新聞雑誌でアニメ・オタク特集が載ったら集まるスレ4
神戸新聞 2007年1月26日(金)夕刊9面
<9+(プラス)1 本屋さんの3冊 オマケの1冊> 今日のお題は… 「マニアは楽しい」
●海文堂書店(神戸・元町) 平野義昌さん
「マニア」で思わずニンマリ。SMとかフェチとか書いていいんでしょ? エーッ、「H本」とちがう?
▼神戸の古本力 林哲夫・高橋輝次・北村知之編著
昨年七月当店で開催した、古本フリークたちのトークショー「神戸の古本力(ふるほんりき)」を文字化。地域本ながら愛好家から
高い評価を得ています。新刊本屋、厳しい時代ですが、古本の世界も同様。でも、若い力が頑張っています。(みずのわ出版・一五七五円)
▼カバー、おかけしますか?
本屋さんのブックカバー集 出版ニュース社編
書皮友好協会という本屋のカバーを収集するマニアたち、本好き・本屋好き・カバー好き。彼らは全国の本屋を訪ね、本を買って
カバーを集めます。当店、同協会から大賞をいただきましたゾ。 (出版ニュース社・二六二五円)
▼やられた!猟盤日記 戸川昌士
戸川さんは、神戸・元町の古書店「ちんき堂」店主。古書・レコード・ポスター…、獲物を求めて街を駆けめぐるハンター苦闘の記録。
当店、古書「ちんき堂コーナー」常設しております。 (東京キララ社=三一書房・一六八〇円)
●ジュンク堂書店三宮店 角石美香さん
▼鉄子の旅 1〜5巻 菊池直恵
女性鉄道ファン「鉄子」の名称を世に定着?させた鉄道おたくコミック。濃い鉄道マニアの世界を時にはクールに、時には愛を持って
描く。読んでいるのは楽しいけれど、こんな旅はしたくない、かな、やっぱり。最終巻が二月末に刊行予定。(小学館・各五九〇円)
▼空想科学読本5 柳田理科雄
「あしたのジョー」のヒーローの髪形は実現可能か? ドラえもんの体形では日本家屋の階段は上れない。など漫画・アニメのウソを
大まじめに検証。その徹底ぶりに頭が下がります。 (メディアファクトリー・一二六〇円)
▼考現学入門 今和次郎著、藤森照信編
明治生まれの今和次郎の唱えた「孝現学」の入門書。衣服や物品などのスケッチも楽しく、学問というよりエッセーとして読めます。
モノに対する興味の強さ、深さがマニアの視線です。街を歩いてどんな些細(ささい)なことも記録していく積み重ねが、今読むと
とても面白い。本屋でぜひ手にとってほしい一冊です。 (ちくま文庫・一〇五〇円)
●文進堂書店(神戸市垂水区) 逢坂肇さん
▼となりの801ちゃん 小島アジコ
みなさんは「オタク女性」の呼称として広まっている「腐女子」という言葉をご存じだろうか。この本は腐女子とオタク青年の
ちょっと変わったカップルの実録ラブストーリー。マニアな人たちの生態を垣間見ることができて非常に面白い。ネタがマニアック
すぎてわからなくても注釈つきで安心です。(宙出版・一〇五〇円)
▼コクヨ ヒラメキノート 本の手入れ
本好きの私の部屋はマンガ、文庫、ハードカバー、画集など「本」でいっぱいです。ただ、お気に入りの本は、何度も読み返したり
してボロボロになることも…この本は、大切な本の保管方法から修理の仕方まで幅広くカバーしたもの。読書を楽しむためのグッズの
紹介や本に世界中を旅させる方法など予備知識も満載で本好き必携の一冊。(コクヨ・八四〇円)
▼トイカメラ 使い方レシピ 今井英展監修
五、六千円で買えるおもちゃのようなカメラ、その名も「トイカメラ」。一眼レフとは違ったゆるい感じの写真が魅力的。そんな
トイカメラ人気機種の使い方を紹介した一冊です。チープなカメラを通して見ると、いつもと違ったものが発見できるかもしれません。
(河出書房新社・一四七〇円)
〈書評デスクから〉
マニアとは「ある物事に熱中している人」。その熱中ぶりが「ばか」や「病」に至ったケースを、記者として何度か取材しました。
(光と影の具体例は省略)
実は私も重度の骨董病♀ウ者。年々悪化しています。その病人がお薦めするのが白洲信哉編「天才青山二郎の眼力」(新潮社・
1470円)。青山は、古美術品の「希代の目利き」とされ、小林秀雄や白州正子らの文化人に骨董の楽しさを伝授したことで知られます。
唐津の盃(はい)、井戸徳利(どっくり)など、彼の旧蔵品は、どれもコレクター(私の)垂涎の的。生涯定職を持たず、名品と戯れた
“理想のマニア人生”が、そこにある。 (武田良彦)
ttp://www.sankei.co.jp/books/honpro/070127/hpr070127000.htm 産経新聞 2007年1月27日(土)東京朝刊19面
【書評】『みんなで国語辞典!』北原保雄監修、「もっと明鏡」委員会編 (大修館書店・998円)
■1300の新語に込められた思い
「もの凄い数の新語が渦巻いている−−」
監修者の北原保雄先生が前書きで書いている、感嘆ともため息ともつかない感想が、この本のすべてを物語っています。
本書は、『明鏡国語辞典 携帯版』の新装発刊を記念して行われた、「辞書に載せたい言葉、大募集!」というキャンペーンに
寄せられた作品をまとめたものですが、その応募総数はなんと11万以上。『明鏡国語辞典』への収録が決まった「粗辞(=つたない挨拶)
のこと)」のように、辞書に載っていなかったのが不思議なくらいの語もあれば、「ちゃけば(=ぶっちゃけ話の略)」
「昭和(=動きや言動が少し古いさま)」といった、いかにも若者らしい語、「醸す(=オタク用語で、個性を出すこと)」
「OFF友(=インターネット上以外での友達のこと)」のようないわゆるアキバ系の語まで、その顔ぶれはじつにさまざま。
今回の単行本では、「若者語」「学校語」「ネット語」「業界用語」「方言」など、7ジャンルで約1300語まで絞り込んだのですが、
その選考は想像以上に大変なものでした。というのも、個々の作品の躍動感や、そこに込められた思いがあまりに強く、単純に作品の
完成度だけでは選べなくなってしまったからです。
北原先生の簡潔にして絶妙な解説、スパイスの効いた、いのうえさきこさんのマンガなど見どころはたくさんありますが、
あくまでも、渦巻く新語のエネルギーこそが、この本の一番のキモだといえるでしょう。
『みんなで国語辞典!』という書名のとおり、家族や同僚の方と、あれこれ言いながら読んでいただいても楽しい本です。
大修館書店販売部 古川聡彦
ttp://www.nikkei.co.jp/kansai/news/37992.html 日本経済新聞 2007年1月27日(土)地方経済面 (兵庫)46面
第6部 長く儲けなはれ(5)マニア市場、マニアが開拓(スモールBIZ)
「うちの娘はかわいいでしょう」「お洋服がとてもステキだわ」。身長約六〇センチメートルの人形「スーパードルフィー(SD)」
を手に、女性らが我が子のように自慢し合う。
ファン7万人
「天使の里」はフィギュア(人形)メーカー、ボークス(京都市)がSDの生誕地という設定で二〇〇四年にJR嵯峨嵐山駅(同)
近くに開設した。七万人というファンにとっては「聖地」で、海外からも客が訪れる。
SDは顔や手、髪形などのパーツを組み合わせ「目は大きく、鼻は高く」とユーザーの思い通りにできる。一体五万〜十万円と
高価だが、限定商品の発売時には店頭に二百〜三百人が列を作る。
通常のフィギュア店は「オタク」と呼ばれる男性の姿が目立つが、SDの主な顧客層は二十〜三十代の女性会社員だ。
重田英行社長(59)は「女性はなりたかったもう一人の自分を反映させて楽しんでいる」という。
ボークスは海洋堂(大阪府門真市)と並んで、マニアの世界では有名な企業だ。SD製造のほか大阪・日本橋や韓国、米国など
世界二十二カ所でフィギュア販売店を展開している。年間売上高は約五十億円に達する。
重田社長が一九七二年に京都市で模型店として創業した。小売りだけでは経営が苦しく、男性向けキャラクターの複製品を
製造販売したところヒットしたため、重田社長の妻が「女の子でも楽しめる人形を作ったら売れそうだ」と提案した。
九八年に前身の「ドルフィー」の販売を始めた。
最初は「全く売れなかった」(重田社長)。社員が知恵を出し合って生誕物語を作成し、リカちゃん人形などで育った女性の心を
つかんだ。インターネットで話題になり急速にファンを広げた。
ニートも採用
SDのファンという客をボークスがつくる一方でボークスという会社もファンがつくり始めた。「社員割引制度はありますか」
とユーザーが採用面接に押し寄せてきたのだ。ニートだった人もいたが、接客が得意な人は店舗、手先が器用な人は製作と
「個性を見ながら採用した」(重田社長)。
社員百九十人の規模になっても家族的経営は続いている。毎年七月に京都市のホテルで全社員と家族が参加する泊まり込みの
会社方針説明会を開く。「部屋にこもりがちだった女性が今では立派に働いている」と重田社長が熱弁を振るうと親たちは
喜んで帰っていく。
年に一度、厚さ五〜六センチの事業計画書を作成し社員全員に配布する。各店舗の販売計画など詳細な情報を全社員に開示し
各社員の年間目標も盛り込む。「一人一人の貢献度を示して、士気を高める」と重田社長はいう。
「マニア」市場を切り開くボークスは「マニア」社員を活用しながら次なる成長を模索する。
【写真】大人向けの人形を製作するボークスの重田英行社長(京都市右京区のボークス天使の里)
ttp://www.fusosha.co.jp/senden/2007/053109.php 『アキハバLOVE −秋葉原と一緒に大人になった−』 扶桑社
■桃井はるこ著
■B6判
■定価/1575円(税込)
■2007年1月26日
■ISBN 4-594-05310-9
ジャンル:エッセイ
「秋葉原の女王」モモーイ初の単行本!
自らの人生とヲタク観のすべてを語る!
歌手、作曲家、声優、コラムニスト……。さまざまなシーンで大活躍中の桃井はるこ初の単行本!
書き下ろしのエッセーでは、少女時代の苦悩から、自らのヲタク観まですべてを語り尽くす。
さらに、過去の雑誌原稿やディスコグラフィも収録。信じあえることを祈って悩める若者すべてに贈る究極のバイブル!
※出版記念 サイン会のお知らせ
桃井はるこさん 2月17日土曜 サイン会開催!!
「アキハバラLOVE〜秋葉原と一緒に大人になった〜」(扶桑社)発売を記念して、サイン会を開催します。
参加ご希望の方は1月25日より、ブックファースト渋谷店5Fフロアにて「アキハバラLOVE〜秋葉原と一緒に大人になった〜」
をお買い上げの方先着100名様に参加整理券を配布致します。
【サイン会会場】ブックファースト渋谷店
【時間】2月17日(土曜日)午後2時〜 (予定)
ttp://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000029012007 日本経済新聞 2007年1月29日(月)
【コラム】違法「着うた」サイト増殖にみる日本のコンテンツの危機
アニメやオタクなどがジャパニーズ・クールと世界中でもてはやされ、安倍政権も文化産業戦略を策定しようとしているなか、
驚くべき調査結果が発表された。音楽配信市場が約500億円であるのに対し、新たな流通経路である携帯電話での違法配信サイトが
300億円規模にまで達している可能性があるというのである。これでは、アーティストは良い音楽を作り続けられない。
アニメなども、内容は異なるが深刻な問題を抱えている。将来の有望産業であり、日本の「ソフトパワー」を担うはずの
コンテンツ産業の将来は危うい。 (岸博幸の「メディア業界」改造計画)
(中略)
■アニメ、出版なども問題山積
もちろん、問題が多いのは音楽業界だけではない。
例えば、アニメ業界では、未だに前近代的なビジネス慣行(下請け搾取、制作管理の欠如など)が横行し、グローバルな
ビジネス感覚が欠如しているために、例えば中国で「クレヨンしんちゃん」の商標登録を関係ない現地企業に行われてしまった
「クレヨンしんちゃん問題」のような事件も起きている。また、アニメバブルに浮かれて粗製乱造が当たり前になってしまった。
出版業界でも、ブックオフのような新古書店問題の存在に加え、コミック本のレンタルも始まり、作家が良い作品を生み出す
インセンティブがさらに奪われようとしている。また、音楽同様に再販制度が存在する一方で、雑誌のネット取り込みが米国に
比べ圧倒的に遅れているなどの深刻な問題を抱えている。
コンテンツは新たな文化を作り出すネタであり、同時に将来の有望産業であるが、実態はそれぞれのコンテンツが深刻な問題に
直面しており、このままでは潜在的なポテンシャルを発揮して大きく成長することは困難である。
■“社会総がかり”でコンテンツ強化を!
先日、教育再生会議が「社会総がかりで教育再生を」という報告をまとめた。それに習えば、コンテンツの強化こそ、
“社会総がかり”で行う必要がある。
まず業界は、デジタル、ネットという新たな環境にふさわしいビジネスモデルを考えるとともに、ビジョンなどの形で業界の
将来の姿を示すようにすべきだ。そして政府は、コンテンツの強化のために必要な対応をタイムリーに行う必要がある。
例えば知的財産戦略本部では、違法着うたサイトの問題やクレヨンしんちゃん問題が議論されたことがないが、それで正しい
戦略が作れるか心配になる。そして国民の側でも、違法コピーなど、アーティストに対するリスペクトの欠如が、日本の将来を
危うくしていると認識する必要がある。
日本が21世紀の世界での存在価値を維持できるようにするためにも、今こそ“社会総がかりで”コンテンツの強化に
取り組むべきである。
ttp://book.asahi.com/trendwatch/TKY200701280126.html 朝日新聞 2007年1月29日(月)
手塚治虫「マンガ記号論」をあらためて考える 『どろろ』 [評者]落合早苗
1月27日、映像化不可能といわれていた手塚治虫氏の傑作「どろろ」がいよいよ劇場公開された。製作費20億、「どろソース」の
テレビCMタイアップ、アジア・欧州・米国20カ国以上での配給も決定など話題にこと欠かない作品だ。
原作『どろろ』(手塚治虫著/秋田書店)は、父親の出世欲が元で48もの部位が欠損して生まれついた百鬼丸が、旅の途中で
出会った盗人・どろろとともに魔神と闘いながら失われた身体を少しずつ取り戻していくというもの。1967年から小学館のコミック誌
「週刊少年サンデー」で連載開始。一時中断されたが、フジテレビ系でアニメ放映されて秋田書店の月刊誌「冒険王」で第二部が再開、
一応の完結をする。アニメ版は、戦争シーンの描写が残酷すぎる、百鬼丸の身体に関する表現に差別的内容が含まれるなどとして
問題視され、地上波ではほとんど再放送されていない。単行本でも近年の増刷版では、一部セリフの表現が修正される/
「読者のみなさまへ」など表現についての断り書きを入れるなどの措置がとられている。
日本のマンガやアニメは世界でも高いクオリティを持ち、その表現力は言語を超えるといわれている。いうまでもなくその基礎を
築いたのは、「マンガの神様」ともいわれる手塚治虫氏その人。劇画中心のマンガ界にあって、デフォルメした一定のパターンに
当てはめて人物を描き、絵にオノマトペ(擬音語・擬態語:無音状態を「シーン」と手書き文字を添えるなど)を取り入れるなど、
コマそのものを記号化して意味を持たせたる手法を広く認知させた(後年氏は自分の絵を「象形文字」と表現している)。
絵だけでなく、ストーリーにも記号を用いている。本作品に関していうなら「ばんもんの巻」は、明らかに板門店の記号であり、
南北朝鮮分断や当時のベルリンの壁を象徴するものだ。マンガが、世界を、政治を語りはじめたのである。
記号的故に解釈も多彩で、差別的と誤解されて批判されるのも必然といえば必然なのかもしれないが、『どろろ』に関していうなら、
アイデンティティを取り戻すというメッセージ性からか、海外の方がむしろ評価が高かったようだ。今度の20カ国に及ぶ海外配給も
そのベースがあってのことか。
現在はデジタル読書向けに電子書籍化され、ケータイでも読むことができる(ケータイ版の発行元は手塚プロダクション)。
ストーリーもさることながら、ケータイコミックの表現としては、百鬼丸と父・醍醐景光とが対峙するシーンが特に秀逸。
両者の表情が交互にあらわれ、父子の葛藤が紙で読む以上に印象的だ。『どろろ』に限ったことではないが、ケータイ画面に
表示される手塚作品を読むと、解体された一コマ一コマ、すなわち一つ一つの記号がより鮮やかに意味づけされていたことを
今さらながら思い知らされることになる。マンガ記号論をあらためて考えるには、いいサンプルとなるだろう。
40年を経て、世界へ。日本のコンテンツ産業についてその根幹を見直す意味でもターニングポイントとなってほしい作品である。
ttp://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007013000130&genre=K1&area=K1D 京都新聞 2007年1月30日(火)
元祖オタクの資料紹介 京大で「大伴昌司の世界」展
「怪獣図鑑」などで知られるフリー編集者故大伴昌司氏(1936−73年)の資料を紹介する企画展「元祖オタク大伴昌司の世界」
が30日、京都市左京区の京都大100周年時計台記念館で始まった=写真。
大伴氏は怪獣や宇宙人の身長、体重、解剖図を考案し、少年誌のグラビア企画でも斬新なアイデアで人気を集めた。
遺族から資料を寄託された文学部20世紀学研究室が同展を開いた。
ウルトラマンやバルタン星人などの解剖図の原画、大伴氏が収集した60年代の米国コミック誌、B級SF映画のチラシなど
約100点が並ぶ。2月23日まで(2月5日休館)。無料。
ttp://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070130p302.htm 読売新聞 2007年1月30日(火)
怪獣博士の遺品100点、京大で「元祖オタク」展
ウルトラマンの生みの親、円谷英二氏のブレーンで「怪獣博士」と呼ばれた編集者大伴昌司さん(1936〜73)の
遺品を集めた「元祖オタク」展が30日、京都市の京都大百周年時計台記念館で始まった。
同大学文学部二十世紀学研究室が企画。大伴さんは「ウルトラマンのカラータイマーは3分間」などを考案し、
怪獣の解剖図や設定をまとめた「怪獣図鑑」(66年)はベストセラーに。同展では、ウルトラマン、バルタン星人
などの解剖図の原画など約100点を展示している。
奈良県斑鳩町、同大学文学部2年森下達さん(20)は「子どものころ怪獣の図鑑を持っていた。
ジャンルにこだわらず幅広い作品を手掛けてすごい」と見入っていた。2月23日まで。無料。
【写真】怪獣レッドキングの解剖図などが展示された「元祖オタク」展(30日、京都市左京区の京都大で)
読売新聞 2007年1月29日(月)大阪朝刊31面
[ほのぼの記者から]怪獣博士 京大が企画展=京都
「怪獣博士」と呼ばれた大伴昌司さんをご存じでしょうか。
1960〜70年代、少年誌の巻頭大図解シリーズや「怪獣図鑑」を手がけた編集者で、怪獣ブームの仕掛け人です。
昭和40年代生まれの私も、「バルタン星人」の人形を親にねだって、買ってもらったことを今でも覚えています。
近年、「元祖・オタク」として大伴さんの評価が高まっています。数万点に及ぶ原稿や資料が遺族から京都大文学部
「二十世紀学研究室」に寄託され、その一部を公開する企画展が30日から、同大学で始まります。
大伴さんは誰に頼まれたわけでもないのに、怪獣の性格や体内の解剖図、武器などを考えだしては次々と発表していきました。
「ウルトラマンは3分間しか戦えない」といったキャラクター設定も大伴さんのアイデアだったとか。
「情報化社会の到来でオタクが一般化し、時代がやっと大伴に追いついた」と、研究室の杉本淑彦教授はいいます。
最先端科学技術から怪獣まで。大学取材の奥深さを思い知らされました。(小林元)
京都新聞 2007年1月29日(月)夕刊5面
キャラっと@Happy 801(やおい)ちゃん(御薗橋801商店街) 偶然の命名で全国区人気
801と書いて「やおい」。言葉の響きでドキッとするあなたは、オタク系知識の持ち主だろう。
京都市北区の御薗橋801(はちまるいち)商店街のマスコットはネーミングの妙で一躍全国区となった。
商店街のイメージカラー・緑色のもじゃもじゃモンスター=写真。通りを彩る旗や、清掃活動で着るおそろいの
トレーナーにプリントされるなど、地域のシンボルとして親しまれている。
ところが、その名はネットで突然話題となる。「やおい」とはオタク界では「男性同士の恋愛を描いた作品」を指す
言葉だったのだ。反響に驚いた商店街は改名も考えたが「親しまれているのなら」と静観することに。
名前への熱気は、やがて「キモかわいい」キャラそのものの人気になった。ファンが手がけたクラフトや動画などが、
商店街に次々届く。ついにはとあるブログで連載していた漫画が「商店街公認」で出版された。
商店街には、801ちゃん見たさに、全国から若者が訪れ、中には清掃活動を手伝って帰る人も。
「名前を変えなくてよかった」と役員。地域や趣味を飛び越えて、人の輪を生み出した魅力はモンスター級なのだ。
【プロフィール】
誕生年…2005年
性別…どちらでもない両「性」類のモンスター
性格…いたってのんきだが、地域の掃除にも取り組むきれい好き
「801」の理由…商店街の長さ800メートルと「明日への一歩」を足して
「キャラっと@Happy」ホームページアドレス www.kyoto-np.co.jp/info/chara/
【写真説明】緑色のもじゃもじゃモンスター・801ちゃん
【写真説明】801ちゃん
ttp://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/news/20070127-142421.html 『週刊エコノミスト』2007年2月6日特大号(1月29日発売) p.3
〔敢闘言〕 日垣隆
周防正行監督の「それでもボクはやってない」の劇場公開が始まった。台詞の一つひとつにリアリティがある。
ぜひお薦めしたい。 興行的にも成功するだろう。私が観たときも満席だった。この映画のおもしろさについては
今後様々なところで語られるはずなので、ここではそのことには触れない。
この映画の撮影は昨年5月11日に始まり、7月4日に終わっている。2カ月弱である。フィルムの完成初号(10月6日)
まで入れても5カ月弱だ。
周防監督の前作「Shall we ダンス?」が公開されたのは96年1月だった。11年ぶり、ということになる。
羨ましい。
その間に監督は結婚したり、料理を作ったり、インドを旅行したり、本を書いたり、傍から見たらとても贅沢な日々を送っている。
監督と言えば、安野モヨコ『監督不行届』(祥伝社)が、めちゃくちゃおもしろい。愛する夫のオタクな行状を描いた
漫画なのだが、その夫とはテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(95年)の庵野秀明監督である。
「エヴァ」を撮ったあと監督はしばらく「壊れていた」とされており、次にテレビアニメの監督を手がけるのは99年のことだ。
経済的な構造としては、「収入が充分にあったから次作までゆっくり充電ができた」と言っていい。沈黙は金なのである。
下品な言い方で恐縮だが。
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070130ij01.htm 読売新聞 2007年1月30日(火)
仏国際漫画大賞に水木しげる氏の自伝的作品
フランス西部アングレーム市で開かれた第34回アングレーム国際漫画フェスティバルは28日、2007年の作品大賞を
水木しげる氏の「Non Non Ba」に贈った。
同作品は、妖怪作家・水木氏の自伝的漫画「のんのんばあとオレ」の仏語版。フェスティバルは同市が主催し、
フランスで最も歴史の長い漫画イベントとして知られている。(ジュネーブ・渡辺覚)
北海道新聞 2007年1月29日(月)朝刊全道33面
仏国際マンガ祭 水木さん最優秀
【アングレーム(フランス)28日AFP=時事】フランス西部の町アングレームで開催された欧州屈指のマンガの祭典
「国際マンガ・フェスティバル」で、人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木しげるさんの作品「のんのんばあとオレ」
が最優秀賞に選出された。審査員が二十八日明らかにした。
約五十点の中から最優秀に選ばれた。この作品は水木さんの幼年時代に聞いた老婦人の話を元に、民話や妖怪などの
未知の世界を描き、社会批判も加えられている。
北海道新聞 2007年1月30日(火)札幌圏夕刊11面
キャッチEye メード姿でにっこり 居酒屋が人気
サラリーマンが仕事帰りにジョッキを傾ける居酒屋に、フリルの付いたエプロン姿がかわいいメードさん。
この不思議な取り合わせが、人気を呼んでいる。
札幌市中央区南二西六の居酒屋「桜っこ」。いわゆる「メード喫茶」では、メード姿の女性従業員が客を「お帰りなさいませ」
と迎えるサービスが定番だが、あえてそうはしていない。
「メード喫茶に興味があっても行けないでいる四十歳から五十歳のサラリーマンの皆さんが気楽に楽しめる店を目指しました」
とオーナーの清水学さん(四〇)。
ある飲食店でメード服姿の女性を見かけて思いつき、昨年六月に開店した。女性従業員の服装以外は、普通の居酒屋と変わらない。
「酒や料理の味がいい上、値段もリーズナブル。何度か足を運ぶと、メードさんが顔を覚えてくれるなど、サービスの質は
高いですね」と常連の会社員(二七)は言う。
メード姿のマネジャーくるみさん(二〇)は「日常の異空間を楽しんでほしい」。日曜定休。問い合わせは電011・281・7401へ。
(写真部・浜本道夫)
【写真】居酒屋にかわいいメードさん。サラリーマンの笑顔がすべてを表している
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up169471.jpg
ttp://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000701290003 朝日新聞 2007年1月29日(月)
少女漫画の楽園 日の出に私設図書館
子どものころ夢中で読んだり、読みたくても読めなかったりした少女漫画を、どうしても読みたい――。
そんな願いをかなえてくれる場所が東京都日の出町大久野にある。単行本や雑誌約3万冊を集めた私設図書館「少女まんが館」。
少女漫画好きな仲間が民家を借りて始めた「少女漫画の楽園」だ。あなたも気になる一冊を探しに、出かけてみませんか? (塩原賢)
毎週木曜日の午後1時〜午後6時、明治時代に建てられたという古い民家の一角を改装した「図書館」が開く。
来館者は、棚に並んだ単行本や雑誌を手に取り、座布団に座りながらゆっくり読むことができる。
開館のきっかけは96年秋、館長の大井夏代さん(45)と、夫で作家の中野純さん(45)、中野さんの姉(46)の3人の雑談から。
小さいころから少女漫画をよく読んでいたという3人の会話は弾み、「読みたい漫画が全部そろっていて、いつでも好き勝手に
読める場所があったらいいよね」。
大井さんと中野さんは早速、少女漫画について話し合うインターネット上の掲示板「少女まんが館」を立ち上げた。
民家を貸してもいいという仲間も現れ、02年8月、ネットなどで知り合った仲間約10人と一緒に、掲示板と同名の図書館設立にこぎ着けた。
開館に先立ち、大井さんと中野さんは01年末、世田谷から引っ越した。
仲間の手持ち百数十冊で始まった。蔵書はすべて、全国から集まった寄贈の本。「世の中のどこかで存在し続けて欲しい」
「思い出深く、捨てるに捨てられない」。そんな少女漫画を愛する人たちから寄せられた本で、3万冊にまで膨らんだ。
数千冊単位で送ってくる人も珍しくないという。
館を訪れるのは当初、近所の小学生らが多かったが、今では東北や九州から来る人もいて、年間約300人に上る。
「銀河鉄道999」の松本零士さんらが駆け出しのころに描いた少女漫画を見られるのも魅力だ。
大井さんは「雑談から始まった場所ですが、少女漫画を愛する人にとってはとても楽しめる場所です」。
中野さんも「訪れた人同士で少女漫画への思いや夢を共有して欲しい」と話す。
入場無料で、貸し出しはできない。詳しくはホームページ(www.nerimadors.or.jp/~jomakan)で。
【写真】雑誌の景品などを手にする館長の大井夏代さん(右)と中野純さん=日の出町大久野の少女まんが館で
ttp://www1.biz.biglobe.ne.jp/~kadensha/shinkan/shinkan_07/200701_manga.html 『マンガの国ニッポン 日本の大衆文化・視覚文化の可能性へ』(新装版)花伝社
著者ジャクリーヌ・ベルント 佐藤和夫/水野邦彦訳 本体価格2000円
ISBN 978-4-7634-0484-8 c0036 発行年月日2007年1月25日 体裁 四六判上製 頁数188頁
内容
マンガは、なぜこれほどまでに日本で人気があるのか? 情報化社会とマンガはどのように絡み合っているのか?
情報化社会の先駆的存在としての日本のマンガ。気鋭のドイツ人研究者による独創的考察。
目次
1章 マンガ現象/2章 マンガ──大衆文化の申し子/3章 視覚メディアとしてのマンガ/4章 総括と展望
著者紹介 ジャクリーヌ・ベルント Jaqueline Berndt
1963年 ドイツ・イエナ生まれ。
1982〜1990年 ベルリン・フンボルト大学在籍(ジヤパノロジー・美学/芸術学専攻)。
1991年 ベルリン・フンボルト大学から美学博士号取得。
1991年4月以来、日本在住。
1995年〜2001年 立命館大学産業社会学部助教授(芸術社会論担当)。
2001年4月〜横浜国立大学教育人間科学部助教授(メディア研究講座)。
2005年前期 ドイツ・ライプチッヒ大学日本学科でのドイツ学術交流会による客員教授。
専攻 芸術学、マンガの美学、近代以降の美術。
著書 『マン美研 マンガの美/学的な次元への接近』(編・著 醍醐出版 2002年)
_ __
/´=:ミ´二.ヾ\
/ '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
i / 〃,イ| | |_L| l l 当スレは誰でもウェルカム
|.l.l ル'__リヽ ヘl_Nヽ!.l | GAヲタでおなじみの糞コテ、正当防衛=宇田川慶一虐殺AAで
| |.バ ̄o` ´o ̄,"|l | ご自由にお楽しみください♥
. レ1  ̄ 〈|:  ̄ !`|
ド」 、ー-----‐ァ ,lイ!
_,,... -‐| l ト、`¨二¨´ ,.イ.l lー- ...._
,ィ''"´:::::::::::::::| l.l ::::ヽ、__, .::´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ r'つ
. /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ / 丶-‐''つ
/:::::: |::::::::::::::::::::::::l. \ / .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ ,.< )ヽヾニニ⊃
. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l /\ .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ /\\ i lニ二⊇
/:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l ハ /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::;イ:::::::::::::::::::::::::::V V::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::/ |::::::::::::::::::::::::::::ヽ ./::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::/ | :::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::/
_:/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \_:/
ttp://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070124/wld070124000.htm 産経新聞 2007年1月23日(火) 国際面
【サワディーバンコク】犯罪招く貧富の差
バンコクに最近、日本のメード喫茶を真似た店ができはじめ、女子学生がメード姿でアルバイトするようになった。
だが、こちらでは実際のメードはそんな麗しい人たちばかりではない。
先月盗みの疑いで逮捕されたメードは、野党、民主党のアピシット党首の自宅で働いていて、同党首のATMカードを使い、
1年間で121回も現金を引き出し、87万3000バーツ(約290万円)を盗んでいた。こうした事件は実は、日常茶飯事である。
彼らを犯行に走らせる原因の1つは、タイに存在する、あまりも大きな貧富の格差である。メードの月給は数千バーツ
(1バーツは約3・3円)。一方で、金持ちはタクシン前首相に象徴されるように、ぜいたくな暮らしをおくっている。
先日、あるパーティーで同席した百貨店経営者は、息子が日米など3カ国へ留学したと自慢していた。
タイでは相続税はないに等しく、金持ちの子供もまた金持ちである。貧者にとって、金持ちとの立場を逆転することは
極めて難しいのだ。
タクシン氏は、貧しい農民の債務返済を繰り延べるなどして絶大な人気を得た。それを現政権中枢にいる良家の人たちは
“草の根の腐敗”という。だが、こうした社会を存続させていることの責任は、そろそろ問われていい。(岩田智雄)
日経流通新聞MJ 2007年1月31日(水)16面
男子禁制メード喫茶(TRENDBOX)
「ごきげんよう、お姉さま」と出迎えてくれる男子禁制、女性専用の“萌え系”喫茶「乙女のティールーム スウィートトリップ」
((電)03・6380・9540)が東京・秋葉原にオープンした。メード喫茶に興味はあるが、男性ばかりで行きづらいという女性が
ターゲットだ。大正や昭和初期の文学の世界に迷い込んだようなレトロかつロマンティックな雰囲気をかもし出す。
メニューはコーヒー(500円から)、ハーブティ(650円)などが中心。スタッフが目の前でペーパードリップでいれる
「ぴよちゃんドリップ」(670円)が目玉商品で、手作りのスイーツも用意する。席数は30。女性のみなので和気あいあいとした
店作りを目指し、趣味の合う人同士、サークル活動などコミュニティーが広がる場になれば、と、とりいまりこオーナー。
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/31/20070131000054.html 朝鮮日報 2007年1月31日(水)
『ロボットテコンV』、韓国アニメ映画の興行記録更新 (関連
>>5>>49)
31年ぶりにデジタル修復され復活したキム・チョンギ監督のアニメ映画『ロボットテコンV』が、韓国アニメ映画としては
史上最高の興行記録を更新した。
広報を担当するオール・ザット・シネマによると、今月18日に公開された『ロボットテコンV』は30日までに50万3326人を
動員したという。これは『Blue Seagull』が持つ韓国アニメ映画興行1位の記録(50万人)を上回るもの。
公開3日で1976年にマークした18万人を突破した『ロボットテコンV』は、現在189スクリーンで上映されており、
親子連れが多いことから、しばらくは好調を持続するものとみられる。
オール・ザット・シネマ関係者は「映画館での公開が終わった後も、各地の公共会館などで上映を続ける」と話している。
STARNEWS/朝鮮日報JNS
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070131ij23.htm 読売新聞 2007年1月31日(水)
読売国際漫画大賞、トルコの漫画家に
第28回読売国際漫画大賞の表彰式が31日、東京・大手町の読売新聞東京本社で行われた。
式には大賞を受賞したトルコの漫画家メメット・アルスランさんら上位入賞者が出席。滝鼻卓雄社長が「今回の課題『困る』は
世界のさまざまな局面で思い当たるテーマだが、そんな時代だからこそ漫画は相互理解の力になる」とあいさつ、各受賞者に
賞状とメダル、賞金が贈られた。アルスランさんが受賞者を代表し、「自分の思いが伝わったことがうれしい」と喜びを語った。
入賞作品は2月10日から25日まで、神奈川県・川崎市市民ミュージアムで展示される。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070131bk01.htm 読売新聞 2007年1月31日(水)夕刊 本よみうり堂
[コミック館] 「鈴木先生」が話題 武富健治さん
ひたすらな苦悩 普通の生徒救う
生徒の問題にひたすら苦悩する中学教師を描く『鈴木先生』(既刊1巻、双葉社、漫画アクション連載)が話題だ。
およそヒーロー性と無縁な鈴木先生の姿は、現実の教育現場の厳しさを映しているのかも? (石田汗太)
■つらくなる重さ
鈴木先生の「魅力」は、なんと言っても、その痛々しいまでの悩みっぷりにある。第1話の「げりみそ」では、女子生徒の給食を
邪魔する男子生徒の「心の謎」について、本格ミステリーばりの推理をめぐらせる。第2話「酢豚」では、給食の献立から消えそうに
なったメニューを、たった一人の生徒のために守ろうと奔走する。
こんな鈴木先生だから、心の休まるヒマはなく、恋人とのデートもままならない。今どきのマンガにしては絵も重く、読んでいて
つらくなるほどだが、それがかえってブログなどの書評で評判となり、『このマンガがすごい! 2007・オトコ版』(宝島社)で
4位にランクインするなど、異色の教師マンガとして注目を集めている。
作者の武富健治さん(36)はこれが初単行本。27歳でデビューしたが売れない時期が長く、この作品も出版社への持ち込みだった。
大学で教育実習の経験もあり、「漫画家でなかったら鈴木先生のような教師になったかも」と笑う。「自分としては作風を変えたつもり
はなく、ただ今回は好きなホラー映画の演出法を取り入れた。その分エンターテインメント性が出たということかもしれません」
■現代的な現実味
教師を主人公にした最近のヒット作では、テレビドラマにもなった藤沢とおる『GTO』(全25巻、講談社)がまず思い浮かぶ。
元ヤンキーでケンカ無敵の鬼塚先生と比べ、鈴木先生はほとんど対極にあるが……。
「『GTO』や『金八先生』とは違う方向を意識した。鬼塚先生や金八先生が救おうとするのは、すごい不良ばっかりでしょう。
『その他大勢』の、不良でも優等生でもない生徒を救ってくれる先生を描きたかった」
それがこの作品に、従来にない現代的なリアリティーを与えている。「いじめる側もいじめられる側も、現実はみな『普通の生徒』
ではないか」と武富さんは見る。「『鈴木先生』の大きなテーマは『すべてのケースに当てはまる魔法の解決法はない』ということ。
現場の先生たちを応援したいし、地味な作品だけれど、じわっと元気を与えるような作品にしたい」
■デカや絶望先生
悩める先生といえば、人生に絶望して自殺ばかり考えている久米田康治『さよなら絶望先生』(既刊6巻、講談社)が極端な反面教師
ギャグとして秀逸。熱血刑事の遠山が潜入捜査で小学校の教師となるのが、馬場民雄『デカ教師』(既刊1巻、ソフトバンククリエイティブ)。
学校が荒れた1980年代、不良どもを銃声一発で黙らせる『ビッグマグナム黒岩先生』(新田たつお、全6巻、双葉社)という人気作が
あったが、遠山刑事は反対に、本物の先生以上に誠実に子どもに接しようとする。
先生という仕事が、何かと困難を抱える昨今、全国の悩める「鈴木先生」たちに、ガンバレと心から言いたい。
【写真】「中学生というより、大人の人間関係の寓話として描いている」と語る武富さん
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up169832.jpg
読売新聞 2007年1月31日(水)夕刊 本よみうり堂
[マガジン]
漫画界今年いきなりの衝撃は、佐藤秀峰『プラックジャックによろしく』の、講談社「モーニング」から小学館「週刊ビッグコミック
スピリッツ」への電撃移籍。手塚治虫が1965年に少年マガジンから少年サンデーに連載を移した「W3事件」を連想してしまったが、
「モーニング」編集部によると、原稿料や取材サポートなどで折り合いかつかず「残念」とのこと。医療マンガブームの火付け役と
なった話題作だけに、心機一転の『新ブラック−』に期待。
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up169847.jpg [マイ・ヒーロー&ヒロイン]道尾秀介さん
植田まさし「かりあげクン」(双葉社)
去年あたり「ちょいワル」という言葉が流行ったようだが、僕はどういうわけか小さい頃から「ちょいワル」なキャラクターが
大好きだった。ワルはワルなのだけど、そんなにワルくないワル。ちょっと旱口言葉のようだが――たとえばイソップ物語のキツネ。
肉を咥えて枝にとまっているカラスに「あなたはさぞ、綺麗な声なんでしょうねえ」とか何とかクチバシを開かせ、上手いこと肉を
落っことさせるというあのキツネだ。初めてその物語を聞いたとき、僕にはキツネがたまらなくカッコよく思えた。
寓話に含まれた教訓などに気づきもせず、幼稚園生の僕はキツネに憧れるようになった。
僕が再びキツネに出会ったのは、中学一年生のときだ。コンビニで立ち読みをしていたら、漫画本の中にあのキツネがいたのだ。
誰あろう、それが、かりあげクンだった。
ワルいのだが、そんなにワルくない。周囲に迷惑をかけているようで、そんなにかけていない。その「ちょいワル」ぶりは、
僕の胸に、イソップ物語を聞いたときのあの感覚をよみがえらせた。カッコいい、と心底恩った。そして僕は決心した。
将来自分は、絶対こんな人間になろうと。
それから十年ほどで夢は叶い、僕は「ちょいワル」のサラリーマンになった。営業成績はちょいワル。給料もちょいワル。
ネクタイの質もセンスもちょいワル。
どこでどう間違えたのだろう。日々の生活はちっとも楽しくなかった。.
だから僕は、いまではミステリー小説を書いて暮らしている。物語の中で人を殺すけれど、ほんとうには殺さない。
こんなのも、一つの「ちょいワル」なのかもしれない。 (作家)
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up169848.jpg [新刊]
『鉄人奪還作戦』 原作・横山光輝、漫画・さとうふみや
1950年代のロボット漫画の名作『鉄人28号』を『金田一少年の事件簿』のさとうふみやが現代風にアレンジした。金田一ならぬ
金田少年がPX団相手に活躍する迫力は少年漫画の王道を継ぎ、『鉄腕アトム』を大胆に変えた『PLUTO』とは対照的だ。旧日本軍の
鉄人研究に携わった祖父の遺志を継ぐ敷島博士に、「ジッチャンの名にかけて」と言わせて欲しかったりして……。(講談社、648円)
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/comic/co_navi/20070131bk09.htm 『熱狂短編マンガ傑作集’83』 中野晴行監修
最近のマンガ雑誌で「読み切り短編」のスタイルをほとんど見かけなくなったが、かつて作家が腕をふるった短編群は雑誌の大きな
売り物だった。その「短編の時代」の最後にあたる1983年に発表された23作品を1冊に収録。デビュー直後の浦沢直樹の作品や、北条司
『シティーハンター』の原型が読めるなど資料価値も高い。他の年のアンソロジーも読んでみたい。(小学館クリエイティブ、1429円)
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/comic/co_navi/20070131bk0a.htm 「少女マンガ検定」スタート
ウェブ上で少女マンガの知識を試せる「少女マンガ検定」がスタートした。昨年11月から行われ1万人近い受験者を集めた
「漫画検定」に続くもので、「My検定.com」のサイト(
http://ebook.mykentei.com/)で少女マンガに関する30問の質問に答える。
合格者には携帯電話の待ち受け画面でも利用できるマンガキャラクター付き電子合格証が付与される。会員登録すれば検定料は無料。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070131bk0b.htm
北海道新聞 2007年1月26日(金)夕刊全道8面
<カルチャープラス MANGA 雑賀喜由の眼>首都圏の駅に無料誌登場
日本初「無料配布」の週刊漫画誌が創刊しました。情報誌系のフリーペーパーは定着していますが、まさか漫画まで無料で
配られる時代がやってくるとは。正直、驚きが先行します。タイトルは「コミック・ガンボ」。発行元の「デジマ」はIT系
ベンチャー企業のようです。
読者対象は首都圏に通う二十−四十代の男性。通勤・通学時を狙って、毎週火曜日と水曜日に首都圏の主要ターミナル駅で
スタッフが手渡しで配布します。創刊号は約二百二十ページという厚さで、発行部数は十万部。
フリーペーパーということで当然、利益は広告収入に頼ることになりますが、情報誌と異なり、なかなか広告を集めづらい漫画誌。
果たして広告だけで成り立たせていけるのか、大いに関心をひかれます。単に広告を載せるだけでなく、作品自体を商品と
タイアップさせるようなやり方もするようで、そうした新機軸のアイデアが機能しないと苦しいかもしれません。
ラインアップは、表紙の江川達也など数人を除くと新人中心の布陣で、再録作品も多く、方向性も明確に伝わってこないなど、
まだまだこれからという感じです。読者は、無料ならば継続して週刊漫画誌を読み続けるのか、それとも魅力を感じなければ
やはり読まなくなるのか、現在の漫画読者の意識を知る上でも「コミック・ガンボ」の成否は注目されます。
それにしても、相変わらず漫画は「簡単にもうかりそう」な媒体と世間の目に映っているようです。この春には、あの吉本興業が
青年漫画誌を創刊することも決定しています。相次ぐ他業種からの参入。本気で漫画界に新風を吹かせてくれる企業はあるのか、
今年も目が離せません。(漫画コラムニスト)
【写真説明】無料配布された「コミック・ガンボ」の創刊号
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up169850.jpg
北海道新聞 2007年1月26日(金)夕刊
Air-G'共同企画 月イチ!ボイスワイド
テーマ 「あなたの夢」
@ 多くの人に勇気 声優になりたい
私の夢は、たくさんの人に勇気を与える声優になることです。
声優という仕事を知ったのは中2の時です。某アニメの少年の声かすごくかっこよくて、どんな人が演じているのかな?と思って
調べてみると、女性の方でびっくりしました! そしてそのとき、声優になりたいと思いました。
声優という仕事の魅力は幅の広さ。性別に関係なく演じることもでき、ときには動物になることだってできます。
将来、声優になって自分を応援してくれるファンの前で自分が作詞した歌を歌えればと思います。今年は受験生になりました。
志望大学に合格し、声優のスタートラインに立てるよう、少しずつ前に進みたいと届っています。(中標津町、りんごーる=17歳)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up169854.jpg 来月のテーマは・・・ 「おすすめマンガ」
★【著作権】同人誌「ドラえもん最終話」がバカ売れで、小学館が販売中止と回収を要請…損害賠償や刑事告訴も
トラブルで動かなくなったドラえもんを蘇らせようと、猛勉強してロボット工学者になったのび太くん。
未来の世界でドラえもんを製作したのは、実は、大人になったのび太くんだった−
こんなストーリー展開で「ドラえもん 最終話」と銘打った漫画本が平成17年末、ひっそりと発売された。
ある漫画家が、ネット上や電子メールで流布されたうわさ話を描き、同人誌として制作したものだ。
その感動的な結末は、ネットなどを通じたちまち評判になり、数百部でヒットとされる愛好者向け市場では
異例の1万5500部が出荷された。
マンガ・コラムニストの夏目房之介氏は、最終話を読んで「僕も泣いた。ドラえもんへの愛情にあふれる作品」と
高く評価している。
ただ、この作品はドラえもんの版権を持つ小学館の許諾を得ていなかった。既存の漫画のキャラクターを利用して
別のストーリーを作った場合、ドラえもんという絵柄を使っているために著作物の利用となり、許諾が必要だ。
同社は「悪質な著作権侵害」と判断して昨年、漫画家側に販売中止と回収、ネット公表の中止を要請。
損害賠償についても交渉中で、関係者によると刑事告訴も検討されているという。
小学館は「ネットで評判になり、部数がケタ違いに増えた。厳しく対応せざるをえない」(知的財産管理課)と明かす。
近年は、社会全体で法律の認知度や順法精神が高まったことや、漫画からアニメ、キャラクタービジネスへと
媒体を超えた作品展開が増えたことから、著作権を厳密に管理する傾向が強まっている。同人誌が新たな
著作権紛争を生む可能性も膨らんだ。
しかし夏目氏は、「ポップカルチャー(大衆文化)に模倣やパロディーは付きもの。それを切り捨てると、
文化そのものが細くなってしまう」と指摘し、「同人誌のようなケースには、著作権者から簡単に許諾を
とれるようなシステムが必要」と提言している。(一部略)
http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070201/ent070201002.htm http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1170370849/
>>91 産経新聞 2007年1月27日(土)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(1)「バベル」もう見ちゃった
産経新聞 2007年1月28日(日)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(2)国境越え「どこでもテレビ」
産経新聞 2007年1月29日(月)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(3)誰のための延長なのか
産経新聞 2007年1月30日(火)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(4)松本零士氏、作者の心情
産経新聞 2007年1月31日(水)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(5)リメークで飛躍する原作
産経新聞 2007年2月1日(木)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(6)パロディーが生む文化
産経新聞 2007年2月2日(金)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第1部 著作権攻防(7)著作権違反は甘くない(第1部おわり)
※特に(4)の松本零士インタビュー、(5)のパワーレンジャー、(6)のドラえもん最終話・コミケ記事
Sankei web:「知はうごく 文化の衝突」特設ページ(各記事の全文あり)
ttp://www.sankei.co.jp/chizai/chizai.htm
朝日新聞 2007年2月2日(金)夕刊 文化・芸能
(トレンド)男同士の愛 妄想の喜び 「腐女子」、マンガで活躍
男同士の愛を描いたマンガや小説が大好きな女性オタクがいる。「腐女子」と呼ばれるそんな女性たちの登場するマンガが人気だ。
オタク男子とまったり恋をしたり、独特の妄想で周囲を戸惑わせたり。「電車男」でブレークした男性オタクに続いて注目を集める
「腐女子」世界。ついていけますか? (小原篤)
「となりの801ちゃん」(小島アジコ作、宙出版)は、「オタク会社員」である作者が実生活を基に、腐女子の彼女「801ちゃん」を描いた。
ブログで発表した作品が出版社の目に留まり、かき下ろしを加えて単行本になった。昨年12月の発売から1ヵ月で10万部を突破した。
腐女子は、アニメやマンガで魅力的な男たちを見るや、「男同士の愛]の妄想に没入する。カップルにされるのはアイドルや
スポーツ選手、戦国武将、身近な男性と何でもあり。801ちゃんは、作者の小島さんまでネタにして妄想をめぐらせ、ついていけない
彼をほうぜんとさせる。愛らしい外見とのギャップが笑いを生む。
担当編集者の中江陽奈さんによると、アンケートでは読者の7割が女性だ。「腐女子独特の思考が、鋭い観察眼とセンスのいい距離感
で描かれている。『あるある、こんなこと』と共感し、知らない人には新たな発見が面白いのでは」
昨年末完結した「げんしけん」(木尾士目作、講談社)は大学のサークルを舞台に、オタク男と腐女子の恋をリアルに描いてヒットし、
アニメ化もされた。「辣韮(らっきょう)の皮」(阿部川キネコ作、ワニブックス「コミックガム]連載中)は、高校のマンガ研究部に
集う個性的な男女が、Hな同人誌を作ったり声優を目指したり。「妄想少女オタク系」(紺條夏生作、双葉社「コミックハイ!」連載中)
は、腐女子に恋した非オタク男子の物語だ。
東京・池袋には腐女子向け同人誌を扱う店などの集まった「乙女ロード」があり、昨年あたりからこの場所や腐女子を取り上げる
雑誌、バラエティー番組が目立ち始めた。「オタク男子の次は腐女子が来る、と読んで、出版の機会を狙っていた」と中江さんは言う。
「腐女子は、魅力的な男性が出ていれば、少年マンガもロボットアニメも特撮ヒーローものもみんな好きで、グッズやDVDにお金を
使ってくれる。だから作り手側も、腐女子が好む要素を入れる。経済的に無視できない層だと分かって、一般の注目も集まってきた
のでしょう」
こう分析するのはリブレ出版の三好久子さんで、「ボーイズラブ」と呼ぱれる男同士の恋愛マンガや小説を数多く出版する。
「腐女子の胸の内は『市民権を得るのはうれしいけれど騒がれるのは嫌』『趣味の世界を侵されたくない』。
だから、自分の趣味を認めてくれるか放っておいてくれるオタクの彼なら欲しい、という人は多いと思う」と三好さん。
アンケートやネットで、彼氏公認で腐女子趣味を楽しむ女性たちの声に触れた中江さんは、こんな感慨を抱く。
「女性を縛るカセが外れ、恋愛の自由や職業の自由に加えて『欲望の自由』まで得ちやったのかな」
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up170025.jpg
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070202i207.htm?from=main2 読売新聞 2007年2月2日(金)
PS3の発売日、東京・秋葉原で「オタク狩り」強盗
東京・秋葉原に集まる買い物客から「オタク狩り」と称して金品を奪い取ったとして、警視庁少年事件課は2日、千葉県内の
県立高校2年の男子生徒ら、同県柏市や松戸市の16〜17歳の少年3人を強盗傷害の疑いなどで逮捕したと発表した。
3人は新型ゲーム機「プレイステーション3」の発売日に合わせて秋葉原に繰り出しており、「発売日なら、金を持ったオタクが
集まっていると思った」と供述しているという。
調べによると、3人は昨年11月11日午後1時ごろ、千代田区外神田3の区立公園で、パソコンの部品を買いに来た千葉県内の
大学2年の男子学生(20)と男性会社員(20)を2人一緒に公衆トイレに連れ込み、男子学生を殴るけるなどしてキャッシュカード
2枚などを奪ったうえ会社員からも4万5000円を奪うなどした疑い。男子学生は目に全治3か月のけがを負った。
ttp://www.asahi.com/national/update/0202/JJT200702020003.html 朝日新聞 2007年2月2日(金)
「オタク狩り」高校生逮捕 秋葉原でプレステ発売日狙う
東京・秋葉原で大学生を殴り、金を奪ったとして、警視庁少年事件課と万世橋署は2日までに、強盗致傷の疑いで、千葉県柏市の
高校2年の男子生徒(17)ら高校生3人を逮捕した。
犯行日はソニーの人気ゲーム機「プレイステーション3」の発売日で、「プレステ3を買いに来るオタクから、金を取れると思った」
と話しているという。同課は余罪があるとみて調べている。(時事)
ttp://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070202/eve_____sya_____011.shtml 中日新聞 2007年2月2日(金)
PS3発売日に「オタク狩り」 高校生3人逮捕
警視庁少年事件課は、東京・秋葉原でプレイステーション3の発売日を狙い「オタク狩り」をしたとして、強盗致傷の疑いで、
千葉県柏市の県立高校2年の男子生徒(17)ら高校生3人を逮捕した。生徒らは「オタクが金を持って集まると思った」と話している。
調べでは、3人はプレイステーション3の発売日の昨年11月11日午後1時ごろ、秋葉原の電気街近くの公園トイレで、柏市の
私立大学2年の男子学生(20)ら2人を殴ったりけったりし、現金計約4万9000円などを奪った疑い。男子学生は眼底骨折などで
3カ月の重傷。
犯行直後、奪ったキャッシュカードで約10万円を引き出したとして、同課は窃盗容疑でも追送検した。
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070201et07.htm 読売新聞 2007年2月1日(木)東京夕刊21面
フジテレビ、深夜アニメ枠「ノイタミナ」好調 「普通の大人」照準
◆メディアミックスも奏功
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」(木曜深夜0・45)が好調だ。大人が楽しめるような作品を取り上げている上、
映画や音楽会社とのメディアミックスも功を奏しているようだ。(市原尚士)
アニメーション(animation)の英語のつづりを逆にした「ノイタミナ」がスタートしたのは2005年4月。アニメは、子供や一部の
熱狂的ファンが対象と思われがちだが、そんな既成概念をひっくり返して、「普通の大人に楽しんで視聴してもらうことを枠名に込めた」
(フジテレビ編成部・金田耕司副部長)という。
これまでに、「ハチミツとクローバー」や「獣王星」、放送中の「のだめカンタービレ」など計7作品が取り上げられた。
うち6作品は漫画が原作。昨年10〜12月に放送された「働きマン」が平均視聴率4・0%、最高視聴率5・1%を記録するなど、
深夜アニメ枠としては好調な成績だ。
大きな特徴は、原作の雑誌連載中にアニメの放送を開始、さらにドラマ制作や映画公開などのメディアミックスを積極的に推進
している点だ。
このアニメ枠は、スタート当初から、映画の「アスミック・エース」、音楽の「ソニー・ミュージック」などの社と製作委員会を
設置している。参加各社は、それぞれのジャンルで関連事業を展開してきた。
アスミック・エースの豊島雅郎社長は「活況を呈している女性コミックを原作にすれば、アニメやDVD化した時にも需要があると
思った」と語る。
同社では、ノイタミナ関係以外でも、24日公開の映画「さくらん」など女性コミック原作の作品を重視している。この映画では、
原作者のほか、監督や脚本、音楽などの主要スタッフを、すべて女性で統一して製作した。「コミック原作で女性をターゲットにした
映画を会社のカラーにしていきたい」(豊島社長)という方針だ。
また、ソニー・ミュージックは、オープニングとエンディングのシングルCDをこれまで12枚発売している。「働きマン」の
エンディング曲「シャングリラ」(チャットモンチー)はオリコンチャート初登場で6位に輝いた。佐野弘明プロデューサーは
「アニメのエンディングになったということが、快進撃の大きな要因となった」と分析する。
21日には、「のだめカンタービレ」のオープニングテーマ曲「アレグロ・カンタービレ」(スエミツ・アンド・ザ・スエミス)
を発売する予定だ。
写真=最高視聴率5.1%を記録した「働きマン」
写真=「将来は『月9』でアニメをやりたい」。フジテレビの金田副部長は意欲十分だ
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200702/gt2007020107.html サンケイスポーツ 2007年2月1日(木)
500人が殺到!AKB48が渋谷でミニスカ・ゲリラライブ
秋葉原発のアイドルユニット、AKB48が1月31日、東京・渋谷109裏の駐車場で“ゲリラ”パフォーマンスを行った。
この日発売の新曲「制服が邪魔をする」をPRするため、平均年齢16.9歳の総勢36人のメンバーから14人が選抜され、超ミニスカート
の制服姿でマイクロバスから登場。まったく告知されていなかったため、若い男性を中心に500人が駐車場に殺到し一時騒然となった。
彼女たちが「みなさーん、こんにちは!! きょうは秋葉原を飛び出して渋谷にやってきました」とあいさつすると、野太い歓声が
畳み掛けるようにこだました。14人はパンチラをもいとわない激しいダンスで新曲など3曲を熱唱。その甲斐あってか、新曲は
オリコンデーリーチャート初登場4位と好発進した。
3月10日から初の全国ツアー(4都市7公演)をスタートさせる。
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/01/31/0000229759.shtml デイリースポーツ 2007年2月1日(木)22面
AKB48 渋谷で萌え〜 ゲリラライブ敢行
秋葉原で人気のアイドルグループ「AKB48」が31日、東京・渋谷でゲリラライブを行った。「パニックになるから」という渋谷署の
再三にわたる中止勧告の中、敢行。メンバーの高橋みなみ(15)が「秋葉原を飛び出して渋谷にやってきました!」とあいさつすると、
この日発売の最新シングル「制服が邪魔をする」など3曲を熱唱した。客席ではアキバ系の男子が、渋谷系の女子高生に振り付け指導
する姿も。渋谷とアキバのコラボにメンバーも大喜びだった。
【写真説明】ゲリラライブを行ったAKB48=東京・渋谷
スポーツニッポン 2007年2月1日(木)23面
AKB48が、渋谷で3曲
秋葉原発のアイドルグループ「AKB48」が31日、東京・渋谷の駐車場で屋外ライブを行った。ワゴン車に乗って登場し、
前田敦子(15)が元気よく「きょうは秋葉原を飛び出して渋谷にやってまいりました」とあいさつ。ひざ上20センチの
ミニスカート姿で新曲「制服が邪魔をする」など3曲を披露した。
開催に当たり警視庁渋谷署から混乱を招かないよう注意をうながされ、警備員20人以上を配備。事前告知はNGだったため、
ファンは普段のオタク男性ではなかったが、約500人が集まり「ありがとうございました」と声をそろえた。
ttp://www.sankei.co.jp/books/jidosho/070129/jds070129004.htm 産経新聞 2007年1月29日(月)東京朝刊12面
【書評】児童書 『Tomorrow−明日、戦争が始まったら』
■極限状況を生き抜く高校生
語り手のエリー以下、男女7人の高校生たちが5日間のキャンプ生活を終えて帰宅すると、大人たちの姿がない。飼い犬は死に、町は無人。
いったい何が起きたのか? 事情がわからないまま、生存のための戦いを強いられる若者たち。それが、彼らの戦争の始まりだった…。
こんなふうに幕を開ける『明日、戦争が始まったら』は、オーストラリアで絶大な人気を誇るジョン・マーズデン〈Tomorrow〉
シリーズの第1巻。1993年から99年にかけて全7巻が刊行され、豪州だけで二百数十万部を売った超弩級のベストセラーだ。
冒険アクション小説の傑作として評価も高く、各国語に翻訳されて、世界各地の若者たちに広く愛読されている。
侵略戦争に直面した高校生がゲリラ的な抵抗運動に身を投じるという設定から、ジョン・ミリアス監督の映画「若き勇者たち」
(84年)を思いだす人もいるだろう。しかし本書の場合、政治色はまったくない。舞台は現代のオーストラリアだが、作中では
国名は言及されず、侵略してきた武装勢力がどこの国なのかも不明(実在の国にはあてはまらないように書かれている)。
小説の焦点は、あくまで、戦争という極限状況下に置かれた高校生たちがなにを考え、どう行動するかにある。
日本では「機動戦士ガンダム」以来、SFアニメやライトノベルの世界でくりかえし描かれてきた設定だが、それを現代の
リアルな日常の中に投げ込むとどうなるか−その答えがこのシリーズだ。平和な生活をとつぜん断ち切る、戦争という非日常。
主人公たちの悩みや行動は徹底してリアルで、生々しい迫力に満ちている。だが、物語はまだ幕を開けたばかり。続巻の展開が楽しみだ。
(ジョン・マーズデン著、菅靖彦監修・二見千尋訳/ポプラ社・1365円)
翻訳家 大森望
◇
【プロフィル】ジョン・マーズデン
John Marsden 1950年、メルボルン生まれ。教員生活をへて作家に。オーストラリア児童文学賞を受賞。
産経新聞 2007年2月2日(金)大阪朝刊31面
【チャイム】「リカちゃんのひな人形」人形専門店に登場
◇…職人による伝統的な染織技術を使った着物地による工芸品衣装をまとった「リカちゃんのひな人形」=写真=が1日、
大阪市浪速区の人形専門店「久月」大阪店に登場した。12日まで。
◇…リカちゃん人形を販売する「タカラトミー」(東京)と企画したお内裏様とおひな様による親王飾りのシリーズ。
結城紬(つむぎ)(栃木)などの手織りの十二単(ひとえ)で鮮やかに彩られている。
◇…くり色の髪をしたリカちゃんがほほ笑む人形は台にも会津塗を使い、価格は約30万円。
久月は“おたくの聖地・日本橋”の近くに店舗を構えているだけに、購入者はやはりマニアが多いとか…。
ttp://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070203/ssk070203001.htm 産経新聞 2007年2月3日(土)
日本の漫画を世界発信 麻生外相主導、アニメ大使任命も
家電やカメラなどの日本製品と並んで「ジャパン・ブランド」の一角を担うようになった日本の漫画やアニメ。
政界一の漫画好きで知られる麻生太郎外相が音頭を取り、外務省の後押しでさらに世界に発信する取り組みが本格化している。
外相の諮問機関「海外交流審議会」が昨年11月にまとめた情報発信力を強化するための報告書は、政府とアニメ製作者らの
ポップカルチャー勉強会の開催や内外の新進気鋭の漫画家を対象とした「日本マンガ大賞」(仮称)の創設、国際的に人気のある
漫画やゲーム作家を「アニメ文化大使」として海外に派遣することなどを提案。外務省は平成19年度予算案にも関連費用を盛り込んだ。
麻生外相の漫画好きが有名になったのは昨年9月の自民党総裁選がきっかけ。趣味などが紹介され、「ゴルゴ13」をはじめ一週間に
約20冊の漫画週刊誌を読破する意外な一面が広く知られるようになった。
漫画外交の展開は、「本人も『おれの出番だ』と思った」(麻生氏周辺)よう。漫画やアニメなどに造詣が深い「オタク」のメッカ、
東京・秋葉原で街頭演説会に臨み、「自称オタクのみなさん」と呼び掛け、インターネット上で反響を巻き起こした。
その秋葉原には、キャラクター・グッズの売り場の脇に「太郎ちゃんの牛乳カステラ」が登場、「アキバのおみやげとして
昨年暮れあたりから売れ行きが伸びている」という。関係者は「漫画好きの麻生氏は若者に受けている」と分析する。
1月中旬のリブニ・イスラエル外相との会談。「自分の子供たちも日本の漫画が大好きだ。イスラエル国内でも大変な人気だ」。
中東問題など緊迫する国際情勢をめぐる意見交換の一方で、日本の漫画が話題に上ると、麻生、リブニ両外相から笑い声が漏れた。
日本の漫画が世界で人気を呼び、日本の伝統的な文化、芸能をしのぐ勢いで浸透し、文化交流促進の一助となっているというが、
リブニ外相の発言はそれを示すものだろう。
外務省幹部は「若者を中心に日本の漫画の影響力は絶大だ。日本の外交に生かさない手はない」と強調。麻生外相も「(漫画は)
外務省の官僚が逆立ちしてもできない役割を果たしてくれる。日本の文化を世界へ広めるための新たな担い手だ」と話している。
【写真】オタクのメッカ、東京・秋葉原で人気を呼ぶ「太郎ちゃんの牛乳カステラ」
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070127AT3S2601R26012007.html 日本経済新聞 2007年1月26日(金)
「自由と繁栄の弧」前面に・麻生外相、外交演説で
「自由の輪を広げたい」。麻生太郎外相は26日の衆参両院本会議で行った外交演説で、北東アジアから中央アジア、
東欧、バルト諸国まで帯状に連なる新興国家群に民主主義と自由、市場経済を根付かせ、連携していく「自由と繁栄の弧」
構想をアピールした。同構想は麻生氏が昨年11月に提唱した独自の外交哲学。自民党内では「『ポスト安倍』を意識した構想」
(麻生派議員)ともささやかれる。
麻生氏は外交演説で構想を「我が国にとって必須のもの」と強調。安倍晋三首相の掲げる「主張する外交」に関しては
「空威張りでなく、日本の主張に耳を傾けたいと相手に思わせることが重要」と指摘。漫画やアニメなどサブカルチャーを
活用する「麻生流」推進策を打ち出した。
高知新聞 2007年2月3日(土)朝刊
漫画界に「驚愕の才能」 津野町の古味直志さん
漫画王国高知から新たな才能――。人気漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」が募る新人漫画賞で、高岡郡津野町船戸の古味直志さん(20)
の作品「island(アイランド)」が見事準入選を果たした。月1回の同賞は40回以上を数えるが、まだ入選作はなく、準入選も2人目。
快挙は誌面で「編集部騒然!! 驚愕の才能現れる!!」と紹介され、作品は1月発売された同誌の増刊号「赤マルジャンプ」に
掲載されている。
小さいころから絵が得意で漫画を描くことが大好きだった古味さん。年中漫画のことばかり考えて過ごす子どもだった。
梼原高校時代は美術部の仲間と「ひたすら楽しく漫画を描いた」。そして抱き続けた漫画家への夢をかなえるため、兵庫県の
専門学校の漫画学科へ進んだ。専門学校には才能にあふれる級友たちがごろごろ。それでも「ライバルができたのがうれしかった」と、
さらに研さんを重ねた。
転機は一昨年の7月。漫画の編集者に作品を見てもらう学校主催の持ち込みツアーに参加し、1年かけた力作を7誌で披露した。
「無駄なカットがある」「このキャラクターはいらない」などと指摘を受けたものの、複数の編集者から「次の作品ができたら送って」
と勧められた。ジャンプの編集者からは後日、「新作はまだ?」との連絡があった。
以来、編集者と電話で連絡を取りながら新作作りをスタート。何度も書き直しや内容の変更を繰り返して昨年6月、「island」を
完成させた。壁に囲まれた世界で暮らす2人の少女が、外の世界に飛び出して行くまでの試行錯誤や葛藤を描写。すがすがしい読後感と
筆力に圧倒される。
作品は、同誌が新人作家発掘のために15年から毎月行っている「十二傑新人漫画賞」に応募。「物語をうまく盛り上げまとめる
構成力があり、キャラクターの感情をきちんと描けている。丁寧な描写がそれらを引き立てた」と高い評価で、昨年8月に史上2人目の
準入選に輝いた。
古味さんを支えるのは家族の応援だ。専門学校卒業後は兵庫に残ることも考えたが、両親の「アルバイトをしながらだと無理がいく。
それなら帰ってきて漫画に集中したらどうか」との言葉に甘えた。
自宅で漫画制作に励む姿を、4人の兄や姉、弟たちも見守ってくれた。「家族には本当に感謝しています」と古味さん。
漫画賞の賞金60万円はすべて両親に手渡した。
「息子にこんな才能があるとは思わなかったが、今では一番のファン。子どもからお年寄りまで幸せにできるような漫画を描いて
ほしい」と父の勇一さん(56)と母の美千子さん(52)。担当編集者も「構成力、筆力、演出力など、この年齢でこれだけ描けるのは
驚き。可能性は無限大です」と期待を込める。
今の目標はジャンプで連載を持つこと。「複数の構想を持っている。自信はあります」と力を込める古味さん。
今日も四万十川源流の町でペンを走らせている。
【写真説明】ペンを走らす古味さん。朝方まで専念することもある(津野町船戸)
日本経済新聞 2007年2月3日(土)夕刊3面
(さぶかるウオッチング) キャラ弁――弁当上にママの“同人誌”
様々な食材を使って弁当箱の中にアニメなどのキャラクターを描き出す「キャラ弁」ブームが止まらない。
小さな子供が嫌いな食べ物も楽しく食べられ、お弁当を残さないための工夫、というのはタテマエ。
自分の内なるオタク心の赴くまま、好みのキャラを描き切る若いママが増えている。
ブームを支えるのは、言うまでもなくブログの普及。作り上げた「作品」をデジカメに撮影して公開、
見ず知らずの人から称賛のコメントが集まるのは何よりの快感だ。
キティちゃんやアンパンマン、ドラえもんなどを第一世代とすれば、最近目立ち始めたのが「ガンダム」や
「エヴァンゲリオン」など一九八〇―九〇年代の人気作のキャラ弁。子供たちにはやや縁遠いコンテンツだが、
かつての「オタク少女」は食紅やピンセットなどを駆使して細部まで作り込む。主婦仲間で出来栄えを競うさまは、
さながら同人誌のノリ。
とはいえ、チーズやキュウリの皮を直接ご飯の上にのせるなど、味に疑問符が付く作例も少なくない。
妻にキャラ弁の“新作”を渡されないか、戦々恐々としているお父さんも多そうだ。 (周)
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up171220.jpg
>>72 ttp://www.sanspo.com/geino/idol/ma/momoi_haruko/momoi_haruko.html サンケイスポーツ 2007年2月5日(月)
ほ、欲しい〜!アキバ歴17年、桃井はるこがエッセー集発売
サンケイスポーツ月曜芸能面に「ヲタんご辞典」を連載中の声優、桃井はるこ(29)が4日、東京・秋葉原の
コミックとらのあな秋葉原1号店でエッセー集「アキハバLOVE」(扶桑社、1575円)の出版記念サイン会を開いた。
アキバ歴17年の桃井は「秋葉原の風景も変わった。青春の思い出を書きたかった」と執筆の動機を説明。
「今度は服屋をやって、オタク男性を磨いてあげたい」と新たな目標を掲げていた。
ttp://www.sanspo.com/geino/idol/ma/momoi_haruko/20070131.html サンケイスポーツ 2007年1月31日(水)
“ヲタエキス”がギュッ!桃井はるこDVD&書籍発売
サンケイスポーツ月曜芸能面に「ヲタんご辞典」を連載中の声優、桃井はるこ(29)のDVD『はるこ☆UP DATE』前編
(エイベックス、5800円)が26日に発売された。
また、同紙に掲載した「ヲタ川柳」「ヲタんご辞典」や、雑誌などに載せた桃井流ヲタク文化論と自伝的エッセーを
1冊にまとめた書籍『アキハバLOVE』(扶桑社刊、1575円、372ページ)も発売になった。この書籍発売を記念して
2月4日午後1時、東京都千代田区のとらのあな秋葉原1号店でイベントを行う。
読売新聞 2007年2月3日(土)西部朝刊30面
[わいわい部活動]鹿児島純心女子高漫画研究部 オリジナル作品で個性=鹿児島
◇鹿児島市
◆オリジナル作品で個性磨く
部室は体育館の2階。放課後に集まった部員の話題は、いつも新しい連載や注目の漫画作品に集中する。1977年の創部。
県内で最も古い“漫研”だ。
「少女漫画なのにそれっぽくないのりが好き」「実写版になるケースが増えたよね」「でも原作とかアニメのほうがいいよ」
「単行本を見たときから実写化するのは難しいと思ってた」――。5人の部員が話題に取り上げていたのは、少女漫画
「ハチミツとクローバー」(羽海野(うみの)チカ作)。昨夏、実写版映画が話題を呼んだ。話はなかなか終わらなかった。
活動は主にイラストを描くこと。副部長の3年榎田美希さん(18)は、自分が好きなタッチで書くことを心がけている。
「誰かのまねをしようとしても、その通りには描けない。個性を磨くためにも、オリジナル作品を描くことが大事」と話す。
全国の高校漫画研究部などがB4判の画用紙1枚に描く作品で競う「まんが甲子園」(高知県など主催)にも参加を続けている。
まだ上位30校が進む本戦に進んだことはないが、毎年力作を発表している。昨年も「宝物」をテーマに画面を四つに区切り、
昔のラブレターを読みながら思いにふけるおじいさんを描いた。
しかし、部は来年から参加の危機にある。まんが甲子園の出場条件は5人1チームなのに、現在の5人の部員のうち4人は3年生。
たった1人の1年生竹井梨紗さん(16)は「部の活動に興味を示す人は多いけれど、『オタク』というイメージがあるみたい。
なかなか入部してくれないんです」と悩みを語る。
しかし、完成度の高い日本の漫画は欧米を始め世界中で人気を博している。漫画通で知られる麻生外相も「漫画やアニメで
新たな文化外交を」と唱えるほどだ。顧問の水島千春教諭(34)は「今や、日本の文化として誇りの持てるもの。
堂々と楽しんで活動してほしい」と話している。
写真=漫画について話をしながらイラストを描く部員たち
朝日新聞 2007年2月4日(日)朝刊14面
◇文庫
●大倉崇裕著『無法地帯』 もと親分の父娘に忠誠を尽くす昔気質のヤクザと、冷徹にして敏腕な私立探偵を、
巻き込んで繰り広げられる「お宝」争奪戦。ただし争うのは食玩や怪獣関連グッズ。“闇”も介在する一大市場をなす
オタク・ワールドで展開するハードボイルドには、ハートウオーミングな味わいも。(双葉文庫・880円)
ttp://www.futabasha.co.jp/?isbn=978-4-575-51120-8 『無法地帯』 大倉崇裕 双葉社
発売日:2007/01/09 定価:880円 判型:A6判 ISBN 978-4-575-51120-8
空前の「食玩」ブームにより、400万円のプレミアがついたレアグッズをめぐる争奪戦が勃発。
怪獣大好きのヤクザ、食玩コレクターの私立探偵、モラルゼロのオタク青年──。
幻の?を奪い合う、仁義なき戦い。勝者は誰だ! オタク道38年の著者がおくる、情熱のオタクミステリー!
デイリースポーツ 2007年2月4日(日)26面
AKB48に 紀信氏も萌え〜 秋元康氏から依頼、生ライブ観て「撮りたくなった」
秋元康氏から依頼、生ライブ観て「撮りたくなった」
▼6日から初の写真展
秋葉原から生まれたアイドルグループ、AKB48(エーケービーフォーティーエイト)が3日、都内で6日から開く自身初の写真展
「AKB48 JUMP&CRY」のオープニングレセプションに出席した。写真家の篠山紀信氏が「彼女たちのエネルギーがすごくて撮りたく
なった」と撮影したもの。会場にはファン1000人以上が詰め掛け、販売された展示写真は、最高9万2000円の作品を含め、300点以上が
飛ぶように売れる人気ぶりだった。
▼展示即売にファン殺到 最高35万円!!
「彼女たちとファンが出すエネルギーの出し合いがすごかった。この子たちを撮って日本を元気にしたいと思った」―AKBの魅力と
秋葉原の熱狂が、巨匠の創作意欲を駆り立てた。
篠山氏は昨年末、プロデューサーの秋元康氏から写真集の依頼を受け、AKBが普段公演している秋葉原の「AKB48劇場」でライブを観賞。
メンバーたちの撮影を承諾した。
撮影ではメンバーは巨匠を「紀信ちゃん」と呼び、大島優子(18)は「ダジャレが好きな普通のおじさん」と新世代のアイドルらしく
遠慮は一切なし。展示された約200点は、タイトル通り元気に跳びはねたり、涙を流したりと素の表情が見える内容となっている。
これまで宮沢りえのヘアヌード写真集「Santa Fe」などを世に送り出した篠山氏だが、1組のアイドルの写真展をアートギャラリー
で行うのは初。「ぼくも作家として冒険だったが、大成功じゃないか」と鼻息を荒くした。
会場の東京・六本木の「T&G ARTS」で行われたプレ公開にはメンバーの来場もありファンが殺到。開場4時間前には1000人が
約500メートルの行列をなし、最高額35万円の購入者はさすがにいなかったが、写真は計1000万円以上の売り上げを記録した。
巨匠がその魅力に太鼓判を押したAKBは、今後、展示作を収めた写真集を3月3日に発売。同10日から全国4都市7公演のツアーも行う。
今夏には、初主演映画「伝染歌〜その歌を歌ったら、マジ、死ぬらしい〜」(仮題)も公開予定で、AKBブームはこれから一気に加速
しそうだ。
〈WHO'S WHO〉
AKB48(えい・けい・びー・ふぉーてぃーえいと)おニャン子クラブの生みの親、秋元康氏が完全プロデュースし、2005年12月に
誕生した女性アイドルグループ。以来、東京・秋葉原の専用劇場でほぼ毎日公演を開く。最終的にはメンバーを48人にする予定だが、
現在はチームA(20人)とチームK(16人)の計36人が正式メンバー。サポートメンバーはチームBとされる。06年2月にはインディーズで
歌手デビュー、同10月に「会いたかった」でメジャーデビューしている。
【写真説明】
展覧会に出席した篠山紀信氏(前列左から2人目)、秋元康氏(同右から2人目)とAKB48のメンバー=東京・六本木のT&G ARTS
ttp://www.sanspo.com/geino/idol/a/akb48/akb48.html サンケイスポーツ 2007年2月4日(日)
AKB48に“だじゃれ攻撃”篠山氏「エロオヤジじゃないよ」
秋葉原発のアイドルユニット、AKB48が東京・六本木のT&G ARTSで篠山紀信氏(66)撮影の写真展「AKB48 JUMP&CRY」
(6日〜3月3日)を開催することになり3日、同所で会見した。
メンバーの小野恵令奈(13)が「撮影中、だじゃれとか言って笑わせてもらえたので、自然な笑顔が出せました」とあいさつ。
紀信氏は「刺激的な言葉を与えると、いい表情になるからね。決してエロオヤジじゃないよ」と言って笑わせた。
朝日新聞 2007年2月3日(土)夕刊2面
(ぴーぷる)シャルル・アズナブールさん 築地でみやげ、アキバも堪能
16年ぶりの日本公演に臨む仏シャンソン界の大御所、シャルル・アズナブールさん(82)が来日し、3日の初演を前に次男の
ニコラさん(29)ら家族と東京を満喫した。プライベートも含めた来日は10回目の日本通だが、「日本にはいつも驚きがある」と言う。
「移転前にぜひ」と訪れた早朝の築地市場では「清潔だ。魚臭さもあまりない」と感心し、記念に包丁を買った。
秋葉原の電気街では、ラフな服装で店員に大スターと気づかれない。ビデオカメラ売り場で「最新機種か」などと熱心に尋ねた。
1日には仏大使主催のレセプションがあり、各界の著名人に囲まれた。「ラ・ボエーム」などの名曲を自ら和訳した歌詞で
レコーディング中の加藤登紀子さんから、「以前よりお元気ですね」と声をかけられた。
「最後の日本公演」と銘打った。再来日は望むところ。でも、高齢を考えれば「簡単に約束できない」との心境という。
社会問題を鋭く洞察し続ける。環境保護がテーマで日本未公開の歌「地球は死んでいく」(仮訳)などを披露予定だ。(飯竹恒一)
信濃毎日新聞 2007年2月3日(土)夕刊7面 (関連
>>68)
みすず調=東京・秋葉原の名物…おでんの缶詰 長野の書店で販売
○…長野市のJR長野駅前にある書店で、東京・秋葉原の名物として話題になっているおでんの缶詰が販売されている=写真。
書店に並ぶ珍しさもあってか売れ行きは好調という。
○…諏訪市の系列店が昨年十一月、従業員のアイデアでレジの脇に置いたところ、三週間で約百二十個が売れた。そこで長野市の
店でも同十二月末に導入。「秋葉原のおでん缶」と表示して並べたところ、二週間で約八十個が売れ、追加の仕入れをした。
○…一缶二百八十円。秋葉原では電化製品を買い求める男性の間でブームになったが、書店では年配の女性に人気という。
担当の店員(32)は「話の種に買って、家族で楽しんでいるのではないか」と推測している。
ttp://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000702050004 朝日新聞 2007年2月6日(火)
ジブリ映画を支える熊野筆
やわらかな日差しに浮かぶ街、うっそうと茂る木々――。アカデミー賞受賞作「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)などで有名な
「スタジオジブリ」(東京)のアニメ映画は、きめ細やかで色彩豊かな背景も大きな特徴だ。情感あふれる原画の制作に使われているのは、
すべて熊野町の筆。ジブリとやりとりを続けながら、質の高い筆の開発に取り組んできた。(小林未来)
スタジオジブリでは、色つけなどでコンピューターを使うキャラクター以外の背景は、スタッフが手作業で描く。筆は最も重要な
道具で、細部を描くことが多い一般的な丸筆2種類と、穂先が横に広くて広範囲を均一に塗ることができる平筆10種類を使い分ける。
丸筆は熊野町の「松月堂(しょうげつどう)」と「白鳳堂(はくほうどう)」から直接購入。平筆は白鳳堂が製造して東京の大手
メーカーが販売する品を使っている。
筆の良しあしによって、絵の仕上がりが左右されることもある。「もののけ姫」などで美術を担当した美術部長の田中直哉さん(43)
は「弘法筆を選ばず、というのはうそ。コシが弱いとタッチに勢いがなくなるし、まとまりがなければ細部が描けない」と話す。
ジブリは以前、使い続けても毛があまり抜けず、形くずれが少ない大手メーカー製の筆を使っていた。しかし、90年代に入って品質が
低下。数日使っただけで毛先がバサバサに開いてしまうようになった。筆探しに乗り出し、02年に「熊野」にたどり着いた。
穂先にまとまりがあり、紙にあてたときの弾力が強く、しなやかな描き心地というのがジブリ側が求めた筆だった。松月堂は、イタチ、鹿、馬、羊など数種類の毛を組み合わせ、割合を変えるなどして試行錯誤。「穂先の先端から5ミリの所をもう少し太くして」
「筆先に力をもたせてほしい」。ジブリ側からの手紙やファクスは1年で数十通に及んだ。
以前使っていたものに近い感触の筆がようやくできあがったのは約1年後。03年に最初に納入した筆は「ハウルの動く城」の背景画を
描くのに活躍した。それでも田中さんは「理想の85〜90%の出来。やっとスタートだと思った」という。
04年には化粧筆で有名な白鳳堂にも丸筆を依頼。同社は7〜8回に及ぶ改良を加え、昨年から納入している。高本美佐子常務(62)は
「自在に使ってもらえるよう要求にはどこまでも応えたい」と話す。
田中さんは「改良されるたびに職人の熱意を感じる。デジタル化されても、筆業者に見捨てられたら僕らは困ってしまう。ありがたい」
と笑顔を見せた。
【写真】熊野筆を握る田中直哉さん。「もののけ姫」などの作品で美術を担当した=東京都小金井市のスタジオジブリで
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070206et03.htm 読売新聞 2007年2月6日(火)
アニメ版「デルトラクエスト」好評 土曜朝、テレ東系
豪作家のファンタジー小説 関連本含め450万部
子どもたちに人気のファンタジー小説「デルトラ・クエスト」が1月からテレビ東京系でアニメ化(土曜前8・00)され、好評だ。
オーストラリアの作家エミリー・ロッダの原作は、世界31カ国で出版され、日本でも小学生を中心にブームを呼んでいる。
ロッダが日本のアニメを高く評価し、初の映像化が実現した。 市原尚士、福田淳
このファンタジーは、影の大王に支配されたデルトラ王国が舞台。魔境に隠された七つの宝石を取り戻すため、少年リーフが
仲間たちとともに旅に出て、モンスターとの戦いや冒険を繰り広げる物語だ。
岡田好恵さんらが翻訳し、児童書の岩崎書店が2002年9月から刊行をスタート。シリーズ15冊、関連本4冊の計19冊、合計450万部を
売り上げる大ヒットになった。同社としては1934年の創業以来、最も売れた本になったという。
岩崎弘明社長は好調の理由について、「怪獣、ゲーム感覚、謎解きという3要素がスピーディーな物語展開の中に盛り込まれている。
大人並みに忙しい今の子どもにも読みやすいためではないか」と指摘する。
また、付録のしおり型読者カードなどの販売促進グッズで、読者の“収集欲”を刺激した点も売り上げを下支えしたという。
「少子化による市場縮小という危機にさらされている児童書にとって、アニメ化による宣伝効果は大きい」と岩崎社長は話している。
試写会やサイン会出席のため来日した原作者のエミリー・ロッダに聞いた。
*
的確な描写望んでいた通り
「申し込みは米国からもあったが、子どもたちが原作を読んで持っているイメージを壊さずに映像化するには、実写では予算が
かかり過ぎる。日本のアニメは非常にクール(かっこいい)。陰影の付け方やアングルが素晴らしい」
「私の息子が大の日本アニメファンで、『GHOST IN THE SHELL』(押井守監督)などを見せてくれた。なぜ日本で、と聞かれることも
あったが、その後オーストラリアで『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)が人気になり、いい選択をしたと言われるようになった(笑)」
「インターネットのおかげで、脚本やキャラクターの打ち合わせをメールで頻繁に行うことができた。アニメを見て、的確な描写に
驚いた。スタッフがどんなに注意深く原作を読んでくれたか分かった。出来栄えは私の望んでいた通りだ」
「今の子どもたちは、冒険をする機会が少ない。想像力や好奇心を満足させるのに、アニメや本は一つの手段。教育のために書いて
いるわけではないが、問題を解決するために、暴力ではなく頭を使うことを学んでほしいし、人との違いに寛容になってほしい」
【写真】「子どもたちに、読書はテレビゲームと同じぐらい楽しいものだと感じてほしかった」と、執筆の動機を語る原作者のエミリー・ロッダさん
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200702060006a.nwc 『FujiSankei Business i.』2007年2月6日(火)1面
インデックス 海外へ日本アニメ配信 携帯向けで世界初
携帯電話向けコンテンツ配信などを手がけるインデックス・ホールディングスは5日、海外で日本製アニメの配信サービスを展開する
ことを明らかにした。専門チャンネルを設け日本製アニメを携帯電話向けに配信するサービスは世界初の試みという。
同社は「科学忍者隊ガッチャマン」「タイムボカン」などで知られる竜の子プロダクション(東京都国分寺市)に資本参加している
ほか、「NANA(ナナ)」「DEATH NOTE(デス・ノート)」などの人気アニメを手がけるマッドハウス(東京都杉並区)を傘下に持つ。
テレビ放映などを通じ世界各国で人気となっている作品も多く、日本が世界に誇るコンテンツであるアニメの配信を武器に海外事業を
強化する。
同社の椿進社長はフジサンケイ ビジネスアイとのインタビューで、「日本製のアニメは全世界で求められている」と述べ、配信
サービスに強い期待を表明した。
具体的には、今年半ばをメドにアニメ用の専門チャンネルを欧米やアジアなどの各国で順次立ち上げていく計画だ。現在、グループ
企業が欧米で携帯電話向けに動画配信サービスを手がけているが、日本製アニメが世界的なブームとなるなか、事業開始の好機と判断した。
全世界でアニメや音楽などの番組の配信を手がける米国の大手メディアのように、世界的に展開する考えで、将来的には、日本製
アニメ番組のテレビ向け配信も計画している。
同社は、営業利益全体に占める海外の割合を現在の約3割から、2010年までに5割に引き上げる目標を打ち出しており、アニメ配信を
海外事業の主力の一つと位置付けている。グループのアニメ作品を活用するほか、出資などを通じて、他社の作品の配信権を獲得
していく方針だ。
日本製アニメは欧米のほか、アジア、ロシアなど新興国でも人気が沸騰。イベントなどが頻繁に行われ、アニメの登場人物と同じ
コスチューム姿のファンが詰めかけるなど、各国で“社会現象”になっている。
◇
【会社概要】インデックス・ホールディングス
95年設立。日商岩井出身の現会長、落合正美氏が実質的な創業者。携帯電話向けコンテンツの配信サービスのほか、アニメや出版、
映画関連事業などを幅広く展開。昨年6月に持ち株会社制に移行した。06年8月期の売上高は約1116億円。営業利益は約61億円。
【写真】インデックスが出資する竜の子プロダクションが手がけたアニメ「タイムボカン」(C)タツノコプロ
『FujiSankei Business i.』2007年2月6日(火)17面
【ギョウカイ覆面コラム】もうからない有料コミック誌
■無料「ガンボ」の気概に期待
無料の週刊コミック誌『コミック・ガンボ』が株式会社デジマから創刊された。毎週火曜から水曜日にかけて、首都圏の30駅で
10万部が配布されている。公式Webサイト上でも同じマンガを読むことができるため、地方在住で配布場所が近くにない人や、
雑誌をもらい忘れてしまった人でも毎週読むことができる点が新しい。筆者も駅の周りをうろついて入手したが、新規の雑誌にしては
クオリティが高く「無料なら続けて読みたい」と思わせる。
週刊誌ということは、原稿料や印刷代を考えると、毎号1000万円単位のコストがかかると思われる。広告収入や単行本化などの
2次利用でコストを回収する見込みとはいえ、無料で出すということには勇気がいることだろう。
ただし、これにはコミック誌の苦境という背景が挙げられる。そもそも、有料で売ったところで、コミック誌ではもうからないのだ。
先日、出版科学研究所は2006年の雑誌販売金額を1兆2000億円と発表した。これは対前年比4.4%の減少。コミック誌に限ればさらに
状況が悪くなっているという。
コミックを長年手がけるある大手出版社の年配社員が「このままだとマンガ雑誌は文芸誌と同じ道筋をたどる」とこぼしていたのを
聞いたことがある。確かに、小説を読む人は数多いが、小説雑誌を細かくチェックする人はごく少数である。作家の原稿をためるために
雑誌を使っているだけで、読者はもう雑誌から離れている、というのだ。
ただ、だからといって「雑誌はムダ」という話にするのは短絡的だ、と私は思う。確かに、好きな作品だけ単行本でまとめて読む
ほうが効率的だし、気になる作品はWebで情報を得ることができる。しかし、それではお目当ての作家のみに興味が集中しがちだ。
ぱらぱらめくって読んでいるうちに、お目当ての作家以外に面白そうな作品を見つける…というのは、やはり雑誌ならではの“機能”
なのだと思う。
『コミック・ガンボ』には無料という形であっても、「雑誌という形態のものでマンガを読んでもらいたい」という気概を感じる
ことができる。今後の展開に期待したい。 (おざわまき)
毎日新聞 2007年2月5日(月)大阪朝刊4面
研究室訪ね歩き:大阪府立大学経済学部・荒木研究室
◇自由な「趣味」を学問に
堺市中部の中百舌鳥キャンパス。荒木長照(ながてる)教授(47)の研究室には映画やアニメのキャラクターが並ぶ。本棚には広告
代理店製の「ドラえもん」ポスター。教授自身、映画配給「ギャガ・コミュニケーションズ」の調査子会社「ギャガ・デジタルブレイン」
(東京、03年4月設立)の取締役を務めるなど学外での仕事も多く、地味と言われがちな府大では目立つ存在だ。
滋賀大を経て府大で20年近くマーケティング論を研究。消費者の行動を解明・予測する分析モデルの開発など、経済数学を駆使して
調査とデータ処理に没頭してきた。一方で、年間100本前後を見る映画ファン。研究と趣味がこの数年のうちにうまく融合した。
「例えば」と教授が示すのが、ディズニー映画「トイ・ストーリー」のキャラクター「グリーンメン」。なぜ、このカエルか宇宙人か
分からないキャラクターが人気なのか、考える。あるいは、映画配給会社からの依頼を受け、1年後に公開予定の洋画が当たるかどうか
を数十の変数を組み入れたモデルを動かして推測する。「ヒットするかどうかは水モノ。けれど、統計学的には8割方は推測できます」
と自信を見せる。
荒木ゼミは学部でも一、二を争う人気で、3回生の学内選考は競争率5倍近くになることも。水上慎平さん(3回生)は中学時代から
「ドラえもん」のオタクで、大阪府吹田市の自室にはぬいぐるみ60個があり、「ドラえもん」の専門誌などを愛読。「日常生活に登場
する非現実的な『夢』にひかれます」。福岡綾さん(4回生)はチョコレートの市場をテーマに選んで8種類の銘柄を味わい、比較して
卒論にまとめた。北野紗由里さん(3回生)はカプセル入りオモチャが取れるゲームセンターの「ガチャガチャ」が好きで、手元には
既に100個。「ガチャガチャの面白さをテーマに卒論が書ければ」
数式がびっしり入った府大経済研究叢書「新製品の投入と受容のタイミング」(151ページ)。98年にこの研究で経済学博士になった
教授は「経済学者の論文みたいでしょ?」と人ごとのように笑う。映画やキャラクターのマーケットリサーチは、旧来型アカデミズムの
枠を超えた、自由奔放な研究世界のようだ。教授は語る。「経済学というより、行動論と心理学でしょうか」【高田茂弘、撮影も】
■メモ
◇論文「車内広告メッセージの到達率の推定」
荒木教授は同研究(01年)で日本マーケティング・サイエンス学会などが公認する研究コンペの優秀賞を受賞。
JR東日本車内の広告との接触度と注目度を乗車時間や乗客の流行感度、「口コミ重視」度などを因子にして解析した。
■写真説明 「研究対象」となるキャラクターグッズを前にした荒木研究室の面々(左から2人目が荒木教授)
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200702/gt2007020804.html サンケイスポーツ 2007年2月8日(木)
山本梓、歌手デビューだっちゃ!3・7「ラムのラブソング」
アイドル、山本梓(25)が昭和50年代に大人気だったフジテレビ系人気アニメ「うる星やつら」の主題歌で3月7日に歌手デビュー
することが7日、分かった。
あんまりそわそわしないで…でおなじみ「ラムのラブソング」で、山本が主人公のラムちゃんの格好で歌うPVを収録したDVDも付く。
1メートル57、B82W55H83のナイスバディーを虎柄のビキニに包んだセクシー衣装は必見だ。同アニメのエンディングテーマ曲
「宇宙は大ヘンだ!」もカップリングで収録する。
「魔法使いサリー」など複数のアニメソングが候補に挙がったが、「兄が大好きだったので、小さいころから再放送を見て耳に
残っていた」と自ら選曲。昨年末に原作者の漫画家、高橋留美子さん(49)と会った際、「ラムちゃんのイメージにぴったり」と
お墨付きをもらった。
山本は「ラムちゃんはグラビアアイドルなら誰もが憧れるキャラクターなので最高に幸せ」と大感激し、「コスプレをキュートに
着こなして頑張ります」と張り切っている。3月10日正午から東京・秋葉原のヤマギワソフト館、同午後4時から石丸電気ソフトワンで
デビューイベントを行う。
【写真】最新DVD「あずパンチ」で大胆なビキニ姿を披露した山本梓。今度は虎柄ビキニでラムちゃんになる
日経産業新聞 2007年2月7日(水)5面
(流行ウオッチング) 日本のアニメ――無意識の闇を絵にする
「街も漫画も明るすぎるのは怖いよ」。取材で会った漫画オタクのフランス人は、そう主張した。東京の下町に住み、明るい
コンビニよりも店主が隅の暗がりから商品を探し出す個人商店を好んだ。自国のアニメは4割が日本製。奇想天外さより、
無意識の闇を絵にする力を尊敬していた。
日本のアニメは世界市場の推定6割を占め、大きな国際競争力を備えるコンテンツになった。しかし近作のパワーに宿るのは、
むしろ輝かしい経済成長のスピードがふるい落としたものを現代と結び、光と闇を反転する若手の視点だ。
この春、世界公開される筒井康隆原作のアニメ映画「パプリカ」の主人公は、先端機器で患者の夢に入り心を癒すセラピスト。
見どころは現実の都市に悪夢が混入する場面だ。今敏監督は「晴れやかすぎて気持ち悪い」明るい悪夢のパレードを撮りたかったと
語っている。赤いポストや旧式冷蔵庫など、発展の亡霊のような古くさい大群がテクノ音楽に乗って行進する。
8日開幕のベルリン映画祭に出品される「鉄コン筋クリート」(昨年12月23日から全国の松竹・東急系で公開、写真)は、ソニー・
ピクチャーズ・ホーム・エンタテインメントが世界配給する。舞台は義理人情と任侠が渦巻く、スラムのような仮想都市。
暴力でこの街を守る二人のストリートチルドレンが主人公だ。最大の力はレジャーランドの名目で街の生命力を吸い上げる巨大資本の
消費装置。血とも闇とも無縁なこの明るすぎる力を、本当の暴力と描く。
松本大洋の原作漫画が世に出たのは1993年。少し後に都会の若者が「生きる実感」を求めてアジアを放浪するブームがおこる。
肉体や感情の力を消費欲にすりかえ、無駄な闇を一掃し続ける都市の明るさ。そこに取り残された痛みや哀しさが表現力に熟したから
こそ、アニメとして輝き、世界への発信力を持つようになったのではないだろうか。(ジャーナリスト 川崎由香利)
【図・写真】(C)2006松本大洋/小学館、アニプレックス、アスミックエース、BeyondC、電通、TOKYOMX
読売新聞 2007年2月6日(火)東京朝刊2面
[顔]東京にアニメーション学校設立のきっかけを作った ユーリー・ノルシュテインさん(Yury NORSHTEIN)65歳
◆「アニメだけ見ていてはだめ」
生と死をテーマに詩的な世界を表現した「話の話」。ハリネズミの小さな旅を描いた「霧の中のハリネズミ」――。
世界的に知られるロシアのアニメーション作家は、昨年末に17回目の来日を果たしたほどの日本びいきだ。
「日本の詩歌や美術は、事物への詳細な観察に基づいた、固定観念から自由でありたいという思いにあふれている」
だが、日本の若者が応募したアニメ作品の審査員を何度も務め、繰り返し発してきたのは、「ここには学校がない」という言葉だった。
「技術を教える場がないという意味ではなく、クリエイターになるため、あるいは人間であるための教養や知識がはぐくまれていない」
自らの肝いりで4月に東京・阿佐ヶ谷に開校する「アート・アニメーションのちいさな学校」では、実制作作業だけではなく、
古今東西の映画など、様々な文化に触れる機会を設ける。
「アニメばかり見ていてはアニメは作れない。今の日本のアニメにも商業主義に走った作品が見受けられるが、素晴らしい文化を
築き上げてきた伝統に対して恥ずかしい」
現在、ゴーゴリ原作の「外套」に25年越しで取り組んでいる。数十ものパーツに分かれた切り絵を少しずつ動かし、1コマ1コマ
撮影していく地道な作業。「コンピューターは否定しないが、自分の表現したい感情が全身を通して指先から伝わっていく。
だから手仕事にこだわりたい」(文化部 福田淳)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up171874.jpg ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_eventnews_20070206a.htm 読売新聞 2007年2月6日(火)
「三鷹の森アニメフェスタ」で「春のめざめ」先行上映
東京の三鷹市芸術文化センターで3月4日、アレクサンドル・ペトロフ監督のアニメーション映画「春のめざめ」(3月17日から
東京・渋谷のシネマアンジェリカで公開)が先行上映される。
市主催のイベント「三鷹の森アニメフェスタ」の一環として上映されるもので、作家のあさのあつこさんによる講演会も行われる。
イワン・シメリョフの「愛の物語」を原作に、思春期の少年の初恋と現実を描いた作品で、透明のアクリル板に油絵具で絵を描き、
動きのある部分を少しずつ変化させる手法で描かれている。
当日のプログラムは、「ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!」(ニック・パーク監督)や「キツネとウサギ」
(ユーリー・ノルシュテイン監督)など、動物キャラクターが登場する世界の短編アニメーションを紹介する第一部(11時〜13時)と、
「春のめざめ」を上映する第二部(13時半〜15時)に分かれる。
参加費は無料。両プログラムとも、抽選で三鷹市民160人(1組4人以内40組)、市民以外60人(1組2人以内30組)を招待。
希望者は代表者の氏名、年齢、人数、住所、電話番号、どちらのプログラムに参加したいか記して、2月13日(火)までに
「〒181-0013 東京都三鷹市下連雀1−1−83 三鷹の森ジブリ美術館『三鷹の森アニメフェスタ2007』係」へ申し込む。
【写真】「春のめざめ」より(C)2006 Channel ONE Russia・DENTSU TEC
http://gendai.net/?m=view&c=010&no=18890 日刊ゲンダイ 2007年02月09日(金)
誰もが仰天したヤンキース井川のオタクぶり
ヤンキースに移籍した井川投手(27)が、電撃入籍した。井川といえば、将棋とファミコンくらしか興味がないと思われ、恩師の
野村監督ですら「女性関係はまるっきり不器用だったのに」と入籍報道に絶句したほど。大阪・北新地のホステスもビックリだ。
「去年の暮れに将棋の先生とお店に来たけど、お酒を一滴も飲まず、ホステスの子と目も合わせない。てっきり、女性には興味が
ないのかと……」。女性にオクテの井川クンも、やるときはやるようだ。
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/ichiro/20070209/spon____ichiro__000.shtml 中日スポーツ 2007年2月9日(金)
井川、結婚していた 英語が得意な「同郷の幼なじみ」
趣味はラジコン、将棋、アニメ「名探偵コナン」のDVD観賞…。“球界きってのオタク”と言われてもマイペースを貫いてきた
井川が、実は結婚していた。
「メジャーリーグ挑戦に先立ち、今オフに入籍をいたしました」
自らのHPでこう発表した井川は、相手の女性については「一般の人」ということで未公表。阪神の関係者は「井川と同郷で
水戸市出身の幼なじみらしい」と話している。今オフにそれらしき女性を目撃したという別の関係者によれば、年齢は井川と同じか、
下くらい。髪は長めで、しっかりした人という印象を受けたという。
HPでは「アメリカでは生活をともにし、2人でチャレンジしてゆこうと決意して、今回一緒に渡米しました」と、自主トレを行って
いる米フロリダ州タンパでともに生活していることも明かした。突然の発表となった背景にあったのは、ヤンキースの名簿作成。
球団関係者が今季の選手名簿を作るため井川に確認したところ、既婚だったことが判明。それがメディアに伝わり、女性の周囲にも
配慮して渡米後の発表を考えていた井川も公表に踏み切った。
「タンパでも、食事面などをサポートしてくれていますので、心強く思っています」とメロメロの心境まで告白した井川だが、
周囲は大慌て。地元の茨城県大洗町では、井川の大洗スポーツ少年団時代の監督でもあった後援会の倉田実副会長が「こっちが
たまげた。アワ食った」と驚いた。井川結婚を報道陣から知らされ、小谷隆亮町長と話題にしていた時に井川の父・清さんから
電話が入り「言わないでいて申し訳なかった」と謝罪されたという。
英語が得意な女性と結婚してメジャーに渡ったのは、イチロー(マリナーズ)、松坂(レッドソックス)、岡島(同)、
田口(カージナルス)らと同じパターン。「これからは2人で頑張っていきます」。井川はファンへの報告も兼ねたHPでの
コメントを、力強く締めくくった。
【写真】笑顔でキャッチボールするヤンキースの井川=タンパで(共同)