カードキャプターすみれ さくらと小狼の子供たち 2

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1CC名無したん
それでは続きおながいします。 そういや前スレで最初の方にいた悪魔将軍なる方はいずこへ?

前スレ
さくらと小狼の子供たち。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1019101668/l50

関連スレ
ミラーのお留守番
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/971814630/l50
21:04/01/03 22:28 ID:6fK386gP
<<登場人物紹介>>
木之本すみれ
本作主人公 木之本家の長女 2代目カードキャプター。
光の力の持ち主 活発で元気な女の子
家族構成は父が李小狼、母が木之本さくら、弟が木之本龍平、そして封印の獣ケルベロス
友枝小学校の五年生で中国拳法部に所属

木之本龍平
木之本家長男 すみれの弟
すみれと同じく小学五年生 クラスは違う
歴史、考古学が空き。おとなしい性格

木之本さくら
すみれと龍平の母
魔法を使うときは子供の姿に戻る
子供の姿の時は木之本かすみと名乗っている
星の力の持ち主

李小狼
すみれと龍平の父
香港では李一族の若き総帥で、毎週のように香港と日本とを往復している。
剣術と拳法に長けている
31:04/01/03 22:29 ID:6fK386gP
ケルベロス
クロウ・カードを封印した本を守る守護者
シンボルは太陽で火と地を司る
愛称はケロちゃん

ユエ
ケルベロスと同じくクロウカードの守護者
シンボルは月
普段は月城雪兎として生活している

月城雪兎
ユエの仮の姿
塔和大学の専任講師

木之本藤隆
すみれの祖父
考古学の教授

木之本桃矢
すみれの叔父
塔和大学助教授
藤隆さんと同居している
41:04/01/03 22:29 ID:6fK386gP
大道寺知美
大道寺家の長女
性格は母ととてもよく似てる
しかし時には母の知世も上回る黒さを見せる面も・・・(w
演劇部に所属していて、演劇部部長でもある

黒鋼
知美が拾ったキタリス

大道寺知世
知美の母
大道寺グループの代表を務める
多忙な生活のためか直接話に関わる回は少ない
撮影やコスチュームは知美が代わりに務める

柊沢エリオル
イギリスのホーリーツールという会社の社長
クロウ・リードの生まれ変わり

観月歌帆
エリオルの妻、共同経営者
さくらが小学生のころは算数の先生をやっていた
51:04/01/03 22:30 ID:6fK386gP
クロウ・リード
クロウ・カードやケルベロスやユエを産み出した魔術師。
ゴールデン・ドーンという所でクロウ・リードが若い頃に作った不完全なカードが友枝町で騒動を起こしている。

衛エドワード
イギリスから来た転校生、すみれと同じクラス 張教授の孫
しかしただの転校生ではない一面も・・・。
魔法を使う際に子供の姿になっているさくらを見て一目惚れしてしまう

張マーガレット
イギリスの大学教授
サバティカルで日本に来ている エドワードの祖母
やはりこの人も何かありそう・・・

山崎貴史
千春ちゃんと嘘つき漫才でデビュー
現在は「すあま」という名でタレント活動をしている

三原千春
山崎君とは幼稚園からの幼なじみ
山崎君とコンビを組んで嘘つき漫才に出る
現在は山崎君のマネージャー
61:04/01/03 22:31 ID:6fK386gP
施麗芸(シー・ライワン)
友枝町で開業医をしている
小狼の母の親戚にあたる
すみれやさくらのかかりつけのお医者さん

神宮司先生
すみれのクラスの担任 演劇部の顧問
月峰神社の神主さんの親戚らしい
校外学習で行った友枝防災センターではハリセンでナイスな突っ込みを見せる

寺田利佳
龍平のクラスの担任 寺田良幸の奥さん
旧姓「佐々木」

小見先生
すみれが所属する中国拳法部の顧問の先生
プロレスが好きで熱血漢
なお、前スレは小見先生が立てたらしい(w

葵先生
友枝小の理科の先生
71:04/01/03 22:31 ID:6fK386gP
<<すみれの手持ちカード一覧>>
・フロート(さくらが封印)
・ジャンプ
・フライ
・ループ
・ウインディ
・スリープ
・チェンジ
・ソード
・グルー
・サンド
・フラワー
・ロープ
・ワード
・ドリーム
・ファイアリー
・イリュージョン
・バブル
・ウッド
8CC名無したん:04/01/03 23:03 ID:4b07T7t0
新スレおつです
9126:04/01/04 00:05 ID:FLUBYcFs
ケロちゃんにおまかせ!

新年おめでとさん!
みな、3が日はどうやった?おせち食うたか?お雑煮食うたか?お年玉もろうたか?
そうか、そうか、そりゃよかったなあー!
ケロちゃんにおまかせ・新春スペシャルの時間がやってきたでぇー!

今回は、2004年を迎えるにあたって、わいの抱負を語ったろうやないか・・・うん?
・・・なんや、いつの間にかスレが新しうなっとる!
誰がたてたんや? >>1 さんか。新年になったからスレも一新というわけか!
>>1 さん、気ぃ利くなぁ。ほんま、ありがとうな。
ネタ切れで苦しんどる 126 に代わって、礼を言うでぇ!
わいも、ほんまのところ、このコーナーの途中でスレが終わってしまうんじゃないかと
心配しとったところなんや。
新しいスレも立ったことやし、これからも、わいのナイスで小粋な大活躍をたぁーっぷりと
お見せするでぇ!

みなも今年はがんばりぃな!
ほななぁ〜。
10126:04/01/04 00:09 ID:FLUBYcFs
ピピピピピ・・・
「あふぅ。もう朝かぁ」
あたし、木之本すみれ。友枝小学校に通う小学5年生。
好きな科目はだんぜん体育!
苦手な科目は、やっぱり算数。
とりあえず元気がとりえの女の子です。

すかー・・・すかー・・・

この、あたしのとなりで寝ているのがケロちゃん。ほんとうの名前はケルベロスっていうんだよ。
え?変わったロボペ(ロボットペット)だって?
ううん、ケロちゃんはロボペじゃなくて、カードの封印の獣さん。
ママが持っている、さくらカードさんの守護者なんだって。
え?さくらカードって?
それはねぇ・・・

「あ、その前にカードさんたちに朝のあいさつをしなくちゃ」

あたしは机の引き出しを開けて、けさもカードさんたちにあいさつをする。
このカードさんたちは、クロウ・カードっていって、クロウ・リードさんっていう大魔術師が
創ったもの。ケロちゃんもクロウさんが創ったんだよ。
そして、カードさんたちのおかげで魔法が使えるんだ。そう、あたしは魔法使いっていうわけ。
11126:04/01/04 00:10 ID:FLUBYcFs
「おそよー!朝だよ!」
あたしは、となりの部屋で寝ている男の子のふとんを思いっきりひきはがす。
「むにゃむにゃ・・・おはよう、おねえちゃん」
このもうれつに寝起きが悪いのが、我が弟の龍平。あたしたち、ふたごなんだ。
朝に弱い龍平が遅刻しないように起こすのが、あたしの朝の日課なんだよ。

龍平を着替えさせて、あたしたちは1階のダイニングに下りる。
テーブルで新聞を広げているのが、あたしたちのパパ、李小狼。香港生まれなんだ。
「パパ、おはようございます」
「ああ、おはよう、すみれ、おはよう、龍平」
「おはよう、すみれちゃん、龍くん。おばあちゃんにごあいさつは?」
この人が、あたしたちのママ、木之本さくら。ママのことばに、
「あ、そうか。おはようございます、おばあちゃん」
あたしたちは、テーブルのすみにあるホログラムにあいさつをする。
映っているのは、ママのママ。撫子おばあちゃんだ。
おばあちゃんはママが小さい頃に亡くなっている。でも、モデルをしていたせいで
若い頃の画像がいっぱい残っているんだ。
あ、ママのパパの藤隆おじいちゃんは、まだ元気だよ。

「はい、これがすみれちゃんの朝ごはん、こっちが龍くんの分よ」
テーブルにお粥が置かれる。パパが日本にいるときは、我が家の朝食は中国式なんだ。
12126:04/01/04 00:11 ID:FLUBYcFs
「いただきまーす」
あたしたちは食べ始める。
テーブルの上の油条(ヨウテャオ。お粥といっしょに食べる揚げパンみたいなもの)が、どんどん
減っていく。
「今、追加するね」
ママは、あわただしくキッチンに行って、油条を取って来る。
こう見てると、ママは普通のママみたいだけど、実は魔法使いなんだ。
ママが小学4年生のとき、おうちにあった封印の書を開けてしまって、その中にあった
クロウ・カードをばらばらにしてしまったの。そのとき、封印の書で眠っていたのがケロちゃん。
ママは、ケロちゃんに言われて、クロウ・カードを集めるカード・キャプターになったんだ。
そして、カードを集めている間に、香港からカードを集めにやってきたパパと出会ったの。
それから、ママとパパがクロウ・カードを全部集めて、ママがカードの主(あるじ)になったんだ。
今、ママの持っているカードは、ママの魔法の力で動いている、さくらカードなんだよ。
え?じゃ、あたしの持っているカードはなんだって?
あたしの持っているカードもクロウ・カード。けど、ママの持っているカードやケロちゃんよりも
前に、クロウさんが創ったカードなんだよ。どういうわけか、そんなカードが最近現れて、
あたしは、ママとパパとケロちゃんたちといっしょにカードを集めているんだ。

「あ、ケロちゃん、あたしの油条、取らないでよ!」
いつのまにか、ケロちゃんがテーブルにいた。
「すみれが、ナレーションしとるみたいに、ぼけっとしとるからや・・・あむ!」
ケロちゃんは、あたしの油条に食らいつく。
13126:04/01/04 00:11 ID:FLUBYcFs
「ほんと、食い意地張ってるな」
パパがつっこむ。
「あんあろ!あいあいいもんいあいいていいもいんえんほうふあんあ!
(なんやと!わいは食いもんに対して、いつも真剣勝負なんや!)」
ケロちゃんが、食べながら、むきになって言う。
「・・・ぬいぐるみ」
パパがしらーっと言う。ケロちゃんが怒る。
「あんあろおろう!おういへんゆうえみい!(なんやと、小僧!もういっぺん、言うてみい!)」
「ああ、何度でも言ってやる。ぬいぐるみ!ぬいぐるみ!」
油条をほおばっているケロちゃんのことばがわかってしまうのが、すごい。
そして、あたしたちは、すぐにクスクスと笑い出した。
だって、パパとケロちゃんのやり取りは、毎日のあいさつみたいなものだもの。

「ごちそうさま!」
「はい、じゃあ、これがふたりのお弁当。小さいけれどデザートにこぐまやのプリンが入ってるから」
「うわーい!ありがとう、ママ!」
こぐまやのプリンは、あたしの大好物なんだ。そして、ケロちゃんも大好物なんだよ。
「なんやって!?さくら、わいの分は、わいの分はあるんか?わいの分もあると言うとくれ〜」
「はいはい、ケロちゃんの分も、ちゃんとあるよ」
「わ〜い!さすが、さくらさまやぁ!」

「いってきまーす!」
あたしと龍平は家を出ました。今日はいい天気になりそうです。
14CC名無したん:04/01/04 05:22 ID:8KA9BiI3
>>1さん
スレ立てお疲れさまです。
まずは即死しないように保守保守...
で、
>>126
新作キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
毎回見るたびにほのぼのとした気持ちになります。
今年も宜しくお願いいたします。
15CC名無したん:04/01/04 13:14 ID:vsjEaYIM
うおっ! 反応早い!
126氏スレの引っ越し乙です。それと、新年明けましておめでとうございます。
撫子さんと園美さんテンプレに入れるの忘れてた・・・。スイマセン
16CC名無したん:04/01/04 18:43 ID:Q+C7zVNa
新スレオメ!>1さん乙
天ぷら分かりやすくてイイ
17CC名無したん:04/01/06 02:25 ID:35A0OIRq
保守
18CC名無したん:04/01/06 07:12 ID:gdiMQBey
さくら板ならそう簡単にDAT落ちしないから安心汁
19CC名無したん:04/01/08 12:50 ID:Ou8rsgqV
ヽ(´ー`)ノ
20CC名無したん:04/01/08 22:48 ID:F5wX2lxw
>>1さん乙〜
年明けと共に新スレになってたんだね
126氏、今年もがんばってください!
21CC名無したん:04/01/12 19:22 ID:uFNogEZr
>>15
今からでもお入れなさいな
22126:04/01/12 22:43 ID:ISRwOJTx
クラスが別の龍平と別れて教室に入ると、あたしはとなりの席の女の子にあいさつをした。
「おはよう、知美ちゃん!」
「おはようございます、すみれちゃん」
この子の名前は、大道寺知美ちゃん。あたしの一番のおともだち。
ほぇ?けさの知美ちゃんはいつもとちょっと様子が違う。ずいぶん眠そうだ。
「どうしたの、知美ちゃん?ちょっと眠そうだけど」
「おわかりですか?実は・・・悩み事があって、つい、夜更かしをしてしまったんです」
「悩み事ってなに?あたしになにかできることがあるんなら、言ってくれない?」
「ありがとうございます。実は、納得のいくものがなかなかできあがらなくて・・・」
「・・・」
少しいやな予感がして、あたしの頭に汗が浮いた。
「納得のいくものって、もしかして、コスチュームデザインかなにか?」
知美ちゃんの趣味はちょっと変わっていて、あたしがカードを封印しに行くときに着る
バトルコスチュームを作ったり、封印の様子をビデオに撮ることなんだ。
「それもありますが、今、悩んでいるのは、すみれちゃんのフィギュアのことなんですの」
「あたしのフィギュア?!」
あたしの頭に思いっきりおっきな汗が浮いた。
そういえば、この前、知美ちゃんのお家にお邪魔したときに、フィギュアを作る機械を
見せられたんだ。そして、あたし、そのためのデータをしっかりととられている・・・
「すみれちゃんのかわいさ、りりしさを完璧に表現したフィギュアを作りたいですの。ですが・・・」
知美ちゃんが、大きなため息をついた。
23126:04/01/12 22:44 ID:ISRwOJTx
「おはよう、木之本さん、大道寺さん」
その時、あたしの後ろの席の子がやってきた。
「おはよう、衛(ウェイ)くん」
この子は、衛エドワードくん。イギリスからの転校生。
中国拳法がとっても強くて、いっしょに入っている、中国拳法のクラブでは
いろいろと教えてもらっているんだ。
知美ちゃんも、衛くんにあいさつをする。
「おはようございます、衛くん。ところで、衛くんはフィギュアはお好きですか?」
「え?欲しいと思うのはあるけど、おばあちゃんがなかなか買ってくれないんだ」
「実は、わたくし、今、すみれちゃんのフィギュアを作っていまして・・・」
「と、知美ちゃん、なにを言い出すの?!」
衛くんの目が点になる。
「夏服、冬服、中間服バージョンを企画しておりますの。それから、水着バージョンとパジャマ
バージョンもはずせませんわ。できあがったら、ぜひ、衛くんにも見ていただきたいんですが・・・」
「知美ちゃん!」
もう、はずかしいよぉ!
「・・・(これはちょっとおもしろいかもしれない←エドワードのつぶやき)」
しばらくして衛くんの点になった目が、普通に戻った。
「大道寺さん、モデラー(フィギュアを作る機械のこと)を持っているんだ」
「ええ、ピフル社のICHIROというモデラーです」
「すごいなぁ。そうゆうのなら、A組の三原くんが詳しいと思ったけど」
「そうですの?では、今度、お聞きしてみますわ〜」
話の流れが無難な方向になったので、あたしはほっとした。
24CC名無したん:04/01/13 13:48 ID:XoMrkVzX
三原君っつったらあの三原君だよな・・・w
25CC名無したん:04/01/13 20:41 ID:S82jMFq+
三原くんワラタ

更新乙!
26CC名無したん:04/01/13 22:18 ID:ZQnurXY/
>>24
デルタですか?違ってたらごめんなさい。
27CC名無したん:04/01/14 20:22 ID:VUUwEID2
>>26
いっちゃんさんのことかとw
28CC名無したん:04/01/14 22:29 ID:GdwO9xw9
つーことは、いっちゃんが生きてて、日比谷さんとの間に無事子供が生まれたってことか。
パラレルワールドですな。
29CC名無したん:04/01/15 22:33 ID:22rPxmCS
>>27
いっちゃんを忘れてました…。
ご指摘有難うございます。
30CC名無したん:04/01/16 22:06 ID:iGnYCxKo
31126:04/01/19 01:29 ID:LJ2JsDpG
それから、何日かたつと、知美ちゃんはフィギュア作りがどんなに楽しいか
話してくれるようになった。だんだん、あの機械の使い方がわかってきたらしい。
「フィギュア用の衣装を作るのも、楽しいですわ。すみれちゃんの勇姿がとてもりりしくて」
「・・・」
あたしの頭におっきな汗が浮く。
「これは、というものができましたら、真っ先にすみれちゃんにお見せしますわ。
プチすみれちゃんシリーズとして、商品化も考えてますの」
「そ、そんなぁ。あたしのフィギュアなんて、売れっこないよぉ」
「そんなことはありませんわ。すみれちゃんは、超絶かわゆいんですもの。
でも、マーケットリサーチも必要ですわね。モニターには衛くんがよろしいかと・・・」
「ど、どうして、そんなことになるの!」
あたしは、耳までまっかになってしまう。そんなあたしを見て知美ちゃんは
「ほほほほほ・・・」
と、いつものように笑っていた。

ところで、そのころから、あたしの体調がおかしくなった。
なんとなく、だるかったり、朝起きるのがつらかったりする。
32126:04/01/19 01:31 ID:LJ2JsDpG
「あれ?」
あたしはまっしろな部屋にいる。部屋にはベッドがひとつ。
(これ、ときどき見る、龍平の夢だ)
「龍平?」
ベッドに寝ているのは・・・わからない。
誰かが寝ているようなんだけど、わからない。
「あれ?」
あたし、なんの夢を見ているんだろう。何度も見ているはずなんだけど・・・

「おねえちゃん、おねえちゃん!」
あたしは、聞き覚えのある声で目が覚めた。
「・・・龍平?」
あたしを起こしたのは、龍平だった。
「おねえちゃん、もう朝だよ」
「ほぇ?あたし、あんたより寝ていたの?」
龍平に起こされるなんて、初めてだ。
「ほんとう、驚いたよ。目が覚めたら、いつもいるはずのおねえちゃんがいないんだもの。
早く起きないと、遅刻しちゃうよ」
「そ、そうだった」
あたしは、もそもそっと起きた。
「ありがとう、起こしてくれて。すぐに着替えるから」

けれど、なんかからだがだるい。熱があるわけでもないけれど、力が抜けている感じがする。
33126:04/01/19 01:32 ID:LJ2JsDpG
その日は、クラブがある日だった。
「ようし、型の練習は終わったな。では、いつものように、組み手を行おうと思う」
顧問の小見(おみ)先生が声をかける。
「じゃ、衛と木之本、君たちが1番上手だから、みんなに手本を見せてくれ」
「はい」
衛くんとあたしは、立ち上がった。
「「よろしくお願いします」」
あいさつをして、構えをとる。けれど、そのときのあたしは、かなりつらかった。
(だめ・・・集中できない・・・気を整えなきゃ・・・)
・・・ふらっときた。
「木之本さん!」
衛くんが駆け寄ってきた。
「うみゃ〜っ」
あたしは、衛くんに抱きつくように倒れこんだ。
「だいじょうぶ?」
(衛くんって、暖かいんだ・・・)
安心して、あたしは気を失った。
34CC名無したん:04/01/19 22:32 ID:udJjX8Sn
こ、これはまさか。
35CC名無したん:04/01/22 11:06 ID:Rs8i25PX
更新キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

乙彼ー
36126:04/01/26 01:11 ID:UEM6Q+Ed
(予想以上に魔力を消耗している)
保健室のベッドで寝込んでいる、すみれを見ながらエドワードは思った。
小見先生と、保健室の先生は、龍平を探しに行っている。
(このままでは、すみれさんが危ない。ぼくの力で魔力を補充しよう)
そう思ったとき、保健室のドアが開いた。
「おねえちゃん!」
龍平が駆け込んできた。
「おねえちゃん、どうしたの?」
「クラブの練習中に、とつぜん倒れたんだ。熱とかはないみたいだから、風邪ではないみたいだけど」
説明しながら、エドワードはとまどった。
(しまった。龍平くんのいる前で、魔力を使うわけにはいかない)
そして、姉の様子を見た龍平もとまどった。
(おねえちゃん、魔力が消耗してる!けど、魔法のことを衛くんに知られるわけにはいかない。
ここはなんとか、ごまかさないと)
「・・・よくわかんないけど、とにかく、ママに連絡して、お医者さんに診てもらうよ」
龍平は、ケータイを取り出した。
37126:04/01/26 01:13 ID:UEM6Q+Ed
龍平からの電話を受けて、さくらはすみれを施麗芸(シー・ライワン)の病院に運んだ。
「どうですか、しぃ先生?」
「なにかの力によって、すみれちゃんの魔力が奪われています。回復剤を投与しましょう」
「どうなるんですか、おねえちゃんは?」
「お薬をあげるから魔力は回復するわ。けれど、なぜ魔力が奪われたかがわからないと
また、悪化するかもしれない・・・龍くんは、なにか心当たりないかしら?」
「う〜ん」
龍平は腕組みをして、考え込む。
「わからないよ。学校にはクロウ・カードの気配はないし・・・」
「さくらさんは?なにか心当たりはありませんか?」
「い、いいえ。けさはちょっと魔力が弱いなって思いましたけど、こんなになるなんて・・・」
さくらも、首を横に振る。

ピンポーン

そのとき、病室のチャイムがなった。
さくらがインターフォンの受話器をあげると、画面に大道寺知美の姿が映る。
「知美ちゃん!」
「こんにちは、さくらさん。すみれちゃんが急に倒れられたと聞いて、お見舞いにうかがいましたの」
「ありがとう。よく来てくれたわね。入ってちょうだい」

カチャッ

「すみれちゃん、だいじょうぶですか?」
病室のドアを開けた知美を迎えたのは・・・予想外なものだった。
38CC名無したん:04/01/26 23:48 ID:O7ooHSsD
126氏乙! ミラーのお留守番の方も面白かったですよ。
                ∩
                ( ⌒)      ∩_ _グッジョブ !!
               /,. ノ      i .,,E)
              ./ /"      / /"
   _n グッジョブ!!  ./ /_、_    / ノ'
  ( l    _、 _   / / ,_ノ` )/ / _、 _    グッジョブ!!
   \ \ ( <_,` )(       /( ,_ノ` )      n
     ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ     |  ̄     \    ( E)
       /    /   \   ヽフ    / ヽ ヽ_//
39CC名無したん:04/01/27 18:14 ID:kzMlY/g4
よし、今日は126氏のSSを9割形読み終えたぞ。
40126:04/02/02 01:21 ID:jbIlWitm
「み、みなさん、どうなさいましたの?」
3人の視線が、知美に集中していたのだ。
「すみれちゃん、あなた、なにを持ってきたの?」
さくらが、知美に聞いた。
「お見舞いのお花と、お菓子と・・・」
「その、バッグに入っているものは、なに?」
知美は、花とお菓子をそばのテーブルに置くと、バッグからそれを取り出した。
「・・・すみれちゃんのフィギュアです。昨晩、やっと満足のいくものができあがって、
それをすみれちゃんに見ていただきたくて・・・プチすみれちゃんといいますの・・・」
「見せてちょうだい!」
さくらの口調がいつになくきつい。
「これは・・・!」
「ええ!」
「おねえちゃんの魔力だ!」
3人が、すみれのフィギュアを見ながら言った。
41126:04/02/02 01:22 ID:jbIlWitm
「よく聞いて、知美ちゃん。すみれちゃんが倒れたのは、なにかによって魔力を奪われたからなの。
そして、このフィギュアに、すみれちゃんの魔力が移っているのよ」
「では、このプチすみれちゃんがすみれちゃんのご病気の原因ですの?」
「それは違うと思います」
施が言った。
「このフィギュアには、そのなにものかが奪った、すみれちゃんの魔力が残っているだけです。
すみれちゃんから魔力を奪ったものは、別にいるはずです」
さくらは、施のことばにうなずいた。
「知美ちゃん、教えてほしいの。このフィギュアはどうやって作ったの?」
「自宅にフィギュアを作る機械がございまして、それで作りましたけど・・・」
「その機械、様子が変なことはなかった?」
「そういえば、最初のうちはなかなか思うようなフィギュアができあがりませんでしたが、
数日前から、急にうまくできるようになりました」
「その機械があやしいわね」
さくらは、施に向かって
「しぃ先生。これから、わたしたちは知美ちゃんのお家に行って、その機械を見てきます。
しぃ先生は、すみれのそばにいてください」
「はい」
「お願いします。じゃ、龍くん、知美ちゃん、行きましょう」
42126:04/02/02 01:23 ID:jbIlWitm
「これは・・・」
知美の部屋に入ったさくらと龍平はことばを失った。部屋中にすみれのフィギュアが並んでいたのだ。
「夏服、冬服、中間服に、体操服、水着やパジャマ、浴衣姿もあるわ」
さくらと龍平の頭に大きな汗が浮いた。
「ええ、数日前から思い描いていたとおりのフィギュアを作れるようになって、夢中で作りましたの」
確かにフィギュアの出来はすばらしい。
あまり詳しくない龍平も、これなら欲しい、と思ってしまうほどだ。
「ママ、全部のフィギュアから、おねえちゃんの魔力を感じるよ」
「そうね。これだけ魔力を奪われたら、すみれちゃんが倒れてしまうのも仕方ないわ」
さくらは、知美に聞いた。
「知美ちゃん、フィギュアを作る機械はどこにあるの?」
「こちらです」
知美が、となりの部屋に案内する。
「この機械ですわ」
「ママ、この機械からクロウ・カードの気配がする!」
「やっぱり、この機械のせいなのね」
さくらは、星のペンダントを取り出した。
「どうなさるんですか?」
知美が、モデラーの前に立ちはだかった。さくらが答える。
「その機械についているカードを封印するのよ」
「封印したら、このモデラーはどうなるのですか?」
「どうにもならないわ。普通の機械になるだけよ」
「でも、普通のモデラーになったら、もう、プチすみれちゃんは作れないのでは?」
「・・・たぶん、あれだけのフィギュアは、もう作れないでしょうね」
「そんなの、いやですわ!」
43126:04/02/02 01:25 ID:jbIlWitm
「わたくしは、すみれちゃんが大好きです。かわいいすみれちゃん、りりしいすみれちゃん、
すみれちゃんのすべてが大好きです。
そのすみれちゃんを、そのままフィギュアにしようと、何日もの間、がんばってきたのです。
それを、クロウ・カードがついているからといって、フィギュアを作れなくしてしまうなんて、
耐えられませんわ!」
知美は、今にも泣き出しそうだ。
「知美ちゃん、でも、そのカードがあると、すみれちゃんの魔力は奪われてしまうのよ」
「でも、プチすみれちゃんを作れなくなるのは、いやですわ!」
44CC名無したん:04/02/03 21:56 ID:nIvi0tn5
126さん乙ー

ミラーさんとこ共々楽しんでまつ
45CC名無したん:04/02/14 22:40 ID:tp4v4kZJ
たまに保守
46126:04/02/16 00:35 ID:YbLG0rIb
さくらと知美が押し問答をしていると、龍平が知美の前に歩いてきた。
「龍くん?」
さくらが不思議に思ったとたん、

ぱちーん!!!

という音がした。
龍平が知美に手をあげたのだ。
「龍くん!」
さくらが、龍平を叱ろうとする。だが、そのことばは先が続かなかった。
龍平の目に涙があふれていることに気がついたからだ。
知美は、ぶたれたほおを手で押さえている。
「ぶちましたわね・・・母にもぶたれたことはありませんのに」
「ああ、ぶったよ!」
龍平が叫んだ。
「ぼくだって、ぼくだって、おねえちゃんのことは大好きだ!
だから、おねえちゃんを困らせるようなやつは、ぶってやる!何回でも、ぶってやるんだ!」
龍平のことばは、涙声になっていた。
今にも泣き出しそうな龍平。それは、知美も同じだった。
そして、先に堰(せき)を切ったのは、知美だった。
「ごめんなさい!」
泣き出した知美は、龍平の胸に倒れこんだ。その勢いで、龍平も床に倒れこむ。
「ごめんなさい・・・わたくし・・・わたくし・・・」
知美は、龍平の胸で泣きじゃくった。
47126:04/02/16 00:36 ID:YbLG0rIb
やがて、知美の泣き声が小さくなった。
「はい」
知美は、目の前に何かが差し出されたのに気がついた。
「さくらさん・・・?」
さくらが、ハンカチを差し出したのだ。
「もう、いいでしょう?」
知美がうなずいて、ハンカチを受け取る。
「龍くんも困ったものね。女の子を泣かせちゃうんだから」
「ぼ、ぼくは、その・・・」
龍平は顔を赤らめて、うつむいた。

「じゃ、カードを封印しましょう」
「わかりました。では、急いで準備をしますわ」
「準備って、何を?」
「さくらさんの封印の様子を撮影するビデオの準備ですわ!」

ズザーッ!!!(←さくらと龍平がコケる音)
48CC名無したん:04/02/16 12:15 ID:msBpJysz
龍平の修正キター!!
49CC名無したん:04/02/16 21:48 ID:FzmhL5cS
>「ぶちましたわね・・・母にもぶたれたことはありませんのに」
己はアムロか!w
50CC名無したん:04/02/16 22:54 ID:umqQfhbk
殴ったね!?(略
51CC名無したん:04/02/17 23:53 ID:zONJ6sdI
おもろい。乙です
52CC名無したん:04/02/19 16:43 ID:+VOyeWGX
>龍平の修正
ワロタ
53126:04/02/23 01:55 ID:F3HjUs7K
「で、結局、こうなるのね」
カードを変えていたころの姿に戻り、バトルコスチュームに着替えたさくらがつぶやいた。
「大道寺さんがいれば、こうなるっていうのはわかりきっていたことなんだけど・・・」
同じように龍平もつぶやいた。
「すてきですわぁ〜!」
ふたりにカメラを向けながら、知美が言った。
「ママはともかく、どうしてぼくまで着替えなくちゃいけないの?」
「だって、龍くんも超絶かわゆいんですもの〜!」
知美のテンションがもうれつに上がっていく。
なにしろ、龍平はさくら似だ。
友枝小に通っていたころの姿に戻ったさくらと、龍平が並ぶとまるでふたごのようである。
龍平は、姉が大道寺家に残されているビデオを見るたびに
『龍平って、ビデオのママにそっくり!』と言うのを思い出していた。
「ほんとうにすばらしいですわ!おふたりが並ぶと・・・ああ、しあわせ絶頂ですわ〜」
知美のバックに花が咲きほこる。
そんな知美を見て、頭の後ろに巨大な汗が浮くさくらと龍平・・・

「・・・ママ、カードの封印、忘れていない?」
「そ、そうだったね」

ようやく、自分たちのすることを思い出した親子であった。
54126:04/02/23 01:56 ID:F3HjUs7K
さくらが呪文を唱えだすと、足元に魔方陣が現れた。
「星の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、さくらが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
星の杖を手にすると、さくらはカードを取り出した。
「ソード!」
「ハァーッ!」
ソードを振り下ろすと、モデラーからクロウ・カードが切り離されて実体化した。
「ママ、今だ!」
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」
ピン!という音とともに、星の杖の先で、カードが形づくられる。
まもなく封印されたカードは、龍平の手にすべりこんだ。
「カードは、龍くんの力を認めたんだよ」
さくらがそう言うと、龍平は、手にしたカードを見つめていた。
しばらくして龍平は、さくらにカードを差し出して言った。
「ぼくはカードを使うことができない。だから、やっぱり、このカードはおねえちゃんのだよ」

そのカードは、コピー(模)というカードだった。
55126:04/02/23 01:57 ID:F3HjUs7K
「エドワード、いったい、どういうカードですの?コピーというカードは?」
「その名のとおり、コピーするカードだよ」
「では、どうして、すみれさんの魔力を奪ったりしたのですか?」
「コピーのカードは、儀式で大量に使う、薬や魔符をコピーするために作られたんだ。
ところが、ゴールデン・ドーンの記録によると、そのころのクロウは自分の意思でカードを
作ることが許されていなかった。命令されてカードを作っていたんだ。
クロウは、そこのところが面白くなかったらしい。
できあがったカードは、クロウの魔術がまだ未熟だったせいもあって、
今回のように、細かいところで、余分というか、はた迷惑な力を持つことが多かったんだ」
「それで、すみれさんが、ああなってしまったのですね」
「ああ、それと、大道寺さんがあんなにたくさんフィギュアを作って、カードの力を作動させて
しまうとは思わなかったよ。すみれさんに何かあったら大変だったけど、今回は龍平くんのおかげで
なんとかなったね」
「でも、ちょっと残念ですわ・・・あれだけのフィギュアを、もう作れないとなると・・・」
「・・・何か考えているの?」
「いえ、たいしたことではありませんが」
56126:04/02/23 02:00 ID:F3HjUs7K
そのころ、知美の部屋では・・・

「もう、やめてよ。ぼくはいいんだから」
半分泣きそうになっている龍平に、知美が言った。
「もう少しですから、じっとしてくださいな。さぁ、腕を上げて・・・」
知美はてきぱきと龍平のからだを採寸していた。
「さきほどのバトルコスチューム、すこし、肩がきつくてラインがくずれていましたわ。
龍くんのかわゆさを最大限に表現するためには、少しの妥協もしたくありませんの!」
「そんなぁ。ママ、なんとか言ってよ」
「そ、そうね。でも、どうせ作ってもらうのなら、ぴったりの方がいいと思うし」
さくらのことばははっきりとしなかった。知美のテンションに圧倒されたというのもあるが
(ものすごくかわゆいコスチュームを着た龍くんを見てみたい!)
と、言う思いもあったからだ。
「ひらめきましたわ!さくらさん、もう一度、龍くんにウェディングドレスを着てもらうというのは
いかがでしょう?あのときの龍くんはとってもすてきでしたわ!」
ふたりの脳内に、ウェディングドレス選びの時の龍平が浮かび上がった。
「そ、そうね」
思わず、さくらは激しくうなずいてしまう。
「ほ、ほぇ〜っ!」
母に裏切られた龍平の叫びが大道寺邸にこだました。

<すみれとそっくりなプチすみれ:終劇>
57CC名無したん:04/02/23 11:27 ID:MBHcVHCy
126氏乙
今回も最高の物語でした
次回作も期待
58CC名無したん:04/03/04 22:59 ID:YCmNfEJ9
126さま。いつもお疲れさまです。
さすがに2年ちかく連載されますと、ネタ切れに
なって来ませんでしょうか?

そこで一つありきたりな提案ですが、
季節ネタを使用されてはいかがでしょうか?

今の季節なら、ひな祭り。
すみれと龍平が学校のひな祭り大会に出場。もちろん、

 お内裏様=すみれ お雛様=龍平

それをうっとりと見つめる知美。そこにカードのいたずらが。
さあどうなる? がんばれすみれ! かわいいぞ龍平!(笑)

このネタはご自由に改変されて結構です。がんばってください。
59CC名無したん:04/03/05 13:25 ID:yIdqNKwI
ホリックの侑子さんとかは出ないんですか?
60CC名無したん:04/03/05 22:20 ID:sc56UcM4
58ですが、少しネタの詳細追加を。

「ひな祭り大会」というのもなんか変な話ですが、
そのような行事=ミスコンみたいなカップルコンテスト(?)が
行われるという設定。学校でも地域でもいい。
(いや、地域(友枝町)のカップルコンテストがいいか。)

もちろん結果としては、お内裏様=すみれ お雛様=龍平 ということになるんですが、
当初二人は お内裏様=龍平 お雛様=すみれ という予定。
ところがそうは問屋がおろさないのが知美ちゃん。
知美ちゃんが甘言を弄して二人の衣装を用意する。
コスチュームに着替え終わった姉弟が(自分たちの姿に)唖然としている
ところに、カードの気配がする。
お雛様姿の龍平がさらわれそうになる。すみれたちが追いかける。

ここまで書いたら、なんだか自分が書きおろす方がいいような…(笑)
61CC名無したん:04/03/06 14:37 ID:NIu4UOit
原案58氏、執筆126神 すみれとさくらとひなまつり(仮)
62CC名無したん:04/03/07 00:22 ID:Ah5VBiLD
なんだか不思議な流れだが
126氏は126氏で好きなように書いてくれ
63126:04/03/22 02:41 ID:74VyPDFF
ケロちゃんにおまかせ!

みな、元気か!
これさえ見れば元気もりもり、花粉症も吹き飛ばす
ケロちゃんにおまかせの時間がやってきたでぇー!

今日はすてきなアイディアをお寄せいただいた >>58 さんに >>126 からの伝言があるでぇ!
伝言は、わいがこうやってもらっとる。なになに・・・
「季節ネタは、2ヶ月前には振ってもらわないと間に合わないです」
なんや、いけずな返事やなぁ。3週間も待たせてこないな返事か。
けど、>>58 さん、気ぃ悪うせんといてぇやぁ。
>>58 さんのゆうたとおりに話始めると、わいがせっかくはっておいた伏線が台無しに
なってしまうんや。なんせ、龍平が○×☆しまうと、すみれは≒лЩなってしまうさかい。

まぁ、すみれとの話も少し空いてしもうたけど、新学期からは放送も始まることやし、
これからも、わいのナイスで小粋な大活躍をたぁーっぷりとお見せするでぇ!

みなも新学期はがんばりぃな!
ほななぁ〜。
64126:04/03/22 02:41 ID:74VyPDFF
次回予告
ほぇ〜!
知美ちゃんが、あたしと龍平のフィギュアをコンテストに出品したんだって!
しかも、張(チャン)教授と桃矢おじさんが、審査員だなんて。
あたしたちが会場になった友枝美術館に行くと、そこには魔力の気配が。
たいへん!このままだと美術品がなくなっちゃうよ!

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれの怪盗初挑戦!?

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
65CC名無したん:04/03/22 10:16 ID:8GaTE7S7
ケロおまでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
66CC名無したん:04/03/22 11:38 ID:7Ry98uRM
サンプル動画あり■★■北朝鮮50分女子小学生 女子中学生 女子高
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f18429991
■★■北朝鮮美少女ビデオ:女子小学生女子幼稚園児 
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g16866383
67CC名無したん:04/03/22 22:48 ID:qyJChVHo
久々の更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
126氏乙です。
68CC名無したん:04/03/25 21:27 ID:X8eBP1cD
久々の126氏キテタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!

>わいがせっかくはっておいた伏線

っていうのがひじょーに気になります。先のことになると思いますが、
どうなるのか今から期待してます。(*´Д`)

まずは次回、楽しみです!
69126:04/04/01 22:52 ID:rs+BEguv
「おうおう、よく食うなぁ。誕生日だっていうのに」
「おにいちゃん!」
「桃矢、だめだよ。せっかくのさくらちゃんの誕生パーティなんだから・・・
あ、ごめんね。ついさくら『ちゃん』って呼んじゃって」
「いいんです、気にしませんから」
雪兎おじさんの言葉に、ママがあわてて首をぷるぷると横に振る。
「まぁ、いくつになっても怪獣なんだからな」
「さくら、怪獣じゃないもん!」
みんなが、どっと笑う。今日は、ママのお誕生日。パパとあたしと龍平、それに藤隆おじいちゃんや
桃矢おじさん、雪兎おじさん・・・とにかくみんなが集まってパーティを開いている。
みんなにお祝いされて幸せそうなママ。そして、そんなママを見つめているパパも幸せそうだ。
「みなさん、ありがとうございます。お仕事や学校を終わってから来ていただいて」
「いや、平日でよかったよ」
桃矢おじさんが、意地悪そうに言う。
「もし、こんなパーティを日曜日にやっていたら、俺たちは料理作りで疲れ果てて
パーティどころじゃなかったぞ」
「ご、ごめんなさい!」
思わず、あたしはあやまった。今日の、ママの誕生パーティの料理、あたしと龍平とパパで
作るつもりだったんだけど、作り始めたら、材料が足りなかったり失敗したりで、
結局、藤隆おじいちゃんや桃矢おじさんに手伝ってもらったんだ。
というより、半分以上はふたりに作ってもらったぐらいだ。
(それにしても、木之本家って、どうして、みんな料理がじょうずなんだろう)
あたしがそんなことを考えていると、
70126:04/04/01 22:53 ID:rs+BEguv
「ほんとうにおめでとう、さくらさん」
藤隆おじいちゃんが口を開いた。
「これからも、小狼くんと、すみれさん、龍平くん、みんなと元気で仲良く暮らしてくださいね」
「ありがとう、おとうさん」
ママは、おじいちゃんにもらった花束とプレゼントを手に取りながらお礼を言った。
「残念なんですが、私たちは明日から発掘の準備がありますから、そんなにゆっくりできません。
そろそろ、桃矢くんたちと帰ろうと思うんですが」
「あ、じゃ、その前に、デザートを出しますから、それを食べていってください」
あたしは、あわてておじいちゃんに言った。
「デザートだけは、おねえちゃんが作ったんです」
龍平が余計なことを言う。
「『だけ』ってなによ!『だけ』って!他にも作ろうとしたけど、その、分量を間違えたり
焦がしたりで・・・」
「すみれさんは、がんばったんですね。じゃ、そのおいしいデザートをいただいてから
帰りましょうか」
「は、はい!今、持ってきます!」
あたしは、冷蔵庫の方に行った。
そして、フリーザのドアを開けると・・・
71126:04/04/01 22:55 ID:rs+BEguv
「・・・どうしよう。まだ、凍っていない・・・」
あたしが作ったジェラートはまだ凍っていなかった。時間が足りなかったんだ。
「・・・こんなの、食べてもらえないよ・・・!」

その時、あたしは魔力の気配を感じた。そして、小さな声を聞いた。

(フリーズ)

すると、ジェラートが見る見るうちに凍っていった。これなら、おじいちゃんたちに
食べてもらえそうだ。

「ありがとう、ママ。来年の誕生日パーティは、きっとおいしい料理やデザートを作れるように
なるからね」
あたしは、どこかに隠れているはずのママにそう言って、ジェラートの盛り付けを始めた。

<誕生日番外編:終劇>
今日は誕生日だということを思い出して、あわてて書きました。(ネタ切れ中の 126)
72CC名無したん:04/04/01 23:24 ID:FyvPXtC/
キナスッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

ほのぼのいいのう
73CC名無したん:04/04/03 02:23 ID:g+Tt1GHU
126氏キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!

ネタ切れとのことで非常に苦しまれている中、こういうほのぼのネタありがと
うございます。
(就活でストレス貯まりっぱなしの私にはいいですわ〜)
74CC名無したん:04/04/04 22:55 ID:RmwGsOX+
>>「さくら、怪獣じゃないもん!」
私も笑わせてもらいました。
このほのぼの感、良すぎです。情景が目に浮かぶわ・・・・。

ところで、前スレがdat落ちしてだいぶ経つけど、過去ログ倉庫にもまだないね。
いつhtml化するんだろう?
前スレで読めなかったところがあるから、ちょっと気になって・・・・。
75CC名無したん:04/04/05 00:33 ID:q7pJHRhj
126氏、乙です!
76126:04/04/05 01:05 ID:T39EncFn
「じゃあ今日のホームルームはこれで終わり。みんな、またあしたね」
神宮司先生のことばで1日の授業は終わった。今日はクラブもないし・・・と思っていると
あたしは声をかけられた。
「木之本さん」
「なに?衛(ウェイ)くん?」
「今度の日曜日、空いてる?」
いきなりそんなことを聞かれてあたしはちょっとあわててしまう。
ひょっとしたら顔が赤くなっているのかも・・・
「え? と、特に決まっていないけど・・・」
「これ、おばあちゃんからもらったんだけど」
差し出されたのは、1枚のチケット。
「・・・『友枝フィギュア・コンテスト』?衛くん、フィギュアって、そんなに詳しくないって
言ってたよね?どうして、こんなチケット持ってるの?」
「うん、ぼくはね。実はおばあちゃんがそのコンテストの審査員をしてるんだ」
「そ、そうなんだ」
あたしもフィギュアには詳しくないので、どう答えたらいいのかわからないくて困っていると
「それは、奇遇ですわ!」
知美ちゃんが目をキラキラさせて、話に入ってきた。
「わたくしも、すみれちゃんをお誘いしようと思っておりましたの」
見ると、知美ちゃんの手にも同じチケットがあった。
「知美ちゃん、どうしてそんなチケットを?」
「フィギュアを出品いたしましたの。出品者は2枚チケットをいただけますのよ!」
「出品って、まさか・・・あたしのフィギュアを出品したなんて・・」
「そのとおりですわ!」
77126:04/04/05 01:07 ID:T39EncFn
あたしと衛くんの頭におっきな汗が浮いた・・・
「大道寺さん、木之本さんのフィギュアを出品したの?」
「はい。すみれちゃんと龍くんのフィギュアを出品いたしました」
「???」
あたしと衛くんの目が点になる。
「ど、どうしてあたしだけじゃなく、龍平のフィギュアも?」
「この前、さくらさんといっしょに龍くんのデータもお取りしましたから」
「ママといっしょに?」
そう言えば、この前、龍平がコピーのカードさんをあたしに渡してくれたときに、
そんなことを言っていた。
衛くんが不思議そうに言う。
「でも、このコンテストって友枝美術館の主催だから、フィギュアの題材を美術品から
とらないとダメなんだよね。
木之本さんのフィギュアを出品するのって、無理があるんじゃないかな?」
「ええ、そのためか、参加賞しかいただけませんでしたわ〜」
「「そ、そうなんだ・・・」」
意味のない知美ちゃんのテンションに、あたしと衛くんの頭におっきな汗がまた浮いた。
そして、あたしはあることに気がついた。
「でも、題材が美術品っていうと、あまり参加者がいないんじゃない?
フィギュアって、だいたいアニメやゲームのキャラを使うんだし・・・」
「そうなんだよ。それでチケットが余っていて、おばあちゃんが木之本さんにも、って
チケットをくれたんだ。来てくれたら、お礼にうちでアフタヌーンティーをしたいって
おばあちゃんが言っていたよ」
「そうなんだ」
78126:04/04/05 01:08 ID:T39EncFn
張(チャン)教授の入れてくれるお茶はとってもおいしいんだ。
お茶につられたってわけでもないけど、あたしは、衛くんのチケットをもらうことにした。
「では、このチケットは龍くんに渡してくださいな」
「え?龍平も?」
「ええ、わたくしはこれからクラブがありますから、すみれちゃんにお願いします」

その時、校庭から衛くんを呼ぶ、クラスの男の子たちの声がした。
「衛くん、そろそろサッカー始めるよ!」
「ああ、今行くよ!じゃ、木之本さん、チケットもらってくれてありがとう。
それにしても、おばあちゃんがフィギュアの審査をするなんて、思ってもみなかったよ」

そして教室を出て行く衛は、小さな声でつぶやいた。
(それに、あんなことも考えているなんて・・・ね)
79CC名無したん:04/04/08 22:59 ID:LEPJUIXc
おっと、もう更新されてる。
しかしすみれと龍平のフィギュアを出品するとは何考えてるんだ(w>知美
願わくば俺が一体欲しい(;´Д`)

今回の件でエドワード一派が何やらいろいろ企んでそうなヨカン。どうなることやら。
80CC名無したん:04/04/11 15:30 ID:EdqQrtHL
いまさらだけど、126さんの>>69-71に付け加えで一筆させてもらいます。


「すみれ。ちょっといいか?」
ママのお誕生パーティーもお開きとなり、帰り支度を始めたパパがあたしを呼んだ。
「何? パパ」
(いいから、ちょっと来い)
急に小声になったパパ。
あたしの視線の先にいるパパは、なんだか気まずそうな顔をしていた。
(悪いが、これをあとで、さくらに渡してくれ)
と、パパがあたしに差し出したのは、一通の手紙。
「ほえ? どうして?」
(・・・・俺の性格をわかってるなら、そんな事は聞くな)
パパは、顔が真っ赤になっていた。今のパパ、なんか可愛い。
「パパ。これってもしかして」
(シッ! とにかく、確かに渡したからな。頼むぞ、すみれ)
「はいはい」
81CC名無したん:04/04/11 15:33 ID:EdqQrtHL
パパが香港へ帰って行った後、あたしは自分の部屋で、パパがあたしに託していった
手紙をこっそり開いて見た。
短い文章の漢文だったけど、あたしでも読めた。

----------------------------------------------------------------------
さくら、誕生日おめでとう
こんな事を面当向かって言えないから、手紙に託す

俺は直接、おまえ達を助けてやる事ができないのはわかっていると思う
これからも、すみれや龍平の事を頼む
施先生にもよろしく言っておいてくれ
いつか、俺がおまえ達と毎日一緒に暮らせる日が来るといいな

 我 愛 汝      これからも

李 小 狼
----------------------------------------------------------------------

読んでいて、あたしまでどきどきしてきた。
これって、完全にラブレターじゃない。

「すみれぇ? ちょっと降りてきて」

一階からママの声が聞こえた。
「あ、はぁい!」
あたしは手紙をまた封筒に入れ直すと、わたわたと一階に降りて行った。

ママに、いつ渡そうかな? ・・・・パパからの恋文。
82CC名無したん:04/04/11 15:41 ID:EdqQrtHL
以上です。
駄文乱筆スマソ
83126:04/04/12 01:02 ID:EgmzwYcf
「ただいまーっ」
「おかえりなさい、すみれちゃん」
「お腹すいたーっ。おやつ、おやつ」
あたしは冷蔵庫に直行する・・・と、
「ほぇ?」
ダイニングのテーブルに、見覚えのあるものを見つけた。
「ママ、これって?」
「『友枝フィギュア・コンテスト』のチケットよ」
「それはわかるけど・・・どうして?ママはフィギュアって興味ないでしょ?」
「おにいちゃんがくれたの」
「桃矢おじさんが?桃矢おじさんが来てたの?」
「うん。おばあちゃんのホログラムを直しに来てたの」

そして、ママはその時のことを話し出した。

84126:04/04/12 01:03 ID:EgmzwYcf
「よし・・・と。これでビデオドライバの更新が済んだぞ」
「ありがとう、おにいちゃん。わたし、こーゆーのは全然にがてだから」
まもなく、ふたりの目の前に母親の姿が浮かび上がった。
「こんにちは、おかあさん。わたしたちは、きょうも元気です」
さくらが、再び現れた母親のホログラムに語りかける。
2、3日前から、その機械の調子が悪くなった。原因は、父親の家にあるサーバーが
バージョンアップして、うまく同期が取れなくなったためだった。
ドライバの更新ボタンをクリックすればいいのだが、さくらはそういうのは
すべて桃矢にまかせていたのだ。
「うまくいったようだな」
「うん。ありがとう。今、お茶を出すから飲んでいかない?」
「ああ。たまには、怪獣の出すお茶でも飲んでみるか」
「えへ」
桃矢は不思議に思った。
「どーした?いつものリアクション(『さくら、怪獣じゃないもん!』のこと)がないじゃないか」
「今日はね、ちょっと違うの。張(チャン)教授に教わった方法で、お茶を入れたんだ。
飲んでみて。おいしいんだから」
「そっか。張教授か」
桃矢は近くにあったいすに腰をかける。
「張教授と言えば・・・さくら、今度の日曜日、空いているか?」
「特にないけど・・・なんで?」
お茶を用意しながら、さくらが答える。
「実は、頼み事があるんだ」
桃矢は胸ポケットから何かを出すと、テーブルに置いた。
85126:04/04/12 01:05 ID:EgmzwYcf
「『友枝フィギュア・コンテスト』のチケット?おにいちゃん、なんでこんなものを持ってるの?」
「いろいろあってな、審査員をやってるんだ」
「おにいちゃん、あんまりヲタクっぽいことしない人だと思っていたけど」
「このコンテストは、友枝美術館が主催なんだ。うちの大学から、俺と張教授が審査員という
かたちで参加してるんだ」
「審査員って、おにいちゃん、フィギュアわかるの?」
「あんまし。ただ、フィギュアのテーマがアニメやゲームじゃなくて、美術品なんだ。
俺たちの審査は、フィギュアの衣装やジオラマの時代考証がメインになる」
「ふーん」
アニメなどのヲタク産業が、マスコミの経済面で取り上げられたり、政府が補助金を出すように
なってからずいぶんになる。今度のコンテストもそういったものなんだろうな、とさくらは思った。
「それで頼み事って?」
「張教授が、俺にコンテストにはかすみといっしょに来てくれと言うんだ。教授も、あの
エドワードって子を連れてくるそうだし、終わったらいっしょにアフタヌーンティーをしたいんだと」
「それなら、行ってもいいわね」
「かもな」
桃矢が飲みかけのティーカップをテーブルに置きながら言った。

「・・・と、いうわけなの」
「そうなんだ。あたしもチケットをもらっているんだ」
あたしは、衛くんと知美ちゃんからもらったチケットをママに見せた。
「じゃあ、みんなでいっしょに行きましょう。おいしいお茶もいただけるし」
「うわーい!楽しみ!」
86126:04/04/21 00:42 ID:AGjCiT9G
そして、コンテストの日。
あたしたちは、友枝美術館にあるコンテスト会場に向かっていた。
会場になっているホールに行くには、いろいろな絵が展示されている廊下を通っていく。
「ママ・・・じゃなかった、かすみちゃん、こっちだよ」
龍平が、かすみちゃんになっているママに声をかけたとき、
「あや?」
ママが足を止めた。
「どうしたの?」
「この絵・・・」
ママが、1枚の絵を見つめている。窓の外から女の子が部屋の中を見て笑っている絵だ。
絵の説明には『微笑み 橘 天海 作』と書いてある。
「ママ、この絵、ほんの少しだけどカードの気配みたいなの感じるよ」
「よく気付いたわね。この絵には、サイレントのカードが付いていたのよ」
「そうなんだ」
ママは、ここでもカードさんを封印していたんだ。
あたしは、知美ちゃんのおうちで見たビデオを思い出した。
確か、シャドーのカードさんを使って封印したんだよね。
87126:04/04/21 00:43 ID:AGjCiT9G
『微笑み』の絵を過ぎて、会場に向かっていくと
「おねえちゃん、あれ、大道寺さんじゃない?」
「本当だ。知美ちゃん・・・」
あいさつをしようとすると、知美ちゃんはおとなの男の人と熱心に話をしている。
「・・・よく知っているね。そんなことを」
「では、もうひとつお聞きしたいのですが、御社では格闘技も楽しめるタイプのフィギュアを
開発中だとか・・・」
「ど、どうして、そんなことを!?」
男の人はちょっとパニックになっている。
「お〜い、おがたぁ〜」
突然、声がすると、その男の人はあわてだした。
「チ、チーフが呼んでる!ごめん、また、今度ね!」
男の人は会場に向かってダッシュしていった。
「おはよう、知美ちゃん」
「おはようございます、みなさん」
「知美ちゃん、今の人は?」
「コンテストを後援しているピフル社の方ですわ。フィギュアのことなどをお尋ねしてましたの」
「新製品とか、聞いていたの?」
「それもございますが・・・今、母とピフル社の買収を検討しておりますの」
「「「ほぇ?」」」
よくわからないけど、あたしたちの頭におっきな汗が浮いた。この親子って・・・
88126:04/04/21 00:45 ID:AGjCiT9G
「よっ!」
その時、あたしたちは声をかけられた。桃矢おじさんだ。
すぐそばには、張教授と衛くんもいる。
ママが、
「おはよう。久しぶりだよね、衛くん」
とあいさつすると、衛くんは顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。
「お、おはよう」
「ほぇ?」
ママは、そんな衛くんを見て、不思議そうだ。
(ほんとう、たいへんですわね)
知美ちゃんが、そっとあたしにささやいた。
(さくらさんは、ふんわりですから)
(知美ちゃん?)
(母が申しておりました。さくらさんは、とってもふんわりなので小狼さんもたいへんでしたって)
(ママがふんわりって?)
あたしがそう聞くと、
(ほほほほほ・・・)
知美ちゃんは、楽しそうに笑っていた。

「それでは、みなさん、そろそろ時間なので会場に入りましょう。わたくしと木之本助教授は
審査員なので、あちらの方に参ります。みなさんは、そちらの受付からどうぞお入りください」
張教授がそう言うと、あたしたちは会場に入っていった。
89CC名無したん:04/04/21 18:58 ID:ekOtAO2T
乙!
おがた(w
90CC名無したん:04/04/21 20:40 ID:MiN5ZKYn

いつもながらすばらしいですな
91CC名無したん:04/04/22 01:37 ID:6BM7DwOK
おがた(wキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
126さんのはこういった所に遊び心があって、いつも楽しんでます。
ありがとうございます。
92CC名無したん:04/04/23 22:21 ID:SoYJ6Xai
乙。
おがたなにしてんだw
そして買収を考える親子ワラタ
93CC名無したん:04/04/24 10:26 ID:ghda38UA
チーフってことはやっぱりいっちゃんだよな・・・。
94126:04/05/09 22:59 ID:GnlAh5DM
「チケットをお見せください。座席をご案内します」
あたしたちは、受付で案内された。

(ラッキーかも・・・)

あたしの席は、衛(ウェイ)くんのとなりだった。
たぶん、衛くんからもらったチケットだから、続き番号だったんだろう。
そして、知美ちゃんと龍平が隣どうし、ママは入り口のそばの席になった。
「かすみさんの席とは離れちゃったね」
ママのほうを見ながら衛くんが言う。あたしはちょっとおもしろくなかったけど、
「仕方ないよ。チケットで席が決まっているみたいだし」
「そうか。それじゃ仕方ないね」

(それにあの席のほうが都合がいいし)

そのときのエドワードのつぶやきは、すみれには聞こえなかった。
95126:04/05/09 23:01 ID:GnlAh5DM
コンテストが始まった。
けれども・・・その、やっぱり、あたしにはつまらなかった。
興味のないおはなしをずーっと聞かされるのは、つらい。
桃矢おじさんや張教授も、つまらなそうだった。
ただ、審査員のひとりが、「にょろ〜」としているのはおもしろかった。
あとで知美ちゃんから聞いたんだけど、にょろ〜としていたおじさんは、
ピフル社で新製品の開発をしている、とてもすごい人だそうなんだ。

「では、最優秀賞の発表を行いたいと思います。発表は、友枝美術館長でもあり、本コンテストの
審査委員長でもある橘優希さんにお願いします」

やっと、コンテストも終わりだよ〜、これでアフタヌーンティーが楽しめるよ〜、と思ったその時、

(これは・・・クロウ・カードの気配だ!)

(ママ!)

あたしはママの方を見た。ママはあたしの方を見てうなずくと、席を立って会場を出ていった。
ママもカードの気配がわかったんだ。あたしも席を立とうとしたけど
「どうしたの、木之本さん?もうすぐ、発表だよ」
衛くんが、あたしの顔をのぞきこんだ。
「う、うん」
(どうしよう・・・クロウ・カードが現れるかもしれないのに・・・)
あたしは、席にすわりなおすしかなかった。
96126:04/05/09 23:03 ID:GnlAh5DM
「・・・誰も見ていないわね」
さくらは、まわりに誰もいないのを確かめた。そして、星のペンダントを取り出すと
「星の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、さくらが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
そして、カードを取り出した。
「我の姿を映し、もうひとりの我となれ、ミラー!」
現れたミラーに、さくらは言った。
「クロー・カードの気配がするの。わたしは外で見張るから、ミラーさんは会場に戻って。
すみれちゃんやおにいちゃんがいるから、何かあったら助けてあげて」
「はい」
ミラーが会場に戻るのを見届けると、さくらはもう1枚のカードを取り出した。
「フライ!」

「気配がだんだん強くなっている・・・」
友枝美術館の上空にさくらはいた。
「さくら〜っ!」
「ケロちゃん!来てくれたのね!」
「なんや、このごっつい気配は・・・」
「わかんない。さっきからだんだん強くなってきているの」
「すみれは?」
「コンテストの会場よ。席が奥だから出てこられないのよ」
「こないな時に・・・」
97CC名無したん:04/05/15 18:47 ID:UAlbVzkk
更新キテタ
にょろ〜(w
98☆ INFOMATION ☆:04/05/16 07:37 ID:KeQbn2ty
当スレの関連スレ「ミラーのお留守番」がcomic4鯖に移転しました。スレ番はそのままで、URLの頭をcomic4.2ch.netに書き替えれば閲覧できます。
99126:04/05/17 00:57 ID:pBfVmIr5
(あれは、ミラーさんだ)
会場に戻ってきたのは、ママではなくてミラーさんだった。
(ということは、ママは外にいるんだ)

その時、クロウ・カードの気配が一段と強くなった。

(来る!)

あたしが、そう思ったとき、館内に警報が鳴り響いた。
「なんなんだ!」
「なにが起こったんだ!」
会場がざわついた。
「落ち着いてください!みなさん、落ち着いて、席でお待ちください!」
司会者の人が一生懸命に会場のみんなを落ち着かせていた。

そのころ、友枝美術館の警備センターはパニックになっていた。
「何が起きたんだ?!」
「わかりません!美術品の防犯センサーが反応しています!誰かが美術品を展示場所から動かそうと
しています!」
「ほとんどすべてのセンサーが反応しています!」
「すべての作品に?!」
「防犯カメラには異常ありません!何も映っていません!」
「どういうことなんだ?!」
とにかく、異常事態だった。
100126:04/05/17 00:57 ID:pBfVmIr5
「さくら、これは?」
「スルーのカードだわ。友枝美術館にある、美術品をどこかに持ち去ろうとしているのよ!」
「そやけど、なんでや?」
「わからない。けど、なんとかしなくちゃ」
さくらは、カードを取り出した。
「シールド!」
友枝美術館全体が、シールドに包まれた。

(ママ、カードを使ったんだ)
あたしは、会場でいらいらしていた。クロウ・カードがなにかを起こそうとしているのは
わかるんだけど、隣には衛くんがいるし、入り口までの席にはいろいろな人がすわっているから、
出ていけない。龍平も、心配そうにあたしのほうを見つめている。
(何が起ころうとしているんだろう?)
あたしは、クロウ・カードの気配とママの魔力の気配が強くなっているのを感じながら、
ただすわっているしかなかった。
101126:04/05/17 00:59 ID:pBfVmIr5
「さくら、だいじょうぶか?!」
「だ、だいじょうぶ!」
友枝美術館の上空で、さくらたちは叫んでいた。
「主のいないスルーは、何かをスルーさせようとする。そのときの力は、ごっつう強いんやで!」
「わかってるよ!」
さくらは杖を握りなおした。
友枝美術館を守る、シールドがブルブルと震えている。スルーの魔力から美術品を守っているのだ。
「お願い、さくらといっしょにがんばって!」
さくらは、さらに魔力を集中させる。
だが、スルーの力もさらに強まった。
「負けるな、さくら、根性見せてみぃ!」
だが、さくらにケルベロスの声に応える余裕はない。その表情がさらに厳しくなった。

「ほぇ?」
ふっと、スルーの力が弱くなった。思わず、さくらの気も緩んでしまった。
「あかん!」
次の瞬間、スルーの力が戻った。そして、1枚の絵がシールドを突き破る。
「やられた!」
「あ、あの絵は!」
その絵は、あっという間に、スルーの持つ空間の中に消えていった。
102126:04/05/24 01:34 ID:Qf91EW8t
「・・・ったく。今日はさんざんだったな」
桃矢おじさんがぼそっと言った。
「仕方ないですよ。コンテスト中にあんな騒ぎになるんだもの」
龍平が桃矢おじさんに言った。
「確かに仕方ないけれど・・・アフタヌーンティーがお流れになったのは、残念だったな」
あたしも、そうつぶやいた。

もう夕方になろうとしている。
カードの気配とママの魔力の気配がして、そしてその気配がふっと消えたとき、友枝美術館では
1枚の絵が盗まれたということで大騒ぎになってしまった。
あたしは、ママにケータイで連絡をとろうとしたんだけど、だめだった。美術館って、
鑑賞のじゃまにならないように、ケータイが使えなくなる妨害電波が使われているんだ。
それで、コンテストの方はなんとか終わったんだけど、警察さんが来て、取調べが終わるまで、
あたしたちは会場で待つしかなかったんだ。

「残念ですが時間も時間ですし、アフタヌーンティーは次の機会にということにしませんか」
「そうですね。今日は、私がこの子たちを送りますから」
「わかりました。わたしは、この子(エドワード)と帰ります。木之本助教授は、みなさんを
よろしくお願いします」
そんな桃矢おじさんと張(チャン)教授の会話の後、あたしたちは公園の中を歩いている。
103126:04/05/24 01:36 ID:Qf91EW8t
(さっきの気配は確かにクロウ・カードの気配だった。
絵が盗まれたのも、きっとそのカードのせいなんだ)
あたしが考え込んでいると、桃矢おじさんが、ポンっとあたしの肩をたたいた。
「元気ないな」
「え・・・そんなこと・・・ないです」
「腹すいてるのか?」
「そ、そうですね」
考えてみたら、確かにお腹がぺこぺこだ。
「そっか。じゃ、今日はひさしぶりに、俺が晩飯でも作ってやるか」
「いいんですか?」
桃矢おじさんは、料理がとても上手なんだ。
「まぁな。せっかくの機会だ。すみれや龍平も、いつも怪獣の作る飯ばっかり食っていないで、
たまには、ちゃ〜んとしたもんを食わないと・・・」
桃矢おじさんがそう言いかけたとき、
「な〜んですってぇ〜!」
「うゎっ!」
ママが突然現れた。
「だれが怪獣ですって!」
かすみちゃんの姿のままで、ママが桃矢おじさんにつめよる。
「おお!怪獣さくらのどん現る!」
「さくら、怪獣じゃないもん!」

ママと桃矢おじさんの、お約束の会話だった。
104CC名無したん:04/05/24 13:43 ID:jr+Mz0Eq
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
105CC名無したん:04/05/28 21:32 ID:8yqw/TCI
126氏、乙
106CC名無したん:04/05/29 02:58 ID:I9fvKosj
126氏キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

かすみちゃんに癒されました(*´Д`)
107126:04/05/31 01:34 ID:eGBYxUxe
「キィーッ!!!」
ママがキレて、桃矢おじさんに蹴りを入れようとする。これもお約束だ。
桃矢おじさんって運動神経はばつぐんなんだけど、なぜかママの蹴りだけは入っちゃうんだ。
そのとき、
「あの・・・さくらさん」
ミラーさんだ。
「おにいさまは、すみれさんを元気づけようとして、ああおっしゃったんだと思います」
ミラーさんのことばに、ママが固まった。
そして、蹴りを入れようとしていた足を下ろして、そろえなおした。
「そ、そうだよね」
ママは照れくさそうにミラーさんを見た。
桃矢おじさんは、そんなママとミラーさんを見比べたあと、ミラーさんに
「サンキュ」
「いえ、とんでもありません」
ミラーさんは、少しうつむいたけど、そのほおは赤くなっていた。

「すてきですわ」
「と、知美ちゃん!」
いつのまにか、知美ちゃんがそんなミラーさんたちを撮影していた。
「ミラーさんの優しさも、1秒たりとも見逃せませんわ!」
「きょうもビデオを持っていたの?」
「もちろんですわ」
知美ちゃんがビデオを持っているなんて、あたしは今の今まで気がつかなかった。
いったい、いつもどこに持っているんだろう。
108126:04/05/31 01:37 ID:eGBYxUxe
「みんなぁ〜、ここにおったか〜」
「ケロちゃん!」
そのとき、ケロちゃんがあたしたちの方にやって来た。
「ケロちゃん、来ていたの?」
「ああ、クロウ・カードの気配がしたときから来とった」
「ひょっとして、ママといっしょだったの?」
「そや。けど、騒ぎがあってから、美術館は立入禁止になってしもうたやろ?
ケータイも通じんし、わいら、すみれたちが出てくるまであっちの方で待っとったんや。
そしたら、突然さくらが『なんですって!おにいちゃん!』と叫んだかと思うと、
ごっついスピードで、わいのところからダッシュして行きよったんや」
「そ、そうなの・・・」
あたしは、ママが怪獣ということばにとっても敏感だということがよ〜くわかった。
「とにかく、みんな無事だったようやな」
「うん。ところでケロちゃん、さっきの騒ぎって、やっぱりクロウ・カードなの?」
あたしが聞くと
「そうや。スルーのカードのしわざや」
「スルーって、通り抜けるって意味だよね?」
「その通りや。主のいないスルーは、何か気に入ったもんを見つけたら、それを自分の中に
通り抜けさせようとする。今回は、なんでか知らんけど、友枝美術館の展示品をねらったようやな」
「じゃ、さっき、あたしが感じた、ママとカードの気配は?」
「さくらが、スルーさせないようにシールドのカードで守ったんや。
そやけど、カードの方が1枚上手(うわて)やったな」
「そうね」
ママがうなずいた。
109126:04/05/31 01:39 ID:eGBYxUxe
「スルーの力は、ごっつう強力なんや。さくらでさえ、本気でかからんとだめやった。
けど、急に力が弱くなってな」
ケロちゃんが、ママの方を見る。
「思わず、ママも力を抜いてしまったの」
「そしたら、急に力が戻ってな、あっというまに1枚だけ絵がスルーしてしもうたんや。
フェイントをかけられたんやな」
「・・・そんな。ママの力でもダメだなんて・・・そんなカード、封印できるかな?」
あたしは心配になった。
ケロちゃんは、あたしの正面にまでやってきて、腕を組んだ。
「すみれの心配ももっともや。さくらがスルーを封印したときも、7日だか8日かかって
やっとの思いで封印したんや」
「そ、そうなんだ」
あたしは、ますます心配になった。
「けど、そないに心配せんでもええ。スルーのカードを封印する方法はわかっとるでぇ。
なぁ、さくら!」
「ママ、ほんとうなの?」
「そうよ。だから、ケロちゃんの言うとおり、よけいな心配をする必要はないわ」

そのとき、
「・・・この気配は?」
「スルーのカードの気配や!カードのやつ、1枚の絵しかスルーできんかったさかい、
がまんできずに出てきたんやな。すみれ、さくら、カードキャプターの出動やで!」
「「うん!」」
110CC名無したん:04/06/02 03:56 ID:GnVye4Lx
126氏キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
毎回毎回、良作だと思います。
本当にお疲れさまです。(*´∀`)
それとありがとうございます。
111126:04/06/07 01:39 ID:P4IqDFqK
ママは星のペンダントを取り出した。足元に魔方陣が現れる。
「星の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、さくらが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」

そしてあたしの足元にも魔方陣が現れる。ピアスが耳からはずれて、目の前に移動する。
「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」

カードの気配がだんだん強くなっていく。
「カードはあっちの方や。すみれ、さくら、ちゃっちゃと行くでぇ!」
ケロちゃんが空へ飛んでいった。
「ケロちゃん、待ってったら・・・フライ!」
あたしとママはケロちゃんをフライのカードさんを使って、ケロちゃんを追いかけた。

「おふたりとも・・・りりしいですわ〜」
空を行く親子を幸せそうに撮影する知美を見ながら、
(地上から撮っているはずなのに、後から見せてもらうと、なぜか上空からのアングルに
なっているんだよね)
そうは思いながらも、なぜかそのツッコミを口に出せない龍平だった。
112126:04/06/07 01:41 ID:P4IqDFqK
「ねぇ、ケロちゃん、スルーのカードさんって、どんなふうにして封印するの?」
ケロちゃんに追いつくと、あたしは聞いた。
「主(あるじ)のいないスルーは、何かを自分の中に通り抜けさせようとする。
スルーを封印するには、スルーの中に入って、通り抜けずに入り口に戻るんや。
そうすれば、スルーのカードは、入り口まで戻ったもんの力を認めるさかい、封印できるんや」
「そうなんだ。でも、どうしてママが封印するのに、長い時間がかかったの?」
「スルーの中に飛び込むってことは、スルーの世界に入るっちゅうことや。
そやから、そん中では、スルーの力がごっつう強うなるんや。
さくらがなかなか封印できんかったのも、フライやジャンプでは、ぜんぜん、入り口まで戻れなくて、
出口までスルーされてしまったんや」
「じゃ、どうやって封印したの?」
「ウッドや」
「ウッドさんで?」
「8日めやったかな、さくらが、スルーん中でウッドをめいっぱい繁らせよった。
そしたら、スルーのやつ、風邪ひいて、のどがいがらっぽくなったときみたいに、
わいらがじゃまになったんやな。スルーのやつ、思わずせき込みようにして、
わいらを入り口に戻しよったんや」
「そっか」
「すみれもウッドのカードを持ってるやろ?今回は、さくらとふたりでウッドのカードを使えば、
一発で封印や!」
「「うん!」」
113126:04/06/07 01:42 ID:P4IqDFqK
さくらさんたちの姿が見えなくなったころ、あの人が私に尋ねました。
「さくらたちが封印しに行ったのは、スルーとかいうカードだと言ったな」
「はい」
「通り抜ける、って意味のスルーだよな」
「はい」
「ひょっとして、星篠高校で、さくらが空中から抜け落ちて来たときのカードか?」
「はい」
私がそう答えると、あの人の表情が険しくなりました。
「あの時、君がいたからこそ、さくらは大丈夫だったんだ。今回は、大丈夫か?」
「さくらさんとすみれさんなら、きっと、大丈夫です」
私は笑顔を作って、答えました。けれども、やはりわかっていたのでしょうか、
あの人の表情は厳しいままでした。
「どうしたんですか?」
龍平さんと大道寺さんが心配そうに聞いてきました。
「さくらたちが心配だ。龍平、龍平はカードの気配はわかるか?」
「うん。学校の方向から感じるよ」
「よし、行こう」
私たちは友枝小学校へ向かいました。
114CC名無したん:04/06/07 21:07 ID:lPbAkA/V
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!

>地上から撮っているはずなのになぜか上空からのアングルに
ワラタ

乙です!
115CC名無したん:04/06/09 22:18 ID:tUvnZhHi
ミラーと桃矢もキテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
アアアア続きが待ち遠しい…
116126:04/06/14 01:55 ID:boKNdDFf
「ケロちゃん、あれを見て!」
あたしは、魔力が強くなっているところを指差した。空に黒いうずまきのようなものが浮いている。
「あれが、スルーや。よっしゃ、中に飛び込むでぇー!」
「気をつけて、すみれちゃん。中に入ったら、ママといっしょにウッドを使うのよ」
「わかったよ、ママ」
「行くでぇー!!!」
あたしとママとケロちゃんはスルーのカードの中に飛び込んだ。

「す、すごい」
中はどうくつのようだった。スルーの魔力の流れがとても強い。
「いいわね、すみれちゃん」
「うん」
ママの声にあわせて、あたしはウッドのカードさんを取り出した。
「「木々よ、緑に繁り、我の助けとなれ!ウッド!」」
あたしのママのウッドさんから、木の枝がもうれつな勢いで伸びていく。
「そうや、その調子や!スルーの中いっぱいにウッドを繁らせるんや!」
117126:04/06/14 01:56 ID:boKNdDFf
「ここだよ。カードの魔力を1番強く感じるのは」
私たちは、友枝小学校の校庭にいました。日曜日ですから、私たちの他には誰もいません。
龍平さんも、カードの気配を感じる力は持っているようでした。
「はい、さくらさんたちは、この近くに現れると思います」
「ところで、さくらさんがスルーのカードを封印するときに、ミラーさんが何かされたのですか?」
大道寺さんが、あの人に聞きます。
「一瞬のことでよくわからなかったが・・・ミラー、説明してくれないか」
「はい。おそらく、さくらさんたちは、今、スルーのカードの中にいると思います。
スルーのカードを封印するためには、その中に一度入って、スルーしないで入り口に戻らなければ
ならないからです・・・ですが、スルーの中では、スルーの力が一番強いのです。
さくらさんとすみれさんの魔力では、入り口に戻れないでしょう」
「じゃ、あの時、君がしたのは・・・」
「あの時、私は鏡に戻りました。そして、スルーから抜けてきた、さくらさんたちを
同じ力で反射したのです。ですから・・・」
「そうか、それで・・・」
あの人は、ようやく納得したようでした。
「では、今回も、ミラーさんのお力で、すみれちゃんたちを入り口に戻せば、封印できる、
というわけですね。すばらしいですわ〜」
そうおっしゃる、大道寺さんのとなりで、龍平さんが難しい顔をしていました。
「だめだよ、ミラーさん、そんなことをしちゃ!」
「・・・えっ」
118126:04/06/14 01:58 ID:boKNdDFf
「ぼくには、わかる。今度はだめだよ、ミラーさん」
「・・・」
私は、ことばを返すことができませんでした。
「どういうことだ、龍平?」
あの人の質問に、龍平さんが答えました。
「今度、そんなことをしたら、ミラーさんが割れてしまうんだ」
「なんだって?!」
「ママの時は、ミラーさんは、ママとケロちゃんだけをはね返せばよかったんだ。
けれど、今度は違う。ママとお姉ちゃんとケロちゃんをはね返さなくちゃいけないんだ。
お姉ちゃんの魔力も、ママと同じぐらい強いから、そんなに強い魔力をはね返そうとしたら、
ミラーさんがもたないよ!だから、だめだよ、ミラーさん!」
「・・・」
やはり、龍平さんにはわかってしまったようです。ですが、
「・・・ですが、このままでは、さくらさんたちが地面に激突してしまいます。
私がいれば、たとえ私になにかあっても、さくらさんたちは大丈夫です」
「だめだよ、ミラーさん!」
「やめろ、何か他の方法を考えるんだ」
「・・・ありがとうございます。カードの私をこんなに大切にしていただいて・・・
でも、私はカードですから・・・それに、もう、時間がありません。
ほんとうに、ありがとうございます・・・」
そして、私は真の姿である鏡に戻りました。
「ミラー!」
「・・・しっかり、私を支えてください・・・さくらさんたちを助けられるように・・・」
私は、真の姿のままで、あの人にお願いしました。
119CC名無したん:04/06/19 19:39 ID:hTN5IwFa
126氏キテタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
工エエェ(´д`)ェエエ工
ミラーたんが!ミラーたんが!
゚・(ノД`)・゚・( ノД)・゚・゚( ノ)・゚・( )・゚・(` )・゚・(Д` )・゚・( ノД`)・゚・

いや、126氏だったら最後はハッピーエンドで終わると思う!
いずれにせよ次回期待してます(;´Д`)
120CC名無したん:04/06/20 11:49 ID:kFgRd8Re
その意見に完全に同意です!
121126:04/06/28 01:52 ID:MpXWweEY
あたしとママのウッドさんから伸びた枝が、スルーの中全体に広がっていく。
「そうや、その調子や!カードキャプターの根性見せたれ!」
ケロちゃんのテンションが上がっていく。
「もっとや!枝が広がれば、スルーはわいらを押し流せんようになるんや!」
やがて、スルーの魔力の流れが弱くなってきた。
「うまくいった?」
「まだ、油断できないわ」
ママのことばに、あたしは杖を握りなおした。
「もう少しや!根性見せたれ!」
ケロちゃんのテンションが、さらに上がっていく。
そして、あたしたちはスルーの中で止まったようだった。
「止まった?」
「まだや。入り口まで戻れんと、スルーを封印できへん。油断しないで、もっと枝を繁らすんや!」
「「わかった!」」
あたしとママは、杖に力をこめる。
けれど、突然、スルーの魔力が強くなった。
「入り口に戻れるの?」
ママがケロちゃんに聞く。
「そのはずや」
次の瞬間、あたしたちはずんっ!とまた同じ方向に押し流され出した。
「ほ、ほぇ〜っ!」
122126:04/06/28 01:54 ID:MpXWweEY
(ほ、ほぇ〜っ!)

「お姉ちゃん!」
「龍くん、どうなさいました?」
「今、お姉ちゃんの声が」
「まぁ、わたしには何も聞こえませんが」
不思議がる大道寺さんに、私が答えました。
「私にも聞こえました。今のは、すみれさんの声です。スルーのカードの中から魔力の媒体を
伝わったものですから、魔力がない人には聞こえません」
「さくらとすみれは大丈夫なのか?」
あの人が聞きました。
「今は大丈夫です。・・・もうすぐ、おふたりはこの近くの空間から押し出されてきます。
おふたりを私の力ではねかえすことができれば・・・」
「だから、だめだよ、ミラーさん!そんなことをしたら、ミラーさんが割れちゃう!」
「どうにかならないのか?」
「・・・私がはね返さなければ、おふたりはきっとけがをしてしまいます。ですから」
「ですからって・・・それじゃ、だめなんだよ!」
龍平さんの声がうわずります。こんな龍平さんを見るのは初めてです。
「あれを・・・黒いうずまきが・・・」
大道寺さんが空を指差しました。
「・・・あそこから、さくらさんたちが現れます。もう、本当に時間がありません。
さくらさんたちを助けられるように、しっかりと私を支えてください」
「・・・ミラー・・・」
「お姉ちゃん、ミラーさんを助けて!」
123126:04/06/28 01:55 ID:MpXWweEY
(お姉ちゃん!)

「ほぇ?今のは龍平の声?」
あたしは、突然、龍平の声が聞こえたのでびっくりした。
「ケロちゃん、今、龍平の・・・」
あたしが、そう言い終わらないうちに魔力の流れがまた激しくなった。
「ほえ〜っ!」
もう、ママとケロちゃんがどこにいるのかわからない。
ウッドさんでは、うまくいかないんだ。
このままでは、あたしたちはどこかに流されてしまう。それじゃ、だめなんだ。
「そうだ!」
あたしは、別のカードさんを取り出した。
「ロープ!」
あたしの杖から、ロープが伸びていく。
スルーの中にはロープをひっかけるようなところはなかった。
入り口まで、ロープを伸ばさなければいけないんだ。
(お願い。入り口まで伸びて!早く!)
けれども、あたしを押し流す、魔力のスピードはますます上がっていった。
「ほぇ〜っ!間に合わないよぉ!」
124126:04/07/12 01:16 ID:cg6E9l+D
「うずの流れが速くなった!お姉ちゃんたちが、出てくるんだ!」
龍平が、空を指差す。
「来ます!」
ミラーの声と同時に、空間から魔力の流れが噴き出してきた。
「流れが、ふたつに分かれてる!」
スルーの中で、すみれがロープのカードを使ったため、すみれのスルーされるタイミングが
変わってしまったのだ。ひとつの流れはミラーへ、もうひとつの流れは龍平へと向かっていく。
(これは、お姉ちゃんだ!)
自分に向かってくる魔力の流れを見て、龍平は思った。
(逃げちゃいけないんだ。ここでぼくが逃げたら、お姉ちゃんが地面にぶつかっちゃう!)
龍平は、両手を伸ばして姉を受け止めようとした。

「龍くん!」
知美の叫びが響き渡った。

その次の瞬間、
「すみれ、だいじょうぶか!?」
125126:04/07/12 01:17 ID:cg6E9l+D
「すみれ、だいじょうぶか!?」
「ケロちゃん!」
あたしは、ケロちゃんの声で気がついた。気を失っていたようだ。
「なんとか・・・だいじょうぶみたい・・・ママは?」
「さくらもだいじょうぶや。少し先を飛んでおるでぇ!」
ロープを使った後、スルーの魔力の流れが急に速くなったのは覚えている。
「どうなったの?」
「さくらの時とおんなじや。スルーのやつ、わいらを入り口に戻しとる。
ウッドを繁らせたんが、今回もうまくいったんや。この流れが弱まらんうちに、入り口に急行やで!」
「うん!」
あたしは、フライのカードさんを取り出した。
「フライ!」
フライで飛んでいくと、ママの背中が見えてきた。
「ママ!」
「もう少しで入り口よ。すみれちゃんもがんばって!」
「うん!」
「そうや、その調子や。カードキャプターの根性見せたれ!」
あたしは、杖を握りなおした。

そして、あたしたちはスルーの入り口から抜けることができた。
振り向くと、空間がうずを巻いている。封印するなら、今だ。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」
あたしは、封印の杖を振りおろした。
126126:04/07/12 01:18 ID:cg6E9l+D
まもなく封印されたスルーがカードになって、あたしの手にすべりこんできた。
「やったぁ!」
「よくやったわね、すみれちゃん」
ママもうれしそうだ。そして、ケロちゃんも・・・
「ほぇ?ケロちゃんは?」
あたしはケロちゃんの声が聞こえないので、まわりを見渡した。
「うぐうぐ」
あたしの頭の後ろから、ぐぐもった声が聞こえてくる。
「・・・なに?」
あたしはちょっとこわくなった。けれど、声がするのは頭のすぐ後ろだから見えない。
「ケロちゃんよ」
ママが、笑いをこらえながら言った。
「すみれちゃんは封印中にフライのカードを使えないから、すみれちゃんが落ちないように、
ケロちゃんが、口でえりをつかんでいるのよ」
「そっか」
「うぐうぐ」
ケロちゃんのうぐうぐが大きくなった。
「すみれちゃん、早く、フライのカードを使って。ケロちゃん、大変だから」
「ご、ごめんなさい」
あたしは、急いでカードを取り出した。
「フライ!」
127126:04/07/12 01:19 ID:cg6E9l+D
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ほんま、しんどかった・・・」
あたしがフライさんを使うと、ケロちゃんはようやく、えりから口を離してぜぇぜぇしていた。
「ありがとう、ケロちゃん」
「・・・ほんま、気ぃつけえやぁ。さくらのとちごうて、すみれのフライは杖に羽を生やすタイプ
なんやから、いきなり空中で封印なんてしよったら、落ちてまうんやで」
「ごめん、ごめん。これから気をつけるよ」
「すみれちゃん、上を見て!」
そのとき、ママがあたしに言った。
「上って、何?」
見上げると、何かがゆっくりと落ちてくる。あたしは、手を伸ばして、それを取った。
「ママ、これって・・・」
「スルーがスルーした絵よ。よかった、戻ってきて」
それは、けさ、ママが見つめていた『微笑み』という絵だった。
「まだかすかにサイレントの気配が残っとる。そやから、スルーのやつ、仲間やと思って
あないに強引にスルーさせたんやな」
「じゃ、スルーさんって、悪いカードってわけじゃないんだね」
「そういうこっちゃ。次は、どうにかして、この絵を返さなあかんな。
それには、まず、地上に降りて考えよか」
「うん」
あたしたちは、絵が風に飛ばされないように、ゆっくりと地上に降りていった。
それまで気がつかなかったけれど、あたしたちがいたのは友枝小学校の上空だった。
「あれは・・・龍平と知美ちゃん?」
128CC名無したん:04/07/12 08:51 ID:nlvAiki8
126氏乙
129CC名無したん:04/07/13 17:58 ID:xA5SYS8T
小狼君、誕生日おめでとう!
130126:04/07/26 00:34 ID:Q+NRr3zg
「ママ、お姉ちゃん、だいじょうぶ?」
あたしたちが地面に降りると、龍平が心配そうに聞いてきた。
「だいじょうぶよ。でも、どうして龍くんと知美ちゃんが、ここにいるの?」
ママが聞き返すと、知美ちゃんが
「龍くんがカードの気配を追いかけて、ここに来たのですわ。すみれちゃん、ご無事でしたか?」
「うん、なんとか、スルーのカードを封印できたよ。スルーされた絵も戻ったし」
あたしは、龍平と知美ちゃんに絵を見せた。
「すばらしいですわ〜。でも・・・」
知美ちゃんが、ため息をついた。
「すみれちゃんがカードを封印するところを撮影できませんでした・・・」
知美ちゃんがブルーになると、ややこしくなりそうなので、あわてて、あたしは話題を変えた。
「ところで、桃矢おじさんとミラーさんは?」
「ミラーさんがお疲れなので、桃矢おじさまとふたりで、先にすみれちゃんのお家に戻られました」
「ミラーさんが?」
ミラーさんが何かしたのかな?と思って、あたしがそう聞くと、龍平がなにか言おうとしたけど
「それは・・・あとでお話しますわ」
「「ほぇ?」」
あたしとママは、顔を見合わせた。
131126:04/07/26 00:35 ID:Q+NRr3zg
ここで、時間が少しさかのぼります。

「龍くん!」
大道寺さんの声を聞いたその時、私の身体は強烈な衝撃を受けました。
鏡である私が、さくらさんとケルベロスさんを包んだ魔力の流れをはね返したのです。

次の瞬間、私はさくらさんの姿に戻ろうとしました。
「お、おい、だいじょうぶか?」
あの人の声が聞こえてきます。ほんの一瞬のはずなのに、とても長い時間のようでした。
すっかり魔力を消耗してしまった私を、立てなくなるほどの眠気が襲ってきます。
(あれは・・・?)
薄れていく意識の中で、私は龍平さんを見ました。

「お、おい、しっかりしろ!」
あの人の声が遠くなっていきます。

「・・・だ・・・い・・・じょ・・・ぶ・・・さ・・・く・・・ら・・・さ・・・ん・・・も・・・
す・・・み・・・れ・・・さ・・・ん・・・も・・・」

私の意識は、そこで途切れたようでした。

「ミラー!」
132126:04/07/26 00:36 ID:Q+NRr3zg
(今のは・・・?)
その時龍平は、自分の両手を呆然と見つめていた
「ミラー!」
桃矢は、意識を失ったミラーを力いっぱい抱きしめた。桃矢の声を聞いて龍平は我に返った。
「ミラーさん!」
ミラーと桃矢のところに、龍平と知美がかけよった。
「・・・馬鹿野郎・・・」
そんな声にならない桃矢の声を聞きながら、龍平はミラーのひたいに手をあてる。
「まだ、魔力を感じる。おじさん、ミラーさんはだいじょうぶだよ」
「・・・ほんとうか?・・・」
「うん。まだ魔力が残っている。ママの魔力が途切れなければ、時間がたてば回復するよ」
「・・・そうか・・・」
3人は、ミラーの顔をのぞきこんだ。
「とても、お優しい寝顔ですわね」
「ああ」
知美のことばに、桃矢はうなずいた。
133126:04/07/26 00:37 ID:Q+NRr3zg
「さくらもすみれも無事なようだ。この子が言っていた」
「では、ミラーさんがさくらさんたちをはね返すことができたのですね?」
「ううん。ミラーさんが反射したのは、ママとケロちゃんだけだ」
「「え?」」
龍平のことばに、桃矢と知美は驚いた。
「お姉ちゃんは、ぼくがはね返したみたいだけど・・・」
「はね返したみたいって?」
「よくわからないんだ」
龍平は自分の両手を見ながら、答えた。

「さくらさんとすみれちゃんは、まだカードを封印しているはずです。おじさまはミラーさんを
連れて、先に戻られてはいかがでしょうか?」
知美の提案に、桃矢は答えた。
「いいのか?」
「ええ。さくらさんたちが戻られるまで、もう少しかかると思いますわ。
車を呼びますから、それをお使いください」
「ありがとう」
知美はケータイを取り出した。

30秒もたたないうちに、黒塗りの車が見えてきた。
134CC名無したん:04/07/26 17:31 ID:b9vCra28
ひっさびさにキタ━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━!!!!

龍平に何があった━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!??
135CC名無したん:04/07/26 20:12 ID:o5y0n9dE
ミラーたん(;´Д`)ハァハァ

136CC名無したん:04/08/06 12:49 ID:XvJEDedK
ageとくか。おもろいし。
137126:04/08/09 01:32 ID:yNyOUf6D
話は戻ります。

「この絵は見たことがありますわ」
「知美ちゃんも知ってるの?」
「ええ、母の撮ったビデオにありましたわ。さくらさんがサイレントを封印した時の絵ですわ。
そのとき、絵を元に戻そうとしていた橘さんが、今の美術館の館長ですのよ」
「ほぇ?あの優希ちゃんが?」
知美ちゃんの話を聞いて、ママがびっくりしていると
「それより、この絵、どうするの?返さなくちゃいけないんだよ」
龍平が心配そうに言った。
「カードのことは信じてもらえないだろうし・・・」
龍平の言うとおりだ。
「このまま返しに行ったら、ぼくらが泥棒にされちゃうよ」
「泥棒!」
ママの頭の上に、電球が点いた。ずいぶん昔風だ。
「龍くん、それだよ!」
「ママ?何か思いついたの?」
ママはあたしの質問に答えないで、知美ちゃんに言った。
「知美ちゃん、お願いがあるの」
138126:04/08/09 01:34 ID:yNyOUf6D
その夜のこと。

「では館長、私はお先に失礼します・・・あの、明日も早くなると思いますので、館長も早く・・・」
「ありがとう。私も、もう少ししたら帰ります」
秘書の気遣いに感謝しながら、橘は答えた。
「では、お先に失礼します」
ドアが閉じられると、橘は椅子にすわりこんだ。
「・・・・・」
今日は長い1日だった。友枝フィギュア・コンテストの開催中に鳴り響いた警報。
そして警報が鳴り止んだときには、最も貴重な絵が館内から消えていたのだ。
そして、その騒ぎを受けて深夜まで続いた、館内の調査、警察の捜査、マスコミへの対応。
今、やっとそれらが途切れたのだ。
「・・・パパ」
その絵は、美術品として貴重なだけではない。彼女の父が彼女のために描いてくれた絵でもあるのだ。

幼いころに、この世を去った父。彼女は、大好きだった父と同じ画家になろうとした。
しかし、彼女は画家としての才能には恵まれなかった。それでも美術史と経営学を修めて、
大好きな父の絵のある、友枝美術館の館長となることができたのだ。

そのときだった。
「ひさしぶりやなぁ〜」
突然、館長室に声が響き渡った。
139126:04/08/09 01:36 ID:yNyOUf6D
「覚えとるかぁ〜わいはここの守り神やぁ〜」
「な、なに?」
驚いていると、壁に影絵が浮かび上がった。
「こ、これは・・・」
この影絵には見覚えがあった。
「思い出してくれた、腹話術?」
もうひとり、聞き覚えがある女の子の声がした。
「あ、あなたは?」
いつのまにか人影があった。手に、ぬいぐるみと杖を持っている。
「おひさしぶり、優希ちゃん、あ、橘さんって呼ばなきゃいけないかな?」
「う、うそ?あのときの怪盗?」
思い出した。誰かにいたずらされていた父の絵が元に戻ったときにいた怪盗が、そこにいたのだ。
「で、でも、どうやってここへ?」
驚くのも無理はない。館長室に来るには、セキュリティシステムを突破しなければならないのだ。
だが、さくらたちはスルーを使ってここまで来ていた。
「わたしたちは華麗なる怪盗ですもの」
となりに、もうひとりの女の子がいた。知美だ。
「あなたたちは・・・」
信じられなかった。父の絵が元に戻ったのは、もう何十年も前のことだ。
それなのに、目の前に現れたふたりは、あのときのままだった。服装も年齢も・・・
140126:04/08/09 01:38 ID:yNyOUf6D
驚いている橘に、さくらは言った。
「ごめんなさい。きょうの騒ぎは、わたしたちの仲間が引き起こしたの」
「あなたたちの仲間って・・・」
さくらは振り向いて
「来て」
さくらの後ろから、もうひとりの怪盗が現れた。さくらと同じ服装を着ている。すみれだった。
「ほんとうにごめんなさい。絵はお返しします」
すみれは、絵を差し出すとペコリと頭を下げた。
「あ、ありがとう」
思わず、橘も絵を受け取る。
「確かに・・・これはパパの『微笑み』・・・」
「じゃあ、橘さん、確かに絵はお返ししました。わたしたちはこれで帰ります。いつまでも元気でね」
「あ、あの」
「わたしたちは華麗なる怪盗ですもの。ぐずぐずしていて捕まるわけにはまいりませんの」
「お父さんの絵、大切にしてください」
すみれが最後のことばをかけると同時に、さくらとすみれは再びスルーを使った。

「どうやら今回の事件は、これでおさまりそうですわね」
「ああ、現場をいくら調べても何も出てこないし、橘さんも、さくらさんたちのことを話すわけには
いかないし、捜査は迷宮入りだろうけど、絵が戻ったから、それで終わりになるだろうね」
「ところでエドワード、すみれさんを反射したのは?」
「発動が間に合ってよかった。また騒ぎになるんだろうけど」
「楽しそうですわね」
「ああ」
141126:04/08/09 01:40 ID:yNyOUf6D
そのふたりの影が消えたころ、さくらたちの姿が公園に現れた。

「楽しかったですわ。さくらさんとご一緒していた、母の気持ちがわかりますわ」
知世おばさんの服を着た、知美ちゃんはほんとうに楽しそうだ。
「それにしても、あの時と同じコスチュームで絵を返しに行くなんて、さくらも、
おもろいことを考えつくもんやな」
「うん、龍くんが『ぼくらが泥棒にされちゃうよ・・・』って言ったから、思いついたんだ。
それに知世ちゃんがバトルコスチュームを全部とってあるのを知ってたから。
知美ちゃん、すみれちゃんのコスチュームを用意してくれてありがとう」
「そんなことなら、おやすい御用ですわ」
そのとき、あたしのケータイの着メロが鳴った。龍平からだ。
「龍くんから、なに?」
「ミラーさんが目を覚ましたって。それに、桃矢おじさんがおやつを作って待っているそうだよ」
「わ〜い、おやつやぁ!」
ケロちゃんが喜ぶ。
「それでは、ミッション・コンプリートですわね、すみれちゃん」
「うん!」

<すみれの怪盗初挑戦!?:終劇>
142CC名無したん:04/08/09 03:39 ID:Fy0UOXcM
126さん乙です。
143CC名無したん:04/08/09 03:43 ID:Fy0UOXcM
ついでに、1の過去ログが読めない人のために。
ttp://makimo.to/2ch/comic_sakura/1019/1019101668.html
144CC名無したん:04/08/09 09:43 ID:nyOi+9Mo
>>126
乙です
145CC名無したん:04/08/12 12:11 ID:lFpc+lyO
>>143も乙。
146126:04/08/15 23:07 ID:vxTot53J
次回予告
いつもの時間に目が覚めた、日曜日の朝。
寝ぼけた頭でクローゼットに行くと、お気に入りの服がなかったの。
おかしいなぁ?お洗濯に出したのかな?と思いながら
朝ごはんを食べに1階におりて行くと

ほぇ〜!あなたは?

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれともうひとりのすみれ

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
147126:04/08/15 23:09 ID:vxTot53J
ということで、次回のお話は前スレ 561 氏のお話の続きです。
148前スレ561:04/08/15 23:11 ID:vxTot53J
「…」
金曜日の夜、あたしはのんびりとテレビを見ていた。
そして後ろに貼りつくように座っているのは
「すみれちゃ〜ん…怖いよ〜、他の番組にしようよ〜。」
「ママ、そんなに怖いならあっちの部屋に行っていればいいのに。」
そう、この番組は色んな「怪談」をドラマにして放送しているのだ。
「だって…一人になった途端、このお化けが出てきそうで…。」
「ケロちゃんに一緒に居てもらえば大丈夫でしょ。」
「それは…そうだけど…。」
そんな事を言っている番組が進行し、別のお話になる。そのタイトルは…
「「二人の自分」?なんだろう」
「やっぱり…また怖いのだよね〜。」
話が進行するうちにタイトルの意味が分かってきた。
「ドッペル・ゲンガーやな、これならさくらも怖ないやろ」
何時の間にか部屋に入ってきていたケルベロスが解説する。
そういえばママの座っている位置が少し遠くなっている。
「なんせさくらは身をもって体験したからなぁ」
「ほえ?」
ママは不思議がるあたしを見て微笑むと、いきなり星の杖の封印を解く。
「ミラー!」
「鏡」の名前を持つ精霊が召喚される、その姿が一瞬歪み…
…次の瞬間さくらは二人になっていた。
「さくらがカードを封印してた時にコイツがさくらに化けてな
で、それをさくらがドッペルゲンガーと勘違いして…あの時の怖がり方は笑えたなぁ…」
「ケロちゃん!」
「ヒッヒッヒ…ん?そういえばあの時さくらに占いの方法を教えたんやったな」
「占い?」
「そや、クロウカードを使った占いや、予知のできるクロウ本人が考えた方法や、
良っく当たるんやで〜。…なんせアイツはそれで怨みをかったほどの…ブツブツ」
149前スレ561:04/08/15 23:12 ID:vxTot53J
なにやら過去の良くない思い出にぶつかってしまったケルベロスをそのままに
さくらはカードを取り出すと
「…すみれちゃんにも教えてあげる、これをこうして…」
カードの配置がきまる。
「…あれ?これって…」
「どうしたんや?なんやロクでもない結果がでたんか?ん〜?」
一瞬さくらとケルベロスが硬直する。
「どうしたの?二人とも…」
「同じ」「同じや」
「ほえ?」
「これが意味するのは「すみれにそっくり」…つまり…」
「もうすぐ「ミラー」があらわれる…。」
「不思議なもんやなぁ、こういうのを因縁って言うんや」
「まぁ…先に分かって良かった、という事かな」

―次の朝
「ほえ〜…」
日曜の朝だと分かっていても相当早く起きてしまった。
あたしは寝ぼけた頭のままお気に入りの服に着替える。
階段をおりてゆくと朝ごはんの匂いがする。
「ママ、おはよ」
「早いわね、すみれちゃん、ごはんはちょっとまっててね」
「はーい。」
窓の外はいい天気、散歩にでも…と思ったところで弟の事が思い当たる。
「ママ、龍平起こしてくるね。」
龍平の部屋のドアを空け中に入る。
起きていても寝ているような龍平を起こすのは一仕事だ
150前スレ561:04/08/15 23:12 ID:vxTot53J
「ほえ〜」
日曜の朝、でも起きるのはいつも通りの時間
あたしは寝ぼけた頭のままお気に入りの服に…
「ほえ?」
寝ぼけた頭をぶんぶんと振って目を覚ます。
「…おかしいな…洗濯してるんだっけ」
仕方なく別の服に着替える。と
「ふわぁ…なんや、すみれ、さっき起きたんやなかったんかいな」
「ケロちゃんまで寝ぼけてる…変なカードでもいるのかな?」
階段を降りてゆくと朝ごはんの匂いがする。
「ママ、おはよ」「おはよう、さくら」
「あれ?龍くんを起こしてくれるんじゃなかったっけ
それに…服着替えた?…???」
「ママまで…やっぱりクロウカードのしわざかな?」
「カードの気配は無いで?」
テーブルについた時、階段を誰かが降りてくる。
「龍平〜、お…
思わず言葉を飲みこむ。なぜなら
「お姉ちゃんが…」「すみれちゃんが…」「すみれが…」「「あたしが…」」
次の言葉はみんな同じ
「「「「「二人!?」」」」」
151126:04/08/15 23:15 ID:vxTot53J
あたしたちがしばらく固まった後、
「あ〜、もうあかんな」
龍平のそばにいた、もうひとりのあたしがぺロリと舌を出した。
「気配も消しとったし、もうすこしすみれちゃんになりきりたかったんやけどな」
「お、大阪弁?」
あたしたちの頭に大きな汗が浮いた。
そしてあたしは、あの占いを思い出した。
「あなたは、ミラーね」
「そうや」
にっこり笑って、もうひとりのあたしが答えた。
「すみれ、封印や!」
「うん!」
あたしは呪文を唱えだした。
「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
封印の杖の手にしたあたしに、もうひとりのあたしは
「イカスやないか〜。それが、魔法少女の決めポーズなんやなぁ〜」
「・・・」
なんか、とってもやりにくい。
「すみれ、なにやっとる!ちゃちゃっと封印や!」
ケロちゃんに言われたあたしは、
「わかってる。汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」
もうひとりのあたしに向かって封印の杖を振りおろした。
152CC名無したん:04/08/16 01:36 ID:1O0dL3pF
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
か、関西弁のミラーたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!?
153CC名無したん:04/08/16 12:01 ID:R7bnxeRj
大阪弁ワロタw
154CC名無したん:04/08/16 20:18 ID:bcuNFf33
もしやショタっ子か!?
(;´Д`)ハァハァ
155126:04/08/23 01:16 ID:YvfUS4DC
ピン!という音がして、封印の杖の先にカードの形が浮かび上がった。
そして、もうひとりのあたしが封印される・・・と思ったとき

シュボッ!

聞きなれない音がして、あたしははね返されて
「キャッ!」
思わず床にしりもちをついてしまった。
「すみれちゃん!」
みんながかけよってくる。
「だいじょうぶ?」
最初にあたしに手を差し出したのは、もうひとりのあたしだった。
「あ、ありがとう」
その手を取って、あたしは立ち上がった。
「うちを封印するには、まだまだ修行が足りんようやな」
「んな、あほな。すみれは、ちゃんとミラーのカードやと言ったで」
ケロちゃんが興奮して言った。
「うちは特殊カードやからな」
「そやから、すみれはお前の正体を・・・ひょっとして?!」
「そうや。そのひょっとしてや。うちは確かにクロウ・カードやけど、うちを封印するには
妹とは別の方法が必要なんや」
「なんやて?!」
156126:04/08/23 01:17 ID:YvfUS4DC
「じゃ、あなたを封印するにはどうすればいいの?」
あたしの質問に
「さぁ〜なぁ〜。それを教えたら、番組にならないやろ」

ズザーッ(←すみれたちがコケる音)

「た、確かにそうね」
あたしは、いつのまにかほっぺについていた、ばんそうこうをはがしながら答えた。
「そうや。うちの主(あるじ)になるんには、そのぐらい当ててもらわんとな」
もうひとりのあたしは、にっこりと笑った。そして
「みんな、朝ごはん、まだやろ。うちは逃げも隠れもせんから、朝ごはんにしようやないか」
「そ、そうね」
勢いに押されて、あたしたちは答えた。
「さくらはん」
「はい?」
突然名前を呼ばれて、ママはあわてている。
「せっかくやからお手伝いします。すみれちゃんに封印してもらうまで居候させてもらうわけやし」
「そうね。じゃ、お願いするわ」

・・・ちょっとヘンな感じだけど、悪いカードさんじゃなさそうだし、まぁ、いいか。
157126:04/08/23 01:20 ID:YvfUS4DC
「いただきまぁーす」

あたしたちは、朝ごはんを食べ始めた。
「これ、あなたがつくったの?」
「そうや」
あたしは、ちょっぴり驚いた。オムレツがとってもふんわりとできあがっている。
「ママも見てて、びっくりしちゃった。とってもじょうずなんだもん」
「まぁな」
そう答えて、もうひとりのあたしはトーストにジャムをぬっている。
「あなたも食べるの?」
「あかんか?」
「そうじゃないけど、カードなんでしょ?」
「そうや。けど、食べたら、少しは足しになる」
「足しになるって?」
「うちは、主(あるじ)がいない状態やろ?つまり、魔力をくれる人がおらんわけや。
クロウはんにもらった魔力が残っているうちはいいけど、このままやといつか魔力が途切れて
うちは消えてしまうんや」
「・・・」
「そないな景気悪い顔すんな」
もうひとりのあたしは、だまりこんだあたしをみて、すこしあわてて言った。
「クロウはんの魔力はまだ残っておるし、たくさん食べれば、少しは足しになる。
すみれちゃんは、あせらず、うちを封印すればいいんや」
「うん、がんばる」
そう答えると、あたしはジュースを飲みほした。
158CC名無したん:04/08/23 03:11 ID:YgE4rI0S
126氏乙です。最近ペースいい感じですね。
159CC名無したん:04/08/23 23:00 ID:WLApDcXA
姉妹ミラーたんキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
160CC名無したん:04/08/24 17:36 ID:dPTtOAP6
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
ミラー(姉?兄?)たんが番組のことを考えているのが笑えました。
次回も楽しみです。
161CC名無したん:04/08/26 19:06 ID:nBHnAnYq
>>126氏のミラー編が一段落したら漏れが今書いてる
番外編「知世の回想 ダスティン=ホフマンさんにはなれませんでしたわ。」
を投下しようと思ってまつが、OKでつか?
162CC名無したん:04/08/26 19:47 ID:TnejKWGb
別に聞く必要はないと思うが
163CC名無したん:04/08/26 20:31 ID:nBHnAnYq
>>162
こっち向いてよ小狼くんスレが
急なネタ投下とかから寂れてしまってるから
このスレをそんな風にしたくないんで。

自分の周りだけ時の流れが遅すぎると
泣いてる知世様に(*´Д`)ハァハァ
164CC名無したん:04/08/26 21:44 ID:V2RwPCBm
知世関係なら「知世ちゃんが最高」スレッド
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1038661077/
に今すぐ落とそう。
 ~~~~~~
165CC名無したん:04/08/26 22:23 ID:nBHnAnYq
>>126さんの話の
番外編みたいにして書いてみたいんでつ。
知世様もさくらたんも子供を持つようになっても
知世様のさくらたんの思いは昔と変わらないことに
自分の周りだけ時の流れが遅すぎるって嘆くみたいな感じで。
166165:04/08/26 22:24 ID:nBHnAnYq
間違えて書き込みボタンを押してしまいました
>>165
>>164さんに対してです
167126:04/08/26 23:29 ID:hhG7FSfj
ケロちゃんにおまかせ!

こにゃにゃちわー!
みんな、夏休み楽しんどるかあ?
そろそろ宿題始めとかんと、今週のさくらみたいに地獄みるでぇ!

きょうは、>>161 さんのことを >>126 に聞いてきたでぇ。
メモをここにもらってきておる。なになに・・・
『今のお話が終わるのは10月になると思います』
なんやと。
てなわけで、>>161 さん、書くんやったらちゃっちゃと書いたほうがええと思うでぇ。
なにしろ、今の話はうちが主人公の大スペクタクルやから、ちょっとやそっとじゃ終わらん・・・
うあ、あ、なにをあqwせdrftgy!

「だまらんかい、大阪弁のミラー!すみれに封印してもらう前に、わいの姿になるやなんて、
ええ根性しとるやないけ!」
「うわ〜、ばれたかぁ〜!」
「当たり前や!お前は≒л☆なんやからな!」
「か、堪忍や!それだけは言わんといて!それがばれたら、うちが主役はれんやないかぁ!」

・・・てなわけで、これからますます盛り上がる
『カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち』
みなも楽しみにしててぇな。ほななぁ〜。
168161:04/08/26 23:49 ID:nBHnAnYq
>>126=167
10月に完結されるのですか。
それならもっと即席で作ったネタをおもしろくして
161の考える126さんの作品の私なりの解釈として126さんが新作を書かれている間の
繋ぎとして準備しておきます。
妙なところで割り込んだら、こっち向いてよ小狼くんスレみたい
になってしまいますから
169CC名無したん:04/08/27 05:34 ID:eZl6Ys2w
>>161=165=166=168

読者としては、投下してくれるのはありがたいがここはsage進行なんだから、sageてくれ。
良スレなのに>>65-66のようになってはかなわん。
170161 ◆B.qU2.hSgA :04/08/27 12:02 ID:uh+VSGht
>>169
スマソ
あとトリップつけてみた。野球実況のホークス戦のスレにも
このトリップでたまに来てるからよろしくw
171CC名無したん:04/08/28 14:54 ID:qECVJCLK
マジレスするが
下手に気を回すの逆効果だから
馴れ合わない方がおまえの、
それとスレのためだ
172126:04/08/30 00:24 ID:IIBZZxaO
「ごちそうさまぁ」

ママともうひとりのあたしは、キッチンで後片付けを始めている。
「いいのよ、そんなに手伝わなくても。あとは食器洗い機がやってくれるから」
「そやかて、うち、居候やし。あ、そやったら食後のお茶を入れましょうか?」
「じゃ、お願いしていいかしら」
なんか、昔のホームドラマみたいな会話だ。

「そうや、さくら」
「なに、ケロちゃん?」
「さっきから考えとったんやが、すみれの格好しとるミラーの名前、考えようやないか?
ミラーはミラーなんやけど、さくらのミラーとまぎらわしいさかい」
「気ぃつこうてくれて、ありがとな」
もうひとりのあたしが、ポットを持ってやってきた。
そのあとから、ママがカップやスプーンをトレイで運んでくる。
「じゃ、みんなで名前を決めててくれない?ママは、これからお洗濯だから」
あたしは窓の外を見た。きょうはとってもいい天気だ。これなら、ママじゃなくても
洗濯してみたくなる。
「うん、わかったよ」
「それじゃ、決まったら教えてね」
そう言って、ママはリビングを出て行った。
173126:04/08/30 00:25 ID:IIBZZxaO
「・・・さぁてと」
ケロちゃんは、スプーンをカップの中でかき混ぜながら言った。
「おまいさんの名前だが・・・ミラーじゃないとしたら、なんがいい?」
「そうやなぁ・・・うちはかわいいし、性格もいいし、おしとやかやし、アイドルデビューを
ねらえる名前がええな」
「・・・」
あたしたちの頭におっきな汗が浮いた。
「それはおいおい考えるとして・・・鏡にちなんだ名前がええやろな」
ケロちゃんがつぶやくと、もうひとりのミラーさんの顔がぱっと輝いた。
「そやったら、フランス語なんかどうや?ミラーのフランス語。
カトリーヌとか、きっとうちのイメージにぴったしや!」
「・・・今、調べてみるよ」
龍平がケータイを取り出した。こういう調べものは、龍平が得意なんだ。
「フランス語で『鏡』っていうと・・・『ミルワール(miroir)』って言うみたいだけど」
「なかなかやないか、ミルフィーユみたいで。これで、うちのアニメ化も決まりやな!」
勝ち誇ったミルワールさんのバックで花火が上がっている。
けれども、龍平はケータイの画面を見て
「・・・でも、これ m ってついている。ミルワールって、男性名詞だよ」
「なんやってぇぇぇっ!」
場面急展開だ。
「いやや、そんなん最低や!フランス語はよう知らんけど、こんなにかわいいうちに、男性名詞
なんて付けたらあかん!」
ミルワールさんは龍平に詰め寄ると
「他を探せぇ!うちにぴったりの名前を探すんや!」
174126:04/08/30 00:27 ID:IIBZZxaO
「じゃ・・・ドイツ語だと・・・『シュピーゲル(Spiegel)』・・・だけど・・・」
「おちょくっとんのか、おのれは!」
シュピーゲルさんの顔が10倍ぐらい大きくなった。
「そないな怪獣みたいな名前、お断りや!」
「・・・だね・・・それに・・・これも・・・男性名詞」
龍平のひとことで、シュピーゲルさんのバックで炎が燃え上がった。
次の瞬間、
「そうや!ヨーロッパがあかんなら、ラテンはどうや?ブラジルなら、きっと陽気で
みんなを幸せにするうちにぴったりな名前になるはずや!」
シュピーゲルさんって、気持ちの切り替えが早いらしい。
「うん、ブラジルだと・・・ポルトガル語だよね」
龍平がケータイを操作する。そして・・・
「鏡のことは『エスペーリョ(espelho)』って言うんだけど・・・」
「なんやとぅ!」
エスペーリョさんの顔が、また10倍ぐらい大きくなった。
「そないなへらへらした名前、付けられる身になってみぃ!うちはかわいくて、性格良くて、
おしとやかなんや!」
自分の姿で、こんなせりふを何回も言われると複雑な感じだ。
そして、エスペーリョさんの気持ちはまた切り替わった。
「じゃ、アジアの言葉はどうや?たとえば中国語なんかは?」
そう言われて、あたしと龍平は思わず顔を見合わせた。
「どうしたん?ケータイで調べんのか?」
「中国語なら調べなくてもわかるから・・・」
あたしと龍平は、もう一度顔を見合わせた。
175126:04/08/30 00:30 ID:IIBZZxaO
「中国語だと『ジンズ(鏡子、jing-zi)』になるけど」
「なんやて?」
ガーンって感じでジンズさんは固まった。やっぱり、気に入らないようだ。
「じゃ、お隣の韓国はどうや?」
ジンズさんがこりずに聞くと
「コウル、だね」
龍平がケータイを見ながら言った。コウルさんは脱力した。
そしてしばらくして、
「かわいいのがあったよ。チュルミン(cermin)って、インドネシア語」
「あたしもかわいいと思うけどな、チュルミン」
けれどもチュルミンさんは
「チュルミンやったら、うちよりも、このぬいぐるみの方がぴったりや。なぁ、チュルミン」
「何がチュルミンや!わいは、封印の獣、ケルベロスやで!」

こうしてあたしたちの間では、チュルミンさんの名前がなかなか決まらなかった。
決まったのは、お洗濯がひと段落ついて、ママが戻ってきてからだった。
「どう?ミラーさんの名前決まった?」
「それが・・・」
ママは、あたしたちの話を聞いて、
「それなら、『かがみさん』でどうかな?」
「それ、いただきや!」
最後はとてもあっけなかった。

こうして、もうひとりのミラーさんのことを『かがみさん』って呼ぶことになったんだ。
176CC名無したん:04/08/30 12:01 ID:YyCEXbly
かがみんかがみん(;´Д`)ハァハァ
177161 ◆B.qU2.hSgA :04/08/30 12:51 ID:mYbSMzM9
>>126さん、乙です
今日は鷹−公戦が中止なので
繋ぎとして>>127-130みたいに間が空いたときに読めるような
回想形式の話を書けます。(プロ野球関係の板見ている時間の方がさくら板より長いんで)
178CC名無したん:04/08/30 18:48 ID:YStZ0NVz
チュルミンワラタ
かがみさんでときメモ思い出した。
もう何年前だ…。
179126:04/09/05 22:34 ID:+BWfFl7E
「ほんま、いい名前付けてくれて、ありがとうな、さくらさん」
さっきまでと違って、かがみさんは上機嫌だ。
「そうや、もう10時やけど、さくらさん、きょうのお昼ご飯、メニュー決まってます?」
突然、かがみさんはママに話をふった。
「そうね、まだ考えてないけど」
「そやったら、お好み焼きはどうやろ?居候させてもらうんやし、お昼ぐらいは、うちが作ります」
「おお!ええ心がけや!」
ケロちゃんが飛びついた。
「お好み焼きやったら、モダン焼きはどうや?お好み焼きは、やっぱモダンやで!」
「モダン焼きやったら、うちの十八番(おはこ)や!うちは大阪が長かったよって、まかせてぇな!」
「おぅ!まかせたでぇ!」
ケロちゃんとかがみさんが、意気投合してる。

「モダン焼きって?」
あたしがママに聞くと、
「お好み焼きの具を、おそばにしたものよ。大阪の方では、よく作るの」
「おいしそうだね」
「そう。ケロちゃんの大好物なの。でも、モダン焼きを作るとなると、材料を買ってこないと
いけないわね。今、うちにおそばはなかったはずだし・・・」
ママがそう言うと、
「そやったら、うちが材料買うてきます!」
かがみさんが、学校の授業みたいに、手を挙げた。
180126:04/09/05 22:35 ID:+BWfFl7E
「だけど、かがみさん、お店わかるの?友枝町に来たばっかりでしょ?」
ママが少し心配して言うと、
「それもそうや。じゃ、すみれちゃん、うちの買いもんつきあってくれない?」
「うん、いいけど・・・」
あたしはちょっと迷った。かがみさんと一緒にいるところをクラスの子に見られたら、めんどうな
ことになる。
「そやったら、緑町のマーケットはどうや?あのへんには、クラスの子が住んでおらんって
すみれ、前に言うとったやないか」
「それはいいけど・・・あのマーケットはちょっと遠いよ。お昼までに戻って来れないよ」
あたしがケロちゃんにそう答えると、ママが
「じゃ、セグウェイで行けばいいじゃない」
あたしは、ちょっと驚いた。
「でも、かがみさんとふたりだよ。セグウェイの二人乗りはいけませんって、ママ、いつも
言ってたじゃない」
「・・・うーん」
ママの頭に小さな汗が浮いた。
「しかたないわね。今日は特別よ」
「おおきに!」
「やったぁ!じゃ、今、準備するね。リュック持ってくるから、待っててね、かがみさん」
あたしは、2階の自分の部屋に上がっていった。
181126:04/09/05 22:36 ID:+BWfFl7E
「「いってきまぁす!」」
「車に気をつけるのよ」
「「はぁい!」」

すみれとかがみの乗ったセグウェイが、窓の下を通っていく。
「行ったわね」
「ああ」
ケルベロスが、カップのスプーンをゆっくりとかきまぜた。
「よっぽど、すみれと一緒にいたいんやな、あのミラー」
「そうね。もう時間は、そんなにないわ」
「やっはり?ママやケロちゃんもそう思っていたの?」
龍平が身を乗り出した。
「龍平も気が付いとったか。あのカードの魔力が、もうそんなにないって」
「うん。初めての時より、ずいぶん魔力が弱っていたもん」
「初めて?龍くん、かがみさんに会っていたの?」
さくらが驚いて聞く。
「うん。スルーのカードの時・・・」
182126:04/09/05 22:37 ID:+BWfFl7E
→回想シーン始まり

「さくらもすみれも無事なようだ。この子が言っていた」
「では、ミラーさんがさくらさんたちをはね返すことができたのですね?」
「ううん。ミラーさんが反射したのは、ママとケロちゃんだけだ」
「「え?」」
龍平のことばに、桃矢と知美は驚いた。
「お姉ちゃんは、ぼくがはね返したみたいだけど・・・」
「はね返したみたいって?」
「よくわからないんだ」
龍平は自分の両手を見ながら、答えた。

←回想シーン終わり

「あのとき、ぼくの手に一瞬、カードが宿った感じがしたんだ。ぼくはカードを使えないから
そんなはずはないと思ったんだけど・・・今日、かがみさんの気配を感じて、それが
あのとき、ぼくの手に感じた気配と同じだということがわかったんだ。だから、あのとき、
ぼくがおねえちゃんを反射できたのは、かがみさんのおかげだったんだ」
「・・・そうやったんか」
「スルーの時に比べると、今のかがみさんの魔力、ものすごく弱くなってるよ」
「そうやな。ミラーのカードにとって、姿を変えたり、何かを反射したりするんは、ごっつう
魔力を消費する。主(あるじ)のおらん、今のミラーにとっては、ほんまにしんどかったはずや」
ケルベロスは、スプーンを口に運んだ。
183126:04/09/05 22:39 ID:+BWfFl7E
「あのカード、よっぽど、すみれに主(あるじ)になってもらいたいやろな。けさみたいに
『うちは逃げも隠れもせん』なんてせりふ、主(あるじ)のおらんカードが言うもんやない。
それにスルーのカードの時の行動といい、ほんまにすみれのことが好きみたいや」
「じゃ、なんで、かがみさんは封印の仕方を教えてくれなかったんだろう」
龍平の疑問に、ケルベロスは答えた。
「仕方ないんや。あのカードを封印できるんは、封印する方法を自分で見つけたもんだけなんや。
もし、誰かがすみれに封印する方法を教えたら、すみれは永久にあのカードを封印できなくなる」
「そんな!」
「そやから、やっかいなんや」
ケルベロスは、スプーンを置くと、さくらの方を見て言った。
「さくら、あのミラーの魔力、どのぐらいもつと思う?」
「・・・すみれちゃんの姿でいるままなら、1週間ぐらい・・・」
「わいと同じ見立てやな」
「なら、その間に、おねえちゃんが封印する方法を見つければいいんだね?」
「そうや、龍平。ただし、1週間ちゅうんは、すみれの姿のままでいた場合や。
なんかあって、別の姿に変わったり、何かをはね返そうもんなら、一発で魔力を使いきってしまうで」
184CC名無したん:04/09/06 01:31 ID:kX3tcp4r
>>126氏新作キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
次回にあるであろう二人のお買い物が楽しみです(´∀`)
185デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/09/06 01:50 ID:SMr7RPIl
>>126さん
乙です。
186CC名無したん:04/09/11 05:02:50 ID:gxBiN5SH
ほしゅ
187126:04/09/12 22:58:55 ID:/clpeZd6
「テコの使い方にコツがあるんや。こう、テコの元を持って、人差し指を支えにして、手前に
ひっくり返すんやで」
「うまくできるかな?」
「練習すれば、できる。あとでいっしょにやろうな」
「うん」

セグウェイに乗って、緑町のマーケットに行く間、かがみさんはモダン焼きの作り方について
いろいろと教えてくれた。

「気ぃつけなあかんのは、手を手前に引かんことや。生地がばらばらになってしまうんや。
あ、車や。すみれちゃん、道の隅に寄ってぇな」
後ろから車があたしたちのセグウェイを追い抜いて行く。
「ここは公園の中やろ?なのに、さっきから車がびゅんびゅん通って行く。どういうことや?」
「仕方ないよ。この道を抜けた先がマーケットの駐車場だから」
「そやかて、公園の中を通ることはないやろ。子どもたちもぎょうさん遊んでいることやし、
今に事故が起こるで」
「本当は、別に道があるんだけど、今、工事中なんだ。工事が終われば、車は減るよ」
あたしは、工事中の道を指差そうとして、公園の外の方を見た。
「あや?」
「なんや?」
「クレープ屋さんだ。あそこに見える、黄色い車、おいしいクレープ屋さんなんだよ」
あたしは、セグウェイを止めた。
188126:04/09/12 23:00:04 ID:/clpeZd6
「どないした?急に止まって?」
「うん、あそこのクレープ食べようかなって思って」
「ほんまか?それやったら、うちの分も買うて来てくれるんか?」
「いいよ」
「おおきに。で、何がうまいんか?」
「あたしは、バナナチョコクリームが好き。かがみさんは?」
「クレープか・・・リンゴカスタードなんて、ある?」
「うん、あるよ。あのお店、ものすごく種類が多いんだ」
「そやったら、リンゴカスタードにシナモンがいいな」
「わかった。じゃ、行こう」
その時、あたしは、セグウェイでお店まで行けないことに気がついた。
クレープ屋さんのあるところまで、芝生だし、芝生の中には飛び石しかないから、セグウェイで
走ると芝生を痛めちゃう。
「そやったら、うちがここでセグウェイを見てるわ。そんなに遠いわけじゃないし、
すみれちゃん、行ってらっしゃい」
「うん。ありがとう」

「クレープ♪クレープ♪おいしいクレープ♪ジャムにチョコにカスタード♪」

ふたり分のクレープを持って、戻って来ると、セグウェイのそばにふたりの人影があるのに、
あたしは気がついた。ひとりはもちろんかがみさんで、もうひとりは・・・
「あれは・・・衛(ウェイ)くん!」
あたしは、急いで近くの木の陰に隠れた。
(かがみさんが、衛くんとお話してる!)
189CC名無したん:04/09/14 17:28:14 ID:gjmPTfK+
126氏新作キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

衛くんとかがみさんがどんな話をしているのかも気になりますが、

>今に事故が起こるで

このかがみさんの一言の方が気になります。
なんか起こらないか心配で心配で…(;´Д`)
無事にお使いを終えるのを祈りつつ、次回を待ちますです(;´Д`)
190126:04/09/20 22:13:16 ID:FbYKYLfo
ドキドキドキドキ・・・

(かがみさんと衛くん、何をお話してるんだろう・・・)

ドキドキドキドキ・・・

(かがみさん、大阪弁で話したりしないよね)

ドキドキドキドキ・・・

(もし、そうだったら、あたしのこと、へんな女の子って思われるかも)

ドキドキドキドキ・・・

(どうなんだろう・・・でもでも、出て行くわけに行かないよ!)

ドキドキドキドキ・・・

(ほぇ〜。心臓が破裂しそうだよ・・・)
191126:04/09/20 22:14:29 ID:FbYKYLfo
「じゃあ、また」

そのとき、あたしの耳に聞こえてきた、衛くんの声。
あたしは振り返って、木の陰から、そっとふたりの方を見る。
かがみさんのそばから、衛くんの乗ったセグウェイが離れて行く。
(もう少し、もう少し・・・)
衛くんの姿が見えなくなったのを確認すると、あたしは
「かがみさん!」
かがみさんの所に、ダッシュした。
「おかえりなさい、すみれちゃん」
にっこりと笑って、なにもなかったように、かがみさんは言った。
「かがみさん、あの、今の、衛くんと・・・」
あたしがあわてて聞くと、かがみさんは
「安心してや。うまくいったで」
「うまくって、なにが?」
「もちろん、『あんたのこと、好きやねん。うちとつきおうてください』っちゅう、愛の告白や」

ほ、ほぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!
192CC名無したん:04/09/20 23:15:57 ID:MTgYN9JO
告白キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
続きが気になる━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
193CC名無したん:04/09/21 00:16:31 ID:VpfcJqEI
126氏キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!

告白キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
続き楽しみです(´∀`)
194126:04/09/27 00:37:03 ID:HYTIEkUd
「よかったやないか。うまくいって」
「よくない!」
あたしは、思わず言った。
「どうしてや?」
かがみさんは聞き返す。
「好きなんやろ?」
「・・・うっ」
あたしは、だまりこんだ。だって、そんなこと、衛くんのことを好きだなんて、これまではっきりと
ことばにしたことがなかったから。けれど、
「そう、あたしは衛くんのことが好き」
「なら、よかったやないか」
「よくない!」
「どうしてや?」
「だって、好きなんだもん。だから『好きです』って、自分で言いたい!自分の気持ちは、
自分で言いたいんだ!だから、だから、かがみさんに言ってもらうのは、違うと思う!」
あたしがそう言うと、かがみさんは少し驚いたようだった。
そして、あたしは次に言うことばが見つからなくて、ただ、クレープを持って立ち続けていた。

かがみさんは、にっこり笑うと

「合格や」
「ほぇ?」

そのことばは、いきなりだった。
195126:04/09/27 00:38:12 ID:HYTIEkUd
「合格って、なにに?」
「すみれちゃんが、うちの主(あるじ)にふさわしいかどうかのテストにや」
「ほぇ?」
突然、愛の告白からテストに話が飛んだので、あたしの目は点になった。
「ミラーのカードをしとるとな、しょうもないことのために召喚されることが多いんや。
自分ではやりとうないこと、やりたいんやけど自分ではできへんことを、うちにやらすために
うちを召喚する。そないなこと、もう、うちはごめんやから、すみれちゃんがそんな連中と
違うことを確かめとうて、それでテストさせてもろうたんや」
「じゃ、愛の告白なんて・・・」
「してへん!」
;≒;#;fhsれおpぎゅひj!

あたしは、思いっきりコケてしまった。

「うまそうやな。それ、うちの分やろ?」
かがみさんは、思いっきりコケたはずなのに無事だったクレープを見て言った。
「う、うん」
リンゴカスタードのクレープを渡す。かがみさんはクレープを食べて、
「おいしいなぁ。こんなおいしいクレープを食べたんは、ひさしぶりや」
「でしょ?あたし、ここのクレープ、大好きなんだ」
あたしも、バナナとチョコクリームがたっぷり入った、クレープを食べだした。
196126:04/09/27 00:39:42 ID:HYTIEkUd
あたしたちが乗ったセグウェイは、マーケットに向かって進んで行く。
「かがみさん」
「なんや?」
「かがみさんは、友枝町に来る前はどこにいたの?」
「いろいろやな」
「それって、かがみさんの主(あるじ)が、いろいろいたってことだよね?」
「それは、ちょっと違うな」
「違うって?」
「うちは、クロウはんに作られた。うちがこうしてすみれちゃんと話できるのも、クロウはんの
魔力のおかげや」
「じゃ、ずーっと、クロウさんの魔力で動いているの?」
「そうや。うちは、ずーっとクロウはんの魔力だけでやってきたんや。そやから、うちの主(あるじ)
はクロウはんだけやと、うちは思うとる。けどな、うちを召喚する人は大勢いたんや」
「どういうこと?」
「クロウはんかて、最初からカードを作れたわけやない。最初は魔法使いのギルドみたいなとこに
入って、魔法を勉強してたんや。そんとき、ギルドで使うためにうちを作ったわけや。
つまり、うちはクロウはんの魔力で動いてるんやけど、ギルドにいた、いろいろな魔術師に
呼ばれてたんや」
「じゃ、ママのミラーさんとは違うんだね」
あたしは、ケロちゃんが話してくれた、ミラーさんのお話を思い出した。
197CC名無したん:04/09/27 03:51:28 ID:q5BbUCq7
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

>「じゃ、愛の告白なんて・・・」
>「してへん!」

工エエェ(´д`)ェエエ工
…とは言え、ちょっとほっとしたかんじ?です(*´Д`)

>あたしは衛くんのことが好き

おぉ…こんな所で告白とは…一瞬驚きました。(´∀`)

次回も楽しみにしています
198CC名無したん:04/09/27 21:34:09 ID:ExXLP0P9
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)━━━!!!!
お疲れ様です。
すみれちゃんは衛くんのことが好きだったのか。
カードの試練も考えさせられました。
ほどほどにがんがってください
199CC名無したん:04/09/30 00:01:24 ID:xsyGCpue
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

正直、すみれの恋愛話に発展するとわ。(いつかはあると思ってましたが)
200126:04/10/04 00:51:31 ID:eX3hs31q
「かがみさん、ママのミラーさんと会ったことあるの?」
「ああ、何回か会っとる」
「いっしょに遊んだりしたの?」
「まぁな。けど、うちが妹に会えるんは、魔法の儀式の時が多かったん。そやから、あんまし
遊ばせてもらへんかったけどな」
「そうなんだ」
「同じカードでも、妹はクロウはんにだけ召喚されていた。うちと違って、おとなしい性格やから、
その方がよかったんやろな。うちは、いろんな魔法使いに召喚されたけど、クロウはんほどの
魔法使いは他におらんかった」
「クロウさんって、すごい人なんだね」
「そうや。ほんまに、クロウはんは何百年にひとりっちゅうほどのすごい魔法使いやったんや。
それが友枝に来てみたらどうや。クロウはんと同じぐらいすごい魔法使いがごろごろおるやないか。
さくらさんに、龍平くんに」
「龍平が?」
あたしはちょっと驚いた。確かに龍平に魔力はあるけど、カードは使えない。それとも、あたしが
知らないなにかすごい魔力を持っているんだろうか?
そのとき、
「ボールぅ!」
と、いう声がした。セグウェイの前をボールがコロコロと転がっていく。
そのボールを追っかけて、小さな女の子が夢中で駆けてくる。
「危ないよ!」
あたしがそう声をかけるのと同時に、車のクラクションが鳴り、急ブレーキをかける音が聞こえた。
「あかん、ぶつかる!」
かがみさんが、セグウェイを飛び降りた。
201126:04/10/04 00:53:27 ID:eX3hs31q
「かがみさん!」
あたしもあわててセグウェイを降りた。
女の子をかばっているかがみさんの50センチぐらい手前で車が止まっている。
「だいじょうぶかい?」
その車を運転していた人も降りてきた。
「だいじょうぶです」
かがみさんはそう答えると、足元に転がっていたボールをその女の子に手渡した。
「これからは、気をつけて遊ぶんやで」
「ありがとう、おねえちゃん」

女の子と車が去るのを確かめて、あたしはかがみさんに聞いた。
「だいじょうぶ?!」
「・・・だいじょうぶや」
「だいじょうぶじゃないでしょう!」
一瞬のことだけど、あたしには見えていた。かがみさんは鏡に戻って、女の子にぶつかるはずの車を
はね返していたんだ。そして、また、あたしの姿に戻っている。だから、かがみさんはものすごく
魔力を使ったはずだ。
「・・・そうやな」
かがみさんは気を失って、あたしにもたれかかった。
「かがみさん!」
かがみさんのからだのところどころが透明になっている。衛くんとの結婚式のときのミラーさん
みたいに魔力が無くなりかけているんだ。

「かがみさん、しっかりして!」
202CC名無したん:04/10/04 08:01:59 ID:xTe0eHyj
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
お疲れさまです。

>>189で書いた不安が的中してしまった…_| ̄|○
すみれちゃんが一刻も早く封印してくれることを祈りつつも、次回も期待します。
203126:04/10/11 23:41:41 ID:cCOp5LQ8
「すみれちゃん?!すみれちゃんなの?!」
そのとき、あたしたちのそばに車が止まった。運転していたのは
「しぃ先生!どうしてここに?」
「マーケットでお買い物していたら、魔力の気配を感じて、あわてて来たの。
もしかして、となりの子は・・・カード?」
「そうなんです。かがみさん、魔力がほとんど無くなってしまって消えそうなんです」
「とにかく、その子を車に乗せてあげて。私の病院に行きましょう」
「はい!」
あたしは、かがみさんを車に乗せた。しぃ先生は、セグウェイをトランクに積んでいる。
「急ぎましょう」

先生は車を発進させた。
「かがみさん・・・」
かがみさんのからだのあちこちが透明になっている。
「もう少しで、病院だからがんばって・・・」

病院に急ぐ施の車が、衛のセグウェイを追い抜いたことを、施もすみれも気がつかなかった。
「すみれさん、早く気付いてください」
衛は、セグウェイを止めて、過ぎ去って行く車を見つめていた。
204126:04/10/11 23:43:32 ID:cCOp5LQ8
「先生、かがみさんの様態は?」
病院に駆けつけたママが、心配そうにしぃ先生に聞く。
「魔力が尽きかけています。このままでは、あのカードは消えてしまいます」
「そんな。魔力の回復剤とか、使えないんですか?」
しぃ先生は首を振った。
「回復剤は、魔術師に使うものです。魔術師の魔力を元に動く精霊や氏神に使う薬はないのです」
「・・・」
あたしは、ママと先生を会話を聞いて、ベッドに横たわるかがみさんの手を握りしめた。
「ごめんなさい。あたしがかがみさんを封印していれば、こんなことにはならなかったのに」
「お姉さん・・・」
あたしのとなりにすわったミラーさんが、語りかける。
ふっと、かがみさんの目が開いた。
「・・・」
「お姉さん!」
「ひさしぶりやな。元気そうやないか」
「はい」
かがみさんはベッドのまわりを弱々しく見渡して
「さくらさんに、龍平くん、すみれちゃんに、みんな、うちのことを心配して来よったんか。
それに、チュルミンまで来よって、うちはほんまに人気もんなんやな」
「あほ。そないな笑えん冗談言っとる場合か」
ケロちゃんも、さすがにこんなときは突っ込みを入れられない。
「かがみさん、しっかりして!」
あたしは、かがみさんに呼びかけた。
205126:04/10/11 23:46:04 ID:cCOp5LQ8
「しっかりするどころやないみたいやな」
「あたし、まだかがみさんにモダン焼きの作り方、教わってないんだよ!教えてくれるって
約束してくれたじゃない!」
「堪忍な。今度ばかりはだめみたいや。もう、からだに力が入らへん」
かがみさんのからだの透明な部分が広がっていく。
かがみさんはミラーさんを見て、
「あんたも達者でな。さくらさんに可愛がってもらい。さくらさんは素敵な人やさかい」
「はい」
ミラーさんの目から、涙がこぼれ落ちた。
「すみれちゃん、こんなことになってしもうたけど、うちはすみれちゃんに出会えて、
ほんまによかったと思うとる。元気でな」
「だめだよ、そんなこと言っちゃ!」
あたしは、かがみさんを抱きしめた。
「!」
かがみさんのからだは、ほとんど重さがなかった。本当に消えかけているんだ。

ごめんなさい、かがみさん。
あたしがしっかりしていないから、だめなんだ。
あたしが封印する方法を見つけていれば、こんなことにはならなかったんだ。
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・

「・・・かがみさん?」
206CC名無したん:04/10/12 20:23:59 ID:64knfaPh
126さま いつも読んでます。乙彼です。
207CC名無したん:04/10/19 00:36:41 ID:1/J0sJyI
126氏キテタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!

>それに、チュルミンまで来よって、うちはほんまに人気もんなんやな

こんな時でもボケるというかがみさんにはすごいものを感じますが、
やせ我慢を見せようとしつつも最期を悟っている姿に。・゚・(ノД`)・゚・。

無事すみれちゃんが封印してくれれば良いのですが…
次回も期待しています。
208126:04/10/25 01:52:56 ID:rDX/LETw
「・・・かがみさん?」

あたしは、おかしなことに気がついた。かがみさんは、あたしの姿を映しているはずなのに

「ピアスをつけていない?」

耳にピアスがなかった。
そのとき、病室中にまぶしい光が広がった。
「・・・ほぇ?」
目をこらすと、目の前にいるのはかがみさんの真の姿だった。
アラビアンナイトに出てくるような女の子の服を着て、両手で鏡を持っている。
「すみれちゃん、ようやっと気がついてくれたんやな」
「ど、どういうこと?」
「うちを封印する方法や」
「ほぇ?」
「うちはな、誰かの姿を映すときに、どこか1か所だけ本人と違うように映るんや。
その違うたところを見つけるんが、うちを封印する方法なんやで」
「そ、そうだったんだ」
あたしは、手で涙をぬぐった。さっきから、涙が止まらない。
「さぁ、はよううちを封印してや。おなかペコペコなんやで」
「うん!」
209126:04/10/25 01:55:49 ID:rDX/LETw
あたしは呪文を唱えだした。
「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
あたしは、封印の杖を握りしめた。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」
ピン!という音がして、かがみさんから、封印の杖に魔力が流れていく。
「ほんまに、間におうてよかったわ。これから苦労をかけると思うけど、よろしくな、龍平くん」
かがみさんは、龍平にそう言うとカードの形になった。
「かがみさん、龍平に苦労をかけるって?」
あたしの手にすべりこんだかがみさんのカードは、
「あ、うちはクロウ・カードやから苦労をかけるって、その、寒いギャグやったな。すまん」

「すみれちゃん、がんばったわね」
「すみれ、ようやったな」
ママやケロちゃんたちがあたしのそばに来た。
「そうでもないよ。偶然だったんだよ」
あたしは、かがみさんのカードを抱きしめた。
「でも、封印できて、こんなにうれしかったことははじめてだよ。
かがみさん、もう絶対に消えたりなんかしないでね。約束だよ」
「ああ。約束と言えば、モダン焼きの作り方教えたるさかい、4時には召喚してや。
その頃にはうちも元気になってるさかい、晩ごはんはモダン焼きにしようや」
「うん!」
210126:04/10/25 01:58:33 ID:rDX/LETw
「今や、ひっくり返すんや」
「えい!」
かがみさんの声にあわせて、あたしは、テコをひっくり返した。
「うまい、うまい。次はおそばと生地がなじむように、テコで押さえといてな」
「すみれ、そばはカリカリにな」
ケロちゃんが注文をつける。
「ケロちゃん、もう食べちゃったの?お皿、からっぽじゃない」
「すみれの作るモダン焼きがあんまりうまいさかい、あっというまにな」
「もう、そんなに食べたら、みんなの分、なくなっちゃうよ」
すると、ママがキャベツを切る手を休めて
「だいじょうぶよ。ケロちゃんの分も考えて、おそばやキャベツ、いっぱい買ってきたから」
「さすが、さくらさまや!」
ケロちゃんはごきげんだ。
「もう作り始めてるんだ」
龍平が2階から降りてきた。かがみさんを封印したあと、急に眠いって言って今まで寝ていたんだ。
「龍くん、ミラーさんがお味噌汁を作っているから手伝ってあげて」
「うん」

「えい!」

あたしは、もう一度、モダン焼きをひっくり返した。

今日の晩ごはんは、最高においしくなりそうだ。

<すみれともうひとりのすみれ:終劇>
211126:04/10/25 02:00:19 ID:rDX/LETw
次回予告
いつもの時間に目が覚めた、月曜日の朝。
寝ぼけた頭でクローゼットに行くと、いつものところに制服がない。
おかしいなぁ?クリーニングに出したのかな?と思いながら
朝ごはんを食べに1階におりて行くと

ほぇ〜!かがみさん、どうして!?

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれとかがみの迷コンビ?

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
212CC名無したん:04/10/26 00:13:52 ID:8Oq8yM4E
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
いつもいつもありがとうございます。

あー…それが封印する方法ですか…なるほど…

>これから苦労をかけると思うけど、よろしくな、龍平くん

>かがみさんを封印したあと、急に眠いって言って今まで寝ていたんだ。

が気になります…
(´-`).。oO(いずれは分かることでしょうけど…)

次回もかがみさんですか。かがみさんが何をしてくれるのか楽しみです(´∀`)
213126:04/10/31 23:20:37 ID:47b3N0q1
「あれ?」
あたしはまっしろな部屋にいる。部屋にはベッドがひとつ。
「龍平?」
ベッドに寝ているのは龍平だった。
肩で息をしている。苦しいはずなんだけど、龍平の表情は不思議に安らかだ。
「どうしたの龍平?どこか悪いの?」
龍平の口元が動く。え?聞こえないよ?
なにか言っているようだ。でも、でも・・・
「龍平、龍平ったら。ママ、このまま龍平が」
「・・・すみれちゃん」
あたしはママの顔を見た。
「・・・すみれ」
声の方を向くと、そこにはパパがいた。
「・・・すみれさん」
別の声の方を向くと、そこにいたのは、エリオルおじさんだった。
214126:04/10/31 23:22:29 ID:47b3N0q1
ピピピピピ・・・
「あふぅ。もう朝かぁ」
あたしは、もそもそっとベッドから起き出した。
制服に着替えようとして、クローゼットを開けると
「ほぇ?」
いつものところに制服がない。
「おかしいなあ。ママがクリーニングに出したのかな?」
あたしは別の制服に着替えると、カードさんたちにあいさつをして、おそよー君を起こしに行く。
「おそよー!ほぇ?」
ベッドの中に、龍平の姿がない。
「・・・おかしいよ。龍平がひとりで起きられるわけないし・・・『ひとりで』?!そうだ!」
あたしは、あわてて1階のダイニングに降りた。
「・・・やっぱり」

「お、おねえちゃん?」
あたしの姿を見て、龍平が少し驚いた。
「すみれ?」
ケロちゃんも驚いている。
「と、いうことは、さくらんのとなりにおるんは・・・」
「かがみさんでーす!」
キッチンで、ママといっしょに朝ごはんのしたくをしている、もうひとりのあたしが
ミョーに明るく答えた。
215CC名無したん:04/11/01 13:45:22 ID:62cOJcXi
   ,   _ ノ)
  γ∞γ~  \
  |  / 从从) )
  ヽ | | l  l |〃
   `从ハ~ ワノ)  ワクワク
    /\></
   ( ∪ ∪
   と__)__)
216CC名無したん:04/11/02 18:47:01 ID:b4dBxvwm
あげ
217CC名無したん:04/11/02 19:02:27 ID:HfPFI1Ym
126さま、ごくろうさまです。
218126:04/11/07 22:25:28 ID:c1nlsMlr
「ママは、かがみさんだと気づかなかったの?」
「うん、ぜんぜん」
「さすが、うちや。さくらさんにも気づかれないぐらい完ぺきに気配を消しとる」
たしかに、かがみさんは気配を完全に隠せるみたいだ。
「けど、ママ」
「なに?」
「あたし、かがみさんほどお料理じょうずじゃないよ。いっしょにお料理していれば、あたしか
かがみさんかすぐにわかると思うけど」
「すみれ、おとりこみ中、悪いんやけど」
そこに、ケロちゃんのツッコミが入った。
「自分のほうが料理がヘタなんて、せりふ、えらそうに言うことか?」
「そ、それもそうね」
あたしたちの頭に、おっきな汗が浮いた。

「いただきまーす」
あたしたちは食べ始めた。きのうもそうだったけど、かがみさんの作るオムレツはとってもおいしい。
「ほんとう、かがみさんが手伝ってくれて助かるわ。すみれちゃん、朝からかがみさんを召還
してくれて、ありがとう」
「あたし、かがみさんを呼び出してないよ」
「ほぇ?」
ママの手が止まる。
「なんやて?すみれが呼び出していないのに、カードが実体化したっちゅうのか?」
ケロちゃんの表情もきびしくなった。
219126:04/11/07 22:27:27 ID:c1nlsMlr
「ど、どういうことなの、かがみさん?」
みんなの質問に、かがみさんはソーセージをパクッと食べて
「さぁ〜なぁ〜。それを教えたら、番組にならないやろ」

ズザーッ(←すみれたちがコケる音)

「た、確かにそうね・・・ってわけないでしょ!」
あたしは、いつのまにかおでこについていた、ばんそうこうをはがしながら答えた。
「そうや。すみれは、おまいさんを封印しよった。封印されたカードがあるじの知らんところで
実体化するなんぞ、もってのほかや!なにがあったんや!?」
「それが、うちにもよくわからんのや」
「わからない?」
「そうや。カードに戻ってから、うちは、もういっぺん、すみれちゃんの姿になれへんのかと
考えとった。本人になりきって、トラブルを起こすっちゅうんがミラーのカードのお約束みたいな
もんやからな。そうしたら、明け方ごろにすみれちゃんの魔力がふぅーっと弱まってきて、気が
付いたら、うちは実体化していたんや」
「あたしの魔力が弱まってた?」
「そうや。弱まっていたんやなかったら、すみれちゃんがなんかに魔力を使うていて、カードを
制御する余裕がなかったのかもしれんな」
「でも、あたし、寝ていたんだよ。魔力を使ってなんていないよ」
220126:04/11/07 22:30:23 ID:c1nlsMlr
そこにケロちゃんが言った。
「すみれ、寝てる間でも、魔力を使うことはあるんや」
「ほぇ?」
「たとえば、正月に見た夢。予知夢を見とる時は、魔力を使うとる」
「予知夢?龍平の?」
「ぼくの?」
突然、名前が出てきて、龍平がびっくりしている。
「あ、はははは・・・」
あたしは、なんとかごまかそうとした。
「今年のお年玉、龍平の方がたくさんもらっていたでしょう?あれ、あたしが夢で見ていたんだよ。
ね、ママ」
あたしがそう言うと、ママも
「そ、そうね。あの時、すみれちゃんはとってもくやしがっていたわ」
なんとか話を合わせてくれた。あの夢のことは、龍平には言わないって、あたしはママとパパと
約束してるんだ。だって、もし、あの夢が本当だったら、龍平になにか大変なことが起こるかも
しれない。そんな夢、絶対、当たらない。当たらないんだ。
221CC名無したん:04/11/09 21:38:01 ID:NOq7DYM7
126さん、乙です
222CC名無したん:04/11/10 11:29:41 ID:Almmp4vi
このスレを見るためだけに炉板に出入りする毎日。
126様おつです。
223デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/22 20:30:08 ID:vCWp9oZv
保守します。126さんも頑張りましょう。
224126:04/11/23 10:00:45 ID:cbyykjf3
「ごちそうさまぁ」

朝ごはんを食べ終わったあたしたちは、食器をかたづける。
「急がないと、学校に遅れるよ」
そう言ったのは、ママでもあたしでもなくてかがみさんだった。
あたしは、すこしいやーな予感がした。
「かがみさん、ひょっとして学校に行くつもり・・・?」
「もちろんや!」
「そ、そんな、だめだよ!あたしがふたりもいたらたいへんなことになっちゃうよ」
「それやったら、すみれちゃんは、今日はお休みにしたらええやないか」
「なに、言ってるの!」
「ミラーのカードのお約束や。本人になりすまして騒ぎ起こさんとな」
あたしの頭に、おっきな汗が浮いた。
「騒ぎって・・・何考えてるの?!」
「せっかく、すみれちゃんになりきってんのや。昨日できへんかった愛の告白とか」
「そんなの、だめ、だめ、だめーーー!!!!」
あたしは、あわててかがみさんを止めていると、とつぜんケロちゃんが
「餡の紅白・・・まんじゅうやて?」
と聞いてきた。『愛の告白』がそう聞こえたらしい。
「ほぇ?・・・紅白まんじゅう?」
なんか、強引に話がヘンな方向に向かっている。
225126:04/11/23 10:02:54 ID:cbyykjf3
「紅白まんじゅうの何がだめなんや?」
ケロちゃんが目をパチクリさせる。そして、
「あ〜、ひょ〜っとして、すみれ、今日は学校でなんかめでたい行事かなんかあって、
紅白まんじゅうもらえんのやろ?」
「ど、どうしてそうなるの・・・」
あたしの頭に、またおっきな汗が浮く。
「そうや、そうに決まっとる。そんな大切なことをわいに隠して、こっそり食べようしとったんやろ。
かがみ、どないな餡の紅白かわからへんけど、紅白っちゅうことはめでたいっちゅうことや。
がんがんやったれ!わいも応援しとるでぇ!」
「おおきに、ケルベロスはん!すみれちゃんの告白、がんがんやるさかい!」
「そんなら、わいの分も忘れんといてやぁ〜!」
「もちろんや!」
「ふたりともわけわかんないよ・・・」
このままだと、ほんとうにかがみさんが学校に行っちゃう。学校に行っちゃったら、騒ぎになるに
決まっている。とつぜん、同じ姿をしたふたりも現れるなんて、・・・同じ姿をしたふたり?!
そうだ!

「封印解除(レリーズ!)」
226126:04/11/23 10:10:15 ID:cbyykjf3
「すみれちゃん、急にどうしたの?」
「ママ、ががみさんがこのままあたしの姿で学校に行ったら、たいへんなことになっちゃうよ。
だから、かがみさんをケロちゃんの姿にするの!」
「なんやて!?」
反応したのはかがみさんだ。
「うちはこないなぬいぐるみになりとうない。すみれちゃん、お願いだからそれだけはやめてぇな」
「なんやと!わいは封印の獣、ケルベロス様や!ぬいぐるみとちゃうで!」
あたしは、ふたりにかまわず杖を振り上げた。

「彼の者を姿を映し、もうひとりの彼となれ。かがみ!」

「ほぇ?」
杖を振り下ろしたけれども、なにも起こらない。

「それじゃあかんでぇ、すみれちゃん。さくらさんが『かがみ』っちゅう名前付けてくれたけど、
うちはあくまでもミラーのカードや。『ミラー』って呼んでくれへんと発動できんさかい」
「そっか」
かがみさんのことばを聞いて、あたしはもう一度杖を振り上げた。

「彼の者を姿を映し、もうひとりの彼となれ。ミラー!」

杖を振り下ろすと、かがみさんは光に包まれた。
「こないになるってわかうとるのに教えてしまうなんて、うちはほんまにアホやーーーっ!」
227CC名無したん:04/11/23 12:36:02 ID:ImXrO8wQ
126さん乙かれです。
報道されたからって騒いでる阿呆な椰子いますがそれでも頑張ってください。
228CC名無したん:04/11/23 15:01:35 ID:/msCVF5C
126氏キタ━━(゚∀゚)━━!!!乙
229CC名無したん:04/11/24 02:25:46 ID:Y8twGs45
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

かがみさんナイスボケ!!
思わずワラタ
次回も期待しています(´∀`)b
230126:04/11/28 21:38:04 ID:uv2zMpDN
やがて、かがみさんを包んだ光が消えていった。

「くすん・・・くすん・・・」

テーブルの上には、○| ̄|_になっているかがみさんがいた。

「こないな情けない姿・・・おかんに見せられへん・・・うちはカードやからおかんはおらんけど」
「なんやと!」
おこったのはケロちゃんだった。
「せっかく、わいのナイスで小粋な姿になっておいて、情けないやと!その姿、よ〜く見るんや!」
そう言って、ケロちゃんはかがみさんの前に鏡を置いた。
「そんな殺生な、ケルベロスはん・・・」
かがみさんはよろよろと起き上がると、鏡を見る。

「!」
231126:04/11/28 21:39:17 ID:uv2zMpDN
「けっこう、かわいいやないか〜〜〜!」
ママのミラーさんと違って、かがみさんは姿を映すときに1か所だけ違った姿になる。
ケロちゃんと違うのは、かわいらしいチョーカーを着けていることだ。
「今のかがみさんは、チュルミンって感じだよね」
あたしがそう言うと、チュルミンは目をきらきらさせて、
「ほんまや。これならアニメ化はねらえるわ。ほんま、ありがとうな、すみれちゃん」
チュルミンは、ほんとうに気持ちを切り替えるのが早い。
「どうや、ケロはん。あんたよりうちの方がずぅーっとイケてるでぇ!」
「なんやと!わいのほうがずぅーっとナイスで素敵なんや!」
ふたりの掛け合いが始まった。これなら学校に行けそうだ。

「ふたりとも、そろそろ学校に行きなさい。急がないと遅刻しちゃうわよ」
「そうだね、ママ。じゃ、龍平、行こう」
「うん」
「いってきまーす!」
232CC名無したん:04/11/29 19:53:37 ID:6Kyr2jbF
チュルミン立直り速っw
233CC名無したん:04/11/29 19:54:55 ID:6Kyr2jbF
チュルミン立直り速っ!w
234CC名無したん:04/11/29 22:58:11 ID:IF0mnrTv
立ち直りはやっ!(禿ワラタ
235CC名無したん:04/11/30 13:52:00 ID:xNLACEsq
いいっすね
236126:04/12/06 00:41:34 ID:q1d6eTUI
「おはよう!間に合ったぁ!」
あたしは、教室に駆けこんだ。
「おはようございます、すみれちゃん」
「おはよう、知美ちゃん」
「きょうはすみれちゃんにしては珍しく、遅刻すれすれですわね。龍くんは、もう学校に
来ていたみたいですけど」
「うん。途中で忘れ物取りに、あたしだけ一度家に戻ったんだ」
けさは、チュルミンのこともあって家を出るのが遅かったところに忘れ物。
学校に着いたのは本当に遅刻すれすれだった。ランドセルを机に置くと同時に、朝のホームルームの
チャイムが鳴った。
「みんな、おはよう」
神宮寺先生が教室に入ってきた。

あたしはノートと鉛筆だけでも出そうと、ランドセルのふたを開けると、

ぱかっ

という音とともに、花束がぴょこんと飛び出てきた。
「ほ、ほぇ?」
そして、その花束を抱えて、ランドセルの中からせり上がって来たのは
「チュ、チュルミン?!」
237126:04/12/06 00:42:51 ID:q1d6eTUI
チュルミンは、あたしの方をチラリと見て、にこっと笑うと、そのからだよりも大きな花束を
思いっきり差し出して、
「すみれちゃんは、あなたのことが大好きです。愛しています。どうかお付き合いしてください」
「ほ、ほぇ・・・」
突然のことで、あたしが固まっていると、チュルミンはもう一度あたしの方に振り向いて
「どうや?すみれちゃんにかわって、愛の告白してやったで」
あたしは、ますます固まった。

次の瞬間、

「ありがとう。でも、残念ね。先生は女だから」

みんながどっと笑う。自分のからだより花束が大きくて見えなかったんだろうけど、
チュルミンが花束を差し出していたのは、衛くんにではなく、あたしの席にまでやって来ていた、
神宮司先生だった。
「木之本さん、誰かさんに愛の告白をするのなら、ホームルームじゃなくて、ふたりっきりの方が
いいんじゃないかしら?」
「ほ、ほぇ」
「それに、学校にロボペ(ロボットペット)を持ってくるのはいいけれど、スイッチ入れるのは
休み時間だけにしてほしいな」
238126:04/12/06 00:44:54 ID:q1d6eTUI
「す、すみません。今、スイッチ切ります。芸人モードに入っちゃってて・・・」
あたしは、チュルミンを抱き上げた。そして小声で
(お願いだから、お昼休みまでランドセルの中でおとなしくしてて)
(いやや。せっかく愛の告白をしに来たのに)
(いいから、おとなしくしてて!)

「木之本さん、なにロボペと遊んでいるの?」
先生が聞くと衛くんが
「木之本さんのロボペは音声認識できるんです。今、それでスイッチを切っているんですよ」
「そうなの?」
先生が不思議がる。確かに、音声認識でスイッチを切るロボペは珍しいらしい。
「フードファイトの時もそうだったから。でも、木之本さん、きょうのはフードファイトの時の
ロボペとは違うよね」
「う、うん。あの後、パパが香港の信和中心で新型を買って来てくれたんだ。見てのとおり、
芸人モードがパワーアップしてるんだよ。あは、あははは・・・」
あたしは、なんとかごまかすと、チュルミンをランドセルにしまいこんだ。

そんなすみれの姿を見ながら、
(ミラーのカードを実体化させたら、ケルベロスの姿を映したのか・・・
すみれさんとミラーのコンビで、今度のカードは封印できるかな)
と考える衛だった。
239CC名無したん:04/12/11 07:20:47 ID:gAediuKo
126氏キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
あぁ…かがみ(チュルミン)さんナイスボケ!
思わず笑いました(笑)
(´-`).。oO(すみれちゃんはこれでドキドキしちゃって、より衛くんに対して接しづらくなるかもしれませんけど…)
(´-`).。oO(そのフォローをうまくかがみ(チュルミン)さんがしてくれれば…とは思いますが…)

いつもありがとうございます。m(_ _)m
240126:04/12/12 18:32:13 ID:0Ymqx5Kw
「・・・ここなら、だいじょうぶだと思いますわ」
「うん」
やっとお昼休みになって、あたしと知美ちゃんは校庭の人目の付かないところに移動した。
ランドセルを下ろして、ふたをあける。
「チュルミン、お昼だよ」
長い間狭いランドセルにいたから、早くチュルミンをランドセルから出してあげようと思っていたら
「??・・・なに、これ?!」
「どうかなさいましたの?」
「・・・むにゃむにゃ・・・うるさいなぁ。せっかく人が・・・ってうちは人やあらへん。
せっかくカードが気持ち良く寝とると言うのに・・・」
「チュルミン、あたしのランドセルにいつの間に・・・」
チュルミンは、ランドセルの中にハンモックをぶらさげて、気持ちよさそうに寝ていたのだ。
「よく寝たーーー」
「よく寝たって、あたしのランドセルの中にそんなもの付けないでよ」
「仕方あらへんやないか。授業のじゃまをせいへん思うたら、寝るのが一番やけど、このままやと
教科書がからだにあたって、痛いんや」
「だからといってハンモックなんて」
「ハンモックだけやない」
「・・・ハンモックだけじゃない?」
「朝、花束を出したときに使ったんやけど、せり上げ装置も付けたんやで」
「なんですってーーーっ!?」
「落ち着いてや。これはせり上げ装置やから、めんどいクレーン等安全規則も適用除外やし、
おかげでうちの登場シーンの演出がごっつう効果的になったやないか」
「そんな問題じゃない!」
241126:04/12/12 18:33:30 ID:0Ymqx5Kw
「大道具にお詳しいのですね」
知美ちゃんが聞く。知美ちゃんは演劇部だから、そのへんに興味を持ったみたいだ。
「まぁ、いろいろとな」
「ごあいさつがまだでしたわね。わたくしは、大道寺知美です。はじめまして」
「はじめまして。うちの名前は、チュルミン。このアニメの主人公や!」
「主人公って・・・」
あたしの頭におっきな汗が浮いた。けれども、知美ちゃんは
「すみれちゃんもがんばらないと、主役の座を奪われますわよ」
「知美ちゃん・・・そんなにさらっと言わなくても・・・」
「それにしても、ほんとうによくできてますわね、このロボペ」
「ロボペやない!うちは、クロウ・カードや!」
「まぁ?」
知美ちゃんは、あたしの顔を見る。
「ほんとうですの?」
「うん」
「すると、チュルミンさんは『ケロちゃんさんもどき』のカードなんですの?」

ズサーッ(←すみれとチュルミンがコケる音)

「ち、違うって。チュルミンは、ミラーのカードさんなんだよ」
あたしは、いつの間にか付いたばんそうこうをはがしながら、きのうからの出来事を話し出した。
242126:04/12/12 18:35:37 ID:0Ymqx5Kw
「・・・それは残念でしたわ。きのうのことをビデオに撮影できなくて」
知美ちゃんのお約束の反応に、あたしの頭に汗が浮く。
「ほんま、残念やったな。きのうは名場面の連続やったでぇ。主人公のうちが消えかけるところ
なんか、これまでの最高視聴率やったんや」
「どうして、そんなことわかるのよ。まだ日報(テレビ視聴率日報のこと)出てないのに」

・・・

一瞬の間の後、チュルミンはあたしたちの前ですわりなおした。
「いろいろあったけど、うちはすみれちゃんに封印してもらえて、ほんまよかったと思うとる。
うちも、封印された他のカードたちも、みんな、すみれちゃんのことが大好きなんや。
なにか、うちらにできることがあったら、遠慮なく呼び出してや」
「なにも、そんなこと、改まって言わなくても」
「そっか。それじゃ、いいかげん、お昼にしようか。このままやとお昼休み終わってしまうで」
チュルミンは、ランドセルからお弁当を取り出した。いつものより3倍近く大きい。
「きょうのお弁当は、うちとさくらんさんが作ったさかい、おいしいでぇ。
知美ちゃんもどうや?こないなこともあろうかと、多めに作っておいたさかい」
「いいんですの?」
「せっかくだから、食べようよ。今からカフェテリア行っても、時間ないし、チュルミンさんの料理、
とってもおいしいんだから」
「では、遠慮なくいっしょにいただきます」
「そうや。いっしょに食べたほうが、何倍もおいしくなるって」
「チュルミンの言うとおり!」
243CC名無したん:04/12/13 02:45:19 ID:fYO+eKGE
126氏キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
チュルミンさんって、自分の演出の為に短時間で機械設置したりするなど、
下手したら本物のケロちゃんの座を奪う気マンマンだなぁ…
なんて思ったりしちゃいました(^^;)
ケロちゃんもガンガレ…と思いつつ、次回も期待します(*´∀`)
244CC名無したん:04/12/14 11:54:44 ID:CsfVV8qe
せっかく人が増えたんだし、この機会にこの名作を読んでもらうためにageます。
245カドキャプ:04/12/14 12:04:17 ID:wGJIfseq
http://blog.naver.co.jp/yuukanasuke カドキャプ放送局
246126:04/12/20 00:49:06 ID:2gsCs0on
そして、その日の午後の授業は無事に終わった。
「じゃ、みんな、また、あした」
神宮司先生が、教室を出て行った。
「衛くん、校庭でサッカーやろうよ」
「ごめん、きょうはおばあちゃんに頼まれたお使いがあるんだ。また、今度」
「そっか。じゃ、また、あした」

いつも、衛くんは放課後になるとクラスの男の子たちといっしょに校庭に飛び出すから、
クラブのない日は、なかなか話をすることがない。

「そうだ、木之本さん」
「な、なに?」
とつぜん、話しかけられて、あたしは少しどきどきしてしまう。
「けさのロボペ、どうしたの?」
「ラ、ランドセルの中だよ」
「そうなんだ。フードファイトの時もそうだったけど、木之本さんって、いつも変わったロボペを
持っているんだよね」
「う、うん。パパがいつも香港の信和中心で買って来てくれるから・・・日本にない変わった
モデルなんだって。きょうのは、芸人モードがパワーアップしてるんだよ」
「ちょっと、見せてくれない?」
「ほぇ?」
あたしはあわてた。今、チュルミンをランドセルから出したら、また愛の告白をするに決まってる!
247126:04/12/20 00:50:11 ID:2gsCs0on
「あの、今、バッテリーが切れてて動かないし、それにもし動いていても、けさみたいに芸人モードで
変なことをするかもしれないし」
あたしがあわてていると、
「メーカーを知りたいんだ。おばあちゃんが香港に行ったときに買って来てもらおうと思うから」
「ほぇ?」
それって、衛くんが、あたしと同じロボペが欲しいってこと?
「だから、ちょっとだけ」
「う、うん」
あたしは、断りきれなくてランドセルのふたをあけた。

すかー。すかー。

チュルミンは気持ちよさそうに眠っている。お昼のお弁当をたっぷり食べたからみたいだ。

「バッテリー、あまりないみたい」

あたしは、そっと、眠っているチュルミンを抱き上げた。
「羽のところを見せてくれない?たぶん、そこにメーカーの名前とか入っていると思うんだ」
あたしは、衛くんにチュルミンの背中を見せる。
衛くんが、チュルミンの羽のところに指を伸ばしたとき

(!)

あたしは、一瞬、なにかを感じた。
248126:04/12/20 00:51:37 ID:2gsCs0on
「どうしたの、木之本さん?何か驚いたみたいだけど?」
衛くんのことばに
「な、なんでもないよ」
あたしはごまかした。魔力を感じたなんて、衛くんに言うわけにはいかない。
「・・・おかしいな。メーカーも型番もなんにも書いてないよ」
「このロボペは特別製だって、パパが言っていた。だから、メーカーも型番も入ってないんだよ」
「そうなんだ。じゃ、同じものをおばあちゃんに買って来てもらうのは無理っぽいね」
「う、うん、たぶん」
「残念だなぁ。けど、見せてくれてありがとう。ぼく、そろそろおばあちゃんのお使いに行かないと」
「残念だったね。それじゃ、またあした」
「うん。じゃあ、またあした」

あたしは、衛くんが教室を出て行くのを見届けて、ほっとした。これで、チュルミンが騒ぎを
起こすともないだろう。

「残念でしたわね〜」
「残念って・・・知美ちゃん、何が?」
「せっかく、衛くんとおそろいのロボペを持てたかもしれないのに。おふたりがおそろいの
ロボペを持って、楽しそうにお話しする・・・想像するだけでも・・・うっとりしますわ〜・・・」
「知美ちゃん・・・」
あたしの頭に大きな汗が浮いた。
249126:04/12/20 00:53:24 ID:2gsCs0on
「むにゃ・・・むにゃ・・・なんや、背中がこそばゆいな・・・」
そのとき、チュルミンが起き出した。
「目が覚めたのね、チュルミン」
「よく、お眠りになりました?」
チュルミンは、うーん、と背伸びをすると
「はっ!そうや、愛の告白をせんと!花束はどこや、花束は?」
と言って、机の上に飛び降りた。
「もう、放課後だよ」
「なんやて?!」
「衛くんは、お帰りになってしまいましたわ」
「ということは、完全にタイミングを逃してしまったんか?」
「そうですわ」

_| ̄|○ ・・・

そんな_| ̄|○なチュルミンに、知美ちゃんがなにかをこっそりと言った。

(でも、これでよかったかもしれませんわ。すみれちゃんにはライバルがいらっしゃいますから)
(ライバル?誰や?)
(それは・・・今にわかりますわ)

知美ちゃんは、とっても楽しそうに見えた。
250CC名無したん:04/12/21 09:26:45 ID:7zP+LPei
>>126 お疲れサマンサ & 名作age
251CC名無したん:04/12/23 17:45:12 ID:Vuc8UyDi
126氏キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
チュルミンの_| ̄|○に本当にワラタ

すみれちゃんのライバルって誰でしょう?
(それを示すような記述ってあったかなぁ…前に戻って見直してみます)
次回も楽しみです。
252126:04/12/27 22:12:15 ID:u3SdqiHj
「・・・うーん」
あたしの腕の中で、チュルミンはさっきから考え中だ。
「チュルミン、さっきから何考えてるの?教室を出てからずっとじゃない?」
「チュルミンさんは、新たな課題に挑戦されているのですわ」
「新たな課題ってなに?」
「・・・どやったら、うまく愛の告白できるんかなっと思ってな。作戦の練り直し中や」
「そんな作戦、練らなくていいよ」
「そやかて、強力なライバルがおるとなると・・・」
「ほぇ?」
「なかなか難しいですわね。ライバルの方は、とってもふんわりですから・・・」

そんな話をしつつ、あたしたちはペンギン公園の近くに来ていた。

すると、そのとき

ばっしーん!

「なに?」
「雷や!」

空を見上げると、雲がどんどん広がっていく。
「にわか雨でしょうか?」
「ほぇーっ!」
あたしたちは、ペンギン大王の中に駆け込んだ。
253126:04/12/27 22:16:52 ID:u3SdqiHj
「ここなら雨宿りも・・・」

ばっしーん!ゴロゴロ!

雷の光と音が響き渡って、まわりが一気に暗くなった。
ペンギン大王の中から、外をそっとのぞく。

「あや?降ってこないよ?」

ばっしーん!どーん!

「!」

あたしが耳をふさぐと同時に、街灯に雷が落ちた。

「ほぇ?」

見ていると、雷が公園の街灯を飛び移るように移動していった。こんな雷、見たことがない。
「こ、これは?」
「クロウ・カードや!」
「えーっ?!」
「これは、雷、サンダーのカードや!」
「と、いうことは?」
「カードキャプターの出番やで!」
254126:04/12/27 22:18:29 ID:u3SdqiHj
あたしは呪文を唱えだした。
「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」

「チュルミンは、危ないから知美ちゃんといっしょにいて」
「いやや。うちもクロウ・カードのはしくれや。すみれちゃんといっしょに行くでぇ」
チュルミンはあたしの腕の中から肩のほうに飛び移った。
「だって、チュルミンはケロちゃんの姿を映しただけだから、空を飛べないでしょ?
これからジャンプを使うから、チュルミンは振り落とされてしまうかもしれないんだよ」
「だいじょうぶや。ちゃんとハーネスを用意しておいたさかい」
チュルミンはからだに装着したハーネスの先のカラビナを、ランドセルにひっかけた。
「い、いつの間にそんなものを・・・」
けれども、これでチュルミンを振り落とすことはなさそうだ。

「じゃ、行くよ。ジャンプ!」

あたしはペンギン大王から飛び出して、サンダーの後を追っかけた。

「おふたりともりりしいですわー」
そんなすみれたちを、知美はばっちりと撮影している。撮影しながら、ふと、あることに気がついた。
「いけませんわ。このままでは、すみれちゃんが大ピンチです・・・それには・・・」
ビデオカメラを止めて、知美はケータイを取り出した。
「ここからなら、間に合うかもしれませんわ」
255126:04/12/27 22:20:05 ID:u3SdqiHj
ジャンプでサンダーを追っかけていると、チュルミンが聞いてきた。
「すみれちゃん、サンダーを封印するにはどうしたらいいか、わかっとるん?」
「どうするの?」
「サンダーを封印するには、元の形にするんや」
「サンダーの元の形って?」
「雷獣や。サンダーは、雷撃をくらわして雷獣の姿に戻してから封印するんや」
「そっか。ママのときもそうだったね」
あたしは、知美ちゃんのおうちで見たビデオを思い出した。
「そやから、サンダーに雷撃をくらわせれば」
「ちょっと待って。あたし、雷を操るカードなんで持っていないよ」
「なんやて!?すみれちゃんはサンダーのカードを持っておらんのか?」
「持っていないから、今、追いかけてるんでしょ?」
「そやったら、さくらさんはどないしてサンダーを封印したんや?」
「あのときは、パパが雷の魔法を使えたの!」
「とか漫才やっとるうちに、サンダーのやつ、うちらに気づいたみたいや」
「ほ、ほぇーっ!!!」

サンダーは方向を変えて、あたしたちに向かってきた。
256126:04/12/27 22:22:27 ID:u3SdqiHj
「ほぇーーーっ!!!」
それからのあたしたちは、逃げ回るだけだった。
フライのカードさんを使えば逃げられたかもしれないけれど、とても新しいカードさんを
呼び出す余裕なんてない。
「うぐうぐうぐ・・・」
ジャンプで方向を変えるたびに、チュルミンがハーネスごと振り回される。
「がんばって、チュルミン!」
あたしは、林の中に逃げ込んだ。
そうして、また、ジャンプ。

ブチッ!

「すみれちゃーん!」
とうとうハーネスがちぎれて、チュルミンが放り出される。
「チュルミン!」
あたしはチュルミンを助けようと手を伸ばした。
そして、地面にそのままスライディング。
「だいじょうぶ、チュルミン?」
あたしの手の中でチュルミンは、
「ああ、だいじょうぶや・・・けど、うちら、絶体絶命みたいやで」
「・・・え?」
顔を上げると、あたしたちの正面からサンダーが向かってきた。
そして、あたしたちの前に立ちはだかる黒い影。
「あれは・・・?」
257CC名無したん:04/12/28 13:59:34 ID:v3srDtrl
>>126 お疲れサマンサ。これから読みます。
258126:04/12/30 09:52:40 ID:susB8df7
「黒鋼さん?!」
あたしたちの前に立っていたのは、キタリスの黒鋼さんだった。
あたしたちを威嚇するように、サンダーは音をとどろかせる。
「黒鋼さん、あぶない!」
けれども、黒鋼さんがあたしたちをちらっと見た後、サンダーの方を向きなおしたと思うと、
あたりに強烈な光と音が響き渡った。

「なに?なにが起きたの?」
「あのリスのあんちゃん、額から雷撃を出しよった!」
「えーっ!!」

グォーッ!

サンダーは、雷獣の姿に戻っていた。そして黒鋼さんに向けて雷撃で攻撃する。
「黒鋼さん、逃げて!」
けれども、黒鋼さんも逃げずに電撃で反撃する。
サンダーと黒鋼さんの雷撃は、空中でぶつかって

バリバリ!バザーンッ!!!

反動で黒鋼さんがはじき飛ばされた。
「黒鋼さん!」
「あかん!」
259126:04/12/30 09:53:51 ID:susB8df7
はじき飛ばされた黒鋼さんを助けようと、チュルミンがあたしの手から飛び出した。
そして、空中で黒鋼さんを受け止める。
「もう、だいじょうぶや」
けれども、あたしは黒鋼さんが助かったことよりも別のことで驚いていた。
「チュルミン、空、飛んでいる・・・」
「ほ、ほんまや!」
チュルミンは、黒鋼さんを受け止めてそのまま宙に浮いていたのだ。
「はっ!そ、そんなことより、すみれちゃん、封印や!今なら封印できるでぇ!」
「封印って、どうすればいいの?あたし、ママのときのようにシャドーのカードさんを持ってないよ」
「グルーや。グルーのカードで封印できる」
「わかった。やってみる」
あたしは、グルーのカードさんを取り出した。
「膠よ。彼の者を包み込め。グルー!」
カードから伸びた膠がサンダーを包み込む。
サンダーはその雄たけびを残して
「今や!」
あたしは、サンダーに駆け寄った。
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」

まもなくサンダーのカードがあたしの手に飛び込んできた。
「やったぁ!」
「ようやったでぇ。すみれちゃん」
260126:04/12/30 09:55:21 ID:susB8df7
「ありがとう、チュルミン。封印のしかたを教えてくれて」
「サンダーは電気を通さんもんで包んでしまえば封印できる。シャドーもそうなんやけど、
グルーのカードも電気を通さないんや」
「よく知ってるね」
「まぁな。うちは博識やさかい」
チュルミンがやってきて、あたしに黒鋼さんを渡す。
「ありがとう、黒鋼さん」
黒鋼さんは、ぷいっと横を向いた。なんだか照れているみたいだ。
「ほんま、おおきにな。あんたが雷撃出さんかったら、うちらはどうなってたやら。
それにしても、どうして、あんたのようなリスさんがあないな技を持ってるん?」
「ICタグですわ」
「知美ちゃん!」
そのとき、あたしたちの前に知美ちゃんが現れた。お約束どおり、手にはビデオカメラを持っている。
「みなさんの活躍、ばっちり撮影できましたわ」
「知美ちゃん、ICタグって?」
「黒ぴょんさんには、おいたをしたときに懲らしめるために電流を流すICタグが埋め込まれて
おりますの。さきほどの電撃は、わたくしがこれで操作したのですわ」
知美ちゃんは、あたしたちにケータイを見せた。
「でもでも、さっきの電撃すごかったよ。あんなの流してだいじょうぶなの?」
「だいじょうぶですわ」
「ほんとうに?」
「ええ。それが、黒みぃさんの体質なんですもの」
「なに、それ・・・」
あたしとチュルミンの頭に、おっきな汗が浮いた。
261126:04/12/30 09:57:12 ID:susB8df7
「それにしても、チュルミンさんはお空を飛ぶこともできたのですね」
「ほんとう、びっくりしたよ。空を飛べるなら飛べるって言ってくれたらよかったのに」
「すまん、すまん・・・って、うち、この姿で飛べるなんて知らんかったんや」
「ほんとう?」
「ほんまや。ほんまに知らんかったんや。けど」
チュルミンは、羽をぴょこぴょこ動かして言った。
「空を飛べるっちゅうことは、うちがまだまだ大活躍できるっちゅうことや。
このアニメの主人公になれる日も、近いで」
「まぁ、チュルミンさんったら」
知美ちゃんが楽しそうに笑う。それにつられてあたしも笑った。ほんとうによかった。
カードを封印できたこともそうだけど、それよりもチュルミンや黒鋼さんが無事だったから。
ほんとうにありがとう。チュルミン、黒鋼さん。そして、知美ちゃん。

「どうやら、無事に封印できたようですわね」
「ああ。ミラーが空を飛べるようにしておいてよかったよ」
「そんなことまでしたのですか、エドワード」
「ミラーのカードが、すみれさんと行動をともにするのはわかっていた。空を飛べなかったら
危険なめにあって、すみれさんが悲しい思いをすることもわかっていたから、きょう、あわてて
力を使ったんだよ」
「すみれさんにはばれなかったのですか?」
「魔力には気づいたようだけど、ぼくのせいとは気づかなかったようだよ」

ふたりは、すみれたちの封印を見届けると、その場から消えるようにいなくなった。

<×すみれとかがみの迷コンビ?→○すみれとチュルミンの迷コンビ?:終劇>
262CC名無したん:04/12/30 16:31:15 ID:/y6wz/7u
126氏キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
黒鋼さんって以前出てきたロボペですね。
そんな機能あったんですか…_〆(゚▽゚*)

何はともあれ、年末のプレゼントありがとうございました!
263さくらと小狼の子供たち(前スレ):04/12/31 14:25:52 ID:O3mlNlkm
264126:05/01/01 00:11:26 ID:4x1rJf1A
さくらの初夢

「だれ?わたしを呼ぶのは?」
ふと気がつくと、わたしはビルの屋上に立っていた。
そして、そばにいるのはケロちゃん。
目の前に広がるのは東京タワー。
東京タワーの展望台の屋根に人影が見える。
あたりに舞い落ちるのは
「桜の花びら・・・?」
思わず手を差し出すと、てのひらにひらりと乗った花びらはかすかな光に包まれた。
「・・・あ?」
その光が消えたとき、花びらはカードに姿を変えていた。
265126:05/01/01 00:14:10 ID:4x1rJf1A
すみれの初夢

「だれ?わたしを呼ぶのは?」
ふと気がつくと、あたしは丘の上にたっていた。
そして、そばにいるのはチュルミン。
目の前に広がるのはハドリアン・ウォール。
その城壁の上にふたりの人影が見える。
あたりに舞い落ちるのは
「すみれの花びら・・・?」
思わず手を差し出すと、てのひらにひらりと乗った花びらはかすかな光に包まれた。
「・・・あ?」
その光が消えたとき、花びらはカードに姿を変えていた。
266126:05/01/01 00:15:40 ID:4x1rJf1A
チュルミンの初夢

「だれや?うちを呼ぶのは?」
ふと気がつくと、うちはビルの屋上に立っとった。
そして、そばにおるんは黒鋼はん。
目の前に広がるんは東京タワーなんかよりごっつう高い通天閣や。
そのてっぺんには、食い倒れのあんちゃんと1粒300メートルが立っておった。
あたりに舞い落ちるのは
「鏡のかけら・・・?」
思わず手を差し出すと、てのひらに鏡のかけらが・・・グサッ!






「いたぁーーーーーーっ!!!」
267チュルミン:05/01/01 00:32:47 ID:4x1rJf1A
正月からからだはったんやけど、このオチ、別に初夢やなくてもええやないか orz...
268CC名無したん:05/01/01 01:06:56 ID:C7kIkmLn
あけましておめでd(´・ω・`)
>>126さんが来てますよ!

>そのてっぺんには、食い倒れのあんちゃんと1粒300メートルが立っておった。

どんな夢見てんだよチュルミン _| ̄|○ノシ
269S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/01/01 10:19:56 ID:Ixq18JxP
126さん乙です。
激しくワラタ。
270CC名無したん:05/01/02 03:51:12 ID:6cUcmZG4
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
1粒300メートルワラタ
271鏡@ミラ留守:05/01/02 10:49:52 ID:u/cRhxLo
126氏あけおめ(´∀`)ノシ
遅レスだけど、初笑いさせて頂きますた。
272CC名無したん:05/01/02 21:14:44 ID:wBSWUFfY
126氏そして他のスレ住人さんあけましておめでとうございます
チュルミン三段落ちワラタ
273CC名無したん:05/01/03 08:05:12 ID:KCFimE+4
126さん乙&あけおめ
スレも一周年ですなあ
274CC名無したん:05/01/03 23:30:39 ID:QkXWqCkT
うわすげースレ見つけた。
275126:05/01/10 21:52:22 ID:kmzLBy+Z
次回予告
ケロちゃんといっしょに知美ちゃんのおうちに遊びに行くんだ。
でも、知美ちゃんが相談したいことってなんだろう?
またお洋服のデザインのことかな?

そして、知美ちゃんがお部屋で見せてくれたのは・・・

ほぇ〜!これ、宙に浮いてるよ!?

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれと知美と大切なもの

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
276CC名無したん:05/01/10 22:58:52 ID:F7EppAsM
次回予告キタ━━(゚∀゚)━━!!
277126:05/01/16 01:26:04 ID:zsXwYhHl
「西光寺だ。次のバス停で降りるんだよね」
今、あたしは、知美ちゃんのおうちに向かうバスに乗っている。

→回想シーン
きのうのお休み時間のとき
「ほぇ?知美ちゃんのおうちに?」
「ええ。ちょっと困ったことがありまして・・・すみれちゃん、よろしければ、あすの日曜日、
うちに来ていただきませんか?」
「知美ちゃんのおうちに行くのはうれしいけど、困ったことってなに?」
「それは、あしたご説明しますわ」
←回想シーン終わり

「・・・知美ちゃん、なにがあったんだろう?」
そのとき、あたしのたまごさんリュックの中から
「・・・うぐうぐうぐ・・・苦しい!」
ケロちゃんが飛び出した。
「あ!」
あたしは、思わずリュックのジッパーを閉じる。
「!」
バスの乗客の視線があたしに集まるのがわかる。
「あ、なんでもありません」
あたしはあせってごまかした。
「・・・だめだよ。ケロちゃん」
「そやかて、中の空気が」
「もうちょっとだから、がまんして」
「もう限界や」
「もうちょっとだから、ね、ね。次だからがまんして」
「・・・すみれ、今、他の客の視線が集まっとるんやないか?さくらの時と時代は変わっとるんや。
ロボペっちゅうことにすれば、わいをカバンの外に出しても変に思われへんで」
「・・・そっか。ごめん」
278126:05/01/16 01:27:20 ID:zsXwYhHl
バス停を降りて、知美ちゃんのおうちに歩いて行く。
「いつ来ても、でっかいうちやなぁ」
「ケロちゃん、リュックに乗って。いくらロボペでも空を飛ぶのはおかしいから」
「わかった」
ケロちゃんがたまごさんリュックに乗るのを確かめてから、あたしはインターホンを押す。
「はい。どちらさまでしょう?」
「木之本です」
「いらっしゃいませ。今、門を開けます」
いつものように、大きな門が開いていく。
そしていつものように、大きなおうちに進んで行くと噴水を過ぎたあたりで玄関のドアが開いて
「すみれちゃん!」
「こんにちは」
「いらっしゃい!」
「よう!知美!」
「こんにちは、ケロちゃんさん」

「どうぞ。わたしの部屋へ」
あたしたちは知美ちゃんのおうちに入る。すると
「お嬢さま?」
メイドさんが、知美ちゃんに声をかける。
「お茶はどちらにお持ちしましょうか?」
「じゃ、わたしの部屋に3つ」
「3つですか?」
メイドさんが、不思議そうに聞き返す。けれども知美ちゃんは、こくんとうなずくと
「お願いしますね」
と、あたしの手を引っ張って歩き出した。

すみれたちが立ち去ったあと、そのメイドはつぶやいた。
「これが、あの大道寺家の7不思議のひとつ、『わたしの部屋に3つ』・・・」
279126:05/01/16 01:29:19 ID:zsXwYhHl
知美ちゃんのお部屋に入る。
まもなく、ドアがノックされて
「どうぞ」
「お嬢さま、お茶をお持ちしました」

メイドさんが部屋を出ると、
「そうだ。これ、ママが知美ちゃんにって、クッキー焼いてくれたんだよ」
あたしは、たまごさんリュックから、ママが作ったクッキーを取り出した。
「まぁ。ありがとうございます。では、ケロちゃんさんもいっしょにいかがですか?」
「わーい!クッキーや!」
ケロちゃんはごきげんだ。

あたしたちはしばらくおしゃべりを楽しんだ後、
「ところで知美ちゃん、困ったことってなに?」
「実は・・・今、お持ちしますわ。母の部屋にありますの」
知美ちゃんは部屋を出るとすぐに戻ってきた。両手で箱を持っている。
「その箱、クロウ・カードの気配がする」
「知美、その箱、見覚えあるでぇ!」
ケロちゃんは少し興奮しているようだった。
「確か、シールドのカードがとりついていた箱や」
「というと、撫子おばあちゃんの結婚式のときのブーケと、ママが知世おばさんにあげた消しゴムが
入っている箱なんだね」
「そうです。祖母と母がとても大切にしている箱ですわ」
「また、開かなくなっちゃったの?」
「それもあるのですが、わたしの手元を良く見てくださいな」
「ほぇ?」
あたしは知美ちゃんの手元を見直した。箱と知美ちゃん手の間にすきまが・・・
「ほぇ〜?これ、宙に浮いてるよ!?」
280CC名無したん:05/01/16 02:23:50 ID:vLbM1xBK
126氏キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
「大道寺家の7不思議」ワロタ

残り6つは何だろう…と思いつつも、シールドのカードが取りついていた箱の
中に、今度は何が入っているのか。
楽しみにしたいと思います。
ありがとうございました。
281CC名無したん:05/01/16 13:21:05 ID:+Nk4sbIn
>「これが、あの大道寺家の7不思議のひとつ、『わたしの部屋に3つ』・・・」
禿ワラタ
あの箱が再び……ですか。
次回が待ち遠しいです
282CC名無したん:05/01/22 20:12:16 ID:CnUKyrZ50
李家の人たちは出る予定はないのかな。
あの姉たち結構好きなんだが…w
283チュルミン:05/01/23 18:21:59 ID:OcSwB81MO

なんでうちだけお留守番やねん・・・・_| ̄|○
あぁ〜〜〜〜〜っっ!!
うちも行きたい逝きたいイきたい生きたいいきたぁ〜〜〜〜〜いぃ!!!! ジタバタジタバタ
284126:05/01/24 01:49:34 ID:9X30qmZO0
「宙に浮いているのではありませんわ」
知美ちゃんは、箱をテーブルの上に置いた。テーブルと箱の間にすきまが見える。
「なにか透明なクッションのようなもので包まれているみたいですの。ほら」
そう言って、知美ちゃんが指で箱を押さえると−やっぱり、指と箱の間にはすきまができるんだけど−
箱はゆっくりと少し沈んだ。そして知美ちゃんが指を離すと箱はゆっくりとせり上がった。
「ほんとうだ。見えないクッションで包まれているみたい」
「そこがさくらさんが封印してくださったときとは違いますの。けれども、見ていてくださいね」
知美ちゃんはポケットから鍵を取り出した。その鍵で箱を開けようとすると・・・

ぽよーん!

箱に近づいた鍵は、はじかれた。
「ひさしぶりにこの箱を開けようとしたらこの調子で・・・」
「確かにこれはクロウ・カードのせいやな」
ケロちゃんが箱に近づいて、ちょん、とつつく。

ぽよーん。

「!」

「見えたか、すみれ」
「うん。なにかバリアみたいなものが」
「そうや。さくらの時とはちょっと違うが、やっぱりこれもシールドのカードや」
「というと、ママの時と同じようにソードでシールドを切ればいいのね?」
「シールドは切られたら本体表すさかい、そこをすかさず封印や!」
「すばらしいですわ。では、さっそく衣装とビデオの準備を」
「・・・」
いつの間にかしっかりバトルコスチュームとビデオカメラを用意している知美ちゃんを見て、
あたしの頭におっきな汗が浮いた・・・
285126:05/01/24 01:51:51 ID:9X30qmZO0
「りりしいですわ〜」
バトルコスチュームに着替えたあたしを見て、知美ちゃんはご機嫌だ。
「カメラも準備OKですわ。では、すみれちゃん、こちらでどうぞ」
「う、うん」

あたしはカメラの前で呪文を唱えだした。
「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」

「クロウの作りしカードよ。我が鍵に力を貸せ。
カードに宿りし魔力を、この鍵に移し、我に力を!ソード!」

封印の杖がソードに変わる。あたしは箱に向かって

「ハァーッ!」

ソードを振りおろした。ソードから伸びた魔力がシールドを切り裂こうとしたとき

ばぽん!

「キャッ!」

あたしはソードごとはじき返されていた。
「すみれちゃん、だいじょうぶですか?」
「うん、だいじょうぶだよ。でも、どうして・・・?」
「シールドが柔らかすぎるんや。すみれの魔力じゃ、その柔らかさを押し切れないんや」
「そんな・・・」
286S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/01/24 19:12:25 ID:LcgpqdU00
126さん、毎度乙カレー。
287126:05/01/30 23:48:13 ID:PAtLnVBJ0
ケロちゃんは話を続けた。
「シールドは大事なもんを守るためのカードや。より大事なもんを守ろうとする性質がある。
こないにクッションみたいになっとるっちゅうことは、この箱の中身はかなり壊れやすいもんなんやろな」
「それで・・・」
知美ちゃんは納得したようだった。
「知美、この箱の中身はなんや?」
「ブーケと消しゴムですわ」
「それって、ママがカードさんを封印したときとおんなじだよね」
「はい。ところが、ブーケがさくらさんが封印されたときとは違うのです」
「違うって、どんなふうに?」
「いま、とてももろくなっているのですわ。このブーケは、すみれちゃんのおばあさまが結婚されたときの

ブーケです。祖母はとても大切にしています」
「うん、それは知っているよ」
「では、すみれちゃんはご存知でしたか?このブーケが生花(せいか)だということを」
「ほぇ?それっておかしくない?なんで何十年も枯れずにいるの?シールドのカードさんを封印したとき、

ブーケがとってもきれいで香りもすてきだったって、ママが言ってたよ」
「結婚式のあと、祖母がすぐに保存処理をしてもらったのですわ。それでさくらさんが封印したときも
枯れずにいたのです。けれども・・・」
知美ちゃんは、箱の方を見た。
「当時では最新の技術だったのでしょうけれど、不完全でした。時間がたつにつれて花びらが硬く、
もろくなってきたのです。このままではだめだと思い、最新の技術で処理しなおそうとしたら、
またシールドにとりつかれてしまって・・・早くしないとブーケがぼろぼろになってしまいますのに」
「そうか、それでシールドが、中のブーケ守ろう思うてクッションみたいになってるやな」
「でも、どうしよう。このままシールドさんを封印できないと、中のブーケがだめになっちゃうよ」
「そうやなぁ・・・」

あたしたちが考え込んでいると、
「なんや、この気配は?」
288126:05/01/30 23:49:27 ID:PAtLnVBJ0
「チュルミンだよ。チュルミンが、実体化したがってる」
あたしは、チュルミンのカードを取り出した。カードがわずかに光っている。
「なんや、こないなときに?」
「きっと、実体化してすみれちゃんを助けたいと考えておられるのでは?」
「そっか。サンダーさんの時も、チュルミンが封印のしかたを教えてくれたんだ。チュルミンなら、
シールドさんの封印のしかたを知っているのかもしれない。ケロちゃん、また姿借りていい?」
「え〜?またかいな?」
「お願い。あたしの姿に変えたら、きっとややこしいことになるから」
「ま、緊急事態やし、しゃあないな」
「ありがと」

あたしは呪文を唱えた。
「彼の者の姿を映し、もうひとりの彼となれ、チュルミン!」

・・・ぺらっ。

カードはそのまま床に落ちた。
「どうして?」
すると、チュルミンのカードから
「あほーっ!うちはあくまでもミラーのカードなんや!チュルミンと呼んでも召還できんでぇ!」
「ご、ごめん」
あたしはカードを拾うと、もう1度
「彼の者の姿を映し、もうひとりの彼となれ、ミラー!」

カードが魔力につつまれ、実体化していく。すると
「なに、この音楽は!?」
どこからか、音楽が聞こえてきた。
289126:05/01/30 23:50:45 ID:PAtLnVBJ0
「・・・あなたに伝えたいほんとうの想い。
言いたいの 言えないの チャンス逃してばかりのあなたに
まっすぐな想いとちょっぴりの勇気を。
愛と勇気の天使、チュルミン登場!

愛の告白はおまかせよ!」

「・・・・・・」

「なんや?みんな、そないに固まって?」
チュルミンが決めポーズを解いて、不思議そうに聞く。
「・・・チュルミン」
「なんや、すみれちゃん?」
「今のは何?」
「魔法少女のお約束や。登場シーンには決めぜりふと決めポーズはつきもんやろ?
今の曲も自分で作曲したんやで」
「・・・」
あたしが、次のことばを探していると
「すばらしいですわ〜」
「ほんまか?」
「ほんとうですわ〜。今の登場シーン、ばっちりビデオで撮影しましたわ〜!」
「そうか、いいもんはやっぱり理解されるんやなぁ!」
チュルミンはケロちゃんを見つけると、そのそばに飛んでいって
「どうや、ケロはん。知美ちゃんもああ言うとる。あんたよりうちの方がずぅーっとイケてるでぇ!」
「なんやと!わいのほうがずぅーっとナイスで素敵なんや!」

また、ふたりの掛け合いが始まった。
290CC名無したん:05/01/31 18:05:41 ID:Ms2JyUST0
あなたに伝えたいほんとうの想い。
言いたいの 言えないの チャンス逃してばかりのあなたに
まっすぐな想いとちょっぴりの勇気を。
愛と勇気の天使、チュルミン登場!

愛の告白はおまかせよ!

テラワロス
291CC名無したん:05/02/03 09:08:47 ID:aUvuyhHp0
さくら板にしっかりした小説スレがいくつかあるけど、ここが一番原作やアニメの雰囲気を大切にしていて、見ててわくわくしますな。
ってかまとめサイトがあってもいいのに…ハハアハァ
292炉板通信 ◆mwhG4Chris :05/02/03 23:05:55 ID:ugy/yA6C0
さくら板SS書庫の構想はずっと立ててるけど、許可や流れ整理の関係で色々ややこしくて・・・
とか言ってみたり
293S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/02/04 20:17:42 ID:UlkJ8zXl0
漏れも構想たててるんだが、時間が取れない…
とか言ってみたり
294CC名無したん:05/02/07 12:12:47 ID:bOPaiC6R0
保守
295炉板通信 ◆mwhG4Chris :05/02/07 23:04:01 ID:KRAk3ZAe0
景気の悪いことを言うもんじゃないなorz
296126:05/02/09 00:55:37 ID:vfc+nlr+0
「もう、ふたりともやめてよ。今はカードさんの封印が先でしょ?」
「そっか。そやったな。すまん、すまん」
チュルミンはあたしのところに飛んできた。
「チュルミン、ひょっとしてシールドさんを封印する方法を知ってるの?」
「もちろんや」
「よかったぁ。で、どうすれば封印できるの?」
「ツボや」
「ツボ?ツボって、中に何か入れたりする・・・」
「ちゃうちゃう。すみれちゃんがぼけてどうすんねん。気功で言うツボ・・・とも少し違うかな。
すみれちゃんも、テレビなんかで武道家が手刀で石を割ったりするの、見たことあるやろ?」
「うん」
「他にも、石大工さんがノミを入れる場所を入れる場所とか。うまく当たれば、きれいに石が
割れるんやけど、そこを間違えると、うまく割れないところ。ま、人によって呼び方は多少違うんやけど
シールドのカードにも、ここを攻撃すればひとたまりもないっちゅうツボがあるんや。
そこをやれば、シールドはものを守りきれなくなって封印できる」
「でも、シールドさんのツボって、どうやって見分けるの?」
「まぁ、見ててぇな」

チュルミンは、箱のそばに降りた。シールドさんを、ちょん、ちょん、とつつく。

「どう?」
「・・・わかったでぇ。ツボは、こことここの2か所や。こことここを同時に」
「そんなぁ。ソードさんじゃ、2ヵ所を同時に切れないよ」
「切る必要はない」
「ほぇ?切る必要はないって、それじゃどうするの・・・?」
チュルミンは、シールドさんに両腕を伸ばして

「くすぐるんや!」

ズザーッ(←すみれたちがコケる音)
297126:05/02/09 00:56:38 ID:vfc+nlr+0
こちょこちょこちょ・・・

チュルミンのくすぐりが始まった。

こちょこちょこちょ・・・

あたしたちの頭に、おっきな汗が浮いている。
「なぁ、すみれ」
「なに、ケロちゃん?」
「ほんまに、これで封印できるんやろか?」
「さぁ・・・けど、これしか方法はないみたいだし・・・」
「そうかもしれんが、こないな情けない封印方法は、初めてや」
「そ、そうだね」

あたしたちは、チュルミンのくすぐりを見ているしかなかった。そのうち、
「ほぇ?ケロちゃん、シールドさんの気配が」
「すみれも気づいたか?確かに、気配が不安定になってきとる」

こちょこちょこちょ・・・

シールドさんの中の箱が揺れてきている。チュルミンのくすぐりにがまんできなくなったみたいだ。

こちょこちょこちょ・・・

そして、シールドさんの気配が急に強くなったと思うと
「あかん!」
「きゃーっ!」
「知美ちゃん!?」
298S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/02/09 18:05:16 ID:g3qn2rVl0
126氏キテター
毎度乙です。
299CC名無したん:05/02/09 20:45:52 ID:MfU08XXi0
「くすぐるんや!」爆ワラタ
300CC名無したん:05/02/11 07:19:43 ID:sER9i7mO0
300ゲットage
301CC名無したん:05/02/13 02:06:40 ID:/O/bbqlY0
sageとけ
126氏乙。
302S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/02/13 10:35:01 ID:cQe3SU/b0
>>301
メール欄は半角英小文字で"sage"ですが何か。
303126:05/02/13 23:34:44 ID:fy8Ye/Ca0
チュルミンのくすぐりでシールドさんががまんしきれなくなって、今度は知美ちゃんを中に
取り込んでしまったんだ。今度は、知美ちゃんにもシールドさんが見えるみたいだ。
「どうして・・・こんなことに」
「想いの強さや」
「どういうこと、チュルミン?」
「シールドは大切にされているもんを守ろうとする性質がある」
「ほぇ?」
「あの箱の中にあったんは、撫子おばあはんのブーケと知世おばはんの消しゴムや。
今、そのふたりはここにおらへん。だから、どうしても大切にしよう想いが弱くなってしまってるんや。
すみれちゃん、すみれちゃんが一番大事に想うとるもんは、この部屋の中の何や?」
「それは知美ちゃん・・・そっか、それで」
「そうや。そやから、シールドはあの箱から知美ちゃんに守る対象を変えたんや」
「でも、どうしよう。このまま知美ちゃんがシールドさんから出られなかったら」

あたしは知美ちゃんの方を見た。

「待ってて、知美ちゃん!今、助けるから!」

「ソード!」

あたしはもう一度、ソードのカードさんを使った。

「ハァーッ!」

ばぼん!

「きゃっ!」

けれどもまた、あたしははね返されただけだった。
304126:05/02/13 23:38:35 ID:fy8Ye/Ca0
「だいじょうぶ、すみれちゃん?」
「だいじょうぶだよ、チュルミン。けど、ソードで切れないとなると、どうすればいいの?」
「チュルミンがさっきみたく、くすぐればええやないか?」
ケロちゃんのことばにチュルミンは首を横に振った。
「あかん。あのシールドを見てみぃ。大きくなっただけあって、ツボの数も増えとる。
こっち側から見えるだけでも、11か所はあるで。それだけのツボを同時にくすぐるなんて無理な話や」
「そんな・・・」

あたしたちは考え込んだ。

「ねぇ、チュルミン。どうすればシールドさんを封印できるのか、もう一度教えて」
「ひとつは、さくらさんのときのように、シールドを力で破った場合や。けど、いまのすみれちゃんの
魔力じゃ、シールドを破るにはまだ少し足りないようやし、ツボを攻めるには数が多すぎて
どうにもならんし・・・」
「いま、ひとつって言ったよね?他にも方法はあるの?」
「ないことはない。けど、考えにくいんやな。これが」
「それでもいいよ。教えて」
「もうひとつの場合は、シールドの守る対象が外に出てしまった場合や。そうすればシールドは力を失う。
けど、魔力のない知美ちゃんがシールドの中から外へ出るなんて無理や」
「そっか!外に出せばいいんだよね」
「なんか、思いついたんか、すみれ」
「ケロちゃん、うまくいくかどうかわからないけど、やってみる。知美ちゃん、危ないから反対側に
下がっていて!」
「はい」
知美ちゃんが反対側に下がるのを見て、あたしは知美ちゃんのお部屋の天井を見上げた。
このお部屋はメゾネットタイプで天井が吹き抜けになっている。この高さならだいじょうぶだろう。

「じゃ、行くよ!」
305CC名無したん:05/02/14 00:57:30 ID:NZTX0lkvO
126氏キタ━(゚∀゚≡゚∀゚)━!!
306S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/02/14 19:26:19 ID:HTh7vIQu0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!!。
毎度良質な物語掲載乙です。
307CC名無したん:05/02/15 01:27:23 ID:ybEyhEkuO
Ready,3,2,1,Firing!
(M2機銃掃射)
308126:05/02/21 02:02:46 ID:xlxDBA1G0
あたしは両手を空けるために、封印の杖を投げ上げた。それと同時に
「ハァーッ・・・タタタタタタ!」
両手の拳を連続してシールドさんにたたきつける。シールドさんが反動であたしをはねかえそうとする。
その力を利用をしてからだを回転させ、あたしは背中から思いっきりシールドさんの中に沈みこんだ。
(きたっ!)
そこにちょうど投げ上げた封印の杖が落ちてくる。
「今だ!」
あたしは、杖と手にすると同時にカードさんを取り出した。
「空間を歪め、中と外を入れ替えよ!ループ!」

「ループか!なるほど、ループなら中にいる知美を外に出すことができる」
「ケロはん、こないな使い方、クロウはんでもしなかったでぇ」
「ああ」
ケルベロスは、すみれがウィンディを封印したときのことを思い出していた。
あの時も、とらえどころのない風の精霊をループを使って狭い空間に閉じ込めて封印したのだ。
この子は、時々、母親以上の才能をかいまみせる。クロウ・リード以上の魔力を持つ母親を超える
可能性を持っているのかもしれない。
(けど、さくらとは違うんや。どんなにカードを使うのがうまくても、すみれの場合は・・・)
だが、ケルベロスの思考はチュルミンの声によって中断された。
「シールドの魔力が弱まってきたでぇ!もうすぐや!」

まもなく、シールドの外に不思議そうな顔をした知美の姿が現れた。
「チュルミンさんにケロちゃんさん。おふたりがいるということは?」
「成功や!知美ちゃんが無事に出れたんや!」
「まぁ!」
知美がふり返ると、シールドの中にすみれがいるのが見えた。
309126:05/02/21 02:03:46 ID:xlxDBA1G0
「まぁ!」
知美ちゃんの声が聞こえると同時に、封印の杖に感じていた力が消えた。
シールドさんの抵抗がなくなったんだ。
「知美ちゃん、出れたんだ」
あたしがそう言うと、シールドの向こうにいる知美ちゃんがにっこりと微笑んだ。
「「今や、封印や!」」
ケロちゃんとチュルミンが、同時に叫んだ。
「うん。汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」

ピン!という音がして、封印の杖の先にカードができていく。
しばらくすると、あたしの手にシールドのカードさんがすべりこんできた。

「やったぁ!」
「ありがとうございます。すみれちゃん」
「知美ちゃん、だいじょうぶ?ケガとかなかった?」
「だいじょうぶですわ」
「よかったぁ!」
あたしは、思わず知美ちゃんに抱きついた。
「ごめんね、知美ちゃん。あたしが最初からうまく封印できてれば、こんなめにあわなくても
よかったのに」
「とんでもありません。すみれちゃんなら、きっと何とかしてくださると信じてましたわ」
「・・・知美ちゃん」
あたしが、次になんて言おうかことばを探していると
「それに、今のすみれちゃんの活躍、ばっちり撮影できましたし」
「・・・はぅ」
お約束だけど、あたしの頭におっきな汗が浮いた。
310126:05/02/21 02:05:23 ID:xlxDBA1G0
「では、あけますわ」
知美ちゃんが、鍵を鍵穴に差し込むと、カチャ、という音がしてふたがあいた。
「わぁー」
あたしは思わず声をあげた。
「これが、撫子おばあちゃんの結婚式のブーケ」
「ええ。残念ですが、もろくなっていますので見るだけにしてくださいな」
「うん。でもほんとうにきれいなブーケだね」
ママから話も聞いているし、知世おばさんが撮ったビデオで何回も見てるけど、ほんとうにきれいな
ブーケだった。おばあちゃんが大好きだった桜の花。それが、ママの名前になったんだ。
「わたくしも、いつかお作りしますわ。すみれちゃんの結婚式のブーケ」
「とつぜん、なにを言うの、知美ちゃん?!」
知美ちゃんのことばに、あたしは少しあわててしまう。
「うちもや。すみれちゃんの結婚式はぜひ招待してや」
「あら、チュルミンさん。実は、すみれちゃんはもう結婚式を挙げているのですわ」
「ほんまかーっ?!相手は誰や?!」
「知美ちゃん!」

そんな3人のドタバタを横目に
「女の子は、ほんま、結婚式とか夢みるんやなぁ。そないなもんより、わいは、このケーキの方が、
なんぼかええでぇ。3人とも、よろしくやっててやぁ」
と、ご機嫌でフォークを動かすケルベロスがいた。

そのころ、廊下では、チュルミンの分も入れて追加のお茶とケーキを持ってきたメイドが、
つぶやきながら歩いていた。

「これが、あの大道寺家の7不思議のひとつ、『わたしの部屋に4つ』・・・」

<すみれと知美と大切なもの:終劇>
3116代目:05/02/21 04:27:43 ID:Hrnljt4e0
ヽ(´ー`)ノ
312S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/02/21 17:09:22 ID:xHzNDcJj0
毎度乙カレー。<<126氏
313CC名無したん:05/02/21 21:43:49 ID:jULRUAoo0
126氏キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
本筋からそれるんであれですけど、さくらたんのブーケは誰がゲットしたんだろう…
314CC名無したん:05/02/22 22:18:53 ID:Wj/evlB40
知世……じゃ、ないのかなあ
315CC名無したん:05/02/26 23:34:59 ID:YcaDt8/M0
age
316CC名無したん:05/02/27 21:01:42 ID:tx9GiKAGO

ageんなアフォ!いらん広告書かれたら(ry
317CC名無したん:05/03/02 17:43:50 ID:mEPLdGyE0
始めのスレで設定直ぐに決まったのがいまだに懐かしいw
318サロメ:05/03/02 18:02:33 ID:r9JhBDRfO
(σ_σ(σ_σ)σ_σ)
319さくらたん:05/03/08 13:00:59 ID:wmWWVhGB0
ある朝。
すみれは精神病で死んだ。
そのほかもみんない次元へ消えてしまった。
ここからは、変態大使館雑談スレがのっとります。
サクラ関連の叩きはここで。
リンクも待ってますよ。
320さくらたん:05/03/08 13:37:54 ID:wmWWVhGB0
サクラは実は、汗っかきのでぶオタ(無職・45歳・男)
なんだけど、
みんなすぐだまされるよね・・。
はにゃーんとか逝ってリャかあいいかあいいいってくれるし・・。
ま、いいんだけど。
ほどほどにしてね。
小学生に混ざってさくらのコミック立ち読みしてるおっさんキモいから
321さくらたん:05/03/08 13:41:04 ID:wmWWVhGB0
常にあげでお願いします。
ま、へをこくたびにあげるスレって感じ?
ところで、スレッドレイプってなに?
322CC名無したん:05/03/08 15:00:11 ID:g32qZRiy0
 あーっとここで>>319-321をスルー!!!
        r'::::::::i
         トーf/__
      /  イ| 、ヽ
      //_〉 l_l i_ノ、
\\ (_ニノ 〉____〉〉 〉
      /    } /             ,_-‐、
     /\/,ー 'ヾ          i"_Y 〈i
     〈  < /              ゝ^-'"
     \i"ヽ、  \\     //
     ├ i\i カ      ,、
      |_,,i ノ_ソ    )     ゝ
323S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :05/03/08 16:14:07 ID:96Nj9R8G0
126たんまだ〜?
324CC名無したん:05/03/10 21:32:05 ID:rY7zbjDYO
なんか某AA系板の〇津スレを彷彿とさせるなぁ…(・∀・)イイ!
325CC名無したん:05/03/10 22:29:57 ID:RGvsdMuF0
時を止めて その微笑 瞳の中消えていく幼き思い出
326CC名無したん:05/03/15 19:45:20 ID:8oPAyNZ+O
前スレってまだhtml化してないんでつか?
327CC名無したん:05/03/15 19:47:27 ID:20rI2mZI0
とっくにしてる。ほれ。
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0412/31/1019101668.html
328炉板通信 ◆mwhG4Chris :05/03/16 00:15:05 ID:WdC/YYWl0
そこにあるのはhtml化してるとは言わんだろう・・・
329CC名無したん:05/03/16 01:13:15 ID:IS9sYRYi0
過去ログ読めたからどうでもいい。
あらためて読むとやっぱウマー
330126:05/03/17 01:53:44 ID:iYGzRBHd0
次回予告
きょうはパパが香港から帰って来る日。
ママは空港までおむかえで遅くなるから
晩ご飯はあたしと龍平で作るんだ。

はぅー。あたしって、やっぱりお料理向いていないのかなー?

そんな時にクロウ・カードの気配が!
ほぇーっ!このカード、あたしひとりじゃ封印できないよ!?

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれのしゃりしゃりハンバーグ

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
331CC名無したん:05/03/17 03:46:21 ID:0Py2XkOp0
>しゃりしゃりハンバーグ
どんなハンバーグなんだろ( ;・∀・)
332CC名無したん:05/03/20 13:44:37 ID:RPGk7bZ20
フローズンハンバーグ


いえべつにとくになんでもないんだけども。
333CCsakura:2005/03/21(月) 18:42:36 ID:vplkwC3x0
テスト
334CC名無したん:2005/03/21(月) 19:40:52 ID:UE9kceep0
 いわゆるSSっていうのはこういうのを言うんだな…
 漏れはちょっと考えを改めるべきなのか。
335CC名無したん:2005/03/21(月) 20:37:33 ID:zdCjpPEI0
話はかわるが CCさくら→すみれ という流れはサクラ大戦に関連しているのか、

してないか・・・OTL
336CC名無したん:2005/03/21(月) 21:19:16 ID:NnRr/IFT0
>>335
関連はしてないと思うがそういうネタが出たことはあった
337126:2005/03/22(火) 00:56:47 ID:qBRs4zlq0
「龍平、いる?」
その日の放課後、あたしは5年3組の扉を開けた。
「おねえちゃん」
龍平はすぐにあたしに気がついた。
「けさの約束どおり、きょうはつきあってもらうからね」
「うん。でも、その前に、寺田先生のところまでプリントをとどけなきゃ」
「わかった。いっしょに行こう」
教壇の上に積んであるプリントを龍平が取る。高さは30センチぐらいだ。
「重くない?」
「平気だよ、このぐらい」
「よかった。あとでもっと重いものを運んでもらうんだから」
「え?」
「じょうだんだよ。晩ご飯のお買い物だから、そんなに重くならないよ」

そう、この後、あたしと龍平は晩ご飯のお買い物に行くんだ。
だって、きょうの晩ご飯はあたしたちで作るんだもの。
338126:2005/03/22(火) 00:58:07 ID:qBRs4zlq0
→すみれの回想モード

「ほぇ?パパ、あす帰ってくるの?」
「そうなの。予定より早くなったの」
「ママ、うれしそう」
「だって、小狼くんにまた会えるんだもん」
ママの顔が少し赤くなって、あっちの世界に入っていく・・・
少し時間がたって、ママは
「けど、飛行機が着くのが遅い時間なの。おむかえから帰ると9時過ぎになると思うわ。
だからすみれちゃんたちの晩ご飯、何にしようか?あたためるだけにしておくから」
「それだったら、あたしと龍平で作るよ」
「ほぇ?だいじょうぶ?すみれちゃんや龍くんがお食事を作ったことって」
「最初から全部作ったことはないよ。でも、あたしはママのお手伝いは何回もしてるし」
「それで、何を作るつもりなの?」
「ハンバーグ!好物だし、ハンバーグならママと一緒に作ったことあるし」
「ハンバーグかぁ・・・それならだいじょうぶそうね。じゃ、材料をメモするね」
ママは冷蔵庫を開けると、中を確認しながらメモを書き出した。
そして
「ナツメグとパン粉はあるから、買わなくてもいいわ。ソースに使う赤ワインもね。
だから、これだけ買ってくればいいわよ」
と言って、メモをわたしてくれた。あたしはそのメモを見て
「ママ、この分量って多くない?」
「それでだいじょうぶよ。ケロちゃんの分も入っているから」
「そっか。じゃ、がんばるよ。がんばって、おいしいハンバーグを作るんだ」
「龍くんといっしょにがんばってね」
「うん!」

←すみれの回想モード終わり
339126:2005/03/22(火) 00:59:08 ID:qBRs4zlq0
あたしたちは職員室に着いた。
「失礼します・・・寺田先生」
「あら、木之本くん?すみれちゃんもいっしょなの?」
「プリント、持って来ました」
「ありがとう、そこに置いておいてね」
「はい」
龍平がプリントを机に置く。
「先生、それって・・・?」
あたしは先生が読んでいたものを指差した。そこには龍平の字が書いてあった。
「龍平くんの作文よ」
「ほぇ?」
「とてもよく書いてあるわ」
「龍平、何について書いたんですか」
「『うちのペット』って作文よ。木之本さんのおうちには、大阪弁をしゃべるロボットペットが
いるんだよね」

ほぇ〜っ!それって、ケロちゃんのことだよ!龍平ったら、何書いてんのよ!!
340CC名無したん:2005/03/22(火) 01:45:14 ID:ivnzDE6E0
━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
341CC名無したん:2005/03/22(火) 13:20:08 ID:XZ8Mr7fl0
ほえ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
342スッピー ◆SUPPII64mk :2005/03/22(火) 14:28:03 ID:mDHfXLoK0
ほぇぇ〜。
126氏GJ!
343CC名無したん:2005/03/22(火) 21:40:19 ID:+q0T5YIm0
>>336
情報サンクス、
確認できただけで結構スキーリ
興味でてきたから上からよんでみよう
344CC名無したん:2005/03/24(木) 21:06:58 ID:0HdobIsv0
キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

多分原作最終回から10年以上経過しているであろうはずで、未だにばれて
いないのに、作文のネタにされるケロちゃんの存在にワロタ
345CC名無したん:2005/03/26(土) 12:24:04 ID:oRsD0g7K0
346CC名無したん:2005/03/31(木) 04:18:55 ID:IQucPxX60
やっぱ、慣れている人なんだねw
347126:2005/03/31(木) 23:12:13 ID:ihVFa9Dj0
「だだいまーっ」
「ただいまじゃないでしょ、ふたりとも!もう暗くなっているのよ!」
「はーい」
母親におこられて、それでもあまり悪びれてない様子で、ふたりが家に入ってくる。
「おなかすいたぁ。晩ご飯まだぁ」
「はい、はい。もうすぐですよ」
姉に少し遅れてくつを脱ぐ弟に向かって
「龍くんもこんなに遅くまで・・・今日はどこに行ってたの?」
「桃矢おじさんのとこ」
「今日も?」
「うん」
さくらは不思議に思った。ここ数日、この姉弟の帰りが遅くなっている。
どこで遊んでいたのかと聞くと、帰ってくる答えは決まって兄の家。
心配になって、ケータイでふたりの位置を確認したことがある。確かにふたりはうそをついていなかった。
けれど・・・
(歴史が好きな龍くんがおにいちゃんの家で遊ぶのはわかるけど、お外で遊ぶのが好きなすみれちゃんが
ずーっと家の中で遊ぶなんてね・・・あ、そうだ)
「すみれちゃん!」
さくらは、部屋に戻ろうとするすみれに声をかけた。
「なーに、ママ?」
「最近、お部屋のおかたづけしてないでしょ」
「ほぇ」
「今日、ママがかたづけてあげたんだけど」
「ほぇっ」
「キーボードがなかったみたい」
「ほぇほぇほぇっ」
348126:2005/03/31(木) 23:13:08 ID:ihVFa9Dj0
さくらの言うキーボードは、以前、すみれにせがまれて買ってあげたものだった。
けれど、活発なすみれは部屋の中でより外で遊ぶことを好んだ。
買うときから予想はしていたが、そのキーボードは、やっぱり買ってまもなくあきられてしまったのだ。

「ど、どこにしまったのかな。今度、お部屋をおかたづけするときにちゃんとしておくよ」
ばつが悪そうに答えるすみれ。そこに龍平が
「ママ、今日の晩ご飯は?」
「今日は、エビフライよ」
「「わーい!」」
子どもたちの顔が明るくなる。エビフライはさくらだけでなく、子どもたちも好物なのだ。
「ふたりとも、手を洗いなさい。すぐに晩ご飯だから」
「「はーい!」」

もうすぐ桜の花が咲こうとする、ある日の夕方の出来事だった。

**********************************************************************************

その数日後。町中に桜の花が咲く中、さくらは誕生日を迎えた。
今年は、友枝町にある小さなレストランを借りてバースディパーティが開かれた。

「誕生日おめでとう、さくら」
「おめでとう、さくらさん」
「おめでとう、怪獣」
「さくら、怪獣じゃないもん!」

みんなの祝福をうけて、バースディパーティが始まった。
349126:2005/03/31(木) 23:14:41 ID:ihVFa9Dj0
さくらは、花束やプレゼントを受け取りながら、あることに気がついた。
(あれ、すみれちゃんのキーボードじゃない?なんで、ここにあるの?)

そこに、すみれと龍平が並んだ。
「ママ、お誕生日おめでとう」
「ぼくたちは、ママへのバースディプレゼントに曲を演奏しようと思います」
「曲は、桃矢おじさんに教わったんだよ」
(おにいちゃんから?)
さくらは兄の顔を見た。
(最近、ふたりの帰りが遅かったのはこのせいだったのね)
さくらに見られていることに気づいた桃矢は、こっくりとうなずいた。

ブーッ
「龍平、落ち着いて」
間違えて音を出してしまった弟に、すみれが言う。ふたりで片手ずつ弾くようだ。
「練習どおりにね。じゃ、始めるよ」

まもなく、オルガンの音がキーボードから流れ出した。その曲は・・・

(・・・この曲、おかあさんの曲だ)
(ママ、お誕生日おめでとう。あたしたち、ママのこと大好きだよ)
(ありがとう。すみれちゃん、龍くん)

ぎこちないけれども暖かい曲がふたりによって奏でられていった。
350CC名無したん:2005/04/01(金) 00:08:20 ID:itsv7PPO0
おめでとうさくらたん
351CC名無したん:皇紀2665/04/01(金) 00:37:27 ID:Nca74zzM0
さくらたん。誕生日オメ!!
352S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :さくらたん生誕暦 07/04/01(金) 11:54:24 ID:1rvhL+6l0
126たん、乙です。
さくらたん、Happy Birthday!
353126:2005/04/04(月) 02:18:22 ID:HioUsICu0
あたしがあわてていると、寺田先生はクスっと笑って
「親子ねぇ」
「ほぇ?なんのことですか?」
「ほんと、親子だと思ったの。龍平くんの作文ね、さくらちゃん・・・木之本さんのおかあさんが書いた
作文がとても似ていて・・・龍平くんの作文を読んでいて、思い出したの」
「そんなことがあったんですか?」
寺田先生は、小学生の時、ママと同じクラスだったんだ。
「そう。あのとき、碧先生・・・って、そのときの国語の先生なんだけど、宿題で『動物といっしょに
暮らすこと』っていうのがあってね、木之本さんのおかあさんは『しゃべれるオレンジ色のぬいぐるみ
さんと暮らしたい』っていう作文を書いていたの」
(ケロちゃんのことだ!)
「それが、ぬいぐるみが大阪弁でしゃべったらいいなという、とてもかわいいらしい作文だったんだ。
想像で書いているはずなのに、すごく細かいところまで描写してあって、まるでほんとうにぬいぐるみ
さんと暮らしているみたいだって、碧先生が、とってもほめていたし、先生もよく覚えているのよ」
(そりゃ、想像じゃなくて実際だったんだもん)
先生はもう一度龍平の作文を見ると
「龍平くんのは想像じゃなくて、実際のロボットペットのことだけど、本当によく似てる。
まるでさくらちゃんがいっしょに暮らしたかったぬいぐるみさんが、ロボットペットになって
やってきたみたい」
(やってきたんじゃなくて、そのときのぬいぐるみさんが今もいるんだけど・・・)
けれども、あたしはそんなことは言えなくて、
「そ、そうなんですか。あは、あはははは・・・」
とごまかしていた。寺田先生は
「プリント持ってきてありがとう。ふたりとも戻っていいわよ。先生は、みんなの作文のコピーを
とらなくちゃいけないから」
「わかりました。じゃ、先生、さようなら」
「さようなら」
「!」
そのとき、あたしは気配を感じた。
354126:2005/04/04(月) 02:20:10 ID:HioUsICu0
「木之本さん!」
衛(ウェイ)くんの声だ。思わず、声の方を見ると

バスッ!

「おねえちゃん、だいじょうぶ!?」
「うん」
あたしは、サッカーボールを受け止めていた。窓から職員室に飛び込んで来たんだ。
「だいじょうぶ、木之本さん?」
窓からのぞきこむ、衛くんの顔は心配そうだ。あたしは、窓のところまで行って衛くんにボールを渡す。
「ありがとう。だいじょうぶだった?」
「だいじょうぶだよ。あまり強いボールじゃなかったから。でも、気をつけてよ」
「うん」

すみれからボールを受け取ったエドワードは、
(カードのこと、すみれさんたちにうまくごまかせたみたいだ)
とつぶやくと、走り出した。

そして、すみれたちが職員室を出た後、寺田はちょっとしたことに気がついた。
「あら?作文のコピーがとってあるわ。誰がコピーしてくれたのかしら?」
355CC名無したん:2005/04/05(火) 09:29:42 ID:swGmF5XB0
うほっ
356CC名無したん:2005/04/21(木) 23:29:50 ID:c3DjVZzR0
保守
357126:2005/04/24(日) 23:25:34 ID:YzuT9+r40
「はい、お嬢ちゃん、合い挽き肉だよ。おつかいかい?えらいねぇー」
「い、いえ、そんな、たいしたことないです」
あたしは、ちょっとはにかんでお肉を受け取る。
「サラダにするお野菜も買ったし、あとは・・・」
メモを見直していると、着メロが鳴った。おうちの電話番号だ。今日はママがいないから、これは
ケロちゃんからだ。
「もしもし、ケロちゃん?」
「すみれ、お買い物はどうや?」
「今、お肉を買ったところ」
「ということは、まだ友枝商店街におるんやな」
「うん、でもこれでお買い物は終わりだよ」
「せっかくなんやけど、まだ終わりやない。買うもんはまだあるでぇ」
「ほぇ?どういうこと」
「食後のデザートを買ってきてほしいんや」
「ほぇ?デザートって、冷蔵庫にこぐまやのプリンが」
あるよ、と言いかけて、あたしはあることに気がついた。ひょっとして・・・!
「ひょっとして、ケロちゃん、プリン、食べちゃったの?!」
「・・・」
しばしの沈黙。思わず、あたしはケータイを握りなおして
「ケロちゃん!」
「・・・まぁ、そのひょっとしてやな」
「じゃ、あたしや龍平の分まで食べちゃったの?!」
「いやぁ〜。食べ出したら、つい、止まらなくなってな」
「ひどい〜!」
こぐまやのプリンは、ケロちゃんもなんだけど、あたしも大好物なんだ。
「そ、そやから、こうして電話しとるやないか。晩ご飯食べ終わってから気づいても遅すぎるし、
今から買ってくればええと思うてな」
「そんな問題じゃない!!」
あたしの声は大きくなった。
358126:2005/04/24(日) 23:27:37 ID:YzuT9+r40
「こぐまやさんって、友枝遊園地の近くなんだよ!これから行ったら暗くなるまでにおうちに帰れないよ」
「そやったら、ぴよのチーズケーキはどうや?」
ケーキ屋さんのぴよだったら、確かにここから近い。
「すみれは、ぴよのチーズケーキも好物なんやろ?」
それはそうだけど・・・
「わかった。ぴよに寄ってから帰るよ」
「ほんまか」
「デザートがないのは、やっぱりさみしいからね」
「わーい。じゃ、わいの分も忘れんといてや」
ぴよのチーズケーキを買ってくるとわかったとたん、ケロちゃんの声が明るくなった。
ほんとにもう、と思いながら、あたしは通話を切る。そして
「龍平、次はぴよに行くよ・・・って、龍平?」
あたしの後ろで待っているはずの龍平がいなかった。

「はい、毎度あり」
見ると、龍平もお肉屋さんから何かを買っている。
「龍平、何を買ったの?」
「ステーキ用のハムだよ」
「なんでそんなの買うの?今夜はハンバーグなのに?」
「パパの夜食用に買っておいてって、ママから電話があったんだ」
「いつそんな電話があったの?」
「たった今。おねえちゃんが通話中だったから、ぼくのケータイにかかってきた」
「そっか」
359CC名無したん:2005/04/25(月) 00:22:58 ID:ygxZPva80
夜食にハムステーキか( ;・∀・)
360CC名無したん:2005/04/28(木) 14:12:49 ID:Fn2iXwnk0
ぴよって小狼が覗いてたケーキ屋なんだね
アニメ見てちょっと感動した
361CC名無したん:2005/05/03(火) 14:36:53 ID:7t1/a41L0
>>360
あぁっ、それか。
言われて納得
126たんは細かいなぁ(´∀`)
362126:2005/05/06(金) 01:51:30 ID:HllSjgd80
トン、トン、トン・・・

「あや。タマネギ、つながったままだよ。やり直さなくちゃ」
あたしは、キッチンで晩ご飯の準備を始めていた。
食材がそろったのを確認して、パン粉をミルクに浸して、タマネギをみじん切りにする。
今、てこずっているのは、そのみじん切りだ。
「やっぱり、ママみたいにきれいに切れないよぉ」
ママがハンバーグを作るのを何度かお手伝いしたことがあるけど、タマネギのみじん切りはまだ
やったことがなかったんだ。
うまく切れなくてつながったままのタマネギを、そろえて切りなおす。
いつかは、ママみたいにトントントン、って感じでみじん切りができるようになりたいな・・・
と思いながら、包丁を動かしていると

「お姉ちゃん、ケロちゃんなんだけど」
龍平だ。
「もう、いいかな?ケロちゃんも、もう反省したと思うんだけど」
「だめ。あたしがいいって言うまで、龍平はお風呂場に戻って、見張ってて!」
あたしがそう言うと
「・・・うん、わかったよ」
龍平は、お風呂場に戻っていった。
363126:2005/05/06(金) 01:52:19 ID:HllSjgd80
→すみれの回想モード

「ただいまぁ!」
「おかえり。思ったより早かったなぁ」
ケロちゃんが出迎える。
「ところで、ぴよに寄ってきてくれたんか?」
「うん。やっぱり、デザートがないのはいやだから、チーズケーキを買ってきたよ」
「わーい!チーズケーキやぁ!」
ケロちゃんの背景に花が咲き誇る。
「ほんまぁ、わいはしあわせやなぁ。きょうは、こぐまやのプリンも食べれて、ぴよのチーズケーキも
食べれるんやからぁ〜」
最高にしあわせ〜って、感じでケロちゃんが宙を舞う。
「・・・もう。あたしたちのプリンを食べちゃったくせに」
「すまん、すまん。あんまり、プリンがおいしかったせいで、つい、止まらなかったんや」
ケロちゃんが、テヘって感じで言う。あんまり、反省していないみたいだ。
「とにかく、晩ご飯の材料を冷蔵庫に入れておこう、龍平」
あたしは、龍平から晩ご飯の材料が入ったバッグを受け取ると、キッチンに向かった。

それから、しばらくして。
宿題をしていたあたしは、のどがかわいて、飲み物を取りにキッチンに降りた。
そこであたしが見たものは・・・

「あ〜っ!ケロちゃん!!!」
「す、すみれっ!」
364126:2005/05/06(金) 01:54:17 ID:HllSjgd80
あたしが見たのは、ぴよのケーキボックスをあけようとしているケロちゃんだった。
「ケロちゃん、なにしてるのよ!」
「いやぁ、チーズケーキがどのぐらいおいしそうか、見たい思うてな」
言いながら、ケロちゃんがあとずさりした。
「ほんと?」
「ほんまや、見たい思うただけや」
ケロちゃんは、さらにあとずさりした。あたしは、そんなケロちゃんをにらみつける。
「そんなこと言って、ほんとはもうがまんできなくなって、つまみ食いするところだったんでしょ?」
「まぁ・・・そんな気持ちも・・・ちぃ〜とはあったかなぁ」
ケロちゃんの顔がひきつってきた。
「ケロちゃんっ!」
あたしは、ケロちゃんのからだをつかむとお風呂場に向かった。
「なにをするつもりや?すみれ・・・いや、すみれさま」

お風呂場に入って、入り口を閉める。そして、あたしは呪文を唱えだした。

「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
あたしが封印の杖を手にすると、ケロちゃんはひきつった声で
「風呂場で杖を封印解除(レリーズ)するとは・・・ひょっとして・・・!」
「その、ひょっとしてだよ」
あたしは、カードさんを取り出した。

「バブル!」

←すみれの回想モード終わり
365CC名無したん:2005/05/06(金) 23:07:17 ID:23vyleUI0
126氏乙〜(´∀`)
食い意地はったケロちゃんも乙(;´∀`)
366CC名無したん:2005/05/08(日) 19:03:10 ID:ynZ5NG+v0
126さん乙です。
すっげえ面白いです。
ケロちゃん萌えー
367あの〜。:2005/05/09(月) 16:25:02 ID:GL5XoiWA0
あたし、すみれっていうんですけど・・・・
368CC名無したん:2005/05/14(土) 22:37:29 ID:TJguTkEF0
きたかな?
369126:2005/05/16(月) 00:31:22 ID:8LBAXXol0
・・・トン、トン、トン!

「やったぁーっ!」
やっと、みじん切りが終わった。
「じゃ、次に行く前にケロちゃんを許してあげよう」
あたしは、手を洗うとお風呂場に向かった。

「あひゃひゃひゃ〜。こ、こそばゆい〜っ!」

ケロちゃんの声が聞こえてくる。ケロちゃんは、あたしのバブルさんとは相性が悪くて
あたしのバブルさんで洗うと、くすぐったくてたまらないんだ。
「どう?ケロちゃんのようすは?」
あたしは入り口で見張っていた龍平に聞いた。
「さっきからずぅーっとあの調子だよ。お姉ちゃん、そろそろ許してあげようよ」
「そうね、もう懲りただろうし」
あたしはお風呂場の中に入って、バブルのカードさんを戻した。

  M
_| ̄|○ ゼイゼイゼイ・・・

「・・・ほんま、きつかったわ・・・すみれを怒らしたら、クロウより怖いわ・・・」
「誰が怖いですって?」
「だ、誰でもありません!」
「ケロちゃん、もう2度とつまみ食いしないって、誓う?」
「誓います、誓います」
「ほんと?」
「ほんまや。もう、2度としません、すみれさま」
「じゃ、もうすぐ晩ご飯だから、それまでおとなしく待ってなさい」
「はい、すみれさま」
370126:2005/05/16(月) 00:32:37 ID:8LBAXXol0
あたしはキッチンに戻った。
「ほぇ?タマネギが増えているよ?」
みじん切りになったタマネギが、2つの山になっていた。
「おかしいなぁ。1つにまとめておいたんだけど・・・誰かが分けたのかな?」
でも、そんなことをする人がいるわけがない。

「ま、いっか」

あたしはボールに合いびき肉を入れた。ママが教えてくれたとおりに、お肉屋さんに牛肉の赤身7、
豚肉の赤身2、豚の脂身1の割合にしてもらったものだ。お塩とナツメグを加えてこねる。

よーくこねる。100回こねる。

「そろそろかな」

次に卵、みじん切りにしたタマネギ、ミルクに浸しておいたパン粉を加えて混ぜる。

「じゃ、型を作ろう」

サラダオイルを手につけて、材料を3等分にする。そのうちの1つを手にして、両手で軽くたたいて
空気を抜く。真ん中にくぼみを作って、中まで火が通るようにする。ママが教えてくれたように。

「これでよし」

残りの2つも同じようにして、型を作る。

「龍平、そろそろサラダとスープを作って」
「うん」
サラダとスープは龍平の担当なんだ。スープはレトルトをあたためるだけだけど。
371126:2005/05/16(月) 00:34:04 ID:8LBAXXol0
あたしは、フライパンをあたためてから、サラダオイルをひいた。よくなじんだところで、
ハンバーグを置く。最初は強火で両面に焼け目をつけて肉汁が出ないようにする。
それから弱火にして・・・

「肉汁が透明になった。これなら、焼き上がりだね」

くぼみを軽く押して、焼き上がりを確かめた。
「龍平、サラダは?」
「もう、できてるよ」
龍平がサラダを盛り付けたお皿に、ハンバーグも載せていく。
「お姉ちゃん、じょうずに焼けた?」
「もちろん!」
あたしは、フライパンに残った肉汁に赤ワインとケチャップ、ウスターソースを加えて軽くあたためる。
「ソースもできたよ」
フライパンから、お皿に載せたハンバーグにソースをかける。
「おっ!うまそーやなぁ」
テーブルの上から、ケロちゃんの声が聞こえた。
「もう少しだから、待ってね」
あたしと龍平はテーブルにハンバーグやサラダ、スープにパンを置いていく。
それを見ているケロちゃんは、しっぽを振って、とってもうれしそうだ。
あたしはエプロンをはずして、いすにすわった。龍平もだ。
「わ〜い、ハンバーグや!」
ケロちゃんがいきなり食べようとしたので、
「ケロちゃん、『いただきます』は?」
「そうや、そうや。いただきま〜す」
「いただきま〜す」

あたしたちは晩ご飯を食べ出した。そして、

「※#диЯ★!」
372CC名無したん:2005/05/20(金) 20:03:31 ID:IQGvVJnn0
さくら「私はお前の母親だ」
すみれ「うそだぁ〜〜〜〜〜っ!!」
373おい!:2005/05/20(金) 20:38:49 ID:VVsxBrC1O
トイストーリー2?
374CC名無したん:2005/05/20(金) 22:42:54 ID:pQIiQt2p0
いいですねぇ。丁寧な描写、転がる物語、魅力的な新参キャラクターたち。
ネットで公開されているファンアートとは思えないクオリティです。
ゆっくりみんなで楽しんでいきましょう。
375126:2005/05/22(日) 23:14:15 ID:wD9HjaJL0
「※#диЯ★!」

あたしたちは、口に入れたハンバーグをお皿に戻した。
「お姉ちゃん、これ・・・」
「・・・」
あたしは、何も言えなかった。このハンバーグは・・・
「ハンバーグがしゃりしゃりしてるよ・・・」
「・・・うん、そうだね」
龍平の言うとおりだった。おいしくできたはずのハンバーグがしゃりしゃりしてる。
「すみれ・・・」
次にケロちゃんが口を開いた。
「・・・わいは思うんやが、ひょっとして、タマネギ、炒めなかったとちゃうんか?」
「あっ!」
そうだ。確かにタマネギのみじん切りを、炒めないでそのまま混ぜたんだ。
「タマネギを炒めるんは、甘みを出すというのもあるんやが、ひき肉と同じ時間で火を通すっちゅう
こともあるんや。肉にはちょうどよく火が通ってるけど、タマネギは半生や。それに、このタマネギ、
分量がミョーに多くないか?いつもの倍ぐらい入っとるし」
「そんなことないよ。タマネギを炒めなかったのは確かだけど、分量はちゃんと計ったよ」
「けどな・・・すみれがせっかく作ってくれたハンバーグやけど、これを食べるのはちょっとキツイでぇ」
「いま、焼き直すよ」
「あかん。そないことしても、タマネギに火が通るころには、肉がこげてしまうさかい」
「そっか。でも、どうしよう」

このままでは、晩ご飯にならない。そのとき、龍平がいすを立って、冷蔵庫のドアを開けた。
「龍平、何するの?」
見ると、龍平は、パパの夜食用のハムを冷蔵庫から取り出している。
「これを晩ご飯にするんだ」
「ダメだよ!それ、パパのお夜食なんだから!」
あたしは、あわてて龍平を止めた。
376126:2005/05/22(日) 23:15:09 ID:wD9HjaJL0
あたしは、龍平からハムステーキの包みを取り上げようとした。すると、龍平は
「お姉ちゃん、これ、実はパパの夜食じゃないんだよ」
「ほぇ?それって、どーゆーこと?」
「お肉屋さんの前で、お姉ちゃんがケロちゃんと電話してるときに、ママからケータイがかかってきて、
ハンバーグがうまくできなかった時用に、買っておいてって、言われたんだ」
「え?」
あたしが驚いていると、龍平はケータイを取り出して、音声メモを再生した。

『・・・すみれちゃん』
ママの声だ。
『すみれちゃんが、これを聞いているということは、ハンバーグ、うまくいかなかったのかな?
もしそうだとしたら、龍くんに買ってもらったハムステーキを、晩ご飯にしてね。
・・・がっかりしないで。元気を出して。すみれちゃんなら、次からはきっとじょうずにできるから。
そのときには、ママにも食べさせてね・・・』

「・・・ごめんなさい、ママ・・・」
ママの伝言を聞きながら、あたしは手で涙をぬぐっていた。
「すみれ、そないに落ち込まんでええ」
「ケロちゃん」
「誰でも最初からじょうずにできるわけやない。さくらかて、すみれぐらいのころには
さんざん料理に失敗して、わいにとんでもない食いもんを食べさせよったで」
「ほんとう?」
「ほんとうや!」
ケロちゃんが笑った。
「そやから、せっかく、さくらが気ぃきかせてくれたんや。スープがさめないうちに、ちゃっちゃと
ハムを焼いてしまおうやないか」
「うん!」
377S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/05/23(月) 19:10:53 ID:Tf5lsf6U0
126氏乙です。
378CC名無したん:2005/05/23(月) 23:03:20 ID:0nhxjxHR0
ほのぼのします
379CC名無したん:2005/05/24(火) 14:44:22 ID:NMk6zH1T0
ええわぁ。
たまねぎいため忘れは経験がありますw
380CC名無したん:2005/05/25(水) 18:01:16 ID:7dh/w/wO0
てか、ハンバーグの玉ねぎって炒めるの?
今まで炒めずにひき肉の中にぶっこんでた・・・。
381CC名無したん:2005/05/26(木) 10:54:32 ID:fU3V8l5/0
>>380
俺弱火でじっくりいためてから入れるけどな。
そういう調理法もあるんじゃない?
382355 ◆MFV5elHKgs :2005/05/27(金) 02:24:19 ID:Z4/b3oB50
ここは本当に落ちつくよ・・
383CC名無したん:2005/05/27(金) 22:37:41 ID:24Kwq5e50
さすがさくらたんやぁ。・゚・(ノД`)・゚・。
さくらたんの愛にほのぼのとしました。
126氏乙であります!
384CC名無したん:2005/05/28(土) 03:02:39 ID:EFjjhOVT0
俺も炒めず入れてたけど大丈夫だよ
まあ肉は弱火でじっくり焼いてるけど
385CC名無したん:2005/05/28(土) 11:08:03 ID:CEeXfEyb0
>>384
それだ!
おれ強火でがーっと焼いて中のジューシー感を味わうタイプだから。
弱く焼くと締まりすぎる気がしてだめなんだ
386126:2005/05/30(月) 01:05:24 ID:5AgH3I+c0
「ごちそうさまぁ」

「あ〜、食った。食った」
ケロちゃんは、大きくふくらんだお腹をぽんぽんとたたく。
「きょうのハムステーキは、とくにうまかったでぇ。隠し包丁を入れるなんて、すみれもなかなかやな」
「ありがとう。ママが教えてくれたんだ」
「ほんま、さくらといい、すみれといい、うまいもんを作ってくれて、わいはしあわせやなぁ。
ところですみれ」
「なに?ケロちゃん?」
「おいしい晩ご飯も食べたことやし、食後のデザートは?」
「ちょっと待って。おかたづけをしてからね」

あたしはキッチンにトレイを取りに行った。

「・・・これは?」

ほんの少しだけど、魔力の気配を感じる。

(気のせいかな?キッチンで魔力なんて・・・?)

あたしがとまどっていると、テーブルからお皿なんかをを持ってきた龍平が
「お姉ちゃん、魔力の気配がするみたいだけど・・・」
「龍平も感じる?」
あたしたちは、精神を集中した。
「ここだ!」
「うん!」
387126:2005/05/30(月) 01:06:59 ID:5AgH3I+c0
ケロちゃんも飛んできた。
「魔力の気配がするんやて?」
「うん、ここ。ディスポーザーの中から」
あたしと龍平は指を指した。
「ディスポーザーの中からやて?中になんかヘンなもんが入ってんのか?」
「見てみる」
あたしは、ディスポーザーのふたを開けた。
「変なものはないよ。さっき失敗したハンバーグぐらいかな・・・でも、このハンバーグ、
確かに魔力の気配がする!」
「なんやて!」

そのとき、

キャッキャッ・・・

窓の外から笑い声が聞こえた。
「なに?」
声の方を見ると、お庭にふたりの小人さんがいた。
「あれは?」
「あれは、ツインのカードやないか!」
「クロウ・カードなの?」
「ああ、なんでも2つにしてしまうカードや!」
「なんでも2つに・・・あっ!ひょっとして?!」
「どうしたんや、すみれ?」
「うん、ハンバーグを作っているときに・・・」
388126:2005/05/30(月) 01:12:30 ID:5AgH3I+c0
→すみれの回想モード

あたしはキッチンに戻った。
「ほぇ?タマネギが増えているよ?」
みじん切りになったタマネギが、2つの山になっていた。
「おかしいなぁ。1つにまとめておいたんだけど・・・誰かが分けたのかな?」
でも、そんなことをする人がいるわけがない。

「ま、いっか」

←すみれの回想モード終わり

「そうか!それで、すみれのハンバーグにタマネギがいつもの倍ぐらい入ってたんや!」
「それって、ツインのカードのせい?」
「きっとそうや。でなければ、いくらタマネギが半生やとしても、あんなにしゃりしゃりにならへん!」
「・・・でも、どうして、あのとき、魔力に気づかなかったんだろう・・・」
「それは、すみれがバブルのカードを使うんで、一生懸命だったからや」
「・・・そっか」

そのとき、ツインのふたりが、とつぜん光に包まれた。

「お姉ちゃんっ!」
「龍平!」
389CC名無したん:2005/05/30(月) 11:53:33 ID:CxdD0geb0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いいすねー話がきちんと組み立てられてる。
ほかの二次制作とは一線を画してる
390CC名無したん:2005/06/01(水) 07:44:32 ID:4x0jrGbE0
保守
391CC名無したん:2005/06/02(木) 20:56:08 ID:+Ltq2Ytj0
>>389
はあ?何言ってんだおまえ。馬鹿か?
最強は最近文章が一線を越えた
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1033184657/l50
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1114089188/l50
これだろ。
392CC名無したん:2005/06/04(土) 10:16:47 ID:NHOrhe5F0
126氏キテタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
ハンバーグ失敗をちゃんとカードのせいにしているというところがいいですね。(´∀`)
次回も期待したいと思います(´∀`)
393126:2005/06/06(月) 02:28:02 ID:8Oy9qkQs0
ガッシャーン!

お皿の音が、キッチンに鳴り響いた。
龍平が、半分落とすようにして、持っていたお皿をシンクに置いたんだ。

「だいじょうぶ、龍平?」
「うん。でも、驚いたよ。急にお皿が2倍になるもんだから、重くて、落とすところだった」
「・・・もう!」
あたしは、窓の外のツインをにらみつけて、叫んだ。

「どうしてくれるのよ!おかたづけが、2倍大変になっちゃったじゃない!」

ズザーッ(←龍平とケルベロスがコケる音)

「・・・お姉ちゃん・・・こんなときにボケなくても・・・」
「龍平の言うとおりや。ツインが騒ぎを起こしたら、そんなもんやないんやで」

そして、ケロちゃんもツインをにらみつけて、叫んだ。

「どないしてくれるんや!どーせなら、皿やなくて、今日のデザートを2倍にしてくれへんか〜!」

ズザーッ(←すみれと龍平とツインがコケる音)

「どうや?わいのボケの方が、強力やろ?」
「そんな問題じゃない!」
「そうか?」
「そんなこと言っているうちに、ツインのカードがどっかに飛んで行っちゃったんじゃないの!」
「あかん!すみれ、追いかけるんや!」
394126:2005/06/06(月) 02:30:19 ID:8Oy9qkQs0
「龍平、おうちのことはお願い」

玄関に出たあたしは、呪文を唱えだした。

「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」

封印の杖を手にすると、あたしはフライのカードさんを取り出した。

「クロウの創りしカードよ。我が鍵に力を貸せ。
カードに宿りし魔力を、この鍵に移し、我に力を!フライ!」

「行くよ、ケロちゃん」
「おう!」

あたしとケロちゃんは、友枝町の上空を飛んで行く。
「見て、ケロちゃん。あそこの郵便ポスト、2つになってるよ!」
「こりゃあ、はようツインを捕まえんと、おおごとになるでぇ」
「カードの気配を感じるよ。ペンギン公園のほう」
「ほんまや。すみれ、はよう行こう」
「うん!」
395CC名無したん:2005/06/10(金) 23:28:30 ID:aLvkId7m0
ハァハァ
396CC名無したん:2005/06/12(日) 09:51:01 ID:WqOznlam0
 ('A`) ヌルポクセ
397CC名無したん:2005/06/12(日) 11:02:20 ID:HvKhJjOMO
>>396
(*-_-)つ ≡ ●☆)゚3゚) ガッ!!!!
398126:2005/06/12(日) 22:58:05 ID:uOWezLH+0
「いたっ!」

ツインのカードは、ペンギン大王のまわりをダンスするようにして回っていた。
ちょっと、楽しそうだけど
「あいつら、ペンギン大王を2つにしようとしとるで!」
「たいへん!すぐに止めなくちゃ!」
フライのカードさんで飛んでいると、ほかのカードが使えない。あたしは、ペンギン公園に急降下した。
大急ぎで、フライさんを解く。そして

「風よ、いましめの鎖となれ!ウィンディ!」

ウィンディさんが、ツインのひとりを捕まえた!

「汝のあるべき姿に戻れ、クロウ・カード!」

「あかん、すみれ!」
「えっ!?」

ずばばーん!

「きゃっ!」

ツインのひとりは、カードの形にならずに、あたしは封印の杖ごとはじかれた。

「どうして?」
「ツインは、かたっぽだけ捕まえてもあかんのや!」
「え〜っ!?」
「両方同時に動かれへんようにせなあかん!」
「同時にって!?」
399126:2005/06/12(日) 22:59:00 ID:uOWezLH+0
そのとき、ペンギン大王のてっぺんにいたツインが、あたしの方に飛んできた。
あたしが、2人にされちゃう!

「・・・あわわわ・・・ジャンプ!」

あたしは、ツインから逃げ回った。

「すみれ、知世のビデオ、見てなかったんか!?」

ツインの後ろから追いかけてくる、ケロちゃんの声を聞いて、あたしは思い出した。
ママのときは、パパと苺鈴おばさんが協力してツインの動きを止めたんだ。
けど、あたしは2人を同時に止められるカードなんて、持っていない。

「2人同時なんて、無理だよ〜っ!」

そのとき、ツインの気配がもうれつに強くなってきた。

「あかん、やられる!」

「ほぇ〜っ!!!」
400CC名無したん:2005/06/13(月) 00:09:44 ID:0jm6e4sV0
400糞スレげっと
401CC名無したん:2005/06/18(土) 01:23:25 ID:ERf8qOGz0
保守
402CC名無したん:2005/06/18(土) 01:25:47 ID:ERf8qOGz0
保守
403CC名無したん:2005/06/18(土) 01:30:29 ID:ERf8qOGz0
hosyu
404CC名無したん:2005/06/18(土) 01:34:23 ID:ERf8qOGz0
保守
405CC名無したん:2005/06/18(土) 17:11:40 ID:MCWIPOhz0
すみれはルーク・スカイウォーカー
406CC名無したん:2005/06/20(月) 23:51:16 ID:t7VGeXyAO

さくらタソをダークサイドに堕とす気か?www
407126:2005/07/04(月) 01:11:59 ID:8dcRIsmU0
「シールド!」

そのとき、あたしの目の前にシールドが現れて、ツインの魔力を防いでくれた。このシールドは

「ママっ!」
「だいじょうぶ、すみれちゃん?」
「うん。だいじょうぶだよ。ありがとう、ママ」
ママは、あたしたちのそばに降りてきた。
「さくら、来てくれたんか」
「カードの気配がしたから、フライのカードで飛んできたの。こんどは、ツインのカードみたいね」
「うん。でも、ひとりじゃうまく封印できなくて」
「じゃ、いっしょに封印しよう」
そうか、ママといっしょなら封印できるかもしれない。
「よっしゃ、わいがカードを追い込むさかい、さくらとすみれで封印や」
そう言うと、ケロちゃんのからだが羽につつまれ、まもなく、真の姿になったケロちゃんが現れた。
「よっしゃ、いくでぇ」
ケロちゃんは、羽をはばたかせると、ツインのカードに向かって行った。

「来るよ、すみれちゃん!」
「うん!」
まもなく、ケロちゃんに追い立てられたツインのカードが、こちらの方に飛んできた。
あたしとママはカードを取り出す。
あたしは、ママを見る。
そして、ママの目で合図。

「「サンダーッ!!」」
408126:2005/07/04(月) 01:13:53 ID:8dcRIsmU0
「・・・あっ」

タイミングがずれた。ほんの少し、サンダーさんがツインを捕まえた後、

ずばばーん!

ツインは、サンダーさんを解いてしまう。

「あかん。タイミングがずれよった」
あたしは、ママを見た。
「もう一度だよ、すみれちゃん!」
「うん、ケロちゃんもお願い!」
「よっしゃ!」

ケロちゃんが、もう一度、ツインをおいかける。

そして
「来るわ!」
「うん!」
あたしとママは、タイミングを合わせた。

「「サンダーッ!!」」
409CC名無したん:2005/07/13(水) 00:18:30 ID:0HN4ciuP0
(;゚∀゚)=3
410CC名無したん:2005/07/15(金) 16:42:20 ID:UrvSm7a60
日本人なんかと結婚しなかったから幸せそう
411CC名無したん:2005/07/15(金) 21:56:18 ID:dVqWBikB0
おもろい
412126:2005/07/17(日) 00:07:01 ID:uAEnc+yM0
ずばばーん!

「あかん、今度もタイミングがずれよった!」

今度も、サンダーさんを解かれてしまった。

「・・・そんな、もう一度やろうよ!」
あたしは、ママを見た。
「・・・」
ママは、ペンギン大王の上に降り立った、ツインを見つめている。
「すみれ、このままやと、何度やっても封印できん」
「ほぇ?」
「ツインはわいの動きに慣れてきとる。もう一度やっても、すみれたちの前にうまく追い込めるか・・・」
「そんな・・・けど、ツインをそのままにしておけないよ。だから、もう一度やろうよ。
ね、ママも」
「わかったわ。あきらめずにもう一度やりましょう」
「そうやな。すみれの言うとおりや」

ケロちゃんはそう言うと、羽を広げて、再びツインに向かって飛び立った。
413126:2005/07/17(日) 00:08:34 ID:uAEnc+yM0
「・・・ケロちゃん、がんばって!」

けれども、ケロちゃんの言うとおりだった。ツインのカードは、もうケロちゃんの動きを読めるみたいだ。
さっきまでと違って、ケロちゃんがツインを追いかけているというよりも、ケロちゃんのほうが
逃げることが多くなっている。

「くそっ!」

ケロちゃんの声があたしにまで聞こえてくる。

「わいをなめるなよ!」

ケロちゃんが空中で急転回して、ツインに向けて火炎を吐いた。
ツインはぎりぎりのところでその炎をかわして、ケロちゃんの上をすりぬける。
そして、そのまままっすぐあたしのところに突っこんできた。
「すみれちゃん!」
「ジャ、ジャ・・・」
あたしは、ジャンプのカードさんを使って逃げようとしたけど、サンダーさんを持っていたので
すぐにカードさんを取り出せない。

「あぶない!」

「ほぇ〜っ!!!」
414CC名無したん:2005/07/17(日) 00:11:10 ID:WzDsl0Cb0
おもろねえ('A`)
415CC名無したん:2005/07/17(日) 07:36:49 ID:z71xj3ql0
保守
416保守:2005/07/24(日) 22:21:25 ID:M0T4u6PI0
                _                           Λ_Λ
               ̄   ̄                         <;;;)`Д。>←>>414
        . '            ヽ
       /                                    //
      /                                  //
           ,-( ヽ         i               /
    /       メ、ヽ ヽ          |               /
          /  ヽl  |        |            /
        /    // /        !          ,
       /Λ_Λ// /
     / ( ´∀/ /
    /   γ    /         /
  θ     ヘ    |        /
         )   |       ,
         /     |
         /  ヘ   |   /
        i  / |  |  /  /   , '    _/  |l
       /  /   |  |    し'   /      / ̄/
      /  /.  /  |       (   _   /  /   〃,
     (  /   /  l  と と )  て ̄          /
     し'   /__) (_(_,レ

417CC名無したん:2005/07/27(水) 15:54:28 ID:coAesvN70
保守
418126:2005/08/01(月) 01:09:37 ID:SUTUDVrD0
「風華招来!」

とつぜん、あたしのからだが、風に包まれた。

「これは・・・?」

そのまま、どこかに運ばれたかと思うと、まもなく、あたしのまわりの風が消えた。
そして、目の前に現れたのは、剣を構えた影・・・

「だいじょうぶか、すみれ?」
「パパ!」
あたしは、パパに抱きついた。
「ありがとう、パパ!もう少しで、ふたりにされちゃうとこだったよ!」
「ふたりに?じゃ、ツインのカードが現れたのか?」
「うん」
「さくらは?」

そのとき、
「小狼くーん!」
ママがあたしたちのところに飛んできた。
「さくら」
「よかったぁ。すみれちゃん、無事だったのね」
「うん。パパが助けてくれたんだ」
「ありがとう、小狼くん」
「すみれは、俺たちの子だ。助けて当然だ」

パパの顔が、ほんの少し赤くなった。
419126:2005/08/01(月) 01:10:51 ID:SUTUDVrD0
「すみれ、無事やったんか」

すぐにケロちゃんもやってきた。

「うん、パパが助けたくれたんだ」
「ほぉ、小僧もたまにはやるもんやな」
「誰が小僧だ?」
「小僧で十分や」

また、お約束の掛け合いが始まった。

「ふたりとも、やめて。今は、ツインの封印が先よ」
「ママの言うとおりだよ。早く封印しないと、ご町内が大変なことになっちゃう!」
「そうだな」

ママとあたしのことばに、ふたりは掛け合いをやめた。

「・・・それで、封印はうまくいかなかったのか?」
「わいの動きも読まれとるし」
「すみれちゃんとでは、どうしてもタイミングがずれてしまうの」
「だから、あたしとママよりも息がぴったり合わないと・・・そうだ!」
420CC名無したん:2005/08/01(月) 01:39:49 ID:IRlXVZX30
(゚∀゚ *)ホェー
421CC名無したん:2005/08/01(月) 08:53:13 ID:cnrYzwnm0
うぉ、ここで小狼くん登場ですか!
422CC名無したん:2005/08/01(月) 21:37:54 ID:KYpX3lDG0
(´・∀・`)y-~~
423CC名無したん:2005/08/06(土) 20:14:53 ID:4mGZJfED0
ふんふん
424CC名無したん:2005/08/06(土) 21:03:32 ID:bKBnsTDIO
すみれ懐かしいなぁ。今まで忘れてたよorz

>>126
相変わらずGJ!!期待してるぜ!
425CC名無したん:2005/08/09(火) 02:16:31 ID:zKGjEZ6p0
ここ何人ぐらいの人がみてるかな
426CC名無したん:2005/08/10(水) 00:03:21 ID:rdz2bdVt0
そりゃあもう世間の人は大抵見てるでしょ。
427CC名無したん:2005/08/10(水) 00:37:38 ID:pfknU4Pd0
ノシ
すくなくとも自分は見てます。
428CC名無したん:2005/08/10(水) 15:46:05 ID:7RSFKpZ10
漏れも見てますよ。ほぼ毎日見に来てます。
429CC名無したん:2005/08/12(金) 21:24:57 ID:wyoH3Uw30
点呼とかいらん
430CC名無したん:2005/08/14(日) 21:06:26 ID:Z0c+xjFH0
静熱燃とはこの事さ
431126:2005/08/15(月) 02:28:29 ID:Qh+FGaGO0
「ええか、すみれ。落ちんように気ぃつけや」
「うん」
ケロちゃんの背中に乗って、あたしは答えた。
「行くでぇ!」

ケロちゃんの羽がぶぁっと開いて、あたしたちは飛び立った。
地上のママとパパの姿が小さくなる。そして、目指すのは、ツインのふたり。

「いたっ!」

ツインのカードは、相変わらずペンギン大王の近くにいた。
「なんや、のんびりしとるなぁ」
「きっと、あたしたちでは封印できないと思って油断してるんだよ」
「ようし、今度こそ封印や、すみれ!」
「うん!」
あたしは、カードさんを取り出した。

「今度こそ容赦せぇへんでぇ!」
ケロちゃんは、息をためると火炎を吐き出した。
それと同時にあたしは、
「ファイアリー!」
ケロちゃんの口と、ファイアリーからの2連の火炎が、ツインのカードを追いかけた。
さっきまでと違って、大あわてだ。

「うまいよ、ケロちゃん!」

ケロちゃんがちょっとうなずくと、口からの火炎がさらに強くなった。
432126:2005/08/15(月) 02:31:27 ID:Qh+FGaGO0
「ケロちゃん、右の方に!」
あたしは杖をふって、ファイアリーを誘導する。

焼けそうになったツインのふたりは、夢中で逃げ出していく。そして、その先にはママとパパがいた。

「来るよ、小狼くん!」
カードを取り出したさくらを見て、小狼も護符を取り出した。

「サンダー!」
「雷帝招来!」

ふたりから伸びた雷撃が、ツインを襲う。

「やったか?」

「うん、やったよ、ケロちゃん!」

雷撃に捕まったツインのふたりが、空中でじたばたする。

「今や!」
「汝のあるべき姿に戻れ、クロウ・カード!」

ピンっ!

封印の杖を振り下ろすと、金属のような音がして、ツインのカードが封印の杖から伸びた光に包まれた。
433126:2005/08/15(月) 02:34:40 ID:Qh+FGaGO0
まもなく、ふたつの光がひとつになると、あたしの手にすべりこんで来た。
そして、光が消えていくと、あたしの手にツインのカードがあった。

「やったぁっ!」
「やったな、すみれ!」
「うん。やっぱり、ママとパパなら息がぴったりなんだ!」

→小狼がすみれを助けたときの回想シーン
「・・・それで、封印はうまくいかなかったのか?」
「わいの動きも読まれとるし」
「すみれちゃんとでは、どうしてもタイミングがずれてしまうの」
「だから、あたしとママよりも息がぴったり合わないと・・・そうだ!」
「何か、思いついたんか、すみれ?」
「うん。ママとパパにツインを捕まえてもらうの」
「ほぇ?」
「ママとパパなら、きっとぴったりのタイミングでツインを捕まえられるよ」
「だが、俺の護符はクロウ・カードじゃない。魔力の種類が違うから、同じタイミングで使うのは無理だ」
「けどけど、ママとパパは、あたしが生まれる前からずーっといっしょだったんでしょ。
だから、きっとあたしとママよりもタイミングが合うと思うんだ」
「・・・」
ママとパパは、お互いの顔を見た。
「・・・小狼くん」
パパは、ママの顔をしばらく見つめていた。そして、
「・・・ああ」
ほんの少し微笑むと、うなずいた。
←回想シーン終わり
434126:2005/08/15(月) 02:40:58 ID:Qh+FGaGO0
ケロちゃんの背中から降りたあたしは、ママたちの方に向かって走り出した。
「ママ!パパ!やったよ!」

ふっ。

「ほぇ?」
あたしの目の前から、ママが消えた。

「やったよ!小狼くぅーん!」

そのとき、ママはパパの胸に飛び込んでいた。

「おい、よせっ、さくら」
パパの顔は真っ赤だ。
「よせ、すみれが見てるじゃないか」
「やだぁ」

パパはあたしの方を気にしながら、じたばたしている。
「・・・ケロちゃん」
あたしは、カードを手に立ちつくしていた。そんなあたしに、
「まぁ、ええんやないか?
さくらも久しぶりに小僧に会えたんやし、すみれもツインを封印できたことやし」
「そ、それもそうだね」
あたしの頭におっきな汗が浮いた。

<すみれのしゃりしゃりハンバーグ:終劇>
435126:2005/08/15(月) 02:41:59 ID:Qh+FGaGO0


















「・・・おい、さくら、やめろって・・・」
「やぁだ!」
436CC名無したん:2005/08/15(月) 02:49:19 ID:ObbcBp0U0
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
やっぱりCCさくらの小狼とさくらはいいな
ツバサは・・・
437CC名無したん:2005/08/15(月) 17:59:11 ID:ppaQTj2I0
読みながらニヤニヤしてしまった。
438CC名無したん:2005/08/16(火) 22:31:31 ID:cTOPwfAI0
久々に来たら更新キタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ほんまに上手いですね。
437にハゲドーな自分でした!
また二人の甘いの待ってますww
439CC名無したん:2005/08/16(火) 22:39:01 ID:85b3Ojm20
上手い?
ど下手だろ
440CC名無したん:2005/08/17(水) 01:32:50 ID:lv/qLVqn0
>>439
> 上手い?
> ど下手だろ
酷いこというね、ど下手はあんまりだと思う。まああんまりこなれてないけど、
この板の今のノリはこういうのが受け入れられるんだから、ニーズに合致している
ということなんじゃないかな。
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1106071927/l50
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1122364119/l50

続きを書くでもなく、自作自演で誉めそやすこの辺のスレと比べればよほどましかと思うよ。
441CC名無したん:2005/08/19(金) 10:15:20 ID:J+LL5lkB0
描写が下手だろ
せめてこの程度のレベルにしてみろ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1053625037/l50
442CC名無したん:2005/08/19(金) 11:24:27 ID:k8Bd2LrMP
早く夏終わんないかな
443126:2005/08/20(土) 01:58:18 ID:Wq15CfNG0
マジレスしますと、126 は描写のていねいな文章を「重く、めんどくさい」と感じることが多く、
たとえそれが上手であっても好きではありません。自分で好きでないタイプの文章を書き続けることが
できる人は、世の中では少数派だと思います。

それに、このSSは原作に大幅に依存しています。原作と同じセリフを書けば、その前後の描写は、
原作からの類推で脳内補完が可能なので、書く方は細かく描写しなくてもすみますし、
読む方にとっても、その補完作業がSSを読むときの楽しみだったりします。

要は、普通の文章として評価するのがもともと間違いなのでしょう。



・・・とか書いてみましたが、本音も書きますと、

「もう3年書いてるから、これ以上文章は上達しないだろうし、だからといってここでやめるとしたら
悪魔将軍や前スレ >>14 氏、そのほかたぶん実在するであろう読んでくれている人に申しわけない気も
するので、sage 進行で地味に続けさせていただきます。お気に召さなければスルーしてください」

ということです。
444妄想 ◆GqVfLUITBY :2005/08/20(土) 02:22:24 ID:70F+yvoD0
>マジレスしますと、126 は描写のていねいな文章を「重く、めんどくさい」と感じることが多く、
たとえそれが上手であっても好きではありません。

おい、描写を丁寧に書くことがそんなに悪いのか?
445126:2005/08/20(土) 02:38:00 ID:Wq15CfNG0
>>444
良し悪しでいえば、ていねいな描写は「良い」ことだと思います。
ただ「良くても嫌い」「悪いけど好き」というのもあるでしょう?

126 の中では善悪と好き嫌いは一致しておりません。独立してます。
446CC名無したん:2005/08/20(土) 04:00:48 ID:VLKVRiHX0
個人的に言わせてもらえばこれはこれでいいと思うよ。
個人の嗜好だし、俺は想像の余地があっていい会話劇として見させてもらってるよ。
まあ正直言えば思ってたのと違う意味で書かれたシーンが多くて迷うこともあるけど。
それはそれで十分作者の意思としてありだと思います。
447CC名無したん:2005/08/20(土) 12:03:55 ID:T/sCZWBv0
こういう文章だから逆に必要以上に持ち上げる奴が少なくて
アンチを生まずに長い間書き続けられた、とも思うよ。
「こっちむいてよスレ」のアレは本当に可哀相、としか言いようがない。
448CC名無したん:2005/08/20(土) 14:11:33 ID:Hrpys4M70
なんだってすぐ355の話にするかな
その話はそっちのスレでやってくれ
荒れるだろ
449126:2005/08/22(月) 00:44:41 ID:7pJGeYU20
次回予告
ほぇ〜っ!
あたしと衛くんが、イベントで中国拳法の表演をすることに
なったんだ。それも、パパのお仕事の関係で・・・
それから、あたしは衛くんは、パパに教えてもらって猛特訓!
表演は無事にできたんだけど・・・

その帰りの公園で、衛くんに戦いを挑んできた人がいるの。

衛くん、負けないで!

でもでも、この相手は・・・クロウ・カード!!
どうしよう。衛くんがいるから封印できないよ!

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれと封印できないカード

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
450CC名無したん:2005/08/22(月) 01:00:36 ID:Dlfk4SJ00
くだらねえ。文書だな〜
451CC名無したん:2005/08/22(月) 16:54:33 ID:ZoATrBAr0
次回予告キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

ガンガってください。応援してます
452CC名無したん:2005/08/23(火) 02:40:19 ID:x9ETJpOS0
文句のある奴は見なければいい、それだけのこと。
それにしてももう始まってから3年も経っているのか、
126氏、あんまり気にせずこれからも頑張ってくれ。
453CC名無したん:2005/08/23(火) 04:55:25 ID:ys2vJdrM0
すみれたんのビジュアルってどんな感じ?
454126:2005/08/29(月) 02:32:53 ID:QOXrjiFN0
「おそよ〜!朝だよ〜!起きなさ〜い!」
「むにゃ、むにゃ・・・おはよう、お姉ちゃん」

その日、あたしはいつものように龍平を起こしていた。
ほんとに、わが弟はもうれつに朝が弱い。

「早く起きないと、学校に遅れちゃうよ」

そう言いながら、龍平が起きるの待つ。

「ほぇ?」

ふと、あたしは、龍平の机の上に見慣れないものを見つけた。

「龍平、これなに?」
「本だよ」
「それくらい、わかるよ。なんの本?こんな分厚い本、龍平持ってたっけ?」
「パパが、香港から持ってきてくれたんだ。クロウさんが書いた本なんだよ」
「クロウさんの?」
香港の夜蘭(イエラン)おばあちゃんちに、クロウさんが書いた本が何冊かあるって聞いたことがある。
あたしは、本の表紙をめくった。中は見たこともない文字でいっぱいだった。
「ほぇ〜!龍平、こんなの読めるの?」
「いま、パパに教えてもらってる。文字はクロウさんが作った文字だけど、中は中国語と英語だよ」
「そうなんだ」

でも、どうして、とつぜんこんな本をパパが持ってきたんだろう。
455126:2005/08/29(月) 02:34:33 ID:QOXrjiFN0
「おはよう、パパ」
「ああ、おはよう」
「おはよう、ママ」
「おはよう、すみれちゃん、龍くん。おばあちゃんにごあいさつは?」
そして、あたしと龍平は、撫子おばあちゃんのホログラムに
「おはようございます、おばあちゃん」

そして、テーブルにつく。テーブルの上には、おかゆと油条(ヨウテャオ。お粥といっしょに食べる
揚げパン)、中国風のオムレツなんかが並んでいる。

「おっ、きょうもうまそうやな」
すぐに飛びつきそうなケロちゃんに、ママがひとこと。
「ケロちゃん、『いただきます』は?」
「そうやったな。みんな、『いただきます』や。『いただきます』とちゃんと言うんやで!」
ケロちゃんのことばに、あたしたちは少し笑いながら

「いただきまーす」

朝ごはんを食べながら、あたしは気になっていることを、パパに聞いてみた。
456126:2005/08/29(月) 02:36:07 ID:QOXrjiFN0
「あのね、パパ。クロウさんの本のことなんだけど・・・」
あたしの質問が終わる前に、答えたのは龍平だった。
「前から、ぼくがパパに頼んでいたんだ。クロウさんの本を読みたいって」
「前からって、いつごろ?」
「お姉ちゃんが、カードを集めだしたころ」
「どうして?」
「うん・・・魔法のことが知りたいんだ。ママもお姉ちゃんもカードを使えるし、パパも魔法を使える。
ぼくは魔力はあるみたいだけど、みんなと違ってカードを使ったりはできない。
それなら、せめて、魔法がどんなものなのか知りたいんだ」

あたしは、ふと、龍平のことばを思い出した。あれは、あたしがサンドのカードを封印しようと
ホテルからサルベージ船まで行こうとしたときのことだ。

→回想シーンの始まり
「大丈夫だよ。カードを使えば、あのぐらいの距離なんて、すぐだよ」
「でも、ぼくは何もできない」
あたしは、龍平の顔を見た。もう少しで泣きそうな顔をしている。
「ちょ、ちょっと、どうしたの。龍平らしくないよ」
「だって、ぼくはお姉ちゃんと違って、封印の杖なんて持っていないし
カードも使えないし、ここで見てるしかできないじゃないか」
←回想シーンの終わり

・・・あたしは、龍平の顔を見つめていた。

「どうしたの、お姉ちゃん?」
「う、ううん、なんでもないよ」
457126:2005/08/29(月) 02:47:35 ID:QOXrjiFN0
そのあと、あたしは龍平にこう言ったんだ。

「龍平は、カードの気配がわかるんだよ。気配がわかれば、なんとかできるじゃない。
龍平は、龍平にできることを、せいいっぱいやればいいんだよ」

『龍平にできること』

カードが使えない龍平は、きっと、それをずっと探していて、そして、クロウさんの本を読むことが
それを見つけるきっかけになると思っているんだろう。

「でも、お義母さまは、クロウさんの本を香港から持ち出すのは禁止してたはずだけど?」
ママの疑問に、こんどはパパが答えた。
「ああ、そのとおりだ。これまで、龍平の頼みを何回か母上に伝えたが、だめだった。
それが、今回日本に来るときに、とつぜん、母上の方からあの本を渡されて、龍平に読ませるようにと
言われたんだ」
「ほぇ?」
「それはどういうことや?」
ケロちゃんも、食べるのをやめて聞く。
「わからない。ただ、龍平がその気なら、そろそろクロウの本を読んでもいいと思う。
俺も、龍平の年齢のころには、全部読んでいたし」
「パパはそのころからクロウさんの文字を読めたの?」
「ああ。母上や偉(ウェイ)に教えてもらった。読めるようになるまで時間がかかったけどな」
「じゃ、こんどはパパが龍平に教える番なんだね」
「そういうことだ」
そして、パパはことばを続けた。
「基金の仕事の関係で、こんどの日本滞在は長くなりそうだ。だから龍平にはしっかり教えてやるぞ」
「ほんとう?!やったーっ!!!」

パパのことばを聞いて喜んだのは、龍平よりもママだった。
458126:2005/08/29(月) 02:48:41 ID:QOXrjiFN0
「もうすぐ、友枝町で日中友好のイベントがあるんだ。基金が主催しているから、俺もいろいろとな」

基金っていうのは、日中親善基金のこと(注:架空の団体です)。
パパは李家の代表ということで、いろいろなお仕事をしているけど、日本にいるときのお仕事は、
そこの理事をしているんだ。

「いろいろって、たとえば、どんなお仕事?」
あたしが聞くと、
「たとえば、イベントで中国拳法の表演があるんだが、その表演者の人選とかな。
実は、お願いしていた人が、急にケガをしてしまって、きょうはその代わりを決める予定なんだ。
なんでも、早朝の鍛錬中に勝負をいどまれたらしい」
そこに、ケロちゃんが割りこんできた。
「小僧、そんなことより、イベントなんやろ?なんか、うまいもんが出るんか?出るんやろな?
飲茶トライアスロンとか、満漢全席マラソンとかあったら、わいも出るでぇ!」

ぴきーん!

緊張が走り、パパがケロちゃんをにらみつける。

「ほんと、食い意地がはってるな」
「なんやと?!もういっぺん言ってみぃ!わいは、食いもんに対していつも真剣勝負なんや!」

また、お約束の掛け合いが始まった。そして、

「「いってきまーす」」
「ふたりとも、忘れ物はないわね?」
「「はーい!」」

・・・結局、パパとケロちゃんの掛け合いは、あたしと龍平が学校に向かうまで続いていた。
459CC名無したん:2005/08/29(月) 23:42:12 ID:XqrGQ8pB0
126さま 乙です。そういや、以前どなたかが「すみれたちの画像」を公開してたね。
漏れのHDDにも探したらあると思うんだけど・・・_| ̄|○モハヤナニガナンダカ
460CC名無したん:2005/08/30(火) 11:55:18 ID:eWIgfMZ50
>>459
うpキボン
461CC名無したん:2005/08/30(火) 19:50:14 ID:1VXAuf8XP
126氏乙です いいっすね読んでて癒されました
462CC名無したん:2005/09/01(木) 23:09:09 ID:HPwrj6PV0
このスレがさくら板中一番おもしろいのは決定済み
463CC名無したん:2005/09/02(金) 00:52:05 ID:Fx6HZR3S0
CCさくら板がつまらんとは言わんが、ここはかなり良スレだな。
126氏カンガレ!!応援してまつ。
464CC名無したん:2005/09/02(金) 15:16:51 ID:7Fv4G+p50
もうわかったから他スレ荒らしに来ないでほしい
465CC名無したん:2005/09/02(金) 19:05:42 ID:PHD6NZG90
ここまでひどい文章を書けるなど、ある意味尊敬する。
466CC名無したん:2005/09/03(土) 01:01:46 ID:YRk7wUOs0
ハァ?355降臨ですか?
126さんに嫉妬するのもいい加減にしてくれないか?
467CC名無したん:2005/09/03(土) 08:57:48 ID:KQ1ZYk8z0
また355かよ
468CC名無したん:2005/09/03(土) 10:58:24 ID:dVJYIuhh0
355しつこいな。
469CC名無したん:2005/09/03(土) 13:00:09 ID:5Ht91JYcO
ハイハイ他の所でやってくださいねぇ〜荒らしは
470CC名無したん:2005/09/03(土) 14:40:27 ID:YOHcEqMh0
355キテタァ♪
471CC名無したん:2005/09/03(土) 16:28:10 ID:h5eq0nKn0
荒らしはスルーが一番
472CC名無したん:2005/09/03(土) 16:43:43 ID:SOWbImYS0
126さん、カスの355なんか気にせず書いてくださいね
473CC名無したん:2005/09/07(水) 13:54:49 ID:BE85FWhhO
チクショー前スレが見たい〜
474CC名無したん:2005/09/07(水) 20:16:16 ID:29IoY+v90
前スレあるんじゃないの?
475CC名無したん:2005/09/07(水) 20:22:40 ID:BE85FWhhO
携帯からは見れない…
476CC名無したん:2005/09/07(水) 20:25:58 ID:0wYoQzwH0
携帯からみれないときは、パソでみればいいじゃろ
477CC名無したん:2005/09/07(水) 20:29:58 ID:BE85FWhhO
壊れちゃった…
478CC名無したん:2005/09/07(水) 22:02:05 ID:8PFkjnvV0
残念
479126:2005/09/08(木) 16:13:41 ID:YmUNvO+b0
126さんがんばって
480CC名無したん:2005/09/08(木) 16:15:05 ID:YmUNvO+b0
126さんがんばってってかくときに間違えて名前のところにもかいてしまった
481CC名無したん:2005/09/08(木) 19:11:04 ID:85WvNIGJ0
>>480
自演のいいわけかw
482CC名無したん:2005/09/09(金) 02:38:06 ID:lylcJ8270
あーあ・・・
483CC名無したん:2005/09/09(金) 03:12:05 ID:8C1u+3V60
自演に見せかけた嵐
484126 ◆wW0v52XwNw :2005/09/09(金) 11:36:11 ID:NtcKXkQc0
トリップつくりました
485CC名無したん:2005/09/09(金) 16:46:19 ID:L61sf4gg0
>>484
こんな時間にですか?
486CC名無したん:2005/09/09(金) 16:56:02 ID:GZVIVaR/0
>>484
やっぱりそうするのが一番でつね。
487CC名無したん:2005/09/10(土) 09:03:48 ID:IxE0IpCS0
中華の自演まででてはねー。
126さんがんばれ
488126:2005/09/12(月) 02:00:00 ID:dQ1wnCrR0
「おはようございます、すみれちゃん」
「おはよう、知美ちゃん」
あたしたちは朝の教室でいつものように、ごあいさつ。すると
「はぁ〜」
「ど、どうしたの、知美ちゃん?とつぜん、大きなため息なんかついて」
「しばらく、すみれちゃんの活躍を撮影できていませんわ〜」
「ほぇ?」
「着ていただきたいコスチュームはまだまだありますのに・・・」
「・・・」
「ご町内の平和を守る、カードキャプター。そのすみれちゃんの活躍を余すところなく撮影するのが
私の使命・・・」
「・・・使命って・・・」
あたしの頭におっきな汗が浮く。
「なのに、なのに、この前のツインのカードのときも撮影を逃してしまうなんて、悔やんでも悔やんでも
悔やみくれませんわ」
「・・・知美ちゃん」
あたしが、知美ちゃんをどうなぐさめようかと考えていると、

「おはよう、木之本さん」
「お、おはよう!」
衛(ウェイ)くんの声だ。とつぜん、声をかけられて、あたしはドキドキしてしまう。
「きょ、きょうは衛くん、日直なんだよね」
あたしは、衛くんがプリントをかかえているのを見て、言った。
「うん。それで、さっきこのプリントを取りに職員室に行ったんだけど、そのとき、先生たちが話を
しているのを聞いたんだ」
「話って、なんの?」
「小見(おみ)先生が入院したらしい。だから、しばらくクラブは中止になるんだって」
「えーっ!?」
489126:2005/09/12(月) 02:01:55 ID:dQ1wnCrR0
話はさかのぼり、その日の早朝のこと。
まだ空が薄暗いころ、公園の中を走る人影があった。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」
朝のトレーニングに励む小見であった。超人プロレス界を退き、今は友枝小学校の教師となった
小見であるが、日々の鍛錬は怠ってはいない。

「!」

小見の足が止まった。

(・・・この気配・・・この闘気・・・!)

ファイティングポーズをとり、気配を察知しようとする。

まもなく気配の方角から、ひとりの女とおぼしき人物が現れた。その気配から、かなりの腕を持つ
格闘家であることを、小見はすぐに理解した。
「何者だ?」
小見の声に、その人物の足が止まる。ゆっくりと顔を上げ、小見に冷たい視線を投げかけた。
(刺客か?)
警戒しつつ、小見は言葉を続けた。
「かつて悪魔将軍と呼ばれ、スレまで立てた俺に、何か用か?」
女は答えない。そのかわり、両手を前で合わせ、合掌礼をする。

「なに?!」

次の瞬間、その女の姿が消えた。いや、消えたのではなく、一瞬のうちに間合いを詰められ、拳を
打ち込まれたのだ。見事な縮地だった。まったく反撃できず、薄れていく意識の中で小見は思った。

(ひょっとして、俺って、やられキャラ?)
490126:2005/09/12(月) 11:57:08 ID:NUD4tj440
小見は死んだ
みんな悲しんだ
491S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/09/12(月) 20:43:19 ID:/qf2+oa80
>>488-490
……偽者乙
492CC名無したん:2005/09/12(月) 22:43:29 ID:+TIMMxdo0
355か?
493CC名無したん:2005/09/13(火) 06:39:44 ID:MOicXsT90
>>492
> 355か?
いいかげんにしろよ。
355さんになんのうらみがあるのかしらないけど・・。
494CC名無したん:2005/09/13(火) 15:10:10 ID:/Rpnfd4o0
493=126
495CC名無したん:2005/09/13(火) 15:38:37 ID:Ipbs3cWr0
494=若ハゲ
496CC名無したん:2005/09/13(火) 18:10:03 ID:HXk2G4wrO
パワーの話と思った…
497CC名無したん:2005/09/13(火) 18:36:26 ID:T3MgTAGZ0
('A`)
498CC名無したん:2005/09/16(金) 20:00:46 ID:gtO1KYl40
499CC名無したん:2005/09/16(金) 22:37:45 ID:wTrCtDZt0
i
500CC名無したん:2005/09/18(日) 00:19:06 ID:CehLbrkb0
501炉板通信 ◆mwhG4Chris :2005/09/18(日) 18:07:51 ID:zLZk6qOg0
>>491
IDと書き込み時刻参照
502S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/09/19(月) 11:00:15 ID:5L42/ant0
>>501
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

あ、最後の書き込みがとってつけたような感じは否めないな。
503126 ◆GUY03yKpmQ :2005/09/20(火) 02:35:14 ID:s6bXS/8e0
「ただいまーっ」
「おかえりなさい、すみれちゃ」
ママはそう言いかけて、
「あら、早いのね。きょうはクラブのある日じゃないの?」
「うん、それが」
あたしは、顧問の小見先生が入院して、クラブが休みになったことを話した。
ママは心配して、
「それで、小見先生はだいじょうぶなの?」
「神宮寺先生のお話だと、命に別状はないって。退院する日は決まっていないから
クラブがいつから始まるかは、まだわかんないけど」
「そう。でも、よかったわ。命に別状がなくて」
「うん。それで、こんど、神宮寺先生とお見舞いに行こうってお話をしているの」
「それはいいわね。きっと、小見先生も喜ぶわ」

あたしはランドセルを背中からおろして、
「おなかすいたーっ。おやつ、おやつ・・・あや?」
と、ダイニングに入ろうとしたとき、ケロちゃんがテーブルの上にすわりこんでいるのが見えた。
こちらからは背中しか見えないけれど、なにかに夢中になっているようだ。
「ママ、ケロちゃんがテーブルの上にいるよ」
「あれはね、クロウさんの本を読んでいるのよ」
「クロウさんの本?龍平が読んでいる本のこと?」
「そう。昼間は龍くんは学校だから、そのあいだはケロちゃんが借りるって。ケロちゃん、
おやつも食べないで、ずーっと、あの本を読んでいるのよ」
「ほぇーっ」

ちょっとイメージに合わないよ。ケロちゃんが魔法の呪文や儀式の本をいっしょうけんめい読むなんて。

「ケロちゃんも魔法の本とか読むんだ・・・」
あたしがつぶやくと、ママは意外なことを言った。
504126 ◆GUY03yKpmQ :2005/09/20(火) 02:37:08 ID:s6bXS/8e0
「違うわ。あの本は、魔法の本じゃないの」
「ほぇ?じゃ、なんの本なの?」
「魔法のことも少し書いてあるけど、あの本は、クロウさんの自伝なのよ」
「自伝?」
「ずーっと後から書いた日記、といっていいのかな。あの本は、クロウさんが、まだ魔法の勉強を
していたころのことを、後から思い出して書いた本なの」
「それで・・・」
あたしは納得した。それで、ケロちゃんがあんなに夢中になって読んでいるんだ。
「でもでも、どうして夜蘭(イエラン)おばあちゃんは、そんな本を龍平に読ませようとしたのかな?
龍平は魔法のことを知りたくて、それでクロウさんの本を読みたいってお願いしたんでしょ?」
「ママにもわからないわ。小狼くんのはなしだと、最初は読みやすいからじゃないかって。
龍くんが、最初から呪文や儀式のことでいっぱいな本を読むのはたいへんだから、あの本を選んだのかも
しれないって言ってわ。でもね、ママは思うの」
「ほぇ?」
「ひょっとしたら、龍くんだけじゃなくて、ケロちゃんのことも考えて、お義母さまはあの本を
選んでくれたんじゃないのかなって」
「きっとそうだよ。だって、ケロちゃん、あんなに夢中になって読んでいるんだもん。
ケロちゃんって、クロウさんのことがほんとうに大好きなんだね」
あたしのことばに、ママはにっこりと微笑んだ。
「もう少し、ケロちゃんをあのままにしておいてあげてね。すみれちゃんのおやつなら、もうお部屋に
置いてあるから」
「うん」
あたしは、自分の部屋に行く前に、もういちどダイニングをそっとのぞきこんだ。
やっぱり、ケロちゃんの背中しか見えない。けれど、

(ケロちゃん、とっても楽しそう・・・)

ケロちゃんのしっぽが、ゆらゆらとゆれていた。
505CC名無したん:2005/09/20(火) 10:14:00 ID:F1QJF4MS0
ケロちゃん…(*´Д`)
506S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/09/20(火) 19:25:47 ID:9/T+9OXw0
>>501
>>490=484
>>488-489=503-504
でつね。

126 ◆GUY03yKpmQ たん、ゴメン。そして毎度乙。
自分のペースでマターリ書いてくださいね。
507CC名無したん:2005/09/22(木) 13:41:35 ID:Ctd4JUfc0
S.A Studio ◆Sastuvj1Pg=126 ◆GUY03yKpmQ
508S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/09/22(木) 19:42:39 ID:otkNRpz+0
>>507
ものはぐぐってから言いましょうね……。
509126 ◆GUY03yKpmQ :2005/09/26(月) 01:38:07 ID:u5RsnY1D0
その日の晩ご飯は、エビフライだった。
「いや〜、ほんまうまいなぁ、このエビフライ」
ケロちゃんがもぐもぐとエビフライをほおばっている。
「さくらの作るエビフライは絶品や」
「ありがとう、ケロちゃん」
ママがにっこりと笑う。
「それに・・・」
ケロちゃんは2つめのエビフライをかかえあげると、

ペトっ

「このタルタルソースもなかなかや」
「それはね、すみれちゃんが作ったのよ」
「ほんまか?すみれの腕前もなかなかやな」
「たいしたことないよ。ママに教わったとおりに、マヨネーズにいろいろ混ぜただけなんだから」
「そうかもしれへんけど、うまいでぇ」

パクッ

ケロちゃんが、2つめのエビフライをほおばった。
「きょうのケロちゃんは、ほんとうにおいしそうに食べてるなぁ」
龍平のすなおな感想に、あたしは
「当たり前だよ。ママのエビフライはおいしいし、それにきょうのケロちゃん、おやつを食べて
いないんだよ」

「なんだって!」

あたしのことばにびっくりしたのは、パパだった。
510126 ◆GUY03yKpmQ :2005/09/26(月) 01:39:19 ID:u5RsnY1D0
「なにがあったんだ、ケルベロス?お前がおやつを食べないなんて、ただごとじゃないぞ」
パパの追及に
「ほんほほんれいらんら(本を読んでいたんや)」
ケロちゃんが、エビフライをほおばりながら答えた。
「本?なんの本だ?」
「ひま、りゅうへえはほんほる、ふろおおほんら(いま、龍平が読んどる、クロウの本や)」
「そうか」
パパは納得したようだった。すごい。ケロちゃんが食べながらしゃべっても、パパには何を
言っているのかわかるんだ。

「ケロちゃん、クロウさんの本って、おもしろい?」
と、あたしが聞くと
「まぁな」
2つめのエビフライを食べ終わった、ケロちゃんが答えた。
「やっぱりクロウはクロウや。若いうちから根性曲がっとったことがようわかるで」
悪口を言っているのに、なぜか悪口に聞こえない。
「それって、どういうこと?」
あたしの質問にパパが答えた。
「あの本は、クロウ・リードがまだ魔法を勉強していたころのことを書いた本だ」
「うん、それはママに聞いたよ」
「クロウ・リードはゴールデンドーンというところで魔法の勉強をしていたんだが、あまり
すなおな生徒じゃなかったんだ。たとえば、魔法の儀式に失敗して、借りてきた大切な壷を
割ってしまったことがあるんだ」
「それって聞いたことがある・・・ひょっとして、グルー(膠)のカードを作ったときのお話?」
「知っているのか?」
「わいがすみれに話したんや。グルーのカードに聞いてな」
511126 ◆GUY03yKpmQ :2005/09/26(月) 01:41:03 ID:u5RsnY1D0
「壷を割ったとき、クロウさんは謝らなかったの?」
「そうは考えなかったらしい。割れた壷のかけらを見て、クロウがまず考えたのは、これを魔法で
直せないかってことだったんだ。そう思うと、自分の力を試したくなったそうだ」
「それでクロウは、グルーのカードを作ったんや。これはすごいことやったんで」
「ケルベロスの言うとおりだ。そのころのクロウにとって、カードを作るのはまだまだ大変だった
はずだったからな」
「そうなの?」
「そうや。たとえて言うとな、クロウの考えっちゅうんは、マラソンで近道してズルしたい思うたら
ほんとうに近道してしまう。けど、その近道用にその場で橋やトンネルまで作ってしまうようなもんや。
ちょっとラクしよう思うたら、ほんとうにラクしてしまうんやが、そのラクをするために、
すなおにやる場合の何倍ものことをやってしまうんが、クロウの根性が曲がっとるとこでもあるし、
すごいとこでもあるんや」
「まぁ、そのおかげで、ゴールデンドーンではいろいろ問題を起こしたようだが、先生にあたる人には
可愛がられたようだ。ウェイト(Waite)とかな。グルーで直した壷も、すぐにウェイトに
見破られたが、結局、たいして怒られなかったようだ」
「ほぇ〜」
パパとケロちゃんのお話を聞いて、あたしは、クロウさんのすごさがよくわからなくなってきた。

「そうや、小僧、本はいったん返すわ。晩ご飯終わったら、龍平に読み方を教えるんやろ?
龍平が使わんときだけ、わいが読めるという約束やったからな」
「ああ。だが、きょうは龍平に教える前にはすることがある。すみれ、食事が終わったら、
話したいことがあるんだ。ちょっといいか」
「いいけど・・・なんなの、パパ?」
512CC名無したん:2005/09/26(月) 18:05:03 ID:9ew1UC+t0
面白
513CC名無したん:2005/09/26(月) 22:10:32 ID:Ny3A+xpy0
('A`)
514CC名無したん:2005/09/28(水) 22:20:28 ID:y/JRTiq8O
ワクワク…
515:2005/09/30(金) 22:58:23 ID:CEsGxWX/O
脱線しそうだ…
516CC名無したん:2005/10/08(土) 11:37:04 ID:+3YfWim10
  ,、_  __,....,_  _,...、
  ,} {`i;:r,;'ニ (;;;;、` , r'
. {i'  i:.'ー<.・)}:ム ヾi,  く わ っ!!
  ノ // -r /:::ミ ('ーヽ
 i゙ i:/ /二./ /',=、__ノi/
. ヽ ヽ! {:::} //::::''´`'7!/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ、__ヽ!l::i:::::ii;;;;;;;|,ノ  < 乱夢想タイガーバームや!!!
   _ヽ、`ー""ヽ _  \_________
   ミ \`'ー-'''"/ 彡
      ̄ |    つ ̄
      ∪  |
       | _ |
.      ノ| | | | .
.    〆 ∪∪
517126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/11(火) 02:36:18 ID:NHrGWGds0
そして、晩ご飯が終わったあと。
「ありがとう、すみれちゃん。もう後片付けは終わりだから、パパのお話を聞いてあげて」
「はーい」
あたしはエプロンをはずしながら、パパのいるリビングに入った。
「手伝いは終わったのか?」
あたしに気がついたパパが聞く。
「うん。で、話したいことってなに?」
パパの正面にすわる。
「朝ご飯のとき、俺が、友枝町で行う日中友好のイベントで中国拳法の表演を頼んでいた人が
出られなくなった、という話をしたことは覚えているか?」
「うん。きょうはその代わりの人を決める予定だったんでしょ?それで誰に決まったの?」
パパはあたしの質問に直接答えないで、
「きょうの会議で、李家刀法をやろうじゃないか、という話になったんだ」
「ほぇ?」

李家刀法。パパのおうちに伝わる中国武術のひとつ。『刀法』って名前がついているけど、
刀器と呼ばれる、日本で言うなぎなたみたいな武器を使う。パパは剣術も達人なんだけど、
刀器はあまり使わないみたいだ。

「会議のメンバーに、たまたま刀法を知っている人がいて、今から代わりの拳法家を探すのも大変だし、
太極拳のような拳法よりも、なにか武器を使った表演のほうがイベントらしくていいだろう、
というように話が進んでいったんだ」
「それじゃ、パパが表演するの?すごーい!あたし、見に行くよ!」
「というわけにはいかないんだ」
「ほぇ?」
「李家刀法の表演というのは、ふたりが基本なんだ。俺だけではできない」
「それって・・・ひょっとして、あたしがパパと表演するってこと?」
「半分あたりで半分はずれだ」
パパは難しい顔をして話を続けた。
518126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/11(火) 02:38:10 ID:NHrGWGds0
「俺とすみれでは、背の高さが違いすぎる。すみれといっしょに表演は無理だ」
「じゃ、パパが誰かと表演するの?」
「それも今からでは見つからないだろう。会議でそのことを話したら、今度はメンバーに、
子どもを友枝小学校に通わせている人がいて、

<回想モード>
『そういえば、友枝小学校に中国拳法部がありますよ。その中から表演する子を探したら?』
『それはいいかも。子どものほうがイベントも華やかになるし』
『確か、李さんのお子さんも友枝小学校に通われているんでしたわね』
『ええ、そうですが』
『知っていますよ。お嬢さんが中国拳法をなさっているとか』
『ええ、まぁ』
『それはちょうどよかった。ひとりは李さんのお嬢さんにお願いして、あともうひとりは
学校のクラブから選べば』
『ちょ、ちょっと、そんなに急に・・・』
</以下、話がどんどん進んでしまう流れで回想モード終了>

・・・というわけなんだ」
そこまで言うと、パパは肩をすくめた。
「すみれなら、これから練習しても基本的な表演ならなんとかなると思う。やってみるか?」
「うん!」
あたしは、すぐに答えた。だって、前から拳法だけでなくて剣術なんかもやってみたかったんだ。
けど、パパにそれを言っても、まだ早いとか、危ないから、とか言って武器を使う武術は教えて
くれなかった。
「そうか。じゃ、あとひとりだな。クラブで、いっしょに表演できそうな子はいるのか?」

あたしは、名前を言おうとして、けれども、言えなかった。
519CC名無したん:2005/10/11(火) 04:49:04 ID:m3pX93s+0
次の展開が楽しみだ。(*^ー゚)b グッジョブ!!
520S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/10/11(火) 17:28:32 ID:4SYd/Mps0
久しぶりに126たん降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!!
521CC名無したん:2005/10/11(火) 20:58:00 ID:7MUQiAac0
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/971814630/985

相互リンク
しかしどうなんだろうね、実際
522CC名無したん:2005/10/15(土) 17:01:10 ID:PjCRphH+0
>>521
クソスレ貼るなヴォケ
523126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/17(月) 01:45:54 ID:HUIaYv2s0
「どうしたんだ、すみれ?顔が赤いぞ?」
「ほぇ?」
あたしは思わず両手でほおを押さえて、うつむいてしまった。
(やだ・・・ほおが熱くなっている)
どうしたんだろう。衛(ウェイ)くんの名前を言おうとしただけなのに。
「?」
パパは、不思議そうにあたしを見つめている。
「あ、あのね、パパ」
あたしはうつむいたままで衛くんの名前を言おうとした。
そのとき、
「それだったら」
ママの声がした。ママは、テーブルにお茶が入ったマグカップを置きながら
「衛くんがいいんじゃない?すみれちゃんと同じクラスだし、クラブもいっしょだし」
「う、うん。あたしも衛くんのことを言おうと思っていたんだ」
ママに続けて、あたしもあわてて言った。するとパパは、
「衛って、あの、コスプレ結婚式をしたときの子か?」
「うん」
パパは顔をしかめた。
「どうしたの、パパ?」
なんか、パパの機嫌が悪くなったみたいだ。
「いや。それで、その子は中国拳法は強いのか?」
「うん、クラブでいちばんだよ。顧問の小見(おみ)先生よりも絶対強い。
クラブで、あたしとちゃんと組み手ができる子は衛くんだけだもん」
「・・・そうか」
パパは少し考えていた。
524126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/17(月) 01:47:13 ID:HUIaYv2s0
しばらくして、
「・・・わかった。じゃ、あすの放課後、学校でその子の腕前を見よう」
「学校で?パパが学校に来るの?」
「実は、もう、校長先生には話が行っているんだ。基金のメンバーに気の早い人がいてな。
問い合わせたら、練習場はしばらく空いているし、校長先生はその基金のメンバーとは昔からの
友人でもあるので、イベントまで練習場を使わせてもらえることになったんだ」
「ほぇ〜」
確かに、中国拳法のクラブはしばらくお休みだから、練習場を使うのは問題がない。
それにしても、話が早すぎるような気もする。

「よかったわね、すみれちゃん」
ママにそう言われて、あたしは少しあわててしまった。
「よ、よかったって、なにが?」
「だって、衛くんといっしょでしょ?」
「う、うん。で、でもそんなこと関係ないよ」
「なに、あわてているの?すみれちゃんと衛くんなら、きっとじょうずにできるわ。
表演は、ぜったい見に行くから、がんばってね」
「う、うん」
ママは、なぜかとてもうれしそうだった。
525126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/17(月) 01:48:19 ID:HUIaYv2s0
それからしばらくして、すみれが部屋に戻ったあと、さくらと小狼はリビングでお茶を飲んでいた。

「・・・エビフライ・・・か」
「エビフライがどうしたんだ」
さくらの唐突なことばに、小狼が尋ねた。
「うん、あの日もエビフライだったんだ」
いたずらっぽい表情でひとりうなずくさくらに、小狼はさらに尋ねた。
「あの日って、何の日だ?」
「あの衛くんって子が転校してきた日。あの日の晩ご飯もエビフライだったんだ」
「なんで、そんなことを覚えているんだ?」
小狼のもっともな質問が続く。さくらはくすっと笑って
「あの日は、すみれちゃんとエビフライの下ごしらえをしていたの。そしたら、すみれちゃんが
その日、転校してきた男の子の話を始めたんだ・・・」

<回想モード:「すみれもさくらも知らないカード」から>
「で、先生とその子、どちらが勝ったの?」
「先生。最後には、あたしがカウントをとっちゃった」
「カウントって、中国拳法でしょう?」
「だって、小見先生、興奮しちゃって
『木之本、カウントとってくれ!』って言うんだもの。
でも、あれは衛くんの方が、わざと負けてあげたんだと思う。
衛くん、パパや苺鈴おばさんと同じぐらい強いんだもん」
「初めてだよね」
「何が?」
「すみれちゃんが、クラスの男の子の話をしてくれること」
「そ、そっかなぁ」
</回想モード終了>
526126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/17(月) 01:49:50 ID:HUIaYv2s0
「ね、小狼くん?」
「なんだ、さくら?」
答えながら、小狼は気づいた。さくらの目が、いたずらっぽく、それでいて楽しそうな、幸せそうな
目をしている。
「わたしたちが初めて出会ったのはいつだったかしら?」
「友枝小学校の・・・4年生のときだ」
「うん、うん」
さくらは2回うなずいた。
「では、次の問題です。すみれちゃんは、いま何年生?」
「小学・・・5年生だ」
「あったりー!ということは、わたしたちが出会ったときよりもひとつ上、というわけね」
「さくら、なにが言いたいんだ?」
小狼の少しあわてた質問にさくらは、
「なーんにも」
と言って、笑った。そして、手元のマグカップに目を落として
「でもね、ひょっとしたら・・・って思ったりするんだ」
527CC名無したん:2005/10/17(月) 20:33:18 ID:c5X09/CB0
待ってたヨン♪
528CC名無したん:2005/10/17(月) 20:39:22 ID:VvH7p2B80
やばい・・・
さくらちゃんがかなり可愛い・・・・。
529CC名無したん:2005/10/18(火) 15:54:48 ID:zUcc0C61O
アゲテヤル
530CC名無したん:2005/10/21(金) 03:04:29 ID:cV54mEHy0
保守
531CC名無したん:2005/10/21(金) 03:08:34 ID:cV54mEHy0
そういやこのスレ最初に立てた悪魔将軍はいずこに行かれたのか
532CC名無したん:2005/10/21(金) 23:34:09 ID:71GdStTX0
悪魔将軍 ファイトのパンチ一発で再起不能(リタイヤ)。
533126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/24(月) 01:51:37 ID:BQkXMoLu0
「はぅーっ」

次の日のお休み時間、あたしは知美ちゃんの前で思いっきり大きなため息をついた。
「すみれちゃん、どうなさいましたの?」
知美ちゃんが、あたしに聞く。あたしは、ろうかに出て行く衛(ウェイ)くんの後ろ姿を見ながら、
「また、衛くんに言えなかったよー」
「愛の告白には勇気がいりますから、無理もありませんわ」
「違う!知美ちゃんまで、チュルミンみたいなこと言わないで!放課後の話だよー。
衛くんと練習場に行けないと、パパに刀法を教えてもらえなくなっちゃう」
「きょうのすみれちゃん、お休み時間になるたびに、衛くんに話しかけようとして固まってましたから」
「そうなんだ。ただ、放課後に李家刀法の練習をするから、練習場に行こうって、それだけなのに・・・」
それだけなのに、ドキドキしてことばが出てこない。衛くんが話かけてくれるのなら、きっとふつうに
お話ができるんだけど、なぜか、あたしからはお話できなくて、その間に衛くんは他の子と話したり、
どこかに行ってしまう。
「うーん」
どうしたらいいんだろう。あたしがうんうんうなっていると、
「でも、そんな悩んでいるすみれちゃんも」
かすかな機械の音が聞こえる。ひょっとして、と思ってあたしが顔を上げると、
「超絶かわいいですわー!」
「知美ちゃん!」
知美ちゃんが、あたしにビデオカメラを向けていた。
「・・・」
あたしの頭に思いっきり大きな汗が浮く。
「いつものすみれちゃんですわ」
「ほぇ?」
「もう、いつもどおりのすみれちゃんですわ。意識しないで、リラックスすれば、きっと衛くんに
話しかけることができますわ」
「うん・・・ありがとう、知美ちゃん」
534126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/24(月) 01:53:16 ID:BQkXMoLu0
「・・・以上で、きょうのホームルームは終わりです」
「起立!先生、さようなら」
「はい、さようなら。みんなも、気を付けて帰るのよ」
「はーい」

神宮寺先生が教室を出ると、教室はざわざわし始めた。もう放課後だ。それなのに、知美ちゃんに、
リラックスって言われてのに、あたしはまだ衛くんに話しかけられないでいた。
衛くんを見ると、帰りじたくを始めている。それも、いつもより急いでいるみたいだ。
(だめ、急いで言わないと、衛くんが帰っちゃう!)
あたしは、思わず、いすから立ち上がった。
「あ、あの」
そこまで言って、あたしは固まってしまった。なぜなら、衛くんと目線が合ってしまったから。
「あ、あの」
あたしは、同じことばを繰り返して、続きが出てこない。
「あ、あの・・・」
そのときの時間が、あたしにはとても長く思えた。
「どうしたの、木之本さん?」
そして、衛くんの次のことば。
「木之本さんは練習場に行かないの?」
「ほ、ほぇ?・・・練習場って・・・?」
「きのう、なんとか基金ってところから、おばあちゃんに電話が来て、ぼくと木之本さんがイベントで
武術の表演をするからって話・・・ひょっとして、木之本さんは聞いていなかったの?」

ズザーッ(←すみれが思いっきりコケる音)

「木之本さん、どうしたの?」
「う、うん、なんでもない。そ、そうだね。あ、あたしもいっしょに練習場に行くんだ」

・・・もう!きょうのあたしのどきどきは、なんだったのよ!
535126 ◆GUY03yKpmQ :2005/10/24(月) 01:54:34 ID:BQkXMoLu0
練習服に着替えて練習場に入ると、パパはもう来ていた。
「ふたりとも、よく来たな」
刀器を持ち、練習服を着たパパは、いつもと違って見えた。練習服の胸のところには、李家のマークが
入っている。
(パパ、ちょっとかっこいいかも)
あたしがそう思ってパパを見ていると、
「おひさしぶりです。衛エドワードです」
衛くんが、パパにあいさつをする。
「すみれから聞いているが、君は中国拳法をやっているそうだな」
「はい。たいしたことはありませんけど」
「流派は?君の師匠は?」
「イギリスにいたころ、近所のおじいさんに教わっていたので、流派はよくわかりません。
正式な道場で習っていたわけもないので。ただ、老師は、若いころ、カンフー映画のスタントを
よくしていたそうです」
「・・・そうか」
パパはがっかりしているように見えた。
「張(チャン)教授から聞いていると思うが、今度のイベントで、ふたりで李家刀法の表演をして
もらいたい。だが、それをするには、ある程度の武術ができなければならない。きょうは、まず、
君の腕がどの程度か確かめたいんだ。見せてくれないか」
「わかりました」

衛くんはそう言うと、練習場の中央に歩き出した。
536CC名無したん:2005/10/24(月) 20:23:52 ID:zJKIMupEO
537S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/10/24(月) 20:42:11 ID:qod+3R5m0
ささづk、じゃなかった、126氏GJ!
538CC名無したん:2005/10/24(月) 23:59:50 ID:n3T0qUa80
知美ちゃんやチュルミンの存在を少し忘れてました。
539CC名無したん:2005/10/25(火) 06:47:58 ID:W8pweYCQ0
知美 チュルミン 再起不能(リタイヤ)
540CC名無したん:2005/10/31(月) 01:39:36 ID:fEzE2X1g0
再起不能じゃなくて、完全消滅
541CC名無したん:2005/10/31(月) 11:42:46 ID:iotosMa/0
>>540
死ね
542CC名無したん:2005/11/03(木) 01:36:42 ID:DB9QSk+J0
あれ?2年前くらいからあるよな、まだやってたんか、
久々に見て面白そうだったから保守しとく。
543CC名無したん:2005/11/03(木) 01:57:37 ID:NtsdNtMX0
どんな感じで終わるんでしょうか
ネタバレきぼんぬ
544CC名無したん:2005/11/03(木) 19:15:18 ID:xD+Wf6pY0
殺人鬼を倒して終了。
美味しい所は全部さくらに持ってかれる。
545126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/04(金) 02:21:17 ID:VmibZQTu0
それから衛(ウェイ)くんが見せてくれた拳法は、とてもしなやかで、それでいて力強かった。

収式(終わりの型)をとる衛くんに向かって、パパはうれしそうに
「良い師匠に教わったようだな」
「ありがとうございます」
パパはうなずくと、あたしと衛くんに刀器を差し出した。
「これからイベントの日まで、李家刀法の練習を行う。だが、その前にふたりにひとつだけ約束して
ほしいことがあるんだ」
「なんでしょうか?」
「これから渡す刀器は、表演用で実戦で使うものではない。本物の刃はついていないんだ。
だが、君たちふたりなら、この表演用の刀器でも人を傷つけることはできるだろう。
だから、これだけは、絶対約束してくれ」
パパは、あたしと衛くんの顔を見ながら言った。
「俺が見ていないところでは、絶対に刀器を使わないこと」
「わかりました」
「わかったよ、パパ」
あたしたちの返事を確認すると、パパは刀器を渡してくれた。
持ってみると、刃が本物でないせいか意外に軽い。長さは、背の高さより少し長いぐらい。
「では、さっそく、李家刀法の基本から始めよう。基本の型には、四手の撥(はらい)と
三手の鈎(ひっかけ)がある。他に衝(つき)と分(ひらき)が一手ずつ。
そうだ、その前に、刀器の持ち方から始めなければいけないな」

こうして、あたしと衛くんの練習が始まった。
546126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/04(金) 02:22:54 ID:VmibZQTu0
練習が始まってから何日かたってからの、あたしと知美ちゃんの会話。

「いかがですか?衛くんとの練習は?」
「う、うん。なんとかうまくいってるよ。パパはていねいに教えてくれるし、衛くんも上達が早いから、
いろんなところをサポートしてくれるんだ」
「それはすばらしいですわ〜。すみれちゃんも、これでお父様公認で衛くんとお付き合いできますし」
「そ、そんなこと関係ないよ。今度のことは、たまたま、あたしと衛くんがイベントの表演をすることに
なって、それで毎日練習しているんだから」
あたしが少しあわてて言うと、知美ちゃんはあたしの手をにぎった。
「ほぇ?」
知美ちゃんの目が輝いている。
「ところで、おふたりの表演服はもう作られましたの?もし、まだでしたら、ぜひぜひ、わたくしに
作らせてくださいな」
「ごめん。表演服は、もう注文してあるんだ。李家刀法の表演服って、いろいろお約束があって、
作るお店も決まっているから」
あたしがそう答えると、知美ちゃんの目から輝きが消えた。
「そうですの・・・それは残念ですわ」
そして、あたしの手をはなすと
「すみれちゃんと衛くんにおそろいの服を作るチャンス・・・こんなすばらしいチャンスを逃すなんて
・・・一生の不覚ですわ・・・!」
「不覚って・・・」
知美ちゃんは、あちらの世界に行ってしまっている。
「おふたりの服には、○×■なことや!、Σ≧ёなことをしようと思っていましたのに・・・!」

「・・・いったい、どんな表演服を作ろうとしてたんだろう・・・」

あたしの頭に、お約束のおっきな汗が浮いた。
547126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/04(金) 02:23:54 ID:VmibZQTu0
しばらくして、知美ちゃんはあたしの手をにぎりなおすと、
「イベントの日には、もちろん、わたくしも駆けつけますわ!すみれちゃんと衛くんの雄姿を
最新鋭の機材を駆使して撮影いたします!」
「う、うん。ありがとう」
あたしは、そう答えるしかなかった。
「これからも、練習、がんばってください」
「ありがとう。でも、きょうの練習はお休みなんだ」
「あら?どうしてですの?」
「小見(おみ)先生のお見舞い。神宮司先生とあたしと衛くんでお見舞いに行こうって、
前から決めていたんだ。パパに言ったら、そういうことならって。クラブのみんなの寄せ書きとかも
持って行くんだよ」
「まぁ。それはきっと小見先生喜びますわ〜」
548CC名無したん:2005/11/04(金) 20:53:25 ID:opKD4l6B0
おお、更新されている!126 ◆GUY03yKpmQ氏、乙であります!
549CC名無したん:2005/11/04(金) 21:52:18 ID:xfNhtsuE0
(*^ー゚)b グッジョブ!!
550126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/07(月) 02:03:53 ID:f4yLLO2w0
「先生、早くよくなってください」
「・・・ああ・・・」
病室での小見(おみ)先生は元気がなかった。
「あ、あの、これ」
お花を渡したけれど、返事はない。
「これは、クラブのみんなからの寄せ書きです」
「・・・」
衛(ウェイ)くんが寄せ書きを渡しても、小見先生の反応はない。
こーゆーのを、魂が抜けたみたいっていうんだろうか。
神宮司先生が言うには
「お医者様は、もう小見先生の体には問題はない、とおっしゃっているんだけど・・・
ずぅーっとこんな様子なんですって。よっぽど負けたことがショックだったみたい」

「・・・俺が負けるなんて」

小見先生がぼそっとしゃべった。そんな小見先生に、神宮司先生は
「でも、先生は負けたわ」
「神宮司先生、そんな言い方をしなくても」
「木之本さんは黙っていて。小見先生、先生は朝の公園で見知らぬ女性に勝負を挑まれて、負けたんです」
「だが、俺はかつて悪魔将軍と呼ばれ、スレまで立てたんだぞ」
「いくら悪魔将軍でも弱ければ負けます」
「なんだと!」
「試してみましょうか?」
「上等だ!」
気色ばんだ小見先生に、神宮司先生はにっこりと笑った。
551126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/07(月) 02:05:26 ID:f4yLLO2w0
「秘技・華氏等(かしら)の舞!」

「・・・うっ」
次の瞬間、小見先生の目の前にハリセンが突きつけられていた。ハリセンの寸止めだ。
小見先生が汗ジトになって、神宮司先生を見る。
「やっぱり、なまっているわね」
神宮司先生が、いつのまにか持っていたハリセンを降ろした。
「小見先生の動き、防災センターの時(「すみれとドキドキマヨネーズ」参照)より遅くなっているわ」
「そ、そんなはずはない!今のは、ちょっと油断しただけだ」
「そうかしら?じゃ、もう一度、技をかけるわ。次の技をかわしたら、先生の言うことを認めてあげる」
「わかった」

あたしと衛くんは、突然の、まるで別のアニメのような展開を前にして、あわてて小声で会話をする。
(衛くん、あたしたち、どうしたらいいんだろう)
(そんな、ぼくにもわからないよ)
あたしたちは、ただ見ているしかなかった。
ふたりの間に闘気が高まっていく。そして、それが頂点に達したとき

「伊吹落し!」

神宮司先生のハリセンが、小見先生に向かって叩きつけられ、

「ハァアッ!」

小見先生の叫びが病室に響き渡った。
552CC名無したん:2005/11/07(月) 03:59:47 ID:Aw3LWjN30
>「だが、俺はかつて悪魔将軍と呼ばれ、スレまで立てたんだぞ」
吹きましたw
553CC名無したん:2005/11/07(月) 06:53:37 ID:h595cO+M0
ドス!
ドス!
ドス!
ドンッ!
神宮寺「なんなの、小見先生。 私、今そんなに強くやった?」
ドン! ドン!
小見「…なんですか、神宮寺先生ッ…!」
神宮寺「小見先生こそそんな強くドツくなんてェ――ッ」
ボ グ ォ ォ!
小見「野郎ッ!」
神宮寺「テメーッ!」
ドガッ! ガス! ボコ! バキッ!
小見「…うがっ」
神宮寺「ぐ」
小見「…わかった……!
やめよう…!やめよう、ストップ…!
あやまるから…ゴメン…
突っ込んだ事はあやまるから…ケンカはよくないぜ…
どうしたっていうんだ…落ちつけ…
…ムシの居所が悪かったのか?
同僚だろ…俺とお前は…」
ブヂャァアッ!
バグシャァア!
554CC名無したん:2005/11/07(月) 06:54:42 ID:h595cO+M0
神宮寺「いいパンチしてるわッ!この野郎ッ!」
小見「かかってきやがれッ!」
神宮寺「いくわよ、私の方が!!最強という事を証明してあげるッ!」
グワシャァアァ!バキバキバキバキバキ!
神宮寺「私が 最強だぁぁ――ッッ」
神宮寺「木之本、衛!
見てるだろォォォォォォ
おまえらあああああ
ファイトクラブよ!!
この学校の全員の生徒が
ここから見えるッ!
かかって来なさいッ!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
555CC名無したん:2005/11/07(月) 21:08:42 ID:ukv+H26f0
>>553-554
偽者は巣に帰りなさい。
556CC名無したん:2005/11/08(火) 16:22:44 ID:d1KP7YvX0
>>555
ネタで書いたんだが・・・・・・。
557CC名無したん:2005/11/09(水) 10:29:55 ID:LlnVnL1t0
掲示板だし
かまわんとおもうんだが
558CC名無したん:2005/11/10(木) 10:38:25 ID:82FuRj2p0
ジョジョネタ?
559CC名無したん:2005/11/12(土) 23:27:24 ID:yscesU5GO
クランプの人ですか?
560126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/14(月) 02:16:36 ID:Ftgirv6t0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

「ほぇ〜っ!これって、ぜったい番組が違ってるよぉ!」

ハリセンを叩きつけられたベッドが、大きくへこんでいる。

「小見先生は、どこ?」

衛くんの声に

「俺は、ここだ!」

小見先生は、病室の窓のそばに立っていた。ベッドの上からジャンプしたんだ。決めポーズを決めて

「伊吹落し、敗れたり!」

そのことばを聞いた神宮司先生は、ベッドに叩きつけたハリセンをゆっくりと顔の前まで持ち上げた。

シューッ

摩擦熱のせいか、ハリセンに煙のようなものがまとわりついている。

ザッ

神宮司先生は、煙をはらうようにハリセンをふりはらった。

「それは・・・どうかしら」
「なんだと!?」
561126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/14(月) 02:18:09 ID:Ftgirv6t0
ぽた、ぽた・・・

「これは?」

小見先生のパジャマから、ボタンが足元に落ちていく。神宮司先生のハリセンのせいだ。

「以前の小見先生なら、秘技レベルの華氏等の舞はともかく、伊吹落しは見切れたはず。
やっぱり、動きがなまっているのよ」
「俺の・・・動きが・・・なまっている・・・」
小見先生は、自分の両手を見た。
「小見先生は、友枝小学校に赴任してから、格闘家としての自分をおろそかにしていたのよ」
「・・・そんな、そんなはずがない」
「事実よ。先生の足元にあるボタンが、その証拠」
「俺が、格闘家としての自分をおろそかにしていたのか」
小見先生は、両手を握りしめた。そして
「ならば、今一度、鍛えるのみ!俺はやるぞ!格闘家として、そして教師として、恥ずかしくない自分を
取り戻す!かつて悪魔将軍と呼ばれ、スレまで立てた自分を取り戻すんだ!」
そして、小見先生はあたしたちに向かって
「俺はたった今、退院する。しばらく闘技場に身を寄せ、自分を鍛え直してくる。トォッ!」
と言ったと思うと、病室の窓からパジャマのままで飛び降りた。
「先生!ここは4階です!」

あたしは、思わず窓に駆け寄った。
562126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/14(月) 02:19:11 ID:Ftgirv6t0
「あ、そうだ」

あたしが窓に駆け寄ると同時に、窓の外から小見先生の顔がにょん、とのぞいた。

「ほぇーっ!!!」

あたしは、思いっきりのけぞった。

「飛び降りたんじゃ・・・ないんですか・・・?」

そんなあたしをまったく無視して、小見先生は
「神宮寺先生、クラブの練習場はいつから使えるんだっけ?」
「確か、木之本さんたちの表演の次の週からよ」
「そっか。じゃ、その週から戻るから、教頭先生によろしく」
「わかりました。でも、休暇の申請は小見先生が自分でしてください」
「そりゃそうだな。じゃ」

事務処理を確認すると、窓からのぞいていた、小見先生の顔をひょい、と消えた。

「小見先生!」

今度は、衛くんが窓のそばに駆け寄った。

「木之本さん、あれ」

ぱら・・・

衛くんの指差す先で、小見先生のパジャマだけが宙を舞っていた。
563126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/14(月) 02:21:40 ID:Ftgirv6t0
あたしたちはあわてて、窓から下を見下ろすと、立っている小見先生が見えた。4階から無事に
飛び降りたんだ。いつのまにか、古代ローマの戦士のようなよろいに着替えている。

「いったい、いつ着替えたの?」
「まさか、パジャマの下にあのよろいを着ていたんじゃ・・・?」

そんな疑問を持つあたしたちに向かって、小見先生は

「木之本、衛、先生は自分を鍛え直して戻って来る。木之本たちも、表演、がんばれよ」
「はい!」
あたしと衛くんは、病室の窓から答えた。
「表演の次の週から、クラブは再開だ」
「はい!」
先生は、あたしたちの方に右手を突き出し
「練習場で、君たちと握手」

それだけ言うと、あたしたちにくるりと背を向けて、どこかに向かって走り出した。
地面は舗装されているのに、なぜかものすごい土煙を上げて走って行く。

「ほんと・・・なんでもアリなんだな」
「そ、そうだね」

あたしと衛くんの頭におっきな汗が浮く。けれども

「よかったじゃない。小見先生は立ち直ったんだから」

神宮司先生だけが、落ち着いていた。
564CC名無したん:2005/11/14(月) 06:19:08 ID:2ozhVF3M0
4階から飛び降りて無事だとッ!?
舞い違いねえッ!こんな事出来るのはスタンド使い以外にいねェ!!
565CC名無したん:2005/11/16(水) 23:47:10 ID:A9AdM0Z00
スタンドバトル
566CC名無したん:2005/11/17(木) 04:15:49 ID:43zgoa4d0
君たちと握手ワロタ
567126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/21(月) 01:06:53 ID:naB3IjTA0
そして、とうとう表演の日がやってきた。

「すてきですわ〜!」

表演服に着替えたあたしを見て、知美ちゃんのテンションがもうれつに上がる。
「ほんと、よく似合っているわよ、すみれちゃん」
知美ちゃんの隣にいるのは、ママ。
「ね、小狼くんも、そう思うでしょ?」
ママに同意を求められたパパは、なぜか照れくさそうに
「ああ」

「あ、うちのエドワードも着替えが終わったようですよ」
張教授のことばに、男の子用の着替え室の方を見ると、ちょうど衛くんがドアを開けて出てくる
ところだった。
「おまたせしました」
衛くんは、そでの長さを気にしながら、こちらの方に歩いてくる。

「衛くんも、超絶すてきですわ〜!」

知美ちゃんのテンションが、もっと、もうれつに上がった。
568126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/21(月) 01:09:18 ID:naB3IjTA0
「色違いなんだね」
龍平の感想だ。
「うん、李家刀法の表演服って、いろいろと決まっているから」
あたしの隣に並んだ、衛くんの表演服は、濃い紺色に黒いラインが入っている。
そしてあたしのは、白色に、すみれ色のライン。
ほかにも、いろいろとししゅうなんかが入っているけど、
「色だけでなく、胸のマークも違いますね」
張教授は、あたしたちの表演服を見比べて言った。
「すみれの表演服に入っているのは、李家の紋章です」
パパが説明した。
「そして衛君の表演服に使われているのは、客人用のものです。
李家の紋章は、一族の者しか使えませんから」
「それは・・・ちょっぴり残念ですわ・・・」
ため息をついたのは、知美ちゃんだった。
「ぜひぜひ、おふたりにはおそろいの紋章を付けた服で、表演なさってほしいですわ〜。
そして、その姿を思う存分撮影する私・・・幸せですわ・・・」

幸せすぎる知美ちゃんの時間が止まる。次の瞬間、知美ちゃんは衛くんの手を両手に取って

「衛くん、すみれちゃんのご家庭に入りませんこと?」
「え?」
「衛くんがすみれちゃんと結婚なされば、李家の紋章を付けられますわ」
「え、え?」
「そうすれば、今回の表演は完ぺきです。このさい、思い切って・・・」
「え、え、え?」
「それはいい考えですわね」
「おばあちゃん!」

衛くんのあわてぶりに、みんながどっと笑う。・・・けれど、パパだけはぜんぜん笑っていなかった。
569126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/21(月) 01:10:18 ID:naB3IjTA0
ママは笑いながら、
「小狼くん、表演の前に、ふたりになにか言ってあげて。せっかく、知美ちゃんと張教授が
ふたりの緊張をほぐしてくれたんだから」
「そ、そうなのか?」

目をパチクリさせたパパは、しばらくして、コホン、とセキをすると
「ふたりとも、きょうまで、よく練習をがんばった。なにもあわてたり、あせったりすることはない。
練習でやったとおりに、確実にやればいいんだ。わかったな」
「はい!」
「じゃ、俺たちは先に席に戻っているから。基金の理事とかやっていると、長く席をはずせないからな。
がんばるんだぞ」
「はい」
そうか、パパにとっては、きょうもお仕事なんだ。
「では、すみれちゃん、私も撮影の指示を出さなければなりませんので・・・龍くん、行きましょう」
「うん」
そして、張教授も
「がんばってくださいね。私も、木之本さんのお父さまの近くの席で見てますから」
「はい、がんばります」

あたしと衛くんは、パパたちを見送った後、
「衛くん、あたしたちはどこで出番を待てばいいの?」
「あっちだよ。ぼくたちの出番は、早いほうだから、そんなに待たないはずだよ」
「そっか。じゃ、行こう」
570126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/21(月) 01:11:28 ID:naB3IjTA0
「次ですから、こちらでお待ちください」
「はい」

あたしと衛くんは、ステージの袖で待つ。
そぉーっと、ステージの方をのぞくと、
「ほぇ〜っ!」
「どうしたの、木之本さん?」
「あんなにおおぜい・・」
「お客さんが?」
「そうじゃなくて・・・」
見えたのは黒服の女の人がいっぱい。間違いなく、知美ちゃんのおうちのガードレディさんたちだ。
3人1組で、カメラやマイクを持っている。そういえば、ガードレディさんたちって、みんな、
護身術なんかだけでなく、カメラやマイクの技術も一流の人ばかりだったんだ。

「知美ちゃん・・・て」
「大道寺さん・・・て」
「「本気なんだ・・・」」

あたしと衛くんの頭に、おっきな汗が浮いた。
571126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/21(月) 01:12:25 ID:naB3IjTA0
「次ですから、こちらでお待ちください」
「はい」

あたしと衛くんは、ステージの袖で待つ。
そぉーっと、ステージの方をのぞくと、
「ほぇ〜っ!」
「どうしたの、木之本さん?」
「あんなにおおぜい・・」
「お客さんが?」
「そうじゃなくて・・・」
見えたのは黒服の女の人がいっぱい。間違いなく、知美ちゃんのおうちのガードレディさんたちだ。
3人1組で、カメラやマイクを持っている。そういえば、ガードレディさんたちって、みんな、
護身術なんかだけでなく、カメラやマイクの技術も一流の人ばかりだったんだ。

「知美ちゃん・・・て」
「大道寺さん・・・て」
「「本気なんだ・・・」」

あたしと衛くんの頭に、おっきな汗が浮いた。
572126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/21(月) 01:15:08 ID:naB3IjTA0
「次は、古くから伝わる、中国武術のひとつである、李家刀法。この李家刀法の表演を、
友枝小学校の中国拳法クラブのおふたりに披露していただきます。
表演を行うのは、木之本すみれさん、衛エドワードさんです。暖かい拍手でお迎えください!」

司会の声を聞いて、あたしと衛くんは、刀器を持って、拍手の中を駆け出して行く。

「きょうの表演は、中国の古い物語である水滸伝を題材にとったものです。会場のみなさま、
ゆっくりとおふたりの表演をお楽しみください」

あたしたちは、リハーサルどおり、起式(始まりのポーズ)をとって、心を落ち着かせる。

(衛くん、がんばろう)
(うん)

聞こえるはずのない、声が聞こえた気がした。

まもなく、ドラの音とともに、音楽が流れ出した。同時にあたしたちも、動き出す。

『四手の撥(はらい)と三手の鈎(ひっかけ) あわせて七手
 衝(つき)と分(ひらき)で神技九変
 二十四歩で前後をいなし
 十と六歩でくるりと一転・・・』 

(元ネタ:水滸伝第57回 駒田信二氏訳を元にしました)

>>570 エラーが出たところ、連投になってました。スマソ
573CC名無したん:2005/11/21(月) 02:16:56 ID:AOlVAZNZO
乙です
574CC名無したん:2005/11/21(月) 19:38:32 ID:iqwgrYGX0
烈しく乙です。

ちょっと質問ですが、以前この板にあった、「ミラーのお留守番」スレが1000を迎えました。
その後どうなったか知ってる人、いませんか?
575炉板通信 ◆mwhG4Chris :2005/11/21(月) 21:48:16 ID:8u0RrZWZ0
次スレも立たず、特にどうもなっていないようです
576CC名無したん:2005/11/26(土) 22:49:26 ID:N+/yYokQO
最悪
577126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/28(月) 01:51:09 ID:yM3eENoa0
表演は無事に終わったみたい。あたしと衛くんが拍手をあびながらステージから降りると、
最初にやってきたのは、知美ちゃんと龍平だった。

「すてきでしたわ〜!」
「そ、そうかなぁ。あたし、夢中でよく覚えていない・・・」
収式(終わりのポーズ)をとるまで、あたしの頭の中は真っ白だっんだ。
「ちゃんと練習どおりだったよ」
衛くんがにっこりと笑って言った。
「ほんと?」
思わず、あたしも笑った。あたしと違って、衛くんは表演の間もちゃんと冷静だったみたい。
衛くんって、やっぱりすごいんだ。

そこに、パパとママに張教授もやって来た。
「ふたりとも、よくやったな」
「よくがんばったわね、すみれちゃん」
「よくやったわ、エドワード」

あたしと衛くんは照れまくりだった。
578126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/28(月) 01:52:45 ID:yM3eENoa0
そして、その日も夕方になった。
「もう、夕方だね」
あたしと衛くんは、刀器を持ちながら、ペンギン公園を通りかかった。

きょうのイベントがそろそろ終わりになるというとき、パパたちは
「俺は基金の理事だからな。さくらといっしょに打ち上げのパーティに出なければいけないんだ。
あまり遅くならないはずだが、すみれたちは先に帰ってくれないか?」
「うん、わかったよ。パパ」
張教授も
「私もそのパーティに招待されているから・・・エドワードも先に帰ってね」
「うん、おばあちゃん」

「じゃ、龍平もいっしょに帰ろうか」
あたしが龍平に向かって言うと、知美ちゃんが
「龍くんは、きょうのビデオの編集をお手伝いしていただくんです」
「えっ?」
龍平は、ちょっと驚いていた。そんなことは聞いていなかったようだ。すると、知美ちゃんは
龍平に小声で何か言って、
「ですから、龍くんは私といっしょに」
「う、うん」
龍平がぎこちなくうなずくと、知美ちゃんは、
「ですから、すみれちゃんと龍くんはおふたりで帰ってください」
と言って、にっこりと笑った。

(ひょっとしたら・・・知美ちゃん、気をきかせてくれたつもりなんだろうか・・・)

と、考えてみたけれど、ふたりで帰るからといって、急になにか特別なことが起こるわけでもない。
あたしと衛くんは、いつもと同じようなとりとめのない会話をしながらペンギン大王の前を
通り過ぎようとした。
579126 ◆GUY03yKpmQ :2005/11/28(月) 01:54:56 ID:yM3eENoa0
「・・・!」

あたしたちは、急に気配を感じて立ち止まった。
「衛くん?」
衛くんはうなずいて、
「うん、闘気を感じる」
あたしもうなずいた。けれども、あたしが感じたのは闘気だけじゃなかった。

(これは・・・クロウ・カードの気配だ!)

あたしたちが身構えると、木の陰から、格闘ゲームのようなコスチュームを着た女の人が現れた。
その姿は、知世おばさんが撮ったビデオで見たことがある。

(あれは、ファイトのカードだ!)

あたしたちが驚いていると、ファイトのカードはあたしたちに向かって歩くのをやめて、
両手を合わせて軽い掌礼をした。それにつられて、あたしも思わず返礼する。次の瞬間、

「!!!」

ファイトのカードは、あたしのすぐそばまで移動した。あたしの方が背が低いのに、それでも
おそろしく低い位置から、拳があたしに向かって突き出される。

「キャーーァァアア!!」

刀器を構えても、化勁が間に合わない。刀器に拳を受けて、あたしのからだは刀器といっしょに
はじき飛ばされた。

「木之本さん!」
580CC名無したん:2005/11/28(月) 04:42:20 ID:vtbaP+Tn0
乙です
いつも楽しみにしてます
581CC名無したん:2005/11/28(月) 06:26:55 ID:WdSzx2FR0
燃えよフー・ファイターズ
582CC名無したん:2005/11/28(月) 20:52:38 ID:VD0rd5Bs0
最近くるの早いね
583126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/05(月) 02:14:26 ID:8zzhkZ990
(だめ・・・!)

空中でバランスをくずして、受け身を取れない。すっ、と衛くんの顔があたしの目の前に現れた。

「あや?」

衛くんが、空中で、あたしを抱きとめて・・・そのまま着地。
そしたら、あたし、衛くんに、お姫さまだっこされていた!

「ほ、ほぇーーーーーーーーーー!!!」

あたしの悲鳴で、衛くんの目は×になった。

「お、下ろしてくれない?」
「う、うん」

耳がギンギンになりながら、衛くんはあたしのからだを下ろしてくれる。

「あ、ありがとう。ごめん。せっかく、助けてくれたのに、変な声出しちゃって」
「う、うん。いいんだ」

あたしが衛くんから離れると、衛くんは、ファイトのカードを見た。

ザッ

衛くんが構えると、ファイトも同じように構えた。ふたりの間に闘気が高まって、

「ハァアアッ!」
584126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/05(月) 02:15:26 ID:8zzhkZ990
「・・・すごい」

衛くんとファイトは、もう四十合も戦っていた。ふたりの技もスピードもほとんど互角だ。
けれども、からだの小さい衛くんの方が不利だった。リーチの差だけ、攻撃が決まりにくい。

「っうっ!」

とうとう、衛くんがファイトの攻撃をまともに受けてしまい、

ズザーッ!

地面に倒れこんだ。衛くんは、小さくうめいて動かなくなった。

「衛くん!」

あたしは駆け寄った。急いで、衛くんの首筋に手をあてる。

・・・脈はある。

そして、口元に手をかざす。

・・・息もしてる。

気を失っているだけのようだ。

ファイトのカードは、衛くんに勝ったのを確認すると、あたしたちに背を向けて歩き出した。
どうしよう。このままじゃ、ファイトがどこかに行ってしまう!
585126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/05(月) 02:17:05 ID:8zzhkZ990
そのとき、あたしは足元の落ちていた、刀器に気がついた。思わず、それに手を伸ばす。
そして、パパとの約束を思い出した。

『これだけは、絶対約束してくれ。俺が見ていないところでは、絶対に刀器を使わないこと』

でもそれじゃ、あたしの拳法だけじゃ、衛くんをひどいめにあわせたカードが、どこかに行っちゃうのを
止められない。

「そんなの・・・やだ」

それに、あたし、カードキャプターなんだ。
だから、だから、ファイトに勝って封印しなくちゃいけないんだ。

「パパ、ごめんなさい」

あたしは、パパに謝ると、刀器を手に取って、カバーをはずした。
そして刀器を中段に構えると、ファイトに向かって叫んだ。

「待って!」

ファイトは、あたしの方を見る。

「あたしと・・・もう一度勝負して!」

ファイトは、なぜか悲しそうに、小さくうなずいた。
586CC名無したん:2005/12/05(月) 06:03:01 ID:iTeuB9NF0
カード名:『ファイト』
本体:クロウ
破壊力:B スピード:B 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:C 成長性:E
人間を見かけると無差別に攻撃する。
587126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/12(月) 01:18:36 ID:mZO5Zn+b0
「ハァッ!」

気合とともに、ファイトはハイジャンプをした。そして、そのまま上空からあたしにめがけてキック。
あたしは、刀器を横に構えて勁を流しこむ。

「・・・抜草尋蛇!」

同時に、ファイトのキックが刀器を直撃した。

「・・・くっ!」

化勁でかわしきれない分、腕から足にかけて痛みが走った。あたしの足が地面にめりこんだ。

「ッハァッ!」

ファイトは一撃で刀器を壊せないとわかると、反動を利用してバックジャンプ。
着地すると、次の瞬間にもう一度ハイジャンプをして、刀器をめがけてキックしてきた。
力ずくで押し切る気だ。もう一度、

「抜草尋蛇!」

キックを刀器に受けた瞬間、今度は、からだを流してファイトの力を少しでもかわそうとした。
ファイトも、あたしの動きを利用して、あたしの後ろをとろうと、刀器を蹴って、あたしの右に
ジャンプした。そのとき、ファイトの脇腹があいた。今だ。

「云頂横掃刀!」

ファイトの脇腹めがけて、あたしは全力で刀器をなぎ払った。
588126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/12(月) 01:19:55 ID:mZO5Zn+b0
「グハッ!」

一撃を受けて、体勢をくずしたファイトに、あたしはからだを一回転させて遠心力でニ撃めを打ちこんだ。

「回頭望月!」

「ウッ!」

あっけなく二撃めが決まって、ファイトが地面に倒れこむ。あたしは杭を打つように刀器を両手で持つと
思いっきり振り下ろした。

「提膝亮刀・・・!?」

刀器が止まる。三撃めを寸止めして、あたしは刀器を戻した。

「ど、どうしたの?」

ファイトは、なにも答えずに、地面の上で仰向けになった。

「急に気配が弱くなっている。ひょっとして・・・もう、魔力が残っていないんじゃ・・・?」

ファイトは、弱々しくうなずいた。

「それで、あたしの技が急に決まるようになったんだね」

ファイトは、またうなずいた。
589126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/12(月) 01:21:36 ID:mZO5Zn+b0
「オ前ガ、ウラヤマシイ」
「ほぇ?」
「誰カヲ守ルタメニ、何カヲ成シ遂ゲルタメニ戦ウ、オ前ガ、ウラヤマシイ」
「ちょ、ちょっと、とつぜん、なにを言っているの?」
「私ハ、かーどダ。コレマデ、多クノ主(あるじ)ニ仕エテキタ。私ハ、主ノ命ニ従イ、
誰カヲ傷ツケルタメ、何カヲ壊スタメニ戦ッテキタ」
「・・・」
「ダカラ、最後ノ主ガ亡クナッタ時ニ、私ハ決メタ。残サレタ魔力ガ続ク限リ、タダ戦オウ。
傷ツケルタメデモナイ、壊スタメデモナイ戦イヲ、シヨウ」
「・・・そんな」
「ソシテ、戦ッテ、戦ッタノダ」
「ちょっと待って。あなた、クロウ・カードでしょう?」
ファイトさんは、びっくりしたように、あたしを見直した。
「だったら、思い出して。確かに、あなたにひどい戦いをさせた主さんもいたかもしれない。
でもでも、あなたを作ったクロウさんはどうだった?クロウさんは、あなたに、人を傷つけたり、
何かを壊すようなことをさせた?」
「・・・」
ファイトさんは目を閉じた。そして、その目から涙が流れ出した。
「・・・思イ出シタ・・・ソウダ。くろうハ、ソノヨウナ事ヲ、シナカッタ。ソレニ、オ前ハ、くろうニ
似テイル。魔力ノ波動ガ、くろうニ、似テイル」
「クロウさんは、あたしの、ご先祖さまだから」
「・・・ソウカ・・・懐カシイ・・・ソレニ、オ前ノ波動ハ、トテモ暖カイ」
「ファイトさん」
「ナンダ?」
「こんどは、あたしがファイトさんの主になってあげる。そうしたら、もう二度とファイトさんに
ひどいことにさせない。約束するよ」

けれども、ファイトさんは、あたしのことばを聞いて、とても悲しそうな顔をした。
590126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/12(月) 01:22:42 ID:mZO5Zn+b0
「・・・ソレハ、ダメダ」
「どうして?封印すれば、あたしが主になれば、だいじょうぶだよ」
「知ラナイノカ?私ノ魔力ハ、モウ、ホトンド残ッテイナイ。封印スルニハ、アル程度ノ魔力ガ、
かーどニ残ッテイナケレバナラナイノダ」

そう言い終えた、ファイトさんのからだが、ところどころ透明になった。そして、その透明な部分が
どんどん広がっていく。

「ファイトさん!」

あたしは、フラワーのカードさんを封印したときの、ユエさんとの会話を思い出した。

<回想シーン:「すみれと花に込められた想い」より>
「このカードは、魔力が足りなくて消えかけている」
「だから、封印すれば元気になるって、ケロちゃんが言ってました」
「もう手後れだ。これだけ弱っていては、封印の衝撃に耐えられずに、ただのカードになってしまうぞ」
</回想シーン終わり>

「そんなの、だめ、だめだよ!」

あたしの足元に、魔方陣が現れた。

「封印解除(レリーズ)!」

あたしは、封印の杖を手にすると、

「汝のあるべき姿に戻れ、クロウ・カード!」
591CC名無したん:2005/12/12(月) 15:57:26 ID:navGHGby0
ファイトが死んだら本体であるクロウが死んでしまう。
592CC名無したん:2005/12/17(土) 12:05:35 ID:8vnREG/j0
  ε ⌒ヘ⌒ヽフ
       (   (  ・ω・)
      ε ⌒ヘ⌒ヽフ⌒ヽフ
     (   (  ・ω・) ω・)
   ε ⌒ヘ⌒ヽフ⌒ヘ⌒ヽフ⌒ヽフ
  (   (  ・ω・) (  ・ω・)ω・)
  ε ⌒ヘ⌒ヽフ⌒ヘ⌒ヽフヘ⌒ヽフヽフ
 (   (  ・ω・) (  ・ω・) ・ω・)ω・)
  しー し─Jしー し─J し─J J

【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です。
593126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/19(月) 01:15:01 ID:osyoY1Ag0
「・・・スマナイ」

ファイトさんはそうつぶやいて、封印の杖から伸びた光に包まれた。
そして、シューっという音とがして、光が消えると、

ぺたり

あたしの足元に、カードが落ちた。

「ファイトさん!」

あたしは、あわててファイトのカードさんを手にした・・・

「!」

いままでのカードさんとぜんぜん違う。カードにうっすらと模様が描かれているけれど、
何が描いてあるのかよくわからない。なにか絵の具がうすく塗ってあるような感じだ。

「ファイトさん!」

あたしは、ファイトのカードさんをほおにあてた。けれど、ほかのカードさんのような力が
伝わってこない。これって、ひょっとして封印できなかった・・・?

「そんな・・・じゃ・・・ファイトさんは・・・消えちゃったの・・・?」

あたしは、ファイトさんを胸に抱きしめて、立ちつくした。
594126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/19(月) 01:16:18 ID:osyoY1Ag0
「エドワード?」

そのとき、急に人の声がした。張(チャン)教授だ。あたしは、あわててファイトのカードさんと
封印の杖をしまった。

「どうしたの、エドワード!?」

張教授は、倒れている衛くんのそばに駆けよった。

「あ、あの、小見先生を倒した格闘家に戦いを挑まれたんです。それで、衛くんが戦ってくれて・・・」
「まぁ。木之本さんは、だいじょうぶですか」
「だいじょうぶです。衛くんが助けてくれたから・・・けど、衛くんが・・・」

「うう・・・」

そのとき、衛くんがうめいた。

「衛くん?」
「エドワード、だいじょうぶですか?」
「チャ・・・おばあちゃん、どうしてここに?」
「あなたの気配が急に消えたから・・・ううん、あなたが忘れ物をしていたから、途中でパーティを
抜け出して来たのよ」
「・・・思い出した。戦っていて・・・木之本さん、あの」
「あの格闘家ね。衛くんに勝って、気がすんじゃったみたいで、どっかに行っちゃった。
あたし、弱すぎるから、相手にされなかったみたい」

あたしは、とっさにうそをついた。カードのことを衛くんに話すわけにはいかない。
そんなあたしを、衛くんはしばらく見つめていた。
595126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/19(月) 01:18:24 ID:osyoY1Ag0
「木之本さん、念のため、エドワードを病院に連れて行こうと思います。木之本さんは、もう、
おうちに帰ってもよろしいですよ」
「そんな、じゃ、病院までいっしょに」
「エドワードのことでしたら、私がついています。木之本さんのご両親には、私からも電話して
おきますから」
「は、はい」

少し強引な、張教授のことばに、あたしは、「はい」と答えるしかなかった。

「じゃ、あたし、帰るから。衛くん、ほんとうにありがとう」
「う、うん」
「失礼します」

あたしは、ふたりにペコリと頭をさげると、おうちに向かって走り出した。
走りながら、ポケットの中のファイトさんを確かめる。何回も確かめる。

・・・

いつのまにか、涙で前がよく見えなくなった。
596CC名無したん:2005/12/19(月) 13:40:38 ID:X7RbXsar0
ファイト→死亡
衛→プライドを砕かれる
すみれ→泣いた







              リタイヤ
小見先生→人知れず入院(再起不能)
597CC名無したん:2005/12/21(水) 22:24:45 ID:oFVm/h7k0
続きが激しく読みたいです。いつも乙です。
598CC名無したん:2005/12/23(金) 01:31:15 ID:MeK777iK0
保守
599126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/24(土) 00:40:43 ID:JtbSJG620
それからしばらくして、エドワードの部屋での会話

「お医者さまはたいしたことはない、とおっしゃっていましたが、大事をとって、きょうは、
おとなしくしていてください」
「・・・ああ」
ベッドに横たわるエドワードは、祖母ということになっている存在に、くやしそうな口調で答えた。
「やっぱり、木之本さんは、ファイトを封印できなかったんだろうか」
「・・・そうだと思います。私が公園に着いたとき、カードの気配は途切れそうでしたから」
「ぼくの失敗だ。ファイトにやられて、ほんとうに気を失ってしまうなんて」
「しかたありませんわ。エドワードがファイトに負けるなんて、予想できる人はいません。
それに、すみれさんが見ている前で、魔力を使うわけにはいきませんし」

実は、エドワードは、ファイトとの戦いで、負けたふり、気を失ったふりをするつもりだったのだ。

『ファイトの魔力はもう残り少ない。ぼくが最初に戦って、木之本さんが封印できる程度に魔力を削り、
適当なところで気を失ったふりをして、木之本さんのようすを見よう。木之本さんがうまく封印
できないときは、気付かれないようにぼくの魔力で助けよう』

・・・それが、エドワードの思惑だった。だが、残り少ない魔力で、すべてを戦いに打ち込んだ
ファイトの力が、一時的ではあっても、エドワードの力を超えてしまったのだ。

「あまり気を落とさないでください。クロウ・カードが封印されず、消えてしまうということは、
ゴールデン・ドーンにとって、けっして悪いことではないのですから」
「うるさいっ!」
珍しく声を荒げて、エドワードはふとんの中にもぐりこんだ。そして、ふとんの中でつぶやいた。
「木之本さん、今ごろは・・・」
600126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/24(土) 00:42:10 ID:JtbSJG620
「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」

あたしは封印の杖を振り下ろした。そして、その杖の先には、ファイトのカードさんがいる。
けれど、なにも起こらない。あたしは、封印の杖を振り上げて、そしてもう一度、

「汝のあるべき姿に戻れ!クロウ・カード!」

今度も、なにも起こらない。あたしはとうとう泣き出してしまった。

もう、何回繰り返したんだろう。おうちに帰ってから、あたしは、ファイトさんを封印しようとした。
このままでは、ファイトさんが消えてしまう、それだけはどうしてもいやだ。封印できれば、
ファイトさんは消えずにすむんだ。ただだだ、それだけを考えて、何十回、何百回と・・・

「・・・あれ?」

とつぜん、あたしのひざが、がくん、と落ちた。そして、さっきからの泣き声が止まらない。

だめだよ。泣いている時間があるんだったら、もう一度、封印しなくちゃ。さぁ、もう一度。

そう思っても、立てない。あたしの、杖を持つ手がぶるぶるとふるえて、止まらない。

「・・・すみれちゃん」

そのとき、声がした。声がした方を見ると、

「ママ!」

あたしは、ママに抱きしめられた。
601126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/24(土) 00:43:39 ID:JtbSJG620
帰宅したすみれがリビングで封印を始めたのを、最初に気がついたのはケルベロスだった。

「すみれ、なにがあったんや?」

なにが起こったのか聞こうとしても、とても聞くに聞けない状態だった。事情はわからなかったが、
すみれがクロウ・カードの封印に失敗したことがわかると、ケルベロスはすぐにさくらたちに連絡した。
そして、急いで帰宅したさくらたちが見たのは、涙で顔をくしゃくしゃにしながら、ファイトの封印を
繰り返す、すみれの姿だったのだ。

「なんども・・・なんども・・・封印しようと・・・したんだよ・・・でも・・・でも・・・
ファイトさんが・・・ファイトさんが消えちゃう・・・そんなのいやだ・・・いやだよぉ・・・」

今、すみれはさくらの胸で泣きじゃくっている。

小狼と龍平、そしてケルベロスは、そんなふたりを見守ることしかできない。
「パパやママの魔法で、おねえちゃんを助けられないの?」
龍平の質問に対して、小狼は首を横に振った。
「残念だが、さくらも、俺も、あそこまで魔力が弱くなったカードは、どうすることもできないんだ」
「そんな・・・じゃ、ケロちゃん、助けてよ。ケロちゃんは、カードの守護獣なんでしょ!」
ケルベロスは、うつむいたまま答えた。
「龍平・・・どんなことでも魔法の力で解決できたらええんやけどな・・・カードでも魔法でも
できんことはあるんや・・・」
「・・・そんな。そんなのだめだよ。おねえちゃんが泣いているんだ。あんなにがんばって、
カードを集めてきたおねえちゃんが、泣いているんだよ。だから、どうにかしなくちゃ。
どうにかしなくちゃ、いけないんだ」

龍平もまた、泣き出しそうになっていた。

<すみれと封印できないカード:終劇>
602CC名無したん:2005/12/24(土) 08:25:27 ID:+1VLEgU60
『永(エターナル)』でこの世に留める。
603126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/26(月) 01:13:28 ID:FrLCh1jC0
参考文献

「僑郷開平閥氏刀法」 中国開平市郵政局発行

李家刀法の技名は、これから借用しています。
中国語はわからないので、細かい突っ込みは勘弁してください。
604126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/26(月) 01:15:13 ID:FrLCh1jC0
次回予告

これは、まだ、チュルミンがすみれに出会う前の物語

「こんばんは。ミラーさん」
「なんや、ゆーぼー?せっかくのクリスマス・イブなのに」

ここは、なにわシティのとあるマンションにある、小さな探偵オフィス
持ち込まれるのは、人知を超えた不思議な事件

「これが、人外のしわざと言うわけか・・・そんなら、うちの出番やな」

そしてミラーに従う、なにわの精霊、食い倒れのあんちゃん
「あねさん、ひっかりました。わいの人外探知網に」
「ほんまか?見つかったか?」

もうひとりの精霊、1粒300メートル
「300メートル!ゆーぼーをこっちに!」
「はい!ミラーさん!」

ギゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

「なんや、この魔力波は?」
「ミラーさん、これは、ひょっとして?」
「あかん!このままやと、大変なことになる!」
605126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/26(月) 01:16:39 ID:FrLCh1jC0
もたらされし力は、ゴールデンドーンの魔法

「ファシリテータ!」
¶「As you wish」

強く支えるのは、クロウ・リードの想い

「あんたも、わかっとるんやろ?クロウはんは、そんなことのためにあんたを作ったわけやない。
だから、もうやめるんや」

そしてミラーに、なにわシティに訪れる危機

「どうしたんや、ファシリテータ!?」
¶「Arcanum finished up」
「なんやて!?」

ギゴゴゴゴゴゴ・・・

「このままやと、なにわシティがーーーーーーーーっ!!」



年末年始特別編成

カードキャプターすみれ外伝 ふしぎ探偵ミラクル・ミラー
606126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/26(月) 01:17:40 ID:FrLCh1jC0










どう見ても魔砲少女です。
本当にありがとうございました。
607CC名無したん:2005/12/26(月) 12:19:22 ID:LTqLlFeG0
ゴールデンドーンで思い出した

860 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/28(水) 20:59
僕はいつも学校に行くためにバスに乗ってるんですけど、
そのバスは右に曲がった
そのいつも乗ってるバスで、ある日おかしな事があったんです。
だって、いつものような、おばあさんもがいるから、
最後まで行ったんです。痛いから。
それで、そこまでは別に良かったんですけど、めちゃくちゃ
大きい紙袋の紙じゃない版みたいなのがあって、
ボールみたいなのもあって、シルクハットをかぶってる人も
いっぱいいたんです。
おかしいですよね?普通の道を通ってるのに。
それでもバスはずうっと普通に進んでたんですけど、
ある道を左に曲がった所で、いきなり急ブレーキをしたんですよ。
それで、本当に急にキー−−−って止まったんで、
中に乗ってた人が、バランスを崩してこけそうになったんです。
僕は席に座ってたんで大丈夫だったんですけど。

でも、本当におかしい事は、学校に行く直前に起こったんです。
そのバスはいつも、大きな公園の横を通って行くんですけど、
その頃、ちょうどそのいつもの道は工事してたんで、
ちょっと遠回りして、トンネルがある方の道から行ってたんです。
それで、そのトンネルのちょうど真中ぐらいまで通ったところで、
そのバスが”ガチャ”とか言いながら止まったんです。
僕はもちろんおかしいな、と思いました。
で、気づくと、バスは既に学校前のバス停に着いてました。
僕は、あれ?おかしいなぁ?とか思いながらバスを降りて、
その日も普通に学校に行きました。
そのバスに乗ってた人はもうみんな死んだんですけど。
608CC名無したん:2005/12/26(月) 12:20:34 ID:LTqLlFeG0
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   なんだよ、読点多いわ主述あいまいだわ意味わかんねえわで
      /`゙i         ´    ヽ  !   怪しいとこだらけじゃねえかよ…
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
609CC名無したん:2005/12/26(月) 12:21:27 ID:LTqLlFeG0
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ
..≦              `i,
..≦               i、
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i  
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,| 
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /   やはり僕はこの
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'   「そのバスに乗ってた人はもうみんな死んだんですけど。」
  !{   ,!   `      μ!   というのが怪しいと――
  ゙!   ヽ '     u  ,i!
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、
   /  /i:::::.    //     ヽ
610CC名無したん:2005/12/26(月) 12:23:02 ID:LTqLlFeG0
   |丶   \   ̄ ̄~Y〜 、
  |  \ __    /    \
  |ゝ、ヽ  ─     /    ヽ |
 │ ヾ ゝ_         \  |
 │  ヽ_ _ / /| |\   \|
  \ヽ   _ // / |  \   |
   ヽ\二_二// ∠二二二| ヘ|
    | | | ヽゝソゝ|TT|<ゝソ フ |/b}  だからそれはノイズ…ああもういいや、
    ヾ| ヽ___ ノ/|| .ミ__ ノ | ノ   おーいみんなコイツ今からシカトなー
      |       凵@     /フ
      | u .F二二ヽ   /|/
      \.   |/⌒⌒|   イヽ
      /. \  ==′/ |.| |
      ̄||  ヽ__/  / / ̄
      \ヽ_____ノ ノ
        ───――
611CC名無したん:2005/12/26(月) 12:25:08 ID:LTqLlFeG0
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ
..≦              `i,
..≦               i、
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i  
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,| 
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'    ・・・・・・!
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '     u  ,i!
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、
   /  /i:::::.    //     ヽ
612CC名無したん:2005/12/26(月) 12:26:34 ID:LTqLlFeG0
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   じゃあお前が怪しいとにらんでる部分はどこなんだ?
      /`゙i         ´    ヽ  !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
613CC名無したん:2005/12/26(月) 12:27:20 ID:LTqLlFeG0
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、


ちょっと待ってくれ。順を追って話す。
まず

>ボールみたいなのもあって、シルクハットをかぶってる人

シルクハットを身に付け、ボールを扱う人といえば
誰を連想する?
614CC名無したん:2005/12/26(月) 12:28:05 ID:LTqLlFeG0
       _
   , ‐''´~   `´ ̄`‐、
 ヽ‐'´            `‐、
≦               ヽ
≦   , ,ヘ 、           i
 l イ/l/|/ヽlヘト、      │
 |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
  ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
  } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !    マジシャン…ですか?
 ゙!  7     ̄    | トy'/
 !  `ヽ"    u    ;-‐i´
 ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
  ヽ、 ー         / ゝ
   \   __, ‐'  / / \
      ̄ i::::: / /
615CC名無したん:2005/12/27(火) 00:21:28 ID:hXnrIZW00
     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |   
  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |  
   `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ   そうだ。では魔術師といえば誰を連想する?
.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ 
    ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン  
      l     r─‐-、   /:|   
       ト、  `二¨´  ,.イ |   
     _亅::ヽ、    ./ i :ト、   
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.
616CC名無したん:2005/12/27(火) 00:24:58 ID:hXnrIZW00
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ
..≦              `i,
..≦               i、
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i  
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,| 
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'    やはりデビッド・カッパーフィー…
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '     u  ,i!
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、
     ヽ.___,._/   // \
617CC名無したん:2005/12/27(火) 00:26:07 ID:hXnrIZW00
       ,. ─- 、,,.___
      ,イ〃          `ヽ,__
.   N. {'             \
.  N. {               ヽ
.  N.ヽ`               〉  
  N.ヽ`        ,.ィイ从       /
.  ヾミ.___-‐=彡'ノノノ__,ゞミ=-_rく    そう、20世紀最大の魔術師と言われた黒魔術師、
    lrf´ゞ“モ=ヾーf =モチ<}rv^i !    アレイスター・クロウリーだよ!
    ヾト、` ̄,り「弋!  ̄´ノ ソ
       !  ̄  ii{_,.   ̄  /r'´      ttp://www7.ocn.ne.jp/~elfindog/Crowley.htm
       ,ゝ、  iー-ー、  , ' |\   
  -‐''7´ ドヽ. `ニニ´ ./;;  |  ヾ''ー-
    /   ト、 ` ー-- ´ ,;' ,イ  :|      
.   /   :ト、` ー-、 r--‐_'´/   |  
  / _,..、-‐\  ̄! レ' 厂 /へ、  :|     
  T´ ヽ\l.0|   V /   / /  \ |
618CC名無したん:2005/12/27(火) 00:27:21 ID:hXnrIZW00
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   でもよう、そのおっさん60年くらい前に死んでるんだろ?
      /`゙i         ´    ヽ  !   死人が蘇るとでもいうのかよ?
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
619CC名無したん:2005/12/27(火) 00:28:52 ID:hXnrIZW00
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、


ああ、クロウリー本人は死亡している。 しかしクロウリーが所属していた秘密結社、
「黄金の夜明け団(Hermetic Order of the Golden Dawn)」が
現代に生き残っている事が>>73からわかる。 証拠を見せよう。

>トンネルがある方の道から行ってたんです。

「トンネル」は闇から光へ抜けるものの隠喩で「明け方」、「ある」は元素記号のArで「金」、
すなわち「黄金の夜明け」だよ!
620CC名無したん:2005/12/27(火) 00:29:41 ID:hXnrIZW00
            ,. -─- 、._ 
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   そ、そいつらはいったい何をするつもりなんだ?
      /`゙i u       ´    ヽ  !    教えてくれキバヤシ!
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
621CC名無したん:2005/12/27(火) 00:34:43 ID:hXnrIZW00
       ,. ─- 、,,.___
      ,イ〃          `ヽ,__
.   N. {'             \
.  N. {               ヽ
.  N.ヽ`               〉  
  N.ヽ`        ,.ィイ从       /
.  ヾミ.___-‐=彡'ノノノ__,ゞミ=-_rく   
    lrf´ゞ“モ=ヾーf =モチ<}rv^i !  何もしやしないさ。ただ予言しているだけだ。
    ヾト、` ̄,り「弋!  ̄´ノ ソ    …5月26日に起きた宮城沖地震をな!
       !  ̄  ii{_,.   ̄  /r'´   
       ,ゝ、  iー-ー、  , ' |\   
  -‐''7´ ドヽ. `ニニ´ ./;;  |  ヾ''ー-
    /   ト、 ` ー-- ´ ,;' ,イ  :|      
.   /   :ト、` ー-、 r--‐_'´/   |  
  / _,..、-‐\  ̄! レ' 厂 /へ、  :|     
  T´ ヽ\l.0|   V /   / /  \ |
622CC名無したん:2005/12/27(火) 00:35:34 ID:hXnrIZW00
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >   な・・・・なんだってー!!   <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_     
    /     `''.v'ν         _,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7        Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'          | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ         .  !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!            (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /            |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /              .ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄                \二-‐' //
623CC名無したん:2005/12/27(火) 11:25:24 ID:hXnrIZW00
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、


「バランスを崩してこけそうになった」のは地震を表しているに他ならない。
そして日付だが…ここを見てくれ。

>本当に急にキー−−−って

「本当」は「真実」に言い換える事ができる。
真実を言葉に持つ宝石はエメラルド。エメラルドは5月の誕生石だ!
そして次の「に急」は26日の事だ!
624CC名無したん:2005/12/27(火) 11:28:44 ID:hXnrIZW00
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   ちょっと待て、「に急」じゃ「にきゅう」で
      /`゙i         ´    ヽ  !   29日になっちまうじゃねえか!?
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
625CC名無したん:2005/12/27(火) 11:30:23 ID:hXnrIZW00
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、


落ち着いてその次を見てみろ。
「キー」の後に長音ではなくマイナスが三つある。不自然だと思わないか?
文字通りそこがキーだったんだ。 そう、9から3マイナスすれば…6!
つまりここの一文だけで5月26日をあらわしているんだよ!!
626CC名無したん:2005/12/27(火) 11:31:13 ID:hXnrIZW00
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >   な・・・・なんだってー!!   <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_     
    /     `''.v'ν         _,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7        Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'          | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ         .  !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!            (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /            |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /              .ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄                \二-‐' //
627CC名無したん:2005/12/27(火) 11:32:27 ID:hXnrIZW00
ちなみに
>そのバスは右に曲がった
>左に曲がった所で、いきなり急ブレーキ
のところで
「フィリピン海プレートから北上して『右に曲がり』
太平洋プレートに合流して『左に曲がった所』は宮城沖だ!」
というネタも考えていたのだが、それだと震源地と遠すぎるし、
第一そんなAA作れないのでパスだ。

太平洋プレート
ttp://www.8tokenshi-bousai.jp/knowledge/why01.html
628126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/28(水) 02:08:31 ID:F6Dc6zfy0
「うまそうやなぁ。われながら上出来や」

その少女は、焼きあがったローストターキーが載ったお皿をテーブルに、そっとおろした。
同じテーブルの上には、ローストターキーのほかに、クリスマス・プディング、ミンスパイ、
それにいろいろなオードブルや飲み物が置かれている。

「さぁてと」

少女は、エプロンをはずすと、腰まで届く髪をかきあげた。その栗色がかった髪は、オフタートルの
モヘアセーターの上できらきらと輝いている。

「そろそろ食べよか」

少女はさらっと言ったが、事情を知らない人がそこに居合わせていたら、びっくりするはずだ。
なぜなら、テーブルの上にある食べ物は、少なくとも、10人分ぐらいの量はあるのだ。
それなのに、この部屋にいるのは、11歳ぐらいの少女がひとりだけ。

パーティの準備をしていた・・・わけではない。きょうはクリスマス・イブだというのに、
部屋にはそれらしい飾りつけがほとんどない。わずかに、小さなツリーがあるだけだ。
それに、グラスの数や取り皿の数も、パーティとは思えない少なさである。

どうやら、少女は、これだけのものを、ひとりで食べるつもりのようだ。飲み物に手を出した少女は、
急に手を止めて、

「これは・・・ゆーぼーの気配やないか?」

インターホンのそばに、ぱたぱたと駆け寄った。
629126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/28(水) 02:09:45 ID:F6Dc6zfy0
ぴーんぽーん。

まもなく、平凡なチャイムの音が鳴った。インターホンのカメラに、少年の顔が映る。

「こんばんは。ミラーさん」
「なんや、ゆーぼー。せっかくのクリスマス・イブなのに」
「残業だったんだけど」
「公務員やから、そのぐらい働いてもらわな」
「公務員でも、まじめに働いている人は大勢いるし」
「それは・・・そうやけど。で、なんや?うちに仕事か?」
「それもあるけど・・・せっかくだから、差し入れを買って来たんだ」

カメラの前で、少年は、両手をカメラに映るようにした。右手にはケーキボックスが、左手には
お菓子や飲み物が入っている、コンビニの袋を持っていた。

「ありがとさん。今、ロックを解除するわ」

解除音がしたのを確認すると、少年は、ドアを開けた。
そのドアの隣には、ツーテイルの少女のイラストを描かれているボードがかかっていた。
そしてそのボードには、イラストの他に、こうも書かれている。

『ふしぎ探偵 ミラクル・ミラー』



これは、まだ、チュルミンがすみれに出会う前の物語
630CC名無したん:2005/12/28(水) 12:44:17 ID:4yAmm0+U0
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /   だがキバヤシよ、宮城沖地震は死傷者も出なかったわけだし
      /`゙i         ´    ヽ  !   今回は別に大したことない予言だったんじゃないか?
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
631CC名無したん:2005/12/28(水) 12:45:16 ID:4yAmm0+U0
       ,. ─- 、,,.___
      ,イ〃          `ヽ,__
.   N. {'             \
.  N. {               ヽ
.  N.ヽ`               〉  
  N.ヽ`        ,.ィイ从       /
.  ヾミ.___-‐=彡'ノノノ__,ゞミ=-_rく   
    lrf´ゞ“モ=ヾーf =モチ<}rv^i !    ああ、大したことない予言だよ。
    ヾト、` ̄,り「弋!  ̄´ノ ソ     …前半部分はな!
       !  ̄  ii{_,.   ̄  /r'´   
       ,ゝ、  iー-ー、  , ' |\   
  -‐''7´ ドヽ. `ニニ´ ./;;  |  ヾ''ー-
    /   ト、 ` ー-- ´ ,;' ,イ  :|      
.   /   :ト、` ー-、 r--‐_'´/   |  
  / _,..、-‐\  ̄! レ' 厂 /へ、  :|     
  T´ ヽ\l.0|   V /   / /  \ |
632CC名無したん:2005/12/28(水) 12:46:01 ID:4yAmm0+U0
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >   な・・・・なんだってー!!   <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_     
    /     `''.v'ν         _,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7        Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'          | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ         .  !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!            (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /            |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /              .ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄                \二-‐' //
633CC名無したん:2005/12/28(水) 12:47:09 ID:4yAmm0+U0
       _
   , ‐''´~   `´ ̄`‐、
 ヽ‐'´            `‐、
≦               ヽ
≦   , ,ヘ 、           i
 l イ/l/|/ヽlヘト、      │
 |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
  ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
  } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !   じ、じゃあ後半部分にはもっと恐ろしい予言が
 ゙!  7     ̄    | トy'/    書かれてあるってことですか!?
 !  `ヽ"    u    ;-‐i´
 ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
  ヽ、 ー         / ゝ
   \   __, ‐'  / / \
      ̄ i::::: / /
634CC名無したん:2005/12/28(水) 12:48:15 ID:4yAmm0+U0
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、


その通りだ。 本文でもこう記されている、
「でも、本当におかしい事は、学校に行く直前に起こったんです。」
と。

下記の箇所を見るんだ。

>それで、そのトンネルのちょうど真中ぐらいまで通ったところで、
>そのバスが”ガチャ”とか言いながら止まったんです。

本州のちょうど真中にある、トンネルに例えられるくらい大きな穴を持つものはなんだ?
635CC名無したん:2005/12/28(水) 12:49:22 ID:4yAmm0+U0
            ま、まさか富士山…
        _,,.-‐-..,,_     
    /     `''.v'ν         _,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7        Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'          | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ         .  !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!            (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /            |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /              .ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄                \二-‐' //
636CC名無したん:2005/12/28(水) 12:50:51 ID:4yAmm0+U0
次の行には「”ガチャ”とか言いながら」という記述がある。
山全体が音を立てる現象は一つしかない、噴火だ!
富士山は「止まっている」休火山。
もし富士山の地下に溜まっているエネルギーが一気に解放されたら…

       ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \ 
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >  日本は一夜にして滅亡する!!
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__  
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /    
       l   `___,.、      ./│    /_   
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l   \    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i       
.     |     | .l. /   |=  ヽ/ .| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」        
637CC名無したん:2005/12/28(水) 12:53:03 ID:4yAmm0+U0
         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
            ,. -─- 、._                    _
            ,. ‐'´      `‐、             , ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ      ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ       ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7       ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/         l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l            |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /          ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !          ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!          ゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /           !  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /               ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~"                  ヽ、 ー         / ゝ
 .! \     `‐、.    `ー;--'´                   \   __, ‐'  / / \
  ヽ \     \   /                         ̄ i::::: / /
638CC名無したん:2005/12/28(水) 13:55:53 ID:4yAmm0+U0
            ,. -─- 、._    
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /    いつだ!いつ噴火するんだよ!?
      /`゙i u       ´    ヽ  !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
639CC名無したん:2005/12/28(水) 13:56:41 ID:4yAmm0+U0
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'       ヽ:::::::/         ゝ‐;----// ヾ.、
       [          }二          |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l         リ ̄ヽ         |l:::::::::::!ニ! !⌒ //
.         i        ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ':::::::::::::::::ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄  :::::::::::::::::i/‐'/
          i:::::::::::::      .:::ト、  ̄ ´     ::::::::∪::::::l、_/::|
          !::::::::::::                :::::::::::::::::::::|:::::::::::|
             ヽ:::::::::::   --───--   :::::::::::::::::: !::::::::::::ト、


それは…掴めなかった…
俺にだってわからないことぐらいある…
640CC名無したん:2005/12/28(水) 13:57:33 ID:4yAmm0+U0
       _
   , ‐''´~   `´ ̄`‐、
 ヽ‐'´            `‐、
≦               ヽ
≦   , ,ヘ 、           i
 l イ/l/|/ヽlヘト、      │
 |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
  ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
  } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !  で、ですが前半の宮城沖地震は大した被害も無かったんです、
 ゙!  7     ̄    | トy'/   今回だって…
 !  `ヽ"    u    ;-‐i´
 ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
  ヽ、 ー         / ゝ
   \   __, ‐'  / / \
      ̄ i::::: / /
641CC名無したん:2005/12/28(水) 13:58:27 ID:4yAmm0+U0
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、


>>73をよく見ろタナカ。
前半は「大丈夫だったんですけど。」で締めくくられている。
しかし後半の締めくくりは――

「 も う み ん な 死 ん だ ん で す け ど 。」
642CC名無したん:2005/12/28(水) 13:59:20 ID:4yAmm0+U0
               ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

            ,. -─- 、._                    _
            ,. ‐'´      `‐、             , ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ      ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ       ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7       ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/         l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l            |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /          ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !          ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!          ゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /           !  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /               ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~"                  ヽ、 ー         / ゝ
 .! \     `‐、.    `ー;--'´                   \   __, ‐'  / / \
  ヽ \     \   /                         ̄ i::::: / /
643CC名無したん:2005/12/28(水) 14:00:12 ID:4yAmm0+U0
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'       ヽ:::::::/         ゝ‐;----// ヾ.、
       [          }二          |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l         リ ̄ヽ         |l:::::::::::!ニ! !⌒ //
.         i        ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ':::::::::::::::::ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄  :::::::::::::::::i/‐'/
          i:::::::::::::      .:::ト、  ̄ ´     ::::::::∪::::::l、_/::|
          !::::::::::::                :::::::::::::::::::::|:::::::::::|
             ヽ:::::::::::   --───--   :::::::::::::::::: !::::::::::::ト、


文明がいかに発達しようと、自然の脅威から逃れることなどできやしない。
そう、俺たちは降りることのできないバスに乗っているんだ……
644CC名無したん:2005/12/28(水) 14:02:38 ID:4yAmm0+U0
     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ
..≦              `i,
..≦               i、
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i  
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,| 
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /  ちょっとキバヤシさん、そこらへんは僕が
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'   >>75で指摘したフレーズじゃないですか!
  !{   ,!   `      μ!   あの時キバヤシさんはノイズだって言っ――
  ゙!   ヽ '     u  ,i!
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、
   /  /i:::::.    //     ヽ
645CC名無したん:2005/12/28(水) 14:03:43 ID:4yAmm0+U0


     MMR特別編 初志貫徹

            糸冬



646CC名無したん:2005/12/28(水) 19:27:45 ID:aIc07g6I0
>608-627
>630-645
キミ、相当暇なんだねえ・・・。

126氏、毎度乙です。いつも読むのが楽しみです。
次回作?も期待してます。
647CC名無したん:2005/12/28(水) 22:52:20 ID:4yAmm0+U0
だからゴールデンドーンで思い出したから張ったんだって。
648126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/29(木) 02:02:58 ID:6KzbwfEB0
>>629 の続き

「いらっしゃ〜い」

少年が、ドアを閉じると、ミラーはすぐそこにいた。うきうきしている。

「そのケーキボックス、『オリビアおばさんのケーキ』のやろ?
うち、そこのタルトケーキ、大好きなんや!」

ミラーはにっこり笑って言った。

「う、うん」

少年は、ミラーの笑顔を見て、少し顔を赤くして、

「そ、そうなんだ。知らなかった。こっちに来る途中でたまたま買って来た」

ミラーには、そのことばがうそだとすぐにわかった。少年の職場からミラーのオフィスまで、
そのケーキ屋に寄ると遠回りになる。それに、クリスマス・イブの日に、この人気のある店の
ケーキを予約なしで買えるはずがない。ということは、わざわざ、予約して買ってきたのだ。
けれども、ミラーは何も言わないことにして、ケーキボックスを少年から取り上げた。

「とにかく、ありがとさん。予定を変更して、クリスマスパーティってことにしようや」

ふたりは、ーミラーが住んでいるのは、住居とオフィスを兼ねたSOHO向けのマンションであるー
奥の部屋に歩いて行った。
649126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/29(木) 02:04:41 ID:6KzbwfEB0
ここで説明しよう。

ミラー。
さくらカードではない方のクロウ・カードの1枚。のちに本編でチュルミンと呼ばれることになる。
前の主が亡くなってから、魔法使いの秘密結社であるゴールデン・ドーンを抜け出し、いろいろあって、
ここなにわシティにたどり着き、そこでまたいろいろあって、持てる魔力とゴールデン・ドーンから
持ち出した魔法の道具を使って、人知では解決できない事件に関わる「ふしぎ探偵」として活躍している。

11歳ぐらいの少女の姿をしているが、これは本当の姿に近く魔力をほとんど使わないですむのと、
人から警戒されにくいのでふしぎ探偵としてなにかと都合がいいという理由に加えて、

「みんなのストライク・ゾーンに合わせたる。それがうちのジャスティスや」(本人談)

ゆーぼー。
本名は、柏木勇(いさむ)。勇が「ゆう」とも読めるので、ミラーには「ゆーぼー」と呼ばれている。
15歳なのだが、アメリカの大学院を飛び級で卒業し、なにわのCIAと呼ばれる、なにわ府
特別調査室の調査官を務めている。府警の手に余る事件を担当し、逮捕権もあり、必要なら
府警に超法規的命令を下すことも可能と言う、なんでもありの超エリート・・・という無茶苦茶な
設定なのだが、頼まれたことにイヤと言えない性格と、魔力の気配を感じたり、結界の中でも動ける
程度の魔力を持っているため、ミラーといっしょにいろいろな事件に巻き込まれることになった。

ちなみに、射撃の腕はプロ級。さすが帰国子女である。
650126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/29(木) 02:05:47 ID:6KzbwfEB0
「いま、飲み物を持ってくるから、そこにすわっててや」

まもなく、シャンパングラスとボトルを持ったミラーが戻ってきた。

「それって・・・お酒?」
「ゆーぼーは未成年やからな。ノンアルコールのシャンパンもどきや。うちもお酒は飲めへんし、
これで少しはイブっぽくしようや」

ポンっという音がして、グラスに飲み物がそそがれた。

「それじゃ、メリークリスマスや」
「うん、メリークリスマス」

チン

ふたつのグラスが音をたてる。グラスに口を付けたあと、ミラーは

「見てみぃ。雪や」

と言って、窓際に駆け寄った。ちらほらと降ってくる雪。そして、その向こうに見える、なにわ通天閣。

「けっこう、ロマンチックやな」
「うん、天気予報では雪になるかは微妙だったけど」
「ええ雰囲気やな」
「うん・・・でも、ミラーさん、この気配は!?」
「気配?」

ふたりは、急にそわそわし出して、あたりを見回した。
651126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/29(木) 02:07:10 ID:6KzbwfEB0
とつぜん、部屋に2つの魔方陣が現れた。

「「やっぱり・・・」」

ミラーとゆーぼーが同時につぶやくと、魔方陣の中央に光が集まり、それぞれが人の形となった。

「「メリークリスマース!」」

魔方陣のふたりがミョーに明るくあいさつすると

「「お前らか!」」

ミラーとゆーぼーは、声をそろえて返した。

「ふたりともーーー!きょうはイブやろ!稼ぎ時にこんな所に来てていいんか!?」

ミラーが毒づくと、腰に太鼓をぶらさげて、ピエロのような服を着ている人物が答えた。

「だいじょうぶや。魔力がない人間には、わいらが消えても気付かんし」

そして、もうひとりのランニング姿の人物は、ゴールインのポーズを取りながら

「それに、ぼくらは精霊といっても、雪の日に外にいるのはやっぱりつらいですぅ」

このふたり、なにわが生んだ地元の精霊である。太鼓男の方は「食い倒れのあんちゃん」、
ランニング男の方は「1粒300メートル」と呼ばれている。
652126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/29(木) 02:09:00 ID:6KzbwfEB0
「まぁまぁ、あねさん。ここしばらくは人外の事件も起きておらへんし、わいらも差し入れを
持ってきたんやから勘弁してや」

そう言った食い倒れが、太鼓のふた(?)を開けると、中から暖かな湯気が上がった。

「食い倒れ豚まんや!」
「イブなのに、豚まん・・・?」
ゆーぼーは目を点にしたが、ミラーのほうは
「うまそうやないか!」
と、すっかり心を奪われている。
「ぼくは、会社のもんですけど・・・」
「おーっ!これはなにわ限定品やな。このたこ焼き味のも、けっこうイケルんやで!」
300メートルが差し入れた、バットのような形の巨大おかしも彼女のツボに入ったようだ。
中でも、品種改良によって全長20センチにもなる極大アーモンドが、ここぞとばかり、
とげのようにささりまくってものを、うれしそうにブルンブルン振り回して、

「ぴぴるぴ〜!」

ミラーさん、それ、番組が違うっ!

つ[・・・しばらくお待ちください・・・]

「それじゃ気をとりなおしてっと。ほんま、ありがとうな。今夜はイブやし、パァーっとやろうなぁ!」
「「おおーーっ」」

「はぁー。なんか、少しズレている気がするけど・・・」

そんなゆーぼーのつぶやきをそっちのけにして、ミラーたちは宴会モードに突入した。
653CC名無したん:2005/12/29(木) 15:22:58 ID:r6fysIqD0
撲殺ワロス
654CC名無したん:2005/12/29(木) 20:08:49 ID:JahQq8gh0
655CC名無したん:2005/12/29(木) 20:15:50 ID:JahQq8gh0
ムッキー=すみれ
さくや=さくら
ゲゲゲ=知美たん
のぞみたそ=龍平
チョチョー=衛くん
ザヨコ=教授

と見ていただければ幸いです。
656CC名無したん:2005/12/29(木) 21:31:56 ID:JahQq8gh0
肝心なの忘れてた。ムッコロは小見先生です。
657126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/30(金) 01:48:07 ID:YIbzY05G0
♪♪♪・・・

聞き覚えのある音楽で、ゆーぼーは目を覚ました。

「ここは・・・」

すぐに、ソファーで寝ていたことに気が付いた。いつのまにか、毛布がかけられている。

「あのまま、寝ちゃったんだ」

ミラーと、食い倒れと300メートルとの宴会は真夜中まで続き、とうとう彼は帰れなかった。
部屋を見回しても、食い倒れと300メートルはいない。どうやら、自分たちの居場所に帰ったようだ。
そして音楽が聞こえた方を見ると、ミラーがケータイを操作している。今のは着メロだったのだ。

「おはよう、ミラーさん」

ミラーはあわてて、

「お、おはようさん」
「誰かから電話?」
「ちゃうちゃう、メールや」

ケータイを折りたたむと、

「ゆーぼー、朝ごはん、できてるでぇ。顔、洗ってきな」
「うん」

ゆーぼーは、もそもそと起き出した。
658126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/30(金) 01:48:55 ID:YIbzY05G0
「「いただきまーす」」

ふたりは、食べ始めた。トーストにジャム、目玉焼きにカリカリのベーコン、ジュースにコーヒー・・・
テーブルの上に並んだのは、ごく普通の朝食だった。ただ、量がすごい。ゆーぼーの分は普通なのだが、
ミラーのは10人分はある。

(何度見ても・・・やっぱりすごいや)

ゆーぼーはつぶやいた。目の前の少女が、いつもものすごい量の食事を摂ることを彼は知っている。
そして、それには理由があることも。

クロウ・カードであるミラーには、今、主(あるじ)がいない。そのため、本来、主からもらえるはずの
魔力が得られない状態なのだ。魔力を少しでも食べ物から補おうとすると、11歳の少女としては
信じられないほどの量の食事が必要となる。そして、それでもなお十分でないことも、彼は知っていた。

「なんや?」
「うん、なんでもないよ」

彼は首を振って、食べ物を口に運ぶ。

(何回食べても・・・やっぱりおいしい)

そして、もうひとつ彼が知っていることは、ミラーが作る料理がとてもおいしいということだった。
659126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/30(金) 01:49:49 ID:YIbzY05G0
「ごちそうさま」

朝食を終えて、ふたりは山のような食器をキッチンに運ぶ。多少の食べ残しをディスポーザーに捨てて、
食器は食器洗い機に。

「ところで、ゆーぼー」
「なに?」
「きのう、来たときに言うとったけど、うちに仕事の話があるんやろ?話してくれへん?」
「うん、じゃ、オフィスのほうで」

オフィスに移動すると、ゆーぼーは、胸ポケットから数枚の写真とメモリーカードを取り出した。
「いつものように、資料が入っているよ」
ミラーは、受け取ったメモリーカードをケータイに差し込むと、生体認証をパスして(本来はゆーぼーで
なければロックを解除できないのだが、指紋や虹彩を自在にコピーできるミラーにとっては、どんな
生体認証も無意味なのだ)資料ファイルを開く。

「・・・連続ツイン盗難事件?」
「とりあえず、調査室ではそう呼んでいる。同じ物が必ず2つ盗まれるんだ。ほとんどは宝石なんだけど
小さなフィギュアとか、ナノロボットが盗まれたケースもある」
「これが、人外のしわざ、と言うわけ?」
「うん。防犯ビデオに、誰もいないのに、2つの宝石が空中に浮いて、そのまま消えてしまうのが
映っていたり、あと、ぼくが現場検証に行ったときに、魔力の気配を感じたこともある」
「手がかりは、何かないんか?」
「この写真を見て」

ゆーぼーが指差した、防犯カメラが撮った写真には、「山」の字のような形をした影が写っていた。
660126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/30(金) 01:55:03 ID:YIbzY05G0
「こっちの写真にも、同じ影が写っとるな」
「そこにある写真には、みんなその影が写っているんだ。鑑識にも確認したんだけど、現場に、
このような影になるものはないそうだ。ぼくは、これが、盗みを働いている何かの影なんだと思う。
ミラーさん、この『山』のような形のものに、なにか心当たりはない?」
「うーん」
ミラーは腕を組んだ。
「心当たり・・・ないなぁ・・・」
そして、デスクの上の時計に目を止める。
「あーっ、もうこんな時間や。ゆーぼー、きょうも仕事やろ?そろそろ出ないと遅刻するで」
「ほんとうだ。もう出かけなきゃ」
「とりあえず、今回の件については、食い倒れのあんちゃんに、魔力の広域探知をするように頼んどくわ」

魔力の広域探知は、食い倒れの特殊能力である。太鼓を叩くと、それが一種のソナー波を発して、
その反響で魔力の存在位置を知ることができるのだ。

「ありがとう。なにかわかったら、連絡してよ」
「あ、そうや、ゆーぼー」
「なに?」
「お弁当、作っておいたんや。よかったら、持って行ってぇな」
「・・・え?」

ゆーぼーはちょっと引く。ミラーが作るお弁当はとてもおいしいのだが、普通のお弁当ではないのだ。
たとえば、魔法の力で圧縮された流しそうめんセットがランチボックスの中に入っていたりする。
このときは、展開された大掛かりなセットを前にして、職場の同僚をごまかすのが大変だった。

「安心せいや。もう、あないないたずらはせん。きょうのは普通にお店で食べられるメニューや」

そんなミラーのことばを信じて、ゆーぼーはお弁当を受け取った。
・・・そして、その日のゆーぼーは、魔法の力で鮮度を保った、イセエビの生き作りをお昼に食べる
ことになるのであった。
661CC名無したん:2005/12/30(金) 12:59:09 ID:yhdNdIUU0
駄文
662CC名無したん:2005/12/30(金) 21:10:27 ID:XzccEfIT0

        人
       ノ;;;;;;)〜〜
      (;;;;;;;;;;;;;;;)〜〜〜〜
     (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ〜〜〜〜
    /::::::::>>661:::::::ヽ 〜〜〜〜
   人;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)クサイ クサイ
 。 川川川\゚∴゚/ b〜 プゥ〜ン   ____________________
 。‖川‖.゚◎---◎゚|〜 プゥ〜ン /あんなにかわいーかわいーさくらタソが
  川川‖∵∴゚。3∵゚ヽ〜     < シナチクなんかとくっつくなんてありえない!!
。 川川∴゚∵∴)3(∴)〜      \ムッキーーーーーーーーーーッ!!!!!!
 。川川∵∴゚∵o〜・%〜         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖o∴゚〜∵。/。       カユイ カユイ
 川川川川∴∵∴‰U    ∧_∧ プゥ〜ン
 U 〆∵゚‥。 ゚o゚ o\_ 。(・∀・。)プゥ〜ン
。 /  \゚。∵@゚∴o∴つ (c‥∵゚)゚
 o |∴\ '''''゚''''''''''''つ U  d;∵|∴|゚。
  %。゚:。。‰∴。∵|∴ o o(::c(∴゚)。o。。
 |o∵o。。∴。゚∴|

663126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/31(土) 02:00:28 ID:Tf0LadLU0
それから何日かたったが、事件はまだ解決していなかった。その後、2回、同じ盗難事件が起きたのだが、
ミラーたちが現場に着く前に逃げられてしまっていたのだ。ただ、そのうちの1回は、食い倒れの
探知網内で事件が起きたため、犯人が人外であることと、食い倒れがその魔力波を特定することはできた。

「この次現れたら、絶対わかります。今度は逃がさへんで」

食い倒れは、自信満々でミラーに言った。

そして、大みそかの日。

「まぁ、犯人も大みそかとお正月ぐらいはお休みやろ」

根拠はないが、そう決め付けて、ミラーは朝から大そうじにいそしんでいた。
そうじはキッチンから始まり、オフィスのそうじを始めたころには、もう暗くなっていた。

「そろそろメールにも返事せにゃいかんし・・・なにわの町ともお別れかな・・・」

そんなことをつぶやきながら、いらないものを片付けていく。

ドン、パサパサッ

両手に抱えた書類ボックスが当たってしまい、デスクの上の書類などがちらかってしまった。

「あちゃー。ゆーぼーの捜査資料がばらけてもうた」

あわてて、床に散らかったものを拾い始める。
664126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/31(土) 02:01:41 ID:Tf0LadLU0
「もぅー。上下がぐちゃぐちゃになってしもうとる。きちんと並べんと」

そう言って、ミラーは、例の「山」の影が写っている写真を手にしたところで固まった。

「そうか・・・ひょっとしたら!」

そう言ったミラーがしたのは、その写真を上下さかさまにすることだった。同じ動作を2、3度繰り返す。

「きっとそうや。それなら、2つずつ盗むのも納得や!」

そして、

(・・・あねさん、ひっかりました。わいの人外探知網に!)

ちょうどそのとき、ミラーの脳内にことばが流れ込んできた。食い倒れからの念話だ。

(ほんまか?見つかったんか?)
(はい。うちの店のすぐ近くにいます。そやけど、奇妙ですわ。例の人外、酔っ払いのサラリーマンの
ふたり連れに付きまとっているみたいです)
(付きまとっている?)
(なんか、ふたりの会話に聞き耳立ててるみたいですわ)
(そやったら、そのふたりの会話を転送できる?)
(・・・やってみます・・・)

まもなく、声が流れてきた。ふたりは、すぐそばにいる、人外の存在にまったく気がついていないようだ。
もっとも、魔力がなければ、人外の存在に気づくのはほぼ不可能なのだが。
665126 ◆GUY03yKpmQ :2005/12/31(土) 02:03:17 ID:Tf0LadLU0
「さすが課長。いつ聞いても、すばらしいトリビアですわ」
「当たり前や。そやから、毎朝の朝礼で、みな、わいの話に深ーく感動しているやろ?」
「はい。1円玉が1グラムというお話、感動です!」
「そうやろ?おまけに、あれは国が作るものやさかい、厳しい検査がされとる。
お金っちゅうんは、どれを取っても、ぴったり同じ重さなんやで」
「さすが〜課長」

・・・

(なんや、このくだらない会話?)

ミラーはまゆをひそめた。普段のミラーなら、この種の会話に聞く耳を持たないはずだった。

(あねさん、犯人が動き始めました)
(なんやて?)
(今の会話を聞いたとたんです。南の方に向かっています)
(南の方・・・?なんかあるんか?)
(わかりまへん。けど、うちらも動きますか?)
(そうやな)

ミラーは、1粒300メートルも念話で呼び出した。

(と、いうわけや。うちらも追いかけるで)
(わかりました、ミラーさん。出動ですね)
(そうや!)

ミラーは念話を打ち切ると、オフィスを飛び出して、マンションの屋上に急いで上がった。
666CC名無したん:2005/12/31(土) 07:48:04 ID:Cm8IhZBn0
クロウカードって、よく殺人事件起こさなかったよな。
667CC名無したん:2005/12/31(土) 19:16:27 ID:M7RDun9U0
キャラ設定がしょうもねえな。
668126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/01(日) 00:38:18 ID:P3o8/Ju80
まもなくミラーはマンションの屋上に立っていた。その長い髪が風になびいている。
彼女が見ているのは、なにわ通天閣。その最上部に、食い倒れと1粒300メートルの姿が見える。

「ふしぎ探偵、出動準備OKやな」

そうつぶやくと、ミラーは胸元からペンダントのようなものを取り出した。
ゴールデン・ドーンから持ち出した、イクイップメントと呼ばれる魔法の道具である。
ミラーは、ペンダントを高くかかげると、その名前を呼んだ。

「ファシリテータ!」

ペンダントが一瞬光り、応答した。

¶「My lord recognised」

「セットアップ!」

¶「As you wish」

ペンダントは、もう一度光に包まれる。

¶「Renormalising neutralisation...」

ファシリテータの本体を、この世界から魔法界に隔てていた中和壁が繰り込まれていく。そして

¶「Renormalisaion completed. Unzipping magical entity...」

中和壁がなくなったペンダントの中から、ファシリテータがその姿を現した。
669126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/01(日) 00:39:41 ID:P3o8/Ju80
杖の姿を現したファシリテータを、ミラーがつかむと、続いてコスチュームの装着が始まった。
2本のリボンが髪に結ばれ、長い髪がツーテイルとなる。そして、魔法少女らしいケープ付きの
ジャケット、ミニスカートにニーソックスが装着されると、

¶「Magical entity constructed」

ファシリテータは魔法体の構成が終了したことを告げた。続けて、ミラーは別のものの名前を呼ぶ。

「アーケイナム!」

ミラーの正面に光が集まり、それがカードを形作った。アーケイナムと呼ばれ、魔力が込められている
カードである。大きさは、クロウ・カードの4分の1ほどだ。

「・・・もう、あんまないな」

ミラーは、残り少ないアーケイナム・カードを、ファシリテータのスライド口に差し込んだ。

¶「Arcanum loaded」

ファシリテータは、その名のとおり、魔力の増幅器としての役割を果たすイクイップメントだった。
それにアーケイナム・カードをロードすることによって、ミラーは、自身の魔力をほとんど消費せずに
魔法を使うことができるのである。
670126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/01(日) 00:40:52 ID:P3o8/Ju80
パチパチパチ・・・

通天閣の上から、拍手が聞こえてきた。

「さすが、あねさん!いつもええもん見せてもろうてます!眼福、眼福!」(←って、いったい、
どんな変身シークエンスなのでしょう?)
「どう見ても魔砲少女です!ほんとうにありがとうございます!」

食い倒れと300メートルの賛辞である。ミラーもついつい、

「そっかぁ〜。サービスにもういっぺんやろか?・・・って、それどころやない!やつを追うでぇ!
フライ!」
¶「As you wish」

髪にむすばれたリボンがほのかに光り、フィールドを発生する。その力を利用する形で、
ミラーは空に飛び立った。

その後を追って、食い倒れと300メートルもなにわの夜空に飛び立った。

人外を追って大みそかの空を行く3人。だが、その姿はどう見ても・・・空飛ぶお笑い3人組であった。
671CC名無したん:2006/01/01(日) 12:35:23 ID:pBwpjmI80
          ,へ                      \     |    /     ,ハ百
         \ \                   \   |  /      ム.只
         /へ/)                    ./ ̄\
    ∧_∧∩  )(            ‐ ‐ ‐−──( ゚ ∀ ゚ )──−‐‐ =夫=_
    .(*・∀・)7   (  !      ______ノ'""ゝ. \_/       フi三iヽ
   ゚ .冂つム゚_」   Y       (_   ____)    ':;  |  \      '─'
  ゜ ム_」」」」ゝ   人    ___) (__∠__   \|    \
   (,_,,ノ `ー´   (  ';   (__________)   ~':;,,.     \
   ,' . / .'     ヽ (_        ,,;::'~            ~':::;;,,,_
  / / '        \ヽ.  __,,,,-‐''"~     ∧_∧   ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
   '0      __,,..l⊂Z_).⊃!         ( ´∀` )    ̄ ̄ ̄ ̄) (二二二二二......  0
  0Π0- ‐‐'''""   |;;:.:. ヮ . .:::;|        ,べヽy〃へ  ( ̄ ̄ ̄             0Π0
  HΠH       ∩.∧_∧∩    ∧∧/  :| 'ツ' |  ヽ  ̄λ_λ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧∧ ̄ HΠH
 EEE      匸(´∀`;)フ   (,゚Д゚,). o |=宗=! o |  ( `ー´) ヮ    (゚ー゚*) EEE
  |l|lil|ili|        瓜ゞッ=Lく   ,くリ=ッ=[ゝ.__」「「「「L_.」  厂〉=ッ冂づ ヌ Oヮ⊂[]ヨ  |l|lil|ili|
,,.<卅卅ゝ.__.,.,.,___.__.,.,.,(__)ヾZ)'_.,.,_じ(ノルハ)Jつ」」」」」⊂ソ.,_.,_.(入ム]つつ.__,L!__. (_」つ.,<卅卅ゝ,,.,,

〜ラッキーレス〜
2006年新年あけましておめでとうございます!
さて、このレスを見た人は、コピペでも良いので26分以内に3つ以上のスレに貼り付けてください
そうすれば今年中に、体の悪いところは全て治るわ好きな人に告白されるわ出世するわで大変なことです!!


672126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/02(月) 00:18:26 ID:Egr7wmmb0
「うちでも気配がわかる。もう、見逃さへん」

飛びながら犯人の気配を確認すると、ミラーはケータイを取り出した。魔力がそれほど強くない
ゆーぼーとは、ほとんど念話が通じないからだ。

「・・・というわけで、今、通天閣から南に向かっているんや。ゆーぼーはどこにおる?」
「ぼくも、そんなに遠くない。でも、犯人はどこに向かっているんだろう?」
「・・・そうや!ゆーぼー、今、なにわで、いっちゃん現金があるところは、どこやろ?」
「・・・とつぜん、なんで、そんな質問を?」
「いいから。ゆーぼーは、心当たりない?」
わけのわからない質問に、ゆーぼーは考え込む。この時代、電子マネーがすっかり普及してしまって、
現金はほとんど使わていない。
「銀行はもう閉まっているし・・・そうだ、すみよっさんは?」
「すみよっさん?なんでや?」
「ミラーさん、あしたは何の日かわかる?元旦だよ。初詣!」
「そうか、初詣か!確かに元旦なら、すみよっさんのおさい銭箱が、なにわで一番現金が集まるとこや!
たぶん、犯人はそこに向かっとる!」
「じゃ、ぼくもそこに行くよ」
「うちらも着いたら、すぐに結界を張るから。ちゃんと迷子にならずに来るんやで」
「迷子になんかならないよ!」

ケータイを切ると、ミラーは食い倒れと300メートルに告げた。

「聞こえた?すみよっさんに急行や!」
「「了解!」」
673126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/02(月) 00:20:00 ID:Egr7wmmb0
「見えた!」

3人の前方に、空を行く物体が見えてきた。それは、すみよっさんと呼ばれる、なにわ一の神社の
上空へ飛んでいく。

「300メートル、結界を張って!」
「わかりました」

300メートルが、両手を上げ、ゴールインのポーズをとって、その特殊技能を発揮する。
その名のとおり、彼は半径300メートル以内なら、結界、転送、移動魔法を自由に扱えるのだった。

まもなく、すみよっさんの境内が結界色に包まれた。これで、魔力がない人間にとっては、
何が起きているのかわからない。この結界の中を動けるのは、ミラーたちと、

「ミラーさん!」

ゆーぼーのような、魔力を持つ人間だけだった。

「あれが・・・犯人?」

ゆーぼーは、地上から本殿の上に浮かぶものを指差した。

「・・・たぶんな。そして、うちの知り合いや」
「なんだって!?だって、あれ、ぼくには、天びん秤(ばかり)に見えるけど・・・!?」
「そうや。クロウ・カード『ライブラ』。それが犯人や」
674126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/02(月) 00:24:35 ID:Egr7wmmb0
ミラーはゆーぼーに説明する。

「ライブラは、真贋(しんがん)をはっきりさせるカードや。そやけど、その能力を保つためには、
普通の秤と同じように、調整をしなければあかん。主(あるじ)がおる間は、主の魔力で自動調整
されるんやが、主がおらんときは、まったく同じ重さのものを計って、秤の調整をしなければあかんのや」
「それで・・・同じものを2つ盗んだ・・・?」
「そうや。だがな、魔力を使わないで作られたもんなんか、いくら精密でも、ライブラの調整には
使えんのや。おそらく、ライブラはそのことがわからんかったんやろな。だから、もっと精密なもの、
重さが同じものをひたすら探し続けていた・・・」
「あねさんは、それで、さっきの酔っ払いの話を聞いて、現金を探してると考えたんですね・・・」
食い倒れのことばに、ミラーは「そうや」とうなずいた。

これで犯人の正体は明らかになった。問題は、これからどうするか。

「とりあえず、ライブラの動きを止める。初詣で騒ぎを起こされたら、かなわんからな」

ミラーは空中で静止すると、ファシリテータを槍のように両手で持ち直した。足元に魔方陣が現れる。

「行くで、ファシリテータ」
¶「As you wish」
「フィックス(固着)!」

ファシリテータの先端から、ライブラに向かって光球が撃ち出された。光球は、ライブラの土台に
ぶつかり、塗料が入った風船のようにはじけた。そのはじけちった魔法色で、ライブラの土台が染まる。

「これで、しばらく動けんはずや」

ミラーが、ライブラに近づこうとしたとき・・・
675126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/02(月) 00:27:31 ID:Egr7wmmb0
ギゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

ミラーは、ライブラに近づこうとして、一気に押し戻された。
「なんや、この魔力波は?」
「ミラーさん、これは・・・?」
「あかん!このままやと、大変なことになる!」
「な、なにが起こっているんだ?」
魔力波による不気味な揺れにとまどいながら、ゆーぼーが聞く。ミラーは答えた。
「ライブラのやつ、ジャスティス・モードを発動しようとしとる!」

「「「ジャスティス・モード!?」」」

「真贋をはっきりさせるんがライブラのカードなんやが、なかにはその結果をよう聞かん人たちもおる。
そんな駄々っ子に、罰を与えて言うこと聞かすんがジャスティス・モードなんや」
「なんで、そんな物騒なもんを?」
食い倒れの質問には、ミラーはまともに答えられなかった。
「うちも知らんわ!」
「で、そのジャスティス・モードが発動すると、なにが起こるんですか?」
次の、300メートルの質問にはミラーは答えられた。
「この勢いやと・・・なにわシティがまるごとどっかーんや!」

「「「なんだってぇーーーーっ!!!(AAry)」」」
676CC名無したん:2006/01/02(月) 02:08:39 ID:KUrzDXwJ0
スレ立って今年で4年目、頑張ってくれい
677126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/03(火) 00:15:34 ID:TjydEZr40
「ミラーさんが、いきなり撃つからですよ!」
半分泣きべそになりながら、300メートルが抗議する。
「そうや。いつもいつもいきなり撃って、よけいに話をこじらす。せっかくかわいいんやから、
『友だちに、なりたいんだ(萌え)』とか『お話を、聞かせてくれる?(はあと)』してれば、
解決してたかもしれへんのに。ほんま、戦闘的や!」
食い倒れがそう突っ込むと、ミラーは、すぐに切り返した。
「なんやと!魔法少女が戦闘的なんは、お約束や!それに、うちも調査室の民間協力者やし、
これでうまく行くはずや!」

「「「・・・それって、絶対違うと思う・・・orz orz orz」」」

ゆーぼーも含めて3人が orz っていると、ミラーは、

「とにかく!ジャスティス・モードを止めるんや。300メートル、ゆーぼーをこっちに!」
「わかりました、ミラーさん!」

300メートルが再びゴールインのポーズをとると、地上にいるゆーぼーのからだが光に包まれる。
次の瞬間、ゆーぼーはミラーのそば(正確にいうと、ファシリテータが生み出している魔方陣の上)
に瞬間移動していた。

「あっ」

ゆーぼーは魔方陣の上でよろけてしまい、あわててミラーにつかまる。魔力がそれほど強くないため、
魔方陣の上で安定して立てないのだ。けれども、ゆーぼーは、そんな自分がなぜミラーのそばに
転送されたのかは理解していた。

「ここは、ゆーぼーの出番や。精密射撃、しっかり頼むでぇ」
678126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/03(火) 00:17:55 ID:TjydEZr40
ゆーぼーは、ミラーを背中から抱きかかえるようなかたちをとる。そして、右手をミラーの右手に、
左手をミラーの左手に重ねて、ミラーの手を通してファシリテータを操作できるようにする。

「ええか、ゆーぼー。ねらうんは、ライブラの支点や。両天びんを支える支点、そこがライブラの
魔力の源(みなもと)なんや」
「そこを撃ち抜けば、いいんだ」
「撃ち抜いたら、あかん。そしたら、ライブラは消えてしまう」
「え?」
「ライブラは、うちの仲間や。消すわけにはいかん。支点に衝撃を与えれば、ライブラの魔力を
削れるから・・・要は、ジャスティス・モードを起動できへんようになれば、いいわけや。そやから、
今回は出力を絞る」

ミラーがそう言うと、足元を回転する3つの魔方陣円のうちのひとつが、回転を止めた。

「ファシリテータ、精密射撃モードや」
¶「As you wish」

ファシリテータの先端が3つ指の内視鏡のように3つに別れ、その長さを伸ばす。

¶「Barrel extended」

「ゆーぼー、照準を渡すでぇ。フィックスの効果が消えんうちに、お願いや」
「わかった」
679126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/03(火) 00:19:27 ID:TjydEZr40
「・・・っ」

ゆーぼーの脳内に、照準スコープを通した視界が広がった。ファシリテータとゆーぼーが、
ミラーを通じてリンクされたのだ。

(何回やっても、この感じは・・・慣れないな)

神経の中を、なにかが逆流するような感覚、と言ったらいいのだろうか。その逆流が落ち着くのを
待って、ゆーぼーは照準に集中する。

その間に、ファシリテータの先端に光球が発生する。その光球の大きさは、いつものよりも小さい。
ライブラの破壊を望まないミラーが、出力を抑えているためだ。スコープのインジケータが色を変え、
発射体勢が整ったことをふたりに知らせる。

「「・・・プレシジョン・・・ファイヤー!!」」

そのことばとともに、ファシリテータから光が撃ち出された。その光は、まっすぐライブラ目がけて
伸びていく。

そして、ミラーとゆーぼーの目の前に、まぶしい光が広がった。
680126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/03(火) 00:21:12 ID:TjydEZr40
「・・・やった?」
「命中や!」
ミラーのうれしそうな声も、光が弱まるとともに、しかし変わった。
「しもうた。出力を抑えすぎた・・・命中しとるけど、まだライブラの魔力が残っておる!」

ギゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

再び、ライブラの魔力波がミラーたちを襲う。

「この魔力波やと・・・まだすみよっさんを吹き飛ばすぐらいのことはできるでぇ!」
「なんだって!?」
「ゆーぼー、とにかく、もう1度や。もう1度、あの支点を撃つんや」
「わかった」

だが、そのとき、ファシリテータがふたりに警告音を発した。

「どうしたんや、ファシリテータ!?」
¶「Arcanum finished up」
「なんやて!?」
「どういうこと?」
「魔力切れや!もう、ファシリテータは撃てん!」
「それって・・・ジャスティス・モードが・・・」
「ライブラの天びんが傾いてきとる。あれが傾ききったら、ジャスティス・モードの発動や!」

「「「なんだってぇーーーーっ!!!(AAry)」」」
681126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/04(水) 00:54:52 ID:G0HjNjuC0
「300メートル、結界壁を最強強度に!少しでも被害を抑えんと!」
「やってみます!」

その間にも、ライブラの天びんが傾くにつれて、魔力波の振動が激しくなっていく。

「うわっ!」

ゆーぼーが魔方陣の上でころんでしまう。ただでさえ立つのだけでも大変なのに、この魔力波の
中では、とても立っていられない。

「ミラーさん、どうすれば・・・」
「ゆーぼーは、魔方陣から落ちんようにしっかりつかまっといて」
「そんなことより、ジャスティス・モードが・・・なにか、それを止める魔法とかは?」
「アーケイナムを使い切ってしもうたから、攻撃とかはもうできん。そやけど・・・」
「そやけど?」
「ライブラとうちは、クロウはんが作ってくれた、同じクロウ・カードや。そこんとこを使えば、
ひょっとして・・・」
「それって・・・」
「もう、天びんが傾ききる。これで、いちかばちかや!」

とうとうジャスティス・モードを発動し、ライブラが光に包まれると同時に、ミラーもまた光に包まれた。
682126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/04(水) 00:56:02 ID:G0HjNjuC0
(・・・なるほど。うまくできているんやな・・・)

ライブラとミラーが発する光が静止する中、ミラーはライブラに念話を試みた。

「どうや?わかってくれたか?」
「・・・」
ライブラからの返事はない。だがそれは、ライブラがミラーの念話を無視しているのではなく、
もともとライブラがことばを発することができないためであった。敵意を感じないことを確かめて、
ミラーは念話を続ける。
「うちもあんたと同じや。うちもクロウはんに作ってもらったんや」
「・・・」
「あんたも、わかっとるんやろ?クロウはんは、そんなことのためにあんたを作ったわけやない。
だから、もうやめるんや」
「・・・」
「主(あるじ)がいのうて、さびしい想いをしとるんはわかる。それも、うちと同じや。
けどな、もうちっとのしんぼうや。新しい主にじきに会える。それまで、おとなしうしとってな・・・」

まもなく、ライブラの発する魔力波が急激に弱まった。それに同調して、ミラーが発する光も
消えていった。

「・・・うまく・・・いったみたい・・・やな」
683126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/04(水) 00:57:47 ID:G0HjNjuC0
「ミラーさん、今のは?」
「ゆーぼー、もう安心や。ジャスティス・モードは終了した。もう、どっかーん、は起こらんで」
「ジャスティス・モードが終了したって?」
「発動したんやが、うちが出した魔力波で相殺しきったんや」
「ミラーさん、そんなすごい魔法が使えたんだ」
「・・・ううん。それは、ちゃう」
ミラーを首を横に振った。
「うちが出したんは、ただの、クロウはんの魔力波のコピーや。ライブラに、うちが同じカードやと
わかってもらうために、クロウはんのことを思い出してもらうために、コピーの魔力波を出したんや」
「それを、わかってもらった・・・」
「それもある・・・けど、それだけやない。もともと、ライブラのジャスティス・モードは
クロウはんの魔力波があれば、相殺されて発動できないようになっていたんや。どないな事情があって、
こんな物騒なモードをライブラに付けたかわからんけど・・・クロウはんは、自分がいる限り、
カードが悪さできへんように作ってくれとったんや」
「・・・」
「ゆーぼー、これで事件はおしまいや。ライブラには、二度と騒ぎを起こすような魔力は残ってへん。
このままにしておこうや」
「捕まえないの?」
「それは・・・無理や。同じクロウ・カード同士で封印とかすると、魔力関係がおかしくなってしまう。
それに、今のライブラはせいぜい占いにしか使えんから、このままにしといてもだいじょうぶや」

気がつくと、ふたりを乗せた魔方陣はゆっくりと降下していた。地上に着くとミラーは杖に話しかけた。

「お疲れさん。アーケイナムはなくなったけど、初級魔法ぐらいはまだ使えるやろ?」
¶「As you wish」

ファシリテータの応答と同時に、ミラーが光に包まれる。そして、その光が消えたとき、ミラーは
振袖に身を包んでいた。
684126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/04(水) 00:59:13 ID:G0HjNjuC0
「ありがとう、ファシリテータ。今まで、ようやってくれた。しばらくお休みしててや」
¶「Cheers, my lord」

「ありがとう」と「さようなら」を兼ねたことばを残し、ファシリテータはその姿を杖から
ペンダントに変える。

「・・・ほんま・・・ありがとうな」

ミラーはペンダントを再び首にかけた。

「あの、ミラーさん、その格好は・・・」
振袖姿に変わったミラーに驚くゆーぼーに、ミラーはにっこり笑って、
「事件も終わったことやし、せっかくすみよっさんに来てるんや。初詣に行こか?」
「う、うん」
ゆーぼーには、断る理由はない。ミラーは食い倒れと300メートルに
「もう結界を開放してや。ふたりとも、すみよっさんにあいさつして行ったほうがええやろ?」

ふたりがうなずくと、結界が開放された。いつもの空間に戻ると、神社が参拝客で満ちあふれている
ことに気がついた。食い倒れと300メートル、それにライブラの気配もいつの間にか消えている。

「さぁ、行こか。本殿はあっちのほうやろ?」
「うん」

ふたりは、雑踏のほうに向かって歩き出した。
685126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/07(土) 00:35:40 ID:23Jr9ahL0
「ゆーぼーは、何をお願いしたん?」
「・・・うん、いろいろと。ミラーさんは?」
「うちも・・・いろいろや」

初詣を終えての帰り道。ふたりはとりとめのない会話を続けていた。
そして、少し間が空いて、ゆーぼーは、あることに気がついた。
「そうだ、ミラーさん、聞きたいことがあるんだ。今回の事件が、ライブラのせいだというのは、
ここに来る前にわかっていたよね。どうして?」
「ゆーぼーのくれた写真や」
「写真?あの『山』の影が写っていた写真?『山』と『ライブラ』がどうつながったの?」
「写真をばらけてしまって気がついたんや。『山』を逆さにしてみぃ。天びんっぽく見えるやろ?」
「・・・そっか」
「な、わかってしまえば、簡単やことやろ?」

ふたりは、いつの間にか参拝客の流れからはずれ、参道から少し離れた池のそばにいた。
なぜか、まわりには誰もいない。
686126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/07(土) 00:37:51 ID:23Jr9ahL0
「そうや、ゆーぼー。せっかくのお正月やから、うちからお年玉あげようか?」
「と、突然、なにを?」
ゆーぼーは驚いた。なぜなら、こんなときのミラーは、お年玉をせびる側だからだ。
「あっ、そ。そんなんなら、あげるの、やめよっかな?」
ミラーがすねる。
「あ、あんまり突然だから、驚いただけだよ。ミラーさんのお年玉なら、大歓迎だよ」
あわててゆーぼーは、ミラーの機嫌をとる。
「そっか。それじゃ、ゆーぼー、気をつけをして、目をつぶって」
「そ、それがお年玉と何の関係が?」
とまどうゆーぼーを、ミラーは「いいから!」と押し切った。

「じゃ」

と目を閉じるゆーぼー。すると、両腕にミラーがつかまるのを感じた。まもなくミラーの体重が
両腕にかかる。おそらく、背伸びをしているのだろう。そして・・・

「・・・え?」

ゆーぼーは、ほおに暖かいものを感じた。
687126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/07(土) 00:39:14 ID:23Jr9ahL0
(今のは・・・キス・・・?)

あわてて目を開けると、ミラーが照れたように顔を赤くしていた。

「どうやった?うちのお年玉・・・」
「どうって・・・」

ゆーぼーが次に何を言おうかとあわてていると、

「ひゅーひゅー!」

ひやかしの声が。この声には、ふたりとも聞き覚えがあった。

「「あーーーっ!食い倒れに、300メートル!」」

「人がおらんかったのは、微結界を張っていたのか!」
ミラーは、自分では結界魔法をできないので、気配が弱い微結界なら気づかないことがある。
ゆーぼーなら、なおさらだ
「いやぁ、おふたりのふいんき(←やっぱり変換できない)がちょっと良かったもんですから・・・」
「ほんま。青春やなぁー」
「ほくら、気になってたんです。おふたりの仲がなかなか進展しなかったもんで・・・」
「それは・・・ありがとうな!」
いつもの調子で、ミラーが毒づく。
「お礼に、ふたりにもキスしてあげよか?今なら新年大サービスや!」
「「そ、そんな!!!」」

あわてるふたりに、ミラーはあきれ返ったように言った。

「なんや。いい年した精霊がふたりとも顔を真っ赤にして」
688CC名無したん:2006/01/07(土) 09:28:06 ID:JAQH+2VK0
『ふんいき』なら変換できますよ。『ふいんき』だから駄目なんです。
689CC名無したん:2006/01/07(土) 23:50:22 ID:j8LL2eKv0
('A`)
690CC名無したん:2006/01/08(日) 08:15:25 ID:Jt3wp+yt0
カード名:『アーシー』
本体:さくら

破壊力:A スピード:A 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:E 成長性:A

『地面』と同化するカード。
691CC名無したん:2006/01/08(日) 08:18:09 ID:Jt3wp+yt0
誤爆
692CC名無したん:2006/01/09(月) 12:17:46 ID:U0abtry20
>>691
あげんな、保守
693126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/10(火) 01:10:20 ID:7uj8ea8n0
そして、ミラーはうつむいて、ひとりごとを言った。

(進展もなにも・・・こうなることがわかっておったから、進展させるわけにはいかんのや。
・・・やっぱり、ここは言うべきなんやな)

ミラーは、顔を上げると、3人の顔を見回して、

「ゆーぼー、食い倒れ、300メートル。あけましておめでとう。いままで、本当にありがとう。
ほんま、短いような、長いような、楽しい日々やったでぇ」
その言い方に、ゆーぼーは、
「どうしたの、ミラーさん?まるで、お別れするみたいな言い方だ」
ミラーはうなずくと、
「・・・そのとおりや、ゆーぼー。あけましておめでとう。そして、お別れや」

3人は絶句した。あまりに突然だった。

「・・・今回の事件で、アーケイナムを使いきってしもうた。うちはもう、ほとんど魔法を使えんのや。
ふしぎ探偵を続けることもできんし、それどころか、このままやと、うちはいずれ消えてしまう」
「そんなことない!ミラーさんなら、続けられる。魔力のほうだって、いままでよりたくさん食べれば
きっとだいじょうぶだ!」
だが、ミラーはゆーぼーのことばに首を横に振る。
「・・・あかんて。いくら食べても追いつかんて。うちはカードや。やっぱり、主(あるじ)がいて、
主に魔力をもらわないとあかん。主がいるべきなんや。そうゆうふうに作られているんや」
「だったら、ぼくがなる!ぼくが、主になってやる!」
694126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/10(火) 01:11:19 ID:7uj8ea8n0
「ありがとう、ゆーぼー。気持ちだけ、いただいておくわ」
ミラーはさびしげに言った。実際、ゆーぼーの魔力では、とてもミラーの主になることはできなかった。

食い倒れは鼻水をすすり、300メートルは放心状態である。ゆーぼーは、涙をこらえながら、
必死でミラーを見つめている。

「・・・そんなに心配せんでいい。うちがふしぎ探偵を始めてから、人に悪さする人外はおおかた
片付けたし・・・それに、うちの新しい主はもう見つかってる・・・クロウはんの血を引く、
小学5年生の女の子やそうや。うちは、その子に主になってもらって、魔力をもらって、
生かしてもらうんや。そやから・・・そやから・・・」

とうとう、ミラーの目からも涙があふれ出した。4人の嗚咽が結界内で続く。だが、最初に涙を
ぬぐったのは、ミラーだった。

「みんな、めでたい正月やで。泣いてないで、うちの門出を見送ってぇや」

「・・・うん。わかった」
「・・・そうやな。あねさんの新しい出発や」
「・・・正月らしく、見送りましょう・・・」

ようやく、3人ともことばを口にした。

「じゃあ、ゆーぼー。これを」
ミラーは、ケータイをゆーぼーに渡した。
「これは、ゆーぼーに買ってもらったものやからな。中には、これまでの記録がいろいろ残ってる。
生体認証はゆーぼーのを使っているから、ゆーぼーなら、そのまま使える。これをうちと思って
とっておいてや」
「・・・うん」
695126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/10(火) 01:12:14 ID:7uj8ea8n0
「それじゃ・・・みんな、お別れや」

ミラーはあらためて3人を見回した。

「何べんも言うけど、ほんまに楽しかった。新しい主のところに行っても、みんなのことは
決して忘れんで。それじゃ・・・な」

別れのことばを言うと、ミラーのからだは光に包まれた。人の形からカードに、その姿を変える。

「ありがとうな・・・食い倒れ・・・300メートル・・・そして、ゆーぼー」

そのクロウ・カードは、3人のまわりを回った後、空に向かった。300メートルの微結界を抜けて、
友枝町に向かう。

「ミラー・・・」

ゆーぼーたちが見上げる中、そのカードの姿は、晴れ渡った元旦の空に吸い込まれるように消えて行った。

<カードキャプターすみれ外伝 ふしぎ探偵 ミラクル・ミラー 完>
696126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/10(火) 01:14:44 ID:7uj8ea8n0
外伝の元ネタ >>266

黒鋼のこと忘れてた・・・orz
697126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/10(火) 01:16:45 ID:7uj8ea8n0
次回予告

ありがとう、龍平。龍平のおかげで、ファイトさんが消えずにすむんだよ。
でもでも、そのために、龍平がクロウ・カードに取りつかれてしまったの。

どうしよう、このままだと龍平がたいへんなことに・・・

チュルミン、なにかいい考えがあるんだって?

ほぇ〜っ!あたしたち、そ、そんなことしなくちゃいけないの!?

カードキャプターすみれ さくらと小狼のこどもたち
すみれと知美のハイテンション

次回もすみれと一緒に
さくらと一緒に
封印解除(レリーズ)!
698炉板通信 ◆mwhG4Chris :2006/01/10(火) 08:14:54 ID:ND3juVjQ0
な、何をするんだ(;´Д`)ハァハァ
699CC名無したん:2006/01/10(火) 09:18:36 ID:nTP+5e7I0
あいかわらずくだらないね。
700CC名無したん:2006/01/10(火) 16:12:11 ID:krk40veV0
>>699
 だ が そ れ が い い !
掲示板出までくだるもの見たくないよ
701CC名無したん:2006/01/10(火) 18:21:20 ID:AAWBO2wO0
せめてこのくらいのものは書いてもらわないとね

http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1104626294/l50
702CC名無したん:2006/01/10(火) 18:40:44 ID:mzWPhWxz0
>>701
「せめて」のレベルと違う気がする。
703CC名無したん:2006/01/18(水) 01:09:32 ID:loVAy5CT0
誰もいねぇw
704CC名無したん:2006/01/22(日) 19:50:29 ID:UYNFFsf90
遅いな〜
705CC名無したん:2006/01/22(日) 20:09:26 ID:QgCqFSJj0
別にいらねーよ。
706CC名無したん:2006/01/22(日) 20:49:40 ID:vP8wMGPo0
何だとコラ
707126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/23(月) 01:05:20 ID:socN+Sw00
⌒*((・▽・))*⌒←チュルミン

⌒*((・▽・))*⌒「ファシリテータの兄弟機が別スレで活躍しとるようやけど・・・」
¶「Never mind, my lord. It's a fate of production model」 
⌒*((つ▽T))*⌒「不憫な子や・・・うちがマイナーなばっかりに・・・」
¶「It's always a pleasure to serve you」
⌒*((;・▽・))*⌒「・・・それって、英語版 Citibank Online のさよならメッセージ・・・
         ファシリテータは、あの中の人やったんか!?」
708126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/26(木) 00:53:53 ID:UYhnbS/q0
「あれ?」
あたしはまっしろな部屋にいる。部屋にはベッドがひとつ。
「龍平?」
ベッドに寝ているのは龍平だった。
肩で息をしている。苦しいはずなんだけど、龍平の表情は不思議に安らかだ。
「どうしたの龍平?どこか悪いの?」
あたしは聞きたいのだけど、声が出ない。
龍平の口元が動く。え?聞こえないよ?
なにか言っているようだ。でも、でも・・・
「龍平、龍平ったら。ママ、このまま龍平が」
「・・・すみれちゃん」
あたしはママの顔を見た。
「・・・すみれ」
声の方を向くと、そこにはパパがいた。
「・・・すみれさん」
別の声の方を向くと、そこにいたのは、エリオルおじさんだった。

・・・また、この夢だ。
あたしが、カードさんたちを集めだしたころから見るようになった夢。
ドリームのカードさんを封印した時にも、見た夢。
そして、そして・・・
709126 ◆GUY03yKpmQ :2006/01/26(木) 00:55:02 ID:UYhnbS/q0
「・・・ほぇ?」

あたしは、おふとんの中で動かした腕が、なにかに当たったのに気がついた。
寝ぼけた目で、その先を見る。

「・・・ママ?」

あたしの腕が当たったのは、ママの腕だった。
あたしのベッドによりかかるようにして、ママが眠っている。これって・・・

「・・・あたし、あのまま泣きつかれて寝ちゃったんだ」

きのう、あたしは何回も何回もファイトさんを封印しようとして、封印できなくて、
それでも、それでも封印を繰り返したんだ。でもやっぱり封印できなくて、
そして、ママの声を聞いたら、それからなにもわからなくなって・・・

きっと、ママはそれからあたしのことを見ていてくれたんだ。ずっと。

「・・・ママ、ありがとう・・・」

でもでも、ファイトのカードさんは、どうなったの?
思わず、あたしはママの肩をつかんで、揺り動かした。

「・・・ううん・・・すみれちゃん・・・?」

「ママ! ファイトさん、ファイトのカードさんは、どうなったの?」
710CC名無したん:2006/01/26(木) 19:45:03 ID:lrylebFz0
('A`)
711CC名無したん:2006/01/27(金) 01:57:37 ID:m+73EHOt0
126氏、お久しぶりです。
712CC名無したん:2006/01/28(土) 11:11:58 ID:SoCWnPSO0
頑張れ 超頑張れ
てことで上昇保守w
713CC名無したん:2006/01/29(日) 18:42:05 ID:D3UPjuEz0
職人さんには悪いが途中から読むと全然わかんねえな
さくっとだれかまとめてくれんか
714CC名無したん:2006/02/05(日) 06:51:57 ID:JVh/wWhP0

小狼かわいいよ小狼。
715CC名無したん:2006/02/05(日) 09:52:22 ID:Rb5+wMiM0
キャードカプターざくら
716CC名無したん:2006/02/12(日) 18:01:39 ID:8pzp6VDV0
717CC名無したん:2006/02/18(土) 16:58:26 ID:ULp54Vb90
h
718CC名無したん:2006/02/18(土) 18:57:05 ID:JB0QVMkFO
719CC名無したん:2006/02/20(月) 02:42:00 ID:0tRnGOrl0
ついにいなくなってしまったのか・・・?
720CC名無したん:2006/02/21(火) 09:09:24 ID:VqXVri9lO
物凄い勢いで過疎ってますね
721CC名無したん:2006/02/21(火) 20:01:10 ID:SZ7cjVUI0
126氏、何処へいってしまったんだ・・・?

俺は待つ。いつまでも待つぞ。
722126 ◆GUY03yKpmQ :2006/02/21(火) 22:53:16 ID:s2RwUigo0
⌒*((・▽・))*⌒「126はんは木之本家にあわせて中国正月を祝っとるんや。そやから、2月は休みやで」

¶「Next, 126 will celebrate Hindu New Year in March」 

⌒*((;・▽・))*⌒「・・・126 はんとこは、年に何回正月を祝っとるんや?」



マジレスすると、身の回りでトラブルがあってそれで忙しかったのですが、もう少しで落ち着きそうです。
当てにしないで待ってもいい方だけお待ちください。
723CC名無したん:2006/02/22(水) 09:42:54 ID:tMWG5x6qO
126氏ハケーン!!(・∀・)
724CC名無したん:2006/02/24(金) 19:12:25 ID:GDhzHBVt0
そうでしたか。それは大変でしたなあ。

十分に休養を取って下さい。
725CC名無したん:2006/02/25(土) 14:18:35 ID:cqojQZjt0
>>722
我々だって忙しいときは忙しいですからお互い様です。
お疲れのようですから十分休養を取ってください。
726CC名無したん:2006/03/03(金) 02:38:47 ID:qzf/9ecG0
k
727CC名無したん:2006/03/03(金) 20:15:44 ID:xQr5nVlE0
柳川が現れた。
「ヤオらないか?」
728CC名無したん:2006/03/03(金) 22:37:15 ID:cGAkR3P90
だが断る。
729CC名無したん:2006/03/06(月) 11:46:38 ID:cJiS75S/0
730CC名無したん:2006/03/06(月) 19:22:57 ID:sEFtfunEO
保守
731CC名無したん:2006/03/08(水) 17:12:50 ID:5oHxr/sxO
僕幸せです
732CC名無したん:2006/03/10(金) 00:06:40 ID:vxYtI89E0
防衛
733CC名無したん:2006/03/12(日) 12:30:15 ID:4V9/xipJ0
age
734126 ◆GUY03yKpmQ :2006/03/13(月) 01:43:15 ID:QD21IXYb0
「ファイトさん、ファイトのカードさんは、どうなったの?」
「落ち着いて、すみれちゃん」
「でもでも!」

ママはにっこりと笑って、

「だいじょうぶ。ファイトさんは消えていないよ」
「ほんと?」
「うん。ほんと」

ママは、もう一度にっこりと笑うと、あたしの机の上を指差した。
見ると、机の上に、ボウルをさかさまにしたような、ディッシュカバーのようなものが置いてある。

「ほぇ?」
「この中に、ファイトさんがいるの」

あたしはベッドから起き出すと、ママといっしょに机に近づいた。

「ママ、これって・・・?」
「これは、小狼くんのおうちに伝わる、魔法の器(うつわ)。外から魔力の影響を受けないように
なっているの。あ、すみれちゃん、さわらないで」

あたしは伸ばしかけた手をひっこめる。

「ファイトさんは消えていないけど、いまは静かにしていなければいけないの。外から魔力の影響を
受けるのが、一番だめみたい。だから、すみれちゃんの魔力を感じるのも、いまはだめなんだよ」

それって、ファイトさんがまだ危ない状態なんじゃないの? あたしが、そう思ったとき、
誰かが、あたしのお部屋のドアをノックした。
735126 ◆GUY03yKpmQ :2006/03/13(月) 01:44:08 ID:QD21IXYb0
「ふたりとも、起きたのか?」

パパの声だ。

「うん」

ママが短く答えると、ドアのノブが音をたてた。

「入るぞ」

パパが部屋に入ってくる。

「・・・すみれ、だいじょうぶか?」
「う、うん」

事情がよくわかっていないあたしは、中途半端な返事をする。それに、あたしはパパに
聞きたいことがあった。ファイトのカードさんについてもなんだけど、

「どうして・・・パパ、エプロンをしているの?」
736CC名無したん:2006/03/14(火) 11:39:28 ID:AYYhkqnEO
126氏キター(゚∀゚)⌒(。А。)⌒(゚∀゚)ー!!
737CC名無したん:2006/03/18(土) 15:26:52 ID:BJUqRlSPO
126さんお久しぶりです。GJです
738CC名無したん:2006/03/18(土) 16:09:18 ID:cpXvzA560
パソコンリカバリーしてたら126氏キテタ!

お久しぶりです!!もう大丈夫なのでしょうか?
739126 ◆GUY03yKpmQ :2006/03/20(月) 00:27:56 ID:qH+E8bOJ0
⌒*((・ヮ・))*⌒「ぴぴるぴ〜」

¶;「D...don't brandish me, my lord...I am not Excalibolg」

⌒*((・x・))*⌒「そうやな、桜君役もおらへんし」

*((・▽・))*「チュルミンちゃん、わたしのこと、呼んだ?」

⌒*((;T▽T))*⌒「さくら違いや・・・」




例のトラブルが収まらないです・・・
しかもお金のトラブルだから、毎日が殺伐でたまりません ゙〓■●゙
ほのぼのネタがぜんぜん思いつかないです・・・
740CC名無したん:2006/03/20(月) 17:48:51 ID:n4qG9pQN0
なんと…。
くじけないで、解決したらまたほのぼのネタ楽しみにしてます。
ゆーぼーやあの二人を本編でも見たいよ〜
741CC名無したん:2006/03/24(金) 03:42:58 ID:DSX7iXpo0
742CC名無したん:2006/03/31(金) 18:38:17 ID:NXUtPI8g0
743CC名無したん:2006/03/31(金) 19:02:00 ID:WKhclkyT0
誰かこれを(前スレも含めて)
まとめてくれないかな・・・
744CC名無したん:2006/03/31(金) 20:56:59 ID:wqCn152q0
本文書かずにあげてるバカは誰だよ
745CC名無したん:2006/03/31(金) 22:18:04 ID:otqwSTTrO
あ〜そうだな、まとめ欲しいな。
746S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2006/03/32(土) 12:35:15 ID:7KnZqpW00
>>743>>745
まとめようとしたけどd絶したorz
747126 ◆GUY03yKpmQ :2006/04/03(月) 01:35:53 ID:CdtkwQVf0
「どうしてって、朝飯を作っていたんだ」

パパが少しぶっきらぼうに答えた。

「パパが?」

パパは料理が上手だけど、朝ごはんを作ってくれるのはめずらしい。

「それって、ママがずっとあたしのそばにいたから?」
「そうよ。ありがとう、小狼くん」

ママがひとこと添えると、パパは顔を赤くして、

「と、とにかく、朝飯の用意はできているし、すみれもその様子なら学校に行けそうだな。
着替えたら、降りてきなさい」
「はーい」

あたしが答えると、パパはドアを閉めた。パパが階段を降りて行く足音を聞きながら、あたしは
枕元の時計を見た。

「あや。まだ、こんな時間なんだ。そうだ。龍平を起こさなくっちゃ」
「その必要はないわ、すみれちゃん」
「ほぇ?」
「龍くんは、もう起きている・・・というより、きのうは寝ていないの」
「ど、どうして?」
「それはね・・・ファイトのカードさんが助かったのは、龍くんのおかげなんだよ」
「???」
「詳しいことは、朝ごはんのときに話すから。だから、まずは着替えなさい」
「は、はーい」
748126 ◆GUY03yKpmQ :2006/04/03(月) 01:37:12 ID:CdtkwQVf0
「おはよう」
あたしがダイニングに入ると、パパたちが朝ごはんの準備をしているところだった。
ケロちゃんまでもエプロンを着て、お皿を運んでいる。
「すみれ、もうだいじょうぶか?」
「うん。心配かけてごめんね、ケロちゃん」
「おはよう、おねえちゃん」
「・・・龍平」
あたしは、少し固まっていた。龍平がどんなふうにしてファイトのカードさんを助けたのか
ぜんぜんわからなかったし、それに、朝に超弱い龍平がこんな時間に起きているなんて、
とても信じられなかった。

「どうしたの、すみれちゃん? もう、朝ごはんはできているんだから、すわって待っていたら?」
「う、うん」

ママに言われて、あたしはいすにすわる。そして目の前に並べられていく、あたしの朝ごはん。

「あ、あの、ママ?」

あたしが聞こうとすると、

「あわてないで。すみれちゃんはきのうの晩ごはんを食べていないし、それに学校に行くにはまだ
時間があるから、食べながらゆっくり話しましょう」

そうして、ほんの少しの時間が流れて、みんなが朝ごはんのテーブルについた。

「いただきまーす」
749CC名無したん:2006/04/06(木) 08:24:06 ID:5cxxdHkI0
126さま乙です。みんなキチンとチェックしてる? チェックしてないと突然こうやって続きが来るよ。
750CC名無したん:2006/04/06(木) 08:34:39 ID:fPzOCWuy0
>>749
なぜ上からものを言う
751CC名無したん:2006/04/06(木) 10:46:43 ID:BsMVdZ3f0
>>749はもういいとして、


126氏、乙であります。続きが気になるところであります。
752CC名無したん:2006/04/08(土) 03:16:08 ID:xdTRKwGs0
そういや今何話目だ?
753CC名無したん:2006/04/08(土) 19:04:52 ID:vxjGg7V0O
やっぱまとめ欲しいな…

126氏乙!!
754CC名無したん:2006/04/09(日) 00:45:12 ID:tcsT3R310
とりあえず1の過去ログが読めない人のために、もう一度貼っておく。
ttp://makimo.to/2ch/comic_sakura/1019/1019101668.html
755CC名無したん:2006/04/12(水) 23:58:34 ID:P76zFBoLO
>>754優しいな。
756CC名無したん:2006/04/14(金) 00:38:57 ID:Ib7C0Ywi0
とりあえず保守
757大道寺知世 ◆wkmjGKXoHE :2006/04/17(月) 16:57:34 ID:P6CLsMrA0
>>748
リトルのカードで小さくされた状態で桜ちゃんに手を握って戴くのですか?
勿論握って頂きたいです!
できれば。。。握って頂くだけでなく桜ちゃんの肩に乗ってみたいです!
あぁ・・・大きな桜ちゃんを私のビデオで撮影・・
何て素晴らしいことなんでしょう?!
想像しただけで素敵な気分になってきますわぁーw
758CC名無したん:2006/04/20(木) 08:15:58 ID:WsvkbAsbO
アゲー!щ(゚∀゚щ)
759CC名無したん:2006/04/21(金) 01:28:48 ID:nw7YtRte0
126氏はまだかな?
760CC名無したん:2006/04/22(土) 00:05:00 ID:FjL1O23JO
続き読みてぇ〜
ガクガク(((*´∀`)))ブルブル
761CC名無したん:2006/04/24(月) 06:38:19 ID:G93u3w6/O
皆さんここは気長に待ちましょう
762CC名無したん:2006/04/25(火) 23:22:38 ID:AANwXvLkO
待斬内蔵!
763CC名無したん:2006/04/26(水) 17:06:17 ID:RyW86TeCO
126氏 今日初めて見て驚きのクオリティ
私はBS時代からのファンで桜さんの最後のライブ 天国への階段 経験者です
再放送が始まり、さくらを見る人も増えるでしょうし、このスレがもっと人気になるといいですね
では貴方の降臨を待っています。長文すまん
764CC名無したん:2006/04/28(金) 17:53:07 ID:YFVpxvSAO
あがれあがれ〜
765CC名無したん:2006/04/29(土) 00:03:14 ID:r2G5tS1o0
766CC名無したん:2006/04/29(土) 00:11:03 ID:RK33z9Ms0

さくらたんの水玉パンツ(*´Д`)ハァハァ
http://netidol.jp/sakura/
767126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/01(月) 02:02:53 ID:oHJt3Ght0
みんなが食べ始めると、あたしは我慢しきれなくなって聞いた。
「龍平、龍平がファイトのカードさんを助けてくれったって、ほんとう?」
「うん、ほんとう」
けれども、答えたのは、龍平じゃなくてママだった。龍平は少し困ったような顔をしている。
「ぼくは、助けたというより・・・」
「助かる可能性が出てきた、ということだ」
龍平のことばをさえぎって答えたのは、パパだった。
「それじゃ、まだ、だいじょうぶじゃないの?」
あたしがあわてて聞くと、次にしゃべったのはケロちゃんだった。
「すみれ、落ち着いてよう聞いてや。龍平がやったんは、カードの魔力がこれ以上消えなくするための
方法を見つけ出したことなんや」
「それって、ファイトさんが元気になれるわけじゃないってこと?!」
「・・・確かに今のままでは、前のように元気になるんは難しいかもしれんな」
あたしは、ことばが出ない。それじゃ、ファイトさんはいつまでもあのまま・・・?
「でもね、すみれちゃん。龍くんのおかげで、ファイトのカードさんが消えることはなくなった。
それは確かなんだよ」
「そうだ。それに、主(あるじ)のいないカードの魔力の消耗を止めることは、さくらも、俺も、
母上も、世界中のどんな魔術師もできないことだったんだ」
「小僧のいうとおりや。ただひとり、クロウを除いてはな」

あたしは考えた。龍平がファイトさんが消えなくてすむ方法を見つけてくれた。
それは、とてもすごいことらしい。でもでも、それはただ消えなくてすむだけなんだ。
ファイトさんはずっとあのままで、もう、前のように戻るわけじゃないんだ。
768126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/01(月) 02:06:17 ID:oHJt3Ght0
あたしが考えこんでいると、ケロちゃんが
「すみれ、カードのことが心配なのはようわかる。けどな、龍平のおかげで、消えることは絶対
なくなったんや」
「でもでも・・・それじゃ・・・」
「そうや、それだけじゃあかん。けどな、龍平がカードが消えんですむ方法を見つけたんは、
たった一晩や。たった一晩で、クロウが書いた本に、その方法が書いてあるんを見つけ出したんや」
「・・・えっ?」
あたしは驚いて、龍平を見た。龍平は、なぜか、少し恥ずかしそうな顔をしている。
「お姉ちゃんが寝た後、クロウさんの本に、カードを初めて作ったころのことが書いてあるのを
思い出したんだ。そこで、その部分を読み直したら、魔方陣の書き方が書いてあって、そこをパパに
読んでもらったんだ」
「驚いたよ。龍平が言うとおり、カードの魔力を保存する魔方陣の書き方が隠されていた。
俺も若いころから、そこの部分は何回も読んでいたんだが、魔方陣の書き方が書いてあるなんて、
ぜんぜん気が付かなかった」
「ほんとう、龍くん、すごいわ」
ママがうれしそうに言うと、龍平は顔を赤くした。あたしも、
「ありがとう、龍平。ほんとうにありがとう」
「だから、すみれ、安心しぃや。たった一晩、1冊の本を調べただけで見つかったんや。
小僧の実家にはクロウの書いた本がぎょうさんある」
「そっか、他のクロウさんの本を調べれば」
ケロちゃんは、うん、とうなずいて
「そうや、きっと、カードを元気にする方法が見つかるはずや!」
769126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/01(月) 02:07:35 ID:oHJt3Ght0
「ただね、すみれちゃん、ちょっと問題があるの」
「ほぇ?」
あたしはママの顔を見た。
「ファイトさんが消えないようにするには、龍くんが見つけた魔方陣を書いて、その中にカードを
置くんだけど、その魔方陣ががちょっと大きいの」
「大きいって、どのぐらい?」
「直径・・・200メートルぐらい」
「ほぇーっ!」
あたしは驚いた。そんな大きな魔方陣、おうちに書く場所がないよ!
でもでも、その魔方陣を書かないとファイトのカードさんが消えちゃう!
あたしがあわてていると、ママはくすって笑って
「心配ないわ。ね、小狼くん」
「ああ。母上にお願いして、それだけの場所はもう確保した」
「おばあちゃんに・・・ってことは?」
「そうだ。香港だ。もうそろそろ、魔方陣を書き始めているだろう」
「ほぇーっ!!」
あまりの急展開に、あたしは、ただびっくりしてしまう。
「だからね、すみれちゃん。しばらく、ファイトさんとお別れしなくちゃいけないの。
それに、今日中に魔方陣に置いてあげないといけないみたいだから、今日中にファイトさんを
香港まで連れて行ってあげなきゃいけないし」
「あたし、行く! あたしがファイトさんを魔方陣のところまで連れて行く!」
あたしが思わずそう言うと、パパが、
「残念ながら、すみれでは、だめだ」

ど、どうして?
770S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2006/05/01(月) 23:51:40 ID:mGGZzFnI0
>>767-769
久々に126たんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!!
そしてGJ!
771CC名無したん:2006/05/03(水) 14:29:33 ID:0cRRlAfYO
ひっさびさに126氏キタ─(#゚∀゚)・ω・)゚Д゚)´∀`)・∀・) ̄- ̄)´_ゝ`)-_-)゚∋゚)´Д`)'-')──!!!展開気になる〜!!
772CC名無したん:2006/05/04(木) 20:28:55 ID:TxRrbn9M0
乙です、126氏。
773CC名無したん:2006/05/04(木) 21:00:38 ID:4xsgyHMd0
>>772
> 乙です、126氏。
上げんなよ
また切れるやつが出てくるぞ
774CC名無したん:2006/05/05(金) 01:36:28 ID:K6WaAFcL0
>>773
sageてたつもりだった・・・orz
775CC名無したん:2006/05/05(金) 11:40:05 ID:dROBqASs0
126氏、お久しぶりです!!
GJです!!!
776CC名無したん:2006/05/07(日) 14:10:45 ID:r+ag77gX0
126さんすっごくイイ!
ツバサなんかよりすっごくいい
これ漫画にしてほしいなぁ〜
777CC名無したん:2006/05/07(日) 20:02:27 ID:dthFf9LqO
>>773
安心しる。今ではすっかり心の広い穏やかな住人達になった。
778CC名無したん:2006/05/10(水) 17:05:18 ID:io8GzChR0
ところですみれが魔法を発動するさいにでる魔方陣って、さくらの魔方陣?
それともクロウの?
でもすみれの場合は『光の力』だから全く別物?
誰か〜
779CC名無したん:2006/05/17(水) 12:58:15 ID:JP7an19NO
補習。
780奈美:2006/05/21(日) 19:14:04 ID:HvdlUwHI0
storyがとっても楽しかったです。次は?書き込むのか分かりませんが、今度はもっと面白くなっている事を楽しみにしています。
781CC名無したん:2006/05/21(日) 20:18:18 ID:f5zyU3Yv0
>>780
> storyがとっても楽しかったです。次は?書き込むのか分かりませんが、今度はもっと面白くなっている事を楽しみにしています。
>

どちらの国の方ですか?国際色豊かなスレですね。
782CC名無したん:2006/05/22(月) 21:09:24 ID:8IL3aqUn0
ahaaaaaaa
783CC名無したん:2006/05/27(土) 00:02:26 ID:4yZphzHi0
>>778
「闇の力」が月よりって聞いたことが・・
なら太陽メインのデザインの魔法陣では?
784CC名無したん:2006/05/27(土) 17:30:43 ID:4yZphzHi0
真ん中に太陽の図柄で左右に小さい月と星の図柄とか>魔方陣
785126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/28(日) 13:07:45 ID:gRdhAu3A0
>>778
⌒*((・▽・))*⌒「すみれちゃんの魔方陣は、ベルカ式やで」

¶「No kidding!!」 
786126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/28(日) 13:08:55 ID:gRdhAu3A0
「すみれ、パスポート持ってないんやろ? そやったら、香港行くんは無理な話や」

ずざーっ!(←すみれたちがコケる音)

「ケロちゃん!」
あたしは、おでこに付いたばんそうこうをはがしながら言った。
「そ、そーゆー問題で言ったんじゃない」
パパも立ち上がりながら言う。
「そうよ! だいたい、パスポートを持っていなかったら、あたし、おばあちゃんちに遊びに
行けないじゃない!」
「あ・・・そーやったなぁ」

ケロちゃんのリアクションにあたしたちは脱力する。

「と、とにかく、すみれではだめなのは、別の問題があるんだ」
「そうなの。残念だけど、すみれちゃんがファイトさんを香港まで連れて行くわけにいかないのよ」
「ほぇ?」

あたしはママの顔を見た。ママは、

「けさも言ったでしょ。今のファイトさんは、外から魔力の影響を受けるのが、一番だめなの。
だから、すみれちゃんのように魔力を持った人が、ファイトさんを連れて行くのはだめなんだよ」
「そ、それじゃ・・・」

あたしだけでなく、ママもパパもファイトさんを香港に連れて行くことができない。

どうしたら、いいんだろう。
787126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/28(日) 13:09:54 ID:gRdhAu3A0
「でも、心配しなくてもいいのよ。ね、小狼くん」
ママは、にっこり笑って、パパを見る。パパは少し顔を赤らめて、
「あ、ああ。もう、手は打ってある。だから、すみれは心配しないで学校に行きなさい」
「あ、もう、こんな時間だわ。すみれちゃん、いつまでもおしゃべりしないで、朝ごはんを食べないと、
学校に遅れちゃうよ」
「う、うん」

あたしは、ママに言われて朝ごはんを食べ始める。

「それから・・・龍くんは、だいじょうぶ?」
「え?」
「きのうは、クロウさんの本を調べていて寝ていないんでしょう? 無理しないで、きょうは
学校を休んだら?」
「だいじょうぶだよ」
龍平は、少し大きな声で答えた。
「自分でもわからないんだけど、ぜんぜん、眠くないんだ。だから、学校に行くよ」
「ほんとう?」
ママが確かめると
「ほんとうだよ」
「さくら、龍平もああ言っているし、いいじゃないか。龍平、学校で調子が悪くなったら、
ちゃんと先生に言うんだぞ」
「うん」
パパにそう答えると、龍平も朝ごはんを食べ始めた。
788126 ◆GUY03yKpmQ :2006/05/28(日) 13:11:45 ID:gRdhAu3A0
「行ってきまーす!」

あたしと龍平はおうちを出た。

「おねえちゃん」
「なに?」
「おねえちゃん、元気そうだ」
「そう、そうかもね」

龍平の言うとおりだ。あたしは元気。それは、きっと、みんなのおかげ。
ファイトさんとあたしのために、みんな、心配してくれた。
ママも、パパも、ケロちゃんも、龍平も。
そして、ファイトさんは消えなくてもよくなった。
ファイトさんが元のように戻るには、どうすればいいのかわからないけれど、
それに、あたしに何ができるのかもわからないけれど、
でもでも、あたしは落ちこんじゃいけないんだ。
だから、あたしは元気でいよう。ファイトさんのためにも、みんなのためにも。

「龍平」
「なに?」
「ありがとう」

あたしは、龍平にそう言うと、学校に向かって走り出した。
789CC名無したん:2006/05/28(日) 15:14:06 ID:7f0EYb+N0
わーい新作乙です。
ところで「ベルカ式」ってどんなんです?<by.素人
790CC名無したん:2006/05/28(日) 19:47:15 ID:zAyrXuKo0
126さん乙です。
アームドデバイスでクロウカードをぶん殴って捕獲するすみれ…。

>>789
ベルカ式
http://nanoha.julynet.jp/?%A5%D9%A5%EB%A5%AB%BC%B0
簡単に言うと「魔法少女リリカルなのはA's」に登場する
魔法の方式の一つ。
791CC名無したん:2006/05/29(月) 22:58:06 ID:GvuhuSPuO
上げ!(∩・∀・)∩
792CC名無したん:2006/05/30(火) 23:07:00 ID:IbXgkGwrO
126さん、乙です。
影ながら応援してます。頑張って下さい!
793CC名無したん:2006/05/31(水) 23:08:52 ID:wpsVbBw10
衛くん、小狼になるかエリオルになるか・・・・
794CC名無したん:2006/06/01(木) 19:04:55 ID:qwUTIF+k0
126氏、乙です!
すみれちゃんは幸せ者ですねえ。こんないい人たちに囲まれて。

>>785
>>790
この発想はなかった
795CC名無したん:2006/06/02(金) 10:16:51 ID:bB6bvD+m0
126様、いつも楽しく見させていただいております。これからもがんばってください。
796CC名無したん:2006/06/03(土) 12:00:14 ID:ssw9s34/0
               r'゚'=、          
               / ̄`''''"'x、        
          ,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_  
      __,,/    i!        i, ̄\ ` 、     _  
  __x-='"    |   /ヽ      /・l, l,   \ ヽ .   | 
 /(        1  i・ ノ       く、ノ |    i  i,   '!
 | i,        {,      ニ  ,    .|    |  i,.   '
 .l,  i,        }   人   ノヽ   |    {   {   
  },  '、       T`'''i,  `ー"  \__,/     .}   |   
  .} , .,'、       },  `ー--ー'''" /       }   i,
  | ,i_,iJ        `x,    _,,.x="       .|   ,}
  `"            `ー'"          iiJi_,ノ


気を付けろすみれ!
新手のクロウカードだッ!
797アイキャツチ:2006/06/06(火) 23:09:28 ID:b8KgIvml0



ちゃーーちゃららら・・
     ┌──────┐  
     | r-, ' ⌒ ^⌒ヽ、|   
     │L_〉 γ~⌒ ヘ 〉.|   
     │/〈  / 从从) )|   
  (( |く/. i | | l  l | .|   ))
     │(ヽ`从ハ~ ワノ).|   
     │(ニ((lつ 卯. lつ |   
     └──────┘

ちゃっ、ちゃっ、ちゃっちゃ



798CC名無したん:2006/06/10(土) 11:51:40 ID:zS7iunAU0
ほす
799126 ◆GUY03yKpmQ :2006/06/12(月) 01:22:47 ID:fDCv2cu30
「おはよー!」
あたしが教室に入ると、知美ちゃんがまっさきに駆け寄ってきた。
「すみれちゃん、だいじょうぶですの?」
聞くと、きのうのペンギン公園でのこと、ファイトさんが消えそうになったことをママから
聞いていたようだ。あたしは、今までのことを話すと、
「そうでしたの。母も心配しておりました。でも、よかったですわ。ファイトさんが消えずにすんで」
「うん。それも、ママやパパ、ケロちゃんに龍平のおかげだよ」
「ええ」
知美ちゃんはにっこりと笑った。
「それは、ほんとうにすばらしいですわ」

「おはよう・・・」
「衛(ウェイ)くん!」
衛くんの声を聞いて、あたしはふり返った。衛くんがとぼとぼと教室に入ってくる。
「衛くん、だいじょうぶ?」
「う、うん」
衛くんの返事ははっきりしない。
「ほんとうにだいじょうぶ?」
「う、うん」
「ほんとうに、ほんとうにだいじょうぶ?」
「う、うん」
「よかったぁー!」
ほっとするあたしを、衛くんはぽかんと見つめている。
「あ、それから、ありがとう」
「え?」
「きのう、ペンギン公園でファイトさん・・・じゃなかった、あの女拳闘家から助けてくれて。
あのとき、衛くんがいなかったらあたし」
「でも、ぼく、負けたから」
「でもでも!」
800126 ◆GUY03yKpmQ :2006/06/12(月) 01:24:12 ID:fDCv2cu30
夢中になってしゃべるすみれを見つめながら、衛は不思議に思っていた。

(木之本さん、どうして元気なんだろう?カードはあのまま消えてしまったはずなのに?)

♪♪♪・・・

そのとき、衛のケータイから着メロが鳴った。衛はケータイをチェックすると

「おばあちゃんからだ。ごめん、木之本さん、あとでね」

衛は教室から廊下に出た。人目のない所を探して、ケータイを開く。

「もしもし、エドワード」

張(チャン)の声だ。

「うん。朝からなに?」
「ゴールデンドーンの情報解析部から連絡です。香港島の一部で不思議な現象が起きているとのことです」
「不思議な現象って、なにが起きたの?」
「それが・・・彼らでは結論が出ないそうで・・・今、画像を転送します」

衛のケータイからホログラムが浮かび上がる。

「これは?」
「ゴールデンドーンの衛星からの画像です」
「モザイクのようなものがかかっている」
「ええ。魔力によるジャミングされているようです」

衛は画像を見て、しばらく考えこんだ。
801126 ◆GUY03yKpmQ :2006/06/12(月) 01:26:02 ID:fDCv2cu30
「地図を重ねてくれないか?」
「はい」

ホログラムのモザイク画像に地図が重なる。

「この場所は?」
「香港島の南部です」
「地図によると李家の土地だね。拡大して・・・あ、もう地図は消してもいいよ」

しばらくホログラムを見つめる衛。まもなく、

「そうか、これは魔方陣だ」
「え?」
「クロウ・リードの本に書かれている魔方陣だよ。この魔方陣を使えば、カードは消えずにすむ。
そうか、それで、木之本さん、あんなに元気なんだ」

納得する衛。そして、その表情が明るくなっていく。

「エドワード?」
「うん?」
「ゴールデンドーンには、なんと報告を?」
「心配することはないよ。ゴールデンドーンには無害だと伝えて。あの消えかけているクロウ・カードを
保存するための魔方陣だ。攻撃的なものではない」
「そうですか。では、そのように伝えます。でも、誰がそのようなものを?」
「きっと、龍平くんだろう」
「どうしてそう思うのですか?」
「それは・・・」
802CC名無したん:2006/06/12(月) 09:39:07 ID:Runht2e/O
126氏降臨!!ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
乙!!!
803CC名無したん:2006/06/13(火) 20:57:56 ID:adMqn2bjO
乙!
804CC名無したん:2006/06/14(水) 20:28:10 ID:ZPODlYyS0
衛「おばあちゃんが言っていた。
 男がやっていはいけないことが2つある。
 女の子を泣かせることと食べ物を粗末にすることだ。
 知美を殴って泣かせたりハンバーグ作りに失敗して捨てた龍平は最低だってな。」
805CC名無したん:2006/06/16(金) 19:27:15 ID:+VMVtqznO
乙。126氏、いつもながら最高です。
806CC名無したん:2006/06/18(日) 10:55:46 ID:zS5c4XRv0
乙!
807CC名無したん:2006/06/21(水) 23:04:15 ID:6pqUrNFs0
初めてここ来たけど・・・・結婚しても「小狼くん」なのかサクラさんw(違和感ないけどね)
808CC名無したん:2006/06/26(月) 07:07:20 ID:4khm9fFRO
落ちちゃう前に、html化しないといけないよね、ここも。せっかくの超良作
809CC名無したん:2006/06/30(金) 01:28:09 ID:lHvaLaR50
810126 ◆GUY03yKpmQ :2006/07/03(月) 05:07:33 ID:iezoMSB00
「それは、きっと龍平が闇の力の持ち主やからな」
ケルベロスの答えに、小狼は納得してうなずいた。
「そうだな。持てる力の種類によって、魔力の感じ方が変わってくる。クロウは闇の力の持ち主
だったから、龍平がクロウの書いた魔法陣に気が付くのは当然かもしれないな」
「いや、それだけでないかもしれん」
「え?」
ケルベロスは、小狼にはすぐに答えないで、スプーンをかき回した。
「クロウはよう言っとった。この世に偶然なんかない」
「あるのは・・・必然だけ」
「そうや。さくらカードのときも、自分の生まれ変わりを使うことまで考えていたんや。今回のことも」
「クロウは、あの本を龍平が読むことをわかっていた?」
「かもしれん」
つぶやくように言うと、ケルベロスはコーヒーをスプーンからすすり出した。
「ケルベロスはなにか知っていないか?」
「なにをや?」
「すみれたちとカードのことで、クロウが何かしていたとか」
「あー知らん、知らん」
ケルベロスは、そっけなく首を横に振る。
「さくらのときもなーんも知らされておらんかったんや。小僧も聞いたんやろ? エリオルにも」
小狼はだまってうなずいた。
すみれがカードを集めるようになってすぐ、さくらと小狼はエリオルに連絡をとっていた。
そして一連のカードについて何か知っていないかと聞くと、彼は、こう答えたのだ。

「すみれさんがこれから集めるであろうカードを作ったいきさつは覚えています。
けれど、さくらさんのカードについてはあれだけ準備していたにも関わらず、すみれさんが集めている
カードについて何か準備をしたという記憶は、私にまったく受け継がれていません」
811126 ◆GUY03yKpmQ :2006/07/03(月) 05:08:51 ID:iezoMSB00
「小狼くーん」

さくらが、廊下をぱたぱたと走ってくる。

「どうだった?」
「うん、今、飛行機が出発するところだって。タキシングに入ったから、電話、切られちゃった」
「そうか。この時間なら、予定どおりだな」
「うん」

さくらがにっこり笑う。

「だいじょうぶだよ。今日中には、ファイトさんを香港に連れて行けるよ」

さくらの笑顔につられるように、小狼とケルベロスの表情も明るくなる。

そのころ、学校では衛と張の会話が終わりに近づいていた。

「なるほど。龍平くんの力は、クロウ・リードと同じ闇の力なんですね」
「うん。ファイトのカードの件については、これでいちおう終わりだ」
「すみれさんの様子はどうですか?」
「元気だよ」
「それは良かったですね。私はすみれさんが落ち込んでいるとばかり」
「落ち込んでいられないよ。だって、もう、次のカードが発動してるからね」
812CC名無したん:2006/07/03(月) 14:15:11 ID:Kdqy/w5GO
期待アゲ
813CC名無したん:2006/07/04(火) 02:27:13 ID:tjJGDNkRO
クロウは太陽と月が象徴だから光と闇の両方の力じゃないの?
814CC名無したん:2006/07/04(火) 08:57:44 ID:6hFQGrEQ0
ttp://ag5.net/~tsubasa/に居たやつらが
ttp://free2.nazca.co.jp/mk13/clampclamp/
というところに居て前の管理人を罵倒してた

酷いやつらです


あとこいつら昇進目当てです
それは別にいいのか?


そうですか
すみません
815CC名無したん:2006/07/04(火) 14:00:03 ID:OWx4uwvc0
>>814
おまえ目障りだから出てけ
816CC名無したん:2006/07/09(日) 22:06:54 ID:xNrn5t34O
126氏
乙です。
817CC名無したん :2006/07/12(水) 21:51:46 ID:pXsAU0sb0
818CC名無したん:2006/07/17(月) 08:46:33 ID:/rTKKDAfO
あげとこう
819CC名無したん:2006/07/22(土) 19:48:24 ID:G/tUmfg30
820CC名無したん:2006/07/26(水) 20:17:53 ID:XmoMUtH9O
保守党
821CC名無したん:2006/07/26(水) 22:41:11 ID:rSSPvqCN0
「・・・ダブルベット、一人で寝るのは寂しいよ・・」
822CC名無したん:2006/07/30(日) 15:03:42 ID:vEBKeqLf0
独り言を呟き、「ぐっ」と手足を伸ばしてみるが、端にとどかない

灯りを消した部屋でヒトリ・・・

ずっと昔、小学生のころ、「闇」に囚われた時の事をおもいだす・・
823CC名無したん:2006/08/02(水) 02:02:04 ID:cdjoatsk0
824CC名無したん:2006/08/03(木) 14:16:14 ID:iVrJgT4N0
>>821
萌えた
825CC名無したん:2006/08/08(火) 00:42:43 ID:AgJvVh2zO
捕手。続きに期待。
826CC名無したん:2006/08/10(木) 16:56:32 ID:ElZ7Wz4h0
827CC名無したん:2006/08/10(木) 19:20:28 ID:ODt1ZySP0
やっぱ、作者は1スレ目からの人ですか?
時間掛けて良く頑張ってるね すげーな
828単なる保守:2006/08/12(土) 16:29:25 ID:oRlUa/uM0
そんな暗い部屋の天窓から見える月明かりが眩しく思える・・

(あのころは、いつも一緒にいた気がする・・・)

何度目か寝返りをうった後、ムクリと上半身を起こした

小学生の頃は、こんな時、奇妙な同居人(?)がこれまた奇妙な関西弁で
心配の声を掛けてくれた、今は娘の部屋の住人。

辛い時の癖、「きゅ」っと自分を抱きしめる・・

(・・・わたし・・こどもみたい。)

強い魔力の影響で年齢より遥かに若く見えるが、これでも二人の子持ちで、
母親譲りのやや幼さを残す顔つきだが、月明かりでわずかに透けた夜着は女性らしい
ラインを強調する。

そんな彼女をみつめる二つの瞳があった・・
829CC名無したん:2006/08/14(月) 12:44:01 ID:Wpi2ta5r0
830CC名無したん:2006/08/14(月) 16:51:08 ID:DqYmuzwVO
>>828の続き
さくらは石になった
831CC名無したん:2006/08/14(月) 17:43:01 ID:9ZFAjzHnO
Your Sakura is now STONED!

…そういや昔、STONEDウイルスなんてのがあったな。
ごめん、スレ違い。
832CC名無したん:2006/08/14(月) 20:55:44 ID:0eq+TqvL0
【コミケ】ヌードキャラのコスプレで逮捕【裸の女】
 “オタクの祭典”と呼ばれる同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ)が
11日、東京・有明の東京ビッグサイトで始まった。お気に入りのアニメのキャラクターの
衣装を楽しむ若者のなかに、殆ど衣装をまとわない姿で歩く女性に警備員が注意をしたところ、
それを無視して逃走したので、コススペース(コスプレが集まる場所)を出たところで
警察に取り押さえられた。女性曰く、殆ど裸なのがそのアニメのキャラクターなのだそうだ。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/editorial/1155320660/
833CC名無したん:2006/08/15(火) 00:30:40 ID:h5B8v9bB0
834CC名無したん:2006/08/15(火) 01:32:18 ID:BGDX1Czd0
過去スレ見ましたよ。年齢の設定としては
さくらたん30歳超えてるんですね。
835CC名無したん:2006/08/15(火) 07:45:12 ID:dk1e8gFAO
外見は撫子さんみたいなのかな?まだお肌の心配は要らないか。
836CC名無したん:2006/08/15(火) 20:06:12 ID:QsH83V9e0
さくらは石になった、がオチとはまさに保守
837CC名無したん:2006/08/15(火) 20:55:50 ID:BWO4YFSn0
>>835
見てみたいですよね。各キャラの外見。
838CC名無したん:2006/08/15(火) 22:52:35 ID:gLLxUrmlO
>>837
想像でいいなら描こうか?
839CC名無したん:2006/08/15(火) 23:09:46 ID:yP5cFCA90
>>838
お願いします。
840CC名無したん:2006/08/16(水) 00:29:06 ID:LjLBt1bS0
やっぱまとめが必要かねぇ、一年ぐらい前に編集しようと思ったら20話近くあって挫折した。
もう30ぐらいいってんじゃないかね。
841CC名無したん:2006/08/16(水) 13:38:17 ID:AG5ockF0O
わぉ
842CC名無したん:2006/08/16(水) 15:45:55 ID:cx0Bc5sh0
最速でも18で結婚だから30位でOKだね・・・ん?まさか

「怒)計算合わねーぞ、怪獣!」
「ほ、ほえ?・・あっあたし算数苦手だから(汗」

・・・とか?
843CC名無したん:2006/08/16(水) 16:07:07 ID:f2sHIH7z0
ここの設定じゃ魔力次第で何歳にでもなれるみたいだから
1番いい歳のままなんじゃない
844CC名無したん:2006/08/16(水) 16:09:16 ID:b1PMkt170
  
845CC名無したん:2006/08/16(水) 19:07:24 ID:AG5ockF0O
なるほど
846CC名無したん:2006/08/16(水) 19:08:48 ID:nwd82UhM0
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。
 
■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
理由1:放映から5年以上経ち過疎化が進んでいる
理由2:過疎化対策のため他の萌えアニメの受け入れにも積極的
理由3:5年前に立てられたスレがいくつも残っている
理由4:ガノタやエヴァ厨に比べて抵抗が弱い
理由5:同じサーバーなのでスレッド移転が容易
 
■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成
847CC名無したん:2006/08/16(水) 20:27:06 ID:JWT/Juur0 BE:548327366-2BP(8)
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
        /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
       /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::ヽ
       l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ::::.ヽ
       | ::i::ル{レ'     ●` li!: ト、:::.',   ,へ/)   めがっさ
       ヽ:i: i "●    .⊂⊃: |ノ::::.l /\  `>     にょろにょろ
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     /7`'、|::|l:ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::l  __,,..-‐'  ) )   めがっさ
     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
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848CC名無したん:2006/08/16(水) 20:28:06 ID:dKe0/iVa0
ハルヒってなんなの・・・
849CC名無したん:2006/08/16(水) 20:31:42 ID:3MDG8gWg0
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

【荒らし・突撃】CCさくら板自治スレ3【対策本部】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1155718424/

             __ __ _
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       / ` /  /´-‐ァー-ヽ \
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■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。

■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
850CC名無したん:2006/08/16(水) 20:33:58 ID:JWT/Juur0 BE:959572679-2BP(8)
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851CC名無したん:2006/08/16(水) 20:35:34 ID:M4++5Hts0
>>850

AAコピペマジやめてくれ。
おれらのすみれスレをなんだと思ってるんだ!!!
ハルヒ厨!
852CC名無したん:2006/08/16(水) 20:37:32 ID:Tun2gjE90
とりあえずスレ保守はsageで。>ALL

248 名前:CC名無したん[sage] 投稿日:2006/08/16(水) 20:29:28 ID:ioTUhfjE0
やばいです。スミレスレにも進行が始まったようです。

257 名前:非常事態宣言 ◆vLFa1Zm.AI [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 20:34:07 ID:HjzN7ttKO
>>248
大至急、何らかの措置を要請しましょう
すみれスレはさくら板の最重要スレの一つです、1000行くまでには時間がありますので
何とか死守しましょう。
歴史スレの無念を晴らすぞ
853CC名無したん:2006/08/16(水) 20:37:36 ID:JWT/Juur0 BE:121850742-2BP(8)
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854ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 20:37:55 ID:8/7nCGVs0
さくら住人にハルヒを非難する権利など無い!
なぜなら自分達が通ってきた道だからだ!
自分達がどうやってこの板を手に入れたか思い出せ!!

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    l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._    /.:/::::/l::;!
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855CC名無したん:2006/08/16(水) 20:39:09 ID:Tun2gjE90
>>854
なにそのむちゃくちゃな理論・・・

ハルヒ厨はこんなやるたばっかなのかかよ。

ここはさくら板。過去がどうとか、歴史とか関係ないだろ。
856CC名無したん:2006/08/16(水) 20:39:23 ID:JWT/Juur0 BE:182775762-2BP(8)
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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857CC名無したん:2006/08/16(水) 20:40:45 ID:U5pssRB50
>>855
黙れ。話通じる相手と思ってんのか
お前の行為がスレ埋めてるんだぞ
858CC名無したん:2006/08/16(水) 20:42:13 ID:Tun2gjE90
>>857
そうやって煽りレスだけの単発IDカキコしてるあんたもハルヒ厨だろ・・・ orz

スレ住民の振りすんな、頼むから
859CC名無したん:2006/08/16(水) 20:42:36 ID:JWT/Juur0 BE:746334277-2BP(8)
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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860CC名無したん:2006/08/16(水) 20:43:05 ID:OSmi4lpZ0
自治スレから誘導されて来ました。
861CC名無したん:2006/08/16(水) 20:45:00 ID:U5pssRB50
>>858
何故そこまで人間不信に陥るんだ
余計過激になっちまうってことだよ
862CC名無したん:2006/08/16(水) 20:45:00 ID:UEQYwq9q0
本丸はここですか?
863CC名無したん:2006/08/16(水) 20:45:29 ID:q/A7/9pZ0
VIPは2chの韓国

ニダのかわりに語尾にぉ(キメェwww
反論できなくなると火病ってAA貼り
やたら他の板にちょっかいをだす
謝罪を求めるために荒らす←意味ワカランw
性犯罪を実況する(姉の、妹の)
論破されたりするとすぐ自殺するとか言い出す
864CC名無したん:2006/08/16(水) 20:47:22 ID:AIXVdudU0
>>862
は?
VIPに帰れよゴミ
865CC名無したん:2006/08/16(水) 20:47:40 ID:c5tRXan10
VIPPER煽るのもやめれ

1) とりあえず埋まる前に次スレ (part3)立てる
2) 避難所に立てる

どうするの?
866CC名無したん:2006/08/16(水) 20:48:01 ID:JWT/Juur0 BE:121850742-2BP(8)
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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867CC名無したん:2006/08/16(水) 20:48:32 ID:AIXVdudU0
>>852
こういうこと書くからここまで荒らされるんだよ
自治厨はゴミ以外の何者でもないな
868CC名無したん:2006/08/16(水) 20:49:31 ID:4sb+GaEt0
>>864
ぶっちゃけ月厨だろ
ハルヒ信者に煽られてマジギレしてたし

VIPPERと月厨の混合部隊だな
869CC名無したん:2006/08/16(水) 20:50:18 ID:JWT/Juur0 BE:487401784-2BP(8)
★★次の埋め立てスレはここです★★
★★1000めざしてがんばれ〜!!★★
870CC名無したん:2006/08/16(水) 20:51:33 ID:pFxkHdaH0
>>869

ちょっwwwwおまwwww

871CC名無したん:2006/08/16(水) 20:51:50 ID:JWT/Juur0 BE:365551946-2BP(8)
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
    ``  rく___  /`l.  O     | `"'-、__L/
        >、______7 ,く____ハ     〉
        `ー‐' //  i `"''‐'"´ハ
          rく /        /」
          >、>、   i     i_〉
         (ヽ、,.へ、___|________,./
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872CC名無したん:2006/08/16(水) 20:53:39 ID:0JnNYqmW0
>>869

連投のタイマー待ってる間に、
他の板で「ハルヒ板をつくろうのコピペ」とか
「埋め立てスレのURL」をコピペしたら?w
873CC名無したん:2006/08/16(水) 20:54:04 ID:nY+IxnqiO
パート3スレは板が治まってから立てた方がいいな
874CC名無したん:2006/08/16(水) 20:56:33 ID:Gt/feyKX0
>>869, >>872
そうだな。

埋め立て人のマンパワー不足。

ハルヒスレ、VIP、ニュー速、download板とかの暇そうな板から援軍が必要。
875CC名無したん:2006/08/16(水) 20:56:42 ID:JWT/Juur0 BE:548327849-2BP(8)
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
        /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
       /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::ヽ
       l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ::::.ヽ
       | ::i::ル{レ'     ●` li!: ト、:::.',   ,へ/)   めがっさ
       ヽ:i: i "●    .⊂⊃: |ノ::::.l /\  `>     にょろにょろ
        .yi ヘ⊃   ,__,   l|:: |:::::::/    `Y
     /7`'、|::|l:ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::l  __,,..-‐'  ) )   めがっさ
     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
    ``  rく___  /`l.  O     | `"'-、__L/
        >、______7 ,く____ハ     〉
        `ー‐' //  i `"''‐'"´ハ
          rく /        /」
          >、>、   i     i_〉
         (ヽ、,.へ、___|________,./
            ̄     i____,/
876CC名無したん:2006/08/16(水) 20:58:04 ID:+tVpc6oO0
だなぁ。最重要スレとか書いたら狙ってくれと言っているようなものだ。
むしろここに誘導する作戦であると考えたいくらいだな。
877CC名無したん:2006/08/16(水) 20:59:31 ID:AIXVdudU0
>>876
自治厨が悪いよな
死ねばいいのに
マジで
878CC名無したん:2006/08/16(水) 21:02:34 ID:Gt/feyKX0
>>875
           ,. -‐'''''''''''''''""¨¨¨ヽ
           (.___,,,,,,,,........ -ァァフ|
            |i i |     }! }} //|
           |l、 {    j} /,,ィ//|   あ…ありのまま 今 起こった事をはなすにょろ!
          i|: !ヾ、_____ノ/ u {:}/|
         //, '/u     ヽハ  、 ヽ    スレを見たら加速したにょろ、
         〃 {_{\    /リ| l │ i|    何者かの陰謀か暴走かかもしれないにょろ!
         レ!小l●   u ● 从 |、i|   
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   わたしも何がおきたのかわからなかったにょろ!
        /⌒ヽ__|ヘ u ゝ._)  j /⌒i !    
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│   ●とかそんなチャチなもんじゃあ 断じてなかったにょろ!
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |  めがっさ恐ろしいものの片鱗を味わったにょろ
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
879CC名無したん:2006/08/16(水) 21:07:16 ID:OX4M3omK0
煽りじゃなくほんとにハルヒはすごいと思った。

設定考えた作者は神だと思う

だけどぜーーーーーんぶみんなまるっとまとめてVIPPERが台無しにした

真のハルヒを愛するものとして許さんぜおれは
880CC名無したん:2006/08/16(水) 21:10:50 ID:rGI9SOT20
喧嘩しないでまったりいこうよ。

ハルヒのコスプレどぞ

http://x-3y.lomo.jp/still/photo/MY/09
881CC名無したん:2006/08/16(水) 21:15:59 ID:JWT/Juur0 BE:182775762-2BP(8)
   , ´,r== 、ヽ
   !くlノ_, ,ノ_)ト、
   Wリ ゚ ヮ゚ノiノ ドキドキ!!
   ノ つ⊂)
   ( リ(l|゚ . ゚ノlリ ワクワク…
   ノ∧つ⊂)
   (ノ,イ|0゚ヮ゚ノリ テカテカ!!
   ∪(0∪ ∪
    と__)__)
882CC名無したん:2006/08/16(水) 21:18:58 ID:A3xL152s0
ハルヒ「萌えキャラ院評議会の名にかけ、木之本桜議長 貴女を逮捕する!」
さくら「わたしを脅す気なの?ハルヒちゃん」
ハルヒ「萌えキャラ院が処分を下す」
さくら「萌えキャラの最高議長はこのわたしだよ!?」
ハルヒ「いや、もう違うわ」

さくら「そう、それじゃこれは反逆だよっ!!」
883CC名無したん:2006/08/16(水) 21:20:14 ID:qOT777Dr0
ゆきとさんって長門ににてね?
884ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:22:46 ID:8/7nCGVs0
荒らしの末裔どもが
荒らしを叩くなんておかしくネ?
885CC名無したん:2006/08/16(水) 21:24:28 ID:JWT/Juur0 BE:411245093-2BP(8)
   , ´,r== 、ヽ
   !くlノ_, ,ノ_)ト、
   Wリ ゚ ヮ゚ノiノ ドキドキ!!
   ノ つ⊂)
   ( リ(l|゚ . ゚ノlリ ワクワク…
   ノ∧つ⊂)
   (ノ,イ|0゚ヮ゚ノリ テカテカ!!
   ∪(0∪ ∪
    と__)__)
886CC名無したん:2006/08/16(水) 21:24:42 ID:lmBFwJBo0
>>884

なにそのむちゃくちゃな理論・・・

ハルヒ厨はこんなやるたばっかなのかかよ。

ここはさくら板。過去がどうとか、歴史とか関係ないだろ。
887CC名無したん:2006/08/16(水) 21:25:58 ID:A3xL152s0
>>884
それよりまず
言葉の使い方を勉強しなおしなさい
888CC名無したん:2006/08/16(水) 21:27:01 ID:JWT/Juur0 BE:319857473-2BP(8)
   , ´,r== 、ヽ
   !くlノ_, ,ノ_)ト、
   Wリ ゚ ヮ゚ノiノ ドキドキ!!
   ノ つ⊂)
   ( リ(l|゚ . ゚ノlリ ワクワク…
   ノ∧つ⊂)
   (ノ,イ|0゚ヮ゚ノリ テカテカ!!
   ∪(0∪ ∪
    と__)__)
889CC名無したん:2006/08/16(水) 21:27:11 ID:B+SSARhz0
涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団の活動658日目
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1155730311/
890ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:31:34 ID:8/7nCGVs0
>>886-887
言葉の勉強はしているつもりだがな。
「因果応報」とか「親の業が子に報い」とかな。
荒らし行為で独立した板が他の板と同じわけ無いだろ。
さくら住人はこんな簡単なこともわからないのか?
891CC名無したん:2006/08/16(水) 21:32:01 ID:JWT/Juur0 BE:822490496-2BP(8)
   , ´,r== 、ヽ
   !くlノ_, ,ノ_)ト、
   Wリ ゚ ヮ゚ノiノ ドキドキ!!
   ノ つ⊂)
   ( リ(l|゚ . ゚ノlリ ワクワク…
   ノ∧つ⊂)
   (ノ,イ|0゚ヮ゚ノリ テカテカ!!
   ∪(0∪ ∪
    と__)__)
892CC名無したん:2006/08/16(水) 21:32:53 ID:B+SSARhz0
>>890
いやだから荒らしが立てた板じゃないから。

というかどうでもいい。

ここはさくら板。

それ以外のスレは全て板違い。

ハルヒだろうとなんだろうと全て荒らしだから。うん。

大儀は俺らに有るの。おk?
893CC名無したん:2006/08/16(水) 21:34:28 ID:JWT/Juur0 BE:243701344-2BP(8)
ねーよばかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
894CC名無したん:2006/08/16(水) 21:35:34 ID:B+SSARhz0
コピペしかできないハルヒ厨がいきがぅってんじゃねぇ!!

論理的な反論もできないのに笑わせるな。

ここはさくら板だ。正義は我々にある。
895ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:36:01 ID:8/7nCGVs0
はぁ?お前らの歴史見てみろよ。
★さくら板の歴史★
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/963910278/

11月頃 アニメ板にてCCさくら関連のクズスレッドが乱立する
デジキャラット放映始まる
12月 アニメ板にてさくらオタとそれ以外の抗争が激化
むやみに「はにゃ〜ん」をコピペする厨房が増殖
12月18日 ひろゆき英断
さくらオタを隔離し、さくら板の設立を決定

こういった経緯があるのに、どこの口が荒らしが立てた板じゃないとかいえるわけ?
アニメ板への荒らしはよくて、さくら板の荒らしはダメなわけ?
なにそのダブルスタンダード。
896CC名無したん:2006/08/16(水) 21:36:32 ID:JWT/Juur0 BE:365551283-2BP(8)
議論?低脳に難しい話してもむだだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
897ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:38:13 ID:8/7nCGVs0
>>896議論したいのなら>>895に反論してみろよ。低脳ども。
898CC名無したん:2006/08/16(水) 21:38:25 ID:B+SSARhz0
結果でてるだろ。

・アニメ板への荒らし = アンチさくら厨の自作自演 (CCさくらファンは無罪)

・さくら板への荒らし = ハルヒ信者の荒らし (CCさくらファンは無罪)

理論的な思考もできないゆとり世代かよ、おまえらハルヒ厨は・・・
899CC名無したん:2006/08/16(水) 21:39:39 ID:qSlR5xS50
★重要★
[CCさくら板が対策すべきこと]

1) ・さくら関連の重要スレ・本スレへのコピペ爆撃によるdat落ち

2) ・さくら関連の糞スレのage保守

3) ・ハルヒ関連のスレ乱立

この3つさえとめれば何とかなる。

↓Dat落ちを死守すべき今の最重要スレ
カードキャプターすみれ さくらと小狼の子供たち 2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1073136436/


【荒らし・突撃】CCさくら板自治スレ3【対策本部】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1155718424/

101 名前:CC名無したん[] 投稿日:2006/08/16(水) 20:36:23 ID:CzKG/ZuE0
248 名前:CC名無したん[sage] 投稿日:2006/08/16(水) 20:29:28 ID:ioTUhfjE0
やばいです。スミレスレにも進行が始まったようです。

257 名前:非常事態宣言 ◆vLFa1Zm.AI [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 20:34:07 ID:HjzN7ttKO
>>248
大至急、何らかの措置を要請しましょう
すみれスレはさくら板の最重要スレの一つです、1000行くまでには時間がありますので
何とか死守しましょう。
歴史スレの無念を晴らすぞ
900CC名無したん:2006/08/16(水) 21:39:57 ID:JWT/Juur0 BE:182776043-2BP(8)
おいおいおいおいおいwwwwwwwwwwww
自分だけ「俺は無罪だ!関係ない!」ってかwwwwwwwwwww
半年ROMってろ厨房
901ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:40:08 ID:8/7nCGVs0
>>898証明出来るのかよ。お前運営使って全IPの照合と思想調査でもやったわけ?

証拠無いのに思い込みで言ってるのは話にならないよww
902ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:42:06 ID:asMSzfOd0
埋め立て
903CC名無したん:2006/08/16(水) 21:42:26 ID:qSlR5xS50
簡単な三段論法だな。

1. 爆撃・糞スレ乱立をするファンは厨房であり悪。

2. ハルヒ厨にいわせると、「アニメ板にさくらスレを乱立させたさくらファンは悪」

3. よって、「さくら板にハルヒスレを乱立させたハルヒファンは悪」

結論: 「さくら板にハルヒスレを乱立させたハルヒファンは悪」

さくら板は純粋な被害者。
904CC名無したん:2006/08/16(水) 21:44:10 ID:JWT/Juur0 BE:319858237-2BP(8)
被害者?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
アニメ板荒らした加害者が被害者wwwwwwwwwwwwwwww
ばっかじゃねえのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
905CC名無したん:2006/08/16(水) 21:44:13 ID:mRNjCgbl0
さくらファンも悪って認めないとなりたたないね
906CC名無したん:2006/08/16(水) 21:47:15 ID:2q09+Tdg0
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。

■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
理由1:放映から5年以上経ち過疎化が進んでいる
理由2:過疎化対策のため他の萌えアニメの受け入れにも積極的
理由3:5年前に立てられたスレがいくつも残っている
理由4:ガノタやエヴァ厨に比べて抵抗が弱い
理由5:同じサーバーなのでスレッド移転が容易

■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成

907ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:47:28 ID:8/7nCGVs0
さくら板はアニメ板への加害者、そしてハルヒ信者からの被害者。これは客観的状況
アニメ住人のこと考えれば純粋な被害者だの絶対正義だの口が裂けてもいえないわけ。
何でこんなさくら住人って盗人猛々しいんだ。
908ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:49:25 ID:asMSzfOd0
○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■

「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。
 
■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
 
■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成
                             みつを

○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■○△■
909CC名無したん:2006/08/16(水) 21:49:41 ID:86awwEqD0
>>907
だけどさ、板が立ってから6年も経ってるんだよ?
そんな昔のことを今更持ってくるなんてまさにチャンコロとチョン並の思考回路だろ。

っていうか板盗もうとしてるのはおまえな。カエレ
910CC名無したん:2006/08/16(水) 21:51:36 ID:3jCE8Sn40
ついでに言っとくけど
歴史がある板だから死守しようなんて
全然理由になってないぞ。

いらないゴミはさっさと清掃しようや
911ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 21:54:06 ID:8/7nCGVs0
>>909
ユダヤとアラブは2000年以上の前のことで戦争していますが何か?w

本当に反省するのならいったん閉鎖して改めて板成立の申請を出せよ
ハルヒ板など、他の競争相手との申請と一緒にな。
そこで運営が改めてさくら板が必要であると認めたら、少なくとも俺は納得する。
912CC名無したん:2006/08/16(水) 21:57:25 ID:vVstVftR0
>>911

ここはさくら板。

それ以外のスレは全て板違い。

ハルヒだろうとなんだろうと全て荒らしだから。うん。
913CC名無したん:2006/08/16(水) 22:00:30 ID:rvIGrLZE0
>>912
過去を穿り返していると言うか離れることが出来ないCCさくら板住人のほうが
もっと見苦しいぞ。
同じ事しか繰り返せない板ならいっそのこと
ハルヒ板じゃなくてもいいからさ解体編成しようじゃないか。
914CC名無したん:2006/08/16(水) 22:01:45 ID:a1/cbCLD0
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。
 
■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
理由1:放映から5年以上経ち過疎化が進んでいる
理由2:過疎化対策のため他の萌えアニメの受け入れにも積極的
理由3:5年前に立てられたスレがいくつも残っている
理由4:ガノタやエヴァ厨に比べて抵抗が弱い
理由5:同じサーバーなのでスレッド移転が容易
 
■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成
915ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:02:08 ID:8/7nCGVs0
>>912
ここのローカルルール
>ここはCCさくらをはじめとする、
>CLAMP作品&【萌え作品】についての板です。

まずこの板はCLAMP専用でもなければ、さくら専用の板では無い。

>その他のアニメに関しては1作品1スレッドでお願いします。

ハルヒでも一スレッドは認められる。
ただ人気と勢いがある上に頻繁に削除されるせいで、
その一スレッドが重複しているだけ。

>専門板がある場合や趣旨が違う場合は移動対象です。
ハルヒ専門の板が無い。よって移動できない。
また萌え話やネタがしたいだけなので、趣旨が違うわけでも無い。
916CC名無したん:2006/08/16(水) 22:02:54 ID:rvIGrLZE0
>>915

ここのローカルルール
>ここはCCさくらをはじめとする、
>CLAMP作品&【萌え作品】についての板です。

ここのローカルルール
>ここはCCさくらをはじめとする、
>CLAMP作品&【萌え作品】についての板です。

ここのローカルルール
>ここはCCさくらをはじめとする、
>CLAMP作品&【萌え作品】についての板です。

おまい天才。

よく発見したなwww
917ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:05:17 ID:8/7nCGVs0
>>916
いや、一番上に書いてあるしw
さくら住人は自分のところのローカルルールも知らなくて議論しているの?
ハルヒが萌えないとか言うなよ。それは主観だからな。
918CC名無したん:2006/08/16(水) 22:07:18 ID:3jCE8Sn40
>CLAMP作品&【萌え作品】についての板です。

これって、CCさくら板の住人の常套句
いつもこれ系の書きこみをし、逃げ道と言うか
自分達の基地害沁みた妄想書きこみを正当化しようと思わせる一言。
919CC名無したん:2006/08/16(水) 22:09:24 ID:Hk/ErCkf0
>>904, >>916

俺らはやっていい
お前らはやられてろ論理かwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おめでてー頭してんなお前www

明らかにさくら板住人に正義があるだろ。
920CC名無したん:2006/08/16(水) 22:10:27 ID:a1/cbCLD0
CCさくら板に正義なんてねえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
921CC名無したん:2006/08/16(水) 22:10:29 ID:Hk/ErCkf0
少なくとも他板への侵略なんて下劣な真似はここの住人、
っていうかハルヒ厨以外はやらないしやった事も無いよ。
一緒に考えるほうが馬鹿。とりあえずハルヒ死ね。
922CC名無したん:2006/08/16(水) 22:11:04 ID:ioTUhfjE0
一言だけ言っとく
「全力でスルー」
923CC名無したん:2006/08/16(水) 22:11:59 ID:YC4VQkPO0
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。
 
■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
理由1:放映から5年以上経ち過疎化が進んでいる
理由2:過疎化対策のため他の萌えアニメの受け入れにも積極的
理由3:5年前に立てられたスレがいくつも残っている
理由4:ガノタやエヴァ厨に比べて抵抗が弱い
理由5:同じサーバーなのでスレッド移転が容易
 
■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成
924CC名無したん:2006/08/16(水) 22:13:15 ID:angTUmcm0
★重要★
[CCさくら板が対策すべきこと]

1) 「さくら関連の重要スレ・本スレへのコピペ爆撃によるdat落ち」を防ぐ

2) 「さくら関連の糞スレのage保守」を防ぐ

3) 「ハルヒ関連のスレ乱立」を防ぐ

この3つさえとめれば何とかなる。

↓Dat落ちを死守すべき今の最重要スレ

カードキャプターすみれ さくらと小狼の子供たち 2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1073136436/

絶対に、ハルヒ厨房の思い通りにさせるな。
正義はCCさくら板にあり。荒らしから板を守れ!!
925ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:14:46 ID:8/7nCGVs0
話し合いもせず高圧的に弾圧する姿勢からは何も解決しないぞ!
さくら板は解体して出直せ!!
926関東一円お弁当殺人協会:2006/08/16(水) 22:14:47 ID:ZWSHbAbP0
     さくら板住民同志のみなさん、もちつけ
          /\
    ,   ― ' /  /
 r∞r~   \  ⌒ヽ ペタン
  |  / 从从) ))ノ )ノ ペタン
 ヽ | | l  l |〃))'∧_∧
  `wハ~ ーノ))'))(・∀・ ;)
   /  ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ
.  (O   ノ ) ̄ ̄ ̄()__   )
   )_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(

荒れてしまってますね。荒らしの書き込みは削除以外に解決策は無いので
(悲しいけど)荒らしをまともにかまってはいけません。
さくら板でマタ−リしてた同志の皆さん、このログは保存しました。
落ち着いた後、リクエストがあれば一日一話程度なら再アップしますので
これ以上荒らしの相手をするのは止めて、スルーしましょう。
荒らしの相手をすると火に油を注ぐようなものなので。
927CC名無したん:2006/08/16(水) 22:15:51 ID:YC4VQkPO0
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。
 
■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
理由1:放映から5年以上経ち過疎化が進んでいる
理由2:過疎化対策のため他の萌えアニメの受け入れにも積極的
理由3:5年前に立てられたスレがいくつも残っている
理由4:ガノタやエヴァ厨に比べて抵抗が弱い
理由5:同じサーバーなのでスレッド移転が容易
 
■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成
928CC名無したん:2006/08/16(水) 22:19:11 ID:YC4VQkPO0
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
        /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
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     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
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929CC名無したん:2006/08/16(水) 22:20:51 ID:angTUmcm0
もうあと50レスくらいしかんんだけどpart3どうするの?
930CC名無したん:2006/08/16(水) 22:26:30 ID:SfZf0ZGY0
大事な大事なアタックチャンス!
931関東一円お弁当殺人協会 :2006/08/16(水) 22:27:21 ID:ZWSHbAbP0
立ててもいいとは思います。1000レスまではいかないと思うし。
(さらに言えばまた建てればいいし)
ただ落ち着いてからの方がいいでしょうね。つまり夏休みが終わってから(笑)
とにもかくにも126氏期待してます。
932CC名無したん:2006/08/16(水) 22:27:22 ID:5mdg6JzBO
なぜ角を取らない!?
933CC名無したん:2006/08/16(水) 22:27:43 ID:5LMqF1Yl0
結構
934CC名無したん:2006/08/16(水) 22:28:06 ID:YC4VQkPO0
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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935CC名無したん:2006/08/16(水) 22:28:52 ID:jk5RuytD0
そこを取ったか!
936ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:30:38 ID:8/7nCGVs0
荒らしは放置が正解。
君たちは正しいよね。
でもそれは問題の先送りにしかならないことを自覚した方がいい。
937CC名無したん:2006/08/16(水) 22:30:51 ID:ziybBjKQ0
ハルヒどもの抵抗が無くなってきたな。

論破されたショックで埋め立てもあきらめたぽいwww
938CC名無したん:2006/08/16(水) 22:32:08 ID:YC4VQkPO0
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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939CC名無したん:2006/08/16(水) 22:35:00 ID:YdnXy+HX0
ドーカイテイオー板が欲しい
940CC名無したん:2006/08/16(水) 22:35:36 ID:YC4VQkPO0
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     /7`'、|::|l:ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::l  __,,..-‐'  ) )   めがっさ
     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
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        >、______7 ,く____ハ     〉
        `ー‐' //  i `"''‐'"´ハ
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          >、>、   i     i_〉
         (ヽ、,.へ、___|________,./
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941CC名無したん:2006/08/16(水) 22:35:45 ID:ziybBjKQ0
日付変わるまで死守すればいいみたいだから、残り60か。
ギリギリいけそうだな。
942CC名無したん:2006/08/16(水) 22:36:15 ID:WPNqcSHk0
へえ、この板面白いことになってるな。
今までさくら厨には散々痛い目に遭わせられてきたからな・・
ハルヒ厨も大概だがここは加勢してやろうじゃないか。
943CC名無したん:2006/08/16(水) 22:37:05 ID:OSmi4lpZ0
             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、          こ
             / /" `ヽ ヽ  \        の
         //, '/     ヽハ  、 ヽ    優  ス
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|  あ し  レ
         レ!小l●    ● 从 |、i|   る さ に
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  か は
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  い
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│  ?
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
944CC名無したん:2006/08/16(水) 22:37:55 ID:OpzIdA6C0
★重要★
[CCさくら板が対策すべきこと]

1) 「さくら関連の重要スレ・本スレへのコピペ爆撃によるdat落ち」を防ぐ

2) 「さくら関連の糞スレのage保守」を防ぐ

3) 「ハルヒ関連のスレ乱立」を防ぐ

この3つさえとめれば何とかなる。

↓Dat落ちを死守すべき今の最重要スレ

カードキャプターすみれ さくらと小狼の子供たち 2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1073136436/

絶対に、ハルヒ厨房の思い通りにさせるな。
正義はCCさくら板にあり。荒らしから板を守れ!!
945ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:42:05 ID:8/7nCGVs0
>>937お前らが逃げただけだろwww
何が論破だ、終わった後に出てきやがって
減らず口かよwwかっこ悪いwww
946CC名無したん:2006/08/16(水) 22:43:00 ID:OpzIdA6C0
>>945
おまえこそ、終わった後に出てきやがってw
947CC名無したん:2006/08/16(水) 22:46:54 ID:NdZE2QS60
ハルヒ厨キモいからとりあえずCCさくら側に回るか
948CC名無したん:2006/08/16(水) 22:47:11 ID:LqauhZ8u0
AAコピペのやつも消えたし、あとは「w」連発して論破された ID:8/7nCGVs0 だけ。
カワイソス
949CC名無したん:2006/08/16(水) 22:47:19 ID:QGgvPYU+O
なんかよくわからんけど
ハルヒもさくらもキモいから全員死ね
950ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:49:35 ID:8/7nCGVs0
>>948どこが論破したのか言ってみろよ。
951CC名無したん:2006/08/16(水) 22:52:33 ID:/iqxSuh30
ハルヒ厨うぜえな 俺はCCさくら側に回らせてもらう
952CC名無したん:2006/08/16(水) 22:53:48 ID:A3IHntCT0
今北産業
953CC名無したん:2006/08/16(水) 22:54:11 ID:gUR8FcJN0
ハルヒほどうざい厨はいない
954CC名無したん:2006/08/16(水) 22:54:25 ID:ZwiKzemu0
長門大好きだがハルヒ厨死ね
955CC名無したん:2006/08/16(水) 22:54:56 ID:c/STCZq90
>>1-1000
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

【荒らし・突撃】CCさくら板自治スレ3【対策本部】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1155718424/

             __ __ _
.        _ , '"´  ,. _ ___`丶、
       / ` /  /´-‐ァー-ヽ \
.      / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ     この板は立った今からハルヒ板になったわ
      / └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
     ,'  ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
    ,   '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |     元の住人はとっとと出て行きなさい
    |  l:l :!:{、| l ::|        マソハ: |:: |
    |  l:l::i个| l ::l!     l⌒ヽ′} .:}:.l:: l
    |  lハ:l::{::', ::::{、   ヽ.ノ  /.:/::.l:: l
    l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._    /.:/::::/l::;!
.     ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
.     ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/              |ヽ |     |_    「 〉
    /⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ                 ⊥ 人_  _|_    |/
   /     ヽ \\    \´ ̄`ヽ、                            O
.   l     ',  \\   \  __| \
.   |      ',   \`ヽ、  ∨n| } ト、

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。

■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
956名無しさん:2006/08/16(水) 22:55:46 ID:rcAoyjVX0
削除対象アドレス:
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1073136436/917,920,923,,925,927-928,934,936,938,940,943,945,949,950,955/

削除理由・詳細・その他:
4、投稿目的による削除対象
(議論を妨害。スレ住民を不快にさせる目的のレス)
5、掲示板・スレッドの主旨とは違う投稿
(故意にスレの成長を妨害)
6、連続投稿・重複・必然性のないAA
957CC名無したん:2006/08/16(水) 22:57:42 ID:DaRvFvW20
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。

■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
理由1:放映から5年以上経ち過疎化が進んでいる
理由2:過疎化対策のため他の萌えアニメの受け入れにも積極的
理由3:5年前に立てられたスレがいくつも残っている
理由4:ガノタやエヴァ厨に比べて抵抗が弱い
理由5:同じサーバーなのでスレッド移転が容易

■具体的侵攻作戦
1.日に30〜50スレのペースでハルヒ関連スレを立てる
(タイトルはさくら板にあるスレを参考にする)
2.アニメ板等のハルヒ関連スレにリンクして協力を呼びかける
3.圧縮を引き起こし、過疎スレをdat落ちに追い込む
4.8割程度(500スレ)をハルヒ関連スレにしたら運営に板名変更を申請
5.アニメサロン等にあるハルヒ関連スレの移転依頼をする
6.ハルヒ板の完成
958CC名無したん:2006/08/16(水) 22:57:47 ID:rcAoyjVX0
すまそ、誤爆った・・・。
959ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 22:59:40 ID:8/7nCGVs0
そうやって貴様らは臭いものには蓋だ!
そういった腐った根性がある限り、
決してさくら板には平和はこないと思え!!
960CC名無したん:2006/08/16(水) 23:00:27 ID:NdZE2QS60
>>新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。

こいつら頭おかしいんじゃねぇの?
新しい板がもらえないってことは板を与えるだけの価値がないと判断されたからだろ。
おとなしくあきらめるのがスジってもんだと思うが
961CC名無したん:2006/08/16(水) 23:01:12 ID:QTQj/I8t0
1 名前:CC名無したん[sage] 投稿日:04/01/03(土) 22:27 ID:6fK386gP

2004年にたってから2年の歴史のあるこのすみれスレも残り40スレ・・・

part3立てましょうよ
962関東一円お弁当殺人協会 :2006/08/16(水) 23:03:56 ID:OzOGvUgU0
>>957
どうせ荒らしで1000レス行きそうなので、ラストレス。ちなみに
part1も保存してあるんですよね…。
ID:8/7nCGVs0はただの荒らしですので皆さんスルーしてください。
>どこが論破したのか言ってみろよ。
相手してあげたい気もするんだけど、ここではやらない。このレス以降は全くのスルーで行きますんで。
何でもあり板の過疎スレとかなら、やってもいいんだけど。
その気があるなら、誘ってね。
963ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:05:53 ID:8/7nCGVs0
>>960だったら価値を作ればいいんだよ。
オマエラの先人がアニメ板でやったようにな。
964CC名無したん:2006/08/16(水) 23:06:27 ID:OzOGvUgU0
>>957じゃない、>>945だった。全然違った。
965CC名無したん:2006/08/16(水) 23:06:57 ID:7/RsimOo0
★さくら板の歴史★
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/963910278/

11月頃 アニメ板にてCCさくら関連のクズスレッドが乱立する
デジキャラット放映始まる
12月 アニメ板にてさくらオタとそれ以外の抗争が激化
むやみに「はにゃ〜ん」をコピペする厨房が増殖
12月18日 ひろゆき英断
さくらオタを隔離し、さくら板の設立を決定


さくら => ハルヒ に読み替えれば今回の作戦になるわけ。
歴史に学ぶw
966CC名無したん:2006/08/16(水) 23:08:27 ID:rcAoyjVX0
ハルヒという作品は未見だが、俺が今後それに興味を持つことは決してないだろう。
967ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:10:14 ID:8/7nCGVs0
さくらヲタが悪しき前例をつくってしまった事実にはかわりが無い。
これは論破できないはず。
968CC名無したん:2006/08/16(水) 23:12:14 ID:kxZhAGMi0
別府から来ますた
969CC名無したん:2006/08/16(水) 23:13:05 ID:N+X85oBz0
っていうかもうこの板がいらない
釣り板って名前に変えてバーボン専用にでもすりゃいいのに
970CC名無したん:2006/08/16(水) 23:15:16 ID:7/RsimOo0
すみれスレ死亡まで残り30
971ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:16:23 ID:8/7nCGVs0
さくら板は出直せばいい。
そしてあいた資源を改めてみんなで話し合えば公正だ。
何でそんなことがわからないのか?
しょせん不正で勝ち取った板だろう。
972CC名無したん:2006/08/16(水) 23:17:05 ID:7/RsimOo0
亀田ににてるよな
973CC名無したん:2006/08/16(水) 23:17:17 ID:X3349KbK0
>>967
その悪しき前例に基づいてハルヒ厨が暴れているんだから阻止するのは当然のことですけど?
974CC名無したん:2006/08/16(水) 23:18:58 ID:X3349KbK0
967 ただの名無しには興味ありません New! 2006/08/16(水) 23:10:14 ID:8/7nCGVs0
さくらヲタが悪しき前例をつくってしまった事実にはかわりが無い。
これは論破できないはず。


971 ただの名無しには興味ありません New! 2006/08/16(水) 23:16:23 ID:8/7nCGVs0
さくら板は出直せばいい。
そしてあいた資源を改めてみんなで話し合えば公正だ。
何でそんなことがわからないのか?
しょせん不正で勝ち取った板だろう。


すげえ、正義ヅラして板丸まる乗っ取ろうとしているところがますますチョンの思考回路そのものだw
975ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:19:18 ID:8/7nCGVs0
>>973
だから戦争で白黒つけるしかないわけだな。
自治スレでも話し合いは完全拒否の姿勢みたいだし。
まったくバカばかりだ。
976ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:20:48 ID:8/7nCGVs0
>>974どこに乗っ取ると書いてある?
話し合ってさくら継続が決まれば、それで俺は納得する。
今の不正な状況を見直せということはスルーか?
さすが盗人の末裔だな。
977CC名無したん:2006/08/16(水) 23:22:20 ID:4DE+ZInD0
>>975
何が戦争だよ、恥ずかしいこといってんなよ。
まずは自分と向き合え、それが話し合いをしようとする奴の台詞か?
978CC名無したん:2006/08/16(水) 23:22:57 ID:X3349KbK0
>>976

今やってることがまさにその盗人行為ですけど?
979CC名無したん:2006/08/16(水) 23:23:02 ID:1dBUs1P50
ハルヒ板作ってもらえよw
980CC名無したん:2006/08/16(水) 23:23:09 ID:rcAoyjVX0
乗っ取ろうとしておいて、逆にこっちを「盗人」呼ばわり・・・。よほど親の躾がよかったんだね。
981ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:24:46 ID:8/7nCGVs0
1、さくら板の成立の過程には不正があったことを確認する
2、いったんさくら板は閉鎖し、改めてどの板がふさわしいか、公正に話し合う
3、その話し合いでさくら板継続が決まれば、さくら板継続。その他がふさわしければ、さくら板は完全閉鎖。

今必要なのは公正で、やましいことの無い正規の手順を踏んだ板の成立だ。
現状のさくら住人の居直り状態が続けば、抗議活動を続けるしかない。
自治側も話し合いに応じなければ、いつまでたってもこの争いは終わらないぞ。
982CC名無したん:2006/08/16(水) 23:25:16 ID:Zh4KTTPN0
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   ┃     人w/ 从从) )         .┃
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   ┃      `wハ~ . ノ) .         ┃
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   ┃       CCさくら板         ┃
   ┃ http://anime.2ch.net/sakura/   ┃
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   ┃.  `^〜n〜r'^'
   ┃    (^i(^i!ーi  ありがとうすみれスレ!


983ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:26:01 ID:8/7nCGVs0
>>977>>978>>980
ならば、話し合え、
削除やNGワードで一方的に話し合いを拒否しているのはどちらの方だ。
984CC名無したん:2006/08/16(水) 23:26:26 ID:7/RsimOo0
>>981

同意。

過去にアニメ板あらしたCCさくら板住人だけに、痛いところ疲れると煽るしかできない模様。
985CC名無したん:2006/08/16(水) 23:28:27 ID:4DE+ZInD0
>>981
あのさあ、そもそも匿名中心の2chで自治側って一体誰だかなんて分からないだろ。
抗議するなら、しかるべき場所で管理人にしなよ。
986CC名無したん:2006/08/16(水) 23:29:01 ID:NdZE2QS60
>>967
>>さくらヲタが悪しき前例をつくってしまった事実にはかわりが無い。
悪いことだって分かってるんじゃん。
仮にさくらヲタがどんなに悪いことをしてたとしてもハルヒ厨がやろうしてることを
正当化することは出来ないけどね。

>>971
元々ここはCCさくらに与えられた板です
なんで出直さなきゃいけないんですか?
987CC名無したん:2006/08/16(水) 23:31:22 ID:7/RsimOo0
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
CCさくら板に来なさい。以上」

【荒らし・突撃】CCさくら板自治スレ3【対策本部】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1155718424/

             __ __ _
.        _ , '"´  ,. _ ___`丶、
       / ` /  /´-‐ァー-ヽ \
.      / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ     この板は立った今からハルヒ板になったわ
      / └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
     ,'  ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
    ,   '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |     元の住人はとっとと出て行きなさい
    |  l:l :!:{、| l ::|        マソハ: |:: |
    |  l:l::i个| l ::l!     l⌒ヽ′} .:}:.l:: l
    |  lハ:l::{::', ::::{、   ヽ.ノ  /.:/::.l:: l
    l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._    /.:/::::/l::;!
.     ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
.     ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/              |ヽ |     |_    「 〉
    /⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ                 ⊥ 人_  _|_    |/
   /     ヽ \\    \´ ̄`ヽ、                            O
.   l     ',  \\   \  __| \
.   |      ',   \`ヽ、  ∨n| } ト、

■作戦目的:「涼宮ハルヒの憂鬱」板=通称「ハルヒ板」をつくる
新しい板をもらうのは無理→既存の板を乗っ取るしかない。

■作戦名:CCさくら板乗っ取り作戦
 【アドレス:http://anime.2ch.net/sakura/ 】
988CC名無したん:2006/08/16(水) 23:32:09 ID:4DE+ZInD0
つづきはこちらで
涼宮ハルカの憂鬱
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1155120338/l50
989CC名無したん:2006/08/16(水) 23:32:15 ID:X3349KbK0
>>984

意図的に隔離板を作らせようなんて鍵厨やさくら厨よりもタチが悪いからw
990ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:32:35 ID:8/7nCGVs0
>>986ローカルルールよんだか?
上のほうでかいているので2回も言わないが。
CCさくら専門板ではありませんよ?
CCさくらなどクランプ作品&【萌え作品】の板ですが?
991CC名無したん:2006/08/16(水) 23:34:23 ID:X3349KbK0
>>990

その他のアニメに関しては1作品1スレッドでお願いします
その他のアニメに関しては1作品1スレッドでお願いします
その他のアニメに関しては1作品1スレッドでお願いします

君みたいな池沼にはこの一行すら見えないんでスネw
992CC名無したん:2006/08/16(水) 23:34:54 ID:4DE+ZInD0
>>991
あのさあ、そもそも匿名中心の2chで自治側って一体誰だかなんて分からないだろ。
抗議するなら、しかるべき場所で管理人にしなよ。
君の主張が正しければ認められるよ。
993CC名無したん:2006/08/16(水) 23:35:17 ID:cY2JZ+iZ0
>>990
他作品はあくまで例外
原則と例外の区別も付かない池沼乙
994CC名無したん:2006/08/16(水) 23:35:50 ID:4DE+ZInD0
また間違った>>990
995CC名無したん:2006/08/16(水) 23:35:52 ID:aIYhfNML0
>>981
閉鎖する理由がないね
996ただの名無しには興味ありません:2006/08/16(水) 23:37:07 ID:8/7nCGVs0
>>991その点もちゃんと上のほうで言ってある。
人の話も聞かないで脊髄反射乙
>>993じゃあちゃんと明文化しないとね。
萌え作品とは何か。クランプ以外は何が違うのか。
じゃないとわからないな。
997CC名無したん:2006/08/16(水) 23:37:16 ID:pT/x/oUL0
543
998CC名無したん:2006/08/16(水) 23:37:32 ID:NdZE2QS60
次スレ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1155738975/

このスレが埋まったんで
999CC名無したん:2006/08/16(水) 23:38:13 ID:Zh4KTTPN0
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   ┃    (^i(^i!ーi  126氏、また、次スレで連載してください。


1000CC名無したん:2006/08/16(水) 23:38:15 ID:PQW4/0CN0
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 人 ミ ,,,  ~,,,ノ  .n  THANK YOU 2ch ■■-っ ┌───────┐  \ ( ゚Д゚ )∩゛
( ゚ー゚)と..ミ,,,/~),ヽ(凸)ノ~     and..     ´∀`/. | ●        ● |     ヽ    ノ
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 |Y  Y       \  また次スレで会おうね.. \.  └△△△△┘. |  J  |)∧_∧
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 |  ( ´∀`)___/( ゚Д゚.)'/ ( ´∀` )/ (・∀・ ),. |.    \が\.    |  ). \  Λ_Λ
 \ ( O   )  冫、 U  /  (     / ⊂  ⊂.)ヽ(´ー`)ノ゛ \と.. ∧_∧/(´Д`;)<丶`∀´>
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