)16面
プロダクション・アイジー、ゲーム内映画館でアニメの販促映像。
ジャスダック上場でアニメ制作のプロダクション・アイジーは、大証ヘラクレス上場のガンホー・オンライン・エンターテイメントが
運営するオンラインゲームの中でアニメのプロモーション映像を流す。二十五日からゲーム内のバーチャル映画館で上映=写真=する。
オンラインゲームの利用者へ作品の認知度を高め、DVD販売などの増加につなげる。
ガンホーが運営する「エミル・クロニクル・オンライン」というオンラインゲームで、アニメ「ウエルベールの物語」と「REIDEEN」
のプロモーション映像を上映する。
ゲーム内には映画館があり、上映スケジュールに沿って映像が流れたり、ゲームキャラクターが座席に座る演出などが楽しめるという。
【図・写真】(C)2007 BROCCOLI/GungHo OnlineEntertainment,Inc./HEADLOCK Inc.(C)2007 東北新社・Production I.G
日本経済新聞 2007年5月25日(金)地方経済面(東京)15面
(多摩逍遥そぞろ歩き)懐かし「昭和」楽しめる3館(青梅市)
バカボンパパに癒やされて
JR青梅駅から歩いて数分。商店街の中に、昭和三十年代の風情を残す一角が現れる。昭和レトロ商品博物館、青梅赤塚不二夫会館、
昭和幻燈館――。実はこの三館はそれぞれ年間二、三万人の観光客が訪れる隠れたスポットだ。
まず、逆立ちした「バカボンのパパ」の像が迎えてくれる「青梅赤塚不二夫会館」へ入ってみた。
目に飛び込んできたのが、おそ松くんやもーれつア太郎ら赤塚ワールドのキャラクター百人が壁いっぱいに走り回る大型イラスト。
直筆原画、発売当時の単行本、今は売られていないキャラクターグッズなども並ぶ。
さほど漫画に興味がなくても、懐かしさで思わず見入ってしまう。
隣の「昭和レトロ商品博物館」にはキャラメル、めんこ、ボンカレーの看板など約七千点の品々が並ぶ。
「いい時代だったのね」「映画の中の風景みたい」。若いカップルが思わずこんな感想を口にしていたのが「昭和幻燈館」だ。
実物の二十五分の一のジオラマ(模型)で戦中、戦後の下町や祭の風景などが再現してあった。
江戸時代には宿場町として栄えた青梅。それが、いつしか周辺のターミナル駅や大型商業施設に客を奪われ、奥多摩を目指す行楽客も
通り過ぎてしまう街になった。
商店主が亡くなった家具店、個人営業の病院――。後継者がいない店は廃業していく。「このままではマンションと駐車場だらけに
なってしまう」。雑貨店を営む横川秀利さん(71)らが動き出したのは、こうした危機感からだ。
商店街には思わぬ宝が残っていた。キネマ通りという地名が残るように、かつて商店街には映画館が三館あり、「駅馬車」
「第三の男」など名作映画の手書き看板があちこちに飾ってあった。これを生かして「昭和」をテーマにした街おこしができないか。
こうして一九九九年、廃業した家具店を改修してレトロ商品博物館が誕生。自ら看板書きをしたこともある赤塚氏の賛同を得て、
病院跡には赤塚不二夫会館を誘致した。
「元気だった昭和を懐かしんでもらい、しばし心を癒やしてもらえれば」と横川さんは笑う。
商店街へは、東京駅から電車で一時間半あまり。都心より時間がゆっくり流れているような街に、タイムスリップできる。
【図・写真】青梅赤塚不二夫会館では、逆立ちしたバカボンのパパが出迎えてくれる(東京都青梅市)
日経産業新聞 2007年5月25日(金)2面
アイディアファクトリー、漫画・アニメ原作のゲーム開発――固定ファンの心つかめ。
隠れた人気作発掘 「大ヒット狙い」と一線
ゲーム開発販売のアイディアファクトリー(東京・渋谷、桑名真吾社長)は、固定ファンのいる漫画やアニメーションに着目した
商品開発を強化する。漫画誌などから有望な原作を発掘し、熱心なマニアを確実に取り込む戦略だ。人気漫画が原作のソフトを
シリーズ化して大ヒットを狙う他社の戦略と一線を画し、固く“中ヒット”を飛ばして新作でも開発費を回収できる体制を築く。
アニメ会社や出版社との交渉を進める専門部署「商品企画部」を社内に立ち上げた。隠れた人気作を掘り起こし、ゲーム化の
権利を獲得する。「爆発的な人気は無くても、熱心なファンがいる漫画やアニメをゲーム化したい」(桑名社長)
六月には集英社の少年漫画誌「週刊少年ジャンプ」に連載中の「ブラック・キャット」をゲーム化し、携帯型ゲーム機
「ニンテンドーDS」向けに発売する。少女漫画では白泉社「月刊LaLa」に連載中で、コミックスが六百五十万部を超えた漫画
「桜蘭高校ホスト部」のゲームを「プレイステーション(PS)2」向けに発売した。
他のゲームソフト会社のキャラクターが登場するゲームも制作する。「カオスウォーズ」はアトラスやアルゼ、レッド・エンタテインメント
(東京・中央)のゲームソフトに登場するキャラが戦うソフト。「リサと一緒に大陸横断〜A列車で行こう〜」は、鉄道マニアの支持が
高いアートディンク(同)の鉄道シミュレーションソフト「A列車で行こう」の舞台を借り、アニメ調のキャラを操作する内容だ。
アイディアファクトリーはコンパイルハート(東京・渋谷)などの子会社も含めて、年間二十タイトル超を販売している。
桑名社長は「一つのソフトで十万本のヒットを狙うより、五本のソフトで合計十万本を販売する」としている。
【図・写真】「週刊少年ジャンプ」に連載中の漫画をゲーム化した
((C)2005 矢吹 健太朗/集英社・BLACK CAT 製作委員会(C)2007 COMPILE HEART)
日経産業新聞 2007年5月25日(金)2面
アイディアファクトリー、漫画・アニメ原作のゲーム開発――シリーズ物は減速傾向。
二〇〇六年の販売本数上位五百タイトルのうち、漫画・アニメ原作ゲームの合計は前年比三三%減の六百六十八万本
(メディアクリエイト調べ)。市場全体に占めるシェアも一〇・一ポイント減の九・八%に半減した。
ディズニー原作のヒット作「キングダムハーツ」の続編が出なかったことや「ドラゴンボール」シリーズの販売減が要因だ。
漫画やアニメ原作のソフトはバンダイナムコゲームスなどが得意とし、「超ヒット作品」はおおむねゲーム化済み。
人気少年漫画が原作のソフトには、販売本数が五十万に達する商品もある。
ただ最近はリスク回避の思惑からソフト各社が続編を頻発。競争激化に加え、消費者の飽きも出始めており、販売本数が落ち込む作品もある。
一般的にゲームソフトの損益分岐点は、開発費にもよるが数万本が目安。「五万本以上売れないと厳しい」(関係者)との声もある。
原作付きの場合は権利者にロイヤルティーも発生する。
アイディアファクトリーはロールプレイングなど得意ジャンルに集中することで開発費を抑制。
損益分岐点の引き下げと固定ファンの取り込みで収益の安定化を狙う。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070526-OHT1T00131.htm スポーツ報知 2007年5月26日(土)
細野晴臣、アニメ映画音楽監修
元イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の細野晴臣(59)が、ジョン・ウー監督(60)がプロデュースするアニメ映画
「エクスマキナ」(10月20日公開、荒牧伸志監督)の音楽監修を務めることが25日、分かった。
同作は、世界初のフル3DCGアニメ映画として公開された「アップルシード」のスタッフが製作。
未来を舞台にしたサイボーグによるテロと闘う戦士の姿を描く。
細野はこれまで「銀河鉄道の夜」「メゾンドヒミコ」などの映画音楽を手掛けており、今回は数組のアーティストを集めて
劇中音楽を総合的に監修するほか、自身も小山田圭吾(38)のソロプロジェクト「コーネリアス」と初タッグを組んで新曲
(タイトル未定)を制作。同曲はサウンド・トラック(10月17日発売)に収録される。
第1弾「アップル―」は20カ国以上で公開&DVD販売され、北米では42万枚を売り上げており、今作は「アップル―」以上の
公開規模が見込まれる。
読売新聞 2007年5月25日(金)東京夕刊17面
[深夜番組たんけん隊]「スカルマン」 謎が謎を呼ぶ怪人事件
◇フジ=土曜深夜1・45−2・15(26日は深夜3・35−4・05)
石ノ森章太郎の同名漫画が原作とあって、怪奇ムード漂う異色のアニメ作品だ。
戦前、近未来。そのどちらにも見える架空の時代。日本の某地方にある巨大な企業城下都市・大伴市が物語の舞台である。
ドクロの仮面をかぶった怪人、ガイコツ男(スカルマン)=写真=が次々と政治家や女優らを殺している、と街中の人々がうわさし合う。
「怪人は何者で、なんのために凶行を繰り返すのか」。まるで都市伝説のようにも思える怪人の謎を解決しようと、ジャーナリストの
隼人が、生い立ちのはっきりしない少女・霧子とともに事件を追いかける。
ところが、調べを進めれば進めるほど、謎が謎を呼ぶ。隼人らと一緒に視聴者も迷宮に入り込んだような感覚が味わえること請け合いだ。
筋書きが分かりやすすぎるドラマやアニメが多い中、簡単に“種明かし”をしてくれないのが逆に新鮮だ。(市)
北海道新聞 2007年5月22日(火)朝刊全道21面
<放送エクスプレス>中学生の実像伝えて45年
中学生の実像を伝えてきたNHK教育「中学生日記」が今年、放送開始から四十五年を迎えた。
NHK名古屋放送局が制作する番組は、受験戦争、不登校、いじめなど中学生を取り巻く問題を真正面から取り上げてきた。
きっかけは「団塊の世代」が中学校に進んだころの一九六○年に制作された教育番組。受験や非行など中学生をめぐる問題が
注目されていたこともあり、六二年には番組内の再現ドラマを独立させたドラマ「中学生次郎」を始めた。
その後「中学生時代」「中学生群像」と変わったが、七二年からは「中学生日記」となった。
ドラマだけでなく、現役中学生による討論会も積極的に実施。現在はいじめ問題を中学生の視点で考える
「いじめなくしたい!プロジェクト」を進めており、投稿を基にしたドラマや討論会などを順次放送している。
四十五年も続く長寿番組だけに、テーマ探しには苦労する。「出演している生徒との会話が大切です」。東明克実ディレクターが話す。
スタッフの体験や問題意識からテーマを設定するほかに、生徒との雑談からも多くのテーマが生まれている。
出演の生徒は現在、約二百三十人。それぞれ違う経験や感性を持つ彼らとの対話を重視することは、中学生のありのままを正確に
伝えることにつながる。スタッフが設定したテーマについても彼らの意見を聞くようにしている。
「生の部分を拾い上げないと、問題の核心にも迫れないし、見ている人たちに伝わらない」と東明ディレクター。
リアルな番組へのこだわりは、それだけではない。出演者が演じるのは自身の年齢と同じ役。
中学生の見方だけでは偏る恐れがあるため、現役教師の意見を取り入れることも忘れないという。
四月末、名古屋市にある名古屋放送局内のスタジオで五月十九日放送の「“腐女子”だって恋をする」の収録が行われた。 ←
一カットごとに、中心人物を演じる平川佳奈さんと中島由美子さんがスタッフと意見を交換。
せりふの言い方、表情、立ち方、動き方…。スタッフの細かい指示に自分の意見をしっかりと返す姿に感心していると、
東明ディレクターが「毎回、最初はどうなるかと思うが、演じる中でどんどん成長するんです」。
演技の面白さに目覚める生徒も多く、“卒業生”には、中野良子や竹下景子、森本レオ、伊武雅刀、戸田恵子など実力派俳優が名を連ねる。
本年度は新たな試みとして、“卒業生”で俳優の近藤芳正が七八年に演じた中学生の三十年後を描くシリーズを放送。
より多くの人に見てもらうため、放送日時を月曜夜から土曜夜に変更した。
【写真説明】NHK教育「中学生日記」に出演する生徒たち
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up191989.jpg ※岩手日報2007年5月21日(月)夕刊3面にも同内容の記事「放送ウイークリー 実像を伝え45年NHK教育『中学生日記』」
ttp://www.asahi.com/culture/update/0529/TKY200705290047.html 朝日新聞 2007年5月29日(火)夕刊
「ドラえもん」最終話、勝手に出版した男性が謝罪
電池切れで動かなくなったドラえもんを、35年後にロボット工学の第一人者になったのび太がよみがえらせた――。
藤子・F・不二雄さんの人気漫画「ドラえもん」の「最終話」と称する冊子が出回っている。
「ドラえもん」の出版元の小学館は29日までに、無断で漫画化して出版した男性(37)が、同社と藤子プロに謝罪して
今後同様のことをしない旨を誓約、不当な利益を得たことを認め、売上金の一部を支払ったことを明らかにした。
人気漫画の改変は同人誌などで行われているが、今回は約1万3000部も販売していたため、小学館と藤子プロは重大な
著作権侵害として男性に警告していた。
この「最終話」は、98年ごろから、インターネット上で文章で広まっていた。05年秋に、男性が「田嶋・T・安恵」の名で漫画化、
20ページの冊子にした。約500円で東京・秋葉原の書店やインターネットを通して販売していたという。いかにも最終話らしい展開と
本物そっくりの絵が一部で評判を呼び、男性が販売をやめた今も、ネットオークションで5000円近い価格で売買されたりしている。
支払額について小学館側は明らかにしていない。男性はかつて一般出版社から単行本を出すなど、漫画家として活動していたこともある。
「ドラえもん」は96年に藤子さんが亡くなったため未完となっている。その後のアニメや漫画の「新作」は、藤子さんの指導を受けた
スタッフらの手で作られている。
藤子プロの伊藤善章社長は「藤子さんの世界観に基づく作品を第三者が改変して公にするのは問題だ。
ファンが仲間うちでやることはまだ許容範囲と考えているが、今回はその一線を超えている」と話している。 (宮崎健二)
【写真】無断で出版、販売されていたドラえもんの「最終話」。右は表紙
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up192151.jpg http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070529-205957.html ニッカンスポーツ 2007年5月29日(火)
ドラえもん「最終話」勝手に販売
藤子・F・不二雄さんの人気漫画「ドラえもん」の「最終話」と称して偽のストーリーを勝手に漫画化して販売していた男性が、
発行元の小学館と藤子プロからの警告を受けて29日までに謝罪し、売上金の一部を同プロに支払った。
最終話は「電池切れで動かなくなったドラえもんが、35年後にロボット工学の研究者になったのび太によってよみがえる」というもの。
このストーリーは1990年代からインターネットや口コミで広まっていた。
小学館総務局知的財産管理課の大亀哲郎課長によると、男性はネットなどの最終話をもとに「田嶋・T・安恵」の著者名で20ページの
漫画冊子を作製。2005年秋からネットで販売したり秋葉原の書店に置くなどして、500円程度で昨年末までに約1万3000部を売った。
同社や藤子プロは昨年「重大な著作権侵害」として男性に警告、回収と断裁を要請。
指摘を認めた男性は今月、「2度と同様の行為をしない」などとする誓約書を提出するとともに、藤子プロに売上金の一部を支払った。
ブログで紹介されるなど画像がネット上でも広まっており、高値で取引される例もあるため、小学館は今後も冊子を見つけ次第
ネットからの削除要請や回収をする方針だ。
朝日新聞 2007年5月26日(土)朝刊3面
(be report)著作権が「脅威」になる日 被害者の告訴なしに起訴、共謀罪も
著作権をめぐる法改正の動きが激しい。海賊版摘発のため、現在は親告罪である著作権侵害を非親告罪にする検討が始まった。
また、著作権の保護期間を現在の作者の死後50年から70年に延長するかどうかの議論も進んでいる。
今後の文化や市民生活に影響を及ぼしかねないこうした問題を、2回に分けて報告する。(丹治吉順)
次のようなケースは、違法だろうか、合法だろうか。
【ケース1】テレビのバラエティー番組の撮影中、有名アニメのキャラクターを描いたTシャツを着た人が大きく映り込み、
キャラクターの権利者の許諾なしに放映した。
【ケース2】引用の範囲を超えてニュース記事を転載しているブログや掲示板を読み、内容が面白かったので、自分のパソコンに保存した。
どちらも今はごく普通に行われていることだ。だが、知的財産権にくわしい金井重彦弁護士は「今の法改正や制定の展開次第では
『危ないからやめろ』としか言えなくなるかも知れない」と話す。
著作権関連の法制定や改正で、市民生活や表現の場に影響を及ぼしそうなものは(1)著作権侵害の非親告罪化
(2)ネット上の著作権侵害ファイルを利用者が保存することを違法化(3)共謀罪の対象に著作権侵害を盛り込む――の三つだ。
親告罪は被害者の告訴なしに起訴できないため、警察は著作権侵害があると、権利者の告訴後に捜査に着手する。
これが非親告罪化されると告訴なしで捜査可能になる。
日本は「模倣品・海賊版拡散防止条約」の制定を提案しており、米国が「海賊版摘発を容易にするため、非親告罪化を盛り込んでほしい」
と要望した。提唱国としては条約の条文と国内法を合わせる方が望ましく、文化庁文化審議会著作権分科会法制問題小委で3月から議論が始まった。
「非親告罪化されたら、漫画文化に大打撃になる」と心配するのは漫画原作者・編集者の竹熊健太郎さんだ。
日本の漫画は、先行作品のイメージやキャラクターを取り込むことがよくあり、大家の名作でもそんな例は珍しくない。
「漫画家や出版社が互いに大目に見ることで、漫画が隆盛してきたことは否めない」と竹熊さん。
だが判断の基準を警察に委ねることになれば、それは通用しなくなる。
竹熊さんは「同人誌も大きな影響を受ける」と話す。
同人誌は愛好者人口数十万人ともいわれ、日本のオタク文化の象徴の一つだ。有名キャラクターを借用した漫画を販売するなど、
現行法上も問題がある一方、若手漫画家が数多く育つなど「新人のゆりかご」の側面も持つ。
「だから漫画家や出版社は、よほどのことがない限り告訴などしないが、非親告罪化されたら状況は激変する」
文化庁は夏ごろ報告書をまとめ、法案に反映する考え。5月11日に東京・霞が関で開かれた小委では「捜査実務として有効なのか」と
議論されたが、同人誌や漫画の話題はまったく出なかった。
■「萎縮効果すさまじい」
(2)の問題は、iPodなど携帯音楽プレーヤーへの課金を検討する著作権分科会私的録音録画小委で浮上した。
現在、権利者の許諾なく、音楽や映画などをネット公開するのは違法だが、利用者がそれを自分のパソコンや携帯電話に保存することは
違法ではない。そこで、違法なファイルとわかって保存することを禁止する案が出ている。
日本レコード協会は、ウィニーなどのファイル交換ソフトや違法着うた配信サイトなどからのダウンロードを年間約4億4千万ファイルと
推計している。
「違法配信を支えているのはダウンロードして保存する人たち。これを違法とすることで抑止力を期待したい」と小委の委員も務める
同協会の生野秀年専務理事はいう。
同小委は3月までにこの方向で合意しかかったが、4月16日の会議でIT・音楽ジャーナリストの津田大介委員が反対、結論は先送りされた。
「ネットで見つけた画像をパソコンの壁紙にするのも違法行為になりかねず、ユーザーに与える影響があまりに大きい」と津田さんはいう。
図右下に挙げたソフトは、常時接続普及以前は広く利用されていた。法が改正されると、同じ発想のソフトは開発困難になるかもしれない。
(
>>192の続き)
文化庁の審議と別に進んでいるのが、共謀罪の議論だ。
違法行為をしようと相談した段階で処罰される共謀罪について自民党は2月、600以上あった対象犯罪を百数十に絞った修正案をまとめた。
3案のうち二つに著作権侵害が入っている。取りまとめた早川忠孝衆院議員は「犯罪組織が海賊版を資金源にすることを防ぐのが目的」と話す。
これに対し金井弁護士は「非親告罪化と共謀罪がセットになると言論統制も可能になる」と警戒する。
「非親告罪化だけでも、捜査機関が特定の言論人を監視し、著作権侵害の疑われる事例があれば検挙できるし、別件逮捕も容易。
共謀罪が加われば、関連した言論機関を一網打尽にすることも可能だ。言論や表現への萎縮効果はすさまじい」
早川議員は「法案には乱用抑制条項があり、心配はない」と主張する。
著作権法改正では、事前の想定を超えた影響が後から判明することが多い。04年、日本盤のある海外製CDの輸入をレコード会社の申請で
停止できる「輸入権」が創設された。安い海外盤Jポップの逆輸入を防ぐ狙いだったが、欧米のレコード会社も同じ申請ができるため、
「輸入盤が買えなくなる」と音楽ファンが猛反発した。
罰則についても05年に「3年以下の懲役」が「5年以下の懲役」に強化、今夏からは「10年以下の懲役」とわずか2年で3倍以上に延びる。
主な改正理由は「被害額がおおむね増えている」だったが、被害額の具体的な統計は小委での審議には提出されなかった。
早川議員は「著作権侵害の最高刑が10年と重いことも(共謀罪の)対象にした理由」と話す。想定外の連鎖反応が、ここでも起きている。
<ネットと著作権> 著作権法では、例えば著作権のあるキャラクターを個人のホームページに掲載した場合、手描きやシルエットでも
複製とみなされ、引用などを除いて、権利者の許諾が必要になるケースが多い。ネットではこのレベルの侵害は珍しくなく、
基準を厳格に適用すれば、相当数のホームページが違法となるとみられる。
■著作権をめぐる法改正、こんな問題が
(1)著作権侵害の非親告罪化
(2)違法コンテンツのダウンロード規制
(3)共謀罪への盛り込み
本来の目的は海賊版の追放、違法ダウンロードサイトの撲滅、しかし…
■テレビでは…
・テレビドラマやバラエティーで許諾を得ていない他人の著作物が大きく映り込んだ
↓
(1) 警察判断で検挙?
・事前に編集会議を開き「この程度ならOK」と助言した
↓
(1)(3) 警察判断で検挙?
■同人誌では…
・既存のキャラクターを利用した同人誌を販売目的で作製・所持
↓
(1) 警察判断で検挙?
・編集や出品の打ち合わせ
↓
(1)(3) 打ち合わせた時点で検挙
■パソコンでは…
・ネットで見つけたアイドルの写真をパソコンに保存
↓
(2) 「許諾得てないかも」と思ってやったら違法
・ネット巡回ソフトで指定したウェブページを保存し、後から閲覧
↓
(2) 違法?適法?
ttp://opendoors.asahi.com/data/detail/8131.shtml 『AERA(アエラ)』2007年5月28日号(5月21日発売) p.38〜39
オーマイゴッド!! 「腐女子」の父 あなたの娘は大丈夫か?
最愛の娘が、密かに増殖中のおぞましい、
いや一風変わったオタクの一派とわかったら……。
父親たちはどうしたらいいだろうか。
「とにかく驚きました。男同士のキスシーンも、それ以上もありました。何を読んでいるんだ、と怒るより愕然としました」
製薬会社に勤務するサトルさん(42)はため息をつく。娘が腐女子と知ったのは1年前。娘の部屋でボーイズラブ(BL)漫画を見てしまった。
娘からはよく漫画を借りていた。その日もたまたま机の上にあった「野球漫画らしきもの」を手に取った。BL作品だとは知らずに。
表紙からは内容が想像できなかった。
「娘は普通の高校生です。まじめなほう。腐女子はテレビで見たことがあるけど、あんな感じじゃない。
まあ、腐女子という言葉すら知らなかったんですけど……」
娘は、私立中高一貫女子の高校1年生。成績はいいほうで、付属大学ではなく、他大学への進学を目指している。
それなのになぜ、とサトルさんはいうが、腐女子からみれば、まさに腐女子。一見、まじめな子が実は……なのだ。
○飛雄馬と花形が絡む
「腐女子」とは男同士の恋愛、つまり男性同性愛にひかれる女の子たちだ。漫画や小説などの2次元モノからアイドルなど実物の
男性による3次元モノまで。彼女たちは妄想をふくらませて、その世界を楽しんでいる。
主婦の腐女子を「主腐」、年配の腐女子を「貴腐人」と呼ぶこともある。年齢層も10代から50代と幅が広い。
自嘲した呼び名は、腐女子たちが自らつけたものだ。
腐女子用語はほかにもある。
先の「BL」はオリジナル作品を、「やおい」は既存作品のキャラクターなどを勝手にボーイズラブ化した、いわば2次創作の作品
(例えば星飛雄馬と花形満が絡む)を指す。どちらにしても性描写があり(プラトニックラブもあるが……)親からみれば
「とんでもない」の一言につきるのだろうが、一般書店にも「BL」コーナーはあり、腐女子市場は近年、とみに拡大した。
BL漫画雑誌の創刊ラッシュが続き、数はおよそ20点弱にも。「MAGAZINE BE×BOY」(リブレ出版)、「CIEL」(角川書店)、
「Dear+(ディアプラス)」(新書館)などの人気誌は、発行部数が2万部を超える。掲載作品にはドラマCD化・ノベライズされるものもある。
だが腐女子を知らない父親は多い。東京・新橋の居酒屋で、お父さん世代のサラリーマン10人に「腐女子って知ってますか?」と
質問したが、誰も答えることができなかった。まさか娘が、というよりも、それ以前のハナシである。
「同性愛にひかれる、といってもうちの娘は女だし。あれは男同士のでしょう」と、サトルさんも困惑する。
ただ、同じ親でも、母親はまた違うらしい。BL雑誌の編集長の一人はこう言う。
「投書を読むと、母娘2代で読んでいる、という人が少なくないんですよ」
なるほど。確かにコミックマーケット(コミケ)で大量のBL同人誌を買い込み、カートをひっぱる親子は、母親と娘だ。
父親の姿は見かけない。
(
>>194の続き)
○お父さんだってエロ本…
BLの同人誌を製作するマキさん(22)は、
「腐女子の世界に父親はありえない」
と断言する。
肝心の同人誌は机の引き出しに隠している。夜中、部屋にこもってこそこそと漫画を描く。
「腐女子仲間と約束しているんです。私が急死したら作品はぜんぶ燃やしてって。親バレ、特に父親バレはほんとまずい。
隠れキリシタンの気分です」
コスプレイヤー(レイヤー)であり腐女子でもあるヒカルさん(26)は稀なケースだ。両親がその事実を知っている。
「時代劇を見ていても『織田信長と森蘭丸萌え! 主従関係萌え!』とかつい言っちゃうんですよ」
ヒカルさんがときめくのは上下関係だ。時代劇は心が躍る。男同士の恋愛はそこに尽きると、ヒカルさんは熱っぽく話す。
「母親は『男色ってむかしからあったのよねー』とのってくるけど、父親はそっぽを向く」
父はやめろとはいわない。今は干渉しないことで娘との距離を保っている。
ヒカルさんは一度だけ、父とぶつかったことがある。父が「何でそんなものを読むのか」と聞いてきたからだ。ヒカルさんは言い返した。
「お父さんが衣装ケースに隠しているエロ本について、私は何も言わないでしょ。だからお父さんもそのことに触れないで」
そう言ったら、それっきり口出しをしなくなった。
○免疫ない父親は…
ヒカルさんは自称「中堅」レイヤーだ。大きな目とすらっとした体つき。コスプレの衣装が映える。雑誌に写真も掲載された。
父親はそれを見て、まんざらでもない様子だという。どうやらレイヤーの娘には理解があるようだが、腐女子とわかったときの距離感の
取り方には、神経を使うらしい。前出のサトルさんも言う。
「娘が本屋の袋を持って帰ってくると『何買ったの?』と詮索してしまいます。肝心なことは聞けないままですが。
問いつめると傷つくかなと思い、あきらめました」
ただ父親がオタクの場合は、娘が腐女子でもそんなにあわてたりはしない。
タカトシさん(40)の娘も腐女子だ。タカトシさんは年季のはいった漫画系オタク。コミケにはかかさず足をはこぶ。
「趣味の一環だし。干渉されるのが嫌だという気持ちはわかる」
娘はタカトシさんのまえで、BL漫画を読んだりはしない。アニメの話で盛りあがることもあるが、タカトシさんはその分野に踏み込まない。
「あえて距離を置いているわけではないのですが。でも免疫がなかったら、卒倒するよね。知っちゃった普通のお父さんには、
気の毒としか言いようがない。でも自分のヌードをさらしているわけじゃないし、そんなに騒がなくてもいいのでは」(タカトシさん)
腐女子彼女の生態を綴った『となりの801(やおい)ちゃん』の作者、小島アジコ(男性です)さんも、自分の彼女が腐女子と
知ったときはさすがに驚いた。
「彼女がカミングアウトしたのは、ブログでバレたから。最初は『ちょいオタ』の程度と思っていたんだけど」
実はディープなオタク「腐女子」だった。
漫画オタクの小島さんは高校生の頃、間違って「やおい」漫画を買ってしまったことがある。そのときは衝撃を受けた。
だがその経験で腐女子の存在を知っていたので、「彼女もそうなんだな」と納得した。
「腐女子彼女との交際は楽しい。娘が腐女子と知っても、そっとしておいて欲しい。家族会議なんてもってのほかです」
(
>>195の続き)
○我が家でも聞きました
ところで、かくいう私も妹とともに腐女子のはしくれだが、そのことを父は知っているのか。ちなみに父はオタクではない。
恐る恐る電話で聞いてみた。
「腐女子って知ってる?」
「知らん。どんな字を書くのか」
「腐った女子と書くんだけど……」
さすがの私もこれ以上の説明ははばかられる。10年以上もそのことを隠してきたのだ。
では母はどうだろうか。電話をかわってもらい、同じ質問をしたところ、すごい剣幕で怒られた。
「パパが知ってるわけないでしょ。余計なことを聞くんじゃない」
母は知っているのか。
「あたりまえでしょ。『ある特定の』漫画を愛好する女のことをいうんでしょ。あんた前にも記事書いていたじゃない。
私はあんたがそうだって知ってるわよ」
恐るべし母。
どうやらうちも母だけがこちらの世界を把握しているらしい。
腐女子と父のあいだには、飛び越えられない溝がある。
(文中カタカナ名は仮名)
(ライター 小林弥生)
◇あなたの娘の「腐女子」度チェック
【夏休み・冬休みが近づくとそわそわしている】 東京でお盆の時期と年末に大きなコミケがあり、それに向けて活動している可能性アリ。
【姉がいる】 姉が腐女子の場合、妹も腐女子になる確率が高い。
【女子高に通っている、通っていた】 共学と比べて、臆せず腐女子になれる。同志も見つけやすい。
【コスプレが好き】 コスプレイヤーには腐女子が多い。
【興奮しながら時代劇を見ている】 時代劇は腐女子にとって萌えの宝庫。特に「新撰組」という言葉に反応する。
【意味不明の言葉を話す】 腐女子は腐女子にしかわからない言葉をあやつる。
【部屋が「父親立ち入り禁止」だ】 腐女子は親バレしないよう、細心の注意をはらう。
【引っ越しの際、開けてはいけないダンボール箱があった】 ダンボール箱にBL漫画がぎっしりつまっているかもしれない。
【定期的に池袋に行っている】 池袋は腐女子のユートピアだ。同人誌を買ったり、男装喫茶でまったりしたり。
いつも本屋の袋をもって帰ってくるなら、黒に近い。
【今年5月3〜4日は、有明へ出かけていった】 東京ビッグサイトで同人誌の即売会「スーパーコミックシティ」が行われた。
特に3日は創作BLのブースがあったので、この日にお台場方面に出かけていたらかなりあやしい。
【「ブロークバック・マウンテン」など、ゲイ映画に詳しい。】 近作では「王の男」を見ていたら、かなりの腐女子。
(半分以上該当していたら、あなたの娘は、腐女子の可能性大)
<illustration 村林タカノブ>
北海道新聞 2007年5月27日(日)朝刊全道13面
<ほん 行間往来・とーくたいむ>筒井康隆さん *巨船ベラス・レトラス *虚構と現実織り交ぜ文学の現状に警鐘
文学賞をめぐるドタバタ悲喜劇を描いた「大いなる助走」(一九七九年)、文学理論を軽妙に説き、大学を風刺した「文学部唯野教授」
(九○年)。“文学業界”の現状を見つめ、作品に昇華させてきた作家筒井康隆さん。新刊「巨船ベラス・レトラス」(文芸春秋)には、
ベテラン作家や詩人、編集者らが登場。前衛的なあまりに迷走する文芸誌「ベラス・レトラス」を中心に、出版不況や文学の衰退について
自問自答し、議論を繰り広げる。文学はどこへ向かうのか−。結論は示されないが、虚構と現実が入り乱れ、自在に展開する物語は刺激に
満ちている。(東京社会部 栗山麻衣)
(中略)
−−インターネットなどで膨大な低レベルの情報にまみれると、文学的には廃人になるという言葉が出てきます。
(作品中でその発言をする)狭山さんは古いタイプの文学者ですから。ただ、そんな中から新しい文学っていうのも出てきてるわけです。
例えば、東浩紀君の評論「ゲーム的リアリズムの誕生」(講談社)を読んで、今出てきているライトノベルっていうのはちょっと
別にしなきゃいけないと思い始めました。文学的なものを表現しようとすれば、形式は何だって良いのかもしれない。
僕が若い人たちの支持を受けて出てきたころを思い出したら、僕の場合は映画が下敷きになってたの。
小説はあまり読んでなくて、映画ばっかり見てた人にも分かるということで、あれだけ読者がいたってことなんです。
−−マスコミの自主規制に抗議して「断筆」した時期もありましたが、新しいことに挑戦し続けています。原動力は好奇心?
それもあるし。まあ、子供だからですよ。保守的じゃないっていうことが一番。若い子の言うことを聞いたりなんかして、なるほどそうだと思う。
そうすると、ああ、この人、年食ってるけど、割とわれわれのこと分かってくれるってんで、東君とか若い作家の友人が多い。
触発されることがものすごく多いんです。それから、本当に恵まれているのは、例えば「時をかける少女」ね。繰り返し映像化されて。
一番最近は細田さん(昨年アニメーション映画を公開した細田守監督)。そういう若い人に囲まれて、いや応無しに引きずられて、進化するんです。
(後略)
<略歴>つつい・やすたか 1934年、大阪市生まれ。同志社大文学部卒。60年にSF同人誌「NULL」を主宰、発刊。
短編が江戸川乱歩に認められ、作家活動へ。87年「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、2000年「わたしのグランパ」で読売文学賞など
受賞多数。1997年には仏政府より芸術文化勲章のシュバリエ章受章。2002年には紫綬褒章受章。役者としても活動している。
【写真説明】筒井康隆さん(浅利文哉撮影)
紙面画像
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ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007052911.html サンケイスポーツ 2007年5月29日(火)
【テレビ(裏)ナビ】「セクシーボイスアンドロボ」
人気番組の意外な裏側を紹介する「週刊テレビ(裏)ナビ」(毎週火曜日掲載)。今回は松山ケンイチ(22)が主演する
日本テレビ系ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」(火曜後10・0)に迫ります。松ケン扮するロボットオタク青年「ロボ」が心酔する
「マックスロボ」にはドラマ以上に深い!?ストーリーが設定されているのです。
自他共に認めるオタクであるロボの部屋には、所狭しとヒーローアニメのロボットのプラモデルや超合金が飾られている。
基本的にはすべて実在するロボットアニメのものだが、唯一、同ドラマオリジナルのヒーローが「マックスロボ」だ。
ドラマ内では、ロボの“心の友”として、要所要所で登場するが、ドラマの本筋とは直接関係ないため、「マックスロボとは何か」
ということについて詳しく語られる場面はない。それでも、無駄を覚悟で練りに練った設定を紙上で紹介してみたい。
【ガンダムのライバル】
正式名称は「限界新時代マックスロボ」。昭和54年、毎週火曜午前10時から放送されたが、子供が学校に行っている時間帯という致命的な
弱点から、平均視聴率は1.4%と低迷。全45話の予定が30話で打ち切られ、制作した弱小プロダクション「トアルスタジオ」は倒産した。
同時期に放送され大ヒットした「機動戦士ガンダム」に、完膚無きまでにたたきのめされた「マックスロボ」だが、一部マニアには
熱狂的な信者もおり、「ガンダムの影に消えた彗星」と呼ばれた。
主人公は「隠密特殊部隊MAX」に所属する5人の若者。自動車、ヘリ、路面電車、潜水艦、宇宙ロケットというバラバラな乗り物が
変形・合体する。必殺技はエックスブーメラン、エースソード、マックスビームなど。
【松ケンもはまった】
これらの設定は演出を担当する狩山俊輔氏(29)がほとんど一人で練り上げた。さぞ、アニメ好きかと思いきや、
「ヒーローアニメ世代ではないので、ほとんど観たことがありませんでした」という。
「監督から『マジンガーZやゲッターロボみたいな感じで』と指示され、ビデオを観て研究しているうちに、愛が芽生えました」(狩山氏)
同じくヒーローアニメ世代ではないため、収録前は「ほとんど観たことがない」と戸惑っていた松ケンも、役作りのためビデオで研究。
すっかりはまってしまい、ドラマ内では陶酔しきった表情でマックスロボの決めぜりふや主題歌を口にしている。
ここまでくれば、あなたも立派なマックスロボ博士。さあ叫びましょう、「マックスビーーーム!!」。
【写真】松山ケンイチ(左)と大後寿々花(オフィシャル写真・日本テレビ提供)
読売新聞 2007年5月26日(土)東京夕刊8面
週刊KODOMO新聞 [青春リサーチ]
◆1週間でTVアニメ見る時間は ゲームの影響で意外に短く
「30分〜1時間」が22%で最も多く、「見ない」19%、「30分未満」17%が続いた。
学年別では、1年生で26%いた「3時間以上」が3年生では10%に減少。3年生では、「見ない」と「30分未満」が合わせて44%に上った。
中学生の“アニメ視聴率”が意外と低いことに、アニメ製作会社などで作る日本動画協会の松谷孝征(まつたにたかゆき)理事長は
「中学生が見やすい時間帯の番組が少ないためでは」と分析する。
以前は、ゴールデンタイム(午後7〜10時)に家族でアニメ番組を見ることが多かった。
現在は、夕方の子供向けと、深夜の大人向けにアニメ番組が二分されているという。
松谷理事長は「インターネットやテレビゲームの時間が増え、子供のテレビ離れが進んでいる。
良質な魅力ある番組を作り続けることが大切だ」と指摘している。
【図】1週間でTVアニメ見る時間は
見ない 18.9%
30分未満 16.9%
30分〜1時間 22.3%
1〜2時間 16.0%
2〜3時間 9.5%
3時間以上 14.5%
無回答 1.9%
※全国の中学校22校約1000人を対象に読売新聞社が調査しました。
紙面画像
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『オタクのための格闘術』
著者:海月一彦 刊行:夏目書房 2007年5月31日発売
四六判/並製/定価1260円(税込) ISBN978-4-86062-060-8 C0076
遂に萌えが格闘技と手を組んだ!「オタクは世界に通用する文化」といわれつつも個人レベルでは今だ抑圧されている。
今こそキミは戦わなくてはいけない。キミがキミであるために、オタクであり続けるために――やさしくも充実の実践的格闘教本。
参考サイト:オタクのための格闘術公式ブログ
ttp://otakucombat.typepad.jp/
河北新報 2007年5月29日(火)朝刊 (関連
>>175)
なぞめいた役、性格は正反対/アニメ「電脳コイル」出演の桑島法子
NHK教育テレビのアニメ「電脳コイル」で、イサコこと勇子(ゆうこ)の声を桑島法子が担当する。物語の舞台は202X年。
子どもたちが何でも見える万能の“電脳メガネ”を駆使する時代の物語だ。「温かくて味のあるキャラクターがたくさん出てきます」
イサコは秘密の暗号を使って、電脳空間を操る少女。誰にも優しい主人公・優子とは名前の読みも年も同じだが、性格は正反対という。
「最初は、誰とも話をしないミステリアスな子。物語のキーになる部分を知っているんです。対照的な人の魅力が出ればいいです」
と意気込んでいる。
「物語はどんな展開をしてゆくのか想像もできないけれど、先が楽しみ。家族で見てほしい」
【カラー顔写真】桑島法子
朝日新聞 2007年5月26日(土)夕刊12面
カレンダー
●シンポジウム「世界に広がる日本のポップカルチャー」
6月2日午後0時45分、東京・有楽町マリオン11階の有楽町朝日ホールで。
マンガやアニメを中心に、夏目房之介さんやマット ソーンさんらが講演し、討論。無料。要申し込み。
ファクス03・6402・9240、メール
[email protected](人間文化研究機構総務課)。
東京新聞 2007年5月24日(木)朝刊22面
情報かわら版
◆シンポジウム 世界に広がる日本のポップカルチャー マンガ・アニメを中心として
6月2日12時45分から有楽町朝日ホール。夏目房之介氏ほか。
住所、氏名、電話番号を明記してファクス03・6402・9240人間文化研究機構へ。
参考サイト:人間文化研究機構 第6回公開講演会・シンポジウム テーマ:「世界に広がる日本のポップカルチャー」
ttp://www.nihu.jp/whatsnew/070602.html
神戸新聞 2007年5月29日(火)地方版29面
少女マンガと宝塚歌劇 テーマに講演会 17日、手塚治虫記念館 6月19日から7月8日まで 土日に「リボンの騎士」上映会
「タカラヅカ、永遠の輪舞曲展」を開催中の宝塚市立手塚治虫記念館(同市武庫川町)は6月17日、
講演会「少女たちの夢の世界−少女マンガと宝塚歌劇」を開く。
「手塚治虫のタカラヅカ」などの著書があるライター中野晴行さんが講演する。午後2時。予約不要。先着50人。
また、19日から7月8日までの土、日曜にはテレビアニメ「リボンの騎士」から厳選した4話と、スポンサーへの紹介用に
制作したパイロットフィルムの上映会がある。いずれも午前11時10分、午後3時からの2回(6月17日は午前のみ)。
入館料は大人500円、中高生300円、小学生100円。午前9時半−午後5時。同館TEL0797・81・2970
参考サイト:手塚治虫記念館 アトムビジョン上映予定 / 企画展関連イベント
ttp://www.city.takarazuka.hyogo.jp/sub_file/01030108000000-atom_vision.html
静岡新聞社 2007年5月29日(火)朝刊16面
シンガポールから留学生 互いの文化を知りたい−浜松・北部中生が歓迎、武道や音楽披露
浜松市立北部中(同市中区文丘町)は二十八日、シンガポールからの留学生十人の歓迎会を同校体育館で開いた。
全校生徒四百五十八人が楽器演奏などで歓迎し、留学生は日本語のアニメソングを歌って応えた。
来日したのはシンガポールで日本語を習う十四―十六歳の中学生。北部中の生徒は剣道や空手の得意技を見せ、
大正琴や吹奏楽の演奏も交えてもてなした。留学生は流ちょうな日本語で「こんにちは」と話しかけると、
日本語でアニメソングを披露し、中国のダンスや歌謡曲も発表した。
十人は二週間、生徒の家でホームステイしながら同校で日本語や日本の文化を学ぶ。
【写説】日本のアニメソングを披露するシンガポールの留学生=浜松市中区の北部中
ttp://www.sanspo.com/sokuho/0529sokuho011.html 産経新聞 2007年5月30日(水)東京朝刊30面
高校でマンガ・アニメ教育 大阪・帝塚山学院
大阪市住吉区の私立帝塚山学院高校(山本三郎校長)が来年度に、漫画家やアニメーターを育てる「イラスト・マンガ・アニメ専攻」
を開設することにした。京都精華大(京都市)のマンガ学部など漫画家育成を目指す大学はあるが、高校では異例。
「日本の漫画やアニメは世界的に評価される文化。ホームページや全国のコンテストを通じて生徒の作品を発表したい」としている。
同校によれば、1年生で描写や造形の基礎を学び、2、3年生は漫画の発達史や作家研究など専門分野に進む。
漫画について教えている京都精華大や大阪芸術大の教員の講習も受ける。卒業前には漫画やアニメーションの作品を制作するという。
指導する兵頭慎教諭は「絵画として漫画やアニメを描く生徒が増えたのが開設のきっかけ。職人的な技術と考える力を付けさせたい」
と話している。
定員は約30人。問い合わせは電話06・6672・1152。
ttp://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070529/wdi070529004.htm 産経新聞 2007年5月29日(火)大阪夕刊12面
高校にも“漫画専攻” 帝塚山学院、来年度開設
未来の漫画家を育成しようと、大阪市住吉区の私立帝塚山学院高校が来年度、漫画を専門的に教える
「イラスト・マンガ・アニメ専攻」を開設することになった。
1年生で描写や造形の基礎を学び、2、3年生は漫画の発達史や作家研究など専門分野に進む。
漫画を教えている京都精華大や大阪芸術大の教員による講習もあり、卒業前には本格的な漫画作品を制作するという。
同校は西洋絵画などを学ぶ「美術コース」があるが、自由制作で漫画を描く生徒が年々増加。
進学先として漫画を教える大学や専門学校が増えてきたこともあり、美術コース内に漫画の専攻を新設することにした。
指導する兵頭慎教諭(53)は「単なるアニメ好きではなく、独立した漫画作家の育成を目指したい」と話している。
同様のコースは、私立福島女子高校(大阪市西淀川区)がひと足早く「マンガ・アニメーションコース」を今年度に新設。
約70人の生徒が在籍している。
【写真説明】パソコンを使った漫画制作に取り組む生徒たち=大阪市住吉区の帝塚山学院高校
ttp://www.nikkei.co.jp/kansai/news/40200.html 日本経済新聞 2007年5月29日(火)夕刊22面
大阪の帝塚山学院、漫画・アニメ、高校から教育
大阪市住吉区の私立帝塚山学院高校(山本三郎校長)が漫画家やアニメーターを育てる「イラスト・マンガ・アニメ専攻」を
二〇〇八年度に開設する。京都精華大(京都市)のマンガ学部など漫画家育成を目指す大学はあるが、高校では珍しい。
同校は「日本の漫画やアニメは世界的に評価される文化。ホームページや全国のコンテストを通じて生徒の作品を発表したい」と話す。
定員は約三十人。問い合わせは(電)06・6672・1152。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_05/g2007053015.html ZAKZAK 2007年5月30日(水)
人気オタク系監督が製作「電エース」元ネタは…
昨年、「日本沈没」をパロディー化した「日本以外全部沈没」が話題を呼び、自称「ウルトラマンに関する知識は宇宙一」という
オタク系映画監督、河崎実氏(48)。ビールを飲んだり、女の人に抱きついたり、気持ちがよくなると2000メートルの巨人に変身する
ヒーローが怪獣を倒していくという型破りな戦隊ものシリーズ「電エース」の最新作が来月、動画サイト「ドーガ堂」から配信される。
昨年は、「コアラ課長」「かにゴールキーパー」など4作品が公開され、波に乗る監督は、知る人ぞ知るヒーローものの第一人者。
そのルーツとなっているのが、「ウルトラマン」だ。
「40代、50代はみんな『ウルトラマン』にあこがれましたよね。でも、今はあんなスーパースターがいないでしょ。
だから、もう一度、ウルトラマンのようなヒーローを作りたかったんです」
そして生まれたのが、「電エース」。1989年にスタートした同シリーズは、マニアを中心に根強い人気を誇る。
「男は、怪獣ものが好きでしょう。それは、破壊が見たいからだと思うんです。人間関係や男女関係なんかも含めて、
男には、破壊したいっていうおぞましい感情が潜んでる。だから、街を壊してくれる怪獣は痛快なんだよね」
パロディー作品を多数手がける。現在公開中の映画「ゲゲゲの鬼太郎」(本木克英監督)に登場する百目や河童といった
妖怪を主役にした動画(ドーガ堂)も人気だ。
「僕の作品って、くだらないものが多いでしょ(笑)。でも、くだらないものを撮れるっていうのは本望ですよ。
正直、感動作なんてだれでもとれると思ってます。くだらないもので、いかに笑わせるかっていうのが、何より難しいんじゃないですか」
現在は、映画「いかレスラー」の続編として「ゲド戦記」ならぬ「ゲソ戦記」、さらに、喫煙でグループ脱退を余儀なくされた
元アイドルを主役に、筒井康隆氏原作の「最後の喫煙者」を構想中なんだとか。
ハマると危険?!
■かわさき・みのる 1958年、東京都原宿生まれ。明治大学在学中より8ミリ映画を製作。卒業後CMプロデューサーを経て、
86年にリバートップを設立。テレビ・ビデオ映画の製作を中心に活躍中。動画総合サイト・ドーガ堂(
ttp://www.dogado.jp/)では、
「妖tube〜都会の妖怪〜」(6月20日まで)を配信中、6月18日から「電エース」が配信される。
【写真】型破りなヒーロー「電エース」と河崎実監督(円内)
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年5月31日(木)26面
【人・story】アニマックスブロードキャスト・ジャパン社長 滝山雅夫さん
■アニメ影響力、いまや全世界に
イタリアのプロサッカーリーグ「セリエA」で今シーズン、得点王に輝いたローマのトッティ選手が誕生するきっかけを作った。
1980年代、イタリアのテレビ局とエージェント契約を結んで、日本のテレビアニメを何千時間分も輸出した。
その中にあったサッカーアニメ『キャプテン翼』を、イタリアで見て育ったのがトッティ選手。スペインやフランスでも放映されて、
ジダンら後の名選手たちがサッカーにのめりこんだ。日本のアニメ文化が、洋を渡り時を越えて全世界に影響を与えている具体例だ。
「アジアにドラマを売る会社に入ったが、欧州にアニメを売れということになった」。
市場を探ろうと欧州に渡り、23日間で16カ国を回ったが、当時は国営放送ばかりで敷居が高く、1本も売れなかった。
しかし、80年代に様相が一変。放送の自由化が進んで民放が次々と発足したが「どこもコンテンツがない。
その結果、日本のアニメに注目が集まった」。欧州への日本アニメ輸出を一手に引き受け、売りまくった。
『ドラゴンボール』に『ガンダム』に『セーラームーン』。これらを見て育った人たちが今、放送局で中枢にいて日本のアニメに
強い関心を向けてくれる。20年近く前に重ねた滝山さんの努力が、今の日本アニメの地位向上につながっている。
それほどまでになった日本のアニメが、肝心の母国で壁にぶち当たっている。子供や家族が楽しんで見られるアニメが激減しているのだ。
「少子化やライフスタイルの変化もあって、ゴールデンタイムにアニメが見られなくなった。視聴率が下がればテレビ局も編成しなくなる」。
広い世代が楽しめる作品の供給が減れば、続く世代の育成や、世界市場への展開にいずれ影響が出る。
アニメ専門チャンネル「アニマックス」の設立に携わったのも、アニメを放送する機会の拡大につながると考えたから。
「世界にネットワークを持つアニマックスなら、アニメ制作会社に働きかけができる」。
当面の夢は「夕方の時間帯にオリジナル作品をずらりと並べてみること」と屈託なく笑う。(谷口隆一)
【プロフィル】滝山雅夫
たきやま・まさお 1973年國学院大国文学科卒。フジエイト(現フジクリエイティブコーポレーション)入社、
87年国際部ヴァイスプレジデント。98年ソニー・ピクチャーズテレビジョンジャパン入社、アニマックスジェネラルマネージャー。
99年アニマックスブロードキャスト・ジャパン社長。東京都出身。56歳。
【ファッション】ヴェルサーチを愛用、最近は香港ブランドのシャンハイ・タン
【車】ジャガー一辺倒
【好きな旅行先】リゾート地。とくにバリ島
参考サイト:産経新聞2007年4月2日(月) アニメ作品、世界へ発信 アニマックス社長 滝山雅夫さん
ttp://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070402/sng070402002.htm
岩手日報 2007年5月30日(水)朝刊10面
大人だってフィギュア 子どもやマニアだけのものじゃない インテリア感覚で購入
テレビのアニメ番組や、人気映画シリーズの主人公を題材にしたフィギュア(人形)や模型などが最近、大人にも人気だ。
子どもや、収集に熱心なマニアだけでなく、若い男性や中年男性のほか女性にも購買層が広がっている。
少子化の影響で子ども向け玩具の売り上げが伸び悩む中、各メーカーは、大人向け市場の成長が期待できるとして商品開発に力を入れている。
トミーダイレクトは、五月下旬に封切られた米映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第三作に合わせ、登場人物を精巧に
再現したフィギュアを発売。一部の小売店では初回入荷分が既に売り切れた。
俳優ジョニー・デップが演じる主人公の海賊など十八種類で、希望小売価格は各千二十九円。高さ約十センチと小さいが、
カラフルな衣装をまとったリアルな出来栄えだ。フィギュアを乗せられる海賊船もあり、こちらは一万二千六百円もする。
業界関係者によると、若い社会人の間ではフィギュアを買うことへの抵抗感が薄れ、インテリアとして部屋に置くのがちょっとした
ブームになっているという。
東京・秋葉原にあるヨドバシカメラでは、玩具売り場に大人向けのフィギュアやプラモデルなどを千種類近くそろえている。
店の担当者は「子どもがおもちゃを見ている間に自分の欲しい物を買う父親が目立つ」と話しており、サラリーマンや女性の客も増えているという。
矢野経済研究所の推計では、二〇〇四年に百八十億円だったフィギュアの市場規模は、〇六年には二百四十億円に拡大。
男児向け玩具が八百四十五億円から八百億円に、女児向け玩具が二百九十億円から二百六十五億円にそれぞれ減少したのと対照的だ。
子ども時代に熱中したテレビのキャラクター商品を、あらためて買い求める人も多い。
「ウルトラマン」や「仮面ライダー」といったヒーローや、「機動戦士ガンダム」などのアニメが代表的。
アニメの場合、三十歳前後ならガンダム、四十歳前後なら「宇宙戦艦ヤマト」というように、世代によって人気商品が分かれている。
バンダイは今年一月、希望小売価格が四万七千五百円もするヤマトのプラモデルを発売し、既に一万二千個を出荷。
担当者は「四十歳代の男性からの問い合わせが多い」と、手応えを感じている様子だった。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007053108.html サンケイスポーツ 2007年5月31日(木)
シャイア、来日会見でトランスフォーマー“オタク”告白
米映画「トランスフォーマー」(マイケル・ベイ監督、8月4日公開)に主演する米俳優、シャイア・ラブーフ(20)と
米女優、ミーガン・フォックス(21)が30日、東京・西新宿の新宿パークタワーホールで来日会見を行った。
同作はアニメや玩具として大ヒットした変形ロボット「トランスフォーマー」をヒントに、地球侵略を狙うロボットと人類の戦いを描いている。
ひょんなことから争いに巻き込まれる高校生に扮するシャイアは「3段階に変形する『トリプルチェンジャー』(の玩具)を持っている」
と、トランスフォーマーオタクであることを告白。製作総指揮のスティーブン・スピルバーグ氏(59)からビデオレターで
「気負いがなく、若いころのトム・ハンクスに似ている」と称賛され、照れくさそうに笑った。
同級生役のミーガンは「シャイアがジョークで笑わせるので、台本を全部読むことができなかった」と仲の良いところを見せていた。
【写真】初来日で初々しい笑顔を見せるシャイア・ラブーフ(左)とミーガン・フォックス=東京・西新宿(ロイター)
ttp://www.bunshun.co.jp/book_db/6/60/57/9784166605736.shtml 文春新書『脳内汚染からの脱出』 文藝春秋
岡田尊司 定価(税込) 998 円 ページ数 344ページ 判型 新書判 初版発行日 20070520 ISBNコ−ド 978-4-16-660573-6
ゲーム、ネット中毒はいまや世界中の子どもたちを蝕んでいる。豊富な国内、海外の実例を挙げ対処法を探る、新しい「親の必読書」
子どもがゲーム中毒になったらどうしたら良いのだろうか。始まりはゲームで遊ぶ時間が守れなくなり、やがて朝起きられなくなる。
そして禁じられると暴力を振るう……。中毒、という言葉は比喩ではない。覚醒剤と変わらないレベルの依存性を持つゲーム、ネット。
最新の世界的な研究成果を紹介しながら、その脳の発達に与える重大な影響を明らかにし、依存状態になった子どもたちを救う方法を模索する。
IT時代を生き抜く世代の、新しい必読書。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/tento/20070529AT2E2302W28052007.html 日本経済新聞 2007年5月29日(火)朝刊15面
東映アニメ、キャラクター商品拡充、版権収入確保ねらう。
東映アニメーションは「キン肉マン」などを描き直したキャラクター商品の点数を増やす。
キャラクターの使用権を業務用ゲーム機器会社、文具メーカー、アパレルメーカーなどに提供し、売り上げの一部を版権収入として得る。
テレビ放映に左右されにくい安定収益源を確保する。
「キン肉マン」と「銀河鉄道999」の二作品に登場するキャラクターをデザイナーが描き直した。例えばキン肉マンは約二等身で、
表情は笑みを浮かべており、腕や足の筋肉の隆起を原作よりも抑えた。両作品は一九七〇年代から八〇年代に人気を得た。
描き直すことで放映当時のファンに加え、女性など幅広い購買層を開拓する。
現在はキン肉マンのマグカップなど三種類をアーケードのクレーンゲームの景品として展開している。
七月にカプセル玩具やトートバッグ、九月に文具などを発売、商品数を約二十種類以上に増やしていく。
【図・写真】描き直したキン肉マン((C)ゆでたまご/集英社・東映アニメーション)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up192607.jpg
ttp://www.asahi.com/komimi/TKY200705230174.html 朝日新聞 2007年5月30日(水) コミミ口コミ
「AKIRA」も「攻殻」も超えた? ベクシルを見た!
日本が世界に誇るアニメ、「ジャパニメーション」。その進化の最前線に突如姿をあらわしたのが、8月18日公開予定の
「ベクシル 2077日本鎖国」だ。舞台はいまから60〜70年後の日本。最新テクノロジーを駆使し、迫力映像満載の近未来SFに仕上がった。
ついにAKIRAや攻殻機動隊をしのぐ作品誕生、となるか。ところでベクシルって何? (アサヒ・コム編集部)
日本のアニメは海外で高い評価を得ている。宮崎駿監督に代表されるファンタジー作品の一方、クールでメカニカルなSFものも、
根強いファンをもつ。有名なのは「AKIRA」や「攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などか。
今回紹介する「ベクシル 2077日本鎖国」も、そうした系譜に位置づけられそうだ。
なんと言っても特徴は、コンピューター・グラフィックス技術で全編を表現した「フルCG3次元アニメ」、と銘打っている点にある。
5月9日、都内で開かれた関係者向けの試写会を見た。構想から2年半かけた、その精密でリアルな映像を目にすることができた。
「ベクシル」の主人公は、アメリカ特殊部隊の女性隊員。そのコードネームがベクシルだ。
語源は、古代ローマ軍の軍旗をもって先頭に立つ兵士という。
物語の舞台は、ロボット産業で世界をリードする国となった60年後の日本。だが、その危険性ゆえに世界から孤立、ついには電磁的に
鎖国政策を敷き10年が経過した――という設定になっている。現代のテクノロジー偏重に対する鋭い文明批評がうかがえるが、
物語は、アクションシーン満載で、痛快エンターテインメントとして楽しめる趣向だ。
最後まで結末が読めない、ハリウッドばりのストーリー展開については、ネタばれになるので公式サイトを参照していただくとして、
目を見張ったのは、その映像だ。
主要な人物の動きはほとんどモーションキャプチャーで表現。人物の動きでは、これまでのアニメには見られなかった、微妙な上体の
ゆらぎまで表現されていた。
監督したのは、TBS出身で「ピンポン」(03年)を撮った曽利文彦監督(42)。アニメ作品では、熱狂的なファンをもつ士郎正宗原作
「アップルシード」(05年)をプロデュースした経験がある。
クオリティーにこだわる姿勢と監督の経歴が効いたのか、「ベクシル」の前評判は上々だ。海外の映画バイヤーからは、未完成映像の
段階から問い合わせが相次ぎ、すでに50カ国以上での上映が決まったという。さらにフランス・カンヌ映画祭でも紹介され、
「上映国はまだまだ増える」(関係者)という。
これは驚異的な前評判といえる。「ベクシル」は、誰もまだ見たことも聞いたこともない、まったくのオリジナル作品。
これまで海外ファンの関心を呼んだ作品はほとんど、原作漫画の映画化だ。今回は、曽利監督が脚本から練り上げた作品だ。
つまり国内でさえ固定ファンがゼロだというのにすでに高い評価を得ている、というわけだ。
ふつう、劇場公開アニメをオリジナル作品で撮るのは、興行的にリスクが高い。なのに、あえてオリジナル作品にこだわった理由は何か。
曽利文彦監督(42)は、「確かにリスクだが、固定ファンがいると、話題になりやすい一方で、ファンの原作への思い入れを大事に
しなきゃならない。オリジナルにはそれがないので、作り手としては、思いどおりに作り込むことができた」と話す。
こうした製作サイドの挑戦のほか、声優陣も注目だ。黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子らが出演している。
音楽は「マトリックス・リローテッド」を担当した人物だ。
現在、公式サイトでベクシルの全容がチェックできる。
ttp://www.asahi.com/life/update/0601/TKY200706010091.html 朝日新聞 2007年6月1日(金)夕刊
(メガロポリス 街ひと)らーめん缶 萌え 「中越」でヒント、アキバでヒット
昨年人気を集めた、自動販売機で売る「おでん缶」に続き、今度は「らーめん缶」がオタク文化の聖地、東京・秋葉原で大ヒットしている。
もとは災害時の「非常食」として考えられたものだが、物珍しさに加え「意外においしい」と「萌える」若者が多く、
人気は全国に広がっている。 (川崎紀夫)
らーめん缶は、東京都新宿区の人気ラーメン店「麺屋武蔵(めんやむさし)」店主の山田雄さん(54)が開発し、食品企画会社UMAI
(千代田区)と自販機大手フジタカ(京都府長岡京市)が共同で製造・販売。1缶300円前後で売られている。
昨年、秋葉原でおでん缶ブームの火付け役となった「チチブデンキ」では、店舗脇にある清涼飲料水の自販機の「ホット」のコーナーで
らーめん缶を売っている。
入荷すると行列ができ、すぐに完売。同社の小菅英臣社長(64)は「アキバ特有の新しいものを受け入れる文化と、おでん缶ブームで
できた缶食品文化の相乗効果」と話す。店には北海道や九州から来て箱で予約していく客もいる。
UMAIによると、4月の発売以降、全国から160万缶以上の注文があった。現在は製造が追いつかない状態。入荷が1カ月待ちの店もあるという。
らーめん缶誕生のきっかけは、04年10月の中越地震にさかのぼる。
山田さんは翌年2月ころから、店のスタッフとボランティアとして現地に入った。被災者が集まる体育館でラーメンをつくったところ、
2千人以上が集まった。その時、「ラーメンを非常食として活用できないか」と思ったという。
では、水も火もない被災地で食べるにはどうすればいいか――。
お湯を入れるカップめんではなく、あらかじめ「完成品」をつくっておく必要がある。だが、ラーメンのめんは小麦粉。
長期間保存すればスープを吸って伸びてしまう。伸びにくい小麦粉を使うなどしたが、今度は味がうまく出ない。
試作を繰り返し、約1年半かけてたどり着いたのはコンニャクだった。スープは「いざという時、おなかが満たされるような平均的な味」
を目指し、みそ味としょうゆ味の2種類。コンニャクは低カロリーなのでスープを含んでも1缶84キロカロリー(みそ味)に抑えられた。
缶コーヒーよりちょっと太めの缶を開けると、中にはスープがいっぱいで、メンマも顔をのぞかせる。
細いコンニャクめんにコクのあるスープがからむ仕上がりになった。
まず秋葉原、すぐに全国からも問い合わせや反響が相次いだ。「反応のほとんどが、よくぞやってくれたというものだった」(山田さん)
「冷やし」バージョンも発売し、全国のご当地ラーメン缶などもつくる計画だ。
「この技術を応用すれば日本だけでなく、世界の味が再現できる。今までにない新しい食の形を提案したい」と意気込んでいる。
【写真】ラーメン缶(しょうゆ味、みそ味)
【写真】秋葉原の自販機では「らーめん缶完売」の張り紙も=東京都千代田区外神田3丁目のチチブデンキ脇で
紙面画像
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産経新聞 2007年5月31日(木)大阪夕刊8面
【コンテンツ.jp】戦後3度目の日本ブーム 国家的な文化戦略で臨むべき
「パリはいま日本ブームで賑わっている。(略)この現象に対して日本大使館などはもっと積極的な手をうてないものか?」
この文章は、いまからちょうど50年前の記事のリード文である。パリに滞在していた作家の田村泰次郎は、パリが日本ブームであるのに、
手をこまねいている日本大使館に対してはがゆい思いをして、「パリの日本ブーム」を書き、嘆いてみせた。
「日本の大使館はのほほんとしている。日本ブームに対処するなんの方策もありそうにない。
日本宣伝のための折角の好機を、手を拱(こまね)いて、第三者みたいに暢気に傍観しているだけだ」。(『中央公論』1957年7月号)
戦後初の日本ブームはアメリカで1954年頃に始まり、ヨーロッパでは1年遅れで始まったようである。
こういった事実を、古い雑誌記事を見るまでは私は知らなかったが、いまこの文章を読まれている方も同じであろう。
ということは、田村が危惧したとおりになったということだ。
この時期に日本ブームが起こった理由は、『羅生門』や『地獄門』などの日本映画が、欧米のインテリ層に関心をよんでいたところに、
日本の舞踊団であるアズマ・カブキの欧米公演が大成功をおさめたためであろう。
ブームにのって『八月十五夜の茶屋』『サヨナラ』『黒船』といった日本を舞台にしたハリウッド映画の大作が次々公開されている。
このブームによって1955年あたりから、日本雑貨の対米輸出が急増し、1957年には対米総輸出額の6割を占めるに至っている。
「日本調ブーム解剖学」(『中央公論』1958年1月号)によると、日本国内では西洋に対する根深い劣等感があったため、
「手作りの民芸品や雑貨が、日本の代表的輸出品として海外でもてはやされることは近代国家として恥ずかしいことである」とか
「近代国家として恥だ」という、ブームを歓迎しない雰囲気が日本国内ではあったという。
またブームに乗って「フジヤマ、ゲイシャ」調の際物的な粗悪な和風商品も少なくなかったし、そういったものがアメリカで
好まれるという事情もあった。貧しかった当時の日本では外貨獲得がなによりも優先され、ヨーロッパのように文化への関心を
国家ブランディングに高める余裕などなかった。
しかし田村がパリに滞在していたときの在仏日本大使は、元NHK会長の文化人であった。フランス語を喋って、フランス人には
人気は高かったが、岸恵子がフランス人監督との結婚の保証人を頼んだとき、芸能人のためにそんなことをする義務はないと
断ったことは、よく知られている。
この大使はフランスに関する多くの著作を書き、フランスが外国人に与える最高位の勲章をもらっている。
日仏友好は大使にとって重要な役割ではあり、フランス文化の日本への紹介には熱心だったものの、田村の言葉は届かなかったようで、
何の痕跡を残すこともなく、戦後初の日本ブームは終わってしまった。
第1次ブームはエキゾティシズムがもとになっていたが、次の日本ブームはまったく違っていた。日本経済力の向上とともに欧米で
1980年代に起こる。この時は、経済力と伝統の格差が日本への関心を呼ぶが、好意的なものばかりでなく、否定的な関心の方が強かった。
エコノミック・アニマルのイメージが、世界中に広まった。
そして現在が、戦後3度目の日本ブームなのだろう。しかしこれまでのようにブームをブームとして終わらせないためには、
過去に学ぶ必要がある。日本の記者が日本ブームについて聞いたとき、永い文化戦略の歴史をもつフランスの外交官がこう答えたという。
「日本は真実の姿を隠している。文化交流というとやたらに古い文化財を持ち出そうとする。ジョコンダと鑑真像との交換も結構だが、
大切なのはそうしたパターンの交流ではなく現実の近代化した日本の真の姿を、矛盾を含めてヨーロッパに知らせることだ」
(『公明』1979年2月号) (浜野保樹)
【プロフィル】浜野保樹 はまの・やすき 昭和26年、兵庫県生まれ。東京大学大学院教授。メディア論。黒澤明文化振興財団理事、
日本映像国際振興協会監査役。映画、アニメなど内外のコンテンツ産業に詳しく、著書に「表現のビジネス」「模倣される日本」など。
ttp://www.media-tech.co.jp/detail/purinsesu.htm 『プリンセス大百科』
メディア・テック出版 著者 プリンセス大百科制作委員会 判型 四六判 総ページ数 188 色数 4色、1色
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ttp://www.sankei.co.jp/keizai/shijo/070601/shj070601005.htm 産経新聞 2007年6月1日(金)東京朝刊16面
株価動かす“法則” 上昇…ドリカムの人気アップ 下落…「サザエさん」高視聴率
「DREAMS COME TRUE」(略称ドリカム)の人気が上がれば株価もアップ、「サザエさん」の視聴率が上がれば株価は下がる−。
こんなリポートを、大和総研が発表した。人々の心理が投資活動や株価に影響するという「行動ファイナンス」理論に基づく調査だが、
こんな指標で株価を予測できるのなら、株式投資も身近に感じられそうだ。(山口暢彦)
リポートを発表したのは、大和総研投資戦略部クオンツチームの吉野貴晶さん。ビデオリサーチが毎年2回実施する
「テレビタレントイメージ調査」を参考に調査を進めた。
ちなみに10〜59歳の男女1200人(有効回答964人)を対象にした平成19年2月度調査では、ドリカムの「人気度」は48・9%で、
女性タレントで1位となった。「人気度」は「非常に好き」「やや好き」と答えた人の割合を示す。
吉野さんはドリカムの14年以降の人気度推移(2、8月度)と、毎2月末、8月末の東証株価指数(TOPIX)の動きを並べた。
TOPIXは、東証1部の全銘柄の値動きを数値化したものだ。
その結果、ドリカムの人気度が上がった(グラフが右上がりになった)7回中6回でTOPIXが上昇。人気度が下がった
(グラフが右下がりになった)3回中2回でTOPIXも下がった。吉野さんは「両者は高い確率で連動する傾向がある」とみる。
この理由を「ドリカムの歌の詞は、身近でリアルと思えることを歌っているものが多いからでは」と吉野さん。
「それが支持されるということは、人々が(世相や経済状況をみて)現実の世の中に希望を感じ、直視するのが心地いい気分に
なっているということ。つまり、投資家の気持ちも充実し前向きになっており、株売買が盛んになって株価は上がりやすい」
逆に、世の中が悲観的に思えると、人々は現実逃避しがちになり、リアルな歌詞に目を向けにくくなる。
心理は後ろ向きなので株の売買も消極的になり、株価が下がるというわけだ。
「(落ち着いたムードの)有名女優の人気度が高いときは、株価が下がるというデータもある。人々の心理が不安なときは、
ホッとする女優の人気が上がるのでしょう」
このように、経済分析のファクターに投資家の心理や行動を織り込んだ学問は「行動ファイナンス」と呼ばれる。
近年研究が盛んで、代表的な研究者である米国のダニエル・カーネマン氏は2002年にノーベル経済学賞を受賞した。
吉野さんの研究もこれに基づくわけだが、TOPIXとの相関などの中から発見した“法則”をいくつか別稿にまとめた。
どうやら、投資家の行動が“外向き”になっているときは、株価も上がりやすいようだ。
「もちろんタレント人気などがすべてを左右するわけではありません。しかし、株に投資し、株価を左右するのは、結局人間なんです」と吉野さんは話している。
★テレビアニメ「サザエさん」の視聴率が上がると、株価は下がりやすい
視聴率が高いということは、休日夜の早い時間から在宅者が多いということ。外食などして活発に動き回っておらず、
人々の心理は前向きとはいえない。また、大みそかのNHK紅白歌合戦も視聴率が高いと、年度末(3月)の株価が下がる傾向がある。
★宝くじ人気が高まれば株価は下がる
宝くじ人気の上昇は「一発あてて会社を辞めよう」などという現実逃避の意識の高まり。人々の心理は後ろ向き。
★英会話学校とフィットネスクラブを比べ、前者に通う人の割合が増えれば、株価は下がる
英会話学校に通う理由の一つは「手に職をつけよう」といった不安感。
★東京ディズニーランドの入場者が増えれば株価が上がる
ディズニーランドで遊ぶにはお金もかかるし、歩き回るエネルギーも必要。気持ちの余裕や積極性が要る。
毎日新聞 2007年5月31日(日)地方版24面
フラッグフットボール:コミュニケーション学んで アメフット選手が指導 /千葉
◇浦安
アメリカンフットボール日本代表選手が月に1回、浦安市の高洲北小学校で、アメフットのミニゲーム版「フラッグフットボール」を
教えている。01年には日本選手権が始まり、安全性や教育的効果から県内でも授業やクラブ活動に取り入れる小学校が出てきた。
半年前から地域住民が参加する高洲スポーツクラブの種目となり、約20人の子どもが汗を流している。
指導しているのは寺田隆将さん(32)と安川大輔さん(26)。7月に川崎市で行われるアメフットW杯での日本代表選手で、
米国プロリーグの経験もある。米国での経験からアメフットの普及には幼少期から親しめる環境が必要と感じ、NPO法人
「フラッグフットボール・マネジメント・ジャパン」で普及活動を始めた。
フラッグフットボールは1チーム5人。アメフットのタックルの代わりに腰につけた長さ約20センチのリボン状のフラッグを奪って
相手の前進を阻止する。プレーごとにチームが集合し40秒の作戦会議をしてプレーに移る。
始めて半年になる坂井田椋允君(6年)くんは「TVアニメ『アイシールド21』でアメフットにあこがれた。練習が楽しい」 ←
と目を輝かせ、和田康平君(5年)は「チームワークを覚えた」と笑顔で話していた。
寺田さんは「性別や体格によらず誰でも、適材適所で楽しめるスポーツ」と強調。「あいさつや周囲への気配り、コミュニケーションの
重要性を学んで欲しい」と意気込む。同クラブでは参加者、指導スタッフを募集している。
問い合わせは
[email protected] まで。【中川聡子】
■写真説明 指導にあたる安川さん(右端)と寺田さん(右から2人目)
産経新聞 2007年6月3日(日)東京朝刊19面
【サブカルさーふぃん・アニメ】「プチプチ・アニメ」
■“母さんのおにぎり”的温かさ
毎日、午前8時30分から5分間の短いアニメ番組がある。NHK教育テレビの「プチプチ・アニメ」(月〜金曜日放送、再放送は午後4時15分)
である。
朝の忙しい時間にアニメを見ているのは幼児だけかと思ったら、結構大人も見ているようだ。それは作品に、CGや大作セルアニメの
卓越した作画技術とは一味違った手作りの“母さんのおにぎり”的温かさを感じるからだろうか。だからここにはセルアニメはなく、
粘土、人形、切り絵などの作品が並ぶ。
また、この番組のユニークなところは、作品の内容からキャラクターにいたるまで、すべてアニメーター個人に任せて制作させている点だ。
伊藤有壱の「ニャッキ!」や、保田克史の「ロボット・パルタ」は制作本数が共に30本を超え、人気キャラクターとして定着してきた。
今では芋虫を見ると子供たちは“ニャッキ”というほどだ。
ほかにも、野村辰寿、真賀里文子、IKIF、木村光宏、和田敏克の作品や、単発で制作された作品も放映されている。
私も「チックンタック」という作品の撮影を終わったばかり(7月18日、25日に放送)。こういった個人作家の活動に扉が開かれている
ことはうれしいことだし、日本のアニメ文化の裾野を広げることにおいて意味合いは大きい。これからのアニメはエンターテインメント
だけではなく、コミュニケーションの手段として、劇場やテレビではなく、もっと小さい範囲でも利用されていくだろう。
小さな話、楽しい気持ち、知らせたい情報、学習の場…アニメはいろいろなことを要約して伝えられる利点を持っているから、
「プチプチ・アニメ」はその手本になるだろう。この番組の持つ意味、価値を評価しておきたい。
(杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070601ij21.htm 読売新聞 2007年6月2日(土)東京朝刊33面
「ゲド」無料解説本 糸井重里さんプロデュース 6日から全国で110万部配布
◆河合元文化庁長官の原稿も 全国で110万部、6日から配布
アニメーション映画「ゲド戦記」や原作小説の魅力を紹介する、文庫サイズのフリーペーパー「ゲドを読む。」が製作された。
6日から、全国の書店などで計110万部が無料配布される。昨年大ヒットした映画のDVDが7月4日に発売されるのに合わせた企画で、
新しいキャンペーンとしても注目される。
「ゲドを読む。」は208ページ。多摩美術大教授、中沢新一さんの解説や元文化庁長官、河合隼雄さんの「ゲド戦記論」など充実。
コピーライターの糸井重里さんがプロデュースし、映画を製作したスタジオジブリと小説を発行した岩波書店の編集協力で、
DVDを発売するブエナビスタホームエンターテイメントが発行する。
同じ内容で、表紙の色が赤、青、黄、ピンク、黒の5種類ある。東京・銀座のプランタン銀座でも、今月9日まで各日500部を先着順で配る予定だ。
前半は、中沢さんが書き下ろした「『ゲド戦記』の愉(たの)しみ方」。原作者のル・グウィンさんが、文化人類学者の父親の影響を
受けたことに触れながら、小説が書かれた時代背景や神話的なテーマについて分かりやすく説明している。
後半は、「いくつかの重要な『ゲド戦記』論」として、宮崎吾朗監督と河合さんの対談、原作の翻訳を手がけた清水真砂子さんらの論文、
宮崎監督の父、駿監督の言葉などを収録している。
朝日新聞 2007年6月1日(金)朝刊4面
マンガ手に外相会談 ポーランドで麻生氏
【ワルシャワ=田伏潤】アニメ好きの麻生外相は31日、訪問先のポーランドでフォティガ外相と漫画本を携えて会談し、
サブカルチャーを通じた友好関係の構築と、昨年打ち出した外交方針「自由と繁栄の弧」への協力を求めた。
ポーランドでは90年代からアニメ人気が高まり、「犬夜叉」や「ドラゴンボール」などのポーランド語訳も出版されている。
麻生氏は外相会談に「らんま1/2」を持参。フォティガ氏は「日本の漫画が浸透していることは喜ばしい」と述べ、
麻生氏は「今度は日本に来てください。アニメの本場にご案内します」と訪日を誘った。
NHKニュース 2007年5月31日(木)
日・ポーランド外相会談 政経両面で協力強化を確認
ポーランドを訪れている麻生外務大臣は、フォティガ外相と会談し、今後、政治・経済の両面で両国の協力関係を強めていくことを
確認しました。
この中で麻生外務大臣は、北東アジアから東ヨーロッパに至る広大な地域に民主主義や市場経済を根付かせ、地域の安定につなげる
「自由と繁栄の弧」というみずからの構想を説明したうえで、ポーランドはその中核を占める国だと伝えました。
これに対して、フォティガ外相は、「ポーランドが高く位置づけられていることに感謝する。日本とは、経済関係だけでなく、
政治的な関係も発展させたい」と述べ、今後、政治・経済の両面で協力関係を強めていくことを確認しました。
また、フォティガ外相は、アメリカがポーランドなどで計画しているミサイル防衛システムの配備などをめぐって、ポーランドと
ロシアの関係が悪化していることについて、「ロシアはEU=ヨーロッパ連合でポーランドが果たしている役割を認めようとしない。
EUの団結を示し、EUとロシアとの間で問題を解決したい」と述べました。
会談の後、両外相はそろって記者会見し、麻生外務大臣は、ポーランドで人気の日本のマンガを手に掲げながら、マンガやアニメを
含めた幅広い分野で交流の促進を呼びかけました。
中国新聞 2007年6月1日(金)朝刊17
おすすめ 「時をかける少女」 筒井康隆原作 細田守監督 「一瞬」を生きる大切さ 報道部 岩崎誠
あまりに早い時の移ろいを惜しみ、「もう一度、あの日に戻れたら」と思う…。おじさんになってくると、そんな日も多くなります。
「時をかける少女」は、少年時代の記憶を思い起こさせてくれる物語です。
四十年前に刊行された原作のSF小説は七回、映像化されました。思春期の少女がタイムリープ(時間跳躍)の力を身につけ、
未来からやってきた少年と、淡い恋をするストーリーです。
私が大学一年の時に公開された原田知世さん主演の映画は古里に近い竹原市もロケ地。主人公「和子」が時空間をさまよいながら
古い竹原の町並みを駆ける―。モノクロの特撮映像に胸が締め付けられました。「どうして時間は過ぎていくの」。
ラストの問いかけに、一瞬を生きる大切さを感じました。「つまらない」と言うロマンのない友人とけんかして気まずくなりました。
昨年夏。アニメ映画となった「時かけ」を見に行きました。和子のめいの「真琴」がヒロインという新たな設定。時を超える力に
戸惑うのではなく、自分の意思で積極的にタイムリープする元気少女も、やがて時の移ろいで失っていくものの大きさに気付くのです。
高校生の会話や学校の風景をリアルに表現した映像と自らの青春を重ね合わせ、涙が出ました。アニメは全国でロングランを続け、
数々の映画賞に輝きました。お父さん、お母さんと一緒に過去の映像作品と見比べてほしいですね。(DVDは角川書店・4935円)
【写真説明】昨年アニメ化され、評判を呼んだ「時をかける少女」のDVD
ttp://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN4-7872-3273-8.html 『族の系譜学 ユース・サブカルチャーズの戦後史』
青弓社 難波功士・著 A5判 404ページ 並製 定価2,600円+税 2007年06月 発行 ISBN4-7872-3273-8
太陽族からみゆき族、暴走族、アンノン族、クリスタル族などの「族」の系譜をたどり、オタク、渋谷系、コギャル、裏原系へという
「族から系への転換」を見定めて、若者文化の戦後史を描き出す。「族」や「系」を光源として日本社会を照射する若者論の力作。
p.247〜269
第2部 戦後ユース・サブカルチャーズ史
第9章 おたく族からオタクへ
1 おたく族とメディア、おたく族のメディア
2 ユースフォビアとしてのおたく族
3 おたくとジェンダー
4 世代のなかのおたく、おたくのなかの世代
▼著者プロフィール
難波 功士(ナンバ コウジ)・著…1961年、大阪府生まれ。関西学院大学社会学部教授。
専攻は広告論、メディア史、ユース・サブカルチャーズ史。
著書に『「広告」への社会学』(世界思想社)、『「撃ちてし止まむ」――太平洋戦争と広告の技術者たち』(講談社)、
共編著に『メディア文化を読み解く技法――カルチュラル・スタディーズ・ジャパン』(世界思想社)、
共著に『メディア史を学ぶ人のために』(世界思想社)、『一九三〇年代のメディアと身体』(青弓社)など。
ttp://secure.ikaros.jp/sales/mook-detail2.asp?CD=D-091 『はつ恋連合艦隊』
イカロス出版 文/本吉隆 イラスト/まもウィリアムズ 発行日 2007年5月 サイズ A5判 ページ数 280 定価 \1950(税込)
◎空母も戦艦も 明治から太平洋戦争まで一緒に学ぼう日本海軍◎
明治時代の創設から、日清・日露戦争、戦間期を経て太平洋戦争まで――日本海軍のあゆみがイッキに分かる解説本が登場だ!
一緒に学ぶのは、未来の海軍士官を目指す生徒たちと女教官。彼女たちがやさしく丁寧、時に大胆に戦史の解説をサポートするぞ。
解説自体は最新の考証に基づき、日本海軍の戦略、海戦、兵器を網羅。「見た目はナンパ、中身はガチ」な海軍本、これより出撃!
読売新聞 2007年6月1日(金)東京朝刊8面
YOSAKOIソーラン祭り 広がるYOSAKOIの輪・特集=北海道
◆米国の2チーム初参加
今回は海外色も豊かだ。毎年参加している台湾からは「台湾四季紅隊」が、そして米国からはカンザス州の大学生チーム
「KANSAS STATE UNIVERSITY」とテキサス州の高校生チーム「YOSAKOI TEXAS U.S.A.」の2チームが参加する。米国チームの参加は大会初めて。
このうちテキサス州の高校生チームは、ダラスとヒューストンの学校で、第2外国語として日本語を勉強している高校生を中心とする総勢約30人。
生徒たちにもっと刺激を与えようと、日本語教師が目をつけたのがYOSAKOIソーランだった。2年前から希望者でチームを作り、
放課後に練習を重ね、日本関係のお祭りなどで、YOSAKOIを披露してきた。メンバーのほとんどが日本のアニメ・ファンだという。 ←
曲、衣装、振り付けは米国をアピールしたものになるという。札幌ではYOSAKOIを踊るだけでなく、一般家庭にホームステイして
日本語会話の勉強をするほか、知事、市長への表敬訪問、小学校での交流などを予定している。(ほか略)
【写真】初来日のアメリカ高校生チーム
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/06/02/09.html スポーツニッポン 2007年6月2日(土)27面
真田広之、日本アニメ実写版で“謎の男”に−−米映画「スピード・レーサー」
俳優の真田広之(46)が米映画「スピード・レーサー」(08年夏日本公開)に出演することになった。人気アニメ「マッハGoGoGo」
の実写版で、監督は「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟。真田は31日、ドイツ・ベルリンで行われた製作発表に主演の
エミール・ハーシュ(22)らと出席し「私は“マッハGoGoGo”世代。素晴らしい日本のアニメ、文化を海外に紹介できるのはとても光栄」
と瞳を輝かせた。レース業界を牛耳ろうとする謎のビジネスマンを演じる。
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/06/01/0000362950.shtml デイリースポーツ 2007年6月2日(土)31面
真田広之「素晴らしい日本のアニメ」 「スピード・レーサー」 ドイツで製作発表
「マトリックス」シリーズを手掛けたウォシャウスキー兄弟監督による映画「スピード・レーサー」(2008年夏日本公開)の製作発表が
現地時間5月31日、ドイツ・ベルリンで行われ、主演のエミール・ハーシュをはじめ真田広之、RAIN(ピ)らキャストが参加した。
「スピード・レーサー」は、日本の人気アニメ「マッハGoGoGo」の実写映画化。レース業界を牛耳ろうとする日本大企業の
ビジネスマンを演じる真田は「(マッハGoGoGoを)見て育ちました。まさにその世代です。この素晴らしい日本のアニメ、
文化を海外に紹介できる場に、キャストとして一緒になって紹介できるのは、とても光栄です」とあいさつした。
【写真説明】「スピード・レーサー」製作発表会見に出席した真田広之=ドイツ・ベルリンのバベルズ・ブルグスタジオ
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月3日(日)3面 (関連
>>170>>212)
日本の変形合体ロボ ハリウッドデビュー
日本で誕生しアニメや玩具で世界的に有名になった変形合体ロボット「トランスフォーマー」が、スティーブン・スピルバーグ監督
の米ハリウッド映画となって今夏、世界公開される。
これに先駆け、タカラトミーが映画に登場する変形ロボット玩具16タイプを製品化し、2日に世界130カ国で同時発売した。
「トランスフォーマー」とは、意思を持ち、自由自在にあらゆるものに変形することができる“ロボット生命体”。
タカラ(現タカラトミー)が「ミクロマン」などの商品名で国内販売していた変形合体玩具を、1984に米国で「トランスフォーマー」
として発売し爆発的な人気となった。関連商品の販売実績は累計3億個を超える。
映画は、自動車やデジカメ、携帯電話などに姿を変えていたロボット生命体が、人類に襲いかかるストーリー。
米国では7月4日、日本では8月4日に公開される。タカラトミーでは、9月にかけ、さらに24点を順次投入する計画だ。
ttp://www.chosunonline.com/article/20070604000064 朝鮮日報 2007年6月4日(月)
【コラム】坂井泉水さんの死と韓国歌謡界(上)
なぜ坂井泉水さんの死が韓国で関心を集めたのか
(中略)
それは、韓国で広く知られていたようには思えなかった坂井さんの死が、なぜ韓国メディアや韓国人の関心を集めたかということだ。
実はその理由は簡単だ。ZARDはこれまで思われていたより広く韓国人に知られたアーティストだったというわけだ。それなら、日本でも
表舞台に姿を現さず、極端な神秘主義路線をとっていたことで有名なZARDが、これほどまでに韓国人に親しまれていたのはなぜだろうか。
まず、ZARDはJ‐POPファンだけにアピールするようなアーティストではなかった。
ZARDはまれなことに、「日本の音楽」そのものに関心のない層までも魅了した。ZARDは日本のアニメが好きな韓国人に親しまれていた。
かなり多くのZARDファンは、人気アニメ『SLAM DUNK』第4期エンディングテーマ『マイ フレンド』や、同じく人気アニメの『名探偵コナン』
第4期オープニングテーマ『運命のルーレット廻して』といったテレビや劇場版アニメの主題歌で初めて彼女を知った。(後略)
ttp://www.asahi.com/culture/music/TKY200706040156.html 朝日新聞 2007年6月4日(月)
ピアニストの羽田健太郎さん死去
「題名のない音楽会21」(テレビ朝日系)の司会者で、ピアニストの羽田健太郎(はねだ・けんたろう)さんが2日、肝細胞がんで死去した。
58歳だった。通夜は6日午後6時、葬儀は7日午前10時から東京都港区元麻布1の6の21の麻布山善福寺で。喪主は妻幸子さん。
東京出身。桐朋学園大学ピアノ科卒業と同時に音楽家として活動し、クラシックから映画音楽、CMの作曲など幅広く活躍。
映画「復活の日」やテレビアニメ「超時空要塞マクロス」、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけた。
司会や演奏でテレビ出演も多く、明るい語り口で人気を集めた。
5月中旬から体調を崩し入院していたという。
【写真】羽田健太郎さん
日本経済新聞 2007年6月3日(日)朝刊21面
(フロントライン)小学館がライトノベル参入
イラストの付いた十代の若者向けエンターテインメント小説「ライトノベル」に小学館が本格参入した。
創設した「小学館ライトノベル大賞」の第一回受賞作を中心に、男子向けの「ガガガ文庫」と女子向けの「ルルル文庫」を創刊。
第二回の募集も始め、活況の続くライトノベル市場での読者の獲得と、新たな書き手の発掘を目指す。
同賞はファンタジー、ミステリー、恋愛、SFと言ったジャンルを問わず、商業的に未発表のエンターテインメント小説であることを
条件に募集。第一回は「ガガガ部門」に千二百七十五点、「ルルル部門」に千四十六点の応募があった。
大賞はガガガ部門が神崎紫電氏の『愛と殺意と境界人間』、ルルル部門が倉吹ともえ氏の『楽園の種子』。前者は殺人や拷問の愛好者が
集まるインターネットのサイトを管理する男子高校生が主人公のサスペンス、後者は砂漠を舞台とする少女と少年の冒険ファンタジーだ。
それぞれ『マージナル』『沙漠の国の物語』と改題して両文庫から刊行、著者のデビュー作となった。両文庫は計二十点で創刊。
六月下旬にさらに計十点を出し、以後毎月刊行する。
ライトノベルは表紙や挿絵にアニメのようなイラストを多く配した娯楽小説。
角川書店、講談社、集英社などが文庫を中心に展開しており、一般向け小説を手がける作家も現れている。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200705/gt2007052106.html サンケイスポーツ 2007年5月21日(月)
優香がプレゼンターとして出席…「小学館ライトノベル大賞」
タレントの優香(26)が20日、東京・秋葉原の東京アニメセンター・3Dシアターで行われた「第1回小学館ライトノベル大賞」の
贈呈式にプレゼンターとして登場した。
明日のライトノベル作家を育成する賞で、少年向けライトノベルのレーベル「ガガガ」部門では神崎紫電さんの「愛と殺意と境界人間」が、
少女向けライトノベルのレーベル「ルルル」部門では倉吹ともえさんの「楽園の種子」がそれぞれ大賞を受賞した。
両作品は小学館から24日に創刊される「ガガガ文庫」「ルルル文庫」の一作品に加えられる。
優香は「受賞した皆さんは、いっぱい書いて世の中に作品を出してほしい。私は絵本は描いているけど、ライトノベルは教えてもらっても
無理です」と謙遜していた。
スポーツ報知 2007年5月21日(月)26面
優香が「第1回小学館ライトノベル大賞贈呈式」にゲスト出演
タレントの優香(26)が20日、都内で行われた「第1回小学館ライトノベル大賞贈呈式」にゲスト出演した。
少年、少女向けの小説を募集したもの。優香はかつて絵本を出版したが、小説家デビューは「全くない」と照れながら否定。
選考委員の作家・石田衣良さんが「選考委員みんなでゲタをはかせますから」と勧められたが「無理です」と固辞していた。
プレゼンターを務めた優香(右)。左はルル部門大賞の倉吹ともえさん
デイリースポーツ 2007年5月21日(月)20面
優香 作家デビュー?
タレントの優香(26)が20日、東京・秋葉原で行われた「第1回小学館ライトノベル大賞」の受賞式に贈呈者として出席し、
「若いときはいっぱい書いて頑張ってください」と、受賞者へエールを送った。絵本を出版している優香だが、作家デビューについて
問われると「ないです」とキッパリ。同大賞の選考委員で作家の石田衣良氏(47)から「私たちがゲタを履かせますから」とけしかけられたが、
「無理です。絵本の方をよろしくお願いします」とあくまで拒否していた。
【写真説明】大賞を受賞した神崎紫電(左)、倉吹ともえ(右)と優香(中)=秋葉原
日本経済新聞 2007年6月2日(土)夕刊1面
あすへの話題アミ、今、若者に何が?、元検事総長 原田 明夫。
何年か前から、寿司や日本酒、魚や野菜を中心とする食材を使った日本食が健康食として米国、ロシア、またアジア各地でも
静かなブームだと聞いた。マンガ、音楽、ファッションなど幅広い日本発の文物・文化がクール・ジャパンとして受け入れられている
との外国発の報道もあった。
最近、NHKの記者・キャスターを経てパリ日本文化会館の初代館長をされた磯村尚徳氏のお話を聞き、さらに吃驚(びっくり)した。
十九世紀半ばにフランスを中心として、浮世絵とそこに描かれた江戸文化への高度な知的興味からジャポニスム(日本趣味)が発生した。
これとは一味違ったネオ・ジャポニスムが、今、文化の都パリを舞台に展開している趣なのだ。それも、マンガ・アニメ・ロボット
・剣道・柔道・お花・お茶・折り紙など様々な企画がフランス人の手でなされ、フランスのそれも貧しく下積みの若者の関心をも
引きつけて一時的なものではないようだ。
その中でのキーワードは、平和で穏やかな文化、鍛えられた技、清涼感、ロマン、巧妙な筋立てなどであるらしい。
このような「日本的な文化」へのフランスの若者の興味と関心、それを理解して様々な催しを企画する知恵者がいる状況と、
いじめ、自殺、格差、あらゆる場面での金権体質などの諸問題が指摘され、若者が閉塞感に苛まれている我が国の日常との関係を
どう考えたら良いのであろうか。
グローバル化の中で、いかにして若者が夢と希望を持てるか、形は違うが共通の解決困難な諸問題を抱える国々は多い。
政治・経済・文化の総合的対策を立案・実施するため、官民を挙げた国際的な協働ができないだろうか。
日本経済新聞 2007年6月2日(土)地方経済面 (中国B)35面
「アニメの街広島」の情報、玄関サイトで発信、同友会など設立の基金。
アニメーションのニュースと広島のタウン情報などを提供するポータルサイト「広島アニメーションシティ」(HAC)が一日、オープンした。
アニメによる広島の町おこしに取り組む基金が中心となり運営する。アニメ主題歌の歌詞検索を売り物に、月百万ページビュー
(閲覧ページ数)を目指す。
アニメ歌詞検索はアーティストや曲名、アニメのタイトルから曲を検索し、歌詞を表示する。対象となる曲はアニメ主題歌約六千曲や
J-POPなど計四万曲以上で、利用料は無料。
以前から歌詞検索サイトを運営するセカンドビジョン(広島市、島田卓社長)が技術面を支援する。
アニメに関するニュースや広島を中心とするイベント、映画、美術館などの情報を配信するコーナーも設けた。
アドレスは
ttp://www.hac.or.jp 運営に当たる広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金は同同友会が中心となり設立。
一九八五年から隔年開催で続いている広島国際アニメーションフェスティバルに関連した町おこしに取り組んでいる。
HACの運営費用はバナー広告の収入でまかない、余剰が出た場合はアニメーション作家などの人材育成に役立てるという。
毎日新聞 2007年6月2日(土)大阪朝刊8面
アニメ総合サイト:広島同友会が開設
広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金(広島市中区)は1日、アニメ情報の総合ポータルサイト「広島アニメーションシティ」
(
ttp://www.hac.or.jp)を開設した。アニメソング約6000曲の歌詞検索やアニメ関連ニュースの配信のほか、会員登録すると自作アニメの
投稿などもできる。同基金は「若手クリエーターを育成し、アニメによる広島の活性化を図りたい」と話し、毎月100万件のページビュー
(閲覧)を目指す。
作品や声優の公式サイトなどアニメ関連の約700サイトとリンク。歌詞検索は検索サイト「歌詞GET!」を運営する「セカンドビジョン」
(同市西区)が協力し、歌詞の一部を入力するだけで検索できる機能がある。会員が投稿した自作アニメは動画配信する。【宇城昇】
愛媛新聞 2007年6月2日(土)17面
◎[街ネタ×6]
【東京】【全身実物大のガンダム登場】
富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)の新アトラクションに七月、アニメの設定と同じ全長約十八メートルの「機動戦士ガンダム」
が登場する。上半身だけの展示は過去にもあったが、「全身実物大」のガンダムをつくるのは初めてという。実物大ガンダムが登場する
アトラクション「GUNDAM CRISIS」の舞台は、敵の襲撃が迫る宇宙基地「ソロモン」の格納庫。参加者は、横たわるガンダムの周囲を
移動しながら、データを集めてガンダムをパワーアップさせる、という設定。定員は一回あたり四十人まで。料金八百円。
【広島】【サイトでアニメソング検索】
アニメで町おこしをしようと活動している広島アニメーションビエンナーレが一日、アニメと広島に関する情報サイト
「広島アニメーションシティー」(
http://www.hac.or.jp/)、通称「HAC(はっく)」をオープン。アニメソング六千曲以上が検索できる
「アニメ歌詞検索」のほか、自作アニメや日記が公開できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、広島ガイドなど、
充実のコンテンツがそろう。問い合わせは、広島アニメーションビエンナーレ=電話082(249)8901。 (ほか略)
北海道新聞 2007年6月1日(金)夕刊全道1面
<今日の話題>ジャイアン健在
人気アニメ「ドラえもん」のファンなら、たてかべ和也という名前を聞いてうなずく人が多いに違いない。
ガキ大将のジャイアンの声を、二十五年間にわたって担当してきた声優だ。
後志管内喜茂別町生まれの七十二歳。二年前、ドラえもん役の大山のぶ代さんらとともに、若手と交代するまで、五十年近い
声優人生の半分以上をほぼジャイアンひと筋に生きてきた。
先日、東京の知人宅で開かれたホームパーティーで、たてかべさんと話をする機会があった。
初対面だったが、こちらが北海道の人間と知って気さくに声をかけてくださった。七歳のときに一家で東京に出てきたそうで、
北海道と聞いただけでうれしくなったのだという。
パーティーではジャイアンの声で自己紹介し、ジャイアンのテーマソングまで披露して喝采を浴びた。
ドラえもんを見て育った人たちには「本物」のジャイアンに会えたことが感激だったようだ。
たてかべさんは飲むほどに語り、語るほどに言葉が熱を帯びる。声優という仕事のこと、最近の世相や政治のこと−。
耳を傾ける若い世代が圧倒されるようなエネルギーだった。
そんなベテラン声優が、パーティーに一緒に来ていた後輩たちを見るときは目を細めた。
「この仕事で食べていくのは本当に大変。私の経験を少しでも彼らのために役立てたいんです」
ご本人はいまも洋画の吹き替えなどで現役として活躍している。心優しきガキ大将ジャイアン、健在である。 (高田正基)
紙面画像
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ttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070603AT1D0200S02062007.html 日本経済新聞 2007年6月3日(日)
サンリオ、映画再参入・16年ぶり
サンリオは16年ぶりに劇場映画の製作を再開する。自社キャラクターが主役のアニメ映画で、キャラクターの認知度を上げるのが狙い。
同社は採算が合わなかったため1991年に映画事業から撤退していた。ネット配信など映像コンテンツ(情報の内容)の販路が
拡大していることを受け、再参入する。
12月に公開するのは子犬キャラが主役の「シナモン ザ・ムービー」と、辻信太郎社長原作の「ねずみ物語」の二本立て。
4―7歳の子を持つ家族層を主な対象に、全国150の映画館で上映する。興行収入10億円を目指す。
サンリオは1974年に映画製作を始め、実写の「キタキツネ物語」などを公開した。今回は松竹、ヤフー、小学館、バンダイと
製作委員会を組織。約5億円の製作費を共同出資し、投資リスクを抑えた。ネット配信やDVD化など、複数の媒体で映像を活用する。
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月3日(日)8面
【ランキング・ランド】あまり人に言いたくないけど、ハマっている趣味は?
趣味は十人十色。あまり人に言いたくない趣味に、ハマることだってある。ポータルサイト「goo(グー)」で
「人にはあまり言いたくないけど、ハマっている趣味」についてアンケートした。
男性は20代を除いて「パソコン」がトップ。中高年向けのパソコン入門書の売れ行きも好調だとか。
20代男性は、パソコンやアニメ・同人誌などを押さえて「ゲーム」が首位。
一方、女性はすべての年代で「本・マンガ」が1位になった。
「花より男子」「生徒諸君!」など、人気の少女マンガがドラマ化されると、気になる女性も多いのでは?
10代女性7位の「アイドル」は、若い女性ならではの回答。10、20代女性の間では「パズル」が密かなブーム?
≪調査方法≫gooがユーザーを対象に実施した調査結果をもとに作成。1位の数字を100としてこれをもとに算出。
結果を年代・性別にまとめた。期間は4月19、20日。
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月3日(日)14面
【ランキング・ランド】好きな(好きだった)子供向け番組のキャラクターは?
■ガチャピン1位
ちょっと童心に帰って…好きだった(好きな)子供番組のキャラクターについて、ポータルサイト「goo」がアンケート調査した。
1位は、幅広い世代に圧倒的な人気を誇るガチャピン。昨年7月にスタートしたガチャピンのブログ「ガチャピン日記」は、
今でも1日100 件前後のコメントが寄せられる人気サイト。なぜ、ムックよりもガチャピンの人気が高いかは、分からないが…。
2、3位は「できるかな」のノッポさんとゴン太くん。ノッポさんこと高見ノッポさんは、NHKみんなのうた「グラスホッパー物語」で
歌手デビューを果たしている。アニメと実写を組み合わせた「まんがはじめて物語」からは、「ひやひやドキッチョ」のモグタンが、
「はたらくおじさん」からは、気球から落ちそうになる犬の「ペロくん」が顔を出した。
≪調査方法≫gooがユーザーを対象に実施した調査結果をもとに作成。1位の数字を100 としてこれをもとに算出。
結果を上位20位までまとめた。期間は5月22、23日。
ttp://www.sankei.co.jp/chiho/kyoto/070604/kyt070604003.htm 産経新聞 2007年6月4日(月)
「海洋堂フィギュアミュージアム展」 宮脇社長が講演
人気アニメのキャラクターなどのフィギュア約1700点を集めた特別展「海洋堂フィギュアミュージアム展」(7月8日まで)が
開かれている京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で3日、フィギュアを製作した大阪府門真市の模型製作会社「海洋堂」
の宮脇修一社長が「海洋堂クオリティーのひみつ」と題した講演を行った。
海洋堂は、平成9年に菓子メーカーと提携し、フィギュアのおまけがついたチョコレート菓子「チョコエッグ」を開発。
精巧に作られたリアルなフィギュアが人気を博して大ヒットし、「食玩ブーム」を巻き起こしたことなどでも知られる。
宮脇社長は「フィギュアに対する世の中の理解を得るのに時間がかかった」と、これまでの苦労を振り返った上で
「小さなフィギュアだが、手作業で人が作っている部分が多い」などと話し、会場を訪れたフィギュア愛好家ら約80人は
興味深そうに聞き入っていた。
ttp://www.asahi.com/national/update/0605/TKY200706050286.html 朝日新聞 2007年6月5日(火)夕刊
オタク狩りに対抗?「アキバ」で銃刀法違反の摘発急増
電気街としてだけでなく、アニメグッズなど「オタク文化」の発信地としても知られる東京・秋葉原で、銃刀法違反容疑での摘発が
急増している。その多くが同法22条の違反に当たる「正当な理由がないのに刃体6センチをこえる刃物を携帯していた」というケースだ。
警視庁が理由を分析したところ、「オタク狩り」と呼ばれる強盗被害に遭った際の護身用との動機が多かった。 (深津慶造)
秋葉原を管内に抱える万世橋署では、02年には、銃刀法違反容疑での事件送致の件数は1年間で3件しかなかった。それが03年には7件、
04年には35件に増え、05年には84件と3年間で28倍になった。84件という数は、警視庁全101署の中で、新宿署の189件に次いで2番目に多い。
万世橋署が銃刀法違反の現行犯で摘発された人に対し、刃物を携帯していた動機を尋ねたところ、多くが「脅されたり、殴られたり
したときの護身用」と答えたという。
警視庁幹部は「新宿は、暴力団員や不良少年が刃物を携帯していて摘発される場合が多い。
一方、秋葉原で摘発されるのは、まじめでおとなしそうな若者たちだ」という。
同庁が改めて調べると、秋葉原では最近、「オタク」と言われる若者を狙った強盗や恐喝事件が頻発していたことが分かった。
昨年11月には、新型ゲーム機の発売日に大学生(20)ら2人が殴られて3カ月の大けがを負わされた上、現金4万5000円などを奪われた。
今年に入って逮捕された千葉県内の少年らは「発売日なら金を持ったオタクが集まると思った」などと供述した。
秋葉原での摘発例は、こうした被害に備えて法律違反になることを知らずに刃物を携帯していたケースがほとんどで、
起訴されることはまれという。
しかし、護身用というのは銃刀法の「正当な理由」には当たらず、逮捕または書類送検される可能性がある。
同庁生活安全部の幹部は「十徳ナイフやカッターナイフでも、種類によっては、ポケットやかばんの中にすぐ使えるような状態で
入れていれば違反に問われることもあるので注意してほしい」と話している。
紙面画像
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ttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070605it04.htm 読売新聞 2007年6月5日(火)夕刊
「デスノート」青少年に悪影響、中国がDVDなど摘発強化
【北京=佐伯聡士】中国の都市部に住む中学生らの間で日本の人気漫画「デスノート」(中国名・死亡筆記)を
ベースにした海賊版の書籍やノート、映画版DVDなどが流行し、中国当局が「青少年の心身の健康に重大な影響を与える」
として、摘発強化や批判キャンペーンに乗り出している。
当局では先月28日から6月1日(中国では「こどもの日」)をはさんだ3日まで、全国の学校周辺の書店や文具店を
重点的に検査し、「デスノート」をはじめとする日本や米国などホラー関連の違法出版物の取り締まりを行った。
「デスノート」は、名前を書かれた人物は死ぬとされるノートを使って、主人公が犯罪者を裁いていくストーリー。
中国国内では、海賊版DVDが1枚4元(約64円)で中学生らの間で飛ぶように売れているほか、両親や教師の名前を
「デスノート」を模した専用のノートに書く遊びも流行し、教育関係者を中心に問題視する声が上がっていた。
今回の大規模な取り締まり以前にも、当局は4月以降、書籍2409冊、DVD366枚を押収。共産党機関紙・人民日報は
「不良出版物の源を徹底的に断ち、学生のストレスと負担を減らす必要がある」との専門家の談話を紹介する一方、
“外来文化侵入”への警戒を呼びかけている。
ただ、その一方で、取り締まりに対する子供らの反発も伝わっている。中国紙「法制日報」によると、
先月29日、北西部の甘粛省蘭州市当局が市内全域で取り締まりを実施、海賊版DVD48枚を押収したところ、
翌30日、押収に不満を持つ中学生から市当局に脅迫電話が次々にかかってきたという。
【写真】「デスノート」の青少年への悪影響を批判する中国紙「法制日報」の記事
紙面画像
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ttp://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200706050005o.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月5日(火)26面
人気コミック『鉄子の旅』24日からCSで放映 鉄道ブーム再燃も
地味な趣味だといわれながらも、鉄道を愛して各地を回ったり、グッズや模型を集め続けてきた“鉄道オタク”に日が当たりそうだ。
人気コミック『鉄子の旅』がアニメーション化され6月24日からテレビで放映される。テレビ番組だけでなく、ゲームでも鉄道をテーマに
した作品が登場。団塊世代が豊富な時間を傾ける趣味としても「鉄道」は選択肢の一つとなっており、一気にブームとなりそうだ。(谷口隆一)
「テツ」と一言で称されるように鉄道オタクへの視線は、はやらない趣味にのめりこむ人といった冷たいニュアンスが込められている。
しかし最近は、オタクに対して「何事にも強いこだわりを持った人」といった評価も定着してきた。メディアでよく取り上げられる
アニメやアイドルにのめりこむオタクたち以上に、伝統ある“鉄オタ”への関心が高まっている。
そんな流れを加速させるアニメが6月、東北新社グループの運営するCS(通信衛星)チャンネル「ファミリー劇場」に登場する。
小学館の漫画雑誌『IKKI』に2002年から06年まで連載されたマンガを原作にした「鉄子の旅」だ。
漫画家の菊池直恵さんが、鉄道好きのトラベルライター横見浩彦さんと一緒に全国の鉄道を回った実録漫画。
列車や駅が持つ面白さに加えて、横見さんが行く先々で見せる鉄道オタクの熱心さが評判になった。
単行本は6巻まで刊行され販売は30万部と好調。アニメ化されれば、一段の増刷も期待される。
「最初は数回で終わるかと思っていたんですが、人気が出たので続いてしまって」と横見さん。
「アニメ化されればもっと大勢の人に鉄道の面白さを知ってもらえる」とテレビ放映に寄せる期待は大きい。
筋金入りの“鉄オタ”で、「子供のころに、買い物などで連れて行かれた先にあった中央線を走る列車をながめていて、鉄道好きになった」。(中略)
≪団塊世代も関心≫
そうしたブームを肌身に感じながらも、仕事や家庭があって鉄道を巡る旅に出られなかった団塊層が、夢を実現に移すチャンスが来ている。
これがオタク層だけでなく、中高年にも鉄道に関連した作品が支持される背景のようだ。
ファミリー劇場では「鉄子の旅」の放映開始前にブームを盛り上げようと、関連企画を続々と展開した。スペシャル番組を放映したのに
続いて「山田五郎アワー 『新マニア解体新書』」から鉄道マニア編、駅弁マニア編、庭園鉄道マニア編を選んで放送。
鉄道サスペンス「女弁護士・高林鮎子シリーズ」も順次流して鉄道ファンを引きつける考えだ。
さらに、旅行会社の日本旅行とタイアップして、横見さんを案内人に千葉県の「銚子電鉄全駅下車の旅」を企画。
1回目となる6月2日は、定員60人で発売から2日間で完売。2回目は9日に行われる予定でこちらは、即日完売となる人気ぶりだ。
高まりを見せつつある鉄道ブームに対して横見さんは「国鉄時代の周遊券のような、買いやすくて使いやすい乗車券をJRが出して
くれれば、利用はさらに広がるはず」と指摘する。
■ゲームソフトにTVドラマ… 鉄道関連コンテンツ人気
漫画やアニメだけでなく、鉄道に関連した他のコンテンツ(情報の内容)も人気だ。
ハドソンが1988年から販売してきたゲームソフト「桃太郎電鉄」は20年を迎えてますます好調。
累計販売1000万本の人気をバックに、家庭用ゲーム機向けだけでなく、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」や、各種の携帯電話向け
ソフトとなって幅広い年代に親しまれている。4月には、20周年を記念して、銚子電鉄で「桃太郎電鉄」のキャラクターやロゴなどを
プリントしたラッピング電車の運行を始めた。
経営難が伝えられた銚子電鉄を応援しようと企画されたもので、2010年まで3年間、千葉県の銚子から外川までの6.4キロを走り続ける。
36年の歴史を持つ「仮面ライダー」シリーズに今年1月登場したのが「仮面ライダー電王」。オートバイに乗るから「ライダー」と
呼ばれていたシリーズにあって、「デンライナー」という列車に乗って戦いに向かう設定が話題になった。
TBS系で4月からスタートしたドラマ「特急田中3号」も鉄道ファンがテーマになったドラマで、毎回さまざまな路線が登場して楽しませてくれる。
ttp://opendoors.asahi.com/data/detail/8141.shtml 『週刊朝日』2007年6月8日増大号(5月29日発売) p.28〜32
次を狙う男、麻生太郎いつ動き出す 『美しい国へ』に対抗?『とてつもない日本』出版 (本誌・小泉耕平、喜多克尚)
ポスト安倍の最右翼、麻生太郎外務大臣(66)が、7月の参院選を前に、2冊の本を立て続けに出版する。
安倍晋三首相(52)のスローガン「美しい国」を意識したともとれるタイトルのものもあり、
永田町では「首相との違いを際立たせ、政権取りへの烽火を上げた」との見方も広がっている。麻生陣営の戦略は−−。
天下取りを目指す政治家にとって、自らの政策、考えを本にまとめて世に問うのは、必要不可欠なステップである。
〈次期首相に最も近い男、新書初登場!〉
6月8日に麻生氏の著書『とてつもない日本』を発売する新潮社のプレスリリースには、派手なキャッチコピーが躍っていた。
初版の刷り部数は3万部。昨年同社のベストセラーとなった藤原正彦氏の『国家の品格』の初版部数を上回っている。
意味深長なのは、このタイトルだろう。
「麻生さんが子供のころ、祖父の吉田茂元首相から『日本はこれから必ずよくなる。日本はとてつもない国なのだ』と
よく言われていたそうで、そのエピソードにちなんで付けました」
出版元はそう説明するが、
「安倍首相の著書『美しい国へ』を意識したとしか思えない。やる気ですね」(自民党中堅議員)
というのが、永田町では一般的な解釈だ。
肝心の内容はというと、ポジティブ思考が身上の麻生氏らしく、徹頭徹尾、日本をホメちぎっている。
〈日本は本当にそんなに「駄目な国」なのだろうか。そんなにお先真っ暗なのだろうか。私は決してそうは思わない〉
〈バブル崩壊以降、日本はもっとグローバル・スタンダードを導入すべし、などという議論が幅をきかせたけれども、私に言わせれば、
むしろ「日本流」がグローバル・スタンダードになっている現実もあるのだ。トヨタ、ソニー、カラオケ、マンガ、ニンテンドー、Jポップ……。
「ノーキ」や「カイゼン」が、世界の経済にどれだけ貢献しているか〉
ニートや高齢化社会も肯定的にとらえ、こんな持論を展開してみせる。
〈今の世の中、餓死する程の貧しさが存在する訳ではない。ニートはニートのペースで生きていくことを認めてもいいのではないか〉
〈老化は退化ではなく、どこまでも進化だと思っている〉
さらに、昨年の総裁選で、東京・秋葉原の聴衆に「自称オタクの皆さん!」と呼びかけて以来、すっかり認知された感のある
「マンガ通」としての本領も遺憾なく発揮している。
〈「麻生はマンガばかり読んでいる」といった報道にもどこか、マンガへの蔑視があるのかもしれない。
だが、マンガにはマンガの効用もある。それも、現在の日本を左右しかねないほどのパワーである〉
〈イラクで活動した自衛隊の給水車には、イラクと日本の国旗が貼られていたが、実はそれよりも大きく『キャプテン翼』の
ロゴマークも貼ってあった。これだけで一発で日本だと分かる。そして、「翼を生んだ国ならば、そう悪い奴はいないだろう」となる〉
ちなみに、麻生氏は5月22日、海外で活躍する外国人漫画家を顕彰する「国際漫画賞」の創設を発表した。
「漫画のノーベル賞みたいなものにしたい」と大風呂敷を広げたのはご愛敬としても、若者の間では麻生人気がさらに高まりそうな気配だ。
(後略)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up193391.jpg
ttp://opendoors.asahi.com/data/detail/8141.shtml 『週刊朝日』2007年6月8日増大号(5月29日発売) p.38〜40
ベストセラー漫画「オタリーマン」が、あなたのそばでも増殖中
「オタク」+「サラリーマン」でオタリーマン。ちょっとオタクなサラリーマンのスリリングな日常を描いたマンガ『ぼく、オタリーマン。』
が3月なかばに発売されるやあっという間に30万部を超えるヒットとなった。一体このマンガのどこが読者の心をわしづかみにするのか?
このマンガを読んだ読者から「共感できる」という声が多数寄せられているそうだ。共感できるからこそ30万部も売れているのだろうが、
それほどサラリーマンは、みなオタクなのか?描かれているエピソードの「同僚と会話ができない」「飲み会で気づくとひとりぼっち」、
おまけに「納豆にタバスコかける」って、それはサラリーマンどうこうより、人としていかがなものか(タバスコはまぁ別ですが)と
思わないでもない。
冒頭に「この本は僕が仕事や恋愛や友情やそういったものにちょっとずつ挫折していく過程を描いた日記まんがです」とある。
目次を見ると、「ぼくとクリップ」「ぼくとスーツ」というように、「ぼくと○○」と、すべて自分をテーマにしており、
オタクなサラリーマンの日常が展開される。
だが、いざ、お目にかかってみると作者のよしたにさん(29)は予想に反し、オタクっぽくはない。
多少ふっくらしていないこともないが、銀縁メガネもかけていないし、きちんと目を見てお話しできるし、なにより、たいへん饒舌である。
ただ、本人は自分のことを「どちらかといえばオタク」だと思っているそうで、マンガの主人公は自分、描いていることも
ほぼ自分の話だという。一方で自分はどこにでもいるタイプで、奇抜なことを描いているつもりはない、とも言う。
本当に同期社員の飲み会で話ができないんですか、と聞くと、「もちろんできません」ときっぱり。こんなによくしゃべるのに、なぜ? 仕事に差し支えはないのか?
「ビビリなんです。外人とかに話しかけられやすいんですが、つい挙動不審になってしまいます。ただ、完全仕事モードに入れば、
会話は大丈夫です。こういう感じで知らない人にインタビューされるのも平気です。でも知り合いなのに微妙に仕事が入っている感じの
同期だと、話ができません」
ちなみに休みの日にはテレビかパソコンに向かってゲームをしているという。好きなアニメは「新世紀エヴァンゲリオン」、
マンガは月に2万円分ぐらい買うという……。
よしたにさんはいわゆるプロのマンガ家ではない。システムエンジニアとしてサラリーマン生活を送っている。
美大を出たわけでもなく、理工学部出身。マンガ家のアシスタントをした経験もない。ましてやマンガ誌に連載などしたこともない。
もともとは大学時代、映画サークルの雑記帳に「人気取りで」マンガを描き始めたのだという。卒業後には、自分のホームページで
日記マンガを描き始め、以後7年間、平均すると週に2、3本の割合で描くようになったそうだ。そのうち1年間は毎日描いていたこともある。
もともとは飽きっぽい性格だが、インターネットでは読者の反応がダイレクトにあるので、モチベーションにつながるという。
描き始めてから2年ぐらいで一日のアクセス数が2万になり、数年前からは3万を維持しているという。簡単に言えば、一日に3万人が
よしたにさんのマンガを読んでいるわけである。けっしてプロではないが、かなりの数の読者を獲得していたことは間違いない。
そのあたりから、単行本として出版できないかという気持ちが芽生えてきたそうだ。インターネットで発表される日記形式の
「ブログ」が単行本として出版されるケースがままあり、「僕のサイトよりもっとアクセス数の少ないサイトの人の本とかが
けっこう出ていましたから、いずれ声がかかって、出版されないかなぁ、と思っていました」。
紙面画像1/2
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○作者も編集者も漫画出版は素人 (
>>247の続き)
世の中、そんな甘いものではない、はずであるが、実際に出版され、大ヒットした。それには秘密がある。作者もプロのマンガ家ではないが、
実は出版社もその担当編集者もマンガ出版の経験がなかったのである。これはかなりユニークだ。おおむねマンガの出版はマンガ雑誌を
出している出版社や、少なくともマンガ担当の編集者がいる出版社が行うのが普通である。版元である中経出版は実用書などを得意とする
出版社で、マンガを出版するノウハウを持っていたわけではない。担当編集者の伊東裕子さんも英語学習誌の編集長である。
そんなオール素人のような状況だからこそ、この本は誕生したとも言える。実際どのような経緯で出版されることになったのか。
「いや、僕は積極的に売り込みとかしていなかったんですが、HPつながりで伊東さんと知り合いだったので、プロの編集さんの目から
見てどうなんだろうかと思い、見てもらいました」とよしたにさん。記者も出版社に勤める人間として、多少出版の仕組みは知っている。
知り合いから原稿を預かることもある。その中にはおもしろいものもないわけではないが、その後に数多の関門がある。
編集部の会議、企画会議、さらにその上の会議と果てしなく議論され、そこをしぶとくくぐり抜けていく持ち込み原稿はまれである。
編集者の伊東さんはあっさりと「うちの社長は新しもの好きですから」と笑う。
「やらないより、やったほうがいいという考え方ですね。あまり細かいことは言いません。私はよしたにさんの作品を全部見て、
これを『オタク』というテーマでくくれば本になる、と感じたんです。それで『オタリーマン』というタイトルを思いつきました。
あとはごく普通に企画書一枚とサンプルをつけて企画会議にプレゼンしただけです」伊東さんはよしたにさんのマンガの「間のとり方」が
独特だという。テンポが他のマンガと違い、アニメっぽく、「アニメとマンガの中間のような作品」だと感じている。
確かに作品は独特でユニーク、オタクというフックも決まった。編集者の勘としては「いける!」かもしれない。
しかし、そこはまったく実績がないわけである。何がしか勝算がないと、大バクチではないだろうか。
「最初から、10万部を目標にしていました。サイトのアクセスが多く、ページビューが3万ほどありましたので、
他のブログ本の売れ行きを参考にするとそのくらいはいけるかな、と思いました。よしたにさんは5万とやや控えめでしたが」
いざ出版することが決まると、発売前の一月半ほどはよしたにさんに出版にいたるまでの現状報告をするブログを書いてもらい、
毎日更新し、さらにバナーも配布して、インターネット上のクチコミ・プロモーションを展開した。
要するにこの本の出版は、作品発表も、編集者との接触も、マーケティングも、さらにプロモーションも、インターネットを介して
行われたわけである。以前ある小説家が自分の本が活字になるまで、積み重ねると自分の背丈と同じほどになるぐらいの量の原稿を
書いたという伝説があったが、なるほど時代は変わるものだ。
そして発売されるや、いや、発売する前にすでに重版がかかるほどの売れ行きで、現在は8刷30万部を超えているという。
発売当日には50通を超すメールが寄せられ、「電車の中で書店のカバーを外して読みました」「会社まで歩きながら読みました」という
反応があったそうだ。よしたにさん自身も本屋を回り、売り場に何冊も積んであるのを目にして「プロの人がそれだけ価値があると
思ってくれた」ことがうれしかったという。書店員さんに声をかけられ、目の前で読者が本を買っていく姿を見て、さらに感動した。
出版後、何か変わったことは?と聞くと、「あまり変わってませんが、『めざましテレビ』などに出たので、知らない人から
声をかけられるようになりました。サインもよく求められるようになったんですが、だいぶ慣れてきて、挙動不審にならなくなりました」
○「すみません、TV出ました」
ちなみにそのテレビ出演を直属の上司が見ていて、「なにやってるんだ」と言われたそうである。それに対し「すみません、テレビ出ました」
と答えるよしたにさん。このビミョーな間合いが作品のエッセンスのような気もする。本誌ではお面を付けて登場してもらったが、
もともと顔は隠していない。勤務している会社でも多くの人が知っており、サインも求められる。
現在、2冊目を制作中で、タイトルは『ぼく、オタリーマン。2』の予定。「個人的にはサブタイトルに『ニューヨークに行く』と付けて欲しいです」
と、よしたにさんは笑う。ただ、目はマジだった、ような気がする。 (本誌・阿部英明)
ttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/2/0234380.html 『ジャパンクールと江戸文化』 (関連
>>250)
奥野卓司 岩波書店 体裁=四六判・上製・カバー・224頁 定価 2,310円(本体 2,200円 + 税5%)
2007年6月28日 ISBN978-4-00-023438-2 C0070
いま世界を席捲しているジャパンクールの強さの原点とはなんだろうか.
ジャパンクールというコンテンツの作られ方やビジネスの背景は,実は「江戸文化」にあるのではないか.
「江戸文化」をジャパンクールの視点から捉えなおし,それがいまもなお変化と創造を続ける状況を多面的に分析し,
新たな可能性を浮き彫りにしてゆく.
日経産業新聞 2007年6月4日(月)3面
電子書籍サイト、小学館がPC用――「名探偵コナン」など、コミック1000作品。
コミックまず1000作品
小学館(東京・千代田)は自社作品の電子書籍を販売するパソコン向けサイトを開設した。約一千点の電子コミックや五月二十四日
創刊のライトノベル「ガガガ文庫」などをそろえる。流通マージンがかからない利点とともに、ニッチなニーズに対応してロングテール
需要を効率的に引き出す効果も狙う。集客力の高い書店サイト経由での販売と合わせて電子書籍市場を本格開拓する。
電子書籍の販売で、大手出版社がパソコン向けのサイトを開設するのは珍しい。携帯電話向けにはすでに独自サイトを立ち上げており、
いち早く両方の端末でコンテンツ(情報の内容)を販売する体制を整えた。
「ソク読み」と名付けたサイトで「名探偵コナン」「らんま1/2」など名作の電子コミックを販売する。全作品十―五十ページ程度の
無料閲覧が可能で、画面が大きいパソコンの特性を生かし、画面上で紙のページをめくるようにして作品を読める形にした。
十代に人気があるライトノベルの新シリーズ「ガガガ文庫」と「ルルル文庫」の創刊に合わせ、同文庫の電子書籍の配信も始めた。
利用者は購入すると、百八十日間は何度でも読める。価格は紙の書籍より安い。例えば少年サンデーコミックは紙のコミックが
四百二十円なのに対し、電子書籍は三百十五円に設定した。
小学館、集英社、白泉社など出版社が共同運営するインターネット通販サイト「s-book」へのリンクも表示。
無料閲覧した利用者が電子書籍でも紙でも、好きな形で作品を入手できる環境を整えた。
小学館は新作コミックをすべてデジタルデータ化して保持し、既刊コミック約二万タイトルもデジタル化を進めている。
八千―一万タイトルは作業が済んでおり順次、拡張する。一般の書店では全シリーズを取り置くことが難しい長作や、
過去の名作などをデジタルデータ化することで、書籍の絶版をなくす狙い。
将来は、一冊単位から印刷を受注する「オンデマンド印刷」と同サイトを連携させる計画だ。
▼電子書籍 パソコンや携帯電話、専用端末の画面上で読む電子化された小説やコミック。書店販売の期間が限られる紙媒体と異なり
ウェブ上に保管するため長期的な販売が可能。海外向け配信も簡単にできる。ただデジタルデータのため大量コピーへの対策などが必要になる。
再販制度の適用外で作品価格はサイトにより異なることもある。インプレスグループによると二〇〇六年度の市場規模は前年比三倍の
二百七十億円の見通し。
【表】小学館「ソク読み」の概要
作品数 電子コミック約1000点。毎月2回、100点前後を追加
購入 方法 ネット上で電子書籍を180日間閲覧。ECサイト「s-book」にリンクし、紙の書籍も購入可能
価格 電子書籍は紙より低価格で販売
特徴 ネット上で全作品10−50ページの無料の試し読みが可能
【図・写真】小学館のサイト「ソク読み」では購入すると180日間何度でも作品を読める
西日本新聞 2007年6月4日(月)朝刊25面
佐賀県/「らーめん缶」自販機 佐賀、鹿島市に登場 若者中心に人気集める/さがWIDE (関連
>>111>>216)
オタク文化の聖地、東京・秋葉原で人気の「らーめん缶」の自販機が佐賀市と鹿島市の計三カ所に登場し、若者を中心に人気を集めている。
佐賀市で印鑑販売会社などを営む藤雅仁さん(51)が、出張で東京を訪れた際、自販機で売られているラーメンを発見。
「手早く小腹を満たせる。佐賀の若者にも受け入れられるはず」と確信し、同市と藤さん経営のグループ会社がある鹿島市での設置を決めた。
佐賀市神野東四丁目にある印鑑販売会社の社屋前に設置された自販機には、しょうゆ味とみそ味の二種類(各三百円)が並ぶ。
近くには高校や予備校があるため、購入するのは若者が中心だが、車で買いに訪れる中高年の姿も見られるという。
藤さんは「今後、県内の各市町に一台ずつ設置できれば」と意気込んでいる。
しょうゆ味が好きという佐賀市の女子高校生(15)は「だしが利いてておいしい。こんにゃくめんがヘルシーです」と笑顔だった。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070605bk07.htm 読売新聞 2007年6月5日(火)東京朝刊19面 ◇文芸
「ドラえもん」無断最終話 同人誌販売の男性謝罪 「本物と誤解した人も」 (関連
>>191)
◆ネットで評判1万3000部
藤子・F・不二雄さんの人気漫画「ドラえもん」の「最終話」を無断で描き、同人誌として販売していた男性(37)が、出版元の
小学館と藤子プロから「著作権侵害」と指摘され、謝罪文を出した上、売上金の一部を支払った。漫画同人誌では、「二次創作」と
呼ばれるパロディー作品が事実上の主流だが、「どこまで許容されるか」という問題に一石を投じる形となった。 (福田淳)
■のび太、ロボット工学者に
「ドラえもん最終話」の同人誌(20ページ)は、男性が2005年10月ごろから、「田嶋・T・安恵」のペンネームで、同人誌即売会や
同人誌を扱う書店などで500円前後で販売。電池切れで動かなくなったドラえもんを、ロボット工学者に成長したのび太が
よみがえらせる内容で、藤子さんそっくりの絵柄や物語展開がインターネット上で評判となり、これまでに約1万3000部を売り上げた。
昨春、小学館と藤子プロが同人誌の存在に気付き、電子メールで警告。男性は今年5月に「今後このようなことはしない」という
誓約書を出し、売上金の一部を藤子プロに支払った。
小学館の大亀(だいき)哲郎・知的財産管理課長は、「装丁もオリジナルと酷似し、本物と誤解した人もいる。『ドラえもん』は
いわば国民的財産で、個人が勝手に終わらせていいものではない。1万3000部という部数も見過ごせなかった」と語る。
■著作権のグレーゾーン
一方、作者の男性を著作権侵害で告訴したりせず、話し合いによる「和解」で収めたことについては、「今回はやりすぎだが、
節度あるルールが守られている以上、(漫画文化のすそ野としての)同人誌そのものを全否定はしない」と、一定の理解も示す。
人気漫画やアニメをパロディー化した同人誌については、以前から著作権的な“グレーゾーン”の問題が指摘されてきたが、
1日だけの即売会で売られている限り、さほど大きな問題にはならなかった。が、近年は同人誌の委託販売を受ける書店の増加や、
ネット通販の普及などで、何千、何万部も売れる同人誌が珍しくなくなっている。
また、今回の「ドラえもん最終話」の場合、販売を取りやめた後も、ネットオークションで数万円の値がつくなど、
「ネット社会が著作権侵害を助長している」(大亀課長)という新たな弊害も生まれている。
同人誌に詳しいライターの三崎尚人さんは、「内容があまりに直球すぎた。一目でパロディーと分かるような発表の仕方をするべきだった」
と見る。また、評論家の藤本由香里さんは、「ファン同人誌の存在を基本的に認めてもらった上で、一定以上売れる同人誌については、
著作者に確実に利益が還元されるようなルールを考えてもいいかもしれない」と提案する。漫画表現の可能性を広げるはずの同人誌は、
「著作権」ときちんとむきあう時期に来ているのかも知れない。
〈ドラえもん〉
1969年から小学館の学年誌で連載開始。「てんとう虫コミックス」全45巻は累計1億2000万部、海外13か国・地域で2300万部刊行されている。
96年、作者藤子・F・不二雄氏の死去により未完になっている。
【写真】同人誌で売られた「ドラえもん最終話」(右)。装丁、画風とも本家そっくり。
左下は本物の小学館版コミックス(c)藤子プロ・小学館
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up193507.jpg
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月6日(水)28面
【創造者たち】甲斐昭彦 無料漫画週刊誌を創刊 デジマ社長・37歳
■人脈ないが、好きだから
毎週火曜日になると、東京都内の主要駅前で漫画雑誌が配られる。タイトルは『コミック・ガンボ』。
今年1月に創刊された、世界初の無料漫画週刊誌だ。5カ月が過ぎ認知度が上がってきたこともあって、自ら手に取る通行人も増えてきた。
10万部という発行部数も難なく配り終えるという。
「漫画が好きだったから」。発行しているデジマ(東京都千代田区)の社長、甲斐昭彦さんは『コミック・ガンボ』創刊の動機をこう話す。
実にストレートな動機だが、だからといって実行に移せる人はめったにいない。週刊漫画誌を成功させることが、とてつもなく難しいからだ。
『少年ジャンプ』や『少年サンデー』といった少年向け漫画週刊誌は、大手出版社の独壇場となっている。
大手以外では、『少年ジャンプ』の元編集長が独立して2001年に創刊した『週刊コミックバンチ』がある程度。
「北斗の拳」「シティハンター」といった人気漫画の続編が掲載できたから生き残れた。
「人脈はない。それでも漫画にかかわる仕事をしたかった」。思案をめぐらせていたところに、リクルートの週刊フリー雑誌『R25』が登場した。
「広告ではなく、純粋な記事が掲載されているフリーマガジンが成り立つと分かり、同じことが漫画でもできるのでは、と考えた」。
06年8月に会社を立ち上げ、5カ月で創刊へとこぎつけた。
「『少年チャンピオン』で『ドカベン』を読んで育った。漫画にかかわる仕事がしたいと、大学卒業時も出版社を受けて回った」。
しかしすべて敗退。広告会社でテレビ局向けの営業や、ネット関係の仕事を担当した後、退社しベンチャー企業を経てトランスコスモスに
入社、投資やM&A(企業の合併・買収)に携わった。
その部門ではトップに立つまでになったが「自分でも何かを創ってみたいと思うようになった」。
漫画好きの思いと、ビジネスモデル立案の才が重なって、世界でも類を見ない無料漫画週刊誌の構想が固まった。
「R25」が成功したのは、無料だからではない。記事が面白かったからだ。「すべてはクオリティ。
面白い漫画を載せなければ無料でも読んでもらえなくなる」。そう考え、参画した編集者のつてを頼って漫画家を探した。
こうして出会えた作家に、「東京大学物語」の江川達也さんがいた。
「大手誌での江川さんの連載が終わりスケジュールが空いているなどの偶然が重なって」連載の運びとなった。
夏目漱石の「坊ちゃん」を原作のままの文体で描いていく、実験的で読み応えのある漫画を連載している。
夫が戦隊ヒーローの一員で妻が悪の組織の女怪人という一家をコミカルに描いた「パート怪人悪キューレ」も話題になっている。
デジマには「広告会社時代に担当していた」日本テレビ放送網も出資しており、同雑誌の漫画からドラマやアニメが誕生するかもしれない。
「詳しくは言えないが」新雑誌も構想中。夢を現実したパワーを、次の夢の実現へと傾ける。(谷口隆一)
【プロフィル】甲斐昭彦
東大教育卒。1993年電通入社、2000年退社。メディアシーク、アスクジーブスジャパンを経てトランスコスモス入社、
05年退社、06年8月デジマ設立。東京都出身。
ttp://www.asahi.com/culture/update/0606/TKY200706060051.html 朝日新聞 2007年6月6日(水)
文庫本もフリーぺーパーに 「ゲド戦記」DVDをPR
フリーペーパーの人気は定着しているが、今度は文庫本型のフリーペーパーが登場した。
「ゲドを読む。」のタイトルで110万部の無料配布が6日から、全国の書店などで始まった。
映画「ゲド戦記」のDVD発売の宣伝に、コピーライターの糸井重里さんが企画。「いまの時代の日本でこんなふうに紹介されたら、
きっと何か『目に見えないいいこと』が増えそうだぞ、という予感があります」とまえがきに書く。
文庫スタイルにしたのは、雑誌のように捨てられないようにという狙いだ。
赤や黄など色違いの表紙が5種類あり、208ページ。人類学者の中沢新一さんが原作の背景を紹介するほか、
児童文学作家の上橋菜穂子さん、臨床心理学者の河合隼雄さんらの「ゲド戦記論」を転載、収録している。
【写真】配布がスタートした「ゲド戦記」のフリーペーパー
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200706050017a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月5日(火)1面
日本初の無料文庫本 「ゲド戦記」の魅力PR ブエナビスタあす配布
文庫本のフリーペーパー誕生−。
DVD販売などを手掛けるブエナビスタホームエンターテイメント(東京都港区)は6日、昨年映画化され、話題になった「ゲド戦記」の
魅力を紹介した文庫本「ゲドを読む。」を、全国書店で110万部無料配布する。無料文庫本は日本初。
原作全6巻((アーシュラ・K・ル=グウィン著、岩波書店)の魅力を伝えることで、映画化した「ゲド戦記」(スタジオジブリ製作、
宮崎吾朗監督)と、ブエナビスタが7月4日に発売する同映画のDVDの関心を高めるのが狙い。
ブエナビスタは文庫本形態の広告と位置付けており、今後出版界への影響も注目される。
「ゲドを読む。」は208ページの3部構成。第1部は、人類学者・中沢新一さんの書き下ろし「『ゲド戦記』の愉しみ方」を所収。
文化人類学者の父、作家の母を持つ著者グウィンさんの育った環境や原作が出版された1968年の時代をつづり、作品の背景を解説。
第2部は、原作6巻から心に染みる言葉16本を紹介。
第3部は、原作の翻訳者・清水真砂子さんへのインタビュー、ユング心理学者と宮崎吾朗監督の対談、アニメ映画監督・宮崎駿さんや
児童文学者・上橋菜穂子さんらの「ゲド戦記」論などを掲載した。
装丁は、キリンビール「極生」などで知られる人気アートディレクター佐藤可士和さんが担当。
表紙の色は、黒、赤、黄、ピンク、水色の5種類で、普段、本を読む習慣のない人にも手にとってもらえるよう工夫した。
プロデューサーを担当した糸井重里さんは、「『ゲドを読む。』を読んで、『ゲド戦記』という物語や、それをもとにつくられた
本や映画や歌が気に入ってくれたら」とコメント。
ブエナビスタの塚越隆行日本代表は「『ゲド戦記』本来の世界観を楽しんでもらうには、まず作品自体の背景をわかってもらうことが
大切だと判断した。そのため、アニメでのPRを推すのではなく本という形にこだわった」という。
近年、DVDの価格破壊が進行しており、作品性より低価格帯をプロモーションする業界の動向に、一石を投じそうだ。
また、無料文庫本を配布する紀伊國屋新宿本店の山田拓也課長は、「原作6巻は高額(1万3650円)なため手が出しにくい。
無料文庫本が原作購入の入り口になれば」と期待を寄せる。
出版関連の調査研究機関「全国出版協会・出版科学研究所」(東京都新宿区)は、「無料文庫本が配布されることは初耳。また商品が
特殊のためコメントできないが、国民的人気作品が多いスタジオジブリの仕掛けというだけで、手に取る人が多いのでは」と話している。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070604bk12.htm?from=os1 読売新聞 2007年6月4日(月)
「ゲド」無料解説本 全国で110万部 6日から配布 (関連
>>224)
産経新聞 2007年6月6日(水)東京朝刊14面
【iza】先週のあくせす 農水相自殺に衝撃
衝撃的な松岡利勝農水相の首つり自殺は、事務所の光熱水費問題や緑資源機構談合事件など関連記事を含め上位に。
がんで闘病中だった「ZARDの坂井泉水さん」の転落死とあわせ、継続的に話題となった。「ドラえもん」は、ネットでも人気を博し、
本紙の知的財産権連載「知はうごく」でも取り上げた感動の最終回をめぐる結末。出版社側は断固として回収、削除する構えを示した。
「女子高生と性行為」をした会社員は無罪となったが、裁判官は「妻子ある立場をよく考えて」と説いた。
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河北新報 2007年6月5日(火)朝刊31面
絵本「三びきのくま」の世界再現/森の家で遊ぼう/三鷹の森ジブリ美術館で (関連
>>156>>177)
三鷹の森ジブリ美術館で企画展、家具や食器“原寸大”
クマの親子が留守にしていた森の家に迷い込んだ女の子、スープを飲んだり、ベッドに寝たりと好き放題。
そこへクマの家族が帰ってきた…。世界中で親しまれている絵本「三びきのくま」の世界を体験できる企画展が、東京都三鷹市の
「三鷹の森ジブリ美術館」で開かれている。
「三びきのくま」は英国に伝わる昔話が基となり、世界各国で絵本が出版されている。同展は、ロシアの文豪トルストイが19世紀に
翻案した絵本を基に、森の家を再現。家具や食器はどれも、身長3メートルもある父親グマのサイズに合わせたビッグサイズで、
大人がいすに座っても上半身がようやくテーブルの上に出るくらい。子どもたちは、いすによじ登ったり、部屋を歩き回ったりと、
絵本の女の子と同じ視線で遊ぶことがきる。
次の展示室では、巨大なクマの縫いぐるみが出迎える。さらに、アニメ映画監督でプロデューサーの高畑勲さんが、女の子やクマの
視点から、はらはらどきどきする「三びきのくま」の魅力について解説したパネルや、世界で出版された絵本が展示されている。
この企画は、同美術館「館主」でアニメ映画監督の宮崎駿さんの発案によって実現した。当初、この絵本を短編アニメ映画に仕立て、
その制作過程を紹介する計画だったが、途中で「子どもの想像力に勝る映像は作れない」と方針を転換。作品の世界を再現し、
体験型の展示にすることにした。
同美術館の中島清文館長は「大人は童話や民話に意味や教訓を持たせたがり、それを子どもに教え込もうとする。でも本来は、
子どもが自分の想像力や理解力を総動員して物語を楽しむもの。ここでは、物語の世界に直接触れ、体験することができます」と話す。
同展は来年5月まで。三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制。連絡先は0570−055777。
【カラー写真】再現されたクマの家。その大きさから絵本の世界へ=東京都三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館
ttp://www.asahi.com/komimi/TKY200706060125.html 朝日新聞 2007年6月6日(水) コミミ口コミ
ドラゴンボールZ、ガンダム… コスプレキャラ競演
「機動戦士ガンダム」や「ドラゴンボールZ」など、アニメの登場人物に扮した「コスプレイヤー」が結集。パフォーマンスを
披露して得点を競い合う「世界コスプレサミット2007日本代表選考会」が、東京ドームシティで開催された。(アサヒ・コム編集部)
書類選考を通過した9チーム18人が出場。自作の衣装を着た2人1組が3分間のパフォーマンスを繰り広げた。
ドラゴンボールZの「孫悟空」が宿敵「セル」に必殺技の元気玉を使うため、観客に向かって「みんなの元気をオラに分けてくれ!」
と叫ぶと会場は大爆笑。精巧な「セル」の衣装はポリエチレン素材を使い、製作に2カ月かかったという。
ガンダムの「アッガイ」と「グフ」が登場すると、会場から「アッガイ」コールがわき起こった。ところが、ずんぐりとして
身動きしにくい衣装のため、審査員から「それで体育座りができたら優勝なんだけど…」とユーモアたっぷりの講評も飛び出した。
8月に名古屋で開催される本大会の日本代表に選ばれたのは、チーム「はっせ」の2人。映画にもなったマンガ「デスノート」の
「夜神月(やがみライト)」と「弥海砂(あまねミサ)」を演じた。圧巻は、特大のデスノートに文字を浮かび上がらせるトリック。
2人は高校からの友人で、コスプレ歴は8年。デスノートを演じた理由は「一般の人でも知っているから」。
特大のデスノートは新幹線で運べないので、本大会で何を演じるかは未定だという。2人には賞品のブラザー製ロックミシンが
贈られたほか、アニメ「デルトラクエスト」のアフレコ収録への参加権を獲得し、大満足の様子。
「作品が好きという気持ちを体で表現するのがコスプレの魅力」とうれしそうに語った。
世界コスプレサミットは今年で5回目。名古屋の秋葉原とも言われる大須地区のまちおこしの一環として03年に始まった。
今年は8月4日(土)、5日(日)に名古屋市で開催される。世界12カ国のコスプレイヤーが参加予定。
日本からは4月に大阪会場、6月に東京会場、7月に名古屋会場で代表に選ばれた3チームが出場する。
日本代表選考会の審査は「コスチューム」と「パフォーマンス」の二つのカテゴリについて、審査員が1〜10までの点数をつけ、点数が
最も高いチームが代表となる。「コスチューム」は完成度、「パフォーマンス」はなりきり度とエンターテインメント性を評価するという。
【写真】ガンダムに登場するキャラクター「アッガイ」のコスプレ/ドラゴンボールZの孫悟空とセル/デスノートのパフォーマンス
/アニメ「D.Gray-man」のキャラクター「リナリー・リー」/会場の歓声にこたえる人気抜群の「アッガイ」
/審査員やゲストの「宇宙戦隊NOIZ」と記念撮影する参加者たち/世界コスプレサミット日本代表に選ばれた「はっせ」の2人
参考サイト:「世界コスプレサミット2007 日本代表選考会」
ttp://anime.nifty.com/feature2/photo-gallery/07tdccf/index.htm
260 :
メロン名無しさん:2007/06/07(木) 19:15:18 ID:hBUoXHgb0
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070606-209559.html ニッカンスポーツ 2007年6月6日(水)
犯罪増加のメード喫茶で防犯連絡会議
東京・秋葉原のメード喫茶で置引などの犯罪が増えていることから、警視庁万世橋署は6日、経営者らを集めて防犯連絡会議を開き、
馬場誠人署長が「関係機関との連携を強固にして、防犯対策を実行してほしい」と呼び掛けた。
会議には経営者約40人と消防や千代田区の関係者らが出席。風営法に触れるような過剰なサービスをしている店もあるとされ、
各店の営業実態を把握する狙いもある。今後、連絡会のような組織をつくる方針。
同署によると、秋葉原でメード姿の店員らがいる店は約80店。カフェや美容室のほか、占いや耳かきをする店もあるという。
昨年1年間にメード喫茶などで客が置引などの被害に遭ったのは22件だったが、今年は5月末までで既に29件に上っている。
日本経済新聞 2007年6月7日(木)朝刊39面
(窓)
◎…警視庁万世橋署は六日、東京・秋葉原の「メイド喫茶」など約四十店の経営者を集め、防犯連絡会議を開いた。
今後連絡会のような組織をつくる方針。
◎…同署によると、秋葉原のメイド喫茶やメイド居酒屋は約八十店。
風営法に触れる過剰なサービスをしている店があるとされ、置き引きなどの犯罪も増えている。
◎…馬場誠人署長は「従業員を狙った強制わいせつ事件なども起きている。
関係機関と緊密に連携して防犯対策を実行して」と呼び掛け、参加者も真剣に聴き入っていた。
産経新聞 2007年6月7日(木)東京朝刊27面
「メード喫茶」防犯連絡会議
秋葉原のメード喫茶などで増加している犯罪を防止しようと、万世橋署と千代田区などは6日、
「秋葉原地区メイドカフェ等防犯連絡会議」を立ち上げた。
秋葉原ではメード姿の従業員がいる店舗が約80店営業。メードを狙った強制わいせつ事件があったほか、
店内での置引被害も急増している。同日行われた1回目の会議では、警察側からメード喫茶経営者らに
防犯カメラの設置などが求められた。同会議には風営法に触れるような過剰なサービスを行う店を把握する狙いもある。
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2007_06/t2007060701.html ZAKZAK 2007年6月7日(木)
「ご主人さま、悪いことはどうぞお止めください」
東京・秋葉原のメード喫茶で置引などの犯罪が増えていることから、警視庁万世橋署は7日までに、経営者らを集めて
防犯連絡会議を開き、馬場誠人署長が「関係機関との連携を強固にして、防犯対策を実行してほしい」と呼び掛けた。
会議には経営者約40人と消防や千代田区の関係者らが出席。風営法に触れるような過剰なサービスをしている店もあるとされ、
各店の営業実態を把握する狙いもある。今後、連絡会のような組織をつくる方針。
同署によると、秋葉原でメード姿の店員らがいる店は約80店。カフェや美容室のほか、占いや耳かきをする店もあるという。
メードを狙った強制わいせつ事件があったほか、メード喫茶などで客が置引などの被害に遭ったのは、昨年1年間の22件から、
今年は5月末までで既に29件に上っている。
中日新聞 2007年6月4日(月)夕刊3面
TOKYO発 アキバ、カレーに萌え? チェーン店、専門店が急増 買い物に時間使う 『早い、安い』受ける
オタクの聖地といわれる東京・秋葉原。ここが今、カレー店の激戦区と化しているという。チェーン店に加え、インド料理店も続々。
おしゃれな専門店もオープンしている。萌えるカレー戦争の最前線をのぞいてみた。 (山田雄一郎)
JR秋葉原駅周辺。蔵前橋通りと昭和通りに囲まれた五百メートル四方だけで、およそ十五のカレー専門店が点在する。
これにメニューの中にカレーのある飲食店を加えると「道を歩けばカレーにぶつかる」といったありさまだ。
秋葉原でカレーを始めて三十五年の歴史を持つ老舗「ベンガル」=電03(3255)4410。中山千秋店長(27)は
「秋葉原に来る人は買い物で忙しいじゃないですか。さっと食事をするには、カレーは都合が良いかもしれませんね」と話す。
全国にチェーン展開するような店も次々出店している。「CoCo壱番屋」の「JR秋葉原駅昭和通り口店」=電03(3851)0006=は
全国でトップクラスの売り上げを誇る。
このCoCo壱番屋の成功に刺激され、昨年十一月にオープンしたのがヨドバシビルの一角にある「マッハドゥエ」=電03(5295)2611。
昼はカレーが中心だが、夜はイタリアンバーに様変わり。おしゃれな感覚が若い人たちに受けているようだ。
佐藤幸二社長(32)は「秋葉原に来る人たちの多くは、料理が早く出てくる店に足を運ぶ」。
本場インドやパキスタンの「エスニックカレー」の看板も目立つ。インドレストランの「ジャイヒンド」=電03(3253)2626=は
二〇〇四年夏にオープン。シェフのデス・ラジさん(47)はインド・デリーで五つ星ホテルのシェフを務めたこともある本格派。
インドから取り寄せた自家製のスパイスが味の秘密。「いろんな国の人に会えるのが秋葉原の魅力。一口にカレーといっても、
個人の好みもあるので、お店はよく選んでほしい」と自信たっぷりだ。
変わったところでは、アキバ土産の「おでんカレー」。「大藤」(荒川区)がホビーショップの店頭などで販売。
大根などのおでんの具の入ったレトルトカレーだ。パッケージにはメード姿の少女の図柄で、オタク心をくすぐる。一個五百円。
発売初日の四月二十五日だけで三千個が売れたという。秋葉原名物の「メード喫茶」でも、カレーはもちろん定番メニューだ。
秋葉原にカレー店が急激に増え始めたのはここ数年。オタクたちが多く集まるようになった時期と重なる。
オタクといえば自分の趣味に強いこだわりを持つことで知られる。家電やパソコン、アニメのフィギュア(人形)と
オタクの関心もさまざまだが、彼らにとって食事はむしろ二の次。欲しいものを確実に手にすることが最大の関心事だ。
「早く安く」食べられるカレーは、まさに、うってつけの食事と言っていいのかも。
さらに近年はダイビルやヨドバシカメラ、UDXビルなど最先端の高層ビルが林立。IT関連企業などの忙しいサラリーマンも増えてきた。
これだけカレーがあると、生き残り競争も激烈だ。パソコンをインターネットに接続できる設備のある「ブロードバンドカレー」の
看板を掲げたカレー専門店があったが、あまり受けずに〇四年に閉店。カレー店関係者の間からも「これだけ同業者が多いと、
今後淘汰されていくでしょう」との声が上がる。秋葉原のカレー関係者にとっては、気の抜けない日々が続く。
ttp://www.chunichi.co.jp/article/technology/science/CK2007060502021780.html 中日新聞 2007年6月5日(火)【科学】
<日本モノづくりモノがたり>鈴木一義 コンテンツ産業 無意識の遊び文化
「おひなさま」。信仰の対象でもなく、遊びの人形に様を付けて呼ぶ風習、文化を持っている国は、世界で日本くらいであろう。
それは日本が、とくに、江戸時代という長い期間を通じて、平和な社会を保ち続け、子供を慈しみ育てる日常が、遊びにも反映された証左である。
おひなさまだけでない。大人も子供も老若男女、階級や身分を問わず、これほど遊ぶことのできた国は日本だけであろう。
「わび」とか「さび」、「いき」とか「いなせ」は、社会にあった多様な遊びの、多様な精神表現の表れでもある。
そしてモノづくりが、これほど遊びに発揮されたのも、当時の世界では日本くらいであろう。回り舞台や各種の演出用仕掛けを駆使した歌舞伎。
独自の色遣いや構図で印象派にも影響を与えた浮世絵。既に紹介したからくり人形。薬籠(やくろう)や根付けのような日常品の装飾。
かつて世界に注目された遊び、そこに生まれたモノの数々は、枚挙にいとまがない。
ひるがえって現在では、日本での発売が世界的なニュースとなるゲーム機。それにマンガやアニメーション、オモチャ、キャラクターグッズ。
いわゆるコンテンツ産業がある。広大なアメリカで娯楽として発展した映画が、結果的にジーンズやコーラといったアメリカ文化を世界に
広めたのは知られたことであるが、「オタク」「アキバ」「カワイイ」「ハラジュク・ファッション」のような日本発の文化が、近年、
海外で広まりつつある。
世界的にコンテンツ産業は高い成長率が予測されており、日本から海外に輸出されるコンテンツやメディア、文化産業の規模は、
年々拡大しているという。しかし、アメリカや韓国など他国の追い上げは急で、また日本における産業構造や市場の整備、人材確保や
育成などが懸念されている。
ところでバブルのころの統計だったと思うが、日本の製造業を支える自動車産業の規模が約三十兆円だったのに対し、日本だけの
パチンコ産業がほぼ同規模であったのに驚いたことがある。決して産業的に重視されているとは思えないパチンコ台には、現在でも
最先端のエレクトロニクス技術や優れたコンテンツが組み込まれる。日本社会が無意識に発展させる遊び文化。
その無意識の各国固有の文化を意識すべき時代である。 (国立科学博物館主任研究官)
【写真】伝統的なひな人形作りの現場
毎日新聞 2007年6月6日(水)地方版22面
だいあろ〜ぐ:東京彩人記 杉並アニメーションミュージアム・鈴木伸一さん /東京
◇アニメの楽しさを知って−−杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一さん
杉並区に日本初の総合アニメーション施設「杉並アニメーションミュージアム」(同区上荻3)がオープンし、2年がたった。
入場者数はこれまでに11万人を突破し、海外からの団体客も増加。「日本アニメ」のシンボル的存在として役割を果たしつつある。
館長の鈴木伸一さん(73)にミュージアムの魅力と今後の抱負について語ってもらった。
――なぜミュージアムは杉並にできたんですか。
杉並はかつて「巨人の星」などを作った「東京ムービー」という会社があり、現在も約70ものアニメ制作会社が集まるアニメの町です。
隣接する練馬区にも多くの会社がありますが、杉並区がアニメにいち早く関心を示してくれた。区立杉並会館に03年に「アニメ資料館」ができ、
同館を拡充する形で05年3月に「アニメーションミュージアム」が開設されたのです。アニメーターの仕事場を再現した展示や
「鉄腕アトム」から「ポケットモンスター」までの一連の歴史紹介、アニメを無料で見ることができるシアターもあります。
――2年で知名度は上がりましたか。
開館2〜3カ月で、入場者がばったりと減った時期がありました。その後、イベントや企画展を一生懸命やったので、名前は浸透してきたと
思います。今では東北や沖縄から高校生が修学旅行で訪れ、今夏にはアメリカの団体がアニメ制作を体験しに来る予定です。
――入場無料というのは驚きです。
アニメの場合、キャラクターなど著作権の問題があります。ミュージアムでは多種多様なアニメを紹介しているため、入場料を取ると
収益の分配が難しい。たくさんの子供たちも来ますし、無料の方がいいかと。運営は、区が日本動画協会に委託しており、区の予算
(年間約4700万円)でまかなっています。
――常設展ではアニメの歴史や制作過程を紹介しています。イベントはどんなことをやっているのですか。
一番人気があるのは漫画家、アニメーターの講演ですね。藤子不二雄(A)さんを招いたときはたくさんの人が集まりました。
今後は赤塚不二夫さんらを呼びたいですね、僕の友達なんですけど(笑)。企画展はアニメの特集が中心です。
過去から現在までのアニメが見られるアニメライブラリーがありますが、収蔵資料をもっと増やしたいと思っています。
――アニメ業界の現状はどうですか。
日本のアニメは正直言って、危ないところにきています。制作の大部分を海外に発注しており、アニメーターが育たない。
この業界は給料が安く、労働時間も長いので辞める人が多いのです。著名なアニメーターは高齢になっており、若手を育てることが急務。
日本アニメの完成度は高いですが、韓国などが実力をつけている。うかうかしてられません。
――鈴木さんが、ご自身でやってみたいことは何ですか。
アニメーターを育てるのは他の人がやるでしょうから、私は一般の人にアニメの楽しさを知ってもらう活動をしたい。
一般の人が作ったキャラクターを動かし、アニメを作るのもいい。自分のキャラクターが動くととても楽しいですから。
自己表現の手段として、アニメが広まってほしいと思っています。<聞き手/社会部・三木幸治記者>
◇記者の一言
1950年代からアニメに携わる第一人者。物腰は柔らかいが、アニメを語り出すと止まらない。ミュージアムの館長職を「最初は断った」
と言うが、業界に顔が広いことから、強い推薦を受けた。開館1周年を記念したキャラクター「ワンダーサム」を自ら作るなど、館長の
枠を越えた活躍ぶりだ。「失敗を恐れず、何でもやろうと思っているんです」。鈴木さんの話を聞くと、アニメをここまで育て上げたのは
「チャレンジ精神」であると強く感じる。
■人物略歴 ◇すずき・しんいち
1933年長崎県生まれ。上京後、「トキワ荘」で藤子不二雄さんらと共同生活を送る。58年、横山隆一さん主宰の「おとぎプロダクション」
に入り、アニメーターに。その後、藤子さんらとアニメ制作会社「スタジオ・ゼロ」を設立、「パーマン」などのアニメに携わる。
現在、同社代表。毎日映画コンクール選定委員、日本アニメーション協会理事。藤子さんの漫画で描かれる「ラーメンの小池さん」は
20代の鈴木さんがモデル。
日本経済新聞 2007年6月7日(木)朝刊31面
バンダイ、完成版プラモ、ガンダム出動―原作、忠実に再現。
バンダイは十六日、完成版プラモデル「スーパーハイコンプロ RX-78-2 ガンダム」=写真=を発売する。
関節や扉など可動部分の動きを原作アニメーションに近づけた。工夫を凝らした精密加工を施し、二十三カ所の関節が柔軟に動く。
金属部品を採用するなどリアル感も高めた。
百四十四分の一スケールで全高十二・五センチの本体は、二百個以上の精密部品を組み合わせた。
「コアファイター」と呼ばれる胴体部分を構成する戦闘機の着陸用車輪を格納可能にするなど、詳細な部分の動きまで原作アニメを忠実に再現。
二十一カ所のハッチを開閉できるようにし、その内部の作りもリアルさにこだわったという。
塗装には重厚感のある光沢を持たせた塗料を採用。原作に登場した武器も付けた。価格は七千百四十円。来春までに十万個の販売を目指す。
原作の「機動戦士ガンダム」は一九七九年にテレビ放送を開始。翌八〇年七月には初のプラモデルが登場した。
シリーズ全体で累計出荷個数は三億八千万個に上る。
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200706070024a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年6月7日(木)23面
バンダイ 精密模型ガンダム最新版 複数ポーズや“合体”も
バンダイは6日、テレビアニメーション「機動戦士ガンダム」に登場するロボット「ガンダム」の精密模型「スーパーハイコンプロ
RX-78-2 ガンダム」を開発したと発表した。16日から玩具店や百貨店で販売する。プラモデルのように組み立てる必要がない完成品
ガンダム模型の最新版。
2004年から同社が販売しているガンダムの模型「ハイコンプロ」よりも可動部分が多く、複雑なポーズをとらせることができるようになった。
新製品は上半身と下半身を分離し、間に戦闘機を変形させたコックピットを挟み込む、アニメと同じ“合体”を楽しむことができる。
価格は税込みで7140円。来年3月末までに10万個の販売を見込む。
1979年に放映が始まったアニメ「機動戦士ガンダム」は、リアルな設定と登場するロボットの格好良さで人気となった。
バンダイは80年から「ガンダム」を模型にした通称「ガンプラ」を市場に投入。サイズを大きくしたり、可動部分を増やした高級品も
ラインアップに追加しながら、これまでに3億8000万個を販売した。
「ハイコンプロ」シリーズは、完成品の「ガンプラ」というコンセプトで04年に誕生。
忙しく、プラモデルを組み立てる時間を取れない年配層の間で人気となった。これまでに200万個を販売している。
「スーパーハイコンプロ」はアニメで設定されたガンダムの144分の1とし、高さは12・5センチ。「ガンプラ」シリーズ向けなどに
開発した仕組みを取り入れ、関節を動かし様々なポーズをとらせたり、ハッチを開いてメカニックの形状を確認できるようにした。
アニメに登場するライフルやハンマーなどもセットになっている。
今後もバンダイは、広がるユーザー層のさまざまなライフスタイルに合わせた「ガンダム」関連商品を開発、海外展開にも力を入れていき、
息の長いキャラクター商品として育てていく考えだ。
【社会】アニメと同様の“合体”が楽しめるガンダムの精密模型