〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 18th edition 〜〜
【このスレッドの遊び方】
まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
1人1作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)
期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。
見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。
詳しいルールは
>>1-3 に。ルールを必ず読んで投稿してね。
【ルール】
1人1作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には、自身の名前・HNでは無く「詩のタイトル」を入れる。
1.投稿者に関すること
お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
HN所持者は、審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(但し、投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外は控える。
以上の規定を満たさない詩は無効となる。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にHN)は、はじめの1回に限り、セーフとする。
2 :
名前はいらない :2006/12/29(金) 21:09:18 ID:dXDByOtB
2.審査員に関すること 審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。 審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。 審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。 審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。 任意で寸評をつけてくれると嬉しい。 審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。 ※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。 3.審査、集計に関すること 締切から約3日経った時点で、集計を開始する。 (審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。) 集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。 集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。 3人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。 又、延長期間を過ぎても3人以上の同点者がある場合、決戦投票を行う。 ・決選投票規定 延長期間を過ぎ、且つ最高得点者が3名以上の場合にのみ行われる。 最高得点者のみを対象とし、延長期間終了時より2日間の日程で再審査を行う。 この場合、以前に投票を終えた審査員の再投票も許可される。 (点数配分等は本投票に準ずる)
3 :
名前はいらない :2006/12/29(金) 21:10:19 ID:dXDByOtB
4 :
名前はいらない :2006/12/29(金) 21:11:48 ID:dXDByOtB
┣¨┣¨・・・ . ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブヒー ノ,ノーノ_ノ-ノノ
_ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // ... ) 〃〃〃^^u^u^u^u^^'∪ )) モソモソ あおむしくん ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブーブー しー し─J ぶたさん _ ヽ/⌒ヽフ ( ・ω・) ブピッ c(,,,_uuノ ぶたくん 梁山泊スレは 以上の3キャストの提供でお送りします
_ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // ... ) 〃〃〃^^u^u^u^u^^'∪ )) モソモソ あおむしくん ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブーブー しー し─J ぶたさん _ ヽ/⌒ヽフ ( ・ω・) ブピッ c(,,,_uuノ ぶたくん 梁山泊スレは 以上の3キャストの提供でお送りします
_ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // ... ) 〃〃〃^^u^u^u^u^^'∪ )) モソモソ あおむしくん ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブーブー しー し─J ぶたさん _ ヽ/⌒ヽフ ( ・ω・) ブピッ c(,,,_uuノ ぶたくん 梁山泊スレは 以上の3キャストの提供でお送りします
ちょwww重いと思ったら3レス投稿しちゃったの俺wwwぁぁよかった梁山泊スレで
10 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/12/30(土) 02:24:41 ID:rWgo4k39
現在、審査中。
17th
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1146641980/ 852 :名前はいらない :2006/12/26(火) 00:41:33 ID:4QojKTxU
お題:触覚
審査〆切り:12/29迄
>823 触覚
>825-826 ELDORADO
>827 アイスクリームサマー
>829 酔って候
>830 啄木鳥
>831-834 黄色い波
>835 ライブハウスのトイレに貼ってあった張り紙
>836 山神
>837-838 侵入
>839 残酷な遊び
>841 無償の娼婦
>843-845 無駄遣い
>846 ヒトノコト
>847-849 月とスッポンと39歳のハゲ頭
以上14作品
11 :
名前はいらない :2006/12/30(土) 09:44:34 ID:HabGV5FB
12 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2006/12/30(土) 13:12:57 ID:3Ntzitv3
>>11 「しくしやがれ、おら」をはぶいてるんすか?(笑
君がやればあ?(笑
13 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :2006/12/31(日) 23:27:40 ID:ByRqbFKC
おひさしぶりです〜 書きこみ拒否がつづく、つづく……で、ご無沙汰しております。
>>829 :酔って候(借用):2006/12/13(水)
眼を通って、意識に触る、つめたさ < 3点
>>830 :啄木鳥 :2006/12/14(木) 00:49:30 ID:z8GSBL67
読むことで、意識にながれ込む、安堵感と、錯綜 < 2点
>>839 :残酷な遊び :2006/12/18(月) 10:58:19 ID:L1XtMEzZ
眼を閉じなかったから、生じた罪悪・嫌悪感に、……痛みのような、さっさと忘れよう。
詩としては、どうかなぁ…… まあそれでも >、 3点。
閉め霧延長 だと思うので採点させていただきます。
触るとか、書いてない、……詩に共感、…感じました。
>アイスクリームサマー この詩は、個人的に一番スキです。この長い審査期間の間数え切れないぐらい読み直してしまった作品でした。 戯言を言いつのりながら苦しんでいる女性の傍らに立ち、慰めの言葉をつぶやく男。 その慰めはしわだらけになってしまったシーツを柔らかくたたきながら伸ばす程度でしかないことを十分に承知している。 男は彼女が結晶化するときを待つ。詩情はこのあたりから深く開き、男は夢のなかに踏み入れていく。 ざわざわとかすれた音楽が詩の背景に流れ、詩情に接触した読者の皮膚もささくれだっていった。 女は色あせた白に四散し、男は最初からそうであったように一人となる。 それはとてつもなく見慣れた孤独なのだ(コバルトで描かれた12世紀の大乗経典のように) 孤独に触れた男は(あるいは作者もまた)その孤独すらどうでもいいものでしかないという感触を意識しているのだった。 コバルトで描かれた大乗経典という言葉が多分この詩のキーになるんだと思います。初読で止まってしまったのも ここでしたが、詩世界が800年を超えてひろがっていったのも、やはりこの言葉ででした。 孤独を描く詩は結局のところ多くて、というのはつまるところ人の魂というのは孤独でしか存在しえないからなのだと思うのですが、 この作品では短い詩句で二人から一人へそしてその一人の孤独が不変のものであるという意識、そして最後に色あせた荒涼感へとつながっていき、 とても見事であると思いました。
>黄色い波 作者の性別が気になって気になって、最後まで気になってしまいました。 (そんなことは作品にとってどうでもいいんですが)もし女性が作者だったら喝采をしたい。ファンになりたい! ああ、むしろ、妬ましいかも。あたしもこういうのを書きたいです。 2層構造になった脚本仕立てで、舞台上の男と観客である女性のストーリー。舞台上での何かはところどころでしか 触れていないので鮮明ではありませんが、背景としての出会い系SMメールの設定ががゼッピンです。 挿入句になっているメールと独り言がとても素敵で、ぞくぞくしました。 「こころがちぎれそうよ」 と叫ぶキューピーは 主人公の女性の本音の一端でもあり、精一杯に虚勢を張っていた 女性の心のもう一方がはみでて、サディスティックであったはずの主人公が男に組み伏せられる というマゾヒスティックな喜びの中で詩が終わりました。 中盤の >変な女と思っ・・・ あたりがちょっともたつき感があって、勢いがそがれてしまったように感じます。 あと、 「だらだら続く青年の主張」の部分ももう少しなんとかというフラストレーションが。。。
>「月とスッポンと39歳のハゲ頭」 これはもう解説いりませんわ、面白いです。 とにかく面白いです、これだけ面白い詩はひさしぶりという気がしました。すごいです いや、もしかして笑ってしまってはもうしわけないんだろうかという一抹の不安まで感じてしまいましたが、、、 結構有名な(ふるいかな)フラッシュで、バッハの小フーガに合わせて唄う「はげの歌」があるんですが、 ついあれがBGMに流れてしまいましたよーーーー。
審査員宣言いたします。 気紛れに梁山泊審査に参加してみようと思っています。 宜しくお願い致します。
>827 アイスクリームサマー 2点 >831-834 黄色い波 1点 >847-849 月とスッポンと39歳のハゲ頭 1点 次点は >835 ライブハウスのトイレに貼ってあった張り紙 勢いがスキです
19 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/05(金) 04:32:47 ID:OCGU2C7N
841 無償の娼婦に1点。 タイトルがくさいけど、この説明がないと私には読めないし。しかたないのかな。 よくある気分を書いているように見えて、なにも求めない、という部分が徹底されている。 諦めることさえ諦めてるのが心地よかった。
暫定で審査の締め切りはいつですか
21 :
名前はいらない :2007/01/05(金) 10:04:36 ID:+UeQhJBF
年末年始の繁忙で審査期間延長の議論すらされてませんね。 前回優勝者に決めていただけると話が早いのですが…。
年末年始の繁忙でもセン5は1日で50レスずつ伸びていて、未評価数も5作以下だ
お前のその主張は言い訳にもならない。
>>21 このスレのコテにゃカリスマのないゴミが多いだけが原因。
>>17 誰だよテメーは、ド素人が気紛れにやられても困る。いいよ来なくて去れゴミ シッシ
はいもういいよ締め切り
テメーらいつまで延長しているつもりだふざけんな
3人評価で成立だろ さっさと次に進め馬鹿野朗
つーかお前らルールは守れ。
有効採点者数 3人
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
ななほし ◆lYiSp4aok.
葉土 ◆Rain/1Ex.w
>>827 アイスクリームサマー 2点
>>829 酔って候(借用) 3点
>>830 啄木鳥 2点
>831-834 黄色い波 1点
>>839 残酷な遊び 3点。
>>841 無償の娼婦1
>>847-849 月とスッポンと39歳のハゲ頭 1点
ハイ、なんと史上初の複数採点0!!!! みんな個別!!! 最低の大会でしたね 作品もゴミばかりですし
> 3.審査、集計に関すること
> 集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。
>>839 &
>>829 が3点で同点同士なのでレス番号が早い
>>829 の優勝、そうゆうルールなので仕方ない。
はい史上最低の優勝者となりました
>>829 の作者さんおめでとう さっさとお題出せ
あ、それは三つ以上でしたね
26 :
829 :2007/01/05(金) 22:32:54 ID:7FPFi00Z
『酔って候』書いたものです。 次に進んでよろしいものなのでしょうか。 とりあえず次のお題出しておきますね。 次のテーマは「猪」でお願い。 投稿締め切りは 1/13 審査締め切りは 1/16
馴れ合いコテ同士による不正採点発覚 証拠あp 参加者興冷め 実力者消える 残ったのは馴れ合い派閥が80パーセント 自然と投稿レベルが低くなる そして採点者がカスばかりだと発覚 証拠あp 「ハイ、3点乱発採点者が気に入れば即優勝システムです」 参加者発狂 まともな参加者が消えていく 残った参加者は痴呆オンリーでゴミ作品ばっかり ← 【今ココ!!】 採点者の知的レベルが毎回低すぎてイライラする 今回も次もそのまた次も意味不明採点が連発
ハイ、今回審査員として参加する下線棒です
>>27 は全て事実なので反論する余地を与えて挙げられなくて御免なさいネ
で、お決まりで最初に投稿された作品にスピードスター賞として無条件3点あげます。今回は2作目に2点。3作目に1点の固定点をあげます。
あと作品中に「ぶたさん」の4文字が入っていれば俺が2点の追加点をあげます 「豚」なら1点です。 勿論猪と関係なければ無効です
忠告しますが猪突猛進だの言いますが【猪さんは突撃しない】んで、アレブッチャけて興奮して錯乱している時だけなんで、はい。
つーか誰が悪いでもなく日本人の知的教養指数が痴呆なだけなので。「今年は猪のように頑張るぞ!!」は恥ずかしいので使わないように
正しい日本語を使ってくださいね。いい機会ですよ。無駄に時間を使わないように心がけましょう。
ε ⌒ヘ⌒ヽフ
( ( ・ω・) ブヒー
しー し─J
最近投稿される作品がゴミばかりで(実際ゴミですが)衰退しきってますが
他の評価スレから援軍がくるので気にせんでいいです ちょっとはマジメに書いて下さいね
はいがんばってね
29 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/06(土) 10:16:58 ID:zlSNeVGV
アンダーさんが妙に興奮して自己拡大妄想を垂れ流してますね。 結果が正しいからそこに至る自分の仮説もすべて正しいのだという痛い間違いを犯してますが、 根はいい人です。率先して採点のまとめとか今回やってくれたし。 冷静になれば頭もいい人ですから。 みなさん、ひかずにご参加ください。
>結果が正しいからそこに至る自分の仮説もすべて正しいのだという痛い間違いを犯してますが、 ごめんね、、日本に4〜5千万人と居る能力の無い凡夫の脳内ソースには一切興味がないんだ。。 反論さえ出来ずにヒス起こすだけの猿は今まで腐るほど見てきたんだ。。ごめんね。。。許してね。。。。 今年はぼくの時代だぞ! ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブー ブー しー し─J 梁山泊スレ公式マスコットキャラクター ぶたさん
ある山奥 日の差し込まぬ暗い森の奥にある豚舎は 腐った果実と穀物と野菜が混じり合い 焼け付くような異臭 悪臭 その奥に アンダーバーと名付けられた ぶたさん がいる なぜそんな名前を付けられたのか誰も知らない だがその名はとても似合っていた その豚は哀れな程豚だった 人が豚に抱く典型的な負のレッテルを完璧に網羅していた 鳴き声は臓腑が泡立つような醜いもので 耳が腐らねば良いがと本気で心配になる ぶよぶよと脂肪が瘤のように浮き上がる顔に気紛れみたいな小さな隙間 埋め込まれた一片の光も持たない眼球 ただ浅薄な欲望のみを求め忙しなく動き回っていた 猪がその豚舎に何を求めて訪れたかは知らない 彼のスピードは打ち出されたばかりの砲弾のごとく 直進するラインは迷い無き褐色の光 猪は豚の所に辿り着くと 気高き咆哮を上げ豚に向かって叫び続ける
猪は叫び 雄叫び 疾呼 怒号 そして絶叫した 何を叫んでいるのか分からない だけどとても大事な事を叫んでいる 豚は彼を見る 迷惑なきちがいを睨みつける うるさい やかましい ここは俺の居心地のいい城なのだ 手ぶらで来て何を喚く 頭がおかしいんじゃないのか 猪は去る 二度と来まいと誓う 最低の豚だった 豚と形容されるべき豚だ まともな言葉を交わさず 思考停止の蓋をすぐに閉める どうしようもなく豚だ 自分にとって居心地が良ければ何でもいいのだ 一生あの豚小屋でありとあらゆる醜悪さと親密なまま暮らしていけばいい 豚は猪について考える だが途中でやめる 彼について考えるのは危険だ この俺の王国を脅かす気がする 俺はこの場所が好きで一生出て行く気は無い 光など真っ平だ 奴は公平すぎる 豚はそれでもブヒン!と遠い空に向かって叫んだ まだそれぐらいの事はできた
気分が滅入りそうな大雨の夕方 女の子が一人公園で泣いている あたりに年賀状が散らばって 雨と涙がそれを濡らしている 一人ぼっちは嫌いだった でもどうしようもなかった だけど知られたくはなかった 雨と涙でくしゃくしゃの顔をしながら 弱々しい手つきで 自分の名前の無い年賀状を拾う 父親宛の濡れてインクの滲んだ猪が 自分の描いた猪みたいに 歪んで崩れて泣いているよう 慌てて他の猪をみた どれもこれもが塗れてしまって みんな滲んで泣いている
その中に一枚だけ笑っている猪がいた 見覚えの無い絵柄 さっと裏をみてみると 宛名も何も書いていない ポケットのペンを取り出して 自分の名前を書いてみた 差出人は誰も知らない 架空の名前を書いておこう 気づくと雨は小降りになって 雲間に夕日が灯ってる 涙の中に笑顔を描き女の子 小走りになって帰って行った
>>28 なんかさ、それって参加者に失礼じゃない
>で、お決まりで最初に投稿された作品にスピードスター賞として無条件3点あげます。今回は2作目に2点。3作目に1点の固定点をあげます。
>あと作品中に「ぶたさん」の4文字が入っていれば俺が2点の追加点をあげます 「豚」なら1点です。 勿論猪と関係なければ無効です
>>31 審査員を醜い豚呼ばわりするとはいい度胸です、これは梁山泊スレにおける侮辱行為ですね。0点
>>35 発想力のない人間が多いですね 「ねぶた参加」でも例の4文字は入ってますね。ネタバレしたので平仮名4文字だけで行こうか。
つーかこの程度俺なら簡単に書けますがね。審査員が5人は集まるであろう今大会におけるサプライズってーか挑戦ですよ
失礼?どこが? お前は審査員でもなんでもなければなにも貢献さえしていないだろう 無駄口叩くなチビ 身の程を弁えなさい
37 :
名前はいらない :2007/01/07(日) 04:19:46 ID:ypKyniEQ
かんじわる
>>37 あたまわる
梁山泊公認マスコットキャラクターのぶたくんを中傷し侮辱した
>>31-32 は問題があります
可愛い動物を罵倒し罵った行為は人として正当化される事はありません。失格処分とします
一切点をやるの禁止。
あー気が向いたので審査員します。
前もって言っとかないとまた誰だお前どうのこうのみたいな事になるので
言っておきます。ずいぶん前に審査員宣言したんだけどねえ。
>>31-32 くだらなくてつまんないので
>>38 に同意。
失格させなくてもいいけど同意。
>>33-34 あて先も何も書いてないのになんでそんな年賀状持ってるか
よくわかんないしそもそもなんで雨の中そんなことになっているのか
意味不明です。作意が悪い意味でぷんぷんします。
>>39 別に失格でいいですよ。
もともとアンダーバーへの当てこすりで書いた作品なので。
つーか10分で書いたもんだし。
>>31 >>38 アンダーさんコメントありがとう。
あなたのコメントが期待通りで嬉しかったです。
>審査員を醜い豚呼ばわりするとはいい度胸です
おいおい、豚さんはマスコットじゃなかったのかい。
いきなり本音ぶっちゃけちゃったねー。
それとも豚にも種類があって、梁山泊スレ公式マスコットキャラクター の豚は可愛らしくて善良で、
私の書いた豚は醜い豚だと。
困るなー、そうならそうとちゃんとぶたくんの詳しいキャラクターを書いてくれないと。
アンダーさんは豚=醜いとしっかり認識してんじゃんwww
そうかと思うと
>>38 のコメントでは一転して
>可愛い動物を罵倒し罵った行為は人として正当化される事はありません。失格処分とします
だもんな。こいつきちがいじゃね?
アンダーさんをからかうのって楽しーwwwww
私はアンダーさんこそ詩板のマスコットキャラクターになるべきだと思います。
誰かふさわしいAAを考えて。
まぁぶたさんをアンダーさんに置き換えてもいいか。
んじゃ審査頑張ってねw
41 :
名前はいらない :2007/01/07(日) 16:52:32 ID:smU5XV4O
42 :
名前はいらない :2007/01/07(日) 17:45:07 ID:ypKyniEQ
ごめんなさい。 みんなも謝れば。
43 :
40 :2007/01/07(日) 20:52:25 ID:V5km8t7I
ごめんね。反省した。
ここは真剣に作品を投稿し評価してくれるスレなんだから、
一人の頭のおかしい奴への当て擦り目的で投稿するべきじゃなかった。
アンダーさんにムカつき過ぎてね。
でもこれじゃ血で血を洗うみたいな事を生むだけだよね。
一時の感情で他人を不愉快させた事を謝罪し、正式に
>>31-32 を取り下げさせていただきます。
でもアンダーさんには謝らんよ。
性根の腐った人に謝るなんて上辺だけでもゴメンだね。
毎回毎回ゴミしか作れない出来損ないの痴呆の火病でスレが荒れていくのですね。。。しょーもねw
つーか
>>31-32 は700文字あるわけで。。10分と+a(600秒)で製作するのは物理的に不可能。
可哀相過ぎるからお前の発言は無かった事にしておいてやるよww 俺って優しいだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺様の誠実な配慮に感謝しろ雑魚
ハイ予定通り>31-32は失格停止処分で 低学歴のカスが多いなココは
45 :
名前はいらない :2007/01/07(日) 21:13:33 ID:V5km8t7I
>>44 アンダーさんに興味ないから。
無かった事にしなくていいし。
謝れば無かった事に出来るなんて甘い考え持って生きてないし、
そもそもあんたにゃ謝る気さらさら無いし。
それと700文字程度書くのに10分じゃ足りないか?
まぁ確かにもちっと時間はかかったかも。
じゃ評価頑張ってね。まさか審査もせずに投稿作品を失格扱いした訳でもあるまい。
何だかんだ言って結構君、私の手の平だよw
過度な妄想でこの俺様と対等な立場にいるとでも錯覚しているんだろうが 無才能の名無しからの発言はなにかしらも影響も与えない。節理。 まず自らの立場を認識し身の程を弁えることから始めなさい 無能力者の居場所はこのスレではありません 雑魚は地下スレにでも潜ってな
47 :
名前はいらない :2007/01/07(日) 21:21:49 ID:V5km8t7I
>>46 なんか必死で可愛い
マジでアンダーさんマスコットキャラにしたいなぁ。
ゲーセンとかでUFOキャッチャーにあおむしアンダーさんとかぶたさんアンダーさんとか入ってたら
私もう財布の小銭全部使っちゃうよ。
まりもっこりが流行るくらいだから可能性はあるよ。
48 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/07(日) 21:27:30 ID:DB9+28/x
アンダーさんは病気だから仕方ないにしても 他の健全な方は雑談スレに移動して下さい(笑
>>36 何度か審査したことならありますが。
そんなこといったら審査員は絶対に増えないし
お前がほんとうにこのスレに貢献してると思ってるのかと小一時間問い詰めたいです。
ワーワー騒いだりルール勝手に捏造するだけではだめですよと。
明らかにルール以外のことをしすぎてるし、
それはスレの本質にも反してると思う。
それではただの嵐と変わりませんよと。
最後に一言
お前がこのスレを劣化させてるんじゃないかと。
長文すみませんでした
50 :
名前はいらない :2007/01/07(日) 21:32:02 ID:V5km8t7I
>>48 もっともです。
失格になった身で往生際悪くてすみません。
じゃあ、アンダーさん審査頑張ってね。
やれやれだ 痴呆どもが総動員ですね
>>48 雑魚の分際で生意気だぞ シネ
>>49 ルールを捏造だの脳内ソースは飽きますのでご遠慮くださいませ。
この程度で劣化するような質の悪さなのかwセン5とは大違いだなwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>50 文句あるなら言え 逃げんなら逃げろ 邪魔
痴呆しかいねーなこのスレは
>>51 市ねというなとはいわない
でももっとましな反論は出来ないのか。
もうちょっと論理的に。
高校二年生から見てもすごくあほらしく見えるし腹立たしい。
よく文章を読んで反論すべき店を見つけてから反論しなよ。
こんなこと理系にいわれるようじゃ世も末だよ
お題を指定できるのは
>>1 のとおり前の優勝者だけ
お前がやってるのはどう考えても「お題」の指定だろうが。
>>24-25 に続くまたゴミコテの自爆投稿か。。。
今回のテーマ「猪」は前優勝者が決めたんですよ〜?
わかりますか〜? 26番目のレスですよ〜? ココポイントですよ〜?
なんなんだ マジでゴミの雄しかいないのかこのスレは!!!!!!!!
お前の発言も今回に限って見なかった事にしておいてやるよてるあきwwwwwwwwwwwww
俺ってポエ板で一番優しいコテだからな 気にするな 知的障害者どもへの配慮だ
>>53 ぶたさんを入れたら点って
お題をついかさせてるようにしか見えない
55 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/07(日) 21:53:01 ID:DB9+28/x
みたらしさん、あなたも病気のクチですか? 雑談スレに行けつってんだろーが!
>>54 お前がどう思ったかの感想がなんの拘束力を持つんですかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おっもしれえええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこんなどーしょもない事マジレスしちゃうんだこの板のコテ♂はwwwwwwwwwwwww
>>55 あんた誰?
58 :
凡人 :2007/01/08(月) 00:50:34 ID:qBX3GRj2
凡人で失礼かもしれませんが、アンダーさんのこと応援してます。
59 :
猪警報発令中! :2007/01/08(月) 00:58:48 ID:nkA4PDQp
正月の書き初めは「敦をモノにする」 やりますよ迫りますよ虜にしちゃいますよ だって欲しいんだもん ずっと一緒にいたいんだもん 早起きをしてシャワーを浴びるの ゆるふわウエーブつやぴかヘアに クリアな素肌きらまぶメイク 惚れるわよ惚れさせるわよ 雌の本領発揮しますよ 《猪警報発令中!》 敦をモノにするのだ 世界一の幸せになっちゃって 敦を世界二の幸せにしちゃうのだ 今日も青空ひづめが唸る 猪警報発令中!
>>58 詩作活動に熱を入れ実社会で勝負している人間はこんな板に実在しない、ってか来ない。
俺もなんか活動始めたらこんな板には来なくなるよ。ココは実力勝負の場ではなく馴れ合いだ
61 :
名前はいらない :2007/01/08(月) 19:57:32 ID:w6qMQUYM
イッツバットコミュニケーション プ
数度に亘る自爆テロリストコテの発言を定期晒し 私達は平和の実現を目指さねばなりません
24 名前: みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日: 2007/01/05(金) 21:23:30 ID:JGvwFBAq
>>23 つ決選投票
52 名前: みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日: 2007/01/07(日) 21:43:29 ID:I5mu/1av
>>51 市ねというなとはいわない
でももっとましな反論は出来ないのか。
もうちょっと論理的に。
高校二年生から見てもすごくあほらしく見えるし腹立たしい。
よく文章を読んで反論すべき店を見つけてから反論しなよ。
こんなこと理系にいわれるようじゃ世も末だよ
お題を指定できるのは
>>1 のとおり前の優勝者だけ
お前がやってるのはどう考えても「お題」の指定だろうが。
このような悲劇的な出来事が梁山泊の今スレにて三度起こらぬことを強く祈っております
63 :
凡人 :2007/01/08(月) 20:38:34 ID:qBX3GRj2
確かにそうですね。 私もなるべく早く活動に取り掛かれるように精進したいと思います。
64 :
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2007/01/08(月) 20:50:47 ID:F6xvLzcv
>>59 元気な詩ですがなんだか怖いです。
とって食べられそうです。丙午。
敦はエネルギーを吸い取られて世界二の幸せどころの騒ぎじゃないかもです。
でもきらいではないです。
一ついうとだって欲しいんだもんのところをだってだって欲しいんだもんにすると
リズムがよくなるような気がしますが、まあそんな事はどうでもいいかもしれません。
>>64 ヲィもぅ感想かよ!!いくらなんでもはえーだろ落ち着けよ日雇いくん ◆HIyaTOiQcI !!!!!
いったいどーしてしまったんだよこのスレのコテはよ!!正常なのは俺一人だけなのかよ!!!!!!!!!
>>63 理解したのならこんな板に来ないでよろしい どっか行け
66 :
凡人2 :2007/01/08(月) 21:17:49 ID:qBX3GRj2
そんなふうに扱わないで下さいよ。Underさんの邪魔にならないように応援しますから。
67 :
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2007/01/08(月) 21:21:45 ID:F6xvLzcv
感想なしでコメントするのはアレですが一言だけ。
>>65 いつやる気がなくなるか忙しくなるかわからないので見つけたら早めに感想してく
事にしてます。私が審査員する時はいつもこのスタイルなのですどうもです。
68 :
誘導 :2007/01/08(月) 22:18:31 ID:Vb27+IaS
杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー .杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー 杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー /ヾ;. `ヽ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ ヽ (_・ヽ___/_ヽ。//。//。。。。) (_・ヽ___/_ヽ。//。//。。。。) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ 杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー .杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー 杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー /ヾ;. `ヽ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ ヽ (_・ヽ___/_ヽ。//。//。。。。) (_・ヽ___/_ヽ。//。//。。。。) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ
>>67 これはこれは説明有難うございます。「日雇いくん ◆HIyaTOiQcI」限定の特殊ルールなのですね、そうですか
あくまで「日雇いくん ◆HIyaTOiQcI」コテに限られた特別ルールなのだと。自らを特別視しているのですね
なるほど。「問題ナッシングの理由=これが自分のスタイルだから」 素晴らしい説明ですた
「日雇いくん ◆HIyaTOiQcI」限定の特殊ルールとして認めようと思います。好きにやっててくらはい
あおむしくんダイエットをするの図
_
/ヾ;. `ヽ
ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
(_・ヽ___/_ヽ// .. // .. )
〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ
(◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◎) コロ...コロ...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ココまでのまとめ
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 ← 無能力者&ゴミ
みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ ← 自爆レス常習者
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI ← 寸評期限を無効化する特殊ルール(*注意)
>>26 梁山泊スレにおける史上最低の優勝者
>>31-32 梁山泊スレにおける史上初の失格停止処分
今年はぼくの時代だぞ!
ε ⌒ヘ⌒ヽフ
( ( ・ω・) ブー ブー
しー し─J
梁山泊スレ公式マスコットキャラクター
ぶたさん
応援よろしくネ♪
此処までのおさらい
次のテーマは「猪」でお願い。
投稿締め切りは 1/13
審査締め切りは 1/16
>>33-34 雨降り
>>59 猪警報発令中!
2作品
73 :
もうしン :2007/01/09(火) 00:07:50 ID:+y6KQJkx
だーッ だーッ つッこめッ つッこめッ 何も考えず信じろッ 宇宙の電波を受けとめて 冷静さを失え、俺ッ だーッ だァーッ つッこめッ つッこめッ 信じるパワーを信じるンだッ 疑問や疑念はどっかに捨てろッ 考えたらそれこそ終わりッ 今年はそのまま過ぎてしまえッ なンも考えなかったら この世はハッピーなンですよッ それが冥土の一里塚ッ はいッ だァーッ だァーッ 瓜の縞なぞもう捨てたッ それがワイルド・ピッグなンだッ
>>73 リズムと勢いがいいですが、なんか内容はタイトルなかったら
絵手紙カレンダーの標語みたいかも。
より大げさな方がいい感じ。
75 :
猪突猛進 :2007/01/09(火) 16:11:52 ID:oVqj+aVZ
猪の鼻はでかい どうでもいいことだが 本当に猪の鼻はでかい フラグだ 電気フラグだ さしたらきっと猪のほうががショートする きっと何か詰まってる あの鼻を思いっきりつかんでみたい 猪鼻はエンジンだ 何万ワットのエネルギー 鼻から蒸気としゅっぽ ああ だから前後ろに突っ走るんだ あいつって
>>75 んーまあ苦労したんだろうなあって感じですかね。
なかなか目新しい事はそうそう思いつかないもんです。
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI 参加者全員が投稿期間は評価&感想を自制しとるっつーのに自分だけ特別扱いか 社会的なモラルも糞もないなこのスレの住民は まともなコテは俺だけなのか。俺は贅沢なんだな
ココまでのまとめ
梁山泊公式マスコットキャラクター ぶたさん
テーマ「猪」
梁山泊を腐らせるゴミコテ一覧 (最重要注意人物)
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 ← 無能力者&セン5での糞評価 そのままゴミ
みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ ← 恥ずかしい自爆レスを繰り返す常習者(要監視)
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI ← 史上初の審査員失格停止処分者(*度重なる規則違反)
オマケ
>>26 梁山泊スレの歴史における史上最低の優勝者(*複数票無しによる優勝)
>>31-32 梁山泊スレの歴史における史上初の審査員侮辱行為による投稿者失格停止処分
<注意>
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI の採点は無効とします これは本人の同意あっての判断です このゴミの採点は無視してください
79 :
31−32の作者 :2007/01/10(水) 19:10:01 ID:ylEgPvEJ
よう、アンダー元気でやってるな。 なぜ可愛いぶたさんにアンダーの名前付けただけで侮辱行為になるのかさっぱりわからんが。 当然今回ちゃんと審査するんだろ?だからこその強権発動だよな。 これで審査しなかったら俺の作品の失格が無効になるんだからちゃんとやれよ。 そんじゃな。
>>79 テメェの作品をそのまま100回読み直せ 失格処分は覆らんわチビ 首でも吊ってさっさと死ね
ホ ン ト 梁 山 泊 ス レ に い る ま と も な 男 は
俺 一 人 だ け で す ね
81 :
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2007/01/10(水) 19:17:55 ID:ODYO4R5c
>>80 まともな男はわかったからどこに期限とかあるのか教えてー
82 :
名前はいらない :2007/01/10(水) 19:19:57 ID:ylEgPvEJ
誰が失格処分取り消しを頼んだ? 俺は自分から失格でいいと言ったんだがな。 アホなのかお前は。 まぁきちがいの「まとも」は世間一般ではきちがいだから合っているな。
>>81 失格処分は決定済みだ 梁山泊は馴れ合い場ではなくなにも貢献できない存在は必要が無い
数度に亘る自爆テロリストコテの発言を定期晒し 私達は平和の実現を目指さねばなりません 【2回目】
24 名前: みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日: 2007/01/05(金) 21:23:30 ID:JGvwFBAq
>>23 つ決選投票
52 名前: みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日: 2007/01/07(日) 21:43:29 ID:I5mu/1av
>>51 市ねというなとはいわない
でももっとましな反論は出来ないのか。
もうちょっと論理的に。
高校二年生から見てもすごくあほらしく見えるし腹立たしい。
よく文章を読んで反論すべき店を見つけてから反論しなよ。
こんなこと理系にいわれるようじゃ世も末だよ
お題を指定できるのは
>>1 のとおり前の優勝者だけ
お前がやってるのはどう考えても「お題」の指定だろうが。
繰り返し悲劇的な出来事が梁山泊の今スレにて三度起こらぬことを強く祈っております
このような恥ずかしい自爆行為による悲劇は私達一人ひとりの努力で防げるのです
>>82 失格停止処分の判断を下したのは
>>38 。 後からお前が追従しただけのコトだ。
お前もあまり自爆するなwwwwwwwwwwww スレを最初から読み直せ痴呆wwwwwwwwwwwww
つーか自爆レスが多すぎるぞコイツらwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あおむしくんふみつけるの図
_
/ヾ;. `ヽ
. ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
(_・ヽ___/_ヽ//∧//∧ ) フミフミ
〃〃〃~~u ( ´Д` )^'∪
ボキボキ`ヽ_つ__つ <ウギャァァ
__,,..、‐''´`iヽ ,!: : :;:;:;:;t _,.r''´ ヽ、 jとヽ ,!: : ; ;:;::;i' r'、ミ-、._ _t┘ i,/: : :;:;:;:;:j ,j(ジ(ン))‐- ,ノ r,、 );; : :;:;:;:;:,i l `ー='´ / r、 t';;,: : ;:;:;:;:,! .! _,j´ し ノ;:;:; : :;:;:/ ,r'´ i,..-‐''´ 。 r'´/:;:; : : :;;し'´: : i, ̄ ̄`ヽ、i`ヽ `j/:;:;:; : : : : : : / t., ___,,,..コ`,='、!,i';:;:;:;: : : :,r‐'´ ! ̄ l, i ヽ、_;:;:;:;:;:;,r'´ 〉..,,__ __,,.! 'i_ノシ.〕:;:;:/ / ,.r'´ r'ヽi‐'´;:;:/ i.,__,r-'´.r‐'Yl .}ヽ,;:;:;:i' /,r'´`ンーr´,ミェ´,.i';:;:;/ f'´_,,.f'´ L,i. ヽ、:;:;:;i' i<..,,__ ____ノ{,_,ノ .):;:i' ! ,.r'´ r、,r‐'´:;:,l . i__,,..r''´ ,r、.,! .iヽ;:;:;:;,! . 〉‐‐-=='.y'_し'_j';:;:;;:i . i ,.{,i'`i;:;r.、:;:/ . i、___,,...,,r/},.ノ;:;:}:.i:;i' i, / i,、!:;:(,_!;:i ヽ、 / ,l. i、;:;:;::i' しく_ i' ,i´〉;:;:;:;j `ヽ、j;:;:;:;:i
87 :
名前はいらない :2007/01/10(水) 19:48:59 ID:g6C3kn9x
此処までのあらすじ
色々有りましたが
今回のテーマは「猪」でお願い。
投稿締め切りは 1/13
審査締め切りは 1/16
>>33-34 雨降り
>>59 猪警報発令中!
>>73 もうしン
>>75 猪突猛進
4作品
新ユニット 青芋毛虫 デッケー (。~。~~)~)~)~)、 )))) ‘' ^ ゙^'゙^゙^゙^゙ ソダネ (・_・~);;);))) わー なんか大きいのがいるぅ ノ⌒ヽ⌒ヽヽ (・∀・ )v v)v`)v`) )) 簡易版あおむし _ / ヽ _ _ ヽ ● // // //⌒ヽ ( ヽ / ヽ ..// // ) ^〃^〃^^^^^^^^^^^^^^^^ ↓ 進化 あおむしくん _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ
__.,_,. -─-、,.r 、 _,,./´ l! l|;;;/- . `丶、 ,. '´ ゙、 l! -‐= !;{ /,イ ヽ、 _,../ ゙、-= ,、 ノ;;!、 ' '´,-ぅ)ソ_ヽ. /;;;,,,゙、 ;;;;;,,,,,_ ゙、 ゙、-;;;l;;;;/、 (●ム=''"´ヽ _/'':;;;;;;;;;;;;ヽ'''''''''''::;;;;;゙、__,.;;::゙、./ノ;;;;ヽ、-ー'´ ; } /´゙ヽ、 ヽ _,;;;;::_゙、;'' /l!/;;;;;;;/;! ,./ /;,,,, ヽ /;;:\;;:'''__ノ"_ブノ{__rイ 、;;;;`! - r一/ ,r'ヽ、;;::;;;;;:::;;ヽ,;;;:''''_ノ 'r-<ニン`''''´ ゝミ゙レ'''r'´;;;;`ヽl! / _,,.. - / ヽ. _,,;:ノlヾ、ニ-‐′ `'‐ニ、;;:;;;__ン''´-‐ ''´ l¨`''‐- 、 ;;\-フ_ノ´ __,,... >`''´ _,,.. - !_ ,,,;;; 〉-ン'゙´ _,.. -‐ ''´ _,,.. -─ ''´ 'レ`'''''r:/´´ __,,... -一 ''´ ,,.. -─ ''´ ____|/ ,.r'/_,,,,..... -‐ '''´ _,. -‐ ''´l ! ''/ ¨ー' _,. -‐ ''´ // _/ '′ ,r''´ //  ̄ ̄  ̄ ``ヽ. -= ''' | /イ
90 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/10(水) 20:47:37 ID:2Tj+hjs2
| | ∩m|m/ ∩(◎ ⌒} ⊂(◎ ⌒ } ⊂(◎ ⌒} ⊂(◎ ⌒} ⊂(◎ ⌒ } ⊂( ◎⌒ } スレハユウイギニツカオウネ ⊂( ◎⌒ゝ ノ⌒ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∪(◎((( ・∀・)< 芋虫のAA保管活動にご協力下さい Y^Y^Y^Y \________________
92 :
名前はいらない :2007/01/10(水) 21:40:35 ID:LclUwfYO
でもアンダーが社会に出たら、同情の目で見られるんだろうな。 かわいそうだから、せめてこの小さな場所の中だけでも好きにさせてあげませんか?みなさん。 5年もすれば、アンダーの居場所なんてなくなっちゃうんだからさぁ。 アンダーちゃんよ。今、この小さな場所で精一杯楽しみなさい。
>>697 なんだお前のその評価の仕方?
ふざけてんのか?マジで価値がねー。
他に評価された人たちもかわいそう。
とりあえず
>>654 再評価希望です。
しまった熱くなりすぎて誤爆。
>>93-94 見たよ。日雇いくん ◆HIyaTOiQcI だろ
ココでの居場所をなくしたゴミがセン5に活動の場を求めて行ったのはいいが
評価は糞だし(つーかほとんどが1行感想ってのが常識的に有り得ない)
問題の解決は不可能だ。セン5の評価人の質と比べてココのスレのコテは劣っている
事実を認めてやれ そして諦めろ
>>92 その小さな板で実力勝負もせずに日々馴れ合いに興じているこの板のコテの存在意義は何よwwwwwwwwwww
ってかそぅ10年異常もこの板に生息している香具師っているのかよwwwwwwお前も自爆するなよwwww
あっそう、お前の脳内ソースでは「社会に出ていない」って設定になってるんだね。幸せでいいね
このスレでまともな人間は俺一人だけかww
ちょっとこのスレの財政が破綻しそうなんであおむしくん関連のAA置き場として提供することになりました @ 作品レベルの質が低い A 採点レベルの質が低い B このスレの参加者の知能レベルが低い C 恥ずかしい自爆レスが多い この4つの原因が挙げられます 時々あおむしくんが登場しますが気にしないでスルーして下さい
>>95 ああ、スマンね。ついつい熱くなっちまって。
いい評価は貰えなかったかもしれんけど、
あんたに評価されたかったな。
前はいい評価人多かったはずなんだよな。
98 :
>>92のもの :2007/01/11(木) 20:39:04 ID:NTDFfWmS
アンダーちゃん発見!寂しかったよー。 また嫌なことがあったらよろしく頼むぜ!
>>98 まともな義務教育を終えてからの対話を私は希望します
>>97 今週からお正月休み完全に終わってなかなか評価に時間を避けないもんだし
また何度も何度もセン5の盗作類似スレが立てばアホらしくなって減っていくもんだ
新あおむしくんが100GETだぞ!! _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ//.....//.........) 〃〃〃^^u^u^u^u^^^∪ )) モソモソ 旧ばーじょん _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // ... ) 〃〃〃^^u^u^u^u^^'∪ モソモソ
あれ?ズレた もう一回 _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ//.......//.............) 〃〃〃^^u^u^u^u^^^∪ )) モソモソ
おかしいなぁ ギコナビで見たら
>>100 がズレててIEで見たら
>>101 がズレる。なんででしょ
<丶`∀´> まぁいっか
いまこどもがぎせいになるじけんがたはつしています
ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある
にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにつよくこうぎしよう
_
/ヾ;. `ヽ
ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
(_・ヽ___/_ヽ// .. // .. )
〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ
子どもたちをみんなで守る未来へ・・・ あおむし党
103 :
名前はいらない :2007/01/11(木) 22:54:52 ID:NTDFfWmS
めっかっちゃった! 僕まだ中1なんです。 あんたがどんなやつだか知らんが、中1のオモチャに混ざって遊んでるやつがまともな人間語ってるって…。 これどんなことかわかる?
日本語でお願いします 可能なら誰か
>>103 を翻訳してください
105 :
名前はいらない :2007/01/11(木) 23:08:15 ID:NTDFfWmS
もー、しょうがないなぁ。 【オモチャ】 子供の遊び道具。 【子供】 少年、少女、幼児 わかりました? わからないことがあったら辞書を使うと良いよ。
はい?子供がどうかしましたか? せめてまともな義務教育を受けた人間を希望します たまごの図 ,,-ヘ _/ ノ / 。 / , ‐'' / |タ / / / ||, r' ,,_,,-‐'゛ lヒ/''" ̄ ̄ l|
俺の経験則から言うと 多分、「僕で遊べない大人なんて認めない」って意味だよ
美少女とならともかく、雄の池沼のガキと戯れろだなんて冗談がキツイですよ 勘弁してください
ていうかそういうことを言うということを ちゃんとできないからお子ちゃまなので お子ちゃまだから相手をされないし 相手にされないから遊んでもらえないのだと 諭せば聞くのが子供じゃないかな
110 :
名前はいらない :2007/01/11(木) 23:22:39 ID:NTDFfWmS
僕っていうかか私美少女だよ。 これならきつくない?
111 :
ケ者 :2007/01/11(木) 23:23:10 ID:hiDEuwUb
きみの髄液は焦げて変色する きみはいじめられっこだから 身体を鍛えねばならない 誰もきみに友だちになろうと言ってこないのは きみがいじめられている証拠だ すれちがいざまに人がきみを笑うのはきみが いじめられっこだからだ、顔は見えないが きみには分かっている、他人はきみを笑っている いつも顔は見えないが いつもきみには分かってしまう あいつらを見返さねばならない きみは肉体を鍛えねばならない なぜなら弱いまま強くはなれないからだ あいつらをぶちのめさねばならない きみはあいつらをぶちのめすだろう きみはあいつらをぶちのめしたい 強くなるためにはまず強くならなければならない 誰もおれを無視できなくしてやる そうすればおれは他人の視線ばかりをこうも気にしなくてもよくなるのだ すべては強くなってから始まるのだ きみはきみのことを陰でわらう人間に暴力をふるう用意をしなければならない その後ならいくらでもやさしくなれるからだ おれはすべての他人にやさしくなりたい 血反吐を吐かせ、足元に這いつくばった顔を正面から蹴る 見えない顔の中心にめり込む爪先がきみをいい人間にする あいつらが先にきみを定義したのだ きみはきみをきみの手で定義しなおすために 強くなっていい権利がある いじめられっこであるおれは復讐してよい
112 :
名前はいらない :2007/01/11(木) 23:23:47 ID:MhRFzIEF
子供? アンダーが好きなものだろ あ、それは幼児か
>>108 だよね。自然な意図が発されていれば
すんなりそういう回答が出るものなので
忠一君は素直な口の利き方を覚えなきゃ駄目だよ
115 :
名前はいらない :2007/01/11(木) 23:57:07 ID:NTDFfWmS
真面目な話です。 アンダーさん、あなたがひとつのものにこだわる理由は何? 真意が問えない小さな場所にこだわりをもつ理由は何? あなたにとって価値観はあなたのもの。みんなそれぞれ違う。 そして、あなたは違う価値観を徹底的に否定している。それもいきすぎている。 やめるべきだと思う。 ちなみに、俺の価値観で判断すると、 アンダーさんは、セン5スレやアンチ馴れ合いにこだわりを持っているようだが、 セン5スレはお前が他を否定すればするほどあれる。 お前一人の力でどうこうできる場所にお前はいない。 掲示板なんかにこだわりをもつなんて悲しすぎるだろ。 高校1年生より
>>115 あなたの論理って、要約すれば人それぞれの価値観を否定するなってことですよね?
でもあなたもアンダーさんの価値観を否定している点、気づいてますか?
便所の落書きみたいな書き込みが溢れているのが2ch。
読み手、受け手側はどんな書き込みも1意見として受け流すのが良いと思うのですが。
無論、これも自分の価値観に基づく論理ですけど。
117 :
名前はいらない :2007/01/12(金) 00:44:34 ID:c6kYuX3E
いきすぎた批判に対してです。
私の
>>115 の批判と、アンダーさんのいきすぎた批判の仕方は異なっているとおもうのですが。
自分の価値観以外の全てを否定するやり方、それに潰し方が論理的でないと思う。
もう一度アンダーさんの批判の仕方を見てもらいたい。
それと、私も最後に自分の価値観と付けていれば良かったのですか?
意見は概ね自分の価値観による判断だと思うので、
最後に付け加える事による、守りの体制をつくりたくなかった。と、とらえてください。
118 :
その道路、危険につき :2007/01/12(金) 01:07:45 ID:Vyzn4mtT
高速道路は危険がいっぱい スピードに乗ること自体が最大要因なのは言わずがもがな 田舎では鼬がでます 猿もでます 可哀相だがそんな時あわててブレーキを踏んではいけません 車ひっくり返ります 何事もなかったかのように彼らの上を行き過ぎましょう どうにも心が落ち着かなければ近くのパーキングエリアで般若心経を唱えるのもよいでしょう 猪がでた時はどうするか 彼らは体がでかいので乗り上げるどころか跳ね飛ばされてしまいます 急ブレーキ、急ハンドル、隣の彼女に最期のキスをする その時の状況で選んでください 最善の方法を選んでください 最善の方法だったかどうかで彼女と無駄な争いをしないでください これ大事 成仏できません まれにトラも出ますが それは田舎も都会も同じです 奴らは攻撃してきますから速やかに避難してください 逃げ遅れた場合は 酒は美味いしねーちゃんはきれいだ、んぱんぱんぱぱなところで負けずに飲み返してください 下戸の方は烏龍茶でも結構です くだを巻いても許されるでしょう ことほどさように高速道路は危険がいっぱい 高速道路を走る前には家族との水盃をお勧めします
119 :
19 ◆gwnULb/9mw :2007/01/12(金) 01:08:14 ID:bfXQ3Hn4
ああ、この人は自分の論理に終始してるから批判対象がぶれるのか
120 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/13(土) 09:51:08 ID:jnuRuXLJ
作品投稿今日までだよ!
動かない猪とぶたさんって似てるよな? 友人の言葉は僕の飲むカクテルと同じぐらいよく分からなかった 何と何が混在すればこんな色になりこんな味になるのか 酔いだけが暗闇のムーンウォークみたいに僕に迫っていた 見た事無いから分からないよ 僕は当たり前の言葉を返す そんなもの見た事がある奴どれくらいいる? しかしまてよ、動く猪、突進する猪だってよく考えたら知らんぞ 僕の呟きに友人はにっとしたり顔をする 何だか引っ掛けられたようで面白くなく 燃費のいい軽自動車みたいな名前のカクテルの次は コートジボアールの都市名みたいな名前のカクテルを頼む カクテルの名前はどれも何らかの示唆に富み そして結局の所完全なまでに無意味だ その事がばれないようにバーテンダーは新しいカクテルを生み出していく 豚と猪の違いなんて知る訳も無い ただ明らかに違う事は分かる どれぐらい違うかというと洗面器と掃除機ぐらい違う 洗面器と掃除機って本当にそんなに違うかと友人は言う そりゃお前、と言ってから僕は次の言葉が無い事に気づく いくらでも言う事は出来たのに それを言えば負ける事を瞬時に悟る 僕はすでに負けていたのだ 友人は勝ち誇るようにぐいっと水割りを空ける 琥珀色の液体を凍った水と溶けた氷で薄めて飲む 結局ほとんど全部水だ シンプルでそしてスマートだ コートジボアールの都市名なんかよりずっとまともな飲み物だ 空になったグラスを置くと友人は水割りのようなスマートな笑みを浮かべる 当然の事を当然のように言う時の彼の癖だ
猪と豚はもちろん違う それが動こうと動くまいと だけど君にとってその差異は何ら意味を持たない 猪の直進するイメージは正しい 豚がごろごろと無意味な惰眠を貪るイメージも正しい そして両者が同じ場所で同じようにただじっと蹲っていても やはり豚と猪だ フェラーリとスバル360が並んでいるようなものだ だけど僕は思うんだ 猪と豚の違いについてもっと真剣に考える必要があるんじゃないかと イメージだけで決め付けていく事は生きて行く上で大切な事だ 大人の知恵と言い替えてもいい だけどそれとは別に黙殺された誤解に対する謙虚さも必要なんじゃないか? 猪と豚について一生の間に5分でいいから真剣に考えてやってもいいんじゃないか? 僕は目を瞑る 確かに僕は豚について知らなさ過ぎる これだけ何百頭もの豚を胃の中に送り込んできたのに 猪についても考えてみる 12年に一度偏ったイメージが溢れ返り定期的に本質から遠ざけられる生き物 どちらに対しても僕は酷い事をしてきたものだ 僕は瞼の裏の暗闇でリリシズムに満ちた神聖さを持ってその二種の動物へ深く頭を垂れた 目を開くとそこには友人の姿は無く 会計伝票に友人の筆跡で「授業料」と走り書きされていた 僕は小さくため息を付き、残りのコートジボアールの都市名を飲み干しながら 彼のくだらない行為によって再び貶められた動物達に幸あれと呟いた
>>117 釣られてあげようと思ったのに、本気なのでしょうか・・・?
中1なのか高1なのかはっきりして欲しいところです。
残念ですが、アンダーさんの他の意見の潰し方に論理性は存在していますよ。
アンダーさんの批判を「いきすぎた」という主観的な判断で
否定するあなたの批判に論理性は見えませんが。
>>115 >ちなみに、俺の価値観で判断すると、
>>117 >それと、私も最後に自分の価値観と付けていれば良かったのですか?
>最後に付け加える事による、守りの体制をつくりたくなかった。と、とらえてください。
最後じゃないから守りの体制じゃない、という判断なのでしょうか?
そういう部分をもう少し補足して頂きたいところです。
124 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/13(土) 17:51:46 ID:QlMv1dqh
なんなんだwww俺に歯向かって来る奴生物は全員痴呆しかいないのかwwwwwwwwwwwwww
>>103 にて、( ・∀・)"僕"は中学生なんだだよ〜 と自称し。
>>110 にて、( ・∀・)やっぱなし、"私"は少女なんだよ〜 と自称し。
>>115 にて、( ・∀・)やっぱなし、"俺"は高校生なんだぜ〜 と自称する。
誰か可能ならばこの現象を私に軽くでいいので説明してくれませんか?
>>117 いや、「いきすぎた」だの脳内ソース限定の前提で話されても俺らの社会では通用しないから。。
>>124 二流馴れ合いゴミコテ氏ね
数度に亘る自爆テロリストコテの発言を定期晒し 私達は平和の実現を目指さねばなりません 【3回目】
24 名前: みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日: 2007/01/05(金) 21:23:30 ID:JGvwFBAq
>>23 つ決選投票
52 名前: みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日: 2007/01/07(日) 21:43:29 ID:I5mu/1av
>>51 市ねというなとはいわない
でももっとましな反論は出来ないのか。
もうちょっと論理的に。
高校二年生から見てもすごくあほらしく見えるし腹立たしい。
よく文章を読んで反論すべき店を見つけてから反論しなよ。
こんなこと理系にいわれるようじゃ世も末だよ
お題を指定できるのは
>>1 のとおり前の優勝者だけ
お前がやってるのはどう考えても「お題」の指定だろうが。
繰り返し悲劇的な出来事が梁山泊の今スレにて三度起こらぬことを強く祈っております
このような恥ずかしい自爆行為による悲劇は私達一人ひとりの努力で防げるのです
コレっていつまで張り続けていたほうがいいですかね? 全然自爆レスの抑止力になっていないのですがwww
127 :
くどいようですがアナウンス :2007/01/13(土) 21:06:46 ID:2FoNC09M
>>127 やかましい 毎回恥ずかしい自爆レスしかできない白痴に説教をしているのだろう
それにこの俺が救わずに誰があいつ等出来損ないを救ってやるんだよ!!!!!!!
お前みたいな愚図が面倒だからの一点張りで少年の非行行為を放置するから少年犯罪が増えるんだ
俺は恥ずかしい自爆レスのない梁山泊スレを目指します せめてポエ板の知的能力を平均水準まで上げましょう
>>128 リアル攻防一人相手に 必 死 だ な ( プ
リアル攻防一人も相手できないなんて情けないな( プ 2007はぼくの時代だぞ! ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブー ブー しー し─J 「ぶたさん」4文字で2点追加 「豚」1文字で1点追加 梁山泊スレ公式マスコットキャラクター ぶたさん
泣き喚く蜜柑の皮に雪布団 広島県倉橋島南部に生まれた猪の火之吉 産着は葉っぱの山桜 子守唄は鶯の声 父の血筋は気高き武士 獅子の如き意志には鬼気すら漂う高貴 山の主として鳴らす為 生まれ持った牙と機知 燃える命と名付けられた火之吉 知恵熱の神楽鈴振る嬰児哉 鈴のように生る大長みかんを一日20個も貪り 豊富なビタミンCにより体調も毛並みも良好 美しく野山を駆け巡る韋駄天の四肢は空を裂き 蹄の爪先で引っ掻いた沢山の石が縄張りの印 蜘蛛の巣の様な獣道の全ては火之吉のもの
種火消え半身浴せし泥の船 猪の火之吉も思春期を過ぎ 肉体の内海に除夜の鐘が響き 沼田場で沐浴する猪の志乃 その色気にたぶらかされて中出し 窪地の落ち葉の五匹のウリ坊 愛する家族を守り養う日々 しかし突然切られた戦いの火蓋 惨憺たる悲劇の始まり始まり 冬薔薇 藪の陰に腐る卵 背に冬牡丹を乗せ畑を荒らし 荒れた鼻先で芋を掘る火之吉 それを猟師が鉄砲で撃ってさ煮てさ焼いてさ食ってさ まあそれは次の日の話 藪から棒の銃声に ぬたうちまわる火之吉は藪から藪へと闇雲に逃げるがしかし 沸騰した霰の土砂降りに よく耐えた命は途絶え人影によって引き摺り出され 逆さ吊りにより血抜きされ 捌かれた火之吉は干し柿と並び夢を見る 薔薇の藪から見守る五匹のウリボウの命に獅子の血潮がたぎり その奥で 志乃は見知らぬ猪と交尾し その奥で 報奨金を肴に猟師が酌み交わす夜 ボタン肉を煮てさ焼いてさ食ってさ 骨と皮だけの火之吉は 収穫終えた大長みかんの箱の横に だらしなく寝そべり それを木の葉でちょいと隠せ
133 :
名前はいらない :2007/01/14(日) 00:17:44 ID:/3N8iO1u
134 :
名前はいらない :2007/01/14(日) 01:42:56 ID:N2fBEnLy
>>117 の者です。
私や僕など、様々な人称で書き込みした目的は、ちゃかすためということと、
掲示板なんて年齢や性別さえもわからない所だ。と主張するためです。
それに、質問に答えて下さい。
なぜ、そこまで掲示板ごときにこだわりを持つのですか?
135 :
名前はいらない :2007/01/14(日) 02:36:42 ID:DRKCpYvs
下線が史上初とか自爆とか豚とか暴れてたせいか合計8作品ってそれこそ史上初ジャマイカ?
>>134 掲示板にこだわっている、という判断もあなたの主観性に基づく判断ですよね?
脳内ソース使用の場合、「俺らの社会では通用しない」と仰っていますよ。
ところで、人を茶化し、年齢性別を偽る人間が語る「人の態度のあり方」ってどの位滑稽に映るのでしょうね?
自爆する前に退いた方が良いのでは?と個人的には思うのです。
テスト
もう一回テスト
140 :
名前はいらない :2007/01/14(日) 04:54:25 ID:DRKCpYvs
>>136 下線さんこんばんわ
こんな深夜に別ハンで工作活動ですか?
いつだったか梁山泊の採点は馴れ合いで不正だと発言した途端に
大勢のコテが急激に減少した辺り興味深く思っています
それにここまでやれるのは文化カテゴリで貴方だけと思っています
応援しています頑張って下さい
142 :
名前はいらない :2007/01/14(日) 05:36:02 ID:N2fBEnLy
>>136 には何も反応しないことが1番>136を腹立たせる事(自分が批判した相手に相手にされない)だと思う。と私が思っていたということを、頭にいれておいて下さい。
まぁ、それでもあなたの好きなように解釈してください。(←守りの体制です)
それから、次にあなたが私の書き込みに対するあなたの反応がなければ、
>>123 のような感情を持たせてもらいます。
次、年齢などははっきりさせるつもりはありません。何故知りたいのですか?
次、あなたはどのような点に論理性を感じましたか?
そして、私がアンダーさんの書き込みの中で、非論理的に批判をしていると、とらえただろう書き込みは見つかりませんか?
『いきすぎている』と思いませんか?
次、最後には文末といういみです。わかりづらくてすいません。
最後、あなたへの批判です。
私の言いたいだろう事(主題のようなもの)を少しは予想してください。
揚げ足というか文面のミス(これはあなたはしていないが多くの書き込でみられる)や主題と関係ないと私が思っていることを批判されても意見交換にならないと思う。主観と論理なんていうのは、私はひとつのものとくくっても良いと思う。ここでもひとつの議論ができると思う。
そうではなくて、主題の批判をしてほしい。
私の主題は掲示板のスレごときにこだわりを持つことはやめろということ。
っ【荒らしの相手をする奴も荒らし】 スルー推奨な。
>>33-34 「雨降り」
なんか箇条書きって感じがして入り込めず
>>59 「猪警報発令中!」
これはいいっすね〜
テーマもばっちりハマってますし
文体も軽やかで主人公の性格も伝わってきます。
>>73 「もうしん」
だーッ で止めるより だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
ぐらい突っ走って欲しかった。
>>75 「猪突猛進」
プラグ、だよね。まあいいとして。
全体的に、どうにも練られてない感じが残念です。
>>111 「ケ者」
いきなりタイトルが意味不明で怖いです。
が、分裂気味の主人公の怒りはちょっと弱いかな。
なにより猪は何処だーー
>>118 「その道路、危険につき」
これは素直に笑いました。してまた文章が美味、であります。
酒酔い運転問題への風刺もぴりりと効かせて締めもばっちりです。
>>121-122 「猪と豚」
作品自体のレベルは高いと思います。
しかし、無理やり感が拭えず。
実際にこんな会話する人とは、友達になれない気がする。
そんな違和感。もちろん個人的な嗜好の問題ですが。
>>131-132 「猪の火之吉の命の道のり」
これはまた読み返すほどに味わい深い名文。
完璧です、としか言いようがありません。
>>140 パソコン1台しかもってねーYO
>>142 長いな その費やした時間を人の役に立てる事に使おうな おっ、ウリちょーカッコいいwwwwwwww
>>143 そうやって日本人の場合各地で子供の育成を放置ってるから少年犯罪が増えるんですよ
面倒なだけでしょう。頭はお留守ですか? どうして子供達を愛してあげないのですか彼方は典型的な日本人ですね
なんだたったの8作品か 梁山泊のコテは自爆発言しかできないし名無しは痴呆だし参加者は無能だし
なんだかもぅどーしょもねーな
なんだか自分の理解力が乏しいから書き込まれた内容が分からないのかなぁ・・・。
>>140 残念ですが別人です♪というか使い分けられるほど器用ではないです。自分は。
>>142 あらら・・・。反応しろと暗に言われちゃってますね。
1行目は「私は本来『スルー>136に対する反応』というスタンスだ。」ということですよね?なら反応しなければ良いはず。
また、決して怒っているわけではないんですよ。怒る理由はありませんから。単に腑に落ちないことが多いのが気になっているだけです♪
年齢を知りたいと書き込んだ覚えはございませんが。そのように推測で話を進めるから「脳内ソース」と言われてしまうのですよ。
>>67 〜
>>70 の流れなんかはアンダーさんの言っていることがごもっとも。特別ルールうんぬんは紛れも無い事実ですから否定できません。
事実をピックアップして客観性を踏まえた上での批判をアンダーさんはしていますよ。だから論理的と自分は判断するわけです。
あなたは
>>117 にて「最後に付け加える事による、守りの体制をつくりたくなかった。」と仰っている。
では
>>115 の「ちなみに、俺の価値観で判断すると」という言葉は最後(=文末)でないから
守りの体制にあたる発言ではない、とあなたは判断しているのかとお聞きしたかったのです。
あなたの話の主題は「掲示板にこだわりを持つな」ということだそうですが
「こだわりを持っている」という認識はあなたが「感じた」こと(=脳内ソース)に過ぎないのでは?
こだわりを持っているように見える客観的且つ明確な理由、つまり否定できない事実を突きつけなければ
アンダーさんは相手にしないかと。そしてそれをして頂かない限り、自分もあなたの批判に論理性を見出すことが出来ません。
なんでここまで発言内容を噛み砕かないといけないのだろう・・・。
148 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/14(日) 22:32:15 ID:SOj5GtY2
◆dmEtYvIl.. ↑ ボケっ! アンダーのアホに得意気にレスしてんじゃねえよ ここは詩の投稿・審査場所だから雑談スレへ行けと再三ゆーとろーが とっとと移れ!
149 :
名前はいらない :2007/01/14(日) 23:10:32 ID:N2fBEnLy
150 :
山羊 ◆enX68O/pGI :2007/01/14(日) 23:21:51 ID:SOj5GtY2
ID:N2fBEnLy ↑ おまえも移動しろ! ここは詩の投稿と審査を行うスレだ クソボケが!
151 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/15(月) 06:02:38 ID:nKSq+3dz
>>33-34 雨降り
強調された気分がぶつ切りで挿入されているのが、私には逆効果でした。のれなかったです。
とくに4連3行目「泣いているよう」の「よう」と最終連ですが。
女の子にどんな事件が起こったのか分からないままなので、2連目の告白はストレスです。
7連目はロマンチックで好きですね。自分で自分にやさしくする。ちょっといじけてちょっと笑ってみるっていうのが。D。
>>59 猪警報発令中!
元気さに救われます。ひたすら前向き。テーマの消化の仕方がこなれてます。イノシシは振り返らない。
ぱっと読んだ瞬間に決着がつきます。C。
>>73 もうしン
勢いが素敵。イノシシから勢いというイメージを抽出し、それは普通のことだけど、それをよく消化できてると思いました。
それだけに最終2行は念を押しすぎというか、お題に意識的に戻ったことで輪が閉じてしまい、作品の勢いがそがれたように感じます。C。
>>75 猪突猛進
はは。どうでもいいなあ、ホントに。この放り投げ方がもっと豪快だったら、勢いがもっと表現できたと思います。
放り投げるというよりは、最終連で放置するという方向に寄りました。D。
>>118 その道路、危険につき
ブラックといっても、チョコレートなので、優しいです。
高速道路でトラが出てくるというのがよく分からなかった。
下道だったらいくらでもふらふらしてるのに遭遇しそうだけど。C。
152 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/15(月) 06:03:37 ID:nKSq+3dz
>>121-122 「猪と豚」
121までの前半はすごく好き。122からの後半は口が滑ってる。青年の主張。
この完璧な「友人」というのは19世紀から人間が入り込んでいる主体問題の突き当たりそのものなんですよね。
感覚を遮断する壁となって我々の出口を塞いでいる。
このまさに完璧な友人との付き合い方を探っている現在の人間はいまのところ互いに無関心を装うしかない。
ルールを共有しあわない他人と対話するためには、逆説的にひとつのルールに乗らない対話をするしかない。
しかし、日本人には負けるが勝ちというひとつの迂回方法がありますから、負けることによって向こうのルールに入り込み、ルールそのものを変更するという一元論的突破が有効のような気がしています。自然と溶け合うって感覚です。私の青年の主張でした。
B。
>>131-132 猪の火之吉の命の道のり
こりゃあ、おしゃれだ。ありがとうございます。文章の力ってやっぱすごい。
ただ、この力に抵抗してみたい誘惑があって、これは読ませるための文章なんだから、
文章の美しさを読んどけばいいんだけども、そこを無理に切り離して言うと、
この作品はあまりにもきれいに生と死と情がまとめられていて、
ホントはそれがこの作品のすごいところなんだけど、
ホントはもう委ねてしまいたいんだけれども、あえて抵抗すると、
その達観したふうなところが物足りない。循環を突き抜ける狂気が欲しい。
と言いつつ、私が読めてないだけで、その狂気もちゃんと書かれてるのかもしれないと思う。
それぐらい、いまはこの作品が完璧に見える。文章の力ってやっぱすごい。
A。
153 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/15(月) 06:07:05 ID:nKSq+3dz
154 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/15(月) 07:03:53 ID:nKSq+3dz
審査今日までだよ!
157 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/16(火) 07:38:14 ID:rKXxAIvb
あげずにどうする!
>>33-34 雨降り 発想力−1 表現力0 ポエムらしさ0 特別点2
色々と突っ込みどころが満載なポエム。正直魅力がない 【1点】
>>59 猪警報発令中! 発想力0 表現力1 ポエムらしさ−1 特別点0
別に猿でもいいだろう。猪は立ち止まったり曲がったり普通に可能でソレ警報になってないから。
日本人特有の恥ずかしい間違いだね。固定観念だけで書くなよw特別点0をにしてあげるね 【0点】
>>73 もうしン
うん。スレ違いだね。帰っていいよ【0点】
>>75 猪突猛進 発想力0 表現力-1 ポエムらしさ1
じゃぁゾウさんは?カバさんの場合はどうなるの?君らは猪=突っ走るイメージしかないの? 【0点】
>>111 ケ者 発想力−1 表現力0 ポエムらしさ-1
うんスレ違いだね 日本人特有のDNAから為せるウンコポエムだね もっと誇っていいよ【0点】
>>118 その道路、危険につき 発想力-1 表現力2 ポエムらしさ0
速度制限を守っていれば事故の理由にならん。これのどこが「テーマ猪」なのか説明してくれると嬉しいです。
猪らしさのないひどいポエムですね、そのキラキラな虎に遭遇したら避難ですか。どーしょもないですね【1点】
>>121-122 「猪と豚」 発想力1 表現力1 ポエムらしさ1
はい、もう何も言わないで下さい これはズバリ3点だと思います、なにせ俺様が言うのですから間違いありません
審査員の人達はアホばかりなのでこの良さに気が付かないのでしょう。実にテーマに忠実な良い作品とおもいます【3点】
>>131-132 猪の火之吉の命の道のり 発想力0 表現力2 ポエムらしさ−2
ココの人間は馬鹿多いから小難しい言葉選んでりゃ点が集まる罠 詩なのかコレ?わぁー優勝オメでとー<`A´>
個人的に>131-132は大嫌いだポエムじゃない、日本人は自慰作が多いな。採点者も採点者で理由になってない
そもそも現代詩なら文学板でやればいいのにこの板は文語とごちゃ混ぜになっている詩しかないし基本がなってない
え〜っと
>>33-34 が1点で
>>118 が1点で
>>121-122 が3点ね
つーかテーマ無視してるの多すぎだろココ
160 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2007/01/16(火) 23:19:43 ID:/tcXh69G
>>131-132 猪の火之吉の命の道のり 1点
可愛らしくもないむくつけき猪で魅せる。
漢字多用の硬さは、工芸品の装飾を思わせます。
生と死の境目はあっけなく、身も蓋もない言い方をすれば、一頭の獣の生涯は食って子をなしたのみ。
あえなくも儚くも容赦のない私達の世界。
山のにおいがリアルに感じられる描写にただ溜め息です。
161 :
高速ヨ :2007/01/17(水) 01:45:41 ID:1JEMEXlO
集計したワ 誰か確認してネ 【猪の火之吉の命の道のり】6点 【猪警報発令中!】3点 【その道路、危険につき】3点 【猪と豚】3点 【雨降り】1点
162 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/17(水) 02:33:21 ID:5XYvwQYz
>>161 確認
>131-132「猪の火之吉の命の道のり」6点
>59「猪警報発令中!」3点
>118 「その道路、危険につき」 3点
>121-122 「猪と豚」 3点
>33-34 雨降り 1点
今回の採点者
◆mint///ltQ
>>137 (
>>141 参照)
あばらや ◆61ynRipd12
>>145 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI 感想スレ262
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6
>>153 ◆UnderDv67M
>>158-159 あぶく ◆OPBYKkBBNQ
>>160 今回の駐禁監視員
山羊 ◆enX68O/pGI
今回の街宣車
◆UnderDv67M
今回の謎のキャラ作り
高速道路ヨ
Special Thanks to
此処までのあらすじの人
163 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/17(水) 04:45:44 ID:5XYvwQYz
というわけで >131-132「猪の火之吉の命の道のり」 の作者さん、 次のお題と投稿締め切り、審査締め切りのアナウンスよろしくお願いします。
次のテーマ 「ごみ」 投稿締切 1/27 審査締切 1/30
<丶`A´> んまぁゴミだなんて 今年度の梁山泊はぶたさん中心にやっていくっていうのになんて空気の読めない奴 死んでしまえ ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブー しー し─J <丶`∀´> 最初に投稿したのに3点。2番目に1点の追加点 作品に「豚&ぶた」の1文字あれば1点の追加点だよ
ぶたさんは喰っている がつがつがつがつ どうしてお前は生ごみなんか 喰わされているんだろう 「美味しいよ」 でもねえ くろぶたさんはサツマイモを イベリコぶたさんは団栗を 喰っているというのに しかもアイツ等は 上等のぶたさんだっていうぜ 「美味しいよ」 ああそうかい お前それしか言わないね
「埃」 かさぶたが消えない 痛みならもう 無くなったのに まぶたの奥で 蘇る色 深呼吸して 感じる空気 雨のデジャヴー リフレインは途絶えない 君の全てが好きだった 少し埃っぽい そんな香りも 思い出せば 濡れた袖は冷たくて 安い温もり吐息で繕う 同じ匂いがこの手からして 遠い背中が 肩を払った意味を知る かさぶたが癒えない 痛みならもう 無くなったはず まぶたの奥で 蘇る色 深呼吸して 感じる空気 ゴミのデジャヴー リフレインは終わらない
>>167 すみません。後から名前欄にタイトル入れようとしてうっかり手違えました。(汗)
169 :
「要らないもの」 :2007/01/18(木) 02:26:46 ID:lEKIzFaM
ここから全部投げてしまおうか 要らないものばかりのこの部屋の中で 吹雪が唸る窓の外を眺め呟く さしあたり食卓でも捨ててしまおうか この寒い部屋には何も要らない 吹雪の声に後押しされるように 溢れるごみ達をかき集める 古いアルバムや余ってしまう食器 本当にごみばかりなのだ 無音の部屋だからやけに吹雪が目立つ ゴミはもう全て捨ててしまおう 窓に手をかける 瞬間 激しく呻く白の塊が眼前に迫り 手にした荷物さえ忘れて その群にハッと思わず飛び込んだ
170 :
まーくんポエム :2007/01/18(木) 05:16:25 ID:penuXcHU
管理人304タンはきっと すこし疲れちゃったんだお だからFFTEBが一旦 休むことになって そしてみんなから預かっていた時間が FFTEBから解放されて それがどこかに飛んでいって なくなっちゃっただけなんだお 廃人ユーザーもどんどん消えて 今はFFTEBも消えてしまったし このスレも消えてしまうんだお ( ^ω^) ポエムでも書いて元気出すお 体験は価値。きっと素敵な詩を書けるお ( ^ω^) ばいばいなのよ〜 FFTEB〜 さよ〜ならなの304〜
>>166 あのねぇ、君。梁山泊スレの公認マスコットキャラクター「ぶたさん」のイメージを
こぅ連続でスタートから汚されるとちょっと困るんですよね、いや君は良いだろうけどさ
人から見てみれば「生ゴミ」でも、動物さんから見ればご馳走になったりするのはわかりますよ
まぁ良い作品だとは思いますがみなさんぶたさんにちょっと偏見を持っているんじゃないですかね
やっぱさぁ、梁山泊スレのマスコットとしてもうちょっと考慮して頂かないとねぇ、ハイ。0点。
>>170 特定しますた
172 :
名前はいらない :2007/01/19(金) 01:51:39 ID:CL9KLaFK
173 :
無意味な今日 :2007/01/19(金) 21:18:40 ID:AN7p0X7P
父さんすまん 名前負けした 母さんごめん 名前負けしちゃった ドアにぶら下がっている 僕の名前 今度の月曜日に 捨ててしまおうか また爪が伸びた 望んでもいないのに また髪が伸びた きどってもいないのに 光合成している 今日もまた窓際で光合成している なのに吐き出すのは 二酸化炭素ばかり 父さん母さん 僕は幸せものだね こんな僕にも 便意は襲ってくる
174 :
護美 :2007/01/20(土) 23:59:43 ID:HgFwTwBL
ゴミって護美って言う字で書いてあったっけ あれって誰が考え出したんだろう 護美っていうくらいだから護と美の間にレ点入るのかな 美しさを護るっていう意味だよね でもゴミって行為じゃないよね いらなくなったものだよね なんかおかしいんじゃないかなあとか思う だから今言わないのかな よく公園のゴミ箱に 書いてあった護美の文字 緑色の看板によく書いてあった気がする そのゴミ箱はたいてい金網で出来ていて しかもうすい水色だったりする そのうち薄汚れてきて ところどころに錆なんか出来てたりしてた 今はあんまりみないけど その記憶が薄れてきてだいぶたった頃 思い出す”護美”の映像がいいぐあいにぼやけて なんていうかおだやかな気持ちになる
175 :
回収 :2007/01/21(日) 02:46:48 ID:SuTsB66M
ぼくらが水を見つめるのは そこが ぼくらが来たところだからだ ぼくらが空を見上げるのは そこが ぼくらが行くところだからだ 風もない水面に波紋が広がった ひとつの切り離された水滴が 空へと昇った 唇を噛み、背を向けたぼくは 地平線をにらみつける
176 :
光―青 :2007/01/21(日) 14:22:46 ID:Y4awKjrQ
空の青に嫉妬して 海の青 溶け込むように 魚の青 泳ぎながら 溺れながら プリズムの漂流 流れ着く先を祝福する ダイヤモンド・ダスト 噴き出されて 吸い込まれて 風と共にいるのは ただの人魚 殺されて そこには 冬の天球からの 無数の一瞥 風景は目にもとまらぬ ゴミのように 浮遊して 瞬いて――――――
177 :
光―青 U :2007/01/21(日) 14:23:44 ID:Y4awKjrQ
空の青に嫉妬して 海の青 溶け込むように 魚の青 球体となって 噴出して ダイヤモンド・ダスト 無数の中 ひとつの 惑星
178 :
「あなた」 :2007/01/22(月) 00:54:06 ID:88MgLNKT
今の私にとってあなたは邪魔なゴミでしかないの あなたとは早4ヶ月 あれはコタツを出した頃だった 足元の温かさと上半身の適度な冷えかた そして私に甘く語りかけるあなた 私とあなたは見つめ合い その夜、一つになった 今思い出してもよだれが出てくるわ うまかったわあなた… それからは毎日あなたはコタツの上で私を誘惑した ある時はメガネを曇らせるくらい温め またある時は凍る冷たさで私をとろけさせた でも季節はもう春 コタツはなくなる 薄着になる さあ 早く出てって 私にはあなたはすでにゴミでしかないの ダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュ ダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュ ダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュ ダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュ ダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュ はぁはぁ… 私は自分のお腹をつまみ あなたに立ち退きを迫る
つーか投稿締め切りなげええwwwwwwwwwwwwwwww 死ねよwwwwwwwwwwwwwNaPlz ◆BMW0Jpd26c
ニュータウンの整った町並みの中 幼い子供たちの遊ぶ姿は 窓辺を飾る白いレースと花だった 人気が失せたゴーストタウンには猫もいない 時折現れる人も、何かにせきたてられるように通り過ぎて 過去の希望が焼け焦げてしまった残骸に 気づかないふりをする つぶれたペットボトルが 風に吹かれてすべっていった きれいに整えられた「郊外の一戸建て」に住む女は 居間の椅子を満たす誰もいないのに パンの造花を作り続けている いつか誰かがソレを見て 「ほんとうにきれいね」と言ってくれるのを夢みているのだ
とある日の笑いがしみこんだテーブルは もっと笑いが欲しいと蒼ざめていく 落書きを書きなぐられては消され、消されてはまた書かれていたコンクリート壁も もはや書く人も消す人もいないままに黒ずんでいく 白墨石で円を書いた駐車場のアスファルト 猫が子を産んだ軒下のアロエに いたずらに生い茂ってしまった楡の木の影が長く射す あの楡を大事に残そうと、ビラを配っていた男も とうの昔に死んでしまった 時が容赦なく爪跡を残して通り過ぎ 追いつく力のない住人が 背中にその爪をひりひりと感じながら どうしようもなく、とりかえしのつかない日がくるのを待っているのだ 指の間から零れていくなにものかに 悦ばしげに酔いつぶれ 醗酵した塩の柱になって錆び落ちていく さびおちて いく
はい! 「ゴミ」をテーマに作品募集中であります。 テンプレや数レス過去をよく読んで気軽に御投稿ください。
183 :
不良品 :2007/01/23(火) 23:49:21 ID:xi0woeif
そこにも一つのゴミがいた 悲しい目をしたゴミだった もうあれは動かない もうあれは使えないだろう だってゴミだから 捨てられてゴミになった 役に立たなかったから捨てられた だが そこにはゴミを見つめるものがいた そのゴミを必要とした 何かに使おうとした そのときゴミはゴミではなくなった ぎこちなくも立ち上がり ゆっくりと動き出した そしてついに見えなくなるまで歩いていった 僕のところにも誰か来ないかな・・・ 僕はジャンク 誰か拾ってくれるのを待つ ゴミハシャベレナイ
184 :
離再来流 :2007/01/24(水) 02:30:52 ID:H/I6el2i
「豚に棄てるところが無いのは本当で 肉と腑はもちろんのこと 耳から足 果ては骨の髄まで あますとこなくいただける」 一度は離れた彼女が 「それなのに私たちは たくさんのものをつくり たくさんのものを無駄に棄てている それについて考えたことある?」 再び 「とんでもなくバカみたい 私たちこそ いらないものだって 思わない?」 戻って来て 「だけど ね だからって棄てちゃうのも勿体無い ならせめて 有効活用しないと この意味 分かるよね?」 流させる血 「君もリサイクル しなきゃ ね」
185 :
言葉 :2007/01/24(水) 17:37:12 ID:wjmoBo/U
貴女 ニ 贈 タ 言 ノ 葉 心 ノ 奥 落 チ テ イ ル ノ カ ? 溜 メ ル ナ イ 早 ク 捨 テ テ 言 ノ 葉 ナ マ モ ノ
186 :
リサイクル・ブタ :2007/01/24(水) 18:52:54 ID:CY1Wr42i
ブタは太るか死ぬしかない 死んで困るブタならば 食わせて食わせて太らせて 死ぬまで食わせてやるしかない 飼い殺し飼い殺し飼い殺し だからニートはなくならない ゴミを捨てずに溜め込んで いつか町中ゴミ御殿 だけどゴミはゴミのまま 積もり腐って嫌われる 捨てちまえ捨てちまえ捨てちまえ 捨てる神あれば拾う神あり 回収ゴミはエコ資源 叩かれ砕かれ潰されて おまえら人生やり直せ やり直せやり直せやり直せ 飛ばないブタはただのブタ 飛んでもブタはブタのまま 同じブタなら飛ばなきゃそんそん 飛びだせ飛び込め飛び立てニート それで落ちたら食ってやる
187 :
浮屑 :2007/01/26(金) 23:57:09 ID:S0QfVFi0
そして歳月は眠り惚けることなく 絡まったまま質量を増大させ 漸進主義に頸木を打つのだ Old Friend、本棚深くしまわれた記憶は色褪せ、四季の移り変わりに鼻糞が半べそを掻く 偏った速度は色彩を無くし、血を濁らせた眼球の彷徨う自堕落な日々 負け犬の遠吠えは俺で、耳を塞ぐのは人間と限らず、冷えた深海を漂うような 溺れながら死への衝動は、光への生産を伴う苦痛で、堕胎の恐れはゆらぐ木漏れ日に支えられ 思考がつかんだのは虚無で、黄昏た右耳は言語の意味を消失する ドス黒い闇の裂目に太陽を見付けた 鶏は血を流しながら鳴き続ける 俺は四つん這いで這いずり回る 頭上を這うセンチメンタルに誰が陶酔しえよう 来訪者の差し伸べる手に誰が安堵しえようか べらぼうめ
188 :
浮屑2 :2007/01/26(金) 23:57:41 ID:S0QfVFi0
諸原理の風吹くなか、構造的欠陥を補う為に奔り続けるのが愛ならば 爛熟を余技なくされ彫りの深い陰影にまどろむ両極は相対的に反射し合い 夕闇に思惟を贈与され、膨らみ肥大化した観念は六天に遊び あるがままでなくなされるままの実在が荒波に揉まれる間に 四次元の解答を得られぬまま、リビドーの矢は折れ、失速する 月が涎をたらす頃、夕陽の様な朝陽を迎える ドス黒い闇の裂目に太陽を見付けた 鳥は羽を折り畳んだまま鳴き続ける 俺は穴を掘って泥だらけになる 俺は虚空を漂う一塊の浮遊物で ほんの些細な出来事に惑わされ 闇の中を突き抜ける 一条の光に浮かぶ 塵芥が俺です 屑が美を舐めようとした成れの果てが 俺です
僕は縛られていた 固いロープで目の粗い麻袋の中で 誰かが僕を引きずり歩いている 何故だか体の感覚はない そして眠い ぼんやりと どこへ運ばれているのか考えていた “娘の事見捨てないで下さいね” ぽかんと浮かんだセリフが 肉体の重さを呼び起こした 各所に鈍痛が ぐわんぐわん鳴るはっきりとした痛みが 血流の熱さが ドクドクと波打ってる 僕は頭痛を抑えてでも その言葉を投げ返さなければならなかったのを思い出した お義父さん きっとあなたは あの人を何度も見捨ててきたんだろう 僕は投げ出された拍子に 麻袋からゴロリと露出した のぞき込んだ人が誰だかわかると 僕はふっと微笑んだ その顔を彼女は冷たく撫でながら はぁと温かい息を吹き掛け口づけた 僕は君を守らなければと 思い上がっていたのだ
どことなく影のある彼女が好きだった 自分が尽くすことで 聖者に成り上がろうなんて 優越感を越えたライン 飼い殺された爆弾は 僕の中で爆発する 何度も何度も爆発する 僕はシンカンを抜こうと努力してきたが しょせんは幻想だったのだ 妄想と手を取り合い 見守るつもりで“いつかは”なんて事を 君に押し付けてきたのだ だから君は僕の中に入ってくるけど 爆発 爆発を繰り返す だけど肉片は飛び散らずに 僕と言う入れ物の中に隠される 僕の中身はぐちゃぐちゃだ
彼女の唇には僕の血が 長い包容が終わると 彼女は無言で麻袋を締めはじめた 「…さ、ようなら…」 別れを惜しんだのではない ただ本当な別れの言葉だった 一瞬手をとめた彼女は ギクリとしたのか わからないけど 涙を流したようにも感じた わからないけど 僕は疲れはて 彼女を見捨てたのだ 彼女にとっても その時から 僕はただの役立たず 愛でも憎しみでもないそ 存在に成り下がるのだ 彼女がいそいそと作業を進めるのを ぼんやり目に映していた ――あるいは君の中に僕という刻印を刻むのかも―― 僕は再び 暗闇に包まれ 埋められた 君の愛撫を思い出しながら
192 :
Chameleon :2007/01/27(土) 23:52:46 ID:RzowQA98
ぎっちら ごっちら ぎっちら ごっちら 時計の音は遠くへわたる かすになって たばになって さようならも言わないままに 櫂を漕いで行ってしまう ぎっちら ごっちら ぎっちら ごっちら 息を吸い込み 止める 深く潜る 飛行機の飛ぶ音 風の過ぎる音 ゆっくりと 赤ちゃんをベットに寝かせるように そっと吐く それから 新しい生活のことを考える ぎっちら ごっちら 使い古しの昨日が地球を廻って 新品の明日になるまでの そのわずかな間
193 :
ななほし ◆lYiSp4aok. :2007/01/28(日) 00:50:17 ID:+36XuYXm
〆切でつねぇ〜 採点いっき、まーース!
最低行きますーゥ、あれれ、採点ずぅう、ふぶふぅ
>>166 :「ぶたさんは生ごみを喰う」: 3点
豚さんのぶたさんによるブタさんのためのサン点!
既に読んだ気もする完成度の高さ、「やっぱりおいしよ」それでも、
>>167 :「埃」 ;2点
かさぶたを、ぬくもり、ゴミを薔薇 と、置き換えて歌ってしまった、バラードになる
タイトルは、「とんねるのアル橋」は、あまりにトン知己だが、いまのとこ思いつかない。トン
綺麗過ぎるのでニ点
>>180 :廃棄を待つ街 1/2:3点
さんさんと陽の照りつける住宅街、家の数だけ人がいるひっそりと、うらやましい、
時に苦るおしく、
詩として石垣のような、
>>183 :不良品:うーむ、2点、
って、全部3点にするかって、悩んで……
ロボットもの、SF基調が好きって基盤があるから、マイナス一点。
残さされた意識の、ゴミ具合が判ればという、欲張りな気もしており、……
>>189 :愛が消えたとき(1/3):1点
出だし3行で落ちまで書いてしまっている。すごい掴みのアルで出し。
それなのに少々読み辛い身体。 なので、いってん
>>192 :Chameleon:2007/01/27(土) 23:52:46 ID:RzowQA98
>ぎっちら ごっちら ぎっちら ごっちら
1点 こういってんも、ほしかった、オノマトペいっちばん!
一機読み一回読みです、読み違い読み落とし、など、どうぞご容赦おねがいたします
194 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/28(日) 02:37:38 ID:aO4A9BGM
審査開始あげ >166 :「ぶたさんは生ごみを喰う」 >167 :「埃」 >169 :「要らないもの」 >170 :まーくんポエム >173 :無意味な今日 >174 :護美 >175 :回収 >176-177 :光―青 >178 :「あなた」 >180-181 :廃棄を待つ街 >183 :不良品 >184 :離再来流 >185 :言葉 >186 :リサイクル・ブタ >187-188 :浮屑 >189-191:愛が消えたとき >192 :Chameleon
195 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/28(日) 03:09:48 ID:7hvqzUL0
採点、の前に私の基準。ぱっ、と眺めて最初の三行で判断。
つまずかなかったら全部読む。つまずいたら読まない。
全部読んで面白かったら3点。以上。
>>166 3点。
>>173 3点。
>>174 3点。
えーと、あと、おまんこ。
196 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/01/28(日) 03:20:47 ID:ZVH1SUe/
わたくしもまんこ└将軍についてきちゃった 3点 >183 :不良品 3点 >186 :リサイクル・ブタ そのゴミ 気に入ったから 以上
197 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/28(日) 03:24:55 ID:7hvqzUL0
いつも一緒でーす♡ きゃっきゃ きゃきゅきょ きゅーん ♨
198 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/28(日) 03:34:49 ID:7hvqzUL0
梁山泊のみなさんごきげんよう ぁぁ +まんこちくわ+も審査員宣言します 二人で一人です 次回より参加するかもしれません よろしく しく36 お風呂上りでほんのり桜色ラブ♡
>>166 「ぶたさんは生ごみを喰う」
喰われているのが本人というオチをつけてしまうのが俺流。
でもこれはこれでいいのかな。欲も毒も無いぶたさんのほうが美味しそうデス。
>>167 「埃」
調子はいいけどゴミは感じない。
ところで必ずしもアンダーが審査するとは限らないと思う。
>>169 「要らないもの」
自分が一番のゴミだったという事?わかりにくす。
>>170 「まーくんポエム」
楽屋オチはどうもね。
>>173 「無意味な今日」
引きこもりの呟きか。名前が分かればね〜。最後ちょっと笑った。
>>174 「護美」
本当なのかな?見たことないけど。
一連目はいいけど二連目が弱い感じがします。
>>175 「回収」
死=ゴミってこと?共感できず。
>>176-177 「光―青」
映像が浮かんでこないっす。
>>178 「あなた」
脂肪フラグ?一人鍋?特定できず。
>>180-181 「廃棄を待つ街」
散漫な印象。ゴミが散らばった感じは出てる、かも。
>>183 「不良品」
立ち上がって歩いていって喋れない。分からない。
スターウォーズのR2−D2みたいなものだろうか。
>>184 「離再来流 」
一読してちょっと吹いちゃったんだけど、よく見ると言葉遊びにもなってる。
うまいっ!
>>185 「言葉」
なんじゃこりゃ、暗号文?うーん・・・解けませんでした。
>>186 「リサイクル・ブタ」
なんかブタネタ多いね。これはでもパンクの歌詞みたいでいい感じ。
>>187 「浮屑」
もっと力を抜いたほうがいいと思う。音が割れてハウリング起こしそう。
>>189-191 「愛が消えたとき」
埋められるほど酷いことしたのだろうか。彼女の感情が伝わってこない。
>>192 「Chameleon」
難しいですねこれは。カメレオンというからには色を変える何かがある筈。
でも見つけられず。なんか分かり易いヒント下さい。
202 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/29(月) 04:32:20 ID:RQ3pHS/4
とび抜けて迫ってくる作品はなかった。 >187-188 :浮屑 に1点 ゴミとは過剰さであることを言葉の過剰によって表現している
>166 :「ぶたさんは生ごみを喰う」 −−−−−−− 豚さん侮辱罪 死んでしまえばいいのに >167 :「埃」 −−−−−−−−− スピードスター賞 (一番乗り) 3点 >169 :「要らないもの」 その『無必要な物』がなぜお前に部屋にイパーイあるのか? 『理由:寒いからです(^_^)』夏ならいるのか?説得力なく駄作 スピスタ賞(2番) 1点 >170 :まーくんポエム −−−− VIPからワザワザご苦労様 訳が分からないから 3点 >173 :無意味な今日 −−−−− ゴミか?まぁお前はゴミだけどさ。。テーマ力が薄いけど1点だけ >174 :護美 −−行為じゃなきゃいけねの?レ点やんでも「護る姿が美しい」でいいやんか >175 :回収 −−便所の水が?へー!! 空?雨降ってれば行けませんよw俺無宗教なので。。 >176-177 :光―青 −−ー「ただの」かよww やはりどう考えてもテーマ力が薄いと判断。 >178 :「あなた」 使用済みになりゃゴミでもなんでもいいけどさぁw なんかゴミっぽさがないわ >180-181 :廃棄を待つ街 −「なにか」だのは書いて欲しくなかったな。「過去〜残骸」が二通りに読める。 『潰れたペットボトル』だけでなく人気のいない廃墟感を出す為に道具にして利用しても良かった あと状況がコロコロ変わり不自然。途中で読むの止めたんで0点 お前の作品は読みにくい >183 :不良品 −出だしから「そこにも」と言われてもなぁ。中盤が良い、だが後半が糞 1点 >184 :離再来流 −−− そうだよなぁ、やっぱ豚は素晴らしい動物だよなぁ やっぱり豚だよネ 2点 >185 :言葉 −− 心うんぬん糞つまらねんだけど?心配せんでももう吸収&排泄済みだよボケ >186 :リサイクル・ブタ −− をぃニートなんかと比べるなブタさんに失礼だろ!!!最低!!死ね!!! >187-188 :浮屑 −−日本語って複雑!!コレ詩か?このままポエ板限定での御健勝を祈っております >189-191:愛が消えたとき −−−−−−−長いのやだ 目に悪い PASS >192 :Chameleon 渉るはいいが木製かよ。。24時を過ぎても新品も糞もないとは思うんだが。1点だけあげる。
「社会生活の中でサークルや会に参加し勉強して自作の詩を発表してま〜す♪(^ー^)」
ってのは何人居るんだよこの板はwwwこのド素人オンリーの板で迫るも糞もないだろう
>>202 まぁ日本人のポエムは世界的に認められていないんで無理な注文か 中国はともかく韓国より立場は低いからなぁ。。
それにウリは現代詩はポエムと違う立場にあると唱える説を支持している人間なんで余計に目障り。
つーかほとんどがポエムにさえなってないだろうこれw
>>167 3点 ε ⌒ヘ⌒ヽフ ヽ/⌒ヽフ
>>169 1点 ( ( ・ω・) ブーブー ( ・ω・) ブピッ
>>170 3点 しー し─J c(,,,_uuノ
>>173 1点
>>183 1点 ポエ板梁山泊スレ 特別協賛 ぶたさん&ぶたくんの提供でお送りしました
>>184 2点
>>192 1点
ほれ雑用係 しっかり採点やれよ
205 :
名前はいらない :2007/01/30(火) 14:16:42 ID:Wxq8D8B1
あ〜ぁ、そんなこと書いたら雑用する気なくなるど、 まあ、ちゃんぷは、やるかも ようすをみよっぉぉぉと、
そうだなぁ、そんな事言っちまったら採点する気なくなるよなぁ ならそれはそれでいい 集計をしろ
208 :
◆8pWarOSQhY :2007/01/31(水) 00:28:06 ID:JAlXKUD3
>>170 ネットゲームに浸る人間達…
まさにゴミをあらわす言葉としてこれ以上の物は無いと言える
そして儚く、塵のように消えていったFFTEBがまた
ゴミの比喩を表している事に気づきました…
深い深い作品であることが読んでとれたので3点を与えたいと思います
>>170 内輪ネタにもかかわらずなかなかの作品
よって3点
>>208 あなたは詩人のワロス様ではないか
>作品に「豚&ぶた」の1文字あれば1点の追加点だよ え、ええ。本気じゃないとは思いますがね。一応気にはしてみた。 数えるの面倒くさそうだし、参考までにど、ぞ。 >166 :「ぶたさんは生ごみを喰う」4つ >167 :「埃」(かさぶたを許容するなら)2つ >184 :「離再来流」1つ >186 :「リサイクル・ブタ」7つ タイトル内は無視。数え間違いや見落としあったらスマン。
>>210 失礼ですが
豚・ぶたという文字を使っていれば1点追加ということであって
文字数自体は考慮しなくていいのではないでしょうか。
詩の中にいかに自然にキーワードを組み込めるかで腕を計っているのでしょうね…
個人的には詩・ポエムを低俗な言葉遊びに貶めるそのような趣向は好みませんが…
>>212 これも宣言無しだな。
つか、点数入れたきゃ予め宣言しとけ。
ID:uIcYnSPv まさかワシを知らぬとは これはどこから入り込んだ新参だね。 不愉快じゃ消えうせい!!!
>>215 知らんwつかググる先生でも0hitだし。
219 :
名前はいらない :2007/02/01(木) 01:41:49 ID:DrtMy0N+
採点集計ですよ〜〜!
コングラッチレ〜〜ション 「埃」の作者様 次回御題と〆切を!
宣言をよろしくお願いいたしまーーっす!
>>167 :「埃」 ;2点
>167 :「埃」 3点
>>167 3点
合計 @8点
220 :
名前はいらない :2007/02/01(木) 01:43:33 ID:DrtMy0N+
続きで〜ス
準ちゃんぷ は 3名様!
>>166 :「ぶたさんは生ごみを喰う」: 3点
>>166 3点。
>>166 「ぶたさんは生ごみを喰う」⇒1点 合計 @7点
>>173 3点。
>>173 「無意味な今日」⇒1点
>173 :無意味な今日 薄いけど1点だけ
>>173 1点
>>173 :無意味な今日 に1点。 合計 @7点
>>183 :不良品:うーむ、2点、
3点 >183 :不良品
>183 :不良品 −出だしから 1点
>>183 1点 合計 @7点
この御二人様は、〆切を過ぎていますので、加算しませんでした。
>208 : ◆8pWarOSQhY :2007/01/31(水) 00:28:06 ID:JAlXKUD3
>211 : ◆OBrG.Nd2vU :2007/01/31(水) 03:45:06 ID:yDJ20hq/
かくにんよろ〜〜 シクです。
はい。「埃」の作者は俺だったりするのでした。チャンチャン。 じゃあ、次のお題と〆切り。 お題:カメラ及びそれらに関連するもの。 〆切り:2月7日まで。 こんなんでOK?
222 :
切迫感 :2007/02/01(木) 05:01:07 ID:LMhLCN/e
逃げる場所ばかり探していた 溺れてたどり着いた安堵の場 シャッターの音が鳴り響く 同時に鼓動が落ち着いていく 瞬間が固定され永遠になる それだけで逃げた気になれた 写された場所だけが真実 ここに不安気に立つものは幻 日々老いゆき削れていき 追い詰められていく実感 縋れる過去さえ遠のいてゆく シャッターの音だけが味方 カシャ,カシャとここで鳴り響いている 今もこの後もそのすぐ後もひたすら永遠に
ちょっと、ちょっとちょっと! 集計間違ってるんじゃない!? 再確認よろ!
集計結果は激しく謎だし、「確認宜しく」と言っている時にお題発表してどうするつもりだ?
お前はまともな教育を受けてきましたか? ◆dmEtYvIl..さん?頭がお留守ですか?
しかしひどい集計だなwwwww
>>222 お前のその作品投稿は有効でない 確認取れたら再び投稿し直せ 失格。
225 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/02/01(木) 10:03:36 ID:k43dUvHT
集計 >166 3(>195)+1(>201)=4。 >173 3(>195)+1(>201)+1(>204)+1(>207)=6 >174 3(>195) >183 3(>196)+1(>204)=4 >186 3(>196) >184 2(>201)+2(>204)=4 >187-188 1(>202) >167 3(>204) >169 1(>204) >170 3(>204) >192 1(>204) 採点者 195 :まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk 196 :螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 201 :あばらや ◆61ynRipd12 202 :ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 204 : ◆UnderDv67M 207 : ◆mint///ltQ
>>221 はなんつーか悲惨だがまだ優勝決まった訳ちゃうんで待機していろ。
んで、
>>219-220 の採点は無茶苦茶だから無視しろ
そして、
>>222 の投稿は有効ではないんで失格 また新しく投稿をし直せ、無効。、
無能なゼッケン ◆ZkkenDgUE6の挙げた集計結果も間違っている、
確かななほし ◆lYiSp4aok.の採点は有効の筈なのにスルーされている
有能な人間は俺だけであり他の参加者は馬鹿ばかりなのは認める。事実なのだから
だが無能でも無能なりに努力をしろ それでも出来なければ俺がやってやる
誰かまともな集計をやれ
集計くらいまともにやってください、他にも見落としはありませんか?大丈夫ですか? これは小学生の中学年レベルからでも普通に出来る事なのでこれ以上恥を晒さないで下さい
審査員宣言しまつ
229 :
ふー :2007/02/01(木) 17:10:53 ID:2Z67zSUC
◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ ◆UnderDv67M はゲロキモ
230 :
雑用係 :2007/02/01(木) 19:55:44 ID:AlL7I7yQ
>166 :ぶたさんは生ごみを喰う >193(3) >195(3) >201(1) 7 >167 :埃 >193(2) >204(3) 5 >169 :要らないもの >204(1) 1 >170 :まーくんポエム >204(3) 3 >173 :無意味な今日 >195(3) >201(1) >204(1) >207(1) 6 >174 :護美 >195(3) 3 >175 :回収 >176-177 :光―青 >178 :あなた >180-181 :廃棄を待つ街 >193(3) 3 >183 :不良品 >193(2) >196(3) >204(1) 6 >184 :離再来流 >201(2) >204(2) 4 >185 :言葉 >186 :リサイクル・ブタ >196(3) 3 >187-188 :浮屑 >202(1) 1 >189-191:愛が消えたとき >193(1) 1 >192 :Chameleon >193(1) >204(1) 2 >193 ななほしさん >195 まんこ将軍さん >196 螺旋竹輪さん >199-201 あばらやさん >202 ゼッケンさん >203-204 アンダーバーさん >207 mintさん こうなりました。合ってます?
うぜぇwwww「豚=残飯処理」なんつー
>>166 が優勝しちまっったら梁山泊スレにおける汚点になってしまうではないか!!!!
ε ⌒ヘ⌒ヽフ
( ( ;ω;) ブー
しー し─J
ほら!! ぶたさんも悲しんでるじゃないか!!!!
3人集計して3つとも全部違うってのは流石に 問 題 外 なのでもう一人コテ持ちの香具師があっているか確認を取れ 誰でもいい やれ
>>230 ー231
お疲れ様です、確認しました。
合ってます。
>>166 の作者さん、告示よろしくおねがいします。
>>224 おやまあ、集計間違いだったのねww
>>219 にて「宣言をよろしくお願いいたしまーーっす!」
って言われたから、宣言したのでした。
「確認よろしく」に関しては次点に対する作者に関してだったのでは?と正当化してみる。
とりあえず、
>>166 さんおめでとうございますです♪
集計乙です。
>>188-191 書きました。審査の皆さんありがとうございました。初参加でしたが1点でも胸にしまっておきます。ドモドモ!
>>166 さん優勝おめでとうございます。
皆様お疲れ様でした&ありがとうございます
では、せっかくなんで
>>222 さんも書いてますし
(
>>222 は無効なので、この後に投稿し直してください)
次のテーマは「カメラ」で行ってみましょうか
投稿締め切りは 2/8
審査締め切りは 2/11
一番乗り +3点 二番乗り +1点 ラッキーワード 「豚」 「ぶた」 「ブタ」 ←得点アップ 今回のNGワード 「写真」 ←この二文字があれば無条件0点 ハイ頑張ってね
239 :
eng ◆gKCGnbBUZc :2007/02/02(金) 00:02:54 ID:lsQX5jlR
「幻影」 豚の生姜の奥から 火メラ 魚眼レンズ越しの摩天楼 風揺られ 建つのは背高の扉 ワイドタイムスクレイパー 時間の穴へ果汁を垂れ 苦みをハンマーで搾り潰す 迫る浄土の一撃に きょうの贄を見ている 一瞬だけ 撥 ね ル
240 :
一つ星 :2007/02/02(金) 00:03:38 ID:EH+OFzJn
あー、 聞こえますか 見えてますか いくつもの眼が囲む 中心に立って 私は今、光を浴びています 道のりは遠く、長く、長いもので、 これからの先、長く、未来の時間は 霞むくらい遠くまで 瞬きが始まります 光を放ち、私が記録されます いつか忘れられたときも 蘇るように
>>238 ぶたさんが梁山泊スレにおける公式マスコットキャラクターとして認められたのだから仕方がないだろう
「写真」がNGなのは俺が俺が飽きるから。どーせ「アルバム」だのオンパレードになるんだろうけどさ
なんか文句あんの? ん? ないね、OKOK
で、いきなり
>>239 でコテバレしているんだがどーすんのこれwwwwwwwwwwwwww
242 :
eng ◆gKCGnbBUZc :2007/02/02(金) 00:17:09 ID:+OrhwEgD
セーフ、セーフ もしくは参考作扱いか
243 :
凸レンズ :2007/02/02(金) 00:17:54 ID:ehJbX3v2
覗くと本物が歪んでる 普通の目じゃつまらないよ ありきたりじゃ同じだよ そっか だからこんなレンズつくったんだ 希少価値が素晴らしいかね 魚の世界と一緒だね 奇形崇拝それが価値 人間の世界は違うじゃないか 大切にしろよ どんな形も 鏡の自分をレンズでのぞく 俺も奇形になりたがってる どこかで自分は他人と違うと アピールしたところで 本物は 希少価値にあやかって 奇形のフリしてるだけ 突出したいのさ 底がみえないように
ルールでは一度だけコテバレしてもOKらしいですよ、まァ気にスンナ
(火蓋は切って落とされた) 映り方をまるで気にしない 傍若無人な光の群れを見つめ ショーウインドウに飾られぬ服 そのポケットにまんまと潜り込み シネカメラ 裁判の時を待つ 渦巻いて 飛沫上げて 虐殺のプロローグ 砂塵にまんまと隠れて 逆巻いて あぶく上げて 逆悪のエピローグ 異人にまんまと巻き込まれて 瞬きする
じっくり眼に焼き付けて まぶた 閉じて 開いて とくとくと永久保存して それは 本能か 偽善か そんな問いなど軽く無視して ただ シネカメラ 彼はそこにいて 群衆の中で 人になる 世界が豚小屋になる その瞬間 彼はそこにいて
247 :
安堵 ※再です。少し変更しました。 :2007/02/02(金) 01:33:40 ID:m1pY0Nni
逃げる場所ばかり探していた 溺れてたどり着いた安堵の場 シャッターの音が鳴り響く 同時に鼓動が落ち着いていく 瞬間が固定され永遠になる それだけで逃げた気になれた 写された場所だけが真実 ここに不安気に立つものは幻 日々老いゆき削れていき 追い詰められていく実感 縋れる過去さえ遠のいてゆく シャッターの音だけが味方 カシャ,カシャとここで鳴り響いている 今もこの後もそのすぐ後もひたすら永遠に…
息をするには足りない 忘れ難い輪郭を抱く為 失った時を切り刻む 君にしか知れない 誰が見ても美しい景色 誰が見ても気付かない情景 嘘も真実も等しくその外殻をなぞる 愛情さえ偽り裂くに足る鮮明さよ それでも君の姿を褪せるまで留めたいと思う だから照れないで笑って
249 :
露光時間 :2007/02/02(金) 17:42:00 ID:F6L/pQs/
冷たいその手 か細い声も 儚い色を 纏っていたんだ 握り締めたら すぐに解けて 濡らした袖が 今さら寒い このボタンを 押してしまえば 簡単に互いの間 仕切れても 鼓動の歌は 響いているんだ ファインダー越し 見つめた笑顔は 向かい合わせじゃなくっても もう少しだけ そのままでいて きっと 真っ白に 真っ白にして 消してみせるから 目を閉じないと
250 :
「フィルム」 :2007/02/02(金) 17:56:25 ID:oeHXEEHt
そのあとのこと キミのくるぶしが銀縁アンティークで削りとった バニラ・アイスクリームみたいに見えたんだ 僕は思わず噛み付き 一呼吸ごとにその感触を 自分の頭蓋の中にそっと積んでいく 雪が沈み込む小川の流れのような感触を 赤く染まりだしたくるぶしは キミの頬のほてりに合わせた装飾品であって 僕の瞳の色を映した玩具であった いま ボクはやさしくかたいレンズをそれに向ける キミはレンズをグロスでベトベトにしながら ボクの瞳の奥で何かを探していた ボクは視界に霧がかかったままフィルムに焼き付ける 紅く染まったくるぶし そこから全身を キミを すべてが溶け出し 無にかえるような感じだった 鮮明な記憶をフィルムに残して
251 :
心霊写真 :2007/02/02(金) 20:22:15 ID:xe/MOtYZ
え、あっしが見える人なんて滅多にいないでしょう? ましてや成仏の手伝いをしてくれる人なんてねぇ・・・ 何かお礼を・・・・いらない?そのかわりに・・・って や、やめてくださいよ、カメラじゃないですか! 魂取られちゃいますって。そうじゃなくても肉体がないんですから。 え、あっしは幽霊ですからカメラ向けても映りませんよ。 心霊写真?あれなんかはみんな光の加減っちゅーやつで。 夏になるとテレビで特集なんかやるでしょう? あっしらの仲間はみんな言ってますよ、目の錯覚ってすげぇなぁって まぁ、せっかく仲良くなれたんだから 記念になるものをとは思うんですけどね え、なにぶん肉体がないでしょう?ペンももてないんじゃ サインを残すこともできないし。必要もないとはいえ・・・ カシャ あ、今、勝手に取ったでしょ!目を閉じちゃったじゃないですか しかも映りの悪い左側から映しやしたね? え、あっしはね、右斜め45度やや上側が一番映りがいいんスよ! 少なくとも写すときに「ハイ!チーズ!」は礼儀でしょ! もー・・・・ほら、成仏の時間じゃないですか。 いいですか?もしそのカメラに何か映っていてもねぇ え、絶対、あっしじゃないですからね!
252 :
カメラ目線 :2007/02/02(金) 21:15:19 ID:VOZ8JWPG
ぶたさん ラブリーぶたさん あなたの素顔 撮らせてね さっ ♪ぶきっき 隙あり ♪ぶきっき もう! ぶたさんの意地悪
253 :
消えない :2007/02/02(金) 22:29:28 ID:CqmSp9q/
時代は流れていって 何も残らないと思う 興味のないものを携帯に取り込んで それからどうしようっていうんだい おやじたちの席取り合戦の運動会 力を込めて応援すれば 自分の記録が残らないことを泣く子供 何がもう何やら 僕のはアナログのメモリーで そうデジタルではないから昔のものは 少しずつ色褪せていって それでも大事な大事な画面だけは ぼやけながらも残る ぼやけながらも残るんだよ 君のそれ削除ボタンを押したら もうおしまいだろう 前を見て走れ 前を見て走れってんだ 海に沈む夕日に わあ綺麗って携帯を向けた あなたの横顔がすぐにぼやけて ぼやけながらも残ってしまった
254 :
写真を撮ろうよ :2007/02/03(土) 01:36:04 ID:mxBLR71s
さあ さあ ポーズを決めて 目はパッチリ 顎は引いて カシャ カシャ パチ パチ 色んな顔して 色んな場所で 二人で一緒に 写真を撮ろう 記念だから うんうん 記念だから そうだね 記念だから はいはい 写真がないと君の顔を忘れちゃうから 写真がないと君が恋人だってことも忘れちゃうから さあ さあ チーズを決めて いつの日か捨てるための写真を撮ろう
今回から審査員宣言します。よろしくお願いします。
審査員宣言デス
まとめ テーマは「カメラ」 >239 幻影 >240 一つ星 >243 凸レンズ >245-246 戦場シネカメラ >247 安堵 >248 無題 >249 露光時間 >250 フィルム >251 心霊写真 >252 カメラ目線 >253 消えない >254 写真を撮ろうよ >228 ◆OBrG.Nd2vU さんが しんさいんに くわわった! >255 浮雲 ◆UotP.JZN52さんが しんさいんに くわわった! >256 xyz ◆7YRmWAIp86さんが しんさいんに くわわった! 引き続き投稿受け付け中! 投稿締め切りは 2/8 審査締め切りは 2/11
258 :
一瞬 :2007/02/03(土) 22:01:09 ID:BKCVfInj
一瞬だけ 一瞬だけお前はまぶたを開いた 一瞬だけ見えた景色をお前は記憶した 生涯消えることのない記憶 だが、それは本物じゃない お前に聴覚はない お前に嗅覚はない お前に触覚はない お前は空気を読めない お前は心を読めない 見た記憶だけ 視覚だけ それだけを記憶する だがそこには 見ただけじゃわからないものもあったはず お前の記憶では二人は仲良し だがその直後に拳が飛んだ お前はそれを知らない またまぶたを閉じて またお前は黙り込む レンズを通さなきゃ 世界が見えないお前 だから俺は撮影されるのは嫌い そこに真実は写らないから
259 :
フィルター :2007/02/03(土) 23:28:11 ID:3k/J34S8
生まれたばかり赤子の目は どうしてあんなに青いのだろう? 青い空を見ていたから? そんなことがあるものか 青のフィルターを付けて空を撮ると 空は青く濃く深みを増す 青すぎて困るのなら 赤のフィルターを付けるといい 光が眩しすぎるなら 偏光フィルターをかけてもいい レンズの向きは間違えないように 輝きも思いのままに カメラを偽るのは簡単だ 人は虹彩の奥の写像を通して世界を視ている 視外線の奥に何があるのかなんて ほんとうはなんにも分かっていないのかもしれない ただ私は私の心に焼きつく画が 美しくあって欲しいと願う できるならば限りなくクリアなフィルターで 何億回かのシャッターをきった後に 最後に見返すアルバムが 心安らぐものであるように 生まれたばかりの赤子の目を 私はとうに失ってしまった 生まれたばかりの赤子の目に 世界がどんな風に映っていたのかなんて 私にはもう思い出せもしない
260 :
てんてん :2007/02/04(日) 03:01:11 ID:7Pki3Qp4
ほくはかいしゅう おおきくて つよい かいしゅう てもたれもこわかってくれない ひをふいても おおきなこえてさけんても たれもひめいすらあけない そらをとんても まちをこわしても みんなほくをみてわらうはかり なくしてしまったたいしなもの つよさときょうふのしょうめいしょ とこにいったかわからない ほくはカメラなんかしゃない
南米か北欧かとにかくどっかの外国の ドーナツ畑で働く君は眩しすぎる さすがに一番じゃあないけれど 少なくとも太陽よりは眩しい 一瞬を覚えるのに必要なのは一瞬で 一瞬を忘れるのに必要なのは一瞬で 一瞬を覚えていくのに必要なのは一生なわけで シャッターを切るんだ そうすればキャラメルが レンズのとこからコロリ セピアな仕掛けに僕はにんまり 働き過ぎの君にそれを食べさせたいのだけど 君の唇は遠すぎる 距離の話じゃないよ しかたないからキャラメルは僕が頂いて そこらに生ってたドーナツもぎ取って その穴から君を ただ見てる ずっと見てる ただ見てる ああ 一瞬を切り取るよりも 一生こうしてたほうが楽だなんて
「がしゃ」 なんつってフラッシュも無いのに上下に重ねた二丁拳銃から何見てんの? 「真っ暗闇だね」 だからお前は何言ってんの。午後二時ですよ。太陽が憎いくらいに光ってますよ。 「もう少しの所しか光が入りらないや。このカメラの枠の中だけ、うっすら見える。それだけ」 馬鹿言え。 「焼き付けとくよ。私の中に。焼き回しはしてあげられないけど」 こっちに向けんな。 「ハイ、チーズ……」
なんという投稿作数・・・ 期間余りまくりなのに軽く15作を越えてしまった これは間違いなく採点者は地獄 なんつーか梁山泊勢い戻ったNE よかったNE
梁山泊スレッド 公式マスコットキャラクター ぶたさんが2月5日をお知らせいたします ε ⌒ヘ⌒ヽフ ( ( ・ω・) ブヒーン しー し─J 残り半分ッスよ
265 :
248 :2007/02/05(月) 22:21:45 ID:9kukd/Sy
すいません、タイトル「デジカメ」でお願いします。
議論スレが滅茶苦茶盛り上がってるなと思ったら書き込みなくてワロスwwwwwwwwwwwww アホみたいにみんなアッチ行ってんでやんのwwwwどーしょもねー
267 :
ゆき :2007/02/06(火) 05:15:47 ID:sRd2cy1e
小さな紙 めいっぱい 自分を綴って 部屋に飾る 僕の作品は 隣りの作品は 奥の部屋の隅に飾られていた
現実ってネットに流出したそのハメ撮り写真のことですか おれたちのリアルな感じって隠し撮りの写真がネットに出回るその感じですか それならおれだってリアルな感じに仕立てあげてくださいよ 自慢のカメラでぱしゃりとやってさあ 現実ってなんですか もうわけわかんなくなってるわけですか とりあえず おれとあなたで共有したときに現実と名づけてみましょうか おれたちの現実感とか 写真があって 映像があって そういうのがテレビやウェブで流れていって みんなが 見る というところにあるのではなくて そんなものを誰かに見せたがっているあなた! と 見ちゃうおれの間でリアルな感じが成立しちゃうんです この写真を撮った人間がいるんだなあ、これが おれたちに残されて許された唯一のリアリティ のぞき野郎だ
ダイアナを追い回すパパラッチ 崩れ落ちるWTC 見せたがっている人間がいる リアルだなあ おれもリアルな感じにしてくださいよ 自慢のカメラでぱしゃりとやって あんたがそこにいることを おれに感じさせてくださいよ さあ カメラの発明が社会と歴史を昔話から現実にした 誰か 真実を写すカメラも発明してくれませんか おれたちの現実はカメラの向こうにはない おれたちの現実がカメラを構えておれたちを見ている さあ誰か 証明してくださいよ おれがリアルな存在だってことを ステキなカメラでぱしゃりとやってさあ
270 :
サンプル 1 :2007/02/07(水) 07:25:36 ID:wkh3yf4G
日が暮れる 朝日が昇る また日が暮れる 朝日が昇る そして日が暮れる 朝日が昇る そしてまた日が暮れる 朝日が昇る 雨が降り 風が止む 雨脚強くなり 風吹く 土砂降りになり 落ち葉ざわめき 天地雷鳴に引き攣る
271 :
サンプル 2 :2007/02/07(水) 07:26:10 ID:wkh3yf4G
雨降りし 君の家の前 あたしは佇んでいる 恋文を握った手は震え 濡れ髪の似合う君は 上の空 黄色い傘と黄色い長靴が あたしの背景を彩り 泥を踏む音が 網膜を過ぎる 嗚呼 活写
272 :
サンプル 3 :2007/02/07(水) 07:26:40 ID:wkh3yf4G
北と比較されるのはもううんざり 北の発想力はとても面白いけど あたしにはああいうの乏しいのよ 竹輪と比較されるのはもううんざり 竹輪の語彙はとても豊富だけど あたしはボキャブラリー貧困なのよ ◆L4LyBSss3wと比較されるのはもうたくさん ◆L4LyBSss3wの情念はとてもどろどろしいけど あたしはああいうタイプじゃないのよ 鍵盤と比較されるのはもうたくさん 鍵盤の寸評はとても楽しいけれど あたしにはああいう才能ないのよ 曾村と比較されるのは冗談じゃないわ 曾村はとてもお下品だけど あたしはああいうタイプじゃないのよ にぃちぇと比較されるのも冗談じゃないわ にぃちぇの長文は確かに面白いけれど あたしにはああいう体力はないのよ ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅと比較されるのはもううんざり ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅは独創性に優れているけれど あたしにはああいうセンスないのよ ゼッケンと比較されるのはもうたくさん ゼッケンはとてもクレイジーだけれど あたしはああいう突き抜け方はしないのよ ◆notePDkbPQと比較されるのはもううんざり ◆notePDkbPQはブランド確立したようだけど あたしにはああいうお洒落は似合わないのよ
273 :
サンプル 4 :2007/02/07(水) 07:27:15 ID:wkh3yf4G
遮光されても被写体には関係ないのよ 余剰から生み出すの あたしはそういうタイプじゃないし 収差が大きいの 6原色だからズームなんて必要ないし でも一眼レフで歪められたいの あぁ、あたし 強がってるのかなぁ 『損得を優先すると恨みが残る 真心を優先すれば信頼を得る』カレンダーに印刷された2月の言葉 嗚呼、活写
274 :
サンプル 5 :2007/02/07(水) 07:30:33 ID:wkh3yf4G
みんなあれこれヲチ出しするけど あたしはあたしなのよ あぁ、やっぱり あたし 強がってるのかなぁ
僕はここにいるよ 君自身、君の世界を覗いてごらん 君が気付かなかっただけで 僕は何時も側にいた 君の成長を見届けたのは僕さ ひとつひとつ記録して残した 街の中でも上から君を見つめてる 僕は君を見ているから 悪いことはしちゃ駄目だよ 潜んでるよ ほら、君の手の中にある小型電話にも
1896年に生まれ、 2007年現在、 デジタルな子供に恵まれました 箱な両親も健在 僕達は大家族! みんなで君を見つめるよ ミクロな僕から大きな僕まで 何処までも君を追いかけていく 首を長くして君のお口に入り込んで 中まで見ちゃうよ たくさんのの四角で君達を切り抜いて 世界をシキソに分解! 君の世界をバラバラにするよ 僕はどこにでもいるよ ほら、ここにいるよ
瑞々しい場面を一葉の写真に切り取ってしまうと 瞬間、そこにある死の気配が漂い出す 大切な自分の記憶を脳から引き剥がして ぺたりと印画紙に貼り付けてしまったような 懐かしいアルバムを開けば死んだ記憶たちが並べられていて お墓参りのような 記憶達と束の間の再開 幼き日の僕が曇りの無い笑顔を浮かべて死んでいたり 初恋の女の子がつんとすまし顔で死んでいたり まるで全てが現存しない生物の化石のように かって存在した瞬間のまま 変わらずに、完全に、死んでいる 写真に残さなかった記憶も やはり僕の中で死んでいて その死骸は太古からの地層のように無造作に積み上げられ 一番上には昨日の僕の死骸があった 新しい死骸はまだ体温が残り 脱ぎ立ての下着のように生々しい 底の方はかさかさに乾ききり もう得体すら分からない 埋葬場所をそれほど神経質に選択する必要は無い 同じファインダーから覗いた事が大切で その死を悼み弔い忘れない気持ちが大切 失われたものが新しくなって戻って来る訳じゃないし 忘れちまえば同じ事だから 本当に見ているのは写真じゃなくて その瞬間の心の震えと心に焼きついた鮮やかな記憶 写真に残せばとても正確に思い出させてくれるし 残さなければ輪郭も境界も無い記憶をいつでも自由に漂える きちんと保存されているのなら あとはさして問題は無いよ
278 :
写真 :2007/02/08(木) 19:52:00 ID:awSE1bsV
#1側溝のふたをもちあげて みずみずしい、ふっくらした葉の雑草が とてつもない力で太陽にむかって伸びた #2笑う はちきれそうだ #3ダンス 街角で其々の人生を生きる其々の人々は まったく関係のない道を歩いていくのに 一緒に一つのダンスを踊っている #4廃屋ではない 破れたガラスに黄ばんだ紙がセロテープで張ってある 瓦屋根の一番端っこがみだらな曲線を描いて地面に垂れる 干してあるパンツとシャツと靴下と キャベツのはしきれがこびりついた生ゴミバケツ #5ランプ 茶色い記憶が複雑に交差する #6雨 雨、雨、あめ、雨、雨、重なって描かれた波紋、雨、雨、あめ #7男女 別々のひとつを見ている #8空 困難 #9息子達 はにかんだ笑顔
まずは雑用から率先してやってみせるまんこ将軍。 >239 幻影 >240 一つ星 >243 凸レンズ >245-246 戦場シネカメラ >247 安堵 >248 デジカメ >249 露光時間 >250 フィルム >251 心霊写真 >252 カメラ目線 >253 消えない >254 写真を撮ろうよ >258 一瞬 >259 フィルター >260 てんてん >261 caramel camera >262 ピンボケのネガ >267 ゆき >268-269 証明写真 >270-274 サンプル >275-276 僕はここにいるよ >277 記憶の埋葬 >278 写真 以上、23作品。
280 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 00:53:53 ID:NLCinRZv
ごきげんようまず2作品
>>239 「幻影」
生活の中にある“生”躍動をテンポよく捉えていて
シャッター時を止める前 その瞬間一歩手前の内部を有機的に現している
言葉少ないが生死の漂いが感じとれた 人体カメラ わたくしは気に入りましたので後程採点差し上げます
>>240 一つ星
夜空のとある星かまたある希望に向けて
「未来」というファインダーに向けて語りかけているよう
輝きは時差を経て過去から今に存在し
と言うことを踏まえて読みとくのも作者の意図とはまた違った味わいが
でてくる「私の存在」についてのシャッターがこの作品の味でもありますね
281 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 01:06:34 ID:LWDgi7r4
評価。
>>239 幻影
アンダー氏指定の豚という単語を冒頭から入れてきた。もちろん私には関係ないがこの瞬発力と
遊び心はまさに物書きとしての意地であろう。言葉遊びでカメラを処理し、魚眼レンズとの符合で
幻想的な場面を羅列していく手法もニクい。しかしタイトルが「幻影」ではこの手のものはいくらでも
書けそうである。しかし素早い投稿を目指したのなら、作戦勝ちといったところか。1点。
>>240 一つ星
そのまま読めば遠い星と地球との気が遠くなるような時間差と、光の到達によって記録=撮影される
天文学的距離の雄大さと無常さを「あー、聞こえますか」の妙に淋しげな台詞を軸に書ききった逸品。
細かな描写を排除することで別な読みも可能な懐を持っている。美しい。3点。
>>243 凸レンズ
凸レンズを奇形と捉えるアイデアとそれを賛美する出だし。後半、奇形崇拝への警鐘や戒めを加える
ことで一気に深みが増す。最後の突出はただの奇形化ファッションではなく本物の破天荒への素直な
憧憬と決意。凸という文字とも符合する突出の宣言で閉めるラストが完成度を高めている。3点。
>>245-246 戦場シネカメラ
シネマのシネと死ねを掛けた造語が素晴らしい。サダムフセインの処刑前の映像が浮かぶ。
風刺ではあるが徹底したカメラの擬人化でいやらしさを排除。冒頭からカメラ自身の独白調で
書けばもっと凄みが出たかもしれない。1点。
>>247 安堵
横井さんとか小野田さんを連想してしまったが、時効寸前に逮捕された犯人かもしれず、あるいは
芸能人の記者会見のようなものかもしれない。カメラのフラッシュが安堵の場所という発想は経験は
なくともなんとなくわかるような気がするから面白い。1点。
>>248 デジカメ
写真を撮る瞬間を失った時と表現するアイロニーを悟りつつ、それでも撮らずにはいられない語り手の
微妙な心を写し取った作品。愛情さえ偽り裂く、の部分が強烈な印象を残す。ただ、デジカメならではの
手軽さをもう少し入れた方がタイトル的にも内容的にも深みは増したと思う。1点。
282 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 01:15:39 ID:NLCinRZv
>>243 凸レンズ
何気無く自分を俯瞰の目また一つの「レンズ」という角度で見つめて
他人との格差づけ人間のサガとも言える「他とは違った自分でありたい」
このような心境を実に
素直だけれど突き放し客観的に書いている
とある被写体の心境
>245-246 戦場シネカメラ
シネマと報道に近いアングルで妙な間合いがタイトルを増強させている
戦場・シネ・カメラ
本質はリアルの超客観だと思う
自分の取り巻く環境外にあれる「カメラ」というレンズを隔てた生死
283 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 01:38:03 ID:NLCinRZv
>>247 安堵
今を記録することの必然性とは
この問いに答えるのはいつだって写る肉体ではなく精神だ
孤独感から写真を撮る撮られるという確かな存在感の求め方もあるよね
事実という肖像の写真は肉体を忠実に写しとったもの
けれど
考えさせられました
>>248 デジカメ
視覚の共有
見た景色を写真として切り取られた時初めて共有出来る
意識交換は出来なくてもただ今を複写する
せつなぁい恋愛の中で相手が笑った顔をシャッターチャンスとするなんて
忘れたくないけど忘れそうだという心の働きの曖昧さがデジカメの質感
なんとなく無機質な感じねそれとあいなってせつなぁい
284 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 01:50:32 ID:LWDgi7r4
>>249 露光時間
露光時間をわざと長くして真っ白けの写真を写そうとでもするような、カメラに映らない何か、を懸命に
探そうとする時間経過に日本映画が得意とする叙情が見える。別れの記念写真か。それとも離れ離れに
なる恋人同士の儀式か。ラストの目を閉じないと、は被写体にもカメラにも自分にも言っているかのようだ。1点。
>>250 フィルム
冒頭の「そのあとのこと」はラストの写真を撮ったあとの出来事なのか、いささか不鮮明だが、やさしくかたいレンズ、
グロスでベトベト、とあれば性描写と読むのが自然。くるぶしフェチか?
>>251 心霊写真
優れたコント。説明不要。ラスト二行で確実に笑えるはず。3点。
>>252 カメラ目線
アンダー氏へのプレゼント用小品。こういうのもあっていいと思う。息抜きになる。
>>253 消えない
一連、二連と無駄の無い文明批判。すべて同感。前を見て走れの部分の繰り返しが上手い。
三連が少しわかりにくかった。携帯で安易に写真を撮る彼女をアナログカメラで男が撮って、
女がはしゃいで動くからぶれたのだとは思うが、残ったことを喜んでいるとすれば何か足りない気も。
>>254 写真を撮ろうよ
これ、俺。アンダー氏の写真ワードNGに反発して2分ででっちあげ。そんだけ。
>>258 一瞬
トンボのめがねみたいなギャグから入る冒頭に反して徐々に説明的になっていくが、しっかりした
説明なので問題は感じなかった。しかしフィルターはカメラを偽る道具との風刺がありながら、心の
カメラとはいえ、クリアなフィルターで美しくしたい、というのは少し矛盾を感じる。最終連は一連と呼応
して良い締め括りだが、これでは中間部の説明部分との関連性が薄いような気がした。
>>260 てんてん
面白い。濁点を抜かして子供の作文のように見せてカメラの文字だけカタカナにしたテクニック。
ここにも濁点を付ければガメラである。ただ本物のガメラの嘆きなのかガメラみたいに子供に好かれ
たくない別の怪獣なのか、どちらとも読めてしまって少し最後の座りが悪いが。1点。
285 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 02:00:50 ID:NLCinRZv
眠いよぉダーリン
>>249 露光時間
セツナほんの一瞬それがやたら貴重で永遠みたいな錯覚を起こす時
あなたはまさに恋をしています
目が一方的に捉えているその相手にです
この作品素直で写真とは心の欲するままに目はレンズとなり
時間を止めたいという純粋さがありながらズキュンときます
せつないせつないせつない
心の何処かに焼き付けて真っ白に燃え盛る炎が見えてくるようです
素直さに後程採点差し上げます
>>250 「フィルム」
ちょこっとエロいです
うん フランス映画で何かこのようなカットアップシーンを見たことがあります
お洒落で堕落的な関係みたいでシュールでいいわ
行為を焼き付ける場所はフィルムというより
瞬きの無い瞳 露出時間がやたら長くてブレた写真という記憶ね
お洒落だわ うん気に入った
286 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 02:14:34 ID:NLCinRZv
>>251 心霊写真
面白い 心霊とは人の心が作り上げた霊という存在ではなかったのだろうか?
カメラを向けた人間と霊が会話しているなんてお笑いの脚本よりもクレイジーだ
しかもコケティッシュで可愛い霊ではないか
写ってなんぼの心霊なのに何さらしてんでしょうか
大いに気に入りました
>>252 カメラ目線
ぶたに素顔とよそゆきの顔があったんだろうか
謎と不思議に溢れた作品だね
これも面白くてぶたさんにカメラを向けている姿を想像して笑ったよ
ぶたさんの素顔って間抜け顔なのかしら
話もシンプルでよいね
287 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 02:28:09 ID:LWDgi7r4
>>261 caramel camera
ドーナツが畑で採れるという発想に面白がっていると、カメラからキャラメルのおまけが出てきたりして、
骨格はファンタジックで設定の勝利を確信させるが、ドーナツの穴から覗くという表現がかなりありきたりの
ような気がして残念。一瞬に関する考察は非常に興味深く、ラストの一瞬についても考えさせられたが、
実は考えてもよくわからなかった。必要な一瞬をカメラのシャッターに喩え、それを拒否または不可能な
相手には一瞬でなくドーナツ穴ピーピングというだらけた時間を費やさねばならぬとの、徒労のような感触は
伝わってくるが、それが楽、とはどういう意味なのか。あきらめたのか。
>>262 ピンボケのネガ
そのまま読むとコント。知ってる人には説明不要だが私はコントを高く評価する。この作品も拳銃構える人と
向けられてる人との会話が小気味いい。ただし笑いとしてはそんなに笑えないかもしれない。短すぎたかもしれない。
>>267 ゆき
小さな紙や作品が写真だとすると、面白い表現ではある。ただ、二連がどうもわかり難く、僕の作品が奥の部屋に
飾られているのか、だとしたら最初の「部屋に飾る」はその奥の部屋なのか、はたまた隣の作品というのは僕の作品
ではないのか、などの疑問がいっぱい浮かんでしまう。
>>268-269 証明写真
現実と真実の間に横たわる大きな溝。まさに現代ならではのテーマである。私にとってもテーマである。この主人公の
語り口は軽快で皮肉っぽく、一見現代社会に颯爽と喧嘩を売ってるように見える。しかし実は皮肉の中に本音が滲み
出ていて、真実を写すカメラを発明してくれ、と他力本願だったり、誰か証明しろ、と吠えているように見えて実は本人が
一番、存在不安というものに怯えている。私はこれなら現実を真実と思いこんだまま何も悩まず日々暮らす一般人の
方にこそシンパシーを感じてしまうのが難点だ。徹底的に一般人を馬鹿にして主人公は一切悩まず超越してた方が
この魅力的な語りも生きるし、何よりもかっこいい作品になったと思う。
288 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 02:42:38 ID:NLCinRZv
根性根性〜
>>253 消えない
カメラ付きの携帯でぱしゃぱしゃお手軽に写真撮影出来るご時世
それに逆らって自分の中に刻み込む
写真より不確かだけれども不確か故の心の動きを伴った映像を記憶する
誰にも見られることもなく誰に捨てられることもなく
ひっそりと何時か思いだしふとよぎりぼんやりと記憶した映像が断片となって再生される
人間こそ優れたカメラ
文明に頼る外的カメラシステムは容易く消滅を繰り返す装置なのだと考えさせられました
>>254 写真を撮ろうよ
写真を撮られることを極力拒むわたくしは
このような心理を察しているからに他ならないからであり
カメラという記憶一歩手前で無意識の拒絶に対抗すべく
強く心に焼き付かない自分でありたくないという表れだということを発見しました
写真を多く必要としない関係でhappy♪
289 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 02:59:52 ID:LWDgi7r4
>>270-274 サンプル
サンプルだから、ただ何かのサンプルを脈絡なく並べたということなのだろうか。テーマであるカメラはやっとパート4に
はっきり出てくるのだが、これを読むとパート3との関連で「自分は自分らしく」みたいなありきたり自己啓発を入れつつ、
あたし強がっているのかなあ、で、きちんと内省的にもなるというバランス感覚を描いたということか。実はよくわからない
のだが、パート3ににーちぇなどという俺の名前が出てきて苦笑する。結局長文がトレードマークなのか、俺は。短いのも
たくさん書いてるのに。どーでもいいけど。最後のヲチ出しの意味もわかんないでやんの。
>>275-276 僕はここにいるよ
最初の投稿分と後半の投稿分の落差が激しい。これは狙いなのだろうか。最初のはまるで神様だか仏様の視点で守護霊の
ような温かみでよどみなく読ませる。しかし後半で正体はカメラの一族と判明し、まるでストーカーのような気味の悪さをかもし出す。
ホラーなのか。とりあえず読み終わるとびっくりすることだけは確かだが、最初の温かい視線があまりにも魅力的だったので、
私としてはがっかり感が勝ってしまった。
>>277 記憶の埋葬
これも写真というものに対する一種の諦観と皮肉が混ざり合った作品。今回読ませて頂いて、カメラ及び写真というものにネガティブな
印象を抱いている人が多かったことに少し驚く。これだけデジカメやら携帯電話の写メールやらプリクラシールやらが大流行しているにも
関わらず、だ。この作品は特に過激で死の匂いまで嗅ぎ取っている。ところが五連の写真に残せばとても正確に思い出させてくれる、の
一文が余計だったような気がしてならない。最後の一文も含めて、写真でも記憶でもどっちでもいい、と読めてしまう。そうなるとアルバム
という埋葬場所の意味も一読したときとは変わっていて、まさに弔うという写真整理に肯定的な詩のように感じる。どっちかひとつの主張に
絞ったほうが良かったように思うのである。
290 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 03:07:26 ID:LWDgi7r4
>>278 写真
ナンバーがふってある意味がわかり易い。フィルムの番号かデジカメで撮った順番か、脈絡のなさそうなものがネガや整理前の
段階では平気で並んでしまうのが写真のひとつの面白さかもしれない。もちろん偶然が時折真実を垣間見せるように、この9枚の
スナップも実は森羅万象を凝縮したように見えてくるわけである。並べ方もいいし、最後が子供のはにかんだ笑顔というのは構成的に
ほっとする安心感をもたらすし、一発アイデアを超えた眺めて素直にこちらも喜べる作品。3点。
「わたしの審査はこれでおしまいであります」
291 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 03:09:05 ID:NLCinRZv
ほわわーん 居眠りすん止めんんー
>>258 一瞬
カメラって向けた一瞬の出来事を捉えるわけで
全ての事柄を忠実に伝える訳ではなかったよね
この作品はそういった死角ともいうべき拾い上げないエリアの存在を的確に
浮彫りにしているよ
確かに事実は写真の中にあるよけど事実は切り取られたそもそもの枠外にあり
変化をよきなく捉えきれない
その一瞬はある流れの中を切り取った一部でしかない
お見事です
>>259 フィルター
フィルターを通して描かれている言葉の流れが素敵だな
優しい眼差しがうかがえて読んでいて気分が浄化されるようだ
目は心の窓という言葉がよぎる
生まれたばかり赤子の目はきっと無知故に全てがそのままに見えているのだろう
素敵な作品だ
292 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 03:21:45 ID:NLCinRZv
今日はここまでで
続きは夜書きます
>>260 てんてん
カメラとガメラ濁音取っ払った表現
カメラという言葉が機能を含まないから浅くアイディアだけ浮いて面白くはあったけど
もの足りぬ もう少し深入りして読みたかったな
293 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 03:41:28 ID:LWDgi7r4
うわ、しまった。
>>258 の一瞬というのを飛ばしてしまって
>>259 のフィルターの評を
そこに書いてしまった。訂正する。
>>258 一瞬
なかなか力強い書きっぷりだがところどころもったいない所が目立つ。例えば「空気を読めない」
なんていう一種の流行り言葉は必要ないと思うし、カメラという物体に託した視覚だけに依存する
ことに対する批判のようなものかと思いきや、まぶたを閉じる臆病に対しての戒めにも読めてしまう。
しかし「だから俺は撮影されるのは嫌い」という独白を読むと、これはカメラの擬人化による写真は
真実を写さないよ的なメッセージと読むのが妥当なのだろう。しかしこの文体でカメラ批判だけでなく
そこに重ねて可視世界への疑念のようなものも組み込めることができたら傑作になったと思うので
少し残念。部分的にそう読める箇所があっただけに。
>>259 フィルター (再録とお詫びに付けたし)
トンボのめがねみたいなギャグから入る冒頭に反して徐々に説明的になっていくが、しっかりした
説明なので問題は感じなかった。しかしフィルターはカメラを偽る道具との風刺がありながら、心の
カメラとはいえ、クリアなフィルターで美しくしたい、というのは少し矛盾を感じる。最終連は一連と呼応
して良い締め括りだが、これでは中間部の説明部分との関連性が薄いような気がした。いや、どうも
この作品を解体してふたつの作品が出来上がるような詰め込みすぎ、あるいは構成のちょっとした
失敗が窺えるという意味である。惜しいと思う。
ほんとにこれでおしまい。たぶん。
>>284 の
>>258 はなかったことにして読んでちょんまげ。
294 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/09(金) 03:44:03 ID:LWDgi7r4
ちくわは今パソコンが仕事用のソフトで埋まっていて携帯しか使えないのだ。 ほんとは俺なんかよりタイピング速いんだから完了できなかったことを責めるでないぞ。 by まんこ将軍
295 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/09(金) 23:44:41 ID:5BM/IG9o
>261 caramel camera セピア色の風景とキャラメル ドーナッツと安定感のある色に囲まれて何気なく 「僕」が見続けている「君」との関係の何気なさが 穏やかで心地よいね ドーナツの穴から見ている僕 きっとキャラメルを食べながら甘くドーナツの穴から見ている僕の心の内なんて わからないのだろうね なんて話の中に入り込んで 安定という関係を見た気がするよ カメラから出てきたキャラメルって その君を取り巻くすべてのものの象徴なのかしら などと思い楽しめました >262 ピンボケのネガ 対話が小粋ですね 間合いからちょっとした緊張感が醸し出されていたら さらによりよくなるような気がするんだ 言葉最小限にしている格好良さもあるんだけど 説明のない分 わたくしには分かりにくいんだけどごめんなさい 対話文うまいなってことは分かる ネガのありかは主人公の中だってことと >267 ゆき >僕の作品は >隣りの作品は 僕の作品については小さな紙に綴った自分なら 隣の作品という意味が不明瞭で 理解しようも無かったのですが 掛かり受けの問題であるのかなと思い 隣の作品が奥の部屋に飾られていたと読むべきなのか試行錯誤しまして ええ 「僕」の隣に居る人 というのが 隣の作品の真意であるならなんとなーく 色々に読めてしまうのだけれど 思い出 として視覚が捉えた記憶の複写として
296 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/10(土) 00:01:30 ID:hWTufywn
>268-269 証明写真 カメラって現実を一旦切り離して 現像された写真の存在によって再び過去の一断片として 現実に舞い戻ってくる 完全なる証拠でもあって 人と人の距離感を台無しにしたり うやむやにしてしまうものであったりする リアリティ 自分という存在は他者無しでは確認できないだけではなく 明らかな衝撃が日常にないと自ら感じるべくリアリティは欠落するんだね そして 自分 と 他者 と 媒体 による 相互依存 自分が今ここに存在することを記録し他者に露出することで自己確認を行うという 欲求こそが 所謂 活写を漲らせる原動であると感じました リアルな存在の証明という 赤の他人の目という無差別さのフィルターを望んで 変態チックな要求にチラリ不特定多数にこうして催促をしているんだね 露出狂の潔さがもっと色濃くでていたらなおよかった >270-274 サンプル 面白い構成の作品ですね 人の記憶という脳内写真に照らし合わせて 何者かと 似ているかという判断に対して挑戦的だとも読めるし 示唆ともとれる 誤確認を呼び覚ますのも 脳内活写を続けているからだとか考えながら リアルを写し取っている「私の目」 絶え間なく サンプル1は月日と経過を見上げ 目を静かに落としていく様が感じ取れて サンプル2は記憶と今の交差に読めた 勝手に読み進めています サンプル3ここが文字表現という類似の指摘 比較になっていることからこれがないと この作品は面白くはなかっただろうって思うんだ 記憶って固定観念なんだって サンプル4余剰というものはやはり記憶から出来ているのだったわ と気がつかされたよ サンプル5私の存在はああどこ と聞こえてきました この作品とても面白かったです
297 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/10(土) 00:36:54 ID:hWTufywn
>275-276 僕はここにいるよ 1と2の性質の違いはなんたるや 「君自身の世界」に居る僕とは 自我とペルソナか? とか また違った観点で 君が僕とは別生命体であればなんというかあなたは誰?状態ですよ と出だしから引き付けられて読み進めると 2ではサイコホラーチックで 「僕」が具体的に増殖しているんですよ ここでの「君」はどう考えても人間でしょう 「僕」って何万画素っていう色素なんでしょうか デジタルな子供っていう言い回しが センスいいなあ 「僕」が語りかけてくるなんて想像もしたこともありませんでした 僕は写真なんですが 被写体という君をくりぬいた僕たちは君の一瞬凍結を解凍して 挙句の果てに まったく別の意思をもってデジタルな増殖をつづけていくんだよ そんなこ恐ろしい声がこだましているよ ああうまいよお 面白かったし 何たる発想なんだろうか 記憶は生きている 質量をもって出でた瞬間からという こ恐ろしさが魅力の作品ですね わたくしこういったの好き
298 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/10(土) 01:08:33 ID:hWTufywn
>277 記憶の埋葬 アルバムを開くたびにする匂い これを嗅ぐのが嫌で仕方なかった今でもそう 文章でその匂いを巧みに表現したかのような印象を受けました 記憶ってどこにあってどんなものが蓄積されているのかなんて肉眼で見れるものならば 血生臭いものだらけのような気がしてくる だから写真という息の根を瞬時に閉じ込めた 一葉はずっと表情やら景色やらを映して滞るばかりの悲しみに暮れているはずで シャッターを切ったそのときの心やらをひっそりと息づかせながら 忘れ去られた瞬間に 死んでいるのかも知れないなんて考えさせられました そう 写真を見なければ思い出せない記憶などは完全な死骸のようだね 写真に重ねた思い起こせる記憶がいつまでもあるとは限らないけれど アルバムは 今を教えてくれたりもするんだね わたくしがうすうすと思っていても言葉に出来なかったものが 詰まっている この作品が読めて好かった ありがとう >278 写真 写真の入ったフォルダーをそのまま言葉に変換した味わいが分かりやすくて ストレートに伝わってきます この写真のカットたちは相互に関連もなく 全く異なった空間での 断片であったとして 不思議な配列 時間の揺らぎとひずみが発生していると感じた 真っ直ぐに時間を並べて連写する記録よりも 何気ない写真同士の配列は奇遇でも劇的だなと ひとつひとつに異なった景色と 時間と 思いが並んでいる それがどのような共鳴をするのかという実験のようでもあり 日常のコマ割 時間の経過が緩やかである日も 押し詰まっている日もあることと とても考えさせられました 何気なさの中 っていう人間味っていうものが伝わってきました ちくわの寸評は以上です
299 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/10(土) 01:21:10 ID:hWTufywn
>277 記憶の埋葬 3点 >239 幻影 2点 >249 露光時間 2点 >251 心霊写真 2点 >258 一瞬 2点 >275-276 僕はここにいるよ 2点 >245-246 戦場シネカメラ 1点 >247 安堵 1点 >250 フィルム 1点 >253 消えない 1点 >259 フィルター 1点 >270-274 サンプル 1点 >278 写真1点 以上です
>239 幻影 「火メラ」がおもしろい。そこそこかっこいい。 >240 一つ星 スター誕生。悦びがもっと炸裂するとよかった。 >243 凸レンズ 「俺も奇形になりたがってる」。そしてそういう自分を軽蔑している。 もっとぐいぐい押して欲しい。 >245-246 戦場シネカメラ おもしろくなりそうだったのですが、たぶん、作者さんの目にはそれが映っているのでしょうが、 ぴんとこなかった。形容詞ばかりで終わってしまっている感じです。 >247 安堵 写真に閉じこもって変化から逃れようという話でしょうか。 あいまいな状況説明にとどまり、情景描写にまで至らず。 >248 デジカメ デジタルで保存される君。一連目はちょっといい。二連目はだいぶ説明くさくなってくる。 最後は息切れしている。 >249 露光時間 きれいでうまいんですけど、残るものはなかった。 >250 フィルム 「そのあとのこと」という出だしはうまいと思った。それだけ。 >251 心霊写真 視線のやさしさにほっとします。 >252 カメラ目線 でもカメラ目線なんだなあ。 >253 消えない 思い出は美化されることなく、そのまま残されるか削除のデジタル世代。 頑張っているおとうさんはぼやきつつぼやけながらも時代の中に踏ん張ってます。 >254 写真を撮ろうよ 恋人の顔を憶えるのも機械任せの軽薄さ。皮肉。 >258 一瞬 真実って読み取るものだとおもいます。たとえ一瞬であったとしても。
>259 フィルター 一連目はおもしろかったのですが。あとはありがちな感傷になっちゃいましたね。 クリアーでさえあれば美しいのだろうか? >260 てんてん はは。かわいい。 >261 caramel camera これはすてきな絵ですね。おしゃれです。好きですね。 >262 ピンボケのネガ 「上下に重ねた二丁拳銃」というのがどういう絵か分からなかったけど、語り口調はうまい。 >267 ゆき 時系列が逆転してるんだろうか、これ。タイトルが「ゆき」というところから、 写真展で注目されなかった自分の写真作品をちぎって部屋に撒いてる場面が浮かびました。 >268-269 証明写真 すばらしいですね、ひとりで気持ちよくなってるんでしょうね。 >270-274 サンプル 外から入っていって自分に焦点が合い、そして内部へ潜る。分かるけど、おもしろくはなかった。 >275-276 僕はここにいるよ カメラですね、ええ。こわくはない。 語り口調のかわいさと内容のこわさのコントラストを狙っているとは思うんですが。 >277 記憶の埋葬 発想自体はよくあるものかもしれないけど、言葉の畳み掛け方がすごいです。 >278 写真 アルバムをめくるように。カメラと化した作者の視線。
2点 >261 caramel camera 1点 >253 消えない >277 記憶の埋葬 >278 写真
303 :
シオン ◆poetsyov/2 :2007/02/10(土) 18:31:51 ID:uWgbzPQS
誰も指摘していないようなので、いちおう。
>>254 写真を撮ろうよ
は、
>>284 で、まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEkさんが、作者表明をしています。
審査期間終了前に名乗るのはルール違反で、
1度目は執行猶予、2度目以降は失格扱いになります。
過去ログ確認できないので今回が初めてかどうか分かりませんが、いちおう指摘しておきます。
以後、お気をつけください。
時間あったので久しぶりに、審査員参加します。 最後に審査したのが結構前なので知らない人も居るかもしれませんが、 過去ログ倉庫に記録が残っていると思うので、不審に思われた方はご確認ください。 あと。一言感想も書いておきます。誤読曲解など至らないところは平にご容赦をお願いします。 >239 幻影 内容が理解できない。厨房の食材の魚、なのかな??? >240 一つ星 何かのオーディションかな? それだと、光を浴びる→放つの変化が、もうちょっと欲しいかも? >243 凸レンズ 私的な感傷であれだけど、こういう所で感想や寸評書く時って、 つい他の人の書いた物と、自分の物を見比べてしまうことがある。 でまあ、あんまりにも似通った評だとパクリに思われないかなとか、 あんまりにも違う解釈されてたりすると、自信がなくなったりして。 なんかこの詩に、そんな自分を見透かされているような気がした。orz >245-246 戦場シネカメラ リズム感がいい。感情を廃して被写体だけを見て、何も考えずにただ撮り続けている感じ。 でもなんか、軽薄すぎない? あと、シネカメラというと大きくてごつい物というイメージがあったので、 作中の表現にちょっと違和感を感じた。実際、結構小さいのもあったんだね。 >247 安堵 前に何かで読んだ、戦場カメラマンはファインダーを覗いている時には恐怖を感じない、 というのを思い出した。レンズ越しの現実は、自分とは無関係に思えるものらしい。 でも、この詩だけでそんな感覚を感じることは難しいかも。 ってか、詩の主題がそもそも違うかもだけど。
>248 デジカメ 最後に褪せるまでといいながら、撮ってるのは、デジカメなのか。なるほど。 全体に難しげな表現を使って、でも言いたいのは、「君の笑顔を撮りたい」って、 誰でも思うような、とっても単純なことなのがいいかも。 >249 露光時間 古き良き時代の映画の一場面のような、切ない情景。美しいなぁ。 >250 フィルム 官能小説の一場面のようだ。残念ながら、私はこの手のものを好まないので、 言葉悪くてすみませんが、吐き気がしました。 >251 心霊写真 おばけなんてないさと、おばけが言うのは面白いね。 >252 カメラ目線 可愛いなぁ。楽しそうでいいね。 >253 消えない 1、2連と関係ない所に、ぽんとでてくる3連目がいいね。 記憶ってそんな感じだけど、それがいいんだよなあと。 >254 写真を撮ろうよ プリクラとかケータイの写真は、こんな感じの取り捨てなんだろうなぁ。 リズム感の良さが、その場のノリだけでシャッターを切るさまにあってるね。 >258 一瞬 シャッターを切った一瞬に真実を写し込む。 報道カメラマンなどはそれを目標に日々精進しているのではないかと思う。 それを真っ向から否定しているけど、こんな言い方なら、ナニクソと、いい感じにやる気がわきそう。 逆に写真を見るほうの立場からすれば、そこに写っていない部分があることを、 忘れちゃいけないなぁとも思える。
>259 フィルター
クリアなフィルターを付けるより、外してしまった方が早いのに、
捨てられない辺りが、「私」の限界なのかもしれないね。
>260 てんてん
ほのぼの可愛いなぁ。「カメラ」からこれを書ける作者の、遊び心が羨ましい。
>261 caramel camera
ファンタジーだなあ。穏やかな夢を見ているような。
>262 ピンボケのネガ
これは、言葉どおりに、拳銃向けてくる殺人鬼との会話、と読んでいいのかな?
ボケと突っ込みの掛け合いはいいけど、前提条件が分からないので戸惑う。
>267 ゆき
ごめん、「カメラ」と「ゆき」と詩本文の関係がつながらなかった。
で、
>>301 のゼッケン氏の評を見てなるほどと納得した。
その解釈で読むなら、作中人物のやるせなさが滲んだ表現になっていますね。
>268-269 証明写真
仮想現実とリアルとの境界線上で、現実感を失って追い詰められた感覚を感じた。
正直、読んでいて息苦しい。
ウソをウソを見抜くことと、真実を真実と見抜くことは、本質的には同じことで、
どちらも難しいことなのかもしれないとか、思った。
>270-274 サンプル
名前はいらない、と強がってみても、自分自身を見て欲しい時もあるのよと、
そんな嘆きに読めたのは、私の偏見だろうか?
個人的に思うところがあって、気になる詩です。
>275-276 僕はここにいるよ 怖さは感じなかった。むしろレンズ会社のCM的な印象を受けた。 >277 記憶の埋葬 写真は記憶の墓標なのか。なるほどね。 >278 写真 #で区切られた個々の言葉は短いけど、そこから写された風景が思い浮かぶ。 要点だけを切り取る、言葉の選び方がうまいと思う。 それは写真の巧さにも通じるものだと思う。 「カメラ」というお題でなければ、 詩のアイデアメモを見せられたのかなと、思ってしまうかもしれないけれど。
308 :
シオン ◆poetsyov/2 :2007/02/10(土) 18:56:00 ID:uWgbzPQS
以上。一言感想でした。で、点数はこちら。 ほんとうはもっと他の作品にも点数入れようかと迷った。 全部1点になったのは、無得点との差を付けにくかったからです。んじゃ。 …と。本スレに書こうと思ったら、連投規定されてしまいました。 どなたか本スレに転載していただけますか? よろしくお願いします。 各1点 >243 凸レンズ (個人的な感傷と共感に) >249 露光時間 (美しい切なさに) >260 てんてん (おちゃめな発想力に) >261 caramel camera (和やかなイメージに) >268-269 証明写真 (その息苦しさに) >277 記憶の埋葬 (確かな描写の説得力に) >278 写真 (トリミングの巧さに)
あ。ヘンな語句入ってるけど、気にしないでください。
310 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 19:28:46 ID:ITUB3mpc
^ 元構造 あなたが種を 蒔くのです この575と寸評を元構造に捧げる ^
311 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 19:29:35 ID:ITUB3mpc
>240 一つ星 名を成したバレエダンサーというのは、引退した後もかつての舞台で拍手喝采やスポットライトを 瞼に思い描き、郷愁に浸ると聞きます。人間誰しもが、華やかな舞台に立ちたい存在であると推測しますが、誰も味わえることができるわけでもないのですが、それを想像するのも人間の性であり、 それこそが人類を未来へ突き動かす源泉なのではないでしょうか。此処までは夢のこと。 人間は生まれた時と死んだ時に大勢の人々に見守られるといいます。 それさえも叶わない人間が現に存在するということ、ガザパレスチナの土地でたくさんの人間が 木っ端微塵になり死んでいくということ。平和的光の中で静かに枯れて死んでいくということ。 様々な死の形が在る中で、様々な生の形があるというのは豊穣そのものでしょうけど、 誰しもが光を求めるのにお天道様は一つしか存在しないというのは、選ばれし者だけに与えられる光明。 この作品には人間の性そのものが描かれているのですが、作者は出来るだけシンプルに描こうとしたあまり 陳腐な仕上がりに気付いていないかも知れません。ただ、余白が多い点がポイントです。 けれど、どれか一つの世界に的を絞った表現ならば仕上がりは増したでしょう。 243 :凸レンズ : まず被写体に映る影は本物か幻か。人間は変身願望を抱く生き物だと考えますが、 それはレンズに集光されるかのように際限のないものかも知れません。人間は所詮、 地域社会から自由になることは出来ませんし、他者に認知された時点で個性も消失します。 際限なく自己の存在に他者との差異を求める者は奇形を求める、という人物もいるかも知れません。 そもそも歪みを訂正する為に生き続けるのが、業の一つなのですから、 それを背負わないで生きていこうとすること自体が、奇形であると断言する人間も存在するでしょう。 いずれにしろ無間地獄とはこの世に既に存在するということを表現したわりには、 そのテーマの扱いが軽いです。
312 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 19:30:33 ID:ITUB3mpc
>245-246 戦場シネカメラ 本能か偽善かなどを無視するにしても、雑に過ぎます。単なる映画などの広告文に見えます。 その職人の生態を描くにしては、シンプル過ぎる。 この箇所を具体的に描くか全く描かない方が得策です。シャッター音と供に詩を綴るのが、 この作品の要なのだから、主体は無視した方がよい出来に繋がります。後半で臨場感が減少したのが残念。 >247 安堵 222 :切迫感 切実な作品です。語句の連なりがぎこちない箇所が難点ですが、共感を覚える作品です。 格差社会に生きる私たちは、正社員になるのも大変なことですが、転職することもなく、 結婚をして安定を求めるという生き方はもはや御伽噺になりつつ可能性さえ秘めています。 出産率が低下していますが、その内、政府は高所得者にだけ優遇した育児補助金を出すかも知れませんね。 もちろん、これは例えです。作品ですが上記の感想通り、焦燥感溢れています。惜しいのはこの点で 暗い影を落とすしか出来ないという点。終り方が中途半端で、どちらのベクトルに進むにしろ明快な方がいい。 それは感性に頼らざるを得ませんが、その点をハッキリさせておけば、更にポイントは高かったと思います。 短い時間で書いた割には上作の出来です。 >248 デジカメ >247の作品と似たような作品であり、比較されますが、こちらの方が色で言えば桃色の青い時代を描いています。 刹那瞬間に生きる人間の焦りなどではなく、未来への切実に前向きな希望が描かれている。 その割には、パッとしません。表現そのものが問題などではなくて、単なる表現不足。 このタイプの詩なら、まだ先を書き続けた方がよい。余力なき作品で、作者の力不足を感じます。 もっと続きを描くべき。
313 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 19:31:09 ID:ITUB3mpc
>249 露光時間 率直に申し上げて、その語句を刻む為に仕上げた作品に思えます。二連2行目と三行目。 それも邪推の類でしょうけど、鼓動の歌とは何でしょう?比喩表現としても一読すれば素通りで済みますけど、 これは見逃せません。此処が強味であり弱味でもあります。良い点は作品全体から漂うそのシャッターチャンス その瞬間のコンマ数秒の刹那。この点が秀逸です。鮮やかに湧くイメージは、読み手のモノで、いい仕事。 コンマ数秒の刹那を描くのに、たくさんのイメージを詰め込んだ作品というのは、中々難しいものですが、 見事にそれを描いております。でも、天狗にならずに更なる躍進を作者に期待します。 >251 心霊写真 幽霊の存在そのものを信じる人は全人口の何パーセントを占めるか知りません。幽霊というのは、 悪者であるというイメージが強いのですが、つのだじろう先生のお蔭で私は鮮やかにそのイメージが強い。 けれど、この作品のような幽霊というものがたくさん浮遊しており、認知されていれば、 世界はより豊穣に向かいます。最近の日本人は人の眼を意識はするけど、 お天道様の視線を意識しないようになりました。人が見ていなければ、どんな悪さをしてもいいという風潮。 現代は幽霊がクローズアップされるべき時代とも言えるかも知れません。作品自体は普通。 >252 カメラ目線 出直しと言いたい処ですが、可愛らしいです。 ラブリー眼帯。述べることはこれといってありません。 >253 消えない アナログとデジタルを対比に用いたが、力不足で残念です。この対比は良作を描く可能性があるのです。 背後に描かれているものでさえ、陳腐に見えます。残念です。構成、表現は仕方がないとしても、 発想力はあると思う作者様です。絞りに絞ることを推奨します。
314 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 19:32:56 ID:ITUB3mpc
>254 写真を撮ろうよ 面白可笑しく描いた顛末に悲哀が漂い、構成は良い。 デジカメ、写メ、プリクラ、現代人は捨てる為に、写真に記憶を刻むのでしょうか。 記憶自体が一枚のネガに収められることを現代人は欲していないはず。それを行なう動機は、 暇潰しでもありますが、平均寿命の長い時代に現代人は何を夢見るのでしょう。その刹那を楽しむ為に、 その媒体が存在するとしても、捨てるというのは何だか悲しい。何事もお手軽という浮世は何だか悲しい。 けれど、この作品はそれを鮮やかに描きコミカルに笑い飛ばしている。このような考えよりも、 高らかに企業に収奪されるその現代人にエールを送りたくなるそんなことに気付かせてくれた作品です。 評者の主観、好みによって加点対象になるかが決まります。いい味出してます。 >258 一瞬 繰り返されるリズムが心地良い。それがこの作品の要。 ユリウス・カエサル曰く『眼に見えているものだけが、世界すべてではない』 相手と対座しても見えない世界が存在するからこそ、人間やあらゆる事象は面白いし、 人間が生きていく理由になると考えます。それを描いた割りには描き足りない。 カメラだけに焦点を絞ったのは良いのですが、それ止まりの残念な作品。 >259 フィルター 生きることにおいては視点を変えることが大事。黒澤映画『夢』の中で, ゴッホ曰く『どんな景色もその視点を変えることにより美しくなる』。 五感の中で、最大の情報量をInputさせられるのは眼です。それを焦点にして展開される問いは 青い空に吸い込まれていくようで、鮮やかな青い空をイメージさせることに成功しています。 石川啄木の『空に吸われし15の心・・・』のよう。哲学的な問いを内包させ、眼玉に映るものに言葉を並べ、 字句が空に映るかのように、綴られていくのは感心。郷愁の漂う主体が野原で寝転んでいるよう。 今迄、先に寸評を書いてきた他の作品の中では、頭ひとつ抜けているでしょう。
315 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/10(土) 20:24:32 ID:S9zywO+3
>>303 失格でいいよー。寸評にも書いたけどNGワード破りしたかっただけだし。
よー流れがわからんので(誰か説明しろ)俺も偶には点数だけの採点っと。 評価文欲しけりゃ勿論書いてやるが議論スレのgdgd感消えたらやってやんよ 面倒だから書かないんじゃないんだぜ? 俺だって迷惑しているんだからな! >239 幻影 0 >240 一つ星 3 >243 凸レンズ 1 >245-246 戦場シネカメラ 1 >247 安堵 1 >248 デジカメ 0 >249 露光時間 1 >250 フィルム 0 >251 心霊写真 0 >252 カメラ目線 3 >253 消えない 1 >254 写真を撮ろうよ 0 >258 一瞬 0 >259 フィルター 2 >260 てんてん 0 >261 caramel camera 2 >262 ピンボケのネガ 0 >267 ゆき 0 >268-269 証明写真 0 >270-274 サンプル 0 >275-276 僕はここにいるよ 0 >277 記憶の埋葬 0 >278 写真 0 集計係さんがんばってNE
317 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 21:25:31 ID:ITUB3mpc
>261 caramel camera 残酷な作品。一昔前、戦前の社会を描いたようにも見えます。人間は他者への思いやりを持っていますが、 此処に描かれているのは人によっては偽善とも呼べるようなもの。 最終連で現代日本人への痛烈な批判を描いていますが、コミカルに描かれうやむやに消えてしまうようなもの。 かなり残酷であり恍けていますね。2連は必要ない >268-269 証明写真 少なくともあなたからリアルは感じました >270-274 サンプル 背伸びするのも必要なこと >275-276 僕はここにいるよ カメラの歴史でしょうか。カメラの生誕は1896年なのですか。 >277 記憶の埋葬 『死んでいたり』の表現には賛同できません。人は死んでも、個人の記憶に残るなら その人は行き続けている、という死生観がアフリカにはあるようです。その写真も記憶の中で 生きているのですから、軽々しく死んでいるなどと表現するのは感心しません。 これが作者の表現の限界でしょうか。そんなことはないでしょう。投稿期間を長くする必要があるようです。 この作品自体、感想文のようなものですけど、面白く読めました。 このような作品は、もう少し硬く描くことをお勧めします。 >278 写真 事実事象をそのまま描いたきらいがあり、感心はしませんが、その創作姿勢にエールを送らせてもらいます。
318 :
嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY :2007/02/10(土) 21:46:28 ID:ITUB3mpc
【Pick up】 今回はお題が脇役ならずに、殆どの作品の中心にお題が座りました。 これと言って抜きん出た作品はなかったのですが、その中でも気になった作品を挙げます。 横並びですが、各々読ませるものを描いた作品です。残念なのは一定の水準で停止した状態で 投稿されたようです。更に掘り下げて描けば良いものになったであろう作品の数々。 その中でも加点対象になる作品を次に明記します。その分かれ道は大した差異はなく 単純に最後まで印象に残ったもの。点数を得た作品も抜きん出たという理由もなく 更に篩いにかけた結果。厚かましくも容赦 >240 一つ星 >247 安堵 >249 露光時間 >258 一瞬 >259 フィルター 【点数】 1点 >240 一つ星
319 :
名前はいらない :2007/02/11(日) 10:22:28 ID:MNksQsN0
また僕の詩評価悪いやー。 くそー
>>239 「 幻影」
緊張がはりつめていて、なぜか美しい魚が水の上に撥ねる光景が目に浮かぶ。
(豚が殺される瞬間の断末魔の撥ねなのだろうか?)
>迫る浄土の一撃に
> きょうの贄を見ている
実はここを読むまでは、人間(自分)を書いている詩だろうかと思っていたのだが、
この行でどうもそうではなさそうで、屠殺場の豚を冷徹な視線で見ているのではないかと思う。
人間もまた豚と同じく死をまつものなわけで、「幻影」というタイトルが両者を重ねる道へ扉を開いている。 1点
>>243 凸レンズ
>突出したいのさ、 底がみえないように
というフレーズに共感。
>>245 戦場シネカメラ
戦場の描写があまりにも少ない。そこでの材料が少ないので必要な憤りが立ち上がってこない。
>>250 フィルム
エロい。が、いけない。なんでいけないのか小一時間ほど考えてみたのだが、
なんとなく、オナニーっぽいからかなと思った。
>>251 心霊写真
おもしろい。 うまい。 1点。
>>252 カメラ目線
w
>>253 消えない
>力を込めて応援すれば
>自分の記録が残らないことを泣く子供
>何がもう何やら
ここ、思わず、力強くうなづいちゃいました。あたしんちは、毎年10枚ぐらいの写真しか撮りませんよ。
”記念に残すのはそんだけありゃあ十分だぜ”と小僧には申し伝えてありやす。
1、2連だけなら、まあ、社会風潮への不満をユーモアまじりに訴えたなってとこですが、3連目に詩が立ち上がりました。
ここを流石と評価すべきか、あざといぞ作者と非難すべきかとやはり小一時間考えましたが、 共感をこめて 次点(すまん)
>>254 写真を撮ろうよ
最終行が味噌だよなと思いつつ。
なにげに会話のリズムやら地の文のリズムやら秀逸です。
>>258 一瞬
繰り返しの緊迫感
>>259 フィルター
最初の3行がいい。
>>260 てんてん
あたしは、かなりとろいので、なぜ濁音がないのかと最後の行になるまでわかんなくって。
なるほど、ガメラか 、と手を打ってから、かなーーーーり自己嫌悪に陥りました。
1点
>>261 caramel camera
楽しかったなあ、うん。
ドーナツとキャラメルとどっかの異国の空と太陽と恋がふんわり一緒になって。ポエジーですなあ。
というわけで 1点
>270-274 サンプル 心象風景というより心そのもん活写。ついつい自分語り爆走になっているところが 詩として正しくもあり道を誤ってもいそうなところですな。 ほだされますが、詩の完成度はまだまだでありんしょうなあ。 >275-276 僕はここにいるよ カメラの擬人化というよりも、ストーカー青年の独白という感触が近い。 怖いというよりも気もち悪いという効果がうまくしあがっている。 >277 :「記憶の埋葬」 冒頭の1連目が美しい、ただその後がなんつかその1連目の説明に終始してしまったようで 折角の詩情を生かしきってないように感じられました。 ーーーーーーーーー以上です。ああ、間に合ったぜ!本当はこんなに百花繚乱な評があるときじゃなくて 過疎ったときに頑張るべきなんだろうなあ、、、うむ。。許してたもれ。
点数入れた作品だけです。すまそ。
>>239 「幻影」2点。このフィルター欲しい。
>>249 「露光時間」2点。記憶が露となって消えるまでの永遠の時間、切ないっす。
>>251 「心霊写真」1点。後半、もたったのが残念。
>>260 「てんてん」2点。タイトルはアカンやろって思うけど、アイデアがいい。
ビジュアル的にも、白化けした風景を喚起させてくれて面白い。
>>258 「一瞬」1点。なんか怖い。最後は?だけど。
>>261 「caramel camera」2点。あっまーーーーーい!
>>277 「記憶の埋葬」2点。共感しました。
325 :
252 :2007/02/11(日) 22:59:28 ID:udquKEn0
すみません、カメラ目線→目線にタイトル変更します
>261 caramel camera 8点 >240 一つ星 7点 >249 露光時間 7点 >251 心霊写真 7点 >277 記憶の埋葬 7点 >239 幻影 6点 >278 写真 6点 >243 凸レンズ 5点 >245-246 戦場シネカメラ 3点 >247 安堵 3点 >252 (カメラ)目線 3点 >253 消えない 3点 >258 一瞬 3点 >259 フィルター 3点 >260 てんてん 3点 >275-276 僕はここにいるよ 2点 >248 デジカメ 1点 >250 フィルム 1点 >268-269 証明写真 1点 >270-274 サンプル 1点 >254 写真を撮ろうよ 0点 >262 ピンボケのネガ 0点 >267 ゆき 0点
2月12日になっちゃいましたよん。 審査は終了だよん。
よし、じゃぁ誰か集計あっているか確認しろ 俺は嫌だ
集計確認しました。
>260の てんてん は
>284×1+>308×1+>322×1+>324×2 = 5点かと
他はあっていますので、このまま結果確定します
【チャンプ 8点】
>>261 caramel camera
【準チャンプ 7点】
>>240 一つ星
>>249 露光時間
>>251 心霊写真
>>277 記憶の埋葬
チャンプの作者様、おめでとうございます。
参加者の皆様、いろいろとお疲れ様でした。
どうも『caramel camera』書きました、新参です 評価・集計お疲れ様です。ありがとうございました お題出すんですよね・・・ 次は『煙草』でお願いします 投稿締め切りは2/20 審査締め切りは2/23 でよろしくです
>>329 なにその時間wwww乙wwwwwww
え〜梁山泊のマスコットキャラクターのぶたさんですが今回の「煙草」にぶたさんのコトが書いてあれば今回も得点アップ・・・。
これで優勝間違いなし……、はい不可能ですね。明らかに無理があります。プロの人間でも困難とは思います 遊びたい人はどうぞ
NGワード なし
1番乗り +3点
2番乗り +1点
前回の一番乗りに酷い一文があったので点をやらなかったり結構適当です
332 :
えん幕 :2007/02/12(月) 19:36:34 ID:S3GCOXhl
前が見えなくなってるじゃないか 視力はいくつなんですか、と聞きたい 眼鏡かけろよ、いい加減 子供にとっちゃ、どうでもいいんだな 純真で純粋で純正じゃないか きっと遠くまで見えるんだろうな たとえ意味がわかんなくても 大人たちは煙草をふかして顔を隠して、 見えない相手に媚びへつらって、 臭いよ、臭うよ、きっと腐ってるよ。 ずっと前はきれいだったのに。
333 :
最後の炎 :2007/02/12(月) 20:21:58 ID:+yGxthVD
僕はライターをつけた 熱い炎があたりを明るくした 明かりの端のほうには 真っ赤に染まった友達がいた 炎の周りだけ若干暖かい 炎を見ていると 心も温かくなってきた 目からは暖かくも冷たい涙がこぼれ落ちる ライターにも熱がこもってきた このライターをくれた彼女は もう人の形をしてなかった 弱まる炎 今の僕のよう いづれこの炎も消えてしまうだろう 消えてしまう前に最後の一服 禁煙中だが最後くらいいいだろう タバコに火をつけたら 炎も消えてしまった 真っ暗になったオフィス 僕はただただ泣いていた テロによって崩れたビル その一室で最後を過ごす僕 ああタバコがうまい・・・
いろんな人の手を経て いろんな人の手が加わって いろんな人が育てて いろんな種類があって いろんなブランドがあって いろんな歴史を経て いろんな人が反対して いろんな人が愛して あなたの手元に渡って あなたの匂いと交じり合って あなたの空気を作り出す 世界にいっぱいあるけど 世界に一つだけをつくりだす 不思議アイテム 私には煙い
335 :
弔い :2007/02/13(火) 01:26:05 ID:RM44QSFn
あの日の姿を 煙に巻こう 頑なな実線を 焦がすように まぶた閉じても 眼が痛い 火傷したことなんて 無いはずなのに さよならだけは 告げなかったね 乱れた呼吸を 振り切ったときも ―――なぁ 好きだったんだろ?――― 振り返る 同じような寒空の下 残していった それに火を 見上げれば 新たな星座が瞬いて あの日の姿は 煙に巻けない 棚引く白煙は ただただ真っ直ぐ まぶた閉じても 消えはしない 頑なな実線は もう無いはずなのに
耳をつんざくようなベルが鳴る。煩い。 昼休みの時間だ。 従業員は工場長と私の二人しかいないんだから、 わざわざベルを鳴らさなくてもいいものを。 「休憩行ってきます」 「ん?あ、むが、あああ」 ぼけてんのかこのジジイ。 さっきからずうっとパン生地こねてやがる。 私は裏口から外に出ると、 胸ポケットから煙草を取り出した。 火をつけて、唇に運ぶ。 息をすると、すう、と体温が下がるのを感じる。 放浪癖の彼氏はなかなか会いに来ないし、 耄碌ジジイは私をこき使うわで、 ストレスは溜まりっぱなしなのに、 明るく振る舞わなきゃいけないところが 私の役割の辛いところ。 やりきれない時はこうして一服、 最近ではこの回数も増えてきたけれど。 ふ、と煙草のパッケージを見る。 目に映るのは『HOPE』の文字。 皮肉な話だ、 『希望』を与える手助けをしている私が 『希望』を消費しているなんて。
「おーい!」 痴呆工場長の声だ。やけに張り切っている。 どうせまた出張宅配もとい出動だ。 昼休みはまだあるのに、時間外労働だ、訴えるぞ。 なんて。 私は自嘲気味に笑い、 まだ半分も吸ってない、 自分とよく似た名前の嗜好品を地面に落とし、 ざり。 踏みつけた。
「アティテュード」 あんた吸った事あるの?って 非生産的な事はしないんだってね 知りもしない癖に訳知り顔でのたまうのは 「意思が弱いんだ」ってバカの一つ覚えみたいに ねえ 他人の迷惑だとか そんな事は充分にわかってるさ だけどさ 子供じみて聞こえるだろうけど 例えばバカな親に躾けられたガキとか どうしようもない体臭だとか 我慢してたりするんだよ その事について考えたりする事はある? 子供を育てた事無くても自分の子供の頃を思えば その大変さは解るさ 変えようの無い容貌に落胆する日があれば 体臭のどうにもならなさはわかるさ 想像力の問題だって 想像力だけで方付けられちゃ堪らない その意思があるなら吸ってみれば? 中毒性には負けないんだろうきっと それだけ他人を批判出来るなら 大丈夫だろう 「馬鹿馬鹿しい」そんな風に言ったら済む話かい ねえ 切り取れば問題は単純になるけれど それは君の姿勢にも 繋がるんだ 飛躍して聞こえるかもしれないけど 君は芋虫なんて食べない 「気持悪い」なんて たった一言で主食にする人を否定できるんだ そんな風に考えた事はある? 狭い視界の中で思考巡らせただけで 揺ぎ無い価値観を抱いてるつもりだったかい? こんなもん勧めやしないよ 世間の扱い見りゃ充分理解できる 追いやられた狭い端っこの「喫煙室」なんて名前与えられた豚小屋で 白い煙吐き出して カオスだなんて思いながら ビタミン壊して 肺を黒くしてるだけなんだ 判ってるよそんな事は 君よりも そんな当たり前の事を指摘する前に ねえ 君はもっと知るべき事も やるべき事もあるんじゃないか? 煙草吸う誰かが君に不快な思いさせたら謝るしかないけれど 君は同じように誰かに不快な思いをさせているんだって 知ってる?
339 :
名前はいらない :2007/02/14(水) 01:07:41 ID:MdqJjaSY
何この文章 なんのために詩にしてるんだよ
340 :
名前はいらない :2007/02/14(水) 07:42:42 ID:sjxsvHDu
第一ポエムになってないしww所詮素人の集まりなんだから突っ込むなよ
341 :
名前はいらない :2007/02/14(水) 07:54:23 ID:ggORGfhJ
>>340 御意。ダメだと思ったらすぐに手を引く。鉄則。
342 :
名前はいらない :2007/02/14(水) 19:10:23 ID:dItmNSvb
>>340 リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6
こいつらのマスターベーション披露公開スレなのにそんな事言ったらこの人達がショックを受けちゃうよ!?!?!?
えええ? 全然
>>338 とか
>>336 が詩になっていないって?????????????????????????????
いいんだよ!!定型詩が全然なくてエッセイ&小説もどきの作品ばかりだけど・・・
スレタイが「詩で遊ぼう!」なんだけど いいんだよ!!!! 無視していいんだよ!!!!!!!!!
リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6
こいつらが喜んで幸せになることがこのスレッドの存在意義でないのかい????????????????????
だめだよ!!そんな事言ったら
リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6
とかのコテ達がショックを受けて落ち込んじゃうよ!!!!!!!!! 皆黙ってるんだから黙っていようよ!!!!!!!!!
全部事実でごめんなさい <`∀´>
>>339 ダメだって!!!!!!!! そんな事言ったら
梁 山 泊 ス レ の 歴 史 を 全 否 定 す る コ ト に
なっちゃうんだよ!?!?!!?!?!?
分かってるの?? お前余りふざけるなよ!!!!
そんな事を言っていたら
リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6
とかのコテ達がノイローゼ起こしちゃうよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その類の主張は俺が禁止する これは梁山泊スレとしての判断だ
次に発言したら俺様が許さないからな
>>341 だから止めろって!!!!! まるでずっと手を引いていない
リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6 快楽童子 ◆plhXCa4.HY
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI 山羊 ◆enX68O/pGI アルペジオ ◆UfM5Clgw1I 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2
この人達がアホみたいになっちゃうよ? これは大変失礼な事だよ!!!!!!!!!!!!!!
いいじゃないかこの人達が幸せになれば!! だってそうだろ? お前みたいなその発言がなければ
リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6 快楽童子 ◆plhXCa4.HY
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI 山羊 ◆enX68O/pGI アルペジオ ◆UfM5Clgw1I 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2
こいつ等はずっと幸せのまま梁山泊に参加できるんだよ!!!!!!!!!!
お前みたいなそういった発言をされると梁山泊のコテ達の気が狂ってしまう そうなると手に負えなくなるので俺が禁止する
梁山泊は俺が守る 次はないと思え
346 :
中村仲蔵 :2007/02/14(水) 22:24:42 ID:z/1pmDH0
蒔くからに負けぬ意気かな巻く煙
豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ あのな、アンダーな 俺あな これから天下一の寸評書くんだ おめーもだ なっ 俺あな 寝ながら寸評書けるんだ なぁ こんなことーで遊んどらんで おめーも あちぃーいけっ
そう言われてもな。。。俺は別に リーフレイン 園児 穢土 ◆34law0hz56 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 元構造 ◆/Cej999/v6 快楽童子 ◆plhXCa4.HY 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI 山羊 ◆enX68O/pGI アルペジオ ◆UfM5Clgw1I 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 と言った人達が幸せに参加出来るように協力してあげているだけです。 梁山泊を否定する事は誰にも許されません 「詩になっていないからおかしい??」 「第一、詩になっているのって3割くらいじゃないの??」 「素人の集まりで優勝して嬉しいか??」 こんな発言は許されない 私が全責任を持って阻止します ご安心下さい
そんな。。。じゃあギムさん派遣してくれよ ヤプーさんと俺じゃ審査が成立しねえよ♪
350 :
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2007/02/15(木) 01:20:42 ID:HL3neUki
わー私の名前もあるーありがとー覚えててくれて。
”詩になっている”ってなによ? 自由詩になり得るものの明確な定義でもあるの? ほんと詩板って口先だけの馬鹿ばっか
352 :
猛禽 :2007/02/15(木) 08:39:34 ID:JU0UQd1H
〜〜エゴで遊ぼう!梁山泊を包む〜〜
353 :
猛禽 :2007/02/15(木) 08:43:50 ID:JU0UQd1H
大変もうしわけありません ↑と↓のスレタイをあわせるスレに書き込むつもりで誤爆しました 無かったことにしてください。お願いします
354 :
手紙 :2007/02/15(木) 09:13:50 ID:bHtpDbyH
あたし退屈でたまらないんです 寂しくてたまらないんです ホント夜がたまらないんです だから貴方 貴方ばかりを ヌメヌメのまま外に飛び出して 空を見上げながら猛ダッシュした 三日月が激しくスウィングしていた 星がバラバラ降って目に入ってきた とても痛い とても痛い あたしのろしあげながら国道を 人間たった一人っきりで 闇でも赤い郵便ポスト 飛び跳ねながらあたし横切り 「あらかじめ登場人物は皆狂っていました」 ぽつり呟いて先を行ってしまう また今宵も
355 :
手紙 :2007/02/15(木) 09:14:27 ID:bHtpDbyH
“ガリガリに痩せた猫よ 今こそ死ね” ビュウと風舞い金属音のハミング聞こえ ズタボロになった老犬の遠吠え 鳴り止まない黒電話のようで あたしたくさんの耳ひきずり 高く長くのろしをあげて ケンパケンケンパ泣きながら 一番赤い郵便ポスト探し 今を漂う みんな逃げてく みんな逃げてく
>>351 よくそんな恥ずかしい台詞を吐けますねww「作者がポエムのつもりならそれはポエム」か?www
もう一度義務教育を受けなおしたほうがいいよ
357 :
「階下にて」 :2007/02/15(木) 19:42:19 ID:4gH7pGSI
階段は急すぎた 瞳孔の開ききった眼で頭上を仰ぐ けぶる灰色の気体 踏み外した時の 膝小僧の青アザ いつも無意識の中を遊泳している 中を満たす液体はヤニと薬の匂い このイジメの犯人は自分自身 沸騰した意識は雪に埋めて冷やしている 冷えるはずはないのだが 日々の喧騒を通さない 窮屈でむせ返る歪んだ時間 此処から動けずにそれに溺れている 開かない窓をあける勇気 一から登り直す気力 無くしたものは二つ そうしてただ虚空を見つめながら 掴んで投げた小石は 恐ろしく急なその階段の上を進んでいく 勢い陰り落ちたその地面は抜け 階下に佇む愚者の頭上に落下した そこに階段はもう無かったのだ
358 :
名前はいらない :2007/02/15(木) 21:56:51 ID:kYq5uVTp
詩に特定の形や、形式の指定はないはず。 つまり、詩だと言い切ればそれは詩になるのでは?
359 :
題名の無い赤ちゃん :2007/02/15(木) 21:58:05 ID:oDgfyAif
テーマ見るのも 洒落臭い 御題は ナンダ? なんだらう? 私信こそが作品足り得る
360 :
eng ◆gKCGnbBUZc :2007/02/15(木) 22:05:34 ID:eL82lnXO
篠譜マカ 不完成を唇に岩眼を纏った意識のコーヒーを恋人聞いた聞いて消えてテスト終わったリラックス内緒ハアハア相変わらず早足早く 濃縮悲劇するとかみじめなハアハア這いだって肺から飛行機雲引いたりリアカーて里華とかのロボットだねノートだねアトムノーベル濃縮脳不完成膨らむ唇 五五五号
361 :
eng ◆gKCGnbBUZc :2007/02/15(木) 22:09:48 ID:eL82lnXO
内緒の栽培満ちて贋大概夕日言い方濃縮悲劇みじめなハアハア這いだって煙は慈し這いだって試合仕掛けて式好かない隙精力剤飛行機雲久しぶりにもカードハイとか長谷川リアカーまずかったかも二次会日程不完成のファイズを見出だせば見返りもへじ 「希ガス統一トレイン煙の濃縮バーへようこそ」
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このスレには投稿、寸評、審査と週番による案内などをのせるものとし、
雑談、議論、感想などは下のスレにて行ってください。
【梁山泊スレ専用!】雑談・議論・感想スレ14
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1161056707/ 最近こちらに書き込んでいる皆さんの多くは、
恐らく上記ルールを承知の上でここに書き込んでいるものと思われますが、
いちおう誘導しておきます。これ以上、本スレを荒らさないでください。
また、このレスに関する返信(同意であれ抗議であれ)も、このスレには書き込まないでください。
荒らしへの反応や、誘導・注意は何度も行うべきではありませんが、
我慢できずに書き込みしてしまいました。お目汚し失礼しますが、どうか、よろしくお願いします。
それと。
>>360-361 さん、それは投稿作品でしょうか?
いちおうルールでは、作者名が分かる形での投稿は、
1度目は執行猶予、2度目からは失格扱いになります。
>>239 で既に1度同じことをしていますので、
それが投稿作品ならば、今回は失格扱いになります。
以後、お気をつけください。
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おれらにいつも声援送るオーディエンスのみんな! おまえら全員死ぬよ? This is HIGH-GUNS! おれらのファンはもれなく低脳 弱虫ばかりのジコチューぞろい 意志薄弱! 意志薄弱! 世界的に見て失格 人生棒に振ったサッソク 劣等のレッテル 傑作に拘束 行き場なく低所得 低所得! 低所得! スモーキングASAP スモーキングASAP 副流煙でけむに巻く ヴァァァァァっと
迷惑がられ けむたがれ 向こうに行けと追いやられ ヘルシー世紀のアパルトヘイト 地で行くハイリスクノーリターン 絶滅推奨 ワシントン真逆条約 医療費圧迫 国民の迷惑かえりみず はてはチューブにつながれ生ける生ゴミIQゼロ おまえら生きてる資格なし 回線切らずに腹切ってシ ドナドナドーナー ドナー同意書忘れるな スモーキングSOS スモーキングSOS 副流煙の罪に泣く ヴェェェェェって
審査員宣言!でーす
◆TC/7PAHYPA の検索結果 3 件中 日本語 のページ 1 - 3 件目 (0.03 秒) だれ?? これwwwwwwwww
367 :
みち :2007/02/17(土) 02:41:17 ID:EQEWE0Xx
雨は すでに黒い舗装路の上を叩き続けていた あたたかい女まで数キロのみちを叩いていた 川の流れにそって冷たい風が流れていた 電柱に張り付いた新聞では 24人が亡くなった事故がペラペラ鳴いていた いま、ケースから一本抜き火を付ける 肺に煙を吸い込み吐き出せば 目の前が霞む ああ いま 煙を媒介に僕とみちが繋がった 雨が強く みちを叩いて輪郭を炙り出し 雨が強く 僕を叩いて輪郭を炙り出した
368 :
紫煙の行方 1 :2007/02/18(日) 01:53:31 ID:h0K4mMtG
あの日の煙草はうまかった 今でもはっきり覚えてる 人生に分岐点というものが どれだけ仕込まれているかは知らない それでも 少なくともふたつは すでに経験してきたように思えるけれども ひとつは学校を辞めたとき―――退学届けを担任に手渡した帰り道 校章を毟り取って川に投げた 映画や小説の主人公になったような興奮で 初夏の日差しが例えようもない色で輝いていたんだ 川岸でショウリョウバッタがチチチチと飛び交う真ん中に座って いつまでも両膝を抱えて とっくに消えた波紋の残像を ずっと眺めていたんだよ 水もきらきらして流れていたんだ でも現実というものは厄介で 家に戻れば担任が待っていたり 父親もいつもより早く帰宅していたり 厄介な会議が始まって 厄介な親子喧嘩は何日も続いて 厄介な家庭訪問も何度も繰り返され 本当に退学できたのは数ヶ月もあとになってしまったのだけど 本当の分岐点はあの川辺で過ごした数時間だったんだ くゆらせたキャスターはほろ苦かったけども ふたつめは女の子に告白したとき―――入り直した定時制で出会った彼女と遊園地に行って コーヒーカップをぐるぐる回しすぎて彼女が酔ってしまったあとのこと 介抱しながらもチャンスを窺って また映画や小説の主人公になって 閉園の近づいた夕暮れは啓示のように美しく燃えていたんだ ペンキの剥げた赤のベンチでコーラフロートが溶けていって おでこの熱でほとんど溶けてしまって そろそろ帰らなきゃ、と彼女が言うのでひどく焦って どもりながら君のことが好きだ、と言った でも現実というのは映画でも小説でもなくて それは知っていたのに うまくいかないことに腹が立って 余計な捨て台詞を言って 余計に彼女の傷をえぐって 余計なことに彼女は登校しなくなって 登校拒否で学校を辞めた彼女は 今度の定時制も登校拒否になって 自分は昼間工場で働いた金でバイクを買って ショートホープにむせながら真夜中の住人になった ある日 殴られて目の周りが腫れあがり 前歯を折られた血の味が むせ返るような嗚咽を呼び覚まし 人生なんて 軽くサイドキックで下水の側溝に蹴り落としたつもりが 皮靴の裏に砂利の混じった ポイ捨てガムみたいにしつこく それは干からびて固まっていて 剥がそうとしても取れなくて
369 :
紫煙の行方 2 :2007/02/18(日) 01:57:36 ID:h0K4mMtG
どこかの夜のシャッターにガシャンと音を立てて身体を埋めて それから ―――おもいっきり泣いた 泣いたのは幼少期を除けば初めてで 泣き方も止め方もわからなかったけれど 泣いているうちに演技してるような気分になったりして 意識的に呻いたりしてみると やっぱり余計に上手く泣けたりして だんだん泣き方を覚えて 朝が白々しく曇ってくるまで ずっと泣いたんだ 泣くことを楽しみながら 泣ける自分に驚きながら そして疲れた頃に皮ジャンの内ポケットから くしゃくしゃに捻れたセブンスターを見つけて いつのまにか寒くなっている空っぽの胸を両腕で隠すように 足元もそろえて小さくなって よれよれのセッタを震える指でまっすぐにしてから 火をつけようと体中を探ったのだけれど シルバーのジッポは見つからず 予備の100円ライターは親指の腹が擦れて痛くなるだけで 腰を上げて まだ駅の売店すら開いていない時刻の街並を見渡すと なぜか涙は乾いて 悔しさはすっかり消えていて 痛みもどこか心地良くて 颯爽とはいかなくても 歩いたんだ まだ黄色が点滅してる信号をいくつも渡って 歩いていたら どこかの店先で早起きのジイサンが ちりとり持って掃除なんかしてるものだから すいませんとか声かけて ライター貸してくれ なんて言ってみて 顔がボコボコなのに同情してくれたのか その顔が怖がったのかは知らないけれども 薄っぺらいライター貸してくれて 持ってっていいとか言ってくれて ちゃんと礼は言ったんだ それがまた気分良くなるきっかけのひとつだったけど ようやくたどり着いた知らない公園のブランコに座って 煙草がやっと吸えたんだ 煙草はうまかった―――でもこの出来事は分岐点ではないんだ 分岐点とは分かれ道だから 学校をあのまま続けていたら 最初の彼女に酷いことを言わなかったら 違う道を歩いていただろうけど 結局はあの日の早朝の道に たどり着いたんだろう そして悔しさを隠すよりも素直に泣くことを覚えて 今 吸っているこのマイルドセブンのように 心からおいしいなあ と言えるようになるんだろう そして映画や小説の主人公を気取るなら 煙草を使う演技がいかに大事か と知ることになるんだろう 泣いているんだ 今も 気持ちよく さっぱりと 泣いているんだ
ベッドの上あなたが吸ったタバコの火は パチン と 聞こえない音を立てて 灰に隠れた火玉を赤く赤くみせた 真っ赤な夕日だった 太陽はひとつなのに いくつも顔を持っていて 空のすべてを変えてしまうんだ 当たり前の それだけの事なのに 私に心の感覚はない しかし慢性的な身体の痛みは常に 治ってはピリっと裂けた 何度もこじ開けられた足の傷口は 麻痺して慣れようとしている
太陽は眩しくて姿を表さない 私は自分そのものを変えてしまう影響力に 負けてしまいたいとライターをにぎりしめた 気がつくと家は黒煙と共に燃えていた 木や何かがパチンパチンと弾けてる 灼熱とざわめく炎が体を支配したに違いない 私はパジャマ姿で周りには人だかり 養父母は焼け死んだ 何を聞かれても何も言えなかった そのうち母の介護に疲れた父が 火を付けたんだろう結論に至った 誰も私を疑わなかった 養父は母の愚痴を言い酒ばかり飲んで近所にも喚き散らした しかし酔った勢いで毎晩私の寝室をこじ開けていたことは 養父と私以外誰も知らない
私は握り締められたシーツのように 我慢するだけだった 肉眼じゃ見えない辛さ 見えないまま底に沈めた 誰もが同情した 葬儀のあと顔を覆った私は静かに微笑む あれは夕日のせいよ パチン弾け飛ぶ 食い入るように煙草の火を見つめていた私の体内に宿ったかすかな熱 彼は神妙な面持ちで私を見てた 太陽は沈むとき見えるよね 何?何か見えた?
373 :
アルペジオ ◆UfM5Clgw1I :2007/02/19(月) 01:43:10 ID:N0O2PGZx
拙い評価者ではありますが、審査員宣言致します。
374 :
『カモメ』 :2007/02/19(月) 19:27:56 ID:n6dvUDbF
まさに今の時代のメインストリームといった感じのラヴソングが聞こえてる 電光掲示板に流れる活字をつまみにして物思いに耽るには最良のBGMだ 過剰な程甘くて心を直に掴んでくるようなメロディーの波状攻撃 音楽の質なんて今はどうでもいい、ドラマか何かの主人公にでもなった気分で 悲しげな目線を空中に泳がせる 週末にでも旅行代理店に行こう カラフルな広告たちを眺めて、世界へのパスをもらうんだ 長方形のセロファンをいじりながらそんなことを考えた 上空にうっすらと見えるカモメみたいな飛行機はどこに向かうのだろうとか 異国の夜に浮かぶ空港の光だとか 緑のバッグを肩に下げた女だとか、ね 次から次へと名乗り出る自殺志願者のようなイメージを 路地裏の湿ったコンクリートを灰皿にして押し消した 夢には結局、出口はなくて 脱獄の計画を練れば練るほど鉄格子は強度を増し 甘ったるい夢の中で終身刑が下される 気が付くと辺りは影に支配され コンクリートの壁面に無数に切り取られた窓から なんとなく懐かしい感じのするオレンジの光が漏れていた 空の大半は雨をしこたま蓄えた雲で覆われ その重たくびしょ濡れの体を引きずりながら南に向かっている 三割ほど開けた部分がありアクリル絵の具のように透き通った青色が覗いている そしてその青は地平線に近づくにつれて 既に落ちた太陽の残像に焼かれて暖色に変わっていく しばらくセロファンをいじった後(少しの未練もなく)それを捨てた 週末はもちろん(どうだろうか?)やってくるのだから 縦一直線に並んだ街灯の無機質な光が 飛行機の滑走路のように見えなくもない
375 :
墓前にて :2007/02/20(火) 21:47:34 ID:RCp3qn3t
駅前で買った煙草の封を 不器用に破いて 中の一本をつまみ出す 懐かしい香りを鼻先に確かめて 形見のジッポを幾度か弾く 一人ぼっちの夕暮れに 静けさを燻らせて 白いままのフィルターに ジリジリと忍び寄る火種を ぼんやりと眺めていた 幼いわたしを あなたはひどく叱ったっけ 揺らめく炎に顔を寄せて 父の匂いを一息吸い込む ほろ苦さに咳き込めば 指先の炎は緩やかに 渦を巻いて流れていく 思い出なら幾らでもあるのに 思い出の品に選んだのはこれ あなたをベランダに追いやって あんなに捨てると脅していたのに 使いもしない オイルを入れて 一服ここに居るから 残りはゆっくりやってください わたしにはまだ早すぎるみたい 煙草の煙が目にしみる
376 :
お小遣い制度 :2007/02/20(火) 22:01:13 ID:IbtdIsIP
初めて競馬を見たのが 同期の家で見た皐月賞っていう大きなレースさ その後ダービーでその馬の単勝をごっそり買ってさ 秋の菊花賞を勝ったら三冠馬って言って 歴史に残る馬になるんだと それじゃあ見に行こうって初めて競馬場に行ったのが 2003年10月26日 あれは今日よりもっと温かくてもっと寒かった 目の前であと一歩 それあと一歩って 背中を押してあげたくなって 最後力尽きた時のあの目が忘れられなくて こわくて足が震えるって本当にあるんだね 今日はさ だから今日はさ 違う馬を応援している様に振舞っていたんだけど アンチ風に振舞っていたんだけど だめだね今日も同じように温かいのに 寒くなってきたんだ僕だけ こんなに熱気を帯びているのに また寒くなってきたんだ僕だけ だから もう我慢ならないから叫んだんだよ きょとんとしている君を無視して よかった 本当によかった 今日の馬は輝いていたよ 凄かったねディープインパクト なあそこの綺麗な奥さん 競馬っていいだろ だから来週も行きたいから お金頂戴 ついでにドキドキをおさえる タバコ代も頂戴
お題タバコ
投稿締め切り2/20
審査締め切り2/23
>>330 より(多分
深呼吸をするように君は煙草を吸う そのひと時が何よりも愛おしそうに見える 白い肌が紫煙を吸い込むたびに赤みを帯びていく 血管の中まで君が汚染されていくようで 僕はもう止めろよと怒鳴り その度に君は黙った その沈黙の間ですら君は煙草を止められない 前に一度だけ 本当に一度だけ 言葉を返してきた事がある 「私にとって煙草を吸っていない時間は現実に思えないの」 ひどい台詞にうんざりした僕を悲しそうに君は見つめ それ以来気まずい沈黙を選ぶようになった 君とのキスはまるでホラー映画みたいに 柔らかくて肉厚な唇に触れると突然 喉を焼くような煙草の匂い 世界中のどんな香水をもってしても 長い年月をかけて染みこんだ煙草の匂いは消せないだろう
ある日 レントゲン写真に死の刻印が映し出され 君の未来に突然絶望の幕が降ろされてしまった だからあれほど言ったじゃないか なんて言わなかった それはもう意味を失った言葉だから ”煙草を止めないといつかこうなる事は分かっていた だけど煙草を止めようと努力する度に 地獄の悪魔がこの身を業火で燻り続けるの 涙を流して耐えても耐えても 身を焼く炎は強さを果てしなく増すばかりなの そして仮にその苦しみから逃れる事が出来たとして 煙草を失った私の人生がどれだけ続いても きっと私は失われた感覚を追い求めて空虚に彷徨うだけなの 私と煙草は 心臓と血なのよ” 隅々まで洗われたように清潔な病室で君は最後の煙草を吸う 医者からも止めなくていいと言われていた 煙草が燃え続け先端から灰に変わっていくのを見ているうちに 口の中に恐ろしく苦いものが込み上げて吐き出しそうになった 君は身じろぎせずに静かに煙草を吸い続けた 君の命を蝕んだその毒を愛おしそうに肺に送り続ける 二度と来る事のない場所の空気を目一杯吸い込むように 「お別れね」灰を見つめながら君は言う 本当に見なきゃいけないものから目を逸らす君の癖は最後まで変わらない
君を殺した煙草を僕は吸うようになった 骨のように白く細長い先端を静かに燃やし 無言で自分の体を煙で燻り続ける いくら吸っても僕には何も分からない 君の気持ちすら何一つとして 煙草が全てを灰に変えてしまったんだ 煙草が燃え尽きていくのを見つめながら その束の間だけ失われた場所が蘇る 煙草の煙が君の唇の記憶を僕に与えてくれる 嫌いだった君の匂いに包まれて 口の中に広がる苦味をゆっくりと噛み締める 一本の煙草が燃え尽きる度 一つの世界が消えてしまう そして新しい一本を燃やすと その世界は蘇る 僕は死ぬまで煙草を止められないだろう 止めるつもりも無い
381 :
吸いさしの煙草 :2007/02/20(火) 23:53:54 ID:zU72R8RD
たとえばさ、そこは荒野なのよ 木は枯れて枝を切れ切れに散らばらせ あとは岩が切り立っているだけの荒野 その真ん中には琥珀色の灰皿が置かれていて 吸いさしの煙草が一本 ほそい煙をのぼらせているの そんな風景があるのよ、あたしの中にはね 煙草はいずれ燃えつきるんだろうけど 煙は今でもおだやかに立ちのぼっているわ 煙草を吸っていた人がいなくなったのはつい先程のようにね 時々思い浮かべるのよ いなくなった人が帰ってきて煙草をくわえる姿を その人は何事もなかったように 燃えさしの煙草を人差し指と中指の間にはさんで口元へとはこぶの 途端に煙草の火はぱあっと燃えあがるのよ 夢だけどね 馬鹿な夢よ いつ風が吹いて煙草の火が枯木に燃え移って崩れるかもしれない夢の風景 そう言ってくわえ煙草の女はくすりと笑った 煙草からはほそい煙だけが立ちのぼっている
ノッポな六面体のアブラナ畑が光る 印刷された権利を一枚と 鋳造された自由を何枚かで ハチノコ養子縁組を契約する 自由と権利の曙で肺を焼く働き蜂は教育に手を焼き恋に胸を焼く 思春期のハチノコは800℃で燻ぶる 働き蜂はプレス板金のレンゲに集まり花粉と情報を交換する 手の平の上のハチノコは言葉も自意識も過剰になる 雄と雌の社交術と念仏が肺の白煙を成仏させる 成人したハチノコはレンゲの中に放り込まれる レンゲの底には地獄が熟睡している 解剖してみるに 蜜と遺灰でココアのような湖 湖の上に腰を下ろす時間の底で熟睡し 無数の 沈められたハチノコが 暗い暗いと喘いでいる 働き蜂は交尾を終えると 自由と権利を胸に 次のレンゲに飛んで行く
383 :
名前はいらない :2007/02/21(水) 00:23:25 ID:YYY60V9C
投稿期間締切です。今日から審査期間に入ります。 お題「煙草」。審査期間 2/21―2/23 です。 >332 えん幕 >333 最後の炎 >334 a packet of cigarettes >335 弔い >336-337 あるパン工場の休憩風景 >338 名前はいらない >346 中村仲蔵 >354-355 手紙 >357 「階下にて」 >360-361 eng ◆gKCGnbBUZc (注:作者名表記違反) >363-364 今週のハイライト >367 みち >368-369 紫煙の行方 >370-372 落日 >374 『カモメ』 >375 墓前にて >376 お小遣い制度 >378-380 「君と煙草と灰」 >381 吸いさしの煙草 >382 路上喫煙禁止区域 (注:2秒差締切り遅れ) (注:>360-361は作者ばれしていて、>382は2秒差で締切り過ぎてます。 けど、いちおうリストには入れておきました。 扱いは審査員の皆さんにお任せします。) >365 ゆうこ ◆TC/7PAHYPA が審査員に参加されました >373 アルペジオ ◆UfM5Clgw1I が審査員に参加されました > 796 ストレイキャット ◆Free//A2Pc が審査員に参加されました(雑談スレより)
できるうちに。審査と一言感想いきます。誤読曲解はご容赦ください。
>>332 えん幕
煙幕で見えなくなっている人には、眼鏡を勧めてもダメじゃないかな?
言いたいことは分からなくもないんだけれど、全体に散漫な印象。
子供と大人の対比が字面だけに留まって、伝わってこないからかな?
>>333 最後の炎
これも言いたいことは分かるんだけど。中途半端な印象。
一人称で語られる状況説明が、いかにも状況説明っぽいからかな?
温まった心や、タバコのうまさが伝わってこなかった。
>>334 a packet of cigarettes
煙草のCMになりそうだね。
細かいことを言うようでアレだけど、「育てて」は最初に書いて欲しかった。
煙草の葉を栽培する農家を思い浮かべてしまったから。
時系列で並べていくと、最初のほうがイメージしやすいような気が。
>>335 弔い
頑なな実線は、煙草なのかな? 亡き人なのかな?
他にも頭に残るフレーズと、雰囲気があっていいなぁ。
>>336-337 あるパン工場の休憩風景
短編小説の一節のようだ。
なんていうか、これだけでは起承転結がないような。
>>338 名前はいらない
う〜ん、この読後感の悪さはなんだろう?
>>346 中村仲蔵
落語ネタって、知らない人には意味不明かも。つかゴメン。
>>354-355 手紙
ごめん、内容がよく分からなかった。
>>357 「階下にて」
煙草というよりも大麻かなにかのような。
落下した後は、どうなったのだろう?
>>360-361 eng ◆gKCGnbBUZc
ごめん、意味が分からない。
>>363-364 今週のハイライト
ラップ調のノリがいいね。
>>367 みち
みちを未知と読み替えて未来へ馳せる思いを…とか考えてみたけど、
どうも詩の情景がピンとこなかった。
>>368-369 紫煙の行方
なんか清々しいね。ある日に何がおきたのか分からないから、
誤魔化されてる気がしないでもないけど。
そこを分岐点にしてしまわない所が、うん、いいなぁと。
>>370-372 落日
嫌な話だなぁ。乾いた悲哀が救いようのない感じ。
>>374 『カモメ』
小説の一説のようだ。理屈っぽい感じもするけど、雰囲気がいい感じ。
>>375 墓前にて
人の臭いって割りと記憶に残るよね。
>>376 お小遣い制度
最終連になんでやねんっ、と笑った。競馬が好きなのはよくわかった。
だけど2連目の「君」には違和感が残った。だれ?
>>378-380 「君と煙草と灰」
不思議な迫力というか現実感があって、やるせない気分になる。
この詩を読んで煙草なんか吸うもんかと思わせられるんだけど、
「僕」が死ぬまで吸い続けるのも納得できる。
>>381 吸いさしの煙草
粋なお姉さんだなぁ。その煙草つまみ食いしたくなるような。
でも絶対に触らせないんだろうな、その人にしか。と想像が広がった。
>>382 路上喫煙禁止区域
ごめん、意味が分からない。
「手紙」 …小綺麗にまとめているが、読み終えるまでずっとイライラした。 使い古された文句、表現、リズム。 スーパーの惣菜を石油トレイのまま並べたような感じ。
388 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/21(水) 06:48:39 ID:W6E3uGO5
5回セックスしたあと夜明けの審査発表。
>>332 薄汚い大人への皮肉を煙草→煙幕という連想でコンパクトにまとめております。
即興力、反射神経というものを私も高く評価しますので一番最初のこの作品には1点。
>>333 これは構成の勝利でありましょう。何気ない幕開けから恐ろしい描写へ、そして徐々に
設定を明らかにしていくという王道ではあれど確かな技術。二連の種明かしで終了して
いたら薄くなるところを、三連の一行で余韻深く締めたあたりも効果的です。3点。
>>334 「いろんな」の畳みかけがテンポ良く、しかも読みやすいだけでなく三連の冷静な客観で
深みを与えています。そこから「あなた」へと焦点を切り替えて絞っていく手際も素晴らしく、
しかし不思議アイテムという言葉で総括というのはちょっと、と首を傾げていると、最終行で
しっかり笑わせてくれます。タイトルが普通すぎる気はしましたが技術を評価します。1点。
>>335 失恋話のようですがタイトルが重すぎるので余分な重圧感に支配されてしまったように
思えます。頑なな実線、という言葉が詩的言語過ぎて逆に浮いて見えてしまうのも難点の
ような気もいたします。しかし煙に巻く、という軽やかな言い回しが煙草との関連も含めて
秀逸なので、一行目のようなムードで最後まで押し切っていたら粗も目立たなかったかも
しれません。逆に言えば大切な一行目とそれ以下の乖離がもったいないと感じました。
389 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/21(水) 06:48:59 ID:0mKI5poV
(^∀^)じゃーん ごきげんよう
>>332 えん幕
大人の目線から見えない紫煙を隔てたその心理的距離を描きたかったのかと読み取りました
大人と自覚を持つ瞬間に表情としての狡さを手にいれて大人と呼ばれ始めるような気がするよ
隠すように吸うその煙草の煙を煙幕と捉えて飾りもなく書いた文章が素直と思います
>>333 最後の炎
構成が巧いなと思いました
炎の姿と熱 仄かな明かりそして主人公の心持の温度がじんわり伝わってきます
うち消える命の炎と生きているものが吸う煙草の対比は勿論 悲愴という光景に煙草の旨さが響く
その様な嘆きともいえる悲しみが闇に広がりやがて忘れ去られるという余韻も残しますね
いやおうなしに落下する涙と闇に溶けいる煙が言葉少ない描写の範囲に広がりをもたらしているね
>>334 a packet of cigarettes
大きな範疇から自分には煙いという流れの面白さがありました
チョッと大人の演出小道具的な嗜好品でもある訳ですが喫煙者以外には煙たいものが煙草で
全世界間で流通し禁煙運動も盛んになりつつあっても愛好家は後を断ちませんしかし煙いのです
煙いからいいのですがこの煙草という視覚的な煙さを「煙たい」とシンプルに綴ったお陰で
ヘビースモーカーのわたくしははっとしたものです 「煙い」などと今まで気が付かなかったわってね
リズムも良く読みやすくてよかったです
>>335 弔い
頑なな実線
この言葉が全てな作品だと思いました 最初と最後に出てくる言葉なのですがこれが抽象的ににしか受けとれず
実線の不明確さが逆に言葉の素敵さを削いでしまったかの様に思えたのです
棚引く白煙と実線 これが異質であると思えて決まりが悪く感じた原因なのですが
内容は煙草の持つ雰囲気がうまくかもし出されていて 心情としては切ない景色が思い浮かびます
青い空と白い煙が 別離の質が重い割にはさらりとしていて今の季節の詩として雰囲気がありました
390 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/21(水) 07:42:23 ID:W6E3uGO5
>>336-337 非常に読みやすく、軽快に日常のひとコマを切り取ったところは高評価です。
しかし7連の「HOPE」という銘柄から「希望」の直訳を思い出す箇所は、どうしても
寺山修二の「ホープというけど希望はない ピースというけど平和じゃない」という
私にとっては有名なフレーズを思い出してしまうので残念です。また、この話の流れで
言えば、工場長とのある種の和解のようなものが最後にあれば読後感も良かったのですが。
>>338 これは私にとってはとても共感できるメッセージであります。私ならばもっと毒を吐きまくって
この種の表現をしてしまうでしょうが、作者は嫌煙論者の思考のアティチュードに絞って、
自嘲を交えながらも実は理詰めに、そしてリズムに乗ってよどみなく言いたいことを言い切って
おります。体臭についてのくだりは少し説得力に欠けてしまうかもしれませんが。2点。
>>346 今調べたんすけどね、江戸時代の名優だそうで。演出家としても凄かったそうで。
で、煙草との関係はそこのホームページに出てなかったので不明ですが、まく、まけ、まく、と
きれいにまとまってていいと思いました。すんませんね、あんまり書けなくて。
>>354-355 一連を読むと恋する女の子なのかニコチン中毒の人が夜中煙草買いに行くのか、どっちかだと
思ったんですけど、その後の展開が私には意味不明で最初に謝っておきますけれども。
痛い、とか、みんな逃げてく、という繰り返しから想像するにかなり負の感情に満ちているのだとは
思いますが、煙草との関連なのか「のろし」が何度か上がりますけれども、のろしと言えば戦いの
合図なわけで、それにしては勇ましさがなく最初から敗者が逃走しているような弱々しさも感じて
しまってちょっと合点がいきません。悪い意味で詩みたいなフレーズも多すぎる気もいたします。
391 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/21(水) 07:42:34 ID:0mKI5poV
>>336-337 あるパン工場の休憩風景
希望を吸って吐き出して踏み潰す ホープという銘柄 名前と合っているのかそぐわないか
分からないけどやけにきっつい煙草だという印象があるんた 仕事の休憩時間にね煙草ぷかぁ〜タイムは
スモーカーにとって憩いの時ホッとするけれど日々の生活の中で希望というものさえ 吸い捨てられる吸い殻みたいで
希望という文字さえパン工場で労働をしつつもどかしく映りそれでも生きていくいかなくちゃならないんだという
希望を吸い込んで溜め息を吐き出す仕草が感じとれて倦怠めいた煙草の煙を纏った姿でパンの製造をする
人間がこの物語の延長上にあると読み取りました
>>338 「アティテュード」
非喫煙者から煙草喫煙者に対して問題提示をしていると読みました
何気無く書き進めかたが巧いですね
意思が弱いから吸い続ける喫煙者よりも中毒性のあるものをそもそも人間って欲しているふしがあって
その中の一つに煙草があり 吸う人にも周りにも害を与えるに関わらずすっちゃうんだよね
とこれが煙草なんだけど禁煙を促す作品でもこういったものだと素直に読めました
しかぁし手遅れな程に苦しまないと禁煙は止めないのがスモーカーなのである
>>346 中村仲蔵
演出家としての中村仲蔵は面白い人物だね 落語のネタの何かなのでしょうか
役者としては粋なイメージですがわたくしはそれほど詳しくはございませんので真意を汲み取るにはいたりませんでした
>>354-355 手紙
とても痛々しい手紙なのですが 狂気が半端なので煙草を吸って物思いな主人公が良くも悪くもぼやけてしまっているように思いました
のろしは煙草の煙として使用した言葉なのでしょうか 何かの合図としても理解しにくく浮いてしまっている
うーん何かが足りないと読みながら思ったのですが 独り言のような運びな故に手紙をどのような人宛て 対象
それが浮き上がってこないからモノローグとしても弱いと感じたのかも知れません
392 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/21(水) 09:40:14 ID:W6E3uGO5
>>357 このイメージの羅列はどうも陰惨で、特に6連までは退廃的で病的な薄気味悪さに溢れて
おります。これをどのように処理してくれるのかと期待して読み進めると、やっと小石を投げる
という能動的なアクションが現れて一瞬わくわくするのですが、最後でまた裏切られるような
結末。自分で投げたつもりの石が自分という愚者に当たって自業自得みたいなやりきれない
状況のまま終わってしまいます。煙草との関連を見れば禁煙できない自分への苛立ちなのか、
煙草を吸うことくらいしかすることがないアパシーに対する自嘲なのか、どう読んでもどんよりと
した陰惨さで全編が塗りつぶされているため、救いがない、という印象です。
>>360-361 濃縮という単語とハアハアという息切れが繰り返される、まさに濃縮された息苦しいまでの文章
そのものに勢いはあります。電波スレに投稿すれば5点あげちゃいます。
>>363-364 ハイライトは安くていいよね、とまずタイトルを誉めるわけですが、内容も自虐的に喫煙者批判を
畳み掛けているように見えて、実は喫煙者批判をする人達の常套句を並べて皮肉るという高度な
アイロニーが読み取れます。ドナドナのくだりが一番笑えました。2点。
>>367 あたたかい女という表現から好きな女性に会いたい気持ちは伝わるのですが、なぜ煙草を一服
してからでないと踏ん切りがつかないのか、よくわかりませんでした。電柱に新聞紙が張り付く
ほどの強風、土砂崩れかなんかで24人も死亡するほどの集中豪雨、と考えるとこの状況はすこぶる
危険なのかもしれませんが、本当に会いたかったならば、私ならば躊躇せず、女の場所にずぶ濡れに
なって向かうと思います。あと、大雨強風の中で煙草に火がつくのか、というのも疑問点です。最終連
も、二行繰り返すのはくどく、すでに僕と道が繋がった、との記述があるので一行でまとめられれば、
もう少しすっきりしたかもしれません。
※ 誰かさんの作る朝飯がうまいのだなあ〜 眠くなってきた〜 えへへ
393 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/21(水) 10:43:29 ID:W6E3uGO5
>>368-369 内容はとても深いものを含んでいるとは思いますが、気になったのは早朝の商店街といっても、
今の時代コンビニのひとつくらいあるのではないか、そこでライター買えたのではないか、と。
>>370-372 これはまた内容が陰湿で、その陰湿さとは主人公の生い立ちや犯罪にあるのではなく、事件後に
男と暮らしているかのように見える設定が、読み手としては鳥肌が立つような感想を持ちます。
また、「夕日のせいよ」からカミュの異邦人を思い起こさせ、最後の「何が見えた?」からはランボーの
有名な詩を思い出してしまうのも、パロディのような内容ではない以上、マイナスです。
>>374 脱出を試みて挫折するというこの板でよく見るストーリーではありますが、最終行が更なるリベンジへの
期待を抱かせて、しかも寸止めで多くを語らない、内に秘めた余韻のようなものがとても秀逸です。
惜しいのは四連で、影に支配されたはずの部屋と窓の位置関係がわかりづらく、最初の影=闇から、
オレンジ→雨雲→青色→暖色と展開していく色の変化が逆に心象をぼやかせてしまっています。1点。
>>375 墓前に供える煙草というのは、実にもの悲しいもので、そんな悲しげな雰囲気を見事に描写することに
成功しています。ベランダに追いやられた蛍族の父親、というのはかなりステロタイプな設定で、その辺りの
凡庸さが、この煙草で墓参りという状況自体の使い古され感も含めて損をしている感じは否めませんが、
二連の回想シーンがそれを救っているように読めます。(もし、実話でしたら大変申し訳ありません)
ただ、最後の「煙が目にしみる」はプラターズを思い出してしまうので蛇足のように思います。1点。
394 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/21(水) 11:35:34 ID:W6E3uGO5
>>376 ディープインパクトってそんなに古かったっけか?と言ってみるものの実は競馬には詳しくないので
その辺りはスルーしちゃいますが、二連の応援風景は臨場感が伝わってくる一級の心理実況となって
おります。四連で愛妻に小遣いをねだる情けない夫、というオチもユーモラスで笑わせてくれます。
ただし、タバコ代も頂戴、で落とすならば、先の二連などにタバコを吸う描写や、タバコに関する記述を
忍ばせておく必要があったとは言えると思います。1点。
>>378-380 煙草を吸わない男と吸う女、という設定が珍しいと思ったのですが、読み進めると特にそれら性差については
関係ないらしく、少し肩すかしです。何よりもこの作品は描写や台詞がことごとく失敗しているように思えるので
肝心な、なぜ女は煙草をそこまで愛したのか、また、女の言う「現実」「心臓と血」とは何なのか、がまったく
示されていないのでリアリティがほとんど消失しています。これらは先の「現実に思えない」と語った台詞部分で
きっちりと女に説明させるか、煙草を吸い続けるやむなき意志の後ろ盾となる記述がなければ意味がわかりません。
もしその理由が五連の台詞部分に垣間見れる単なるニコチン中毒という話であれば、これほど陳腐なお涙頂戴劇も
珍しいわけで、テレビのメロドラマ以下の脚本ということになります。そして後半の残された男が、あれほど嫌いだった
煙草を吸い続けるという宣言もまったく意味がわからず、途方に暮れます。ホラー映画とまで嫌悪していた理由も
示されないまま、女が死んだからといって、そのホラー映画のキスを思い出すために吸うというのでしょうか。
嫌いな煙草を一本だけ、初めて吸ってみた、というラストならまだしも、吸い続けると決心する理由が皆目わからかず、
これがもし「彼女を本当に愛していたから」のような定番であったなら、今度は逆にその彼女の嗜好品を毛嫌いしていた
こと自体に矛盾が生じます。やはり、この作品では一番肝心な部分が最初から破綻しているのだと思いました。
395 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/21(水) 12:06:25 ID:W6E3uGO5
>>381 一連の女性の台詞は本人が馬鹿な夢と語っているように、他人には伝わりにくく、しかも決して幻想的とも言えない、
起伏も平坦な風景に過ぎないのですが、これを受けた二連で女が「くすりと」笑う箇所を読むと、これから物語が動き出す
予感にわくわくしてしまいます。しかし残念ながらここで終了してしまうわけで、これはぜひともこの続きを作者に書いて
もらって、一連部分の謎解きや女の目の前にいるはずの主人公の返答なども読みたいというのが偽らざる感想であります。
>>382 自由と権利という硬い単語とタイトルを合わせて考えると、これは喫煙の自由と嫌煙の権利との争いを、複雑なメタファーに
託して語ったものかもしれません。あるいは雄と雌と蜂の子が出てくるところから、喫煙問題に限らない、現代社会の家族と
社会との関わりをミツバチに喩えた寓話なのかもしれません。しかし働き蜂はすべて雌ですし、交尾するのは女王蜂だけで、
蜂の社会と人間の社会を重ね合わせるのは難しいです。
終わったあ〜 ちくわラブ ♥
まとめ。
3点
>>333 2点
>>338 >>363-364 1点
>>332 >>334 >>374 >>375 >>376 以上、まんこ将軍がお送りしました。
396 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/02/21(水) 14:10:03 ID:aZn2wNoX
3点 >368 -369:紫煙の行方 自分を見つめる自分がつねにいるために 自分のやっていることすべてが演技のように気恥ずかしかった。 早朝の涙を流したとき、ようやくひとつに溶け合った。 すがすがしい読後感でした。 2点 >354 -355:手紙 やけくそで笑えてせつない。 1点 >333 :最後の炎 ニコラスケイジが出てるWTCの映画見たんだけど、 あんまりおもしろくなかった。こっちの方がこわい。 >376 :お小遣い制度 オチがかわいい。
397 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/22(木) 01:27:26 ID:7pB6n1Vh
再び (^∀^)じゃーん >357 「階下にて」 煙草は大麻か ドラッグ常習者のなれ果てといった雰囲気にみちた悲壮感と佇まいです 自省からくる客観 無気力を書きたかったのだろうかと思いました 階段という高さと自分の立ち位置ともいうべき落差と“石”の表現に 惹き付けられて再読したわたくしがとらえたものは よからぬ負の感情なのですが 表現力かこの作品を書かせた 動機なのかは わからなかったのです しかし共感とは違ったものではありますが心に残りました 雰囲気というか 愚かさに価値というのも変かも知れませんが この作品を書いたことによって 浄化を作者様は行ったと読めたのです >360-361 韻踏みの箇所と縺れたような言葉の絡み 意味不明さが素敵なのです しかし 言葉としてではなく 感じるという不思議な そうだ煙に巻かれたような後味があったよ 大麻栽培のお話のような ぼんやりそのときある景色をなんとなく見上げているような >363-364 今週のハイライト リズムがよいのでさらりと読めるのですが皮肉が洒落ていますね タイトルもさらりと決まっているし 煙草という代物を好む人々を社会という枠で切り取って 尚且つ社会性ばりばりありまくりの煙草について 主張の歌に仕上がっている感じを受けました
398 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/22(木) 01:49:26 ID:7pB6n1Vh
>367 みち 読み取ると雨が降っていて川の流れが見えるところに居る という出だしの情景から風の描写より 水面の描写のほうが自然かなと思ってしまったよ 寒い 冷たい雨の中 あたたかい女 この対比が もう少し効果的に映える様に工夫するとよりよくなるような気がします 雨の中で煙草を吸う描写の 記述も雨風がある中ならば すんなり吸えるのは不自然じゃないかななんて思うんだ 女の人に会いに行く過程での出来事なら 景色に反映させる心情をもう少し書き足すと良くなりそうね >368-369 紫煙の行方 私怨の行方という二層構造の物語で出来事をすっぱり省いて心境を順立てて描いている 一読で感じたのは男という生き物の成長過程というもので 自分らしさとはなんだろうの疑問に打ち当たった 時のあるひとコマを順良く辿って答えが見えた瞬間が主題だと思ったんだ 演技は非演技を覚えるまで自覚なしに続き 煙草を吸い 取り澄ますための道具としての効力さえ 自覚が芽生えたときには感情さえ偽れるといった大人が潔く自分を解放した瞬間の煙草だなと思いました (今回の3点はぶっちぎりでこの作品に差し上げたいのですが 理由があり自粛いたします) >370-372 落日 陰気が心地良さなど持たないけれど 太陽を描写している箇所と話の筋に流れる熱というか温度が 加工されすぎていてスッキリしないと思ったよ どこかで読んだことのある言葉のような 折角の話が 選んだ言葉で台無しになっているよ 雰囲気や流れは目を見張るものがあるというのに 太陽と煙草という 火の要素同士の虚ろさは不思議と感じ取れました >374 『カモメ』 出だしの五行は魅力的で引き付けられたが イメージの連打で読んでいて混乱してしまいました このような意図で書かれた作品であると言うのであれば成功しているのだとも思う 一定した背景がない分 どうにでも読めてしまうんですが 言葉の運びにセンスを感じました
399 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/22(木) 03:36:25 ID:7pB6n1Vh
>375 墓前にて 素直にすんなり読めました 読んだ後すんごく悲しくなってしまったのも 行を追うごとにその絵が 想像出来たからです よくあるといったら失礼なのですが話としてはありがちなのですが 違和感なしに かなしいなぁってわたくしが感じましたので飾らない言葉で素直に綴ったものであると思えたのです >376 お小遣い制度 女のわたくしから見ますと 趣味の場所に強引に連れてく熱い男は好きですけど 最後の「綺麗な奥さん」 なんていう下手くそなゴマすりは許せませんわ 競馬場で無視されるのも嫌ですわ でも読みやすく楽しかった >378-380 「君と煙草と灰」 肝心な部分が描かれていないと読後思いました 恋人同士でもわりと関係が浅いと読めてしまって 死を扱う話であるのに主人公の男性に疑問しか残らなかったんです 精神的なつながりが深ければ 台詞がもう少し感情的な色合いが濃くなるような気がするし たとえ体に悪い煙草であっても吸う女がいて 病死する運命を書くのであれば とくに男側から行為を描写するのならば 死のきっかけにより 煙草を吸うその思惑が軽々しく映ってしまう 彼女に対する感情的な行為とはとれませんでした >381 吸いさしの煙草 たとえばから始まるのではなく たとえばで終わっていたほうが良かったかもしれないって思いました 始まりの予感がする作品なので こういったじれったい書き方よりもう少し読みたかったな >382 路上喫煙禁止区域 アブラナが出てきてレンゲが出てくるので 意味があるのかなと思って読み進めてもアブラナは出てこない のでその辺からして訳がわからなかったんですが 稲の裏作のレンゲ草を登場させて蜂蜜採集する 働き蜂を人間の“雄”として書きたかった意図は汲み取れるのですが 設定がはちゃめちゃで矛盾に笑えました でも 働き蜂の宿命と喫煙問題を取り合わせたのは非常に面白い試みと思いました 以上 (^∀^) ちくわ in まんこ家でした
400 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/22(木) 03:45:08 ID:7pB6n1Vh
2点 >357 「階下にて」 1点 >338 「アティテュード」 >363-364 今週のハイライト >375 墓前にて 以上ですわ
ああ、もぅ採点せなアカン時期なん。 今回パス
402 :
◆OPBYKkBBNQ :2007/02/23(金) 16:42:36 ID:fLYHaLqJ
>>368-369 紫煙の行方
もー感動ー!
なんか読んだり見たりして感銘を受けた時に、ぞわぞわっと手足に電気みたいなものが走る時ってありますよね?よね?よ!ね?
それでした。
ここでは、なぜに感動をもたらしたのかを書かにゃならん訳だが、それは野暮な気がする。
とまで思わせたほど感動したっ!おまえは小泉かっ!ああ、収拾がつかん。
受容の物語なんですよね、たぶんこれ。
人生なんてカッコいい事ばかりじゃなくて、むしろカッコ悪い事の方が多くて、だけど若い頃はそれがわからない。わかったつもりでも自分だけは違うと思ってる。
あめーんだよ。と私も今、煙草を吸いながらしみじみ書いております。
突っ張るのって気持ちよくもあり、また苦しくもある。苦しさを堪えられなくなったのが、《あの日の早朝の道》だったんだろうなぁ。泣くのってなんか負けた気がする。悲しかったら泣くのは当たり前なのにね。
最終連からは、自分と自分が傷つけた人達を含め、ままならぬ世界を受け入れる潔さとゆーか達観とゆーか、そんなものが感じられ感動ひとしおでした。
煙草の銘柄の変遷に語り手の心情を投影させているところとか、《人生なんて〜》に代表される比喩とか、全体の語り口とか、ただただ巧いなぁ、と。
個人的に、荒みようをショートホープで現すのはポイント激高ですね。ぬはは。
まだまだ書き足りない気もするけど、うまくまとまらないんで、ひとまずこんなところで。
>>363-364 今週のハイライト
面白いなぁ。
形式きちんとしてるのに口調はすっげぇラフ。
やめられるもんならやめてーよ!とゆー、スモーカー心をくすぐりました。
>>367 みち
あたたかい女がいる世界はまた、「死」が当たり前に存在する世界。そんな世界で、とにもかくにも語り手は《みち》を見つけだしたようだ。
漠然としているけれど、なぜか心ひかれる作品でした。
>>376 お小遣制度
テンポいい語り口と、最終連の《ついでにドキドキをおさえる》が可愛いなぁ。
ああ、すべては競馬の為なのね…。
403 :
◆OPBYKkBBNQ :2007/02/23(金) 16:43:40 ID:fLYHaLqJ
>>334 「a packet of cigarettes」1点 素直にお題に向き合っていてさわやかです。
>>338 「アティテュード」1点 タバコの事ではないだろうけど、怒りが伝わってきます。
>>354 「手紙」2点 意味不明だが剃刀で浅く指先を切ったような読後感が残る。
>>363 ー364 「今週のハイライト」 爆笑。言葉の威力。
>>368 ー369 「紫煙の行方」2点 タバコの苦味が舌先に感じられる。お題の消化の仕方がダントツに上手い。
406 :
◆OPBYKkBBNQ :2007/02/24(土) 01:23:45 ID:CbOQELOH
集計確認お願いします。 >332えん幕 1点 >333最後の炎 5点 >334a packet of cigarettes 2点 >335弔い 1点 >338名前はいらない 4点 >354-355手紙 4点 >357階下にて 5点 >363-364今週のハイライト 7点 >367みち 1点 >368-369紫煙の行方 11点 >370-372落日 2点 >374カモメ 1点 >375墓前にて 2点 >376お小遣い制度 3点 >378-380君と煙草と灰 3点 >381吸いさしの煙草 2点
407 :
名前はいらない :2007/02/24(土) 01:55:21 ID:tWTe8/5+
>>406 確認しました。
チャンプ
>368-369 紫煙の行方
準チャンプ
>363-364 今週のハイライト
おめでとうございます!
408 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/24(土) 03:43:44 ID:lRVdDU3H
セックスしてたので遅れましたが、紫煙の行方を書きました、まんこ将軍です。
読んでくれた方々、ありがとうごじゃいました。
>>385 ありがとうございます。もっと長く書けそうなテーマでしたがコンパクトにしたので確かに私も
書き足りなかった部分が多いと感じています。
>>396 そんな感じです。溶け合ったあとの変化をもっと書いてみたいものです。
>>398 やっぱ一緒に住んでるからな、しょうがないよな。♥
>>402 ビルドゥグスロマンみたいのを書いてみたかったので、伝わったようで凄ーく嬉しいどす。
ショートホープはうまいけど、確かに小道具としては荒れた時代っすよね。
>>404 紫煙と私怨をかけたところが自画自賛です。ありがとうございます。
>>405 もうね、山羊くんは消えちゃったけどね、アルペジオさんは審査にも参加してるし流石ですね。
審査しない奴は議論する資格ないからね。と、最後に毒吐きも忘れないまんこ将軍。
次のお題は次の投稿で発表します。期待して待て。いや、誰も待ってないだろうけど。
409 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/24(土) 04:00:36 ID:lRVdDU3H
>>406 お疲れ様でした。ありがとうです。
>>407 お疲れ様でした。ありがとうです。
さて、次のお題は 『 竹輪 』 でお願いいたします。
タイトル欄にも、つまり詩の題名にも「竹輪」の二文字を入れて欲しいというのが、私の希望であります。
竹輪はそのまま竹輪でもいいし、別に食べ物でなくても構いませんし、たけわと読んで竹の輪っかのこと
でも、竹輪という名前の旅館でも、とにかく作者なりの竹輪を書いてみて下さい。
タイトル一覧が竹輪で埋め尽くされて、私としては勝手に感動させてもらいたいと願っている次第です。
投稿の期間は、今から3月3日(土)の23時59分まで。
審査の期間は、3月4日(日)の0時00分から3月7日(水)の23時59分まで。
それではよろしくお願い致します。
あ、始まっちゃいましたか^^; では寸評は議論スレに落とします(__)m
411 :
竹輪酒 :2007/02/24(土) 05:29:00 ID:syYXd1mL
竹輪を山葵醤油でいただく 冷酒十杯空にして、 ぽっかりあいた穴にはすきま風 七本目に手をのばし、 竹輪をツマミに午前様
412 :
竹輪林竹輪竹 :2007/02/25(日) 00:22:37 ID:AAmM2J4c
静かな昼下がり 窓の外の竹林 竹が風にしなる ゆらゆらと一見脆そうに揺れているが 竹は根を地下に張り巡らせ 強い地震にも耐えられると聞いた事がある 小腹が空いて食料を漁る 調味料、納豆、玉子、生わかめ、ハム、竹輪 独り身のどうしようもない冷蔵庫から すぐに食べられる竹輪のパックを取り出す 何の料理の残りだったか 答えてくれる相手はいない 竹輪の側面をかじり幾つか穴を空ける 小学生の頃縦笛に見立てて遊んでいたのを思い出して 下らねえ事してたな、と笑っても 共に懐かしんでくれる相手はいない 窓の外では竹が揺れて ザザザと笹の音がする 地震に耐えられる 張り巡らされた、根 「やかましいわ」 障子戸を閉めて竹を隠す それでも聞こえる笹の音に 竹輪をむきになって頬張った
413 :
竹輪◎Heart :2007/02/25(日) 00:49:35 ID:TtwAg8uk
竹輪をかじる なんとも言えない味 なんともない味 おいしいような まずいような 冷蔵庫をあけ 何かトッピング 味噌 味噌の味がして おいしかった 醤油 醤油の味がして うまかった ケチャップ ケチャップの味がして 微妙・・・・
414 :
竹輪◎Heart :2007/02/25(日) 00:50:50 ID:TtwAg8uk
いずれにせよ 竹輪の味はあまりしなかった 周りにかき消され ただ、 調味料の足場になっていた ただ調味料を乗せただけ まるで俺みたいだった 僕の心は竹輪 すっかすかで風通しがいい 衝撃には強く タフだ ただ、味がない 独自の味がなく 目立たない 今日も竹輪 明日も竹輪 竹輪な心で 今日も頑張る
遠くまで行こう この町が砂の一粒となるまで 余計な選択肢は全て砂煙に撒いて 醜い過去を陽炎で誤魔化すんだ 砂漠の国の奥深く 僕ら二人だけの楽園を作ろう 青空が落っこちてできたオアシスの隣に 新婚旅行には欠かせない大きなヤシの木の下に 僕らの生活はダイヤモンドなんかより輝いていて 遊園地よりも素晴らしいものになるだろう 誰もいないんだ 僕たち二人だけの遊園地 誰も訪れることはない ただ砂粒のように遥か彼方で風に身を任せている 遠くまで行こう 夕陽の光はあらゆるものから影を引きずり出し 排ガスとコンクリートの世界を作りあげる 思い出は捨てて 体温は捨てて 感触は忘れて 遠くまで行こう 夕陽の沁みた僕達が砂の一粒になるまで
416 :
415 :2007/02/26(月) 18:23:29 ID:RR0PhLmg
竹輪を使ってないけど『竹輪×将軍』ということでOKだよね?
>タイトル欄にも、つまり詩の題名にも「竹輪」の二文字を入れて欲しいというのが、私の希望であります。
418 :
415 :2007/02/28(水) 19:13:06 ID:lIgi2EHq
それ読んでなかったわ…… しかも読み返せば読み返すほど稚拙なしょーもない詩なんで、辞退します。 みんなスルーしてねん。
419 :
マルハの竹輪 :2007/02/28(水) 23:32:42 ID:2ss/MMjK
まーるーはーのー ちーくー わっ! 何が まーるーはーのー ちーくー わっ! だ! えっ? どうなんだよ小林亜星! なんていうの、もう、こう、えーなんだ とにかく、わっ! のところが許せない 竹輪の「わ」だけか? 強調したいの? 他の「ち」つ「く」はどうなんだよ? 「ち」と「く」の気持ちとか著作権とか人権とか版権肖像権発見酔拳 エンケンジャンケンエノケンホリケンケンケンヒヒヒヒヒ、 その他ケンつくやつみんなシカトかよ、おい そんなに わっ! だけ強調したかったら 竹輪からわの部分だけ抜き出して そこだけ食ったらどうなんだ 何が、わっ! だ! お前のやることがわっ! だよ わっ!
小林亜星、慶応出てるからって高卒の俺を舐めてんのか? 小林亜星、ドラマで主役張ったからっていい気になってんのか? 小林亜星、服部に裁判で勝ったからっておもしれえのか? 小林亜星、JASRACの理事長だからってなんかあんのか? 小林亜星、体に気をつけてるか? 小林亜星、ごはんはうまいか? 小林亜星、電気料金払いすぎてないか? 小林亜星、星がきれいだな 小林亜星、もう帰ろうよ まーるーはーのー ちーくー _|_, .| | |/⌒ヽ | | /| | | | | ノ 。 。
421 :
訂正 :2007/02/28(水) 23:43:08 ID:2ss/MMjK
亜星は今J-scatの理事だった。JASRACのは昔の肩書きだった。 しかも理事止まりだったようだ。
審査員宣言しまふ
423 :
竹輪絵 :2007/03/02(金) 12:55:00 ID:IGKzgVHn
竹に塗り付けたいわしのすり身を 火で炙る小僧どもの絵だった 乱雑な砂浜で、小さな古びた漁船が浜に上げられている 波打ち際にはいわしが、猫もまたいで通るほどに転がり かもめも降りては来ない 腐った魚の悪臭が絵のこちらまで漂ってくるようだ 食い詰めた乞食の小僧たちが、 一匹づつ慎重に匂いをかいで選って 手で裂いて海で洗う ねぎやらショウガやらをどっかからか手にいれて 塩をふってごりごりつぶした 骨も皮もかまわんで、ごりごりつぶした 打ち上げられた流木を小さい子に集めさせ いわしを細い小笹の棒にねりつけた ぼろぼろの服をまとって、顔も手も頭も汚い小僧どもが 唾を飲み込み、眼をギラギラと光らせながら、 黒ずんだ いわしの竹輪が焼きあがるのを待っている 灰色に黒ずんだ曇天だ 炎が黄色い
424 :
爆竹輪 :2007/03/02(金) 15:58:21 ID:JvEqGVFG
砂いじりに飽きた 子供たちは 少しだけ過激な 遊びを探す 冷蔵庫に見つけた 竹輪を三本 少しだけ危険な 火薬を詰めて すりつぶされた魚に自らを重ね 自転車に跨った 悪ガキ三人 少しだけおつむが 足りなかった 放り投げて爆竹輪 炸裂する光と煙 残ったのは 焼けた竹輪の匂いと 子供たちの笑い声
425 :
竹輪の食べ方 :2007/03/02(金) 23:33:44 ID:I8Umw9oV
あなたは私の箸の持ち方を酷い言葉で罵る 育ちが悪いのだ 親の顔が見てみたい ゆとり教育の賜物だねと 皮肉を用いたりもする あなたは私の鼻のすすり方を酷い言葉で罵る ゴリラみたいだ デリカシーが無い ゆとり教育の賜物だねと 皮肉を用いたりもする あなたは私の浮気性を酷い言葉で罵る センスが悪いのだ 相手の顔が見てみたい ゆとり教育の賜物だねと 皮肉を用いたりもする こうして罵倒されて 何も言い返せなくなって すぐにぐずってしまう私に出来る 唯一の逆襲の手段 でも私が本気にならずに 結局あなたに戻ってきてしまうのは あなたが可愛くて仕方がないんだ やけ酒を片手に時々口にする つまみのつもりであろう逆の小指に嵌まった竹輪で 私を差しちゃうあなたの純粋さも 矛盾も
426 :
竹輪のねねね :2007/03/03(土) 00:48:15 ID:F/WFVUvy
きみん眼のなかに いつぞ射てやろうかね 大概は夢物語 きみはいつもそう謂うね 火であぶった練りもんばっかの人生だというね 笑いね、笑いね 穴の開いた欠陥品だといつも笑いね きみは謂うね だからそうやるきみに射てやろうね そん穴のなかをぐるぐる覗きゃあ 何が見えるかなんぞ判らない きみん眼のなかは ただのすっ空からっぽで 未来を拒む安っぽち竹輪 だけじゃあ満たないのだろね 「セカイはくだらないのね 穴ぼこだらけ ちっぽけね いらないのね」 きみは謂うね 練りもんにも満たない生き方 そう謂うね そいでも世界は明るいので軽やか きみ謂わずとも 射てやろうね きみ謂わずとも世界は輝くのだ そいつの証明を今するね だからぼくはこうして、胡瓜に産まれ変わったんね
427 :
竹輪脱肛 :2007/03/03(土) 02:14:48 ID:3BF13nZs
日本の冬は暖かくなったが 家の中は凍るばかりで 割れ物の緑色の便器もひえびえ 厠でいきめば 身の内から外へと伸びる 竹輪めいた俺の肛門 体を貫くいっぽんの竹 切ってはならぬと だましだまし体内に (胎内に) 押し戻す まだ生まれるな 俺の嫦蛾よ
428 :
排他的論理竹輪 (1) :2007/03/03(土) 19:10:09 ID:iyIogKaW
「次は 竹輪 竹輪です 東海道線 銀座線 は お乗り 換え です」 「お出口は 左 側です」 「なお、電車とホームの間が 広く 開いて おります お降りの際は足元に お気をつけ ください」 「次は 竹輪 です お出口は 左 側です」 「間もなく21時40分発の 特急“竹輪12号”が 到着 いたします 白線の内側に 下がって お待ち ください」 「次は 竹輪 に 止まります」 「なお、車内での携帯竹輪のご使用は 他のお客様の ご迷惑になります ご理解のほどを お願い いたします」 「お出口は 竹輪 側です」 「電車と竹輪の間が 広く 開いて おります お降りの際は ご注意 願います」 「間もなく 竹輪 です 竹輪 に 到着 します お出口は 竹輪 側です」 月夜に久しく遭遇していないことは恥じることではない 兎に角 光そのものにも照らされていない今日で丸一ヶ月 太陽光にもさらされず それさえも惜しむかの強制深入り状態を欲していた結果の一つなのだろう 正確にいうと三十二日目だった そして満月のぼこっとした穴に導かれ 僕達は互いに手を取り合い何も増えていかない部屋を抜け出して 一時間も経っていない 月が綺麗ねなどとは最早口走ることもなく 敏感になったとしか思えない指と指 隙間とも分からなくなった密着 静かに撫であいながら足の向くままに彷徨う やっと当たり前なのか飢餓のようなものを覚えて僕達は紙幣の効力を思い返す頃に 近所にある公園のブランコに二人で乗ったときに響いた摩擦音とか 地上を冷たく掘り返すような光とそこに足を止める人々へ注ぐ光 「本日も 竹輪発通勤快速竹輪経由 竹輪行き ご利用頂き まことに ありがとうございます」 「この電車は 竹輪を出ますと 小竹輪 竹輪学園前 中竹輪 竹輪不動 上竹輪 の順に 止まります」 「上竹輪で 急行竹輪行きに 連絡 いたします 次は 竹輪 竹輪です」
429 :
排他的論理竹輪 (2) :2007/03/03(土) 19:16:05 ID:iyIogKaW
煌めきを讃えたよく待ち合わせたアブアブ前の喧しさとか 全て静けさ いとも簡単にすり替えた いいや全く煩さなど感じさせる暇さえ与えないほどに求め その手を握る 瞬間温もりが全身に伝う アブアブ前 アクセサリーショップで買ったという蝶の髪飾り 銀色が耳元から髪を伝って髪の先 跳ねた腰付近で舞い上がる カッツーン と髪飾りが転がる僕達の岐路に こだましていくのはたった二人だけのリズムであったし 気まぐれ過ぎる僕達が外界を眺め降ろしながら浮上する ひび硝子越しのエレベーターの中に望んでいたことは 銀の蝶が描いた軌跡を地上に探し 互いに同方向を見つめて夜景を眺め入ることではなかった 最上階まで無開閉でキスすることに終始して ドアが途中で開くたびに現実という絵画になって 恥ずかしさにやっと夜景を眺めるんだ I = YouのときI⊕You=0 I≠YouのときI⊕You=1 I You⊕You I⊕時間I=I You∨You I∨時間I =I You∨時間(I⊕You) 「次は 竹輪 竹輪 です 東海道線 京浜東北線 は お乗り 換えです」 「なお、本日雨のため 車内の床が 大変濡れて 滑りやすくなっております」 「車内に 竹輪が 何本も 何本も 転がって おります」 「ご乗車の際は くれぐれも お踏みに ならないよう お気を つけ ください 次は 竹輪です」 「はい駆け込み乗車は おやめください」 「電車発車いたします 閉まるドアーに ご注意 ください はいドア閉まります」 「ドアードアードアードアー」 「なお 車内 たいへん混み合って おります」 「乗車の際は 中ほどまで お進み ください ドアー 閉まります ご注意ください」
430 :
排他的論理竹輪 (3) :2007/03/03(土) 19:24:47 ID:iyIogKaW
「この先 竹輪駅での 人身事故のため 電車に 13分の 遅れが 出ております」 「ご理解のほどを お願い いたします」 「最近車内では 置き引きや お忘れ物が 大変増えて おります」 「網棚の 竹輪などには くれぐれも ご注意 ください 次は 竹輪 に止まります」 「この列車は 一両目から三両目までが 弱冷房車と なって おります」 「なお、4両目から11両目まで 竹輪が 大量に 転がっております 竹輪を踏みますと 滑りやすく 大変 危険です」 「吊り革や手すりなどに お捕まり ください」 「次は 竹輪 です 山手線 千代田線 丸の内線は お乗り換えです」 「次は 竹輪 に 止まります お出口は 竹輪 側 です」 御徒町駅から放射状に広がる扇の人波 駅前の横断歩道前 「手作りよもぎも地食わねべか?」 背負い篭背中の曲がり腰につんのめりの影 年老いた婆さんが訛りでいうよもぎもち値段 無愛想な信号青 僕等は同じガーリックの匂いとよもぎもちの唇で駆け抜けていくんだ けばけばしく過剰な網羅を抜けて ベッドへ 互いにありったけの有給休暇を提出して ずっと僕等は離れずにいたかったんだ Exclusive or 「はい駆け込み竹輪にご注意ください」 「駆け込み竹輪にご注意ください はいドア閉まります はいドア閉まります」 「はい駆け込み竹輪は危険ですのでおやめください 駆け込み竹輪おやめください」 「竹輪閉まります 竹輪閉まります はい電車発車します はいご注意ください 竹輪発車します」 「ご注意ください」 「車内 大変竹輪で混雑しております」 「座席にお座りの方は 足を広げたり 足を組んだりしますと 他のお客様の ご迷惑になるので おやめください」
431 :
排他的論理竹輪 (4) :2007/03/03(土) 19:29:20 ID:iyIogKaW
僕等は飽きっぽく眠りも醒めも早いはずだけど どうしようもなく望んでいる 望んでいた 吊り革の取っ手に視線を潜らせては 窓に映る隠れた手と手の行き場を確かめている それでも尚空腹を覚えて まだまだ離れたくないと願っている 三十二日目 僕等の行き先 「次の竹輪駅にて 急行竹輪行きの 通過待ちを いたします」 「本日雨のため 竹輪が濡れて滑りやすくなっております」 「傘をお持ちの方は他の竹輪様の ご迷惑にならないよう お願いいたします」 「はい3番ホームから 特急竹輪 発車いたします 駆け込み竹輪はおやめください」 「はい竹輪閉まります ご注意ください」 「なお、車内での携帯竹輪のご使用はご遠慮願います」 「次は 竹輪 竹輪に 止まります」 「お出口は 竹輪 側 です」 「電車と竹輪の間が広く 開いております お降りの際は 充分ご注意ください」 「次は 竹輪 です」
432 :
怪奇竹輪男 1 :2007/03/03(土) 23:57:26 ID:XjXyXA9V
その男が出没する時刻はいつも決まって雨の夜、午前零時を回ったばかりの暗闇への入り口であった。 駅前のタクシー乗り場に並ぶ会社員の行列と疲労にまぎれて、今宵もビニール傘の奥から獲物を窺う。 鼠色のコートに雨の雫が糸を引くように垂れ、それは男が前かがみになって傘で正体を隠しながらも じっと狙いを定めた獲物の動きを見張っている証左なのだが、その縦筋の染みが伝うのっぺりした背中には、 不思議な哀愁と滑稽さとが同居している。真後ろの会社員らしき男性がその背中の軽い湾曲を訝しげに 見つめ、ツーッと新たに垂れ下がる雨垂れを何とはなしに目で追ってしまっている。そう、獲物は真後ろの彼だ。 気がつけば深夜のタクシー乗り場には二人しかいない。そしてタクシーの来る気配すらない。駅のシャッターも いつのまにか降ろされ明かりも消えている。雨だけは変わらぬリズムで闇を叩き、水銀灯を見上げれば霧に 煙るぼわっとした朧月のような曖昧の中に、雨粒の流星群をシャッタースピードを落として捕らえた軌跡が 嫌に薄気味悪くもはっきりと浮かび上がり、それはビニール傘の男の背中の模様と瓜二つなのだった。 真後ろの会社員はまだ茫然と佇んだままその男の背に吸い寄せられ、手にしていた紺の傘はとっくに傘で あることを放棄し、ぶらんとした脱力感と共に伸びきった右手の先で蓮の花を咲かせ、雨水を溜め始めている。 そんな背後の様子を手に取るように感知しながらも、男はまだ慎重に斜め前に傾かせたビニール傘に首を 突っ込んで獲物を捕獲した後の油断に注意を怠らず、硬直させた緊張を解こうとはしない。背後から会社員の 白い息が煙草の煙のように立ち昇っている。湿度が増していく。それは雨のせいではなく、二人の異なる緊張が もたらす汗の湿気だ。夜の冷気は凍てつくような鋭利な刃物を残したままその顔だけを火照らせていく。 呻き声にも似た吐息が雨音に遮られながらも男の耳をくすぐるように届いたその時、ついに狩りは決行された。 しっかりと両手でビニール傘を握りしめたまま、スローモーションの速度でゆっくりと上体だけを捻って振り向く ロングコートの男。しかし後ろに立ちすくんでいる会社員は恍惚とした無表情を崩さず、ずぶ濡れの河童のような 情けない前髪を額に貼り付けたまま微動だにしない。
433 :
怪奇竹輪男 2 :2007/03/03(土) 23:59:34 ID:XjXyXA9V
彼の目にはまだ前かがみの男の背中が描く雫模様が映っているはずだ。 いつも以上に深く陥れた手応えの催眠を解くために、振り向いた男はやおらビニール傘を 両手でぐるんぐるんと回転させ、雨の飛沫を水車のように、夜霧を切り裂いて撒き散らす。 ビニール傘に鼠色のくたびれたロングコートが目印のこの男―――公言する者はまだ皆無なものの、 遭遇した人々にとっては “竹輪男” と共通して認識される謎の男の正体が、今、明かされる。 「……あ……あ……」 「お目覚めですか?」 「……いや、あの……わたくし、どうしたんでしょう……」 「竹輪のですね、竹輪の焼いて焦げ目がついてる部分、ありますでしょう、あれを見ていませんでしたか?」 「……あ……そ、そうです……それ、見てました」 「竹輪はお好きですか?」 「えっ……いや、まあ、……そ、そうですね」 「竹輪のどんなところがお好きですか?」 「あっ……いえ、あの、……特に……いえ、ど、どんなところと、……言われても」 「竹輪ですよ」 「は、はい……えーと……あの、その、……長細くて……食べやすい」 「なるほど。実は私も竹輪を作っているのですよ。できればご意見をお伺いしたいのですが」 竹輪男は前の開いたコートの中を片手でまさぐると、何やら丸くて大きな物体を取り出したのだった。 それはどこからどう見てもボールである。サッカーボールのような大きさの、コートから取り出すもの としては異例に不釣合いで、至極唐突な代物であった。 「これが私の作った竹輪です。食べてみますか?」 「……これ、……ですか……」 「何かおかしいですか?」 「……いえ、いや、これ、……竹輪じゃないですよね?」 「竹輪ですよ。ほら」
434 :
怪奇竹輪男 3 :2007/03/04(日) 00:00:52 ID:XjXyXA9V
竹輪男はそのサッカーボール大の、もちもちしたものをむんずと掴んで会社員の鼻先に突き出してみせる。 少しひるんで二、三歩後ずさりした彼をさらに追い詰めるように、ほら、ほら、と言わんばかりに白っぽい 球体を押し付けようとする竹輪男。堪忍したのか、会社員もとりあえず、食べるのではなく鼻でくんくんと 匂いを嗅ぐ仕草を見せるしかない。 「どうです?」 「……いや、その、……竹輪みたいな……匂い、というか……」 「竹輪はそんなに匂いはしないんですよ」 「はい……ですから、匂いでなくて……竹輪っぽいですけど……」 「ですけど?」 「いや、だから……あの……これ、丸いですよね」 「丸いと竹輪じゃないんですか?」 「え……だ、だって竹輪は……長いものでしょう」 「長ければ竹輪ですか?では電信柱は竹輪ですか?鉛筆は竹輪ですか?ヘビは竹輪ですか?」 「そ、そんなこと言ってないでしょう、竹輪の形と違う、って……そう言ってるだけです」 「だから竹輪の形って何ですか?教えてくださいよ」 「だから長い……いや、長いものすべてじゃないけど、竹輪は普通、丸くないし……」 「丸くなければ竹輪ですか?サイコロは竹輪ですか?豆腐は竹輪ですか?テレビは竹輪ですか?」 「そんなこと言ってないでしょう!とにかく竹輪に見えない、ってそれ……そうだ、あと、穴が開いてない」 「穴が開いてれば竹輪なんですか?レンコンは竹輪ですか?五円玉は竹輪ですか?ピアスの耳は竹輪…」 「何言ってんだ、あんた!もう、よしなさいよ!屁理屈ばっか言って!」 「落ち着きなさい。ではもう一度聞きますよ。竹輪って何ですか?」 「食べ物でしょ!」 「これ食べれますよ」 竹輪男は手に持ったままのボールにかぶりついた。歯型を突きつけながら勝ち誇ったようにもぐもぐと口を動かす。 会社員は唖然としたものの、どうにも理不尽な竹輪男の執拗な攻撃に、今や恐れよりも苛立ちを感じている。
435 :
怪奇竹輪男 4 :2007/03/04(日) 00:01:34 ID:XjXyXA9V
雨が強くなってきた。二人の問答はお互い傘も差さぬまま、立ち尽くし、霞む視線の先にほのかな 火花を散らして睨み合う。二人の身体からほとばしる熱気の数だけ、闇は立ち位置を遠慮がちに 指示でもするかのようにその一角だけを切り取る。他に誰もいない。すでに駅の在り処もロータリーの 所在もかき消されている。水銀灯も暗闇に溶け、しかし竹輪男の持つボールのような球体が妖しく光って、 互いの表情を雨霧の中にぼんやりと浮き上がらせているかのようだ。 「……食べられるのはわかった。でも竹輪には見えない。わたくしが言いたいのはそれだけです」 「例えばです。ウサギの形をしたビスケットがあるとしましょう。それはウサギですか?それともビスケットですか?」 「それはビスケットでしょう……ああ、わかった、わかった、それも竹輪でいいですよ!もういいですよ!」 「おや。食べないのに竹輪だとわかるんですか?」 「……じゃあ、食べりゃいいんだろ、食べりゃ!」 垂直に突き刺さってくるような大粒の雨に打たれながら、会社員は泣いているように見えるほの赤い顔をさらに クシャクシャにして、堪忍袋の緒が切れた勢いで竹輪男の手から生白いボールを奪い取ると、がぶっ、と両手で、 竹輪男の付けた歯型のすぐ横から噛み付いてみせた。竹輪男の無表情はその時を境に薄れていったのだが、 丸いボールに齧りついた会社員は気づかない。やけっぱちのまま巨大な球体をほお張り続けるのみだ。 「どうです?」 「……いや、……うまいよ……うん……竹輪の味するし……うん、うまいよ」 「これ、竹輪ですよね?」 「……ああ、竹輪だ……竹輪の味のする……なんか、うまい食いもんだ」 「あなたが名付けるとしたら?」 「……竹輪ボール……かな……」 「竹輪ですよね?」 「うん……いや、……うん……それでいいよ」 最後の会社員の返答を確認すると、竹輪男は深夜の雨空を見上げて目を閉じると、問わず語りに 時折びしょ濡れの頭を振って雫を飛ばしながら、今度は、より落ち着いた声色で静かに語り出す。
436 :
怪奇竹輪男 5 :2007/03/04(日) 00:02:49 ID:XjXyXA9V
「職人というのは、同じもの、同じ形のものを、いくつも、正確に作れる人のことです」 竹輪男の声が響き渡る度に、周りの暗闇に風景が少しずつ炙り出しのように戻ってくる。 「芸術家というのは、違うもの、違う形のものを、いくつも、生み出すことのできる人のことです」 タクシー乗り場の石畳がふいに出現し、ロータリーに入ってきた一台のタクシーのヘッドライトが 最終電車の客の行列をザッ、と横になぎ倒すように照らし出す。 「あなたは今もタクシーを待つ人の行列の中で傘を差して待っている。これは整列といってもいい。 そして整列しているということは、きちんと整列のできる立派な人です」 「あ……」 会社員は突然どこかから引き戻された感覚に驚きながらも、なぜかその“声”を聞いていた。 「あなたは最終電車でこの町に帰ってきた。朝もここから同じ電車に乗ってそして帰ってきた。 明日もまた今日と同じ電車に乗って、そして同じ電車に乗って帰ってくるのでしょう。それは、 立派なことです。同じことを辛抱強く繰り返す力。つまりあなたは職人だ」 耳に響くそのエールに、会社員はふと呟くように口に出して答えてみた。 「わたしは職人で、そして、あなたは芸術家というわけですか……」 それっきり竹輪男の声は消えた。再びロータリーに進入してきたタクシーが路上を照らしたとき、 一瞬だけ、縁の欠けた白いボールのようなものが転がっていくのが、見えた気がした。 翌朝、駅の改札にカードを颯爽と押し当て、階段を駆け足で昇っていく会社員の姿があった。 その後ろ姿は、どこか活き活きとしている。 (了)
437 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/04(日) 01:04:55 ID:YdgB3xL0
※皆様ありがとうございます!見事にタイトルが竹輪で埋め尽くされました! ※まさに竹輪だらけの水泳大会、といった風情で感激で御座います! >411 「竹輪酒」 ID:syYXd1mL氏 >412 「竹輪林竹輪竹」 ID:AAmM2J4c氏 >413-414 「竹輪◎Heart」 ID:TtwAg8uk氏 >419-420 「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏 >423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏 >424 「爆竹輪」 ID:JvEqGVFG氏 >425 「竹輪の食べ方」 ID:I8Umw9oV氏 >426 「竹輪のねねね」 ID:F/WFVUvy氏 >427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏 >428-431 「排他的論理竹輪」 ID:iyIogKaW氏 >432-436 「怪奇竹輪男」 ID:XjXyXA9V氏 計・11作品 ※審査員の方々、軽い寸評と点数の方、よろしくお願いいたします ※3月7日(水)の23時59分59秒まででございます ※まだ審査未経験の方も、どうぞお気軽に点数だけでも置いていってやってくださいませませ
438 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/04(日) 22:34:11 ID:X/a7Lw3u
「竹輪が沢山あるわ どさくさに紛れてみようかしら わたくし竹輪ごきげんよう♡」 >411 「竹輪酒」 竹輪を七本目にして朝方迄 冷酒を呑むという情景と心境を竹輪に重ねたのでしょうか 山葵醤油で食べる竹輪と穴の開いた気持ちという鹹さが明け方に身に染みると読み取りました 三連目少しもたつきが気になってしまいましたが 竹輪と日本酒の持つ雰囲気が絶妙に 醸し出されているなと思いました >412 「竹輪林竹輪竹」 読み進める程に引き込まれまして一読で気に入りました 足元 地盤 基盤をしっかり 固めてしなり揺れる竹 笹の音と 冷蔵庫の中身 そして主人公の苛立ちの心境がはっきりと 書かれていて上手いなと思いましたわ 強調対比が成功しているので竹輪の柔さと心境が 伝わりやすいし 情景も鮮明に想像出来た >413-414 「竹輪◎Heart」 タイトルからして愛嬌のある作品ね 魚+◎ で一文字漢字“ちくわ”と読むんですって 最近知って驚愕したのですが その◎をタイトルに鏤めて素直な気持ちを綴ったところが魅力ね 味に特徴が無いのも白身の魚のすり身故 淡白が売りの練り物 竹輪 焼きは入っていても 奇抜な味付けはないのよね だから 色々な味付けが出来るともいうわけで 穴があいているのもよりよき柔軟性をうむという その心を丁寧に書いていると感心してしまいました >419-420 「マルハの竹輪」 笑ってしまいましたのも “わ!!”の文字効果が成功しているからなのでしょう マルハの竹輪の宣伝は恥かしいことに 昨日知ったばかりなのですが 見たことも聞いたこともなかっ た というのもわたくしがテレビを見る習慣が無いからなのですが それを知らない状態であった私にも 楽しめましたのも 構成と文章のリズムが面白かったからだと思うのです 暴走イメージというか コマーシャルに出演していた小林亜星の為せる業と言いましょうか 駄目押し感が見事ですわ 竹輪の宣伝をしている小林亜星へ皮肉とも愛嬌とも取れる茶目っ気が 竹輪と相成って滑稽ですわ この宣伝どうしたら見ることが出来るのでしょう 見てみたいわ
439 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/04(日) 22:38:36 ID:X/a7Lw3u
>423 「竹輪絵」 読み込む毎に生命の営みの一端としての絵が見えてくる 優美と対極にある日常の渇望とも取れる様な 鰯のすり身で作る竹輪というそこにある魚で作り 食む人々の背景がそのまま竹輪となっているかのようだ 描写が巧みで 曇天の重苦しい色に炎の黄色が立ち昇る 竹輪が焼き上がるのを貪欲に見つめる眼差しが 不謹慎にも美しいものに感じられたよ 実に見事な竹輪絵とその血の通った文章に唸りを上げているわたくしであります >424 「爆竹輪」 自暴自棄な僕らというより 短絡的な悪戯に罪の意識0の残酷さが漂っている 無知というよりも 白痴でいられる故の竹輪爆発 面白さというのでしょうか 想像力の欠落により 無軌道な発想も出来るのだけれどという示唆を促がす節とも感じ取れるわ 形状類似と語呂類似が 竹輪を悲惨な爆発物に変えるのね 小さな小さな爆発だけれど 意外に深く 考えさせられました >425 「竹輪の食べ方」 竹輪を指に差して食べる“あなた”の無邪気さが引き立って“私”のろくでなしさ加減がお惚気に 感じ取れてしまう読後が不思議と思います ああ 性悪であると罵られたとしても ちょっとした お子様っぽい仕草とかにころっとしてしまうものでもありますよ ヤケ酒を飲ませる原因を作っておいて もしかしたら 無邪気で純粋なのは“私”でつまみの竹輪を小指に嵌めているその姿と屈託の無さに 惹かれている あなたと私の矛盾を 竹輪の食べ方に見るということなのだろうと思う 微妙な男女の心理模様を覗き見た気分だわ ドキドキ
>411 :「竹輪酒」
寂竹輪。余韻を残す最終行が欲しかった。
>>412 :「竹輪林竹輪竹」
自己嫌悪竹輪。たまに親戚の家に行くとこんな気持ちにさせられます。
>413-414 :「竹輪◎Heart」
1レス目だけで十分笑えたのに・・・
>419-420 :「マルハの竹輪」
これはCM?見たことないけど、そんなの関係なく面白い。
勢いとテンションを持続させる力量を感じました。
>423 :「竹輪絵」
悪意を感じさせる絵(詩)だね。
>424 :「爆竹輪」
好奇心や遊び心を”おつむが足りない”とおっしゃりますか。でも詩としては巧い。
>425 :「竹輪の食べ方」
4連目の意味がわからない。ゆとり教育〜の繰り返しは笑えたけど。
>426 :「竹輪のねねね」
世界とか人生とかの構造がどういう風に竹輪とリンクしているのかがわかりにくいっす。
>427 :「竹輪脱肛」
”嫦蛾”を検索してみた結果、誠に勝手ながら中国批判の詩と判断させてもらいました。
なかなかに奥深い作品であります。
>428-431 :「排他的論理竹輪」
ストレートな熱情とユーモアに包んだエロとの組み合わせの妙。
電車とホーム(竹輪)の間が広く開いているところに破滅への不安を感じたりもする。
>432 :「怪奇竹輪男」
1レス目のクドイ描写や鬱々とした閉塞感が、逆にラストの開放感を際立たせていて上手い。
予想される”こりゃあ詩じゃなくてショートショートじゃねーの?”という皆様方の批判に対して答えちゃってますし。
442 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/03/07(水) 07:40:58 ID:z3GRhItX
>411 「竹輪酒」 ID:syYXd1mL氏 気ままで気楽な生活はすこしさみしくもあり、しかし、捨てがたいわけで。 >412 「竹輪林竹輪竹」 ID:AAmM2J4c氏 「やかましいわ」 自分を支えられるのは自分だけだ、そんなことぐらい分かっているんだ、 そんなことは、だから、自分以外の人間に言われるのは嫌いなんだ、 自分は大丈夫だから、いまだけ、ほっといてください。 >413-414 「竹輪◎Heart」 ID:TtwAg8uk氏 竹輪に味がない、というのは衝撃。うそ。あるじゃん。 調味料つけすぎだよ。味がないように感じるのはまわりを飾りすぎてるんだよ。 だから、たぶん、風通しがよくて衝撃に強いというのも勝手な想像だけで、文章上の自分への言い訳。 あと、竹輪のケチャップ煮はけっこうおいしいのです。 >419-420 「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏 うまいんですけど、小林亜星そのものをずいぶんと見ていないので イメージがもう薄らいでしまっているので いまひとつ笑えなかった。 >423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏 いやな竹輪の作り方講座だなあ。 >424 「爆竹輪」 ID:JvEqGVFG氏 食べ物を粗末にすんな。というか、竹輪に火薬つめたらえらい量になるとおもう。殺傷力高め。 「すりつぶされた魚に自らを重ね」たのはこれを書いている大人の作者さんであり、 過ぎ去った子供時代への郷愁をこの詩に込めたのも大人の作者さんであり、 最後に残ったのは子供たちの笑い声ではなく、大人になった作者さんの嘆息かな。
443 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/03/07(水) 07:43:46 ID:z3GRhItX
>425 「竹輪の食べ方」 ID:I8Umw9oV氏 「小指に嵌まった竹輪で 私を差しちゃうあなた」。いいですね、これ。 他はとってつけた感じがする。 >426 「竹輪のねねね」 ID:F/WFVUvy氏 口調はおもしろいですね。引き込まれます。 内容はいまひとつ、それは言いたいことなのかどうか。 題に合わせて言わされてるような気がする。 >427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏 力技だなあ。「竹輪めいた俺の肛門 」って。 すごいもの見せてもらいました。 >428-431 「排他的論理竹輪」 ID:iyIogKaW氏 排他。竹輪の穴に収まるふたり。だから周囲はすべて竹輪。 雨降りのホームは生活の雰囲気がつよく出るから好き。 >432-436 「怪奇竹輪男」 ID:XjXyXA9V氏 ちょっと待って! 職人と芸術家のその分け方はいくらなんでもステレオタイプすぎるのでは。 肝心の芸術作品が竹輪味のボールというのも安易。 竹輪の味がするから形はどうあれ竹輪なんだという発想は芸術より産業的合理主義ではないかと。 芸術の産業化を指摘するのが狙いだろうか。
>>411 竹輪酒
短いが洒脱な雰囲気があって心地よい。
1行目だけが定型からはずれ違和感があった。
破邪としてのアクセントというよりは、書き始めのおぼつかなさではないだろうか。 次点
>>412 竹輪林竹輪竹
題の文字列が楽しい。内容は結構さびしく4連目までだんだん憂鬱になっていく。
だが、「やかましいわ」
というやけっぱちなせりふではっとさせられた。
このせりふがあるからこその作品である。とはいえ、そのヤケッパチは力不足で、
笹の音も消せず、”むきになって頬張った”というどこか拗ねた思いでおわってしまう。
なんだかなああ、、という気分。
>>413 竹輪◎Heart
1レス目がいい。
次が妙に説明臭く、どこか倫理読本風情になってるのが残念。。
>>419 マルハの竹輪
あたしはこのCM見たことがあるような気がする、とりあえずマルハの竹輪という商品は知ってます。
おもろい。
が、この手法は実はいくらでもバリエーションが効きそうですね。。ほとんど、どんなCMでも
材料に使えます。 最初の一回目だけの勝負ですかねえ。
わの字が微妙にゆがんでてかわいい。
>>424 爆竹輪
すりつぶされた魚に自らを重ね
という一行が妙に怖い。。。おつむが足りない3人は、、、、
>>425 竹輪の食べ方
小指には嵌った竹輪で差しちゃう がいい。
>>426 竹輪のねねね
竹輪きゅうりは旨い。
>>427 竹輪脱肛
痔というびろうな話にもかかわらず、筆が整っていて美しい。
題材と詩文のアンバランスさが絶妙。 1点
>>428 :排他的論理竹輪
二つの命題のいずれか一方が竹輪であるとき、竹輪となる演算
この演算は、繰り返し処理されることで結果として竹輪が増加していく
したがって、世界は竹輪に侵食されていくのである。
その世界を背景に、追憶のカップルが描かれ、侵食されつつある世界の中
彼らもまた竹輪になっていくのだろう。
竹輪がいったいなにを暗喩しているのか?作者は読者へ大きな宿題を提示しているのかもしれない
そして、それは無限大に侵食していく竹輪の穴のごとき空虚なのだろうか?
構成が見事。演算して増加していく竹輪が電車という限定的な描写の中で効果的に表示され、
オーソドックスともいえる恋愛懐古譚が飽きさせないタイミングで竹輪世界にインターバルをいれる。 2点
>>432 怪奇竹輪男
だから、なんもかも説明してしまったら興ざめしてしまうじゃないですか。
446 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/07(水) 22:35:41 ID:oFpxut/8
審査締め切り時間まで帰宅が間に合わないと思いますので 採点のみ先に投稿させて頂きます 残りの評は後程投稿致します 3点>423 「竹輪絵」 2点>427 「竹輪脱肛」 1点 >411 「竹輪酒」 >412 「竹輪林竹輪竹」 >413-414 「竹輪◎Heart」 >419-420 「マルハの竹輪」 >425 「竹輪の食べ方」 >426 「竹輪のねねね」 以上です  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 今回わたくし竹輪どれも楽しく読ませていただきました (^∀^)ありがとう
447 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/07(水) 22:44:49 ID:oFpxut/8
>>446 訂正
1点>424 「爆竹輪」
抜けてしまいました
追加願います
448 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/07(水) 22:49:36 ID:qvTwb9SF
今回レベル高いよなあ。余は満足である。
>>411 速い。題名が秀逸。本文は短いが言葉を削ることで作者の感動ポイントの凝縮を狙ったのだろう。
リズムも全体的に良いのだが、三行目が「ぽっかりあいた」ではなく「ぽっかりと あいた穴には」と
続けばもっと良かった。山葵醤油の竹輪、うまそうだ。この主人公も孤独かなんかを気取っている
だけで、本当はそんな自分に酔っている。冷酒と一緒に酔っている。そんなひとり芝居の静かな
時間の心地良さが、最終行の「午前様」の一語に感嘆と共に宿る。うまい。2点。
>>412 上手い。一人身の孤独感にパックの竹輪は似合うのかもしれない。上の作品と較べると、こちらの
主人公は少しシリアスだ。あえて対比させてみるが、竹輪のツマミとしての冷酒に対し、こちらのツマミは
竹薮から聞こえる笹の音だ。本来であれば風流である。しかしそこに竹林の持つ力強さを聞き取り、
自分の弱さを強調されたように感じてしまう主人公。それでも怒鳴ったりむきになって頬張ったりする
最終連に秘めたる強さがあるので、読んでいる方も救われる。うまい。2点。
>>413-414 絶妙。「なんとも言えない味」「なんともない味」の畳みかけで爆笑。「おいしいような」「まずいような」で
抱腹絶倒。その後も腹がよじれるような見事な文章が続く。しかもいちいち同意してしまう。ところがこの
作品、二部構成であった。そんなお笑い炸裂の竹輪が自分だ、ときた。「衝撃には強く タフだ」の行に
私は感動ポイントをくすぐられる。そして最終連。「竹輪な心で 今日も頑張る」の締め方に思わず誰だか
わかんないのに応援したくなる。マジで頑張れ、と言いたい。調味料ごときに負けるな、と。3点。
ほわわーん、と続く。時間までに全部できるかどうかは保障しない。
449 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/07(水) 23:25:24 ID:qvTwb9SF
>>419-420 このCM、おぼろげながら覚えている。メロディーが今でも浮かぶ。たぶん小林亜星の作曲だろう。
「パッとサイデリア〜」とか、この作曲家は嫌でも耳に残るフレーズを作る才に長けているので、CM作家
としては王道であり、スポンサーからも重宝されて当然とは思うが、あの顔とセットで出てくるとメロディーが
急に頭の中で鳴ってしまったときに一緒に映像も浮かんでくるからタチが悪い。たぶんそんな苛立ちを
作者も抱いていると思われる。すべて同感である。なんかムカつく。私は服部克久を断固支持する。
カスラックにも最近批判が高まっているが、作者の訂正を読むと亜星は理事長辞めたのか。でもいかにも
著作権にうるさい理事長、という肩書きが似合う二重アゴである。丸くて坊主頭でかわいげがありそうな
輪郭してても目だけはいつも笑ってない。そんなところも俺は嫌いだ。わっ、とか確かにむかつく。つーか、
これ読んでから時々、こいつの顔が頭に出てきてしまう。作者には責任取れ、と言いたい。2点。
>>423 イメージとして秀逸。ここまで自分の想像を緻密に描写できる文章力も流石だ。しかしこの絵を私は
家に飾りたいとは思わないであろう。美術館で見たら惹き込まれるかもしれないが。しかし帰宅後には
夢に見そうである。うなされそうである。ということは、絵としては一級品なのかもしれない。絵に宿った
パワーは認めざるを得ない。曇天と黄色い炎のコントラストはきれいかもしれない。私としては浜辺に
大量に転がってるイワシの部分を細かく観察したいかもしれない。でもやっぱり気味が悪い。1点。
そろそろ時間が迫ってきたよう。怖いよう。時間が追ってくるよう。もの凄いスピードで追いかけてくるよう。
450 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/07(水) 23:47:12 ID:qvTwb9SF
>>424 自爆テロのようだ。もちろん自爆するつもりはなかったのだろう。おつむが足りないから火薬の分量間違えて
多くしてしまっただけなのだろう。しかしこれは無意識の自爆なのだ。砂いじりに飽きたら、普通は鬼ごっこくらい
にしとくべきなのだから。それにも飽きたら野球とかサッカーでも始めればいい。しかしそれらの成長段階を
一気に飛び越えて一直線に火遊びに到達せざるを得なかった早熟と退行。私は彼ら三人組の心境を勝手に
想像して涙する。本当は泣いてないけどそういう感動ポイントがあった、という比喩表現。悲しい話にはめったに
感動しない私ではあるが、この作品のラストの笑いながら竹輪をどっかに投げ込んでドカーンと爆発したあとの
静寂がかっこいいのだ。笑い声の残響音と仄かな竹輪の匂いが黒煙と共にたなびく。美しい死に様だ。3点。
>>425 上手い。しかしもったいない箇所がいくつかある。まず、一連から三連までの末尾の繰り返し。ちょっとくどい。
こういう場合は「ゆとり教育の賜物だね」は外せないが、そのあとのフレーズをちょっとだけ変化させると良い。
例えば「皮肉を用いたりもする」→「嫌味をかましたりもする」→「激怒を隠したりもする」、なんてやると読んでる
方も飽きないし深みも増す。あと、四連の文章が文法的にハチャメチャになっている。文法を崩しても伝われば
構わないのだが、ここだけは意味を見失ってしまう。最後のオチは素晴らしい。しっかりと、のろけている。
「私を差しちゃう」のがほっぺなのか、あるいは違う部分なのかぼかしているのも良い。1点。
>>426 どこの方言かは知らぬが、ねねね、で見事なリズムを形作っている。竹輪の穴の空洞を嘆く「きみ」に対して
語り手は「射てやる」ことで救おうとする。正直、素晴らしいお話なのである。しかしその結果が竹輪から胡瓜に
生まれ変わるとはどういう意味だろう。やはり流れから言えば穴を塞ぐのではなく、穴を穴として残したまま、
「きみ」を救うべきなのではないか。だとしたら胡瓜ではなく蓮根かなんかに生まれ変わるべきなのではないか。
世界を輝かせるためには自分が輝くしかない。竹輪は竹輪の穴を宿したままで輝くべきだ。1点。
うわーん。うわーん。うわうわん。
451 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/07(水) 23:59:29 ID:qvTwb9SF
>>427 脱肛を竹輪に見立てる。秀逸な発想である。しかも最後の字は読めないが、女偏の文字であることから
考えて、そして「まだ生まれるな」という台詞を加味して想像すると、アナルセックスへの誘いと畏れを
表現している、と勝手に読み取る。アナルに「入れられる」ということは男にとって女になることとある意味等しい。
そして主人公は「まだ生まれるな」と述べている。「まだ」が曲者である。もうちょっと心の準備を、といった
嘆願である。私もなんとなく変な気持ちになってくる。いつか「入れられる」日が来るのだろうか。女を疑似体験する
その日は来るのだろうか。やっぱり怖い。まだ怖い。2点。
>>428-431 >>432-436 両作品ともに狂気というものをテクニックを駆使して書いている。
恋愛という狂気。芸術的衝動という狂気。連作として読むのも一興であろう。
間に合った〜ん。 ほわわーん。以上、まんこ将軍でした。
452 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/08(木) 00:09:13 ID:Pk6npaMV
ほわーん 間に合うかしら >426 426 竹輪のねねね 語り口調が独特で魅力的です 竹輪と話をしているのでしょうかなにやらどこかしらに孤独感やらが 漂っていますね 海からいでて一回死んだ魚は竹輪に生まれ変わって竹輪の穴をもつんだよ 竹輪の穴には 竹輪発祥の由来も兼ねた焼き方にあるようなのですけれど この作品にも竹輪のそんな陰の要素というか いい味出していると思いましたわ 竹輪を強く感じました 胡瓜の水気の匂いもね >427 竹輪脱肛 竹輪というお題から発想したと思われる 飛躍の仕方が良好ね 文体も選んで使った言葉も巧いよ イメージは竹輪そのものではないのだけれど 竹輪を強く感じた作品でした 嫦蛾という“蛾”の虫を女へんにすると味わい深くほくそ笑むことが出来て二度美味しい
>411 「竹輪酒」 ID:syYXd1mL氏 1+2=3 >412 「竹輪林竹輪竹」 ID:AAmM2J4c氏 1+2=3 >413-414 「竹輪◎Heart」 ID:TtwAg8uk氏 1+3=3 >419-420 「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏 2+1+2=5 >423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏 2+3+1=6 >424 「爆竹輪」 ID:JvEqGVFG氏 1+3=4 >425 「竹輪の食べ方」 ID:I8Umw9oV氏 1+1=2 >426 「竹輪のねねね」 ID:F/WFVUvy氏 1+1=2 >427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏 1+2+2=5 >428-431 「排他的論理竹輪」 ID:iyIogKaW氏 1 >432-436 「怪奇竹輪男」 ID:XjXyXA9V氏 2 いちおう集計してみました。ご確認ください。
454 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/08(木) 00:13:28 ID:Pk6npaMV
>432 怪奇竹輪男 竹輪男へ「竹輪女」からのお手紙 ごきげんよう わたくし竹輪と申します ええ竹輪女ですちょっとした好奇心から近年は会社勤めをしてしまっておりますが 芸術に関する職種なのでまあいいや的に属して今に至ります しかし金属立体造形や絵画など創作しますこと 三度の飯より愛しておりますわたくしも芸術家の端くれで御座います どうもはじめまして さて 竹輪男さん わたくしは竹輪男さんが創造しました“竹輪ボール”なるものについて まあるいボール状の竹輪の製作方法なのですが 白身の魚をその刺すような目つきであろう 竹輪男さんの目 手によって厳選し もしかしなくても市場で仕入れをしまたすり身にする手法も 独自の滑らか加工など 過程においてもこだわりを持たれていると思います できればその辺を詳しく知ってみたいななど好奇心から 思いました わたくしはその“竹輪ボール”の様相から逆にその過程を想像して思考して楽しみましたゆえ 丸い形体は轆轤などに特殊な加工をし作り上げたのだろうかとか 焼きは焼却炉の原理構造を持つ陶芸用電気窯を 用いたのだろうかとか いいや もっと技術の進んだ簡易的な装置等 細い電極棒のようなものを竹輪に差して 加熱したのだろうかとか 竹輪男さんの作品である“竹輪ボール”の存在をしってからというもの わたくしの想像は尽きません きっと製作工程や使用する器具機材等 企業秘密のような扱いなのでしょうかれど その辺の詳細も見知っておきたいと思いましたので竹輪男さんもし機会があるならばその辺も是非 わたくしの目前に現れて大いに熱く語っては下さいませんかと希望いたします ジトーっとした薄暗い闇の似合うような竹輪男さんに興味がわいたということでもあるのですけれど 竹輪の寸評は以上です
おめでとうございます! チャンプ >423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏 2+3+1=6点 準チャンプ >419-420「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏 2+1+2=5点 >427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏 1+2+2=5点 >453 集計お疲れ様です ___ 確認致しました 以下確定 ________ >411 「竹輪酒」 ID:syYXd1mL氏 1+2=3 >412 「竹輪林竹輪竹」 ID:AAmM2J4c氏 1+2=3 >413-414 「竹輪◎Heart」 ID:TtwAg8uk氏 1+3=4 ←修正 >419-420 「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏 2+1+2=5 >423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏 2+3+1=6 >424 「爆竹輪」 ID:JvEqGVFG氏 1+3=4 >425 「竹輪の食べ方」 ID:I8Umw9oV氏 1+1=2 >426 「竹輪のねねね」 ID:F/WFVUvy氏 1+1=2 >427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏 1+2+2=5 >428-431 「排他的論理竹輪」 ID:iyIogKaW氏 1+2=3 ←修正 >432-436 「怪奇竹輪男」 ID:XjXyXA9V氏 2
あーやっぱり準チャンプかあ。
まあいいや、まとめにもう一度名前が載るから。
マルハの竹輪ですどうも。
>>449 責任とれませんすいません。
あーしかも
>>445 見逃してた。
やっぱり慣れない事はするもんじゃないなあ。
ん?そうすると
>>427 さんも1点入っているから
6点じゃないかなあ。
まあそうすると私準チャンプでもないんだなあ。ああがっかり。
ああ大変失礼しました 申し訳ございません 再確認しました おめでとうございます! チャンプ >423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏 2+3+1=6点 >427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏 1+2+2+1=6点 準チャンプ >419-420「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏 2+1+2=5点
462 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/08(木) 02:02:46 ID:UZOeY7q5
はいはい、竹輪大会滞りなく終了したようで何よりです。
私は評者の方々全員からばれてるみたいなの書きました、竹輪男です。竹輪の男でもあります。
>>440 ありがとう。確かにそういう意図も含んでいます。あばらや、いいよ、きてるよ。
>>443 ちょっと待って!合理主義じゃ、あれは作れないよ。サッカーボール大の大きさ、という箇所を君は
見逃している。そんなもの売れるわけねえだろ。それに竹輪男は芸術家気取りのキチガイだから、
そもそもそんな小賢しい発想はない。でもね、優しいの。これで彼の「職人」の概念に相当する
会社員を貶していたらまさにステロタイプな考え方の持ち主になるけど、そうじゃない。
でも、これ読んで傷つく人というのはなんかわかるような気がする。ゼッケン、いいよ、きてるよ。
>>432 だから、そういうこと書くと「作者と作品を切り離して読める両算白」とかいってルールルールルール
言うような奴がケチつけてくるよ。あと、説明してる部分は作者の読者への親切と考えて、してない部分
とか、竹輪男の狂ってる部分とかを素直に楽しんで欲しいの。葉土、いいよ、きてるよ。
>>454 竹輪女、愛してるよ。次は竹輪だよ。竹輪に止まるんだよ。出口は竹輪側だよ。竹輪締まるよ。竹輪発射するよ。
>>457 マジで頭に浮かんで困ってるんだ、なんとかしろ。いいよ、きてたよ。
>>460 んなもんに、がっかりすんな。構造とかに権威主義とかいって怒られますよ。
あとは雑談スレで皆様の感想をお待ちしております。俺だけここ使ってレスした勝手極まりないまんこ将軍。
では、優勝者の方、次のお題、どぞ。ほわわーん。
あそっか、お題権だけ
>>423 がもらうんだったんだ。
すっかり忘れてた。
やっぱ私が準チャンプだ。そっかあ。
まとめの中の人よろしくね。
>>460 >怒られますよ
構造さんはたぶん何も言わないと思いますよ。
一回一緒に飲んだし。ていうかはしゃいでるだけだと
思ってくれるでしょう。たぶん。
465 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/08(木) 02:12:16 ID:UZOeY7q5
アンカー間違えた。葉土さんに向けたとこ。わかるからいいか。じゃ、また。
466 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/08(木) 02:15:11 ID:UZOeY7q5
>>464 あいつ俺には権威主義的発言を引き出そうとして色々昔、絡んできてたんだぜ。
一緒に飲んだのか。どんな顔してんの?とか聞いてみたいけど、これ以上やるとうざいとか言う奴
出てくるからもう、いいや。じゃね。ちゃお。
>>466 まあここでいうのはやめときます。
ではまた。
469 :
確認くん :2007/03/08(木) 02:36:43 ID:CVr6VeUK
【最終集計】
(加点確認レス)敬称略
>>441 あばらや ◆61ynRipd12
>>444-445 葉土 ◆Rain/1Ex.w
>>446-447 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2
>>448-451 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk
(集計修正)
>423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏/2+3+1=6点
>427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏/1+1+2+2=6点
>419-420 「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏/2+1+2=5点
>424 「爆竹輪」 ID:JvEqGVFG氏/1+1+3=5点
>413-414 「竹輪◎Heart」 ID:TtwAg8uk氏 /1+3=4点
>411 「竹輪酒」 ID:syYXd1mL氏/1+2+=3点
>412 「竹輪林竹輪竹」 ID:AAmM2J4c氏/1+2=3点
>428-431 「排他的論理竹輪」 ID:iyIogKaW氏/1+2=3点
>425 「竹輪の食べ方」 ID:I8Umw9oV氏/1+1=2点
>426 「竹輪のねねね」 ID:F/WFVUvy氏/1+1=2点
>432-436 「怪奇竹輪男」 ID:XjXyXA9V氏/2点
註:
>>424 「爆竹輪」の点数を修正。
470 :
雑用 :2007/03/08(木) 02:39:21 ID:CVr6VeUK
◎チャンプ作品(同点2作) 御目出度う御座います
>>423 「竹輪絵」 ID:IGKzgVHn氏
>>427 「竹輪脱肛」 ID:3BF13nZs氏
○準チャンプ(同点2作) 御目出度う
>>419-420 「マルハの竹輪」 ID:2ss/MMjK氏
>>424 「爆竹輪」 ID:JvEqGVFG氏
・ルールにより、投稿の早かった「竹輪絵」を書かれたチャンプの方に
次のお題と審査に関する告知をお願いすることになります
ではどーぞー
471 :
リーフレイン :2007/03/08(木) 12:43:26 ID:FxltbSVo
「竹輪絵」作者です、、審査の皆さんありがとうございました。
>>427 氏、準チャンプのおふたかた、おめでとうございます。
確認してくださったみなさん、ありがとうございます。
投稿順ということなので、、、
お題 「音楽」
投稿〆切り 3月16日(金)いっぱい
審査〆切り 3月20日(火)いっぱい
よろしくお願いします。
472 :
団結 :2007/03/08(木) 22:50:04 ID:tRxVePNJ
小さな小さなヒトカケラ その小さなかけらを集めて並べ 音楽が生まれた 一つ一つには意味を持たない しかし、それが複数集まれば 音楽ができ、歌が作られる 世の中には手と口だけで すばらしい曲を奏でる部族がいるとか 彼らも最初はただの打撃音 それがつなげられ、分けられて 芸術に変わった だが、彼らも一人だけでは何をしているのかわからない 十数人集まり、統制をとって、 リズムを取りながら始めれば 音楽に変わる 音符一つでは曲は作れない 音符が集まり曲になる 音符のように人々も うまく集め並べれば 美しいハーモニーを奏でられるのだが・・・
審査員宣言をします。 今回から参加します。よろしくお願いします。
まーくんどこにいるお?( ^ω^) 。・°(^ω^)°・。 エーン
幸せなら手を叩こう 僕は不幸だから叩かないけど 君の人生はハノンのようだ 誰の人生が単調じゃ そう短調みたいな響きだよ 誰の人生が悲しいねん 誰の人生が 才能の世界である 招待された 君のその才能を誇示する場に 僕は喝采を送らない 才能の世界である 君の人生は 僕の人生は 結局 結局 そうさ僕らはこの世界を愛している 幸せなら手を叩こう 才能を一度忘れよう 今はただ 僕らに喝采を送ろう
476 :
無益の歌 :2007/03/10(土) 22:00:00 ID:omJeYHc2
路上に ネズミの体があった 鼻先を轢きつぶされたのか 尾をひゅんひゅん振っていて 車が不自然な軌道でその上を通過していた はねられたネコの体があった 歩道に前脚と頭をのせ 路側帯にながながと ねじれた背中を横たえていた アッ オオ オー イタイイタイイタイイタイイタイ アアア ヒイー わたしは何もしない 助けない 殺さない 埋めない 働きのないまま 何度も思い出すだけ
477 :
死んだ音楽 :2007/03/11(日) 04:20:00 ID:XLx1tJVv
眉毛の長いお爺さんが内閣総理大臣をやっていたころ まだ僕は子供で まだ音楽も生きていて 僕はピアノを弾いていた 冬でも浅黒いあの子が好きだったんだけど あの子はどんどん大きくなっていったから おっぱいもどんどん大きくなっていったから 「どうしてそんなに大きくなるの?」 って聞いたら 「私、大人になるの」 って言ったんだ あの子は香水の匂いを漂わせながら 「どうしてピアノを弾くの?」 って聞くから 「そこにピアノがあるからさ」 とかよくわからないけどそう答えてやったんだ 「誰のためにピアノを弾いてるの?」
478 :
死んだ音楽 :2007/03/11(日) 04:20:58 ID:XLx1tJVv
それからあの子は髪を切って 僕は指を全部切っちゃった あの時音楽は死んだんだ 僕がちょっとシャイすぎたから あの子はお腹を大きくして幸せそうにしているんだ 「どうしてそんなに大きくなるの?」 なんて野暮な事はもう聞ける年ではなかったけれどね あの子は森に行って赤ちゃんを捨ててきたんだって 僕は赤ちゃんを探しに行ったんだ でも見つからなくって ほら、僕指ないだろ? あの子は赤ちゃんを大きくしてやれなかった 「どうして?」 って聞いたら 「大人になりたくなかった」 って言うんだな それから僕はまたピアノを弾こうと思ったんだけど 残念ながら指がない 死んだ赤ちゃんに聞かせてあげたかった 僕の音楽 だけど音楽はもうとっくに死んでいるもの こればっかりは仕方ない
479 :
エゴが鳴る :2007/03/11(日) 14:47:57 ID:y+8xIu91
色に喩えて愛で 音を鳴らす 赤の焦燥と青の空虚 重なった透明な響き 緑に沈めて 白を散らす そんな音が好きだと彼女は言った 濃い色は嫌い 馬鹿みたいな原色も そう言って彼女は笑った フロアに響く 音の洪水 彼女が好きな色彩が重ねられている はずだった 「彼のじゃなきゃ嫌なの」 退屈そうに言い捨て 時間が過ぎるのを待ってた 稚拙な技巧で奏でる音でも 色彩がぼやけていても 彼が紡ぐのなら 構わない 楽しめるんだ 楽しめるんだって 色に喩えて愛で 音を鳴らした 彼女が好きな色を選んで 重ねていた 何色でも同じだったのに 本当に自分の好きな色は避けてまで 馬鹿らしい 濃い色が好きだ 原色だって それでも 彼女に聴いて欲しかった けど 踊りもしない彼女の姿を目の端に 僕は混沌を増してゆく それは何色? 重ねて 重ねて 重ねて 重ねて 黒に近づいて 光を反射出来ない もう 途端に 彼女が消えた 重ねた色彩だけが残った それは黒だと 人は言うかもしれない 詰まらないと 或いは 下らないと 多様化したなんて 言って ファッションだからと避けて そんな風に思い当たる事も ああ 同じなんだ 彼女のように フィルターを通してしまっていたの だろう これが僕の好きな音なのだ 心の底から楽しむ為に 取っ払うべき物もあるのだ どこまで 純粋や根源に近づけるだろう 初めての音が鳴らされたその瞬間へ 初めての曲が鳴らされたその瞬間へ
480 :
(心) :2007/03/11(日) 19:16:40 ID:ecpcAJjQ
白地に赤で「JAL」とプリントされたTシャツ 空気の層を切り裂きながら飛んでいる 私の目は楕円の覗き窓となり、覗いているのはカンガルー 見下ろせば綿飴を細かく千切ったような雲が、海面すれすれに浮かんでいる 海はもはや液体ではなく、コンクリートに漆を塗ったような硬質さ 黄昏……ベッコウ色に染められる 頭が甘くたるむ 引き出しから何百もの匙が床に崩れ落ち 乱暴にグイと現実に戻される 窓の外では何やら騒がしく鉄がぶつかり合う音 作業員の規則的な動き ロボットによるベルトコンベアを用いた流れ作業で代用可能 工事現場 鉄パイプの響き 黄色のヘルメット 規則的な動き 光のランブ 金属のリズム べっこう色の霧が沸き始めて…… 翼は温められた糖分によってベタつき ディズニーランドの閉園時間が近づく 夢の成分のほとんどは黒砂糖で 熱し過ぎると、たちまち理想都市は廃墟となる 甘い香りだけを残して 再び目を醒ました時には静寂しかなかった 鉄パイプの音も、機械のような動きの蛍光イエローも 暗黒の湖底に沈んだかのように気配が感じられない 私を取り巻く世界が愛想を尽かして逃げていったのか それともベルトコンベアに全てが流されてしまったのか
481 :
歌う男 :2007/03/11(日) 22:08:50 ID:NUivNcih
歌う男はステージの奥から駆けてくる ギターを片手に拳を差し上げ 客席を睨みつけると ギャジャラーーーン ひらいた拳を弦に絡ませ 空気を切り裂き始める ささくれた鉛のような声が 毛羽立った空気にかぶさり 彼の作る振動が世界の全てになる 歌う男は首を振る 歌う男は足を打つ 歌う男は喉に爆薬を持っている 言葉のひとつひとつが弾け 火花を散らし 僕らは彼が起こすロマネスクじみた革命に 泣きながら踊りだすのだ
■ステキ! 曲名もわからないのだけれど、イントロから 惹き込まれました。 とっても神秘的な響きがする曲です。 ビブラフォンのソロが素晴らしくきれいです。 ただ、途中にノイズみたいなのが入っているのが残念。 古い曲なのでしょうか? ■あまりにも尖端的な… あまりにも尖端的なアーティストの遺作となった、短い鮮烈な曲。 わずかな音数のあいだの沈黙に込められた、膨大な意味。 世界中でフィールドワークを行い、数十回の変貌を遂げた 変幻自在の作曲家が、最後にたどりついた境地が 2分50秒から55秒の間に現れる。 窒素ボンベからエアが抜ける音ではないかと私は推測しているが 不思議な音が、玄妙なハーモニーを奏で 涅槃の響きを鮮烈に伝えてくる。 ■聴いてはいけない あまりにも危険な音楽ですよこれ。ヤバイなんてもんじゃない。 ラジオから流れてきたら世界中で皿や花瓶が割れるね。手から滑り落ちて。 不吉すぎますこのグルーヴ。とくに声。あの声。 ほんの一瞬しかきこえないけど、あんなに醜い声は聴いたことがない。 ■↑の誇大宣伝に注意 上のレビューの大仰な物言いに興味もっちゃって、聴いてみたよ。 水の音がしてるだけじゃん、これ。 それも水道水が流しの桶からこぼれる音じゃん。だまされた!
■世界をくるむ音 わずか3分3秒しかない曲とは信じられない。 曲は可聴域ぎりぎりのバスクラリネットの低音からはじまり まるで大伽藍を形作るように、幾何学的に音が展開する。 その伽藍の中には世界中が入るかもしれない、そんなことを思わせる。 惜しむらくは、この美しい音の建築の中に、人間のにおいがしないこと。 管楽器が使われているのに、人間の息の痕跡はまるでないようにきこえる。 まるで太陽系外の音楽のようだ。 ■なんでバラバラなの? なぜ、みんな言ってることがバラバラなのでしょうか? ていうか、このレビューそのものが冗談? いったい、問題のその曲は実在するの? ■聴くことができない音楽 この曲は実在する。私が保証する。 ただ、上のレビューはぜんぶ嘘だ。 なぜなら、楽譜としてしか残っていない音楽だから。 いまだかつて、一度も演奏されたことはないはず。 少なくとも私が知るかぎりでは。 ■そんな馬鹿な ならば、いま僕が聴いているこの曲はなんなんだ。 杏仁豆腐のようなぷるぷるした空間が、音と音の間をみたす 奇跡のように苦くて、ぐにゃぐにゃなこの曲は! この曲は実在しているよ。だって、僕の耳元で鳴っているもの、いま!
■推理? なるほど…。混乱しがちな情報をまとめてみると ○短い曲らしい。3分3秒。 ○音数は少ない、シンプルな曲らしい。 ○あまり陽気な曲ではないらしい。 ○楽器については意見がバラバラ。 ○実在するのかしないのかは意見がわかれる。 …みんなが、同じ曲を聴いているなら、の話ですけど。 ■別サイトの公式レビュー 拾ってきたよ。これで決着するだろ。 <…音楽史に、他に例をみない異様な姿を残している モニュメント的な作品。 音で物質を形作るという、およそ常識離れした離れ業に成功している。 作者によれば、そこで「音的物質」としてこの世に誕生しているのは、 全長10センチほどのロボット犬であるという。 じっさいこの曲を聴いていると、背中の金属のひんやりした手触りと かすかなモーターの震動が如実に感じられるのだ。 これは怖ろしい経験で、曲の後半で犬の短い吠え声が聞こえたとたん 音楽の深奥に取り込まれて、思わず悲鳴を挙げそうになることだろう。 圧巻の3分3秒である。> ■…………… ロボット犬? つーかどこだよそのサイト。検索しても検索しても そんなテキストは見つからないぞ。
■3分3秒 音楽というのは煎じ詰めれば時間なのだから。 時間は物質にはならない。 これは3分3秒ある。それだけが真実だ と、ジョン・ケージなら言うだろうね。 ■ふざけんな 俺は夢を見た。いや、夢を聴いた。 思い出せない夢のかけら、それが音楽だ。この曲なんだ。 だが、この曲とはなんだろう? 俺はいま、その曲を聴くことができないのに。 とにかく、ふざけんなおまえら。 ■かすかなノイズが 私の耳にずっときこえているけれど、それは あきらかにニンゲンが作ったノイズみたいだ。 音楽とは、ニンゲンが作ったものでしょ。 だから、私がききつづけているこれが、この曲なんです。 山でもなく川でもなく猫でもなく鳥でもないんです。 なにかが私にささやいてくるけど なにかが私にむかって世界をかなでているけど 私にはわからない。意味が。その意味が! ニンゲンがつくったものなのに。
■いつか いつか聴けるよ、と彼は言った。 いつか聴けきたいね、と彼女は言った。 3分3秒。音楽の大伽藍にしてロボット犬の歌。 それを聴きながらあらゆる人は皿を割る。 音楽をいかにして他の音楽と区別するのか。 名札を取り去ったら全てはカオス。 だがそれは僕には関係のないことだよ。 ただ僕は、道を歩き出して パチンコ屋から流れる猥雑な歌を聴きながら 世界に溶け込むように口笛をふいて まだ聴かれたことのない3分3秒のことを忘れるんだ。 ………… ■カップ麺をゆでるのに重宝してます 聴き終えるとちょうどいい具合になってるんですw
487 :
ひびき :2007/03/12(月) 22:30:17 ID:JH5015sz
わたしがなにかを かんがえるとき それは こころになにかひびいたとき シンバルをならしたとき トライアングルをたたくとき ピアノのファ モーツァルトとであったとき みんな どこかで こころの琴線にふれて 作り出されている
488 :
『シャボー』 :2007/03/13(火) 18:54:15 ID:8L6hib/I
熟成された 黄金色の風が吹く ざらついた質感を持って 再生されるビデオテープ 不規則に廻り続ける三音 潮風を体中に塗りつけたレンガ 遥か彼方に忘却された記憶と 万華鏡のような瞳に投影された未来が交わる並木道 出口など必要のない 色素のなくなった写真の中 今日は僕にとって最良の日
489 :
名前はいらない :2007/03/13(火) 19:27:17 ID:oWlKQLWH
.r-、 _00 /::::'┴'r' .|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 / .|::::「|:::| l| |Ln:::r┘|.l _lニユ、 ./ . ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ / / 、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / / . \\`´ |:::|. l| l 〈::/ 、 ! '/ \ ̄ l ,>ィ''ヾト:r:‐、_ . , / ,.-、/ /::\ `‐'^ヾ;<´ / { ゝイ /.:::::....`丶、.__戈‐ ! _ | ::| |::::::::::::::::::::::::::::::;イ:l / `ヾl、 l:::(\____:::::::/ l::| . { ,ム\\:`‐-‐':/ /:/ ヽ;:-ィ'´,.、 `、、 ̄´ /='ィ⌒i ! {. ヾ;| l \ `ヾ='´;: -‐'^'''゛ ', '、 \\_,,> ノ::/ } ! ヽ,\ ヾ;、.__,/∠_ ノ/ 丶丶、ヽ;:::::::;:ィ´ ゙, / `'‐-<.___ノ
490 :
響き :2007/03/14(水) 00:13:35 ID:75fUkrd1
地球は回りながら 太陽の周りを回りながら 渦状銀河の縁を回りながら ぼくも回りながら あなたの周りを回りながら ぼくとあなたはいっしょに銀河の縁を回っている ぼくらは一秒も止まってなどいない 生命がパチパチと爆ぜる ぼくらは回りつづける 天の川流れる 星空に火の粉を吹き上げ あなたの周りを回るぼくの影は 億年の岩肌に映って伸び縮みする 恐竜がその上を歩いた地層が炎に照らされている すべらかな表面の石の内部では 電子がスピンしている ぼくは回りながら あなたの周りを回りながら あなたはぼくが手を差し出すのを待っている 石の内部では回転する宇宙の音が響いている
491 :
solo :2007/03/14(水) 21:00:18 ID:C18MQ4RG
二台のピアノさえあれば どんな音でも表せるそうだ 一台だけなら どうしろって言うのだろうか 少しずつ小刻みに 五線譜の中を彷徨い フォルテッシモのように激しく 中身はピアニッシモのように脆そうな 人間のような旋律と 旋律のような人間と なぜ歌っているんだろう 独りよがりに弦は揺れる 永遠に震えたまま ただ僕はここにいる 歌いたいから歌ってる
492 :
消える練習 :2007/03/15(木) 00:38:15 ID:gnD3Wt5m
そっと手を伸ばした先 雑誌の山が崩れる音 夢の中では缶ビール きみの部屋で喧嘩したとき 割れたのは大好きだったニールヤング 閉じこめられていたおもいだけ いまだからこうやって曲にもできるけど あのころはどうしてか焦ってしまって 吸う息も吐く息も旋律を乱してた そうやって謝れても困るんだって言った どこだかのファーストフードのポテトいじくりながら きみが東京にいくってなってから ずっとおれが音楽も楽器も 触らなくなったことしらないよな ただこうなっただけだって歌詞 きみを探してるんだなんて言えないやってな歌詞 丸めた紙を広げたらでてくる 曲作ろーぜって集まった あの頃の部屋から見えなかったこの部屋
スライスされた音符のタップ 産毛もおっ立つハーモニカ 下品なドラムは頭痛を誘う プロなんですか あー、そうなんですか 転調するのは道具だけ ヴォーカルの声はずっとシの音 ベースもずっと休みっぱなし 耳が良すぎるのも困ったものです しかもこんな小さなハコで 皆さんが上へ上へと跳ねるものですから どうやら僕の胃も徐々に音階を上げてきたようです
494 :
百円シンガー :2007/03/16(金) 13:58:23 ID:Q8rpgeJ9
あたしは百円シンガー ドサまわりのシンガー 五色ひろしや美空すずめといっしょに 温泉宿のステージで リクエストにこたえる百円シンガー 一曲百円 なんでも百円 レパートリーはひろいわよ この道十年 嘘もっと 黒の船唄 君こそ命 浮草くらし 天城越え 赤い牡丹の振袖と 髪にちらした羽飾り 揺らしに揺らし歌います 恋の歌はいつの時代も 甘くせつなくおめでたく 出会わなかったひととの思い出に 胸が疼いてくるでしょう きれいな空はいつだって あの薄雲の向こうにしかないんだし きれいな夕陽はいつだって あの地平線の彼方にしかないんだし はぐれやさぐれこぶしを回し うなり身もだえ地球を回し 死んだ男も逃げた男も 捨てた男も殺したかった男も みんな季節の風のように過ぎていきました だから ひびけ あたしの恋の歌 きらまぼろしの恋の歌 歌っていればあたしはハッピー 月の岩場で雪にふるえる兎だって見えちゃうの 百円シンガー ドサまわり 一期一会の旅暮らし 朝露に咲く野菊のそばの 草にうもれた石碑のように あなたと会う日を待ってます
気持ち悪いんだよ
バベルの塔が崩れ落ちた時 芸術は何をしていたのだろう 言葉にならない思いを伝える すべは他になかったのかな? もしもピアノがあったなら なにかが少し変わったかな? きっとあんまり変わらない たぶん きっと そんな気がする 神様が奪ったのは言葉ではなくて 神様が隠したのは一筋の琴線 人の心の張りの糸 たぶん きっと そんな気がする 隠されたものは いつかは見つかる その人の手には触れられなくても なにかがそっとかすめたなら 震える響きに気がつくだろう そこに思いが宿っていたと だぶん きっと そんな気がする その響きはやわらかに 天国の食卓を満たしている 誰もが知っていて忘れている それと同じ言葉に違いないと たぶん きっと そんな気がする その響きはかなしげに 地獄の食卓を満たしている 誰もが知っていて忘れている それと同じ言葉に違いないと たぶん きっと そんな気もする
497 :
名前はいらない :2007/03/16(金) 21:32:04 ID:mJtMQmFB
「笛」 おいちょっと練習
498 :
497 :2007/03/16(金) 21:33:43 ID:mJtMQmFB
すみません、>497は無かった事にしてください。
499 :
ポジティブ・変拍子 :2007/03/16(金) 22:09:19 ID:hRXRdIFZ
ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ 夕陽かぶったじゃんけんの拳 「ち・よ・こ・れ・い・と!」 トンネルの影に潜り込んで 「また明日ネ、じゃあね!」って笑う あいつらの笑顔は余韻となって 夢の中 夜は一瞬 朝はいつの間にかそこにいる ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ 一時限目は国語だ 全く反面教師だな 二時限目は算数 忘れ物20/30人 三時限目は体育 ちょっと足を捻ったミタイ 四時限目は音楽 鑑賞って眠くなるンよね 短縮授業で早く終わると 得した気分になるのはなんでだ? ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ 石蹴りの石 排水溝に飲まれ 「カタン・ポキャン」無邪気な音と共に 或いは駐車中の車に体当たりして 「また月曜日!ンじゃねッ」って叫んだら 頭の中に宿題が降り積もっていく ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ つまんないこと考えなくていい でも宿題はやっておこう また明日、笑って過ごせるように ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ ナ,ナ,ナ,ナナ ナ―ハハ!
いつものサンマルクカフェのまえ 死ぬのはいつも他人ばかり なんだかおしっこの匂いがする商店街の つみ重ねられた赤レンガの壁のみぞを目じるしに どのくらい伸びたかなんてやってみたかったから そのまえでとおせんぼうしている 気ちがいみたいに陳列されたタバコの自販機を ずっと蹴り飛ばしたりしてみた朝方でした いいえ しつけの悪い犬に与えられているみたいで嫌だったから もらったカプセルはいつも向かいの席にすわる人の 土のなかへ埋めておくことにしています 眼球のうらからしびれ くしゃんと心臓が音をたて からだのなかをまぶしてゆくような あの子の貧乏ゆすりだけが好きでした いつものサンマルクカフェのまえ あのころからどうしても会話をしてくれない 三十度もかたむかなかった腕にこびりつく針を ぷつんとさしてみた昼下がりでした いいえ 気がついたら眼球からきれいに剥離したものが そこにあるものを見えなくしてしまうから そんなときはガムテープであたまをぐるぐる巻きにしています
うすい玻璃に閉じこめられた線のけものたちが蠢いている あの窓がステンドグラスに見えているのだ やめて、暗くしないで 閉鎖されたカーテンからの木漏れ日 そこから草花たちが嗤う 緑淫 ひどく濃い空気 内包突き抜け 同じ、眠らないままのモノ 同じ、眠ったままのモノ モノ 頻りに製造される満月 うすい玻璃に閉じこめられた線のけものたちが蠢いている おかあさんどうしてひとみがないの おとうさんどうしてみみがないの ねえどうして おしえて どうしてうんだの? ほんとうにうんだの? なんだかおしっこの匂いがする商店街の つみ重ねられた赤レンガの壁をとおせんぼうしている 気ちがいみたいに陳列されたタバコの自販機を見つめて あの子が吸っていたタバコのボタンをずっと押してみた夜前でした いいえ たとえばそれは延々と使いまわされるパセリ ちょこんと可愛くお皿にのってからフォークで端に寄せられ ずっと食べ終わるのをまっていればいいという嘘を最近までついていました ほんとうは向かいの席にすわる人の椅子に取りつけられた雄ねじと雌ねじそれだけです なんだかおしっこの匂いがする商店街の つみ重ねられた赤レンガの壁をとおせんぼうしている 気ちがいみたいに陳列されたタバコの自販機をすっととおり抜け いつものサンマルクカフェのまえ なんとなくひさしぶりに近道をしてみた昼下がりでした
向かいの席にすわる人の椅子に座ってみました あの子の眼球の奇跡をずっと探していました きれいに剥離したものがまだわだかまっていました 雄ねじと雌ねじの鉄のにおいを指に擦りつけました あの子の貧乏ゆすりだけが好きでした いいえ あの子と会うまで繰り返されていた音楽は 佐々倉さんの家 娘さんはとてもいい子なのにね それだけです 伸びていくのが分かりました はい アルバイトをするのは始めてです 業務員用の便器の水がうずを巻いて流れてゆきます なんだかあの子の貧乏ゆすりに似ている気がして そこに見えないイヤホンを伸ばして 今朝もいつものサンマルクカフェのまえ きっとあの子が捨てていったレシートを 箒ではいてゴミ箱に捨てています
503 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 00:39:33 ID:R7ZIsZC2
さて、投稿しめきりでーす。 >472 「団結」 >474 「エーン」 >475 「equality」 >476 「無益の歌」 >477-478 「死んだ音楽」 >479 「エゴが鳴る」 >480 「(心)」 >481 「歌う男」 >482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」 >487 「ひびき」 >488 「シャボー」 >489 「ゲラゲラ」 >490 「響き」 >491 「solo」 >492 「消える練習」 >493 「初ライブ観賞にて」 >494 「百円シンガー」 >496 「天国の言葉 地獄の言葉」 >499 「ポジティブ・変拍子」 >500-502 「lady maid」 計・20作品
504 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 01:29:27 ID:R7ZIsZC2
さて、このところ常駐審査員のまんこ将軍です。いってみましょう。
>>472 内容はとても素直で無垢なメッセージ。したがってどこかの宗教団体のパンフレットのようにも読めて
しまいます。学校で作文として提出すると確実に誉められる、と言い換えてもよい。私の文学観では
このような内容は文学足りえないと思っております。いわゆる常識的見解をひっくり返すようなもので
ないと、わざわざ文芸にする必要はないのではないか、ということです。音楽のハーモニーを人と人との
調和に置き換えるという発想も当たり前すぎますが、何よりもその音楽理論が、もはや古びたクラシック
音楽の理論を基にしているため、実は現代では破綻しているということも明記しておきたい。リズムと
メロディとハーモニーを音楽の三要素と定義づける似非科学的な誤謬は、例えばソロでアカペラ歌うのは
音楽ではないのか、ドラムソロは駄目なのか、あるいはリズムとテンポというものを混同してないか、などの
疑問をいくつか提出するだけで正せてしまうほどに、今では何の説得力も持ちえません。アフリカの太鼓
をプリミティブと設定してそこから音楽の進化論を語ろうとする西洋人の差別主義すら見て取れてしまいます。
芸術という単語が軽々しく出てきますが、打撃音ひとつにリズムだけでない豊饒なメロディやハーモニーを
聞き取れないセンスなき人間が、音楽を芸術などというものに「貶めた」という認識すら私などは持っております。
>>474 エーンと泣いております。その割には笑ってるように見えます。抑揚のない泣き声が不気味な音として聞こえました。
505 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/17(土) 01:52:56 ID:faWm73RC
寸評です ごきげんよう ほわわーん
>>472 団結
小さな単位から一つになる過程をつながりとして人と音楽の関係を歌っているかのようです
団結というオーケストラも一人一人のより良き統制と 集合により奏でる音楽 どれ一つ
単体では意味を持たないものであるという 人の関係と旋律形成が似ていることを芯にして
書かれているので最終行 中々人間というものはうまく団結し音楽を奏でる状態になれないのだけれど
という含みを残していて バラけた粒の無軌道が団結するときを暗示するようで
音楽的な箇所に感じ取れました
>>474 作品であるのか 誤爆であるのか よく分からないところが息抜きになります
といっても 二作品目でありますね
“エーン”という泣き声らしきもの 音楽といわれれば音楽だと思います
>>475 equality
“幸せなら手を叩こう”のメロディーを久しぶりに思い出しました
音楽という“才能”の世界にいる“君”なのだろうかと それとも喝采を送らないという“僕”の
知らない世界の中の“才能”を告げているのか 君と僕の世界 才能の世界の対比を感じると
イメージに奥行きが出てきて 余韻が残る “僕ら”という幸せにある喝采は才能という世界から
脱したとき響き渡るメロディーと感じました 素敵です
○2点
>>476 無益の歌
無益の歌 まずタイトルに考えさせられた 歌というものは無形の財産みたいなものでもあるし
耳に残るものでもある それらを考えれば 通りすがりに見た屍にも声を反射的に聞いてしまい
働きかけが自身で出来ないからこそ 残るものでもあるとこの作品を読んで気がつきました
無益であるのは受動しなかった心にあるものではなくて 光景に何かの音を重ねて記憶したからなのか
考えさせられました
○ 1点
506 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 01:55:10 ID:R7ZIsZC2
>>475 坂本九のヒット曲からハノンに持っていく流れが素晴らしい。しかも単調は短調という駄洒落は実は私の音楽観とも
合致するのでとてもよくわかります。ハノンやツェルニーは確かにつまらない。バイエルやブルグミューラーの方が
練習曲なのに名曲の宝庫であります。つまり技術的難易度とは別の単調な(短調な)音響を作者は聴き取る耳を
持っている、と勝手に誉めてしまう私です。さて、内容はこれまた奥行きがあって、ただの「イクォーリティ」を主張して
いるわけではないところがミソです。才能の世界、という言葉。これを弱肉強食のようなせちがらい世の中一般の
メタファーとして読むのももちろんアリでしょうが、ここはお題の音楽に絞ってみても、あるいは世で芸道と呼ばれる
この板の文芸などに範囲を狭めても面白い。限定すればするほど弱肉強食という非道に見える単語は、その意味を
反転させて輝くからです。つまらない作品が優れた作品に淘汰されていくのを見るのは誰だって痛快でありましょう。
支持が少なければ連載打ち切り、人気がなければヘッドアクトも前座に食われていく。そういう切磋琢磨が健全に
機能している場において、そのジャンルは輝きを放ち、ファンを熱狂させる。だからこそ当事者としてはライバルに
「喝采は送らない」わけですが、それでもその「世界を愛している」。健全かつ残酷な競争を一時だけ忘れれば、
その「世界」に棲む「僕ら」には「喝采」も送れるだろう。その一点において平等なんだ、それでいいじゃないか、という
ある種の達観は胸を打ちます。手も叩けるというものです。態度でも示せるということです。3点。
507 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 02:21:18 ID:R7ZIsZC2
>>476 何度か経験したことのある風景です。そしてこれは心象風景でもあります。運転していると猫や犬が無残に轢かれている
のに出くわします。あっ、と思ってハンドルを切るか、対向車があって切れない場合はそのまま踏みつけて通り過ぎてしまいます。
そして戻ってせめて道路の脇まで移動させてやろうか、などと考えますが、結局出来ない。出来なかった自分をその道を
通るたびに思い出し、自分が轢いたわけでもないのに自責の念に悩まされる。私は一応今でも心の中で弔いの言葉をつぶやく
ことでなんとか精神の均衡を図っています。それは欺瞞だ、という更なる内なる声に怯えながら。作者は小動物の痛みの声まで
聴き取ってしまっているわけで、その心中や、さぞ辛いものでありましょう。しかしここで陳腐な動物愛護の精神などをあえて
吐露しなかったところが、実は効果的です。ただただ「何度も思い出すだけ」。この締め方には憂鬱な話にも関わらず、自分の
感受性に酔わない潔さと、強い思考の形跡が読み取れるからであります。1点。
>>477-478 村山富市。私としては、死ね、のひと言で片付けたい政治家ですが、そんなことはともかく。ピアノを弾くインドア系の少年と、
たぶんいつも日焼けしたスポーツ少女との淡い恋心。6連の「ちょっとシャイすぎた」の意味の取り方で後半の物語の解釈が
変わってきます。果たして産み捨てられた赤ちゃんとは誰の子なのか。シャイをそのまま取ると自分の子ではない。しかし
その赤ちゃんに異様に拘るところを見ると自分が孕ませたのか。ここのところで引っかかるのですが、どっちにしても切った指も
死んだ音楽も捨てた赤ちゃんもメタファーですので、その辺りの考察は控えましょう。しかしだとしたらこの寓話から何を読み取れば
よいのか。まっすぐに読めば幼年期の終焉。青春までもいかない思春期直前のどうしようもない終末感。しかし読み手とすれば
仕方がない、であきらめられても少し困る。イノセントに執着したままのエピローグはピーターパン症候群の独白に過ぎない。
作者が若くて、まだ十代ならばこれでもいいかもしれないし、それこそ「仕方がない」とも思うのですが。
508 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/17(土) 02:53:42 ID:faWm73RC
>>477-478 死んだ音楽
ショッキングなのは 指を切ってしまったという表現を挟んだ構成 うまく言い表せないけれど
ずしりときました 久しぶりに
指が無いからピアノが弾けない当然さよりも “僕の音楽”が死んでしまったという経緯
さり気無い文章で 男女のすれ違いを 違和感無くすっきり描いていて「ピアノ」自体に
暗喩が含まれているとしなくても 音楽というものは生きていて自らの手で殺せるものなのか
>「誰のためにピアノを弾いてるの?」からじわじわと侵食されるようすれ違う鼓動が聞こえてくる
わたくしにも身に覚えがありますが 誰のために○○をしているの? と問いかけられる瞬間とは
身体は身近に見えても心の別離が成されている瞬間なのではないだろうかなどと感じ入りました
○1点
>>479 エゴが鳴る
ああイメージに酔ってしまったのですけれど 具体的な何かがイメージとしてわきたつというよりも
寧ろ 色の煩さでもなく 気持ちというものに形があるのならそんなイメージが雰囲気として伝います
好きな人のために自分を押し殺すのもエゴの色彩を放つことでもあるんですね Music for the 〜彼女へ〜
報われない恋が色濃く描かれているだけではなく 言葉をじりじり重ねて彩度を強めている自我の開放
他者から見て取るに他愛の無いものであっても ただあふれ出してくる音が愛しく うまく書けないのですが
このような気持ちに 共感いたしました
○ 3点
>>480 (心)
吹っ飛んでいて意味自体考えるのはナンセンスだと思った イメージを楽しむ以外の行為自体弾く様な
作品ですね 音楽から程遠い描写から音を感じているのです
夢の中で(実際に乗っているのかもしれませんが)飛行機に乗っているにもかかわらず音が響いている中で
心ではその音を響かせながら 音が呼び覚ましたであろう幾つもの時空の重なりを一挙に見せている感じで
夢の中で風を切り裂くような 耳慣れない音を聞いているかのような気分にとらわれてしまいました
>私を取り巻く世界が愛想を尽かして逃げていったのか
>それともベルトコンベアに全てが流されてしまったのか
イメージをあやふやにフェイドアウトさせるのではなく 広がったイメージらをしっかり巻き取っている
文末も巧いです
○2点
509 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 03:07:27 ID:R7ZIsZC2
>>479 「色に喩えて愛で」音楽を鳴らす僕と音楽を聴く彼女。音色はまさに文字通り「色」であります。
私も音楽に限らず耳で聞く言葉のひとつひとつにさえ瞬間的に色を幻視するキチガイであります。
しかし色は判別できてもそこに好みは持ち込まない。一枚の絵画に喩えれば音楽にも全体と部分が
あり、更には額のデザインやら置かれた空間やら様々な要素がありますので、最終的には個別に
好きな色というのはなく、結局はコーディネートの思想にたどり着きます。しかしこの主人公たちは
今述べた中の限定された「空間」のコーディネートをまさに語っているわけで、それはこの作品の舞台が
クラブの客とDJの関係、もしくはライブハウスの客と演奏者の関係、と読み取れるからであります。
「彼のじゃなきゃ嫌なの」という彼女の色に対する拘りが指す「彼」とはたぶん「僕」ではないのでしょう。
「僕」は最初は彼女好みの音を重ねていく。しかし自分の音楽家としての「エゴ」はそれを許さない。
当然「彼女」は踊ってくれない。混沌した「僕」のエゴは音を重ねすぎて黒の音楽を創造してしまう。
しかしここからの主人公の考察が凄い。自分が思わずハプニングで作り上げてしまったある種前衛的な
作品を醒めた目で見る。フィルターを通してしまったのは自分も同じかもしれない、と。ここに至って「エゴ」の
意味が単なる自我ではなくエゴイズムのエゴだったことに気づかされるわけです。主人公も、そして読者も。
最終連では恐ろしいまでの芸道一直線の精神が語られます。色好みする、と言うときの「色」などすべて
捨て去って、あたかも無色透明のような純粋音楽を創造したい、という願望の吐露。この音楽家はとんでも
ないことを考えております。ドンキホーテのような精神で音楽、あるいは芸道を極めようとしております。
もはやコーディネートの精神もなければ、それをわざと否定してみせるような強がりもない。
私としては遊び心を失ってはいけないよ、などとアドバイスのひとつも言いたくはなるのですが、このような
考え方を一度くらい抱かないようでは、芸道を選択した人間として失格とも言えるわけで、ここは黙って
応援したい気分になりました。女にウケなくてもいい、と考えるだけで立派な精神ですし。2点。
510 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/17(土) 03:44:01 ID:faWm73RC
>>481 歌う男
この男想像がたやすく出来てわたくしの身近にもいるこういう男が!
凄く原始的といっては失礼にあたるかもわかりませんが 泣きながら踊りだすという最終行
爆発力がありますね 肉体を伴ったMusic に体は反応して勝手に踊りだす この作品まさに
音 楽 が体内を突き抜ける瞬間を感じた! 歌う男もMusic 踊りだす僕らも Music
○ 2点
>482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」
>■カップ麺をゆでるのに重宝してます
>聴き終えるとちょうどいい具合になってるんですw
耳元でこの作品ぶつぶつとささやかれたら という感じで読んでみました ぷっと所々笑えてしまった
上引用部 これが一曲分の歌の長さであろう3分3秒をそのまま表していてにんまりできました
それは何の音楽なのか想像を掻きたてまくる面白さで飽きることなく読み進められるのですが
一体何 と考え出すと発狂しそうなんです ああ分からないのでいつまでもこの得体の知れない 音楽
から抜け出せなくています 巻き込まれてしまったわたくしは聞いてもいない音楽をさも聴いたが如くに
十七番目のレビューとして語りだしてしまうような気分です
○ 1点
>>48 ひびき
シンクロニシティという言葉が過ぎった なぜか
シンプルで素敵 内なる琴線に触れて響くという感覚が
511 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 03:50:51 ID:R7ZIsZC2
早くも疲れてきた。でもちくわもがんばがんばってるからぼくもがんばる。
>>480 工場の休憩所で仮眠を取っていて、時々音で起こされながらも断続的な夢を見続けている
シチュエーションかと思って読み進めていましたが、最後の連で唸りました。
もちろんそのままのシチュエーションで読んでも味わい深いのですが、もっと多層的な読み方が
可能な、まさに文芸としての技で奥行きを出しています。現代社会の喧騒への暗喩とも読めるし、
時流に取り残された自分が感じた孤独とも読める。お題であるところの音楽は、工場、もしくは
工事現場のインダストリアルなハンマービートのようなドイツの前衛音楽のように聴こえてきます。
機械に「現代」を見い出すのはチャップリンのモダンタイムスなどですでに表現され尽くした常套手段
ではありますが、作品の完成度の高さを評価したいと思います。1点。
>>481 凄いミュージシャンです。カリスマです。突き上げた拳を開いてそのまま弦に絡めてギャジャラーンの
擬音がかっちょいい。ピック使わないのか、という驚きもさることながら、首を振り、足を踏み鳴らし、
さらには鉛のような重い声で歌いまくるわけでしょう、凄いです。サンボマスターの太ったやつを
思い出しましたが、ぜひモデルがあるならば教えてください。1点。
>>482-486 アマゾンとかのカスタマーレビューってこんな感じだったなあ、というのが第一感。とりあえず16個も
並んでるけどスラスラ読めて面白い。しかし途中でまとめる人、出てきちゃうでしょ。あれ、最後の方に
出した方がネットの書き込みのバラバラさからは遠くなって妙に形は整っちゃうかもしれないけど、
作品としては完成度高くなったと思う。例えば15個目にまとめいれて、16個目のオチはそのままで
落とす、と。オチは素直に笑えるから構成が惜しいと感じてしまいました。
私はジョンコルトレーンのエクスプレッションとかエリックドルフィーのラストデイトとかを真っ先に
思い浮かべたんすけどね、どーも楽器とか違うし。遺作という言葉に私は惹かれたんだけど。
たぶん作者のでっちあげ。でっちあげの力を評価。1点。
512 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 04:31:56 ID:R7ZIsZC2
>>487 ちょっと舌足らずと申しますか、短すぎるのかなあ。心の琴線に触れてそれが響いて何かを
作り出すに至るまでの過程をもう少し綿密に書いた方が良かったように思います。
ピアノの「ファ」の音に特別な感動ポイントをくすぐられるようで、その部分には非常に興味を
持ちました。そこだけを膨らませて、何か書いてみるのもおすすめしときます。
>>488 シャボーはお酒のことでいいのかな。違ったらごめん。とりあえず内容だけ評価します。
音楽のお題から考えるに、ビデオテープを再生したときに不規則に繰り返される「三音」が
キーポイントだと思うのですが、その三音をどこかで説明してくれないとまったく読めません。
「みらい」かなあ、とか考えたけどね、少しはね。最良の日というにしては、どことなく言葉の
質感が暗くて、実は何も伝わってこない。陳腐な表現も多く字面だけ見て楽しむわけにも
いかないので、こういうのは正直困ってしまいます。
>>489 ドラえもんがゲラゲラ笑っております。それだけです。
>>490 いわゆる物理法則の中に数々の類似が見られる「何かの周りを回転する」現象をマクロから
ミクロまで描きながら、その中には当然「自分」も存在し、回転の法則を言い訳にでもするかの
ように「あなた」の周りでうろちょろしてる、と。その2連がユーモラスでいいですね。
しかしこの回転現象の類似をアイデアにした作品はいっぱいあるので、どうしても新鮮な読み物
とは成り得ないところが、過去の膨大な蓄積と勝負せざるを得ない我々にとって悔しいところです。
>>491 冒頭の二台のピアノの話は真っ赤な嘘なので、いきなりがっくりしましたが、もちろん音楽理論なんか
どうでもよくて「ソロ」=「ひとり」ということを描くための装置なのでそこは問題なし。
4連がわかりにくい。ソロピアノの話なのか連弾を表したのか。6連の「永遠に震えたまま」はとても
素晴らしい表現。ピアノの弦との関連性で心の震えが残響音として永く残ります。
ただ、最終連の結論部が安易なような気もします。自らの発した問いかけに「歌いたいから」では、
どうしても結論を逃げた、という印象しか持てません。もちろん逃げたい心境なのかもしれませんが。
513 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/17(土) 04:52:03 ID:faWm73RC
エル オー ブイ イー !!!
よし!気合だ 梁山泊
>>488 『シャボー』
シャボーで記憶にあるのはsabaoとか お酒のメーカー シャボー(忘却したので調べたらアルマニャックのメーカー)
シャボーはシャボン玉以外にも意味があるし
色々なイメージを持っていると思いましたのでタイトルの意味は限定しないで読んでみます
風 ビデオテープ 三音 (茶筅、通しの音ではないと思いますが 三音とはとても良い響きの言葉です)
レンガ 記憶 未来 並木道 と少し読みがたいのですが なんだかきれいな光景が浮かんでは消えていくのです
音楽的なものはそれほど強くは感じなかったのです 三音が示すものが伝わりにくいからなのかもわかりません
不思議な琥珀色の中に飛ばされていくような雰囲気があってそこは良いなと思いました
>>489 笑い声も音楽でした とドラAAじゃあないですか
カットインするタイミングが息抜きになりましたぼくどらえーもん♪ゲラゲラゲラ
>>490 響き
様々な引力と“回る”一行一行の流れが面白い なんて暖かで伸びやかな作品なんだろう
ぼくとあなたの推移 宇宙は外なるものかもしれないけれど インナーワールドも感じました
大らかでわたくしはこういった音というか響きにいつも耳を傾けていたいなと思ったんだ
確かに こういったイメージは書き尽くされてはいると思う けれど それだけではないと
>石の内部では回転する宇宙の音が響いている
から読み取れたんだ
愛情とかなんだとか語らずにして こういった引力を何気なく表そうとした精神に共感しました
○2点
514 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 05:22:39 ID:R7ZIsZC2
ちくわー どしたー また接続不良かー 早く出張から帰ってきてくれー
>>492 一連目のたぶん男の汚い部屋の様子。そして「君」の部屋で割っちゃったのがニールヤングの
レコードという出だしに、私は個人的にぐいぐいと惹き込まれます。このレコードがスティーヴン
スティルスだったら気取りすぎ。デビッドクロスビーやグレアムナッシュだったらウソくさい、という
わけで、絶妙なミュージシャン名、もってきたなあ、と。ここだけで1点あげたいですね。
でも現在、ニールヤング、偉くなっちゃったからなあ。18年前なら完璧な人名。逆に30年前だと
あざとい人名。40年前だと日本じゃ誰も知らない人。実在の人物って読む時代に左右されるから
本当は難しいですけど。でも私はこれOK。さて、続きを読み進めると時系列的には過去と現在が
交互に出てくる4部構成でいいのかな。一連だけ混ざってるのかもしれないけど。内容的には、
まあ、私も身に覚えがあるようなかつてのバンド仲間への郷愁。しかし4連が上手いので薄っぺらく
はなってない。「君を探してるんだなんて言えないや、ってな歌詞」と読点入れた方が読みやすいとは
思うが、この「って歌詞」「ってな歌詞」の連発がちょっと投げやりでなんとなくやりきれない主人公の
心境を見事に表現しております。さてさて残るはタイトルですが、これがちょっとまた深い。深すぎて
わかりにくくなってるくらい深い。私の読みだと昔、バンド練習してた部屋で本当に練習してたのは
友人との別れ方だとか喧嘩のしこりの消し方だった、みたいに取れますが、もっと味わうと青春そのもの
の想い出からの決別を現在の主人公が模索しているようにも読めてジーンとくるものがある。
もう少し長く出来たんじゃないか、という不満もあるのですがニールヤングとの合わせ技で。2点。
>>493 なかなか悪意に満ちたお客さんです。性格も悪そうです。耳が良すぎるのも困ったもんだ、なんて
言っておりますがヴォーカルがずっと「シ」の音続けてたら誰だってわかるでしょう。たぶんなんかの
嫌味ですね、これ。プロを批判するのは簡単だけど、おまえもプロになって金取ってから言えよ、と
こちらも嫌味をかましたくなる作品です。
515 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/17(土) 05:36:17 ID:faWm73RC
ほわーん なかなか書き込めないんだよう えーん ほわわー
>>491 solo
ソロ 独奏を文章化したのかと思われます 凄く繊細な今にも壊れそうな印象を受けたので
脆さの響き 繊細な音を表現したいと思われていたのでしたら成功していると思われます
もしかしたらもう少し言葉を削るとさらにこの繊細さが際立ってくるのではないかと思った
体言止めで良さそう >人間のような旋律 >旋律のような人間
この繊細な雰囲気はグランドピアノの前で呆然として放心しているかのよう 推敲の余地は
あるような気がします
>>49 消える練習
青春の香りがします 音楽と別れ バンド&女 楽器&青春
上京もそう
王道のストーリーだと思います このままラブレターになるような素直さが眩しいです
どう考えてもありがちなパターンなのですが わたくしには新鮮に映りました
荒削りで変に作りこんでいないから良いのだと思います
>>493 初ライブ鑑賞にて
のっけからするっとライブに溶け込めない感じが妙に初ライブ鑑賞らしいなと
ライブで一人だけクールに観察している風の人物がイメージ出来ました
胃に行き着くその突飛さがなんとも醒めている様子を滑稽に思わせているね
>>494 百円シンガー
演歌調で笑ってしまいました この作品自体 演歌の心 歌ではなかろうか
一曲一人百円なんでしょうか このシンガーに是非 芸名を授けて欲しいなどと思いました
○2点
516 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 06:00:54 ID:R7ZIsZC2
>>494 これは、かの小林よしのりの秘書だった末永直海の小説のタイトルそのままですからね。
私はデビュー作のなんとか賞を受賞した作品を文庫で読んだだけなのでパロディなのかどうかの
判断もつきませんが。しかしリズムは良い。レパートリーは広いよ、と言いつつ古い歌ばっかり
だったりするギャグも好調。でもなあ、NHKの朝の連ドラから出た河合美智子がオーロラ輝子の
芸名で紅白まで出ちゃったりね、最近でも天海ゆうきが演歌歌手のドサまわりのドラマ出てたり
するでしょ。ちょっとね、前述の末永直海の実体験も含めてアイデアの面で新鮮味がない、と。
>>496 これね、後に読んだからというわけではなくてね、487氏の「ひびき」でも描かれた、音楽を心の
琴線に喩える発想がね、やっぱり陳腐といえば陳腐なんですよね。ちょっと関係ないこと書いて
おくと、こういうお題が出て何か書こうとする場合には、できるだけ発想を飛躍させるのがコツでも
あり、また作品の質も高くなりやすいと思います。もちろん発想は平凡でも内容が優れていれば
当然、高く評価はしますけどね。さて、その内容に目を移しますが、ユダヤ・キリスト教的世界観が
まず出てきます。この題材もギャンブルですね。一神教的な「神」に反感持つ人、多いですから。
特に日本では。俺がそうなんですけど。でもまあ、偏見捨てて読みますが、するとどうやら芸術と
称されるものに対する批判のように読めるところが嬉しいし楽しい。音学(あえてこの字使います)とか
文学とかなくたって、気づくときは気づくのよ、と。気づける人は気づけるのよ、と。神様が隠したかも
しんないけど大丈夫なんだよ、と。大賛成ですね、これ。いいこと言ってます。しかししかし最後の
天国と地獄を対比させた二つの連がなあ、もろにキリスト教的価値観で。やわらかい感じの音は天国
のテーブルで悲しげなメロディは地獄の食卓。もちろん一時的にはそうなんだと思いますけどね。
でも悲しさがやわらかさに変わったり流転していく感覚が私のような典型的アニミズム人間には欲しい
ところで。すっきりと善悪の二分法みたいので分けられたまま動かない、という印象の終わり方に少し
不満が残るのであります。でも芸術批判の部分楽しめたから加点しちゃう。1点。
517 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/17(土) 06:35:52 ID:faWm73RC
>>496 「天国の言葉 地獄の言葉」
主張の部分と自分で打ち出したと思われる答えを>たぶん きっと そんな気もする
という語句で締めながらの手法は内容に合っていて良いと思いました
1〜4行目までのすばらしさに感銘を受けました 芸術 音楽 神 天国 地獄と
続く流れもまた無理が無いと思います
○1点
>>499 「ポジティブ・変拍子」
字面の並びが綺麗ですが第一印象 能天気さとリズムが勝負どころの作品ですね
読んでいるこちらまでつられてしまう調子 学生ならではのテンポというのもおかしいかも
分かりませんが 会話や簡略された授業の様子 帰り道など いい味を出しているね
音楽というよりはむしろ 青春のテンポというものを強く感じました
○1点
>>500-502 「lady maid」
ずこーんと響いてくる重さではないのですが 音楽がドアの隙間からこぼれて彷徨う
新しくも無い街に迷い込んだときに感じる空気が醸し出されていて話に引き込まれた
言い回しがとても巧いのと フレーズの繰り返しで眩暈がするような脱力と無音の悲鳴じみた
ものが 読後残りました 程よい加減でつるりと話の中に入っていけたのは作者さんの
読ませる文章力からだと思います
○ 1点
以上 竹輪寸評でした
※ 睡魔と闘っていたので誤字脱字悪文
読み違いあるかと思いますがご了承ください では
518 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 06:45:38 ID:R7ZIsZC2
ちくわー ちくわー ほわわーん なでなで
>>499 これはもう、「もったいない!」のひと言。いや、ケニアのノーベル賞の人の話じゃなくて。
なんで「変拍子」をタイトルに使っといて「ナナナ」の部分をもっといじらなかったのか、と。
もうね、この「ナナナ」がすんばらしいわけよ。古くはスティームの「ナ・ナ・ヘイヘイ・キスヒム・グッバイ」と
いうバナナラマもカバーしてた曲とかさ、有名どころでビートルズの「ヘイ・ジュード」とかね、あるいは
J・ガイルズ・バンドで「堕ちた天使」ね。名曲にはよく「ナナナ」の「Bomp」というものが出てきます。
だからほぼ名曲決定だったのに、変拍子とか入れるならもっとエマーソンレイク&パーマーみたいに
しないとおかしいわけ。最後のエンディングだけ変えてもそれは変拍子とは言いません。だー、惜しい。
いいんだよ、これ。全体的に優れてるんだよ、これ。小学生の頃を思い出しますよ、これ。
読んでて無条件に楽しい。あなたの、そして俺の幼年期が愛しい。つまり技術も構成も感動ポイントも
すべて備わっている。なのに変拍子がもっとボコボコ出てきてほしいのに出てこない。体育で足ひねって
痛くて保健室かなんか行く場面作って、そこで「ナ・ナ・・ナ・・・・ナ」とか足引きずってみせるとかさ、
短縮授業で早く終わると得した気分なんて当たり前なんだからそんなの削って「ナナ・ナ・ナナ・ナ・ナナ・ナ!」
とかスキップしてみせるとかだね、これだけ書ける人なら出来るだろ、っての。
タイトルだな、結局。変拍子の言葉さえなければ点数入れた。ナナナボンプを変化させなかったから加点なし。
519 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 07:33:42 ID:R7ZIsZC2
はい、なんとか一晩で終わりそうだわ。つか休み休みでもう朝だけど。
>>500-502 うーむ。これはまるで「詩」みたいである。いや、嫌味じゃなくて。
しかし「詩」みたいなものは評文が難しい。はっきり言っちゃうと書くことなくて困る。
そこで構成という一点に絞って少し書き始めてみよう。まず誰でも目につくのは繰り返しの部分。
おしっこの匂いの商店街にある自動販売機。もちろんここに語り手だかあの子だかの、成長記録
のようなものが段階を追ってるのか、時系列破壊してんのかまで深く読む気もないのだが、
とにかく反映されている。それと「いいえ」から始まる萩原朔太郎の「いいえ、子供」みたいな、
つまりいかにも「詩」みたいな連がやっぱり繰り返されていく。「自動販売機」を1として「いいえ」を
2として並べてみよう。
・プロローグ
・1
・2
・昼下がり
・2
・転調部分
・1
・2
・1
・向かいの人の話(2で何度か語られている)
・2
・反転部分
・エピローグ
どうもリズムが作れているようでところどころで破綻している。もちろんお題の音楽と絡めて
考えれば、これこそが変拍子を意図的に狙っているのかもしれない。しかし私には成功している
構成とは思えない。なんとなく目につくキーワードを拾いながら全体をぼんやり眺めていると、
これはやはり語り手の物語というよりも「あの子」の成長の物語構造を孕んでいて、それはタイトルの
「レディメイド」が既製品の方の「readymaid」でなく「lady maid」、つまりメイドを分詞的に考えれば
作られたお嬢様、みたいな意味にも取れるからである。レディーズメイドだとそのままメイドさんなのだが、
最後、アルバイトが出てくるからなあ、そういう意味もかけてるかもしんないし、普通に文章としてレディが
作った(何か)とでも考えれば、やはり語り手がレディ見ててバイト始めたのかなあ、と思ったりなんかして、
つまりは混乱する。フレーズは印象的なものも多いが、俺なら電波スレに一行ずつ投稿するようなもの
であり、私は特に感心しない。結局だらだら書いてみたが、こういう詩みたいな作品は好き嫌いを書くしか
なく、本当は嫌いのひと言で済ませたかったのだが、最後だから色々書いてみちゃった。
520 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/17(土) 07:40:41 ID:R7ZIsZC2
一言感想いきます。誤読曲解はご容赦ください。 >472 「団結」 言いたいことは分かるんだけど、少し荒いかも。 >一つ一つには意味を持たない >彼らも一人だけでは何をしているのかわからない この辺りから、群れを外れた人は、無価値で不要な人間なのかなと。 思えてしまったので、詩の主張自体はいいなぁと思うのだけれど、 素直に耳を傾けられなかった。 >474 「エーン」 これは投稿作品ではなさそうだけど。とりあえず、なんで笑っているの? >475 「equality」 音楽には疎いのだけれど、他人に自分が得たかった喝采を送るのは、難しいよなと。 で、そんな事に拘らずに、自分の好きなものに素直に喝采を送れるのは、 うん、幸せだよなぁと。納得した。 >476 「無益の歌」 確かに無益だ。私も何もしないほうだから、そう思う。 2連目が、なんか変に技とらしくて不自然な悲鳴に思えて、違和感が残った。 >477-478 「死んだ音楽」 生きていた時の音楽がどんなだったか分からなかったので、 僕も大人になれなかったから、音楽も生まれる前に死んだのかな?と思ったけれど、 でもそれだと一連目で生きていたのは、なんだったのかなと。思わなくもないけれど。 雰囲気がいいなぁ。重くも軽くもなりすぎないで。 >479 「エゴが鳴る」 なんかいいなぁ。煮詰まって失望して、でもそれで投げ出さないで。 最終連の音楽に真摯に向き直ろうとする姿勢に、好感が持てる。 >480 「(心)」 作業中にうたた寝するのは危険だよね。 いやこれは、描かれるイメージを味わう詩だとは思うんだけど。 >481 「歌う男」 確か、芸人の濱口まさる氏の持ちキャラに「笑う男」というのがあった。 ただ意味もなく爆笑するキャラで、それを見ているだけで、何となく笑えてしまった。 歌うことにもそれが当てはまるのかは分からないけれど。 少なくともこの詩からは、それだけのパワーは感じとれなかった。 なんでだろうと考えて、詩形が整いすぎているからかもしれないと思った。
>482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」 おもしろい。特に最後の落ちがいい。んだけど。 こうして作品として出されている時点でフィクションであることが明かされているので、 17番目のレビューを書くことも読むこともできないのが、惜しいと思ってしまう。 >487 「ひびき」 私は音楽には疎いので共感はもてないんだけれど、 すなおさと可愛いらしさが感じられました。 >488 「シャボー」 気難しげな老人が思い出の休養地で一人、グラスを嘗めながら、 微笑んでいるイメージが浮かんだけれど。 なんとなく雑音が多いような気がしなくもない。 >489 「ゲラゲラ」 こういうのを見るたびに、AA職人って凄いなぁと感心するのだけれど。スレ違いです。 >490 「響き」 心地よいリズム・響きが感じられた。 ただ、どうして「僕」は「あなた」を待たせているのかな? とつい思ってしまった。 >491 「solo」 歌いたいから歌う、ただそれだけのことに、全ての音は要らないんだよね。 でもやっぱり、ちょっと淋しげな音色が聞こえてきて。なんかいいなぁ。 >492 「消える練習」 言葉のリズムがいい。だから余計に切ないんだろうなぁ。 >493 「初ライブ観賞にて」 とりあえず、乙。最後の落ちもまとまって、うんざり加減がよく分かる。 >494 「百円シンガー」 なんかこれ、百円なら歌って欲しいかも。 ん〜でも。そんなに恋にこだわらなくってもいいんじゃないかなとか思ったり。 >496 「天国の言葉 地獄の言葉」 バベルの塔と天国と地獄の食卓、 二つを結び付けるには、ちょっとムリがあったんじゃないかなあ? >499 「ポジティブ・変拍子」 なんかいいなぁ。元気だなぁ。今時の子供もこんな風に元気なのかなぁ? 最近、遊びまわる子供の姿を見かけないから、なんか懐かしく感じられた。 なんだかんだで宿題をやる良い子なあたりも、大人が懐かしんで書いてる雰囲気がした。 いや自分はあんまり、良い子ではなかったもので。
>500-502 「lady maid」 詩的表現に幾つか分からないところがあったけれど、 それでも何があっても生きていかなきゃいけないわけだし、 大人にもなっていくんだろうなぁと。 漠然とした諦観を感じた。うまくいえないけど。 以上、一言感想でした。 んで、点数はこちらです。 各1点 >479 「エゴが鳴る」(真摯な姿勢に) >490 「響き」 (心地よいリズムに) >499 「ポジティブ・変拍子」(個人的な郷愁に)
久しぶりです。今回、激ツボの作品があったので、参加します。
3点
>>482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」
噂の集合体としての、ことばで形成された音楽とはこういうものなんだなあ、
と納得。音楽的なことばはほとんど使われていないにも関わらず、これは確か
に「ことばでできた音楽」なんだ。あちこちで世界が破綻してるのも、これが
またいいんだ。…シュニトケあたりの曲をイメージしちゃうけど、ね。
ぼくが残念に思うところは、『■いつか』の項。ここは、2分50秒から55秒ま
での第1パートと、2分55秒から3分までの第2パートに分けられる。(…ついで
に言うと『カップ麺』は、残りの3秒にあたるんだよね。ここは心憎い構成だ
と思う)
第1パート。ここは文字どおり『最後に行き着いた境地』、集大成でなくちゃ
ならないんだ。他の部分よりも詩的な感じはするけど…今までの繰り返しと
まとめになっちゃってるよね…折角の部分がやや弱くなってしまったんで、
画竜点睛を欠く思いでした。
ただ次のパートで『だがそれは僕には関係のないこと』と切り捨てているんで
まあ、どうでもいいことだったのかもしれないけど。
ぼくはこの作品がダントツだと思います。…3点なんて久しぶりにつけた気が
するよ。素晴らしい詩を、どうもありがとう。
気に入った作品が二つあったので ポイントを入れる作品にだけ評を書きます >482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」 3点 すごく不思議な香りがするけど、自分自身が詩の中にどんどん引き込まされる感覚がしました で、引き込まさせてこの最後の一連。 なんじゃこりゃ。 それが最終連を読んだときの所感 あっけにとられるいじょうのなにかがあった。 しかしかなりその連に濃い内容が詰まってました。 >477-478 「死んだ音楽」 2点 すごくもの悲しく、それでいてなんとなく純粋な感じがしました。 さわやかなのに重くて胸を打つ、そんな感じです。
審査の締め切りは20日がおわるまでとなってます
作品リストは
>>503 です、以前に審査員の宣言を行った方はぜひ審査にご参加ください。
以上アナウンスでした
>480 「(心)」 1点 堕ちたのは飛行機か、心か。航空会社の良心か。 >482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」1点 ネット伝説。ぼくらが語っていることの実体のなさ。時間だけは流れている。 >488 「シャボー」 1点 味が音楽となってよみがえってくるというのはステキですね。 >500-502 「lady maid」 1点 すごく読みにくかったのですが、ところどころ好きです。 >472 「団結」 0点 つまり、人は一個の音符のように好き勝手に並べられるものじゃないということなので。
質量ともに大変なものでござるな。よい作品が多く、今日になるまで困っており申した。
全部について述べるのはとても無理ゆえ、ピックアップした作品のみで失礼させていただく。
>>475 「equality」
最初の二行が好きでござる。この詩の全体のリズムが好きでござる。
ただ、主題はあまり好きではござらぬ。「才能」という言葉が
検証されずに使われているからでござる。いったい、才能とは何でござろうか?
>>477-478 「死んだ音楽」
幼時の初恋の思い出かあ、と思って読んでゆくと
変調する物語に知らぬ間に巻き込まれて背筋にうっすら汗がにじむ。お見事でござる。
中盤、「指を全部切る」前後の展開が、やや苦しそうでござる。そこだけが残念でござった。
>>479 「エゴが鳴る」
生硬にすぎる言葉遣い、典型的にすぎる情景、欠点は目につくのでござるが
この詩の言葉の流れにはエネルギーがござる。気迫が感じられるでござる。
>>480 「(心)」
音、よりむしろ、色と匂いが強く印象に残る詩でござった。
べっこう色、黒砂糖の匂い。機械じかけの世界を描く作品の中で、これらが読み終えてもつよく脳裏に残る。
優れた作品だとは思うのでござるが、ところどころに熟してない表現もあって
惜しいと思ったでござる。
>>490 「響き」
ひとつのイメージ核を中心に運動することで、言葉でパワーを生もうとする詩。
その試みを一心に、ひたすらやろうとしていることに好感を持ったでござる。
>>494 「百円シンガー」
「ひびけ あたしの恋の歌 きらまぼろしの恋の歌」
この二行に込められた高揚に魅せられたでござる。
読んでいて、うまいなー、と何度も思い、拙者、惹きつけられたでござる。
田舎育ちゆえ、この作品の世界が好き、というのも正直ござるな。
>>496 「天国の言葉・地獄の言葉」
ちと言葉や構想が素直にすぎる気はするのでござるが
そのぶん、まっすぐ伸びる思考が読んでいて気持ちよい詩でござった。
>>500-502 「lady maid」
言葉が呪力をおびている詩でござる。
これを書かれた方は、何を書いても詩になる方ではあるまいか。
ただ、音楽の出番はほとんどなかったでござるな。
加点は
>>494 「百円シンガー」
>>477-478 「死んだ音楽」 に2点
>>479 「エゴが鳴る」
>>500-502 「lady maid」 に1点でござる。
>>472 団結
説明に終始。
>>475 equality
散漫。
>>476 無益の歌
音楽というより(猫や鼠の悲鳴ではなくて、作者の)悲鳴が聞こえてきそうでした。
>>477 死んだ音楽
「無垢な時代の音楽は死んじゃった」、口調はさっぱりしているのだけれど
未練が漂っていたりします。
恋と大人になることと、2重の喪失と、彼女への非難
アノ子が森へ行って赤ちゃんを捨ててきてしまったので(裏切り)、
その罪の代償に、その前に捧げた音楽が帰ってきてもいいはず(という公平性を求める)
だけど音楽はもうなくて、結局のところ なんにもない。
>>479 エゴが鳴る
読んでいてしんどい。結局のとこエゴを誇っているのだが、
エゴをつぶされてきたという僻みのほうが強く感じられてしまった。
>>480 (心)
心の中に流れる音楽と言う感じで、都市の音楽かなと。
3連目の連体止めの連がいいリズムを作ってる。
もうさ、ストーリーなんか書かないで、音と音の印象だけをずーーと書いてたほうがよかったんじゃないかとちょと思いました。
>>481 歌う男
あたしは古いんで、プレスリーとか、松山千春とか、JBとか思い出したり。。
ステレオタイプですが、きちんとまとまった一作。
>>482 ある音楽のための16のレビュー
アイデアの勝利。センスがいい。
このレビューの中で、最後のカップラーメンのレビューだけが
実際にこの曲を使っているという現実感があって、なんかここで曲が実体を持ったような気がしました。 1点
>>487 ひびき
最初と最後の連がないほうがよかったかもしれない。
詩そのもの のひびき が鈍い。
>>488 「シャボー」
極上の酒を飲む、極上の気分の中で。
極上の酒はセピア色をしたラベルの中の醸造所で醸されて、
氷の音? グラスをゆるやかに回す音が続く。
というような光景が浮かんできて、快い酩酊に誘われました。
言葉の響きがいい。 1点
>>490 響き
回りながら という音がよかった。
途中でリフレインを崩してしまったのが残念。
>>491 solo
二人の人間がいれば、どんな歌でも歌えるそうだ、
たった一人でどうしろというのだろうか?だけど一人でも歌うんだ。というテーマ。
>人間のような旋律と
>旋律のような人間と
この2行がとてもよかった。
>>492 消える練習
素直でいい詩。 技術的にも、言葉の連なりが非常に滑らか。
嘘のないまっさらな心を刻み込んでいったんじゃないかっと思える衒いのなさが伝わってくる。
次点
>>493 初ライブ鑑賞にて
これは酷いライプにあたりました、
というかライプの聞き方になってないぞっと突っ込みをいれたい。
>>494 百円シンガー
語呂のいいバラード。
音の良さで点数をいれたくなった (けど 次点)
>>496 天国の言葉地獄の言葉
読みにくい。
>>497 「笛」
ここにエロを感じてしまったあたしはもう手遅れ?
>>499 ポジディプ変拍子
懐かしい。。。
>>500 lady maid
この詩は、この詩全体が一つのカノンのような気がする。
繰り返されるフレーズ、少しゴシックロマンな断片化したイメージ。
匂いが効果的に使われて、妙に生理的な現実感が加味されて感覚的に訴える。
端正な口調は、数人で演奏されているクラッシク音楽のようだった。
繰り返して読みたいと思った作品。 2点
新参者なので点数は控えめに。
時間も無いので加点した二作だけ評を。
「lady maid」 も気にはなったけど読み取りきれなかった、すまない。
>>480 「(心)」
かなり独り善がりな表現が散見する。そのせいで話に引き込まれきれず、ラストの着地が決まらなかった。
でもまぁ表現力はなかなか。 1点
>>482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」
アイデアは面白いけど構成がそれを活かしきれていない。
各々が好き勝手に書いたレビューなんだから構成が散漫に感じるのは当然作者の作為の範疇だと思うけど、それとは別に作品の背骨となる裏の構成が欲しかった。
ラストのオチはただ無難。逃げた感じがする。 1点
534 :
名前はいらない :2007/03/20(火) 22:31:10 ID:phB4KcBP
There is a wind. I hope it brows me somewhere good.
点数だけ、失礼
>>482 ー486 1点
16小節(小説)のバーチャルソング。アイデアとオチに。
>>490 1点
ワルツ、舞踏会、「2001年宇宙の旅」のイメージがクラシックと共に。
※二点
>>490 響き
スピーディさが素敵でした。
地球が回ってるのは知ってはいても実感はない。(←当たり前か)
のだけれど、遠心力と求心力に揺れちまいました。
※一点
>>482-486 ある音楽のための十六のレビュー
《■いつか》を書いた人は詩人ですなぁ。つか、「いつか」の言葉力おそるべし。
受け取り手によって価値が違ってくる音楽を、実用的に使うオチ。誰が使っても三分余り。
詩や小説なども含めた「役に立たないもの」万歳!と、勝手に読んでみました。
>>499 ポジティブ・変拍子
楽しいですねー。
家と学校がほとんど世界のすべてだった子供の頃が懐かしい…。
>>500-502 lady maid
なんか病的だけど(作品ね)うまいなぁ。
時間がないーーー!
簡単でごめんなさい。
審査終了でござる。 集計してみたでござるが… >472 「団結」 >474 「エーン」 >475 「equality」 5点 >476 「無益の歌」 2点 >477-478 「死んだ音楽」 5点 >479 「エゴが鳴る」 7点 >480 「(心)」 5点 >481 「歌う男」 3点 >482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」 13点 >487 「ひびき」 >488 「シャボー」 2点 >489 「ゲラゲラ」 >490 「響き」 6点 >491 「solo」 >492 「消える練習」 2点 >493 「初ライブ観賞にて」 >494 「百円シンガー」 4点 >496 「天国の言葉 地獄の言葉」 2点 >499 「ポジティブ・変拍子」 3点 >500-502 「lady maid」 6点 どなたか検算してみてくだされ。
>472 「団結」 >474 「エーン」 >475 「equality」 5点 3(ま)2(竹) >476 「無益の歌」 2点 1(ま)1(竹) >477-478 「死んだ音楽」 5点 2(長)2(み)1(竹) >479 「エゴが鳴る」 7点 1(長)1(シ)2(ま)3(竹) >480 「(心)」 5点 1(ナ)1(ゼ)1(ま)2(竹) >481 「歌う男」 3点 1(ま)2(竹) >482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」 13点 1(O)1(あ)1(ナ)1(葉)1(ゼ)3(み)3(C) 1(ま)1(竹) >487 「ひびき」 >488 「シャボー」 2点 1(葉)1(ゼ) >489 「ゲラゲラ」 >490 「響き」 6点 2(O)1(あ)1(シ)2(竹) >491 「solo」 >492 「消える練習」 2点 2(ま) >493 「初ライブ観賞にて」 >494 「百円シンガー」 4点 2(長)2(竹) >496 「天国の言葉 地獄の言葉」 2点 1(ま)1(竹) >499 「ポジティブ・変拍子」 3点 1(O)1(シ)1(竹) >500-502 「lady maid」 6点 1(O)2(葉)1(長)1(ゼ)1(竹) >537 よござんす。 チャンプは >482-486 「ある音楽のための十六のレビュー」 おめでとうございます。 準チャンプは >479 「エゴが鳴る」 おめでとうございます。
>>538 ありがとうござる。静まりかえっておるので、不安になっておったところでござる。
というわけで自作自演っぽくて恥ずかしいのでござるが、次のお題を出させていただく。
wikiを見ていて気づいたのでござるが、いままで「春」というお題は出ていないのでござるな。
意外でござった。あまりにベタだからでござろうか。
というわけで、次のお題は「春」でござる。
ここは梁山泊、よくある春の詩では鬼の審査員の心は動かせませぬぞ。
お題 「春」 投稿期間:3/21〜3/27 審査期間:3/28〜3/30 なお、今回よりルールが追加されておる。よく読んでご注意くだされ。 <追加ルール> 投稿期間中、審査参加予定者はチャンプの出したお題からの 逸脱を誘導するような採点を加えることはできません では、あまたの佳作傑作よ集え!
541 :
春ぽかぽか :2007/03/21(水) 06:33:31 ID:8ikLgoha
春だぽかぽか きもちいい だから春って好きなんだ かえるさんも出てきたよ 冬のあいだ池のなかで かたまっていたかえるさん からだの氷とけたみたいに 顔色変えずにとびはねて もうほんとうに元気だね いもむしくんももぞもぞと どこからともなくあらわれた たくさんついた青い葉を たんとたあんと召しあがれ みんな大好きいもむしくん えり元なんかに落ちないで
542 :
春ぽかぽか :2007/03/21(水) 06:34:14 ID:8ikLgoha
春はぽかぽか きもちいい みんなのおかおも晴れやかだ うちで飼ってるみけねこも ひなたでうーんと背のびして 口をうにゃうにゃいわせてる ねこはいいとこ知っているよ ぼくもおもわずねころんで 一緒にうにゃうにゃいいたいな となりで飼ってるしばいぬも 口をはあはあうれしそう 散歩がしたくてたまらずに 小屋のまわりをぐるぐると はやくあそこの川べりで いっぱい走りまわろうね 春だぽかぽか きもちいいな 春だぽかぽか きもちいいね だから春って好きなんだ
543 :
Cherry blossoms in the evening :2007/03/21(水) 22:46:58 ID:OJc5DMds
もうすぐ春だ 毎年この季節になると うちの近くでやっている 「サクラ祭り」に行く 川沿いの堤防の上の道に沿って サクラが無数に植えられている 私はそのサクラの下で 焼き鳥をほおばり 一人夜桜を楽しむ 昼間は人が多くかなり騒がしいが 夜なら割と静かで落ち着ける 一人になり しんみりと考える 闇黒の空に 明るく照らされた桜 舞い散る桜の花びらは 美しくも切なく まだまだ肌寒い春の夜に 暖かい焼き鳥がうまい 今年は桜が咲きにくいというが 頑張って咲いて欲しいと せつなに願う今日この頃 春になるまであと少し
人生が新年度に区切られなくなってから もう何年過ぎただろうか 強制されて矯正されて それでも そこから外れる事を選んだ我が友は 区切りが消えたその年に 世の中の裏へ歩いて行った だからきっと 遠い昔に共に過ごした この公園を訪れる事などないだろう 陽が沈んでからしか目が覚めぬうちは しかし訪れる必要がある訳ではない 理由もないし必要もないのだ 桜の花びらが 強い風に踊って彼方へ向かう 掴めないそれはとても自由に水面へ落ちた あぁもう 春、か
545 :
五月山公園 :2007/03/22(木) 11:25:17 ID:4EkWtX+3
遠く 誇張するならば丸ビルのニュースだって読めそうな そんな澄んだこの山からみえる景色を肴に 今更 もっと早くからくだらないことを話し合い笑い合い 思い出を作っておけばよかったのに 僕らにはもう時間がないから 時がたつのを恐れるように途切れることなく喋って喋って なんだか急に怖くなった 独りぼっちになるのが怖くなった 僕は急にこの街からいなくなって そのうち忘れられちゃうのかなって 目を輝かせて人事部のおっさんの話に頷く 隣のフレッシュマンがあるべき姿 休憩時間に自己紹介をしあって横の繋がりを構築する 周りのフレッシュマンがあるべき姿 僕はまだ前を見れていないからその姿を見て 見ていない 大企業になんて入らなければよかった 在阪企業に入ればよかった 将来を考えない時期に就職活動なんて酷だよ 今日街ですれ違ったリクルートの彼等は 一年後こんな風に思ったりするのかな 遠く 誇張するならばHEPの観覧車だって見えていた この山の景色が次第にぼやけてきて 春の訪れを痛感した 君は大阪勤務になったという 君は京都勤務になったという 僕はどこに行くんだ 人事部のおっさん
巡れよ いつもみたいに 憂鬱が似合わないような空や 色彩で彩って 世界なんて幸せに満ちてしまえばいい 桜が咲いて散って 若草色だった景色 緑が濃くなって そうやって いつもみたいに 過ぎ去ってしまえばいい それまでに 僕は出会うんだ 陽光の中 俯き笑う 切り損ねた前髪を 恥ずかしげにしてる 君に 僕は出会うんだ 春風の中 スカート揺らし はしゃぎ微笑む 何よりも可愛らしい 君に それまでは 巡らないでいてくれないか 素晴らしい予感だけを残すなんて 誰かの幸せとすれ違うだけの季節なんて もう 桜の芽が日増し大きくなってしまう もう春が来てしまっている 僕は君の影さえ見えない 君の気配さえ感じられない そんな風にして また桜が咲いて 美しく咲いて 予感だけが膨らんで 期待だけに振り回されて ねえ いつもみたいに キラキラとした光の中で ねえ いつもみたいな 当たり前の時間が過ぎていくなんて 春が巡れば全て上手く行くなんて 季節なんてただ巡るだけだ 例えば卒業と新しい旅立ち それは季節のせいなんかじゃない ただそんなシステムで 社会が回っている それだけさ この美しい空と景色と 光と風と そんなものに 心を乱されて 浮かれているうちに 過ぎ去っていく 勝手な期待も 予感も ねえ 何もしないで叶うわけ無いじゃないか 確率論に寄ってサイコロ振って 負けて 落ち込んで 夏が来て そんな季節はもう沢山だ 僕は君を探さなきゃならない この陽光の中抱き合って クローバーのベッドでまどろみ目を覚ます そんな妄想だって 許される季節だ 君を探しに行く事だって 易いんじゃないか なんて ねえ そんな風に過ぎ去って 何歳の春だ 今年は
景色は鉄を一刷毛 塗ったように固まり 時間は錆付き 1秒1秒がドライブスルーでファストフードの注文 欲張りな1秒たちの不均等な流れに巻き込まれながら僕は 政府に文句の一つでもつけようと直訴状を書いている途中 壁の奥では何か土を掘り返すような音が聞こえている { 出来心で拡大してしまった宇宙が急速に収縮を始めるように 旅の末路はいつもこの部屋 寒さが酷い 隙間なんてあるはずがないのに } スコップが土を捉える音 昨夜の雨でまだ湿り気を残す土が 空気を腐らせ 臭気と嫌悪を与える 棺の中にあったのは僕にそっくりの死体 顔には全てを受け入れる寛大な微笑が滲んでいた それを見つめる僕の顔は 言うまでもなく 恐怖に歪んでいた 壁の奥では何か土を掘り返すような音が聞こえている { 始まりはいつも 窓のないこの部屋 五感は鎖で繋ぎとめられ もう抵抗する力も残っていないらしい 感じるのは空腹のみ 脳みそが涎を垂らし狂気を呟き続ける }
548 :
発ツ春 2 :2007/03/23(金) 00:15:01 ID:stu+6T1q
《 頭から創造のドリルを取り出し 一切の窓も凹凸もない壁に穴を開け 旅に出る 第二ターミナルビルへ急ごう 出航時刻まであと20分 青年海外協力隊の列が巨大なムカデのように僕を邪魔した いいから早く僕に出国手続きをさせてくれ! 》 三人の男が松明一つを頼りに 穴を掘っている どうやら壁の向こうへと脱出を計っているらしい そこに砂利を噛む靴音 犬の目を持った監守が近づいてきた 三人は慌てて火を消し 息を殺す 壁の奥では何か土を掘り返すような音が聞こえている 《 感情が抜けきってカラカラの体をシートにうずめた 小さく切り取られた画面には 僕の過去と未来とが映し出されていた 思ったより小さい地球を見下ろしながら 入国手続きの準備を始める 》 僕は今 土を掘っている 散らばった小石がナイフとなり 僕の指を切りつける 財宝を掘り当てようというのではない 掘るために 掘っているのだ ふと僕の手は止まり 泥で濁った目を持ち上げた 無表情な曇り空の下 視界の底を黒い壁が遮った 何か土を掘り返すような音が聞こえている
92 名前: ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ ◆PsyCHO8eyE 投稿日: 2007/03/19(月) 15:50:23 ID:Q6tzha9o
集計結果(
>>64-90 [有効票10])
(案一) 6票
#投稿期間中、審査参加予定者はチャンプの出したお題からの
逸脱を誘導するような採点を加えることはできません
>69 >72 >79 >83 >87 >90
↑ ↑ ↑
自作自演名無し
(案二) 0票
★豚の尻尾注意報
1審査員が投稿者の投稿前(審査期間以前)に、特定のワード指定その他の指示を具体的に行い、
かつ、その指定に従っての加点、非加点を明示した場合、それは豚の尻尾であります。
(ルール改正反対) 4票
>80 >81 >82 >85
↑ ↑ ↑ ↑
全部コテ
誰か確認ヨロ
意義蟻!! 工作活動が行われた事は断じて許せない 50:50で議論できる場を用意するべきである
私は過疎に苦しむ梁山泊を救った功績があるがそれを認めようとしない古参コテ達の策略が見て取れる
気にいらぬ参加者を蔑ろに排除する方針を改めなくば梁山泊スレにとって不幸な事態が起こっても仕方のない事となるだろう
まったく携帯電話からの票まで有効として扱うし痴呆ばかりかよココ 梁山泊スレの審査に限ってはNGなのに 議論スレで勝手にやってた投票ではOKですよ 俺が望むのは公平な場だ やる前から工作により結果の決まった投票なんざ興味がない これは残念ながら1つの罰を与えなくてはいけない 50:50の議論が出来るのは俺だけってどーなのよこの板
あれ? 張ろうと思ってたおちんちんAAどっか行っちゃった 詩文学板に置き忘れてきたかしら
552 :
春マン :2007/03/24(土) 02:15:09 ID:kSmz9SUO
yeah おれは春マンだ はるなつあきふゆ はるから始まりはるに戻るさだめ さだめはガールミーツボーイ おれは春マン、花園の予言者 出会える機会たかまる期待 落ち着かないストリートそわそわふわふわ蝶のように舞い、 蜂のように刺す彼女の隠し持った確信 スカートの奥の核芯 目覚めの季節 世界の中心で愛を叫んだケ、春風になびかせ またひらいたらYO! おれ春マン カマンエビバディナイスなバイブ ふぃーりんふぉーりんィントゥみー 春マン開!春マン開! ボーイズビーアンビシャスさすればナイストゥミーチュー おれ春マン、キミタチの挑戦受付中 ディーディーディディッディドゥ! 彼女の秘密おれ春マン知ってる 売りじゃないし、くれるというからもらったわ マン札財布にしまう手つきはビッチ ペロリと舌出し良心の味なめてみた 夜桜公園帰り道 露店ひとりでやる射的 パンパンパパパン パンパンパパパン おれ春マンみんなおれのことが好き おれもみんなのことが好き きみに最初に触れた息 始まりの場所から吹いてくる 朝の約束 きみがほほえみますように はるから始まりはるに戻るさだめ 起きたとたんにうずうず 今日もいいことありそうです 春マンの予言 ガールミーツボーイ お花畑で猛ダッシュ、シャイボーイにタックルかます肋骨にひび クラーク博士いわく 少年よ、大したけがじゃない 春マンは常にポジティブ 春マンは常に味方 春マンは信ずる者をさらに救う はるなつあきふゆはるから始まりはるに戻る
553 :
春の儚さについて :2007/03/24(土) 03:15:19 ID:cZfetbIz
目が覚めるまで 沈潜していた 球体な淡さ とっておきの熱量で 浮上し 静かに生起していく 春は儚いという 小鳥の囀り 花はすぐにでも散る 活発に小物が湧き出て 毛の色とりどりの生き物 人の気配が通れば、散 方々に逃してしまう けれども、儚さではない 沈潜していたのは、あなたの苦痛ではなく 暖かさなのだ 私たちが手渡しできる すべての熱量を込めても まだ足りない尊さなのだ 目を閉じて 一人で遊ぶのは もうお終い 二十代からは おしゃべりして お互いに愉しみましょう すでにある尊さについて 春の秘密について
554 :
spring :2007/03/24(土) 17:01:02 ID:Xc+NcJYl
轟々と春の風 堂々と白い雲 段々と揺れる街 上々と白い顔 冬に崩れかけたリズムを やあ、皆さん取り戻せましたか メトロノームに不慣れな一年生の皆さん ダイヤがあるので白線の内側におねがいします ちったちったちったちった ちったちったちったちった 時計は回って回って回る ちったちったちったちった のびてちぢんで ちぢんでのびて ブランブランと 右に左に ゆらりひらりと桜の花弁 またりまたりと桜前線 弾みだした人間は だんだんだんだん街の中
555 :
新しい朝に :2007/03/24(土) 17:30:19 ID:C7iNme3r
氷山か、雪山か と思ったら雲だった まだ寒いのに立派な入道雲だ (くしゃみひとつ) 風が吹いてばかりで 森のように暗い だけど ちゃんと季節は新しくなっていて 昨日より新しい朝なのだ わけもわからずくしゃみばかりしていると また明日が追いかけてきて 今日を追い越してしまう でも、それでも、 いまのところは ちゃんと新しい朝なのだ とりあえず マーガリンはぶ厚めに ラジオの音量は大きめに 新一年生の 糊のきいた一日目のように
556 :
春 :2007/03/24(土) 23:43:55 ID:wu5Vh+nL
ゆっくり背中を押す温い風は、 下を 向くなよ 下を 向くなよ 煩い纏わりつくな 白くぼやけ輪郭を失う街は ぎすぎす するなよ ぎすぎす するなよ ひん剥いてやる 目覚めを歌う動物は植物は 生き生き しようよ 生き生き しようよ 黙れ黙れ黙れ 油断するものか 恥をかかされるものか 隠しているぞ春の奴め嫌らしい牙を 欺瞞だ欺瞞だ欺瞞だ!! 春のやさしさは欺瞞だ!!
557 :
春の記憶 :2007/03/25(日) 03:08:27 ID:OpWahLDo
規則的なしずかなモーター音が いつの日か再び鳴りひびく時 カウンターは熊のように鼻をひくつかせ サーモスタットが重たい瞼をうすく開けるだろう フィルターに覆われた純白のファンは回り かすかに立ちのぼる蒸気は陽炎となり 廃水は淀むことなく清流をつくるだろう そして雨が降るのだろう やわらかな春の雨が 大気に立ち込める中性子を弾きながら 鉄塔に突きささった巨大な右腕を濡らし わずかな血の痕跡を洗い流して 凍りついた彼女らの目覚める時が ドームのロックを解除し息を吸い込む日が いつか 燃え残った雑誌の一枚の写真 雪混じりの大地 灌木 シラカンバの林 そのバックにどこまでもとおく あおいあおいあおい 空の記憶が腐蝕されることなく 這うような突風にいつまでも吹き飛ばされて 生物と言い難いふたつの発光体とともに こわれるような舞をおどっていた いつか海の薫りがここにとどく時が いつかこの土地にあかねさし芽吹く時が いつかしずかにモーターの再始動する日が えいえんに来るであろう 春を 祝福するかのように
558 :
蠢動 :2007/03/26(月) 00:39:18 ID:ilA/kW5C
三面鏡を開くと 右は黒塗り 左は朱塗り 真ん中たった一枚だけまとも その前に座り 白粉をはたき 薄紅をひく それだけで 名残雪は己の濁りを恥じ 自ら溶け消え ふくらみかけの蕾は ああなりたいと花開く 化粧を済ませ 指定された番号の部屋に行く 出来るだけあどけなさそうな顔をして 「佐保でぇす」 尽く精 逃しもせず 魂果て それでも 胎動を 慈しむように 腹さすり ひとり妖しく わらう佐保姫
559 :
春一番 :2007/03/26(月) 21:48:18 ID:s+WeueWw
長老はまだ表に出てはならぬと言った 枯れた声でしかし厳格に では今差し込んでくる光は幻なのか では今匂ってくる香りは偽物なのか 慣れからくる特有の怠けではないのかと 疑いと軽蔑のまなざしを長老にくれ 一歩また一歩穴から這い出す ぼやけた太陽 花の匂い 淡い色のコート やはり春は来ていたのだ おっと飛ばされそうなこの風は 春一番 この素晴らしい世界に歌いだしそうになって 森へ行ってみよう 秋に死んだ虫たちが転がっているかも知れぬ しばらくして今期初めての雪が降った 働き者の少しせっかちな彼は戻ってこなかった またしばらくして穴から這い出た長老に運ばれ 「おいしそうね」 口に銜えたキリギリスと共に 目覚めた女王の最初のディナーとなった
頭に来るよなおてんきなのに ケツまですっかりびしょ濡れだ へばりついたシャツをひきずり テーブルにお笑い種が染みこめば 酒を飲んだ鯨がつっこまれて暴れ 硝子がそこらにとびちる ばきばきに踏まれた挙句に 炭酸と汚泥と混じりあって あとは割れきったスピーカーから GREENFUZZが聞こえるだけで へこんだ缶はびりびり震えるだけ あちこちに放り投げられる そしてそれでもお外では むかつくポカポカを餌にして 縮れ毛がたったいま生まれた 乱雑音は酔客を揺らして いちめんの枯れ草に 嘔吐とおひさまがぶち撒かれてしまった くそ喰らって 殖えろ生えろ地に満ちろ くそっ垂れの息子ども しょうがねえと 猛烈に掻き毟った地面は すっかりねじれて緑色
561 :
送電線 :2007/03/27(火) 03:55:12 ID:YtZPUjGb
送電線のたわみが美しく見えるのは春だからだ 鈍く広がるツートーンカラーの空と 淡くこんもるツートーンカラーの桜と なんだかよくわからんがそんなのを後背に彩らせ やや かっちょう 酒を注ぎましょう 上撰 上撰 肥後上撰 イタチ転がる土手かすみ ほや ぶっちょう 小言は聞きましょ なるほど なるほど 上の空 奇怪な枝つき哀れな木 あや 見上げる空に送電線 酒と桜と送電線 月と雲と送電線 ねえ、お前、羨ましいほどにたわんでる
562 :
「Loop」 :2007/03/27(火) 21:10:19 ID:f5aFiK+Y
春の産物を削って、紙で巻く (植物、虫、土、それらは大部分が臭う) 火をつけ、吸い上げると 甘ったるく香る空気が 一掴みの煙草を通って、春が香る (正直、吐きそうになった) 私もこの煙草のようなものだ 貴方が火をつけ灰になった (だから、お前が好きなのさ) 春の灰に (それは めくるめく輪廻の開始)
563 :
春の食卓 :2007/03/27(火) 21:20:08 ID:lYXL/uXX
まず蕗の薹 雪が溶けて、側溝に水が流れるようになったら大根を洗う 切干しを干せるのは寒のうちだけだから 残りは塩にして、糠漬けの樽に詰め込む 味噌を仕込むのはこの時期で 麹菌が繁殖するほどにぬるくて 雑カビがあまり混じらないぐらいには寒い1月の終わり 少し取りおいた麹で金山寺味噌を作る タラの芽 大事に食べてきた晦日の餅がなくなり 節句には一臼搗くので 犬のオシッコがかからない 崖に生えたヨモギをむしる 草もちを拵えたら春の本番 去年の小豆を2昼夜かけて餡に煮て お彼岸さまのぼたもち ぜんまいのアクを抜き ふきのピリ辛醤油煮をゆっくりと食べ終えたころにはつくしが生える 頭がほうけてしまわないうちに急いでとって 指を紫にしながらはかまをとって 強めの味で炊き込みご飯 暖かい雨の朝、竹やぶで筍の頭が 薄っすらと腐葉土を持ち上げてきたら ああ、春も終わりだ
564 :
春巻 :2007/03/27(火) 22:25:40 ID:ggjxrzpx
フェイクファーの理論武装を着こなせば まだ冷たい小川がせせら笑っている
565 :
剪定鋏 :2007/03/27(火) 22:49:24 ID:pVKZ7R/b
桜ん坊 ねだりほしがるおんなのみ 細木は実付け待つ前夜 赤ん坊 のぞむおとこのとしよわい 長寿の犬等しきも同然 はるはねのうちかねのうち ぴいんびいんびぴったぴた 張り手の寝入ろ張る爛漫 可愛さ余り憎き血相のついたて 仄白い頬の妙叩きはるうらら 染まる頬 筋雲 割りばし色桜 見る限りみつるかぎり 若き枝葉揺らし清輝はなたてる 主人は荒野の犬同然 苦痛に身よじるで無くつつと 見受けられるは他だ受け入れ 恍惚とはられはらはる うららかなはる 主人は卑しき犬同然 一見両人うら若き夫婦 見映えの予兆 浮かぶ空 「盗人が!」 長寿の犬 花付けるかまだ分からぬ細枝の若木 危っかしく眺めゆる 風呂場の窓 薄黒障子に念力の慣れ目 庭先佇み 満開切り落とす音など聞かせぎかせ 床響かせゆくも緩い風の仕業 「小汚い老犬めが」 うしの刻 はるうららかに精喜の音色 丑時絶つ剪定鋏の舞 うしの刻 荒野舞い切断の御囃 金箔の月 舐めし脅え深まる絆 銀箔の空落ち 聞き取り立て 日延び朝焼けなど待てぬ きざくらあいびきおうせなれはて 枝切り落とせばうしのごく 平成十九年 三月二十七日 「庭師“榮作(丑年)”の日記帳」より無断引用。主人の手によって推敲。
566 :
恍惚 :2007/03/27(火) 23:49:42 ID:V+EiJz+s
やさしい光が眼に飛び込んで来たら それは再会の合図です 無垢な風が空にくるまれて 野原は浮かれ 羊水の中を雲が浮遊し 浮雲が胸一杯の届け物を 遠く離れた土地より 項に注射しては 生きたままに忽ちに あなたとわたしで その家族と隣人で 擦れ違う人々と遠くの人々で 手を取り合い なだらかに祝い合うの 春風駘蕩とはいかないけど 人間万事塞翁が馬よ 散り逝く花びらに手を添えて 祈りましょう そして さようなら
567 :
散る :2007/03/28(水) 00:02:13 ID:AgKXynxm
海はその細長い身体を横たえて 桃色の月明かりが刺さった背中を時折ぶるると震わせた 風は真新しいおがくずの匂いを掌で握りしめ 草色の風呂敷包みを海面すれすれにぱららと広げて それが合図だ 準備が出来たら共に叫ぼう 遠くで浮き沈みする橙色のブイの鼓膜が破けるほどの大声で ふいに大波が黒に固まった海草を乗せてざぶんと押し寄せてきた ジーンズの裾を濡らして 僕等は波打ち際を走って 疲れ果てるまで 疲れ果てたら そっと砂鉄を全身にくっつけて倒れ込めばいい
568 :
「春ああ春よ」 :2007/03/28(水) 01:35:58 ID:yz0sDM8S
春ああ春よ 私が愛でる季節 いつだってニアミス いつだって似合わない 春一番に目を瞑っているうちに 過ぎ去ってから 気づくの何もかも
>541-542 春ぽかぽか >543 Cherry blossoms in the evening >544 parallel >545 五月山公園 >546 Spring nameless >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 >552 春マン >553 春の儚さについて >554 spring >555 新しい朝に >556 春 >557 春の記憶 >558 蠢動 >559 春一番 >560 GREEN FUZ >561 送電線 >562 Loop >563 春の食卓 >564 春巻 >565 剪定鋏 >566 恍惚 >567 散る 22作品揃いました。審査員の皆様宜しくお願いします。
>>541-542 童謡的な定型に沿っているので安心して読めるけど
なぜか空空しさを感じるそれが味として成立してる
ところもあるんだが極めて薄味。
一言でいうなら一人ままごとを見てるような寂しさ
>>543 普通に読んでいると心情表現もあるし情景もあるが
レコードが音も拾わず横滑りしてってるだけのようなもんに感じてしまう
明るく照らされた夜桜がアクセントになるはずなんだが
なぜか明るく照らされた感がしない。舞い散る桜も昼間の桜のようだ。
>闇黒の空に
より前は要らない気がするな。
>>544 最後の桜の花びらと、友人の逸話を対比させる試みだったと思うが
両方とも抽象的なわりに、ぼんやりとした悲しさを演出できない程度
には具体的なので、合成まるわかりの心霊写真のようだ
猛烈な風に飛ばされたら、まあ自由に着地するのはむづかしいね。
>>545 フィクションだとしたら全く意味がねえし
言いたいこと言ってるようだから別に何も言い様がない
現在、学生で就職活動してる人間にはひびくものがあるのかもしれない。
過ぎ行く苦痛の一片だからこれはこういうものと受け取るしかないなあ
>>546 オチの浅い皮肉が冷笑を湧き起こすくらいにはまあ面白かった。
前半それなりに展開してったものを後半でぶち壊してさらに
オチで無に帰するという展開方法自体は悪くないんだが
結局アピールしたいものが自分の機知というのが見えて興ざめ。
>>547 副題に方向概念の根本的な除外とあるが
まず時間がさび付くという条件があるとして
不均等な流れの中で直訴状がどうなるのか
恐怖や、土を掘り起こす音に変異が見出せない。
そこでダイナミズムが多少かけたな。
それ以外はやや閉塞感の表現がうまくいってないくらいか
それでも今までの中では一番の力作であることは間違いね。
>>552 猥雑なエネルギーというよりはあくまで、ヒップホップ
"風"の作品でしかないんだけど、それがいい味を
出してる稀有な例だと思う。実際にファンキードラマーループ
持ち出したら即効叩き割る。春そのものがバック
トラックになっていると言ったら誉めすぎかもしれないが
>>553 心地よく読める作品なので、かなりすっと入ってくる。
布越しの体温のようなわずかなエロチシズムもあるし
素直に酔える作品かしら。特筆すべきなのは儚さから
タナトスの要素(というより表現か)を限りなく削った
ことかな。見当たるのは散る花についてくらいだ。
>>554 メトロノームはいいんだが、肝心の音語のリズムが羅列的で
それほど心地よくない、早稲田予備校の十三時時計をさらに
太陰暦用に改造した時計の秒針のようなズレたリズム感と
いうべきか。
>>555 よくまとまってはいるけど飽くまで小品としての評価しかできないな。
これといって言うことはなし。そういうものだ、と
>>556 このギチギチしたテンションは評価するんだが、息切れ感がするな。
実際テンションでババっと書いたタイプの詩だとおもうが
この詩に限っていえば、もうすこし腰を据えた表現のほうがいいと思う
それかもうすこしテンションを持続させるか。
繰り返すがテンションは評価する。
>>557 タイトル通り春の記憶であって春ではないね。
終わった世界というテーマには惹かれるタイプの人間ではあるし
詩自体のレベルも高いと思うんだが
枯れ山水も空まで埋めたら庭園としては機能しない
春という題への立ち向かい方としては、
徹底的に静かにまとめたこの作品はやや逃げを感じる。
核エネルギーについても静かな表現で躍動感や増殖感は
感じなかった。
>>558 風俗つながりで春か。書かれているにもかかわらず
情念や怨念、気味悪さを感じないところがある。
ゆえに「佐保でぇす」のところでなぜか爆笑してしまった。
妖しさがひとつの空っぽなパロディとして機能しているかな。
572 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 00:54:23 ID:V1ZBfNS/
ついに構造くんを引きずり出したまんこ将軍。そうこなくっちゃ、だわ。
>>541-542 内容は当たり前すぎるほどの春の情景、そしてウキウキする期待感。しかし退屈だけに陥らずに
読ませてしまうのは、リズム感がすべてなのである。冒頭の「春だぽかぽか」の「だ」がいきなり
決まっている。「春は」との違いは特にリズムの面で重要となるペースメイクとなっているが、もちろん
それだけではなく意味としても客観よりも積極的な気分を表しているし、音としても「ぽかぽか」に
続ける音としては耳心地が良い。その意味で4連だけ「は」を使ってしまっているところは、その後の
内容が変調とまでいかないことから考えて不必要だったように思える。さて、私としては好きなタイプ
のポエムであるが、気になるところがふたつある。ひとつは池の中でかたまって冬眠するタイプの
カエルというのを私は知らないということである。通常は卵の状態で越冬し、春におたまじゃくしとなる
種類が日本では普通であろう。成体のまま冬眠するヒキガエルなどの場合は土に一匹だけで潜るので
池の中でかたまって、という表現はかなり引っかかる。もうひとつは「いもむしくん」についてであり、
この板で芋虫が出てくると梁山泊名誉審査委員のアンダー氏のあおむし君をどうしても思い出す。
それを無視したところで、芋虫のことを「みんな大好き」と形容するのは普遍的な感覚ではない。女の子
などは特に芋虫を嫌うであろう。したがってここには何らかのアンダー氏への想いが隠されていると
読んだ方が自然である。「みんな大好き」のあとにすぐ、「えり元なんかに落ちないで」と警告を発している
のもどこか奇妙だ。そのような無邪気を装った悪戯心が透けて見えるのは実はこの手の作品にとっては
マイナスであり、無邪気ならそれを貫くべきだし、悪戯ならもっと派手に暴れるべきだと思う。つまりは
中途半端な感じが残るわけで、そんな一種の煮え切らなさが目に付いてしまった。
>>543 題名を英語にした効果はあまり出ていないように思う。しかし完全なる日記、もしくはエッセー風味で
押し通した一貫性は高く評価したい。しんみり考え、切なくて、しかも肌寒いはずの情景と感情の中から
「焼き鳥がうまい」という花より団子的な一文が立ち上がってくるところはとても面白い。
573 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 00:55:07 ID:V1ZBfNS/
>>544 「世の中の裏へ歩いていった」と書かれると私は自分のことを言われたように感じるわけだが、
そういう人間にとって「公園」とは「表」へ歩いていった人物よりも馴染み深いものなのである。
もちろんここに書かれた友人とは夜の世界に生きているのだから、単純に昼間の桜を見ることも
ない、というような意味で「公園」を出したのだろう。しかし夜の住人なら真夜中の夜桜を見ている
かもしれず、早朝のカラスが花見客の残飯を漁る公園を眩しそうに歩いているかもしれない。
理由や必要という言葉が出てくるが、友人にこそ公園を訪れる理由や必要はあるはずなのだ、と
私は一面識もないのに考えてしまう。かように、私は最後の連で自由に舞いながら水面に落ちて
しまう友人の方に勝手に感情移入してしまった。決して友人は自由ではないのだし、かといって
水面に簡単に落ちるとも言い切れない。本当はケースバイケースなのだが、私は友人を応援する。
>>545 これは先行き不安な主人公である。確実に5月病になって入社早々リタイアするのが目に見える
ようだ。新しい世界に飛び込む時は誰でも怖い。しかしここで書かれている不安の根本が、そういう
怖さではないところが深刻である。二連の独りぼっちに対する不安はモラトリアムへの依存の裏返し
であって、4連の人事部のおっさんに向けられてしまっているラストからは主体性の放棄すら読み
取れる。いや、もともとこの主人公に確立した「自分」などというものが皆無なのが怖い。将来なんて
ものは何十年経ったとしても、考えたところでわからないのだ、という単純な事実になぜ、その歳に
なっても気づかなかったのか。思い出をいっぱい作っておけば逃げ道ができるとでも考えてるような
箇所も痛々しい。今を生きろ、としか言いようがない。過去や未来を考えていると確実に病気になる。
特に新天地を求めて旅立つ時こそ、現在から目を逸らしてはまずい。とかなんとか私は考えた。
>541-542 春ぽかぽか ひらがなを多用し幼児に読ませるべきな作品です。 長い眠りからの復活は生命力とダイナミズムを想起させ、春でなくても幼児教育に最適な詩です。 そのまま読んでも充分暖かい雰囲気が伝わってきて楽しいのですが、工夫は感じられません。 だからといって下手というわけではなく、単純にそのままに描いた佳作です。 >543 Cherry blossoms in the evening クリスマスイヴェントに対抗できる日本文化は桜祭りなのかも知れません。 そう思う人が果たして何人いるでしょうか?皆無でしょう。 それでも我が祖先はこのような文化を後世に残しました。 世界中の国々それぞれ国花がありますが、日本人以上にこの桜を愛する国民がいますでしょうか? 桜は何故に美しいのか?桜は何故国民に愛されるのか 答はこの作品の中にあるのかも知れません。詩としてはどうでしょう? >544 parallel 悲しい桜である。 題名の意味が希薄。 無数に何かが足りない。 もう少し改良する余地はあるので、改良版を読んで見たい。
>545 五月山公園 思いそのままに綴った作品としては、どんな作品も面白い。 のですが、春が限定された年代のものになり、読者は遠くから読むのみで、笑うばかり。 題名が良過ぎで、このような作品ならば、違う題名の方が良かった。 逆にこの題名ならば、もっと工夫が必要でした。頑張ってください。 と言っても、あなたは既に社会人経験者 >546 Spring nameless 春賛歌です。作者自身が自分自身に感じる絶望的な無力感は、春に慰められながらも、春に毒づく。 好きな異性にオイタをするような、それ以上に無知蒙昧な、けれど充分に承知している。 春の前でよだれを垂らしているような意気地のない作者が浮かび上がります。 もちろん、架空の作品ですが、それを承知で述べたく。 最後の一行“何歳の春だ”を“何回目の〜”とした方が私的には好みです。題名=deny >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 弐参種類の鉤括弧の使い分けの理由が分らないので、私には寸評らしい寸評はできません。 お題との関連性も強引に結び付けないと中々見出せませんが、それが読者のものならば、暗い春です。 表現自体は優秀なのですが、上記の理由によりお手上げです。 お題が春でなければ何とでも寸評できたと考えますので、惜しいかな。 これ以上は何も述べません。 今宵は寝ろとのお告げにより
576 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 00:56:22 ID:V1ZBfNS/
>>546 春は予感の季節である。何の予感かというと夏の予感である。私はずっとそう思って生きてきたから、
春は別に嫌いな季節ではない。しかしここに書かれている春という予感に対する呪詛はわかる気が
する。夏が実際に来ると暑いだけだったりするので、予感としての喜びも何度も繰り返すうちに徐々に
薄れていってこのような感慨に到達したということなのだろう。ウキウキ感覚のマヒ現象と私は呼ぶこと
にする。しかし、どうだろう、確かに若い頃に較べれば私の言う「夏」というものへの期待も年齢と共に
失われていくのかもしれない。けれども実際の季節感というものの持つパワーは、やっぱりナメては
いけないのではないか、などと私は思う。冬が終わって暖かくなった、というだけの皮膚感覚が、実は
生き物としての人間に与える力は依然として大きいのではないか。そして健康ということを基準にすれば
春になってウキウキするのは断然正しいように思えるし、むしろこの作品にも登場する卒業などの節目
は、作者とは違う意味で人工的な「切なさ」のようなものを生み出しているので不自然と言える。
単純に冬から春、そして初夏、という気温上昇と他の生物の急激な成長に見られるダイナミックな変化
というものを素直に喜んでしまうはずの感度を我々現代人は鈍らしているのかもしれない。
この作品の着眼点の新鮮さには目を奪われた。しかしやはりこれは、例えば自律神経の異常で片付け
られる問題かもしれないのだ。いや、そうであってほしい。
577 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 01:01:27 ID:V1ZBfNS/
>>547-548 副題が笑える。タイトルは「ハッツ」の破裂音みたいなものと「初」を掛けたのだろう。洒落ていて良い。
内容はどこにでもある「出口なし」の情況からの脱出の決意表明みたいなものである。そしてそれが
いわゆる現代詩のような文章で綴られていく。前回の「レディメイド」と同じ質感である。このように
書くと、私がこのタイプの現代詩をただ嫌っているだけのように思う方もおられると思うがそれは違う。
私はいつもはとぼけているが、これでも現代詩というものを実は読んできているのである。そして、
このような文体から表現に至るまで、すべてどこかで見たような気がして、いや、はっきり腐るほど
読んできたので食傷気味なのである。「新しさ」に価値を求めて文体やら表現にいらぬ進化を重ねて
しまった、という認識はあるものの、最初にやってみせたエポックメイカーには敬意を表するのだが、
「新しさ」が出発点だった以上、この文体や表現は古ぼけすぎている。一番最初の「春ぽかぽか」も
草野心平の「けるるんくっく」の詩みたいなもんかもしれないが、あの形式ならば別に「新しさ」を価値
とはしてないはずなので、文体や表現の類似が気になることはない。もっとトータルな内容を私は
常に新鮮な気分で読むことができる。この現代詩コピー形式にはそれは通用しない、ということだ。
三人の男、なんて突然出てくると吉岡なんとかの坊さんの詩を思い浮かべてがっかりする、それは
仕方のない運命なのだ。はっきり断言しよう。この形式で抽象を狙ってもクリシェしかもう作れない。
そしてクリシェならば先達の作品を読んだことのある他者に感銘を与えることは無理だ。せいぜい
上手いね、と言われてそれでおしまいである。だったらもっと素直に言いたいことはっきり書いた方が
よっぽどオリジナリティは磨けるはずだし、他者にも伝わるし、何よりも「新しいかどうか」などという
土俵から逃れて作品を純粋に眺めてもらうことができるはずだ。なぜ未だにこのような先達を真似た
表現に一生懸命になる人がいるのか、私には不思議でならない。普通に書いても、誰かしらには
似てきてしまうのは当たり前だが、このような前衛形式以外ならば、文体その他よりも内容一発で
勝負できるのに、だ。もちろんこのような形式を纏っているからなのか、内容も薄っぺらい。
578 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 02:04:51 ID:V1ZBfNS/
てか漢字に「ツ」混ぜるタイトルもどこかで見たことあるわなあ。フォークソングかなんかだっけ。
まあいいや。ほわわーん、と続きいきます。
>>552 なんかこういうパターンは私の得意とする分野なので作者の連想や即興を楽しんでいる書いてる
時の気分というものが手に取るようにわかるのである。しかも「春マン」である。まんこ将軍に喧嘩
売ってんのか、同調してんのかわかんないくらいのおまんこである。パンパンとかマン札とか、
選ぶのに迷うくらいにギャグは好調である。しかしオチは思い浮かばなかったのか、逃げた感じで
惜しいと思う。こういうのは適当なオチが浮かぶと一気にポエムっぽくはなくなるが、実はそっちの
方が頭使った分だけ偉い、という、どうでもいいことを私は言い続けたい。
>>553 「春は儚いという」と「けれども儚さではない」の関係が掴みづらく、ちょっと読むのに苦労する。
タイトルが「儚さについて」である以上、どっちなのかわからないというボカシ方はあまり好みではない。
ただ、後半いきなり「二十代からは」などという具体的な設定のようなものが浮き上がってくるところは
面白かった。沈潜していた抽象的な何かが、作品の流れの中でもポコッと浮かび上がったようで
正直、効果的だと思う。正体は「暖かさ」だか「尊さ」だかのようだが、それが苦痛から解放されて、
ひとりではなくなって、お互いに愉しみましょう、ということは、まあ、普通に読めば恋愛であるし結婚
なのである。それで最後が「春の秘密について」愉しむのだとしたら、これはエッチな内容である。
オナニーよりセックスと言ってるだけのような気もするが、散々ボカした効果がオチに結実してると
考えれば、儚さというか、不鮮明さも理解できてくる。
>>554 冒頭からの三つの連がバラバラの文章構成というのが実に奇妙な作品である。
二連がなんとなく面白いし意味深いようでちょっと惹かれたが、それだけでおしまいで最後まで
再登場してこないのでがっかりする。だんだんをどこかで弾弾と表記して欲しかったような気も
するが、その弾むという語句が現れる最後の連はなかなか楽しい。しかし弾んで元気になって
いくのか、電車に飛び込むような悲劇を含む春の狂気を書きたいのか、どっちだかわからない。
579 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/29(木) 02:15:49 ID:q1vWHHrZ
じゃーん(^∀^)ほわ−ん >541-542 春ぽかぽか 児童気分を読み手から引き出す効果といえばいいのでしょうか さほど考えなくても読める 安心感があります 春の一面 ぽかぽか感を表現するために工夫したと思われる 文体がわたくしには返って浅く取れてしまって 童謡としては良いと思いましたが 蛙 いもむし 猫 犬 の描写が単純にイメージ出来るため ありきたりなものであるがゆえに 残らないで消え去ってしまい空しい ここが春っぽいといえるけれど >543 Cherry blossoms in the evening タイトルは日本語のほうが 良いのではなかろうかと思ってしまいました そのほうが内容と一致しているのではないでしょうか サクラ祭にて一人焼き鳥を食べる図は想像しやすいのですが 構図の切り方と文章の絡め方 心境のはさみ方の都合なのかもしれませんが 時間の推移があやふやで折角の残像として読後に 残るはずの桜の印象がぼやけてしまいます であっても雰囲気はとてもいいと思いました >544 parallel 境目とか 目前に新たな道が不安げに出現している状態とか 環境激変中とか 進路途中とか 不安と希望が入り混じる心中をもった読み手には 共感できやすいのではないでしょうか で この作品中にある微妙な不安が春的で 言葉を整理するとさらにダイレクトに伝えられる気がするんです 不安や悲しい気持ちを風に連れ去られる桜の花びらに託すことも もう少し環境的な描写を差し込むとか 台詞形式にして心境をはさむとか もしかしたら 少し練り上げれば春の憂鬱さと淡く空に掻き消えるような桜をよりいっそう美しいものに描けるのではないでしょうか タイトルを強調するための心情描写がゆるいのだと思います
580 :
名前はいらない :2007/03/29(木) 02:48:18 ID:Fi4Ujr3M
咲いたな桜の枝みつつ急ぐ
581 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 02:59:17 ID:V1ZBfNS/
だー、眠くなってきた。「春」なんてつまんないお題出すから投稿数多すぎるのだ、とかなんとか、
長介グローバーワシントンジュニア氏に逆ギレのまんこ将軍。うそ。
>>555 あー、なんか救われますね。ボブディランのようなタイトルに見合った清々しい宣言。
くしゃみばかりしてると明日が追いかけてきて今日を追い越すというのは、同感ですね。
寒い寒いと不平言ってても始まりません。不平言ってるうちに不満に変わり、最後には不安に
なって未来に怯えるわけです。そのへんのメカニズムを悟った人だからこそ、言える一種の
強がりといった感じです。いや、強がりをあえて口にできるようになったらシメたものという意味。
私はマーガリンよりバター派ですが、ラジオのヴォリューム上げるのはよくわかるし有効ですよね。
最後の連も美しく着地が決まっております。入学式とかにシャキッとした経験は誰にでもあると
思うので、時々思い出してシャキッとしたいですよね。これ、良かった。シャキッとしようと思った。
>>556 こちらは上のとは対照的に警戒しております。私は春が欺瞞でもいいように思うんですけれども。
だってただの季節なんだしさ、インチキ臭くても良いイメージがあるんだったらそれに乗っかって
みせるのもひとつの手だと思うのですが、どうでしょう。もちろん、良いイメージ肥大させすぎると、
あとで大して面白くなかったり、悲しくなっちゃったりした時にギャップの大きさから受けるダメージも
膨らんじゃうというのはわかる気がしますけど。だから油断するな、まではわかる。
しかしそこまで警戒心高めて欺瞞だ!と連呼するのはちょっと病的に思えるわけであります。
>>557 これは滅亡SFの最終段落のようなカッコいい再生への希望であります。
コールドスリープから目覚める時、地球だかその惑星だかにかつてのような春が訪れていたら
いいなあ、みたいな。しかしこの分量だけだと「いつか、いつか」と願ってるだけで、逆に、もし
来なかったらどうしよう、という不安が勝ってしまっています。三連目のUFOだか隕石だかの
君臨するハルマゲドン後のような地上に春の景色を捉えた写真が舞う描写を重視すれば、
これは最初から叶わない夢なのかもしれません。するともの悲しい「いつか」の声にも聞こえます。
582 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 04:24:57 ID:V1ZBfNS/
ちくわー そろそろ新生活だなー 楽しみだなー その前に軽く婚前旅行だなー うひょー
>>558 あらまあ。芸者さんというかこれ、売春婦です。三面鏡で源氏名「左保」の正体をまず明かした
構成は上手です。どす黒い野望と真っ赤に燃える功名心、もしくは羞恥心みたいな。
真ん中の本当の素顔さえも白塗りにして隠してしまえば、もう躊躇もなく、悟られる心配もなく。
そんで中田氏。大阪桐蔭の中田の二打席連続ホームランは凄かったですね、などと関係ない
話混ぜて、そのへんは私、ウブなのでスルー。えーと、見事妊娠してしまいました。悪魔に魂、
売りました。春だけじゃなく。妖しく笑っております。このあと転落の人生が待っております。
>>559 上手。面白い。SF的設定とか原始人モノと思わせといて実は蟻の巣の話でした、というオチが
素直に笑えた。惜しいところを探すと「秋に死んだ虫たち」で勘のいい奴にネタバレする可能性も
あるので「秋に取りそこなった果実」とか適当にボカすと良かったかも。でも本当は問題なし。
あるとすれば、タイトルかなあ。春一番についウキウキしてしまうのは私も同じなので、この働き蟻
の気持ちは痛いほどよくわかるのだが。「春一番に誘われて」くらいが目くらましにもなっていいかも。
「春一番の誘惑」だとバレる。いや、やっぱそのままでいいか。ごめん。とにかく秀作。
>>560 なんだろ、第一印象、空騒ぎのファズの意味を主軸にファズギターがギュワンギュワン歪む音と、
ヒューズがぶっ飛ぶ時の火花と、更にはメロンソーダかなんかのフィズまで連想して、ぐっちゃぐちゃ
の喧騒の中の酒場で暴れる男の大立ち回りみたいなイメージで読み進めていたわけですが。
しかしお題の春を意識すれば、やっぱりこのグリーンというのは新緑みたいなものだと思うので、
最後なんだか知んないけど掻き毟ったら緑色、というので少し安心してこれは葛藤の末に春を迎える
心境でも謳ったのかなあ、とそこまで考えた。それ以上考えると頭痛くなるからもう考えない。
>>561 花見かなんかで酔っ払ってますけど、その光景をサンドイッチにした送電線に関するひと言が
何やら意味ありげで面白い。たわみの美しさに今度注意を払ってみます。程よい肩の力の抜け方
とかかしら。開放感かな。
583 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 05:05:38 ID:V1ZBfNS/
あー ねむいー ちくわー ぼよよん
>>562 おお、春を煙草にして吸ってみた、と。春が香るんだけど味はまずい、と。つまり加護ちゃんは
二回目だからもう事務所からも解雇された、と。しかし本当に糞なのは週間現代である、と。
フライデーの赤外線盗撮から一人の才能あるシンガーを謹慎に追い込み、同じ講談社メディアの
現代が一年間ストーカーみたいなことして未成年のタレントがまた悪さしないか、と期待して、
復帰間近のこの時期にまた盗撮、と。そんで子供に悪影響とかなんとかご高説垂れる、と。
ふざけんじゃねえぞ、講談社!てめえらのストーカーやら盗撮の方がよっぽど気色悪いわ!
んなもん追いかけてる暇と金があんならなぜ、創価学会と北朝鮮の関係を暴こうとしない!
朝鮮総連の拉致協力疑惑やパチンコマネーの政界との癒着をなぜ報道しない!百歩譲って、
文春がやってたジャニーズ事務所のもっと大きなスキャンダルにさえ絶対手ぇ出さないよな!
つまりな、おめえら講談社なんてマスコミでもメディアでもねーんだよ。本当の数多あるタブーには
おっかなくて決して斬り込めない。ビートたけしがフライデー襲撃した時の世論の高まりも
のどもと過ぎれば熱さ忘れてずーっ、とおんなじ低俗なニュースをスクープなどとぬかしやがる。
そもそも講談社なんて大元の「現代」見たってなんの主張もないオピニオン誌であって、中身は
スカスカ、「論座」や「世界」の方がキチガイ度が高い分、面白いくらいだ。つまり講談社の位置づけ
なんて出版業界ではそんなもんなんだよ。潰れてしまえ、役立たず。
で、なんだっけ。あっ、つまり春の詰まった煙草を吸ったわけだがまずい、と。そんで自分もそんな
ようなもんで、女に火ぃつけられて灰になってハイ、それま〜で〜よ、と植木等追悼を挟みつつ、
しかしそうやって女にボロボロになるくらい好きだ、と。で、お題は季節だし輪廻の始まりらしいから
タイトルもループだよん、と。発想はとても面白かった。でもちょっと俺が暴走した。すまん。
584 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/29(木) 05:25:05 ID:q1vWHHrZ
>545 五月山公園 ある場所から見える景色 同胞のような感情を持つ友人そして自分 喜怒哀楽をともに友人と思い出を作ることの大切さは徐々に歩む道を違えてゆく 明らかな違いと 別空間に存在し始めた時期に思うことである と念頭において読み進める 春特有の不安定さの中 前途は明確さなどはなくて社会の中で身の置き場にも戸惑う 今指針を完全に持ち合わせているだなんて なかなか出来ることでもない どこへ行くんだろうという不安と問いかけが社会の枠と五月山公園 という情景と反発しあって浮き上がってくるようだ そこから見た景色と 遠くに見えるその景色 自分はここにいるのに どこへ向かって流されていくのか知れないという感情は春に痛感するものだ と思うのです 書かれている内容には思い当たる時期がわたくしにもありましたので共感は出来るのですが 人事部のおっさん この大人の存在についてと 尋ねる動機は想像出来てもこの不安定さを醸すともいうべき 焦点のピントがどこにあるのか読後に残らない それは痛く感じられるほどの社会への抵抗かもしくは 思い出が薄れる前触れの予感か このあたりの書きっぷりに良くも悪くも力が入ってないと思ったのです 五月山公園と題しているところを思えば >546 Spring nameless 春というものを記憶していてその上で また何回目かの春がくる この作品の中で記憶の春が内省する要因を引き出していて未来の春への要求の輪郭を呼び起こしている ように感じた もどかしい記憶と春の回想季節のめぐり なんと言うか読後 “心ここにあらず”という言葉がわいてきてしまったのですが この考えている時間をも 忘れきる瞬間が今年の春にあればよいねと願うばかりです 静かに春の訪れを告げる兆しを捉えて 今年の春の抱負がちりばめられているとしても 後味悲しい気分が残ります
585 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 05:58:57 ID:V1ZBfNS/
うひょー うひょー まんこー ぴゅー
>>563 うわ、すごいな、これ。俺の婚約者のちくわ並に料理のプロとみた。
随筆のような格調とレシピのような簡潔な流れの中に、冬から春が終わる頃までの歳時記が
ぎゅうぎゅうとおいしそうなお弁当箱に詰め込まれてる感じ。素晴らしいです。
>>564 こういう嫌味ったらしいだけで実は内容のない文章はつまんないね。
>>565 「はる」という単語というか音が色んな場所に色んな形で現れては消える。そんな浮遊感の中で
隠されたストーリーも展開していくが読解が難しい。ヒントは最後に残された、ある「庭師の日記」を
無断引用して更に「主人」が推敲した、という記述である。つまり庭師の日記に書かれていた、
剪定作業における特殊な業界用語や植物の知識をコラージュする形で「主人」が愚痴とも懺悔とも
つかぬ、近況なのか半生なのかもわからぬ、しかし確実に自身の思いのたけを綴った暗号文の
体裁を取っていることがわかる。若夫婦との確執か。息子の嫁の風呂場を覗くほど魅せられたのか。
結果として老犬呼ばわりされ、疎ましがれてないがしろにされている日常。しかし最後の連は復讐の
シーンのように読める。暗号文故に推測の域は出ないが、息子の嫁を手篭めにでもしたのだろうか。
何か恐ろしい家庭の闇が伝わってくる。スケルトンインザクローゼットという趣である。
>>566 タイトルを意識しつつ本文を読み進めると、これは老人のアルツハイマーなのか末期症状なのか、
ともあれ悲しそうな雰囲気と、仕方がないという達観のようなものが感じられる。春のお題からの
連想としてはかなり飛躍し過ぎているようにも思えるが、なんとなく本人は楽になりそうだからこれで
いい、としたい。しかし最後のさようならのひと言が何か不吉で少し引っかかる。
>>567 なんとなく絵は浮かぶ。三つの色とタイトルだけで春を感じてくれ、と。そんな感じのイメージ詩。
私はこういうのは安易だと思う。たぶん何度も言ってるのでしつこいと思われるだろうが、実際に
そう思うのだから仕方がない。イージーなものもあってはいいと思うが高く評価することはできない。
まんこ将軍の寸評は以上です。やっと終わった。また疲れた。
586 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/29(木) 06:02:01 ID:q1vWHHrZ
>547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 >方向概念の根本的除外 これは目的や立ち位置目線指針 ある一対象物を基本に位置関係を把握 確認するということをしないと思うことか >壁の不合理な干渉 大まかに言ってしまえば進路に立ちはだかる障害物のことか タイトルの発ツ春 初春と 発つ春 ということか など タイトル自体面白く考えさせるものでまず惹きつけられました 土を掘り返す音か聞こえてくる そののち掘るために土を掘っているという自分が出現するあたり 非常に盲目的で春の性質を単純に言い当てているようにも取れる でもまたさらに土を掘り返す音か聞こえてくる この堂々巡りはなんだろう! 所々“括弧”を変えて出現している文章部分はどうも春が呼び覚ます躁鬱状態のような導入に感じた 意味など考えるどころではなく突然始まる思案という意味しかもたなくてもいいのかもしれないけれど 理解はほぼ出来なくても この作品中に確かな“春”への旅立ちを強く感じた ホラーに近い春 >552 春マン 春ボーイ 春君 春男 春メン とせず意思的に“春マン”としたところに春ならではの 春画的滑稽エロさがわずかに漂っていますね はっきり言って読みながら可笑しくて笑っているんですが >おれは春マン 春夏秋冬問わずに 春マン春満開なのでしょうか まさか冬には“冬マン”に変身 したりするんじゃあないでしょうね? などと考えながらいるとこの状態は決して春だけのものなのか 疑問に思えてまいりました このリズムとテンションは春限定のものなのであるのでしょうかと 笑ってしまって もうしょうがないんです これが春マン It’s春 なのですといわれれば納得できるんです 人間春状態ってこのような方をさしていうんだと納得してしまうともう驚愕ですが 今回の作品の中でもっとも 精神状態春真っ盛り感を暴走させていて痛快です けどもう笑う以外できません
587 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 00:28:28 ID:nftgXb7z
>553 春の儚さについて 儚さとはなんだろうか 果敢無い(←私の好みでいえばこちらの書き方が好きだったりする) 春という季節のはかなさというより“春(性的な感情や色情のめざめ)” のはかなさについてだと取れる 一つ一つのイメージは端正なのですが いまひとつあやふやで掴みにくい箇所があったためにその“儚さ”自体がなぜに 儚きものなのか浸透してこないのはなぜだろうと考えてみました わたくしの感度の問題なのか否やと >春は儚いという/小鳥の囀り/花はすぐにでも散る 小鳥の囀りは春初めて鳴く若い鳥の下手な囀りそして花散り急ぐことなんとも云い難く >毛の色とりどりの生き物/人の気配が通れば、散/方々に逃してしまう 小動物など春の陽気に誘われて出でてくる(此処はどこであるのか?) 人の気配感ずれば散り潜むように逃げる そして >けれども、儚さではない とくるのですが これ以降の一行一行については(春/色情らしきめざめ) についての記述であると思うのです 何に対して儚さではないのかわかりかね 春の儚さは何なのかをもぼかしてしまっているために はかなくなる(死の意)など深い意味合いを持つはずの“儚さ”という言葉が 脈を打ち 躍動していないような気がしたのです 春の秘密について 春の儚さについて 漠然としためざめを表現しているのかもしれませんが ひとつひとつイメージやフレーズが綺麗なだけで終わってしまっているように感じました >554 spring 文字面の体裁をそろえたかったのだと思われますが何をいわんとしているかはっきりしない “轟々”と春の風から始まり終わりに至るまでびよーんと弛んでしまっているように感じました スプリング(ばね)の雰囲気と思い読めば少しはわかる機がしてくるんです 学生もしくは何かの一年生が春の陽気の中に感じる気分なのかもしれないな など調子を合わせる何かに支配され行く一途を書いているのではないかしら
588 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 01:26:07 ID:nftgXb7z
>555 新しい朝に 気持ちを大きく構えて新しい朝を迎えるとき その前準備としての心構えを綴ったような作品だと思いました >わけもわからずくしゃみばかりしていると >また明日が追いかけてきて >今日を追い越してしまう 何気ないけれどこの部分 先走って不安げになる心境や杞憂を言い表していて作品中の流れを整のったものにしている 前進する事柄などがあったりする春 これからについて 心構えをするならこんな感じね 初心の春といった風合いでシンプルだけれど 纏まっていてよいと思いました >556 春 春という生温さをやさしさと言い換えて 欺瞞とするその心の動きは悪魔的な内なる囁きのよう 前向きな春という主題ではなく 春というまた天気のはっきりしない季節の一面を見ているようでもあります ナーバスというか極端な春に対する不信感は 曖昧さの受容と関係するのか それとも 春に浮かれる 春にスポットライトを浴びるものが大よそ“よきもの うつくしきもの ただしきもの”の傾向にある そのことから 欺瞞という視点を見出したとしても おかしくは無いと思うのです 極端なネガの春を見せられた気分になりました こういった視点は好きですが 簡潔に書きすぎると愚痴に思えてしまいがちかも >557 春の記憶 とある人のとある春の記憶 記憶のまま何か凍結したままになっている気持ちを感じる それが春の記憶を作る根源になっていて 絶望まではいかなくても 絶望に近い想いがその“いつか” を待ち望む動機にまでならない状態で また違う春を待っているのだろうか 凍結したままの春 いつかと叶わぬ春 “えいえんに”来るであろう“春”とは この状態では盛んな勢いという意味で“春”を思えば 祝福するかのようにに続く永遠の春と想像すると 気の狂い加速状態の予兆のような含みが文章の裏に流れているようで 僅かだけれど死臭を感じた 滞った春に春の記憶を重ねているよう
589 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 01:56:06 ID:nftgXb7z
>558 蠢動 春の季語でもある佐保姫をこのような構成と春を売る環境のようなところに放り込むのが新鮮と思いました 冒頭の三面鏡の描写から雅さよりも 横顔を映すことのない鏡とはいかなることかと想いめぐらせる すると この鏡を覗き込むものには正面向き(今しかないという暗示)の表情しかいらないという意思にも取れる それから 佐保姫の美しさを形容する部分が巧みであります >名残雪は己の濁りを恥じ/自ら溶け消え/ふくらみかけの蕾は/ああなりたいと花開く 春霞の衣を纏っているイメージの佐保姫 を登場させるというアイディア+「佐保でぇす」のキャップ 春をひさぐ 佐保姫 内なるものの何かという意味の新しい動き→胎動を感じて妖しく笑みを浮かべるのか 胎児の動きを感じているのか どちらとしても とにかくうごめきのはる つまり春というものは“うごめきかんずること” それをぴしりと描いたものであると読めます >559 春一番 蟻の春一番なのだろうか 念頭に蟻ときりぎりすの話を置いて読む しまいに両方とも女王の食事と化す 春一番には 春の陽気に目覚めた生き物たちがもっとも獲物を 探している時期でもあって そりゃ危険だ 「長老」の声に耳を貸さないと餌食になるんだよという訓を ちりばめた 春の掟がこの作品のポイント
590 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 23:00:42 ID:nftgXb7z
>560 GREEN FUZ GREEN FUZな春 In spring この作品の字脚を揃えてそのまま歌詞にして歌ったらどうだろうと思ったんです rare and obscure music個人的に感じるものがあるんだけど やりきれない気分とか Blue spring 春に逆行する逆撫でされるような情感とか 春に確か過ぎる程 Yellow spring. 実感する摩擦抵抗とか 反抗とか春のやわらかな日差しの中 Green spring 反転するエリアにいる自分とか どこか痛む春 Soppy spring Garage rock Psychedelic Hard rock Metal punk >猛烈に掻き毟った地面は >すっかりねじれて緑色 ここ アンダーグラウンドの春 わたくしは言葉にするのが下手だけれど感じることはできる マーシャルから伝う地響き 耳をふさぐ前の記憶までわたくしを吹き飛ばしてくれた 確かに春 >561 送電線 ぴんと張り詰めることの多い日常との対比を感じながら送電線を見る機会がある春 必要最小限の言葉で見上げた送電線のある空と自分の心境を巧く書いていると思った お花見のシーン 想像させる余地を残した書き方のお手本のよう >送電線のたわみが美しく見えるのは春だからだ >ねえ、お前、羨ましいほどにたわんでる 本当だ 共感できる >562 「Loop」 物質の消耗 再生循環 煙草に見立ててその変容を表現するというアイディアが面白かった 春の単体物の香りをそれぞれ楽しむことが常だと思っていたけれど 混ぜて吸う発想が深いと思う 春の灰 この言葉が清いものにも醜いものにも感じられて 静かに燃える春の灰の一言に >輪廻の開始 を読み手に想像させ放つ 巧いです
591 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 23:23:08 ID:nftgXb7z
>563 春の食卓 春の訪れは食卓に旬のものとしてあがる こういった食生活が出来るならいいな 田舎の生活風景 一昔前のではなくていまだにこのような良き食文化を何気なく通している地域も まだまだ存在しているんだよね そう実生活に季節感はやはり大切と思わずにいられない 切干大根の作り方や 山菜のアク抜きの方法 こういった知恵を先代から受け継ぎながら 根付いた文化と春について いいものを読ませて頂きました 春の終わりを家の後ろに広がる竹林のたけのこで知る この部分を読んで懐かしくて泣きそうになって しまった 子供のわたくしの背丈にすぐ伸びるはちく 寄りかかると軽くしなって夏がくる >564 春巻 “春巻”は春を巻く冬の襟巻きの質感で使っているのでしょうか フェイクファーは春に活躍するアイテムというよりは夏以外使用頻度は少ない 一見見栄えがする小道具 フェイクファー 目に見える小道具を理論武装に引っ掛ける表現 新しさは既にないけれど皮肉として 人間にあてて跳ね返っているよ 自然との対比 せせらぎという言葉と類似しているから尚せせら笑う小川を冷たーく感じさせる >566 恍惚 定まりないものだという人の災いと幸せを思いながらの春 快く吹く無垢な風の中 春の景色に人の禍福を重ね 春に感じる “禍福は糾える縄の如し”めぐる季節に恍惚 >567散る 桃色 草色 橙色 春らしき春の散らし寿司的構成の作品と思います 語尾に動詞 主にイメージを追い読み進めることで残った残像を鑑賞すればいいのかしら 景色自体が 一つ一つ切り取られた写真の風貌なので でも語尾が動詞(全部動作が続いて散っているよう) >そっと砂鉄を全身にくっつけて倒れ込めばいい 人間は春において 磁石なんだという一説であるのではなかろうか 散るものも全てそこから離れ散乱する一見無軌道という秩序など という ちくわの寸評以上です
592 :
名前はいらない :2007/03/31(土) 14:01:35 ID:BBxFZGyU
どういうことやねん!!
593 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/03/31(土) 14:45:54 ID:jTu7qbsD
553 :春の儚さについて 十代を春にたとえて、はかないなあ、と。ご成人おめでとうございます。 でもそれだと「すでにある尊さについて」というすばらしいフレーズが けっきょく自分探しの結末に落着してしまう。最後、あおくなっちゃった。 春と尊さを並置したのはみごとな発見だったけど。 556 :春 ちょっと好き。展開が欲しいところ。 557 :春の記憶 ふむふむ。SF者のSF読みてぇなあというつぶやきが聞こえてきそうです。 561 :送電線 これはうまいですねえ。これぞ情景描写というんですか。この地味さがまたいいですね。 うまい。 563 :春の食卓 これは美味いですねえ。豊かな生活。 ただ、最後の一行が「ああ」とか言って決着をごまかしているような。 565 :剪定鋏 多義言語詩。端正なつくりです。 以上です。
594 :
名前はいらない :2007/03/31(土) 18:53:09 ID:T1dv+mxb
なにがあったんだ!!
595 :
名前はいらない :2007/03/31(土) 22:24:18 ID:Qvl308jx
なれあいコテ間で密約が締結されたんだよ --- END ---
596 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/01(日) 01:23:00 ID:pJ72SNDc
597 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/04/01(日) 01:29:11 ID:7jZnKmb6
3点 >558 蠢動 2点 >561 送電線 1点 >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 >560 GREEN FUZ >562 Loop >563 春の食卓 以上
審査期間を、4/2いっぱいまで延長することにいたした。 皆様、どんどん評と点をお寄せくだされ。
>552 春マン ヒップホップのような歌詞であり、リズムがあればこそで、詩としてはどうでしょう >553 春の儚さについて 一年に一度訪れるこの暖かさと同様に、人間にもき気付きや変化というのはあるのでしょうか 自覚というものは主観に陥り本体を見失いがちですが、客観的に観ることが難しければ、 その他の働きかけが必要ですね。 暖かい眼差しがあれば人間が寂しいことはありません。 人間は尊いですか?地球より1人の人間の命の方が重いですか?疑問ですね “すべての熱量〜まだ足りない”ねえ >554 spring 春というものを描いたのに。時計の針の音の所為で、現実へ引き戻されたのが残念。 やはりほのぼのとしたものが読みたい。でもこれは読者の我侭 それでも1連と2連の間のギャップが大き過ぎる 1連はなくてもいい。余白が多いのが良い点 >555 新しい朝に 春というお題にしては、現実に引き戻され、浮かれることがない点が寂しい限り。 冬の寒さにたじろぎ炬燵を求めるように、春にも求められるものがあります。 描いていることは、日々是好日といいますか、身を引き締め大事な事柄でありますが、 春としての魅力はない。 >556 春 リズムがいいのですが、それが不十分で勿体無い。 それがクリアされれば、良き作品に化けるでしょう
>>541-542 「春ぽかぽか」
ざっと斜め読みした時は「アホか」と思ったけど、丁寧に読んでいくと中々どうして表現に小さな工夫が織り交ぜられていてそう馬鹿にしたものでもない。
良い意味で肩透かし。ただ犬のくだりだけは凡庸にも程がある。ラスト手前で盛り下げてどうする。
>>543 「Cherry blossoms in the evening」
とても上手な日記ですね。詩として評価出来るポイントが見当たらない。
>>544 「parallel」
一連目は言葉もストーリーも整頓されていずうんざりしたが、二連目は悪くない。「掴めないそれはとても自由に水面に落ちた」は素晴らしい表現。一連目をもう少し推敲すれば加点対象になったかも。
>>545 「五月山公園」
新しい発想が無い作品。せめて切り口くらいは独自のものを持って欲しいなと思った。ただラストの一言は偶然かもしれないけどちょっと哲学的。
>>546 「Spring nameless」
出だしの春を間近にしてなぜかシニカルな口調が良い。ただ途中から中弛みだしどんどん平凡な安定に落ち着いていくのが残念。
全体的に冗長過ぎ。もう少しポイントをしぼるべきじゃないかな。
ラストのちょっとほろ苦いアイロニーはいいね。でも点まではやれないかな。
>>547-548 「発つ春」
うん、意味が分からない。何回も読み直したけど、何を暗示し何を暗喩しているのか全然分からない。馬鹿でゴメンね。
でも馬鹿なりに評させて貰うと、この作品のシュールさはかなり独特な癖があり、断片的な情景と時折大きく響く金属音が織り交ざって
不確かな世界と確かな世界の境界が壊されていくような不気味な感覚に捕らわれた。
何より春というテーマをみんな画一的に捉えている中でこういう春の内包する不吉さを表現してきたのは、もうそれだけで1点ぐらいはあげたくなる。
面白い表現や感覚的なセンスの良さも所々に感じるし、誰かは知らないけど実力者だろうね。
作品の出来とテーマへの捻りで合わせて 2点
>>549-551 「無題」
スレを確信犯的に間違えているが、終始一貫して悪びれない彼のスタイルはもはや一つの芸術と言える。
レベルの高い悪意というのはただの荒らしとは違い、人を本気で怒らせたり冷笑を催させたり、とにかく黙殺できない独特の吸引力を備えたものであり、
彼の今回のカキコはいつも程の切れ味は無いにしろ、テンポのよい幼児性に満ちた安定感のある愚弄が心地良かった。
最後のオチも面白かった。おちんちんのAAを本当には貼らなかった所を見ると彼は悪ぶってはいるが独立した秩序を持った人間なのだろう。
1点くらい与えようかと思ったが、テーマ「春」と「貼る」をかけた安直さは正直失笑ものであり、残念ながら加点まではいたらなかった。
>>552 「春マン」
春をそういう「春」とかけた作品も一作ぐらいあるかなと思ったらやっぱりありましたね。
しかし面白いなぁ。勢いだけでなくちゃんと韻を踏んだり隠喩を用いたり細かな工夫に好感。
ただ後半はちょっとぐだぐだでオチも特になしは不満。クラーク博士のくだりは強引なだけで全然上手く無いから。
あと春マンのキャラが全然描かれないでただのナビゲーターというのもなぁ。(両方の春をひっくるめて)春そのものの化身が春マンという事なんだろうけど。
まぁ個性的ではあるし力作だとは思うので。 1点
>>553 「春の儚さについて」
語彙は中々豊富な作品だけど、その語彙の多様さが逆に作品をつまらなくしていると思う。
語りたい事はシンプルな筈なのに変に多くの言葉を使う事でいびつな贅肉が纏わり付いてしまう。
もっと素直に書いて欲しかったかな。
あと終わり方が肩透かしな感じ。本当にこれが言いたくて冒頭の数行を書き出したのかな?
>>554 「spring」
このタイトルはバネの「スプリング」とも掛かっているのかな。リズムの良さは認めるね。
最後の連が好きだな。意外な言葉で春を上手く表現している。
ただ二連目は唯一と言っていいリズムを刻まない部分なのに言っている事が大してどうでもいい感じ。
表現的には最終連以外は特に眼を見張る部分が無いな。
>>555 「新しい朝に」
いかにも小品といった感じの作品だけど、平凡な春のイメージから一歩踏み込んで、
冷えた空気の中で深呼吸するような希望に満ちた冷たさを感じる作品。
「マーガリン」と「糊の効いた」の掛かり方に不思議と新鮮なイメージの繋がりを感じた。
個人的な嗜好ではあるけど点を上げたいね。 1点
>>556 「春」
最初は「おつ!」と思ったけど、結局一方的に罵って終わりですか。
そんなに春がお嫌いならグリーンランドか南極辺りへ移住したらいかがです?
ただ子供みたいに疑念を撒き散らかすだけでは詩とは言えないね。そこから先へ踏み込まないと。
>>557 「春の記憶」
表現は静かで平穏だけど難解な作品。
おそらくは世界が核戦争か何かで破壊し尽くされ、シェルターか何かに人々が閉じこもって眠っているのかな。
詳しい描写が無く、情景のみを冷ややかで透明な文体で記していく。
「えいえんに来るであろう」が凄い言葉。この言葉を読んでひんやりと締め付けられるような悲しみを覚えた。
薄いオブラートで包み込んだ表現の下にある現実。何も知らずに訪れる春。 2点
>>558 「蠢動」
そっちの春、二作目。
情景は想像しやすい。よく言葉が整理されている。
ただ中身が薄い気がする。特に新しい発見も表現も無く、既成概念を掘り起こしただけな感じ。
春と「春」の引っ掛けもあざといし安直な感じ。
>>559 「春一番」
イソップ童話的な寓意だけど鮮度は無いね。
1,2連目の表現の流れはいいけど3連目の表現がちょっとぼんやりしている。
しかし女王蟻が蟻を食うのだろうか。それも「おいしそうね」と言って。
>>560 「GREEN FUZ」
特にコメントが浮かばない作品。何も感じなかったんだ。
単に僕には合わないというだけかもしれないし、作品にその原因があるのかもしれない。
欠点は特に思いつかないけど、特筆する部分も無い。
>>561 「送電線」
送電線に視点を合わせたのは面白い発想だけど、酔っ払いの気まぐれな視線の移ろいを感じるだけで心に響く部分が無い。
>>562 「Loop」
こんなに短く書けるテーマじゃないと思う。これだけじゃあまりに物足りない。
>>563 「春の食卓」
ただ春の食材を書き並べただけだと思ったら、ラストの呟きにちょっと頬が緩んだ。
自然と共に暮らす人にとって季節とは食材を通して味わうものなのだろうなぁ。
その時々でしか口に出来ぬ味もあって、ビニールハウスや海外からの輸入とかでも「それ」は味わえない。
詩としてはどうかなという気もするけど、 1点
>>564 「春巻」
こういう作品見るとむかっ腹が立つんだよね。馬鹿にすんなよ。
604 :
ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/02(月) 00:00:53 ID:p0CsIp6l
>>565 「剪定鋏」
よく分かんないから好き嫌いで言わせて貰う、ごめんね。
多分これだけ古臭い言葉で書けるというのは技術力はあるのだろうけど、僕はこの作品は苦手。
こういう機会でもなければ読まないであろうタイプ。
特に面白みも感じないし最後のオチもよく分からないし何を表現したかったのかも分からない。
人によっては好きなのかもしれないけど、僕は感性的に相容れない。
>>566 「恍惚」
春風のようにさっとやって来てさっと過ぎ行く感じの作品。
春らしさはあるけど特に特筆する部分は無い。
>>567 「散る」
情景描写には素直に感心。夜の海を見事に表現してるね。
作品としてはちょっと熱量が足りない印象。もう少し長さが必要だった気がする。
叫び声がこちらまで届かない。 1点
今日まで? 気になったのからランダムにすいません、、 >565 :剪定鋏 好きす。 つか、この古風でちょっと春琴抄っぽい。エロチックで、偏執狂的な登場人物なんかもう垂涎。 庭師は出バカメと読みました、 1点 >552 春マン 最後まで、春まんこ なのか、春ちんこ なのかどっちかなって思いながら読んでましたよ。 概ね春まんこ(要するに話者女性)なんだけど、彼女って代名詞だしてるあたりがどっか 男性視点使ってる用に見えて迷いますなあ、、、面白かった。微妙に意地悪なベースを感じたりしました。 1点
>553 春のはかなさについて 前半というか >尊さなのだ まで絶品。。 あとが「これは勘弁」と、、思った。 次点 >554 spring 面白いなって思ったンは、1連目で、板の人は大概1連目が最高によくて あとが説明に走ってぽしゃるってのが多いんだけど、この方は1連目を 助走に使ってるみたいです。 >547 :発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 すごい力作で、構造的にも時制的にも題も凝ってる。 んだけど、どうも行そのものの精度がそろってない >僕は今 土を掘っている っていうようなぬるい行を入れてはいけないと思うので次作に期待! >561 送電線 ほんわかとしました。春に酔えた一品だったので 1点 >556 春 なんとなく詩ってのは書いてる最中に作者を置き去りにして動くもんなんだけれど、どうも最初から 予定して書き上げちゃったような気のする作品でした、欺瞞だという言葉が弱く感じられます。。 ーーーーーーーーーーーーーーーーすいませんここまでで、、 今回って、書ける人が多いですね、リズム感とか、詩の整合性とかちゃんととれる人が書いてる気がしました。
>>559 アリの世界を描いたということかな。
後半部の毒だが正直後味の悪さは余り感じなかった
露悪的だなとすら感じなかった。
さらりとしてひっかかりがない。
>>560 酒場の光景と野外とが合わさってるんだろうか
その辺でイメージの限定がされなかった分
やや混乱が目立つ。
ひびくひとにはひびく種類の詩かな。
>>561 非リズミカルな一連、三連にリズミカルな二連が
包まれているという構図。乱交が額縁にかかってるような感じかな。
なんだろ、説明しがたいが多分リズム感覚が非常にいいのだろう。
花見酒のようなほろ酔い加減の軽妙さに、畳み込むイメージが
合っている。詩としてシメるにはいい手法だな。
>>562 全体的に小粒だが地味にいい。
その分、春なんてこんなものというリアリティがある。
むしろ凡庸な表現に徹底したことについて
評価したい。()内が説明的すぎるわりに
イメージの限定がいい方向に進んでないのが残念。
>>563 文字通り、春の食卓だけどここまで伝統的な生活感を
表現できるのは実際の体験があるからだろうな。
春の一日を切り取ったにしてもここまで
春のよろこびがしずしずと流れる小川のように
あふれる作品にするのはむつかしいだろう。
良質だけど超絶地味な日本映画(阿弥陀堂だよりとか)を観るような感覚で
まったりと愉しむべし
>>564 首巻→フェイクファーということで春巻ってことかな。
理論武装の堅さとフェイクファーの柔らかいイメージを
合わせたのは斬新だが
どうも違和感を生かすまでの表現には到らなかった感がある。
>>565 言葉遊びが目立って、肝心のイメージがさっぱりよくわからなくなってる。
イングウェイの早弾きのようなもんで技術は認めるが
ああなんとなくチャカポコ風味だなという感じしか残らない。
狂気を表現する分にはそれでよかった。しかし庭師の日記より抜粋という
時点でそこからも逃げている。何がやりたかったのか不明。
>>566 全体的にチグハグだなあ。最初のやわらかい表現から
ヘンに暗喩を多用した構成になったり、四字熟語を連発したり
水の上にウォーターアレイが浮かんでるような違和感を感じる。
ゆるやかというにはあまりにゴチゴチ
>>567 最初の情景描写はよかったんだが、そこに走る青少年を絡ますには
ちょっと唐突だろうよ。月明かりが精々見える程度の暗い中
元気に何やってんだこの少年らという感じになってしまう。
つまり、少年らが"見えすぎる"んだな。
以下採点
>>547 1点
>>552 2点
>>553 2点
>>557 1点
>>562 1点
>>563 2点
今回は全寸評に挑戦でござる。
>>541-542 「春」の詩としてお手本のような作なのでござるが。
お手本である以上の何かがないでござる。
詩句そのものは気配りが効いていてグッドなのでござるが。
気分だけの詩、それが悪いというのではござらぬが
気分を歌って人を酔わせるには達人の技が要るのではあるまいか。
>>543 「焼き鳥がうまい」という一行だけが物凄く効果的なのでござるが
あとは詩というより日記でござるな…。
>>544 詩の運びがフラットに過ぎる、という気がいたす。
詩行が意味だけを追って展開するゆえ、この詩にこめられた気持ちが伝わらぬ。
読者を引き込む、という部分がないのでござるな。
>>545 技巧的には高レベルの詩でござるし、語られていることもよくわかるのでござる。
しかし、物凄く個人的な事情を一方的に聴かされている、という感じが
どうしてもしてしまうのでござるよ。
詩作品としては、もう少しだけクールな視点が必要ではあるまいか。
>>546 出だしの数連は非常にいいのでござるがなあ。
「巡れよ」という言葉をこう使う発想は面白いでござる。
ただ、中盤から、言葉がどんどん冗長になってくるのには、少々辟易いたした。
第一連の持つ面白さを、もっと生かすべきではなかったかのう。
>>547-548 確かな筆力がある、ということは読み取れるのでござるが。
正直、何をしたいのか、ということについては拙者も掴みかねたでござる。
詩行ひとつひとつには魅力がたくさんあるのでござるがなあ。
>>552 うーむ。ベタなのでござるが。ベタなのでござるが、やはり面白いでござる。
語呂合わせと連想をつないでゆく手つきがこの詩の全てなのでござるが
そこに熟練を感じるでござるよ。
ただ、作品としては「きみがほほえみますように」のあたりで
力尽きておる感がござるな。
>>553 なんとなくクラシックな感じが漂う詩で、おっと思ったでござる。
「〜について」で終わるところなど、朔太郎を思わせる上品さ。拙者好みでござる。
それだけに、「二十代からは」という数行が、致命的な傷ではあるまいか。
少なくとも、拙者はここでさーっと醒めたでござる。
最後まで、「沈潜する暖かさ」をじわっとぼかして語るべきではなかったかのう。
>>554 表現に工夫があり、けして悪い詩ではないのでござるが。
リズムを刻む面白さ、という以上の何かがないのでござるなあ。
気分の詩、という域を出ておらぬ気がいたす。
>>555 一見、教科書に載りそうな詩、というだけで片付けられてしまいそうな
作品でござるが。言葉がみな、飾らない的確さで、あるべきところに置かれておる。
これは小柄ながら、いい詩でござるよ。
>>556 こういう反発のような気持ちはなんとなくわかるのでござるが。
わかる、という以上の感慨を生みようがない作りでござるな。
詩としては自立しておらぬ気がいたす。
>>557 この世界観自体は、さほど斬新なものではないのでござるが。
緻密に細部をイメージしてゆく力が、この詩を良質にしておる。
いい詩でござるのう。
ただ、全体的に、ちと気取りすぎた語法ではないかのう。
とくに終盤の「であろう」はやり過ぎ、という気がいたす。
「えいえん」を平仮名にしたのはグッドでござったが。
>>558 やられた。「佐保でぇす」の一行は、あまりにも鮮やかでござる。
この詩にただようなんともいえぬ薄気味悪さは得難いものでござる。
小品でござるが、独特の味があって忘れられぬ。
>>559 寓話の詩として遺漏のない作り。お見事、といいたいところでござるが
整然としすぎていて、余情がない気がいたすのう。
ひと味足りぬ、というべきか。
教訓詩、というカテゴリに止まってしまっている気がいたす。
>>560 音楽か何かに元ネタがある作品なのかのう、と思って調べてみたでござる。
クランプスというバンドの曲にGreen Fuzというのがあるのでござるな。
とはいえ、クランプスを聴いたことのない拙者には、この詩はわからぬ部分が多い。
言葉のやけくそなエネルギーは感じられるのでござるが。
>>561 ひそかに送電線好きの拙者としては、心に響く作品でござった。
春ののびやかさを表現するのに送電線を持ってくる。これだけで加点!でござる。
第二連の言葉遣いのあやしさ(「こんもる」とはなんぞや?しかし意味はわかるのが
凄いでござるな)も何のその。最後の一行の見事さで、もう勝ったも同然でござる。
>>562 ううむ。ううむ。ちと唸ってしまったでござる。
春を巻いてタバコにする。この発想、素晴らしいでござるな。
その発想にこだわらず、すっと比喩で横滑りして、灰というところまで行ってしまう。
おそろしく贅沢に発想を使って、それをさらっと書いてしまった作品でござる。
それを「使い捨てすぎ」と見るか、「この贅沢さが面白い」と見るか。
拙者にはどちらとも決められぬのう。だが佳作であることは確かでござる。
>>563 何より、読んでいて「うまそうだ!」と感じるでござる。
奇をてらわぬ着実な描写が、この場合は非常に効果的でござるなあ。
ひたすら食べ物(のある暮らし)を描写することが、最後の一行の伏線になっておる。
過ぎてゆく季節の中で暮らすということを、ふっと実感させてくれる大人の詩。
お見事でござる。
>>564 ううむ。ちょっと言ってみたかった、というだけの作品でござるな。
>>565 おそらく相当野心的な作品でござる。
庭師の眼から見た家庭の昏さと、それを加工する主人の不幸。
語呂合わせを含みながらうねり、事実を表しながら隠すようなテキスト。
しかし、ちと野心的すぎて難解になっておる気がいたすのう。
作者の力量は伝わってくるのでござるが。
>>566 春を祝うお定まりの詩、と思って読んでゆくと、なんともいえぬ違和感がござる。
惚けが入った老人の詩、と読むのが正しいのかもしれぬのう。
しかしそうだとしたならば、ちと仕掛けが中途半端ではないかのう。
結果的には、何だかわからないが違和感がある詩、になっておる。
>>567 色にこだわった詩でござるな。
情景は印象派の絵を見ている感じで目に浮かぶのでござるが。
情景が描写された詩、という以上のものではない気がいたす。
寸評は以上でござる。今回も、技術的なレベルはやはり高かったでござるな。
加点でござるが
2点
>>561 「送電線」
>>563 「春の食卓」
1点
>>552 「春マン」
>>555 「新しい朝に」
>>558 「蠢動」
>>562 「loop」
以上でござる。乱文乱読、ご容赦くだされ。
>557 春の記憶 スケールの大きい作品で遠い土地に連れて行ってくれる点が魅力 たったそれだけのことでも感動的で暖かく眩しい >558 蠢動 今、“さくらん”という映画が上映されています。 エンディングの歌詞がいいですね。 発想は面白い。つまり惜しい作品。 ただこれ以上膨らまして、今あるコミカルさが消えてしまうなら、これが限界なのか、どうか >560 GREEN FUZ 瞬発力と破壊力を兼ね備えた作品 終わりへ疾走する描き方が印象に残るだけで 春の出来事であり、春のことを歌ったわけではない。 特筆すべき点は最初に述べた点。作者はこれで満足なのか疑問 この理由により残念ながら加点を逃しました。 >561 送電線 たかが“たわみ”ですが作者はこれを主題に持ってきている。 私が興味があるのは、このような部分を主題に持ってくるその感性 感性はひとそれぞれ様々ですが、違和感と疑問が残る。決して見下しているのではなく。 これが人様々なのよね。と気付きを改めて感じました >563 春の食卓 文章の流れもいいし、読んでて春満載で楽しいのですが、 詩としてどうか、という疑念が持ち上がります。 けれど、美味しく読めてしまう不思議な感覚。 ご馳走様。
>565 :剪定鋏 昔、街角の辻や公園で紙芝居というのあり。 それを紙芝居の小父さんが、講談宜しく喋っているようなイメージを 意図的に生み出しているのには成功しています。 ただ、言葉が記号化していて、その記号を元に読み解くのには時間がかかる難解でありましょう。 作者が読者に歩み寄るべきか。読者が作者に歩み寄るべきか。難題でありそうで、難題でない。 切磋琢磨で凌ぎを削りあうのが妙味なら答はしれてる >567 散る 春を背景にその一側面を描いた作品です。 それ自体はいいのですが、それ以外に湧き上がるイメージが少なく残念。 作者は承知でそれのみを描くことを意図したのだろうけど 残念ながら何かが足りない。又は過剰気味。本来なら力作の部類に入る。 今回、寸評を書かなかった作品もありますがご容赦 元構造が寸評を置き加点をしたので、私もそれに倣いました。 次回からも私と元構造を宜しくお願いします。
615 :
名前はいらない :2007/04/03(火) 00:00:27 ID:bft/KrP8
2点 >546 Spring nameless 2点 >557 春の記憶 2点 >563 春の食卓 寝てしまいました
何タイミングよく審査期間切れに投げてんだよw
いいじゃん、有効で。 評まで書いてくれたしただの書き忘れだろ。 つーか何もして無い人が上から物を言うなよな。
>541-542 春ぽかぽか >543 Cherry blossoms in the evening ま1 1 >544 parallel ま1 1 >545 五月山公園 >546 Spring nameless ま2 2 >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 竹1 ナ2 元1 嫁2 6 >552 春マン ま1 ナ1 葉1 元2 長1 6 >553 春の儚さについて 元2 2 >554 spring >555 新しい朝に ま3 ナ1 長1 5 >556 春 >557 春の記憶 ま1 ナ2 元1 嫁2 6 >558 蠢動 竹3 長1 4 >559 春一番 ま3 3 >560 GREEN FUZ 竹1 1 >561 送電線 ま1 竹2 葉1 長2 6 >562 Loop ま1 竹1 元1 長1 4 >563 春の食卓 ま2 竹1 ナ1 元2 長2 嫁2 10 >564 春巻 >565 剪定鋏 葉1 1 >566 恍惚 >567 散る ナ1 1 審査員の皆様お疲れ様でした。 チャンプは >563 春の食卓 ま2 竹1 ナ1 元2 長2 嫁2 10 準チャンプは >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 竹1 ナ2 元1 嫁2 6 >552 春マン ま1 ナ1 葉1 元2 長1 6 >557 春の記憶 ま1 ナ2 元1 嫁2 6 >561 送電線 ま1 竹2 葉1 長2 6 の皆様です。おめでとう!! で、いいでしょうか?
確認しました 各審査員の配点レス まんこ将軍>596 螺旋竹輪>597 ナナシー>600-604 葉土>605-606 元構造>608 長介ジュニア>612 嫁心迦葉>616 >546 はまんこ将軍2点 嫁心迦葉2点で四点 >547-548は 螺旋竹輪1点 ナナシー2点 元構造1点で四点 かと あとは合ってると思います という訳でチャンプ >563 準チャンプ >552 >557 >561 おめでとございます
異議あり。静粛に。 わたしは発ツ春に加点していないという事実 と わたしは春の食卓からマイナス1点したいということ と わたしの加点を厳粛なる梁山泊ルールに照らせば無効 であることと ナナシーさんは事前に審査員宣言していないという懸念 を 抱いています。
わたしは言いたい事を言いました。 後は宜しくお願いしますo(^o^)o
>>621 被っちゃったみたいですが『発ツ春』については訂正しました。
あとナナシーさんはどっかで宣言してましたよ。
前回くらいから審査に参加してたはずです。
他は知らないス・・・
では残り二項目の方を宜しくお願いします
625 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/03(火) 02:01:44 ID:bgq5Ie6g
ああ、なるほど、審査締め切り過ぎてるから無効だと。 それを採点した本人が言ってる、と。 こういう細かいルールはやはり構造くんに処理してもらいましょうね。
626 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/03(火) 02:19:01 ID:bgq5Ie6g
つーか、よく見たら嫁心氏の採点なくても結果変わらないから。 よって「春の食卓」の人の優勝は決定。 はい、さっさか進めてこ。 優勝した人、次のお題、お願いね。↓
628 :
リーフレイン :2007/04/03(火) 20:32:46 ID:9KEetKDy
「春の食卓」です、審査の皆様ありがとうございました、 蓋を開けてみれば豪華キャストで評を読むのが幸せでした。。。 地味な作品でどうかなって思っていたのですが、どうやら最大公約数的作品であったみたいです。 ありがとうございました。 次は お題 「砂」 投稿期間 4月12日(木)いっぱい 審査機関 4月16日(月)いっぱい でお願いいたします。
629 :
初めてのルネサンス :
2007/04/03(火) 23:20:22 ID:Bp2XTh7l きれいな砂をかき集め 少し水を混ぜる だけど 水が多いと崩れちゃうし 水が少ないと固まらない 微妙なバランスを見極め その幼く小さい手のひらで 細心の注意を払い 丸めていく 手にこめる微妙な力加減 強すぎず弱すぎず まるで赤子をあやすかのように 優しくあり頼もしく そして、美しい球体を作り上げた 後は一日乾かすだけだ 例え服が汚れようと 例えつめが真っ黒になろうと かならず完成させると誓った 彼の目は輝いていた 何回も失敗した しかし、そのたびに成長していった そして次の日 ついに完成させた 彼の初めての芸術品 ただの球体のように見えて 微妙に完全ではなく どこかに幼い心の純粋さを隠し まだ世を知らない夢と希望があふれ 見た目以上に意外と硬い球体 初めて一から自分の手で創造した芸術作品 その名も「泥ダンゴ」!!!