1 :
人間七七四年:
2 :
人間七七四年:2009/08/20(木) 18:25:51 ID:wmHE739K
3 :
人間七七四年:2009/08/20(木) 20:23:34 ID:3U4kBKqN
司馬遼太郎の「城塞」
隆慶一郎の「一夢庵風流記」
おすすめ
4 :
人間七七四年:2009/08/20(木) 21:38:37 ID:yJt0lEgy
5 :
人間七七四年:2009/08/21(金) 09:29:56 ID:E78Qi3NP
>>1乙
堺屋太一が毛利、宇喜多、上杉を主役にした「三人の二代目」という新聞連載をやるらしいので楽しみにする。@徳島県民
6 :
人間七七四年:2009/08/21(金) 14:18:37 ID:filFjWda
>>3 そんな誰でも読んでるような有名なのをしたり顔で…
可愛いなお前
7 :
人間七七四年:2009/08/21(金) 20:05:47 ID:dsil++BL
他人を貶めることでしか自己を愛せないカワイソウな人
8 :
人間七七四年:2009/08/21(金) 20:25:58 ID:p6MyC7l1
えっ
9 :
人間七七四年:2009/08/21(金) 21:55:01 ID:u5UFJ05X
もっと近衛を愛してよ!そして抱きしめてよ!
10 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 16:27:04 ID:72xBojYe
>>5 徳島で山陽新聞読めるのか
つか超マイナー紙のくせに五木寛とか堺屋に小説依頼できるのは何故だ<山陽
11 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 17:32:22 ID:f2bUaO5A
>>10 たぶん他の地方新聞でも同じ連載始まるところがあるはず
12 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 17:37:07 ID:0NtzXx5s
静岡新聞でも連載ですよ
13 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 17:39:24 ID:LjQfO0cw
さいたまは?
14 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 20:53:12 ID:g5ycmEK6
>>10 徳島新聞は中日新聞とコネがあるから、大物新聞小説が読めたり4コマがちびまる子ちゃんだったりする。
15 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 21:22:48 ID:WnJynqMz
ってことは4コマチビまる子ちゃんの神戸新聞でも三人の二代目読めるのかな
16 :
人間七七四年:2009/08/22(土) 23:53:35 ID:gplXDqw9
○
>>1 乙 もうお前に用はない
く|)へ
〉 ヽ○ノ
 ̄ ̄7 ヘ/
/ ノ
|
/
|
/
17 :
人間七七四年:2009/08/24(月) 02:26:54 ID:KW2tsX0D
さすがに主役級の扱いはされないと思うので、ある程度でいいです。丹羽長秀のカッコいい小説があれば教えて下さい。
18 :
人間七七四年:2009/08/24(月) 06:13:45 ID:HNOHWBXx
19 :
人間七七四年:2009/08/25(火) 09:33:44 ID:sJVjTa6t
>>17 松本清張「腹中の敵」
短編だけどね
迫力ある丹羽さんが見られるよ
20 :
人間七七四年:2009/08/25(火) 16:06:59 ID:LR1iJH3B
堺屋いいなぁ
俺の地域は親鸞終わったと思ったら次は南極の氷運ぶ人が主役の小説だぜ…
21 :
人間七七四年:2009/08/26(水) 15:07:50 ID:xl+6y6Sc
仲路さとる「異・戦国志」まじおすすめ!
髷
23 :
人間七七四年:2009/08/31(月) 18:26:31 ID:0LW2zPB/
明日から連載開始「三人の二代目」
…二代目は二代目でも、黒田さんや蜂須賀さんや前田さんの二代目が好きな俺涙目な展開だろうけどw
24 :
人間七七四年:2009/08/31(月) 18:35:31 ID:HK4aalzW
>>23 黒田さんのところの二代目は、安部竜太郎の「風の如く水の如く」がお勧め。
25 :
人間七七四年:2009/09/01(火) 08:25:24 ID:/IVuMhhP
三人の二代目、第一話は謙信危篤直前の景勝と愛の人。
……やばい、いきなり萎えかけてる俺がいる。
前はむしろ好きだった愛の人を大嫌いにさせた大河が憎いw
26 :
人間七七四年:2009/09/01(火) 18:05:09 ID:L5RIJYE9
>>25 堺屋太一だからきっとうまいこと料理するだろうよ
毛利と宇喜多も偉大な祖父や父の危篤から始まったら流石にあれだが
27 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 00:07:02 ID:4mjYrxQp
大河はともかく、天地人原作っておもしろいのかな。
→ 序盤だけ立ち読みしたが、いまいちピンとこなかった
藤沢周平の「密謀」は夢中で読みきったんだが・・・
28 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 00:26:09 ID:Lud+i24J
>>27 個人的にはまるで面白くなかった。
同作者の「虎の城」は面白く読んだのだが…
29 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 00:58:57 ID:4mjYrxQp
>>28 ありがとうございます。
ブコフの105コーナーに並ぶまで待つかな・・・
30 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 02:27:29 ID:kAQb7VoS
景勝&兼続モノならまだ風野の「われ謙信なりせば」のほうがマシ
31 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 10:47:21 ID:c2GVMG0c
津野田幸作先生の敵方弱体化・味方スーパー化は色んな意味ですごい
おまけに自分の分身が無双する
32 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 13:32:38 ID:yU9PfpF4
>>23 前田さんの二代目なら戸部新十郎マジお勧め。
33 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 13:52:15 ID:+sDiaSuR
戸部さんは蜂須賀の初代・二代目もまとめて蜂須賀小六で書いてたね
徳川二代目も一読するといいかも
利長も秀忠も、かなり独特な(作者流の造形の大きな)印象受けるはず
34 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 21:08:02 ID:xY3IPGMw
このスレ、戸部さんと安倍さんのファン多いな。
戸部作品は「服部半蔵」と「蜂須賀小六」と「秘剣○○」三作を読んだな。
戸部さんの小説も大抵主人公がスーパーマンで美形キャラなんだけど、それが嫌味にならないどころか、むしろ普通にかっこいいのが大御所の力量なんだろうな。
言いたいことは、火坂とNHKはスーパーマンの上手な動かし方と見せ方を戸部作品で学べとw
35 :
人間七七四年:2009/09/02(水) 23:37:36 ID:Z2zIqz3y
>>34 戸部作品のスーパーマン主人公は今時の厨臭い悩み方をしないからかっこよく見える説
36 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 08:11:37 ID:1xSa4McX
戸部作品のスーパーマンって
・gdgd悩まない
・説教くさくない
・欲が薄い
・(主人公とかだと)それなりに人間らしさがある
・(主人公以外だと)仙人的
って感じだな
37 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 09:21:20 ID:QmMwu78v
スーパーマンなら隆慶一郎の前田慶次郎もお忘れなく。
隆作品のスーパーマンも鼻につく人物が多い中、
慶次郎だけは許せてしまう。不思議だ。
38 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 11:36:36 ID:xHLjHdg2
能力的に突き抜けすぎてるからじゃない?
39 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 16:51:22 ID:4K7w/V4V
40 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 20:02:21 ID:r68K6oYn
スーパーマン的主人公だったら、
宮本昌孝の風魔が、文庫で出たな。
41 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 20:50:13 ID:cjVnzXAY
最近の大河がどうにもアレなのは、スーパーマンだから駄目なんじゃなくて、スーパーマンをうざくしか描けないから駄目なんだな。
42 :
人間七七四年:2009/09/03(木) 23:08:35 ID:tYn9PkTW
前スレ見て岳宏一郎「群雲、関ヶ原へ」の上巻を読んでみたんだけど
個人的にはイマイチだった。
内容的な物よりも、文章の
「〜した。〜だった。もっとも○○は〜だったが。」
という言い回しがやたらと目に付いて、文章が単調に感じて飽きてくる。
下巻は展開的にも面白くなる?
43 :
人間七七四年:2009/09/04(金) 05:03:25 ID:la0OT6tx
徳永真一郎の「賤ヶ岳七本槍」って作品を読んでみようかと思うんだが、
ここのスレ住人的にこの人の作品はどうなの?
44 :
人間七七四年:2009/09/04(金) 07:16:53 ID:t8/gF67X
>>43 毛利元就だけ読んだことがある
登場人物がどいつもこいつも黒い
オリキャラが若干出しゃばる
結構面白い
45 :
人間七七四年:2009/09/09(水) 04:22:23 ID:tpbRqi9a
武田勝頼ものってちょくちょくあるけど
どれが面白かった?
俺新田さんはなんかイマイチだった
46 :
人間七七四年:2009/09/09(水) 16:02:43 ID:bC5C/QfX
>武田勝頼もの
勝頼好きな自分でもコレというのはないかも。
著名作家の作でまず一番長いのが新田次郎のものなんだけど
それがイマイチだったんだよね?
自分の推薦するのは井上靖の「文芸作」なので、史実がどーのとか
史料の解釈がどーのとか考える読書人には向かないと思うけど
『天目山の雲』が(短編ではあるけど)一番好きかな。
勝頼の悲壮感や悲劇性がとてもよく表現できてると思う。
ただし先に書いたように、淡々とした作風への好悪も別れるかな。
最近は新鋭の伊東藤潤が勝頼室の北条夫人を題材にしてて
夫人を通じて勝頼も描いてはいるんだけど、
残念ながら自分的にはとてもイマイチな作だった。
時代小説のスレで書かれてるけど、伊東氏の作は考証倒れ感が・・・
あとは小説じゃないけど、上野晴郎の「定本武田勝頼」は愛読書だな。
(小説じゃなくて悪いけど)
今となっては「昔」に書かれた資料本なので、
またまた「最近の新説では云々」とか言い出す人には不向きだが
勝頼に対する愛があふれてる好著だと思う.
47 :
人間七七四年:2009/09/09(水) 19:04:25 ID:G0TnRc2p
岳宏一郎の「花鳥の乱 利休七哲」読みたいんだがどこにもない
amazonでも中古しかないし、なんでこれはこんなに希少価値でてるんだろう
48 :
人間七七四年:2009/09/09(水) 19:16:18 ID:Zs1gQE+r
図書館という手もあるぞ。
49 :
人間七七四年:2009/09/09(水) 19:35:12 ID:zFJAJssV
ただ読みたいだけなら
古書サイト検索して見るとか
50 :
人間七七四年:2009/09/09(水) 23:34:53 ID:Qw1tQmB1
>>45 娯楽作品でオリキャラ・フィクションだらけ等が気にならないなら、「遥かな武田騎馬隊」(岩崎正吾)。
武田滅亡を描いた作品で悲愴感が伝わってくる。北条婦人や土屋等もよく描かれている。
51 :
人間七七四年:2009/09/12(土) 12:12:14 ID:s7S2ikNq
52 :
人間七七四年:2009/09/14(月) 00:10:23 ID:068FkYi8
>>42 文章は下巻も似た感じ。あの文章になじめないとあまり面白くないかも…
個人的にはあの文体がとても好きだったからむしろ高評価
加えて内容も良かったから、群雲は傑作だと思う
岳宏一郎の書いた処女小説だからか、関が原は他の作品と比べてとりわけ独特な文体
53 :
人間七七四年:2009/09/18(金) 14:05:47 ID:j+FkQlaD
戸部新十郎人気みたいだね。
服部半蔵と蜂須賀小六読みたくなった
54 :
人間七七四年:2009/09/19(土) 23:14:30 ID:crgLQ7f/
漏は戸部作品では『松永弾正』読んだだけだけど、良かったよ。
あまり知られてない三好や畿内戦国史のことが分かるし、
弾正が格好いい上に白いw
55 :
人間七七四年:2009/09/22(火) 16:06:54 ID:a80kQ+pP
荒山徹の変な家康の小説が、
売ってたんだけど、読んだ人いる?
俺は地雷臭感じて、手出せ
なかったんだけど。
56 :
人間七七四年:2009/09/22(火) 16:15:19 ID:WnG1OqDm
57 :
人間七七四年:2009/09/22(火) 17:02:15 ID:jipW6YZJ
>>56 ぱっとそのスレを読んだ限りでは伝奇小説だね
少なくともこっちで取り上げるような小説ではなさそうだw
58 :
人間七七四年:2009/09/23(水) 06:55:19 ID:6bvoIOqu
59 :
人間七七四年:2009/09/26(土) 01:57:02 ID:5DTH2pHa
>>46 井沢元彦『覇王』〜信濃戦雲録第二部
はどうかな?
60 :
人間七七四年:2009/09/26(土) 01:58:02 ID:5DTH2pHa
ごめん、『覇者』だった。
61 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 17:29:13 ID:ShQ8HRVD
62 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 17:47:33 ID:U3wOvoaO
岩井三四二さんの一連の作品が好きですね。主人公はNHKの『タイムスクープ』みたいに
無名の地侍や僧侶などが多いので地味ですけど面白いです。有名どころでも山科言継とか
作者の故郷の英雄長井新九郎くらいですしね。琵琶湖の北端菅浦をモデルにした『月之浦…』
は傑作でした。
63 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 19:08:03 ID:coPBnNws
伊達政宗が天下とるやつはおもろかった
64 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 19:57:13 ID:NbGgsnoW
いままで活字で読んだ政宗で一番かっこよかったのは
鈴木輝一郎「国書偽造」に脇役で出てきた寛永の糞伊達じじい政宗68歳。
もったいないので詳細は書かないが、あれはしびれる。
65 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 20:00:57 ID:s1Ka0bbk
歴史小説と言うよりその作家だけど(しかもネタが何故か幕末、申し訳ない)
>幕末・維新に学べ!/民主党の教訓となる国家目標ある政治家
> ◆ 作家・桐野作人/大久保利通
>週刊朝日(2009/10/09), 頁:23
桐野氏、いきなりハードル上げてどうするwしかも大久保利通は前総理の(ry
>幕末・維新に学べ!/勝が見限った幕府は自民党の末路です
> ◆ 作家・童門冬二/勝海舟
>週刊朝日(2009/10/09), 頁:24
ドーモンは相変わらず平壌運転w
>幕末・維新に学べ!/鳩山首相とダブるお飾りにぴったりの人
> ◆ 作家・半藤一利/民主党、三条実美、鳩山由紀夫首相
>週刊朝日(2009/10/09), 頁:25
三条さんに例えるとは半藤氏は皮肉がきつい 友愛決定だな
http://www.zasshi.com/zasshiheadline/syuukanasahi.html
66 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 20:00:59 ID:F7GXdRJ1
67 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 20:12:56 ID:ShQ8HRVD
>>66 しかし、この表紙で歴女だか腐女子だかがこの本買っても、ぜんぜん楽しめないだろw
68 :
人間七七四年:2009/09/28(月) 22:54:34 ID:CGtU62dL
69 :
人間七七四年:2009/10/09(金) 03:40:31 ID:Pld8AAor
やはりというかなんと言うか、大河便乗小説家の阿井景子氏が
菊姫の生涯を文庫書き下ろし・・・。
また平坦な仕上がりの中身スッカスカなんだろうな。
三条夫人の物語も、北条夫人も、幕末の篤姫の話も、
作者の個性なのだろうが思い切った創作がないかわりつまらない。
信長の側室・坂氏の小説も「秀吉の野望」とかいうタイトルにするしw
でも戦国女性を題材にした小説コーナーに置くために一応買ってしまう。
自分のような者がいるから、阿井景子も本が出せるのだろう。
70 :
人間七七四年:2009/10/10(土) 16:33:42 ID:rk9KlYIl
その人の勝頼の嫁の話は最悪だった記憶が……
個人的には勝頼の嫁は井上靖のやつが一番かわいかったと思う
「天目山の雲」って短編の
71 :
人間七七四年:2009/10/10(土) 23:38:52 ID:LlvEMopD
阿井景子の本のタイトルはそのものズバリか
有名人の名を借りて・・・なんだよね。
「信玄の正室(つま)」「武田勝頼の正室(つま)」とか「秀吉の野望」とか。
コンスタントに本はだしていても大河便乗がほとんどで、
作家としてもいまだマイナーだから、
そういう人名つきのタイトルで人目をひくしかないんだろうけれど。
>>46 過去レス46もどうぞ。
72 :
人間七七四年:2009/10/12(月) 16:02:38 ID:o1aCKAn9
73 :
人間七七四年:2009/10/12(月) 21:46:07 ID:bKhYh8Q+
>>69 阿井氏の『於菊御寮人』読んだ。作風といえばそうなのかも知れんけど、
変な創作が無いかわりに、やはり平坦な印象が拭えなかったな。
一番印象に残った箇所が、景勝に二穴責めされる場面って・・・w
74 :
人間七七四年:2009/10/12(月) 21:54:39 ID:BOLcWOUB
待てやwwwwwwww
75 :
人間七七四年:2009/10/12(月) 21:55:57 ID:EANVN3Mp
>>61 絶版になった昔の小説を今風の萌え表紙で再発刊したら色々と恐ろしいことになりそうだなw
76 :
人間七七四年:2009/10/12(月) 21:58:07 ID:5GwB2nuV
>>75 すでに人間失格とかの表紙を漫画家が描いてる
77 :
人間七七四年:2009/10/12(月) 22:44:20 ID:w8MF1LSl
花慶表紙の一夢庵風流記だけはありだと思った。
78 :
人間七七四年:2009/10/13(火) 08:17:23 ID:UevTo/dZ
>>77 アレで隆慶一郎の知名度が一気に上がったしな
じゃなかったら日の目を見なかったんじゃない?
79 :
人間七七四年:2009/10/13(火) 11:15:10 ID:98+2RoTt
>>77 漫画に原作者が関与している数少ない例だからね
互いに認め合っていたからこれは昨今のコミックイラスト付小説とは一線を画するかも
>>78 当時から歴史小説家としては大家だったよ
80 :
人間七七四年:2009/10/14(水) 19:51:03 ID:jBQs7G1i
>>73 いつも期待せずに阿井景子の戦国女性モノを買っている者です。
ただ平坦で面白くなくても大河便乗でも、一応で買っとく。
73さんのレス読んで、あのお硬い作者が思い切ったことを!
「ネタでしょ」ーとか思ってたんだけど、(ごめんなさい)
確かにあった・・・後ろの門攻め
あの時代の女として衆道を普通だと考えてる菊姫も描いてて、
マジメな態度でいいんだけどさ、突然掘られ描写はないじゃんw
作品に変化をもたせようという苦心の現れだったんだろうか。
笑えた。
81 :
人間七七四年:2009/10/18(日) 00:39:54 ID:qpqfu8J2
>>61 表紙のイラストを描いたのデスノートの作者?それらしい絵のようだけど…
82 :
人間七七四年:2009/10/18(日) 08:27:03 ID:nf2VVGrR
八尋も微妙な老作家だしな
83 :
人間七七四年:2009/10/21(水) 18:14:27 ID:VyS7es3V
区民祭りの図書館本リサイクル(→一律一冊20円で購入)で
森雅裕の「化粧槍とんぼ切り」集英社)を入手したんだけれど、
なかなか評判作だったようで、ラッキーなことだったのだろうか。
(ヒロインは真田信之室の小松殿)
文体は軽妙だけれど決して軽いわけでもなく、
虚実の人物と出来事を上手く絡めて畳み掛けていく描写も面白い。
自分はこの作者を恥ずかしながら知らなかったんだけど、
東京芸大卒で面白い筆歴の持ち主なんだね。
何かで失敗?して、最近は大手から出していないようなんだけど、
時代小説のほかにも江戸川乱歩賞をとっていたり、
活躍が期待できるのに勿体ないはなしだ。
84 :
人間七七四年:2009/10/21(水) 20:09:38 ID:CteyOnHe
>>83 「推理小説常習犯」を書いた人だね。
上記の業界暴露本や過激発言で干されたか何かして
すっかり見なくなってしまった。
だが本人も作家として食べていく気はなかったらしい
彼の作品はほとんど復刻されないから貴重だぞ。
良本を入手したな。
85 :
人間七七四年:2009/10/21(水) 22:33:09 ID:NBBNL9Me
>>83 その人推理物しか知らなかったけど、そういう本もあるんだな
今度頑張って探してみよう
86 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 00:08:18 ID:BIbTLOjW
>>84 リサイクルコーナーでざっと読んでみて、文章は簡潔だけれど描写は的確
ああコレは面白いかもと手にして成功だったみたいですね、何しろ20円w
一応のヒロインは小松殿ではあるけれど、
脇の人物たちも起伏にとんで生き生きと動きだしているし、
本多平八郎好きや真田信之好きにもたまらない一冊だと思う。
また創作逸話が歴史の流れのなかにすんなり溶け込んでもいる。
素直に、面白い一作と言える作品でした。
少し作者についてくぐって見たけど、
まあ芸大出の人だし、作家らしく色々あったのだろうけど
根強いファンはいるようで、復活してまた時代小説も書いて欲しい。
87 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 12:48:02 ID:bp4nJU1j
へ
88 :
人間七七四年:2009/10/26(月) 08:29:43 ID:R6drDZ3I
戦国ブームとやらの割には
全然北条氏の本は出ないな
最近読んだ江宮さんの綱成のは面白かったけど
89 :
人間七七四年:2009/10/26(月) 16:52:18 ID:lRFRde3O
研究者に人気はあっても小説のネタでは何故か人気薄の北条家
90 :
人間七七四年:2009/10/26(月) 17:40:11 ID:SeHyG+yi
知名度がある作家の作といったら南原幹夫の「謀将シリーズ」等になってしまう。
今ひとつメジャーじゃない海道?何とかの龍虎伝はモノ足りなかったし、
もっとメジャーじゃない伊東潤とかは考証倒れでつまらない。
(個人の感想です)
今となっては昔作風の匂いが漂っても、設定が今ひとつでも、
有名作家が書いたといえば「箱根の坂」に「若き日の北条早雲」
この2作くらいから進展が無いような印象。
91 :
人間七七四年:2009/10/28(水) 23:46:32 ID:tXHjSJuK
どうも歴史小説って昭和の影から脱却できずにいるよな
92 :
人間七七四年:2009/10/28(水) 23:50:06 ID:c7NWjtbV
どういうのなら新時代の歴史小説になるというんだい?
93 :
人間七七四年:2009/10/29(木) 00:00:22 ID:PU6VEj0d
良くも悪くも「のぼうの城」が、新時代の歴史小説になろうとしたんだろうな。
なりきれていないけど。
94 :
人間七七四年:2009/10/29(木) 00:28:52 ID:pLDKHhE7
岩井三四二とか飯嶋和一とか「新時代の歴史小説」っぽいと思うけどなあ。
95 :
人間七七四年:2009/10/29(木) 13:06:05 ID:93KE6bjF
>>92 いや、新しい時代のとかじゃなくてさ
結局どこ行っても歴史小説が好きな人が読みたいのは
司馬・池波的なやつなんだよなあって意味
96 :
人間七七四年:2009/10/30(金) 21:39:48 ID:hVrz3jps
だって、時代劇でカタカナとか見たくもないしw
進化するのは結構だが、古いものには古いものの良さがあると思うし。
俺が好きな小説家十人上げろって言われたら、実は全員とっくに死んでる人だしw
97 :
人間七七四年:2009/10/30(金) 21:42:19 ID:PUDwJ5cd
昔の奴らがおいしいとこ持っていってるのもあるな
98 :
人間七七四年:2009/10/30(金) 23:19:18 ID:PcM/kFvS
1980年代くらいから、日本の戦国史研究は飛躍的に進歩したが、
それによって新たに出現した戦国像が、それまでの講談ベースのものから
かけはなれてしまって、リアルにしようとすると、いわゆる歴史ファン意外からは
違和感をもたれてしまう、というのもあるんだろうな。
例えば信長で言えば、桶狭間は奇襲でもなんでもない。
長篠では新戦術なんてまるで無い。
鉄甲船は存在しない。
楽市楽座も関所撤廃も積極的に推し進めていない。
その織田家は室町守護大名のものと殆ど変わらない古臭いもので、
革新性などカケラもなく、むしろ保守的、
優秀な武将なのは確かだが、政治判断のミスも多く、天才などではありえない。
こういう「リアル」な信長を、主人公にはしにくいだろう。
99 :
人間七七四年:2009/10/31(土) 00:01:13 ID:7VPpF4LH
出来なくはないが、信長を信長たらしめる魅力を一から探し直さねばならんのだよね。
昭和の歴史小説家は軍記や講談で数百年かけて作られた武将像を流用すれば物語を作れた。
100 :
人間七七四年:2009/10/31(土) 00:44:17 ID:brPLhpCw
>出来なくはないが、信長を信長たらしめる魅力を一から探し直さねばならんのだよね。
最近の自称歴史小説家に一番欠けてる部分が実はそこかもな。
「小説の主役クラスにはなにがしかの魅力がなくてはならない」ということが根本的に理解できてないというか。
何が悲しくてこの娯楽の多い時代に不快な主人公が不快なことをやる話を金払って読まなきゃならんのかと。
101 :
人間七七四年:2009/10/31(土) 01:25:39 ID:7VPpF4LH
史実重視、史料重視へと偏るあまり、主人公の年表になってる小説があるよね。
何がそのひとの面白いところなのか、魅力なのかを書かなくては歴史小説にならないと思う。
歴史小説ってつまるところキャラノベルなところがあるんだよね。
102 :
人間七七四年:2009/10/31(土) 08:20:29 ID:xGqpQG+d
>>101 津本陽か
夢のまた夢を読んだけど面白くなかった
103 :
人間七七四年:2009/10/31(土) 11:28:23 ID:NRv2LIYD
堺屋の「三人の二代目」読んでるけど、今の時代にあえて「昭和の信長像」で描いてるけど、それがなかなか悪くないんだよな。
まああれは、今のところ宇喜多直家が一番面白いがw
104 :
人間七七四年:2009/10/31(土) 17:52:13 ID:Twtl8riT
>>103 ちょうど鉄甲船出てきたしなw
やっぱり適度なファンタジーはあってほしいよな。
だが火坂てめーは駄目だ
105 :
人間七七四年:2009/11/03(火) 01:13:26 ID:4yTk03dm
小説じゃないけど歴史小説も書いてる医者の本で
「戦国武将の死生観」(篠田達明・新潮選書)を読んだ
死生観がどうこう言うより、当時の資料から武将の死因を現代医学で推測するのがメイン
史実的に間違ってたる俗説・通説や、裏づけのない推測を事実のように述べてるのは
ご愛嬌として、最後に武将・姫の略歴と享年、死因一覧がのってたけど
竹中半兵衛が伊丹城に幽閉されとった
ハンベーとカンベーの混同ってあるようで見たことがなかったのでちょっと感動
106 :
人間七七四年:2009/11/03(火) 10:24:53 ID:NyiFZH2K
>>105 あの本は酷かったな。どういう人間に向けた本なのか定かではないが、
少なくとも歴史ファン向けではないw
107 :
人間七七四年:2009/11/06(金) 02:45:26 ID:24VVMXU/
単に時代の流行なのかもしれないけど、最近の考証は、教科書クラスの時代の中心の功績・能力は削り、
その下部や、敵対・滅亡した勢力は、なんとか功績を探して高くしようという信条を持つ感があるな
NHK大河もその波に溺れてる
それは歴史ロマンの立場からすると、メインに対するアンチの働きとしては重要だけど、
多すぎると意義自体が変わり、時代の中心を批判・中傷する雰囲気が主体になって、
歴史ロマン自体を殺しやすいんじゃなかろうか
こんなこと2ちゃんで書く自分も所詮その一味だけど、事象を細分化して批評するマスコミ精神が
強すぎる時代になって、ロマンや概論より、ドマイナーな「史料」で「新発見」された「史実の新解釈」の方が
重大な真実に決まってる、てな、せせこましい五月蠅さが「常識」になりつつある感じ
どうせこれからも、どんどんマイナーで中味の噛み合わない史料で書き変わっていくはずの「史実」だから、
現代を未来から俯瞰すれば、迷走しまくってて面白い解釈作り続けてる時代なんだろうけど
108 :
人間七七四年:2009/11/06(金) 13:55:11 ID:cI7lp5jV
まあ、一つの事実に対してさまざまな異なる立場からの異なる見方を
俯瞰する、っていうのは歴史を学ぶうえで大事かも知れないけどね。
そういう点では新事実の発見が役に立つとは思うんだけど。
109 :
人間七七四年:2009/11/07(土) 02:26:39 ID:EgSvBQtA
自分は時代小説を語るうえで「捏造」って言葉を使われるのがイヤなんだよね。
(大河板では頻繁に使われる言葉だな)
そりゃ「文芸的創作」という括りに入れたくないような
机上でこねくり回されただけの駄作や心のこもってない作もあるけど、
筆力も構成力もある作家が歴史をもとに創作したものを
「捏造」というのは、少し意味合いが違うと思う。
なんて、やっと書き込めるようになったので
最近思ってることを書きなぐってしまった、すまん。
110 :
人間七七四年:2009/11/07(土) 02:49:30 ID:W5djEZLH
制作態度次第じゃないかね。
大河のは言われても仕方ない。
111 :
人間七七四年:2009/11/07(土) 13:49:56 ID:oDR7O8KT
結局歴史をきちんとリスペクトしているかどうかが大事なんだろうな。
今年の大河には歴史への敬意が微塵も感じられない。
後、捏造と言えば、司馬遼太郎なんて、資料解釈をわざと歪ませたり、
あまつさえそれこそ資料捏造までしている。アレはいただけない。
112 :
人間七七四年:2009/11/07(土) 13:58:44 ID:h4bJQ/vE
隆慶と戸部さんもけっこう無茶やってるけど、捏造とは言われないなw
やっぱり作品として面白いかどうかだよ。
面白ければ「演出」つまらなければ「捏造」になるw
隆慶の家康(二郎三郎)なんて、影武者と吉原と捨て童子でぜんぶ設定違うんだからw どれが本当だよってw
113 :
人間七七四年:2009/11/08(日) 00:35:04 ID:WoDzLfn7
>>112 秀忠なんかもそうだもんね。有名所だとそれこそクズみたいな悪党だけど、
作品によっては懐の深い人物だったりするし、人物像については作品の数だけ
あるわけで、そこが歴史小説の楽しいとこだと思うんだよね。
ただ、その人物造形に魅力が乏しくて貶められている感じだといろいろ
言われちゃうんだろうね。
114 :
人間七七四年:2009/11/08(日) 12:38:18 ID:01dUalmp
> 隆慶と戸部さん
その辺はあからさまに創作だとわかるからでしょ。
史実を装う気も無い。
115 :
人間七七四年:2009/11/08(日) 13:15:37 ID:H1Wo9EZ9
その二人は史料の捏造なんかやらないから、司馬より良心的なんだよな。
マジックショーで手品見せるのが隆慶と戸部。
スーツ着て「超能力です」と手品見せるのが司馬。
116 :
人間七七四年:2009/11/08(日) 21:27:56 ID:Q5LYEFTG
岳宏一郎、高橋直樹
の二人ってどう?
ここ何年かで一番読みたいというか作者買いしてるんだけど…
117 :
人間七七四年:2009/11/08(日) 23:38:25 ID:dRFjB4ij
>>116 割と史料とフィクションのバランスが取れてる二人だよね
俺はその二人と岩井二三四とか好きだな
高橋さんは本人が大好きなもの書かせるとどうも下手なイメージある
鹿助とか、なぜか本人が力を入れれば入れるほどそれほど魅力的じゃなくなる不思議
岳さんは実は「天正十年夏ノ記」が一番好きだ
よくああいう話をまとめられたよなあと思う
118 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 00:17:22 ID:OEUhsb5i
>>117 高橋評に同意。
好きなヒーローには、せめて物語の世界だけでも不幸にしたくないんだろうな。
こういう職業としては欠点かも知れないが、なんとなく人柄を感じさせて好感を持ってしまうよ。
119 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 03:21:10 ID:LQzfAZQ8
諸先輩方にご教示いただきたいことが3つあるのですが
1、スレ違いになるやもですが上杉鷹山を扱ったものでお勧めをば(童門除外で)
2、武田勝頼を扱ったのでお勧めを。
3、荒木村重(特に謀反後)を扱った作品で佳作は無いでしょうか?
よろしければ、ご教示お願いします。
120 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 07:07:22 ID:r7buFwBm
高橋直樹ってそうなんだ
上杉とか大友を取り扱った短編はドロドロして面白かったのに
鹿之助のやつ読んだらあんまりおもしろくなくて?と思った
121 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 09:01:45 ID:CAq9rqpR
ひと晩でレスがついてて嬉しいな
岳・高橋氏の作品を読んでる人がいてくれた
「天正十年夏ノ記」は良作だと俺も思った
長編はもちろん、「御家の狗」とか短編も良いものを書く人だと思う
高橋氏は短編の方が面白いのかもしれんね
鎌倉時代を題材にした作品も実によかった
恥ずかしながら漸く室町中期を描いたらしい「湖賊の風」を見つけたんで
楽しみにしてる
>>119 荒木村重なら岳氏の「利休七哲」や「軍師、官兵衛(群雲、賤ヶ岳へ)」なんかでも
描かれてるかと
この作者は荒木にけっこう思い入れがある感じ
122 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 11:48:15 ID:QbtsoTWN
>>119 鷹山はすまんがわからん
武田勝頼は新田次郎の「武田勝頼」が最近復刊して手に入りやすくなった
後は江宮隆之の「勝頼・花の歳月」、井上靖「天目山の雲」がお勧めかなあ
荒木は遠藤周作の「反逆」とかが鉄板じゃないかな
123 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 12:12:40 ID:R87eytYW
天目山の雲、人気あるな
124 :
人間七七四年:2009/11/10(火) 01:08:38 ID:n4/EltJw
岳宏一郎は「信長は荒木村重を不気味に思っている、恐れている」っていうふうに描いていてなかなか面白い。
荒木謀反の解釈はいろいろあって興味深いね。
作品によっては配下を見捨てる卑劣漢だったり、信長に対して維持を通した「客将」だったり
125 :
人間七七四年:2009/11/10(火) 06:00:57 ID:w+uiQohl
>>121-124 レス有り難うございます。
新田、岳両氏はあたってみます。遠藤氏も。
上杉は引き続きお願いします。政治家を扱った時代物を読みたいもので。
126 :
人間七七四年:2009/11/10(火) 20:35:29 ID:8VMXjKap
>>119 藤沢周平の『漆の実のみのる国』なんてどうかな?
上杉鷹山というと、これが一番鉄板かと
127 :
人間七七四年:2009/11/12(木) 20:52:13 ID:L812sPVL
あれれ、[武田勝頼ものでお薦めは?]って、他の小説スレでも見かけた気が。
(別に119がマルチとか言ってるじゃないよー)
自分も、新田の「武田勝頼」以外なら超短編ながら「天目山の雲」を薦めたけど。
他になかなか作品が出て来ないので、みな、欲しているんだろうね。
徳間や光文社や学研の・・・・文庫書き下ろし専の作家も手をつけない勝頼w
まれながらに負を背負った男は文芸的にな実力が無いと描ききれないから、
ある程度の構想力や文章力が無いと心情の揺れ動きが表現できないせいかも。
128 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 03:35:48 ID:lPC6Z4p/
勝頼に限らず武田・上杉・北条の衰退期はどうにも本が少ないよな
上杉はまだハッピーエンド的な話を作りやすいし
関ヶ原なんかにも関わるせいか結構見かけるが
勝頼は案外人気がある割にあまり見ないし、
氏政に至っては主役の小説見たことねえw
でもこの辺り見てみたいんだよなあ
129 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 05:35:37 ID:opp0ewT5
歴史逆転系ですら氏政・氏直主役は存在しないと言われてるな
戸部氏の北辰の旗みたいな系列よりは遥かにメジャー題材だと思うんだが(w)、
書こうという人いないのかねえ
130 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 16:52:55 ID:cO7bf3SQ
自分はいつか氏直と氏房兄弟の小説を書きたいと思ってるよ。
九州転勤のさいに、佐賀県内のさる寺で氏房の供養塔を見たのだが
寂しい場所に建つ磨耗した五輪塔に愛惜を覚えたのがきっかけ。
相模の海を見下ろす城に生まれ育った太守の息子兄弟が、
兄は木立深い高野山麓で病を得て、弟はまた玄界灘を臨む地で急逝する・・・
敗者の悲劇性で情緒のあるものになってしまうのだろうけど、
小説として最後を締めくくる場所的には劇的で描きやすいかなぁと思う。
歴史戯曲で賞をとったことが何度かあるけれど、小説はまだまだ習作中。
勝者より敗者に食指が動くので、自分の書いた戯曲の主役はすべて敗者だw
131 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 17:25:38 ID:IlMaydze
歴史戯曲なんてジャンルがあるんですか
132 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 22:55:46 ID:UYTLGV5/
一応、歴史小説らしいがw
GA文庫「織田信奈の野望」が皆口裕子さんら超豪華キャストでドラマCD化!!
GA文庫の人気作「織田信奈の野望」(著:春日みかげ・右写真)が、なんとドラマCDとなる!!
ホビレコードから2010年1月22日発売っ!!
「織田信奈の野望」は、信長が女の子だったら? という設定の戦国時代を舞台にした話題のラブコメディだ。
今回のドラマCDは、そんな物語を豪華キャストで再現。主役・織田信奈を皆口裕子さんが熱演してくれる。
ほかにも、川原慶久さん、雪野五月さん、 早見沙織さん、金田朋子さん、神田朱未さん、 久川綾さん、
國府田マリ子さん、 田村ゆかりさんらが出演。このメンバーはすごい!!
価格は 3,150円。詳細はホビレコードの告知ページを参照。
ドラマ化されてますます盛り上がる天下布武ラブコメディにこれからも注目っ!!
http://ga.sbcr.jp/mgabunko/014126/ http://ga.sbcr.jp/mgabunko/014126/images/01s.jpg 織田信奈 …… 皆口裕子
相原良晴 …… 川原慶久
柴田勝家 …… 雪野五月
前田犬千代 …… 早見沙織
蜂須賀五右衛門 …… 金田朋子
ねね …… 神田朱未
丹羽長秀 …… 久川 綾
今川義元 …… 國府田マリ子
松平元康 …… 田村ゆかり
なんかシュールだ
133 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 23:08:51 ID:Z6jQow/e
>>129 氏邦とか氏規視点ならなんとか書けそうな気もするけど、氏政はかなり難しいと思うw
まあ北辰の旗はあんな見事なバッドエンドはないってぐらいのバッドエンドだけどな。
>>132 一番驚いたのは国府田マリ子がまだ引退していなかったということだw
134 :
人間七七四年:2009/11/13(金) 23:30:27 ID:lPC6Z4p/
まあわかるんだよなあ……氏政の小説が無いのは
確かに色々仕事してるのは確か何だが具体的にどう動いていたのか
何を考えていたのか、どんな性格だったのかさっぱりわからないわ
後世の明らかな捏造逸話以外に逸話も少ないわで
人物評価も人によって見事にバラバラ
氏政でいい作品一本書けたら尊敬する
135 :
人間七七四年:2009/11/14(土) 01:42:36 ID:D4tsbjvi
戦国期の制度史を語る上では、氏政は外せない人物なのにねえ。
136 :
人間七七四年:2009/11/14(土) 06:04:38 ID:iOpJkUYz
「飯に汁かける配分もできない暗君だよ」vs「北条最大の版図を築いた名君だよ」
真逆の評価がある一方でパーソナリティは印象薄いよね確かに
2つの説を組み合わせて前半部を偉大な父の薫陶・重圧を受けながらも成長していく爽やか話に……うーむ
秀吉の小田原攻めあたりは「坂東武者の心意気」を推し出す方向で
137 :
人間七七四年:2009/11/14(土) 08:18:35 ID:wYJwtKuz
その時代を生きた人による氏政評がないのも
氏政という人物を分かりにくくしている気がする
結局功績で見るしかないから、
>人物評価も人によって見事にバラバラ、となる
138 :
人間七七四年:2009/11/14(土) 12:27:20 ID:UDJMct/b
119ですが、多数の素敵な書籍ご推薦、有り難うございました。
書店・古本屋・図書館にあたってみます!
139 :
人間七七四年:2009/11/15(日) 23:42:31 ID:+ChRtCDq
あの北条マニアwの伊東潤とかでも氏政主役の作品は構想しにくいと思う。
140 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 00:54:23 ID:PSUVae0A
安部龍太郎の「下天を謀る」がもうすぐ発売されるけど
評判どんなもん?
141 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 17:51:42 ID:J1QX0MuM
最近歴史小説を読みはじめたんだけど、
黒田官兵衛関係で面白い小説ないかな?
割と色々出てるみたいだけど、よかったらオススメ教えてください
142 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 18:28:42 ID:C/72vm+B
司馬遼太郎の播磨灘物語
143 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 21:07:20 ID:gmDXNtiu
>>141 坂口安吾「二流の人」
司馬遼太郎「播磨灘物語」
岳宏一郎「群雲、賤ヶ岳へ」
あたりが鉄板かと
144 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 21:43:02 ID:C/72vm+B
二流の人好きだけど
クロカン大好き!な人には勧められない
145 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 23:23:40 ID:Wq8O8r6I
141だけどありがとう!教えてもらった三冊とも探して読んでみるよ。
岳宏さんの「軍師・官兵衛」も気になったので読んでみる。
>>144 勧められないとはどんな感じなんだろ?
146 :
人間七七四年:2009/11/16(月) 23:44:29 ID:gmDXNtiu
>>145 軍師・官兵衛の改題作品が群雲・賤ヶ岳だよ
俺は二流の人大好きなんだけど
正直二流の人の場合、官兵衛がちょっと卑劣で愚かで人間の器が小さいんだよなあ
ダメ人間な官兵衛がいけるならおすすめできるが……
147 :
人間七七四年:2009/11/17(火) 01:34:04 ID:2CXzq1MA
148 :
人間七七四年:2009/11/18(水) 11:59:35 ID:Na75tMKs
軍師官兵衛は後半駆け足なのがちとなあ。新聞連載の宿命?
改題したのに肝心の賤ヶ岳もサクっと終わるし(これは関ヶ原とのタイトルでの兼ね合いなんだろうが)
149 :
人間七七四年:2009/11/18(水) 21:01:23 ID:9frdEB2j
今年一番売れた戦国モノって、相変わらず「のぼうの城」と「天地人」かな?
商業的な成功は現代の風潮なんだろうけど、なんだかもの寒々しい感じ・・・
150 :
人間七七四年:2009/11/18(水) 21:17:00 ID:rcYfhBfP
利休によろしくだっけ
あれも売れたんじゃないか?賞効果で
151 :
人間七七四年:2009/11/18(水) 23:53:14 ID:9frdEB2j
>>149 それもあったね。あの作家は「火天の城」も映画化されてたもんな。
話題にはなったよね。
でも、149さん「利休にたずねよ」だったと思うんだ。
(・・・レスをくれたのにごめんよ-)
152 :
人間七七四年:2009/11/20(金) 10:04:04 ID:Zj8FAHfX
曲名瀬道三によろしく
153 :
人間七七四年:2009/11/23(月) 01:25:15 ID:fpT2gtDA
みんなは和田竜どう?
読みやすいこた読みやすいんだが
なんか俺は武将解釈がいつも俺の趣味と合わなくて苦手
154 :
人間七七四年:2009/11/23(月) 02:45:57 ID:bycof7Jb
和田竜ね。
テレビの情報番組も巻き込んだ露骨な宣伝の手法で
かえって食わず嫌いで読んでない人も実は多そう。
自分は風野真知雄の「水の城」を先に読んでしまっていたので
「のぼう」を読んでも新鮮さを感じることができず、
また、文脈的に混乱をきたすような場面も多々あり
決して読みやすいとは思えなかったけどね。
その後の作を好んで読もうとは思わない作家の一人になっているよ。
155 :
人間七七四年:2009/11/23(月) 17:04:11 ID:ZyKyfRYa
遅レスだけど「二流の人」は青空文庫で無料公開されてなかったっけ
専用ビューア使えば読みやすいしオススメ
「のぼうの城」は確かにあれなところもあるけど、
かといって「水の城」のほうが断然いいとも思えないんだよなー
正直どっこいどっこいな範疇に思えてしまう
「のぼう」から歴史小説に入って他の名作を読み始める、っていう人が増えてくれたら嬉しいとは思う
156 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 09:56:20 ID:yUlTOSli
・藤堂高虎
・細川幽斎
を扱ったので鉄板といえのはあるのでしょうか。何か「巧く立ち回りやがって」
という蔑み混じりな描写が多そうな両氏ですが。よろしければご教示を。
157 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 15:06:28 ID:ny7uVmkZ
>>156 藤堂高虎は天地人はヤバかった火坂さんの「虎の城」かな
悪くないし抑えるとこ抑えててなかなかいい
ちょっと軽い感はあるがこの人の作風だね
幽斎は佐藤雅美の「幽斎玄旨」が面白いと思う
158 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 17:05:23 ID:rS4wIl8b
「のぼう」はもともと舞台で(限られたセットの中で少人数の俳優さん達が)
演じるというのが前提の話だから、あれはああいうスタイルでいいんだと思う。
「水の城」をまんま映像に仕立てようとしても、現状では無理だしね。
「のぼう」が時代小説を読むきっかけになったならそれで良しだ。
159 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 17:17:49 ID:ah6YlfUv
>>156 藤堂高虎を主人公にした安部龍太郎の「下天を謀る」上下巻が波12月号でインタビューつきで紹介されています。
160 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 17:24:53 ID:aV9a01AQ
久しぶりに国盗り物語を読破した
やっぱり売れる理由が分かる
161 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 17:28:44 ID:AA7xI3vy
司馬遼はなんだかんだで取っつきやすさと読みやすさはやっぱり魅力だな
162 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 19:50:13 ID:Xm4iiQVr
ちょっと質問
早乙女貢の毛利元就と女たちって小説読んだら
すげーエロくて途中から真面目に読書できなかったんだけど
この人って他の作品も官能小説に近かったりすんの?
全部読んだのに、話の本筋と全く関係ない元就の手マンテクと
武田光和とふたなり忍者の変態セックスしか印象に残ってない
163 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 20:18:07 ID:kg2TWGcv
まあ、東スポのエロコーナーに連載してたりする人だから…
→ 信長の女性遍歴、もしかしたら「信長と女たち」って題名かも
もちろん硬派な作品もたくさん出してらっしゃる大御所なんだけどw
164 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 21:04:31 ID:IiICFUvM
早乙女先生は会津物に関してはものすごい硬派。
まあエロエロなエンタメと本格歴史小説を書き分けていた人ですな。
165 :
人間七七四年:2009/11/27(金) 21:29:59 ID:dhCsiuj7
細川忠興―ギリギリの決断を重ねた戦国武将
これ以外に忠興メインの本無い?
166 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 00:48:48 ID:/dP2D5gJ
>>162 この人の戦国ものは八割官能小説だ
苦手なら素直に止めていい
>>166 安倍龍太郎の「夢どの与一郎」しか思い浮かばんなあ
167 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 01:50:59 ID:rY6PPlBQ
>>155 >>158 「のぼうの城」叩きと思わないで欲しいんだけど
あれを読んだ若年層が他の時代小説を読むのって、何だか想像できないんだ。
和田竜の新刊本を追って読みはするだろうけど、
他の時代小説を読み出すのはほんの一握りじゃないかなと自分は感じる。
168 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 02:22:42 ID:voqxl0EM
169 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 03:18:34 ID:0ZTSJVCt
>>167 「のぼうの城」は映画あたりの脚本みたいだった。
ここで叩かれるほどアレな作品じゃない(個人的にはまあまあ楽しめた)とは
思うんだけど、普通の時代小説とは大分毛色が違うので、じゃあのぼうから
司馬や池波にと手を伸ばすかというと、たしかにそういう人は少なそうだよね。
170 :
162:2009/11/28(土) 09:09:15 ID:rWXd+vjh
レスどうも
ウィキペディア見るともうかなり大御所だったから
そりゃあ重厚な小説期待してたわけで
エロは大好きです
>>169 映画化決まってたんだっけ?
賞は逃すわ映画化の話は流れるわで踏んだり蹴ったりだな
売れてるからいいんだろうけど
171 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 09:49:18 ID:EEElVwxg
>>166 トン
ぐぐって見たらおおなんか面白そう
クリーンな若き頃の細川忠興と言うのは斬新だ
ガラシャ基地外愛じゃないってのも面白いな
早速購入してみるわー
172 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 13:18:54 ID:AhsiQHry
永岡って人が書いた、最上義光を読んだ人います。
買おうかどうか、迷っているので、感想お聞きしたいのですが。
173 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 15:49:19 ID:7S2wi6oY
PHP文庫の「最上義光」と大して変わらなかったよ。
買うなら新古書店に出回るのを待ったほうがいい。
人によっては図書館で借りて読めば十分かもしれない。
174 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 20:09:15 ID:AhsiQHry
>>
ありがとうございました。
175 :
人間七七四年:2009/11/29(日) 01:23:41 ID:5ceSTdDC
>>169 時代小説に馴染みがなく「のぼう」を読んだ若者が、
また時代ものを読もうと思ったら、やはり和田竜の作品や
または「蛇衆」とか「哄う合戦屋」などの作品群になるのでは?
と、単なる推測。
>>170 小学館の猛プッシュで直木賞候補になったのだろうけど
「のぼう」が受賞したら、他にまだまだ居る時代小説佳作の書き手が泣くかも。
176 :
人間七七四年:2009/11/29(日) 11:08:06 ID:wSW6lPkk
もっと単純に考えていいんじゃないかな。
賞を取った作品だからといって即購入する人はあんまりいないと思う。
(話題作なら何でもいいから飛びつく人は別)
177 :
人間七七四年:2009/11/29(日) 17:27:58 ID:X+aSeKXF
本の趣味や読み方なんて人それぞれだし、若者だからって軽いものじゃないと読めないなんてことはない
それに一足飛びに池波や司馬に行かなくても、いつかは読むかもしれんし
のぼうを読むんだから、戦国時代にはある程度興味があるはずだし。
のぼうみたいな感じで読める文体と雰囲気の作品が読みたい、ってやつもいれば
のぼうに出てきた人物が出ている他の作品が読みたい、ってやつもいると思うけどなあ
なんかこう、のぼうから入ったら〜とかこだわる人がいるのが不思議だ
しかも「若年層」にこだわってるし
178 :
人間七七四年:2009/12/06(日) 19:07:54 ID:oDOoHkus
戦国時代といえば、信長。
最近では火付け役の「下天は夢か」を推薦したいね。
津本陽の作品はなんか中だるみというか、最初のテンションが最後にきて崩壊するのが多いけど、
この作品はまぁ最後まで続いている。
戦国末期を舞台にした「柳生兵庫助」なんかその崩壊のいい例。
途中から、十兵衛の方にシフトしてるし。あと、ダークなキャラとして注目していた
太郎次郎なんか途中で完全に消えたまま。。。
ま、文章が緻密で整っているから好きだけど。。。もう少し構成にも工夫してくれたらと思う。
179 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 03:33:52 ID:wnPkBO1J
「天下布武」は忠興や荒木村次たちがトーナメント戦やるのが面白いね
180 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 17:21:21 ID:mWAfUvE0
>>132 企画者は30代以上だな
40才の妹企画と同じ匂いがする
>>133 同意、つか一応俺はファンだけど
181 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 19:00:02 ID:V5mE1CYh
近衛龍春の本を久しぶりに読んだんだが、
なんかこの人、どんどん下手になっていないか?
表現が平坦だから、誰が主人公でも感情移入できない。
会話文も変に時代がかってる(歴史小説だからその辺は妥協するとしても)。
昔はもうちょっとマシだったんだけどなあ・・・
182 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 19:32:19 ID:5OT/+KOg
残念だが、才能は消耗品だからな……
183 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 19:46:43 ID:J1g0zcTh
今まで誰が視点になってもクズで馬鹿で寿命と家柄だけが取り柄のひどい扱いが多かったから
近衛の輝元小説は割と気に入ってる
この人の小説はこれしか読んだことないけど
184 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 20:20:52 ID:9Rze/aPt
近衛氏は時代用語の誤用も多い。
「仕寄る」を「攻める」の意味だと思っている。
実際には城を追い詰める戦術用語なんだが。
185 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 22:58:27 ID:k3E6sLil
近衛の『直江山城守兼続』がまあ面白く思えた。
これまで史料の合間にセリフや「ぬおお」なんて雄叫びが挿入されてるだけってイメージだったけど、
これはまあ小説として成り立ってる。
名は思い出したくないクソ大河に比べて、ということもあるがw
186 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 23:29:39 ID:Xo6tFZiU
鉄砲隊への号令が「それ、撃てい!」には萎えた
187 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 00:42:52 ID:SQs6ut+b
秀吉モノを読みたいんだが、早乙女貢の新太閤記というのはどんなもん?
上のレスを見たがこの作者の戦国は大半がエロとあったが
あまりエロ要素過ぎるのは遠慮したいんだが
188 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 00:59:11 ID:HMi3oHHd
>>187 エロかどうかは知らんが、早乙女先生は秀吉が大嫌いだった。
本名秀吉なのにw)(だからか?)
189 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 01:39:38 ID:8bzOUM0K
>>187 『悪霊』も『淀君』も『千姫狂乱』も、ほぼエロ小説といった勢いだしなw
190 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 13:15:28 ID:+/6BtBs/
近衛の小説のテンプレ。
「うおおーっ!」
「おのれ家康め!」
「左様の」
191 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 16:31:05 ID:oz2nk6L+
>>189 昔は歴史小説や時代小説の読者は中年以降の男性が主流だったのと
週刊誌や夕刊の連載が多かったため
読者サービスとしてお色気シーンが必須だった。
今はエロスはAVでお手軽に補給できるので
余計なお色気シーンはうざがられる傾向にある・・・・らしい。
>>190 近衛の小説を読んでいると、登場人物が全員老人のように思えてくる。
192 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 17:51:05 ID:oprymKaK
>>170 亀レスで何なんだが、「のぼうの城」映画化は流れたってマジ?
2010年クランクインという情報しか入ってきてないんだが。
193 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 23:08:30 ID:xl4exrKS
近衛の持ち味は「考証だおれ」だと思ってたけど、
それに下手も加わっては・・・
194 :
人間七七四年:2009/12/09(水) 03:57:44 ID:rDeXx9TG
いやだが早乙女先生のエロの突き抜けぶりはやっぱ異色だろ
普通の和姦強姦はもとよりSM、ふたなり、獸姦
近親相姦、逆レイプ、熟女、人妻、ロリショタ
全部ぶち込んであるんだぜ……
大抵
195 :
人間七七四年:2009/12/09(水) 18:59:54 ID:402KiW8e
>>193 元々人物描写のバリエーションが少ないからネタ切れ感があるね
研究本の方が向いてるんじゃないかな
196 :
人間七七四年:2009/12/09(水) 21:11:41 ID:igmOY9vO
気がつくと群雲大坂城へが出ないまま2009年も終わろうとしている('A`)
197 :
人間七七四年:2009/12/10(木) 00:25:52 ID:YBN5hhdf
近衛先生は小説を書くより史料綜覧の編纂事業に参画すべき
198 :
人間七七四年:2009/12/10(木) 01:46:26 ID:UnPEGjNJ
近衛は小説も編纂事業も何も、文書さえきちんと読めてねえだろ。
199 :
人間七七四年:2009/12/10(木) 02:13:22 ID:p5MYn9AH
>>194 松永弾正が主役の奴がもの凄いという話だが・・・・。
『淀君』はよくわからん男がお市と淀殿両方を犯したりするし、大野治長は
いろんな意味で不憫なキャラクターだし、たしかに、あそこまでエロい歴史ものは
なかなかない。千姫狂乱も中々エグい。
200 :
人間七七四年:2009/12/10(木) 14:45:12 ID:o/BYB9FF
近衛ほど佐竹義重、義宣親子を貶めた作家はいない。
201 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 03:03:05 ID:Vkuc15Qn
佐竹義宣は岳宏一郎のが好きだなー(あくまで作中の1登場人物だけど)
快男児って感じだ。
202 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 05:51:23 ID:s5sQ0j6w
>>198 そーゆーキツイことをはっきり言うんじゃない!
読もうとする努力は買うけどね、卑坂みたいに耳学問やハウツー本で仕入れた知識で小説を書いているのとくらべればさ。
203 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 07:17:48 ID:5Fo/gvcq
童門より下の小説家なんていないだろう
204 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 07:46:09 ID:s5sQ0j6w
童門冬二ー上杉鷹山
火坂雅志ー天地人
近衛龍春ー川中島の敵を討て
上杉三大作家!
205 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 10:02:29 ID:ESYrF0H8
上杉悲惨すぎる
206 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 23:03:27 ID:cBqAkqSd
「天と地と」があるからいいじゃないか
207 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 23:11:30 ID:tpbWM05F
さすがにそれは古すぎる
208 :
人間七七四年:2009/12/11(金) 23:58:23 ID:RCvncO8+
近衛は俄攻めを奇襲だと思っている
209 :
人間七七四年:2009/12/12(土) 02:40:58 ID:Lkj0EFOW
2冊ほど上杉で出してる風野真知雄は…やっぱ微妙かw
210 :
人間七七四年:2009/12/12(土) 06:41:19 ID:pqQz61Ql
やや仮想っぽいが坂上天陽「軍神の系譜」は面白かった
御館の乱のキーパーソンを河田・北条とする解釈で
謀略小説としてもよく出来てた。
面白さでは最近天地人効果手に入りやすくなった山風「叛旗兵」かな。
211 :
人間七七四年:2009/12/12(土) 20:11:27 ID:NF0/lZXv
>>204 勘弁してくれえ・・・
近衛氏も上杉ものを数書いたわりにはパッとしないし、火坂氏の「天地人」は言わずもがな。
そしてどっちも、景勝とその周囲に関してはあんまり好意的じゃない印象を受けるなそういえば。
>>209 本庄繁長が主役のやつがあったよね?
知名度や完成度的には「天と地と」「密謀」あたりがやはり鉄板なんだろうな。
212 :
人間七七四年:2009/12/13(日) 01:37:58 ID:gBFTZ1dH
>>210 景勝と景虎を例によって不仲に描かず、この乱が、謙信亡き後の上杉家にとって
取らなければならない通過儀礼として、爽やかに「勝った方が家を継ぐ」と描いたのは新鮮だったな
>>211 「奇策」だね。松川合戦という題材だけに、一部の人には失笑モノかもしれないけど
でも本庄繁長主役の長編なんて二度と出ないだろうしそれだけでなんかもういいやって気分になるw
213 :
人間七七四年:2009/12/13(日) 11:38:05 ID:gBNfMtLO
ここまで「不識庵謙信の影」なし
214 :
人間七七四年:2009/12/13(日) 20:11:15 ID:6JDQhAdy
戦国繚乱…
215 :
人間七七四年:2009/12/15(火) 11:00:05 ID:y2gbZjPE
上杉なら三人の二代目は意外と悪くないかもと思うのは、俺が「古くさい造形の戦国小説」が好きなせいか。
216 :
人間七七四年:2009/12/16(水) 17:21:14 ID:y+VSGLYv
武神の階がでてこないな・・・
>>213>>214 短編だけど、どろどろしてていいよねw
大河の天地人好きだった人にはまず受け入れられないだろうなぁ・・・
217 :
人間七七四年:2009/12/17(木) 20:01:38 ID:xEBdlRIx
復刊こむで復刊した名参謀片倉小十郎(旧伊達政宗と片倉小十郎)飯田勝彦著
字がでかいよ…読みづらいいいい
218 :
人間七七四年:2009/12/17(木) 23:32:45 ID:K+d+9vRE
>>215 三人の二代目は単行本化待ちなんだよ
何故うちは産経でなく読売なんだろう…、早く読みたいのに
219 :
人間七七四年:2009/12/18(金) 07:07:33 ID:Ylt25nV+
名称の決断って本を買ったら解説が火坂・童門の最強コンビでがっかり
値段の割に質的にも量的にも薄っぺらいしもう買わん
220 :
人間七七四年:2009/12/27(日) 09:27:59 ID:VBYtdvvq
今月末は、文庫で歴史ものけっこう多いから、楽しみだ。
221 :
人間七七四年:2009/12/30(水) 02:48:55 ID:ZdVDCVM/
「のぼう・・・」の売り方を地味にしたような売り方をしてる、
「哄う合戦屋」って、大ヒット!と宣伝文句にはあるんだが
自分の周囲では読んだ人もいないし、
こういう類のスレでも話題になってないような気がするのだけど・・・
読んだ人、いますか?
222 :
人間七七四年:2010/01/04(月) 23:56:26 ID:MsuCRWUC
最近、とあるPSPのゲーム(元はパソゲー)がキッカケで
歴史小説を読み出した新参なのだが、
歴史モノに触れるにあたって、いわゆる『鉄板』、
「これだけは読んどけ」って作品はあるだろうか
あと「群雲、関が原へ」を読んだんだが
同氏の「〜賤ヶ岳へ」や他の作品は面白いのだろうか
ついでに「下天を謀る」を読んだ人がいたら、どんなもんか教えて欲しい
藤堂高虎が好きなので
223 :
人間七七四年:2010/01/05(火) 04:31:35 ID:vwLTmBAp
>>172 読んだ。
役どころ
最上義光 気の毒な人
義姫 出戻りの気の毒な人
伊達政宗 にぎやかし
前田慶次 花の慶次
義光Tueeeeeな小説では無いけど結構楽しめた
224 :
人間七七四年:2010/01/05(火) 04:48:32 ID:o2OmD7Fd
>>222 岳氏のほかの作品は群雲関ヶ原へ程の面白さを期待するのはちょっと難しいかも。いや充分面白いんだけど
「群雲、賤ヶ岳へ」は新聞連載(乱世が好き)の改題(軍師官兵衛)の改題で、後半はかなり駆け足なのが残念
公家の世界から信長の興隆と破滅を見た「天正十年夏ノ記」
本願寺を一代にして日本最大の宗派にした男の一生を描く「蓮如 夏の嵐」
千利休七人の弟子を主役にした短編集「花鳥の乱」あたりがオススメ
ただ、どの話も戦がメインというわけではないから好みに合うかどうかは判断しかねる
225 :
人間七七四年:2010/01/05(火) 22:30:44 ID:r2vcFUoS
226 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 14:29:00 ID:r2kHSzZY
司馬遼太郎の妖怪って本読んだんだけど、応仁の乱が始まったところで終わった。
この続きは何を読むべきですか?
花の乱って大河ドラマありましたが、見ていません。
北条早雲とか斉藤道三とか毛利元就の時代との連続性を期待したいのですが・・・
227 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 15:31:49 ID:0q7Xn8WX
>>226 同じ司馬遼太郎で、「箱根の坂」(北条早雲)、「国盗り物語」(道三〜信長・光秀)あたりはどう?
ここらへんが鉄板じゃないかと思うけど。
元就ならば、永井路子の「山霧」があるけど、これは元就の奥方が主人公。山岡荘八も元就を書いてるはず。
あとは早乙女貢の小説があるけど、あれは「悪霊」や「淀君」と同じくエロてんこもりなので人を選ぶかも。
228 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 15:36:44 ID:Oe5gUBV5
229 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 16:08:51 ID:2poxukXW
正月休みに「群雲、関ヶ原へ」を読んだよ
悪役も善玉もなく咬ませ犬もいない戦国小説があったとは…
こんな良書が絶版の憂き目にあっていたのが信じられない
230 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 17:49:47 ID:rbMAkknX
良書をあげるこのスレで、名前を出すのもはばかられるが、
「大河原作作家、火坂大センセイ」の場合、
主役以外はほとんどが悪玉か馬鹿か性格異常者・・・だったな。
231 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 18:23:48 ID:lG07vxKK
232 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 18:41:13 ID:EsrvUQRv
>>226 新三河物語って松平清康の時代じゃなかったかな。
実は俺も読んでないんでお勧めかどうかはわからないけど。
233 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 18:59:52 ID:yBOLKQc1
>>222 下天を謀る
藤堂高虎と徳川家康や豊臣秀長が天下の太平を目指す理想主義な良い者で
秀吉・三成・淀の方が民衆を顧みない利己的な権力権化な悪者だが大して個性も存在感もない
主人公側はいっつも善で敵役はいっつも悪みたいな昨今の大河みたいなお話だ
234 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 21:50:09 ID:/WsSX6WG
>>231 誰か1人を持ち上げるために他の人物を悪しく描く
・・・という昨今の風潮に嘆いているなら
是非読んで欲しい。
235 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 23:10:24 ID:Oe5gUBV5
ファンには申し訳ないが、個人的には「群雲、関ヶ原へ」は、総花的になりすぎてて
小説としては面白くなかった。
小説と言うよりエピソード集だと感じた。
236 :
人間七七四年:2010/01/06(水) 23:32:13 ID:1CTdRFdS
逆に、にわか歴史ファンの俺には
色んな武将の話が読めて良かったな>群雲
登場人物達のいい所も悪い所も両方書いて
誰にも肩入れしない作風が気に入った
(上杉勢はやや持ち上げ気味だったか?)
>>224 d
その辺買ってみる
他の作者で何かオススメとかないだろうか
>>233 oh・・・
まるで、ついこの間までやってた大河みたいだなオイ
高虎は好きだが、秀吉や三成も好きな俺には無理ぽいな
237 :
人間七七四年:2010/01/07(木) 09:52:26 ID:ZlNcdwjI
応仁の乱のお薦め作はありませんか・・・
確かに戦国時代とはちょっと違うかも。
「箱根の坂」「国取り物語」は昔読んだのでその前の時代の雰囲気に浸りたかったのですが。
「花の乱」ってアマゾンで探したら無かった。誰か読んだ人はいますか?
238 :
人間七七四年:2010/01/07(木) 09:59:49 ID:hxpW6pz8
>>237 花の乱は大河ドラマオリジナル。
某所より、応仁の乱の時期を扱った小説
「歴史小説名作選3・暁闇にうごめく」(講談社)
「応仁の乱」(池波正太郎、新潮文庫/角川文庫「賊将」、上記「暁闇にうごめく」に収録)
「応仁四話」(唐木順三、筑摩書房)
「銀の館(上下巻)」(永井路子、文春文庫)
「狂雲森春雨(くるいぐももりのはるさめ)」(加藤周一、平凡社「加藤周一著作集・十三巻」収録・1979年)
「月華伝奇」(瀬川貴次、集英社スーパーファンタジ―文庫・1996年)
「富子繚乱」(内村幹子、講談社・1993年)
「日野富子」(平岩弓枝、角川文庫「江戸の娘」収録、1987年)
「日野富子〜物語と史跡をたずねて」(松本幸子、成美文庫・1994年)
「室町抄」(南條範夫、講談社文庫・1991年)
「室町少年倶楽部」(山田風太郎、文藝春秋社・1995年/文春文庫版・1998年)
「妖怪」(司馬遼太郎、講談社文庫・1973年)
239 :
人間七七四年:2010/01/07(木) 10:20:21 ID:LZz//Jqk
>>237 「祇園女御」や「中世炎上」などの瀬戸内晴美の時代ものが平気な人なら・・・
情感どろどろで女性向きかとは思うけど、「幻花」瀬戸内晴美
民放でドラマ化されてて、藤村志保さんが今参局を演じていたそう。
240 :
人間七七四年:2010/01/07(木) 13:27:26 ID:ZlNcdwjI
おー有難うございます。参考にさせていただきます。
なぜか女性作家が多いんですね。平安時代に近い感覚でしょうか。
この後、男性的な下克上の時代が始まると思うと面白いですね。
司馬遼太郎の戦国4部作を読んだ人には「妖怪」はお薦めです。
戦国時代ではないけど。
241 :
人間七七四年:2010/01/07(木) 14:33:46 ID:L8ixMUf7
「下克上」って江戸時代の造語だっけ?
242 :
人間七七四年:2010/01/07(木) 14:46:16 ID:hxpW6pz8
鎌倉時代から普通に使われている
243 :
人間七七四年:2010/01/11(月) 15:04:39 ID:6G9q3sLj
岳宏一郎はよく話題に挙がるが、どういうわけか「御家の狗」が出る事がない
244 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 08:35:08 ID:iCVuwF2J
戦国一の文化人「今川氏真」を主人公にした長編小説を希望。
NHK大河の主人公にふさわしいと思うが・・・
245 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 09:16:18 ID:/0/QUniC
>>24 好きだから、波乱の人生を送ったからといって
みながみな大河ドラマの主人公にふさわしいワケじゃないよな。
とくに「文化人」なんて切り口を希望したいのなら困難。
文化という側面で物語を繋げていくのは、脚本的に難しいからね。
それに昨今の大河じゃ、自分の好きな人物の映像化なんて
実現しないほうがいいと思ってるよ。
どんな風に歪曲して脚色されるかわからないじゃないか。
有名作家の筆じゃないけど、氏真なら「天下を汝に」とかあるが、
あれはアレで、氏真をやけに有能に描きすぎて
人間的な魅力がかえって半減してしまったような感想がある。
氏真を主役にした作品が他に無いので、名が挙がるだけって印象だ。
氏真のような人物は、掘り下げられることによって
悲哀や精神の昂揚感が劣化して、つまらなくなるような気がする。
皆川博子の「戦国幻野」みたいな突き放した筆致でこそ生きるのだと思う。
246 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 10:38:29 ID:64mCZX0X
安部龍太郎の「下天を謀る」は、100%大河狙いの小説だと感じた。
247 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 19:19:12 ID:7xR9VcWC
>>244 この人視点で戦国を描けばなかなか面白そうだな。戦国の主要人物を多く出せるし
権力も儚い夢というスタンスでいけそうだ
248 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 21:06:59 ID:sPSum9gZ
初版で買って七年近く積んでいた風野真知雄の『奇策』、微妙だったかな…
題材はいいし読みやすいんだけど、文章や会話が平易な現代小説っぽい感じとでもいうか
249 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 23:05:45 ID:kOR1vM90
『天下を汝に』と聞いて飛んできました。
『天下を汝に』は、ラスト近くで本多正信が心の中で氏真を批判している描写があったりするし、
氏真が過去を思い返したりして悩んでる部分もあるから、
必ずしも有能な人物として描かれているわけではないとは思う。たしかに「やりすぎ」な部分もあるんだけど。
築山殿事件まわりの描写は好きだ。
今川氏真という人は「面白い場所」に立っているけれど「中途半端」な人で。
極端な暗愚でもないが、ずば抜けた名君というわけでもない。
資料もそれなりにはあるが、人となりに触れられるほど豊富にあるわけでもないし、空白の時期もある。
後半生には世を捨てたかのように静かな退隠生活に入ってしまい、
そのころの心境を知る資料もないから、作家が掘り下げて「ドラマ」を作ろうとすると、無理も生じてしまう。
かなり作家泣かせな人かもしれない。
氏真は「一流文化人」とまでは言い切れないのが残念なんだ。同時代に細川幽斎という化け物がいるし。
後半生に京都で暮らしていたときも、「歌壇」というべき華やかなサロンで活躍したわけじゃなく、
山科とか冷泉とかの身内中心の集まりでささやかに楽しんでいたくらいだし。
中世の和歌のあり方をおそらくは謙虚に学び受け継いで、時には光る作品も残したというけれど、
次代の文芸を切り開くほどのまばゆい光を放ったわけでもなかった。
文化人としての切り口でも「面白い位置」にはいるけれど、こっちでも「中途半端」でもったいないんだな。
250 :
人間七七四年:2010/01/13(水) 23:13:06 ID:64mCZX0X
一応駿河復帰の目もあったのに、見事に無能ぶりを晒して
信長からも捨てられたなあ。氏真。
一部を除いて旧家臣団からは本当に見放されていたっぽい。
251 :
245:2010/01/14(木) 00:03:09 ID:bm/5qp1f
>>249 率直な感想を興味深く読みました。
ただやはり自分にとって「天下を汝に」は面白くない本だったんだ。
ごめんね。
文化人という側面での印象もないんだな。
確かに蹴鞠は王朝宮廷人の嗜好にあったもので
戦国乱世のあの時代には「文化」という括りにあったのかな、とも思うけど
残そうと思えば和歌短冊でも古典の注釈書でも残せただろうに
衆目の目をひくものもないしね。
(まあ経済的や時間の余裕無しとか色々あったんだろう。情状酌量しよう)
自分が氏真を好きなのは、名門に生まれてしまった凡庸な人が
乱世を生延びたヘタレさとダラさと風みたいな生き方にあるので、
小説ネタにおいても「優秀さ」を求める気持ちが無いんだな。
>>248 風野さんの文章や構成はわかり易いくていいよね。
ただそれが仇になって、微妙な読後感で終わってしまう事もあるのかな。
252 :
人間七七四年:2010/01/14(木) 12:04:04 ID:X6C9XHXC
NHK大河の今川氏真(老人期)はぜひ志村けんで。
若い頃は似たタイプの役者でいいだろう。
武田信玄とのガチバトルや甲府攻め、小田原攻め、関が原(?)など見所多し。
大阪城攻めにも顔を出した事にしとけば面白い。
動乱の時代を乗り切った超三流の人間ってカッコイイと思う人は少なくない。
253 :
人間七七四年:2010/01/15(金) 01:38:08 ID:5PzRuCWT
ここは大河希望スレではないし、配役希望スレでも無いのだが・・・
254 :
人間七七四年:2010/01/15(金) 22:25:36 ID:eNBnfKAo
今更ながら島津奔るを読んでるんだが
義久信者の俺には読むのが辛い・・・・
255 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 15:56:06 ID:9mDECEhE
戦国に興味を示し始めた友人に、紹介する本を探しております
とりあえず、隆慶の一夢庵と司馬太閤記、国盗あたりを勧めようかと思うのですが
ほかに、これオススメってのありませんか?
信長、家康、秀吉は知ってる!って自信満々だったので、検証が正しいとか気にしないと思われます
単純に物語として面白いものであれば良いかと思っております
何か戦国時代導入に適したものを、教えて下さい
>>249 ふと思いつきなんですが
氏真自身が遠慮して、華やかな舞台に上がらなかったという事は無いですかね?
わしゃ家潰した大名じゃけんね、歌壇とか立てる立場じゃないわい みたいに
にしても、幽斎さんは文化人として化け物なんですね、やっぱりw
256 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 16:08:37 ID:IDWtn/N5
>>255 堺屋太一の豊臣秀長
特に秀長に思い入れがない俺でも最後まで面白く読む事が出来た
永井路子の姫の戦国
特に今川家に思い入れがない以下略
その友人が女流作家の女主人公ものに抵抗がなければ読んでほしい
257 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 16:16:20 ID:9mDECEhE
ううむ、両方とも誰それとか言われそうだ・・・
姫の戦国は持ってるんですが、寿桂尼どころか今川を分からない可能性がある
出来れば、もうちょっとメジャーなのが良いと思うんですが、どうでしょう?
あ、真田太平記は地元だし良いかもなぁ
258 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 16:19:20 ID:pED4nxax
澤田ふじこ 有明の月
259 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 16:26:10 ID:pED4nxax
湖笛 水上勉
松の丸の夫である武田元明と、弟の京極高次の対照的な生き方。
読むとやや滅入る
260 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 16:40:24 ID:IDWtn/N5
>信長、家康、秀吉は知ってる!って自信満々
なら秀長や今川を知らないはずがないんだがな
じゃあ
>>258-259があげてくれた小説も駄目だな
261 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 17:02:38 ID:9mDECEhE
両方とも残念ながら未読なので、内容が分かりかねますが、駄目っぽいような・・・
いや、凄い良い笑顔で戦国武将カッコいいね!って言うから、誰が好きって聞いたら
柳生十兵衛!とか言う子なんで・・・しかもネタ元はY+Mだそうで・・・
でも、せっかく身近に語り合える人間が出来そうなんです!
何としても彼を引きずり込みたいんです!
どうか知恵をお貸し下さい
262 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 17:25:40 ID:n2QybP7x
山岡荘八の徳川家康、全26巻をすすめてあげなさい
あれほど人生教訓豊富な小説は無いから
263 :
249:2010/01/16(土) 17:49:14 ID:1/c4bffG
和田竜「のぼうの城」
話題になった本だし、なにより読みやすいので、
歴史小説を読みなれていない人にもおすすめできるかと思う。
岩井三四二「難儀でござる」
短編集。武田とか今川とか織田とか大まかな大名の配置が分かっていたら十分と思う。
「快川紹喜和尚の最期(心頭滅却すれば、のあれ)を見届けたお坊さんのはなし」とか、
「蛍大名呼ばわりされている京極高次の家来のはなし」とか。
「有名な事件」「有名な武将」の陰で右往左往する人々の姿がいとしくて楽しい。
ただ、華やかな英雄の話を求めるなら向かないかも。
辻邦生「安土往還記」
ヨーロッパの船乗りの視点で描かれた信長の話。古い小説(40年位前)だけどそんなに長くない。
エンターテイメントというよりは「ブンガク」してる作品なので、
小説がまったくはじめての人にはとっつきにくいかもしれないけど
個人的に一番「かっこいい」信長を感じた小説なので入れてみる。
>>255 幽斎さんは歌の技能(古今伝授)のおかげで、天皇まで動かしてるからなあ。
武将・政治家として、汚い仕事も含めきっちりやることをやって、大大名になってるし。
剣術弓術腕力と個人武勇もすごかった。茶や蹴鞠にも造詣が深く、料理本とかも書いてるんだっけ。
佐藤雅美「幽斎玄旨」の評判がいいらしいけど、私は読んでないからコメントできない。
わりと堅い文体の作家さんだったはず。
氏真ファンの贔屓目の妄想だけど、氏真さんは小さな世界に平安を見出したように思う。
遠慮、といえるのかはわからないけど、「大名業に向いてない」と悟ったんだろうと。
無理をしてでも、食らいついてでも大名に復帰する意欲を完全に失ったんじゃないかな。
……旧今川家臣にしてみりゃたまったもんじゃないだろうけど。
山岡荘八の「徳川家康」はとても長いし、わが氏真公が救いようのない人間に描かれてるけれどw、
何度もドラマの原作にされた「スタンダード」といえるいい小説です。
「長さ」に抵抗を感じないようだったら勧めてみてください。
264 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 19:16:46 ID:VahMFUHl
佐藤雅美の「信長」
正統派の信長物、って感じでくせも少なく読みやすい。
初心者向けかと。
265 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 20:03:56 ID:9mDECEhE
皆さん、ありがとうございます
山岡徳川は長さに引っかかってましたが、近くの図書館で蔵書してるそうなので
2〜3巻試し読みさせてみます
あと、のぼうの城は結構話題になりましたもんね、持ってるので渡しておきます
あと、外道かもしれませんが戦国自衛隊もついでに渡しておきますねw
これでハマってくれると良いのですが・・・
本当に感謝です、ありがとうございました
266 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 20:35:23 ID:izg97DVk
>>243 家康・秀忠がダメな奴として描かれてるって事だけ
聞いた事があるが、読んだことは無いわ
267 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 20:39:06 ID:ee8PE5fH
戸部新十郎の蜂須賀小六、結構面白かった。
分厚いんで上下巻読み終えるのに六時間近くかかったけど。
服部半蔵もどこの出版社でもいいから再販してくれないかな。
268 :
人間七七四年:2010/01/16(土) 23:24:42 ID:xdVz+nur
>>255 堺屋の「大いなる企て」とかどうだろう。
昨今のくだらない三成無謬論や三成教みたいなのとは違った視点で、長所も短所もふくめて石田三成と島左近、そして関ヶ原の合戦を描いた大作。
司馬の「関ヶ原」と岳の「群雲関ヶ原へ」と三点セットで渡せばいいかと。
>>267 おつかれ。上下巻なら新刊で出たって奴かな。
人物文庫って、昔の小説家の作品を再刊してくれるから結構貴重だったりするよね。
>服部半蔵
あれは分量が全10巻だからなあw 俺は結構好きだけど。
正直、あれを今時の歴女って人たちに読ませたらどんな反応を見せるか興味があるw
いっそコーエーあたりが再刊しないかなw
269 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 01:49:07 ID:bIOxxW85
>>266 ダメ?いやダメじゃないだろう…人間らしいっつーか
大体岳さんに書かせたらほとんどの武将はカッケーとアチャーが同居してしまうので…
御家の狗も、まあそんな感じでした
270 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 09:33:14 ID:ZMjPODm7
>>255 歴史小説じゃないけど、「Y十M」からなら柳生忍法帖か甲賀忍法帖(たぶんバジリスクも読んでそうだから)から
勧めるのが良いんじゃないのかなぁ
そこから荒山徹に引きずり込むと面白いかも知れんがw
>>268 「歴女」というか、無双辺りから歴史に興味を持ったオタク女子らを舐めてはいかん
服部半蔵読んでる人はいるぞ。
半蔵の少年期の美少年っぷりとかをつっこんでたなぁw
ちょっと驚愕した感想は「「服部半蔵」ってBLだよね」ってやつ。
正直理解不能なんだが、戸部作品で割と出てくる「相手に惚れ込んで無私に仕える」のが
そう見えるのかねえ
271 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 09:58:33 ID:HjrGt1hP
歴女って、もうほとんど差別語だよなあ。
この言葉で実態を見ないでイメージだけでレッテルをつけてる人が多い。
272 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 10:12:32 ID:we6lMQo+
まあ差別されても仕方ない事をしてるからな
273 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 11:43:15 ID:dtaGUo/O
そういうイメージでマスコミが広めた言葉だからな
274 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 12:01:54 ID:tols9rfi
フォローw
275 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 12:18:23 ID:puqyp9en
まあBASARAだの何だので
歴史に興味持つ事自体は別に悪い事じゃないだろう
俺もキッカケは太閤立志伝だし
ただそういう『歴女』連中は、ビジュアルやその人物のいい面、
>.270みたいな歪んだ見方でしか見てないんじゃないかとも思う
276 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 13:11:28 ID:bj1i6IPv
ネット上では「歴女」が、「“歴史”好きの女性」のなかの悪い部分・底の浅い部分を指す言葉になってるからな。
歴史学専攻の女性研究者は「歴女」とは言わない。杉本苑子さんのことも「歴女」とは言わない。
マスコミの取り上げ方はもっぱら消費行動(旅行とかグッズ購入とか)に注目したものだったように思う。
「オヤジの趣味」だった歴史趣味に異質な参入者が加わって、新たな市場ができたわけで。
マスコミの定義とネット上で流通している定義がズレている。
どのみち、「歴女」が増えても吉川弘文館の売上は増えない。
ゲームの「能力値」で史実の武将を評価したりするような男の歴ヲタやら、
歴史小説一冊だけで家康を語る歴史オヤジも、結構性質悪いけどな(俺も「信長の野望」が入り口だけど)
男の「“歴史”好き」の痛い部分だけを取り出したわかりやすい言葉がないから、
男のヲタの「女嫌い」と相俟って「歴女」という言葉が余計目立つのかもしれん。
----
飯嶋和一はどうだろう。商人や農民の誇り高い矜持の描写に燃えるし惚れる。
戦国ではなく江戸初期を舞台にした作品だけど2つ。
『神無き月十番目の夜』は「生瀬騒動」の話。
常陸北端の中世的な自治村落が近世的な体制(武田信吉の水戸藩)に滅ぼされる鬱な小説。
『黄金旅風』は長崎が舞台。「浜田弥兵衛事件」やキリシタン弾圧、貿易の制限などが時代背景。
『神無き〜』には、主人公の一人(村の国人領主)が佐竹に動員されて陸奥に攻め込んだ話がちょっと出てくる。
『黄金旅風』には、古きよき時代として「昔の自治都市長崎」が語られる。
この人の描く「戦国時代」が読んでみたい。
武士嫌い、というか権力者が嫌いな反骨の作家なので、きっと今後も戦国武将は描かないだろうけど。
277 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 15:29:34 ID:Z81XT4uC
「神無き」は地元の話だから、読むたび泣けてくる
278 :
人間七七四年:2010/01/18(月) 18:02:47 ID:32/LWYyH
>>270 Y+Mは、ヤンマガ掲載時に読んだらしいので、バジリスクは読んでないっぽいです
でも、センゴクは読んでるらしく、先々週のかかれ柴田のエピソードで戦国時代に興味を持ったらしく
私に本を貸せと言って来ました
忍法帳シリーズは戦国時代というより、忍者モノとしての色が強いかと思い
除外してましたが、第二段として投入したいと思います
しかし、戦国時代という業の深いジャンルに引き摺り込もうと画策している私ですが
荒山徹という魔窟に友人を放り込むのは、少し気が引けますw
279 :
人間七七四年:2010/01/18(月) 19:21:19 ID:Kz5RExKQ
真田太平記はいかがだろうか?
280 :
人間七七四年:2010/01/18(月) 22:08:42 ID:+m/SPDER
>>278 そういやせがわ×山風でまたなんかやばいものが始まったなw
スレ違いだが
281 :
人間七七四年:2010/01/19(火) 01:39:47 ID:LUjgEUnc
255の人に言いたいんだけど、
その本人が自分本人の嗜好にあったものを探すだろうから
それまでほっといたらいいのに。
(レス読んでると指針を示しても甲斐のなさそうな人を想像するし)
何か欲したら自分で本屋なり図書館に行ってもらえばいいじゃん。
282 :
人間七七四年:2010/01/19(火) 08:46:35 ID:wA0mr4Yq
>>281 >>278で「興味を持ったから本を貸せと言ってきた」って言ってるじゃん
だから「どんな本なら読みやすいと思います?」って感じで相談してるんだろ
283 :
人間七七四年:2010/01/19(火) 12:50:39 ID:o/jVjrMK
255です
そうです、そんな感じです
本人も結構読書家なので、読む事には慣れているようなんですが
戦国小説って物凄い数があるじゃないですか
玉石混交・・・というか、好みの差が大きいってのも分かるんですが
やはり、導入に人を選ばず面白いもので、もっと興味を出して欲しいと思い相談しました
一夢庵を、花の慶次の原作だと教えて渡したら、それから読み始めているみたいです
隆慶を気に入った場合、やはり次は捨て童子あたりが良いですかね?
284 :
人間七七四年:2010/01/19(火) 16:14:30 ID:GTfNzsy3
ここで質問していいのか微妙なんですけど
本能寺の変について
『本能寺が起こったのは滅ぼされた武田の怨念のせい』みたいな事が
書かれてある小説を呼んだ覚えがあるんですが
実際武田の怨念だと断定しているんではなく
巷ではそういう噂も流れてるよ、な感じで書かれていた気がするんですが
何の本だったか思い出せなくて…
分かる方いませんか?
285 :
人間七七四年:2010/01/23(土) 00:07:55 ID:AViIJZSm
初心者です。信長を魅力的に描いた小説を探していますがとっかかりが分かりません。
少女漫画で大変申し訳ありませんが「天下一!」という作品に出てくる信長が
苛烈な切れ者で新しい物好きの合理主義者という基本を押さえつつ、恐ろしいばかりでなく、
部下への愛情や、小姓をからかって遊んだりとお茶目で魅力的な面が特に強調されていて
(主人公いわくカッコかわいい変オヤジ)気に入ったのでこんな感じの信長像がもっと見てみたいのです。
基本の土台さえきちんとしていれば脚色が多くても、戦国自衛隊の様なトンデモ設定でも構いません。
有名・無名こだわりませんので物語が面白く、人物像が魅力的な作品をご紹介願います。
286 :
人間七七四年:2010/01/23(土) 03:04:54 ID:H3SQOkBw
なんという歴女臭
287 :
人間七七四年:2010/01/23(土) 10:24:07 ID:wis4bMM0
288 :
人間七七四年:2010/01/23(土) 17:30:28 ID:SVLI224T
妖説太閤記
室町お伽草紙
魔天忍法帖
信長の忍び(漫画)
どれも主人公は信長じゃないけど。
289 :
人間七七四年:2010/01/23(土) 17:45:02 ID:Iq0J7URH
漫画だったら総理大臣織田信長の信長が最高なんだが
290 :
人間七七四年:2010/01/23(土) 23:38:54 ID:J1uwAM3o
良質の藤堂高虎の小説を求めてさまよっています。
さしあたって読み始めたのが「江戸時代の設計者」。
これ面白いのですが、小説ではありません。
高虎の小説はちょこちょこ前出してますが、ベストはどれでしょう?
291 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 00:11:05 ID:4J7G4zWK
藤堂高虎なら、火坂雅志の「虎の城」は面白かった。
つーか火坂の長編作品の中では例外的に面白い小説だった。
292 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 00:57:35 ID:8nYGSY/n
高虎好きだから取り扱った作品読んでみたいけど、
作者が火坂ってのが二の足踏ませるんだよなー
主を七人を替え候ってどうなんだろ
293 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 09:15:46 ID:i44ZY0b4
>>292 立ち読みや図書館でさわりだけでも当たってみれば?
294 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 11:06:48 ID:zP2GJ0Bx
290です、即答ありがとうございます!
ところで「江戸時代の...」では、
高虎の世渡り上手としての酷評は、司馬遼太郎の「関が原」「城塞」「戦雲の夢」
あたりで定まってしまったのではないかと考察されてますが、いずれも未読です。
御大は高虎に対しては、やはりそういうキャラ設定をしてたのでしょうか?
高虎びいきなのでやや憤慨。
司馬センセは国民的作家だと思ってましたが、アンチ司馬もちらほら聞きますよね?
295 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 13:49:57 ID:8nYGSY/n
司馬史観でぐぐれ
296 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 15:41:37 ID:9d4AVJF/
かっこいい藤堂高虎なら、センゴクを読めばいいよ
漫画だけど
297 :
人間七七四年:2010/01/24(日) 23:13:43 ID:H8Oeotor
安部センセが「風の如く〜」の後に書かれた幽斎モノはいかがでしょうか?
古本屋でよく遭遇するのですが、駄作でしょうか・・・。
298 :
人間七七四年:2010/01/25(月) 00:24:19 ID:FyCfnnf+
藤堂高虎なら安部龍の新刊があるじゃあないか。
それと秋山香乃の旦那が今川家を書いた作品がある、
299 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 01:11:25 ID:e6Oj72UB
火坂、安部と両方読んでみます。
センゴクは読んでみたいんだけど、
ちょっと・・・、絵が・・・、怖いというか・・・、
表紙からして・・・、迫力・・・、
こんな歴女の風上にもおけない私が読めるでしょうか。
300 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 01:17:06 ID:y1i15NtW
301 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 01:29:29 ID:UIC17K6Z
腐女子方向の歴女という意味でなら
正しい?反応だろう
302 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 02:47:37 ID:Ty35EXDb
>>299 とりあえず読んでみないことには始まらない
個人的な感想を言うならば、
虎の城は前半にフィクションが多く、それが微妙なのでイライラした
秀長が出るあたりからおもしろくなってく
ただ、秀吉の描写というか史料の読み方に悪意が
下天を謀るは大河狙い臭がすごいする
真田関係といい、清正や輝政といい
ただ、どっちも面白いのでおススメ
ただ、三成ファンは読むと辛いかも
センゴクは確かに世で言われるところの歴女には合いそうもないが、これも面白いよ
303 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 13:31:01 ID:Mfj/dGBg
関ヶ原連判状(著・安部氏)は面白いでしょうか?
諸先輩方の評価、お願い致します。
304 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 16:28:54 ID:G0+/15zZ
>面白いでしょうか?
うーん、超長編とか、超高価とか、超稀少本でもないんだから、
この手のレスには「読んでみればいいじゃん」・・・と
突き放してしまう自分はイケズなんだろうな。
305 :
人間七七四年:2010/01/26(火) 18:02:57 ID:CejdbLDc
結局のところ、読んでみないことには始まらないしねぇ
どこどこがどういう風に面白いとか、説明出来ないこともないけど
それって想像以上に相手に伝わらないしw
山岡荘八の伊達政宗を改めて読み返して、虎哉和尚に惚れたのですが
和尚が主役・・・というか、和尚視点の読み物をどなたかご存知ないですか?
出来れば奥州以前が詳しく解説されているものを探しています
306 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 00:05:14 ID:6y1JyNQQ
そこをなんとか
307 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 15:13:43 ID:dY+62PXL
檀一雄という作家の作品を読んだが軽快な語り口でおもしろいね
この人は有名な人なんだろうか?
308 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 15:29:06 ID:fkW96WsV
有名。中学のテストにも出る。
代表作の「火宅の人」は読んでない人でも
タイトルくらいは知っていると思う。
ちなみに壇ふみは彼の娘。
309 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 15:40:32 ID:dY+62PXL
あ、そんなに有名な人なんですかw
はずかしい質問でしたね
310 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 15:42:17 ID:fkW96WsV
戦国板ではあまり見かけない名前だからね。
文芸板だと詳しい人がいるだろう。
311 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 18:29:26 ID:ExjpJG2G
312 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 22:09:41 ID:pluMBZpT
「のぼうの城」で有名になった和田竜の新刊「小太郎の左腕」読んだ。
史実からどんどん離れてドラマ性が強くなってるけど、
展開が熱くてこれもなかなか面白かった。
313 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 00:12:17 ID:K5UcMI51
戦国”時代”小説は意外と無かった
これから開拓されていくんだろう
314 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 00:15:25 ID:YFYCLusP
「下天を謀る」結構楽しめた
戦国小説は大抵悲しいラストだけど、高虎はその点安心だしw
ただ、三成を“官僚”扱いしているのが違和感あったな
それは言い過ぎだ
政宗が小物なのは良いw
315 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 00:24:40 ID:Gc36xVl7
三成といえば、日根野弘就の伝記である
岩井三四二「逆ろうて候」では好意的に描かれていたよ
316 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 00:26:46 ID:p0O9EyRo
三成は官僚と言うより、吏僚だな。
317 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 00:31:09 ID:PPelwdkz
>>314 秀吉が悪役らしいがどうだったよ
やっぱ高虎をあげて他を下げて、なのか
318 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 01:32:01 ID:YFYCLusP
秀吉というより淀が悪役かな
高虎は武骨で誠実で忠義者
でも何より日本の平和を願う武将という感じ
政宗をビビらすシーンあり
319 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 02:02:04 ID:p0O9EyRo
「作品の構成に関係なくみんなを良く書かないと許さない!特に俺の好きな武将!!」って考え方は
なんとなく競争否定教育の悪い影響だと思った。
320 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 03:39:00 ID:53EeKMrF
>>319 魅力があったり、その行動や思想が作品を構成する上で意味があるならば、
小人物だったり厭なやつだったりしてもまあいいとは思うんだけど、主人公サイドをヨイショ
するために矮小化されるのはちょっとね・・・という感じかな。
321 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 07:24:54 ID:2T6yfPVz
322 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 07:25:50 ID:LiUtqa1X
>>319 >競争否定教育の悪い影響
これは違うと思うよ
昔の小説は日が当らなかった・人気薄・悪役が定番等、人気者とは言えない武将が
割を食う展開が数多くあって、なんとなく「××は無能」「○○は悪役」
っていう共通認識が出来てた
でも時代の変化でそういった武将にもファンがつくようになった
その武将を調べようと思えばすぐにネットで調べられるので(嘘を嘘とryだが)、今は
「これは史実と違う、史実の○○は〜」とか「なんでこの武将はいつもこういう役割ばかりなんだろう」
なんて不満が出来ているところだと思う
323 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 07:34:00 ID:LiUtqa1X
ごめん、つけたし
今でも特定の武将が割を食う展開(無能化・性悪)ってのは多いと思う
でも昔よりマイナー武将・嫌われ武将・不人気武将にもファンがつくようになっているから
昔は表に出てこなかった不満が出てくるんだろう
324 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 11:50:29 ID:pVz8Op0p
単純な話「歴史は勧善懲悪じゃない」ってだけだわな。
というか
>>319みたいな論ってあるか?
「自分が好きな武将が悪く書かれるのは嫌だ」ってのはあるが
「話の構成関係なくみんな良いように」なんて無茶を言う奴はいないと思うが。
>>323 関ヶ原辺りでの嫌われ・不人気と言えば福島政則、小早川秀秋とかだな
これらのファンがいるかどうかは知らんが。
(時代が違うが)吉良上野介のような地元びいきもなさそうだし。
325 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 15:14:24 ID:e0ZnNPm0
>歴史は勧善懲悪じゃない
その通りなんだけど、いまだに勝者が遺した「オレサマ偉い、正しい」の歴史観をまるっと鵜呑みにして
他の視点からの意見を一切否定する人がいるんだよな。
そういう人は歴史が好きなんじゃなくて、勝者が好きなオレサマもまた勝者と思い込んでいるだけなんだと思うが。
326 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 15:23:08 ID:YFYCLusP
変な思い込みw
327 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 16:19:46 ID:HLeHp8mw
しかし
>高虎は武骨で誠実で忠義者
>でも何より日本の平和を願う武将という感じ
て何だか違和感あるよなあ。
そのうちものすごく善良で博愛主義者な松永久秀が現実になりそうな悪寒
328 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 16:29:28 ID:ym4zVLV8
自分の憧れるもの、自分には出来ないことをやってのけた「英雄」に夢を重ね、夢見たいものを見る。
だから、異論が示されたり批判をされたりすると腹が立つのかもね。
329 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 17:24:06 ID:4gLCNs5D
・自分は武将Aが好きである
・その昔、武将Aの敵は武将Bだった
・武将Aは武将Bに戦で勝利した
よって、武将Aのファンである自分は武将Bを貶す権利がある
こういう人、近くにいないかい?
330 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 18:17:02 ID:YFYCLusP
いないからw
331 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 19:03:12 ID:rmrKRMXt
高虎の小説といえば勝者こそわが主君ってどんなかんじ?
332 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 20:30:24 ID:p3fmjVgB
シグルイ・切腹の好きな方へ
南條範夫
「武士道残酷物語」「戦国残酷物語」(時代小説文庫)
超弩級のマゾ作品です
「おのれ筑前、我破れたり」「武家盛衰記」「大名廃絶録」(文春文庫)
知ってるつもりでも、いろいろすごい人がいます
宇喜多直家「奸悪無限の武将」とか、竜造寺隆信「殿は領民の敵」とか
タイトルだけでもエグいです
「古城物語」「続・古城物語」(時代小説文庫)
もう読んでくださいとしか言えません
「宇都宮城の間道」「亀洞城の廃絶」「姫路城の廊下橋」
「熊本城の空井戸」「七尾城の桜の馬場」「春日山城の多聞堂」
「安土城の鬼門櫓」「稲葉山城の一の門」「金沢城の百間堀」など
全部で約15〜6作品ぐらいです
333 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 20:40:07 ID:p3fmjVgB
マイ・上杉コレクション(読んだ順)
<上杉謙信>
上杉謙信 吉川英治 吉川英治文庫
天と地と (上・下) 海音寺潮五郎 角川文庫
天と地と (全五巻) 海音寺潮五郎 角川文庫
武神の階 津本陽 角川文庫
上杉謙信 (全三巻) 咲村観 講談社文庫
迷走大将・上杉謙信 小松重男 小学館文庫
<上杉関連>
密謀 (上・下) 藤沢周平 文春文庫
謀将 直江兼続(上・下) 南原幹雄 角川文庫
北の大国・智将直江兼続(上・下) 童門冬二 人物文庫・学陽書房
直江兼続 中村晃 PHP文庫
われ、謙信なりせば 風野真知雄 ノンポシェット
上杉三郎景虎 近衛龍春 光文社文庫
奇策 北の関ケ原・福島城松川の合戦 風野真知雄 ノンポシェット
疾風怒濤! 上杉戦記 アンソロジー PHP文庫
上杉武将伝 近衛龍春 PHP文庫
上杉三代記 PHP文庫
334 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 20:43:33 ID:p3fmjVgB
マイ武田コレクション (読んだ順)
<武田信玄>
武田信玄 (全三巻) 津本陽 講談社文庫
武田信玄 (全四巻) 新田次郎 文春文庫
風林火山 井上靖 新潮文庫
信玄女地獄 峰隆一郎 徳間文庫
信玄戦旗 松本清張 角川文庫
武田信玄 (上・下) 土橋治重 知的生き方文庫
武田信玄 土橋治重 時代小説文庫・富士見書房
信玄・唯一の失敗 上之郷利昭 ノンポシェット
野望 信濃戦雲録 第1部 (上・下) 井沢元彦 ノンポシェット
覇者 信濃戦雲録 第2部 (上・下) 井沢元彦 ノンポシェット
<武田関連>
武田三代 新田次郎 文春文庫
武田勝頼 (全三巻) 新田次郎 講談社文庫
槍弾正の逆襲 中村彰彦 角川文庫
335 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 20:54:26 ID:pVz8Op0p
>>327 戸部新十郎版松永弾正がスタンダードになるんですねw
>>329 貶める権利とか考えてる人はほとんどいないってw
単純に「Aの敵はBで確かにAにとってBは邪魔、自分Bは別に好きじゃないからBを悪く言う」
って感じだろ。
AがBに勝った負けたはあんまり関係ない。どっちが好きかだけだよ。
日本人の判官贔屓体質から言えばむしろ、勝った側を悪く言いやすい気の方があると思うけどなぁ
336 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 20:54:31 ID:p3fmjVgB
マイ武田コレクション (読んだ順)
<武田信玄>
武田信玄 (全三巻) 津本陽 講談社文庫
武田信玄 (全四巻) 新田次郎 文春文庫
風林火山 井上靖 新潮文庫
信玄女地獄 峰隆一郎 徳間文庫
信玄戦旗 松本清張 角川文庫
武田信玄 (上・下) 土橋治重 知的生き方文庫
武田信玄 土橋治重 時代小説文庫・富士見書房
信玄・唯一の失敗 上之郷利昭 ノンポシェット
野望 信濃戦雲録 第1部 (上・下) 井沢元彦 ノンポシェット
覇者 信濃戦雲録 第2部 (上・下) 井沢元彦 ノンポシェット
夜の戦士 (上・下)池波正太郎 角川文庫
信玄狙撃 徳間文庫 新宮正春
信玄戦旗 角川文庫 松本清張
信玄女地獄 青樹社文庫 峰隆一郎
<武田関連>
謀将・山本勘介〈上・下〉 新潮文庫 南原幹雄
天目山の雲 井上靖 新潮文庫
武田三代 新田次郎 文春文庫
武田勝頼 (全三巻) 新田次郎 講談社文庫
槍弾正の逆襲 中村彰彦 角川文庫
337 :
人間七七四年:2010/01/29(金) 02:00:49 ID:Ihxgxj4B
「うぬっ!」「あー、果てます」
こんな調子の「信玄女地獄」を2度も書いて、
よほど峰氏の作品が好きなんだな。
338 :
人間七七四年:2010/01/31(日) 22:10:40 ID:xr46TJgs
センゴク、ブックオフで立ち読みしてきました、
1、2、3、12、13巻しかなかたけど。
あー、怖かった。店内暑いし、めっちゃ汗かいた。
高虎、やっと出てきたと思ったら、続きがなかった。
漫画は怖いわー、やっぱり活字のほうが・・・
339 :
人間七七四年:2010/01/31(日) 22:22:44 ID:SGc5qUlz
センゴクでホラーとかどんだけ…w
当然と言えば当然、血なまぐさいのが戦国時代だけど
真面目に質問していいか?女性
>>338にはやっぱり天地人みたいなのが見やすいん?
340 :
人間七七四年:2010/01/31(日) 22:55:35 ID:xr46TJgs
はい(真面目に)、たぶん。
私はそうでもないけど、と言いたいけど
大きくくくればそうなるのでしょう。
血なまぐさいのが戦国って分かってるつもりでも、
イメージ超えてる部分を知ると「うへぇー」と引きますもん。
341 :
人間七七四年:2010/01/31(日) 23:21:58 ID:RGRRBTgk
いいから小説スレでは小説の話しろよ
342 :
人間七七四年:2010/01/31(日) 23:47:03 ID:b14Fgbxt
まあ個人差あるよね
あまり戦国時代の漫画で正視に堪えないというのはあまりない気がするが駄目なものは駄目だ
自分はそういうの読みたくて戦国時代の小説読んでいるわけじゃないから、そこらへんは適当にスルーするけど
343 :
人間七七四年:2010/01/31(日) 23:58:02 ID:64XnRfel
安部龍太郎の『蒼い信長』読んだ人いる?
信長の若い頃限定小説らしいが、「放浪」とかいう新設定にちょっと惹かれたw
344 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 02:08:06 ID:et3eSu4N
345 :
エロ農夫:2010/02/01(月) 03:53:27 ID:Uqw4xU6W
エロさ(★5で満点、面白さとはあまり関係ない)
山本兼一
利休にたずねよ ★☆(1.5)
エロ分は控えめ。別にエロ分が売りの作家ではないので仕方ないが。
火天の城以降の職人物よりは多く、弾正の鷹よりは少ないといった、申し訳程度のエロ度。
一繋がりの連作短編というスタイル、かつ一般的な歴史・時代小説ではあまり見かけない構成ながら、
うまくまとまっているというレベルを超えた完成度に達している。
読書の途中の時点で、その出来に思わずも唸ってしまった。
どの登場人物も魅力的に描写されており、それは、利休はこうだ、秀吉はこうだ、といった、
すでにある程度かたまった人物観を持ってしまった小生の頑なな心を解きほぐすのに十分なレベルだった。
オチの部分での展開が、小生のような○○者童○にも優しい物だったので、個人的評価も大幅アップ。
「直木賞?けった糞悪いわぁ!」などと天邪鬼ぶりを発揮して敢えてパスしていた通人はもちろん、
戦国板初心者にも、とりあえず読んでないなら読んでみてはいかがでしょうか、と薦めたい。
この作品の後に発表されたジパング島発見記(本作を読む以前に読了)は、
小生にとっては、エロ度を評価する気にもならない、存外な出来と感じられた。
実力ある作家にとっても、傑作を書くというのは難しいことなのだろう。
346 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 09:23:46 ID:gQ9/feJW
>>339 真面目に答えると「女性だから」でくくるのはやっぱ違うと思う。
というか、血なまぐさいの駄目で「天地人みたいな」と持っていくのはかなり違うと思うw
小説スレだから小説限定にすると、女性で戦国もの好きならたいがいのはいけるよ。
血なまぐさいものより、早乙女貢とか峰隆一郎みたいなエロ過多の方がきついだろうw
347 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 13:38:12 ID:WbsQ8YFB
SMとかガチ衆道の描写とかふたなりとか獸姦とかエログロとか
そういう描写が延々続くやつは正直男でも辛いやつもいるよ
348 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 14:14:43 ID:f8R0Zzh3
世の中にはシグルイ余裕な女性もいるからな
天地人は職場の大河好きおばちゃんたちにも失笑されてたぞ
349 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 18:38:30 ID:U0XUmKBw
昼ドラでやるような三角関係やら寝取られやらのメロドラマを
ほぼ男だけでやった戦国小説があったが、あれは読んでてきつかったな
戦の描写ならいくらやってもいいがエロや衆道は展開のスパイス程度にしてほしい
350 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 18:39:00 ID:dyR7eLB3
オリキャラのくのいちが大活躍したり、エロが続くのは辛い
351 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 22:16:39 ID:Dgo64zSJ
近衛龍春が40代だと知って驚いた
文章がやたら年寄り臭いから、ぶっちぎりで70越えてると思っていた
今からアレでは本当に70になったらどうなることやら
352 :
人間七七四年:2010/02/01(月) 23:08:03 ID:UNZjHnX8
意外と老境に達して自由自在の物語を紡ぎ出すかもよw
353 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 00:33:24 ID:g7Z/iBYW
354 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 00:42:09 ID:ITG3kDu9
>>351 ホンマかよ!
なんか火坂や朝松よりもさらに上の世代な気がしてた
355 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 01:03:52 ID:B4DWkCSp
それを言ったら火坂が今年で54…だと!?
三十代前半って言われても信じるのに
356 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 10:06:22 ID:2hjVxlDN
>>354 1964年生まれだから今年46か…
作家としてはまだ若いといえるその歳で
史料ガチガチ・ストーリー皆無・固定化した台詞回しって
どんだけ柔軟性がないんだw
出した本は多くとも内容がないんだよな、近衛は。
そんなレベルだから原稿料が安くて済むので
PHPが大量生産工場的に使っているのかもしれない
357 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 18:59:54 ID:Td+DSOZ8
長宗我部元親が最近プッシュされてるし某ゲームでもかなり強い能力だから
どれだけの物かと思い大抵の人が薦めている司馬の『夏草の賦』を読んでみたが
信者が絶賛しまくる程あまり良い様に書かれてないような気がした。
358 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 20:04:32 ID:EZ/fGLeO
>>357 長宗我部は他に良いのがない
滝口康彦の長宗我部親子と十河の確執を描いた短編は良かったが所詮短編だしなあ
大河にならないのもそれが理由だろうか
359 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 20:19:22 ID:TAUvmNDa
長曾我部って大変だよな。元親を書こうとすると、一条氏との関係を説明するために
国親を書かないといけないし、国親の立場を説明するためには、その親の兼序に
触れないといけないし。
360 :
人間七七四年:2010/02/02(火) 21:26:13 ID:YQKhq+Cv
それは多かれ少なかれどこも同じだろう
361 :
人間七七四年:2010/02/03(水) 00:38:19 ID:wqjeCvQ9
藤堂モノがそうですが、新作についてほがらかに語れる一年になると
いいですね。
362 :
人間七七四年:2010/02/03(水) 02:35:10 ID:J896SiAx
群雲大坂城でるかなあ。どうかなあ。でると良いなあ。
大阪の陣自体が、関ヶ原に比べるとガチのさわやかさ?が薄いような気がするが、
どんな風に書かれるのか楽しみなんだけど。
363 :
人間七七四年:2010/02/03(水) 14:22:26 ID:QRDiZCfs
御館の乱あたりの上杉景勝について詳しく書かれてる小説で
オススメの物があったら教えてください。
364 :
人間七七四年:2010/02/03(水) 17:02:34 ID:XFfMTbqm
オススメかはともかく、御館の乱ものなら坂上天陽の軍神の系譜か、近衛の上杉三郎景虎かなあ…
もしくは短編なら高橋直樹の戦国繚乱に入ってる不識庵謙信の影。
爽やか系なら最初の、ドロドロ系なら後者2つかな(上杉三郎〜では景勝悪役だけど)
でも三郎景虎の景勝はしっかり芯の通った悪役で近衛作品にしては結構好き。
なのに後に学研Mから出た景勝主役のほうでは同作者にも関わらず設定を踏襲せず、いつものテンプレ近衛主人公になっててガックリきた。
365 :
人間七七四年:2010/02/03(水) 18:03:33 ID:QRDiZCfs
なるほど。ありがとうございます。
366 :
人間七七四年:2010/02/04(木) 00:13:47 ID:M+tSep30
「下天を謀る」を読み始めて、一日中その内容をぼんやり考えてしまいます。
仕事も凡ミスの連発。まさしく、ものや思ふと人の問ふまで状態。
歴史小説読んでるとよくあることですよね!?
バレンタインには高虎にチョコあげたい、白餅のほうがいいかな、ってバカ・・・
367 :
人間七七四年:2010/02/04(木) 07:15:46 ID:stLHKyBR
歴女そろそろ自重
368 :
人間七七四年:2010/02/04(木) 07:33:22 ID:M+tSep30
はい。ごめんなさい。
369 :
人間七七四年:2010/02/04(木) 10:30:57 ID:GXKbX2Ji
歴女が嫌われるのには、ちゃんとした理由があるんだな
370 :
人間七七四年:2010/02/04(木) 11:01:03 ID:8lJW0xPK
荒らしだろ、ageてるし
371 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 00:00:59 ID:qy0Q1H9x
立花宗茂でいい小説ないか?
童門ぐらいしか目に付かなくて読んでみたら、やっぱりペラペラ内容で、人物に深みが無いんだよねorz
372 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 13:03:11 ID:LkAn27pz
>>371 学研M文庫の志木沢版が評判良い
俺はPHP文庫の八尋版も好き
文春文庫の滝口版は今一つかな
373 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 18:38:46 ID:Cn9560iZ
>>371 個人的には志木沢版に一票
童門のが一番つまらないと思う
374 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 21:35:57 ID:EAGhpqeO
童門ので良い小説って、ある?
375 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 22:24:22 ID:kfAjjUi9
ないね
武将の生きざまを人生訓にするつまんないおっさん向きだからね
376 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 22:56:51 ID:eb+BC1YF
勘違いしている奴がいるかもしれんが、童門は普通に良作多いし優秀な作家
ただ、滅茶苦茶説教くさいというか何事も人生訓にするので、ここにくるだろう年代にはとてもじゃないが肌が合わない(と思う)
377 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 22:57:15 ID:qy0Q1H9x
自分の思い込みを教訓にしちゃうもんな。司馬遼みたく自省しながら書くという感じじゃない。
素材に対する敬意がなくて、自分に気に入るかどうかの気分で書いてる希ガス。
378 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 23:38:18 ID:qzGlXtpL
379 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 23:43:55 ID:uBntK5Ck
l
380 :
人間七七四年:2010/02/05(金) 23:47:18 ID:uBntK5Ck
送信おしてしまった
信玄女地獄読んだが
作者どんだけ三条夫人嫌いなんだよとかオモタ、三条悪妻テンプレ杉
三条は○○で駄目だが、諏訪の姫は優れてるとか一々上げ下げしてて
381 :
人間七七四年:2010/02/06(土) 00:07:42 ID:UBkOXxYZ
三条悪妻説ってのは単に新田次郎の小説の設定じゃないのかな?
そんな言い伝えがあるんだろうか
382 :
人間七七四年:2010/02/06(土) 01:36:16 ID:hjKV3Y8F
>>380 だってあれは、登場人物の作中名(諏訪御寮人=湖衣姫、
油川夫人=恵理とかね)なども新田次郎のやつをそのまま流用してる作品だからねw
(たしか、大河「武田信玄」放送時に連載されてた話なのでそうなった模様)
女地獄の三条夫人は厭な奴というより、むしろ相当の好き者という感じじゃないかw?
383 :
人間七七四年:2010/02/06(土) 16:26:58 ID:VBid7+cM
>>376 「小説 ○○」とかいうタイトルだと「いやこれ小説じゃないだろ」って感じの
史実の羅列+持論の展開ってなのばっかりだからそういう作風の人かと思ってた。
384 :
人間七七四年:2010/02/06(土) 17:50:44 ID:5VQB6f/7
>>100 亀だけど、小説って作者が監督で
キャラクターは監督の采配でプレイする選手みたいなものだよね。
描くのは作者だけど、実際にそこで動くのはキャラクター。
だから、信長はイチローであるべきだし、
秀吉は松坂であるべきだし、
家康は松井であるべきなんだよね。つまるところ。
385 :
人間七七四年:2010/02/06(土) 22:10:17 ID:RyGm8wzq
ストーリー中に「これは現代の会社で言えば〇〇専務が〜」みたいな解説が入るのが嫌だ
評伝と言うならともかく小説とはいえないな
386 :
人間七七四年:2010/02/07(日) 03:50:33 ID:wKgWTBE8
というかなんでも現代の組織でたとえられるもんじゃないと思うんだけど。
387 :
人間七七四年:2010/02/07(日) 04:08:20 ID:23Pj7PRQ
司馬遼をよりサラリーマン向けに特化させたのが童門だからな。
想定している読者に対して最も的確な描写法だとは思う。
388 :
人間七七四年:2010/02/07(日) 07:55:21 ID:lABf2Otc
童門の小説のひらがなの多さ
389 :
人間七七四年:2010/02/07(日) 10:30:49 ID:jr+7tXIM
童門三国志で三国志の人物をまず戦国時代の人物にたとえてから、
さらに現代の例にたとえるのには唖然とした。
390 :
人間七七四年:2010/02/07(日) 23:34:28 ID:ivpdQ8N9
なんつーか教訓や例え話は、小説じゃなくて、サラリーマン処世術みたいなエッセイだけにしてほしい。
ストーリーの合間にそんなの挟まれると、興醒めしきりだよ。
391 :
人間七七四年:2010/02/08(月) 00:25:23 ID:wxBXOeKl
井伊直政が中心の小説探してます
392 :
人間七七四年:2010/02/08(月) 10:27:07 ID:MhzozZVj
>>385 堺屋太一の「巨いなる企て」が正にそんな描写の連続だったな
あまりにも頻出するので脳内で家康も三成もスーツ姿のサラリーマンと化した
393 :
人間七七四年:2010/02/08(月) 15:45:27 ID:dxu/EIrt
それはそれでかっこいいな
394 :
人間七七四年:2010/02/08(月) 20:59:30 ID:hpqrxFWt
小説じゃないけど「内閣総理大臣織田信長」て漫画あったよな
みんなちょんまげ姿でスーツ着てるの
お市だけは普通に洋服に合う髪型だったけど
395 :
人間七七四年:2010/02/08(月) 21:38:24 ID:v2BLDaQm
396 :
人間七七四年:2010/02/08(月) 22:02:12 ID:MzjIzphw
家康のスーツ姿は激シブそうだ
397 :
人間七七四年:2010/02/09(火) 19:22:14 ID:bLSPaSLD
php文庫の「宇喜多直家」が結構よかったな。
398 :
人間七七四年:2010/02/10(水) 05:21:48 ID:fw6H2xCw
>>395 さっそくありがとうございます。読みます
399 :
人間七七四年:2010/02/10(水) 12:19:59 ID:9/Wb9VJc
>>394 日米婚姻外交ですね、分かります
最近はPHPってだけで、ちょっと身構えちゃってる俺
多分、面白いものも普通にあるんだろうけどなぁ
エンタメしたくてPHP文庫買うと、大体損した気分になる
400 :
人間七七四年:2010/02/10(水) 17:31:44 ID:F0DH/TXE
加藤清正モノで何かオススメ等あれば教えてくださいな。
401 :
人間七七四年:2010/02/10(水) 18:57:28 ID:GX8H7gK9
>>397 ちゃんと能家戦死からやるやつだっけ?
あれはよかった
津本の備前物語は直家の草創から秀家が関ヶ原に負けるところまでだからちと長すぎ
402 :
人間七七四年:2010/02/10(水) 19:26:07 ID:1z+pZgEC
403 :
人間七七四年:2010/02/10(水) 23:23:47 ID:x1kXBsiO
>>401 >津本の備前物語は直家の草創から秀家が関ヶ原に負けるところまでだからちと長すぎ
あとお国柄を出すための岡山弁(備前言葉)がなんか不自然でペースが狂うw
404 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 00:26:43 ID:Zz0+LlLj
自分
>>400じゃないんですが、海音寺さん以外でおすすめの清正の本ってありますか?
池波さんの「火の国の城」は既読なのでそれ以外で何かあれば教えていただきたいです
あと歴史小説というか、戦国武将やその時代に生きた人間の辞世の句を中心にまとめたお勧めの本ってありますか?
探しても戦国時代以外の人物も取り扱っているものが多く物足りなくて…
405 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 01:08:34 ID:T7Aho1e6
>>403 そうなんだよな。最初の信長のやつとかは効果的だったんだが
武田家の武将が「○○でごいす」とか言ってて萎えた
いま甲府でもなかなか聞かないぞ、というか庶民じゃないんだらそこまでなまってる必要ないよな
406 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 01:14:17 ID:KVnMoVqw
>>404 村上元三「加藤清正」なんてのもあるよ。
407 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 09:02:50 ID:liojmvXT
>>405 今聞かなくても戦国時代なら普通だったんじゃないのとか
庶民じゃなくても当時はなまってても普通なんじゃないのとか思うけど
しゃべり言葉は今の感覚に合わせてくれた方が読みやすいよね。
408 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 10:55:44 ID:IacExDDL
吉村昭先生は
当時の言葉遣いを再現するのは無理だから
標準語で統一する!という方針だったね。
409 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 11:14:06 ID:KnZI+o+A
新田次郎氏もそんな感じだ
410 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 11:26:38 ID:grj6p9Iv
歴史ヒストリア見て以来、宇喜多秀家が気になるけど、あまり小説ないんですね。
PHPの宇喜多秀家と幻の城は読みました。それ以外で何かオススメ教えてください。
411 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 13:02:34 ID:ql5DcUtm
泳いで参った!
412 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 17:54:40 ID:lZ+8/LZZ
山本勘助のおすすめ小説
おせ〜て下され
413 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 19:51:53 ID:Z7P9LMXl
井上靖の「風林火山」
414 :
人間七七四年:2010/02/11(木) 21:02:25 ID:Bj+A5vZR
>>410 短編集でいいなら、司馬遼太郎の
「豊臣家のひとびと」があるよ。
415 :
人間七七四年:2010/02/12(金) 02:55:56 ID:hwf9Ng1i
巨いなる企てが好きだな
経済概念や利害で説いた異色作かつ説得力もある
416 :
人間七七四年:2010/02/12(金) 04:09:02 ID:ePy71r7g
絶版なのがなぁ、ずっと読みたいと思ってるんだけど。
「鬼と人と」とか、他の堺屋作品よりも出来のいいのが絶版なのはどういうことだ。
417 :
人間七七四年:2010/02/12(金) 10:28:04 ID:vRmz21Ve
大いなる企ての三成の喋り言葉、近江弁じゃなくて大阪弁な気がする
関東人だから微妙な違いは分からないのだが、それが何か気になる
418 :
人間七七四年:2010/02/12(金) 10:42:37 ID:bm/5qp1f
>>408 >>409 吉村昭も新田次郎も好きな作家だけど、そういう文章作法は好感がもてるな。
(新田の場合、読み物的な作もあるけど)
両者とも時代考証や実地の感覚を大事にして書く手法の人であるこその
作家としての誠意を感じる。
不確かな当時の言葉を、未熟な調査で再現しようとして半端になるより、
標準語で統一して感情を密に込めるほうが、よほど確かなことだな。
ついでに。良く書かれることだけど
永井路子が女性の台詞をわかり易くリアル感のあるものにしようとして
現代言葉での台詞を書いてる主旨は充分にわかってるうえで、
やはりあの台詞遣いは苦手だ。
419 :
人間七七四年:2010/02/12(金) 22:34:07 ID:f51iuaLY
このスレみて
岳宏一郎著の「群雲、関ヶ原へ」を読み始めました。
けっこう、面白く読み進んでおります。
良書悪書は別にして、とりあえず作品名を書くときは
著者も書いてもらえると、ありがたいです。
420 :
人間七七四年:2010/02/12(金) 22:53:48 ID:kyasUaOv
ググレよ、そこは
421 :
人間七七四年:2010/02/13(土) 02:17:10 ID:H9g4Kupn
>>420 まあ、人物名がそのまま作品名になっているようなのも多いし、そこらへんは
あると有り難いのは確か。
422 :
人間七七四年:2010/02/13(土) 23:40:17 ID:C2ETs22a
>>415 巨いなる企てはいいね。
>>416 峠の群像を読みたいけど絶版でないなw
大阪の今里にある図書館で「巨いなる企て」とか「鬼と人と」あったよ。
数年前の話だけど。
423 :
人間七七四年:2010/02/19(金) 02:17:18 ID:V1+If6Ey
>>410 白石一郎「鳥もかよわぬ」
とか面白い
関ヶ原以後の話メインだけどね
タイトルがまんま
424 :
人間七七四年:2010/02/23(火) 12:55:30 ID:dan8bQAK
ここでいいか悩んだんですけど
尾崎士郎の歴史小説読んだ事あるひといませんか?
真田幸村とか石田三成とか書いてるみたいなんだけど
なにぶん昔の人だから読みにくいんじゃないのかなあと思って。
しかも上記2冊ってあまり市場にないみたいですね。
425 :
人間七七四年:2010/03/04(木) 18:47:03 ID:+yKfeo8U
>>410 岡山、新潟など一部地方新聞で連載されている
堺屋太一の「三人の二代目」に期待してくれ
今は1580年で宇喜多直家、毛利輝元、上杉景勝、あと信長、秀吉が主役級だが
タイトルからして直家没後は秀家もメインで描かれると思われる。
宇喜多VS毛利の詳細な描写とかなかなか新鮮で面白い。
そのうち書籍化される・・・ハズ?
426 :
人間七七四年:2010/03/07(日) 21:10:05 ID:cGLFT2zF
410です。みなさんのオススメ読みました。ありがとうございました。
絶版のものがあるようで残念ですが、今連載中のものが書籍化されるのを楽しみに待ちます。
427 :
人間七七四年:2010/03/07(日) 22:05:05 ID:fJ6N5JPo
三人の二代目、宇喜多直家が主役に見えるw なんか新鮮だ。
つーか、輝元サイドと宇喜多サイドと信長サイドから中国戦線を描いてて、義愛コンビの影が半端なく薄いw
428 :
人間七七四年:2010/03/11(木) 21:54:33 ID:tA9je+OR
三好長慶or松永久秀がメインの作品でオススメありますか?
戸部新十郎の「松永弾正」や徳永真一郎「三好長慶」等を進められたけど、さすがになかなか見つからない…
宇月原清明「黎明に叛くもの」はとても良かったんだが、歴史小説にしてしまってよいものか悩むな。
429 :
人間七七四年:2010/03/12(金) 13:11:48 ID:MpxjtL2F
>>428 早乙女貢「悪霊」が松永久秀主役だな。ただ、早乙女氏の戦国ものって、
エロい描写がエグいのでちょっと人を選ぶかも。
(「淀君」や「千姫狂乱」「毛利元就と女たち」などはもうねw)
身も蓋もないようだけど、三好・松永あたりで読めるものというと、小説よりかは
「戦国 三好一族」のような割合取っ付きやすい歴史本のほうを個人的には
オススメするかな。
430 :
人間七七四年:2010/03/13(土) 11:52:10 ID:LRL5vA49
>>428 ちょうど昨日本屋で松永主役の文庫新刊を見かけた。
作者・タイトルは失念したが、小学館文庫だった。
431 :
428:2010/03/13(土) 17:01:29 ID:EWWvuFe3
>>429 早乙女氏に関しては、このスレの上のほうでもそんな話題が出てたから保留中。
歴史本や学術書にも手を出してみます。
>>430 井ノ部 康之著「 大仏殿炎上 」 かな?
「一条谷炎上」の人か。「一条谷〜」は読んでないけど(コレも絶版だっけ)面白いと聞いたことがあるんで、
「大仏殿〜」も買ってみます。
お二方とも情報ありがとうございました!
432 :
人間七七四年:2010/03/13(土) 23:17:49 ID:7fRJrCJX
>>428 笹沢左保の「野望将軍」なんてのもあるよ
433 :
人間七七四年:2010/03/14(日) 19:36:25 ID:ola3NwTS
434 :
人間七七四年:2010/03/16(火) 11:45:13 ID:U3GxlX54
小太郎の左腕やーっと読めたぁ!
けど、これ、戦国時代って言っても背景としてしか使われなくて
史実だの逸話だのってのはガン無視だな
逆に気楽に読めたから良いけど
てとこで、みんなに聞きたいんだが
こういうガジェットでしか戦国時代が使われてない作品でも
このスレの範疇に入れて良いのかな?
別に戦国じゃなくても出来る話だなって内容の奴
435 :
人間七七四年:2010/03/17(水) 08:50:49 ID:DqEzDp8h
この寂れ具合を考えると、かまわない気もする
そこから他の作品の手引きになる話題が生まれる可能性もあるしな
436 :
人間七七四年:2010/03/17(水) 09:49:12 ID:0NBEaVlm
そかそか、じゃちと燃料兼ねて和田竜の話題でも
彼の著作に出てくる武者って、物凄く颯爽としててカッコいいんだけど
読んでてやっぱり、これってファンタジーだよなぁって思う事もあったんだ
なにやら無双しちゃったりするしw
こういう個人の武勇で勝敗が大きく左右されるのって、具体的に日本ではどの辺りまでだったんだろうね
あと、その辺りの機微を良く表現出来ている作品って何か無いかな?
古兵が衆に負けて煩悶とするような感じのもの
437 :
人間七七四年:2010/03/17(水) 19:28:35 ID:VcZwjdv4
個人の武勇で勝敗が大きく左右されるなんて創作の世界だけだろ。
438 :
人間七七四年:2010/03/17(水) 21:10:31 ID:BFB22ALr
源平合戦の頃でもどうかなあ
ひとりで暴れて勝ってたのって須佐之男命かヤマトタケルぐらいじゃないの
439 :
人間七七四年:2010/03/17(水) 23:16:47 ID:iA+HclS4
個人の暴力が歴史を動かすのはクーデターによる暗殺くらいだろ
大化の改新や実朝暗殺や桜田門外の変みたいな
440 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 09:01:43 ID:b1pWGrsm
一番槍とかで士気が上がるってのはあると思うけど。
あと個人無双は無理でも部隊無双というかそういうの。
誰それの率いる部隊は常に先陣で〜とかさ。
441 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 09:52:17 ID:DeXBH4Kw
和田竜の二番煎じみたいな作家はどうなの?
「哄う合戦屋」とか書いてる人。
442 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 09:54:37 ID:JIBDs9Ur
ああ、そっか源平っていうと知識が無いから勝手に
坂東武者の弓が光って唸って敵将討ち取ったりってイメージがあったわ
実際、そんな事は無いわなw
あれ?でも一騎討ちってのは無かった訳じゃないよね?
なんというか、部隊としての武勇よりも個人の武勇が重用された時代ってのも無かったのかね?
443 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 11:20:00 ID:15tir5v3
戦国時代でも個人の武勇は尊重されたし一騎打ちはあるよね
それがもとで戦場で敵味方とわず名はあがるし、感状を幾枚と貰っていれば
他家への仕官も有利だし引く手数多にもなる
ゲームでは出番皆無で小説でも殆ど登場しなくても、当時はそんな武者が大勢いたわけで…
444 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 21:07:35 ID:JIBDs9Ur
うわ、今に伝わらずとも名を馳せた武者の話・・・
なにそれ、読みたい
ロマンを感じるなぁ
哂う合戦屋って北川秋だっけ?
和田竜と同じ流れって言うなら、今俺の中でホットだから読んでみよう
445 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 21:39:10 ID:wFdOQgyc
>>436 最近のはだいたいファンタジーだなあと思う
これは所詮無いものねだりなんだろうがやっぱり戦争体験者が書いた
小説では重みというか説得力が違う気がする
やっぱり空襲前の日本の景色や思想には江戸がまだ色濃く残ってたろうしね
446 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 21:51:45 ID:YRgnB3iV
>>445 集団戦ってのがないからな
団塊あたりの学生運動がぎりぎりでそれより下はどれだけ凶悪な事件でも個人戦だ
447 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 22:39:16 ID:xfPFeBlt
北方謙三氏なんかは、高々数十人レベルの小競り合いにすぎない学生運動の経験を基準に数千人規模の集団戦書くから読んでて困るw
「ねーよwwwww」って言うのも野暮な気がするし。
448 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 22:45:26 ID:JIBDs9Ur
そっか、そういう現代戦であっても、戦の気風を知ってる人の文章だと説得力あるね
うーむ、目から鱗が・・・
ちょっとその視点で漁ってみよう
小説家ってのも、自分の経験の中ででしか書けない(書くべきじゃない?)としたら
ずいぶんと苦労しそうだねぇ、特に現代人だと
449 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 23:18:08 ID:pVrMnZ9t
個人的には作中人物が現代人くさいと萎える
そういうのがウリの作品もあるとは思うけど
450 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 23:23:22 ID:eWSrrjup
永井路子のことですね
451 :
人間七七四年:2010/03/19(金) 07:02:47 ID:VqE0UhwX
永井路子はまだいいけど
現代の女の感性で武将批判してると萎えるわー
大友宗麟の妻イザベルとか言う本がまさにそれで読んで本当にがっかりsた
452 :
人間七七四年:2010/03/19(金) 09:28:00 ID:J3cyht2f
>>445 昭和までくると景色はともかく思想に江戸はもう無いだろう。
明治以降、江戸時代の考え方にまともに目を向けたのってむしろ戦後じゃね?
もっというと、最近が一番江戸を見てる気がする。
453 :
人間七七四年:2010/03/19(金) 12:00:18 ID:gRe9q+Te
それは学問として江戸が見直されているってことだね
戦争体験者はまだ江戸後期、明治初期に生きていた人間に接していたから
考え方はそれだけ今より江戸に近い
景色なんて言わずもがなだし
454 :
人間七七四年:2010/03/19(金) 15:01:44 ID:MVZXkkvs
でも、当時の人も同じ事言ってたかもなw
うちのじい様の世代は江戸を知ってるんだぜ!
あの世代は戦国に近かったからマジぱねぇ!とか
そういう意味では、色々チョイスが増えた分だけ現代のほうが幸せなのかねぇ
455 :
人間七七四年:2010/03/19(金) 20:22:18 ID:3rabMJyp
>>454 どうかねえ
どっちかというとその当時の人は
「うちのじい様はご一新の時の○○の戦いに参加してたんだぜ!マジぱねえ!」だとは思うけど...w
456 :
人間七七四年:2010/03/23(火) 23:51:23 ID:xFk15yoD
朝鮮出兵を取り扱っている本で、
日本軍や朝鮮の政治情勢などに詳しくページを割きつつ、小説としての体裁を成している本って何がありますかね?
457 :
人間七七四年:2010/03/28(日) 20:51:39 ID:dIJyzhaC
>>456 荒山徹だな。著者は新聞記者辞めて韓国留学したほどの韓国マニヤ。
基本バカ伝奇小説だが、韓国の歴史・文化をちゃんと踏まえたうえでいじり倒している。
親韓でも嫌韓でもなく、ただひたすら韓国が韓国であることをネタにしている。
とりあえず「魔風海峡」が慶長役らへん。
458 :
人間七七四年:2010/03/29(月) 23:03:33 ID:kzknUczo
「竹島御免状」なんてよほど突き抜けた馬鹿しか思いつかないタイトルだよな・・・
459 :
人間七七四年:2010/04/01(木) 20:19:02 ID:clbijMnh
>456
小説ではないがやる夫シリーズの
「新・やる夫の関が原戦線異常アリ」で今すごく詳しく朝鮮出兵に関してやってる。
460 :
人間七七四年:2010/04/06(火) 08:47:45 ID:puLVPFZu
堺屋め、関東管領のことを「関東公方」と書きおった。
公方は別にいるっつうの。(古河、小弓etc.)
461 :
人間七七四年:2010/04/06(火) 23:21:20 ID:UBN4yDSr
お礼の返信するの遅れてすいません。
現在荒山徹にどハマリ中で
>>457 ありがとうございます。
自分はとりあえず処女作の高麗秘帖から入りましたが、素晴らしいですねこの作者。
朝鮮を扱う本を書くということで名前だけは聞いていたのですが、
ここまで面白いとは思いませんでした。
今はサランを読んだ後、十兵衛両断を読んでます。
どれも傑作です。
ただ、「魔風海峡」は一度手には取ってみたのですが、
なんか読みたいのと違うなと思い敬遠中です。
>>459 ありがとうございます。
やる夫シリーズは今まで敬遠してきたのですが、これの出来には驚きました。
特に朝鮮出兵の部分は素晴らしいですね。
もう秀秋はいいからずっと朝鮮やっててほしいと思うぐらい。
ただ、途中からまとめサイトが更新凍結してて、残りはバラバラになっているみたいでそこが面倒です。
そこで読むのが止まってます・・・
お二人ともとても価値あるレスをつけていただきありがとうございました。
462 :
人間七七四年:2010/04/09(金) 11:35:50 ID:6RWpyU1A
学陽書房、来月は徳永真一郎の三好長慶か。
人物文庫は、たまにこんなの出してくれるから嬉しい。
463 :
人間七七四年:2010/04/09(金) 21:33:22 ID:s2mXbYHP
>>461 457ですが、よかった。本当は柳生モノのほうを勧めたかったんですw
専スレは当然のようにハン板にありますのでよかったら寄ってみてください。
464 :
人間七七四年:2010/04/24(土) 16:14:03 ID:U8eAWGF4
応仁の乱直後で北条早雲・斉藤道三以外をメインに据えた小説
ってありますか?
465 :
人間七七四年:2010/04/24(土) 16:31:17 ID:pz2sGaH1
>>464 中村整史朗『尼子経久』
御建龍一『文武の将 大内義興』
どちらもあんまり面白くないけど
466 :
人間七七四年:2010/04/25(日) 07:28:07 ID:5NwOXWgZ
小説現代で、真保裕一が細川政元が主人公の
小説書いてるみたい。
ただ読んでないから、面白いかどうかは分からない。
467 :
464:2010/04/28(水) 18:05:33 ID:oBAFML+H
>>465 >>466 のかた
情報ありがとうございました
やはりあまり時代小説の開拓がされていない時期なんですね
468 :
人間七七四年:2010/05/02(日) 08:55:55 ID:yAx69ZaA
珍しく「長宗我部元親」が出たな
著者は、ここでも有名だろう近藤龍春ではあるんだが
469 :
人間七七四年:2010/05/06(木) 19:30:14 ID:wmpoHadu
井ノ部康之の『大仏殿炎上』読んだ人いない?
470 :
人間七七四年:2010/05/06(木) 23:53:52 ID:5rIuSpWJ
読んだよ。
仲間と力を合わせ、耐え忍び目的を達成しようとする茶人武将な白弾正が主人公。
暗殺毒殺お手の物。な黒弾正を期待してるんなら、拍子抜けするかも。
まあ、正統派な歴史小説だったよ。
471 :
人間七七四年:2010/05/07(金) 00:52:19 ID:JIEC1/p4
d。白弾正か
まあ黒がデフォみたいなもんだから
そういうのもたまにはアリか
472 :
人間七七四年:2010/05/13(木) 22:43:26 ID:N+qvJsCO
細川幽斎&忠興がメインで面白い本ないですかね?
佐藤雅美「幽斎玄旨」、安部龍太郎「天下布武」は読んだことあります。
個人的には、主人公こんなにすごいんだよー立派なんだよーな小説より、
卑怯でも人間臭い書かれ方の方が好み。
何かオススメ有ったら教えてください。
473 :
人間七七四年:2010/05/14(金) 14:29:27 ID:7AOhHNd1
伊達政宗か、その周囲の人物を主人公とした小説でお勧めのものがあったら教えてください。
474 :
人間七七四年:2010/05/15(土) 21:34:31 ID:kcex8fmL
細川ものだと、忠隆が主人公の佐藤雅美「千世と与一郎の関ヶ原」が
あるね。子供の気持ちを平然と踏みにじる忠興なら読める。
全く関係ないが、武家盛衰記の新装版がでるのがありがたい。
持ってるやつ変色が酷いので助かる。
475 :
人間七七四年:2010/06/03(木) 12:59:06 ID:jB4k4Syw
上でオススメにあった虎の城読みました。
久々に熱中しました。
松永久秀を題材にした本の中でオススメをご教授下さい。ここであがる本に外れはないと思うので。
476 :
人間七七四年:2010/06/04(金) 07:29:44 ID:+bv3jsKB
加藤廣『明智様左馬助の恋』が文庫になったね。
前作・前々作がおもしろかったのでさっそく購入。これから読む。
477 :
人間七七四年:2010/06/04(金) 19:17:18 ID:x405coB7
それってテレ朝でドラマになったやつだっけ?
市川染五郎が秀満の
478 :
人間七七四年:2010/06/05(土) 00:56:23 ID:7DyWR60O
>>475 俺的にはかなりヒットだったんだが、普通の感性の持ち主なら地雷だと思っても不思議じゃないって小説なら知ってるけどなぁ。
それでよければ。
で、もう一度あらためて断っておくけど、マジで後悔しても一切責任はとらない。
どっちも「普通の」歴史小説からはいろんな意味でかけ離れてるから。
ただ、このスレでは鉄板の二冊。
中公文庫「松永弾正」戸部新十郎
同「黎明に叛くもの」宇月原晴明
479 :
人間七七四年:2010/06/06(日) 22:55:26 ID:xwnn/zz3
>>478 宇月原来たーッ!
確かにあれは人によって好み分かれるな
個人的には面白い部分は面白い、あとは興味もてずパラ見という感じ
>>475がどんな感想持つかたのしみ
480 :
人間七七四年:2010/06/07(月) 07:21:58 ID:45+Dfr+O
白弾正とトンデモ弾正の組み合わせでオススメとは……こやつなかなかできるな
481 :
人間七七四年:2010/06/07(月) 18:59:30 ID:eCAbhOUi
>>476 一昔前の学説をさも真打ちみたいに出してきてて笑えたよ
482 :
人間七七四年:2010/06/07(月) 21:31:51 ID:Bvm7nWnE
黎明〜は、数ある(程でもないが)弾正小説の中でも特に好きな一冊だ
>>475が、黎明読んで気に入ったら、番外編の『天王船』も読んで欲しい
ところで、 小林 克巳『信長と久秀、悪名の誉れ』読んだ人いますか?
483 :
人間七七四年:2010/06/07(月) 22:51:05 ID:0xD8gmzV
弾正の小説は知ってたけど、主の『三好長慶』って小説が最近出たね(ハード版出版は10年以上前)。
あらすじによると、弾正がかなり黒いらしいが読んだ人いる?
484 :
人間七七四年:2010/06/11(金) 13:06:42 ID:OUDE9zQU
幻冬舎文庫の藤堂高虎の本読んだ人いる。
買うか、どうするか感想聞きたいんだけど。
485 :
人間七七四年:2010/06/11(金) 18:46:06 ID:vrrTCGod
475です。レス感謝。
黎明は見つからずorz
486 :
人間七七四年:2010/06/11(金) 20:29:01 ID:7FW4fm5s
>>473 基本は山岡荘八だけど、以外にも早乙女貢の『独眼竜政宗』がお薦め。
この作家の特徴であるエログロがない。つまり、並以上の筆で書かれている。
残念なのはこれは摺上原までしかないこと。
津本陽『独眼竜政宗』いくらなんでも、全部方言にしなくても…
海音寺潮五郎『伊達政宗』は小田原から秀吉死去までしかないが、安定感がある。
井口朝生『伊達政宗』も秀吉死去までしかないが、愛姫がなかなか可愛かったので、最後まで読めた。
西野辰吉『独眼竜伊達政宗』は途中で飽きて読むのやめた。
他にも
永岡慶之助『伊達政宗』
江宮隆之『伊達政宗』
三好京三『独眼竜政宗』
と、それほど外れない作家を集めてみたので参考に。
『臥竜の天』?あれは見ないほうがいい。
短編なら司馬の『馬上少年過ぐ』南条範夫『逆心の証拠』
周辺人物なら飯田勝彦著(創作が多いけど)がお薦めかな。
487 :
人間七七四年:2010/06/14(月) 09:33:37 ID:aSoLWQf1
戸部氏の松永弾正、読了しました。
最後の信長が家康に弾正を紹介するシーンを読んだとき、なんだか粛然としました。
オススメ頂きありがとうございました。
488 :
473:2010/06/15(火) 01:40:49 ID:zHeU5SsZ
>>486 丁寧にありがとうございます。
作品が多くてどれを読んでいいか迷っていたので助かります。
いくつかピックアップして探してみます。
489 :
人間七七四年:2010/06/21(月) 20:12:29 ID:CJColS4Y
滝口康彦の権謀の裏っていう短編集が中古で買えた
珍しく鍋島が題材の話もあるんだな
490 :
人間七七四年:2010/06/23(水) 07:26:46 ID:t+UgZuX3
半兵衛モノでなにかいいのないかな。
軍師の門とか本屋でよく見るけど作家が作家なので
なんとなく手が伸びない…面白いのもある様だけど。
491 :
人間七七四年:2010/06/25(金) 20:53:27 ID:zs/ly5FD
寂れとるなぁ
492 :
人間七七四年:2010/07/01(木) 17:01:24 ID:ZPME016W
マイ光秀コレクション
国取物語 (三・四巻) 司馬遼太郎 新潮文庫
桔梗の旗風 (上・下) 南条範夫 文春文庫
明智光秀 榊山潤 時代小説文庫・富士見書房
明智光秀 徳永真一郎 PHP文庫
花落ちる 智将・明智光秀 笹沢左保 新潮文庫
明智光秀 (全三巻) 桜田晋也 角川文庫
逆軍の旗 藤沢周平 文春文庫
明智光秀 早乙女貢 文春文庫
反逆 (上・下) 遠藤周作 講談社文庫
鬼と人と (上・下) 堺屋太一 PHP文庫
本能寺の変 津本陽 講談社文庫
本能寺 (上・下) 池宮彰一郎 角川文庫
闇の本能寺 信長殺し、光秀にあらず 中津文彦 光文社時代小説文庫
明智光秀の密書 井沢元彦 ノンポシェット
光秀の十二日 羽山信樹 小学館文庫
滅びの将 羽山信樹 時代小説文庫・富士見書房
明智佐馬助の恋
493 :
人間七七四年:2010/07/01(木) 17:02:18 ID:6fgXj+8m
二公八民くらいが望ましい・・・
494 :
人間七七四年:2010/07/01(木) 18:56:34 ID:MpFEziHc
>>492 俺は「本能寺」と「光秀の十二日」しか持ってないなあ
やはり光秀が好きなの?
495 :
人間七七四年:2010/07/02(金) 10:31:36 ID:75icAsvD
大抵小説だとラスボスが家康なんだよね
政宗とかも腰巾着みたいに出てくるし
496 :
人間七七四年:2010/07/06(火) 19:46:52 ID:bRyzBPPo
個人的にはラスボス=秀吉なイメージが
497 :
人間七七四年:2010/07/06(火) 23:44:44 ID:ShL45g+6
バラモス=秀吉
ゾーマ=家康
498 :
人間七七四年:2010/07/25(日) 17:28:42 ID:0QSMKbDq
岳氏の『群雲、賤ヶ岳へ』読んだ
上で言われてた通り後半かなり駆け足だな
だが氏の人物描写は相変わらず面白い
で、『大阪城へ』はいつ出るんだよおおおおおおおおお
499 :
人間七七四年:2010/07/27(火) 22:00:03 ID:1Ooh4Hvt
佐竹義宣モノでおススメありませんか?
500 :
人間七七四年:2010/07/29(木) 00:11:17 ID:0pykA5sI
501 :
499:2010/07/31(土) 22:03:17 ID:mMbA53OR
>>500 寄生獣好きでよく読んでました。
その漫画の存在は知っていましたがまさか佐竹モノとは思っていませんでした。
探して読んで見ます。ありがとう。
502 :
人間七七四年:2010/08/19(木) 10:06:59 ID:SzoWWa/c
北条
三好
佐竹
蘆名
ここらの大名が主役で、面白い小説があれば教えてほしい
503 :
人間七七四年:2010/08/19(木) 11:40:09 ID:LXG1PUua
後北條龍虎伝とか
504 :
人間七七四年:2010/08/19(木) 11:47:43 ID:Ukq71QSu
昌幸が天下統一出来るなら姉小路も出来るよな
505 :
人間七七四年:2010/08/19(木) 21:41:39 ID:P26w590a
>>462 徳永真一郎、中学の時によく読んだけど『黒田長政』とかよくわからんかったなぁ
506 :
人間七七四年:2010/08/21(土) 22:03:26 ID:nvfRqjxx
>>502 後十年〜十五年以内に出してやるからそれまで我慢してくれ
507 :
人間七七四年:2010/08/21(土) 23:19:40 ID:SB+j1oUG
司馬遼の覇王の家読んだら
なんだか家康がやたら武田軍tueeeeって言ってたのが印象に残ったので
武田軍の強さを読んでみたいんですが、とっつきやすいのを教えてほしいです
508 :
人間七七四年:2010/08/23(月) 19:16:52 ID:QuHmtlB6
509 :
人間七七四年:2010/08/24(火) 13:15:22 ID:oLrqCzhf
家康自身が武田厨だからいっそのこと家康が武田小説書けばよかったのに
510 :
人間七七四年:2010/08/24(火) 17:34:43 ID:2LQHm6Sa
別に家康は武田厨じゃないだろ。
軍制だって最終的には北條のものを大きく取り入れた北條流に移行してるし。
511 :
人間七七四年:2010/08/24(火) 17:39:34 ID:hPa8aagX
>>506 待てないんで教えてください
どれでもいいので
512 :
人間七七四年:2010/08/24(火) 17:50:04 ID:dyNTyvBB
513 :
人間七七四年:2010/08/24(火) 17:53:44 ID:dyNTyvBB
途中送信してしまった、3代に亘って解説してるみたいでとても心憎い感じが
小説読むときの副本にできそうで楽しみです
514 :
人間七七四年:2010/08/24(火) 22:12:59 ID:igolUPTo
>>511 一つ目は全5巻予定 ≪戦国時代≫
二つ目は全2巻予定 ≪室町時代≫
三つ目は三篇構成で1部〜2部各一巻 3部2巻の全四巻予定だ ≪戦国時代〜江戸時代≫
新人賞狙いの時代小説作品が3つ程 (江戸・戦国・時代小説関係なしのジャンル)
まだ一つ目の2巻のプロットが書き終わる途中、まだまだ人に見せれる文才じゃないから時間は掛るが必ず出すぜ。
自費出版でも誰かが手に取ってくれれば、綺麗な文章を書く人って本当に凄いよね、藤沢周平とか
司馬の主役を格好良く書くのが上手い所は見習いたい所
515 :
人間七七四年:2010/08/30(月) 13:05:13 ID:tNabvZTE
黒田基樹
長江正一
この二人の小説ってどう?
516 :
人間七七四年:2010/08/30(月) 19:44:08 ID:vhmFO/kw
517 :
人間七七四年:2010/08/30(月) 19:47:11 ID:tNabvZTE
518 :
人間七七四年:2010/09/05(日) 00:23:02 ID:Gd85xGDK
>>508 この著者の中田先生は、自分の小学生のころの担任の先生でした。
多忙な教職の傍ら、地道にコツコツと研究を重ねられて
最近はまた新書も出されてますが、
懐かしい著書を紹介してくれてありがとう!
紹介してくれてありがとう!
519 :
人間七七四年:2010/09/09(木) 15:04:31 ID:OxnwgEoA
島津の小説って何かある?
関ヶ原だけじゃなくて大友や龍造寺との戦闘があるやつ
520 :
人間七七四年:2010/09/19(日) 22:14:27 ID:FZa1usal
「明智左馬助の恋」を読んでいるが、つまらなくて全然進まない…
6月から読み初めてようやく武田滅亡まで到達したところ
信長と光秀の描写もベタで、本能寺自体も過去2作で語られているだけに、楽しめるところがない…
521 :
人間七七四年:2010/09/19(日) 22:49:44 ID:ciLQuR6d
その本本屋でめっちゃプッシュされてたから読んでみようかと思ってたのに
つまんないのか
522 :
人間七七四年:2010/09/19(日) 23:09:51 ID:FZa1usal
>>521 あくまで途中まで読んだ印象だけど、
前作の「信長の棺」と「秀吉の枷」で大方のことは語られていて、本能寺の変にいたる信長と光秀の心理面が話の中心になっているが、
そこまでくると歴史ミステリーではなく普通の小説の領域だから、どうしても作者の力量的な問題が…
523 :
人間七七四年:2010/09/19(日) 23:29:17 ID:cKsEp3Rz
読んだ事ないけど
その人の本はやけにテレ朝でドラマ化されてるよな
524 :
人間七七四年:2010/09/19(日) 23:48:13 ID:ciLQuR6d
本能寺の変の原因はなんだった?
525 :
登竜門:2010/09/20(月) 15:20:02 ID:1vOCB0wi BE:1495681193-2BP(791)
526 :
人間七七四年:2010/09/20(月) 19:13:24 ID:cBAiJKg9
村上武吉が好きなんだけど
武吉を取扱った小説ないかな?
527 :
人間七七四年:2010/09/20(月) 19:15:49 ID:1h/dW+QL
>>526 城山三郎 秀吉と武吉
面白いよ
実際タイトルの秀吉はそれほど出番がなく
隆景と武吉とした方がぴったりくるかもしれない
528 :
人間七七四年:2010/09/20(月) 19:24:07 ID:cBAiJKg9
>>527 サンクス。
図書館で探して読んでみるよ。
529 :
人間七七四年:2010/09/20(月) 22:32:06 ID:x8keF+nf
530 :
人間七七四年:2010/09/21(火) 23:34:48 ID:cQ46sNzm
531 :
人間七七四年:2010/09/21(火) 23:56:28 ID:Ih20SDA0
それを大っぴらに商売にしてたら、目を付けられてもしょうがないだろうけど、
パロってネットで公開する程度なら、日本は非常に大らかなお国柄ですよ
だからネット創作の裾野がこれほど広まったのも確か
パロティ・同人文化万歳ですw
532 :
人間七七四年:2010/09/24(金) 21:20:05 ID:eZw5RCZP
途中まで読んじゃったけど、森可成の曾祖父が元寇に出陣した、ってあたりでやめた
どんだけ歴代長寿なんだよw
533 :
人間七七四年:2010/09/29(水) 22:42:01 ID:uQxAifB9
天地自慰なんとかを書いた卑坂って人が新たに長野県を出したけど読んでる奴はいるんだろうかw
534 :
人間七七四年:2010/10/10(日) 01:47:13 ID:xBIZO7il
藤堂高虎をテーマにした
虎の城 主を七人替え候 下天を謀るを読んだ
虎の城だけ若干切り口が違う感じ? それにしてもこの人頭が切れすぎる男に縁が有りすぎであるw
面白い徳川家康モノなにかないかな?
太閤のグロッタの家康像が個人的には最強
535 :
人間七七四年:2010/10/25(月) 18:58:33 ID:qtuN3KBp
来島通総が出てくるのって荒山徹の高麗秘史くらいか?
536 :
人間七七四年:2010/10/26(火) 23:05:32 ID:/+M9A26k
蒲生氏郷で面白いのはありますか?
537 :
人間七七四年:2010/10/26(火) 23:23:47 ID:EiM9V5QA
童門冬二と近衛龍春はやめとけ…
やめとけばよかった…
538 :
人間七七四年:2010/10/27(水) 16:45:36 ID:I0HEjFgG
立花宗茂の小説探しててさ
書店にあったのが、一冊しかなかったのでそれを買った
・・・あのときは童門冬二の本読んだことなかったし、評判も知らなかったんだorz
539 :
人間七七四年:2010/10/28(木) 01:03:03 ID:N0fUN/Mb
最後に近衛龍春の文庫本を読んだのは3年前なんだけど
いまだに考証倒れなの?
540 :
人間七七四年:2010/10/28(木) 07:05:49 ID:884jy2+0
童門と近衛なら近衛の方を選ぶ
童門は小説書くな
541 :
人間七七四年:2010/10/28(木) 19:42:23 ID:GUL6YwpT
数ヶ月前だけど、初めて近藤龍春の作品(「長宗我部元親」)を読んだわ
たしかに盛り上がりにかけたり淡白っぽいけど、ダメって事はなかったな
その後に「可児才蔵」も読んだけど、まあまあ読める感じ
とにかく童門に較べればはるかに良いんじゃない?
542 :
人間七七四年:2010/10/29(金) 22:31:51 ID:iraCEOs6
童門は考証すらしていないからな
近衛は出来は悪くてもこの点誠実
543 :
人間七七四年:2010/10/30(土) 10:14:22 ID:5ntWWUDz
どっちも無理に読まなくても・・・
まだPHPあたりの無名作家を試すほうがマシ
544 :
人間七七四年:2010/11/02(火) 20:07:40 ID:98P2vgiA
このスレ的に「のぼうの城」ってどうなの?
545 :
人間七七四年:2010/11/02(火) 20:14:25 ID:z1zR96rQ
【レス抽出】
対象スレ:戦国時代を舞台にした歴史小説 第参話
キーワード:のぼうの城
93 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/29(木) 00:00:22 ID:PU6VEj0d
良くも悪くも「のぼうの城」が、新時代の歴史小説になろうとしたんだろうな。
なりきれていないけど。
149 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 21:01:23 ID:9frdEB2j
今年一番売れた戦国モノって、相変わらず「のぼうの城」と「天地人」かな?
商業的な成功は現代の風潮なんだろうけど、なんだかもの寒々しい感じ・・・
155 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 17:04:11 ID:ZyKyfRYa
遅レスだけど「二流の人」は青空文庫で無料公開されてなかったっけ
専用ビューア使えば読みやすいしオススメ
「のぼうの城」は確かにあれなところもあるけど、
かといって「水の城」のほうが断然いいとも思えないんだよなー
正直どっこいどっこいな範疇に思えてしまう
「のぼう」から歴史小説に入って他の名作を読み始める、っていう人が増えてくれたら嬉しいとは思う
167 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/28(土) 01:50:59 ID:rY6PPlBQ
>>155 >>158 「のぼうの城」叩きと思わないで欲しいんだけど
あれを読んだ若年層が他の時代小説を読むのって、何だか想像できないんだ。
和田竜の新刊本を追って読みはするだろうけど、
他の時代小説を読み出すのはほんの一握りじゃないかなと自分は感じる。
169 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/28(土) 03:18:34 ID:0ZTSJVCt
>>167 「のぼうの城」は映画あたりの脚本みたいだった。
ここで叩かれるほどアレな作品じゃない(個人的にはまあまあ楽しめた)とは
思うんだけど、普通の時代小説とは大分毛色が違うので、じゃあのぼうから
司馬や池波にと手を伸ばすかというと、たしかにそういう人は少なそうだよね。
192 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/08(火) 17:51:05 ID:oprymKaK
>>170 亀レスで何なんだが、「のぼうの城」映画化は流れたってマジ?
2010年クランクインという情報しか入ってきてないんだが。
265 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 20:03:56 ID:9mDECEhE
皆さん、ありがとうございます
山岡徳川は長さに引っかかってましたが、近くの図書館で蔵書してるそうなので
2〜3巻試し読みさせてみます
あと、のぼうの城は結構話題になりましたもんね、持ってるので渡しておきます
あと、外道かもしれませんが戦国自衛隊もついでに渡しておきますねw
これでハマってくれると良いのですが・・・
本当に感謝です、ありがとうございました
312 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/27(水) 22:09:41 ID:pluMBZpT
「のぼうの城」で有名になった和田竜の新刊「小太郎の左腕」読んだ。
史実からどんどん離れてドラマ性が強くなってるけど、
展開が熱くてこれもなかなか面白かった。
544 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/11/02(火) 20:07:40 ID:98P2vgiA
このスレ的に「のぼうの城」ってどうなの?
546 :
人間七七四年:2010/11/02(火) 20:14:45 ID:z1zR96rQ
547 :
人間七七四年:2010/11/03(水) 14:54:32 ID:UmcrCaDm
>>210 「軍神の系譜」よかったよ
おなじ坂上の「小説 関ヶ原 小早川の策謀、家康の焦燥」も読んでみたが
こっちはイマイチ
548 :
人間七七四年:2010/11/03(水) 16:25:02 ID:J0xSdxPQ
549 :
人間七七四年:2010/11/05(金) 18:16:22 ID:A8kh/Oox
漫画と小説は別物だと解っていても、へうげもの作者の表現力は凄いと思うな。
作者のキャラの描き方(ビジュアル)が目立つからかもしれないが
それでも最近の歴史物作品(小説含め)ではトップを走っている様に思う。
まあ小説は想像できるのが楽しいんだけどね。
歴史物好き(小説・漫画など含め)でへうげものを読んだ人は
作中で出た人物がへうげキャラで固定されそうだな。
550 :
人間七七四年:2010/11/06(土) 14:29:20 ID:bC6GFO4S
さっきブックオフ行ってきたけど
中学一年生?くらいの子が「黒田基樹…」って呟きながら小説探してた
手に箱根の坂持ってたけど、北条好きなんかな?
551 :
人間七七四年:2010/11/06(土) 19:43:03 ID:CS6TIm9f
きっとお爺ちゃんに頼まれたんだよ
552 :
人間七七四年:2010/11/07(日) 00:07:06 ID:y679gqO2
小学4年が武将ファイルを買ってもらいつつ、政宗のジュニア小説を探してた。
少年の戦国好きはどのくらいから始まるんだろうね?
553 :
人間七七四年:2010/11/07(日) 18:26:48 ID:qvUwjqt+
立花宗茂小説のランク付け
立花宗茂 志木沢版 島原の乱までを書いた決定版
立花宗茂 八尋版 棚倉行きで終わったのが惜しまれる傑作
立花宗茂 原田版 奇跡の復活が4pで書かれたのが不満ですが、これも傑作
乱離の風 滝口版 主役は高橋紹運、宗茂は副主人公ですが、これも傑作
立花宗茂 童門版(これは、これで、私は好きですが、お勧めしません)
ふざけるな 孤闘 上田秀人(この人、奇を衒いすぎてる)
未見故論評できず 西津版(どなたか論評してください)
藤堂高虎小説のランク付け
虎の城 火坂版これ大河ドラマにしとけば良かったのに
藤堂高虎 羽生版 普通に面白かった。
藤堂高虎 村上版 これも面白いですぜ旦那
主を七人替え候 金返せ!
毛利元就小説のランク付け
毛利元就全5巻 榊山 潤 黒い元就の決定版
毛利元就 八尋版 史籍紹介とエピソードを上手く絡ませた良作
山霧 若き日の元就、暗黒面に堕ちるきっかけの話
持っている本のみかつ、主観が入りまくってるので異論は認めます。
554 :
人間七七四年:2010/11/09(火) 00:16:31 ID:H8/pqu5J
今年夏に発売した学研M文庫の「宿命の兄弟 徳川秀忠と結城秀康」
さして期待もしていなかったのに見事に裏切られた。
真田太平記好きの御仁は是非読んでくれ。
555 :
人間七七四年:2010/11/09(火) 20:26:52 ID:y60ZIEOg
>>554 坂上天陽氏の作品なんだね
以前読んだ「軍神の系譜」面白かったから、これも読んでみたい
556 :
人間七七四年:2010/11/14(日) 01:04:02 ID:ZrntpNW7
>>553 >主を七人替え候 金返せ!
文庫出てたから買ってきたけど・・・
なんだろうな、この箇条書き感や
主人公が無駄にマンセー、敵対者は貶してるのが
よくも悪くも児童向けというか
557 :
人間七七四年:2010/11/18(木) 01:00:18 ID:ulr8JRtV
岳 宏一郎の『天正十年夏ノ記』よかった。
オチがなんとも切ないね。
おすすめ。
558 :
チョギンナム:2010/11/19(金) 22:01:04 ID:IozT+c3D
最近、ワダリュウさん、宮城谷さん、周平ちゃん、飯嶋和一さん
と、読んだが周平ちゃんと飯嶋ちゃんが白眉
559 :
人間七七四年:2010/11/19(金) 23:38:55 ID:A5p+Q19S
ワダリュウちゃんだけ土俵が違う。
560 :
人間七七四年:2010/11/19(金) 23:49:02 ID:X2OQu+jm
>>558 宮城谷さんはどうだった?
中国史物はほぼ読んでんだけど、戦国物はまだ手を出していないので…
やっぱり主人公には爽やかな風が吹いてるのか?
561 :
人間七七四年:2010/11/20(土) 00:34:42 ID:iE0KQGOX
宮城谷は何がいいのかサッパリわからなーいね
562 :
人間七七四年:2010/11/20(土) 11:17:10 ID:IuyHqysh
>>560 とりあえず菅沼一族と大久保一族には>爽やかな風
キャラ造形はともかく、徹底した史料重視、史実重視なので、
変な読後感はないと思うが>宮城谷
少なくともキャラクター小説と化しているよくある戦国小説よりずっと面白い。
563 :
人間七七四年:2010/11/20(土) 16:13:08 ID:guku07yN
564 :
人間七七四年:2010/11/20(土) 16:22:04 ID:Fx+5Uxbn
宮城谷読んだことないんだけど、
彼の小説には「爽やか風」っていう言葉が頻出するの?
565 :
人間七七四年:2010/11/20(土) 20:18:17 ID:IuyHqysh
>>564 主人公の後ろにびゅうびゅう吹く。曹操すら吹きっぱなしだったw
566 :
小銀玉@ ◆KANNUJonHU :2010/11/23(火) 23:37:32 ID:8bT2iotI
>>560 宮城谷さんの文庫は全部持ってるくらいだからかなり好きなほう。
戦国モノにも爽やかな風は吹いてます。
だけど、古城の風景のほうが好き。
周平ちゃんは、重からず軽からず、そして胸を衝かれるような描写あり
飯嶋さんは、固い、チョー文章固い、だがそれがいい。
といったところか
567 :
人間七七四年:2010/11/24(水) 22:09:31 ID:C+nWV7rm
歴史小説は膨大な資料から地理から地形から調べないといけないから大変だ…
当時の風俗やら社会情勢やら、専門用語とか戦用語、それに加えて文章力も磨かないと駄目だし。
難しいけど何時か満足な作品を出してみたい。
568 :
人間七七四年:2010/11/24(水) 23:21:57 ID:hkKgtqLY
自分は歴史戯曲を書いてるけど、お芝居なぶん、
自由に想像や脚色できるのかと思いきや
物語に選んだ土地を実際に見聞してないと書けない性分・・・。
そこから富士山は見えたっけ?とか
川はどっちの方角に見えたのかなーとか、場割のときに必要。
そういうのを関係無し構成する人もいるけど自分はダメなんだよね。
転勤族の家族なので色んな土地に住んだ経験が幸いしてますが・・・
で、主人公の周囲に風を吹かせたい作家さんの気持ちは良くわかる。
風って季節は勿論、土地柄によって色も吹き方も違うし
擬音や語彙の撰び方でその人物の事情や心理の内部描写もできるしねー。
569 :
人間七七四年:2010/11/25(木) 00:01:42 ID:+Uv50toi
爽やかな風ってそういう意味じゃないだろ
570 :
人間七七四年:2010/11/25(木) 04:16:03 ID:Jw4exLo0
571 :
人間七七四年:2010/11/25(木) 08:53:08 ID:34jYn308
572 :
人間七七四年:2010/11/25(木) 16:33:00 ID:u7j3hQdr
つい最近読んだのは
「戦国鬼譚 惨」 伊東潤著
武田家の滅亡に影響を及ぼした武将達の、決断に至るまでの苦衷と葛藤
心の腐敗などを描いたエッセイ風の本。
全体的に暗め。まあ滅亡がテーマだから仕方ないが。
573 :
人間七七四年:2010/11/25(木) 23:36:14 ID:cEF/kRlx
伊東潤、まだ立ち位置が微妙な作家だなー。
考証や知識の豊富さだけでは物語は書けない。
彼の場合「物語」を書きたいのか、
歴史を語りたいのか、わからない部分がある。
574 :
人間七七四年:2010/11/26(金) 00:36:09 ID:w1gRn6w/
そこが期待度になってなるんだよなー。
どちらに偏るのか?
惨は史実と物語の両立に成功してる。
歴史作家の中ではまだ若いし
実験意欲も高いから
長い目で見るべきかも知れない。
575 :
人間七七四年:2010/11/27(土) 02:19:11 ID:q8gYN5c7
今日文蔵ての初めてみたけど(田舎なんで本屋に一冊だけあった)、
面白そうなの連載してるじゃないか
「まりしてん千代姫」「レオン氏郷」は早く本で読みたい
576 :
人間七七四年:2010/11/27(土) 20:44:24 ID:8rGaqgDf
今日の朝日の朝刊に長宗我部を題材にした南海の翼って奴をパラパラと見てみたけど
官兵衛が仙石に囁いた四国勢抹殺命令を下してる(秀吉による四国勢抹殺説)
その計画に元親さんが気付いてるのにワロタw
一冊に元親と盛親の話が載ってたけど流石に話が飛ぶな。
なんとかして長宗我部を大河に出来るような構成にしたいんだろうがどうにも苦しい。
577 :
人間七七四年:2010/11/30(火) 17:13:28 ID:8mfyGBcD
尼からお勧めメールがきた
忍びの国、小太郎の左腕、のぼうの城、哄う合戦屋、
水の城いまだ落城せず、早雲の軍配者だた
むむむむむ
578 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 00:43:34 ID:bYSr6a4f
宇都宮一族が多く掲載されてる小説ありませんかね?
蒲池とか城井でも伊予宇都宮でも下野宇都宮でもいいんですが、
出来れば伊予宇都宮が多ければなお嬉しい感じです。
579 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 01:55:46 ID:MGK8J7j5
のぼうの城、立ち読みしたがどうなんだよあれ
軽すぎる
580 :
こぎんだま:2010/12/02(木) 06:39:23 ID:ir3qpozj
だが、それがいい!
サクサク読めるのが和田竜のいいところ
581 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 13:28:04 ID:hHvFueJR
>>578 高橋直樹の短編で城井のがあったな
宇都宮一族のなんちゃらとかいう
582 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 16:36:49 ID:U1vKmilO
戦国繚乱じゃなくてか?
583 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 17:22:59 ID:f8jsyo14
本のタイトルが戦国繚乱で、それに載ってる短編のタイトルが「城井一族の〜」だったはず
宇都宮氏の話はそれしか載ってないが、他の短編も面白いので個人的にはオススメ
584 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 17:49:16 ID:2iBYM74V
>>581-583 情報有り難う御座います!
1・城井家の殉節
2・大友二階崩れ
3・不識庵謙信の影
どれも面白そうですね。
早速amazonで購入しました。
有り難う御座います。
585 :
人間七七四年:2010/12/02(木) 20:57:22 ID:hHvFueJR
586 :
人間七七四年:2010/12/03(金) 07:25:25 ID:cNNWrDyI
一回タイトル変えているみたいですね
城井家の殉節は「九州戦国志」という短編集にも収録されています
こっちは一作家一話持ち寄るタイプの短編集で
他の話も読みましたが城井絡みの小説は高橋氏以外にありませんでした
587 :
人間七七四年:2010/12/04(土) 18:37:45 ID:Rsl2M/Ko
>>586 そちらの本の方が濃度は濃いようですね;
立花好きなんで読みたかったですが、注文してしまったので古本で見かけたら購入する事にします。
情報有り難う御座いました。
588 :
人間七七四年:2010/12/11(土) 15:51:50 ID:45Lt5Brc
「九州戦国志」は白石一郎の「さいごの一人」が面白かったな
高橋紹運の裏の顔っぽいのが見えていい
589 :
人間七七四年:2010/12/22(水) 01:52:52 ID:UmiZs8RO
朝比奈泰朝が活躍する面白い本ありませんか?
出来る限り今川義元が愚かに書かれてない本が良いです。
今川氏真も愚かに書かれてないのが希望ですが…こちらは難しいでしょうか。。
590 :
人間七七四年:2010/12/22(水) 14:28:33 ID:Sp2Gq60N
天下を汝に
591 :
人間七七四年:2010/12/22(水) 22:27:25 ID:eGWyEQd6
ちくま文庫から山本七平の徳川家康上下巻出たけど、
370ページ前後で、何で一冊1100円もするんだ。
思わず購入見おくちゃったよ
592 :
人間七七四年:2011/01/02(日) 05:17:54 ID:cuUqrFLH
なるほどね。
593 :
人間七七四年:2011/01/02(日) 21:19:13 ID:VWJjXmvA
質問スレから誘導していただきました。
戦国時代を通史的に書いた小説ってないものでしょうか?
各家や個人を中心とした小説ばかりで、なんとなく全体を統一的につかむことが難しいです。
たとえば三国志のような戦国時代小説があれば最高だと思うのですが。
通史的なものはかなり難しいという回答を質問スレでいただきましたが、
時代の流れがつかみやすい、なるべく全体を満遍なく書いたような小説がもしあればお教えください。
よろしくお願いします。
594 :
人間七七四年:2011/01/02(日) 23:33:59 ID:hmwjN7SA
関東中心に戦国を描いた本なら
市村高男の東国の戦国合戦があったはずだが
全体といわれるとピンとこないな…
595 :
人間七七四年:2011/01/03(月) 00:56:25 ID:ef7YZKmP
それ小説ちゃう
596 :
人間七七四年:2011/01/03(月) 11:42:18 ID:b753pISH
読み物ならありそうだけど小説は思い浮かばないなあ
597 :
593:2011/01/03(月) 21:23:58 ID:sLZ7UgN9
どうもありがとうございます。
やはり戦国時代全体を網羅している小説というのは難しいんですね。
「織田信長」や「徳川家康」のように個々に描いている小説を、
(同時期の他勢力の動きなどを)自分の中で色々と補完しつつたくさん読むことにします。
598 :
人間七七四年:2011/01/04(火) 11:20:07 ID:IzYStyh0
いろいろ読んだほうが楽しいしね
同じ人物、同じ事件でも作者によってかなり違いが出るからそれを読み比べるのがおもしろい
599 :
人間七七四年:2011/01/18(火) 02:22:50 ID:F4TW6Ik7
綺麗な徳川家康全26巻が古書店で2600円で売ってたんですが買いですか?
600 :
人間七七四年:2011/01/20(木) 11:53:18 ID:xd1rA9nY
601 :
人間七七四年:2011/01/20(木) 12:20:29 ID:FH3wf641
602 :
人間七七四年:2011/02/10(木) 12:59:23 ID:Y66MHytF
この所、時代小説は大量に出ているけど、歴史小説で面白そうな新作が、
少ないんだよなぁ。
603 :
人間七七四年:2011/02/10(木) 14:56:51 ID:5rSlrkRv
風野真知雄の筒井順慶なんてどうだろう?
604 :
人間七七四年:2011/02/10(木) 22:52:20 ID:9zxePDyT
遂に「西国城主」を入手した
しかし何故か清水→吉川→別所の順になっていた
編集アホか
605 :
人間七七四年:2011/02/11(金) 08:14:24 ID:ruEBkiwa
海道が、康正二年説を採用して、早雲を角川から出したな。
606 :
人間七七四年:2011/02/11(金) 22:07:16 ID:tUTvvKLv
607 :
人間七七四年:2011/02/15(火) 23:37:13 ID:bq5qzp76
>>603 そんな本が出てるのか!
と思って調べてみたら絶版じゃねーか
608 :
人間七七四年:2011/02/16(水) 00:09:27 ID:e0SLCrRf
>>607 え、あれ絶版だったのか
中古で買えて良かった
609 :
人間七七四年:2011/02/17(木) 01:43:42 ID:0kQtWAN2
市井ものなんて書かないで、風野さんには戦国モノを書いて欲しい。
でも昨今の出版界の事情が苦しいんだろうなー
610 :
人間七七四年:2011/02/17(木) 10:58:58 ID:xJTJQLEY
三月に新三河物語が、文庫で出るな。
611 :
人間七七四年:2011/02/23(水) 06:26:39.66 ID:gJYhZjAi
上杉謙信,伊達正宗,直江兼続関連の小説でお薦めがあればそれぞれ教えてください
地元に縁のある人達なので就活前に読んでおこうと思いました
612 :
人間七七四年:2011/02/23(水) 09:05:02.02 ID:gqpPjpUM
謙信『天と地と』
政宗『独眼竜政宗』
兼続『密謀』
613 :
人間七七四年:2011/02/23(水) 13:04:09.57 ID:gJYhZjAi
ありがとうございます
614 :
人間七七四年:2011/02/24(木) 00:45:03.39 ID:sgx8Cix5
兼続なら童門冬二の北の王国が面白い
他の童門は地雷
615 :
人間七七四年:2011/02/28(月) 00:39:24.19 ID:7jPqZ1Zl
スレ違いかも知れんが教えてください。
直江兼続って大河の影響もあって今の評判は過剰評価だという意見がちらほらと聞こえてくるんですが、実際どうなんですか?
大河以前はどんな評価だったんすか?
616 :
人間七七四年:2011/02/28(月) 22:35:10.61 ID:qJUcnPKG
過剰評価されてんの?
「愛」の前立てを付けた兜を被ってたことだけがクローズアップされて
武将としての評価はさほど上がってないような気がするが
この板以外で戦国武将について語ったりしないからわからん
617 :
人間七七四年:2011/03/01(火) 01:55:15.53 ID:C3wUkJS3
直江の知名度上がったじゃん?なんか歴女の影響もあってなにかと取り上げられるじゃん?自然とアンチも出てくるじゃん?
なんかそういう今のアンチがあんま好きじゃないの。
だから昔はどんな評価だったのかなーと思って。俺は藤沢周平の密謀しかよんだことないからよくわからん
618 :
人間七七四年:2011/03/01(火) 23:16:18.37 ID:BZzQS7Hi
まあ元々逸話も多かったし、過剰評価はされてないと思うなあ
イケメンだったかどうかは知らんがw
この板で「発見」された小田天庵とか富田長繁みたいな人物ならともかく
619 :
人間七七四年:2011/03/01(火) 23:39:38.89 ID:KlqALKyb
むしろ大河のおかげで評価が下がった
希有な武将だと思う
620 :
人間七七四年:2011/03/02(水) 00:08:36.26 ID:ZKnK0fW8
戦国武将が放火・略奪・刈田狼藉・人身売買をする様を書いた小説はありますか?
621 :
人間七七四年:2011/03/03(木) 19:14:21.88 ID:YXEZoJ5k
622 :
人間七七四年:2011/03/05(土) 12:52:55.16 ID:9hkp37zj
内藤昌豊が主人公の小説ってありますか?
623 :
人間七七四年:2011/03/06(日) 12:17:05.76 ID:Jpyzfu96
直江に関してはマニアじゃない人間には
大河「武田信玄」の景虎直江コンビ
→「炎の蜃気楼」の景虎直江コンビ
→「花の慶次」のイケメン直江
というレベルでファン層が形作られてきたけれど、いかんせん前スレだかで
「直江を悪役にした小説ってありますか?」
「いや、直江を悪役にするとあまりにも陳腐な小悪党にしかならないのが現実」
と言われてしまう人物でしかないからねえ。
624 :
人間七七四年:2011/03/06(日) 15:28:41.72 ID:M7zQ/qka
625 :
人間七七四年:2011/03/06(日) 21:58:54.32 ID:Dtk0qtj3
炎の蜃気楼なんて誰も知らんだろW
626 :
人間七七四年:2011/03/07(月) 15:00:15.59 ID:gedS3PfG
「炎ミラ」って十年以上前・・・、いやも少し前の流行?
627 :
人間七七四年:2011/03/07(月) 22:40:06.15 ID:T/dEQvGC
上杉謙信で何か面白い小説ありませんか
つーか戦国武将なんて教科書レベルの三英傑くらいしか知らなくて、架空でも良いからいろんな人の人生を知りたいと思う今日この頃
お勧めなにかありまへんか
628 :
人間七七四年:2011/03/08(火) 15:42:01.71 ID:iSX7Wpir
いま朝日新聞の夕刊に連載されてる東郷隆の「青銭大名」がすごく面白いよ。
織田信秀の時代の尾張が舞台に(これから)なるんだけど
もう室町時代末期の人々の臭いがプンプンとして人間臭くてイイ!
629 :
人間七七四年:2011/03/08(火) 18:57:44.16 ID:cCRKGo3k
630 :
人間七七四年:2011/03/09(水) 15:40:07.27 ID:TL3w5V07
631 :
人間七七四年:2011/03/09(水) 16:12:31.51 ID:2omLzecx
武田八洲満の「信虎」「信玄」はマニアックだけど面白いと思う
謙信の苦労も少し理解できる作品だと思うし
あと小説じゃないけど高島俊夫「中国の大盗賊」は小説顔負けの面白さで
ゲラゲラ笑いながら読み終わると「戦国時代」「英傑」というものの見方が
かなり変わっているという傑作。お薦め。
632 :
人間七七四年:2011/03/10(木) 00:09:50.47 ID:lapcvf4q
633 :
人間七七四年:2011/03/10(木) 05:14:47.27 ID:atpdVHqr
岩井三四二といえば文庫落ちしてた亀井琉球守読んだけど、やっぱりこの人短編や市井物のほうが面白いな
史実メインの長編になると年表追うのに必死で持ち味が出せてない気がする
634 :
人間七七四年:2011/03/13(日) 11:39:14.77 ID:lTV6Cycd
「早雲の軍配者」「信玄の軍配者」の話題があまり出ないけど、地雷なのかな?
そこそこいい評判も聞いているんだが、すぐ読んだ方がいいものだろうか。
635 :
人間七七四年:2011/03/13(日) 13:13:22.18 ID:hu3zsE6d
>>634 面白いのは面白いと思う。ただよくも悪くものぼうの城フォロワー的な、読みやすくするため
時代的背景まで潜らずキャラを全面に押し出した感はある。まあ好みの問題だな。
636 :
人間七七四年:2011/03/13(日) 19:45:19.20 ID:ELGrHUR7
ありがとうございます。
伝奇、時代小説色が強いと心がけて肩の力を抜いて楽しむことにします。
たぶん素材は好みのものだと思うので。
637 :
人間七七四年:2011/03/19(土) 19:58:10.07 ID:c99r1jeD
火坂氏の「虎の城(文庫版)」を読んでる。
天地人を読んだ時のがっかり感を引きずりながら読んだけど、これは結構いいね。
テンポがいいのか読みやすい。
それにしても1Pあたりの文字数すっかすかだなw
文字詰めたら1冊にまとまるんじゃないかこれ。
638 :
人間七七四年:2011/03/19(土) 21:16:55.53 ID:2WcLXoBD
「どうせ火坂だし」
の一言で納得できてしまうんよね
639 :
人間七七四年:2011/03/20(日) 18:46:32.35 ID:iAN9WHGY
和田竜の「忍びの国」が文庫で出てたな
天正伊賀攻めが舞台だが、「のぼう」の時程鼻につくものがなくてよかった
まあ片方の主役が忍者だから評価が甘くなってるかも
640 :
人間七七四年:2011/03/24(木) 17:45:37.18 ID:/BCtwkNj
>>637 伝奇作家上がりらしくて高虎小説の中では一番エンタメとして楽しめた
「賊から守った相手が実は!」なパターンを秀長と嫁で二回やってるがw
641 :
人間七七四年:2011/03/28(月) 23:03:42.78 ID:f/PpBHzV
南原幹夫の徳川四天王読んだけど、四天王ってあんなに仲良かったのかな?
四人の友情物語として描かれてるな。
けど、忠勝はうらやましい。麻子とかゆう女どんだけエロイんだ。
642 :
人間七七四年:2011/03/29(火) 00:44:23.27 ID:8I9nuc9c
南原幹夫のは時代小説+官能小説と思って読むべし
謀将シリーズにも漏れなく出てくるんじゃないか?
643 :
人間七七四年:2011/03/29(火) 07:27:52.05 ID:MxLB887i
南原幹雄って「名将・○○」を書いてる作家だよね?
このシリーズってけっこうあるけど、どうなの?
いろいろ感想をお訊きしたい
644 :
人間七七四年:2011/04/02(土) 23:08:18.64 ID:PLpxR7Rs
高橋直樹 ここでの評価 を参考に購読。良かったす。影勝、大友の短編。鎌倉の内部闘争の三話短編のモノ。ああいうドロドロした作品でお勧めがありましたら教えて下さい
645 :
人間七七四年:2011/04/03(日) 10:24:59.99 ID:Wl7hhTt2
徳永真一郎の三好長慶なんてどう?
ドロドロっていうか、後味悪い
646 :
人間七七四年:2011/04/04(月) 02:15:26.61 ID:rveDEcTf
>>645 後味悪いのはしんどいなw
しかも先にそれ言われたら読み始めるのに気合いいる
647 :
人間七七四年:2011/04/04(月) 06:08:25.90 ID:DAAkSkr/
長慶が主人公な時点で後味悪いのは予想できるだろw
648 :
人間七七四年:2011/04/04(月) 21:18:09.60 ID:9NJVFyvv
早速のアドバイス有難うございます!明日書店に行くのが楽しみです
649 :
人間七七四年:2011/04/04(月) 22:36:16.69 ID:j/MfSuKA
三好長慶はどうだろ?
ページ数が足りなくて人物を描ききれず、なんか中途半端だった。
主題をうまく昇華するには、もう少し筆が必要だったと思う。
650 :
人間七七四年:2011/04/05(火) 09:05:58.41 ID:lItqnv/V
ところで、群雲大坂城へはまだか?
もう二年くらい待ってるんだけど・・・
651 :
人間七七四年:2011/04/06(水) 20:50:19.85 ID:ak9bYwMC
出る確率は太閤立志伝6と同じぐらいだな
さすがにそれよりは高いだろ と思ったけど
PSP版太閤Vとか維新の嵐DSとか出てるしあんがいトントンかもしれない
653 :
人間七七四年:2011/04/14(木) 18:56:51.61 ID:XBC9aGSo
ではお茶にしよう。
∧ ∧
( ´・ω・)
( つ旦O
と__)__) 旦
青酸カリ
654 :
人間七七四年:2011/04/15(金) 00:39:51.02 ID:JbQP2wHf
安土城の幽霊詰まんなかったw
このじいさんはもう書かなくていいわ
歴史認識が遅れてるどころか間違ってるのがハズい
655 :
人間七七四年:2011/04/15(金) 19:40:37.06 ID:E5+H/Nnx
信長の棺の人の新作か
たしかに「真説」が売りの作家なのに
ベースの知識が怪しいな
656 :
人間七七四年:2011/04/16(土) 17:52:05.28 ID:ClLm+Mm6
新三河物語文庫版購入
三河物語前史という物語で、宮城谷好きには向いている作品。
657 :
人間七七四年:2011/04/23(土) 15:15:18.26 ID:KFsDgyTL
初心者?向けの、できれば1巻完結、
もしくは短編集みたいなのを教えてくだちい
友達が歴史に興味を持ち出したが何勧めたらいいか分からん
658 :
人間七七四年:2011/04/23(土) 15:48:10.57 ID:MclKO//V
>>657 忍者もの
司馬の梟の城
池波の蝶の戦記
風太郎の魔界転生
武士もの
司馬の豊臣家の人々
池波の編笠十兵衛
659 :
人間七七四年:2011/04/24(日) 20:22:34.88 ID:tHMSU9OL
京極高次で面白い小説があれば誰か教えて下さい
「湖笛」と「蛍の城」と「難儀でござる」は読んだんですが、他にあったら嬉しい
660 :
人間七七四年:2011/04/24(日) 22:34:28.57 ID:Lt3cjFjE
>>657 歴史小説じゃなくて歴史に興味なら
海音寺潮五郎
武将列伝・悪人列伝
661 :
人間七七四年:2011/04/25(月) 00:57:00.48 ID:fcPHdRnn
>>658 d
豊臣家〜は俺も読んだ事ないし買ってくるわ
>>660 d
歴史小説だな。特に戦国〜江戸時代の
本人が日本史とかあんまり覚えてないようなヤツなんだけどw
個人的に「豊臣家の人々」はすごく好き。おもしろい。
歴史小説あんまり読んだことない人なら短編集がいいんじゃないかな
手軽だし、それ読んで気に入った時期・人物を掘り下げてくといいと思う
火坂雅志「壮心の夢」とかどうかな。秀吉に関わったいろいろな人を描く14篇
663 :
人間七七四年:2011/04/28(木) 19:43:00.53 ID:g0un1j/M
真保裕一は、題材の目の付けどころはいいと思うんだが、
肝心の内容がな
664 :
人間七七四年:2011/04/28(木) 20:43:10.12 ID:de2y5SRM
最上義光主役の小説でいいのがあったら教えて下さい
検索してもあんまり数がないけど、やはり少ないのかなこの人の話
665 :
人間七七四年:2011/04/28(木) 20:54:20.58 ID:d+n2fFVI
「豊臣家の人々」はダメな奴らを司馬遼太郎がこれでもかと冷酷に描写仕上げた作品。
「これでもか」な描写は司馬遼の十八番だが、それが負の方向に発揮された例。
あとこの人家康も嫌いなので、全体としては
「愚かな殿上人どもが悪賢く不気味な老人に骨の髄まで翻弄されいたぶられ尽くされる」
という心温まる短編集となっております。
なんだかんだ言って俺も好き。
666 :
人間七七四年:2011/04/28(木) 22:10:11.89 ID:lFowg+LS
>>665 司馬は秀吉好きすぎて、きれいだが魅力に乏しい秀吉しか描けない。
新史太閤記の秀吉なんぞ、関ヶ原、城塞の汚い家康のほうが100倍も魅力的だ。
その司馬が、秀吉の姿を描かずに、エグイ秀吉に翻弄される豊臣一族を語ることで
暗くて魅力的な秀吉を描き出している名作だよ。
667 :
人間七七四年:2011/04/29(金) 00:27:17.36 ID:B3VhSyy9
そういう感想を聞くと、シバリョって家康のこと悪く言うけど
本当は家康のこと好きなんじゃないの? と思ってしまう
隆慶先生は秀忠をえらい酷く書いてるらしいけど
あれは隆慶先生の秀忠に対する偏愛の現れだよ という感想も聞くし、それと似たようなもんか
668 :
人間七七四年:2011/04/29(金) 21:17:48.05 ID:/xE/n07p
柴田勝家とか福島正則をメインにした小説しりませんか?
669 :
人間七七四年:2011/05/03(火) 20:39:40.44 ID:+ucLxP59
>>667 司馬さんはなんだかんだ言って大阪っこだからなあ
やっぱり大阪になじみのある人物が好きだと思うよ
ただ風神の門は初期の作品でフィクション色が強いんだけど家康は決して悪くは
描かれてない
かなり魅力的な人物になってると思う
>>668 とりあえず池波正太郎の「忍の女」は福島正則に仕えた女忍の話だから福島正則
はメイン
670 :
人間七七四年:2011/05/06(金) 11:11:51.00 ID:coeagds7
信長の播磨攻めを描いた小説ってありますか?
どちら側目線でも良いので何かお薦めがあればお願いします
671 :
人間七七四年:2011/05/06(金) 12:20:36.27 ID:NyBGr9we
>>670 司馬遼太郎「播磨灘物語」か、岳宏一郎「群雲、賤ヶ岳へ」
どっちも黒田官兵衛が主役だけど
672 :
人間七七四年:2011/05/06(金) 22:47:38.07 ID:WZ4ER0q7
播磨灘物語がいいんじゃない?
群雲賤ヶ岳は関ケ原よりパワーが落ちた感じ
673 :
人間七七四年:2011/05/07(土) 01:10:33.05 ID:vDdbWLfV
>>671>>672 ありがとうございます!まさかこんなにはやく教えて頂けるとは
播磨灘は以前から気になりつつ未読だったので読んでみます
もう一方も順に読んでみます!
やっぱり播磨側目線のものはあまりないんですね…
674 :
人間七七四年:2011/05/07(土) 13:45:07.34 ID:5r/tsKWo
ちょっと作者忘れちゃったけど、
別所長治主人公の短編ならあったような…清水宗治のやつとかと一緒になった短篇集
あと司馬の「軍師二人」に入ってる「雑賀の船鉄砲」は三木城攻防戦(籠城側)が舞台
>>674 羽山信樹『滅びの将』に入ってる「今はただ恨みもあらず」かな
もしくは野中信二『西国城主』の「武門の意地」
どっちの短編集にも清水宗治の話と一緒に入ってるね
676 :
人間七七四年:2011/05/13(金) 01:54:40.87 ID:W1C4UZxV
司馬って豊臣政権時代を殆ど書かないよね
大概小牧長久手止まり
そっから関ヶ原へ飛ぶ
677 :
人間七七四年:2011/05/13(金) 07:56:50.28 ID:fIfLgPNg
>>667 あー自分が好きな人物ほど悪く、良く言えば人間らしく描いてしまうっていうのは有りそう
逆に興味の薄い人物は当たり障りのない描写になるかものかもしれん
678 :
人間七七四年:2011/05/13(金) 20:20:34.32 ID:x2lGqa8d
679 :
人間七七四年:2011/05/19(木) 15:02:57.08 ID:x5DIi6HL
梟の城
680 :
人間七七四年:2011/05/19(木) 15:27:35.08 ID:enGn0ECX
堺屋さんの三人の二代目上下巻でたな
681 :
人間七七四年:2011/05/20(金) 17:37:07.72 ID:cKaKN/Bg
関ヶ原以降の徳川幕府と朝廷との、やり取りが面白いなあと思ってるんですが
(猪熊事件とか後水尾天皇擁立とか和子入内のゴタゴタとか)
その時の話を元にした小説は無いでしょうか?
682 :
人間七七四年:2011/05/20(金) 21:08:06.61 ID:dAMFmjgz
>>681 津本陽の「乾坤の夢」には描かれてた様な気がしないでも…
間違ってたらもうしわけない
683 :
人間七七四年:2011/05/20(金) 21:17:53.02 ID:cKaKN/Bg
>>682 ありがとうございます
上中下とあるようなので、とりあえず上巻から読んでみようと思います
684 :
人間七七四年:2011/05/21(土) 02:17:19.53 ID:c8t3WhQj
和子入内時の幕府と宮廷との軋轢を描いたもので、
女流が書いた女性視点モノでいいなら
杉本苑子「月宮の人」の後半、宮尾登美子「東福門院和子の涙」があるな。
あとは隆慶一郎の後水尾モノとかはファンが多いな。
・・・いま、うっかり「峰隆一郎」と書きそうになってしまったw
両センセイ(ともに故人)ごめんなさい。
685 :
人間七七四年:2011/05/21(土) 12:22:19.44 ID:2q6KKupg
遅ればせながら和田竜の「忍びの国」を読んだ
これキャラクターの魅力を楽しむ作品だね
特に伊賀側の人物の性格が他であまり見ない設定で新鮮だった
ただ、致命的なのが作品の初期に後日談が書かれているせいで
死なないのが分かっているから戦闘の緊迫感が半減してしまっているところ
(書かれていない奴は死ぬw)
相手の凄さを描いて主役を持ち上げているのは理解できるけど
多様して作品の面白さを殺していると思う
この人に限らず歴史小説一般でよくあるんだけどね
686 :
681:2011/05/21(土) 19:54:13.83 ID:2K+kBtiJ
>>684 ありがとうございます
「月宮の人」と「東福門院和子の涙」は既読でしたが
隆慶先生のはまだ未読でした こちらも折を見て購入しようかと思います
しかし隆慶先生は、秀忠を殊の外悪役にしていくというイメージなんですが
その先生の作品ならば、後水尾天皇は被害者になるんじゃと想像しました
687 :
人間七七四年:2011/05/22(日) 14:35:47.73 ID:yedh1a8P
>秀忠を殊の外悪役にしていくというイメージ
あれはもう一種の愛情だとおもう
荒山徹が朝鮮を愛するような、そういう愛情
688 :
人間七七四年:2011/05/22(日) 15:37:08.55 ID:AmqOrm6E
>>680 読みたいけどハードカバー上下巻は手を出しにくいな・・・
誰か読んだ人いれば感想聞かせてほしい
689 :
人間七七四年:2011/05/22(日) 16:01:34.52 ID:wpyip6qt
新聞小説の時に読んだけど淡々としてて超あっさり味
悪く言えばペラッペラ
オススメはしない
690 :
人間七七四年:2011/05/22(日) 16:08:26.51 ID:jmL4Fq0f
>>686 「花と火の帝」の後水尾は被害者なんて気弱いものじゃないのでご安心を。
ただこれって作者の死去で未完結・・・だったよね?
>>687 テレ朝が「影武者 徳川家康」をドラマ化したとき、
秀忠役は歌舞伎役者の市川右近だったが、
毎回世良田にしてやられて「おのれ〜〜」と怒ってばかりだった。
いつも失敗するところなんて間抜けで親しみやすかったぞ。
691 :
人間七七四年:2011/05/24(火) 16:26:17.04 ID:HTsPqt4U
伊東潤の景虎小説、かなりキてるなあ
本屋でちょっと立ち読みしただけで景虎に対する余りの思い入れの強さにくらくら来た
692 :
人間七七四年:2011/05/24(火) 19:49:15.15 ID:KhXesqOL
>>691 なんか気になるね
この作者、たしか長篠以降あたりから滅亡までの武田を描いた分厚い小説も
出してた気がするけど、そっちはどんな感じ?
なかなか見かけなくて気になってるんよね
693 :
人間七七四年:2011/05/24(火) 20:07:59.59 ID:gxZW+tng
>>692 淡々としているけど史実をきっちり抑えつつ小説としても読める良作だった
694 :
人間七七四年:2011/05/24(火) 20:58:06.35 ID:X4AZlVrs
>>691 北天蒼星か。直前に共著で出した、「御舘の乱」を扱った学術本で、
「景虎が勝ってたら北条武田上杉の三国同盟で織田に対抗できる!!伊達や芦名も味方に付く筈!!」
といった思わず仮想戦記と見まごうような持論を載せてて不安だったけど、的中したというか。
ラスト数ページの景勝直江に対する濃縮された物凄い憎悪と、北条時代の室を登場させてまでの強引な景虎ageには思わず笑ってしまった。
>>692 自分としてはあまり引き込まれなかったかな。勝頼がバカすぎるというか、
直情型で短気の主役が上から目線の参謀役にいちいちやりこめられるという繰り返しが、まるで近衛の小説のようだったので…
小さな出来事はだらーーーっと羅列だけして話を膨らませないあたりも近衛っぽいというか。
そのへんを他の主人公を用意して群像劇仕立てにしたおかげで、最後まで読めたけど。
695 :
人間七七四年:2011/05/24(火) 21:44:29.53 ID:R0Q3u2Wq
でも景虎勝っていたら、上杉・北条の仲は更に強固になっていただろうなあ
同じ御館の乱を取り扱った、坂上天陽の本はどんな感じなんだろうか
あの人の登場人物はちょっと綺麗過ぎるのが難だけど…
696 :
人間七七四年:2011/05/25(水) 02:14:12.05 ID:Pg1VChue
誰か、親しい人が言ってあげたほうが良いと思う
「考証や綿密な検証に凝って熱血で書くのもいいけど
読んでて疲れちゃう人も結構いるんだよね」」って。
近衛の考証だおれは書き流し感もあって胃もたれしないんだけど
伊東潤のは胃もたれしたり、蒸し暑くなってくるんだよね。
情熱は買うけどさ
は
697 :
人間七七四年:2011/05/25(水) 09:11:10.65 ID:xOjKuscG
>>695 北条上杉が強固になる以前にたぶん上杉が固まらないでしょ、景虎じゃ…
景勝に勝って用済みになった景虎に反乱が相次いで泥沼の内乱になるとおも
…そういう架空戦記も読んでみたいな、とちょっと思ったw
結末は間違いなく織田に全部まとめて滅ぼされました、だろうけど
698 :
人間七七四年:2011/05/25(水) 14:27:41.20 ID:z05ehd0F
699 :
人間七七四年:2011/05/25(水) 20:17:18.20 ID:PleEUEf7
700 :
人間七七四年:2011/05/26(木) 22:49:01.65 ID:ZtxF6Xvh
>>689 連載当初は、評価良さそうだったんだけどね。
701 :
人間七七四年:2011/05/26(木) 23:01:25.33 ID:spihVcAX
堺谷の歴史小説に出てくる武将は、個人的にだけど、
武士と言うより商人や小役人に見えて仕方ない。
702 :
人間七七四年:2011/05/26(木) 23:09:53.47 ID:/SYY805n
>>700 某大河原作者の新作の連載が同時期に始まったから
703 :
人間七七四年:2011/05/27(金) 10:12:27.64 ID:/kq3CsKx
>>701 堺屋のは武将の名前を出しただけのサラリーマン・官僚小説だからな。
704 :
人間七七四年:2011/05/27(金) 17:11:22.69 ID:WbTuY5oc
そりゃ、戦国の荒荒しい雰囲気はないわな
その代わり内容はあるとおもうんだが
705 :
人間七七四年:2011/05/27(金) 23:02:19.03 ID:zSlbSNRb
「戦国大名の手紙を読む」という本が面白かったので
もっとこの手の本を読んでみたいのですが
何かお勧め本はありませんか? 小説ではないのでスレ違いかな
706 :
人間七七四年:2011/05/27(金) 23:02:46.84 ID:cHgdL/QD
小説の体裁でやるからつまらないんだよ
新書とかPHP文庫とかで「戦国武将に学ぶ○○」みたいな本でも出してなさいね、ってレベル
707 :
人間七七四年:2011/05/28(土) 00:02:00.11 ID:3Qp3iYly
708 :
705:2011/05/28(土) 00:40:01.85 ID:J+EVXquN
>>707 ありがとうございます そちらに移動してみます
709 :
人間七七四年:2011/05/28(土) 09:34:08.81 ID:SbCcG7yu
群雲原城へ
はまだですか?
710 :
人間七七四年:2011/05/28(土) 09:54:05.50 ID:ZMwRzO/N
生きてるのかな・・・
711 :
人間七七四年:2011/05/29(日) 12:58:03.45 ID:WfWSprMg
3年ぶりに戦国板きたんだけど、ひょっとして「群雲、大坂城へ」はもう出たのか
712 :
人間七七四年:2011/05/29(日) 13:46:39.43 ID:upq7qzpO
安心しろ、何の音沙汰も無い
しかしお前らホント岳さん好きだなw
俺も大好きだけど
群雲、岳宏一郎へ
713 :
人間七七四年:2011/05/29(日) 17:24:27.78 ID:kWxWjatg
なんか城巡りの本とか出してたような気がするけど違ったっけ?
714 :
人間七七四年:2011/06/02(木) 16:54:09.41 ID:dw/dPCh7
遅ればせながら『とまどい関ヶ原』を読んだ
最初の大根を売る池田家臣の話は、知らない逸話だったのもあって、
ちょっとしたサスペンスとして面白く読めた
あと意外にも、吉川広家が、ある意味かっこいい悪役として出張ってた
毛利輝元はこの作品でも無責任な小人、輝元と広家に振り回される
気の毒な安国寺、手に負えない広家という感じで、ほのぼの路線
715 :
人間七七四年:2011/06/03(金) 00:59:39.45 ID:5rcegyUR
>>714 それ面白そうですね。
私も読んでみたい。
話はコロッと変わるが、誰か菊亭晴季の小説書いてくれないかなぁ?
短編でもいいから。
716 :
人間七七四年:2011/06/05(日) 18:39:42.35 ID:o5TyafDt
城山三郎の秀吉と武吉を読み終わったけど
なんかもう、色々と泣きそうになった
717 :
人間七七四年:2011/06/12(日) 00:36:19.83 ID:52qrLN6r
山科言継主役の小説はないでしょうか?
それか、公家の人主役でお勧めがあればぜひ
718 :
人間七七四年:2011/06/12(日) 04:28:53.34 ID:KQiTY0PH
>>717 岳宏一郎の「天正十年夏ノ記」は勧修寺晴豊が主人公
安部龍太郎の「関ヶ原連判状」は細川幽斎が主人公だけど、
古今伝授がキーワードになってて朝廷、公家との絡みも多い
719 :
人間七七四年:2011/06/14(火) 02:33:06.17 ID:Zwo1buMn
安部さんは「信長燃ゆ」でも勧修寺晴子の目線から信長を見たり
(男女関係にまで進展するしw)、そういう切り口が好きなのかな。
720 :
人間七七四年:2011/06/14(火) 11:28:18.79 ID:RCPPzibu
安倍さんは良くも悪くも「勤王家の苦悩と苦闘」をテーマにしがちだわな
721 :
人間七七四年:2011/06/24(金) 23:05:52.72 ID:lw1FuQ0L
おまいらそこまで言って「神々に告ぐ」を出さないのはわざとか?
近衛前久が主人公で
>>717ど真ん中なのに
722 :
人間七七四年:2011/06/28(火) 23:27:18.14 ID:f9x5DEpN
ここにくる度に、アマゾンでほしい物リストが続々追加されていって困る けど嬉しい
最上義光関連でオススメはないでしょうか?
723 :
人間七七四年:2011/06/29(水) 16:33:37.95 ID:1QEG/HGt
本庄繁長が主役の「奇策」。
最上義光がちょい役ながらも出てくる。
724 :
人間七七四年:2011/07/06(水) 14:51:40.21 ID:E+JJF11d
毛利隆元が主役の小説ってありませんか?
主役じゃなくても目立っている程度でもいいので…。
725 :
人間七七四年:2011/07/06(水) 15:42:58.71 ID:mrN0OjCf
金谷 俊則の「毛利隆元」というのがありますが
自分もまだ読んでないのでどういったものかは語れませんが
726 :
人間七七四年:2011/07/07(木) 15:35:21.01 ID:KGclrFt8
>>725 ありがとうございます。
どうやら小説ではなく考察の類みたいですね。
727 :
人間七七四年:2011/07/11(月) 00:23:25.71 ID:4hjxpPz/
九条忠栄が出てくる小説ないですか? 脇役でもいいんですが
葵徳川三代の小説は持っているのですが
728 :
人間七七四年:2011/08/10(水) 21:18:18.44 ID:DPId/KRA
藤堂高虎に興味持ってきたんだが
高虎主役でオススメの小説ないかな?
729 :
人間七七四年:2011/08/10(水) 22:35:30.61 ID:3Lho1dF2
PHP文庫でいいんでね?
730 :
人間七七四年:2011/08/10(水) 22:42:27.22 ID:DPId/KRA
最近のPHP文庫は、なんだかあまり重みを感じない書き方が多いというか
安易に主人公スゲーという話を作ってるという印象で、あまり手を出したくないんだ
731 :
人間七七四年:2011/08/10(水) 22:47:18.18 ID:Ffe6JYY9
火坂雅志の虎の城かなあ
個人的にいくつか微妙な要素があるけど結構おもしろかった
732 :
人間七七四年:2011/08/10(水) 23:09:23.53 ID:DPId/KRA
>>731 ありがとう 火坂雅志さんの本てまだ一冊も読んだことないんだけど
これを機会に読んでみようかな
733 :
人間七七四年:2011/08/11(木) 03:18:43.73 ID:ervK1veW
734 :
人間七七四年:2011/08/17(水) 20:30:41.72 ID:8FtEzhsm
それ以外だと、安部龍太郎になるかな。
735 :
人間七七四年:2011/08/28(日) 08:38:42.53 ID:rtpZwTTl
大谷吉継に最近興味を持ったんだが
いかんせん、知名度が高い人じゃないからあんまり小説を見ないんだが
何かお勧めとかないかな?
736 :
人間七七四年:2011/08/28(日) 09:32:08.01 ID:sUnjTD11
737 :
人間七七四年:2011/08/28(日) 11:40:03.31 ID:b849g2Fj
大谷さんが知名度低かったら、他の奴らはどうなるんだ……
738 :
人間七七四年:2011/08/30(火) 20:50:29.48 ID:lASufU3m
大谷さん、見せどころが結局関ヶ原しかないからな。
書くのが難しいのかなぁ。
739 :
人間七七四年:2011/09/01(木) 17:22:40.07 ID:dsU9hUR8
谷崎潤一郎の「武州公秘話」みたいなのが読みたいんですが
何かないでしょうか?
他に時代もので読んだことがあるのは司馬遼太郎と山田風太郎ぐらいです
740 :
人間七七四年:2011/09/02(金) 02:05:52.62 ID:9+OAPpdc
>>739 「武州公秘話」を面白く読まれたというのだと、
歴史の流れ以外にも谷崎調の耽美主義、上品で華麗な残忍さ、エロチシズム
…等々の要素のあるものが読みたいって感じなんでしょうか。
耽美、妖美、伝奇の交った時代モノジャンルってあるのだけど
自分はそういう分野に詳しくないんだな。
ごく普通に三島由紀夫も絶賛!した超有名作の「神州纐纈城」(国枝史郎)とか?
(有名作過ぎるね。すでに読まれてたら、ゴメン)
谷崎だと「盲目物語」は歌舞伎にもなってて有名だよね。
あと、著名なとこで澁澤龍彦作品とかかな。
谷崎や風太郎ほどのぶっ飛び感が無いけれど、
皆川博子の「戦国幻夜 新今川記」は今川義元の時代を描いた作だけど
伝奇小説風味もあって面白く読め、今川家を描いて評判も良い作品です。
741 :
人間七七四年:2011/09/02(金) 07:20:15.33 ID:rkGcf37t
>740
ありがとう!!全然知らなかった。名前を挙げてもらったのから読んでみます
これって耽美とかの交じった時代モノなんですね、そういう方向で探してみます
742 :
人間七七四年:2011/09/05(月) 05:03:19.70 ID:ZxmQm8Z7
尼子晴久か山中鹿之助をメインに書かれている小説で何かお薦めありませんか?
743 :
人間七七四年:2011/09/05(月) 20:59:53.85 ID:8GDg00c7
744 :
人間七七四年:2011/09/05(月) 21:22:49.76 ID:5VgXShWq
>>743 ありがとうございます。
是非読んでみます。
745 :
人間七七四年:2011/09/05(月) 21:41:49.68 ID:jFVH6UuA
高橋先生の中では、意外なほどつまんないが
746 :
人間七七四年:2011/09/05(月) 23:02:56.12 ID:BXlxYENP
同意
747 :
人間七七四年:2011/09/13(火) 00:36:37.41 ID:hIIiIwbc
最近出た文庫で、大坂の陣から生還した真田の血脈を受け継ぐ徳川吉宗を将軍にしようって忍者ものがあったけど
昔似たような展開の話がなかったっけ? 確か吉宗が実は秀頼の直系で……って話だったような
748 :
人間七七四年:2011/10/26(水) 16:10:20.59 ID:Dcytfw0Q
筒井順慶が主役の作品ってないもんでしょうか
749 :
人間七七四年:2011/10/27(木) 22:56:45.99 ID:+SRAbHoA
筒井康孝『筒井順慶』
750 :
人間七七四年:2011/10/29(土) 21:29:05.42 ID:aZs9iS75
>>747 >>確か吉宗が実は秀頼の直系で……って話だったような
霧島那智の「真田幸村の鬼謀」かな
発売当時に読んだけど、つまらないので続き読まんかった
751 :
人間七七四年:2011/10/31(月) 20:03:22.29 ID:RJYqVTcX
真保裕一の「天魔ゆく空」読んでるがはっきり言ってつまらない
・小難しい言い回しの多用する
・登場人物の一挙手一投足に地の文で大袈裟な評価を付ける
・物語の展開が遅い
これじゃ歴史小説ではなく歴史小説のパロディになってしまっている
作家としての実力はあるんだろうけど
752 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 01:54:19.23 ID:yTt1/8CJ
頭がライトノベルってわけでは無いんだが、
やたらと小難しい言葉を多用や、平仮名でもいい語を漢字で表記するクセとか
そういう作家の作品は読みにくい点もあるし
実は肝心の内容に力がそそがれていない・・・なんてオチもある気がする。
純文学や耽美系、伝奇ものなら流麗な文体や飾った言葉もいいだろうけど
時代モノでそれをやるなら、よほどの知識と筆力が必要だろう。
753 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 11:01:36.26 ID:qsvNYcd4
それにしても、のぼうの城はちょっと文章が下手くそすぎ。
読み出してすぐに投げ出してしまった。
754 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 13:59:25.46 ID:pWv6enYO
のぼう読んだことないけど、そんなに酷いのか
同じ忍城の話なら「水の城 いまだ落城せず」は面白かったけど
755 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 15:07:28.07 ID:qsvNYcd4
ラノベとか読んでる人間だと、抵抗全くないのかもしれないけど、
歴史小説大家の文章読みつけている人間にとっては、ちょっとつらいと思う。
どうしても気になってストーリーに入り込めず、読むのを止めてしまった。
756 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 17:09:53.50 ID:wFHFnYSf
まあ歴史小説大家しか合わないという自覚がある読者としては、
大家になった人から合う作品を探すしかないんでは…
作家が多様な文体を身に付ければ作品・商売の幅が広がるように、
読者も多様なジャンルに馴染むことで、幅を広げられるとは思うけどね
757 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 19:25:05.53 ID:pWv6enYO
どんなジャンルになっても、その作家の力量があれば
面白い作品になると思うんだけどな
好きな作家が、新境地のジャンルで書いたのを読んでも、やはり面白かったものあるし
758 :
人間七七四年:2011/11/02(水) 23:25:08.98 ID:qsvNYcd4
>>756 大家じゃないと駄目などとは全く言ってない。
作家志望なんで、日本語に限らずかなり幅広く読んでるよ。
ただ、のぼうは読みやすさだけで味わいが全くない、ツルツルの文章で受け付けなかった。
759 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 00:20:27.83 ID:BF4LfMN2
>>753 >>754 「水の城」、さすがに書きなれてる人だけあって、
緩急自在な書きっぷりで面白く読めた。
「のぼうの城」はまだ文章がこなれてない感があって
行間の余韻もまだまだ出せないい状況・・・って感じがしたかな。
あの人も今はもう何作か書いてるから、上手くなってきてるんだろうけど
(良くないことだが)食わず嫌いになっていて、
のぼうの以後作は読んでいないのでわからん。
760 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 17:17:55.98 ID:roeaEfEg
別スレで語るべきかもしれないが
日本史探訪に出ている作家たちの面々凄すぎ
海音寺潮五郎 山岡荘八 柴田錬三郎
司馬遼太郎 松本清張 新田次郎
永井路子 杉本苑子 陳舜臣
こういうのを見てたら
ヒストリアに文句いいたくなるね
761 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 18:01:02.96 ID:YRkpKmje
「のぼうの城」は脚本として書かれたものをリライトしたものだから
一般的な歴史小説とは分けて考えてる。あれはあれでいい。
762 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 21:00:29.66 ID:JOgA39t7
「のぼうの城」って狙ってライト向けに書かれてるのかなって印象だったな
漫画とかドラマとかの平易な感じというか、普段歴史小説読んでない人向けと言うか
「忍びの国」では半分戦国ファンタジーっぽい感じだからうまく作用していた
763 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 21:50:19.19 ID:51MrFT7o
「忍びの国」の方が「のぼうの城」よりだいぶ出来が良いって意味?
764 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 22:40:25.38 ID:JOgA39t7
(俺の中では)忍城攻防戦はマジな歴史小説として読みたかったので「のぼう」は合わなかった
昼行灯の主人公とか生意気な若侍みたいな今風のキャラ造形とかありがちなストーリーがちょっと…って感じ
忍びの国の方はそもそも「忍者物」というくくりで見てる(多少荒唐無稽な所や史実と違うところがあっても最初からマンガみたいなもんだろうという扱い)ので、
忍者物にしては史実の人物がうまく使われていて興味深かった、というぐらいかな
前者のような作風が好きな人もいるだろうから一概に出来はどうこう言えないがな
765 :
人間七七四年:2011/11/03(木) 22:44:41.14 ID:8lix6E8S
>>764 そんなあなたには、上にもでている「水の城〜」
なんか後ろでギャーギャーわめいている甲斐姫は置いておいて
淡々と任務をこなす成田さんが超素敵
自分が農民なら、この人なら信頼できるわ…と思えてくる不思議な魅力あふれる成田さんだった
766 :
人間七七四年:2011/11/04(金) 00:48:27.05 ID:J14S+MFL
軍配者シリーズ
小説として面白かった
767 :
人間七七四年:2011/11/05(土) 02:10:59.18 ID:kc37DNdD
>>765 「水の城」の成田さんは、かっこいいだろ志向で描いてないし
恬淡としてて、確かに好感のもてる指揮者だねw
768 :
人間七七四年:2011/11/06(日) 15:49:21.67 ID:2mOzmY/N
沢田黒蔵の『不問ノ速太、疾る』は結構面白かった。
B級アクション映画的な意味で。
769 :
人間七七四年:2011/11/06(日) 16:15:18.21 ID:7aEgZKns
770 :
人間七七四年:2011/11/07(月) 20:15:03.66 ID:C9uaYhUL
南原「佐竹義宣」は面白かった。出羽久保田18万石格減転封後の話も続けて欲しかった
771 :
人間七七四年:2011/11/07(月) 22:50:43.12 ID:u8w0JPhb
家康爆殺計画は荒唐無稽すぎるが、他の佐竹小説と比べれば十分合格点だった。
そういや転封後の佐竹はまだ誰も書いてないんだな。
772 :
人間七七四年:2011/11/07(月) 23:20:08.43 ID:EKoS41b6
漫画ならあるけどな
あと江戸期なら海音寺潮五郎が書いてた
773 :
人間七七四年:2011/11/08(火) 00:07:18.92 ID:GEbDbn1s
家康爆殺計画もそうだし、藤堂佐渡守邸夜襲も
774 :
人間七七四年:2011/11/11(金) 10:30:36.47 ID:xGN/hy4z
井上靖の「風と雲と砦」をもう少し今風にしたような、
それでいて軽くない感じの作品ってないだろうか・・・
775 :
人間七七四年:2011/11/17(木) 01:00:36.92 ID:t1lHeDqf
近衛龍春『忍城の姫武者』
読まれた方いますか?
甲斐姫の晩年まで書かれてるので、ちょっと興味を持ったんだけど、絶版で古本は割に高額なので、読まれた方がいたら感想伺いたいです。
文庫だからか、居住県内の公立図書館には在庫もないので…。
776 :
人間七七四年:2011/11/20(日) 03:24:09.40 ID:4lWg4hru
短編物で舞台は戦国初期?の信州。
陣触が来てDVな主人公が武器を取って戦に駆けつけるも、
敗れて篭城し兵糧攻めに・・・
薄れ行く意識で妻の名を呟いて、終わる作品を7,8年前に読んだのですが
題名が思い出せません。心当たりがある方が居ましたら
御教え下さい。宜しくお願いします。
777 :
人間七七四年:2011/11/21(月) 00:31:17.85 ID:J8PS6bKX
>>775 大阪城内での甲斐姫の消息は、醍醐の花見のさいに存在している?程度の、
実はすべて不詳なような存在なので
甲斐姫の晩年をも描く創作というのには興味があって、
探して読みたいような気もするけど、
近衛の作品というのが気にかかるw
いやしかし、考証倒れ・近衛の作だからこそ
何か新しい発見があるかもw
778 :
人間七七四年:2011/11/21(月) 00:59:56.13 ID:6MdIC1LA
甲斐姫って秀頼の子供産んだとか言われているね
何歳差だよ…
779 :
人間七七四年:2011/11/21(月) 20:00:02.09 ID:9OQIuRJa
鬼庭(茂庭)氏が主人公の小説、短編はないですか?
政宗+小十郎メインの小説にちょっと出てくる位しかないかな
780 :
>>775:2011/11/21(月) 22:59:07.96 ID:8A3MHS/f
>>777 > 甲斐姫の晩年をも描く創作というのには興味があって、
> 探して読みたいような気もするけど、
> 近衛の作品というのが気にかかるw
> いやしかし、考証倒れ・近衛の作だからこそ
> 何か新しい発見があるかもw
↑
貴方は私かw
近衛故に“大博打”的なんですよね。
しかし、密林では文庫上下2冊で\4000也…
それで“大ハズレ”だと、泣きますわw
781 :
人間七七四年:2011/11/22(火) 00:46:17.35 ID:ZnFg2gjM
>>778 甲斐姫が秀頼の子を産んだというのは、
国松と奈阿姫(後の天秀尼)を産んだ秀頼の側室が
「成田氏の女」(もちろん、甲斐では無い)ということから
妄想された「与太話」でしょう。
>>780 777です。
近衛の文庫本にそんなに高い値がつくなんて
さすが創作に次ぐ創作により町起こしにも大活躍、
人気だけが一人歩きしている甲斐姫だけある。
近衛のつまらない考証倒れといっても、
時には妄想炸裂で且つそれがつまらない場合もあるので
\4000は確かにキツイ。
国立図書館にでも行って読むとかね
782 :
人間七七四年:2011/11/23(水) 00:23:52.41 ID:YRzVbFBe
Wikiの奈阿姫(天秀尼)の項に「成田甲斐姫に養育された」とあるけど、
これも信憑性としては?じゃないかなぁ‥。
おそらく天秀尼の母親が成氏の女性とも伝えられてる点から、この女性が甲斐姫の同族と見なされ、
そこから出た話なんでしょうけど。
確かに着想としては面白いし小説ではありかもだけど、“史実”として記載するのは、ちょっと‥‥。
783 :
人間七七四年:2011/11/23(水) 00:28:54.83 ID:KeWpT/lq
wikiはその人が史実と思っていることを、書いているようなものだからな
あまりにも誤解を招くようなものなら消していいんじゃないかな?
自分も俗説を堂々と史実として書いているのを消したことがあるし
784 :
781:2011/11/23(水) 14:35:41.00 ID:UX97EwxU
>>782 「甲斐姫が奈阿姫の養育」話も、誰かがこじつけたんだと思ってるよ。
だいたいそんな話は実証のカケラも残っていないことだから。
みな成田氏女が秀頼の側妾だったことからの発想からの想像で、
誰かが考え付いた創作におひれがついてるだけのお話でしょう。
wikiは概要を得るためのもので鵜呑みに出来るもんじゃない。
信憑性の無い巷説や江戸時代の創作話、近代の創作モノからの逸話
書き込んだ人の勝手な自論や妄想も交じり玉石混交。
大河板なんかだとよくwikiからの引用をして「史実デハー」が居るけど
wikiの利用法をわかっていないんだよね。
785 :
人間七七四年:2011/11/23(水) 23:30:45.30 ID:AqXQtpwB
知識が足りてない人がwiki
786 :
人間七七四年:2011/11/23(水) 23:34:24.01 ID:AqXQtpwB
途中で書き込んじゃった
知識が足りてない人がwikiいじるのは困るけど
そういう人の文章にどや顔で要出典つけまくる人もすごくイヤン
787 :
人間七七四年:2011/11/28(月) 22:38:27.05 ID:Ul2BkIrL
「成田記」自体、何を根拠に書かれたのか不詳だものな。
甲斐姫については限りなくほとんどが創作なのだと思ってはいるけど。
788 :
人間七七四年:2011/11/28(月) 23:53:44.01 ID:VnzvfWOM
どっかのコメで、あの時代にわざわざ女性の活躍を創作する必要もないから
甲斐姫の活躍は事実なのでは というのがあったけど
成田記がそもそもなぁ……
あと忍城は甲斐姫ばかり言われて、成田長親の名前が上がらないのも多いからそれが不満
789 :
人間七七四年:2011/11/29(火) 00:45:22.81 ID:yflPTh/x
のぼうの城で知名度ちょっとは上がった・・・かな?
個人的には水の城の方が好きだが
790 :
人間七七四年:2011/11/29(火) 01:04:35.65 ID:/GNs7wj9
自分も水の城の方が好きだなぁ
あちらの方を映画にすりゃ良かったのに
791 :
人間七七四年:2011/11/29(火) 13:08:11.88 ID:2AAGtA0m
『のぼう』が何故ヒットしたのか、全く分からない。
自分の中では、つまらなかった歴史小説ベスト(ワーストかな?)3に入るので…。
792 :
人間七七四年:2011/11/29(火) 21:59:56.85 ID:Y7z4SBZz
上の方でも出てるけど、ラノベ読者層に受けただけじゃないの?
793 :
人間七七四年:2011/11/30(水) 00:18:30.27 ID:BhMx5Az/
>>788 「成田記」は文化年間にあの辺りの名主が書いたものだっけ?
>>789 >>790 自分も『水の城」の手堅い巧妙さが好きだ。
が、戦国モノに新進の作家が出てきたのならソレはいい事だと期待して
「のぼう」を読んでみたのだけど、間の取り方とか場面転換の不慣れ
元はシナリオのせいか台詞の軽さ等々、読み進めるのがしんどくなった。
テレビでの紹介や新聞での広告を派手にうったり、
大出版社がプッシュをしまくれば
未熟な作でもベストセラーに押し上げることが出来るんだなと、
直木賞候補にも推薦出来ちゃうんだw と、
宣伝広告の威力の凄さをつくづくと感じた一作だった。
>>
794 :
人間七七四年:2011/11/30(水) 00:42:24.51 ID:fzA6qMKF
>>793 歴史小説ではないけど『謎解きはディナーの後で』みたいなものですかね…。
甲斐姫といえば宮本昌孝のも凄かったわw
どうしても女性は嫁ぐ以前の記録が少ないから、仕方ないのかもしれないけど、
物には限度があるだろうに。
795 :
人間七七四年:2011/11/30(水) 17:42:41.33 ID:zWP3HEla
天地人と同じかな あれ原作の方もつまらんのに変なプッシュされてて
頼むからあの人の書いた真田三代で大河なんてありませんように
796 :
人間七七四年:2011/12/01(木) 12:03:46.04 ID:BT5qlnfl
あれって大河誘致の為に書いてもらったんじゃなかった?
あの人、天地人の前まではそこそこ面白い本書いてたからな…
797 :
人間七七四年:2011/12/02(金) 01:59:59.54 ID:PNaBOrvC
火坂雅志は『源氏無情の剣』しか読んだことないなぁ。
でもこれは面白かった。
798 :
人間七七四年:2011/12/03(土) 06:43:34.03 ID:+DfMgtHC
藤堂高虎モノなら、だいたい火坂の「虎の城」が挙げられるけど
天地人がアレ過ぎたので、どうにも手が出せない
799 :
人間七七四年:2011/12/03(土) 13:30:45.57 ID:5Lulk1Pk
>>794 もともとそういう作風の人だからね>宮本昌孝
ふたり道三しかり剣豪将軍しかり
でものぼう程の違和感はなかったわ
800 :
人間七七四年:2011/12/03(土) 14:03:22.33 ID:SpZjErfX
剣豪将軍義輝 興味はあったんだけど
結構な凄い展開とかあるの?
801 :
人間七七四年:2011/12/03(土) 19:53:36.59 ID:JNaSdvsg
義輝が剣術修行の旅に出る
作品としては掛け値なしにおもしろいが
史実への忠実さに拘る人には絶対にお勧めしない
802 :
人間七七四年:2011/12/03(土) 19:54:33.95 ID:SpZjErfX
たび…?
異聞と思って楽しめばいいか
803 :
人間七七四年:2011/12/04(日) 01:58:48.26 ID:WFn7GCop
えーっと、某動画によると
諸国を巡るお忍びの旅に出て、倭寇に拉致されたり、武田家のお家騒動に巻き込まれたりしつつ、
京都に戻り、松永久秀とバトルを繰り広げる三部構成になっている・・・らしい。
804 :
人間七七四年:2011/12/04(日) 03:17:02.38 ID:6dN6/vwI
剣豪将軍が松永さんとバトルを繰り広げ最終的には返り討ちにする小説だと
昔知り合いに騙されて読んだな
805 :
人間七七四年:2011/12/05(月) 01:39:32.05 ID:Sc/c/C3R
「史実への忠実さ」にこだわる時代小説読書人って
阿井景子の大河便乗小説も違和感なく読めるのかねw
・・・と、言うのは嫌味も過ぎるのでゴメンなさいだけど
独自の創作や伝奇性が目立っても、作品のなかでしっかり消化されてて
構成にも無理がなければ自分はOKなんだよね。
806 :
人間七七四年:2011/12/05(月) 22:36:30.66 ID:cPChfFE2
全然畑違いだけど
史実と創作の一番わかりやすい例は最近だと
漫画・ドラマの『仁-JIN』とかだよね
文字だけで表現する小説媒体であそこまでブレイクした歴史物がここ最近は無いね。
なんていうか、今の人の好みで言うと難しすぎる文字の羅列ってのも受けない要因だろう
かといってのぼうみたいなのが増えるのも問題だけど
そういった意味では『利休にたずねよ』はかなり読みやすかった。
807 :
人間七七四年:2011/12/05(月) 23:10:40.03 ID:qLtxXOTx
なんというか、歴史小説の文体がマンネリ化してるのも問題だと思う。
司馬とか、あと何人かの大家の影響が強過ぎて、誰の作品読んでも新味が無い気が。
で、そういう文体じゃないやつのは、軽すぎたり、下手すぎたりで、全然雰囲気が無くて。
808 :
人間七七四年:2011/12/06(火) 00:20:03.24 ID:4j4/7e7L
そうかあ?
PHP文庫かなんかの読み過ぎじゃないの
809 :
人間七七四年:2011/12/06(火) 01:37:05.43 ID:QJCgVgEA
今は重めの戦国武将モノより、江戸の市井小説大全盛で
戦国ものが書ける資質の作家たちまでが、
市井ものジャンルを書きまくっているからね。
出版界の趨勢で「書かされてる」のか? そこんとこまでわからんけど。
810 :
人間七七四年:2011/12/07(水) 22:37:16.58 ID:CUPv4bvo
>>808 PHP文庫なんて、はなから読まないけどね。
811 :
人間七七四年:2011/12/09(金) 01:24:49.73 ID:ae/OIeXk
皮肉もわからんのか
812 :
人間七七四年:2011/12/09(金) 20:35:29.02 ID:hFHyvRKI
わからんねぇ。
そもそも君は、歴史小説の文体がマンネリ化してることに気づいてないんだろう?
813 :
人間七七四年:2011/12/09(金) 21:27:02.27 ID:wkr7oS6Q
マンネリと言ってもなあ・・・ベテランほど文体を崩すのに苦労するだろうし、歴史小説家って大抵年配のベテランじゃないのか。
様式美って言葉もあるし、戦国ラノベくらいならまだしも、戦国ケータイ小説なんて誰が読むんだ。
814 :
人間七七四年:2011/12/12(月) 23:42:21.79 ID:D8bR1iUT
そもそも具体例がないとまったくわからんな
マンネリ化してるってどれとどれだよ
往年の大家だって司馬と海音寺と遠藤周作じゃ全然違うでしょうよ
>>808のようにPHPなんかの主人公だけ違ってて、あとは織田の家臣同士だから話が大筋で一緒、作家も2,3人で一緒って本ならわかるんだけど
815 :
人間七七四年:2011/12/13(火) 15:24:00.02 ID:PM8ArGBd
>歴史小説家って大抵年配のベテランじゃないのか。
そんなことはない。
年輩ばっかりだけど、ベテランはごく一部。
816 :
人間七七四年:2011/12/19(月) 22:03:42.81 ID:i6A+nB7S
やはり、杉本苑子、永井路子、安西篤子、澤田ふじ子、平岩弓枝
・・・これらに続く歴史モノの女流って続いてこないよなぁ。
(宮尾登美子はちょっと除く)
秋山香乃は同人臭いままだし、鈴木由紀子はすでに大河便乗作家だし
阿井景子は大河便乗作しか描けない、しかも恐ろしくつまらない・・・だし。
諸田玲子が少しふんばってはいるが、普段は江戸モノだものな。残念
817 :
人間七七四年:2011/12/19(月) 23:11:25.21 ID:xPnKmaZx
八巻正治音頭
あの時 あの駅 あのプール ホイ
日本一の リリカルシティ
友に笑われ 身内を磨く サテ
やさぐれた歌が 聞こえてくる街
ハンハンハハハン
喫茶店の数では 勝ち目が無い
ハンハンハハハン
投げやり地蔵に 願いを込めて
八巻正治音頭でララライライ
八巻正治音頭でヒュールリラ
818 :
人間七七四年:2011/12/21(水) 01:01:59.93 ID:7IGSVolC
今年も大河便乗小説が続々と出版される時期が来た
どうせ大した作品はないんだろうけど、良作家の発見を期待して
金と時間を無駄にするんだよな
819 :
人間七七四年:2011/12/21(水) 01:45:25.20 ID:RMkSXbPD
大河便乗作で佳作を読めた記憶ってあまり無いなー。
今年も来年も、阿井景子はやはり便乗作を書くのだろうかとか
再来年は新島八重なんで、兄の覚馬の伝記風を書いて賞もとったことのある
鈴木由紀子は張り切って八重の生涯を執筆中なんだろうな・・・とか。
そういう想像をしたりする。
そういえば鈴木由紀子は「花に背いて」で直江夫妻を書いてるけど
(これは便乗期の作品では無い)
「自分が直江夫妻の作品を発表したことで大河誘致運動が盛り上がった」
なーんて何かに書いてたのを読んで、だいぶ嫌いになった。
「篤姫」便乗の和宮や大奥本は他人の作品や新書からの引用ばかりだったし、。
820 :
人間七七四年:2011/12/22(木) 20:59:16.18 ID:Y6mqJd1o
つうかPHPにだって傑作はあるぞ
「立花宗茂」とか
十把一絡げに否定するのはいくない
個人的には「佐竹義重」「里見義尭」も良かった
821 :
人間七七四年:2011/12/22(木) 21:02:33.56 ID:yFFNXlTl
PHPといえば、北条綱成は入門書的な感じで良かったかな
綱成が北条入りしたのは、花倉の乱後って設定も良かったかも
大体の小説だと、綱成は父親死んだ幼少期にすぐに北条に身を寄せたりしてるし
822 :
人間七七四年:2011/12/22(木) 21:31:32.54 ID:E178c0Zz
最近のPHPといえば「利休にたずねよ」がそうだ
(ただしPHP文芸文庫)
823 :
人間七七四年:2011/12/23(金) 20:13:53.89 ID:Mh+uG8TQ
PHPは北条氏照を探してるんだが、なかなかみつからない
伊東潤なんで一度くらいは目を通してみたいんだが
824 :
人間七七四年:2011/12/23(金) 21:22:52.29 ID:CHM1Kl4e
北条氏照、アマゾンで売ってるぞ 中古もあるでよ
伊東潤は最近「戦国鎌倉悲譚 剋」を買ったから楽しみだ
今年のクリスマスはこれ読んで過ごすよ
825 :
人間七七四年:2011/12/24(土) 02:09:38.74 ID:kV4MjBUh
PHPや徳間、光文社から自分の興味のある人物の小説が出た場合は、
今読む気が無いとしてもとりあえず買っておくことにしている。
伊東の北条氏照作品については「戦国関東血風録 北条氏照修羅往還」を
刊行当時(2003年)に買ってはいるが、読むのに根気がいるので
同じような内容だが一応PHPの北条氏照も買った。
826 :
人間七七四年:2011/12/27(火) 08:52:51.92 ID:2t7lqE2g
八王子近隣の市で生まれそだった戦国史好きなので、
伊東潤氏の作品はいつも「良く調べているな」と感心するけれど
物語としての面白さ感があるかというと、そうでも無いのが残念。
827 :
人間七七四年:2011/12/27(火) 09:25:33.02 ID:XbcuwiV6
今年の伊東潤はハズレなしだったぞ。
戦国鬼譚で弱点を克服した感じ。
828 :
人間七七四年:2011/12/27(火) 14:17:49.25 ID:S+zk/Joh
「武田家滅亡」を読んだけど、期待し過ぎたのかも
悪くはなかったけど、読了後の満足感はそこまでなかった気が
829 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 01:07:51.64 ID:m3ZmYlx1
伊東潤。
最初に読んだ作品の著者近影が、‘武者コスプレ’でかなりドン引きした…。
830 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 02:23:50.84 ID:44dGx6v/
>>827 えー…北天蒼星とか個人的にはハズレもいいとこだったな、景勝好きだからそう感じるだけかもしれんが
小説だし悪役やらされるのは別にいいけど、あの最後あたりの『地の文での』景勝disで個人的評価は地に落ちたわ
北条愛が優先されすぎに感じる
831 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 07:53:16.38 ID:+YdzBoSb
北天は景虎一家の最後がよかった。
景勝は恨み買ってなんぼで、
彼を憎む側の視点に立てるのは貴重じゃね?
832 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 10:26:35.59 ID:Mws3pA6+
御館の乱で景虎視点なの?
それなら景勝を憎むのも仕方ないと思う
833 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 12:49:31.38 ID:44dGx6v/
小説として悪役背負わせるのはいいのよ、魅力的な悪役は無個性な主役よりいいと思うし
ただ景虎死後の小説の締めとして、その後の景勝政権下の上杉家みたいなのをサラっと紹介してるけど
登場人物に言わせてるんじゃなくて地の文だから作者の本心なんだろうけど、それがまあ散々な言い方でちょっと腹が立ったんだ、すまない
834 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 13:27:28.82 ID:G6Ttzkzn
地の文で書かれてるからといって全て作者の本心とは限らないと思うが
ただ、黒南風の海のインタビューで「北天蒼星は上杉直江信者に不評でした」と言ってて
「ファン」ではなく「信者」と敢えて言う辺りアンチも作りそうな性格してんなとは思ったw
835 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 16:16:51.60 ID:iGSg+fok
歴史小説案内スレが過疎なんで、ここで質問させていただきます。
黒田如水、小早川隆景が好きなのですが、その二人のどちらかをあつかった小説でオススメはありますか?ちなみに播磨灘物語は読みました。
836 :
人間七七四年:2011/12/28(水) 17:33:35.70 ID:rwQBxa3S
歴史人物の善悪なんて、小説文芸では書く作家の筆加減一つなんだけど
人それぞれの捉え方を聞かせてもらって面白かったよ。
善悪双方も実はみな色々と事情を抱えてるという姿勢で
「全員、好意的」に描かれても時に白けることが多いけど、
かといって果敢に悪を悪として描ききるのも難しいことなんだろうな。
837 :
人間七七四年:2011/12/29(木) 15:33:13.62 ID:HQbIH/8b
>>835 如水なら安部龍太郎と岳宏一郎が書いてる
より良いと思ったのは後者の方かな
小早川は童門が書いてるのしか知らないけど、著者名からして
激しくお勧めできない
あとはPHPにはあったと思う
838 :
人間七七四年:2011/12/29(木) 15:52:31.97 ID:824FWvdw
>>837 ありがとうございます!
さっき本屋で検索したんですが見つからないので、図書館でさがすか本屋に取り寄せしてもらいます。
839 :
人間七七四年:2011/12/29(木) 19:50:22.47 ID:824FWvdw
とりあえず検索してたら坂口先生の「二流の人」が青い空文庫?で読めたんですが、全集とかの方がもっとボリュームがあるんでしょうか。
播磨灘物語の「爽やか如水」の後に読んだので、「誰?このDQN」ってちょっと思いましたが、戦争マニア(坂口先生談)でちょっと執念深くて、大人気ない所がなんだか良かったです。
坂口先生は如水の欠点をかなり書くので嫌いなのかなと思いましたが、
ちょっと嫌いはむしろすきかもしれない(坂(ry))なのでしょうか。
とても面白かったのですが、時系列が遡ったりしてややこしい点、合戦の描写(具体的にどうやって水攻めをしたか他)、小寺氏に仕えた時代の話が少ない気がする点がちょっと微妙でした。
でもとても面白かったし巡りあえて良かったです。
840 :
人間七七四年:2011/12/30(金) 10:36:21.38 ID:OkAfHpy+
坂口安吾の「二流の人」は自分も面白かったが
いかんせん、あの当時の史料にそっての話だろうから
古くても仕方ないよなぁと思う
その当時の史料量を考慮した上で、お話として楽しめればいいんじゃないかな
841 :
人間七七四年:2011/12/30(金) 18:26:03.16 ID:Gv+h/q4c
>>840 なるほど、二流の人が書かれた時代は資料がなかったんですね。そういうことに気が付かずに読んでました…。
自分は文を読むのが苦手なので、二流の人は昔懐かしい文体で難しいなぁって思いましたが、落語や講談を聞いているように面白かったです。
賢いのにうっかりなところがある官兵衛がどこか可愛いのと、家康と三成に対する見方が平等な感じがする所が良かったです。
842 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 00:38:01.87 ID:3mK2IQCn
今更、天と地とを読んだ。だけど名作なのに読み終わったら欝になった…。
天才でかっこよく、短気だが高潔で情に熱い魅力的な人物に描かれているのに、なんか謙信が好きになれない。
自分の価値観に凝り固まったままで考えてしまうからか、乞食を自分の囮にしたり、いきなり加当をぶっ殺してしまうのが何だか違和感を感じた。
当時の価値観なら正しいのも、緊急事態でそうするしかなかったのもわかるんだけど。
かといって戦は嫌じゃなキャラクターはなぁ。
あと乃美が気の毒すぎてすっきりしない…。
松江は最初は好きだったが、喋り方がだんだんうざく思えた…。
843 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 07:50:00.60 ID:Js7yCKLG
古い小説だもんな
844 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 12:35:37.36 ID:ykG7ZBvs
司馬史観も時代遅れだもんな
話自体は面白いんだけど
845 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 17:18:57.98 ID:M1u49RSZ
まあ時代小説なんて資料があるとはいえ作家が好き勝手に妄想して書いてるんだし。
エンターテイメントとして読むのがいいんじゃあないかな。
846 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 20:54:58.07 ID:bGSE9VVh
>>837 群雲賤ヶ岳は終盤の駆け足感だけは残念
大阪城へは2012年中には出るんだろうか
つか火坂も両兵衛テーマに書いてたけど
アレはどうなんだ
847 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 21:51:53.38 ID:3mK2IQCn
天地人の作者さんだよね?大河が残念だったから微妙なイメージある…。
でも軍師の門ってタイトルはカコイイナ
848 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 22:05:16.16 ID:3mK2IQCn
亡くなられた先生のあとがきを見るとしみじみする。
>>843 うん。
ただ、司馬先生よりは、海音寺先生の文章のほうが現代語ぽくてわかりやすかった。
849 :
人間七七四年:2011/12/31(土) 22:21:43.90 ID:ykG7ZBvs
ちょごろー先生の本は、武将列伝や悪人列伝が面白い
先生、蒲生氏郷大好きすぎるだろって突っ込みたくなる
850 :
人間七七四年:2012/01/01(日) 18:52:17.27 ID:V4mz1Yht
武将列伝読んでみたい
近所の本屋は品揃えイマイチだからアマゾンがよいかなぁ
851 :
人間七七四年:2012/01/01(日) 19:09:36.99 ID:rY+weHQD
もう最近はアマばっかりで買ってる
古本屋行っても、どこも似たようなものばかりで飽きた
852 :
人間七七四年:2012/01/01(日) 19:12:21.72 ID:EPcxc4+A
>>849 何かのあとがきだったかで、立花宗茂が大好きだって書いてたね
853 :
人間七七四年:2012/01/02(月) 13:42:59.46 ID:HabA5AR8
>>846 大坂城出るのかなあ…
というか岳さん生きてるのか一体。消息不明すぎる
854 :
人間七七四年:2012/01/02(月) 14:11:33.74 ID:oChGtVwS
>>853 先日テレビに出ておられましたよ。
まだ元気。
855 :
人間七七四年:2012/01/02(月) 14:27:54.49 ID:HabA5AR8
>>854 テレビ出てるのかwそういえば放送作家あがりだっけ。
健在ならいつか出るかな。期待して待とう
856 :
人間七七四年:2012/01/02(月) 15:48:07.55 ID:+CSbaqZf
岳さん好きだけど、出版されている本が少なくて勿体無い
完全書きおろしポジションなんだっけ? だからあのクオリティなのかな
857 :
人間七七四年:2012/01/02(月) 18:45:31.62 ID:HoLwbJZA
安部先生の本、絶版て言われた\(^O^)/
図書館遠いし困った
アマゾンしかないけど、かさばるのやだなぁ。
電子文庫とかないかしら。
858 :
人間七七四年:2012/01/02(月) 18:59:56.67 ID:+CSbaqZf
アマゾンの中古で安く売ってないの?
859 :
人間七七四年:2012/01/03(火) 03:00:49.66 ID:W8+Imnaq
>>858 絶版でアマゾンと言っているのだからマケプラだろうよ
860 :
人間七七四年:2012/01/05(木) 00:43:38.40 ID:dXqbHkss
群雲賤ヶ岳は最初違うタイトルだったせいか、
関ケ原のような緻密な群像劇かというとそうじゃないような感じ
普通の賤ヶ岳話(それでも面白いけどね)
861 :
人間七七四年:2012/01/05(木) 19:22:35.69 ID:26X9c294
ちょい上で少し話題になってた伊東潤の景虎の小説、本屋で見かけたから
最後のとこ立ち読みしてみたけど、成る程これは景勝信者は怒るわw
何て言うか書き方ってものがあると思うな。あれでは少々品がない
862 :
人間七七四年:2012/01/05(木) 19:57:36.77 ID:u4xU/6Vk
そんなに
自分は後北条好きだけど、対立する国を悪く言うような表現はしてほしくないなぁ
べた褒めも嫌だけど、批判も評価も、バランスとって書いてほしいね
863 :
人間七七四年:2012/01/06(金) 03:40:57.19 ID:zRQZgh+T
伊東センセは武田家滅亡でも聡明な奥さん(北条出身)と家臣のいいように操られる無能な勝頼って感じだったな
何となーくだけど近衛と同じような匂いを感じる
864 :
人間七七四年:2012/01/06(金) 15:50:33.29 ID:rJ0SSP1j
別に勝頼を無能に描いてる感じはしなかったが
865 :
人間七七四年:2012/01/06(金) 18:20:44.12 ID:zRQZgh+T
うーん、個人的には自分で決められずいちいち長閑に言いくるめられてるイメージしかないのよな、あの作品の勝頼
866 :
人間七七四年:2012/01/06(金) 19:29:11.16 ID:Nv4T+HqJ
伊東さんは良くも悪くも後北条大好きなんだろうなぁ
867 :
人間七七四年:2012/01/06(金) 21:44:19.44 ID:LlGsvaSg
その伊東さんが直木賞取るかもしれない
868 :
人間七七四年:2012/01/06(金) 22:29:43.91 ID:RyAYqulJ
869 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 01:43:57.62 ID:/axFMa9M
伊東って戦国小説好き以外にはまだまだマイナーな作家だし、
直木賞候補になるほどの出版社からのプッシュを受けてるようには思えない。
知名度の低い作家が直木賞候補になるには「のぼうの城」のような、
メディア利用総動員のような大プッシュをされないと無理。
また、あの作風は直木賞って雰囲気じゃないね。
870 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 08:29:24.14 ID:ccVa4Xb2
思えないといわれても、もう直木賞候補に
名前でてるんですよね。
『城を噛ませた男』で。
受賞はまだ難しいと思いますが、
直木賞候補の肩書きが今後使われていくでしょうし、
歴史小説の代表作家になることは確定でしょう。
871 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 13:35:16.74 ID:wXnGfUD7
伊東潤はblog見ててもなんか一言多いんだよな。
「俺の作品はネオ歴史小説やクソ大河とは違う」みたいなことをさんざん吹いたり。
確かにそのへんの作家よりは史料の類いを読み込んでるのかもしれんが、そのくさした作品群と伊東氏の出版物に
言うほどの明確な差があるようには少なくとも初期作品群からは思えなかった…最近は違うのかな
872 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 13:47:51.95 ID:LKooypHN
>>870 「城を噛ませた男」ってタイトルだけじゃ誰主人公なのか予想できないが
伊東さんだから北条の話だろうと思ったら、本当に北条だった…
伊東さんの北条話は好きだけど、北条以外の作品てあるの?
873 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 14:45:34.99 ID:wXnGfUD7
本屋大賞(だっけ?)のが朝鮮役の清正主役じゃなかったか
信長の棺の人やのぼうの人もなんかパッとしなかったんで、歴史小説家としての次のプッシュ対象になったのかな
経歴的にも話題性がありそうだし
874 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 20:10:30.09 ID:kRM2TWgt
875 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 22:00:01.00 ID:/axFMa9M
>>872 >名前出てるんですよね
・・・と云われても困るけど。
直木賞候補になるか?までいく人は結構いるのだけど、
実際に候補になる作家は少ないんだよね。
自分も869さんと同様に、マニアックな歴史観で書かれてて
娯楽性に乏しく情味に欠ける伊東作品は直木賞に向かない作品群だと思うよ。
870さんは伊東作品贔屓なんだろうね。
自分は後北条好きだけど小説としての伊東作品はあまり好きじゃないな。
>>871 小説を発表する前から戦国サイト等で氏の博識ぶりは知ってるけど、
確かに自分の知識や考証についての過剰な自身満々さは感じるね。
そういうのが確実に文体や全体の雰囲気に出てしまっていると思う。
876 :
人間七七四年:2012/01/07(土) 22:11:07.33 ID:/axFMa9M
ついでに。
もし今年の候補者のなかで、もし時代モノに受賞作が出るとしたら、
一般への知名度も固まりつつあり実績もある葉室さんだろうな。
877 :
人間七七四年:2012/01/08(日) 15:12:53.35 ID:ph2E4UBH
>>833 悪役・敵役になるのに文句があるわけじゃないんだよねw
ただ、ラスト数ページはなあ・・・正直ちょっと引くレベルだったな。
近衛さんにしてもそうだけど、考証倒れに終わっている感がつよく、
ストーリー展開や登場人物にいまひとつ魅力がない。
878 :
人間七七四年:2012/01/09(月) 23:32:13.03 ID:I/W6OXNn
近衛さんの場合、無邪気に考証倒れしてる感じがあるけど
伊東さんの場合は考証力を誇示してる雰囲気がある。
879 :
人間七七四年:2012/01/10(火) 02:32:11.96 ID:UGllC1pH
歴史を描こうというつもりは無い。
人を描きたいのである。
(すでに故人の某有名作家の言葉)
歴史ヲタの自分だか、やはり小説はこうでなきゃと思う。
880 :
人間七七四年:2012/01/11(水) 21:09:05.09 ID:2X5Hg671
伊東潤はこれまで自分が読んだ作品や平清盛の新書のあとがきから見るに、
敗者はとにかく真っ当で綺麗な存在、勝者は薄汚い策略を巡らせる卑怯な不義者、という押し付けが強すぎると思う
滅びの美学や判官贔屓がいい!というのはわかるけど勝者の勝者たる功績すら否定する勢いなのでちょっとな
881 :
人間七七四年:2012/01/11(水) 21:26:05.45 ID:i+p19M1p
>>880 ああ、だから景勝に厳しいのか
勝った方も負けた方も、それぞれの良い見方できないもんかね
作品が素晴らしくても、あとがきで幻滅することもおおいから
ちょっと自重してほしいな
882 :
人間七七四年:2012/01/11(水) 23:36:08.60 ID:eGBtdJM8
自分は北条氏照や勝頼好きなんだけど、
伊東の著作を読んでの後味の悪さって
そういう点から出てたのかな。
883 :
人間七七四年:2012/01/14(土) 00:48:30.94 ID:Mzj0sbOY
葉室麟の「冬姫」を図書館で予約してきた。
宣伝文句の「女いくさ」ってのが、手垢のついたフレーズ感で不安だけど
信長の娘の生涯をどう描いているのか、読むのが楽しみ
884 :
人間七七四年:2012/01/14(土) 01:19:48.66 ID:I+iO/EFY
冬姫って蒲生氏郷の妻か 見つけたら自分も読んでみよう
信長の娘ってあまり小説の題材みかけないな
自分は秀吉の側室になったあと、二条昭実に嫁いだけど
二十代後半で死んでしまった三の丸殿の生涯も
なかなか小説の題材としていいと思うんだけどな
短編の一作品でもいいから誰か書いてくれないかな
885 :
人間七七四年:2012/01/14(土) 08:32:17.39 ID:blxQ7Es3
886 :
人間七七四年:2012/01/17(火) 19:22:07.54 ID:uqHEzoAu
887 :
人間七七四年:2012/01/17(火) 20:58:51.17 ID:CguR5E/O
当てた人すごいな!
葉室先生の小説は読んだことないけど面白い?
「切腹を命じられた武士と若い武士の交流」ってテーマはちょっと重いが…
888 :
人間七七四年:2012/01/21(土) 11:17:27.01 ID:PrgUIfAq
葉室麟は『実朝の首』しか読んだことがないけど、この作品は面白かったですよ。
自分は頼朝の孫娘・竹御所に興味があったので楽しめました。
でも他の葉室作品の概要&レビューを見ると、『実朝〜』は異端なのかなぁ…?
他作品はもっと重厚な暗さがあるようですね。
889 :
人間七七四年:2012/01/25(水) 22:06:28.49 ID:eQrbkW7I
ありがとう!実朝の首を探しにいくぉ!
890 :
人間七七四年:2012/01/26(木) 15:43:19.15 ID:Ayo58s3g
なんか別の意味に聞こえるw
891 :
人間七七四年:2012/01/26(木) 20:22:05.92 ID:VTLEkFCz
安徳天皇漂海記を思い出した
892 :
人間七七四年:2012/01/27(金) 01:40:15.83 ID:VEmZgRIM
宇月原晴明の新刊待ってるんだけどなあ
893 :
人間七七四年:2012/02/05(日) 00:57:08.69 ID:X9VpcFpg
『群雲、大坂城へ』マダー?
894 :
人間七七四年:2012/02/16(木) 17:56:50.75 ID:8e6Dr29w
幽斎玄旨はまあまあ面白かったけど、
千世と与一郎の関ヶ原は面白い?
895 :
人間七七四年:2012/02/17(金) 12:24:55.53 ID:Sq2ERKSU
「千世と与一郎の関ヶ原」
刊行当時の新聞広告を見て興味はあったんだけど
まだ読んでないや。
ガラシャをどのような姑に描いているか興味がある。
896 :
人間七七四年:2012/02/17(金) 17:45:13.38 ID:OWljRSgW
今月、文庫版が出るんだっけ。忠興はやっぱりDQNなのか。
897 :
人間七七四年:2012/02/19(日) 11:21:57.17 ID:uBYdQ+0y
勘当した長男に自分の領地に入ったら切腹させるぞって言ったり、
せっかく家康が赦免してくれた次男を自刃させたりする、
普通の忠興だよ。
898 :
人間七七四年:2012/02/20(月) 11:48:43.29 ID:Iy4oCWL2
ガラシャを描いた小説を読んだなかで、一番に興味深かったのは
自身もカトリックであった遠藤周作筆による短編。
綺麗ごとの美化したガラシャが好きな人のはお薦めしないw
899 :
人間七七四年:2012/02/20(月) 17:54:53.23 ID:oGvm573x
>>897 良かった いつもの忠興だ
>>898 遠藤周作のは大友宗麟のも含めてキリシタン主人公作品まだ読んだことないんだけど
そんな美化はしていないんだな なんか安心した
900 :
人間七七四年:2012/02/20(月) 22:15:32.56 ID:Iy4oCWL2
「王の挽歌」は未読なので宗麟をどう描いているか自分は分からない。
だけど「王の挽歌」を元にしたはずのNHKの松平健主演の正月時代劇は
今ひとつ焦点の定まらない雰囲気の展開で、
とりあえずはお約束的な奈多夫人が恐ろしげに描かれてたなー
ドラマでの宗麟夫人は最後は気がふれてしまう設定だったのだけど、
原作小説もそうなのだろうか?
901 :
人間七七四年:2012/02/26(日) 23:39:06.16 ID:E4EwcQ4d
>>887、888
葉室さんの作品は、じっくりと読んだことないが…。
『オール読物』って雑誌に連載されてた「無双の花」(立花宗茂が主人公)が単行本化されてたね。
連載時にパラパラと立ち読みしただけだから、じっくりと読みたいけど、単行本は高いから文庫化まで待つか。
902 :
人間七七四年:2012/03/14(水) 12:33:22.46 ID:0mAdNyVR
池宮彰一郎の「島津奔る」読み終わりました。
どの歴史に通じる社会問題を絡ませて、物語が進行していく良い作品でした。
他の小説も読みたかったけど、倒錯箇所があって絶版なのね。
図書館にもなかったし、他の作品も読みたかった。
「武勇…虚栄心と強迫観念と賭博者の誇大妄想から成り立っている、軍人特有の有害な混合物。
平和…二つの戦争の時期の間に介在する、危険極まりないだまし合いの時期。
友情…天気のいい日は何人でも乗れるが、ちょっとでも悪くなると一人しか乗れなくなる船。
礼儀・慈愛・敬意・誠実…何の疑問もなしに是認される偽善。
歴史…極悪人と愚か者がどうでもいい事柄について仕出かし続けてきた最悪の選択肢の積み重ね」
こういう認識の下に描かれた歴史小説・時代小説って無いのですかね? 俺が知らないだけかな?
904 :
人間七七四年:2012/03/14(水) 23:45:39.95 ID:qqaqRZLc
そういう厨2病小説は自作しなさいね
905 :
! 903:2012/03/15(木) 19:34:06.16 ID:z0UOHp/T
>>904 厨2かね? 常識的かつ合理的だと思うんだが
906 :
人間七七四年:2012/03/15(木) 20:23:33.87 ID:l9XKAFR3
それがすでに・・・
907 :
荒らされたので、住人誘致中:2012/03/17(土) 21:48:16.17 ID:AnkonT8h
908 :
人間七七四年:2012/03/19(月) 02:42:30.61 ID:mFtZLjCm
>>900 宗麟も美化されず描かれててたよ>王の挽歌
正室とのいざこざも、相手にのみ落ち度があるわけではなく、どこが悪いというわけでもないが、
宗麟の方が当初からどうしても愛せないという書かれ方だったと思う。
その直後に、三浦綾子の細川ガラシャ読んで辟易としたっけな…
909 :
人間七七四年:2012/03/20(火) 16:48:53.86 ID:HV3Jglxu
PHPから織部が主人公の書き下ろしの文庫がでたみたいだけど、
誰か読んだ人いない?感想聞きたいんだけど。
910 :
人間七七四年:2012/03/25(日) 22:36:31.64 ID:Fuz0WJdn
>>883 読んだよ。伝奇小説風味で意外だったけど、その意味では面白かった。
一章ごとに話が完結してるからテレビドラマ向きだと思う。BS時代劇枠かなんかでやってくれないかな。
911 :
【中部電 66.4 %】 !nin「ja:2012/03/28(水) 07:17:03.80 ID:VANsiM2R
この辺で歴史小説およびそれに類する様々な代物の有害性について指摘する人はいないのかと……
当然ながら、それはPTA調な非難じゃなくてね。
912 :
人間七七四年:2012/03/28(水) 08:46:50.53 ID:nI3d+dVp
有害って言われてもなあ・・・・人によってはエンタメ的な歴史を信じ込んじゃうとか?
913 :
人間七七四年:2012/03/28(水) 11:57:03.60 ID:jhCykLL9
この世に有害でない娯楽なんかあるものか。
無害なものだけ楽しみたければ、北朝鮮にでもいけよ。
914 :
人間七七四年:2012/03/30(金) 18:01:42.27 ID:9+/n1Zi5
つまり911氏は自嘲したいんだけど、1人でするのが寂しいハリネズミだからスレ住人と一緒に自嘲したいんですよ
無害で面白い歴史小説執筆の研究にでも、無害に独力で専念してみてください
915 :
人間七七四年:2012/04/04(水) 01:25:40.46 ID:2TKwq010
葉室麟氏の「冬姫」、910さんの感想の「伝奇小説風味」に魅かれて
読んでみようと思って図書館に予約をした。
区内8か所の図書館すべてにあるようなのだが全部貸出中で順番は70人待ちw
普通の戦国女人モノだったらスルーしようかなと思ってたけど
伝記風味という切り口の趣向なら是非に読んでみたくなって。
別に伝奇風味が特別に好きってわけじゃないんだけど、
最近の戦国女性モノって人物に関わらず手垢つきまくりの設定だったり
「史実から逸脱しません(キリっ)」という書き手の主旨のもと、
わくわく感や読んだあとの余韻がまるでアリマセンって作品が多すぎる。
つまらない。
新鮮味があって作家独自の創作性が優れているモノを読みたいので、
少し期待して予約順番待ちします。
916 :
人間七七四年:2012/04/04(水) 18:32:58.75 ID:7or724UQ
>>913 >北朝鮮
この辺で劇作家&郷土礼賛史家と金一族とその崇拝者の類似性についてだな……そっくりじゃないかw
917 :
人間七七四年:2012/04/05(木) 01:53:15.08 ID:mLSr0zv/
>>915 やはり腐っても直木賞。
受賞すると予約数が跳ね上がるね。
『冬姫』読んでみたけど、自分としてはイマイチでした。
信長の娘たちは、あまり幸せな生涯ではなかったという先入観があって、
勝手に重いストーリーだと思いこんでたので。
なんとなく女流作家の作品みたいだったな。
前後して読んだ『藤原隆家と刀伊入寇』の方が面白かった。
この辺は単なる個人的趣向だけど。
918 :
人間七七四年:2012/04/05(木) 09:37:14.17 ID:rvN3Mz5I
>>915 人気はあるのに史料が少ない(つまり逸話俗説や既存の創作が人気・・・)のがそこらへんの原因か戦国女性モノ
俗説ベースはくだらないし、史実に従おうとする作品はたまに作者が身動きがとれなくなっている様子でつまらない
919 :
人間七七四年:2012/04/05(木) 23:35:36.05 ID:JAzvBPEu
>>917 910だけど、私も「冬姫」はイマイチだと思いました。ただ、主人公本人についての資料が少ない以上、ストーリーは殆どフィクションにならざるを得ないから、伝奇風味にしたのは面白くする為に正解だと思った。だからこそ伝奇小説としてもう少し突っ込んで欲しかったな。
いっそ長編にして本格的伝奇エンターテイメントにしたら設定がもっと生きたような気もするけど、そういう作家ではないのでしょうね。
920 :
人間七七四年:2012/04/08(日) 08:37:00.85 ID:b5jH7bg+
伝奇小説と言えば、宇月先生の次回作まだかな。
921 :
人間七七四年:2012/04/09(月) 00:02:04.58 ID:kF6mEz+D
ズブドロの伝奇モノって好きってわけでも無いけど、
いつもの永井路子節炸裂の「姫の戦国」よりは
皆川博子の「戦国幻野 新今川記」のほうが小説として好きだな。
922 :
人間七七四年:2012/04/09(月) 19:56:36.91 ID:OVW0fWbY
続編も文庫化してるし、今更ながら哄う合戦屋読んだ
話としては悪くないと思うし売れるのもわかる
ただ物語中で終始持ち上げ続けた主人公の天才軍師が最後大ポカを犯し
それに作者も気付いていないっぽいのが
923 :
人間七七四年:2012/04/13(金) 11:23:33.67 ID:sFZxJNBv
龍造寺隆信をメインに書いた小説は御座いますでしょうか?
924 :
人間七七四年:2012/04/15(日) 01:53:04.16 ID:QfTFdKGR
童門冬二って評判良くないのかw
立花宗茂読んだけど普通な気がしたけど
司馬の関ヶ原に出てくる島清興みたいな人物が出てくる小説教えてください、
ちょっと抽象的すぎるかな
925 :
人間七七四年:2012/04/15(日) 09:31:34.82 ID:6DPGDrHj
926 :
人間七七四年:2012/04/15(日) 10:11:23.03 ID:xsKeFTlr
>>923 私が読んだ中でだけですまんが、短編だと
「おのれ筑前、我敗れたり」南條範夫 文春文庫の中に、
『殿は領民の敵』と言うのがあるね。
他は、御免知らない。
927 :
人間七七四年:2012/04/15(日) 16:36:28.76 ID:mHNUQ6Ve
>>924 童門さんはいちいち重要事項を箇条書きにしたり、
主人公視点と三人称視点がごっちゃだったり、
外来語を交えつつ組織論を説いちゃったりするからなw
928 :
923:2012/04/15(日) 22:44:18.03 ID:x5SFQVRe
>>926 有り難うございます!タイトルからして何やら物騒な感じでとても龍造寺ものっぽい雰囲気ですね!ぜひ読ませて頂きます〜
929 :
人間七七四年:2012/04/16(月) 10:28:25.52 ID:X8Zyi79T
>>921 永井路子の小説は好きだが
たまに研究本読まされてる気分になる時があるw
物語として面白いのは炎環だ
板違いになっちゃうが
930 :
人間七七四年:2012/04/16(月) 12:53:39.18 ID:UM7kBaiC
永井作品のネックは、やはりあの台詞の現代口調だろう。
多くの人に受け入れられてる時代モノを書く実績も名声もある有名作家が
自分なりの考えであの台詞口調で統一することを決めて書いているのだから
安易な非難とかはおこがましくて出来ないけど
古代から幕末まで「嫌だわ、お姉様ったら」の台詞には正直萎える。
大河がらみってことになるけど昔の本棚から、去年は「流星」「乱紋」を
今年は時子を書いた「波のかたみ」を読み直してみたけど、やはりダメポ
931 :
人間七七四年:2012/04/16(月) 18:14:55.27 ID:X8Zyi79T
ダメポと言いながら本棚にずっと置いているとは
自分もその三作プラス政子は持ってる・・・・
932 :
人間七七四年:2012/04/16(月) 23:52:58.70 ID:UM7kBaiC
>>931 >ダメポと言いながら本棚にずっと置いているとは・・・
女性主役の小説は貴重だから捨てないさ。
古代史からの杉本苑子、永井路子の作品はとりあえず処分はしない。
例えば阿井景子の「史実から逸脱しない」wつまらない大河便乗作品だって、
ヒロインが信長側室の坂氏だったり、
武田家の三条夫人や北条夫人、上杉の菊姫だったりする。
阿井の単行本なんてすぐに絶版になるから買っておかなきゃね。
後になってアマとかで買うのも面倒だし
933 :
人間七七四年:2012/04/17(火) 22:14:01.30 ID:UrswmRdO
三条夫人あたりはいつか諸田玲子が手を出すと思う
戦国以外だと美福門院とか好きそうだけどなーあの人
934 :
人間七七四年:2012/04/17(火) 22:44:31.83 ID:D2q6feVM
>>933 うーん、そうかなぁ。「月を吐く」の築山殿と違って
三条夫人の誤解されかたは歴史的な逸話からではなく
ひとえに井上靖と新田次郎の作中想定の性格と言動によることだけで
「現代の創作物の設定から悪妻と勘違いしている人も居る」程度。
だけど築山殿は後世の家康アゲの歴史語り創作といえど、
誤解されかたの歴史が長いので、
諸田は「自分独自の解釈で、悲劇の女性」として描きたかったのだと思う。
三条夫人の場合は非業の死では無くちゃんと畳の上で死んでるし、
立派な菩提寺に立派な葬儀が行われて
普通の研究者や学者が否定的な事を述べてるわけじゃなし
「誤解を払しょくしたくて書く」ほどのレベルでは無いと思う。
美福門院は確かに諸田玲子が好む感じの女性だね。
諸田さんは平安モノも手がけてる人だから、取り上げてくれたら嬉しい。
935 :
人間七七四年:2012/04/18(水) 00:40:13.94 ID:vIe238Il
諸田玲子ならPHPから出てる文芸月刊誌で「帰蝶」って連載をしているね。
936 :
人間七七四年:2012/04/18(水) 13:39:55.79 ID:9/wGEbcQ
濃姫の話書いてるんだね
諸田美福門院が実現したらスケールの大きい仇花(お六の方主人公小説)みたいになりそう
937 :
人間七七四年:2012/04/18(水) 19:35:49.41 ID:vIe238Il
「仇花」って正直、狙いが良くわからない話ではあったw
家康の側室のうちの変わり種を描いて、玉砕してしまった感がある
938 :
人間七七四年:2012/04/18(水) 20:37:46.84 ID:9/wGEbcQ
ふわっとした終わり方だった記憶が
秀忠とお六ができちゃった以降の話の記憶がないんだよw
でも強欲なヒロインという設定が潔く良くて好きし
お勝お奈津が可愛かったw
939 :
人間七七四年:2012/04/19(木) 21:46:03.49 ID:VfMjkCE/
強欲だけど自分に正直だからか嫌みがなかったし
何よりも可愛げがあって好きだったな
940 :
人間七七四年:2012/04/19(木) 21:52:46.29 ID:5KN6lobe
諸田ヒロインは美人でモテモテで気が強い奴が多いが、基本的に教養あって性格もネチネチした所ないから嫌味じゃないな
941 :
人間七七四年:2012/04/22(日) 19:57:19.43 ID:iM+YpfoR
五味康祐の『国戸団左衛門の切腹』読んだことある人いる?
短編なんだけど戦国題材の今まで読んだもののなかで私的ナンバーワン
942 :
人間七七四年:2012/04/25(水) 00:41:39.82 ID:aksJMRsQ
明智光秀の小説が読みたいのですが、
種類が多すぎてどれを読めばよくわかりません
読みやすい作品かオススメがあればおしえていただきたいです
943 :
人間七七四年:2012/04/29(日) 18:45:12.28 ID:Szt/salz
>>942 国盗り物語は読んだ?
後半の主人公は光秀と言っても過言ではないよ
944 :
人間七七四年:2012/05/01(火) 08:57:21.87 ID:rcrziT1q
内田康夫の「地の日 天の海」は読みやすかった
内容も無難だと思う
945 :
人間七七四年:2012/05/02(水) 18:30:04.29 ID:0Cz0/zKp
早乙女貢の明智光秀は天海説採用してて、後半光秀が天海になってたな。
946 :
人間七七四年:2012/05/03(木) 15:02:02.59 ID:TcqU9aaa
近衛「毛利は残った」を読んだけど、土木工事とそれをめぐるトラブルの話ばかりでつまんなかった
947 :
人間七七四年:2012/05/05(土) 01:31:41.63 ID:PMN8RBBo
>>946 例の天野・熊谷を粛清する話?
それはそうと、近衛氏の作品というと、大体が若い時分にかなりの
要領が割かれて、年表的に出来事が推移していくなかで、主人公が
ひたすら不平不満を抱えながらうじうじしてるイメージがあるんだが・・・
948 :
人間七七四年:2012/05/05(土) 13:25:37.03 ID:iQFLDT/9
>>947 毛利〜は読んでないけどまさしくそんな感じだよなあ近衛作品の主人公
しかもうじうじ言ってる上に行動力ないんだよなあ、結局参謀役のキャラに炊きつけられて逆ギレ気味に行動する感じでw
伊東潤にも似たようなものを感じることがたまに
949 :
人間七七四年:2012/05/06(日) 10:35:54.91 ID:GTsv9W9s
近衛と伊東潤については以前にも色々と話題になったなぁ。
「考証だおれ」な件についてだけど。
だけど最近の伊東作品はメジャー出版社からも刊行されてきた。
少しは小説としてこなれてきたのだろうか。
。
950 :
人間七七四年:2012/05/06(日) 18:29:54.85 ID:Cluc7Myt
近衛は批判されても改善しないんだよな。
951 :
人間七七四年:2012/05/07(月) 19:39:36.08 ID:8M5kxX9B
伊東潤といえば「戦国無常・首獲り」は純粋に小説として楽しめた。文章にも癖がない。
もっともこれ一兵卒が主役の短編集なんで、有名どころが主役の作品のクオリティーはどうなんだろ。
952 :
人間七七四年:2012/05/08(火) 11:57:09.03 ID:fAKYpHWp
>>951 その短編は俺もとてもよかった
「武田家滅亡」はちょっと期待し過ぎたかなーって印象
次は「北条氏照」を読んでみたい
953 :
人間七七四年:2012/05/10(木) 00:56:46.46 ID:qjUA/sN7
多摩生まれの多摩育ち、
子どもの頃から滝山城を訪れていた自分的に、
伊東の描く北条氏照は「力みすぎ」の印象。
残念ながら小説としての面白みがあまり伝わってこなかった。
好きな人物ということで力が入り過ぎてしまったと憶測。
取り上げてくれるのは有り難いんだけどね。
954 :
人間七七四年:2012/05/10(木) 02:27:21.79 ID:whMbZ1Pf
力む、ってのは伊東さんの作品全体に言えるかもね
最近のは読んでないからわからないけど、なんか登場人物がみんなネットリしてるというか暑苦しいというか…
おちゃらけた作品にしてとは言わないけど、常に息が詰まる感じで読んでて疲れちゃう
955 :
人間七七四年:2012/05/10(木) 04:22:08.21 ID:yKbqB9/k
伊東潤自作の感想を一般人ブログから拾って来て
自分のブログで反論しててちょっとうへーと思った
956 :
人間七七四年:2012/05/10(木) 07:15:45.32 ID:3S8ruuwm
でも伊東潤の近作読むと印象変わってる。
957 :
人間七七四年:2012/05/12(土) 01:39:22.98 ID:z69JLzmm
958 :
人間七七四年:2012/05/23(水) 20:42:54.74 ID:uOFjeZwl
「武田勝頼」(新田次郎さん)
勝頼単体ではネタが少ない為か織田家の話や徳川家の話を相当取り入れていた
959 :
人間七七四年:2012/05/24(木) 21:22:27.82 ID:uDo23g9w
960 :
人間七七四年:2012/05/26(土) 13:30:48.03 ID:TzFBoBp2
最近、小説投稿サイトで連載をし始めました。
http://ncode.syosetu.com/n4078be/ 天正10年六月二日、京都・本能寺で起こった明智光秀による謀反。
歴史の教科書には一行に満たない文字数で記されているが、その夜、
信長を含む”変”当事者達に起きた奇妙な出来事の数々…。
すいません…文芸書籍サロンの自作を晒すスレが集スト?に占拠されて
チャット状態で使い物になってないので、こちらに貼らせてもらいますね?
961 :
人間七七四年:2012/05/27(日) 23:43:16.59 ID:irseaAVD
962 :
人間七七四年:2012/05/28(月) 03:25:47.91 ID:8I/6HqB+
このスレでも評価の高い「群雲、関ヶ原へ」を読み始めた
上杉贔屓な自分でも景勝の描かれ方には思わず苦笑いというか
方々からの好かれっぷりとか小柄だったとは言え少年の様な体躯とか
景勝でイメージしたことなかったから噴いてしまった
家康の描かれ方も面白いし、これからの展開が楽しみだ
963 :
人間七七四年:2012/05/28(月) 11:57:50.15 ID:rcmdQNzX
岳はあんま評価されない二代目ポジが結構好きっぽいよな
上杉、前田、毛利あたり
大坂城まだ…
964 :
人間七七四年:2012/06/26(火) 19:59:45.53 ID:mh1KtBWX
岩井三四二の【江戸へ吹く風】はどうですか?
965 :
人間七七四年:2012/07/15(日) 17:08:07.02 ID:WhPpTeMz
滝口康彦の西の関ケ原が出たけど読んだ人いない?
感想聞いて購入するか決めたいんだけど。
966 :
人間七七四年:2012/07/16(月) 14:06:06.42 ID:Ym9YVhLl
967 :
人間七七四年:2012/07/21(土) 01:06:03.62 ID:/lK9xVvO
松永義弘の伊達政宗という本を読みました。
面白かったです。
968 :
人間七七四年:2012/08/09(木) 23:00:05.87 ID:NFbX/W/Y
>>965 昨日買って読んだとこだけど、これはかなりの傑作だと思う
小説としての完成度が高いし、複数の人物の運命の交錯が
綺麗に浮かび上がる筆致で余韻が残る読後感
個人的にはおすすめ
969 :
人間七七四年:2012/08/11(土) 21:19:30.77 ID:6ItCh30F
海音寺の茶道太閤記の新装版出たけど、さすがに内容は古臭いな。
まあ出るだけでも有り難いけど。
970 :
人間七七四年:2012/08/15(水) 11:44:04.98 ID:cZ2M7xtT
971 :
人間七七四年:2012/08/17(金) 08:32:48.29 ID:P/80AZ+m
ここ最近の韓国の所為で荒川徹、大打撃だろうな。
972 :
人間七七四年:2012/08/17(金) 09:08:43.08 ID:P/80AZ+m
荒川じゃなくて荒山だった
973 :
人間七七四年:2012/08/17(金) 10:10:33.01 ID:BGjsCREX
大打撃なわけねーだろw一度でいいから読んでみろ、韓流とか親韓とか、そういう小説じゃねえアレはw
974 :
人間七七四年:2012/08/21(火) 05:02:47.18 ID:lF+e76yW
阿部龍太郎「レオン氏郷」出るね
975 :
人間七七四年:2012/08/21(火) 17:03:58.50 ID:nnuuk1n+
>>974 楽しみ
スレチだが週刊誌のやつもはよ
山本のぎん千代はまだかな
976 :
人間七七四年:2012/09/19(水) 04:22:42.72 ID:X9J8i7B+
レオン氏郷
先月末にもう図書館に並んでたので喜んで借りた
氏郷は爽やかで良いのだが、キリシタンになったことで戦国武将として弱くなったんじゃないかと思ってしまった
あと狡猾さや貪婪さが描写されてないのが残念だ
作者が○○毒殺説をガチで信じてるっぽいのはご愛嬌
977 :
人間七七四年:2012/09/22(土) 00:28:43.13 ID:Jcg0W0WV
すいません、質問なんですが全上下巻で大半が荒木村重の話で
後半少しが明智光秀で最後に秀吉で締めるって本のタイトルと作者わかりませんか?
10年以上前に読んでまた読みたいと思ったのですがわからなくて・・・
978 :
人間七七四年 :2012/09/23(日) 02:35:15.95 ID:0965KMup
>>977 遠藤 周作の『反逆』では?
序ながら、荒木村重ネタでは、短編ですが南條範夫先生の「六百七十人の怨霊」お勧めです。
979 :
人間七七四年:2012/09/23(日) 10:44:53.99 ID:sln8cbhE
荒木村重といえば、ガラシャ主役の[朱なる十字架]( 永井 路子)で異常な程ページ割いて扱ってたな
というかそこに限らずページ配分がメチャクチャすぎて笑えてくる程だった
ガラシャの心情や忠興の病んでる行動の理由付けとかそういう部分の説得力は有った一方で、
重要そうな三淵藤英の設定は生かされて無いしで、面白いけど変な作品だった
980 :
人間七七四年:2012/09/24(月) 13:55:54.81 ID:kc4pf0vE
ガラシャ小説といえば三浦綾子の作品も著名なのだけど
遠藤周作の短編も凄味があってなかなか宜しい。
ガラシャ信奉ヲタには勧められないけどね。
981 :
人間七七四年:
島津主役、ないし準主役で面白い小説ありますか?
島津奔るは読みました