高知新聞 2006年07月18日(火)
海洋堂展に計約3万人 巡回最高記録し閉幕
高知市高須の県立美術館で開催されていた「造形集団 海洋堂の軌跡」展は17日、閉幕した。同展は昨春から全国各地を巡回しているが、
同館の累計入場者数は2万9935人となり、札幌市の札幌芸術の森美術館で記録した2万8077人を超えて最高の入場者数となった。
海洋堂=大阪府門真市=は幡多郡黒潮町出身の宮脇修さん(78)が創業したフィギュア制作の世界トップメーカー。
同展では、同社がこれまでに制作した精巧な食玩フィギュアなど約4000点が展示された。
宮脇さんが本県出身ということもあって県民の関心は高く、連日大勢の鑑賞者があった。また子どもたちに人気のキャラクターの
フィギュアも数多く展示されていたことから、家族連れで美術館を訪れる姿も目立った。
閉幕に合わせて同館を訪れた宮脇修さんは「子どもからお年寄りまで、かがみ込むようにして熱心に見てくれているのがうれしい。
近い将来に海洋堂がプロデュースして、さらに充実した展覧会を開きたい」と話していた。
同展は愛知県の豊橋市美術博物館に巡回し、この後も全国各地で開催される。
http://www.kochinews.co.jp/0607/060718headline02.htm 高知新聞 2006年07月16日(日)
海洋堂展あす閉幕 2万5000人突破
高知市高須の県立美術館で開催中の「造形集団 海洋堂の軌跡」展は15日、入場者数が2万5000人を突破した。
閉幕は17日に迫っており、約4000点の膨大なフィギュアコレクションを見逃すまいと連日大勢の人が訪れている。
同展は5月20日に開幕した。同社創業者の宮脇修さん(78)が幡多郡黒潮町の出身ということもあって県民の関心は高く、
休日は1000人を超える鑑賞者で盛況だ。
同展は昨春から茨城県水戸市の水戸芸術館を皮切りに、全国各地の美術館を巡回。昨年9月から10月にかけて
札幌市の札幌芸術の森美術館で開催された約2万8000人の入場者が、同展のこれまでの最高記録だった。
県立美術館の入場者数はこれに匹敵するペースで順調に伸びている。
同展を担当する松本教仁・学芸員は「家族連れや若いカップルなどが多く、これまでの展覧会とはまた違った雰囲気になっている。
学校単位での鑑賞も目立って、子どもたちにも喜んでもらっているようだ」と話す。同展は高校生以下無料。
16、17日ともに午前9時から午後5時まで(入場は同4時半まで)。この後は愛知県の豊橋市美術博物館に巡回する。
【写真説明】17日の閉幕を前に大勢の人が訪れている「造形集団 海洋堂の軌跡」展(県立美術館)
http://www.kochinews.co.jp/0607/060716headline05.htm
毎日新聞 2006年7月18日(火)夕刊 最新エンタメ事情 ほわっつにゅう?
中国市場狙うアニメ、ゲーム産業 振興、育成方針受けて日本企業に好機到来?
アニメ、漫画、ゲームといえば日本の得意分野。青少年人口5億人という中国が、この分野の振興、国内産業育成に力を入れ始めた。
日本の関連企業にとっても魅力的な市場となりそうだが、なかなか一筋縄ではいかないようだ。 【勝田友巳、写真も】
(略)・政府系機関が展覧会開催 ・規制の厳しさが難問 ・健全なイメージづくりも
(写真説明)=上海の「第2回アニメ・漫画・ゲーム博覧会」会場で、日本のゲーム機に夢中になる上海の子供たち
日本経済新聞 2006年7月18日(火)夕刊1面
東京の「変化激しい街」、秋葉原トップ、「代表する街」は新宿――本社イメージ調査。
東京で最も変化の激しい街は秋葉原――。日本経済新聞社がインターネットで都内在住者を対象に実施した「東京の街イメージ調査06」
の結果、「変化の激しい街」はオタクの街として話題に上ることが多くなった「アキバ」こと、秋葉原が前年の八位から一位になった。
東京の顔と考える「代表する街」は二年連続で新宿が一位。
日本一の電気街として知られる秋葉原は近年はアニメファンが集う街としても有名。昨年八月には茨城県つくば市との間を結ぶ高速鉄道「つくばエクスプレス」が開業した。東京側の終点として、駅周辺では大規模な再開発ビルが相次ぎ完成、商業集積が加速している。
「代表する街」一位の新宿はJRの駅の乗降客数が日本一。高層ビルが立ち並び、海外からの観光客も多い。都庁が立地することを
理由に挙げる人も多かった。
今年新たに質問した「起業したい街」では楽天などベンチャーから成長した企業が多数入居する六本木ヒルズのある六本木が一位になった。
ライブドア事件などでイメージ悪化を指摘する声もあるが、人気は根強い。
都外では「これから発展しそうな街」「東京を凌ぐ街」で横浜が一位になった。
調査は六月下旬、都内に住む成人男女三千五百人に対し、都内とその周辺の街に抱くイメージを二十八項目聞いた。
回答は千八十七人から得た。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060718AT3B1800S18072006.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060719i505.htm 読売新聞 2006年7月19日(水)
アニメーターの妹刺殺、姉に懲役10年…さいたま地裁
さいたま市中央区のアパート敷地内で2004年12月、住人のアニメーター高橋美代子さん(当時32歳)が殺害された事件で、
殺人と銃刀法違反の罪に問われた姉の新潟県柏崎市松波、無職高橋明美被告(36)の判決が19日、さいたま地裁であった。
中谷雄二郎裁判長は「誤った先入観から被害者を殺害した。一方的で卑劣な犯行」として懲役10年(求刑・懲役13年)を言い渡した。
判決によると、明美被告は、妹が自分を殺そうとしていると思い込み、殺害を決意。04年12月28日午後8時ごろ、
アパートの階段付近で首や胸、背中などを牛刀(刃渡り約18センチ)で数十回刺して殺害した。
弁護側は「被告は当時、被害妄想があり、完全責任能力があったとは言えない」と主張していたが、中谷裁判長は
「犯行当時の記憶も鮮明で、完全責任能力はあった」とした。
毎日新聞 2006年7月19日(水)夕刊 そのほかのニュース
夏の漫画特集
・書店3000店が選んだ 未来のメガヒットコミック青田買い BEST30(オトナファミ 夏号)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000GH3EHI/250-9929452-8441041?v=glance&n=465392 ・映画もドラマもネタ元はココ! エンタ界を席巻する マンガパワー徹底分析(日経エンタテインメント! 8月号)
http://ent.nikkeibp.co.jp/ent/index.html ・処世術もビジネス論も、マンガから学ぶ!? 座右のマンガ(GQ 8月号)
http://www.gqjapan.jp/issues/ 今や大人が漫画を読むのは当たり前のことになりました。もはや大人向けの雑誌でも漫画の特集は定番。パチンコ屋に行けば、
『北斗の拳』や『新世紀エヴァンゲリオン』など、漫画やアニメの機種ばかりです。また『デスノート』や『ハチミツとクローバー』や
『ラブ★コン』など、人気漫画が原作の映画も話題になっております。
『オトナファミ』は、書店大アンケートによる「『最初から読んでいた』と自慢できる注目」の「青田買い」コミックのランキングを発表。
1位は「空前の菌ブームを起こしつつある」という石川雅之の『もやしもん』(講談社、既刊3巻)。2位は佐藤大輔作、伊藤悠画
『皇国の守護者』(集英社、既刊3巻)。3位は谷川流作、ツガノガク画『涼宮ハルヒの憂鬱』(角川書店、既刊2巻)。
1位の『もやしもん』は細菌が見える農大生が主人公の理系漫画で「読者の活字離れが進み、マンガを知識源にしようとする流れがある」
との見解。2位、3位は、原作が同名小説でヒットの理由は「メディアミックス」効果らしい。
『日経エンタテインメント!』は、「昨年のマンガ発のブームといえば、『NANA』だったが、今年は『ハチクロ』になりそうだ」という。
羽海野チカの『ハチミツとクローバー』(集英社、既刊9巻)は、美大を舞台にした少女漫画。同誌によると、「純愛に続くヒットの
キーワードは『キュン愛』(胸がキュンとしめつけられる切ない片思い)」なのだそうだ。
『GQ』の特集は「座右のマンガ」。同誌が選んだ最強のビジネスマンは「島耕作」。「仕事ができる、モテる、出世だってする」
というのがその理由だとか。また「マンガは知識の宝庫です」というコーナーでは、最新医療、法律、財務省の内情、ワイン、アート
などについて学べる作品を紹介している。
ちなみに私のいち押しの漫画は、宮下裕樹の『正義警官モンジュ』(小学館、既刊2巻)です。田舎の交番に左遷されたロボット警官の話。
ロボットなのに愚痴っぽいの。作者は期待の新人です。
(荻原魚雷・ライター)
http://www.usen-magazine.jp/gm/latest.html 『GyaO MAGAZINE』(EYESCREAM 8月号増刊)
2006年7月6日発売 第1号/ 定価280円(税込)
ブス、おたく、不思議ちゃん・・・ドラマにおける“愛され系”を探求
ラブストーリーに異変? 珍キャラだらけの恋模様
今やドラマに欠かせない? 「俳優とメガネ」コレクション
ミルコラム
『DEATHNOTE』“L座り”に学ぶ正しい姿勢の大切さ
農系コミックに注目
“オタク・カムアウト”女性たち
スポーツ報知 2006年7月21日(金)
川崎がガンダムと合体!?
J1首位を走る川崎がガンダムと合体!? バンダイ社がガンダムのプラモデル「ガンプラ」を川崎のオリジナルカラーの
青と黒で彩り、背番号とポジションも入れた“新製品”を20日までに製作。22日の浦和戦で、等々力競技場メーンスタンドの
通路に先発メンバーのプラモデルがフォーメーションを組む企画がスタートする。
ガンプラの新しいファン層獲得を狙うバンダイ社と、家族サポーターが多い川崎のファンサービス。両者の思惑が重なって、
意外なコラボレーション企画が生まれた。ホームゲームの際にフロンターレカラーに変身したガンダムが登場。
ファンにプレゼントするプランもあるという。
チームは首位を走っているが、今季ホームゲームの平均観客数はここまで1万2638人で13位。浦和、G大阪と上位対決が続く
川崎にとって、ガンダムは頼もしい存在となる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20060721-OHT1T00032.htm
毎日 2006年7月21日(金)
国交省:アニメの国におこしやす 京都などモデル地域、名所めぐりツアーも
ANIMEの聖地・日本へどうぞ−−。世界的に人気の高い日本のアニメに目をつけた国土交通省は、08年に国際マンガサミットが
開かれる京都市やアニメグッズの店が並ぶ東京・秋葉原などをモデル地域にして、外国からの観光客誘致に乗り出した。
アニメの「名所」をつなぐツアーのルート作りなどに取り組む。国交省観光資源課は「修学旅行で来日した生徒らがアニメ文化を
気軽に勉強できるようにしたい」と話している。【勝野俊一郎】
国交省などは今年度、約6600万円かけて「日本のアニメを活用した国際観光交流等の拡大による地域活性化調査」を実施。
モデル地域として、京都市と、秋葉原のある東京都の2カ所を選んだ。
さらに、(1)「手塚治虫記念館」のある兵庫県宝塚市(2)「ゲゲゲの鬼太郎」の「水木しげる記念館」がある鳥取県境港市
(3)「名探偵コナン」にちなんだ「コナン通り」のある同県北栄町(4)「キャンディ・キャンディ」の「いがらしゆみこ美術館」を
持つ岡山県倉敷市−−を広域的な連携を目指すモデルエリアに決定。この三つの地域とエリアでは、国交省の委員会が今年度末までに
結果をまとめる。
また、国交省は、日本初のマンガ学部を設置した京都精華大(京都市)などと連携。外国人のアニメファンが参加できる公開講座の
実現に向け、通訳の必要性や海外への情報発信の方法といった課題を検討する。
京都市での国際マンガサミット(国際漫画家大会)は08年に開催。市はマンガを通じて国際文化交流を行う。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/manga/manganews/news/20060721org00m200106000c.html 毎日 2006年7月21日(金)
広告代理店:ゲームの“視聴率”調査 媒体価値を評価
米IGAワールドワイドは20日(米国時間)、ゲームの中に広告を掲載する事業の一環で、幅広いソフトの“視聴率”調査に乗り出した。
各作品の人気度や利用者の年齢構成などを調べ、広告主に情報提供する。「ゲーム内広告」の効果を評価しやすくすることで、普及を狙う。
ゲームの背景に、商品の広告看板などを描き込むのが「ゲーム内広告」。IGAはその代理店で、広告を掲載する企業などに“視聴率”
情報を提供する。
視聴率調査の対象は、ゲームを週に1時間以上プレーする人で、13歳以上の男女数万人。どのソフトを、どのくらい遊んだか調べて
集計する。
調査は米インタープリットが担当。インタープリットは、視聴率調査大手の米ニールセン・グループの元幹部が設立した企業で、
質の高いデータを期待できそうだ。【南優人/Infostand】
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20060721org00m300110000c.html
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『COSMODE(コスモード)013』 英知出版
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出版社: メディアワークス (2006/07/14)
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●表紙&グラビア
「灼眼のシャナ」&「ストロベリー・パニック」
●イベントレポート「Costume Tribe」
2006年上半期のコスプレイベントを大紹介。なんと、今回は過去最多の掲載人数500人オーバー!
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ワンダーフェスティバル2006[冬]/JCF in としまえん/JCF in 横浜
ビッグコスプレ博/東京コスプレキャラクターショウ etc.
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『コミックマーケット70カタログ』【冊子版】
発行・販売:(有)コミケット 価格:2400円(税込) 発売日:7月15日(土)
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『日本型ヒーローが世界を救う!』〜著者:増田悦佐氏に聞く
>>182
『アニメノベライズの世界』 洋泉社
坂井由人+坂井直人ほか・著
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アニメを100倍面白く見るためのノベライズ読本!
メ濡れ場満載モのガンダムノベライズ、女に目覚めるエメラルダス、
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アニメ本編では描かれなかった前日譚や後日談、そしてサプライズ!
ファンにさらなる覚醒と興奮を呼び起こすノベライズ群を大網羅!
http://www.yosensha.co.jp/sinkan.html#Anchor302062
http://www.chikumashobo.co.jp/cgi-bin/books_search.cgi?mode=det&c=1&e=.jpg&keyword=4-480-87351-1 『マンガは欲望する』 筑摩書房 ヨコタ村上孝之 著
シリーズ▼単行本 C コード▼0070 刊行▼2006/07/13 定価▼1,995 判型▼四六判 ページ数▼222 ISBN▼4-480-87351-1
マンガにおける「内面」はいつ成立したか。
登場人物が「心の中で考えていること」を表わす吹き出しはいつできたのか?マンガにおける「近代」とは何だったのか?
「映画的視点」の問い直し、乙女ちっくマンガの二重性、ロリコンの系譜学…など、次々と新しい視点が飛び出す刺激的な論考。
第1部 二重のテキストとしてのマンガ(現代マンガにおける「内面」の成立;マンガ的視点と映画的視点)
第2部 錯綜する欲望、増殖するアイデンティティ(リボン・ファンタジー―乙女ちっくにおける「二重の私」
逆転するジェンダー―少年愛もの考;ロリータ・コンプレックスの系譜学―「妹萌え」の起源;生成する『デビルマン』)
第3部 マンガは内部で進化する(パロディーとパスティーシュ―作者VS読者共同体
「あまりにもマンガ的」―コミックとリアリズム;コミックと古典性―「マンガばっかり読んでエライじゃないか」)
「涼宮ハルヒ」の画像を表示するトロイの木馬、トレンドマイクロが警告
トレンドマイクロは、新たに発見されたトロイの木馬として、デスクトップ画像をFTPサーバーに送信し、
PCから各種ファイルを削除するという共通の特徴を持つ「TSPY_HARADONG.A」と「TSPY_DENUTARO」の
亜種7種を警告した。シマンテックが6月に警告したいわゆる「原田ウイルス」と同様の特徴を持つトロイの木馬で、
トレンドマイクロでは総合危険度はいずれも3段階で最も低い“Low”としているが、システムの影響と感染力に
ついては最も高い“High”と判定している。
TSPY_HARADONGとTSPY_DENUTAROは、いずれもデスクトップのスクリーンショットを作成し、特定の
FTPサイトに送信する機能を持つトロイの木馬。TSPY_DENUTAROは、スクリーンショットの他にPCの
ホスト名とIPアドレスを記録したテキストもFTPサイトに送信する。また、TSPY_HARADONG.A、
TSPY_DENUTARO.G、TSPY_DENUTARO.Jの3種は、実行した場合にアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の画像を表示する。
トロイの木馬はさらに、PCから特定の拡張子を持つファイルなどを削除する。削除されるファイルは、
トロイの木馬が実行されたフォルダ内に含まれる「.avi」「.lzh」「.mp3」「.mpg」「.zip」などの拡張子を持つファイル。
さらに一部の亜種では、Internet Explorer、Firefox、Windows Media Player、シマンテックおよびマカフィー製品の
インストールフォルダから、実行ファイルやライブラリファイルなどが削除される。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/07/24/12763.html
http://www.moetan.jp/014-moetan3.html 『もえたん 3 魔法少女の帰還』 出版 : 三才ブックス
発売予定日:2006年7月下旬
著者:もえたん製作委員会編
体裁:B6判 オールカラー 224ページ
価格:1,200円(本体1143円+税)
ISBN:4-86199-047-5
シリーズ累計40万部を越えるベストセラーに待望の続編です!
従来の英単語帳から、今回は英会話・英語表現までコンテンツを拡大し、
より高い実用性とエンターテイメント性を実現しました。
▼エキセントリックな英語学習コンテンツ
▼「魔法少女の帰還〜Return of The Little Witch〜」
全編POP先生の描き下ろしイラストとともにお届けする新作ストーリー。
http://www.futabasha.co.jp/?isbn=4-575-47853-9 『コスキュア vol.2』 コミック出版(双葉社)
定価 1,200円 発売日:2006/07/25 定価:1,200円 判型:A4判平 ISBN 4-575-47853-9
[CONTENTS]イメージ通りのコスプレはコレ!!『ふるーつメイド』/
3大聖地(秋葉原・池袋・中野)を遊び尽くそう/
第2回コスプレイヤー人気コンテスト結果発表/
コスプレスナップギャラリー550/絶対男装主義/コスチューム製作塾 ほか
http://www.sankei.co.jp/news/060728/sei043.htm 産経 2006年7月28日(金)
麻生氏、ASEAN外相夕食会でウルトラマンと寸劇
クアラルンプールでの東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)参加国外相らによる27日夜の夕食会で、
恒例の隠し芸大会があり、麻生太郎外相は米俳優ハンフリー・ボガートばりのトレンチコート姿で寸劇を披露し、
共演した「ウルトラマン」とともに拍手喝采かっさいを浴びた。
麻生外相率いる日本代表団の寸劇は、感染症が流行した東アジアを外相が救うとのストーリーで「地域協力促進などの
メッセージが込められている」という。ASEAN地域でも人気のウルトラマンが登場すると会場が沸いた。
寸劇後、着替えのためにウルトラマンやバルタン星人らと会場を出た麻生外相は、ASEAN各国の記者やカメラマンに
取り囲まれて撮影をせがまれていた。
注目されたのは、ライス米国務長官のピアノ演奏。強行日程の疲れも見せず、深紅に金の模様をあしらったひざ上丈の
ドレスをひらめかせながら、ボディーガードに囲まれてさっそうと登場。ブラームスなど2曲を軽やかに演奏し、
10代のころピアニストを目指したという腕前で会場を魅了した。(共同)
(写真説明)ASEAN地域フォーラムの夕食会の隠し芸大会で寸劇を披露、共演した「ウルトラマン」らと記念撮影するコート姿の麻生外相
=27日、クアラルンプール(共同)
デーリー東北新聞 2006年7月28日(金) 暮らし・話題
大友作品など日本から2本 ベネチア映画祭コンペ部門
【ローマ27日共同】世界3大映画祭の1つで、8月30日からイタリアで開幕する第63回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に、
日本から大友克洋監督の「蟲師(むしし)」と今敏監督の「パプリカ」が出品されることが決まった。映画祭事務局が27日、発表した。
コンペ部門に日本人監督作品が2本選ばれるのは異例という。金獅子賞など主要各賞は最終日の9月9日に発表される。
「蟲師」は人気漫画を原作に、目に見えない生命体がうごめく幻想的世界を、実写で撮影した作品で、オダギリジョーさんが主演した。
「パプリカ」は人間の夢を操作しようとする陰謀を描いたSFアニメで、原作は筒井康隆さん。
北海道新聞 2006年7月28日(金)夕刊4面 ゆうyou「ボイス」(青少年用意見・イラスト欄)
「オタク」ってどう思う
みなさんは「オタク」って、どんな人だと思いますか?私はどこにでもいそうな、出っ歯でロングヘアーの
中学生ですが、漫画誌で連載中の「死神」の高校生が出てくる物語のオタクです。何もかもが大好きなんです。
英単語が覚えられないのに、その物語の知識は大量に覚えられます。
そんな私は、よく「オタクだ」と言われたり、ばかにされたりするのですが、それがとてもいやです。
別にだれかに迷惑をかけてるわけでもないし、自分一人の世界として楽しんでいるだけです。
「オタク」に対する皆さんのメッセージや意見が聞きたいんです。
(札幌市、土方十四郎=12歳)
>漫画誌で連載中の「死神」の高校生が出てくる物語
BLEACHか? ペンネームは銀魂だが...
読売新聞 2006年7月29日(土)
「ゲド戦記」全国で一斉公開…宮崎吾朗監督デビュー
「ゲド戦記」の公開に詰めかけた観客たち(29日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで)スタジオジブリの
新作アニメーション映画「ゲド戦記」(特別協力・読売新聞)が29日、全国の435スクリーンで封切られた。
東京・港区のTOHOシネマズ六本木ヒルズには、午前10時の上映から、家族連れや女性ファンが大勢詰めかけた。
この作品は、「ハウルの動く城」などで知られる宮崎駿監督の長男、宮崎吾朗監督のデビュー作。
魔法使いのゲドと王子アレンの旅を描いたファンタジーで、来月開幕のベネチア国際映画祭でも特別上映される。
観客の一人、川崎市の大学生、丸山直也さん(21)は「指定席券が、インターネットで運良く買えた。
息子の作品が父とどう違うのかを見てみたい」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060729i503.htm?from=main5
『マンガ・特撮ヒーローの倫理学 モノ語り帝国「日本」の群像』
鳥影社 諫山 陽太郎/著 1575円
おもしろい!ってどういうこと?
日本のアニメ、マンガ、特撮は、なぜ世界を席巻してしまうのか?
伝説のブログ『isaの同時代フィールド・ノート』の論客が、
明晰に、かつ深く、徹底的に論じ尽くす革命的論考!
http://www.choeisha.com/sinkan.htm
『萌えわかり!ファンタジービジュアルガイド』
モエールパブリッシング 作者 藤浪智之 KuSiNaDa
価格 定価:1700円 163p 21cm(A5) ISBN:490302881X
ゲドも!ハリポタも!
意外と知らないファンタジーの基礎知識がこの一冊でばっちりわかる!
知っておくと人気のファンタジー映画や小説などがさらに楽しくなっちゃう!
豪華特典ページとしてすぐに遊べるファンタジー体験ゲーム付き!!TRPGファンも必見です!!
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毎日夕刊社会面に乙女ロード
http://www.shuwasystem.co.jp/cgi-bin/detail.cgi?isbn=4-7980-1213-0 『かわいい女の子フィギュアを作ろう!』 秀和システム
著者: いわた 定価: 2,520円(本体 2,400円) ISBNコード: 4-7980-1213-0
初版発売日: 2005/12/17 判型: B5変 色数: オールカラー ページ数: 224
マニアの究極のアイテムであるフィギュア!
本書は一切の組み立てキットを使わず、普通の道具と家庭にある材料で、初心者でもゼロの状態から
理想のフィギュアを作りだす「フルスクラッチ」の方法をやさしく解説した書籍です。
ファンド(石粉粘土)を使ったフィギュア造形は決して難しいものではありません。
あなたも理想のキャラクターをフルスクラッチしましょう!
序章 フィギュアを作る準備
1章 女の子の躰を作る
2章 かわいくドレスアップ
3章 キレイに仕上げよう
Appendix さらなる向上をめざして
http://www.bk1.co.jp/product/2686791/review/439465 『コスプレに恋して! カリスマコスプレイヤーのなりきり大図鑑』(MARBLE BOOKS)
まーぶるぶっくす編集部編
税込価格 : \1,890 (本体 : \1,800)
出版 : マーブルトロン
サイズ : B5変形 / 94p
ISBN : 4-12-390129-8
発行年月 : 2006.7
コスプレとは、キャラへの愛情×自己表現!
国内そして海外からも注目を集める日本のお宝文化「コスプレ」。
本書は国内で人気のあるカリスマレイヤー14人の写真集です。
衣装はもちろん、彼女たちの入魂の手作り。
14人のインタビューと、コスプレ用語集などコスプレにまつわる
読み物も収録。寝ても覚めてもコスプレが好きな現役レイヤー
美女たちの今をフレッシュパックし、現代のコスプレイヤーの意気込みを
一冊にまとめたおしゃれでかわいい、全く新しいコスプレ写真集の登場です。
521 :
メロン名無しさん:2006/08/02(水) 12:07:18 ID:3mYrFvpA0
読売新聞 2006年7月31日 (月)
「BL」で直木賞受賞作を深読み
『まほろ駅前多田便利軒』(文芸春秋)で直木賞に決まった三浦しをんさんが、
受賞会見で「少女漫画とか、ボーイズラブ小説が好き」と発言していた。
「ボーイズラブ(BL)」という言葉がてらいなく堂々と出たことにいささか驚いたが、
この言葉、実は今回の受賞作を深読みするための裏キーワードかもしれない。
BLとは、要するに「女性のための、男同士の恋愛を描いた小説、漫画」の総称で、
源流は1970年代末の同人誌あたりまでさかのぼる。90年代以後、専門誌やレー
ベルの増加と共に、出版界にひそやかな、だが確固たるジャンル市場を築いている。
BLは少女漫画の発展型と言えるが、ではなぜ「男同士の恋愛」なのかは、あまり
きちんと説明されたことがない。当の女性読者たち(よく“腐女子(ふじょし)”と自称
する)が、あまり語りたがらないからだ。
三浦さんは“日陰の花”であるBLを、意識して一般小説に昇華しようとしている作家だ。
その例の一つが『月魚』(角川文庫)で、『まほろ――』も、その流れの上にあると考えるのは、
的はずれではないはずだ。
三浦さんのBL観は、「小説ウィングス」(新書館)2006年冬号での、漫画家・よしながふみ
さんとの対談でわかる。その中で二人は〈今の男女のあり方について、無意識的に居心地の
悪さを感じている人〉が、少女漫画に飽きたらず、BLに向かうと指摘している。男女の恋愛関係には、
それ自体に女性を抑圧するものがあり、女性たちは、男同士の恋愛というファンタジーを読むことで、
ある種の癒やしを得ているというのだ。
念のため言うが、『まほろ――』の便利屋コンビ、多田と行天(ぎょうてん)の関係は特にBL的ではない。
だが、ケンカを繰り返しながら、しだいに疑似家族のようになっていく男二人の間には、非常に繊細かつ
優しい感情が流れている。もし行天が女性だったら、こうした微妙さは表現できなかったのではないか。
「制度的家族」に強い違和感を持つ三浦さんは、「そこからこぼれ落ちるような、新しい人間関係」を
描きたいと語る。多田と行天のような、純粋に対等な人間としてのつながりが、現実の男女間でなか
なか長続きしないのはなぜか。痛快エンターテインメントである『まほろ――』は、深いところで
そう問いかけているようにも感じられる。(石田汗太)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20060731bk0e.htm
>>518 毎日新聞 2006年7月31日(月)夕刊10面 (地方版には掲載無い場合あり)
まち:池袋・歓楽街/1 美少年だけの甘美な世界
流行のファッションで身を飾った若者でにぎわうサンシャイン通りを抜け、首都高速の高架をくぐると雰囲気が変わる。
東京・池袋東口。アニメ関連の専門店が通りに並び、リュックを背負った女性たちが店を渡り歩く。黒髪を後ろで束ね、
紙袋を持っている。「乙女ロード」。いつからか、そう呼ばれるようになった。
田中麗子さん(26)もその一人。店から出ると、後ろめたさで小走りになる。店に並ぶのは男性同士の恋愛を扱う
「ボーイズラブ」(BL)と呼ばれる漫画で、登場するのは美少年ばかり。男たちの恋に女は介在しない。
田中さんは男女の恋愛を描いたものには興味がない。「そんなのは展開が読めるし、実生活で経験もしている。
あえて疑似体験する必要はない」
BLに出合ったのは中学生のころだ。知らない世界に胸がときめいた。高校は男子生徒が圧倒的に多い進学校。
成績は優秀だったが、「女の子はそこまで勉強ができなくてもいい」と教師に言われた。その言葉がとげのように心に刺さり、
今もうずく。美少年ばかりで女が存在しないBLの甘美な世界に酔い、のめり込んだ。
有名女子大を卒業後、専門紙に記者として採用された。ますます男社会の風当たりの強さを味わった。取材に歩きながら、
時間を見つけてはアニメ専門店に足を運ぶ。
「恋もファッションもBLもみんな大事。BLは私にとってエステみたいなもの。読めば肌もきれいになる気がする」。
25万円の給料のうち、BL関連につぎ込むのは5万円。「アニメ好きの女は男に相手にされない、と思われるかもしれないけれど、
そんな人たちと一緒にされたくない」。涼しい微笑を浮かべた。
<文・永井大介/写真・平田明浩>=つづく
(写真説明)=BL
読売新聞 2006年7月19日(水)東京朝刊17面
(連載)[性の風景2006](7)男性キャラに「萌え」
◆生身のオトコは「面倒」
東京・池袋には、「乙女ロード」と呼ばれる場所がある。ヤオイ好きの女性たちが多く集うことで最近知られるようになった。
ヤオイとは、漫画やアニメで男性キャラクター同士の恋愛関係やセックスを描いた作品のこと。
「自分って、ちょっとヘンかなあって思うことがあるんです」
乙女ロード近くで出会った東京都内のアルバイト、カナエさん(20、仮名)は突然“告白”した。作品を見ては性的興奮を覚えるのだという。
ヤオイは女性の作者が女性のために描いており、一部に熱心なファンがいる。
都内の大学に通うケイコさん(23、仮名)もファン。年に2回開かれる、こうした同人誌の漫画を売買するコミックマーケットには
必ず足を運ぶ。
「1年半付き合っている男性はいます。彼と一緒にいる時はそれなりに楽しいと感じます。でも『彼』か『ヤオイ』か、どちらを
選ぶかって言われたら、どうかな……」
現実の恋愛もするが、それとは別に仮想世界のキャラクターに性愛を感じる――というのが彼女たちに共通する気分のようだ。
ただ、彼女たちの中には、現実の恋愛やその先のセックスを考えると面倒さが先に立ってしまうと感じる人もいる。
都内在住のアルバイト、レイコさん(21、仮名)は「生身の男性と交際するのは、相手に合わせて音楽とかファッションとか、
話題を探さなければならないでしょ。それって大変そう。ましてセックスまで考えるとね……」と話す。
現実の恋愛に少し二の足を踏むのだ。
漫画やアニメのキャラクターに性的な魅力を感じる「萌え」という言葉がある。登場したのは1990年前後とされるが、当初は男性が
美少女キャラクターなどにこの言葉を使うのが一般的だった。今ではそれが、ヤオイなどの男性キャラクターに女性が抱く感情としても
語られ出した。
精神科医でオタク現象に詳しい斎藤環さんは「仮想世界のキャラクターへ萌えの感情を持ち、ある程度の性的な満足感を得始めると、
現実の恋愛やセックスは消極的になる傾向がある」と指摘する。
仮想世界の性愛に慣れてしまうと、「面倒で手間のかかる」現実世界のそれを求める気持ちが薄れてくる。「性愛に限らず、体験自体
にも仮想体験だけで満足した気になる若者が、男女を問わず増えている。仮想世界の『感動』や『快楽』なのに、現実以上に体験した
気持ちになってはいまいか」と斎藤さんは話している。
写真=男性キャラクターに夢中になることがある女性。「現実の恋愛は、ちょっと面倒かも」(東京・池袋で)
産経新聞 2006年3月29日(水)大阪朝刊15面
【MONOサピエンス 藤本 憲一】乙女ロード 社会から解放された女たち
「コスプレ衣装取扱中」という看板を掲げた写真の店は、マニアックな男性客に、裏通りで中古衣料を売るような、アヤしい店ではない。
女性客向けの健全店で、陽の当たる大通りで開店している。
ただし扱っている商品は、多少「濃い」。「セーラームーン」コスプレ衣装のほか、店内にはフィギュア・コミック・キャラクター・
食玩が、所狭しと並ぶ。いわば「総合オタク・ショップ」、それも女性向けの専門店である。
この手の店が、東京・池袋サンシャインシティ付近に軒を連ねる一帯は、「乙女ロード」と呼ばれる「女オタクのメッカ」。
知る人ぞ知る存在で、徒歩圏内の立教大学生は知っていた。が、ホテルのコンシェルジュも、タクシー運転手も、「聞いたことない!」
という、オタク心がない人には、無縁のスポットだ。
よく「オタクって男だろ?」「女オタクなんているの?」と問われるが、実際には、世にあふれている。たとえば、秋葉原や日本橋を
象徴する、メイドカフェ。客として通うのは男だが、アルバイトのメイド店員も、時給目当てというより「コスプレ萌え」
「メイドごっこ萌え」を究めたいという、いっぱしの女オタクだ。
では、こうした女オタク発生の背景を分析してみよう。
ニュータイプの女オタクと、従来の衣装好き、いわゆる「着だおれ」女性とでは、どこが違うのだろうか?それは、女性文化としての
「ファッション文法」に支配されているか、どうかだ。
従来、女性の自由が乏しかった家父長制の下では、人形趣味と衣装嗜好だけが、「女のたしなみ」として世間からお目こぼしされた。
女たちも「ハマっていいのは、服・アクセサリー・宝石まで」という枠内で自主規制してきた。要は、「キレイな服という牢獄」に、
女は囚われてきた。
ところが、今や女は、男の視線などモノともせず、社会が押しつける「ファッション文法」に囚われなくなった。コギャルの
「ガングロ」「ルーズソックス」も、女子高生の極端に短いスカートも、大阪のオバチャンの豹柄も、女オタクのコスプレも、
女自身の百%自己満足行為であり、「男の視線なんて無視!」という、世の中に向けた示威行動である。「かわいい〜!」という
黄色い嬌声で偽装されているので、多少わかりづらいが…。
すでに男オタクの主張は、世間から白眼視されるオタク嗜好を理論武装した、本田透の美学的マニフェスト『電波男』(三才ブックス、
二〇〇五年)に言挙げされている。すなわち、リアルな女を無視して、アニメやアイドル、フィギュアに走る行為を、「女の視線から
自由になり、異性にモテたい煩悩から脱する」解放運動として、肯定しているのだ。
だとすると、メイドカフェの女店員と男客は、期せずして「オタク解放統一戦線」と呼ぶべき、目に見えない奇妙な連帯の絆で結ばれている。
少なくとも女店員と男客は、モテたい一心で「ホストクラブ」「キャバクラ」に大金を捨てる男女よりは、はるかに洗練した社交スタイルを
確立しつつある。(まあ、恋愛成就率の低さは、五十歩百歩だろうか?)
二十一世紀の二大美学原理、「萌え」Vs「モテ」のバトルの決着がつくには、まだしばらく時間がかかりそうだ。
(武庫川女子大学情報メディア学科助教授)=おわり
【写真説明】 東京・池袋の「乙女ロード」と呼ばれる一帯にあるショップの一つ
産経新聞 2006年3月21日(火)東京朝刊19面
【ランキング・ネット】都内地名 ネット検索キーワード
四月からの新生活に向けて上京する人も多いなか、インフォシークの「都内地名ランキング」(三月七−十三日)によると、
トップを取ったのは歌舞伎町やゴールデン街といった“眠らない街”を抱える新宿。ライバルともいえる渋谷は二位だった。
三位は買い物から画廊などの文化スポットまで、まさに“銀ブラ”が似合う銀座。歓送迎会の時期でもあり、集合に便利さを
反映しているのかもしれない。
四位は雑然としたなかに、下町の雰囲気も漂う池袋。フードテーマパークや「乙女ロード」で女性客を集めている。
五位の秋葉原は「東京アニメセンター」もオープン、「家電」から「萌え」の街に“脱皮”した。上位の街を見ると、
「新宿鮫」(大沢在昌著)、「池袋ウエストゲートパーク」(石田衣良著)といった人気作品のタイトルになっていたり、
作家や文化人に愛された銀座、「電車男」(中野独人著)でオタクの影響が色濃い秋葉原と、どこか文学とのつながりも感じられる。
六位の吉祥寺、八位の八王子といった“郊外組”に、“ヒルズ”を抱える先端スポットの六本木、表参道が及ばなかったのは、
やや意外な印象もある。
◇
※インフォシーク(
http://www.infoseek.co.jp/)集計。右端の数字は1位を100とした場合の比率(%)。小数点以下は四捨五入
東京新聞朝刊 2006年2月8日(水)32面
TOKYO発 萌えるオタクツアー 世界から参加者 『本場』めぐり熱狂 『メード』にどぎまぎ
「アニメパラダイスへ行こう」とうたう米国発のツアーが大盛況だ。「天国」とは、もちろん東京の“オタク”スポット。
厳しく冷え込んだ七日、秋葉原や池袋、新宿のアニメスタジオなどを巡り、憧れの聖地「TOKYO」に熱狂するオタクツアーに同行した。
「東京新聞が取材に来ているから、米国の代表者であることを忘れないように!」
東京・品川のホテルを出発したバスの中で、ガイドのアイザック・ルーさんが二十二人のツアー参加者に冗談を飛ばした。
車内からすかさず応酬の一言。
「オタク代表だけどね」
「ポップ・ジャパン・トラベル」と題したツアーは二〇〇三年四月に始まり、これが十一回目。旅行会社エイチ・アイ・エスの
ロサンゼルス支店と米国のアニメグッズ通販会社デジタル・マンガが主催する。過去には豪州などから、今回もカナダの参加者がいた。
五泊七日で浅草なども訪れるが、主目的がこの日の「オタク文化」の本場巡りだ。
原宿
午前十時すぎで、人けの少ない竹下通りを通過し表参道へ。ファッションの街でも何人かが古書店「ブック・オフ」に吸い込まれていく。
「遊戯王のCDはない?」と、棚を丹念に探しながら聞くのは、ボルティモアから初参加したスティーブ・タッカーさん(25)。
「将来は日本に住みたいと考えているよ」と話す。電話交換手の仕事で旅費をためたという。バスで見入っていた週刊少年ジャンプを
見せながら「今は漫画『ブリーチ』が気に入っている」とも。千円のCDを見つけ「ここは安い。地元なら四倍の値段だ」と夢中になっていた。
ゴンゾ
参加者が楽しみにしていたのが、新宿区のアニメ制作会社「ゴンゾ」の見学。日本アニメが大好きというカナダのジョージィ・ミルバーン
さん(12)は「すごく面白い。アニメの作り方がよく分かったわ」とパソコンでキャラクターに動きを付ける制作過程に目を輝かせた。
学校を休んで父親と参加。友達と話題になるアニメやマンガの国に「どうしても行きたい」とねだって、父親も「学校ではできない
体験と思って」と押し切られた。
人気作を多く手がける同社だけに「ミーナはビデオになる?」などマニアックな質問も殺到。ミーナとは、同社制作のテレビドラマ
「電車男」のオープニングアニメに登場するキャラクターだ。参加者は皆、なぜか「電車男」に詳しかった。
池袋
「やおい」を愛する女性陣がいたことから、予定になかった池袋も追加された。「やおい」は少年愛を題材にしたマンガや小説のこと。
こうした女性向けコミックや同人誌を扱う店舗が多いサンシャインシティ周辺は近年“乙女ロード”と呼ばれている。
カリフォルニアの大学で美術を学ぶリディア・リチャードソンさん(24)は、お目当てのマンガの絵の看板を見つけ「あれ見て!」と
友人に教えた。「イラストの勉強をしていて『YAOI』の絵とストーリーが大好き。日本のマンガの仕事をしたい」と言う。
十年払いの学生ローンを組んで参加したほどの熱心さだ。
秋葉原
最後はやはりここ。買い物に散る中で、一部は「メード喫茶」に挑んだ。飛び込みで入った「ロイヤルミルク」で、メード姿の
店員たちを前に、参加者たちは緊張がありあり。コーヒーに入れる砂糖の数を聞かれてどぎまぎしたり、店員と写真を撮りたいと
頼んで最低十五回来店しないと撮れないシステムと知らされ、がっくりしたり…。
すっかり定着したツアーにはリピーターも。四回目の参加というエミリー・フォンタナさん(22)は日本のポップカルチャーの
魅力について「アメコミなどにはないストーリー」と語る。趣味が高じて半年前、地元フロリダでアニメグッズの店を開いた。
売れ行きは上々で、店舗を拡大する計画という。今回はリサーチも兼ねた旅。西海岸に比べ、日系人が少ない東海岸のフロリダでも
「昨年ぐらいからマンガブームが起こっている」といい、日本のポップカルチャー市場の東海岸での拡大も見込む。
全米を席巻する「日本文化」の広まりは、彼の地で“天国”を夢見る若者も増殖させている。
文・古田秀陽、中山洋子/写真・池田千恵子、市川和宏、藤原進一/紙面構成・佐藤重範
※中日新聞夕刊 2006年2月28日(火)3面にもほぼ同内容の記事あり
TOKYO発 米国版オタク 萌え〜 アキバ 池袋… “聖地”へ続々ツアー
信濃毎日新聞 2006年2月22日(水)朝刊23面
怪しいTV欄=女性は大切なお客さま(町山広美)
最近頻繁に流れているドコモのテレビ電話のCMに、「AKB48」というアイドル予備軍の集団が出演しています。秋葉原につくられた劇場に
毎日出演中のこの集団は、秋元康がプロデュースしているそうで、八〇年代を通過した人なら誰もが「おニャン子」を思い出すところ。
秋葉原で催されるアイドル関連のイベントのおもな客層は三十代、四十代と言われますから、「おニャン子」から「モーニング娘。」
そして「AKB48」とファンは平行移動しているだけで、人数としては実際はたいして増えていないのかもしれません。
アイドルを愛する人に限定すれば増加は少ないとしても、そういう人たちを含めた、いわゆる「オタク」に分類される人たちの数は増え、
テレビでもなじみの存在。バラエティーでは彼らを個性的な素人出演者、いわば珍獣的な存在として扱うことがもはや珍しくもありません。
でも、それは男性の場合。女性は、どうでしょうか。
男性においての秋葉原にあたる、池袋の乙女ロードと名づけられた地域が知名度を増しつつあり、テレビが女性のオタクを取り上げる
例も徐々に出てきました。先日も、TBS・SBCの女性向け情報番組「知っとこ!」が乙女ロードに着目し、やってくる女性たちの最大の
お目当ては、男性同士の恋愛を扱った、「ボーイズラブ」と呼ばれるジャンルのマンガであることなどを紹介しました。
番組は、乙女ロードなどに集う女性に対して好意的。男性のように、珍獣扱いはしません。他の番組でも同じでしょう。もちろんそれは、
女性はか弱い存在なのだから笑いものにしてはいけない、などという配慮からではありません。
テレビにとって、大切なお客さんだからです。「ボーイズラブ」までは極めずとも、見目麗しい男性タレントに熱中する、三十代に
なっても十代の男性アイドルにときめく。男性であればオタクと断じられるような嗜好や、行動パターンを持つ女性たちこそが、
今やテレビ界の顧客。大切なお客さまをけなしたり、不快にさせるわけにはいきません。
男性のオタクの皆さんにしてみれば納得のいかない不公平でしょうが、この状況に当分、変化はないと思われます。(放送作家)
日経流通新聞MJ 2006年7月7日(金)18面
芸術起業論、村上隆著――村上隆流ブランド構築術(身につく読書)
>>517 村上隆氏がどうして世界的に活躍するアーティストになったのか。その秘密を自ら解き明かす。
「ビジネスセンス、マネジメントセンスがなければ芸術制作を続けることができない」。世界で羽ばたくには販売戦略が不可欠で、
日本の芸術家はその点に無頓着すぎると強調する。
その要素として第一に掲げるのが、言葉の力だ。西洋で評価されるのは、美しさでも素材のよさでもなく、美術史の中での独創性にある。
作品を見せただけでは伝わらず、作品の位置付けを言葉で説明して初めて理解してもらえると言う。
海外で盛況を博した展覧会の「スーパーフラット」や「リトルボーイ」もこうした発想から誕生。キャッチコピーだけでなく関連文書の
翻訳にも投資を惜しまず、訳者の人選にかなり気をつけているそうだ。作品を客観的に表現するため、顧客ニーズの把握や歴史の調査も
怠らない。
芸術作品を題材にしたマーケティングの本とも言える。世界でブランドをどのように確立していけばよいか示唆に富む指摘が多い。
文化関連ビジネスに携わる人だけでなく、海外で成功を目指す小売業者や消費財メーカーにも一読をすすめたい。(幻冬舎、一六八〇円)
読売新聞 2006年7月16日(日)東京朝刊13面
「芸術起業論」村上隆著 カラクリ明かす哀しさ
◇評者・高橋秀実(ノンフィクション作家)
表紙は著者の顔面アップ写真。アーティスト村上隆がこちらを見ている。睨んでいるような、人を蔑んでいるような。これもひとつの
アートなのだろうか。
読んでみると、内容は荒々しいタッチのビジネス論である。何しろ、「絵画は紙や布に絵の具を乗せた痕跡です。痕跡自体に
価値なんてありません」と言い切っているのだ。
彼によれば、作品の価値は市場で生まれる。世界の中心はアメリカで、そこでは金持ちたちが「何十万ドルでこの作品を買った俺って、
おもしろいヤツだろう?」などと自慢話のネタとして使える作品が高値で取引されるらしい。作品性より話題性。「才能よりサブタイトル」。
彼がオタク文化を作品化して成功(オークションで1作品が1億円で落札)したのも、原爆や敗戦と結び付け、「こういう土壌から発生
していますよ」と話題にしやすい「文脈」を提示したからだという。「会社の業績が悪かろうがよかろうが株価さえあがればいいという
投資家の本音のように、作品の価値とは実体のない虚構から生まれるものなのです」
この不届き者!
原爆被害を誇らしげに利用する無神経さに私は憤りを感じたが、それもまた話題性に加担してしまうというカラクリ。彼の理想は
「賛否両論」なのである。受け入れられてしまうと、「『もうみんなが知ってしまった』という地点に来た後には、どうすればいいのか」と
「怖さ」を覚えるらしい。そして新人アーティスト育成についての文脈では、「周囲におもねった瞬間から、作品は鮮度が落ちる」と
叱咤して、自ら賛否両論するのだった。
芸事は秘すれば花だが、明かせば醒める。アーティストの成功物語というより、マーケティング的発想の限界を示した書。
表紙の顔写真も、「凡才とあきらめざるをえないぼく」の哀しみの表情に見えてきた。(幻冬舎 1600円)
◇
◇むらかみ・たかし=1962年、東京都生まれ。現代美術家。
写真=表紙装丁
朝日新聞 2006年7月20日(木)朝刊32面
「芸術にはお金や戦略必要」 村上隆さん『芸術起業論』出版
>>517 芸術は、金もうけの手段なのか。美術家の村上隆さんが先月出した『芸術起業論』(幻冬舎)は題名からして過激だ。
マンガやアニメを思わせる作風で世界を席巻、今年5月には、海外のオークションで絵画が約114万ドル(約1億3千万円、手数料含む)で
落札された。経営する有限会社「カイカイキキ」の本拠も、埼玉県朝霞市から大使館が立ち並ぶ東京・元麻布に移転したばかり。
あえて「悪役」を演じているように見える美術家の思いとは――。(西田健作)
「今の日本の芸術って、貧乏で、頭悪くって、ろくでなしの人間のざれ言にしかなっていない。お金持ってる人たちの投資の対象に
なるものを作るにはお金が必要なのに、美大の先生は生徒にコスト感覚を捨てさせてきた」
話し出すと止まらない。著書では、ニューヨークで成功した手の内を惜しげもなくさらす。「芸術には、世界基準の戦略が必要である」
「徹夜なんて、努力のうちに入りません」。目次だけでもはらはらさせる内容で、単なる成功者の自伝とはひと味違う。
「手塚治虫や石ノ森章太郎もマンガの描き方の本を出している。後に続く人に自分と同じつらい思いをさせるのではなく、
これを土台に次のステップに行って欲しいので」
「サティアン」とやゆされたプレハブ小屋から10日に引っ越してきた本拠は、六本木にも近く、とりわけ外国人が目立つ地区だ。
ビルの地下と2〜3階の約1200平方メートルを全面改装。白木のフローリングに白い壁と、超モダンなオフィスだ。
地下は、会員制ギャラリースペースとなる。
「全然、成功とかいう感覚ないんですよね。この場所にしたのも、外国人が集まる場所なので、日本から世界へと発信できるから」
移転のために数億円の借金を抱えた。怒りをエネルギーに走り続けてきた。
「目次に『芸術家の成長には、怒りが不可欠』とあるけど、僕は不幸の星の下に生まれたと思ってますよ。怒りは無くて済むなら
その方がいいもん」「作品に対する誠意は自作を見てくれれば一目瞭然。それには揺るぎない自信があるんで」
最近はアニメ制作に夢中だという。「美術は仕事と割り切れるんだけど、アニメだとすごい勢いで何も見えなくなるんですよ。
相場の10倍以上のお金をかけたりして」。新オフィスにはアニメ・スタジオも作った。
あとがきに「私は芸術を生業とすることに誇りを感じており、後ろめたさ等、万分の一もなく―」と記す。走ることをやめられない、
作家の業を感じさせる本だ。税別1600円。
【写真説明】埼玉県朝霞市から、東京・元麻布の新オフィスに引っ越したばかりの村上隆さん
毎日新聞 2006年7月30日(日)朝刊11面
今週の本棚・新刊:『芸術起業論』=村上隆・著(幻冬舎・1680円)
著者は、アニメなど日本のサブカルチャーに発想を得て絵画や立体を手がける現代美術家。作品が米国のオークションで1億円超で
落札されるなど文字通りの「勝ち組」だ。人気作品の誕生の経緯などを通して、芸術が高く売れる秘訣を説いた。「自分勝手な自由からは
無責任な作品しか生まれない」「金銭を賭けるに足る物語がなければ芸術作品は売れない」など、挑発的な言葉が並ぶ。
芸術をビジネスととらえた一冊のため、純粋なアート好きには違和感も残るが、「欧米の美術の歴史に文脈をつくるなら、徹底的な
学習が必要」「成功したいという情熱よりも、『怒り』こそが表現をつくる」という主張は、日本の若い世代に欠けているのも事実だろう。
著者の真剣勝負の姿勢が伝わってくる。(け)
http://www.ohtabooks.com/view/bookinfo.cgi?isbn=4778310020 『オタク in USA 愛と誤解のAnime輸入史』
>>457 パトリック・マシアス著 出版:太田出版 定価:1,480円+ 税 サイズ:46判/280p ISBN:4-7783-1002-0 発行:2006年08月09日
現在、全米で爆発中の日本製オタク・カルチャー。その知られざる現地裏事情を奥の奥まで大公開。アメリカは萌えているか?
★『セーラームーン』はポルノもどきと弾劾されて打ち切られたがファンの署名で復活!
★日本直輸入の同人誌即売会にアメリカ女性400人が殺到!!
★「ビジュアル・ケイ」は「アニメみたいなルックスのバンド」という意味で英単語になっていた!
★『百獣王ゴライオン』がギャングスタ・ラッパーたちに崇拝されてるYO!
★『ウルトラセブン』は英語版ではコメディに吹き替えられた!
★『キカイダー』はハワイ限定で大人気だった!
★『宇宙戦艦ヤマト』から大和魂が骨抜きに!
★低迷するアメリカ出版業界を救う日本製少女マンガ・ブーム、その性描写の過激化はいつ米国の表現規制と衝突するか?
★「萌え」を理解しようとするアメリカ人の前に立ちふさがるチャイルドポルノの恐怖!
★リン・ミンメイでアメリカ人、初めて「萌え」を知ってカルチャーショック!・・他
カバーの折り返し
世界のオタクたちが日本のオタク文化とファースト・コンタクトするきっかけはそれぞれ違うけれど、根っこの部分には
共通するものがあると思う。彼らはみんな、生まれてからずっと自分をとりまく環境、支配的な文化からの脱出を日本製の
ファンタジーに求めたんだ。21世紀、アメリカのオタク・ブームは『AKIRA』のネオ・トーキョーみたいに爆発した。
その実態を君たちに伝えるのが僕の使命だ。
目次
第1章 吹き荒れるオタク旋風
第2章 USAオタクの少年期
第3章 Animeは英語になった
第4章 アメリマンガの世界
第5章 USAオタク列伝
Amazon
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4778310020/503-1890315-8875901?v=glance&n=465392 版元ドットコム
http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-7783-1002-0.html
532 :
もりそん:2006/08/03(木) 17:32:14 ID:ECBIRCXC0
ところで、2ちゃんねるに書き込んだり、スレッド立てれば、後から書いた
本人や、立てたやつに請求書が来ると聞いたが、本当ですか?
ちなみに、これは図書館のパソコンから打ってます。
夏だねぇ。
読売ITmediaニュース 2006年8月2日(水)
「世界コスプレサミット」開幕、11カ国・22人がナンバーワン目指す
テレビ愛知は、世界のコスプレイヤーを集めて開くイベント「世界コスプレサミット 2006」を、8月5日と6日に名古屋市内で開く。
日本や中国、ブラジルなど11カ国から、予選を勝ち抜いた22人が参加。コスプレの世界ナンバーワンを決める。
コスプレサミットは2003年、ドイツ、フランス、イタリアの3カ国から5人が参加して始まった。2004年は前年の3カ国に米国からの
参加者を加えた4カ国8人、2005年はさらにスペイン、中国、日本を加えた7カ国から40人が参加し、名古屋の電気街・大須でパレード
したほか、愛知万博の会場でチャンピオンシップ大会を開いた。
4回目となる今年は、ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、中国、シンガポール、タイ、ブラジルの8カ国から1組ずつと、
日本から3組出場する。5日に大須でパレードを行い、6日にチャンピオンシップ大会を開催。優勝者を決める。
審査には、漫画家の永井豪さん、コスプレに詳しいコラムニストの牛島えっさいさん、アニメソング歌手のきただにひろしさん
などが参加する。外務省と国土交通省の後援を得ており、外務大臣賞も贈られる予定だ。
ブラザー工業やJOYSOUND、グッドウィル、NTTドコモのDCMXが協賛しているほか、ルフトハンザドイツ航空や全日空も協力し、
入賞者に商品(航空券やアニメグッズなど)を提供する。
写真=コスプレが大人気という中国からは、ニ・ジャティンさん(23歳、学生)とユ・シンハオさん(21歳、学生)が最遊記の衣装で参加
http://www.yomiuri.co.jp/net/itmedia/20060803nt07.htm
読売新聞 2006年8月2日(水)夕刊 ◇Pop Style
[ALL ABOUT]冲方丁
作家の冲方丁さんが原作を手がけるアニメ「シュヴァリエ」が、19日からWOWOWで放送されます。
今回は、漫画、小説でもそれぞれ独自の世界を繰り広げる「メディアミックス」という手法が採られます。
現代のメディア状況と作家のあり方について、漫画家の西島大介さんと語り合ってもらいました。(後略)
[ALL ABOUT]シュヴァリエ
「シュヴァリエ」 フランス語で「騎士」の意味。実在した美貌の天才騎士、デオン・ド・ボーモンの生涯を、
フランスを起点としてヨーロッパ全土を舞台に描く。何者かに姉のリアを殺されたデオンは、パリを騒がす
女性の連続失踪事件と関連があると考え、仲間と捜査を続けるが−−。
アニメは「イノセンス」などで知られるプロダクションI・Gが制作、WOWOWで今月19日から放送(土曜後7:00〜)。
漫画は「月刊マガジンZ」(講談社)で連載中、単行本2巻まで。小説は日経BP社から今月下旬に刊行される予定。
読売新聞 2006年8月2日(水)夕刊 トレンド館 よみうり堂
[本田透のキャラ読み!] 戦国武将の“信長萌え”様々
今月取り上げる小説は「織田信長は、実は女だった!」という『女信長』(佐藤賢一著、毎日新聞社)です。
言われてみれば史書に登場する信長は「痩身で色白、髭は少なく、声はカン高い」という明らかに男性ホルモン不足気味の武将。
しかし、そこから「実は女だった!」というのはさすがに無茶な気がしますが、歴史小説の分野では「上杉謙信は、実は女だった!」
とか「沖田総司は、実はBカップだった!」といった「英雄が実は女性説」モノが昔からあるんです。最近のアニメでは「アーサー王は、
実は女だった!」という、イギリス人が聞いたらひっくり返りそうな奇説も登場しています。
織田家は美男美女の家系で、お市は絶世の美女でした。従って、本作の女信長も超美人。名だたる有名武将たちが次々と「信長萌え」
に転んでいくのです。しかもその萌え方は各人各様、様々な「男」のバリエーションを眺望できます。
例えば剛健な柴田勝家は実は30歳過ぎるまで童貞を守ってきた女性恐怖症で、信長に迫られると目に涙を溜めて狼狽します。
浅井長政は男性ホルモン過剰の典型的な体育会出身男子で、年上の信長を「年増の商売女めっ」と虐げ続け、最後は信長を裏切ります。
明智光秀は生真面目なインテリの苦労人で、年を経た女性の魅力を真に理解できる「大人の男」。もちろん羽柴秀吉は信長を陥れて
自分の側室にしようとする(が、ブ男なので当然フラれる)成り上がりの好色漢です。
しかし信長に誰よりも萌えていた武将は、信長の幼なじみだった徳川家康。晩年になってなお、若き日の信長を「凛とした美少女
でしたぞ」とのろけ、「あれが初恋であった」と述懐します。
なぜ家康は家臣でもないのに常に信長に下僕のように付き従い、どんな無理難題を押しつけられても絶対に信長を裏切らなかったのか?
そうです。徳川家康は70年以上前の間、心の中だけで密かに信長に萌えていたのです。萌えて忍んで培った忍耐が彼に天下を取らせた
というわけなのです。 (作家)
>>187 朝日新聞 [掲載]2006年04月02日
クール・ジャパン [著]杉山知之 [評者]梶山寿子(ジャーナリスト)
マンガやアニメといった日本のポップ・カルチャーが、「クール・ジャパン」として注目されて久しい。
「鉄腕アトム」がアメリカで放送されてから四十数年。今や「オタク」という言葉も国際語になった。
本書は日本文化が持つ強みとコンテンツ産業の明るい未来を説く。「ガンダム」に影響を受けたデザインの車など、日本のマンガや
アニメが、思わぬ形で国内外に浸透していることに驚く読者もいるだろう。「オタク」を自認する人は、勇気付けられるかもしれない。
著者によれば、出版、放送、映画、ゲームといった産業がデジタル化によって統合され、通信、家電、自動車などの異業種と
結びつくことで、今までにない巨大なビジネス・チャンスが生まれるという。
この新産業が「日本を、新しい次元へと牽引(けんいん)する」と、なんとも勇ましいが、この分野を取材した経験から言うと、
アニメの場合、業界が抱える構造的な問題は根深い。著者はコンテンツ業界の人材育成機関、デジタルハリウッドの学校長なのだから、
経営センスを持つプロデューサーの不足など、解決すべき課題にも、もう少し踏み込んでほしかった。
バラ色の明日が現実のものとなるためには、本書にもあるように、優秀なプログラマーの育成も急務だ。大学院で物理学を修めた人が
CGアニメを作る。それが当たり前になれば、ハリウッドも恐るるに足りず、と言えそうだ。
http://book.asahi.com/business/TKY200604040352.html