1 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :
04/12/12 22:02:26
2get&>1乙
オツ
5 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/12/12 22:25:54
6 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/12/13 01:54:50
「凶獣リヴァイアサン」 遺伝子工学で作り出された恐竜みたいな獣(ただし火を吐く)との戦いの話。 解説によると、最初、宗教書マーケットで好評を博したとのこと。まあそうだろう。 善と悪、家族愛、自己犠牲、神話などなど宗教の好きそうなテーマのオンパレード。 読みはじめに事件と神話との類似が語られだしたところでこれはMMRかムーか!?と思った。 科学が支配するリヴァイアサンとの戦闘シーンと宗教語りシーンとの間の断絶感に眩暈がする。 宗教といえばカードだが、カードに比べてこちらは薄っぺらい印象がある。 ついでに言えば、リヴァイアサンの不死性(死ぬけど)を強調するために復活と戦闘の 繰り返しで上下2冊にもなっているが、冗長すぎる。1.5冊分くらいにしたほうがいい。 4点
イアン・ワトスン「エンベディング」 はぁ〜、面白かった。鬼畜にぶっとんでて。 奇形の赤子の脳を食べる土人。人間の脳をサンプルによこせと 迫るキチガイエイリアン。それに応じるキチガイ人類。 低レベルの政治目的のためにエイリアンを滅ぼす鬼畜人類。 埋め込み言語刷り込み実験で発狂してキチガイ電波を飛ばす少年。 それに感染して3次元宇宙を2次元的に認識し自己の脳内に 埋め込もうとしてオーバーフローする主人公。 最後の強烈な世界認識の変貌のビジョンが圧巻。 何しろ次元を超越してるだけに、「万物理論」のラストにも勝ってる。 こんな話を平気で書く作者こそ、最もイカレた鬼畜に違いないが、 だからこそ最高。 「ヨナ・キット」の100倍ぐらい面白かった。 やっぱりスケールが桁違いに大きいからかな。 10点
8 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/12/16 20:47:53
イアン・ワトスンは狂人だったのか。
9 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/12/16 22:32:07
レイモンド・E・フィースト ジャニー・ワーツ『帝国の娘』(上・下)ハヤカワFT はっきり言ってリフトウォーサーガは嫌いだ。 指輪を7倍に希釈したかのようなうすっぺらキャラどもがむかつくし、 もはや風土病としか思えないアメリカンな掛け合いがうざいからな。 俺がこれを読んだのは、外伝でしかも共著ならちっとはマシだろうと思ったから。 ……面白いわこれ。 最初は「 ま た 勘 違 い オ リ エ ン ト か 」と思って 頬ひきつらせながらツッコミどころ探して読んでたんだが、 持てるすべてを武器にしてのしあがる姫君マーラにどんどん引き込まれていった。 パヤオが皇女クシャナの前半生をリアルに描いたらこうもなろう。 全然ファンタジーしてないのが玉にキズだが、まあそんなのどうだっていいだろ。 「姫君」という言葉に反応してしまう奴はぜひ読んどけ。 8点
金子一馬にでも描かせるか>マーラ姫
マーラ姫の刑事物だと、 「刑事マーラ」ってことになるのかな。 イヤン
これは卑猥で良い姫様ですね。
Brian Stableford "The Hunger And Ecstacy of Vampires" 19世紀末を舞台にした一種の改変歴史小説。 コプルストーンなる科学者が、自らの開発した時間旅行ドラッグによって3度にわたり体験した未来社会に関する報告を聴かせるため、 様々な人物を招待する。 語り手の他に、オスカ−・ワイルド、H・G・ウエルズ、テスラ、シールらが呼ばれる。 彼らを前に、コプルストーンが語ったのは、吸血鬼の末裔によって人類が家畜化された恐るべき未来だった……。 コプルストーンの話は真実なのか、眉唾なのか、ただの夢なのか? タイムパラドックスはないのか? ウェルズの書いた作品との関係は? そして、仮に真実だとした場合、この19世紀末に、未来の超人類の先祖にあたるモンスター的種族が存在するということなのか? コプルストーンが報告する残りの2回の体験は、更に強烈なものであった。そして、事件は意外な展開を見せる。 更に、語り手は、必死である秘密を隠しているようだ。 それはバンベリという男の娘ローラにかかわることであるらしい……。 全体としては、コプルストーンの話の内容及び真偽と、語り手が隠しているらしい (少しずつ小出しにされる)謎への興味で引っぱりつつ、(アンチ?)ミステリ的結末へと 至るジャンルミックス小説なのだが、特筆すべきはコプルストーンが語る未来社会、宇宙のヴィジョンの強烈さ。 特に三度目の体験における宇宙全体のヴィジョンはほとんどバクスター辺りをすら 髣髴とさせる強烈さだ(題名の意味もこの部分で分かる)。 本作の魅力の肝は、やはりこの本格未来/進化/宇宙SF的部分の面白さであるだろう。 表紙や題名から陳腐な吸血鬼小説を想像しただけに、余計に期待を裏切られた歓びは大きかった。 本作の要約的な短編が、英国SF協会賞を受賞したのも分かる気がする。 9点。
↑ ×Ecstacy → ○Ecstasy orz
16 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/12/20 13:49:13
>>14 > Brian Stableford "The Hunger And Ecstasy of Vampires"
面白そうだねえ!!
さっそく翻訳キボウ!!
セガソニックチーム ファンタシースターオンライン ブルーバースト(PSOBB)
(オンラインSFアクションRPG)
公式サイト
http://psobb.jp/ 2週間無料 窓モード導入 初心者専用サーバ新設
可能性は無限大、自分好みの外見に!ネットRPG最大のキャラクタークリエイション
新エリア新エネミー高難易度なエピソード4も近日配信!!
レアアイテム150種類以上追加!!
ザクマシンガン、ゲルググナギナタ ズゴッグクローをモチーフにした武器も!!
延べ60万人、アクティブユーザー4万5000人のPSOユーザーたちと君も広大なラグオルを探索!!!
菅 浩江の短編「風のオブリガード」を読んだ。 さわやかな哀愁漂う作品で気に入った。 菅 浩江の作品はどうやら俺と愛称合いそうだ。
>16 早川「だが、断る!」
ケイト・ウィルヘルム「杜松の時」 一言、辛気くさ過ぎ。 SF味がもともと薄い上に、最終的にアンチSFになっちゃってるし。 SFに見せかけた純文学というか、フェミニズム/政治小説。 出てくる白人男性や政府が主人公の父親以外ことごとく視野の狭い 俗物揃いに描かれているし、主人公の女も不幸を乗り越えて 強くなる的なキャラ設定が型にはまり過ぎ。 心理描写もだらだらと多すぎるし、説教、演説場面多過ぎ。 作者の思想には腹の底から共感するものの、ここまで大上段に やられるとひいてしまうね。 カレーを頼んだらそばを出された心境だ。 好みに合わなかったので 2点ぐらいで。
ここで原書を紹介している香具師は、 それを翻訳してこのスレに書き込む義務があると思うのだが。
ねぇよ んなもんねぇよ
要求キツ杉w
このスレの原書紹介ってたいがいつまらなそうだな。 もっとセンスのある人よろしく。
紹介じゃなくて感想ですから。
っ
っ
っ
っ
っ
っ
っ
っ
っ
っ
最初はsageてるあたりが面白いぞ。
>>26-35 7点
クライマックスへの持ってゆき方がスマートなら8点やれた。
荒らしはやめれ
っ
黄金パターンだな。 芸が飽きられて相手にされなくなった荒らしはコピペや意味不明な連続カキコに走る。 あとは半年ほどあがいて消えるか、同化されるかのどっちか。
まぁほっとけよ たいした害はないし、多分まだネット歴浅いんだろう
っ
っ
/-、゙l ,r--、 //´ | |//~| | ,,,//__| '/ | | /´/ ̄` _二ヽ、i | / \ ヽ . / ヽ /ヽゝ==、、 ', iー' `,,,●、_ ====、ノ ', ゝ / i `ヽ、 ~ | `ヽ | rv,ー´ ̄Vi | ヽ、 <ええかげんにせいや `、 |. Y | | ∠ ヽ、 ヽヽ、__/ ./ ,,,-''" ヽ、 \__/ ,,,-" _>-r、,,_ _,,,,-rー"ー--、,__ ,-、rr''´ /:::::○○:::::::::::| `''"~`i ゝ ,|:::::::::::|:::::::::::::::::\____ <
なんか流したい記事でもあったんじゃないの。
なんかの病気なんだろ。そっとしといてやれ。
4時ぴったりに寝たらしいのが笑える。
っ
一日中いるのかよっ!
あちゃこって赤塚不二夫のキャラだっけ。
ググって調べたら違った。アレはア太郎だった。
あちゃこは浅田美代子のあだ名であるほか、お笑いにもいるらしい。
>>191 どれなんですか?
またレス番が飛んでゆく
最近釣果も悪いし行き詰まってきてるんだよこの人
ずいぶんときれいに削除されましたね。 というか、<あぼ〜ん>表示なくなって、レス番を詰めるように なったんですね、知らなかった。 前後の文脈を考えて、最後のだけ残してるのがめちゃ素敵。
55 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/12/24 13:57:19
「山尾悠子作品集成」国書刊行会 濃密な絵があって、それを細密に細密に文字だけで表現したような作品の集まり。 短編集というよりは長篇詩集に近い。 性格描写とか心情吐露とかキャラの成長とかそういううざいもんはゼロ。 粘度は高いのに湿度も温度も低い。通しで読むのではなく、 かたわらに置いておいて気の向いたとき1ペ−ジずつめくるようなタイプの本。 半kgはあるごつい分量とやわらかい藤色の装丁がステキ 「小説にはすべて物語がないとダメ!」な奴にはおすすめできない。 ワイドスクリーンバロック者には意外に合うような気がする。 8点
]
大原まり子「ハイブリッド・チャイルド」 なんというか・・中身がたっぷりつまってぱんぱんにふくらんで、今にも張り裂けそうな 極太大原まり子というチューブを絞ると、ブチュっと飛び出てきた感じの小説。 「ハイブリッド・チャイルドは自分自身だ」と言う後書きに苦笑しながら、 このまり子チューブからひり出された物をいかに処理しようかととまどう。 子殺し母殺し、支配と被支配、過去と現在が、逆転転倒、再帰回帰し ごちゃごちゃグジャグジャする内容を書くパワー。 これだけぐちゃぐちゃが詰まったまり子タンは凄いな。
ハインライン「スターファイター」 昔なつかしって感じの王道のジュブナイル宇宙SF。 主人公の親父のキャラクターがよかった。 7点
アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ 国書刊行会 「ちびのトースター」を除くと、久しぶりのディッシュ、 短遍集。 「アジアの岸辺」「リスの檻」「本を読んだ男」 「第1回パフォーマンス・・・」等、自分の経験や、自分が 作家であることを題材にした自虐的な要素の強い私小説が 印象に残った。 「犯ルの惑星」は反フェミニズム小説だろうか? こう書いたら「読みが浅い」とお叱りを受けそうだが。 お気に入りのディッシュだから、7点 ディッシュは「歌の翼に」と、「キャンプ・コンセントレーション」 がお気に入りです。 どちらもSFという分野からは、少し外れているけど。
今更ハイペリオン読んだんだが、期待以上に面白い。 没落も明日買ってこよう 九点
トマス・M・ディッシュ「334」 凄過ぎ。特に終盤の、謎だらけだったハンソン家の家族の肖像が 急速に明瞭に焦点を結びながらラストの悲劇へと雪崩のように 突っ走って行く様は鬼気迫るものがある。 連作短編5作とそのミッシングリンクをコラージュ方式で つないで行く終盤部分という凝ったスタイルが完璧に効果を上げている。 ジャンルSFといえるかは微妙だがもはやそんなジャンル分けなど どうでもよく思えるぐらい、凄い凄い凄い凄い。 単独短編としてみても、例えば第4話「解放」などは 性差を扱った短編SFとして、オールタイムベスト級の名作だろう。 SFに限らずこれまで読んだあらゆるジャンルの本を含めても 10指には入る。とにかく、ディテールまで完璧だ。 ディッシュ凄すぎる。 100点
ディッシュ「キャンプ・コンセントレーション」 とにかく、発狂したバタイユのような強烈な手記の文体に 圧倒されるが、実は結構しっかりした伏線の張られた 物語だったということが最後に分る。 後半の細菌漏洩のくだりで震え上がり、最後の どんでん返しにびっくり仰天。 もう一度読み返して、巧妙なミスリーディングに関心。 地下監獄という設定が脳髄=地獄の暗喩として 絶妙にハマっているし、知性の鋭敏化が梅毒菌で もたらされるという皮肉もたまらないし、 その行き着く先が結局、絶対の孤独、死でしかない というペシミスティックな結論も最高。 何度も読み返したい。 10点
しまった、関心→感心だった。 あ た ま わ る そ う ……
>61 おそらく同一人物の62さんよ 「334」を読んだ直後のオレもほぼ同じ感想だったよ、 ディッシュすごい、ディッシュは神だった 大学1年か2年の時かな でもね、年をとってくると、この人の作風には、何か共感できない 感じがしてきた、この人は「知」が凄すぎて、それに流されてる感じがする そのため、「情」が弱いと言うか、「知」が走りすぎて行き着くところまで 行っちゃって、救いようがない話が多いような気がする。 「334」第1話の女にも振られ、大学にも進学できずにARMYに行って インドシナ戦争に行ったヤツの話とか、「歌の翼に」の、食糧危機になって、 プロテインが手に入らなくて、自分の体が維持できず、自殺してしまう ボディビルダーの話とか、、 救いようが無いけどイイ話なんだよ、今でも覚えてるくらいなんだから、、、、 ディッシュは筆力がある、描写力も、話の構成も文句がつけようが無い、 スゴイと思うけどね、、 少ないけど、邦訳されている作品を探して読んでやってください。 手に入らない作品も多いと思うけど。 釣られたかな?
でへさん レスありがとう。 「歌の翼に」「人類皆殺し」「プリズナー」「MD」 「ビジネスマン」と、未読なんで、これから読みます。 「歌の翼」は探さないとな。 未訳の「鎖につながれた人類」とかも、題名がそそるんだけど どこか訳さないかなあ。(まあ無理だろうな)
ある本のついでに、以前から読んでみたかった本を一気に購入。 ボーアメイカーが手に入らなかったのはちょっと残念。 で、「カエアンの聖衣」読んでみました。 … … ( Д ) ゚ ゚
>>66 で、感想は?
ピアシー「時を飛翔する女」漏れはだめでした。1点
ベクフットの虜 野尻抱介 ハヤカワJA クレギオンシリーズの現状での最終巻 いきなりアクションシーン(リニアカタパルトからの打ち上げに 失敗した荷物の回収)があるし、 最後はひねってあるし (ファーストコンタクトか、と思いきや、実は、、、) 面白かった、クレギオンシリーズの中では一番でした。 7点
造物主の掟がまぁまぁおもしろかったんで選択を。 タロイドがほとんどでてこなくてがっかりした。 4点
70 :
◆GacHaPR1Us :05/01/09 18:25:55
クラバート
オトフリート=プロイスラー, ヘルベルト=ホルツィング, 中村 浩三
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4037261103 某スレでハウルが鳥になるシーンでこれを思い出した、というレスを読んで気になった、
ので読んだ。
どうも独逸の名前っていうのは、無駄にカッコいいとは思ってたんだけど、
これだけ無駄に長い名前だと、逆に覚えやすいよね。まあそんなことはどーでもいいんだけど。
クラバートが職人に成るくだり、友を二人も亡くすくだり、そして、”まぬけ”と呼ばれていた彼との友情のくだり。
とても言い話だと思うんだけど、その中でも最後の落ちがいいと思う、彼女の機転に乾杯。
10点
ヴォネガット「猫のゆりかご」 この年になって初ヴォネガット。軽く黒い笑いの中に 悲しみとぬくもりと含蓄を込めた、独特の味。 ふーんなるほどね、という程度の感想しかないが、 10代の頃に読んでいたら熱狂していたかも知れない。 7点
同時購入した「エンダーのゲーム」
カエアンの聖衣と打って変わって正統派のSF。基本的には熱い!
逆境下においても無敵の孤高の天才少年の物語。大人たちの陰謀によって
対バガー戦闘用司令官として育てられていく少年。そこであるのは同じように
集められた天才児達のイジメや友情。そしてかつての大戦時の英雄の教え、
親友との再会。表面上はすごい少年漫画的な展開ですごく読みやすかったです。
しかしその終盤、シミュレーションは実は実戦で、バガーを種族ごと絶滅させてしまった
主人公はその罪を幼いその背に背負うこととなる…
しかし希望に満ちたラストで終わっているのがよかったです
>>67 まさに眩暈がするようなぶっ飛んだアイディア、一癖ある登場人物たち、
ユーモアのセンスがなんとなくイギリス人らしいかなと思いました
あとは宇宙消失か…しかし見事にバラバラだな(;´Д`)
ネタバレ(・A・)イクナイ! エンダーは代弁者がつまんなかったから続きよんでなかったなそういえば
エンダーまでは虐殺に対する罪の意識、他者に対する配慮を持っていたのに、 それ以降がなぁ。 近年エンダーのような罪の意識、視野の広さを持たないビーンを主人公に 持ってくるあたりに作者のメンタリティの変化があるのかな。
75 :
◆GacHaPR1Us :05/01/11 01:18:17
ていうか続編書き杉
代弁者までは良かったんだけどねえ。
>>73 すまん
そういわれてみればあらすじ語ってるみたいだな(;´Д`)
おれは代弁者がベスト。一番バランスがいい。 エンダーは筋立てが単純過ぎてあまり好かん。 ゼノサイドはいくら何でも物語性後退し過ぎて上巻半分で投げ出し 以後放置
79 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/11 15:13:30
俺もゼノサイドで止まったなあ。ビーンはヘゲモンで止まった。
俺も代弁者がベスト。 シャドウシリーズはピーターに期待していただけに…
俺は大便者がベスト。
「夏への扉」読みました。 ハッピーエンドで非常に気持ち良いラストでした。 猫はかわいいし、リッキーはやさしいし、 悪人は憎たらしいし、主人公は良いやつだし。 とにかく登場人物たちが非常に魅力的でした。 特に脇役が。
84 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/13 00:08:37
夏への扉はポップコーン自販機とグラビーだけで4点あげちゃう
85 :
読後感 :05/01/16 00:10:18
今「瞳の中の大河」読んでるが、クソおもろいな。 おいおいカーミラ、息子拷問されてんだぞw
86 :
読後感 :05/01/16 02:14:36
読了。いやぁ良かった。 いろんなツボを刺激してくれる小説でした。 ラストも「関ヶ原」みたいで○。
山田風太郎「神曲崩壊」 グロ、スカトロですな。 ストーリー的にはあまり面白くないが、 変態嗜好の人はいけるかも。 風太郎の衒学志向がよく出ている。 風太郎ファンなので甘く見て、6点
クレメント「重力の使命」まあまあ 7点 アシモフ「永遠の終り」面白い 9点
>88 点数だけでなくて感想書いてくれよ。ここ感想スレだよ。
アジアの岸辺読み中。 降りるとリスの檻はやっぱすごいねー これだけでも読む価値はある。
バラード「ハイーライズ」 ただの巨大ビルものかと思いきや、こんな展開になるとは。 超高層マンションの内部が設計した建築士のもくろみ通り 巨大な人間動物園と化するという話。 終盤の、犬と見分けがつかない獣に成り下がった住民の 描写は怖すぎ。9点。
バラード「クラッシュ」 キモ過ぎる。ついていけない。 でも8点
「宿命の囁き」マーセデス・ラッキー フェミニーナというかなんてアメリカン!な感じ。 久しぶりにファンタジーのTRPGがやりたくなった。 9点
95 :
名無し :05/01/18 14:43:31
「水を行く人」松吹明 SFなのか?で 7点
ベスター「イブのいないアダム」 41年にこれかぁ・・・なかなか書けないよな 7点
ジョン・クロウリー「エンジン・サマー」 イイッ。イイとしかいいようがないわ。 宝石のように美しい言葉で語られる、驚くべき未来史。 かなりしっかりした本格SFなんだが、注意深く読んでいないと 本質を見失ってしまいそうな、魔法的で幻惑的な文体が最高。 電話とか家とかパラシュートのような普通にあるものから、 超SF的ガジェットまでが、原始化した語り手の視点から 何ら区別なく魔法のようなものとして描写されているため、 果たして何の話をしているのかすら、油断していると 分からなくなってしまいそうなのだが、これを推理するのが また楽しい。 恋愛あり、旅あり、成長物語あり、認識の変革あり、 そして、驚愕のラスト……語り手は実は……もう完璧っす。 10点
98 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/18 21:00:39
>>97 売ってねーじゃん。中古で5000円?誰が買うか。
なんと絶版なのね…… 福武じゃしょうがねえか…… ¥5,000 良い 出品者: 古本のリフレ(茗荷谷店) (計 719 件の評価による) コメント: - 倉庫から発送の為1~3営業ナ発送致します。予めご了承下さい このボッタクリめーー
図書館で読めばいい
5000円だしても元取れるほどのものなんかな
5000円はさすがに高いな 250ページ程度の薄さだし。 それに、万人受けするほど分かりやすい小説でもないと思うので。 あの美文が逆にウザイという人もいそうだし…… たぶん古本屋に普通に定価ぐらいであると思うので、 見つけたら買うぐらいのスタンスがいいのでは。 原書だと、The Deep とThe Beastもついて、 1000円ちょっとで買えるようですが……
amazon.comでbuy newできるようになってほしい
>102-103 ありがd 気長に待ってみますわ
水を差すようだけど、エンジンサマーは文庫なのね。 読むことが出来るのは良いことだけど、ちょっと感触が違う感じもする。 気にならない人は、気にならないのだろうけど…。
そんなこと言ってたら来たるべきデータ配信時代に対応できないぞ。
私は基本的には、安価で持ち運び容易な文庫のほうがいいです。 最近の文庫は必ずしも安価とはいえないわけだが…… それと確かに、扶桑社の文庫は装丁にも若干の不安はある クロウリー作品の気品にマッチするかどうか……
装丁なんて気にしてたらSF読めないじゃん。 ハヤカワにしろ創元にしろ酷いのばっかりだよ・・・。
翻訳されるだけマシ、復刊されるだけマシ。だからね。
そのとおり。
この現状だれかSF出版社たちあげてなんとかしてくれ。
113 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/19 18:20:55
>>112 > この現状だれかSF出版社たちあげてなんとかしてくれ。
その前に、SF読者を立ち上げないと。
ワロタ
古川日出男「13」角川文庫 SFに近い、ノンジャンル古川氏の小説。なんかいろいろ詰め込んであるけど、 読みどころは雑誌「ロッキング・オン」について書いてあるところ。 「基本的にメディア・シャイなCDだが、この記者と『ロッキング・オン』誌の姿勢は評価し、 気を許していた。欧米のロックジャーナリズムにはない、音楽をアート(芸能ではない、 人生を表現しうるアート)の一形態として捉えているアティチュードが気に入っていた。」(p489) スマン、なんか爆笑してしまった。ロキノンてこんな雑誌だったっけ? でも意外とこの一文は重要な気もする。 作者自身の芸術についての価値判断が強烈に詰め込まれている文章だから。 こんなこと言ってるから第2部がしょぼr
ロッキンオンも今はかなりミーハーになっちゃったな。 渋谷さんもう隠居しちゃったせいかな。 何かJロックの雑誌とか出してるし…… スレ違い下げ
オールディス「子供の消えた惑星」 物語性を徹底して否定し、ひたすらアンチエンターテインメントな 話だった。 終盤の対決と新人類のオチ以外、ほとんどストーリーが存在しない。 老人がひたすら旅をして、滅び行く世界の状況を眺めながら 昔を思い出す場面がえんえんと……。 バラードの「世界物」のオールディス版、ってな感じか。 渋いとは思うけど、お世辞にも面白くはない。 6点
そのバラードの「結晶世界」とオールディスのこの話とをカプリングして うってた「世界SF全集」は凄いな。
パングボーン「デイヴィー」 優れた文学作品だとは思うがあまり好みじゃなかった。 真面目に人間を描こうとしている分、人間に興味のない漏れには辛かった。 純文学としては9点ぐらい行くだろうが、 エンタテインメントSFとしては4点
ヴァーリイ「へびつかい座ホットライン」 面白いじゃん。クローンがいっぱい出てきて、 頭がこんぐらかったが、ラストがいい。 この旅の続きが読みたいんですけど。 八世界なんか滅んじゃって構わんから。 近作の評判が散々なヴァーリイだが、 もう一花咲かせてはくれないものか…… 9点
121 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/30 01:44:54
クリストファー・プリースト「逆転世界」創元SF 90年代に出たSFにしちゃ珍しくカコイイ表紙なので買ってしまった。 すげえ。みずから軌道を敷設しつつ進む都市。 しかもそれをやらなくちゃだめな理由ってのがもう…… 世界も人も愛情も歪む歪む。これぞSFよ。8点 訳者の安田均、今ではガキ相手の駄作量産ギルドで日本ファンタジーの低質化に邁進してるけれど、 当時はこんな面白いものに目をつけて紹介していたんだね。
補足 書かれたのは1974年。 訳されたのは1983年、サンリオSF。 再刊行が1996年、創元SFね。
横光利一「上海」講談社文芸文庫 く だ ら ん おまえ芥川龍之介に「上海を見てこい」と言われて書いたのがこれか。 こいつの書く上海は東洋の魔都どころか大正時代の江東区あたりの雰囲気。 よくもまあ、あれだけの描写を重ねて迫真性のカケラもない話作れるもんだ。 逆にびっくり。 3点
124 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/30 02:24:03
>>121 > クリストファー・プリースト「逆転世界」創元SF
あの可動要塞の名前が「地球市」だっていうのが、
皮肉にも非常に興味深いと思う。
昨今の、地元を蹂躙してはばからない「地球市民」たちを見るにつけ、ね。
125 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/30 02:38:28
ウィルスン・タッカー「静かな太陽の年」 後半が凄くいいだけに、前半のもたつきが痛い。 おばあちゃんになったカトリーナにコクるシーンは、涙ものなんだが…… 主人公に関する一種の叙*トリックにもうなった。 7点
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/30 02:52:00
>>125 ある意味、タイムリーな小説だよね。怖いよね。
128 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/30 04:14:10
>>121 でもあれ、たしか「全部住民の妄想でした」っていうものすごいオチだったんじゃなかったっけ?
……と見せかけて、結局どっちだか分からんオチ。 つうか、オチここに書くなよ!
130 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/30 14:22:49
「銀河の覇者 銀河戦記エヴァージェンス3」 ショーン・ウィリアムス&シェイン・ディックス 3部作の完結編。読後感は壮大なアニメ・ライトノベルという感じ。 設定量や表現力は優っているけどキャラ設定やストーリーのテーマとかが 昨今のいわゆるセカイ系(この言葉の正確な定義は知らん。俺イメージで使用)。 他のSFでもよく見かけるオーバーロードのような存在が話しに出てくるが エヴァージェンスに出てくる高等人類って妙に厨房臭い。 例えるなら、TRPGでGMが出してくる饒舌でピエロ役の、PCにとってはウザイだけで 手助けしてくれないGMオナニー用強力NPCというイメージ。 でもこういうの好きだから8点
ロバート・シルヴァーバーグ「大地への下降」 シルヴァーバーグのいいところは、シリアスなテーマを 扱っても、ちゃんとエンターテインメントとして 手を抜かないところ。その分物足りないという人もいようが。 熱帯風の惑星の奇妙な生態系の描写が圧巻で、 それだけでも十分楽しめるが、メインの謎解きと 最後に主人公が体験する強烈なヴィジョンも見事。 「夜の翼」の次ぐらいに好きかも。 9点
これから逆転世界読もうと思ってたのに… かなり読む気なくした
>>132 心配するな。
プリースト作品はオチを楽しむものじゃない。
都市が人力敷設のレールの上を行く絵だけでおk
うお、そんな設定なんだ。 都市・建築モノ大好きにとっては垂涎ですな
あ、しかもイラスト付き。 購入決定
永遠の終わりにそっくりだった>逆転世界
ジョン・バーンズ「軌道通信」 いや、よかった。解説にあるが、まさしく「13歳の物語」だ。 SFというジャンルでくくられてしまうのにはもったいないと思う。 しかし・・・ブックオフで105円で購入してしまった事については、 作者と翻訳者にお詫びをしたい。知らなかったんだよ、悪気はなかったんだ・・・。
140 :
でへ :05/01/31 23:43:21
スターメイカー オラフ・ステープルドン 国書刊行会 何回も輪廻した、様々な宇宙の、その始まりから終わりまでに 出現した様々な知的生命体、そして、その宇宙と生命体を作り上げた 「スターメイカー」なる存在について、当時の知識で予想可能な 範囲で描いた作品でした。 物語の時間軸のとてつもない長さ、出てくる生命体と宇宙の バリエーションの豊富さなど、ここまで描ききってしまえることが すごいです。 宇宙の仕組み、どうしてそうなっているのかを考えたとき、 人はどうしても、宇宙は絶対者(スターメイカー=神)の手に よって作られた。と、思ってしまうのでしょうか この点については、はっきりとはいえませんが違和感を感じました。 ここまでくる(すべての森羅万象について書き尽くす?)と、何かの 宗教の聖典みたいです。 上記のような違和感はありますが、10点 これも読む人を選びます。
舌足らずな感想どうもアリガト。
はっはっは。 最後に一言いらん事書き込むからw
しかしSF読みじゃない人が読むか、読んで楽しいかといえば そういう意味では選ぶよな。なんでもそうだが じゃ書くなと
「SFファンだったら誰でも楽しめるSF」ってあるかな? ちょっと候補が思いつかないんだけど・・・ ・・・あ、「銀河鉄道の夜」?
大抵の作品は楽しめるがそれ系の煽りのついたハイペリオンやベイリーは乗り切れない。 そんな俺の選ぶ候補は「バベルー17」
無難に星新一
ニーパー「降伏の儀式」はどうだ ラノベの人、特撮からの人、古くから読んでる人、ハードでもいいよな人、スペオペの人、笑いた い人なんでもござれな感じだが
ニーパーって略し方は普通に使われるの?
ニーパー > 初聞き
>>144 ない。
シリアス系好きな人と娯楽系好きな人で完全に分かれるだろう。
SFっても題材ごとに全然趣向違うもんね。 俺は人工知能ネタとかサイバーパンクは現実味が感じられなくてぜんぜん面白くなかった。 でも、現実味のない都市モノとかは大好きだった。
ほんの一押しで定義論争にはまり込みそうな緊張感がいい
ヴァーリイはどうだろう?
あ、ヴァーリイはいいかもね。 でもね、エンタメ派からも真面目派からも 中途半端だって言われそうな気もするし、難しい。
じゃあラッカー
山野浩一と野田昌宏が同時に推薦する作品が最強。 そんなんあるかよ……
>>156 サンリオSF文庫にもそれなりに純娯楽作品はあったから
山野浩一と野田昌宏が共通に楽しめる作品はありうるんじゃないかな。
ただし、「ステンレス・スチール・ラット」がそれかどうかは・・・
じゃあ、小松左京でどうだ! ・・・・・・「さよならジュピター」じゃないぞ。
>>155 ああ、ラッカーはいい線かもね。
でも、ひょっとすると季節商品かもしれない。
意外に賞味期限短いとか。とにかく黒丸尚訳が大きいね。
思い切り基本に帰って、 やっぱ ア シ モ フ じゃないの。 原点だし
アシモフよりはクラークが好きだな。ハインラインは嫌い。
確かにアシモフは万人受けしそうだ。 理系よりだとクラーク、文系よりだとハインラインで ちょうど真ん中って感じか。 「知的」「エンタテインメント」って両方満たしてるし
上品なクラークと下品なハインライン、の間違いだろ。
164 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/02 01:25:04
クリストファー・プリースト「魔法」 いろいろ語りたくなるけど、何を書いてもネタバレになりそう。 ベタな恋愛小説っぽい。本当に面白くなるの? ↓ おお、ファンタジーになってきた。でもさっきと話が全然違う? ↓ どんどん不合理に。いったいどれが本当なんだ ↓ _, ._ ( ゚ Д゚) ガシャ ( つ O. __ と_)_) (__()、;.o:。 ゚*・:.。 そこへ落とすのかよ! 最後には信用できるものが何もなくなってしまうという、得がたい読書体験ですた。 「奇術師」も読まねば。
深沢七郎『風流無譚』を久々に読みたいな。 命がけのSFだね。いつ読んでも10点。 筒井康隆が『堕地獄仏法』であれをネタに加えているのもすごいけど。
>>164 つまらなそうなおもしろそうな感想だな。
167 :
名無し物書き@推敲中?: :05/02/03 14:52:20
r
ドクターブラッドマネー7点 破滅物。 登場人物が無駄に多くて小説としてはド下手だが ディックならショウがねえか。 つうかディックの割にはマシな方だ。 腹の中の弟最高。
シェクリイ「明日を越える旅」 全く期待せずに読み始めたが、抜群に面白くて ゲラゲラ笑いながら(ちょっと誇張)一気に読み終えた。 「異星の客」+「浴槽で発見された手記」+「猫のゆりかご」 といった感じ? 人間の本質に対する辛辣な視線は、ヴォネガットに匹敵、 というか越えている。しかももっと分かりやすい。 こういう風刺系の作家って、今のSF界ではほとんどいませんね。 多分、ミステリか純文学作家の看板を掲げないと食えないのでは。 こういう人を冷遇するからSFは売れなくなったんだなと、 妙に納得した。 10点
椎名誠 武装島田倉庫 水域もアドバードもよかったけど、これが一番かな。 あの独特の語感や妙に土着っぽい世界は、海外SFでは出せないよなぁ。 言葉にはしづらいけど、凄く良い本だった。 科学科学したSFも良いけど、いわゆるセンスオブワンダーだけを抽出したようなこういった作品はもっと良い。 9点
ポール・アンダースン『タウ・ゼロ』 噂通りの面白さ。行くところまで行っちゃいましたねw 宇宙船内部の人間関係の書き込みがウザイ上にイマイチなのが 玉にきずだが。もっとも『レッド・マーズ』ほどじゃないけど。 9点
SFが読みたい2005年版読了。 面白かった。
174 :
名無し物書き@推敲中?: :05/02/10 14:09:18
9009
古川日出男「gift」 ショートショート19篇。 この人なら中篇ぐらいにはできそうなアイデアを 10ページ程度で放り出すように終わらせてしまうので 「限りある資源を大切にしろよヽ(`Д´)ノ」と思うことしきり。 ・・・ひょっとして限りないのか? 朗読してみると非常に気持ちいい。 割高なので人には勧めにくいけど、個人的には持っててうれしい1冊。
あほみたいな感想だな。
いいじゃん、感想スレなんだもの。 「おもしろかったです」でも立派な感想さ。
うん。俺はその本知らなかったから、面白そうだなぁと思ったし。
フリッツ・ライバー「霧の中の二剣士」 1,2,3巻と読んだが巻を重ねるごとに面白さパワーアップ
180 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/12 21:55:38
ああファファード&マウザーの新刊出たのか 買いに行かなきゃ
181 :
180 :05/02/13 22:15:59
まだ入ってなかった…
182 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/13 22:31:49
ダーティーペア3巻よんだ。 激しくつまらん。
Norman Spinrad "Bug Jack Barron" めちゃめちゃ面白かった。 過激な作品という評判に、結構身構えて読み始めたのだが、 全然そんなことはなくて、娯楽性の高いヒーロー小説でした。 不死テーマの本格SFでもあり、ハードボイルド/謀略系の ミステリともいえる。 「不死と引き換えに、どこまで自分を売れるか? 人はどこまで聖人君子でいられるのか?」という、 究極の選択を迫りつつも、重苦しくはならず、 息をもつかせぬストーリーでぐいぐい読ませる (特に後半の)筆力は凄いと思いました。 訳されたら「SFが読みたい」よりもこのミスで 上位に入りそうな気がする。 この作家気に入ったので「鉄の夢」や「はざまの世界」の 邦訳も手に入れて読もうっと。 勿論10点
鉄の夢、15年ほど本棚の肥やしになってるな 俺も読んでみるかな
クリストファー・プリースト「魔法」 なんというか小説の描き方講座みたいな小説という印象。 書き手としての「わたし」が自分の頭の中から物語を生み出すプロセスが そのまま小説になっている。 使い方が合ってるかわかんないけど、ヘーゲル用語を援用すれば、 即自的な「わたし」から、対自的な「グレイ」と「スーザン」が現象し、 それを即自かつ対自的に統合するって感じ。 主題はなんだろう?恋愛自体を描くことを目的としているわけではないと思うけど、 じゃあ他に何かテーマがあるのかといわれてもよく分からん。 良くできてるし、セクースシーンいっぱいで楽しく読めるんだけど、 技巧を労して注意力を要求する割には、読んでみていまいち得るものがないもどかしさが残る。
ハインライン「人形つかい」 謎あり、ホラーあり、サスペンスあり、アクションあり、恋愛あり、 親子の絆あり、のよくできたエンターテインメント作品だった。 51年の作品らしいがあまり古さを感じず、古典と意識せず 普通に楽しめる。 と同時にハインラインのタカ派的メンタリティが前面に出た 作品でもある。その証拠に結びの文章は、 「人形つかいどもよ──自由な人間たちがいま貴様らを殺しに行くぞ! 彼らの上に死と破壊を!」 「人形つかい」を「クモ」に入れ替えれば「宇宙の戦士」 「地球政府」に入れ替えれば「月は無地儀な夜の女王」 「フセイン」に入れ替えればイラク戦争になる、というように いろいろパロって遊べておいしい。 9点
かなりイタイな。
たしかに。
ジュール・ヴェルヌ「地軸変更計画」 これはスピードノベルだね。 事態が切迫してるのに、登場人物たちがどうにものんき。 もってまわったヴィクトリアンなノリがたまらん。 地軸変更前・地軸変更後の解説図があればよかったな。 邦題でネタバレかましてくれてるが、まあいいや。 7点
190 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/18 01:08:43
ミシェル・ヴェルヌ「西暦二八八九年・アメリカ新聞王の一日」 (父ジュールが1890年加筆) ガーンズバックの「ラルフなんとかプラス(27世紀の発明王)」の元ネタと思われ 主人公はラルフよりはむかつかないが、別に魅力的ってわけじゃない。 だらだらと繰り出される未来技術の退屈な羅列は「ラルフ」にも受けつがれている。 ま、1889年にこれ書いたのはすごいかも知れない。 ていうかガーンズバックって19世紀のヴェルヌから一歩もすすんでねーな。 2点 そういやベスター「虎よ!虎よ!」のプレスタインさんも思いだしました。
191 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/18 02:35:14
ブルース・スターリング 「塵クジラの海」 著者序文が腹立った。 一応最後まで読んだが、今後この人の本を買うことは無いだろう。
何だ、鯨食う日本人は市ねとか書いてあったのかな
詳細きぼんぬ
194 :
◆GacHaPR1Us :05/02/18 20:35:56
>>191 若気のイタリーを悔いて、ああ書いたんだよ、
そう汲んであげようよ。
気になってネットで調べてみたけど、習作レベルで出版を固辞していたとかしかわからん。
「今度、大半の国ではとうに絶版になっているこの本が日本で手に入ることになった。
これはぼくの本ではもっとも珍しく、入手困難な作品だ。
日本は、この長篇をかんたんに買って読むことのできる、世界で唯一の国になる」
実際に読んでみないとわからんな、
>>191 の怒る理由は。
とみのがVガンダムのDVDにこんなもん買っちゃいけませんて 文章寄せたとかそういう感じのもんか?
ガンダムなんてVとXと種は見んでもいいだろ。
198 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/19 09:23:26
序文をしげしげと読んでみたが、立腹ファクターが何なのか 分からない。
199 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/19 09:48:08
200 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/20 20:28:09
アタlキこそが 200へとー
ニーヴン&パーネル『忠誠の誓い』 本を読むのがこれほどまで苦痛だったのは生まれて初めてかも。 まだ哲学書でも読む方が楽しい。 内容が冗長でまったく面白くない上に、訳文も直訳的で 読みにくい。 しかも無駄に長い。金太郎飴のように個性のないキャラクターが うじゃうじゃ大量に出てきて頭が痛くなる。 ちまちました都市と外部の攻防の描写がちまちまちまだらだらだらだらだらと 反吐が出るほど長々と続き、とうとう最後までそのまま。 本音をはっきり言わせてもらえば、死ね。 −100点
結局5日ほど前に買えた、というわけで フリッツ・ライバー 「霧の中の二剣士」 マウザーの美容体操は効果あり杉。 漏れにも教えてくれ 10点
>>201 禿堂。ニーヴンってこんなにつまらない作家だったのかって
愕然とするよな。もう二度と手にとって読まなくなるような本を
平気で出し続けてたのがじつに不思議だ。
>>201 > ニーヴン&パーネル『忠誠の誓い』
『忠誠の誓い』は3回くらい読み返したかな。
好きな本の一つです。
205 :
◆GacHaPR1Us :05/02/24 08:54:53
今日読んだわけではないが、 「降伏の儀式」、「神の目の小さな塵」シリーズは燃えたが。
好みは人それぞれなんだな〜、と実感。
>>204 『忠誠の誓い』の魅力を簡単に教えてもらえると
助かります。
この手の作品を読みなれていないだけかも。
自分は実感してないんでなんともいえないけど、 たしかニーヴン&パーネルは最後はグダグダだったと記憶してるんだが。 でも一時代を築いた共作作品だとは思う。
ファーマー『気まぐれな仮面』 後半で大展開されるメインアイデアは、これぞ奇想という 感じで強烈だが、登場人物の行動やストーリー展開を それに無理に合わせようとして、プロットやキャラクターが 犠牲になっている感がある。 面白いんだけど、奇を衒いすぎて頭でっかちになっているというか。 ワトスンが絶賛したというのがよくわかる作品。 長所も欠点もワトスンとそっくり。 7点
「けっこう仮面」の親戚か?
おらあニーヴンは無印リングワールドからダメだったなあ オズの魔法使い劣化版みたいなキャラどもにむかついて、 肝心のSF大仕掛けにいくまで耐えるのが大変だった。 類型的なキャラ使ったドタバタが嫌いなわけじゃない。 リバーワールドや鳥姫伝なんかは楽しく読んだし。 ニーヴンって、なんかこう、うまく言えないけどイヤーな感じがある。
211 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/02/25 02:17:56
登場人物、全員カリフォルニア人。
フレッド・セイバーヘーゲン『バーサーカー皆殺し軍団』 面白い。 タイムスリップして過去に戦争を仕掛ける…… スタトレの映画、もしかしてこれをパクりましたか?
むろんオムロン
>>212 「ターミネイター」の「スカイネット」もろそうだよね。
単なるネットワーク知性体というよりは、
まさにバーサーカー。
そうなる手前でとどまったのが「ウォーゲーム」。
三つ並べのくり返しから、行きつくを洞察する、
あの知性の描写は良かった。
スレちがいスマソ。
ゴールディング「後継者たち」 凄いとは思うんだが、決して面白くはなかった。 6点
フリッツ・ライバー「霧の中の二剣士」(ファファード&グレイマウザー3) 書かれた時期が違うためか、微妙に違和感とゆ〜かなんとゆ〜か…。 いや、面白いんだけどね(・∀・) 短編1つ1つが、1時間のTVドラマ観てる感じ。
最近点数つけない人が多いが、一応ルールなんでお願い。 主観で違うものに点数つけるのはどうかという意見もあろうが、 少なくともその人にとってどの程度の満足なのかが 明確にわかるので、参考になります。
つうか満足度を数量化するのってあまり意味ないじゃん。
あまり意味はないだろうが 満点の場合には、読んだことない人は気になるだろうし 0点なら、誰か文句つけるだろうから、それなりに客観性が出てくるかも ま、それほどヒドイ点つける人いないでしょうがw
採点基準が統一できない、というか そもそも確立できないだろうから、 無理やり点数つけさせる意味はないと思うな。
点数なんて目安にすぎないんだから すげーおもしれー! まじ傑作だこれ! なら10点 糞つまんねー金返せ!と思ったなら0点 これは7点ぐらいでいいかな思ったら7点 みたいな感じでいいじゃん 適当な点付けを誰かが参考にした場合でも、役に立つときはあるが 迷惑がかかるときはないだろ、多分
アーサー・C・クラーク「銀河帝国の崩壊」 こういう壮大な歴史系の話は大好き。 億、千、万とか出てるとそれだけで鳥肌もの。 好みだから9点
んじゃ7点にしとく。
bakaは報知
カキカキ
( ^▽^)
ノ つ_φ))____
 ̄ ̄\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────┐
│ 0点 . │
>>221 └──┬┬──┘
││
( ^▽^)|
ノ う|
リイ・ブラケット『長い明日』 なかなかの佳作だと思う。一見古くさいポストホロコースト物の ように見えるが、少年の成長物語を通じて、科学文明の是非を 真摯に考察しており、特に後半は読み応えがある。 が、いかんせん地味に過ぎて、テーマの古さを払拭するに足る インパクトまでは得られない。また前半部分はやや冗長。 ということで 6点ぐらい。
>>226 ふむ、ブラケット女史は生真面目な人なんですな。
ラス「フィーメール・マン」 平行宇宙SFを偽装しているが、内容は 単なるフェミニズムの罵詈雑言の垂れ流し。 しかも照れ隠しにやたらと分かりにくい文体や 構成なので、5割増しに読みにくかった。 異なる宇宙設定における作者自身の分身の バリエーション4人が出てきて語り合うわけだが 要は作者自身の脳内独り語りを垂れ流しているだけ。 ストーリーにあたるものはほとんど存在しない。 お世辞時も面白くはなかった。 ラリって断定的かつ断片的な強烈文体のインパクトで 無理矢理最後まで読まされた感じ。 4点
229 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/02 15:34:40
ポール・アンダースン「地球人よ、警戒せよ!」 確かホーカシリーズを除くと唯一の邦訳短編集。 シリアス系統の短編でまとめてあるが、べスト3を選ぶなら、表題作、運命の 野獣、火星上の決闘というところか。いずれもまずまずの出来で、大気と闇の 女王やトラジェテイのような力作ではない。5点。 ロバート・F・ヤング「ピーナッツバター作戦」 表題作はあまり面白くはないが、他はいずれもヤングらしい作品でファンなら 読んで損はない。特に「我らが栄光の星」は泣けるよ。 解説でも触れてるけど、3作品でヒロインがストリッパーをやってるのは何か こだわりでもあるのかな。7点。
>>229 落ち着け!
作品名には引用符ぐらい入れる。
231 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/03 01:17:09
ギブスン『あいどる』浅倉久志訳 角川2004 『ニューロマンサー』のヤバさはやっぱり黒丸マジックだった……! そんなことを思ったのが読み始めごろ。 浅倉久志にはお世話になってきたが、やはりこれだけはどうしようもなかった。 だが、アリスンシャイアズの出てくるころからストーリーに惹きつけられだした。 いつもどおりにそれぞれのストーリーラインは単純明快。 今回はデータの猟犬レイニーと、アイドル追っかけシアトル娘チアの二本線。 これが最後にあわさって(ネットの海に生まれたなんとやらも出てきて)終わる。 スターリングとの共作「ディファレンスエンジン」で垣間見せた、 一枚写真を文章で語り尽くそうというかのような描写も磨きがかかってきた。 残念なことにもはや「魅惑の東洋」の匂いは感じられなくなったが、 大地震後という設定のよりどころのなさ、たよりなさがむしろ前面に出てた。 「いつも光に満ちた新宿」「まぶしすぎる新宿」このイメージはよかった! だが惜しい! 俺はレイニーなんかどうでもよかった。 「ノーダルポイントをかぎつける」能力者をちょっとからませそこねた。 チアが溌剌と新宿をかけまわってくれればもっと楽しく読めたと思う。 ギブスン、散文詩に凝るのもいいがちょっとWSBでも読んで バカパワーを補給したほうがいいんじゃないか? 厳しく5点
『あいどる』の文庫版表紙について 非常によろしい。Monaって実在モデル? いつもなら「あーまたなんかヲタくせーの読んでやがる」と流される俺だが、 今日も読んでるだけで「それなんの本」って2人も聞いてきた。 角川が「SF」にちゃんと気合い入れてることがよくわかる表紙だった。 ハヤカワ負けるな。
「人形つかい」ハインライン なんか全然怖くねー。人間側の反応・対応も間が抜けてる感じがしていまいちのりきれず。 でも終盤は割と良かったので6点。
マキャフリー「歌う船」 めっさ面白い。10点 文才なんぞ欠片も無い漏れに 感想文求めないでネ(・∀・)
じゃなんで書き込もうと思ったのか。
誰かに聞いてもらいたいわけだよ
Pat Frank "Alas, Babylon" オーソドックスな核戦争もので、米軍の誤爆で 米ソが核戦争をおっぱじめ、汚染地帯に指定された フロリダの田舎町が孤立して、住民がサバイバルに 奮闘する話。 50年代の作品なので、政治的には古さを感じさせる はずなんだが、人物描写やフロリダの田舎町の 生活描写がリアルで、ストーリーも緊迫感があって 面白いので、あまり気にならなかった。 特に、キャラクターが多彩で魅力的なのと、 核による破壊と汚染が田舎町の生活に与える具体的な 影響についてのディテール描写力は評価できる。 文句といえば、後半主人公のキャラ付けがやや ハインライン的な感じがするのが鼻につくぐらい。 8点
コナン・ドイル「失われた世界」 初めてのドイル 秘境の美しい描写、畳み掛けるような危機の連続、しかし地に足のついたストーリー もうそれだけで冒険小説としては十分 1912年というのを念頭におければかなり楽しめる まああいつら殺しちゃってよかったんすかー、とは思うけど 最高のオチと相まって、読後感もよし 8点にするか悩んだが7点で
J・G・バラード「沈んだ世界」 特に変化があるわけでもなく暑さに関する描写がひたすら続いてて読んでるうちにゼツボーしたくなる。 仕事がパーになったりワニに襲われたりするんだけど、イマイチどうでも良さそう。 ビアトリスがナニされてたとしても「へぇ」で終わってたと思う。 すいません。インナー・スペースに逃げ込んでよろしいでしょうか? ゼツボー。 そう言うモノなんだろうけど4点
Michael Moorcock The Final Programme ジェリー・コーネリアス物第1作 「北京交点」などの短編が訳が分らなかったので、 ニューウェーブ丸出しの訳の分からないものではないかと びびりながら読んだが、テンポのよいコミカルな アクション小説で、しかもかなり本格的なSFで驚いた。 多彩でピカレスクでコミカルなキャラクター、 60年代色丸出しの風俗描写をからめながら、 宗教的・物理的終末の近づくヨーロッパを舞台に、 ミス・ブラナーという妖怪のような女が、主人公の コーネリアスを利用しながら、巨大な10進法の コンピュータに人類の全知識をぶち込んで、 神を作るという話。 イーガンの万物理論あたりともネタのかぶる本格的な バカSFで結構面白かった。オチがあまりにもイカレてる。 8点
今週はディック週間としゃれ込もうかな、と思い 積んであった香具師を続けて読んでみたのだが…… 「あなたをつくります」 ほう、リンカーンなどの歴史上の人物をアンドロイドで再現するのか、これは面白そうだ。 きっと現代に蘇った歴史上の人物達が自分たちのいた時代と同じように振る舞い、 果ては過去と現代が混乱するんだろうなぁ…… (読了) はぁ? なんでリンカーン相手にカウンセリングとか ビジネス上のアドバイスとかを受けなきゃいけないの? そして最後は精神病院入り? なんだいそのオチは。 1/5点 「ジョーンズの世界」 ほう、人類全体の未来を予知する超能力者か。 その予知は必ず当たるから人類にとっては「真実」となり、 作品の中で時代を席巻していた「相対主義」と相対することになるのか…… また、そこに太陽系外から未知の物体が飛来してくると言う事態も重なり、 これはかなり面白くなりそうだ…… (読了) 自分自身の末路も見通していて、 それを利用して歴史に(汚名ではなくして)名を残そうとも企てていた、 というオチ自体はまぁ普通だけど、これを長編のオチとするのはどうかなぁ。 あと最初と最後に出てきたミュータントの存在も、 主人公達の避難場所を作るためだけにとってつけたような感じがするし…… 2/5点
ユービックとタイムスリップがハァ?だったんで しばらく積読だったアンドロ羊にチャレンジ。 よかった。 なるほどオールタイムベストに入るだけのことはあるね。 冒頭の精神操作機械からひきつけられた。 全編殺伐としたアクションで、だれが人間でだれがアンドロイドかわからない・・・ みたいな話かと思ったら、そうでもなかった。 自分は感情移入度の高い人間なので、 中盤からはイジドアかリックが死ぬんじゃないかとビクビクしっぱなしだった。 クモ虐待のくだりは流し読んだチキンです。 ハッピーかはともかく、やさしいエンディングでよかった。 マーサーとリックが一体化するくだりはよくわからなかった・・・ 10点満点で9点
「暗闇のスキャナー」 ディックの傑作と言うことで期待して読んでみよう。 ほぅ、変装してジャンキーたちのところへ潜入捜査している麻薬取締官が 仕事上、自分自身の監視もするはめになるのか。 おそらく、自身の監視をすることで内省的になり、 自己とは何か? てなことを考え始めるんだろうなあ。 きっと文学的に傑作なんだろうなあ。 (読了) …… なんというか、主人公の内面の描写と言うより、 薬物中毒になったときの思考とか内面の声がだらだらと綴られているだけだなぁ。 あと、ジャンキーたちの、それこそ本当に意味も無い、与太話でかなり埋まっているような…… まぁ、薬物を栽培している疑いのある薬物中毒リハビリセンター(!)へ潜入させるために 主人公を薬物中毒にさせていた、というオチはそれなりにシニカルかもしれないが、 それでもこのオチに持っていくためにこれほどの枚数をかける必要があるかなぁ。 で、文学的なところを探すとすれば、 薬物中毒に陥ると言う病的な状態すら警察機構の歯車のひとつとなってしまうという、 末端に至るまで管理された現在社会が表現されている、というところかなぁ。 でも、これってそんなに傑作? 3/5点
>>244 なんかわかる。
高い城の男と流れよわが涙…をお推めしたい。
ただしSF的アイデアなんかはほっといてフツーの小説として。
それと、あなたはヴァリス3部作は読まない方がいいかも。腹が立っちゃうんじゃないかな?
俺はそうだった。(ユービックは好き)
あれは、クスリでぼろぼろになっていく人たちや、それを 助けられない主人公の絶望的状況にひたすら感情移入して、 泣く話じゃなかったっけ。>スキャナー ヴァリスとかあの辺に逝く系統の作品。 ほとんどディック自身の体験談というか、私小説だったような。 漏れは終盤で泣いた。個人的にディック作品のベストの有力候補。 ただ、山形氏の訳文が軽すぎて、重い内容に合ってない気はするんだが。 かといって、サンリオ版の訳文は意味不明だし…… とにかく、訳に恵まれていない作品だったと思う。
そうか。訳者に人を得て新訳をきぼんぬ。
「いまひとたびの生」ロバート・シルヴァーバーグ 人格記録技術が発達して、死んだ人間のパーソナ(人格)を移植できるようになった時代の話。 その技術が生むアイデンティティや社会的・倫理的問題やらは軽く流しているので食い足りなさは残るものの 駒が無駄なく配置された良質なエンターテイメントだった。テンポも良くて読みやすい。 ラストは、まあそうなるだろうな、というところだが余韻を残しててなかなかよろしい。 まだ全然余力を残してる感じで、もっと深いまでとこ書けたんじゃないかなーと思った。 7・5点
ディックを仁賀が訳すたびに 高橋良平がぼろくそに書いてたな
訳文を読む限り、読みやすく分りやすい日本語だったので 奇異に見えた。原文と照らし合わせていないので、 あるいはいい加減な訳だったのかもしれないが、 少なくとも愚直に訳して変な日本語になるより、 読むほうとしては嬉しい。 きっと個人的怨念があったのだろう。
ええ〜! 仁賀訳はダメなの? 良い訳だと思って読んでたのに・・・
>>251 好みの問題な希ガスるので、気にしなくても良いのでは。
上の
>>250 さんも書いているように、私怨じゃないかな。
その本読んだ事無いが(*´∀`*)
253 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/15 18:39:47
仁賀訳はひどいよ。 分からないところや、面倒なところは飛ばすか、適当に創作している。 もちろん、英文解釈も極端にお粗末。誤訳の山。 あれを読んでもディックを読んだとはいえない。 浅倉訳とつきくらべてみな。良く分かるから。 ちなみに、ラヴクラフトの翻訳でも、さんざんに叩かれている 大瀧啓裕訳が愚直なまでに原文密着型だから、くらべると良くわかる。 むかしハヤカワ文庫NVで『フランケンシュタインのライヴァルたち』という本が出たとき、 編集部が仁賀訳のすべての文章に手を入れたという事実がある。 国書刊行会でミステリの翻訳をしたとき、編集部からチェックがあまりにも頻繁にはいるので、 とうとう怒って絶縁したという事実もある。 印象だけでものを言っちゃいかんよ。
>>253 横レスだけど、へえー、知らんかった。
しかし、さして広い業界でもなさそうなのに、
そんなコトしててよく干されもせずに仕事できるね。
トダナツの件でも思ったけど多少名が売れれば
けっこう甘い商売、なのかね? >翻訳業
さして広い業界じゃないからこそ、じゃないの? 総人口が多くて新人がズンズン上がってくるような業界だと、 おちおちしてると自分が危ないから頑張るんじゃなかろうか。
>編集部からチェックがあまりにも頻繁にはいるので、 とうとう怒って絶縁 最高です。素敵な人だな。 無理せずに、切り裂きジャックの研究だけやってればよかったのにw
257 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/16 08:12:39
>>254 まず、こういうのを訳す人が少なかった時代からいる、というのが大きな理由。
だが、「編集部が手を入れるから、本になったものだけ見れば、それなりにちゃんとして見える」
というのが最大の理由(たまにそうでない本があって、馬脚をあらわす)。
それを知らずに仕事を依頼して、訳稿をもらって愕然とする。
だから、その出版社とは疎遠になり、仁賀は「実績」を強調して、他社に営業をかける。
ディックにかぎらず、この人の訳書が、内容をすこしだけ変えて別の版元から出るのは、それが主な理由。
なるほど、編集部が手を入れているからまともに見えるんですね。 こころから納得。 「地図にない町」とかロバート・ブロックは なかなか味のある訳文だと思っていたんだけど、 いってみれば自分の訳じゃなかったのか。
259 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/16 16:43:26
>>258 その本が出た当時のNV文庫の編集者、いま多くが著名翻訳家。
ともかく、仁賀克雄の訳書を見れば、編集者が優秀かどうか、
あるいはやる気があるか、匙を投げたかが良く分かる。
実利を示そう。ディックの同じ作品から。
「公園はこぎれいに整備されていた。何百本もの輝く銅管から送られてくる散水で、
芝生は濡れて光っている。洗練されたロボットが庭師があちこちを這い回り、草取
りをしごみを集めては処理穴に入れていた」
――仁賀克雄訳「ウォー・ヴェテラン」
「公園は手入れがよく、清潔だった。百本ものスプレー管からほとばしる水しぶきを
浴びて、濡れた芝生が緑の光沢を放っていた。ぴかぴかのロボット園丁がそこかし
こで雑草を抜いたり、ごみを集めて屑かごに入れたりしていた」
――浅倉久志訳「歴戦の勇士」
この違いが、何百ページと積み重なったときの効果たるや。
「をしごみ」って何? と思ってしまった
出来れば原文アップをキボン。
浅倉さんと比べちゃ可哀想
浅倉さんて読みやすいよな 仁賀と比べるまでもなく
>>259 読んだ印象は、どちらもたいして変わらないですよ。
「実例」と胸をはれるほどのものでもないですね。
「何百ベージと重なったとき」にどうなるか、についても
分かりません(なにせ大して変わりないのだから)。
>>261 さんの言うとおり、引用箇所だけでも原文を挙げて
どこが誤訳なのか指摘してもらえないでしょうか。
アーサーCクラーク 宇宙のランデヴー 巻末にもあるけど冒険小説という趣き。古きよきSF観がなんとも。 あとクラークのはまさに正統派、ストレートすぎて今からすると古典のように感じる。
>>265 そうそう、んなもん大して違わないよ。麻倉○ 人家×って先入観があるだけ。
銅管とスプレー管が違うからどうだっての? 屑篭と処理穴が違うからどうしたっての?
どうせその程度だってわかりきってるから、いちいち指摘なんかしてもらう必要もなし。
といっても別に人家のほうがいいとか、そんなこといってるわけじゃない。要するに
そんなくだらないことより、わけもわからんくせに「麻倉タソって読みやすいね」とか
いって悦に入ってるやつの心理分析のほうに興味あるって話。(ほんとは興味ないよもちろん)
まぜっかえしてすまんが 比較するまでもなく朝倉氏は読みやすいから悦も何もないとオモ
確かに、259の仁賀訳でダメといわれたら、もっと下手糞な 凡百の翻訳家はどうなるって話にもなる。 259洗練されてはいないかも知れんが、日本語として意味は通るし 読みにくくもない。 サンリオなんて、日本語の意味すら分からない翻訳がゴロゴロしてたぜ。 やっぱり、端から見ると、ただの私怨バッシングじゃないのって 見えてしまうのはしょうがない。 で確かにスレ違いだから、後は翻訳家スレに移動するのが正解と思う。
パングボーン「オブザーバーの鏡」 優しい宇宙人もの。で、少年の成長小説。 心の交流から悲劇的な別れと時を経ての再会、 更に音楽への思い入れを絡めて盛り上げてるが、 正義と理性と信念に基づく高所から見おろしてるようなところある。 クライマックスは、バイオハザード風味からいつもポケットにショパンって感じ。 あと、女の描き方というか扱いが、はっきりいってヘタだと思う。 太平洋市のエピソードとかいいんだけどな、あくまで彩りなのが 自分には物足りなかった。 雰囲気だけじゃなくもっと火星人のバックボーンを構築してくれ。 おそらくこの作者にはそういう傾向で期待しちゃいけないんだろうが。 反動か、「マーズ・アタック」とかをまた観たくなった。 5点。
Suzy McKee Charnas "Walk To The End Of The World" 設定よし。人物よし。文体よし。テーマよし。エンディングよし。 悪いのはストーリーだけだ。 とにかくもったいない……。 SF史上でも最も強烈に凄いと思われる世界設定と、 深みのあるテーマを持っていながら、冗長で変化のない のっぺりとした旅の描写がえんえんと続くのには、 本当に閉口した。 世界や人物の心理のディテール書き込みは、すばらしく リアルなんだけど、それがストーリーのもたつき、 変化のなさを逆に助長してしまっている感がある。 まあ、女流作家らしいという感じはするが……。 最終的に、破滅後の遠未来、男性の年長者が 支配しているホールドファストという閉鎖社会の 絶望的なまでの自浄能力のなさが痛烈に批判されるんだけど、 家畜並みに油やミルクの原料にされたり食われたりしている 女性の解放の方途という最大の関心事は、次作以降に先送りで 欲求不満。 シリーズを通じての主人公と思われるアルデラという駿足の 女性も本作では傍観者の脇役どまりでした。 本作に限ればストーリーの面白さは0点に近いのだが、 設定や人物やテーマの良さと、次作以降への期待を混めて 多少甘く6点で。
>271 アンタよく読むね〜 仕事は?
フ ィ リ ッ プ ・ k ・ デ ィ ッ ク 「 ア ン ド ロ イ ド は 電 気 羊 の 夢 を 見 る か 」 何 回 で も い い ね 。
274 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/17 15:02:42
267のひどい文章を見ると、こいつに文章の善し悪しが分かるはずと思ってしまうな。
275 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/17 15:19:51
わかるはずと思ってしまうってなんだ? おれは文章のよし足なんてくだらんもんにゃはなからこれっぽっちも興味ない。 んなもん頼まれたってわかりたくもない。 ただ、てめえみたいな悦に入ってるスカした永久バカに死んでほしいと思ってるだけだ。
宇宙のランデヴー2<上> 1と一緒に買ったが、印象がまるで違った。 クラークらしからぬ湿っぽい人間関係を中心に、なんかあんまりSFらしさが薄まった、 売れたからとりあえず作ったとかそんな気がしてしまった。ジェントリー・リーがクラークの基本設定をもとに書いたのだろうか・・・? まあ、上ではひどいこと言ってはみたがそれなりには楽しかった。
>>270 「オブザーバー」ということは、創元の中村訳ですね。
「優しい宇宙人もの」って、のどかでいいですね(笑)。
翻訳が嫌なら原作を読めばいいじゃない?
だな。
賛成!賛成!
確かにSFなんてほとんどが外国ものだから、原文で読めたほうがよさそうだ。 スレ違いか
282 :
農奴 :05/03/18 17:13:48
283 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/18 19:54:29
>>282 英語が出来ないのなら、出来るようになればいいだけのこと!!
これぞ自己革命なり!!
英語で読めないなら 自分で訳せばいいじゃない あれ?
で、それぞれ意見を述べてくれ。 仁賀訳は要するにどうなのよ。 具体的に指摘してくれよ。
286 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/18 21:24:45
>>285 > 仁賀訳は要するにどうなのよ。
技術文書みたいだね。
博物惑星@ハヤカワ文庫 可愛い嫁がいる新婚イケメン公務員主人公に感情移入できず・・・ 主人公死ねと思っていたらハピーエンドで、駅のゴミ箱に捨てた。 こんなモノに嫉妬する自分に絶望した。。。
みるなの木 椎名誠 やっぱいいわぁ。 10点差し上げる
290 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/19 00:53:34
ニール・スティーブンソン「クリプトノミコン」@アランチューリング編 読んだけど、なにこれ、目茶おもしろいじゃん。 ただ、どこがSFなの?
目茶面白いんだ。 >ただ、どこがSFなの? その疑惑があるから、読まずにいたんだが。 そうか、面白いんなら読んでみるか。 面白ければ別にSFでなくてもいいし。
『ニール・スティーブンソンの短編落語教室』 だと思えば違和感はない。 SFかどうかといえば、まあ歴史の一部を改変したタイプなので SFといえるらしいぞ。
293 :
290 :05/03/19 02:15:49
うーん、おれは暗号戦史マニアだから、 @エニグマ、パーブル暗号の連合軍による解読 A枢軸側に解読されたことを連合軍の作戦面からさとられないように 「現象面にノイズをながし、パターンを誤魔化す」 (暗号解読でドイツ軍輸送船団を定期的に撃破出来たなら、 撃沈統計から「エニグマが解読された」とドイツ側数学者に見破られないように ノイズを流す) Bノイズ流し専門の特殊部隊の冒険活劇 これに現代の公開鍵暗号とか素数暗号とかネット技術からめてのハイテク会社起こし物語 からめる話が絡み・・・。 読み応え有
294 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/19 10:33:17
>>259 確かに、読み比べると印象が全然違うね。
この文で見るかぎり、仁賀の訳文はあっさり風味で、淡々としてて寒々しい感じ。
浅倉の訳文は情感が強く、言葉のケレンミというか、形容の描写力が強くなんとなく温かみがある感じ。
これはどっちが良いというより、作品内容により、どっち風味の訳が作品に合うかに
よって感じ方は違ってくるんじゃないかと思うんだが。
要するに、原文がどっちの訳に合ってるかという事。
ほぼ同意 作品内容に応じて文体を使い分けられる訳者こそ 真の神ということか。 何を訳してもおなじ文体という訳者、多いですもんね。
>>293 内容を詳しく書いてもらったら
ますます読みたくなってきました。サンキュウ。
暗号自体が一種の科学だから
それだけでSFといっていいか。
クリプトノミコンは、読み終わった後 ストッキングの縦スジとかコーンフレークの食い方とか そういうのばっかりが印象に残ったんだがだめかしら
オレは 「スタートレックは全話見ていたが、STファンは嫌いだった。」 にワロタな>クリプト スティーブンスン、向こうじゃ売れっ子みたいだし、もっと訳してほすぃ・・・
やっぱ分厚いんじゃねーの? なんか新シリーズはクリプトノミコン並みの*3つー 超分厚い三部作なんでしょ
ダイヤモンドエイジですら、あの厚さで二段構成ってボリュームに尻ごみして読んでないよ俺
The System of the worldですね、スチーブンスン 三部作なんすか。うーん・・・
クリプトノミコン読んでみたいな。タイトルがニューロマンサーみたいでかっこいいという理由で。 3001年 終局への旅 読んだ。実は2001年も2061年も読んだことない。2001も映画を途中までしかみたことない。 テラフォーム、遺伝子改変した生物、軌道エレベータ、ナノウェア、慣性駆動などのクラーク的ガジェットの出し惜しみしつつの集大成といった感。 あとはデモリションマンやタイムマシンものみたいなアナクロニズム。 続編が匂わせる展開や、世界観の話に費やされて話的にはやや盛り上がりにかけてしまった感はある。
303 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/03/19 22:18:43
>>302 > 3001年 終局への旅
× クラーク的ガジェットの出し惜しみしつつの集大成といった感。
○ クラーク的ガジェットの出し惜しみしつつのちゃぶ台ひっくり返しといった感。
いつ「これは小説だ!!」とわめき出すかとハラハラした。
意外に読んでない人がおおいんだな、クリプト。 爆裂フィンランド人なんかストーリーにすら影響を与えるエピソードなんだが。
クリプトノミコン、文庫四分冊で4千円てのが痛い 原書なんて1000円で還るのに ハードカバー4千円だったらまた別だったか (まああの厚さでHCだと国書が2分冊で…ぐらいしかねーかな)
ところでスティーブンスンの書く英語は読みやすいのか?
長編って読み始めるのに気合がいるんだよなぁ。 読み始めて面白ければ長いのはむしろ嬉しくなるんだが。
そもそもそんなたいしたもんじゃないしな。 4000円はぼったくり過ぎ。
>>305 結構読みにくかった。
ダイヤモンドエイジ途中で挫折した。
おれがヘタレなだけか……
>>304 SFが読みたい2005の紹介見たけど、極つまらなそうなんですが。
むしろこれはSFなのかって感じ。
SFに何を求めてるかで変わってくるのかな。
では、何を求めているん?
まずスノウ・クラッシュ読んでみれば? だいたいのスティーヴンスンのノリはこれでわかると思うよ。
スノウクラッシュはヘンテコガジェットてんこもりで楽しかったが・・・ クリプトノミコンもそんな感じなの?
ヘンテコエピソードてんこもりかな
ネットの書評見る限りだと、 「色々ネタてんこ盛りだけどSFじゃない」 て感じらしいよ、クリプトノミコン 読んでみようかしら
318 :
311 :2005/03/21(月) 06:04:26
>>312 俺がSFに求めてるもの
ファーストコンタクト
人類(生命)の進化
宇宙の運命
SF読みとしてはまだ幼年期だな君は
なんだ誤解してたよ。 むしろいい感じの幼年期で素敵といえるかもしれんね。
厨ってことか
若いっていいね
老人の遠い目
弱り目に祟り目
>>318 『タイタンの妖女』
宇宙の運命は無かったか?
「スローターハウス5」でも良さそうだな。
「猫のゆりかご」でも。
幼年期の終わりでええやん
>329 ファーストコンタクト 人類(生命)の進化 両方入ってて幼年期卒業できるんだから 一石3鳥ってか
果たして、細分化が進んだ現状を「青年期」と呼べるんだろうか? 物事が複雑化していく、ただそれだけなのではないか? SFというカテゴリーそのものが熱エントロピー極値化の法則に 則ってる、DNA然り、宇宙然り。ヤバイ、SFヤバイ。ちょーヤバイ。
青年期というよりもう老年期の虞も有るw
334 :
318 :2005/03/23(水) 07:37:20
>>331 読んだ。
小松左京、光瀬龍、クラーク、バクスター、ステープルドン
ラヴクラフト
とかが好き。
まだ読んでないグレゴリイ・ベンフォードとグレッグ・ベアと
デイヴィッド・ブリンに期待している。
335 :
吾輩は名無しである :2005/03/23(水) 12:24:04
0
みみず天使だな
みみず千匹天使
グレゴリイ・ベンフォード&ウィリアム・ロツラー「シヴァ神降臨」 彗星衝突パニックもの。「大暴風」「プロメテウス」に続いて、パニックもの3冊目。 3冊読んでわかったことはパニック(もの)の表現手法って同じなんね。定石があるらしい。 結論として、初めと最後を読めばオッケー。個人的にはプロメテウスと同じくらいのつまらなさ。 5点
339 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/23(水) 22:55:03
>>338 そうそう、危機が起きて、ホワイトハウスに話が行く。
そこで、
1) 大統領がヘタレでぐちゃぐちゃ
2) 大統領がナイスガイでうまく行く
3) 大統領はやばいから大統領抜きでやろう
4) 大統領が早々と死んじゃう
とかいうようなパターンがあるね。
『シヴァ神降臨』『大暴風』『終末のプロメテウス』のリストに
『ダスト』『トリガー』『天空の劫火』を付け加えて、
これらの作品を続けて読むと、気が狂いそうになるかも。
5)大統領が引き出しを開けると、パイロット時代のヘルメットが・・・
トリポッドすげえ面白いんだけど、SF板的にはスルー対象なの?
そもそも復刊なのと、新版は表紙がアレだからでは。
>>341 全然そんなこと無いよ。
べた褒めレビューを書いてくれ。
345 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/24(木) 23:01:11
クリプトノミコン、とりあえず1,2巻終了。 BOOKOFFで100円で売ってたから。 感想は?と言うと、暗号マニア、ネットセキュリティマニアが書いた モノマニアックな小説いうことかな。後半読んで見ないと判らんけど、 どうも換字式暗号をアラン・チューリングと主人公が、自身の開発した機械式計算機だかで がしがし頻度解析して解読、それにUボートに積まれたまま海に沈んだ金塊とか 宝捜しとかつながるらしいけど。 おれは好きだね。暗号解読そのものが好きな奴、お勧めだね。 長田順行「暗号」とかナチスのエニグマ暗号機とかミッドウェーのD暗号が どうやって解かれたか興味ある奴なら、(史実再読じゃなくそういうものの考え方) 読んで損は無い。 おれも今度、自宅PC買い換えて、ファイアウォールとか自分で設定して見ようかな
346 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/24(木) 23:05:14
余談だが、何気に長いこと探していたロラン・トポル「カフェ・パニック」 も100円で入手。 筒井康隆もお気に入りの残酷馬鹿話集。 パリ下町の居酒屋カフェ・パニックに集った人々が一杯機嫌で語る おもしろおかしく怖い話。 ロアルト・ダールとかサキとか「奇妙な味わいの短編」とか好きな奴なら 読んで損は無いと思う
>>346 あー、面白いよな>「カフェ・パニック」
登場人物の名前も笑える。
>>345 まぁ、半端なおたく小説ってとこだよね。
情報小説としてはたいしてとりえがない。
通信工学なり情報理論史なりに関心があるなら
専門書読んだほうが早いし。
>>348 バグパイプ式超巨大スチームコンピューターに萌えない技術屋はいないだろう
んなこたぁない
半月間オナ禁くらった主人公が、最後の最後にアンジョリーナジョリー似のヒロインと カーセックスでふんだんに中出し、なんてシチュに萌えない男子もおるまい。
くねくねといい、がちゃといい、なんでコテは下品なネタが好きなんだ?
待て待て待て、自分は下品なネタなんか嫌いだぞ。 ネタバレは好きだが
がちゃさんのうそつき・・
まあ、人間の屑だな。
がちゃさんって歳幾つなの?50ぐらいってイメージがある
>>353 351 名前: ◆GacHaPR1Us 投稿日: 2005/03/25(金) 00:36:53
半月間オナ禁くらった主人公が、最後の最後にアンジョリーナジョリー似のヒロインと
カーセックスでふんだんに中出し、なんてシチュに萌えない男子もおるまい。
>>356 ・・・
___
/: 》:、 ∩
(===○=) 彡 アッガイ!アッガイ!
/ / ⇔ )
⊂彡
アッガイ!アッガイ!
あそーれアッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ!
わっ、とてもすごい盛り上がりですね。 今日はどうしたんですか? 私もおもわずアッガイ!アッガイ!
アッガイ、アッガイ。 アッガイ仮面のブイ・スリ〜♪
アッガイ!アッガイ!
364 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/25(金) 00:55:19
アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! なにかすごく一体感を感じるよ。 良スレage!
アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ!
アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ! アッガイ!アッガイ!
もうやめろよ・ みぐるしいよ・・
えっ、もうやめろなんてひどいな。 水をさすなんて粋じゃないよ。
…すごく、おもしろいです…。
わけわからんがワロスwwwwwwwwwwwwwwwwww
がちゃとくねくねの自演合戦か。
SF板の新境地を開いたなwww けど雑談スレでやれ!
ごめんね・
典型的なくねくねパターンだな。 死ね。
アッガイって何ですか?
ぐぐってわかりました。ガンダムネタなんですね。 きょうみないです。
うぉ、スレッド開き間違えたかとオモタwwwww ↓
378 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/25(金) 04:54:56
>> 62 > うちはバーミックスでやってます。市販品みたいに完全にトロトロに > なりますよ。まあ、洗うのが面倒ですが。 やっぱりバーミックスほしいなあ。 安い類似品もあるけど、パワーが桁違いなんでしょ?
ブライアン・ステイブルフォード「地を継ぐ者」 超長寿社会での長寿技術をめぐって繰り広げられる巨大企業と 独立した研究者との争いを通して社会のあり方、長寿の捉えかた などなどの少し哲学的思弁的な話し。こういう話は好き。 9点。
380 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/26(土) 19:52:36
がちゃさんとくねくねさんの競演は中々良かったです。此れからも頑張って下さ い。まさか、アッガイで盛り上がれるとは。でも、スレッド的には悪い事なんで すよね。然し、がちゃさんがアッガイを御存知とは。意外。sageます。がちゃさ んも結局荒らし?つーか、50歳台では無い事を強調したかっただけ?まぁいいか 。
がちゃはああいうやつだからな。
でもぼくガンダムみたことないよ・・
ガンダムってことは30代後半から40台ぐらい?
ガチャは20代でちょい禿げててちょいおたく入ったそこらへんのにーちゃんだと思ってた
>>381 オレは二人とも死んで欲しいと思ったよ。
読んでて恥ずかしいからな。
おまえ優しい奴だな
俺もコテハンは嫌い。 SF板にコテハンはいらないだろ。 二人とも氏ね。
気に入らんならあぼーんしとけ
だってこいつら名無しで書くだろ? アボンも通用しないよ。 これだけ住民から嫌われて、いまだに平気な顔して書き込みしてる神経が信じられない。 素直に消えて欲しい。この二人が書き込みしてる日は板の雰囲気がおかしいし。
391 :
あぼーん :2005/03/26(土) 23:52:58
あぼーん
392 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/26(土) 23:54:05
>>390 さぞかし素敵な人生だろうな。
さらしあげ
394 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/27(日) 00:03:07
>>390 えっそれってすごくいい意見だとおもいます。
賛成!賛成!!
>>394 死ね。
いっつもつまんないんだよ。
空気読めよ低脳コテ。
悪に徹し切れない二流ペテン師め。
,r‐-、 . ,! _ . i, _,r‐''''''''''''''''ヾ,_`、_ ,r'''''''ブ、 `.、`フ ,r' .,f'´ ,r f .i 、 , i i`ト、 ,f ,f ,'´i ,'`、 ;`、ヽ,! .! Yi、 i i i, ' ' ヽ; ヾ,'`ヽi__ i、!``ー‐┐ ` i'''''i ̄ ̄  ̄ ̄ ! .! ,ト、`ヾ;┘ <何この流れ…… . ! ┿━━ ━━┿ .!' `ー′ . i ,ト、 , , i ,! i ! ` 、__________,,/i,`′ ヽ,! .f /人;!/ i, ヽ,r`i___iヽ,/___! . ,r`.、,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-、 ,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ `ー--''´`ー--‐''´
このスレは資料性が高いので荒らすな。 雑談も余所でどうぞ。
>>399 こういう書き込みする人がいるから。
ってオレモナー
痛い書き込みや偉そうな書き込みするからつけこまれるんだよ。
402 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/28(月) 13:51:46
>>399 | Hit!!
|
|
ぱくっ|
/V\
/◎;;;,;,,,,ヽそんなエサで
_ ム::::(,,゚Д゚)::| 俺様が釣られると思ってんのか!!
ヽツ.(ノ:::::::::.:::::.:..|)
ヾソ:::::::::::::::::.:ノ
` ー U'"U'
このスレって偉そうなの多いよな。 うっかり感想も書けやしねぇ(´∇`)
404 :
399 :2005/03/28(月) 21:38:27
当たり前の事を書いただけだ。 ってゆーか雑談は余所でど・う・ぞ。
雑談は雑談スレというのは常識だろ。
そして雑談系のスレは一つの板に20個程度しか許されない。
あとは削除対象になるというのがガイドラインだ。
それ以外は
>>1 の内容とスレ名以外の内容を話すのはスレ違い。
これくらい分かるだろ低脳。
以後感想以外のレスは一切禁止。感想以外の雑なレスをした場合
ス レ の 削 除 対 象
↓
↑ >感想以外の雑なレスをした場合 >ス レ の 削 除 対 象
最新50件に感想が1件も無い…… 淋しい……………………………orz
雑談ばかりしてる低知能な奴が多いからだろ。
別に多少雑談が入ろうが問題ないだろ くねガチャのアッガイ!が無ければスティーブンスン人気だなつー流れで 終わりだった 神狩り 神狩り2発売なのに未読だったんで読んでみた。 まあ説明不要でしょう ノンストップな展開を読みやすい文章で書かれてるんでで一気に読めた メーンアイデアの「論理記号2個で13重以上の関係代名詞」つー言語はそれだけで燃える しかも多義語が無いとか、素敵じゃないですか 3章は神の存在感が薄くてちょい残念 しかしこれから神を追い詰める…ってところで終わるのはなんとも 続編が出てるから自分はいいが、そうでない人、 ましてや30年前に読んだ人なんかはすごい飢餓感を覚えそうだな 個人的には傑作とまではいかんので、8点と悩んだが7点で 弥勒戦争→神狩り再読→神狩り2としゃれこもうかしら…
感想3行目の「んでで」ってなんだよ 「んでで」→「んで」
RUSSELL HOBAN "RIDDLEY WALKER" ポストホロコーストもの、いろんな意味で「エンジン・サマー」と 通ずるものがある。「黙示録3174年」もちょっと入ってた。 壊れた英語で書かれてるのと、神話の謎解きがちょっと難し目だが 慣れるとかえってハマる。面白かった。 ただストーリー展開は、ちょっと計画性がないかも。 あと人形劇の場面やや多杉 その辺でちょっとだけ「エンジンサマー」に負ける でも余裕で9点はいく
削除理由・詳細・その他: 当該スレッドは重複スレッドです。 ガイドラインにある「同じ事象・人物に関するスレッドは、個々に 多少の違いがあっても原則的に削除対象」 に該当します(本スレへはレス#38、本スレ更新後は#188にて誘導済みです)。 また掲示板のローカルルールである 「モーニング娘。などハロプロ系についてはハロプロスレへ」 および「スレのタイトルの中のアイドルの名前が、誤字・脱字の ない正式な名前であること」にも違反しています。 削除をよろしくお願い致します。
シルヴァーバーグの「いばらの旅路」読んだ。5点。 未来社会の設定とか、脳を別の体に移植とか、SFで性描写とか、全てが古臭い。 「夜の翼」や「地上から消えた動物」とかは好きなんだけど…
確かに時間線とか、タイムパラドクスネタとか面白いんだけど、 エロネタ多すぎ&古すぎ
確かに今読むならファンタシイとして読んだほうがよさそうだ。
417 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/03/29(火) 23:59:59
端的に言うと、読み方を間違えている。
んだ。
Ward Moore "Bring The Jubilee" 超名作。 ヘタレで女好きな本オタクの主人公、 多彩で複雑でリアリティのあるサブキャラ、 南軍が勝った後の悲惨に荒廃した米国のリアルな描写。 因果律と自由意志、時間と空間に関する議論もいい。 普通の改変歴史ものと見せかけて、最後に奇麗な 時間SFになる構成も見事。 改変歴史&時間SFいずれのサブジャンルでも歴代上位 個人的には、夏への扉とか高い城の男よりもよかった。 10点
ウルフ「警士の剣」 次作の準備編的位置づけと思われるので、 単独で評価するのはどうかとも思われるが、 今まで3冊の中では、最も退屈でした。 2点
影のオンブリアどうだった?
ウルフ「独裁者の城塞」 前半が長過ぎるが後半は凄い。 なるほど、こういうことだったのね。 よくもまあ、これだけ緻密に詰め込んだもんだ。 全部の謎が解かれたかというと、腑に落ちない点も 多々あるが、未訳の第5部では解かれているのかしら。 本書だけだと7点 シリーズ全体は9点 (ちょっとだけ不必要に長過ぎる気はするんだが、 作者が作中でもたびたび自認するように、わざと やってるからしょうがない) しかしこれが絶版は犯罪だろ。 おかげで4冊まとめて揃えられず、バラバラに読んだから 驚きが半減したんだぞ、慰謝料ハラエといいたくなる。
ハヤカワ名作セレクションで復刊すると俺は予想する
424 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/03(日) 15:43:37
その予想は外れると俺は予言する
いちばん可能性あるのは多分国書w
新しい太陽の書が新刊で出てた時も 4冊同時刊行ってわけじゃなかった。 だからとびとびに読んだわけだが、 2巻が出たときに1巻を、 3巻が出たときに1巻と2巻を読み返してから、 4巻が出たときに1巻と2巻と3巻を読み返してから読んだ。 そして4巻を読み終えたとき、驚愕と感銘の赴くまま 1−4巻を通しで2度読み返したなぁ。
万物理論 創元SF文庫
グレッグ・イーガン (著), 山岸 真 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488711022 のっけから圧倒的な科学力でぼくらを責めるSF質量のでかさはまったく健在。
でも、どっちかってーと脳の構造や生物学、医学関係の知識が多い。
最初の頃、エピソードの一つとして描かれた、「自発的自閉症者協会」のくだりで
読んでいくうちに、いったいロークがなにを主張しているのか?がわかって来るに従って、
この事実に対してどう感じるのか?で、その人物の愛の定義が見えてくるように思えた。
あのアイディアは秀逸だよ。エピソードの一端で終わらせるには勿体ないくらいだ。
ACが絡んでくる後半のパートがちょっと苦しくなってくるのは、物語を終わらせるための
方便だと思って、我慢するしかないであろう。
8点
評論とは言いがたい個人的オナニー。 2点
>428はスレタイ読んだほうがいいとおもう
>>427 前半のネタは、偶然にも似たネタのムーンのくらやみ……
が去年訳されてたよね。
ムーンがこの本読んでたとは思えないけど。
幼稚な感想を得意げに書いてひとりで悦に入ってるね。 読んでいて恥ずかしいよ。 イーガンを持ち上げてるファンは、大体こんな感じなのかねぇ。
>>431 端から見ると君の方がはるかに幼稚だよ。
ジジ厨乙
>>428 >>431 もう書き込まなくていいから、壁に向かって独り言つぶやいてろ()笑
語りたいなら、プログでも立ち上げて信者でも集めれば?
乙
>>430 うーん、エリザベスムーンはグレッグイーガン氏ほどの下調べというか、
技術の可能性を考えてないと思う、読んだ限りでは。
それに、「自発的自閉症者協会」の目的とか手段っていうのは、「しあわせの理由」のほうに
限りなく近いのでは?
思うに、グレッグイーガン氏はいろんな短編の下調べの段階で、一本の短編にはまとめられない
葉末な小アイディアを万物理論の冒頭に用いたんだろうと思われる。
フランケンサイエンスの冒頭読んだ所為で、
最初、ディストレスの構造ってのはいろんな感染型ウィルスをトロイの木馬にして、
人間の神経伝達そのものの構造を改変するRNAウイルスの新型なのかと思った。
「道徳的ウイルス学者」のようにタイプ別に分かれた奴の。
でも、それでは万物理論となんの関係もなくなっちゃうのよね。
要は稚拙なんだよな。冷静に考えればね。 434みたいな粘着はチラシの裏にでも書(ry
アグレッサーシックス読んだ。地雷でした。 以下、ネタバレありなので注意。 買った以上は何とか楽しみたかったのですが、無理でした。 感情移入しにくい薄いキャラクター、 イマイチ面白くない異星人の設定、 なんでそんなことを思いつくのか全然納得できない計画、 活躍しないイルカ、 唐突に出てきていきなり裏切る機械知性、 悲惨だ悲惨だと言いながら眠くなる戦闘描写、 いらないと言ってもいい格闘シーン、 余韻もなんもなしのラスト。 うーん、これをどうしろと…
そうか、ラストもダメだったか。
ラストはいいという書評も見かけたので、
ひょっとしてと思ったが……
ともあれ、参考になりました。サンクス
>>438 点数は2点ぐらいってことでOK?
>>436 >思うに、グレッグイーガン氏はいろんな短編の下調べの段階で、
一本の短編にはまとめられない葉末な小アイディアを万物理論の
冒頭に用いたんだろうと思われる。
そこが好き嫌いの分かれるところなんだよね。
このオチにするのなら、この本の前半にこんなに
ずらずら並べる意味があったのかどうか。
後半とまったく調和して無いんだよな。
ただ並べただけで放置かよ? と、読んでて
凄く気持ちが悪かった。
だから稚拙って言う人がいるのも分る。
長編をうまくまとめる技量に欠けてる感はある。
自発的自閉症のくだりは物語の結末にまで 関係してたように見えたんだけど… あれが無かったら読後感違うだろ
>>440 に概ね同意。
軽く1回しか読んでないので完全に理解しているかわからんし、全作品読んでる
訳じゃないのでなんともいえんが、放置されたアイディアがばら撒かれすぎなのは事実。
読者としては、「伏線なのか〜!?」と思わせておいて放置された気分になる。
ただし稚拙なのかどうかは全然わからん。
元々それが狙いでわざと読者を混乱させて喜んでいるとか、『万物理論』一冊
で完結させているのではなく、自分の他の作品に絡めているのか、それとも
これから書く作品へ繋がっているのか? そんな事なのかも知れず、わからん。
またわからんと思わせて全作品を買わせようよいう訳分からん狙いなのかもしれず、
それとも単純に思いついたアイディアをゴージャスにてんこ盛りにしたい誘惑に勝て
なかっただけなのかも知れず、またそういうのがハヤリなのだ俺流だという事なのかも
しれず、作者自身もよくわかっていない可能性もあり、要するに概ねわかりません。
>>440 に同意。以上という感じだったな。俺は。
>>440 >>442 これ以上クダクダ言いたかないんだが、
思うに構想初期には、「万物理論」にそこまで肩入れするつもりはなくって、
ディストレスを主題に書きたかったのではないだろうか?
それが、仮構築してみた『万物理論』が意外にいい線行ってたのと、
ACのアイディアが、もし仮にここで使わなかったらまた何時使えるか分かったものではないので、
途中で路線変更した、っとそんな印象ではあった。
でも、「稚拙」っていうのは、どうかと思う。面白かったのだし。
構成がいいかげんってことじゃない? まぁ、素人作家だし。
>>443 もういい加減にしろよ。
ここはお前のスレじゃねーっての。
>>445 コテだからって追い出すようなことを言うのは感心しないな
いちおう読んでるみたいだし感想らしきものも書いてるし
まあ立ち入った話はネタばれになるからできないんだろうけど
何が言いたいかというと「続きはイーガンスレでどうぞ」ってことだ
同意。 イーガンスレにでも行けよ童貞コテ。
まあ、かなり昔(95年だっけ?)の作品だし。 最近の作品で、その辺が解決しているのかを見てみたい。 短編を見ると最近のは、割と物語作りもうまくなってる感じはあるので。
で確かに今更引っ張るほどでもないのでこの話題は終了で。
>>447 何ムキになってるんだ? 粘着君か?
端から見てると恥ずかしいから止めてくれんか。
そうだよ。 ガチャさんはこの板にとってなくてはならないコテハン。 皆に好かれてるって空気嫁よ。
いやがちゃは居ても居なくても… 好かれてないしな
451は釣りだろ。
454 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/10(日) 01:32:05
よっこいしょ
バチェラー南極物語難局だった。 1点
456 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/10(日) 17:17:08
Arthur Golden "Memoirs of a Geisha" 邦題は「さゆり」 要は美少女ゲイシャがいじめられまくった末に幸せをつかむ異世界ファンタジー。 話はおもろい。それによく調べてある。8点あげる。 しかし。読んでいるあいだ意味不明かつ激しい「いらつき」を覚えた。 特殊な言語習慣を誇る花柳界の話なのに、 なんか全員普通の英語でしゃべくりやがってるのが「いらつき」の原因だと推測。 英語の貧しさに駄々こねてるだけなのかも。 いや、そんなことない、と気づく。 結局こいつらにとっちゃフジヤマ、ゲイシャ、ハラキリなんだよな。 日本人にとっちゃ全然日常的じゃない日本の突出したアイテムが やっぱりこいつらから見た日常日本なんであって、だからゲイシャも普通の英語でしゃべる。 俺が余計なこと考えたのが悪いんだが、作品と別のところで正直非常に不快な読後感を得るはめになった。 日本語訳「さゆり」上下巻はしっかりと花柳界の言葉で訳されているらしいので、 そのうち読んで口直したいと思う。たぶんこっちなら普通におすすめ。
あれは異世界ファンタジーだったのか……
458 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/12(火) 03:21:58
なわけないじゃん
マルツバーグのGalaxies。 新潮文庫の宇宙物アンソロジーに入ってた 「ローマという名の島宇宙」の長編化作品。 正直元の短編版がSF書き方講座みたいなエッセイに近い 代物だったので半信半疑だったが、フィクション部分の 肉付けがしっかりなされ、ストーリーラインも明確化していて とても面白かった。 作者の語りの部分は、相変わらず韜晦だらけでウザイが、 最後のメタフィクション的オチがうまく決まってるので、 良しとしよう。 短編版はオチが不明確で今一だったので、断然こっちのほうがいい。 8点ぐらい。
タイタンの妖女7点 後半はよかった。ちょっとクサイけど。
最近の文庫が千円とかしやがるおかげで、「ああ、2分冊で2800円なら 一冊1400円ってこったな・・・」と買ってしまった オルタード・カーボン (リチャードモーガン/アスペクト) 読んでる途中は4点になったり7点になったり、 (まあ、陳腐だったり↓ちょっと新しかったり↑ってこった) だったが、読了してみると以外とそれなりにまとまって良かったり。 個人的には8点だが、ハマル人は10点つけるかもしれぬ。良作。 あと、思ったこと。 この小説はあの口に出すのもこの板ではアレな、あの分野の小説だと分類されるだろうw おそらく、それは正しい。 というか、あの分野にしか分類できないとも言える。 でも、俺が読んでて思ったのは「これ・・・面白さの主軸はコテコテの ”ハードボイルド探偵小説”のそれだよなぁ」って事で。 逆に「ちょっとダーク目の未来世界の路地に私立探偵を置くと、なんで もう”あの分野”としか分類できなくなるんだろうかw」と。 と、いうわけで”あの分野”の小説なので、ある種の人には0点だろうと推察。ご注意w
バラード『沈んだ世界』 これはよかった。バラードにしては読みやすく分りやすい冒険小説。 それでいて、「文明の崩壊を契機に開放される抑圧されていた 原初的衝動への回帰」という例のテーマが、しっかり、かつ 非常に明快に、科学的説明まで伴って分りやすく表現されている。 エンディングもかっこよく決っている。 中盤がちょっと冗長に感じたこと以外不満なし。 9点
結晶世界 もっとよかった。ホントに名作じゃん。10点
もっと読みにくいって結晶世界のことじゃなかったのか
結晶世界、なんかミサゴの森を思い出した。 森の中で殺しあってるところが……
あれは何の話なのかなあ・・・「デカダンス小説」だと解説に書いてあったが。
反宇宙と合体して、時間も空間も区別が無くなって 生と死の区別も無くなって、永遠の極楽に行く、 っていう話でしたよね。 永遠に美しいまま、生死がペンディングになって、 生の苦しみも死の苦しみもなく……という。 確かに、なんかいいかも。 まあ、宇宙規模のシャブ中ってことですかね。 要するに内宇宙の探究ってそういうことか。
いんなあとりっぷ
F・ポール・ウィルスン『城砦』(上下)(角川文庫) 悪魔的存在をナチスと対決させる……というアイデアが出てきて おっと思ったが、典型的な善悪対決に落ちてしまって残念だった。 全体的にB級臭プンプンなのは 「完全に秘密だったので、どんな記録にも言及されていない古代人類」 などに代表される、ラフさの目立つ設定に原因があると思う。 オカルト薀蓄で攻めてこないから、読みやすいのはいいが もう少し緻密な方が好みだ。 4点
471 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/17(日) 14:56:09
スティーヴンソン怪奇短篇集(福武文庫) 最初の方のひとつふたつを読んで、「たわいの無い怪談ばかりかな〜」と 思ったが、『ジキル博士とハイド氏』な怪奇短篇や『宝島』な 海洋怪奇幻想短篇なども収録されていて、なかなか面白かった。 特に気に入ったのが、「声の島」と「びんの子鬼」。19世紀末ころの ハワイを舞台にした寓話的なおはなしである。めずらしい。 7点
472 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/17(日) 16:33:56
谷甲州「パンドラ」を読む。正直な感想「くだらん」 まず肝心のパンドラ・フォーミングの説明が唐突、かつ、いい加減で話にならない。 大阪工大出がSFまがいのものを書くとこうなるという見本のような作と言える。 この本を読む誰もが、「なんとも奇怪なカワイルカ来たー!」と喜んでいるようなSFヲタ ではないのである。 先日、アキバの駅にて、本書上巻を読み耽っているSFヲタ(茶髪でGジャンのアホ面) を見かけたが、このような輩は内容に関係無く、単に部厚い本を読んでいれば自分が 読書人の端くれにでもなったように思っているのである。 私はこのような輩に言いたい「心して生きろ!」と。
473 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/17(日) 16:49:11
474 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/17(日) 16:52:09
オムニバス「黄昏ホテル」 なんつーか、たいしたことなかった。 ひどい駄作は一つしかないけど「これは!」という面白い話は一つもない。 3点
「アグレッサー・シックス」 ウィル・マッカーシィ 全てにおいて中途半端で何が書きたいのかさっぱりわからなかった。 作者の思想的な背景と思いついた小道具をとりあえず並べた感じ。 後書きに依れば人類賛歌や安易な異星人との相互理解といったものに 対するアンチテーゼを主張したかったらしいが成功しているとは思えない。 ブリン激賞の帯に騙されて買ってしまったが 一緒に買った宇宙戦争の新訳のほうが百倍新鮮でした。 3点
ジョン・クリストファー「草の死」 世界中の草がウイルスで死に絶えるというネタは、いかにも 古臭いのだが、それを契機にして人間性が崩壊していく様を 鬼気迫る筆致で描き出している。 災厄そのものよりも、それによって壊れる人間精神に 眼目がある点では、バラードの破滅物とよく似ていると思うが、 この作品の登場人物はただ発狂するのではなく、 もっともらしい理屈をつけ、自己の行動を無理やり倫理的に 正当化した上で、様々な犯罪行為を行っていく分、 よりリアルで恐ろしかった。 ただ古いといって捨ててしまうには勿体ない作品だ。 『トリポッド』も全部読んでみたくなってきた。 8点
477 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/19(火) 22:32:07
>>476 >ジョン・クリストファー「草の死」 1点
ハヤカワSFシリーズで読んだが(いまだ文庫化されていないはずだ)、
コーネル・ワイルド監督・主演の映画化作品の方が面白かった。
(邦題は「最後の脱出」)
原作には、バラード作品のような独自の陶酔感はなく、淡々とした語り過ぎて
退屈でさえある。
読んでいない者が多いと思って、いい加減な事を書くのはやめたまえ。
*谷(注 ヤワラちゃんの旦那ではない)の「パンドラ」は、
いまさら記すまでもなく0点。
ミス住とか久々に見た 人の感想にケチつけるとかウザスギ 笑える 相変わらずくだらねーことかいてんなw
>>478 何しろJ・P・ホーガンをH・ホーガンと書いたバカですからw
>>478 同じ穴のムジナ発見
壜の中の手記 晶文社ミステリ
ジェラルド カーシュ (著), 西崎 憲 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794927320 もうなにも言うことはない、SFとミステリーの境界線というところでは
シオドアスタージョンにも通じる多作作家、ジェラルド カーシュの短編集。
どれもいいんだけど、自分がいっちゃん好きなのは何と言っても
カームジン・シリーズと言われる「カームジンと『ハムレット』の台本」
とにかく、カームジン氏のキャラクターが熱い。
その逆にもっともSF臭が強いと思われる「骨のない人間」、「ブライトンの怪物」あたりがちょっと弱く感じるのは
他の色が強すぎるからかな?
無論、10点。
>>479 ホントかよ(w
レスラーがSF書いてたとはなあ(w
http://book.2ch.net/test/read.cgi/sf/1056469173/15 > 15 名前: ミステリ板住人 投稿日: 03/06/25 12:56
(略)
>「星を継ぐもの」(面白い!!)等で、物語中における論戦を読み慣れたSFヲタには、
> 読破出来るのではないだろうか。
(略)
> 本作に匹敵するのは、小松先生の「果てしなき流れの果に」、クラーク博士の「幼年期の終り」
> H・ホーガンの「星を継ぐもの」が挙げられるのみかと思う。
■■■雑談・質問@SF/FT/HR板 ver.11■■■
http://book.2ch.net/test/read.cgi/sf/1055585621/704 > 704 名前: ミステリ板住人 投稿日: 03/06/29 15:33
(略)
> 8 星を継ぐもの H・ホーガン
> スぺース本格ミステリと称しても過言でない、科学的ホラ話の面白さを堪能出来る。
(略)
本当に読んでいる奴が2回も作者名を間違えるわけないよな。しかもあの「J・P・ホーガン」だぜ?
ミステリー板で「点と線の作者は松本人志だ」なんてこといったら、徹底的にバカにされても文句は言えないよな?
なんとなくググってみたらHarlan Hoganという人の本があった。 いかにもHardcoreなSFを書きそうな名前だと思いました。まる。
発狂コテに認定されてるお方だ。以後スルーしろ
感想スレで、他人に自分の嗜好に合った感想を強要している時点で
人格破綻者決定。
そういえば、ミス板の感想スレで、純文学の感想ばかり書いては、
ミステリを中傷してる輩がいたが、もしかして同一人か?
キャラがかぶる。
>>484 そうします。
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas と芸風が似てる……
>>477 >>480 のコテハンさんが、貴方のこと死ねだそうです。
許せませんよね、一言いってやりましょう。
488 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/20(水) 19:01:26
「たつみや章」ってどこの板でもヒットしないんだけど、ダメですか? 和製古代FTとして、「月神の統べる森」シリーズなんかすっごくよかったんだけど。
知らない人なので、是非紹介してください。
490 :
488 :2005/04/20(水) 19:27:27
児童書の分野で主に。多作ではないけど。「月神」は全5巻で縄文人と弥生人 の攻防に神話の神々が絡んでくる。荻原規子さんの勾玉シリーズと似たテイスト。 結構スペクタクル。
>>488 本名で議員活動もしてるんだよねその人。
小説じゃないけどSF絡みということで。 『火星地球化計画 −火星探査とテラフォーミングの真実−』 竹内薫 あんまり面白くなかった。 ・文章があまりうまくない。 ・資料は豊富に当たっているようだがなぜかやっつけ仕事の香り。 せっかく良い題材と最新の情報を扱っているのに、著者の文章力と保守的なセンスで 読み物としては死んでしまっている感じ。少し古いけど同じネタで書いていた金子隆一の 本の方が遙かに読ませた気がする。 ただ、火星ネタ・テラフォーミングネタはとにかく出版物が少ないので久しぶりに こういう話を楽しんだ。 6点……かな。
493 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/21(木) 01:44:48
「ソラリスの陽のもとで」 5点 名作らしいので期待してたがイマイチ。訳が硬い。登場人物にまったく感情移入できない。
宇宙の中心で「王様は裸だ」と叫んだ読者。
495 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/21(木) 21:53:57
>>493 SFヲタにしてはセンス悪過ぎである。
>登場人物にまったく感情移入できない。
って、これは私小説じゃあないんだぜ(w
そもそも、この作品の真の主役である「ソラリスの海」は、人間とのコミュニケーション
不可能な存在、不可知的存在なのである。
本作の評価は世評にへつらうわけではないが、10点満点プラス∞。
前にも書いたかもしれないが、少し僕の個人的な思い出をここで開陳させてください。
あれは、いつの年だったか、夏の暑い1日、午前中にアーサーの「幼年期の終り」を
読破し、その感動も覚めやらぬまま、僕は「ソラリスの陽のもとに」を手にした。
読破後、僕は身体の中から湧き上がって来る感動を抑えきれずに、部屋の窓を開けて
思わず絶叫した。「これがサイエンティフィック・フィクションだ!!」と…
今でも、道を通りかかった虎皮のタンクトップを着たねえちゃんの驚愕の表情が
目に浮かぶようだ。
確か、小松御大の「果しなき流れの果に」を読んだのは、翌年の夏のことだと記憶
している。次回は、この話をすることとしましょう。
ミス住って、普通のSFファンやんけ・・・
少々ネタが古いようだな
お前が出てくるな、ややこしくなるから。
>サイエンティフィック・フィクション ィが一つ多いと思う
いやいや、駄コテ同士潰しあえ。
いいから消えろよ荒らし。
>>496 んなこたない
そうだとしてもミス住はマジでねちねちしてるし陰湿
作品の題名を勝手に改竄する奴だぜw
同意。
505 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/21(木) 22:46:51
本を語ることは、同時に自分を語ることでもある。
>>503 ミス住なんて呼ぶなよ。
Mr.H・ホーガンと呼んでやろうぜ(w
SFファンなら、絶対やりっこない間違いだもの。
その栄誉を長らく嘲笑ってやろうではないですか(w
デブでいいよデブで。
どうせデブだし。
>書斎魔神へ スレタイをよく読んで出直すこと。思い出話はスレ違いだ。
ミス住は自演でスレを荒らす確信犯です 今後レスつけることを禁じます
SFというものを読んだことが無かったが、友人に進められるままに「幼年期の終わり」を読んだ。 素晴しい未来予測。しかもアーサー・C・クラークはどうも2001年宇宙の旅の監督らしい。 一流の作家だけあって、その中身はとても硬質。最後の地球の次元が一つアップするあたりは 身震いがした。来るべき日はこのように世の中は変化するのかと、人生の将来をシュミュレーション する意味でも、個人的に興味ぶかかった。 最近、私は宗教と科学の関係について思索することが多いが、科学とは実は宗教であると気付きを得た。 信念と信仰の上に今日の発展があるのだろう。 宇宙人がデビルであり、天使であり、神でもある。そしてそれを解釈するのは人類なのだ。 まだ今の世はそれを判断する次元に人類は到達していない。果たして「遭遇が先」か、「次元アップが先」か…。 今の荒れた世の中を見るにつけ、遭遇が先だと思えて仕方ない。 この一冊はそんな人類を覚醒させるにうってつけの良書だ。 読み継がれてきただけのことはある。
Ian Watson "Miracle Visitors" ユングの空飛ぶ円盤に関する学説をベースに、様々な要素を ぶち込んで展開される、アクロバティックでスケールの大きな宇宙生成論。 ワトスン版「幼年期の終り」? いつもどおり、ストーリーはアイデアの入れ物に過ぎないといえるが、 初期作に見られるような唐突なプロットの運びも、尻きれとんぼな エンディングもなく、中だるみもなくエンディングもうまく決っていて、 物語としてもよくできている。 前半で進行するいくつかのサブストーリーやアイデアが 次第に結合して一つにまとまっていくといういつもの構成だが、 中盤、終盤に何段階かの大きな「認識の変革」が用意されているので、 たるみがなく飽きさせない。 月に飛んでいく自動車、時空・因果律を超越して 主人公が見る強烈なビジョン、そして、この男が最後に行く 「人類が認識できない場所にある街」。 どれも最高。 今まで読んだワトスンの中では最高作。 10点
514 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/22(金) 23:31:26
>>512 真性厨房か?
まず、初めて読むSFが「幼年期の終り」だったという幸運を噛み締めておけ。
君の文章はつながりが悪く読み難い部分が多い。
>アーサー・C・クラークはどうも2001年宇宙の旅の監督らしい。
違うぞ。アーサーが書いた小説版もあるが、
映画の監督はスタンリー・キューブリックだ。
>人生の将来をシュミュレーション
「人生の将来」ではなく「人類の将来」だろ。
>最近、私は宗教と科学の関係について思索することが多い
君の手には余ることだ。やめとけ(w
>>513 隠さなくてもいい、君は「宇宙人は地球に来ている」とか思っている輩だろ(w
この点に関しては、後でじっくりと話し合おう。
>尻きれとんぼな エンディングもなく、中だるみもなくエンディングもうまく決っていて、
この文章だと、エンディングに関して言わんとする意味が理解し難い。
しっかりと書いてくれ。
「エンディングが尻切れとんぼにならず、うまく決まっている」ということか?
グラン・ヴァカンス 「夜と泥の」みたいな美しい描写が読めると期待してたのになあ あることはあるが、残酷描写多くてもうだめだ もう8章辺りからはキャラに感情移入もできなくなるし ランゴーニも目的のために最適の行動を必ずしもとってないし 終盤になるにつれてイライラが加速してく でもまあ、面白いんだけどさあ… 残酷描写にぐったりしたのもあるんで7点で でも残酷描写に目くらましされて大事なところを流し読みした気が 文庫化されたら(きっとされるよね?)もう一回読もう
>>512-513 ハルク・ホーガンが何か偉そうなこと言っていますが、
所詮そのレベルの奴のたわごとですから気にしないでください。
>>516 きにしないよ・・
わざとやってるだけだから・
ちょうわろた・・・
512=514かと思った……
月は無慈悲な夜の女王 ハインラインは右翼だと言われる。だが、結論から言えば通念に反してこの作品は極めて共産主義的であった。 この小説の書かれた時代背景を見てみると、なるほどベトナム戦争で泥沼化している真っ最中だ。 SFを薦めてくれた例の旧友の指摘によれば、共産主義的ではなく、むしろ開拓主義らしい。 開拓主義なる用語が気に入らなければカウボーイ精神と言い換えてもよい。つまりはそういうことだ。 私は他のハインラインの著作を読んだことはないが、友人が指摘するならそうなのだろう。だがしかしである、 この作品に限って言えば、そのカウボーイ精神は当てはまらないということは明々白々である。 それは前出の時代背景を考えれば自ずからわかることである。 やはり、ハインライン自身、それまでのアメリカ開拓主義の限界を感じ、共産主義の同志になっていたということでいいだろうね。 それはゲバラ的革命思想や、マルクス的な組織論を見ればわかる。 今現在世の中は、どこもかしこも右へ習え。大いなる理想も、今は金同志かカストロ同志の小さなともし火で最後である。 税金は高くなり、発泡酒は増税、おまけに年金も期待できない。今必要なのはバランスだ。 こんな右曲がりの世の中に必要なのはバランサーとしての共産主義である。 だからこの本をもっと多くの人に読んで欲しい。そしてデ・ラ・パス教授の演説に熱くなり、もう一度あの熱い夏、安田講堂。 樺太はロシアです。北方領土もロシアです。独島は韓国です。魚釣島は中国です。韓国は北朝鮮です。日本は中国です。 アジアも中国です。地球はソ連です。 毛沢東同志、無罪! 金日成同志、無罪! スターリン同志、無罪! ちょび髭画家、遠島! 車椅子デブ、打ち首! 昭和丸眼鏡、市中さらし者の上打ち首獄門!
うん…深い。 私も常々そう思っていたところだよ。 やっぱりハインラインも同志ということでいいだろうね。
そりゃそうだよ、それは定説だよ…。
えっ、おどろいた…。 皆さん私と同じ解釈だったなんて…。 ありがとう、ありがとう、ありがとう。
毛沢東! 毛沢東! 毛沢東!
あっ、おれも同志を称えるぞw 毛沢東!毛沢東!毛沢東! 毛沢東!毛沢東!毛沢東!
うわーっ!ものすごく盛り上がってますね!私も毛沢東させてください! 毛沢東! 毛沢東! 毛沢東!
また某人の自演ですか 人のカキコに茶々さえ入れなければ面白いんだけどね……
くねくねおもしろくないよくねくね
人のカキコに茶々っていうか、>520も某人だと思う。。。
そうそう、記入時刻の連続ぶりからしても…… それもわざとわかるようにやってるのが芸風か
まあそっとしてあげてください。基本的に哀れな子なんです、自称荒らしらしいですから。
お前ら黙ってればハルク・ホーガンの突っ込みが見れたのに。 野暮だな。
>>518 ナイスクネクネ、よくやった!
たまにはお前も(ry
星を継ぐ者 私はミステリが大好きで、いわゆるカーキチといわれる人種です。 そんな私が彼氏から紹介された一冊、彼氏のたまわく「SFミステリの傑作」らしいです。 カーキチとしては、それは見逃せません。一体どんな完全犯罪が飛び出すのやら…私はとてもわくわくしました。 慣れないSF用語に戸惑いながらもなんとか読了しましたが、とても前衛的?な作品で理解するだけで一杯一杯! 月を使った大胆な密室?(これって密室と読んでいいのだろうか…でも当時、人間はだれも月に行けなかったわけだし…) にはとても驚きましたが、結局犯人は分からずじまいでした。 よろしければメール欄でかまいませんから、どなたか犯人を教えてくださいませんか? 気になって夜も寝られませーん! 6点
>>534 つ『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』
536 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/23(土) 16:39:49
『アグレッサー・シックス』ウィル・マッカーシイ 面白いじゃん。 銀河規模の野○の群れに蹂躙される人類! 早く降参しないと!! って感じで、アイディア一発のわりと軽めの本だワン。 ただ、ミリタリイSFってのは違うだろうっていうのをどこかで だれかが書いていたが、それは確かに。 色々な面白そうな世界設定や歴史設定がほのめかされているも のの、物語に生かされていないというのはそうだね。社会のパ ニックも、撃滅される戦艦の阿鼻叫喚の様子も描かれず、舞台 はどこか良く分からないステーション内に限られ、状況の実感 があまり感じられないというのが難点か。ま、そこら辺は処女 長篇だし。 今後に期待して6点くらい。
537 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/23(土) 19:16:40
>月は無慈悲な夜の女王 6点 期待したわりには、読み終えてこんな程度かという感があった。 既に指摘されているとおり、 全体主義的ないしは共産主義的な色合いを強く感じさせる作だが、 米帝国主義(20世紀とは、若干、形を変えながらも、その思想性はいまだに健在である) の究極的な行き先は、皮肉にもファッショ的な形態にあったことを思えば、 不思議なことはないようにも思われる。 ボリューム的には読み応え十分だが、ロバート作品なら「宇宙の戦士」「異星の客」 の方が上。 最近のSF板には「夏の扉」好きな軟弱なヲタが増殖している事に強い懸念を 持っているのは、ひとり私だけではなかろう。 >星を継ぐ者 7点 いまだにハルクの最高傑作はこれでしょ。 SFミステリである本作から、続編以降はハードSFの皮を被ったファンタジーまがい の作へと脱線してゆく。やはり皮被りにはろくなものが無いのである(藁 平積み新刊を掻っ攫うようにして入手し、一気読みしたあの頃が懐かしい。 軽い衝撃を伴うラストに興奮のためスリープ出来ず、当時のマドンナ「ユミちゃん」 の面影を脳裏に思い浮べながらマウンテンバイクで疾走したあの日を、 今でも時々懐かしく思い出すことがある。 この話は、後ほど詳述したい。
あっはっは・・ ふたつともじょうだんだったんだけどな・・・ わろたよ・
「ハルク・ホーガン」は知っていてわざと書いたんだ、と言い訳したいらしいぞw
くねくねGJ
放置でお願いします。 ↓
夏への扉 まさにハインラインの最高傑作!いや、SFの最高傑作ということでいいだろうね。 まず、夏への扉を読めたという幸運を噛み締めてみる。 その後、近所の小料理屋に出かけ、ママと楽しく会話。 「そりゃそうだよ、それは定説だよ…」 やはりママも最高傑作ということには異論はないということだ。 そして主人公の頼もしいこと頼もしいこと!逆境にもめげず、自らの力と、少しの親切によって のし上がっていく展開は、私の様な社会的成功者であっても胸のすく思いだ。 逆に貧乏人は、この小説を読みながらひがみにひがみまくって、地団駄を踏み、くやしい!くやしい!と、 鼻水をたらしながら頭を地面にたたきつけるということでいいだろうね。 とにかく貧乏人は見苦しいよ。 成功してない男ってゴミ?だと思う。あっ!言い過ぎた!
クリストファー・プリースト「イグジステンズ」 プリースト初体験の「奇術師」を非常に楽しく読んだので、 過去作漁りの手始めとして軽く読めそうなノベライゼーションから読んでみた。 ちなみに映画は未見。 いかにもノベライゼーションらしく、ページ数も少なくてあっという間に読めてしまうが かといって中身もスカスカというわけではない。 なによりも、クローネンバーグのいわゆる"内臓感覚"を文章で余すところなく 表現しているので、本当にクローネンバーグの映画を観ているような錯覚を 感じさせられた。 なにしろ、「奇術師」しか読んでなかったもので、どれだけこの小説に プリースト本人の個性が反映されているのかは正直よくわからないものの、 とりあえず映画を観たい気にさせられたのでノベライゼーションとしては成功だろう。 適当に、5点。
チャールズ・ハーネス "The Paradox Men" まあ、面白かったんだけど、狐につままれたような……。 細かいところを考えると、ちょっとおかしいんじゃないの? というところはいっぱいある。 非アリストテレス云々という理屈で逃げられると、諦めるほか無いが(笑) とりあえず、破天荒な形而上アクション・ミステリSFとして 面白いことは面白い。粗削りだが、好きな人は好きかも。 ヴォークトの「非A」の影響が強いらしいが、 読んでないので分らない。 7点
夏への扉 今読むと古臭い部分もあるが、SFが一番輝いていた頃の傑作のひとつ。 この当時SFは、まだ一番身近な大衆小説として読まれていたのだ。そのためか、この作品は比較的平易である。 一般には初心者向けだと言われているが、決してそんなことは無い。 我々のような海外も含め2000冊は読んだマニアであっても、結局みんなこの作品が大好きなのだ。 この作品が存在している。そして読み継がれているがぎり、我々は胸を張って「SF者」だと主張できよう。 文句なしの名作 10点
夏への扉 おとうさんがよめと言ってよみました はじめてながい字の本をよみました そのまえによんだのはエルマーとりゅうです つぎはズッコケ三人組の株式会社です この本はつぎによみました 悪い人にだまされて苦しいおもいをするところでぼくは がんばれがんばれ とおもいました そしてみんなしあわせになってよかったです 1686842684132331点 3ねん5くみ きもとあきら
夏への扉 夫がしつこいんです、毎夜毎夜求めてきます。 私疲れてるって言ってるのに「それくらいなら平気だ!」って…ひどいですよね。 そしてむりやり開こうとするんです。 私、昨晩とうとう根負けして開きました。 そして読んだんですけど、面白かったです。 今ではやみつきです。 ああ、はやく夜にならないかしら…。
南天のど〜飴♪
549 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/24(日) 19:25:45
「交響詩篇エウレカセブン」(第1話 3点 第2話 2点)見ている奴いるか? SFヲタなら誰しも巨大ロボットの真似をしてよろよろと歩き回った 幼少時代の経験があるであろう。 あのセピア色の記憶が、今、あたかも不死鳥の如く蘇って来るかのような SFアニメである。 絵は、まんまハガレン、メーンキャラの爺は「ちびまる子」のと同一人物、 その呼称は金田一少年の事件簿と同一という凝った設定である。 定期的にこのスレにて報告したく思っている。
夏への扉 女子高生です。 ヤバイ、マジヤバイ。友達に薦めたら取り合いになって、バトルロワイヤルになりました。 残ってるのは私とさっちんだけです。 携帯からアクセスしてます。 10点
交響詩篇エウレカセブン 一言で言うと名作である。 全編暗い雰囲気であることが敬遠される場合もあるが、逆にそこが評価されている部分でもある。 建物の破壊シーンや爆発シーンなんかは、やはりテレビシリーズだけあって予算不足な絵になっているが、 今見ると逆にそれが新鮮で味がある。 「血を吐きながら続けるマラソン」はやはり名言。 やはりマンもいいが、セブンが一番だ。 10点
>551 そりゃ、ウルト○セブンだろが… 時計配っちゃうぞ?
交響詩篇エウレカセブン 作画がけっこういけてる。俺みたいな作画マニアにも「おっ」て思わせるシーンもあったりして、今後楽しみな作品の一つ。 願わくばこの作画テンションが続くことを願うが、無理なんだろうな(超スーパー苦笑) 一話冒頭の戦闘シーンの「板野サーカス」がよかった。ただ、ちょっと中割がヘタクソで、原画の数がばればれな 動きをしててそこは萎えた。板野さんの技術も落ちたものだ。 あと、デザインがサイバーフォーミュラーwwwwwパクリは駄目ですよ。 もう少し独創性が欲しかった。デザインした人は河森さんに謝ってください!! 0点(パクリは許しませんにゅ〜♪)
>>552 あっまちがった・
やはりこどものちはじゅんすいだということでいいだろうね・・・
突っ込みを躊躇させる技術はさすがだな。 そこだけ褒めてやる。
ごめん・・・ まじめにやるよ・
つうかまじめに感想書け
558 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/24(日) 20:57:05
>>549 なんかのパロディかと思ったのに、検索したら本当にあったんでびっくり。
>>558 そしてハルク・ホーガンのレス内容の空虚さに二度びっくり・・・しないや。いつものことだから。
なんだかなー・・・資料的価値が・・・。
アジアの岸辺 未来の文学
トマス・M.ディッシュ (著), 若島 正, 浅倉 久志
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4336045690 陽が「ジェラルド カーシュ」なら陰の「トマス・M.ディッシュ」か、
奇想短編の陽陰両者を比べる、この面白さよ。
とにかく、暗い、重い。「最高に意地悪」の名は伊達じゃない。
ところで、「リスの檻」ってどっかで読んだな?と思ったら
あれだった。読む前に気づけよ俺…。
8点。カーシュのほうが好きだったんで。
>ミステリ板住人へ
スレタイおよび
>>1 をよく読んでください。
アニメはスレ違いですので、書き込みを続けるなら該当スレでお願いします。
強行するようならしかるべき措置を検討します。
もういいかげんほんとまじでミス住には触らないでください 煽らないでくださいレスもやめてください付け上がるだけです ほんとに。調子がいいときのクネの億倍はタチが悪い まじで。調子悪いときのクネ並みにうざいから 俺のこのレスで最後にしようよ。これで最後ね 相手にしないのが一番だって ガチャに対する放置が一番とは違う意味で放置が一番 ◆0FE6khB7i2 をNGワードに登録して終了、はい、ミス住は未来永劫消えました
ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・ ごめんなさい・
「スターシップと俳句」 前評判に違わぬアレっぷりにひきつってしまった。
新刊の感想がほとんどでないねえ オンブリアとかタフとか よんだひといないの
ここは感想を書くところであって、 感想を要求するところではない。
うほっ タフもう出たんだ? ファファード&マウザーの新刊と一緒に買わないと
そして雑談スレでもない。
まあまあ
570 :
でへ :2005/04/25(月) 23:56:17
神狩り2 山田正紀 徳間書店 30年の時を感じさせる話でした。 「神の言語」から(人間の脳が)現実をどう 認識しているか、認識論にまで踏み出した 作品でした。 エンターテイメント性が強い、でも、知的な 楽しみもある。 作者の30年を感じさせる完成度の高い作品でした。 9点 ここ2,3年読んだ中では出色の出来の エンターテイメント作品
Bob Shaw "The Palace Of Eternity" 第一部は普通の宇宙冒険SFなのだが、主人公が死んでしまい、 あれっと思った第二部から、唖然とする展開が待っていた。 ボブ・ショウ版の「幼年期の終り」という感じの 進化テーマSF。 展開がやや性急な感はあるものの、熟練した人間ドラマと 壮大なSFアイデアがよく結びついており、たいへん面白かった。 9点
572 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/26(火) 21:16:01
「月は地獄だ!」と叫びながら、月夜の晩にブリーフ一丁で走り回っているSFヲタを 見かける今日この頃である。 「夏への扉」 4点 物語の各所に散りばめられたSF風ギミックに惑わされてはいけない。 よく読むと、ニャンコ好き若禿の技術ヲタが、いたいけな少女をモノにするキショイ話である。 2ちゃんねらー好みかもしれぬが、ロバート作品にしては科学性・思想性も弱く、 オタク志向(「ハイヤード・ガール」等に顕著に現れている)のみが強く出た作品と言える。 これを読んで喜んでいては駄目である。
>>565 マキリップスレに「オンブリア今読んでる」と書いたのは俺だ。
感想書くからもうちょい待って。
荒れてるな。 >470 遅レスだが、善悪の相対化っつー視点でウィルスン読むなら「黒い風」の方が 面白いと思われ。 米国人が今でも必死で「正義の行動だった」と言ってる出来事について 日本人視点から描かれてたりする。 まあ、ラフさとB級風味は変わらないがお勧め。8点
ROGUE MOONの前半 イラネ
・舞台は東京 ・ガソリンを飲む悪魔の王子(骸骨の姿をしている)が登場 ・主人公のおばあちゃんが不思議な力を持っている ・主人公はの男の子悪魔の王子に狙われている少女を助ける ・悪魔は少女を嫁にしようとしているが、不思議な微笑みに邪魔され上手くいかない ・不思議な力を持った刀で悪魔と戦う ・おばあちゃんが不思議な力をこめた小さなだるまが主人公の身代わりになる こういった話の小説を探しています。 日本の話らしいのですが、タイトルがどうしても思い出せません。 1970年ごろに読んだものです。
578 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/27(水) 23:15:55
マイナス・ゼロ 広瀬正 3点 SFヲタ連中は「なんとも物凄いタイム・トラベリング、キター!キター!…」 で済むのであろうが、良く読み込めば、近親相姦(妻=娘)というメタファーを 含んだ作品だということがわかる。この点で「夏への扉」と同様にかなりキショイものがある。 本作は、オールタイム・オールジャンル・ベストの国内篇第4位、 「夏への扉」は、なんと海外篇第1位である。 このような作品をいたずらに高評価するSFヲタに対して、あらためて強い憤りを 感じるのは、一人、私だけではないであろう。 また、昭和初期レトロが作品の大半を占めており、果たしてSFというスタイル を選択するべきであったかにも疑問が残るところだ。 作品中で、タイムマシンねたの見本として、フレドリックのS・Sが全文引用されて いるが、まさに簡潔にして巧みの一言に尽きる。 それゆえ、本作が無駄に長く見えてしまう面も否めない。
>>576 そもそもここにマルチする意味が不明なのだが・・・
なるほど・・・コピペ荒らしは困ったものだな にしてもここはないよなw
582 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/28(木) 00:05:01
『透明人間』H.G.ウェルズ こういう物語だったのか……と思った、誰でも知っているが 誰でも読んでいるわけではない古典。 いやはやブラックだわ、シニカルだわ。 こいつはいいやつなのか悪いやつなのかと首をひねりつつ 読みはじめ、主人公があっさりと道徳性を放り投げるあたり に慄然としつつ、やがて抉り出される人間の獣性にぞっとする。 そうなんだよな〜、ウェルズってこういう視点で社会を人間を 見ていた。 6点
アルジス・バドリス "Rogue Moon" く だ ら ん 予想通りの陳腐なオチだ。 だいたい設定からしてありえず、信じられない。 入ったやつがみんな死ぬような構造物に、 何でわざわざ人間が入る必要があるんだよ? 遠隔操作のプローブとか、いろいろ手はあるじゃないか。 同じ記憶を持つ人間が複数いる場合にどれが自分か? とかいう古臭いテーマのために、無理やりこじつけたような設定。 いくら人間ドラマを積み重ねて、もっともらしく見せかけても メインアイデアがこれじゃあダメだ。 オチだって、M人格が死ななければこの結末になるのは 容易に予測がつくから、社会的に共存できるような 手当てをあらかじめ施してるはずだろ。 米ソ軍拡競争で個人が軽視されてる、ましてや 転送された使い捨て人格なんてどうでもいいという 説明も今二つ説得力に乏しい。 期待して読んだだけに、久々に腹が立った。 1点
GRRマーティン タフの方舟1 禍つ星 表題作にはSFM掲載時になかったプロローグがついてた。 一言では言い表せない変な人タフのキャラがいいよね。 来月の完結編も楽しみだ。ってことで満点 こういう気の利いた中編集とかもっと出版されると嬉しいんだけどな
天界の王 エドモンド・ハミルトン なんか読んだ事あるな、と思ったらこれスター・キングじゃん!
586 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/04/28(木) 23:04:56
「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ 地下の魔女フェイと藁のような金髪のマグがいきいきしてる。 特にマグはハァハァする奴がいるのもうなずける活劇美少女ぶり。 一方ラスボスのドミナパールが全然恐くないんですが。 リディアは最初から最後まで薄すぎ。酒場の娘ってもっとたくましいだろ。 悪いけど、ちょっとめぐまれた商人階級のお嬢さんにしか見えない。 幼き大公カイエルとか典型的ショタコンが夢想する子供って感じ。 ストーリーは上橋菜穂子「花の守り人」と似ていて、 二つの世界が交差してゆく際の衝撃と不思議を描く。 けど、説明不足すぎて不思議というより不条理だぞ。 メインのネタより地下世界の描写のほうが魅力的って、こりゃ失敗だろ。 文体は非常によろしい。訳もよし。 状景描写もこまかなガジェットも実に魅力的。 願わくば、もうちょいメインアイディアを活かすようなストーリー語ってくれ。 5点
588 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/04/30(土) 15:10:54
A・C・クラーク「宇宙のオデッセイ2001」 9点 同名の映画の小説版。 ノヴェラというよりは、この作品にこそ、この表現が適している。 モノリスの謎をはじめとして、SFのマエストロ足るアーサーの解釈が炸裂、 難解をもって知られるキューブリック作品の解説書としても読める 映画と比較して21世紀版フランケンシュタインの怪物と言い得る天才(?) CP「ハル」が目立たない感があるが、これは物語全体のスケールに比して、 さすがの「ハル」の存在感も霞んでしまうのである。 トイレットにて本書を読了した後、正面の窓を全開にして俺は思わず叫んだ、 「ユーレカ!!これは神の誕生を描いた物語だ!」と。 隣の爺が唖然としていた様が、今でも俺の瞼の裏に焼き付いている。 この事は、俺の中ではいまでは少し甘ずっぱく懐かしい記憶のひとつとなっている。 次回は、アニメ「エウレカセブン」の関する講評をお届けするとしましょう。
>ミステリ板住人へ
スレタイおよび
>>1 をよく読んでください。
アニメはスレ違いですので、書き込みを続けるなら該当スレでお願いします。
強行するようならしかるべき措置を検討します。
アクエリオン>>>>>>>エウレカ
影のオンブリア評判いいとはいえないね…… ほかの人も書評きぼん
影のオンブリアはなんかもったりとしてて読みにくかった・・・ サイベルとかイルスはすぐに作品世界に入って行けて、最後まで緊張感が持続してたけど、 オンブリアはだらだらと進んでて・・・ 586も言ってるけど、個々のパーツはいいんだけどそれを組み上げておもしろいかというと ソウでも無いって感じ。 宮廷陰謀ものとしてゴーメンガーストとかグローリアーナに近い雰囲気ではあるんだけど、 なんかかったるい。
まあ雰囲気がもったりしてたのは地中海つーか南国っぽくていいと思ったけどね。 ストーリーまでもったりさせちゃいけねえや。
595 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/01(日) 01:44:27
それを言うなら、マキリップの最近の本はだいたい全部もったりしてる ストーリーよりも雰囲気優先、というかそれが全て、みたいな話ばっかりだ。 全体から見れば、サイベルやイルスみたいに、ストーリーが分かりやすくてスッキリしてる方が例外。 「影のオンブリア」よく訳したよな・・・。
596 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/01(日) 15:34:33
萩原麻里「そらのこども」(ヒヨコ舎) 作者は講談社系の少女小説レーベルで書いてる人。 こりゃいいわ。魔術学校ものに分類できるんだろうけど、 キャラ萌えやドタバタに頼らない堅実な作りが好感高し。 ム ネ リ 「霧練り」という局地的気象操作、水蒸気凝結/硬化/成形技術が この世界のキーテクノロジーなんだが、それの学科がまたなんつーか 飽和水蒸気量がどうとか「気象と気候の違いを述べよ」とかSF心をくすぐる。 学校の位置が万年雪をいただく山岳地帯という設定も 谷甲州ばりの山岳小説とまでは言わないが、ちょっとした雰囲気を生んでる。 主人公の同室者はガキ大将、秀才メガネ、守ってあげたい劣等生と 寄宿舎小説の基本をふまえており、後半それぞれの過去が語られて深みが出てくる。 まあその結果、主人公がちょい薄くなってしまっているのは確か。 最後のほう四人の体験と伝説(作中の大仕掛け)との関わりが若干スムーズでなかったかな。 そのへん割り引いて7点。 判型はハヤカワJコレに近い。一応ラノベなんだろうが、目立つイラストは表紙だけ。 こういうイラストなら好きだ。ていうか電撃とか富士見とか、なんであんなんばっかなのw
>>596 >なんであんなんばっか
ああいうのが中学生や高校生のツボなんだろう
>ノヴェラというよりは、この作品にこそ、この表現が適している。 ノヴェラの意味を知らない馬鹿が何か書いてるな(W
狂人を無視してやるのも思いやりのひとつだよ
ノヴェライズを略したつもりなんだろうがねw
601 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/02(月) 15:22:28
602 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/02(月) 20:52:29
ベスター「虎よ、虎よ」 かっこよすぎ。 勢いだけで生きてる登場人物たちがステキ。 演劇じみたセリフもステキ。 洞窟病院グフルマルテル、やりほうだいのプレスタインさん、 セレス・フォーマイルのお出まし場面、オリヴィアが電磁気で見る核攻撃、 出てくる場面もいちいち過剰で華麗で薄っぺら。 こりゃアニメ化したくもなるわ。 ワイドスクリーンバロック=ケレン味ということがよくわかった。 ただしキャラ萌えとか伏線回収にこだわる人には全く向かない。 導入部が転校生とか身近な殺人とかじゃないと読めない人もダメそう。 10点
603 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/05/02(月) 23:32:37
クリフォード・D・シマック「都市」 5点 最近は、あまり読まれていないかモナーという古典。 「中継ステーション」も同様だが、タイトルからシャープでクールなSFを期待すると、 大いに裏切られる作品だ。 悪い作品ではないし、面白くないわけでもないが、 正直言って、読書のインターバルが取り易く、読み易いはずの短編連作のわりには、 語りのテンポがタル過ぎて読むのにしんどい面がある。 オラフと比較論考される場合も多いが、彼ほど強いメッセージ性を前面に出さず、 独自のマターリしたムードが充満しているのが、クリフォード作品の特徴である。 例えば、「シリウス」に登場する犬は知性的ではあるが、どこか畸形的な感じがするのに 対して、本書では「普通の犬」がごく自然に人語を操っているという感じがするのだ。 ところで、愛知万博のトランペットを吹くロボットを見て「ジェンキンズ、キター!!」 (注 曽我さんの旦那ではない)と絶叫するSFヲタ、 野良犬を見かけると、思わず話しかけずにはいられないSFヲタ、 一人、二人にとどまらないとすれば、最早、「愚か」としか言い様が無いものがある。
知的!素敵!まちがいない!
マーガレット・アトウッド「侍女の物語」書こうとしたが、 ヘビーすぎて書けん。もうちょい時間が必要だ。
>>603 「クリフォード作品」なんて言い方しない
シマックはシマックと呼ぶ
以後気をつけるように!
>>606 コナン・ドイルのファーストネームをサーだと思ってたヤツだからそのくらい勘弁してやれw
サーw
>>606 放置しとけば良いんだよ。
他人にとって意味のある情報を流すという基本が理解できていないのは、
某コテハンが、
ひたすら自分だけが認められたいという幼児性格の持ち主だからだよ。
610 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/04(水) 01:05:25
マーガレット・アトウッド「侍女の物語」 8点 福音主義勢力がクーデター起こした未来?のアメリカの話。 1985年執筆だから、作中の時代もそれくらいか? 男は「司令官」(指導者)、「天使」(軍人)、「保護者」(軍人補)にわかれて全てを司り、 女は「妻」「娘」「女中」「侍女」のいずれかとして男たちに奉仕する、暗い雰囲気の社会。 主人公は侍女オブフレッド。「フレッドのもの」という意味。 妻がうまずめの場合(正統教義では男は不妊の責任を負わない)、司令官・天使は侍女を与えられる。 生物学的なクライシス直後らしくて、出生率はガタ落ちで、奇形児誕生率も四分の一。 この神権国家ギレアデにおいてはすべてが出産のためにできているらしい。 クライシス直後の「非常措置」だったのが、知らず知らずのうちに定常化してしまったようだ。 この辺のなしくずし感がヤバイ感じに出てます。 オブフレッドはクーデター前の学生時代、新婚時代を覚えている世代。(四十歳くらい?) 回想シーンがひたすら痛い。 三人目の男の家に配属されてきたオブフレッドは、そこで前の侍女が自殺したことを知る。 同居する妻との抜き差しならぬ関係が読ませる。 男の読者として、司令官の「そういうのじゃなくて」「真剣なキスを」 ていう台詞がむっちゃリアルだった。 リアルといえば、バターを盗んでクリーム代わりに使うエピソードは秀逸。
611 :
610続き :2005/05/04(水) 01:05:57
開かれたエンディングには異論もあるだろうけど、俺はまああれでいいかなと思うクチ。 そんかわり巻末の「歴史的背景に関する注釈」は蛇足だと思った。 「イランをモデルに、米福音主義勢力でもって外挿してみましたー」ってネタバレしてるし。 「結局イランorムスリムに対する伝統的偏見が根にあるんじゃん?」っていう嫌な感じも受けた。 あと斎藤英治の解説はよかったけど、落合恵子の解説イラネ マーガレット・アトウッドのことなんかどうでもよくて、 この作品ダシに自分の言いたいこと言ってるだけの駄文に読めた。 >フェミニズム的匂いのする作品を忌み嫌い、矮小化することが特異な文学の世界で、 >これだけ緻密にしてスリリングで深い作品を完成させたアトウッドは、 >いまこの時代をどう読み解くのだろう。 とあるけど、 まさにうちらが愛してるSFはこのフェミニズムの分野で大きな貢献をなしとげてきたし、 (アーシュラ・K・ルグィン、エリザベス・リン、アン・マキャフリイなどなど) そうした先達や同時代作家をまるで無視してアトウッドを評価する姿勢には大いに疑問あり。 んでもって「フェミニズム的匂いのする作品を忌み嫌」われたくないなら、 まず自分のそういう中途半端フェミニストぶりに眼をやってほしいと思った。
>>596 あなたの感想を読んで面白そうだなと思ったので俺も読んでみたよ。
良かった。
これはライトノベルという言い方はあまりしたくないな。ちょっと古めのジャンル分けで
ジュブナイルって感じだろうか。少年たちの成長物語。
596氏の書いているとおり、堅実な作りで好印象だわ、これ。
ただ、少年たちに設定された挫折や葛藤と、それを乗り越えていく過程が
微妙に物足りないような気もした。
特に主人公。もちっと悩め、と思った。
しっかりした世界観を築いているし、可能性を感じるお話&作家かも。
X文庫ホワイトハートのこの作者の本も読んでみようかな。
表紙イラストは十分すぎるくらい可愛いと思う。
これくらいでも俺は買うのに若干の勇気が要った。
神林の「麦撃機の飛ぶ空」もそうだけど、ヒヨコ舎の本は装丁に凝ってるっぽい。
扉の半透明の紙も効果的に使われてる。
でも、出版してるタイトルをざっと見るとジャンル的には一貫性がない……。
弱小出版社らしいのに、専門ジャンルらしいのもなくてなんだか不思議な出版社だ。
あそこは謎だな>ヒヨコ舎
奥付を見るとヒヨコ舎は「合資会社ヒヨコ舎」となってるんだけど正体不明だね。 発売元はさらに「星雲社」となっていて、この星雲社ってのもマイナーっぽい本を ちょこちょこ出してるところらしい。んでもって、星雲社=鳥影社らしくって、 こちらはHPを見てみると割と見かけた記憶のある本が並んでいる。 ざっとググっただけでもさらにいくつもの出版社と関係がありそうだし。 もう、わけわからん。
エイミス「去勢」 可もなく不可もなし 長々と感想を書きたくなるほどの作品ではなかった。5点
スタニスワフ レム 砂漠の惑星 目茶苦茶面白かった。 描写の緻密さと惹き付ける魅力に感動した。
瀬名秀明 ブレインヴァレー GW暇だったので、ブックオフで買って一気読み。 なんでここで終わりなの?続きが読みたい。 電子通信網に住む人工生命って、面白そうな話しになりそうなのに。
>>618 意味不明。
何が言いたいのか?
レムが面白くないってことか?
レムの魅力をもっと他にも語れってか?
レムが面白くないんなら他におすすめはあるのか?
なんでそんなに興奮するですか
いや、興奮というより私が言葉にする以上にレムのことに熟知 してて、良さをわかってる人に共感したいだけです。
重複表現が面白かったからからかっただけだろ
>>619 深読みしすぎだよ。 肩の力を抜いてもっと素直に読もう。
石原藤夫 ハイウェイ惑星 文体が素人で理系っぽいけど、温かみが伝わってくる。 視点が独特。
ウィリアム・C・ディーツ『天空の秘宝』 凡庸なB級娯楽アクションSF。 ストレートに楽しむには陳腐に過ぎ、斜めに楽しむにはぬるくて薄口過ぎ。 イラストから考えて若年層をターゲットにしていると思われるが、 その訳者に御年70の斉藤伯好氏というのはミスマッチ。 〈ギャラクティック・バウンティ〉というシリーズ名が添えられているので 続刊が予定されているのかもしれないが、もう読むことはないと思う。 カバーがとてもカッコよく(この本の唯一の価値)、サクサク読める分 『アグレッサー・シックス』よりはマシという程度。 3点。
626 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/12(木) 11:15:51
>>625 ごめんなさい、まだ168p.までだけど、どこが
>>『アグレッサー・シックス』よりはマシ
なの?1986年刊のこれを今訳してだすのって...
期待はずれを客観的な評価として2chに晒してるだけだろう。 アグレッサーシックスは面白いよ。
意味わからん。客観的な期待はずれの評価?
629 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/13(金) 00:59:22
>>627 を読んで
>>628 のようなことを書く方がよっぽど意味わからん。
どこをどう読んだら
>期待はずれを客観的な評価として2chに晒してるだけだろう
が
>客観的な期待はずれの評価
になるんだ?
Bernard Wolfe "Limbo" 人間の攻撃性を抑えるため手足を切断することが 一般化した社会……というネタだけ取ると「んなアホな」 という感じだが、フロイトだのウィーナーだの ウェーバーだのトーマス・マンだのドストエフスキーだの ベネディクトだのといった、膨大な参考文献をもとに 積み上げる、ハッタリ十分な衒学的議論の中で読むと、 この極端化がかえって黒い笑いとグロテスクさを もたらしていて、もの凄い迫力がある。 手足を自分で切断し、プロペラをつけて飛んだり、 原子力で動く強力な義肢をつけたりして、オリンピックで 競い合う人間たちの描写だけでも、強烈なインパクト。 ストーリーも謎めいていて、アクション満載で、 飽きさせない。とにかく、凄い本でした。 「人間が本質的に持つマゾヒズム」 「攻撃性と擬似的攻撃性」といったアイデアが 本書の最終的テーマと結びついているようだが これはReik、Berglerといった人の学説を 下敷きにしているようだ。少し興味を持ったので読んでみたい。 10点
>原子力で動く強力な義肢をつけたりして テーマ無視してないか?
>>631 テーマ無視というよりも、
「攻撃性を抑えるために手足切るのに、
それより強力な義肢をつけてどうすんだ!
矛盾してるじゃん!」
というのが、作中で政府と対立する「アンチ義肢派」の主張です。
結局、世に争いの種は尽きまじってことなのかな ちょっと読んでみたいと思った
635 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/13(金) 23:50:39
ムキになってるよ、この人w
637 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/05/14(土) 22:12:02
マイクル・クライトン「ジュラシック・パーク」 7点 この板では不評なマイクル作品だが(SFプロパーの作家ではないせいもあるかも しれないが)、「SFは売れない(特に翻訳作品)」という、出版界のレジェンドを 突き崩した意義は大きい。 ハーバードの医学博士号まで持つマイクルだが、理科系の他分野にも通じているとは 言い難く、本作の「肝」の部分を成すアイデアである、化石化した琥珀の中に 保存された、恐竜を吸血した昆虫から恐竜のDNAを抽出するというエピは、 素人(とは言うても文科系の知識人ではあるが)が聞いても、トンデモなものだと 推測出来るが、専門家により不可能な旨を断定されているし、 本書に描かれたようなネットワークシステムで、ジュラシック・パーク のようなテーマ・パークを管理することは不可能である点も、同様にして指摘されている。 だが、SFの本質が科学の衣裳をまとった非常に面白い法螺話にあるとすれば、 現代では、本書に代表されるマイクルのSF作品ほど、この本質を捉えているものは 無いと言うても過言ではない。 ストーリーテリングと描写の巧みさは、デビュー当時の「アンドロメダ病原体」 「ターミナルマン」等の頃とは格段に向上しており、かく言う筆者など、 肉食恐竜に襲われる夢を見て飛び起きたのは一晩や二晩ではない。 マイクル作品でしばしば指摘されるように、シナリオのト書きを読まされている ような描写を簡略化した味気無い部分も見受けられるものの、 恐怖の恐竜王国脱出マンセーで型どおりにエンディングとなる映画と比較して、 物語発端に登場するギティエレス博士の再登場による 「もともとヒトは、どこかへいけるわけではないのですよ、グラント博士」という極めて示唆に富んだ言葉で締め括られるラストは文学的でさえあり、読者に深い余韻を残すもの がある。 スティーブンの映画化作品を見て、 「見たこともない大怪獣キター!キター!…」と絶叫している古生物学に無知な SFヲタに突き付けて読ませたい作ではある。
638 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/14(土) 23:59:11
>>630 なんかすげえ本だな
俺も読んでみようかな
639 :
627 :2005/05/15(日) 04:34:32
627以降書き込みをしてないことを誓います。
>>637 映画としては大怪獣キター!って思わせるのが大切なのではと思ったりしてみる。
狂人ハルクかw
w
645 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/15(日) 20:27:47
「ヴィーナス・プラスX」シオドア・スタージョン 6点 「闇の左手」はあまりにもツマラナくて投げ出しかけつつやっと読んだけど、こっちは短編の長いやつって感じで半日で読めたというか面白かった。 今日じゃなくて昨日読んだ「トリポッドC凱歌」ジョン・クリストファー 7点 コドモ向けだと思ってナメて読んでたら今年出た本で「ホミニッド」の次くらいに面白かった。と書いたら多分ばかにされそうだけど。 一昨日読んだ「ナーダ王女の憂鬱」ピアズ・アンソニイ 4点 このおじいさん、ファンのためでも無ければただ惰性でさえ無く他にすること無いので書いてる感じ。550ページ中500ページが“これまでのあらすじ”じゃん。 三日前に読んだ「天空の秘宝」ウィリアム・C.ディーツ 5点 解説・推薦文とか書評に「全然古くない」って書いてあったらソレは絶対古い!のんびりしてんのにほのぼのでも無いハンパなツマラナさ。1968年刊のトリポッドより1986年刊のこっちが古臭いし。 四日前に読み終わった「オルタード・カーボン」リチャード・モーガン 7点 すいません、ハードボイルドってほとんど読んでないんで免疫無いせいか面白く読んじゃいました。「スノウ・クラッシュ」みたいにコワモテじゃないし。
>>645 これ、PCゲームとのタイアップ企画本だからなあ。
いろいろ事情があるんでしょう。
650 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/17(火) 15:06:23
クリフォード・D・シマックさんの「都市」を読んでる。 無常観がいい感じであるな。
652 :
でへ :2005/05/18(水) 01:17:05
トリポッド1〜4 ハヤカワSF ジョン・クリストファー 1巻目を読んだときに、書評を上げようかと思うほど出来が 良かったけど、最後もしっかり楽しませてくれました。 出来の良いジュブナイルを読むことが出来るとうれしくなります。 これで、高年齢化が進むSFファンに若い世代が加わってくれるかと 思うと、、、 1巻目で、ウェルズの宇宙戦争のような侵略が現代の社会に始まり、 そんなもの現代兵器で簡単に撃退できるじゃん、と思わせておいて、 それを裏切る。 ここがオトナのSFファンを唸らせる。 そして、2,3巻目で、いかにもイギリスのSFらしい、じっくりとした (冗長とも言うw)ストーリーで話を作っておいて、 4巻目でしっかり落とす。 地球を支配した異星人の都市を苦労しながら破壊し、更にその後の地球の 世界も描ききる (その後の世界まで書いているのも、いかにもイギリスSFらしい) ジョン・ウインダムっぽい。 面白かった、これを読める子供は幸せです。 高学年の子供向き、大人にもオススメ 9点
653 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/18(水) 02:44:51
今更ですが… 『鋼鉄都市』アシモフ10点 これを読んでしまったので、来たことのないSF板に飛んで来てしまいますた。SFってよくわからないと敬遠してたけど、すごく良かったー!あのコンビがとっつき易くしてくれたんだと思います。 …で、さっきうっかり『ロボットと帝国』で何があったか聞いてしまい、ヘコんでる私がいますよ…
鋼鉄都市からロボットと帝国とはまたえらく飛躍するな。 ファウンデーションぐらいは読んでおいたほうがいいよ。
すみません、男なんで化粧品には興味ないです。 フェミ小説なんでしょうか?
化粧品ではありませんが 人によってはフェミと感じるかもしれません
657 :
653 :2005/05/18(水) 12:43:17
>>654 飛ばして読んだのではなく、貸してくれた友人が、最後の別れの場面をバラしてくれやがったんです…
○│ ̄│_アンマリダ
推理物の犯人教えるのと同じだわな... 極悪w
>>657 ファウンデーション・シリーズ長いから、読み終わる頃には忘れてるかもよ?
でも、鋼鉄都市読んだのなら、まずは「われはロボット」から読むといいかも。
以降順番忘れたけど「ロボットの時代」、「はだかの太陽」、「夜明けのロボット」
「ロボットと帝国」、「ファウンデーション2〜3」、
あと何だっけな、忘れた(・∀・)テヘ
ファウンデーションって長いか? 3巻しかないじゃん。
661 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/19(木) 09:36:41
釣りだ。
『アグレッサー・シックス』ウィル・マッカーシイ 無駄大杉。 主人公の決死の白兵戦 →敵エイリアンはその前のエンジン爆発でほとんど死にかけてた 主人公のアグレッサーチームが人類絶滅を回避する方法を延々と探る →実は別途作成されてたエイリアンのエミュレーターが既に戦闘回避方法を知ってた そうゆう無駄のために何百万人も何億人も死ぬという小説。 戦争回避方法もフツー過ぎる。思わず「二次元エンドかーッ!!」と叫んだ。 まぁ無常観とかそういう方向の話ならそれでもいいんだがそんな雰囲気はさっぱりないし。 個々の断片は悪くはないと思うんだが。
メリケンはアフォだな。
666 :
659 :2005/05/19(木) 22:07:04
>>660 とりあえず突っ込んでおくと、漏れが挙げた本の中身は、全て繋がった一つの物語って事です。
んで、「ファウンデーション」シリーズは、1〜7巻(上下巻含めると11冊)出ています。
さらに追加しておくと、デイヴィット・ブリン著で以下6冊出ています。
「ファウンデーションの危機・上下巻」
「ファウンデーションと混沌・上下巻」
「ファウンデーションの勝利・上下巻」
これら全てで25冊。
まぁ、この程度が短いとか言われると、そうですねとしか言えませんが。
いや、危機と混沌はブリンじゃなくて……。 660は1980年からタイムスリップしてきた人なのだよ。間違いない。
あぐれっさーしっくす、酷評の嵐だな。 SFマガジンに載った書評ですら褒めてなかったもんな。
ローダン>>グインサーガ>>>> 越えられない壁 >>>>ファウンデーション
先生!矢印の向きが逆です!
矢印ならば逆ではない。不等号なら逆だ。
不等号は量の大小を表わすもので、質の高低ではありませんよね。
質の高低という表現は質が量として評価できることを示唆しているから
少なくとも
>>672 の質問に対する回答としては不等号で問題ないといえる
巻数の話だろ。気がつけよ。
超えられない壁の位置がおかしい。 それとも669は温帯が週刊ベースでグイソを書くようになると思うのか?
>674 ごめん、気が付かなかった。
677 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/20(金) 15:52:28
『越えられない壁』をamazonで検索しますた。
ヴィーナスプラスX面白かった。 短編の長いやつって上にあるけどそんな感じ。 しかも本格ミステリだったw 続きのほうが面白そうな気がしないでもないけど まあ作者があの世では無理かw 後半の差別、優越本能に関する文明論の部分が いちばん面白かった。8点。
低脳が多いなあ
と言う>679が一番低脳
>>677 年末発売予定らしい。アマゾンにはまだ出てない。
低脳が多いも何も、そもそも人が少ない。 俺自身が低脳であるのには異論は無い。 「ベルカ、吠えないのか」古川日出男 犬の年代記だけでここまで面白くなるのは凄い。 一応、二人称の小説と読んでいいんだろうか?
低脳が利口ぶるスレはここですか?
ここは小学生が集まるスレでつ。
>>683 利口ぶるってのは例えば
おまいみたいな?
ならそうだよ。
幼稚な釣りでつね(w
低脳ってのは低能のことか。 反対語は高能になるんだろうか。いや、有能か。 む。でも有能には無能という反対語があるなぁ。
低 ⇔ 高 無 ⇔ 全
スルーできてる賢者>>>越えられない壁>>>スルーできない愚者 火種は病気だが、あおるのはいつも愚者
つまりお前は愚者ということか。
691 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/21(土) 23:47:49
>>689 『スルーできてる賢者』『スルーできない愚者』をamazonで調べました。
>>691 洋書のところでしかまだ出てこないよ。
たぶん来年にハヤカワから出ると思うが。
ビジネス書や生き方本でありそうなタイトルだ。
愚者は死す
695 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/05/22(日) 15:08:33
竹内博著「元祖怪獣少年の日本特撮映画研究四十年」(実業之日本社) 6点 日本の特撮映画研究家・怪獣評論家としては第一人者である著者入魂の半生記である。 なぜ実業之日本社がこの本をという感も受けるが、さすがに出版元を意識したせいか、 著者の目を通した特撮映画(本書ではイコール怪獣映画と考えてよい)関連の 製作・セールスに関する内幕がビビッドに描かれてゆく。 「ゴジラ出た!ラドンも来た!」とか絶叫しているだけのSfヲタにも読ませたい書 である。
まだいたのかこの狂人は
ハルク・ホーガンがSFを書いたと思っている狂人は「羞恥心」というものを知らないんだって。
ルーディ・ラッカー「ハッカーと蟻」 うはwwwwwwwwwwwwテラサイバーパンクスwwwwwwっうぇwwwwww 8点
マイクルムアコック Alien Heat 時の果てのダンサーシリーズ第1巻 おんんんんもしれえや。ワロータワロータ。 結婚のとことか。トイレのとことか。 最後の裁判のとことか。 主人公天然杉wwwwwテラワロスwwwww 9点
おんんんんもへ出たいと待っている〜〜〜
「タフの方舟」シリーズの感想キボン!
タフの方舟1「禍つ星」 7点くらい? 主人公タフに激しく萌え萌えなので点が甘いかもです。 慇懃無礼上等。 連作短編。発表年順でなくて時系列順に並べてあって、 最初の話(どうやって方舟を手に入れたかという縁起話)が 毛色が違うっていうか、アクション映画みたい話で、 イマイチな感じ。 2作目「パンと魚」、3作目「守護者」は、ちょっと寓話っぽい話。 最後のオチ(料金を踏み倒そうとする客からいかにふんだくるか)は わりとワンパなんだけど、そこが痛快時代劇みたいでいいかも。 守護者は、単純にSFとしても面白いと思うんですが。 あと、猫好きにも。主人公愛猫家ですから。
703 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/05/27(金) 22:25:35
実松克義著「衝撃の古代アマゾン文明」(講談社) 6点 一見、トンデモ本のようなタイトルだが、 アマゾン、この言葉を聞いただけで「魔の川…アマゾン…」と蒼ざめてしまうSFヲタ、 (中には恐怖のあまり失禁状態になってしまう輩もいるやもしれぬ) 唐突に「アーマーゾーン!」と叫び、妙な変身ポーズをとる輩、 本書はこういった連中には無縁な、 ボリビア古代モホス文明に関して過去の調査・研究にもとづき紹介・検証した真面目な書である。著者個人は、モホスをはじめとした古代アマゾン文明の成立を支持すると いう、学会からはトンデモとみなされかねない見解を取っているようだが、 自己の主張に偏することなく、客観的に種々の学説の紹介に努めている点が好ましい。
705 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/28(土) 20:39:11
NGワード指定しなさいよ
706 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/28(土) 20:50:51
>>705 >>704 は本人くさい
ヤツはああやってレスアンカーを打つことでNGワード指定している人にも読ませるように工作している
すると706も・・ってことになるがw
708 :
701 :2005/05/28(土) 23:25:36
>>702 よくわかりました、どうもありがとう。
なにやら面白そうなので買って読んでみます。
710 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/28(土) 23:52:24
>>707 いや、
>>706 に書いたレスアンカーはあの荒らしのレスは指していないでしょ。
あの荒らしは、自分がハンドルを名乗って書いたレスを指すレスアンカーを
名無しで書いたレスに書き込むんだよ。
専用ブラウザの多くは、レスアンカーが指しているレスの内容も表示しちゃうでしょ。
その機能を逆手にとって、NGワード指定をしている人にも、専用ブラウザがあぼ〜ん
して表示しなくしているはずのレスを読ませてしまうにしているんだよ。
『復活の儀式』 T・E・D・クライン ある超常の存在を復活させるための、 謎めいた儀式が着々と進行していた・・・ というお話しだが、黒幕のやってることはほとんど 「恋の黄金率作戦」なので、失笑してしまう所も。 (主人公とヒロインがくっつくようにライバルを排除したり、 2人が予定外に一線を越えそうになって焦ったり) 正直、かなり冗長で結末は唐突。 多くの怪奇小説の名前(アーサー・マッケンとか)が引用されるのは楽しめた。
復活の儀式って大瀧氏入魂の翻訳なのに 評判悪いよねw
713 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/05/29(日) 20:05:42
山本弘著「トンデモ本?違う、SFだ!」(洋泉社) 6点 前にSFの本質は非常に面白い法螺話ではないかと書いたが、 本書における山本氏の本のセレクションの基準を見ると、 やはりこれは正しかったのだとわかる。 本書で紹介された最大のトンデモSF(?)は、 やはりバリントン・ベイリーの「時間衝突」であろうか。 しかし、論理性と合理性をトレードマークとするミステリ板の住人のひとりとして、 あえてSFヲタ諸兄に私は言いたい、「君たちは狂っている」と…
おいおい、狂人に狂ってるって言われちゃったぞw
ソラリスの陽のもとに 砂漠の惑星よりも情緒的な感じがした。
>>714 狂人の目から見たら、狂人が正常に見えて普通の人は狂っているように見えるんだよ。
数学的に考えると、マイナス数×マイナスの数=プラスの数、ということで、
狂人に狂っているって言われることは、正常ってことなんだよ。
717 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/29(日) 23:33:07
>>716 > 狂人の目から見たら、狂人が正常に見えて普通の人は狂っているように見えるんだよ。
うそだよ。
【結論】
>>482 を見ればわかるように、
ホーガンの名前さえ知らなかったくせに、平気でSF板に顔を出してきて他人を狂人呼ばわりするような奴こそ狂人。
構った俺たちの負け
でもまあ、マイナー板の住人ってスルーすることに慣れてないからなぁ。
かまってもらって嬉しいんだよ。
いやぁ「ミステリ板住人」さんて素晴らしい! 482笑いました! モノを知らないのに、他人を蔑んでいるその姿勢。 素晴らしい!素晴らしい大馬鹿。 2ちゃん入りびたりの同氏にわかるように2ちゃん語で言えば、 氏ね、ってところでしょうか。
>>720 スルーするにもネタが無いしね。
ソラリスは悲恋ものとしてすっげおもしろかったんだが、
やっぱこれって間違ってるのかなぁ。
もちろん主題は(たぶん)理解したうえで、だけど
もちろん合ってる
読書に正しい読み方なんてないよ。 自分の快楽のために読むんだから、 自分の快楽を極大化できるような読み方してりゃいい。 評論家は別だけど。
>>723 レムとしてはそういう評価は不本意のようだね
727 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/05/31(火) 21:38:08
>ソラリスは悲恋ものとしてすっげおもしろかったんだが、 この感想はわからないな。あの作品は全体的にクールな雰囲気で、 恋愛小説が持つセンチメンタリズムは全く感じられない。 むしろ、死んだ者は、生前と同じ形(精神面も含めて)では2度とも戻っては 来ないのだという無常感さえ漂っているように思う。
>>726 国書のエッセイとかインタビュウ集立ち読んだからな。
一応タルコフスキとの喧嘩も知ってる。
ハリウッド版はハッピーエンドらしいが、それも違うらしい。
でもラヴっぽく書いてあるからには、そう読む権利はあるよな。
実際ソラリス学とラヴが並列しているのがポイントなんじゃないんかな。
どっちかだけじゃ片手落ちな気分。
巨大な海とちっぽけな人間の恋愛との対比が良いんじゃないかな?
恋愛は経験がないとわからない点が多いからね。わからない人には説明しても無駄。
731 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/01(水) 20:23:00
ミステリ板住人さんが読む本は、HGウェルズ〜1950年代くらいと ずいぶん古い作品ばかりのようですが、 近年出版された本は購入したことが無いのですか???
ミス住は無職だから本なんて買えません。 近所の図書館にあるのを斜め読みしただけです。
そもそも今日読んだSFに広瀬正なんて出てくるところが謎
レムが言いたかったのはメール欄で、 ソラリスを恋愛という人間が理解できる最も親近感のある、 またはややもすると最も理解しにくい遠い存在であると言いたかったのかな。 これはあくまで、私の脳内解釈ですが。。。
735 :
おりばー :2005/06/01(水) 22:20:35
ハイペリオン2部作読み終わりました。 ・・・疲れた。
時間衝突/バリントン・ベイリー 二つの時間の衝突、という強烈な奇想に圧倒されたが、 波として進む特権的な「現在」という、というイメージ自体は把握しやすかった。 寧ろ、本作を元ネタにした『ハイペリオン』の方が、理解し難かった記憶がある。 あと、オリエンタリズムだと判っていても、本書の「非人間的なほど理性的で、温和で、美と調和を愛し、 無敵の格闘術を操るw中国人たち」には惹かれずには居られない。 地球の悲惨な運命と対象的な、彼らの静謐なユートピア(とそれへの異文化接触、及びその死産に終わった革命の試み)は この割と救いのない物語に一抹のユーモアを付加していると思えた。
ディッシュ「歌の翼に」 名作でつね。9点
739 :
でへ :2005/06/04(土) 02:29:40
SFが読みたい2005年版 ハヤカワ 刊行されて4ヶ月近い本の書評ですいません。 最近読みました。 昨年は海外SFの当たり年だったそうで(私もそう思うけど) そのためか、「特別企画・作家別:海外SF必読書ガイド」 というコーナーがあって、海外SFを読むぞ、と思って いる人は、是非読んで参考にしてほしい、と思います。 でも、「いまの海外SF」ということで、古典になるかもしれない SF御三家(アシモフ・クラーク・ハインライン) が紹介されていないのは、高年齢SFファンとしては、 ちょっと寂しいです。 (ゼラズニーは入れてほしかった) そして、当然ではありますが最近のSFはいっぱい 紹介しているので、私もこれを参考にして、本を 取り寄せています。 SFのガイドブックとして、なかなか良いです。 8点 荒らしてるやつも、釣られてるやつも そんな暇があるならSFを読もう。 純文学や実用書に比べたら、SFって役に立たないかも 知れないけど、そんなことしてるよりは良い。 (おそらくw)
暇つぶしとしてどちらがマシかな?丙丁つけがたいものがあるが・・・
741 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/04(土) 12:58:38
>>737 のレスは、私が執筆した
>>713 のレスに触発されたものだが、
その割りには中味に乏しいという感がある。
B・Jの「時間衝突」という作品を語る場合には、作中でも示唆されているとおり、
斜行存在=神、という趣旨をしっかりと押えておかないといけないわけである。
しかし、逆方向に進行するニつの時間線の衝突というワンアイデアが奇抜過ぎる
ため、作中における他のアイデア(「レトルトシティ」等)が霞んでしまっているのが
惜しい。この面だけ見ても、決して成功した作品とは言えず、ジャッジメントとしては
4点くらいか。
タイトルも良くない。俺が担当だったら、一瞥して叩き返していると思うな。
「時を司る者」くらいにはして欲しかったものである。
現代において、時間というものを司る者こそ、「神」と呼ばれるにふさわしい存在
であるという意味でな。
プププ……
だからレスアンカーをつけるなって。
ひと昔前のロープレのサブタイみたいだな
746 :
737 :2005/06/04(土) 17:20:43
>>741 厳しい愛の鞭を有難う御座います。精進いたしますので、宜しくご指導
を賜りますよう。
ハルク・ホーガン野郎に指導されたがる馬鹿がこのスレにいると信じているのかね。 自分の立場がわかっていないらしいね騙りカス住はw
あえて突っ込む 気にした時点で負け
749 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/04(土) 18:46:38
ミス住は頭がおかしいんだよ ほっといてやれ
750 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/05(日) 18:01:33
ロバート・J・ソウヤー「ターミナル・エクスペリメント」 4点 前にSFヲタから紹介されたソウヤーの「ゴールデン・フリース」は、 ミステリ板の住人である私には面白かった。 昔ながらのハル(*近所の婆さんの本名ではない)ネタのバリエーションながら、 地球は既に滅亡していたというオチは十分に効いており、主人公が幼児期の 性的ドメスティックバイオレンスのトラウマに悩まされていたという真相も、 極めて現代的であった。 本作の主人公ホブスンも、妻に不倫されて思わず泣き出してしまうような 人間的な弱さを持った理科系ヲタな人物である。 (ソウヤー作品の登場人物は、超人ではないので、豹皮の服を着た半裸の美女を片手に 抱えながら、レイガンを乱射するような主人公が大活躍する与太作品を読み馴れた SFヲタには、きついものがあるやもしれぬ) ヲタはろくなことをしないという定説に従って、「魂」の科学的確認という偉業(?) を成したホブスンが、次に試みたのが、サイバー空間に自己の3つの仮装人格を 作り出すというトンデモな実験。 実験は成功したが、ホブスンが心良く思わない人物が次々と殺害されてゆく… 女刑事(ヴァンダイン作品の名探偵にちなんだネーミングか?)が、サイバー空間で 仮想人格を追跡してゆくという「攻殻機動隊」とか好きなヲタには、感涙もののシーン もある。そして、最も自己を反映した仮装人格が犯人だったというオチが、 なんともシニカルである。思うに、 後年のグレッグ・イーガンの「順列都市」のメーンアイデアは、 完全に本作のパックンチョである。 カナダで書かれた作品なら、オーストラリアでパックンチョしても大丈夫だとでも思った のであろうか? もし俺がグレッグの担当で、「順列都市」のゲラに目を通していたとしたら、 「甘ったれるな!俺の目が節穴だとでも思っているのか!」とグレッグを 一喝していたかと思う。
751 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/05(日) 19:22:25
ミス住のユーモアセンスはさすが2ちゃんの筆頭コテと呼ぶに相応しいレベルの高さだなあ。
何か最近このスレ見るとレス番飛びまくってて不愉快だ。
だんだんくせになってきた
番号が飛ばせない俺は、初歩的な間違いに腹を抱えて笑った。
「七人の侍」を観て「荒野の七人」のパクリだと言うような・・・ 「スター・ウォーズ」を観て「宇宙からのメッセージ」のパクリだと言うような・・・
757 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/05(日) 22:19:06
『順列都市』は1994年の刊行、『ターミナル・エクスペリメント』は 1995年の刊行。
伝説がまたひとつ……
順列都市、刊行遅すぎたよなあ。 95年あたりに出ていれば、すげー先見の明ある近未来描写だと思えたのに、日本で刊行された 頃には「まあ日常の描写は普通だね」って感じだった。
760 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/06(月) 14:45:35
「だめだよ、グレッグ。このアイデアは来年ボブが使うことに決まっているんだ。 予約済みなんだよ。ほかのアイデアを考えてくれ。」
今頃ミス住は泣きながら必死で言い訳を考えてます。 次の「論考」に注目!
パット・マーフィー「落ちゆく女」ハヤカワ文庫SF 面白いけど、これSF? ホラーでもないんで、純文学かなあ。 内容自体はよく出来てます。 なにより、遺跡の描写が素晴らしいです。 7点
>>762 読んだけど
たぶん、ファンタジーに入れていいと思う。
テーマは純文学だけど(母娘の絆だったような)
デッド・アイ・ディックを、いつSFになるんだろうと苛々しながら読んだ17の秋。
765 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/10(金) 22:00:34
レム「砂漠の惑星」 8点 既にガイシュツな作品ではあるが、とにかく面白い。 スケール感、サスペンス等はソラリスに劣る点は否めないが、 進化した無機物と人類のファーストコンタクトを探検隊のスリリングな冒険の中に 描き切ったSOWの見本のような作品である。 これを読んですぐに気付いたのは、近年のベストセラー、マイクル・クライトンの 「プレイ」が、ナノテクという流行ものの表装を施してはいるものの、 まんま本作のメーンアイデアをパックンチョしたものであることである。 たまたま米国アマゾンで「砂漠の惑星」をユーズド価格で購入したマイクルが、 「これって使える!」とか思ったのであろう。 『俺がマイクルの担当であった場合のシミュレーション』 ・検査室 「プレイ」のワープロ生原稿に目を通している俺。 「きらっ」と眼が光る(*「光る眼」なーんちゃって) ディクタフォーンに向って俺が言う 俺「マイクル来てるかな?」 セクレタリー「はい、いらっしゃってます」 俺「特別室へ通してくれ」 セクレタリー「ラジャー!」 ディクタフォーンを切り、書棚から1冊の本を取り出し、特別室へと向かう俺 ・ 特別室 マイクル「へーイ!OK?」 マイクルに鋭い一瞥を投げかける俺。眼が「きらっ」と光る。 胸元からレム「砂漠の惑星」の文庫本を取り出す俺、 これを見て、蒼ざめた表情に変るマイクル。 マイクル「オーノー!」 俺「甘ったれるな!お天道様はお見っ通しだ!自学自習を心がけろ!」 次週へ続く
>『俺がマイクルの担当であった場合のシミュレーション』 頭おかしいのかコイツ?
だから、ス ル ー し ろ っ て。
何々に似てるとかさ、結局自分の言葉で語れてないんだよ。 すげ、読んで見たい!って気がまったくおきない。 それ書くのにどれだけの時間を費やしているかは知らないけど オマエ、とことんセンスねぇぞ。 どうせ書くなら出たばかりのとかを書けよ。そしたら参考にはしてやるよ。 ほとんど今更のばかりじゃねぇか。
砂漠の惑星の感想で戦車が出てこないなんて! 戦車萌え。
>>750 の事実誤認について釈明がない限りスルー徹底ということで >ALL
だいたい砂漠の惑星を今日読んだって本当か? まだ売ってるのかコレ?
それについては本当だと思うけど? 今時新刊で手に入るSFのが少ない
まあ借りててもいいだろ
広瀬正を今日読んだってのはさすがに怪しい
ミステリーはトリック等の件もあって独創性が重要視され、パクリは軽蔑される傾向にある。 (まあミステリー以外のあらゆる文学がそうなんだが) だから似たような作品の場合はそれぞれ何時発表されたのか確認するのが当然の作業なんだよな。 もし先行して発表された作品を、後発の作品のパクリなどと発言しようものなら、そいつはド素人扱いされて当然。 そんな基本的な確認を怠って「俺が担当なら一喝していた」なんて得意気に書く馬鹿が、 どの面下げてエラソーに「講義」や「論考」をするのやらw
もうツッコミどころが多すぎて笑うしかない 今回のは俺のなかで一線を越えた どうせ書き込みやめないんだからこの調子で頑張ってほしい
まあ道化としてせいぜい頑張れってことだ 笑ってやるから
知的障害者を見て笑うのは不謹慎だと思う
人格異常者だろ 性犯罪者らしいしな
過疎板で暇なのはわかるけど、スルーしろって。
魔除け 750 :ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/05(日) 18:01:33 後年のグレッグ・イーガンの「順列都市」のメーンアイデアは、 完全に本作のパックンチョである。 カナダで書かれた作品なら、オーストラリアでパックンチョしても大丈夫だとでも思った のであろうか? もし俺がグレッグの担当で、「順列都市」のゲラに目を通していたとしたら、 「甘ったれるな!俺の目が節穴だとでも思っているのか!」とグレッグを 一喝していたかと思う。
784 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/11(土) 20:21:34
アイザック・アシモフ「コンプリート・ロボット」 5点 本邦におけるアジモフ・ロボットもの中・短編の初の集大成であるが、 さすがに今読むと古さを感じさせるものが多い。 例えば、有名な「ロビイ」、スーザン・シリーズ第1作「うそつき」等を アンソロジーやアジモフ短編集で初めて読んだ時は、 SFとしての斬新なアイデア(あくまで初読時に限ってだが)ばかりでなく、 その近未来人情噺とでもいったものを堪能したものであるが、 今回再読してみると、小説としてのプロットには何ら目新しいものが無く、 貧相そのものなのである。 (前者は、ありがちな「動物と子供の泣かせる交流話」のバリエーションに過ぎず、 後者も、多少ひねりを加えたブサな理系女の失恋話に過ぎない) アジモフのSF界における貢献度を考慮し、大甘で評価するとしても、5点が限界でしょ。 日本SF作家クラブ員によるオールタイム・オールジャンル・ベストSFに アジモフ作品が一編もセレクトされなかったことにも、うなずけるものがある。 いまだに、「アジモフ最高!」とか叫びながら、「コンプリート・ロボット」初版を 抱えたまま、市川方面の電車に乗るためアキバの駅の階段に、あたかも改造アンロイドに なったような気分で無理なダッシュをかけ、 終いにはホームへ転落してしまうようなSFヲタに対して、私は今、声を大にして言いたい。 「目を醒ませ、とうにアジモフ翁の時代は終わったのだ」と…
イーガンがソウヤーのパクリって吼えてた件はどうなりました?
自分が言ったことをたった数秒後には忘れてしまうヤツに聞いても意味が無い
ひとつ上のレス(
>>783 )も見えないようだしな。
恥の概念がないとか。
もしや半島出身?
どうせ論旨がワンパターンなんだし、スタミナ切れ起こすまでスルーしとけばよろしいかと。
イーガンやソウヤー、アシモフいずれも個別スレがあるけど、そっちで喧嘩売ったら
蹴散らされるのが目に見えてるから、こういう総合系スレでキャンキャン言うのが精一杯なのよ。
以前もこの板を荒らしで席巻しようとしたけど、放置された挙句に自分の立てたスレを
スレストされて退散した。ミステリ板では放置が定着してるもんだから、こっちで鬱憤
鬱晴らしがしたくなったんだろうな。
とりあえず
>>783 の件を釈明できない時点でヘタレ確定ではあるな。
最近、あぼーん多いな。。。
無職引きこもりで一家のお荷物という現実から必死で逃避してるんだろ
791 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/12(日) 00:22:37
僕の基本スタンスとしては、 例えば「コンプリート・ロボット」収録の「サリーはわが恋人」を読んで、 筒井康隆「お紺昇天」との比較論考を1200字程度で、さっと書き上げられるぐらいでないと、 SF板の住人とは認めません。まあ、頑張れや(w
他人から認められたくて必死にアピールしているさまが哀れを誘う・・・
「おめえら、俺様の言うこときかないと仲間だって認めてやらねえぞ〜」ってか? 幼児性格まるだしの書き込みですね。
794 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/12(日) 00:41:21
ここでSF板の住民をしてまず認められないのは 「ミステリ板住人」と名乗っているお前自身なわけだが。
クソ住なんかに認められない方がよっぽどマシだよw
「ミステリ板住人」にSF板住人として認めてもらってもしょうがねえよな なんかムリヤリ言い返して勝ったように自分を誤魔化してる必死な様が笑えるw
797 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/12(日) 01:06:17
みんな必死だな。
↑誰よりも必死なミス住
オマイがまずイーガンがソウヤーのパクリと 言った件についての弁明をさっと書き上げて欲しいんだが 明日は日曜だし、まあ頑張ってくれやw
ギャグでやってるらしいのに ひたすら嫌われ続けるミス住アワレw
Clifford D. Simak "Ring Around The Sun" 異次元&超能力&進化テーマの奇想SFミステリ。 光瀬龍のジュブナイルみたいで面白かった。 9点
傀儡后 牧野修 今頃読んだ! 悪名高い文庫版でだ! とりあえずタロウと美香萌え! 主人公かと思わせて、再登場したら娼婦になってるアダリワロタ。 失踪後いつの間にか死んでた三島萌え。 不完全燃焼のエホバ計画ハァ? 悪徳老人コンビの薄いようで厚いような友情に燃え。 街の代理人速水カッケェ 装着住居はヴァーリィのシンプを思い出した。 踊るバビロンの再臨にニヤニヤ ていうか結局世界制服できちゃうのかよ何のための515ページなんだ。 キリストネタがあるのはお約束だな。 一番纏まってて面白いのがプロローグってのはどうなんだって思うが とにかくプロローグみたいな「歴史の裏側」ネタはすきだ。博士の異常なストッキング。 総括してガジェットとネタの詰め合わせ、それ以上でも以下でもない。 読んでる間一瞬一瞬はそれなりに楽しいし面白い。ガジェットがね。 総合4点。
悪名高いんだ、文庫版。なんで?
表紙のことじゃない?
褒めてるように見える割に点数ひきいなーー。 でもためしに読んでみたくはなった。
>>800 ギャクだったらいいんだけどねぇ
真性のアレだからねぇ
トリポッド4部作 むかし雑誌「宇宙船」で取り上げられてたのをずっと読みたかったのだが、 ついに4巻揃ったので一気読みしてみた。 形式としてはジュブナイルなのにかなりハードな展開が多いのが気に入った。 最後に1章余分についているあたりがいかにもイギリス的だった。 アメリカの作家なら、あのエピローグはつけないだろうな。 ただ、文庫の表紙がネタバレ満載なのはどうかと思う。 8点。
牧野はどっちかというと電波ホラー系が好きなので、傀儡后はあまりはまれなかったな。 フィルモグラフィ見ると、SFは本来のフィールドらしいけど。 大阪が舞台で作者も大阪人なのに、関西弁がほとんど出ないのは違和感あった。 隕石落下地点なんか思いっきりローカルでワラタけど。
そうだ、トリポッドの2〜4買ってこないと。
>>809 買ったらとりあえず横に4冊並べてみるべし。
ヤジロベーが2人いる!
最近ココおもしろいな
な。wwww
>>802 >結局世界制服できちゃうのかよ
誤変換なんだろうけど、内容に合っててワロス
>>808 あの、フィルモグラフィて
映画監督だったのかw
>>814 「制圧」からの連想で素で気づかなかった。うへー
817 :
808 :2005/06/13(月) 22:22:46
すんまへん、とっさに適切な単語が思い浮かびませんでした・・・。 ビブリオグラフィですよね。失礼。
ティプトリー 「愛はさだめ、さだめは死」 凄ぇ!!!まさに饗宴だ!SFの饗宴・・・ 「たったひとつの・・・」(4点)が駄作だったので放置していたオレのバカ! ってゆーか「たったひとつの・・・」を代表作とか言ってる評論家は今すぐ死ね! 正に夢のような傑作だ!読んでない奴は今すぐ買って読め! 1000点
1000点て。
10000点満点とか
初々しい
「故郷から10000光年」は何点になるのだろう?
故郷から〜≧愛はさだめ〜>老いたる〜>星ぼしの〜>>>(越えられない壁)>>>たったひとつの〜
「ラセンウジバエ解決法」がティプトリーベスト3に入ってしまう漏れはダメダメでつか?
いやー、アレは傑作でしょ。最後の一言がなんともw
>>818 そういうときは「たったひとつの」をケチョンケチョンにきっちりけなしてやるのが礼儀ってもんだ。
827 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/17(金) 21:40:56
小松左京「ゴルディアスの結び目」 久々に再読。御大の手になる精緻な法螺話を堪能した。 以下にハルキ文庫版の収録作品について記す。 文庫解説を美人評論家として著名な小谷真理嬢(なぜ、彼女の単独スレが無いのか、 不可思議。この辺もこの板の駄目なところであると言える)が担当しているのも 嬉しいものがある。 ・ 「岬にて」 7点 SFヲタにも多い厨房にはわからないオトナのSF。 中田青年がカルロス=S・タカハシが殺した妻の弟だったといった、 見え透いた安易な展開にしなかった点は評価出来る。 ・ 「ゴルディアスの結び目」 8点 短編ながら、日本SF作家倶楽部オールタイム・オールジャンル・ベストの堂々第11位 にランクインされた衝撃作。 何度読んでも惹き込まれるような面白さだが、執筆当時の「エクソシスト」に始まる オカルトブームに便乗気味の極端なゴシックホラー風の設定には、感心しないものがある。 「牙と角が生えたなんとも不気味な美少女キター!キター!…」と絶叫しまくる アホなSFヲタの姿が目に浮かぶようだ。 しかし、このレベルでは本作を語ったことにならないのは、今さら言うまでもないで あろう。 ・ 「すぺるむ・さぴえんすの冒険」 7点 F・Kを想起させるような奇抜な発想で読ませる。 シリアスな状況下の最後っ屁には笑った。 マエストロとは言え、この辺がいかにも関西の作家らしい。 ・ 「あなろぐ・らぶ」 8点 冒頭から「なんとも濃厚なエロキタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」と興奮状態と なったSFヲタは、最後に脱力してしまうのではないか(w 「宇宙」のセックス(「宇宙のセックス」ではない点がミソ)という発想が凄過ぎる。
……改行がないから読めないや。
829 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/17(金) 22:48:54
>>828 > ……改行がないから読めないや。
瘋癲院に帰りな。
「ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2の レス」 0点 J・P・ホーガンをH・ホーガンなどと書くことでもわかるように、基本的な知識が欠けているのはあまりに痛い。 また『順列都市』と『ターミナル・エクスペリメント』が似ていると思うのは勝手だが、 どちらが先に発表されたのかを調べるという、基本的な検証能力に欠けているのは大笑い。 更には「もし俺がグレッグの担当で」などという幼稚な妄想をして喜んでいるような間抜けな知能は、 中学生にも劣るといっても過言ではなかろう。 何より上記の点を何度も指摘されているのに、どの面下げてこのスレに来られるのか。 羞恥心とかプライドというものをカケラたりとも持ち合わせていないのは、人間としてどうかと思う。
キチガイに構うなって。
次からテンプレに入れようぜ・・「気違いにかまうな」
書斎魔人ってひまなんだなぁ
ログ読んでて、ハルクが出現するのは大抵週末ってことにふと気づいた。 最近あの発狂振りが楽しみだったりするのは秘密だ。w
835 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/18(土) 03:46:38
「これは王国のかぎ」萩原規子 中央公論新社C★NOVELSファンタジア 面白かった。 「海とシンドバッドの船」「カランダール王子の物語」 「若い王子と王女」「バグダードの祭り」 という章立てを見て「おっ」と思ったんだが、期待は裏切られなかった。 15歳女がアラビアンナイトみたいな異世界に呼ばれ、 その世界での物語的存在(ここではジン)になってしまうという逆転現象。 これはナルニア以来の形式だけど古びない味を持ってるね。 マイペース先輩キャラのハールーンや気弱美少年のラシードはどうでもいいとして、 当方男なんで、やっぱり女奴隷のミリアムには惚れる。 どうかすると男作者の書く美少女キャラってのは聖ナウシカか病弱美人、 お転婆幼なじみのどれかになりがちだが、ミリアムはその点いい! って「思い人を純真で美人な友人に取られる主人公」って少女漫画の王道か。 ただルイスの「馬と少年」に見られたようなオリエントへの憧憬があんまり感じられなくて、 かなり物足りなかった。この手の異世界FTはあざといくらいにオリエント追求しないと。 終盤の語り仕掛けはちょっと階層構造的に疑問あり。 1999年初版かと思ったら、初刊行は1993年でしたか。 ファンタジー好きの中高生たちに読みつがれていい本だと思う。
836 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/18(土) 03:49:01
ところで、女性の場合はジンと言わずジンニーヤと呼ぶんじゃなかったか? まあいいんだけどさ
金曜日に本一冊読んであんな長文の駄文書く時間があるんだ。 無職引きこもりはヒマでいいですね>ミス住さん
838 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/18(土) 11:12:34
無職に新刊買う金なんかねえよ!
有川浩『塩の街』(電撃文庫) 男性名に見えるが、作者は女性(ありかわ・ひろ)である。 宇宙から飛来した巨大な塩の柱が落下、そのときを境に 人間が塩になるという「塩害」現象が流行、日本は壊滅する。 荒廃した街で生き抜く少女と、彼女を住まわせる男が主人公。 塩の正体は完全にはわからないのだが その「わからない」含みの残し方がうまいと思う。 ライトノベルの主力購買層よりは、一般SFの範疇の作品ではないか。 お世辞にもはまっているとはいいがたいイラストのせいで損をしている感じ。 なかなか面白かったので7点。
>>839 そういえば、古い本しか出てこないしね
あんたいつの時代の人よ?って感じ。
イメージ的には年齢60代ぐらいの、
少し逝かれた人って感じだが
いい年してるくせにあの程度の駄文しか書けないんじゃ情けないねw
>>840 それは俺も思った。
今の電撃っていわゆる「黄金時代」後期の米パルプSFそっくり。
読み手の状況が変化してるのに依然「ウチの表紙はこうじゃないとだめなの!」と
むしろ萌え方向に大きく偏った絵をつけ、少数でも確実な萌え志向読者を確保。
結局萌え志向以外の奴はどんどん離れていくし、萌え志向の奴はさらに凝り固まる。
自縄自縛に陥ってるような気がする。
電撃も気づいてるのかな。
基本スタンスは上みたいな破滅路線だけど、あっちこっちで打開策を試みてるフシはある。
表紙を写真にして話題になったのはこの人の次作だったっけ?
鼠と竜のゲーム読んだ。 壮大な叙情詩の時代の一部をかいつまんでるせいか やや途中途中で説明調の台詞があったり、それでもわからない単語がでてきたりするけど ロマンチックなお話あり、微妙にホラーなお話あり、作者の猫に対する偏愛ありで非常に面白く読めた。 個人的にSF的なテクロノジーとかに興味を持ちやすい性癖なためか、 表題作の鼠と竜のゲームが一番面白く感じた。ぬこかわいい。8点。 余談だけどク・メルでイメ検したら案の定見つかった。 今風に描いたらネコミミモードなんだろうか。
>843 電撃はマシな方だと思うけどね。 ソノラマや富士見は死に体に近いし、他の文庫はもっと酷いな。
>>843 この人は確か2作目以降は電撃文庫じゃなくてハードカバーになってる。
表紙はもちろん萌え系じゃないだろうが。
>表紙を写真にして話題になったのはこの人の次作だったっけ?
挿絵なしのヤツはやったね。表紙は写真じゃないけど。
電撃は実際まだコンスタントにリリースされてて新人も毎年出してるし
だいぶマシな方だろう。
萌え指向以外でもたとえば上のハードカバー、イラスト無し、
萌え指向以外のイラスト(バッカーノとか…アレも萌え絵に入る?)のもある。
と思うがどうだろうかね。
ま、板違いなんだろうが。
>>841 そうだね。言ってることが妙にかたくなで古臭いから
たぶんこれは老人の書いた文章だろうって思うよね。
848 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/18(土) 21:30:35
J・G・バラード「結晶世界」 4点 初読時は早川だったが、今回は創元で読む。 まあ、現時点での評価こんなものかと思う。 結晶化してゆく世界(結晶化した鰐というイメージが鮮烈だ)、 この美的かつ凄惨な滅びのイメージで読ませる作品だが、 あまりに科学的考証がスルーされ過ぎ、かつ、小説として秘境冒険もの風の設定も全く と言ってよいほど活かされていない。 科学の衣装をまとった面白い法螺話であり、ミステリ、冒険、エロ等先行して確立された 他ジャンルの要素を効果的に取り入れられること、これが「SF」というジャンルの持味 なのだが、この2点を放棄してしまったら、最早それがSFと言い得るのかどうか、 大きな疑問があるところである。 この事は、ニュー・ウエーブ、サイバー・パンク以降のSFに一般論として妥当する ものである。改めてSFヲタ諸兄の猛省を促したい。
「パヴァーヌ」キース・ロバーツ 設定は実に魅力的だー! 連作短編集なんであんまり人物的な深みまでいかないかも。 その分、歴史の大きなうねりが感じられるのは改変モノとしてよし! あまりに正統的なリアリズム調は正直今の日本人読者には耐えがたいかもしれんが、 ハヤカワ青背で鍛えたやつなら大丈夫だろ。 ただひたすらイングランドの荒れ地の風にさまよえ! 「腕木通信」(中野明)「蒸気機関車メカニズム図鑑」(細川武志) などをあわせて読むのもよし。
850 :
849 :2005/06/18(土) 21:53:08
あ、知らない人がいるかも知れないんで、 「パヴァーヌ」のおおまかな設定あとで書いときます。 あとこの本表紙が「どうだー改変モノだぞーっ」て感じでいい!
851 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/18(土) 22:00:54
>この事は、ニュー・ウエーブ、サイバー・パンク以降のSFに一般論として妥当する >ものである。改めてSFヲタ諸兄の猛省を促したい。 今更そんなうん十年前のこと猛省しろって言われてもなぁ。 ニューウェーブなんてオレまだハイハイしてる頃の話だし。 とりあえず偉そうな口聞いて一人で自己満足してるだけだねこのミステリって人は。
今時こんなSF観持ってる人がいるのか ミス住が最近のSF読んでないのがよくわかったよ
じゃあ、スルーで。
パヴァーヌは歴史改変の目の付け所が良いよね。 テクノロジが世界に及ぼす影響とか面白いよね。
ミス住ってイカレタ爺さん? 50代以下で、結晶世界を早川(SF全集?)で 読んでるなんてありえない 若いやつが爺さんを装うにしても、 結晶世界が早川ででたことを知ってるやつは マニアだけだろ
>>855 図書館とかにあんじゃね? 高校にあったなあ、早川全集
まあそのときはSFに興味がなかったんだが…
ちなみに今18ね
うそ? 高校に早川全集があるの? いい学校だな…… 俺30代後半だけど、物心ついた時点(70年代後半)で 既に絶版で入手不可能だったよ
そうです図書館です。 ミス住は近所の図書館にない本は語れませんw
「結晶世界」収録の世界SF全集は併録の「グレイベアド」目当てで 買ったやつが多いんだよ。訳者はそのままで創元文庫に 収録されるまで「グレイベアド」はこれでしか読めなかった。 40前後のファンなら持ってても全然不思議じゃない。 855はミス住を叩くつもりで余計なこといって恥をさらしたな。
860 :
849 :2005/06/19(日) 11:30:33
>>854 まず無敵艦隊がロイヤルネイビー撃破してるでしょ。
教皇庁がヨーロッパに圧政敷きまくってるでしょ。
そしたらどんな丁々発止の火葬戦記絵巻が出てくるかと楽しみになるじゃない。
ところがキース・ロバーツはそんなことしない。
ひたすら「もうひとつのイングランド」での普通の人々の暮らしを描く。
それはもう精細に描く。いろんな職業の人のことを描く。
(「古い人々」は蛇足かなーと思った)
そう、「パヴァーヌ」目の付け所がいいんすよ。
この一歩引いた感はそんじょそこらの歴史改変小説にはない。
しかも教皇庁の規制のおかげで蒸気車とか腕木通信みたいに
「実用化したけど長生きしなかった」技術が主役張ってる。
ただ教皇庁を法王庁って訳すのやめれ越智道雄さん。
カトリック中央協議会みずから「法王庁イヤン 教皇庁って訳してね」と言っておろうが。
マスコミと違って日本の皇室に遠慮する必要ないんだからさあ。
あと「路上蒸気列車がばんばん走ったら道路はえらいことになる、道路補修斑の描写ないのが不満」
と訳者あとがきと書いてあるけど、作中に「道路の状態が悪いので列車規模を規制する」という描写がある。
だから、道路が荒れるのも元々折り込み済みの商業規制策なんじゃなかろうか?と思った。
861 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/19(日) 11:45:46
>>860 > そしたらどんな丁々発止の火葬戦記絵巻が出てくるかと楽しみになるじゃない。
ならない。
えーーーー ならんのー?
>>859 40過ぎにしては子供っぽい煽りが読むに耐えんよ。
とりあえずギブスン3部作と「スキズマトリックス」くらいは読んでから
サイバーパンクを批判してほしいもんだな。
ミにまかうやつらがウザくて仕方ないんですがね… 同レベルになるのは嫌だが、あんたらはまだ言えば解るだろ?
>だから、道路が荒れるのも元々折り込み済みの商業規制策なんじゃなかろうか?と思った。 活版印刷の禁止、移動の制限、通信の独占…で教会が制限しようとしていたものこそってやつね。 高校とかで習った話をこんな重厚なSFにしたてあげるなんてと感動しちゃったよ。
>>865 そこはもうだめだろ。
荒らしと馴れ合うスレになってる。いろんな板が荒れるの喜んでるやつもいるような・・・
がまんできない奴はNGで何とか対応してくれとしかいえん。
>>860 エエー、本筋とは関係ないにサイドストーリーだけど、
信号手の話が一番好きだ
869 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/20(月) 10:29:58
日本で最後の腕木信号(鉄道用のセマフォー)は ついこの前無くなっちまったんだっけ。 「機関車のえほん」(機関車トーマス)好きな人はわかると思うけど、 昔の鉄道信号は全部人力でレバーを倒して操作してたんだよね。 ターミナルとかジャンクションの信号塔は腕木が林立して壮観な眺めだったらしい。 きっと作者はそんなのばっかり見て育った鉄ヲタ少年だったんじゃないかな。 どうでもいいけど宮沢賢治の「シグナルとシグナレス」もぶっとんだSF作品だったな。 信号器が恋をする話。
スティーブ・マーティンの凡作「LAストーリー」では 道路標示版が電光文字で主人公に語りかけてくる。
記憶屋ジョニイでもクジラサイボーグが電光掲示板で語ってたな
梅田地下オデッセイでは地下街が館内アナウンスでしゃべってたが、あれはチト違うか。
874 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/20(月) 20:19:34
ネビルシュート 「渚にて」 訳者が下手なのか、ソフトなSFなのに、ブラッドベリやハインラインのような 読者を惹きつける文体の魅力に欠ける。
875 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/20(月) 22:37:56
「虎よ、虎よ!」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「ニューロマンサー」 「ブラッド・ミュージック」「接続された女」「ヴァーミリオン・三途」 「世界の中心で愛を叫んだけもの」… この辺は読破しているが、SFヲタが糞呼ばわりするクライトン作品ほどの 面白さを持つ作は皆無であった。 これらの作には、1%の科学に対する啓蒙も、99%の科学の表装をまとった面白い 法螺話の魅力も無いのである。 思うに、蔑視され続けたSFというジャンル、そのジャンルの泥土の底から 湧き上がったかのような「SFヲタ」という人種が、その劣等感と社会的偏見に対する 反抗心ゆえ、一見、前衛的であり「文学的」とも見ゆるところの、ニュー・ウエーブ、 これに続くサイバー・パンク等を必要以上に持ち上げ、これが今日における過大評価に 繋がってしまったのであろかと思う。 心あるSFファンよ、毎日、就寝前に1回は、私のこのレスを熟読し、 SFが真にあるべき姿を、今1度考え直して欲しい。 上記の点、肝に銘じておけ。
福島によって海外SFが紹介されはじめたころは 御三家が活躍した50年代の作品とニュー・ウェーブとが 入り乱れて紹介されてたわけだから ニュー・ウェーブを必要以上に持ち上げたとかはないと思うんだが
☆★重要なお知らせ★☆
当スレにはネタバレ及び間違いだらけの「論考」、
及びスレ住人を見下し嘲笑行為を繰り返すコテハンが居ついています。
ネタバレの危険が高い彼のレスを目にしたくないという方には、
2ちゃんねる専用ブラウザの導入をオススメします。
そしてブラウザのあぼ〜ん機能・NGワード機能を使い、
ミステリ板住人
をNGワードに設定しましょう。
なお該当コテハンは、誹謗中傷は元より、
名無しによる自作自演、騙り、詐称行為等の常習者ですので注意してください。
該当コテハンと思われる書き込みにアンカー(>>)を付けたレスは、
本人による自演と判断して問題ありません。
2ちゃんねる専用ブラウザに関するサイト monazilla.org(w
http://www.monazilla.org/ 次からこんなのテンプレに入れないと無視しろといっても876みたいなのがわいてきそうだな
↑ミス板のやつ「ミステリ板住人」に変えて貼っただけなんで、文言は考えんといかんかもしれんが
>875 つまりScience要素がないとSFにあらずということですか。 古いね〜
>>876 もとより議論提起が目的ではないことは一読して理解できそうなもんだが。
いまどきミス住を本気で相手にしてる奴がいるとはw 99%自演だろうが、もし素でやってるんならやめたがいいよ ださいから
>>877-878 んじゃ俺は時代劇板から不要な項目を削った奴を貼っておこうか。
★荒らしの自作自演や陰湿な挑発、ID表示でも明らかな煽り書き込み等などはスルーを、反応した書き込みにもスルーを。
(反応すると削除依頼の妨げとなります。 荒 ら し の 名 誉 毀 損 書 き 込 み があっても却下されます)
上記の名誉毀損書き込みを行った、荒らしコテハンにどうしても我慢できない場合は以下の最悪板のスレへ。
【俺は】ミステリ板住人被害者の集い57【炉だよ】
http://tmp5.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1118872440/l50 ●スレを私有化し、日記代わりにする事や、スレ違いの講義なる長文、オリジナルシナリオなる長文などの書き込みは、
ご自身のサイトを作り、そこで行ってください。削除人からも警告されている行為です。
あぼーん多いな。
はいこの話終わり 感想書きますよ
885 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/21(火) 22:59:52
ニューウエーブ前も含めてだが、翻訳の時期にかかわらず、ブラッドベリ、ヴォクト、 バラード等、この辺の作家の作品は、「SF」という観点で読めば、 当初から違和感有り有りなものであった。 仮に心あるSFファンが、HやTの社屋前に集結し、「これはSFではない」との 意思表示の意味合いを込め、「アイヤー!」の掛け声と共に、焚書を行なっていたと すれば、今日における「SF」という概念の不確定的な拡大化、これに伴う曖昧化は 避けることが出来得たと思われる。 ちなみに、「ミステリ」においては、その原点及び本流をなすところである本格ミステリは、 そのコードも明確化されており、いわゆる「文学」とは峻別されたところの ジャンルの確立がなされている。(このことによる問題はあるが) SF本来の魅力をスルーし、ニューウエーブ以降の作品群を利用し、 SF=文学とのいびつな方向性を目指したSFヲタの暗躍に、 日本SF史における暗部のひとつを見るのは、私ひとりではないであろう。
暇つぶしレス。 ミステリのコードによる問題をもちょっと解説して欲しいねえ。 「SF=文学とのいびつな方向性」を百歩譲って認めたとしても、それが「『文学』 とは峻別された」ミステリとどう違うのか。「いびつな方向性」と「峻別」と はどう違うのか。 なんかさ、「UFOは科学では証明できない」ことを科学的に証明しようとする 人みたい。
888 :
886 :2005/06/21(火) 23:44:39
889 :
◆GacHaPR1Us :2005/06/21(火) 23:49:53
すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた ハヤカワ文庫 FT
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア (著), 浅倉 久志 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150203733 幻想小説。
キンタナ・ローはこないだ日本がボロクソにされたメキヒコの東海岸の一部。
思うんだが、白人ほど「グリンゴン」などと揶揄されるに相応しい人種も無いと思う。
敵よりも味方を憎み、常に力で制圧し、都市を作っては汚し、その無限の欲求を有限の物質で
かなえんと欲する、まさしく「グリンゴン」だ。
まあそれはともかく、書かれた時代はちょうどティプトリー女史が女性作家であることを
カミングアウトした時期のもの。詳細なディティールと綿密なプロット、奇想天外のアイディア、
そして、端々に現れては消える魅力的なキャラクター。ティプトリー節全開なので、
彼女の作品が好きな人は超お勧め。10点
890 :
◆GacHaPR1Us :2005/06/21(火) 23:56:50
塵クジラの海 ハヤカワ文庫FT
ブルース スターリング (著), Bruce Sterling (原著), 小川 隆 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150203539 某スレでも指摘されてたけど、自分も主人公の年齢は20代でよかったように思う。
特にメトセラ技術が達成している世界観では。
ダルーサへの「痛み」を通じた愛情表現、船長の存在感、なにより万国ビックリショーもビックリの
肉食(?)ばかりの生態系。っていうかH2Oが重要な因子なのね。とか、アイディアは新人のものではない。
これを「酷評」したっていうSFファンジンってどんなんだったんだ?
サイエンス・ファンタジーであることが問題視されているような紹介のされ方が納得いかないけど、
これは名作である、と断然できる。
でも、思うのは、ニューハウスは麻薬から脱することがホントにできたのだろうか?
逃げても逃げた先には別の誘惑があるだけなのに・・・。
10点。こればっかやな
最近ここすげーな。
今はSFブームだからね(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ここよりSFマガジンスレのがやばい、この板にしては早すぎ しかし本来その話題が向いてるであろう、表紙スレや イラストレータスレは……
タフの方舟2 天の果実/ジョージ・R・R・マーティン 1は未読。 ヴァンス風のエキゾチックSFが好きなので、 やはり5話「魔獣売ります」が一番面白かった。 が、同時に喪われてしまう魔獣闘技場が惜しいとも感じてしまう。 ヴァンス主人公なら自分で最強の魔獣を作り出して 闘技場を制覇してしまうんだろうな…。 商人というよりは、(ここまでの力があれば、営利に勤しむ必然性は無いように思える) 慇懃無礼なソクラテスといった趣のタフのキャラクターは痛快で、 このシリーズが2巻だけ、というのは惜しい。
>>885 ミス住さんは古参のSF者なんですね。
SF歴の浅い自分には興味深い話です。
もしよろしければ、
>ニューウエーブ前も含めてだが、翻訳の時期にかかわらず、ブラッドベリ、ヴォクト
が何歳頃の体験で、現在SF歴どのくらいなのかお教え下さい。
897 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/23(木) 22:10:17
「インド洋の死闘」D・A・レイナー(創元推理) ナポレオン皇帝のフランスはヨーロッパばかりに目がいってモーリシャスを軽視していた。 ここを拠点にふんばることで、にっくき英国の生命線インド洋を押さえることができるのに! フランス領インドを失陥した今、モーリシャスは穀物不足で放棄寸前の状態にある。 そこへ英東インド会社の商船3隻が船出したというニュース。穀物を満載して。 仏海軍26門フリゲート「ピエモンテ−ズ」は3隻の拿捕をねらって動き始めた。 これを守らんと駆けつけたのは26門フリゲート、英国軍艦「サンフィオレンツェ」 砲数では互角だが、カロネード砲数、乗組員数で大いに劣る英国軍艦が どうやって仏軍艦から東インド会社商船を守りきったか、というお話。 フランス側がかっこ悪く描かれすぎなんじゃないの?という気はしたが、 テンポもいいし、図解がわかりやすかったので7点あげたい。 ええと、どこがSFかというとですね…… ええと…… 星界シリーズやマンティコア宇宙軍の参考書ってことで……
マンティコアだけに反応した自分が憎い。
899 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/23(木) 23:10:21
SFヲタは勘違いをしているようだが、一応、コードが確立しているのは、「ミステリ」 ではなく、「本格ミステリ」である。 SFの現状は、コードが確立されている部分が無く、無節操な拡大化により「SF」と いうジャンルそのものが不分明化している。 このままでは、いずれ「文学」というジャンルが、ブラックホール的存在となり、 「SF」とういうジャンルそのものが、吸収され、消滅するやもしれぬ。 (まあ、ミステリ板の住人である自分にとっては、どうでもいい話ではあるが(w ) 続きは、誘導があったリンク先で話し合いましょう。 僕は、今「アキバ6万1年」(仮題)という空想科学小説を執筆中です。 書き下ろし作品です。 連載のための適当なスレを御教示ください。(この点、心しておけ!) もし適当なスレが無いのであれば、このスレで連載を開始する予定です。 (つまり、自作が今日読んだSFであり、削除対象とはならない) 西暦6万1年。人類は正義の心をダウンロードすることに成功していた。 ウインドズ600000により、正義の心をダウンロードされた電脳警官 竜文字四郎(りゅうもんじしろう)は、今は電脳犯罪者の巣窟と化したアキバシティに 単身乗り込んでいった…彼を次々に襲う危機又危機。
900 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/23(木) 23:20:42
「闇よ落ちるなかれ」スプレイグ・ディ=キャンプ 改変モノの古典ということで読んでみた。 うーん、あえてローマ衰退期を選んだのはなんでだろうか。 どうも全編に貧乏臭さがただよって、リアルと言えばリアル、 スケール感に欠けるといえば欠けるような気が。 マーティンが「近代化」めざして奮闘するさまはとても楽しい。 マーク・トウェイン「アーサー王宮廷のヤンキー」 フィリップ・ホセ・ファーマー「リングワールド」にも似た読後感があった。 ただ異なる時間線を歩みはじめた世界のなかで 主人公がそのまま生きていくっていうラストはどうも…… 風呂敷をたたんでないというか、SF風味が足りないというか。 6点
901 :
900 :2005/06/23(木) 23:26:44
ちなみに これ読んだおかげで東ゴート王国に親しみがわきました。 今まで「フン族にカスピ海から追っかけられてイタリア乗っ取った蛮族」 としか思ってなかったからな。 蛮族に味方してローマ帝国(ビザンツ)と戦う小説*ってのも珍しい。 時代設定にちょい評価プラス。 *サトクリフのローマンブリテンシリーズにそういうのあったっけ
震え上がった。
ウィンドウズ600000...... .......あれ、六十万!? ............震え上がった。
>>900 ああ、そういう渋い改変物が読みたいなあ・・・。
シルヴァーバーグの「永遠なるローマ」とか、
キム・スタンリー・ロビンスンの「米と塩の歳月なんて」
一体いつ邦訳が出るんだろう・・・。
せっかくだから「ファーザーランド」でも読み返してみるか。
>>904 「ニッポン太平洋帝国」G・ミキ・ヘイデン読み中だけど、これはどう?読んだ?
シルヴァーバーグは邦訳出ないと踏んで原書買った(まだ積ン読w
いい感じにやばくなってきたな。
907 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/24(金) 19:03:26
>フィリップ・ホセ・ファーマー「リングワールド」 マルティヌス、そこは「リバーワールド」だ。
908 :
896 :2005/06/24(金) 21:52:11
「さよならダイノサウルス」ロバート・J・ソウヤー タイトルだけ見て「REX 恐竜物語」系の恐竜と人の心温まる物語を想像してたんだが かなり違った。 おもしろくはあったけど、なんかすっきりしない点がいくつか。 ・時間旅行とタイムパラドクスの整合のさせ方が納得いかなーい。 ・時間旅行先の最後のカタストロフィがちと安易だ。納得いかなーい。 うんちくもあんまりくどくないし、楽しく読めた。 科学知識は割と新しい……って行っても1994年当時としてもそんなに最先端じゃないかも。 作風としては大時代的かな。 恐竜物としてはもう少し生態描写で楽しませて欲しかったかも。 「ドスドス」歩くティラノサウルスってイメージ的にはゴジラっぽい。 初ソウヤーとしては割と好印象でした。
>>907 めっちゃ笑った。
が、なぜか900読んだとき気付かんかったw
911 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/06/25(土) 00:47:24
「太陽の王と月の妖獣」ヴォンダ・N・マッキンタイア(ハヤカワSF) だめじゃった。 妖獣のいる意味がわからん。 わざわざSF風に仕立てなくても、 ただのお気楽ポンチなバロック宮廷小説でよくね? そもそもバロックとやらの大嫌いな俺だが(ワイドスクリーンバロックは好き) この小説はバロックの嫌なところだけを煮詰めて出してきたような読後感だった。 あとドラクロワ兄はバカにしか見えんし、ドラクロワ妹は血の気多すぎ。 時代自体がそうなんだろうが脇役に魅力ゼロ。展開もたるい。 いろんな意味で読んでていらいらした。 ルイ十四世とかベルサイユとかいう言葉にピンとくる人なら読んでも損はないと思うけど。 3点 めげずに「夢の蛇」にも挑戦してみる予定。これは面白そう。
>>911 同感。
何でSF文庫なのか最後までわからんかった。
歴史改変小説だから・・・かな。 世界玄宗文学賞とか全米図書賞だったらハヤカワFTで出てたかも。
歴史改変モノつながりというと語弊がありまくるけれど。 紺碧の艦隊1〜3巻。 ・・・SFだと強行に主張する友人の話を信じて借りて読んでみたが、 歴史考証もへったくれもない単なる妄想自慰文しかなかった。 せめて、真っ当に歴史考証した上で書いてくれてればよかったんだが。 0点。
荒巻の劣化って激しすぎwww
伝奇物に走った以降の荒巻はいらん。 ビッグウォーズならまだ読めるが。
伝奇もののほうがビッグウォーズより先なんだけど
919 :
でへ :2005/06/28(火) 00:26:09
現代SF1500冊 乱闘編 大森望 太田出版 昨日、じゃなかった一昨日読了 大森氏が1975年から1995年にかけてリアルタイムに読んだSFの感想を、 リアルタイムに語った文章を掲載した本です。 (厳密に言うと、そのままではなく、今の大森氏の注釈あり) この本では氏のSFに対する大いなる愛と、SFで飯を食ってきた者としての 冷静な目が同居しており、なかなかの傑作だと思います。 ただし(氏のSFに対する愛ゆえに)評論としては公正を欠く所があり、 SFファン全般にはお勧めはできないと思います。 奇しくも私と大森氏とは同じ年齢です。 大森氏と私のSFに関するのめりこみ方は、比較にならない位違うのだろうけど、 (もちろん大森氏のほうが上) この本を読んで共感することは多々あった。(違うところも結構あったけどw) 読んだ当時の時代性による思い、自分の年齢から来る思いというのは、ほかの 年代のものには100%は理解できないものだと思う。 同じ年代(1950年後半から1960年前半)生まれでSFにハマッタ人たちには、 この本に共感することがたくさんあるだろう、その意味で、その人たちは 買うべき本だと思うし、買って面白いと感ずる本だと思う 私と同じ年代(1950年後半から1960年前半生まれ)のSFヲタには9点、 それ以外の人には勧めません。 それ以外のSFヲタには、昨日読了しました SFベスト201 伊藤典夫編 新書館 8点 をオススメします。本を選ぶ上で参考にする書評集としては、こちらの ほうが良いでしょう。
「ΑΩ」小林泰三 「UMAハンター馬子」田中啓文 どっちもウルトラマンネタ。 どっちも「洒落が通じない人は怒るよなあ」なデキ。 前者を読んだ温帯がキレたとか。 後者は、駄洒落だけでまとめあげる手腕に感服。 「ヨグ・ソトホート」ってw
922 :
◆GaChAPiHNI :2005/06/28(火) 22:38:36
サラミス
佐藤 哲也 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086149 表紙といい、版元が早川といい、さらにいえば紹介されたのがニートでディープな
「S-Fマガジン」とくれば、まともな”歴史小説”であるはずもなく。
かってヘロドトスが「歴史」の中で記した、ペルシア戦争での「小田原評定」、あ、
今思い出したんだが、代名詞に使われている歴史的事実よりも古いネタに対して
この命名はどうなんだろう?逆にこれは小田原評定のほうを「サラミス評定」と
呼ぶのが論理的、かつ合理的なのではないだろうか。
まあそれはともかく、その「サラミス海戦」の様子、いやもっと正確にはサラミス海戦に入るまでの
ギリシャ側のすったもんだをそれはもう細かく、いやもう饒舌に、っていうかなんというか
クドいいだろ?おじさん、クドイだろ?うふふ、ってな感じでねちっこく視覚的に迫ってくるハゲのおっさん
のようなそんな文章でこと細かく解説する内容になっていて、それはそうとキャラの中でも
自分はバットスになぜか凄い親近感が沸いた、なぜだ?まああれだ、ギリシャ側の会議の模様とか
どんな感じかを一言で説明すれば、2ちゃんねるである。煽りあり恫喝あり無駄に腰が重い管理人の
存在あり、と完全に狙ってる。
無論、アレキサンダー大王も「バカ」の役でちゃんと出演している、これをハリウッド的だなんて
誰が言い出したかしらんがすごい誤魔化しだと感じる、
SFが好き、というか歴史小説が好き、というか、それよりもなによりも落語が好きな人にお勧めである、
10点
黒き流れシリーズ(川の書・星の書・存在の書)/イアン・ワトスン 三部構成のシリーズとしては、珍しく(?)第二部『星の書』が一番面白かった。 三つのパートそれぞれが、登場人物を除けばとても同じシリーズとは思えない ほどの急展開を見せるのにも関わらず、それぞれがちゃんと構成されていて、 伏線が途切れることが無いのは驚き。 「月の薔薇コンテスト」「千億の人間の脳を燃やして作るレンズ」「電波で会話する植物人間」 などそのアイディア、イメージだけでもお腹一杯になる。 主人公の少女が、徹頭徹尾プラグマティックな性格で乙女チックさの欠片も無いのは、 物語としてはやや辛い(処女喪失も自慰も拷問されるのも、淡々とこなすヒロイン…)が、 そういうタフを通り越したような性格でなければ、この話の主役は務まらないようにも思える。 ドラゴンボール並に死ぬ。射殺されたり自爆したり。こんなヒロインの死に様見た事ない。 オチはやや拍子抜けな感もあるが、一気に読みきったせいか、さわやかで良い結末、とも思えた。
924 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/07/01(金) 22:41:11
エドモンド・ハミルトン「反対進化」 7点 最初の方の収録作を読んだ限りでは、どうかと思ったが、 さすがに「フェッセンデンの宇宙」以上の作品は見当たらないものの、 全体を通して評価すれば、かなり面白い作品集である。 簡単に各作品の講評を記してみたく思う。 「アンタレスの星のもとに」 これを面白いと言うSFヲタは時代錯誤のアホの典型と言い得る。 内容もボリュームも中途半端な冒険SFであり、この作を冒頭に持って来たのは失敗 であろう。 「逃げる銀河」 タイトルが、ややネタばれ気味。それなりの科学風法螺話の面白さは備えた作だが、 その程度の作に過ぎないとも言える。 「ウリオスのリベンジ」 冒頭にアトランティスとか出て来た時には嫌な予感がしたが、 この予感を裏切る「時空」ならぬ「時代」を超えた壮大な法螺話が楽しめる。 インカ文明の脳外科手術あたりをヒントに書かれた作かと思うが、 SFとしては肝心要なエピである脳移植の詳細が全く書かれていないのは、 科学に弱いエドらしいご愛敬か(w 主人公ウリオスたちが、祖国を滅ぼした裏切り者追跡のためには、非情に徹しており、 ありきたりな正義の人ではない点は面白いし、 「生きる」ということを、ふと考えさせるようなシニカルな味わいがあるラストも印象的 である。
925 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/07/01(金) 22:42:27
「反対進化」 表題作であり、山本弘の著作でも紹介された作品だが、タイトルが完全ネタばれ。 ゼリー状の生物が登場した時点でオチが読めたものである。 こんな程度の出来では、アホなSFヲタは騙せても、ミステリ読みとしては猛者の部類に入る筆者などをごまかすことは出来ないのである。 「失われた火星の秘宝」 エドガー風冒険SFとしては、予想外の面白さがあり、それなりに楽しめるものがあった。 ただし、それだけ。 「審判の日」 編者のあとがきには、「…手塚治虫や石森章太郎の絵で場面が浮かんでくる」 とあるが、まさに禿しく胴衣(2ちゃんねらー風 (w ) (どちらかと言うと、手塚先生風か) 人類の生き残りとミュータントである獣人とのファースト・コンタクトがスリリング に描かれている。 この手の世界を書くのが得意なブライアンなら、どう書いたであろうか。 「超ウラン元素」 一転、マイクル風のサイエンス・スリラーで一気に読ませる。「プレイ」を想起した。 「異境の大地」 今度は、J・G風のネタだが、これも面白く読ませる。「結晶世界」を想起した。 SFではなく、怪奇小説だが「木に愛された男」などとも、どこか似たテーストを 感じる。 「審判のあとで」 これはアイザック的でもある。アンドロイドの描写が面白い。 「プロ」 父親としてアストロノーツである息子を誇りに思いながらも、 同様に宇宙へ憧れる者、それに関する「プロ」としてのジェラシー。 非常に地味だが、アンビバレントで複雑な心理を描き切った佳作。 SFとしてより、ひとつの短編小説として評価出来るものがある。 ただし、アダムスキー型空飛ぶ円盤とグレイ・タイプのエイリアンを何よりも好み、 メン・イン・ブラックのようなコスプレでアキバを徘徊しているSFヲタに この作品の良さが理解出来るのかが、懸念されるところである。
926 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/07/01(金) 23:20:34
>>922 何が「あ、今思い出したんだが」だ?馬ー鹿。(嘲笑
文章を脚色し過ぎ。見てるこっちまで恥ずかしくなる。
がちゃにつっこんでもあまりなあw
「ダイヤモンド・エイジ」ニール・スティーヴンスン(早川書房) この装丁は「ディファレンスエンジン」を角川に取られた恨みか?w 舞台に未来上海を選んだのはさすが。 ナノテクで成り立つヴィクトリアン国家という大ネタで、 擬似国家がひしめく「租界」でのよりどころのなさと無茶苦茶さに没入できる。 淑女教育用デバイス「プライマー」の理想的RPGぶりには 言い古された感想かもしれないが「俺も欲しい」と思う。 ストーリーにはぐいぐい読ませる力があって、 文庫本1000ページ相当の長文も2日で読めた。 ただ伏線回収しなさすぎというか、より道が多すぎというか、 物語のキレとしては今ひとつの印象。 (無駄なディテイルに惹かれる人には好印象かも) コニーウィリスの「犬は勘定に入れません」とか森薫「エマ」にあるような ヴィクトリアン描写はないので、そういうのに埋没したい人にはお勧めしない。 7点
「ラット・キング」チャイナ・ミエヴィル(角川ブックプラス) 表紙若干キモイが、面白いよこれ。 ロンドンのホ−ムレス的世界に君臨するラットキングが強烈すぎ。 ゴミを喰い、屋根を跳び、下水道に精通するラットキング。 主人公はラットキングの甥というところから話が始まるが、 ひょろい笛吹き男とか鳥の王とか地下宮殿とか色々出てきて半分アメコミだなこりゃ。 主人公が成長していくにつれ、ラットキングがどんどんダメオヤジ化していくのが笑えた。 アイディア自体は高野文緒「ムジカマキーナ」と同じだが、 より童話的説得力に満ちていて楽しい。 ドラムンベースという当時の流行を中心に据えてしまったことで ある種の寒さを出してしまうという失敗はあったが、まあ気にしない。 ブリテンの作家がロンドンを舞台にして初めて書ける、 ドライブ感にあふれた良質エンターテインメントだと思った。 8点
931 :
930 :2005/07/02(土) 00:49:03
この作品にはロンドン本来の魅力を感じる。 アメリカ人作家がロンドンを描くと、 どうしてもヴィクトリアン/ジョージアンな女王陛下の霧の都になってしまう。 (チバシティと同じことが起きる) それはそれで好きだけど、ロンドンはそれだけじゃないだろう、という。
932 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/07/02(土) 09:28:33
「傀儡后」 牧野修 初マキノ。 なんかいろいろと爆発してて楽しめた。 ホラーから入った人にはつらそう。 6点
933 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/07/02(土) 13:07:19
長沢工「天文台の電話番」 7点 SFヲタには「西の空にUFOを見たのれすが…」(実は金星(w))とか、 訳がわからない電話を天文台にかけて、職員の人を悩ませる輩が多いようである。 本書は、こういった連中に突き付けて読ませたい科学エッセイの佳作である。 著者は、国立天文台広報普及室に属しながら(非常勤)、温厚なアドバイザーという タイプではなく、ちょっと頑固なところがある学者爺というのが面白い。 農業高校定時制から東大の天文学科、同大院へ進学し、理学博士号取得、 ただし、就職先は東大の地震研究所という変り種の秀才である。 2001年刊行(従って内容は2000年までの話題)と、少し古い本ではあるが、 既に、ゆとり教育による学力低下、学生の理科離れ、世間のオカルト信仰等の 現時点でも通じるような問題点が指摘されているのは鋭いものを感じる。
>>924 ,925
あんたまったく読めてないな。
最後の「プロ」を誉めるなら、この作品を補強するために「アンタレス」があることに気付けよ。
つまり、「プロ」の主人公の作家が、むかし「アンタレス」みたいな作品を書いていたってことだ。
さらにいえば、この作品集全体が、「プロ」の作家の経歴を彷彿とさせる構成になっている。
ほかの作品の評価も的はずれなのが多くて、呆れるを通り越して悲しくなるよ。
バカにかまうバカ
つうかいいかげんミス住いじるのやめろよ>クネ
939 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/07/02(土) 13:35:24
>>934 東京創元社は完全週休2日制らしいな、商品を批判されて切れるのは
「プロ」として非常に見苦しいものがある。
読者からの声は、謙虚な姿勢をもって傾聴したまえ。
後ね、
>>932 もSFヲタが書いたものにしては、あまりに寒過ぎるものがある。
自戒されたし。
以上、他板スレから来た友人として忌憚が無い意見を書かせてもらった。
ポール・オースター「最後の物たちの国で」 9点 カタストロフ後アメリカに渡った女性が主人公。手紙スタイル。 アメ公の好きな「家族の再生」とかフリーダムとかカケラもなくて、 ただひたすら汚辱と苦痛にまみれたド貧民生活をめんめんと語る。 新聞紙で肥満みたいになったガリガリの人の描写にはワロタ ジーンウルフの「アメリカでの七日間」に似た設定だけど もう少し寓話的、終末的な匂いがあるか。 なんかアメリカでは妙に真面目な受けとられ方したようだが、 (「現に世界にはこういう生活をしている人がいるザマス! キーッ」など) 俺は普通に近未来アメリカに生きる人々を描いたSFとして楽しめた。
成田良悟「バッカーノ!1931 鈍行編・特急編」絵エナミカツミ 6点 後輩に勧められて読んだ。 ラノベは都市シリーズとやらを一冊(評価は2点)しか読んだことない。 まず上巻の前半すべてがプロローグにあてられているという構造にたまげる。 一本の列車のあっちこっちで話が進む。登場人物は多いが、 集団ごとに色分けされてるので特に見分けるのに苦労しない。 逆に言えばけっこう薄い。そんな中、キレ担当とおぼしきラッド君が非常に印象に残る。 下巻を読んで「まあ、よくまとめたな」と感心。 不死者とかのラノベ的要素はどうでもいいと思ったが、 まあ密室ドタバタ小説として値段分は楽しめた。 扉部にエピソードごとの名場面イラスト?(セリフつき)が数頁あり、 雰囲気をつかむのに役だった。
942 :
941 :2005/07/02(土) 14:15:47
>集団ごとに色分けされてるので特に見分けるのに苦労しない。 >逆に言えばけっこう薄い。 集団ごとの色ははっきり描き分けられているが、 個々のキャラの性格はあんまり出てないな、ということです。
次スレ、ミス住はスルーってテンプレいれといたら?
948 :
905 :2005/07/02(土) 16:21:52
>>944 「ニッポン太平洋帝国」G・ミキ・ヘイデン 2点
先週読了してたんだけど、つまらんかったので書かなかった。
訳者あとがきには「ヘンなニッポン観はない」みたいな言があったが、
1990年代の作品だというのに相も変わらず
ステロタイプかつ珍妙なニッポン描写だらけで萎えた。
登場人物の名前が「谷崎」「川端」というのを見れば、
作者の日本に対する知識がいかほどのレベルかは一目瞭然。
なにしろ改変が起こる以前から改変されたニッポンになってるんだからなあw
そりゃまたw むしろ興味がわいたので読むわ。
951 :
◆GacHaPR1Us :2005/07/03(日) 09:16:50
ガチャはスルーが基本なのででしゃばらなきゃいい
しかし
>>951 の時点で危うい
つうか糞コテどもの話なんかどうでもいいから 感想書こうぜ
954 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/07/03(日) 10:48:03
まずカイより始めよつーことで 「架空地名大辞典」アルベルト・マングェル&ジアンニ・グアダルーピ(講談社) カロールメンからオズからゴント島からアーカムからローハンから ムーミンランドからゴーメンガーストからザントドンからラピュタからユートピアまで 載っていない架空地名はないというまでの徹底ぶり。 当地の歴史、地図、最近の出来事、当地を訪れた旅行者の顛末、 これから当地を訪れる人のための諸注意など、 ガイドブックじみた解説がいい味出してます。 改訂版は初訳で省かれていたものも訳されているという話。 今買うならそっちかな。 10点
955 :
954 :2005/07/03(日) 10:52:33
毛色の変わったファンタジー入門としても使えるぜ ハイだのロウだのエブリデイだのエピックだのと分類から始めやがる凡百の入門書より こっちのほうがなんぼかクールか知れません
クトゥルー期待したらアーカムしかなかった。
地球外は掲載対象外だからな インスマスは載ってるぞ
超人が異世界で活躍する痛快小説であるという触れ込みでソードワールドリプレイが10数冊送られてきた。 しかし、あくまでもひれは予習的なものであって、本番としてソードワールド小説が大量に送られてくるらしい。 果たしてどんなモンか。
ロードスみたいなもんじゃね?
>>958 このスレに書きこんだからには
それの感想も一冊ずつ書いてくれるのだろうな? ええ?
961 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/07/04(月) 22:53:52
小松左京「日本アパッチ族」 5点 久々の再読。角川文庫新版は随分と表紙が渋くなっている気がする。 (随所にユーモラスな会話は見られるとはいえ、シビアな展開が多い前半部分には適した 表紙かもしれぬが、アパッチが本格的に登場し活躍する中盤以降の展開(ここからが本筋であり、読ませどころでもある)には、ミスマッチ感が強い) 日本SF作家クラブオールタイム・オールジャンル・ベスト国内篇第29位にランクイン された古典的作品であり、文学好きの知識人にも好評だった作だが、 さすがに今読むと古さは否めない。 当然、開高健の「日本三文オペラ」を意識して書かれた作であるわけだが、 「純文学」と「SF」というジャンル違いとはいえ、作品的には若干見劣りする感がある。 そもそも、鉄屑を食らう日本アパッチ族の叛乱というアイデアそのものが、 小松御大と同じ関西出身のSFのマエストロ、筒井公向きのものであったように思う。 「筒井が書いたアパッチ族」、これに興味を惹かれるのは、ひとり私だけであろうか?
あ、なんか普通だし……
>>960 結婚するというんで、本の他にもエロDVDやら漫画も大量に送られてきたんだ。
今日第二弾のエロゲがきた。
何冊あるんだか知らないが、とりあえずダンボール三箱分の友情が重くのしかかってきたよ。
とりあえずリプレイは意外と面白かった。
エロDVDや漫画はわかるが、 ソードワールドリプレイを結婚前に始末するというのがわからない もしやご友人の婚約者はアンチSNEなハードコアファンタジー者か?
>>964 結婚
↓
今の部屋に同棲or引越し
↓
本多すぎじゃぼけ殺すぞ
適当にだけど、まとめページでも作ってみようかと思うんだ。 いいかな?
好きにしなよ
うむ、さっさと作れ
>>966 俺はなにも手伝わんが
がんばれ!!くじけるな!ひざをつくな
>>966 俺はなにも手伝わんが
あの、ずっと前からその…好き、でした…
>>966 俺はなにも手伝わんが
あう!おにぃちゃん・・・ダメだよ、わたしたち兄妹だよぉ・・・
>>966 俺はなにも手伝わんが
はやっ スレ1と2も入ってるのか?
>>973 乙!
見やすくていいね。
作品名でも一覧できるといいかなとオモタ
>>973 まとめページ作成乙かれ様っす!!
早速、お気に入りに放り込んどきますた。
>>973 GJ!
自分の書いた酷評が載っててワラタ。
>973 うーむ、見た目は大切だなあ。