4−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<お約束>
・sage推奨でお願いします(メール欄に半角文字で「sage」を入れる)。
・ここは社交場ですので特に形式は決めません。質問・雑談・作品発表ご自由に。
・作品にはΨ(`▼´)Ψ系もアリアリなので、気にいらないならスルー、煽りや荒らしは完全放置。
あとは常識的マナーの範囲で。
5−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<作品掲載について>
・非公式ファン交流広場なので、原作者及び出版元とは一切関係ありません。
・王家を愛する作家さんたちの創作も大歓迎です。
・作家さんは名前欄に作品のタイトルをお願いします。
連載の場合は巻頭に通しb書き、「>○○」という形で前作へのリンクを
貼ってもらえると助かります。
・18禁作品にはタイトルにΨ(`▼´)Ψを記入して下さい。
追加あったらよろしく!
作家サンのご光臨をば祈願!では、名無しに戻るよーー。
置いてくよ、忘れ物っと!
_,,..i'"':,
|\`、: i'、
.\\`_',..-i
.\|_,..-┘
テティ様、スレ立てお疲れGJ!
1タソ乙〜〜
1たん乙です(アリポーズ
ノノ
_|\○
>>4 おお、ティッシュタン。久しゅうあるや。
また君の世話になると思うんで夜露死苦!
「――あれは、奇妙な娘であったな」
エジプト王宮ファラオの私室で、二人は葡萄酒を酌み交わしていた。
表の宮殿のざわめきは奥宮まで届き、その煌煌とした灯火は太陽神に愛された青年と月神の化身のような男をほんのりと照らし出している。
「あの肌の色、目の色、髪の色……そして我らに怯えながらも、自らを主張する強さ。まこと奇妙な娘であることよ」
榛色の瞳を持つ男は表宮の喧騒を楽しみつつ、昼間の鴨狩りの際に現れた少女を思い、微かな笑みを浮かべながら言の葉を紡ぐ。
「―――珍しい事もあるものだ」
黒髪の青年は、表宮に視線を向けたまま、表情を変えずに呟いた。
「そなたがあのような娘にそれほど興味を持つとは」
イズミルはどこか面白そうに、ゆるりとメンフィスへと視線を移した。
「――あの娘、あれは丹精すれば大輪の花となろうよ。国に帰り着くまでの退屈凌ぎに丁度良い。あれを貰い受けても宜しいか、メンフィス王よ」
「――ふん、気に入らぬな」
メンフィスは相変わらず表情を変えないまま、手にした酒杯を一息に飲み干した。そして眼の端でちらりとイズミルを見る。
「私の側にいながら、他の者の――それもあのように小さき娘の事を考えるとは」
イズミルはメンフィスがその身を横たえる大きな長椅子の側へと近寄り、空の杯に葡萄酒を溢れんばかりに注いだ。
「それはそなたとて同じであろうよ。そなたは今、あの麗しきアイシスの事を考えているではないか」
イズミルは益々面白そうにメンフィスに近づき、その黒髪に手を伸ばした。
さらさらとその手から零れ落ちる黒髪は、アイシスと同種のものであった。
「あのアイシスの柔らかで豊満な身体を」
「姉上…いや、アイシスにかかればそなたとて正気を保てまい。閨のあれは――恐ろしいほどに蠱惑的だ」
「許せぬな、私以外の者にそれほど執着するとは」
イズミルはメンフィスの肩に口付け、それが合図であったかのようにメンフィスは漸くイズミルと向き合い…その美しい身体を組み敷いた。
イズミルの胸に酒杯からこぼれた赤い液体がかかる。
「そなたとアイシスは違う…」
耳元で囁いたかと思うと、メンフィスはイズミルの口内を激しく蹂躙し、そして首筋から胸へと唇を這わせた。
そしてその指は、イズミルの猛り立った牡へと絡みつき、扱き始める。
「当然だ…」
メンフィスに身を任せながら、何故かイズミルは一瞬、金色の髪を持つ娘の事を想った。
最近801づいてるね…
王家ってあまり男×男がなかったので気にならなかったけど
ここの皆さん801好き率どれくらいなんでしょう?
正直スマン。スルーしてます。>801系
嫌いじゃない。
けど、あれば読む程度かな。
カプとかは結構なんでもいける性質なので。
こういう風に色々な形の作品が出てくることは
読み手の選択肢が増えていいと思うけどね。
ああ、でもこれからどうゆうふうにキャロルが絡んでくるか、とても楽しみだよ。
奇麗な男が抱き合っているのは、嫌いでないかも。
願わくばその間に入り込みたいです。(脳内願望)
801大好きー\(^o^)/
(美少年・美青年・美中年に限る。ブ男不可)
モーホーはカップルによるなぁ。
日出る処の天使やツーリング・エクスプレスのような感じで
片方がどう見ても女にしか見えないカップルなら抵抗なし。
メンも王子も男らしいタイプだから、その辺に抵抗あるのかしら?
けどレズビアン・テイストはちょっと萌え。
アイシス×キャロルなんていいなぁ〜、ゴクリ。
わたしも801はオタクぽくて苦手。
このスレが801系に染まったらイヤだな。
スルーできる程度に収めておいて頂けると助かります。
おいおい、801で荒れてくれるなよ
別に801づいてないだろ?
多分801書きは1人の作家さんだけだと思われ。1人くらいならいいじゃん。
私から見るとほとんど801とも言えないくらいですが(^^;)
これまでの傾向から見ても801作家様は一人もいらっしゃらないと言っていいと思いますよ。
ディープな801好きであることを鼻にかけたい
>>16
そゆこといってると初代と間違われるよ〜
なんだ、本物だったのか
初代がいるんなら作家タソ達、逆に気楽かも
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
>>25 前スレでもカキコしてたろ?
言わんとする事は?
正直にマジレスすると男同士は気持ち悪いです。
普通の作品が沢山ある時なら気にならないけど、801オンリーは辛い。
特にメンフィスvs王子は一番想像したくない。ウー
前スレ
>>987>>994 >>10-11 世継の王子が金色の乙女を連れて国へ戻ってから数ヶ月が経った冬の朝。
重厚な衣装を身に着け、イズミルは金色の乙女の部屋へと向かった。
「ナイルの姫よ、準備は整ったか」
「…王子」
初々しく紅潮したその顔はナイルに咲く蓮の花のように美しく、その仕草は何とも可憐である。
白と金の花嫁衣裳はその身に映えて、その姿を見た誰もが感嘆の溜息を漏らすであろう。
鴨狩りの際に現れた娘は、エジプトからヒッタイトへ向かう間に王子を魅了し、娘――名はキャロルという――自身もいつしか王子を愛するようになっていた。
その美しさと、その英知と、その優しさと、不可思議な先読の力と……何時の間にか娘は「ナイルの女神の娘」とされ、そして彼女は今日、ヒッタイト王子妃となる。
「よく似合う」
穏やかな笑みを浮かべ、ひょいとキャロルを肩に抱え上げたイズミルは、そのまま彼女の寝室へと向かった。
「お、王子、恥ずかしい…だめよ…皆が……」
「誰もおらぬ」
王子妃となる乙女の支度を整えていた侍女達はとっくに別室へと下がっていた。
「あの、でも……お願い、おろして…」
キャロルは懸命に王子の腕からのがれようともがいた。
己を抱え上げる寸前に見せた王子の榛色の瞳は、これから行わんとすることを雄弁に物語っていた。
もうすぐ婚儀が始まるというのに……。
「何を恥ずかしがっておるのだ。そなたの身はすでに私のものであるというのに」
寝室に向かいながら、イズミルの好色で美しい手は衣装の裾をたくし上げ、器用に腰巻を解く。
その肩の上でキャロルの艶やかな臀部は全てが露になり、ほんのりと色づいた愛らしい菊花が冬の朝日の下に晒された。
イズミルの手は容赦なく脚の付根にある薔薇花に触れた。
「…あ……あっ」
「――どうして欲しいのだ、ナイルの姫よ」
キャロル自身の薔薇から零れ落ちる雫がほっそりとした太腿をつたい、淫靡な甘い香りを漂わせ、男を誘う。
「…ああ………ん…っ」
「言の葉にせねば私には分からぬ。さあ、そなたの望みは…?」
愛しい王子の巧みな指遣いに根負けしたのか、たっぷりと時間を置いた後に、王子妃となる乙女は小さな声で望みを口にした。
「よくぞ申した」
キャロルの薔薇花に己を穿ち、その菊花をさんざん愛でた後、衣装の乱れを直しながらイズミルは思う。
遠い異国の王に狂わされる己と、この小さな乙女の虜となった己とを。
>27
わかるよ、それ。
メンヒスや王子だと、どちらもウケになって欲しくないつーか。
王子×ルカでルカがウケならまだ許容範囲。
やはり男×女カプールが無難だね。
初代=パオパオでつ。
パオパオとは何よ?
パオパオ=ぞうさん=男性の○○○ってことか?!
317 名前: 名無し草 投稿日: 02/08/09 00:39
・・・聞いていいですか?>パオパオさん
この話は、あなたが書かれたのですか?
それとも許可を取っての転載ですか?
これと酷似した話を別の場所で読んだ覚えがあるんですが・・・
今書かれてる作家さんが仮に初代やパオパオだったとして、何か不都合があるのでしょうか?
(゚Д゚)ハァ? 初代が作家??
なんでもありのスレなんだから801もOK
それでいいじゃない。
39さんがいいこと言った。
そうだね。
基本的に何でもありのスタンスですからね。
読みたい人が・・・というより、書きたい人がいる限り何を書いてもOKでしょう。
読者は嫌ならスルーすれば良いわけで。
でも悪いけど801はスルーさせてもらっています。
「スルーさせてもらっています」って書くのは
スルーしてるとはいえないよ。
わたくしこそがしょだいじゃ
>>37 不都合といえばタイトルが名無し草のままだったとこかな。
タイトルをつけて下さい。
闇は何でもかける自由があるし
読み手も中傷ではない感想ぐらい
許される自由は必要とオモーよ?
「スルーさせてもらっています」は感想じゃないよ。
42と46はえらいスルーに絡むね。。
初代さんが他の作家さんたちの作品に茶々入れてる間に
他の作家さんたちはどんどんうまくなっていくかもしれないよ。
初代さんが801書いてる作家さんなの?
それともスルー発言の人なの?
それか逆なのか・・・サパーリワケワカラン。
作品の趣旨内容が気に食わないでスルーじゃなく
801だからスルーなら、仕方ないんじゃないかな。
801作家サンだって、801に拒否反応起こす読者の事ぐらい予測してると思うけど。
初代の801嫌いに気づいた読者がからかってるだけと思われ。
スルースルー♪
そりゃ特殊なシチュやカプは人を選ぶから、スルーも致し方ないと思う。
でもこれを皮切りにもっとチャレンジャーな作品が増えて欲しいなぁ
とも思ってみたり。
そういえばパラレルはどうなんでしょう。
自分設定が多く見受けられるのも受付け難いかな?
きょほほほほほほほほ
パラレルも面白いそう。
私も読んでてときどき思わず脇役に肩入れしたくなったりするし。
作家様もそういうときあるんじゃないかな〜
×面白いそう
○面白そう
でした。
801作家タソ必死で自演?
自演っていうより、801作家対初代の対決という感じじゃない?
>>58 憶測でもなんでも、そういう話は荒れる元なので止めて。
矢追でも自演でも何でもいいけど・・・サ
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
ヲイヲイ。
801が苦手な読者は全部こじつけて初代にしてしまうつもりかyo!
あ〜せっかく新作も幾つか来そうなムードだったのに。
>>28-29 ヒッタイト王宮に夜の帳が降り、表宮殿では王子夫妻の旅立ちの宴が催されていた。
華燭の婚儀から早半年が経ち、明日二人は同盟国であるエジプトへ親書を携えて旅立つ事になっている。
「王子妃様をお連れになるとは、いやはや相変わらずのご寵愛であることよ」
「王子はあの美しい御方がご心配なのであろう。今だとて一時たりともお側から離さぬではないか」
居並ぶ臣下達はその完璧なまでに美しい二人に見とれ囁きあう。
曰く、次代の王と王妃はこのヒッタイトを益々強靭な国へと繁栄させていくであろう…。
曰く、ヒッタイトは強さと優しさとを兼ね備えた、この世にふたつとない理想郷となるであろう…。
婚儀から後、臣下達はの神々の寵愛も眩しい二人に豊かな未来を見ていた。
異国の踊り子達が舞い、妙なる楽が奏でられ、夜が更けるごとに宴は盛り上がっていく。
何度も注がれる美酒にしたたかに酔い、薄い衣装を身に着けた女達は官能的に舞い、男達はそれにきわどく挑みかかる。
慎ましやかに良人に従っていた王子妃キャロルだが、そのうねるような熱気に当てられ、その顔は何時の間にか艶かしく紅潮していた。
イズミルはそれをどこか楽しむかのように、素知らぬ振りをしている――。
二人が奥宮の私室へ引き上げたのは、真夜中過ぎであった。
すでに薔薇花をしとどに濡らしたキャロルは、たまらず王子を誘うような仕草を見せた。
「そなたの好きにするが良い…」
一人寝台に横たわって、イズミルは金色の乙女を挑発する。
ややあって……キャロルは良人のたっぷりとした衣装に手をかけた。
小さく震えながら、ナイルよりも美しい瞳には涙を浮かべながら、それでも良人の腰帯を解いてゆく。
次第に、鍛えぬかれた美しい身体が暗闇に浮かび上がり…それだけでキャロルは官能の声を漏らした。
「私だけこれでは余りに酷い」
榛色の瞳は、キャロルも同じ姿になるよう要求する。
いつもは良人が脱がす衣装を、金色の乙女は躊躇いながら解いていった。
そして……生まれたままの姿となったキャロルは、意を決したように、愛しい良人に覆い被さり接吻した。
唇に、耳に、頬に、首筋に…そしていつも自分がされるように、王子の胸の突起を舐め上げた。
キャロルの白い手は王子の胸をさまよい、もう一方の手は逡巡した挙句、王子の牡に辿り着く。
怒張したそれを弄りながら、キャロルはこらえきれず、青い瞳からぽろりと涙を落とした。
王子の牡を唇で愛撫した後、キャロルは切なげに王子を見た。
官能の海を漂う金色の乙女は益々艶めいて美しく、イズミルは思わず彼女を組み敷いてしまいたくなる。
組み敷いて、その薔薇花に己の滾りを穿ち、ぷっくりとした真珠を舐め上げ、甘い蜜を吸い取り、菊花にも己を包み込ませ……。
しかしイズミルはそれを仕掛けようとはせず、段々淫らになる可憐な乙女に全ての行為をさせようと、じっくりと待っていた。
「さあ……どうしたいのだ、我が妃よ」
キャロルはもう限界だった。
良人に自分の浅ましい姿を見られ、そんな仕打ちを受けながらも王子が愛しくて愛しくてたまらない。
己の足の付根からはとろりとしたものが溢れ、付根そのものが妖しく蠢いているのも判り過ぎるほど判っていた。
「恥ずかしがる事はない……そなたの望みを叶えるが良い」
悪魔のごとき良人の声は、キャロルを激しく揺さぶり――ついに彼女は愛するイズミルの先端を、己の部分にあてた。
「あ…あっ……」
先端が触れただけで金色の乙女は大きな波に飲まれ、肩を大きく揺らし、切なげな吐息を漏らした。
「――まだだ」
イズミルは容赦なく告げる。
「まだ、そなたは望みを果たしておらぬであろう?」
虚ろな青い瞳は、その声音にふらふらと従い、再度先端を己の部分にあてがった。
後は自身の身体を沈めれば良いだけ……しかしキャロルはその先へと進む事が出来ない。
ひくひくと蠢く薔薇花から流れだす官能の蜜は王子自身を伝ってゆく。
「さあ…」
青い瞳から涙をこぼす乙女と榛色の好色な視線が絡み合う。
どれほどの時が凪がれたであろうか――ついに乙女は折れた。
「ああ…っ!」
一旦身を沈めると、キャロルはそれまでの躊躇いを何もかもをかなぐり捨て、腰を大きく動かした。
本来楚々とした乙女が己の上で乱れ狂う姿にイズミルは急激に官能を掻き立てられ、先程までの余裕は何処かへ消え去り……二人は獣のように何度も求め合った。
何度も何度も昇り詰め――そしてついに濃厚な香りの立ちこめる中で、共に果てた。
気だるい身体がどこか疎ましく、しかし良人が己を愛した証と思えばそれは喩えようもない喜びでもあり――キャロルは重い身体を持て余しながら、隣で休む王子のことを想った。
遥かな時を超えて古代世界へ迷い込んでしまった自分の心の空洞を、溢れんばかりの愛情で満たしてくれた王子。
愛しい良人。
でも――あなたの心の空洞を、どうすれば埋める事ができるの…?
私はあなたの望みこそを、全て叶えてあげたいのに……。
あなたの闇を照らす光になりたいのに……。
「何を考えている」
魅惑的な良人の声が閨に響く。
「……あなたのこと」
ヒッタイト王宮奥宮の夜は益々更けてゆく……。
>>65 「どれほどの時が凪がれたであろうか――ついに乙女は折れた。」
↓
「どれほどの時が流れたであろうか――ついに乙女は折れた。」です。
あと、ごめんなさい、 其の五 でした。
過去ログのアドレスなんか、ほいほい出せる香具師きもい。。粘着王
初代・パオパオだの、訳分からん事で騒いで、過去ログのURL貼って何がしたいんだろ。
昔から番外スレに住んでる粘着厨???
>四つの夜三つの朝作家サン
うpありがトン。
Ψ(`▼´)Ψ萌えーーー。
獣カポーいい。楽しんで読ませてもらってます。
>>68-69 初代は黙って見てな。
他の作家がうまくなっていくので焦っているんだねw
メンフィスと王子のΨ(`▼´)Ψをもう一度見たいな。801萌えーー!
焦っちゃうのよ〜〜
>>56,58
せっかく作品を投下してくれた
>>63-66ネ申に百万回土下座汁
そして「スルーしてます」のレスを付けた香具師ら。
お前ら作品を読ませてもらう資格なし。
ネ申にお詫びしろ。
>>73 す・ま・そ
ハイ、謝ったよ。
だからもう粘着嵐はやめて大人しくして下さいな。
お詫びしろだって。
プゲラ。
何様のつもりですかぁ?
書くのも自由ならスルーも自由。
自由って、何でも自由か?
向こうからお引越しするなら、こっちの空気も読んでくれよ。
引越?
糞作家が?
∧∧ ∧_∧
(゚Д゚ ) ( ´∀`)
⊂ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /, つ
〉 ノノ~ < まぁ おちけつ > (_(_, )
∪∪ \_________/ しし'
>「四つの夜 三つの朝」
色っぽいシーンなのにきれいすぎてうっとりでつ。
作家様ありがとお〜〜〜!!!
久々に覗いてみれば、またかよ。
相変わらず糞スレの住人は糞だな。
323 名前: パオパオ 投稿日: 02/08/09 15:21
317,322様>某HPで許可とりました。ご本人が未完成なので私がちょっとアレンジして書いてます。
先にここで一言断っておけば良かったです。不愉快な思いをされたなら申し訳ございませんでした。
パオパオさん、早く続き書いてくれない?
ほげほげ
「四つの夜 三つの朝」作家タンがパオパオタンなの?
初代さん、さびしいの?
だからどっから初代とむすびつくんだ・・・・
>>86 そうか、やっと分かった。
初代初代言っている人が四つの夜作家さんなんだ。
そうかもね
初代っていうのは、初代王子のなりきりさんという意味ですか?
意味不明すぎます。
なんで突然そんな話が出てくるわけ?
>>88 違うんじゃね?
それより・・・カゴ之菜化作家タンの方が怪しいだろ・・・。
あれだけ長く・・・なぜ荒れなかったのかな?
考えると妙だろ?
初代パオンタンがいるとしたら・・・糞作家は作品だけは面白いそうじゃないか。
うんうん
ここのスレの住民って馬鹿しかいないの?
何でも疑ってかかるなんて失礼だよ。
>前スレ980
5
「ひ…いっ!」それが秘所に触れた瞬間キャロルの体はびくっと大きく震えた。
ミラは、思わず体の奥が熱く火照るのを感じた。
「ふふふ…これがそのように恐ろしいか」「いやああっ!やめて!やめてえ…!」
半狂乱になったキャロルが滅茶苦茶に両腕を振り回すとキャロルの手が
王の頬にぴしりと当たった。
「な…なんと無礼な娘か!」しかし王は腹を立てるどころかにやりと好色な笑みを浮かべた。
「ふん、気の強い娘だ。だが…それもまた一興か」
そして「姫を押さえておれ」とミラにキャロルの頭上に回るよう合図した。
王の言葉に従いながらもミラの心中は複雑だった。
「わたくしはナイルの姫が王に辱められるのを見たかった。
…けれどそれは憎しみや嫉妬からではなかったような気がする。
わたくしの望みは姫がこのまま王の思いのままにされることではない…」
王はキャロルの両足を掴んでさらに開かせると初心な反応を愉しむように、
固く大きなそれを何度も敏感な場所に押しつける。
「ふふふ…体の方は素直だな。そなたはもう女になってもいい頃だ」
「い…いやあっ…!やめてえ…お願い…!お願い…!」
ミラに両腕を掴まれ動きを封じられたままキャロルは
涙をぼろぼろこぼしながら無益な懇願を繰り返した。
6
「おとなしくせぬか。王のわしが手ほどきしてやろうと申しておるのだ」
「いやよ…助けて…王子…!」「まだ観念せぬのか!」
王が怒りにまかせて一気に腰を押し出そうとした瞬間、
キャロルの首はがくりとうなだれ、激しい抵抗がぱたりと止んだ。
「姫君…?どうなさいました、姫君!」あわててミラがキャロルの頬を
軽く叩き、呼びかける。キャロルは目を開けようとせず顔色はひどく青ざめている。
「くそうっ!気を失いおったか!」
「きっと姫君には刺激が強すぎたのですわ。…どこも悪くなさそうですけど
しばらく安静にさせた方がよろしいですわね」
「うーむ…」
「……どうなさいますの?」
「残念だが…仕方あるまい」
「陛下には気絶した娘はおもしろくないのでしたわね」
「なに、イズミルが戻るまでまだ日はある」言葉とは裏腹に声はいかにも悔しそうである。
ミラの指示で侍女がキャロルの世話をする様子を憮然とした顔で見ていた王は、
侍女が去るとミラに声をかけた。
「こちらへまいれ」
ミラは王の前に進み出ると、慣れた手つきでそれを押し抱き接吻で慰めようとした。
「そうではない」
「…?…(さすがに今宵はご機嫌がお悪いようね)」
「わしに逆らって見せよ。よいな」
「お言葉の意味がよく…」ミラはふと気づいてキャロルの寝台をちらりと見た。
「(…わたくしに姫のようにふるまえと…?)」答えも待たず王はミラを抱きすくめた。
真夜中にコソコソ抜け駆け(プ作家タン〜
乙加齢サマ〜
わーい!
異様な一夜様おつかれさまー。
異様な一夜続き待ってましたッ!
ヒッタイト王から逃げられてホッとするはずなんですが、ちょいと残念かも。
ミラと王に手篭めにされるのも見たかった〜。
>>99 この人の登場でつ。
109 名前: イズミル ◆Gi2lHj9I 投稿日: 02/06/11 21:10
名前 :イズミル
年齢 :分からぬ、、。
性別 :男
職業 :王子
趣味 :昔はムチ打ち、今は、、
恋人の有無 :心の中ではキャロル、、いつか必ず手に入れようぞ
好きな異性のタイプ :物怖じせずに意見を申す者。キャロルしかおらぬ
好きな食べ物 :果物、
最近気になること :キャロルの日常生活
一番苦手なもの :ラガシュ、腹黒そうな王、、
得意な技 :剣術、武術。
一番の決めゼリフ :おお、、女神イシュタルよ、、。
将来の夢 :キャロルを手に入れる事
ここの住人として一言 :皆のものお手柔らかに、、。
ここの仲間たちに一言 :付いてまいれ!!
ここの名無しに一言 :名を申して共にageてまいろうぞ!
2年もむかしのカキコ出して何?
最近の嵐=初代て確証ないでそ、行き過ぎだよ。
かわいそう。
あーー。バカらしいやね。
初代とかパオパオとか嵐作家が誰とかどうでもいいんだよ。
好みにはレスを付ける、じゃなきゃスルーしてるだけだよ。
どうしても結び付けたいなら、誰がどの作品を書いたとか。
誰もが納得出来る根拠をあげてみれば?
久しぶりに見に来たらスレの空気が変わっててビックリだよ。
根拠のない叩きはやめてマッタリ作品を読むorマッタリスルーしましょうや。
このスレまで自滅するのはいやだ・・・_| ̄|○
スルー出来てないのは、ごく少数の人で
自分なんかマターリしてるよ
スレ全体が荒れたとも思っちゃない
キニシナーイ
初代連呼する人ふしぎ〜
自信満タンでつね
なんでかって?
ご当人だ・か・ら・!
叩きでいいからあそんでくんろ〜
存在あぴーるしてるんだな
>>105 四つの夜の続きはまだ?
ヤオイ死ぬほど好きです、初代なんて放置してヤオイファンの為に書いて下さい。
「初代さん」だというあらぬ疑いをかけられている人が
何でもいいからオリジナル作品を何か書けば
「自分が書けないから他の作家様を攻撃してる」という
あらぬ疑いを払拭できて一気に問題解決じゃないのかな。
お話が増えればみんなも喜ぶし。
あー、漏れが初代ってことでもういいよ。
実は作家だったりもするしさ。
そうそう、パオパオも嵐もみんな漏れさあ。
言いたいことあるんなら受けて立ってやるよ。
どんどん毒吐きな、もまいら。
あらぬ疑いを払拭できて一気に問題解決・・・ってそんなわけないだろよ。
都合よく「あらぬ疑い」なんかで誤魔化そうとしても駄目だよ。
初代の疑いなんて、801を厭がれば誰でも彼でも初代扱いなんだからさ。
自分にとってウザったい住人はまとめて初代って訳ですか。
最後は他作家様まで初代扱い・・・一体初代を何人作れば気が済むの?
初代の疑いをかけて煽りを発信している人物が一番問題だよ。
>>109 たとえば109さんが801が苦手だったとしたら
801はスルーして109さんが自分の好みのお話を書くとか
ROM専門なら作家様に「こんなお話を書いてほしい」っていうんじゃだめなの?
>都合よく「あらぬ疑い」なんかで誤魔化そうとしても駄目だよ
というからには「あらぬ疑いなんかじゃなくて厳然たる事実」という
確信でもあるのか?あるなら晒してくれ。一気に解決するだろう。
>初代の疑いをかけて煽りを発信している人物が一番問題だよ
というなら貴方がその人物をきちんと特定し糾弾してくれ。
IP出てるわけでもないし、全員が全ての発言を疑うしかない状態なんだから
誤魔化さずにきちんと解明するなんてできっこないんだから
問題と思われる発言・人物は黙ってスルーしようよ・・・
それにしても重いので二重カキコになってたら勘弁。
>都合よく「あらぬ疑い」なんかで誤魔化そうとしても駄目だよ
というからには「あらぬ疑いなんかじゃなくて厳然たる事実」という
確信でもあるのか?あるなら晒してくれ。一気に解決するだろう。
>初代の疑いをかけて煽りを発信している人物が一番問題だよ
というなら貴方がその人物をきちんと特定し糾弾してくれ。
IP出てるわけでもないし、全員が全ての発言を疑うしかない状態なんだから
誤魔化さずにきちんと解明するなんてできっこないんだから
問題と思われる発言・人物は黙ってスルーしようよ・・・
それにしても重いので二重カキコになってたら勘弁。
>>63-66 親書を携えて到着した高貴な美しい二人に心よりの歓迎を示すべく、エジプト王とその王妃は大祝宴を開いた。
ファラオと以前から懇意にしており、自国のみならずエジプトにも莫大な富をもたらすヒッタイトの王子は、常に最大級の礼節をもって迎えられていたが、今回ほど盛大な宴は過去に例がないほどであった。
――王子妃キャロルがヒッタイトでナイルの女神の娘と信じられていることとそれは無縁ではない。
奴隷たちが陥る恐ろしい病の発症率を激減させた英知ある姫君。
ナイルの女神の娘にふさわしい、そのたおやかで可憐な姿。
エジプトのキャロルは、両国の友好の絆としてヒッタイトの世継の君のもとへと嫁いだのだ……。
両国の関係をより強固なものにすべく、王妃アイシスの采配によって美しい物語がまことしやかに語られる。
エジプト国民はそれを熱狂的に語り継ぎ、やがてヒッタイトはもちろん、諸外国にもその噂は届くであろう……。
煌びやかな宴が終わった頃には、美しい太陽がエジプト帝国を力強く照らし始めていた。
ヒッタイトの世継の王子・イズミルとその王子妃キャロルは、漸く私室代わりの宮殿に戻る事ができた。
そこは王子がエジプト滞在の折に必ず供される殿舎で、その趣味に合わせたのか、特別華美ではないものの、全てが使いやすく心地よい。
>都合よく「あらぬ疑い」なんかで誤魔化そうとしても駄目だよ
というからには「あらぬ疑いなんかじゃなくて厳然たる事実」という
確信でもあるのか?あるなら晒してくれ。一気に解決するだろう。
>初代の疑いをかけて煽りを発信している人物が一番問題だよ
というなら貴方がその人物をきちんと特定し糾弾してくれ。
IP出てるわけでもないし、全員が全ての発言を疑うしかない状態なんだから
誤魔化さずにきちんと解明するなんてできっこないんだから
問題と思われる発言・人物は黙ってスルーしようよ・・・
それにしても重いので二重カキコになってたら勘弁。
親書を携えて到着した高貴な美しい二人に心よりの歓迎を示すべく、エジプト王とその王妃は大祝宴を開いた。
ファラオと以前から懇意にしており、自国のみならずエジプトにも莫大な富をもたらすヒッタイトの王子は、常に最大級の礼節をもって迎えられていたが、今回ほど盛大な宴は過去に例がないほどであった。
――王子妃キャロルがヒッタイトでナイルの女神の娘と信じられていることとそれは無縁ではない。
奴隷たちが陥る恐ろしい病の発症率を激減させた英知ある姫君。
ナイルの女神の娘にふさわしい、そのたおやかで可憐な姿。
エジプトのキャロルは、両国の友好の絆としてヒッタイトの世継の君のもとへと嫁いだのだ……。
両国の関係をより強固なものにすべく、王妃アイシスの采配によって美しい物語がまことしやかに語られる。
エジプト国民はそれを熱狂的に語り継ぎ、やがてヒッタイトはもちろん、諸外国にもその噂は届くであろう……。
煌びやかな宴が終わった頃には、美しい太陽がエジプト帝国を力強く照らし始めていた。
ヒッタイトの世継の王子・イズミルとその王子妃キャロルは、漸く私室代わりの宮殿に戻る事ができた。
そこは王子がエジプト滞在の折に必ず供される殿舎で、その趣味に合わせたのか、特別華美ではないものの、全てが使いやすく心地よい。
>都合よく「あらぬ疑い」なんかで誤魔化そうとしても駄目だよ
というからには「あらぬ疑いなんかじゃなくて厳然たる事実」という
確信でもあるのか?あるなら晒してくれ。一気に解決するだろう。
>初代の疑いをかけて煽りを発信している人物が一番問題だよ
というなら貴方がその人物をきちんと特定し糾弾してくれ。
IP出てるわけでもないし、全員が全ての発言を疑うしかない状態なんだから
誤魔化さずにきちんと解明するなんてできっこないんだから
問題と思われる発言・人物は黙ってスルーしようよ・・・
それにしても重いので二重カキコになってたら勘弁。
ごめんなさい、重くて上手くうpできません。
>>113 まぁまぁマターリ?!
メール欄の隠しメッセージと最初にヒソヒソAA使ったのはやっぱ喪前か。
ホントに重い!
最近、難民も人口過密のせいか?
>四つの夜 三つの朝作家サン。うpありがトン。
ライバルが仲良しっていうのがいい。ミタムンの事がなかったら本編でもアリ
(801は別として……w)
でも、もうひと波乱ないかと、ちょっぴり期待してるよ。
120で並んだね番外スレと。
確かにメール欄は余計だね・・・
801作品ということで荒れているのかも知れないし
801が苦手な人達を逆撫でしないほうが良いのでは・・・
今現在重いのはBBQ移転作業のためです。
ただし29日よりカキコ出来ない可能性が非常に高い状況です。
こればかりは中の人にがんがってもらうしかありません。
閉鎖ではありません。みることはできるかもしれませんがカキコできなるでしょう。
作家様が作品のうぷができなくなる状況であります。
私もマターリ発言にはビクーリした。
801にあんだけ拒絶反応出てるのに、
コメントも無く強行突破だものねぇ。
渦中の人にマターリ言われてもw
>123
丁度好機というべきなのか。
しばらくカキコできない方がこのスレのためかも知れませんね。
>>109 そんな話し方してるとまた初代とそっくりとか
思われるから気をつけた方がいいよ。
よけいなお世話だけど。
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
四つの夜三つの朝作家タンも初代以上に負けず嫌いだね・・。
二人ともウザすぎ!
正直もう、いい加減にして欲しい。
他の連載陣の邪魔ですよ。
どんな作品でも発表くれる作家様は、ネ申です。
801系だろうと、何だろうと、嫌ならスルーすればいいだけ。
もういいかげん、また〜りしましょう。
>>128 禿げ上がるほど同意ーーー!!
両者共にうざ過ぎる、最低最悪…
>>127-130 どう見ても初代の文面にしか見えないね
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
ついに出ましたね、お得意のヒソヒソが。
だいたい自分のことを自分でネ申だなんて言えるのが凄いですな。
この前は「スルーなんて感想じゃないから書くな」と怒っておられたような気がしますが、
初代と一緒になって荒らされるのでスルーもできないんですけど。
119 :名無し草 :04/05/27 18:07
だから、なんでスルーできないのか・・・。
IDありの板にでも行った方がいいんじゃないの?
エロパロ板とか・・・。
初代は嵐だとしても
作家本人がこんなに反応してちゃあね。。。
釣られっぱなしだろ。
マジでウザいぞ。他の作家は書けないと思われ。
どう見ても初代の文面にしか見えないね
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
初代含め当時の初代知ってる連中全員が
今でもこのスレ見てるとでも?
そこがおかしいよ、マジで。
過去に初代が荒らした事も
あるにはあったかもしんない。
ひょっとしたら改心して、触れられたくないと
思いながら見てたらどうする?
気の毒だよ。
しかしいっくらなんでも2年間
ずうっと粘着してるとは考えにくい。
だのにやれ初代だ、ヒソヒソAAだ
つって騒ぐ粘着タンのが
キモイヨー
自分で蒸し返してるように見えない?
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
ヒャー、アタマワリィ
初代の自虐嵐に釣られなさんなってばさ!
改心してるように見える?どうかな
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
しゃぶれぃ!(AA略
鬼女にでも立てる?
なにを立てんだよ?
初代さんのことが好きだからだよ(本当)
いいかげんにしなよ
糞作家
改心してるようには見えないね
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
あんたがね
かばってやって損したかな。
初代もやおい作家も糞作家認定
ということでFAですね?
損したの?
どうよ、初代さん
相手にしてくれる人がいて嬉しいらしいね
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
私はうれしいよ。初代さんとおしゃべりできて。
いいやAF
>>148 それは違う
801作家タンは一応まともな作家様
糞は初代の方
初代は作家ですらない
ただの嵐
ただの糞
ただの汚物
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
初代ウザー
作家必死プゲラ
ならば初代もやおい作家も糞認定で
FAもしくはAF?
堕胎ネタよかったよ。反応もあったでしょ。続き書きなよ。
昨日も誰かにすすめられてなかった?
堕胎ネタはウケてたもんねぇ。
最近あんなに盛り上がる事がなかったから、それが801タンには憤慨だったのかも。
他の作家さんが続きを書いてくれるにしても楽しみにしていたんだけどな。
とにかく落ち着いて下さい!!
籠の中作家様・異様な一夜作家様など、最近書いて下さった作家様達が
書く気力を失くしておられなければ良いのですが・・・心配です。
わたしも堕胎話の続編を期待しておりた。
メンフィスものを書いて下さる作家さまもいらっしゃった事ですし
新作に期待してマターリ待ちたいです。
>>159 堕胎ネタって??砂漠の風に掲載のアレ??
堕胎ネタ嫌って噛みついたヤシの自作自演が酷くて、
最後にはとうとう管理人に注意されて追い出されたよね。
それで、堕胎ネタ小説を書いた人が、初代パオパオなわけ??
糞作家に落ち着い下さいなんて云われてもな・・・
いまさらだよな・・・
つか糞作家に何を云われてもまったく説得力が無いてーの。
馬鹿馬鹿しいつーの。
糞作家=初代&四つの夜作家
という事で
皆さんよござんすか?
よござんすね?
それでいいよ。
作品あがっても荒れる元>両糞作家様
みなさま、マターリしたい時は、E-mail欄に
“sage まあまあマターリ”と入力しましょう。
言いたい事が腹に一物ある時は
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) のAAを使いましょう。
E-mail欄とAAの併用は、更に効果があるでしょう。
ヤオイ作家様直伝のマターリ秘術でございまする。
ただし、秘術を乱用しますと「糞作家」認定を受ける恐れがございます。
使用のしすぎには呉々もご注意を――――
> 皆さんよござんすか?
> よござんすね?
前スレの最初でもこの言い方してた香具師がいたな。
見るたび不愉快だった。
何事もなかったかのように次レスどうぞ。
やっぱり801はΨ(`▼´)Ψ・令嬢ネタ・なりきりと違って受け入れが難しいのかも知れませんね。
今まで男色の傾向が無かったから、読者も心の準備が出来ていないんじゃないでしょうか。
管理人さんが作ってくれた所で続きを書かれるのも一つの方法かも……
>>161 ははぁー、なるほど。
やっと理解できたよ。
盗作と言いたかったのね、パオパオの様に。
すると、君がデザートウィンドで堕胎話に噛み付いたという張本人でつか?
それでずーっと粘着してるわけだね。
初代もやおいもウザー
いい加減にしろ
ほんとウザイ。
初代と801、対決したいなら他所でやってくれ。
捨てメールでも晒して、直接メールでやり合ったら如何?
>>167 こんな時でさえ心砕いて下さる管理人タマ・・・深く感謝です。
管理人サン。
ありがトン。ヽ( ^∀^)ノq□ コーフィードゾー
作家サン達、どこでも行くよ。
うp待っているよ。
まともな作家さん達はどこへ行ってしまったんだよぅ・・・。
糞専用のスレがあるじゃん。
そっちでやってよ。
初代なんていないのにどこまで妄想膨らませているんだか。
少しは文体を変えるぐらいすればいいのにね
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
ヤオイ作家もバレバレw
いつまでも一人でヒソヒソしてなさい。
「四つの夜 三つの朝」をうpさせていただいている者です。
この度の騒動は全て拙文のうpに起因するものです。
読んで下さっている皆様、華麗にスルーして下さった皆様、
拙文を不快にお思いの皆様、
お騒がせして申し訳ありませんでした。
また、勝手な言いぐさよと皆様はお笑いになるかもしれませんが、
拙文で皆様のお心に何かしらの感情を喚起できた事、
書き手冥利に尽きるとはまさにこのことです。
本当にありがとうございました。
>管理人様
管理人様のお心遣い、有難く頂戴いたします。
後ほどそちらへご挨拶に伺わせていただきます。
本当にありがとうございました。
>>174 こんな状態だからこそマトモ作家じゃ出てこれないでしょうよ。
初代はもちろんだけど今回の事で
801作家さんも本当に負けず嫌いというか神経ず太いなーと思ったよ。
悪いが両者ウザイという意見には同意だ。
>>174 こんな状態だからこそマトモ作家じゃ出てこれないでしょうよ。
初代はもちろんだけど今回の事で
801作家さんも本当に負けず嫌いというか神経ず太いなーと思ったよ。
悪いが両者ウザイという意見には同意だ。
>>174 こんな状態だからこそマトモ作家じゃ出てこれないでしょうよ。
初代はもちろんだけど今回の事で
801作家さんも本当に負けず嫌いというか神経ず太いなーと思ったよ。
悪いが両者ウザイという意見には同意だ。
え?
こんなに荒れた現状を見ながら、
書き手冥利に尽きると喜んでいらっしゃったんですか・・。
>>174 こんな状態だからこそマトモ作家じゃ出てこれないでしょうよ。
初代はもちろんだけど今回の事で
801作家さんも本当に負けず嫌いというか神経ず太いなーと思ったよ。
悪いが両者ウザイという意見には同意だ。
>>174 こんな状態だからこそマトモ作家じゃ出てこれないでしょうよ。
初代はもちろんだけど今回の事で
801作家さんも負けず嫌いというより本当に神経ず太いなーと思ったよ。
ファンには悪いが両者ウザイという意見に激しく同意するよ。
糞作家あげ
>>174 こんな状態だからこそマトモ作家じゃ出てこれないでしょうよ。
初代はもちろんだけど今回の事で
801作家さんも負けず嫌いというより本当に神経ず太いなーと思ったよ。
ファンには悪いが両者ウザイという意見に激しく同意するよ。
>拙文で皆様のお心に何かしらの感情を喚起できた事、
>書き手冥利に尽きるとはまさにこのことです。
うぜえとかもう来んなとかそういう感情を喚起するのは
書き手として喜んでていいとこじゃないぞ
もう801は書かなくていいってば。
誰も読みたくねーーーーって!!
>拙文で皆様のお心に何かしらの感情を喚起できた事
拙文ではなく、煽りカキコで皆の心に感情を喚起したんでしょーーーーに。
勝手に自己中心的な解釈できるもんだなぁ。
>>179 あなたのそういう物腰がスレを荒らすひとつの要因じゃないかな。
作品の反響で盛り上がってる訳ではないのに、ちょっと恥ずかしい勘違いだよ。
史上最悪の作家の銘を授けたいでつ。
何とゆーか、さすがは糞作家様
ひと味違う…。勘違いレベルが並みじゃないな(アゼーン
重いからって必死に送信ボタン押すなよ!
重複カキコうざい
史上最悪といえば、アフマドがキャロルを拉致監禁レイプ作家タンだよね。
それで、矢追作家タンとどっちが史上最悪なの?
今日はどこもかしこも重複だらけだね慣れたよもう…
話の内容としては「アフマド」もやおい作家も同じくらい最悪だけど
作家の人間性でいえば、断然やおい作家が史上最悪でしょ。
ほんと勘違いもいい所だよ、ここまできたら立派。
糞スレあげ
>>197 801作家タン、負け惜しみの糞スレあげありがトン。
あなたがいなくなったので、もう糞スレじゃないよーんだ♪
>>198のように脊髄反射で書き込みする香具師がいるうちはまだまだだな
オレモナ
これで少しは落ち着くかしら・・・。
どうでもいいんだけど、こんな状態じゃしばらくは
他のまともな作家様達は書く気にゃならないでしょうね。
ホント!二度と貴方の糞作品なんて、うpしてくれなくていいよ。
王子とメンフィスで801なんて糞くらえだ。
他の作家にも言いたいことだが面白いの限定ね、
つまらない作品しか書けない作家なら勝手に消えてくれ!
>>200 落ち着くなんて甘いよ。
あの801作家タンの事だもん。
絶対ここをROMるだろうし、また嵐にくるだろう。
荒らし対策に糞作品に褒めレスの一つでもつけてやるべきかね。
>>書き手冥利に尽きるとはまさにこのことです。
何じゃそりゃ?!
唖然としました。
アホちゃうかコイツ・・・の一言に尽きますね。
801と四つの夜はNGワードに指定しておかねば。
間違いなく史上最低だ。
>他の作家にも言いたいことだが面白いの限定ね
わかってない作家ほど自分の作品をおもしろいと信じ込んでる
言ってもムダ
というか、他の良識ある作家様に対しても図々しい要求だよそれは
管理人様が用意して下すった
>>167のスレに糞作家がうpしてるYO
作品投下=糞作家のリモホ判明?
知ってるよ。
スルーしたけど(w
しかし、糞作家に限って書く事に対する執念が凄いのは何故?
続きを読みたい作品は途中で途切れたりするのに・・・・・
異様な一夜の続きが読みたいよぉ(泣)
籠の中ってまだ完結してないですよね?・゚・(つД`)・゚・
この上なにを読みたいというのか
二次創作が嫌いならこんなところに来るなよ<ALL
>>207 そりゃー糞作家の糞作家たる所以でしょ。
スレが荒れに荒れている時にも平然とうpできて
あのコメントができる図太い神経の持ち主だから糞作家と呼ばれるんじゃないの。
>>210 糞作家の方?
嵐ご苦労さまなことですね。
>210
はァ?
また笑わせてくれるコメントをわざわざ書いたのね。
二次創作が嫌いなわけないでしょ。
嫌われているのはあなたとあなたの作品だと思うが。
こんな所に来るなよ、と思われてるのもあなたですよ。
初代なんかいないって思わせたいんなら初代みたいな行動はやめたらどうでしょうか。
初代は作家だっけ?
たとえばどの作品が臭う?
パオパオ以外で
四つの夜
>>213-214 801作家タン、いい加減見苦しいよ。
本当に負けず嫌いなのは良くわかりました。
せっかく管理人様が救いの手を差し伸べて下さったのに、まだ嵐を続けるつもりですか?
>>211-212 >>215-216 初代うざい。
誤魔化したって無駄だよ。
自分への非難をそらす為に他作家様を叩くなんて相変わらず陰湿だね。
そんなだから糞作家呼ばわりされるんだよ。
このスレから出ていってくれない?
だからヤオイも初代も出て行ってくれ!
どっちも陰湿だし手のつけようがない。
喧嘩するなら糞作家様専用スレのほうでやってくれ!
>>218 801作家様が荒らしてるとはとても思えないんですが
何かそういう心当たりでもあるんですか?
負けず嫌いの801作家が黙ってスルーするとも思えないけど
また217や219みたいな書き込みが一層そう思わせているんじゃないか?
>>220 801作家様が負けず嫌いってどうしてわかるんですか?
もしかして220さんが負けず嫌いだからそう思ったの?
糞専スレ読んでブルッとした。。
>>221 222さんが801作家様擁護の弁を今か今かと待ってるよ。
早く書いてあげたら(笑
私も初代が勝ち誇るところ見たいし。
「いたぞ!ここだ」大勢の兵が部屋へ雪崩れ込んで来る。
(見つかった。殺される)キャロルは数人の侍女と
震え上がった。「ナイルの姫、大人しく私に従えば手荒な事は
しない」はしばみ色の瞳をした敵国の王子が語りかけた。
「私はエジプトの王妃です。従うなど出来ません!」王子は
ふっと笑い「では仕方がない」とキャロルに当身を食らわせた。
「うっ!何を…」崩れ落ちるキャロルの身体を逞しい片手で支え
「姫は手に入れた。ここに用はない。帰るぞ!」王子はキャロルを
抱え馬を操った。護衛の兵と共に月明かりの砂漠をひた走った。
2
朝日のまぶしさでキャロルは目を覚ました。「ここは?」
花を飾ってた女が答えた「ナイルの姫お目覚めですか?
ここはヒッタイトです。昨晩王子があなたを連れてきたのです。
よく眠っているから起こすなと。ああ王子を呼んできますね」
女は部屋を出て行った(ヒッタイト?王子?冗談じゃないわ!
逃げなきゃ)捕虜になった敵の姫がどんな目にあうか知らなくは
なかった。幸い部屋の外には誰もいない。キャロルはベールを
かぶり廊下を走った。手入れの行き届いた庭を駆け抜ける。
城壁にぶつかった。門は見当たらない。キャロルは方向を変え
走り出した。王子はその様子を城から見下ろしていたが弓を
手に部屋を出た。(ここはどうなってるの?なかなか出れない…。
もう足が痛い)後方から追っ手の気配がした(捕まる!でも
逃げなきゃ)痛む足を引きずりキャロルは走った。「ひゅん!」
風が耳元を通りぬけると同時に足に激痛が走った。見ると弓矢が
刺さっている。「姫、私の元から逃げることは出来ぬ」「王子!」
昨晩連れ去られた時の恐怖と激痛にキャロルの意識は遠のいた
おぉ、新作キター!
荒れ荒れの時なのに作家様ありがd。
801作家様擁護の弁=自演
こんな時に新作か…フーン
スレがこういう時に新作投下する作家って
勇気があるというよりも大抵は無神経な性格してんだよね…。
後々、第二第三の嵐作家に変身したりしてね。
もしかしたら、初代か801作家が改めて新作を書いたのかもね。
管理人様のとこ見てるとなんかもの凄く書く気満々なんだもの。
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ マターリ
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< 換気致しましょうね〜
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ マターリ
作家の皆さん!
このスレにうPは、捨てたらどうですか?
このスレには、何が何でも荒らしたい悪意の霊が、住み憑いているよ。
管理人さんの所にうPしてくれるなら、そこに読みにいきますよ。
アク解があるから、自演のあらぬ疑いも晴れるだろうし。
せっかくうPしてくれても、憑依霊のせいで楽しめない!!
案外228あたりもジエーンだったり…。
同情票買うために自分を貶める手法も
このスレでは常套手段になってきたね。
初代といい801といい…。
>光と影の誘惑様
光と影というのはメンヒスと王子の事かなぁ〜なんて期待してまつ。
色々荒れて大変な時ですが、がんがって下さいね!!
>異様な一夜様
続きを楽しみにしているファンがここにいます。
ヒッタイト王に悪戯されて、猛烈に怒る王子が見たいです。
作家様の皆様、いつも楽しみにしています。
がんばって下さいとしか言えないのが歯がゆいです。
>>230 管理人様のお気遣いは本当に有難いですよね。
でも、ヤパーリ個人のHPにΨ(`▼´)Ψ作品投稿し辛いな。
2ちゃんの匿名性があってこそ投稿できる訳だったりするので。
匿名だからこそ楽しいのだけれど、
匿名だからこそ作家様も読者もマナーが必要。
もう一度改めてお互いのマナーを考え直す時期なんだろうね。
自分アゲってことかね、糞は何したって所詮糞なんだ。
糞作家か・・・
英語で言うと
fuckin' writers だな。
あ、何気に複数形にしちゃった。
糞じゃない作家様の降臨をお待ちしとります。
おまえら まだやってたのか
>>238 複数形というのが悲しいよ。
初代だけだった頃はまだ良かったんだね。
ヤオイ作家まで加わるとはねえ…。
ところで、初代って何人いる設定なのさ?
一人じゃないの?
そんなに初代にこだわるなら、
自分のカキコを初代よわばりされた人の数をカウントしたら?
ついでに過去にどんな作品を書いたかも言ってもらう?
数々の名作が生まれたスレとは思えないよ・・・
悲しい・・・
初代は作家だっけ?
たとえばどの作品が臭う?
パオパオ以外で
古参ウザイぞ。
それとも古参のフリしてるのか?
そこまでして、初代&パオパオにこだわるのはどうしてなんだ?
過去の話はオナカイパーイだ・・・・・・・・・・。
>>246 光と影の続きまだ?
作家様なら創作活動に専念してね。
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ マターリ
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< 換気致しましょうね〜
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ マターリ
ここって古参しかいないのか?
そもそも、初代ってのがなんのことやらよくわからんのだが
新参者にもわかる解説キボンヌ
粘着嵐の初代か糞ムカつく801作家かもしれない作品なんて
読みたくないし腹立つだけだから、うpしなくていいよ。
初代が書こうが誰が書こうが作品は作品。
書いた本人以外誰もけなしたりしてないんじゃない?
私も234さん同様、楽しみに待ってます。
>>247、250
そういう事書くと、また801作家様の反撃と言われ、本人にも迷惑だよ。
801作家様も今度はあんまり住民感情を荒らさないようにすれば
何事もなくうpできるんじゃないかなー。
今後のご活躍をお祈りしています。>作家のみなさま
本家の前スレじゃ糞作家=嵐作家の作品は
たとえどんなに面白くても読む気がしないー!
と声高に主張する人が多かったよ。
あれが全部、荒らし一人のカキコとは思えないんだけど。
初代を嫌ってる人って多そう、
矢追さんはかなりの反感かったみたいだし。
>>246 あなたがもし初代といわれてる人なら、作家や作品に対して
批判的な書込みをやめ、初代を嫌ってる人が多いなどという
自虐的な書込みをやめるべきだよ。
そういうことをしているのがあなたでないというなら
別の誰かが初代めいた発言をやめてくれるまで祈って待つしかない。
初代の話はもう沢山だ&やおいウザイ といえば初代に認定されるし
初代に文句を言うと やおい作家の自演に認定される
もうウンザリです。
特に
>>247のような、これから書いてくれる作家様まで蹴落とすようなレスは最悪。
揉め事は当人同士で別の場所でやって、という意見にはまったく同意です。
他の作家様を巻き込まないで〜
作品が読みたいよ・・
246にもうひとつ、初代の話題が出てもいちいち敏感に反応しないこと。
初代呼ばわりされたって自分が初代じゃないなら痛くもかゆくもないはず。
初代でもパオパオでもないよ。
どうせ、信じちゃくれないだろうけど。
ただ、過去ログ読んで、サイトの盗作があったらしい事はわかるけど
まんま盗作なのかさえも、設定を真似たのか、
サイト自体がわからないから比較のしようがない。
騒いでいるのは、その当時を知っている古参だけじゃないの?
初代とかパオパオ連呼する人は、何をそんなに、こだわり続けるのか?
そこらへんが、マジでわからんし、作品も楽しめない状態にしているのを
いいかげん止めてくれって、いいたいだけだよ。
246は初代みたいな発言してる人のことはどう思う?
久しぶりに来てびっくり。
「籠の中」作家さん、すんごい素晴らしいもの投下してもらってありがたいです。
あんな駄文から続き?を作ってくれるなんて。
えーーーと、や○いが苦手な方の批判から荒れて来た様に思うんですよ。
しかし、ここは何でもアリの闇鍋がスタートでしょ?
嫌いな方はスルーする。
誰のものでもない「2ちゃん」な訳で、好きなものを好きな人が読む。
嫌いなものは残せばいいじゃない。
こんな雰囲気はさっさと換気しちゃいましょう!
>>257 落ち着くまで放置するしかないよ。
盗作された人が今だに騒いでいるのか何なのか、ほんと不可解です。
前スレの堕胎ネタで盛り上がったのが初代騒動のきっかけで
そこから後は、何かにつけ初代と決め付ける祭りになってしまったような気がする。
祭りに乗じて初代を装った発言、初代と決め付ける発言が横行して、もうメチャクチャ。
でも光と影作家様のおかげで、少し落ち着きましたね。
作品うpが一番のナフテラさまです。
930 :名無し草 :04/05/20 15:21
>>929 え。
堕胎したのにキャロルそれだけ・・・?(´・д・`)
この雰囲気を一掃するには、作品が投下されるのがイチバンでつよね。
作家様達、嵐タンなんかに負けず頑張って下さい。
応援している読者はイパーイ水面下にいます!
荒れていても管理人さんの存在に救われるよ・・・。
管理人さんいつもありがとう。
週末厨だったのかな?
前から執筆されている作家様達はもう見ていらっしゃらないんでしょうか。
週末厨なもんか
嵐は何年も常厨してる
沼の大ナマズみたいなもんでつ。
ことばも、ヒトの気持ちも通じません。
騒がず、語らず、放置あるのみ。
あきらめましょう。
前の作家様といえば、
ミノア巫女姫サキアの出てくるお話が好きだったなー。
ちなみに
>>265タンはどのお話が好み?
ナマズは、役に立つ。
確かにナマズに失礼
嵐は役にたたないしー
>>268 「二人の妃」でしたっけ。
私も大好きでした。
私は短編ですが長編なみにドラマチックな「ムーラの独白」が好きです。
何度読み返したか知れません。
昔からの大御所作家様&新人作家様お待ちしておりまする
闇スレもこれで終わってしまうのか……
不吉なことを…メッ!
ちゃは〜
景気付けに何か書いてみたいと思うのですが
面白くない!って荒れるのが恐くて書けん。
やっぱりここは、大御所作家様が皮切りになってくださーい。
どんな作品が面白い、というか受けるんですかね・・・?
皮切りって
あーーーーーた(w
荒れる時は単に嵐タンの虫の居所が悪いんじゃねーの?
過去だって面白い話連載中でも荒れてたもん
とりあえずうpしてみそ>276タン
>276
個人的な好みでいいなら、キャラの性格の変わってないやつ。
オリジナル要素満載よりも、原作にある設定や脇キャラ、伏線なんかを
うまーく使って書かれた作品が好きです。
>>276 面白くない、なんて文句を言う人がいたら初代と認定してあげましょう。
最初から受けを狙おうなんて思わないで自分の好きなもの、
自分の面白いと思うものを書かれていいと思います。
まあ、その通りなんだけども
やっぱ受けが一番良いのは、キャロルとイズミル王子の長編。
適度に激しいエチー有で愛の大河ロマンだろうね。
メンフィスとキャロルも、忘れないで〜〜。
>愛の大河ロマン
そ・そ・それだー!
原作がクサイくらい愛の大河ロマンだから(30巻までの話だけど)
メンフィスでも王子でもいいので、ゾクゾクするような鳥肌もんの台詞を吐かせて下さいな。
激しく身悶えしたいでつ。
私が変わってるのかも知れないけど、キャロル陵辱物が好きです。
カプターとかヒッタイト王に辱められちゃうor未遂の所で
メンor王子がカコヨ登場がいいなー萌えー あ、その後はヒーローとΨ(`▼´)Ψよろしく。
>>284 カプやイズ父においたされるのも悪くないけど、当て馬程度きぼん。
最後までされてしまうのは悲しすぎ・・・。
メンヒス&王子の前でマルゴソ王に陵辱される話ってどうなったんでしょう?
実は凄く楽しみにsdrftgyふじこlp;
異様な一夜作家さまのミラタン+ヒッタイト王のコンビに犯されるシチュに萌え萌えでした。
リロードしながら続きをまってます。
王子+メンフィス+キャロルの3○も見たい・・・・・・。
恋愛ロマンスもいいし、ちょっとハードなΨ(`▼´)Ψも両方いいよぉ。
私はどっちかっていうとソフトなエチきぼんぬだな。
本家のイメージがさぁ、ハードポルノの印象じゃないんだよね。
>>276 作家様〜!!お待ち申し上げておりまする〜!!
書いていただけるならもう何でも!!!
>>284 陵辱ものといえばメン様にいぢめられる”奴隷キャロル”なんて萌え萌えでつ。
あと昔の作品で”彼夢”なんかも衝撃的でした〜
>王子+メンフィス+キャロルの3○
それ最強・・・。ゴクリ
奴隷キャロルや侍女キャロルの様な
弱い立場のキャロルに傲慢なメンフィス様も良いですねー。
メンフィスや王子ものでなくてもなんでもOKだ、自分は。
むしろ脇役もの歓迎、つか見たい。
二次創作の醍醐味は原作にない部分を妄想すること。
だから格好良いカプターやネバメンもあっても良いと思うし、見てみたいよ。
1
「我らは互いに何と似通っているではないか?何故にこの娘を共に愛してはならぬ道理があろうか、イズミル王子よ?」
「なるほど。メンフィスよ、そなたがそう言うならばもとより異存などあるはずもない。我がヒッタイトとそなたのエジプトの変わること無き友好の証をこの姫の上に結ぼうぞ」
メンフィスとイズミル、二人の男の異様な雰囲気に恐れを覚えたキャロルは外へ走り出そうとするが、しなやかなイズミルの鞭が伸びてきて、両腕を胴にぴったりとつけた形に拘束された。
「恐れるな、キャロルよ。我らは知っているぞ。そなたが我ら二人のうちどちらかを選ぶなどとできぬことを」
メンフィスが言うとイズミルも物憂く言葉を継ぐ。
「そなたを仲立ちとして我ら3人の絆は強く、離れがたい。なれば逃げたりせずに正直に振舞うも一興ぞ」
寝台に横たえたキャロルの両脇に身を落ちつけた二人の男は桜貝の耳朶に囁く。キャロルは男の体に押さえられて身動きでず弄ばれるままだった。
「愛しているのだ。我らは御身を。そなたもまた…我らを愛するがよい。そなたの上に友好の条約を結ぼう」
貪るような接吻。メンフィスは口移しでキャロルに酒を飲ませた。息苦しくなり身体が痺れて声も出ない。
「詰まらぬ常識や恥じらいは捨て奔放になれ。我らに愛される幸運な娘よ。そなたは条約を記す貴重なる粘土板、パピルス…」
鞭で縛られたせいで強調される乳房がはだけられた衣裳の間からまろびでる。
「これはちょうど良いな。仲良く分け合えると言うものだ」
メンフィスの指がキャロルの乳嘴を摘み上げ抉るように嬲った。イズミルは唇と舌でそこを弄り、固く屹立する歯ざわりを愉しんだ。
2
「そなたは我ら二人から求愛され戸惑っていたのだろう?どちらにも惹かれる気持ちに恐れおののきながら」
メンフィスが勃ちあがった紅玉を乳房の中に押しこめながら問うた。
「自分の気持ちを必死に押さえ、我らを避けたそなたの愛らしさよ」
イズミル王子は歯でさくらんぼをしごく様にしながら笑った。
「姫よ、もはやそなたは苦しみ悩まずともよいのだ。我ら二人の愛を受ければいいのだから。ふふ、同じ女を分け合うと言うのも面白い」
涙ぐむキャロルの顔の前で二人の男は翳りを宿した笑みを浮かべる…!
「私とイズミルは兄弟で友人で…そなたを通じて互いの半身というわけだ」
キャロルは頭を打ち振った。
(分からない、これは一体何なの?夢なら早く醒めて!)
メンフィスの情熱的で強引なまでの求愛にに初心な心を燃え立たせ、イズミルの誠実で包み込むような愛情に心震える思いをしたキャロル。どちらの男性も同じように大切で選ぶことなど出来なかった。
「そなたは選ぶことなどせずともよいのだ。我らは互いにそなたを愛し…極上の時を過ごせる。そなたを女にしてやるのは我ら二人ぞ」
イズミル王子は甘い女の蜜の匂いをさせだしたキャロルの肌に唇を這わせる。
「そろそろかな」
メンフィスはいきなりキャロルの衣裳の裾を捲り上げた。白い細い脚、茂みはエジプト風に剃り落とされ、薄紅色の亀裂が男を喜ばせた。メンフィスと王子は両側から脚を大きく開かせた。
そこはすでに蜜に潤み、色濃い秘花は喘ぐようにひくついていた。肌色の異なる二つの手が器用に莢を剥き敏感な珊瑚珠を露わにし、肉厚の花びらを抉じ開け蜜の泉を探し当てた。
3
自分で見たことも無く、ましてや触れたことすらない恥ずかしい場所を男二人に改められる恥ずかしさにキャロルは涙ぐんだ。
だが身体のどこかは憎からず思っていた相手に触れられる悦びに妖しく震え…。焼き焦がすような視線に晒され秘所は勝手に蜜を零すのだった。
「何と初心な反応よ。触れてもおらぬのにこのように敷き布に滴らせて」
メンフィスは花弁の縁を指先で撫でた。それだけでキャロルの全身に電撃が走り身体は恥ずかしい反応を見せるのだった。
「甘いな…」
秘所全体をぬめらせる蜜を指先に掬いとって舐める王子は好色な笑みを浮かべた。そして指先をメンフィスに向ければ、黒髪のファラオはそれをさも美味しそうに咥えるのだった。
続いて王子は泉の奥に指を差し入れたが。
「何と姫はまだ乙女の身体であったのか?」
「おお、イズミル。物堅い娘でな。苦労させられた。それに、そなたがこの娘に向ける視線にも気づいてもいたし抜け駆けは遠慮いたしたわ!で、どうだ?中の触り心地は?」
異物のもたらす痛みに眉を顰めるキャロルを慰めるように珊瑚珠を弄りまわしながらメンフィスは言った。
「ふ…む。きつく狭いがすべらかな感触だな。中で悦びを感じるまでにはなっておらぬよ。痛いばかりであろう?姫?」
「どれ。おお、少しもざらついた箇所がないな。この辺を弄ってやると姉上などは随喜の涙を零すが…キャロルは痛いばかりのようだな」
4
「悪かったな、姫。そなたを痛がらせるのは本意ではない」
イズミル王子は舌でキャロルの珊瑚珠と花弁を慰めた。その甘美過ぎる感覚にキャロルは狂ったように頭を振った。
「や…やめてぇ…嫌…うぅ…っ…あ……はぁ…っ…んっ…!」
「ふふ、私も味わわせてもらおうか」
メンフィスまでもが舌を伸ばしてきた。二人の男が少女の脚の間に顔を埋め、甘い蜜花を堪能している。二人の舌は時々、花の上で絡み合って…。
「花の匂いは淡いのに蜜の濃厚な甘味はどうだ…こんなに豊かに湧き上がるとは嬉しいことぞ」
「ふふっ、見よ、胸の飾り玉もあのように膨らんで勃ちあがって。幼い身体なのに反応は一人前以上とは」
二人の手はしっとりと湿り気を帯び、吸い付くようになった絹の柔肌をまさぐる。
王子の舌がキャロルの泉に深く差し入れられ、メンフィスが膨れ上がった珊瑚珠を歯で甘く噛んだときキャロルは生まれて初めての絶頂に駆けあがった。
「まだだ、キャロル。まだ眠るのには早すぎるぞ」
メンフィスはキャロルをうつ伏せにさせ、花弁を捲り返すようにして改めた。敷き布に蜜が落ちるのを満足そうに確かめたメンフィスは言った。
「さて、イズミル王子よ。我が国の賓客であり、私のかけがえのない友であるそなたにこの初花を捧げよう!」
「何?」
「遠慮はいらぬ。私はつい先だって姉上の花を散らせたばかりであるしな」
イズミル王子は好色な笑みを浮かべるとメンフィスと入れ替わりにキャロルの背後に回った。そして幼児に用を足させるように膝を抱えて大きく脚を開かせるとキャロルの重みと自分の欲望を利用して初めての場所を穿ち破った。
血を滴らせながら男を呑み込ませられるキャロルの秘花をメンフィスは興奮して見つめた。そしてたまらず、ひくつく珊瑚珠を舌でいたぶる。
「私はこちらで慰めてもらおう」
メンフィスはキャロルの口元に屹立する自身を突き出した。親友達はキャロルの白い身体を挟んで向き合い、笑みを交わした。
粘液質の水が激しく泡立つばかりに掻き混ぜられる淫靡な音、肌のぶつかる音、薔薇の唇に灼熱の塊を押し込まれたがゆえの苦しげな嗚咽、そして男たちの悦びの吐息。
前と後ろから強烈に責められ、男のもたらす熱と圧迫感、痛みと息苦しさ、濃い欲望の匂いの渦にキャロルは翻弄され、間もなく意識を手放した。
少し前にカッコいいアルゴンタンを書いてくれた作家様がいらしたよね。
相手はキャロルじゃなかったと記憶しておりますが、ああいうのも好きだナ。
キャロル×アルゴンもいいと思いまつ。
三つ巴キタ―――!!!
キャロルおいしい所どりだね。
どわ〜!冥い宴作家様、ありがとおおお〜!
3Pキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
わたくしもハァハァしてよろしいでつか?
夢の3P嬉しいよぉーん、ハァハァ
ああ、私の3○の夢が叶ってるー!
冥い宴作家様、一粒で二度おいしいΨ(`▼´)Ψをありがトン!
王子とメンフィスにク○○されてるキャロルタン、想像以上に萌えまくりました。
ぜひ続編を書いて下さいませ。
お尻も開発されちゃって、前から後ろからというのも見たいです。
二人でキャロルタンを攻めまくり可愛がってあげて下さい。
それは、村西トオルのお仕事じゃない?
キョウミハ アルケド
王子×ルカ×キャロルで3pも読みたいっ!
長編で読みたい<3P
調教日記w
>>303 そのトリオでするならルカは奉仕するだけでお預け?!
王子とキャロルの本番を見せ付けられてモンモンするだけになりそう。
3P萌えポイント高し。
萌えポイント、身悶え度高かった作品
過去にどんなのがあった?
3Pじゃないけどルカを人質にして王子がキャロルを…
なんてのもよかった。
いつか晴れた日にが身悶えた。
タイトル失念_| ̄|〇
メンヒス×キャロルがエジプト王宮の廊下?柱の影でエッチするやつ。
二人とも立ったまんまで、結構激しいの。
メンヒスだったら本当にやってそうで萌えた。
タイトル付いてたっけな?
311さんのカキコのすぐ下なのでまぎらわしくなってしまった。スマソ。
私は310さんではありませぬ。
作家様方の新作待ってまつ。
>>305 その4文字に萌え(w
エジプト編&ヒッタイト編どっちも萌え萌え〜〜
作品名を出すと、作家サンに迷惑かかりそうだけど・・・・・
水戸黄門みたいな、熱い王子に萌え萌えだったよ。
>>315 水戸黄門みたいな王子?
どの作品だかサパーリわからないよぅ。
激しく読んでみたい気がするので詳細きぼん。
>>315 王子「これこれルカさんや、そろそろいいでしょう」
ルカ「はっ。ええい控え控えい(ry
熱くないorz
水戸黄門というと「もう少し様子を見てみましょう」とかいって
手をこまねいてる間にどんどん状況が悪くなっていくというイメージがあるな。
だけど一度も自分で見たことはないので本当は熱いのかもしれない。
>>317 ごめん、激藁いました。
ルカがスケさんなら、カクさんは誰なのかな。
老将軍だと弱々しすぎるし。
まさかムーラ?
風貌でいうならユクタス将軍だけど、ヒッタイトの人間じゃないしなー
エジプトの助さん角さんはウナス&ミヌーエだなや。
悪代官はもちろんカプターで。
>>316 315です。
黄門様といえば、諸国漫遊記。
なので、ヒッタイトまでのキャロルを同行しての、熱い王子漫遊記のお話の事でした。
わかるかな?w
連載も新作も、楽しみに待ってます。作家サン達…(*´д`)アハァ…
自分も黄門王子が気になります。
漫遊記=色々な国を回って歩くお話ですよね。
そんなお話あったけな?
王子といえばクールなイメージだけど熱い王子というのも面白そう。
いっそ超冷静沈着なメンヒス、激昂型の激しい王子なんて駄目でつか・・・?
メンヒス: 「ふっ・・・少しは静かにいたせ。・・・落ち着いて書も読めぬ」
王子: 「なにーーー!!おのれ、許さぬぞーーー殺してくれるーーー!えやーーっ!」
みたいなのは如何でしょうか>作家様達
それのどこがメンヒスで王子?
>>325 シチュエーションによってできるんじゃないかな。
たとえば王子の前でキャロルとHするメンフィスとか。
クールなメンフィスはあり得ないけど
王子は情熱的じゃないかい?
クールなのに熱い!それが王子なのよん(ハァト)
>>324 セリフだけですでにかなり萌えますた。
続きまたは別パターンなど激しくキボンヌ
王子の調教もので、キャロルに三つ又の黄金の鎖をつけるお話や
メンヒスの一物を模ったナニをキャロルが使うお話がありましたが
小道具に激しく萌えますた。
すごくエロティックです・・
>312
ダイジェストサイト番外NO.01へドゾ〜あとは御自分で探してね。
メンフィスとの正統SS萌えっす。あれは保存版だ。
メンフィス×キャロルが意外に少ないんだよね。
王子ファン作家様が多いのかな。
自分的には、王子×キャロルの方がアブノーマルΨ(`▼´)Ψ設定で
書き易いっつーか。
メンフィス×キャロルだとあっけらかん。。エロくならんのです。_l⌒l0
でもノーマルカポーだからこそエロい部分もあると思う。
本編はそのエロチックな辺すっぱり省略されてるし。
メンフィス×キャロルも切にきぼんぬ。
>>332 わたしもそう。
王子だと堅物、お色気、女ったらし、SMなんにでもできるっていうか
メンフィスはキャラが強烈すぎて、却って難しいっていうか。
妄想膨らむのは王子かな、やっぱり。
過去の作品で、めちゃエチ部門だと何がお勧めですか?
びんびんくるようなエチなのが読みたいんですが。
三つ又鎖モノでつw
ただし、タイトル無しで未完だたかも
エチ部門っつーと
内容のハードさよりも雰囲気がエロスなのと、とにかく内容&やってる事がエチーなのと2種類あるよね。
どっちも好きさっ。
私はただのハァハァ読者ですが、キャロルがあまり幼い描写で書かれる物より、
それなりの大人であるように書かれている物が好きです。幼い器官とかかかれると
なんかロリが入っている様で、萌えません。
アメリカ人でキャロルの歳ならば、もう立派な……。
勿論、どんな物語でもそれなりに楽しめるので、スルーする事もないですが。
でも、心では拒んでいるのに、体を奪われるうちにだんだん好きになってしまうってのは
好きです。(勿論、相手は王子でお願いします)
私はキャロルが幼い方が(・∀・)イイ!
こればかりは、好みの問題なんだよね〜〜。
何年か経って、大人になったという設定ならば萌え萌え萌えなんだけど。
>私はただのハァハァ読者
ワロタ。
わたしもでつ。
単なるハァハァです(藁
キャロルが肉体的に幼すぎると痛々しい感じがしないでもないけど、
物慣れてなくウブなって意味で幼いのは萌えまくりです。
アダルトすぎるとキャロルではない別の女性に見えてきますが、
それはそれなりに楽しめます。
>>340 (・∀・)人(・∀・)
作家さんの御光臨を願いつつ
実は、前スレのタイトルを考えるのが好きな人の「アンアンギシギシ」が
ずっと心に残っている(密かにファンw)
その後、新作タイトルは無いのかな?
前スレのタイトルを考えるのが好きな人の「アンアンギシギシ」・・・て何?
ああー、今宵も作家様を待ってみたり〜
でももう週末だよ。
3
宮殿奥の寝室で王子は手ずからキャロルの手当てをしていた。
白く細い足首に膏薬を塗ってやる。そのひやりとした感覚で
キャロルは目を覚ました。「ん…ここは?あっ!王子!離して!」
暴れた弾みで白い夜着の裾がはだけた。「姫、まだ私に逆らうか?
そなたが自分から求めてくるまで待とうと思っていたがもう我慢が
ならぬ」王子はキャロルの夜着の前を引き裂いた。「いや。。
王子やめて!」両手を押えられ大きな身体が覆いかぶさってきた。
不意に顎を捕らえられ口付けられた。逞しい手が身体中をせわしなく
愛撫する。「やめて。私はエジプトの王妃です。このような…あっ」
微笑を浮かべて王子は耳元に囁いた。「嘆くのも今のうちだ。
そのうちそなたから涙を浮かべて私を求めるようになる」
幼い頃から閨房術を身につけ数多くの女達と浮名を流した王子の
前にキャロルは無力だった。動きまわっていた手が夜着を持ち上げ
太い足で両膝を割られる頃にはキャロルの深くにある泉はすっかり
濡れそぼっていた。
4
「フッ、ナイルの娘とあがめられてもこうしてしまえば
普通の女と変わらん。ん?我慢せずとも声を出してよい。
人払いはしてある」王子の手が敏感な突起を弄んだ。
「あん!い、や・・」無意識にキャロルは声をあげていた。
「よい声だ。さあどうしてほしい?わからんわけではなかろう?」
端正な顔に笑みを浮かべ濡れそぼった泉に逞しい指を差し入れながら
王子は囁いた。「そんなこと…あっ。。。言えない、んう」
襲い来る快楽の波と戦いながらやっとの事でキャロルは言葉を発した。
「そうか。では教えてやろう」王子が白く細い足を掴み大きく開こうとした
その時だった「王子!火急の報告にございます!エジプトの軍が
国境を越えました!」突然の使者の報告を予測していたかのように
落ち着いた声だった「すぐまいる。皆を集めておけ!」使者ははじかれたように
部屋を出て行った。「メンフィスがそなたを取り戻しに来た様だな。
しばらく相手をしてくる。フッ、そなたにはその間これを与えよう」
王子はキャロルの肢体を寝台の四隅に縛った。そして脇にあった箱から
何かを取り出すとキャロルの両足の間へ屈みこんだ。目の前には
トロリと蜜を流し続ける泉が息づいていた。王子は手にしていたものを
そこへ差し込んだ。「あっ。これは何。あん!うっ!あ〜〜〜」
身体の中を得体の知れない物体が蠢く。感じた事のない快楽がキャロルを
襲っていた。「私が戻るまでこれで我慢しているのだ」王子は愛用の
剣を手に部屋を出て行った。まだ明るい日差しの差し込む豪奢な寝室に
キャロルの叫びが響いていた。
あ、続ききてる。
うpトンクスでつ。
異様な一夜作家様の続きはまだかなぁ。
気になりまつ。
SM(゚∀゚)つ〃∩ キタ━━ キタ━━ キタ━━
ありがd。
>得たいの知れない物体・・・・気になる。
>>340 そうですね、私もキャロルタソが、うぶな設定は大好きです、
バージンとかって、HQの王道ですよね。
光と影・・・、ううっ、Sの王子もイイ! 作家様楽しみにしています。
異様な一夜さま、降臨をお待ちしております
「冥い宴」は続きあるのでしょうか?
ところでキャロルって身長・スリーサイズってどのくらいの設定なのかな?
小さい小さいって言われてるから・・
私的には身長158センチくらいで83(Cカップ)-57-80あたりかと。
欧米人にしちゃ小柄ってことで。
351さん他、みなさんの想像も聞きたいです。
メンヒスや王子は180以上を想像してしまうけど、王子のほうが大柄そうですよね。
大柄で逞しい男に小柄な少女のカプールって萌えだわー・・・
私は身長は155センチ以下B80W55H80位を想像してますた。
身長145で胸は80 腰は52弱(w
メンフィス、イズミルはMやん並のど変(ry
みんなスマソ
>>354 >>メンフィス、イズミルはMやん並のど変(ry
タイプミス?
日本語の意味が不明だよ・・・
身長145で腰52って、それじゃ幼女の世界byマシンタンでしょーが。
メンフィスとの身長さからみても、そこまで小さくないと思われ。
身長168センチのメンフィスと身長145センチのキャロルってんなら話は別だけど。
>身長145で胸は80 腰は52弱
って>356の言ってる様に禁断の萌子のサイズだねー。
>Mやんはおそらくマリヤンの事を言ってるんだろうね。
無茶苦茶解り難いが。
小男メンフィスも、幼女キャロルも、イヤだーーー!!
だけど古代エジプトって、とびぬけて大柄と言われたラムセス王でも180cm程度だったそうだから
普通に考えると古代人のメンヒスと王子は、現代人と比べると小柄だったんだろうか。
>>358 キャロルが、かも狩りで水に落ちた時メンフィスは背が高いって
言ってた。現代人のキャロルが背が高いって言ってるんだから
結構背が高いんじゃないかな。
やっぱり180センチ以上は優にあるんでは。王子も同じくらいは
あると思う。
なんつーか、キャロルは亜米利加人の設定だけど
体格や性格は日本人好みに脚色されてるよね。
亜米利加人の16歳なら、セクースに対して恥らうどころか積極的に主導権奪いそう。
でもアメリカンAVみたく、メンヒスの上に跨って腰振りながら「Ah...feel so good...I'm coming...comin'...comin'!!...Oooohhhh!!!」みたいなのは萎えるな。
キャロルのAV撮影 題名「エジプトin金髪」
自己紹介
リポーター「かわいいね〜名前はなんて言うの?」
キャロル 「キャロル・リードよ」
リ「歳はいくつ?」
キ「16歳よ」
リ「アメリカ人にしては小さいね」
キ「よく言われるのよ。もっと身長があるといいんだけど・・」
リ「いや、これは日本人向けのAVだからキャロルぐらいの身長が好みだっていう人は
多いと思うよ。」
キ「それは、お褒めの言葉と受け取っていいのかしら?」
リ「いや、小さくてかわいいって言いたかったんだよ。」
り「ところで、初体験はいつ?」
キ「つい最近よ16歳になってから」
リ「へ〜バージン失ってからそんなに経ってないんだ。
(カメラに向かって処女だよ!処女!と訳の解らない事をいうリポーター)
リ「好きな体位は」
キ「ドギーよ。激しくされるのが好きなの。」
リ「今まで何人くらいと経験があるの?」
キ「うふふ・・1人よ。今の夫が初めての人なの。」
リ「えっ!結婚してるの?」
キ「ええ。」
リ「じゃあその夫としか経験ないの?」
キ「そうよ。レイプされそうになったことは何回かあったけど。」
リ「は〜。さすがアメリカだね〜。」
キ「私の夫はエジプト人なの。だからレイプされそうになったのはアメリカじゃあないのよ。」
リ「旦那はエジプト人なの?AVにでることは知ってるの?」
キ「秘密よ。もし彼にばれたらあなたたち皆殺しよ。彼、すごいやきもち焼きなの。」
リ「怖いね〜でも日本でしか販売されないから大丈夫だよ」
リ「じゃ、そろそろはじめようか。彼が相手をするからね(男優登場)」
リ「どう、彼は。日本人を相手にするのってどうゆう感じ?」
キ「とっても、エキゾチックね。楽しみだわ」
その後本編へ・・・・
キモくてすまん。
あはは、ワロタ。
願わくば相手の男優は日本人じゃなくて王子がいいな。
男優は王子をきぼん
ここに来てから、 マシンタンや、やおいの意味を知りました。
(検索して意味が分かっただけですが)
みなさん、無知な私にいろいろな情報をありがとう。
AVワラタ。こういう創作も面白いかも
是非、396タンのサイトで保存してほしいw
撮影の照明係には、ルカorウナスを希望。
監督は、アルゴンかカプで、<( ̄∇ ̄)ゞ
『in』金髪??
って、どんな状況なのさ
なんだ。もう初代いらないのか。
>>368 たぶん 「金髪(娘)inエジプト」が正しいかと・・・
AVネタおもろいです。
私も男優は王子を希望です。
んー、王子がいいよね。
「そなた、こんな事はされた経験などないであろう・・・」とか言って、あんなコトこんなコト。
最後はメンフィスか王子のどちらが床上手かをキャロルに語ってもらいたいヨ。
男優はまずはもちろん王子でなくちゃ!
だけどどうやって出演をOKしてもらうのか謎だ・・・
AVだったら・・・・・。
アルゴンも・・・・?(コソーリ
>>372 そんなの・・・!
「キャロルとエチできまつよ」と言えば
エジプトだろうが、3000年先の世界だろうが飛んでくるよ、彼は。
鬼畜系かも知んないけど、カプとヒッタイト王のキモキャラに
3pで弄ばれるキャロルAV編、おねがい。
>>374 現実のお話としてじゃなく、ドリームの部分で激しく読んでみたいと思う
カプ萌えですか?
それって殆ど触手や魔物に襲われるのと変わらない位、キモいんだけど
キモいからレイプとして成り立つんじゃないかな。
AVの男優ってキモいの多いし・・・。
カプにてごめにされそうな、メンフィスはどうよ?
これって、かなり本家に近いよね。寸止めでキャロルに助けられるとか?
王子いいわぁん。
↑ ごめん、カプでなくて、アルゴンだったわさ。
>>374 禿しく藁。
心が欲しい彼でも目先の餌(キャロルとのエチ)にはかなわないかw・・・。
事が終わった後あっけらからんとするキャロルと益々悶々とする王子の
温度差があったりするところをみてみたい・。
βακα..._φ
シリアスにいくなら大河ロマンがいいけど
こういう何でもありな小ネタも面白いね。
アルゴンに襲われるメンヒス様は勘弁して〜
アルゴンにはキャロルを襲ってほしい。
今度は部屋の中にジタキリス(?だっけ?)の花を飾ったりしないよーに。
アルゴン監督「(舌なめずりしながら)ルカ照明OKか〜。ウナス、カメラはいいか〜」
ルカ・ウナス「準備オッケイです監督」
カプタープロデューサー「ちょっと待ってくれ監督」
ア「なんすかプロデューサー?」
カ「いやね。私の知り合いの御曹司が、AVの撮影を話のたねに見てみたいと
おっしゃってね。今日来てるんだがね。女優のキャロル君をみて、人目で
気に入ったみたいで自分が相手をしてみたいとおっしゃってるんだ。」
ア「え!いまさら男優交代ですか?」
カ「断れない相手なんだよ。頼むよ君。」
ア「まあ、女優のキャロルちゃんにも聞いてみないといけないっすね。」
ア「キャロルちゃん。・・・という話なんだけどいいかな〜」
キ「話が違うわよ。日本向けのAVなんでしょ。こっちで売り出しちゃったら
夫にどんなめにあわされるか・・・考えただけで震えが来ちゃうわよ。」
ア「大丈夫だよ。その御曹司が言うにはプライベートビデオとして、一本だけ作って
自分だけで楽しむつもりらしいから。撮影はプロでなきゃいけないってことで我々が
予定どうりやるからさ。ギャラも予定の10倍は出すそうだよ」
キ「ギャラ10倍か〜こちらで販売しなければいいけど。相手にもよるわね。」
イズミル登場「わたしでは不服か?」
キ「あら、いい男ね〜(ちょっと好みだわ。メンフィスとはまた違った魅力が・・・)」
キ「あなたならOKよ。お互いに楽しみましょう♥あなたの名前は?」
イ「イズミルという・・・」
キ「いい名前ね。それじゃあ監督初めて頂戴!」
またやってしまった
>>384 きゃ!さっそくありがd。いや〜王子の悶々してるところが素敵〜
続きを禿しくキボンヌ!
384、どんどんおながいします。
>プライベートビデオとして、一本だけ作って 自分だけで楽しむ
なんだか、すっごく王子らしいです。
きっと、ビデオをおかずにして何度も・・・・するんでしょうね。
ををををををを!
おもろいやん(・∀・)
Ψ(`▼´)Ψシーンの突入ありや否や?
>>384 行け!行け!王子!
激しく責め立てて、最後は失神させてやんなッ!
384>
王子にまたがり「あん!あん!」のキャロちゃん
なんかどうでっか?
最初、王子があの手この手で攻めまくり
↓
キャロルタンよがりながら失神
↓
気づいたキャロルタン、今度は王子にまたがり逆襲
↓
王子うれしい悲鳴をあげて失神
あ、王子が失神は余計でつか?
最後にインタビューで旦那と王子のテクの違いを暴露するキャロルちゃん。
(どっちがどうかは・・・ふふっ)
そのビデオをみて、また新たにプライベートビデオを撮る決心をする王子・・・なのであった
というのはいかがざんしょ?
恥ずかしい話なんだけど・・・
エチーな作品読んで濡れてきて困ったりしません?
たまに身悶えすぎて、一息おかないと先が読めなかったりします(汗)
特に作家様達、エチーなの書きながら熱くなってしまいませんか?
みなさん冷静に萌えていらっしゃるんだろうかと疑問だったので。
冷静に萌えられる訳ないやんw
私も何度も悶え死にしかけたよ。
AVネタは萌えとゆーか設定がオモロすぎ。
いや、これからΨ(`▼´)Ψに入って萌えモードかな?!
>>394 Ψ(`▼´)Ψ作品はむしろオナニーのオカズでしょ?
私はΨ(`▼´)Ψモードを書くときは、Ψ(`▼´)Ψの
手順や段取りを考えているので、萌えとは程遠い所にいます。
Ψ(`▼´)Ψを読んだり書いたりしてる途中でそういう気分になる時も多々有ります。
旦那と仲良くしますよ、そういう時は(w
旦那とのHの為にもここで妄想を育てておかないとねー。
作家様の降臨をお祈りしながら、おやすみニャさい。
_,.. ---- .._
,. '" `丶、
/ ` 、
,..-‐/ ...: ,ィ ,.i .∧ , ヽ.
. ,:' .l .::;',. :::;/..://:: /,':/ ', l、 .i ヽ
. ,' ..::| .::;',' :;:','フ'7フ''7/ ',.ト',_|, , ',.',
,' .::::::!'''l/!:;'/ /'゙ / '! ゙;:|:、.|、| 'l
. ,'. .:::::::{ l'.l/ 、_ _,. 'l/',|.';|
l :::::::::::';、ヾ  ̄ `‐-‐'/! ';. '
. ! :::::::::::/ `‐、 ゝ |'゙ |
| ::::::::/ \ 、_, _.,.,_ ノ::: ! 作家様の、色々な作品が読めますように・・・。
|::::/. _rl`': 、_ ///;ト,゙;:::::./
.. `´ /\\ `i;┬:////゙l゙l ヾ/
,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l / !.|
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!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、
久々のAAカワイイ。
作家様お待ちしております。
>>398 もしや旦那様は398さんにあーんなことやこーんなことをっ!?
なさっておられるのですかっっ!!!
ああ、旦那様がうらやましいいい〜〜
402タソはもしや男性でつか?
ここって男性の読者&作家様もいらっしゃるの?
男性作家様が書かれた創作なんてのも読んでみたいです。
AVネタの続きまだかな〜
今日はうpなし・・・さみすぃ。
Ψ(`▼´)Ψも、勿論大好きなんだけど。
そこに行き着くまでの、お話も読みたいなと・・・・・・・。つぶやいてみる。
AVネタは、現実ばなれした楽しみがあって楽しみ。
続編読みたいな・・・・・・。などと、またつぶやいてみる。
たしかにΨ(`▼´)Ψに至るまでのシチュに萌えてから
Ψ(`▼´)Ψシーンが出てくると萌え度がググーンとUPするよね。
激しく同意します〜。
キャロルと王子なら、
二人が出会う前から、王子妃になるまで
ヒッタイト王宮の暮らしぶりとかの細かい描写が読みたい。
ああ愛の大河ロマン…
どなたかカプター主演・ ヒロイン キャロルでエジプトで大ヒット
したドラマ「冬にハゲタ」を書いてください。
カプ様ーーーーー
「ハゲのそなた」にしようよ・・・・・禿ソナ
ヒーローはM様でも王子でもオッケなんですが
出会いがあって、激しく求愛されて、両想いになって、
初チューして、だんだんエチな事を求められて、
(その間にいろんな事件があって)、寸止めがあって、
添い寝の夜があって、悶々してから、結ばれる!!
っていうのが、個人的には王道ですかね。好きだ・・・。
ポルノなら設定が面白いのがいいね。
色々な作家さんが色々書いてくれると嬉しい。
肉便器もののレディコミを読み漁るのってこういう層なんだろうか…
ポカーン
ポカーン
ポカーン…
>>411 禿同です。男性は傲慢、女性はういういしいのでお願い。
>>411 いいよねー、そのパターン。
レディコミは読む気にもならないけど、ここの王家創作はイイ!
お話も読み応えがあるうえにΨ(`▼´)Ψにも品があるんだよね。
大人のおとぎ話だと思ってまつ。
王家はまさに「大人のお伽噺」って感じ。
大人のお伽話だって…
ポカーン
ポカーン
ポカーン…
初代見てるとうちの弟が5才ぐらいだった頃を思い出すよ。
417と412はヤパーリ初代か。
そんな暇なら、何か面白いお話書いてください。
初代のって結構お話は面白いって評判みたいだし。
937 :名無し草 :04/05/20 21:16
えらーいアッサリな堕胎ですなぁ。
どなたか悩みに悩んで、でもヤッパリキャロルの子を育てる王子編・・・もやってホスィ。
ごめんなさい、
なかなか筆がすすみません。
もうちょっとしたら書き込みします。
>>421 作家サマ、キター!
うp待ってますね。
妻の上を通り過ぎて行った幾人もの男たち。
太いチ○ポを入れられ、男の背中に手を廻し悶えていた。
アナルまで見せながら尻を掴まれバックで犯されていた。そうは思いませんか?
あなたがキスをした奥さんの口唇・舌は他のチ○ポを舐め回していた汚れた口唇。
奥さんにセックスを仕込んだ男たちのことを考えると
胸が熱くなりませんか?興奮しませんか?
あなたの奥さんは、あなたと出会った時に既に中古品でした。
これは、あなたの奥さんの処女膜を破った男のみならず、
あなたが奥さんに出会う前にあなたの奥さんを抱いた他の男たちのすべてが
あなたが、あなたの奥さんを初めて抱いた時よりも良い状態の奥さんの肉体を
弄んでいたのです。
あなたと出会う前より若かった時の状態の良い肉体を他の男達が弄んでいたのです。
あなたは、その何人もの男たちに調教され、その男たちの唾液や汗や精液を体細胞に浸透させられ、
しかも老化が既に進行してしまっていた中古女を奥さんに貰ったのです。
ひょっとしたら、中絶も経験しているかもしれません。
あなたの奥さんは、他の男の子供を体内に宿していたのかもしれないのです。
あなたは、一人の男として、悔しくありませんか?
一生の伴侶である妻が中古女であった事を。
悔しさで胸が張り裂けそうになりませんか?
あなたは、それでも、今の奥さんを愛せますか?
え〜とぉ?・・・??
ビクッ. ∧ ∧ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) < うお!なんかすごいところに迷い込んじまったぞゴルァ!
./ つ つ \______________________
〜(_⌒ヽ ドキドキ
ブッ ω)ノ `Jззз
なーんとなく、古参の初代嫌いがわかった気がする・・・・・・。
AAかわいい。
___
| ・ω・ | あれ?表示されない…
( づ旦と)
と_)_)
ゴメン、誤爆です
なにがなんだか
ハゲのソナタ・・・・・・・。
ちなみに、お相手は?
まさか、キャロルではないよね?ね?ね?
色々なお話があったけど、カプが良い人だった話はないね。
皆、心底嫌いなキャラなんだなと思ったよ。
1
オロンテスの森。
ひっそりと建てられた幕舎の中、
目の前に気絶したキャロルを横たえたまま、イズミル王子は決断を迫られていた。
やっとこの腕の中に捕らえた愛しい少女は、他の男の和子を身篭っているのだ!
明朝には父ヒッタイト王がここに参るとの知らせを受けた。
敵国エジプトの王妃が身篭っていると判れば、父王は容赦なくそれを利用し、エジプトを翻弄するのは明白。
そしてそれを理解しているナイルの姫は、和子諸共躊躇なく、エジプトを守る為に自ら命を絶つであろう。
もう時間はなかった。
イズミル王子はルカを呼んだ。
音もなくルカは姿を現し王子に傅いた。
「急ぎ姫を連れ、我が宮殿の一角にて匿え!誰にも知られてはならぬ!この闇のうちに急いで発て!」
ルカは王子の声音のうちに真意を読み取り承諾した。
力なく横たわったキャロルを優しく抱きかかえて、口移しに睡眠作用のある薬湯を飲ませたイズミル王子の
哀しげにも苦しげに見える視線を知らぬままに、腕の中の佳人は目を覚まさなかった。
目配せで互いの想いを読み取った二人の男は、各々のするべき行動に移り別れていった。
2
キャロルは目を覚ました。
見慣れない天蓋、漂う香り、知らぬ間に着せられていた夜衣。
全ては見知らぬものだったし、口の中の妙な後味にもまるで覚えがなかった。
ここはどこなんだろうか?確かにイズミル王子とオロンテスの森にいたはずなのに、
その後の記憶は全くなかった。
キャロルを驚愕させたのは世話をしに部屋へ入ってきたムーラだった。
「お目覚めでございますか?ご気分はいかがですか?」
「ここは?ここはどこなの?ムーラ、まさか・・・・・。」
一番たどり着きたくない答えがそこに導きだされる恐怖に、キャロルの顔は青ざめた。
「ハットウシャの王子の宮殿ですわ、姫君、ですが、姫君の滞在は内密にするようにとのご指示でございます。
無論警護も固めておりますゆえ、妙なお考えなどはお持ちならない方がよろしゅうございます。」
きっぱりと言い放ったムーラの厳しい表情や視線に絶えられず、キャロルは図星を指されたように俯いた。
ただ一つ分かった事は、自分は囚われたのだという事実のみだった。
\\素敵なお話来た〜//
*・゜゜・*:.。..。.:*・o(^-^o)♪☆(o^-^)o〜*:.。. .。.:*・゜゜・*
よっしゃー!
拉致きたーーー(^mm^)ゞ
新作キタ━(゚∀゚)━!
「ハゲ」疑惑で気になることといえば
ラガッチュの被り物の中身
一体髪の毛はあるのか?
アイシスはあの被り物をむんずと引き剥がす勇気はあるのか?
アイシス「ラガッチュ王、、、ソ、ソナタ、、、」(手書き文字)
サブタイトル『ハゲのソナタ』
アイシスとラガッチュ王のぁゃιぃ初夜を描いた
ある意味「なめらかな」アンアンギシギシ物語
と、勝手にサブタイトル妄想
∧∧ ミ _ ドスッ
( ,,)┌─┴┴─┐
/' つ (n‘∀‘)η | <キタワァ
〜′ /´ └─┬┬─┘
∪ ∪ ││ _ε3
゛゛'゛'゛
新作と、サブタイトル神キタワァ。
以前のスレのアンアンギシギシが、ツボっりました。
>青い瞳作家様。
久しぶりのムーラ。ビシバシとキャロルを躾けてくれるのを期待してます。
堕胎ネタ話を読みたかったんだよ〜〜!
待ってました!
AVと異様な一夜の続きも読みとうございます・・・
作家様どうぞよろしく
3
囚われたという事実が、キャロルの精神的なものに大きく作用したのであろうか?
妊娠初期であることもあってか、悪阻の症状があからさまにキャロルを襲った。
胸のむかつきはおさまらず、焼いた肉のかおり、香ばしく焼けたパンも、気分の悪さを増長させる。
食欲もないキャロルは終日ぐったりしたまま、伏せて過ごさざるを得なかった。
「姫君、何か召し上がらないといけませぬ、そのような形では、王子が心配なされましょう。」
ムーラが工夫を凝らした料理を運んで来ても、キャロルは首を横に振るばかり。
キャロルの具合を見て、同じ女同士でもあるムーラも察してはいたが、
あえて触れぬように細心の注意を払いながら、王子の指示には従うほかはない。
一体、王子はどうお考えになられていらっしゃるのか?
それは世話をするムーラも、囚われたキャロルにも共通して感じることだった。
4
キャロルの胸中は、なんとしてもお腹の中にいる子を守りたいという母親としての本能と、
このままヒッタイト王家に囚われて、エジプトに対する駒として扱われるくらいなら、いっそのこと自決をしなければならないという、
相反した二つの考えに翻弄されていていた。
私がここにいることをメンフィスは知らないし、赤ちゃんがいることだって知らない。
愛するメンフィスとの子なのだから、当然産み育てたいに決まっているのに・・・・・。
誰も私がここに隔離されていることを知らないように、イズミル王子は手配したようだけど、
今の私をどうしようと思っているのだろう?
私が妊娠していると知った時のあの、憤怒に駆られた端整な王子の顔を忘れることはできない。
まるで私のお腹を裂かんばかりの恐ろしさがあったというのに、
どうしてこんなに大切に扱おうとするのだろう?
寝台に伏したまま、もう一つキャロルを悩ませていたことがあった。
ライアン兄さんが撃った王子の肩の傷、あれはかなり以前のことだったのに、
王子の傷は癒えないままで、私に「この傷を治せ」と王子は迫ったのだ。
あの銃弾はこの古代にあってはならないもの、自分と21世紀を繋ぐもの。
あれを放置するわけにはいかないけれども、自分は医師ではないし、どう治せばいいのかわからない。
王子と21世紀を繋げたまま放っていくわけには行かない責任を、
キャロルはオロンテスの森で見た、顔色の悪かった王子の厳しい表情をまざまざと思い出さずにはおられなかった。
5
「姫君、ご気分はいかがでしょうか?
お加減がよろしければ、お召しかえ下さいませ、ご気分も変わりましょう。」
王子の宮殿に来たから二日ほど経った頃、ムーラはてきぱきとキャロルの身支度を整え始めた。
それまでは着心地の楽な夜衣で過ごしていたのに、見れば正式な場に出るような豪奢な衣装や、髪飾り、腕輪などといったアクセサリーが
所狭しと言わんばかりに侍女が用意して待っている。
香油や化粧品の匂いがキャロルの鼻につき、治まっていたつわりがぶり返し、
思わずキャロルは口を手で抑え寝台にうつ伏してしまった。
「まあ、姫君、申し訳ございません、ですが王子がお戻りなのですから、お召しになられた方がよろしいかと存じまして・・・。」
背中をさするムーラの手よりも、その言葉にキャロルは驚いて顔を上げた。
「もうよい、姫を休ませよ、まだ顔色が悪い。」
戸口から響いたのは自分を捕らえた男の静かな声だった。
ムーラや侍女が王子に傅き、大急ぎで広げた衣装などを手早く片付ける横で、
王子は寝台にゆったりと腰を下ろし、自分を見上げる白く小さな顔と自分を見つめる青い瞳を見た。
この前見た時よりも、何か深く思い悩んだような不思議な色合いのはしばみ色した瞳が
自分をどうしようと思っているのかという恐れを改めてキャロルに思い出させた。
_,,,,--='' ___,,-―――='' ̄ __,-―='' ̄ / +
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 ̄ ,,-='' ̄ ヽ / . 。. ★ ☆
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―-ヽ .γ´~⌒ヽ \/ / ━┏┛ ┃ ┃ ━┃ ┛┛
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も、も、も、もー、萌えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
青い瞳作家様〜♪
なんて素敵なお話し、どうか最後まで読ませてください。
どうかどうかどうかお願いします〜〜〜m(_ _)m
堕胎話は前スレで激しく盛り上がったネタだから皆の期待が膨らんでますね。
良い素材のお話だけに、今後の展開が気になります。
メンヒスも登場してほしい。
>>295 5
「何と呆気ないことよ」
意識を失い人形のように脱力したキャロルをなお前後から激しく穿って欲望を放ったメンフィスと王子は苦笑した。胎内で激しく爆発する男を感じながら果てる少女を見てみたかったのだ。
薔薇の唇からは真珠色のメンフィスの滾りが流れ落ちるままになり、閉じることを忘れた脚の間からは乙女の証と混じって色濃い桃色に染まった王子の残滓が流れ出していた。
白い肌のそこここに残る接吻の跡。まるで薔薇の花のようだった。
「もっと大切に可愛がってから女にしてやればよかったのだが。この姫は全くすばらしいな」
イズミル王子は愛しげにキャロルの頬を撫でた。
「快感自体に不慣れなのだな。イズミル、そなた、さぞきつかったのではないか?」
メンフィスはくすくす笑いながら言う。
「キャロル…目覚めよ。条約の調印はまだ済んではおらぬ」
イズミル王子が抱き起こした頼りない身体に覆い被さるようにしてメンフィスは口移しで気付けのワインを飲ませた。
「う…」
咳き込んで目覚めたキャロルに王子とメンフィスは再び愛撫を施した。
メンフィスは大きく脚を開かせて珊瑚珠を舌で清めるように味わった。最前、女の器官を穿った男の残り香もきつい秘所だが倒錯じみた行為がさらにメンフィスの男を煽った。
「すごいな、泡立って…」
メンフィスは泉から零れてくる王子の残滓に呟いた。
「嫌っ!こんなの…」
キャロルは身を起こして逃げようとしたけれどすぐにメンフィスにうつ伏せに抑えつけられてしまった。
「そそるな…。さぁ、私も調印をいたそうか」
メンフィスはいきなりキャロルの腰を高だかと持ち上げ、浅ましい獣の姿勢を取らせた。蜜と血に濡れ濡れと光り、熱っぽく赤く腫れた秘所が曝け出される。キャロルは逃れようとするがあっという間にイズミル王子に頭を抑えつけられてしまった。
「ひぃっ…!」
6
キャロルの器官にずぶりとメンフィスが押し入ってきた。黒檀の棍棒は乱暴に泉を掻き混ぜ、泡立たせた。メンフィスはさらに手を前に伸ばして珊瑚珠を押しつぶすように弄った。
痛みと屈辱…そしてどこか冥い倒錯の悦びを感じさせるキャロルの悲鳴はしかし外に漏れることは無かった。
「見せ付けてくれる」
イズミル王子はくい、とキャロルの頭を持ち上げるとその薔薇の唇に硬い樫の槍を突き刺した。口が痛くなるほど大きく熱いそれをキャロルは吐き出そうとしたが却って深く穿たれるだけだった。
(私が惹かれた人が私をこんな目に遭わせるなんて…。痛い、酷い…。
ああ、でも…でも…身体が痛いのに辛いのに…変…)
キャロルは涙を流しながら自分が溢れさせる蜜が掻き混ぜられる音を聞いていた。身体を焼かれるように熱く痛いのにその奥に未知の感覚が潜み、キャロルを戸惑わせた。
キャロルを挟んで男たちはますます激しかった。激しい息遣い、あえかな嗚咽、皮膚のぶつかる音が蜜の掻き混ぜられる音に重なり、この上なく淫靡だ。
「くっ、もうっ…!」
きつく締め上げる未熟な器官のもたらす快感に先に放ったのはメンフィスだった。胎内で荒々しく脈動して迸らせる男の激しさにキャロルは思わず腰を離した。
とたんに零れ落ちる泡立った血混じりの欲望。
イズミル王子はなおもキャロルの頭を掴んで悠々と腰を使っていたがやがて放った。王子はキャロルが全てを飲み下すまで教え導くように頭を掴んでいた。
脚を閉じて恥ずかしい場所を隠すことも忘れて、目を瞑ったままのキャロルの上で男たちは言った。
「これで…条約は成った。我らは愛する娘を女として…末永き両国の平和と友好を誓おう」
イズミル王子は泉に指を浸し、濃い紅色の液体でキャロルの白い肌の上に自分の名を書いた。メンフィスもそれに習う。その署名をもって条約は締結されたのだ。
「さぁ…では愛しい我らの妻を湯に入れてやろう。参ろう、イズミル王子よ」
∧∧
( ゚д゚,,)⌒ヽ ≡≡ = = -
,.、,,U‐U^(,,⊃_ /i ≡≡≡ = = -
キター = = ≡ ;'゚∀゚ 、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i = ≡≡≡ = = - !!!
'、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
`" ◎ ''`゙ ◎ ´´ - = ≡ = = -
ひーっ!!!
冥い宴作家様、朝からなんちゅー激萌えを投下して下さるのっ!
メンフィスと王子の妻だなんて幸せね。
湯殿でどんな事が起こるのか楽しみだわ。
萌・萌・萌・萌・萌・萌・萌・萌えーーーーーーーーーーーっ!!!
とうとう3Pヤッタ━━━( ´∀`)゚∀゚)*゚ー゚)・ω・) ゚Д゚)´ー`)・∀・) ̄ー ̄)・A・)´Д`)丶`∀´>━━!!!
萌え〜〜〜!!
次回はお湯の中で湯煙3P?・・・・・・素敵すぎまつ。
続きが待ちきれません。
>>441 6
ムーラや侍女が引き下がった後、王子が久しぶりにキャロルの白い顔は、
いつもならば薔薇色の頬をしているはずなのに、青白く透けるような弱々しいものだった。
殺されるのか自決しなければならないのか、という恐れと、守るべきものがある者の芯の強さが合い混じった、
顔を背けたいのを耐えて自分を見つめる青い瞳は、王子にキャロルを安心させようと言わんばかりに唇を曲げて見せるよう促した。
「気分はどうだ?しばらくはここでおとなしくしているが良い、私もこの肩の傷を治すのに専念しよう。」
王子の口調は静かでありながら、威厳と力強い意志に満ちていた。
「何故私を匿うの?ヒッタイト王に見つかれば私は利用されて殺されるだけだわ、そうなのでしょう?」
弱々しくは見えてもキャロルは気丈に疑問を投げかけた。
なのに王子は自信に満ちたように笑みを浮かべるのだ、キャロルはその笑みの方が罵られるより恐ろしいと感じた。
「そなたは私の妃となる姫だ、何故殺さねばならん、それにその和子を殺せばそなたも生きてはおるまい。
私が欲しいのはそなたの死骸ではない、そなただとて和子を殺すのは本望ではあるまいよ。」
王子の言葉は一つ一つがキャロルの苦しい胸のうちを的確に締め上げてくる。
「私と父上とは考えが異なる、だが、そなたの件がなくとも、我がヒッタイトはエジプトを落すのに手を拱くほど愚かではない。
メンフィスなど父上も私も恐るるに足りぬわ。」
キャロルのことがなくとも、ヒッタイトはエジプトに負けぬと言い張る自信と矜持。
そしてキャロルの母としての心情をついた王子の言葉に、キャロルは何の手立ても自分を思い知らされた。
7
「そなたも療養の必要な身であろう、ここでおとなしくしておれ、時折は話し相手くらいは務めてやろう。」
キャロルの白い頬を王子の指がそっと滑らせた。その感触がキャロルの最大の疑問の口火を切った。
「でもっ!でも、私のお腹にはメンフィスの・・・・」
「申すな!そなたも、そなたの和子も、私の命一つでどうにでもなるのだ!我が意志に従わぬか!」
オロンテスの森で見たような激情の迸る王子の凛とした声がキャロルの耳を打ち、
改めてキャロルは冷徹に見える王子の中の押し殺した激しさにその身を震わせた。
キャロルからは見えなかったが王子は己の拳を固く握り締め、
ともすればメンフィスの子を宿したキャロルに襲い掛かろうとする激しい嫉妬を抑えていたのだ。
「でも、私は・・・。」
自分でも何を言おうとしたのかわからないキャロルから、王子はすっと寝台から離れ戸口に向かった。
「この私から和子を守れるのはそなただけぞ、姫」
背中を向けた王子からの言葉は、キャロルに驚愕と共に気概を与えるものだった。
確かに自分がしっかりしなくてはいけない、赤ちゃんを守れねばならない。
そうキャロルが思い直した時には、既に王子の姿は消えていた。
8
キャロルの寝室から出た後、難しい表情をしていた王子にムーラは声をかけた。
「王子、何故姫君をあのままにされていらっしゃるのです?失礼ですが、今ならまだ薬で流すことも可能でございましょう。」
女としては避けたい事柄であっても、事は今後の戦にも絡んでくるのだ、
ましてやムーラが慈しんで仕えた大切な王子の想い人が、王子以外の和子を身篭っているなら、
ムーラはいくらでも冷酷になれると感じていた。
「薬など頼らずとも、姫君はお体の丈夫な方ではありませぬ」
愛しい王子を苦しめる和子は無事生まれてくるのかさえ怪しいとムーラは思っていた。
それほどにキャロルの衰弱は酷かったのだ。
「だが、和子が死ねば姫も死ぬぞ、あの姫を見縊るな、たおやかな外見に似合わず頑固な姫だ。」
そう言って寂しげに微笑む王子の胸中が、ムーラには痛いほど伝わってきた。
「大切に扱ってやれ、無理はさせぬよう、そなたが面倒を見てやってくれ、ムーラ」
王子の胸中を思うならば、ムーラにはただ王子の指示に従ってキャロルを無事に過ごさせるしか、
ムーラの取るべき方法も見当たらなかった。
王子の為に、ムーラはまたキャロルの世話をするべく寝室に向かわざるを得なかった。
\\冥い宴作家様来た〜//\\青い瞳作家様来た〜//
*・゜゜・*:.。..。.:*・q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p *:.。. .。.:*・゜゜・*
青い瞳作家サン・・・・
憂いを含んだ(・∀・)イイ! 切ない王子が好きだーー。
アサーリ堕胎せずキャロルのために苦悩する王子が見たかったでつ。
青い瞳作家様ありがと〜〜〜!!
AVの続きこないのかなー
異様な一夜の続きこないのかなー
あーん、この2作の続きをすんごく読みたいよぉ。
ずーっと待ってるんだけどなー
あと禿げソナ・カプター編も待ってます。
ギャグ路線で読ませてほしいな♪
>>457 私も猛烈に続きがよみたい。
王子登場のところでオアヅケなんて、待てまてん。
そしてヒッタイト王のエロオヤジぶりを期待しておりまつ。
>冥い宴作家タマ
しばらくそのシリーズで連載して頂けませんか?
3人の新婚生活をいろんなパターンで楽しませて下さい。
アリポーズで心からお願いいたします。
禿げソナ・カプター編
まだ若い身長が低いのを気にしてる多感な頃の
美少年だったカプターの話をきぼん。
Σ(・Д・)ハッこれじゃギャグにはならないか!
禿げソナ・ラガッユ編にも大きな期待を持ってます。
>>460 カプターは美少年だったの?!
ぎょえーっ、想像できないよ。美少年だとしても、まだ十分キモイぞ。
私の想像によると、カプタンは女だけでなく美少年も大好きなエロ爺。
だけどインポテンツ。
黄金部屋には若い男女の黄金の裸像がイパーイあって、エチな妄想しながら局所にスリスリしてそうです。
・・・キショすぎですよね。逝ってきまつ・・・
>>460 実は私もなんだか
>>435さんのご指摘が気になって気になってつい・・・
ラガッチュとのアンアンギシギシが佳境に入った頃、アイシスが無意識に手近なところに
あった布を握りしめたりして「あっ、イキそう、、、っ」となったあたりで
そのままそれがズルズルと、、、
コトが終わって「ラガッチュ王、、、ソ、ソナタ、、、ハゲを隠しておったのか!?」
てな展開を想像してしまいますた。
カプター=インポは似合いすぎです。
しっかし、気持ち悪さに身悶えしそうなお話ですな。
なんだか幅が広がってきましたね。>皆さん。
幅が広がるのは良い事だよ。
「アイシス×ラガのずっこけ初夜」&「カプターのイ●ポ色情日記」 激笑える。
皆、想像力がかなり逞しいのも笑えるw
(」_ _ )」 お待ちもうしあげます L(_ _L )
でもラガッチュは禿げてても、ユル・ブリンナーみたいな感じで
結構イケてると思うんだけどね。
カプは禿げてようが毛があろうが論外。
( `Д) /
/⌒ ) / ボッキアゲ!
< く\ \
\( ヨ 、 つ ─
/ //
/ / ./ \
(  ̄)  ̄)
神殿の奥の一室――日輪の輝きが届かない部屋、しかし眩い黄金色の光に覆われた部屋で、でっぷりとした体躯の老人は慌てた様子でその衣装の乱れを整えていた。
「すっかり忘れておったわい…」
老人はぶつぶつと呟き、ちらりと寝台を睨付けた。
「そなたの所為じゃ。儂がネフェルマアト王子から呼ばれておるのを知りながら閨に誘うとは……」
毒づく老人の視線の先には、禿頭の少年がぐったりと寝台に横たわっている。
「…何とか言わぬか、この男狂いめ!」
苛立たしげに寝台に近寄り、老人は手にした黄金の杖を少年に向かって振り下ろした。
「……!!」
嫌な音が小さな部屋に響いたが、しかし少年はそれを無言で耐えている。
「可愛げのない子供よの、そなたは。まあ良い…戻ってから存分に仕置をしてやろう」
少年を舐めるような視線で見遣り、老人は部屋を後にした。
…許さない。決して許すものか。このカプターを辱めた死にぞこないめが!
老人が消えた後、少年はゆっくりとその身を起こした。身体中が痛む。
「…呪われるがよい、大神官よ」
禿頭の子供は呟く。
「お前の全てを奪ってやる。地位も、財産も、この黄金の部屋も、そしてお前の命も…!」
寝台を降り、少年はよろよろとした足取りで黄金の胸像に近づいた。
美しい女人の像の唇、そこにある液体をするりと塗る。
お前に接吻して大神官は死ぬのだ。あの老いぼれも本望であろうよ。
暗い瞳をした少年は、にやりと嗤った。
おわり
禿げ頭の子供カプター、キター!
大神官は歴代ヒヒジジィなわけですね。
>禿頭の子供は呟く。
ハゲワラでした。少年時代から容赦なくハゲ(剃ってたのかな?)ハゲ゛なんですね。
週末なのにありがトン。
カプ様・・・もしや少年時代は老神官を手玉に取るほどの美少年?
そういえば今もお目々パッチリで童顔でつね。
少年カプターキタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(´∀`。)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
老神官を寝間に誘うのはもちろん野望あっての事なんでしょうね?
次はラガッチュの番かな。
ぼくが小学一年生の時のこと。
夜中、トイレに行こうとして階段を下りていると、
両親の寝室から明かりが漏れていた。
気になってぼくがそっと中を覗むと・・・
お母さんの上にお父さんが覆い被さっていた。
そして「次は妹が欲しいね。」って言いながら、
お父さんはパンツを脱ぎ始めた。
翌朝、台所ではお母さんが味噌汁の中に入れるネギを切っていた。
ぼくはお母さんに近づいて抱きしめた。 そしてパンツを脱いだんだ。
「ぼくはプレステが欲しい」
イズミル メンフィス
∧∧ ∧∧
(( (*゚Д゚) )) (; )
(( // 、) 、)∩))∧と ヽ
((〜((≡γ'⌒(((*´(| 〜))
し'`Jし'`ーイ_ノ"(ノ^ヽ)
キャロル ウウッ、ウグゥゥウゥゥゥッ……やんっ、ああーん……
おまいら欲求不満か
ダンナをもっと大事にしてやれよ
愛がたりないから・・・
>>453 9
「・・・あまりお加減が芳しくありませんな、出来るだけ安静にお過ごしください。」
キャロルを診た医師の言葉に、キャロルは黙って頷き、控えていたムーラも心得た承諾の印に小さく頷いた。
立ち去ろうとした医師に、キャロルはムーラの目線を気にしながら疑問を投げかけた。
「あの、王子の肩の傷も、あなたが診ていらっしゃるのですか?」
突然のキャロルの質問に困惑した表情をした医師は、それでもそれを肯定した。
「私は医学の知識がないのですけど・・・。」と前置きしながらキャロルは王子の肩の傷について説明をした。
異物が肩に入り込んでいる為にあの傷は完治しないだろうこと、
取り除くことが出来れば回復するだろうが、注意して治療しないことには、右腕が使えなくなる危惧があることなど。
「何故そこまで判っていながら、姫君は何もしようとなさらないのですか!」
キャロルの話を聞いたムーラには立腹するだけの理由があろう。
王子の大切に大切に傅いている黄金の姫、神の英知を持つ姫、
なのに王子のいつまでも癒えない傷を治そうとしない、憎らしい姫にしかムーラには思えなかった。
ムーラの気色ばんだ様子に、罪の意識を苛むところもあるのでキャロルにも強く出れなかった。
「言ったでしょう?私は医師じゃないのよ、だからもし王子が腕を使えないことになったらと思ったから・・・。」
「その話は私の目の前でやれ、怪我をしているのはこの私だ。」
いつの間にやら話題の主が背後から現れたので、部屋の中には静寂が訪れた。
10
「では、治療する用意をいたせ、姫、そなたが医師に指示を出せばよい。」
王子の一言でたちまちのうちに用意は整えられていく。
銃弾を取り出さねばならない責任を感じているキャロルは、黙って頷いた。
「熱湯をたくさん沸かしてください、取り出す器具は金属のもので、出来るだけ細いものがいいわ。」
ムーラも清潔な布や医師に言われるままに仕度に忙しい。
王子は脂汗を流していたが呻き声一つ上げなかった。
「・・・とても小さな金属のものですわ、それが入り込んでいるのです。」
「何か、・・・これですな?姫君。」
医師が血まみれの肩から掘り出したという言葉が当てはまりそうな作業から、
用意していた布の上に血に染まった小さな弾丸が姿を現した。
「しばらくは王子も安静になさいませ、今薬湯を差し上げましょう。」
ムーラと医師が王子の肩に布を巻いていく横で、キャロルは取り出した弾丸を洗い、
自分の目で確認をした。
あまり自分では見たことがなかったけれども、これは銃弾であることは間違いない。
これは私の責任なのだ、誰にも渡すことはできない、とキャロルは布に包みなおして握り締めた。
「・・・そなたに借りができたな・・・・」
疲労の混じった王子の声にキャロルは横になった王子の側へ座った。
「借りなんかじゃない、これは私の所為なのよ、王子。だから・・・。」
もう限界だったのだろう、その後の記憶はキャロルにはなかった。
原作にもいかにもありそうで全然出て来ない弾丸摘出シーンが出ましたね〜
作家様ありがとうございます〜
>>96 7
「きゃっ、何をなさいます、陛下!」「いやっ…やめてえっ!」取りあえず
王の言葉に従うことにしたミラはわざと大げさにわめいてみせたが、王は
ますます不機嫌な様子だった。
「今のは何だ、わざとらしい。もっとこう…男を怖れる生娘のようには
できぬのか」ミラには王の勝手な言い草が可笑しかった。
「そうおっしゃられましても…。わたくしは生娘ではありませんもの」
「申したようにいたせ。今宵わしはいまだ男を知らぬ初心な娘を征服して
やりたい気分なのだ」
「でも…わたくしは陛下からいつも娼婦のように淫らにふるまうよう教えて
いただきましたわ」
「そなたは近頃少し生意気が過ぎるぞ。…今宵はそなたにも思い知らせて
やらねばならぬな」
王はミラが身につけている腰帯を素早く抜き取ると背後から目隠しをして
しまい、細い飾りひもはミラを後ろ手に縛るのに使った。
「あっ…何を…!」
「そなたに教えていないことはまだある…」王が耳元で囁くのを聞きながら
ミラは初めて王に犯されたときのような甘美な恐怖に体が震えるのを感じた。
8
王がミラの体をテーブルの上に押さえつけ胸元に手をかけるとミラは
うめくように抗議した。「あっ…いや…こんなところでは…」
王はかまわずミラのつつましやかな衣装を音を立てて引き裂くと、
露になった胸を荒々しく掴んだ。
「ふっふ…素晴らしい弾力だ…そなたほどに男好きのする女体の持主は
めったにおるまい」
「いやあっ!こんな乱暴な陛下はいやです…どうして…!」
目隠しをされ両手の自由を奪われた状態のミラには無防備な姿をさらす
ことが恐ろしかった。
王はミラをなだめるようにミラの頬をそっと両手で包んでやりながら
「今さら怯えることはあるまい。そなたもわしに嬲られたかったのであろう…?」
そう言うと今度は胸の突起を強く掴んで捻り上げた。
「ひぃっ!」ミラが鋭い悲鳴を上げる。
「そなたはナイルの姫にずいぶんと関心があるようだが…」
「ああ…!お…お許しください、陛下…!」
「わしの策に乗ったのは、王子の愛を得た姫が憎いからか、それとも…
姫自身に興味があるのか…?」
「ち…ちがいます…なぜわたくしが姫君に…?」そう言いながらもミラは
心を見透かされた気がした。
キャロルの抜けるような白い肌、珊瑚のような唇、金細工の髪、高貴な表情や
あどけない仕種のすべてにミラは魅了されていた。
「わしの許しなく他の者と枕こうなどと思うならばどうなるか…
わかっておろうな…」
「痛…っ!お許しを…決して…決してそのような…あぅっ…!」王は指先に
さらに力を込めた。
「ああ…お許しを…!ミラは…陛下のものです…他の誰とも肌を合わせたり
致しません…!」
「ふふ…いい子だ…ならば褒美をやろう…」王はミラの衣装の裾を托し上げた。
待ってました〜!
ミラタンが良いわ!
冥い宴のキャロルが妊娠したらどうなるんだろう。
髪色によってどちらかに引き取られるの?
エジプトは女系相続みたいな面があるので
女ならエジプト、男ならヒッタイトの継承権を持つ、ではどう?
それよりキャロルタソは普段どっちの国で暮らすんだろう。
母国エジプトで幽閉に近い暮らしをしつつ
2人の子をもうける。悪くないな。
ミラタソ ガンガレ~!! (≧▽≦) ムーラ ガンガレ~!!
大学に入学して一人暮らしで自炊を始めたのですが、、
1年経ち、2年も経つころには、すっかり自炊熱も冷めほとんど外食か、ホカホカ弁当になっていました。
大学4年になったころ、また少々自炊するようになり、入学した頃に購入した
四角い1リットルくらいの缶入りサラダオイルが再び日の目をあびることになりました。
フライパンに油をチョット垂らしてみると、いやに茶色い。
「まあ、4年も経てばアブラも酸化するしなあ、まあ、火を通すからOKだよね」
なんて一人で納得して気にもとめず、そのまま使い続けました。
大学も卒業間近になって、ようやくそのサラダオイルも無くなりそうになってきて、
缶を大きく傾けなければ油が出ないようになってきました。
ある日、缶の口から油と一緒につぶ餡の小倉の皮のようなものが2〜3枚出てきました。
「ゴミでも入ってたかなあ」などどと軽く考えていたのですが、
次の日もまた次の日もアブラを出すたびにつぶ餡の皮がどんどん出てきます。
不信に思った私は、意を決して、サラダ油の缶の蓋全体を缶きりでキコキコ開けたのです。
その瞬間、目に飛び込んできたものは…百匹はいるであろう大小のゴキブリの大群。
まだ、半分くらいは息がある様子でウヨウヨとうごめいていました。
そう、私が使用していたサラダオイルの缶は4年の間にゴキブリの巣と化していたのです。
そして、つぶ餡の皮はゴキブリの死骸からもげた羽だったのです。
その事実を悟った時、一瞬にして顔面蒼白になったのを感じました。
そして4年間、ゴキブリエキスの入ったサラダオイルを食べ続けたことに改めて気づいた瞬間…
死ぬかと思った。
うげえ!
イズミルとアイシスが姉弟という設定です。 文章が全然上手じゃあ無いんですがよろしければ読んでみて下さいね。
回想 〜幼少編〜 その1
長い行列が続いていた。太陽が従者や兵士に容赦なく照りついていた。
「アイシス様、もうすぐですよ」
侍女のアリが輿の小さな小窓から外の様子を見ていた。
「長い旅だったわ、、」アイシスは小さくため息をついた。「ねえ、アリ、私の異母姉弟のイズミルはどんな子?」
アイシスは大きな瞳でアリを見つめた。
「ええ、アイシス様と3つ違いで、、聡明な王子とお聞きしました。幼いながら冷静沈着で、また王子の乳母のムーラ様という女性がまたよく出来た方で、」
アリはアイシスの顔を見た。アイシスは少し緊張した顔でアリの話しを聞いている。
「心配は要りませんよ、アイシス様、きっと良い方ばかりですよ、父上にもアイシス様の成長して美しくなったお姿を見てもらいましょう」
アリは少しでもアイシスの緊張をほぐすため笑ってみせた。
新作キタワァ〜!
面白そうな話でワクワク・・・
パオパオ?????
悪ふざけというか釣りだろ…
いくらなんでも…そのコテはマズいっしょヲイヲイ
以前うpされたののコピペ?
作家様に失礼だよ。
自ら再うpダロ
つかこれ、おおもとの出所はファンサイトでそ?
許可とってうpとかありえないし。
だから本人だってば
ここで言っている初代とかもこの本人
>>499いい加減にしときなさい。
自分でコピペしておいて、またパオパオ・初代の話をぶりかえそうとしてるでしょ。
たいがい粘着だよ。
そんな昔の話どーでもいいよ。
それより連載作品の続きが読みたいのよ。
>>500 違うよ。この話途中で終了してるので
ファンサイトにはうpされていない。
よって本人でなければコピペは不可能。
この人本当に変わっている。
こんな人がいるんだなという事を言いたいだけ。
ファンサイト仁うpされてる間に保存しておけば
誰でも転載はできたんじゃない?
>499・501
初代に粘着してた荒らし厨?
>>487 定期的にエジプトとヒッタイトを行ったり来たり♪
勿論、エジプトに向かうときはメンヒスが迎えに来てくれて
ヒッタイトに向かうときは王子がお迎え。
そしてお迎えの時には、3Pが繰り広げられるっつーのがいいなあ。
でも、キャロルがつれて行かれる間は王子もメンヒスも焼餅に悶え苦しむんだろーな。
萌えるなー、そういうの。
アッシリアやバビロニアにも行かなきゃならないし、現代にもときどき
戻らなきゃならないし、ますますエジプトにいる期間が短くなりそうでつ。
アッシリアに行けばアルゴンを慰め、バビロニアに行けばラガッチュの夜伽、
ミノアに行けばミノスの筆おろしを・・・
現代に戻ったら、兄さんアフマドを癒してあげないと。
息抜きにジミー?
ライアン兄さん×キャロルは萌え!!
最近あんまりライアン兄さんは流行ってないんですかね・・
寂すぃ。
>>506 イヤー!!妄想が止まらなくなるぅぅ〜(汗(汗(萌
ミノスは論外ぢゃ…
そんな510さんにミノアで大ヒットしたドラマ「秋の童貞」を捧げます。
(主演はもちろんキャロル&ミノス)
1
「どこへ行くんだ?」
ルカは共寝の床からそっと抜け出そうとした恋人テティのむっちりとした腕を引っ張った。今は午睡の時間。広いエジプトの王宮も静まり返り、エジプトの国賓イズミル王子の乳兄弟にして従者のルカは恋人と愉しく過ごしていたというわけ。
「あ、ルカ。何でもないの。ちょっと大事なご用で。あなたはもう少し休んでいて」
奥侍女のテティはそう言いながら艶々とした肌の上に素早く衣装を身につける。ルカの目をまともに見られないのはつい先程まで濃密な時間を持っていた気恥ずかしさと、何か隠し事をしている後ろめたさのせいだ。
「無粋だな」
ルカは起き直ってなおも恋人を引き止めようとした。小柄でまろやかな体つきのテティは愛らしい顔を困ったように顰めた。
「私より大事なことか?お役目熱心なのはいいけれど今はアイシス女王だってお休みだろう。後でいいじゃないか」
「だめよ…あん、ルカったら!」
テティは困惑したが恋人の誘いはあまりに甘美だった。
新しいファラオ・メンフィスの即位と婚儀に合わせてエジプトを訪問しているヒッタイトの世継ぎイズミルの従者との恋は心楽しく喜びに満ちている。かりそめの恋、と思っていたのに今は二人で将来を誓い合う仲だった。エジプトの名家の娘とヒッタイト王子の乳兄弟の恋。
「私に隠し事?ひどいな」
テティはじきにルカの巧妙な尋問に陥落した。
「あなた、秘密は守れる?これはね、大事な大事な秘密なの。本当ならあなたにも教えられないのよ」
そう言ってからテティは話し出した。
自分はこれからさる高貴な姫君のお世話に参上するのだと。その姫君は黄金に輝く髪と真っ青の瞳、そして透けるように白い肌を持った美しい方なのだと。
お前よりも美しいの?というルカの見え透いた茶々を無視してテティは言う。
「その方はね、実は‘ナイルの姫君’なの。ナイルの女神の御娘よ。お綺麗でお心栄えも良いっていうだけじゃないわ、未来を読む不思議な力をお持ちなのよ」
2
「未来を読む?」
ルカの瞳に鋭い光が宿った。
この短期間にエジプトの対外的、国内的な動きは劇的に変わった。新しい農地の開拓に、新しい街区や下エジプトの新港の整備。ヒクソスはじめ諸外国への牽制的な動き。製鉄法も独自に発見したらしい。
今まで砂漠に四方を守られ、ナイルの豊かな緑の岸辺にしがみつくように一種不思議な鎖国的な状態の中にいたエジプトの変化は全て的確で、早くも諸外国の脅威となっていた。
ヒッタイトのイズミル王子がエジプト王の妃となる妹の後見も兼ねてエジプトを訪問したのはこの変化の秘密を探るためだった。
「それはどういうことだい?そういう神秘な力を持っているのはお前の主アイシス女王だと思っていたけれど?」
実際、このたびの不思議な変化の全てはアイシス女王のご宣託とファラオの精力的な実行力とでもたらされていたからだ。
「違うわ。アイシス様はナイルの姫君の言葉を真似ていらっしゃるだけ。アイシス様だって神秘の力をお持ちだけれど、姫君のお力の足許にも及ばないわ」
「じゃあ、女王の宣託は全てナイルの姫君とやらの、かい?」
「そうよ」
「何故、その女神の御娘は表に出ないんだい?本当ならファラオの側に並び立つくらいの姫君のように聞こえるよ、おまえの入れ込みようからすると」
テティは少し迷ってから、誰にも言ってはだめともう一度念を押した。
「そりゃぁ、アイシス様が人目に触れないように隠して閉じ込めておられるからよ。あのね、ナイルの姫君はとってもお美しくてお優しくていらっしゃるの。女の私でもうっとりするわ。男の人ならなおさら。
…アイシス様はファラオが姫君に取られやしないかご心配なのよ。だから閉じ込めてあんなひどい扱いをなさるの!」
ぷんぷんしながらテティは床の中でまだ裸のままの恋人に話し終えた。
「あなたはゆっくりしていて。愛してるわ。また夜にでも。ごめんなさいね、でも姫君がお待ちだから!」
そう言ってテティは暑い午後の日差しの中に飛び出していった。
3
「姫君。遅くなって申し訳ございません」
テティはアイシスの宮殿の一角の狭い粗末な部屋の主に声をかけた。
「テティ!来てくれたのね。嬉しいわ。あなただってお仕事で忙しいのだから、ゆっくり午睡したいでしょうに。本当にありがとう」
そういって縫い物から顔をあげたのは10代の半ばほどかと思われる少女だった。エジプト人にはない白皙の肌、真昼の太陽と同じまばゆい金色の髪、ナイルの青を映したような大きな瞳。
粗末な下仕えの召使の服を着ていても匂い立つ気品。明るい素直そうな気性が窺われる穏やかな顔立ち。でもどこかやつれて疲れたような雰囲気。
「もったいのうございます、姫君」
「その姫君、はやめて。私はキャロルよ。そんなに崇め奉ってもらうような人間じゃないわ」
「そんな…」
テティは口篭もった。女の目から見ても、それも他人にはかなり辛辣になれる王宮仕えの高級侍女の目から見ても、これは侮って苛められるような相手ではないと自ずと頭の下がる相手なのに。
信心深い典型的なエジプト人として育ったテティには、美しい上に神秘的な力や深い叡智を持つナイルの女神の娘を‘姫君’以外の言葉で呼ぶことなど出来ない。
そう、昔からいつかエジプトに現れると言う女神の娘。
「あ、あの今日は水浴などなさってはいかが?幸い人目もありませぬ。さっぱりないさいますよ。アイシス様のお裁縫は後で私もお手伝いいたしますから」
キャロルはテティに引っ張られるようにして庭に出た。潅木の茂みの陰には美しい池があった。
「気持ちいい。テティ、本当にありがとう。私に親切にしたとアイシスに知れたら…あなたが困るでしょうに」
「大丈夫です、姫君。私達、召使はあなた様が困っておられるのを見ているのが辛いんです。本当ならあなた様は…」
一糸纏わぬ姿のキャロルは浅い池の中から手を差し伸べ、この気の良い侍女を慰めた。本当にありがとうと涙ぐみながら。
そんな場面をそっと盗み見る目があった。テティの恋人でもあり、イズミル王子の忠実な臣下でもあるルカである。
(何と…!ナイルの女神の娘というのは実在したのか。これがエジプトの変化の秘密、アイシスの宣託の種明かしか!
>>506-507 それイイっ!
行く先々で男達を慰める魔性の女キャロルタン。
現代編も萌え萌えだわw
誰か書いてくだされ。
4
「ほう…ナイルの女神の娘か…」
午睡の時間もじき終わろうかという時間、ルカの報告を聞いたイズミル王子は興味深げに呟いた。ルカは律儀に頭を下げたままだ。
「ふふ、そなたがこの地で良き娘と深い仲になったも無駄ではなかったというわけだ。いや、謝る必要はない。私は人の色恋にまで口を出す暇人ではないからな。しかし…隠された女神の娘…か。興味深い」
イズミル王子もナイルの娘の伝説は知っていた。賢く美しくエジプトに深い恵みをもたらす神の娘。その娘の実際に現れ、伝説はまさに成就されつつある。
(なるほど、アイシスがにわかに顕わした‘神秘の力’とやらはそのナイルの娘のそれだったわけか。諸外国の動きを見透かしたような国策、国内の開発、エジプトはますます富国となろう。
その娘の力、何としても欲しい。神の娘だなどというエジプト人好みの箔付けはいらぬ。我がヒッタイトのために是非!)
イズミル王子はルカに問うた。
「…で。その娘とやらはまこと金髪に青い瞳なのか?そなたの話を聞いていると人間の娘の容姿というよりアラバスター細工の人形の話か何かのようだ。
大体、女が女を手放しで誉めると言うようなことがあると思うか?嘘か、自分は他の女を誉めるくらい寛大だということを示す女らしい虚栄心ではないのか」
「いえ、まことにございます。王子。テティはそのような女ではありませんし、私もその姫を見ました。幼い姫ですがまこと美しく、高貴の育ちを思わせます」
さすがに水浴をもほのかに見たとは言えない。王子はしばらく目を眇めるようにして忠実な従者を見ていたが。
「よし、では私もその姫君を見てみよう。今夜、そこに案内いたせ。どのみち、そなたは今宵も愛しの恋人の許に行くのであろう?」
ルカはさすがに顔を赤らめた。
「何、夜這いなどするほど不自由はしておらぬ。そなたの恋人が大切に思っている姫君を辱めて、そなたの立場を悪くするつもりはないゆえ安心致せ。
なにしろ、そなたは秘密を守れる男として信頼されているらしいからな」
お、新作キター!
新しいティストが良いですね。
連投失礼いたします。古典スキーな王族です。
「落窪物語in王家」ということで書かせて下さいませ。
落窪物語は優しい姫が継母にいじめられつつ最後には幸せになるというシンデレラものです。
よろしくおねがいいたします。
ワ~イ!!またまた新作だ〜\(^o^)/
古典王家ツボです。
源氏物語ベースの王子×キャロルなんて好きでしたぁ。
落窪物語楽しみにしております。
うん、人物の正確もかなり本家に近くて良い感じ。
期待しています。落窪物語。
落窪いいね〜。田辺聖子さんの小説であったよね。あれ好き。
楽しみにしてるよ。
落窪懐かし〜。昔中高生の古典対策用に書かれた奴を読みますた。
>>446 7
「夜明け前、か…」
「夜が明けるのが殊更早かったな、メンフィス王。侍女達がやって来る前に妻を清めてやらねば…」
「そうだな。…キャロル、起きよ。身を清めてやろう。今日はそなたの晴れの盛儀ぞ。ヒッタイトの王子妃として嫁ぎ行く私の愛しいそなたの…」
メンフィスはイズミルと自分との間に挟まれて昏々と眠るキャロルの耳朶に囁きかけた。二人の男に愛され、妻となったキャロルは今日、エジプト・ヒッタイトの友好の証としてイズミル王子と出発する。
すでにアイシスやミタムン王女を娶り、さらに妻妾も増えるであろうメンフィスはキャロルをイズミル王子に預ける気になった。
とはいえ、これが永の別れではないし、年に一度は自分の妻であるキャロルとの‘再会’も約束されていた。
「う…ん…もう…?」
キャロルは物憂く目を開けた。
夜毎日毎に二人の夫に強引に執拗に入念に愛され、求められ未だ未熟な身体はかなり辛かった。とはいえ、たおやかな身体は羞恥と屈辱を超えたところにある快楽の味をしっかり覚えこまされており…。
白い身体のそこここには接吻の痕が色濃かった。目立たない脚の付け根の内側には肌の色が変わるほどに接吻と甘噛みが施されていた。それは独占欲と征服欲に駆られた若者達のつけた印だった。
「目が醒めぬか?困ったな」
イズミル王子はキャロルの乳嘴をねじるようにして勃ちあがらせた。メンフィスは脚の間に指を忍び込ませて蜜を搾り出そうとする。
「あ…やめてください。もう…。起きるわ。お願い、触らないで。もう…もう痺れるみたいで…痛いようで」
キャロルは殆ど夜を徹して行われた戯れに重く痺れた身体を引きずるようにして寝台の前に置かれた洗面器の前に行った。表向きは乙女として通っている彼女は夫達の残滓をそっと洗い流すのだ。
「早くいたせ」
寝台に肘をついて起きあがったメンフィスが促した。
キャロルは全身を真っ赤に染めて洗面器の上に跨った。そしてそっと散々に弄られた自分の器官を洗い清める。ひそやかな水音。キャロルの指が秘所を滑るたびに未だ泡立つ男たちの残滓が水に零れていく。
「よしよし。よくいたしたな。仕上げは我らがしてやろう」
イズミル王子は寝台脇の小机に置かれた水差しと、変わった形の革袋を手に立ちあがった。メンフィスもそれに続く。
革袋はメンフィスの手の中に納まる大きさで口の部分には象牙で出来た細長い嘴がついている。
床にあぐらをかいてイズミルは座り、その膝の上にキャロルを抱え上げ、脚を大きく開かせた。メンフィスが器具に清水を満たしてその前に陣取る。
「嫌…恥ずかしい、こんなの」
「何を今更。我らは夫婦ではないか。我らだけぞ、姫の中までも清めてやれるのは」
「キャロル、きちんと処理をしておかねば召使達の居る前で中から零れ出してきてそなたが恥ずかしい思いをするのだぞ?恥ずかしがりもいい加減にいたせ。姉上などは悦んで私の前に曝け出してねだるぞ」
イズミル王子が本人の羞恥や嫌悪をよそに膨らみ出した花弁を押し開く。メンフィスは露わになった胎内への入り口に慎重に嘴を差し込んだ。
9
充分に差し込めばキャロルの中が妖しく震えるのが器具ごしに伝わってくる。
メンフィスはゆっくりと革袋を押し、中の水をキャロルに注ぎ込んだ。
「んん…っ」
身体の内側にゆっくりと冷たい感触の圧力がかかるのをキャロルは感じた。メンフィスはすっかり水を注ぎ込むと、ゆっくりと器具を抜いた。
ちょろちょろ…。恥ずかしい水音を響かせて残滓に濁った水が洗面器に零れ出した。イズミル王子が乳嘴に悪戯をすれば身体は反応して、残った水を勢いよく排出した。
革袋の水を替えること三回、ようやく出される水は澄んだものになった。
「よしよし。綺麗になったな」
ほっとして立ちあがろうとしたキャロルの手首はメンフィスに掴まれた。
「まだだ。キャロル。まだ終わってはおらぬぞ」
「え?だ、だってもう綺麗になったわ。綺麗にしたのだもの、もう…いいでしょ?」
メンフィスはくすりと笑って極上のぶどう酒を入れた水差しを手に取った。
「今日、公式の別れの儀が終われば…我ら夫婦3人だけで別れの杯など交わしたい。上等の酒だがまだ若くてな」
イズミル王子の目が妖しく光った。
「だから姫よ。そなたに仕上げの醸しを命じたいのだ。極上の香りとコクをな」
キャロルは再度、恥ずかしい格好で王子に抱えられ、メンフィスが器具を使って酒をキャロルの中に注ぎ込んだ。2回、酒を注ぎ込んでメンフィスはもうこれ以上は入るまいと呟いた。
10
「では栓をいたそうか」
メンフィスはTの字型の鎖をキャロルに見せた。縦棒の真中には男の器官の先端を模したコルクの栓がついている。その栓を挟むように大小の不ぞろいの形をした貴石宝石が連ねられていた。
メンフィスが慎重に栓を挿入し、脚の間に石を連ねた鎖を通し、T字の横棒部分を腰に回し、そこに脚の間の鎖を固定した。
「栓はしっかりされているかな?漏れ出したりしては大事ぞ」
イズミル王子は脚の間の鎖を引っ張るようにしてきつさを確かめた。そうされると石から全身に恥ずかしい、でも蕩けるように心地よい刺激が伝わってキャロルは甘い溜息を漏らしてしまった。
敏感な真珠に紅玉髄があたっている。後ろの恥ずかしい場所にあたっている少しごつごつした石は何だろう?
イズミル王子は慎重な手つきで花弁が鎖を挟みこむように直してやった。この美しい器官に余計な負担や痛みを与えたくなかったのだ。
「これで良い、キャロル」
メンフィスは恥ずかしさに全身を薔薇色に染めて高価な‘帯’だけを脚の間につけたキャロルを見つめた。
「ふむ。姫よ、まことそなたは魅力的だ」
王子は身をかがめてそっと鎖をずらすと紅玉髄の下で震える珊瑚珠を舌先で嬲った。キャロルは羞恥に涙ぐみながらも快感に身震いした。
「お…じ。やめて。ひどい。私のことを守って大切にするって言いながらこんな恥ずかしいこと…」
そんな彼女の反応を嘲笑うかのように胎内の栓が彼女の内側を圧迫した。
キャロルは王子が引き取るのか〜…
そりゃ、いつまでも3人で一緒にいられるわけないものね。
冥い宴作家様キター!!!!!萌・萌・萌〜!
\どうしましょ/ \どうしましょ/
o(^-^o)♪☆(o^-^)o o(^-^o)♪☆(o^-^)o
冥い宴作家サンも萌えだけど
>>530サンAAもカワエエ〜
萌え萌えな気持ちがよく伝わってきまつね。
>>480 11
気を失ったまま目を覚まさないキャロルの白い顔をイズミル王子は見ていた。
ムーラが報告する通り食欲がないせいか、小さな顔は以前より窶れたが、
相変わらず影を落す長い睫毛も、整った鼻筋も、薄薔薇色の唇も何もかもがいとおしかった。
唇を重ねようとしたが、キャロルの体調を悪くした原因を思うと、素直に口付ける事が出来なかった。
その時、キャロルの右手が何かをしっかりと握り締めているのに気付き、王子はキャロルが眼を覚まさないよう慎重に、
握っていた物を改めた。
そこには布に包まれた小さな矢尻のようなもの、王子の肩から取り出した弾丸があった。
それが自分の肩に入っていたものと気がついた王子は、苦笑するしかなかった。
英知ある姫ゆえ何を考えているのか察するには難しいが、キャロルが王子の肩の傷に大そう責任を感じ、
後生大事に握り締めているのがいとおしいと思ったのだ。
顔が綻ぶのを止めようともせず、王子はまた元のように包みをキャロルの手に握らせた。
「兄さん・・・ライアン・・・帰る・・・。」
夢でも見ているのかキャロルの口から言葉が零れ落ちると同時に、閉じた瞼から一筋の涙が頬を伝っていった。
苦しげな哀しげなキャロルの白い顔は王子の胸に罪悪感を呼び越した。
「確か、・・・キャロ・・・ル、心配いたすな、安心して休め。」
そう言って王子はキャロルの額を手で撫でつけると、キャロルの表情が和らいだ。
「ごめんなさい、心配かけて・・・もう、行かない・・・ライア・・・。」
呟くキャロルの白い頬に王子はそっと口付けた。
12
王子の肩の傷は順調に回復したが、キャロルの悪阻は治まらず、終日寝込む日が続いていた。
キャロルの気分が少しでも紛れるよう、ムーラが裁縫道具を差し入れると、
キャロルも半身を起こして針仕事に精を出した。
自分で小さな袋を作って王子から取り出した弾丸を終い、自分の身につけられるようにしたのである。
それは古代に存在してはならぬもの、キャロルと21世紀を繋ぐただ一つの証。
いつしかそれはキャロルのお守りのような存在になっていた。
時折王子はキャロルの様子を伺いにやって来ては、小さな産着を不思議そうに見ていた。
「そんなに小さなものなのか」と縫いあがった柔らかな産着を触っては、
「王子もそうでございましたよ。」とムーラが昔を思い出しては微笑むまろやかな時間。
それは思いがけずもキャロルと王子に訪れたあたたかな時だった。
キャロルの体調を思いやって、王子はキャロルを責めないよう恐るべき自制心で
本来ならキャロルの白い腹部を滅茶苦茶にしたい嫉妬心を押さえ込んでいたのだ。
それがなんとか抑えられていたのは、キャロルが王子の肩から取り出した弾丸をいつも身につけていたからだった。
キャロルの考えは判らないが、それは王子に対して憎悪を持っていない証ではないのだろうか?
王子自信もそれをどう解釈すればいいのか、見当もつかなかった。
ただこうしてキャロルが自分の側にいる事に、喜びと苦しみが交差していることに、
王子は深い溜め息を幾度となくついていた。
13
キャロルの悪阻も少し治まり、少しづつ食も取れるようになってくると、
細かった腹部は徐々に膨らんできた。
囚われていることをなるべく重荷に思わないように、キャロルはお腹の子に語りかけ、
歌を口ずさんでみたりして母親らしく過ごしていた。
その様子に王子の心はまた冥い欲望に引きずられそうになる。
あの腹に憎きメンフィスの和子がいる、と。
それでもその和子を殺せばキャロルも生きてはいまい、ゆえに手出しは出来ぬ。
その想いを隠しながら、王子はキャロルに護符を渡した。
「魔よけの護符だ、身につけるとよいだろう。」
素っ気ない王子の口調と裏腹に、手は白い手に優しく護符を手渡した。
「魔よけの?ありがとう・・・おう・・・・・あっ!」
「いかがしたっ?姫!」
キャロルが急に腹に手を当て蹲る。
王子やムーラは慌ててキャロルを介抱しようとした。
「動いたの、今、赤ちゃんが。」
キャロルが喜びに青い瞳を輝かせながら面を上げた。
ムーラは安堵の溜め息を漏らし、王子はどうしてよいかわからぬままキャロルの方を抱いていた。
「本当なの、さっき動いたの、元気なのね!」
「姫君、和子はお元気なのですから、あなた様も無理をなさらず大事になさいませ。」
女同士のやり取りを他所に、面食らった王子はそのまま動けずにいた。
以前より少し豊かになった胸元、ふっくらした腹部が、キャロルの少女らしい体つきから王子に否応なく変化を見せつけた。
「ここに・・・和子が・・・。」
王子の大きな手はキャロルの盛り上がったお腹に添えられた。
それは今までは全く違った感情を王子に与えたので、王子自身も戸惑っていたのである。
新しい無垢な生命に、王子は素直に感動したのかもしれなかった。
青い瞳作家様キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚∀゚)´-`)━━━!!!!
漏れの萌えポイント直撃です、ひゃっほう!
>>516 5
その夜。
ルカは主君をキャロルの居る部屋の側まで案内した。部屋と言っても日当たりの悪い狭い庭に面した粗末な、物置と変わらぬ一室である。
「どうか王子、くれぐれも自重されますように。仮にも神の娘、それ以上にアイシス女王が閉じ込め秘密にしているほどの娘です。
迂闊に扱っては後々禍根を残しまする。どうか…そっと覗き見るだけに」
「よほど私は信頼されておらぬらしいな」
王子は苦笑した。
「早く恋人の所にいってやれ。夜は短いゆえ」
そして二人の男はそれぞれの女性の許に向かった。
だが。結論から言えば冷静沈着、万人に敬愛され、恐れられるヒッタイトの賢王子イズミルはルカの忠告も空しく「後々に禍根を残す」ような目を見るのである。
そう、彼は恋に落ちたのである。
網代に編んだ葦に土を塗った壁の破れ目から王子はそっと室内を窺った。明るい月の光と、室内の灯火のおかげで良く見える。
(あれが…!)
王子はごくんと唾を飲んだ。ほのかな灯りの中でさえ娘の美しさは知れた。今まで見たことも無いような金髪碧眼白皙の肌。痛々しいまでに小柄で、憂いを帯びた横顔は月光に照らされて何やらこの世ならぬ凄みのある美しさを漂わせているように見える。
「もう帰れないと分かっているのにこんなにも故郷が恋しい…。いっそ死ねば…魂だけでも懐かしい場所に帰れるのかしら…?」
ほのかな呟き。王子が思ったとおりの澄んだ声。でもその佳人は何と寂しいことを言うのだろう?死にたい、とは。
その少女は頭をめぐらせた。小さく息を呑む音に王子は心臓が凍る思いがした。だが次の瞬間、王子はもっと驚かされることになる。
「兄さん、兄さん!迎えに来てくれたのね?兄さん!」
キャロルは扉を開け、兄に良く似た体つきの大柄な王子にしがみついた。
6
飛びついてきた暖かい良い匂いのする小さな身体に王子は一瞬、我を忘れた。この人にしてはとても珍しいこと。
「……ああ、姫。抱きついてくれるのは構わぬが…」
そこまで言って王子は口を噤んだ。初めて出逢った相手になんと言えばよいのだろう?
一目で好きになってしまった?逢ったばかりなのにもう愛している?
何と空々しい!だが恋は不思議に皮肉なもの。冷淡で人の情などもち合わせていないかに見える若者は一目で恋に落ちた。
「兄さん、ライアン兄さん。私、ずっと待っていたわ。ここは嫌い。お願い、連れて帰って!」
キャロルは大柄な身体にしがみついた。いつもいつも見る夢なのに今日の夢はとても現実的で大好きな兄は消えうせたりしない。
「……そんなに…辛いのか、ここは?」
イズミルは自分の声など耳に入らないふうの娘に囁きかけた。よく見れば娘は痩せて首筋にまで骨が浮き上がって見えるほどだ。それにみすぼらしい衣裳。ところどころみじめに破れかけて。
「! 誰?兄さんじゃ…!」
「お願いだ、怯えないで呉れ。私は…怪しい者ではない。お願いだ…決していい加減な気持ちでここに来たのではない。ナイルの姫よ…」
キャロルは身を固くして声も出ない恐怖に涙を浮かべていた。
「泣かないで呉れ、恐ろしくはないから。そなたがあまり悲しそうにしているから助けてやりたいと思ったのだ」
キャロルを怯えさせまい、声をあげさせまいと言葉を紡いでいた王子だが、不思議なことにその心にキャロルを救い、幸せにしてやりたいという女慣れした恋の狩人らしからぬ決意が芽生えるのだった。
夢かうつつかも分からぬうちにキャロルは顔をあげ、自分を見つめる秀麗な顔に一瞬見蕩れた。
(兄さん…?兄さんじゃないの?それともやっぱり兄さん?)
呆然と自分を見つめるキャロルに深く接吻する王子。キャロルは激しい抱擁に気を失ってしまった。
6
飛びついてきた暖かい良い匂いのする小さな身体に王子は一瞬、我を忘れた。この人にしてはとても珍しいこと。
「……ああ、姫。抱きついてくれるのは構わぬが…」
そこまで言って王子は口を噤んだ。初めて出逢った相手になんと言えばよいのだろう?
一目で好きになってしまった?逢ったばかりなのにもう愛している?
何と空々しい!だが恋は不思議に皮肉なもの。冷淡で人の情などもち合わせていないかに見える若者は一目で恋に落ちた。
「兄さん、ライアン兄さん。私、ずっと待っていたわ。ここは嫌い。お願い、連れて帰って!」
キャロルは大柄な身体にしがみついた。いつもいつも見る夢なのに今日の夢はとても現実的で大好きな兄は消えうせたりしない。
「……そんなに…辛いのか、ここは?」
イズミルは自分の声など耳に入らないふうの娘に囁きかけた。よく見れば娘は痩せて首筋にまで骨が浮き上がって見えるほどだ。それにみすぼらしい衣裳。ところどころみじめに破れかけて。
「! 誰?兄さんじゃ…!」
「お願いだ、怯えないで呉れ。私は…怪しい者ではない。お願いだ…決していい加減な気持ちでここに来たのではない。ナイルの姫よ…」
キャロルは身を固くして声も出ない恐怖に涙を浮かべていた。
「泣かないで呉れ、恐ろしくはないから。そなたがあまり悲しそうにしているから助けてやりたいと思ったのだ」
キャロルを怯えさせまい、声をあげさせまいと言葉を紡いでいた王子だが、不思議なことにその心にキャロルを救い、幸せにしてやりたいという女慣れした恋の狩人らしからぬ決意が芽生えるのだった。
夢かうつつかも分からぬうちにキャロルは顔をあげ、自分を見つめる秀麗な顔に一瞬見蕩れた。
(兄さん…?兄さんじゃないの?それともやっぱり兄さん?)
呆然と自分を見つめるキャロルに深く接吻する王子。キャロルは激しい抱擁に気を失ってしまった。
7
(気を失ったか…。小さな姫ではないか。こんな子供のような姫なのに私は…私としたことが…)
ミイラ取りがミイラになるとはこのことか、と王子は低く呟いた。
これからどうしたものか、と彼は考える。
隠された神の娘とやらの正体を見極め、あわよくばヒッタイトの国益のために攫うか?そしてただモノのように駒の様に利用する?
それともこの気絶した娘をこの場で抱いて我が物とする?
「そのようなこと、もはやできぬ。ナイルの姫よ、私は御身に…」
王子の唇に不思議な微笑が刻まれた。みすぼらしい衣裳を隠すようにイズミル王子は豪華な織りのマントを脱いで掛けてやった。
「私を兄と呼んだ姫よ。寂しいと泣いていた姫よ。では私がそなたの兄ともなり、そなたを幸せにしてやろう。決めたぞ」
そのまま。イズミル王子は眠る少女の顔を眺めながら夜を明かした。そして夜明け前に名残惜しげに部屋を後にしたのである。
「また来よう、姫よ。私のことを忘れるでないぞ」
(昨日のあれは夢じゃなかったんだわ…!兄さんかと思ったけれど違う。私の知らない男の人!何てこと!知らない人にこんなみすぼらしい格好を見られて、こんな…布まで)
朝。キャロルは羞恥とわけの分からない薄気味悪さ、そして情けなさに涙を零した。懐かしい兄かと思い見知らぬ人にずいぶんみっともないところを見せてしまった。
兄に似てずいぶん顔立ちの整ったように見えたその見知らぬ人はみすぼらしくやつれたキャロルを哀れみ上等の布を置いていった。
年頃の娘としてキャロルは、見知らぬ人が夜にやってきた恐ろしさ、薄気味悪さよりもこんな惨めななりを見られて、施しを受けてしまったということに耐えがたい思いをした。
きっとあの男性は間違ってキャロルの許にやってきたのだろう。夜の侍女の部屋に恋人がやって来るのは珍しいことではなかったから。
「私…消えてしまいたい」
9
「テティ?どうしたのだ、こんな時間に。仕事は?」
机に向かっていたルカは驚いて恋人を迎え入れた。
「触らないでちょうだい、この嘘吐き!」
「ええ?」
「あなた、私の言ったこと、イズミル王子様に話したでしょう?昨夜、王子様は姫君の許に行かれたのでしょうっ?!」
(ああ…まずい、こんなに早くばれるとは。王子も王子だ。あの姫を早々にモノにされたのか?あの方らしからぬ真似を…)
「いや、テティ、これには訳が」
「何よ、姫君はそりゃお苦しみよ。ぜーんぶあんたとあんたのご主君のせいよ!腹の立つったら。どうしてくれるの?あの方はねぇ、戯れに遊んでいいような方じゃないのよ。
なのに、あんたは私を騙して王子様を引き入れて、姫君を…っ!」
テティは涙ぐみながら恋人を闇雲に叩いた。
「本当にひどい男!姫君がお苦しみの時に私はあんたなんかと…していたのよ!情けないっ!馬鹿、馬鹿、大馬鹿!」
結局、ルカは恋人を説得することは出来ずにテティは人払いされた王子の居間にそっと連れてこられたのである。
「そなたは…?」
王子は驚いたようにテティとその後ろで困りきった顔をしたルカを眺めた。王子の小卓の上は女性好みの小間物類が賑やかに広げられている。
「初めておめもじいたします。イズミル王子様。私は奥侍女のテティと申します。このように参上いたしました無礼はお許しいただかねばなりませぬ」
テティは秀麗な顔立ちの青年を睨みつけるようにして一気に言った。
「今日、このように無礼を承知で伺いましたのは…昨夜、あなた様が訪れられたナイルの姫君のことにございますっ!」
「テティ、無礼が過ぎる!お、王子、申し訳ございませぬ」
「いや、良い。ふーん…そなたがテティか…。ふむ、かの姫のことか。ちょうど良い、あの小さな姫はどのようなものが好みであろう?」
王子は顎で贅沢な品々が取り散らかされた小卓を示した。
申し訳ありません。二重かきこみと一話抜けをしてしまいました。
うっとおしい連続かきこみになりますが「8」をアップさせてください。
8
「おはようございます、姫君。いかがなさいましたの?…あっ、この布は…!」
頭の回転の速いテティは殺風景な部屋に不似合いな部屋に残された上等の布を見て一目で状況を悟った。
(昨夜、ヒッタイトの王子がここに来たんだわ!何てこと!ルカねっ!)
だが同時にテティは不思議に思う。この部屋には男女が睦みあったあとのあの特有の残り香はないし、キャロルにしても少しも‘そんなことがあったあと’には見えないのである。
「テティ…私、どうしたらいいの?怖い嫌な夢だと思いたいのにそうじゃないの。誰かが私のところに来たの。そして哀れんで施しを…」
耐えきれずにテティに取り縋って泣くキャロルの幼さにテティは我に返った。
(とにかく最悪のことにはなっていないわ!私のすることは姫君のお世話と…イズミル王子様へのお目通り。いえ、その前にルカをとっちめてやる!)
「さぁさ。お落ちつきあそばせ、姫君。少しお身体をお拭きいたしましょう。
さっぱりなさったら少しお休みあそばして。お疲れなのですわ。アイシス様も月例の祭儀にご出席ですから今日はご用もないでしょう。
何も心配なさらないで。大丈夫ですわ。このテティがきっと悪いようにはいたしません。お目触りのものも片付けましょう」
てきぱきとテティはキャロルの世話を焼き、鎮静剤入りのお茶で寝かしつけてしまった。
「さぁ、これからどうしよう?姫君がご不幸になられることだけは避けなきゃ!とにかくルカよ!」
テティは勇ましく恋人の居る宿舎に向かって行った。今朝方まで睦まじく共寝していた恋人だが今はただ腹立たしかった。
すごいね、最近の新作ラッシュ。嬉しや〜
(〃´σ`)ぁんッ
なんか変な気分になってきちゃった〜
うpの台風キ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ( ゜)キタ!( ゜∀)キタ!!( ゜∀゜)キタ━━━!!
濡れないようにきをつけなきゃーーーーーーー
ここんとこ毎日エチで情熱的な王子や、苦悶する優しい王子や、無邪気で
奔放な王子に会えてとーっても幸せ。作家様ありがとうございます(ウルウル
ヨロコビの踊り(?)のAAもバージョンアップしてる(笑
.+°*。:°+(*ノノ)キャッ(*ノ▽ノ)キャッ(*ノ▽゜)ゝチラッ(*ノノ)キャッ
ダイジェスト版管理人様。いつもありがとう。
本当に感謝しております
>>545タン・・・
濡れないようにだなんて、いやん。エチー!!
作家様期待して待っておりまする。
管理人様もありがとん。
>>548 本当にカワイイですね。ほんわかします。
>>483 9
王はミラの両足を抱えてテーブルに乗せ、太腿の上のあたりに蝋燭をかざした。
「足を開け。そなたの秘花をわしによく見せてみよ」
ミラはおずおずと足を広げる。「もっとひざを曲げて腰を突き出してみせるのだ」
躊躇うミラに王の容赦ない声が追打ちをかける。「わしの申すことが聞けぬか」
王が戯れに蝋燭を傾けると、溶けたばかりの熱い雫がミラの太腿にぽたりと落ちた。
「ひい…っ!あ、熱い…っ…!」ミラは悲鳴を上げ、ますます体を固くするが
王は強引にミラの足を開かせ、花弁を割り開くと蝋燭を近づけて凝視した。
「何とも卑猥な色をしておる…まるで男を誘う淫微な花だな」
「ああ…そんなふうにご覧にならないで…」ミラが羞恥に声を震わせる。
王の指が襞をかき分け敏感な場所をさぐりあてた。「あ…いやっ…そこは…ああ…っ!」
王が巧みに指で嬲ってやると、感じやすいミラは早くも蜜をあふれさせる。
王は蝋燭の火を吹き消しテーブルに置いた。
ミラの秘花が王のいやらしい手で大きく開かされ、舌が割入ってくる。
可愛らしい突起が舌でゆっくりとこね回されるとミラは快感の波に体が溶けて
しまいそうな錯覚を覚えた。
「いや…あ、あっ、あ…っ、ああ…ん!」「ほう…もうこんなに濡らして…悪い子だ」
王の舌が敏感な突起を衝き上げ、ミラはその刺激に合わせるかのようにびくびくと腰を震わせる。
「やっ、やめ…て…あっ…いや…ぁ…!」「ふん…まことに淫乱な娘だな、そなたは」
やがて王は無造作に指を差し入れてミラに淫微な水音を聞かせてやった。
「あ…あ…陛下…いつもの…ように…」ミラの喘ぎを愉しむ王の瞳に意地の悪い光が宿る。
10
「お…お願いです…陛下…あ…ん…っ…!」
ミラは奥まで差し込まれた王の指を夢中で締めつけながら身悶える。
「そなたの希望をはっきりと申してみよ」「ああ…お願い…!」
ミラは普段と様子の違う王の意図がわからずただ懇願を繰り返す。
「何が欲しいのかと申しておるのだ」王の声は冷酷だった。
「…申さぬのか…」王は蝋燭を逆手に持つといきなりミラの秘花に乱暴に突き立てた。
「あうぅ…っ!」ミラが苦しげにうめいた。
「ふふ…そなたのような淫婦にはこれで十分であろう…」
蝋燭は通常のものより太く、体がさけてしまいそうな痛みと圧迫感がミラを怖れさせた。
「いや…!いや…!こんなのはいやあぁ…!」
ミラは苦痛から逃れようと体を左右に捩らせるが、かえって痛みは増すばかりだった。
「どうした、まだ足りぬか。これならどうだ…?」
王がさらに蝋燭を押し込もうとするとミラは涙声になった。
「い…痛いっ…動かさないで…っ!」
王が静かに命令した。「…そなたの欲しいものを申すがよい」
「あ…陛下の…う……」「何だ?はっきりと申せ」
「…陛下の…をください…ミラの…ここに…陛下の…を…入れて…ください…」
「…いい子だ。それでよい」
消え入りそうな声だったが王は蝋燭を抜き去り、ミラを縛っていた飾りひもと
目隠しを解いてやった。
涙に濡れた頬を優しく拭い、高ぶった気持ちをなだめるようにミラの額や頬に
そっと唇をはわせるとミラは王を悩ましげな瞳で見つめた。
王はミラを抱き降ろしテーブルに両手をつかせると立ったまま背後から貫いた。
「…ああ…ん…!」待ち望んだものに敏感な場所を擦られながら、
ミラは悦びの悲鳴を上げた。王もまた快感に耐えていた。
「ううっ…何と強く締めつけてくるのか…そなたは…はあ…っ…そなたはすばらしいぞ…ミラ…」
王がミラの腰を引きつけながら何度も激しく衝き上げると、ミラはしだいに
奥まで犯されていく快感に圧倒され顎を高く上げて体をのけぞらせた。
「ああっ…陛下…ああっ…あ…ん…ああ……ん…」
ミラが王を強く締め上げながら痙攣するように崩折れるのを待っていたかのように、
王もまたミラの中に欲望を解き放った。
.'⌒⌒丶
′从 从)
ヽゝ゚ ‐゚ν まんこ濡れてきた
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
>>542 9
「テティ?どうしたのだ、こんな時間に。仕事は?」
机に向かっていたルカは驚いて恋人を迎え入れた。
「触らないでちょうだい、この嘘吐き!」
「ええ?」
「あなた、私の言ったこと、イズミル王子様に話したでしょう?昨夜、王子様は姫君の許に行かれたのでしょうっ?!」
(ああ…まずい、こんなに早くばれるとは。王子も王子だ。あの姫を早々にモノにされたのか?あの方らしからぬ真似を…)
「いや、テティ、これには訳が」
「何よ、姫君はそりゃお苦しみよ。ぜーんぶあんたとあんたのご主君のせいよ!腹の立つったら。どうしてくれるの?あの方はねぇ、戯れに遊んでいいような方じゃないのよ。
なのに、あんたは私を騙して王子様を引き入れて、姫君を…っ!」
テティは涙ぐみながら恋人を闇雲に叩いた。
「本当にひどい男!姫君がお苦しみの時に私はあんたなんかと…していたのよ!情けないっ!馬鹿、馬鹿、大馬鹿!」
結局、ルカは恋人を説得することは出来ずにテティは人払いされた王子の居間にそっと連れてこられたのである。
「そなたは…?」
王子は驚いたようにテティとその後ろで困りきった顔をしたルカを眺めた。王子の小卓の上は女性好みの小間物類が賑やかに広げられている。
「初めておめもじいたします。イズミル王子様。私は奥侍女のテティと申します。このように参上いたしました無礼はお許しいただかねばなりませぬ」
テティは秀麗な顔立ちの青年を睨みつけるようにして一気に言った。
「今日、このように無礼を承知で伺いましたのは…昨夜、あなた様が訪れられたナイルの姫君のことにございますっ!」
「テティ、無礼が過ぎる!お、王子、申し訳ございませぬ」
「いや、良い。ふーん…そなたがテティか…。ふむ、かの姫のことか。ちょうど良い、あの小さな姫はどのようなものが好みであろう?」
王子は顎で贅沢な品々が取り散らかされた小卓を示した。
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「は…ぁ?」
「確かに私は昨夜、かのナイルの姫に出会ったよ。まこと愛らしい姫だな。
ま、互いに何の心準備も出来ていなかったので男女のことなどなかったわけだが」
「う…、私が申し上げたいのは…」
「ろくに話も出来ず、気の利いた贈り物も出来なかった。驚かせた詫びに何か贈りたいのだが何が良いのかな?そなたが良いと思うものを選んでくれ」
穏やかに薄く笑みさえ浮かべて、でも有無を言わせぬ強さで王子は気の強い次女に命じた。
「あ、あの、でも姫君は…このようなことをされても施しを受けたと却って頑なになられましょう。お、おそれながらあの方は王子様が伽に召される女人とは違いまする」
「ほう?」
テティは穏やかに話の続きを促す青年の望むまま、キャロルの今の様子と、自分から見たキャロル像を語って聞かせた。
「ですから王子様。あの方をどうか思いのままに玩べる軽い相手とは思っていただきたくないのです。気まぐれであの方に興味を持たれたのならお忘れ下さい。
あの方は…夜毎に故郷を思っては泣かれるんです。幼い方がお可愛そうに。ですから真実、あの方を大切に思ってくださる方でなければだめなんです。お願いです」
王子はくすりと笑った。なるほど召使にここまで言わせるとはあの姫はなかなかの心映えらしいと。真実、人の上に立ちうる者は人々に尊敬されるだけでなく、慕われもせねばならないと彼は常々考えていた。
「あの小さな姫は…私を兄と間違っていた。抱きついてきて泣くのが不憫でな、まぁ…兄になって支えになってやれればと思ったのだ。
そうか、私にみすぼらしい有様を見られて恥じて泣いたか。可哀想なことをしたな。……今宵…また逢って昨夜の無礼を詫びたいが…」
テティは身震いした。キャロルの命運はいままさに変わるか変わらぬかの瀬戸際にある。
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「恐れながら、王子様の恋のお噂はそれは有名。このエジプト王宮でもお相手とされた女人に必ず贈り物をされるとも漏れたまわっております。ど、どうしてお言葉を鵜呑みに出来ましょう?
……ですけれども、もし姫君にお詫びをと申されるのでしたらば、お言葉を交わされるだけで決して決して姫君を粗略に扱われぬとお約束してくださるならば…手配をさせていただきます」
「テティ、無礼が過ぎる!王子、どうかご寛恕くださいませ」
「ふむ。それは姫には指一本触れるな、ということか」
王子は言葉を切った。
(ふふ。その場で抱いて攫っていきたいと見た瞬間に思った女など初めてなのだがな。だが確かに徒に怯えさせたくはない。
あの幼いいかにも世間知らずで男慣れしていないような姫を相手に兄を演じるのも…一興か)
「分かった。だが姫は私と口をきいてくれるかな?」
「それは…それこそ王子様次第でございます。あの幼い、お寂しい境遇におありの姫君の…」
そして。穏やかに笑みを浮かべながらも押しの強い王子は、今日の午睡の時間にキャロルを訪なうということに決めてしまったのである。
来た時とは打って変わって穏やかな物腰で、テティはいそいそとキャロルの許に向かった。
(姫君にご運が向いてきたんだわ!あの王子様…ひょっとしたら姫君を真実愛して、お国に連れていってくださるかもしれない。姫君にもやっとお幸せが…)
>>554 はげどおおおお〜〜〜〜〜〜(≧▽≦)キャッ
>>557 テティガンガレ~!!キャロルと王子がくっつけばルカとの仲も安泰だぞ〜〜
>>554 そのAAカワイイ。
この前、ここのΨ(`▼´)Ψ作品を読んだ直後にカレとHしたんですが、
「おまえ今日はどうした?なんかすごい」とか言われてしまいました(汗
濡れ方もすごくって、Ψ(`▼´)Ψを読んだとも言えなくて恥ずかしかったです。
私は自分のカレシに読ませて女の子の夢を勉強してもらいたいよぉ。
胸とか真珠を吸われるのだって激しくて痛いばっかなんだもん。
キャロルが王子にされてるシーンなんて素敵すぎて・・・悶え死に寸前。
私には夢の夢だわー
藻前らエロパロ板に逝け
202 :名無し草 :04/06/19 13:21
>>200 (´д`)
とりあえず自作自演書き込みと人物特定書き込みを
禁止するようにローカルルール決めないか?
真偽はともかく、話が堂堂巡りで見ていてもおもしろくない。
一番いいのはIDのある板に移転することなんだけどなぁ。
回想 〜幼少編〜 その2
「ハットゥシャッシュ到着!」外から兵士が叫んだ。
アイシスはそっと輿から外を見た。周りを城壁で囲まれていた大きな要塞都市のようであった。アイシス達の行列は西から入ると二頭の大きな獅子門があり、この門は2頭の獅子に両側を守られていて、獅子は巨大な問石の前に座り、敵軍の侵入を防ぐ為に大きく口を開けている。
アイシスはその獅子に食べられてしまうような錯覚になり怖くなった。
市街地のサルカレ、ボテルネの町を行列が進む。
「王室達がいらっしゃるお城はこの奥の壁に囲まれているビュユクカレにいらっしゃいますよ。ほら、あれがそうですよ」
アリはそう言って指をさした。アイシスはその方向に目をやった。王の城は更に壁で覆われていてここからでは様子が見えない。
「アイシス様のご到着!」と同時に大きな門が開く。「いよいよですね、アイシス様、、大丈夫ですよ」
アリはアイシス様の様子を察して手を握った。「ええ、」
アイシスは少しここに来た事を後悔していた。母の命令とは言えあの時もう少し反抗して側に居たいと言えばよかった。自分達が住んでいた国よりも数十倍大きい国、母の居ないこの国でこれから生きていかなければならなかった。不安がまだ小さなアイシスに押し寄せてきた。
「アイシス様、輿からおりて中へお進み下さい。」兵士らしき男が話しかける。
「はい」アイシスは言われた通りに中へと進んだ。アイシスは男を見た。頬と首筋への覆いのついた兜をかぶり、長い髪を後に束ねていた。右腰には鎌型の剣を備えていて、その剣のさやは先端で急カーブを描いていた。
「ここです、さあどうぞ」兵士がある部屋の前で止まった。アイシスは我に返り中に進んだ。
慌てて中に入る。
「待っていたぞ、アイシス、、」
アイシスは驚いて声のする方向を見た。ひげをはやし大きな男が近寄って来た。
「ヒッタイト王、お久しゅうございます」
そう言ってアリが深くおじぎをした。アイシスもそれに見習い慌てておじぎをした。まだアイシスがもっと小さい頃にしか会ったことが無い自分の父がそこにいた。
「まあ、堅苦しいことは無しだ、アイシス、美しくなって、、将来が楽しみだな!ハハハ」
そういうとヒッタイト王はアイシスの手を引いて歩きだした。ある部屋へとアイシスを連れて行くために、、。
闇スレはΨ(`▼´)Ψをオープンに語れるスレという触れ込みなのだし、多少のエッチ話は良いんじゃない?
中傷・嵐レスと違って、エッチレスは読んでいて面白いよ。
前スレなんてタイトルにまで
Ψ(`▼´)Ψマークが入ってるもの……
だよねー。次スレはまたタイトルにΨ(`▼´)Ψ入れる?
ここはもともとΨ(`▼´)Ψで盛り上がって楽しむ場所ってこと忘れないで欲しいよ。
ここでみんなと萌えたり塗れたりするのはたのすぃ♪
○
/|
萌えまくってます ○| ̄2<
作家様も皆をそこまで萌えさせたら冥利に尽きる?!
>560タン
真珠を○○てくれるなんて羨ましい(´д`)
ウチの旦那はもうそんなサービスしてくれない。
>572タン
キャー、アンアン・ギシギシ・アヘーの絵だわー!
>異様な一夜作家様
ありがd。萌え萌え濡れ濡れになっちゃいました。
続きを激しくお待ちしております〜〜〜!
スレタイにΨ(`▼´)Ψ入れなくてもいいと思うな。
そればっかりじゃ、それこそエロパロに逝け!になっちゃうし
「なんでもありの闇鍋スレ」なわけだから。
エロもエロなしもなんでもカモ〜ンてことでいいんじゃない?
基本は何でもあり、だよね。
普通に質問なんだけど、エロパロなんで嫌なの?
てか、なんでエロパロに拘るの?
この程度だもん、どこでも同じだよ?
エロパロの利点は、大っぴらに子供が来ないってこと、くらいか?
変に諍いが起きるくらいならエロパロ行った方が無難だとは思う。
なにもなければこのままでも良いと思うけど。
ジャンルはともかく、IDの出る板にいくのはいいと思う。
私の常駐の某板に、名無しの凶悪な荒らしが住んでたんだけど、
去年の十月から強制IDになったおかげで、いまは相当ましになったよ。
IDの出る板に・・という事なら、番外スレのほうがID必要なのではないかと思うのですが。
闇はエロ専門じゃないんだから、エロパロ板では板違いでしょ。
今のまま難民で問題ないと思いまつ。
Ψ(`▼´)Ψを自由に語れる場であるけど、エロ専門ではないという定義じゃなかった?
なりきりや令嬢ネタもOKだったよね?
週明け、作家様達の投下お待ちしてます。
てゆーか、エロ「も」あるんだからエロパロでもいいんじゃ・・・
今さらなーにを気取って取り繕ってんだかエロ婆どもめ
>585
とっとと腐れスレへ帰んな
やれやれ、これでエロパロ推奨厨をスルーできるよ(w
それ書いてる時点でできてないじゃん
思えばΨ(`▼´)Ψなどというごまかした言い換えがよくないのでは?
このスレの住人は欺瞞に満ちている。と、思う。
自分的にはIDの出る板キボンヌ
しょっちゅう荒れる現状は見苦しくてかなわん。
それを確かめるためにも、IDきぼん。
スレ内容がエロパロかどうかは自分的にはどうでもいいな。
おもしろければ何だっていいや
どっちも負けるな〜〜ガンガ
昨日も聞いた577ですが。
エロパロなんで嫌なの?
誰にも文句いわれずにΨ(`▼´)Ψ楽しめるんなら美味しい場所ぽく思えるし、
なんかエロパロのここが良くない点とかあったら普通に知りたい。
アテクシタチ乙女の出入りする板としてはイメージがよくありませんわ。
エロが好きで入り浸ってるなんて誤解を招いては心外ですもの。
それにΨ(`▼´)Ψは全体のほんの一部、あくまでお話のスパイスでしかありませんことよ。
エロパロ板だと、作品の内容が限定されちゃうよ。
ストーリー主体の作品等はエロパロ板では書きにくそう。
闇スレは今のところ投稿中の作家様もいらっしゃる事だしこのままでいいのでは・・・
>593
そもそも、このスレはエロ作品専用スレじゃないし。
エロ有りもエロ無しもなりきりも、なんでもありって1にも書いてあるじゃん。
結果的に現在うpされてる作品にエロ系が多いからといって、エロパロ板に
行くっていうのは安易だと思う。
今後うpされる作品の傾向が制限されちゃうもん。
色んな作品が読みたいんですよ。
そこまでエロにこだわってる人って少ないと思うんだけどな。
>>591 スレ内容がエロパロに相応しくなければ行くべきではない。板違いだよ。
そんな簡単なことがなんで分からないかなあ。
エロ有り・無し・令嬢・なりきり・何でもOK。レスも自由。
決してエロだけではないので、難民板で十分作品を満喫しております。
特にエロパロにいく理由もないという事で、わかってくれました?
>>577,593
青い瞳、異様な一夜、冥い宴、恋物語、AVネタ他連載中の作家様、首を長くして待っています。
萌え萌えな作品楽しみだ〜。
もう!週明けなのに。
いつまでも議論したいなら清純スレでやりなよ!イライラする!
どうしたー?何か嫌なことでもあったの?
なんでもありスレだから、議論もありってことでスルーしてくれる?
でも結局作品も雑談もエロしかないよね。
論議は別に構わないけど、いくら勧められてもエロパロ板には逝かないっすよ。
どうせなら身のある議論をきぼん。
また色々ネタをあれこれ考えてみるかな。。。
お茶でも飲みながら、マターリ作家様の到来を待ちましょう。
>>601 作品&作品につくレスがあるだけ良い
ここの作家様の文学的なエロは大好き♪
>>601 うわ、それを言っちゃダメだよ。
脳内でΨ(`▼´)Ψはごく一部と思い込むんでつ!
エロばっかりだとは思わんけど。
青い瞳とか恋物語の辺りは、まだ全然エロ入ってなかったよね・・・?
バリエーションに富んだ作品がイパーイで、読者タン達も大喜びしたのがイケナイでつか。(・ω・)シューン
きゃんっっ
エロパロに逝きたい人は逝く、ここに残りたい人は残る、でいいんじゃない?
>>607 エロパロに逝きたい人・・・じゃなくって、どーしてもエロパロに追い出したい人がいるってだけでしょ。
ここに残りたい人は残る、でいいなら、このまま続行ってコトねw
エロパロ板=エロエロでなきゃ駄目
と思っている世間知らずも多いんだな。
呆れた。
難民板でSS投下していることにも疑問を感じていないんだ。
堂々と居座っている姿勢からして、ここ本当にオヴァしかいないんだね。
世間知らず・・・ねぇ。
2ちゃんしかやってないと、2ちゃんの常識が世の中の基準になってしまうという例ですね。
お茶でも飲みながら、マターリ作家様の到来を待ちましょうよ。
難民であれはだめ、これはだめっていうのは板の性質上言えないよ。
ただエロパロ板は主にエロ作品を主に扱っているけど、
スレによって性質はかなり異なるよ。
健全な創作も多くアップされているところもあるし、
ヤル以外にもエロチシズムを表現することはできる。
結構懐の深い場所だから、あんまり頭から否定しなくてもいいと思う。
蛇足だけど、
レディコミもそうなんだが、女性が描く作品の方がある意味えぐい(リアル)もの
が多いので、ここで投下されている作品は十分エロパロ板で通用すると思うよ。
行きたくない人が多いなら、無理に移転はしなくてもいいとは思うけど。
げ、メール欄消すのを忘れていた。
すいません。
てゆっか、あっちのスレが終わりかけてる状態なのに
闇をエロパロに移転しちゃったら、その時こそ清純派作家さんの書く場所が無くなるよ。
場所は難民板のままでスレは一本化する、でいいと思う
どうせどっちも住民の顔ぶれは同じなんだし
「カ、カプター、早く薬を……」
大神官はぶるぶると震えながら、己の従者の名を呼んだ。
苦しい、苦しい、苦しい。上手く息が出来ぬ。カプターよ、いつもの薬を…。
禿頭の青年神官は、甲斐甲斐しく老いた大神官の世話を焼く。
大神官が咽る事のないよう薬を飲ませ、その背をゆるゆると擦り、額に浮かんだ脂汗を丁寧に拭きとり……。
薬が効いてきたのか大神官はやがて落ち着き、しかしどこか焦点の合わない瞳のまま労いの言葉を口にした。
神殿の奥で、一際大きな女の喘ぎ声が響いた。
ぐったりとした女と対照的に、男は颯颯と身仕舞いを整える。
「カプター様…」
女は甘えた声で大神官の覚えも目出度い男の名を呼んだ。
小柄で幼い顔立ちをした青年神官はその外見に似合わず女人を狂わせる術を熟知しており、王宮の侍女達は密かに、けれど競ってこの男の元を訪れる。今まで味わった事の無い官能の時間を過ごすために。
「大神官様に呼ばれておりますゆえ、ご容赦を」
情事の名残もない涼やかな声音で、童顔の青年神官はその場を後にした。
そして――神殿の更に奥、今の大神官によって封印された部屋にそっと入る。
日輪の光が届かなくても、黄金色に輝く部屋。先の大神官がその権力を使って作り、そして現大神官によって入室が固く禁じられた部屋。
――じきあの老いぼれも死ぬ。
――あれを薬と信じて疑わぬとは、大神官も衰えたものよ。
男は先の大神官の命を奪った美しい女人の胸像を撫でた。
「必ずやそなたを、この部屋を我が物とする。必ず…」
おわり
初代がひとりでエロパロ行って光と闇の続き書けば?
んでこっちにもスレ貼ってね。
何人かそういう人もいるようだけど、
私も強制IDで一度運営してみてほしいから、エロパロ逝き支持派でつ。
こちとら粘着に絡まれてかなりムカついたことがある身。その抑止力に期待する。
ちなみにエロパロ板は別にエロ作品以外書いてはいけないわけではないっすよ。
青年カプター(゚∀゚)イイ!!
読みたかったのがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
>>618 それ相当の痛いカキコしたとか?
ムカついた身だか粘着されたヒトリだか知んないけど。
>>618 だから逝きなよ〜。誰もとめてないと思われ。
実際のとこ、初代初代言ってる椰子ってホントは何人いるのかちと興味ある
あのぅ、エロパロ逝きを薦めてる方の一体目的ってどれ?
1.強制ID板にいって、嵐や自演を何とかしたい
2.「真珠を○○された」とか書きたいならエロパロ逝け
3.そもそも難民板でSSを投下するな、ヴォケ
4.清純派とエロを完全に分けたい(同じ難民板にあるのは嫌)
5.闇スレをぶっつぶしたい
6.闇スレも清純派スレも相殺したい、両方とも死ねや。
自分は3
あと、21歳未満が出入りしている難民板に
いるのはどうかなぁと。
住人に21歳未満がいるとは思わないが。
スレの雰囲気もエロパロ板に近いし。
逆に、なんで難民板にあるのかが不思議なぐらいだ。
わたしは4
同じ板に同じ話題のスレは二つも要らない
元々は番外スレであり、11まで続いたスレなんだし。
>>625 うん、だから12以降も続くよここで。
あっちは実質死んでるんだし、いらないね。
スルー下手で頭かたい厨も、いらない。
3
最近ここを知ったんだが、多分、
本家で妄想爆発した香具師がいて(SS投下したり)、
おんだされて難民板にいきついたんだろうね。
二次創作板、パロディ板がないから仕方がないかもしれないけれど、
18禁SSが投下されるようなら、素直にエロパロ板に行った方がいいと思う。
ちなみに、勘違いしているようだけれど
「エロパロ板」という名前だけで、
実際どのような作品が投下されるかはスレによって違う。
エロなしところか、長編純愛SSも投下されたりする。
「エロなしヤダ」という香具師が逆にわいたら
「エロ無しでも歓迎してますか、何か?」ぐらいの勢いでかえせばよろし。
自分は、2と3。多少1も入っている。
新作ラッシュは嬉しいけど
難民でやって行くにはちと苦しいよ
いままでOKだったんだから無駄に
レスしてないで、そのスペースで作家様の作品うpしてもらえや。
エロパロ板へ引越しが嫌だっっー香具師が
難民板に粘着するのは何故?
>>630 だから594〜498あたりが答えてくれてるよ。よく読んで。
>631 ワロタ 続き気になるよ〜
>>629 だよね・・・。
いい加減に詰まらん論議はやめて、新作ラッシュを楽しませてもらおうよ〜〜
どれも面白い作品なのに〜〜!!!
>>630 そんなに逝きたければ、初代、お前が逝けよ。
初代ならエロパロでやっていけると思うよ。
また、決め付け厨が出たよ
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
諸葛孔明じゃないけど、天下三分の計で考えてみました。
●エッチ中心の作品=エロパロ板
読者はどっぷりしっぽりとΨ(`▼´)Ψ作品&Ψ(`▼´)Ψレスを楽しみまくり。
●時々エッチが入る作品=このスレ
ストーリーの時はストーリーをじっくり味わって、エチシーンの時には萌え萌えしまくり。
●エッチ無しの作品=番外編スレ
疲れた心のオアシス。マターリと作品オーラに癒されまくり。
だめ?失礼しました。
>635
初代、お前また湧いたのか
>>637 これ以上増やしてどうする。
それとも全滅を狙ってるわけ?
>>622 エロパロに逝きたい本当の理由はそれでつか。
違うIDで「初代云々」の書込みが100件あれば
そういう人が100人いると納得するわけでつね。
青年カプ様・・・立派な女たらしに成長されたのですね。
でも神官の身でそんな術をどこで誰から学ばれたのかしら〜〜気になるぅ
を!
タイトルが「少年カプター」から「青年カプター」になっていたのですね。
641タンのカキコを見て初めて気がつきました。
ということは、「中年カプター」「壮年カプター」「老年カプター」も有り?!
ほんとカプタンの過去は謎と陰謀に満ちていて素敵。
続編を期待しております。
台風一過 今日は蒸しあ゛つ゛いねー
>>642 できたら「成年カプター」「熟年カプター」もおながいします。
禿げ頭の子供→禿げ頭の青年
成長しても、形容詞は同じなのが超ウケまくり。
やっぱカプちゃんはいつの時代もハゲてなくっちゃね♪
カプターはテーベから遠く離れた辺境の神殿でそれを知った。今にも崩れそうな神殿にはカプターしかおらず、テーベからの使者は書状を渡すと役目は済んだとばかりにそそくさと帰ってしまった。
――ネフェルマアト王即位、か。
パピルスを投げ捨て、カプターは神殿の外へ出た。
小さく貧しい集落、けれどそこに住む人々はテーベから来た壮年の神官を歓迎し、まめまめしく世話を焼いてくれる。
――このままここで朽ちるのもまた一興。
己らしくもないと自嘲しながら、禿頭の神官はふと空を見上げた。ただ青いだけの空がそこにあった。
カプター様、カプター様。
あの女が我が元へ通い始めたのはいつ頃からであっただろうか。
ほっそりと痩せた女。黒い髪と、黒い瞳、他の侍女達に比べると白い肌を持つ女。
閨での有様に惹かれた訳ではない。取り立てて美しいという訳でもない。
女など性欲の捌け口でしかなかった。
大神官の地位を手にするための布石でしかなかった。
――あの小さな女に、何故私はあれ程までに溺れてしまったのか。
――某神官の手先であると気付きもせずに。
いつしか彼奴の姦計にはまり、カプターはこの小さな神殿で蟄居させられている。
腹心の部下達もそれぞれどこの神殿にいるものか今は皆目見当もつかない。――否、命があるだけカプター達は幸運であったのかもしれなかった。
「カプター様」
はっとして振り返ると、黒髪の小さな女がそこに立っていた。
「そなた」
「カプター様、私…」
小さな女は男の足元に駆け寄り跪き、只管に許しを請い、己の願いを口にした。
お許しください、私の所為でこのような辺境に…。
信じてください、私は貴方様を裏切る気持ちなど毛頭ございませんでした。
貴方様が不自由しないだけの金子は準備しておりまする。
すっと貴方様のお側にいたいのです。
ここで、ずっと貴方様と死ぬまで共にありたいのです。
ややあって、カプターは無言のまま女と同じように跪き、その背を撫でた。
「カプター様…」
涙に濡れた女はほっとしたように微笑む。
甘美な口付け。
その後、女は苦しげに身悶え、絶命した。
――女よ、そなたは丁度良い頃合に現れた。
――私はここで一生暮らすつもりなどない。ここで死んだりはせぬよ。
――私は大神官の地位を得るのだ。少年の頃、あの日、私はそう決めたのだ。
――そなたはそれを思い出させてくれた。私の代わりにこの地で死んでくれたのだな、愛しい女よ。
カプターは死んだばかりの女を冷酷な視線で見つめた。
――愛など妄想にすぎぬ。裏切り者は決して許さぬ。信じるのは、ただ己のみ。
彼は気付いていなかった。絶命した女は、どこか黄金の胸像に似ているということを。
おわり
カプターのバイオグラフィー、キター!!
人を殺めて大神官の地位に登りつめていくカプタン、いい感じです。
壮年カプター。キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(´∀`。)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
次はいよいよラガッチュの「ハゲのソナタ」でしょうか?
ワクワクしまつ。
ハゲソナも禿げしく楽しみにしておりますw
他の作家様たちはまだ来ないのかな〜〜〜
初代、登場期待age!
カプ様には陰謀が似合う・・・女に溺れるカプ様も素敵(*´Д`)ハァハァ
結構人気者だね、カプちゃん。
ところで、AVネタの続きも気になるところなんですが・・・
王子登場のその後、続きプリーズでつ。
>>557 12
キャロルの部屋に戻るとテティは眠る佳人を起こさぬように室内を掃き清めた。殺風景な部屋はもともと埃すらたまりようがない。
「さて…これじゃあ、あんまりに殺風景ね。何か衝立や目隠しの布が欲しいわ」
テティはさらさらと実家に入用なものを急遽送って欲しい旨を書いた手紙を下仕えに持って行かせるとそっとキャロルを起こした。
「お起き遊ばせ、姫君。姫君をお悩ませした犯人がわかりましたの」
「え…?」
ぼんやりと起きあがったキャロルの身じまいを素早く整えながらテティは言葉を選んで昨夜の‘無礼者’がキャロルを怯えさせた詫びをしたいと言ってきていると教えた。
「やだ、そんなこと…!いいえ、テティ、そんなお会いしたりはしません。もうこれ以上、恥ずかしい思いをするのは嫌!気にしておりませんからお忘れ下さいって、あなたからお伝えして!」
「でも、姫君…」
テティがあれこれキャロルを宥めすかしているうちに、下仕えの少年がテティに実家からの荷物を持ってきた。
存外、早くに到着した荷を開ければそこにはみすぼらしい部屋を彩り、見苦しいものを見えなくする美しい布や小さな壷、灯り皿といったものが入っている。テティは手早く室内を整えた。
「テティ、あなた一体…」
「さ、姫君は少しお召しかえあそばせ。お客様が参られるんですもの。お衣裳はこちらを…私のをお貸しするなんて恐れ多いですがお許し遊ばせ」
テティは強引だった。戸惑いながらも少しは見栄え良くなった自分の部屋や、押しつけられた美しい衣裳を見て頬を赤らめ、ときめくキャロル。
やがてテティは仕事のために奥宮殿に戻っていった。キャロルは落ちつかない気持ちを鎮めようとアイシスに命じられていた縫い物を手に取った。
そして午睡の時間がやってくる…。
13
かたん、と小さな音と共に入ってきたのはテティだった。ルカを振って年若い‘女主人’の大事に間違いが起こらぬよう馳せ参じたのである。
「テティ、やっぱり私、お客様には会いたくない。恥ずかしいわ。ねぇ、あなたはその方を知っているんでしょ?だったら…」
今回に限って言うことを聞いて呉れないテティに業を煮やしながらキャロルが囀っていると…。
「ここはずいぶんと賑やかだな。昨夜のことで泣いてでもいたらどうしようかと思った」
朗々とした声と共にイズミル王子その人が低い扉を抜けて入ってきたのである。キャロルは真っ赤になって飛び上がると葦を編んだ衝立の後ろに隠れようとした。
「まぁ…王子様。随分と急なおいでですのね」
テティはかろうじてキャロルをひき止めると、ここがまるで豪華な貴婦人の居間ででもあるかのように対応した。
「王子…様…?」
キャロルは明るい光の中でイズミル王子を見た。凛々しく整い、賢く思慮深そうな秀麗な容貌。兄ライアンに似たところもあるが、古代の生まれ育ちのせいかより野性的に精悍に見える。
年相応の娘らしく真っ赤に頬を染めて恥らうキャロルを見てイズミル王子もまた改めてその幼さの勝る美しさに見蕩れたのである。
「これは姫。昨夜は驚かせて済まなかったな。私は…ヒッタイト王子イズミルだ」
「あ…ミタムン王女のお兄様。
あ、あの…っ、私、昨日は…ごめんなさい!間違えて失礼を。あの布をお返ししなくては」
「ふふ。何を謝る?昨夜、眠れぬままに散歩していたら、そなたがあまりに悲しそうにしていたゆえつい声をかけて驚かせてしまった。
あれからそなたが泣き続けているのではないかと心配したが…大丈夫だったようだな」
14
イズミル王子はさっさと座りこんでしまった。
「だが困ったな。私の‘妹’は今度は口がきけなくなったらしい」
キャロルはますます赤くなり涙ぐみさえした。
「姫君、どうなさいましたの?ご気分でも…?」
「いえ、大丈夫よ、テティ。イズミル王子様も…もうお構いなく。私は大丈夫ですから」
「まことに?」
イズミル王子はそっとキャロルの頭を撫でた。
「私はそなたが‘兄’とも思って良い相手だ。つまらぬ気遣いはするな」
テティは色好みで名高い王子が、いかにも優しげにキャロルを気遣うのを見て内心快哉を叫んだ。
(いつも他の女人になさるのとはまるで違うなさりよう。このまま上手く行けばきっと姫君はお幸せになれる。よーし、姫君が王子に迎えられるまで私が頑張らなくちゃ!)
イズミル王子はふと部屋の片隅に置かれた裁縫箱に目を止めた。
「これは…?そなたの裁縫道具か?そなた縫い物が好きなのか?これは…ああ、もしやアイシス女王が着ている衣裳はそなたが縫っているのか?」
イズミル王子は矢継ぎ早に質問した。人見知りもする内気なキャロルだったが何故か王子の質問には答えていた。
「ええ…縫い物は好きです。ママに習ったし自分の服も縫えますから。それはアイシスに頼まれた衣裳です。早く仕立てなきゃなの」
幼い、緊張の余りか震えを帯びた声がまたイズミルにはいとおしく思えた。夜にちらと見た女が昼間になお魅力的に思えると言うのは彼にとって珍しい体験だった。
「そうか。夜毎日毎に珍しい仕立ての衣装で現れるアイシス女王は宴席の花でな。一体どのようにしたら、あんな身体に張りついたような衣裳が作れるのだ?」
王子は兄として振るまい、短い時間の間に巧みにキャロルの心を解していった。
キャロルの部屋を辞する頃にはキャロルが諸国の珍しい話を喜ぶこと、書物や学問が好きなこと、芯は強いながら穏やかに優しい性質であること…などを知っていたのである。
「さぁ、仕事が終わればこの兄はまた妹であるそなたを見にきて良いだろうな?」
王子はそう言って出ていったのである。
恋物語作家様、乙カレでーす。
優しい眼差しでキャロルを見つめる王子が想像出来るわん!
続きが気になりまする〜。
>>535 14
幾分か食事は取れるようになったとはいえ、
キャロルの体調は捗々しくなく、キャロルの白い顔は窶れていた。
普段は務めて明るく振舞おうとしているのだが、周囲には厳しい監視の目が光り、
心情を暴露できる友もおらず、メンフィスとは連絡も取れないどころか、彼は自分の子が生まれ出ようとしてることすら知らない。
お腹の子のためになるべく心穏やかに過ごしたくとも、キャロルの置かれた状況は厳しいもので、
ムーラが下がった後寝台で一人涙することも多かった。
今自分が置かれてる状況に陥ったのは自分が悪かったのだろうか?
けれでも愛するメンフィスがコプトスでカーフラ王女と夜を過ごしたという裏切りは
私の愛を裏切ったことになる。
私は自分がメンフィスを愛してるように、同じように愛してもらいたかったのに、
私には過ぎた望みだったのだろうか?
ナイルから現代へ帰ったのがいけなかったのだろうか?
そんな時に授かってしまった赤ちゃんだから、こんな風にイズミル王子に囚われてしまったの?
私が悪かったのかしら?
私に赤ちゃんが出来たことをメンフィスが知ったら、本当に喜んでくれたのかしら?
キャロルの想いは哀しみと後悔でいっぱいで、夜毎に涙するのを、ムーラも王子も気付かぬはずはなかった。
王子自身連れ帰ったキャロルを愛してはいるが、キャロルがメンフィスの和子を身篭っていることで増す自分の苦しみも持て余してるうえ、
多忙な自身が宮殿を留守にすることを考え、キャロルの前には姿を現さないよう言い含めていたルカを呼んだ。
15
「姫、この者を見知っておろう」と王子はある日、綱に繋がれたルカをキャロルの寝室に連れてきたのだ。
寝台に横になっていたキャロルは悲鳴を上げ、身重の身体で大急ぎでルカのもとへと駆け下りた。
「ルカ!ルカ!王子、お願いです!ルカを放して!」
ルカの身体にしがみ付いて泣くキャロルに、ルカは「ご無事だったのですね」と微笑んで見せた。
「その者は我が宮殿内にて不審者として捕らえたのだ。そなたを探しに参ったのだろう、
だが邪魔なだけぞ、殺してしまえ。」
王子が淡々と命令を下す横で、キャロルがルカを庇い命乞いをする。
「だめよ!ルカが殺されるなら私が死にます!今までだってずとルカは私を守ってきてくれたんですもの!
死なせるわけにはいかないわ!お願い!」
王子が抜いた剣でルカの首筋をすっとなぞる姿にキャロルも必至になって言い募る。
「お願いです!ルカは私に仕える者です!どうか殺さないで!」
「ルカとやら、姫に仕える身だと申したな?今後は私の妃となる姫に仕えるならば許そう。
姫の夫たる私の命に従うのか否か?そなたの主君は誰ぞ?」
刃を突きつけられたルカが決心を決めたように答える声がキャロルの耳に届いた。
「ナイルの姫君の夫たるイズミル王子こそ我が主君。姫君に命をかけてお誓いいたします。」
「ならば許そう、姫の命を心して守るが良い。」
そう言うと王子はルカを繋いでいた綱を切り、冷静な眼差しでキャロルを見た。
「余計なことなど考えるでないぞ、でなければその忠義者の命はないゆえ。」
「あ、ありがとう、王子!よかったわ、ルカ!」
泣きながらルカにしがみ付くキャロルを横目に、ルカと王子はキャロルに気付かれぬよう眼差しを交わし、
王子は寝室の横で自らの猿芝居に唇をゆがめていたのをキャロルは知る由もなかった。
恋物語、とても私好みなお話で続きが待ち遠しいです♪
優しいお兄さんを演じる(でも中身は欲望渦巻いてるというw)王子が萌えです〜。
2人のこれからにドキドキです・・・
青い瞳、策略してほくそえんでる王子がいいです!
やっぱり王子には裏があるのが素敵・・・・w
青い瞳、キタ――!
わたしも裏のある王子好きだわぁ。
細川ヒーローって皆、美形で強引で、愛の為なら手段を選ばないちょっと卑怯な所
(メンヒス=暴力、王子=誘拐・拷問、アラン=詐欺?!)がたまらなくツボです。
異様な一夜キター!! (`▼´)
青年カプターキター!!( ´∀`)
壮年カプターキター!!(・∀・)
恋物語キター!! (*^-^*)
青い瞳キター!!(≧▽≦) ……ハアハア
(*゚∀゚)=3ムッハー
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!
へ ) ( ノ ( )ノ ( ) へ ) へ ) へ )
> > < < < > >
恋物語作家様&青い瞳作家様、うpありがd!
恋物語の王子、その余裕がステキー
青い瞳の王子、切ないよう…
∧_∧
( ;´Д`)ハアハア
人 Y /
( ヽ し
(_)_) ←マンコ濡れてきた。
萌えすぎて…_| ̄|○ ダ… _/ ̄|○ メ… _/ ̄|○ ポ ___○_=3 バタッ
みなさんすごく楽しそう。やはり王子が策士という設定はツボですね〜。
原作の8巻あたりでキャロルが「ルカ助けてよ〜」とか叫んでいて
王子が「くっ・・・」とか笑ってるシーンを思い出しちゃいました。
>>668 キャー、そのシーンわたしもさり気無く好きでした。
良く考えると、ひどい男なんですけどねー。
冷酷なのか優しいのかわかんない所がイイんだよな、王子って。
メンフィスはその逆で、直球ストレートな所がイイんだけどさ。
喜びの超高速回転ダンスも来た(嬉
>>657 15
キャロルはぼうっと上気したまま座りこんでいた。テティが自分と王子の相性はどうやらよさそうだとあれこれ画策しているらしいことも気づかないほどだった。
「ねえ、姫君。王子にお会いになってよろしゅうございましたわね?本当に図々しい方とは思いましたけれど、せっかくお詫びを申されておいでなのですもの、断れなくて」
心にもないテティの詫びの言葉もキャロルの耳に入ったかどうか。
「もういいのよ、テティ。その話はもう終わり。あなたは何も悪くないし、イズミル王子も…納得されたでしょう、もう…おいでにならないわ。これで終わりよ」
キャロルは落胆の色を隠しきれない声で言った。年若く見目麗しい若者の訪問はキャロルのような世間知らずをぼうっとさせるには充分だった。
(でも、もう忘れなきゃ。あの人も納得したでしょう。自分のことを兄だなんていって人をからかって。もうこれで終わりよ…)
また人に頼まれた縫い物を手に取ったキャロルの萎れきった様子を見てテティは思う。姫君もまたあの王子に恋をされたのだと。
その日の夕刻。女主の夜の宴席のための衣裳を引き取りにやってきたアリは、キャロルの部屋に見なれないモノが多くあるのに驚いた。
「キャロル、これは何じゃ?お前のような召使風情の部屋とも思えぬ分不相応さ。お前はお針子にしかすぎぬ。一部の召使達がお前のことを崇め奉ってお節介をやいているようだけれど、いい気になるでない!
このような品を持ってくるお節介はアイシス様に罰して頂かねば!」
「いいえ、アリ!やめてちょうだい。お願いよ!」
アリはサディスティックな微笑を浮かべて口答えをしたキャロルをぶつと言い放った。
「ではこの品々を早々に取りされ!」
「わ、分かりました。布は…返します。でもこの衝立だけはどうか!でないと誰か知らない人に私の姿を見られるかもしれません。いつもこの後ろに居るようにすればいいでしょう?」
咄嗟にキャロルは言った。忠義者のアリは、キャロルがいつか女王アイシスの座を脅かすやもと思っていたので恩着せがましくキャロルの言い分を聞いてやった。
「ま、よい。ふん、アイシス様のお衣裳を貰っていきますよ。ふん、言われたとおりに手抜きをせずに縫ったようじゃな。ほら、これは次の生地じゃ。前に縫わせた黒の衣裳と同じ形にせよとご命令じゃ」
16
「さぁ、布は裁てたわ。テティ、手伝ってくれてありがとう。もうお下がりなさいな」
同じ日の夜。キャロルは手伝いに来てくれたテティを追いたてるようにして言った。
「でも、姫君…」
(イズミル王子様が今宵も来るとおっしゃっていたのをお忘れなのかしら?あの方が夜も‘お兄様’でいる保証なんてありゃしないのに。姫君のお身の上に間違いがあっては一大事!)
「本当にいいのよ。…私は大丈夫。それにあなたを待っていてくれる人がいるんでしょ?行ってあげなきゃ」
「まぁ、あんな嘘吐きのろくでなし、抛っておいても大丈夫です。それにしてもアリ様は意地の悪い方。姫君のお部屋をことさら惨めにしようとして!いいんです、私が差し上げたものはこのままにしておおきなさいませ。
ほら、この櫃に仕舞っておけば大丈夫」
櫃の中にはイズミル王子から贈られた見事な布も入っていた。
その時、奥侍女がテティを探す声がした。明るい気性の彼女は皆から頼りにされたいた。
「では一寸失礼を、姫君。用が済んだらまた参ります」
だが結局、テティはイズミル王子の意を受けたルカに一晩中掴まってしまうのである。
「姫、こんな遅くまで精が出るな」
キャロルはイズミル王子の声に飛び上がって針を指に突き刺してしまった。王子は素早く白い指を口にくわえ血止めをしてやった。
「お…王子…!嫌だ、やめて!こんな…夜に…帰ってください…な」
「ひどい言いぐさだな。今宵もまた来ると言って置いたのに。そなたが好きそうな書物を持ってきてやったぞ。きっと面白かろう。
ああ…血は止まったな。気をつけねばだめではないか、こんなに美しい指をしているのに」
17
キャロルは真っ赤になり消え入りそうな声で言った。
「あ…ありがとうございます。王子。でも、もう本当にお帰りください。ここはあなたみたいな方が来るところじゃありませんし…私も…見世物みたいに珍しがられるのは嫌…です」
王子は心底むっとした。このようにあしらわれたのは初めてだった。もし目の前のキャロルが羞恥と屈辱感で真っ赤になって涙ぐんでいなかったら手ひどい皮肉で応じるところだった。
「参ったな、そのように嫌われて怯えられては。姫、そなたは私を兄と呼んで抱きついてきて呉れたではないか?私も妹を持つ身。
ミタムンが手許を離れて寂しく思っていたところに、そなたが来てくれて嬉しかったのだが…そなたにはただ迷惑で厭わしいだけであったか」
それは半ば本気、半ば世慣れぬ少女相手の口説き文句であった。だが本人はまだ自覚がそれほどないながら一目惚れした相手にかき口説くのだから熱意はおのずと伝わろうと言うもの。
「あっ…あのっ、ごめんなさい。失礼な言い方になったわ。ご好意はありがたいし、あなたが厭わしくて嫌いなんてこともないのです。
でも本当に困ってしまうのも本当です。こんな夜に…その…変な意味じゃなくてあなたは男の方だし、王子様だし…」
王子はいかにも楽しそうに笑った。
「そうかそうか。そなたはまこと可愛らしい私の大切な妹だ。安心いたせ、私はそなたの‘兄’ぞ。慮外な真似はせぬし、そなたを困らせるのも本意ではない。
だから、もしそなたが意固地な気性でないならせめて私の意を汲んで欲しい。
私はそなたを慰めて喜ばせたいのだから」
そういって王子はキャロルの目の前に絵入りの書物を広げて見せた。珍しい異国の風物を書いたものだ。
(‘あなたが厭わしくて嫌いなんてこともないのです’か。脈はあるな、大いに。参ったな、この私が熱烈な恋の告白であって欲しいと思っているとは!)
18
女の扱いには慣れている王子には、キャロルのために優しい兄、夢の王子様を演じてやるなど造作も無いことだった。
優しい気性のキャロルは王子を傷つけることに気が咎めたのだろう、縫い物を脇に置き、差し出された書物を眺めた。
「面白いかな?」
王子は熱心に書物を読むキャロルに内心驚きながら訊いた。
「ええ!これは交易港の様子ね?いろんな国の人が居るのね。これはシリア人、こちらはエジプト人、ああ、ヒッタイト人も!」
「?! 分かるのか、姫?」
「ええ?だって風俗が独特ですもの。本で読んだから知っているの。でもこんな詳しい絵入りの書物は初めてよ」
(この姫,アラバスターの人形どころか随分と博識だな!自分がどれだけ知識を持っているかも自覚していないところがまた…)
王子はキャロルの心がほぐれてきたのを見計らって様々に質問したり、請われるままに話を聞かせてやったりもした。そして大いに満足したのである。
「また新しい縫い物か。少しも休む暇がないではないか」
「仕方ないわ。ほら、綺麗な絹でしょ?」
言いながらキャロルはすべらかな黒絹をいとしげに撫でた。美しいもの、素晴らしいものに惹かれる少女らしい仕草だった。
「ふふん。アイシスはメンフィスよりも4歳ほども年かさであったかな。若い夫を繋ぎとめるためには手段を‘選べぬ’ということか」
イズミル王子は甘い干し果物の菓子をキャロルの口に押し込んでやりながら皮肉っぽく笑った。
「どうだ?その菓子はミタムンも大好物なのだ」
「んん…おいしいわ、とっても」
驚きながらも甘い菓子を飲み下したキャロルの頬に涙が伝った。
∧∧ ∧∧
キタ━━━━ (*゚∀゚) (∀゚*)━━━━━━!!!!!!!!!!!!
彡 ⊂ つ⊂ つ ミ
(( ⊂、 / \ 〜つ ))
ミ ∪ ≡ U′ 彡
キター キター キター
キタ ー キター
キター ♪ ♪ ♪ ♪
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
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ヾミ,,゚∀゚彡 ミ,,゚∀゚彡 ミ,,゚∀゚彡 ♪
ヾ ⊂ ヾ ミつ つ ⊂ミ ミつ
O-、 )〜 ミ つ ミO, ミ
U し´ `J
恋物語作家さん、ありがd!
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作家様、うpありがd!!王子ステキだー!
連日うpサンクス&乙です。
他の作家様達は今日は降臨されないのかしら・・・ワクワク!
PC前で楽しみに待っておりまするぅ。
>>669 原作キャロルがメンフィスを好きなのは直球ストレートだからですかね。
落窪キャロルのように不遇な経験がないので、影のある男性に対する
つきあい方がわからずお互いに同レベルで言いたいことが言えないとか。
>>679 年齢的なものもあるんじゃないかな?
10代の頃って影のある難しそうな人より、華やかでストレートな人のほうが魅力的に感じるとか・・・。
自分も厨房の時はメンヒーの押しの強さにメロメロでしたが、今は王子の物静かな感じにメロメロでつ。
>>680 私は逆だなー。
昔は王子、今はメンフィス。
あんだけストレートに言ってくれる方が安心する。
こればかりは好みの差だしね。
たしかに、メンヒスはわかりやすいからねぇ(w
あれだけダイレクトに愛情表現されたら、疑う事なんて無いだろね。
「私のこと好きなの?」って聞くまでもなく言ってくれてそう。
でも王子だって結構ストレートに「好き好き」言ってませんか?!
うん、王子も過激なほどストレートだよねw
両方に激しく愛されて、いいなキャロルタソ・・・・
>>682 王子の場合は飴と鞭の差が激しい(w
未だにキャロルに「恐ろしい人」扱いされているしなぁ。
>>684 飴はほとんど無く本当に鞭しこたま食らわせえたからな〜
出会いっぱなしに。
王子の飴がほとんど無いのは、キャロルが従順でないからねw
もしキャロルにマゾ気質があったら、飴と鞭の差の激しさに
惹かれたかもしれないけど、キャロルはどっちかつーとSっぽい。
メンヒスを焼餅やかしたり困らせたりして、じつは内心喜んでそうなので。
伯爵令嬢のアランは乱暴でもないし、飴鞭でもないよね。
コリンヌを騙しはしたけど、甘やかし放題。
メンフィスや王子も好きだけど、アランが一番理想の恋人像だなぁ。
王家ヒーローズはは怒ったら恐すぎです。
最近伯爵令嬢ものうpないね。。。
>>686 すると何度も激しく心配させられてもめげないメンヒス様はどっちかつーとM!?
王子も昔は鞭ビシバシで真性Sだったけど、今はMだな・・・完璧に。
細川先生のヒロイン達は何気に天然Sかも・・・
私もアラン好き〜
王家キャラとはまた違った魅力があって、愛さずにはいられない・・・んでつ。
伯爵ちゃんと読んだ事無いけど、そんなにアランがイイ!!(・∀・)
なら今度読んでみようかな。
今日は作家様はお休みかな?
いつもありがトンです。
うんうん、アランもええよね!!
特にライアン兄さんが好きな人なら間違いなくハマる。
ラブラブ度が最高潮に達する5巻なんて、萌え萌えすぎて憤死しそうでした。
「コリンヌ、食べてしまいたいよ」「キャッキャッ」みたいな。
思い出したらハァハァしてきた……萌えーーー!
また押入れから引っ張り出して読んでみよっと。
>>692 そのシーン、懐かしい〜ぃ。
食べられてしまいたいと思ったものでした。
作家様たち、続きを楽しみにまってますね。
ライアン兄さん好きでつ。
伯爵令嬢買いに逝ってきまつ。
伯爵令嬢なつかし…
アランはイイよね、でもヤパーリ王子とライアン兄さんが…
掲載誌は紙質悪すぎだし付録がショボイ事この上なかったけど
伯爵令嬢だけを楽しみに毎号買ってたよ。
>>675-676 分身の術?かわいくて目がまわりそう(@_@)
また作家様のお話が来るといいですね。
ライアン兄さんファソがアランにハマるなら
ラガッチュファソならフランソワにハマる罠・・・やっぱり謎の髪型だし。
王家には爺やさんのタイプのキャラがいないのが残念。
ひそかに爺やファソです。
>>697 アフマドの爺やさんがいるではありませんか。
ヒッタイトの将軍は?ちょっと爺やさんタイプぽくない?
アフマドの爺やオモロかったなぁ。
いっつも一言余計なんだよねw
ああ〜ん、作家タマ来てないね〜。
やっぱり週末はダメだにゃ。
>>674 19
「姫?どうした?」
王子は珍しくおろおろと少女の顔をのぞき込んだ。
「あら?私ったら変ね?どうした…のかしら…ね?」
涙は止まることなく床に落ちた。キャロルは真っ赤になって王子から顔を背けていたが本当は古代に来て初めて、といってもよいほどに心安らぎ満たされていたのだ。
アイシスの差し金で無理やり古代に連れこまれ、決して戻れぬ故郷に空しく想いはせながら卑しい召使以下に扱われる辛く寂しい日々。
テティのように優しくしてくれる人も居るけれども、こんなふうにキャロルだけを見守るように大切に扱って甘やかしてくれさえする相手はいなかったのだ。
「ご、ごめんなさい…王子。何だか…家族と一緒だった…幸せだった頃みたいねって思ったら、急に…。
嫌だ、もう帰れないって分かっているのに。ご、ごめんなさい、ごめんなさい」
王子は無言でキャロルを抱き寄せた。キャロルの身体が緊張で強張るのが分かったが王子は構わず腕に力を込めた。
「可哀想に…」
王子は低く呟いて小さな骨っぽい背中を撫でさすってやった。
(随分と張詰めていたのだろうな。こんなありふれた甘い菓子ひとつでここまで泣くとは。こんな…私などに縋るように泣いたりして)
みすぼらしい部屋の中に閉じ込められた小さな少女。やつれて疲れ果ててはいてもその華奢な身体つき、穏やかな物腰から育ちの良さや聡明な心栄えは知れた。
(この姫もまた私と同じように孤独なのだ…)
王子は遠い目で虚空を見据えながら考えた。そして腕の中の愛しい温もりにそっと語りかけた。
「私はじきヒッタイトに帰る。そなたも一緒に来るが良い」
びくっと腕の中の身体が震えた。王子は金色の頭をしっかりと自分の胸に押しつけた。
「私と一緒に来い。寂しい思いも辛い思いも、もうせずにすむ。そなたは一人ではなくなる」
20
キャロルは黙って王子の胸に体重を預けていた。身体が細かく震え、鼓動が世界中に響いているのではないかとさえ思える。
(何を言っているのかしら、この人は?わ、私が取り乱して泣いたから慰めようとしてくれているのね。
嫌だ、恥ずかしい。この人の前で私はみっともないことばかりしている。だから哀れまれてこんなことまで言われてしまうんだわ)
皆に愛され幸せに暮らしていた20世紀(か21世紀)の自分であったなら、この青年の言葉はただ嬉しくて誇らしいだけだっただろう。恥じらいに頬を染めて言葉の主を見上げることも出来ただろう。
でも今は。みじめにみすぼらしい有様で、そんな自分の姿を人に見られることすら嫌だった。慣れない古代の生活で自分がやつれて疲れ果てた様子であるのも分かっている。
「姫、私と一緒に行こう。道中、そなたには珍しいものを沢山見せてやれるし、私の宮殿もきっとそなたの気に入るだろう。
急な話で驚かせたかもしれぬが私は決して戯れや気まぐれで言っているのではないぞ。そなたは‘兄’である私に言ったな。ここは辛いから連れて帰ってくれと。だから…」
キャロルは王子の顔を見られぬままに頭を振った。
「会ったばかりでろくに知らない私にどうしてそこまで同情して親切にしてくださるの?もう…やめてください。そんなにされては却って辛い、惨めです」
くぐもった卑屈な声に与えられた返事はさらに優しい抱擁だった。
「私の大切な妹であるそなたは、そのようなことを言ってはならぬ。どうしたらそなたに信じさせてやれるのか…」
王子は涙に濡れた顔を上向かせた。まっすぐな青い瞳が王子を見上げる。
王子はにっこり微笑むと目を閉じることも出来ない初心な少女に初めての接吻を送った。
「私と一緒に来い。…もう決めたぞ」
21
その夜、一晩中、王子はキャロルの側に居た。
粗末な狭い小さな寝台に体を伸ばし、キャロルをその胸の中にしっかりと抱きかかえて。本当なら一気呵成に自分の望みを叶えてしまいたいところだったが、あまりに狭い寝台でそれは物理的にも苦しかった。
キャロルはあまりのことに動転して王子の腕の中で冷たい汗を滲ませながらまんじりともしなかった。そんなキャロルの耳に様々に囁きかける王子。
「そんなに恐ろしそうにしてくれるな。こちらが決まり悪いではないか。言ったであろう?私はそなたが嫌がるようなことはせぬと。信じたからそなたは私を中に入れてくれたのではないか?」
「そなたが大切で愛しい。不思議だな、昨日出会ったばかりだというのに。やはりそなたは私の‘妹’なのだよ。きっと別の世、別の時には我らは睦まじい妹背であったに違いない」
「姫よ、そなたも私と同じように感じていてくれるのだろうか?」
テティから借りた簡素な衣裳一枚を隔てて王子に抱きすくめられているキャロルはようやく答えた。
「分からないわ。どうしてこんなことになったのかしら?私みたいにみっともない貧しい娘に、あなたのような人が…」
キャロルは自分の哀れにみすぼらしい様子ばかりに気がいってろくろく王子の‘誠意’には気づかない。
年頃の娘であればいかにも甘く夢のような雰囲気の中でこんなときを迎え、恋の雰囲気を楽しみたかっただろうがそんな少女趣味の夢想が叶えられるはずもない。
でも、そんな愛想も余裕もない物慣れないキャロルの初心な様子がかえって愛しく思えるのだから、王子もすっかり恋の虜というやつである。
やがて外が白々としてきた。じきに夜が明けるのだ。
「また来るぞ、姫。待っていてくれ。よいな」
王子はキャロルに深い接吻を送ると名残惜しげに出ていった。キャロルは徹夜の緊張の疲れで気絶するように寝入ってしまった。
22
「起きや、キャロル!この怠け者めが!日はとうに昇っておるにこの体たらくは何じゃ!アイシス様のお衣裳は少しも縫い進んでいないではないかっ!」
アリは厳しい怒声を浴びせながらキャロルを乱暴に寝台から叩き落した。驚いて目覚めたキャロルの頬をさらに何発か叩くアリ。
「全く私が来ねばそなたはきっと怠けてアイシス様に恥をおかかせするところであったのじゃ。今宵の宴にお召しになるお衣裳と申し付けたではないか。
はよう仕事にかかりや。仕置きは後じゃ。よいか、今日の夕刻までに縫い上げねばそなた、きつう折檻いたすゆえにな!
ほんに何様のつもりか知らぬが図々しい怠け者であるよ。アイシス様のご恩を何と心得るか…」
キャロルは痛む頬を時折撫でながら仕事に取り掛かった。しなやかで柔らかい異国の絹。アイシスの身体にぴったりするようにキャロルは工夫して幾枚ものパーツを裁ち細かい針目で縫製する。
自分の服を工夫して縫うのが好きだったキャロルにとってアイシスの衣裳を縫うことなどそう難しいことではなかったけれど、人並みにも扱われず意地悪く追い使われるのは悲しかった。
涙を堪えて銀色の針を操りながら考えるのはイズミル王子のことばかり。
─私と一緒に来い…待っていてくれ、よいな。
─そなたが大切で愛しい。
青年は怯えて戸惑うキャロルの側に一晩中いてくれた。優しく様々に話しかけ労わってくれた大きな手。
(それなのに私は自分のみっともないことばかり気になってろくにあの人に、優しくしてくれたあの人にお礼も言ってないわ。
あの人…呆れたでしょうね。礼儀知らずだと思ってでしょうね…)
キャロルは溜息をついた。
─私と一緒に来い。寂しい思いも辛い思いも、もうせずにすむ。そなたは一人ではなくなる
思い出す言葉のひとつひとつがキャロルをときめかせた。
(ありがとう、嬉しいってあの人に笑ってお礼を言えればよかったのに。
こんな綺麗な服を着て私だって着るものを着ればそれなりに見られるのよって笑いたかった)
キャロルもまた会って間もない青年に恋心を覚えるようになっていた。
うーん、まゆタンはどうあがいても下手絵だけど
ましんタンは磨けば良くなる気がするな。
欲恋の時みたいに、いろんなキャラに挑戦してほしい。
はずかしい誤爆してるよ?
麻疹タンスレへの誤爆ですなw
恋物語作家様、サンクス!
週明け作家様方のご降臨が楽しみです。
優しいお兄様みたいな王子もいいな〜〜
考えてみればキャロルは結構ブラコンなんだし
王子も妹を失った兄なんだから兄妹路線で迫れば
よかったのにね〜〜今からじゃもう遅いだろうけど。
1
メンフィスはナイルの岸辺にひざまずき、その雄大で厳かな景観を無言のままに見つめ、祈りを捧げていた。
青く滾々と流れるナイルの水面。
じりじりと地平線に沈みゆく斜陽は柔らかにナイルの青を照らし出し、流れる水泡は黄金色に煌きながら消えてゆく。
その暖かな金色はあのゆるやかに波打つ髪を、澄んだ深い青はあの瞳を偲ばせた。
獰猛にして残忍と世に恐れられたファラオが心許し、愛した娘。唯一人の妃。キャロル。
初々しい蕾のような少女にメンフィスは目映いばかりの寵を注ぎ、彼の手中でキャロルは咲き誇る花となった。
そう、彼女は人々の賛辞のごとく、ナイルに咲く白い蓮のようであった。
しかし、美しき花の定めとは、いつしもたおやかに陽射しの中で咲き零れ、そして風に散りゆくもの。
彼の愛した花はもう微笑まず、咲きはしない―――
2
初めての子を身ごもったキャロルを、メンフィスは、それは大層に喜びエジプト全土を挙げて盛大に祝福したものだ。
キャロルも最愛の人の子を授かった幸福に満ちあふれ、和子の誕生を心待ちにしていた。
二人は身が震える程の幸せに包まれていた。
―――それが大いなる悲しみの前にもたらされた最後の喜びであると、その頃知る由もなく……。
新しく芽生えた命は、まだ頼りなげな体に急激な変化をもたらし、やがては彼女の生命を確実に脅かしていった。
夜を徹して見守るメンフィスの尽力も、連日連夜にわたる神官達の祈祷も虚しく、ある日の夜半、和子を産み落とす事なきまま、その短き命は尽きた。
慟哭するメンフィスの腕の中で静かに静かに命を散らせた。
あれからはや4年。
月日はただ淡々と、彼の哀しみの上を流れていった。
今にして思えば、まるで時を惜しむかのように彼女を愛した。
それは、彼女の短く限られた命を知ってか知らずか、若き日のとどまることなき激情ゆえか。
共に過ごしたあまりに短い時間の限り、持て余す熱情を彼女一身に注ぎ込み、そして彼女の総てを奪うように愛した。
最愛の人を失くした後、彼の恋慕は薄れるどころか、日を追うごとにますます深さを増してゆくばかりであった。
愛しさと哀しみは互いに増長しあい、懐かしさも相まって狂おしい程の喪失感となって彼を苛んだ。
しかしファラオとしての重責ゆえ、深い哀しみに身を沈めることなど彼には許されていない。
いっそ狂う事ができたなら、どれほど楽であったか知れぬ。
彼に残されたものは、王者としての孤独。愛する者を失った孤独。独り生きる者の孤独。
―――深い孤独、ただそれだけであった。
3
砂漠を撫でる風がメンフィスの艶やかな黒髪をさらりと吹き上げた時、彼の背後でミヌーエが言った。
「メンフィス様。
風が出て参りました……そろそろ宮殿へお戻りに」
「わかっておる」
彼の声はどこか哀しみを含んでいたが、力強く低く響いた。
彼は立ち上がり、今一度、ナイルに向けて祈りを唱えた。
(―――……エンネアドの神々よ、我が願い聞き届け給え!
母なる女神ハピよ、御身の生みし娘を我が腕に―――!!
たったひと目で良い……今一度キャロルに逢いたい……)
叶わぬと知りながらも繰り返される虚しい祈り。
それでも、メンフィスにとってはたった一つの慰めであった。
奔放に流れるナイルに背を向けて、メンフィスは俊敏に馬上に跨った。
遠のいてゆく彼の背後、沈みゆく日差しの翳りの中でナイルが突如としてざわざわと色めきたった。
そのざわめきはキャロルと出逢ったあの日の朝と同様に―――三千年の時を隔てた世界が繋がる前兆であった。
4
宮殿に戻ったメンフィスを真っ先に出迎えるのは、リビアの王女カーフラとその父王であった。
「メンフィス様、お帰りなさいませ!
お戻りを今か今かと待っておりましたのよ……」
メンフィスの逞しい肩にもたれ掛かるようにして科をつくるカーフラに、メンフィスは苦々しい微笑を隠し得ない。
彼女の後ろで、猛々しい風貌のリビア王が言葉を発した。
「メンフィス王よ!
この通り、我が娘カーフラはあなたに恋慕うておりまする。
前王妃が崩御されてもはや4年ですぞ!エジプト王が未だ独り身では近隣国へ示しがつきますまい。
一日も早く、カーフラをエジプト王妃へ迎え入れ……」
「リビア王!」
一気に捲くし立てるリビア王を制したのは、メンフィスの鋭い一声であった。
怒気を含んだ凛々しい声が宮廷の広間に響く。
「……その件については、正式に使者を立てご返答させて頂くと今朝ほども申し上げたはずですぞ!」
いかに豪胆で知られるリビア王といえども、メンフィスの人を射抜くような力強い視線の前で一瞬たじろぎ、その後の言葉を強引に飲み込まされてしまう。
「ともあれ……」
メンフィスは一呼吸置いて、苛立ちを押し殺した声で言った。
「我々エジプトは友好国であるリビア王・王女の来訪を心より歓迎する。
お二方の来訪を祝って、各地より珍しい銘酒や諸々が献上された事ぞ。
エジプトの豊穣をとくと楽しまれると良い。
今宵は気分が優れぬゆえ、私はこれにて失礼致すが」
5
立ち去ろうとするメンフィスにリビア王は何かを言わんとしたが
「皆のもの、リビア王と王女を宴の間へご案内致せ!」
それを遮るように臣下の者達に命じた。
そして蓮の刺繍をあしらった金色の紗のマントを翻し、振り返りもせずにメンフィスは広間を後にした。
(ふん・・・。思うままにはさせぬという訳か、メンフィス王よ―――)
メンフィスの後姿を見送るリビア王は心内で舌を鳴らした。
「大した迫力ではないか。このリビア王に向かって大したものよ。
……まだ若いと言うに、さすがはエジプトを統べる王ぞ。
いつまでも返事を渋られては頭に来ると言うものの、やはりカーフラ!そなたの夫はあのメンフィス王をおいて他にはおらぬ!」
「ええ、ええ、お父様。そうでしょう、やはりメンフィス様ですわ。
だってわたくし……もう何年もメンフィス様のお返事だけを待っているのですもの。
ナイルの姫が亡くなってもう4年……そろそろ色よいお返事が頂ける頃と思うたのに…いまだにメンフィス様は……。
ああ、口惜しや!お父様、何とかして下さいませ!」
「まあ、待て。カーフラ。
前王妃をいまだ忘れ難く、誰をも娶らぬつもりではと噂が流れておるが、メンフィス王も一国の王。
いずれは世継ぎをもうけねばならぬ。その為には妃を娶らねばならぬ。
アイシス女王もバビロニアに嫁ぎ、世継ぎの王子を授かった身。もはやエジプトには戻れぬ。
正妃を立てるに、お前より他に相応しい王女はおらぬ!」
「ええ、ええ!お父様、お願いよ!
わたくしもう…メンフィス様以外は考えられませぬ!
ああ……あんなに美しいというのに、誰よりも雄々しくて……この頃は更に逞しく男らしくなられたわ。
わたくしメンフィス様に愛されたい」
「わかっておる、わかっておる。
すべてこの父に任せよ。メンフィス王とて男ぞ。いずれお前の美しさにほだされよう……」
\わ〜い祈りが通じた〜/\恋物語様&メンフィス4年後様ありがと〜/
*・゜゜・*:.。..。.:*・o(^-^o)♪☆(o^-^)o〜*:.。. .。.:*・゜゜・*
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
恋物語作家様のキャロルタン可愛い。王子もステキー
ファラオの花嫁作家様、メンヒス物うpありがd
続き期待しておりまするー org(アリポーズ
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!!!
メンフィスファンの私には続きが楽しみだーーーーーーーーーー!!
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恋物語&ファラオの花嫁作家様ありがd!!
新作嬉しいな♪
連載中の作家の皆様、暑さに負けずがんがってくだされ〜
落窪風の話ってずいぶん前に読んだ気がするんですけど・・・。
再掲載?(@_@)
どれのこと?
タイトルおなじのは見当たらないけど?
番外スレ初期の頃に「王家@落窪物語」ってのがあったけど、
ほとんどイントロ部分だけで未完になっていたような気がする。
源氏物語風など古典ベースのお話は色々な作家様が色々なアレンジで書かれてるし、
単に扱った題材が同じってだけじゃない?
>パオパオ様
新しい設定の物語ですね。これからメンフィスやキャロルがどういうふうにからんでくるのか楽しみです。
複数の作品を書かれた作家様もいらっしゃるでしょうし
前の作品とテイストが似ることはあるでしょうね。
私もときどき「○○」作家様は以前「△△」を書かれた方じゃないかな、
なんて想像して楽しんでます。
>>660 16
出産まで一月あまりだろうと医師やムーラに聞かされ、
キャロルも我が子の将来の身を案じながら、早く腕に抱きたいと期待しいる最中。
イズミル王子は旅装束でキャロルの寝室へとやって来た。
半身を起こしたキャロルの背後に腰を下ろし、王子は以前とそう変わらないキャロルの薄い肩を抱いた。
どこか遠くへ出かけるのはキャロルにも察しがついたが、王子の様子だけではなく、
ムーラもルカでさえもいつもよりもはるかに緊張の度合いが高いように感じられる。
「しばらく近隣の視察へ参るので、そなたを顔を見に参ったのだ。寒くなってきたのだし、大事にいたせ。」
自分を見下ろす王子の表情に、いつも通りの冷静さと明るい茶色の瞳に自分を気遣いの中に、
いつの間にかそれを当然と思い、しばらく会えないという寂しさの落胆がキャロルの青い瞳に見えたのだろう、
「すぐ戻るゆえ、そのような顔をするでない。」と王子はキャロルの頬に指を滑らせた。
自分の感情が表情に出たのが恥かしくなり、キャロルの頬は紅潮して慌てて王子からキャロルは顔を背けた。
「変な顔なんてしてませんたら。どうぞ行ってらっしゃいませ。」
言ってしまってから、「まるで夫婦のようだわ」と思うと、キャロルの白かった頬は久々に美しく生気ある色に染まった。
その隙をついて王子の指がついと小さな頤を持ち上げると、柔らかく温かな唇が重なり、驚いている合い間に口付けは終わり、
目の前にくすりとキャロルの反応を面白がっている王子の顔があった。
「いい子にしておれ。すぐ戻る。ムーラ、ルカ、姫を頼むぞ。」
来た時と同じように突然に王子はさっさと立ち去り、たくさんの感情を持て余しているキャロルだけが同じように寝台に半身を起こしていた。
17
王子が留守にしてからというもの、自分の身の回りにはいつもピンと糸で張り詰めたような緊張感が
キャロルには付きまとった。
どうしたのかしら?厳重な警護はいつも通りだと思うけど、ムーラやルカまでがこんなにも警戒をしている。
何かあるのかしら?
尋ねたくとも緘口令が敷かれているのか、ムーラもそれに関しては何も語らない。
そう思って過ごしていた矢先、一人の侍女が大慌てでムーラを呼び何事か耳打ちした。
それを聞くなり「急ぎ、例のとおおり連れて参れ!早う!」と指示を出すと、
ムーラは飾ってある豪華な壁掛けを捲り、隠されていた戸口を示して言った。
キャロルはそんなところに戸口があるのさえ知らず、驚愕するばかり。
「早く姫君をこの中へ!ルカ、急ぐのです」
「どうしたって言うの?ムーラ?」
合点の行かないキャロルに、ムーラは言い聞かせた。
「よいですか、声を出さずに静かになさいませ、後は王子より申し付かっておりますゆえ、ご心配には及びにませぬ、
おとなしくなさいませ、でなければあなた様のお命も危おうございます。」
「失礼致します、姫君、少々我慢のほどを。」
ルカはそう言うなりキャロルを抱き上げ、薄暗い隠し戸口の内側に入った。
部屋というよりは通路のような場所だったが、ルカがキャロルを抱き腰を降ろすくらいの広さはあった。
隙間からもれる明かりが唯一の光源で、ルカの表情もキャロルには分かり辛い。
ムーラが指揮をして部屋の中を整えているのだろうか?ムーラの声と物音が聞こえてくるばかりで
ルカにもキャロルにも部屋の中の様子はどうにも伺いきれない。
「ねぇ、ル・・・。」キャロルが口を開こうとした時、大勢の者が近づく物音と同時に、
ルカがキャロルの口を手で塞ぎ、しっかりとキャロルの身体に回した腕に力がこもった。
「まあ、陛下、御用がありましたなら私めがいくらでも参りましたのに!」
「ふん、なんでもイズミルが娘を囲っていると聞いたのでな、どのような娘か見に参っただけぞ。」
太く低く傲慢に響くその声に、キャロルは覚えがあった、恐怖でルカにしがみ付く手が震える。
ヒッタイト王!どうしよう!キャロルは目を閉じた。
最近、定期的に青い瞳や恋物をうpして下さるし
メンヒスの新作もキター!
Ψ(`▼´)Ψ短編も来るといいなー。
異色カプタンの半生記も続きを待ってまする。
老年カプターとかw
冥い宴や異様な一夜のづつきあるのかなー?
青い瞳キタ━━━(≧▽≦)━━━━!!!
ヒッタイト王もキタ━━━(≧△≦)━━━━!!!
ハラハラドキドキ━━━━!!!
最近作家様がいっぱいで嬉しいです。
これからも楽しみにしています!
わたしも嬉しいよん。
長編、短編、エチなの、SM、バラエティーに富んでて幸せ。
6
メンフィスは自室に戻ると、最奥の寝室に向かい寝台の上に長身の体躯を投げ出した。
キャロルと幾度も愛を交した閨に独り―――静かに目を伏せれば、彼女の滑らかな肌の温もりが今もそこかしこに残っているような気がした。
彼女の熱い吐息、甘い肌の香り。
体に絡みつく細い腕の感触までもが今なおメンフィスの胸に甦り、ただ幸せの中で時を過ごしたあの頃を想い忍ばせる。
しかし幸せな思い出は、今や胸を貫く痛みであり、遣る瀬の無い苦しみであった。
「おお……!キャロルよ……」
メンフィスは寝台にうつ伏せて、枕に顔を埋めた。
秀麗な美貌に苦悩の翳が色濃く浮かび、懊悩の深さを思わせる。
「おお……何故にそなたは逝ってしまったのだ……!!
そなたさえここにあらば、リビア王にあのような物言いをさせぬものを!」
再三にわたり婚儀の申し出を送り続けたリビア王と王女が業を煮やして、自らエジプトへ乗り込んで来たのはかれこれ十日ほど前のこと。
リビア王は両国の婚姻による同盟を強く所望し、エジプト王としてのメンフィスがそれを断る理由など、どこにも無い。
鉄の威力でもって益々勢力を伸ばすヒッタイト、無慈悲な侵略を続けるアッシリア、加えて姉アイシスの夫であるラガシュのバビロニアも不穏な動きを見せていた。
不安定で流動的なこの情勢の中、エジプトの頂に立つファラオであらば、近隣強国であるリビアの王女を正妃に迎え同盟を結び、更なる強兵を図るべきである。
7
(おお――キャロル!
私はエジプトのファラオ。
民を守り、国を支えるが私の定め。
エジプトの為とあらば………愛さぬ女を娶り、子をも成さねばならぬ!!)
時の流れは非情なまでに刻々と、彼に苦渋の決断を迫っていた。
メンフィスは胸が滾るほどの苛立ちに、思わず拳を強く握り締めた。
(許せ……!!キャロル……私を許せ!)
彼は寝台に伏せったまま、声にならぬ慟哭に身を震わせた。
只人であらば、愛しい日々に思いを重ね、誰をも憚らず哀しみに溺れる事もできる。
しかし、彼はそれを許されぬ存在であった。
国の為、民の為、愛する人と交わした永久の誓いを破らねばならぬのだ。
(キャロル……キャロル……されど、私の心は生涯変わらぬ。
良いか!何があろうとも、私の心は永久にそなたの、そなただけのものぞ―――!!
……おお……幻でも良い……夢でも良い……再びそなたをこの腕に抱きたい!!
今一度、そなたに逢いたい!
何故に神々は私の祈りを聞き届け賜らぬのか!)
―――しかし、そんな彼の悲願が神々の御許に届いたか否か。
奇跡の朝は突然に訪れる。
8
早朝の石切現場への視察を終えたメンフィスは、ミヌーエ達を先に宮殿へ帰るように命じ、独り砂漠を馬で駆っていた。
昼間の肌を焦がすような陽射しからは考えられぬほど、朝の光は爽やかだ。
心地よい風になすがまま髪を靡かせ、メンフィスは何とはなしに青く高く広がる空を見上げて心の中に呟いた。
(―――まるであの朝のようだ)
王座に就いて初めての朝であった。
やはり抜けるように青い空には雲ひとつあらず、砂漠の果てから登った朝陽が輝いていた。
ナイル河畔を渡る少し湿りある風が運んだ娘の声……振り返れば遠く、そこに黄金の乙女がいた―――
メンフィスは遠い日を偲び、押し寄せる切なさに目を細めた。
眼前に広がる砂漠の景色はあの朝と何も変わらぬように見えるのに、そこにキャロルを見る事はもはやできぬのだ。
―――しかしその時。
「……さ…ん………すけ…て……」
夢とも幻ともつかぬ程かすかな声に、メンフィスはびくりと体を硬直させた。
息をひそめて声の方角に耳を澄ます。
「兄…さん―――!!ママ―――!!」
今度は、はっきりと耳に届いた。
聞き間違えるはずなど無い。今でも耳に残る澄んだ声。
もはやメンフィスは居ても立ってもいられず、狂ったように馬を鞭打ち、その声を追った。
はるか遠く、ナイルの下流の方角からその声は聞こえる。
河畔近くに立つスフィンクスの足元に目を凝らしてみれば、そこには輝く陽射しに溶け込むような黄金の髪の少女の姿が小さく見えた。
(まさか……まさか……!)
メンフィスの全身は只ならぬ興奮に粟立って、心臓は早鐘のように激しく鼓動した。
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
青い瞳作家様、お待ちしておりました。
どうなるんだ、この先…王子早く帰ってきてー!
ファラオの花嫁作家様「キャロルキタ―――!」
王子ファンですが、男前メンフィス、とてもステキ。
わーい、わーい、シリアスなメンヒスが見れてうれしい〜〜
作家様ありがd。がんがって下さいね!
こんなひっそりした場所にこんなすごい作品書ける人がたくさんいるとは!
キタキタ踊りの振り付けもバラエティ豊かでいつも楽しませてもらってます。
>>705 23
キャロルがアイシスの衣裳を縫うのに忙しくしていたちょうどその頃。
イズミル王子はルカにテティを呼ぶように命じていた。ルカは少し寝不足気味の顔をしていた。
「昨夜のこと、すまぬな、ルカ。だが、そなたがあの忠義者の侍女を引きとめていてくれたおかげで私も助かった」
「それはようございました、王子。私も昨夜はさすがに…。
エジプト滞在もあと3日でございます。その…恐れながらご執心の姫君のお扱いは…」
一晩中、気の強い恋人にそのことで散々に責めたてられたルカは珍しく口篭もるように乳兄弟でもあり主君でもある王子に問うた。
「ふふ。まさにそのことでテティに相談したきことがあってな。
そなたとテティは…夫婦の約束を交わしているのであろう?テティの親元にはもう話を通してあるのか?」
「は…。しかし、やはり遠くに娘をやるのは不安らしく。それにテティはこの王宮の花でございますから、いま少し楽しく宮仕えを指せてやりたいのだ何だと散々に言われました」
「ははは。エジプト人は保守的だからな。どこの馬の骨か分からぬ異国の王子の、乳兄弟など嫌なのだろう。だが、まぁ…そなたらがつつがなく出国できるよう私も骨折ろう」
「王子…!」
「何、姫とて気心の知れたテティが一緒のほうが心強かろう」
「! では、王子…!」
「私はかの姫を伴って帰国する。そのことについて相談したいとテティに申せ。どんなに機嫌が悪くとも、そなたをすぐに許そうよ」
呼び出されたテティは、王子の言葉に涙を流さんばかりに喜んだ。
「お任せ下さいませ。姫君のお支度は私が万端遺漏なく整えまする!」
(姫君はこの王子の御許でのほうがお幸せに生きられるわ。ああ、嬉しい。姫君と一緒にヒッタイトに行けるだなんて!)
テティは夜までキャロルを訪なうことのできぬ王子から手紙を預かって、そそくさとキャロルの部屋に向かった。
24
午睡の時間。
テティは嬉しそうにイズミル王子からの手紙をキャロルに渡した。針仕事に精出しながらいかにも辛そうに蒼い顔をしていたキャロルだが、手紙を見ればみるみる頬が朱に染まる。
─今朝、置いて出て行かなければならなかったそなたが泣いていないか、そればかりが気がかりだ。早くそなたの顔が見たい。
「王子はそれは姫君のことを気遣っておられました」
テティはキャロルの変化を微笑ましく見ながら言った。
「それから…私に姫君のお世話とお支度を頼むと殊更のお言葉がありましたの!」
キャロルは真っ赤になって答えられない。テティが嬉しそうに囀るその言葉もろくろく耳に入らず、大切な手紙を幾度も幾度も読み返す。
(右上がりの字を書くのね。ライアン兄さんと一緒のクセ。本当に私は…私なんかがあの人を好きになってもいいのかしら?)
「…姫君?どうなさいましたの?ね、王子様はそれは姫君のことを愛しくお思いですから。今宵も宴が終わればおいでになるそうですわ。楽しみで…。
あら、お裁縫が相変わらずお忙しいのに私ったらお喋りばかり。お手伝いいたしますわ!お教えくださいませ」
とはいえ、テティはキャロルほど器用ではなくてもっぱらキャロルの気を引き立てるお喋りに専念していた。
やがてテティを探すナフテラ女官長の声が聞こえてきた。出て行くテティに思いきってキャロルは言った。
「あの…イズミル王子様に…えっと…お気遣いありがとうございますって…申し上げて…くれないかしら?」
テティはこの一言に大喜びで、早くのおいでをお待ちしていますと申し上げますわと叫んで出ていった。
夕方、アリが出来あがった衣裳を引き取りに来た。丁寧に仕上げられた衣裳、それに何とはなしに明るい顔のキャロルが気に入らなくて、アリはこの変化を女主人の耳に入れようと思った。
25
エジプト王宮の大広間はアイシス女王の登場に大きくざわめいた。
妖麗で華やかな肢体の美しさを余すところなく出した張りつくような黒絹の衣裳。豊満な胸、細い腰に張った尻、異母姉の強すぎる愛を煙たく思っているメンフィスでさえ見蕩れる。
(ほう、姫が仕立てていた衣裳はこれか。また何と見事な出来だ。これならば男はたまらぬよ)
杯を口元に当てながらイズミル王子でさえアイシスに目を奪われた。咲き誇る花、熟れに熟れた果物の濃厚な甘味と香りを思わせる女王。先ほどまでメンフィスの関心を一人占めにしていたミタムン王女は口惜しそうに俯いた。
(ま、これではミタムンは張り合えぬわ。しかしまぁ、ミタムンはファラオより一つ年下の若さ。じきにその若さと男を焦らすことも知っているその才気で国母の座を掴もう)
「イズミル王子様、さぁ、御酒を」
しなを作ってアイシスが囁きかける。高価な香料が匂いたつ。
(この女王が姫を人並み以下の境遇に追いやったのか…)
王子は作り笑いの仮面の下で考えた。
宴の賑やかなざわめきはキャロルの居る粗末な一室にまで聞こえてきた。
今夜は人手の居る宴。テティも来てくれない。灯火を灯した部屋でキャロルはまた新たな縫い物に精出していた。
今縫っているのはトンボの羽のように薄いリネン。扱いにくい生地をキャロルは慎重に縫っていく。
(アイシスの新しい衣裳。アイシスの綺麗な衣裳。あの美しいアイシスがこれを着れば誰もが見蕩れる。
……私、何をしているの?あの人のいうまま、こんなところで追い使われるばかり)
時間はずいぶん過ぎたのにキャロルの待ち人は来なかった。気がつけば焦がれる様にイズミルを待っているキャロル。
(辛いばかりだわ。何かを待って、何かを願って…。もうやめようと思うのに心は止められない。………王子……)
そっと涙を拭っていると粗末な扉が開けられた。
「困ったな、また、そなたは泣いている」
26
「王子!」
「ふうっ、水があるかな?ずいぶんと酒を強いられてしまった。早くにそなたの顔を見にきたかったのだが…すまぬ」
イズミル王子は赤い顔をして、大柄な体躯を持て余すようにキャロルの寝台に横になった。
「普段は酔わせることはあっても酔わせられることはないのだが…アイシス女王は新しい衣裳がよほど嬉しかったのだろうな。この私にまで愛想良く酌をしてくれた」
キャロルは土の杯に冷たい水を満たして王子に差し出した。
「大丈夫?飲める?」
「ん…」
イズミル王子は目の上に置いていた腕をずらしてキャロルを見上げた。
「人の心配よりも、そなたはどうなのだ?何故、泣いていた?」
テティからヒッタイト行きの話を聞かされて、嬉しさに心弾み、頬を薔薇色に染めて自分を迎えてくれるだろう、と王子は思っていたのだ。
なのにキャロルは蒼い顔をして涙ぐんで針を運んでいた。
「何かあったのか?苛められたのか?どこか身体が辛いのか?うん?」
酒くさいだろう自分の吐息がキャロルにかからぬように気遣いながら王子は問うた。キャロルは真っ赤になって目を伏せた。
「どうしたのだ?言ってみよ。そなたに泣かれると私は…困るのだ」
「あ…」
キャロルは一瞬、自分の本当の気持ちを伝えてもよいのだろうかと躊躇した。
本当にこの青年を兄とも信じて縋っても良いのだろうか?好意を抱いても良いのだろうか?……信じて、好きになっても…よいのだろうか?
「あの…あなたを待っていたの。待ちくたびれて…」
だがキャロルは最後まで言うことは出来なかった。気がつけばイズミル王子に抱きすくめられていた。
「やっと!やっと、そなたにそういうことを言わせることができたのだな。
私を待っていてくれたのか?なかなか来ぬゆえに寂しく思ってくれたのか?」
酒の酔いが、真剣であるがゆえにどこか臆病に一目惚れの‘妹’に接していた男の箍を緩めた。
「何と可愛いことを言ってくれるのだろうな、姫は!」
酒に酔った王子っていいですね〜
何か好きなんだよね。
ミノアの時の、酒の勢いでキャロルを口説きたおす王子好きだったな。
うpありがとうございます。
キャロタソ、アイシスとアリに幸せ邪魔されませんように・・・ナムナム
恋物語の王子とキャロル、ほんわか幸せラブラブでにやけちゃいます(〃▽〃)キャッ
>>726 18
暗い中、頼りになるのはしがみ付いているルカだけのキャロルにヒッタイ王の声が響き渡る。
「イズミルめ、このわしに内密に一体何をしておるのかと思うてのぅ、珍しいこともあるものだて。
もしやここにナイルの姫を隠しておるのではないかとなあ。
オロンテスの森でナイルの姫を逃がしたと聞いた時には疑ったものじゃ。」
その内容にキャロルは怯えた小動物のようにびくっと身体を震わせ目をぎゅっと瞑る。
「イズミルがナイルの姫に執心しておるのは分かっておったが、未だに行方も分からぬと聞く。
メンフィス王はナイルの姫を諦め、リビアのカーフラ王女を娶ったのじゃから、
機会あらばこのわしがナイルの姫を手に入れようぞ。して、ムーラ、この娘か?」
「・・・王子の留守ゆえ、私めが口を挟むなどとは・・・。」
「ああよい、そなたの口が堅いのは承知じゃ、どれ、酒の相手でも務めてもらおうかのぅ、
どうせイズミルが留守で退屈であったろう、こちらに参れ!」
「あ・・・ま、参りますゆえ、どうかご無体なことは・・・!」軽やかな済んだ声に恐怖が混じっている。
「おお、可愛がってやろうぞ、ムーラ、連れて参るぞ!」
「・・・仰せのままに・・・。」
ムーラの返事の後、大勢の人の気配は去っていったが、ルカはまだ警戒しているらしく、
キャロルの身体に回した腕からは力が抜けなかった。
キャロルは今しがた聞いた話に驚愕してしまい、我が耳を信じられず、闇の中でその目を大きく見開いたままだった。
なんですって?メンフィスが私を諦めた?嘘でしょう?
カーフラ王女を娶った?嘘、嘘よね?
そのことだけがキャロルの頭の中を駆け巡った。
19
「姫君、もうよろしゅうございますよ、お出で下さいませ。」
ムーラの声と共に戸口が開け放たれ、光が飛び込んできた。
「もうご心配いりませぬ。狭いところでさぞ窮屈だったでしょう。」
「姫君、お加減はいかがですか?今寝台にお連れしますから。」
ルカがキャロルを抱き上げて室内に戻り、床に降ろそうとした時、キャロルはルカに問いただした。
「ルカ!本当のことを教えてちょうだい!嘘でしょ?メンフィスが、メンフィスがカーフラ王女と結婚したなんて・・・。
聞き間違いだわ、そうよね?」
必死に訴えるキャロルに、ルカの表情も困ったように歪み、視線をムーラに向ける。
「あなたなら知ってるはずでしょ?お願いだから!」
「姫君、落ち着かれて!さあ、今薬湯を用意いたしますから、召し上がってお休みください。」
ムーラも答えるつもりもなくただミャロルを宥めようとするのに、キャロルは怒りを感じて更にルカに詰め寄った。
20
「嫌よ!ちゃんと聞くまでは!ルカ!知る必要があるの!」
キャロルを抱いたまま降ろすこともならず、キャロルの青い瞳が真摯な光を持って見つめているのに耐え切れず、
ルカは申し訳なさそうにやっと口を開いた。
「本当です、姫君がムーサの山から消息を絶ってから、メンフィス王はカーフラ王女を娶りました。
ただ姫君の消息を探索する命の取り消されたとは存じません。その後の事は私にも・・・。」
ゆっくりとキャロルを床に降ろしながらルカは小声で話した。
自分の腕の中で強張っていたキャロルの衝撃を知らないわけではなかったが、それでも話せずに終わることなら話したくはなかったのだとも付け加えて。
「そんな・・・私・・・何を・・・」
信じていた最後の砦が崩れ去った衝撃の大きさに、キャロルには涙すら出てこなかった。
これからどうしたらいいの?ここに私が、赤ちゃんがいるのに!
メンフィス!あなたの子供がここにいるのに!
ルカにしがみ付いていたキャロルの手に力がこもった。
「姫君?寝台にお連れしましょう、お休みにならなければ・・・姫君!」
苦悶に美しい白い顔が歪む。「お腹が・・・痛いの・・・。」
「まだ一月も早いのに!誰ぞ医師を!」
ムーラの叫び声ともとれる声を聞きながら、キャロルは唇を噛み締めて呻き声を上げるのを我慢するので精一杯だった。
鈍い痛みが体中を揺るがす。ルカが急いでキャロルを寝台に連れて行く。
ああ、赤ちゃんが生まれようとしてるのに!なのにどうしてメンフィスは・・・。
この先どうしたらいいの?私と赤ちゃん、どうすればいいの?
誰か教えて!痛みの中、キャロルにもどうしてよいか見当もつかなかった。
青い瞳キタッ!!
王子早く戻って来て――!
キャロルタンの子供がちゃんと生まれるのか心配でつね。
>>733 9
「キャロル―――!!」
メンフィスは渾身の声で愛しいその名を呼んだが、少女はその声に驚いた様相でナイルの岸辺へと逃げるように走り出す。
「待てい!待たぬかっ!!
何故逃げる……キャロル……キャロルなのか……!待てと申すに!!」
メンフィスは馬から飛び降りると、川岸に生い茂る葦の間に逃げ込んだ少女の後を必死で追った。
「キャロル!返事をいたせ……何所にいる?
何故私から逃げる!?……くそっ……見失ってなるものか!」
キャロルは葦の陰で、乱れる息を押し殺して身を隠した。
どんどん男の声と足音が近づいてくる。
乱暴に葦を掻き分ける音がキャロルを怯えさせた。
(誰……あの人は誰なの……?どうして私の名前を知っているの……どうして私を追うの?
こ……恐い。兄さん…ママ…助けて)
キャロルの背後の葦がガサガサと音を立てて動いたその瞬間、背の高い葦の間から黒髪の男が威勢良く姿を現した。
「きゃあっ……!!」
思わず叫び声をあげたキャロルであったが、間近で見る男の美しさには思わず息を呑み、目を奪われた。
滝のように流れる黒絹の髪は腰に届くほどであろうか。
引き締まった筋肉質の体躯、陽に焼けた褐色の肌に黄金の装飾品が良く映えている。
緑色の縁取りを施された切れ長の鋭い瞳が、まっすぐにキャロルを捉えていた。
しかし黒い宝玉のような彼の瞳は、信じられぬと言わんばかりに驚きの色を宿し……そして、僅かに濡れた光を帯びていた。
10
男は両腕を広げるとキャロルの体をすっぽりと抱き寄せた。
「キャロル……お…おお……キャロル……本当にそなたなのか……」
愛しげに、愛しげに、彼女の背中を撫でるその力強い手は小さく震えていた。
「私は夢でも見ているのか……?
信じられぬ……私の祈りが神々に届いたのか……」
腕の中の柔らかな温かみを確かめるように抱きしめる。
彼の全身から肌を伝わって激しい感情が流れ込むような気がした。
恐ろしさが先立つものの、愛しい恋人に与えるような抱擁は何とも抗いがたい陶酔感でキャロルを包んだ。
「しかし……何故……?
―――いや、構わぬ。
そなたが戻ってきたのだ。何も言う事はない…これ以上何も求めぬ」
動作は荒々しく乱暴であるのに、男の腕はこの上なく優しい。
不思議と胸が高鳴ってキャロルは声すら立てられず、逞しい腕に縛られて固まったまま動けずにいた。
「キャロル……顔を良く見せてくれ。
……そなた、幻では無かろうな」
メンフィスはキャロルの小さな顎を捉えると、自分のほうへ向かせた。
吐息がかかるほどの距離。
目を逸らしてみても、頬に唇に、彼の視線を感じる。息苦しいほどに熱い視線。
少しでも気を許すと、この男の勢いに飲まれてしまいそうになる。
11
「あっ……あの、離して下さい!
あなた……一体誰なの?なぜ私の名前を知っているの……?」
「なに…?」
メンフィスはよそよそしいキャロルの態度に、思わず声を荒げた。
「何を言う……私を知らぬとでも申すつもりか!?」
「あ、あなたなんて知らないわ……会ったことも無いのに、どうしてあなたは私を知っているの?」
しかしそう言いながら、キャロルは彼の顔を以前にどこかで見たような気がしていた。
「は……!そなたは私の妃ぞ。
この私の、エジプト王メンフィスの唯一人の妃ではないか!」
「エ…エジプト王……メンフィス……?」
彼女の脳裏には、20世紀の現代、王家の谷で発見された少年王の黄金のマスクが浮かび上がった。
秀麗な少年王の面差しは、眼の前の美しい青年の貌と重なり合うように一致した―――
おお!もう一度昔のキャロルが来たのですな。
これからの展開に期待!!
数少ないメンフィスもの来たー!!
いいね、いいね。
新しい切り口で新鮮だよ。
恋物語&青い瞳&メンフィス4年後、ぜんぶキター!!
それぞれ舞台設定が違っていて面白いです。
王子ものとメンフィスものを両方読めるって幸せじゃ〜。
毎日楽しいです。
メンフィスとキャロルの出会いが絵のように美しかった・・・
きれいすぎて幻だったなんて設定だったらどうしようと昨日は
ぬか喜びを我慢してたけど幻じゃなくてよかったよ〜
メンフィスの描写が美しい・・・。うっとり。
4年分大人になったメンフィスがどう変わっているのかとても楽しみです。
それにしても、キャロルはどこから来たのかしら?
>>755 キャロルが最初にやってきたときと同じ年齢なのか
それともキャロルも4年後の現代から来たのか気になりまつね。
あとキャロルを最初から手なずけるのにまた苦労するのかと思うとワクワクしまつ。
>>755-756 前回はメンフィスと相思相愛で身ごもったりしたわけだけど、
今回は王子が絡んで・・・なんて事になったら身もだえするw
各作者様へ、勝手なこと言ってごめんなさい。
毎回、楽しみにしております。
妄想膨らませて気長に待ってますので
体調管理に気をつけてくださいませ。
>745
21
「ムーラ!今戻ったぞ!ムーラ!」
旅装束を解く暇すら惜しんでイズミル王子は急いでキャロルのいる部屋へと足早に駆け込んだ。
ルカからのキャロルの出産の兆しがあったという便りに、成すべきことを急いで終わらせるとすぐ国元に引き返したのだ。
だがキャロルのいる寝室への入室はムーラががんとして受け付けなかった。
「姫はいかがした?どうなのだ、ムーラ」
自分が戦うことならどんなものにも恐れはしない、けれども、愛しい少女の苦しみを和らげることも力づけることも出来ぬ自分が歯痒い、
その気持ちに押されての王子の様子にも、幼い頃悪さをして叱った時のように威厳を持って王子を叱り飛ばした。
「今日で丸二日目になります、もうしばらくかかるでしょう、ですが必ずやこのムーラが和子を取り上げまする!
王子と言えど殿方がこの部屋へ入ることはなりませぬ!その汚れた形を早くお着替えなさいませ!
心配いりませぬ、姫君はこのムーラがちゃんとお世話いたしますゆえ。」
その合い間にも王子の耳にはキャロルの呻き声が届くのだ、今ほど何の力にもなれない自分に業を煮やしたことは王子にはなかった。
身篭ってさえあの華奢で細いキャロルがどんな苦しみにあるのだろうか?これは女の仕事、近寄るのさえ禁じられてしまった王子は、
長くゆったりと束ねた髪を解き、中から守り刀として常に携帯している小刀を取り出した。
「ではせめてこれを姫の元に、イシュタルの加護があるように・・・。」
ムーラにも王子の心情はよくわかっているのだろう、「姫にお渡しします」と受け取ると
踵を返して寝室の方へと姿を消した。
22
「王子、お召しかえを・・・。」
ルカがそう言いながらマントを脱ぐのに手を貸すと、王子はやっと常日頃の冷笑をたたえた表情に戻った。
「ルカ、父上はいかがした?まだ父上に報告しておらぬのだ。」
ルカは旅装を解く手伝いをしながら小声で王子にしか聞こえぬよう囁く。
「王子が発って後、こちらへ見えられましたが、身代わりを連れ出されました。
ムーラ様のご指示どおり、こちらのことは何も知らされておらず、ただ陛下にお気に召されないと殺されると言い含めてあるとのこと。」
「そうか、では未練のある素振りの一つでもしておこう・・・。」
ルカとの会話はごく平静に見えたが、王子の心はすぐ隣の寝室へと向いたままだった。
痛みの波がキャロルを襲ってからもうどれくらい経つのだろう?
痛みと痛みの合い間にキャロルの耳には王子の声が聞こえたような気がした。
「姫君、しっかりあそばして。王子からこれを預かりました。」
目を開けるとムーラが横に立ち、キャロルの右手に何かを乗せた。
「王子?王子が帰ってきたの?」
白くたおやかな手には不似合いの、けれでも美しい文様の入った小刀。
なぁに?どうしてこれを王子が?痛みと闘うばかりでどうにも考えがまとまらない。
「王子の守り刀でございます、姫君に何のお力になれぬからと。あちらでお待ちです。
あなた様のことがご心配なのです、姫君。」
「王子が・・・?ああっ・・・!ムーラ!」
また大きな痛みの波がキャロルに襲い掛かってくる、それに耐える為にキャロルは小刀を握り締めた。
それしか痛みに耐え得る事の出来る方法がないように。
「しっかりなさりませ!母御になられるのですよ!和子も苦しんでいらっしゃいます!
あなた様がしっかりなさらなくてどうするのですか!」
ムーラの叱咤する声にキャロルも頷いて、なんとか笑みを返そうと努力する。
そうだわ、私は母になるのね、赤ちゃんを早くこの手に抱っこしてあげなきゃいけない。
その時一際大きな痛みが全身を揺るがした。
神様!キャロルは小刀を握り締めて目を瞑る。
23
イズミル王子は手で顔を被ったまま座っていた。
キャロルの呻き声とともに、小さな猫の子が泣くような弱々しい産声が王子の耳を打ち、王子は面を上げ寝室の戸口へと視線を向けた。
寝室ではまだ物音が続いている、ムーラの指示する声と物音が止まらない。
やがて「お生まれあそばしました、王子!」と包まれた布を抱き王子のもとへとムーラが近寄り、王子は立ち上がった。
ムーラの顔は疲労と大きな問題を抱えた難しいもの。
王子が受け取った包みはまるで掌に収まるような小さな温もり。
そこにいたのは弱々しい息をする、白い肌に黒髪が鮮やかに頭に張り付いた赤ん坊。
「・・・姫君でございます、ですが、もう長くは・・・王子・・・。」
小さな掌に人差し指で触れると、その掌はそれでも王子の指を握り返した、その時の王子の感情は如何ばかりであろう。
こんなに弱々しく頼りない生命、今にも壊れてしまいそうな儚さ。
黒髪はメンフィす譲りのものであろう、だが肌の白さはキャロルに似たようで、顔立ちもキャロルのものとよく似ていた。
その時ほんの一瞬、赤ん坊は目を開き、王子を見た。
青い瞳!ナイルのような、夏の青空を思わせる青い瞳が王子を見てすぐ瞼は閉じられた。
「ムーラ!部屋をもっと暖めよ!柔らかい布を!」
「王子!」王子の言葉にムーラは疲れも吹き飛ぶほど仰天した。
「早く用意いたせ!この和子も姫も死なせてはならぬ!」
あのキャロルの瞳と同じ青い瞳を見た時、王子の心は決まったのだ。
この和子は私の和子だ!愛しい姫の産んだ子ならそれでよいのだ、と。
青い瞳キタワア*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(´∀`) ゜。゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!
キャロル譲りの青い瞳の女の子ちゃん、死なないでー!!
おおお、青い瞳作家様、私の萌えツボど真ん中です!
ありがとうございまするーーー(感涙)
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「青い瞳」の王子エライ!
愛しい姫の産んだ子ならそれでよい、
なんて理想の男性の姿だわー(*^-^*)
>>756 キャロルはどうだかわからないけど、一応メン様の対キャロル経験値は
高いはずだから一気にどーんと行っちゃう可能性もあるかも??
作家様がた、連日投稿ありがとうございます。
どれも素敵なお話でいいですねー!
>青い瞳 タイトルはキャロルの瞳だけじゃなく、キャロルの子供の事も含めてだったのですね。
青い瞳 萌え話キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
いいよ!いいよ!
「恋物語」「青い瞳」「ファラオの花嫁 *メンフィス4年後」「キタキタAA」
どれも素晴らしい力作揃いですね。作家様にはただただ感謝&感謝です。
本当に、みんな力作揃いですね、あ〜うれしや。
作家様達、頑張ってください、毎日チェックして楽しみにしています。
ドキドキ。
>>760 24
抱いた時からもう長くはないのは判っていた、それでもイズミル王子は出来うる限りの事をこの和子にしてやろうと、
部屋を暖め、柔らかい布で幾重にも包み、小さな身体をこすった。
腕の中で徐々に弱まっていく赤ん坊、この子が生まれ出でるその時まで、自分を嫉妬に苦しめた元凶であったことなどとうに吹き飛んでいた。
この和子が死ねばどれほどキャロルが悲しむであろう、どれほど慈しんでいたのか知っている。
勿論メンフィスの血をひく和子の価値を思わないでもなかったが、たった一度見た無垢な青い瞳は、
その駆け引きを遠ざけるほどの力を持っていた。
見れば見るほどにキャロルに似ている面立ち、白い肌、豊かに頭を包む黒絹の髪、
そして美しく澄んだ宝石のような青い瞳、赤ん坊にそう触れる機会のない王子にさえ、美しい子だと思わせる。
成長すればさぞ麗しい乙女になるであろうに・・・。
この子は私の和子、愛しい姫の血を継いだ和子、少しでも長く生かせてやる。
その王子の願いも虚しく赤ん坊の息が途切れそうになり、小さな唇に息を吹き込んでやる。
「・・・王子、もう和子は息をしておりませぬ・・・。」
侍女の一人が目に涙を浮かべながら言ったことで、王子も息を吹き込むのを止めた。
腕の中の赤ん坊はまだほんのりと温かかった、眠っているようにしか見えなかった。
「お美しい和子でございますのに・・・。」
涙ぐむ侍女の背後からムーラが王子を呼んだ。
「王子!姫君が・・・!」
キャロルの容態が急変したのだ、必死に介抱しようとする医師や侍女。
「このことは姫に申してはならぬ!よいな!」
そう言うなり王子は腕に赤ん坊を抱いたままキャロルのいる寝室へと足を向けた。
25
キャロルは心地のよい波間に漂っているような妙に落ち着いた気分だった。
周りで何か騒がしかったが、ひたすら深い睡魔に足を掬われそのまま眠りたくて仕方がなかった。
今は何も気にならない、ああ、このまま眠れたら気持ちいいわね、そう思っていた。
だが急に男の低く響く声がキャロルの目を覚まさせた。
「しっかりいたせ、姫、目を覚まして薬湯を飲むのだ、そなたがしっかりせねば、誰がこの和子を守るのだ?うん?」
目を開けるとイズミル王子が腕に小さな包みを抱いて自分を見ていた。
そうだわ、赤ちゃん!赤ちゃんはどうしていたの?
キャロルが何か言おうとすると、王子は察したように腕の中の包みをそっと開いた。
黒髪の赤ん坊がそこにいた、小さな小さな赤ん坊が。
その途端にキャロルの心が喜びで満たされた。
「赤ちゃん、可愛い子だわ・・・。」
「今眠っている、姫だ、和子はムーラが世話をする、心配せずともよい、、そなたも早う元気を取り戻さねば。」
王子の言葉どおり、赤ん坊は静かに眠っているようだった。
「この子も疲れたのね」キャロルの顔に幸福そうな笑みが浮ぶ。
「さあ、姫君、これを召し上がって。和子はちゃんとこのムーラが面倒を見ますゆえ、
今はごゆっくり休まれることですわ。」
ムーラが薬湯を入れた杯をキャロルの口許へ運ぼうとする。
「よく休むがよい、また参る」
王子はそう言うと赤ん坊を抱いたまま姿を消した。
キャロルも薬湯を飲むと、今度は先ほどとは違う、希望に満ちた眠りに落ちた。
しっかりしなくては、私はあの子のお母さんなのだもの、と。
>>740 27
酒の酔いが王子を大胆にしていた。
男は自分の大柄な体躯で細い小さな身体を組み敷いて、その桜貝の耳朶に囁きかける。
「姫が愛しくてたまらない。今宵も…そなたのことばかり考えていた。どうかしているな、この私が…こんな小さな子供を…真剣に欲しくなるとは」
キャロルは‘兄’の豹変に驚いて声も出ない。
「姫、姫、そなたが私を恋しく思っていてくれたとは。嬉しいことだ…」
首筋に唇を這わせ、手は肌をまさぐる。それは女に慣れた男の動作だった。
「私を待って…待ちくたびれていた、か。可愛いことを…。ヒッタイトへ行けばもう側を離さぬ。私と一緒に連れていくぞ」
そして鼻先を吸い付くような肌に擦りつける。
「や…やだっ…!」
キャロルは喘ぐように言った。兄とも思い、初めての恋の相手とも思い惹かれていた相手だけれど、これはあんまりだった。キャロルは王子を引き離そうとするが所詮は無理だった。
「怖い…っ!…お酒くさいっ…!」
イズミル王子はそれを聞いてふっと力を緩めた。キャロルは素早く身体を引き抜こうとした。
「ははは…っ!」
王子はキャロルを今度は自分の体の上に抱き上げるとさも可笑しそうに笑った。
「はは、私としたことが…!こんなに性急になれるとはな。すまぬ、姫、すまぬ。戯れが過ぎたようだ。
そうだな、私は今はまだ兄でおらねばならぬ。そなたを私の妻とするのにこの部屋の設えはあまりに無粋だ。その上、私は酔っ払いで新床の花嫁に押しのけられている!」
「お、王子…?私が…妻…?」
「そうだ。テティに申し伝えよと命じたが聞いていなかったのか?おおかた裁縫にかまけていて大切なことを聞き漏らしたのだろう。困った娘よ!」
王子は白い小さな顔をじっと見つめた。キャロルは王子に負けぬほど赤い顔をして、相手を見つめていた。
「姫、私はそなたを私の許に迎える。そなたは私と一緒にヒッタイトに来るのだ。よいな?」
常に人の上に立つ者の常か、怜悧で精悍な顔の中に強い独占欲の色を漂わせながら言う王子の言葉にキャロルは躊躇いがちに頷いた。
28
酒の勢いと言うのは確かにあるのだろう。その夜、王子は狭い寝台の上でキャロルを離さず、彼女を連れていくヒッタイトのこと、道中のことなど事細かに話してやっていた。
「姫、そなたはまだ私のことを信じきれておらぬな。私のことを好きになってよいやらまだどこかで迷っている。
まぁ、仕方ないか。我らは出会って間も無いし、そなたはまだまだ世慣れぬ子供。見境なしに私に飛び込んでくるには臆病過ぎる…」
キャロルは心を見透かされ、はにかんだ様子で顔を背けた。だが嫌でない証拠に図々しい王子の腕を外そうとはしない。
大胆になった王子はあろうことかそのまま寝入ってしまい…キャロルもいつしか眠りに落ちた。
「キャロル、キャロル!」
粗末な部屋の扉をアリが乱暴に叩いた。
「起きや!アイシス様のお召しじゃ!」
朝の最初の光が世界を照らし出している。
すっかり寝入っていた幸せな二人は文字通り飛び上がった。
(しまった!私としたことが油断した!今、我らが見つかっては非常にまずい!)
思いながらも王子は腕の中で怯え縮こまる少女をしっかりと抱きしめ、小さく囁く。
「大丈夫だ、落ちつけ。決してそなたが窮地に落ちることはない。大丈夫だ」
恐ろしさよりもやっと出会えた恋人を失いたくないという想いがキャロルを大胆にした。
「い…今、参ります。アリ。待ってください。お目通りするのですから見苦しくないようにしたいのです」
キャロルは大きなシーツで王子の視線を遮って巧みに着替えるとゆっくりと衝立の向こうに行った。
「お待たせしました。支度はできました…参りましょう」
アリは扉が開いた瞬間に酒の匂いがしてきたのに気づいた。キャロルには縁のないはずの匂い。
(早急に調べねば…)
アリは周囲に油断なく目を配りながらキャロルを女王の居室へと追いたてた。
青い瞳 和子死んじゃった〜( ´Д⊂ヽ
_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
デケデケ |
ドコドコ < キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
☆ ドムドム |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _
☆ ダダダダ! ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
ドシャーン! ヽ オラオラッ!! ♪
=≡= ∧_∧ ☆
♪ / 〃(・∀・ #) / シャンシャン
♪ 〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
|| γ ⌒ヽヽコ ノ ||
|| ΣΣ .|:::|∪〓 || ♪
./|\人 _.ノノ _||_. /|\
>>775 このAA、裕次郎みたいだね。
おイらはドラマー♪みたいでカワイイよぅ。
おっと・・肝心の感想を書き忘れ!
青い瞳の赤ちゃんかなすぃでつよね・・・(号泣)
王子が育てる姿も見たかったナ、なんてワガママかしら。
恋物語、穏やかに進行する二人がイイ感じでつ。
王子早くキャロルを襲ってほすぃ。
連日うpサンクス!
んー、普段はエチな話大好きだけど恋物語では清〜く
さらっと済ませて欲しい・・・と言ってみるテスト。
だって純愛ぽくてさわやかな雰囲気なんだもん。
真珠がどうのこうのとかは余分な気がする。
それにしても「異様な夜」のつづきも読みたイッス。
ヒッタイト王に抱かれてみたくなっちゃうような文章を
書ける作者様に脱帽です。もしかしてアルゴン書いた方と
同じ?
清〜く進んできたお話で、激しいエチっていうのも萌えるけどなー。
ま、清いままのお話もよし。劇エチで萌えるのもよし、って所かな。
わたしも異様な一夜の続き読みたいな。
たしかに不思議と魅力的なヒッタイト王だったよね。
ぜひキャロルたんをたっぷり可愛がってやって欲しいです(ミラと一緒に)
青い瞳の和子タン・゚・(つД`)・゚・
この先キャロルと王子はどうなるのか…
恋物語、この先アイシス&アリがどうでるのか…
どちらも激しく気になるーー。
青い瞳作家様、恋物語作家様、うpありがd!
明日も仕事がんばるぞ、うおー!
和子が大きくなっていたら、テティとおしのびでエジプト城下を歩いていた
キャロルみたいな姿なのかな〜〜残念。
>>775 ドラマー猫たん、かわいー!かわいすぎて悶死しそう・・・!!
AA職人さん上手すぎー
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・)< 作成中だから待っててね・・・
_φ___⊂)__ \_______________
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|愛媛みかん|/
アク禁解除されてるかなー?
テストかきこじゃ。
∧_∧
( ;・∀・)ワクワク
oノ∧つ⊂)
( ( ;・∀・)ドキドキ
∪( ∪ ∪
と__)__)
AA厨さんカワイイです。
784は作家様、786は読者の日常的ひとコマかな。
素敵なストーリーが生まれる鍵は愛媛みかんの箱でつか?
うち、いよかんの箱しかない…
「や、やめて・・・。おね・・が・・い・・・。」
王子はそれでも止めようとはしなかった。
「私にこうして欲しいと言ったのは姫だ。 クッ! 」
「あー・・・・。」
キャロルの声が切なく漏れる。
「もう、ダメ・・・。気持ちよすぎて、あっ!そこは・・・。」
王子の指にかかってはひとたまりも無い。
キャロルは降参するしかなかった。
「もうだめなのか?」
王子は不服そうな顔で髪を梳きながら言った。
「だって、だって私。でも明日もして欲しい・・・。」
キャロルは甘い顔で王子にすがりつく。
彼女にとってこのひと時が無い生活は耐えられないのだ。
心地よい快楽と、王子の愛を感じる貴重な2人の時間・・・・。
肩もみ
>>790 「もう、ダメ・・・。 のところを「「もう、ダメポ・・」と脳内変換して
しまった私は、本当にもうダメポ。
>>790 最後のヲチがいいっすね。
でも王子なら、きっと肩もみだけでは終わらないハズ・・・(w
私も王子に肩もみしてほしい〜\(^o^)/
うーむ・・
肩もみはメン様より王子のほうが上手そうですな
肩もみの後どーなるのかを読んでみたいな♪
>>773 29
「アイシス様、キャロルを連れて参りました」
アリはそう言うとそっと目顔で女主人に合図して下がって行った。キャロルの部屋を調べるためだった。
アイシスはアリの足音がしなくなるまで無表情に目の前の少女を観察していた。
大切に育てられた脆い花のような娘。辛い境遇の中でみじめに追い使われる今は、疲れ果て哀れにやつれていた。
でもそんな中にあってもキャロルは美しかった。その顔立ちからは凛とした意思の強そうな気品が失われることはなかったし、どんなにみじめでも自分を強く律するだけの気力があった。
キャロルの存在を知る僅かな召使達も穏やかに優しいキャロルの気性に自ずと頭を下げて、アイシスの目を盗んでは何かと便宜を図ったりしているらしい。
(小癪な娘よ。どこまでも憎らしい)
認めたくはなかったが、こんなになってもなおキャロルは美しかった。そう、きっとメンフィスも惹かれてしまうだろう。
だが、やがてアイシスは気を取りなおし、キャロルに冷たく問うた。
「ヒクソスの民の動向について知ることを述べよ。近き時に我がエジプトを脅かすや否や?」
「…ヒクソスはもう往時の勢いはありません。だから特に軍備を増強したり同盟を結んだりして防衛体制を強める必要はないわ。それよりも海軍力の増強を。いつまでも砂漠の中に篭っている時ではないもの」
アイシスの質問の意図をすっかり見通したように、聞かれた以上のことを答えるキャロルをアイシスは忌々しく思った。
(私の心を読むような嫌な目つきじゃ。賢しらに囀りなどして。ああ、忌々しい。いくらメンフィスの病平癒の祈願のためとはいえこのような娘を呼び出してしまうとは!
メンフィスに見られる前に殺そうかとも思ったが、キャロルの知識は私の護るエジプトとメンフィスのために不可欠…。ああ、憎い!憎い…!
30
アイシスは怪訝そうな顔をして自分を見つめるキャロルの視線に気づくと逆上して扇を投げつけた。
「何じゃ、その顔は!ええい、憎らしい、小賢しげに!…泣いて許しを請うてはどうじゃ!その顔で、その髪で人を誑かす魔女めが!」
床に倒れたキャロルの髪を引っ張って引き据えようとしたアイシスの目に、キャロルの胸元に光るロケットが映った。
銀色のそれはキャロルがライアンから贈られた大切な品だった。
「奴隷の分際で生意気な!そなたには要らぬものじゃ!」
「アイシスっ!やめて、返して!それだけは!私のよ!」
だがアイシスは表面に薔薇の彫刻をして象嵌や宝石の飾りで美しく装飾されたその品が気に入った。この美しい品はきっと黒衣のアイシスに映えるだろう。
「そなたには過ぎた品じゃ!代わりにこれをやるゆえにさっさと去ね!」
アイシスは表面に傷のいった黒曜石の首飾りを投げつけた。金の鎖に黒曜石の飾り珠を通しただけの品だ。
キャロルは泣く泣く部屋を出た。だが今は悲しさや悔しさよりもイズミル王子のことが気になった。
「誰も…おらぬ。当然か…」
アリは無人のキャロルの部屋を見まわしてひとりごちた。小奇麗ではあっても殺風景な室内は今は防虫剤か何かの匂いがほのかに漂うだけ。
キャロルがアリに引き据えられるように部屋を出た後、イズミル王子は素早く室内を整え、キャロルの櫃の中にあった防虫用の枯葉を細かく砕いて匂い消しにしたというわけだった。
(とはいえ、何やら怪しい。酒…の匂いは間違いなくしていたし…)
「男…か…?」
アリは小さく呟いた。キャロルが王宮勤めの辛辣で世慣れた侍女達を心服させているのは知っていた。彼女の如何にも男好みの可憐な容貌も。
「油断できぬ…。アイシス様にお知らせせねば」
31
アリがキャロルの部屋を調べていたちょうどその頃。
イズミル王子はルカのお説教を聞きながら、ミタムン王女への面会を計画していた。
「王子、全く昨夜は見の縮む思いでございました。滞在もあと2日を残すばかりでございますのに何という不祥事!」
「…確かに油断したな。すまぬ。もうそなたに心配はかけぬよ」
だがルカは誤魔化されなかった。
「これだけは申し上げておきます。かの姫君のために、あなた様が背負っておられる国に、民に、その幸せに何らかの傷をもたらす事がないように。
全く、王子。今回のことは王子らしくもございませぬ」
王子は忠義者の乳兄弟の諫言に心から恥じた。確かに今回はたまたま運が良かった。だがひとつ間違っていたら…?
「そなたの申す通りだな、ルカ。少し調子に乗りすぎた。自重しよう。
そうか…エジプトもあと2日か。ルカ、ミタムンの許に参る。先に行って人払いを命じよ」
「まぁ、お兄様。本当ですの?」
兄王子から、隠されたナイルの姫の話を聞かされたミタムン王女は驚いたように言った。
人界にひとり下った不思議な力を持つ貴種の娘、というのならまぁ聞かない話ではない。現に兄妹の祖母がそのような人であったと聞いているから。
だがそれ以上に驚かされたのは、冷静で人の心など持たぬように見えた兄が、その娘を攫って国許に連れかえるということだ。
兄に似て頭の良い王女は素早く考えを巡らせた。その金色の娘がアイシスの手許にいる限り、メンフィス王はアイシスを手放せないだろう。ミタムン王女はアイシスの下位に甘んじざるをえない。
それに何時の日か、その金色の娘がファラオの心を捉えてしまう事もありうる。ならば…。
「……分かりましたわ。お兄様。私の義姉様となられる御方が恙無くお兄様と発てるようにアイシスを牽制すればよろしいのでしょ?ほほ、これでお兄様に貸しが一つできましたわね?
大丈夫ですわ。その姫の力がヒッタイトにあればどんなに良いでしょう?うまく立ち回ります」
イズミル王子は妹の饒舌を少し照れくさそうに聞いていた。妹はそれを見逃さなかった。
「…私のお兄様をそんな恋狂いにした姫君を見てみたいものですわねぇ」
共犯者の誓いを立てた兄妹は昔のように悪戯っぽい笑いを交わした。
/__¶____il\
//Φ Φi_|
/人 Å {_| < キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
(?Шψ ヽ
( Y ノ
l\ \ノ
人/ \ノ
(___)
「恋物語」佳境に入ってきましたね。アリやミタムンなど脇役の活躍もうれしい。
「肩もみ」の続きキボンです。今度はキャロルが王子を慰めてあげてほしいです。
「AA厨」様、回転が速すぎて赤ちゃん用のメリーかと思いました。
みなさま、いつもありがとうございますm(_ _)m
たしかに肩もみだけでは終わらないでしょう>「肩もみ」
「よしよし、明日もしてやろうぞ。だが姫よ、まずは
私がそなたになぐさめてもらわねばならぬ・・・・・・」
なーんて展開に当然なるんじゃないかな。
皆様乙です!
作家様、いつも楽しく読ませていただいております。
つづきはムリポ・・(ノ゚∀゚)ノ アヒャヒャヒャヒャ
メル欄に入れましたが、作家様が降臨されるまでの時間つぶしにと思ったもので・・。
自分には、文才ないしw
また名無し草にもどります。
失礼しました。
. ::゜.゜。・゜゜゜゜ .
:::.゜。 ゜・。゜゜. . . . ゚
. : ::.゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. +
.: ::.゜゜゜゜・
..: :.゜゜。・。゜.゜. ... . .
・ :::.゜。 ゜・。゜゜. . . .
+ : ::.゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. 。
:::.゜。 ゜・。゜゜. . . .
彡 ミ : ::.゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜::::
彡\/ []彡 :::.゜。 ゜・。゜゜. . .
彡 ミ
彡\/ []彡 作家様と読者様の願い事が
ミヽU/彡 §
彡[]\U 彡 § 叶いますよーに
ミヽ彡☆. / ミ/ 彡
彡ヽU 彡[]
ミ☆ 彡./ .彡
ミ\Uミ彡[]
U ,,;⊂⊃;,、 ,,;⊂⊃;,、 ,,;⊂⊃;,、
U 》\ ( ,,・∀・) ∩・∀・) ∩・∀・)
U 巛 ⊂(# ⊂)】 (# ⊂ )】 (# ⊂ )】
wjw从w U ヽ(_/ `J`J. `J`J wjv从wvjwjMw
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おお、私のタンザクもお願いしまーす。
「どうか未完成作品の作家様達がお戻り下さいますように。(祈ってるAA)」
七夕さま〜。本編の王子がヘタレでなくなりますよーに。
>>798 32
「キャロル。これを急ぎ仕立てるように。ファラオが明日の宴でお召しになる装束じゃ」
夕刻。アリは陰険な目つきでキャロルの居室を探りながら命じた。透けるように薄い紗、ずっしりと重い織り布。
明日の宴、とはヒッタイトのイズミル王子送別の大宴であろう。明日の夜、ミタムン王女の後見役の王子は別れの宴を過ごし、その翌日には故国に向けて出発…。
「まぁ、ずいぶんと急で…」
さすがのキャロルも少し怯むような急ぎ仕事だった。男物の衣裳は女物に比べれば単純だが、生地は扱いにくいし、大柄なファラオに合わせた布は縫う長さも多い。
ぎろりと睨みつけるアリにキャロルは大急ぎで言った。
「あ、あの、誰かを手伝いにつけてくださいな。私だけでは少し…。せめて布を裁つだけでも。ファラオのお衣裳が間に合わなかったり、無様な仕立てであったりしてはアイシスの恥にもなりましょう。だから…」
ちょうどキャロルの様子を見に来ていたテティは扉の外から聞きつけると、さっさとその役目を買って出た。
「姫…いえ、あなたに食事を持ってきたのですよ。お、お裁縫ならば私が手伝ってあげます。アリ様、よろしいでしょう?どうかお許し下さいませ」
アリは忌々しげにテティを睨んだが、女王の私的召使にすぎぬ身が、高官を父に持つこの若い奥宮殿付き女官にけんだかに振舞うことはさすがに憚られた。
「テティ、そなたのことは一度アイシス様にご報告いたしましょう。でしゃばりは見苦しいゆえ!」
捨て台詞を吐くアリにテティはそっと毒づいてキャロルを笑わせた。
「ふん、意地悪姑が!…あら、姫君。皆そう言っておりますのよ。
さぁ、姫君。お裁縫を。こんな情けない日々もじき終わります。今はアイシス様やアリを警戒させないことですわ!」
やんわりと昨日のことを言っているらしいテティの言葉にキャロルは頬を赤らめた。
33
キャロルとテティはまじめに裁縫に取りかかった。キャロルが慎重に印をつけたところをテティが裁ったり、折ったりしてキャロルが縫う下準備をする。
とはいえ、若い二人はまめまめと手を動かしながら小さく囀り交わす。
「ねぇ、姫君。いま少しのご辛抱ですわ。イズミル王子様はあなた様を大事にヒッタイトへ連れていくと私におっしゃったんですもの」
「あなたに?」
「ええ!だって姫君はあの王子様のいつもの火遊び相手とは違うのですもの!
姫君を騙したり、一時のおもちゃにすることはお許しできませぬと申し上げましたの!だって、あの方、そりゃお盛んでルカが教えて呉れなかったらきっと好色漢だって信じたままでしたわ!
でも姫君には真実、誠実で居てくださる。テティは安心いたしました」
「ひどい言われようだな。姫、そのような召使は側に置かぬがよいぞ。
テティ、今宵はもう下がれ。ルカも待っておろう」
夜半、恋人のもとを訪れた王子は勝手な噂話に怒ったふりをして─だが半分は図星だ─テティを追い出してしまった。
そしてさっさとキャロルの前に座りこむと衝立を扉近くに移してしまった。
「また裁縫をしていたのか、姫。姫、こちらへおいで。あのような雑言を聞かせられてはそなたが穢れてしまう。あのようなこと本気にしてはならぬ。
まさか本気にして怒っているのか?嫉妬でもしてくれているのか?」
「あ…離して。そんな怒るだなんて。あなたはその…素敵な人ですもの。好きになる女の人が多いのは当たり前でしょ?」
心を見透かされた気恥ずかしさにわざと素っ気無く答えるキャロル。
「そなたのような子供が手練の女のようなことを言ってはならぬ。そなたは私が他の女と居ても平気なのか?男は私だけではないということか?」
キャロルの手にあるのが男物の衣裳と気づいた王子は柄にもなく嫉妬を覚え不機嫌になっていく。
「これは?」
「急ぎの仕立物よ。メンフィス王が着るのですって」
キャロルは一心不乱に手を動かしながら答えた。照れ隠しのせいもあったし、気が急いていたのもあった。
「ふん、よその男の縫い物か。…もう夜も遅い。姫、このようなことやめてしまえ。さぁ、少し横になって休もう」
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「だめよ」
キャロルはやんわりと、でも断固として言った。
「急がなくては…。それに、あの…アリは何だか私のこと疑っているようなの。今はだから…言われたとおりにしておきたいの。だって王子は言ったでしょう?明日の宴が済めば…」
イズミル王子は苦笑した。
「そうだな、明日の宴が終われば私はそなたを連れていく。そなたが私のせいで言いつけを守れず、意地の悪いアイシスやアリとかいう召使に泣かされては私も耐えがたい。
姫、姫。今更、否とは言わせぬぞ。明後日にはそなたを伴ってヒッタイトへ参る。そなたは私の大切な姫として生涯を私の側で過ごす」
濃く長い睫の陰が落ちる頬を赤く染めてキャロルは甘い吐息を漏らした。
「そして…私や、そなたが産む私の和子のために衣裳を縫うのだぞ?」
王子は俯いて声も出ぬほどに恥らうキャロルの顔を上向かせると接吻をした。甘く唇を噛めば、キャロルの吐息が王子の口を擽る。王子にしてみれば児戯にも等しい睦みあいだったがキャロルの初々しい反応がこの上なく王子を煽った。
「やれやれ!全く!そなたをこんなにまじかに感じながら…乙女のままにしておかねばならぬとはな!」
王子は隙をついて素早くキャロルの胸に手を走らせ、そこが熱く固くしこり、頂は間違いなく小石のようになっているのを確かめると満足の笑みをひそかに浮かべた。
「さて、姫。では私もそなたを手伝ってやろう。どこをどうすればいいのだ?ここを折って待ち針で止めるのか?こちらの襞をへらでしっかりとおさえればいいのか?」
「まぁ、王子ったら。お願いよ、やめて。あなたのような人がこんなことしちゃいけないわ」
「よいではないか。私は旅の生活が長かったゆえたいていのことは自分で出来るぞ。繕いだって自分でする」
「まぁ!」
「これでも器用なのだよ、姫。二人でしたほうが早かろう。それに…恋敵の衣裳を縫うのも一興だ。あの美男と誉れ高いメンフィスにそなたのような子供は恋焦がれるやもしれぬから見張っておきたい」
二人は衝立の後ろで笑いながら縫い物を始めた…。
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/´ ̄ ヽ一´ ヽ
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ヾ|, -、ヽ| ,l -、| ノ キタワ☆ミ
_|| ヒ.l | |ニト|.l-、 {
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> ` - ― ´|o \
一-8| `8-ー ~ヽ
゚(o~)∞°
恋物語のキャロルタソ、ウブで可愛いし
王子のことが好きなのが伝わってきて嬉しいよ〜。
本編では王子つめたくされてばっかりだから、幸せw
縫い物が得意な王子いいなあ…
本編でも子供の頃王家から離れてた時に、色々そう言った事も覚えてそうだ。
規制多いね、作家様ひっかかってる?
>>749 12
(そうだわ、この顔は……あの時に見た少年王の……!)
王墓を検証した時、ブラウン教授は少年王は恐らく18ぐらいの若さで亡くなったと言っていたはずだ―――
しかし、キャロルを自分の妃だと言って抱きしめるこの男は、もはや少年ではなかった。
エジプトのファラオを名乗るに相応しい威厳と気高さを持ち合わせた、この世の者とも思えぬ美しい青年。
年の頃23か4であろうか。
大人の男の色香の中に、力漲る若々しさが同居している。
それにしても、出会ったばかりの娘を妃だとは何事か!
キャロルは、研ぎ澄まされた刃先のように鋭く美しい彼の眼差しを見つめ返した。
澄んだ黒い瞳に映りこむ自分の姿を見ていると気が遠のくようで、これが夢か現(うつつ)かわからなくなってゆく。
「わ…わたしがファラオの妃…ですって……?!」
キャロルは震える声で、かろうじてそう言った。
「……!!そなた以外に私の妃がどこにいる?……もしや、そなた……まことに私が分からぬのか?」
今度はメンフィスがまじまじとキャロルの顔を眺めた。
透けるような白い肌、柔らかな黄金の髪、澄んだ青い瞳。
この世に二人といるはずもない類い稀な美しさ。
たしかに彼が愛したキャロルに違いない。
しかし。
キャロルの享年は18。その頃の彼女には少女から大人へと変わり行く刹那の、目映い美しさがあった。
何気ない仕草から溢れ出す可憐で清らかな色香がメンフィスを虜にした。
今、眼の前のキャロルは、ふっくらとした頬に、ようやく肩にかかるぐらいの髪。
それらが、どこかあどけない印象を与える。初めて出逢った頃のキャロルの姿そのものであった。
13
「おお……神はそなたと出逢ったあの朝を、再び私に賜ったのか…?
そうか、故にそなたはまだ私を知らぬ……そなたにとっては、これが私との初めての出会いなのだな」
メンフィスはすべてに合点がいったというように納得した顔をしたが、キャロルにはさっぱりわからない。
「な、何を言ってるの?
訳がわからないわ、私は20世紀から迷い込んでしまったのよ!
ずっと先の…未来の人間なのに、あなたの妃であるはずがないわ」
「フン……20世紀か。そなたは時々そのような事を言っていたな」
メンフィスはいかにもキャロルらしい物言いに懐かしさを覚え、我知らず微笑した。
「まあ良い。話しはゆっくりと王宮で聞こう……さあ、参るぞ」
そうするのが当然であるかのように、メンフィスは慣れた仕草でキャロルの体を両腕で抱き上げた。
「い……いやっ、離して!どこに連れて行くの?!
離してよ……何するの……嫌、ママ、兄さん、助けてっ!」
「大人しくいたせ!」
キャロルは彼の腕の中で抵抗したが、メンフィスにはそんな彼女の様子さえ愛しく映った。
更に強く引き寄せて抱きしめる。
「やっとそなたに逢えたのだ……そなたを失くしてどれ程苦しんだと思っている?
信じられぬ……まだ信じられぬのだ……。強く抱いておらねば、そなたはまた消えてしまいそうだ。
おお……二度と……決して離したりはせぬ!…我が妃よ」
愛しくて堪らぬという風に、メンフィスはキャロルに頬をすり寄せた。
(なっ……この人、どうかしているわ!)
しかし、この意志の強そうな涼やかな瞳の持ち主が狂っているとも、偽りを演じているとも思えなかった。
待っていました。・・・
__
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|二二二_|
ノノ;・∀・) < キャロル!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ノノノ つ つ
/ 人 \/
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14
―――荒々しく砂埃を舞い上げて、メンフィスの駆る馬がエジプト王宮へと戻ってくると、古代エジプトの宮廷に流れる時が一瞬止まった。
家臣たちは皆驚きで言葉を失ったかのようにその場に立ち尽くす。
息を呑んだまま瞬きも忘れて見入る者、口に手を当てたまま信じがたい喜びに震える者。
ファラオの腕に抱かれているのは、4年前に崩御したはずの王妃。
かつてエジプトの民が愛し崇めた黄金に輝ける髪、ナイルのごとく深く青い瞳。
彼女は今、ファラオに手を取られ昔と変わらぬ姿――いや、むしろ若々しい姿でここに現れた。
「みなの者!」
静まり返った空気を破り、メンフィスの朗々とした声が響き渡る。
「我が妃、キャロルは再びエジプトに戻ったのだ。
母なる女神の許へ召されてより4年―――私の願いがついに成就した!
これよりはキャロルを復活させたもうた九神群(エンネアド)の神々に感謝を捧げ、盛大な祝祭を催すぞ!」
一斉にどよめきが上がり、喜びに溢れた熱気が王宮を揺るがした。
「エジプトの護り神が復活された!やはりキャロル様は女神ハピの娘であられた!」
「キ……キャロル様!!おお……まことにキャロル様ぞ」
「おお……ナイルの王妃は、我らエジプトのもとに復活なされたのだ!」
「キャロル様……よくぞ……よくぞお戻り下さいました」
キャロルに向けて両腕を顔前に上げて、神を崇めるかのようにひれ伏す家臣達。
近衛の武官達も、神官達も、女官達も、……誰の瞳にも溢れる涙が揺れていた。
「いえ……わたしは………!」
キャロルはメンフィスの強い腕に縛られ、家臣たちの歓喜の渦のなかで身動きできなくなっていた―――
私も待っていました!
本編とは違う2度目の新しい出会いにドキドキしています
王子ファンだけど、大人のメンフィスいいなぁ・・・
包み込むような感じで(・∀・)モエッ
私も〜
かっこいいメンフィス萌え〜
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|二二二_|
ノノ;・∀・) < 作家様、投稿中に”キター”してスマソ
ノノノ つ つ
/ 人 \/
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メンフィス4年後キタ-(≧▽≦)キャワキャワ
AA厨さんって密かにすんげー盛り上げ役だよね。
いつも素敵なAA乙です。
なんか、メンフィスらしい展開だな〜
いきなりみんなに見せびらかしちゃって、ご満悦な所。
これが王子だったら事態を理解するまで、こっそり隠して手元に置いているような
気がする。
ここのスレを読み過ぎなのかもしれないが、作家様たちが各キャラをきちんと原作
そのままに使っているところが嬉しいです。
>>822 はげどー。816のキャロルに必死に駆け寄るメン様、
お話の挿絵みたいで感動的です。
>>808 35
イズミル王子はなかなか有能な助手だった。武器を扱いなれて無骨な大きな手であるのに、その長い指は同時に驚くほど器用に針と糸を扱う。
王子はキャロルに教わりながらしつけをしたり、縫い終わった場所を丸石で押さえて綺麗に仕上げた。
というわけで真夜中過ぎ、という時間には作業のめどは立ち、忙しさに固い顔つきだったキャロルの表情も柔らかにほぐれて来た。
「ありがとう、王子!こんなにはかどるなんて。私一人じゃとてもここまで出来なかったわ。本当にありがとう。
ごめんなさいね。王子様のあなたにこんなことさせてしまうなんて。でも王子はこんなことまで上手なのね!ふふ、ちょっと意外だったわ」
「やっと笑ったな。ま、厳しい旅路にあっては何でも一人で出来ねば旅の一行が非常に危険な状況に陥ることもあるゆえ。それに供のない旅というのも幾度か経験している」
「危険なの?大丈夫なの?」
キャロルは心配そうに眉を顰めて聞いた。いつもならそんな女の心配など見当違いよと疎ましく思う王子なのだが今回は嬉しかった。
「大丈夫であるように厳しく育てられ、鍛錬もした。そんな顔をいたすな。眉間に皺が寄っているではないか」
王子はそう言って指先でキャロルの眉間を撫でた。キャロルは雷に打たれでもしたように震えた。
柄にもなく慣れない裁縫に手を出した自分が王子は可笑しくてならなかった。
「さて…。少し休憩せぬか?ほら、そなたの好きな菓子を持ってきてやったぞ。あまり根を詰めてはそなたの身体に障る。疲れて蒼い顔をしているではないか」
王子はそう言って薔薇の唇に甘い菓子を押しこんだ。キャロルは王子に見つめられる恥ずかしさに味も分からぬほどだった。
王子としてはそのままキャロルと横になって睦みあいたかったのだけれど、彼女に課せられた理不尽に大量の仕事を思えば、少しでも手伝ってやらねばならなかった。
遠慮してそろそろ帰って休んでくださいというキャロルの嘆願を無視して王子は笑った。
「だめだ。もう少し進めよう。そうすればそなたも安心して眠ることが出来るだろう。私が気をつけてやらねばこの子供は眠らずに裁縫をするのだろうよ。子供が徹夜などしてはならぬ…それも他の男のためになど!」
王子はそう言って布端を持ってキャロルが縫いやすいようにぴんと張ってやった。
35
真夜中過ぎの王宮の廊下を、アイシスとアリの主従が忍んで行く。行く先はキャロルの部屋である。
おおっぴらに人目に触れぬよう、アイシスの管理する奥宮殿のみすぼらしい一室で囚人同様粗略に扱われているキャロルの許にどうも忍んでいった者がいる、しかもそれは男性であるかもしれないというアリの報告はアイシスを激しく動揺させた。
(男…。確かに酒くさい侍女など私やナフテラの管理する場所に居る訳がない。侍女がキャロルに酒を差し入れた、とも考えにくいし…。
やはり男、か。だが誰が?メンフィスか?メンフィスがキャロルを見つけてしまったのか?
でもメンフィスは夜はたいてい私かミタムンの側にいるか、政務の続きをやっているかだし…)
アイシスは必死に考えるが、欲しい女が出来たときにメンフィスが如何に巧みに振舞うかを知っているだけに最悪のことばかり考えてしまう。
一体今まで何人の侍女がファラオのお手つきとなり、アイシスの不興を買って追われていったか…。
(メンフィスの和子を産むは私一人で充分じゃ!)
「…アイシス様、ここの破れ目からご覧遊ばして!」
アリの声に我にかえったアイシスは扉の破れ目からそっとキャロルの部屋の中の様子を窺がった。
扉のすぐ側には衝立が置かれているので直接、室内を見ることは出来ない。でも明るく灯火を燈した部屋の気配は、暗い外側からは容易に知れた。
細枝を組み合わせた衝立を透かしてアイシスが見たものは。
(何とキャロルの他に誰か居る!男じゃ!)
大柄な影がキャロルの側にあるのが分かる。それに内容は分からないものの二人が低い声で何やら楽しげに話しているのも!
(一体、誰を引きいれた?メンフィスでは…ない。メンフィスは今宵はミタムン王女の部屋に泊まっている。では…?)
アイシスは身体を扉に押し付けた。その拍子にぎし、と音がした。
「! 何の音かしら?」
「…そのように飛び上がると針が落ちてしまうぞ。落ちつけ、風であろうよ」
少女を慈しむ声。
(その声はイズミル王子!何ということ、キャロルめはイズミル王子と通じておったのか!)
36
「アイシス様…?」
囁きかけるアリを手で制し、アイシスはなおも室内を窺がった。
睦まじく語り合うイズミル王子とキャロル。
「姫、さて私が手伝ってやれることはもうないのか?」
「ええ。本当にありがとう。後はね、襞の押さえ縫いをして、ここの裾のところを細かく纏って、腰帯のところに魔よけのおまじないの縫い取りを入れるだけ。私がするわ」
「ふーん…。まこと、そなたは器用だな。まるでねずみの仕立て屋がしたのではないかと思うくらい細かい縫い目だ。確かにこれは私の出る幕ではないな」
「ふふ…。お裁縫だけは自信があるのよ。そうね、これで人に雇ってもらえる自信があるわ」
「ふふ。そなたは変わった姫だな。そうか…。では、そなたを私専属の衣裳係としよう。私の衣裳のことを司り、私の世話をして、いつも側に居て…ゆくゆくは和子を産んでくれること…そして生涯私を愛すること…出来るかな?」
真っ赤になったキャロルの手から縫い物を奪い、その唇を塞ぎながら横たわり
王子は世間知らずの娘のために夢のような睦言を囁きかける。
「出来ぬなら私ができるように手取り足取り教えてやろう。世間知らずで怖がりなそなたに、私がどれほどそなたを愛しく思っているか、私を愛することが如何にそなたのためになるか…教えてやろうほどに…」
キャロルはおそるおそる王子の広い背中に腕を回した。
「本当に…あなたを愛して良いのね?兄さんのように頼っていいのね?本当なのね?幸せで…幸せ過ぎて怖い…」
「そなたを連れていけば、もう辛い思いも寂しい思いもさせぬ。誰もそなたを傷つけたり泣かせたりはできぬ」
人の感情など持ち合わせぬかのように見え、アイシスのことをも冷然と見下しているような若者が優しく恋の言葉を、憎いキャロル相手に囁く姿にアイシスは目もくらむような怒りを覚えた。
37
だが結局その場では何もせずアイシスは自室に戻った。
冷たく冥い怒りの炎に身を燃やす女主人を見てアリも言葉を控えた。
気位の高い美しい王姉は、このような時に召使に自分の心を見せるようなことはしない。
アイシスは黙って座っていたが、じきに夜も明けようという時間になってアリに命じた。カプター大神官を召し出せと。
カプター大神官は王家の遠縁にも連なる家柄の男だった。生ける神ファラオは別にして、人として最も神々に近い場所にいるカプター大神官は隠然たる力の持ち主だった。
身分低い母を持つアイシスが王姉として華やかにメンフィスの側にいられるのもカプター大神官の支持があればこそだった。
今、アイシスはカプターからさらなる支持を手に入れようとしていた。メンフィスの正妃はまだアイシスともミタムン王女とも決まっていない。
メンフィスは先に王子を産んだほうを正妃に冊立するつもりらしかったが、アイシスは先んじて正妃の地位が欲しかった。
(あの欲深な老人は黄金を好む。私からもずいぶんと毟り取ってくれた。だがまだ足りぬ。メンフィスの正妃となるためには。あの好色で狡猾な老人を篭絡するに足る黄金を…生きている黄金を…)
「アイシス様、お呼びにより参上いたしました」
物慣れたカプター大神官は、庶腹の女王の早朝の呼び出しに腹を立てている様子など毛ほども見せず平伏した。
「よく来てくれました、カプター。実はそなたに頼みがあって呼んだのです」
アイシスは手短に今日のイズミル王子送別の宴の席上で、彼女を正妃として冊立する神託があったと発表して欲しいと述べた。
「ほう…」
ヒッタイト側からもミタムン王女を正妃にと請願されている老人は、小ずるい笑みを浮かべてアイシスを見た。
「それが我がエジプトのためでもあると私は考えます。無論、そなたに相応の礼をします。そう…黄金を。生きた若い娘の形をした黄金を」
恋物語、キタ――!!!
クールな王子もいいけど、優しい王子も素敵だわん。
カプタンが動き出して、何が始まることやら。ワクワクです。
うpありがとうございます。
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AA厨さんもキターーー!!!
素晴らしいお話&AAサンクスでつ。
メンフィス4年後キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(´∀`。)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!! メンフィスファンの私にはたまらないですわん。
恋物語もキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!! うpありがトン
ネ申さま起ち。
毎日どれかを読めて嬉しいっす。
ストーリー物〜古典〜Ψ(`▼´)Ψまで色々楽しめて最高です♪
AA厨さんの作品もすばらすぃ〜ですし。
青い瞳作家様、冥い宴、異様な一夜作家様達も続きをお待ちしております。
メンフィス4年後作家さま
ここでは数少ないメンフィスものをありがとう。
本当に本当に楽しみにしています。
作家さまの無理のないペースでぜひ最後まで完結してくださいね。
楽しみをありがとう。
前スレで楽しませていただいた蜜月作家様・螺旋作家様もぜひぜひ続きを〜
両作品とも大好きでした。心待ちしております。
青い瞳作家様、心よりお待ち申しておりまする。
時のナイルを越えて作家様、ファンです。是非続きを…
AVネタの続きも読みたいなー。
だって王子登場のところで終わってるんだも。
とにかく作品がイパーイで嬉しい限りです。
いつの間にかカプターファンになってしまった私。
恋物語でカプの名がでたら「キターーー!!」と叫んでしまったわ(w
今日は作家様来るかなぁ。
楽しみにしておりまする・・・
>>771 26
「お呼びでございますか?王子」
窓辺に腰を降ろしていた王子にルカは声を掛けた。
冬空の暗い時間、部屋の中は暖かだったが、王子の胸中は如何ばかりであろうかとルカは思い図っていた。
「姫はどうしている?まだ休んでいるか?」
ルカに問い掛ける王子の表情は平常と変わらぬ落ち着いたものだったが、長年仕えていたルカには
穏やかに見える反面激情をも併せ持つ王子が己を律しているのが分かっていた。
「はい、まだよくお休みのようです。」
王子の腕の中にはキャロルの産み落とした和子が、キャロルの縫った産着を着せられて
大切そうに抱かれていた。王子の武具を扱うのに慣れた大きな手はその外見に似合わずとても優しい手つきでその和子を撫でていた。
「そなたにしか頼めぬ、この和子を私の南の庭の杏の木の横に葬って参れ。」
ルカにはその王子の心情も場所もすぐに理解できた。
この和子はエジプト王家の血を引く和子であり、生きていればいくらでも交渉の道具と成り得る存在であることが、
ここヒッタイトで葬るとはヒッタイト王の逆鱗に触ることにも成りかねないことを。
いくら世継ぎの王子であれ、王に浚うのは得策ではない。
王子は自分の髪を括っていた髪紐を解くとその紐を和この産着の上から結びつけた。
王子の長く豊かな髪が流れてルカから王子の表情を覆い隠す。
その髪紐は豪華ではないが、世継ぎの君が使う物に相応しく、大きな宝石が通してあり、
王子の威厳と気品を盛りたてる一品であったのをルカも知っていた。
言うなればヒッタイト王子の紋章と同じ意味があるものだったので、ルカも驚いて止めた。
「構わぬ!この和子は私の和子だ!例え亡骸であってもメンフィスにやるわけにはいかぬ。
それゆえそなたにしか頼めぬのだ、ルカ。」
自分を見た琥珀色の眼差しのきつさにルカも王子の心を思い知った。
「・・・ナイルの姫君によく似ていらっしゃる・・・。」
「そうだな、姫と同じ青い瞳だったのだ。」
ルカは王子から小さな亡骸を受け取った、なんという軽さ儚さであろうか。
二人の男は無言で別れていった。
27
出産してから数日が過ぎていた。
その間キャロルは食事を取り薬湯を飲む以外はほとんど眠って過ごしていた。
「赤ちゃんは?」とキャロルが尋ねても、侍女やムーラが「ちゃんとお世話しております、お元気です。」としか
返事が返ってこなかったが、今まで王子の命とはいえ自分の世話を甲斐甲斐しく見てくれたムーラには信頼があったのだ。
黒い髪、メンフィスの似たのね、でもこれからどうしたらいいうのかしら?
でもあの子をメンフィスに会わして上げないといけないのではないのかしら?
眠っても眠ってもキャロルから睡魔が去る事はなく、ぼんやりとした頭では考えもまとまらない。
それでも自分がこのところ赤ちゃんの顔を見ていない事に不安を覚え、キャロルはムーラに食い下がった。
するとムーラではなく、イズミル王子自身がキャロルの寝室にやって来たのである。
王子の姿を見た時、嫌な予感がキャロルの胸を過ぎった。
王子は半身を起こしたキャロルの横に座り、黙ってその白い顔を見た。
その刹那にキャロルの脳裏には悪い想像しか浮ばなかった。
信じたくなかった最後の願いを振り絞るように、キャロルは王子に問うた。
「赤ちゃんはどうしたの?ムーラが全然連れてきてくれないの、お願いだから会わせて。
元気なんでしょう?」
王子の顔はいつも通りに変わりなく、端正な顔はその凛々しさを崩すことなくキャロルに向けられていて、
でも琥珀色の瞳の中には何かしら揺らめくものがキャロルに見て取れた時、キャロルは王子の胸にすがって叫ぶように言った。
「赤ちゃんは元気なのでしょう?お願いだからそう言って!」
王子の両腕がキャロルの身体に回され、王子の顔はキャロルの首筋に埋められたのでキャロルには見えなかった。
「・・・和子はそなたが産み落としてすぐに死んだ・・・手を尽くしたのだが無理だったのだ・・・。」
知りたくない、いや聞きたくなかった言葉がキャロルの耳に届いた瞬間、
全ての希望は費えてしまったとキャロルの目の前は真っ暗になった。
もう、何もない、あの子のためだけに今まで過ごしてきたのに・・・。
最後に聞こえたのは「姫!」と呼ぶ王子の声だったのかどうかさえ、キャロルにはどうでもよかった。
キタキタキタキタキタキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
青い瞳作家様キタ━━━━━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
お待ちしておりました。嬉しい…
キャロルかわいそう・・・・゚゚・・゚・(ノД`;)・゚・・゚゚・
☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡
:∧_∧: :∧_∧: :∧_∧: :∧_∧: :∧_∧:
:( ;∀;):η :( ;∀;):η :( ;∀;):η :( ;∀;):η :( ;∀;):η
:(ゝ二二つ┳━∪━━━━∪━━━━∪━━━━┳⊂ )ノ:
:| Y | : ┃ キ、キ、キタワァ.。.:*・゚(nT∀T)η゚・*:.。.☆彡 .┃ :| Y |:
:(__)_):.┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛ :(__)_):
☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡 ★彡 ☆彡
AA厨さん、横断幕カワイイー!
すっかりAA厨様のファンでもあります。
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ .┃. ┃. ┃
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(-_-) ( _- ) (_- ) (- ) ( ) (. ゚) ( ゚Д) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚ )
U U U U ) U ) ∪ ) ( ) ( U ( U ( U U U U
UU UU U UU U U UU U UU UU
↑
かわいいっす。
てるてるボーズでしょうか。
>>828 38
「姫、ではまた。ふふふ…」
「? 何がおかしいの、王子?」
「何…今は名残惜しげにしてくれるそなただが、じきにうっとおしく思うほどに私の側近くにおらねばならぬのだぞ」
王子は今更ながら、出会って間もない少女に首っ丈な自分が気恥ずかしく滑稽に思えてわざと素っ気無く言った。
「今宵は最後の宴。遅くなるだろうがきっと顔を見に来る。そして…連れて行くぞ。明日には出発ゆえ。心積もりをしておくように」
王子はすっかり愛しく思う相手の心を手に入れた男の気安さと自信溢れた様子でキャロルの唇を奪うと帰っていった…。
「姫君、いかがでございますか?」
午前も半ばを過ぎたかという頃にテティがやって来た。ヒッタイト王子の送別の大宴の準備の合間を縫って、キャロルの出発の用意を手伝いに来たのだった。
「テティ!来てくれたの?あなただって忙しいでしょうに」
「もったいのうございます。ファラオのお衣裳のお支度でどれほど忙しく過ごされたのかと思うと。あのままお手伝いをすればよかったんです」
「大丈夫よ。ほら、もうあとは縫い取りだけなの」
「よろしゅうございました。本当に器用でいらっしゃるから…。
あの、こちらは旅装束でございます。櫃の中にでもお隠しになって。明日は夜明けと同時にお慶びのご出立でございます。どうかそれまでお心平らかにお過ごしになって」
テティはキャロルが水で身体を拭く間に素早く室内を整え、それが終わればキャロルの身じまいを手伝った。
「本当に…姫君とヒッタイトにご一緒できるなんて夢のよう」
イズミル王子の乳兄弟ルカの許に嫁ぐテティは嬉しそうに言う。キャロルの頬も赤く染まった。
その時、アリがやって来た。
「おや、テティ殿!このように忙しい折に何をしておいでか!アイシス様はお忙しくなさっておられるのにこのような卑しい娘のところでお喋りとは!
さぁ、早うお戻りなされ!」
アリは意地の悪い視線でメンフィスの装束を改めると、手短についてくるようにとキャロルに命じた。
「? 私も?…でも今日は…お客様の送別の宴の日。人目も多いでしょうに私が外に出ても良いの?」
「黙りや!アイシス様のお召しじゃ、口答えは許しませぬ。さぁ…!」
アリはキャロルにベールを付けさせると、テティを殊更無視するようにアイシスとカプター大神官の待つ一室へキャロルを引き据えた。
39
明るい外から、いきなり薄暗い部屋に連れてこられたキャロルは一瞬、室内の様子がよく見えなかった。
「ほほぅ…これはまことに黄金の…娘!なんと美しい。なんと珍しい!
娘、よく顔を見せよ!まぁ、人形のような愛らしさではないか。そそるのぅ!」
だから粘りつくような声をした矮小短躯の老人が近々と顔を近づけ、頬を撫でてきたのには驚いて、思わず悲鳴をあげて飛びずさった。
「どうでしょう、カプター大神官。その娘はまこと貴重なる娘。そなたの好きな黄金と同じかそれ以上の価値のある‘乙女’。いかが、その娘を見かえりに側女として良い、と申しているのですよ」
「ふーむ…」
「何を迷うことがありましょう?神官が側女や寵童を持って何の不都合が?
その娘はキャロル、と言います。そう…昼間はその貴重な娘がそなた以外の男に靡いたりせぬよう私が厳しく見張りましょう。
でも夜は…そなたが好きなように仕込めばよいのです。無垢の乙女をそなた好みの女に調することができるのですよ…」
「…っ!…アイシス!何てことをっ!」
キャロルの恐怖に掠れた声は、頬への手ひどい一撃で封じられた。
「黙りやっ!そなたのような娘はカプター大神官のようなしっかりした立派な者に躾てもらわねばなりませぬ。
のぅ、カプター大神官。少々、気は強く扱いにくいところもあるがその分仕込み甲斐もありましょうよ。どうです?私からの贈り物は」
嫣然と微笑む王姉にカプター大神官は恭しく頭を下げた。
「まこと素晴らしき品を下賜してくださるのですな。私への下されものはすなわち神々への供物となりますぞ。…私が強情で無知なこの娘に神々の境地を教えてやりましょう」
「カプター大神官、では…」
「私はあなた様こそがファラオの正妃に相応しいかと存じます」
好色な大神官はいやらしい目でキャロルを眺め回しながら、アイシスへの支持を誓った。アイシスは満足の笑みを浮かべ、冷たくキャロルを見下ろした。
40
「さぁさぁ、ここが今日からお前の勉強部屋だ。金色の娘よ」
カプター大神官は涙で顔を汚したキャロルに言い放った。キャロルは猿轡を噛まされ、手は後ろで縛られている。おまけに脚も腿のあたりで縛られているので身動きもままならない。
全てはアイシスの命を受けたアリのしたことだった。
「わしがよーく教えてやるから、そなたは逆らわずに勉強に励むのじゃぞ。
何、そなたは若いし、身体も素直であろう。ああ、ほんにそそる身体じゃ」
カプター大神官はべろりとキャロルの頬を舐めた。キャロルは恐怖と気味悪さに震えあがった。
「ううーっ!うーっ!」
キャロルは無茶苦茶に頭を打ち振った。猿轡の苦しさに激しくえづく。
「これは…困ったのぅ。……仕方ない、猿轡は取ってやろう。じゃが騒ぐ
でないぞ。騒げばこの白い身体に仕置きをせねばならぬでのう」
大神官は猿轡を取ると涎と涙で汚れたキャロルの顔を拭ってやった。
「おとなしくしておれば痛い目には合わさぬよ。怖くはない。そなたがまことに乙女の身体なのか詳しく調べて、わしが可愛がってやるのじゃ。素直にしておればどんな望みも叶えてやろう」
「いやあーっ!!!」
気丈にも悲鳴をあげたキャロルの頬を老人は激しく打った。
「言うことを聞けぬなら早速、仕置きをして躾てやろう。ふん、従順な金色の乙女に調教するも一興じゃて」
カプター大神官はいきなりキャロルを抱きかかえると変わった形の肱掛椅子にその細い手足を縛りつけた。座産をする女のような格好を少女に取らせてカプターはにやにや笑った。
「そうじゃなぁ…昼の光の中で調べるのも良いじゃろう。今日はイズミル王子の送別宴で忙しいゆえ、早くに愉しみたいものじゃ」
そう言うとカプター大神官はいきなりキャロルの衣裳を裂いた。キャロルの絶望的な悲鳴が大きく響く…。
いやぁぁぁぁぁ――!
カプター何をするのよッ!
とか言いながら、
カプターにもしっかり可愛がってもらいなさい>キャロル
でも寸での所で助けにきてね>王子
ひえぇぇぇーーーーーーーーーーーー
王子、早く助けてあげて!!
>853
ワロタw
ううー!続きが楽しみです!
>>817 15
ナイルの王妃がエジプトに再び降臨したとの噂は、風のように砂漠の大地を吹き抜ける―――
エジプト王宮の周囲は、王妃の姿をひと目見ようと訪れた民で溢れ返っている。
どこの村でも国民達は王妃の復活を華やかな歌や踊りで祝い、ただならぬ賑わいをみせていた。
これより数日間にわたって執り行われる祝祭。
エジプト全土が祝祭の熱気に包まれる―――
そんな中でリビアからの客賓である二人――リビア王とカーフラ女王の二人は、予期せぬ事態に慌てふためいていた。
「お、お父様!……嘘でございましょう?一度亡くなった王妃が復活したなどと……信じられませぬ!嘘ですわ!」
「ええい、取り乱すでない、カーフラ!
まだ姿を見ぬゆえ、何とも言えぬ。しかし、普通に考えれば有り得ぬ話じゃ!!まったくどうなっておるのか!」
娘を宥めようとする父王も、憤りを抑えきれずに語気を荒げた。
「でもあの王妃は、女神ハピの娘という触れ込みですわ……!女官達は、以前と変わらぬ美しい姿だと随分とうるさく騒ぎ立てておりまする!
よりにもよって、このわたくしがエジプトへ嫁ぐという矢先に!」
癇癪を剥き出しにして、父王に挑みかかるカーフラ王女。
「落ち着けと申すに、カーフラ。フン……何が女神の娘の復活ぞ!
おおかたメンフィス王の執心を知ったどこぞの下賤な娘が王妃に身を窶しておるのであろう。
そのような偽王妃、このわしが鼻を明かしてやるわ!」
カーフラの瞳に希望の光が灯る。
「そ…そうですわね、お父様のおっしゃる通りですわ。王妃の座を狙った偽り者に違いありませぬ」
「まったく忌々しい……あと一押しでメンフィス王を諾と言わせる所であったと言うに。
王妃復活の祝宴なぞ、ことごとく打ち壊してくれるわ。さあ、参るぞ。カーフラ!」
16
宵の刻になる頃には、宴の準備も相整い、祝いの宝物や献上品を掲げて各地から祝辞を述べる者達が駆けつけた。
静かな日々が続いていたエジプト王宮に、かつての賑わいが舞い戻ってきた―――
メンフィスに手を引かれ、美しくエジプト風の装いを凝らしたキャロルが宴の間に現れると、ざわめきは一層大きくなった。
温かな歓声でもって迎えられるキャロル。
白い絹をふんだんに使った衣装には金糸銀糸の見事な刺繍が施され、清楚なキャロルの美しさを引き立てている。
黄金の髪は黄金の冠で飾られ、白い肌はその光を受けて艶やかに輝き―――まるで地上に降りた女神のようであった。
その透けるような白い手をメンフィスはしっかりと握りしめ、キャロルを広間の中央の席へと導いた。
生ける神ファラオと、女神の娘。
かつてエジプトの民の熱狂的な崇敬を集めた二人が並べば、思わず漏れる感嘆の吐息がそこかしこから聞こえる。
メンフィスの引き締まった褐色の肌は、キャロルの柔らかな肌をいっそう白く瑞々しく映し出す。
そして黄金に輝くキャロルの髪は、メンフィスの髪をひときわ艶やかな漆黒に見せるのだ。
対照的な美しさを持つそれらは互いを引き立て合って、神々しいまでの輝きを放ち、見る者の心を奪わずにはおかない。
楽師達が優雅な音色を奏でると、踊り子達は艶やかに舞い始めた。
喜びの杯を交わす人々の歓談と、宮廷の音楽は賑やかな喧騒となって宵の空へと流れてゆく。
しかし和やかに進む宴のなか、人々の祝辞を一身に受けるキャロルの顔は震え、頑なに強張っていた。
(何てことになってしまったの……。
誰もが私を王妃だと信じて疑わないなんて……これでは逃げ出すことさえ容易ではないわ)
17
「キャロル様、お祝いの席でございます。
ほんの一口だけ、お酒を召し上がられませ」
温かみのある声にキャロルが顔をあげると、ナフテラは微笑みを浮かべながらキャロルの杯に酒を注いだ。
生粋のエジプト人らしい彼女の優しい顔立ちを見つめながら、キャロルは母親の面影を思い浮かべていた。
穏やかな深い瞳。
慈愛に溢れる静やかな声。
どこか母親を思わせるその温厚な微笑みは、キャロルの警戒の糸を優しく解きほぐした。
「ありがとう……」
キャロルが素直に礼を述べると、にこりと微笑み返すナフテラ。
「キャロル様がお戻り下さって、わたくし達国民の喜びはいかばかりか……。
それでも、誰よりもお喜びでいらっしゃるのはメンフィス様でございます。
ご覧下さいませ。
メンフィス様の朗らかな笑顔を」
キャロルは言われるままに、メンフィスの姿に視線を遣った。
イムホテップや高官達と共に酒盃を傾けながら、王者らしい誇らしげな笑顔を見せるメンフィス。
真夏の太陽のよう眩しいく輝いて見える。
その高らかな笑い声には、何の澱みも翳りも無い。
ナフテラは静かな声で続けた。
「この4年の間………あなた様が亡くなってからというもの……メンフィス様は全く笑われなくなりました」
ナフテラはキャロルを失くした後の、メンフィスの厳しく張り詰めた表情を思い返し、思わず瞳を潤ませた。
「微笑まれる事すら無くなったのですよ。
たったの一度も……です」
臣下の前では決して弱さを見せぬメンフィスであったが、何時の日もナフテラの目には、己を鞭打つように国事に打ち込む彼の背中が泣いているように見えた。
「このように上機嫌なメンフィス様には二度とお目にかかれぬと思っておりました……」
18
メンフィスの晴れやかな笑顔を見ていると胸の奥深くが痛むような気がして、キャロルは目を閉じた。
そしてナフテラに小さく頭を振る。
「でも……私は違うのよ。
前のお妃様はよっぽど私と似ていたのね……でも…私は他人なの。
人違いだわ……こんなに皆が喜んでいるのに、何だか申し訳ないけれど……」
「いいえ!
いいえ、キャロル様。
……この王宮の中で一番身近にお世話をさせて頂いた私にはわかりますとも。
あのメンフィス様のお喜びよう……。
例え以前の記憶をお持ちでないにしても、あなた様はキャロル様に違いありません。
今後も心身捧げてお仕えさせて頂きとうございます。
どうか、メンフィス様と末永くお幸せに……」
丁重にキャロルの前で一礼を捧げると、ナフテラは去っていった。
(どうすればいいの……!何を言ってもわかってもらえない……!)
酒盃を持つキャロルの指は、細かく震えていた。
「……どうした?」
突然メンフィスの顔が肩の後ろから迫り、彼の端正な美貌がキャロルの瞳をを覗き込む。
「そなたの為の祝宴ぞ……そのような浮かぬ顔をいたすな」
「きゃ……!離して……離…」
「離さぬ!……そう言ったはずぞ。
いい加減に観念して大人しくいたせ……さあ、もっと傍へ寄れ」
キャロルは背後からいとも簡単に抱き上げられ、彼の膝の上へと囲い込まれた。
彼の腕に抱かれ、あの瞳に見つめられると、息をするのも苦しくなるほど胸が高鳴ってくるのをキャロルは感じていた。
19
もはやろくに身動きすらできなくなったキャロルの髪に、男らしい指が絡みつく。
キャロルはぴくりと身を固くした。
彼の指が髪に触れる……それだけで、全身の肌が敏感になってゆくのが自分でもわかる。
「……そなたは変わらぬな。
私がそなたを見初めた頃とまったく変わらぬ……初々しさもそのままだ。
いつの間にやら、随分そなたと年が離れてしまったものぞ」
そう言って笑うと、逞しく大きな手はキャロルの頬を撫でた。
荒っぽく大振りな彼の動作からは想像もつかぬほど、優しく愛しげに肌の上を滑る指先。
そんな時、凛と切れ上がった黒い瞳は、眩しいものを見るかのように切なげに細められる。
「以前に増して、そなたが愛しい……」
柔らかな肌に触れれば、胸のうちに湧いて溢れる激しい思い。
彼女を失った4年もの孤独な時間が、殊更にキャロルを愛しく思わせる。
許されるものならば、今宵、激しく奪ってしまいたい。しかし、そういう訳にも行かぬ。
持て余す激情をどうすれば良いものか、メンフィスは困惑した。
「キャロル……」
引き締まった唇が、頬に、耳朶に押し当てられる。
「やだ……やめ…」
キャロルは蚊の泣くような声で抵抗した。
しかし言葉と裏腹に、男の唇は決して不快ではない。
むしろ蕩けるような心地よさに浸ってみたいと、甘い期待に胸が揺れる。
(だめ……何も……何も考えられなくなってしまう!
この人の傍にいると、わたしは……)
この男は危険だと―――心のどこかで内なる声が響いていた。
>>メンフィス4年後作家さま
お待ちしていました!!
今後の展開が非常に楽しみです。頑張ってください。
>恋物語作家様
カプターキタ――――――――!!!!!
王子…早くきて…
>メンフィス4年後作家様
ナフテラの台詞にほろりときました(泣)
メンヒス超カコイイ!
2度目の初夜…。
期待で鼻血出ちった。
メンヒス、4年もご無沙汰なのか・・・それは燃えるだろうな・・・
どの作品もいいです〜。
心配なのは青い瞳のキャロルと恋物語のキャロルの貞操でつが。
カプタんはキショいのに出てくると嬉しいよー。
王家の悪役キャラってみんな魅力的でつ。
アイシス、カプ、カーフラ、みーんな必要不可欠な盛り上げキャラだよね。
>>864 そりゃー燃えるだろうねぇ。
ただでさえ激しそうなメンちゃんなのに(w
青い瞳は早く王子との赤ちゃんを作ってあげて欲しい。。。
>>841 27
後から思い返しても、キャロルは王子から赤ちゃんが生きられなかった事を告げられてから
一体自分がどうして過ごしていたのか覚えていなかった。
まるで頭の中に霧が掛かったように、赤ちゃんを健康に産んで上げられなかった自分を責めていて、
妊娠初期にいくら気付かなかったとはいえ、ナイルに入って現代に帰ろうとしたからいけなかったのだと、
古代の王であるメンフィスの立場を受け入れなかった自分が悪かったのだと、自分を責め涙する事しかしていなかったようだった。
ちゃんと食事をとっていたのかさえ全く記憶になく、覚えていたのは、お乳を含ませてやる間もなく、
いつの間にか張っていた胸も、以前のように清楚なふくらみに戻っていたことだった。
哀しみにくれていても、若い身体はゆっくりとだが着実に健康を取り戻していく。
名前も付ける暇さえなく、一目見ただけで別れてしまった我が子、そしてメンフィスが自分の留守の間に、
カーフラ王女を娶っていたことで、ますますキャロルの希望は費えてしまった。
これからどうしたらいいの?
もうこの世界では帰るところはないんだわ・・・。
ふと触れた王子の肩から取り出した弾丸の入った小袋が、遠い時の流れの向こうにいる家族を
キャロルに思い出させた。
もうここにいる必要はないんだわ、帰りたい、帰りたい、ママや兄さん達のところへ・・・。
それとも赤ちゃんのいるところへ逝くのもいいのかもしれない・・・。
寝台の横の台の上には、王子がお守り代わりにと置いていった、美しい小刀がのせてあった。
これで赤ちゃんのところへ逝くのも悪くないかもしれない。
白い手を伸ばそうとした時、その手は大きな手にがっちりと握られた。
「何を考えている?それは守り刀にと貸したものだ、それ以外の使い道など許さぬ。」
目の前の霧が晴れたように、キャロルの横には厳しい顔つきのイズミル王子がはっきりと見えた。
28
「・・・やっと目の焦点があったようだな、姫、私がわかるか?」
王子の妙な問いを訝しげに思いながら、キャロルは答えた。
「イズミル王子・・・でしょう?どうしてそんな事を聞くの?」
そのキャロルの答えに王子の表情も安心したように柔らかくなった。
「この一月あまりというもの、そなたは泣いてばかりで口も聞けぬ有様だった。
食事も自分から取ろうとせず、休むのも泣き疲れて寝入るだけで、ムーラがどれほど心配していたことか。
やっと落ち着いてきたと安堵した矢先には、今度は自害を図ろうとするとは何事だ。」
王子の口調には、まるで兄のライアンがキャロルにお説教をしているような、親身になった響きがあって、
それがキャロルの恥かしく思う心と反抗心を呼び覚ました。
「失礼ね!勝手に人が自殺しようとするなんて決め付けないで!」
さっきまで死にたいと思っていたことなど、王子に告げられるわけもなく、キャロルはぷいと膨れっ面をして
王子から顔を背けた。
「よしよし、多少は元気が出たようだな、もう少し暖かくなれば外にも連れ出してやろう、
もっと食欲が出ればじきよくなるだろうよ、そなたは少し痩せすぎだ、抱き心地が悪い。」
王子がくすくす笑いながら話す言葉は、キャロルの白かった顔を紅潮させるのに十分だった。
余りのことにキャロルが言葉をなくしている様子に、王子は微笑みながら「では退散するとしようか。」と
寝室を後にし、恥かしいやら怒っていいやら困っているキャロルだけが寝台の上に残された。
その時に、キャロルもようやく気がついたのだ。
端整な王子の顔立ちが覚えているものよりも大分削げていたことに。
そして自分が泣いている間中、誰かが自分を抱いて背中を擦って慰めていた事に。
流産とか死産の経験無いですが、辛いんだろうな・・・。
だけどがんばるのよ、キャロルタソーー!
青い瞳作家様、うpありがとうございます。
つづきを楽しみにしておりますね。
うをー!連日うぷありがd>作家様たち
AA厨様の作品も楽しみにしてます。
しかし毎日暑いーぃ。
エジプトはこれ以上に暑いのですよね。
冷房のない古代でキャロルはよく我慢できるな・・・
もう一つのスレ、落ちた?
・・・みたいだね。
/∧ /∧
/ / λ / /λ
/ / /λ / / /λ
/ / / /λ / / /λ +
/  ̄ ̄ \ . . . .
/ _ノ _ノ \ . 。. ★ ☆
/ /iニ)ヽ /rj:ヽ ヽ 。. .
| 〈 !:::::c! {.::;、! 〉 |
| ,,,,,, (っ''" ┌―┐'ー''(っ,,,, | 作家様キタワァ
ヽ γ´~⌒ヽ / | /
\/ | ├―‐┤ /⌒ヽ
(やっとカキコできたわぁ)
落ちたのか…
あの数々の珠玉の作品をうみだした名スレが… 最近は糞スレ呼ばわりが定着してたとはいえ惨い。
また立てればいいじゃんw
ここだけだとまた揉めるんでない?
みんな、ちゃんとチェックしてたんだね
あっちが落ちてしまったのなら、次の闇スレのタイトルに”王家の紋章”と入れて
おいたほうが良くないですか?
今のスレタイだと検索にひっかからないし。
>青い瞳様
素敵なお話をいつもありがとう。
キャロルの傷ついた心は、王子が癒してくれると信じています。
メンヒスはキャロルを取り返しに来ないのかなー?ワクワク
>>852 41
「カプター大神官様、大神官様っ!」
忙しない女の声が老人のお楽しみを中断した。
「誰じゃ…?」
最高位神官の不機嫌な声に怯むことなく、その声の主は扉を開けて垂れ幕の後ろにまでずかずかと入りこんできたらしい。
「大神官様っ!おわしますか?あの…っ…あの…」
(テティだわ!)
「誰かっ!」
死に物狂いで叫ぶキャロルの口を湿った生ぬるい手で塞ぐとカプター大神官は不機嫌に垂れ幕の後ろに言った。
「今は忙しいのじゃ。後にせよ…」
「そっ…そのようなわけには参りませぬ」
声の主─テティ─は垂れ幕を掻き揚げようとした。
「神殿のほうで少し揉め事が。ファ、ファラオのお耳汚しになってはいけませぬし」
「何…?」
カプター大神官は舌打ちすると裂いたキャロルの衣裳をキャロルの口に押し込んで、無造作に垂れ幕を上げた。男女を問わずのきわどい戯れに慣れ切った老人には恥の概念がそもそも欠落しているようだった。
彼の性癖は神殿内ではつとに有名で今更隠すこともないと油断していたのかもしれない。だからキャロルの羞恥のうめき声を無視してあげた垂れ幕の後ろに貴族出身の奥宮殿侍女の姿を見たときはかなり驚いた。
「これは…何用じゃ?」
わざと何気ない口調でカプター大神官は問うた。
一瞬のうちに何があったのかを見て取ったテティは頭が真っ白になるほどの衝撃と怒りに目も眩む心地だったが、かろうじて言った。
「このような時に失礼いたします。でも神殿で送別の儀式を巡ってエジプト人神官とヒッタイト人が揉めておりますの。どうしたらよいのやら…どうか大神官様のご裁定を!
騒ぎが大きくなればメンフィス様がお怒りになりますわ」
若いファラオの怒りの凄まじさを知る大神官は舌打ちした。
「ち…。分かった、すぐ参るゆえ高貴な方々のお耳には入らぬようにせよ」
その時、キャロルが苦しそうにうめきもがいた。
「ま、あの女の人は病気なのでしょうか?苦しそうだわ、大変!」
テティは老人を乱暴に突き飛ばすと素早くキャロルのもとに駆け寄った。
42
「こ、これ、そなた!」
いくら恥知らずの老人とはいえ、肌も露わな若い側女を年若い奥侍女に倒錯した戯れの現場を見られるのには困惑した。
「そ、その女はわしの…側女にと献上されたど、奴隷じゃ。抛っておけ」
テティはキャロルを守るように仁王立ちになって言い返した。
「この病人を抛っておけとは慈悲深い大神官様のお言葉とも思えませぬ。
ああ、こんなにひどくえづいて…吐くかもしれない。今日のような大事なことのある日に穢れがあってはなりませぬ。
びょ、病人の世話は私がいたしますから大神官様は早く神殿に!」
テティは老人が大切にしているであろう黄金の平皿をキャロルの口元に持っていって彼女にしか聞こえない声で言った。
「姫様、お許しあそばせ!私がお守りいたします。さぁ、苦しそうな振りをなさって!」
口から布を出してもらったキャロルは泣きながら激しくえづいた。
「さぁ、大神官様っ、何をなさっておいでです?ここは私にお任せを!
決して決して醜聞になるようなことはいたしませんわ。早く、ファラオがお怒りになりますっ!」
老人は忌々しげに言った。
「ち…っ。ではこの部屋が穢れぬように…必要ならヌゥト神官を呼んで手伝わせよ。口の固い男だ。それからそなたも奥侍女なら弁えておろうが詰まらぬお喋りはならぬぞ」
そして太った体を震わせながら走っているとも思えぬ速度で廊下を這って行った。
「姫様っ、お許し下さいませ!」
幾度目かももう知れない謝罪の言葉を口にしながら泣くテティの肩に、キャロルはそっと手を置いた。
「もういいの、テティ。恐ろしかったけれど、気持ち悪かったけれども…あなたが来てくれたの…あなたが…」
43
キャロルとアリの後をつけ、アイシス女王の恐ろしい企みを立ち聞きしたテティはやっとの思いで神殿の奥深く、カプター大神官の秘密の小部屋の側近くまで入りこんだというわけだった。
「姫様…姫様…何という恐ろしいことでしょう。本当にアイシス様はひどい御方…よりにもよってこんな…」
「テティ、もう言わないで…」
気丈にテティに受け答えをしていたキャロルだったが、その心は受けた衝撃の大きさと凄まじさゆえに壊れる寸前だった。
目に涙を一杯に溜めて震えるキャロルの白い身体をテティはしっかりと抱きしめた。そうだ、今は泣いたり嘆いたりして時間を無駄にしていい時ではない。
キャロルは恐ろしい目に遭いはしたが、最悪のことにはなっていない。
「ええ…ええ、姫様!今は繰言など申している時ではありませんわね!
カプターは出て行きました。今は姫様をお守りせねば!」
(どうしよう。姫様をここから連れ出したいけれど、いつ誰に捕まるか分からないわ。私がお付きしていたいけれどルカや王子様にこの窮状を教えなくてはいけないし…)
「姫様、姫様。私が今から助けを呼んできます。姫様はここでお待ちになって!ほら、鍵をかけて家具で扉を塞いであの嫌らしいちびめが入れないようにすればよいのです。
私も外から蝶番のところに開けられないように棒を差しておきましょう。こんな所、お嫌でしょうが今となってはここが要塞ですわ。どうかどうかほんのひとときご辛抱なさって!」
キャロルはこくんと頷き、二人は窓の鎧戸を閉め、扉の内側と外側からがっちりと守りを固めたのである。
「では姫様、私は参ります。どうかどうか頑張ってくださいませ。きっとお助けに参ります!」
テティはそういって宮殿へと掛けて行った。足音が遠ざかる。
(神様、神様、どうかお守り下さい。私は身も心も王子のものです。どうかあの人に捧げるものが汚されることがありませんように!)
キャロルは扉を押さえるようにして座りながらひたすらに祈った。
キタワァー !!
∧_∧ ∧_∧
(n‘∀‘)η (´∀` )
( ∩∩) (∩∩ )
テティ大活躍の巻き!
本編のテティはあんまり好きじゃないんだが、ここのテティはいい味出してる〜。
王子とのラブラブ初夜が楽しみだわん。
どうかロングバージョンで書いて下さいね(アリポーズ)
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
今日もネ申降臨ありがd!
テティえらい!よくやった!!!!!
4年後のメンフィスって、もしかして、今のメンフィスに(初期の)イズミル王子のいいところを足したような感じ?
どきどきしちゃう。
初期の王子といえば、どうしても鞭打ち&水責めを思い出すなぁw
王子&メンフィスどっちも大好き。
毎日どれかがキタ――!で嬉しい雄叫びを上げっぱなしです。
作家様の皆様ありがd。
>>888タン
気が合うなー。
私もどっちも大好きだっ!!
昔は王子オンリー萌えだったんだけどね。
本家のあの斜線王子もパラレルワールドだと思えばまあ何とか…。
メンフィスはすっかり、危なっかしい奥さんを心配して苦労する旦那さんに…
王子はねーせめてアノ鞭打ち拷問さえなきゃな…
…あそこまで、キャロルに誤解されずにすんだのかも。
たしかに。
あの拷問はいかんね。
結局、口割らないで丸損だったろうに。
だいたいあんなサーカスみたいの鞭、流血はいただけないって。
言葉責めで使う用とか持ってないのかね。
許される縛り&鞭打ち目指そうよ、MAXまで好感度上げてからさ〜w
キャロルって最初はメンヒスのことも「こわい」って言ってたのにね。
いつのまにか、えらい差をつけられちゃって・・>王子
細川センセのヒーローって、みんなちょっと恐い部分があるんだけど
それがハマるつぼだったりしますわ。
ちゅーか、ひと目で惚れられてあんだけ強引に求愛されたら、さすがにちょっと恐い罠。
美形だから許されるってだけで、ネバメンみたいな顔だったら最悪ぽい。
最悪最凶のストーカーだよなソレは…。
アルゴンやラガッチュは作家様の書き方でめちゃカッコよくもなるし、
カプタンでさえ作家様の手にかかれば人気キャラだけど、
ネバだけはどーにもこーにも手のつけようがないような。
ミノス王を忘れないように……
ネバネバの方がまだまし。
つか、ミノスこそ最強最凶のストーカーじゃない?
兄弟そろって変態だ…
えー!
アトちゃん、ダメっすか?
アトラスは結構いいキャラだと思ってたんだけどなー。
というか黒髪に弱いだけかも。
メンヒス、アラン、ライアン愛してますー(ハァト)
>>894 あ、そういや君も黒髪だったね。
あのー、僕も黒・・・
>>896 いや、ここにもアトちゃんファンいますよ。
アトちゃんなら、監禁(真珠だの、美しい物を一杯持ってきて気を引こうと
するが、無駄に終わる)路線でしょうね。ワクワク
顔かっこよかったよね? 妄想?
>896,898
私もアトファンです。
実は少し前にこのスレで、アトラスと女性化したマカオーンのお話はどうだって話題があって、その時にアトちゃんものを書いてみたんですが
パソ初期化するはめになって飛んじゃった〜〜〜。
ほとんど出来上がっていたのに〜〜〜。
キャロルはやっぱメンピーか王子なので、アトラスにはキャロルばりの美少女になったマカオーンと幸せに〜と思ったのですが。
嗚呼、悲しい。
ミノスとネバのなりきりおもしろい\(^o^)/
アトラスはなんとなくやさしくしてあげたくなるよね。
アリ、わたくしはいまだにラガシュの髪色を知らぬのじゃ・・・。
おいたわしや、アイシス様
ラガッチュはスキンヘッド・・・・・。
作家様方、どなたか
「ハゲのソナタ」執筆をお願いいたしまするーー。
>>899 あ、前スレで、是非アトちゃんを幸せ(?)にしてほしいと書いた物です、
飛んじゃったのですね。悲しいです。是非頑張ってももう一度お願いします。
アトちゃんカックイイのにね、私なら身長170あるので、オッケーなのだが?
(なんのこっちゃ)
金も要らなきゃ、男も要らぬ〜
わたしゃもう少し背が欲しい〜(身長150センチ)
スレチガイスマヌ・・・。
暑くて脳が湧いている。(´へ`;)
アトちゃんて、やっぱし2m50cmぐらいあるのかしら?
うーん。
キャロルが155cmくらいとして、身長差1メートルか。
それ、ちょっとキツイよね。
アトラスか…
不憫は不憫てか、不憫すぎるキャラではある…。
聞くも涙語るも涙、ミノア王太后は酷いな。
ミノス王も兄に散々世話になりながら…退治とは鬼め!!
でも、そもそもアレは人間なん??
イルカとしっかり話してるし。
顔立ちは悪くないね、純粋な性格しているし。
だが過激すぎるだろ…織田信長タイプだな。
なびかぬ女は殺してしまえーーーーーーー!!!
アトちゃん、もっと冷静にならなきゃ駄目よん。
イズミー王子を見習わなきゃねー斜線だけは見習っちゃいかんがな…。
∧__∧
/⌒ヽ ) ・・・・・作家様も3連休かしら・・・
i三 ∪
○三 |
(/ ̄∪
三三
三三
三三
いやー、不憫さで言えば王子だって負けてないよ。
>>908 斜線〜?!
斜線イズミル王子ならぬ
斜線アトラス王子を見てみたい気がする。
↑これって悪趣味〜?
>>909 かわえぇ。 私もそんな感じ、トボトボ・・
アトちゃんに、監禁されてみたいわ、抱いて温泉に入れてもらうの。
アトちゃんの監禁かぁ〜。
それ、案外良いかも。
とにかく尽くしてくれそうな感じがするわ。
アトちゃんの背中に乗って、エーゲ海をビューンと泳いでもらいたいですw
メンフィスはあんまし監禁のイメージが無いよね。
キャロルに旅をさせたりしてるし、心配性のくせに割と放任主義?
イズミルタンはほんとに監禁好きそう(そこが好き)
ライアンはどうなんだろ。
やっぱり嫉妬深くて、縛り付けたがるのかな?
ライアンはかっこいい。
初期はオカッパ頭だったけれど、髪の毛伸びた頃からカコヨクなった。
タイプ的にはアランと似てない?名前も似てるけど。
うんうん似てる似てる。
ライアン兄さんって、イズミル王子とメンフィス王と
アランのいいとこ取りしたようなキャラだよねー。
>>915 うおお。ということは、ライアン兄さん最強?
でも悲しいかな、兄弟なんだよな。
ライアン兄さんもかなり焼餅焼きっぽいよ。
>>916 今はもうほとんど意味をなさない設定だろうけど
ライアン兄さんはメンフィス王の転生で、もしかしたらイズミル王子かもしれんが…
それで実は血の繋がっていなかったライアンと華燭の典へ!!
…完結できていたら、きっとそうなっていたと思う。
キャロルの声がライアン兄さんだけに響くのは変だよね…
いくら家族の絆っていっても実母にも届かないのに。
やっぱり時空を越えた特別な絆があるとしか思えないなー。
多分細川御大は最初はその線で考えていたんだろうね・・・
でも、王家があんなに人気でちゃったら、メンヒスをあぼーんできなくなっちゃったんだろうね。
もしメンヒス劇的死→ライアン転生だったら、不朽の名作だったかもしれないけど
今となってはサザエさん的ループ&不老の道を行ってますね。
>>918 >不朽の名作だったかもしれないけど
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
その通りですとも…シクシク
キャロルたんは、金髪で、確か母親も金髪なのに、ライアンだけが真っ黒だよね?
父親だって黒じゃあなかったし、やっぱり血はつながってはいないんだよね。
ちゅうぶらりんな、ライアン。
そこに謎があると思ったさ。
過去と現在を結ぶね・・・・いや・・・昔は、そう思ってたんだよ・・・・。
今の年ならメンヒス死んでも受け止められるけど
厨房の頃だったら、マジでショック受けてたと思います。
王子も流砂にのまれて死ぬはずだったのでは?っていう話もありましたね。
結局、細川せんせはメンヒスも王子も殺せなかったのねー。
プリンセスで王子が流砂にのまれて
次号へ続く、になったとき、
「いやぁぁぁぁ、イズミル王子を殺さないでー」
って読者の声が殺到したのかなぁ?そのへん気になる。
>読者の声
絶対あったんじゃないかなぁ。
王子が死んじゃったら面白くないもん。
それにしてもライアンって、キャロルをお姫様抱っこしたりしてましたが
いくらアメリカンでも、妹にあれはねーだろ、と思った記憶が・・・
リアルで読んでて、うわー、王子、ルカ、流砂で死んじゃったのか???って
かなり気をもんだけど、その後、普通にあっさり登場してきて気が抜けたっけな。
(いや、すごく嬉しかったけど。王子に惚れまくってたから)
どうやって抜け出したのかなー?って今でも思ってる。
それと、14巻でキャロルが「いやーーー!王子、生きていたのね!」って
言ってたね。まさか死んでて欲しかったんかい。
嗚呼、なんて残酷なキャロルたん…
みんな面白すぎ。
作家様待ちの時間が退屈しなくていいわ〜。
皆さん、王家を読みに読み込んでますなぁ〜。
自分もだがw
昨日や今日に始まったファンじゃないもんで(w
王家だけは何回読み直したかわからない・・・。
好きなシーンなんかは、コミックスがもう折り癖付いてて勝手に開いちゃうのよ。
そんなんだから、またそこから読み始めて・・・もうループの渦に巻かれてまつ。
正に、「王家の呪い」ですぞえ。
共に呪われましょう。
っていうか、キャロルにかかった呪いなら私にもかけて欲しい。
古代に逝って王子やメンフィスにさらわれたいよ〜〜〜。
実際あんな一途な王族なんているんだろうか。
日本の皇太子さんは結構一途そうだけど。
日本の皇太子殿、私の中でポイントアップした〜
妃を支えるええ男じゃ。
少女漫画のヒロインならメンフィスと結婚して、ラブラブしてればいいけど、
実際は王妃(妃殿下)になるって、世継ぎ問題とかプレッシャー受けまくりなんだろうな。
スレ違いスマソ
連休明け作家様達の降臨に期待ーーー!
何だか最近、作品以外でも盛り上がってるのが(・∀・)イイ!
作品終了した作家様、未完の作家様達もも、続編・番外編等も激しく待っています。
きっと少女漫画板の本編スレのほうがカキコできないからかな。
作家様の作品はもちろんですが、AAやみなさんのカキコも面白いです。
>>932 ヒロノミヤタンはたしかに株が上がったよね。
あれ以来、とっても素敵な人に見える・・・
愛する人を守る男って、基本的にカコヨク見えるのだなぁ・・・と思いますた。
>>882 44
(早く早く姫様をお助けしなきゃ!本当にアイシス様は何てひどいことをなさるんだろう!姫様をあんな生臭坊主の慰み者になさるなんて!)
テティはイズミル王子にキャロルの窮状を訴えようと気が急くのだが、行く先々で呼びとめられてしまう。格式の高い大きな宴ゆえ誰もが浮き足立ってしまうのだろう。
でもその忙しさゆえに嘘の知らせで呼び出されたカプター大神官もあれこれの雑事にかまける羽目になったのは幸いだった。
「! テティじゃないか。どうしたんだ、こんな時間に?」
「ルカ、王子様のところに連れて行って!大変なのよ!」
「王子は今、ミタムン様と話をしておられるが…」
「姫君のことなのよっ!」
ルカはテティの知らせに肝を潰して、急ぎ人払いした部屋にテティを連れていった。
妹姫と別れを惜しんでいた王子が何事かと問うより先にテティは、キャロルの身を襲った恐ろしい事件のことを喋った。
「…どうかどうか王子様、姫様をお助け下さいませ!アイシスさまはどうやってか姫様がお幸せを手にされようとしているのを知って、その邪魔をなさるんですわ!
カプター大神官は男女問わずの妾のいる生臭ですの!アイシス様は、アイシス様はご自分がメンフィス様のご正妃になるためにあんな奴に姫様を投げ与えられたのです!
今はまだ姫様はご無事です。すんでのところでお助けできました。でも…」
しばし言葉も忘れるほどの怒りと驚きに駆られた兄王子より先に、ミタムン皇女が口を開いた。
「侍女、そのほうが申すはお兄様が国許に連れかえられる姫のことか?」
「は、はいっ!」
「で…我が義姉様となられる御方は、正妃の地位欲しさのアイシスに手ひどく辱められたのですね?」
誇り高い大国の王女として育ち、今、祖国の命運を背負って愛するメンフィス王の妃として君臨せんと誓うミタムンはイズミル王子に凛と言い放った。
「お兄様、これは我が国に対する侮辱ですわ!是非、その姫をお救いなさいませ。アイシスのような腹黒に尊いファラオの正妃の地位をやるなどとんでもない!」
45
イズミル王子の瞳に静かな光が宿った。
内面の波立ちが激しくなればなるほどに、外見は穏やかに冷静になっていくこの若者の恐ろしさを痛感したのはミタムンだけだった。
(お兄様が怒っていらっしゃる…。こんなに激しくお怒りになるお兄様は初めて。そんなにも…その姫を愛しておられるの?)
「…テティ、姫は今どうしておる?」
「は、はい。王子様。カプター大神官の私室に閉じこもっておられます。カプターめは今、騙して外に出しました。扉の内側は重いもので塞いでおります。
でも、いつまで持つでしょう?」
「くそ…っ!」
イズミル王子の拳が壁を打った。血が出るほどの打撃であるのに王子は痛みすら感じない。
(何ということだ、私の姫がそのような辱めを!ああ、目を離すのではなかった。私の手許に大切に隠すようにしておけば!)
なろうことなら今すぐに剣片手にキャロルを救いに行きたかった。だが宴まであと何刻もない多忙なこの時間に、王子のような立場にある人間が勝手に振舞うわけにはいかなかった。
(ああ、姫、すぐにでも助けにいってやりたい!しかし今、私が動けばファラオの正妃の地位にいずれはつかせてやりたい我がヒッタイトの王女ミタムンの立場はどうなる?)
国を背負って立つ世継ぎの立場と、キャロルへの想いに引き裂かれるイズミルにミタムンは言った。
「お兄様、口惜しゅうございますけれど今は動けませんわ。でも何とかしてカプターとアイシスを出しぬきましょう。あんな卑しい脇腹の女に、我がヒッタイトが愚弄されてなるものですか。
お兄様、私の義姉様となられる方はきっとご無事にお助けしましょう」
「うむ…!」
アイシスのやり方に激怒した若い王女は、兄にいつもの冷静さを取り戻させた。
「テティ、そなたは王宮に立ち戻りさりげなくアイシスの動向に注意せよ。ルカ、そなたはカプターを見張れ。よいか、二人ともどんな小さなことも見逃すでないぞ。
今は…宴が終わるまではとにかく姫が一人でいられるようにすることしか出来ぬ!だが宴が終われば…一気に姫を奪う」
ミタムン王女が頷いた。
「ルカやテティが及ばぬぶんは私がアイシス達を牽制できますわ。お兄様、緒忘れにならないで。私はお兄様のお味方です。アイシスなどに負けてなるものですか」
46
じきに日没という頃にイズミル王子送別の宴は始まった。ファラオの傍らにアイシス女王と並び立つ美しい王女の兄のための善美を尽くした宴。
山海の珍味や贅沢なぶどう酒が次々と運び込まれ、浮き立つような楽の音に乗って踊り子達が軽やかに舞い踊る。
「イズミル王子。名残は尽きぬがまたお会いする機会もあろう。ミタムン王女は申し分なき我が妃として大切に遇される。どうか心配召されるな!」
上機嫌なメンフィスがイズミル王子に語りかける。
「この上なきお言葉痛み入る。我がヒッタイトとエジプトの変わらぬ友好のために!」
イズミル王子もにこやかに答えるが、自分を冷ややかに見下すアイシスの視線には神経を逆なでされた。
(ふふ、キャロルはもうカプターのものになっているはず。あんなつまらぬ娘に関わったのが御身の…ヒッタイトの不運じゃ。
ミタムン王女は永遠に私より格下の妃のまま。そしてキャロルは昼間は私のお針子で夜はカプターの慰み者。そのうちに子供をぼろぼろ産んで醜く太った女に成り果てるのじゃ!)
一人、勝利の美酒に酔うアイシスは、やがて遅れて広間に入ってきたカプター大神官に気づいた。アイシスはファラオに挨拶を終えたカプター大神官を手招きした。
「…カプター、首尾はどうでした?私の正妃冊立の件はいつ発表しますか?」
雑事に追われて思いを遂げられなかったカプターは不機嫌に言った。
「その件につきましてはまだ…。何しろ私はまだあの娘を味見しておらぬのですよ。なぁに、正妃冊立の件はイズミル王子が発ってからでも…。
いやはや、それより今は疲れ申した。あれから一度も座っておらぬのですわい」
(ち…不甲斐ないことよ。でも良いか。ヒッタイト人がいなくなってからの発表のほうがミタムンも横槍を入れたり抗議したりはできまいよ)
宴は賑やかに進んでいく。時々ルカが王子の許にキャロルは無事である旨を知らせに行く。
テティは華やかに優雅に立ち働きながらもアイシスとカプター大神官から目を離さなかった。
そして。長い長い宴もようやく果てる時間が近づいてきた。
∧_∧
/\(; ´Д`)/ヽ
( ● と つ ● ) キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
\/⊂、 ノ \ノ
し'
うーん。手に汗握る展開ですなぁ。
あああーっ!
早く助けてやってー!
ミタムン・テティ・ルカなどの脇役が活躍してくれるお話って気持ちいい♪
AA厨様の猫タンもカワイイ!
カプ好きなので、キャロルがカプにエチされるお話も読みたい!
でも「恋物語」の中じゃなくて、短編とかで読みたいですぅ(←どなたか是非、書いてください)
やっぱ恋物語では王子に身も心も捧げて欲しい。
キャロルを狙いつつあてが外れてがっかりするカプ様もかわいいでつ。
■■究極の選択■■
もし、抵抗むなしく犯されてしまうなら
あなたならどれを選ぶ?
1、カプタン
2、ネバメン
わたしは迷わずカプタンを選びます。
あの黄金部屋でちょっと弄ばれてみたいかも・・・(恥
ワロタ。どっちも嫌じゃ。
どうせなら王子とメンフィスで究極の選択に悩みたいです
昔は断然、イズミル王子だったが…
今はメンフィスだな…。
>948 私はまったく反対でつ。ずっとメンフィスと一緒にいたら疲れるよ〜
イズミーはちくちく細かいことにこうるさそうだし、
メンヒスはちょっとしたことですぐカッカ怒るし、
やっぱりライアン兄かアランがいいなぁ〜〜〜。
ネバよりはカプさまでしょう、当然!
理想の恋人は王子。
理想の夫はロディ兄さんw
案外、地味ーが一番いいダンナさんになるかもねぇ。
一番美形なのは誰なんでしょう。
お化粧と装飾品ジャラジャラなメンヒスが有利なんでしょうか?
絵的にはメンヒスより王子のほうが”女とみまごう”って感じなんだけど・・・。
病身の王子は悩ましいもん。
そろそろ次のスレタイ考えておいたほうがいいですかね?
>>950 ライアン兄さんも、ものすごく細かそうじゃない?
アランはめっちゃ寛大で優しい気がする。
一番包容力ありそう。
爺やに「ぼっちゃん」と呼ばれてるのがちょっと嫌だけどw
若い女性からみて美形はメンヒスでしょう。
絵的にも美々しく描かれていると思う。
王子はちょっと年が上っぽいし、実際嗜好がおっさん臭い。
ムチウチとかさーw
ストーカー体質の王子って人気ありますね。
私は昔からメンヒス萌なのよ。
>956 ちょっと書き方がよくないと思うよ。
実際ストーカー体質でもw
その文にこの言葉は不要だと思う。
そのストーカー体質がいいのですよん。
キャロルを愛してるのに恐がらせる事ばかりしちゃう所がまたツボなの。
子供の頃はやんちゃなメンフィスオンリーだったけど
大人になったら王子の魅力がわかるようになってきたよ。
私の中ではキャロル16歳・王子28歳ぐらいが理想だなあ。年上すぎ?
そうか。スマンカッタ。
喧嘩売ってるつもりはなかったのだ。
許されよ。
ライアン&アランは28ぐらいじゃないか?
あんな大会社の社長が22とかだったら何だかなー。
27歳くらいではいかが?
読者も年齢を重ねてきているから、やはり22歳だと
青いって感じが・・・。
でも、メンピーは18歳。という事は高校生!_| ̄|○つ〃∩ ガーン ガーン ガーン
うんうん、27歳〜28歳くらいがベターじゃないかな?
メンフィス王、最初は18歳か…
そういや香港マフィアのトップも18歳で、しかも高校生だ…
やっぱり、永遠の16歳キャロルにつきあって永遠の18歳なわけ?
どう見ても青年王なんだけど…メンフィス(22歳〜24歳くらいな感じ
つーことは・・・
アラン27か28歳、コリンヌ15歳?!
19世紀(だっけ?)のフランスではどーだか知らんが、現在だったら淫行だよー>アラン
次スレのタイトル
王家の紋章番外編 王族乙女の社交場 その3
なんてベタすぎる?
O家を王家、だけでイクナイ?
王家別室―王族乙女の社交場―その3
すっきりしてる方がいいかも?
王家別室―その3
>967に一票だなー。
王家の紋章別室―その3
検索に当たりやすいと思われ。
アランとライアンが28歳だと思ったら、何だか急に萌え〜
久しぶりに来たら、いい感じで賑わってる!
>970
私は26歳くらいまでが萌え〜
28歳だと、30代に近くてオジサンに感じてしまうんだもん。
(かくいう自分はもう30代のオバサンだけどさ…)
初期メンフィスや王子の若々しい美しさ&激しさが好きなもんで。
ちなみに、現実の、理想の恋人&夫は、
王家初期(13巻くらいまで) : 恋人=メンフィス、夫=王子
現在(P誌連載中) : 恋人=アフマド、夫=メンフィス
です。王子ファンなんですが…
古代人は18歳くらいでも、現代人の25歳と同じくらい十分大人な感じがするけどなぁ。
メンピー=高校生と思うとガクッとくるよね(藁
>971
確かに、最近のメンヒスはすっかり落ち着いちゃって・・・
キャロルのいいなりになってくれる、扱いやすい旦那って感じだよな。
手玉に取りやすい順番というと、メンヒス>王子>>>>ライアンかな。
ライアンが一番キャロルに厳しそう。
王子もメンヒスも昔の激しさが無くなった〜。御大が年取ったから???
みんなぁ、妄想入ってていいね!!
個人的には男は30代、40代が一番精力的でいいとおもうが、
物語的には、20代後半なんだろうな。だって昔の人って、寿命短いもんね。
40台のメンヒス=ネフェルマアト王(メンヒスパパ)みたいなのかな。
王子は年とってもヒッタイト王みたくはならんと思うが(なって欲しくない)
メンヒスはパパそっくりになりそうね。
キャロルもママそっくりになりそうだし。
主人公カプールの行く末は、メンヒスパパとキャロルママかぁ〜〜〜。
んで、ライアン、ロディ、キャロルみたいな子供がおったら笑うなぁ。
うんうん。
メンフィスとアイシスが似てるのはパパに似たんでしょう。
なんて美形家族なんだ・・・。
じゃ、王子とミタムンはヒッタイト王妃に似たのね。良かったわw
王家の紋章番外編―その3
ではどうでしょう>スレタイ
強制統合が目的?
落ちた番外編は、3どころじゃなかったわけで。
まぎらわしいから 王家別室 でいい。
>>978 そうだね・・歴史の長いスレだったもんね。
それならあえて番号をつけず
王家の紋章別室
とか。
∧_∧ >980様 乙です
( ・∀・)/ヽ
ノ つつ ● ) あっぱれ
⊂、 ノ \ノ
し'
スレ立て乙なのですが、タイトル中の
Ψ
の意味は、Ψ(`▼´)Ψも含むとゆー意味でつか?
マカオーンたんはアトラスの三又鉾をこっそり借りてきたんだよ、きっと。
980様、乙ですm(_ _)m