スライバーとは、「サバイバーである事を主張する必要の無くなった人」のことです。
「必要がなくなった」とは、自分がサバイバーである事が、それほど重要なものと感じられなくなって、口にも出さなくなったという意味です。
スライバー(成長した人)のほうが、サバイバーよりはるかに生きやすい。サバイバーであるという自覚はあるのですが、「それがどうした」という感じの人です。
こうした人々は以下のような特徴を備えています。
1.ひとりでいられる、ひとりを楽しめる
…理解してくれそうな人、共感してくれそうな人を必死で探す必要が無いということです。この術を身につけると人から裏切られるという辛い思いをしないで済むようになります。
2.寂しさに耐えられる
3.親の事で過剰なエネルギーを使わない
…恨んだり、憎んだり、「賠償金」を取り立てようとしたり、依存したり、甘えたりしないという事です。「ああ、あの人はかつて私の親でした、限界のある親でしたが、私を愛してもくれました」という状態になることです。
4.自分に優しい
…あるがままの自分を受け入れているという事です。欠点や限界も含めて自分と言うものを愛し、いたわります。消して自らを叱咤せず、萎縮させません。たとえ失敗をッしても、自分の失敗の経過そのものに感心を持つ事ができます。
5.他人(世間)の期待に操られない
6.自分で選択し、決定する
…ゆとりができてくると、自分の前にいくつかの選択肢が横たわっていることに気付きます。不安、緊張恐怖にとらわれている時は、とるべき道がひとつしかないように感じます。選択肢がない人生を歩いているとき、
人はその道を宿命(さだめ)といいます。安定し、成長してくると目の前のいくつかの分岐のうち、どれかひとつを選び続ける事が人生なのだと考えるようになります。自分の欲するところに従って選択する事ができるのはスライバーの特徴です。
7.自分の選択した事に責任を取れる
…選択を間違えたとき、それを他人のせいにしません。現実的で、失敗の経過から学ぼうとする柔軟さがあります。
8.自分は世の中に受け入れられて当たり前と言う確信を抱いている
…自分は他人に必要とされていると信じ、誰かに愛されて当然と思っている人は、人に愛されます。世の中を肯定的に見る習慣を見につけていると、周囲の多くの人々が優しく温かい人のように感じられてきます。
そのように思うあなたに、世間の人は優しくなるのです。こうしてスライバーの確信は現実となります。
サバイバーの特徴と、チェックリスト
http://www.just.or.jp/aboutjust/survivors.htm 成長した人、スライバーの特徴
http://dissociative-disorder.kdn.jp/survivor/disorder/trauma/survivor2.html 何とか生きて思春期、成人に達してはいるが、かつての外傷体験の影響を色濃く残している人々です。
下のサバイバーの特徴と、チェックリストを参照してみて下さい。
あてはまる項目が1つでもあり、生きづらさを抱えているなら、独りで悩まないで、仲間とつながろう。
【サバイバーの特徴】
不眠と悪夢、パニック発作、解離性障害、身体化障害、抑うつ・無気力と自己嫌悪、自傷行為と自殺未遂、
独特な対人関係様式(対人緊張を持ちながら心を開いた他者に対しては著しく依存的になり、退行し、
攻撃的になる、など)などの情緒的・行動的な問題を抱えていて、自己治療の試みと思われる
様々な嗜癖行動(アルコール・薬物・ギャンブル・摂食障害・恋愛嗜癖、など)を持続している。
詳細
心身の不調がある
心の障害:
抑うつ、無気力、自殺願望、自傷行為など衝動のコントロールがうまくいかない。
過食、ギャンブルなどの嗜癖、対人恐怖など。
身体の不調:
呼吸器系、消化器系の障害、生理痛や不正出血、性交疼痛などの生殖器系の障害。
月経前緊張症、慢性の頭痛、思春期・成人期まで引き続くアトピー性皮膚炎や喘息など。
怒りにとらわれている
親への怒りがあらわで、そのことをしきりに口にする。他人への不信感が強い。
この怒りは自分自身へも向けられ、自己懲罰的で、自殺や、自傷と結び付きやすい。
自己不信と著しく低い自己評価
自分は生きるに価しないもの、世間の迷惑者と考えている事が多い。
サバイバーとしての自己に気付くまではこの低い自己評価が、他人への過度な迎合、
従順さ、そして仕事依存的な完璧主義になっていた。
親を憎みながら、親とよく似た行動をとる
子どもを持てば親と同じように虐待する親を演じてしまう。
力への渇望の強い暴力的な男になったり、そのような男に仕える従順な女を演じたりしている。
子ども返りしやすい
かつてのトラウマ状況によく似た状況に遭遇すると、いっぺんに子ども返りしてしまう。
男の怒鳴り声、ドアのしまう大きな音、ガラスの割れる音など、暴力を匂わせる各種の音が、
そのきっかけになることが多い。震え出したり、逆に不自然な笑い顔が出て来たりする。
時間感覚の障害がある
一定の時間が、何もしないうちに過ぎてしまったように短く感じたり、退屈で空虚な時間の群れに
押しつぶされるように感じたりする。現在の苦痛が一生続くかのように考えて絶望する。
過去の外傷体験が、いつまでも生々しくよみがえる。
記憶や記銘の能力に障害を生じていることが多い
かつての外傷体験やその周辺の状況を「語れない」(忘れている)ことがある。
この想起の不能には抑圧によるもの、解離によるもの、分割によるものがある。
フラッシュバックに陥ることがある
かつての事象体験によく似た状況で、生々しい恐怖や視覚イメージ、
それに伴う逃避反応を起こすことがあり、解離性フラッシュバックと呼ばれる。
離人症を伴うことが多い
透明な膜を通して現実と接しているような感覚、今自分が何をしていたのかわからなくなる感覚、
自分のしていることを傍らから自分が見ているような感覚などに長期間包まれていることがある。
生きることに意味を見出せない
世の中を危険なもの、自分に敵対するものに満ちたものと考え、その中で「生きるに価しない自分」は敗北し、
排除されるという思い込みを抱いている。
参考:サバイバーの特徴(NHK人間大学、斎藤学 家族の闇をさぐる)
>>4-6関連
1.情動・衝動の調節に関する障害
a情動の統制障害【抑鬱感・躁状態など】
b怒りの調整障害
c自己破壊性【自傷行為・嗜癖など】
d自殺願望
e性的関わりへの調整障害【過度で自己破壊的な性行動・性倒錯など】
f危険な状況へ自ら飛び込む衝動【トラウマへの嗜癖】
2注意・意識に関する障害
a健忘
b離人症
c一過性の解離のエピソード
3身体化
a消化器系【潰瘍性大腸炎など】
b慢性痛【頭痛など】
c心肺系【喘息など】
d転換症候【歩行障害・失声など】
e性的症候【性的不能・性欲動昂進など】
4自己認識に関する障害
a無力感【自分には自らを守る力さえないと思う】
b癒すことの不可能な自己損傷の感覚
c罪悪感と罪責感【自分の過ちの為にトラウマが起きたと思う】
d差恥感【本当の自分は人前に晒すことが恥ずかしいような存在だと思う】
e誰も自分を信じないと思う
f自己卑下【自分など生きるに値しない人間だと思う】
5トラウマの加害者についての認識に関する障害
a加害者の歪んだ信念の採り入れ【パワーで人を支配するという考え方など】
b加害者を傷つける願望にとらわれる
c加害者を理想化する
6他者との関係における障害
a他人を信頼することの不能
b他人を犠牲者〈被害者)にする
c自分が再び犠牲者〈被害者)になる【トラウマへの嗜癖】
7意味システム〈世界観)における障害
a自暴自棄・絶望感
b以前の自分を支えていた信念体系の喪失
@補足@
B・ファン・デル・コルクらが現在のPTSDの診断基準を拡大して児童虐待が
生み出すさまざまな症状を「複合型PTSD」という名称のものにまとめたもの。
【】は斉藤学精神科医による注。
上記のような一見かけ離れた症状が同一人物に生じている場合で、成長の早期に対人関係上のトラウマを受けた人に見られるもの。
ACと思われる患者には精神科医はこれらの障害に敏感である必要がある。
アダルトチルドレン(AC)の病理性の深い部分 ー
妄想・抑鬱・解離性障害・家庭内暴力・嗜癖などは精神医学にはいまのところアダルトチルドレン
という視点が体系づけられていないためPTSDという考え方に含まれる。
@出典@
「家族の闇をさぐる」齋藤学 小学館 1600円
アダルトチルドレンと家族」齋藤学 学陽書房 1553円〈税別)
>>9のアダルトチルドレン
語源はAdult Children of Alcoholics(ACOA)で、元はアルコール依存症の親に育てられた成年者のことを指したが、
現在では親から性的虐待や家庭内暴力を受けて育った成年者、
また仕事依存症、ギャンブル依存症などの嗜癖問題を抱える親を持つ成年者もACというようになった。
正確にはAdult Children of Disfunctional Family(=機能不全の家族に生まれ、現在大人になった人)
であり、ACは病名ではなく自らがその傾向にあると自覚した人のための言葉である。
多くのACは苦しみから逃れるための行動から諸般の依存嗜癖に陥りやすい。
ACの特徴として以下が挙げられる。
・何が正常かを推測する(「これでいい」との確信が持てない)
・物事を最初から最後までやり遂げることが困難である
・本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく
・情け容赦なく自分に批判を下す
・楽しむことがなかなかできない
・まじめすぎる
・親密な関係を持つことが難しい
・自分にコントロールできないと思われる変化に過剰に反応する
・他人からの肯定や受け入れを常に求める
・他人は自分と違うといつも考えている
・常に責任をとりすぎるか、責任をとらなすぎるかである
・過剰に忠実である。無価値なものとわかっていてもこだわり続ける
・衝動的である。他の行動が可能であると考えずにひとつのことに自らを閉じこめる
12 :
【嗜癖 】:04/01/08 20:05 ID:VGofwg9x
>>10の「依存症 嗜癖」とは
遠藤嗜癖問題相談室
http://www.path.ne.jp/ecrap/ 嗜癖(Addiction)
アルコール・薬物などの物質や、ギャンブル・買い物などの行動、人間関係に依存すること等、
ある特定の習慣に対して執着し、その結果不都合な状態になっていることを称して嗜癖といいます。
* 様々な嗜癖 *
< 行動嗜癖 >
ギャンブル依存 浪費 買い物嗜癖 仕事依存 テクノ依存 ゲーム嗜癖
抜毛癖 暴力癖 遁走癖 虚言癖 窃盗癖 一部の閉じこもり 一部の不登校 セックス依存
<物質系嗜癖>
アルコール依存 薬物依存(市販薬、処方薬、麻薬) 摂食障害(過食、過食嘔吐、拒食)
< 人間関係嗜癖 >
共依存(世話焼き癖、役割嗜癖) 異性依存
共依存
http://www.angel.ne.jp/~hikari-energy/main-menu/detail/kyoizon.html 1 共依存の概念
1970年代に入ってから、アメリカでアルコールや薬物の依存症の家族を支える家族もまた、単なる補助者ではなく、依存症と同様に深刻な病理を抱えた存在だ、という認識が生まれました。
つまり、患者の周囲にいる人々が患者の世話を焼きすぎることによって、患者ではなく患者の病気を支えて(助けて)しまっていることがわかってきたのです。そこから一歩進んで共依存の概念が成立してきました。
次第にアルコールや薬物の依存症だけでなく幅広い依存症(ギャンブル、摂食障害、非行、怒り、暴力、セックス、仕事、人間関係…etc)のまわりには、それを支えている共依存の人たちがいる場合がとても多いことがわかってきたのです。
共依存と言われる人たちは、自分のことより他人の問題の解決や他人の世話に夢中になり、他人がとるべき責任をとらせなかったり、自分で他人のコントロールをしようとします。
他人の問題に振り回されて自分自身を見失ったり、自分を確立できないでいます。共依存は、他者をコントロールしたい、という基本的な欲求があり、
人に自分を頼らせる(無意識にも)ことで相手をコントロールしようとする人と、人に頼ることでその人をコントロールしようとする人との間に成立するような、依存・被依存の嗜癖的関係です。
鍵と鍵穴の関係のように、実は互いに依存し合っています。しかしそれは決して健全な形ではありません。
嗜癖の基礎にあるのも共依存です。
たとえば仕事中毒(ワーカホリック・働きバチ)は、
仕事への熱中、業績の達成、社会的評価の獲得のサイクルの中に自分をつなぎとめている状態です。
自分を必要とし、評価を下す他者の視線によって自己を定義しようとします。
つまり、他者からの評価を求めて努力、献身し、満たされない思いを原動力に努力を繰り返すというパターンがあります。
健全な仕事好きは、
自分の好きな仕事を楽しんでやっているので、自分の創造性を生かして努力するが、それも楽しんでいる。
その結果として人から必要とされ、良い評価を得られる。というものです。
2 共依存症の行動パターン
自らを犠牲にして人を助けたり、世話をする
(無意識に、自分が相手にとって必要とされたり、感謝されたい、認められたいと見返りを期待している)
他人の行動・感情・考え方をコントロールしようとする
(相手の行動の責任を自分がとってしまう。そのためにどのような結果を招いているかは考えない)
問題や危機が起こっているような状況に身を置きやすい
(無意識に、不安定な他人中心の考え方や他人中心の生活をし、問題や危機が起こっていないと空虚になる)
依存心が強く、一人でもやっていける自信がない
(自己評価が低い。見捨てられる恐怖におそわれる)
考え方、視野が狭い
(相手の問題で頭がいっぱい。地域社会や自然などへの関心や貢献が少なくなる)
現実や事実、自分の思い込みに過ぎないことの違いをはっきりと把握することができない
(無意識に事実を否定するクセが自然についている。良くない現実でも大したことがない、と思いこんだり、事実が無かったようにふるまう)
コミュニケーションがうまくできない
(自分をはっきり表現できなかったり、はっきりと断ることが苦手。話題は他人のことが中心)
自分と他人との境界線がはっきりしていないか気づかない
(相手の問題に介入してしまったり、お節介に気づかない。
相手の気分に影響されやすく、いっしょに落ち込んでしまう。
または、相手の気分を変えようとやっきになる)
自分の身体のメッセージに鈍感
(繊細な感情が麻痺している。感情の細やかな表現が苦手。人間関係の境界線が侵されている時に感じる胸のもやもやに気づかない。
そのため何度も同じ過ちを繰り返してしまう。ストレスを早期に感じとれず、身体症状に現れてから自覚する)
怒りにまつわる問題を抱えやすい
(怒りを爆発させやすい人を身の回りに集める傾向がある。自分の怒りを恐れと混同する。
怒りの適切な処理の仕方がわからず、フラストレーションをためこみやすい。
他人に当たったり、爆発したり、静かに自分の内側に向けたりする)
物事の捉え方が両極端
(白か黒か、正しいか間違っているか、自分か相手のどちらかが正しくてどちらかが間違っている、という二極化思考)
忍耐強く待つことができない
(反射的に行動をとったり、急いで結果を出そうとしてせかせかする。余計な心配をする)
罪の意識におそわれやすい
(相手の問題を、自分が何か悪いことをした結果ではないか、自分がもう少し〜してさえいれば、と思いこむ。
自分が欠点を直せば相手も良く変わるだろうと期待して必死になる。相手から批判されたり、拒否されたりすることを極度に恐れる)
被害者意識にとららわれている
(自分を犠牲者・被害者の立場に置きやすい。悪いのは相手であり、自分ではない、と考えて安心しようとする。グチが多い)
愛と執着を混同する
(相手から離れられないのは執着しているからなのに、愛しているからだ、と思いこむ)
建前論、理想論、道徳観念、社会通念にとらわれている
(普通は〜だ、あの人はこうするべきだ、自分はこうなるべきだ、上司というのはこうあるべきだ、…etc。)
つく必要ないときでもウソをつく
(自分や現実を否認するクセがついていて、あまり自覚がない)
自己の確立ができていない
(誰かに幸せにしてもらおう、と期待したり、自分の人生の責任を負っていく決意がない。自分の人生の目的がわからない。
自分らしさを勘違いしてしまう。自分を大切にする、ということがどういうことかわからない)
3 共依存と親密さとの違い
共依存症の人は、親密でない間柄の人の前では親密な関係を装います。しかしそれが本物の親密さと違う点がいくつかあります。
共依存の人は、
自己評価が低い。そのため他人からの批判や否定を極度に恐れ、本来の自分や自分の感情をいつわりがち。
不安からくる支配・拘束の欲求がある。
他人の感情と自分の感情、他人の責任と自分の責任、などの境界線があいまい。
という特徴があります。
4 共依存症を生み出す家庭
共依存症になる人は、自分が育った家庭で親がアルコールその他の依存症だった場合が特に多く、
何らかの機能不全家族の中で育った人たちがなりやすい、とされています。
【EAの12の約束されたこと】
http://www.mtn.org/EA/japanease/Promises.html 1.私たちは新しい自由と幸福を知るようになる。
2.私たちは過ぎ去ったことを後悔しないし、またそれにドアを閉めようとは思わない。
3.私たちはセレニティという言葉を理解し、心の静けさを理解するようになる。
4.どんなにひどい状態まで下っていったことがあるとしても、私たちの経験は他の人達のためになり得る、ということを知るようになる。
5.自分は役に立たないと思ったり自分をかわいそうと思う気持ちは少なくなってゆく。
6.私たちは自分のことで気をもむことが少なくなり、他の人達に気を配るようになる。
7.自分の福利ばっかり求める気持ちが滑り落ちてゆくようになる。
8.人生に対する私たちの姿勢と見方がすっかり変わるようになる。
9.他の人達とより良く関わってゆくようになる。
10.私たちを良く悩ましていた状況をどのように取り扱ったらよいか、すぐさま知るようになる。
11.自分自身のうちに安心感を覚えるようになる。
12.私たちは、私たち自身ではできなかったことを神がしてくれている、ということに気づくようになる。
●これらは途方もなく約束されたことのように思うかもしれないが、しかしそうではない。
これらは私たちの間で実現していることなのである。時にははやく、そして時にはゆっくりと。
【今日この日】
1.今日この日、私はこの日だけを生きようとし、あらゆる問題と一気に取り組もうとはしません。
問題を一生引きずるかのように感じて、ひどく気落ちしてしまうようなこの瞬間にも、
私は何かをすることができるのです。
2.今日この日、私は幸せになろうと努めます。 私の幸せは、他の人がしたり言ったりすることや、
周りの出来事などで決まったりはしません。 幸せは自分自身と仲良くやってゆくことから来ます。
3.今日この日、私は今あるものに自分自身を合わせ、 強いてあらゆるものを私の欲望に合わせようとはしません。
私の家族や友人、私の仕事や環境を来るがままに受け入れるのです。
4.今日この日、私は自分の体の健康に気をつけ、心を鍛え、霊的なものを読みます。
5.今日この日、私は誰かにちょっとした良いことをして、心に止めません。
もし誰かに知られたとしたら、数には入れません。私は、したくないことを少なくとも一つはします。
そして私の隣にいる人にちょっとした愛情を示します。
6.今日この日、こだわりを捨て、出会う人に親切であろうと努めます。
思いやり深くふるまい、声高に話さず、できるだけよい面を見ようとします。
不必要な批判をせず、そして私以外の誰かを良くしようとしたりまた変えてみようとはしません。
7.今日この日、私はプログラムをやってみます。 正確にはできないかもしれない、でもやってみます。
そしてやっかいな病気、せっかちと優柔不断から身を守ります。
8.今日この日、私は「時間があったら」と口にするのをやめます。 私はどんなことにであれ、
「時間を見つける」ことはない。 時間が欲しいなら、その時間を作らなければならないのです。
9.今日この日、私は静かな瞑想の時間を持ちます。 その間、私は私の「ハイヤーパワー」について、
自分自身について、私の隣の人について、思いを馳せます。 私はくつろいで、真実を求めます。
10.今日この日、私は恐れません。 特に幸せになることや、人生の中のよいもの、美しいもの、
喜ばしいものを楽しむことを恐れません。
11.今日この日、私は自分を他の人と比べたりはしません。
私は自分自身を受け入れ、自分の能力をフルに活かして生きます。
12.今日この日、私は、今日一日を生きることができると信じるほうを選ぶのである。
こんにちは、自称スライバーです。また来ます。
12月24日 不健全な家族、親類と集うとき
クリスマス、年の暮れと、慌ただしい日々がはじまっています。お正月も、もうすぐです。
家族や、親類の人との集いの機会も多くなることでしょう。
不健全な家族で育った人にとっては、今でも、不健全な構造を呈している家族、親類とのつきあいは、古い傷を思い出させるつらい経験になることもあります。
お酒やビール、ウイスキーなど、アルコールを、ひんぱんに飲む機会が増える時期です。たとえば酒癖の悪かった親に育てられた人にとっては楽しい時期ではなく、
つらい季節でした。約束したプレゼントも、お年玉ももらえなかったり、暴力や怒鳴り声に、縮こまってしまった悲しいホリデー・シーズンであったかもしれません。
この年の瀬、お正月は、ただ義務で家へ帰るのではなく、自分のしたいことをしてみましょう。罪の意識にさいなまれないで、自分の気のあった仲問と、健全な集いをしてみましょう。
過剰なアルコールは抜きにして、皆で楽しめるゲームや話しあいは、どうでしょうか。もし家に帰る場合は、不健全な家族構造に引き込まれたり、コ・ディペンデントになったりしないよう注意しましょう。
自分のこれまでの成長をはかる絶好のチャンスです。どんなに家族の人たちが否定的であっても、思いやりをもって接しましょう。思いやりがもてなかったら、早めに引きあげましょう。
12月25日 自分の誕生日を考える
今日はクリスマスです。日本では商業化し、プレゼントを送ったりもらったり、ケーキを食べる日くらいにしか思っていない人も多いことでしょう。とはいえキリスト教を信じない人でも、今日はイエス・キリストの誕生を祝う日であることは知っています。
あなたの誕生日はいつですか。自分がこの世に生まれてきたことの意義を、もう一度考えてみましょう。せっかく生まれてきた自分をおろそかに扱っていませんか。自分の命を心をこめて大切にしていますか。心と体の健康に気を配っていますか。
自分はつまらない、できそこないだと思い込んでいると、自分の誕生が無駄になってしまいます。この世に生まれてきたからには、自分の持つ可能性を十分に発揮する責任があります。自分の一生が終わったとき、どのような人間だったと思いたいですか。
ほんの少しでも、どんなに小さなことでも、自分と自分のまわりの人や環境に貢献するには、どうしたらよいでしょうか。
他人にかけるやさしい一言が、その人にとってはすてきなプレゼントかもしれません。キリストのように完全に自己を超越することは無理ですが、自分を超えた、より崇高な次元の“スピリチュアリティ”にふれることのできる自分でありたいものです。
12月26日 健全な忍耐力を培う
健全な忍耐力を培いましょう。
不健全な辛抱と健全な忍耐の違いは、わかってきていますか。
まわりの人から「我慢しろ」「辛抱しなさい」「自分勝手なことはするな」「わがままだ」「文句をいうとバチが当たる」「黙っていなさい」「言われたとおりにしろ」
「メソメソするな」などといつも言われて育つと、自分の言いたいことやしたいことと、してはいけないことの区別がつきにくくなります。
しばらくすると、「どんなに悲しくても、それほどたいしたことでもないかもしれない」「自分がしたいことは、できないに決まっている」「自己主張は、してはいけない」
「自分が悪い」「自分のせいだ」「自分さえ我慢すれば、何とかおさまる」などと思い込んでしまいます。
自分が感じ見た事実は否定され、自分の感情を殺し、どんなに惨めな伏態にあっても、これしかないと辛抱に辛抱を重ね、状況はますます悪くなっていきます。
健全な忍耐は、過去のまちがいやまわりの人の成功から学び、適当な行動をとったあと、自分の独立、責任、自己尊重、自由さが得られる方向に向かうときに必要なものです。
アビューズを受け続けるような不健全な忍耐は捨てて、自分を大切にできる健全な忍耐力を培いましょう。
12月27日 流れにそって行くイメージ
年末で忙しい日々を送っていることでしょう。
お歳暮の心配、借金の返済、年賀状も書かなければと、あれもこれもと、今年中にしなければならないことが山ほどあることでしょう。
忙しい毎日だからこそ、はんの二〜三分、心を落ち着けて、メディテーションや、ビジュアルゼーションをしてみましょう。
これは、「流れのままに」というビジュアルゼーションです。人生の川の流れに、常に逆らわないで、ときにはリラックスして流れにまかせてみましょう。
急流のある激しい、危険な川を選ぶ必要はありません。自分の性格と人生の目的に合った川を選んで、イメージを浮かべてみてください。
自分の人生の目標を持つことの大切さは、わかっています。ただ、その目的にとりつかれてしまわないよう、軽く、そっと静かに、自分の目標を目の前にイメージしてみてください。
そしてもし、もっと適当で、もっと良いもの、もっと自分に満足できるものが出てきたら、そっと受け入れ変えていきましょう。
自分の好きな舟に乗って、ゆっくり両岸の景色を楽しみ味わいながら、目的に向かって流れていきます。
呼吸を整えて、体をゆったりさせて、やってみましょう。
12月28日 自分の目標は達成できたか
テレビでは一年を振り返ってみる番組が放映される時期です。
年の始めにたてた、あなたの一年の目的は、達成されましたか。もし達成できていなかったら、どうしてだったのか理由を探ってみましょう。
目標を忘れてしまったからですか。どうしたらよいかわからなかったからですか。目標が大きすぎたり、難しすぎたからですか。
忙しすぎて、時間をとらなかったからですか。
もし達成できていたら、完成してみてどんな感じがしますか。自分の目標を達成することによって、どのように自分が違ってきましたか。
どんな成長があったでしょうか。次はどんな方向に向かっていったらよいでしょうか。
まちがいや、矢敗があるのはあたりまえです。目標を達成できなかった人は、まちがいから学び、一歩一歩進んでいきましょう。
目標を達成した人も、自分に「よくやったね」といたわりの言葉をかけて、次の一歩を踏み出す準備をしましょう。
まだ二〜三日、日にちが残っています。やりたかったのに、やれなかったことで、今でもできることはありませんか。
今年の残り少ない日々を、有意義に過ごしましょう。
12月29日 人間関係を振り返る
この一年間の人間間係を振り返ってみましょう。
機能的な人間関係がもてましたか。親、きょうだい、親類たちとの人間関係はどうでしたか。まだ、古い恨みや怒りにしがみついていませんか。
たとえ、相手が自分を恨んでいても、自分の心の傷が癒されれば、相手を恨み続ける必要はありません。
自分に古い心の傷をつけた相手を許し、できるだけ新しい、お互いに有意義な人間関係をつくりあげていくことが大切です。
適当なバウンダリー(境界線)を設けて、良いエネルギーは受け入れ、害のあるエネルギーは、自分の中に受け入れないようにしましょう。
自分と夫、妻、恋人との人間関係はどうでしたか。自分の思っていることを、はっきり、しかもやさしく自己主張することができましたか。
それとも、コ・ディペンデント的に自分を犠牲にし、相手の世話ばかりする人間関係でしたか。言葉や、身体的、性的なアビューズはありませんでしたか。
精神的にお互いに支えあい、コミュニケーションが適当にできましたか。それとも、相手は感情不在でしたか。
不倫の恋愛関係、お酒の飲みすぎ、お金の使いすぎ、仕事依存など、夫婦関係、恋人関係を脅かす要素はありませんでしたか。
どんなにつらくても、虐待を受け続ける人間関係はやめにしましょう。有意義な人間関係ができていない場合は、カップルカウンセリングを主張しましょう。
12月30日 仕事を振り返る
今年一年の自分の仕事について振り返ってみましょう。
自分の仕事に、誇りがもてましたか。自分の好きな仕事ができましたか。それとも、イヤイヤ毎日働きに出かけましたか。
一日の中で、いちばん多くの時間が仕事に費やされます。それだけに有意義なものにする必要があります。
たとえ仕事はお金を稼ぐ方法で、仕事以外に楽しみがあり、それを可能にするためのものであっても、
一日八時間もの時間を費やすなら何か意義のあることを少しでもしたいものです。
店員だったら、お客さんにやさしい言葉をかけるとか工場で働くなら、少しでも良い役に立つものを心をこめて作るとか…。
本当に毎日、嫌いな仕事をしているのだったら、態度を変えるか仕事を変える必要があるかもしれません。
コンピューターなどのテクノロジーの発達で、仕事の概念がどんどん変わってきています。
古い考えにとらわれないで、自分の仕事を新しく定義づけていきましょう。
また仕事だけに没頭して、仕事依存症になってしまわないよう、家族、友人などとの人間関係を大切にしていきましょう。
12月31日 回復の過程を振り返る
今日は、一年の最後の日です。この一年、ご苦労さまでした。ケガをしたり、病気になったり、大切な人を亡くしたり、仕事に失敗したり、離婚、子どもの問題、人間関係の問題など、悲しいこと、つらいこともたくさんあったことでしょう。
また、就職、結婚、入学、出生、旅行、何らかの目的を達成したなど、おめでたいこと、楽しかったこともたくさんあったことでしょう。
自分の不健全な行動、思考からの回復、心の傷の癒しに努力したこの一年は、有意義なものであったでしょうか。
途中、進歩のなさに、がっかりしたことも、退屈してうんざりしたこともあったでしょう。
古い心の傷口があいて、つらくてつらくてしかたがなかったり、涙が出て止まらなかったこともあったかもしれません。
仲間と助けあうことを知って、一人で孤独に悩む必要がないことも学びました。
自分の言いようのない苦しみを、共依存(コ・ディペンデント)とかAC(アダルト・チャイルド)という言葉で解き明かすこともできました。
回復・改善への手助けになるテープやCD、ピデオ、本、ワークショップがあることも知りました。
世界中に、同じような問題を抱えた人がおり、12ステップの自助グループなどが、いろんな所でもたれていることも知りました。
一歩一歩進んで行けば、自分を受け入れられるようになり、自分を愛すことができ、よりよい人間になることもわかってきています。
あせらないで、少しずつ、ゆっくり、やさしく、進んでいきましょう。明日からまた、初心に返って癒しを続けましょう。
1月1日 過去の害ある行動を相手に謝罪する
長い間、人生の道を歩いてきた途中のあちこちで、自分のせいで披害者を出してきました。相手を傷つけようと思ってやったこともあれば、知らないうちに傷つけてしまっていたこともあります。
とくに自分が回復、改善する前は、相当多くの人に迷惑をかけたり、害を与えてきました。今からふり返ってみれば、ぞっとするようなことも少なくはないはずです。嘘をついたこと、借りたものを返さなかったこと、
だましたこと、盗んだこと、罪の意識を植えつけるようなことを言ったこと、虐待したこと、無視したり、冷たい仕打ちをしたこと、皮肉を言ったりイヤミを言ったりしたこと、怒りを相手に爆発させたこと、相手を責めたりバカにしたりしたこと、
相手をコントロールしてきたこと、脅したり恐れを植えつけたこと、自分がやるべきことをしなかったり、相手がやるべきことをやってしまったりしたこと、ヒステリーになってわめき散らしたこと、弱々しさを相手に押しつけたこと、
無理な要求をしたり命令したりしたこと、感謝すべきだったのに、感謝しなかったことなど、数えればキリがありません。改めることのできることは修正をし、償えるものは償いましょう。
謝罪をすることが相手にとって、ますます傷になったり、害になったりする場合は除いて、今までの行動に対してあやまると、自分の心も晴れるし、相手の癒しにもつながります。
1月2日 初めて事をはじめる日
書き初め、出初め式など、新年で初めて事をはじめるお祝いをする日です。本当に新しい年に、新しい気持ちで事をはじめましょう。
今年の目標にそって、今日一日を無意識にではなく、一挙一動を意識的に過ごしてみましょう。朝起きたとき、どんな感じがしましたか。
さわやかな気持ちで、起きることができましたか。どんなことを頭に浮かべましたか。希望に満ちた楽しいことでしたか。それとも否定的で、批判的なことでしたか。
心配事でしたか。あれもしなければこれもしなければと、やらなければならないことで頭がいっぱいでしたか。
頭の中に入っている考えは、あなたの人生の予告編です。毎日、朝起きたとき、どんなことが最初に頭に入ってくるかに注目しましょう。
そして、もし否定的なことばかりであったら、考えを肯定的な方に変えてみましょう。
否定的、批判的な考えに気づいたとき、“ストップ”とか“変われ”とか自分で作っておいたシグナルを声に出すと、その考えを止めることができます。最初は抵抗がありますが、なれてくると、意外と早く気がつくようになります。
一日に何回も“ストップ”をかけることが必要かもしれません。でも、練習しているうちに、だんだん少なくなります。
無意識のうちに頭の中で自分に語りかけている話一一一セルフトーク一一の内容を、意識的に肯定的なものに変えていきましょう。
「自分は何もできない」ではなく、「自分は何かができる」と、新しい年に積極的に向かっていきましょう。
1月3日 体の健康に気をつける
体の健康に注目してみましょう。
真の健康な生活には、体と心のバランスが必要です。お酒やピールなどを毎日一〜二杯以上飲んでいる人は、本当にこれがなくては生きていけないのか、ほかにリラックスする方法はないか、ほかに人生を楽しむ方法はないかを考えてみましょう。
アルコールを飲み続けると大脳に影響し、依存症になる可能性があります。毎日飲んでいる人は、週に何日か飲まないでみてください。
飲まないとイライラしたり、どうも落ちつかないという人は、もうすでに依存症へと進んでいるかもしれません。
週に一度しか飲まないけれども、飲むと止まらなかったり、二日酔いになったり、飲んでいた間の記憶がとぎれていたりする人も、依存症の疑いのある人です。
食べ物の方の習慣はどうですか。アルコールと同じように、食べすぎたり、不健康な、油っこいもの、甘すぎるもの、辛すぎるものなどを過剰に体に入れていませんか。
また、ダイエットをしすぎて、拒食症になったり、過食、嘔吐をくり返すブリミアになったりしないよう気をつけましょう。
適当な運動を毎日していますか。
軽い散歩、ジョギングなどは費用もかからず、手軽にできますが、毎日、これこれの時間にするというプランをたてて生活の中に組み込んでおかないと、つい忘れがちになってしまいます。
自分の体をいたわり、栄養のあるへルシーなものを口に入れること、適当な運動をして、体を動かすことに注目しましょう。
1月4日 他人の目を気にしない
他人の目を気にしすぎないようにしましょう。
もちろん、他人の迷惑になるようなことはしてはいけないし、他人に対して思いやりをもつことは必要ですが、いつもいつも他人の意見を重視するあまりに、
自分の意見を忘れてしまい、自己を見失ってしまわないようにしましょう。
小さいときから「よその人に笑われるよ」「他人が何と言うか」と、つねに言われて育つと、自分のことより他人の批判が気になって、
他人がどう思うかと心配し、外面をよくすることばかりにとらわれて、中はからっぽということになりがちです。
これが習慣になると、「さて、自分はどう思うか」と問われたとき、何も出てこないということになってしまいます。
ほかの人にどう思われるかという考えが出てきたら、「自己指向!」という忠告の言葉を口に出して、習慣を破りましょう。
そして、「自分の意見はどうなのか」を、少し時間をかけて育てていきましょう。
自分の意見を重視できると、最終的には他人の意見も、その人の意見として尊重しながら聞くことができるようになります。
1月5日 反射的に行動しない
反射的に行動しないようにしてみましょう。他人の言語、行動にあまりにも過敏に反応して行動すると、不安定な生活をすることになります。
自分の不安定さと、相手の不安定さとの両方に、自分の行動が振り回されることになるのです。
他人が何かを言ったり行動したときは、反射的に言葉を出したり行動するのではなく、それがどのような影響を自分に与えているかを見るために、少し間をおきましょう。
胸がドキドキしていますか? 血がかっかと頭にのぼっていますか?「そんなことはない」と防御的になっていますか?「あなただってそうだ」と攻撃的になっていますか?
「今、私は反射的に何かを言ってしまいそうだから少し待って」と相手に言って、心を落ちつけてみましょう。
反射的な行動をやめて、じっくりと自己指向の行動をとりましょう。
1月6日 自分の声や表情に気をつける
自分の声の調子、顔の表情に気をつけてみましょう。
言葉自体は何気なくても、声の出し方、音量、目つきなどで相手を威圧したり、バカにしたり、攻撃したりしていませんか。
子どものころ、大人にギョロッとにらまれて、ビクッとした経験はありませんか。
言葉ではなく体の表現によって、私たちは無意識のうちにずいぷん影響を受けています。
ちょっとした声の違いが、相当、相手を傷つけることがあるのです。とくに自分より弱い人や、子どもに話をするときは、十分に気をつけましょう。
友人との間、夫と妻の間の会話はどうですか。
仕事場での話し方はいかがですか。部下は上司にむかって敬語を使いますが、上司は部下に対して尊敬を持って接しているでしょうか。
もちろん例外として、自分の安全が何らかのかたちでおびやかされたときは、大きな声を出すことも必要になります。
自分の声や顔の表情が、冷たかったり、きつかったりしていないかどうかに注目しましょう。
47 :
感情の種類:04/01/10 10:56 ID:I0gQOlxO
1月7日 感情の種類
感情の種類に注目してみましょう。
イライラしたり、怒りが出たり、落ち込んでしまうなどのマイナスの感情、楽しい、うれしい、幸せなどの心地よい感情、このほかにも微妙な感情がいろいろあります。
でも、機能不全な家庭で育つと、感情を殺して何も感じなくなったり、感情の幅が狭くなって喜怒哀楽の一部しか感じられなくなってしまうことがあります。
感情の中には、憎しみ、フラストレーション、罪悪感、不安、心配、疲れた感じ、傷つけられた気持ち、だまされた感じ、混乱、興味、希望、感謝、満足感、恐れ、
保護された感じ、哀しみ、恥、驚き、感動、引っ込み思案の気持ち、やさしい気持ち、空虚感、平安、誇り、いやらしく感じる気持ち、恐怖、孤独、自尊心、
力強い感じ、安心感、強さ、弱さ、受け入れられている感じ、育まれている感じ、依存的な感じ、いじわるな気持ち、明るい気持ち、熱狂的な気持ち、苦しい気持ち、
つらさ、自信がない感じ、閉じこめられた感じ、はさまれた感じ、拒否された感じ、退屈、愛情、独立している気持ち、いつくしむ気持ち、安定感、
すっきりした感じ…などのほか、まだまだたくさんあります。
感情には良し悪しはありません。感情はあるがままに受け入れましょう。感情の幅を拡げ、自分の心からいろいろな感情のメッセージが出ているのに注目してみましょう。
48 :
鬱な感情:04/01/10 10:57 ID:I0gQOlxO
1月8日 鬱な感情
今日は“鬱な感情”について学びましょう。
イライラしたり、落ち込んだりしたとき、どうしてこういう感情が出ているかをまず見てみましょう。
何か思い当たる理由がありますか。理由があった場合は、まずそれに対処しましょう。
たとえば、いつもイライラしたり、気分が沈んでいるのは、よくない夫婦関係や、仕事のストレス、ほかの人間関係などのせいですか。
それとも、ホルモンのアンバランスや、遺伝的な要素のせいですか。
もし、大切な人間関係の中でアビューズ(虐待)を受け続けているのであれば、気分が沈んで、鬱状態に落ち込むのは当然です。
鬱の気分を取り除くのではなく、アビューズを取り除きましょう。
根本にある問題の解決をしないで、感情を圧し殺してしまおうとするのはやめましょう。
1月9日 鬱な感情から抜け出る
気分が落ち込んでいるときにどうしたらよいかを学びましょう。
長期的な根本の問題の解決のほかに、気分が沈んでしまったその時点で、どうしたらよいかを学びましょう。
あまり深く落ち込んでしまうと、頭の動きも、体の動きも鈍くなり、お先真っ暗に感じて、問題の解決どころではありません。
こうなったら、まず自分をうんとやさしく、いたわってやりましょう。
鬱の状態の改善には、脳から出る化学物質であるセロトニンがかかわっていることが知られています。
抗鬱剤に頼る前に、自然に脳からセロトニンが出るように助けてみましょう。散歩したり、体操をしたりして、体を動かすのが効果的であることが知られています。
また、笑うこと、ワンワン泣くこと、メディテーション(瞑想)、お風呂につかること、外に出て目に間接的な日光をあてること、リラクゼーション、マッサージ、はり灸、
自然の緑と接すること、人とうちとけて話すことなども、効果があるでしょう。
部屋に閉じこもっていじいじとしていないで、外に出て、人の迷惑にならない所で大声を出したり、体を動かしたり、信頼のおける友だちに電話したり、
メディテーションのビデオを観たり、テープやCDを聴いたりしましょう。
1月10日 感情の境界線
今日は、感情の境界線について学びましょう。
自分の妻、夫、両親、子ども、友人など、自分にとって影響力のある人が、鬱に落ち込んでいたり、怒っていたりすると、自分も落ち込んでしまったり、つい怒ってしまったりすることがあります。
こういう人たちの感情を変えようとしたり、何とかなだめようとして必死になることもよくあります。とくに、子どもの頃に両親のけんかを見て育ったり、親が落ち込んでいるときに親役をやってなだめたりして育つと、
他人の感情に責任を感じてしまいがちです。感情は、たとえそれがいやなものであっても、それを感じるのは人生の大切な一部です。他人の感情は他人に属するもので、それを取りあげてしまわないようにしましょう。
同時に、自分が怒りや落ち込んだりなどイヤな感情を感じているとき、他人のせいにしたり、やつあたりしたりしないようにしましょう。「私の気分がイライラしているのは、あなたのせいではありません」と、
はっきり相手に言って、自分で責任をとるようにしましょう。
ところで昔ジャンプでやってた「サバイビー」って昆虫漫画とは何か関係ある?
52 :
優しい名無しさん:04/01/11 22:35 ID:f111uFm6
初めて聞いた言葉です。スライバーって。
サバイバーはサバイブする人ってことだよね。
辞書を引く気力がないです。
ここも読んだ↓
回復した人集まれ
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/utu/1065356481/l50 1 :優しい名無しさん :03/10/05 21:21 ID:TB147h6X
この板は現在病気の人の話ばかりで気分が重くなりがちなんで、
すでに病気を克服して回復し切った人の話を聞かせて。
今どんな感じとか、アドバイスとか、なんか適当でいいです。
ちなみに私は神経症で軽い鬱でしたが、ほぼ直ってます。
神経症の方が強く辛かったです。直ったきっかけになったのは
他愛ない言葉でしたね。それだけじゃなく調べられるだけ調べて、
聞けるだけ聞いて、考えまくって、広い視野を手に入れていったのも
大事だったかも。霧が晴れたようなこの気分は気持ちいい。
>>53さん
>>2-6に載っている
1月11日 感情と行動の関係
感情と行動の関係について学びましょう。
たとえば感情はそれ自体、良くも悪くもありません。批判しないで、あるがままに受け入れることが大切です。
いろいろな感情が出てきたら、それぞれの感情が自分に伝えようとするメッセージに注目し、根本にある問題を解決することを学びましょう。
また他人の感情と、自分の感情との境界をはっきりさせることも重要です。
感情は、それがたとえ自分の感情であっても、直接的にコントロールするのは難しいということを学びましょう。
「こんなふうに感じちゃだめだ」と思っても、止められないことは多いものです。
自分の感情さえコントロールできないのですから、ましてや他人の感情をコントロールすることは、とてもできません。
直接的に感情を変化させることは難しいけれども、行動によって間接的に影響を与えることはできます。
たとえば気分が沈んでいるとき、起きあがって散歩をすると、気分が晴れてくることがあります。
どんなにイヤな感じがしても、他人に害になるようなことを言ったり、行動したりしてはいけません。
自分の行動は、100パーセント自分で責任をとりましょう。
1月12日 選択する力を伸ばす
自分で選択することをレッスンしましょう。
日本の社会では外見が重要で、いい学校へ行かなければ、いい会社へ入らなければと人生のコースが決められており、それにはずれないようにすれば成功と思われがちです。
こういう文化では、自分で考える力はつかず、選択する能力が養われません。
自分に選択力がないと、披害者になりやすくなります。
何か問題にあって困ったとき、「どうしようもない」「しかたがない」とあきらめてしまわないで、選択肢を二つ以上見つける方法を考えてみましょう。
もし二つ以上のやり方、考え方が出てこなかったら、まだ考えつくしていないということです。
頭の中で堂々めぐりをしはじめたら、少し時間をとって、本を読んだり、散歩をしたりして、頭にスペースをつくりましょう。
まったく別の角度から問題に挑戦してみたり、友人や、信頼できる人と対話をするのも効果的です。
自分には選択する力があることを知り、それを伸ばしていくよう努力しましょう。
1月13日 新しい行動をとるとき
新しい行動をとるときのことを考えてみましょう。
機能不全な家庭で育つと、何が健全な行動なのかわかりません。
子どものとき、習わなかったし、大人になる過程でも習うチャンスがなかったので、何も知らなくて当然です。
新しく習う健全な人間関係や思考、行動は、恥ずかしがらないで赤ん坊に帰ったような気持ちになって習い、
一歩一歩ベイビー・ステップで小さな成長を重ねていきましょう。
新しい行動は、毎日毎日練習することが大切です。
失敗したり、もとの古い行動が出てきたら、自分を責めないで許し、再び新しい行動を試みましょう。
最初は新しい行動は不自然で、しっくりいかないかもしれませんが、健全な行動を取っているふりをして、何回も何回もやってみてください。
「身につくまで、ふりをしろ」をモットーに、途中でくじけないで、健全な、新しい行動を積み重ねていきましょう。
1月14日 親の愛情について考える
親の愛情について考えてみましょう。
多くの親たちは子どもを自分たちの都合でつくるものです。
「まちがって、できちやった」「子どもは産むものだから」「家族をつくるのは当然だから」「年をとってから、さみしいから」など、
自分たちを中心に考え、産んだ方がいいかどうかを本当に子どもを中心にしてじっくりと考えることは少ないのです。
このようにして生まれてきた子どもは、大人の道具として扱われたり、親の心理的欲求を満たすために生きるようになってしまうことがままあります。
親の子どもへの愛情のように見えても、実は親が自分を愛して欲しいから溺愛するということもあります。
親の愛とは本来、報酬を期侍しない、無条件なものです。子どものためだと言って子どもにギューギュー圧力をかけるのは、本当の愛ではありません。
子どものしたいことを全部させる甘やかしも、本当の愛ではありません。
あなたに子どもがいたり、これから子どもをこの世に産み出すチャンスがあるのなら、ぜひ真剣に考えて、真の愛を与えられるようになりましょう。
自分が十分に満たされていないと、無意識のうちに、子どもに期待してしまいます。真の愛情を得られなかった人は、意識的に、自分で自分に愛を与えましょう。
また、本当に自分のことを思ってくれている人たちとつきあうようにしましょう。
1月15日 健全な人間関係
健全な人間関係について学びましょう。
子どものころ、心に傷を与えるような機能不全な人間関係を見聞きして育ったので、良くない人間関係は身についていますが、どういうものが健全な人間関係なのかがわかりません。
良い人間関係をつくる要素の一つは、何ごとも愛を持って接することです。
もし、憎しみや恨みつらみが強くて、愛が持てない場合は、相手にしがみついていないで、離してあげましょう。
その人はほかの場所で、愛が得られるかもしれません。
とくに相手を批判するときは、本当に愛情をもってその人に言っているのか本当に建設的な批判なのかどうか、自分の心の動きをチェックしてみましょう。
相手を変えようとしたり、コントロールしようとして言っているのではありませんか。
日本では、愛の言葉を口にするのはテレくさいとか、言わなくてもわかっているとか言って、なかなか相手に愛情を伝えません。
「あなたのことを、心から思っていますよ」「あなたは大切な人ですよ」「愛情をこめてもらってありがとう」などと、素直にまわりの人たちに言ってみましょう。
ここで引用されているサイトは分かりやすい上、同感した↓
境界例が自己分析で問題を解決していくスレ
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/utu/1059837153/l50 1 :優しい名無しさん :03/08/03 00:12 ID:JeYIlshf
精神的に余裕が出てきた方、自己分析で自分の問題を解決してみませんか?
私も現在自己分析を進めているのですが大分問題が解決できたように思います。
ただし現在精神的に辛い方は悪化する恐れがあるので治療を受けてある程度状態が回復してからにして下さい。
自分と向き合うのはとても辛い事です。
しかし、自分自身を見つめ直さなければ根本的な解決にならないと思うのです。
境界例と自己愛の障害からの回復
http://homepage1.nifty.com/eggs/index.html こちらのHPに自己分析のやり方が書いてあるので、参考になるかと思います。
自己分析でどんな収穫があったのか、問題が解けた又精神的にダメージを受けてしまった時などにいろいろ書き込んで下さい。
62 :
尊敬の心:04/01/16 00:50 ID:Dq1PKJEX
1月16日 尊敬の心
尊敬の心がいかに人間関係に大切かということを学びましょう。
愛情とともに、尊敬の念を持って人と接しましょう。
たとえその人が、部下であろうと、生徒であろうと、子どもであろうと、常に尊敬の心でつきあいましょう。
威張ったり、他人を見下したり、バカにしたり、あざわらったりするのは、真に自分を尊敬していないからです。
自分を尊敬していないと、他人を自分より下に見て、自分の重要さを増そうとします。
本当に偉い人なら、威張ったり、偉そうにする必要はありません。
よくできた人間は、往々にして非常に謙虚で、他人に尊敬の念をもって接します。
尊敬できない相手を尊敬しろというのではありま仕ん。
尊敬の念をもつというのは、たとえどんな人と接していてし、尊敬の言葉と態度を矢わないという自分の行動のことです。
1月17日 グチをやめる
グチを言うのをやめましょう。
グチを言うのが習慣になっていると、いともたやすく口に出てくるものです。
グチを言っていれば、それだけで自分の役目を果たせたようで、罪の意識から逃れられるような錯覚におちいります。
グチを言っていないと、何だか怠けているような気になることもあります。
グチを言っても問題が解決するわけではないので、これが習慣になっている人は、今日はやめてみましょう。
その代わりに、何か自分がやって良かったことや、他人の良い行ないなどを口に出してみましょう。
1月18日 自己評価を上げる
今日は、自己評価をあげるよう努力しましょう。
自分をほめるいろいろな言葉を考えてみましょう。
何かを自分がなしとげたとき、こんなことは当然だと無視しないで、自分に思いきりほめ言葉をかけてあげましょう。
自分の自己評価が上がってくると、他人にも惜しまずにほめ言葉を与えられるようになります。
「わあ、すごい!」「すばらしいね!」「とってもいいよ」「最高!」「いいのが目立つよ」「できると思ったよ」
「いい仕事をしたね」「信じられないくらいステキ」「飛び抜けているよ」「自分は本当に大切な人なんだ」「聞き方が上手だね」
「一緒にいると楽しいよ」「よくやったね」「やろうと思えばできるんだね」「独創的だ」「一人でもできるんだね」「自分には本当に力があるんだ」
…など、きりがありません。
同じ言い方だけでなく、いろんな言い方を工夫して、自分をうんとほめてやりましょう。
1月19日 危険に桃戦する
適当なチャンスを逃さないで、ある程度は危険に挑戦しましょう。
人生にある程度のリスクはつきものです。
失敗することや、拒否されるのを恐れていると、得ることができるものも得られなくなってしまいます。
むやみと危険度の高いギャンブルなどに手を出すのはいけませんが、嫌いな仕事をイヤイヤやるよりは、
失敗の可能性はあっても、考えた末に思いきって違う職を得る訓練をする方が人生のやりがいがあります。
自己成長のためのワークショップやセミナーなどは、参加するのに不安があったり、お金がかかったりしますが、何もしないと知識は得られません。
自己評価の高い人とは、適当なリスクに挑戦できる人です。
1月20日 自分と他人に正直に
今日は、自分と他人に対して、正直であるようにしましょう。
自分の考えと感情に、正直であるようにしましょう。
自分と他人に嘘をつくと、それをカバーするために、また嘘をつかなければならなくなります。
もとの嘘を覚えていないと、次についた嘘の話が予盾してすべてがバレるなど、複雑な生活をしなければならなくなります。
子どもの頃、家に秘密があって、それを隠して暮らしていたという経験があったり、
夫のアルコール依存症をかばって、会社に「病気ですから」などと嘘をついて暮らしていると、
それが習慣になって、つかなくてもいいような嘘をつくということになります。
自分の考えと感情に嘘をつかないで、人生をシンプルにしましょう。
1月21日 不安と恐れに桃戦する
不安と恐れに挑戦しましょう。
どうして自分は不安を感じるのか、何を恐れているのか、どうして恐れているのか、よく注目してみましょう。
何をどうして恐れているのかがわかったら、適切な処置をとって、不安に直面してみましょう。
たとえば、他人に拒否されるのを恐れている場合、おそらく子どもの頃から人に「ノー」と言われると、
ある事態ではなく自分自身全体を拒否されたように受け取っていたからかもしれません。
同じように就職試験や大学入試に落ちたりしたとき、自分が人間として失格で、だめな人間だと思い込み、絶望感におちいってしまったりします。
よく見てみれば合理に当てはまらないような感覚なのに、それを本当だと信じ込んでしまうと、恐れや不安に対して手も足も出なくなってしまうことになります。
自分自身全体が失敗したり、拒否されたりしたわけではなく、ほんの一部の希望が「ノー」と言われただけであることを理解し、不安や恐れに向き合って進んでいきましょう。
1月22日 ゴシップをやめる
人の悪口やゴシップをやめましょう。
ゴシップが、その的になった人にとってどんなに害になるか、自分たちの経験からわかっているはずです。
ところが職場や近所、友人の集まりなどで、つい、いとも簡単に他人の悪口やゴシップに参加してしまいがちです。
たとえささいなことでも悪口やゴシップは、人から人に伝わるたびにどんどんふくらんだり、変わっていったりするものです。
自己評価が低かったり、あまり自分に自信がなかったりすると、人の悪いところを見つけることによって自分がその人より上にいるかのような錯覚をおこすものです。
誘惑に負けて悪口やゴシップに参加するのは、もうやめましょう。
ただでさえ、いろいろな良くないことが起こっている世の中に、これ以上、心理的なゴミを加えるのはやめて、気持ちの良い明るいメッセージを送りましょう。
1月23日 短所を認める
自分のまちがいや短所を認めましょう。
もし、自分がまちがっていると思ったら、素直に「ごめんなさい」「自分が悪かった」「これは私の責任です」「すみません」と、あやまりましょう。
相手は気持ちが良くなるし、自分の方も最初は抵抗があっても、あやまってしまえばスッキリします。
逆に、何も悪いことをしていないのにむやみにあやまるくせのある人は、それを直しましょう。
自分の短所を認めるには、勇気がいります。短所を現実的に見つめ、それを直す努力をしましょう。
この場合、自分のことをボロクソに言ったり、見下げたりするのはやめましょう。
↓このスレも自律のヒントになりそうです
★★★鬱病から復活した人専門スレ★★★
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/mental/1074616674/l50 1 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/01/21 01:37 ID:qYpPUcHS
一度、鬱病を経験した人は、二度とウツにはなりたくないはずです。
私は、1年間、心療内科を受診し続け、あらゆる抗鬱薬を試してみましたが、
効果の程はそれほどでもありませんでした。
しかし、3ヶ月の入院生活の末、精神療法と投薬治療のダブル効果
でウツから脱却することができました。もちろん、予防もかねて
現在も投薬治療は続けている最中ではありますが・・・。
ウツを克服した方々、ウツで悩んでる人にアドバイスをしてあげて
ください。心に病をもっている者にとって、軽はずみは「言葉」は
命に直接かかわります。あくまでも良識によって、議論を進めてください。
1月24日 自分の限界を知る
自分の限界を知りましょう。
自分の限界を知ると、その反対に、自由を知ることができるようになります。
というのは、自分の限界を飛ぴ出さないという自信があれば、その範囲内で、いくらでも自由にふるまうことができるからです。
自分の体、健康、力、道徳、心理的な面など、それぞれの分野に、どこまでが自分の限界なのかを探ってみましょう。
ここで大切なのは、自分の能力を限界以下に見積もってしまわないということです。
自分にはこれ以上できないとまちがって思いこむと、自分を伸ばす努力が止まってしまいます。
伸ばすところまで伸ばした上で、自分の限界を知りましょう。
他人にこれもして、あれもしてと頼まれて、自分の限界を超えてまで何でもかんでも人のためにやっていると、そのうちにくたびれこしまい、相手を恨んだりすることになってしまいます。
「頼まれたことをやってあげられるのは一週に二〜三回くらいで、それ以上はできないかも知れない」というように、自分の限界をチェックしましょう。
1月25日 否定、否認をしない
否定、否認をしないで、問題に直面しましょう。
身のまわりに問題が起こっているのに、それに気がつかなかったり、見て見ないふりをしたりすると、問題がますます大きくなり、コントロールができなくなります。
とくに、自分の育った家に秘密があり、それを隠して何も問題がないかのようにふるまわなければならなかったとか、
家の問題が大きすぎてそれを否定しなければ生きていけなかったという経験があると、大人になっても無意識のうちにものごとを否認したり、
意識的に避けたりして、問題に直面化できないようになることがままあります。
現実をはっきり認め、否認をやめ、問題に直面しましょう。
1月26日 環境に注目する
自分と自分のまわりの環境に注意を払いましょう。
自分の感情に気づき、自分の過去の経験から学び、自分のまわりの環境はどうなっているか、自分の思考、行動はどうなっているかに往目し、
他人の感情、思考、行動にも注意を払いましょう。
ただボンヤリと生活してしないで、ときどきは、いつもより少し多目の注意をして、自分とその環境を見つめてみましょう。
自分のいる環境は、大きく自分に影響します。信頼する友人が何人かいる環境ですか。いつもグチを言ったり、
他人を見下げたりする人たちがまわりにいる環境ですか。家にいると、テレビばっかり見ている環境ですか。
通勤するのに、交通渋滞で雑音と空気がひどい環境ですか。
人間的環境、自然環境、文化的環境、心理的環境に注目しましょう。
あまり環境の良くない場所に住んでいて、それを変えられない状態にいたら、
なるべく海や山などの自然にふれるようにしましょう。
文化的なもの、教養になるものを暮らしの中に取り入れましょう。良い友だちのいる環境をつくりましょう。
1月27日 “I”(アイ)メッセージ
“I”(アイ)メッセージを身につけましょう。
話しづらいことを人に伝えたり、口論になったときは、“I”メッセージを送りましょう。
これは、“I=自分”を主語に話すメッセージのことです。
相手について何もかもわかっているかのように話をしたり、責めたりすると、相手は防御的になります。
たとえば、「あなたがお酒を飲むから、お金がたまらない」とか、「あなたはどうしてそういう、バカなことをするの」
「あなたは自分のことばかり考えて、わたしのことはどうなってもいいと思っているんでしょう」などと、相手を主語に、
しかも相手を悪玉として話をすると、相手から「なんだと、お前のやりくりがへただから金がたまらないんだ」
「バカとはなんだ、このくそばばあ」「そんなことない、いろいろしてやっているのに、ありがたいの一言もいわない」など、
今度は自分が悪王にされた責め言葉が返ってくることになります。
その代わりに「わたしはお金がたまらなくて、心配しています。一緒に考えていきましょう」
「私のことを考えてくれないような気がして、さみしく思います」と、自分を中心にして自分の思っていること、
感じていることを伝える“I”メッセージを送ってみましょう。相手を責めるのではなく、
あなた自身の経験、あなた自身に属することがらを中心に話をしていくのです。
相手がどんなに反撃してきても、静かに自信を持って、“I”メッセージで返していきましょう。
1月28日 結果にとらわれない
あまり結果にとらわれないで過ごしましょう。
ものごとを行うとき、こうすれば誰かが怒るとか失敗するとかと結果を気にしすぎて動けなくなったり、
結果を恐れるあまりに行動が制限されて、自分に忠実に行動がとれなかったりすることがよくあります。
結果はどんなことをしても出てくるものなのだから、それに振り回されないように勇気を持って行動してみましょう。
もちろん過去の経験から、ある行動をすると、ある特定の結果が出ることがわかっている場合は、それを無視はできません。
しかし、あまりにも結果にこだわっていると、本当にやりたいことができず、チャンスを逃すことになります。
1月29日 決断するときの四つのステップ
何か決断に迫られたときに使う四つのステップに注目してみましょう。
1.否定、否認をしないで、問題に面と向かいましょう。
2.自分の心の内部と、相手、環境に十分注意を払って、どんなメッセージが出ているか情報をしっかり得ましょう。
問題について初めから考えを決めてしまわずに、いろいろな角度から得た情報をじっくり調べ、心を開いて対応しましょう。
3.自分に忠実でありましょう。
どれほど厳しくても、不安があっても、いろんな情報をオープンな気持ちで調べたあとは、他人の意見は考慮に入れても、
それに支配されないで、自分が真に信じている決断を実行しましょう。
4.結果にとらわれないようにしましょう。
もし、最初の三段階を踏んだ上で決断をしたのなら、結果はどうあれ、それに振り回されることはありません。
ただ、出た結果は、自分で責任をとりましょう。
「1.否定、否認をしないで〜」でまず躓くいてるんだな。
この4つのステップは流れが大切なんだね。
まず「相手、環境」に気を取られ、違う意味で「自分に忠実に」なった結果
「否定・否認」をする。そしていつまでも「結果にとらわれる」。この癖、直さないとね。
1月30日 自分の長所を数える
自分の長所をさらに伸ばしてみましょう。
自分の良い点を、いくつ数えあげられますか。
自分を批判するのは簡単でも、自分の良い点、長所を見つけるのは、難しいことがあります。
なるべくたくさん長所を書いてみましょう。
もし10以下しか考えられなかったら、あなたはまだ、本当には自分を知らないか、または自分を拒否しているのかもしれません。
良い点を20以上あげられるようになれば、自己評価が上がってきている証拠です。
良い点がわかったら、それをさらに伸ばすにはどうしたらよいかを考えてみましょう。
1月31日 心に栄養を与える
自分を大切にして、心の栄養を与え、受け入れ、いつくしみましょう。
好きな映画やビデオを観たり、好きな友人と話をしたり、マッサージを受けたり、気に入ったレストランで食事をしたり、
美術館、博物館、動物園、植物園へ行ったり、寺や庭園を散歩したり、好きな本を読んだり、音楽を聞いたり、
ウインドー・ショッピングに行ったり、何もしないでブラブラしたり、お茶を飲んでゆっくりしたり、やさしい言葉を自分にかけたり、
お風呂に入ったり、歌をうたったり、昼寝をしたり、運動したり、瞑想したり、おいしい果物を食べたり、好きな料理を作ったり、
花を植えたり、楽しいことを考えたり、犬や猫と遊んだり、自分をほめたり、自分は大切な人だと何度も言ったり…。
1月1日 一年の計は元旦にあり
一年の計は元旦にありと言われます。今日、この一日を、今年の最初の日として大切にしましょう。
お宮にお参りに行ったり、家族、親類、友だちと会ったり、年賀状を読んだり、おせち料理を食べたりの一日のうち、
どこかで時間をとって、今年一年の大まかな計画をたててみましょう。
頭の中だけでなく、実際に、紙に書くことが大切です。
今年こそ結婚相手を見つけるとか、お金をもうけるとかいった外的な目標ではなく、
自分の心の成長をうながすような目標をたててみましょう。
たとえば、自分はいつも他人の目ばかり気にして、自分のやりたいことができていないから、
今年は、本当に自分のやりたいことは何かをみきわめて、それを実行しようとか、
自分はコミュニケーションの技術に欠けているから、今年は本を読んだり、ワークショップに出て練習しようなど、
いろいろなことが考えられます。実際に手が届きそうな目標をたてることが大切です。
一年を三〜四カ月ごとに区切って、ゴールにどうしたら近づくことができるかそのステップを書いてみましょう。
書いた目標を洗面所の鏡などにはって毎日見ていると、不思議なことに頭の中でレンズの焦点が合ってくるように、自然と、その目標に合った行動をとるようになります。
目標は、自分で努力すれば得られる、自己の成長をうながすものであることが大切です。
でも、目標にとらわれすぎてしまって、カチカチ、ギシギシしてしまわないよう、気楽にやっていきましょう。
11月24日 適当な忍離力を養う
適当な忍耐力をつけていますか。何かができなかったら、すぐあきらめてしまっていませんか。
適当な忍耐力と、マゾ的な我慢、辛抱とは違います。適当な忍耐力とは、仕事や勉強をしているとき、せいいっばい努力し、途中で少し難しいからといって投げ捨ててしまわない力です。
マゾ的な忍耐とは、相手から虐げられ傷を受けているのにもかかわらず、何回も同じことを繰り返したり、耐えに耐えて自分が破滅してもまだ辛抱し続ける行動です。
適当な忍耐力は、自分の回復、改善が遅すぎるといって、かんしゃくを起こして途中でやめたりせず、自分を許容し、ゆっくり根気よく一歩一歩進んでいく力です。
マゾ的な我慢は、自分や相手に害が出ているのに気がつかないで、がむしゃらに耐え続けるものです。
適当な忍耐力と、マゾ的な忍耐力の差をみきわめて、適当な忍耐力を養い、マゾ的な我慢はしないようにしましょう。
11月25日 相手に変化を求める前に、自分の行動を変える
相手や、自分のまわりの人に行動を変えて欲しかったら、まず自分の行動を変えましょう。
自分に短所があって、改善の余地がずいぶんあるのではありませんか。自分の不幸を他人のせいにしていませんか。
自分の世話をするのを忘れて、自分がみじめだから他人もみじめにしてやろうと、無意識のうちにまわりの人につらくあたっていませんか。
自分の言動に責任をもち、良い方向へ変化させていきましょう。自分の言葉の使い方、コミュニケーションの技術は上達していますか。
相手を責めるような言葉をはき出していませんか。声のトーン、顔の表情はいかがですか。
相手が仕事やつきあいで、少しも家にいなかったり子どもとのつきあいがないのなら、イライラして怒りを爆発させたり皮肉を言う前に、
「あなたのことを気にかけていますよ。子どもが育っていくのを見て楽しむ機会を失わないようにね。私にもあなたを楽しむチャンスをくださいね」
と、やさしくしみじみと伝えてみましょう。
自分の行動、言葉の使い方などが優れてきて、自分で満足できるようになってきたら、相手の行動をじっくり見なおしてみましょう。
相手を見る見方が少し違っでいるのに気がつくでしょう。相手もあなたの変化に反応して、少しずつ変わってきているかもしれません。もし相手が全然変わらなくて、あなたには受け入れられないようなひどい行動を繰り返していたら、あなたには選択する力がついているはずです。
11月26日 混乱を止める行動をする
混乱の世界に浸かって、上がったり下がったりする生活、いいときはすごくいいけれど、悪いときはひどく悪いという人生を送っていませんか。
他人に対する第六感が敏感に働いて、相手に問題があるのを察し、いち早く慰めたり、なおそうとしたり、おどおどしたり、ハラハラしたりして暮らしていませんか。
残念ながらこういう人は、自分の必要なもの、欲しいもの、自分の問題などには敏感ではありません。泣きわめいたり、怒りを爆発させたりと、
感情の激しさは出すことができても、これらの感情が自己の行動の理解にはつながらず、同じ混乱の生活を続けることになりがちです。
自分の内なる世界にもっと注目を払いましょう。自分の問題にもっと敏感になりましょう。自分に対する第六感を発展させていきましょう。
心の動揺があったら、心臓に手を当てて、怒りを爆発させる前に、じっくり何が起こっているか感じてみましょう。自分に必要なものは何か時間をとって考えていきましょう。
混乱した波乱の多い生活はイヤだと思ったり、言ったりするだけではなく、混乱を止める行動をとっでいきましょう。
11月27日 自分に対していちばん大きな配慮をする
自分の回復、改善を、いちばん先にすべきことと自覚していますか。自分に対して、いちばん大きな配慮をしていますか。
他人の問題の解決を、いちばん先にしていませんか。相手の必要とすることに、いちばん大きな注目を払っていませんか。
自分が良くなるように、時間とお金と努力をかけましょう。相手が回復するためならどんな苦労も、お金も時間も努力も借しまないのに、
自分のこととなるとケチって、何もしないということにならないようにしましょう。
飛行機に乗ると、緊急時にそなえての説明がなされます。そのとき、子どもに避難器具をつける前に、必ずまず自分の避難装備をしてから、
子どもを手伝うよう指示があります。まず自分の準備ができていないと、二人とも危険な目にあう可能性があるからです。
これと同じで、他人を助ける前に、まず自分の世話をする必要があります。
自分に対して寛容に、そして、うんと栄養を与えて自分を育てていきましょう。
11月28日 スピリチュアリティーの発展に力を入れる
自分のスピリチュアリティーの発展に力を入れていますか。
人間は、自分のこと、自分の家族のこと、自分の会社のこと以上に、何か大きなものに接触することが必要です。
それが、自然であろうと、神であろうと、コミュニティーであろうと、人類全体、地球に対する思いやりであろうと、
何であってもかまいませんが、自分を超越したもの、自己中心的なものから抜け出たものに触れることが大切です。
ボランティア活動をして他人を助けたり、道の掃除をそっとしたりなど、自分の人間の幅を広げていきましょう。
静かにお祈りをするのも良いし、お寺や神社や教会へ行って、謙虚な気持ちで自分を清めるのもよいことでしょう。
もちろん、自分のことは自分で責任をとるのは大切ですが、人間の力ではとてもたちうちできないことがたくさんあります。
自分の力ではどうにもならないことは、天にまかせましょう。今日は、静かないっときをもって、自分と崇高なものとの関係はどうなっているか瞑想してみましょう。
11月29日 空虚感を感じたとき
回復しはじめると、ときには空虚感を感じることがあります。これはノーマルな回復の過程の一部です。
いままで相手や、まわりの人の世話をするのに忙しく、他人の問題に振り回されて生きてきたので、自分の真の気持ちに気がつくひまがありませんでした。
他人のことはその人にまかせるようになると、心配する対象がなくなり、自分をどうしたらよいかわかりません。
この空虚感に耐えられなくて、つぎの不健全な人を捜しあてて付着したり、アルコールやドラッグ、処方薬などで埋めようとするのはやめましょう。
仕事依存、ギャンプル依存、摂食障害、ショッピング依存など過剰な行動に走ってしまわないようにしましょう。
空虚感が出てきたら、そっと自分を抱いてやってごらんなさい。静かにして、自分と一緒に時を過ごしましょう。
何回かやっているうちに、だんだん空虚感を恐れなくなってきます。アファメーションの言葉を何回か自分に繰り返して言うのも効果があります。
「自分は自分で十分です」「何があっても自分を見守ります」
11月30日 あとからくる人たちに手をさしのぺる
回復が進んできたら、あとからくる人たちの道しるべとなって、手をさしのべましょう。自分は同じ道を歩く先行く仲間たちに支えられて、これまで成長してきました。
ある程度の進歩をしてきたら、今度は後輩たちに自分の経験を話し、どのように回復していくかなどのヒントを与えましょう。
ほかの仲間たちと一緒に回復、改善をしていく努力をすれば、力強いし、落胆して落ちこぼれそうになったときも、お互いに励ましあって、続けていくことができます。
今まで、恥の観念で隠していたことも、必要だったら話しあいましょう。
人からどのように見られているかを気にして、良く見られようと完全であるかのようなふりをするのはやめましょう。
自分の欠点も含めて、あるがままの自分を出し、お互いを受けとめていきましょう。
他人に手をさしのべるとき、報酬として何かを期待するのではなく、条件なしに心から援助しましょう。
11月1日 お互いに傷つけあう闘争をやめる
いったん自分がみじめになると、なんとか相手もみじめにしようと、お互いに傷つけあう関係があります。
相手があんなことを言った、こんなことをしたと相手の罪をならべたて、それに対抗するようにひどいことを言ったりしたりで、だんだんエスカレートしていきます。
それほどみじめなら関係を絶てばいいのにと、はたからは思われますが、本人たちはがっぷり四つに組んで、動きがとれなくなっています。
どちらも一歩もひかず、苦しみと疲れは増すばかりです。まわりの人や子どもが、どんなに迷惑を被っているかには無頓着で、
自分たちのことだけで頭がいっばいです。こうなると、両方とも完全につぶれてしまうまで戦う、残酷な争いになります。
早めにストップをかけないと、どんどん両方とも底に落ちこんでいきます。「くやしい」「復讐してやりたい」と最初に思ったときが、ストップをかけるチャンスです。
少し時間をおいて静かに考えてみましょう。
負けるのが悔しいあまりにお互いを叩きのめすことが、本当に幸福につながるでしょうか。
12月1日 過去の害ある行動を相手に謝罪する
長い間、人生の道を歩いてきた途中のあちこちで、自分のせいで披害者を出してきました。
相手を傷つけようと思ってやったこともあれば、知らないうちに傷つけてしまっていたこともあります。
とくに自分が回復、改善する前は、相当多くの人に迷惑をかけたり、害を与えてきました。
今からふり返ってみれば、ぞっとするようなことも少なくはないはずです。
嘘をついたこと、借りたものを返さなかったこと、だましたこと、盗んだこと、罪の意識を植えつけるようなことを言ったこと、
虐待したこと、無視したり、冷たい仕打ちをしたこと、皮肉を言ったりイヤミを言ったりしたこと、怒りを相手に爆発させたこと、
相手を責めたりバカにしたりしたこと、相手をコントロールしてきたこと、脅したり恐れを植えつけたこと、
自分がやるべきことをしなかったり、相手がやるべきことをやってしまったりしたこと、ヒステリーになってわめき散らしたこと、
弱々しさを相手に押しつけたこと、無理な要求をしたり命令したりしたこと、感謝すべきだったのに、感謝しなかったことなど、
数えればキリがありません。改めることのできることは修正をし、償えるものは償いましょう。
謝罪をすることが相手にとって、ますます傷になったり、害になったりする場合は除いて、今までの行動に対してあやまると、
自分の心も晴れるし、相手の癒しにもつながります。
12月2日 自分のエッセンスを出す
自分のエッセンスを出しましょう。「ふり」をしたり「みえ」をはったり、できないことをできると言ったり、大げさにしたり、あるいは反対に縮こまってしまったりするのはよしましょう。
不安や、恐れにコントロールされていると、言いたいことも言えず、自分のエッセンスが出ません。
他人の目や評価を気にしていると、本当の自分が成長しません。拒否されるのを避けようとしたり、他人に受け入れてもらうことばかりに重心をおいていると、自分ではなくなってしまいます。
自分を殺してみじめな生活をするなんて、人生のムダづかいです。
もっともっと、愛情を示し、やさしさを示し、思いやりを示し、いろいろな感情を適当に出し、自分と相手を尊敬し、人生を楽しみ、リラックスして、自分のエッセンスを世の中に出していきましょう。
自分が自分であることを受け止めてくれる人とつきあえばいいじゃありませんか。
12月3日 HATS(ハッツ)のときは、大事な決断をしない
HATS(Hungry、Angry、Tired、Stressed)…お腹がすいている、怒っている、疲れている、ストレスがあるときには、大事なことを決めたり、言ったり、行ったりするのを躊躇しましょう。「HATS=帽子」として覚えましょう。
HATSをかぶっていると頭が混乱していたり、回転が鈍っていたり、感情がイライラしたりしていてハッキリした決断ができません。
まず、ムカムカしているのに気がついたら、自分はいまお腹がすいているのではないか頭がかっかとして、怒りでいっぱいではないか、心も体も疲れきっているのではないか、ストレスがあってフラストレーションを感じてはいないか調べてみましょう。
お腹がすいていたら、そのままやっていることを続けないで炭水化物のものやジュースなどを飲んだり食べてからにしましょう。怒っていたら、少し心を静めましょう。疲れていたら、横になって休みをとりましょう。
ストレスがあったら、瞑想や呼吸法を使って、リラックスしましょう。心と体がスッキリしてから、話し合いをしたり大きな決断をしましょう。
HATSをかぶっているとき起こした口論や下した決定は、あとで後梅するかもしれません。時間がかかっても、あとでやりなおしがきかない争いや決心をしないよう、ゆっくりHATSを処理してから大事なことを決定しましょう。
いまHATSをかぶっていませんか。
12月4日 相手のHATSに注目する
自分がHATS(Hungry、Angry、Tired、Stressed)=帽子をかぶっているとき、お腹がすいていたり、怒っていたり、疲れていたり、ストレスがあったりするのに気がつくようになり、それに対処し自分の世話ができるようになったら、
今度は相手やまわりの人のHATSに目を向けてみましょう。
相手にイライラして「どうして部屋をきれいに片づけないのか」などと責めるように言われたとき、相手が疲れていることがわかっていたら「私だって忙しいの。自分で片づけたらどう」と防御的になったり、責めたりするかわりに
「あなた、仕事が忙しくて大変ね、疲れてるんでしょう。一緒にお茶でも飲んで少し休みましょう」と言えば、大きな口げんかは防げるかもしれません。たとえ防げなくても、自分は火に油を注ぐようなことを反射的に言い返さなかった、
という自信がついて自尊心が高まります。
ただ気をつけなくてはならないのは、自分のHATSにまず注目し、自分の世話ができ、自分にやさしく、思いやりの言葉がかけられるようになってから、はじめて相手のHATSについて配慮するということです。
もし、相手があなたの新しいアプローチを習いたいと望んだら、HATSをかぶっている状態についての知識を分かちあいましょう。
12月5日 適当な自己主張をする
適当な自己主張をしていますか。自分の意見を適当に、はっきり言う練習をしていますか。自分の感情を、適当に表現していますか。
自分の考えを人前でしっかりと述べる習慣がついていない社会で育つと、自己主張をするのはなかなか難しいものです。
つい相手に威圧されてタジタジとなり、自分の言いたいことも言えなくなってしまいがちです。自分の思っていること、したいこと、してほしいことなどが相手に伝わらず、ますます気が小さくなってしまいます。
こうしていると自己評価が下がり、鬱な状態に落ち込んでしまうことも珍しくありません。自分の言いたいことも言えないので、自分の中にだんだん不満がつもり、思っていもいないところで爆発したり、
弱いものいじめをしたり、食べ物やアルコール、処方薬などで不満足さをマヒさせたりしがちです。または、欲求不満になってつい非論理的になり、ヒステリックに相手を怒鳴りつけたりすることにもなります。
これらは、適当な人間関係をつくる方法にはなりません。適当な自己主張は、相手を恐れず、しかも尊敬の念をもって、思いやりをこめてするものです。
相手を責めず、攻撃せず、自分の経験、自分の考え、自分の感情を述べていきます。必要なときには「ノー」がはっきり言えることも自己主張の一つです。
そしてまた、相手に要求することがあったらていねいに頼むことも、自己主張の一つです。
十分考慮して自己主張をしたとき、相手が拒否したり、怒ったり、気を悪くしたら、それはあなたの責任ではありませんから、タジタジせず相手にまかせましょう。
12月6日 自分にあった服装を選ぶ
他人からのお仕着せの服を着続けるのはやめましょう。サイズがあわなくなっているのに、ギューギューと無理に服の中におしこむのはやめましょう。
その服のスタイルがきらいなのに、好きなふりをするのはやめましょう。
ズタズタになった服を捨てられないで、持ち続けるのはやめましょう。
自分を隠すようなダブダプな服を着て、他人に見つからないようにと、隠れて暮らすのはやめましょう。
ただ外面だけを気にして、高価な宝石や服をみせびらかすのはやめましょう。
セックス・アピールだけを売り物にするような服装も考えなおしましょう。
服装は、人生の比喩であり、自分を象徴するものです。
家族から押しつけられた価値観、ものの考え方、感じ方をもう一度よく見なおして、それが本当の自分にあったものかを調べてみましょう。
真の自分を表現できるよう、あらゆる側面一一言葉、話の表情、態度、感情、行動、服装一一に注目してみましょう。
これが自分だと言えるような、自分に満足できる服を選んでみましょう。
12月7日 “完壁な愛”を追い求めない
親から「お前は何の不自由もなく育てた」とか「本当に可愛がってやった」「お前は愛情をいっぱい受けて育った」と言われても、
何となく愛情を心の底で感じないことはありませんか。
これは親が子どもという“アイディア”を愛していたためで、人間として愛してもらえなかったせいかもしれません。
親の言うことを聞いてお人形のようにしていれば可愛がってもらえたり、どんなにわがままを言っても、
あまやかされ、制限をされず、むやみとあがめられて育ったりすると、本当の愛情を知りません。
そこで、大人になってもどこかで愛を得ようと必死になって探しまくります。
愛人や恋人をつくっては捨て、つくっては捨てている人は、もらえなかったまぼろしの本当の愛を追い求めているのかもしれません。
皆からちやほやされていないと愛を感じず空虚になってしまうので、それから逃げるために、得ることのできない究極の愛を追いかけてしまいます。
一つの人間関係に入ったら、自分にプレゼントをするようなつもりになって、一コマずつ愛を積み重ねていきましょう。
ほかのもっと“完璧”そうな人にどんなにひかれても飛びつかないで、一つの人間関係の中で自分をじっくり見つめ、愛情を深めていく経験をしましょう。
いてもたってもいられないような気持ちになったら、逃げないで自分を見捨てることのないようじっとしていましょう。
12月8日 何をやっても、相手が満足しないとき
何をやっても、相手が満足しないとき、何かヘンだと気がつきましょう。
相手から要求されたことをやり抜くと、やり方が悪いとかか、どこか足りないところがあるとか完全ではないとか文句を言われます。
それで、もっと努力して欠陥をなおし、相手の言うようにしてもだめで、また文句を言われます。何をやっても相手は満足しません。
これを続けていると、どこかで自分がおかしいのではないかと自分を疑いはじめ、自分はダメな人間だと思ってしまうことになってしまいます。
自分で、できるだけのことをしたら、相手が何を言おうと自信をもって「自分のできる範囲で努力した」ことを自分に認め、
足を地にしっかりつけてそれ以上動き回らないようにしましょう。相手が満足しないのは、相手の問題であってあなたの問題ではありません。
12月9日 健全な心配りと、不健全な心配との違い
健全な心配りと、不健全な心配との違いを知りましょう。
最悪な事態を予測して、心配に心配を重ねて、何も手のつかないような状態になるのは、時間とエネルギーのムダです。
子どものとき不健全な家庭で育つ中で、いちばん怖れていたこと、心配していたことが本当に起こったりしました。
心配してオロオロして過ごす状態が何回も繰り返されるうちに、それが普通のことになってしまいます。
大入になったいまも心配させられるような状態に身を置きやすく、今度は何が起こるかとハラハラ心配しながら暮らすことになります。
いつもいつも最悪の事態を想像して、動きがとれなくなってしまいます。
何の行動もとらないで心配を重ねるのは不健全な心配です。
健全な心配りは、何かが起こったときに感じることを感じ、
自分と相手に心配りをし、やさしい言葉をかけ、力づけたりサポートしたりします。
そして、次にどうしたらいいかを考え、問題解決へと行動に移していきます。
健全な心配りと、不健全な心配との違いを知り、健全な心配りができるよう練習しましょう。
12月10日 自己の発見と発展を続ける
自己の発見、発展には時間と努力がいります。
現実の否定、否認は自分のいちばんの友でした。知らない顔をしていれば、まるでまわりに何も起こっていないかのようで、心の痛みを感じずに過ごすことができました。
他人とまわりの状況を責めていれば、自分が痛まずにすんでいました。
ところが、いったん現実を見つめ出すと、今までたまっていたチリやホコリ、大きなゴミがどんどん発見されてきました。
自分のことは自分で責任をとらねばならなくなりました。
次から次へと隠れて進行していた問題が表面化し、ときには圧倒され、投げ出したくなってしまったこともあります。
それでも回復、改善の道を歩み続けてきました。
少しずつ自己の発見、発展の楽しみ、うれしさを感じることができるようになりました。
このうれしさを仲間と分かちあいましょう。
苦しかったことを振り返って、忘れないようにし、将来への道案内としましょう。
そして自己の発見、発展をさらに進めるよう、時間をとって努力を続けていきましょう。
12月11日 相手の敏感な点に気を配る
長い間つき合ったり、一緒に暮らしていたりすると、その人の欠点や弱みが手にとるようにわかります。
相手の弱いところ、敏感なところにつけこんで、相手の傷に塩をぬり込むようなことを言ったり、したりしたこともあるでしょう。
まわりの人の傷つきやすい点、敏感な点に気を配って、思いやりをこめたつきあい方をしてみましょう。
とくに、口げんかなどになったとき、相手のもろい部分をぐっさりつき刺すようなことを言うのは避けましょう。
相手の言葉を注意深く聞き、その人の心の底にはどんな感情があるのか見きわめましょう。
その感情を理解していることを相手に伝えましょう。
それから、自分の言いたいことをはっきり、しかも相手をとがめずに述べてみましょう。
相手が非難したり、自分の弱みを攻撃してきたら「これは、敏感な点なので、少しやさしくしてください」と言ってみたり、
「心の傷が深すぎるので、心の準備ができてきたら話しあいたいと思います」などと言って、
ムダな傷つけあいの口げんかにストップをかけましょう。
12月12日 健全な与える人になる
長い間、自分のことはあとまわしにして、他人の世話をしたり、機嫌をとったりと「与える人」の役をやってきました。
それがわかってからはバランスをとるよう、自分の世話に努力してきました。
自分にやさしく、自分に必要なものをリクエストする技術もだんだん身についてきました。
自分を犠牲にすることだけが美徳ではないこともわかってきました。
しぼり出しすぎて何も自分の中に残っていず、からっぽになっているのに、
他人に与えようとするのは不可能であることも、身にしみて感じるようになりました。
健全な与え方と、不健全な与え方の違いも少しづつ、見分けがついてきました。
健全な与え方をしたときは、心が晴ればれとし、被害者意識にさいなまれるようなことはありません。
「あんなにやってあげたのに、お返しがこなかった」と思うようなことはありません。
与えたいから与えるのであって、憐みや罪の意識、義務感から与えるのではありません。
健全な「与えられる人」になる練習をしましょう。
12月13日 いやなときには「ノー」と言う
私たちの多くは、他人から何か頼まれると、自動的に「イエス」と言って引き受けてしまいます。
内心「イヤ」なのに「はい、大丈夫です」などと言って、頼まれたことをやってあげたり、行きたくないところへ行ったり、
いらないものを買ったり、食べたくないものを食べたり、言いたくもないお世辞を言ったりします。
言われたことをやらないと、ひどい目にあったり、村八分にされたりしたせいで、他人の言いなりになる習慣がついたのかもしれません。
自分は必要とされているという思いを感じるために、他人が望むこと、頼むことをやっていたのかもしれません。
他人の気持ちを傷つけたくないとか、相手との葛藤を避けるための行動かもしれません。
自分の希望、要求には「ノー」を言っているのに、他人には「いえ、今はできません」とはっきり言えません。
ときには自分がイヤなことでも、相手のために何かをすることは必要ですが、これが習慣になってしまっていないか調べてみましょう。
もう少し、まわりの人に、イヤなときにはやさしく「ノー」と言い、自分に「イエス」と言う練習をしましょう。
12月14日 自分の長所を伸ばす
自分の長所を伸ばしていますか。
私たちは自分の短所ばかりに目を向けて暮らしてきました。
今日は、自分の長所をもう一度棚卸ししてみましょう。
どこか棚の上に置き忘れにされて、ほこりをかぶっているのではないですか。
どんな点が自分の良いところでしょう。
一つもないというのは嘘です。それは黒と白の考え方です。
回復、改善をはじめると、灰色の部分、中間の部分が見え、
バランスのとれた判断ができるようになります。
もう一度、長所を数えてみてください。
顔や体の表現の長所、考え方の長所、話し方の長所、行動の長所、感情の長所など、いい点を指摘してみてください。
そして短所をなおしてそれが長所になるよう努力しましょう。
12月15日 他人を自分のプロジェクトにしない
他人を自分のプロジェクトにしないようにしていますか。
他人を自分の仕事にすると、相手をつくりあげることに忙しくて、自分をつくりあげることがおざなりになります。
他人は、その人のそのままを受け止めましょう。
自分の助けが必要だと感じられるような人でも、尊厳の念をもって受け入れ、その人の成長はその人にまかせましょう。
あなたは思いやりの深い人ですから、もちろん、もしその人が真剣に変化、発展したいと思って行動し、
助けを求めてきたら、助けてあげるでしょう。
人間は一人一人ユニークで、しかも一人一人同じ基本的なものを望んでいます。
基本的な同じものは共感しあい、ユニークさは、讃え祝いあいましょう。
自分が自分であり得る自由と、他人が他人であり得る自由を大切にしていきましょう。
12月16日 ルールにとらわれない
ルールや規則だけにとらわれて、人間がコチコチにこわばってしまっていませんか。
ルールや規則は、人間生活を混乱から守り、いろんな違いのある人々が互いを尊重して一緒に暮らせるよう助けます。
規則をつくるときは、何を本当に目的としているかをよく考えてからにしましょう。
この規則をつくった結果、相手を尊重できるようになり、生活がもっとはっきりしてきましたか。
目的を忘れて、ただむやみにルールにとらわれてしまうと、人間生活が狭くなり、自由がなくなり、
コントロールが主な行動の動機となります。
相手やまわりの人がルールに従わないので、いつもイライラしてフラストレーションが増し、文句を言ったり、
怒りを爆発させたりして、みじめな人間になります。
たくさんのルールをつくって守れないよりも、
少ないルールを皆で大切にして守った方が、人間生活が円滑にいきます。
自分でつくった自分に課すルールや、まわりの人に課した規則の考察をしてみてください。
それらは、本当に必要ですか。
12月17日 病気や災難で知人を亡くしたとき
病気や災難は、どんなに気をつけていても避けられないことがあります。
私たちのまわりにも、病気になって亡くなった人、事故死、災害で亡くなった人たちがいるはずです。
何の悪いことをしたわけでもなく、何の落度でもないのに、知人が若くして亡くなったという事実を受け入れるのはやさしいことではありません。
ニュースを聞いて最初はショックを受けます。
次には「そんなはずはない」と否定、否認をしようとします。
あるいは、「たいしたケガではないだろう」と事実をなるべく小さく、衝撃を少なくしようとします。
次に事実を認めざるをえなくなって、がっくりして気分が落ち込んでしまいます。
涙が止まらなかったっり、動きがとれなくなって、鬱な気持ちになったり、引き込んでしまったりします。
「ああすればよかった、こうすればよかった」と後梅の念にさいなまれることもあります。
生き残った者が罪の意識を感じるのもめずらしくありません。
次に「誰のせいだ」「どうして、誰か何とかして防がなかったのか」と、怒りが出てきます。
そして最終的に死を受け入れ、どんなに怒っても、その人は帰ってこないということを認め、心のやすらぎを求めます。
このサイクルを何回も繰り返す人もいます。
このサイクルは、自分が不治の病気に直面したときの過程でもあります。
この過程を知っていると、いろいろ出る感情はノーマルなものであることがわかり、気持ちが休まります。
12月18日 自分より弱い者の言うことを真剣に聞く
自分より年下の人、力のない人、地位の低い人、子どもなど自分より弱い者の言うことを真剣に聞くのは難しいものです。
とくに、自分より弱い者から、自分の欠点を指摘されたり、不満を言われたり、何かを要求されたりすると「なまいきだ」「子どものくせに」などと、
そっけなく扱ったり、知らないふりをしたりします。力のバランスがとれていない関係を利用して相手をバカにしたり、攻撃したり、虐待したりすることも少なくありません。
その行為は、力のない相手のスピリットを抹殺してしまい、自尊心を傷つけ、人間としての発展をさえぎってしまいます。
子どものころ、大人に聞いてもらえなかったときに自分がどんな気持ちがしたか覚えていますか。自分より力のある人からバカにされたり、
相手にされなかったとき、どんな感じでしたか。
言いたいことも言えずに、縮こまってしまった思い出があるでしょう。
自分がいま、大人になったから、お金がもっとあるから、年が上だから、体力がもっとあるから、地位が高いからと言って、
弱い者に対して同じ行動を繰り返すのはやめましょう。
自分より弱い者の言うことを、しっかり聞いてあげましょう。
言うことが正当だったら、自分の行動をなおしましょう。「はっきりものを言ってくれてありがとう」と感謝しましょう。
12月19日 愛の返ってこない人を愛さない
愛の返ってこない人を愛してしまっていませんか。
夫や妻のある人を愛してしまうと、愛は返ってきません。
感情の冷たい人を愛してしまうと、愛は返ってきません。
忙しすぎて、自分と一緒に過ごす時間のない人を愛してしまうと、愛は返ってきません。
利己的な自分中心の人を愛してしまうと、愛は返ってきません。
アルコール、薬物、ギャンブル、セックス、ショッピング、食べ物などに依存している人を愛すると、愛は返ってきません。
子どもっぽい未熟な人を愛すると、愛は返ってきません。
怒りを爆発させたり暴力を振るう人を愛してしまうと、愛は返ってきません。
手に入らない不倫の愛は、ますます魅力的に感じられ、自分と一緒の時間がとれない人は、得がたい大切な人に思え、
自分のことしか考えられない利己的な人は偉く見え、依存症になっている人は助けてあげなければと思い、
子どもっぽい未熟な人はチャーミングに見えて、父親代わりや母親代わりになってあげたいという気になり、
暴力を振るう人は、自分が悪いから相手が怒るのだから、怒らせないようにしなくてはなどと、
どんどん相手に引き込まれるように愛してしまいます。
こういう愛は、いくら時間を費やしても、努力をしても、お金をつかっても、満足のいくように愛は戻ってきません。
愛の返ってこない人を愛するのは、もうやめましょう。あなたは愛されるのにあたいする人間なのですから。
12月20日 自分に心の栄養を与える
自分に心の栄養を与えていますか。自分をやさしく養育していますか。
自分に栄養を与え、育てていくことは、利己的でも自分本位なことでもありません。
自分に愛を与えることは、わがままでも、道楽なことでもありません。
自分を真に愛することができると、他人も本当に愛することができるようになることを忘れないようにしましょう。
病気になったとき、傷をうけたとき、まわりの人に助けてもらい、栄養を与えてもらいます。
心の傷も同じように、まわりの人に栄養をもらって癒していきます。
安全な、信頼できる人に助けてもらって、栄養をもらいましょう。
自分も、お返しができるときがきますから、重荷になるのを心配せず、癒しに専念しましょう。
疲れたときは、お風呂に入ったり、体み、寂しくなったら仲間と話したり、自分の好きな本を読んだり、
静かに音楽を聞き、混乱したらセルフ・ヘルプのテープやCDを聞いたり、セラピストに相談しましょう。
何の理由もなくても、自分に何かプレゼントしてみましょう。欲しかったCDや花束の贈りものはどうでしょう。
自分に心の栄養を与えると、スピリットが育ちます。自分のエッセンスが発揮できます。
12月21日 相手に過剰な期待をしない
無意識のうちに抱いている期待に気がつくようになっていますか。
知らないうちに、相手やまわりの人への期待が大きくなってしまっていませんか。
自分の気分が悪くなったり、心に傷がついたり、気持ちが落ちこんでしまったとき、口には出さなかった無言の期待が裏切られたのではないかを調べてみましょう。
「相手は、こうするべきだ」「普通の人だったら、ああするはずだ」「言われなくってもわかっているはずなのに」
「あの人は、どうして、あんなことが言えるのか」などという腹が立つ考えが頭に入ってきたら、あなたは必要以上の期待を相手に課しているのかもしれません。
余分な期待をしていなければ、相手が何かをしなかったといって腹が立ったり、気を悪くすることはありません。
自分が必要とすること、要求したいことは、無言の期待をしないで、はっきり相手に伝えましょう。
命令したり、おしきせにしないようにしましょう。
相手が自分の要求にこたえないのはその人の自由であり、自分が強制できることではありません。
相手が喜んで与えてくれるものこそ尊いのです。
相手に、どのくらい期待したらよいかは、過去の経験から学ぷことができます。
相手に不可能なことを「普通だったら、こうするのに」「自分だったら、ああできるのに」と、無理に強制するような期待をするのはやめましょう。
12月22日 恐れに面と向かう
恐れに面と向かって対処していますか。理由もないのに、恐れているようなことはありませんか。
“恐れ”と“愛”とは、正反対のものです。恐れに振り回されていると、愛を受け入れる機会を失ってしまいます。
子どものときの恐れは、多くの場合、事実に裏づけされたものでした。体の大きな親から脅かされたり、たたかれたり、
怒鳴られたりしたとき、小さな子どもの体や、心理状態では、とてもたちうちできませんでした。
親から捨てられる、護ってもらえないという恐れ、不安が出るのは当然のことでした。
大人になってからも、恐ろしい人のまわりにぴったりくっついていたりして、
不安や恐れが去る機会を自分につくってきませんでした。
おびえていると、怖い人が近寄ってきます。
いま、恐れと不安に立ち向かう体力、心理状態、パワーができてきました。
不安や、恐れの根拠がわかったら、それを捨て去る準備をしましょう。
「自分は”愛”を受け入れる価値があり、恐れを捨ててもいい」という、肯定のアファメーションをしましょう。
12月23日 思考と言葉は、パワーフルである
思考と言葉は、パワーフルです。頭の中で考えつぶやく言葉も、口から外に出る言葉も、大きな力を持っています。
他人を傷つけ、自分を滅ぼす源です。その反対に、他人を愛し、自分を尊重する源でもあります。
一つ一つの思考、そして一言一言を大切に、慎重に扱いましょう。
忙しい毎日のうち、自分の思っていること、想像していること、自分の言葉にどれほど注目しているでしょうか。
頭の中、心の中でセルフ・トークしていることが、自分の現実をつくり出すべ一スなのですから、
毎日、時間をとって静かに自分の内なる対話に耳を傾けてみましょう。
アファメーションは、肯定的な自分への対話です。古い、役に立たない否定的なセルフ・トーク、習慣になっている自己を傷つけるようなメッセージ、
他人から何度も言われるうちに、自分のものになってしまった悪いイメージを意識的に流し去り、自己を愛し、尊重し、肯定し、励ます思考、言葉を自分の中に取り入れていきましょう。
自分の心の中のイメージが変わってくれば、外に出る態度も、言葉も違ってきます。
「一日一日と、自分は、いい人間になっていきます」
10月9日 コントロールされているとき、愛を感じたら
コントロールされているとき、誰かが心配して自分を離さないとき、自分のことをあれこれとかまってくれるとき、
自分は愛されていると思い込んでいませんか。
共依存されているのと本当の愛を、同じものだと受けとめていませんか。
自分がコントロールされていないと愛されていないと思い、寂しくなってしまっていませんか。
共依存症の人は、相手をコントロールしたり、べったりくっついて世話をするのが愛することだと思い込んでいるので、
反対に、自分もコントロールされていないと、愛されているとは感じられなくなってしまいます。
ところが当の相手は、共依存の人が何もかもやってくれるのでますます身勝手に自己中心的になり、
自分がしてもらっているように相手を気づかい、目を離さず、かまってあげるということはしません。
それで、共依存の人はいつも空っぽの愛をかかえこんでいるという事態になるわけです。
こんなときには、少し距離をおきましょう。
お互いに、だいたい同等なエネルギーを使いあっているかどうか、コントロールしたりされなくても自分は大丈夫かどうか。
自分に聞いてみましょう。
10月11日 自分、相手への贈りものである
自分は他人にとって負担である、自分はいない方がいいと、感じたことはありませんか。
小さい頃から邪魔者扱いされ、「お前さえいなかったら……」などと言われて育つと、
何をやっても、自分は相手やまわりの重荷になっているような気がしてしまうことがあります。
自分は相手にとって負担であると思っていると、相手に対して対等にものが言えなかったり、
縮こまってしまったりして、満足な人間関係がもてません。自分は相手にとって重荷であると思って行動し続けると、
相手から本当に重荷だと思われてしまうことも、往々にしてあります。
自分は重荷ではなくて、相手への贈りものだくらいに思って暮らすと、気が楽になります。
自分が、相手やまわりの人たちへのプレゼントだとしたら、なるべく楽しい、質の良い贈りものになりましょう。
10月12日 あやまり方を学ぶ
あやまり方を学びましょう。何も悪いことをしないのに、あやまり続ける必要はありません。
「ゴメンナサイ」を乱発すればするほど意味がなくなり、自己評価が落ちるばかりです。
植木にぶつかっても「ゴメンナサイ」とあやまる人は、自分がいつも悪いことをしてまちがっていると信じるのが、
癖になってしまっている人でしょう。
小さいとき、あやまらないと、もっと怒鳴られたせいかもしれません。
親や他の大人から、罪の意識を植えつけられて育ったせいかもしれません。
むやみやたらとあやまるのは、もうよしましょう。
あやまることを知らない人は、あやまる練習をしましょう。
こういう人にとっては、相手にあやまることは至難のことです。
自分がまちがっていたことを真に認めるには、自信がいります。
本当に自分がミスをしたときは相手のせいにしないで、さっぱりと直接にあやまりましょう。
10月13日 健全な人にひかれるようにする
男女関係をはじめるとき、好きだから、ひかれているから、一目ぼれしたから、恋におちたからというだけでは十分ではありません。
どんなところがそれほど魅力的なのか、何にそんなにひかれているのか、何がそれほど愛するにあたいするのか、よく見てみましょう。
それぞれの男女関係をはじめるとき、自分の過去の人間関係で完成できなかったことを、無意識のうちになしとげようとすることが、
よくあります。
たとえば子どものとき、お酒飲みの父親をなおしたいと思いながら果たせず育った人は、お酒飲みの男性に知らないうちにひかれ、
自分の親密な相手として選び、今度こそは絶対になおしてやろうと必死になります。
自分の過去の人間関係の影響をよく調ベ、理解すると、現在の男女関係に過去を持ち出す必要が少なくなります。
いま好きな人の人格はどうですか。その人の行動や言葉を尊敬できますか。彼・彼女に思いやりはありますか。
自己の確立ができていますか。コミュニケーションの技術を向上させる意志はありますか。
自分と同じような価値観を持っていますか。
健全な人、あるいは健全な人になりたいと思って努力している人にひかれるよう、自分に許可を与えましょう。
10月14日 他人を微妙にいじめない
他人をいじめていませんか。
自分は意地悪な人間ではないと思っている人でも、よくよく見ると微妙なところで相手やまわりの人に意地悪をしていることがあります。
目つき、顔つき、声の出し方、体の向け方など、はっきり虐待とは言えないけれど、微妙に相手にネガティブな影響を与えます。
皮肉を言ったり、「こんなことも知らないのか」と人を見下げるようなことを口にしたり、話しかけるとうるさがったり、
相手の欠点をこれ見よがしに教えたり、指摘したりしていませんか。相手のまちがいを指摘してやれば相手は変わることができると思い込んで、
これでもかこれでもかと押しつけたりしていませんか。これは親切ではなく、いじめです。
他人を微妙にいじめるような言動、態度はやめましょう。
10月15日 自分は自分で十分である
自分は自分で十分です。自分は十分与えられています。
何か欠けている、何かしていないと落ちつかない、何か新しいことを次から次へとはじめないと落ち着かない、
何かを買い続けないと満足できない、人から人へと移り続けないと気がすまない、
何かを常に求めていないと機会を失うような気がする、というようなことはありませんか。
これらは形こそ違いますがアルコールや薬物の依存症と同じような行動様式を示します。
最初ははっきりした弊害が出ないので、のめり込みはだんだん進んでいきます。
本当に最新の車やコンピューターやステレオが必要ですか。
次から次へと男女関係を持てば、自分の理想に合った人がいつか見つかるというのは本当ですか。
何かを常に求めて、せかせかと動けば幸福になる、自分の要求を満たすことができると思っていませんか。
自分は自分で十分です。自分は十分必要なものを持ち、与えられています。
10月16日 相手を虐げて暮らすと、報いを受ける
相手を虐げたり、バカにしたり、虐待する人間関係をつくると、自分が弱くなったときに、今度は反対に虐げられ、バカにされ、虐待されます。
たとえば、力の強い夫が妻を人間以下に扱い、怒鳴ったりたたいたりして長い間虐げて暮らすと、定年退職をして体力もぐっと落ち、ョボョボになったとき、妻から復讐を受け、
いじめられるようなことになりかねません。定年になった夫は、社会的地位もなく、長年、妻に日常の衣食住も頼ってきたので、自分の世話一つできない弱い立場に立たされます。
妻の方は、夫、子どもの世話、家計、日常の雑事と、長年の径験で自分の身のまわりの世話をする力もついています。
更年期の感情の起伏とあいまって、いままでバカにされてきた恨みつらみが
どっと夫に向かって吐き出され、夫を邪魔者のように扱うことも珍しくありません。
こんなことのないように、はじめから相手を尊敬し、大切に人間関係を築いていきましょう。
10月17日 何かが失われたとき、思いっきり泣く
何かが失われたとき、思いっきり泣きましょう。
誰か知っている人が亡くなったとき、思いっきり泣きましょう。
手術をして体の一部を切り取ったとき、思いっきり泣きましょう。
失恋して恋人を失ったとき、思いっきり泣きましょう。
親子の縁を切ったとき、離婚したとき、子どもが家を出ていったとき、友だち関係を切ったとき、仕事をやめて同僚と別れるとき、
卒業して別の世界に行くとき、依存していた人やアルコールなどの物質を捨てたとき、思いっきり泣きましょう。
失われた人、物、事への悲しみを表現するグリーフ・ワーク(嘆きの仕事)は、大切な一過程です。
悲しみをすっきり流し去ることができないと、新しい一歩を踏み出すことが難しくなります。
涙は、深い傷を癒してくれます。「泣いちゃだめ」「しっかりしなさい」などと止めてしまわないで、自然に止まるまで泣いてみましょう。
泣けなかったら、大きな声を出して、悲しみを表現してみましょう。
10月18日 賛成が欲しいときの、プレゼンテーションの仕方
こんなに自分が正しいのに相手がわかってくれない、少しも理不尽ではなく理屈に合っているのに相手が理解してくれない、
許可をくれない、賛成してくれないと、文句を並べたてたことはありませんか。
どんなに相手がまちがっている、論理的でないと責めたところで、相手が理解してくれたり、許可をくれたり、賛成やサポートをしてくれるわけではありません。
それよりも、一歩しりぞいて、どう証明したら相手がわかってくれるか、プレゼンテーションの仕方を考え直してみましょう。
たとえば相手が、自分が旅行に行くのに反対だったら、どうして反対なのか、相手によく感情移入をして、相手の立場から見てみましょう。
あなたはいままで信頼されるに足る行動をとってきましたか。
小さな旅行からはじめて、いかに責任をとって行動できるかを実証し、相手の信頼を得ていったらどうでしょう。
何をしても相手は賛成してくれない状況にあるのか、それとも、実証で示していけば、少しずつ理解できる状態なのかを見きわめて、
プレゼンテーションの仕方を考えてみましょう。
10月19日 秘密をもつと人生が複雑になる
秘密をもっていると、生活が複雑になります。
誰かから「ほかの人には言わないで」と秘密をうちあけられると、誰にも言えないで心が苦しくなります。
ついに、他の人にうちあけてしまうと、今度は罪の意識にさいなまれます。
もしこれが本人の耳に入れば、人間関係が壊れてしまいます。
知っているのに知らないふりをしたり、嘘をついたりと、ますますややこしいことになってしまいます。
相手や自分への思いやりから、他人に言う必要のないことは言わないようにするのは大切ですが、
他人の噂や、関係のない人の秘密を知る必要もありません。
たとえ興味はそそられても、もし誰かから「Aさんの秘密だけど、誰にも言わないで」と言われたら、
「私に関係のないことで、他の人に言ってはならないようなことは、私に言わないでください」と、はっきり断りましょう。
心の負担を軽くしましょう。
10月20日 違いを非難しない
まったく異なった家庭環境で育った人や異文化の人は、無意識のうちにできあがった人生観、価値観、生活様式、習慣などが違っています。
そのような相手を自分のスタンダードをもって判断すると、相手が自分の期待にそわないことが多くなります。
失望したり、怒りが出たり、相手を自分の人生観、価値観、生活様式の中にはめこもうと無理をしたりします。
「なんてだらしない」「なんてぜいたくな」「なんてケチな人だ」「なんて怠け者だ」と、否定的、批判的な言葉で相手を描きはじめます。
相手がまったく悪いと決めつける前に、どんな環境で相手が育ったのか、話しあってみましょう。
その結果、違いがわかってきたら、二人はどの方向に進んでいったらよいのか一緒に決定していきましょう。
少しずつお互いにゆずりあい、違いは単に違いであり、否定的なものとは限らないことを知り、サポートしあって生きていきましょう。
10月21日 自分の宣伝を適当にする
自分の宣伝を適当にしましょう。
黙っていれば、誰かが認めてくれると思って待っていると、いつまでたっても何も起こらないものです。
自分では、もう少し給料をもらう価値がある、昇進する価値がある、
あるプロジェクトをまかされるにあたいすると思っていても、
上司や責任者が知らなければ何も認められません。
自分は良い仕事をしていて、それだけで満足できる人はいざ知らず、一所懸命働いたら、それに対する報酬を期待する人は、
相手に自分の努力や成果を知らせる必要があります。大げさに言ったり、嘘をつくり上げて宣伝するのではなくて、
事実を事実として明確に、しかも謙虚に述べる練習をしてみましょう。
自分の功績を他人に述べるのは、うぬぼれのような感じがするかもしれませんが、
自分の良い点を相手に知らせるのは、恥ずかしいことではありません。
黙っていて、何も起こらなかったとき、あとでぶつぶつ文句を言ったり、怒りを爆発させたり、
欝におちいってしまうより、よっぽどましです。
10月22日 おびやかされたとき、信念をもって行動する
他人におびやかされたり、脅迫されたりしたとき、命が危ないという伏況でなければ、
たじたじとして崩れてしまわないで、自分の信念に従って行動しましょう。
たとえば相手が「そんなことしたら離婚してやる」「誰かに言ったら家から追い出してやる」
「もう子どもに会わせてやらない」「お金をやらないから」などと言っておびやかしたとき、
いつも怖くなって相手の言うとおりになっていると、相手の行動は少しも変わりません。
もし暴力を使ってのおどかしが出てきたら、躊躇なく警察に通告しましょう。
たとえ、警察が何もしてくれなくても、自分が自分を守る行動をとったという自信がつきます。
いったん、言いなりにはならないということがわかると、相手はおどかしを使っても効果のないことをさとり、
行動が違ってくることがあります。
機会のあるごとに少しずつ、恐れから出る行動ではなくて、信念から出る行動に変えていきましょう。
10月23日 与えることのできない人に要求しない
自分の必要とする基本的なものを供給できない相手に、供給を要求するのはやめましょう。
自分はこんなに相手のためにやってあげているのに、少しも戻ってこない。
何度も何度も相手にこうして欲しい、ああして欲しいと頼むのに、いっこうにしてもらえない。
もし自分が相手だったら当然こうするのに、相手はまったく何もしない。
どうしてわかってもらえないのかと、声をいくら高くしても、少しもわかってもらえない……というような人間関係、男女関係に入っていませんか。
何度も何度も期待を裏切られたり、何も返ってこない人間関係は、よく見なおしてみる必要があります。
相手にできないことを要求したり、頼むのはやめましょう。
自分にとって、何かを得るのが大切な場合は、それができる人、与えることができる人を選びましょう。
同じ人に同じ要求をして、同じ満足できない行動が返ってくる場合は、自分を変えるか、違う人を選びましょう。
10月24日 あまりにも価値観の異なる人を相手に選ばない
あまりにも価値観や生活様式の異なった相手を選ぶのは、やめましょう。
ときどき会う人、知人としてなら、価値観がまったく異なった人とつきあうのはかまいません。
違いは、刺激となり、自分の狭い考え方を広める役目をします。
しかし、恋人、夫婦など親密な関係の相手に、あまりにも価値観の異なった人を選ぶと、ギャップが大きすぎて、闘争のもとになりかねません。
たとえば自分は、勉強、仕事など規律を大切にするのに、相手が遊びや自由を重要視する人であれば、常に葛藤が生まれます。
自分は社会、経済に興味があって刺激のある会話をしたいのに、相手はまったく無関心で、スポーツだけに熱心であれば不満がつのります。
生活様式、政治的視点や学歴があまりにも違う場合も、それが頭痛の種になります。
もし、正反対の考え方を持つ人とどうしても一緒になりたかったら、お互いにゆずりあうことのできる、融通性を持った人かどうか、
葛藤があっても自分が崩れない覚悟があるか、異なった価値観をそのまま受け入れられるかどうかなど、よく考えてからにしましょう。
10月25日 完壁主義にとらわれない
完璧主義にとらわれていませんか。
人間は完璧になれるはずはないので、フラストレーションが増すばかりです。
自分が完璧主義だと、他人の少しのまちがいも許すことができません。
もっとうまく、もっと早く、もっと大きく、もっと多くと、いつまでたってもきりがありません。
いつも完璧をめざすので目的に到着せず、何をやっても満足できません。
自分に満足できなければ、不満とイライラと自責で、ハッピーな生活はできません。
もし、今日ベストをつくしたら、それで十分なのです。
目標をもつのは良いことですが、自分でできるだけのことをしたら、あとはレット・ゴー、天にまかせましょう。
完璧でない自分を受け入れましょう。
10月26日 違いを受け入れる努力
自分が正しいのに、相手にまちがっていると言われたり、信じてもらえなかったとき、あるいは相手がまちがいを正そうとしてくれなかったとき、どう反応しますか。
何とか、自分の正しさを証明しよう、相手のまちがいをなおし、変化させようと、必死になっていませんか。相手が自分の正しさを受け入れてくれなかったからと、
プンと怒って黙ってしまいますか。
自分の正しさを相手に教えなければと、声をだんだん大きくしていきますか。相手がまちがっていることが自分にははっきりしているので、
フラストレーションが高まります。
自分が確信していることと相手の言うことがまったく異なっているとき、自分の意見を述べたあとも相手が考えを変えなかった場合、
相手は、相手の信じている考えを維持する権利があり、自分は自分の考えを信ずる権利があります。
意見の違いを“違い”として受け入れるには努力がいります。相手の意見や行動を変えさせようとする衝動に注目し、口を閉じましょう。
10月28日 信じて欲しかったら、言動で示す
信頼は、少しずつ積み重ねて、できあがっていくものです。
「あなたは私を信用していないのね」「どうして私を信じないのか」と、相手を責めるようなことを言ったことはありませんか。
どんなに相手を責めても、相手の自分への信頼が増すわけではありません。
信頼するにあたいする行動をとって、相手に示していきましょう。
そうすれば無理に要求しなくても、相手から自然に信用は増していきます。
また反対に相手を信じたいときは、その人が信じるに足る言動をしているか、よく確かめてから少しずつ信頼してみましょう。
信頼を裏切られるようなことが多くあったら、何回も何回も信じるのはよしましょう。
10月29日 他人の成長より自分の成長に努力する
他人の成長より、自分自身の成長に努力をしていますか。
相手やまわりの人が、まちがった行動、害になるような行動をしているのを見て、つい手が出たり口が出たりしていませんか。
相手の行動が頭から離れず、イライラしたり、怒鳴り散らしたり、口げんかになっていませんか。
相手のことより、自分がイライラしていることに気がつきましょう。
自分がひどい言葉をはき出したり、怒鳴り散らしているのに、気がつきましょう。
自分の言動だったら、変えていくことができます。
自分でも嫌いになってしまうような人間に自分がなりつつあるのではないか、気をつけて見てみましょう。
イライラしたら散歩や、瞑想や、リラクゼーションの技法を使って、心を休めましょう。
紙に自分がどんな感じがしているのか書いてみましょう。
こうして努力すると、自分と相手が、もっとはっきり見えてきます。
10月30日 夢の分析をする
最近、睡眠から目が覚めたとき、夢を見ていたことに気がつきませんか。
どんな夢だったでしょう。
夢の中では、とても現実にはできないこともできるし、突拍子もないことが起こります。
しかし、よく思い返すと、夢の中のできごとが現実と非常に密接に結びついていることがあるものです。
夢から、何を学ぶことができるでしょうか。
一つ一つ夢に出てくる人やものが、自分にとってどういう意味があるか分析してみると面白いでしょう。
たとえば夢の中で家が出てきたら、どんな連想ができますか。
小さいとき、住んでいた家を思い出しますか。
家が買えるかどうか将来の心配がわき出てきますか。
暗い家ですか。それとも明るくて大きな家ですか。
家は自己を表しているシンボルになっていませんか。
壊れかけた家は、自分が崩れかけている警戒警報ではありませんか。
とくに何回も繰り返して同じ夢を見るときには、注目してみましょう。
試しにその夢からいろんな連想をして、何が学べるか分析してみましょう。
10月31日 子どもの問題を機会に、自分の夫婦関係を調べる
学習障害、親への暴力、非行問題、摂食障害、登校拒否など自分の子どもが問題を起こしているとき、子どもだけに焦点をおいていませんか。
もちろん、子どもが登校拒否などを起こしているとき、まず子どもに中心を置いて、子どもに何が起こっているかを調べなくてはなりません。
学校での環境や、友人関係を調べるのも大切です。
子どもの気持ちをじっくり聞いてやるだけで、問題は解決するかもしれません。
しかし、もしかしたら問題は両親の関係にあり、子どもは単に親の不健全さを表現しているのかもしれません。
無意識のうちに焦点を自分にもってくることによって、親の心の痛みを取り去り、
親を救うという複雑な心理が働いているかもしれません。
自分の夫や妻と、良い人間関係をつくっていますか。
自分たちのもつ現実の問題に、面と立ち向かって処理していかないと、弱い子どもが問題を引き起こすことになる可能性があります。
135 :
一日一善:04/02/02 00:15 ID:6/EoKPoA
2月2日 一日一善
他人に知られないように、何か一つ良いことをしましょう。
一日一善を実行すると、一年に365件もの良いことをしたことになります。
毎日はムリだとしてもときどきは思い出して、身のまわりの人に良いことを、その人に知られないようにしてやってみましょう。
もしその人が気がついたら、もう一つ余分に、その人のためになる良いことをする必要があります。
慈善は、他人にありがたがられるから、また自分をよく思ってほしいからするのではなく、他人に何かしてあげたいと心から思うからするものです。
お茶を入れてあげる、話を聞いてあげる、台所の手伝いをする、やさしい言葉をかける、肩をたたいてあげる、他人の良いところを見つけてほめてあげる、
お手洗いの掃除をする、など、どんな小さなことでもかまいませんから、そっと誰にもわからないようにやってみましょう。
11月1日 お互いに傷つけあう闘争をやめる
いったん自分がみじめになると、なんとか相手もみじめにしようと、お互いに傷つけあう関係があります。
相手があんなことを言った、こんなことをしたと相手の罪をならべたて、
それに対抗するようにひどいことを言ったりしたりで、だんだんエスカレートしていきます。
それほどみじめなら関係を絶てばいいのにと、はたからは思われますが、
本人たちはがっぷり四つに組んで、動きがとれなくなっています。
どちらも一歩もひかず、苦しみと疲れは増すばかりです。
まわりの人や子どもが、どんなに迷惑を被っているかには無頓着で、自分たちのことだけで頭がいっばいです。
こうなると、両方とも完全につぶれてしまうまで戦う、残酷な争いになります。
早めにストップをかけないと、どんどん両方とも底に落ちこんでいきます。
「くやしい」「復讐してやりたい」と最初に思ったときが、ストップをかけるチャンスです。
少し時間をおいて静かに考えてみましょう。
負けるのが悔しいあまりにお互いを叩きのめすことが、本当に幸福につながるでしょうか。
11月2日 いつもの役をおりて、違う役をやってみる
ときどきは、いつもやっている役をおりて反対の役や、相手の役をやってみましょう。
いつも掃除をしたり、洗濯をしたり、食事のしたくをしている人は、今日は相手と交代してもらってはどうですか。
掃除、洗濯、食事の用意をしたことのない人にやってもらいましょう。
少しの教育で、どうしたらいいか、相手に教えることができます。
財政についてや力仕事など、いつも一方の人がしている場合は、相手にまかせてみましょう。
役割があまりにも固定化すると力関係が固くなって、
いつも一方が上で一方が下であるような関係ができあがってしまいます。
いつも論理的に考える人は、感情を表現してみましょう。
その反対にいつも感情に走る人は論理的にものごとを見てみましょう。
いつもおしやべりをする人は、静かにしてみましょう。
いつも引っ込み思案の人は、思いっきり他人と接触してみましょう。
いつもの自分とは違った役をしてみると、相手の気持ちがわかったり、自分の人間の幅が広がります。
自分の役と相手の役の交換をして、柔軟性を保ちましょう。
11月5日 現在の行動が未来に影響する
過去が現在に追いつくことがあります。
そのときはよかれと思ってやったことが、あとあと害となって出てくる場合です。
家を建てるために山の木々を切ったらはげ山になって、洪水や山崩れが起こりました。
背が高くなり体格がよくなると思って脂ののった肉類を食べ続けたら、心臓に悪いことがわかってきました。
便利だと思って車に乗っていたら、足が弱ってしまいました。
心を休めるために安定剤を飲んでいたら、依存症になってしまいました。
しつけのためにと思ってたたいて育てたら、児童虐待者をつくりあげてしまいました。
現在、よかれと思ってやっていること、新しい薬、新しい器具が、将来、実は悪いこと、
害のあるものということがわかってくるかもしれません。
現在行なっている行動が、未来に大きく影響するとしたら、慎重に行動する必要があります。
すべてを予測することは無理ですが、できるだけ過去から習い、将来の害を少なくしていきましょう。
11月6日 上にもち上げた人の言うとおりにならない
他人を自分より上にもち上げて、その人の言うことを自分の考えよりも重要視し、恐れ、その人の言うとおりになっていると、いつまでたっても自己の確立ができません。
自分が混乱しているときは、短期間であれば、自分が信頼している人に頼ってもかまいませんが、それが慢性化して常に相手が言うこと、
することすべてが正しいと思い込んでしまうと害が出てきます。
とくに短所を指摘されて、いつも自分がまちがっていると思い、
相手を喜ばせ満足させるために自分の行動をなおし相手に合わせようとすると、
相手を喜ばせるどころか、自分を失ってしまうことになります。
相手の言っていることが、本当に自分に当てはまるのかどうか、よく吟味し考えてから行動しましょう。
意外と、いままで恐れおののいていた人の言動はたいしたものではなかったり、
まちがっていたりということがわかってくるかもしれません。
自己の確立ができてくると、相手の言動が相手のものとして、はっきり判断できるようになります。
11月7日 親しい男女関係が長期的にもてないとき
いつまでたっても長期的に親密な男女関係がもてない人は、理由を考えてみましょう。
自分が育った家で、夫婦仲の悪い人間関係を見て育ちましたか。
子どものときに、性的虐待はありませんでしたか。
親密になったとたんにふられたり、相手が去ってしまったという経験を繰り返しませんでしたか。
相手を一人に限ってしまうと、自分のファンタジーがつぶれてしまうからですか。
いったん長期的な人間関係に入ると、相手に対する責任が出てくるからですか。
セックスに対する恐れ、不安があるからですか。
自分に不満があるのを相手へすり変えて、相手が不十分である、自分の期待にそわないといって、拒否をしていませんか。
相手と一対一の対等な人間関係を持つのに慣れていないからですか。
それとも相手に夫や妻ではなく、父や母を求めているからですか。
相手の人間性よりも地位、顔、お金など、表面的なものにひかれてしまうからですか。
次から次へと相手を変えないと、愛してもらっている気がしなかったり、
自分は皆から欲しがられていると思うことによって低い自尊心をあげようとしていますか。
もう一度よく理由を調べて、それぞれ対処していきましょう。
11月8日 自分の思っていることと、言葉、行動を一致させる
人から「〜してくれ」「〜しよう」「〜するから」と言われると、頭ではイヤだと思っているのに、ついOKという言葉が出てきたり、自分の思いとは反対の行動が出てきたりしていませんか。
自分の思っていることと、行動や言葉が、なるべく同じであるよう努力しましょう。
そうでないと、二つの相反するメッセージーーダブルメッセージが送られることになってしまいます。
自分が真からやりたいことではないので、言葉や行動にトゲが出たり、イライラしたり、恨みや怒りが積み重なっていきます。
相手の気を悪くしないように、迷惑をかけないようにとノーが言えないでいると、
相手を僧むようになったり怒りが思わぬところで爆発したりします。
自分が思っていることと、言葉、行動が一致するよう努力しましょう。
11月9日 助けることで本人をダメにするのをやめる
他人を助けることで、その人をダメにしてしまうことがわかっているのに助けてしまうのは、自分勝手な行動です。
たとえば、酔っぱらい運転で逮捕された人を、かわいそうだ、助けてあげなくては、と保釈金を調達したり、
弁解して救い出すのは、良いことに見えるかもしれませんが、長い目で見てみると害になる行動です。
夫にぶたれたり蹴られたりして傷を受けているのに、医師などには、夫をかばって「自分が階段から落ちた」などと嘘をつき、
その場を逃れたりするのも長い目で見ると役に立たない言動です。
こうして相手をかばってしまうと、本人は自分の行動に責任を持たなくてよくなってしまいます。
本人は不健全な行動をし続け、結局、本人自身、家族、まわりの人全部を、ぐちゃぐちゃにしてしまいます。
先行き害になることがわかっているのに、その場の不快さを払い除けるため、いらない罪の意識に押されて、
相手を助けてしまう身勝手な行動はやめましょう。
11月10日 将来の報酬をあてにして自分を犠牲にしない
誰かに対して目が見えなくなり、あやつられていませんか。
たとえば、遺産をくれるから何でもかんでも従わなければならないとか、金銭や物質、地位などを目の前にぶらさげられ、
相手の言うとおりになっていれば手に入ると思い込み、がむしゃらに動きまわっていませんか。
将来の約束をエサにされて、今じっとがまんすればいつか相手はきっと自分によくしてくれると、
現在起こっている虐待を受け入れてしまっていませんか。
将来の報酬の可能性のために、いまの時をだいなしにして、みじめでみにくい生活をするのはやめましょう。
相手の心は、いつ変わるかわかりません。
遺産相続を待っていたら、自分の方が先にあの世に行ってしまうかもしれません。
自分の誠実さ、人間性を犠牲にして、相手から何かをもらうために頭をピョコピョコ下げ、相手の言うなりになるのはやめましょう。
将来の報酬の可能性ではなくて、現在の自分のあり方を大切にしましょう。
11月11日 まわりの人のために、自分を見捨てない
他人の意見より、自分の意見を大切にしましょう。
まわりの人が「そんな服を着るな」「その髪型は似合わない」「あんな人を結婚相手に選んじゃだめ」「そんな程度の低い大学へ行くな」
「そんな仕事はよくない」などとおせっかいをしたり、命令を出したり、批判したりしたとき、自分の意見を捨てて、
相手の言うことをそのまま受け入れてしまわないようにしましょう。
相手のアドバイスを参考にするのはいいのですが、自分の考えより上にあげて、うのみにしてしまうのはよくありません。
もちろん、時と場所によりますが、本当に自分が好きな服や髪型だったら、ある人に嫌われたっていいじゃありませんか。
自分がじっくり考えて、いいと思って選んだ結婚相手、学校、仕事だったら、他人が何と言おうと、自分で決めて責任をとりましょう。
まわりの人に合わせるために、相手の批判を逃れるために、自分を見捨ててしまうのはやめましょう。
11月12日 文句を言うのをやめる
文句を言えば相手が喜んで聞いて、態度、行動を改めると思うのはまちがいです。
実際は、文句を言ったり、批判したり、相手の欠点を指摘したりすると、
相手はよけいに態度をこわばらせ、同じ行動をますます続けることが多いものです。
とくに、青年期の若者たちや、自尊心の低さをタフさで隠しているような人たちは、
言われたこととまったく反対のことをやったりしたりします。
相手を認めないという響きの声音や顔つきで文句を言えば、相手はそれを察して反射的に復讐をしてきます。
自分の方から相手を尊重しているという意思表示をしたら、相手が行動を変えるかどうか、
自分の言っていることを聞き入れてくれるかどうかは相手にまかせましょう。
いつも他人の文句を言っている人はみにくいし、そのまわりにいると不愉決になります。ブツブツ文句をいうのはやめましょう。
11月13日 自分を外からの精神的な害から護る
自分を外からの精神的な害から護っていますか。
仕事上どうしても害のある環境で働かなければならないようなとき、まわりの人から出る毒気を吸収しないようにしましょう。
人をバカにするような言葉が出る人、いつもネガティブで気分が落ちているような人、人の悪口や文句をいつも言っている人、怒りをまき散らしている人、
抑圧的な人などと共にしなければならないときは、見えないガラスの箱や、プラスティックのシャボン玉などを自分のまわりにかぶせましょう。
そうすれば外からの毒気は入ってきません。
また、相手の体の周囲から後光がピカピカ出ているのを想像したり、頭の上に天使の光の輪が乗っているのを想像したりすると、愉快になって、毒気が抜けてしまいます。
害のある場から去るときには、手足を振りきって、ネガティブなもの、毒なもの、害のあるものを落としてしまいましょう。
自分の家に帰るときには、スッキリした気持ちで家に足を入れましょう。
外の害を持ち込まないようにしましょう。
11月14日 体がいうことを聞かなかったら休む
体がいうことを聞かないときには、体を休めましょう。無理に押しきると、ますます調子が悪くなります。
精神的なものが体に出てくる場合も同じです。少し静かな時間をとって休んでみましょう。
頭が混乱したら体を休めましょう。気が動転して感情が高ぶったら、体を休めましょう。
静かにして、体をゆったりさせ、ソファに楽に体を静めたり、横になったりして、呼吸に注目してみましょう。
体、頭、心が疲労している場合は何も考えないで、しばらくじっと動かないでいてみてください。
ストレスがあるのに、押し続けるのはやめましょう。ダウン・タイムがあってもいいのです。
しばらく必要な休みをとると、頭、心がすっきりしてきて、どうしてそんなに疲れているのかがわかってきます。
無視しないで体から出るメッセージに気をつけましょう。
11月15日 目的をたて、時間を有効に使う
時間を大切にしましょう。何を完成させたいか、目的をはっきりさせましょう。
プランをたてましょう。
どのように時間を使いたいか、前の日の夜にリストを作ってみましょう。
何がいちばん大切か、何からはじめたらいいのか、プライオリティー(優先順位)をたてて、順番をつけてみましょう。
次の日、リストにのっている大切なことを、実行に移していきます。
一つずつ忍耐強くやりとげていきましょう。
「いま、何がいちばん重要なことか」「いまこのとき、どのような時間の使い方がいちばん効果的か」と、
焦点を合わせて行動しましょう。
手をハンドルから離して車を運転すれば、車は道からはずれていってしまいます。
これと同じように目的をはっきりさせ、それを完成させるステップを踏まないと、
いつのまにかやりたくもないことをやっていたり、
したいことをする時間がなくなってしまっていたりします。
やすらぎの時間をプランの中に組み入れることも大切です。
何もしない日も、プランの中にあっていいのです。
一日一日の目的が、大きな目で見ると、自分がこうありたいと思う方向へつながっていくように努力しましょう。
11月16日 もし100パーセント成功が保証されたら
「もし、成功することが100パーセント保証されているとしたら、自分の人生の中で何を完成、または達成したいですか」
自分の人生の目標を決めるとき、役に立つ質問です。恐れと不安感、自信のなさが、自分のやりたいこと、こういう人になりたいと思う夢を妨げてしまいます。
恐れないで、大胆に自分の希望を口に出してみましょう。書き出してみましょう。
何回も口に出したり、書いたりしていると、だんだん自分を信じることができるようになります。
「こんな大きなこと、できるはずはない」というネガティブな疑いが頭の中に浮かんできたら、
「自分でできるようにすればいい」と、何回も自分に言い聞かせましょう。
そして、それを達成させるのに必要な知識を得たり、リサーチをしたり、必要な技術を学習して、少しずつ段階を追って目的に近づけていきましょう。
たとえ完全に完成したり到達しなくても、自分が情熱をもっているものへ少しずつでも行動を近づけていくという努力の過程は尊いものです。
そして、もしかしたら、夢もかなうかもしれません。
11月8日 自分の思っていることと、言葉、行動を一致させる
人から「〜してくれ」「〜しよう」「〜するから」と言われると、頭ではイヤだと思っているのに、ついOKという言葉が出てきたり、自分の思いとは反対の行動が出てきたりしていませんか。
自分の思っていることと、行動や言葉が、なるべく同じであるよう努力しましょう。
そうでないと、二つの相反するメッセージーーダブルメッセージが送られることになってしまいます。
自分が真からやりたいことではないので、言葉や行動にトゲが出たり、イライラしたり、恨みや怒りが積み重なっていきます。
相手の気を悪くしないように、迷惑をかけないようにとノーが言えないでいると、
相手を僧むようになったり怒りが思わぬところで爆発したりします。
自分が思っていることと、言葉、行動が一致するよう努力しましょう。
11月17日 人の迷惑になるのを心配しすぎると弱くなる
人の迷惑にならないようにと、心配のあまり萎縮してしまっていませんか。
誰かに叱られるのではないか、誰かに疑われるのではないか、誰かにまちがいを見つけられるのではないか、誰かに批判されるのではないか、
誰かの気を悪くするのではないか、誰かを矢望させるのではないか、などと、まわりの人の目ばかり気にして生きていると、自分の力が弱ってしまい、
ヘトヘトになってしまいます。
迷惑にならないようにと気にしすぎると、言いたいことも言えず、頼みたいことも頼めません。
他人の目を過剰に気にするのはやめましょう。
他人の気持ちばかりを心配して、自分を弱々しくしてしまうのはやめましょう。
他人への思いやりは大切ですが、「人に迷惑をかけないように」だけが言動の動機になっていると、
達成したいことも達成できなくなってしまいます。
少しぐらい失敗したって、いいじゃありませんか。
少しぐらい相手が疑ったり、批判したって、いいじゃありませんか。
ときには、どんなに思いやりをもって行動しても他人の迷惑になることだってあるのです。
心配しないで、思いっきり力強く行動してみましょう。聞きたいことを聞いてみましょう。
言いたいことを言ってみましょう。頼みたいことを頼んでみましょう。
11月18日 他人の争いに口を出さない
いらない口は、出さないようにしていますか。
他人が口げんかをしたりしていると、つい口をはさんで、誰かをかばってしまったり、
争いをやめさせようと必死になったりすることはありませんか。
葛藤を黙ってじっと見守るのは、なかなか難しいものです。これは、現実を歪めて見て見ぬふりをするのとは違います。
何もしないで本人たちにまかせ、葛藤を解決させるのが大切なときがあります。
子どものきょうだいげんかなども、ときには本人に解決できる力をつけ、その成功から出る誇りを味わう機会となります。
自分が口をはさんでしまえば、そういう学習の機会を奪うことになってしまいます。
安全や健康をおびやかすような場合や、人権の侵害につながるような場合以外は、そっと見守るという力をつけましょう。
とくに小さいとき、両親の間に口げんかや暴力がたえなかった家庭で育った人は、
いさかいを見ると、不安感に襲われて「何とかしなくちゃ」という気にせきたてられがちです。
本当に自分の出番かどうか、よく見きわめましょう。いらない口出しはやめましょう。
11月19日 心の中の批判家を解雇する
自分にきつくあたっていませんか。
自分のやったことや、やらなかったことに対して、自分を責めていませんか。自分は愛するにあたいしないと思ったり、みにくいと思ったりしていませんか。
自分の頭の悪さをさげすんでいませんか。
自分の欠点やまちがいをこきおろしたり、過剰に批判していませんか。
もっとうまく、もっと大きく、もっとたくさんやらなければと、いつも自分を叱りとばしていませんか。
こうすればよかった、ああすればよかったのにと何回も自分の頭の中で、繰り返し厳しく批判していませんか。
自分はこうあるべきだ、あああるべきだと、自分を押しつけていませんか。
「ああまたまちがえた」と、自分をバカにしていませんか。
まったく新しいことで、知らなかったことでも「知っているべきだった」と後悔していませんか。
自分が、自分の期待にそえなくて、矢望していませんか。
どうして自分はこうなのだろうと疑っていませんか。
もしこういう言葉や考えがよく出てくるのなら、あなたの心の中の批判家が働きすぎています。
心の中の批判家を解雇しましょう。
ネガティブな批判家は、もう必要ありません。
自分にやさしい、心の中の支持者を育てていきましょう。
11月20日 過去のつらい経験から学ぶ
共依存の人やACの人の中には、ハラハラする生活や人間から少し離れると、
心の痛みやつらかったことなどをすぐ忘れてしまう人がいます。
あれほどなぐられたり怒鳴られたりして、みじめな生活をしていたのに、楽しかったことや相手の良い点ばかりが思い出されます。
このような人たちは、相手が少しやさしくしてくると、あわれんで過去のひどい言動をすぐ許してしまいます。
何度も許して、また一緒にくっついたりしますが、その都度同じ虐待や、みじめな人間関係を繰り返します。
過去のつらい経験から学ぷことができず、違った行動ができないのです。
過去の経験から学ぷために、ジャーナル(日記)をつけて、相手のひどい言動や、
そのときの悲しさなど自分の心の動きを記録にとっておくとよいでしょう。
相手にまた、ひきつけられそうになったら、このジャーナルを取り出して読み返してみましょう。
11月21日 心の痛みや傷を受け続ける必要はない
自分が心の痛みを感じたときや、心の傷を受けたとき、少ししりぞいて自分を見なおしていますか。
これ以上痛みを受け続ける必要があるかどうか再考していますか。
「ああ、もうこんなにいやな気分になるのはイヤだ、傷を受け続けるのはやめよう」と、
健康な人は痛みのメッセージを受け取り、行動を変えていきます。
共依存の人や、愛しすぎる男や女は「ああ、いやな気分だ、疲れてしまった。
でも、何とかもっと努力すれば大丈夫かもしれない」と、ますます努力を増して痛みに向かって突進していきます。
そうするともちろん、ますます心の傷は大きくなり痛みも度を増します。
こうして続けるうちに感覚がマヒして、いったい誰の感情か感覚かわからなくなってしまいます。
あるいは異常に敏感になって、ちょっとしたことでも大きく反応し、いつもビクピクして暮らすことになってしまいます。
心の傷や痛みを感じたときは、早めに一歩しりぞいて、自分を見つめなおしましょう。
これ以上痛み続ける必要はありません。
11月22日 自分の中には、必ず一つ優れたものがある
自分の中には、必ず一つは優れたものが隠されています。
絵を描くこと、楽器をひくこと、歌うこと、新しいことを習うことが上手な人、他人にやさしい人、料理のうまい人、コンピューターやエレクトロニクスに強い人、
自動車などの修理ができる人、家を建てたり、工作ができる人、家をきれいに掃除するのが得意な人、人前で話したり、本を書ける人、子どもを扱うのがうまい人、
セールスが上手な人、接待の得意な人、リーダーとして立ち上がれる人、人に教えるのがうまい人、議論のうまい人、細かいことに注目できる人、
動物を上手に扱える人、数学に強い人、医学が好きな人、オーガナイズするのが得意な人、言われたことをきっちりできる人、人の話を聞くのがうまい人…。
自分は、他人より劣っていると思い続けるのは、やめましょう。自分の中の優れたものを探してみましょう。
自分には何一ついい所はないと思い込んでいると、隠れている宝物がみつかりません。
あなたの微笑み、明るい笑いが、あなたの宝かもしれません。あなたの思慮深さが宝かもしれません。
あなたの変化への心がまえが、宝かもしれません。
11月23日 自分の仕事のあり方をもう一度考える
今日は、勤労感謝の日です。新しい時代には、新しい仕事の種類が増えてきます。
そして、今まで確実だった古い仕事がすたれていきます。
古い残すべき伝統を守るのはよいのですが、古い考えにとらわれていると、
新しい仕事、社会の変化についていけなくなります。
とくに世界が縮まり、コンピューターなどのテクノロジーが急速に変化、発展しているとき、
自分の仕事のあり方をもう一度考え、スケールを変えていく必要が出てきます。
働きすぎて、家族をないがしろにしていませんか。
ときには、体をゆっくり休めましょう。
もう一度、自分にとって仕事が何を意味するか再考してみましょう。
何のために働いていますか。
どのようにしたら仕事と、自分や家族、友人、コミュニティーとのバランスがとれるでしょうか。
自分と他人の勤労に感謝しつつ、過労死に至ったり、体をいためてしまわないよう、少しでも余裕をもつようにしましょう。
2月3日 自分の中の鬼
今日は節分です。
豆をまいて「鬼は外、福は内」と儀式をするように、自分の中の鬼と福を見てみましょう。
自分の中の鬼の部分、暗い部分を無視していると、思ってもいないときにそれがみにくい頭をもたげて出てきます。
人間は誰しも、殺人や虐待など、普通では考えられないような残酷なことをする可能性を持っています。
今でも世界中のあちこちで戦争が起こり、残虐な殺し合いやだまし合い、人種差別、飢え死になどが、
毎日のように起こっています。
自分と違った人や違った意見を受け入れることができなくて、それらを抹殺してしまおうという思考や行動は、
身近な人たちにも自分の中にも見られます。
自分はそういう残酷な人とはまったく違うと思い込んでいると、無意識のうちにひどいことを他人にしてしまったりします。
自分の中の鬼を無視しないで直面し、自分の鬼と話しあいましょう。
そして、より崇高な人間になれるように努力しましょう。
「鬼」を外に追い出して、「福」を内に招くと同時に、他人にも「福」を分けてやりましょう。
2月4日 自分を許す
自分を許しましょう。
自分を許すのは、ときには他人を許すより難しいことがあります。
自分は自分にとって、いちばん厳しく批判する敵であったりします。
何か悪いことをしたり失敗したら、反省し同じことが起こらないように注意を払ったあと、自分を許しましょう。
人間は誰しも、一度や二度は同じまちがいをするものです。何度も何度も頭の中で、
「ああすればよかった。どうして自分はこうなんだ」と、自分をむやみに責めないで、水に流しましょう。
失敗は人生の教師です。
何か学ぶものを得たら、「自分を許します」と自分にやさしく言ってあげましょう。
2月5日 他人に大きく反応したとき
何かかっとなるようなことを他人に言われたとき、どうしたらよいか学びましょう。
相手に何かを言われたことで、自分が非常に大きな反応を起こしたら、たぶんその問題はその場のことだけではなく、
自分の過去に積み重ねられた傷ついた体験と関係があるのかもしれません。
些細なことでもひどく心が動揺したり、体が反応したら、その場ですぐ言葉を口にしないで、
まず「いまちょっと動揺しているから、あとで話をしましょう」と、間をとって考えてみましょう。
子どものとき、家族の人から同じようなことを言われて、イヤな思いをしませんでしたか。
先生や、親類、知人などとの間で同じような事態が起きたことがありませんか。
最近、仕事で、あるいは夫や妻との間で似たようなことが起きていませんか。
長い間、問題に直面化しないでいると、感情と体の反応がパターン化して習慣になってしまいますから気をつけましょう。
2月6日 何かをはじめたら、あきらめない
何かをはじめたら、すぐにあきらめてしまわないようにしましょう。
やりとげるまで、じっくり腰をすえて落ちついて挑戦しましょう。
難しいことや問題に出会ったら、すぐに投げてしまわないで、ほかの方法をいろいろ考えてみたり、
少し時間をおいたり、専門家に相談したりしてみましょう。
すぐに飽きてしまったり、くたびれたり、退屈になったりしても、そのプロジェクトを捨ててしまわないで、
もう一度、目的は何だったのかと、原点にもどって考えてみてください。
終わりまでやりとげることができると、自分に自信がついてくるし、成功したという感じがもてて自己評価が上がります。
もちろん、どんなに考えてもダメなときは、ムリにものを押し通さないことです。
そんなときは、柔軟性が必要となります。
2月7日 問題を自分の成長の糧にする
問題があったとき、やっかいでイヤなことだと思わないで、自分が成長する良い機会だと思いましょう。
どんなに大きな問題で苦しんでいても、必ず、どこかに、何か学ぶことがあるはずです。
とても大変な解決できない問題だとはじめから思い込むと、出るはずの解決案も出てこなくなります。
人生の危機は、人生の機会だと受け止めましょう。
たとえば職を失ったとか、恋人にふられたときは、悲しみが去ったあと、なぜそうなったかを分析しましょう。
何か自分に落ち度があった場合は、それをなおします。
その後、今までの職は本当に自分に合っていたのかと考え、自分の才能を伸ばすには、何か違った職に思いきって切り変えるとか、
新しい仕事を作りあげるとか、人生の転換をはかるチャンスにしましょう。
恋人にふられた場合も同じように、自分の価値観などが相手のそれと本当に合っていたのかを調べましょう。そしてこの次には、健全な人生をつくる努力をしている人を選びましょう。
163 :
優しい名無しさん:04/02/07 01:28 ID:SImviAgI
>>162 お金を失ったり、仕事を失ったり友を失ったり等、
失うことばかりなのに、
失ってよかったと思うことばかりだ。
なぜなら、全部、マイナスが+にかわるような気がするから。
そのおかげで、こんなことに気づいたと思えることが沢山あるから。
不思議と失ったものは、形をかえてもどってくる気がするから。
悪いことをしないように前向きに正しいことを探しながらいきれば
いいと思った。
sage
165 :
優しい名無しさん:04/02/07 02:13 ID:9tlHs7Oj
昔ひっそりゲオで日記を付けてた時に感想メールが来た。そこに
「私もサバイバーです」と書かれてたっけ。サバイバー?なんだそりゃ?
って思ってた。すっかり忘れてたけど、このスレ見て思い出した。
っつーか漏れはサバイバーか?ログ読んでみよ。
2月8日 肯定的な人生観
人生に対する自分の態度を見てみましょう。
悲観的な人生観ですか、それとも、希望のある肯定的な人生観ですか。
いつも悲観的、否定的な考えを持って生きていると、その予感通りに、悲観的な人生を送る可能性が高くなります。
生きていれば、苦しみ、悲しみ、つらいことなどがあるのは当然です。
でもそれに負けて、人生全体を絶望的に見るのは、不幸なことです。
問題は一つ一つ処理し、できるだけ肯定的な態度で、人生に輿味をもって、毎日を過ごしましょう。
>>168 小さい時から将来に対する夢とか希望、なかったなー。
んで、その通りの人生になってしまった。妙に納得ー。
2月9日 助けを得る
適当な助けを得ることができるようにしましょう。
私たちはよく、自分の問題は自分だけで解決しなければいけないと思いこみ、悩み苦しむことがあります。
とくに、家庭で家の問題を外へ出すのは恥だと言われて育った場合は、どんなに悲しい、つらい思いをしても、
それを友人や知人に話して助けを求めるということができなくなりがちです。
もちろん最終的には、自分の問題は自分で解決するものですが、
その過程で、信頼できる友人、カウンセラー、先生などに相談してみましょう。
一人だけで、あれもこれもと仕事をいっぱい引き受けないで、他人に助けを求めましょう。
「助けてください」と言えないで、一人で全部の仕事をしようとすると、相手に対しても不満が出て怒りが積もってきます。
適当な助けを求めることはあなたの弱みではなく、むしろ勇気ある行動なのです。
2月10日 権成者に対する恐れ
権威者に対する恐れについて考えてみましょう。
日本ではとくに、先生、父親、警官、夫、先輩、政治家、上司など、
地位のある者、年上の者、男性、お金持ちは、ただそれだけで権威者として威張っていたりします。
また、子どもの頃から、こういった権威者を恐れるように教育されがちです。
しかし度をすぎると、相手がただ権威者だというだけで、何の理由もなく自分を卑下し恐れおののくようになります。
真の権威者は他人に対して思いやりと責任を持ち、自分の権力をむやみやたらとは使いません。
権威者と思われている人に会ったら、じっくりその人の人格を見てみましょう。
恐れは、あなたをマヒさせます。深呼吸をして、恐れを遠ざけましょう。
権威のある相手を神様にするのはやめましょう。
2月11日 何か一つ違ったことをする
何か一つ、いつもと違ったことをしてみましょう。
もし、しゃべりぐせがついているなら、今日はあまりいらないことを言わないで、静かにしてみましょう。
反対に、引っ込み思案で、人と話さない傾向があるなら、友人などに話しかけてみてください。
普段せっかちで急ぎすぎる人は、今日はちょっとだけでもりラックスする時間をとりましょう。
新しいことをするのが苦手なら、何か小さなことでもよいから新しいことをしてみましょう。
いつもテレビばかりを見ている人は、今日は本を読んでみたらどうでしょうか。
仕事が忙しすぎて、夫、妻、子どもなどとの時間がとれないでいる人は、今日は少しでも時間をとって、一緒に話をしたり、何かをしたりしてみましょう。
ときどき、くせになっている日常の行動のパターンを破って、その行動が本当に自分に役に立っているか、見てみましょう。
2月12日 自己犠牲をやめる
共依存の人、機能不全な家族に育った人、心の傷を受けて育った人の特徴をもう一度調べてみて、その回復へと着実に向かっていきましょう。
共依存の人やACの人は、自らを犠牲にして他人の世話をしたり、助けたりする傾向があります。
その行動の隠れた動機は相手に感謝されたい、必要と思われたい、大切な存在だと思われたいなど、自分の自尊心のなさ、自己価値感の低さを埋める試みだったりします。
自分は相手にとってなくてはならない存在であるという思いこみにとりつかれて、必死に相手を助けようとしますが、相手の飢餓感には底がありません。
感謝されたいと思ってどれほどやっても、報酬は返ってこないのです。
自尊心や自己価値感が上がるどころか、ますます下がってしまいます。
自分は相手に愛情を与えているつもりかもしれませんが、相手のとるべき責任を自分がとってしまうので、相手をますます無責任にしているにすぎません。
不必要な自己犠牲はやめて自分を大切にしましょう。他人の世話をする前に、自分の世話がちゃんとできているか確かめてみましょう。
何かもうどうでもいいのさ。勝手にやれよって感じ。
自分は自分。他人は他人。
あたしはやりたい事をする。だからお前も勝手なことやってろ。って思う。
そうじゃなきゃ成り立たないんだよね。
2月13日 一人でいられる訓練
忙しい一日の中からある時間をとって、一人でいられる訓練をしましょう。
皆と話したり、夫婦や恋人と一緒に過ごすのも大切ですが、ときには一人でいる時間を楽しめることも大切です。
とくに共依存の人は、一人でいると孤独感におそわれて、誰かがそばにいないといたたまれなかったり、
誰かの世話をしていないと空虚になったりすることがあります。
人間は独りで生まれてきて、独りでこの世を去っていくものです。
いつも人に頼っていると、一人でいるときを大切にすることができません。
一人でも人生を楽しめるようになりましょう。
また、自分だけの時間を貴重に扱いましょう。
2月14日 完壁さでなく、エクセレンスをめざす
完璧をめざさないで、エクセレンス(最良)を目標にするようにしましょう。
自分を完璧にしようとすると、どこかにムリが出てきます。
人間は神様ではないので、どんなに努力しても完璧になるはずがありません。
完璧さにとらわれていると、ちょっとした自分のミスも許せながったり、他人にも厳しく当たったりしがちです。
こういう人とはつきあいにくいし、まわりの人はビクビクして過ごすことになります。
小さなミスにこだわっていると、人生を楽しむことを忘れてしまいます。
自分の技術、能力を最大限に伸ばす努力はしても、完璧さをゴールにするのはやめましょう。
2月15日 段階を踏んで発展していく
ものごとを段階を踏んで、発展させていくことを学びましょう。
人生には、発達段階があります。
たとえば赤ちゃんは、最初は寝返りをうつことを覚え、つぎにハイハイしたり座ったりができるようになり、そのうち立ってよちよち歩きを始め、走ることもできるようになります。
この発達の段階はどんなに急いでも、スキップすることはできず時間がかかります。
ギターやコンピューターを習うのも同じように、よほどの天才でもないかぎり段階を踏んで何度も練習をすることが必要です。
同じように心の成長や人間関係、性格の改善も、一歩一歩段階を踏み、時間をかけて練習することが大切です。近道をしようとしないで、最初のステップからはじめましょう。
まず何が自分にとって最初のステップか、謙虚に考えてみましょう。
178 :
優しい名無しさん:04/02/15 23:46 ID:g21ShTbd
たすけて たすけて
2月16日 目標に到達する過程
自己の目標に到達することは大切なことですが、それ以上に到達するまでの過程も大切なことを学びましょう。
目的さえ達せればどんな手段をとっても良いということはありません。目標に達するためのプロセスを大切にしましょう。
たとえば子どもが、おもちゃをあちこち出しっぱなしにして、もとの所へきちんと返さないという場合、大人が自分でかたづけてしまえば、おもちゃを箱の中へしまうという目的は達成できるわけです。
しかしそれでは、子どもが自分で責任を持ってかたづけるということを学べません。あるいは親が子どものおしりをたたいたり、怒鳴ったりすれば、子どもはおもちゃを箱の中にしまうかもしれませんが、
残念ながら、これはコントロールしたり、怒鳴ったり、たたいたりすることを子どもに教えることになってしまいます。
時間はかかっても話しあいをしたり、子どもと一緒にもう一度始めからやりなおしをして、整頓の仕方を教えたりすれば、自分の行動に責任を持つことを子どもに教えられます。
目先の目標にとらわれないで、その過程がどういう影響を人に与えているかを見てみましょう。
2月17日 ”聞く”力を身につける
聞く力を身につけましょう。
聞くことは、誰にでも簡単にできると思うのはまちがいです。
実は、聞く力を身につけるには練習が必要なのです。
相手が話をしているときは、途中でさえぎったり否定したりしないで、相手が何を言おうとしているかに注目して、話を受け入れましょう。
心の中で批判したり、バカにしたり、イライラしたり、比較したり、投げ捨てたりしないで、じっくり聴きましょう。
とくに、相手が自分を責めるような言葉をはき出したり、怒りをぶつけてきたりしたときは、聞く力は弱まり、防御的になりがちです。
こんなときこそ、聞く技術が必要です。
まず、責める言葉、怒りの言葉の下にある相手の感情に注目しましょう。
相手は傷ついているのでしょうか、悲しいのでしょうか、人格を否定されたと感じているのでしょうか。
もしあなたが、相手の感情を適切に受けとめ、相手に感情移入ができれば、あなたの聞く力が相当上達している証拠です。
さらにもう一つの技術、アクティブリスニングを実行しましょう。
聞いたことを、「あなたがいま言ったのは、こういうことでしょうか」というふうに繰り返してみて、本当に自分が相手の話を理解しているかどうかをチェックする技術です。
ちゃんと聞いていなければ、繰り返すことはできません。
ですから繰り返すことができれば、相手は、あなたに本当に受け入れてもらえたという感じがして、コミュニケーションがうまくいきます。
>>181 ロジャースの「クライアント中心療法」でしょうか?
2月18日 自分との関係をよくする
何ごとも自分からはじまるということを学びましょう。
もし、他人と良い人間関係を持ちたかったら、自分自身との関係を良くすることからはじめましょう。
自分はイヤな人間だと思っていれば、自分との人間関係がうまくいくはずはありません。
もし、自分との関係が良くなければ、他人と納得のいく良い関係は持てません。
他人に信頼してもらいたかったら、まず自分が信頼するに足る人間になりましょう。
他人に愛してもらい、受け入れてもらいたかったら、まず自分を愛し、自分を受け入れることからはじめましょう。
自分を信頼するって、どうすればいいんだろう?
自分を愛するって、どうすればいいんだろう?
どう見ても、どう探しても、自分の嫌なところしか見えないし見つからない。
見つからないから受け入れられないのに、
無理矢理受け入れても、ただただ、虚しい・・・。
2月19日 自分の欠点を認知する
自分の欠点を認知しましょう。
自分の欠点を知らないでいると、他人を無意識のうちに傷つけたり、良い人間関係がもてなかったり、いろいろな面で成功しません。
自分は忍耐力に欠ける、怒りっぽい、忙しすぎる、ものごとをすぐにやらないで遅らせるくせがある、他人のことばかり気にして自分のことはあとまわしになる、
自分に自信がない、いつも時間に遅れる、すぐに飽きてしまう、他人の悪口を言いやすい、批判的すぎる、自分勝手である、緊張しすぎる、期待が大きすぎる、人の話をじっくり聞けない、など、
いろいろな自分の欠点の棚卸しをしてみましょう。
欠点を認知できれば、それを改善する方法も考えられます。
188 :
185:04/02/19 21:17 ID:zJcgFGqk
>>187 自分そのスレの335です。
そちらのスレの書き込みも、何やら中途半端な形になってしまい、
いつかちゃんと書きたいとは思うのですが、なかなか書けません・・・。
書くのが、怖いです。
2月20日 報酬を遅らせる
いますぐに報酬を得ることを求めないで、長い目で見て、報酬を遅らせることを学びましょう。
目先の報酬にあまりとらわれると、待つことを忘れ、自分を律し、適当ながまんをする能力が失われます。
こういう能力は、本当の幸福を得るのに、なくてはならないものです。
たとえば、学校へ行って技術や教養を身につけるには、時間、費用、努力がいります。
長い間、報酬が得られませんが、いったん身につけた知識、技術は、一生役に立つかもしれません。
また、いったん身につけば、誰にも奪われることはありません。
大きな報酬を即座に得ようとするギャンブルなどとは違い、長い目で見て地道に働いたり投資したりして得たお金は、そのありがたみがわかります。
のちのちまで役にたつようにいろいろな報酬を、ゆっくりプロセスを踏んだあとまで遅らせることができるようになりましょう。
>>188さん分かりました。書くのが怖いとお書きになったことが重要だと思います。
姉妹スレでも宜しくお願いします。
>>14-15 SCN 自ら変わって行く事を目的とする人達の達の為の自己模索系サイト
http://www.ring-c.com/SCN2/index.html ◆Self Change Networkは「嗜癖」という考え方を通して人間の行動を考え
機能不全の関係からの脱却と本当の親密感の構築を目指すサイトです。
このサイトは他者とのコミュニケーションを通して自己模索する為のサイトです。
自己を模索し、成長のきっかけを見つける事を目標にしています。
人は一生をトウして常に変化し成長して行く者であるという前提で参加頂けると嬉しいです。
2月21日 習慣を変える
習慣をどのようにして変えていったらよいかを学びましょう。
どのようなものでも、機能不全な習慣を変えるには、認識、知識、意志、技術、行動の五つの要素がいります。
第一に、その習慣が問題ある、害になっているという認識を持つことが必要です。
第二に、どうしてその習慣が害になっているのか、どういう方向に変えたいか、どういう習慣が健全なものかという知識が必要になります。
第三に、それを変えたいという動き、意志がいります。
第四に、変えていくための、一歩一歩踏んでいくやり方、技術がいります。
第五に、それを実際に行動に移す必要があります。
「意志あれば道あり」ということわざがありますが、意志だけでは、長い間に繰り返してできあがってきた習慣は、なかなか変わりません。
自分の習慣をじっくり見て、不全なものは変えていきましょう。
2月22日 依存、共抜存、相互依存
依存、共依存、相互依存について学びましょう。
依存は、弱いものが強いものに頼ることです。
子どもは大人に依存せざるをえません。大人になってもこれが抜けきれない場合があります。
依存心が強いと、一人ではものごとができず、いつも他人におんぶして暮らそうとします。
当然、独立心は育たず、誰かがいないと不安におののいて過ごすことになります。
依存症とは、人間関係、アルコール・薬物、そのほかの物または行動パターンに依存し、
それが習慣となり、のめりこんで、やめられなくなった状態のことを言います。
このような人は自分の責任をとりません。
共依存の人は、依存症の人の周囲によくいる人たちで、依存症の人の世話をし、
代わりに責任をとってしまい、その人をコントロールしようとします。
その結果、依存症の人をますます無責任にして、むしろ依存症をうながしてしまい、
自分自身の生活もみじめなものにしてしまいます。
相互依存は、健全な人間関係にみられるもので、通常は独立心に満ちています。
しかし、あるときは自分が相手に依存し、またあるときは相手が自分に頼るというような柔軟性に富み、
お互いに助けあっていきます。
自分の行動を調べ、相互依存ができるように努力をしましょう。
2月23日 依存心から独立心へ、そして相互依存へ
依存心から独立心ヘ、そして相互依存心へと進むことを学びましょう。
依存心の強い人は、他人に自分を幸福にしてもらいたいと思います。
他人に精神的、感情的、身体的、金銭的に頼り、他人が自分の欲することをしてくれないと、その人を責めます。
そして自己評価は、他人が自分をどう思うかで上がったり下がったりします。
次の発達段階として、独立心に進みます。独立心のある人は何でも自分でやろうとします。
自分の幸福を、他人に頼りません。自己評価も他人によらず、自分の思考、感情など、自分の内なる力で評価します。
しかし、これがあまり強いと独りよがりになり、弱い者に対する慈愛が欠けることになります。
また、自分が弱い立場に置かれたとき、自分に対しても厳しく、批判的になりがちです。
気をつけないと、他人が自分をコントロールしようとしているのではないかなどと、他人を疑いの目で見たり、
他人を受け入れない態度などが出てくることがあります。
独立心を得たあと、次の段階として、相互依存心を得るよう努力しましょう。
相互依存心は相手のことを思いやり、しかも自分の考え、感情を失わない成熟した人間関係をはぐくみます。
2月24日 プロジェクション(投影)
プロジェクション(投影)について学びましょう。
私たちはよく、他人に対してイヤな人だと強い感情を持ったり、気にしたりすることがあります。
そんなとき、まず、その人が本当にイヤなことをしているからイヤな感じがするのか、
それとも、自分についてイヤだと思っていることを、そのイヤな自分に似た他人に投影しているのかを調べてみましょう。
自分の問題は、自分に属するものとして責任をとり、無意識のうちに他人にプロジェクトして、
その人を責めたり嫌いになったりしないようにしましょう。
たとえば、自分のことは放っておいて、他人のことばかり手をやいている人を見て強い怒りを覚えた場合、
自分も同じようなことを他人にしているのではないかと振り返ってみましょう。
他人を僧む前に、自分の問題に焦点を当てて解決するようにすれば、他人の動作はそれほど気にならなくなります。
2月25日 過去の心の傷を捨てる
過去の心の傷を捨て去りましょう。
機能不全な家族に育った過程で受けた心の傷は、長く受け続ければ受け続けるほど深くなります。
育った家を離れてからも、心の傷を受ける機会は、何度もあったことでしょう。友人に裏切られた、
知人にだまされた、恋人にふられた、そのほか人間関係の傷はいろいろあります。
しかし過去の傷にしがみついていると、その重みで先へと進むことができません。
受けた傷の痛みを感じ、その傷の原因になるようなことを自分がしたかどうかを調べ、
した場合は責任をとり、していなかったら捨て去りましょう。
傷を書いた紙を土に埋めたり、火で焼いたり、水に流したりするリチュアル(儀式)も効果があります。
2月26日 人生を積極的にリードする
自分の人生を自分で積極的にリードし、ものごとを自分から進んではじめましょう。
いつも他人のリードに従って行動する人は、刺激もなくて、人生が面白くありません。
とくに夫婦関係、友人関係など、相手まかせでは、相手はあきあきしてしまいますし、相手の負担にもなります。
何かやりたいことを自分から提案したり、興味あること、読んだ本のこと、新しく学んだことなど、
人間関係にプラスになるようなことをはじめてみましょう。
2月27日 自分で自分を破滅させない
何か悲しいこと、悪いことが自分のまわりに起こったときや、他人が傷つけるようなことを自分にしたり言ったりしたとき、
どうしたらよいか考えてみましょう。
そのようなとき、いちばん大切なのは、自分の根本にある自己が破滅してしまわないことです。
どんなに悪いことが起こっても、ひどいことをされても、自分の参加なくしては、相手は自分を破滅させることはできません。
どのように思い、行動するかの選択は、自分にあります。たとえばガンになって、もう何日も生きていられない状態になったとき、
環境や自分の運命を恨み、ののしり、看病にあたっている人につらく当たるのか、それとも、自分の限界の中で何か世の中に役立つことをし、
まわりの人に死に直面する勇気を与え、感謝を表現して去って行くのか、その選択をするのは自分です。
2月28日 ときには鏡を見て
自分の顔の表情に目を向けてみましょう。
悲しいときには泣き、怒りが出たら適当な場所で怒鳴るのはかまいません。
でも自分の顔がいつも苦虫をかみしめたような表情になっていないかどうか、鏡を見て調べてみましょう。
何の表情もない顔になっていますか。心配ごとがいっぱいの顔ですか。
とりつくしまもないような威張った顔ですか。おどおどした卑屈な顔ですか。
お化粧をして表面ばかりきれいで、内から出るやさしさのない顔ですか。
いまにも飛びつかんばかりの、怖い顔ですか。いつも悲しそうな顔ですか。
いろいろな表情が、時と場所によって出るのはいいけれど、ある一定の表情が固定化してきたら、注意をしてみましょう。
その顔は自分の満足のいく表情ですか。
いつも怒ったり、悲しかったり、不幸そうな顔になっている人は、努力をしてニッコリ笑顔を浮かばせてみましょう。
面白くもないのに、いつもニコニコして他人の機嫌をとっている人は、少し深刻な顔をしてみるのもいいでしょう。
アファメーションとは、自分を肯定する言葉です。
自分を大切にする言葉です。自分を愛する言葉です。
自分を心からサポートする言葉です。
自分の人間性を前向きに受けとめ、新しいことを学び、よりよい人間へと成長するよう勇気づける言葉です。
自分は生きるのに、あたいする人間です。
自分は、自分のままでいいのです。
自分は愛するに、あたいする人間です。
自分は、自分の居所をつくっていいのです。
自分を、うんと好きになります。
2月1日 他人を許す
他人を許しましょう。
誰かに自分を傷つけるようなことをされた場合、たとえば裏切られたり、悪口を言われたり、ひどいことをされたり言われたり、
冷たくされたり、バカにされたりといったようなことがあると怒りがわき起こります。
憤慨するのは当然ですが、それを持続させると自分をさらに傷つけることになります。
「あの人は、あんなことをした、許せない」と、恨みつらみが消えず、被害者意識を抱き続けると血圧が上がったりし、
平安な生活を失って、自分が損をすることになります。
これから再度、同じことが起こらないように問題の解決にあたったら、相手を許しましょう。
相手を再教育する義務はありませんから、「あの人は、ああするべきだ、こうするべきだ」と頭をめぐらすのは時間のムダです。
それよりも、自分の幸福、心のやすらぎを得るには、どうしたらよいかに時間を使いましょう。
自分のために、他人を許しましょう。
203 :
一日一善:04/03/02 00:25 ID:H/y292mQ
2月2日 一日一善
他人に知られないように、何か一つ良いことをしましょう。一日一善を実行すると、一年に365件もの良いことをしたことになります。
毎日はムリだとしてもときどきは思い出して、身のまわりの人に良いことを、その人に知られないようにしてやってみましょう。
もしその人が気がついたら、もう一つ余分に、その人のためになる良いことをする必要があります。
慈善は、他人にありがたがられるから、また自分をよく思ってほしいからするのではなく、他人に何かしてあげたいと心から思うからするものです。
お茶を入れてあげる、話を聞いてあげる、台所の手伝いをする、やさしい言葉をかける、肩をたたいてあげる、他人の良いところを見つけてほめてあげる、
お手洗いの掃除をする、など、どんな小さなことでもかまいませんから、そっと誰にもわからないようにやってみましょう。
3月3日 人に序列をつけない
今日は、おひな祭りの日です。ひな人形をひな段に飾り、甘酒を飲んでお祝いをします。
いまは昔の社会のように地位の序列がはっきりしていなくて、民主主義が広まっているのは幸いです。
今日を機会に、自分は、自分も含めて人に序列をつけずに一人一人を本当に尊敬しているかどうかを調べてみましょう。
「自分はあの人より金持ちだ」「あの人は会社の社長さんだから、自分より偉い」「この人は有名な大学を出たから、あの人より上だ」などと、自分や他人を比較して序列をつけるのはやめましょう。
偉い人は、人格ができているから、偉いのです。
3月4日 ありがたさを味わう
ありがたさを心から味わいましょう。
考えてみると、いろんな意味でありがたいことがたくさんあります。
空気はなくてはならないものですが、無料で与えられます。
草や木、花は心をなごませ、酸素を供給します。
座っているイス、書いている机は、誰かが作ってくれたものです。
ペンや鉛筆など、どんな小さな物一つをとっても、自分で作った物ではなく、だれかが作ってくれたものです。
こうしてみると、何から何まで、はじめから終わりまで、自分一人で自分に与えることができる物は、まずありません。
なのに慣れっこになってありがたさを忘れ、当たり前のような気になって、普段は注意を払いません。
空気とか水とか本当に基礎的なものから、コンピューターなどの複雑なものまで、どれほど私たちは与えられているかを考え、「ありがとう」を言いましょう。
両親、友人、知人など、いろいろな人間関係にも「ありがとう」を言いましょう。
3月5日 人生の計画
人生の計画について再考してみましょう。
家を建てるとき設計図がいるように、自分の人生にもプランがいります。
設計図がないと構造的に不完全な家が建ったり、必要な部屋がなかったりします。
設計図があっても、建てる途中であちこちプランを変える必要が出てくるかもしれませんが、
実際に立体的に建てるのと青写真で見るのとでは差があるのは当然で、調整は必要です。
建ててからも、建て増しができないわけではありませんが、ときにはチグハグなものになる可能性があり、
はじめから設計図の中に将来の増築を計算して入れておいた方がいいかもしれません。
人生のプランもこれと同じで、自分は一生のうちにこういうことをしたい、こういう人になりたいというだいたいの目標と、
どうしたらそういうふうになれるかという、大まかな設計図が必要です。
もちろん、人生では予定していなかったできごとがたくさん起こり、相当な調整が必要になります。
自分がこうしたいという計画がないと、ないこと自体が事前設定となり、なりゆきのままに振り回されることになります。
3月6日 沈黙の時間をもつ
一定の時間をとって沈黙のときをもちましょう。
静かに沈黙のときをもち、魂と心と体を休めてみると、
自分の心臓の音、呼吸の音、まぷたの開け閉じなど、いつもは気がつかない体の動きに気がつきます。
考えてみると私たちの体は、それ自体が奇跡です。
何もしないのに心臓が動き、血液が体中にめぐり、食べたものが消化されエネルギーに変わり、
考えたり、見たり、聞いたり、動いたりできます。
こんな奇跡も、乱雑に扱うと、疲れてボロボロになってしまいます。
体に「ありがとう」を言い、ときどき休ませてあげましょう。
呼吸に注目してみましょう。一つしかない体です。
沈黙の時間をとって、大切に尊敬の念をもって接しましょう。
3月7日 いらないメッセージを捨てる
自分が育った家族から受けたメッセージについて考えてみましょう。
メッセージは、いろいろな形で私たちに伝わってきました。
「お前は頭が悪いから、どうにもならない」「お前は、じゃまだ」「お前は、いつもいらないことをする」「お前は長男だから、親の面倒をみるんだ」など。
こうしたメッセージは、無意識のうちに自分の価値観に大きく影響します。
言葉だけでなく、態度でメッセージが伝わることも少なくありません。
いつも母親と姑の間にはさまれて、親や祖父母のグチを聞く役を求められたり、自分の意見を聞いてもらえなかったりすると、
「自分は、他人の仲裁役をするものだ」「自分の意見は何の役にもたたない」などというメッセージとして受け止めてしまうものです。
不必要で役にたたないマイナスなメッセージ、人生の負担になるような古いメッセージは捨ててしまいましょう。
3月8日 もとの家族メンバーにコントロールされない
もとの家族のメンバーによって、自分が今でもコントロールされている場合を考えてみましょう。
自分は回復の道、人格の成長の道を歩いているのに、ほかの家族メンバーは、
いまだに同じ機能不全な行動を続けているというのはよくあることです。
しかし、たとえほかの家族メンバーが不健全なことを言ったりしたりしていても、
自分はその人たちとは別な人間で、自分の幸福を追究する権利があり、
罪の意識をいだく必要はないことを知りましょう。
たとえば母親がアルコール依存症の父に殴られているのにまだ別れないで一緒にいたり、
父親の浮気をグチグチ言いながら許していたり、祖父母が母にいじわるしていたり、
きょうだいが遺産相続をめぐって醜いけんかをしていたりするのを見ると、
自分が何とかしなければと思ったり、昔与えられた自分の役割をまた果たそうとしたりして、
古い不健全な行動に戻りがちです。
もとの家族からの圧力に押されないで、自分の世話をし、自分の心の成長に重点をおきましょう。
育ててもらったありがたみは感じても、「家族だから」といって機能不全な行動に参加するのはやめましょう。
3月9日 借りものを返す
借りたものを返しましょう。
お金を借りたり、物を借りて、返さないままになっていることはありませんか。
借りたものを返さないでいると、人間関係にひびがはいります。
たとえ何年も前に借りたものでも、気まずさに押しきられず返しましょう。
お金や、物だけでなく、気持の借り、恩の借り、助けの借りなど、返さないままになっているものはありませんか。
貸し借りは、平均してほぼ同じくらいにしておいた方が、人間関係が円滑にいきます。
いつも借りてばかりいる人、いつも何かを貸している人は、どうしてそうなのかを考えてみましょう。
自分で責任をとらないで、借りている方が簡単だからですか。
いつも貸すことによって他人を喜ばせ、いい人だと思われたいからですか。
度の過ぎた貸し借りはしないように注意し、借りたものを返しましょう。
私は、ある人から大変お世話になり恩をお返ししたくてその旨を告げたところ、
「私にお返しはいらないから、代わりに誰かが困っていたらその人を助けてあげて」
と言われました。
3月9日の借りものを返すを読んで、そのことを思い出しました。
私はまだいくらもお返しできておりません。
3月10日 イマジネーション
想像力(イマジネーション)を豊かにしてみましょう。
イマジネーションがないと、同じことを繰り返したり、人生がつまらなくなったりします。
イマジネーションは、未知の世界と可能性を、自分の心の中に描く力をくれます。
他人からのおしきせの人生ではなく、自分で自分の好みとタレントにもとづいて切り拓いていく未知の人生を想像してみましょう。
想像力を豊かにするには、まず、いままでの自分の人生の筋書きをよく調ベ、本当にそれが自分に合っているのか考えてみることです。
それから静かに目をつぷって、まぶたの裏のスクリーンに、想像した自分を描き出してみましょう。
ものごとが行き詰まったとき、同じことの繰り返しになったとき、どうしてそうなったかをまず調ベ、
原因と結果がわかったら、静かに目を閉じて、心の奥深くから出てくるイマジネーションを使ってみましょう。
もしかしたら、いままで考えてもみなかった道が、開けるかもしれません。
3月11日 積極的に聞く
積極的に聞く練習をしましょう。
しゃべる前に聞く、という練習をしましょう。
聞くことは話すことの二倍くらいにして、ちょうどいいくらいです。
話をしているとき、相手の話を本当に聞くよりも、自分が次に何を言おうかと
自分の考えで頭がいっぱいになっていることがよくあります。
また、特定のポイントにとらわれて、そんなことはないと反論に忙しく、
相手が何を言おうとしているかわからなくなってしまうこともあります。
話し手の顔の表情、声の質、話の内容など、よく注目して聞くようにしましょう。
聞いたあと、理解したことを反復してみましょう。
弁解したり、反論したりしないで、たとえば、
「〜というのは、あなたは私の断り方が冷たかったと言っているわけですね。
間違って受け取るのを避けたいので、確認させてください」と、反復してみましょう。
これはとくに、話題が感情的な問題の場合に、役に立つコミュニケーション技術です。
次に「冷たく断られたとき、心にグサッときたでしょうね」と、相手の身になって察し、
感情移入をします。
いったんこれができると、相手は「わかってもらえた」という気がしますから、
防御的にも攻撃的にもならないで、本当のコミュニケーションが出来る可能性が出てきます。
3月12日 成功の順序
成功の順序を考えてみましょう。
まず最初の成功は、自分の心の成長、人格の完成でありたいものです。
次に、自分の現在の家族が、平安で機能健全で愛情に満ちていることが重要になります。
第三に友人関係や、仕事場での成功が重要になります。
第四に、知人、地域、国、地球人類全体が平和で、幸福であることが、
成功に欠かせないものとなります。
自分の世話もできないのに他人の世話をするのは、しばらくの間やめましょう。
自分の土台がある程度できてから、知人や、人類全体の成功に努力しましょう。
もし、自分の人格の完成がいちばん大切な成功なら、そのための時間をとる必要があります。
もし二番目に自分の現在の家族の成功が大切なら、それに見合った時間をさくことが重要です。
ともすると私たちは、この順序をまちがえて、何十時間も仕事場や会社で過ごし、
大切な自分や家族と有意義に過ごす時間は全然とれない、ということになりがちです。
成功の重要度の順序にそって、できるだけ時間をとるようにしてみましょう。
>>14-15 インターネット医科大学
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摂食障害・心身医学科 睡眠障害科 性科学科 性同一性障害 女性の性と健康科
生殖医学科 思春期心理科 多汗症外科 漢方科
3月13日 助けを得る技術
他人のことばかり心配したり、その人の問題を解決しようと懸命に
なりすぎていませんか。
相手を助けようと、多くの時間を使いますが、自分が助けを必要と
していることに気がついていないのではありませんか。
どん底におちいってから助けを求めるのではなく、そのもっと前に、
問題が自分で解決できる以上に大きくなっていないかどうか、
調べてみましょう。
適当な助けを、適当な所、適当な人に求める技術を上達させましょう。
3月14日 パニックが起きたとき
パニックが起きたとき、どうしたらよいか学びましょう。
突然人にひどいことを言われたり、何の準備もできていないことが起きたりすると、
パニックにおそわれることがあります。
いったんパニックが起こると、胸がドキドキしたり、冷や汗が出たり、
呼吸が乱れたり、頭に血がのぼって冷静に考えることができなくなります。
ときには心臓マヒが起こっているのではないかと思い、よけいに
パニックがつのることもあります。
子どもの頃大人から怒鳴られて育った経験のある人は、そのとき、
凍りついて動きがとれなくなった思い出があるかもしれません。
死に直面したようなときには、パニックにおそわれることによって
アドレナリンが体をめぐり、痛みを感じなくなるのでいいかもしれません。
でも、たいていの場合はパニックになると、適当な行動がとれずに
害になります。
そんなときはまず、ゆっくり二、三度深呼吸をし、心を静めましょう。
次に目をつぷって、ゆったりした川に木の枝が流れていくのを
心に描き出してみましょう。
三〜五分こうして静かに待っていると、心が落ちついてきます。
パニックになるのを恐れないで生きていきましょう。
3月15日 人間関係にけじめをつける
人間関係にけじめをつけることを学びましょう。
ものごとには、終わりがあります。
しかし、今まで保ってきた人間関係を終わらせるのは難しいものです。
たとえば友人や夫婦や家族などとの間にどれほど虐待が起こっていて、
精神的な発達の見られない機能不全な関係になっていても、
それを終えることは、なかなか難しいものです。
もしこの人間関係を去ると、自分にはほかに誰もいないのではないか、
ほかの人にどう思われるだろう、親類に村八分にされたらどうしよう、
自分がもう少し努力しさえすれば関係が良くなるかもしれない、
自分さえ耐えていれば……などと考えたり、また将来のことを不安に思ったりして、
なかなか決心がつきません。
もし、こういった人間関係が何の役にもたっていなくて害の方が多い場合、
もうすでに死に去っているような関係にしがみついている場合は、思い切って切り離しましょう。
新しい関係を始めるには、まず古い関係を捨て去ることが必要です。
いらなくなった人間関係に、さようならを言いましょう。
3月16日 安全ということ
今日は、安全ということについて考えてみましょう。
どのような病気であっても一一たとえば体の病気、精神の病気、依存症、共依存症など
一一安全な環境と人間関係がなければ、それから回復するための第一歩を踏み出すのは難しいものです。
どの場合も、体や心が弱っていますから、まずはあぶない環境、人間関係を避けて、
十分静養をとることが必要です。
たとえば機能不全になっている結婚生活をやっとの思いで去ろうとしたとき、親やきょうだい、
親類などから「自分勝手だ」「そんなことはするべきではない」などと文句を言われたり、
まるで罪人のように非難されたりしたら、そういう人たちとはしばらくつき合わないで、
もっと安全な、援助が得られるような人たちと話をしましょう。
否定的なまわりの人たちの意見を得ようとしないで、自分で安全なグループを作ったり、
参加したりしましょう。
自分の信条を大切にして、危険な環境や危険な人のまわりをうろつかないようにしましょう。
3月17日 自分のパワー
自分のパワーについて考えてみましょう。
自分は弱い人間だと思い込んでいると、隠されたパワーを見つけられません。
パワーはエネルギーのもとであり、何かを完成する可能性です。
人間は誰でも、それぞれにパワーを生まれ持っています。
そのパワーをより大きく育てていくか、発見しないで
弱々しいままに終わってしまうかは、あなた自身の選択によります。
真のパワーは、他人をコントロールしたり、卑下したり、押しのけたりする
ものではありません。
それどころか、本当にパワーフルな人は、他人にやさしく思いやりがあり、
しかも苦境に負けず、自分の信念にもとづいて何かをやりぬく人です。
自分のどこにパワーが隠されているか、よく調べてみましょう。
エネルギーが感じられるのは、どんな活動をしたときですか。
失われた自分のパワーを取り戻し、人生に肯定的にとり組みましょう。
3月18日 バランスをとる努力
バランスについて考えてみましょう。
何ごともやりすぎたり、やり足りなかったりしないように、バランスが必要です。
食べること、運動、仕事、遊びなど、どれもほどほどであれば大切な人間活動ですが、
度がすぎれば害になります。
機能不全な思考や行動からの回復も同じように、あまりにも狂信的になったり、
回復する努力をしていない人を見下げたり、批判したりするのは、やりすぎです。
もっとも、回復の途上では、少々極端になるときもありますが、
そのことに気がついたら、バランスをとるよう努力しましょう。
3月19日 自分の弱み
自分の弱みについて考えてみましょう。
過去に負った心の痛手は弱みとなって、心に残る場合があります。
その弱みをつかれると、ガタガタと自分の自信がくずれてしまい、
考えることもできず、動きがとれなくなってしまいます。
あるいは、その弱い部分をさらに傷つけまいとして、むやみに相手を攻撃したり、
非難したり、他人のせいにしたりすることもあります。
自分はどういうところに弱みがあるのか、よく調べてみましょう。
どのようにして、その弱みが発展していったのか、経過を追ってみましょう。
心の痛みは、痛みとして受けとり、やさしく看護してやりましょう。
こういった自分の弱みは過去のものであり、いま自分は、自分を保護することを知っており、
回復に向かっているということを思い起こしましょう。
自分の弱みから教わることはたくさんあり、それを学ぶと、むしろ強みとなることがあります。
tomabetideath
3月20日 公平な判決
今日は、春分の日です。
昼と夜とがちょうど半分ずつになる日で、これからだんだん日が長くなります。
冬の冬眠状態から抜け出て、活発に活動する春がやってきました。
重い冬服をしまい、春、夏にそなえて軽い服を用意します。
年に二度の大掃除をする人も多いことでしょう。
心も大掃除をして、明るくなる日々にそなえましょう。
自分で作ったリチュアル(儀式)でお祝いするのもよいでしょう。
あるアメリカ・インディアンの伝統では、三月は、均等で公平な判決を教えるときです。
もし、自分が他人に意識的に害を与えればどういう判決が出るかを、最終的に学ぶことになります。
公平な判決は他人の意見や圧力、権力に屈することなく、まったく均等に誰に対しても下されます。
日中が長くなる日々にそなえて、外に出て歩いたり、運動をして心と体の均衡をはかってみてはいかがですか。
冬の間、考え抜いていたことを、実行に移すときが来ました。
3月21日 心の扉を閉めるとき
心の扉を閉じることについて考えてみましょう。
悲しいことがあったり、人との葛藤があったり、人から非難されたりすると、
感情や思考の機能が止まってしまうことがあります。
体はそこに存在していても、中はカラッポという状態になります。
あまりにもひどい目にあったとき、心の扉を閉じるのは、
自己保護のための自然な反応です。
ところが、これが習慣になって、何か少しでも葛藤が起こったとき、
すぐに自分の殻の中に閉じこもったり、あるいは長い間シャットダウンして
しまったりするようであれば、もう一度自分の行動を見直してみましょう。
一定の人間関係で、一方が殻の中に引っ込むと、
他方がそれを引っ張り出そうとしてヒステリックになり、
結局不満足な結果に終わるといったことを繰り返す場合があります。
本当に心を閉じなければならないような危険な状態だったのか、
それとも習慣になってしまっているのか、よく見てみましょう。
ある程度時間がたって、安全だとわかったときは、
心の扉をそっと開けてみましょう。
安全だとわかった相手に、どうして心をシャットダウンしなければ
ならなかったかを、話してみるのもいいことです。
そして、心の扉を閉じることによって、相手をコントロールするのは
やめましょう。
3月22日 友だちについて考える
友だちについて考えてみましょう。
家族の次に重要な人は、親友でしょう。
いったん自分の家族ができてしまうと、学校時代に出会った友だちは、
忙しさに紛れて音沙汰が途絶え、つい離れていってしまいがちです。
仕事だけの生活をしているために、友人関係が保てない場合もあります。
時がたつにつれて考えや環境も異なってきて、自然と別々の道を歩くようになることも珍しくありません。
友人関係を保つには、ある程度の時間と努力が必要です。
連絡がとだえている友人に手紙を書いたり、電話をしてみましょう。
連絡がついたとき、どんな気持ちがしましたか。
お互いに支えあいがありましたか。
それとも、競争意識にかられましたか。
本当の親友は、お互いをありのままに受け入れ、思いやりを込めた正直さで話しあいができ、
お互いを助け、励ましあいます。
いつもお酒を過剰に飲んでにぎやかに騒ぐのは、その場は楽しいかもしれませんが、本当の親友とは言えません。
友だちの数が少なくなったり、一人もいなくなったりしている場合は、どうしてそうなったのか考えてみましょう。
その原因となっていることを改善しましょう。
友だちがまったくいない人は、同じような価値観、趣味、考えを持った人の集まるクラブや、自助グループ、
ワークショップなどに参加して、積極的に友人関係をつくり、発展させていきましょう。
3月23日 愛をもって距離をあける
愛をもって距離を置くことを学びましょう。
自分のまわりの人たちが問題を起こして、害のある行動をしているのを見るのはつらいものです。
何とかしてあげなければと焦って、あれこれ世話をやいたりコントロールしようとしても、
相手はますます無責任になってしまうばかりです。
本人が自分で害のある行動をやめようと努力しなければ、本当の変化はありません。
自分の心配を真剣に愛をこめて相手に伝えたあと、「本当にそういう行動をやめようと決心したとき、
もし私の助けが必要だったら言ってください」とやさしく言って、距離をとりましょう。
その間、相手の間題よりも自分の人格の成長、自分の人生の充実に力を注ぎ、勉強したり、
趣味を見つけたり、奉仕活動をしたりして、自分の努力が実を結ぷ可能性のある方向に時間をつかいましょう。
こうして相手から距離をとり、自分の世話をしていると、相手のことで神経をすりへらしたりせず、
怒りや恨みが積み重なることもなく、愛を持って、相手の気の毒な状況を見守ることができます。
3月24日 責任感と無責任さ
責任感と無責任さについて考えてみましょう。
いつも責任感が強く、やらなければならないことは必ずやり抜き、
自分は無責任さとは、まったく無縁だと思い込んでいる人は、
本当にそうなのか、もう一度考えてみましょう。
やらなければならないことをしない人を、無責任だと非難したり、
さげすんだりすることによって、自己満足していることはありませんか。
「こうするべきだ」という責任感にとらわれてしまうあまり不自由な人になって、
自分と他人を縛りつけてしまってはいませんか。
他人の責任をとってしまい、その人をむしろ無責任にしてしまってはいませんか。
自分の責任感が適当なものなのか、それとも自分と他人をコントロールしすぎているのか、
自分は他人をどのように無責任にしてしまっているのか、考えてみましょう。
3月25日 親密な関係の中の傷つけあい
親密な関係にある人を無意識のうちに傷つけていないか、調べてみましょう。
恋人や妻、夫だけがあなたの生活の中心になっていませんか。
感情的な依存は、度がすぎると相手のムードや一挙一動に支配されるようになります。
親密に知り合っているばかりに愛と憎しみが混合し、
よく知っている相手の弱みにつけ込んで、相手の心を深く傷つけることにもなりかねません。
とくに男性パートナーによる女性パートナーへの虐待は、体力的な差があるだけに披害が大きくなりがちです。
もっとも愛しているはずの相手を傷つけてしまうのは悲しいことです。
たとえ少しであっても、何らかの形で親密な関係にある相手を自分が傷つけていないか、チェックしてみましょう。
また、自分が精神的、身体的な虐待を相手から受け続けていないかどうかをチェックしてみましょう。
「ノー」が言えずに虐待を受け続けると、相手の行為はますますエスカレートして、自分の魂が打ち砕かれてしまいます。
3月26日 家族中心主義
家族中心主義について考えてみましょう。
家族を大切にするのは、日本のよい文化の一つです。
しかし家族の評判や家系、社会的地位などにあまりにもこだわると害が出てきます。
家族の表面的な評判ばかりを気にしていると、家の中で起こっている害のある問題を
直視できなかったり、解決できなくなったりします。
家の面子ばかりを重視していると、嫁と姑との関係、母親と子どもとの関係、
親戚との関係などに変化が起こったとき、家族一人一人の幸福を無視する
ようなことになります。
冠婚葬祭などの儀礼、お中元、お歳暮のような習慣も、
注意しないと家族の義務ばかりが注目され、しきたりに合わない者は
ひどい圧力を受けることになったりします。
外側の見ばえだけでなく、内の家族員一人一人を愛し、
受け入れるよう努力しましょう。
1、 私には、日常的な役割にとらわれることなく、ひとりの人間として、
自分のための優先順位を決める権利がある
2、 私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意をもって扱われる権利がある
3、 私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある
4、 私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある
5、 私には、自分のために「イエス」「ノー」を決めて言う権利がある
6、 私には、間違う権利がある
7、 私には、考えを変える権利がある
8、 私には、「よくわかりません」と言う権利がある
9、 私には、ほしいものやしたいことを、求める権利がある
10、 私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利がある
11、 私には、まわりの人からの評価を気にせず、人と接する権利がある
12、 私には、アサーティブでない自分を選ぶ権利がある
・自分の価値を知っている
・自分が何をしたいのか、何を大切にしているのかを知っている
・自分と相手の存在に、最高の敬意を表することができる
・自分が感じていること、考えていることを大切にして、
その場その場でどう行動するかを選択できる
・現実に向き合い、できることが何かを考えて行動できる
私たちは自分の基準によって自己評価し、自分の価値を自分で見いだす必要があります。
自分を信頼していれば、間違いを犯したとしても、誰かに拒絶されたとしても、
どん底に落ち込んでしまうことはありません。
「イエス」「ノー」どちらを言ったとしても、自分を信頼し自分の選択に責任を持っていれば、
その結果を引き受けることができます。
自己信頼感が高いということは、自分のありのままを受け入れられるということです。
それは、一人で何でも我慢するのではなく、つらいときには「つらい」と言い、
時には人に「助けて」と言えることです。
長期的に、自分を愛する戦略を立てていきましょう。
そのためにあなたのできることはたくさんあります。
1、もともと持っている自分のポジティブな面を認めてあげる。
2、自分に優しくできる方法を知っている
3、長期的に自分の人生の目標をもって、それに向かって行動する。
http://www.assertive.org/gaiyo/g.html
アサーティブネスの訳語は、「自己主張すること」。
でもそれは、自分の意見を押し通すことではありません。
自分の気持ちや意見を、相手の権利を侵害することなく
率直に、誠実に、対等に表現することを意味します。
アサーティブネストレーニングの中心にあるものは「自己尊重」です。
自尊心は、「うぬぼれ」や「傲慢さ」と混同して使われますが
ここでは次のようなことを指しています。
自尊心とは、失敗しても成功しても残る強くて深い自己尊重の気持ちです。
自分の犯した間違い・失望にもかかわらず、また他人からの受容及び
拒絶にも左右されずに残る自分への愛情の気持ちです。
エンパワーYOUネットワーク
http://homepage3.nifty.com/empower-you-network/index.htm
☆ 相手に嫌われるのが怖い
☆ 自分に自信がない
☆ 雰囲気を壊したくない
☆ 柏手のことを尊重する
一般的に日本人は、受動的で、相手のことを重んじ、遠慮深い人に好感を持ち、
自己主張する人を図々しい人と敬遠する傾向があります。
自己主張というと、マイナスのイメージも少なくありません。
自分勝手、自己中心、相手のことを無視するなどがそうです。
これまで、自分を主張できなかった子どもが、主張することは大切だと、
やみくもに主張し始めると相手から反発を受けます。
度が過ぎると攻撃的になってしまうのです。
自己主張という表現よりも、アメリカから紹介されたままの、
アサーションをそのまま使いたいと思います。
アサーションとは、「あなた任せの非主張的でもなく、私さえよければの攻撃的でもない。
あなたも私も大切にする主体的な人間関係の結び方である」
3月27日 無条件降服
無条件降服について考えてみましょう。
日本は、第二次世界大戦の終結のとき、無条件降服をしました。
その後アメリカからの助けもあって、再復興することができました。
害のある行動をし続けて、ますます状態が悪くなり、せっぱつまったら、
ときには無条件降服をする必要があります。
自分の力だけではどうにもならなくなって、どんなにもがいても、
どんどん奈落の底に落ちて行くばかりのような経験をしたことはありませんか。
たとえば、アルコールやドラッグ依存症になっている人は、
自分の意志でやめようと思ってあれこれ頑張ってもやめられません。
こんなときは、両手をあげて無条件降服をしましょう。
いったん、自分を自分より崇高なハイヤーパワーにあずけたり、
一人ではできないことを認めたりすると、不思議なことにいままで考えてもみなかった
可能性が開けてくるものです。
むやみと無条件降服するのはよくありませんが、自分の行動がおよぼす害がひどくなって、
自分ではどうにもならなくなったとき、友人やカウンセラーや自助グループなどに助けを求め、
ゼロから人生をやりなおすことに挑戦し、回復過程に自分をゆだねましょう。
3月28日 ほどほどにする
ほどほどにする、ということを学びましょう。
激しい感情の渦巻く、強烈な刺激のある家庭で育った人はとくに、
ほどほどにということを知りません。
白か黒か、正しいかまちがっているかと極端に決めたがり、
白と黒との間に灰色の部分があることがわかりません。
たえずドキドキしながら暮らすような家庭で育つと、
ものごとをゆっくり適当にするという習慣が身につきません。
自分に言いきかせましょう。
「そんなに焦ることはない」「ゆっくり、やさしくものごとを進めよう」
「いまのいっときを楽しもう」「ほどほどに、ほどほどに」……。
十分に時間を取って、やすらかに、そして着実に前進しましょう。
黒か白かと、極端な考えが出てきたら、灰色を頭に描いて、
中間の考えもあることを思い出しましょう。
3月29日 忍耐力をつける
耐える力をつけるように努力しましょう。
自分の回復が遅かったり、他人が自分の思うように変化しなかったりすると、
イライラして待ちきれなくなったりします。
そんなとき、途中で投げ捨てたり、反射的な行動に出ないようにしましょう。
長い間かかってできあがった機能不全な行動パターンを本当に変えるには、
長い時間がかかります。
じっくり時間をかけて、焦らずに進んでいきましょう。
適度な忍耐力は、いろいろなところで役に立ちます。
ものごとを静かに、じっくり見つめることができます。
時間をかけて待っていると、ときには自然に問題が解決することもあります。
どんなにひどい目に会っても我慢しなさいと言っているわけではありません。
無気力や現実の否認と、忍耐とはまったく違うものです。
忍耐とは、待っている間に考え、自分の感情に気づき、
いちばん適切な行動は何かをじっくり考察するアクティブな過程を言います。
すぐに答えを出さなければならない、問題を解決しなければならないという、
せっぱつまった焦りの感覚が出たときには、待てないと思っても、
もう少し忍耐強く待ってみましょう。
3月30日 日常を新しい目で見る
いつもやっていること、見ているもの、聞いていることを、もう一度、新しい目で見て、耳で聞き、触れてみましょう。
日常慣れて気にもしなくなっている行動、たとえば朝起きること、顔を洗うこと、歯磨き、
髪の毛をとかすこと、食事、皿洗いなど、一つ一つ吟味しながら、体を動かしてみましょう。
どれほど私たちの体は精巧につくられていて、考えなくても自律的にものごとが運ばれているのかがわかるでしょう。
顔をふくときのタオルの感覚、お風呂に足を入れたときの感じなど、一瞬一瞬を楽しみ、ありがたさを感じましょう。
いつもは何とも思わない家族との関係を、一人一人についてもう一度、じっくり見つめてみましょう。
新しい目で見ると、違った面が見えてくるかもしれません。
妻、夫、子ども、きょうだい、親に対して、知らないうちに粗末に対応していませんでしたか。
ふだん見慣れていること、やり慣れていることをじっくりと見つめたり、
新しいこととして再発見してみましょう。
3月31日 被害者意識を売りものにしない
被害者意識について考えてみましょう。
大人の場合、たいていの人は被害者となることを自ら許したり、
自ら被害者となる行為に参加しているものです。
披害者意識を持っている人の言葉づかいを聞くと、
「あの人が私を苦しませた」「誰それにあんなことをされたから、私はこうなった」
「夫は私が外へ出るのを許さないんです」などと、ものごとを他人のせいにして
自分は被害者にすぎないかのように言うことが多いものです。
このような言葉づかいをしていると、無意識のうちに、自分は何の力もない
披害者であることを肯定してしまいがちです。
自分は、披害者になる必要がないことを学びましょう。
どんな言葉づかいをしているのか注意してみましょう。
「自分は苦しかった」「誰それはああいうことをするけれど、私はこうする」
「夫は私が外へ出るのをイヤがるかもしれないが、私は、
どうにかして夫も自分も納得できるよう話しあいを進めていきたい」など、
自己の力を肯定する方向に進み、被害者意識を売りものにするのはやめましょう。
244 :
優しい名無しさん:04/03/31 13:24 ID:gw0s5pHZ
保守上げ
4月1日 自分はどんな人間になりたいか
自分がどのような人になりたいかを考えてみましょう。
自分の葬式のもようをちょっと想像してみてください。
葬式にやってきた人たちが、生存していたときの自分のことを話しています。
どんなことを言っていますか。
「あの人はやさしい人だった」「あの人は、やると言ったらやり抜く人だった」
「ケチで、いじわるな人だった」「家族を大切にする人だった」
「嘘つきで、他人をだます人だった」……。
どんなことを葬式に来た人たちに言って欲しいですか。
どういう人だったと他人に覚えでおいてもらいたいですか。
自分は親として、子どもとして、友人として、夫または妻として、
職場の仲間として、上司、部下として、先生、生徒として、
どのような人としてこの世を去っていきたいですか。
こうして想像してみると、自分の一生で何が
いちばん重要なものなのかがわかってきます。
それがわかったら、葬式の日を待たないで、
今日からそういう人になるための第一歩を踏み出しましょう。
4月2日 スコアカードをつけない
スコアカードをつけることについて考えてみましょう。
いろいろな人間関係で、無意識のうちにお互いのスコアを記録している場合があります。
「私はあなたにこれをしてあげたのに、あれもしてあげたのに」と、
相手にしてあげたことを数えあげ、相手から助けが同等に返ってこないと、
ひそかに相手を非難し被害者意識にかられたりします。
また反対に、相手がおかした罪をスコアカードにつける場合もあります。
「あの人は頼んだことをしてくれなかった」「冷たいことを二回言った」
「誘ってくれなかった」とか、詳細に相手のミスをつらねて、怒りを積み重ねていく場合です。
もちろん全体的に見て、いつも一方通行で、自分は相手にいろんなことをしてあげるのに、
相手からは何も返ってこないという場合は、その人間関係をもう一度考え直す必要があります。
とはいえ、いちいちスコアをつけて、どちらが多い少ないといじいじして生きるのはやめましょう。
スコアカードをつけるのは、相手が何が良いことを、自分や他人や社会にしたときだけにしましょう。
4月3日 微妙な言葉づかい
日常どんな言葉を使っているのか、調べてみましょう。
どうみても否定的で、相手を虐待するような言葉、非常に微妙なところでネガティブな、
相手に罪の意識を植えつけるような言葉を使っていませんか。
相手の自己評価を落とす、そのような言葉づかいは、顔の表情や声の質にも現れていることが多いものです。
とくに、子どもに対する言葉づかいに注目してみましょう。
「ほら、ぼやぼやして、ミルクをこぼしちゃだめよ」「どうしてお皿をほったらかしにしておくの、気がきかない」
「いつもぐずぐずして、学校に遅れるじゃないの」「こんなふうだったら、将来何にもならないぞ」などと、
毎日何気なく使っている言葉が、どれほど否定的であるか注意してみましょう。
こういった否定的な言葉は、ほんの少しの努力で中立または肯定的な言葉に変えることができます。
やさしい声で「ほら、ミルクがこぼれないように両手でカップを持ってね」
「お皿は流しに持って行くこと」「学校に間に合うようにするには、どうしたらいいと思う?」
「こういう行動は、少し気になるんだけど一緒に考えてみよう」など、
相手を尊重した言葉づがいをしてみましょう。
同じことが、夫婦、友人の間にも言えます。
大切な人との間の、微妙な言葉づかいに気をつけてみましょう。
4月4日 “以心伝心’が招く誤解を避ける
“以心伝心”から起こる誤解について考えてみましょう。
誤解は、どこの文化でも起こります。
とくに、日本のように以心伝心で相手の“腹”を探るのが芸であり、
言わなくてもわかってもらえるのが当然とされている文化では、
誤解が起こらないのが不思議なくらいです。
「そんな当たり前のことは知っているはずなのに、あの人は何にも言わない」
と一人で憤慨して、相手を無言のうちに責めるということも起こりがちです。
たとえば、日曜に家族と一緒に出かけて欲しいということを当然夫はわかっている
と思っていたら、同僚とゴルフに行ってしまったとします。
帰ってきた夫に、ものも言わずムッツリしていたり、
「私は子どもの世話や家事で大変なのに」と、自分がどんなに大変かと
当てつけるように言ったりしていませんか。
こういう不愉快なコミュニケーションにすり換えるのではなく、
はっきりはじめから、「一緒に時間を過ごしたい」と伝えましょう。
言わないでも、わかってくれて当然と期待しないで、「言わないとわからない」をモットーに、
遠回しな言い方ではなく、ストレートに、しかも思いやりをこめてコミュニケーションをし、
誤解を避けましょう。
4月5日 変化に対する不安を捨てる
変化に対する不安について、考えてみましょう。
どんなに良いものであっても、変化には不安が伴います。
卒業、結婚、子どもの誕生など人生のふしぶしに起こる変化は、
おめでたいことであっても、何らかの不安があるのは当然です。
とくに、未経験のことをはじめたり、古い習慣を破って新しいやり方をやったり、
態度や考え方を変えたりするときは、不安でいっぱいになるかもしれません。
こんなときは、「不安になるのは当然。不安に負けて、あきらめてしまわないように、
一歩一歩着実に新しい道を歩こう」と自分に言い聞かせて、ある程度の不安は受けとめましょう。
そのあと、過剰な不安やいらない不安は捨て去りましょう。
機能不全な家庭で育ったアダルト・チャイルドや、
何らかのトラウマを受けて育った人の回復の道は、新しいことでいっぱいです。
変化をチャレンジとして、不安に圧倒されないよう、進んで行きましょう。
4月6日 人生学校の入学式
入学式、入社式などの儀式が行なわれる季節です。
新しい学年、先生、上司、仲間に出会い、新しい教材、仕事などに取りくむ期待に満ちた、
そして不安の伴うときでもあります。
今日を自分の人生学校の入学式と思って、胸をはって入学しましょう。
より良い人間になるための人生学校では、いろんな科目、技術を学びます。
まず、言葉の使い方です。
文法はともかく、使い手は、相手に対する尊敬の気持ちを伝えなければなりません。
いくら敬語を使っても、自分の心の奥深くに相手を見下したり、
恐れたりしている気持ちがあれば、言葉は形だけのものになります。
相手の人格を否定するような日本語は、使わないようにしましょう。
相手に不快なことを言わなくてはならないときには、
その人の行動や言葉に対して批判はしても、その人の人格を非難することはやめましょう。
ネガティプなことを言わなくてはならないときには、
やさしく、いたわりをこめて言えるよう、人生学校で練習しましょう。
どのような態度、どのような気持ちをもって相手に接していくかは、
コミュニケーション科のレッスン1です。
4月7日 「もし〜だったら〜するのに」をやめる
今日は、「もし〜だったら〜するのに」という、仮定で過去や現在を否定するような
考え方をするのをやめましょう。
「もし、あの人と結婚しなかったら、こんなことにはならなかったのに」
と過去を悔やんだり、
「もしお金があったら苦労しないのに」と現実を無視したり、
「子どもさえいなかったら離婚できるでしょうに」と、
未来も否定してしまうような言い方をするのは、
自分の中にある実行力を信じていないから、
あるいは現実を直視していないからでしょう。
いつもこのような言い方をしていると、
自分のパワーがどんどん小さくなってしまいます。
「もし時間があれぱ本を読むのに」と言うのではなく、
「本を読む時間をつくろう」と言い換えてみましょう。
お腹の底からパワーが出てくるのを感じませんか。
はじめまして、新参者で失礼します。
私は元サバイバー、スライバーまでやっと辿りつけたかという者です。
私がサバイブしていたころにはなかったけれど、良スレですね。
私の場合、PTSDで苦しんでいたとき更に苦しい出来事が起きて、
そこで、よくがんばった、もうこれ以上悩まなくていい、と
急激に自分を受け入れることができるようになりました。
今もPDや不安が現れたりもするけれど、今は自分が自分を守ってくれます。
4月8日 力のない人に対するアビューズ(虚待)をやめる
アビューズ(虐待)について考えてみましょう。
アビューズは、力関係が不均等な場合に起こります。
力関係がほぼ同じ場合には、葛藤や争いは起こるけれども
アビューズという形にはなりません。
たとえばアビューズは、男と女、夫と妻、親と子ども、先生と生徒、上司と部下、上級生と下級生、雇用者と被雇用者、
地位や名誉のある人とない人、お金のある人とない人、体力のある人と弱い人、教育のある人とない人、
年上の人と年下の人といった関係の間に起こります。
恋人同士、夫婦間など、一見平等であるかのような関係でも、よく見ると経済面で力関係ができていたり、
教育程度が違っていたり、体力に相当の差があったり、社会的、文化的、感情的に不均等な場合がほとんどです。
こういうときは、力関係の上にいる人たちが主に責任をとり、アビューズが起こらないようにする必要があります。
子どもが言うことを聞かなかったから、妻が帰ってくるのが遅かったから、
下級生がなまいきなことを言ったから、ぶったのだという言いわけはききません。
相手をあくまで尊敬し、身体的、性的、精神的なアビューズをするのはやめましょう。
4月9日 お金を生活の中心にしない
お金について考えてみましょう。
お金を得ること、金持ちになることが生活の中心になっているケースがよくみられます。
もちろん、お金がまったくないのでは安定した生活はできないし、
いろいろな機会にも恵まれず、ゆとりのある人生はおくれません。
健康を維持し、毎日の食べ物、住むところ、着る物など
生活のべ一シックなものを得るためのお金は、どうしても必要です。
しかし、生活の中心にお金を置いてしまうと、ほかの大事なことを忘れやすくなります。
お金をどれだけ持っているかで人間の価値をはかるようになると、
失業や災害など何かのきっかけでお金を失ったとき、自分の価値観が全部崩れてしまうことになります。
自分のお金に対する価値観がどうなっているか、調べてみましょう。
ケチになって貯めるばかりでほとんどお金を使わず、自分と家族をみじめにしていませんか。
逆にお金を使いすぎて、いらない物を買ったりムダづかいしていませんか。
社会奉仕のために、ときどきは献金することがありますか。
お金は必要だけれども、生活の中心でもゴールでもないことを改めて考えてみましょう。
4月10日 思い込みと期待のしすぎ
親、兄弟、姉妹、子ども、親類など、身近な人に対する思い込みと期待のしすぎ
について考えてみましょう。
いろいろな意味で、他人に対して思い込みと期待をしすぎていませんか。
無意識のうちに、こうしてもらいたいとか、ああしてくれるのが当然だと思い込んでいませんか。
たとえば実家を訪れるとき、前もって電話もせず突然訪れても、
当然喜んで受け入れ世話してくれるべきだと思い込んでいたりしませんか。
お嫁さんに「今度いらっしゃるときは、前もってお知らせください」などと言われ、
かっとして責めたり悪口を言ったりいじわるをしたりすることはありませんか。
誰かが何かを思い込んだり期待をしたとき、相手がそれに応えなかったといって暴力をふるったり、
怒鳴りちらしたりするのは、妻に対する夫、子どもに対する親の行動によく見られることです。
知らないうちに特定の人、あるいはまわりの人皆に、自分は思い込みや期待のしすぎを
していないかどうかを調べてみましょう。
相手を責めるのではなく、自分の行動が適当であるかどうかに注目してみましょう。
4月11日 順番を待って話をする
人と話をするときには、相手の話を邪魔しないで自分の順番を待つことです。
相手の話が終わってから、自分の話をしましょう。
これは簡単なようですが、実際に、自分と相手の会話を観察してみると相手が話し終える前に
自分が口を開いていたり、自分が話し終える前に相手に口をはさまれていることが意外に多いものです。
とくに争いや口論になると、自分の立場を説明するのに夢中になって、相手の話を聞くことはおろそかになってしまいます。
相手が話をしている間は、自分の考えだけに注目しないで、相手が何を言おうとしているかに注目しましょう。
もし、相手に自分の話をさえぎられたら、「すみませんが、私の話を終えさせてくださいね」と、
声をやわらげてお願いし、自分の話を続けましょう。
でもあまり長く、だらだらと話をしないで、適当なところで区切りをつけ、相手に話のボールを渡しましょう。
良いコミュニケーションはボールを一人じめにせず、
キャッチボールのように、互いに投げあい、互いに受けあうものです。
4月12日 正直に、思いやり探く表現する
正直に、そして思いやり深く自分の思っていることを表現し、素直に相手の言葉を受け止めましょう。
堅苦しい社交辞令だけで話したり、地位や役割にそって行なうコミュニケーションは、ときには必要ですが、
満足できるコミュニケーションとは言えません。
このような型にはまったコミュニケーションは、お互いの心にふれる楽しみ、
喜び、悲しみ、何かを発見する驚きなどの経験を欠きます。
今日はちょっと形を破って、相手を尊敬しつつ本当の自分を出してコミュニケーションしてみませんか。
もし、あなたが店員だったら「毎度ありがとうございました」ではなく、
「今日は、心がうきうきしていますから、その気持ちをこの品物と一緒にお包みしました」
と言ってみましょう。
あなたが先生だったら「何度いったらわかるんだ!おしゃべりはやめろ」ではなく、
「楽しそうだね。でも授業が終わったあとの方が、もっときっと気楽に話せるよ。
僕も一緒に話したいな」と言ってみましょう。
もしあなたが上司だったら「この書類、コピーしてくれ」ではなく、
「いつもコピーをしてくれてありがとう。ちやんと時間までにやってくれて
ありがたいと思ってる。また、これをお願いしますよ」と言ってみましょう。
もしあなたが親だったら、「こんな成績じゃいい学校に入れないよ」ではなく、
「勉強でわからないことがあったり、いろんな悩みや問題があったら話しあおうね。
お母さん(お父さん)も子どものとき、勉強に手がつかなくて困ったことがあったよ」
と言ってみましょう。
4月13日 相手に無理にわかってもらおうとしない
相手にわかってもらおうと、やっきにならないことです。
口げんかになったとき、どうしてそうなったかを振り返ってみると、自分の考えが相手にわかってもらえていない、
自分が誤解されていると感じたことがきっかけになっているようです。
こういうふうに言えば、相手は誤解しないだろう、自分の考えを受け入れてくれるだろうと、
やっきになります。
相手の考え方の問違いを指摘すれば、相手はなるほどとわかってくれるだろうと、
それを言い続けます。
結果は、相手を非難し責めることになり、相手にますますわかってもらえなくなります。
相手がオープンな気持ちになって、あなたの話を受け入れようとしないかぎり、
あなたはエネルギーと努力のムダづかいをすることになります。
自分の言いたいことを、全力投球で、適切に、思いやり深く、
相手を責めないではっきり伝えたら、そこであなたの仕事は終わりです。
あとは、相手次第です。
相手がどんな反応を示しても、それはあなたの責任ではありません。
もし単なる誤解だったら、「私の言いたいことは、はっきりしなかったようだから、
もう一度始めから説明させてください」と、もう一度相手にわかるように、
やさしく繰り返すことによって解決するでしょう。
もし解決しないのであれば、それは単なる誤解ではないので、
それ以上押し続けるのはやめましょう。
何が何でも、相手にわかってもらわねばならない、と思うのはよしましょう。
4月14日 相手と競争しない
相手と競争しない練習をしましょう。
口げんかなどで相手に負けまいと必死になり、エスカレートしていく場合があります。
たとえば、相手が「あなたはこの前、私のことをバカにした」と言うと、
自分も「あなただって、私のことをバカにした」と相手の同じような悪い点を持ち出し、
競争しあいます。
妻が「タ食に遅れるんだったら、どうして電話ぐらいくれないの」と言うと、
夫も「お前だって電話するのを忘れたことがあるじゃないか」とやり返し、
妻は「私が電話するのを忘れたりしたら、あなたなんか、すごいけんまくで怒るじゃないの」
と、お互いに相手の方がもっと悪いと言いあって、エスカレートしていくわけです。
自分が、もう少し大きい声で強い言葉を使えば、相手は納得するだろうと押し続けます。
まるで相手の欠点を、もっと多くもっと強く打ち出せば、相手は当然わかってくれるだろう
と信じているかのようです。
残念ながら、こうして競争すると、お互いに怒りが増すばかりで、お互いの話がわかるどころか、
憎しみでいっぱいになります。
競争しているなということに気づいたら、自分の方から「競争するのはやめたいので、
少し心を落ちつかせてから、また、お話しします」と、いっとき休みをとりましょう。
4月15日 昔のことは持ち出さない
相手と話をするとき、相手の許可なく昔のまちがいを持ち出さないということを覚えましょう。
口げんかになったとき、昔のできごとを持ち出して、
相手の現在のまちがいの裏づけをしようとすると、けんかはますます激しくなります。
たとえぱ、相手が「貸してあげた本を、どうして期限までに返してくれなかったのか。
三カ月前にも本を返すのが遅れたじゃないの」と言うと、
自分も「じゃ、私が去年貸してあげた傘はどうなったの。
二年前にも貸したお金を返すのが遅れたじゃないの」と、
お互いに昔の誤りを堀り起こして、相手を責めるやり方です。
問題があったら、その問題の解決に焦点をおき、過去のことはパターンに
なっていないかぎりは持ち出さないようにしましょう。
「この前、貸してあげた本、もう読み終えましたか。
ちょっと読みたいので、明日までに都合をつけて返してくださるとありがたいんですが」と、
過去のまちがいを持ち出すことなく、すっきりと伝えてみましょう。
もしそのまちがいがパターンになっていて、相手にそのことを知らせたいときは、
相手の許可を得てから、本当に親切心から出る言葉を使って言いましょう。
相手を責めたいという下心が自分にあるのなら、いっとき話をするのはやめましょう。
4月16日 一般化しない
対人関係で起きた問題を一般化して口にしないようにしましょう。
口げんかになったときなど、相手のまちがいを広げて「いつも」をつけてしまいがちです。
たとえば、頼んだことを相手が忘れたりすると、「あなたはいつも、ものごとを忘れる」
「どうして、頼んだことをやってくれないの、いつもそうじゃない」あるいは
「お前は一度も頼んだことを素直にやったおぼえがない」などと、現在のまちがいを一般化したり、
正しいことを一度もしたことがないかのような誇張した言い方をしてしまいます。
そうすると相手から「そんなことはない、この前、あなたに頼まれたことをやってやったじやないか」
と、防御的な答えが返ってきて、口げんかは、果てしなく続きます。
口論になったとき、一般化して領域を広げて、相手にもっとパンチを与えるようなことを
言っていないかに注目し、いまの問題に焦点をあてて話ができるようにしましょう。
4月17日 将来の可能性を否定しない
ある問題を否定的に見て、それを将来の行動にまで広げてしまわないようにしましょう。
口論になったとき、未来をネガティブに予測することによって、
相手にパンチを与えるというやり方をしてしまうことがあります。
たとえば、貸してあげた本に相手がキズをつけて返してきた場合、
どうしてキズがついたのかを聞く代わりに、「もう絶対貸してやらない」と、
将来の可能性を否定してしまってはいませんか。
子どもが試験で良くない点をとると「お前は大学なんか行けないぞ」と
未来を否定的に決めつけてしまったりすることは?
親類や友だちに心を傷つけられ「もう、こんりんざい、口はきがない」と
反射的に怒りをぶちまけ、将来のつきあいの可能性を絶ってしまうことはないですか。
心に傷がついたら、そのことに焦点を置いて、話を現時点ですすめていけばよいのです。
将来をネガティブに予測するようなことはしないよう、練習しましょう。
4月18日 平安の祈り
12ステップを使う自助グループでよく唱えられる平安の祈りを、
自分に合わせて作ってみましょう。たとえぱ、
「自分にできることには責任をとる勇気を持ち
自分の限界を超えるできないことは天にまかせ
自分にできることと、できないことの区別ができる知恵がつきますように」
などと。何回かくり返して、口に出してみましょう。
そして最後に目をつぶって呼吸を整えた後、息を吐きながらゆっくり静かに、
「自分が良くありますように」という肯定の言葉を何回か言ってみましょう。
4月19日 自分に忠実に過ごす
自分に忠実に過ごしましょう。
他人を傷つけないようにと気をつかったり、近所の人や知り合い、親類の人など他人を喜ばせようとしがちな人は、
今日は一日、自分の本当にやりたいと思っていることを、現実にできる範囲内でやってみてはいかがですか。
他人中心の生活をしていると、自分に嘘をついて、自分の思いとは反対のことをやってしまったりします。
自分に忠実にというのは、自分の価値観、道徳観に合った行動をすることです。
たとえば自分の価値観が「独立心を大切にする」というものであったら、
本当にそれが実行できるように、一つ一つの行動をその視点から見て、自分に忠実に正直にやってみましょう。
4月20日 AからZまで一直線のコミュニケーション
“AからZまで一直線”というコミュニケーションの仕方はしないようにしましょう。
Aを聞いただけで、即座にZという結論を出してしまうのはやめましょう。
口論になったり、気が転倒したりしたとき、思わず復讐するように、あるいは自暴自棄に、
最終的な結論を出してしまうことがありませんか。
たとえば、相手に「こういうときに尋ねて来てもらうと困る」などと言われてカッとし、
「それなら二度と来ないわ、もうお別れにしましょう」などと言って飛び出してしまうようなことです。
小さな口論(A)から、人間関係を絶ってしまうような大きな結論(Z)を出してしまうことはやめましょう。
何かうまくいかなかったときでも「こんなことなら、死んでしまいたいjと一直線に最終的な結論に飛びついたりせず、
Aの次はB、Bの次はCと、順を追って考え、結論を出して行くよう練習しましょう。“
AからZまで一直線”の結論をいったん出してしまうと、とり返しのつかなくなることが多いものです。
こうして、多くの人間関係は壊れていくのです。
気が転倒したら、“Aの次はB、Bの次はC”と、頭の中で繰り返し、落ちつく時間をもちましょう。
4月21日 心と体の結びつき
心と体の結びつきは、あなたが思っているより強いものです。
心の問題をはっきりと意識して直面していないと、思わぬときに体の障害として出てきます。
たとえば、いつも頭痛がする、胃が痛む、お腹の調子が悪い、疲労しやすい、
ぜんそくで呼吸しにくい、エネルギーがない、自律神経失調症、けがをしやすいなど、
いろいろな心身症となって現れてきます。
このような症状があり、検査をしてもとくに異常のない場合は、
自分が本当に幸せかどうかを振り返ってみましょう。
自分がしっかりと直面化しなければならない問題は何なのか、調べてみましょう。
自分の体と心の結びつきに注目しましょう。
4月22日 “怒り”について
今日は、“怒り”について少し考えてみましょう。
“怒り”は、とても複雑な感情です。
悲しさ、苦しさ、楽しさ、寂しさなどはシンプルな感情で、それを持っている人だけに属します。
しかし怒りは、その人の感清であるだけでなく、その表現は防御であると同時に攻撃ともなります。
あなたの人権が侵害され、命が危険におかされたときには、怒りの表現は、絶対に必要です。
また、長い間しいたげられ、虐待を受けてきた人にとって、怒りは回復の過程の一つです。
しかし多くの場合怒りの爆発は、相手への攻撃、虐待となります。
すると相手は傷つき、防御的になったり、怒りで反撃したりします。
そこでは健全なコミュニケーションはストップしてしまいます。
たいていの場合、怒りの下には、ほかの感情があります。
たとえば、傷ついた感じ、裏切られた感じ、
自分がわかってもらえなかった感じ、認め受け入れてもらえなかった感じなどです。
激しい怒りを感じたら、その場で爆発させないで時間をおきましょう。
「いまは気が転倒しているから、少し気を体ませてからお話します」
と言って、深呼吸をしましょう。
そしてこの怒りの下にある感情は何なのかを考えてみましょう。
相手とコミュニケーションができるくらいに落ちついていたら、
この怒りの下にある感情について話しましょう。
もし、怒りが大きすぎたら、無理に話を続けようとせず、次の機会にしましょう。
4月23日 あなたは愛情を得るにあたいする
あなたは、あなた自身であるというだけで、愛情を得るにあたいする人間です。
ときにはいろいろな試験に失敗したり、人間関係がうまくいかなかったり、
仕事がうまくいかなかったりするかもしれませんが、それ自体は、
あなたの人間性とはまったくかかわりのないことです。
友人や恋人に拒否されたり、誰かにイヤなことを言われたり、批判されたり、
見下されたり、精神的に攻撃されたり、辱めを受けたりすることがあっても、
そのことはあなたの人間性と無関係です。
何があなたのまわりで起こっても、あなたは愛情を得るのにあたいする人間です。
もし、まわりでネガティブな問題が起きたら、自分がかかわっている部分は何かを考え、
それから何を学んでいったらよいかを考えればいいのです。
いったん何かを学んだら、もうそのできごとにはとらわれないで、先に進んでいきましょう。
自分をいたわりましょう。
あなたは、あなた自身であるというだけで、愛情を得るのにあたいする人間なのですから。
4月24日 恥の意識を捨てる
恥の意識が強すぎると、私たちの行動はがんじがらめにされてしまいます。
ある程度の恥の意識を持つことは人間として必要です。
人間の行動は何か歯止めとなるものがないと、ときとしてとりとめもないものとなり、
まわりの人を侵害したり、混乱を起こすからです。
他の人の人権をおかしたとき、物を盗んだとき、人を害したときなど、
恥の感覚が行動を制御する枠となり、過ちを繰り返さないための忠告となります。
しかし、小さいときから「これをすると皆に笑われますよ、恥ずかしいからやめなさい」
というふうに、些細なことでも周囲の人の目を気にするような恥の意識を植えつけられて育つと、
それにがんじがらめにされ主体的な行動をとれなくなってしまいます。
家の中に深刻な問題が起きていても、恥ずかしいから外には出すなと言われて育つと、
どんなに自分が苦しくても、自分を抑圧して生きるようになってしまいます。
自分を責めて、自分がまったくだめだと思い込み、
絶望的になって生きるようになってしまいます。
もう、そんな恥の意識はいりません。いらない過剰な恥の意識を捨てましょう。
4月25日 自分を信じる
自分を信じて行動できれぱ、どれほどパワーフルになることでしょうか。
機能不全な家族で育つと、自分を信じるという意識、態度ははぐくまれず、
いつも不安感、不信感でいっぱいの人生になりがちです。
自分が実際に見て、聞いたことなのに、そんなことはない」と否定され、
「そんなことは誰にも言うな」と禁止され、見て見ぬふりをするよう
暗黙のうちに強いられて育てば、自分が信じられなくなってしまうのは当たり前です。
自分の感覚、思考、感情は、鈍らされているので、
「自分を信じなさい」と言われても、どうしてよいかわかりません。
反射的に出る感覚、思考、感情にもとづく行動が自分を信じることだと、
まちがって思い込んでしまうこともあります。
自分を信じるには、まず自分の内から出てくるメッセージによく注目することです。
何かに反応して反射的に出る思考、感覚、感情には、切迫感があったり、
取りつかれた感じがしたりします。
そのようなときは、すぐに行動にうつさないことです。
真の直観というのは、静かで、落ちついています。
これらの見分けができるようになると、少しずつ自分が信じられるようになります。
新しく自分で見て、聞いて、体験したことは自分のものです。
他人が何と言おうと、自分を信じる練習をしましょう。
4月26日 がんばらなくてもよい
必死になって、一所懸命やりすぎていませんか。がんばりすぎていませんか。
一直線に進みすぎていませんか。夢中になるあまりまわりを無視していませんか。
何かをもっと良くしよう、もっとお金をがせごう、もっと何かをやろうと、
スケジュールがハードになりすぎていませんか。
これで十分だと思ってみましょう。
過去の自分も十分だったし、現在の自分も十分だと、ときには自分にゆとりを与えましょう。
自分の生活がボロボロになるまで、がんばったり、体にムチをうって無理をするのは、やめましょう。
「あなたは、そんなにがんばらなくてもいいんですよ」と、やさしく自分に言ってみてあげてください。
274 :
優しい名無しさん:04/04/26 22:06 ID:Dmal7WWX
4月27日 活発に人生に参加する
自分がどれくらい活発に人生に参加しているか、見てみましょう。
自分のやりたいことをやっていますか。
地域社会の奉仕や、意義のある団体のボランティア活動をしていますか。
政治に関心をもち、選挙に行ったり、ニュースを見聴きしていますか。
家族のつどい、再会、友だちとの話しあい、旅行、趣味を楽しんでいますか。
学校に行ったり、文化講座、セミナー、ワークショップ、運動、講演、語学の習得など、
積極的にいろんな活動をしていますか。
自分と他の人の人生をよりよくするため、また楽しくするため、何かに活発に参加しましょう。
4月28日 他人をコントロールしない
共依存症の人、ACの人は、他人の行動、感情、考え方、状況、結果を変えようと必死になります。
なだめたり、あやしたり、怒ったり、頼んだり、罪の意識を植えつけたり、アドバイスしたり、
いろんな工夫をして、何とか他人を変えようとコントロールします。
たとえば、アルコール依存症の人にお酒やビールを飲ませまいと、「もうやめてください」
「子どものことぐらい考えたらどうなの」と言ったり、お酒を隠したり、流しに捨ててしまったりします。
他人を完全にコントロールできると思うのはまちがいです。
他人をコントロールするには、コントロールされる人の協力がいります。
本当にコントロールできるのは、自分だけであるということをしっかり自分に言いきかせましょう。
自分の行動を調べ、自分の行動に責任を持ち、自分の行動を改良する努力をしましょう。
4月29日 危機を求めない
共依存症の人、ACの人は、身のまわりに何か問題や危機が起こっていないと空虚になり、
無意識のうちに問題がある方に向かってしまう傾向があります。
自分の育った家で、あるいは結婚してつくった家庭で、いつも問題や危機、
争いが起こっていた場合は、それが身について親しいものになっており、
イヤだと思っていても知らず知らず、そっちの方に向かってしまうのです。
胸がいつもドキドキしていたり、ハラハラして過ごす日が、何もない平安な日より多い場合は、
問題のまっただ中に身をおいている可能性がありますから、ゆっくり調べてみましょう。
問題を起こしている人や問題の多い環境から、少し離れてみましょう。
書いてくださってる方、同じ方ですよね?
ありがとう。
今は現在、スライバーよりの過渡期にあります。
サバイバーであり続けていた時代を経て
ようやく自分を守れるように少しだけなってきました。
まだ抜け出せずにいる私も、受け入れて
私に優しくなりたい。
4月30日 心の中に広場をつくる
人生を楽しむことや、遊びについて考えてみましょう。
遊び、レジャーを適当に日常の生活の中に組み入れましょう。
ふだんから仕事と遊びがバランスよくとれているがどうか、見てみましょう。
共依存の人、ACの人は、一所懸命がむしゃらになっで働く傾向があり、
楽しみを受け入れることが難しい場合が少なくありません。
かといって、遊ばなくてはいけないからと、
忙しくあちこちに行って、くたくたになるまで遊ぶのもよいとは言えません。
適当に遊び、生活を楽しむことができるように、自分の心の中に広場をつくりましょう。
4月1日 どんな嘘をついているか
今日はエイプリルフール、一年中で一度だけ嘘をついても良い日です。
この日がつくられたのは、人間が嘘をつく動物であることを認めた現れかもしれません。
嘘をつかないで一生を送る人はいないかもしれませんが、
なるべく嘘をつかないようにする努力は大切です。
自分はどんな嘘をついているのかを考えてみましょう。
相手との直面化を避けるためですか。
嘘をつかなくても良い場合でも、長い間の癖でつい嘘をついてしまっていますか。
相手の気持ちを傷つけまいと、かばうつもりでつく嘘ですか。
自分の恥をさけるための嘘ですか。
相手に復讐をするための嘘ですか。
知人から電話がかかってきたとき、都合が悪くて
「今、ちょっと買い物に出かけるところですので」と、
罪のない嘘でその場を避ける場合を考えてみましょう。
こんなとき、嘘をつかなくても「今ちょっと手が離せませんので」とか
「今、ちょっと都合が悪いので、一時間くらいあとにこちらから電話しましょうか」
と言って応対し、自分がそのとき何をしているかなど、くわしく説明する必要はありません。
いつも嘘をついて特定の人を避けている場合は、本当にその人とつきあいを続けたいのか、
はっきり言わなければならないことを言えていないからなのかなど、
自分の真の動機を調べてみましょう。
エイプリルフールを楽しむのなら、相手を傷つけない、ユーモアのある嘘にしましょう。
4月2日 スコアカードをつけない
スコアカードをつけることについて考えてみましょう。
いろいろな人間関係で、無意識のうちにお互いのスコアを記録している場合があります。
「私はあなたにこれをしてあげたのに、あれもしてあげたのに」と、
相手にしてあげたことを数えあげ、相手から助けが同等に返ってこないと、
ひそかに相手を非難し被害者意識にかられたりします。
また反対に、相手がおかした罪をスコアカードにつける場合もあります。
「あの人は頼んだことをしてくれなかった」「冷たいことを二回言った」
「誘ってくれなかった」とか、詳細に相手のミスをつらねて、怒りを積み重ねていく場合です。
もちろん全体的に見て、いつも一方通行で、自分は相手にいろんなことをしてあげるのに、
相手からは何も返ってこないという場合は、その人間関係をもう一度考え直す必要があります。
とはいえ、いちいちスコアをつけて、どちらが多い少ないといじいじして生きるのはやめましょう。
スコアカードをつけるのは、相手が何が良いことを、自分や他人や社会にしたときだけにしましょう。
5月4日 視野を広げる
共依存症の人、ACの人は、視野が狭くなってしまっています。
他人のコントロールをするのに忙しければ、自然、社会、地域のことなどに
幅広く関心を向ける余裕がありません。
自分がいかに他人のせいで滲めにされているかを考えることで、頭がいっぱいです。
自分の行動が、大きな目で見れば、どういう結果を招くのか、配慮できません。
友だちからも遠ざかり、自分の世界はどんどん小さなものになっています。
自分のまわりからはじめて、地域や社会、全人類がいまどうなっているかと、
視野を広げてみましょう。何か社会奉仕ができますが。
小さくてもいいから、努力をすれば変化が見られる社会貢献をしてみましょう。
5月5日 インナー・チャイルド
今日は、子どもの日です。
自分の中の子ども(インナー・チャイルド)に注目してみましょう。
機能不全な家族で育つと、子どものときに、本当の自分の成長がどこかで止まってしまいます。
自分の意見は聞いてもらえなかった、自分の感情は出してはいけなかった、
子どもらしくふるまうのを許されず、まるで小さな大人のように
親の気持ちの面倒を見なくてはならなかったなどのために、
自由で無邪気な、心配や不安、恐れのない子どもの生活を送る機会がほとんどなかった人は、
体は大人になっても、心にはびくびくした小さな子どもが残っています。
この、恐れにおののいている小さな子どもに、話しかけてみましょう。
「もう心配ないから、出てきてもいいんだよ」
「愛情と心の栄養をいっぱいやるから、大きくなっていいんだよ」と言ってやりましょう。
インナー・チャイルドと一緒に、思いっきり楽しく遊んでみましょう。
あぼーん
287 :
優しい名無しさん:04/05/05 16:52 ID:eXUxiMPU
>>286 (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
あぼーん
5月6日 友人関係をつくる
共依存、ACの人は、友だちとの関係が薄くなってしまっています。
ある特定の人のことばかりに時間を費やしていれば、周囲のほかの人との交流がおざなりになります。
友人の数がだんだん滅ってきていないか、もう一度見てみましょう。
回復とこれからの発展は、一人で孤独にやる必要はありません。
仲間と話しあって、助けあっていきましょう。
友人関係をつくるには、それなりに時間をとって、自分から手をさしのべていくことが必要です。
いまから、友人関係をつくる努力をはじめましょう。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
306 :
優しい名無しさん:04/05/21 16:14 ID:ZA6NUa+V
又、斉藤学かぁ(w
307 :
優しい名無しさん:04/05/21 16:22 ID:ZA6NUa+V
で、この糞スレ立てた奴って、一体何がやりたいの?
あぼーん
309 :
優しい名無しさん:04/05/21 18:52 ID:kXb94KaI
つーか、こんなに閉鎖的なスレは未だかつて見たことがない。
こういうスレは削除対象にはならんのか?
あぼーん
311 :
優しい名無しさん:04/05/22 09:24 ID:Ryzo7BBs
たぶん、1はここ(I○○)の実態があまり良く分からないご様子。
その内に、失望されなければ良いんだけどね。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
まだサバイバーですが、いつかスライバーになりたいです。
○月○日、の形式で書いてくださっている方の文章、とても参考になります。
スライバーではないのでこれ以降はROMに徹します。お邪魔致しました。
あぼーん
318 :
優しい名無しさん:04/07/12 13:18 ID:Ee7RJtBN
>315
て言うか、ROMしてないで本買えば?
CDと本出てなかったっけ?西尾和美の今日一日のアファメーションっての?
1はさ、こんな掲示板で本の内容コピペしまくってたら、
著作権侵害で訴えられるよ。マジうざいから辞めてくれ>1
現在、サバイバーからスライバーを目指しています。
カウンセラーの方からサバイバー向けに書かれた本を借りました。まずは、サバイバー自体について知っていくつもりです。しかし、サバイバーから抜け出せるのはいつになることやら…
>>319 出版社・著者・書名を聞いてもいいですか?
だめです。
このスレは良スレ
仮に本を基にしていようがいまいが関係ない
世にこのようなよい思考法を紹介するのは有益であり知る人としての使命である
愚痴や愚にもつかぬ吐き捨てや落書きなどより遥かに人を救う
5月7日 現実に焦点をあてる
現実に問題が起きているのに、まるで何も起こっていないかのようにふるまったり、
たいしたことではないと問題を無視してしまったりしていませんか。
実は、たいしたことかもしれないのです。
こうあって欲しい、こうあるべきだという希望、可能性や想像と、
現実との間にギャップがある場合は、現実の方に焦点を合わせることが必要です。
いったい、何が起こっているのか、どれくらいの被害が出ているのか、
現実の状況をはっきり見きわめ、次にどんな行動をとっていったらいいのか、じっくり考えてみましょう。
自分の現実がわからなくなったら、信頼する人に、チェックしてもらってください。
5月8日 頼まれないときは、アドバイスしない
他人が準備できていなかったり、頼まれていなかったりするのに、
アドバイスを与えたり、教育したりしないようにしましょう。
他人を見ていて、「ああすればよいのに」「こうする方がよい」と
アドバイスをしたくなることがあります。
しかし自分がもどかしく感じたり、イライラしているときに、
自分が正しいと思うことを他人に教えようとすると、批判的になったり、
否定的な言葉が出てきやすいものです。
また相手が望んでもいないのに、「あなたのためだ」とアドバイスや教えを
ムリに押しつけるのはやめましょう。
相手が、真に教えをこうているとき、相手の心が開かれているときに、
思いやり深くアドバイスを与えましょう。
5月9日 行動の境界線を守る
行動の境界線(バウンダリー)について、考えてみましょう。
妻や夫、恋人、子どもなどから暴力を振るわれていたり、
つっけんどんに扱われるのを許してはいませんか。
暴力を振るう側に全面的に非がありますが、
何度も暴力を振るわれたりしているなら、それを許している自分の行動にも注目しましょう。
あなたがまるでその人の所有物か、犬や猫のように扱われたりしたら、
その人があなたの境界線を越えてきてしまった証拠です。
同時にそれは、あなたの行動の境界線がはっきりしていないせいでもあります。
自分の体の安全は、自分に属します。
他人に自分の境界線をおかされることのないように、
あなたの人権を侵害する行為には、はっきり「ノー」と言いましょう。
そして、そのような危険な人のまわりを、うろつかないようにしましょう。
5月10日 セックスの境界線
自分にセックスの境界線ができているか、注目してみましょう。
本当はイヤだと思っているのに、相手のセックスの要求に応えてしまっていませんか。
“自分の体は自分に属し、自分で決定するものである”ということを忘れないでください。
精神的、身体的暴力を使っての強引な要求には、応じる必要はありません。
セックスは、お互いの尊敬、同意のもとに行われて、はじめて満足がいくものです。
相手をなだめたり、取り引きをしたり、その他の操作をするために
セックスを利用するのはやめましょう。
自分は相手とどんなセックスの関係を持ちたいか、ざっくばらんに話しあいましょう。
5月11日 言棄の境界線
言葉の境界線について考えてみましょう。
誰かが、あなたの悪口を言ったとしても、それは、その人の意見というにすぎません。
悪口は悪口、本当の自分とは別のものとして、境界線を引きましょう。
他人から悪口を言われるたびに傷ついていると、自分のスピリットがしぼんでしまいます。
よけいな言葉、役に立たない他人からの言葉は、自分の心や体の中に入れないようにしましょう。
そして自分も、他人の心に侵入してしまうような悪口を言うのはやめましょう。
5月12日 依存心が強い場合
共依存症の人、ACの人は、依存心が強く、一人でやっていけるという自信がありません。
見捨てられ不安にかられ、実は自分より能力の劣る人に依存して離れられません。
自分の能力を、しっかり現実的に見てみましょう。
自分の長所、能力を書き出してみましょう。
自分の力を実際よりも低く見ているのではないでしょうか。
また、一人でいる時間を少しずつ長くしてみましょう。
一人でいると最初は虚無感に襲われるかもしれませんが、それはだんだんと消えていきます。
一人でも、十分生活ができるという自信がつくと、寂しさ、見捨てられ不安、
社会のしきたりからではなく、お互いの生活をより豊かにするため、お互いの人間性の成長のために
夫や妻、恋人と一緒にいることができるようになります。
たとえ一人になったとしても、自分は、一生涯、決して自分を見捨てないと自分に誓いましょう。
5月13日 体から出るメッセージ
体から出るメッセージに、気を配っていますか。
胸がドキドキしたり、冷汗が出たり、顔がほてったり、肩がこったり、足がつったり、
手先が冷たくなったり、血が頭にのぼっていく感じがしたり、めまいがしたり、
体がコチコチに硬くなったりする経験はありませんか。
もしこういう体の変化が出たら、体は何をあなたに伝えようとしているのか調べてみましょう。
体の発するメッセージに注目するようになると、もっと繊細な変化にも気がつくようになります。
ことが大きくならないうちに、問題のある自分の感情や思考、行動のパ夕一ンに気がつき、
早めに対処できるようになります。
特定の相手の一挙一動に振り回されてオロオロするのをやめて、自分の一挙一動に注目し、
内から出てくるメッセージに気を配りましょう。
5月14日 感情のメッセージ
感情がマヒしてしまってはいませんか。
あまりにも激しい感情の渦巻くけんかの絶えない家庭で育ったり、
自分の感情を出すたびに叱られて育ったりすると、いつのまにか感情が
マヒしてしまいます。
ものごとを判断したり決定したりするとき、体のメッセージ、頭のメッセージ、
感情のメッセージ、第六感のメッセージの全部を使うと、よりよい判断、決定ができます。
しかし、感情がマヒしていると、これらの大事なメッセージの一つが欠けることになります。
心の痛みを感じなければ、問題があることすらわからなくなってしまいます。
ときどき、そっと胸に手を当てて、いまどんな感じがしているか注意してみましょう。
5月15日 第六感を使う
今日は、第六感(インテュイション)のメッセージに注目してみましょう。
第六感とは、ひらめきやさとりに近いものです。
自分の心の奥深くで、本当に「知っている」「わかった」と感じるもので、
頭で論理的に考えることとは違います。
また、胸がドキドキハラハラして、たまらなくなって「いますぐ何とかしなければ」という、
せっぱつまった感じとも違います。
それは、静かで落ちついて、平安なものです。
この第六感は、磨けば磨くほど冴えてきますが、それを得るには
メディテーション(瞑想)などで、まず心を落ちつかせることが重要です。
誰の心にも、それは奥深くにひそんでいるものです。
宝箱を開けるように、じっくり自分の中に注目し、第六感が出てくるのを待ちましょう。
ものごとをよりよく判断し決定するために、この第六感は大きな助けになるはずです。
5月16日 怒りの処理
自分の怒りを、どのように処理していますか。怒りを爆発させていませんか。
誰かにやつあたりしていませんか。
怒りは感情の一つですが、それを相手に向けてはき出すのは、攻撃であり、精神的な暴力です。
とくに、相手との力のバランスがとれていない場合、強い者から弱い者への怒りの爆発は、
大きな害となります。
たとえばアルコール依存症の人が回復しはじめたとき、周囲にいた共依存症の人たちの怒りが、
ドッと出てくることがあります。
いままで積み重なってきた恨みつらみが、とめどなくあふれ出てくるわけです。
こんなときは、相手の許可を得て聞いてもらうか、枕や壁に向かって大声を出してみましょう。
相手の許可なくぶちまけたり、やつあたりしたりしないようにしましょう。
仲間に話を聞いてもらったり、出さない手紙を書いたり、絵を描いたり、
日記をつけたり、散歩をしたり、運動をしたり、お風呂にゆっくり入ったり、
メディテーションをしたりしてみましょう。
そして怒りの下にある心の痛み、不安感、悲しさなどを探ってみましょう。
5月17日 あわてずゆっくり結論を出す
事にあたるとき、あわてないで、ゆっくり時間をとっていますか。
瞬間的に、大きな決定をしなければならないという情況は、
稀にしか起こりません。何かを決定しなければならないときは、まず情況をじっくり調べてみましょう。
ときには、何もしないで少し待った方がいいかもしれません。
なんとかしなければと焦る気持ちが出てきたら、信頼する友だちや
仲間に電話して相談し、現実をチェックしてみましょう。
いま、いちばん大切なのは何かを書き出してみるのもよいでしょう。
メディテーションのビデオやCD、テープを聞きながら、
心を落ちつかせるのもよい方法です。
もし人から「今、すぐ決心しなさい」「答えを出しなさい」と言われたら、
「私の能力の限界で、いまは答が出せません。
少し考えさせてください」とはっきり言って、時間をとりましょう。
あわてて結論を出して、あとで後梅するより、
少しのいやがらせに耐えた方がましなのです。
5月18日 怒りを受け続けない
他人からぶつけられる怒りを、どう受けとめていますか。
相手に対して、むやみに怒りをぶつけるのもいけませんが、
相手の怒りの爆発を受け続けるのも良くありません。両方とも不健康です。
毎日怒鳴られておどおどして暮らしたり、相手を怒らせないようにと、
毎日ビクビクし、あれこれ工夫しながら生きるのはやめましょう。
相手が怒りを爆発させたら、すぐにその場を離れましょう。
出口がふさがれないように工夫しておく必要があります。
相手と自分の感情が静まったら戻り、再び爆発したら、また離れればいいのです。
他人の暴力的な怒りを受け続けなければならないという義務はありません。
自信をもって「暴力は受けません。怒りがおさまったところで、お話します」
と言えるように練習しましょう。
5月19日 罪の意識にさいなまれるのはやめる
日本では、『あんなにしてやったのに、何もしてくれない」とか
親の面倒を見るべきだ」とか「年寄りの言うことは聞くべきだ」とか
責められたり、押し付けられたりして、無意識のうちに、人に罪悪感を
植えつけてしまっていることが多いものです。
特に、共依存症の人やアダルトチルドレンの人は、罪の意識になやまされがちです。
例えばアルコールなどの依存症の人に、「おまえのせいだ」と
非難され続けると、相手がお酒を飲むのは、自分が悪かったからだ
と思い込んでしまったりします。
自分が何とかすれば、相手にお酒を飲むのをやめさせることが出来る
のではないかと、あれこれと管理しようとしますが、うまくいかず、
ますます罪の意識は深まります。
不健全な家族の中で育った人達は、自分が悪い子だったから両親の仲が悪く、
いつも喧嘩をしていたのだと思い込んで育っています。
このような人は、大人になっても、相手から「これをやるべきだ」「あなたのせいだ」
というようなことを言われると、それをそのまま信じ込んでしまいがちです。
罪の意識が、自分の中にどれ位大きな部分を占めているかを、見てみましょう。
5月20日 罪の意識を捨てる
不要な罪の意識を返上するよう努力しましょう。
自分の行動に確信を持って自分のしたいことをしているときには、
罪の意識は出てこないものです。
罪の意識をもつのは、何か良いことのように思ってはいませんか。
罪の意識は、自分がとるべき責任を隠すカバーのようなものです。
役に立っているように見えて、何の役にもたっていない過剰な罪の意識は、
捨てていきましょう。
誰かに文句を言われたり、批判されたりしたら、
全部自分のせいだと思い込んでしまわないようにしましょう。
聞くべきことは聞き、とるべき責任はとりますが、何から何まで、
自分が悪いと思い込んで、罪の意識にさいなまされるのは、やめましょう。
いつも罪の意識を感じている人は、他人にも罪の意識を抱かせるようなことを言いがちです。
気をつけましょう。
5月21日 自分の世話をする
自分の世話をしていますか。
他人の世話ばかりする癖がついていると、自分の世話がおざなりになりがちです。
まれに自分の世話をしているときに、人から「利己的だ」とか「自分勝手だ」とか言われると、
心にぐさりとナイフを刺されたように感じて、悪いことをしたかのように思ってしまいます。
他人に、そのようなことを言われたら「いま、私は自分の世話をすることが必要なのです」
と、何度も、ロボットのように繰り返して言いましょう。
自分の世話がしっかりできてはじめて、人にも適切な世話ができるようになる
ということを思い出してください。
堂々と自分の世話をしましょう。
5月22日 自分を知ること
自分に自信がない、自分を好きではない、自分に対する評価が低いのは、
自己がはっきりできあがっていないからでしょう。
自分がいったい誰であるかがわかっていないと、自分の中心から確信を
持ってものを言い、行動することは難しくなります。
自分を確立させていないと、他人のアディクションに巻き込まれたり、
相手の言うままになったり、虐待を受け続けやすくなってしまいます。
自分を知るには、まず親を知ることです。
親はどういう環境で育ったのかを調べてみましょう。
次に自分が育った環境はどうであったか調べてみましょう。
親類、近所の人、学校の友だち、職場の人たち、先生、そのほか自分の
生活に影響をおよぼした人たちの態度、言葉、行動も調べてみましょう。
いつも家でどんなことを言われていましたか。
家では何がいちばん大切とされていましたか。
遺伝している部分はどんなところですか。
これらの影響をどう受けとめて対処してきましたか。
結果として、どういう性格ができあがりましたか。
自己のできあがり方に注目してみましょう。
5月23日 心の傷を繰り返し語る
過去に受けた心の傷(トラウマ)を語りましょう。
トラウマを心の奥深くとじこめていたり秘密にしておくと、いつまでたっても
傷ついたときと同じ状態に、凍りついたままになってしまいます。
ある特定のことに関して、トラウマとなったできごとのあった時点の年齢の考え方、
感情、感覚で理解しているので、それは現実とはかけ離れたものになっています。
たとえば、父親にたたかれていた人は「男は皆、こわいものだ」という考えが固定化して
変化しないまま大人になってしまい、男女関係がうまくもてないようなことがあります
仲間やセラピストなどトラウマを理解してくれる人に、何度も繰り返して話していくうちに、
だんだん現在の年齢なりに心の傷をうけとめられるようになり、視野が広がり、
子どもとして抱いていた大きすぎる恐怖が小さくなっていきます。
いろんな角度から心の傷を繰り返し話すこと自体が、癒しにつながることを知りましょう。
5月24日 自分の可能性を伸ばす
自分の可能性を伸ばしていますか。
私たちは、生まれもった能力の、ほんの一部しか使っていません。
自分は才能がないからといって、あきらめてしまわないで、自分の持つ可能性を、
せいいっぱい使ってみましょう。
思い切って何かをやってみると、自分でも思ってもみなかったことができることがよくあります。
環境や過去のできごとに縛られないで、柔軟に自己を拡げていきましょう。
回復や、自己の成長は、自分の過去から体と心を解放し、がんじがらめになっているパターンを
ときほぐしていく過程で得られるものです。
今まで、自信がなかったり怖かったりしてできなかったことを、思いっきりやってみましょう。
5月25日 自分をいたわる
自分をいたわっていますか。
共依存の人やACの人は、自分に対して非常に厳しい傾向があります。
何か少しでも失敗したり、まちがいをすると、自分を責め非難します。
「どうして自分はこんなにバカなんだろう」「ああ、自分はだめなんだ」
「こんなこともできないなんて」と、自分を責めはじめるときりがありません。
こんなときこそ、いたわりが必要なのです。
何かに失敗したら「誰でも失敗はするものだ。失敗から何かを学ぶことの方が大切なのだ」
と、やさしく自分に、言葉をかけてやりましょう。
まちがったら、やりなおせばよいのです。大きな目で見れば、
やりなおしがきかないことというのは、それほど多くはないものです。
失敗やまちがいから学ぶことによって、より良い人間になる可能性は大きいのです。
自分をいたわりましょう。
5月26日 自分に変容のチャンスを与える
毛虫が蝶々に変態していくように、今までの自分とは似ても似つかぬ自分に
なっていくことがあります。
みにくいあひるの子が、美しい白鳥に変わっていくお話を思い出しましょう。
自分は一生だめだときめつけないで、自分に変容の機会を与えましょう。
親や周囲から、「お前はだめだ」と聞かされ続けて育つと、自分もそれを信じてしまい、
自分を嫌われ者の毛虫や、みにくいあひるの子だと思い込んでしまいがちです。
でも、本当の姿はもっと違うもので、それがまだ外に現れてきていないだけのことかもしれません。
「蝶々になってもいいんだよ」「白鳥になってもいいんだよ」と、
自分に転換のチャンスを与えましょう。
5月27日 待つことが必要
ゆっくり待つという練習をしましょう。
人間の子どもは生まれてくるまでに、約九カ月の間、
母親の体内で胎児として時期を待ちます。
生まれ出るのがあまり早すぎても、遅すぎても、問題が出てきます。
同様に、何か行動を起こす場合も、適当な時期を待って準備をしておくことが大切です。
心の準備は、自己をもっとよく知り、自己を磨くことかもしれません。
あわてて反射的に行動をしたり、ものを言ったりするのは、やめましょう。
「いますぐに何とかしなくちゃ」という焦りの気持ちが出たら、
待つことの大切さを思い出しましょう。深呼吸をしてみましょう。
メディテーションをしてみましょう。数を1から20まで数えてみましょう。
一時間待つことが必要ですか。一日待つことが必要ですか。
一週間待つことが必要ですか。それとも一カ月?一年?三年?
5月28日 ダブルメッセージ、ダブルバインドをやめる
ダブルメッセージ、ダブルバインドはやめましょう。
ダブルメッセージとは、口に出す言葉と本当の気持ちとが相反しているという、
複雑なメッセージです。
たとえば本当は誕生日のプレゼントが欲しいのに、口では
「そんなに無理しないで。プレゼントはいいのよ」と言います。
そうして実際にプレゼントがもらえないと、憤然としたり、がっくりしたりするわけです。
ダブルバインドは、
たとえば相手に「もっと親密につき合って欲しい」と言いながら、
相手が近づこうとすると「今日は忙しいから」「明日は用事があるから」と避ける行動をとる
ようなことをいいます。
言われたようにしなければけなされ、言われたようにすると拒否されるわけで、
どちらの行動を取っても相手を満足させることができません。
人を混乱させ、気力をくじかせるこれらのメッセージは家族の中にありがちな
コミュニケーションです。
今日は、無意識のうちに自分が相手に送っているダブルメッセージ、
ダブルバインドに気をつけて、もっとストレートなメッセージを送る努力をしましょう。
5月30日 一人の人間として十分になる
自分が一個の人間として、十分であるよう努力していますか。
自分の幸福は、自分で責任を持って得ようとしていますか。
それとも、誰かに幸福にしてもらいたいと思っていますか。
誰かと一緒にいないと完全ではないような気がしたり、誰かに必要とされないと、
自分は価値がないと思ったりしていませんか。
他人が、自分の思うようにならなかったりすると、その人を責めたり非難したりして、
自分の責任を転嫁していませんか。
一人の人間として、自分の理想像に近づくように努力していると、
自己評価も上がり、他人の否定的な意見が心にぐさりと刺さって、
自信がガタガタ崩れるということもなくなります。
より良い人間になるようにエネルギーを費やしましょう。
もっと愛情と尊敬心を持って人に接する、忍耐力を増す、自分のことは自分でできるようにする、
実行力をつける……など、努力することはたくさんあります。
5月31日 他人の短所にとらわれない
自分が一人で十分であるという確信がもてると、他人を見る目が違ってきます。
他人の長所、短所が自分とは関係なくはっきり見えるようになります。
他人の短所をなおしてやろうと、必死になることがなくなります。
他人の短所をほじくり返して見せつけるようなこともしなくなります。
自分と他人の区別がはっきりつき、少し距離をおいたところから、
温かく他人を見守ってやることができるようになります。
他人の長所を伸ばし、短所をおぎなう助けは、その人の許可を得たり、
その人の心の準備ができているときにしてあげましょう。
自分かこうしてあげなければと押しつけたりするのは行き過ぎです。
単に自分がみじめになるだけなのに、そのことに気づかなくなってしまいます。
そんなときは、自分の自己の確立はどうだろうかと問いなおし、
自分をより良い人間にする方向に努力をそそぎましょう。
5月1日 働くということ
毎日の労働について考えをめぐらしてみましょう。
自分のやりたい仕事をしていますか。やりがいがありますか。
それとも、仕事はお金をかせぐ手段だと割り切って、ほかにやりたいことをしていますか。
どちらにしても、一日の大半を費やしているのですから、労働の時間を有意義に過ごしましょう。
あまりに仕事一辺倒で、家族や友人関係がおざなりになっていませんか。
イヤでイヤでしかたがない仕事を、無理矢理にやっていませんか。
仕事場での不満を、毎日繰り返し言っていませんか。
自分と仕事とはどういう関係にあるのかを見てみましょう。
5月2日 葛藤に面と向かう
共依存症の人、ACの人は、葛藤や論争などに面と向かうことができません。
何か事が起こりそうになったり、周囲の人が気を転倒させたりすると、
なんとか丸くおさめようとします。
相手が怒らないようにと、大事なこともはっきり言えないで、避けたり、
逃げ出したりすることもあります。
スムーズであるはずのないものを、スムーズにしようとするのはやめましょう。
問題には、面と向かう必要があります。
相手にはっきり言わなければならないことを、堂々と、しかもやさしく言う練習をしましょう。
6月2日 小さな心の傷を始未する
小さな傷でも、それが繰り返されれば、大きな傷となります。
「まあ、ほんのちょっとのことだから」と放っておくと、いずれはぽっかりと大きな傷口があいて、
癒すのに時間がかかるようになってしまいます。
小さな傷つき体験があったら、その時点でちゃんと始末をしておかなくてはならないものか、
本当にささいなことで、放っておいてもいいことなのか、じっくり見きわめましょう。
たとえば、誰かに人格を否定されるようなことを言われたら、
その人はこれからもつきあっていかなければならない人なのか、
その人の精神伏態は健全かどうかを考慮に入れて、自分がどう思ったかを
はっきり言うのがよいかどうかを決めましょう。
その体験がパタ一ンになって繰り返されそうだと判断したときには、
「失礼ですけど、そういうふうに言われると傷つきます」とやさしく言いましょう。
たとえ相手に通じなかろうと、はっきりものが言えただけでも、
あとあと傷が重なるのを防ぐことができます。
6月3日 失った成熱の機会をとりもどす
機能不全な家庭で育つと、成熟の過程が歪んでしまいがちです。
親代わりに、両親の精神的な世話をしなければならなかったり、
まるで親の大人の友人のように扱われて、グチを聞かされたりしました。
両親の間に入って、けんかをやめさせようとしたり、
お酒を飲ませないようにしたりもしました。
子どもとして正常に成長していく機会を失ってしまいました。
いま、失った時をとりかえす必要があります。
生物学的な成熟以上に、早く大人になりすぎて、人生の基礎を習わなかったので、
いま、ゆっくり学ぶ必要があります。
少しよけいに時間がかかるかもしれませんが、無理をしないで、
ゆっくり一歩一歩成熟していきましょう。
人生、一生涯、成長の可能性があります。
6月4日 一歩進んで二歩もどっても
回復の過程は、一歩進んで二歩もどるというように、ときにはもとの自分にもどってしまったような
気がすることがあります。
そんなときは、フラストレーションに負けてしまわないで、これが当たり前なのだと、
自分に言い聞かせましょう。
誰でも、こういう経験はするものです。
いっぺんに、たくさんのことを抱えこんで、大きな飛躍をしようとすると、
すべってころんでしまいます。
二歩も三歩も一度に進歩しようとしないで、一歩一歩着実に進んでいきましょう。
ころんだら、また起きて歩き出せばいいのです。
6月5日 かくれ家から出て可能性を信じる
いつも混乱があったり、人格を否定されたり、恐れや不安があった家庭で育つと、
世の中とはこんなもので、耐えて暮らすしかないと思いこんでしまいがちです。
こうして自分の世界を小さなものにしてしまい、隠れて暮し、
ほかに可能性があることすらわからなくなってしまいます。
隠れ家から出てきて、ときどき空を見上げ、世の中は終わりではないこと、
まだまだ未知の世界が無限にあることを知りましょう。
自分を守るために自分で作りあげた鉄格子は、もういりません。
それをはずして、少しずつ羽根をのばしてみましょう。
自分の可能性を信じるよう、練習してみましょう。
6月6日 否認(ディナイアル)の世果から出たときの病み
否認、否定、見て見ぬふりをする、ものごとを矮小化して考える、
感情をマヒさせてものごとに感じなくなってしまっている、
というようなディナイアルの世界から一歩踏み出して、
回復、発展がはじまったときに感じる心の痛みは、ときとして衝撃的です。
いつ止まるのかと心配するほど涙が出たり、
心の奥深くに蓄積されていた怒りがドッと出たり、
仕事や勉強が手につかなかったり、鬱になったり、
心が動揺したりするようなことはまれではありません。
こんな痛みを感じるくらいなら、もとの穴ぐらに隠れて、ディナイアルの世界にいた方が
よかったと思うこともあるかもしれません。
しかし、あきらめないでください。
いつか、涙が乾くときがきます。
心の痛みは、何かが起こっているという注意警報だと思えるときがきます。
6月7日 男よ泣け、女よ怒れ
男は、もっと泣く必要があります。女は、もっと怒る必要があります。
社会の中で金を稼ぎ、家族を維持し、仕事だけに没頭し、牛や馬のように働かされ、
感情の表現を制限されてきた男たち。
やさしさ、温かさ、深い人間関係、意義のある感情のコミュニケーションを
知らないで生きてきた男たち。
失われたチャンスをおおいになげくべきです。
あなたたちの涙は、水害を起こし、家や田畑を流すほどたまっているはずです。
虐げられ、自分の意見も言えず、ただ耐えてきた女たち。
自分の持つ能力を発揮できる場をもたず、まわりの者の世話ばかりをして、
責任をもってリーダーとして行動するチャンスをもてなかった女たち。
あなたたちは、おおいに怒るべきです。
あなたたちの怒りは、火山のように爆発し、町を滅ぼすほどのパワーがあるはずです。
水害のあとには、新しい草木の芽が生え、火山から出た溶岩は新しい土地をつくりあげます。
男よ、泣け!
女よ、怒れ!
6月8日 無邪気に遊ぶ
無邪気に遊ぶ子どもの目は、輝いています。
大人になると、子どものように遊ぶことができなくなり、目の輝きが矢われてしまいます。
小さいとき、悲しい、威圧的な家庭で育った人は、
子どもとして無邪気に遊ぶことさえできなかったことでしょう。
遊び心とは、お酒を飲んで大声で歌ったり、
他人の悪口を酒のさかなにして笑うことではありません。
心から気持ち良く笑い、話し、楽しみ、目に輝きを与えることです。
アルコールや薬物の助けなしで、できることです。
自由で、創造的で、好奇心に満ち、先見にとらわれず心を開いて
無邪気に遊ぶ子どもの心を、自分の中につくりあげましょう。
6月9日 否定的な人に影響されない
ものごとに対して否定的な人に、自分の人生を影響されていませんか。
むやみに批判されたり、バカにされたり、意地の悪いことを言われたのを、
そのまま受けとめているようなことはありませんか。
人格を否定されるようなことを言われたり、さげすまされたりしたら、
そのままで黙って立っている必要はありません。
といっても相手と同じように、批判を返したり、意地の悪いことを言い返したりして、
自分の態度を相手のように低くする必要もありません。
「失礼します」と言ってその場を去るか、「そのように言われると心が痛みます」と、
自分の気持ちを相手に伝えましょう。
もし、自分の回復が進み、自信がついてきたら、相手に健全な言葉、
行動のモデルを示しましょう。
相手の心をくみとり、やさしい言葉をかけ、しかも自分を失わないよう維持する練習をしましょう。
6月10日 態度によって行動が決まる
悪い習慣になっている態度をなおすのは、時間がかかります。
態度は行動のバックポーンになるもので、自分の言動の方向がそれによって決まってしまいます。
態度が悪ければ、そこから出る一つ一つの行動も、悪いものになってしまいます。
悲観的な態度は、悲観的な考え、感情、行動を引き起こします。
否定的な態度は、ネガティブな行動を伴います。
いつも批判的な態度は、他人を軽蔑するような言葉につながります。
自分の人生に対して自分がどんな態度をとっているか、調べてみましょう。
自分の態度を、できるだけ肯定的なものにしていきましょう。
6月11日 呼吸の仕方を変えてみる
呼吸をちゃんとしていますか。
何か心配ごとがあったり、他人に批判されたりして動揺すると、呼吸が浅く早くなって
よけいに不安がつのります。
心臓の鼓動や胃腸の消化吸収など、体の機能の多くは自律神経によって
わたしたちの意思に関係なく働いています。
呼吸もその一つですが、意思によってある程度コントロールすることができます。
呼吸の仕方を変えることによって、体内のエネルギーを大きく変えることができます。
浅くて早い呼吸は体内の動きを活発にし、ゆっくり深い呼吸は心と体を平穏にし、
リラックスさせます。
心が動揺したときは、意識してゆっくり深く呼吸しましょう。
心が落ち着き、平静にものごとを考えることができるようになります。
いろいろ呼吸の仕方を変えて、自分の体と心の動きを認識しましょう。
心と体の統合に役立ちます。
6月12日 何ごどもうまくいかなくても、あきらめない
あるときには、何をやってもうまくいかないことがあります。
どれほど努力しても、もがいても、足もとが崩れ、すべって転んでしまうような気がするときです。
そんなときには、すべてをあきらめてしまわないことです。
「自分は何をやってもだめなんだ」と言う代わりに、
「悪いことが重なるときもあるし、いいことが重なることもあるんだ」と、自分に言いきかせましょう。
ひと息入れて休憩するのもいいでしょう。
同じことを無理に押し続けないで、身を引いてみましょう。
自分の心と体の世話、いつくしみを与える何かをしてみましょう。
新鮮な気持ちであらためてものごとに取り組むと、
いままでうまくいかなかったことが動き始めるかもしれません。
大切なのは、その場で全部捨ててしまわないことです。
6月13日 嵐にあったら身をひそめる
回復、改善の過程で、大きな嵐に会うことがあります。
自分が変わりはじめると、まわりの人から、
もとの自分にもどるよう暗黙のプレッシャーがかかるかもしれません。
家族や親戚の人から怒鳴られたり、罪の意識をうえつけるようなことを言われたり、
いやみを言われたり、仲問はずれにされたりと、嵐はいろんな形でやってきます。
あるいは回復の途中に、いままでたまっていた言いたいことが出てきてしまって、
言いすぎてしまうこともあります。
こんなときも、嵐を呼びます。
大きな嵐に会ったら、船つき場に避難しましょう。
岩の陰に身をひそめて休みましょう。
嵐の最中に、一人で闘うのはやめましょう。
6月14日 感情の幅を広げる
感情を幅広く経験していますか。
怒りや悲しみ、喜びだけでなく、いろいろな感情を感じましょう。
感情は、生命の源です。
ネガティブな悲観的な感情は感じられるけれども、
気持ちのよい肯定的な感情は、あまり感じられないということがよくあります。
ネガティブなものも、ポジティブなものも、両方の感情を経験しましょう。
ときには、いまどんな感じがしているかを紙に書いてみたりして、
自分の中の感情と対話をしてみましょう。
こうしているうちに、いろいろに異なる感情を幅広く感じられるようになります。
自分の中に微妙な感情があることを信じられると、それ自体が自分の回復、
改善のバロメーターとなります。感情は内から出るメッセージです。
何か変な感じ、イヤな感じがしたら、どうしてかなと、そのメッセージに注目しましょう。
6月15日 自己を憎まない
自分をむやみに罰していませんか。自分を軽蔑していませんか。
自分を嫌っていませんか。
心の深い傷を放っておくと、自己を憎むようになってしまいます。
自分が憎いと、人を愛することができません。
他人をねたみ、憎むことで、なんとか自分をもちあげようと無意識に努力をしますが、
憎しみはますますつのり、孤独へと追い込まれます。
自分の心の古い、深い傷を癒すのが、まず最初です。
心の傷を受けたのは、自分のせいではないのですから、
自分をやさしくいたわってやりましょう。
自分を憎しみ、罰し、軽蔑し続けるのはやめましょう。
6月16日 他人を助ける
人を助けることばかりしていませんか。
助けすぎは、相手を無力にし、あなたへの依存をうながします。
人を助けることで、何かが返ってくるのを期待してはいませんか。
助けることによって、相手が自分の願うとおりになるべきだと思っていませんか。
自分が助けてあげたのだから、相手も同じように自分を助けるべきだと思っていませんか。
ひもつきの助けは、恨みや罪の意識を生むもとになります。
人を助けるときは、そうしたいという自分の純粋な動機によって、
報酬を期待せずに心から愛をもって助けるようにしましょう。
自分はどういう助け方をしているのか、その質を調べてみましょう。
自分を大切にした上で、真から人を助けると、自分を尊敬できるようになるし、
助けること自体が喜びになります。
6月17日 疲れたときの短い昼寝
梅雨で、気持ちがイライラしていませんか。
毎日、むし暑い日が続くと不快指数が上がって、生理的に体と頭、
感情が疲れやすく、うまく機能しません。
こんなときこそ、頭と体を休めたり、自分の世話をすることが必要です。
10〜15分くらいの短い昼寝はいかがですか。
自己催眠を使って、すっと眠りにつく練習をしてみましょう。
とくに昼食後は、効果的です。
目をつぷって瞳を上の方にもっていくと、雲か霧が目をおおうような、
もやもやとした感じがします。ゆっくり深く呼吸してください。
その雲か霧が.だんだん体全体をおおっていきます。
そして体がリラックスし、眠たくなってきます。
はじめのうちは、目覚まし時計が必要かもしれませんが、
だんだん慣れてきて十〜十五分くらいすると、自然に目が覚めるようになります。
目が覚めると、頭がスッキリしているのに気がつくでしょう。
6月18日 同じまちがいは三度としない
こなごなになった壺はもとに戻らないように、すんだことをもとにもどすことはできません。
しかし、こわれた態度、行動、言葉は、つくりなおすことができます。
これをなおせば、次に同じようなことが起こったとき、同じまちがいを三度繰り返すことはなくなります。
まちがいは、誰でもします。
二度目の同じまちがいも、まあ練習として、なんとか許すことができます。
でも、同じまちがいを三度すると、それがパターンになってしまっていますから重要視しましょう。
態度、思考、言葉、行動、感情を、真剣に再点検してください。
自分だけでは混乱して、わけがわからなくなっていたら、先を行く仲間、
サイコセラピストなどに相談してみましょう。
他人から客観的に見てもらうと、盲点が明らかになってきます。
こうして自分を磨いていくと、もとのこわれる前のものより、
良いものがつくりあげられていくという奇跡が現れます。
まちがいは自分を鍛え、人生に深みを与えます。
けれども同じまちがいを三度繰り返すのは、ただの浪費ですからやめましょう。
6月19日 体の世話をする
自分の体の世話をしていますか。体は、私たちの魂の船です。
どんなに知性を磨いても、自己の向上をめざしても、
乗り物がガタガ夕では良い旅はできません。
もって生まれた体を最善の状態に保つ努力をしましょう。
心と体は、一体であることを忘れないようにしましょう。
体に悪いことがわかっていながら、やめられないタバコ、過剰なアルコール、
睡眠不足、栄養バランスの崩れた食事、運動のない生活、疲れ過ぎなど、
自分の船を傷つけ続けていませんか。ムリをすると、故障します。
一つしかない乗り物ですから敬い、より良いコンディションにして長持ちさせましょう。
ときどき、健康診断を受けたり、手入れをして大切にしましょう。
何か一つ、自分の体に良いことをしてみましょう。
6月20日 自然の一部である自分を感じる
自然にふれる機会をつくっていますか。
どんなに忙しい日でも、二、三分間、手を休め、窓の外を見てみましょう。
空は、青いですか。曇っていますか。雨ですか。人々が動き回っていますか。
ビルの谷間に草木が見えますか。鳥の声が聞こえたりしませんか。
公園にちょっと寄って、自然にふれてみましょう。
山や海が見えるところに自分を連れて行ってやってください。
花を買って、花びんにさしてみましょう。
パセリやミントなど、自分の家の窓辺でハーブを栽培してみましょう。
八百屋やスーパーマーケットヘ行って、リンゴやナシ、キューリ、トマトなど、
色鮮やかな野菜やくだものを見てみましょう。
それらはみんな、誰かが大事に育てたものです。
自然の一部である自分を感じましょう。
6月21日 拒絶する自分と、拒絶された自分との対話
自分を拒否していませんか。
自分を拒絶すると、最も頼りになる、最善の、いちばん仲よしの友だちを失うことになります。
拒絶している自分と、拒絶されている自分との対話をしてみましょう。
芝居の脚本を書くときのように、二人の自分の対話を書き出してみましょう。
たとえば、
A:どうしてあなたは、私を拒否するの?
B:私はあなたが大嫌い。いつも弱々しくて、誰かから一言何か言われると、
ぐしゃんとしちゃうじゃない。
A:それはわかっているけど、どうしていいかわからない。
私を責めないで助けて。
B:じや、私が教えてあげること、実行してみる?
A:うん。やさしくアドバイスしてくれたら、ゆっくり、少しずつ努力してみる。
B:まず、誰かから何か言われたら、それは相手の意見であって、
あなたのこととは限らないという区別をつける一一。
など、自分ともう一人の自分との対話を書いているうちに、
答えが意外と自然に出てくることがあるものです。試してみましょう。
6月22日 人間関係の環境を選ぶ
自分の人間関係の環境は、よい方向に向かっていますか。
腐っている悪い環境の中に身を置くと、自分も腐っていきます。
ネガティブで、いつも陰気な人たちの間にいると、自分もいつのまにか陰気になっていきます。
いつも他人の悪口やゴシップを言い、批判をしているような人たちの周囲にいると、
自分もゴシップに参加したり、他人をけなすような行為を一緒にしてしまったりします。
他人を利用する利己的な人の側にいると、いつも利用されたり、共依存になったり、
また自分も利己的な人間になってしまいます。
情緒的に冷たい人、助けあいのできない人、皮肉を言う意地悪な人、
あなたの人格を否定するような人、
何かのアディクションにとらわれてしまっている人たちなどと満足な人間関係をもとうとするのは、
無理なことです。
こういう人たちのたくさんいる環境は避けましょう。
環境を選ぶのも生きる技術の一つです。
6月23日 暗中模索の過程で真実が明らかに
時には自分の生活が、バラバラに崩れていくような気がすることがあります。
いままでしっかりとコントロールしてきたはずの自分が、
ガタガタと壊れてしまうような気がする時です。
自分のコントロールも、他人に対するコントロールも出来なくなって、
ブレーキが利かなくなったときです。
実はこの時こそが、本当の回復、改善への出発点となることが多いのです。
今までコチコチにしがみ付いていたものから自分を離し、ゼロの時点から
始めようとした時、否認、否定が破れ、現実に触れることが出来るのです。
しばらくの間、お先真っ暗のように感じるかもしれません。
苦しく掴みどころのない暗中模索の過程で、
今まで考えてもみなかった真実が少しずつ明らかになってきます。
自分を助ける為に回復の本や、テープ、ビデオ、CDを利用しましょう。
サイコセラピスト(精神療法家)や、先行く仲間からサポートを得ましょう。
6月24日 自分の中の宝石
自分の中の奥深くに、ひそかにときを待っている宝石があります。
人間は誰でも、内側に宝石を隠しもっています。
宝石は自分の内側にできた堅い石の中に、秘められているかもしれません。
厚い壁の金庫に、隠されているかもしれません。
少しずつ光を放っているのに気がつかないで、見落としているかもしれません。
自分の宝石は何なのか、じっくり見てみましょう。
自分のやさしさですか。自分の独創性ですか。リーダーシップですか。
忍耐力ですか。智恵ですか。元気さですか。
まわりの汚い石を削り取って、光り輝くように、磨いてみましょう。
自分には、宝石はないと思わないでください。
誰でも生まれながらにしてもっているものですから、
光りを放てるような環境をつくってみましょう。
6月25日 いつやめて、いつやり抜くか
何かをすぐにやめてしまう人と、何をやっても、とことんまでやめられない人といます。
やめないでやり抜く力と、やめることのできる力と、両方とも大切です。
ただ、いつやめるのが適当で、いつやり抜くのが適当なのか、
知る必要があります。
たたかれても、しいたげられても、我慢に我慢を重ねて人間関係を続けるのは、自分の健康に良くありません。
もし相手が反省し、なおそうとするなら別ですが、そのような意思もなく進歩もないときは、
その人との人間関係はやめましょう。
あきらめるのは、失敗だと思わないでください。
虐待され続け、ボロボロになってつぶれてしまっては、成功とは言えません。
その反対に、少し問題があるだけで逃げてしまうのも、良くありません。
つらくてもしばらくようすを見て、適当な努力をしてみましょう。
回復、改善への努力も、あきらめないで、地道にやっていくと、光が見えてきます。
6月26日 しなびだ草花を丈夫にする
ときどき、自分をしなびた草花のように弱々しく感じるときがあります。
誰も水をくれたり、まわりの雑草を抜いたり、肥料を与えたり、
耕したりしてくれないのでヒョロヒョロとしています。
日もあまりあたらず、誰の目にもつきません。
ときには、踏みつけられたりして、傷ついている野花です。
とても生き抜くことができそうにない草花でも、少し心をこめて世話をしてやると、
丈夫なピンピンした草花になり、きれいな花をさかせます。
目をつぶって、自分が一つの好みの草花であるというイメージを浮かべてください。
まわりの草取りをして、耕してやりましょう。堆肥を少しまき、水をやりましょう。
日が当たるようにしてやりましょう。
この草花はどんどん伸び、強くなり、葉っぱが立派に広がり、
見たこともないような、すばらしい花が咲きます。
空気を大きく吸って吐き、目を開けましょう。
6月27日 他人と自分の情緒に繊細になる
回復、改善を続ける努力をしていくうちに、自分と他人に対する接し方が違ってきます。
他人の情緒や自分の情緒に繊細になり、しかも、たやすく心に傷がつかなくなります。
相手に同じことを伝えるにも、思いやりのこもった言い方ができるようになります。
自分や他人を、さげすむようなことはしなくなります。
芯が強くて、しかも繊細な人は、ものをはっきり見きわめることができ、
自己評価も高く、他人に親切につきあいます。
自分がどういう言い方をして接すると、相手にどんな影響を与えるかということを考え、
洗練に洗練を重ねていきます。
相手が洗練されておらず、ひどい言葉や態度を返してきても反射的に行動しないで、
じっくり現実を見きわめ、相手に対する尊敬心を矢わず、しかも自己を失わないで対処していきます。
もちろん、これができる人はまれですが、こういう方向へと向かうよう、改善の努力をしましょう。
6月28日 親との不全な関係を恋人との間に繰り返さない
恋に落ちた経験は誰にでもあるでしょう。
それがたとえ片思いであっても、体の中に流れるアドレナリンの効果は顕著です。
胸がドキドキして、一時的に自己価値感も上がります。
ホルモンのおかげで相手の欠点など見えなくなり、「この人を愛している」
「この人に愛してもらいたい」ということだけに夢中になります。
これは自然の生理の巧みなしかけです。
ところがこのしかけの裏には、
育った家庭で長い間見たり経験したりしてきた人間関係の影響があることには気がつきません。
よく知っており親しんできた人間関係のパターンを、
知らず知らずのうちになぞっていることが多いのです。
自分の親たちのもっていた不健全な人間関係、
あるいは自分にとって重要な人物との不健全な人間関係と同じものをつくりあげ、
心の傷つき体験を無意識のうちに繰り返していることがあるものです。
自分はどんな人と恋におちいりやすいか、どんな人と人間関係をもちやすいかパターンを見てみましょう。
6月29日 シンプルな生活を試みる
ときには、ものごとを簡単にすることが大切です。
毎日の生活があまり複雑になると、頭脳、体がうまく機能しなくなります。
やらねばならないことをいろいろ詰め込みすぎていませんか。
あれもしなければならない、これもやるべきだと自分に要求しすぎると、
ストレスがたまって頭、体、感情がストライキを起こします。
本当にやらなければならないことは何なのか、よく考えてみましょう。
無理してガムシャラに何もかもしようとすると、イライラして余裕がなくなり、
他人にも厳しく要求することになってしまいます。
ときどき、やらなければならない、いろいろなことの棚卸しをしてみましょう。
いらないことをためこんでいませんか。
本当に大切ではないことは、捨てていきましょう。
リストを作って、重要なものから順番をつけてみましょう。
こうしてものごとをシンプルにしようとすると、
何が自分の人生にとっていちばん大切なのかがわかってきます。
シンプルな生活を試みましょう。
6月30日 欠点を気軽に受け入れる
自分の欠点、短所を知ることは大切です。知らなければなおせませんから。
自分の欠点を気楽に受け入れることも、大切です。
「こんなにひどい短所があっては、自分はだめだ」と思い込んでしまわないで、
「人間、誰でも欠点はあるものだ」
「こんなにたくさん短所があるのは、自分は人間にあたいするからだ」
とユーモアをもって、自分を気軽に受け入れましょう。
自分の欠点を笑えるぐらいになると、気が楽になり、
短所をなおしていくのに、ひどく悲観的になりません。
あまり力をこめて、完璧になろうとすると、はじめる前から疲れてしまいます。
6月1日 一年の目標を再考する
六月は、一年の中間にあたります。
正月に一年の計をたてた人は、いまどのくらいプランが実行に移されているか、
再考してみましょう。
目標を忘れてしまってはいませんか。
もう一度、新たな気持ちになって、自分のゴールは何なのか、
そして日常の中で、どのように目標をなしとげていくことができるか、考えてみましょう。
正月に、自分の目標をたてなかった人も、いま、この日を機会に、
人生の目標をたててみましょう。
何が自分にとっていちばん大切ですか。何をしたいと思いますか。
機能不全な古い習慣を捨てて、新しい習慣をつくりあげたいですか。
何か新しいことを学びたいですか。
できれば、紙に書いたり、コンピューターに入れてみましょう。
7月1日 決断をする前に、自己評価を高める
ものごとを決断するとき、大切な人生のプランを決めるとき、
自分の自己評価の高さを見てみましょう。
自己評価が低いときに決断を下すと、評価の低い決定が出ます。
自己評価が低いのは、片足でバランスを取ろうとしているようなもので、
誰かにちよっと押されたら倒れてしまいます。
こんなときに、人生の大事なプランを決めようとするのは無理です。
「自分は、だめだ。生きる価値もない。自分は大嫌いだ、何一ついいことがない」
と思っていれば、だめなプランが出てきても
不思議ではありません。
人生の大きな決定をする前に、自分の価値を高めましょう。
小さな決定をして、少しずつ小さな成功を重ねていきましょう。
そうしていくうちに、自分でもできるという自信がついてきます。
ここで大切なことは、小さなプランが成功してきたとき、
そこで止まってしまわないことです。
自己評価が上がったところで大きなプランの決断を忘れないようにしましょう。
7月2日 人生のブレーキをはずす
自分の過去に起こったことを長い間憐れみ、根んで暮らすと、前に進めません。
車のブレーキをかけながら前に進もうとしているのと同じです。
過去のこびりついた汚れをとり払い、故障をなおさないと、人生の車は調子よく走りません。
自己を憐れみ、泣きごとを言っていれば、自分が良くならなくても許してもらえると思っていませんか。
他人のせいだと恨んでいれば、自分は回復しなくてもわかってもらえると思っていませんか。
自分の過去の心の傷を直視し、嘆き、理解し、許し、喪に服した後に受け入れ、洗浄し、
前に進んでいきましょう。
人生のプレーキをはずしましょう。
7月3日 外の自分と中の自分の統一
外の自分と中の自分の統一に努力していますか。
たとえば、本当の自分は自分のためにいろいろなことがしたいのに、
外の自分は他人のことばかり世話している人。
内心、不安で知らないことが多いのに、外では知っている顔をして、つくろっている人。
自分の家は汚いのに、他人の家の汚さの文句を言う人。
外では他人にやさしいのに、自分の家族には威張って怒鳴り散らす人。
口ではお世辞を言うけれども、内心相手をバカにしている人。
外では道徳の大切さを話すけれども、自分は道徳に従わない人……。
いろいろなレベルで中と外の自分に、大きなくい違いが出てきます。
くい違いが出るのは人間として当然ですが、それを吟味しないでおいて、
ますます大きなギャップをつくるのはよくありません。
相手に、タバコ、アルコール、食べすぎ、運動不足の弊害を説教するなら、
まず、自分は自分の健康に注意しているかをみてみましょう。
7月4日 希望、願い、お祈りは方法ではない
希望と、願いと、祈りは、本人の気持ちを安めますが、
これらは何かを実際に得たり変化させる方法ではないので、
まちがえないようにしましょう。
たとえば、「暴力はやめてもらいたい」「この人はきっと、いつか変わってくれる」
と願いながら、何もしないで虐待を受け続けていれば、
虐待がひどくなるばかりで変化は起こりません。
希望を持つことは大切ですが、その希望を現実化させるには、
今までとは違った行動をとることが必要です。希望を目標に変えましょう。
希望を持って、実際にどんな一歩を踏み出せば、
その目標に近づくことができるのか方法を考えてみましょう。
7月5日 古いテープを回し続けない
頭の中で繰り返し回っている、古いテープを見なおしましょう。
自己を卑下するようなメッセージを自分に繰り返していませんか。
「どんなに努力しても成功するはずはない」「皆から嫌われている」
「好きになってくれる人なんていない」「何をやってもダメだ」
「どうしてこんなにバカなのか」「自分勝手だ」
などと、小さいときから人に言われてきたことを自分のテープの中に吹き込んで、
自分のものにしてしまっていませんか。
こういう古いテープの絶望的なメッセージを頭の中で回し続けるのはやめましょう。
自分をみじめにするばかりです。もうそろそろ、新しいテープに替えましょう。
7月6日 感情のローラーコースターからおりる
感情は、瞬間ごとに変わるものです。
何かストレスがあったり、他人にイヤなことを言われたり、
事がうまく運ばなかったとき、がっくりして心が沈んだり、イライラしたりします。
もちろんこれは当然の反応ですが、
もし、自分の感情がほんの少しのことで激しく揺れ動くようでしたら、
自分の人生がどうなっているか見なおしてみましょう。
体質的に欝になる人は別として、自分の感情にあまりにも振り回されてはいませんか。
自分の外で起こることに振り回されすぎてはいませんか。
すべての感情を他人や自分の外のことにコントロールさせてしまう必要はありません。
急激なローラーコースターのような感情生活はやめて、
自分の感情の景色を自分でつくり、山や谷、美しい野原、静かな川、強力な海などの
豊かな起伏をそこに取り入れましょう。
メディテーションはしていますか、反射的に行動しないようじっくり時間をとっていますか。
7月7日 自分の中の男と女のバランスをとる
今日は、七夕です。
離ればなれになった恋人が天の川を渡って、一年に一度会うという日を祭り、
竹にたんざくをつけて願いごとをするのが習慣です。
今日にちなんで、自分の中の男性の部分と、女性の部分を見つめてみましょう。
人間は誰でも、男性と女性の両方の面を持っています。
男性の良い部分は勇気、力強さ、実行力、保護力、チャレンジ精神、理性、
リーダーシップなどです。
女性の良い部分は、忍耐、愛情、栄養を与える、チャーミング、豊かな感情、
助け、思いやり、やさしさなどです。
男性と女性の部分のバランスがあまりにもくずれて、
片一方が地下に潜ってしまっている場合は、
もう一度、隠れている部分を引き上げてみましょう。
自然に出てこない場合は、少し努力をして、新しく身につける必要があるかもしれません。
いちばん欠けている部分を練習してみましょう。
たんざくに、これから自分が身につけていかなくてはならない
男性あるいは女性の部分を書き込んでみましょう。
7月8日 体験することは知ること
回復、改善への道を歩くとき、いろいろな方法で学んでいきます。
耳で聞くと、理解できます。テープやCDを聴いたり、仲間の話を間くとき、
「ああ、なるほど」と頭で理解することができます。
自分の目で見ると、信じることができます。
仲間が現実に回復し、もっと幸福になり、健全な行動をするのを見るとき、
「ああ、本当だ」と、信じることができます。
自分の体で、実際に経験してみると、心の底から知ることができます。
集めたインフォメーション、先行く仲間からの助け、
サイコセラピストからの教えなどを実行に移してみましょう。
体験して本当に「知ること」ができると、その知恵は体と頭の中に永久的な変化を与えます。
行動と、思考の幅が広がり、視野が大きくなります。
これをもとにして、どんどん進歩していきましょう。
7月9日 習ったことを実践する
自分には問題はないという否定、否認をやめて、問題を認識することが
まず、回復への第一歩であることはわかっています。
しかし、自分にはコ・ディペンデントやACとしての問題があると、
ただ認めただけでは次への進歩はありません。
本を読んだり、ミーティングに出たり、サイコセラピーに行ったり、
テープやCDを聴いたりなどインフォメーションを集め、知識を得ることが
次のステップであることはわかっています。
ところが、ただ、インフォメーションを集めるだけでは、次への進歩はありません。
実践が必要です。習ったことを行動に移していきましょう。
自分で体験的に経験しなければ、血となり肉となりません。
7月10日 謙虚な心を身につける
謙虚な心を身につけましょう。
謙虚さと、自己を卑下することとは違います。
自分が何か良いことをしたとき、何かを達成したとき、成功したとき、
自分に対して「よくやった」と褒めてやることは必要です。
共依存症の人やACの人は、ときに自分はダメだと思いがちで、
すぐ卑下してしまう癖があるので、励ましの言葉、ほめる言葉を自分にかけるようにしましょう。
しかし、回復改善の途上に少しの進歩をみて、
自分はもう完全に回復したと自惚れて思い込み、
努力をやめてしまうということのないようにしましょう。
謙虚な心は、バランスのとれた自己価値観を必要とします。
自惚れと虚礼は、自己の成長の妨げになります。
自分に本当の自信がないときに出てくる、醜いものです。
謙虚な気持ちで進んでいきましょう。
7月11日 先行く仲間に助けを求める
適当な助けを求めていますか。
自分に技術がないとき、自分に知識がないとき、他人に助けてもらうのは、
少しも恥ずかしいことではありません。
先行く仲間に助けやサポートを求めるのは、実は彼、彼女らに良いことをしてあげているのです。
というのは、後輩を助けるのは先輩の特権であり、後輩を助けることによって、
先輩自身の回復がより進み、回復改善に必要な過程がもっと深く身につくからです。
助けてもらった人も、いつかは助ける身になることでしょう。
こうして助けの輪は広がっていきます。
「迷惑になるから」とか、「相手の時間をとっては悪いから」などと躊躇せず、
どんどん適当な助けを、先行く仲間に求めましょう。
7月12日 適当な人に依存する
適当な人への依存は大切です。
なんでもかんでも一人でやり抜かなくてはと、ガムシャラになるのはよしましょう。
独立心があり、自分のことは自分でするという精神は立派ですが、
時とところによっては、依存が必要になります。
赤ちゃんは、親や親代わりになる人がいなくては生きていけません。
泳げなくて、溺れそうになっている人は、助けてくれる人が必要です。
これと同じで、回復の初心者など、あまりにも頭と感情が混乱し、
オーバーヒートしている人は、他人に助けてもらったり、適当な人に依存することが大切です。
依存しすぎてしまって、独立できなくなるのではないかと心配する必要はありません。
少しずつ力がついてくれば、だんだん一人立ちできるようになります。
ただ、依存する相手は、どんな人かをよく確かめてからにしましょう。
健全な行動、思考を示している先行く仲間、信頼できるサイコセラピストなど、
自己の確立に努力している人を選びましょう。
7月13日 回復の過程
依存症の人も、共依存症の人も、アルコールや薬物、食べ物、買いもの、
ギャンブル、仕事、セックス、怒りの爆発、人間関係など何かにのめりこんで、
とりつかれてしまう過程は似ています。
かつては広かった社会生活一一仕事仲間、近所、親類、友人関係など一一が、
だんだん狭くなっていきます。
それと反比例して、依存の対象になっているものが生活の大部分を占めるようになります。
かかわる友人や家族の数がわずかになり、
コントロールのきかない依存の対象物だけが残ったときに
サレンダー(全面降伏)のチャンスがおとずれ、転換の可能性が生まれます。
このとき、自己の力のなさを認め、自分一人ではコントロールができないことを知り、
仲間や自助グループ、サイコセラピストなどに助けを求め、
スピリチュアリティなどの自己よりもっと大きな力(ハイヤーパワー)を
自分の人生の中に組み入れる、回復への道を歩みはじめます。
この道は、いっときは大きくふくらみますが、スリップ(逆もどり)があり、
小さく縮み、そしてまた、大きくなっていきます。
これを何回か繰り返していくうちに、友人の数も増え、社会生活が広がっていきます。
そして、依存の対象物が小さくなっていきます。
この回復、改善の過程をはじめることによって、もっと意義のある人生を送ることができます。
いろんな意味で、こういう人たちは他の人よりも幅の広い人になります。
7月14日 後梅すること
あれこれと過去のことを、後梅していませんか。
「しまった」と思ったときには、あとの祭りというわけですが、
後悔することは、ある意味で役に立ちます。
ああすれば良かった、こうすれば良かったと、過去の失敗をもう一度、
現在の時点から見直すことは有意義です。
その失敗は、どうしたら防げるか少し考えをめぐらすのは良いことです。
後悔は、自分が人間で、誰でも矢敗はするものだということを思い知らせ、
その失敗を洗い流し、清めて、新しい出発点にするのに役立ちます。
ただ、むやみに、自分を叩きのめし、責めるのはやめましょう。
失敗を頭の中に焼き付けてしまって、
同じことを何度も何度も繰り返し後悔するのはやめましょう。
頭から離れなくなってしまったら、だれか信頼できる人に話をしてみてはどうでしょうか。
また、散歩に行ったり、運動をして気分の転換をしてみてはどうでしょう。
「あっ、また失敗しちゃった。これは習慣なんだな。次は変えてみよう」
と、やさしく、やさしく、自分に接していきましょう。
7月15日 自分を表現できる方法を探す
自分をはっきり表現しましょう。言いたいことも言えないで小さくなっていませんか。
自己を明快に表現するには、自分が何を言いたいかを知っている必要があります。
何が言いたいかわからなくなったとき、文章にしてみましょう。
それでもわからないときは、クレョンやパステル、絵の具、マジックペン、墨などを
使って絵にしたり、粘土をこねて何かをつくり出してみましょう。
それでもわからないときは、楽器を弾いたり、歌を口ずさんだり、
音楽を聞いて自分のムードを表現してみましょう。
つぎに、体を動かしてみましょう。
ダンスにしてもいいし、彫刻のようにポーズをつくり、体を固定させてみましょう。
どれがいちばん自分をはっきり表現できる方法ですか。
それから、いつも何か言いたくても、言えなかった人に対して出さない手紙を書いたり、
鏡の前で話をする練習をしてみましょう。
自分の言いたいことがはっきりしてきたら、相手に対して表現してみてください。
言いたいことも言えなくて、小さくなっている必要はありません。
394 :
涙を流す:04/08/27 15:58 ID:FcBuGchh
7月16日 涙を流す
涙は大切な役目をします。
心を清め、心の痛みを流し、古い傷をいやし、人生を新しい方向へ向けるチャンスを与えます。
悲しみを感じられるだけ感じ、嘆き、失ったものの喪に服し、
捨て去るべきものは捨てていかないと前に進めません。
涙が外に出ないで中にたまってしまうと、思ってもいないところで、
思ってもいない形になって出てきます。
欝になって自分を虐待したり、病気になったり、他人にやつあたりしたりして、
怒りを爆発させたりします。
悲しいときは、涙を流しましょう。
声を出して泣きましょう。
信頼する仲間の前で泣きましょう。
仲間と支えあって、涙を流しましょう。
7月17日 良いことを思い出す
今までの人生で嬉しかったこと、楽しかったこと、良かったことを思い出してみましょう。
つらかった子ども時代を送った人でも、何か良い思い出があるはずです。
親や親類のおばさんにやさしくしてもらったとか、先生に目をかけてもらったとか、
友人の親から親切にしてもらったとか、友人から励ましの言葉をかけてもらったとか、
近所の人からプレゼントをもらったとか、何かいいことがなんらかの形であったはずです。
いつも悲しいこと、つらいこと、心の傷ばかりを注目していると、
嬉しかったこと、楽しかったこと、良かったことを忘れてしまいます。
バランスが必要です。
ほんの小さなことでもいいのですから、良いことを思い出してみましょう。
7月18日 無力さを売り物にしない
本当に困ったとき助けを求めるのは、大事な技術です。
自分で何でもかんでもコントロールできると思うのはまちがいで、
信頼できる人に、適当な依存をするのは大切です。
しかし、自分にまったく何の力もないようにふるまうのはよくありません。
いつも助けてもらわないと生きていけないようにふるまうのは、
ある意味では、相手をコントロールしようとする無意識の試みです。
相手を共依存的に自分にのめり込ませ、世話をさせたり、
罪の意識を植えつけたりすることになってしまいます
こうして、不健全な人間関係ができあがっていきます。
適当なときに助けを求めはしても、
自分で自分の世話ができない弱々しさを売り物にするのはやめましょう。
7月19日 心をオープンにして他人の意見を聞く
他の人の意見に耳を傾けていますか。
自分の意見や、考え方だけに固まってはいませんか。
いったん自分の考えにこだわると、他の人の考えや意見を、
心をオープンにして聞くことが難しくなります。
自分の考えを捨て去る必要はありませんが、他の考え方も受け入れるよう努力しましょう。
他の人の考えを心を開けて聞くと、最初は不愉快だったり、居心地が
悪かったりしますが、思ってもいなかった見方、考え方に刺激され、
自分の人間の幅が広がります。
とくに、敵だと思っている人や、あまり好きでない人の意見は、
すぐに切り捨てることなく聞いてみましょう。
ただ、その人が差別するようなことを言ったり、他の人を見下したり、
他人やあなたをバカにしたりしたら、聞き続ける必要はありません。
それらを区別できるようになりましょう。
7月20日 恐れ、不安に名前をつける
共依存の人やACの人は、恐れをたくさんもっており、
思ってもいなかったとき、思ってもいなかったところでそれが出てきたりします。
どうして恐いのかわからないのに、不安でいっぱいで動きがとれないことも多くあります。
子どものとき育った家で経験した不安に満ちた状況と、
同じような情況が再現されたからかもしれません。
あるいは、依存症の人のまわりにいて、不安におののく生活を毎日送ったため、
それが常になってしまっているからかもしれません。
まず、自分の不安、恐れがどこから出てきているか、理解することが大切です。
その恐れ、不安に名前をつけてみましょう。
必要以上に大きくなってしまっている恐れ、不安を、
状況に合わせて現実にマッチしたサイズにしましょう。
7月21日 夏を楽しむ
夏です。
避暑地に行ったり、海へ行ったり、山に登ったりと、夏を楽しんでいますか。
遊ぷこと、楽しむことを、適当にするのは大切です。
アイスティー、朝顔、ひまわり、アイスクリーム、かき氷、冷しそば、
冷やしたトマトやスイカ、そして冷たいおしぼり、昼寝、水遊び……
子どもに返ったつもりで楽しみましょう。
かといって極端に仕事狂から遊び狂になるのも良くありません。
あまりにも、いろいろなことをバケーションの中に取り入れて、
あっちこっちのレジャー地域を訪ね歩き、
帰ってきたらぐったりというのでは骨休めになりません。
ときには何もしないで、ポーとしているのもいいものです。
汗を流してお風呂に入って……。
7月28日 ナルシシスティックな人間にならない
共依存、ACの不健全な行動から回復の途中、
ナルシシスティック(自己陶酔的)な人間になってしまっていないか、気をつけてみましょう。
自己陶酔的な人は、他人のことなどかまわず、自分が一番になればいいと考えています。
自分は当然、世話されるものだと思い込んで、まわりの人の気持ちを察することはありません。
これはとくに、日本の男性に多いタイプです。
小さいときから母親に世話されて、大人になっても無意識に、
あるいは意識的に自分は偉いと信じ、部下や女性、妻に世話を要求します。
他人の扱い方も、上の人や力のある人、お金持ちをチヤホヤしますが、
弱い者に対しては、傲慢です。
こういうナルシシスティックな人間にならないようにしましょう。
こういう人は一人になると、実は弱い人間です。
本当に真から強い人は、偉そうにふるまう必要はないのですから。
7月29日 依存、共依存のゲームをやめる
依存症の人と共依存症の人とのゲームは、どちらかがやめないと、
どこまでも続きます。
依存症の人は、アルコールなどで頭と心がマヒしてしまっているので、
自分には問題はないと思い込んでいる場合が多いのです。
ですから、自分からゲームを終えたいと思うことは滅多にありません。
共依存症の人は、依存症の人をコントロールしようとしてもそれができず、
自分がみじめになっていくのを、ひしひしと感じています。
たとえ不公平でも痛みを感じている人がやめないと、
このみじめなゲームは終わりません。
共依存症の人がゲームから降りたとき、はじめてこのゲームのからくりがわかってきます。
勝者はいないゲームであったことが。
自分は戦うことをやめても相手がまだ依存症を続けていたら、
距離をおいて見守るか、つらくてもその人の側から離れていきましょう。
そうしないと相手だけでなく、あなたも、家族全員も、皆おぼれてしまいます。
7月30日 羨ましさと、妬みを小さくする
羨ましさと妬みがにじみ出して、自分のまわりをうろついていませんか。
ほんの少し羨んだり妬んだりすることは、人間なら誰でもあります。
ところが、これが固定してしまうと、他人を見ては羨望の念にかられ、
どうして自分はあの人のようではないのか、
どうして自分はあの人がもっているものをもっていないのかと、
いつも比較するようになってしまいます。
それは惨めな生活の仕方です。
羨ましさと妬みから、他人をけなすのも楽しい生活とは言えません。
自分がいかに不幸で、他人はいかに幸福であるかに常に注目していると、
本当に幸福になるチャンスを逃してしまいます。
他人の悪い点や欠点ばかりに注目してけなしていると、
本当のフレンドシップは育ちません。
羨ましさと妬みが、どれはど自分の生活の中で大きくなっているか、
あるいは小さくなりつつあるかに注目してみましょう。
7月31日 他人の心を疑わない
他人に下心があるのではないかと疑っていませんか。
何か人が自分のためになるようなことを言ったり、したりすると、
「あの人は、何か私から欲しいものがあるからだ」とか
「どうして、私なんかと一緒に行きたいんだろう」
「きっと内心では、自分をバカにしているにちがいない」
などとすぐに相手を疑ってしまっていませんか。
これは、自分の不安や自尊心のなさから出てくるものです。
他人の行動、言葉の内の意味をつねに探って最悪の意味づけをしていると、
友人もできませんし、親しい人間関係がつくれません。
他人の行動、言葉が良い方と悪い方の両方にとれるときには、
良い方にとっていきましょう。
真実は、早かれ遅かれ現れてくるのですから。
8月1日 自分と他人を許す
他人を許していますか。
自分を許していますか。
他人がした失敗やまちがい、自分がした失敗やまちがいに、
いつまでもこだわっていると前へ進めません。
小さな子どものときに深い心の傷をつけた人を許すのには、少し時間がかかります。
許しにいつまでという時間制限はありません。
それぞれ一人一人、違ったペースで許していけばよいのです。
ただ、許しができる方向に向かっていることが大切です。
まず、自分を許すことが第一です。
いままで無意識のうちにやってきたまちがい、
知識がなかったので繰り返した失敗などを許してやりましょう。
将来こういう失敗はしないよう努力することの方が大切です。
次に、他人が日常おかす小さなまちがいを許しましょう。
そして最後に、深い心の傷をつけた人を許していきましょう。
8月3日 回復の準備のできていない人を助けない
回復、改善の道をだんだんと進んでいくと、
まだ回復をはじめていない人が目につくようになります。
すると自分の回復の度合いに感動して、他の人もこうすればいいのにと、
夢中になって相手を説得したくなることもあります。
他の人に知らせてやったり、教えてやったりするのは良いことですが、
無理に押し売りするのはやめましょう。
相手に心の準備ができていなければ、どれほど高度な説得力を使っても、
大きな岩のごとく少しも動きません。
ときどきインフォメーションを与え、ようすを見てみましょう。
人は、それぞれに違った速度で、違った方法で回復、改善していきます。
あなたが素晴らしい回復の方法だと思っても、相手にとっては、
まったく役に立たないことかもしれません。
もし、インフォメーションを与えたとき、反応があったら、
その人をもう少し助けてあげましょう。
のめり込むような助けではなく、静かに見守り、
その人が自分で歩けるような助けをしましょう。
8月4日 危機に身をさらさない
小さいときから危機と一緒に育ってきたACの人は、
危機や危険が起こっていないと、落ちつきません。
といって危機が起こっているとき、落ちついているかと言うとそういうわけでもありません。
体と頭は常に非常時状態で、ゆっくり休むときがないのです。
人間には適当な刺激と、適当な休みが必要です。
常にストレスがあって刺激を受けていると、免疫力が下がり、
風邪をひきやすくなったり、腹痛、頭痛、その他の体の疾患になって表れてくることが、
最近のサイコ・イミュノロジー(心理免疫学)の分野で研究されています。
あまりにもハラハラした毎日を送っていたら、
これはちょっとおかしいと思ってください。
一難去ってまた一難、というように、自分で何とかできるのに、
何もしないために起こる災難に身をさらすのはやめましょう。
8月5日 他人のコントロールをやめる
他人が自分でできること、しなければならないことを、
あなたが代わりにしてしまっていませんか。
手当たり次第に人の世話をして、
他人の問題を自分のものにして解決しようとムチャをしていませんか。
相手の判断を取り上げ、その人のために決定してやり、どのように生きて
いくべきかを教え、手を取り足を取り、世話をしてやっていませんか。
相手が自分の言うとおりにならないので文句を言ったり、嘆いていませんか。
相手が失敗や、まちがいをしないようにとこんなにもしてやっているのに、
効果がないのでますます躍起になって、もっと何とかしなけれぱと思っていませんか。
相手のことを心配しているから、気になるから、
愛しているから相手をなおしてやりたいと思い、
自分はその役に立っていると思い込んでいませんか。
これは愛ではなくて、コントロールです。
共依存的なコントロールはやめましょう。
8月6日 心の戦争を終わらせる
今日は、広島原爆記念日です。
人類を完全に破壊することのできる核兵器を所有する私たちは、
実に恐い世界に生存しています。
世界のどこかで、人間と人間が殺し合う戦争がいつも起きています。
自分の思いどおりにならないとき、相手を抹殺したいという本能は、
誰でも持っています。
この日を機会に、自分の中の戦争、まわりの人との戦争に注目してみましょう。
自分の中で自分を責めて、自分を破滅に迫いこむような核戦争をしていませんか。
いったん原爆や水爆を落としたら取り返しがつきません。
矢望したり、ミスをしたり、行き止まりにぶつかって絶望感を感じたとき、
自分を抹殺するような行動には出ません。
相手や、回りの人に、過激な怒りを感じたとき、原爆を爆発させるようなことはしません。
自分と他人の命を大切にします。
自分の中の平和、相手との平和、自分のまわりにいる人たちとの平和、
地域共同体、日本の、そして世界の平和へと、機会があるごとに気持ちを新たにし、
コンフリクト・リゾリューション(闘争解決)の技術を身につけるよう努力しましょう。
いろいろな戦争で、命を落とした世界中の人々の冥福を祈りましょう。
合掌。
8月7日 本当の自分を大きくしていく
本当の自分と、嘘の自分を見つめてみましょう。
外に出している部分は、嘘の自分ではないですか。
本当の自分は、昔々、隠れ家に身をひそめてしまって、
嘘の自分がはびこってしまっていませんか?
本当の自分は誰なのか、わからなくなってしまっているのではないでしょうか。
親から、きょうだいから、親類の人から、近所の人から、先生から、
友人から、職場から、暗黙のうちに強いられてつくりあげられた自分は、
本来の生まれついた自分ではないかもしれません。
知らないうちに、いやみを言う誰かに似てきていませんか。
批判的で否定的な誰かのようになってしまっていませんか。
自分が意地悪されたから、意地悪をする側になってしまっていませんか。
怒鳴ったり、虐待したり、ヒステリックな誰かのようになりつつありませんか。
本当に自分は、こうありたいと思って自分でつくりあげてきた本物の自分ですか。
「これは自分だ」と思える部分を、だんだん大きくしていきましょう。
8月8日 外の自分と内の自分の差を縮める
外の自分と内の自分との差は、だんだん小さくなってきていますか。
自分が育った家で、親が外目には立派だったり他の人にはやさしかったり、
社会では地位があって尊敬されていたのに、家の中では暴力を振るったり、
怒鳴りちらしたり、性的虐待をしたり、酒癖が悪かったりと、
ひどい落差があった場合があります。
こういう家庭で育ち、外の誰にも自分がひどい目にあっていることを信じてもらえず、
寂しい思いを抱えて一人で耐えて暮してきました。
こうして育つと、自分の中にも、外の自分と内の自分とのギャップができてしまいます。
外ではにっこり、内では涙や怒り、ということはありませんか。
外ではしっかり仕事をして文句も言わない自分が、
内ではいやいやながら仕事をして、イライラして文句たらたら、
などということはありませんか。
家の中で、弱い者いじめをしていませんか。
外の自分と内の自分との差を縮め、こうなりたい自分の方に近づいていきましょう。
8月9日 回復、改善の道はいつでも開かれている
どんなに年をとっていても、回復、改善の道を歩きはじめるのに遅すぎる
ということはありません。
ただ長い間、沈黙したまま耐えてきた悲しみ、怒り、孤独感は
山ほど積み重なっており、それを爆発させたとき衝撃が大きかったり、
癒しに長い時間がかかったりします。
いままで、誰も助けてくれなかったし、助けてくれるところを知らなかった、
自分を癒す方法がわからなかったなどの理由で、
苦しみを我慢して生きてきました。
苦しんでいるのは自分一人ではない、他の人たちも同じような経験をして
生きてきたということを知ったとき、肩の荷が降りるような気がします。
こういう経験を共依存、アダルト・チルドレン(AC)という共通の言葉で
語り合えることにホッとしたことでしょう。
今日からでも遅くはありません。回復、改善の道を歩きはじめましょう。
すでに相当長い間歩き続けている人も、初心に返って癒しを続けましょう。
8月10日 静かな勇気を持つ
静かな勇気を持ちましょう。
大きなできごとを成す大英雄になる必要はありません。
人の生命を、自分の生命を犠牲にして助けるというドラマチックな機会は、
そうあるわけではないのです。
しかし、自分の人生を少しでも良くする、まわりの人の人生を少しでも良くする、
小さな勇気を発揮する機会は毎日あります。
こういう勇気は静かなもので、はなばなしくはありません。
思いやりがあってやさしく、しかも自分の信じることを逆境にもかかわらず、
やりとおします。苦しさや痛みにもくじけないで、現実をしっかり見とおし、
自分がより良い人間になるよう、癒しへと努力します。
大きな目でものごとを判断し、決定し、実行に移していきます。
その結果、まわりの人も影響を受けて、その人の人生の癒しがはじまり、
より良い方向に進んでいきます。
このような小さな、静かな勇気が、子どもの虐待を防いだり、
妻の虐待を防いだりするきっかけになるかもしれません。
8月11日 人の虐待に知らないふりをしない
「知らなければ痛みは感じない」というのは、
ある意味ではそのとおりかもしれませんが、これは現実を無視した生き方です。
隣の家庭で子どもの虐待、妻の虐待が起こっているかもしれません。
毎日、お皿が割れる音がしたり、怒鳴り声が聞こえてくるのに知らない顔をして、
なんでもなかったようにふるまうのは、真実にふれたくないからかもしれません。
でも、どんなに知らないふりをしても、実際に何かが起こっていることは否定できません。
知らないでいることが、実は誰かにもっと大きな傷をつけることになるのです。
おかしいなと思ったら、聞いてみましょう。
ヘんだと思ったら声をかけてみましょう。
おどおどして、口もきかないで、黙っている近所の子がいたら、話しかけてみましょう。
顔に黒いあざができている奥さんには、助けを得られるところがあることを教えてあげましょう。
自分が小さかったとき、もし誰かが自分に関心をもって、声をかけてくれていたら、
どんなに違った人生になっていたことでしょうか……。
8月12日 仲間というパワー
真実の自分を他の人の前で現すことができれば、
どんなに気が晴れることでしょう。
地位や名誉、お金、学歴、職業、年齢、性差にこだわらず、
ただあるがままの自分を表現し受け入れられたら、
どんなに心が解放されることでしょう。
皆の前で、本当の自分が認められ、批判されず、支えられたら、
どんなにうれしいことでしょう。
皆の前で、思いっきり泣けたら、どんなにスッキリすることでしょう。
癒しの道を歩く仲間たちでつくったグループ、サークルはこれを可能にし、
最初は命づなとなります。
12ステップの自助グループや、リプロセス・リトリートなどの
ワークショップは、あなたの人生を変換する助けになります。
思い切って参加してみましょう。
一人で悩む必要はありません。
仲間というパワーがあるのです。
8月13日 “悪い人”をダメだと決めつけない
共依存症の人、ACの人は黒と白をはっきり分けてしまう考え方をしがちですが、
あなたには灰色の部分がだんだん増えてきていますか。
かつては極端な見方で、他人を判断してきました。
「あの人は悪い人だ」「あの人は良い人だ」「あの人は正しい」「あの人はまちがっている」
と、まわりの人を厳しく区別してきました。
自分のことも「あれはするべきだ」「これはするべきではない」
と、正しいことと正しくないことがあまりにも分かれすぎていて、
人間がぎすぎすしていました。
ある人はまったく黒で悪者で、まちがっているということも、
ある人はまったく白で善人で、正しいということもまずありません。
同じ人でも、あるときには良く、あるときにはまちがいをします。
環境によっては、良くないことをしてしまうのも人間です。
他人も自分も、皆、黒い部分と白い部分を持っています。
悪いことをする人を見たとき、行動をとがめても、
この人は一生涯ダメだと決めつけるのは、よしましょう。
8月14日 小さな成功を積み重ねる
小さな成功を数え、積み重ねていますか。
多くの人は、失敗やまちがい、がっかりしたことの数を数え、
毎日それを積み重ねています。
うまくいったこと、良かったこと、うれしかったことは、
まるで偶然に起こったことであるかのように扱います。
そして、まちがいや失敗は、自分が何かをしたせいだと思いこみ、自分を責めます。
こうしていると、いつまでたっても、自己評価が上がりません。
ネガティブな悪い方向ヘアンテナをたてていると、
まちがいや、失敗、失望が虫めがねで数倍に拡大したように大きくなって、
体の中に入ってきます。
ポジティブな、良い方向へ新しいアンテナをたてましょう。
ほんの小さな成功でも積み重ねていくと、自分は、
失望とまちがいだけでできた人間ではないことがわかって、自分が好きになります。
8月15日 家系をさかのぼる
お盆にちなんで、自分の祖先のことを考えてみましょう。
先祖についての知識はどこまでさかのぼってありますか。
家系をさかのぼって調べていくと、面白い事実がわかってきたりします。
まだ生きているおじいさん、おばあさん、ひいおじいさんや、
ひいおばあさんなどに、昔話を聞くのもいいものです。
お盆で、家族や親類の人がそろったら、先祖のことを聞いてみましょう。
何か特別な、プライドがわいてくるような家系ですか。
変わった人が多い家系ですか。
やさしい人が多いですか。
いつも怒りを爆発させるような人が多いですか。
アルコールやギャンブル依存症、浮気をする人が多いですか。
秘密が多い家系ですか。
コミュニケーションや人間関係が良い家系ですか。
不健全な人間関係が代々続いていますか。
外目にはいいけれど、中は不幸が多い家系ですか。
家族に習ったことが、何世代にも受け継がれていることは珍しくありません。
もし、不健全な行動、態度が代々受け継がれている場合は自分の代で終わりにして、
次の世代には渡さないように努力しましょう。
8月16日 川の洗れに身をゆだねて
川の流れに逆らって生きていませんか。
川は、下に流れるものです。
川の水と一緒に流れていきましょう。
ときどき、岩やつき出ている木や、ゴミににひっかかったりしますが、
そんなときは力を出して取り払ったり、そっと岩に手をつけて身を離します。
早く流れるときと、ゆっくり流れるときとがあります。
急がなくても、いつかは皆、海に流れ出ます。
流れに逆らって上の方に行こうと思うと、疲れ果てて、ヘトヘトになってしまいます。
どんなに力を入れて泳いでも、最終的にはうち負かされて流されてしまいます。
力果てて流されると、川の流れをエンジョイすることも、
ところどころ自分の好きな場所で休んだり、泳いだりすることもできません。
自分の流れている川がどんな川か、まわりを見てみましょう。
ドブ川だったら流れる川を変えましょう。
あまりにも冷たかったら流れる川を変えましょう。
あまりにも岩や石ころだらけだったり、流れが早すぎたりしたら、
流れる川を変えましょう。
8月19日 やりたいと思っていたことを実行する
いつもやりたいと思っていたのに、できなかったことをやりましょう。
人生は、短いものです。いつ災難や事故に会うともかぎりません。
年とってから、ああすればよかったとか、こうすべきだったと思っても、
体がいうことを聞かなかったり、エネルギーがなくなっていたりします。
何かをしたいという意思さえなくなっていきます。
外国へ旅に行きたいと思っていたら、それを可能にしましょう。
演劇を観たいと思っていたら、出かけて行きましょう。
本を読みたいと思っていたら、時間をとって読みましょう。
家族と散歩に行きたいと思ったら、一緒に時を過ごしましょう。
何か特別食べたいものがあったら、食べましょう。
いつも欲しいと思っていた物を、買ってみましょう。
書きたいと思っていた手紙を、書きましょう。
そして、いつも「ありがとう」を言おうと思って、言う機会がなかった人たちに、
感謝の言葉を伝えましょう。
8月20日 思いきって笑う
思いっきり笑ってみましょう。
笑いは、ストレス解消に役だちます。笑いは、心の傷を癒します。
笑いは、体の免疫力を高めます。笑いは、人生にうるおいと楽しさを
もたらします。
自分の矢敗やまちがいを笑いましょう。人生の皮肉さを笑いましょう。
コメディーや面白い映画やビデオを観て、笑いころげましょう。
おもしろいゲームをして、皆で笑いましょう。空を見上げて、にっこりしましょう。
鳥を見て、草花を見て、山を見て、海を見て、他の人を見て、にっこりしましょう。
これは、小さいとき身につけた、にせのにっこり仮面と違って、
心から自分を解放してやる笑いと微笑みです。
8月25日 親を責めるのをやめる
親から受けた傷を流しましょう。
親を責め続けていると、自分の成長がありません。
自分が親になってみると、子どもが言うことを聞かなかったとき、
かっとして怒鳴ったりたたいたりするのは、
実に簡単で自然に出てくる行動であることがわかるでしょう。
とくに、自分もそのようにして育てられた場合、
フラストレーションやストレスがたまったり、かっとなると、
すぐ子どもに手が出たり、怒りを爆発させたりします。
自分の怒りで頭がいっぱいになり反射的に出る行動で、
子どもの感情を考える余裕がありません。
それがどんなに子どもの心に傷となって残るかをじっくり考えることができたら、
あるいは自分の怒りの始末の仕方がわかっていたなら、
こういう行動には出なかったかもしれません。
もしあなたが親で、子どもに怒鳴り散らしたり、たたいたり、
せっかんをしたことがあったら、自分を許してやってください。
もうこれからはしませんから。
もし自分が親から、こういう仕打ちを受けていたら、親を許してやってください。
良いしつけをしていると思ってやったことかもしれません。
親自身の親から習ったことを、そのまま次の世代に渡しただけかもしれません。
いずれにしても、大人の自分は、自分の行動に責任をとる必要があります。
親を責め続けるのはやめましょう。
8月17日 ストレスを捨てリラクゼーションを
自分の心と体の健康に気をつけていますか。
自分の生活は平安ですか。それともストレスでいっぱいですか。
過去にはストレスを体の症伏として出していました。
ストレスでいっぱいの生活は、捨て去りましょう。
ストレスを酒やタバコ、食べ物などで解消しようとするのはやめましょう。
ラクゼーションの技術をもっと身につけましょう。
深呼吸を二〜三回してみてください。
ゆっくり下腹をふくらませながら息を吸います。
下腹をひっこめながら息を吐きます。
体の中にストレスがたまっていたら、そこへ新鮮な空気を送ってストレスをほぐします。
体全体をチェックしながら空気を送って、ストレスを解消していきます。
次に両手をあげて、背伸びをしてみてください。
両足もできるだけ伸ばしてみましょう。
横になってやってもいいし、座ったままでもいいし、立ってやってもかまいません。
自分の心身がリラックスしていくのを感じてください。
8月26日 過去の再体験による療し
いったん心の傷に気づき、痛みを認め、むやみに苦しまなくてもよいことがわかると、
いままでのつらさは嘘のようです。
いままで心の痛み、苦しみは、当然のことだと思い疑ってもみなかったので、
回復、改善の方法があるということがわかったときは、
青空がぱっと広がるような気がしました。
自分の過去を話すことによって癒しが起こるというのは、
本当に自分で経験しないとわからないことです。
自分の心の傷を愛をもってサポートしてくれる仲間の間で話し、
傷を再体験し、新しく意味づけをし、皆にわかってもらうことで癒しが起こります。
自分の育つ過程で得られなかったもの、できなかったことを、
たとえロールプレイであっても経験することによって人生の幅が広がり、
感情が豊かになり、過去の欠陥が埋まり、癒しがはじまります。
こういう経験ができるリプロセス・リトリートなどに参加したり、
仲間とグループをつくり助けあっていきましょう。
8月27日 変化していく勇気を持つ
小さなことでもいいから、自分で変化できることは変化していますか。
他人をコントロールすることはできませんが、
自分をコントロールして少しずつ良い方向へ変化していくことはできます。
自分の考え方、感情、行動に、できるだけ大きい影響を与えましょう。
変化しなければ、進歩はありません。
たとえそれが良い方向への変化であっても、
変化することには痛みと抵抗が伴います。
環境を変えることにも抵抗があります。
とくに、いままで一緒にいた夫や妻、恋人、友人との関係を変えるとなると、
大きな苦痛を感じます。
自分にとって役に立たず害になるようなことは、
慣れという抵抗に引っぱられても、変えていくことが必要です。
変化していく勇気を持ちましょう。
あぼーん
426 :
優しい名無しさん:04/08/28 10:41 ID:1B3lzR/B
これって本丸写しなん?
大丈夫なのか?
8月28日 ものごどを完成させる
共依存症やACの人の特徴の一つとして、ものごとを完成できないということがあります。
小さいとき何かをはじめると、いつも家族の危機が起きて
ものごとを完成できなかったせいかもしれません。
いつもおどおどして暮らしていたので、ものごとに集中できなかったせいかもしれません。
何かをはじめると、いつも笑われたり非難されたせいで、自信を失くしたからかもしれません。
何かをはじめると、いつもあれこれと命令されて、他人の世話や雑事をしなければならず、
途中でやめねばならなかったからかもしれません。
いずれにしても、大人のあなたにとって、ものごとを完成できないのはハンディキャップです。
この技術を身につけるには、小さなプロジェクトを完成させることからはじめましょう。
はじめたら、終わりまでやりとげましょう。
8月29日 毎日少しずつの進歩を振り返る
毎日少しずつ、自分が変化しているのに気がついてきました。
自分の生活の中に、笑いと微笑みが見られるようになりました。
感情の幅が広がってきました。
他人をコントロールすることが少なくなってきました。
ハラハラして暮らす日が、少なくなってきました。
ほどほどにすることが、それほど難しくはなくなってきました。
ときどき、自分の進歩をふり返ってみましょう。
毎日、少しずつの進歩は、あまりにも小さく、目に見えなかったり、感じられなかったりしますが、
何か月かごとに振り返ってみると、なしとげていることがわかります。
進歩したことを、たいしたことないとけなしたりしないで、自分をほめてあげましょう。
8月30日 心の穴に入って探求する
依存症(アディクション)や共依存症(コ・ディペンデンシー)をあきらめたとき、
心の中にぽっかり大きな穴があくのに気がつくでしょう。
今まで、心をいっぱいに埋めていた依存や共依存の対象がなくなっていけば、
穴があくのは当然です。
いたたまれなくなって、
急いで何か別のもので穴を埋めようとがむしゃらにならないようにしましょう。
ゆっくり呼吸をしながら、体をゆったりさせてみてください。
イマジネーションを使って、この穴の中に入って、じっくり穴を観察してみてごらんなさい。
どれくらいの大きさですか。
どんな色をしていますか。
心の中にイメージを描いていくうちに、だんだん形が変わってくるでしょう。
この穴と友だちになりましょう。
この穴を大事にしていきましょう。
この穴に本当に必要なものは何かを、
心の奥深くのインナー・ガイド(道案内人)にそっと聞いてみましょう。
自分で、これだと思える答が出るまで、何回か穴の中に入って探求してみましょう。
8月31日 一歩しりぞいてみる
「押してもだめなら引いてみる」とよく言われるように、一歩しりぞくことは、ときには大切な技術です。
気が転倒しているとき、混乱しているとき、何も頭に浮かばないときなどは、一歩しりぞいてみましょう。
害のある人の側に長くいると、自分がおかしくなってきますから、一歩しりぞきましょう。
回復、改善がだんだんと進んで、健全な行動、思考ができるようになっても、
自分のもとの不健全な家族にもどると、また、退行してしまうことが往々にしてあります。
そんなときは、一歩しりぞいてスペースを持ちましょう。
もう少し力をつけてから、また、接触しなおしてみましょう。
自分で、これだと思える答が出るまで、何回か穴の中に入って探求してみましょう。
9月1日 他の依存症に移らない
一つののめり込み依存(アディクション)から回復しはじめたとき、
何かほかのものに依存しはじめていませんか。
人間関係にのめり込んでいた人が、共依存症から回復しはじめたとき、
食べ物にとらわれて摂食障害になったり、タバコを吸いはじめてニコチン依存になったり、
アルコールや薬に依存してしまっては回復、改善とは言えません。
一つの依存、共依存からの回復が、人生全体の改善につながるように努力しましょう。
もし複数の依存症になったら、一つだけの自助グループだけでなく、
いろいろな違った依存をテーマとする自助グループや、サイコセラピーに行って、
多様に対処していきましょう。
どんな依存症も一時的な解放感が得られるだけで、長い目でみると大きな害をもたらします。
早いうちに対処しましょう。
9月2日 自分に嘘をつくのをやめる
自分や他人をだましたり、嘘をつくのをやめましょう。
一般的な意味でのだましや、嘘をつくことはないかもしれませんが、
つかなくてもよいようなときに嘘をつくのが、共依存症の人、ACの人の特徴の一つです。
夫や妻がお酒を飲んで酔っぱらい、次の日働きに行かなかったのをかばうために
嘘をついたのかもしれません。
親がお金を使ってしまい、学校へ出すお金がなくなってついた嘘かもしれません。
内心、悲しくて悲しくてしようがないのに、表面ではにっこりして人をだましたのかもしれません。
イヤだと思っているのに、相手の行動を止めなかったり、
「ノー」と言えなくて「イエス」と言ってしまうのは、自分だましの一種です。
好きでもない人を好きかのようにふるまうのも、
わかっていないのにわかっているような顔をするのも、嘘やだましです。
他人にはたいした害は与えないかもしれませんが、自分には害になります。
外の自分と内なる自分に、ますますギャップができてきます。
自分に嘘をつくのをやめましょう。
5月29日 進歩が止まったとき、休んでまたはじめる
共依存やアダルト・チルドレンの症状であるいろいろな不健全な言葉、
態度、行動、感情、思考から回復し始めた当初は、自分にピンと来るものがあり、
「ああ、これだ」と思ったことがあるでしょう。
その頃は、ある種のエキサイティングな感じがし、これなら何とか出来そうだと本を読んだり、
テープを聴いたり、自助グループに通ったり、講演やワークショップに出たりしました。
ところがしばらくすると、退屈になったり、怠け心が出たり、
努力を続けるエネルギーがなくなってあまり進歩しなくなってしまうことがあります。
回復・改善の道は、まっすくではありません。
同じ所をぐるぐる回っているだけのような感じがしても、全体的に見ると、
螺旋階段を上がるように上の方に登って行っているのが分かります。
つまらない、嫌気がさす、失望するなどの感じがしたら、そこで止めてしまわないことです。
少し休んだら、また回復、改善の努力をしましょう。
7月22日 何が情熱をもてるものを探す
夏の季節を機会に、パッション(情熱)について考えてみましょう。
何かパッションを抱けるものをもっていますか。
生きることに対するパッションです。
何かをすることでもいいし、見ることでもいいし、読むことでもいいし、
話すことでもいいし、学ぶことでもいいし、趣味でもいいし、子どもを育てることでもいいし、
他人に親切にすることでもいいし・・・。
何かをつくり出すパッションと、何かを破壊するパッション、両方とも必要です。
但し、つくり上げたものを、いつ壊していかなければならないかを知りましょう。
何か情熱をもてるものを探しましょう。
7月23日 幸福感と失望感のバランス
回復、改善の道を歩き始めてしばらくすると、進歩が止まったような気がする時があります。
もう解決したと思っていた問題がまた戻ってきたりします。
もうこんなに困ったり、苦しむことは無いと思っていたのに、また苦しみが返って来ます。
これは回復の道で出会うノーマルな状態です。
例え共依存やアダルト・チルドレンに特有の数々の行動
ー例えば他人をコントロールしようとするー
を捨て去っても、日常生きていくことにつきものの問題は毎日出てきます。
いつもいつも、幸福で楽しい人生を送ることが出来ると思うのはファンタジーです。
失望も悲しみも、心の傷も、寂しさも、恐れも人生にはあるのです。
ただ、回復、改善を続けると、幸福感、楽しい感じと、失望、
悲しみなどの感じとのバランスがとれてきます。
そして、悲しみ、痛み、心の傷、恐れなどを感じた時、
どのように対処していったら良いのかが分かってきます。
9月3日 自分は、愛するにあたいする人間である
自分は、愛するにあたいしない人間だと思いこんでいませんか。
誰も、こんな自分を愛してくれたり好きになってくれるはずはないと思って暮らしていると、
それが本当になってしまいます。
他人を寄せつけないような行動、人に嫌われるような言動を、無意識のうちにしてしまうからです。
そんなふうにしていれば、よい人間関係がつくれるはずはありません。
自分は、愛してもらうにあたいしないと信じていると、相手からひどい扱いを受けても、
どんなにみじめになっても、自分にはこれしかないと我慢して、害のある人間関係を続けてしまいます。
自分は愛するにあたいしないという古い思いこみを捨てて、少しずつ自分を好きになり、
自分は愛するにあたいする人間であることを自分に言いきかせましょう。
「自分は愛するにあたいしない」という考えを積み重ねるのも習慣なら、
「自分は愛するにあたいする」という考えを身につけるのも習慣です。
7月24日 自分の表情に責任をもって
最近、自分の表情に気を配ったことはありますか。
いつも悲しそうな顔をしていると、目が萎み、口がへの字になったり、
頬が下がったような感じになります。
いつもイライラして、怒っていると、眉間に皺が出来たり、
額の両側の血管が盛り上がったりします。
大人になってからの顔の表情は、生まれもった顔立ちの上に、
自分でつくり上げるものです。
本当に人間の出来た人だと思う人の顔の表情を見て御覧なさい。
優しさと愛情が滲み出た含蓄のある顔に違いありません。
年をとればとるほど、自分の顔の表情に責任をもつ必要があります。
食べ過ぎたり食べなかったりすることのないバランスの取れた食事、
適当な運動、自分らしさを表現する清潔な服装、
自己価値観の高い心の持ち方などが、顔の症状に大きく影響を与えます。
あなたは、歯を食いしばった、コチコチの顔ですか。
それとも、あなたの魂の輝きが見える瞳の、微笑みの顔ですか。
7月25日 心の中の子どもは、今何歳?
自分の内なる子どもは、順調に育っていますか?
小さい時の傷が、年齢にそぐわないほど大きすぎると、体は大人になっても、
心の中には子どものまま成長が止まってしまったインナー・チャイルドがいます。
時々、この子どもの姿をイメージして、優しく愛情を込めて労わってやって下さい。
何度も何度も「心の傷がついたのはあなたのせいではなかったんですよ」
と言ってやって下さい。
心の中の小さな子どもが、安全に一歩一歩を踏み出せるように助けてやって下さい。
段々大きくなっていくのを、見守ってやって下さい。
傷ついた子どもをそっと抱いてやって下さい。
この子どもに自信が徐々に付いてくるのが分かりますか。
今は何歳位になったでしょうか。
時々、この成長していくインナー・チャイルドのことを思い出して、たずねてやって下さい。
まだ続いてたんだ…ま、必死なんだろうけど。
これらの言葉でどう感じたか、どう考えてどう変わったか、
自分の言葉では書けないのかね?
自分にあてはまるような気がする個所だけを
自分に都合の良いように解釈してりゃ世話ない罠。
これが自分の使命だ!なんて、あんたNPDか?
440 :
優しい名無しさん:
age