三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その12

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荊州四英欠の一人韓玄を初めとして、あまたの名将・知将(迷将・痴将)の活躍が続く
三國志リプレイスレ。今日も群雄達の奮闘は続く・・・

密偵「韓玄様!敵軍は>>3-4に過去スレ、関連スレを伏せているようです!」
韓玄「行け!突撃じゃ!!」
諸将「伏兵がいるってのに・・・」

過去スレ・関連スレ「ここが韓玄の墓場だ!」
韓玄「ワシの志はここで果てるのか・・・」
諸将「あんたが突撃するからだ!」

前スレ:三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その11
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1138517818/-100
―過去スレ―
ワシ、韓玄だけど
http://salad.2ch.net/warhis/kako/978/978918037.html
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その2
http://salad.2ch.net/warhis/kako/984/984668468.html
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その3
http://salad.2ch.net/warhis/kako/988/988779718.html
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その4
http://curry.2ch.net/warhis/kako/997/997375984.html
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その5
http://curry.2ch.net/warhis/kako/1012/10127/1012745159.html
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その6
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1016/10161/1016174423.html
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その7
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1033234266/
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その8
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1078243532/
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その9
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1097040576/
三國志リプレイスレ〜ワシ、韓玄だけど。その10
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1123571149/l50

―関連スレ―(その1)
今から三國志7をやります
http://salad.2ch.net/warhis/kako/978/978463544.html
三  国  志  プ  レ  イ  日  記
http://curry.2ch.net/warhis/kako/1013/10132/1013232951.html
三 国 志 プ レ イ 日 記 そ の 2
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1017/10178/1017856984.html
三国志VIIIプレイ日記
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1013170420/
◆ 武田騎馬軍団 vs 三国志VIII ◆
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1013/10137/1013798344.html
異世界系リプレイスレ 〜武田騎馬軍団vs三國志 その2
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1035/10352/1035216359.html
異世界系リプレイスレ 〜武田騎馬軍団vs三國志 その3
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1061743145/
3無名武将@お腹せっぷく:2006/04/06(木) 13:59:09
糞スレ立て
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―関連スレ―(その2)
無理矢理マルチプレイin三国志7
http://curry.2ch.net/warhis/kako/1023/10234/1023460425.html
無理矢理マルチプレイ三国志8〜その2〜
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1030/10302/1030204230.html
無理矢理マルチプレイ三国志8〜その3〜
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1035/10354/1035477749.html
無理矢理マルチプレイ三国志8〜その4〜
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1046/10467/1046700921.html
無理矢理マルチプレイin三国志8〜その五〜
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1057/10570/1057081855.html
―リプレイ練習・討論・雑談スレ(再利用)―
三 国 志 プ レ イ 日 記
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1028594017/

では、引き続き英欠厨華ロマンをお楽しみください。
まさか途中で容量オーバーとは。
初のスレ立てとなりましたが、どうだったでしょうか?

では、次回より続きをドロップします。
202年夏


同じく陳留方面で軍備拡張に励む。地味に河内への諜報や
洛陽での軍備回復もしていたが、次なる侵攻先は陳留駐屯軍からの
ギョウ侵攻だろう。とは言え事実上袁紹陣営の本拠たるギョウ侵攻作戦。
実行にはそれなりの準備と言うものを要した。
前線を維持しつつ将卒の配備、精兵の徴募、それらの訓練、そしてギョウへの流言。埋伏。
洛陽と陳留を行ったり来たりしながら、地味ながらいわば「もうひとつの戦い」が展開される。
お陰で俺ときたら、休む間もなく今日は陳留、明日は洛陽だ。いや、実際に有り得ない話なんだが。
とにかくそんな忙しない日々を送る。



202年秋


季節は穏やかに終わりを告げたね。
時の流れは早いもので、気づけば秋になっている。最近、どうも時間の
流れが速く感じるのは気のせいだろうか。ゲホゲホ。洛陽からは激しく河内に流言飛語を飛ばしながら
ほくそ笑み、いよいよ袁紹軍との決戦の時がやってきたのである。
202年冬

郭嘉:いよし、全員揃ったな。いよいよギョウへの侵攻を開始する。
夏侯淵:ようやくか。ここのところデカい戦もなかったからな。
    久々に大暴れしてやるぜッッ!
張遼:ですな。華北の袁紹軍、果たしてどれほどのものか。
曹仁:ややっ、先月赴任したばかりなんですが、もう戦ですか?
郭嘉:お前さ、そうゆうとこは全然成長してくんないのな。
   まぁいいや。増援は手配済み、ただ増援込みでよーやく敵本隊と兵数が並ぶってことを忘れんなよ。
曹昂:軍師殿、どう言うことですか?
張遼:ギョウは我が陣営と袁紹陣営の境、最前線、つまり敵方にもそれなりの
   増援が予想されると言うことですか。
郭嘉:そゆこった。厳しい戦いになるのは間違いねぇ。手ぇ抜くんじゃねーぞ。
夏侯淵:なァに、こっちには軍師殿、何よりこの俺がいるッッ! 寡兵なんのそのよ!
曹仁:淵兄の言う通りだぜ! 子脩の初陣は俺たちが飾ってみせる!
郭嘉:その意気や良し。総大将は張遼、参軍に俺がつく。淵、仁、
   それに曹昂。……あんまり無理するんじゃねぇぞ、いいな?
曹昂:しかし軍師殿、此度の戦は我々にとって負けられぬ戦、
   初陣とは言え私も前線に出て戦うべきでは。
郭嘉:場合によっちゃあ、な。だがよ曹昂、この功に餓えっぱなしのこいつらが
   そう簡単にお前さんを前に出させてくれるかな?

夏侯淵@功に餓えっぱなしの男一号:なぁ軍師、そいつって誰なんだ?
曹仁@功に餓えっぱなしの男二号:さよう、さっぱりわからん。

張遼:……いや、その。
郭嘉:安心しな。イザって時は俺がなんとかしてやるよ。
曹昂:……はっ。
陳留から約7万の曹操軍が発し、一方こちらギョウ城。
「曹操軍発進」長年の緊張状態を破るこの報に意外にも袁紹陣営は静けさを保っていた。

袁紹:いよいよきおったか、曹操。逢紀、軍団の配備は。
逢紀:はっ、不肖参軍はこの私逢紀、文醜、淳于瓊、呂威コウら、それにご子息譚さまを配し、
   増援には陳震、田疇らを既に呼んでおります。総勢17万の大軍勢ですぞ。
袁紹:磐石の布陣と言うことか。見事だ、逢紀。
   顕思、先陣の指揮はお前に任せた。存分に功を立てるが良い。

袁譚:任せてくれ、じゃねぇ下され父上。行くぜ文醜、淳于瓊! オレに着いてこいや!
文醜:うおお、この文醜に安んじてお任せあれぇ!
淳于瓊:……ヒック、んぉ? なんでぃなんでぃ。戦かぃ?
袁譚:また飲んでいたのかオマエは。ホレ、起きろ。
淳于瓊:ウーィ、ック……おぉ、醒めてきた醒めてきた。譚さまがようやく三人に見えてきたぜぃ。
文醜:それってマズいんじゃないのか?
淳于瓊:安心しなぃ! さっきまで七人に見えてたぜぃ!
    それにな、七人だろうが三人だろうが関係ねぃ、的は多い方がやりやすいってモンよ!
袁譚:ついでに武勲も三倍ってか? おめでてぇヤローだぜ!

郭嘉:見えてきたぜ、テメェら、歯ァ食いしばれ! この華北制圧はこの一戦から始まる!
将兵:おおー!!


かくて戦端は開かれ、鉄騎は黄河を埋め、ここ官渡の地に大戦が興る。
歴史に名高い「官渡の戦い」の始まりである。
……テケテン、本日はここまでです。

洛陽方面で二回も太守の鐘ヨウが寝返るなんてハプニングをはさみつつ、
ようやく203年にして「官渡の戦い」に入ります。実は陳留→ギョウでは戦場は
官渡になってくれないのですが、そこはそれ、ふいんき(ry)で読んでやってください。

動員兵数も両軍合わせて20万を超える、文字通りの大戦。楽しみにして頂ければ幸いです。
忘れていました、てっきりまだ容量が残っていると思っていたので誘導先を
前スレに貼れないままの新スレとなりました、探させてしまったら申し訳ないです。
11 ◆7rAzqBFcf. :2006/04/06(木) 14:30:00
このスレは死んだ
12魔玉禿 ◆HAGEWhnsd. :2006/04/06(木) 14:46:49
スリプ君乙w スレ間違ってたorz

しかしひょーりみはどのスレにも>>11みたいなことしてるんだねぇwww
13無名武将@お腹せっぷく:2006/04/06(木) 15:13:03
14無名武将@お腹せっぷく:2006/04/06(木) 17:56:04
>>10
スレ立て&リプレイGJ、燃える展開だなw
15無名武将@お腹せっぷく:2006/04/06(木) 20:35:39
このスレは死んだ
16無名武将@お腹せっぷく:2006/04/07(金) 00:52:43
ひかぬ
こびぬ
かえりみぬ

そのこころをわすれずに
17無名武将@お腹せっぷく:2006/04/07(金) 03:08:10
やっぱ高順って味方に居たら小さく、敵に居たら大きく見えるのかね。
18無名武将@お腹せっぷく:2006/04/07(金) 09:34:42
>>16
縦読みすると「退こか」なのなw
19ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/04/08(土) 18:34:47
新スレ乙です。いきなりすごいことになってますが…

前スレでの投票結果ですが2の益州を抜けて擁州,涼州を制圧に決定しました!
今書いてますのでしばらくお待ちを……
20無名武将@お腹せっぷく:2006/04/08(土) 23:21:00
>>10
sleep乙!いままでさんざん郭嘉たちを苦しめてきた高順がこれからどう活躍するのか楽しみだ!!
21無名武将@お腹せっぷく:2006/04/09(日) 15:50:31
三国志8の韓玄で、挑戦してみた。
215年の4月で中華統一に成功した。
挑戦4回目、劉表からの独立時にどれだけ部下を連れて行けるか
楊州・荊州をいかにすばやく制圧できるかが勝利の決め手だった
とはいえ、頻繁に攻めてきた孫氏一族斬首全滅・
劉備軍武闘派斬首全滅・馬騰一族斬首全滅・孔明も斬首
作った帝国はすぐにまた乱世になるエンディング。

魅力が低いから、相手滅ぼしても配下にならない
一度徹底的にたたいても新たにまた敵に回るなら、
問題は根元から断たなければ・・・斬首
という、展開でした。

多くの漢玄さんが中華統一と目先の攻防の狭間で苦しんでいると思います。
でも、今まで3回捕虜になって登用を断ったら首を切られた
孫堅を斬首した時だけは気分がすっきりしたのは事実です。

スレ汚しですが、漢玄で初めての中華統一うれしかったので。

22無名武将@お腹せっぷく:2006/04/09(日) 16:13:16
ttp://www.geocitis.jp/xia4si4mei4/
前スレ664氏の過去ログ倉庫
次からはこれもテンプレにヨロ
23無名武将@お腹せっぷく:2006/04/09(日) 17:53:39
ぬぉ、韓玄で統一って出来るのか・・・
お待たせしました。ようやく202年冬、史実とはちょっと違う「官渡の戦い」です。
202年冬

陳留を発した曹操軍。総大将には智勇兼備の将としてめきめきと頭角を現し始めた
若武者張遼、付き従うは「五日で五百里・六日で千里」と用兵術には定評のある曹操旗揚げ時からの宿将
夏侯淵、若くから武芸を好み対呂布陣営戦では先鋒の大任を務めた曹操の族弟曹仁。曹操の息子で
今回の戦が奇しくも初陣となった曹昂らが顔を揃え、参軍には関中に侵攻する曹操に代わり
「北伐二面作戦」を一手に担う筆頭軍師・郭嘉が愛馬絶影を駆り遠く華北の空を睨んでいた。

対する袁紹陣営も袁紹自ら長男袁譚を始め謀臣逢紀、歴戦の猛将文醜・淳于瓊らを
従える磐石の布陣でここ官渡の地で曹操軍の襲来を今か今かと待ち構えていた。

兵力差は増援を呼んでようやく互角の、曹操軍圧倒的不利の状況に始まり、
まさに「至弱を以て至強に当たる」曹操軍の真価が試される一戦でもあった。


曹仁:ひぃ、寒い寒い。中原に比べてここまで来ると結構寒いんだな。
張遼:戦場には雪がちらつき始めました。軍師殿、補給線は大丈夫でしょうか?
郭嘉:あぁ、その辺は心配しなくてもいい。今年は豊作だったからな、
   増援の張バクにもしっかり伝えてある。安心して戦ってくれ。
夏侯淵:それを聞いて安心したぜ。腹が減っては戦はできぬ、ってなッッ!
曹昂:……。
郭嘉:どした子脩(曹昂)、風邪気味か?
曹昂:いえ……この震えは武者震いです。
張遼:軍師殿、子脩さまは初陣ゆえ、少し緊張しているのでしょう。
   それがしの隊の隣に付け、憂いを払いとうございます。
郭嘉:あぁ……そうだな、それがいいかも知れね。今回は増援と呼応して一気に
   左翼を抜く作戦を取る。張遼と子脩は中軍に、淵と仁は先鋒だ。期待してるぜ。
夏侯淵:おおうッッ! 仁、足を引っ張ったら置いてゆくぞッ?!
曹仁:望むところだ淵兄、俺だって淵兄の見てないところで鍛錬に鍛錬を重ねたんだ。
曹昂:……。
張遼:子脩さま、そう力んでいては出せる力も出せませぬ。まずは肩の力を抜いて。
   なに、襲い来る敵があればこの張文遠が一呑みにしてご覧に入れましょう。
曹昂:あ、あぁ、頼りにしているぞ、張遼。

郭嘉:……行くぞ。全軍、進軍を開始せよ。

こうして地面が白く染まり始めた頃、俺たちは進軍を開始した。早馬を飛ばし、
張バクら増援の手配を済ませると早くも一の砦を落とす。
守兵が誰も配備されていないのは、二の砦、本陣に多くの兵を裂いている証拠。
つまり、激戦は必至ってわけか。
張バク:やぁ郭嘉、急かされて来たけど……敵はどこかな?
郭嘉:おう、まだ見えねぇ。張バクは曹休を先鋒に補給線を確保しつつ、
   左翼の砦に向かってくれ。
曹休:では、軍師殿ら本隊は?
郭嘉:黄河で釣りを堪能してくる。最も、獲物が大きすぎて食いきれない可能性もあるがな。
曹休:は……?
郭嘉:本隊は黄河沿岸に移動せよ、渡河部隊と右翼から予想される増援部隊を引き付ける。
張バク:なるほど……本隊自ら陽動作戦と言うわけだね。
郭嘉:エサは上等な方が釣果が上がるからな。任せたぜ。
曹休:承知致しました。

ほどなくして白い世界に馬蹄の音と波を掻き分ける船の無粋な音が混じりだす。

夏侯淵:来たぞ仁ッッッ! 準備はいいかッッッ?!
曹仁:ガッテン! 俺と淵兄が組んだ以上ここは通さねッぞ!

先に戦場に到着したのは荀ェ、閻柔、呂翔ら増援軍先鋒四万、数の上では倍近い
袁紹軍だったが、夏侯淵・曹仁の二将はさすがに強く、この兵力差をものともしない奮迅ぶりを
見せ付けた。

郭嘉:よしっ、荀ェ・閻柔隊は混乱させた。やっちまいな!
荀ェ:あわわ、敵がこ、こんな強いとは聞いておらんぞ!
夏侯淵:よっしゃ、その首置いてけッッ! ――敵将荀ェ、討ち取ったり!
曹仁:同じく、閻柔はこの曹仁が討ち取ったぞ!
残った呂翔も文遠の援護を受けた曹昂が降し、この緒戦は将の圧倒的武力を誇る曹操軍の
快勝に終わった。次なる目的地は作戦上の拠点からは外れるものの、中央二の砦。
黄河の上に立てられたこの砦は作戦には直接関わらないものの、落とすことによって事実上
黄河周辺を押さえたことになるため是非とも奪っておきたい拠点だった。

ところが川を渡ろうと準備を始めた俺たちを襲ったのは、袁紹の長子であり武勇で知られる袁譚と
文醜、陳震と呂威コウら本隊先鋒部隊であった。

袁譚:さぁさぁ、オレは袁紹が嫡男にしてその後継者袁譚! 首を取れば一番手柄だぞ? ハハッ
文醜:若、お待ち下され。ここはこの文醜は若への手土産に二三敵将の首級を挙げとうございます!
袁譚:よく言った文醜! よォーし、先陣はお前に任せたぜ!
呂威コウ:我らもいるぞ!
陳震:蚊帳の外感が否めないがな!

曹昂:おお、あれが袁譚か。よし、ここは私が……
張遼:しかし子脩さま、先陣の文醜は華北でも一二を争う武弁者。
   ここはそれがしにお任せあれ!
曹昂:だが、いくらお前でも一人で奴の相手は……
張遼:心配ご無用。子脩さまは兵書を嗜んでおられるかな?
曹昂:……お、おぉ、そうか!
張遼:左様、「兵半ばを渡らばそれを討つべし!」 うう、う、討つべし! 討つべし!
郭嘉:……なぁ文遠、それホントに兵書だったのか? 真っ白な灰になったりしねぇよな?
夏侯淵:出番はまだかー!
郭嘉:だまらssh
張遼:打つべし! 打つべしィィ!
文醜対張遼、華北の豪傑と中原の新鋭の息詰まる対決と思われた勝負だったか、
決着はあまりにも呆気ないものだった。
「兵半ばを渡らばそれを討つべし」文遠の言葉通り、黄河を越えて上陸しようとした
文醜隊は浅瀬に足を取られ次々と討たれ、慌てて船に引き返そうとしては
渡河中の部隊と揉み合いになりまた討たれ、最後は文醜も乱戦のさなか
堂々と船に飛び乗った張遼に一刀を浴びせられ敢え無くお縄を頂戴した。

張遼:打つべし! 打つべし!
袁譚:だぁぁ、文醜のヤロウも使えねぇ! おい、そこのボンボン!
曹昂:むっ、私のことか!
袁譚:オマエ以外に誰がいるよ。オマエ、曹操のボンクラ長男の子脩ちゃんだろ?
   宦官の孫の子に、男根はついてるのか? ハハッ!
曹昂:貴っ様ぁぁ……私だけならともかく、父上まで愚弄するとは許せん! 勝負しろ!
郭嘉:あ、バカ。ったく、見事に挑発に引っかかりやがってからに……文遠!
張遼:承知。

俺の命令を聞くか早いか、張遼が子脩を追って黄河を渡りだした頃
砦では袁譚と子脩の壮絶な二世対決が展開されていた。子脩の周りでは存在感が薄い
呂威コウ、陳震隊がここぞとばかりに子脩を狙い、子脩の部隊はそれらに袁譚隊を加えた
合計三部隊を相手に必至の抗戦を続けている。

袁譚:ハハッ! オマエの話ならよく聞いてるぞ曹昂、「何の取り柄もないボンクラ長男」だとな!
曹昂:ほざけ! 曹孟徳の息子に臆病者など居らぬ!
袁譚:そろそろ気付けよ、可哀想な男だな。文武両道の曹丕、武勇に長けた曹彰、父も認める
   詩才を持つ曹植! ところがオマエはなんだ? 優秀な弟たちに比べてオマエには何もない!
曹昂:くッ……言うなぁっ! それ以上言うと怪我では済まさんぞ!
袁譚:ハッキリ言ってやる、オマエが曹操から譲り受けたのはせいぜいその自尊心の強さ、
   所詮オマエは、ミソッカスなんだよ! ハハッ!
曹昂:言うなぁぁぁぁぁぁっ!!
苦悶に歪む子脩の剣が気合い一閃、僅かな隙を衝き袁譚の肩を斬った。
断っておくが子脩は剣の腕に関してさほど熟達しているわけではない。
遠目に見ても袁譚の優位は明らかだった。さすがに文醜、淳于瓊らを顎で使うだけあって
その武量は恐らく袁紹の三人の息子の中でも随一だっただろう。
その袁譚を相手に何故子脩が一太刀浴びせられたのかは、後になって考えても明確な
答えが見出せるものではない。

ひとつ挙げるとすれば、それは子脩の気焔が生んだ一撃だったと言える。

袁譚:……ックソが、調子乗ってんじゃねーぞッッコラァ?!
張遼:子脩さま、張遼が参りましたぞ。ここは危険です、後はそれがしに……
袁譚:チッ、面倒なヤツがきやがったか。おいそこの……そこの二人!
呂威コウ:呂威コウです。
陳震:陳震ですよ。
袁譚:知るかボケが! ここは一旦退くぜ。じゃあな! ボンクラ長男の子脩ちゃん!
曹昂:くそっ、離せ張遼、私はまだ……!
張遼:落ち着いてください、子脩さま、まずは敵を追い払えたのです。深追いは危険。

子脩の咆哮は、雄大な黄河を逆流させるのではないか、と思わせるほどのものだった。
思えば文武に秀で、「彼こそが後継者に相応しい」と密やかに噂される子桓(曹丕)の成人が近いことが
子脩の焦りを掻き立てたのだろう。自分は弟たちに比べ凡庸。
だからこそこの一戦に懸けるものに凄まじいものがあった。
華北攻略の一大決戦で武名を挙げれば、きっと誰もが認める後継者になれると。
そうすることが、「乱世の奸雄」と評された偉大な父・曹操に近づく第一歩だと、一人思いつめていたのかも知れない。

出陣前以上に小さく見えたその傷ついた背中に、俺はかける言葉を見つけることができなかった。
夏侯淵:増援軍残党は粗方片付けたぜ。
張遼:中央二の砦も押さえましたし、先鋒も討ち果たしました。陽動作戦は成功と言えましょう。
曹仁:ここらで作戦変更と行きますかい?
郭嘉:ん? あ、あぁ。そうだな。しかし妙だ。左翼を回りこんだはずの増援部隊が、そろそろ
   本陣を急襲していてもおかしくはない頃だが……。


兵:伝令! 増援部隊は渡河中、敵の参謀逢紀と辛ピの計略と伏兵に遭いほぼ壊滅!
  張バクさまは曹休さまを殿に、なんとか逃げおおせたとのこと!
張遼:……! なんと!
夏侯淵:くそッッ! 向こうにも相当の参軍がついてたかッ!
郭嘉:それで? 被害と、負傷した将は。
兵:今のところ確認されておりませんが、被害は全隊で4万を越えるかと……。
郭嘉:オイオイ……話を聞く限りじゃ、まだ本陣には10万誓い軍勢が控えてる計算になるな。
張遼:対してこちらは本隊残すところ4万弱。圧倒的不利は否めませぬ。
夏侯淵:ちょ待てよッッ! まさかこのままおめおめ引き下がるつもりじゃねーだろうなッッ?!
郭嘉:……それはねぇ。ここまで来て退くのは一番の下策。ここで退けば袁紹軍はギョウに兵力を
   結集して一気に攻め入ってくるだろう。そうすれば今の曹操軍に抵抗戦力の捻出は難しい。
   なんとしてもここで奴らに痛撃を与えねぇことには帰れねぇぜ。
曹仁:だがよ軍師、実際問題どうすんだ? 兵力差は倍、このまま中央二の砦経由での渡河は
   不利だし、かと言って待つ戦いはジリ貧だぜ。
郭嘉:それを今考えてんだ。増援の被害が4万、罠の配置が……だろ、てことは……のはずだから、……
夏侯淵:だあああああああ! なーにブツブツ言ってんだよッ! ンなことしてる間にも
    敵がいつ来るかわかんねぇんだぞッッッ?!
曹昂:……陽動。
張遼:む?
郭嘉:それだ。それなんだが、もう一手足りねぇ。
曹仁:なぁ軍師、どう言うことだよ。
郭嘉:あ、あぁ。つまりな、結局のところやるこたぁさっきと同じなんだよ。二の砦の地の利を
   活かして敵の大部分を引き付けて、その間精鋭を率いて渡河、手薄になった本陣に急襲をかける。
   口で説明するのは簡単だが、砦に篭る部隊には堅牢な守りが要求されるし、さっきよりも
   寡兵で本陣を狙う以上、時間をかければ全滅の可能性が高い。
張遼:なるほど、難易度が跳ね上がった、と言うわけですな。しかしまた渡河中に罠が
   発動する恐れがあるのでは?
郭嘉:いや、それはねぇよ。斥侯の調べではそれほど罠は配置してはいなかったし、
   逢紀と辛ピは文官だ。伏兵で攻めかかったとしてもあれだけの短時間で4万の
   兵が倒せるモンじゃねぇ。つまり、罠の大部分は左翼に集中していた。
夏侯淵:じゃ、じゃあよ、さっき「一手足りねぇ」っつったのはなんだよ。
郭嘉:行軍速度だ。正面で敵を引き付ける以上、本陣急襲部隊は敵に見つからないように
   迂回して渡河する必要があるんだが、それだと幾ら水上の拠点とは言え中央二の砦の部隊が危険過ぎる。
   逆に時間がかかり過ぎると本陣の引き返される危険性もあるしな。
曹昂:それなら、右翼に比較的黄河の浅いところがあると聞きました。そこを使いましょう。
郭嘉:なんだとぉっ?! そりゃホントか? 子脩。
曹昂:えぇ……一応、出陣前にこの当たりの地理は調べさせておいたんです。
   その、初陣ですから。
郭嘉:ははっ、よくやったぜ子脩! これで
曹仁:なら、二の砦の陽動は俺に任せてもらえるか?
郭嘉:いいのか? 仁。……危険な役目だぜ。
曹仁:ヘッ、軍師や子脩ばっかにカッコイイとこ取られちゃたまらねぇ、俺ァまた洪に
   叱られちまうしな。それに、強行軍なら……
夏侯淵:俺が居るしな。ワカってんじゃねぇかよ。
張遼:では、それがしも急襲部隊に回りましょう。二の砦は手狭故、二部隊も入れませぬ。
曹昂:……私も参りましょう。
郭嘉:いや、子脩の部隊は随分とやられた上負傷兵も多い、安全な場所でしばらく待った方が……
曹昂:兵を遊ばせておく余裕はありませんし、どちらにせよ道案内は必要です。それに
郭嘉:それに?

曹昂:見極めたいのです。私が本当に父上の後継者に足る男かを。

夏侯淵:……決まりだな。仁、死ぬんじゃねーぞッ?
曹仁:淵兄もな。
郭嘉:やれやれだぜ。
こうして残存部隊による決死の逆転作戦が開始された。曹仁の篭る砦に新手の
部隊が殺到し怒声が響き渡る中、水を打ったかのような静けさの中急襲部隊は渡河を開始する。
時刻は既に夜。一寸先も見えない黄河の闇は、作戦の成否を占っているかのようだった。

夏侯淵:急ごうぜ。チンタラやってると仁が危ねぇ。
張遼:そうですね……ですがあまり音を立てては敵に気づかれる危険性もあります。
   悔しいですが水上ではそれほど急げません。
郭嘉:ここで狙われたら危険だしな。子脩、あとどれくらいだ?
曹昂:それほどかかりません、この速度でも夜明けには本陣を狙えます。
夏侯淵:朝駆けか。悪くねぇ。
曹昂:……私は役に立てていますか、諸将。
夏侯淵:ん? なんだよ、まだ言ってんのかよ。
張遼:曹孟徳の息子の名は、それほどに重いものなのでしょう。今や、中原の覇者なのですから。
郭嘉:自分に厳しすぎんだよ、子脩。よっっく考えてみろ、華北の覇者の息子はどうだった?
張遼:……ぷっ。
夏侯淵:だはは、ありゃ確かに「覇者の息子」っぽくはなかったな、山賊とかそこらの匂いがぷんぷんしたぜッ!
郭嘉:(お前が言うか、お前が)あんま自分を追い込むなよ。お前はお前なんだからよ。
   で、俺たちは今こうしてお前のお陰で急襲作戦を遂行中なんだ。もっと胸張っていいんだぜ。
曹昂:……はい、そうですね、
淳于瓊:お楽しみ中悪ィなお前ら。……さぁ、功の掴み取りだぜ、ヒャッハ。
張遼:?!

それは一瞬の出来事だった。夜陰に紛れ、気付けば奴は船に飛び乗っていた。
手勢は30にも満たなかった。それでも、一人の人間を殺すには十分足る人数。
淳于瓊:ニイ メン ハオゥ。

赤い赤い舌を伸ばし、淳于瓊の振り上げた大刀が子脩の胴を凪ぐ。
空を舞う粉雪に、鮮血が混じった。

曹昂:かは……っっ!
郭嘉:し、子脩ゥゥーッッ!!
夏侯淵:ヤロォ、よくも子脩を……袁紹め、こっちの作戦を読んでたかッッ?!
淳于瓊:そいつぁ違うな、こいつは俺の独断だ。……だからこそ、戦功第一はこの俺よ!


張遼:言いたいことはそれだけか。下郎。
淳于瓊:へ? ……ぴぎゃっっ

船板を踏む大きな音と共に文遠は跳躍し、今度は文遠の長刀が空気を切り裂いた。
どこまでも冷たい刃が、淳于瓊の首を胴体から切り離す。文遠は長刀についた血糊すら
汚らわしい、と言わんばかりに淳于瓊を討ったあとも何度も何度も長刀で空を切り続けていた。
夏侯淵:……はぁはぁ、し、刺客はこれで全員片付いたか?
郭嘉:あぁ……子脩、おい子脩! しっかりしろ!
曹昂:お、おお、ぐ、軍師殿、
張遼:子脩さま、それがしが付いていながら……あのような下郎に!
郭嘉:しゃべるんじゃねぇ、傷口が開くぜ。おいそこの! ボサっとしてねぇでとっとと衛生兵を呼ばねぇか!
曹昂:む、無駄、で、す、わわ私は、もう、助からない。
郭嘉:黙れっつってんだろうが、馬鹿野郎! 畜生! 畜生が!
曹昂:騒いでは、い、いけません。敵に気取られては……手遅れ……ごほっ、
   それより、もうすぐ、黄河を超えます。必ずや袁紹を……
郭嘉:おう、たりめーだ、ここまで来て負けてたまるか。それより今はお前だ、
   すぐに人員を裂いて安全なところへ連れてくぜ。
曹昂:ふふ、ありがとう……ございます、ですが、がは、畜生……悔しいな。
   これでは父上に顔向けできない……。
郭嘉:この期に及んでお前ってヤツぁ……! 安心しろ! 曹操には俺から伝えとく!
   でも生きろ、帰って手当てすればきっとまた……
曹昂:そ、それを、きき聞、いてあ、あ安心し、ました、
   ……できることなら……父上の世を……
夏侯淵:お、おい、子脩?
張遼:子脩さま!
曹昂:……………………
郭嘉:馬鹿野郎。馬鹿野郎。最期の最期まで親父のこと、軍のことを考えてやがった。
   お前は誰よりも立派な「曹孟徳の息子」だったぜ。
   わかった子脩、お前の渡したこの3万、必ず袁紹のドテッ腹にブチ込んできてやる。
   だから……またな。
子脩の目の開くことは二度となかった。しんしんと降り積もる雪が、傷口を白く埋めてゆく。
何事もなかったかのように。最期まで偉大なる長男の死を衆目から遠ざけようとするかのように。
やがて船は黄河を無事渡りきり、空は白み始めた。
泣いている暇は、なかった。

張遼:軍師殿。
郭嘉:……おう。
張遼:張文遠、推して参る。
夏侯淵:俺も行くぜ。子脩の仇はこの俺が討つ!

絶影が華北の地を駆ける。その名の由来通り「影も留めぬ」素早さで。
子脩の死にいきり立ち、火の玉と化した精兵3万は守兵を悉く蹴散らし、
やがてその報は袁紹の本陣へと届いた。

袁紹:なんと! 戦場左翼より曹操軍だと?!
兵:はい! 既に辛ピ隊は壊走、ここに来るのも時間の問題かと……
逢紀:馬鹿な……仮に中央の砦が陽動部隊だったとしても、この速さで渡河など
兵:どこかに河幅の狭いところがあったのかと……ぐはっ!
袁紹:!
張遼:……来来。
逢紀:お、お前は確か、ちょう……


張遼:遼来来!!!!


逢紀:ぎゃああああっ?!
夏侯淵:夏侯淵見参! 

この奇襲作戦は子脩の死を受けた将兵の死に物狂いの奮戦ぶりで、皮肉なことに大成功を収めた。
張遼が、夏侯淵が武器を振るうたびにおびただしい量の血があちこちで飛沫を上げ、
朝日は地獄と化した戦場を照らす。
参謀の逢紀、辛ピを欠いた袁紹は慌てて本陣に引き返してきた
部隊に守られ辛くも戦場を離脱。ここに両陣営あわせて10万以上の死者を出した官渡の戦いは終結したのである。

袁紹:ま、まさかたかが3万の軍にわしの大兵団が……ぐはっ
袁譚:どうしたんだオヤジ! おい、まさか病に……
袁紹:ふっ、できれば隠しておきたかったが……あとは頼んだぞ、顕思。お前は逸る癖がある、そこを……
袁譚:そんな言葉が聞きたいわけじゃねー、南皮まで引き返して軍を再編成するんだよ!

郭嘉:袁紹!
袁紹:?!
袁譚:あ、あいつぁ郭嘉! チクショウ、伏兵か?!
袁紹:郭嘉! ……そうか、思い出したぞ、あいつは確か以前わしを見限って……
郭嘉:逃げ犬を殺すほど落ちぶれちゃいねえからな、今の内に尻尾を巻いて帰れや。
   それとも、四世三公の名門袁家のおぼっちゃまは負け戦が初めてか?
袁紹:な、なんだと! この痴れ者が……うっ! ごほッごほ!
袁譚:怒るなオヤジ、クソッ、あのヤロウこれが目的か!

郭嘉:そう言うこった。袁紹――来世でまた逢おう!
この舌戦が密かに病に蝕まれていた袁紹の寿命を更に縮めたのか、203年春。
華北の雄袁紹は遂にこの世を去った。後継者を誰にするかでひと悶着あったそうだが、
長男袁譚に替わり三男袁尚を立てようと画策していた逢紀を先の戦いで欠いたのが
大きかったのだろう、袁譚が後を継ぎ君主とされた。

曹操:そうか。子脩は最期まで俺のことを。
張遼:はっ、殿の名に恥じない、立派な長男として武名をまっとうされました。
曹操:初陣で命を落とすとは……。
郭嘉:あいつ、誰よりもお前のことを誇りに思ってたみてぇだぜ。
   他の兄弟に比べて凡庸だったかも知れねぇ。だけどよ曹操、お前はいい息子を持った。
曹操:……俺はずっと思った通りにしてきて、心に背いた事は一度も無かった。
郭嘉:……。
曹操:だがもし、人に霊魂なるものがあり、俺の大業が成らなかった時、俺は俺のために死んだ
   あいつに何と顔向けすれば良いだろう。
張遼:殿……。
郭嘉:……。

曹昂子脩、享年27。その死が曹操に与えた影響は決して少なくはなかった。
そしてこの死が呼び水となり、袁紹の後を継いだ袁譚陣営は2年ののちに滅亡の日を迎えることとなる。
また郭嘉は、この一戦を境に急速に北伐の速度を上げてゆく。
その理由は、まだ郭嘉自身しか知らぬことであった。
……テケテン。今回はここまでです。戦だけでものっそ長くなりましたが、お納めください。
因みに高順の出番はまだですw もちろんちゃんと見せ場は用意してありますけどね。

いつだってどの形態であれ、人の死を描くと言うのは物凄く疲れます。
読んでいただいて、本当にありがとうございました。

時が経つのは早いものでもう203年、「無頼伝 郭嘉」もそろそろ終盤戦。
どうか最期までお付き合いください。
41無名武将@お腹せっぷく:2006/04/11(火) 10:33:55
乙。
チョウリョウかっけー
42無名武将@お腹せっぷく:2006/04/13(木) 00:39:26
曹昴・・・

ちきしょう、グッときちまったじゃないか。
43無名武将@お腹せっぷく:2006/04/13(木) 11:23:25
ジャーン!ジャーン!ジャーン!
げえっ 関・・・・・・
かん・・・

韓玄・・・wwwww!!!
44無名武将@お腹せっぷく:2006/04/13(木) 17:46:33
関係ない話だがsleepknotはラルク好きか?
ちょっと気になって
45無名武将@お腹せっぷく:2006/04/13(木) 19:58:21
>>40
GJ
アナタの陣地に遼・来・来
46無名武将@お腹せっぷく:2006/04/13(木) 20:34:35
誰も言わないようなので言わせていただく
>>25
一日で五百里スゴス
47無名武将@お腹せっぷく:2006/04/13(木) 20:42:12
以前といい、夏候淵は運がないなw
申し訳ない……orz
調べ直したところ「三日で五百、六日で一千」ですた。

いっそもう淵は控えちまうかw
>>44
あぁ、分かる方には分かるんだなぁ。
Driver's highは郭嘉伝の隠れ脳内テーマだったりします。かけながら書いてますよ。
50無名武将@お腹せっぷく:2006/04/14(金) 02:13:58
>49hideも好きみたいですね。バクテリアの歌詞を選ぶ所がまたいい。
51無名武将@お腹せっぷく:2006/04/14(金) 20:17:40
>調べ直したところ

…知らなかったのかよ。
「てんぐんこういの かこうえん みっかでごひゃくり むいかでせんり」
こんなテンポのいい宣伝文句そうないぞ。
52無名武将@お腹せっぷく:2006/04/14(金) 23:03:39
sleepはあんま正史知らないって言ってたし許したれ
>>50
うおぉ、よく覚えてますね。hide大好きですよ。
あんな風にちょこちょこネタを入れて誰か気付くかなってワクワクする暗い趣味ですw


>>51-52
申し訳ないです。参考にしてるサイトでは正しかったんですが
ちゃんと確認してなかったみたいで……しかし二回も誤植ってorz
ズルいですが基本的に演義ベースで、ちょこっと正史ネタを交えて
両方のファンが楽しめればいいなと考えて書いてはいます。
次回はいつになるやら。
54剣士 ◆KENSIzzDJg :2006/04/15(土) 14:10:07
『典軍校尉夏侯淵、三日で五百里、六日で千里』

──白地将軍カックイーッ!!
55無名武将@お腹せっぷく:2006/04/20(木) 17:50:36
糞スレ死亡w
56無名武将@お腹せっぷく:2006/04/20(木) 20:55:03
と言いつつ保守するツンデレ乙w
57無名武将@お腹せっぷく:2006/04/21(金) 11:48:15
このスレは定期的に一週間くらい止まるよな
58無名武将@お腹せっぷく:2006/04/21(金) 13:29:42
みんな忙しいんじゃね?落ちたら困るから保守
59無名武将@お腹せっぷく:2006/04/24(月) 09:14:41
ツンデレがいると聞いてやってきましたよ
60無名武将@お腹せっぷく:2006/04/24(月) 09:45:54
ツンデレって秋葉系オタの語だろ
巣に帰って言ってろよ
どうも、暇を見つけてはカリカリ書いてますが、もうちょっとドロップは先になりそうです。
なんだか張燕〜袁譚戦の戦争がパターン化してしまって、読み返して面白くないというか。

本プレイでは205年まで進み、リプレイからようやく二勢力ほど潰して
いよいよ最期が近づいてきました。うまく編集して最期までダレない展開にしようと
鋭意執筆中なので、もう少しお待ちくださいまし。
62無名武将@お腹せっぷく:2006/04/27(木) 21:08:59
待ってるんで、途中でへたれることなかれや。
というか何人かいたはずなのに誰もいない海。どうしたやら。
63無名武将@お腹せっぷく:2006/04/27(木) 22:50:18
>>62
ちょwwwwwwww森高かよwwwwwwwwwwwwww
ナツカシスw
64無名武将@お腹せっぷく:2006/04/29(土) 23:01:13
牛金マーダー?
65無名武将@お腹せっぷく:2006/04/30(日) 22:22:24
>>60

2chでレスして、三国志のゲームやって、リプレイにワクテカしている君は、
十分にその単語を使う権利がある!!

心配するな!!
669:2006/05/01(月) 19:36:08
えーっ・・・と。


私もリプレイ書かしてもらってもよかとですか?
67sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/05/01(月) 19:56:03
>>66
鐘会なら可かとw
689:2006/05/01(月) 20:33:42
>>67
見てたんですか。じゃあ、鍾会でやらせて頂きます。
69無名武将@お腹せっぷく:2006/05/01(月) 20:40:33
上がる
709:2006/05/01(月) 20:54:23
PS2のZ。シナリオは最後の奴(司馬専権し〜義臣立つ) プレイキャラはもちろん鍾会。
色々あるので本格的なリプレイは明日以降になります
719:2006/05/01(月) 20:55:50
俺様は鍾会、字は士季だ。

・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・


え?知らない?フザケンナ、俺様は(自称)後期三国志では五本指に入る程の希代の戦略家だぞ。
お前アレだな。諸葛亮死んでから後は流し読みする典型的なタイプだな。もう一度読み直して来い、俺様の雄姿を見て来い。

良し。読み直したようだな。早速だが本題にいくぞ。

俺様は今魏に仕えている。まあ、親父の鍾繇が曹操時代の重臣だったしな。当然だ。
しかし、此処は居心地が悪くってしょうがねぇ。ケ艾のジジイがウゼェんだ。
それに中華の最大勢力だしな。蜀や呉なんか相手になりやしねぇ。

最大勢力で弱い者イジメってのも楽しそうだが、それじゃぁ張り合いがねえ。
人生壁がデカイ方が遣り甲斐が有るからな。俺様の力でいっちょ蜀に天下を取らせてやろうと思う。

つーわけで・・・・。

目標:蜀で天下統一。

でヨロシク。
72sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/05/01(月) 21:39:02
>>68
ふと興味があったものでw
三国志は横山メインで読んでいるので諸葛亮没後の知識はなく、
鐘会と言うと姜維と語らってクーデターを起こそうとして誅殺、くらいしか知らないので
後期武将の活躍も含めて楽しみにしています。

最近ちょっとリプレイ以外に別の事もしてるので、ガンガレ鐘会w
73無名武将@お腹せっぷく:2006/05/01(月) 21:56:00
>>71
つまらん
もう書かんでいいよ
74無名武将@お腹せっぷく:2006/05/01(月) 22:29:16
>72
鐘会とかが登場する時期だと、武将がガンガンに欠けていくので
かなり急がないと攻めれない守れないになりそうな予感…

つーか、実際にそーなったことある(−−;;


そーならないようにがんばってくださいまし>鐘会殿
75無名武将@お腹せっぷく:2006/05/02(火) 10:37:36
げんげんががーーんげんががーん
遅くなり申した。「無頼伝 郭嘉」ドロップですよ。
203年春

荀イク:奉考さーん!
郭嘉:おう。どうした文若、珍しいな。確か今お前さんはギョウの復興に就いていたはずなんだが。
荀イク:えぇ、ちょっと弘農の殿のところへ行く途中ここ(洛陽)に立ち寄ったもので。
     先の戦いは見事でした。あの官渡での勝利で文醜、淳于瓊、逢紀、辛ピ……
     主な者でもこれだけの将を討ち取り、我が陣営と袁紹陣営の戦力の均衡を見事に
     打ち崩しましたからね。
     加えて同盟陣営の劉備を東に控え、袁紹の後を継いだ袁譚の侵攻路を狭めることにも
     なりました。

郭嘉:そゆこった。お前さんと話してると説明する手間が省けて楽だなと思う。
荀イク:で、次は洛陽方面からの侵攻の準備ですか。せわしない人だなぁ。
郭嘉:あぁ、張燕領を併呑すれば袁譚領は目の前、
    そこから増援を派遣すればあと二年で袁譚を滅ぼせるぜ。
荀イク:二年……あの袁紹とその後嗣の陣営を、たった二年で潰すつもりなんですか?
郭嘉:オイオイ、俺を誰だと思ってんだよ。
荀イク:うふふ。そうでしたね、では僕はそろそろ……
郭嘉:おう、達者で……ん、がはっ! ごほっ、ごほっ
荀イク:奉考さん? ……血……ッッ?!
郭嘉:おう。……来たみてぇだ。
荀イク:たたた大変ですよ! すぐに典韋を呼びましょう! それに殿には僕から……
郭嘉:落ち着け文若! それは悪来だァーッ!
荀イク:はっ! そうでした、典医です典韋、医者ですよ医者!
郭嘉:こんな時に微妙な空気を醸しおってからに……待った。
荀イク:?
郭嘉:医者には俺から寄っておく。それと文若、今見たことは誰にも話すんじゃねぇぞ。
荀イク:奉考さん……。
郭嘉:なぁに。さっきも言っただろ? 『俺を誰だと思ってんだよ』。
    さっさと張燕、袁譚を討ったあとは軍備の増強、同盟が明ければ
    次はいよいよ劉備。その間に曹操には雍・涼州、それに関中を押さえてもらって晴れて天子奉戴。
    大陸の北半分を押さえたら南征だって待ってる。やらなきゃいけない事はまだまだあるぜ。
    湾岸都市で造船したあと呉に攻め入るか? 荊州を奪うのもいいし、蜀を先に取ってから
    北・西の両面から荊州・呉をガーッと東に攻め取るのもいいだろう。水軍の調練もしなきゃな、
    ……違うか、一から始めるより荊州を獲って詳しいヤツを……
    んん? なんなら全部同時にいっちまうのも爽快だな。
荀イク:…………。
郭嘉:なぁ文若。
 
    お前は、あと何年生きられる?
    俺ァ、もう永くねぇぞ。

この年、郭嘉の年齢は三十半ばを過ぎたところ。人生五十年と言われた当時、
一番働き盛りと言っても過言ではない年齢であり、現に今中華を席巻する曹操もまた
同じ頃反董卓連合を結成し頭角を現した。そんな中奇才・郭嘉に訪れた抗えない運命。

以降、関中方面で戦う曹操に代わり高順、臧覇らの旧呂布陣営の武将に文聘たち
生え抜きの武将により構成された、言わば「第二の曹操軍」を率い北伐二面作戦を遂行する
郭嘉の人生は急激に加速していくこととなる。

李典:私も居ますよ!

その春、張燕領河内に出兵、李典を総大将に郭嘉、臧覇、文聘の三将は何儀の守護する
この地を激戦の末に奪取、それまで地道に流言攻撃をかけていたのが思いの他効いたらしい。
やれ袁譚は血を好む性質のため、住人は虐殺の憂き目に会う、また
この地を奪い基盤にした後、大規模な徴兵令を出す、と……袁紹と言う大人物を失った動乱の華北は
この流言に揺れに揺れ、お陰でその後の治安は困難なものとなった。

203年夏

そこで曹操軍は現地での徴兵を控え、他方面の予備兵を移動させることでこれを乗り切った。
一方袁譚陣営も負けじとギョウ奪回に兵を繰り出したが、官渡で万の兵を一人で打ち倒したと
される張遼はこれを見事に防ぎ、逆に袁譚はその隙を張燕、劉備に狙われることになる。
生き急ぐ郭嘉。治安が整い次第息つく間もなく再び精兵を帳簿し、軍備に励んだ。

203年秋

間髪入れず、物量にものを言わせた苛烈な攻勢は続く。南方は江夏、西に長安、
そして北は上党へと曹操軍は出兵。上党侵攻軍総司令官・郭嘉はあくまで張燕軍への
侵攻の手を緩めなかった。一度の大敗、その回復の間を置かず破竹の勢いを維持することと
兵の鼓舞、さらには来るべき袁譚・劉備との戦いに備え北方での戦いに兵を馴染ませる必要があったからだ。
この尋常ならざる侵攻は、その全てを満たすと同時に郭嘉の焦りを隠すのに十分だった。

203年冬

上党におびただしい軍需物資が運ばれる中、西方では曹操の指揮する本隊が楊彪領
安定を占拠、その際捕まった君主楊彪は最後まで曹操の仕官の誘いを断った末、
斬首された。その後は部下の楊奉が敗残兵をまとめ、次期君主として収まった。
204年春

それは兵の訓練に勤しむある春の日のことであった。

李典:次は騎射だ! ここに来て騎馬が大量に取り入れられるようになった。せっかく
    の騎兵隊なのだから、騎射のひとつもできんと実力が発揮できないぞー!
郭嘉:お前さん、周りに人が居ないか確認してから口を開くようになったよな。
李典:……! そこッ、ぼさっとしない! いいか? 騎射と言うのh
??:騎射と言うのは、こうするものだ。
李典:(ダッダーン)新手のスタンド使いか?!(ダダダン!)

李典はほっといて。練兵場に一人の男が現れた。颯爽と騎馬を駆り、
慌てふためく兵に先んじては次々と的を射る。一(イー)……二(アル)、……
五(ウー)……六(ロー)! 馬上にあってあっと言う間に六つの的を正確に射抜くと、若者はふっと
李典を鼻で笑う。

??:まだまだだね。
李典:おっ、おまっ、おまえh
郭嘉:お前は誰だ、コラ、テメ勝手にウチの練兵場に入ってきてバカスカ打ち抜きやがって、
    的一個で幾らすると思ってんだ、弓の腕は買うが、請求書はちゃーんと……
??:あぁ、それなら問題はないよ。父上には私から話をつけておく。
李典:父上ぇ?
夏侯淵:はぁ……はぁ、ここにいましたか、子桓さま。勘弁してくださいよ、
     昨日からブッ通してここまで飛ばしてきて、お守りをする側の立場も……
李典:(あ、あの淵がへこたれt)
郭嘉:淵、お前がへこたれてるたぁ尋常じゃねぇな、何があった。
李典:(こ、心の中まで侵食されてるゥゥゥゥッ?!)
郭嘉:(ニヤリ)
夏侯淵:おぉ、そうだったなッ、紹介が遅れたぜ! パンパカパァーン!
曹丕:姓は曹、名は丕。字は子桓。曹孟徳の長子だ。
    此度は成人と同時に安定の太守に任命されたのだが、一度
    北伐の軍師・郭奉考とやらを見ておきたかったのでね。
李典:私は?!
曹丕:知っている。「話せずの李典」と言えば都でも有名だ。
李典:が、が、楽進ンンンンゥゥー……
郭嘉:……で、その曹子桓さまの見た郭奉考ってな、どんな感じなんだよ。
曹丕:危うい男だ。
郭嘉:面白い。続けてみな。
李典:ぐぐ軍師殿、落ち着いて、相手は太子さまですよ!
郭嘉:(あー、うるさい。今度の行軍には楽進を連れてくるか?)
曹丕:見た目も口調も粗暴、粗雑。だが、その目は千里の先にただ勝利のみを見据え、
    判断に誤りはなく的確に軍を勝利へと導く。敵に回せば恐ろしいが、一度飼いならせばこれほど
    役立つ男もおらんだろう。
郭嘉:文才も親父譲りってか。気取った表現をしやがる。
    ……だが俺を捕まえて「飼いならす」だと? 面白ェじゃねえの。
曹丕:それが王者の歩むべき道だからな。
    郭奉考、私の名前は覚えておけ。
郭嘉:……。
曹丕:……いや? それには及ばぬ、か。
郭嘉:テメェ……!
夏侯淵:? ? 全然話がワカらねぇぞ、軍師なんだから、後継者さまの名前は
     覚えておかねぇと困るんじゃねぇのか?
曹丕:話はここまでだ。お前が期待通りの男で嬉しかったよ。行くぞ、淵。今度は安定だ。
夏侯淵:お、お待ちください子桓さまッ、あばよッ、それじゃあ、お前らよッ!


郭嘉:飼いならす? 期待通り? 随分と甘く見られたモンじゃねえかよ。
李典:軍師殿、今の話は……
郭嘉:お前は案外察しがいいんだな、李典。でもよ、今は練兵だぜ。
    (あのガキ、一目で見抜きやがった。怖ェな。ん? 怖い? この俺が……?)
……テケテン。今日はここまでです。久しぶりのドロップの割に、少々少ないような気もしますが。
楽しんでいただければ幸いです。
85無名武将@お腹せっぷく:2006/05/02(火) 15:54:26
>>84
86無名武将@お腹せっぷく:2006/05/02(火) 16:52:27
陳舜臣verの曹丕っぽいな
親父よりいろんなもの見抜いててオッカネェェェな
879:2006/05/02(火) 20:20:33
>スリプさん

すげーとしか言えないっスね。
自分もアナタ位上手く書けたら良いのですが・・・。
889@鍾会:2006/05/02(火) 20:22:27
鍾会(士季) 

戦闘86 知力91 政治64 魅力62

257年3月 洛陽

鍾会「さて、イキナリ洛陽か。何が悲しくて糞君主在住の都市に居なけりゃならんのだ。」
曹髦「何か言ったかのう?」
鍾会「ゲッ!(何で俺の家にいるんだよッ!!)」
曹髦「ゲッって・・・一応朕は皇帝だぞ。敬えよ。・・・補修を頼みに来たんだが。」
鍾会「(バーカバーカ馬鹿皇帝。却下してやるッ!)これから巡察に行って参りますので今回はご勘弁を・・・。」
曹髦「そうか、働き者じゃのう。頼んだぞ。(コイツ何時か左遷してやろう( ̄ー ̄)。)」

そんなこんなで巡察出発。
899@鍾会:2006/05/02(火) 20:23:05

鍾会「しかしアイツのアホさ加減には呆れるしかないな(藁)。後方都市で城壁補修とわプゲラ」
子供「(う、うわ。日常生活で、しかも音量大きめで2ちゃん語使ってる痛い奴が居るよッ!)」
母「(なんか含み笑いしてるし・・・見ちゃいけませんッ!)」
鍾会「む、そこの親子ッ!!」
親子「Σゲゲッ!!」
鍾会「なんだ、その顔は。俺は魏にその人在りきとされた鍾士季だぞ。」
親子「い、いえ・・・(こっ、コイツが鍾会ッ!?こんな奴が将軍ッ!?)」
  「あの・・・この地の役人が賄賂を好み不正を働いているとか・・・」
鍾会「そうかっ!今行こうッ!」

タッタッタ・・・・・・・・。

子供「良かった。行ったね・・・。」
母親「洛陽は危険ですね・・・。引っ越しましょうか。」
子供「わーい、引越し引越し。」


今月、役人二人を摘発。
909@鍾会:2006/05/02(火) 20:24:00


鍛錬で無双を得る為に今日も巡察。民心掌握度上昇。
鍾会「しかし今月は3人か・・・腐ってんな洛陽の役人は。」

今日も曹髦の依頼を蹴り、巡察に精を出した鍾会。(鍾会:私利私欲のためだけどな)
変だけど良い人として民衆には好かれていたとか何とか。

5月

農民「鍾会様。こんな物を見つけました。」
鍾会「何々?・・・うわっ、土臭ぇな!オイ!」
農民「そりゃー、畑に埋まってましたからな。」
鍾会「イラネ。俺様がこんな汚いもの持っているわけにはいかん。」
農民「いやいや、強がっていてどうするのです。政治が上がれば太守になれるかもしれませんぞ。」
鍾会「むむむ・・・。(太守になってその土地を蜀にプレゼントすりゃあ・・・。楽だな。)」
農民「なにがむむむd」
鍾会「よし、貰ってやろう。」

鍾会は『論語集解』を手に入れました(政治+5)
919@鍾会:2006/05/02(火) 20:24:33

6月

鍾会「いよっし、民心掌握値100ッ!!」
曹髦「ほう・・・。それなら今までサボってきた朕の依頼をやってもらおうか。」
鍾会「おう、何でもいいぞ。今日は気分が良いからな皇帝閣下ッ!」


曹髦「    お 前 、 言焦 に 移 動 し ろ 。    」


鍾会「ナニィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!」
曹髦「言ったよな!?何でもするって言ったよな!?サッサと移動しやがれ、このボンクラッ!!」
鍾会「チクショーッ!!!」
曹髦「ああ?今何つった?あ?」
鍾会「ぐぐぐ・・・。分かった。移動してやる・・・。」

曹髦「ふふふ・・・復讐とは、この世でもっとも甘美な感情なのだな。(笑)」


俺としたことがいらねぇ事言っちまった・・・。
929@鍾会:2006/05/02(火) 20:26:44
いじょです。お目汚し失礼しました
93無名武将@お腹せっぷく:2006/05/04(木) 01:09:08
鍾姓はなぜか文武両道だよな、でもなんか足りんで面倒なんだよな、
94無名武将@お腹せっぷく:2006/05/05(金) 17:33:44
劉度タンも呂布タンも公孫度タンも来ないなorz
95無名武将@お腹せっぷく:2006/05/05(金) 21:25:27
新スレなってから来ないな
あげとくか
96無名武将@お腹せっぷく:2006/05/06(土) 18:36:54
リプレイも、もう終わりかな、
97無名武将@お腹せっぷく:2006/05/06(土) 19:41:35
誰が終わりにしたのか考えてみろ
98無名武将@お腹せっぷく:2006/05/06(土) 22:22:23
こんくらいの過疎過去スレで何度も体験してるわ
俺趙範でやろうかな
99ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:13:55
8月
呂布「お待たせしました!今こそ復活の狼煙をあげる!」
糜芳「劉璋の勢力を駆逐します!武陵に出陣だ!」
諸将「おお〜〜!」

 武陵の戦い 呂布:33000+55848 VS 劉璋:20000+108500
杜遠「敵の2万は法正が率いてるらしいですね」
呂布「奴はこちらが全員そろったらぶちのめす。その前に他の城を取っとけ」
杜遠「御意。」
〜5日後〜
呂布「よし、全員来たな。進軍だ!」
糜芳「待ってください。敵にも援軍が来た模様!」
 雷銅:1200
雷薄「……」
曹豹「……」
呂布「……ぶっ潰せ!」

法正「くっ!呂布が来るか!」
呂布「正面からぶつかれ!俺が居れば負けるわけがないぞ!」
 法正の被害:4千強  呂布の被害:千弱
法正「何この違い〜!」
韓玄「PS版なのにこの強さか!」
呂布「今日で潰せ!」
糜芳「突撃ぃ突撃ぃ!」
曹豹「捕らえましたっと…」

呂布「悪いが法正、死んでもらう。兵一万は危険すぎる」
法正「こんな賊徒に殺されるとは…怨んでやるぞ」
>>戦後処理
解放:雷銅、王甫、袁胤
処断:法正
100ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:14:34
9月
糜芳「曹操が襄陽を占領したようです…」
呂布「そうか…長いこと拠点にしてたから悲しい気持もあるが…今は進むのみだ」
雷薄「出撃準備できました!」
呂布「ようし。領土を盗られるならそれ以上の速さで盗ればいいのだ!」

 永安の戦い 呂布:87190 VS 劉璋:114841
曹豹「敵は雷銅率いる698人のみみたいです」
呂布「……稚然、雷薄、杜遠!」
三人「はっ!」
呂布「城が三つある。稚然は北、雷薄は正面。杜遠は南を占拠しろ!」
李カク「お安い御用です」

糜芳「城はすべて占拠。大勝です」
呂布「敵がいないもんなぁ。」
李カク「私も奮迅を覚えました!」
>>戦後処理
解放:雷銅、王甫、袁胤、王累、黄権

10月
呂布「今月は宴会で鋭気を養え!」
諸将「うひょ〜〜!」

兵士「呂布様、ちょっと……」
呂布「なんだ!今いいところなんだぞ!」
兵士「手短な報告ですので。曹操が上庸を制圧しました」
糜芳「ほう、先月の我等の進撃で孤立してましたからな」
呂布「曹操にカモをやっちまったということか」
101ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:15:04
11月
杜遠「予備兵8千余りを発見しました!」
呂布「適度に振り分けとけ」
糜芳「うーん」
曹豹「子方殿、どうした?」
糜芳「やはり…金が足りん。兵糧は短期で片付ければいいが募兵のための金がない」
呂布「ここは略奪しかないだろ」
糜芳「やっぱそれですか…」
呂布「なに、もう名声は落ちるところまで落ちてる。韓玄にやらせよう」
韓玄「金を3千、米を5千奪ってきましたぞ。うひょひょ!」
糜芳「これで少しは潤ったみたいです」
曹豹「それより民心が14しかないんですけど」
呂布「来月には脱出するさ」

12月
呂布「いざ、江州へ」
 江州の戦い 呂布:94077 VS 劉璋:101216
曹豹「敵は厳顔1万3千。呉懿1万!」
杜遠「5日で勝負をつけなければ……」
呂布「厳顔は任せろ。他は呉懿を全力でいけ!おい爺。一騎打ちだ!」
厳顔「くっ。拒否したいのだが………」
 ジャーン
呂布「喰らえ!」
○呂布(武110)VS厳顔(武88)●
厳顔「あべしッ!」
呂布「よし。呉懿はどうなった?」
曹豹「すでに捕らえ済みです」
呂布「まだ進軍は止めないぞ。次は州都成都だ!」
>>戦後処理
解放:呉懿、厳顔、劉巴、張松、金旋、袁胤
102ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:16:02
韓玄「なんじゃ金旋。お主はこんなところにいたのか」
金旋「役立たずの文官だがな。さっさと斬れ!」
韓玄「お主を斬れるわけなかろう。呂布様に言っとくから逃げよ」
金旋「韓玄………」

200年1月
糜芳「曹操が我等の江夏を奪ったようです」
呂布「好きなだけ領土を食わせてやれ。俺たちは前に進むのみ」

 成都の戦い 呂布:89092 VS 劉璋:96116
糜芳「成都守備軍は3万6千程です」
范彊「しかし敵は分散してるな」
呂布「では三隊に分かれる。雷薄、韓玄。ついてこい!」
雷薄「おうっ!」
 〜中央隊〜
糜芳「敵将鄒靖、討ち取ったり!」
杜遠「もうこの周辺は征圧完了しました!」
糜芳「援護するなら……」
 〜西方面隊〜
呉懿「くそう、賊軍め。ついにこんなところまで来たか」
蜀兵「敵兵が接近中!」
呉懿「迎撃しろ!あと4日で劉璋様の本隊が来る!」
李カク「正面の敵は少ない!潰すぞ、曹豹殿!」
曹豹「今回は援護に回れ!右翼を崩す!」
蜀兵「流石に数が違い過ぎます!」
呉懿「たかが1万程度の差だ!持ちこたえよ!」
 〜東方面隊〜
呂布「ケ賢など敵に非ず!蹴散らせ!」
ケ賢「ぎゃあああああ!」
雷薄「殿ッ!側面から敵が!」
呂布「なんだとッ!」
103ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:17:17
呉蘭「狙うは呂布のみ。全軍、突撃せよ!」
 ワーワーワーワー!
呂布「お、おのれぇぇ!」
呉蘭「これなら、これならいける!」
 ジャーンジャーンジャーン
糜芳「殿!ご無事ですかっ!」
杜遠「うわ……ひでぇ状況だ」
呂布「おお!」
呉蘭「くっ、これ以上突撃してるとこちらがやられる」
韓玄「しかし1万1千の突撃で結構な被害が出てますぞ」
呂布「箕形でなかったらやばかったな」
雷薄「今だ!こちらも突撃ぃ!」
呉蘭「ぐっ」
雷薄「敵将、捕らえたり!」
糜芳「残りは城一つ!厳顔隊は関に立て篭もっている模様!」
雷薄「あと一日で6万の大群が来てしまう!」
呂布「錐行の陣を組め!速攻をかける!進め、進め!」
厳顔「くっ、城がなくては退却せねばならん」
糜芳「我等の勝利です!」
呂布「ぎりぎりの勝利だ。もうこんな戦はしないぞ」
杜遠「敵はすべて梓潼方面に逃げたようです」
呂布「ほう、これで益州南部は全て我等のものだな」

曹豹「捕らえた敵の中に奇妙な人物が混じっていました。南華老仙です」
呂布「仙人を殺せば箔がつくな。よし、斬れッ!」
>>戦後処理
解放:鄒靖、呉懿、劉巴、張松、金旋、袁胤、呉蘭、ケ賢、向朗、孟達
処断:南華老仙
104ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:18:17
呂布「で、太平要術の書を手に入れたわけだが」
糜芳「みんな知力が低すぎて敵に効きませんよ」
呂布「だよなぁ」
曹豹「また、カイ良が長沙を奪ったようです」
韓玄「おのれ、よくもワシの長沙を!」
李カク「まだ太守に任じられてないだろ」

2月
糜芳「韓玄殿を建寧に。范彊殿を雲南へ派遣しました」
呂布「ん、ご苦労。じゃあ残りの奴らで宴会しとくか」

3月
曹豹「杜遠殿が二日酔いで動けませぬ」
呂布「もういい。杜遠は抜きで梓潼に攻め込む」

 梓潼の戦い 呂布:68738 VS 劉璋:93639
糜芳「敵は3万程。さらに中核の厳顔は剣閣に引き篭もってます」
曹豹「つまり、その前の二つの城を取れば勝ちです!」
呂布「お前達、やっちまえ!」
李カク「呉懿は貰ったぜ!」
呉懿「連戦連敗だぁ……」
呉蘭「くそう、敵が多すぎ……」
糜芳「突撃で捕らえよ!……呉蘭、討ち取ったり!」
雷薄「城取ったど〜!」
呂布「さあ、来月はとうとう決戦だ。皆、気合をいれろ!」
韓玄「曹操めが江陵を取ったようですぞ」
呂布「ふん、今のうちに喜んどけ。劉璋、馬騰を倒したら……次はお前だ、曹操」
>>戦後処理
解放:呉懿、高沛、卓庸、鄒靖、ケ賢、孟達、劉巴、金旋
処断:呉蘭
105ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:18:43
4月
呂布「今までの8ヶ月はこの日のため!劉璋にトドメを刺す!下弁へ進軍だ!」
将兵「うおおおおおお!」

 下弁の戦い 呂布:76607 VS 劉璋:79096
糜芳「敵の布陣が判りました。以下の陣立てのようです」
  劉璋20000、徐庶20000、張任12500、厳顔13500、呉班9000、等等
呂布「一隊当たりの兵数なら敵が圧倒的に多いな」
范彊「徐庶は少し東に離れた城を守っています」
曹豹「ここは包囲して各個撃破するしか……」
雷薄「いや、守備は敵なのだ。すでに固まっている敵を各個撃破は難しい。こちらがやられる」
呂布「力攻めしかないのか……?」

呂布「もうこうなったら総力戦だ!全軍、進め〜〜!」
范彊「呉班隊が突出してきています!」
呂布「殲滅しろ!見せしめだ!」
呉班「ぎゃあっ!」
糜芳「味方の士気はもう最高潮です!」
呂布「では分かれる!杜遠、曹豹は東から厳顔に当たれ!」
二人「はっ!」
呂布「雷薄と糜芳は西の張任を突け!」
二人「御意!」
呂布「稚然、正面から行くぞ!」
李カク「了解ッ!」
 ここにいまだかつて無いほどの乱戦が始まった。敵味方とも各地で奮戦し、勝敗は見えなかった。
〜東方面隊〜
曹豹「まずいことになった」
杜遠「え?厳顔隊は押してますけど?」
曹豹「徐庶隊が背後に廻っているらしい」
106ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:20:08
杜遠「……ということは城はがら空きだな?」
曹豹「ああ。だがこの挟撃を突破できるか……」
杜遠「してみせる!曹豹殿、少しの間耐えてください。徐庶のいた城を取ってみせます!」
曹豹「(こうでもしないと挟撃は解けなそうだな)わかった。頼む!」
 〜正面、西部隊〜
呂布「劉璋隊が見えた!矢を撃ち込め!」
劉璋「ひいい!張任、助けてくれ〜!」
張任「困ったお方だ。こちらは曹豹を攻めてるのに…。李カク隊に火矢を撃て!混乱を誘うのだ!」
李カク「むっ、こんな火でやられるなど…」
劉璋「よしよくやった!これで反撃するぞ!…ってうわこっちに火がぎゃああああああああ!」
張任「やべっ!味方にも広がった!」
呂布(火中)「この機に劉璋を崩せ!火など恐れるな!」
糜芳(火中)「これを逃せば勝ちはないぞ!」
雷薄(火中)「混乱の計!今なら火のおかげで偽報が廻りやすい!」
劉璋(火中)「火がついて、混乱して……疲れたぞ。張任、厳顔……麿はここじゃ、ここじゃ………」
張任「まだ負けたわけではありません!しっかりしてください!」
劉璋「おお、張任か……。もうだめじゃ。麿はもうだめじゃ」
張任「気を確かに!」
劉璋「麿は負けたのじゃ。それにこの火でもう死ぬ」
張任「そんなことおっしゃいますな!」
劉璋「麿にもそなたのような忠臣がいてくれて、麿は幸せだったぞ………」
 劉璋は忠臣に見守られながら燃え盛る火の中で永眠した。享年38歳。

呂布「勝ち鬨を挙げろ!」
糜芳「えいえい!」
将兵「お〜〜〜〜!」
雷薄「辛い戦いだったが、何とか勝てたな。よかったよかった」
呂布「ん?曹豹と杜遠はどうした?」
曹豹「ただ今戻りました」
呂布「どうだったか」
曹豹「杜遠殿の活躍により徐庶隊を撃破。城も奪いました!」
107ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:20:52
呂布「むむ、戦功第一は曹豹と杜遠とする!」
杜遠「有り難き幸せ!」
>>戦後処理
解放:呉懿、呉班、高沛、卓庸、鄒靖、ケ賢、孟達、劉巴、金旋、袁胤、費詩、董允、尹黙
    鞏志、許靖、潘濬、張松、李恢、厳顔
処断:徐庶、劉璋

韓玄「いやいや、これで益州の殆どを占める大勢力となりましたな」
曹豹「これで馬騰や張魯らを飲み込めば強大な大国が出来上がります」
范彊「なんか某呂布リプレイみたいだが」
糜芳「しかしまだ曹操、袁紹は健在。油断ならんな」
雷薄「なあに。われらにかかれば曹操など簡単に蹴散らせるわ!」
呂布「………」
杜遠「殿、何をさっきから考えてるのです?」
呂布「今になってたった9レスで滅ぼされた劉璋が哀れに思えてきた」
一同「…………」
108ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:22:03
 200年4月現在
※※※※※※※※※※※※※※※※※代県※※※※※※※※※※※北平※遼東※
西涼◇※※※※※※※※※※※┏━━━◆━━━━━━━━━━┳━⊃━━□※
※※┃※※※※※※※※※晋陽□※業β※※※※※平原※※南皮┃※※※※※※
※※┃※安定※※※※※※※※┣━━◆━━┳━━━◆━━━━◆※※※※※※
天水◇━━◇━┓※※※※※※┃※※┃※※┗━━┓※※※※※┗━┓※※※※
※※┃※※長安┃※弘農※洛陽┃許昌┣━┓陳留※┗━┓※※※※※┃※※※※
下弁◎━━━━◇━┳▲━━━▲━━▲※┗━◆━━━◆濮陽※※※┗━━┓※
※※┃漢中※※┃※┗┓※宛※┃※※┃※※言焦※※※┃※※徐州※※※※┃※
※※┣━〆━━┛※※┗━▲━┫※※┗━━━◆━━━┻━━━▽※※※※┃※
※※┃※┃※※※※※※※┃※┃※※※※※※┃※※※寿春※※┃※下丕β┃※
※※┃※┃上庸※※※新野┃※┗━━━━━━▽━━━━▽━━┻━━▽━◆※
※※┃※┗━▲━━┳━━▲※※※※※※※※汝南※※※┃※※※※※┃※北海
※※┃※※※┃※※┗━┓※襄陽※※※※※※※※※※※┣━━━┳━┛※※※
梓潼◎※※※┗━┓※※┗━━▲※※※江夏※※※※廬江▽※建業┃※※※※※
※※┃※※※※※┃※※※※※┃※※┏━▲━━━━━━┫※※※仝┓※※※※
※※┃江州※永安┃※※※江陵┣━━┛※┃※※※※※※┃翻陽※※┃※※※※
成都◎━◎━━━◎━┳━━━▲━━┳━┻━┓※※※※┣━☆※※★呉※※※
※※┃※※※※※※※┃武陵※※※※┃※※※┃※※予章┃※※※┏┛※※※※
建寧◎※※※※※※※┗━◎━━━━☆長沙※┗━━━━☆※※※┃※※※※※
※※┃※※※※※※※※※┃※※※※┃※※※※※※※※┃※※※∈会稽※※※
雲南◎※※※※※※※零陵☆━━━━□桂陽※※※※※※□廬陵※※※※※※※
       三国志5MAP 製作:袁術の野望+α
◎呂布 △曹操 ◆袁紹 ▽孫策 ☆カイ良  ★厳白虎 ◇馬騰 ∈王朗 仝劉ヨウ
⊃公孫賛 〆張魯 □空白地
109ひゃはは戦記@呂布 ◆Vu0imhtKt. :2006/05/07(日) 01:27:43
ものすごい間が開いてしまいました。気をつけます。

>>sleepknot殿
張遼で笑って、曹昂で泣いて。最高です。

>>9@鍾会殿
新リプレイ乙!ムカつくほどの優秀さ。それでも呂布リプレイでは仲間にできるんだよなぁ。

>>94殿
ただ今参上!

>>96-97殿
まだだ、まだ終らんよ!
110無名武将@お腹せっぷく:2006/05/07(日) 14:58:46
なんだこのスレ?めちゃめちゃ面白いぞ。続きが楽しみなり。
>>109
お待ちしておりました。おかえりなさいませ……。
やはり職人さんと読者様があってこそのリプレイスレ。頑張って他の方が来るまで頑張りましょう。


ではでは、俺も気合入れてドロップ行きますよ。
204年春

曹子桓成人。この事が関連したかしてないかは全く別の話として、上党でせっせと
軍備拡張に励む俺たちの元へひとつの報告が舞い込んだのは、もうすぐ夏になる頃の話。

夏侯淵:てぇへんだてぇへんだァッ!
臧覇:お? ありゃ夏侯淵将軍じゃねぇか、兄貴。
郭嘉:みてぇだな、何か知らせか?
曹丕:やはりお前は檄してる時が最高だな、淵。
郭嘉:……いやまぁ、淵が居るっつうことはつまりそうゆうことなんだろうがよ。
   どーした太子、お前さん確か安定だかの太守になったんじゃねぇのかよ。
曹丕:状況が変わったからな。父上に話してこちらに駐屯だ。
郭嘉:(これだからボンボンは……)で、まぁ、どうしたんだよ、淵。
夏侯淵:っっとォ! そうだそうだ、張燕が討たれたっつう話だ!
郭嘉:詳しく。
李典:加速。

淵の話はこうだった。
荒くれ者の黒山衆。曹操軍に追われて胡近くまで逃げつつ、それでも袁家との
対立に黙っちゃいられねぇのが黒山魂。寡兵ではあったものの得意の山岳戦で
『げりら』的活動を続けてたそうな。
ところが袁紹を失ってもまだまだ袁家。そんな勝手気ままをいつまでも許しちゃあいられない
とばかりに先日まで捕虜扱いだった将・公孫サンを起用。機動戦術を得意とする白馬義従と
山岳戦が本領の賊軍じゃあ平地での戦いは火を見るより明らか。
あっと言う間に張燕はお縄を頂戴し呆気なく斬首。今は残された賊将らを文若の
甥っ子荀攸がまとめることになったらしい。

曹丕:と言うことだ。
郭嘉:なるほどねぇ。しかしよ、荀攸て確か一度見たことあるけど、あいつホントに
   文若の甥っ子なのか? 明らかに文若より年上だぞ。
曹丕:家庭の事情だ。邪推してはいけない。
郭嘉:お、おう。じゃー、その荀攸てのにゃ悪いがさっそく出兵するか。
   臧覇、文聘を呼んできな。
臧覇:へい。
曹丕:待ちたまえ。
郭嘉:んあ?
曹丕:わざわざ兵馬を損することもあるまい。ここは降伏勧告をしよう。
郭嘉:おいおい、子桓さんよ。お前さんが太子なのは知ってる。でもな、
曹丕:「戦わずして勝つ」。これが最上とこの「孟徳新書」にもあるぞ。
   因みに洛陽出版からこの夏発売。今ならこの私のサイン付き。
   更に持ってると毎ターン経験値が上がっていくお得な代物で……
郭嘉:知るかよッ! 大体な、その孟徳新書っつうのは……
曹丕:……。
郭嘉:……わかったからそんな目で見るな。ったく、これだからゆとり世代は。
   確かに無血開城ってな戦争の理想のひとつだ。けどな、お前さんは一度でも
   あいつらの戦を見たことがあるか? スゲェんだぞ、黒山魂ってのはよ、
   自軍の戦すら冷めた目で語るお前さんにゃワカらん話。机上の空論で勝てる程戦は甘くねぇ。
曹丕:予想通りの対応、感謝しよう。しかしこれは既に決定事項だ。
   何のために父上が私をここに置いたと思う? 血気に逸るお前に
   新しい世代の戦と言うものを見せるためだ。
郭嘉:そいつぁ違うな。 
曹丕:ほう?
郭嘉:木剣で打ち合い、並べられた的を射るだけの将なんて大道芸人と大差ねぇ。
   あいつがお前に伝えたいのは、抜き身の殺し合いだよ。
   一本取れば、何本射抜けばなんて明確な終わりのない、血なまぐさい殺し合いなんだよ。
   血の通わない男を、俺は王とは認めたくねぇな。
曹丕:……言ったはずだ。既に、決定事項だとな。
郭嘉:テメェ……。
曹丕:思った以上の暴れ馬だな、郭嘉。それでこそ飼い甲斐がある。
郭嘉:やれやれだぜ。   
禰衡:ハッ、誰かと思えば自分では矛も持った事のないヒョーロク軍師と
   最近成人したばかりの青ビョウタンか。話すことはねぇ、帰りな。
荀攸:控えなさい! 全く、本当にあなたは口が悪い。
劉辟:うおおおおおおっっ! 張燕の旦那ああああああっっ!
キョウ都:俺たちがふがいないばかりにぃぃぃぃっっ!
曹丕:これは……。
郭嘉:な、俺も来て良かったろ。
曹丕:それにしても臭い。宮城とは思えぬ臭気だ。
郭嘉:これがお前さんに足りないモンだ。よおっく嗅いどけ。
   まー……気は進まねぇが、決定事項っつわれたらしゃあねぇ。
   さっさと切り上げるぜ。
荀攸:……して、話とは。大体予想はつきますが。
郭嘉:おじさんに似て話が早くて助かる。ぶっちゃけ、降伏しろ。
   今のお前らじゃ無駄死にするだけだぜ。
荀攸:……。
禰衡:ナニを抜かすか。ヤれるモンならやってみろこの(ピー)がッ!
   首だけになっても叫んでやるぞ!
劉辟:禰衡の言う通りだぜ、こうなりゃ相手なんてどうだっていい、この場でテメェら二人ともッ
曹丕:下がれ、下郎。貴様らには才能の欠片もない、これからの政には不要の存在だな。
郭嘉:話がこじれる、ちょっと黙ってろ。あー、よーく聞け、お前ら。
キョウ都:旦那ァァァァアァァ!!!!
郭嘉:そうそう、それだ、旦那な。お前らの大好きなおかしらだ。
劉辟:バカヤロウ! 黒山衆でもねぇテメェが軽々しくお頭だなんて口にすんじゃねぇ!
郭嘉:そうか、それは悪かった。てっきりそこらのカスと勘違いして、な。
禰衡:なんだとォ、この(ピー)め! お前なぞ(ピー)が(ピー)って(ピー)ればいいんだよ!
郭嘉:だまらっしゃい。俺もお前らとは何度か戦ったことはあるがな、
   間違っても「相手なんてどうだっていい」なんて口にしなかったね。
荀攸:! ……張燕殿……。
郭嘉:そうさ。張燕さ。あいつが居た頃は良かったよな、お前ら全員が一丸となって
   かかってきてよぉ。それがなんだ、あいつが居なくなれば、お前らは志まで無くしたか。
劉辟:旦那……。
郭嘉:あいつは一度だってお前らを導いてきたと、敵だった俺ですら分かるぜ。
   敗れはしたものの、なんつうんだ? そうだ、言うなれば「黒山魂」を持ってた。
劉辟:黒山魂……お前、旦那と同じことを言うのか?
郭嘉:(あれだけ叫んでりゃイヤでも覚えるっつーの!)
   もしあいつが生きてたら「相手なんてどうだっていい」なんてケツの穴の小せぇ事、言ったかよ。
キョウ都:言わねぇ! 言わねぇぜ!
劉辟:そうだ! いつだって旦那は大きなケツの穴で俺たちまとめてを包んでくれた!
曹丕:……下品。
禰衡:(ピー)共がッ、ナニを(ピー)に(ピー)されてる!
郭嘉:あー……スマン、例えが悪かったな。つまり張燕の魂はもっと高尚なものだったのさ。
   そこでだ! 荀攸!
荀攸:は、はい。
郭嘉:お前らの魂ごと、俺に預けてみな。なぁに、すぐに降伏しろなんて言わねぇさ。
   張燕の仇、取りてぇだろ。
劉辟:あたりめぇだ!
郭嘉:なら、俺が力を貸してやる。張燕の、いや? 黒山魂は仇を討ってこそ初めて成る。
    そうは思わねぇか?
禰衡:口八丁だ! 詭弁だ! そいつをつまみ出せ、さっきから無茶苦茶なことを……!
劉辟:だ、だだだだ……
キョウ都:旦那ァァァーッ! ……おいおい……おーいおいおい……
郭嘉:決まりだな。
曹丕:では、この契約書にサインを。
荀攸:さ、さいん?


こうして、勢力としての黒山衆は歴史から姿を消した。国境は、袁譚との防衛線。
太守は白馬義従2万を従える北方の雄公孫サン。
黒山衆を懐柔し軍備は万全。いよいよ北伐二面作戦は最終局面を迎えることとなった。
……テケテン。今日はここまでです。

ようやく長かった北伐二面作戦も大詰め、袁譚との直接対決の日がやって参りました。
次回はいよいよあの降将が大活躍の予定、お付き合いいただければ幸いです。
119剣士 ◆KENSIzzDJg :2006/05/08(月) 16:12:03
黒山魂乙

ついに陥陣営がッ!?
120無名武将@お腹せっぷく:2006/05/10(水) 01:55:53
袁紹戦の後に公孫サン戦とは、これまた奇妙な展開になったのぅ。
さぁさぁ、袁譚陣営滅亡まであと三都市。
気合入れて書いたんで、気合入れて見てやってくださいましw
204年夏

かくて前線基地となった晋陽でせっせと騎馬に購入に(臧覇が)走りながら、東側の張遼が南皮を
奪取したとの報を聞くとついに俺たち西側の部隊も立ち上がった。

郭嘉:敵は白馬義従の公孫サンに宿将の審配、それに顔良だ。
曹丕:手は抜けぬが、逆にここで滅多打ちにしてやれば今後の展開はグッと楽になる。と言うわけか。
郭嘉:そゆこった……ってぇ、お前さんまだ居るの?! 安定の守備は?!
曹丕:固い事を言うな。それに、あちらには淵を送っておいた。先日も異民族の部隊をさんざ討ち果たしたそうだ。
郭嘉:(お守りは俺か……)
曹丕:と言うわけで現場の指揮は私が取らせてもらう。お前は東側に増援を手配しておけ。
郭嘉:あぁ……つい先日東側は侵攻したばっかだぞ?
曹丕:少数で良い。本隊が敵軍を討った後の退路を塞ぐだけの兵力でな。
   李典、臧覇、文聘!
李典:h
文聘:はっ!
臧覇:おう!
郭嘉:あとは劉辟、キョウ都!
劉辟:おおおおおおおおおおおおおおっっっ!
キョウ都:来た来た来た来たぁぁぁぁあぁぁっっ!
曹丕:うるさい奴らだ……指揮官は私だと言ったはずだが? それに二人の部隊はまだ我が軍に馴染んでは……
郭嘉:そう言うな。それに、わざわざ俺らと足並みを揃えさせる必要はねぇ。
曹丕:? どう言うことだ?
郭嘉:相性の悪い部隊同士をうまく操る。これも兵法の妙味だ。
   なーに心配するな、あいつらはただ黒山魂をぶちまけてくれればいいんだ。
劉辟:だ、旦那ァ! 俺ァやりますぜぇぇぇぇっ!
キョウ都:リベンジ! リベンジ!

曹丕:しかし……このうるささは何とかならんのか。
郭嘉:それは、まぁ、その。暴れさせてスッとしようや。
こうして袁譚領ケイへの侵攻軍は曹丕を総大将に参軍は俺、
李典、臧覇、文聘に黒山出身の劉辟、キョウ都を加えた今までにない大所帯となった。

キョウ都:道案内は俺たちに任せてくれよな!
劉辟:あぁ、懐かしいなぁ、あの日もこうやって旦那と行軍してな……
キョウ都:……。
劉辟:……。
臧覇:な、なぁ兄貴、あいつら黙っちまったぞ? どうすんだ?
郭嘉:思い出してんだろ。鮮やかに色づいた旦那の声だ。
劉辟:俺たちだけに響けぇぇぇぇ!
キョウ都:永遠にぃぃぃぃぃ!

曹丕:さて、戦場についたわ けだが……どう用兵する?
郭嘉:おう、李典。伝えた通り、発表してくれ。
李典:(自分ですれば良いのに……やはり)
   それでは作戦を発表したく思います。作戦は包囲。
   劉辟、キョウ都の二将は土地勘のある賊兵部隊を指揮して両翼から侵攻、
   私と臧覇将軍が各々それに従います。曹丕さまと軍師殿、文聘は
   中央より水路を通って侵攻です。
郭嘉:よし。この作戦の目的を。
李典:(ちょ、ちょ軍師殿! 聞いておりませんぞ?!)
郭嘉:(うるせぇ、それくらい自分で何とかしろぃ!)
李典:で、では……三方侵攻から、完全に敵を殲滅させること、数で勝る我らが
   敵の戦力を分散させる各個撃破が望めること、最後に、東側からの増援と呼応して
   退路を塞ぐこと、かと。
郭嘉:上出来だ。いくぜ。
劉辟:おおっ、旦那ァ、俺たちを見守っててくだせぇ!
キョウ都:公孫サン、タマとったらぁ!

曹丕:郭嘉。
郭嘉:ん? なんだ、作戦なら李典の言ったので全部だぞ。
曹丕:いや、なんでもない。
顔良:どう言うことだ審配! あれは曹操軍ではないぞ?!
審配:どうやら黒山衆は曹操軍に吸収されたようだな両翼から凄まじい速さで着ている……!
顔良:この中央の洲に来るのも時間の問題か! くそっ、このままじゃ……
審配:うろたえるな。まずは中央の本隊! その後戦線を引きつつ本陣の部隊と
   協力して賊兵隊を叩けば済む! ……なんとしても……!
顔良:そうするしかないな。総員、歯を食いしばれ!

郭嘉:あれが敵部隊だ。先鋒は文聘、続いて俺が向かう!
文聘:了解、帆を下げろ、弩兵隊構え、敵陣を刳り貫くぞ。

両翼の砦を劉辟、キョウ都隊が首尾よく奪った頃、俺たち中央部隊は戦場中央の
洲に位置する審配、顔良隊と交戦を開始した。名将審配は幾度となく先鋒の文聘隊を
混乱させ、船に火矢を射掛けてきたが荊州出身の水練達者・文聘は巧みな船捌きで
これを退けた。

顔良:くそっっ、やはり水上では思うように斧も振れんわ……ゆゆ、船が揺れるゥ?!
審配:いかん、顔良一旦ここは退くぞ! ここは放棄して血路を開けーッ!
文聘:む。逃がすかっ

俺と曹丕の援護もあって文聘隊は顔良隊を瓦解させ、続いて乗り上げた洲の審配に
痛撃を加えるとそのまま洲を占拠した。

文聘:曹丕さま、軍師殿、申し訳ありませぬ。二将を追い詰めながら……
郭嘉:まぁ、惜しかったけどな。部隊の8割は叩いた。上出来だぜ。
曹丕:ここより北の地ではもはや満足に徴兵もできまい。それよりそろそろ両翼の部隊が
   本陣に到達する頃だ。我々もすぐに本陣へ向かおう。
許攸:き……来ましたぞ公孫サン将軍! 両翼から劉辟・キョウ都、臧覇に
   李典もおりまするーッッ!
公孫サン:来たか。審配と顔良は無事戦場を離脱したな?
許攸:はっ、さ、先ほど……両翼の砦を守っていた陳震・田疇らも、
   散り散りになり、兵の殆どを失いながらもなんとか落ち延びたようです。
公孫サン:――ならばよし。許攸、お主もここを抜け、孔融の守護する襄平まで逃げよ。
許攸:こ、公孫サン将軍は?!
公孫サン:構わぬ。三方から侵攻されてはここではもう防ぎきれぬ。
     それならば早い内に切り上げ、再起を図るのが得策だ。分かれば往け。
許攸:公孫サン将軍……あなたの国を滅ぼしたのは我ら袁家だと言うのに!
公孫サン:貴様らのためではない。さぁ、敵が来る前に、早く!
許攸:公孫サン将軍、あの世でお待ちしておりますぞ……が、それは遠い日でありますように!


公孫サン:来たか。悪いな、お前たち。こんなところにまでつき合わせて。
兵:いえ。我ら白馬義従、公孫将軍のためならば黄河であろうと、三途の川であろうとお供致します。
公孫サン:よくぞ申した。国を失い、息子を失い、ここに居るのはただの公孫サン。
     最後の勇を振るおうではないか。どこからでもかかって来い!
劉辟:公ゥゥゥ孫ンンンサンンンンッッッ!!!! ――あべしッ!
キョウ都:旦那の仇ィ、取らせてもらうずえぇぇぇぇッッ!!!! ――たわらばッ!
臧覇:劉辟! キョウ都ォーッ!
仇の顔に血気逸ってしまったのだろう。隊列を整える間もなく一直線に陣頭の公孫サンに
向け鞭を走らせた劉辟とキョウ都だったが、開眼一閃、相手を包囲する隙すら与えられることなく
薙刀でそれぞれ額と腹を割られ落馬してしまった。

公孫サン:まずは、二人か。あぁ、傷は浅い。早く助けてやれ。
曹丕:公孫サンと言ったな。
公孫サン:ほう。そう言うお主は曹操の息子の曹丕か。
曹丕:何故浅く斬った? お前ほどの実力なら、真っ二つにできようものだが。
公孫サン:……偶然ではないか? さぁ、次は誰だ!

劉辟:い……い、いてぇよォォォー! いてぇよ、いーてーぇーよー!
キョウ都:前が……前が見えない……光をォー! もっと光をヲヲーッ!
曹丕:(やはり斬ってもらうべきだったか)二人を収容せよ。
   隊列を建て直し、総攻撃をかける。正面から文聘、両翼から李典と臧覇!
   郭嘉は後方から混乱の工作を仕掛けよ!
公孫サン:往くぞ。白馬義従の公孫伯珪、参る!

曹丕の号令と共に、三方から曹操軍が怒号と共に襲いかかった。
しかしさすがにかの袁紹と一時は互角の戦いを見せた公孫サンとその旗本。
その機動力を遺憾なく発揮し三方からの包囲攻撃を許さず、固い結束は
混乱の兆しさえ見せない。
戦場を駆ける白馬の群れは、殺伐とした戦場にあって美しさすら感じさせた。
臧覇:くそっ、三日三晩攻めて全然が疲れが見えねぇ……。
李典:さすg
文聘:さすがは音に聞こえた白馬義従。騎兵の戦いでは向こうに一日の長がありますな。
曹丕:あの白馬部隊はさながら究極の騎兵隊と言ったところか。
    旧時代の遺物が……郭嘉。策はあるか?
郭嘉:究極? ……おう、今閃いたぜ。

……来来……

    向こうが究極なら、こっちにゃ最強の騎兵隊が居ることを思い出したぜ。
曹丕:最強の……だと?

 …来来…

郭嘉:あぁ。聴こえてこねぇか? 『あいつが来るぞ』

高順:来来来来、来来来来、 順 来 来 ィィィィィィィッッ!!!!

臧覇:あっ、ありゃ高順じゃねぇか! ちょ、早っ
曹丕:なるほど。呂布陣営にあって呂布と共に胡出身の騎兵隊を率いて
    いたのが「陥陣営」高順……あれが最強の騎兵隊と言うわけか。
郭嘉:そゆこった。どーだ、お前さんの言う「旧時代の遺物」も役に立つだろ?
曹丕:……ふん。

高順率いる胡仕込の騎兵隊は、華麗な白馬隊とは対照的に荒々しい、まさに
最強の騎兵隊の名を冠するにふさわしい戦いぶりを見せた。
相反する二つの要素の武が水と油のようにしのぎを削りあい、剣戟が奔るごとに
肉が飛び、馬は血を浴びた。

高順:陥陣営、高順見参。公孫サン……このまま戦っても埒が開くまい。一騎討ちを所望する。
公孫サン:面白い。呂布配下で当時、唯一名将と呼ぶに値したのはお前だ。
      ……我が人生の幕引きに、これ以上の相手はおるまい。
臧覇:(俺は?! ネェ俺は?!)
高順:……往くぞ。

高順と公孫サンの一騎討ちは、儀礼に則り槍を合わせるところから始まった。
一瞬とも思えるにらみ合い――俺は武芸はさっぱりだが、ありゃいわゆるお互いの隙を狙ってる
ってヤツだろう。そして次の瞬間、二人の間に舞い降りた枯葉が爆ぜた。
次々と繰り出される突き、斬撃、払い、高順の得意とするあの弾丸のような槍撃を
公孫サンは全て受け止め、返す刀(槍とか突っ込むな。槍だけに)で石突きを返す!
そしてしばらくの均衡の後公孫サンは、敢えて白馬を捨てた! 

高順:右……いや、正面か?!
公孫サン:隙ありッ!

公孫サンの抜いた刃が、高順の馬の脚を切り落とす――とはならなかった。
刃は、馬の脚に届く前に突き立てられた槍身によって遮られていた。

公孫サン:……。
高順:昔、同じことをした男が居た。一度受けた技は絶……対に受けぬ。
   それがそれがしの進化する武よ。
公孫サン:死ぬには良い日だ――

公孫サンの首が血を噴き出しながら宙を舞う。彼の愛馬を赤く染めて。
馬の目から垂れた血は、主人を悼む涙に見えた。

曹丕:制圧完了、か。
郭嘉:結局主だった将には殆ど逃げられたか、作戦は失敗だな。
高順:……それだけあの公孫サンと言う男が強敵だったと言うことでしょう。
郭嘉:ま。あいつ一人倒せただけ御の字ってか。
曹丕:……そうだ、郭嘉。
郭嘉:あ?
曹丕:奴は何故劉辟とキョウ都を殺さなかったか分かるか?
   殺すべき相手は殺せる時に殺すのが定石。奴ほどの男がそれに気づかぬ
   はずがあるまい。それに、今わの際の奴は妙に清々した表情だった。
   あれは覚悟を決めた男のものではない、もっと先にある何かだった。
郭嘉:さぁな……あいつはずっと、探してたんじゃねぇか?
曹丕:? 何をだ。
郭嘉:……今の俺と、同じところをさ。
131sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/05/10(水) 16:13:14
……テケテン。今日はここまでです。
高順ファンの皆様、お待たせ致しました。出来得る限り一番カッチョよい見せ場を用意できたんじゃないかなー、と。
実際のプレイでも高順と公孫サンの一騎討ちは戦闘の勝る公孫サン優勢で進み、
なんとか守勢に回っての反撃で逆転、と見ていてアツくなる内容でした。
「順来来」はどうしても使いたかった単語でもありますw

郭嘉の寿命が尽きるまであと五年もありませんが、最高のフィナーレにすべく頑張ります。
132無名武将@お腹せっぷく:2006/05/10(水) 21:51:06
おおおおおお高順んんんんんんんん
1339@鍾会:2006/05/10(水) 22:42:37
>>ひゃはは戦記@呂布 殿

はじめましてです。よろしくお願いしますです。
鍾会はひゃはは武将なんですか!?知らなかった・・・。
人格制限プレイは難しそうですね・・・。

>>sleepknot 殿

待ってました、陥陣営!
郭嘉の寿命が気になりますね・・・。どんなエンドになるか楽しみで見てますw。

鍾会も今回で魏に別れを告げようと思います。
1349@鍾会:2006/05/10(水) 22:43:58
7月
うっかり無駄な事を言った鍾会。
魏に対して反乱を起こした諸葛誕の都市汝南と隣り合わせである
前線真っ只中の言焦に飛ばされたのだった。

陳泰「鍾会殿。城壁の補修を・・・。」
鍾会「あ!?何か言ったかこの野郎ッ!!」
陳泰「い、いつに無く荒れてますな・・・。」
鍾会「あ゛あ゛あ゛ぁー!!!ケ艾のジジィに負けたぁーッ!!今日はイライラするから却下!!」
陳泰「(私情ッ!?)は、はぁ。漢詩大会も結構なことですが、それがしも太守である身。この事はしっかり殿にお伝え致しますぞ。」
鍾会「勝手にしろ!!」

家に帰って書物読んで糞して寝た。知力が上がった(92)

8月

今月も指令は無視。

鍾会「うっせーなー。今日は優雅に読書なんだよ。寿命尽きかけは家に帰って遺書でも書いてろ。」

陳泰は泣きながら帰っていった。「曹髦様に告げ口してやるー」とか言ってた。
しかし、どいつもこいつも城壁の補修ばっか命じやがって。
この壁フェチ共がッ!
1359@鍾会:2006/05/10(水) 22:45:20
9月

曹髦「俸禄を加増しよう。」
鍾会「それがしはつくづく果報者ですな。」

おいおい、ここ最近サボってたのに給料アップたぁどうゆう考えよ?
もうね、アホかと、馬鹿かと。

陳泰はその事を聞いて唖然としてた。ザマーミロ。

10月

征東将軍に任じられた。
気が向いたから内政してやったが、陳泰はなんか気味悪がってた。

258年1月

曹髦「我が勢力に仕えて何年になるか。」
鍾会「そうねー。ざっと15年かな。」

金440を貰った。
寝返りに向けて鍛錬。

4月

遂に陳泰が死亡。まだイジメ足り無かったが・・・。
後任として俺が太守になった。ヤッタゼッ!
1369@鍾会:2006/05/10(水) 22:47:10
5月

鍾会「武力が足りん。足りんぞッ!!」
商人「あのー・・・。店前で大声出さないでいただけますか・・・?」
鍾会「武器をよこせっ!!」
商人「うわっ!顔近ッ!!やめてっ!離れてッ!」
鍾会「一番安いの・・・・これだッ!!」
商人「ああっ、金置いてって〜。」

大斧購入。+2だから戦闘88か。
90には逝きたいから鍛錬、鍛錬。

258年8月

ついに寝返り!
鍾会「曹髦のアホには懲り懲りだ!我に続かんとする者は来いッ!」

司馬昭はどっか行きますた。(´・ω・`)

1379@鍾会:2006/05/10(水) 22:47:49
9-12月

徴兵。
兵の訓練。
鍛錬。やる事多すぎて困るぜ。

259年1月

鍾会「よっしゃ!武力89だ。」
姜維「邪魔するよ〜ぅ。」
廖化「遠かった・・・。」


鍾会「って・・・・オイッ!!!!!」
姜維「何か?」
鍾会「何かじゃねぇよッ!何で来れるんだよッ!?」
廖化「親密度が一定以上だと訪問イベントが起きr」
鍾会「そんな事は知ってるわ!何で魏領を越えて此処に来れるんだよっ!?」



姜維「仕様だ。」



鍾会「・・・。」

納得いかない
1389@鍾会:2006/05/10(水) 22:49:09
いじょです。お目汚し失礼しました
139無名武将@お腹せっぷく:2006/05/12(金) 09:40:48
乙。
滅ぼされないよう頑張ってね。
140公孫度 ◆Dc33Qd33sA :2006/05/14(日) 02:06:14
お久しぶりです。
落とすのはもう少し先になりそうです。
楽しみにしていた方には、申し訳ありません。
141無名武将@お腹せっぷく:2006/05/14(日) 20:34:17
>>127
順来来の時の高順はなんか高順じゃない〜。
なんか暑いし厚いし熱い、個人的に高順は冷静堅実確実に勇をつけた様な漢だからな〜
でもそれ以降のはピッタシですね、しかし公孫サンがこんなに強いってのが一番意外だ、それとも自軍を弱くしすぎましたか?
>>141
む。申し訳ないです。どーしても順来来が使いたかったもので。

リプレイに使ってるPS版Z(無印)の公孫サンは高順の戦闘80に対し
戦闘84と若干高く、知力も72とそこそこあるので計略もなかなか効かなくて
果ては無双を持っていたため包囲しても効果低いわで。
143公孫度 ◆m63FZCj.t2 :2006/05/16(火) 21:53:17
失礼します。
諸事情により投稿が大幅に遅れました。
来週辺りには再開できるかと。
もしも、楽しみにしていた方が居られましたら申し訳御座いません。
144無名武将@お腹せっぷく:2006/05/17(水) 18:54:53
途中からのリプレイはやっぱり外道ですかね?。
因みに5張魯です。
145sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/05/17(水) 21:14:20
>>143
お久しぶりニダ。楽しみにしてるニダー!
……氏の書く彼が好きなもので。


>>144
俺は問題ないと思いますよ。
張魯と言えばやはり対蜀とかに期待してしまいますw
1465の張魯:2006/05/18(木) 18:30:49
217年7月、張魯は未だ漢中を治め、五斗米道の布教に努めていた。
曹操が袁紹軍残党の討伐にてこずり、孫権も動き出した為旧都長安を得るのも容易かった。
張魯:はろーえぶりわん!漢中治めて○十年、今日も米age士気をage、
   スレはsageるぜ。五張将筆頭、張公祺!
張衛:なぜか兄より三つ上、しかしめげずに本拠地守る、張衛!
張燕:元は賊だが長安を、守備しています張飛燕!
張コウ:くーるびゅーてぃー、オカマじゃないよ。実力者だね張儁乂!
張繍:切れてn(ry といいたいが、雛氏とられて切れちゃった。もうすぐ死ぬよ、張繍!
一同:五人合わせて、五斗米道の守り神。五張将也〜!

賈ク:あんたら・・・、いい歳して・・・。
張魯:ワシらは、長安・漢中・洛陽・弘農・宛・新野、計六都市を治めている。今後の戦略どうする〜?
賈ク:はいはいシャインシャイン
張魯:うむ、いい天気だな・・・。ってその手は桑名の焼き蛤、氏ねとかいうなよ不謹慎だ。
賈ク:あれ、筆者は若いはずなのに、アレ〜?

目指せ未来の公明・・・うわなにをするやめ(ry
1475の張魯:2006/05/18(木) 18:56:24
217年8月、我が軍の戦略は大体決まった。
賈ク:戦線維持の為の人材登用、また軍備増強を図るのが良いかと存じます。
張魯:一理あり!
賈ク:「異議あり!」に聞こえた件
閻圃:|-`).。oO(「閻圃がいない件」を期待してたのだけど・・・)
張衛:「げぇっ、閻圃!」
    てか、今年の目標は曹操領・汝南を占領することだろ・・・?
閻圃:(・・・・・・)しかしいつの間にか、孫権領になっちゃってますね、
   友好関係だから出来るだけ戦は避けたいのですが・・・・。
張魯:これ以上戦線を広げることはしたくないな、兵力も全体で二十万ほどだし・・・。
張繍:年末に攻め込めばどーにかなるってもんじゃろぉよ、別に維持するワケでもないし。
賈ク:対曹操については二の次で、劉璋・馬騰とは同盟を結んでいる為攻められる恐れはありませんが、
   孫権・劉キに包囲されると状況は厳しくなるでしょう、しかし汝南に兵はいない・・・。 
張魯:えーい、何事も勢いがなければならぬ、目標達成で勢いをつけるぞ!
   孫権とは戦後和解し財力で無理矢理同盟を結んでしまえ!
一同:御意!
1485の張魯:2006/05/18(木) 19:11:04
とりあえず、今のところこんな感じです。
拙文すみません。
149無名武将@お腹せっぷく:2006/05/19(金) 20:49:30
とりあえずマップを
保守。
不眠、再びの火蓋を切りまするぞ。
204年秋

例の如く典韋が武術大会で優勝を収めた秋。
「劉備との盟が切れる前に袁譚を討つ」劉備配下、陳羣からの同盟継続を断り
この目標を掲げた俺たちは急いでケイでの軍備拡張を始めた。

204年冬

残る袁譚領は僅かに三都市。諜報を任せた李典によると総兵数はもう
15万もないらしい。対するこちらは西側・東側を合わせてその倍の精兵30万。
勝負は既に決着を見たかに見えた。が、追い詰められた鼠は何をしでかすか
分からないのが常だ。

一方、曹操率いる本隊は長安から漢中へ出兵、両軍合わせて20万のこの大戦に
辛くも敗北し、後継者と目していた劉埼が斬首されてしまうと劉表は失意の内に
降伏勧告を受け容れ、ここに荊州の肥沃な大地の元、静かに文人を育んでいた
劉表陣営はその歴史から姿を消したのだった。
そして十月。俺たちは北平に向け出兵。
その圧倒的な物量で12日の内に守将孔融を捕縛、易京は火の海と化した。

郭嘉:残るは二都市。あの大耳とデカい戦をおっぱじめる準備もしなきゃーな。
曹丕:急ぐな、郭嘉。
郭嘉:……さぁ? 何のことだ?

俺が漢中から梓撞、旧劉表領江夏から盧江への本隊の展開を聞いたのは
北平で兵の補充、調練を手早く済ませ、襄平で袁譚軍を破った翌月。
いつの間にか季節は巡り、中原には春が訪れたことだった。
205年夏

楊奉と張魯が同盟を結んだ頃、俺たちはいよいよ袁譚最後の都市、楽浪へと出兵した。
編成は全軍騎馬、李典、臧覇、高順、文聘、そして俺。3年に渡り繰り広げられた北伐二面作戦を締めくくるのは、
やはりいつもの組み合わせだった。最初の頃は不慣れだった山中の行軍もすっかり手馴れたもので、
俺たちは早くも戦場へと到着した。

袁譚:親父ィ……いよいよ来たようだぜ。
顔良:あいつらが曹操軍ですか。弟・文醜の仇。俺が討たねば誰が討つ?! うおおおおっ!!
麹義:その意気です、顔良将軍。……陥陣営。奴もまたあの軍に居るのだろうか。
審配:若、敵が参ったようですぞ。
袁譚:おう、早かったな。……許攸!
許攸:はっ!
袁譚:参軍はオメェだぜ。罠の配置は万全か?
許攸:お任せくだされ、若。
袁譚:煕と麹義は陳震、王修たちと共に一の砦へ。
袁煕:了解!
袁譚:審配は二の砦。ここを抜かれたら本陣までネェ、……死ぬなよ。
審配:若……大きくなられましたな。
袁譚:るせぇよ、ジジィ共。……オメェらが死んだらオレが親父に悪ィからな。それだけだ。
袁煕:父上……見ていてくだされ。我々は最期まで父上の
顔良:おっと! そっから先はナシですぜ。本陣は俺と許攸が居ますから!
   この戦であいつらをブッ倒して、反撃の狼煙と行きましょうや! なァ、若!
袁譚:オメェら……あたぼうよ! あとな、オレはもう若じゃねぇ!
   親父の跡を継いだ、どこを切っても袁家当主! 袁家の金太郎飴!
袁煕:(金太郎飴?!)
顔良:おおっと若! 戦の前に「斬る」は不吉ですぞ!
袁譚:だから若じゃネェっつってんだろーがこのド低脳共がァッッ!!
袁家の誇りが成せる業か、戦場は既に異様な雰囲気に包まれていた。
空もこれから起こる戦に荒れ模様を見せ、今にも嵐になりそうな天気であった。


郭嘉:スゲェ熱気だ。ここからだとあんな小さく見える陣からビンビンに
   気焔が届きやがる。
李典:ですね、兵数こs
文聘:兵数こそ勝っていますが士気が高い、甘く見てはこちらも相当な被害が予想されますな。
李典:ちょっ……!
臧覇:へっへっへ、最初(ハナ)っからラクな戦とは思ってねぇ、一番槍は俺がもらうぜ。
高順:天気も崩れそうです……今の内に渡河してしまいましょう。
郭嘉:おうよ、全軍前進! 一兵たりとも逃すんじゃねーぞ!

袁煕:来たぞ、弩兵隊、構えい! 曹操軍7万を釘付けにするぞ!
    麹義と蒋義渠は前進、王修、陳震は後方で援護射撃!
麹義:承知ィ!

雷雨の中渡河を終え、一の砦に向かった俺たちを待ち受けていたのは
袁煕指揮する先陣だった。顔良、文醜に続く猛将麹義の騎馬隊を中央に据えた精兵。
数こそ少ないものの袁譚軍の兵士一人一人の目には炎が宿り、この戦が簡単な
ものではないことを示していた。

陳震:頼みましたぞ、うまく罠のある地点までおびき寄せてくだされ!
高順:高順推参……出会え、敵将!
麹義:おぉ、探したぞ高順! 先の借りは返させて……!
臧覇:ちょっと待ったァーッ! この首、この臧覇が……ぐぎゃん!
郭嘉:あのバカ……まんまと罠にかかりやがって。
李典:いかがしますか、ぐんs
文聘:いかがしますか、軍師殿。
郭嘉:お、おう……。進路が塞がれたとは言えこの雨だ、じきに延焼は収まるだろうが……
   乱戦では隊列が乱れた方が不利だ、先鋒の二人を左右から援護してくれ。
文聘:では、軍師殿は?
郭嘉:いい機会だから覚えとけ文聘、戦に勝つコツってのは……
   「敵がされたくないことをする」だッ! 行くぜ絶影、着いて来れる奴だけ着いてきな!
絶影:ヒヒーン!

麹義:しまった! 混乱させられたか……落ち着けお前たち! こんなところで
   混乱していては敵方の思うつぼぞ!
臧覇:うっひゃぁー、まぁた火が吹いたぜ、邪魔だぁぁぁ! 退け! 退けぇぇぇえい!!
麹義:わっ、バカ、こっち来るな……イテッ、こらお前、さっさと隊列を整えぬか!
高順:……それがしがか?
麹義:げえっ、おまえは高じゅ……!


〜【硬骨】高順ってそんなに凄いの? その二【陥陣営】〜


高順:敵将麹義、この高順が討ち取ったぞ!
臧覇:げひゃー火がー火がー!
郭嘉:……悪い、李典。
李典:了解、消火ですね。はいはい消火消火。
将義渠:麹義、討たれたか……俺もすぐにいくz
臧覇:ちょ、そこ退けッ、いいから退けッ! ふんふんっ!
将義渠:ぎゃああああぁっ! く、首がもげるううっっ?!
郭嘉:……臧覇、それはわざとなのか?
李典:はいはい消火消火。

陳震:袁煕さま、既に麹義、将義渠の二将はそれぞれ高順、臧覇により討ち取られ
   隊が壊走、今は王修殿が必死に防戦しておりますがここもあぶのうございますゥゥ!
袁煕:うろたえるな、陳震。ここを抜かれれば二の砦の審配は審配の手勢だけで
   曹操軍全軍と衝突することになる。ゆるゆると撤退し審配と合流するぞ、殿は私が勤める。
陳震:袁煕さま……!
文聘:王修を召し取ったぞ! 残すところはあと二人!
袁煕:議論している暇はない、早く往け!
陳震:ぎょ、御意!

こうして陳震はわずかな弩兵隊と敗残兵を引きつれ、雷雨も止まぬ内に審配を
守将とする二の砦へと落ちていった。

袁煕:行ったか。さぁ来い、三男の尚も既にこの世には居らん。
   袁家が次男袁煕の戦いぶり、とくと目に焼き付けい!
文聘:相手にとって不足はない、この文聘が相手になろう。
袁煕:ふっ、この首も安く見られたものだ。来い!


袁煕はそう叫ぶと一人砦の門を開け文聘の前に躍り出た。
雷雨のせいだろうが、水滴が叩きつけられた肩が少し震えている。
勇猛で知られる兄と後継者と目されていた弟の間で、或いは実戦これが初めてなのだろうか。
案の定、槍の振るい方ひとつ取っても叩き上げの文聘には到底敵わず、
十合も槍を交えぬ内に袁煕は露と消えた。

文聘:……ここまでだ、お前はよく戦った。
袁煕:くそっ、私はまだ……ぐおっ、く……ここまでか。文聘とやら、頼みがある。
文聘:聞こうか。
袁煕:砦の中には、まだ5000の兵が残っている、皆袁家に忠誠を誓う烈士たちだ、
   そして、わ、私にとっては初めて与えられた部下……頼む、あの部下たちだけは……
文聘:承知した。
袁煕:それを聞いて……安心した……
郭嘉:やったか、文聘。にしても袁煕、最期の頼みが部下の助命たぁ、敵ながら天晴れだぜ。
臧覇:でもよぉ、普通本陣の兄貴とかを心配すんじゃねーの?
高順:……。
李典:……。さぁ、雨も止みました。どうやら陳震は二の砦の将と合流したようですぞ。


審配:そうか……袁煕さまは最期まで戦い、そして逝かれたか。
陳震:はい、申し訳ございませぬ……。
審配:……。
陳震:審配殿……?
審配:共に華北を駆けた主は既に居らず、そのご子息ももはや長男の若ただ一人。
    これが天命なのか。天は、天は袁家よりも、あの宦官の孫を選んだと言うのか……!
陳震:……。
審配:この審配。袁家にお仕えして幾星霜、我々は、元より滅びるために生まれたのかも知れぬな。
陳震:な、何を弱気なことをおっしゃいます! 曹操の雄飛が天命ならば、それすら覆してみせましょう。
    我らが主、袁譚さまの覇業はここより始まるのです!
審配:よくぞ言った、陳震。ここに我が心の迷いは晴れた。
    さぁ往くぞ、我らの『王』の道を切り開きに!
陳震:御意ィィィーッ!

臧覇:おい高順、二の砦の審配ってな、誰だい?
高順:袁家旗揚げからの宿将だな。油断はならん。
審配:その通り! そこに居るのは高順と臧覇と見える。手始めにお主ら二人から
    血祭りにあげてくれん!
臧覇:大きく出たな、オッサン。賊将ナメんじゃねっぞ、コラ!
高順:かかれ! 遠巻きに矢を射かけい!

審配・陳震は長らく袁家の禄を食んでいた、言わば宿将とも呼べる二将だった。
前述したが兵こそ曹操軍の二将に劣るものの、一人一人の士気は十人分に相当し、
さすがに高順と臧覇の二人も攻めあぐねてしまった。
高順:射ち方、やめ。……しかし硬い。一体奴らのどこにあのような力が……。
臧覇:あぁ、以前のお前にそっくりだ。
高順:褒め言葉として受け取っておこう、だがどうする? ここに奴らが居る以上、
    本隊の本陣攻撃に支障を来たすぞ。
臧覇:なーに、慌てなさんな高順さんよ。アンタ、孫子とか呉子とか読んでるか?
高順:……お前は読んでるのか?
臧覇:イヤ全然。ただ兄貴がよく読みながらブツブツ言ってるのを聞いたことくらいはある。
    ここはひとつ、それに倣って策を弄してやろうじゃねーの。
高順:面白い、それがしも乗ろう。


兵:……審配さま、陳震さま! 本陣の方角より火の手が上がりましたぞーッ!
陳震:馬鹿な! しまった、敵の別働隊か?!
審配:慌てるな陳震! 例え本陣が襲撃されようと顔良に許攸が着いている。
    そう簡単には落ちまい。それに、我々がここで敵軍を少しでも引き付けておく方が
    若のためになろう。
陳震:おぉ、それはそうだ。しかし若が心配なのは確か、私だけでも援護に向かった方が……
    本陣の若が討たれてしまっては、元も子もありますまい。
審配:確かにそれも一理あるな。よし、兵の半数を連れ本陣に向かってくれ。時期に私も向かう。
陳震:かたじけない、審配殿、ご武運を!
審配:おぬしこそ、必ず生きよ!

こうしてある夜のこと、陳震は本陣に向けひっそりと向かった。
連日続いた曹操軍の攻撃に兵もそろそろ疲労の色を濃くしていた頃である。

兵:ハァハァ、ち、陳震さま、そろそろ休憩してはどうでしょうか……。
陳震:ならん、ならんぞ。こうしている間にも若の身に危険が及んでいるやも知れぬのだ。
    それに見ろ、あの火はもうすぐそこ……うん?

その瞬間、陳震の目にしたものは本陣より数理離れた地にあって赤々と燃える
火、火、火。そして、煙。陳震がその火の意味に気付いた頃には既に遅かった。脇の森に伏兵として
潜んであった高順、臧覇隊が一斉にその火を目掛け突撃してきたのだ。

陳震:しまった、この火は我々をおびき寄せるためのものだったか?!
    散り散りになって逃げよ! ここに居ては狙い射ちに……ぐおっ!
臧覇:ひゃはは! ようやく引っかかりやがったな? ふん! ふんふんっ!
陳震:ぎゃああああっ! う、腕が裂けるぅっ?!
高順:これが本当の「飛んで火に入る夏の虫」……か、者ども、この機を逃すな!
臧覇:敵将チン震! この臧覇さまが討ち取ったぜぇ!



高順:しかし誤算だったな。てっきり出てくるのは審配だと思っていたが……。
臧覇:あぁ、これで砦の兵は半減したわけだが、まだまだ必死に抗戦するだろうしなぁ……。
高順:うむ。……ん? おぉ、臧覇よ、お前は孫子や呉子を読んだことはあるか?
臧覇:はっはぁん……その顔、何か思いつきやがったな。ねぇぜ?!
陳震:ぴよぴよ……。

翌晩、二の砦に僅かな兵が帰ってきた。今更ながら、旗には「陳」の文字が書かれている。

審配:おぉ、あれは陳震の兵たちではないか。どうした?!
兵?:無念……本陣に駆けつけたところ顔良、許攸の両将は既に討たれ、
兵なのか?:袁タンも今必死に曹操軍と戦ってるぜ、ですます。何卒援軍を頼むわ!
審配:う? うむ、あいわかった。若の一大事となれば砦ひとつどころの騒ぎではない。
    門を開けい!
兵なのか?:(お、門がまんまと開きやがったぜ。ハハハ!)
兵?(作戦通りだな。しかしお前、もう少しその言葉遣いは何とかならんのか? ハハハ!)

審配:待たせたな、残ったのはこれだけか? それに陳震はどうした。
兵?:……申し訳ございませぬ、陳震さまは援軍を遣わすようにと言い残し、
兵なのか?:単騎敵陣に突っ込み、臧覇と言う眉目秀麗容貌魁偉的美丈夫の名将に……よよよ。
審配:そ、そうか……陳震、さぞ無念だったろう。その方らも大儀であった。名は?
兵?:……兵卒の高順です。
審配:な、なにィ?!
兵なのか?:同じく、俺が眉目(中略)美丈夫臧覇よ! 今頃気付いても後の前夜祭だぜ!
審配:くっ、貴様らが陳震隊の鎧を着ていると言うことは……! おぉ?! 砦から火の手が上がったぞ!
高順:説明的な台詞、大儀であった。
臧覇:この臧覇の容貌(略)を冥土の土産に持っていけぃ!
審配:ぐおっ、くく……若……若ァァァ!
高順:これまでだ。もはや袁家に天佑はない。降れ、審配。
審配:お……おのれ曹操の手先め、武人としての命をまっとうさせず、その上
   先主の仇に降れと申すか。お断りだ!
高順:……そうか。ならば散れい。

高順の放った槍が審配を蜂の巣へと変えてゆく。額から、目から、首から胴から、
さながら噴水のように噴き出す血と共に、北の地を向いた審配は最後の気焔を吐いた。

審配:我が主はとこしえに北にあり! この審配、生きては袁家の臣、
    死しては袁家の鬼となり私もまたとこしえに袁家にお仕えしようではないかーッッッッッ!!!!


袁譚:――!?
顔良:若?
袁譚:だから若じゃねぇっつの。
許攸:どうかなさいましたか、若。
袁譚:……もういいや。オメェら、今オレを呼んだか?
顔良:? いえ……どうかなさいましたか。
袁譚:うんにゃ。なんでもネェ。それより――いよいよ来たぜ。

文聘:高順、臧覇隊より伝令が入りました。先ほど二の砦にて審配・陳震を討ち取り
    二の砦を占拠、じきにこちらに合流するとのことです。
李典:了解。さて……軍師殿、どうしましょう?
郭嘉:……?
李典:どうしたのですか、ぐんs
文聘:どうなさいました、軍師殿。
郭嘉:……あぁ、なるほど。それでしっくり来なかったのか。よし、俺が後方から
    援護するから四部の力で本陣前の顔良、許攸隊に当たってくれ。
李典:ちょ、ぐんs
文聘:軍師殿、今のは一体。
郭嘉:た、大したことじゃねぇよ。ただ『李曼成は李曼成であるが故に李曼成』である、ってだけさ。
李典:そ、そんn
文聘:そんな名言のように申されましても……。
李典:ry

袁家一門最後の抗戦は十日にも及んだ。袁譚・顔良の武勇を許攸が
見事なまでに補佐し、俺たちの隊(主に臧覇)は混乱の計略を受けては
何度も突撃を受け、あわや壊滅かと思われる状態にまで陥ったのである。
とは言え、部隊数での優位を利用しない手はない。
俺が顔良隊を混乱させたのを皮切りに高順・臧覇はその間隙を縫い
袁譚の本陣を攻撃、慌てて引き返してきた許攸を李典が仕留めたことで情勢は一気に
こちらに傾いたのだった。
許攸:ぐふっ……無念なり、くそ、私の智謀を以ってしても、大局を覆すに、は、
顔良:許攸ゥゥーッ! くそ、俺の隊が混乱さえしなければこのような事には……!
郭嘉:さぁ、年貢の納め時だぜ顔良! 李典、文聘!
李典:了解! 文聘は左翼を回り込め!
顔良:ぐぐ、俺もここまでか……ッッ
郭嘉:顔良、生け捕ったり!
袁譚:許攸! 顔良! もはやオレもここまでか? くそっ、何としてもここを切り抜けねば……
高順:そうは行かん。
臧覇:ここに来て一等の首を逃す手はねェ、かかれ!

高順・臧覇隊が砦に乗り込んだ数時間後、頭からつま先までを血に染め上げた袁譚が
捕縛され、袁家最後の地・楽浪は陥落した。

顔良:若……。
袁譚:おう、すまねェな顔良。オマエほどの猛将に縄目の辱めを受けさせるたぁ、
    オレに王たる資格はネェよ。
郭嘉:覚悟は既にできてるみてぇだな。言い残すことは、あるか?
顔良:郭嘉殿! 恥を偲んでお願い申す! なにとぞ若の命だけは……!
袁譚:恥じ入るな、顔良! ……もう、終わった。
顔良:若……俺は、俺はぁぁぁ!
郭嘉:……。
袁譚:刑場はあっちだな。安心すんな、逃げたりしネェよ。
    俺もまた「王」を継いだ男。散り際くらいカッコつけさせな。
顔良:おぉ、おお、おおおおおおおおお!! 若、この顔良、地獄までお供仕るぞ!
袁譚:ヘッ、あぁ……いい忘れてたぜ、郭嘉だっけ?
郭嘉:なんだ。
袁譚:曹操に伝えナ。卑しくもこの袁譚を討ったんだ。……天下、獲れよ。
    でねぇと、化けて出て呪い殺してやる。
郭嘉:……あぁ、伝えておく。
袁譚:ならばよし。行くぜ顔良、弟と三人、まずは親父に叱られて来るわ! ヒャハハハハ!
顔良:ハハハ! なに、親方さまもきっとご子息の成長を喜んでくださる!

高笑いと共に刑場に歩いてゆく二人の後姿には、確かな風格のようなものがあった。
「四世三公の名門」。結果として落ちぶれた袁家ではあったが、最期の最期で最も
傑出した男を生んだのだろうか。二人は事切れる瞬間まで、その笑みを絶やさなかったと言う。

数日後、楽浪城からは無数の書簡が見つかった。
内容を見れば、その殆どが曹操の家臣からのもので「戦の際には曹操を裏切り袁家に手を貸そう」
と言った、要は内応を示唆する内容のものだ。ところがそれを見た当の曹操は、薄く笑むとこういった。

曹操:奴らと戦っている時は、俺とて勝てるか分からなかった。
    後漢の傑物袁紹、世が世なら、俺も奴の臣下だったかも知れないからな。
郭嘉:……。
曹操:懐かしい。共に鹿を追った日のことが。悪たれどもと騒いだ日のことが。
    こと「風格」に関して言えば、今でも俺はあの男に勝てるか分からぬ。

夏を埋め尽くす蝉の音が、袁家の最期を看取るかのようだった。

劉備:へぇ。あの袁譚も討たれちまったわけか。
関羽:はい、しかしどうします長兄。「同盟が切れると同時に楽浪の袁譚を呼応し
    曹操を平らげる」と言う目論見が、見事崩れ去ったわけですが。
劉備:なーに、慌てなさんな。ウチの軍師も言ってたじゃねぇの。袁家に時の利はねぇってな!
張飛:義兄、兵の訓練はバッチリだぜ、これなら曹操軍と喧嘩しても負ける気がしねぇ、
    なッ! 子竜ッ!
趙雲:張飛将軍の言う通りです。徐、青州一帯を押さえ兵の士気も高い。
    曹操が天下の兵を率いたところで、俄かには破れませぬ。
劉備:な? 曹操どんは切れものだが、ひとつだけ失敗したな。
関羽:?
劉備:袁家と喧嘩してる間に、この劉備に力を蓄える暇を与えちまったってことさ!
    これで力は五部と五部、後は采配なんだが……
関羽:こちらには「竜」がついている、と言うことですな。
劉備:正解! さぁ、同盟が明けたら曹操どんと天下分け目の決戦といこうや。
    今の俺は、誰にも負ける気がしねぇぜ――な? 孔明!



諸葛亮:お任せください、我が君。「至弱を以って至強を討つ」曹操の戦、
     そっくりそのまま焚き付けてご覧にいれましょう。
……テケテン、今回はここまで。
袁家は滅亡し、とうとう劉備との決戦の時がやって参りました。
なんで諸葛亮とかおるねん、とツッコミを抑えつつ、次回。
168無名武将@お腹せっぷく:2006/05/30(火) 14:09:32
>う、腕が裂けるぅっ?!
をし、尻が裂けるぅっ?!  と読んでしまったw


男色スレの見すぎですか、そうですか
なにはともあれ乙!
169無名武将@お腹せっぷく:2006/05/31(水) 02:01:33
>>166

劉備の「五部と五部」…
蒼天の影響?
お久しぶりです。実に二十日ぶりのドロップとなりましたがはてさて。


>>168
なんせ男色賊将臧覇ですからw
宣伝がましいですが男色スレの方でしたら、よろしければこちらも併せてどうぞ。
【お尻】男色義兄劉備【シューター】
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1139780476/
余談ですが「だんしょくぞくしょうぞうは」って死ぬほど発音し辛いのです。


>>169
確かに蒼天には物凄く影響されてますが実はこれが意識してませんでした。
常々不味いなぁ……とは思ってるんですけどね。
史実の事跡を活かしつつ各人物に個性をつけて魅力的な群像劇にすると言うのは
やはり難しいですね。全武将プレイのZ(7)でこれなので、
君主プレイ作品のリプレイは更に難しいのでしょうか……。

次回から劉備陣営の人物が大量に登場する予定なので、
そちらも他作品に引っ張られ過ぎないように、なおかつカッチョ良く
描いてゆきたい所存です。
171無名武将@お腹せっぷく:2006/05/31(水) 06:50:46
>兵なのか?:袁タンも今必死に曹操軍と戦ってるぜ、ですます。何卒援軍を頼むわ!
>審配:う? うむ、あいわかった。若の一大事となれば砦ひとつどころの騒ぎではない。

自分の大将を呼び捨てにしていることを不審に思わないとは
ずいぶん間抜けな審正南だな。

魅力的な群像劇だのカッチョ良くだの言う前に
描かれている武将たちが隙だらけなのを何とかするのが先だと思うがね。
172無名武将@お腹せっぷく:2006/05/31(水) 08:52:00
>171
よしわかった。 ではそのようなものを書いてくれ。
173無名武将@お腹せっぷく:2006/05/31(水) 09:22:28
袁タン、とカタカナになってるから「可愛いあだ名」みたいなもんかと思った
174無名武将@お腹せっぷく:2006/05/31(水) 19:45:29
>>171
ヒント『読み手に分かり易く』
あまり細かい突っ込みばかり入れてると、バーチャルでもオトモダチが居なくなりますよ?
175無名武将@お腹せっぷく:2006/05/31(水) 20:19:11
あれか、キャプ翼とかテニプリとか読んで
「球から火出るわけねえじゃんwww」とかツッコむのと同じか
176無名武将@お腹せっぷく:2006/06/01(木) 00:34:36
俺はてっきり、敵兵になりきれてないってのを書いてるんだと思ってたけどな
177無名武将@お腹せっぷく:2006/06/01(木) 00:57:02
ホモネタって事は腐れものか。
178無名武将@お腹せっぷく:2006/06/02(金) 19:05:54
一応貼ってみる

荊州南郡を発展させるスレ
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1148812453/
204年夏


曹操軍来たる! この報に徐・青州一帯を抑える劉備陣営は
文字通りてんやわんやの大騒ぎになった。しかし10年以上徐州を治めてきた
劉備陣営である。その騒ぎの根幹にあるのは決して「恐れ」ではなかった。

関羽:いよいよ曹操殿と会戦ですぞ長兄。
劉備:おう。しかしナンだ? 袁譚もすぐ逝っちまったし、前は部下の手前
    デカく構えてみたものの、結構ヒヤヒヤしてっぞ、俺は。
諸葛亮:何を弱気な事を。
劉備:いや、考えてもみろよ孔明、相手は呂布を倒して董卓残党を掃討して
    袁家一門まで平らげた今や一大勢力なんだぜ? ビビるなっつう方が……酷だろうよ。
関羽:確かに。我が軍は精強なれど、如何せん実戦の経験が少のうござる。
    対する曹操は度重なる激戦を乗り越え、遂には袁家を平らげてしまいました。
    その底力は侮れませぬな。
劉備:あー、関羽もそう思う? それなんだよなぁ……ヤベェ、どうする?
    さすがに俺も負けるたぁ思わんが、勝てるって気もしねぇ。文字通り五部五部なんだよな、
    今から陳羣でもやってもっかい同盟結んじまうってのは……。
関羽:いえ、私は兄者ほど悲観的ではありませんが。
    いざとなればこの関雲長、身命を賭して兄者をお守りする所存!
劉備:ありがとよ。けどよ、どうも勝てる気がしねぇんだよな。
    おぅそうだ、海路を使って孫策どんに援軍を頼むってな、どうだい?
    俺らがやられれば次は自分らだってことくらいワカらん奴じゃねーだろーし……
諸葛亮:(あーもうこのお方は……)良いですか? 我が君、確かに我々は
     徐州を陶謙さまより譲り受け、青州を奪って以来戦らしい戦と言えば
     曹操を援護する形で袁家領を侵したくらいの……
関羽:(気のせいだろうか。なんだか少し情けない戦歴だ)
諸葛亮:……ものですが、それでも我が軍には関羽、張飛の御義弟に加え
     趙雲、徐晃らの豪傑がおりまする。彼らは袁家領での戦でも
     万夫不当の活躍を見せ、その兵力こそ曹操には及ばぬものの、
     勢いは決して劣るものではないとこの私は思います。
劉備:お、おう。
諸葛亮:更に天子を奉戴しようともせずに……
関羽:(それは天子が涼州深くまで逃げてしまったからでは……?)
諸葛亮:……いたずらに天下をおびやかす曹操に比べ、我が君は漢王室の正統を
     受け継ぐお方、その我が君が反曹操の旗を掲げたとなれば諸侯は
     一斉に立ち上がり、10年の内に曹操を滅ぼすこともできましょう。
劉備:大きくでたな。けどよぉ、どうすんだ?
    曹操どんはここ徐・青の二州以外の黄河以北を完全に制圧して、
    今や擁州から関中、益州、苑方面からは荊州にまで手を伸ばしてんだぜ?
諸葛亮:良いところにお気づきになりました。我が君、優先侵攻権を鑑みるに……
劉備:んん? なんだい? その、優先うんたらってなぁ……
関羽:(軍師殿、それは別のゲームですぞ!)
諸葛亮:コホン。取り乱しました。そう、曹操の弱点は皮肉なことにその広大な領地。
     多方面に軍を展開したため、それを維持する将の数が一都市ごとに手薄になっております。
劉備:……おぉ? なんか明るい話になってきたな。
諸葛亮:そうです。冷静に分析さえできれば不安要素は限りなく減らせるのですよ。
     更に涼州の馬騰、益州の劉璋、そして長江流域に勢力を構えた孫策。
     彼らに利害を説きお互いの争いを一時止めさせ、曹操を集中して叩けば……
劉備:なんとかなるってかッ?
諸葛亮:もちろんでございます。天子を奉戴した漢の忠臣馬援の子孫馬騰、同じく劉家の血筋の
     劉璋は元より江東の孫策も曹操の雄飛を見過ごせるはずがありません。
劉備:で! で! だ、その反曹操勢力の旗印に俺が立ちゃあ、
諸葛亮:曹操など、たちどころに打ち崩せましょう。
劉備:よォーし、なんかなんとかなるような気がしてきたぜ、今すぐ全将を集めてくんな!

張飛:話は全部聞かせてもらったぜ!
趙雲:ガラッ!
関羽:(空気乙!)

劉備:おろ? 張飛、それに趙雲も。
張飛:いよいよ曹操とデケェ戦なんだろ? へへ、兄者、一番槍は俺に任せてくれよな。
関羽:待てぃ! 長兄、張飛は戦に逸る癖があります、ここは私が!
関平:ち、父上が行くなら私も。
張飛:えぇい、ガキんちょは黙ってろい!
関羽:なんだと? 私の長男を捕まえて「ガキんちょ」とは口が過ぎるぞ張飛!
関平:そーだそーだ!
趙雲:お待ちください、お二人はどちらが欠けてもならない我が軍の旗印。
    ここはやはり私が!
徐晃(声:福山雅治):オイオォイ! みんなァ、このオレを忘れちゃいねぇかァ?
             オレの気持ちィ、ワカってくれよォ!
劉備:……孔明、
徐晃(声:福山雅治):呼んだかィイ?
劉備:諸葛亮。
諸葛亮:はっ。
徐晃(声:福山雅治):あンちゃァん!
劉備:善は急げって言うぜ、その反曹連合(仮)
関羽:(長兄は 変なところで 事務的だ 美髯的心の一句)
劉備:さっさと結んじまおうぜ。各陣営に飛ばす檄文の製作と使者の手配、頼むぜ。
諸葛亮:かしこまりました。使者には陳羣、孫乾、そして私が参りましょう。
劉備:あぁ、あと、これは後ででいいんだが。
諸葛亮:は。
劉備:くじを用意しといてくれや。あそこに居る奴ら全員分の。
諸葛亮:……我が君も苦労人でございますな。
劉備:なアに、お前さんほどじゃねえさ。

「曹操討つべし!」読んだものは思わず憤怒せずにはいられない文面によって
作られたこの報は大陸全土を駆け、すぐさま大陸じゅうで反曹ののろしが上がった。
……ところが、実質的に曹操領へ出兵を行ったのは梓撞に追いやられた張魯、
孫策と戦争中の謎の仙人君主于吉、諸々の都合で偽帝を名乗り損ねた袁術ら、
ある意味そうそうたる面々であり、各々曹操領へと侵攻したものの
確固撃破の憂き目に遭ったのであった。
劉備:……。
諸葛亮:……。
関羽:……。
張飛:だああああああ! なんとか言わんかいおめぇらぁー!
    だーかーら俺は最ッッッ初から小細工なんて気に入らなかったンだよ!
    こうなりゃ総力戦だぜ。軍師、くじ引かせろ。
劉備:しゃあねぇ、俺も腹を括るか。孔明! 想定される曹操軍の侵攻経路、
    迎撃する人員選出、兵站の確保、野戦場の決定と
諸葛亮:その地域の住民の避難勧告、ですか。
劉備:あぁ、十年前の二の舞はごめんだぜ。ウチの領民は全員俺のダチだからな!
205年秋

劉備領最前線、平原と北海を望む濮陽に郭嘉は居た。

郭嘉:ぬわにぃぃぃぃぃ?! お、お前ら、せっかく騎馬の生産地を抑えたのに
    騎兵部隊を持ってねぇのか?!
許猪:へぇ。
典韋:男は黙って歩兵あるのみよ。鍛えぬいた拳と身体を唯一の武器に……
郭嘉:いや、双鉄戟を持って吐く台詞じゃねえから。文若!
荀或:はい?
郭嘉:こいつぁ俺たちの重大な管理不行き届きってやつだぜ。
    今すぐこのアホウどもに鉄騎兵部隊が編成できるように
    工場のオヤジどもを叩き起こしてきてくんな。馬の買い付けは満寵にさせる。
荀或:うふふ、先日まで二人とも益州の山岳地帯で戦ってましたから、
    騎兵を指揮する必要がなかったようですね。
    とは言え騎兵隊を指揮する夏侯惇将軍と張遼将軍は
郭嘉:それぞれ南皮と陳留の守備に充てた。こいつらと違って政治高いし。
典韋:男は黙って為政あるのみよ。鍛えぬいた拳と身体を唯一の武器に……
荀或:……。
郭嘉:……まぁ、魂の政治ってヤツじゃねえの? なっ? きっとそうだ。
許猪:にしても、腹減っただ。
荀或:(不安だ……この人たち、本気であの劉備と戦う気なんでしょうか)
郭嘉:現地の諜報要員も足りてねーしな。そもそも無駄に版図を広げすぎたのが
    問題だ。将の層が手薄になってんだよ。これじゃあ一都市二都市に追い込んでも
    全然気が抜けねぇ。あー、ダルい、李典コーラ買ってきて。倖田來未のCMのやつ。
    オツリはちゃんと返せよ。数えるからな、勿論間違ったら絞首刑な。……って、あぁ、そうか。

そう、俺がここに居るってことは、既に対袁家北伐の部隊は解散したんだった。
遡ること、数日前。楽浪にて。
李典:なんと! せんj
文聘:先日袁譚を討ったばかりと言うのに、もう濮陽へ出向なさるのですか。
郭嘉:おう。そろそろ劉備との同盟も明けるからな。今から最前線に行って
    軍備も整えねーといけねぇし。
高順:それにしても急過ぎましょう。この土地の民心も安定しておらず、今は軍師殿
    自らここで政務を執りまずは……
郭嘉:あぁ、その事に関しては問題ねぇよ。李典がいる。
李典:わ、わたしですか?
郭嘉:もちろんだ。優秀な野戦指揮官にして面倒見も良い。
    すばらしい存在感のなさが珠に疵っちゃあ疵だが、お前なら十分にやれるさ。
李典:し、しかしなぁ……。

臧覇:兄貴ィ! どうしてだよ! 俺を置いていくってのかい?
郭嘉:うん。
臧覇:ちょっっっっ!
郭嘉:……そう腐るなよ、臧覇。(不本意だが)お前と(嫌々)過ごした
    (艱難辛苦の)日々は(珍味的な意味で)楽しかったぜ。
臧覇:あ、兄貴……俺は……俺はぁぁぁ……!
郭嘉:泣くなよ、臧覇(ただでさえ俺と違って不細工なんだから)。
    これからはお前がこの楽浪で精一杯頑張ればいいじゃないか。俺の分もよ。
    それに……
臧覇:それに……?
郭嘉:お前のことを待っていてくれる仲間もできたじゃないか。

劉辟:おぉーい! 臧覇アッー!
キョウ都:こっち来いよ! 一緒に川遊びしようぜ!

郭嘉:(いい年こいたオッサンが三人集まって川遊びか。即席の地獄絵図じゃねえか)
臧覇:そ……そうだよな、兄貴、俺、辛くなったら星を見ることにするよ。
    じ、実は俺、天文の趣味があってさ。
郭嘉:(PUKでもない無印Zだから特技をいじった憶えはないんだけど)
臧覇:この広い大陸でさ、あの星空の下兄貴が頑張ってるって思うと、
    俺、毎晩元気になれたんだ!
郭嘉:(少女趣味の中年オヤジか、何か色々救えないな)
臧覇:うおお、そう思ったら今夜も頑張れそうだぜ!
郭嘉:い、いや、頑張らなくていい、いらない、そんな頑張りはいらない。夜はゆっくりやすm
    ……行っちまったか。最後の最後まで、どうしようもない男だったぜ。
高順:……臧覇のことが心配ですか。
郭嘉:あ、あー……いや、それもあるが、なんだその、まぁ、な。
高順:なに、それがしがおる限り心配はござらぬ。
    あやつの手綱はしっかり握っておりますからな。
郭嘉:冗談でもそう言う比喩はやめてくれ。イヤマジで。空気が空気だけに。
タカジュン:???
郭嘉:だから誰だよタカジュンって!


こうして俺は一抹の不安を抱えながらも楽浪を北伐部隊の四将に任せ、
一路はるばる濮陽の地まで出向くことになった。

郭嘉:……でさ。
曹丕:……む? どうかしたか?
郭嘉:いや、なんでお前さん、まだいるんだ? 安定の太守なんだろが、
    ほれ、さっきの角を曲がった方が早いぞ。
曹丕:気にするな。「人生は遠回りをして始めて見えてくる事もある」と
    この父上の著した「孟徳新書」にもだな、
郭嘉:いやそれ多分なんか違うぞ、てゆうか間違いなく違うぞ。絶対偽物掴まされてるって。
曹丕:それより郭嘉、
郭嘉:聞けよ人の話
曹丕:私も父上の文才を濃く受け継いだ貴公子サラブレッド的
    存在なのでな、そろそろ何か著作を出して夢の印税生活と行きたいのだが
郭嘉:このゆとり世代がッッ……俺ばっかツッコミ役も結構疲れる。正直、お前らキャラ濃すぎ。
    しかもなんだよ印税生活って。そんなな、二十歳やそこらの夢見るもの書き志望
    みてぇなこと言いやがって、そんなこと考えてるヤツはだなぁ。
    で? お前さんはどうして俺に着いてくる! さては……あーもしやテメェ臧覇に言われて

曹丕:父上はしばらく中原に帰る予定がない。
郭嘉:ほ、ほほう。
曹丕:ならば……10年で領地を十倍にした稀代の名軍師の最期を看取る人物が必要なのではないかね?
郭嘉:……!
曹丕:見えてきたぞ。――あれが濮陽だ。


-----------ここまで回想-----------
郭嘉:典韋、許猪!
典韋:はっ!
許猪:おおっ!
郭嘉:今回の侵攻、先鋒はお前ら二人だ。豪傑揃いの劉備軍だからな、
    がっつり功を争ってくれ。
典韋:ふふ、腕が鳴りますわ。特に劉備の義弟、関羽と張飛は
    万夫不当の武人と名高い。是非とも一度戦ってみたく思っておりました。
郭嘉:その意気だぜ、許猪、お前はどうだ?
許猪:誰が来ても俺は全力で戦うだけですよ!
郭嘉:気合十分だな。さて、曹丕。
曹丕:なんだ?
郭嘉:乗りかかった船だ、お前さんが今回の総大将になってもらうぜ。
曹丕:ほぅ、私で構わないのか?
郭嘉:次代を担う男だ、一度や二度死線をくぐっておいた方が良いだろう?
曹丕:私を試そうと言うのか、面白い。引き受けよう。
郭嘉:侵攻は北海! ここを奪って平原の関羽を孤立させる。
    南皮の夏侯惇に増援の手配を!


一方、北海。

諸葛亮:やはり。平原に関羽将軍を置けばきっとまずは孤立させるだろうと
     思っていました。私の読んだ通りです。
張飛:さすがだな。けどよ、どうするんだ? 曹操軍はきっと大軍だぜ。
趙雲:左様。いたずらに戦が長引けばこちらが不利になります。
諸葛亮:ふふ、戦が長引いて困るのはむしろ大軍の曹操軍。……徐晃。
徐晃(ry):呼んだかィ?
諸葛亮:野戦場は右翼から中央を川が走っています。俗に「南船北馬」と言うように
     恐らく曹操軍は川を避け左翼を迂回する作戦を採るでしょう。
     そこであなたは趙雲と共に左翼は二の砦へ。ここでまず先陣を切り、
     五部の力で交戦。良いですか、叩く必要はありません。
徐晃:?
諸葛亮:先ほど述べた通り、曹操軍は恐らく大軍、大軍を維持するには
     それなりの備えが必要でしょう。そこで徐晃将軍は敵にやられたふりをして
     一度戦線を離脱。敵陣を回りこみ補給線を断ってください。
     趙雲は平原の増援と呼応しそのまま二の砦の守備を。
趙雲:大役ですね、任せてください。
張飛:待った軍師、さっきから俺の名前が出てこねぇぞ!
諸葛亮:ふふ、もちろん張飛将軍には一番美味しい舞台を用意しておきましたよ。
     そこもとはゴニョゴニョ。
張飛:ヒソヒソ。
諸葛亮:作戦は以上です。諸将の健闘を祈ります。
よく晴れた空の日だった。視界は良好、騎兵・鉄騎兵で編成された俺たちは
川を避け左翼迂回の作戦を採り、無人の一の砦を占拠。

曹丕:次は二の砦か。続け。
郭嘉:あっ、ちょっと待て曹丕、先鋒は典韋と許猪っつたろーがぁ!
曹丕:そうだ。着いて来い二人とも! 放っておくと私が死ぬことになるぞ?
典韋:うっうっうおおおおおおおおーッッ! お待ちくだされぇ!
許猪:俺たちもモタモタしてられねー!
郭嘉:やれやれだぜ。駆けろ絶影! あいつを殺させたらお前も馬刺しだぜ!

挑発的な曹丕の急進に驚いたのは何も味方だけではなかった。
その様子を左翼二の砦で待ち受ける趙雲・徐晃の二将が困惑した表情で迎える。

徐晃:おいおいィ、ヤケに威勢のいい坊主がいるなァ?
趙雲:あれは曹操の息子の曹丕。突出しているのには何か訳が?
徐晃:難しい事はヌキだぜ、ここは任せた! 行くぜ公孫範!
公孫範:おぉう!

曹丕:来たな……さぁ来い。この首が出世の片道切符ぞ!
公孫範:まずは一番槍……おおおっっ!

徐晃の副将、公孫範の率いる騎兵12000騎が先頭を走る曹丕に向け
砂埃をあげ殺到する。しかし無策で敵陣に突っ込む曹丕でもない、
片手を挙げればすぐに射手が弩を構え一斉に先陣を切り崩した。
公孫範:ぬおおっ、こ、これが騎射か?
曹丕:こんなもの、十にも満たないわっぱの児戯に過ぎん。

曹丕自ら放った矢が、公孫範の耳を掠める。

公孫範:ひっ……お、おのれ、愚弄しおって!
曹丕:典韋、許猪!

典韋:   任    あ   !
許猪: お   せ    れ   !

公孫範:貴様らどこから――たわらば!

勝負は一瞬で決着がついた。
護衛の兵の半数を一瞬にして失いながらも曹丕に特攻をしかけた
公孫範は、曹丕の合図とほぼ同時に両脇から飛び出した典韋と許猪の
二将の鉄戟と大刀をそれぞれ両腕に受け、趣味の悪い人形と化した
公孫範はそのまま馬の手綱を握ることも叶わず頭から落下したのであった。

曹丕:どうやら貴様には地獄の片道切符のようだったな。
    両将、よくやった。
典韋:はっ!
許猪:ありがとうございます!
曹丕:どうだ郭嘉? これが私の戦術だ。
郭嘉:自分の首の価値に対する自負、完全に部下を信頼しねぇと
    できねぇ戦術だ。悪いが「次代の戦」云々言う男のモンじゃねぇぜ。
曹丕:曹操軍は最強の軍団。その跡継ぎと将に信が置けぬはずがあるまい。
郭嘉:続きを言わせろよ。
曹丕:ほぅ?
郭嘉:だが、それがいい。気に入ったぜ。
曹丕:ふっ、口の減らぬ男よ。
徐晃:オイオイオォイ、聞いてねぇぞ、こいつァよォ。
趙雲:徐晃殿、何を!
徐晃:久しぶりにたぎったのさ、武人の血ってヤツがな!

ギラリと光る重さ数十斤はあるかと言う大斧を構え、徐晃が馬上で構える。

徐晃:悪来典韋、虎痴の許猪、このビッグネィムを聞いて五部で相手しろだとォ?
    言うねィ、言うねィ。無茶言うねィ、悪いが本気で……イカせてもらうぜ!
典韋:久しぶりだな徐晃!

徐晃の大斧と典韋の鉄戟が激しく交錯する! 一合、二合……打ち合うたびに
大地を揺るがす大音声を挙げ、その一騎討ちは思わず両軍戦う手を止め、
息を飲み見守るしかなかった。

典韋:おおおおおおおっっっ! 強力招来ィィィィ!!!
徐晃:ここが奥歯の絞めどころよォォ!

両雄死力を尽くした一騎討ちの末、真っ向から武器が衝突する。
純粋な力対力の勝負は、典韋に軍配が挙がった。

徐晃:うおおっっ?

吹っ飛ばされた徐晃は馬上から数メートル先の河川まで吹っ飛ばされ、
大斧は粉々に爆ぜた。典韋の勝利である。

徐晃:チッ、悪ィな趙雲、後ァ任せたぜ。
趙雲:超迷惑です。
陳到:曹丕さま、陳到が援軍に参りましたぞ!
趙雲:あれは陳到? 曹操に手を貸していたとは……
曹丕:ご苦労。お前は増援隊の指揮を執り二の砦を包囲せよ。郭嘉。
陳到:はっ!
郭嘉:おう。
曹丕:敵にも増援が来ているんだったな、どうする?
郭嘉:二の砦の本隊は半壊済み、こちらの増援は5万。問題ねぇ、
   ここは陳到に任せて本陣へ向かうべきだろう。
曹丕:良し。ならばまずは三の砦を落とす。本隊は私に続け。

山間部に位置する拠点。ここを守備するのが北海防衛軍参軍の
諸葛亮だった。公孫範戦死・徐晃捕縛の報を聞くと彼は愛用する
羽扇を一度揺らし眉をしかめる。

諸葛亮:この諸葛亮、彼の武を見誤りましたか。
     ……曹操軍本隊も少数精鋭とは計算外。
     しかしここに来て作戦を変更するわけにも行きません。
     張飛将軍にはこまめに伝令を。
兵:はっ! ……き、来ました! 曹操軍です!
諸葛亮:ここまで早いとは。

曹丕:来たぞ諸葛亮。そこに居るのはわかっている。大人しく投降すれば
    それなりの役職を保障するが?
諸葛亮:曹操が長子曹子桓。なるほど、確かに王たる風格をお持ちのようですね。
曹丕:質問の答えにはなっておらん。
諸葛亮:にべもない。あなたの作る世は、およそ人の世にあらず。
曹丕:面白い。理想論は儒者の十八番だな。
    悟るが良い。「それでも歴史は勝者のものだ」と。
    曹家の覇道は、天道だ。
諸葛亮:――ならば、私は天道に背こうとも逆賊を討つ。
     張飛将軍! 出番ですぞ!

張飛:おおおおおおおおっっう! 待ってたぜ! 天知る! 地知る!! 人が知る!!!
    我こそは劉玄徳が義弟にして八百八屍の将(横山的表現) 燕人張飛ここにあり!!!
    完全に包囲したぜ、曹操軍! おめぇらの末路は二つに一つ!
    ブッ殺されて屍を晒すか! 屍を晒してブッ殺されるか! さぁ選びやがれェェ!!

曹丕:む。囲まれたか?
郭嘉:もう少し大きい反応を期待してるんだろうがな。

ジャーンジャーン。お約束の銅鑼の音と共に山上に筋骨隆々たる偉丈夫が
蛇矛を脇に抱え仁王立ちになる。紹介はするまでもないだろう。
気づけば周囲の山々には「張」「劉」と書かれた旗が大量に立ち上がり、
あちこちからときの声が上がる。
曹丕:さぁどうする? 砦には諸葛亮隊14000、周りは張飛隊およそ数万!
郭嘉:案ずるな曹丕! 旗竿の数に比べてときの声は小さい、おそらく半分は
    偽兵による水増し――とくれば活路はひとつ、典韋! 許猪!
典韋:おぉう!
許猪:へい!
郭嘉:許猪は曹丕、典韋は俺の隊と二組で行動、許猪・曹丕隊を先陣に
    三の砦を攻撃、敵の伏兵は俺と典韋でなんとかする!
曹丕:待て郭嘉、典韋は先の一騎討ちで消耗している、伏兵を食い止めるのは危険ではないか?
郭嘉:安心しろ、敵の標的は間違いなくお前だ曹丕!
    逆に言えば、お前さえ守り抜けば光明は見えてくる!
曹丕:私の命を囮にする気だな? 相変わらず薄氷を踏むかの如き用兵、
    それが貴様の真髄でもある!

それは一瞬の判断だった。俺の指示を受けた将兵が一斉に向きを変え、
それぞれの役割を果たさんと各々武器を構える。

諸葛亮:(良いですか? 標的は総大将であり太子・曹丕
      彼を討ち、次いで軍師の郭嘉を潰すことさえできれば
      この劣勢を覆すこともできましょう。全てはあなたの武勇にかかっています)
張飛:分かってらぁ、元々小細工はできねぇし、しねぇ。
    行くぜ、オイ! 
曹丕:ッッ?!
それは小さな暴風雨のようだった。
張飛の蛇矛は人も馬も草も木も、大地すらも、触れるもの全てを荒々しく吹き飛ばしてゆく。
遠目に見れば、張飛の周囲数メートルは障壁を張り巡らせた移動要塞のように見えたかもしれない。
そして土煙と血煙、二つの煙にまみれながらも張飛の目はただ一人、曹丕を捉えていた。
一瞬にして曹丕の部隊数百を蹴散らし、張飛の蛇矛の射程に曹丕が入った瞬間だった。

郭嘉:行ったぜェ、許猪ォーッ!
許猪:任せてくだせぇー!

許猪の大刀が張飛と曹丕の間に割って入り、寸でのところで蛇矛を食い止める。
その衝撃に、お互いの周囲の大地が奇妙に盛り上がる。

張飛:はっはァー……俺の蛇矛を受け止めるたぁ、おめぇも
    なかなかの腕だ。名前はなんてェんだ!
許猪:俺ァ天下の農民、許猪! 字は仲康!
張飛:ケッ、許すの「キョ」に仲間の「チュウ」か!
    今日からおめぇは「虎痴」って呼んでやるぜ!
曹丕:お前、それはもしかしてギャグで言ってるのか? そうなんだな?
張飛:細けーこと言うんじゃねー! 俺は気が短いことで有名なンだよ!
    このままそのドテッ腹、ブチ抜かせてもらうぜ!
許猪:望むところだァ、来い!
張飛:オオオオオ……オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァー――ッッ!!!!!
許猪:ここは通さん! ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ
    ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ
    ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ
    ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラァー――ッッ!!!!!

許猪対張飛の一騎討ちは先の典韋対徐晃に勝るとも劣らない好勝負になった。
要約するならば力と手数の勝負。両者膂力の続く限り、怒声を上げて敵の急所目掛け
獲物を振りかざす渾身にして一撃必倒の乱打戦。
許猪が歯を食いしばると張飛の腕に幾筋もの血管が浮かび、
張飛の表情がいよいよ鬼気迫るものとなれば許猪の体中から噴出す汗の量が増してゆく。

張飛:はぁはぁ、た、ただの力馬鹿かと思ったが、やるじゃねぇか!
許猪:お、おめぇもすげぇぞ、ぜぇぜぇ、俺がこんなに苦戦したのは典韋以来だ!
曹丕:暑苦しい世界だ。それよりまだ砦は落ちんのか。
郭嘉:慌てるな、許猪はいい仕事をしてくれたぜ、あとでピザでも奢ってやんな。
曹丕:ピザ? なんだそれは、聞いたことはないが珍味か何かか?
郭嘉:想像上の霊獣ってことにしといてくれ。……そりゃあ!

張飛:チィッ! しまった、いつの間にか逆に包囲されちまったか?!
郭嘉:いよっしゃ! ……ゴホゴホ、これで形勢逆転だぜ、かかれぇ!

許猪と張飛が壮絶な一騎討ちを繰り広げている間、俺は各部隊の戦線を
維持しながら一部の兵で敵方の偽兵の陣を急襲、次々と陣を崩してゆくと
最後にはあべこべに張飛隊を包囲したのであった。

張飛:だああああああっー! この俺としたことがッッ!
    軍師、どうする?
諸葛亮:止むを得ません、一旦陣払いをして血路を開きましょう。
張飛:おいおい、みすみす北海を渡すってか?!
諸葛亮:いえ。確かに北海は落ちましょう。しかし、その間に全軍を撤退させます。
     その算段も既に用意しておりますので……さっ、あとは趙雲将軍を信じて早く!
張飛:チクショウ! ここまで追い詰めておいて……退却! 退却だコノヤロォ!

郭嘉:おっ、敵が逃げてくぞ、この機を逃さず追撃ーッ!

こうして北海の野戦は曹操軍が勝利し、俺たちは逃げる劉備軍を叩くべく
北海城へと向かった。ちょうどその頃、陳到の指揮する増援部隊が左翼二の砦を
陥落したものの趙雲の行方は知れず、との報が入った。

郭嘉:走れ走れ! 諸葛亮に張飛、趙雲……誰一人逃しても禍根!
曹丕:どうした郭嘉? いつになく焦っているな。理由は分からんでもないが……。
郭嘉:分かってんなら黙ってな、どっちにせよここであいつらを逃したら
    北海の勝利、意味が半減する!
曹丕:……。
北海城にて。

兵:逃げ込んだ部隊は趙雲将軍の隊のみ、数は3800!
兵:軍師殿と張飛将軍は既に敗走しました、我々も早く離脱を!
趙雲:ならん。軍師殿はもしもの事があればと私に殿を仰せつかった。
兵:なんと!
兵:し、しかし、残る兵は5000にも満たぬ負傷兵ばかり、この程度では
  ひともみにもみつぶされてしまいますぞ?!
趙雲:お二人が逃げてまだ日が浅い。ここで我々がすぐに逃げれば追撃必至。
    できる限りここで日数を稼ぐ必要がある。
    軍師殿は私を信じてこの任を与えてくださった、その信に義を表さずして
    何が武人か!
兵:将軍……。
兵:我ら一同、腹を括りましょう。死して将軍の盾となり申す!
趙雲:うむ。では……この軍師殿から預かった「にしきのふくろ」を今開く。
兵:にしきの……ふくろ?
趙雲:そうだ。出陣の前、殿の任と共にこれを預かった。これで日数を稼ぎ、
    隙あらば我らも脱せよとのことだ。
兵:将軍、質問であります!
趙雲:なんだ。
兵:その「にしきのふくろ」は「錦の袋」なのですか?
  それとも「二色の袋」なのですか?
趙雲: だ ま ら っ し ゃ い ! 

趙雲は普段閉じている目をくわっと見開くと兵を大喝。
にしきのふくろから何やら書かれた紙片を取り出すと、
諸葛亮の策を実行に移すべく大急ぎで準備を整え始めた。

典韋:むっ、曹丕さまあれは!
郭嘉:四方の門を開け放ち、辺りでは香を焚いて水を打っている。
    ……聖人でも迎えるかのような礼だな、あれは?
城門の上には鎧兜を脱ぎ、一人朝服で琴を弾く趙雲の不気味な姿があった。
あたりはしんと静まり返り、中からは殺気を感じない。
郭嘉は訝しがった。もう北海には10000の兵もいないだろう。
ならば、この奇妙な篭城はなんだ? 城を開け放したにしては……
眉間に皺を寄せる郭嘉とは対照的に、趙雲は無言で琴を弾き続ける。

曹丕:知らんのか、郭嘉。
郭嘉:何ィ? お、お前さんあれを知ってるのか?!
曹丕:エリック・クラプトンの「レイラ」だ。あれはクラプトンのバラードでも
    最高峰の曲で……そもそもクラプトンは前半と後半で作風が全く違い、
    激しい曲調が主体の前者を「ヤング・クラプトン」と称すこともあってな……。
郭嘉:イヤ……そうじゃなくて……。
曹丕:私も詩は好きだからな。高貴な身分の嗜みとでも言おうか。
    おっと、お前には難しい話かも知れんな、ハハハ!
郭嘉:……頭痛ーくなってきたぞ、やれやれ……。
曹丕:さて、今流れている「レイラ」だが、一説によるとさる人妻レイラへの
    クラプトンの横恋慕の曲と言うが……何か意味があるのか? あの選曲にッ!
郭嘉:なんてスウィートなヤツらなんだ……ある意味、畏れ入るぜ(ゴクリッ!)
曹丕:む……待てよ?! 「人妻」ッ?! そしてッ……「横恋慕」ッッ?! ……おのれ、皮肉か!
    この私に、この曹子桓に対する皮肉とでも言うのか趙雲ーッッ!
郭嘉: そ れ は お め で と う 。 

この諸葛亮渾身の選曲が思わぬ仇となった。
賢明なる読者諸兄に於いて、この諸葛亮が趙雲に託した策が
かの空条もとい空城の計であることは言うまでもないが、
曹丕子桓は「人妻」と「横恋慕」――この二文字にどう言うわけか激情を発し
郭嘉の静止も振り切り城内へと突撃したのである。
後の史家は「結果的に戦には勝利したものの、『レイラ』の由来を知っていた
ことは曹丕にとって不幸だったのだろう」と評した。
趙雲:(はッ話が違いますぞ! 軍師殿!)た、退却ー! 退却ー!
    血路を開いて退却せー!
兵:だだ、だからイヤだったんですよ! それがしはッ!
曹丕:出て来い! この曹丕を愚弄した罪は重いぞ趙雲!
    人妻好きがなんだ! 横恋慕で悪かったな!
    私がいつ貴様らに迷惑をかけたと言うのだァーッ!
郭嘉:こ、これがゆとり世代特有の「キレ」ってヤツか……。


空城の計破れ北海城陥落す。皮肉なことにこの報を聞いた曹操は
諸葛亮・張飛・趙雲の三人を取り逃がしたことこそ悔やんだものの、
「俺は良い息子を持った」と曹丕の功績を褒め称えたと言う。

劉備:そうか。やられちまったか……。
張飛:すまねぇ、兄貴、この責任は死を持って!
劉備:バカ言うんじゃねぇ、作戦の指示は孔明だし、おめぇはよく頑張ったさ。
諸葛亮:殿、申し訳ありませぬ。
劉備:おぅ、気にすんな。えーとなんだっけ? 勝ち負けは兵家のうんたらって言うじゃねぇか。
    それによ、作戦を立てたのはお前でも、それを許可したのは俺だ。
    言っちまえば、この俺に責任があるってこった。
諸葛亮:殿……
劉備:そうシケたツラすんなよ。大体俺一人じゃーあんな大層な策は
    思いつかねぇんだ、今回は曹操どんにいっぱい食わされたってこった。
    それとも、俺を斬るかい?
趙雲:殿っっ!
劉備:だはは、心配すんな。わかってるって、せっかくおめぇらが無事に
    帰ってきたんだ。ここで俺が死んじまったら元も子もねぇだろよ。
    だからよ、ここはおめぇらの命、俺に預けてくれよな。
張飛:ヘッ、兄貴は相変わらずだなぁ。
諸葛亮:今更でございます。そもそも我が君は何かと言えば後生だの
     「これは俺が預かる」などと……
劉備:なーに、なんだかんだ言って曹操軍の被害も結構なモンだ。
    でもな? 俺たちにゃードデケェ切り札がまだ残ってんじゃねぇか!
ところ変わって、平原城にて。

関平:父上。
関羽:報告を聞こう、北海の援軍はどうなった?
関平:はっ、物見の報告によりますと北海城は陥落、中略、以下略です。
    なお、派遣した援軍は半数が無事帰還したとのことです。
関羽:ご苦労。

悠然たる美髭を揺らし、武神は東を向く。
手に握られた青龍偃月刀が空を斬る。曹操領を西から東へ、北から南へ。



関羽:関平、出陣の準備だ。
……テケテン。今日はここまでです。
時間がある内に一気に書いたものなのできちんと読み返してはいませんが、
楽しんでいただければ幸いです。

あ、あとみんなすっかり忘れてますが、徐晃は捕縛後に投降してました。
205無名武将@お腹せっぷく:2006/06/05(月) 20:25:12
福山ーーーーーーー!!!!



いや、今回は声あげて笑った。すげぇやアンタ、
206無名武将@お腹せっぷく:2006/06/06(火) 21:56:22
GJ
207無名武将@お腹せっぷく:2006/06/07(水) 19:54:36
落ち過ぎでスレの存在忘れてた、というわけでAGE
208無名武将@お腹せっぷく:2006/06/08(木) 15:11:08
>>204
乙!趙雲が空条wの計って意識した?
いよいよいよいよ言いながらようやく劉備陣営登場です。
各人物、どんなキャラにしようか迷いながら描いてますが如何でしょうか。

>>205
徐晃(声:福山雅治)は何気に前スレの初登場から福山雅治だったりします。
確か李確配下として登場して楊奉とコンビで戦っていた頃からですね。
各人物、どんなイメージの声で読まれているかちょっと気になるところです。

>>206
どうも。

>>208
ちょっとだけしましたw 今回は結構色んなところからネタを引っ張ってきたので
わかる方にはわかるかも知れません。

今年一月から始まった郭嘉リプレイもそろそろおしまい。リアル事情により
もうリプレイ自体を終わりにしてしまうかも知れませんが、
やるなら次は呉の人物も良いかと思っています。面白そうだな、と思ってるのは○蒙とか。
210公孫度 ◆Dc33Qd33sA :2006/06/11(日) 22:04:53
公孫度「すまん……」
公孫恭「嫌な予感ハムニダ」
公孫度「実は……そのー、リプレイノートを……」
公孫恭「ソースなくしたウムニダ」
公孫度「…………」

公孫恭「この罪は、リプレイにて償うニダ」
公孫度「…………」
(小1時間経過)
公孫度「分かった……」

と、言う訳で公孫度リプレイは、打ち切りです。
すみません。私の不注意です。
ぼちぼち新リプレイは、ドロップします……はい。。。
211sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/06/11(日) 23:15:34
>>210
乙でした。
ニダニダ言う公孫恭が大好きでした。


新作、楽しみにしてますぜ!
すいません、まとめサイトの管理人さんって見てますでしょうか?
少し、お話したい事が。
お待たせしました。「無頼伝 郭嘉」完結まで今回を含めてあと三回です。
205年冬

軍神・関羽雲長、北海より軍を発す。副将に息子の関平、参謀には陳羣を擁する総勢、号して10万。
この報を受けた曹操軍はすぐさま迎撃、そのまま北海城を陥落させる決意を固めた。

いつか見た雪の白さだ。冬を迎えた平原の屋敷、縁側で郭嘉は不意にそんなことを思った。
体中から気が漏れているのを感じる。兵を騙し、将を欺き、自分を偽り、この目に見えぬ
敵との戦いを始めてもうどれくらいの年月が経ったろう。

目を閉じて、想いを巡らせる。浮かぶのはいつも戦場だ。兵のあげるときの声、
馬のいななき、草木が燃える匂い。城壁を埋め尽くす兵と、それに抗する敵兵。
「敵将! 討ち取ったり!」と誇らしく首級を掲げる将の声。

そこまで想い、郭嘉は我知らず微笑んでいた。
「あぁ。俺は心底戦場に身を置くべき男なのか」と。
最期まで戦い、戦い、戦い抜き、そして死のう。俺を殺すのは俺ではない。
敵の撃つ矢だ。敵の振るう刃だ。
口の端を伝う熱いものを意に介すこともなく、郭嘉は雲を目で追った。


郭奕:父上、それは。
郭嘉:あん? おう、奕か。気にすんな。それよりお前ももうすぐ成人だな。
郭奕:は、はぁ……。
郭嘉:ここは任せるぞ。関羽が来るらしい。
宮殿にて。

曹丕:(郭嘉、体調の方は?)
郭嘉:(あ? 問題ねぇよ。それより今回の作戦だが……)

本国と分断され包囲された劉備領、北海。北海を預かる関羽が平原を抜け、
劉備領へと向かう算段なのは誰の目から見ても明らかだろう。
そして後方からは阿吽の呼吸で劉備が増援を放っている。この一戦が対劉備の今後を
占うことになるだろう。

曹丕:参軍は郭嘉。左右に典韋と許猪を置き、先方に徐晃を抜擢する。
徐晃:いいのかィ? 俺が寝返ったら、アンタが一撃だぜ?
典韋:……!
曹丕:そうしたければそうするがいい。私に刃を向けてみろ。
    曹操軍75万が貴様の三族皆殺しにしてくれる。その覚悟はあるか?
徐晃:おっかねぇなア。冗談だよ。
曹丕:ならばよし。郭嘉、予想される侵攻路は。
郭嘉:まっすぐ正面突破、と見てる。関羽ほどの男が迂回すると思うか?
    寡兵ならともかく、敵は大軍。これは憤怒の行進だぜ。
曹丕:もったいつけるな。その続きがあるのだろう?
郭嘉:へっ、かなわねぇな。……南皮の夏侯惇を手配してある。
    侵攻軍を足止めしたのち、別働隊で北海を急襲。そのまま挟み撃ち、だ。
曹丕:軽々しく言うものだな。あの関羽を足止めだと?
郭嘉:できないか?
曹丕:…………ふっ。


関羽率いる劉備軍10万は平原を発し、文字通り烈火の勢いで以て拠点を次々と
制圧していった。俺の予想通り中央突破を図る関羽軍が二の砦を突破した時、
ついにこちらからも反撃の狼煙が上がる。
劉備陣営において不敗を誇っていた勇将、徐晃が陣頭に立ち、「帰ってきた大斧Mk-U」を
一度大きく振るうと、関羽を挑発するように髭をしごいた。
関羽:徐晃。長年我が主の禄を食みながら曹操如き佞臣にくみするとはな。
    同郷の者として義憤に耐えぬ。吶喊する。関平、背中を任せた。
関平:お任せください父上。全軍、構えい!

徐晃:やれやれやれやれ……ェ。総大将自ら先陣を切るなんて、
    何考えてんだよォ、関羽の旦那ァ。
関羽:黙れ。
徐晃:もうやめちまいなよ。このまま戦ってもそっちの勝利はねぇんだからよォ。
関羽:北海に増援でも向かったか。
徐晃:……。
関羽:隠さずとも良い。曹操の軍師・郭嘉は優れた男だ。その程度の小細工は弄そう。
    だが。
徐晃:?
関羽:元より北海は捨てる覚悟。我々はここを金剛不壊の勢いで以て突破し、
    我が主への道を開く。そうなれば次は貴様らが追われる側になろう。
徐晃:大きく出たじゃねェか……けどよォ! そいつァ机上の空論ってヤツだぜ。
    この俺がいる限り、ここは通さねェ!
関羽:ならばせめて、この青龍偃月刀の錆となれ。
徐晃:……ここが奥歯の締めどころォ!

戦いは前代未聞、将軍同士の一騎討ちで幕を開けた。両者、化け物のような膂力で以って
お互いの獲物をフルスイング。空間そのものが破裂したような、爆発にも似た
音をガンガン立てながら、それでいてどこか楽しそうだ。
ぶつけあう武器を挟み、関羽と徐晃が微笑む。忠臣と裏切り者、立場は違えど二人は生粋の武人。
なんのかんの言って強敵とのせめぎ合いが楽しくないはずがないのだった。

徐晃:ひとつ言う!
関羽:なんだ?
帰ってきた大斧Mk-Uが横薙ぎに関羽の脇腹を狙うと、今度は関羽がそれを上回る
速度で上段から偃月刀を振り下ろす。たまらず石突きでその斬撃を防ぐ徐晃の手に、
ビリビリと痺れが走る。

徐晃:ここで俺を相手にしていて良いのか?! 北海城はこうしてる間に落ちるぜェ!
関羽:同じ事を二度言わせるな。

関羽の逆上げの一撃が、ついに徐晃の帰ってきた大斧Mk-Uを弾き飛ばす。
風の音と共に数秒の間、中空を舞った帰ってきた大斧Mk-Uが徐晃と関羽から数歩離れた位置に突き刺さった。
その様子をちら、と一瞥し、関羽が偃月刀を構える。

関羽:勝敗は決した。言い残す事はあるか?
徐晃:へへ……ご丁寧にどうも。だがよ、諦めるにゃー……まだ早いって事だぜ!
関羽:ッッッ?!

カチリ。不敵に笑んだ徐晃が手を関羽に向けてかざした瞬間、
信じられない速さで鉄の矢が関羽に向けて放たれる。

関羽:――袖箭か!
徐晃:ご名答ォゥ!

関羽には及ばぬものの、徐晃もまた名の知れた武弁者であった。
袖箭が生んだ一瞬の隙を逃さず、更に馬の腹を蹴り関羽に向け突進させると
自分は素早く馬から飛び降り、帰ってきた大斧Mk-Uに向け駆け出す。

関羽:小癪な!
関羽はこと、武において無駄のない男。
袖箭の矢を空いた片手で掴み、もう片手で軽々と数十斤の偃月刀を振り下ろし
徐晃の愛馬を真っ二つに斬り裂くと、その返り血に髭を染めながら横薙ぎの一撃を
徐晃に向けて放った。この一連の動作を即座に判断し、やってのける事こそが
関羽の強さの秘訣でもあった。

徐晃:……どうだいィ? 鉄の矢一本と馬一匹で、仕切りなおしだぜ?

乾坤一擲。間一髪のところで斬撃を帰ってきた大斧Mk-Uで受け止めると
袖箭に新たな矢を装填し、徐晃が再び腰だめに構えを低く取る。

関羽:いずれにせよお前を打たずして道が開けぬことはわかった。
    何度でも打ち続けるのみ。
関平:ち、父上ーッ!!!!
関羽:関平?!
郭嘉:徐晃ォォォーッッ! テメーはよくやったぜ! さっさと退いて包囲戦に参加しやがれィ!
徐晃:おゥ! 七回くらい死ぬと思ったが、よくよく俺はツイてるねェ!

万夫不当と呼ばれた軍神関羽を足止めしたこの徐晃の働きは、まさに兵一万に
値したと言っても過言ではなかった。徐晃と関羽が熾烈な一騎討ちを演じている間、
両翼から典韋・許猪の二猛将が陥落された砦を次々と奪い返し補給線を断ち、
気づかぬ内に関羽らを包囲することに成功していたのだ。

関兵:趙累、陳羣、王甫らが何とか必死の奮戦で退路を確保しています!
胡班:しかしそれも限界が近うございます。ここで討ち果たされては突破も
    ままなりませぬ……関将軍!
関羽:くっ……このままでは危険、と言う事か。
関羽の視界の遠く先、数日前落としたはずの砦から次々と火の手が上がっていた。
ギリッ、と歯噛みすると、大きく偃月刀を空高く掲げる。

関羽:やむをえん! 一旦退いて援軍が来るのを待つぞ!
関平:無念です……殿は私が務めます。父上は先に!
関羽:分かった、ただし死ぬな関平。
関平:もちろんです。まだまだ父上には学ばねばならぬものがありますから。

関羽の姿が見えなくなった頃、関平率いる8000の兵が曹操軍と対峙する。

徐晃:チィィ。おいボーズ、そこ退きナ。デケェ手柄が逃げるだろゥ?
関平:坊主ではない、我が名は関平! 劉玄徳の義弟にして股肱の臣
    関雲長の誇り高き一子!
徐晃:……いいねェいいねェ。殺すにゃア惜しい。やっぱ退きナ。
関平:断る!
徐晃:なら、惜しいけど討ち取るっきゃねェナ……っと。

徐晃の帰ってきた大斧Mk-Uを後ろから大きな手が制した。
振り向いた先にいたのは、二本の鉄戟を自在に操る豪傑・悪来こと典韋である。


典韋:代われ徐晃。お前は先ほどの疲れが抜けてはおるまい。
徐晃:典韋……。
典韋:小僧。いや、関平。お前は父・関羽よりも優れた武人か?
関平:いずれはあの武を追い越してみせる。
典韋:気に入った。だが俺も曹操様の臣、話し合いは無用だ。
    ここから先はお互いの拳で語らせてもらう。
関平:元よりそのつもりよ――来いッッ!
最初から、勝負は見えていたようなものだった。
曹操の親衛隊長を任されていた曹操軍最強と言っても差し支えのない典韋と
関羽の息子とは言えまだ若い関平。どうしてもその経験、武力の差は歴然だった。
打ち合うこと十数合、健闘虚しく関平の矛は折られ、あちこちに斬り傷が増えだした。

典韋:お前の父に倣おう。言い残すことはあるか?
関平:敗軍の将は兵を語るものではない。
典韋:よくぞ申した。さらばだ若武者関平。お前はよく戦っ……
趙累:……その勝負、待った!
典韋:なんと! まだ敵が残っていたか?!

典韋と関平の間に槍が突き刺さり、寸でのところで典韋の鉄戟が止まる。

関平:趙累! 何故戻ってきた?!
趙累:ははははは! ご安心めされい、関将軍以下、全員無事北海へと
    退避しましたぞ。次は関平殿です! さぁ、早くそれがしの馬に乗って逃げなされ!
関平:そうではない! 私が何故残ったか……うっ?!
趙累:……死ぬなら、それがしが先でござろう。
関平:馬鹿を……言う、な、……趙……。
趙累:…………。

趙累の拳が疲弊した関平の鳩尾を捉えた。
趙累は供の者に関平を任せ、地面から槍を引き抜き更に腰から剣を抜くと
二刀流の構えで典韋と対峙する。

趙累:待たせたな悪来。感謝する。
典韋:別れは済んだか。
趙累:あぁ。関平の手練はどうだった。
典韋:見事なものだ。あと十年も修練を積めば、あいつは父を追い越すやも知れぬ。
趙累:それでこそそれがしが残った甲斐があると言うもの。
    さぁ、ここでお前を倒して、未来の主を迎えに行かせてもらうぞ?
典韋:できぬことを言うな。
次の瞬間、趙累は馬に鞭をくれ、剣を典韋に向けて投げると特攻を仕掛けた。
両手の鉄戟が唸り、趙累を刃の嵐が切り刻んだ。

趙累:関将軍……関平、趙累はここまででございます……
典韋:見事だ。

この関平の健闘、趙累の死により関羽軍は7万の兵を無事北海城へと返すことに
成功した。続いて北海城攻略に乗り出した俺たちは南皮からの増援、夏侯惇らと合流、
総勢15万の兵で城を取り囲むこと数日、長い長いにらみ合いが始まった。

関平:趙累……趙累! くそっ!
関羽:泣くな関平。私以下、皆が言っても奴は聞かなかった。
陳羣:左様。趙累殿はあなたを守る事に己の使命を見たのでしょう。
胡班:ならば関平殿、あなたは泣いてはいけませぬ。
関平:おぉ……おお! 趙累が死を賭して守り抜いたこの命!
    必ずや炎として曹操軍に一矢報いてみせます! 見ていてくれ、趙累……。
王甫:関将軍。
関羽:おう、兵糧はどうだった、王甫。
王甫:もって二ヶ月と言ったところですな。
    しかし劉備様が北海に援軍を発したとの声も聞きます。
    ここは粘りに粘り、援軍と呼応して包囲を突破する他ありますまい。
関羽:うむ……しかし敵ながら見事な布陣。蟻の這い出る隙間もないな。
陳羣:曹操軍も援軍を恐れていましょう。この数日が勝負かと。
関羽:兵数は倍以上の差がある。篭城側の兵は士気の低下も著しい……決まったな。
    明日にでも打って出て出鼻をくじく。全軍に布告を出せ。
対する曹操軍幕舎では――

夏侯惇:しかし久しぶりだな郭嘉、何年ぶりだ?
郭嘉:さぁな。覚えてねぇ。
曹仁:多分もう4、5年は会ってねぇよな。宴会でも軍務について来なかったし。
    それにしても少し痩せ……
郭嘉:さて、今後の作戦だが。
夏侯惇:……?
曹丕:あぁ。先の戦いでの我が軍の被害は3万、あれだけの激戦で
    被害も五分五分、まさに軍神関羽、と言ったところか。
徐晃:フフン。俺が居なけりゃもっと大きかっただろうな。
郭嘉:……今日だけは許す。
    それより劉備も関羽救出のために援軍を出すだろうな。大きな衝突が予想される東門は
    多くの守備兵を裂くか。北と南に典韋と許猪、それぞれ副将に李典と高順をつけて補佐させる。
    西門には夏侯惇、牛金、残る隊は東門に充てるぞ。
夏侯惇:おいおい郭嘉、せっかく無傷の援軍が来たのに俺たちは西門なのか?
郭嘉:あぁ。東門から敵軍が出てきたらその勢いで西を衝いてくれ。
    これは勢いのある盲夏侯にしか頼めねぇ。
夏侯惇:なるほどな。で、どうするんだ? まさかこのままおめおめと
     援軍が来るまで待ってやる義理もねぇだろう。
郭嘉:もちろんだ。明日にでも攻撃をかけるぜ。
……テケテン。今日はここまでです。

なんだか、文字数こそ多くないんですが今回はメキャっと疲れた気分です。
その分、読んでくださる方に楽しんでいただければ幸いです。
>sleepknotさん
なにか御用でしょうか?
アドレスはttp://www.geocities.jp/xia4si4mei4/です
>>224
ありがとうございます。俺、実は前のまとめサイトしか知らず
更に今携帯で覗いてるのでサイトが見れないのですが、
依頼したい事がありますので、連絡を取らせて頂いて構わないでしょうか?
>225
はい。メールはいつでもお待ちしておりますので、お気軽にどうぞ。
上の私のレスは見返すととても無愛想に見えますね。失礼しました。
メールアドレスはサイトにも載ってますが、今ここに載せた方がいいですか?
>>226
いえいえ、俺もあまり見られたものではありませんから、お気になさらず。
そうですね、今日はもうPCを動かす予定がないので、
できればお願いします。
>227
では、メル欄に。送るときは「!」を@に変えてください。
郭嘉リプレイ、最後まで楽しみにしてますよ。

いつまでもチャット状態では他の人に怒られるので、ここら辺にしておきます。
お邪魔しました。
ありがとうございます。先ほど送信させて頂きました。
230無名武将@お腹せっぷく:2006/06/14(水) 22:07:24
萌えとか何言ってんの?
>>230
メールを送信する際の本人認証用に、
>>229を書く前に「メール欄に『戯志才萌え』って書いておきます」
と添えてから送ったんですよ。

でなきゃ俺が送っても違う人と間違われたら困るな、と。
232公孫度こと232 ◆Dc33Qd33sA :2006/06/16(金) 18:10:06
時は190年、都の洛陽では姦賊・董卓が政権を握っていた。

『この空を抱いて輝く少年よ神話になれ〜♪』

荀ェ「少年よ……神話になれ……か」

場所は、許昌。荀ェ(荀言甚)の兄には荀ケ(或に彡)。従兄弟には、荀攸。
二人とも後漢の名士である。しかし、荀ェは……

荀ェ「はぁ……堕落した弟か……」

姓名:荀ェ 字:友若
戦闘:31 知力:81 政治:70 魅力:65

公孫恭「今回は、頑張るニダ!」
233荀ェ ◆Dc33Qd33sA :2006/06/17(土) 08:45:28
【許昌】
荀ェ「金が無い……誰かに仕えるか」
荀ケ「やぁ、邪魔をするぞ」
荀ェ「ああ、兄者か。狭いところだが、ゆっくりして行け」
荀ケ「突然訪れてすまんな」
荀ェ「しかし、何用だ?」
荀ケ「実はな……誰か仕官する者は、居ないかと思ってな……」
荀ェ「叔父上(荀攸)の董卓は如何だ?」
荀ケ「無理だ。邪知暴虐の者には、仕えぬ」
荀ェ「じゃあ、袁紹だ」
荀ケ「成る程……」

それから、荀ケと荀ェは話し込んだ。
長い間、兄弟と云えども会っていなかった。
234荀ェ ◆Dc33Qd33sA :2006/06/17(土) 11:32:14
荀ケ「ふむふむ……」
荀ェ「兄者。して何処に仕えるのですか?」
荀ケ「私は袁紹殿に仕えようと思っている」
荀ェ「そうか……やはりな……」
荀ケ「しかし、仕えてみて次第。お前も仕えぬか。袁紹殿に」
荀ェ「断る。兄者ならともかく、俺のような人物は、腐るほど居る」
荀ケ「……分かった。なら私も、もう少し人物を見つめるとしよう」
荀ェ「いいのか?兄者なら絶対出世するぞ」
荀ケ「短絡的に決めても後悔するだけだから、いいんだ」

翌月。董卓侵攻の噂が絶えない許昌を荀ェは、転出した。
中華を巡り、様々な人物と出会おうと、心に決めて。
235無名武将@お腹せっぷく:2006/06/17(土) 23:29:18
唐突ですが、書いてもいいですか?
236無名武将@お腹せっぷく:2006/06/18(日) 01:26:26
>>235
すまん、マカーなもんで、両方とも
荀□ に見えて誰かわからないんだが
荀イクと荀シン?
237無名武将@お腹せっぷく:2006/06/18(日) 16:37:36
>>235
書け
238無名武将@お腹せっぷく:2006/06/18(日) 17:44:04
>>232
ゲームは三国志7?
>>235
いち読者としてwktkして待ってますw

>>236
あ、俺も携帯で見ると二人とも「荀 」って出ました。
携帯に優しくない一族めw

>>238
手持ちのガイドブックで確認したところ、どうやらそのようです。
他タイトルでも同じパラメだった場合は知らないっす。はい。
240無名武将@お腹せっぷく:2006/06/19(月) 14:16:36
>>237>>239
どうも。速攻で終わりそうですが、書いてみます。


[192年4月]
青州北海国を突如として襲った野盗たち。
彼らは北海国相・孔融を瞬く間に追い散らすと、余勢を駆って周辺の諸郡を悉く
降し、忽ち青州全土を平らげてしまった。

この野盗たち、もとを正せばかつて全土を席巻する勢いで蜂起した一団の残党
であり、世の人々は怖れと侮蔑をこめて「黄巾軍」と呼ぶ。

この物語は、その残党の首領と子分たち一味の織り成す、はた迷惑な活躍と
顛末をてきとうに描いたものらしい。

[―青州北海国府・政庁―]

管亥「やれやれ、これでしばらくは食いっぱぐれんで済みそうだ」

この男こそ、青州を陥れた黄巾軍の首領である。
といっても黄巾軍といえば聞こえはいいが、実のところは食い詰めた残党の長に
過ぎない。
それが証左か、行動を共にする部下たちは口を揃えて彼を「お頭(かしら)」と呼ぶ。
241無名武将@お腹せっぷく:2006/06/19(月) 14:17:36
卞喜「お頭、水を差す様ですが……この州の蓄えでは冬まで持ちやせんぜ」

管亥の子分のひとりである。多少は算術の心得があるらしく、この一団の台所
事情を預かっている。

管亥「んぁ!? てぇことは、手下どもに食わせる飯が足りんのか?」
卞喜「足りんもなにも、この国を荒らしたのはあっしらですぜ」
管亥「さては孔融のやつばら、ろくすっぽ政務なんぞやっちゃあいなかったな!?」
卞喜「人の話し聞こうよ……」

管亥「よし、野郎共を呼べ。何ぞ手を打たなきゃならねぇ」
卞喜「手たって、どうせどこを襲うか決めるだけだろうな…」
管亥「ぶつくさ抜かしてねぇでとっとと呼んでこい!!!」

劉辟・龔都「お頭、何ぞ御用で?」
管亥「おぅ、おめぇたちを呼んだのは他でもない。卞喜の勘定によると、そろそろ
  おまんまが底を尽きやがるらしくてな」
劉辟「――っ!!! さてはお頭、夜にこっそり盗み食いしてたんじゃ?」
龔都「つれないよお頭……せめておいらを誘ってくれたって……」
管亥「(ギクッ!)ば、ばか抜かすんじゃねぇ! 手下ども全員の飯がやばいってんだ」

卞喜「お頭、舌がもつれてるよ?」
管亥「な、なに慌てるこたぁねぇ。隣の州でも襲って根こそぎかっさらってやる。
  者共っ、さっそく戦支度だ!」

卞喜「お頭がいちばん慌ててる」
劉辟「俺、カマかけただけなのに」
龔都「お腹すいた……」
242無名武将@お腹せっぷく:2006/06/19(月) 14:18:34
かくして綿密な軍議は幕をおろし、管亥に率いられた黄巾軍は、西隣である冀州の
東南部に位置する平原国に雪崩れ込んだ。

卞喜「お頭、手下どもを残らず連れてきちまっていいんですかい?」
管亥「なに言ってやがる。留守番なんてのは後ろめたい奴が考えるこった」
劉辟「居残りじゃあ分け前に預かれないしね」
卞喜「と、とにかく急いでひと仕事しちまいやしょう」

さすがに野盗暮らしの長かった管亥である。
三万五千もの手下を根こそぎ率いながら、鮮やかな手並みは相手に出撃のいとま
さえあたえず、あっという間に平原国の国府をとり囲んだ。

管亥「俺様が率いればざっとこんなもんよ。龔都、今日はおめぇがケツをもちな」
龔都「うん……お頭、早く片づけて御飯にしようね」
劉辟「漢に尻尾を振る豚どもなんて、さっさと料理してあげないとね」
卞喜「いや、漏れ聞くところではここの国相は若いができた人物とか」
龔都「ふーん…でもおいらたちの邪魔するんなら長生きできないよ」

言うが早いか、彼ら三万五千もの野盗の群れは餌を求めて城を攻めたて始めた。
243無名武将@お腹せっぷく:2006/06/19(月) 14:19:05
平原国相は劉備といい、未だ而立を過ぎたばかりの齢である。
その両翼には常に関羽に張飛という二人の忠勇の士が従い、声望は徐々にでは
あるが近隣に及びつつあった。

が、名声で腹はくちくならない、というのが彼らの理論である。
周辺諸郡への影響など全く意に介する事なく兵を起こし、いま北門へ群がった
黄巾軍は、さしたる抵抗もうけぬままに門を突き破り城内へ突入する。

管亥「ふん、名声で城門が堅くなれば苦労しねぇや」
卞喜「よし、とっとと政庁を陥としちまわねぇと…――っ!!!」
張飛「おぅ貴様が大将だな!? 俺様の相手をしやがれ!」
卞喜「聞こえない、聞こえない。あんな奴、かまってられるか」
関羽「そこなる敵将、わしが相手を――待て、逃げるかっ!!!」
劉辟「卞喜、せっかくのお誘いを断ったら失礼だよ」
卞喜「あ、こら待て劉辟。俺を当て馬にするんじゃない!」

不意を衝かれ総勢二万に満たない劉備軍は、荒くれ揃いの黄巾の大軍を前に
足並みを崩し、はやくも簡雍が劉辟に捕らえられる。
武勇で抜きんでた関羽・張飛の両将も、卞喜に一騎討ちを挑む事に固執した
あまり麾下の損耗著しく、管亥の軍勢に呑み込まれて壊滅した。

卞喜「ゼェ…ゼェ……劉辟、おまえはいつも美味しいところを!」
劉辟「だいじょうぶ。親玉は卞喜に残しておいてあげたよ」
管亥「こやつが国相か。なんと歯ごたえのない奴らだ」
劉備「………」

かくして平原国は黄巾軍の手に陥り、城壁には新たな主の軍旗が翻った。
244無名武将@お腹せっぷく:2006/06/19(月) 14:19:49
[―冀州平原国府・政庁―]

いま管亥の前に、国相・劉備以下、縛めをうけた四人が引き据えられた。
いずれも唐突に訪れた落日に茫然自失の体である。

卞喜「お頭、こやつらの始末、どうしやすか?」
管亥「そうさなあ……」
卞喜「劉備はどうしやす?」
管亥「耳が俺よりでかいってぇのが気にいらねぇ」
卞喜「関羽は?」
管亥「髭がむさい」
卞喜「張飛は?」
管亥「顔がでかい」
卞喜「簡雍は?」
龔都「ねえ、はやく御飯にしようよ」

かくして劉備とその郎党は歴史から姿を消した。
245無名武将@お腹せっぷく:2006/06/19(月) 21:24:11
管亥殿
gj!
質問なんだけど、リプレイは三国志10?
>>244
GJでございまする。
黄巾メンバーのやり取りもテンポがよくて面白いし、
会話パートの間に挿入される地の文も文章が綺麗で読みやすかったです!

しかし平原劉備はどのタイトルでもCOM担当の場合厳しいよなぁ。
247無名武将@お腹せっぷく:2006/06/20(火) 22:04:11
>>244続き

―飢えに耐えかねて平原国を強襲した残党たち。
 劉備郎党を血祭りにあげ、一息ついた一味の次なる活躍は……―

[192年6月 ―冀州平原国府・政庁―]

管亥「やれやれ、これでちったぁ食い繋げそうだ」
劉辟「なら、とっ捕まえた兵のなかから使えそうな奴を集めておくよ」

管亥「ときにおめぇたち。今度の戦ではご苦労だったな」
卞喜・劉辟・龔都「へいっ」
管亥「ここに劉備の郎党からぶん獲った得物がある。なかなか凝った業物も
  あらぁな。おめぇたち、一振りずつ受け取りな」
卞喜「お頭はいいんですかい? 」
管亥「お頭の親心ってぇやつだ。とっとと好きなもんを取りな」
劉辟「なら喜んで貰うね。ぼくはこの偃月刀にしようかな」
龔都「おいら、このくねくねした長物にする」
卞喜「く…くねくね?」
管亥「なら、卞喜はこの二振りの剣ってぇ事でいいな?」
卞喜「へいっ。恩に着やす、お頭」

何の事はない論功行賞の一幕である。
が、その主役が彼ら一味では「ひと仕事終えた野盗の図」にしか見えないのだが。
248無名武将@お腹せっぷく:2006/06/20(火) 22:04:51
とある日のこと。
卞喜と龔都がお頭の元へ伺候する。

卞喜「お頭、蒋義渠ってぇ輩が来やした。なんでもここに骨を埋めたいとか」
蒋義渠「武名に惹かれて参った所存。末席にお加えいただきたい」
管亥「おぅ、俺たちのところで男をあげようってのか。精々働いてくんな」

龔都「ねぇお頭、街で聞きつけたけど、潁川で名高い人が逗留してるって」
管亥「ほぅ、なら卞喜、ちぃと行って引っ括って……じゃねえ、お連れしな」
卞喜「へぇ…」
管亥「どうした? 歯切れが悪いじゃねぇか」
卞喜「いいんですかい? あっしらは漢の権威なんぞどこ吹く風が信条ですぜ?」
管亥「おめぇ、先月にとっ捕まえたここの国相を憶えているな?」
卞喜「劉備とかいう、どこか気どった鼻持ちならねぇ野郎でしたが…それが?」
管亥「そういった奴らの一人や二人もいれば、ちったぁ箔がつくかもしれん」
卞喜「はぁ……とりあえず、行ってめえりやす」

「欲しい物は盗る 無い物は奪う」こそが彼らの理である。
そんな腕っぷしがものをいう一味の長に嘱目された人物の命運いかに。
249無名武将@お腹せっぷく:2006/06/20(火) 22:06:08
卞喜が管亥のお達しを受けてより数日の後。
平原国府の政庁では、くだんの人物と長の面晤が実現していた。

卞喜「お連れいたしやした、お頭。こちらが潁川でも名高い荀先生になりやす」
荀攸「じゅ、荀公達と申します……が、私に如何なる用むきで?」
管亥「いやぁ先生、よく来てくださった。先生の様な智恵者が味方になりゃあ
  鬼になんとやら。頼んますぜ」
荀攸「……へ? い、いや、私はまだお受け――」
管亥「おぉ、受けてくださるか。いやぁ、話がまとまってひと安心ってもんだ」

龔都「お頭、やけにご機嫌だね」
劉辟「悪い物でも食べたかな。でも卞喜、あの人、どうやって連れてきたの?」
卞喜「いやなに、街で先生の懐から金子をすってな。酒で一席と誘ったのよ」
龔都「ねえねえ、御馳走でた?」
劉辟「卞喜も悪だねぇ。それで、勘定の段で善人ぶってみせたんだね」
卞喜「おうよ。あぁいった礼に小うるさい手合いは弱みを握ればあっというまよ」
龔都「ねぇ卞喜、おいらにも奢ってくれる?」
卞喜「……ほれ、指でもしゃぶってろ」

かくして否応なしに一味に引き入れられてしまった荀攸。
飼い殺しとなるか、黄巾軍の智嚢となるか、はたまた犬死か、それは誰一人として
知る由もない。
250無名武将@お腹せっぷく:2006/06/20(火) 22:13:16
>>245-246さん
レスが遅れてもうしわけありません。
お褒めいただけて感謝しています。
お許しいただけるなら、もう少しは続く気がします。

>>245さん
設定等の説明を失念してました。6だったりします。

>>246さん
文章を褒めて貰えて光栄です。
後先考え無しに書いてキャラづけや台詞に困りますた。
251無名武将@お腹せっぷく:2006/06/21(水) 19:54:52
Yキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
6で統一した人はいないので頑張ってくだsai
252無名武将@お腹せっぷく:2006/06/23(金) 23:53:47
管亥って人選も多分今までで初じゃないか
楽しみだ
253無名武将@お腹せっぷく:2006/06/28(水) 21:38:52
三国志9を使ったメールでの対人戦企画がなされています
プレイヤーとしてもしくはGM(ゲーム進行役)として参加してくださる方を
随時募集しています
詳細は三戦板か歴ゲ板の三国志9スレの方をご参照ください
254無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:15:44
オリ武将でプレイした糞痛い目の毒を投下してもよろしいか?
255無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:19:14
いいんでない?
普段無いから新鮮かも
256無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:26:50
>>255
そうか・・・じゃあ触りだけ投下。というか、あんまやってないからね。。

三国志8PK

195年7月

曹孟徳 定陶に呂布を破り
劉玄徳 徐州に孤狼を迎える


グレゴール・ザムザだったか。

ある朝、目覚めると奴は毒虫になっていたという。


いや、この例えは違うな。

なぜなら、変身したのは俺ではなく"世界"の方だっだのだから。


〜満太郎の平凡な統一事業〜
257無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:27:36
―ある朝、満太郎が目覚めると世界は荒野になっていた。

満太郎「つーか、此処はドコダ。俺はダレダ。ニゲロニゲロキミガワルイ」
 思わず現実逃避に走る俺こと春日満太郎21歳。現状把握、、、失敗。

  女「お目覚めになられましたか。」
満太郎「うぁ?!」
 振り向けば奴が居る。いや、中国風の衣装をまとった女の子が俺を覗き込んでいた。
 とりあえず俺の記憶に中国人の知り合いは居ないので・・・拉致、とか嫌な言葉が頭をよぎる。

満太郎「あのさ・・・君、これってドッキリ」
 王邑「主君さま、私の名は王邑と言います。以後、お見知りおきを。」
満太郎「あ、ああ。俺は満太郎。って、俺の発言はスルーですかそうですか・・・」

 その女の子、王邑・・・さんは、俺の気持ちを察することもなく。

 王邑「満太郎様。今、天下は混乱の坩堝にあります。」
満太郎「ちょい待ち!まさか勇者になって魔王を倒して来いとか仰るんじゃ・・・?」
 王邑「いえ、満太郎様には天下をまとめあげ、皇帝となって頂きます。」

 言ってることに大した違いは見受けられないのは俺だけでしょうか姉さん。

→始まりの出会い 終  次回、インターバル(1)
258無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:28:43
「かくかくしかじか」

便利な言葉だが、これで伝わらない読者の為に俺こと満太郎が説明しておく。
え?読者って誰だって?? 知らねーよ。単に一人で再確認するのが嫌だっただけだよ。。

おほん。どうやら俺は時代を遡行したらしい。タイムトラベラーってやつだ。
不思議と会話は通じるし、文字も読める。魔法のコンニャクでも食ったかな?
どうしてこうなったかは不明。王邑は何か知っていると思うんだが教えてくれない。

で。時代は興平2年、西暦に換算する知識は無いが状況から考えて195年ぐらいだろう。
なぜわかるかって?これも王邑が教えてくれた事からの推測だ。
不思議なことに王邑は全国の状況が視えるという。神眼って言ったっけ?
呂布が小沛に入ってるって事は大体それくらいのはず。読んでて良かった三国志!

で、俺たちがどこに居るかというと荊州北部、新野という所だ。
人口10万程度、統治者が長く不在だった為に治安も低いわでどうしようもない。
それなのに、、、

 王邑「満太郎様、聞いていますか?今日から貴方様がここ新野の主です。」

ハっ・・・思わず意識が過去に飛んでた。俺どうなるんだろうタスケテ姉さん・・・

→インターバル(1)終  次回、集う者たち。
259無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:29:35
とまぁ、新野を統治するようになった訳なんだが・・・

兵を蓄えても地盤が貧弱で養いきれない、そもそも金が無い。
とにかく安心して人が暮らせるように治安維持をさせようにも、、、

王邑「・・・。」←武力30
流石に女の子にそんな事させるのは危ねーしなぁ。。

結局、人材確保の面で意思統一が出来た訳だが、ル○ーダの酒場はどこにあるんだ?


どうやら直接現地に向かって登用すればいいらしい。
聞けばお隣の汝南に黄巾崩れの荒くれ者たちが不遇を囲っているらしかった。

満太郎「当座の食い扶持は約束します。うちで働いてみませんか?」

ありったけの誠意でもって説得にあたり、幸運にも一発OK。
周倉、廖化、陳到、劉辟、裴元紹、キョウ都、計6名が協力してくれることに。

周倉といえば関羽崇拝の人、廖化といえば恐るべし長寿の人。
残るは武辺者の類ではあるが、、、な、なんとかなる。と、いいな・・・姉さん。

→集う者たち 終  次回、宛へ移る。
260無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:30:21
※※※※※※※※※※※※晋陽※※※※薊※※※※※※※北平※※※※※※※※
※西涼◇┓※※※上党┏━†━━━━━▲━━━┳━━━━▲━━━△遼東※※
※※※※┃※※※※※‡┓※※※業β┏━━━┳●渤海┏━┛※※※※※※※
※※※※┃※弘農※※┃┗━━━━━●━┓※┗━━━●平原※※※   ※
※西平◇┫※┏◆━┓┃洛陽※※陳留┃※┃┏━━━○┻━┓※
※※※※┃※┃※※┗□━━━┳━━○※┗○濮陽※済南※┃※
※天水┏□※┃長安※┗┓宛┏□許昌┗━━┫※※※┏━∇┛※※
※※※┃┗━◆━━━━□━┛┗┳━━▽━▽小沛※┃※北海※※※
※※※┃※┏┛※※※※┣━━━☆━┓言焦┃┏━━┛※※※
※武都□━〓漢中※新野¶※※※汝南┃※※┗▼下丕β※   《196年1月》
※※※┃※┃上庸※※※┃襄陽※※※┃※※┏┛※※※※
※シ音■━┻□━━━━★━┓※寿春☆━━▼広陵※※  ▲=公孫サン △=公孫度
※※※┃※※┗┓永安┏┛┏★江夏※┃※※┃※※※※  ●=袁紹   ○=曹操
※※※┣━┓※□━┳★━┫┗━┓┏┻━━◎┓抹陵※  ▽=呂布   ▼=劉備
※※※┃巴■━┛※┃江陵┃柴桑┗☆廬江※┃┃※※※  ◎=孫策   ∇=孔融   
※成都■━┛※武陵★※※□━━━┫※┏━┛┗◎呉※  ☆=袁術   †=張燕
※※※┣□建寧※※┣━□┛※※※□━┛※※┏┛※※  ■=劉璋   ‡=張楊
※永昌□┃※※零陵□※┃長沙※※翻陽※※※┃※※※  ★=劉表   〓=張魯
※※※┃┃※※※※┗□┛※※※※※※※会稽◎※※   ◆=郭   ◇=馬騰
※三江□┛※※※※桂陽※※※※※※※※※※※※    ¶=満太郎  □=空白

新野:兵力1万、劉表2万4千・袁術2万と隣接中。
261無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:31:22
<登場人物>
名前:満太郎 21歳 
能力:武力50、知力50、政治50、魅力50
特技:なし
戦法:なし

三国志演義を読んだことのある一般人。
どうした訳か、三国志の時代に迷い込んでしまう。
自分を拾った王邑の言うままに統一事業を立ち上げる。

名前:王邑 19歳 
能力:武力30、知力70、政治30、魅力70
特技:神眼、天文
戦法:妖術4

謎の女。
千里先を見通す他、妖しげな術を用いる。
なぜか満太郎を主君として敬い、忠誠を誓っている。

配下
周倉、廖化、陳到、劉辟、裴元紹、キョウ都

なにこれ痛すぎ。
262無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 01:44:39
どういう展開にしてくか分からないしこれはこれでいいと思うけど
263無名武将@お腹せっぷく:2006/07/02(日) 05:23:08
ここまで痛いのは久しぶりだが、来る者拒まずがこのスレのいい所だからまあガンガレ
264無名武将@お腹せっぷく:2006/07/03(月) 17:15:00
満太郎はイタワラカッコイイ
265無名武将@お腹せっぷく:2006/07/08(土) 03:09:07
保守
お待たせしました。最終回まで今回含めてあと二回!
205年冬


翌朝。

曹仁:軍師、何……見てるんですか? そろそろ出陣ですよ。
郭嘉:おう。ちょっと天候をな。
曹仁:天候……ここ数日雪続きでしたが。
郭嘉:あぁ。雲がすっかり高くなってる。ここ数日はしめた事に晴れだな。
曹仁:しめた事、とは。
郭嘉:策の準備だ。まさかあの関羽に無策で突っ込めねぇだろ。曹仁じゃあるまいし。
曹仁:……。
郭嘉:今日の攻撃には俺も出るぞ。遊軍として城をぐるぅりと一周だ。
曹仁:まさか! そ、それでは各門に兵を配した意味がありませんぞ!
郭嘉:惇が聞いたらまたうるさいからな。伝令を飛ばせ仁。
   三番太鼓で総攻撃をかけるぞ。ただし力は基本的に五部。
曹仁:それでは援軍が来てしまいますぞ。
郭嘉:なに。その前に落とす下準備だ。それと、例のものの手配も頼んだぜ。

その日の昼、伝令にある通り三番の太鼓で包囲軍は一斉に攻撃を開始した。
関羽軍もさるもの、援軍が来ることを待ちながらも「城兵だけで包囲を解かせる」と
気迫を前面に押し出しての攻撃だった。

関平:趙累、そして同胞の弔い合戦だ!
胡班:道を開けろ! ここから先は一歩も進ません!


関羽の作戦は、一点突破などではなかった。北には典韋との戦闘を経験した関平、
南には許猪の武に対し智の陳羣。兵力の多い東門には胡班、王甫の二将が共同して当たり、
西の無傷の兵を抱える夏侯惇には関羽自らが当たる――寡兵でこそあるが、各々の適正を見た磐石の布陣だ。
城門を開け放ち連絡を取り合い、どこか一角が崩れればその時こそ全力で突破を
図るつもりだろうか? 各戦線を行ったり来たりしながら、俺はそんなことを思っていた。

牛金:来ましたぞ将軍……当たりです、関羽直々にお出ましですぜ!
夏侯惇:逸るな牛金。関羽を相手に功を焦るのは命取りだぞ。
関羽:久しぶりだな。夏侯惇。
夏侯惇:おう、出てきたか大髭。10年ぶりだったか?
関羽:徐州大虐殺。あの時の我々は公孫讃殿より僅かな兵を預かったのみの、
   言わば至弱の存在だったな。
夏侯惇:ほう。今は違うと?
関羽:軍師殿は会戦前に言われた。至弱を以て至強を破った曹操を
   同じ目に合わせよう、と。
夏侯惇:大きく出たな。
関羽:西門に無傷の兵を配したと言うことは、東門から打って出たところを
   西から衝く算段か。
夏侯惇:ご名答。
関羽:良いのか? 作戦をばらしてしまっても。
夏侯惇:俺は郭嘉ほど頭が切れるわけでも、典韋ほどの腕っぷしがあるわけじゃない。
    あるのはただ一つ。作戦を堅実にこなす忠節のみ。
    今頃はあの男がお前を捕らえる新しい策を考え付いてるだろうよ。
関羽:できるものなら――
挨拶代わりの関羽の偃月刀を、牛金の矛が受け止める。

夏侯惇:牛金! お前は左翼から回り込め、ここは俺が……
牛金:何を言います! 功は二の次、ここで夏侯惇将軍を欠いては作戦は成立しません!
夏侯惇:……任せたぞ!

関羽:……名は。
牛金:牛金だ!
関羽:気概は十分。だが気概だけでは乗り切れんぞ。
牛金:俺の手並みを見てからほざけ!


郭嘉@巡航中:(あ、死亡フラグだ)

関雲長、武に於いて右に出るものはなかった。
たった数合の話だった。轟々と暴風のように唸りを上げる青龍偃月刀が軽々と牛金の矛を
弾き飛ばした次の瞬間、牛金が腰の剣を抜く間も与えられず真っ二つに切り裂かれる。

夏侯惇:ぎゅ、牛金ーッ!
関羽:一角を切り崩したぞ! 全軍、西門に集結、一気に突破する!
郭嘉:各門、戦線を維持しながら包囲!
関平:関平見参! 道を、開けろォォォォォッ!!
兵:おおおおっっ、関将軍に続けぃ!
兵:関将軍さえ居れば千人力よ!

ここでようやく俺は、関羽が全方位に布陣した理由が何か理解した。
兵数の問題ではないのだ。まず関羽が自ら陣頭に立ち、敵の一角を切り崩し味方の士気を上げ
突破を可能にするだけの戦力とする。一対一では圧倒的な武を誇る関羽が前面に出れば
意気衝天の兵は一人が十人分の働きを見せた。ここまで配下の心を掴む将は、もう現れないかも知れない。

敵は関羽の軍ではない、言わば関羽そのものだ。
一方、北海に援軍として送られた張飛・趙雲の二将。


張飛:急ぐぜ、子竜。早くしねぇと関兄貴でも危ねぇ。
趙雲:はっ。敵の総大将は曹操の息子・曹丕に軍師は郭嘉。
   他にも夏侯惇、曹仁ら曹操軍を代表する名立たる将らが居ます。
張飛:おう……うん? な、なんでぃ、ありゃあ!
趙雲:……まさか何かの攻城兵器の類では?
張飛:やべぇ、何かやべぇぜ――子竜、俺は一足先に馬を飛ばす!
   おめぇはこいつらを連れて着いて来い!
趙雲:あっ、張将軍どこへ!


臧覇:臧宣高、推参!
高順:順来来!
関羽:ふふ、慌ててのこのこ出て来おったな。だがこの首、易々と取らせはせん!


続いて勢いづく関羽を止めるために北門・南門からは臧覇・高順の二将が応援に駆けつけるが、
関羽とその長子関平の奮迅ぶりに足止めが精一杯と言う有様。右に左に青龍偃月刀を振り回す関羽の前に
結果的に突破を防ぐことはできたもののその日一日で約1万の兵が討たれたのだった。
その数日後……。

臧覇:すまねぇ、兄貴。あいつ強いわ。今まで見た……どの将軍よりもな。
高順:息子の関平も侮れませぬ。戦闘が始まってもうじき半月が経ちますが、被害は一向に減る気配を見せません。
曹丕:どうする? 郭嘉。このままやっていてはじきに援軍が来る。
   そうすれば今度はこちらが包囲されてしまうぞ。
郭嘉:それに対する策はもう放っておいた。仁!
曹仁:はっ。それと軍師殿、許昌の劉曄殿からの伝令では、明日にでも例のものが届くそうです。
郭嘉:よっしゃ。この戦、ここで打ち止めだぜ。



関羽:通報があったのは貴様らか。曹操軍の放った密偵だな?
間者:……。
関羽:正直に言えば命までは取らぬ。
間者:驚いた。雑兵が数人程度紛れ込んでも分からぬと踏んだが。
関羽:兵の統率こそ将の務め。
間者:結束は固いってことか……敵わんな。あぁ、その通り。俺は郭軍師の密命を受け、今晩この城に火を放ち
   城門を開け放つ役目だった。仲間は四人。一人ずつ城内に火を放ち、混乱に乗じて門を開く手はずだった。以上だ。
関羽:ご苦労。残りの者との発言と一致している。信じよう。
間者:そこまで手配済みだったか。これはもう駄目かも分からんね。

陳羣:関将軍、これは穏やかならぬ内容ですぞ。
関平:このような不埒者、今すぐ斬って捨てましょう!
関羽:それはできぬ。この男と約束したのでな。企みが分かっただけでも良い。
関平:では、放ちますか。
関羽:いや、これは均衡を崩す良い機会と見る。お前たちは今から言う準備を。
胡班:はっ!
関羽:関平、覚えておけ。戦は武だけで決まるものではないとな。

その夜、城内から間者の放ったとおぼしき四条の火があがった。何も知らない俺たちはこれぞ好機と
間者が城門を開くのを息を殺して待つ。一刻、二刻……次第に城内からは混乱の声が上がり、
果たして城門は開いた。

郭嘉:それっ、行け!

ジャーンジャーン、勇ましい銅鑼の音と共に兵がどっと城内に殺到した。すると
「俺の計算通り」城門から多くの弩を構えた兵が城郭内に向け立ち上がった。
指揮を執るのは、まごうことなく関羽である。


関羽:貴様らの企みは既に読めていた。城門を閉じよ、袋叩きにしてくれる!
臧覇:おぉっと! 動くんじゃねぇぜ関羽! 隣を見てから後ろを向いてみな!
関羽:なんだと? む……これは、我が軍の兵が、し、死んでいる! 貴様らは……もしや!
郭嘉:つまり、そこまでが策だったってこった。残念だったな、関羽!
関羽:貴様は郭嘉! どう言うことだ? あの間者は確かに敵の密偵、こちらが貴様の計略を見抜き、
   あべこべに罠にかけたはずだったが……。


満月が城門を照らす夜。俺は城門の関羽を遥か高くから見下ろした。
足場には木が組まれ、その周りを弩を持った兵が固める。兵が一斉に弩を放つと、
城門の関羽軍が次々と一瞬の内に成す術も無く朱に染まった。

これぞ俺が曹仁越しに手配させ、許昌の劉曄が開発した攻城兵器「井蘭」そして――

関平:ち、父上! 四方の城門に次々と大岩が打ち込まれて行きます!
   このままでは持ちません!
曹丕:なるほど、劉曄はいい仕事をした。これが霹靂車、か……。


同じく劉曄が開発した投石機「霹靂車」が容赦なく城門を破壊していく。
関羽:確かに策は見抜いたはず!
郭嘉:敵を謀るには敵の知能の度を以て先とする。
   あの密偵たちが捕まることも計算済み。俺はな関羽。四人の間者に『五箇所』に火を放てと
   命じてあったのさ。ところが、城から上がった火は四本……。
関羽:……なるほど、つまり。
郭嘉:あぁ。密偵を捕らえた時点で、お前らの敗北は既に確定事項だった!
   もう我慢する必要はねぇぞ。全軍、突撃ィ!

そこから先、戦場は曹操軍の独壇場となった。
城壁の上に兵力の半数を集中していたため関羽軍は井蘭からの射撃をまともに受け、
城郭内に残された兵は臧覇隊、続いてなだれ込んだ高順隊により討ち取られてゆく。
槍を振り回す臧覇の暴れっぷりに、城内は阿鼻叫喚の図と化した。

臧覇:ふんっ! ふんふん! ついでにこっちもふんふんっ!
兵:アッー! か、関将軍ンンーッ!
高順:……全く、貴様はいつまで経っても変わらんな。
関羽:こうなっては仕方ない、関平、他の者は?!
関平:散り散りになって城内の兵と交戦中です! 一旦ここは退き、援軍と合流しましょう!
関羽:口惜しいが……撤退! 撤退!
典韋:そうはさせん!
夏侯惇:通行料は貴様の首! 年貢の納め時だぞッ関羽ーッ!

張飛:おおっと、そうはさせねぇぜテメェら!
   銀の蛇矛に武心を乗せて、灯せ義侠の青信号! 
   燕人張飛、定刻早めにただ今サンジョーなのだ! へけっ!

関羽:お、おぉ、よく来た張飛! 色々ツッコミたいところだが、今は共にこの囲みを突破するぞ!
関平:はわわ、父上様、敵が来ちゃいました!
関羽:落ち着けィ関平! 混乱しては敵の思う壺だ!
関平:いえ……まぁ、その……。


【参考資料】ttp://www.tactics.ne.jp/~baseson/koihime/【会社の回し者】


混乱の中、北門を発した関羽を曹丕、俺、惇、仁、典韋、許猪らが追う。
一足早く援軍に駆けつけた張飛を加え、関羽、関平の親子は劉備領へ退却を図る。
郭嘉:関羽を取り逃しては元も子もない! 全力で追うぞ……
   走れ絶影! お前はこの道を走れるそのことを誇れ!

不思議な高揚感に包まれていた。まるで導火線に火がついたように。
遥か遠く先、関羽の向こう側に眩しい光が見える。地平線からは太陽が昇ろうとしている。
激しい殴り風が絶影のたてがみを揺らし、頭の冠はいつの間にか吹き飛んでいた。
あの地平線に届くように、限界まで振り切ってくれ。
あの光の向こう、俺に「最高のフィナーレ」を見せてくれ。

絶影:ヒヒヒヒーン!
曹丕:いかん、郭嘉! 突出過ぎだ! 下がれーッ!
関平:しつこい奴め……関平の矢を受けよ!

次の瞬間、ドッ、と言う鈍い音と共に、左胸に衝撃が走る。
信じられないと言った表情で目を落とした先、関平の放った矢はしっかりと俺の左胸に刺さっている。
視界が押し上げられ、網膜は明け方の夜空を映す。
あぁ、あの、薄くなりだした北斗七星の隣に赤々と輝くのは、一体誰の星だろう。



今にも落ちそうじゃねーか。
……テケテン、今日はここまでです。

ラストの「不思議な高揚感〜「最高のフィナーレ」を見せてくれ」の述懐、
分かる方には分かるかと思います。あの述懐の元となった曲が、実はこのリプレイの
テーマ曲になってたりしますが……。

いよいよ次回最終回、どうか最期までお付き合いください。
277無名武将@お腹せっぷく:2006/07/10(月) 15:39:28
張飛www
278無名武将@お腹せっぷく:2006/07/10(月) 22:23:40
>>276
乙!
ずっと曹操が出てきて無くて(´・ω・`)サミシス
最終回くらい顔出して欲しいな
279無名武将@お腹せっぷく:2006/07/11(火) 14:42:35
>関平:はわわ、父上様、敵が来ちゃいました!
>関羽:落ち着けィ関平! 混乱しては敵の思う壺だ!


この親子はwwwwwwwwwwww
280無名武将@お腹せっぷく:2006/07/11(火) 21:14:13
>関平:はわわ、父上様、敵が来ちゃいました!

ふつうにキモイよ
281無名武将@お腹せっぷく:2006/07/11(火) 21:33:20
恋姫ネタは引く
282無名武将@お腹せっぷく:2006/07/11(火) 21:55:20
恋姫ネタだと分かる時点で(ry
283無名武将@お腹せっぷく:2006/07/11(火) 22:43:30
なんにしろキモ過ぎ
284無名武将@お腹せっぷく:2006/07/12(水) 00:09:12
ウザイのが沸いたな・・・



まあ俺は吹いた口
なんだかある意味激しい反応……。
申し訳ない、時事ネタ気味に軽く読み流して頂ければ。
それより誰も「マイトガイン」って気付かないのなorz


さて。最終回です。
206年冬

――不思議なことに、俺はまだ生きていた。胸の痛みも、確かに矢じりが刺さった感覚があるが、浅い。

絶影:ヒヒーン!
郭嘉:おう、まだ行けるか? 絶影。

何はともあれ拾った命だ。胸に残る微かな違和感を振り払い、俺はキッと眉に力を寄せた。
絶影の首に手を当て、様子を伺う。熱い。その年、こいつはもう10歳近い年齢で、
俺はその時このままこいつが爆発して灰にでもなるんじゃないかと、そんなことをふと思った。

曹丕:急いで両翼に回り込め! ここであいつを死なせてはならんぞ!
夏侯惇:任せろ!
曹仁:関羽、撃砕!

二人の将が俺を庇うように前に推す。バカヤロウ。俺は戦場で死ぬって決めたんだよ。
な? 絶影。俺は腰の剣に手をかけ、関羽目掛けて馬上で青眼の構えを取る。
ここが正念場だぜ、関羽は一人で倒せる相手じゃねぇ。だが、こんなひょろひょろの半死人でも
隙くらい作れるはず――そこを衝くのがお前らの役目だぜ。惇、仁!

郭嘉:関雲長! 曹操陣営が軍師・郭奉孝自ら相手になってやるぜーッ!

俺が掠れた声を振り絞り、腕に力を込めた瞬間だった。

絶影:ヒヒヒヒーン!!!!
郭嘉:なっ……絶影?! テメェ、こら!

絶影は一度地面を強く踏みしめ、俺の命令も聞かずに一気に跳躍する。
たまらず中空に投げ出され、気持ち悪くなる浮遊感。

郭嘉:ぜ……絶影ェェェーッッ!!

高速で回転を続ける視界の端、絶影が後ろから関羽の馬に体当たりをかける。
背中から地面に打ち付けられ、俺の意識は今度こそそこで落ちた。


時間にして、僅か数分だろうか。気付けば俺は曹丕の馬に乗せられていた。

曹丕:目が覚めたか。
郭嘉:か、関羽は? 関羽はと、捕らえたのか?
曹丕:あぁ、捕らえた。今年一番の武勲だ。
郭嘉:そう、か……。

曹丕:夏侯惇、典医を呼べ。それと、陣の西側に医局を用意してある。そこへ運ぶぞ。
夏侯惇:随分用意がいいんだな、子桓。
曹丕:……。
夏侯惇:……ま、いい。今は郭嘉の手当てだな。
そうだ郭嘉。手当てと言えばお前、その胸の傷はどうした?
郭嘉:そう言えば……なんか胸に入ってた。
曹丕:ほう、経書とは意外だな。お前がそんなものを読んでいたとは。

胸から零れたのは、中央で矢を受け、血に染まった論語だった。
何度も何度も読み返しその論語はあちこちが擦り切れていたが、それでも従軍の際には
ずっと手放さなかった、戯志才の遺品。

郭嘉:……いや、俺のモンじゃねぇよ。

まさか、こんな形でお前が手を貸してくれるとはな。


数日後、俺は血を吐いて倒れた。傷口は浅かったが、ずっと患っていた病がいよいよ
本格化したらしい。毎晩のように熱にうなされながら、俺は筆を執る。
最後の仕事を果たすために。

曹操:郭嘉!
曹丕:しっ、病室では安静に願います。父上。
曹操:す、すまん……それで子桓、郭嘉の容態は?
曹丕:あまり思わしくありません。
曹操:はっきりと言え。
曹丕:……典医の見立てによれば、早ければ今日にも、とのことです……。
曹操:そうか……。
数日後、洛陽で政務に就いていた曹操が北海までやってきた。
曹操だけではない。惇、仁、李典、臧覇、高順ら武将を始め、文若、程イクのおっさん、
各方面の司令官やその参謀を除く曹操陣営の殆どの文武の官が、この狭い病室に
ひしめき合っていた。

曹操:郭嘉、具合は……どうだ?
郭嘉:ざまぁねぇ。
曹操:虚勢を張るな。もう、いいんだ。今はゆっくり休め。
郭嘉:バカ言うな、中原の鹿を追っていればいい時代なんかもう終わったんだよ。
   いいか曹操、まだ江東には孫策が一大軍閥を持ち、西は巴蜀の天険には劉璋が
   10万の精兵を抱えてんだ。俺たちの戦いはまだ始まったばかりだぜ。
   まずは荊州を制圧するんだ……そこから……ああもうめんどくせえ!
   あとはここに書いたから勝手に読め、このバ……ぐ……っ
臧覇:あ、兄貴ィ!
曹操:これは……
郭嘉:勘違いすんなよ。いちいち言うのがめんどくせぇから、先に書いといただけだ。
   あと臧覇、お前は残忍を好むその性格をなんとかしろ。次、仁、お前は10年前に
   比べれば立派になったけど、調子に乗るその癖はやめておけ。惇、鏡をいちいち割るな。

郭嘉は関を切ったように次々と居並ぶ文武官の悉くに細かい小言を告げた。
その殆どが各々の性情を知りぬいた者でなければ言い当てられない内容であり、
言葉を受けた者は皆一様に目に涙を浮かべ、何度も、何度も頷いた。

郭嘉:……曹丕はもう少しアツくなれ、草の根の気持ちを忘れるな。国を成すは人だ。
   文若、伝えることは全部伝えたから、もうあとは任せたぜ。
荀イク:……はい……!
曹操:か、郭嘉。お前……やはりもう……
郭嘉:最後、曹操。天下を獲れ。……そんだけ。
曹操:……あぁ、任せろ。
郭嘉:…………。
曹操:郭嘉?
郭嘉:……窓を。

開け放した窓の外、世界は白く覆い尽くされていた。
雪が降っている。白い雪が人も建物も大地も争いも、全てを白く染めていくのを感じる。
俺はそうして、白い世界をずっとずっと眺めている。思えばこんな風にずっと空を
眺める時間は、仕官する前以来かも知れない。夢中で駆け抜けてきた十余年。
真っ白な雪は、その年月すらもいつかかき消してしまうのだろうか?
――いや。いつかこの雪も止む。雪溶けが川を促し、水は作物を育て、実りは人を
豊かにする。無駄なものなんて何ひとつない。

そうして俺は、この雪と共に大地の一部になるんだろう。

視界の端で誰かが口をパクパクさせている。まぁ、いいや。やることは全部やった。
後はあいつらに任せれば、この乱世も終わる。

…………。




耳に、足音が響いた。誰だよ、せっかく気分よく雪を見ていたのに。
振り返った先には、懐かしい顔がある。
郭嘉:なんだ、来てたのかよ。
曹丕:……? 何を言って……
曹操:子桓。
曹丕:……。
郭嘉:久しぶりだなぁ、こんな日は雪見酒と洒落込みてぇけど、まずは一手ご教授、ってな。
   おいそこの、碁盤持ってこいや。三十秒以内でだぞ。
曹仁:お、ぅ……かしこまりました。
郭嘉:どうした? お前も座れよ。
悪ぃな、ちょっと風邪で寝とけって医者がうるせぇんだよ。
曹操:そ、そうか。
郭嘉:ンなシケた面すんなよ、今日こそ勝つからな。黒は俺が握るぞ。

パチ、パチ。黒と白の石が碁盤を次第に埋めていく。
今度は止まらせねぇ。この前は勝手に寝やがって、負けるのが怖かったのか?
ちゃんと最後まで付き合ってもらうからな――。

曹操:……ありません。
郭嘉:よおっしゃ、初勝利か。いやーしかし参ったな、この、いつ、も、
   あと、ちょっとで、負けちま、ってよぉ、はは、やっと……勝てたぜ。
曹操:……。
郭嘉:…………ありがとよ、曹操…………。
曹操:……郭嘉? 郭嘉……
   郭嘉―――――――――――ッッ!!!!
206年冬 郭嘉奉孝 北海にて病没。享年37歳

袁紹に天の利なし、と戯志才の推挙を受け曹操陣営に仕官して以来、
西は李確、東に呂布を破り対袁家に於いては他地方へ遠征していた曹操に代わり
「北伐二面作戦」を進言、受け入れられるや否や僅か三年の内にそれを平らげ、
最後には軍神と呼ばれた男・関羽を北海城に破るも病没。
曹操を筆頭に家臣悉くがその早すぎる死を悼み、七日七晩泣き明かした後、
その遺体は国葬を持って葬られた。
その活躍ぶりはまさに「天才」と称する他はなかったと後世の史家は語る。

曹操は郭嘉の遺言に従い賢士荀イクを後任として立て、彼の遺した軍略を存分に振るい
それから七年の内に大陸全土を統一。漢王朝の丞相として天子を奉戴し、
一族は曹操の死後も漢王朝を補佐し続けたと言う。

こうして黄巾の乱に端を発した未曾有の大乱世は終結したのであった。

 英雄は時代を生き、歴史を刻み続ける。僅か五十年余りの命を燃やしつくし、
この大地に己の生きた証を立てんと覇を争い、散っていく。
 それは遥か高みから見れば些細で、滑稽な、一瞬の閃光のような輝きなのかも知れない。
 しかし人はいつの世もその閃光たらんと渾身を振り絞り、その渾身の輝きは、
いつの世も人の心を熱くさせずにはいられない。
 
郭嘉の意識は、遥か遠くの天上にあった。
目の前には碁盤がひとつ。友が一人。
こうして、今日も彼らは碁盤を囲む。果たせなかった約束を果たすために。

 「さ、始めようぜ」

終わらない世界に、終わらない対局を。



三国志Zリプレイ 「無頼伝 郭嘉」     完
……テケテン。この場をお借りしまして、あとがき代わりに少し。

約半年に渡って続いたリプレイ「無頼伝 郭嘉」いかがだったでしょうか?
今回のリプレイ、中の人が学生から社会人になる過渡期を挟むものだったので、
「正直、コンスタンスにドロップできるだろうか?」と不安になりましたが
なんとか皆さんの応援も予想外の暇人ぶりもあってw「完」の一文字を書くまで至りました。


前作の孟達リプレイを書いたあと、時間のやりくりができるか? と随分悩んだものでしたが
蒼天航路の「純粋軍師・郭嘉」を見てビビッと来てしまいまして、気付けばプレステを
引っ張り出し、メモを取っていました。戯志才没辺りまでのプロットはその頃から
ぼんやりと考えていたのですが。
ものを書く人間にとって「衝動」は大切だと改めて痛感しました。お陰で書いている間は
人物が勝手に動く動く。毎回プレイ内容とのバランスを取るのに苦労しましたが、今となっては
それも良い思い出です。


次回作をどうしようか? そもそも書く暇が(今度こそ)あるんかいな? と
思うところは色々とありますが、まずはこの辺で一度幕を下ろそうかと思います。
読んでくださった皆様、本当に、本当にありがとうございました。



すりぷ。
295無名武将@お腹せっぷく:2006/07/12(水) 17:58:50
まぁ何だ。
評価は色々分かれるだろうが俺は好きだ、GJ!!そして乙カレー
296無名武将@お腹せっぷく:2006/07/12(水) 21:12:04
惇兄wwww鏡wwwwww
297無名武将@お腹せっぷく:2006/07/13(木) 02:48:00
>>275-276
ラルクかと思ったが違ったのか
>>295
ありがとうございます。
ホント、毎回レスが楽しみで何度も何度もリロードしてましたw
俺に限らず、他の職人さんも感想をワクワクしながら書いてると思いますので、
良かったらまた他の人にもどしどし感想書いてくださると嬉しいです。

>>296
……編集の都合と言うやつです。
ホントはもっと正史なんかも調べてエピソードを挟んでいければ良かったんですけどね。

>>297
ラルクです。Driver's Highです。
以前袁紹戦でも「来世でまた逢おう!」って台詞を入れて(その時にピンと来た方もいらっしゃいましたし)
遊んでたんですが、絶影が走るシーンだとか、聴きながら読んで頂けると個人的に喜びます。


さてさて、次回作なんですが……戦死or寿命で亡くなるまで書ききるのはさすがにちょっと
厳しいかな? と思いまして、ひとつテーマや目標を決めてそこまでを書くスタイルで考えてます。
最終回とか、おおまかなプロットも全然まだできてませんが「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだぜ!」
なんつう、いわゆるジャンプの打ち切りみたいにして終われればなぁ、とか。

またいつか書く日も来るので、これからもちょくちょく覗いてやってくださいまし……。
299287 ◆Y7ctWdcox2 :2006/07/13(木) 22:03:08
sleep氏、乙でした。
みんな暇を見つけては書く、という感じだろうし、
私も貴方の作品は好きなので、時間は考えずにまた書いて下さい。
表現の仕方や間の取り方とか、おいしいなぁ、と思う事しきりですので。

>それより誰も「マイトガイン」って気付かないのなorz
「灯せ平和の青信号。勇者特急マイトガイン、定刻通りにただいま到着」でしたっけね。
>>277は気づいてたんじゃないかなぁ、と思う今日この頃。
ま、私もそこしか気づかない訳ですが。
300無名武将@お腹せっぷく:2006/07/13(木) 22:11:08
イカン、コテ消し忘れた…
ここじゃ意味不明な名前になるってのに…
301無名武将@お腹せっぷく:2006/07/20(木) 14:20:40
保守。
302無名武将@お腹せっぷく:2006/07/26(水) 00:05:55
age保守
303無名武将@お腹せっぷく:2006/07/27(木) 18:06:51
やるやらないは別として、
リプレイ見てみたい三国キャラって誰よ???
304無名武将@お腹せっぷく:2006/07/27(木) 18:58:58
劉エン(嫣?)とか

めっちゃ短命
305無名武将@お腹せっぷく:2006/07/27(木) 23:10:07
>>303
もの凄くアホな曹操
オール10くらいの
306無名武将@お腹せっぷく:2006/07/27(木) 23:48:50
武侠モノのノリで張魯

>>304
「劉焉」←これをコピペ
それじゃ女性名
307無名武将@お腹せっぷく:2006/07/31(月) 00:32:07
>>305
曹操と韓玄が入れ替わるリプレイを思い出したw
308無名武将@お腹せっぷく:2006/07/31(月) 10:06:09
>307
そんなの過去にあったっけ?
309 ◆r4HwcKQwNE :2006/08/02(水) 16:16:49
ちょっと報告。

新しくリプレイのネタを練ってます。
今月中にドロップできれば良いかな……などと保守ついでに。
310無名武将@お腹せっぷく:2006/08/03(木) 00:10:15
>>308
何回か忘れたけどそんなのがあった
中味が曹操の韓玄が突然めざましいことやってのけて
黄忠( ゚д゚)ポカーンみたいな展開が面白かったww
きちんとオチまでついていて、かなりイイリプレイだったよ。
311無名武将@お腹せっぷく:2006/08/03(木) 16:31:02
>>310
http://urakusai.hp.infoseek.co.jp/frame.html
ここの九代目韓玄でしょ、
てかここの郭嘉リプみたいなのって逆に難しいんだろうな、武力が無さ杉
>>311
や、鍛練して+5でもアイテムさえ買えば荀或から軍師の座を奪えますし
そうすれば軍動かし放題w 堅い相手は猛将に削らせて後方支援に回り
練度を高くさせた騎兵でトドメの突撃と拠点占拠。
逆にこうして勲功を稼がないとと発言力不足で泣くので……。
勲功が高ければアイテムももらえて戦闘の低さをカバー。
俺の場合方天画戟の補正込みで50くらいまで上げられました。

漢詩大会も総舐めなので貯金して、いざ発言力が足りなくなったら
私財を投げ売って発言力回復→出陣。


無欲なのか強欲なのか書いててワカンネ
313無名武将@お腹せっぷく:2006/08/06(日) 08:57:38
ちょwwwしばらく来ないうちにsleepの作品終わってるwww
とにかくGJ!
なんか孟達の時より文才に磨きがかかった気がする
314sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/08/06(日) 16:50:56
>>313
どうも。孟達の頃からご愛顧頂ありがとうございます。
次回作もちょっとずつ考えてますんで、また書く時が来ればご贔屓に。
315無名武将@お腹せっぷく:2006/08/12(土) 15:25:07
補習授業
316無名武将@お腹せっぷく:2006/08/16(水) 23:05:46
枯れたのか?
於夫羅@Zを進行中なのだが、書いてもいいかな?
317sleepknot ◆r4HwcKQwNE :2006/08/16(水) 23:09:54
wktkして待ってます。ノシ
318於夫羅:2006/08/18(金) 00:47:15
PC版三国志Z−189年シナリオ
於夫羅@上党(在野)
武:70 値:21 政:34 魅:68 名声:3000
特技:突撃・乱射


189年12月 上党にて

『鮮卑討つべし』との布令に応じ参朝していた間に、わが故郷・匈奴の地では
父単于を叛乱に失うという悲劇に見舞われていた。匈奴の地へ帰ることもできず
鮮卑征伐の陣も立てられず、やるせない思いを紛らわすために、儂らは暴れに
暴れた。ただ我武者羅に動いていなくては、心が保たなかった。
いつしか賊軍扱いされ董卓に追われるうちに、わが兵は霧消してしまった。
最後の従者をも失い、独り辿り着いた上党の地で、董卓が洛陽で何事かを図って
いることを聞き及んだ。……今のうちに董卓に対抗しうる力をつけ、その勢いを
もって故郷・匈奴の地に凱旋しなくてはならぬ。手っ取り早く一軍を有するために、
儂はこの地で立つ。この地の主にはさしたる恨みもないが、

於夫羅「これ以上張楊の統治に委ねるわけには行かん、わが剣を受けよ!」
楊醜「わが名は楊醜、於夫羅殿に加勢いたそう!」

張楊・楊醜が如何なる者かは知らぬ。が、易々と上党の主として取って代わることに
成功した。儂の願いはただひとつ、董卓を追い払い、匈奴の地に凱旋するための
力を蓄えることのみ!
319於夫羅:2006/08/18(金) 00:48:28
190年1月
楊醜「於夫羅殿、末将らは、旧主張楊では董卓めを追うは果たせずと思い、殿の下に
   帰参したものにござる。殿の漢朝を支えんとする意気に習い、早く董卓めを
   討てるよう、ともに兵を鍛えましょうぞ」
穆順「されど、殿。兵を鍛えるには、民を慰撫し、田畑を開き、商人の出入りする
   国とすることも必要ですぞ。食いつめた兵がいくらいようと、戦場での働きは
   期待できませぬ」
於夫羅「然り。儂の願いは漢朝の威光を回復し、もって故地に凱旋することにある。
   貴殿らの勧めのとおり、兵を練り、治を保ち、董卓めをいち早く討てるよう
   邁進しよう」

張楊の兵を収めるとともに兵を募り、当面の防備を図る。儂は生まれついての習いで
鉄騎兵を操れるが、新たに配下とした兵は直ちに馬になじむには至らぬ。しばらくは
錬兵と民の慰撫に努めることとなろう。
320於夫羅:2006/08/18(金) 00:49:21
90年7月
穆順の指導の賜物か、例年にない豊穣を迎えたと聞く。かの者には戦場ではなく治政に
集中してもらうこととし、楊醜とともに腹の満ちた兵を従え、晋陽に戦をしかけよう。
古来、実戦に勝る錬兵はない。

総大将:於夫羅14000
参軍:楊醜6000(知力46)  VS 張燕ほか計23000

周倉・裴元紹はじめすべての下将を拿捕したところで、張燕めは篭城の手を採りよった。
兵どもが十分に馬を操れることが分かっただけで、大きな収穫である。ここは一度引き、
さらに兵を集うがよかろう。

190年8月
再び晋陽に攻め入る。此度は演習ではなく、張燕どもをすべて従えるまで引かぬ。
兵どもの意気は高く、先の戦からの補充もままならぬ張燕どもをあっさりと下すことと
なった。

於夫羅「周倉殿と申したか、儂の元でその武勇をいっそう輝かせぬか?」
周倉「末将を認めていただけるか。於夫羅殿に忠誠を誓って参る」


登用:周倉、卞喜、韓暹、何儀、劉辟
解放:裴元紹、龔都、スイ固、張燕

上党の太守には穆順を任じ、のちほど卞喜・韓暹を送るとしよう。

321無名武将@お腹せっぷく:2006/08/20(日) 01:54:38
於夫羅とはまた、渋い人選ですねw
楽しませてもらってます。頑張ってください。
322於夫羅:2006/08/20(日) 18:46:34
190年9月
勇将周倉に兵を任せ、民の統治には楊醜を充てる。
晋陽で配下に加わった者どもは、いずれも武人。先の穆順の勧めではないが、糧食を
揃えるため、能吏を求めたいところではある。
鄴を訪ねたところ、文に沮授、武に張郃ありと、もっぱらの噂であった。
沮授のような者を儂の元におさめたいものよ。
323於夫羅:2006/08/20(日) 18:47:22
190年11月
  「われわれは飢えているというのに!」
  「頭領が変わったとて、食い物を隠しこみ、暴れるばかりで何も変わらぬではないか!」
  「そもそもお前らのせいで」
  「どうでもよい、とにかく食わせろ!」
この地では実りが悪かった上に、儂の為に戦火が続いておったことに思いが足りなかった
ようだ。民の飢えをそのままにしていては、兵を養えぬな。…上党から兵糧を運ばせ、
民に振舞わねばなるまい。
324於夫羅:2006/08/20(日) 18:49:00
191年4月
袁紹の勢はますます盛ん、劉備というものを攻め滅ぼしたとの話で持ちきりじゃ。
かの者は漢朝に連なる英雄とも聞く。ここはひとつ漢朝の威を正すために、力を借りる
こととするか。
325於夫羅:2006/08/20(日) 19:02:00
191年6月
穆順に任せた上党の南、王匡の勢が董卓めに崩されてしまい、董卓と直に接することと
なってしまった。・・・今はまだ力を蓄えている最中、攻め入られるわけにはいかぬ。
何儀・周倉を上党に廻し、数だけは整えておこう。

191年7月
王匡の元にいたのであろうか、韓浩と申す者、それに先に破った張燕殿が上党の地で
仕官してきた。二人とも、董卓めを下すために助力を惜しまぬ、との心強い言葉。

張燕「我が手下であった者どもを手厚く扱っていただいておること、往時より聞いて
   おりますぞ。我輩、いや、末将も今後は於夫羅殿の下で、励みまする」
於夫羅「張燕殿、先の遺恨、水に流してくれるか・・・。儂が胡地に戻れる日まで、
   一軍を率いていただくよう、あらためてお願いする」

326於夫羅の中の人:2006/08/20(日) 19:11:38
>317殿、321殿
ご挨拶おくれましてスミマセン。

ゲームのほうもリプレイのほうも、どこまでやれるか
わかりませんが、よろしくお願いします。
327於夫羅の中の人:2006/08/20(日) 20:21:43
誤字訂正orz


>320
90年7月→190年7月
328於夫羅:2006/08/21(月) 20:53:56
191年11月
半年もかかったが、ようやく劉備殿を儂の元に招くことに成功した。

於夫羅「劉備殿、儂の願いは・・・」
劉備「於夫羅殿の思い、しかと承知しております。漢朝の威光を回復し、殿が匈奴の
  地に帰られることとなれば、漢地と匈奴との修好は磐石のものとなりましょう。
  臣の一生を賭けるに相応しい大事、誠心尽くしてまいります」
於夫羅「貴殿には我が子・豹を漢の臣として導くことと、儂の勢力全体の軍師をお願い
  いたす。存分に振舞っていただきたい」

  
192年1月
劉備「於夫羅殿、臣の義弟・関羽を連れて参りました。この者の勇は、我が軍にとって
  決して邪魔なものとはならぬと存じまする」
関羽「なにとぞ、末将を我が君の軍の末端にお加え下され」
於夫羅「貴殿のような文武ともによくする者が加わっていただけるとは有難い。末端
  などと言わず、さっそく、この晋陽の地を治めいただきたい。儂は軍師殿とともに
  上党に戻り、董卓めに備えることとする」

上党の穆順からは、河内の地で董卓の軍勢が巨大化していることを知らせてきている。
晋陽を任せられる将を得たことは、天佑といえよう。
329於夫羅:2006/08/21(月) 20:55:33
192年3月
軍師殿が董卓軍・河内から荀攸と申す者を連れてきた。儂の手は未だ26000、董卓の勢は
80000を超えると聞く。一将を抜くだけでも良しと思っていたが・・・

荀攸「早速に於夫羅殿に申し上げます。河内には大群の兵を集めておりますが、十分な
  兵糧を持っておりませぬ。むしろ、食えぬ兵が逃散しだしている始末。この機を
  逃す手はありませぬ」
於夫羅「飢えた兵など、いくらいようと・・・ということかの?」
荀攸「御意」
於夫羅「よかろう、河内を董卓の手から回復せねばなるまい。

192年5月
荀攸の進めに従い、いまだ兵糧調達をしておらぬ河内に攻め入る。
儂の兵を12000、軍師14000、荀攸10000で進軍とする。

荀攸「敵が渡河しきらぬ内に叩くが必勝の一手ですぞ」
劉備「荀攸殿と臣とで弩をお見舞いしてまいろう。殿は鉄騎にて河縁に待機いただき、
  揚陸せんとする敵をお討ちくだされ」
於夫羅「しかと心得た」

勇猛で知られる華雄とやらも、船の上では頼りないものよ。雨あられと降り注ぐ矢、
その上に儂の槍を受け、憐れ黄河の藻屑となりよった。侯成・魏続らをとり押さえるや、
董卓めの士気は総崩れとなり、篭城策を採らせることとなったか。
荀攸はさすがに知者、切れ立つような弁舌で敵の戦意を挫き、董卓らを洛陽へと敗走
させることに成功したぞ。

登用:侯成
解放:魏続

戦後処理として上党から周倉に命じ、兵糧・予備兵とともに河内に入らせる。儂は
兵を飢えさせるなどという失策は犯さぬ。
330於夫羅:2006/08/21(月) 21:11:15
192年6月
劉備「於夫羅殿、折り入ってお願い事がござる」
於夫羅「何であろうか。貴殿の思いのままに振るわれよ、とは前にお話したとおりであるが」
劉備「されば。臣には義によって結んだ弟が、関羽のほかにもう一人おります。先に袁紹の
  軍に追われ、いまだ行方を突き止めておりませぬが、関羽と同じく、殿の軍にあっても
  存分に力を振るえるものと思います。義弟・張飛を探し出したいと思う次第・・・」
於夫羅「しかし、軍師としての務めはどうするつもりじゃ?」
劉備「先にお連れ申した荀攸殿、かの者の知を用いれば、臣に十倍する軍師として活躍
  されることでしょう」
於夫羅「よかろう。・・・儂の元へ呼び寄せられるよう、賢弟を探されるがよい」
劉備「御意」

先の河内攻めでは儂も荀攸の頭脳には舌を巻いておった。二手三手先を読み、兵を導くには
劉備殿より優れておるかもしれぬ。荀攸に軍師の職を任せることとする。
331於夫羅:2006/08/22(火) 23:51:39
192年7月
荀攸「軍師の職を拝受し、初の建策にござりまする。殿の配下の武の者を集め、
  弓馬の技比べをしてまいりましょう」
於夫羅「河内を収めたばかりの今、そのようなことに興じていてよいものかの?」
荀攸「恐れながら申し上げまする。領土拡大を為した今なればこそ、配下の将らの
  気焔を高め、勢いをもってさらに外征を図らんとするものです」
於夫羅「そういうものかの。よかろう、大いに技を競うがよい」


於夫羅「初戦は、旗揚げよりの忠のもの楊醜と穆順か。引き分けののちに穆順が
  勝ちを拾ったか」
荀攸「続いては張燕殿と周倉殿。あっさりと周倉殿が勝たれました」
於夫羅「ふむ。周倉は常より関羽への敬意、甚だしいものがあると聞いておるが、
  対戦が見れるかも知れぬの」
劉備「韓浩殿と劉辟殿とは、劉辟殿が勝利されたようです。侯成殿と義弟とでは、
  見るまでもないでしょう」
於夫羅「瞬く間に決しよった。まこと、関羽は剛の者であるな」
荀攸「殿の仰られたとおり、関羽殿と周倉殿との決勝となりましてござる」
於夫羅「おぉ、周倉め、なかなかやる。引き分け再試合とな」
劉備「義弟がここまで梃子摺るのも稀なこと。周倉殿を見直しましたぞ」


於夫羅「見事であった、関羽、それに周倉よ。それぞれ褒美をつかわそう。今後も
  儂の軍の武の範として精進されい」
関羽「御意」
周倉「関羽将軍と槍を交えられただけでも、光栄にござりまする。再び試合えるよう、
  務めを果たしてまいります」

332於夫羅:2006/08/23(水) 00:05:23
192年8月
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※薊※※※※北平※※襄平※※楽浪※※※
※※┏━━━▲━━┳━◎━━━◎━━━◆──┐※
※※┃※※※※※※┃※※※※※※※※※※※※|※
※※┃※※※※※※┃南皮※※※※※※※※※※|※
晋陽○━┓※┏━━★━━┓※※※※※※※※※|※
※※┃※┃※┃※※┃※※┃※※※※※※※※※|※
※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※※※|※
上党○┓※┗◇━━★━━★━━┓※※※※※※|※
※※※┃※※┃※※平原※┃※※┃※※※※※※|※
※※※┃※※┃※※┏━━┛※※┃城陽※※※※|※
河内┏○※※┣━━△濮陽※※※┗☆─────┤※
※※┃※※※┃※※┗━━┓※※※┃※※※※※|※
※※┃洛陽※┃陳留※※※┃小沛※┃下邳※※※|※
┏━■━┳━△━━━━━△━━━△━┓※※※|※

○:於夫羅▲:劉虞◎:公孫瓚
◆:公孫度◇:韓馥★:袁紹
☆:鮑信■:董卓△:曹操


内地と化した上党へは韓浩を太守にあて、かの者がかねてより工夫を図っていた
兵の練成と田畑の維持とを合わせ進めることが可能かどうか、腕を振るわせて
やることとしよう。副官には、劉備が連れてきた崔琰と穆順とを当てておけば、
すぐに実り多い地となるであろう。
333於夫羅:2006/08/23(水) 00:27:13
儂の陣はこのように配備しておる。

  晋陽(委任):関羽、張燕、楊醜、劉辟、卞喜
   
  上党(治政):韓浩、崔琰、穆順
   
  河内(委任):於夫羅、荀攸、劉備、周倉、何儀、韓暹

田畑が十分に開けておらぬ故、兵を十分には保つことができぬ。
しばらくは上党を穀倉と化すことに努め、晋陽・上党にも兵糧を送ることの
できるようにしておこう。無論、晋陽・河内でも土地を富ませていかねばなるまい。
334無名武将@お腹せっぷく:2006/08/23(水) 00:58:09
特産・馬があっても董卓と隣接してるって危ないな〜、
董卓ってよく河内に攻めてくる感じがあるからこの後どうなるか・・・
335於夫羅の中の人:2006/08/23(水) 21:19:07
>333 訂正あります。
河内(委任):於夫羅、荀攸、劉備、周倉、何儀、韓暹、侯成
                                 ~~~~~

初の武闘会にも参加していたというのに、書き落としてしまいました。
全国3万8千の侯成ファンのみなさま、謹んでお詫び申し上げます。



バチが当たったのか、プレイメモのノートを出張先で失った模様・・・
リプレイのほうは記憶を頼りにある程度は復元できるのだが、
あれを知人に見られるというのは、イタイかもしれぬ。むむむ。

336於夫羅:2006/08/23(水) 21:25:01
>334殿

河内に進駐した董卓を、逆に洛陽に押し戻したところであります。
我が勢は武闘大会で意気もあがり、このまま攻め入りたいところでもありますが^^;

337於夫羅の中の人:2006/08/23(水) 21:38:19
途中送信 しかもハンドルミス><

>334殿

河内に進駐した董卓を逆に洛陽に押し戻したところであります。
我が軍は武闘会を終え意気も上がっておりますので、そのまま攻め入り
たいところですが、なにぶん開墾が進んでおらず、しばらく睨みあいなのです。
(リプレイでは戦死としたけど、華雄を斬っておいてヨカッタ。)
338於夫羅:2006/08/23(水) 21:51:10
192年8月

鄴が袁紹の攻めに耐え切れず、韓馥は斬られたようじゃ。・・・かの地には
文の沮授、武の張郃が居ったはず、劉備殿に出向いてもらうとするか。。。

於夫羅「劉備殿、張飛とやらをお探しおるようじゃが、その後どうなっておろうかの?」
劉備「は、いまだ行方が?めておりませぬ。愚弟のことですから、どこかの陣に身を寄せ、
  いずれ名を流して参ることと、気長にさがすこととしましょうぞ」
於夫羅「早く見つかるとよいものよの。ところでじゃ、先ほど、鄴の地が袁紹に
  抑えられたとの報を受けた。かの地におる沮授という知者を迎えるため、発ってくれ
  ぬか?」
劉備「かしこまりました。沮授を求める折、愚弟の噂も聞こえてまいりましょう、早速
  鄴へ向かいます」

沮授を加え河内の開発に拍車もかかり、洛陽への進攻もそう遠くなく叶うことであろう。

339於夫羅:2006/08/23(水) 21:52:45
192年9月
張郃「武には多少の心得があります。於夫羅殿の下で、末将を役立てては
  くださらんか」
於夫羅「おぉ、鄴にその人ありと聞こえた張郃殿ではないか。存分に活躍されるが
  よろしかろう。袁紹への先陣に斬り込む貴殿の姿が目に浮かぶようじゃ」
張郃「旧主韓馥を守れなんだは我が恥、それを雪ぐ場を与えられれば、末将、
  何にもまして感謝いたします。どうか袁紹攻めの一陣には、末将をお置き下さい
  ますようお願い申し上げまする」
於夫羅「願ってもないこと、存分に武功をたてられよ」
張郃「御意」

晋陽に流れ着いた張郃が仕官してきたことは非常にありがたい。関羽との二枚看板で
袁紹・公孫瓚への押さえは磐石といったところかの。


340無名武将@お腹せっぷく:2006/08/25(金) 13:36:36
二枚看板!!もう楽勝モードですな
341無名武将@お腹せっぷく:2006/08/25(金) 20:04:58
袁紹董卓の二正面作戦は中々きつい希ガス
342於夫羅の中の人:2006/08/25(金) 22:34:54
>340・341殿
張郃を得たことで、ホントに楽になりました。
関羽と劉備は分散配置、張郃を行ったり来たりさせて使い倒し、
まずは董卓を追っ払うことに成功しております。(リプレイ上はもう少し先になりますが^^;)
343於夫羅:2006/08/25(金) 22:35:52
92年12月
鄴の地の袁紹勢はいったいどれだけの兵を置いていたのであろうか。
龔都、簡雍を儂の陣に招き入れ、弟・呼廚泉を晋陽に配備するや、
関羽が鄴に攻め入り、あっさりと鄴を下しおった。

とはいえ、晋陽は卞喜を残すのみ。これではいかん、崔琰を晋陽太守に任じ、
穆順を付け、劉虞勢に備えねばならぬ。
344於夫羅:2006/08/25(金) 22:38:17
193年2月
河内では董卓陣に迫らんと富国強兵に尽力しておったが、急報が届く。

伝兵「我が君、袁紹勢が鄴に攻め入り、関羽将軍におかれましては奮戦もやむなく、
  晋陽に撤退されましてござる。戦中、楊醜殿が討たれましたほか、劉辟殿が袁紹勢に
  投降しております」
於夫羅「! 儂の右腕、楊醜が討たれたとな・・・」

挙兵より儂に付き従った楊醜が討たれたとは。・・・決して屈強のものではなかったが、
袁紹め、許せぬ。袁紹の首を上げずして、何の胡地への凱旋か。

於夫羅「軍師殿、儂の願いの第一は董卓めを逐うこととしておったが、袁紹を捨てては
  置けぬ。晋陽の兵を厚くし、すぐにでも鄴を攻めんと思うが、いかがじゃ?」
荀攸「・・・恐れながら申し上げまする。楊醜殿の仇を討たんとするなれば、まずは
  洛陽を獲られませい。聞くならく、かの袁紹殿は北平の公孫瓚殿とは相容れぬものの
  ようです。二者の争う間に我が殿は上党・河内を穀倉とし、洛陽・晋陽の兵をも養い、
  もって兵を練りますれば、公孫瓚殿との戦いに消耗した袁紹殿を討つは熟柿の落つるを
  待つがようなもの。多少の回り道の感はありますが、結局は早道にござると存じまする」
於夫羅「忠臣に報いるを後回しにせよと申すか!」
荀攸「董卓を逐うは漢朝の威光を復する大事、袁紹を討つは私怨を晴らす小事、殿の御心は、
  大事と小事、いずれにおありか?お答え次第では、臣は殿の下を去らねばなりませぬ」
於夫羅「・・・分かった。洛陽を陥とすことが楊醜の仇討ちの早道との言、間違いはあるまいの?」
荀攸「天地神明に誓いて、間違いござりませぬ」

荀攸の勧めに従い、張郃を河内に戻し、洛陽攻めの態を整える。
楊醜よ、袁紹の首級を挙げるのはしばし待っておれ。
345於夫羅:2006/08/28(月) 21:46:44
193年夏
弟・呼廚泉及び黒山の徒・龔都を河内の陣に容れ、在野の士・張紘を晋陽の統治に加え、
儂の軍容は十分に厚くなってきた。いよいよ宿願の董卓を討つときがきた。
先鋒は右に張郃、右に劉備、中堅に周倉・呼廚泉、本陣に儂と龔都・何儀、
後詰に軍師・荀攸、しめて10万の兵で攻め入る。

荀攸「世に言う堅き虎牢関も、右に迂回すれば殿の鉄騎兵を阻むものではありますまい。罠に注意し、
  お進めあれ。先鋒二将は中寄りを進み、渡河ののち、一気に董卓のみを狙って参りましょう」
於夫羅「華雄亡き今、恐るるは董卓のみ、というところじゃの。張郃、この戦を無事に終えれば、
  次は袁紹攻めじゃ。貴殿の武勇に期待しておる」
張郃「はっ。お任せあれ」

華歆、伏完、士孫瑞、宋憲ら、およそ武の者とは呼べぬ一団をことごとく殲滅し、
徐栄・曹性らの敵援軍の届かぬ間に、董卓を包囲することに成功した。

董卓「このワシに包囲など効かぬぞ!」
劉備「ぬぬ。さすがは腐っても涼州の猛兵ぞろいよ。こうも手ごわいとは・・・」
張郃「劉備殿、末将にお任せを。殿よりいただいた騎馬にて、突撃つかまつる!」
於夫羅「おぉ、さすがに張郃め、やりおる。が、止めは儂自らの手で下そうぞ」
董卓「貴様は、かつて河内で暴れておった匈奴将、賊徒・於夫羅ではないか。いつぞやはワシが追い
  落とし、長城の彼方へ消え失せたと思っておったが、まだ中原におったか。ここは貴様なぞ北狄者の
  居るところではないわ!」
於夫羅「ほざけ。儂らが暴れておったのは確かなこと。されど、洛陽を落ちられた現帝をお救いした儂らを
  襲い、儂らを賊呼ばわりして要もなく攻め立てたこと、忘れてはおらぬ。今こそ昔日の恨みを晴らし、
  以って、貴様、董卓の邪に権勢を得ておること、世を恣にしておることを糺さん!」
346於夫羅:2006/08/28(月) 21:47:34
槍を重ねること六合、董卓を討ち果たし、敵の逃走するを周倉・何儀らに追わせる。

荀攸「殿、やりましたな。ご祝着にございまする」
於夫羅「うむ。これで漢の威光は回復し、儂が胡地に還らん日も遠からず来よう」
荀攸「何を仰いますか。独り董卓を討っただけでは漢の威光の回復はなりませぬ。董卓めを逐おうと
  していた袁紹・曹操らは、漢を蔑ろにしこれに取って代わり、天下に覇を唱えんとしておった者どもで
  ござりまするぞ」
於夫羅「そうじゃ、楊醜に報いるために袁紹の首級を挙げねばならぬ」
荀攸「楊醜殿のためだけではござりませぬぞ。漢のため、現帝のため、袁紹だけではなく、曹操、孫堅の
  徒をも平定して参らねばなりませぬ。それが、梟雄董卓を討ったものの務めにござりまする」
於夫羅「・・・」
荀攸「於夫羅殿、漢朝の回復のため、臣の一命どのようにもお使いくだされ。伏してお願い仕ります」


於夫羅「漢の威光を回復・・・都周辺だけを平定すればなるものでもあるまいな・・・儂が胡地に
  還るには、現帝に漢地の全き姿をお届けしてからでも遅くはなかろう」
347於夫羅:2006/08/28(月) 22:58:58
194年春
於夫羅「荀攸よ、儂の息子・豹じゃ」
荀攸「殿、しかし、豹殿の名乗りは・・・」
於夫羅「霊帝のお隠れののち、洛陽を落ちられる現帝をお救いしたことがあったことは知っておろう」
荀攸「はっ。董卓めとの因縁の端緒でございましたな」
於夫羅「その折、現帝より国姓を賜っておる。儂は今更胡名を捨てられはせなんだが、豹には漢の臣と
  して、生きられようるよう、劉備に預け心得を学ばせてもおる。ゆえに劉姓を名乗らせておる」
荀攸「御意」
於夫羅「劉備よ、今後は漢臣としての心得だけではなく、武・治についても指導してほしいものよ」
劉備「しかと心得ました」
348於夫羅:2006/08/28(月) 22:59:49


194年夏
公孫瓚の勢力が薊に伸び、劉虞が滅ぼされたようじゃ。
また、城陽の鮑信が曹操に吸収されておる。
董卓の残存勢力は牛輔を頭として許昌から安定・天水にまで広がっておる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※薊※※※※北平※※襄平※※楽浪※※※
※※┏━━━◎━━┳━◎━━━◎━━━◆──┐※
※※┃※※※※※※┃※※※※※※※※※※※※|※
※※┃※※※※※※┃南皮※※※※※※※※※※|※
晋陽○━┓※┏━━★━━┓※※※※※※※※※|※
※※┃※┃※┃※※┃※※┃※※※※※※※※※|※
※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※※※|※
上党○┓※┗★━━★━━★━━┓※※※※※※|※
※※※┃※※┃※※平原※┃※※┃※※※※※※|※
※※※┃※※┃※※┏━━┛※※┃城陽※※※※|※
河内┏○※※┣━━△濮陽※※※┗△─────┤※
※※┃※※※┃※※┗━━┓※※※┃※※※※※|※
※※┃洛陽※┃陳留※※※┃小沛※┃下邳※※※|※
┏━○━┳━△━━━━━△━━━△━┓※※※|※

○:於夫羅   ◎:公孫瓚   ◆:公孫度
★:袁紹    △:曹操

一方、儂の陣ではその後、文に簡雍、魏攸、辛[田比]、董昭、許攸、武に呂翔、劉勳を加え、
上党・河内だけではなく前線となる晋陽でも開発が順調のようじゃ。
349於夫羅:2006/08/28(月) 23:00:30
194年秋
張郃「殿、袁紹への攻め入りはいったい何時になることでしょうか」
於夫羅「慌てるでない。此度の収穫を得て兵どもの腹も満ちておろう。荀攸をこれへ」
荀攸「は。袁紹討伐(鄴)は同時に、公孫瓚(薊)へも備えねばなりませぬ。
  また、洛陽は曹操(陳留)、董卓の後を襲った牛輔(弘農・宛・許昌)と接し、こちらにも
  相応の兵を置かねばなりませぬ」
於夫羅「洛陽へは劉備、劉豹、周倉、何儀、韓暹、辛[田比]、董昭を置き、四方に備えよ。
  河内には沮授、簡雍、魏攸、上党は韓浩、許攸にて引き続き地を富ませよ。
  晋陽では崔琰を留守となし、関羽・張紘・張燕・呼廚泉・龔都で薊を攻め、
  儂と軍師・張郃・呂翔・劉勳で鄴を落す。張郃よ、これで満足かの?」
張郃「はっ。ありがたき幸せ。かならずや末将の手で、袁紹を討って参ります」

350無名武将@お腹せっぷく:2006/08/29(火) 08:57:00
公孫讃 袁紹 曹操、強敵に囲まれてるね。
萌え・・・・燃える展開だ
351無名武将@お腹せっぷく:2006/08/29(火) 14:51:16
7の曹彰でやります。

シナリオ:赤壁
年齢:18(仕官1)
名声、功績:100、100

戦闘:86
知力:28
政治:26
魅力:64      
352曹彰:2006/08/29(火) 15:07:31
207年10月−譙
曹彰「惇さん。」
夏侯惇「なんだよ、子文。」
曹彰「俺自分で言うのもなんだけどさー。相当強いと思うんだよね。」
夏侯惇「それで?」
曹彰「俺の持論なんだけどさー。天下を治めるには何だかんだ言っても
   力が必要だと思うんだよね。」
夏侯惇「ほー。」
曹彰「もうちょっと真面目に聞けよ。」
夏侯惇「ハイハイ。」
曹彰「でさ、俺が跡継ぎになれば魏は安泰だと思うんだよね。」
夏侯惇「いや、子桓が居るから無理だろ。」
曹彰「うーん、そこなんだ問題は。どうすればいいと思う?」
夏侯惇「無駄だと思うが、孟徳にアピってみればどうだ。」
曹彰「おk、行ってくる。」


夏侯惇「………………韓浩。」
韓浩「はっ。」
夏侯惇「子文って歳幾つだっけ?」
韓浩「18で御座いましょうか。」
夏侯惇「30も年下の奴にタメ口聞かれたのは初めてだな・・・。」
353曹彰:2006/08/29(火) 15:25:27
−−−−

曹彰「親父。」
曹操「あ?」
曹彰「魏の跡継ぎって兄貴じゃなく俺だよな?」
曹操「スマン、ふざけるのは頭だけにしといてくれ。今マジ忙しいから。」
曹彰「俺は大マジなんだよッ!頼むよー。」
曹操「いや、頼むとかの問題じゃないから。子桓は正式な皇太子だし。
   第一、お前政治26だろ。無理だよ、諦めろ。」
曹彰「あぁ!?カワイイ息子がこんなに頼んでんのにテキトーに訊いてんじゃねぇぞクソが!!」
曹操「お前なんか ちぃーっっっとも可愛くないわぃ、どら息子!」
曹彰「そんな事言ったらテメー・・・漢中に助けに言ってやンねーぞ!」
曹操「そんな事言ったらテメー・・・あれだぞ・・・酷い事になっちゃうぞー!!

  
曹操「・・・・・・ってか、あの戦いお前来ても結局負けんじゃねーかッ!!
   おめーの唯一の見せ場が無くなるだけだろーがッ!!」
荀ケ「(あんたら、何の話をしてるんだよ。)」
曹彰「てっめー、覚えてやがれ!!絶対功績立てて魏王になってやるからな!!」
曹操「さっさと帰れ、筋肉バカ!」

曹彰「(ちっくしょー・・・三戦に叩きスレ立ててやる・・・。)」

こうして曹彰が跡継ぎを目指す戦いが始まった。
354無名武将@お腹せっぷく:2006/08/29(火) 20:00:31
お、新作家出現。乙。

>曹操「そんな事言ったらテメー・・・あれだぞ・・・酷い事になっちゃうぞー!!
曹操の茶目っ気が出ててワロスwww
355無名武将@お腹せっぷく:2006/08/29(火) 21:21:25
なんか銀魂みたいな乗りっで良いなあ
356於夫羅の中の人:2006/08/29(火) 21:31:02
>350殿
序盤の包囲網は萌え・・・燃えますねw
後半の数任せ、力任せではなく、知恵を絞って、というのが遣り甲斐を
感じておる次第です^^

>351殿
テーマ・曹丕を蹴落とす、いいですね。
期待しつつ、私も見捨てられないように遅筆ながら進めていきます。


ところで、またも訂正あります。
どうもプレイメモとつじつま合わないと思っていたら、
先の袁紹の敗戦(>344旗揚げ時の右腕・楊醜を斬られたアレです)で、
下っていたのは劉辟だけではなく左腕・穆順も投降していたのでした。
>349で穆順がいないのは書き忘れではなく、遡っての穆順の投降の
書き忘れ(直前の晋陽に穆順を配したというのもおかしいかな・・・)でした><

というのも。。。
357於夫羅:2006/08/29(火) 21:31:45
194年秋続き

荀攸「しかし、殿自ら親征なさるとはいえ、薊への行軍と鄴へのそれとでは、鄴への
  軍容が劣りはしませぬか?」
於夫羅「鄴の守備に、穆順がおる。これを使わん手はあるまい」
荀攸「されば。早速に穆順殿に便りを発し、戦の最中、袁紹めに反旗を翻させて参りましょう」

〜〜〜

使者「於夫羅殿は今もって旗揚げの左腕・穆順殿を惜しんでおられる次第。此度の於夫羅殿の攻め入りに
  あっては、穆順殿が寝返られ、殿の下に帰参されますれば、殿のお喜びもいかばかりでしょうか」
穆順「勿体無きこと。・・・使者殿、於夫羅殿の下に戻り、伝えられよ。この穆順、端無くも袁紹に下りは
  したが、楊醜殿の仇を討ち、殿の下に戻れる機会を得たことを無上の喜びとしておりまする、と」
使者「ははっ」
穆順「しばし待たれよ。末将と同じような境遇にある潘鳳殿にも、これを機に袁紹の下を離れ、殿の下に
  寄らんことを話しておくゆえ、合わせてお伝えあれ」
使者「これは重畳。必ずやお伝えいたしましょう」

〜〜〜

於夫羅「張郃よ、袁紹めの首級、穆順との争いになるやもしれんの、ふふ」
荀攸「先の敗戦を逆に好機と為されるわけですな。臣の思慮、殿には及びませぬ」
於夫羅「追従はよい。軍師殿よ、袁紹めの一線、参軍としての働きには期待しておるぞ」


公孫瓚と袁紹との南皮をめぐる小競り合いを尻目に、鄴にある穆順・潘鳳の内応を取り付け、
機も熟したようじゃ。まずは鄴を、そして息もつかずに薊を得るのじゃ。


358於夫羅:2006/08/29(火) 22:17:02
二度目の鄴攻めは儂の親征、敵方から穆順・潘鳳の寝返り、張郃の旧主韓馥の仇を討たんとする
猛攻と揃い、あっけなく袁紹の首級をあげることができた。穆順を元の鞘に収め、かつて韓馥配下であった
荀[言甚]・潘鳳を陣に加えることとなった。袁紹配下のものは、みな登用を拒んだため解放してやったが、
袁譚の下でどれほどの結束を保っておれようか、徐々に袁家を追い詰め、いずれ儂の下に組み入れてやろうぞ。

194年冬

荀攸「殿、洛陽の劉備殿より手紙がございますぞ」
於夫羅「何事じゃ?」
荀攸「されば、これより攻め入る公孫瓚殿、また、公孫瓚殿の下に身を寄せる劉虞殿、趙雲殿は
  正統を重んじ、ともに偉業をなすに足る士でありますれば、今のうちに好を通じておかれることを勧めて
  おりまする」
於夫羅「公孫瓚を攻めるのではなく、和すべし、とな?」
荀攸「いえ、単に和を求めるは下策、打ち勝ってのち心服なからしめるが上策、とあります。しかるに、
  晋陽では関羽将軍らが、薊への進軍の下知をいまや遅しと、待ち望んでおります。この勢いをもって
  劉虞殿・公孫瓚殿を呑み下すが上策と、臣もまた、劉備殿と同じ考えにござりまする」
於夫羅「よかろう。戦の中に、劉虞・公孫瓚の人となりを量っていくとしよう」
荀攸「趙雲殿の名もあがっておりますぞ、お忘れなきよう」


関羽・張燕・呼廚泉・龔都に参軍・張紘を以って薊へ攻め入る。北平からきた敵援軍のなかに
劉虞の陣があったとな。関羽の言によれば、さすがに漢朝の一統に連なるもの、威風堂々たるその様、
かつて公孫瓚軍に敗れ収容されたものとは思えず、却って公孫瓚譜代の者の陣よりも優れておったようじゃ。
もっとも、援軍の届くまもなく薊の太守を捕縛し、劉虞の陣と交わるには至らなかったようじゃがのう。



359於夫羅:2006/08/29(火) 22:18:30
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※薊※※※※北平※※襄平※※楽浪※※※
※※┏━━━○━━┳━◎━━━◎━━━◎──┐※
※※┃※※※※※※┃※※※※※※※※※※※※|※
※※┃※※※※※※┃南皮※※※※※※※※※※|※
晋陽○━┓※┏━━★━━┓※※※※※※※※※|※
※※┃※┃※┃※※┃※※┃※※※※※※※※※|※
※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※※※|※
上党○┓※┗○━━★━━★━━┓※※※※※※|※
※※※┃※※┃※※平原※┃※※┃※※※※※※|※
※※※┃※※┃※※┏━━┛※※┃城陽※※※※|※
河内┏○※※┣━━△濮陽※※※┗△─────┤※
※※┃※※※┃※※┗━━┓※※※┃※※※※※|※
※※┃洛陽※┃陳留※※※┃小沛※┃下邳※※※|※
┏━○━┳━△━━━━━△━━━△━┓※※※|※

○:於夫羅   ◎:公孫瓚   
★:袁譚    △:曹操

薊を失った公孫瓚軍は楽浪の公孫度を滅ぼし、北辺へと追い詰められるかの態をなしておる。
劉備・荀攸の勧めに従い、公孫瓚・劉虞、楽浪の趙雲とも交友を重ねるとするか。
360於夫羅:2006/08/29(火) 22:53:21
195年春
劉豹「北の方、父上は鄴の地に袁紹の首級をあげ、また薊の地も得、すこぶる順調のようにござり
  ますな、劉備殿」
劉備「これは、豹殿。ここ洛陽でも兵の訓練も仕上がり、守りは十分、いや外に攻め出しても弘農ならば
  獲れぬこともない、というところでしょうな」
劉豹「さようなまでに仕上がっておりますか? さすが劉備殿の指揮の有り様、父上に言い含められたよう、
  末将も一心に学んでまいります。若輩者なれどお導きくださいますようお願い申し上げまする」
劉備「なんの、豹殿の真摯な姿、臣とて恐れ入っておる次第ですぞ。ところで、弘農といえば、今の手勢でも
  落すは難くないでしょうが、噂にはかの地の呂布殿・高順殿が太守董旻との不和を抱いておるとのこと、
  我らが陣に引き入れられるよう、使者を送ってまいりましょう」
劉豹「万全の上にも万全を、とのことですね」
劉備「さよう。敵の勢を削ぎ御味方の勢を補えば、戦う前から勝負の帰趨は決まって参りましょう」


劉備「貴殿がこのまま牛輔の陣で朽ちられるのは見るに耐えぬ。貴殿を高く買っておられる於夫羅殿の陣に
  お越しにはなられぬか?」
高順「それほどまでに仰られるなら、於夫羅殿の下に参ろう」
劉備「おぉ、決心していただけるか。殿も喜ばれるであろう」


荀攸「呂布殿・高順殿に敵中作敵の計をしかけましたが、呂布殿には通じなかったようですな」
於夫羅「両者が応じてくれれば弘農攻めも成ろうかと思っておったが、まぁよかろう。高順を鄴に呼び寄せ、
  南皮攻めの準備を整えるがよい。劉備には引き続き洛陽の防備に務めさせ、これは、とおもう者を推挙して
  こさせるがよいだろう」


361曹彰@7:2006/08/30(水) 17:50:00
>>354>>356
曹彰「ジャンプ大好きです。」
夏侯惇「作者の厨っぷりがよく分かる発言だな。」
曹彰「もともとSLAMDUNKが好きなんですけどね。銀魂も全巻持ってます。」
曹丕「キモス。」

次からは書き方をちょっと変えてみようかな、なんて考えています。

>於夫羅殿
はじめまして。
一読者として貴方の作品を楽しみにしています!
頑張ってください!於夫羅渋いっ!
362於夫羅の中の人:2006/08/30(水) 23:26:58
>361曹彰殿 
 ご声援ありがとうございます!嬉しいです^^
 渋い?イメージを壊さないように、がんばって書いていきます。



では、
363於夫羅:2006/08/30(水) 23:30:24
195年夏
戦をしながらの交流とは奇妙なものであるが、劉虞・公孫瓚・趙雲との邂逅を重ねておった。いまだ最終の
決着はついておらず、明日は直接に槍を合わせることになるやもしれぬが、時勢をうかがい知るに、これら
高名の者の言を聞くに如くはない。

於夫羅「儂の願いの一番の障害は、やはり曹操ということになろうかの」
趙雲「おそらくそうなりましょう。我が主公孫瓚の一団、袁紹の手とは軍を交え、その実力は多寡の知れた
  ものと知り及んでおりますが、未だ曹操の軍とは遣りあっておらず、彼らの戦のよしあしを量りきれて
  おらぬがゆえ、無用に恐れておるのかもしれませぬ。
  それはそうと、於夫羅殿、せっかく楽浪までお越しいただけたのであるから、これよりこの地の名所へ
  参りませぬか?」
於夫羅「よき考えであるな、早速参ろう」

趙雲「お目にかけたいと思いし名所とは、これでござる」
於夫羅「!・・・」
趙雲「いかがいたした?於夫羅殿。これぞ古に秦始皇の整えた・・・」
於夫羅「もうよい、趙雲殿。儂は鄴に戻り、袁譚の後の曹操への一手を考えることとしよう」
趙雲「さようか。ではまたいずれ、戦地にてお目にかかろう」


油断ならぬは曹操ということが分かっただけでよかろう。
それにしても、趙雲め、儂の出自を知っておってのことか。

364於夫羅:2006/08/30(水) 23:33:25
195年秋
薊より関羽・張燕らの兵を発し、鄴より張郃・高順・劉勳らの援軍を率いさせ、南皮を攻略。
袁譚の陣営からは誰も投降せず、さらに揺さぶりをかけるため、と袁譚を斬首。跡は袁煕が継いだようじゃ。

河内・上党を太守独り残して薊に軍を集め、大軍を以って北平を狙い、南皮からは高順を援軍に差し向ける。
趙雲が楽浪から動けぬことが分かっていれば、公孫瓚を追い詰めるのは、さほど難しいことではないな。

北平攻めを終えたところで儂の下へ加わった劉虞は、早速に許昌から荀ケなる者を呼び寄せてきた。手土産
代わりというが、まこと漢朝に連なる者の、人を惹きつけてやまぬ力と言えようか。

荀攸「新参の荀ケは臣の一族のものにござりまするが、身びいきではなく、その知たるや臣の及ぶところでは
  ございませぬ。軍師の職、解かれようとも臣の恨むところではございませぬが・・・」
於夫羅「いや、軍師は引き続き、荀攸が務めよ。かの者の実力は儂は知らぬが、軍師殿がそれほどまでに称える
  知者であれば、北面の治政に当たらせよう」
荀攸「御意。これまでに増して誠心誠意、軍師の任に当たってまいります」
365於夫羅:2006/08/30(水) 23:36:14
195年秋 続き
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※薊※※※※北平※※襄平※※楽浪※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━◎━━━◎──┐※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※※※※※※┃※※※※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※※※※※※┃南皮※※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※┃※┃※※┃※※┃※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※上党○┓※┗○━━★━━★━━┓※※※※※※|※
※※※※武威※※※※※※※※※※※┃※※┃※※平原※┃※※┃※※※※※※|※
※※┏━◇━┓※※※※※※※※※※┃※※┃※※┏━━┛※※┃城陽※※※※|※
※※┃※※※┃※※※※※※※河内┏○※※┣━━★濮陽※※※┗△─────┤※
※※┃※※※┃安定※※※※※※※┃※※※┃※※┗━━┓※※※┃※※※※※|※
西平◇※※※◇━┓※※※※※※※┃洛陽※┃陳留※※※┃小沛※┃下邳※※※|※
※※┃※※※┃※┃※※※弘農┏━○━┳━△━━━━━△━━━△━┓※※※|※
※※┃※天水┃※┃長安┏■━┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※※※┃※┃※※※|※
※※┗━◇━┛┏■━━┛※※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┏━┛※┃建業※|※
※※※※┃※※┃┗━━━━━━━■━━━■━━━△━┓※┃※※┏△※※※|※
※※※※┃※※┗┓漢中※※※※※┃※※※┗┓※※※※┣━△━┳┛┃※※※|※
※※武都□━┳━□┓※上庸※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃※┃※※※|※
※※※※※※┃※※┗━☆━━☆━┳■━━━■━━━━┛※※┏┛※┃呉※※|※
※※※※※※┃※※※※※※※┃※┃※※※※※※※※※※※※┃※※┗△──┘※

○:於夫羅  ◎:公孫瓚  ★:袁煕   △:曹操   
■:牛輔   ◇:馬騰   □:劉璋   ☆:劉表
366於夫羅:2006/08/30(水) 23:37:00
195年秋 続き

於夫羅「して、軍師殿よ。まずはこの先どう進めるが良いかの」
荀攸「はっ。洛陽の劉備殿が兵を十分に養っておりますゆえ、陳留攻めも可能と思します。
  が、まずは楽浪まで一気に進軍して北方の平定をなし、公孫瓚殿もろとも兵を接収し、
  その後袁紹、いまや袁煕が族長でありますれば袁煕の勢を呑み干すがよろしいでしょう」
於夫羅「よし。関羽・張燕・高順・呼廚泉・張紘らは襄平に進発し、洛陽より董昭に精兵を持たせ
  北平に廻しておけ」
荀攸「恐れながら、殿。董昭殿は文の者、いくら精兵を率いようと陣中の活躍は期待なりませぬぞ?」
於夫羅「襄平戦で失った兵を補充させ、その後襄平の統治を助けさせるが良かろう」
荀攸「御意」
367於夫羅:2006/08/30(水) 23:38:11
195年冬
襄平を下した際には閻柔が投降し、直ちに襄平太守に任じてやった。董昭とともに、この地の統治に
努めるがよい。董昭の率いてきた兵をそのまま襄平で再編し、息もつかさず楽浪へ進軍させる。

関羽「敵の大将公孫瓚が突出しておるようだ、末将は公孫瓚の背後に回り込むゆえ、張燕殿、高順殿、
  追っ付け波状攻撃を頼み申す。」
張燕「心得た。そりゃーーッ」
高順「承知。続けぇーーッ!」

もう一息で公孫瓚を撃破できるというところであったのだが・・・
公孫瓚「そこにおわすは高順殿、拙者と一騎打ちで勝負されよ!」
高順「よかろう、いざ、尋常に勝負参らん!」

馬上に槍を交えること五合、落馬したのは高順。俄かに公孫瓚勢の意気が高まる。
公孫瓚「於夫羅軍、何する者ぞ! 皆の者反撃に転じよー!」
関羽「そうは行かぬぞ、公孫瓚! 末将は高順殿とは一味違う、覚悟されよ!」

結局は関羽の突撃で大将公孫瓚を捕らえたものの、楽浪戦における儂の軍の消耗はこれまでにない規模と
なっておった。捕虜を放逐することで生じた敵兵をもって、充当することはできたのではあるが。
戦後の引見で儂の下に身を投じたのは公孫瓚、趙雲の二名のみであった。

公孫瓚「この公孫瓚、力及ばず下ったからには、この後は於夫羅殿のために一身を捧げよう」
趙雲「末将もまた同じ考えにござる。少しばかりの武勇ではあるが、於夫羅殿のため、粉骨砕身して参ります」
於夫羅「そうか、では公孫瓚は南皮にて袁煕攻めの一翼を担うがよい。趙雲、そちはここ楽浪で太守として
  民を治め長城を守り、域外の脅威に備えておるが良い」
368於夫羅:2006/08/31(木) 21:34:31
196年春
南皮の太守を公孫瓚に任じ、関羽・張燕らを鄴に呼び戻すこととした。一騎打ちに敗れたのが機縁なのか、
それとも何ぞ感ずるところでもあるのか、高順は公孫瓚に付き従うと言って聞かぬ。この先案外よい主従となる
かも知れぬな。
鄴より関羽を筆頭に大挙して平原へ進攻し、南皮より高順・呼廚泉らの援軍を用い、平原を攻略。息つく暇もなく
南皮より公孫瓚に総軍を挙げて北海へ雪崩れ込ませ、平原より張郃・張燕の援軍を差し向ける。
此度の戦役で袁煕軍からは、知の田豊・審配・陳琳、武の太史慈・単経・丘力居を儂の配下に迎え入れた。
袁煕を斬り、袁尚が跡を継いだが、もはや濮陽に身を潜める小勢。儂は曹操へ当たるための準備をしていかねば
ならぬようじゃ。


同じ頃、牛輔軍は長安より安定に攻め入り、却って馬騰軍の猛反撃を食らっておる。

196年秋
荀攸「殿、お喜びあれ。劉備殿が、安定で捕囚となっておった張遼殿を洛陽に引き入れましたぞ。これにて洛陽の
  我が軍は勢いますます盛ん、いつなりとも陳留へ攻め入れましょう」
於夫羅「抜かりなく兵を整えおるよう伝えておけ。・・・じゃが今は濮陽が先ではないのか?」
荀攸「殿の先の北海攻めに倣い、陳留より劉備殿に攻め入らせ、鄴より陳留へ援軍となし、翌月鄴より大挙して
  濮陽へ攻め入るが臣の考えにござりまする」
於夫羅「ほほう、儂のやり方とな」
荀攸「陳留の曹兵はわずか四将、いずれ小沛より敵増援が参りましょうが、迅速に我が兵を進めますれば、増援の届く前に
  戦は終わってまいりましょう」
於夫羅「良かろう、劉備の兵を張遼に預け、周倉、辛[田比]らとともに攻め入らせよ。張遼めの実力、とくと見せてもらおう」
荀攸「御意」


張遼の武、噂に違わぬものであったわ。儂が陣の三張(張郃・張燕・張紘)はこれより四張として顕彰せねばなるまいの。
369於夫羅:2006/08/31(木) 21:36:21
196年秋 続き

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※薊※※※※北平※※襄平※※楽浪※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━○━━━○──┐※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※※※※※※┃※※※※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※※※※※※┃南皮※※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※┃※┃※※┃※※┃※※※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※※※|※
※※※※※※※※※※※※※※上党○┓※┗○━━○━━○━━┓※※※※※※|※
※※※※武威※※※※※※※※※※※┃※※┃※※平原※┃※※┃※※※※※※|※
※※┏━◇━┓※※※※※※※※※※┃※※┃※※┏━━┛※※┃城陽※※※※|※
※※┃※※※┃※※※※※※※河内┏○※※┣━━★濮陽※※※┗△─────┤※
※※┃※※※┃安定※※※※※※※┃※※※┃※※┗━━┓※※※┃※※※※※|※
西平◇※※※◇━┓※※※※※※※┃洛陽※┃陳留※※※┃小沛※┃下邳※※※|※
※※┃※※※┃※┃※※※弘農┏━○━┳━○━━━━━△━━━△━┓※※※|※
※※┃※天水┃※┃長安┏■━┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※※※┃※┃※※※|※
※※┗━◇━┛┏■━━┛※※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┏━┛※┃建業※|※
※※※※┃※※┃┗━━━━━━━■━━━■━━━△━┓※┃※※┏△※※※|※
※※※※┃※※┗┓漢中※※※※※┃※※※┗┓※※※※┣━△━┳┛┃※※※|※
※※武都□━┳━■┓※上庸※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃※┃※※※|※
※※※※※※┃※※┗━☆━━☆━┳■━━━■━━━━┛※※┏┛※┃呉※※|※
※※※※※※┃※※※※※※※┃※┃※※※※※※※※※※※※┃※※┗△──┘※

○:於夫羅  ★:袁尚   △:曹操   ■:牛輔   ◇:馬騰   □:劉璋   ☆:劉表
370曹彰:2006/09/01(金) 23:01:22


              「自分を跡継ぎに」
           と曹操に嘆願した曹彰であったが、
          そんなことが受けいれられるはずもなく
           見事にスルーされて帰ってきた。

371曹彰:2006/09/01(金) 23:03:07

207年11月―譙
夏侯惇「案外早く帰ってきたな、もうチョッと粘ると思ったが。」
曹彰「だってさ、俺はマジで頼んでんのに親父が真面目に聞かないんだよ。」
夏侯惇「それは御主に原因があろう。」
曹彰「どうゆうことよ?」
夏侯惇「年上に対して礼節を弁えとらんということだ。もっと年長者・・・
    というか父親に対しての態度が悪すぎる。
    普段から俺にも敬語で話すように心掛けろ。」
曹彰「いや、苦手なんだよね。」
夏侯惇「韓浩、たのむ。」
韓浩「曹彰様、きっと口調を直すだけで大分違いが出てくると思いますよ。」
曹彰「・・・親父も聞いてくれるか?」
韓浩「礼節を重んじる人に対して、人はまた礼節で答えます。
   きっと御父上も貴方の考えを聞いてくれるでしょう。」
曹彰「・・・なるほど。もう一度行ってみよう。」

夏侯惇「流石だな、韓浩。逝っちまった。」
韓浩「漢字が違いますぞ。」
372曹彰:2006/09/01(金) 23:04:19
―――
曹彰「父上。」
曹操「    く   ど   い    」
曹彰「ぐっ・・・。まぁいい、俺の話を聞いてくれ。
   俺は本気で父上の国を継ぎたい。
   父上が作った国を、上から見てみたいんだ。」
曹操「・・・。」
曹彰「決してモテたいからとかそういうことじゃない。
   父上の意志を継いで、魏を俺の力で守りたいんだ。」
曹操「・・・現段階でお前は遥かに子桓に及ばぬ。
   しかし、子桓を越えて信頼を得、功績を立てたら
   臣下達はお前を放って置かんであろうな。」
曹彰「・・・。」
曹操「子桓を担ぐ者とそなたを担ぐ者、こやつらで争いが起ころう。
   お前が好きなこの国は、お前の意志のせいで跡継ぎ争いで
   滅亡するかも知れぬ。分かるか。お前が言っていることは
   こういう事なのだ。」
曹彰「・・・っでも、俺は」
曹操「それでもお前が俺の亡き後・・・俺の意志を継ぐというのなら・・・。
   ・・・誰もがお前を君主と仰げるような素晴らしい男となれ!!
   皆がついていける光を背負えるものとなるのだ!!」
曹彰「・・・。(コクッ)」
曹操「それは簡単な事ではないぞ、恐らくお前には無理じゃ。」
曹彰「今の俺ならな。ニヤッ」
曹操「・・・修復を伝授してやろう。」
373曹彰:2006/09/01(金) 23:04:49

――――
曹操@本音「・・・・っあー。疲れた。」
荀ケ「殿、変なものが後ろについてますぞ。」
曹操@本音「うるせーよ、文弱。」
荀ケ「字が違いますぞ、私のあざなは文若です。ソレっぽいけど。」
曹操@本音「知ってるよ。俺の・・・説教はどうだった?」
荀ケ「説教というより演説でしたな。この前も駅前にいましたよ、変な宗教がスピーカーつかtt・・・」
曹操@本音「あー、あー、分かったよ。」
荀ケ「チョッと臭かったです。」
曹操@本音「良いんだよ、あいつは根が単純で熱いヤツだから。」
荀ケ「殿は、曹彰殿を跡継ぎにするつもりなのですか?」
曹操@本音「いや、今の所それは九割九部九厘ありえない。これで変わってくれたらな・・・と思ってな。」
荀ケ「分かりませんよ・・・。」
曹操@本音「あ?」
荀ケ「殿はさっき仰ったでしょう、『根が単純で熱いヤツ』だって。」


荀ケ「そういう人は一度燃えるとdでもない事をやらかすんですよ。―――」
374於夫羅:2006/09/02(土) 01:09:26

196年冬
鄴より濮陽へ、儂自ら軍を率い袁尚めを生け捕る。北海からの高順らの増援が届く前に
袁家をここに追い詰めたようじゃ。

荀攸 「殿、こと此処に至りては、もはや袁尚を斬るには及びますまい。袁家の者どもを
   配下に加えましたからには、袁尚ごときは放逐すればよろしかろうと存じまする」
於夫羅「よかろう、軍師殿の言うとおり袁尚は放つがよい。」

後に袁尚は、牛輔陣で燻っておったところを劉備の慰留によって儂の下へ帰参することと
なった。平原・鄴の復興には相当の腕を発揮したと聞いておるぞ。

この後は北海より城陽、濮陽より小沛へと、後顧を気にせず全力で攻めあげることが可能
ゆえ、曹操勢の実力を量りながら、田豊・審配らの値踏みもできようぞ。
375於夫羅:2006/09/02(土) 01:10:02
197年春
城陽・小沛を治め、陳留より許昌を攻めることが可能となった。かの地は司馬朗・郭嘉と
いった知者揃いではあるが、勇猛の士はおらぬ。公孫瓚・張燕・劉虞らで攻め入り、
洛陽からは張遼・周倉・韓暹らに援軍を廻させ、難なく陥とせようぞ。

荀攸 「殿、洛陽の劉備殿より書簡が届いてござります」
於夫羅「何事か」
荀攸 「されば。『於夫羅殿、許昌の攻略のなりましたこと、祝着にございます。されど、
   洛陽太守たる臣は久しく戦陣を駆ける機を得られず、殿が為に功を積めずにおることに
   忝く思う次第であります。願わくは弘農への進発をお許しいただきたく・・・』・・・
   援兵を差し向ける采配こそ振るえど、自ら陣に出られぬ愁いを訴えておりまするが」
於夫羅「暫くは袁・曹攻めを第一としておったがゆえに、洛陽で鍛えた兵をどこなりと廻せる
   ことに心強く思っておったが、結果として劉備には専ら防備をさせておるだけだったよう
   じゃの。かの者の不満、分からぬでない。これまでの務めを褒めるとともに、憂さを
   晴らすべく、弘農への陣立てを許そう」
荀攸 「御意。劉備殿も喜び、大功を立てて参るでしょう」
於夫羅「豹の初陣ともなろう、期待しておると伝えよ」
荀攸 「はっ」



弘農は董旻・徐晃・李粛の三将のみ、劉備の一団の勢いは高く、程なくして弘農を収めたという
知らせが届いた。豹は十分に手柄を立てられたか、戦の様子を届けてくるのが待ち遠しいの。
376於夫羅:2006/09/02(土) 01:10:42
197年夏
『父上、洛陽には太守がおりませぬ。我らを導く太守を任命してくだされ』

豹から届いたのは戦捷報告ではなく、劉備が進軍したあとの後任を求める書簡であった。つまり、
豹は未だ初陣を果たしておらぬということか。・・・洛陽には独り豹のみが残り、すべて弘農攻めに
回っておったと聞く。許昌を抑えたりとはいえ、宛にはまだ牛輔の軍あり、守るだけでなく、いずれ
宛を攻める軍を発せねばならぬ。

於夫羅「洛陽を守らせるに豹では荷が重すぎよう。それにしても劉備は全軍を挙げて弘農へ攻め
   入るとは、どういう料簡であろうか」
荀攸 「恐らくは弘農攻めの勢いを以って、そのまま長安へ進まんとするの考えでありましょう」
於夫羅「よかろう、劉備には引き続き長安を目指すよう伝えよ。豹を弘農へ移し、代わりに張遼を
   洛陽へ戻らせよ。宛に備え、王脩・管亥・胡班を洛陽に補うがよい」
荀攸 「御意」


息子・豹の初陣の手柄を聞く楽しみはしばらくお預けのようじゃが、弘農から長安は指呼の間、
まもなく戦捷は聞こえてこよう。
377於夫羅:2006/09/02(土) 01:11:33

197年秋
儂にとっては退屈で仕様の無い漢詩大会は、四張の一翼、張紘の優勝で幕を閉じた。詩で敵軍を
蹴散らすことが出来ようならば更に奨励もしようが、何が楽しいのか、とんと判らぬわ。さりとて
漢地の習い、無碍にも出来ぬ、か。

伝兵 「ご注進!譙より曹軍・夏侯淵将軍がわが許昌に攻め入ってございます!その数およそ
    6万!」
於夫羅「ここ濮陽から兵を移すのが間に合わなかったようじゃの。軍師殿、いかがするか?」
荀攸 「はっ。許昌を守るは公孫瓚殿・劉虞殿・張燕殿ほか、先の戦で下った田楷殿と
   あわせて4万といったところでしょう。されど曹軍からは増援もなく、わが軍は陳留から
   精兵を廻すことが出来ます。増援の手配を採り、迎撃せしめるようお命じなされば結構かと
   存じまする」
於夫羅「陳留より張郃、高順、田豊、車胄を向かわせるゆえ、公孫瓚には持ちこたえることを
   第一と伝えよ。決して一騎打ちなど、無理はせぬように、とな」
伝兵 「御意。これより許昌にもどりましてござる」


張燕が囮となって陳留からの援軍の前に敵部隊をひきつけ、到着した張郃・高順の手で夏侯淵を
捕縛することに成功したようじゃ。譙の大軍を正面から攻めるためにどう布陣するかを思案して
おったが、敵方から勝手に小勢で行動してくれるとは、これぞ天佑。後の譙攻めが楽になろうと
密かにほくそえんでおったが、なんと敵将夏侯淵が投降しよったではないか。
この戦、真の功労者は張燕であろうぞ。

378無名武将@お腹せっぷく:2006/09/02(土) 22:43:14
黄髭かわいいよ黄髭
379於夫羅:2006/09/03(日) 01:01:53
197年冬
荀攸 「許昌防御のため奏上が遅れておりましたが、先に小沛を収めた折、現帝を曹操の手から回復
   奉っておりました」
於夫羅「かような大事を後回しにする法があるか。早速にも帝の下に参らねばなるまい、軍師殿も
   共に参られよ。漢地の回復のこと、儂が故地・匈奴とのこと、委細申し上げねばならぬ」
荀攸 「御意」


献帝 「おぉ、右賢王殿ではないか。朕が都落ちの折以来であるが、その後息災であったか?」
於夫羅「お覚えでございましたか。勿体無きことにて、感に堪えませぬ」
献帝 「聞けばそなた、漢朝の威を回復して後に故地に還るとの志、まことであるか?」
於夫羅「この於夫羅、故地に還るは宿願でござるが、穏やかなる漢との修好を手土産にしとうござる。
   それゆえご一統の劉虞殿・劉備殿らの援けを得ながら、今しばらくは各地を転戦しておる次第」
献帝 「さようか、いずれ北の方へ往かれるとはいえ、漢地の回復に励まれる間は、朕の忠臣であるな。
   先に賜いし国姓に背かぬ働き、期待しておるぞ」
於夫羅「ははっ。御意にござる」



於夫羅「・・・といった次第じゃ。いち早く漢地の平定を為さねばならぬの。」
荀攸 「はっ。これまでは戦と民の慰撫とに終始してまいりましたが、これより先、朝廷に対する
   ご奉仕も必要と存じます。未だ威は回復の途にありまするが、殿が漢の官爵を得ることで、
   配下の士に将軍号を授けられますれば、戦も進めやすくなりましょう」
於夫羅「官爵というが、儂に漢の政務など務まらぬぞ?」
荀攸 「殿が各地の平定を進めますることこそ、務めそのものにござります」
於夫羅「よかろう。朝廷工作の件、軍師殿に一任しよう」
荀攸 「御意。早速に進めていきまする。勅使来訪の折には、よろしくご対応下されませ」
380於夫羅:2006/09/03(日) 01:02:43
198年春
勅使 「於夫羅殿のご奉公、帝もお喜びのこと。つきましては臣を勅使に遣わしてござりまする」
於夫羅「して、どのようなご用件でござろうか」
勅使 「帝室のご一統、劉虞様の俸禄を進められてはいかがか?と」
荀攸 「お受けなされませ」
於夫羅「かしこまってござる。劉虞殿の俸禄を30加えて参ろう」
勅使 「おぉ、帝もさらに喜ばれましょう。その功に報い、於夫羅殿に、州刺史を授けよう」
於夫羅「尚一層の忠義を尽くして参りましょう」


荀攸 「州刺史の受領、ご祝着にござりまする。早速に偏将軍・裨将軍をお任じくだされ」
於夫羅「何じゃ、たったの二名か」
荀攸 「これより徐々に将軍号は得られまする。順に将軍号を高め行くのも、諸将に労うことと
   なりますれば、初めはお二方からで宜しかろうと存じます」
於夫羅「さようか。では、これまでの働きに報い、関羽を偏将軍、劉備を裨将軍とせよ。のち、諸将の
   働きに応じ、贈号・進号することを布令ておけ」
荀攸 「御意」
381於夫羅:2006/09/03(日) 01:03:39
198年夏
荀攸 「陳留より、『太守・劉虞殿がお亡くなりになられました』との知らせにござります」
於夫羅「なんと、俸禄を進めたばかりであるというのに、逝かれたか・・・」
荀攸 「帝にあられましては、こうしたことをお見通しだったのかもしれませぬ」
於夫羅「許昌攻めを果たしたばかりであるというに、惜しい者を亡くしたものよ。かの者が引き入れた
   荀ケに一切を取り仕切らせ、手厚く葬儀を進めさせよ」
荀攸 「御意。して陳留太守の後任はいかがいたしましょう」
於夫羅「む」
荀攸 「恐れながら申し上げまする。この際と申しては劉虞殿に気の毒にござりまするが、来る
   曹操攻略と朝廷工作とをうまく進められるよう、各地の将・太守の配置を見直されては
   いかがでしょうか」
於夫羅「軍師殿の云いは尤もであるの。どのように置くべきか、申してみよ」
荀攸 「されば。晋陽より襄平にかけては治成りまして、もはや太守を留めるに及ばず、これは
   上党・河内についても同じことが言えましょう。楽浪は海路、呉よりの進攻が万一ないとは
   言えますまいが、勇将・趙雲殿は前線たる城陽へ廻すが宜しかろうと存じまする」
於夫羅「いや、趙雲は楽浪に留め置け。かの者は呉への備えのみならず、北方への備えが務めじゃ」
荀攸 「しかしながら、」
於夫羅「もうよい、他の者について続けよ」
荀攸 「御意。韓浩殿には小沛にお回りいただき、張紘殿に荀ケをつけて鄴の集中開発に当たらせ
   後の朝廷工作に備えたく存じます。また、殿の幕は許昌に移られるよう進言いたしまする」
於夫羅「よかろう、趙雲が配置はそのままとし、あとは軍師殿の良いように計らえ」


儂自身の移動と任命・評定・編成で思わぬ時を過ごしてしまったことよ。
382無名武将@お腹せっぷく:2006/09/03(日) 10:20:44
カッキーン 於ッちゃん かっこいー

一遍言うってみたかった
今は(ry
於夫羅さん黄髭さん頑張って下さい
383於夫羅の中の人:2006/09/03(日) 22:44:38
>382殿
ありがとうございます。

でんでんででん、でんでんでででん、聞きたいか、オレの武勇伝、
武勇伝でんでんででんでん、Σm9レッツゴー!

親睦深めに子龍を訪ねる! 連れて行かれた、万里の長城!
武勇伝、武勇伝、武勇伝でんででんでん、Σm9レッツゴー!

息子を劉備に預けて委任! 能力足りぬ、と「置いてけぼり」に!
武勇伝、武勇伝、武勇伝でんででんでん、Σm9レッツゴー!

意味は無いけれど〜 ムシャクシャしてたから、青龍偃月刀を取り上げた〜
でんでんででんでん、
これで大会が、伯仲するかな〜? 次ターン、関羽が下野をした〜

でんでんででんでんでんでんででんでん、カッキーン



すみません、かなり反省してます・・・
384於夫羅:2006/09/03(日) 22:47:23
198年冬
於夫羅「許昌より?へ陣を進めよ、総大将は夏侯淵、張燕・劉辟・高覧・呂翔はこれに従い、
   参軍には審配をつけよ。小沛からは太史慈、単経、橋瑁を廻させるが良い」
荀攸 「この陣立てなれば、夏侯淵殿の後を守る敵将曹仁を破るのもさほど難きことでも
   なかろうと存じまする」
於夫羅「うむ。夏侯淵には旧家攻め、それに張燕との先の因縁が妙なことにならねば
   良いがの」

夏侯淵「許昌で末将を手玉に取られた張燕殿の行軍、あらためて拝見つかまつろう。
   よろしくお頼み申し上げる!」
張燕 「なんの、夏侯将軍、あれは末将にツキがあっただけのことにござるよ。此度は末将の
   上将、いかようにも軍をお命じ下され」
夏侯淵「されば。敵の総大将・曹仁は人多い曹軍にあっても文武揃った将にて、末将のように
   策に踊らされることもなかろう。生半の手は用いず、慎重に当たるがよろしかろう」
張燕 「しかと心得てござる。それにしても、夏侯将軍には旧知の間柄の方々がお相手、
   やりにくかろうと存じまするゆえ、末将が真っ先に斬り込んで参りましょう」
夏侯淵「末将とて於夫羅殿の下に早一年、もはや旧家への未練はござらん。殿に総大将の
   任をいただいたからには、張燕殿と一番乗りを競うも一興でござるな」


夏侯淵め、すでに儂の軍にあって一翼を担う心意気は万全。騎馬には不慣れゆえ一番乗りは
張燕に譲ったものの、しっかりとその手で曹仁を縛につけたと聞く。さすがに曹仁への説得は
成らず、此度は逢紀・于禁・鮑信を得るに留まったか。

385於夫羅:2006/09/03(日) 22:53:04
198年冬
※※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━○━━━○┐
※※※※※※※※※※※※※┃※※薊※南皮┃※北平※※襄平※楽浪|
※※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※|
※※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※|
※武威※※※※※※※※上党○┓※┗○━━○━━○━━┓※※※※|
┏━◇┓※※※※※※※※※※┃※※┃平原┏━━┛※※┃城陽※※|
┃※※┃安定※※※※※河内┏○※※┣━━○濮陽※※※┗○───┤
◇西平◇━┓※※※※※※※┃洛陽※┃陳留┗━━┓小沛※┃下邳※|
┃※※┃※┃※※※弘農┏━○━┳━○━━━━━○━━━△━┓※|
┃天水┃※┃長安┏○━┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※┏━┛※┃※|
┗━◇┛┏■━━┛※※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┃※建業┃※|
※※┃※┃┗━━━━━━━■━━━○━━━○━┓※┃※※┏△※|
※※┃※┗━┓漢中※※※※┃※※※┗┓※※※※┣━△━┳┛┃※|
武都□┳━━■※上庸※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃※┃呉|
※※※┃※※┗━☆━━☆━┳■━━━■━━━━┛※※┏┛※┗△┘
※※※┃※※※※※※※┃※┗━━━━┓※※※※※廬江┃※※※┃※
※※※□梓潼※※※※※┗━━━┓※※┗┓江夏※┏━△┛※※※┃※
※※※┃※※※※※※※※江陵┏☆━━━■━━━┫※※※※※※┃※
※※※┃※※※※永安※※※※┃┗━━━┓※※※┃※※※※会稽△┐
※※※┃※江州※※□━━━━┫※※※※┣━━━△━┓※※※┏┛|
成都□┻━□━━━┛※※※※┃※※※※┃※※※柴桑┃※建安┃※|
※※┃※※┃※※※※※※武陵◆━━━━◆長沙※※※┗━△━┛※|
※※┃※※□建寧※※※※※※┃※※桂陽┃※※※※※※┏┛※※※|
雲南┃┏━┛※※※※※※零陵◆━━━━◆━┓※※※┏┛※※※※|
┏━□┛※※※※※※※交趾※※※※※※※※┃南海┏┛※※※※※|
□※┗━━━━━━━━▽━━━━━━━━━◆━━┛※※※※※※|
永昌※※※※※※※※※※※※※※※※※※※└─────────┘
○:於夫羅 △:曹操 ■:牛輔 ◇:馬騰 □:劉璋 ☆:劉表 ◆:孫堅 ▽:士燮
386無名武将@お腹せっぷく:2006/09/06(水) 20:46:34
於っちゃんw
暴走し過ぎww
387無名武将@お腹せっぷく:2006/09/09(土) 17:50:43
(^ω^)チンポコー
388:2006/09/09(土) 18:11:36
於っさんガンバw
389無名武将@お腹せっぷく:2006/09/09(土) 19:02:58
>>384
続きキボン
390於夫羅の中の人:2006/09/09(土) 21:07:31
しばらく空いてしまいました、すみません。

>386殿
すみません、オリラジネタは悪ノリ(フィクション)でして、
関羽が下野なんてガクブルなことはできませんので、
引き続き、我が軍の上将軍として奮ってもらっております。

紛らわしい悪ノリしちゃってすみませんでした。


>388殿
はい、頑張ります。
でも、オサーンですか、そうですか^^

>389殿
ありがたいお言葉、頑張ります。


では、
391於夫羅:2006/09/09(土) 21:08:35
199年春
洛陽より張郃・管亥らに参軍王脩をつけて宛へ進発を命じる。司馬朗・蘇飛・張昭らでは
我が西方面第二軍を抑えられず、十日と保つまいの。かねてより張紘の勧めでよしみを
通じておった知者がまた儂の下に加わったようじゃ。

張昭 「こと此処に至りては、於夫羅殿の下で天下万民のため、臣の身を捧げましょう」
於夫羅「待っておったぞ。これより洛陽の太守として治民に務めるが良い」
張昭 「臣を遇するにほぼ治まりきった洛陽の太守とは、狙いは何でございましょうか」
荀攸 「さすが張昭殿にございますな。民の慰撫よりはむしろ天朝への折衝ごとを
   お願いしたく、太守をお勤めいただくよう、臣より進言した次第にござります」
張昭 「天朝の応待にございますな、かしこまりました」

199年秋
公孫瓚が独断で下邳に攻め入ったようじゃが、辛うじて勝ちを収めたものの、
下邳には高順を残すのみと、戦捷報告は芳しくないのう。早速に曹操が攻め戻して
来おったわ。

於夫羅「よい、高順には城陽に退かせよ」
荀攸 「は、小沛の公孫瓚殿の下へではなく、ですか?」
於夫羅「公孫瓚と高順とを一緒につけておると、どうも逸ってしまうものと見えるでな、
   いちど離して冷静にさせるのを戒めとするのじゃ」
荀攸 「では、独断の進発・退去については処断はなし、ということでございますな」
於夫羅「曹操の陣の密度を薄めておればこそよ」
荀攸 「御意」

一進一退、将を失わずに済んだだけでもよし、とすべきか。
392於夫羅:2006/09/09(土) 21:09:08
200年春

荀攸 「楽浪・小沛にて有能の士を探すことをお許し願います」
於夫羅「先ほど宛にて文聘という者の仕官を受けたばかりじゃが、かの地にも人士はいよう
   ものかの?」
荀攸 「天下は広うございますれば、必ずや殿の陣に役立つ者が潜んでおりましょう」

新たな将として文聘・軻比能を加え、また陳羣・陳珪をも迎え入れた。しかも陳珪は自ら赴いて
その子陳登をも参じさせることとなった。旧年にまして儂の陣はいよいよ厚くなってきたようじゃ。
しかしこの年は、荀攸は毎月のように登用の進言をして来おったが、小沛の諸葛亮とやら、それ
ほどの人物なのじゃろうか。


劉豹 「劉備殿、安定より軍を進めた馬騰軍が長安を陥としてしまいましたようです」
劉備 「おぉ、これは好機となりましょうな。幸い、先の勝ち戦で宛には張郃殿・管亥殿
   らもおりますから、早速於夫羅殿に長安攻めのこと、願い出て参りましょう」
劉豹 「末将にとっては待ちに待った初陣、今から緊張してきましたが、精一杯がんばります!」
劉備 「ははは、硬くなっていては、手柄は覚束ないですぞ。お気を大きくお持ちになることです。」
   とはいえ、その馬騰軍ですが、馬超・龐徳と厄介な将がおるようですので、十分に心して
   参らねばなりませんな」
劉豹 「はい、劉備殿」


襄陽の劉表勢が牛輔に陥とされたものの翌月には劉表勢が取り戻し、廬江から曹操が軍を進め
江夏で牛輔を斬るなど、もはや小競り合いとは呼べぬ様相を呈してきているようじゃの。
393:2006/09/09(土) 21:40:20
ちょっと於っさんは嫌悪感があるから於やっさんにしまつ^^
394於夫羅:2006/09/09(土) 23:03:40
200年夏
『父上、弘農には太守がおりませぬ。我らを導く太守を任命してくだされ』

・・・またか。無事に弘農攻めを終え龐徳を配下に加えたことを聞き、豹の初陣のことを忘れておった
が、置いていかれたのかのう。しかし今は大事の前の小事、あとでゆっくりと劉備に問い質すこととしよう。

於夫羅「これより全将で汝南を攻める、軍師殿、参軍としてその智謀を余すところ無く用いるがよい」
荀攸 「心得ました。先鋒に関羽将軍・周倉殿、中軍に殿と田楷殿、後軍に潘鳳殿と臣で兵站を確保
   しながら正面突破を図ります。譙の夏侯淵殿には援軍として張燕・審配・劉辟・高覧・呂翔の
   各将を求めております」
於夫羅「敵方は主を牛輔から董旻に代えたばかり、士気もあがっておるまい。数こそ同等なれど、一気に
   蹴散らしてくれようぞ」
荀攸 「御意」

汝南太守華歆の下、噂に高い猛将・許褚の前にかなりの兵を失ってしまったが司馬朗・李儒・魏続などを
配下に加えた。翌月には軍師殿の勧めで廖化なる者を取り立てたが、まだ十二歳というではないか。
ともあれ、長安・汝南を得たことでの論功行賞、開発の遅れておる鄴などへの配置換えと、忙しくなって
きたようじゃの。
395於夫羅:2006/09/09(土) 23:04:15
200年秋
『父上、長安には太守がおりませぬ。我らを導く太守を任命してくだされ』

劉備め、またやりおったわ。戦機を捉え、確実に西へ陣を進めていくのは構わん。此度も馬騰軍の動揺をついて
安定を得たことは喜ばしいことじゃ、が、なぜに豹を戦に伴わせんのか。


荀攸 「殿、お喜びくだされ」
於夫羅「何じゃ、豹の初陣成らずというのが喜ばしいと申すのか」
荀攸 「はっ。劉備殿の進軍にあっては、馬超という猛者がありますゆえに、万一を思い豹殿には後詰めをし、
   戦後の慰撫に当たらせんとする配慮と存じます。それよりも、年初より推挙しておりました諸葛亮が
   ようやく我が陣に加わりましてございます」
於夫羅「それよりも、とは何じゃ」
荀攸 「申し訳ございませぬ。なにぶんにも、臥龍と評さるるほどの知者を得たものでありますれば、我が陣に
   とって至上の喜び、かの者であれば臣に代わり、軍師をお任せあるのもよろしいかと・・・」
於夫羅「それには及ばぬ。これまでどおり、軍師は荀攸が務めるのじゃ」
荀攸 「御意。謹んで軍師の務めに精進して参ります」
於夫羅「よかろう、諸葛亮とやらは関羽の下に置き、常に参軍として付き添わせるが良い」
396於夫羅:2006/09/09(土) 23:13:27
200年秋続き

急ぎすぎる嫌いがありはせぬか?劉備めが得たばかりの安定に腰を据えず、もう天水にまで攻めだしよった。
いかに馬騰が小勢であろうといえ、西方面への将兵の補充も間に合っておらぬ。暫くの間は進軍は控えさせ、
防備と民の慰撫に当たらせるとするか。諸葛亮が曹操の下から兄諸葛瑾を連れてきたというから、さっそく
その諸葛瑾を安定に据え、長安には陳琳を充てるとするか。
397於夫羅:2006/09/09(土) 23:20:42
200年秋
※※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━○━━━○┐
※※※※※※※※※※※※※┃※※薊※南皮┃※北平※※襄平※楽浪|
※※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※|
※※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※|
※武威※※※※※※※※上党○┓※┗○━━○━━○━━┓※※※※|
┏━◇┓※※※※※※※※※※┃※※┃平原┏━━┛※※┃城陽※※|
┃※※┃安定※※※※※河内┏○※※┣━━○濮陽※※※┗○───┤
◇西平○━┓※※※※※※※┃洛陽※┃陳留┗━━┓小沛※┃下邳※|
┃※※┃※┃※※※弘農┏━○━┳━○━━━━━○━━━△━┓※|
┃天水┃※┃長安┏○━┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※┏━┛※┃※|
┗━○┛┏○━━┛※※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┃※建業┃※|
※※┃※┃┗━━━━━━━○━━━○━━━○━┓※┃※※┏△※|
※※┃※┗━┓漢中※※※※┃※※※┗┓※※※※┣━△━┳┛┃※|
武都◇┳━━■※上庸※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃※┃呉|
※※※┃※※┗━☆━━☆━┳■━━━○━━━━┛※※┏┛※┗△┘
※※※┃※※※※※※※┃※┗━━━━┓※※※※※廬江┃※※※┃※
※※※◇梓潼※※※※※┗━━━┓※※┗┓江夏※┏━△┛※※※┃※
※※※┃※※※※※※※※江陵┏☆━━━△━━━┫※※※※※※┃※
※※※┃※※※※永安※※※※┃┗━━━┓※※※┃※※※※会稽△┐
※※※┃※江州※※□━━━━┫※※※※┣━━━△━┓※※※┏┛|
成都□┻━□━━━┛※※※※┃※※※※┃※※※柴桑┃※建安┃※|
※※┃※※┃※※※※※※武陵◆━━━━◆長沙※※※┗━△━┛※|
※※┃※※□建寧※※※※※※┃※※桂陽┃※※※※※※┏┛※※※|
雲南┃┏━┛※※※※※※零陵◆━━━━◆━┓※※※┏┛※※※※|
┏━□┛※※※※※※※交趾※※※※※※※※┃南海┏┛※※※※※|
□※┗━━━━━━━━▽━━━━━━━━━◆━━┛※※※※※※|
永昌※※※※※※※※※※※※※※※※※※※└─────────┘
○:於夫羅 △:曹操 ■:董旻 ◇:馬騰 □:劉璋 ☆:劉表 ◆:孫堅 ▽:士燮


398於夫羅:2006/09/10(日) 22:21:30
200年冬
張郃に命じ、宛より新野に進軍させ、さしたる被害もなくこれを収める。全力で攻められる
状況を作り、夏侯淵には譙より寿春、太史慈には小沛より下邳へと、息もつかせぬ陣立てである。
朱霊・華佗・張英・朱桓を加え、陣容は日に日に勢いを増しておることよ。

於夫羅「これで汝南も内地と化したか。軍師殿よ、この後の兵の進めようをどう見るかの?」
荀攸 「ははっ。下邳にせよ寿春にせよ、意外に治まった地でありますれば、下邳より建業、
   寿春より廬江へと兵を進め、曹操どもを呉へと追いやって参りましょう。敵将は斬らず召し放ち、
   曹操の下へ帰参せしめれば、呉にて干上がらせることも可能と存じまする」
於夫羅「ほほう。河内に董卓を攻めて以来よの、兵糧攻めは」
荀攸 「御意。連戦に継ぐ連戦で我が陣の兵も数を失い、新たに補充をしての進発、できるだけ味方の
   損耗を避け、戦わずして勝ちを拾って参りましょう」
於夫羅「見事なり。関羽・周倉・田楷らを前線に廻し、さらにその後へと備えよ。」
荀攸 「御意」
399於夫羅:2006/09/10(日) 22:22:02
201年春
汝南には儂と軍師荀攸だけが残り、各将にはそれぞれの才を発揮できる場所へと進ませることとした。此処暫くの
曹操との戦は、あえて殲滅する必要は無く、無様に退却させるを上策とするよう令を発した。荀攸の称える諸葛亮を
はじめ、審配らがよくその任を果たし、味方を損なわず敵を追いやるという荀攸めの狙い通りにことが運んでおる
ようだわ。

荀攸 「江夏より曹操軍が出て、江陵の劉表を討ったようでございます。後を継いだのは・・・」
於夫羅「どうした?」
荀攸 「はっ。我が目を疑ってございまするが、後を継いだのは袁術とのこと」
於夫羅「ふ、かつて劉表めに追われた袁術が、うまく乗っ取った、ということか。これは愉快」
荀攸 「元の劉表配下は動揺しておりますれば、我が陣への招き入れも容易かと存じますが、いかがいたしましょう」
於夫羅「及ばぬ、今は曹操を追い詰めることに専念しておくがよかろう」
荀攸 「御意」

二月後には孫堅が長沙より江陵を陥とし、袁術はあっけなく斬られよったわ。伊籍という者が後をついだようじゃが、
もはやなぶられるだけの勢力となったの。
400於夫羅:2006/09/10(日) 22:22:40
201年夏
寿春より廬江攻め、建業より増援の届く前に決着がつき寄った。関羽の用兵は船上にあって些かの衰えも見せず、
上将軍を名乗るに相応しい働き振りよの。曹操の勢も呉に偏り、今に食い詰めた兵であふれかえる様を来すであろう。


伝兵 「ご注進申し上げます!曹操自ら海路、城陽に向かっておるとのことです!その数およそ八万!」
荀攸 「なんと、呉の兵の半分、とち狂ったようにございまするな」
於夫羅「陸路建業を攻めるならまだしも、海路城陽とは、はは、軍師殿の言うとおり、狂ったようじゃの」
荀攸 「太守鮑信殿をはじめ、于禁殿・穆順殿・田豊殿、それに高順殿が控えておりますからには、引き付けて
   殲滅をお命じあってもよろしいかと」
於夫羅「呉に兵糧攻めをかけることはできなくなったが、洋上に曹兵の半分を沈めれば呉攻めも楽になろうと
   いうもの。鮑信には思うがままに振舞うよう伝えよ」
伝兵 「ははっ。」

突出していた曹操を散々に叩いたためか、さほどの捕虜を得ることも無く防戦は終えたようじゃ。于禁の戦いぶりが
特に見事であったということ、されば廬江に廻し、後の柴桑攻めに才を振るってもらおうか。
401於夫羅:2006/09/12(火) 00:04:28
201年秋
お返しとばかりに建業より呉へ攻め入る。予定しておった兵糧攻めが叶わず、力押しに押し出す
格好となってしまったかの。来る者拒まず去る者追わずで配下もちょっとずつ増えておるようじゃが、
魯粛・孫乾辺りは役に立ちそうじゃで、開発の遅れておる弘農へと廻すかのう。
呉を得たことで城陽・楽浪の武装も不要となったから、鮑信・虞翻らと許攸・劉勳らを前線に廻し、
活躍の場を与えるとするか。


趙雲 「於夫羅殿、末将が呉に移ることをお許しくだされ」
於夫羅「ならぬ。そのほうには楽浪にて北の脅威に備える務めがあろう」
趙雲 「はっ」
於夫羅「威北将軍の名に適う重要な役目、しかと務めよ」
趙雲 「御意」


呉の編成を整え、一気呵成に会稽へと進発じゃ。
儂が東方を平定しておる間に、西方では劉璋が勢いを増しておる。馬騰勢を武都まで戻し、
成都・梓潼を回復、漢中まで進めておる。董旻が上庸に進み孫堅が江陵に攻め入ることで
伊籍勢はいよいよ圧迫されたようである。曹操めが南海に落ち延びたのはもはや悪あがきで
しかなかろうに。。。
402於夫羅:2006/09/12(火) 00:05:15
※※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━○━━━○┐
※※※※※※※※※※※※※┃※※薊※南皮┃※北平※※襄平※楽浪|
※※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※|
※※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※|
※武威※※※※※※※※上党○┓※┗○━━○━━○━━┓※※※※|
┏━◇┓※※※※※※※※※※┃※※┃平原┏━━┛※※┃城陽※※|
┃※※┃安定※※※※※河内┏○※※┣━━○濮陽※※※┗○───┤
◇西平○━┓※※※※※※※┃洛陽※┃陳留┗━━┓小沛※┃下邳※|
┃※※┃※┃※※※弘農┏━○━┳━○━━━━━○━━━○━┓※|
┃天水┃※┃長安┏○━┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※┏━┛※┃※|
┗━○┛┏○━━┛※※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┃※建業┃※|
※※┃※┃┗━━━━━━━○━━━○━━━○━┓※┃※※┏○※|
※※┃※┗━┓漢中※※※※┃※※※┗┓※※※※┣━○━┳┛┃※|
武都◇┳━━□※上庸※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃※┃呉|
※※※┃※※┗━■━━☆━┳○━━━○━━━━┛※※┏┛※┗○┘
※※※┃※※※※※※※┃※┗━━━━┓※※※※※廬江┃※※※┃※
※※※□梓潼※※※※※┗━━━┓※※┗┓江夏※┏━○┛※※※┃※
※※※┃※※※※※※※※江陵┏◆━━━△━━━┫※※※※※※┃※
※※※┃※※※※永安※※※※┃┗━━━┓※※※┃※※※※会稽○┐
※※※┃※江州※※□━━━━┫※※※※┣━━━△━┓※※※┏┛|
成都□┻━□━━━┛※※※※┃※※※※┃※※※柴桑┃※建安┃※|
※※┃※※┃※※※※※※武陵◆━━━━◆長沙※※※┗━△━┛※|
※※┃※※□建寧※※※※※※┃※※桂陽┃※※※※※※┏┛※※※|
雲南┃┏━┛※※※※※※零陵◆━━━━◆━┓※※※┏┛※※※※|
┏━□┛※※※※※※※交趾※※※※※※※※┃南海┏┛※※※※※|
□※┗━━━━━━━━▽━━━━━━━━━△━━┛※※※※※※|
永昌※※※※※※※※※※※※※※※※※※※└─────────┘
○:於夫羅 △:曹操 ■:董旻 ◇:馬騰 □:劉璋 ☆:伊籍 ◆:孫堅 ▽:士燮
403無名武将@お腹せっぷく:2006/09/12(火) 08:41:29
よほど趙雲嫌われたんだな……
まあコンピュータも後半になると似たような太守配置することがあるが
404於夫羅:2006/09/12(火) 21:57:48
>403殿
万里の長城に連れて行かれたことを根にもっている、という
理由で、ささやかな「制限」として趙雲は飼い殺しにしてあります。
関羽バリバリに使っているので、ヌルーですが^^


これまでマップについては
ttp://urakusai.hp.infoseek.co.jp/map.html
ttp://www.geocities.jp/xia4si4mei4/
のりプレイまとめサイトで提示されているものを利用しておりましたが、
建業〜柴桑がつながっているのが表現できていなかったので、地図をちょっと修正して
おります。あと、鄴〜平原がつながっていないのも、こっそり修正してます。
   (これを書いておかないと、攻められない状況にしてから一気に攻め込むという
    ヘタレプレイが判りにくくなるかとおもったもので)

三都市相互つながりを
  ○━━━━○
  ┗━○━━┛
とするのか、
  ○━┳━○
     ○
とするのか、統一できないものかと悩みましたが、あきらめますた。

↓は201年秋の勢力図(再掲)です。
405於夫羅の中の人:2006/09/12(火) 21:58:59
201年秋(再掲)
※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━○━━━○┐
※※※※※※※※※※※※┃※※薊※南皮┃※北平※※襄平※楽浪|
※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※|
※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※|
※武威※※※※※※※上党○┓※┗○━━○━━○━━┓※※※※|
┏━◇┓※※※※※※※※※┃※※┃平原┏━━┛※※┃城陽※※|
┃※※┃安定※※※※河内┏○※※┣━━○濮陽※※※┗○───┤
◇西平○━┓※※※※※※┃洛陽※┃陳留┗━━┓小沛※┃下邳※|
┃※※┃※┃※※弘農┏━○━┳━○━━━━━○━━━○┓※※|
┃天水┃※┃長安┏○┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※┏━┛┃※※|
┗━○┛┏○━━┛※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┃※※┃※※|
※※┃※┃┗━━━━━━○━━━○━━━○━┓※┃※※┃建業|
※※┃※┗━┓漢中※※※┃※※※┗┓※※※※┣━○━┳○┓※|
武都◇┳━━□※※※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃┃┃呉|
※※※┃※※┗━■━☆━┳○━━━○━━━━┛※※┏┛┃┗○┘
※※※┃※※※上庸※┃※┗━━━━┓※※※※※廬江┃※┃※┃※
※※※□梓潼※※※※┗━━━┓※※┗┓江夏※※※○┛※┃※┃※
※※※┃※※※※※※※江陵┏◆━━━△━━━━━┫※┏┛※┃※
※※※┃※※※※永安※※※┃┗━━━┓※※※※※┃┏┛会稽○┐
※※※┃※江州※※□━━━┫※※※※┣━━━━━△┛※※┏┛|
成都□┻━□━━━┛※武陵◆━━━━◆長沙※柴桑┃※建安┃※|
※※┃※※┃※※※※※※※┃※※※※┃※※※※※┗━△━┛※|
雲南┃┏━□建寧※※※零陵◆━━━━◆━┓※※※┏━┛※※※|
┏━□┛※※※※※交趾※※※※※※桂陽※┃南海┏┛※※※※※|
□※┗━━━━━━━▽━━━━━━━━━△━━┛※※※※※※|
永昌※※※※※※※※※※※※※※※※※※└─────────┘

○:於夫羅 △:曹操 ■:董旻 ◇:馬騰 □:劉璋 ☆:伊籍 ◆:孫堅 ▽:士燮
406於夫羅:2006/09/12(火) 22:00:51
201年冬
会稽より建安、建業より柴桑、と常に全力を挙げて曹操勢を攻め立て、面白いように
勝ちを拾ったものじゃ。もっとも、曹操めにしてみれば、息つく間もなく攻め立てられた
とあっては、面白いどころではなかろうがの。江夏・南海に分断された曹操の下にはもはや
誰も救援には来るまいて、ゆっくりと仕上げにかかれるじゃろう。

楽進・呂蒙・徐盛など一端の武辺者を得たが、果たしてこの先の槍働きの場はあろうか?
軍師殿の言うには、戦を終えた地の民心安定に力を注ぐが肝要とのことなれば、郭嘉・歩隲・
劉曄・許劭らの文の者を得たことを喜ぶべきじゃの。


202年夏
廬江より江夏を陥とし、いよいよ曹操との決着をつけられそうじゃ。

於夫羅「主軍は建安より、夏侯淵・公孫瓚・張燕・呂蒙・徐盛・王威に、参軍として
   審配をつけよ。押さえとして会稽より海路、于禁・太史慈・文聘を廻すが良い」
荀攸 「はっ。されど殿、曹操勢との最終決戦にしてはいささか将が少なくはござい
   ませぬか?」
於夫羅「敵勢は編成の建て直しもできておらぬ有様じゃ。徒に兵を増やさず、我が方も
   今おる兵を率いさせるには、七将で十分であろう」
荀攸 「御意」


戦いはあっけなく片付いてしまった。曹操勢は総兵数こそ多かったようじゃが、出陣できる
武将への再編成を怠っておったわ。新たに徴兵を行わずとも、敗軍の兵を分散配置していく
ことで、来る孫堅・劉璋との戦いにも備えられそうじゃの。曹操の持っておった名馬・蛇矛・
書物は活躍著しい関羽にくれてやろう。後に聞けば、蛇矛というは劉備・関羽の義弟の得物で
あったとか。そういえば劉備が義弟を探すと言っておったが、結局は叶わなかったということか。
407於夫羅:2006/09/12(火) 23:31:25
202年夏 続き
荀攸 「曹操勢を駆逐されましたこと、祝着にござりまする。これにて天下の大勢は決した
   ことでありましょう」
於夫羅「残るは孫堅・劉璋・馬騰、いずれから手をつけようぞ」
荀攸 「暫くの間、涼州の劉備殿が防備に専念され兵は十分に整っておりましょうからには、
   まず馬騰勢を平定するがよろしかろうと存じまする」
於夫羅「うむ。述べよ」
荀攸 「安定より武威、武威より西平へは天水からの挟撃が一段。天水より武都、長安より
   漢中へは武都からの挟撃、これが二段、仕上げに武都より梓潼へは漢中からの挟撃の
   三段にござりまする」
於夫羅「新野より襄陽へは江夏からの増援、さすれば漢中より上庸へは上庸からの挟撃、と
   進められるな」
荀攸 「御意。されど襄陽はしばらくは手をつけず、孫堅勢と伊籍勢の小競り合いを眺め、
   互いに消耗しあうのを待つがよろしかろうと存じます」
於夫羅「なるほどのう、獲れるところから、というのではなく漁夫の利を得よとのことか。
   よかろう、新野の李典には最小限の兵で守らせ、他方へ兵を廻させよ。安定の諸葛瑾には
   直ちに涼州平定を命じておけ」
荀攸 「御意」
408於夫羅:2006/09/12(火) 23:32:33
203年夏
孫堅への備えとして南海・柴桑・江夏の防備を夏侯淵・関羽・張郃を太守として分厚く構え、
専ら西方の馬騰勢を追うことに努めさせた。無論、後方での治政の監督も怠らず、さらに張昭らの
朝廷工作も順調に進んでおったという。何度かの天朝からの使者の訪問を受け、いつしかこの儂を
漢の丞相とするための使者が来ておったわ。

於夫羅「軍師殿よ、さすがに丞相というのはチト参ったことぞ」
荀攸 「何を仰るのです。殿が官爵を進めることが前線で戦う将兵の士気を否応にも高めたて、
   ひいては漢地の平定、朝威の回復にそのまま結びつくことでありまするぞ。ぜひともお受け
   いただかなくてはなりません」
於夫羅「わかっておる。じゃが・・・」

いずれ胡地に還らんとする儂の思いが、近頃は薄皮をめくるように殺がれていくような気がして
ならぬな。丞相なぞ務まらぬと思わば何時でも荀攸に託すこともできよう、よかろう、戦乱を
収める方便として、丞相の任、受けようではないか。

残すはの劉璋の3都市(建寧・江州・永安)、孫堅の4都市(長沙・武陵・零陵・桂陽)のみ。
南海より夏侯淵が独断で士燮を攻め落としたときには、南海の防備を再編するために薄氷を踏む
思いをさせられたものじゃ。あのときに孫堅めに南海を衝かれておったら、次々と蚕食されて
おったかもしれぬな。
409於夫羅:2006/09/12(火) 23:35:59
203年夏
※※※※※※※※※※※※┏━━━○━━┳━○━━━○━━━○┐
※※※※※※※※※※※※┃※※薊※南皮┃※北平※※襄平※楽浪|
※※※※※※※※※※晋陽○━┓※┏━━○━━┓※※※※※※※|
※※※※※※※※※※※※┃※┗┓┃鄴※┃※※┃北海※※※※※|
※武威※※※※※※※上党○┓※┗○━━○━━○━━┓※※※※|
┏━○┓※※※※※※※※※┃※※┃平原┏━━┛※※┃城陽※※|
┃※※┃安定※※※※河内┏○※※┣━━○濮陽※※※┗○───┤
○西平○━┓※※※※※※┃洛陽※┃陳留┗━━┓小沛※┃下邳※|
┃※※┃※┃※※弘農┏━○━┳━○━━━━━○━━━○┓※※|
┃天水┃※┃長安┏○┛※┃※┗┓※※※※┏━┛※┏━┛┃※※|
┗━○┛┏○━━┛※※※┃宛※┗┓許昌※┃譙※※┃※※┃※※|
※※┃※┃┗━━━━━━○━━━○━━━○━┓※┃※※┃建業|
※※┃※┗━┓漢中※※※┃※※※┗┓※※※※┣━○━┳○┓※|
武都○┳━━○※※※襄陽┗┓新野※┃汝南※※┃※寿春┃┃┃呉|
※※※┃※※┗━○━○━┳○━━━○━━━━┛※※┏┛┃┗○┘
※※※┃※※※上庸※┃※┗━━━━┓※※※※※廬江┃※┃※┃※
※※※○梓潼※※※※┗━━━┓※※┗┓江夏※※※○┛※┃※┃※
※※※┃※※※※※※※江陵┏○━━━○━━━━━┫※┏┛※┃※
※※※┃※※※※永安※※※┃┗━━━┓※※※※※┃┏┛会稽○┐
※※※┃※江州※※□━━━┫※※※※┣━━━━━○┛※※┏┛|
成都○┻━□━━━┛※武陵◆━━━━◆長沙※柴桑┃※建安┃※|
※※┃※※┃※※※※※※※┃※※※※┃※※※※※┗━○━┛※|
雲南┃┏━□建寧※※※零陵◆━━━━◆━┓※※※┏━┛※※※|
┏━○┛※※※※※交趾※※※※※※桂陽※┃南海┏┛※※※※※|
○※┗━━━━━━━○━━━━━━━━━○━━┛※※※※※※|
永昌※※※※※※※※※※※※※※※※※※└─────────┘

○:於夫羅  □:劉璋  ◆:孫堅
410無名武将@お腹せっぷく:2006/09/13(水) 00:29:09
>>404
この時代の楽浪担当官ということは、朝鮮対策ですね。
実は任務重大w
411於夫羅の中の人:2006/09/14(木) 00:25:01
>410殿
高句麗対策というのもいい口実にできそうですね。
毋丘倹のための伏線モドキを張ってもよかったかな?

実はこのあと、趙雲にはべつのいいネタが降りかかりました^^
412於夫羅:2006/09/14(木) 00:25:40
203年秋
成都より江州を攻め陥とし、劉璋勢を分断してくれるわ。援軍の来れぬ状況にしておき、
我が方は援軍と共に攻め入れる状況を保つ、荀攸のやり方であったかの。
建寧攻めを終え、永安に劉璋を追い詰めたが、かの者は籠城戦を採りよったわ。味方の損害は
確かに痛手ではあったが、門を壊し雪崩れ込むや劉璋勢は将兵揃って投降の構えを見せてきたか。

劉璋 「あぁ、我が力及ばず、ついに於夫羅の勢に下る日が来たか。願わくば我が命と引き換えに
   配下の者どもを赦してやってはいただけぬか?」
於夫羅「さすが、天子に連なる者であるな、配下を案ずるその心、見事じゃ。儂とて漢の威を
   回復するために各地を転戦しておる次第、貴殿にその気があれば、現帝を支える者として
   共に孫賊を討たぬか?」
劉璋 「なんと、この私をも生かしてくれるというか。微力ながら、於夫羅殿に付き従いましょう」


戦場の嗜みとして投降をすすめてみたが、本当に下るとは思わなんだの。主・劉璋は下ったというのに、
配下のものでは董和が下ったのみか。残りの者はいずれ、孫堅の下へ行くのであろう。孫家にそれらを
受け容れる余力があろうとも思えぬが、の。
413於夫羅:2006/09/14(木) 00:26:25
204年春
陳羣 「於夫羅殿、いや、丞相、本日はお願いがあって参りました」
於夫羅「何じゃ、改まって?」
陳羣 「混乱著しき漢の世を建て直し、天下泰平は目前にあります。丞相の功績いかばかりでしょうか。
   天子には、丞相を公とされ、我が君の偉勲を表彰されなければならぬと存じます」
荀攸 「丞相の功績は誰の目にも明らかなものにござりますれば、公の位に即かれて然るべきと」
於夫羅「・・・よかろう、公に上ろう。丞相などというよりは却って気楽じゃ」
陳羣 「では、国号はいかがなされますか?汝南においでなれば”陳”とするが慣わしでございますが」
於夫羅「決まっておろう、匈奴でよい」


献帝 「丞相、いや、於夫羅殿。そなたの漢室に対する功績を顕彰し、九錫と共に、匈奴公の位を授け
   よう。今後とも漢のため、忠勤を期待しておるぞ」
於夫羅「はっ。光栄に存じまする。やがて孫堅の勢を収め、漢地の平定なりますれば、この於夫羅も
   胡地へ還ることができましょう」


”丞相”など、儂が匈奴に凱旋するための、段階に過ぎぬ。内外に知れる匈奴公として、胡地へ還るため、
早々に孫堅を討たねばならぬ。

414於夫羅:2006/09/14(木) 00:27:12
204年春 続き

伝令 「楽浪太守・趙雲殿より、かの地が飛蝗の害に見舞われているとのことです」
於夫羅「・・・趙雲の武では、蝗は防げぬ、か」
荀攸 「直ちに鄴より荀ケらを廻し、民の慰撫に勤めさせましょう」
於夫羅「よかろう。あわせて襄平の袁尚らにも蝗に備えるよう伝えよ」
伝令 「はっ」

天は儂の公位を祝してはおらぬのか・・・?


孫堅め、桂陽より南海へ攻め込んできたが、難なく打ち負かしてくれるわ。逆に多数の捕虜を出しおった。
もっとも下ったのは厳輿というものだけであったがの。孫静・孔融・陳武らはそのまま召し放ちでもよかろう。

於夫羅「小賢しい。まずは柴桑より関羽・諸葛亮に命じ、長沙を下せ」
荀攸 「はっ。次には江陵の張郃にお命じなられますか?それとも永安の夏侯淵でしょうか?」
於夫羅「夏侯淵・張遼に進めさせるがよい」

長沙では籠城、武陵では奇襲失敗と、もはや孫堅勢も風前の灯火じゃのう。されどなかなかに結束が固いのか、
投降する者はほとんどおらぬの。
415於夫羅:2006/09/14(木) 00:28:13
204年夏
長沙より桂陽へ南海から挟撃し、残すは零陵、将六十三名・兵十五万を数える孫堅との最終決戦を
静かに終えた。最後の最後まで先陣を切って奮闘しようとする孫堅を捕らえ、漢地の平定が成った。

於夫羅「此処へくるまで永かったものじゃが、軍師殿、よくぞ支えてくれた」
荀攸 「何を仰いますか、臣とて閣下の下でこうして知を巡らすことができたこと幸甚に存じております。
於夫羅「もはや戦はなく、軍師は空位としてよかろう。これまでの軍師殿の労に報い、荀攸殿、儂の
   旗揚げの地、上党の太守を任ずる。引き受けてくれるの?」
荀攸 「上党は治安もよく、創業の地でもあり、民も我が君を慕っております。喜んでお引き受けいたし
   ましょう。・・・閣下には臣の心根をお見通しでございまするな」
於夫羅「ふふ、仙界などに行かれては、寂しくなるからのう。胡地と漢地とを往来するには上党辺りが
   ちょうど良いようじゃ」


 204年5月、匈奴公・於夫羅は全土を統一した。
 戦乱の世を治め、良政に務めた於夫羅は民の声を受け天子の位につくとともに、
 その出自となる匈奴全域にわたって支配を広め、「聖天子」と称された。
 内にあっては功績著しい公孫瓚を大司馬の位につけ、その後300年にわたる
 平和を築きあげた於夫羅は、太祖と謚された。
 ただ、後漢最後の天子となる献帝から賜ったとされる劉姓として継がれることはなく、
 匈奴の風を忘れぬよう、於氏が国姓とされたことだけが於夫羅の願いとは異なって
 いたかもしれない。

                                   了
416於夫羅の中の人:2006/09/14(木) 00:34:15
これにて於夫羅リプレイ終了します。
途中でプレイメモを失ってセーブデータをもとに話を復元したところがあったり、
後半は力押しになったのでメモもとってなかったりと駆け足になってしまいました。
読み返してみて、キャラ立てがブレてるのも感じられ、お粗末でしたが、
通しで書いてみることでよい経験ができました。

あと、リプレイまとめサイトに改良版マップをUPしていただけたことを
光栄に思います。管理人様にお礼申し上げるとともに、名無しに戻ります(^ー^)ノ



おまけ
 204年5月 55歳
 武:72 知:21 政:34 魅:80 名声36112
 特技:突撃、鼓舞、乱射
417無名武将@お腹せっぷく:2006/09/14(木) 02:45:54
お疲れ様でした!
漢王室を盛り立て、名臣として名を残した……というエンディングがないので
結局中華の皇帝になってしまいましたね。
冷遇される異民族武将のプレイは読んでいても面白かったですよ。
418無名武将@お腹せっぷく:2006/09/14(木) 04:37:31
|д`)<お疲れ様じゃー。上手いシメじゃのう
419無名武将@お腹せっぷく:2006/09/14(木) 19:46:49
凄いですね!自分も文才が有れば厳與でプレイしたいのですが・・・。
文の書き方が・・・w

下手くそでよかったら書きたいと思います。
420無名武将@お腹せっぷく:2006/09/14(木) 20:25:37
名無しにもどりましたが、お礼を申し上げたく・・・

>417殿
 お褒めに預かり、照れております(^▽^;)
 エンディングのコントロールは難しいようですね。
 私自身は300年エンドを初めて達成できたので
 リプレイとは別で、やはり満足感がありました。

>418殿
 シメを評価いただいたのが特に嬉しいです。

>419殿
 気張らず思いのままに書かれてはいかがでしょうか?
 書いてみるのは初めは大変でしたけど、やっぱり
 自身でも楽しめますから、ぜひ書き出してください^^
 

異民族大好き、元・於夫羅の中の人でございました。
421厳與の中の人:2006/09/14(木) 20:32:54
>>420殿 どもです!明日から書こうと思います。

皆様、ほのぼの書いていこうと思います^^;
422無名武将@お腹せっぷく:2006/09/15(金) 20:19:17
>406
江夏・南海・救援  

背番号26?
423無名武将@お腹せっぷく:2006/09/15(金) 22:02:45
爺ぃ〜、藁かすなww
424無名武将@お腹せっぷく:2006/09/17(日) 01:24:37
厳輿リプレイ期待あげ
425無名武将@お腹せっぷく:2006/09/17(日) 03:15:42
なぜ日本人女性は韓国男性に憧れるのだろうか。
まず韓国人男性は紳士的な振る舞いをします。
そして女性を大切に扱います そして情熱的です。
このような韓国人男性の振る舞いに日本人女性はコロリと落ちるのです。
日本人のような幼児的な男性にあきあきしてる裏返しの行動でしょう。
韓国人男性に憧れる日本女性は週末になるとソウルを訪れるそうです。
ソウルで運命的な出会いを期待しての訪韓です
ソウルでは毎週末にお見合いパーテーが開かれています
日本女性と韓国男性のお見合いパーテーです
日本女性の参加者が圧倒的に多く韓国男性を集めるのに苦労するそうです。
日本女性は婚前交渉に積極的だと聞きました。 韓国では婚前交渉はタブーです。
お見合いパーテーで知り合い、その日のうちに関係を持つカップルが多いと聞きます。
「日本人女性は優秀な遺伝子を求めて韓国で股を開く」と韓国のWEBサイトで話題になっていました。
韓国では不道徳なものは、東から来ると言われています。
韓国は日本から多くの不道徳を持ち込まれています。
すべて事実だ。 日本の女は淫乱で男はまったく魅力がないインポ。
かわいそうな劣等民族
426無名武将@お腹せっぷく:2006/09/19(火) 22:12:49
曹彰タン、まだー?(AA略)
427無名武将@お腹せっぷく:2006/09/24(日) 16:27:23
PUKって無印のデータ引き継げるの?できるならここでリプレイしたいんだけど。
428無名武将@お腹せっぷく:2006/09/24(日) 16:44:55
どの作品か分からんが7ならできるぞ
429無名武将@お腹せっぷく:2006/09/24(日) 18:38:38
>>428
8だけど
430無名武将@お腹せっぷく:2006/09/24(日) 21:44:14
意味もなく三国志11の全体マップ作ってみた。
誰か11でリプレイしてくだしあ。

※※※※※※※※※※※※※※※薊○━┓※┏━○━━━━━┓
※武威※※※※※※※※晋陽○━━┛※┗┳┛※北平※※襄平○
※○※※※※※※※※※※※┃業β...※※※┗○南皮※※※※※※
※┃※安定※※※※※※※※┗○┳┓※平原┃※※※※※※※※
※┣━○━━━┓※※※※※※※┃┗━━━○━┳━━━○北海
※┃※※※※※┃長安※※洛陽※┣━━━━━┳┛※※※┃※※
※○天水※※※┗○━┳━○━┳○陳留※※※○※小沛※┃※※
※┃※※┏━━━┛※┃宛※※┃┗━┓※濮陽┃※○━┳○下丕β
※┗━━○━━┓※※┗○━━┫許昌┗━━━┻━┛※┃※※※
※┏━━┛漢中┃上庸※┃※※○※※※※※※※※※┏┛※※※
※┃※※※※※┗○━━┫新野┗┓汝南※※※※※※┃寿春※※
※○梓潼※※※※※※※┗○━━○━━━━━━━━○※※※※
※┣━┓※※※※※※※※┣━┓※※※※※※※※※┃※※※※
※┃※┗┓※永安※※襄陽○※┃○江夏※※※※※┏┛※※※※
※○成都┗┓※○┳┓※※┣━┻╋━━━━┓廬江┣━┓建業※
※┃※※※┃※┃┃┗━━○━━╋┓※※※┗┳┳○※┣○━┓
※┃※江州┃┏┛┃※江陵┃┏━┛┗━━━○┻┻━━┛※呉○
※┣━━━○┛※┗┳━━┛┃※※※※※柴桑※※※※※※┏┛
※┃建寧※┃※武陵○━━━┫※※※※※※※※※※※会稽○※
※┗━○━┛※※※┃※※※○長沙※
雲南※┃※※※※※┃※※※┃※※※  三国志11簡易MAP
※○━┛※※※零陵○━━━○桂陽※

拠点がないと、MAPの用を成さないかなぁ
431無名武将@お腹せっぷく:2006/09/25(月) 00:03:16
>>429
マジレスすると・・・できる。というか、できたはず。
432三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:27:40
誰もいないから今のうちっと。

7を十分にやりこんでるから、問題ないよね。
ソースネクスト版(無印)購入、インスコ終了、いざ。

なに、このお勧めシナリオって?シチュ戦ね。おっしゃー。
やっぱ三国志といったら赤壁でしょ。
うむ。担当は周瑜、<初級、史実>でいってみよー

<208年10月 曹孟徳 威を以て江南を脅かし 周公瑾 火を以て赤壁を焼く>
開幕〜

貂蝉「ご武運を〜」
433無名武将@お腹せっぷく:2006/09/27(水) 00:28:58
幕前のひととき・・・


孫堅「曹操きちゃったよ、劉備じゃ頼んないからどうする?」
周瑜「強大な曹操軍にも弱点あるよね。まず、北に馬騰あり。曹操軍は
  水上戦に弱く、一枚岩でもない。イケルって」
孫権「そっか、みんながんばれ」

小喬「あなた、がんばってね」
周瑜「うむ、がんばっちゃう」
434三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:29:36
評定@柴桑
周瑜「3ヵ月毎に評定を行う。皆、言いたいことあったら今のうちに言えよ。
  仕事与えるから、取り組め。成果挙げたらほめてつかわす」
一同「シーン・・・」
周瑜「って誰も何もしゃべってくれない(´・ω・`)」
一同「シーン・・・」
周瑜「いいよとりあえず諜報してみよう。江夏には友軍としてたよりない劉備、
  目下の敵・曹操との隣接は、江陵ね、曹操本人と荀攸がいるのか。お、隣の
  長沙には韓玄がいるね。諜報持ちの朱治、見てきて」
朱治「江夏、江陵などの諜報に成功しました。(長沙は失敗)」
周瑜「江陵の兵273000って、なんじゃこら?劉備@江夏は21600、周瑜@柴桑は
  54000、これってインチキじゃね?」
一同「シーン・・・」
周瑜「誰か何とか言えよ(怒」

周瑜「8には行動力の概念がないのか?いいや、とりあえず程秉、徴兵してきて」
程秉「兵12325を募りましたぞ」
周瑜「誰に兵を預けよう、あれ、預けられない?」
一同「シーン・・・」
周瑜「方針を選ぶのか。じゃ、大兵を養えるように商業重視。あとは何していいか
  わからんから、えい、進行しちゃえ」
一同「シーン・・・」
周瑜「ともかく、商業重視でいくね、みんなわかった?」
朱治「商業します」
蒋欽「治安するとしましょう」
孫瑜「治安まかしといてください」
周瑜「ほかの人は?サボり?じゃ、政治力高めな歩隲・闞沢・程秉は商業
  やっといて。あとは軍事に備えて訓練しとくといいよ。以上、散会!」
435三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:30:07
周瑜「町の風景。お、いい感じだねぇ。兵舎に行って、訓練っと。突撃(4)しか
  選べない、いいよ、それで。・・・失敗?なにこれ」
周瑜「民忠アップが基本だね、市場で見聞っと」
商人「あんた友達いねーだろ。宴会しろ、宴会(プ」
周瑜「おぉ、宴会すれば親密度があがるのか、じゃ早速自宅で酒盛りをしよう。
  好意を抱いてくれているのは程普と魯粛だけ?じゃ、それに加えて、甘寧・
  太史慈を呼びつけて、どんちゃん騒ぎっと」
魯粛「・・・」
太史慈「・・・」
甘寧「・・・」
程普「・・・」
周瑜「みんな何とか言えやゴルア(TДT)」

周瑜「宴会したら、お金があと60しかないや。行動力もなくなったから休養っと」
436三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:30:39
208年11月
周瑜「突撃の訓練、失敗っと。ハイハイ、宮城で会話ができるのか、おーい甘寧〜」
甘寧「武の話はいいですね。騎兵を覚えると、うんたらかんたら」
周瑜「へぇ、覚えておくよ。おーい、魯粛〜」
魯粛「仕事してないと落ち着かんのですわ。仕事与えてくれないと困りますな」

 甘寧と仲良くなった(知己→好意)。魯粛とは仲良くなれなかった。

周瑜「ちっ、魯粛の堅物ヤローめ。市場の視察っと」
市民「お金くれよん」
周瑜「60しか残ってないところを、45も持っていくかね><」

208年12月
周瑜「突撃、失敗、ハイハイ、ワロスワロス。おーい程普〜」
程普「騎兵を覚えると(ry」
周瑜「いや、それさっき聞いたから。もっとほかにいいこと教えてくれない?」

各地で賊がでましたっと。
437三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:31:20
209年1月
周瑜「仕事の成果報告するよ、闞沢、蒋欽153%。いいねぇ。ところで
  孫瑜さんよ、自ら志願したというのに治安の成果20%って、やる気あんの?」
孫瑜「いや、その、なんというか・・・」
周瑜「次はちゃんとやってよね。で今回何もしてなかった人にも、次は仕事させる
  からね。で、今月の評定いこっか。意見ある?」
一同「シーン・・・」
周瑜「またかよ。いいよ、わかったよ。そんなら好きにさせてもらうよ」
一同「シーン・・・」
周瑜「太史慈・甘寧・魯粛、長沙へ行って、韓玄シバイてきて」
太史慈「え?」
甘寧「まじ?」
周瑜「まじ。編成はっと、太史慈は弩12500、甘寧は重歩9500、魯粛は軽騎14000。
  まさか、韓玄ごときに負けはしないでしょ、ほれ、さっさと行く!」
438三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:32:16
<長沙の戦い>
魯粛「通常でいきましょっか」
太史慈「そだね、てくてく・・・」
甘寧「あれ、補給線切れたってでてるけど、何これ?」
魯粛「気にしなーい」
甘寧「いいか、とりあえず、この砦は壊しておk?」
太史慈「あ、いいんじゃね? ほいほいっと渡河完了」
魯粛「雨だね〜 見えないね〜」
太史慈「おっと、こんなところに敵がいるとは!」

黄忠「どこを見ている、バカめ〜 えい、矢嵐じゃ」
太史慈「おっと。こりゃいかん、甘寧さんや〜早いとこ来てくれよ〜」
甘寧「あー、今から河渡るところ、も少し待ってて」
魯粛「黄忠よ、混乱せよ、、、、失敗かぁ」
魏延「太史慈よ、一騎打ちじゃ〜」
太史慈「お、生意気w 受けて立とうじゃない」

 太史慈92 VS 魏延90・・・よく判らないけど辛勝。

太史慈「敵将魏延、討ち取ったりぃ〜!」
甘寧「それ、違うゲームだよw」
陳式「魯粛め、混乱するがいい」
魯粛「あのね、私がアンタごときに混乱させられるわけないでしょ」
陳式「やっぱりだめか」
魯粛「ひ弱な私でも陳式くらいなら捕虜にできる」
甘寧「お待たせ〜黄忠に急襲ね」
黄忠「こ、これはイカン、恐慌状態に陥ってしまったわ」
甘寧「じわりじわりと削り取って、ほい、黄忠討ち取ったり〜」
魯粛「では私も火炎攻撃っと、韓玄サン、燃えておしまいなさいw」
韓玄「えぇい退却、城の上から矢を射掛けるんじゃ〜」
439三国志8初めて物語:2006/09/27(水) 00:32:54
太史慈「あ、弩兵俺だけか。仕方ないな〜チマチマ射ていくしかないか」
甘寧「すまんね、城門叩いとこか?」
魯粛「いや、矢を浴びて兵を失うだけで勿体無いから、後ろで見物に
  しましょうよ」
太史慈「ちくしょー、俺だけでやるしかないのか」
甘寧「文句は周瑜のダンナに言っとくれw」

どうにかこうにか城壁上の韓玄を射つくし、4人揃って孫権の軍門に
下すことに成功した。だれも拒否しないのね。

周瑜「では、新しい長沙太守は黄忠ね。魯粛たちは長沙で頑張っといて」
一同「もう気が済んだか?」
周瑜「何だよ。文句あっか?」
一同「とりあえず、チュートリアルいってこいや!」

周瑜の中の人「はい、そうします・・・」


韓玄「ワシ、練習台のただのヤラレ役なのか?」

おしまい。
440無名武将@お腹せっぷく:2006/09/27(水) 02:46:39
>市民「お金くれよん」
>周瑜「60しか残ってないところを、45も持っていくかね><」
それは恐らく敵の間者だ、所持金の大半を奪うし、断れば悪評を振りまく、
8における最大の敵
441無名武将@お腹せっぷく:2006/09/27(水) 19:43:21
>>435
8だと戦法は4レベルまでしか練習できない。
あとは戦場で使って4→5→極とやるしかないんだよな。

初めて8やると大体、ツマンネとかワケワカンネ、とかなるけど
遊んでるうちにコツとか判ってくると面白くなる、はずなんでまた頑張ってくれw
442無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:18:42
>>304
らへんで劉焉ってのが出て、少しだけ遊んでたので暇つぶしに書いた。
あんまりにもヒドイものが出来上がったので衆目に触れさせてみたくなった。

という訳で以下、本編。
443無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:20:29
194年7月

―中原より遠く離れた地、益州にて

劉焉「まだだ、まだ終わらんよ・・・」

その男、名を劉焉。
益州にて一大派閥を作り上げた群雄が一人である。

張任「親方さま・・・ご無理を召されますな!」

既に齢62を数え、体調は思わしくあらず、
加えて先月には、落雷によって長子と次子を失った。

劉焉「まだ死ねん・・・璋にはまだ次の君主たる自覚が足りぬ・・・」
張任「劉璋さまには、我ら家臣一丸となって補佐致しますゆえ・・・!」
劉焉「そうか・・・」

その言葉に安心し、瞑目する。

だがしかし、まだ心残りが、ある。

劉焉「ならば残る人生、我が侭を通させてもらおうか・・・」
444無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:21:53
成都より南、道なき道を行軍する兵らがあった。

呉懿「劉焉さまはどういうお積りであろうか?」
劉璋「はて、麻呂にはわからぬでおじゃる。」
呉懿「今までは益州に引きこもって満足しておられたのだが、」
劉璋「あやや、あれは珍しい花でおじゃ。」
呉懿「劉璋。満足したか?じゃあ・・・行くぞ?」

巴より北へ。永安を目指し行軍せんとする兵たち。

雷銅「オラァ!ちんたらしてると置いてくぞ!!!」
張松「いやはや、とんだハプニングでございますな。」
雷銅「おう、追いついたかい。きっちり脇を固めてくんなよ!」
張松「はてさて、どうして最前線なんか。トホホでございますな。」

一方、成都の北。フの宮城では・・・

ホウ義「なんと・・・某が巴の太守に?」
厳顔「うむ。親方さま直々の辞令が下りおったわ。」
ホウ義「そうか。出迎えご苦労であったな。」
厳顔「ワシはフに残るんで一人で行ってくれんか。」
黄権「俺っちも大将もフに異動ってんで来たわけよ。」
ホウ義「そうか・・・(この辞令・・・どう受け取るべきか・・・)」

呉班「なんか急に慌しくなったな、蘭よ。」
呉蘭「でもさ、俺達関係ないよな、班よ。」

次々と配置転換が行われる。
戦いの気運はもうそこまで迫っていた。
445無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:23:24
194年10月

フ。(漢字でみたくば[シ立口]を上手く並べれ。)
漢中を治める張魯と境を接する最前線。
そこには劉焉と三人の好漢が集まっていた。

劉焉「我々はフより出でて漢中を攻略する。」

厳顔「親方ぁぁぁあああーーー!!!!!」
劉焉「黙れい!!!(バキッ」
厳顔「たわらば!!!(グシャッ」
張任「くッ、この張任ッ。出遅れたかッ!!!」
黄権「やれやれ、このノリは正気かどうか疑われるぜ。」

劉焉「董卓、呂布、李確、賊どもに荒され、漢室の権威は地に堕ちておる。
   然るに張魯に漢中を預け、連絡を遮断する意味はもはや無くなったのだ。」

黄権「ははぁン。貸し付けた漢中を取り立てに行くって訳か。」
厳顔「張魯の小僧っぱら、目に物見せてくれるわ!!!」

張任「殿、やはり成都にてご自重あるべきではありませぬか。」
劉焉「何を言う。お主よりずっと場数は踏んできておるぞ。」
張任「そういう事では!いえ、詮無いことか・・・失礼致す。」
劉焉「・・・わしの我が侭に付き合わせて、すまぬな。」

かくて劉焉を総大将に2万の兵が漢中への行軍を開始した。
対するは張魯率いる五斗米道特別義勇大隊、総軍1万5千人。
446無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:25:21
漢中、そこは五斗米道が教祖たる張魯の治める土地。
山間の頂上にある特設ステージの上では今日も説法が行われていた。

張魯「お前らー!シ・ア・ワ・セ・です、かーい!!!」
信者「「「「「イェアー!!!サ・イ・コ・ウでーす!!!!!!」」」」」
張魯「おっけーい!お前らを最高にしてんのは誰だーい!!!」
信者「「「「「T・Y・O・U・R・O!R・O!!!張・魯!!!!!」」」」」
張魯「ぶりりあーんと!!!んじゃ、いっちょ今日のナンバーを」

ドタンバタン!!!

張衛「兄貴ぃ!それどころじゃねえよぉ!劉焉が攻めて来たんだよぉ!!!
   ざっと2万の兵がそこまで来てんだよぉ、どうすんだよ兄貴ぃ!!!」

張魯「んだぁ?ご機嫌なとこに邪魔立てたぁふてえ野郎だ。そう思うだろ?」
張衛「え、ちがっ。そういう問題じゃあ・・・」
張魯「そう思うだろうがようお前たちよおおおーーー!!!!!」
信者「「「「「イェェアアアアーーーー!!!!!」」」」」
張魯「おっけーい!!!お前らぁ、勝つのは誰だーい!!!」
信者「「「「「T・Y・O・U・R・O!R・O!!!張・魯!!!!!」
張魯「よっしゃあ!!!俺らについてきやがれい!!!」
信者「「「「「ウワァァアアアアーーーー!!!!!」」」」」
張魯「さぁ、セッションの始まりだぜい!!!
   乗って、乗って、乗りまくれーい!!!」
信者「「「「「イェェアアアアーーーー!!!!!」」」」」
447無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:26:54
張魯軍、砦にて劉焉軍を眺める者

兵士「閻圃さま、敵の中に突出している部隊が!!」
閻圃「張魯さまに楯突く愚か者に地の裁きを与えます。
   第一ステージの準備はよろしいですか?」
兵士「はっ、命令どおり。落とし穴を敷設して参りました。」
閻圃「うむ。地の裁き、とくと味わいなさい!!!」

一方、地を並走する二つの部隊。

張任「皆の者、全力で駆けよ!短期決戦を上策とする!!」
厳顔「親方さまーッ!!見ていてくだされえええッ!!!」

せめぎ合い、ぶつかり合い、互いに一歩も引かぬ二将に、
閻圃の策略が襲いかか・・・

張任「ム・・・穴罠だ!迂回して進軍する!!」

らなかった。
448無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:27:33
兵士「地の裁きが突破されました!敵軍、砦前方の森へ侵入!!!」
閻圃「ぐぬぬ、ならば第二ステージです。天の裁きを与えます。」
兵士「は、いつでも起動できます。」
閻圃「では、早速。    ポチっとな。」


張魯たちの駐屯する砦の目前

張任「森か・・・きな臭い匂いがするな。」
厳顔「退けぃ!!!わしらが一番乗りじゃあああーーー!!!」

ぱちぱち・・・

張任「これは、火の手があがっているッ?!」
厳顔「ぬお!?完全に囲まれてしもうたか!!!」

ごおっ。

眩い炎が森を真紅に染め上げた。
449無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:28:18
ギュイイイイーーーーン!!!

山谷の裾を巡る大音量、切り立った崖の上に太陽を背負って現れたる

張魯「俺様のセッションを邪魔立てする奴ぁ、
    ただじゃあ、帰さねぇ・・・やい!俺の歌を聴けーい!!!」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜張 師 君  参 戦 ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* ..

張任「うぉッ、まぶしッ!!!」
厳顔「火が邪魔して近づけんわ!!!」

張魯「お前ら、弦が切れるまで撃ちまくれーい!!!ろっくんろーい!!!」
信者「「「「「イェェアアアアーーーー!!!!!」」」」」
張魯「おっしゃあ!!!弓を借りるぞ!!!とうっ!!!」

さらに崖から飛び降りながら弓を射かける張魯。
火中にて右往左往する兵達が次々と矢の雨に晒され、倒れていく。

兵士「すげぇっ、アイツ落ちながら撃ってやがる。」
兵士「何を敵に感心してんだぐぇ」


張魯「ジョジョー!俺は人間をやめるぞーーー!!!」
信者「「「「「URYYYYYーーーー!!!!!」」」」」

もはや死狂いと化した五斗米道の前に、砦正面は地獄と化した。
450無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:30:06
勝利に沸き立つ信者たちを余所に、更に報告が届く。

兵士「伝令!後背に劉焉・黄権隊が出現!!!」
閻圃「では第三のステージ、人の裁きを与えましょう。」

砦を迂回し、後方へと侵入した劉焉軍が本隊1万。

劉焉「後背へ回り込む事には成功したが・・・」
黄権「やれやれ、この爺さん。大胆つーか豪胆つーか。」
劉焉「(ピキーン)そこぉ!!!曲者じゃあ!!!」

山の中腹より現れたるは米兵およそ1万。
さらに彼らを従える4人の将らが姿を現す。

楊任「蜀の田舎土竜、劉焉。我ら楊一党がお相手しよう。」
楊昂「大人しく引きこもっておれば見逃したものを。」
楊松「うう・・・なんでワイまで戦わなアカンねや・・・。」
楊伯「うはwww兄貴投入とかwwwマジやばすwww」

楊四将率いる一万の兵が逆落としに肉薄する。

劉焉「黄権!」
黄権「しゃあねぇ。ちっと本気でやりますか。んじゃ・・・」

土煙をあげて突進する人の波に


黄権「さいなら。」


頭上より巨大な岩石が降り注いだ。
451無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:30:46
兵士「伝令!楊一党が壊滅!!」
閻圃「黄権め!いつの間にあのような工作を準備したのだ!」
兵士「せ、戦法Pがあれば計略は使えますので。」
張衛「ちっくしょう。オレが足止めに出る!兄貴とお袋のことは任せた!」
閻圃「張衛さま、御武運を・・・!」


閻圃「・・・森は燃えているか?」
兵士「前方の森は依然、鎮火の様子ありません!」
閻圃「炎が消えぬ内に張衛さまが劉焉の首を取ってくれれば・・・」
兵士「伝令!後方の森に火が。張衛さまが火中に取り残されました!!」
閻圃「ええい、消化作業を急げ!!まずい、流れは奴らに傾いている。」


劉焉「燃やしてしまえ〜。やれやれもっとやれ〜。」
黄権「やれやれって、撹乱でもしとけよ爺さん。」

燃える森の中、必死に応戦する張衛も僅かな手勢では叶わず

張衛「がふ。兄貴ぃ、後は任せたんだよぉ。」

黄権「コイツ、どうする?」
劉焉「捕虜として扱う。命は助けてやれ。」
452無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:31:31
閻圃「前方がやけに静かだ・・・索敵報告!」
兵士「て、敵軍が見当たりません!既に森から離脱した模様!」
閻圃「これは詰んだか・・・既に劉焉隊と合流しているに違いない。」

その読みは当たっていた。
火罠より離脱した張任・厳顔は一度後方へ下がり大迂回、
集結した劉焉らは張魯たちの砦へと総攻撃に移ろうとしていた。

劉焉「総員、突入!!!」

張任「汚名返上の機会、逃してなるものか!」
厳顔「名誉挽回の(ry」
黄権「やれやれ、いっそ降伏してくれりゃ楽なんだがね。」

かくして結集した劉焉軍は砦に居座る張魯軍への攻撃を開始。
撹乱戦法により烏合の衆と化した米兵らは瞬く間に駆逐されていく。

必死に弓を射掛ける米兵らの奮闘もむなしく、砦は陥落した。
張魯も残された砦の一角にて、僅かな信徒達と共に立て篭もる次第であった。
453無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:32:10
もはや隠れた所で、発見されるまでの時間稼ぎにしかならず。
逃げ延びた信徒たちは恐怖に怯えるもの、すすり泣くもの、混沌としていた。

閻圃「これまでです。張魯さまは急ぎお逃げください!!!」
張魯「バカ野郎!!俺様が逃げるだと!お前らを、皆を見捨てて逃げろってのか!」
??「その通りです。」

歩み出る幼女。しかし、彼女はこの場の誰よりも落ち着き払っていた。

閻圃「し、小容さま・・・。」
張魯「かーちゃん!なんでこんな所に居るんだ!かーちゃんこそ逃げてくれ!!」
小容「いいのです。いずれ貴方にもお呼びがかかります。逃げるのはそれまでの間です。」
張魯「じゃあ・・・かーちゃんを連れて!」
小容「いいえ、私は自らの意志で残るのです。暫しの別れです。心配しないでください。」
閻圃「張魯さま、小容さまには何かお考えがあるのです。張魯さま、どうか!」
張魯「っ・・・。ぜってーに帰ってくる!それまでお前ら、達者でいろよ!!!」

かくして張魯は一人、砦より脱出。五斗米道の信徒の元で匿われることとなる。

閻圃「小容さま、如何なさるお積りです?」
小容「そうですね。まずは扉と窓を開けて降伏しましょうか。」

呆気にとられる彼らを尻目に、ただ幼女だけが長閑な様子であった。
454無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:32:48
張任「捕虜の処遇をお決めください。」
劉焉「軍門に降る者は受け入れ、拒否する者は解き放つがよい。」
張任「承知いたしました。・・・して、そのお方は誰なんです!?」

活!

劉焉の膝の上に腰掛ける幼女を射掛けるような目で睨む、

小容「あら、始めまして。小容と申します。」
劉焉「古い知遇だ。気にするな。」

愕然。

そも、殿はこういう方であったろうか。いやまて余りに幼い童子を傍に置くのは珍しくもない話である。なんだ私が知らない間にお手伝いをお変えになっただけ、そうに違いあるまい。

小容「という訳で、公祺(張魯)の事はお許し下さいますね?」
劉焉「よい。布教も認めるし、士官も許す。」
小容「まぁ、ありがとうございます。」

なんだこのふいんき(なぜ変換されない!?)ちょっとまってくれいままでのおやかたさまのわがままってもしかしていちゃいちゃしたかったからとかいうんじゃあるまいいいいいい

張任「は、は、、破廉恥でござるうううーーー!!!!!!」

大広間に男の叫びが響き渡った。     が、黙殺された。

なんちゃって張魯編 完
455無名武将おなかぷくぷく:2006/09/27(水) 21:39:37
半年だけ書いて力尽きた。

多分、続かない。
メモだとあと1年くらいは生きてる。

結局自分は何をしたかったんだ。おわり
456無名武将@お腹せっぷく:2006/09/27(水) 22:50:35
壊れ張任ワロスw
で、陳潜はいつでてくるかな?( ̄ー ̄)ニヤニヤ
457無名武将@お腹せっぷく:2006/09/28(木) 10:08:45
>>454
後1年頑張ってくれw
後「ふいんき」じゃなく「ふんいき」なw
458無名武将@お腹せっぷく:2006/09/28(木) 11:20:47
>>457
この場合ふいんきでいいんだよ
459無名武将@お腹せっぷく:2006/09/28(木) 12:16:48
ショートシリーズはテンポが良くて面白いな
460無名武将@お腹せっぷく:2006/10/02(月) 19:45:43
期待あげ
461無名武将@お腹せっぷく:2006/10/04(水) 20:32:09
おかしい・・・自演乙って流れじゃないこれ?

>>456
そいつがでてくる小説読んだの2年くらい前かな。小容の義理の息子だっけ?
>>457-458
見直したら正確に一年じゃなかった。頑張るのは嫌いなのでだらだらいきます。
ちなみに雰囲気の解釈は>>458さんの仰るとおりです。
>>459
短い上に推敲もまともにできてない駄文で申し訳ありません。
>>460
期待に沿えられる自信はありませんが、ちまちま書いてみることにします。

こんなのにレスを返していただき、ありがとうございました。

以下、メモをまとめただけの駄文乙↓
462無名武将@お腹せっぷく:2006/10/04(水) 20:33:39
195年1月

劉焉「はぁ・・・まるで若い頃に戻ったやうであった・・・」
張任「とりあえず、劉璋さまから年賀状が届いておりまする。」

はいけい

ちちうえ、南中せいはしたお。
とちゅうで金旋というのが仕官してきたからやとっておいたお。
わるいやつじゃなさそうだから、かれに南中まかせてこれからかえるお。

ついしん おみやげをたのしみにしてるおっおっ( ^ω^)

劉焉「・・・帰ってくるな(ぽそ」
張任「は?何と申されましたか?」
劉焉「近々、璋が顔を見せるのだと。」
張任「久々に親子で過ごされるとよろしいでしょう。」
劉焉「はぁ・・・璋のことは本当に任せたからな!」
張任「は、我ら一同が責任をもってお守りする所存」
劉焉「そうか。ならいい。さて・・・これから先、どうするか。。」

??「お待ちあれ。貴方にはまだ心残りがあるはずだ!!」

張任「何奴!」
463無名武将@お腹せっぷく:2006/10/04(水) 20:34:49
秦フク「申し遅れました。わたくし、こういう者です。」
劉焉「とーたるこーでぃねーたー?」
秦フク「左様。皆さまの人生を華麗に彩るのがわたくしの使命!
    ずばり!あなたの次の心残りは政界復帰!これです!!!」
劉焉「ほほう」
秦フク「今あなたが政界を牛耳る森派げふんげふん・・・
    李確どもを退け、政治を献帝さまにお返しになる。
    さすれば、これは歴史に残る偉業となりましょうぞ!」
劉焉「うーん」
秦フク「どうですか?わたくしの初プロモーション。」
劉焉「正直うさんくさい。」
張任「誰かコイツをつまみだせ。」

劉焉「ま、とりあえず益州制覇しとくか。」

※武都■━■漢中※※ ■=劉焉
※※※┃※┃上庸※※ 
※シ音■━┻■━━  武都:劉焉、黄権、厳顔、張任、楊任 兵30000
※※※┃※※┗┓永安 
※※※┣━┓※■━  上庸:楊懐、張松、高沛 兵8000
※※※┃巴■━┛※※ 
※成都■━┛※※※※ 永安:雷銅、閻圃、楊伯 兵8000
※※※┣■建寧※※※ 
※永昌■┃※※※※※ 漢中:秦フク、張衛、張魯 兵7000
※※※┃┃※※※※※
※三江■┛※※※※※ ほか、割愛。
※※※※※※※※※※ (C)三國志VIII 作成:武田騎馬軍団
464無名武将おなかぷくぷく:2006/10/04(水) 20:36:42
195年 4月
技術者「衝車が完成いたしました。」
劉焉「ご苦労、下がれ。・・・して、書簡とな?」
張任「はい、それも呂布から。」

「李確討つべし!」
今なお朝廷を牛耳る逆臣、その名は李確。
北は遼東、南は三江に至るまで彼の非道は聞こえり、
三下李確に怯える匹夫は長城の向こうへ逃げ去り、
行かんとする豪の者こそ我が元に集え!!!

劉焉「そういえば洛陽に李確が進出しておったな。」
張任「ええ、恐らくはその為の牽制でありましょう。」
劉焉「我々も漢中が李確と接しておる。面白い展開になるやもしれん。」

呂布が盟主となり反李確連合を結成しました。
 参加勢力は以下―呂布、張楊、劉焉

劉焉「今後の方針を伝える。天水をとり長安へ、然る後に洛陽まで向かうぞ」
張任「お体の事を考えるとお断りしたいのですがね。」
劉焉「なに、どうせ死期は近い。ならば最期は土の上で死にたい。」
張任「滅多なことを申されますな!!」
劉焉「わしは少しでも多くの事を残して逝きたいのだよ。」
張任「劉焉さま・・・。」
465無名武将おなかぷくぷく:2006/10/04(水) 20:37:52
一方、漢中では

張魯「ええい、業腹だぜい。何で俺様が下っ端なんだぜい?」
張衛「そりゃあ・・・在野に下って仕官し直したからでしょ??」
張魯「うっせい!なんで弟のお前より俺が下っ端なんだと聞いてるんだぜい!」
張衛「イタタ、許してくださいよー兄貴ぃ〜。」
秦フク「何がダメだったかなぁ・・・マーケティング調査がまずったかなぁ・・・」
小容「和気藹々している所をごめんなさいね、秦フクさん。」
秦フク「はい?」
小容「漢中を出でて、長安を落としちゃいましょう。」
秦フク「は、手勢は7000しかありませんよ?」
小容「ほら、連合軍も来てくれるし。ね?」
秦フク「それはちょっと・・・それに次のプレゼンの準備しないとだし・・・」

小容「もしお姉さんのお願いを聞いてくれたら劉ちゃんに口聞きしてあげます。」
秦フク「やりましょう!!!」
張衛「今、ひどい談合を見た気がす」
小容「あらあら、秦フクさん。衛がぜひともお供したいと申しております。」
張衛「え、ちょっ」
小容「行ってらっしゃーい。さ、これで貴方が太守になれましたね。」
張魯「かーちゃん・・・これは一寸やりすぎなんだぜい・・・」

かくして僅か7000の手勢が長安へ進発。
対するは神算遠謀の賈ク。そして李確率いる3万の精兵である。
466無名武将おなかぷくぷく:2006/10/04(水) 20:40:30
劉焉「秦フクの馬鹿者め!これだからCOMは困る。」
張任「あながち、そうとは言い切れませぬぞ。」
劉焉「勝手に負け戦なんぞ仕掛けよったのに何を・・・ん?」
張任「戦勝の報告が届いております。」
劉焉「・・・・・・。」
張任「捕虜をお目にかけます。」
李確「ええい、斬るなら斬れ!」<あれ?こいつ誅殺の対象じゃね?
劉焉「・・・・・・これは想定外だ。」
張任「どう致しましょう。」
劉焉「んー、連合組んでるから斬っても悪名増えないんだよな。。」
李確「待て待て、もう少し斬るのは思いとどまるといい。
   今わしを斬れば呂布と張楊との同盟は一気にご破算。
   鴻門の会の故事のごとく、呂布に命を狙われるぞ!!!」
劉焉「長文乙。」
張任「いかがなされます。」
劉焉「逃がしとけ。せっかくの駄文がコイツ一人で台無しだわ。」

馬日テイ「よく非道暴虐の李確の元から助けてくれた!」
士孫瑞「乱れた政治を正し、朝廷を正道に戻す為に力を合わせよう!」
劉焉「誰かコイツらをつまみだせ。」

鍾ヨウ「非才ながら、お役に立ちましょう。」
劉焉「うむ、期待しているぞ!!」

劉焉「これで我らが献帝さまを奉する事ができた。」
張任「詔勅を頂き、連合に弾みをつける事も出来ましょう。」
劉焉「いや、そんな些細なことはどうでもいいのだ。」
張任「は?」
劉焉「―益州に天子の気質あり、か…。」
467無名武将おなかぷくぷく:2006/10/04(水) 20:42:58
その後のことであるが、
袁紹が反李確連合に参加する旨の書簡が届いた。

劉焉「これでは連合も中原群雄の懇親パーティのようなものだなァ。」
劉璋「( ^ω^)ちちうえ!南へ北へと、たいへんだったお!」
劉焉「あの神算の賈クが呂布の元へ走ったのも長い目で見れば危険だなァ。」
劉璋「( ^ω^)おみやがあるお!三江名物の南中ばなな、うまいお!」
劉焉「・・・あのな。武都の太守の仕事はどうしたのだ。」
劉璋「( ^ω^)楊松に押し付けたお!」
劉焉「・・・・・・で、何のようだ。」
劉璋「( ^ω^)撹乱を教わりに来たんだお!」

ガシャーン

劉焉「そうか!お前がそんな事を言うようになったか!」
劉璋「( ^ω^)そう言えば喜ぶって楊松が教えてくれたお!」
劉焉「・・・・・・あー、あんなところにかわええおなごが璋をさそってるぞー。」
劉璋「⊂(^ω^ )二二⊃すぐ行くお!ブーン!!!」
劉焉「うちの天子はどうしてこうなんだ!!!」

    劉璋に撹乱を伝授しました。
468無名武将おなかぷくぷく:2006/10/04(水) 20:48:28
なんかレスがあったから調子に乗って続いちゃいました。
誰ですかこの豚を木に登らせるようなことをしたのは・・・・・・

ここまでしか書いてないので中途半端ですが半年でキリ。
469無名武将@お腹せっぷく:2006/10/04(水) 23:25:10
インチキ秦[宀必]すてきですなぁ

プレイにリプレイを追いつかせるの大変だろうけど、
頑張って続き書いてくれ。またーり待ってるから。
470無名武将@お腹せっぷく:2006/10/05(木) 21:24:46
久しぶりにリプスレ開いたら前に自分が出した案が、てか劉焉で天下統一ってできるんかな?
471無名武将@お腹せっぷく:2006/10/08(日) 02:03:59
とか言っといて劉焉で天下統一、
斬りまくりの荒らしまくりだったけどね、
472無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:30:55
>>469
頑張るのは嫌いだと・・・
>>470-471
私はできなかったなー・・・それよりもリプレイうp!

という訳で今回も半年分投下↓
473無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:32:29
195年7月

この時、劉焉は献帝に拝謁の栄を賜るべく長安に居た。

劉焉「献帝陛下の苦境を知りながら、かかる今日まで放置いたした事。
   この劉焉、一生の深くでございました。どうか無礼をお許しいただきたい。」

劉協「申さずともよい。面を上げてくれ。」
劉焉「はっ!」
劉協「今日の事態を招いた事は朕にも罪があろう
   況や、どうして駆けつけてくれた忠臣を罰せられよう。」
劉焉「勿体無きお言葉。」
劉協「そなたも朕と同じ劉姓である。劉大老と呼んでもよいか?」
劉焉「畏れ多いことを申される。なんなりとお呼びくだされ。」
劉協「うん。では南中を恭順させた功。奸族を打ち払った功。
   これらの功績から益州牧ではなく秦公として朕に尽くしてくれ。」
劉焉「ははーっ!命散るまでの間、やれるだけの事をいたしましょう。」
劉協「そう言わず、朕の為にも長寿を目指せ。大老」
劉焉「精進いたしましょう。」



劉焉「さて、秦フク!釈明を聞こ・・・」
秦フク「どうです!この私の神算鬼謀!政界復帰して軍権を握れば最早あなたに逆らう奴がおられようか!
いやいまい!反語!さぁ、次は陛下の詔をもらって各地の群雄を排除し益州こそが中華一ィィィィィ!!!!!!
という当然の結末でもって歴史に物語に書いて書かれて名を残すので
劉焉「誰かコイツをつまみだせ。」
474無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:36:38
―天水、評定の間

馬騰「秦公様に置かれては献帝陛下の覚えもよく・・・人気とりとはお前らしくもないな。」
劉焉「おお、馬騰か。そちらも壮健のようだな。で、何の用だ。」
馬騰「な〜に。単なる宣戦布告に来ただけのこと。金1300をよこせば暫くは待ってやる。」
劉焉「これだからCPUは困る。誰かコイツをつまみだせ」
馬騰「それには及ばん。こい!黒天号!!!さーらーばーだー!!!」

パカラッ パカラッ パカラッ

劉焉「聞け!やはり馬族は許せんと判った!秦フク!」
秦フク「おおおおおお!!!!目立ってきた!目だってきたぞーーー!!!」
劉焉「今すぐ長安を発し、宛を占領してこい。張衛と1万7千の手勢を与える。」
秦フク「え・・・あの、馬騰は?」
劉焉「次!長安太守の後任として首吊り王累を。あと楊昂あたりを配置せよ!」
張衛「多分、もう出番ないんですよ秦フクさん。てか物扱いだ俺」
劉焉「張任!厳顔!黄権!楊任!そして鍾ヨウ!我らで西平の韓遂を攻めるぞ!」
秦フク「ちょっ、あの・・・」
劉焉「董和、天水は任せる。総員出撃!!!」

ALL「「「「「オオオォォォーーー!!!」」」」」

秦フク「てか、宛は最前線じゃないか!」
張衛「そっすねぇ・・・フクさんの武力低いから心配っすよ」
秦フク「くくく、なーに功績をあげるには戦場が一番なわけよ。社亜少佐だって戦場で手柄を立てて昇進したんだ。」
張衛「品官は俺のが上なのに何で太守はフクさんなんだ・・・。」
475無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:37:43
西平の戦い

劉焉「黄権。状況を説明しろ。」
黄権「はいはい。戦場は平地。一応、山はあるが無視して構わんでしょう。
   次に兵力が、こちら5万。韓遂3万、馬騰3万・・・ま、短期決戦だな。」
劉焉「うむ。砦周辺での乱戦となろう。皆の奮戦に期待する!」

[内訳]
劉焉本隊1万 重歩 張任隊 1万 重歩 鍾ヨウ隊5千 重歩
黄権隊 1万 重歩 厳顔隊 1万 重歩 楊任隊 5千 重歩

戦いは劉焉の予言どおりの乱戦模様となった。

劉焉「それ!旗本八騎に埋伏した兵よ!今こそ動く時!!」
楊秋・程銀「うわっ、なんだなんだ!?」
黄権「すまん。ちょいと混乱しといてくれ。戦法→撹乱。」
馬玩「うわっ、落ち着け!ダメだ収集がつかない!」

張任「今こそ好機!全軍、突撃!」
厳顔「乱撃じゃあああーーー!!!」
楊任「普通に殴ったほうが失敗しなくて楽だな。」
鐘ヨウ「韓遂に戦法→撹乱→混乱ktkr!!!」

韓遂「YABEEEEーーーー!!!!!!」

さんざんに打ち破られる韓遂ら、もはや総崩れになろうというそのとき。
476無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:38:28
          я ・・・...

          `□' ドドドド...
           "
          .____
          j…ト ドドドド..
          .TT



         /ヾ∧
        彡|   \
         彡| ・丶._)つ <「待てーい!!!」
        ( つ   /
⌒ヽ     /   ⌒)    Y⌒ヽ
  人    /__ し   ノ⌒ヽ  人 ズドドドド…
Y⌒ヽ)⌒ヽ し   Y⌒ヽ   Y  )⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彼方より土煙を上げて接近する騎馬兵の先頭に立つ勇将こそ

馬超「義によって助太刀致す!!!奸臣劉焉よ覚悟おおおーーー!!!」


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜刃 馬 義 心  馬 孟 起 ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* ..


馬超「我が突撃の極みを見よおおおっっっ!!!!」
劉焉「臆するな!!!意地でも踏ん張ってでも押し戻せ!!」
477無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:41:04
馬超「田舎爺は引っ込んでろおおおっっっ!!!!」
              ̄ ̄ ̄ ̄-----________ \ | /  -- ̄
      ---------------------------------  。←>>劉焉
           _______----------- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     ∧ ∧    / / |  \   イ
                    ( 馬 )  /  ./  |    \ /
                 _ / 超  )/   /  |     /|
                 ぅ/ /   //    /   |    / .|
                ノ  ,/   /'    /    |│ /|
 _____      ,./ /∠__|     /   .─┼─ |
(_____二二二二)  ノ (\__,/|    / ┼┐─┼─
              ^^^'  ヽ, |  |   /.  ││  .│

劉焉「ぐはっ・・・ぐうう・・・」
厳顔「ぅぉおやかぁたさぁぁまぁぁぁああああああああーーーーーー!!!!!!」
張任「いかん!殿!お気を確かに!殿が怪我を負われた!!」
厳顔「うぉおおおのれぇぇぇーーー!!!!」
馬超「氏に損ないが、前に出るからッッッ!!!出てこなければやられなかったのにッ!!!!!!」
             ___
            ./ 厳  \   
            | ^   ^ |    ,..、 
           | .>ノ(、_, )ヽ、.|′ _,,r,'-ュヽ
 ビ リ        ! ! -=ニ=- ノ! ,イ彡く,-‐' ゙i, 貴様・・・
  __,,, :-―,ァ''" \`ニニ´/゙ア´ ̄`ゝニ'ィ,〉
,:f^三ヲ,r一''^ニ´、、__ l ! ィ彡,ャァ'" ,,..,,、  /lトィヘ どうしても私を怒らせたいようだな・・・
ノ ニ、゙リ  ,..,,   ``''ヽ,,,  ''"´   ゙''ヾミ,r/:.l:.:し′
,ィテ'J´,,..::;;゙i,     ,;,, ;;; ,,;;       ,frア:.l:.:ヾ 
リ:.:.:.{'"  ,ィト.     ';;;;;;;;;;;'      ,!;V:.:.ノ:.:.:.:
:.:l:.:.:.ヾ='":.:.:l      ':;;;;;:'      ,;;/;;:.:/:ノ:.j:.:.:.
:.:l:.ミ:.:.∨:.:.:.:ヽ、    人__,,,;;;;;ノ/N/:/:.ィ:.:.:.
478無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:43:27
劉焉「鐘ヨウに奴の撹乱をさせろ・・・」
張任「は、すぐに行わせます故。今は後方でお休みください!」

黄権「ったく、年寄りにかまけてる場合じゃねっての!」
ホウ徳「軽口を叩く、俺の前で余裕を見せるか!」
黄権「ああ、ったく。これだから猪武者って奴らは・・・戦法→撹乱!」
ホウ徳「くっ、馬が動揺して動かん!」
黄権「楊任!後は任せた!さーて、次は馬休に馬鉄に・・・」
ホウ徳「待て!まだ勝負はついていないぞ!!!」
楊任「お前の相手はこの俺だ!どうせ反撃もこないし、普通に殴るか。」

馬超「そこを退けえええーーー!!!」
厳顔「退かぬわ小童あああーーー!!!」
鐘ヨウ「戦法→撹乱。」
馬超「ぐ、しまった!!!」
厳顔「親方様の敵めえええ、乱れ撃ちじゃあああーーー!!!」
馬超「なんのっ1がっ、壊滅だと!?」
厳顔「馬騰が長子、馬孟起を捕えたぞーーー!!!親方さぁぁぁまああああーーー!!!」

馬騰「超がやられただと!?これは・・・敗戦だな。」
韓遂「すまん、わしがもう少し持ちこたえておければ・・・」

黄権「戦法→撹乱」張任「突撃」厳顔「乱撃」楊任「通常」
馬休・馬鉄「ダメぽ・・・。」

残る馬騰・韓遂も衆寡敵せず、尽く捕縛された。
かくして、多くの犠牲を払ったもの劉焉は西平を攻め落としたのだった。
479無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:46:46
張任「怪我の具合はどうですか?」
劉焉「この程度の軽症で大騒ぎするでないわ・・・」
張任「捕えた捕虜の中で投降に応じた者は以下でした。」

登用:馬玩、楊秋、程銀、馬超。

劉焉「そんなものか・・・ん?馬超だと?」
張任「ええ、何故か一向に解放に応じぬのです。」
劉焉「なんだそれは・・・」

つまり

馬超「これだからCPUは困る。」
厳顔「お前が言うな。」
劉焉「ぶっちゃけ杉。」
馬超「まあ昔の事は水に流せ。許してやるから。」
厳顔「親方様になんという暴言!懲らしめてくれるッ!!!」
馬超「はっ、お前なんぞにそうそう負けてたまるかッ!!!」
黄権「やれやれ、俺っちもお払い箱かね。こりゃあ。。」
張任「ともあれ、残るは西涼一つですな。」





劉焉「もう好きにしてくれ・・・。」
480無名武将おなかぷくぷく:2006/10/11(水) 20:49:42
はい、今回はここまで。

劉焉が死ぬまであと少し、果たしていかなる結末が待ち受けているのか。
A:全く考えていません。

ふつーに劉焉が死にました。で終わるかもしれない。特にネタもないし。〆
481無名武将@お腹せっぷく:2006/10/24(火) 13:49:38
人が減ったねぇ…
ともあれ、>>473お疲れ様です。
482無名武将@お腹せっぷく:2006/10/24(火) 16:15:17
三国志11ってリプレイやりづらくね?
483無名武将@お腹せっぷく:2006/10/25(水) 19:31:09
>>482
それは]でリプレイやってたのにデータブッdで
11で再開しネタ書きとめてる俺に対する挑戦か。


荊南マゾいよ荊南。
484無名武将@お腹せっぷく:2006/10/26(木) 00:43:19
>483殿

未だ11のリプレイにはお目にかかったことがなくて、
wktkして待ってます。
485無名武将@お腹せっぷく:2006/10/28(土) 14:08:01
>>483
俺も10でリプレイやろうとしてたけど、
荊南マゾくて挫折してしまったよ(´;ω;`)
出来上がり投下されるのを楽しみに待ってます。
486無名武将@お腹せっぷく:2006/10/29(日) 00:48:57
487無名武将@お腹せっぷく:2006/10/29(日) 01:12:53
↑一年以上も更新ないリプレイのリンク出してどういうつもりだ?
再開したのかと一瞬喜んじまったじゃねーか
488無名武将@お腹せっぷく:2006/10/29(日) 23:36:27
そういえば劉キのリプレイって前なかったっけ?諸葛亮とホウ統が確執してたやつ。
袁術陛下のも。あれどこにあるんだろ…。
489無名武将@お腹せっぷく:2006/10/30(月) 01:44:26
>488

>404にあるまとめサイトか?
袁術のはまとめの後のやつ
劉gのはどうだろ、内政フェチならまとめの前のやつに
のこってるけど。
490無名武将@お腹せっぷく:2006/10/30(月) 02:10:09
>>488
劉gだと、四代目韓玄殿の劉g伝ですかね?
ご本人のサイトで掲載していたかと思いますが、そのサイト自体が長いこと見れない状態が続いていますね。
491無名武将@お腹せっぷく:2006/10/30(月) 17:04:59
劉g載ってるのありましたよ。
http://hobby.2ch.net/warhis/kako/1017/10178/1017856984.html
492http://tadadenetoge.web.fc2.com/index.html:2006/11/04(土) 09:34:35
『タダで有料ネットゲームをやろう』

1時間で千五百円の現金とかWebMoneyが手に入ります。
フリーメールOK&mixi紹介もあり
493無名武将@お腹せっぷく:2006/11/14(火) 08:52:28
生涯一捕手
494無名武将@お腹せっぷく:2006/11/16(木) 08:54:12
(・ェ・)<呼んだサネ?
495無名武将@お腹せっぷく:2006/11/17(金) 15:51:48
最近リプレイの投下がないね…
久しぶりに三国志やって見るかな?
韓玄でやるの辛そうだが…(^^;
496無名武将@お腹せっぷく:2006/11/17(金) 16:30:10
投下してはみたいものの、ちゃんとやり通せるかどうかが難しい・・・
何晏でレポート取りながらやってるけど、いかんせん寿命が長いからダラダラとしか続いてない。
497無名武将@お腹せっぷく:2006/11/18(土) 21:01:14
>488
サイト復旧の目処がたってないとか。
現在はブログで]で韓玄使ってリプレイを使用となさっている。
498無名武将@お腹せっぷく:2006/11/21(火) 03:29:03
11はキャラゲー要素が減ったから書きづらいよね

>>497
urlおしえて('A`)
499無名武将@お腹せっぷく:2006/11/21(火) 10:43:27
リプレイ記まとめサイトで過去作品見たけど
完結してる分ってかなり少ないな
でも数少ない完結してる分は名作が多いわ
500無名武将@お腹せっぷく:2006/11/22(水) 16:54:03
>>498
ググれ
501無名武将@お腹せっぷく:2006/11/29(水) 23:47:21
502無名武将@お腹せっぷく:2006/12/07(木) 01:23:47
ここはさながら零陵あたりの有様ですね
503無名武将@お腹せっぷく:2006/12/07(木) 03:08:39
零陵に謝れ。
504無名武将@お腹せっぷく:2006/12/09(土) 14:36:42
一時期かなりにぎわってたのになあ・・・
505K ◆EiKaTUNuis :2006/12/11(月) 12:29:24
ネタプレイ中

ひと月後始めます
期待はしないで生暖かく待っててください。
506無名武将@お腹せっぷく:2006/12/11(月) 21:03:39
とりあえず>>505に期待しとくか…保守sage
507無名武将@お腹せっぷく:2006/12/11(月) 23:24:28
袁術リプレイで自軍が10倍に見えるって設定のがあったんだが、
あれって何処でやってたんだろう
過去スレあたってもヒットしないんだよなぁ
508無名武将@お腹せっぷく:2006/12/11(月) 23:42:47
三国志[プレイ日記
http://curry.2ch.net/warhis/kako/1013/10131/1013170420.html
未完なのが惜しまれる
509無名武将@お腹せっぷく:2006/12/12(火) 20:27:28
>508
thx!
これや劉g伝読んで俺もリプレイしたいなぁと思ってたんだよな
つーか、もうあれから4年も経つのか…
510無名武将@お腹せっぷく:2006/12/17(日) 18:20:39
-
511無名武将@お腹せっぷく:2006/12/22(金) 20:53:01
保守
512鍾離昧三昧 ◆KENSIzzDJg :2006/12/24(日) 12:17:33
ほす
513無名武将@お腹せっぷく:2006/12/26(火) 00:08:03
とりあえず、三国志]でよかったら、鮑信でもよかったら、明日から落とす。

保守。
514無名武将@お腹せっぷく:2006/12/26(火) 01:48:43
よろすく
515ラブ・サイケゲリラ ◆QzonjMXG42 :2006/12/26(火) 02:20:19
じゃ、孫堅でやりますか。
516ラブ・サイケゲリラ ◆QzonjMXG42 :2006/12/26(火) 02:21:17
「天子の密勅を受け、今ここに天道を正さん」


時は1800年前の中国後漢王朝末期。
黄巾の乱に(中略)宮廷内の(中略)いち早く中央の実権を
(中略)董卓は陳留王を(中略)
(もういいじゃん分かり切った話じゃんよ)

とにかく、この董卓打倒の檄文を受け立ち上がった群雄たち。


孫堅:うむ。やはり孫堅なんだから劉表と喧嘩せねばならんだろ。
   特に黄祖とか言うブタ野郎をSATSUGAIせよSATSUGAIせよ!!
   とわしの中の何かが告げておるのだ。
   静をここに。奴を参謀にして進軍じゃ。
孫策:ちょっwww父上、空気嫁wwwww
孫堅:仕方ないだろう……わしらの居る長沙からでは董卓の領地たる洛陽にも長安にも
   街道が繋がっとらんのだから。それよりコレはチャンスだぞ、今の内に地方の群雄を
   潰し、名を挙げるのじゃあ! ほれっ、分かったら静をこれへ。
孫策:まったく……父上、このゲームに叔父上はおりませぬぞ。
517ラブ・サイケゲリラ ◆QzonjMXG42 :2006/12/26(火) 02:22:50
周瑜:左様。程普・黄蓋・韓当・朱治ら宿将は居りますが……あ、先ほど魯粛と丁奉を登用しました。
孫堅:(あ、最初っから周瑜居るなら孫静いらねーじゃん)
   おぉ、魯家の狂児と名高い彼か。彼ならば智略が期待できよう。して、知力は?
周瑜:軍師Cの政治Aです。
孫堅:待て待て、なんだそのCとかAは。魯粛と言えば知力94はあるはずじゃ。
   肝心なところで偽書が失敗するオチャメなブレーンのはずじゃ。デロデロデー♪
孫策:父上は中の人と同じく肥ゲー脳ですな……このゲーム「三国動乱」は
   肥ゲーと違い、軍略、武勇、智略、政治、仁徳の5つのパラメが
   S〜Eの5段階に分けられており、

★君主:軍略、武勇、政治、仁徳(父上や董卓、袁紹らはここです)
★将帥:軍略、武勇、智略、政治(周瑜や諸葛亮、司馬懿等。
    後々登場する陸遜や姜維らもここに)
★軍師:智略、政治(魯粛や中の人お気に入りの郭嘉なんかはここ。
    因みに彼の政治は最低ランクのE。萌え)
★将軍:軍略、武勇(韓当将軍や黄蓋将軍はここです)
★武官:武勇(典韋とか武力一辺倒の人物はここ)
★文官:政治(陳羣はAランク文官。
    正史を考慮してか諸葛亮は智略Aの政治Sだったり)

とそれぞれの人物によって役割が決めてあり、出来ないことは出来ないようになっています。
   まぁ、アモーたんや虎髭で雄臭ぇ蛇矛を振り回すガチムチ兄貴は成長イベントと言う名のえこひいきで
   パラメが成長したりもしますが、大体の人物はこのパラメのまま進みます。
孫堅:むむ……文官は戦場に出た場合どうなるのだ?
孫策:いえ、ですからハナっから出られないんですってば。
   これなら馬から落ちる文官も無理矢理戦場に出る必要もありません。
孫堅:暗に誰かを愚弄しおって……
518ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/26(火) 02:25:47
孫堅:では……軍略のある周瑜ら将帥は総大将として戦に出られるのか?
周瑜:もちろん。ですが私の軍略はBと抜きん出て高い訳ではありませぬので、
   軍略Sの将軍たる孫策を総大将にし、私を軍師とした采配が無難でしょう。
孫堅:将軍にも色々おるのだな。では軍略Cで武勇がDの丁奉の場合、
   無理に武勇を振るう必要のある部将より
   軍略を要する左右の将軍に配した方が良いと言うわけじゃな。
周瑜:それでこそ活かした人の使い方にございます。
孫堅:……んん? しかしそうなると、文官の居る意味がないのではないか?
周瑜:我が君、そこでパラメ:政治なのです。領地を治める文官が効率よく国を富ますことにより
   三月と九月の税収が上がる仕組みになっております。
   また、シェア版と違い中の人が遊んでいるダイソー版では文官しか提案してきません。
孫堅:だんだん頭がこんがらがって来たが……提案とは?
周瑜:開墾や施し、城壁強化から同盟の薦めまで、月の始めに提案があり、
   なおかつそれを受けた場合は国を富ませたり他国との修好を深めることができます。
   月に一度しか出来ない命令より一手多く内政を行えるため、資金に余裕があれば
   ちゃっちゃと受理してあげると良いでしょう。
   また少し話が逸れますが、シェア版の武官による提案は義勇兵募集や練兵と言った軍事がメインです。
孫堅:ふむぅ。真面目に聞かなかったがそのようなものか。
   とにかく三国志なんだから早速戦がしたい。兵を集めよ。
周瑜:この方は……しかし我が君、孫堅軍の初期兵数は
   攻撃兵3、守備兵2と満足な兵数ではありませぬ。
孫堅:初めて聞く概念じゃ。説明せぃ。
周瑜:段々聞き方まで適当になっていませんか?
519ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/26(火) 02:27:45
周瑜:えぇとですね、攻撃兵は敵領地に攻め込み、迎撃のあった場合野戦を経て
敵軍の城に攻撃をかける部隊です。また、動員する兵×100が
   準備金として支払われるため、資金がなければ兵があっても満足に動かせません。
孫堅:戦は補給が命と言うわけか。長期戦は出来るのか。
周瑜:残念ながら。
孫堅:まぁ、期待はしとらんかった。では守備兵は敵からの攻撃を防ぐための兵なのじゃな?
周瑜:左様。野戦に敗れる、もしくは野戦を最初から選ばず籠城戦になった場合に
   登場しますが、この時兵数は4倍に換算されます。
孫堅:うほっ! で、では力押しをする場合4倍の攻め手が必要なのか?
周瑜:……とも言い切れません。守備兵は領地の数で割られてから4倍換算されるため、
   例えば我が君の領地は2国、守備兵は2。
   2÷2×4=4で、一国ごとの守備兵は4になります。
孫堅:……なんじゃ。いちいち計算せねばならぬのか。
周瑜:そんなことはありません。守備兵の下に「1」とありましょう。
孫堅:う、うむ。
周瑜:これが一国ごとの守備兵です。あ、当然ですがこの画面で攻撃兵と守備兵を割り振るのですよ。
孫堅:バランスを取るのが難しそうだが、攻:守=6:4ぐらいにしておくか。
周瑜:守備兵は4倍ですし籠城戦には攻め手が要りますので、そのくらいがベストかと。
孫堅:じゃあ敢えて7:3で。
周瑜:人の話聞けやオッサン。
520ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/26(火) 02:29:45
孫堅:早く劉表の奴をコテンパンにしたいが、まずは内政じゃな。
   周瑜(そう言えば息子はどこへ……)、この四つのボタンはなんじゃ。
周瑜:(めんどくさくなったそうです)それが内政ボタンです。
   「統治」「城壁」「徴兵」「練兵」の四つがありまして、それぞれ○△×の三つのパターンに設定できます。
   統治は支配値と開発値を上げることで税収を上げ、
   城壁は籠城戦の場合の城壁の堅さを上げます。なお、城壁が破られた場合
   何故か問答無用で敗走になります故ご注意を。
   徴兵と練兵は既に語るに術がござらん。
孫堅:徐栄乙。
周瑜:そう言えば彼もこのゲームには登場しませんね。
孫堅:グシャッとやられたんじゃろ。
   分かりやすく「凄い」「そこそこ」「だめぽ」もしくは「らめぇ」とかにしてはイカンか?
周瑜:みさくら死ね。氏ねじゃなくて死ね。
   ……我が君の仰る通り、
   ○なら大金をかけるため効果が高く、
   △ならそこそこ、
   ×なら全くしない代わりに支出もありません。
孫堅:なら、全部○にしてしまえば良いではないか。
周瑜:お前、三国志やる気あんのか?
521ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/26(火) 02:34:45
名前とか酉とかにはツッコまないで。おやすみなさい。
522鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/26(火) 08:59:48
虎狼君臨し、帝都に暗雲漂う。
時は189年、エン州は濮陽に憂国の忠臣が居た。
姓を鮑、名を信、字を允誠といった。
この鮑信は公平かつ寛大で、節義を弁え、儒学にも秀でていた。
常に質素な生活を送っていることもあって、多くの人から慕われていた。
この鮑信が仕えていたのが、劉岱。字を公山という男。
その劉岱は、今後の方策を図るため家臣を宮城に集め、評定を開いた。

劉岱「本日集まってもらったのは他でもない。今後の方針のことだ。
   儂としては、エン州攻略を大目標に内政に励むがいいと思うのじゃが……」
袁遺「問題ありませんな。それで宜しいかと」
劉岱「うむ。さすれば“エン州攻略”を大目標に“領土発展”をすること。
   それと、鮑信は残っておけ」
鮑信「……ははっ」

皆が退出し、少し広く感じる会議室。
劉岱は、鮑信に向かって幾つかの質問をした。
それに丁寧な応対をする鮑信。そして、最後に劉岱から仕事を言い渡された。
523鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/26(火) 09:02:31
一人、何事か思案している鮑信に近づいてきた人物が居た。
于禁、字を文則。清廉潔白の軍人である。
短所を挙げるならば、厳しすぎる一面を持っている人物だ。

鮑信「……人材の発掘。あてが無いわけではありませんが……」
于禁「どうしました。鮑信殿」
鮑信「ああ、于禁殿。実は直々に殿からの命令が下りましてね」
于禁「回りくどい。あの方はいつも回りくどい」

吐き捨てるかのように、いきなり劉岱の批判を始めた于禁に鮑信は驚いた。
だが、黙って何も言わず于禁が収まるまで沈黙を続けた。

于禁「すまない。少々おかしなことを言ってしまった」
鮑信「いえいえ問題ありません」
于禁「しかし、鮑信殿は何をお悩みで……?」
鮑信「ええ、真の人材を集めるのに期限を付けるのはどうかと思いまして。
   こういったものは、己が尺で計らなければならないもの。
   短期間で決めていくものではありません。時間をかけるべきものです」

于禁は鮑信の考えに圧倒された。
524鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/26(火) 09:16:32
于禁は別れ際に深く頭を垂れた。
鮑信を心底から敬うようになったのは、この時からだ。
さて、于禁と別れた鮑信は酒場へ向かった。
そこに、身の丈八尺三寸、見事な髭を蓄えた偉丈夫が居ると言う。

鮑信「……初めてお目にかかります。鮑允誠と申します」
程立「ああ、名は伺っている。儂は程立、字を仲徳」
鮑信「なるほど、早速ですが仕官致しませぬか?」
程立「唐突じゃな。しかし、劉岱に仕えるのは気に食わんぞ」
鮑信「……劉岱様が気に入らぬのであれば、我らが支えれば宜しいこと。
   漢の高祖・劉邦も多くの能臣によって支えられました。
   その能臣によって、天下を統一し漢王朝は紆余曲折を経て、今に至っております」
程立「だが、劉邦には人を使いこなす“器量”のようなものがあった。
   それが劉岱にあるとは思えない」
鮑信「確かに劉岱様は器量に優れませぬ。ですが、名門の御曹司。
   性格は分かりやすく、表裏がありません。
   それだけに、私たちの思惑が進みやすいという利点があります」
程立「お主……進んで君主を傀儡としろというのか」

鮑信の言葉を聞いて程立は大笑した。
程立は劉岱に仕えることを了承した。一人目の人材登用成功である。
525無名武将@お腹せっぷく:2006/12/26(火) 23:52:56
>>516-521
無学なわたしにもわかるよう解説してくれるのが有難い><
それでも三国武将200人登場か。・・・潘鳳いるかなぁ。

>>522-524
三国志]や[のキャラの生涯を追う形が好きな俺には期待大!
あとスレ違いながら、よろしければ一つ質問が・・・
]はプレイ人数一人って書いてあるけど、プレイヤーの選択武将をふたりにして遊ぶとかできます?
526鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/27(水) 01:06:42
>>525
普通は出来ません。
しかし、そのような裏技などを聞いたこともありません。
それに三国志]の画面構成上1人以上のプレイは困難かと……
太閤立志伝みたいになってしまいましたから三国志]は……
お役に立てず申し訳ありません。
527無名武将@お腹せっぷく:2006/12/27(水) 01:32:06
>>526
いえ、こんな不躾な質問にお答えくださり有難うございます。
そうかぁ・・・個人プレイ重視なのですね。
たまに友人と三国志[で複数人プレイとかしてたので]のシステムでできればなぁ・・・と。
スレ違いなので此処いらで消えます。>>鮑信さま、リプレイ執筆お疲れ&期待しています。
528ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/27(水) 09:37:30
>>525
肥ゲーのリプレイが多いので、新鮮な気分で楽しんで貰えるかな……と。
因みに潘鳳は居ないようです。


んで、「三国動乱って何やねん」な方のためにここでチョット紹介しておきます。
元は100円ショップのダイソーで売っているPCゲームで、もちろん値段は100円。
選べるシナリオは一つで選べる群雄も曹操・劉備・孫堅の三人だけですが、
こちらでも十分楽しめる内容となっています。

続いて開発元のuikファームからDLできるのがシェア版。
こちらは800円と少し高くなっていますが、ウェブ決済可能のようですし
近くにダイソーがない、もしくは売っていないと言う方でも遊べるます。
追加シナリオ(呂布台頭〜諸葛亮没後)のDL、群雄も馬超や孫策等、
好きな群雄を選べるようになっています。
もちろんより深く遊ぶにはこちらが適していますし、また体験版を遊ぶこともできます。

なお、両バージョンとも遊ぶにはランタイムと言うプログラムが必要になっています。

・三国動乱トップページ
http://www.uik.jp/sg_01.html
・まとめwiki
http://wiki.nothing.sh/page?%BB%B0%B9%F1%C6%B0%CD%F0
・歴ゲー板スレ(パート2。今見たら落ちてた。無念)
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamehis/1149603077/


説明口調スゲェ疲れた。
面白いんで、興味が沸いた方は一緒に遊ぼうぜ。
529鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/27(水) 10:06:24
程立を登用した鮑信は、その足で市場に向かった。
酒屋の娘によると、市場によく貴人が現れるという。
ただこれは、あくまでも娘から見た視点での貴人だ。
鮑信が市場に着いたとき、一目するとその人物を発見することが出来た。
何をするわけでもなく、ただ飄々と佇んでいるだけなのだが、どこか気品がある。

鮑信「どうも、私は鮑信と申します」
伊籍「……ああ、劉岱殿が家臣ですな。ご高名はかねてよりお伺いしております」
鮑信「早速ですが、劉岱殿に仕えてみませぬかな」
伊籍「……分かりました。ですが、この私。知らぬ間に居なくなっているかもしれませんぞ」
鮑信「有難い」

伊籍も劉岱に仕えることとなった。
この伊籍からの情報により、鮑信は許昌に向かった。
その許昌に着いたとき、伝令によって洛陽の情勢が伝わってきた。
西暦189年9月21日のことであった。
530鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/27(水) 10:28:34
伝令「で、伝令に御座います」
鮑信「ああ、お主か。何かあったのか?」
伝令「は、執金吾・丁原殿が養子・呂布殿が、董卓殿に寝返り」
鮑信「……仮とはいえ親を裏切ったのか……!」

鮑信は眉を顰めた。鮑信は儒学で名を成しめた家系の出身者である。
呂布の様な行動は、体質的に受け入れることが出来なかった。
この後、伝令から董卓が少帝を退位させ陳留王を献帝を帝位に就けたなど報せを受けた。

鮑信「不遜なり董卓……ッ!」
荀ケ「確かに不遜ですね。臣下が帝に譲位を迫るとは」
鮑信「何者?」
荀ケ「私は荀ケ、字を文若。王佐の才を持つ者と云われています」
鮑信「これは、荀ケ殿。ご高名はかねがねよりお伺いしておりましたが……」
荀ケ「鮑信殿に御座いましたな。それで、何用に御座いますか?」
鮑信「仕官のお話に御座います。共に董卓を打ち破りませぬか?」

荀ケは鮑信の言葉をじっくりと吟味している。
少し時間が経って、帰ってきた返答は「共に董卓を打ち破りましょう」であった。
531鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/27(水) 10:36:27
その荀ケの伝手で、今度は工房へ向かった。
清流派の名士・陳羣がそこに居るという。

鮑信「陳羣殿……に御座いますな」
陳羣「ああ、そうだが」
鮑信「私の名は鮑信。仕官のお話なのですが」
陳羣「おお、近頃は蓄えもなくなってきておってな。有難い。直ぐに向かわせてもらう」
鮑信「は、はぁ……」

この陳羣の伝手で、鮑信は市場へ向かった。
先祖は楚漢戦争で、項羽の右腕と言われた鍾離昧の子孫で名門の出身。

鍾繇「私に何か用ですか?」
鮑信「鍾繇殿ですね。早速ですが、我が君・劉岱様に仕えませぬか」
鍾繇「……分かりました。なるべく、励まさせていただきましょう」
532鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/27(水) 10:47:04
鮑信は屯所へ向かった。
この屯所で、二人の人物と出会った。
一人は李典、字を曼成。謙虚な人物で、若い頃は武芸よりも学問に励んだ。
もう一人は夏侯惇、字を元譲。清潔な人柄で、日々の鍛錬を欠かさぬ男である。
どちらも鮑信の説得によって、一度は劉岱に仕えた。
しかし、陳留にて曹操が挙兵した際。曹操の下へ奔った。
これは、また後の話。だが、この二人。劉岱に仕える際に、そういったことを匂わせていた。
さて、人材登用まで済ませた鮑信は、濮陽へ戻ろうとしていた。

盗賊「止まれ!」
鮑信「私に何か?」
盗賊「命が惜しくば、有り金を全て置いて行け!」
鮑信「……分かった。が、私の話を聞かないか?」
盗賊「何だと」
鮑信「君のその態度。それは、世の中から逃げているだけだ。
   真面目に働くものは、真面目に働くであろう。だが、君は違う。
   悪行に手を染め、日々にその悪行を重ねている。
   しかも、暴力によって何事か得ようとしたとき。
   君はそれ以上の力によって、押さえつけられる可能性を知らない。
   自分の無力を知りなさい。そして、そんな馬鹿げたことなど辞めて真面目に働きなさい」

軽く論破した。盗賊も恥じ、何も言わず去った。
鮑信は無事に帰還することが出来た。
533鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/27(水) 10:49:44
文字化けしているかもしれませんので補足。

>>530で鮑信と話をしているのは、荀ケ(荀イク)。
>>531で上から陳羣(陳グン)と鍾繇(鍾ヨウ)。

後は問題ないと思います。では、本日はこれで。
534鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/28(木) 00:26:31
帰還した後、鮑信は騎馬隊の兵力補充、弓隊の新設を命じられた。
多くの人物登用によって、鮑信の名声・功績は鰻登りであった。
その頃、陳留にて曹操が挙兵。李典と夏侯惇は濮陽を去った。
同年11月11日、いつものように騎兵の補充を行っていた鮑信に緊急登城の命令が言い渡された。
反董卓連合が結成され、劉岱にも参加して欲しいとのことである。

使者「と、いった次第。劉岱様にもご参加して頂きたく……」
劉岱「分かった。前向きに考える」
荀ケ「私は賛成いたします。董卓の横暴、目に余ります。それに、徒党を組めば打ち破るのも容易い」
劉岱「うむ。そうじゃな」
鮑信「これはしたり。荀ケ殿とは思えないご献策ですな」
荀ケ「何ですと?」
鮑信「連合の発起人は曹操、彼は昔より嘘が多い。恐らく、その密勅は偽物。
   第一、連合とは志を共にせねば……ただの烏合の衆に御座います。
   野心を持った諸侯が、到底纏まるとは思えませぬ。故に今回はお控え頂きたい」
荀ケ「……ですが、董卓を打ち破る好機は」
鮑信「曹操は表へは出まい。彼は剛毅果断にて勢いは盛んでしょう。が、出仕が卑しい。
   能力としては申し分ないが、阿呆共が別の人物を担ぐでしょうな。候補としては、袁紹。
   袁紹が盟主の連合ならば、自由に戦うことは出来やするはずも無し。
   志半ばにして、連合は解散。結局、骨折り損の草臥れ儲け……になりかねます」
荀ケ「…………」
劉岱「鮑信の言や良し。儂は連合には参加せぬぞ」

この頃は、まだ鮑信の建言を聞く劉岱であった。
が、世間の風評が劉岱より鮑信を上としたとき、嫉妬の情が劉岱の中で大きくなる。
これもまた後の話。
535鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/28(木) 00:36:21
連合参加を突っぱねてから、鮑信は欠かさず兵の訓練を始めた。
連合諸侯の濮陽侵攻の可能性が無いわけではない。
その為の準備は、怠ってはならないからだ。
後日、董卓の洛陽放火に始まる長安遷都。そして、連合崩壊が仔細に伝えられた。

荀ケ「私はまだまだ青かった……と、いうことですか?」
鮑信「いやそうではない。私とて好機はこれしかないと思う」
荀ケ「曹操殿に鮑信殿が合力していれば、或いは董卓に勝てていたやもしれません」
鮑信「だが、劉岱様が問題だ。劉岱様のことだ。長陣に居ては、身が持たないだろう」
荀ケ「……荒れる。ということで御座いますか?」
鮑信「ああ、性格上。どこか破綻が表れるはずだ。人を斬っていたやもしれぬからな」

新年190年1月1日、宮城では評定が行われた。
昨年の功績一等は鮑信。次いで陳羣、荀ケ。
新年の目標として、領土発展が告示された。
例の如く、鮑信は劉岱に居残りを命じられた。

劉岱「鮑信よ、北海へ赴け。孔融殿と友誼を結びたい」
鮑信「はぁ、承知致しました」
劉岱「抜かるでないぞ」
536鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/28(木) 00:45:19
北海、濮陽より一回り小さいような印象を受けた。
ただ民草に至るまで、学問が行き届いているのであろう。
民草は慎ましく、静かだった。戦争になれば、こうもしては居られないだろう。
そもそも君主が、読書家の儒家の名門中の名門故に仕方の無いことだ。
鮑信が見た北海像である。

孔融「お主が鮑信か、名は聞いておる。が、劉岱と友誼を結んで何の得がある」
王修「全くもって考えられませぬな。劉岱のような無能な君主は、世にも稀でしょうな」
鮑信「……これはしたり。孔子二十世の孔融様のお言葉とは思えませぬ。
   君主とは多く人を乗せる船で宜しいのです。船を漕ぐのは、多くの有能な臣下。
   私はどうか分かりませぬが、政治家としては荀ケ殿、陳羣殿、鍾繇殿、袁遺殿。
   武官としては、于禁殿ら層々たる面々。これだけでも将来性があるものかと思われます。
   その有能な臣下の進言を図り、考えて採用するのが君主。劉岱様はその天賦の才が御座います」

これは裏を返せば、多くの人の意見に惑わされやすいということ。
さしずめ、劉岱は付和雷同ということであろう。
だが、鮑信の舌鋒に王修と孔融は膝を屈した。なるほどなと感服した。
孔融は進物を受け取り、長年の交友を約束した。
この約束は、後々に果たされることとなる。その場でも活躍したのが、他ならぬ鮑信である。
537鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/28(木) 00:58:01
思わぬ友好関係に劉岱は喜ばず、眉を顰めた。

――このままでは、儂より鮑信が目立ってしまう。

と、嫉妬した。そこで、面目を潰す為に無理難題とも言える仕事を申し渡した。
再び北海に赴き、孔融との同盟関係を構築すること。
鮑信は北海へとんぼ返り、再び孔融に王修とまみえることとなった。

孔融「交友は約束したが、何の便があって君はそう訴えるのかね?」
鮑信「古来より、共通の敵に組し当たることが常套に御座います」
王修「袁紹か。しかし、遠交近攻ともいう。我らは敵同士になるのではないかな?」
鮑信「それほどの自信があればご相手いたしましょうが。勝敗は目に見えております」
孔融「……何が言いたい」
鮑信「私も覚悟を持って此処へ来ております。勿論、同盟が結ばれぬとあれば兵馬に訴えるほかありませぬ。
   そうでなければ、孔融様は我らにとって邪魔者にしか過ぎぬのでありますから。
   しかしながら、互いに協力すれば血を流さずに済みます。これほど民草にとっていいことはありませぬ」
王修「我らは君らと戦えば負けるというのかね」
鮑信「九割九部、孔融様が首は胴から離れておりましょうな」
孔融「それは儂が一番知っておるわ。勝ち目は到底望めぬ。
   じゃが、戦わずして済むならそれでよいではないか。のう、王修よ」
王修「……殿のお考えのままに」

同盟締結、劉岱にとっては寝耳に水とでもいうべきか。
強力ではないが、同盟軍が出来たことによって敵を絞り込むことは出来た。
この劉岱の私情からの同盟が、どんな結果を生むことになるかはまだ誰にも分からない。
538鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2006/12/28(木) 00:58:38
今宵はここまでに致しとう御座います。
眠いので文体がおかしいかもしれませんが、ご了承下さい。
539無名武将@お腹せっぷく:2006/12/28(木) 01:31:40
いや、こういう文体は好き、自分には書けないタイプだからとてもおもしろい。
無理せずゾクトウに期待
540無名武将@お腹せっぷく:2006/12/28(木) 12:25:18
三国動乱か・・・ダイソー版ならやったことあるぜ
野戦がスピ−ディーで面白いよな統一するよりずっと野戦してたい
541ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/28(木) 19:29:10
孫堅:そんなこんなで数年が経過したのだ。
周瑜:はい。我が軍も兵力練度ともに高く、出陣の好機かと思いまする。
孫堅:群雲の翳にあって月は満ちていたか。
   おぉ、快なり!
孫策:そこで死ぬのかよ。
   このゲーム、君主が死んだら終わりです。後継者居ません。
   俺の時代とか夢のまた夢です。
   代を経るたびに豪壮になったりもしません。
周瑜:シェア版なら孫策が君主の追加シナリオがあるんですが……
孫策:はいはいダイソー版ダイソー版。


孫堅:兵力で思い出したぞ周瑜。兵数と練度がマックスになっても
   金が減り続けたのはなんでだぜ?
周瑜: 仕 様 で す 。 マックスになったのを確認したら速やかに×にして差し止めませんと
   無駄遣い天下り不正役人です。
孫策:そう言えばお前んち、この前蔵が新しく増えたよな。
周瑜:佞言断つべし。

孫堅:……ところで、今何年だ?
孫策:董卓が洛陽を牛耳ったり韓馥が業に居たりする時代です。
孫堅:わしも居るしな。とすると189年か?
孫策:いや、ぶっちゃけ何年目かとかは出るんですが年号は表示されないんですよコレ。
孫堅:寿命もないしな。コレはわしが中原を制しても良いと言う神のお告げよ。
孫策:……189年から20年で陳泰とか出てくる辺り適当なゲームです。
   それより出陣しましょう。人物の不満が貯まると下野したり憤死したりします。
孫堅:また新しい単語か……。
周瑜:残念ながら。
542ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/28(木) 19:32:18
周瑜:人物の横に体力と不満の表示がありましょう。
孫堅:わしに不満はないぞ。
周瑜:アンタ君主だろ。
   コホン。この体力ゲージは戦争に出れば減り休養することで回復します。
   あ、なくなったら死亡とかではないです。ただ単にないと攻め込めなくなるだけですんで。
   蜜柑を配って体力が回復するイベントなんかもありますが……。
孫堅:ふむ。ウチの権が献策してくる奴じゃな。アレはそんな効果があったのか。
   して、不満とは?
周瑜:文字通り不満です。フラストレィションです。
   何もしないと貯まるので、定期的に出陣させ解消してやらねば
   下野したり憤死したりします。
   中の人の劉備プレイでは劉封が憤死してなんとなくイタタマレない気分になりました。
孫堅:だって軍略Dの将軍とか使いたくなかったもん。劉禅はEランク文官だしぃ。
周瑜:呂布なんかはコレが極端に貯まりやすかったりしますからご注意を。
孫堅:あいつ、今プレイだけでも三回下野してたのう。



孫堅:ふむっ。攻撃兵10を用意し、いざ出陣じゃな。守備兵が2と言うのが気になるが。
周瑜:二国保有のため2÷2×4=4が一国頭の守備兵になります。
543ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/28(木) 19:33:33
孫堅:なァに、男だったら攻めて行くのみよ。
   どれ、陣容を発表するぞ。総大将は軍略Sの策じゃ。
孫策:いや、あの、父上は……?
孫堅:君主は総大将にしかなれんのじゃ。許せ。
孫策:そ、そんな。あれだけ劉表ブッ殺!! ブッ殺!! と息巻いて居たのに。
周瑜:リプレイ的にはやはり御大将自ら前線に立つべきかと。
   当初の予定では劉表を倒したのち「オレたちの覇業はまだ始まったばかりだぜ!」とか
   「続きはキミの手で切り開け! 近くのダイソーで待ってるぜ!」とか
   ジャンプの打ち切り漫画よろしく打ち切るつもりだったんですから。
孫堅:リプレイ的とか言うでない。しかしそうなると、わしも少しはカッコイイとこを見せねばの。
孫策:そーですよ。父上、名前を韓玄とかにしても違和感ないダメ君主っぷりなんですから。
孫堅:そ、それは読者にゲームのシステムを理解してもらうためにだな……
   分かった分かった、わしが総大将、策は部将として陣に加われ。
周瑜:軍師は当然私です。ささ、我が君におかれましては左右の将軍と部将、それと持っていく
   弓の数を決めて下され。
544ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/28(木) 19:34:37
孫堅:待て、待て。なんじゃそれは。ちゃんとわしと読者に分かるように説明せんか。
周瑜:ようやく軍師らしい仕事が回って来たと喜ぶべきなんだろうか……
   出陣の際に軍を三つに分けます。左将軍の指揮する左翼、総大将の指揮する
   中軍、そして右将軍の指揮する右翼。
   この三つの内どれかが欠けてしまえば兵は指揮官を失い、戦力だだ下がりです。
孫堅:慎重に選ばねばならぬな。これは討ち死にしたり捕えられたりしてもか?
周瑜:さすがに戦のこととなると飲み込みが早うございますな。
   左様、敵軍師の中には武将を捕獲する奸計を弄する者もおりますから――
孫策:お前も弓奪取とか提案するじゃねーか。
周瑜:――気を付けねばなりませぬ。まぁ、それら敵軍師の計略を破るのが私たち軍師の役目なのですがね。
孫堅:伏兵や火計、十面埋伏なんかは致命打になり得る。軍師は慎重に選ばねばな。
周瑜:そうです! 体験版の馬騰プレイなんかは軍師がいない上に董卓軍にはSランク軍師の
   賈栩が居るせいで全然勝てませんでしたからね。
545ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/28(木) 19:35:53
孫堅:左右はBランク将軍の程普、Cランク将軍の丁奉じゃ。
   丁奉は武勇がDと低いから部将よりも左右将軍の方が向いておろう。
周瑜:御意。では続いて部将を最大で四人お選び下さい。
孫堅:気になったんじゃが、こいつらは何をする役なのじゃ。
周瑜:個の武を持って敵軍を個人攻撃したり、部将同士で一騎討ちをしたりする役目です。
   通常、1ターンに1度総大将が命令し攻撃をするのですが、たまに部将が奮起して
   個人攻撃をしてくれるのです。最大ダメージはSランク武官で300、そこから250、200と
   ランクに応じ減って行きます。
孫堅:優秀な武官がおると思わぬ追加攻撃が可能と言うわけか。攻撃兵1が1000だから……塵も積もれば侮れん。
   ついでに聞いておこう、一騎討ちはどうじゃ。
周瑜:はっ、お互いの部将同士がランダムに行うもので、数合打ち合って結果を出します。
   もちろん武勇に優れた部将の方が有利で、勝てば相手の部将を捕えたり
   討ち取ることもでき、敗れた側は士気が下がったりします。
孫堅:中途半端な武官は一騎討ち敗けが恐いのう……まぁ、孫策なら安心じゃが。
546ラブサイケゲリラ ◆HiIp6ubBB6 :2006/12/28(木) 19:37:52
周瑜:中の人も疲れて来ましたから次は矢の説明をします。
孫堅:いちいち興を削ぐのう。
孫策:汚い軍師だなぁ。
周瑜:矢は最大99まで買うことが出来、1本10金が相場です。
   減り方は兵1につき1本。兵10の我が軍が90本持っていけば9回打てる計算です。
   まぁ、戦で兵が減れば消費量も変わりますが……。
   優秀な将なら森に布陣した敵軍に火矢を放つこともできますよ。
孫堅:とりあえず30本ほど用立てよう。水戦と言えば矢じゃろ。


孫堅:さぁ、いよいよ侵攻開始じゃ。皆のもの、必勝の構えで望むぞ。
周瑜:次回に続きます。
547無名武将@お腹せっぷく:2006/12/28(木) 22:04:26
四つんばいになれということかw
548張昭:2006/12/29(金) 16:19:50
【三国志】三国動乱【ダイソー版100円】第二戦
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamehis/1149603077/

こりゃあ!鯖移転しただけじゃ!
549無名武将@お腹せっぷく:2007/01/08(月) 23:03:21
年末年始で投下がないってことは続ける気は無いなこれは
550鮑信@リプレイ中 ◆C0p8UlbPwc :2007/01/08(月) 23:39:56
年末年始は帰省と旅行に行ってました。。。
それでも今週はテスト期間ですので。。。
って、ずるずる先延ばしになりそうですね。。。
551525 ◆EiKaTUNuis :2007/01/12(金) 00:00:01
一ヶ月経ちましたのでネタの投下を始めたいと思います…。

ネタ元はソースネクスト版三國志[、PKはありません。
条件とかの縛りなしで思うままプレイしました。
まだ完結してないので進み方が遅くなると思います。孫堅殿や鮑信殿もいらっしゃることですし、生暖かく閲覧くだされば幸いです。

世情は207年、新野1国の劉備勢力から開始です。

【序】
とある春の晴れた日。
一人の老人が草原に座り込み日向ぼっこをしている。
老人の名は姜維といった。
辺り一面には、春らしく蒲公英が咲き乱れ、さながら草原には金色の化粧がされているようだった。

姜維「この季節になるとあのお方を思い出すのう…」

姜維は空を仰ぎ、にこと笑った。
552劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/12(金) 00:01:49
207年1月。
曹操が袁尚を残し、華北をほぼ手中に収めていた。
華南の孫権・劉表・劉璋は、曹操の強大な勢力に抗すべく国力を蓄えていた。
そんな中原の真ん中に、劉備の勢力は新野一国であった。

趙雲「ここにいたか劉封。ご主君がお呼びだぞ。」
いつものように城門のそばでぼおっとしていた劉封に趙雲が声をかける。
劉封「…あ、趙雲殿。おはようございます。」
既に昼過ぎである。
趙雲「劉封はどれだけ人を見ているのが好きなのか。私にはその楽しさがよく分
からん。」
劉封「…いや、こうやって観察してると、なんとなくその人となりが分かると言うか。自分でもよく分からないのですが。」
趙雲「ま、それは良いが。皆総出で『ご子息殿』を探しておるゆえ、早急に宮殿に向かわれよ(笑)」
劉封「左様ですか(汗)」

劉備「またお主は城門か。戦場でも斥候やらせちまうぞ?」
案外軽い父親である。
劉封「申し上げますが大得意でございます。」
劉備「煽動の先鋒に使っちゃうぞゴラァ!とりあえずそれは置いとくが、お主は比較的能力が低いゆえ仕事は任せられん」
劉封「父上、しょっぱなからなんてひどいことを…。」
劉備「その代わりといっては何だが、人物は良く見えるようなので人材の発掘に力を注ぐように。」
553劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/12(金) 00:03:57
劉封は「人間」というものが好きだった。戦は人が死ぬのを見るのが辛く、あまり好きではなかった。
武芸に多少心得があり、剛毅の性質ではあるものの、義侠に身を置いていた義父とは違い、所詮は市井から出た身。
人間の生死に関わることとは無縁に15の今まで育ってきた。

劉備「曹操は袁尚を討伐し、返す刀で南方へ侵略してくることに間違いは無い。
いずれはお主も戦場に身を置き、乱世での身の処し方を覚えねばならないだろう。
幸いにも当軍には関羽や張飛、趙雲といった猛将が揃っている。初陣までには彼らに倣い、『死なぬ』力量を身につけよ。」

劉封(などと父上は言っていたが…。)
徐庶「ご子息殿、浮かないようですな。」
劉封「あ、軍師殿。」
徐庶「ご主君からの圧力に参っておられますな(笑)
…良いですか、人には適不適がございます。ご子息殿は少々世情に疎いところはございますが、武の素養は我等の中でも群を抜いております。
また、人当たりが良く、誰からも好かれる性情をお持ちのようです。」
劉封「…(;´∀`)誉めすぎです軍師殿。しかし、父上からの真意はそこにあるように思えます。尽力してみます。」
徐庶「心意気やよし、ですな。」
劉封「では、早速見聞して参ります。」
207年1月、陳震を発見し登用に成功。
若さゆえの純粋さと甘さの残る劉封の初仕事であった。
554劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/12(金) 00:05:52
今宵はこれまでです。

筆者が王平バリの文盲のため筆が一向に進みませぬッ…(苦笑)
555劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/12(金) 12:55:56
城門で人間観察をするのが常である劉封は、良く人の声にも耳を傾けていた。
結果、父親から課せられた「人材発掘」という仕事に寄与していた。
旅人が運ぶ噂に耳を傾け、人がいそうならばすぐにでも出立した。
新野においても廖化を発見し、父親から金一封を授与された。

とある日、城門に行く中途で農民に呼び止められた。
農民「劉封様〜!ちょっと来てけで〜!」
劉封が行ってみると、何やら妙にでかい槍が発見されたらしい。
農民「おらどさばいらねえすけ劉封様もってってけで」
劉封「むむ、かさばるのうこりゃ…ありがとう、大事に使わせてもらいますから。」
農民「それでおらどをまもってけでね」

あくる朝。調練場にて。
劉封「叔父上殿、おはようございま〜す。」
関羽「劉封、ここ最近はやる気があるようだな。」
張飛「おっ、新しい得物じゃねぇか!ちょっと見せてみ!」
昨晩磨いたでかい槍は、意外と上物らしくしっかりした造りだった。
関羽・張飛「…!これは方天画戟!」
関羽「わしらの武具と並ぶ名品だな…農民に感謝し、大事にせよ」
張飛「つーか呂布の使ったものなど要らんわ!ときにおぬしは振れるのかこの槍?」
劉封「む〜、ちょっと重くて振り切れません…。」
張飛「よ〜し、今日から扱えるようになるまで毎日俺と打ち込み稽古だぞ!」
劉封「(;´Д`)…はい…。」
劉封は方天画戟(本物、+8と猛者習得)を手に入れました。
556無名武将@お腹せっぷく:2007/01/13(土) 22:50:39
なかなか良いんじゃないんですかね。
さあ、劉封君はどう成長するのか。
557無名武将@お腹せっぷく:2007/01/14(日) 00:52:33
新野かぁ・・・しかも一般武将だとどうしようもなく曹操にやられるかもしれんなぁ・・・
そうなれば逃げ延びた武将たちと放浪軍結成!というのも面白いし、どうなるかwktl
558劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/15(月) 12:43:56
>>556
ありがとうございます(;^^)
将軍型武将で武力上限は高いんですが
冷静3なので戦では混乱・挑発乗りまくりです…

>>557
思わぬ理由で新野が落ちてしまうのですがそれは後記します(*^^ヲ

出産静養中の妻が実家から自宅に戻って来てしまいましたw
連続投下は難しそうですが、職場の昼休みなどを利用してちょこちょこ投下したいと思います。

てか2ch存続について多種多様に情報飛び交ってますが…
存続するものとして頑張ります。
559無名武将@お腹せっぷく:2007/01/15(月) 23:12:12
頑張れ。書き手がいる限り、このスレは消えぬよ

と思う。
560劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/16(火) 13:00:45
207年2月
「戦法が使えなくては話にならぬ」
とは叔父・関羽の言である。このことを肝に銘じ、劉封は戦法の鍛錬に熱心であった。
叔父・張飛との鍛錬もさることながら、まだ線の細い劉封にはかなりの重労働であった。
このため、父の「人材を求めよ」という命題がおろそかになっていることは皆の知るところである。

劉封を一方的に好敵手とみなしている陳震などは、軍に対し貢献していない劉封をよくからかっていた。
陳震「劉封、お主は仕事が与えられず暇を持て余しているそうではないか。」
劉封「私は能力が不足しているため仕事をやれん、と父から申し渡されている」
陳震「ふ〜む…。お主は少々自己主張が足りないからな。今度の評定の際一言申し上げてみてはどうだ?」
劉封「いや、仕事が無いなら無いなりにやりたいことが出来るからな。暫くは泳がせて頂こうかと考えているところだ。」
陳震「お主は本当に出世欲が無いのう。」

父が君主として君臨している以上、いかに親子といえどその配下の序列は適正に配列されるべきである、と常々劉封は考えていた。
2人の叔父上は人民からの信頼も厚く、徐庶殿の知略には並ぶべきものは無い。
また、趙雲殿や孫乾殿、簡雍殿といった有能な臣下が揃っている以上、まだまだ自分の出る幕は無い
日々の精進が肝要であろう。

張飛「ウラァ劉封!何ボサッとしてんだ!日暮れまで相手してやるっつったろ!!」
劉封「(;´Д`)はい…今戻ります…。」
561劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/16(火) 17:59:51
207年7月
「宴会」
この喧騒の中にいるのが好きである。特段何をするわけでもないのだが、酔った人間を見ているのも又楽しいものであった。
…好ましくない酔い方をしている者もたまにはいるのだが…
(張飛「劉封コラオメー誰のことだそりゃ〜!!」)
徐庶「劉封、今日は客人を連れてきているのだが通しても良いかな?」
劉封「お忙しい軍師殿が連れてきてくださったならお通ししないわけには行きますまい。」
徐庶に導かれて入ってきたのは…
徐庶「友人のホウ統だ。巷には鳳雛と呼ばれている人物だが…。」
ホウ統「…ギロッ(メ゚д゚)ホウ統です よ ろ し く」
劉封「あ…こちらこそよしなにお願いいたします…。」
(;゚д゚)(怖えぇーー!!!!モンモンとか入ってるし!!見た目ヤーさんだし!!)
ホウ統「(メ゚д゚)…劉封殿は呑める性質か?」
劉封「醸造アルコールさえ入って無ければそこそこには…。」
ホウ統「言ってる事が良く分からんが、せっかく出会ったのだから心意気を見せてもらおうか…とりあえず俺とそこの酒樽一本勝負だな」
劉封「瓶じゃなくて樽ですか…(;´д`)コンナヒトバッカ」
徐庶「ホウ統は強えぇぞ♪」
劉封「軍師殿…止める訳じゃないんですねw」
張飛「俺も混ぜろ〜!!!」
劉封「アッーーーーーーーー!」
後に劉封の片腕以上の存在となる漢・ホウ統との出会いは、ブチ壊れた劉封の自宅と共に
いつまでも記憶に残ったという…。
562劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/17(水) 12:51:33
208年4月
新野は平穏なまま1年以上の歳月が流れた。
劉封は鍛錬の結果、突撃と斉射を何とか戦場で使えるところまで成長させた。
張飛との猛稽古も功を奏し、方天画戟をとりあえず扱えるようにはなっていた。

平穏な日々に倦みはじめた頃、父・劉備から人材登用の話が持ち上がった。
劉備「伏龍という人物の話を聞いたことがあるか?」
劉封「そういえば軍師殿が言っていたのを聞いたことがあります。」
劉備「獲得してまいれ。」
劉封「またそんな簡単に…。」
かくして、荊州での諸葛亮発掘を命じられた劉封は…。
「ここにはいないねぇ」
「今日はいないようだね」
などと二の足、三の足を踏んでいた。
5回目に襄陽の城門に出向いたところ、妙にひょろ長い人物を発見した。
劉封「もし、あなたが諸葛亮様でしょうか。」
諸葛亮「んっ!君は劉備殿のご子息の劉封殿ではないか!
    ここであったのも何かの縁!ちょっとそこの茶屋までどうよ!
    少々話をしたいのだがいいよね!いいよね!」
劉封((;´д`)…ウルサイ人だ…こんな人とばっか絡むなぁ…)

劉封と諸葛亮は意気投合して、遅くまで話し込みました…
諸葛亮「…あるから君の父上と曹操はあwせdrftgyふじこ」
劉封(一向にこの人話が終わらない…つーか暑苦しい…)
結局登用できず、次月に劉表に引き抜かれるのであった…。
563無名武将@お腹せっぷく:2007/01/17(水) 15:08:30
劉封殿乙。孔明とホウ統ワロスwww
564劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/19(金) 13:03:58
207年5月
??「劉封殿はいらっしゃいますか?」
劉封「…このようなあばら家にどなたでしょう?」
諸葛均「私は諸葛亮の弟で諸葛均と申します。兄から劉封殿の噂を聞いてやって参りました。」
劉封「おお、それは有り難い!…亮殿は劉表に登用されてしまいましたが、
   均殿は現在どちらかへ出仕しておられるのでしょうか?」
諸葛均「いいえ。本日は劉備様へのお目通りのお願いも兼ねて参上いたしました。」
劉封「!これは喜ばしい、父上も喜ぶでしょう。」
諸葛均の登用に成功しました。

207年6月
劉封「いわゆる白眉、馬良殿を発見し、連れて参りました。」
劉備「白眉最も良し、良くやった。」
馬良「粉骨砕身、白帝城までもお供いたします。」
劉備「…なにやらその城の名前を聞くと具合が悪くなるな…。」
馬良を発見し、登用に成功しました。

207年12月
徐庶「御主君、劉表との同盟期間が切れました。如何致しましょう?」
劉備「わしの中身はCOMが支配しておるゆえ無策じゃ。」
徐庶「…。とりあえず劉表との友好度はまだ高く、侵略されることは無いと存じますが、
   何らかの手立ては打っておかねばならないのでは?」
劉備「一応、兵を整え曹操・劉表を迎え撃つ準備だけはしておこうか。」
徐庶「最近は皆ヒマだった故、既に万端ですが。」
劉備「…では各自見聞を広めておくように」
565劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/19(金) 13:21:03
209年4月
曹操が北平に進軍、袁尚が討ち取られ、三公を輩出した袁家は滅亡した。
孫権は劉表の領土を侵食し始め、曹操・孫権の2大勢力にその他勢力が対抗する形となった。
劉封「父上、曹操は涼州及び新野周辺に兵を集結させてきております。
   このままでは当軍は何も出来ないまま滅ぼされてしまいます、劉表へ戦を仕掛けましょう!」
劉備『わしにも考えが(ry』
劉封(くっ…!動かねばならぬ時に父上は…!)

曹操からの謀略が日に日に辛辣さを増してきていた。
城壁の破壊、住民の扇動は無論、離間により引き抜かれる武将も続発していた。
劉封「何もできん…。せめて戦場で活躍できるよう鍛錬だけは怠ってはならんか…。」

210年12月
荊州の雄、劉表が死亡、跡継ぎは劉gとなった。これに反目する蔡瑁が独立した。
劉備「同族の死に際し、哀悼の意を表そうぞ。」
劉封「父上!このような機会はありませんぞ!今こそ劉g領へ進軍すべきです!」
劉備「劉封!わしがここにいるのは何によってであるか!義によってである!
   その信義に背くようなことはわしの存在に関わる!佞言絶つべし!」
劉封「(これでは史実と同じになってしまうな…)わかりました。
   父上がそうおっしゃられるのならば、私は今後一切口を出しませぬ。
   …しかし!私が言わずとも!某の義と同様でありますぞ!」
劉備「くどい!さっさと退くがよいッ!」
566劉封リプレイ中 ◆m/sUfEKckY :2007/01/19(金) 16:13:10
一部文字化けor消失してますかねι
劉表の跡継ぎは劉キでした。
567無名武将@お腹せっぷく:2007/01/20(土) 19:29:46
文字化けは何とか改善しないものかのぅ。
頑張ってね。
568劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/22(月) 12:43:10
211年7月
陳震「劉封、今日は今まで世話になったお主に別れを告げに来たぞ。」
劉封「…!陳震、どうしたのだ急に?共に劉備様の下、天下を…」
陳震「劉封。
   お主は武官ゆえ戦のことばかりを考えていれば良いかも知れんが、たまには内情も良く知らねばならないこともある。
   私の他、魏延殿、胡班殿、諸葛瑾殿、楊彪殿もここを離れる。
   なぜそうなったかは、お主の父君から良く聞いておくと良い。さらばだ。」
劉封「なッ、陳震!」

劉備「…金が無ェんだ、劉封。俸給が払えないので皆他へ行ったり下野したりしておる。
   この新野に20人以上の部下を持つってえのはちょっと荷が重かったのかも知れねぇなぁ…。」
劉封「…人材が多かった故の結果ですか!?父上、これもみな…。」
劉備「言うな。わしとてあの時貴殿の言うことを聞いておけば良かったのかと主っているところだ…。
   しかし、今となっては劉表にも曹操にも孫権にも攻め入る余力は残っておらん。兵糧はほとんど金にしてしまった。」
劉封「…。どうするのです、これから。」
劉備「徐庶と諮る。」

211年8月 帯来洞主下野
211年10月 廖化、曹操へ寝返る
     この頃、関平とライバル関係となる。
569劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/22(月) 12:48:05
訂正…
諸葛瑾→諸葛均
主っている→思っている

>>559
灯火でもここの火は消させませぬ!

>>563
筆者の意図が読めてしまいそうな性格付けなのかもしれません…w

>>567
携帯併用で見てるとどうしても字が出ません(汗

次回予告
「初陣」
570無名武将@お腹せっぷく:2007/01/22(月) 21:16:22
>>589
これはひどいwwwwwwwwまるで191年の袁紹wwwwwww
いや、新野だから更にひどいwwwww
この状況でどんな初陣になるのか期待しております。
571劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/23(火) 21:27:58
212年1月
斥候「敵襲!曹操が新野へ進軍してきました!総大将は夏侯惇、参軍は張コウ!」
劉備「…来るべきときが来たようだな。城門前に出撃せよ!」
出撃者…劉備・徐庶・関羽・張飛・趙雲・劉封・関平・張苞・周倉・孫乾

関平「おお劉封、貴殿も出撃か。我等も初陣、気を引き締めていこうぞ!」
劉封「関平…。お主は性急過ぎる嫌いがある、死ぬなよ…。」
関平「貴殿らしくないな。親父や張叔父、趙雲殿も出撃している!簡単に負けてやるわけにはいかんだろ!」
劉封「覚悟は出来ているのだな。…よし、出来るだけのことはしよう。」

曹操軍、その数約10万。
対する劉備軍、その数約3万。
劉封にあてがわれたのはそのうち3千にも満たぬ弓兵であった。

徐庶「夏侯惇軍が突出してきます!これを打ち破れば勝機があるやも知れませぬ!」
劉備「よし!関羽、張飛、趙雲でデルタアタ…なッ、早いッ!」
徐庶「全体を包囲して撹乱して物量で押して来ておりますぞ!」

劉封「関平!総大将が見えたぞ!左右から挟み打つ!」
夏侯惇「ボンクラ息子共めが!この元譲に抗するのは10年早いと知るが良い!」
夏侯惇の重騎兵突撃!劉封の兵が3/4削られる!
関平「さすが夏侯惇…しかし怯んでられぬ!」
関平の軽騎兵突撃!夏侯惇の兵の1/10程度が削られる!
劉封「むう…私は何のためにこれまで兵馬を訓練してきたのだ!斉射用意!」
夏侯惇「その程度の矢では俺を射抜くことなど…出来ぬわ!」
572劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/23(火) 21:29:04
衆寡敵せず。
戦乱の中、劉備軍は物量で押す曹操軍に戦果を上げることはできなかった。そして…。

徐晃「敵総大将劉備、この徐晃が生け捕ったり!」
張コウ「関平を生け捕ったぞ!」
夏侯惇「さて劉封、貴様の兵力は全て奪われたようだな。大人しく降参せい!」
劉封「畜生…夏侯惇!最後に私と一勝負せよ!」
夏侯惇「俺が手を下すまでも無い。ひっ捕らえよ!」
兵士「敵将劉封、捕縛しました!」

…そして、新野は陥落した。

曹操「さて次は…劉封、劉備の息子か。
   単刀直入に言う。天下を見たいなら私と共に歩むことだ。身の処し方を決めよ。」
劉封「曹操殿と歩む位なら自害して果てる覚悟。」
曹操「フッ。その気概だけは褒めてやるか…。まぁ、このままでは使い物にはならぬしな。野に放て。」
劉封(容易く…人一人を値踏みしやがって…)

劉封は在野武将になりました。
573無名武将@お腹せっぷく:2007/01/24(水) 03:48:00
切ない展開だな・・・
降った将もいるんだろうな
574無名武将@お腹せっぷく:2007/01/24(水) 11:45:26
グングニル?

いや
劉封GJ
575無名武将@お腹せっぷく:2007/01/24(水) 16:03:04
お金がなければその場凌ぎに略奪すればいいじゃない……
ってキャラ的に略奪は似合わんよね
576劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/25(木) 23:50:08
>>573
意外と主だったメンバーは在野武将になってましたw
が、周倉・関平が曹操に降ってしまったのは残念でした。

>>574
むしろGJ
正解です→グングニル
ちょっとだけそういった味付けをしつつですねぇ…w

>>575
筆者に似せた性格付けになってます→劉封
小心者なので略奪などはできんとですw

1本、投下します。
577劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/25(木) 23:50:51
今後の身の振り方を考えつつ、劉封はフに向かい歩いていた。
(曹操の力は強大すぎる。漢が彼によって滅するというのなら、漢を復興する気勢のある者を探さねばならぬか…)

劉璋。漢帝国の血族である。
このような戦乱の世でなければ、非常に人望のある良き領主であることに間違いは無いのだが、
人づてに聞くにおおよそ政には疎いらしく、漢帝国の復興を掲げるには少々荷が重いのではないか。
しかし曹操や孫権の台頭を許すくらいならば、漢の血統の一族として最後まで抗いたい。

…漢の血統…?私が?

劉封は、少しだけ頭をよぎったよからぬ考えに苦笑した。
(私が国を興すなど、勘違いも甚だしい。まして劉姓なだけで血は別物だ。)

フに到着すると、まず向かった先がある。
諸葛亮「おぉ!!やはり来てくれたか劉封君!路頭に迷っていた君を案じていたのだ!」
劉封(相変わらず暑苦しいが…有難いものだ、人の厚意というものは…。)
諸葛亮「…でだ、あの新野であれだけのあわせdrftgyふじこ」
劉封(…やっぱり始まったか…(;´д`))

劉封はとりあえず劉璋領・フに転居しました。
578劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/26(金) 00:27:57
212年10月
諸葛亮は劉璋の下で軍師として働いていた。
あの通りの熱血漢だが、人当たりも良く人望が厚い。
そのせいか、劉封が諸葛亮に会いに行くと必ず誰かが居てその度に紹介を受ける。
諸葛亮「これまで紹介した者を紹介しよう!ざっと
    法正・伊籍・劉キ・孟達・トウ芝・呉班・張松・沙摩柯といったところだ!」
劉封「どなたに言っているんですかwおかげさまで知り合いが増えました。
   ここまでで蔡瑁、公孫康・張魯がそれぞれ孫権、曹操に滅ぼされました。
   生き残っているのは曹操・孫権・馬騰・そして劉璋です。」

フに来てからの10ヶ月、劉封の心は晴れていない。
自分が何の力にもならず劉備軍が滅亡したこと。
劉璋は天下を見据える野望も人望も無かったということ。
諸葛亮「劉封君!暗い顔を晴らす話を持ってきたからちょっとこっち来て!
黄忠じいちゃんも来てらっしゃるぞ!」
黄忠「じいちゃんだよ〜…ってなんじゃい軍師殿!w
   …さてさて劉封、わしゃ劉璋様の使いで…。」
劉封「出仕させて頂きます。」
黄忠「なっ!?まだ何も言っとらんぞ!」
劉封「黄忠殿が来たところで大体の用件は分かりました。
   それに黄忠殿のような重臣を向けてこられるのなら、劉璋様もよほど気にかけて下さっているのでしょう。
   いろいろ考えるのは止めます。この膂力、使わせていただきます。」

劉封は、黄忠の求めに応じ劉璋に登用されました。
579劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/29(月) 12:53:39
213年4月
仕官した当初から、主君の劉璋とはあまり親交を深めようとはしなかった。
もしくは、自分の目的を定めることできずにいた、と言っても良いかもしれない。
この時期の劉封を支えていたのは、
「自分が強くならねば守れるものなどたかが知れている」ということと、
「曹操を打破し、漢帝国を復興するためにはどのようにすれば良いのか」
の2点に絞られてくるだろう。

そんな中、汝南に雄あり、との報が法正よりもたらされる。
法正「汝南にあの関羽殿が隠棲しているらしいぞ。劉封なら口説き落とせるかも知れん、
   たまには建議してみてはどうだ?」
劉封「関羽殿が味方に付けば…これほど心強いものは無いですね。太守・ホウ羲様に建議してみます。」

ホウ羲より快く許可を貰った劉封は、汝南の関羽の元へ向かった。
劉封「関羽殿…お久しゅうございます。関平殿は曹操に降りましたが、関羽殿はまだ仕官のあてが無いのでしょうか?」
関羽「劉封。今や義兄上も張飛も曹操の下へ行ってしまった。しかし…わしは曹操とは相容れぬ。
   …そなたの来ることを心のどこかで待っていたのかも知れんな。」
劉封「劉璋様は必ずや関羽殿を重用してくださることでしょう。共に成都へ行って頂けますか?」
関羽「是非もない。今後よろしく頼む。」
劉封は関羽の登用に成功しました。
お、芋蔓式に劉関張揃い踏みのチャンス到来?
と言うか揃い踏ませないとものの見事に関羽が劉備達に着いてっちゃうしな
581劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/30(火) 12:50:50
>>580
実はすっかり義兄弟間の登用を忘れておりましてw
関羽が曹操に最後までなびかなかったのは幸いでしたw

では、1本投下します。

214年12月
フでは既に内政値が最大になっていたのを良いことに、劉封は劉璋軍の強化のため人材の登用に走った。
劉封が蜀入りした212年当時、曹操は100人以上の人材を集め、溢れんばかりの国力を最大限に中華の制覇へ向けてきていた。
もう一方の雄、孫権も60人の武将を引き連れ、江南の地を制覇し益州方面を狙う様相があった。
「人だ…人がいなければ勢力の拡大を図るなんぞ夢に過ぎん…。」
高翔、傅士仁、木鹿大王、孟獲、孟優、申儀、傅[丹彡]、雍[門豈]、許靖、申耽を発見し、これを劉璋軍とした。

曹操領・上庸にて。
劉封「父上、お久しゅうございます。」
劉備「…ん、劉封か。敵国の1城主に挨拶に来るとは殊勝な心掛けだな。」
劉封「父上、先日関羽殿がわれらの劉璋軍に参入いたしました。
   父上も曹操などに使われるのは不本意で…」
劉備「劉封。関羽は関羽、わしはわしなのだ。
   お主ごときが来たところでわしは動かん。システム上関羽や張飛が動かねば登用できんようになっている。
   お主のところの太守殿に相談してみることだ。ところで蒋[王宛]を紹介しよう。」
劉封「…父上、このまま終わるおつもりですか!
   新野にいた頃の志はどこへ投げてしまわれたのですか!」
劉備「劉封。わしは歳を取った。既に齢50を越え、先が長いわけではない。
   敵同士の今、お主に申し渡せることも無い。恐らくこれが今生の別れとなるような気がしている。
   劉封。父の最期の言葉を聞いていくが良い。」
劉封「…決意は固いということですか。最後の言葉とは…?」

つづく
582劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/01/31(水) 13:13:47
215年1月
暮れに蜀の盟主劉璋が病没。跡継ぎは嫡子劉循。この即位を不服とした張松が三江にて独立した。

劉備から言い渡された「遺言」を、劉封は心のうちに仕舞う事とした。
(父上め…私に後事を託すなど勘違いも甚だしい…。劉禅では役に立たぬというのか…。)

劉備「献帝様はこう言っていた。
  『漢は曹操により滅亡することは明白、朕の手により、せめて平和的な方法で漢の幕を閉じたい…。
   が、劉備。漢帝国は人民と共に有り、曹操のものではない。
   同じ劉姓のそなたに申し渡す。
   朕が閉じた漢帝国を復興し、曹一族から取り戻すのだ。』と。
   劉封、お主は養子の身ではあるが、わが嫡子達とは比べ物にならん逸材だ。
   わしの遺言、それは…。
  『お主の手で曹操や孫権を斃し、漢を復興せよ』」
劉封「父上…あえて言おう、『クソ親父』であると!!」
劉備は、何も答えずニヤリと笑った。
劉備「お〜い、わが息子がお帰りだ!城門まで送って行けい!」
劉封「…クソ親父め…。二度とは来ないぞ!!」

父の考えに理解はしていた。劉禅は未開発の能力を持ってはいるが、今は一般人程度の能力しかない。
また、暗愚ではないにしろ乱世を生きるには優しすぎる。
劉永、劉理も年若く、群雄割拠の時代から幾多の経験を積んだ曹・孫を相手にするには不足の感が否めない。
劉封(私は私だ。父上とは生き方が違うのだ。)
>>582
劉禅の未開発の菊門を…

まで読んだ。
584劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/02/01(木) 13:00:01
215年4月
劉循の都市、フ・成都・巴の三つ巴は堅牢であった。
半数以上の都市を支配下に置いている曹操も、あえてこの地に手を出しては来なかった。

劉封は少し倦んでいた。
ここ数年で、軍のうちでは比類なき武を身につけ、また積極的な人材登用により魅力も幾ばくか身につけた。
劉封「ホウ羲様、是非に巴への赴任をお許しください。(特権)」
ホウ羲「む…特権を使われてはやむなしだな。行ってよろしい。」

巴は対曹操・孫権の前線である。
ここから劉循は安定へ向けて何度か派兵していたが、全て攻略失敗に終わっていた。
劉封「太守様、この度巴へ赴任しました劉封です…って!」
ホウ統「(メ゚д゚)俺 の 顔 に 何 か つ い て る か ?」
劉封(顔自体が怖いんですけど…)

かくてホウ統の下、いち武官として働くこととなったのだが…。
劉封(出陣の機会がない…人材登用しよ)
やっと出番が来るのは219年7月の出陣w
それまでの成果…王平・高定・胡班・鞏志・張翼を登用。
資金が貯まったので洛陽にて傷寒雑病論購入。
ひたすら宴会と会話で巴の皆さんと仲良くなる。
ホウ統から錯乱を教えてもらう。

今回はあまりネタとなるべきものがありませんw
次回予告…「将帥」
続きはまだ書き込まれないのだろうか?
586劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/02/06(火) 17:28:30
>>585
リアル都合にてなかなか投下できなくて申し訳ありません…。

では一本投下します。

219年7月
ホウ統「(メ゚д゚)…劉封、永安に出陣だ。総大将はオメエだ。ぶっつぶしてこいや。」
劉封「(;´д`)はっ、はいッ!」
ホウ統「若いオメエだけじゃ不安だから黄忠、厳顔を左右に、参軍は関羽だ。
   間違っても負けるこたあねえが、無手で帰ってきた時は覚悟しとけ。」
劉封「(;´д`)…了解いたしました…。(怖ェェェ…)」
ホウ統「(メ゚д゚)…行け!劉封!曹操の軍などひともみにもみ潰せ!」

そして、劉封率いる13万の軍は永安に迫った。
関羽「劉封…あれを見よ。」
劉封「劉、張そして関の旗印…。」
黄忠「父上と叔父と従兄弟が相手のようですなぁ。」
関羽「…劉封、肉親といえど戦場は国家の威信をかけて争っているものだ。
   容赦はするな。今、お主の命には劉循様の命運がかかっているのだから。」
劉封「…肝に銘じます。
   …では…行くぞ!!全軍私に続けェい!!」

張飛「兄者、関羽兄貴と劉封がいるようだな。」
劉備「劉封などどうでも良いが関羽か…。」
張飛「ま、いつもどおり暴れるまでだ!一番槍は俺様が頂くぞ!」

曹操軍12万。数の上では拮抗しているが、勝敗の要素として決定的なものが曹操軍には欠けていた。
劉備「何!?兵糧が無い!?」
夏侯淵「左様、3日分を残し永安にはひと粒も残らんだろう。勝機は速攻をかけるほか見出せん。」
劉備「クソッ、これでは新野の二の舞ではないか!」

つづく
587劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis :2007/02/06(火) 19:34:42
劉封「正面に見えるのは張飛か!?関平か!?怖気づいた者は切り捨てる!我に続けぇ!」

劉封は、左右を黄忠・厳顔の弩兵に補佐されながら戦の先陣を切る。
緒戦は劉封と張飛。
張飛「糞餓鬼が!俺の前に立ちはだかるな!!」
劉封「以前の私とは違う!叔父上、覚悟いたせ!」

劉封の武は、この数年で頭角を現していた。
劉循軍で彼に並ぶ武辺は既に無く、方天画戟も意のままに扱えるまで成長していた。
張飛「クソッ、捕まえられんどころか用兵までうまくなりやがってッ!」
劉封「厳顔!黄忠!」
老将2名「御意♪」
老練の弓技に、瞬く間に張飛の軍勢は勢いを削がれる。そして…。
関羽「張飛、縛につけ。」
張飛「雲長兄貴かッ!この裏切り者がッ!」
関羽「簒奪者に組する者に裏切り者呼ばわりされる覚えはないッ!」
張飛は捕縛された。

関羽「劉封、何か気付くことはないか?」
劉封「…明らかに兵卒の動きがおかしい、というか覇気がありませんね。
   将帥は夏侯淵、士気がこれほど低い軍を率いるわけがありません。
   兵糧切れを起こしているのでは?」
関羽「わしの見解と同じだな!このまま各個撃破していけば、必ずや相手は撤退するだろう!
   劉封、手を緩めるな!ここで壊滅させておかねばすぐに盛り返してくる!」
劉封「承知!勝機は我らに有り!敵陣深く切り込めッ!」

後日に続く…
588劉封リプレイ中 ◆EiKaTUNuis
劉備「劉封!貴様は劉循ごときに一生を捧げるつもりか!
   劉璋よりはマシとて凡愚な主君に変わりは無いだろう?」
劉封「クソ親父がッ!私の望むことは親父とは違う!」
劉備「強く望むことが適当でも良いのか?どうせ大層な望みではないだろう?」
劉封「話にならん…!民の望むことが私の望むことだッ!」
劉備「戯言を!綺麗事では世は正せぬ!貴様はやはり天下の器とは成り得んな!」

劉封・呉蘭・呉懿の騎馬兵が劉備を取り囲む。
呉懿のとどめにより軍は壊滅したが、的廬に乗った劉備は間一髪落ち延びた。

夏侯淵「くっ、士気が減少し兵が逃げていくか…。致し方ない、全軍退却せよ!」
劉封「よし!敵軍は全て壊滅した!勝鬨を上げよ!」

戦後処理、劉循は気前良く捕縛した武将を全て開放した。
張飛「劉封、次に見かけたらただじゃおかねえ!
   …しかし…いっちょ前になったことだけは褒めてやる!」
関平「父上、運命とは酷なものですな…。今後は戦場でお会いせんことを…。」
関羽「…。」

関羽「劉封、今回の殊勲は黄忠、厳顔、そしてそなただ。
   劉封、初の総大将はどうだった?…相手が相手だけにやりにくかっただろうが…。」
劉封「叔父上。将帥とは常に戦場を見るとなく観なければならないのですね。
   感情は二の次で…。しかし、私は非情になりきれませぬ。失格ですね。」
関羽「人間とは感情の生物という。感情が無いモノにどうして人間がついてこようか。
   劉封、それで良いのだ。お主はお主の戦をすれば良い。」
劉封「叔父上…。ありがとうございます…。」