蔡和「我らの連弩を受けてみよ!」 蔡中「実践で鍛え上げられた技、かわせるか!」
卞喜「俺も続くぞ!連弩隊、放てっ!」
キーンキーンキーン
夏侯惇「はっはっは!かわしてやったぞゴルァ!」
蔡和「くそっ!嫌な奴が出てきた!」
張任「出陣するぞ〜!狙うは張允隊のみ!進め〜!」
張允「げっ!やばいぞ。徐栄殿〜!」
徐栄「敵部隊を待っていた!突撃!」
金旋「徐栄隊はバリバリの野戦陣形。負けぬわ!って張任?城塞を攻めてなかったのか?」
張任「五月蝿い!もう壊滅したんだよ!」
徐栄「なんと!紀霊殿はやりおる!」
卞喜「それよりも弩兵法が全く効きません!」
公孫越「ならば我らの弓騎のみがたよりですな」
成宜「だな。弓騎隊、一斉射撃!始めッ!」
公孫越「飛ように駆け抜け、弓を射るのだ!やってみろっ!」
夏侯惇「ぬぬぬ、援軍はこぬか…」
兵士「敵援軍が次々と来ます!今4万の兵が宛に入りました!」
徐栄「くそっ!跳ね返せ!」
兵士「さらに3万の兵…」
張允「あわわ、兵が少なくなってきた!後退する!」
徐栄「こら、慎重だからって勝手に撤退するな!」
泥沼と化した戦いは長時間に及び、死傷者は両軍とも凄まじいものとなった
11月
ドカーーーン!
成宜「城門が砕けたぞ〜〜!」
趙兵「ひえっ!逃げろ〜!」
徐栄「ひっとらえろ!城塞はどうなった?」
袁胤「紀霊殿が敵を殲滅!被害は甚大ですが負傷兵でなんとかなるそうです!」
曹昂「袁術様が第5軍団を宛に復活させるとおっしゃってました」
徐栄「あい分かった。皆の者、潼関へ向うぞ!すぐ忙しくなるぞ!」
曹昂「それにしても宛攻略にてこずったようだな」
董承「両軍併せての死者は10万以上らしいです」
曹昂「そんなにか!…いや、あれだけの激戦だ、しかたがない。で、今の兵の配置はどうなってるか?」
夏侯恩「袁術軍は宛に10万、博望城塞に5万、潼関に8万5千!」
程銀「趙は大量の兵を失ったようです。詳細は不明!」
馬鉄「間者が上手く機能してないか…しかたないか」
陳紀「まずは城門を補修し、兵の訓練をするべきだと思われます」
曹昂「そうしよう」
12月
曹昂「次に狙うは許昌だったな。城塞を造ろう、潁川(宛と許昌と洛陽の間の地域)に」
董承「結構ですな」
曹昂「たいして時間はかからないと思うから、いってくるよ」
建設中ですしばらくお待ちください …now building…
曹昂「完成したぞ!これで許がぐっと近くなったぞ!」
程銀「では宛の全兵を移動させて…城塞に10万集まりましたね」
董承「それから捕虜の厳白虎を登用しました」
厳白虎・・・東呉の徳王を自称したDQN。完全なかませ狗で孫策に倒される
統66 武69 知28 政24 奮迅・楼船
203年
袁術「我らのスタート地、宛奪取キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!」
楊弘「すぐに許昌、洛陽も奪い返します!」
紀霊「前回と変わりませんが…能力値です」
武将数87人(+1) 統56(+0) 武59(+0) 知46(+0) 政44(+0)
袁胤「さらに各国の国力表です」
信望 爵位 都市数 兵士 武将数 金 兵糧
袁紹 1000 趙皇帝 17 32万 130人 57万 114万
袁術 682 大司馬 18 58万 87人 25万 70万
孫堅 938 呉王 5 13万 42人 13万 25万
袁術「趙の兵が一気に減ったのぉ」
紀霊「宛での消費が凄まじかったからですね」
楊弘「油断はなりません、趙はすぐに徴兵をし、立て直すでしょう。その前に…」
袁術「速攻で滅ぼす…のじゃな?」
楊弘「はい」
閻象「それと、捕虜となっていた厳輿も登用しました〜」
厳輿・・・厳白虎の弟。孫策に和睦の使者として赴くも、だまし討ちにあう
統65 武78 知57 政21 奮迅・蒙衝・衝車
袁術「じゃあ兄貴とともに廖化軍団へ行ってくれ」
2人「御意」
陳震「袁術様!曹昂殿が許昌攻めの軍を発しました!」
袁術「我らも呼応するぞ!紀霊、いけぇっ!」
紀霊「必ずや勝利を!」
203年1月現在
武威凸∴┃∴∴∴┃∴∴∴∴∴◆薊∴∴●烏丸∴┏┓◆襄平
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴◆晋陽∴∴∴∴∴∴北平◆┃┃┏┓∴
━∴━━┛∴∴∴∴┏∴━━∴━┳∴━━┳━━┛┗┛┗━
西平∴∴∴┏━┓┣┛◆上党∴∴∴南皮◆┃
∴凸∴∴安定○┣┻┓∴∴◆業∴┃平原◆┣━━━┓
羌∴━∴━━∴┛∴┗━━━━━━━┳━┛北海◆┃
●∴∴∴∴○長安∴∴◆洛陽∴◆濮陽┃◆小沛∴∴┃
∴∴○天水∴∴∴∴∴∴∴∴∴━━━┛┃◆下丕∴┃
∴∴∴∴∴∴∴∴宛○∴∴∴∴◆陳留∴∴┏∴━━┫
漢中○┃○西城∴∴∴◆許昌∴∴∴∴┏∴┛∴┏━┛
∴∴∴┗┓∴新野○∴∴∴∴┃◆汝南∴◆寿春┃┏━━━┓
∴○梓潼┗━━━━━┳━┓┗━━━┛∴∴┏┛┃▽秣陵┃
∴∴∴∴∴∴襄陽○∴┗┓┃○江夏∴▽廬江┃┏┛∴呉▽┃
○成都∴∴○永安∴∴∴┃┗━━━━━━━┛┃∴∴┏━┛
∴江州○┏━┓○江陵∴┗━┓┏━━━┓┏━┛∴∴┗━┓
━━∴━┛∴┗━━━━━━┫┃柴桑▽┃┃∴∴∴会稽▽┃
∴∴∴∴∴∴武陵○∴長沙○┃┃∴∴┏┛┃∴∴∴∴∴∴┃
凸雲南∴凸建寧∴∴∴零陵○┗┛∴∴┗━┛∴山越●∴┏┛
∴●南蛮∴○交∴凸桂陽∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴┏┛
●異民族 ○袁術(18) ◆袁紹(17) ▽孫堅(5) 凸空白地
赤壁の戦いは水戦には敗れたものの計略で呉軍を粉砕した
宛奪取に成功し勢いづく3軍団はこのままうまく侵攻できるのだろうか…?
やっと宛を奪えました!ここで一気に中原、江南に攻め込めば…天下も近いです
>>蔡ヨウ殿
名士のはずが…(ノд`)。次はどうします?天下狙いますか?
>>579殿
袁術「>579殿は何を言っておるのじゃ?」
楊弘「袁術様が天下を取る。と言っているみたいですね」
袁術「ほほう、よくわかっておるじゃないか」
その時代はよくわかんないですorz 楊堅の息子が煬帝ぐらいは知ってますが…
>>580殿
どーなるんでしょうね?
>>581-590 ??この作者でしょうか?
>>sleepknot ◆r4HwcKQwNE殿
孟達リプレイ見てました。非常に期待してます。このスレの人はあっちのスレを知ってるんでしょうか?
だんだん残り容量が少なくなって来ましたね。このスレ建てたのは8月だったのか…早いなぁ
>>621 ありがとうございます。いやはや、ホント色んな人が見ていて
くれたんだな、と思うと頑張らなきゃって思いますよ。
もちろん、すげえ嬉しいです。このスレは今回が初めてなのですが、
時間があればそちらのリプレイも拝見させて頂きますね。
お互い頑張りましょう。
あちらのスレには、えー……悩んだんですがまだ知らせてないです。
売名みたいで、そう言うのは嫌いなのです。申し訳ない。
……でももうほのぼの板の方で言っちゃいましたんで、
改めて知らせて来ようかと思います。
みんな愛すべき読者だと感じてるので、平等に。
207年 6月13日【宮城】
劉度「ハァハァ(*´д`)賢人ハァハァ」
時は同じく6月13日。劉、寥の賢人を手に入れた劉度は
有頂天であった。時の流れを気にもせず二人の賢人を眺めては
ハァハァし、ハァハァして、兎に角ハァハァし続けていたのだった・・・
寥立「(小声)おい子初よ・・・ あれ(劉度をチラ見して)の頭は大丈夫なのか?
お前が俺に仕官を頼み込むほど肩入れしている君主があれなのか?」
劉巴「(小声)・・・少し自信がありません。ですが志は一応 確かですよ」
寥立「なら良いが・・・ ところで劉度殿。今後の方策についてですが・・・」
劉度「ハァハァ(*´д`)ハァハァ うむ、どうするのじゃ?そなた等の言う事なら
全国の甘い物を辛い物に出来たり、風俗を未成年でも入れるように出来る
気がするぞ!? 何でも言ってみよ ハァハァハァハァハァ(ry」
寥立「(汗)で、では。現在の我が国の状況では内政を整えている間に攻め込まれ
滅ぼされてしまう可能性が大。そこで内政を捨て軍事一本に絞り、早々と
この荊南を手中に収めるが良策かと存じます。」
劉度「(;´д`)しかしのぅ公淵殿。他のリプレイさんも内政を固めてから
戦争に入っておるじゃろ?それを捨てて軍事一筋にするのは
流石に不味いんじゃないかの?」
劉巴「内政は確かに大事ですが。今回のリプレイは荊南掌握が最終目的ですし
少々今後を考えず目前の敵だけを考えて討って行けば良いのですよ」
劉度「(;´д`)うーわー・・・ 子初タンの口からそんなぶっちゃけた事が聞けるとは
夢にも思って居なかったぞい。まぁそれはさて置き具体的にはどうするんじゃ?」
寥立「具体的も何も・・・。新設→徴兵→訓練 で最高まで兵力を整えるだけですよ。」
劉度「(;´д`)そ、そうか。わかったぞい。では皆で楽しく徴兵でも行うかの」
>>623 新作ハケーン、やっぱりお前はリプレイ書いてるのが一番似合ってるぞ
ガンガレ
626 :
公孫度:2006/01/25(水) 21:15:11
皆さんのを読んでいると私だけ何だか幼稚な文章ですね。
さて、今回は閲覧だけですが挨拶を。
>>609 初めましてでは無いんですね。実は。
某潰れたスレの1だった者です。
これからも宜しくお願いしますね。
後、リプレイですが粗野な中にも男気がある郭嘉が素晴らしくマッチしていますね。
>>621 もう少しで天下統一。私にはまだ考えられませんw
まだまだ、油断は出来ないと思いますが頑張って下さい。
>>624 大丈夫です。公孫度リプレイは内政無視していますw
弱小勢力は内政なんて気にできないほど敵が群がりますからね・・・
劉度と公孫度。度繋がりですねw
頑張って下さい。
627 :
公孫度:2006/01/25(水) 21:15:57
ageてしまうとは一生の不覚。。。
申し訳ありません。
>>626 あぁ、あのスレの
>>1さんでしたか。
落ちちゃったんですか? ……実は郭嘉リプレイはあそこでやろうかと
当初もくろんでいたんですが、重複と言うこともあり
こちらにドロップしてしまいました。申し訳ない。
俺の書く物語の主人公はみんなあんな感じですねw
女の子ならツンデレに生まれてたような子たちばかりです。
孟達はもちろん、郭嘉も調べればなんだか反体制なキャラをしていて、
だから似ているってのもあるんでしょう。
寿命は短いですが中身の濃いリプレイにしたいと思ってます。
お互い頑張りましょう!
629 :
蔡ヨウ:2006/01/26(木) 18:37:42
時は中平元年、何進が大将軍に任命されたようだ。
そんななか、あの男は・・・?
蔡邕「ふう、大分溜まったな。長沙では兵糧を売ることができたわい。
えー金5204か、まあまあじゃろう。これからのことは今月考える。
それでは皆、新年に合おう、さらばじゃ」
蔡邕は独り言を発し、自宅へと帰っていった。
次へ続く。
185年1月
蔡邕「あけましておめでとうございます。蔡邕です。
えー、一先ずどこかの勢力に仕えたいと思う。それは、このルーレットで決めるんじゃ」
※プレイヤーもどこの勢力になるかわかりません。
蔡邕「さて・・・都市は・・・・・・・・・・・??」
「平原」
ということは、張角勢力に決定致しました。
蔡邕「では平原に移動じゃ」
630 :
蔡ヨウ:2006/01/26(木) 18:38:47
早速士官してみる蔡邕
兵士「貴様のような氏素性のない人物を登用する気はないと張角様は仰せじゃ」
2回目
兵士「貴様のような氏素性のない人物を登用する気はないと張角様は仰せじゃ」
3回目
兵士「貴様のような氏素性のない人物を登用する気はないと張角様は仰せじゃ」
4回目
張角「蔡邕、お前を我が勢力の一員とする。今後は私に忠誠を誓うように」
蔡邕「ははっ(やっと登用する気になったか)」
2月 張角邸にて
張角「蔡邕か、何の用だ?」
蔡邕「殿には人の死期を占える不思議な力があると先月住民から聞きました。
是非私に殿の力を見せていただきたいのですが」
張角「ふむ、お前の頼みなら仕方ない、ふんっ・・・・・こ、これは!?」
蔡邕「どうしたのですか?」
張角「今一番死期が近いのは・・・平原にいる・・・」
蔡邕「平原にいるとは・・・(儂じゃないだろうな)」
張角「お…俺だ!!」
蔡邕「なんだってー!!」
その頃、張角邸の外庭では・・・
張宝「くっくっく、やはりそうか・・・
俺も既にあいつの死を予測してたのだが…どうやら正解のようだな。
あいつが死ねば・・・次の教祖は俺になる。ふふふふふ・・・ははははははは!!」
631 :
蔡ヨウ:2006/01/26(木) 18:39:52
うーむ・・・最近下痢気味でのう・・・ちょっと寝込んでいました。
>>631 乙です。蔡ユウ殿に対し氏素性もないなどとは無礼な張角ですな
⊃【正露丸】
よっしゃ、遅れを取るわけには行かないんで、第二弾ドロップっ
192年春
こうして俺は城門でのイザコザを経て、いよいよ曹操と対面することとなった。
郭嘉:にしても、ナンだこの妙な空気は。袁紹の時とは大違いだぜ、こう、熱気が……いてっ。
韓浩:おぉ、これは失礼。急いでおりましたもので。
郭嘉:まぁ、いいけどよ。曹操はこの先に居るんだな?
韓浩:えぇ。私はこれから新しい政策を殿に献策すべく……あぁ、こうしては居られないですよ!
郭嘉:変わったヤツだな。……そっか、この妙な熱気はああいう奴が大勢居るからってことか?
……それはそれで微妙なんだが。
曹操:ふむふむ、屯田制か……お、来たな。戯志才から話は聞いた。おまえが郭嘉か。
郭嘉:(ちっちぇえクセに大した威圧感だな)あー……うー……はい、まぁ、俺が。
曹操:そう緊張せずとも良い。あいつの人物眼は荀イクも一目置いていてな、期待している。
郭嘉:荀イク? あぁ、名前くらいなら聴いたかも。今はアンタの軍師をしてるんでしたっけ?
曹操:いかにも。今は任地に居るんだが、一度会っておけ。
では、まずはお前の見解を聞かせてもらおうか今の我が軍の取るべき見解を示してみろ。
郭嘉:抜け目、ないな。……んー……西に呂布、東に李カクに北には袁紹、更に南には劉表、か。一個一個言ってくぞ。
デカい順に行くか。まず袁紹、こいつとはまだ戦うな。理由は簡単、強くて弱いから。
曹操:強くて弱い、とは?
郭嘉:そうだ、袁紹は肥沃な箕州を押さえてその国力は強大。じきに隣国の公孫サン、張燕・張楊を平らげて一大勢力に
なるだろう。これが強さだ。なら? その力が大きくならない内に叩くべきなんだが……残念ながらこいつには世の中を見る目が、ねー。
すぐにはこっちには攻めて来ないし、来れないだろう。これが弱さ。
曹操:ふふ、なかなか面白い読みだ。では南の劉表、西の李カクは?
郭嘉:南の劉表は論外だ。俺も諸国を見て回ってきたんだが、あいつほど戦をしない男はいない。
お陰で国は栄えてつい食指が動くとこだが、大陸中央の荊州は守るには適していない。手を出すのは後顧の憂いを
断ってからの方が良い。次に西の李カク。こいつは漢帝・劉協を擁し、今や涼州に手を出す勢い。
パッと見戦いにくい相手だが、元が人材不足でな。戦線が伸び切り、統治すべき人材が足りない今なら倒すのは
容易だろう。
曹操:怖いのは漢朝に弓引く逆賊の汚名だが……
郭嘉:董卓の軍勢を受け継いだヤツに天道はない。だろ?
曹操:飲み込みが早いな。楽でいい。続けろ。
郭嘉:よし。北の袁紹、南の劉表とは今は戦うべき時ではない。となると李カクか呂布と戦い、人材と領地を
増やして国力を高めるのが良策だろう。特に呂布は優秀な人材を抱えながら人の意見を聞かない男に加え、
国力が低い。いいカモになるだろう。更にあいつの本国撲陽は元はアンタの領地、
アンタが「人民解放」を掲げて攻め込めば、領民は諸手を挙げて歓迎するだろうぜ。
曹操:先の徐州侵攻を踏まえてもか?
郭嘉:その程度で民心を失う政治を行ったか?
曹操:あの狼をカモ扱い。それにその読み。俺を試したな? ……面白い。面白いぞ郭嘉。
俺の大業はお前の補佐があって成るだろう!
郭嘉:こっちこそ。アンタの国は栄えている。それに、人を巧く使う。よーやく仕えるべき主を見つけた心地だぜ。
曹操との謁見を終えた俺は一路、荀イクってのに会いに行くことにした。
なんつか、面白そうだ。あの男の軍師って聞くと、ワクワクしてきやがる。
ちょうど任地の近くまで来たんで、手近な兄ちゃんに聞いてみることに。
郭嘉:なぁ兄ちゃん、この辺に荀イクってのが居るって聴いたんだが、そいつどこよ?
青年:さぁ……あ、お兄さんは荀イクに何か御用で?
郭嘉:まーな。俺は郭嘉、新しく曹操の参謀に迎えられたんだが、ちょいと荀イクってヤツの顔を見たくてね。
青年:うーん。あの人気難しいからなぁ。今日はいないみたい。
郭嘉:忙しいんだろうな。じゃ、荀イクが来たら言っといてくれや、郭嘉が会いに来たってさ。
青年:分かった。じゃあ僕、仕事に戻りますんで。
家に帰ったら客が腐るほど来てて萎える。とりあえず一人ずつ顔を見るとこれまたそうそうたる顔ぶれだったり
して。劉表配下の伊籍、劉備配下の孫乾、公孫サン配下の趙雲、孫策なんかも居る。まぁ、全部断ったけど。
特に孫策、あいつ、長生きできねえ顔してたわ。
荀攸:では、袁紹様のところには来れないと。
郭嘉:うん。俺、あいつ嫌いだし。それよりどうよ、お前こそウチ来いよ。
おじさんの荀イクも居るわけだし……あぁそうだ、荀イクってどんなヤツなんだ?
この前会いに行ったんだけど居なくってさ。
荀攸:……あぁ、また叔父上の悪い癖が。
郭嘉:悪い癖?
荀攸:はい。実は叔父上、気のいい人なんですが
郭嘉:お前さんより若いしな。
荀攸:それは言わない約束です。それで、叔父上なんですが、あの人、どうも面白い人を見ると
試す癖がありまして……もしかして郭嘉殿ももうお会いになられたのではないでしょうか?
郭嘉:……激しく心当たりがあるぞ。くっそ、そうか、あん時の兄ちゃん。うっわ性格わりー。
荀攸:うう、耳が痛い。叔父上も悪い人ではありませんから、今度会いに行く時は
いじめないでやってください。
郭嘉:ヤダね。
翌日、勇んで俺はまた荀イクの元へ向かった。お、居た居た。農夫に混じって
額に汗なんかしやがって。んな事やってっからわかんねえんだよ紛らわしい。
あー恥ずかしい。別に、照れてなんかねぇけど、よくよく見れば精悍な顔つきの、いかにもな顔してんじゃねえか。畜生が。
荀イク:こんにちはお兄さん。今日も荀イクさんは……いてっ、いてててっ、やめ、ほっぺたっ
郭嘉:テメーっ、このっこのっ、俺をだまくらかすとはいい度胸してんじゃねえか、
大体なぁ、軍師がこんな事しててどうすんだよ、お陰でこんなへんぴなとこに二回も来ることになったろーがッッ
荀イク:いや、怒ってるのはそっちですか。私ゃてっきり「軍師なら軍師らしく」とかまた言われるものかと。
それにへんぴとはなんですか。ここはじきに素晴らしい町になるんですよ?
国を成すにはまず人から。こうして民に混じって農作業に勤しむのもいいもんです。
……そりゃ、騙したのは謝りますけどね。
郭嘉:……ほーぅ。つまりナニか。これがお前流の政ってことか。
荀イク:そうですよ。何も戦争するだけが軍師の仕事じゃあありません。こうして土を耕して、守るべき
民の呼吸を感じる。でないと、戦う意味がありません。
郭嘉:なんだ、結構いいヤツじゃん、お前。顔拭けよ。天下の軍師さまに土がついてるなんて縁起悪ぃ。
荀イク:はいっ、改めてよろしくです。
郭嘉:……なんか調子が狂う。やっぱもっぱつ殴っとくわ。
まぁ、そんな感じで。にしてもアレだな、あんな風に軍師ですら伸び伸びとやれてる国ってのも珍しい。
郭図も逢紀もなんつか、きれーな服して威張り腐ってやがったからなぁ。
192年夏
ちょっと荀イクを見習って農業に従事してみたり。やっぱ性に合わんわ、これ。
肩も腰も肺も痛い。俺には向いてないのかね。
なんて思ってたら荀イクが遊びに来た。あの一件以来打ち解けた俺たちは、こうしてよくお互いの家に
遊びに行く仲になってやがった。相変わらず話してて釈然としないところがあるんだが、それでもなんとなく
話に付き合ってしまう。きっとこいつにはそう言う不思議な魅力があるんだろう。
なんでも、甥の荀攸が袁紹に不満を持ってるらしい。そう言えばあいつ、ナニしてんだろと思って
この前訪ねて、あ、イヤ嘘、引き抜きに行ったんだけどやんわりと断られた。
あ、なんか外見たら続々と人が許昌に来てる。なんだあれ。例の屯田制とか言うヤツの恩恵か?
92年秋
またも来る引き抜き工作。今度は呂布配下の張遼に、袁術。なに? 俺ってそんなに魅力的なわけ?
それともそんなに尻軽そうに見えるわけ? 慌てて曹操が俸禄を加増してくれたところを見ると、
恐らく後者っぽい。シイット。
そんな俺もようやく兵士を充てられるようになったらしく、兵舎に行ったら「おはようございます!」とか
いきなり言われてびっくり。いや、俺喧嘩苦手なんだけどね。なんか気分いいんで訓練してやっとく。
192年冬
いよいよ戯志才の病状が悪化しだしたと聞き、急いで駆けつける。
戯志才:久しぶりですな、郭嘉殿。どうです、宮仕えには慣れましたかな。
郭嘉:まぁな。朝から晩までコキ使われてる。それよりどうよ、気分は。
戯志才:今日は久しぶりに調子が良いようで。この通り、朝から論語を読んでおりました。
郭嘉:へぇ、またこんな難しそうな。こんなモン読んで何かいいことあんの?
戯志才:はは、郭嘉殿は相変わらずですな。良いものですよ、読書は人の心を豊かにしてくれます。
少し、窓を開けていただけますか。
郭嘉:いいのか? 北風は身体に障るぜ。
戯志才:お気遣いなく。それよりも少しでも見ておきたいのです……この地を。
郭嘉:ん。分かった。でもあんま無理すんなよ。そうだ、久しぶりに碁でも打つか。
アレから結構上達したんだぜ。
戯志才:いや、それもそうですが、郭嘉殿。
郭嘉:? な、なんだよ、急に改まって。
戯志才:いえいえ、大したことでは。この論語、郭嘉殿にもっておいていただきたいのです。
郭嘉:おいおい、勘弁してくれよ。こんなもんあっても読まねえぞ、炉にくべるぞ。
戯志才:それも良いでしょう。とにかく、あって困るものでもありますまい。
郭嘉:いや、んー……そこまで言うならありがたく頂いとくけどよ。どうしたんだよ。
戯志才:郭嘉殿、お願いがあるのです。
郭嘉:分かってる、粗末にはしねーから。俺が黒を握るぞ。
戯志才:構いません。そのまま聞いてくだされ。
郭嘉:……なんだ、まだなんかあんのかよ。
――パチ。
戯志才:えぇ。以前お話しましたな、あなたはこれからの人だと。
――パチ。
郭嘉:あー、なんか言ってた、な。で?
――パチ。
戯志才:そして、私は、これまでだとも。
――――パチ。
郭嘉:回りくどいぞ、今更だろ。俺の前でくらいちゃんと話せ。
――パチ。
戯志才:こう言う、性分でしてな。もし、これから私が、あなたの障害と、なるのなら、
――――――――パチ。
郭嘉:……辛気くせー。
――パチ。
戯志才:どう、か、その、時は、構わず、踏み、台、に、して、下され、
――――――――――――――――。
郭嘉:……戯志才? おい、どうした。長考か? まだ全然そんなとこじゃねえぞ、
おい、戯志才、こら、寝たのか? 起きろよ、おい、なぁ。
戯志才:……た、たた、たた頼み、まままま、ましたたたぞ
、か、か郭くく、く、く、嘉、殿、っ、
郭嘉:戯志才? ……戯志才ィィ――ッッッッ!!!! おい! 誰かいねえのかよ!
早く医者を! 畜生……誰でもいいから、早く、畜生!!
開け放した窓からは、雪が舞い込んでいた。ひとひらの雪が、目を開けない戯志才の頬に落ちる。
頬に落ちた雪は、溶けなかった。そこだけ時が止まったように、いつまでも、いつまでも溶けなかった。
その数日後。
曹操:のう、郭嘉。
郭嘉:あ? なんだよ。
曹操:今まさに生死の境を彷徨う者に鞭を打つのは趣味ではないが、以前、戯志才が俺に対して不満を
抱いていると聞いた。
郭嘉:……だから?
曹操:お前はあいつと親しかったそうだな。何か聞いた覚えはないか。
曹操の目は禽獣のそれに似ていた。まるで俺を見定めるような、覇道を進む傑物のみが持ちうる、
峻厳なまなざしだ。俺は直感した。『こいつは俺を試している』。
思い出したのは、戯志才の掠れるような声。
――これから私があなたの障害となるのなら、どうかその時は構わず踏み台にして下され――
郭嘉:…………あぁ、言ってたぜ。あいつは酔うと人が変わってな。聞いてる俺の方が、
辟易して……本当に。
曹操:そうか。……意外だな、あいつは下戸だと耳にした事が。
郭嘉:知らねえよ。嘘吐いてたんじゃねえの?
曹操:或いはそうかも知れんな。明日にまた来い。お前のこれまでの功績を認めて、四品官に昇進させることになった。
郭嘉:へぇ。そりゃどうも。
その日から俺は、仕事のない時は一日中論語を読んでいた。雨の日も風の日も。
だけど雪の日だけは、何も手に着かずにただ碁盤を広げていた。
盤上の石は、もう置かれることはない。
193年2月、戯志才、逝く。
乙です。文才ありますねぇ。
203年1月 潁川城塞
董承「現在。許昌に2万、虎牢関3万、洛陽に1万5千の兵が駐屯してます!」
向朗「攻撃のチャンスです!」
曹昂「博望の紀霊殿も援軍をくれるらしい。許昌に出撃!」
潁川城塞より曹昂隊1万5千、程銀,馬鉄隊各1万5千が出撃
高沛「城塞の残りは4万。楽に守れる数です」
橋瑁「紀霊殿は6万ほどの援軍を出してくれたようです」
夏侯恩「洛陽と虎牢関から援軍も来てますぜ!このルートだとぶつかります!」
曹昂「そこは考えてある。全軍、進め!」
博望城塞からも紀霊隊,張英隊,曹純隊各2万が出撃した
紀霊「こっちからも許昌を落とすぞ!進め!」
楊弘「許昌から迎撃に出た部隊があります!夏侯惇、1万5千です!」
夏侯惇「ここは通すわけにはいかん!」
紀霊「我らに任せよ!張英殿と曹純殿は城へ!」
張英「御武運を!」 曹純「お気をつけて!」
紀霊「すぐに追いつく。案ずるな!」
夏侯惇「くっ、すべての部隊には追いつけんか…紀霊、勝負だ!」
陳蘭「いくぞ!奮迅で蹴散らし、前えと押し進め!」
雷薄「流石陳蘭!夏侯惇ごとき恐るるに足らず!」
楊弘「混乱の計!」
夏侯惇「ぐわぁぁあぁ!」
夏侯惇は奮闘するも紀霊隊の猛攻の前に敗れる
紀霊「よし!城へ向かえ!」
曹昂軍団
兵士「敵援軍がすぐそこまで来てます!袁煕隊、袁紹隊1万です!」
曹昂「全軍向きを変えろ!援軍を討つ!」
袁紹「くっ、突破を図る!全員なんとしてでも生き延びろ!」
袁煕「父上!早く許昌へ。敵を引き付けます!」
袁紹「すまん…」
程銀「素早いな。目標を変え袁煕を叩け!」
袁煕「父上…ご無事で…」
陳紀「袁煕を捕らえました。が袁紹は討ち漏らし許昌へ着いたものと思われます」
曹昂「もうすぐ城だぞ!射撃戦用意!」
袁紹「もう来たか!」
韓遂「まだだ!援軍はまだ来る!」
田豫「敵部隊に告ぐ!我らは徐州,并州,冀州,からも援軍が来る!早々に引き返せ!」
曹昂「…どう思うか?軍師?」
董承「はったりです。徐州の兵は寿春に回されておりこっちには来る筈がないです。并州の援軍対策は…」
兵士「伝令!潼関の徐栄様が孟津港を急襲!并州からの補給ルートを断ち、援軍を殲滅しました!」
董承「ほらね?」
曹昂「徐栄殿グッジョブだな。一気に攻め立てよ!」
馬鉄「城の反対側にも砂塵が!紀霊殿の部隊です!」
曹昂「これで兵力は2万対11万だな。楽勝!」
兵士「報告!徐栄様が手薄だった洛陽に攻撃を開始しました!」
程銀「そろそろ敵も殲滅できます!あとすこしです!」
3月
曹昂「許昌を陥落させたぞ!」
ワーワーワーワー!
袁紹「ええい。虎牢関に逃げ込め!」
程銀「逃がすな!捕らえよ!」
紀霊「大勝だな」
曹昂「あっ!このたびは援軍を出していただきありがとうございました!」
紀霊「うむ。それから袁術様からの命令でな、『兵10万を率い渭水を渡れ』と」
曹昂「并州攻めですか…趙の并州都督は曹操でしたね…」
紀霊「む、辛いだろうが…今は貴殿は袁術軍の将だ。それは分かっているな?」
曹昂「私情には流されないつもりです」
紀霊「ん、わかった。できるだけ早く出発してくれ。潁水城塞の兵を主としてくれ」
曹昂「御意(ついに父上と戦うときが来るとはな…)」
袁術「ワシも到着じゃ!」
紀霊「また許昌へ戻ってこれましたね…」
袁術「うむ。久ぶりじゃのぉ」
楊弘「袁術様、徐栄殿が10万を率い兵1万程の虎牢関に攻め込みましたぞ!」
袁術「うむ、このまま一気に中原を奪取したいものじゃな」
虎牢関付近
徐栄「再び、再び帰ってきたぞ!」
臧覇「前回の雪辱、今晴らすぞ!」
卞喜「敵の大将は袁紹らしいです!」
蔡中「敵は濮陽,陳留から援軍を呼んでいるようです!」
張允「敵の連弩に注意しろ!出過ぎると狙撃されるぞ!」
蔡和「ぎゃあっ!」
張允「人の話を聞けぇぇぇぇっ!」
虎牢関の戦いは凄まじい消耗戦と化た
袁術は大軍でこの戦いに臨んだものの趙は次から次へと援軍を呼び頑強に抵抗し寄せ付けない
お互いの狙撃により負傷者が溢れ、お互い無傷の者はいなくなった
それは大将の徐栄といえども例外ではなかった
徐栄「くっ、この援軍で敵は最後。よく持ちこたえた!行くぞ突撃!」
張允「!!!徐栄殿、危険です!」
徐栄「なにを言う!勝利はすぐそこぞ!大将が先頭に立ち兵を鼓舞せねばどんな戦も…」
ドスッッッ!
徐栄「あ………………」
徐栄の胸に突き刺さった矢は心の臓の真上を貫いていた…
夏侯惇「はぁっはぁっはぁっ…て、敵総大将徐栄を討ち取ったぞ!」
徐栄「か、夏侯…げ,元譲…また…貴様……か………」
夏侯惇「大将がいなくなれば大軍とて烏合の衆にすぎぬ!攻めたてい!」
徐栄「!!っっ、皆の者。大丈夫だ!まだ戦える!勝利は目前だ!」
兵士「おおお!大将に続け〜!」
金旋「もう…充分です!下がってください!」
徐栄「退けん!この関を落とすまでは…敵に背中は見せられん!」
成宜「…よし。大将のためにはさっさと関を落とすぞ!弓騎隊いけっ!」
張允「蔡和、蔡中、ついてこい!連弩でトドメをさすぞ!」
蔡和「袁紹!報いの矢を受けよ!」
袁紹「くっ、敗れたか……しかし徐栄は討ち取ったか。それがせめてもの慰めだな」
4月、袁術軍は虎牢関を陥落させた。だが…
徐栄「まだこれからという時に無念だ…」
金旋「…徐栄殿はよく戦いました。幾度と無く趙の軍勢を蹴散らし、その戦果は袁術軍でも並ぶ者なしです」
徐栄「他のやつらはこれからも功績を立てられる。それが実に悔しいぞ…」
袁燿「……」
徐栄「…張允,臧覇,金旋,方悦,蔡和,蔡中,卞喜,成宜,公孫越,李粛,胡車児,王忠、そして袁燿様,袁胤様」
全員「……」
徐栄「某が死んでもだれかが志を継ぎ、戦ってくれると信じている」
全員「……」
徐栄「約束してくれ。『河北の大地に我等の旗を立てる』と!」
公孫越「は、はい!約束します!」
金旋「命に代えても!」
張允「我らの旗を河北に」
徐栄「うれしいぞ。これでもう思い残すことはないな…」
成宜「まだ死んではいけません!死んでは…」
徐栄「もう無理そうだ……とても眠いぞ…」
方悦「徐栄殿!?」
徐栄「……(袁術様、この徐栄。先に旅立つことをお許しください…)」
袁燿「徐栄殿!徐栄殿!う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
袁胤「張ガイに続いて…また、人を失うなんて…」
張允「グスッ だがみんな。足を止めてはならない。徐栄殿との約束を守るのだ!」
臧覇「おう!必ずや河北を!」
徐栄死亡、享年56年
徐栄、袁術の将。元々董卓に使えていたが勢力が滅びたため放浪する。そこを袁術に拾われ奮戦。安北将軍にまで昇る。
洛陽急襲戦に従軍し以後洛陽を守備する。劉備,袁紹の勢力を幾度も退けるも197年9月に大敗を喫し洛陽を放棄する。
武関-潼関を最終防衛線とし趙と激闘を繰り広げ、6年後反撃に転じ洛陽,虎牢関を攻め取るもその戦いの最中戦死する。
その武勇は凄まじく得物の蛇矛を振り回し、敵部隊への果敢な突撃を繰り返した。その後は関の大将として連弩を極める。
彼は袁術軍中でも随一の統率力を誇り、歩兵,騎兵,弓騎,弩兵と様々な兵法に通じていたといわれている。特に弩の訓練を
する者は彼のところに集まった。のちの世で袁術二十四将の一人として挙げられている…
袁術「徐栄が…戦死じゃと!?」
楊弘「はい、ですが最後の力を振り絞り虎牢関を陥落させたそうです」
袁術「ワシは認めん…認めたくないぞ!おぉぉぉ!」
楊弘「……しかしここで止まってしまえば彼の死は無駄になってしまいます」
袁術「………」
楊弘「速やかに悲願の統一を!それこそ彼への餞となりましょう」
袁術「…そうじゃな。ワシはやるぞ!もうこれ以上失う前に平和な世を造ってみせる!」
5月
紀霊「袁術様、呉が石亭砦を奪い取りました。また、寿春の東の烏江港付近で水戦が起こってます」
袁術「ふん、今更呉が暴れても無駄じゃい」
紀霊「水戦は呉が優勢らしいです。寿春攻略を狙ってるのでしょうか?」
6月 平陽港(上党のすぐ西の港)
曹昂「よし!全員到着したな?上党へ向え!」
曹昂隊,程銀隊,馬鉄隊,高沛隊,劉王貴隊各2万が出陣
馬鉄「これだけいれば必ずや…」
董承「敵は1万3千程しかいません。援軍もたかが知れており多くて1万弱だとか」
向朗「敵大将は…」
曹昂「ああ、わかってる」
曹操「よく来た!子脩よ!」
曹昂「父上!あの頃の父上は何処に行ってしまったのです!?あの野望に溢れていた父上は…」
曹操「本初はなぁ、いい奴だぞ。敗れたわしを取り立ててくれた。今は丞相だぞ!」
曹昂「ですが…今の父上はただの趙の一員にすぎません!」
曹操「それだけではない!優秀な部下を山ほどくれた!見ろ!張飛、呂布、趙雲、司馬懿。皆わしの部下だ!」
曹昂「変わってしまいましたね…昔は、昔はそんなんじゃ満足できなかった筈です!」
曹操「…まあ親子とはいえ今は敵だ。皆、存分に戦え!」
程銀「弓騎隊用意!放てっ!」
曹操「やはりこの数は辛いな。投石はどうした!」
司馬懿「もうやってますがこの数では…」
曹操「そうか、全滅も時間の問題か」
陳紀「敵は少ない!城内へ突入だ!」
曹操「くっ!皆逃げろ!晋陽がまだある!」
呂布「ではお先!」
馬鉄「そこに居るのは曹操か!大人しく捕まれ!」
曹操「ふん、捕まえてみろ!わしの武力は72もあるんだぞ!」
劉王貴「せいっ!」←武力74
曹操「げぇっ!わしが負けるとは思わなかったぞ…」
并州都督曹操を筆頭に次々と将は捕らえられた
董承「敵大将を捕らえることができたとは…大戦果ですな!」
曹操「………」
曹昂「……おい」
董承「はい?」
曹昂「よく見てみろ、こいつは影武者だ」
董承「そんなはずは…」
曹昂「息子が親を見間違うわけがあるまい!そうだろう、影武者殿 チラッ」
曹操「あ、ああ。よく似せたつもりだったが見破られたか…」
曹昂「こんな奴を捕らえても意味はない。解放してやれ」
董承「…御意」
曹操「…(子脩、すまん…)」
曹昂「…(袁術様、たとえ変わってしまってもやはり私には尊敬する父を討てません…お許しを)」
董承「捕虜の検分はここまでにして、これからどうします?」
曹昂「敵は晋陽に逃げこんだらしい。一気に破るか」
程銀「敵城には1万程の兵しかいないようです」
橋瑁「業β対策に壷関を占領するべきと思われます」
曹昂「では馬鉄、3万の兵と趙範、高沛、秦フクをつける。しっかり守れよ」
馬鉄「御意」
向朗「他戦線の状況です。張勳殿が罠を仕掛け呉と趙の争いが激化しているようです」
曹昂「ほう、どんな罠を使ったんだ?」
向朗「寿春、廬江の兵を誘い出しお互いのぶつかる様に仕組んだようです」
曹昂「袁遺様、張バク殿の知恵かな?いい軍師だなぁ」
董承「我々では不満ですか!?」
曹昂「ははは、私には勿体無い位の軍師だよ」
7月 許昌
王匡「袁術様!大変です!江夏の郭殿が死亡しました!」
袁術「そうか…おしい男じゃ」
楊弘「袁術軍の中でもトップクラスの騎馬使いでしたしねぇ」
袁術「郭、すこし待ってろ…」
紀霊「ところで袁術様、また中牟の地に城塞を造ってはいかがでしょうか?」
袁術「まかせる。すきな兵と将を選び建設を始めてくれ」
紀霊「御意。さっそく行ってまいります」
閻象「袁術様〜虎牢関の捕虜だった宋謙を登用しました〜!」
宋謙・・・呉の将。夷陵の戦いでは陸遜の指揮の元で蜀陣5つを打ち破り将を叩き斬った。演義では合肥で戦死した雑魚
統66 武77 知47 政39 突破・蒙衝・衝車
袁術「じゃあ第三軍団(廖化軍団)に配属じゃ」
宋謙「では…」
陳震「曹昂殿の下から伝令が参りました。業βを陥落させたようです」
袁術「なんと!あの業βがそんな簡単に落ちたのか!?」
陳震「城兵がほとんどいないと報告を受け、長蛇で奇襲を仕掛け陥落させたようですね」
袁術「しかし…いや、曹昂なら計算済みじゃろうて」
8月
楊弘「城塞が完成しましたぞ」
袁術「んじゃあ移るかの」
陳震「大変です!趙が夏口に攻め込んで…」
袁術「五月蝿い!騒ぐことではない!」
陳震「(´・ω・`)」
袁術「お前は何もわかってないな。張勳らが負けるわけがない!」
陳震「そ、それと寿春に呉軍が攻め込みました」
袁術「ふうむ。軍師、どう見る?」
楊弘「数は互角です。ならば守る趙が有利かと…」
袁術「そうか…」
203年8月現在
武威凸∴┃∴∴∴┃∴∴∴∴∴◆薊∴∴●烏丸∴┏┓◆襄平
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴◆晋陽∴∴∴∴∴∴北平◆┃┃┏┓∴
━∴━━┛∴∴∴∴┏∴━━∴━┳∴━━┳━━┛┗┛┗━
西平∴∴∴┏━┓┣┛○上党∴∴∴南皮◆┃
∴凸∴∴安定○┣┻┓∴∴○業∴┃平原◆┣━━━┓
羌∴━∴━━∴┛∴┗━━━━━━━┳━┛北海◆┃
●∴∴∴∴○長安∴∴○洛陽∴◆濮陽┃◆小沛∴∴┃
∴∴○天水∴∴∴∴∴∴∴∴∴━━━┛┃◆下丕∴┃
∴∴∴∴∴∴∴∴宛○∴∴∴∴◆陳留∴∴┏∴━━┫
漢中○┃○西城∴∴∴○許昌∴∴∴∴┏∴┛∴┏━┛
∴∴∴┗┓∴新野○∴∴∴∴┃◆汝南∴◆寿春┃┏━━━┓
∴○梓潼┗━━━━━┳━┓┗━━━┛∴∴┏┛┃▽秣陵┃
∴∴∴∴∴∴襄陽○∴┗┓┃○江夏∴▽廬江┃┏┛∴呉▽┃
○成都∴∴○永安∴∴∴┃┗━━━━━━━┛┃∴∴┏━┛
∴江州○┏━┓○江陵∴┗━┓┏━━━┓┏━┛∴∴┗━┓
━━∴━┛∴┗━━━━━━┫┃柴桑▽┃┃∴∴∴会稽▽┃
∴∴∴∴∴∴武陵○∴長沙○┃┃∴∴┏┛┃∴∴∴∴∴∴┃
凸雲南∴凸建寧∴∴∴零陵○┗┛∴∴┗━┛∴山越●∴┏┛
∴●南蛮∴○交∴凸桂陽∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴┏┛
●異民族 ○袁術(22) ◆袁紹(13) ▽孫堅(5) 凸空白地
徐栄、郭が死んでしまった…第四軍団は河北へと駆け上れるのだろうか。
また、赤壁後から動かずにいた廖化達が動き出す!?
徐栄なぜ死んだ…(つд`)。かなり袁術有利かな?このままいければ…
>>蔡ヨウ殿
まだ寿命は大丈夫ですよね?まだ…ね?
>>劉度殿
このリプレイでは政治力が皆低すぎてまともに内政できません(泣。まあ気にしないでください。
内政しないで戦争する、それもまたよし!
>>公孫度殿
油断っていうわけじゃないですが名将を失いますた。それと貴殿のリプレイも好きですよ
>>sleepknot殿
文才ありすぎです…ほんの少しでいいから分けてほしいものです。
戯志才も死んでしまいましたか!思い入れのある奴に死なれると本当に辛いです…
郭嘉の躍進、とっても期待して待ってます
>>645 ありがとうございます。
文才云々と言うか、今作は前作孟達リプレイと違って、
最初から『プレイ内容の羅列』ではない『物語』を書こうと思って
プレイしているのが大きいですね、あと、プレイメモを取りながら『ここはこんな会話があって、だからこう動いて〜』
って構想が沸いたらすぐにどこかに書いて保存しておいたことだとか。
そんな小さな積み重ねに過ぎないと感じています。
何にせよ、最後までお付き合い頂けると幸いです。
>>656 乙です。今スレからしか袁術リプレイは読んでないんですが、
徐栄将軍の活躍は目にしましたよ。あと、見せ方が巧いなと思います。
『袁術24傑(だったかなぁ)』と言う風に書けば、グッと格式高い内容になって、
作品に輪郭が生まれますねぃ。
戯志才は最初から病死する運命や、史実での立ち位置を考えた結果
郭嘉の中で友であり師であり、碁ではライバルでw 『これから』の門としての
役割を与えました。アイテムの論語も実は普通に買ったんですけど、
ここは戯志才から郭嘉に譲るって形にした方が物語としては良いなと感じまして。
まだまだ魅力的な人物を用意する予定です。このテンションと更なる
クオリティで書ければ良いなと思います。
袁術二十四将、でした。申し訳ないorz
次のスレってまだ立ってないですよね。
容量もう限界だし……誰立てます?
立ててみますノシ
影武者を解放するわけないでしょ
本物より斬られる率高いわ
663 :
無名武将@お腹せっぷく:2006/02/02(木) 20:50:23
まだ6KB残ってたりして。埋めようぜage
過去ログ倉庫を作ろうかと思うんだが、肝心の過去ログ一切持ってないんだ。
もし作るとしたら誰か提供してくれる?
665 :
蔡ヨウ:2006/02/03(金) 22:52:57
次からは新スレでいいんですかな?
いいよ