【東宝】田中友幸【プロデューサー】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
http://www.jmdb.ne.jp/list/l0295210_1.htm

本多猪四郎の「ゴジラ」などの特撮映画、黒澤明の「用心棒」
「椿三十郎」、岡本喜八作品などの有名監督ものから、アイドル
映画、「人間革命」「ノストラダムスの大予言」のような問題作
まで、東宝のプロデューサーとして200本以上の作品を手がけた
田中友幸をかたるスレです。

 ↓俺はよく知らないので語ってくれ。
2名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:04 ID:wQPl7XFh
奥さんは成瀬作品の名脇役、中北千枝子だー!
3名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 21:47 ID:crSjxMO0
あだ名は「暗闇の丑松」。確かに牛に似てる。
4名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:04 ID:VxQkv4Ze
人間革命って…層化のこと?
5名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 01:16 ID:JyqqtA3K
自分の創った賞を自分に与えませでしたか。ナンダッタかな。
6名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 14:23 ID:9OsGgcYN
「ゴジラ」を作ったのは円谷や本多ではなく漏れだ、という意味の事をいっていた。
7名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 14:28 ID:yLbhBUqE
田中友幸はアイドル映画なんて作ってないよ
81:03/11/08 19:58 ID:DT+/pgSB
>>7
 1985.04.13 カリブ・愛のシンフォニー  東宝映画=サンミュージック

これを観て松田聖子主演のアイドル映画なんかも作ってたのかと思った。
いまのSAYAKAがあるのも田中のおかげか?
9名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 13:31 ID:ugH3bpC9
一度「人間革命」見てみたいな。シナノ企画(層化学会系列)からビデオ出てたらしいが
日蓮宗と手を切った今じゃ永遠に鑑賞不可能だそうで。
10名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 12:49 ID:CKEKgSGH
奥さんをなぜ使わないの?
評伝は 確かゴジラを作った男 だった。
熱心だったのは確かだけど、個人的には円谷と作曲の伊福部だと思っている。
11名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/12 21:42 ID:wxUkYPMX
>>10
確かに藤本真澄プロデュース作品の方が多かったが、「無法松の一生」とか
「大阪城物語」とか「コタンの口笛」とか、随分出てるよ。

「映画読本 成瀬巳喜男」の中北インタビューによると、
「だって田中の作品、好きじゃないですもの(笑)。『ゴジラ』なんて、
あたくし、一本見ただけですもの。あたくしが出るものってないですもの。
戦争アクションとか、ゴジラものとかねえ。」とのこと。
「独立愚連隊」や「南海の大決闘」に出たことは忘れてしまったらしい(W
12この子の名無しのお祝いに:03/11/18 18:42 ID:n0xzOAQy
>>9
丹波が創価の集会で「南無阿弥陀仏」とやらかした
13この子の名無しのお祝いに:03/12/15 15:09 ID:I0bKE6Fp
田中友幸氏が、プロデューサーとして手がけた最高傑作は、
「連合艦隊」です。
14この子の名無しのお祝いに:03/12/15 17:31 ID:bFXxfzz/
>>13
ネタか???
15この子の名無しのお祝いに:03/12/15 17:46 ID:osdA+iI2
>14
○ω○ 〓金子信雄〓 ○ω○
15 名前:この子の名無しのお祝いに :03/12/15 15:14 ID:I0bKE6Fp
東宝映画「連合艦隊」では、南雲忠一中将役で登場。宇垣纏(高橋幸治氏)
の、「そんな弱音を聞く為に機動部隊をお預かりしたつもりはない!!」
の台詞に、早くも“切れ”かかっていました。


16あぼーん:あぼーん
あぼーん
17この子の名無しのお祝いに:04/01/05 13:22 ID:y40bFV+U
↑何処の馬鹿者だ、こんなひどい事を書いたのは!?
一時、これのせいで、2chに書き込めなかったのだぞ!
18この子の名無しのお祝いに:04/05/05 19:08 ID:SW2hVM55
かつて石上左登志(だったっけ?)氏が「日本のセシル・B・デミル」
みたいだと評しとったな。
確かに文芸大作などに色目を使わずノンジャンルの娯楽作品製作に
徹した姿勢はその通りかもね。
19この子の名無しのお祝いに:04/06/18 21:05 ID:deQyzzbp
    ┌――――――――┐
    |.B1@ABCDE. |
    |FGHIJKLM|
    └――――――――┘
     ┌―――┬―――┐
     |      |      |
     |      |      |
     |      |      |
  age   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ▲C ( ´∀`)< あげとくか。
  ▽ \    )  \______
 sage |O  |_|_____|
     (__(_)



20この子の名無しのお祝いに:04/09/15 13:21:29 ID:RD8iH5Q+
   ┌――――――――┐
    |.B1@ABCDE. |
    |FGHIJKLM|
    └――――――――┘
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     |      |      |
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  age   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ▲C ( ´∀`)< あげとくか。
  ▽ \    )  \______
 sage |O  |_|_____|
     (__(_)

21この子の名無しのお祝いに:05/01/09 23:29:31 ID:YjutVGax
ゴジラ第1作ってすげえよな
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1105176125/l50
 ゴ ジ ラ の 逆 襲 
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1083418184/l50
夢の対決!「キングコング対ゴジラ」
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1101732278/l50
【キング】三大怪獣地球最大の決戦【ギドラ】
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1086585071/l50
【最高傑作】怪獣大戦争〔計算外〕
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1063438582/l50
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1103788370/l50
【キラアク】怪獣総進撃【怪獣ランド】
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1101901610/l50
異色の傑作、ゴジラ対ヘドラ
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1087091507/l50
地球攻撃指令 ゴジラ対ガイガンってどうなの?
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1102408528/l50
シリーズ一存在感薄い?ゴジラ対メガロ
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1103454333/l50
ゴジラ対メカゴジラっていいよな!
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1102499987/l50
22この子の名無しのお祝いに:05/01/28 20:47:34 ID:yIzdGFaG
懐かし特撮板出来ました
http://bubble3.2ch.net/rsfx/
23この子の名無しのお祝いに:2005/05/27(金) 04:45:21 ID:Lkeu9mxM
>>22-
24この子の名無しのお祝いに:2005/06/01(水) 20:17:16 ID:JIaOeKb1
>>10
田中文雄 『神(ゴジラ)を放った男 映画製作者田中友幸とその時代』
 キネマ旬報社 1993年 A5版 341p 定価2233円(第一刷) 

わが国の戦後映画史に興味のある人にとっては必読書ですね。
25この子の名無しのお祝いに:2005/06/08(水) 06:17:53 ID:G4r8hq+3
確か本名が
牛太郎か丑太郎かで、「丑松」と呼ばれたんじゃなかった?
昔は生まれた干支の名前、多かったから。
本多猪四郎とか。

あと円谷監督は「つむらや」らすい。
ずっと「つぶらや」だとおもてたが。
26この子の名無しのお祝いに:2005/06/08(水) 23:36:47 ID:JEfiK0+6
田中が、初ゴジのスタッフに
監督:谷口千吉
音楽:早坂文雄
としていたらどうなってたろう。
そこを考えると、慧眼だったな。
27この子の名無しのお祝いに:2005/06/15(水) 22:13:02 ID:Eu+7M8KH
<検証> 日本特撮はいかにして没落していったか
http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/rsfx/1118301865/83
28この子の名無しのお祝いに:2005/08/14(日) 00:24:43 ID:wPbodUc3
中北千枝子アゲ
29この子の名無しのお祝いに:2005/09/15(木) 16:33:29 ID:3Hu4P3uJ
中北千枝子さん(なかきた・ちえこ、本名・田中千枝子=たなか・ちえこ=女優、
田中友幸・東宝元会長の妻)13日、急性心筋こうそくで死去。79歳。

告別式は18日午前10時、東京都品川区西五反田5の32の20桐ヶ谷斎場。
喪主は養女、田中実枝子(みえこ)さん。

1944年にデビュー。黒沢明監督「素晴らしき日曜日」で主演。
ほかに黒沢監督の「酔いどれ天使」「静かなる決闘」や、成瀬巳喜男監督の「めし」「浮雲」
などに出演した。日本生命のテレビCM「日生のおばちゃん」役でも親しまれた。

(2005年9月15日13時6分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20050915i504.htm
30この子の名無しのお祝いに:2005/09/24(土) 15:14:07 ID:tY2D0syz
まだ生きていたのか、と正直思った。
31この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 01:06:03 ID:ELnd7X82
黒澤映画もかなり手がけているが、映画史的には岡本喜八監督との名コンビが高く評価されるだろう。
とにかく男性アクション一辺倒で、小市民喜劇・ホームドラマ・恋愛・文芸路線にはてんで興味なし。
サラリーマンにあるまじき個人趣味で突っ走り、にもかかわらず大ヒット連発連打(この人興行記録をいったい何回塗り替えているんだ?)で出世しまくったという実在植木等みたいな人。
32この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 02:33:13 ID:Y9LFdQYb
成瀬ゴジラってのも、見てみたかったかな。
本多が「めし」を作り、成瀬が「ゴジラ」を作っていたら・・・。
高峰秀子がゴジラ女優として歴史に名を留め、河内桃子主演の「浮雲」が作られていたりして。
歴史にIFは禁物だとしても、あの当時の東宝では必ずしも可能性ゼロとは言えない訳で。
33この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 02:55:29 ID:S4aCO5dK
>>32
「ゴジラ」の本編スタッフは成瀬組ですからね。そりゃ、成瀬は職人だから「ゴジラ」
も撮れただろうけど・・・。
この時期(54〜55年)の成瀬組(玉井正夫、石井長四郎、中古智他)は、
「山の音」「晩菊」「ゴジラ」「浮雲」と充実していましたね。
34この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 04:04:44 ID:i3Nj3Uzp
いや、ゴジラは黒澤でしょ。
本多の浮雲はありだと思うが。
成瀬はガス人間かな。
35この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 04:18:06 ID:S4aCO5dK
>>34
黒澤さんはカネの掛かる監督なので完成しなかったでしょうw 

「ガス人間第一号」のあの地味な調子は文芸映画調でもあり、スリラー映画・警察映画調
でもあり、非常に特異ですね。確かに成瀬あたりが撮れば? という別の興味は湧く。
36この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 12:51:22 ID:rB/QL2MI
黒澤からは馬鹿にされていたらしい。
本木が失脚して、藤本の手にも負えないので、田中がプロデュースすることになったが、
田中本人は黒澤と仕事するのが嫌だったって。
「影武者」の時、撮影中のスタジオに入ると、黒澤から「部外者は立入禁止」と
言われたとか。
37この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 14:42:07 ID:ELnd7X82
黒澤との不仲は有名だね。「影武者」のときは東宝映画の社長だったので、年間予算の大半を食うような大作を陣頭指揮しないわけにいかず渋々引き受けたようだ。
黒澤という人は本木、藤本、菊島、田中、すべてのプロデューサーと決別している。
田中友幸のほうはは市川崑とももうひとつ相性がよくなく、S級の大物監督でうまくいったのは岡本喜八だけ。あとは谷口千吉、福田純らB級監督を好んだ。
そのためスタジオシステム崩壊以降は超大作に若手や外様監督を据えるケースが多かった。「日本沈没」の森谷司郎のように成功した例もあるが。
38この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 23:08:51 ID:Z0nLfdpN
東宝のプロデューサーと
位置的には単なる脇役の女優
って絶対につりあわないと思うけど

中北のほうが玉の輿にのったの?
39この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 23:28:23 ID:Y9LFdQYb
確か森岩雄の息子の嫁が千石規子じゃなかったっけ?
40この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 00:41:30 ID:NSfmckv3
東宝を追放された本木荘二郎とただ一人連絡を絶やさなかったのが田中だった。
(東宝関係者で葬儀に出たのもこの人だけ)
ピンク映画の女優やスタッフに小銭を借りまくっては踏み倒して糊口をしのぎ(団鬼六の著書に詳しい)最後は餓死同然だった本木。
入り口からデスクまで声が届きにくいといわれるほど巨大な社長室で東宝製作部門に君臨した田中。
二人の友情はどのようなものだったのだろうか。
本木の死の直前田中は宝塚映画の重役に彼を据えようと奔走していたという。宝塚映画も困惑しただろうが。

41この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 01:40:56 ID:tMZ070Q3
>>40
>本木の死の直前田中は宝塚映画の重役に彼を据えようと奔走していたという。宝塚映画も困惑しただろうが。

他スレ(黒澤スレだったか?)では、本木の東宝グループ復帰を画策したのは藤本真澄
という説があったが、どちらが本当?(どちらも本当?)
実際、本木は「国際プロデュースセンター」名義で、70〜71年に2本の東宝配給作品
(「柔の星」「奥様は18歳 新婚教室」を制作している。スタッフはほとんどマチバの寄せ集め。
ttp://www.jmdb.ne.jp/person/p0354550.htm

田中(藤本?)としては、この「国際プロデュースセンター」なる会社(恐らくは東宝出資の名目だけの
本木の個人会社だったはず)を足場に、東宝の下請けをやらせるつもりだったのでは? 
もっともその後が続かなかった所を見ると、上手くいかなかったようだ。

ちなみに、晩年の荘二郎は踏み倒しが祟ったのか、ピンクの俳優にもバカにされまくっていて、
ガミさん(野上正義)やチョクさん(山本晋也)だけが尊敬して仲良くしていたらしい。
浜野佐知の助監督時代にロケ先で夜這いしたのも荘二郎。
(全く関係ないが、男社会で舐められないためにああいう性格になったのか、現場の浜野さんはすげー怖い。
 現場を離れると豪快な人のいいおばさん。映画の濡れ場は男のチンポを過剰に意識し過ぎで女がパワフル過ぎてとても抜けるもんじゃありません)
42この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 02:10:57 ID:NSfmckv3
>>41
藤本も何らかの手はさしのべたのかも知れないが、葬儀まで出たのは田中だけのようだ。
メガヒット連発、東宝スタジオの最高権力者、三菱グループや創価学会を操る政治力、男性アクション路線といったパブリックなイメージとは逆に小心で親切なオジサンというのが実像。その点三船と似ている。
43この子の名無しのお祝いに:2005/10/15(土) 09:52:19 ID:vzpHUxLa
>>37
谷口千吉は黒澤明のライバルとして、福田純は岡本喜八のライバルとして期待を背負ってのデビューだったが、最終的にはS級とB級といわれてやむをえないぐらいに差がついたかなあ・・・
>>41
「ゴジラ」を当てる前の田中はプロデューサーといっても並び大名以下というか、冷や飯食いだったのでは。吸収合併組だし。
だいたい東宝はプロデューサーシステムといいながら終生コンスタントに製作し続けた人は田中と藤本以外ほとんどいない。
本木の悲惨な末路は特別として、四天王とよばれた残り一人松崎啓二も最後はテレビ実写版「鉄腕アトム」「鉄人28号」だ。
後輩では馬場和夫、田中収がまあまあなぐらいで、田中文雄は作家転進、山田順彦も早々にリタイア、社長にのぼりつめた高井英幸に至ってはキャリア官僚よろしく数本プロデュース経験しただけ。
屍累々である。
44この子の名無しのお祝いに:2005/10/15(土) 17:05:21 ID:HaHE0+Qg
60年代では、藤本、田中に次いで金子正且がナンバースリーだな。
しかし田中には藤本の腹心だった金子のように、要所で共同プロデュースするような
パートナーはいなかったのかな。三輪禮二、角田健一郎との共同製作は結構あるけど。
45この子の名無しのお祝いに:2005/10/15(土) 22:10:13 ID:qxumQI+x
>43
ただ、谷口に関しては人生の勝者だと俺は思う。
家に帰ったら八千草薫が股開いて待ってて中出しし放題、
男と産まれてこれ以上何を望むというのだ?
46この子の名無しのお祝いに:2005/10/15(土) 23:58:26 ID:+Wf19PQE
>>45
三羽烏と並び称された黒澤、本多は、名声こそ谷口より高かったがとっくの昔に鬼籍入り
そのことでも谷口は人生の勝利者かも


47この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 01:21:27 ID:zW0MCcEi
>>45
でも若山セツ子を捨てたから許さん。
私生活はともかく、映画作家としては完全な負け犬人生だったのは(最後は福田純にすら遥か抜かれている)天罰じゃ。
48この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 01:48:22 ID:yMbP1rKR
>>43
福田純もそんなに悪い監督じゃないでしょ? 喜八さんとの決定的な差は「才能」ということになるんだろうけど・・・。

>>45-47
恐らく、谷口さんは性格がマイペースで、あんまり熱心に仕事しない人だったのでは?
途中から東宝娯楽映画の中堅監督に落ち着き、そのままフェイドアウトした。
たぶん、本人の中でも情熱が枯れちゃったんだと思う。
しかも奥さんの女優としての収入で最低限の生活はできるので、食うためにTV映画をやる必要もなかった。
途中からは主夫状態だったみたいだな。

それと「中出し」というが、あの夫婦に子どもはいない。出来なかったのか作らなかったのか、
このあたりも夫婦二人きりのマイペース人生という感じ・・・。
49この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 05:47:40 ID:sqLSp4pn
>>48
>福田純もそんなに悪い監督じゃないでしょ? 

福田純が「国際秘密警察」や若大将でみせた才気を吸い取ったのは
やはりゴジラだったのだろうか
50この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 10:47:50 ID:k7mWGGyF
谷口監督も元々奥さんに甘えっきりというか、母親と子供みたいな関係だったというから、
子供を作るという概念はなかったみたい。ひょっとしたらセックスレス夫婦。
以前、砧のレストラン「アロー」(現在は神戸屋レストラン)に、良く夫婦で来ていた。
本当に母親と子供みたいな感じで、八千草薫が世話を焼いていたのが印象的だった。
谷口監督が引退した時に細君に「僕はこれから幼稚園児みたいになるが、君よろしく頼む」と
言ったとか言わなかったとか、えーと、これは確か2ちゃんで聞いた話じゃなかったっけ?

谷口監督では「独立機関銃隊いまだ射撃せず」だったっけ。あれが良かった。
確か中国映画の「晩鐘」っていうのは、「独立機関銃」を下敷きにしているんじゃなかったかな。
51この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 22:20:15 ID:zW0MCcEi
喜八さんも奥さんずっと年下だし美人だし辣腕プロデューサーだし、私生活かなりハッピーだったのでは。
喜八プロも「大誘拐」当てて何とか黒字で終えたようだし、常に若手脚本家や俳優が居候していたというのも孟嘗君みたいでカッコイイ。
中谷一郎が結構売れてからも何年もゴロゴロと住んでいたというのも笑えるし、未成年の大谷直子が平気で下宿できたというのも良い話だ。

52この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 00:46:21 ID:f1VgLApB
東宝の監督って、早くに辞めた山本、今井両共産党巨匠を除くと、ベストテンに何回も入っているような人が以外と少ない。
稲垣浩、黒澤明、市川崑、豊田四郎、岡本喜八ぐらい。
このクラスをS級と呼び、谷口、福田をB級と呼ぶなら、じゃあA級は誰なんだということになる。
山本嘉次郎、堀川正通、森谷司郎ぐらいか?
53この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 01:06:37 ID:XxzfQhZT
<東宝監督格付け>(※東京映画・宝塚映画・芸苑社などは区別せず)
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1107761236/12-14

(巨匠)山本嘉次郎、成瀬巳喜男、稲垣浩、豊田四郎、黒澤明 
(巨匠−他社出張・フリー組)マキノ雅弘、小林正樹、小津安二郎

(名匠)川島雄三、千葉泰樹、谷口千吉、岡本喜八、堀川弘通
(名匠−他社と東宝を出入り)中川信夫、市川崑、舛田利雄、五社英雄、井上梅次
(俳優監督)佐分利信、三船敏郎

(プログラムピクチャー名匠型)鈴木英夫、松林宗恵、久松静児、本多猪四郎
(プログラムピクチャー多作型)福田純、古澤憲吾、杉江敏男、青柳信雄、佐伯幸三、小田基義、佐伯清
 (プログラムピクチャー中堅)坪島孝、筧正典、岩内克己、瑞穂春海、丸山誠治
(プログラムピクチャー寡作型)日高繁明、木下亮、和田嘉訓、岩城英二、川崎徹広、
               浅野正雄、川西正純、丸林久信
(プログラムピクチャー作家型)須川栄三、恩地日出夫 
(フリー)内川清一郎、渡辺邦男

(60年代後半/70年代デビュー組−余り本編の本数を撮れず)森谷司郎、山本迪夫、
坂野義光、石田勝心、児玉進、小谷承靖、西村潔、出目昌伸、大森健次郎、山本邦彦、渡辺邦彦、吉松安弘
54この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 01:56:10 ID:f1VgLApB
オレ的には市川崑と黒澤は完全同格。喜八さんは世間的権威を顧慮すれば1ミリ程度下がるかな、という程度。
ああ、成瀬さんを忘れていたな。この人も黒澤級だ。
山カジさんは名前だけ有名だが、作品を見て感動した覚えが全然ないし、世間的にも作品レベルでは忘れられつつある人だと思う。
あと、プロパガンダ一筋の山本薩夫はともかく、今井正が日本映画史を背負っていたことは、どんな共産党嫌いの人でも認めざるをえないでしょう。素直に感動したけりゃこの人か木下恵介。イメージとしては東映の監督だが。
SF映画好きとしては、「スピルバーグ程度で喜ぶ若者に本当の大人の映画を見せてやる」と頼もしいコメントを発して「愛・旅立ち」を撮った舛田利雄は福田純以下の作家。
森谷司郎は撮影に1年かかるような超大作ばかり連打し続け消耗して早死にしたが、評価は作毎に下がっていた。長生きしても佐藤純弥みたいな存在だったかも知れない。



55この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 02:20:12 ID:Bg9IoQxj
>>49
福田純の評価を、最低に貶めたのが昭和60年にJICC出版局
(現宝島社)から出版された『ゴジラ宣言』というムック本。
この中で、本多ゴジラと比較して、福田純を「C級映画専門監督」
「生活の為に映画を撮っている」とボロクソ。だが、近年『血とダイヤモンド』
の『レザボア・ドッグス』との類似性や、ワイズ出版からインタビュー本も
出版されて、評価が再び上がってきている。ちなみに、前述の『ゴジラ宣言』の
文章を書いたのは、『映画秘宝』の町山智浩。
56この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 06:55:42 ID:QfyReDM0
>>55
そうは言っても、やはり映画と脚本と監督の組み合わせを選ぶのは会社なのであり、
そこで例えば坂野義光のように出来る限りちゃんとした映画を作る努力を怠った福田純というのは、
やはり町山から「生活の為に」と言われてもしょうがないのかも知れない。
まあ、その文章は読んでないし町山ごときはたぶん東宝のスタジオシステムなんざ全然無知なのかも知れんが。
プロデューサーシステムの中で映画監督に作家主義を求めることほど愚かなことはないと思う今日この頃。
57この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 07:25:00 ID:XxzfQhZT
>>56
でも例えば、世間的には悪評らしい「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」も、
怪獣アクション映画と割り切れば充分に快作だと思う。
スピーディな展開で全編を走り抜ける「ゴジラ対メカゴジラ」もいい。

だいたい商業監督は、自分の好きな企画やホン・役者を常に通せるわけじゃないし・・・。
58この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 15:31:53 ID:yrRc4itT
>>54
個人の感性としては「黒澤と西村潔は完全同格」でも「小津と渡辺邦彦は完全同格」でもまったく自由だが
「世間的権威を顧慮して」なお「市川崑と黒澤は完全同格」かというとやや微妙。
映画論壇的にはノーと言ってもいい。
市川崑という人は名声高いわりについ最近まで作家論の本が存在しなかった。
・海外での受賞が意外と少なく、尻馬に乗りやすい評論家には受けが悪い。
・名作も多く作っているが、怪作も多い。
・自分で企画を出したり脚本第1稿を書くことが少ない。ほぼ受注生産型で巨匠となった稀有の人。横溝シリーズのような商業的企画も巨匠にあるまじき軽さでホイホイ引き受け、ただしハイレベルなものを作ってしまう。
・要するに作家としての全体像がつかみにくい。佐藤忠雄とか荻昌弘は昔から市川崑を非常に高く買っていたが、こういう真面目な評論家には作家論は手に余った。
・エンタテイイメント色が強いだけでなく、ハイブロウ好み、人工美志向があり、猥雑や情念を拝する。ある種のB級映画好きには蛇蝎のように嫌われるタイプである。
(こうして挙げていくと丁度正反対の位置に大島渚や今村昌平が存在するのが判る)

ただ、最近和田誠らがまとめた対談集ではとんでもなく豪華な顔ぶれが市川崑マニアを告白しており、一般ファンもふくめ(この人は非常に興行力高い)「映画論壇以外」の「世間的権威」は確かに黒澤並みかも知れない。
70年代以降はほぼ東宝に腰を据えて撮っているが、この時期同社のボスであった田中友幸にとっても黒澤以上に扱いにくい存在だったに違いない。
いかに「来る企画拒まず」の人だとはいえ、ゴジラ映画依頼するわけにもいかんかっただろうしなあ。
テレビドラマ「戦艦大和」は最初劇場映画で企画されていたらしいが、その場合は田中友幸(&配下の特撮チーム)が参加したのだろうか。

59この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 20:45:40 ID:XxzfQhZT
>>58
>・要するに作家としての全体像がつかみにくい。

「映画論壇」というのがどのあたりを指すのか不明だが、市川さんは映画その他で作品数が多過ぎるしな。あの
生産量は本当に凄い。さらにどれを観ても一応は一定の水準に達しており、崑タッチが貫かれている。
撮影・照明・美術の手間暇も凄いよなあ。どこかのスレで見たが、近年のビデオ録りの「娘の結婚」でも、
ほんの小さなカットなのに「色が悪い」と言い出して照明を手古摺らせたとか。

それに、森遊机は必死に聞き出そう聞き出そうとしているが、市川さんには「評論」として深読みされやすい
作家論的なテーマ性は実は希薄なのではないか?
もちろん昔の監督なので、基本的なストーリーテリングや人物造形・情感も普通に演出
できるわけだが、彼はあくまでアニメ的とも言えるスタイリッシュなグラフィックを追求したいだけではないだろうか?
(「ビルマの竪琴」などは例外? ただあれも、なぜあそこまでして作りたかったのか、
 正直、オリジナルとリメイクの両方を観ても今ひとつよく分からないんだよね。
 あのビルマの荒野を撮りたかっただけ、という訳でもないようだが・・・)

「黒い十人の女」のようなシニカルなモダニズムこそがこの人の本領か? キネ旬ベストテン
的な枠に収まり切らない人なのに、生き残ったがために世間ではキネ旬的な「正等」の系
譜に誤解されて評価されているように感じる。
あのスタイリッシュさを小西あたりが誉めるのは本当にうさんくさいんだけど、もともとがそういう
文脈で受容されるべき人で、そういう意味では「正しい」評価なのかもしれないなあ。
60この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 21:03:37 ID:XxzfQhZT
>さらにどれを観ても一応は一定の水準に達しており、崑タッチが貫かれている。

まあワンパターンでもあるけど。初期はそうでもなかったですかね? 大映で
カラーシネスコで撮るようになるとだいぶ固まってくる感じ。

>彼はあくまでアニメ的とも言えるスタイリッシュなグラフィックを追求したいだけではないだろうか?

こういう意味では黒沢清に近いような気がする。黒沢清もグラフィック性には
恐ろしく自覚的。それしかない、とも言えるけど・・・。

市川さんは普段からお洒落らしいから、芸術家足るもの、いいモノを食ってファッションセンスも
キメて自分の趣味に生きてナンボ、という主義なんだろうなあ。
とりあえず何でも自分の趣味の範囲内に入るようにやってみて、たまに本当に好きなものが撮れればいいと。
この人からは、映像の現場は肉体労働だけど、精神までドカタになっちゃいかん、
という伊達者の意地を感じる。新奇なメカニズムも好きだしね。
スタジオドラマを演出していたのは有名だけど、ハイビジョンの「その木戸を通って」でも、技術的な実験
をしたいというフジの要望に応じて、ほとんどTVのスタジオ系のスタッフだけで撮ったそうだ。
普通の映画系の監督は本編・TV映画系のスタッフを多く入れて撮るわけで、こういうことが出来ちゃうのもこの人らしい。
61この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 21:10:55 ID:NArVMeQL
「市川崑(単独Ver.)」と「市川崑(中の人が和田夏十Ver.)」は別評価にした方が…。
62この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 21:49:24 ID:yrRc4itT
>>59

>市川さんには「評論」として深読みされやすい
>作家論的なテーマ性は実は希薄なのではないか?

その通りだと思う。無い、といっても良いかも知れない。
テーマ主義で映画を語ろうとするタイプの映画評論家にとってこれだけ厄介な監督はいない。
和田誠とか橋本治が熱烈に称揚するのも無理はない。
「女王蜂」のときに、共同脚本の桂千穂に
「海岸沿いをねえ、白い馬が走るんだよ。ソフトフォーカスでねえ」
「え、それはどういう話の繋がりで?」
「それは君が考えるんじゃないか!」
とかいう会話があったという。
自作、他人監督作品ふくめ、脚本を単独執筆したこともないはず。
似たタイプでより娯楽派と思われている岡本喜八のほうがその点遥かにテーマ主義的で、左翼的とすら思えるほど反権力姿勢が強烈。
「ブルークリスマス」で、集会に踏み込む機動隊が執拗に暴力を振るう場面なんか見て、この人実は団塊世代なんじゃないかと思ったぐらいだ。

>>60
スタジオドラマどころか生放送ドラマまでやっている。
劇場映画の場合は子飼いスタッフや俳優で固めることが多いが(珍しく日活スタジオで撮った「古都」では日活勢は相当東宝勢に苛められたらしい)それが適わないなら別段こだわらないというところもある。


63この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 22:28:48 ID:XxzfQhZT
スレ違いの崑話が続いて恐縮ですが・・・。

>>61
情感やテーマ性担当が和田さん?

>>62
>和田誠とか橋本治が熱烈に称揚するのも無理はない。

ああ、和田誠も本当は崑タッチみたいなことをやりたいんだろうな。和田さんも人工美や仕掛けが好きで時間と
お金の掛かる(お金がなくても予算の限界まで工夫を惜しまない)監督みたいだしね。

>「ブルークリスマス」で、集会に踏み込む機動隊が執拗に暴力を振るう場面なんか見て、この人実は団塊世代なんじゃないかと思ったぐらいだ。

言わずもがなですが、まあ書いたのは倉本總ですけどね。

>「それは君が考えるんじゃないか!」

あの泰然とした顔で平然と「それは君が考えるんじゃないか!」と言われたら、そりゃ
ホンヤは縮み上がりますよ。市川さんは業界では結構恐れられてるらしいからね。
露骨に「困った爺さんだ」と言ってる人も多いらしい。それでも仕事が来るのは安定した力量ゆえか。
64この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 22:33:39 ID:XxzfQhZT
>劇場映画の場合は子飼いスタッフや俳優で固めることが多いが

とくに五十畑幸勇などは、ほとんど市川作品以外の映画・ドラマの仕事をしたことがない。
恐らく普段はCMやPV・VPでも撮ってるんでしょうが、恐らく暗黙に
「声が掛かったらいつでも来てや」と言われているので、他の監督の映画・ドラマの仕事は断っているのだろう。
ちなみに、市川さんがCMを撮る場合もメインスタッフはほぼ市川組で固めています。

>珍しく日活スタジオで撮った「古都」では日活勢は相当東宝勢に苛められたらしい

ホリプロの映画制作を仕切っていた「ホリ企画制作」社長の笹井英男が日活出身者であり、
またホリプロの堀威夫も西河克己に代表される日活調を好んでいたため、
「ホリ企画制作」作品はほぼ日活のスタジオを使っている。
そうですか、イジメられましたか。東宝の人はプライド高そうだしな。

普通の監督がTVを撮ってもただの「お仕事」になっちゃう人が大半なのに、
市川さんだけは崑タッチを通して許されますからね。
というより、崑タッチを要求されている。自分がブランドになってしまったわけで得な人ですよ。
「水戸黄門」のタイトルバックまでやってたけど、本編も目先の視聴率や視聴者など
無視してこの人に好きに撮らせてみたかった。
65この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 23:19:35 ID:yrRc4itT
>>63
「ブルークリスマス」の場合、まあ無抵抗の人間をいつまでもボカボカ殴り続ける描写は演出の領分だと思いますが(脚本もそこまで指示してないし)。それに倉本も昭和ヒトケタ。

ちなみに桂千穂は崑さんと組んだのはそれきりだが、崑ファンの立場は変わらずこの話を「惚れ直した!」というニュアンスで語り続けている。
(あ、当然ご存知でしょうがこの方男性です)。

>>64
まあ、東映京都も「トラ!トラ!トラ」で「手抜きの伝統」を見せつけて黒澤をぶち切れさせた話は有名ですしね。
石坂浩二が降板しなかったら1回ぐらいは呼んだろうなあ。東宝俳優あがりの岡田祐介社長だし(東映は直接受注してないけど)、CALはそもそも崑さんがゆかりの会社だし。
そういや石坂浩二が病気になったとき、岡田祐介がピンチヒッターに立つ話は出なかったのかな。昔からそっくりさんと言われていたし、みな平伏演技が無理なくできたぞ。









66この子の名無しのお祝いに:2005/10/18(火) 00:35:28 ID:dzpRKsV1
>>47
若山セツ子・・・眼鏡っ子アイドルの元祖にして、今なおこれ以上のコは出ていない。
俺だったら八千草より断然こっちだが、遥か年下の美女二人ものにした谷口パワーも恐るべし。

>>51
喜八さんの晩年に大谷直子がリポーターで夫妻を自宅に訪ねるNHK番組があった。
丸きり娘の里帰りを向かえる風で、暗い役の多い彼女(若い頃は全然違ったが)だが終始はしゃぎっぱなしだった。
でも清水紘二と離婚したのはこの直後。きっとNHKのクルー先に返して色々相談したんだろうな。
67この子の名無しのお祝いに:2005/10/18(火) 06:41:47 ID:AUPukE3F
>>62-65
とっても読みにくい。
68この子の名無しのお祝いに:2005/10/18(火) 10:05:06 ID:uuIpUQMH
市川崑の話題はもうやめてね。このスレの趣旨から完全に外れてしまうから。
69この子の名無しのお祝いに:2005/10/18(火) 14:06:59 ID:dzpRKsV1
田中友幸に話を戻すと、喜八さん以外、市川黒澤級の監督とうまく付き合えなかったということより、脚本家をきちんと育てられなかった嫌いがあると思う。
馬渕・関沢引退後は永原秀一だけ。それも友幸さんホームグラウンドの特撮大作ではひどい脚本しか書いていない(「ジュピター」はボツになったし)。
70この子の名無しのお祝いに:2005/10/18(火) 18:27:52 ID:MQGZI0Vu
岡本喜八とも結局後半は全く組んでないしね。
「大誘拐」も結局東宝は出資せず、みね子夫人がニチメンとかから資金を引っぱってきた。
東映岡田祐介、東宝田中友幸。喜八さんゆかりの両プロデューサーが大手2社の最高ポストに座りながら、これほど技術の高い監督に映画を撮らせることのできなかった日本の映画業界って愚者の楽園もいいとこだと思う。

71この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 02:34:56 ID:Un7bUlu4
岡本喜八と田中Pって、確か「ブルークリスマス」の時に決裂してるんじゃなかったっけ?
「沖縄決戦」の「海を埋め尽くす米艦艇」特撮を巡っても随分揉めたらしいけど、
それが「ブルークリスマス」で決定的な対立になったという話を聞いたことがあるけど。
72この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 03:33:57 ID:UBeikXsd
お、そりゃ初耳だな。
でも「沖縄」は藤本チームで「ブルークリスマス」は森岡道夫チームだよな。
途中で友幸さん降りちゃったってこと?
それともノンクレジットだけどゼネラル格で仕切ってたってこと?(先輩の藤本さんに対してそれはないか。あ、特撮班の窓口か)

73この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 06:51:13 ID:d7V28uO8
田中Pの息子って 東宝の女優と結婚(沢井某、忘れた)して離婚。
その後、烏丸せつこと結婚、その後会社倒産させた人でしたっけ???
74この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 10:32:01 ID:UBeikXsd
そりゃ助監督からPに転進し三船プロに移って分裂をさせた田中寿一でしょ。
全然別人。同時期の東宝のPには他に田中収、田中文雄もいる。
75この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 12:37:43 ID:JkezaSEQ
>>71
「沖縄決戦」は前年の「軍閥」の流れから完全に藤本P主導でしょ。
藤本作品に田中Pが口出しできる余地はない。
あと「ブルークリスマス」の時は黒澤の「影武者」に拘束されて
他作品をプロデュースすることはできなかったはず。
最初から関与していなかったのは間違いない。
76この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 13:48:13 ID:0h6zN4DD
まあブルクリのときは東宝映画の社長だから総責任者には違いないけどな。
喜八さんはこれでは何が不満だったの?
パリ・ニューヨークロケの強行日程? 倉本がペラペラ映画の悪口言いふらしたこと?

77この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 15:00:19 ID:KQDufo0v
>>76
倉本の言うとおりに撮ったのに悪口言われたらたまらんだろうな。
喜八監督本人も作品の出来に全然満足していなかっただろうから。
ま、ブルークリスマスは倉本のオナニー脚本が糞過ぎる、もうそれだけ。

で、ここは田中スレだった。
堀川弘通って、デビュー作の「あすなろ物語」以降、友幸と組んでいないね。
「あすなろ」が予算を大幅超過して、助監督に逆戻りになってからは
疎遠になってしまったんだろうか。
78この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 18:19:19 ID:UBeikXsd
俺はブルクリ大好きだけどな。
当時誉めた少数派である田中小実昌(年間ベストワンとしている)星新一(「名作」とまで!)都筑道夫の尻馬に乗るわけではないが。
(まあ俺的にはこの3人は映画評論家30人分に相当するが)
岸田森、例によってブキミカッコイイし。
この映画、もし田中Pの担当だったら、石田勝心が監督して緊迫感のないゆるゆるサスペンスになっていただろうな。倉本はむしろその方向を望んでいたようだが。

60年代不動の名コンビだった友幸&喜八が70年代に入ると完全に決別しているのは確か。
何しろ両者とも東宝在籍で(喜八さんは77年一杯)東宝映画自体が激減しているのに一本も組まないんだから、お互い避けていたとしか思えない。
以下は創作に近い憶測だが。
田中Pは元々気の優しい調整型の人だったそうだ。
だから、黒澤・市川みたいな浮世離れした映画王と組むと使いっ走り扱いされてしまう。
その点、豪放磊落ながら予算納期厳守で仕事キッチリの喜八さんは、性格凹凸、仕事ツーカーで、まさにピッタリだったのではないか。
ただ、70年頃から田中Pは社内的に藤本Pを凌駕し始め、社外的には三菱商亊や創価学会と太いパイプ築き、映画界のドンとなっていく。
(黒澤なんかはそういう世間の風に無頓着だから、昔同様アゴで使っていたようだが)。
宮殿のような社長室、というのはもっと後の話かも知れないが。
反骨居士の喜八さんは、こうした友人の変貌についていけなかったのではないか。
あるいは「友さん、似合わないことはよしなよ」ぐらい言って怒らせたこともあったかも。
ああ、勝手に話を作ってしまいました。



79この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 20:25:27 ID:ORloflFl
喜八の人間革命みたかったな。丹波は長参謀長と同じ芝居なんだし。
80この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 23:28:15 ID:UBeikXsd
>>79
そりゃいいな。仲代はおとぼけ日蓮を演じたろうし、池田大作はあおい輝彦でなく伊藤敏孝だったろうし。
81この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 23:45:55 ID:Un7bUlu4
「沖縄決戦」は勘違いしてたみたいですね。すみません。
でも「海を埋め尽くす艦艇」云々は、確かにPと喜八監督が揉めたという話を聞いたことがあります。
ブルークリスマスは、喜八さんにシナリオを渡したのは田中友幸氏です。
プロデューサーは別人だけど、喜八監督ということで色々と田中氏が世話を焼いたらしい。
「倉本聡がキネ旬に載せたシナリオだがなかなか面白いので映画化しようと思う。
しかし、倉本側から一言一句変えずに映画化してほしいというのが条件」と言われてシナリオを見たら、
喜八監督は「これはテレビドラマのシナリオだろう。映画化には適していない」と大反対。
でも結局田中氏とプロデューサーに無理強いされ
「では、これを映画化したらどんな駄作が出来上がるか証明してやろう」と宣言したとのこと。
喜八監督の御宅でこの話を聞いたのがもう20年以上昔なんで、多少記憶違いがありますが、
だいたいこんな感じだったと思う。
82この子の名無しのお祝いに:2005/10/20(木) 00:13:35 ID:FALoMl7w
>>81
まあその宣言はレトリックだな(本気で駄作を撮る!なんて思うわけがない)。
事実かなりの傑作、ただし倉本の全然気に入らない映画を完成させたわけだし。
倉本は、一度脅迫されただけでサッサと手を引きヤケ酒飲んでオシマイの仲代放送記者とかの小市民的視点に重きを置いていたようだ。
ただ、ホームドラマは大嫌い、たとえ撮っても江分満、非日常アクション一本槍の喜八さん、そりゃケレン味ありったけぶちこみますわなあ。
新劇俳優ずらり並べての大芝居を演出しながらニヤニヤしていたんじゃないかな。
でも、そのエピソード、SF大好きだけどSF音痴だった田中P(SF作家クラブでも愛すべき困り者という扱いだったようだ)らしくて、面白いよ。サンクス。
83この子の名無しのお祝いに:2005/10/20(木) 22:47:40 ID:vxNEwRCS
>>69
>脚本家をきちんと育てられなかった嫌いがあると思う。
まあ、70年代以降の邦画状況では、脚本家を育てるというのも困難になったきたし。
永原秀一はクールなハードボイルドを得意とする人だから、同じアクション派といっても
大味・豪快・陽性の田中の志向とはまるで違うね。永原が好むような映画は主に貝山知弘が
70年前後の任侠・エログロ全盛の日本映画に背を向けて、
ひとりで趣味性まるだしの映画を作っていたけれど、まるで客が入らなかった。
田中はいわゆる東宝ニューアクションに対して、どうも違うなあと思っていたのではないか。

>>70 >>78
70年代以降の田中作品はまず企画ありきになったために、「作家」を必要としなくなった。
逆に徐々に「作家の映画」へとシフトしていった喜八と疎遠になっていったのも頷ける。

「殺人狂時代」のとき、田中は海外へ出張に行っていたために、ツノケンこと角田健一郎Pと
主にやりとりをして、完成してからは「ああ面白い映画ができた」とお互い喜んでいたら、
帰国した田中が実にシブイ顔をしていたという。
>>77のいうように、その後の堀川と組んでいないのも、その作家性を警戒したためか。
同じ黒澤門下でも森谷司郎は買っていたようだ。

やはりこの人は全体を統括できるような監督が好みなのだろう。

>>78
>この映画、もし田中Pの担当だったら、石田勝心が監督して緊迫感のないゆるゆるサスペンスになっていただろうな。

「東京湾炎上」も決して嫌いではないが、なぜ石田勝心なのかという疑問はあるね。
成瀬門下で「父ちゃんのポーが聞こえる」の監督がなぜか「東京湾炎上」「白熱 デッドヒート」と
田中光二原作の2本を手がける不思議。東宝にはもう監督は払拭していたのか。
この2本なら西村潔なら適任だと思うが、田中系ではなかったからか。
西村はこの頃、田中光二の「大いなる逃亡」をやろうとしていたが流れた。

>>82
>SF大好きだけどSF音痴だった田中P
まあ、この人にとってのSFは押川春浪であり海野十三だから。
「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」で火がついたSFブームのさなか、
東宝は海野十三原作「火星兵団」「ゴジラ復活」「ネッシー」「続日本沈没」「UFOブルークリスマス」などの
ラインナップに載せたが、結局作られたのは「ブルークリスマス」とラインナップになかった「惑星大戦争」だけだった。
84この子の名無しのお祝いに:2005/10/21(金) 05:13:13 ID:BV+FFnFl
東宝はアクション系で手腕を発揮した監督は大作に抜擢される伝統があるが、森谷司郎を最後として、なぜか西村潔はその流れには乗れなかったね。
晩年は精神を病んでいたそうだが、若い頃からマイペースな人物だったようで、ひとつ上層部と折り合い悪かったのかも知れない。
むしろ不思議なのが大森健次郎で、「地震列島」の手堅い演出で友幸傘下のメイン監督の座は確定と思ったんだが、なぜかそれっきり・・・
結局、ゴジラ映画では本領出せずじまいとはいえ、大河原孝夫監督が友幸さん最後の置き土産ということか(大森監督も存命だとは思うが)。
85この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 00:27:24 ID:UfMxmzuS
>>83
まあスピルバーグやルーカスもアチラ版「押川春浪・山中峯太郎系」だけどな。
「さよならジュピター」の大失敗とか見ると、映画ってのはそれでいいのかもしれん。

>「殺人狂時代」のとき・・・・帰国した田中が実にシブイ顔をしていたという。

溝呂木精神病院の檻のセットで出演者やスタッフとはしゃいでいる記念写真は、まあ大人の対応ってとこですか。
日活から小川・山崎脚本をわざわざ譲り受けてきたのは角田Pだったのかな。
でもまあ、ある意味制御者としてボンヤリのところがあったればこそ、田中フィルモグラフィにも異色のカルトムービーが少なからずが残ったわけで・・・
つーか、これを暴走というなら、喜八さんなんか毎回のことじゃん。福田純の「百発は百中」だって相当なもんだし。案外、馴れ合いというか、あうんの呼吸で見逃してたんじゃないの。

86この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 10:18:47 ID:q03d8E4G
なんで長文ばかりなの
87この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 17:14:04 ID:x+v9k7aZ
みんな田中友幸を熱愛しているから
88この子の名無しのお祝いに:2006/03/15(水) 01:00:51 ID:lFclYhbp
黒澤「こらーあげとくぞー!!」
89この子の名無しのお祝いに
透明人間対火焔人間