大藪春彦「餓狼の弾痕」

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1名無しさん@そうだ選挙にいこう
一体この作品をどう評価すればよいのでしょうか?
ナチュラルにトリップ出来ること請け合いです。
音楽でいうならゴア・トランス。その展開には絶句しました。
読後感がジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」に似ています。
ひょっとしたら大藪春彦の最高傑作かもしれません。
ほかにはどのくらいの人が読んでいるのかなあ。
2名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/08(火) 20:03
どんな話?
31>2:2000/08/08(火) 21:08
金銭強奪組織「オペレーション・ヴァルチャー」の実行部隊が

1・悪徳金満家の家に忍び込み
2・護衛たちを射殺して
3・金持ちから金を奪い
4・見せしめに愛人を爆殺し
5・次の獲物を聞き出して
6・脱出する

以降は1〜6の繰り返しです。
読んでいると頭がクラクラして来ます。
4名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/08(火) 23:45
「トンデモ本の逆襲」のあとがきで紹介されてた本か?
5名無しさん:2000/08/08(火) 23:46
>ナチュラルにトリップ出来ること請け合いです。

激しく同意。
何も考えてなさそーな登場人物たちが最高で。(例:あっさり慰安婦
にされちゃうアレ)

正義の味方かと思えば、「悪党の上前をはねる悪党」の話なんだよなぁ。
6名無しさん:2000/08/08(火) 23:48
>4
そうです。
ホモからロリまで幅広いベットシーンもあったりしてオススメだヨ!(嘘)
7名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/08(火) 23:56
ぎゃははは、実は3さんのあげたフェイズの一つ一つでさらに細かく
同じ事やってるんだよ〜。
おれもと学会の本で知って読んでびっくりした。
まあなんつうか、フラクタル?全く新しいスタイルの実験小説とかだったりは…
しないよね。ところでこれって雑誌に連載されたの?
もう捨てちゃったから分からないや。
8巻末より:2000/08/08(火) 23:59
 本作品は「野生時代」'93年8月号、12月号、'94年2月号に掲載されたものです。


9巻頭より:2000/08/09(水) 00:13
これ、今文庫で出版されてるの?
読んだことないけど、ひょっとして『暴力租界』みたいなパターンなの?
もし、そうだったら読みたくないな。
『暴力租界』読むの辛かったです。遺作だから無理して最後まで読んだけど、そうじゃなければ投げつけていました。
私は熱狂的な大薮ファンです、誤解のないように。
10名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/09(水) 09:43
文庫でも出ているはずですが絶版の恐れあり。
「暴力租界」はどのような話なのですか?
11名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/09(水) 11:11
音楽でいうならラヴェルのボレロかな、ただし最後まで笛の。
12名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/09(水) 12:15
シーバス・リーガルのお湯割り…
13名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/19(土) 19:38
以前、古本で読んだ。
「ああ、この人は脳が煮えちゃってたんだな」
と思いました。
繰り返しの描写が段々雑になってきて、最後にはただのリストに
なっていたような。
14>13 :2000/09/02(土) 23:04
大藪はそのパターン多いよね。「汚れた英雄」とか「アスファルトの虎」とか。
15名無しさん@1周年 :2000/09/08(金) 00:53
大藪は「野獣死すべし」を書いたというだけで存在意義のある作家です。
16名無しのオプ :2000/09/09(土) 09:19
2chの大藪関連のスレってここだけ?
最早忘れられた人なのか?
17nanasi :2000/09/09(土) 15:32
漫☆画太郎を彷彿とさせますね。
189 :2000/09/11(月) 22:48
>16 2chの大藪関連のスレってここだけ?

大藪を語るのに「餓狼の弾痕」や「暴力租界」が上がるのは情けない。とほほ。
伊達邦彦や西城秀夫はどうした?

エアウエイ・ハンターシリーズは「獣たちの黙示録死闘編」が中途のままですが、この後、グラスノチフ⇒ソ連邦解体⇒共産主義崩壊で、続編が書けなくなった。
私はこれを読んだ時点でシリーズ打ち止めを予感した。

19名無しのオプ :2000/09/18(月) 23:17
15です。
今年で30になりますが、私は子供のころ病弱で外に出れませんでした。
コンプレックスで鬱になりそうだった私を救ってくれたのが
「野獣死すべし」でした。
バスジャックの彼もこういうのを読んで屈折した気持ちを昇華させてほしかった。
20名無しのオプ :2000/09/19(火) 16:08
>19
おいらは中学の図書室で「野獣死すべし」に出会ってしまい、
タイミング良くTVで松田優作の映画も見ちまって、進学校へ入るための塾に
毎日かよいながら完全犯罪の計画が頭の中で渦巻いてるガキだったよ。
しばらくして同じ図書室でマルティンベック・シリーズ読んだら
なんかバランスとれちゃったけども。
21なべ :2000/09/20(水) 01:18
大藪春彦の「餓狼の弾痕」だけ読んでる奴見ると腹立ちます。
確かに「アスファルトの虎」あたりから大藪は壊れてきました。
でも、それだけで今までの業績を無視して笑い者にするとは。
まず、他の本を読んでいただきたい。
確かにリフレインが多いが、それが得も言われぬ凄みを出すんです。
でも、品切れ多いんだよなあ。
個人的には、矢吹貴?とか鷹見徹夫とか好きだったんだけどね。
秘密諜報員もの。
とにかく読んで見てくれ。
22名無しのオプ:2000/12/20(水) 13:55
おお、こんなスレがあったとは
23名無しのオプ:2000/12/20(水) 18:33
ほんとだ。こんなスレあったんだ。おれとおんなじ感想(音楽でいうとボレロ)の人もいる。
しかもこれってトンデモ本だったんだあ。
24吾輩は名無しである:2000/12/20(水) 20:48
昔、仕事先で会った人が実は作家志望で、どんな作家が好きなの、と
聞いたら、恥ずかしそうに「おおやぶはるひこ」と答えたのが印象的
でした。
でも大藪さんを手本に小説を書いても、なかなかデビューできないだ
ろうなあ。傭兵経験があるならともかく・・・・。
25名無しのオプ:2000/12/23(土) 23:29
餓狼の弾痕はさんざ笑いものにしてますけど、基本大薮ファンですよ。
おれは。
小学生のときの”破壊指令No.1”と”裁くのは俺だ”体験は大きかった。
26名無しのオプ:2000/12/27(水) 06:37
「ヘッドハンター」以降の作品はなかったことにしてください。
オススメは「傭兵たちの晩歌」と「戦士のバラード」です。
「アス虎」も「餓狼」も「野獣は蘇る」も何かの間違いだったんでしょう。
27コルト38スーパ:2000/12/27(水) 14:19
>オススメは「傭兵たちの晩歌」と「戦士のバラード」です。
「戦士の挽歌(バラード)」
はサラリーマン物で、「蘇る金狼」の系統だね。
しかも銃撃戦は長篇のラスト近くしかないんだけど、
大部分を占める主人公のリーマン生活がすっごく面白いんだ。
大薮春彦の魅力が単純にアクションだけじゃないっていうのがよく分かるよ。

ところで、古本屋でみかけたらこれは保護しとけっていうのはある?
自分は「傭兵たちの晩歌」「戦士の挽歌(バラード)」「蘇る金狼」
次点で「長く熱い復讐(ころし)」「エアウエイハンターシリーズ」かなあ?
2826:2000/12/27(水) 22:12
>27さん
>ところで、古本屋でみかけたらこれは保護しとけっていうのはある?
 復讐ものっつたら「黒豹の鎮魂歌 」もおすすめ。あと初期だったら「ウィンチェスターM70」。主人公の得物がオープンサイト、ボルトアクションライフルなのがイカス(死語)。あとは伊達邦彦物の盲点「血の来訪者」。伝説のパロ「渡米編」は文庫で再録されたが、こちらは稀少かと。やってることは「復讐編」とほぼ同じだけど(藁)。あと邦ちゃん短編集「優雅なる野獣」「不屈の野獣」も吉。
 リーマン裏サクセス物だったらスケール最強の「戦いの肖像」「唇に微笑み、心に拳銃」も凄い。何が凄いか説明できないほど凄い。男の夢。それと徳間が昔出した黄表紙OHN「ゲリラは太陽の下を走る」。短編集だけど表題作は大薮唯一の主人公が準軍人(ベトコン)。傭兵、スパイは多いけどこれは再録されていないと思うので即買いが大吉。面白いし。あと角川文庫の短編集「銃は知っている」も最初で最後の『ジュブナイル』である「拳銃天使」が萌えるぜ!
*長レスすまぬ。>諸氏
29名無しのオプ:2000/12/27(水) 22:19
大薮読むと、やたらボロニアソーセージを丸かじりして、”エネルギーとして貯え”たり、焼き肉を常人の2倍量食ったりしたくなる。
30なべ:2000/12/27(水) 23:04
熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びたりね。
31名無しのオプ:2000/12/28(木) 09:13
おやすみの前に悪霊の神に祈ったり。
3227:2000/12/28(木) 09:32
>28さん
おすすめありがとう!!
大薮春彦は長いものがいいと思ってたんで、短編は見落としてたよ。
題名を頭に刻み込んだ(ちょっと大薮風)。
そういえば「汚れた英雄」を忘れてたよ。
33名無しのオプ:2000/12/31(日) 22:59
>29
大藪先生はステーキまじで2キロ注文する男だった。ある時、ウェイターが、いくらなんでもそんなまさかと200グラムの肉サーブしたからもう大変。
オレのこと誰だとおもってんだー。オレは大藪春彦だぞーっ。
っとブチきれたという話、有名だよね。
34名無しのオプ:2001/01/05(金) 05:25
ああ創価 お前もか by三上寛
優作の映画は面白かったけどな〜勉強になります。
35名無しのオプ:2001/01/25(木) 15:08
思い出したけど、西城は痔持ちだったなあ。
きっと作者もそうだったんだろうなあ。
36名無しのオプ:2001/01/25(木) 15:27
コーヒーをマグカップに注ぎバターを半ポンドぶち込みます。
半ポンドというのは、いわゆるお店で売っている一箱分です。
馬刺しを1キロ注文します。薬味は生姜です。
本当はニンニクのほうがうまいのだが、これから敵地に潜入
するので諦めます。でも結局店を出て、胃を撃たれたら危険
という理由で指を突っ込んで全部吐きます。
安富病院の理事長の私宅は10万坪の敷地があります。
いきなりバランタインの壜の首を平手で叩き割り、全部飲み干します。
枚挙に暇がありません。無防備に読むと笑い死にします。
ハードボイルド界の島田荘司です。
37マジ質問:2001/01/26(金) 21:55
どうして馬刺を1キロ食べた状態で胃を撃たれたら危険なんですか?
38名無しのオプ:2001/01/27(土) 23:22
>>37
まあ本当かどうか判らないけどね。
胃がパンクするってことなんじゃない。

ところでピンゼットとマッカリ飲食したことある人いる?
(これはガロウじゃない他の作品だけど)
3937:2001/01/28(日) 03:07
>>38 くだらない質問だけど、マジに疑問だったので
答えてくれてうれしいです、ありがとう〜
でもピンゼットってなんだろう… 検索かけてもでてこなかった…
マッカリは美味しいです。カクテキを肴にしていくらでもいけます。
40名無しのオプ:2001/01/30(火) 13:17
>枚挙に暇がありません。無防備に読むと笑い死にします。
いやあ、食い物にトラウマがあったんだよ。大薮春彦。
幼少のみぎりに韓国で敗戦を迎えて、餓死しかかったりして。
まあ、物語に必然のないトンデモ描写の臭みも魅力なわけよ。
忘れがたい描写が印象にのこるってあるじゃない?
4136:2001/01/31(水) 16:17
>>40
 わたしは大藪氏の大ファンなのです。大笑いしながら、多分出版された作品は
「野獣死すべし」から「暴力租界」まで全部読んでいます。
 晩年、「餓狼の弾痕」や「暴力租界」のような怪作があった一方
 明らかにゴーストライターの筆と思われるものもあって寂しい想いもありました。
42名無しのオプ:2001/01/31(水) 16:28
>明らかにゴーストライターの筆と思われるものもあって寂しい想いもありました。
えっ、マジですか?
どのあたりがゴーストライターぽかったの?
(ウエポンハンターあたり?)
4336:2001/01/31(水) 18:05
>>41
 すみません。本が見つからなくて(徳間文庫だったか…)。書庫が爆発状態なのです。
 確か、ブラジル移民の元力士が主人公で、恩人を殺した相手に敵討ちするために来日して
 というような話だったと記憶してます。冒頭2,3ページ読んだだけで「ああ、全然大藪じゃないな」
 と思いました。ストーリーが破綻していない上に、上記のようなトンデモエピソードが全くなくて
 物足りない話でした。
44名無しのオプ:2001/01/31(水) 18:58
>ブラジル移民の元力士が主人公で
あーなんかそんな話もあったなあ(おかしな設定だったなあ)。
雑誌掲載されているのは覚えている。文庫になってたっけ?

>上記のようなトンデモエピソードが全くなくて
トンデモつーか、
銃や車のデテールや、
主人公の狩猟の想い出のエピソードをつらつらと綴ったり、
プロットには関係のない描写が大薮作品の魅力ではあるよね。
作者ものりのりで、楽しそうに書いている。
話の筋は忘れてもこのへんの細部が印象に残ってたりする。

ウエポンハンターや伊達邦彦の新シリーズはそのあたりがもの足らなかったね。
45名無しのオプ:2001/01/31(水) 20:06
>>43
>ブラジル移民の元力士が主人公

狼の追跡のこと?あれもトンでもな部分があるよ。
実在のAV女優の憂木瞳が実名で出てくる
(実際に登場場面はないけど)のが不自然。
しかも、憂木瞳と握手した手を洗わないでとっておいて、
その手でオナニーするマフィアが出てくるよ。
46名無しのオプ:2001/02/01(木) 21:47
大薮読み過ぎて、
”車でスピード出せば女はフラフラになって落とせるぜ”
とか信じたバカな奴はいんねえが?(最後はなまはげ風に)
47名無しのオプ:2001/02/05(月) 12:18
>>45
実名で出てくるところが大藪じゃないよな。本人が「キムノバックのような曲線」なんて文章は死んでも書かないって言ってたんだから。
汚れた英雄に「ロバート・ケッチャム」とか「ブリジット・バルドーニ」なんて凄いの出てきましたな。
48名無しのオプ:2001/02/08(木) 19:03
田中康夫と浅田彰の対談集「憂国呆談」を立ちよみしてたら『公と私』みたいなテーマの話で田中が「コバみたいなの見てると、大薮晴彦ってすごいよな〜。個が確立してて絶対国とかに寄りかかんない」とか「高校の時は伊達邦彦に憧れ、女難破しまくった」(以上うろ覚え要約)と言っていた。でぶ知事まで元ファンとはすごいな大薮。
田中は全然凄くないが。
49名無しのオプ:2001/02/09(金) 14:48
>でぶ知事まで元ファンとはすごいな大薮。
うむ。
そーいえばSF作歌の平井和正も熱烈なファンだが、
大薮に向かって「動物をハンティングで殺さないでください」
と直訴して困らせたらしい。
50>49:2001/02/09(金) 16:42
言っても無駄だとわからんかったのかあの基地外は。あと西村寿村と一度けんかになりかけたそうだ。西村は元ハンターだから射撃の話が原因で「座間で俺と勝負しろぉ!」と大薮先生が叫んだらしい。
51名無しのオプ:2001/02/10(土) 05:33
age
52名無しのオプ:2001/02/10(土) 18:49
age
53名無しのオプ:2001/02/13(火) 08:57
>50
>「座間で俺と勝負しろぉ!」と大薮先生が叫んだらしい。
「銃で勝負しろ」と言ったのは西村寿行のほう。
(本人の談話があった。編集者に途中で止められた)
自動ライフルで獲物をばりばり撃ちまくる大陸的な大薮春彦のスタイルが気に入らなかったんだとか。
ライフルに弾丸を一発のみ込めて、自然と獲物と駆け引きが...
というのが西村の主張だが、アツいねえ。
54名無達の挽歌:2001/02/15(木) 15:15
「傭兵達の挽歌」を読んだ。
敵役の組織の陰謀が主人公の復讐とともに徐々に明らかにされていく構成になっているが、
それが特に作品の魅力につながっているわけではないのが痛い。
自分的にはイマイチだった。
印象に残ったのは主人公が不利な状況での敵との一対一の対決のシーンがある。
大薮作品ではめずらしい場面だ。
大薮春彦はこの作品でスケールの大きい舞台で新機軸に挑んだが、
大成功してるとは言い難いという印象だ。
55名無しのオプ:2001/02/15(木) 15:34
嬉しい、こんなスレッドがあったとは。
私も大藪の大ファンでほとんど全て(数度にわたり)読んでいます。
「暴力租界」で主人公が屋台村に何度もありがたがって
通ってるのがつらかったな。
ストーリーはまあいいでしょう(笑)。
鏡明の解説が涙を誘いました。
56名無達の挽歌:2001/02/23(金) 15:14
「黒豹の鎮魂歌」1部読んだけど、
今をときめいてるデビィ夫人が登場しているんでびっくり。
小説では「ビディ・パン・スケーノ」。パン助ってあーた...
しまいには主人公と乱交してます。
大薮かきたいほうだい。
復讐がテーマなんだけど、
初期作品と違ってなんとなく明るいムードがありますな。
57空母キルラージ:2001/04/13(金) 00:17
『餓狼の弾痕』のKノベルス版の表紙にはドキドキ!!
モー×ーの私は参っちゃいます。
『暴力租界』は『問題小説』の連載で(このオヤジ小説誌買うの抵抗あった。)、
読んでたんだけど『また先月と同じだ...』と毎回思ってました。
それにしても未完というのが残念です。
58名無しのオプ:2001/04/13(金) 21:56
Age
59名無しのオプ:2001/04/16(月) 15:51
左翼の学者で
泥水なんたらってのが出てきた。清水幾太郎のことらしい。
歳で立たないので「ハメハメしないでナメナメしている」←地の文
60名無しのオプ:2001/04/22(日) 02:06
汚れた英雄(1巻)のレースに出るのにリアカーにバイクを積んで、山道を
登ってく場面が好き。あと不良の女たちに、主人公が逆レイプされそうになった
ときのセリフ、たしか「がっつくな、順番にやってやるから」みたいな感じだった。
最高!
61名無しのオプ:2001/04/24(火) 10:08
どっかのお嬢様をナンパして落とすって話でさ、その女の家に行って両親に歓迎されて
女がピアノの弾き語りをするってシーン。
「○○(女の名前)は、ピアノを弾きながら歌を唄った。下手であった」
というみもふたもない文章で、大藁
62名無しのオプ:2001/04/24(火) 10:27
みんな『餓狼の弾痕』のこと言うけどさあ。

『アスファルトの虎』とか、

銃女車銃女車銃女車銃女車銃女車銃女車銃女車銃女車

のパターンが何冊も続くんだぜ。10冊以上。
この人雑誌連載のとき、毎度前回書いた内容忘れてたんじゃないのかな。
6362:2001/04/24(火) 12:04
がいしゅつか。スマソ
64名無しのオプ:2001/04/24(火) 13:21
>『アスファルトの虎』とか、
>パターンが何冊も続くんだぜ。10冊以上。
そうそう。で、最終巻は最後には粗筋だけがだーっと書いてあるんだよな。
角川が掲載誌廃刊にかこつけて
「すいませんもうかんべんしてください」
といってむりやり終わらせた痕跡がうかがえる。
65名無しのオプ:2001/04/24(火) 13:36
比較的初期の短編には、
ヤクザの兄貴分が舎弟に銃刀法の改正と銃の構造について講義するシーンで
数ページが埋まっているものがある。
要はページ数稼ぎなんだけど、「はじめて物語」のおねえさんとモグタンみたいでおかしい。
66名無しのオプ:2001/04/28(土) 03:14
あげ
67名無しのオプ:2001/05/21(月) 22:17
久々にあげ
68名無しのオプ:2001/05/23(水) 10:53
エアウエイハンターの香港編面白いね。
今読み直してみると、クーロン黒沢のアジア紀行ものみたいな味もある。
69伊達邦彦は:2001/05/24(木) 21:36
結局、島暮らしなわけだが、個人的には高校時代に野獣死すべしに出会い、
その後、伊達邦彦登場作品を古本でかき集めて読んできた身としては、
いい人になりすぎてがっかりです。
でも女豹シリーズのレイパー邦ちゃんはいい感じ。
「松の根っこみたいにコブコブのできた」のってどんな奴やいったい?
70名無しのオプ:2001/05/26(土) 15:54
ここで大藪春彦必読作品リストを紹介する。
順不同
1 「野獣死すべし」
  暗い情念に彩られた青春ハードボイルド。第1作のみが
  持ち得る新鮮な感性が魅力を放つ。
  映画化作品はすべて逝って良し!
2 「蘇える金狼」
  ボリュームがあり読み応え充分なリーマンアクション。
  松田優作主演の映画もまあまあ良かった。
3 「戦士の挽歌」
  これもリーマンアクションだが2より娯楽性が強い。
  読み応えは充分。
4 ウインチェスターM70
  問答無用のピカレスクロマン。凄すぎ。
5 「長く熱い復讐」
6 「黒豹の鎮魂歌」
7 「傭兵たちの挽歌」
  いずれもA・クイネルも失禁するリベンジャーものだが
  特にスケールの大きい7がいい。
8 「凶銃ルガー08」
  拳銃放浪談の傑作。ある意味異色作。阿部寛主演の
  ビデオは逝って良し!
9 「みな殺しの唄」「凶銃ワルサ―P38」
  マカロニウエスタンを凌駕する殺しのバラードが炸裂

10 「獣たちの墓標」
   西条もの最高傑作。
   「ちゅらさん」もぶっ飛ぶ沖縄アクション

番外「赤い手裏剣」
   異色時代ハードボイルド。結構いい。
   市川雷蔵主演の映画は逝って良し!

個人的御薦め
「死はわが友」「奴に手錠を」
暗い情念が苦手な人向き。気軽に読める娯楽アクション。

女豹シリーズは逝って良し!大藪春彦は女性読者に媚びる
必要は無かったのに残念。
あの間抜けな主人公には引いた。

中期の処刑シリーズ以降の集団アクションものもいただけない。
大藪春彦の主人公は悪霊を守護神にひとりで戦い続けるのが
いいのだ。
  
71名無しのオプ:2001/05/26(土) 16:28
>>70
このスレのタイトルに触れないのはどうしたこと?
72名無しのオプ:2001/05/26(土) 18:52
>>71
70です。つまらなそうなので買いませんでした。
金と時間は大切です。
73名無しのオプ:2001/05/26(土) 19:01
>>72
それなら、このスレに書く資格ないんじゃない?
74名無しのオプ:2001/05/26(土) 19:52
>>73
スレの内容的には過去レスみても大藪春彦総合スレ
ですよね。ここにおいてください。
カキコしたリストたたき台にトークしましょう。
75名無しのオプ:2001/05/26(土) 19:58
久々に上がったと思ったら、もう終了か…
76名無しのオプ:2001/05/26(土) 20:24
>>75
なぜ?続けましょう。
77名無しのオプ:2001/05/27(日) 12:29
大藪は不滅だぁーっ!
78名無しのオプ:2001/05/27(日) 16:58
>70
「獣たちの墓標」10位か?
これはもっと上だぞ。俺は5回読んだ。
ハイウェイ(エアウェイ)ハンター・シリーズの最高傑作。
79名無しのオプ:2001/05/27(日) 17:12
>>78
70です。順不同とカキコしましたが?
「獣たちの墓標」はもっと注目されてもいい作品
ですね。僕も3回読みました。
8078:2001/05/27(日) 17:43
>70
すまん
81名無しのオプ:2001/05/27(日) 19:15
>>80
とんでもないです。
それより、西条ではなく西城ですね。こちらこそ失礼しました。
82名無しのオプ:2001/05/29(火) 02:02
最初期の長編読んで、
銃のレトロさに時代を感じた。笑えた。
83名無しのオプ:2001/05/30(水) 00:20
阿部寛主演の「凶銃ルガーP08」がチャンネルNECOで
放送されます。未見なら一応見ましょう。
原作とは全然違います。
前回の放送では主人公の妹のレイプシーンがカットされて
いました。この点にも充分留意して鑑賞しましょう。
84名無しのオプ:2001/06/13(水) 07:01
大藪にレイプはつきものですね。
それがまたよし。
85名無しのオプ:2001/06/21(木) 15:30
あげ
86名無しのオプ:2001/06/21(木) 15:37
**大薮春彦はハードボイルドか?**
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mystery&key=991354317&ls=100
87名無しのオプ:2001/06/28(木) 18:19
緊急連絡!
7月チャンネルNECOにて豪華映画「野獣死すべし」4本立て
一挙放送!(詳しい放送時間等は番組表参照)
・野獣死すべし  主演 仲代達也
 白黒映画。レンタルでもあまり見かけないので是非この機会
 に見ましょう。
・野獣死すべし 復讐のメカニック  主演 藤岡琢也
 仮面ライダーV3こと藤岡琢也が伊達邦彦とは
 昔レンタルで見ましたがイマイチでした
・野獣死すべし
・野獣死すべし 復讐篇
 上記2作は木村一八主演。おそらくVシネでしょう。
 あまり期待はできそうにありません。

83のレスで書いた「凶銃ルガーP08」では私が懸念していた
とおりやはり前回放映時と同様に主人公の妹のレイプシーン
がカットされており憤りにたえません。
このシーンは最終的に主人公が破壊と殺戮に向けて壊れて
いく要因となる重要なシーンであります。
今後はこのようなことがないようにチャンネルNECO当局には
充分に注意して欲しいものです。
特に同じ6月に放送された花村萬月氏の「皆月」では
オイルプレイ等の過激なシーンがノーカットで放送されており
誠に遺憾な処置と言わざるを得ません。
88実習生さん:2001/06/29(金) 01:34
そいつはいかんねえ
89名無しのオプ:2001/07/17(火) 15:40
あげとくね
90あぼーん:あぼーん
あぼーん
91名無しのオプ:2001/07/26(木) 16:30
あげとこう
92名無しのオプ:2001/08/08(水) 14:37
age
93名無しのオプ:2001/08/19(日) 08:21
>>87
木村一八の「野獣死すべし」は劇場公開作品ですよ。
勿論、ビデオでの収入をあてにして作ったものでしょうが。

公開時に銀座のぼろっちい映画館で見ました。(97年3月)
大藪ファンだったと思われる中高年の男性で一人で見に来ている
ケースが多かったみたい。(私は当時20代後半)

復讐編のCMも同時に流れていましたが、
結局は劇場公開はされなかったのかな。
スポーツ新聞でチェックしていたんだけど。

木村一八、よかったですよ。大藪未亡人も主人の書いた伊達邦彦の
スケッチにそっくり、とリップサービスしてたし。
狂気を秘めた物静かな美声年という感じだった。

あとでビデオで見たら、こんなもんだったのか、とスケール感の
なさにがっかりしたけど。
9493:2001/08/19(日) 08:32
一昨年のゴールデンウィークにはCS707(日本映画チャンネル)で
大藪春彦原作特集がありました。

野獣死すべし  (59年東宝、主演:仲代達矢)
みな殺しの歌より拳銃よさらば  (60年東宝、主演:水原弘)
顔役暁に死す  (61年東宝、主演:加山雄三)
野獣都市  (70年東宝、主演:黒沢年男)
野獣死すべし復讐のメカニック  (74年東宝、主演:藤岡弘)

私自身は大藪作品の中で「野獣都市」が最も好きだったので、
偶然にもこのCSで見ることが出来て本当にラッキーでした。

主人公の大学院生・有間は今やTV界のご意見番オヤジ・黒沢年男です。
あまり知的な感じはしませんが、実にかっこいいですね。

そして、有間とともに暴虐無尽の行為を行う実業家石浜をなんと、あの
三國連太郎がやっています。
こんな大物がやっていたのかと映画を見て初めて知りビックリしました。

映画自体は途中まで原作に近い仕上がりでゾクゾクさせてくれるのですが、
後半からは原作から遠く離れて荒唐無稽な方向へ。

いい俳優と監督を使ったのに、雑な脚本と萎え〜な主題曲が残念です。
9593:2001/08/19(日) 08:39
映画の話ばかりになったので自分が好きな大藪作品作品長編のベスト3
を書いておきます。

1・野獣都市
2・男の掟
3・復讐の弾道

理由を書こうと思ったけど、好きなのものに理由はないので止めました。

でも、メカをことをゴチャゴチャ書いてあるものよりハードな精神を持った
主人公の心理を描くドラマが好きなようです。

また角川文庫の「青春は屍を越えて」に収録されているような、
破滅を急ぐ若者の話も大好きでした。
96名無しのオプ:2001/08/19(日) 10:54
>>95
大藪作品の中でも比較的エンターテイメント色の薄い、渋い暗めの作品が
お好きなようですね。
この嗜好だと、「野獣死すべし」が当然ランクインしてもいいと思うのですが、
メジャー過ぎるので意図的にはずされたのでしょうか?

あなたのベスト作品の中では、「復讐の弾道」が印象に残ります。
特に当時衝撃的だったのは、親子どんぶりのシーン。まさに悪夢です。
この作品は比較的早く角川文庫に入りましたが、現在は入手難。
わたしは、転居の時紛失してしまい慙愧の念にたえません。
「男の掟」は、出てくる女がアホとイタイ奴ばかりで(大藪作品はどれも多かれ少なかれこの傾向がありますが)
楽しめます。
日本テレビ「知ってるつもり」で水野真紀ちゃんが「大藪作品は登場する女の人の気持ちが無視されてるようだ」という趣旨の話しをしてましたが、
この言葉を具現した快作です。
「野獣都市」は、ギラギラした主人公のキャラのみ記憶にありますが、わたし個人としては、印象の薄い作品です。

とにかく、あなたのような若者にも大藪ファンがいるとは嬉しいかぎりです。
短編集「青春は屍を超えて」は大藪入門篇として、高校の夏季課題図書にしても
いいくらいですし。
9793:2001/08/19(日) 11:40
>>96
独り言に長いレスを付けていただき恐縮です。

>この嗜好だと、「野獣死すべし」が当然ランクインしてもいいと思うのですが、
>メジャー過ぎるので意図的にはずされたのでしょうか?

好きなことは好きなのですが、う〜ん、どうでしょう。
なんか、作者のオナニーを長々と見せられているような気がするんですよ。
デビュー作ということもあるのか、エンターティメントとして"見せる"
ということをあまり意識してない作品だから仕方がないのでしょうけど。

>転居の時紛失してしまい慙愧の念にたえません。

私も引っ越しするときに、文庫本は8割方捨ててしまいました。
中でも「男たちよ戦いの荒野に死ね」(大藪春彦対談・コラム集)と
「極限の狩人」(レーサーもの中心の短編集)<いずれも角川文庫>を
捨てたことは今でも悔やんでいます。
また読みたくなっても、どこの古本屋でもなかなか見つかりません。
9893:2001/08/19(日) 11:40
>>96
>(復讐の弾道の)親子どんぶりのシーン

親子どんぶりというのは母親と娘の両方とやってしまうことでは?(笑)
思い出してみたら近親相姦の描写は2つありましたね。
最初のは血が繋がってない設定で、二つ目のは主人公が無理矢理しかけて
やらせるというかたち。
その後、彼らが主人公にどうされたかは省かれていました。

>短編集「青春は屍を超えて」は大藪入門篇として、
>高校の夏季課題図書にしてもいいくらいですし。

これ以上、キレた若者を増やしたくないので、やめときましょう。(笑)
我々オヤジが若い頃のエネルギーを思い出すために読むのはいいですが。
99名無しのオプ:2001/08/19(日) 12:27
>>93
「復讐の弾道」の親子どんぶりの件にこだわり恐縮ですが(W
確か、原典に「親子どんぶりしろ!」といったようなセリフが
あったような・・・本が手元に無く、確認のしようもなく、
あらためて慙愧の念に堪えません。
初めて読んだ時は不思議に思わなかったのですが、後に世に言う
「親子どんぶり」の実態を知るにつき、大藪先生の誤用では、との疑問
が生じました。
大藪先生は教育学部出身ですし、こんな初歩的なミスを犯すことは
信じがたく、わたしの記憶違いかもしれませんが。

大藪作品は93さんも含めて今の若い人もストレス解消になって、
いいのではないでしょうか?
わたしは、若い頃そのように服用してました(W
切れる人間も逆に減る効果があるのでは?

「野獣死すべし」は93さんの指摘も妥当かと思いますが、
デビュー作特有ともいえるジコチューなオナニー的展開が魅力
でもあります。
これは、大藪風青春小説のひとつの形ではないでしょうか。
学生版が野獣の第一部、リーマン版が「蘇える・・」なのでは。

しかし、初期の頃からのファンですと、スレのタイトルにある
「餓狼の弾痕」等の後期作品は、眼をおおうばかりの惨状。
どう思われますか?
10093:2001/08/19(日) 13:12
調べたところ、主人公・羽山が兄の妻・洋子の男が誰かを
尋ねたときの元家政婦・高子のセリフが
「けがらわしい親子どんぶりだわ」でした。
まぁ、学のない家政婦として、わざと言葉の誤用をさせているのかも(笑)
でも実際には血が繋がってないので近親相姦ではなくて
純粋な親子どんぶりなんですけどね(笑)
後半のはこんな感じでした。
「閣下、自分の娘を可愛がってくれませんかね?」
「意味は分かったろう、さぁ始めるんだ。そうでないと今すぐアンタを殺す。」

今ちょっと読み返して笑ってしまったのは利用するために近づいた
オールドミスとの話。
口説く手間は長々と書かれているのに、殺害する部分が妙に簡潔。

>友人に見送られて敦子は札幌行きの日航機に乗った。
>北海道では一足先に飛んだ羽山が凶器を用意して待っていた。
>敦子の死体を処分した羽山はすぐに東京に引き返し、

>「餓狼の弾痕」等の後期作品は、眼をおおうばかりの惨状。

とても読めるようなものではないですね。
私はモーター・スポーツ(特にF1)も大好きですが、
例えばアスファルトの虎などはとても読むに耐えませんでした。(笑)
101名無しのオプ:2001/08/19(日) 14:16
>>93
丁寧なレスありがとうございます。
93さんは、モータースポーツ好きとのことですが、
「汚れた英雄」がベストではないのですか?
わたしは、車好きではないので、力作とは思うんですが読んでて
少しつらい部分もあります。
10293:2001/08/19(日) 14:36
>>101
力作だと思いますが、主人公がどうも好きになれないんですよ。

やたら格好いいセリフを吐く割りには恐喝・レイプを繰り返していて、
ちょっと感情移入できる主人公ではないですね。
悪人だったら徹底的に悪人でいて欲しいですね。(笑)

じゃあ、どういう男が好きかというと、先に挙げた「極限の狩人」の中で、
確か「死のドライブ」という題名の短編の例を挙げます。
セミプロのレーサーが内縁の妻を誘拐され、その相手のところに乗り込む。
内縁の妻はつい先ほどまでは「愛している」を連発していたのに、
男に対し、「こんな人、私は知らない、関係ないわ!」と冷たく言い放つ。
結局この女も敵の一味に殺されてしまう。
しかし男は形勢を逆転して敵を全て倒し、震え上がる敵のリーダーに、
「あんたには生きててもらう。死んだ女房の慰謝料ももらわないと
いけねぇからな。さぁ行こうぜ」とニヒルに笑う。

こんな鋼鉄の男に憧れます。(笑)
103名無しのオプ:2001/08/19(日) 14:59
>>97
「極限の狩人」、残念ながら未読です。
しかし、レス読む限りええ話しやなあ(W

初期から中期のワンマンアーミーものが好きなんですよ
処刑シリーズ以降の集団ものは、どうも気にいらない。
ひとりで戦うのが大藪ヒーローの基本形って気がしてならんのです

府中3億円事件のモデルといわれた「血まみれの野獣」も
主人公はモータースポーツの選手でしたよね
小品ながら、この作品結構好きです。
新潮文庫版しか持ってませんが、最初はジュブナイルとのこと。
大藪春彦が子供向きに書いた本とは、ぜひ見たいものです。

きみも、サーキットに行けば、
自作のビースト・スぺシャル・プロトタイプを悪魔のように巧みに
飛ばしている敏夫に会えるだろう。
新しく整形で作った爽やかな微笑を仮面の下に、血まみれの過去を
隠した鶴田敏夫に・・・・・・。
104名無しのオプ:2001/08/19(日) 15:05
「血まみれの野獣」を探していたら、
角川文庫「大藪春彦マインド 荒野からの銃火」が出てきました。
今、ぱらぱら見たら、結構勇ましい文章で笑えます
10593:2001/08/19(日) 15:09
>>103
ワンマン・アーミーものですか…
傭兵達の挽歌は完成度が高い作品でしたね。私も好きです。

暴力列島なんかはちょっとずれるけど一匹狼といえばそうかな?
地下鉄サリン事件はこの作品が暗示していましたね。
106名無しのオプ:2001/08/19(日) 15:25
>>93
先ほどは、レス番号(93と97)を間違え大変失礼しました。
ところで、わたしの言うワンマン・アーミーものとは、主人公がひとりで戦う、
ないしは目的(現金強奪等)完遂に邁進するパターンの物語といった程度の意味
合いで使いました。わかりにくかったら失礼しました。
この意味では「暴力列島」はワンマン・アーミーものかと思います。

しかし、ワンマン・アーミーもの以外でも「男の掟」は面白いし、
(どことなくノワールの味わいもあるような感じがします)
「ウインチェスターM70」は物凄い。この連中の悪業三昧にはぶっ飛びました。
107名無しのオプ:01/09/03 21:15 ID:hsOQFvl.
あげよう。
108名無しのオプ:01/09/04 19:15 ID:/hIVMjoU
先ほど図書館で「汚れた野望」というハードカバー見たら、
「復讐の弾道」であった。元はこのタイトルだったとのこだ。
解説が森村誠一、過去レスにある親子どんぶりのシーンの引用で書き始めている。
当時はプロの作家さえ感動させる印象的なシーンだったのだろう。
109名無しのオプ:01/09/16 13:58
晩年なら「野獣は蘇る」がイイ

オープニングのマドンナとのシーンがカッコイイ

ネット、グロック拳銃、スカイラインGTR
大藪氏が「現在」に間に合ってくれたことがうれしい

現在のモノで大藪氏に描いてほしいモノは何だろう
SATかな・・・?
110名無しのオプ:01/09/21 17:30
たぶん大藪ファンのなかでも評価は低いと思うけど、
異色ハンティング小説「ヘッドハンター」はイイよ。
主人公は大藪作品の中でも(たぶん)最狂。
111名無しのオプ:01/09/22 02:50
>>110
「ヘッドハンター」は正真正銘のストイックなハードボイルド小説だな
ただし、ストーリーが面白い作品ではない。
復讐とか謀略の絡むアクション小説ではないから娯楽性が薄いんだよね
この作品以降くらいから急激に大藪氏がパワーダウンしていく気がするな
112名無しのオプ:01/10/06 21:16
晩年の作品、どれがゴーストでどれが本人だ?
「餓狼」と「暴力租界」は多分本人、
「野獣は死なず」と「ウエポンハンター」は別人、多分大藪氏監修で別の奴が加筆してる

灰色なのは「女豹」と「野獣は蘇る」、
113名無しのオプ:01/10/07 00:33
ゴーストか……そんな噂があるんだ。
口述筆記程度だと信じたい。
114名無しのオプ:01/10/10 19:05
リニューアル後の伊達はゴースト臭い。
ホシジーマもかなりゴースト臭い。
延々リフレインする作品は本人の筆と見て間違いあるまい。
そういや高見沢ってリンスキンLで執拗にケツ拭ってたな。
115名無しのオプ:01/10/18 20:49
プロットがまともなほうが本人って……
餓狼と租界ってけっきょくなんだったんだろう。文学実験?
ところで「孤剣」の復刻徳間文庫読んだが、時代劇っていうのが目新しいだけで
大藪作品としてはわりとふつうの出来だった。
116名無しのオプ:01/10/18 20:51
「弧剣」は市川雷蔵で映画化されてるよ
115見た?
117名無しのオプ:01/10/18 20:56
>>116
いいえ。近々借りてこようと思ってます。

ところで、香取慎吾の「金狼」ってビデオになってます?
見かけたことがない。
118名無しのオプ:01/10/18 23:50
>>117
香取の金狼はビデオ無いみたいよ、評判悪かったようだし、
松田優作のイメージが強すぎて、可哀想な気はすんけどね
119名無しのオプ:01/10/19 15:02
TV「知ってるつもり」の大薮春彦の回で、
「大薮には男の生きざまを教えてもらった」
とかなんとか偉そうに語っていた鶴見慎吾。
「映画しか見てませんが」とぬかした。

コンバットマグナムをファニングで全弾打ち込んでやろうかと...
120名無しのオプ:01/10/19 15:33
「トンデモ本の世界R」で「餓狼の弾痕」が紹介されていたね・・・
121名無しのオプ:01/10/24 23:24
「餓狼の弾痕」ばかりが話題にされるが
「アスファルトの虎」や「暴力租界」も似たようなもんだろう。
122名無しのオプ:01/10/25 01:19
暴力租界は確かにそうだけど、アスファルトの虎はプロットもあるし
楽しめたけど、特に前半 、後半は確かにレースが延々と続くがそれ
でも 餓狼とは違ってチャント展開があるから楽しめる。個人的には
アスファルトの虎 以後にがくっと力がおちた感じがする。
123名無しのオプ:01/10/25 04:12
私は大薮先生の書く文章そのものが好きなので、くり返しでもトンデモでもいいのです。
もうああいう文章を書く人がいないというだけで、悲しい。
おかげでエンタ系はさっぱり読まなくなりました。大薮先生に比べると、みんな
軽くて軽くて…。純文で濃いものを読むしかなくなりました。
大薮先生の文章に触れられればいいので、「暴力租界」も苦もなく読破しました。
あらためて、合掌。
124名無しのオプ:01/10/25 17:19
>>123
花村萬月なんか読んでるわけ?
125名無しのオプ:01/10/26 20:25
花村萬月の「紫苑」という小説は作者本人が認めるように大藪色が強い。
もし未読ならどうでしょう、123さん。徳間文庫。
126名無しのオプ:01/10/26 22:25
>124,125
「笑う山崎」を買ってみたのですが、読む前に誰かに持ち去られてしまいました。
面白いとは聞いているので、今度こそ読んでみようと思います。
しかしセルフ・インディペンデンスの精神(@鏡明)まで堪能できるの
かな…。
127我漏の男根:01/10/29 22:47
>>119
風見慎吾だったヨ!!
128名無しのオプ:01/11/03 01:01
大藪先生が健在であれば、今頃は、
アフガン/パキスタンあたりを舞台に
書いていたんだろうなあ。
129名無しのベーカー・ストリート・チルドレン:01/11/03 04:37
>アフガン/パキスタンあたりを舞台に
>書いていたんだろうなあ。
篠田節子さんが現在連載中の小説で、影の主役にアルカイダとビン・ラディンを
設定していたそうな。もちろんテロ事件以前。本人はシブいところ狙ったつもり
だったはずが、あぁそのはずが。現在必死で構想練り直し中ですと。発売中の
「SFマガジン」12月号巻末の執筆者欄より。
いやぁ似たような事やるひとはいるもんですね!
130名無しのオプ:01/11/04 21:28
練り直すところがプロだよな。さすが篠田節子。
架空戦記系のあの作家やこの作家にも見習って欲しい。
131名無しのオプ:01/11/13 23:56
なんでミステリ板?作者の晩年の作品が、おいおいって感じだから?
確かに伊達邦彦を、DK呼ばわりしたのは唖然としたが・・・。

ウエポンハンターも最初の方は、まあまあだったけど・・・。
132名無しのオプ:01/11/14 00:16
一般書籍板の大藪スレ、お互い切磋琢磨して、頑張ろう!

http://natto.2ch.net/test/read.cgi/books/990543921/l50
133名無しのオプ:01/11/14 02:04
紫苑ね〜、読んでみたら1ページ目で大藪してなかったから、止めちゃったよ。
やっぱりあのしつこい文体じゃないとなあ…。
134絶版を集める男:01/11/15 23:11
一般書籍版からの転載です。

「ビッグ・ゲーム」大藪春彦 集英社
あの「野獣死すべし」で鮮烈なデビューを飾った大藪が
アフリカで出会った数々の野獣との闘いを語る。
文筆家にして、狩猟家である著者だからこそだせるこの迫力。
剋目して見よ。
135名無しのオプ:01/11/26 21:32
花村萬月以外で大藪テイストを感じさせる作家って
いませんか? 洋邦新旧問わず情報下さい。お願いします。
136名無しのオプ:01/11/26 21:46
福井晴敏はどうですか。文章濃いし、
「亡国のイージス」で大藪賞とってるし。
137名無しのオプ:01/11/26 21:48
>135
当然、ダシール・ハメット、リチャード・スターク。
もう読んじゃいました?
138名無しのオプ:01/11/26 21:53
『笑う山崎』のなかにあるセリフ「愛だろ、愛」に失笑。
感傷は鑑賞に耐えず。
中途半端な花村満月。
139名無しのオプ:01/11/26 22:00
>135
古いですが、ミッキー・スピレイン、ハドリー・チェイスはいかが。
140135:01/11/28 13:45
情報ありがとうございます。
ハメット、スピレインというのは、
大藪作品の中にも時々登場しますよね。

今、ネルソン・デミルの「王者のゲーム」というのを読んでます。
単身アメリカに潜入したリビア人テロリストがスゴイ行動力と非情さで敵味方問わず
ガンガン人を殺して行くのを米対テロ捜査機関が追いつめるという話です。
敵役のテロリストの側から描くと大藪っぽいなあと感じながら読んでいます。
141名無しのオプ:01/12/07 12:26
パンスケーノ
142あぼーん:あぼーん
あぼーん
143名無しのオプ:01/12/07 17:55
>135
桑原譲太郎かなあ・・・亜流にしては面白いってレベルだけど。
144 :01/12/11 21:07
桑原??笑わせんじゃねえよ!!
確かにハルキのオビに「大藪を凌ぐ」って書いてあるけどね(藁。
145名無しのオプ:01/12/11 21:40
>144
人の好みだろ? くだらねえ茶々いれんな、糞が。
146名無しのオプ:01/12/11 23:24
test
147144:01/12/12 09:17
>>145殿
悪かったヨ、言い過ぎた。
ゴメン許して。
148名無しのオプ:01/12/17 20:17
桑原譲太郎か……
「シュドラとの7日間」ってやつはおもしろかった。半分はマジで、半分は「バカミス・トンデモ」としてだけど。
「インコ真理教のメロン野郎をぶち殺す」とか、熱いグルーヴ感がたまらない。
しかし、残念ながら、ハルキ事務所は、この作家に力を入れておきながら、装丁がすばらしく無気力だ。
「新・ガスコップ」とか、あの表紙でだれが買うんだよ。カッパもトクマも必死におしゃれしてるこのご時世に。
死ね死ね死ね ねつてつ
150名無しのオプ:02/01/08 16:44
ねつてつ は無職だから昼間から2ちゃん
151名無しのオプ:02/01/08 18:55
age
152名無しのオプ:02/01/10 02:19
実は「アスファルトの虎」、結構好きだったりする。
主人公と悪仲間(軍団)が信頼し、されあってる描写とかが何ともイイ。
大藪春彦の文と主人公でそれが読めるのがタマランのです。
153145:02/01/10 16:45
>>144さん
俺の方こそ言い過ぎた。スマン。
154名無しのオプ:02/01/15 14:54
甦る大藪スレ。
155名無しのオプ:02/01/15 14:56
大藪賞っていまひとつ世間に浸透しないね
15637:02/01/22 13:58
大藪の本なんていつでも買えるもんだ、と思って大量に処分してしまった。
なんとバカなことをしたものか・・・・
短編含め99%はコンプリートしたのに・・・鬱だ・・・・
157名無しのオプ:02/01/22 14:00
>>156
37は間違い、いよいよ鬱
158名無しのオプ:02/01/22 16:48
>>155
第四回受賞作が最近決ったのかな。
世間というより大藪ファンにも浸透していないんじゃないかな。
俺も受賞作をよんだことないし・・・

>>156
大藪フェアの頃、かなり大藪本を買った。
しかしあまりに買いすぎたため、やや食傷気味になりノベル本を数十冊売った。
あれから十数年、再び大藪本を読みたくなった。
書店に足を運ぶも「お」行では大藪本は無く大槻ケンヂの本が置いて有り
呆然となった。

置き場所に困るといっても簡単に本は処分するものではないな。
最近つくづく感じる。
159名無しのオプ:02/01/22 16:51
>>155
一回目でミソつけたからね。馳星周「漂流街」という自社本に箔つけたいための
お手盛りと誤解されてもしかたない感じだった。とくに船戸与一の選評がすごかったんだ。
えんえん「漂流街」への不満を述べて、最後に「しかし、小説としての底力が他の
候補作とは桁違い。受賞は当然」でシメ。おいおい。
160名無しのオプ:02/01/22 17:34
>>156
もしかして「B級活劇小説」のスレッドの37?
濃いネタ提供しまくりだと思ったら、大藪99%所持って……あんた……
はー、すげーわ。
161名無しのオプ:02/01/22 19:01
>>160
そーです。B級スレの37です。バレちゃいましたねー。
162161:02/01/22 19:17
大藪って賞らしい賞とってないのが栄光みたいな作家だし・・・
へんに権威あっても困る賞だわな、大藪賞は。
163名無しのオプ:02/01/23 00:16
今日のニューースでやってた新潟の逃走犯って
次々と車を盗み変え、最終的にトラックの荷台で遠方に脱出っていう手法が大藪作品の主人公のようだったよな。

ま、トラックの運ちゃんに見つかってタイーホされちゃったのでアレだが。
164名無しのオプ:02/01/23 12:49
>>162
しかし賞金500万は魅力だ。
165名無しのオプ:02/01/23 12:56
>>164
うーむ・・
166名無しのオプ:02/01/23 13:18
一般公募じゃないから盛り上がらないんだろ
プロに与える賞なんて直木と芥川で充分
167名無しのオプ:02/01/23 13:23
直木賞のボケ、今ごろ船戸を選ぶな。遅いんじゃ。
168名無しのオプ:02/02/07 23:54
さるべーじ
169名無しのオプ :02/02/08 21:55
ヤブ氏最後の長編「暴力租界」が文庫化されたヨ!!
「読者を圧倒する傑作長編」だって...確かに別の意味で圧倒されたな。
完読の自信がある方はどうぞ...
170基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/02/13 17:42
ここは、大薮スレと化しているのですか?
自分も”餓狼の弾痕”を読んでトリップ感を味わった1人です。
音楽好きなのであれは、音楽と思って読むといいですね。メタルでいうところの様式美です。

若かりし頃に読んだ大薮小説のせいで、
ボローニャソーセージを丸ごと食べたくなったり、内臓系の焼肉をレアで食べたくなったりします。
171名無しのオプ:02/02/15 02:17
過労の男根

・・・すいません
172文学板にも書いたが、試論「餓狼の弾痕」問題について:02/02/18 22:38
「餓狼の弾痕」で話題になった、性描写のリフレイン。あれは皆知っていると思うが
「アスファルトの虎」の最終巻や、「暴力租界」でも使われている。ここでポイント
となるのが、これらの作品が大薮の晩年近くに書かれているということだ。「租界」
などストーリーそのものがリフレインである。果たして大薮は晩年に至って何を悟った
のだろうか?
大薮はかってこう書いている。
「文体は、作家にとっての命」と。
つまりあれは、大薮にとっての、理想の文体なのではないかと。
彼は、彼にとって理想の文体を見つけたからこそ、繰り返しそれを書いていたのでないかと
思うのだ。さもなくば、一行に数時間も数日もかけたという大薮が、あんな傍目から見れば
いい加減な事をするはずがない。
どうせストーリーは似たようなものだからと、「租界」に至ってはストーリーさえも
リフレインさせたのかもしれない。特に晩年に至っては、銃の方は綿密な描写にもかかわ
らず性描写はおざなりだ。そう言えばエッセイでは、銃は彼一流の愛情を持って触れられて
いるものもあるのに(「二〇世紀」昭和41年十一月号掲載の文など)、女性に関しては
男尊的な表現が目立ってもいる(『女は台所にでもスッコんでればいいのに』中央公論昭和
三十五年八月号より)。文体は見つけたのだから、女なんかそれで書けばいいと思って
そうしたのかも知れない。肉体の衰えもあってなおさらそうしたのかも知れない。
結果的には、それがトリップを生むような前衛的な効果に繋がることになるのだが、
おそらく本人はそういう気持ちはなかっただろうと思う。何せ現代日本の文壇を馬鹿にして
いたのだから。
という事なのだが、皆さんはどう思われるだろうか。出来ればこの至らない文を契機に
して、大薮が残した最後の謎について語りたい。
173名無しのオプ:02/02/18 22:49
「暴力租界」
原稿貰うたびに、編集者は泣いただろうな。
174名無しのオプ:02/02/18 22:55
>>173
大薮の作品が載っていれば良いというファン層が多数いただろうから、そうでも
ないのでは。
実際売れているから文庫になるわけだし。
175基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/02/18 23:33
狼の追跡を読むと、どうもAVの憂木瞳を気に入ってたらしいと感じる。
(実名で出てくるので)
176ボクにも書ける餓狼の弾痕:02/02/20 05:33
1:世見月、栗本、君島が付け髭、レイ・バン・アクション・アイズのシューティング・グラス、
防弾ジャケット、防弾スーツ、トレンチ・コート、肌色のラテックス・ゴム手袋、
足音の立たない特殊ブーツ、消音器付き一流メーカーの銃、アタック・ザックを装備する。

2:ターゲットの妾宅に到着する。玄関のオート・ロックを偽造エントリー・カードで開けたり、
塀をジュラルミンの梯子で越えたり、ドアの鍵を先端を潰して曲げた二本のピアノ線と
先端にペン・ライトがついた内視鏡のようなものでカチッと音を立てて開けたりして侵入する。

3:番犬やガード・マンや家政婦がいたら射殺する。栗本が空薬莢を拾う。
メイドとかとエロいことをしてる関東稲田組のボディ・ガードを射殺する。栗本が空薬莢を拾う。
ボディ・ガードの持ってた一流メーカーの銃をアタック・ザックにしまう。
寝てたりエロいことをしてる秘書をブラック・ジャックで殴って失神させる。

4:妾の部屋でターゲットと妾がエロいことをしてる。しばらくヴィデオ・カメラに撮る。
ターゲットが世見月達に気づく。ペニスがしぼむ。ボディ・ガードの名を呼ぶ。
ボディ・ガードは殺したと世見月が嘲笑する。永野の言ってた金を頂戴しにきたと言う。
ターゲットが永野なんて名前でしか知らないと言う。

5:栗本がビデオ・デッキにカセットを挿入してリモコンで再生する。永野の画面が写る。
再生が終わると巻き戻してカセットをアタック・ザックにしまう。
ターゲットが永野は出鱈目を言っていると言う。
ターゲットか妾に乱暴して事実を認めさせる。妾が失神する。
(化け猫や怪鳥のような悲鳴をあげたりマラリアの発作時のように震えたりする)

6:金の場所を問う。数宅の金庫にある。金庫の鍵の場所を問う。ズボンの尻ポケットにある。
秘書を連れてきて一流メーカーの金庫のダイアル・ロックを開けさせる。
世見月が一流メーカーの刻印がされたキーで金庫のキー・ロックを開ける。
その後ダイアル・ロックを出鱈目に回して閉める。

7:金庫の中には一口一セット2999万円のワリコーとかの割引債券の山がある。
3000万円以上だと受け取りに本人確認が必要になる。
抽出しを平べったいキーで開けて計算書の束を取る。アタック・ザックにしまう。

8:世見月がターゲットと妾の鎖骨下に、10年以上寿命があるリチウム・ヨウ素電池の
心臓ペース・メーカー型の爆弾を埋め込むと宣言する。
それを聞いたターゲットが失神する。

9:世見月がターゲットに7分で手術する。パラマイシン軟膏をすりこみながら丁寧に縫う。
栗本が妾を死体収容袋に入れて3分で手術する。消毒とかもせず手荒に縫う。
ターゲットに覚醒剤を打って起こして、手術が終わったと宣言する。悲鳴をあげる。
そして妾を爆殺すると宣言する。ターゲットはやめてくれと哀願するが却下する。
177みんなもボクの私の餓狼の弾痕を書こう!:02/02/20 05:34
10:栗本が妾の死体収容袋を閉める。世見月がリモコンの番号を押す。
そんなに大きくない音を立てて死体収容袋がふくらむ。しぼむ。袋を開ける。
首が千切れた妾の死体にターゲットや秘書がびびる。

11:携帯電話の暗号で死体処理部員を呼ぶ。合言葉は「ウルフ」「餓狼」

12:ターゲットに服をつけるように言う。
外の一流メーカーの車のキーは誰が持ってるか問う。秘書が持っている。
車にアタック・ザックをしまう。新しいアタック・ザックを背負う。

13:ターゲットの車に、栗本が運転席、秘書が助手席、残り3人が後部座席に座って
別の妾宅に向かう。妾がいたら世見月達は新しいボディ・ガードだと偽名を言う。
一流メーカーの金庫のダイアル・ロックを開けさせる。
世見月が一流メーカーの刻印がされたキーで金庫のキー・ロックを開ける。

14:金庫の中には一口一セット2999万円のワリコーとかの割引債券の山がある。
3000万円以上だと受け取りに本人確認が必要になる。
抽出しを平べったいキーで開けて計算書の束を取る。アタック・ザックにしまう。
その後ダイアル・ロックを出鱈目に回して閉める。

15:次にターゲットの自宅に向かう。
妻や家政婦とかがいたら世見月達は新しいボディ・ガードだと偽名を言う。
一流メーカーの金庫のダイアル・ロックを開けさせる。
世見月が一流メーカーの刻印がされたキーで金庫のキー・ロックを開ける。

16:金庫の中には一口一セット2999万円のワリコーとかの割引債券の山がある。
3000万円以上だと受け取りに本人確認が必要になる。
抽出しを平べったいキーで開けて計算書の束を取る。アタック・ザックにしまう。
その後ダイアル・ロックを出鱈目に回して閉める。

17:ターゲットに新世代の抗生物質”ホスミシン”と、空港で金属探知機がピー、ピーと
鳴ってもいいように、偽造の赤い心臓ペース・メーカー患者手帳を渡す。
ターゲットが解放してくれるのかと叫ぶ。世見月がもう少しだと言う。

18:車で外に出る。目隠しして数えたら解放すると言う。
目隠しをして車のアタック・ザックを取る。
後ろに資金奪取及び不正資金浄化部員の乗る一流メーカーの車にアタック・ザックを載せる。
オーケイと言ってターゲットに数を数えるよう言って現場を離れる。

19:次のターゲットの妾宅に向かう。
178名無しのオプ:02/02/20 20:35
それを最初にやるのが大薮のスゴイところなんじゃん。
わかってないね〜。
大薮先生は神!誰がなんと言っても神!カミ!kami!
頭悪いカキコでスンマソ
179名無しのオプ:02/02/22 15:59
生誕記念、あげ
180名無しのオプ:02/02/27 23:49
世見月あげ
181世見月:02/03/02 01:17
俺は世見月明だが、なにか質問はあるか?
182名無しのオプ:02/03/02 01:19
満☆画太郎的と言うのは言い得て妙だと思う
183死体処理部員:02/03/07 00:53
ウルフ
184世見月:02/03/07 23:46
餓狼
185名無しのオプ:02/03/14 13:52
ttp://www.lfx.jp/each/ondemand/asx/03.asx

小林信彦が大藪(の作品外の話題)を語る。
日曜日までの公開らしいので気をつけて。
186名無しのオプ:02/03/14 23:12
深夜のプランは
【深夜】 蘇る金狼 1 【テレ東】
http://live.2ch.net/test/read.cgi/weekly/1016105730/
187B37:02/03/14 23:28
こっちでは見れない・・・・
優作に撃たれる場面で、頑丈すぎたのか壊れなかったセットを
エルボーで破壊しながらぶっ倒れる岸田森にご注目!
188名無しのオプ:02/03/17 00:14
 既出か?

 ttp://mypage.naver.co.jp/popsaurus2601/contents/c1.html

 ↑HP製作者は間違いなく大藪さんのファンだろう。
189名無しのオプ:02/04/09 17:38
あげ
190名無しのオプ:02/04/09 20:15
「餓狼の弾痕」読みました。
そりゃ、プロであればなおさら、裏金の回収は別に波乱万丈の展開にはならんだろう。
人間そうそう変わった行動をとる(とれる)もんじゃないし。
これがリアリティといえばリアリティなのかもしれんが……
小説の枠組みを破壊してまでリアリティを求めたってことなんだろうか。
191財前五郎:02/04/21 18:23
>>37
胃を撃たれた被害者が救急外来に搬送された場合、
フルストマック(胃が食物で充填された状態)ではなんにもできないから。 
麻酔も出来ず。腹膜炎必至。つまり、助かる可能性が低くなるのです。
192名無しのオプ:02/04/26 07:12
すげー小説だ。
途中、大盛りタンメン食って、でかい糞して、セックスする以外は
同じことの繰り返し
193名無しのオプ:02/04/28 21:21
餓狼の男根
194名無しのオプ:02/04/28 21:27
「処刑戦士」とやってる事一緒じゃん・・・・って大藪ヒーローは皆同じか。
195親切な人:02/04/28 21:28

ヤフーオークションで、凄い人気商品、発見!!!

「高性能ビデオスタビライザー」↓
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/NEO_UURONNTYA

ヤフーオークション内では、現在、このオークション
の話題で、持ちきりです。
196名無しのオプ:02/05/01 13:24
いま平井和正体験中。
『幻魔大戦』は長くて賛否両論が激しいので『死霊狩り』を読んでいるのだが、
平井さんって大藪さんのファンなのか。SF的な部分をのぞけば、激似なんだが。
197B37 ◆lPJpzlnU :02/05/01 20:20
>196
その通り間違いなくファンで平井和正本人も自作のあとがきなどで大藪を絶賛している。
たとえば「ウルフガイ」シリーズに登場する西城恵は「ハイウェイ・ハンター」の西城秀夫から
とっていてるなど、意識して作品に取り入れてたんだよ。

ついでに・・・幻魔は角川文庫版20巻読破したことあるけどほとんどカルト教団の宗教話なので
おすすめしない。我ながらよく最後まで読んだもんだわ。
198名無しのオプ:02/05/06 14:52
>>196
平井で良かった作品はアダルト・ウルフガイ・シリーズだけ。
ここ数年、書店では全く見かけないけど、読み始めたら止まんない。
ただしウルフガイ以外は駄作ばっかし。変に宗教じみてるしね。
199名無しのオプ:02/05/06 17:28
「俺の血は俺が拭く」読了。銃撃、強奪、拉致、拷問、強姦……
「餓狼の弾痕」とやってることは変わらんのにな、このおもしろさの差はいったい。
200名無しのオプ:02/05/11 22:18
CS707日本映画チャンネルで大藪春彦原作「野獣の青春」(原作は「人狩り」)放映中。
主演はエースのジョー。

http://www.nihon-eiga.com/prog/101444_000.html
201パーカー信者:02/05/11 22:54
>198
同意同意。「トップ屋」なる職業にあこがれた(w
ブルSSSにモナー

でもアダルトウルフガイの方も途中から前世ネタが
出てきたりして???だったけど。
光の戦士とか言われても…

スレ違いなのでsageにて
202名無しのオプ:02/05/14 02:32
この作品もトンデモ本としてすっかり有名になって、大藪はこれしか読んでないやつも
多いだろう。しかし、これだけで大藪センセイがいつまでも笑われているとしたら、
あまりに不憫だ。
203名無しのオプ:02/05/29 14:11
海外にも大藪春彦みたいに、食欲増進させるようなミステリーはあるの?
204名無しのオプ:02/05/29 14:38
リア厨の時なんにも知らずに読んでしまった私は
ワリコーとワリチョーの嵐に神経がやられました
205名無しのオプ:02/06/01 02:12
この退屈を誘う残酷描写の反復は、かのサド侯爵に匹敵する。
206名無しのオプ:02/07/03 18:09
かの天才芸術家、岡本太郎氏も物真似されるようになってから
茶化されるようになった。遺憾に思う。
207名無しのオプ:02/07/07 03:21
餓狼の弾痕はミニマリズムの傑作。
延々と繰り返される反復と、要所要所で顔を出す微妙な差異が、
読者をトランスに導く。
208名無しのオプ:02/08/09 12:12
さるべーじ
209名無しのオプ:02/09/01 13:54
この人って、長生きしすぎた早熟の天才なんだろうな
「野獣しすべし」「蘇る金狼」「汚れた英雄」などの傑作・代表作は
二十代、三十代に集中しているし、年取ってからは・・・
210名無しのオプ:02/09/01 18:03
晩年の大藪春彦には「用語・描写に関する出版社の自主規制」との闘いも
あったらしい。(不摂生がたたって、健康状態も悪かったようだが)
筒井康隆が断筆宣言した当時、雑誌「創」が作家を対象に用語規制に関する
アンケートを行った際、大藪春彦からの回答は、
「悲しいが多すぎて書ききれない」という意味の1行のみ。
旧作の文庫化でも必ず「心血を注いで」著者校を入れるとの「大藪伝説」の裏
には、相当な軋轢もあったのでは(編集者に恵まれていなかったのでは)
と推察される。
『餓狼の弾痕』も、より描写がエスカレートしていく展開だったはずが、
編集者からストップがかかって、ああなったのでは、と同情したくなる。
『暴力租界』は、壮大な「実戦訓練小説」でしょう。
最初は使い物にならなかったチンピラが徐々に銃器の扱いに慣れていく。
強姦にも殺人にも慣れる。こうして非情な殺人機械が揃った「私設軍隊」を
作り上げて、戦争するつもりだったのが、そこまで書くことが出来なかった。
無念。
211名無しのオプ:02/09/12 10:32
「9・11」以後の大藪作品を読んでみたいものだ。叶わぬ願いだが。
212名無しのオプ:02/10/12 07:16
さるべーじ
213ギャランGTO:02/10/22 23:09
アリー・カーンって誰? カコイイの?
214名無しのオプ:02/11/24 19:59
age
215名無しのオプ:02/11/30 13:38
生島治郎ってどうよ?
216名無しのオプ:02/12/01 07:42
みんなわかってて書かないのか?
いいよ、じゃあ、俺が書いてやる。
いいか。
大藪先生は若い頃のアフリカ等のサファリハンティングで
現地の土人も食わないようなターゲットの心臓やレバーを
スペシャル・レアなステーキにしてバンバンお食べになられたのだ。

その結果、迫真の戦闘描写を得られたものの、
晩年の先生の肉体というより頭脳は、狂牛病でボロボロ。

だが、それがどうした。そのスポンジ状の頭脳でもってお書きになられた
「飢狼の弾痕」
でさえ、いまだ語り継がれている。

もし今この現代日本に大藪晴彦が存在したならば、
そしてその偉大な頭脳が狂牛病に蝕まれていなかったならば、
その小説の中で朝鮮総連や朝銀幹部は
「アイゴー」
と叫ぶはずだし、
西城秀夫あたりが半島に侵入して
縦田めぐみさんをはじめとした拉致被害者及びその家族の救出、
首領様の影武者50人ぐらい暗殺、
核開発研究所を科学者もろとも爆破、
半島脱出のほんのついでに首領様(ほんもの)の拉致を
一人でやっちゃってたはずなのだ。
217名無しのオプ:02/12/14 15:15
大藪あげ
218名無しのオプ:03/01/11 20:34
大藪物の同人ってあるの?
219名無しのオプ:03/01/12 21:33
どんなんなん(w
伊達邦彦VS矢吹貴とか?
220名無しのオプ:03/01/12 23:51
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
221名無しのオプ:03/01/22 20:40
>218
少年チンプ辺りにあったような無かったような
222山崎渉:03/01/23 18:27
(^^)
223名無しのオプ:03/03/02 23:30
保守
224名無しのオプ:03/03/27 16:43
保守
225名無しのオプ:03/03/30 02:41
>>196
『死霊狩り』最高。
226山崎渉:03/04/17 15:49
(^^)
227山崎渉:03/04/20 02:57
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
228山崎渉:03/04/20 07:11
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
229名無しのオプ:03/05/09 19:39
age
230名無しのオプ:03/05/13 20:55
>>216
ガンスミサーさんなのか?
231名無しのオプ:03/05/19 19:01
「餓狼の弾痕」……それは大藪春彦版の「惣流・アスカ・ラングレーでーす!」の
複数の声優による反復行為なのである!
232名無しのオプ:03/05/26 12:43
age
233名無しのオプ:03/05/26 16:16
ううっ、餓狼の弾痕読みてーけど手に排卵!
23430-06:03/05/26 18:35
>>233
まず立ち読みしてから、買うかどうか判断した方がいいぞ
235名無しのオプ:03/05/26 19:42
立ち読みできるの? 書店で探してもないんですけど・・・
236名無しのオプ:03/05/27 12:59
角川文庫版ならブクオフに普通にあると思う。
237動画直リン:03/05/27 13:25
238名無しのオプ:03/05/27 21:03
ブクオフに逝ってもなかったようビエーン(泣
239基地外 ◆u6OZZYSoz2 :03/05/27 21:18
>>238
あれだったら貸したげてもいいけど。
240名無しのオプ:03/05/28 00:19
画廊の男根?
241名無しのオプ:03/05/28 04:56
大説もすごいが大説より狂ってる
242山崎渉:03/05/28 11:49
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
243名無しのオプ:03/05/28 18:12
大説は狂った小説だが、餓狼の弾痕は狂った人間が書いた小説です(同じことが繰り返し書いてある点以外は普通の活劇()。
シャイニングのJ.ニコルソンが書いていた小説を思い出す。
244山崎死すべし:03/06/01 23:00
              ∧_∧
( ゚д゚)  ;y=ー      (  ^^ )・∵. ターン
(| y |\/     =〔~∪ ̄ ̄〕
           = ◎――◎  
245名無しのオプ:03/06/03 04:37
何はなくともワリコーとワリチョ−
246_:03/06/03 05:10
247名無しのオプ:03/06/11 17:00
ウルフ
248名無しのオプ:03/06/28 02:54
男根かぁ。
249名無しのオプ:03/06/28 19:30
ミニマリズム的ループはさておき、細かいディテールにも
かつての大藪作品の愛読者にとっては、違和感がありあり。
浄水器はナショナルの「ミズトピア」、酒のツマミはクラフトの「切れてるチーズ」って……(w
250名無しのオプ:03/06/28 19:38
っていうかこれなんでミス板にあるんだ?
これどう読んでもSFだろう。
251名無しのオプ:03/06/29 03:15
大藪にもミステリーもの結構あるよ>特に初期の頃
宍戸錠主演+鈴木清順監督で映画にもなった「探偵事務所23」
シリーズとか。
252_:03/06/29 03:19
253_:03/06/29 05:22
254_:03/06/29 07:01
255名無しのオプ:03/07/06 23:35
age
256山崎 渉:03/07/15 10:29

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
257山崎 渉:03/07/15 13:35

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
258名無しのオプ:03/07/26 07:32
>>249
確かに俗っぽくはなったけど、こんなのはどうかな?森永乳業グループのエムケーチーズが米国クラフトフーズと提携して造ったクラフトの塩味は絶品!それに強くも弱くもなく飲みやすいミズトピアの電解水。肺と肝臓を傷めた大藪師には時点での優れ物で在ったとな。
259_:03/07/26 08:11
260名無しのオプ:03/07/31 00:30
ほんと!クラフトって旨いよね。チェダー6Pなんかクラッカーにマジ合うよ。柔らかいから空腹時の胃痛にも万遍無く拡がって良いし。たまねぎとチーズのサンドはクラフトが一番旨かった。塩気と香りがね。
261山崎 渉:03/08/02 01:54
(^^)
262名無しのオプ:03/08/05 04:05
読んだ。め、めまいが・・・。
263山崎 渉:03/08/15 15:38
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
264名無しのオプ:03/08/19 13:05
八王子の南大沢図書館にありました
びっくり

他の図書館にもこれ、あるんですかね?
265名無しのオプ:03/09/06 22:07
野獣は死なず、なくなったの?
266名無しのオプ:03/10/01 16:35
保守
267名無しのオプ:03/10/05 08:21
「ウルフ」
268名無しのオプ:03/10/05 13:06
「血の罠」がなぜ話題に出ない?
ある意味ハードボイルドの様式美を極限まで追求した作品。
ここまでやれば「赤い収穫」を書いたハメットも本望でしょう。
269名無しのオプ:03/10/09 20:57
なんか呪われそうで捨てられない
270名無しのオプ:03/11/06 22:44
http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1060430329/l50
「各作家のナンバー1を決めよう!」スレで、現在大藪春彦投票中。
11月7日(金)〜12:00まで。(最近は夕方過ぎてからの集計のようだが)

なんか今回、全然投票無いんで、ちょと宣伝を。
271名無しのオプ:03/12/04 18:03
あんまり『餓狼の弾痕』を宣伝し過ぎると初心者はこれが
大藪の代表作かと思ってしまう。
初期・中期の傑作群をまず読んで欲しい。
272名無しのオプ:03/12/04 20:06
初心者がここにくるか?
273名無しのオプ:03/12/07 20:00
暴力租界、再読中。
撃たれた韓国マフィアは声を揃えて「アイゴー!」
中国マフィアは異口同音に「アイヤー!」

チョトワロタヨ
274名無しのオプ:03/12/10 15:42
高校3年生の俺だけど大藪春彦を何冊か持っている
最初に買ったのは「野獣死すべし」と「蘇える金狼」だった。
その次に「黒豹の鎮魂歌」「復讐のシナリオ」「雇われ探偵」
「孤狼の掟」「東名高速に死す」「血の罠」「ベトナム秘密指令」
「廣野に死す」「狼は暁を駆ける」「復讐に明日はない」「処刑軍団」
「優雅なる野獣」「孤狼は挫けず」「全開で飛ばせ」「戦場の狩人」
「謀略の滑走路」「香港破壊指令」「オメガ・ワン破壊指令」
「アウトバーン0号作戦」「砂漠の狩人」ほとんど古本屋で買っているよ
275名無しのオプ:03/12/10 15:49
>>274 「戦いの肖像」で挫けない事を祈る・・・
    自分はこれ読んで「大薮はもう、いいや・・」になったので。 
276マジレスです:03/12/10 17:56

みんな、大藪先生の作品がなんだかんだ言っても好きなんですね!




                  ありがとう!!
277名無しのオプ:03/12/10 20:12
はっきり言って駄作もけっこうあると思うけど、
どんな駄作に当たっても許せてしまう。
なぜか嫌いになれないんだよなー。
278名無しのオプ:03/12/10 23:11
日本政府を脅して太平洋上に男の楽園を作る話は何というタイトルでしたっけ?
279名無しのオプ:03/12/11 01:15
280名無しのオプ:03/12/11 02:41
「名のない男」が結構好きで、Vシネになったのも観たが悪くない。
 主演の草刈正雄がいい感じ。
281名無しのオプ:03/12/11 16:23
>>274
はっきり言って,これを呼んでいると中野富士見中に立てこもりたくなる。
まじむかつくんですよ,あの中学校。
282名無しのオプ:03/12/11 23:13
出版関係でライターやってる友人から聞いたんだけど
ウェポンハンターシリーズとかの後期作品は結構ゴーストライターが書いてたとか
確かに最後期の伊達邦彦シリーズとか文体が変わりすぎて最後まで読めなかった
どうなんだろ?
283名無しのオプ:03/12/12 23:40
まぁウェポンハンターは、それまで確信を持って切り捨てていた部分を
逆に狙って書いてたような気も・・・

あ、伊達邦彦で「DK」は駄目だと思うw
284名無しのオプ:03/12/13 02:50
ちがう! 飢狼の弾痕や暴力租界の方がゴーストの手によるものなんだ!
そうに決まっているんだ(⊃Д‘;)
285名無しのオプ:03/12/13 12:26
俺大薮春彦ってコレしかよんだことない
よんだってゆーか整然とした抽象画眺めてる様な感じだったけど
286名無しのオプ:03/12/15 19:06
雌豹シリーズってレズのお姉ちゃんが活躍するのがありましたよね。
若い女性をヤる性描写が男の場合と代わらないのが笑えました。
最後に伊達邦彦に犯されちゃうんだよね。
これもゴーストライター作品だったのかな?
287名無しのオプ:03/12/15 23:24
>>286
あれは藪さんの作品だと思います
主人公の心理描写がなく、行動にも情け容赦が感じられません
文体もその頃の他の作品と同じですし
最後に登場する「物凄い男」は読者サービスでしょうね
288名無しのオプ:03/12/18 23:47
大藪の場合、男のは凶器・マグナム砲、女のは花弁、花芯、蜜壺でしたっけ。
289名無しのオプ:03/12/21 20:46
晩年の作品はゴーストライターが書いたとか噂されているのですね
でもゴーストならもっと上手く書くでしょう。
がろうのだんこんとか暴力租界とか本人が書いたか
もしくは近所の中学生が書いたかどっちかでしょうね。
290名無しのオプ:03/12/25 00:12
小説のディティールとリアリティを追及するとその果てが「餓狼の弾痕」になるのかも。
291名無しのオプ:04/01/13 19:07
>>274
の高校3年生の俺だけどまた新しく「暴力列島」「ウィンチェスターM70」
「獣を見る目で俺を見るな」も買った。
「ウィンチェスターM70」は三菱銀行の立てこもりを思わせるな
292名無しのオプ:04/01/13 22:22
>>291
三菱銀行の立てこもりと大藪本の関係はもちろん知っているよな?
293名無しのオプ:04/01/14 07:19
大藪晴彦って、時代を先駆けてたよなァ
なんたって(ネタの)リサイクルに熱心だったもんなぁ





294名無しのオプ:04/01/14 16:33
「アスファルトの虎」シリーズの、
田口軍団側とのぬるま湯的な信頼や連携感が好き。
295名無しのオプ:04/01/16 21:23
ぬるま湯どころか、信頼や連帯感なんて両者の間には微塵もないだろ。
296名無しのオプ:04/01/31 23:20
田口に雇われていた殺し屋と言えば、『処刑の掟』の速水誠。山野組と協力?して『長く熱い復讐』の鷲尾進の頭を撃ったのは、実は速水と思う今日このごろ。
297名無しのオプ:04/02/02 15:15
主人公達にはとりあえずもう少し米や魚も食ってもらいたいな。
298名無しのオプ:04/02/06 18:48
日本人作家で大藪先生に近い作風の人は誰でしょうか
教えて下さい。
299名無しのオプ:04/02/07 12:31
故竹島将氏のファントム英雄伝説シリーズはどうでしょう?
『黄金漂流』とか。
300名無しのオプ:04/02/07 13:12
小説では無いけど、
ちょっと古い劇画の『兇獣よ、闇に咆哮よ』や
『ライブマシーン』も大藪氏に通じるものを感じます。
メル・ギブソン主演『ペイバック』もいい。
(原作はスタークの『人狩り』)
301名無しのオプ:04/02/12 22:31
>>297
「アスファルトの虎」の高見沢優。
302名無しのオプ:04/02/13 03:03
>>298
菊池秀行
303名無しのオプ:04/02/23 13:27
「唇に微笑、心に拳銃」を、通勤電車で読み返している。気が滅入る事が多い毎日なので、
この本、元気が出る。つぎは、「蘇る金狼」だ!
304名無しのオプ:04/02/23 14:14
「唇に微笑、心に拳銃」が好きなら「戦いの肖像」もいいよ。
結末が「唇に微笑、心に拳銃」よりもつきぬけている。
305303:04/02/23 19:12
>>304
そうそう、「戦いの肖像」も好きだ!「蘇る金狼」の次に読むつもりであります。
こういうサラリーマンサクセスストーリー(?)とか、「黒豹の鎮魂歌」「戦士の挽歌」の
ような、一匹狼の主人公が最後に笑って終わる話が好きだ!
「餓狼の弾痕」は、どうにも再読する気になれないのが淋しい。
306名無しのオプ:04/02/24 12:47
>>305
最後が好みじゃないかもしれないが「復讐の弾道」もいいかも知れない。
307名無しのオプ:04/02/25 01:37
[野獣都市]も好きなんだけどね。
308名無しのオプ:04/02/26 01:49
命日上げ。
309名無しのオプ:04/02/27 01:13
大藪ノベルの書き出しの部分がすきだった。静で始まり動から静へという展開。
浪人中には戦士の挽歌を繰り返し読んだ。大藪の晩年の作品を笑う人は
BOOK OFFで古本をあされば?時代の設定が現代と合わない分も多いが
大藪色が色濃く出ている。多少、偏執狂なところもあるがそれもいい。

大学時代に京王線明大前の近くで、犬の散歩をしている本人とすれ違った
ことがある。元気が良すぎるぐらいの犬に引きずられるように歩道橋を小走りに
おりてきた。昭和60年くらいだ。この犬をつれて銃を撃ちまくるのかとちょっと
感激した。
310名無しのオプ:04/02/27 01:16
>>309
漏れが書き出しの部分で好きだったのは「濃いスープを流したような〜」
みたいな初期の作品。
311名無しのオプ:04/02/27 02:52
「処刑戦士」とか「処刑軍団」みたいな悪党皆殺し&裏金強奪モノは
結構好きだった。
「ウェポンハンター」からもう大薮はいいかな・・って感じになってた。
312名無しのオプ:04/02/28 00:58
主人公たちの共通点は、何者にも寄りかからずに、自立している
ということだと思う。
確かエッセイのなかに「基地外といわれてもいい、自由な存在でありたい」という
一文があった。一匹オオカミ的な気概だけは持ちたいもんです。


先見性もあった作家だと思います。政界や経済界の描き方など。


亡くなったのは96年だけど、翌日の朝の満員電車でひとの肩越しに見た
スポーツ紙の記事の見出しで知った。その日は何か仕事も上の空でした。
メディアの報道の仕方は、司馬遼太郎の時とはトーンがかなりちがっていた。
313名無しのオプ:04/03/04 19:39
「暴力租界」の続きでもいいから、新作が読みたい!!
314名無しのオプ:04/03/04 21:00
宇崎竜童の「刺青あり」で主人公が「戦士の挽歌」を読んでいた
「戦士の挽歌」読みてー!
315名無しのオプ:04/03/06 23:53
>>314
徳間文庫で3巻です。原稿用紙1700枚だよ。大藪小説のすべての要素が
詰まっている。古本なら1冊100円くらい。製薬業界の実情もメチャ細かく
書いてある。サラリーマンは石川克也のようにならなきゃだめだな。
間違っても安富忠治のような人間には・・・。
316名無しのオプ:04/03/17 18:50
よく小説でクラークってでるけどどういう仕事なん?
317名無しのオプ:04/03/17 19:55
執事
318名無しのオプ:04/03/17 22:25
初期は結構好きだった。ただ、女があんなにびしょびしょに濡れる描写に
引いたけど(この人の知ってる女はみんな潮吹きなのかと思った厨房時代)。
大学に入って久しぶりに読んだら、なんと、主人公が男とファックしてるじゃありませんか。
「汚れた英雄」で、男に跪かれて、求められても、冷笑して拒否した。
それが大薮の男(ヒーロー)だと思ってたので、801者の自分には大変ショックだった。
319名無しのオプ:04/03/18 18:37
昔、本屋で表紙に伊達邦彦全集って書いてあるのを見たとき、
なんで著者が大藪晴彦って書いてあるのに
「伊達邦彦全集」なんだろって思った。
320名無しのオプ:04/03/23 21:15
>>318
それ薬屋リーマンの話だよね。
4人組の悪党が主人公の作品で、無理やり男に男のカマを掘らせる場面があるよね。
あと敵の殺し屋2人組がホモ関係だったという描写も。
321名無しのオプ:04/03/25 20:34
髪の毛を落とさないために、木綿の三角巾を被り、顔を隠すためと唾を飛ばさないようにするため、
ガーゼマスクをして、返り血が服に付かないようにするため、割烹着を着て、
指紋を残さないようにするため、ゴム手袋を嵌はめ、ズボンのすそが汚れないように、ゴム長靴にすそを入れて履き

清掃のおばさんですか
322名無しのオプ:04/03/26 21:53
>>318
西城秀夫はヒッピー時代、金に困るとホモ男に後ろからブチこんで満足
させてやり金を稼いだ。高見沢優も自分のマシンのインチキを正当化する
ために実力者のおっさんをヒーヒー言わせてた。
323名無しのオプ:04/04/06 00:34
保守
324名無しのオプ:04/04/17 20:13
俺のベストは
第1位 蘇える金狼 面白い何度も読み返した
第2位 戦士の挽歌 これも面白かった、蘇金と同じレベル
第3位 アウトバーン0号作戦 ウェポンハンターはこれが一番
第4位 戦いの肖像 これは男の夢とファンタジーだ!
第5位 傭兵たちの挽歌 片山が最後死ぬのは泣いた
第6位 狼の追跡 子供でもわかりやすい、面白い小説だ
325名無しのオプ:04/04/21 05:53
津山30人殺しを、ウィンチェスターM50のノリで
書いてもらいたかった
326名無しのオプ:04/04/21 19:17
釣りかも知れないが、M70だ。
327名無しのオプ:04/04/26 09:23
>>274 の俺が半年で集めた本はこれだけだ

野獣死すべし 角川文庫(松田優作バージョン)
血の罠 トクマノベルス
血の来訪者 徳間文庫
凶銃ルガーP08&戻り道はない 徳間文庫
ウィンチェスターM70 ケイブンシャ文庫
獣を見る目で俺を見るな 徳間文庫
蘇える金狼 角川文庫(香取バージョン)
雇われ探偵 光文社文庫
諜報局破壊班員 徳間文庫
ベトナム秘密指令 徳間文庫
偽ドルを追え 徳間文庫
破壊指令NO1 光文社文庫
孤狼の掟 角川文庫
謀略空路 徳間文庫
復讐の弾道 光文社文庫
復讐の掟 庚斎堂文庫
戦いの肖像 ケイブンシャ文庫
328325:04/04/26 21:45
失礼。間違えました。
M50って何だっけ?
ゴルゴ13だっけ?
それと勘違いしてたかも
329書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/28 20:51
「狼の追跡」は、大藪作品には珍しく醜男(元力士)が主人公。
悪い作品ではないが、この頃の作品になると大藪作品の特徴であった
暗い情念の迸りが足りない感があり、非常に物足りないものがある。
暗い情念萌えまくりな角川文庫第1弾「復讐の弾道」が、
このスレでは、ほとんど話題にならないのが残念だ。
330名無しのオプ:04/06/12 02:52 ID:d5sxEoU6
このスレ読んで「餓狼の弾痕」を探してたけど、
今日ブクオフでカドカワノベルズ版をゲット(105円)。
ヤッタゼ(・∀・)
331名無しのオプ:04/06/15 18:04 ID:UNrwtpQs
>>330
ぜひ、感想を聞かせてください。
332名無しのオプ:04/06/18 01:07 ID:kPlFjIYS
標的のマンションへ。
邪魔な奴射殺。
必要なことを聞き出す。
ペースメーカー型爆弾を埋め込む。
証拠に女を爆破する。
引き上げる。
以下繰り返し。
333名無しのオプ:04/06/18 14:12 ID:x75pH4TJ
こんな素敵なスレあったんですね
リフレイン以外にひとつ引っかかったことを

たしか最後に被害者の女の子をリック背負わせて解放するでしょ
あの中身の金額奪った金と比べて桁違うんじゃないかと不思議に思ったことを覚えています
今手元に本がないので具体的な数字出せないんですが
334名無しのオプ:04/06/18 16:05 ID:gyOmgKwu
そろそろどっかの会社で選集でも出さないか
335名無しのオプ:04/06/18 22:42 ID:39DYcDpj
悪徳政治家が主人公たちに踏み込まれたとき全員決まって愛人と変態プレイに興じてるのもパターンのひとつ
336石川克也:04/06/19 01:36 ID:q+liOR77
「おい、チンパンジーに青蛙!」
と誰に向かってでもなく言ってみたくなる。
337名無しのオプ:04/07/03 16:27 ID:2BfLVZTh
餓狼の弾痕で唯一好きなのは、文庫版の表紙かな。
角川文庫の表紙、好きなんですよ。
というわけで好きな大藪春彦の本の表紙ベスト5。
1・「東名高速に死す」(角川)
2・「汚れた英雄1」(角川)
3・「唇に微笑心に拳銃」(徳間)
4・「俺に墓はいらない」(角川)
5・「優雅なる野獣」(角川)
338名無しのオプ:04/07/03 22:13 ID:3MWn58r/
笠井潔の「ヴァンパイヤー戦争」は、伝奇SFだけど、めちゃめちゃ大藪っぽい。
平井和正の影響が濃く、そして平井は大藪の影響が濃いから、そのリンクだね。
339名無しのオプ:04/07/21 19:11 ID:FtshTM2o
そういえば67年から69年まで書いた作品が多かった。
70年代にはいるとちょっと少ない、なんでだろう?
340名無しのオプ:04/07/21 21:19 ID:YhF1BSHt
ハンティングとかで海外に行く機会が増えたからでは?
341名無しのオプ:04/07/22 15:55 ID:g9S0JXwg
エージェント物はほとんど破壊指令NO1やハイウェイハンターがよく上げられるんですが
名のない男がエージェント物の最初の作品では?
342名無しのオプ:04/07/25 18:10 ID:HKStU1ET
>>339
拳銃不法所持で逮捕されたの、その時期じゃなかったかな?
343名無しのオプ:04/07/30 21:15 ID:gC5qPtUV
狩猟ガイドをやったりしていたらしいけど、出版社が足元を見て
値切ってきた時に「じゃあ書かねーよ」とはねつけたら、逆に
原稿料がアップしたらしい。痛快。
344名無しのオプ:04/07/31 14:08 ID:5GM+pbuR
>「じゃあ書かねーよ」
その話初耳です。古いエッセイでかかれてたんですかね?

原稿料をアップしてくれてよかったw。
345名無しのオプ:04/08/01 19:34 ID:ONWx/lUv
悪党皆殺し&裏金強奪モノが大好きです
「画廊の弾痕」「暴力租界」以外にどんなものがありますか?
346名無しのオプ:04/08/01 19:48 ID:ii4u7dmE
ふっ、人生なんてこんなもんさ。
347名無しのオプ:04/08/04 19:06 ID:3CjMymsD
>>345
「処刑の掟」「輪殺の掟」「処刑軍団」「処刑戦士」その他、いろいろ。
348名無しのオプ:04/08/21 09:51 ID:8TiwWeZU
大藪の主人公は自分ではどの俳優のイメージなのかカキコ

伊達邦彦=木村一八
朝倉哲也=松田優作
北野晶夫=草刈正雄
西城秀夫=真木蔵人
水野雅之=宍戸錠
新城彰=藤岡弘
衣川恭介=香取慎吾
矢吹貴=高嶋政宏
349名無しのオプ:04/08/22 18:25 ID:A2+8scOw
登川=阿部寛
有馬靖浩=黒沢年男
伊吹勘之助=市川雷蔵
毒島徹夫=小林旭
350書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/08/28 18:01 ID:YsbVPGns
雷蔵は大藪唯一の時代ものである「赤い手裏剣」の主役(伊吹新之介)を演じている。
ハマリ役だが、時代のせいもあって原作にある過激な描写は全てカット。
351名無しのオプ:04/08/28 18:35 ID:F/ZY/rce
伊達邦彦=木村一八

頭わるそうで嫌だ
352名無しのオプ:04/08/28 18:38 ID:3RsagZgE
伊達邦彦は草刈正雄のが最高によかったね。年齢的なのを除けばね。
353名無しのオプ:04/08/28 18:41 ID:3RsagZgE
ごめん。間違えた。草刈正雄は「汚れた英雄」の北野晶夫だったね。
354書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/08/28 20:05 ID:zdF2vjGR
松田優作は朝倉哲也は適役だが、伊達邦彦はいただけないものがある。
これはミスキャストかと思う。
朝倉は「蘇る金狼」のみ登場なのが惜しまれる。
355名無しのオプ:04/08/29 14:19 ID:7bzkLM7D
若林誠=松田龍平
石川克也=草なぎ剛
高見沢優=稲垣吾郎
鷹見徹夫=高嶋政伸
356名無しのオプ:04/08/29 19:04 ID:NfaHSvCM
鷲尾進=宍戸開
水城敏夫=加山雄三
田島君彦=永澤俊矢
新田警部補=仲代達矢
357名無しのオプ:04/08/31 01:22 ID:maXeBrO6
今、松田優作の野獣死すべしを見た・・・

何コレ?
野獣死すべしっていう名前だけパクった映画じゃねえかよぉう´Д⊂
358名無しのオプ:04/08/31 10:58 ID:P8lHs5gT
>>357
リップ・バーン・ウィンクルの話って知ってます?


 ( ゚д゚)   y=ー  (゚д゚il)
  | y |\/     | y |
359357:04/09/01 00:22 ID:lY7ckOLj
ワラタ。
358のおかげで、このビデオを借りてきたかいがあったと思えるようになった。

358ありがとう
360名無しのオプ:04/09/04 15:46 ID:owZuWGIk
大藪ヒーローをもし海外の俳優が演じたら…(新旧問わず)
伊達邦彦…ブラッド・ピット
西城秀夫…ヒュー・ジャックマン
朝倉哲也…ジョニー・デップ
北野晶夫…トム・クルーズ
衣川恭介…ベニチオ・デル・トロ
新城彰…キアヌ・リーブス
片山健一…アントニオ・バンデラス
鷲尾進…ヴィン・ディーゼル
田島君彦…ブルース・ウィリス
新田警部補…ジョン・トラボルタ
361名無しのオプ:04/09/04 16:33 ID:eYBDYB7A
伊達邦彦…ブラッド・ピット

明るくて、頭悪そうで、ガキっぽくていやだ。
知性を感じる、物憂げな反逆の瞳は、何処にかあらぬ。
マーロン・ブランドかアラン・ドロンの若い頃にしてくれ。
362名無しのオプ:04/09/08 04:49 ID:70ZEEcKB
昔、蘇る金狼読んだ後ヘッドハンター読んでつまらないと思ったけど今読むとあの文体がたまらない!
363書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/09/08 20:10 ID:dVdaCv2n
「ヘッドハンター」こそハードボイルド(=文体、作風)の教科書である。
俺も初読時には、そのあまりにストイックな作風ゆえ、地味で面白い話とは
思わなかったが、読み込むほどに味が出る感あり。
364名無しのオプ:04/09/22 01:52:45 ID:mnnL5QU7
この人って日産車ファンだよね。
サニー、ブルーバードSSS、スカイラインGTRなど。
エンブレムを外して普通仕様車にみせかける、っていうディティールも好き。
365名無しのオプ:04/09/23 00:47:37 ID:jOMEknWr
366名無しのオプ:04/09/23 08:50:19 ID:2IjkBGX0
>>364
うんにゃ。日産車ファンというより、国産名車を意図的にモチーフに
使ってた。
例えば、マークUGSS、べレット、ギャランGTO-MRなんかも定番だった。
367名無しのオプ:04/09/23 14:33:49 ID:HMNjpdSq
いや、日産車に思い入れあるよ。
本人の愛車はスカイラインGTRだし、そのL型エンジン?は最高とか言ってたし。
368書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/09/24 20:12:59 ID:4zzKK8rT
米国の三大自動車メーカーのひとつクリンガー(GMか)に日本の自動車会社の
日新(日産か)やナゴヤ(トヨタか)が実質的に買収されてしまうのが、
「絶望の挑戦者」という作。
80年代の日本の自動車メーカーの対米進出・摩擦を見ると隔世の感があったが、
今また、日産の社長がフランス人という状況を見るにつけ、あらたな隔世の感がある。
369:04/09/25 18:33:45 ID:Sx8R8Ao3
>>368
 クリンガーってたしかクライスラーがモデルじゃなかったっけ。あれ読むと
当時のビック3がいかに凄かったか日本がいかにちっぽけだったかって事がよ
くわかる。
370名無しのオプ:04/09/25 19:43:06 ID:DKtMz/JG
>>368
なるほどなあ。
書斎さんのレスは相変わらずなかなか上手いレスだねえ。
371書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/09/25 20:49:10 ID:lx3zoPQ3
>>369
アイアコッカ時代?
372名無しのオプ:04/09/26 12:34:52 ID:cYoSv13i
                             ..____
                              | (・∀・) |
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373名無しのオプ:04/09/27 00:15:44 ID:SvSXabZZ
>>367
ハコのGTRはS20だYO
374板ルール変更議論中@自治スレ:04/11/15 08:02:30 ID:i9urAQST
昔、新聞で、暴力描写の多いテレビ番組等が子供たちに悪影響だとかという記事で、
子供たちに見せたい番組として、偉人有名人を紹介する「知ってるつもり」が出ていた。そして番組の写真

「特集 大藪春彦」

全ての暴力を悪とする風潮に対する、暗黙の反抗のように感じた。
375板ルール変更投票は4〜11日@自治スレ:04/12/13 20:38:27 ID:1icinBEt
日本のハードボイルドが発展しなかったのは大藪という突出した存在のせいだと思います‥
大沢読んでもマンガでしょ?
376書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/12/14 22:04:40 ID:siNNVSGc
大藪春彦という作家を語る場合には、ミステリとかハードボイルドという枠組に
こだわる必要は無いように思う。
そこにあるのは、「大藪春彦の作品」、ただそれだけという感がある。
この隔絶した強烈な存在感ゆえか、まともなエピゴーネンさえ現れなかった。
377板ルール変更投票は4〜11日@自治スレ:04/12/15 01:00:07 ID:/jh6EBMX
馬が語るとなんでもつまらなそうになるなw
378板ルール変更投票は4〜11日@自治スレ:04/12/15 12:46:01 ID:rrAdG6S5
>>377
まともに読みもしないものを、適当にどこかから盗んだ文章で語ろうとするからだろうね。
379書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/12/31 15:29:44 ID:jWOw9a/6
かって角川文庫に収録されたエッセイや対談も含めた本格的な全集が欲しいところだ。
しかし現実には忘れられつつある作家のようなのが残念。
西村寿行と作家長者番付の1位を争った時代もあったんだけどね。
380名無しのオプ:05/01/06 12:59:39 ID:ysqFfiVM
「読むと発狂する本」スレでこの本知って読んでみたけど、ほんと脳ミソ溶けそうになったよ
俺的には主人公が標的のオッサンとホテルに泊まったとき
『今さら恥ずかしがるガラじゃないだろう』とか言って
  一緒にシャワーを浴びて
  一緒に髭を剃った
描写で正気を無くすとこだったけどね。別の意味で。ああ。
381名無しのオプ:05/01/06 17:27:28 ID:WDVACiJv
大藪かぁ・・・全部読んだよ。
でもなぁーあんなに弾丸もって走れないっつーの。
「電光石火のようにホルスターから拳銃を抜いた。勿論安全装置は外してある」
こんな感じの文章多かったね。
大きいダンボールに一杯になるほど持ってたけど、彼が亡くなって全て捨ててしまった。
382名無しのオプ:05/01/06 17:29:38 ID:WDVACiJv
そうそう。夢枕 獏とかも良くあとがきで出てたね。
良い時代だったね。
久々に大藪の名前を聞いて雄としての本能が目覚めた気がする。
競走馬のような筋肉は無いけどなw
383名無しのオプ:05/01/13 12:29:04 ID:y0lSQHoe
絵里子、好きだよ
384名無しのオプ:05/01/17 06:02:33 ID:Rh9dj+K1
『ヘッド・ハンター』以降は全て悪い夢です。
385書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/17 20:28:52 ID:rojCERrm
「ヘッドハンター」以降ということは、「ヘッドハンター」も駄目ということか?
娯楽性は低いが、これこそハードボイルドの教科書的作かと思うが。
386名無しのオプ:05/01/18 03:07:58 ID:RoRHpDqd
最近この板に来たんだけど、
大藪スレがあったとは。
よりによって「餓狼の男根」をタイトルにするとはw

西条英夫だっけ? 痔が悪いって描写があったのは?
そんなヒーロー初めてだったから、それ読んだ時大笑いしたなあ。。。

387書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/18 20:02:21 ID:FHU1TjRZ
西条英夫ではなくて西城秀夫である。
ハイウェイハンターであり後はエアウェイハンター。
スレ立ての趣旨を見ると、
このスレは大藪スレではなく餓狼の弾痕スレとして立てられたようだ。
388名無しのオプ:05/01/21 04:31:54 ID:HaIgJdvi
A
389名無しのオプ:05/01/23 11:35:05 ID:wc/8XnPh
>>387
 トンデモ本の逆襲とトンデモ本の世界Rで、「餓狼の弾痕」が取り上げられていたから、一般的な話題になって、このスレが立ったんでしょ。
390名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :05/01/25 23:05:57 ID:gbgkkOPX
>>385
同じことを>>363でも書かれていましたが、ハードボイルドか
どうかはともかく、私も大藪作品の中で一番好きです。確かに
ファンの間でも好き嫌いが別れる作品でしょうけど。

実際、普通の人間が杉田淳と同じようにたった独りで荒野や
険しい山中に入り、狙った獲物を倒すために何日も吐く息が
凍りつくような岩場や、雨が降り続くテントの中で過ごしたら
頭がおかしくなるでしょうね。
391名無しのオプ:05/01/26 00:52:28 ID:0M7nDRwE
この人のサラリーマンものが好きだった。
「蘇る金狼」とか製薬会社のプロパーの話(タイトル失念)とか。

営業のためにカマを掘ってやったとか、そういうディテールの発想がなんとも言えない。

一種の糞リアリズムなんだろうけど、その極北が「餓狼の弾痕」なんだろうね。
392名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :05/01/26 08:26:38 ID:cyntJ3fe
>391
>製薬会社のプロパーの話
「戦士の挽歌」ですね。石川、西城、高見沢など、大藪小説には
けっこう男と寝る主人公が多いです。

「餓狼の弾痕」は単に作者の“衰え”の産物なのか、それとも
かつてのプログレやトランスミュージックの小説版なのか……。
たとえ前者だとしても、満身創痍で意識朦朧となりながらも敵に
向かって銃を撃ち続ける大藪作品の主人公たちと重なり、尊敬
こそすれ嘲笑する気にはなれません。
393書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/26 20:55:12 ID:UPjcZCaL
「餓狼の弾痕」は、作者の意図には関係無く(多分意図していないと思う)
過去の大藪作品のセルフ・パロディ(直接には処刑シリーズか)になってしまっている。
糞リアリズムは健在とは言え、単純に「ヘッドハンター」あたりと比較しても、
既にストイックで息を呑むような緊迫感には程遠く、むしろお笑いの世界に入って
しまっている。
「野獣死すべし」以後、作風の変遷があったとはいえ、まずトンデモ本の著者として
記憶されてゆくとしたら残念だ…無念だ…
394名無しのオプ:05/01/28 22:38:19 ID:RQQmyrUL
鏡明が指摘していたが、大藪は、馬刺しを1キロ食うとか、マグカップにバター半ポンドぶち込むとか、そういうトンデモ系の要素で愛されていたのも事実。
395名無しのオプ:05/01/28 22:53:33 ID:4azHyLbZ
馬刺し1キロ食うのは別にとんでもないことでもないだろう。
レスラーとか、実際に食ってる人もいそうだし。

日本政府を脅して、太平洋上の島に「男の楽園」の国を作ってしまった、
という話はかなりトンデモナイ発想だったと思うけど。
396394:05/01/29 07:31:13 ID:XCtOGu6W
>>395
いや、大藪のトンデモというのは、
日常のさりげない描写の中に
オイオイオイとつっこみたくなるような要素が
突然現れると言うパターンなんだな。
馬刺し1キロ生姜の薬味で食って、
本当はニンニクの方が美味いのだが
潜入するために臭いがNGと言い訳し
店から出るとすぐ、胃に弾を受けると危険だ
ということで、指を突っ込んで全部吐く。
こういうトンデモが素敵なの。
397書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/29 14:01:32 ID:X1nKFShQ
俺は大藪春彦という作家が「餓狼の弾痕」というトンデモ本の作家としてだけ記憶
されてゆくとしたら残念でならない。
全盛期のギラギラした迫力に富んだ作品群を知っているだけに尚更である。
>日本政府を脅して、太平洋上の島に「男の楽園」の国を作ってしまった、
>という話
これは「戦いの肖像」。
後半のエスカレートしてゆく展開が思わず笑ってしまうほどの凄さ。
大藪作品の中では異色作であろう。
398名無しのオプ:05/01/29 17:17:08 ID:UXFiZdKn
暴力租界もかなりいいよ
399名無しのオプ:05/01/29 19:54:34 ID:+bEMKtX7
アス虎で急に主人公が白米好きになったあたりで衰えを感じた、、、
蘇る金狼は貧乏してても古本売ってボロニアソーセージと卵食ってたり
したのに、、、
400書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/29 20:16:39 ID:Oa/D4ADe
全盛期を知るファンからすると「餓狼の弾痕」と「暴力租界」はトラウマの種なんだよな。
かと言って、あのめくるめくようなリピートには奇妙な陶酔感があり、捨て難い魅力がある。
危ないか…
401名無しのオプ:05/01/29 21:11:42 ID:OzrrvRXv
「野獣死すべし」のリズミカルかつストイックな文体が好きだ。
こういう文体のはこれ一作のみ。
江戸川乱歩が絶賛したというのはこの作品に何を見たのだろうか。
伊達邦彦が後に単なるスーパーヒーローになってしまったのは残念。
402書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/29 21:55:57 ID:TuMsXuSS
名作「蘇える金狼」の朝倉は生き残るが、以後の登場は無い。
惜しいキャラという気もするが、完璧なサクセスストーリーの主人公としては
あれでいいのかもしれぬ。
逆に伊達邦彦や西城秀夫は登板過多だったように思う。
どんどん安手のヒーローと化してゆくようだったのには俺も残念だった。
403名無しのオプ:05/01/30 18:10:20 ID:BHtam/A9
大薮の主人公は敵のチンポを攻撃する
そこに惹かれた
404名無しのオプ:05/01/30 19:14:16 ID:IuPEHLm2
小林信彦のパロディ小説に爆笑した。
たしかにあれが大藪テイスト。
405名無しのオプ:05/01/30 19:56:18 ID:VqDhDbON
小林ごときに大藪は語れん。
406書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/30 20:21:18 ID:EE2NO3V6
>小林信彦のパロディ小説
「いちご色の鎮魂歌」(新潮文庫「素晴らしい日本野球」に収録)
「黒豹の鎮魂歌」に触発されたか。
とにかく、一読、抱腹絶倒のパロディ短編であることは間違い無い。
407名無しのオプ:05/01/30 20:53:35 ID:+GJvlhLk
非情の女豹、が好きだ。
大藪の女性観がモロに現れている。
エロいシーン満載なのでぜひ映像化が望まれるが、
主人公を演じられる女優は日本にはいないだろう。
アメリカに舞台を移してでも映画化して欲しい。
408名無しのオプ:05/01/30 22:59:50 ID:ha52GlHF
>>407 杉本彩がもっと若かったらVシネマで観れたかも。
409名無しのオプ:05/01/31 12:39:31 ID:X4uuoMhd
>407
ヒロインは身長167センチだからそれほどデカくない
叶美香でいいんでないの?

マンネリもここまでいくと立派だが、はっきり言って“野獣死すべし”以外は
読む価値ナシと思ふw
410書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/01/31 20:05:22 ID:f7438khk
女豹シリーズの頃は、まだ筆力があったとは思うが、やはり大藪作品に悪女以外の
ヒロインは似合わない。
女はガンとカー未満の存在感に過ぎないのが大藪ワールドなのではないか。
411名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :05/01/31 23:56:06 ID:zAlGL75P
>>396
あくまでも“トンデモな例”として書いているだけで
内容が多少違っていても問題はないのだけど、いちおう
訂正しておきます。

これはたぶん西城秀夫のことだと思うけど、あのシーンで
薬味にこだわったのは最初の“子袋とチンポの刺身”で、
“ニンニクとニラ”ではなく“ワサビとネギ”にして
ほしいと注文。そして、その他にも臓物の刺身をいくつか
注文して平らげた後に馬刺を1キロという流れです。さらに、
このシーンでは食後にすぐ吐くことはしませんでした。

まあ、ワサビとネギでも口臭はかなり強くなるだろうから、
あのこだわり自体がトンデモと言えるかも知れませんが。

「肉が焼けるのを待ちきれず、生で2キロほど食ってから
さらに焼けた肉を1キロ」(ぼそっ
412名無しのオプ:05/02/01 10:39:17 ID:mLI2xOcJ
あれ? 店を出てすぐ植え込みで吐いたんじゃなかったかな。
本が埋もれていて確認できません。
三島由紀夫が「大藪作品から、車とガンとSEXをとったらなにも残らない」とか言ったらしいが、
そんな人生観だから自殺するんだろうね。
大藪の醍醐味は「食」と「サディズム」でしょう。

以前、大藪の新作を同時に買った親友と、酒場で会ってこんな会話をしました。
(前半サバイバル、後半リベンジといった構成。わたしの方が先まで読んでいて)
私「おい、ボロニアソーセージ、丸かじりしてるか」
友「いや、まだ、犬喰ってる」
 嗚呼! 楽しかる日々!
413名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :05/02/01 21:44:41 ID:Umh2gdkQ
>412
「東名高速に死す」では、この直後に“エサの女”が店内に
飛びこんできます。“食ってすぐ吐く”ですぐに思い出すのは、
「狼は曉を駆ける」の中で長崎の料理を味わった後ですね。

>友「いや、まだ、犬喰ってる」
「処刑の掟」ですね。私はこの作品で大藪春彦にハマりました。
サバイバルという言葉も、この作品で初めて知りました。
414412:05/02/02 00:00:12 ID:n85QZE5t
処刑の掟! そうでしたね。
ウィスキーが好き、ビールは嫌い。
ソーセージが好き、ハムは嫌い。
文章は推敲に推敲を重ね
「キム・ノバックのような曲線は」
などという文章は死んでも書かない。

大藪パターンは楽しかった。
ヤクザ組織に用心棒として入り込んで
「ギャラは○○、抗争の際にはボーナスを」
という得意文句が、時代劇にになると
「出入りのときは賞与を」
になっているのが笑えた。
415名無しのオプ:05/02/02 01:34:36 ID:Gji7ydmB

俺が最初で最後に読んだ大藪は、レーサーの主人公が
「触れなば落ちん」って感じの女をやりまくる奴だった。
『汚れた英雄』だったんだな。

それにしても2000年に立ったスレかよ・・・すげぇな。
416名無しのオプ:05/02/02 01:39:52 ID:Gji7ydmB
ごめん。
他にもいっぱいあるね。
417書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/02 21:12:28 ID:xaB/JY4W
「野獣死すべし」の伊達邦彦は友人を射殺しセメント樽詰めにして東京湾に沈める。
「蘇える金狼」の朝倉は女子高生を絞め殺し、「ウインチェスターM70」の登川は
ナースを絞め殺す…他にも多数。
いずれも「暗い顔を知られたため」だが、初期から全盛期にかけての大藪作品の主人公
には、いわゆる人非人が多い。
倫理的な拒否感より、目的貫徹のためには仕方無いと思わされてしまうのは、
やはり大藪ワールドならではであろう。
たまに飲みながらこのスレ見ると凄く楽しい
俺が大藪を読んでたのは25年前の中学生の時だったから
1sの肉の量なんておおざっぱなイメージしか持てなかったけど
今だったら2sならいけるかなと思ったりして
吹雪の中で仕留めた熊とか鹿の腹に手を入れて暖める場面が好きです
で、当然レバー、鹿の脂身を鍋で溶かして肉をフライにして乙な味(熊は臭いからダメ)
「マンハッタン核作戦」のサバイバルシーンはよいですよ

取材でカナダに行った時は雪の中で蚊の大群に顔を刺されたのに
作品には描写しないところがエンタメ作家の粋だったのだと思います
「戦士の挽歌」に描かれた地方(立川を中心とする東京多摩地区)に住んでいるだけに、
あの作品には臨場感があった。さすが、現地踏査をして書く作家だけのことはある。
あれに出てくる、韓国人しか行かない焼き肉屋は立川のはずれに実在するらしい。
いきなり自己レス
鹿と熊が逆です・・・たぶん orz
421名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :05/02/03 06:51:29 ID:CELOWFHa
>420
そうですね、仕留めたグリズリーの脂肪を燃やし、フライパンに
入れた別の脂肪で肉をフライにして食べるシーンです。墜落の
ショックで尻が痛くなるけど、やはり伊達邦彦は西城秀夫と
違って痔にはならない。キャラの違いというやつですね(w

個人的には「非情の掟」の島津浩が、飢え死に寸前の状態で
撃ち倒した鹿の血を啜り、内臓や肉を毎日少しずつ生のまま
たいらげていくシーンが好きです。
422ネタバレスレ議論&投票中@ローカルルールスレ:05/02/03 18:49:23 ID:8CbFO3St
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1107414309/l50

なんか文学版の大藪が
客がこないってさ
423書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/03 20:02:12 ID:YOStpqiq
サバイバルシーンというか、大藪作品名物である究極の自給自足シーンの極致は
やはり「ヘッドハンター」かと思う。

大藪作品を一番大雑把に2分類すると、「野獣死すべし」と「その他」だろうか。
デビュー作だけは暗い情念に彩られた大藪流青春小説といった趣があり、
他作とは一線を画しているように思える。
主人公伊達邦彦も後年の「マンハッタン核作戦」「日銀ダイヤ作戦」等における
アクションもののヒーローとは別人の如き感がある。
424ネタバレスレ議論&投票中@ローカルルールスレ:05/02/03 22:40:04 ID:VvnTAvI+
大藪には「一匹狼」「体制側組織のエキスパート」「軍団」の三パターンあったと思う。
「一匹狼」の伊達邦彦は「体制側組織のエキスパート」に堕した。初期の大藪作品は
敵役が身もふたもなく酷いというのがパターンだったが、007シリーズを意識した
ような、「魅力的な敵役」の創造に苦慮し、つまらなくなった例も多々ある。
「軍団」ものは感情移入が難しく、したがって、大藪の代表作「野獣死すべし」「蘇る金狼」
「戦士のバラード」は奇しくも「一匹狼」ものだった。このスレタイは「軍団」ね。
425書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/05 20:41:04 ID:PeYuNYXI
大藪作品後期は軍団ものが多い。俺も大藪描くところのワンマンアーミーが好きなので、
不満が残るところではある。
ワンマンアーミーもの、かつ、これも大藪作品には多いリベンジャーものでは、
「傭兵たちの晩歌」が面白い。
柘植久慶デビュー前には、傭兵ものと言えば、大藪のこの作品か、
フォーサイスの「戦争の犬たち」で決まり。
大藪作品の主役は世界の女を征服し、当時の絶世の美女の多くがベットで乱れまくった
モナコのグレース王妃を始めとしてリタ・ヘイワース他多数、晩年にはマドンナが実名で登場
「ブリジット・バルドーヌ」や「ジャクリーヌ・ケーディス」佐久野美子や大栗巻子のような
明らかに実在人物をモデルにした女性も多い
遺作「暴力租界」に出てきた高崎由美子ってのは、まさかあの某「最後のアイドル」がモデル?
大藪チャソ結構若いねぇ
氏がもっと長生きしていれば「大倉優子」とか「パリス・ヒルチン」とかの乱れ姿が見れたのかな


ところで、「汚れた英雄」や「全開で飛ばせ」他複数の作品に登場する
「日本の商社から売られ、インドネシア大統領から寵愛された第三婦人」は
やっぱり、今テレビに出てるあのオバハンなんだろうか・・?
ボクは遅く生まれて来たのでわからんのだが、往年のデビってそんなに綺麗だったの?
427書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/10 23:13:19 ID:6V7sXthU
>往年のデビってそんなに綺麗だったの?
綺麗ちゅうか、当時、芸能人でもスポーツ選手でもないのに、
あれほど有名な女性はいなかった。
当然、小説のネタにもされるわけだ。(大藪氏はかなり批判的)
叶姉妹を十乗したネームバリューというのは、ちとオーバーな表現か。
まだ日本の国力も弱く、戦後賠償問題等の絡みもあって、
外交官が鞄に夫人のパンティ忍ばせて届けたという伝説もある。
「キム・ノバックのように濃艶な」というような表現や
「ゲッとのけぞった」とかいうような文は通俗になるから書かない、
というほど文体にこだわったというわりには、>>426みたいのって
矛盾してますなあ。
デビ・パンパニーノだっけ。
ジーナ・ロロってのもいたな。
男だと、ロバート・ケッチャムとか。なにが凄いって笑かすのが目的ではないというところ。
つまり、トンデモなんだな。
島田荘司に近いものがある。
430書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/11 19:53:47 ID:m1p2sKBz
単に登場人物の名前をもじることと、直接に文体そのものに関連する安易な比喩の使用は
別な次元の話である。
名前のもじりは、実在の登場人物を読者に想起させることを狙ったものだ。
案外にその人物の本質を突いていると思われる描写がなされているものが多い。
>>429
「黒豹の鎮魂歌」だと、「ビデ・パン・スケーノ」とかいう、どうにもフォローのしようがない
名前だったような…^^;
「探偵事務所23」が好きだな。
やさぐれた探偵・その助手・秘書の女の子・警部などキャラも面白く、
連作短編で、話のバリエーションも豊富で、一度映画化されたらしいが、
ぜひTVドラマでやってもらいたい。「富豪刑事」なんかよりもずっといいよ。
433429:05/02/13 08:52:25 ID:5t6vH0fU
>>431
ホント、フォローのしようがないよね。
まあ、身も蓋もないというのが先生の魅力なのだが。
>>432
美人秘書と助手が出来てるんじゃあと嫉妬したりするのね。
434書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/13 18:13:35 ID:VifzN3xd
「探偵事務所23」は、大藪氏には珍しいストレートな私立探偵ものだが、
続編「孤狼の掟」(助手は登場するが、受付の女の子はもういない)の
ラストで私立探偵の領域を越えた大藪春彦作品の主人公らしいジェノサイドを
行ないこのシリーズも終了する。
435ネタバレスレ議論&投票中@ローカルルールスレ:05/02/14 19:36:47 ID:ST3cWj0O
>>432
主役が宍戸錠で警部は金子信雄
436書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/14 21:53:28 ID:DuGkmAIR
宍戸錠主演の「野獣の青春」も大藪の「人狩り」が原作だが、
原作とは似ても似つかぬ他愛が無い日活アクション映画となっている。
>>435
金子信雄と聞くと『金子信雄の楽しい夕食』&東ちずるを真っ先に思い出す。
悪役の似合うオヤジだったんだけどねえ・・・。
438ネタバレスレ議論&投票中@ローカルルールスレ:05/02/15 02:10:47 ID:6f+n2cT5
>>436
他愛がない(他愛もないが正解か)って…
確かに現代レベルから見れば脚本も映像技術も大したことないかも知れないが、
当時としてはかなりの傑作でしょ。
映像化された大藪作品の中でも評論家に突出して評価されているし。
>>437
スレ違いというか板違い。要注意。
440ネタバレスレ議論&投票中@ローカルルールスレ:05/02/15 13:01:51 ID:SLzwo+L4
>>439
いいじゃんこのくらい
441書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/15 21:52:49 ID:6RU2WPzn
大藪春彦作品の読者でありながら、「野獣の青春」を傑作と言う者の気が知れない。
確かに、原作は大藪作品中では格別優れたものではないが、暗い情念の発露という
多くの大藪作品には不可欠の要素が映画化作品には全く感じられない。
大藪唯一の時代劇「赤い手裏剣」の映画は駄作だな。
原作のニヒルな感じが全く無くなり、勧善懲悪ものになっちゃってるし、
主役の雷蔵とヒロインとの濡れ場もないし、つまらな過ぎ。
443書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/16 20:24:35 ID:JYHLtLmz
「赤い手裏剣」の評価には同感。やはり大藪作品らしさが無いのだ。
市川雷蔵の風貌そのものは、なかなか良いのだが、眠狂四郎や机龍之助を
演じた時とは異なり、軽い感じで明朗快活なヒーローとして演じているので、
かえって原作の世界からは遠くなってしまった。
原作は惨殺シーン、少女との同衾シーン等があるハード路線。
大藪作品は、日活でも大映でも東宝でもなく、社長主導で何でも有り路線を
突っ走った70年代前半の東映で成人映画として撮れば凄いものが出来たと思う。
特に「赤い手裏剣」は時代劇の名門東映でやって欲しかった。
418です >>421さんだいぶ遅れましたがレスありがと
それと書斎魔神さんはすごいですね〜
この次は傭兵達の挽歌の話をしたいなって思ってたらしっかり押さえてらっしゃる
ダブルプッシングの練習したものですよ、子供でしたから2秒ぐらいでw
副腎皮質ホルモンで肉芽が盛り上がるとか燃えました

野獣死すべしのロマンティシズムはあまりに特別で江戸川乱歩の名前もあり
他とは比較できない決定的な処女作だったのだと思います
その後、血の来訪者や蘇る金狼で独自の乾いたタッチを作り、あとは娯楽作品の
量産という流れのなかで「傭兵達の挽歌」はダイナミックさや彩りの点で出色でした
当時の角川のフェアでもこの作品を中心に文庫が配置されていて手に取りやすく
当然買って読んだ私もたいへん満足したものです、春樹様々です
もし大藪がイギリス人だったらフォーサイスに負けてないかもと言ってみたり
赤い手裏剣。
414でも書いたけど、大藪パターンが全部時代劇語に変換されてて笑ったな。
用心棒を引き受ける条件の「ボーナス」が「賞与」なんて言葉になっていたし。
ハーフと見まごう容貌も「異人の血が混ざっているのでは」だったかな。
車が馬になっているのもご愛嬌。ラスト「どこに隠れていたのか」突然愛馬が
登場するのも笑えた。以上、書庫が崩壊状態で、元本が見つけられず曖昧な
記憶で書いているため、引用ミスはごめんなさい。
うんうん。栗毛だね。確か。
「心配した顔」とかの表現もあったとオモタ
447445:05/02/17 17:24:43 ID:hZBV1GfV
↑いつもならカッパ―ブラウンのブルーバードってところだね。
448書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/17 21:50:43 ID:sUWh+a9W
自分は「傭兵たちの挽歌」は、新刊ハードカヴァーで読破したクチである。
ハードカヴァーで買う価値は十二分にあった気迫溢れる作、
大藪作品中のベスト5に入るものだと思う。

さて、「赤い手裏剣」の方は、
「月代がのびた蓬髪を風になぶらせたその男の貌は、異人の血でも混じっているのでは
ないかと思われるほど彫りが深かった。」
これが伊吹勘之助初登場シーン。文庫本解説にもあるとおり、明らかに眠狂四郎を意識
していると思われる。それに第一話「町荒らし」は、もろに黒澤の「用心棒」ネタだ。
時代劇語への変換キーを使用しなかった例としては、
「俺が貴様たちを斬っても正当防衛だ。そうだろう?」
という変な台詞が登場。
↑つーことは、ダシル・ハメットの「血の収穫」ってことね。
盗作の盗作か・・・
「赤い手裏剣」では主人公が馬丁に馬を預ける場面で、
馬丁が薄汚い浮世絵でセンズリをしていたという妙なディティールがいい。
主人公がやった駄賃で夜鷹が買えるとも。
このスレタイの『餓狼の弾痕』では用心棒が
ポルノを見ながらセンズリというパターンが
続くんだが
452書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/18 20:18:27 ID:mrDRdb3s
大藪作品この5作
オールタイム・ベストとかマイ・ベストと言った意味ではなく、
意外に多様な大藪ワールドを幅広く味合うのに最適と思われる作。

1 野獣死すべし
前述したとおり、「本作」と「その他」という大分類も可能な大乱歩もぶっ飛んだ
衝撃のデビュー作。孤独な若者(=伊達邦彦)の迸る暗い情念、大藪流青春小説。

2 蘇える金狼
大藪作品の一分野をなすリーマンを主人公にした作品では、やはり本作を推す。
野望篇・完結篇を合わせると、文庫本で1000頁に迫るボリュームで、
読み応え十分。

3 傭兵たちの挽歌
リベンジャーものの最高傑作にして、亜流も多く輩出した大藪流アクション小説の極致。
最後のSFまがいのスケール感は圧巻だ。

4 ヘッドハンター
エンタメ性は弱いものの、ハードボイルドの教科書とも言うべき作。
大自然の中でのストイックな自給自足。

5 汚れた英雄
同じ早稲田繋がりで大藪流「青春の門〜サーキット編」か。渾身のビルドゥンクス・ロマン。
>>451
センズリかあ・・・時代だなあw
454ルール変更議論中@ローカルルールスレ:05/02/19 21:24:32 ID:LGVW9guv
>>453
 こうした話題では必ず登場する「汚れた英雄」だが
 漏れは好きじゃないなあ。命のやり取りを生業にして
 いる大藪ヒーローの中でバイクのレーサーってのは
 なんかヘタレというイメージでさ。それ、五木と
 大藪先生を無理に繋げないでくれないかね。早稲田で
 くくるのは乱暴すぎかと。
455書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/20 00:51:05 ID:W54qJDES
俺は個人的には「汚れた英雄」は好きな作品ではない。
しかし、大藪ワールドを語る場合には、やはり落とせない作である。
物語が進むにつれて、ふてぶてしくなってゆく北野。
早稲田はネタとしても、大藪風ビルドゥンクスロマンなのは間違いないかと思う。

ピカレスク・集団ものの系統に属する作では、「ウィンチェスターM70」を推す。
同じ集団ものでも、後年の「餓狼の弾痕」等と読み比べると、作品から迸り出る
殺気には圧倒される。
456【桐】 ◆XXXAXAQILI :05/02/20 00:52:13 ID:CKj+y/kp
画廊の男根…
457ルール変更議論中@ローカルルールスレ:05/02/20 10:34:26 ID:EslMgFAX
>早稲田はネタとしても。
 「野獣死すべし」では体育会のことをボロカスに書いていた。
 それから十年以上たって(と言っても二十年位前の話)週プレで
 映画監督の篠田正浩と母校を語るとかで対談して(篠田は競走部)
 早稲田の射撃部は根性が足りないとか言っていて、苦笑した思い出が
 ある(歳がばれる)。

体育会が嫌いだったというよりチームワークみたいなのが
この人の性に合わないんだと思う。
「汚れた英雄」でも主人公はサッカー部(だっけ?)に入るけど、
目的は身体を鍛えるためで、監督には反発してたし。
射撃もレースも本質的に個人プレイだしね。
だから、後年ヒーロー4人組とかが活躍する話には違和感があった。
その4人の個性の書き分けが全くできていなかったね。
大藪さんの凄さは本能の赴くままに
身も蓋もないことを堂々と書いたところに
尽きると思う。
地の文章で、「ナメナメ」とか「ハメハメ」と
真面目に書く作家を他に知らぬ(受け狙いではなく)。
>>459
セリフじゃなくて地の文でそんなの書いてるのあったっけ?
作品は何?
末期のやつはゴーストライターが書いてたらしいから除外するとして。
(セリフでは、腐れマンコとかいう表現はたしかにあったけど)
461書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/20 17:23:39 ID:tn+Nc3pB
思想的には、反米・反共(反ソにして反中)、自国政府や大企業にも生理的な
嫌悪感を抱いているようだ。
日本人が、とかく気後れしがちな朝鮮半島、特に韓国に対しても反韓の姿勢を
隠さない。(ソウルからの引き揚げという実体験が影響か)
まさに四面楚歌、全方位外交ならぬ全包囲状態、「信じられる者は我と我身だけだ」
しかし、これが痛快なんだな。
ゆえに、俺も後期の集団お仲間ものやヒロインものには違和感を持つひとりである。
もし氏が存命であったなら、近年の韓流ブームを見てのコメントを聞きたかった気もする。
思想的に反米・反共(反ソにして反中)ねえ。。。
アナーキズムや革命へのロマン的憧憬みたいなのは(特に初期には)たしかに感じるけどね。
学生運動にはかなり共感してたみたいだし。
一種の反権威指向でしょう。
その点大藪は裏の松本清張だったのかもしれないと個人的には思ってる。
大藪が元気で書いてたら、まず、小泉を痛快にやっつけて欲しいね。
返す刀で石原慎太郎も斬る。(大藪は若い頃慎太郎と仲良かったらしいけど)
464459:05/02/20 20:18:03 ID:EslMgFAX
>>460
 疲れているので「ハメハメ」はやめて「ナメナメ」にしておく云々。
 上で何度も言い訳していますが、書庫崩壊で原典不詳。
>>461
 引上げ船で、朝鮮人に何度もパチキを喰らった云々は「野獣死すべし」に
なかったけか。氏の風貌もその後遺症かと。
 因みにわたしの妻は、子供の頃、学生時代の大藪氏と練馬で同じアパートに住んでました。
大藪氏が出世して、世田谷に豪邸を建てたとき、家族で招待されたとか。
465書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/20 20:30:06 ID:FanY1mrg
大藪氏が、旧ソ連や中国の権力的な共産主義体制に共感していたとは到底考え難い。
ゲバラあたりは大藪好みのキャラだと思うが。

>学生時代の大藪氏と練馬で同じアパートに住んでました。
すると美人編集者だった大藪夫人とも面識があるのでは?
466書斎魔神様」:05/02/20 20:51:52 ID:EslMgFAX
 大薮さんの妹君(某有名CMディレクターの奥様)のことは記憶にあるとか。
狭いアパートの部屋に、一杯本が積んであったそうです。
>>465
そう言えばなんかの作品にあったよ、
ゲバラを裏切ってモスクワに魂を売った、
とか言うセリフが。
学生運動(反体制運動)潰しのために全学連に潜入した政府のスパイが主人公という話。
たしか、この主人公も政府を憎んでいるのだが、金のためにスパイをやっているという
連作短編で、結構面白かった記憶がある。
468書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/20 22:06:30 ID:FanY1mrg
>>466
レス、サンクス。ただし「様付け」は御勘弁を(w

>>467が書いている話は、俺も徳間ノベルス(黄色い新書)で、
読んだ記憶があるのだが、タイトルは失念。
主人公が拷問に堪えて敵の信用を得るシーンがあったように記憶している。

大藪氏の奥さん、妹さんの話題が出たが、氏がエッセイで従姉妹が脚本家をしており、
「木枯し紋次郎」を担当していると書いているのを読んだことがある。
大藪郁子嬢のことか?
大藪風とは異なるが、ハードボイルドテーストな好きな時代劇ゆえ、ずっと気になって
いる。
大藪が不法所持していた拳銃の出所って知ってる方いますか?
調べてもよく分からなかったので。
470名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :05/02/25 18:59:52 ID:IthduNSk
>469
「荒野からの銃火」の「俺は再びガンを持てる!」に書いて
あります。ローマオリンピックから帰った、銃砲ブローカーを
している猟友から2丁譲ってもらい所持していたが、その内の
1丁を高校時代の同窓の男が持ち逃げしたことから、発覚した
ということのようです。
471書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/25 22:24:09 ID:QtLANRl2
>>469
時代を考えれば、元々の出所は米軍(基地)流れという話を聞いたことがある。
472書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/26 15:04:59 ID:T+IGqvk2
「荒野からの銃声」を見直していたところ、
氏みずから、自己の作品スタイルに影響を与えたと認める作品のリストが目に入った。
ショーロホフ「静かなドン」
オストロフスキー「鋼鉄はいかに鍛えられたか」
レルモントフ「現代の英雄」
スチーヴンスン「マスター・オブ・バラントレー」
メイラー「裸者と死者」
ヘミングウェイ「大きなニつの心臓の河」等のニック・アダムス物
ハメット「赤い収穫」
チャンドラー「ロング・グッドバイ」
ロス・マクドナルド「動的」(*「動く標的」か?」)
マッキヴァーン「セブン・ファイル」(*「ファイル7」)

ある時代における必読書であったショーロホフ作品、
ベストセラーにもなったメイラー作品、
ハメットの代表作(大藪氏の場合、「マルタの鷹」の方でないのがポイントか)
チャンドラーの最高傑作(定評)、この辺はわかるが、後はマイナーな作家又は作品
が並んでいるという感がある。
ロシア文学関係では、ドストエフスキー、トルストイ等の定番の名が無く、
ヘミングウェイ作品が「老人の海」ではない。
ロスマクは、大藪氏の場合はポール・ニューマンで映画化もされたこの作品が、
お気に入りなのはわかる気がする。家庭小説として深化する前の初期作。
マッギヴァーンは、「殺人のためのバッジ」あたりかと思ったのだが。

作品の知名度はマイナーだが、(作者自身は「宝島」で有名)、
本書で大藪氏が、19世紀最高の英文学と推している「マスター…」という作品。
「野獣死すべし」や「復讐の弾道」等の初期作の暗い情念好みのファンには、
一読巻を置かせぬ面白さだ。食わず嫌いにならず、機会があれば手に取って欲しい。
角川文庫(「バラントレイ卿」)、岩波文庫(「バラントレイの若殿」)があった。
ただし絶版か。
ロスマクは大薮の早稲田の卒論テーマ
その本家から倒錯して若手ミステリ作家集団
「他殺クラブ」から除名されたのは触れられたくない過去。

 ○ 盗作
 × 倒錯
475書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/02/26 20:29:45 ID:Ymcwaf1m
>ロスマクは大薮の早稲田の卒論テーマ
大藪氏は早稲田大学教育学部英文科中退。
なのに卒論のテーマとは?
「野獣死すべし」で紹介されている伊達邦彦のプロファイルは、
大藪氏個人とダブル部分も多い。
邦彦の卒論が「ハメット=チャンドラー=マクドナルド派におけるストイシズムの研究」
とある。
前述した「荒野からの銃火」によれば、既に高校時代の文芸部で、
「裏切者としてのドストエフスキー」「社会革命派としてのイエス・キリスト」等の
論考(氏曰く、「支離滅裂な大論文?」)をモノにしていた大藪氏のこと、
卒論用でなくても、ハードボイルドに関する論考が存在する可能性はある。
ただし、ハメットならわかるが、ロスマク単独で書くのかな?、という気はする。
「さむけ」「ウィチャリー家の女」等の一般にロスマクの代表作といわれる作品は、
どう見ても大藪氏好みではない家庭の悲劇ネタ。

他の作家であれば、盗作騒動によるクラブ脱退、拳銃不法所持による逮捕、
三億円事件のモデル小説(「血まみれの野獣」)騒ぎ等々、
単なるスキャンダルに過ぎないのだろうが、氏の場合はある種の戦歴という感さえある。
476ルール変更議論中@ローカルルールスレ:05/02/26 21:55:44 ID:h3F3Y0ZT
今日は大藪先生の命日なのでageます。
477変更投票開始@ローカルルールスレ:05/03/05 02:36:20 ID:FB774UQz
明日、野獣死すべし。もっかい買ってよも。
478変更投票開始@ローカルルールスレ:05/03/05 19:40:51 ID:+Id4aSWM
保守age
479r:05/03/09 17:25:27 ID:XLPNR0nB
>>475
 盗作だけはいただけないなあ、明らか
な盗作の上に作品の出来も良くないんだ
し。
480変更投票開始@ローカルルールスレ:05/03/10 01:38:13 ID:hD7Khbiv
その盗作の映画でメガホンをとった岡本喜八監督も、
主役・加山の敵役(しかし、いい奴という役柄)で重要なキャストだった
中谷一郎もつい先日亡くなったばかり。
481C2ブォーフォー:05/03/10 22:41:59 ID:sjOn6TIB
世見月はニヤリと笑った
482名無しのオプ:05/03/11 10:35:56 ID:JCnFU0rC
「ウィンチェスターM70」を30年ぶり(中二以来)読んだが、登川の魅力を再認識。
483書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/11 22:36:47 ID:4HNEX4c9
真性厨房の時にウインチエスターを読んだらトラウマになるような。
俺は工房の時に読み、結構ショックを受けたものだ。
登川たちは、リベンジャーでも諜報部員でもない真性の悪党だ。
484名無しのオプ:05/03/14 13:16:24 ID:ex8IiV/c
登川が捕らわれの身になった白井を奪還し「良かったな、生きていて」と目を
覗き込みながら嬉しそうに笑った、に感動。無感動に殺して行くキャラとしては
トップクラスですな。S36の初出としては良く書き込まれていて好きなキャラ。
485書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/14 22:08:22 ID:pBZ/4Vs+
>>484のシーン、少し違うようだ(新潮文庫版364頁)
章のタイトルはそのものズバリ「法を怖れぬ者」
その第三節、警察に囚われた白井を奪還して、

「よく、生きてたな」
重い白井の体を佐伯から受け取った登川は、包帯の奥の瞳を覗きこんで、
うれしそうに笑った。
「ありがてえ。あんたには、いつも世話になりっぱなしだな」
血走った白井の瞳に涙が光っていた。
「気にするなってことよ」
登川は言った。
「あんたは、いつもその調子だ」
白井は、感動を圧し殺したような声で言った。

この非道な連中に、ここまで心の交流があったとは驚いた。
>包帯の奥の瞳を覗きこんで、
このくだりなど、セカチューの如し。
486484:05/03/15 10:39:03 ID:4dKwjYf4
書斎魔人さん、そうでしたね!警察官の射殺はともかく、ワゴンの持ち主のイタリア人や
開業医の愛人等々、後年であれば延髄を抉って殺すところを、手で絞殺していく登川との
ギャップに驚いた記憶があります。大藪歴は約30年ですが、資料を多用しない20代の氏の
作品はいまだに読み返しています。
487名無しのオプ:05/03/15 14:54:20 ID:/hl1JlAq
「狼の追跡」ってゴーストぽかったけど、
垣根涼介が書いてたんじゃないかな。ブラジル移民の元力士なんかが出てくるし…
488暁の自爆:05/03/15 15:12:49 ID:4dKwjYf4
487さんに同意。食に関しての記述の匂いが全く違いますね。(晩年のヘルシー志向で無く)
行きつけの定食屋でオカミサンと仲良くしている描写を見て、ゴーストと痛感。しかし遺作
の「暴力租界」であそこまで特上ウナ重に固執したのは、ドクターストップがかかっていたの
でしょうか。
489487:05/03/15 15:44:52 ID:/hl1JlAq
>であそこまで特上ウナ重に固執したのは、ドクターストップがかかっていたのでしょうか。

笑いました。
490書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/15 22:17:41 ID:1RwIUynD
>「狼の追跡」
もしゴーストだったなら、かえって嬉しい気がする。
大藪作品の主人公には異例な醜男しかもデブ(力士ゆえ仕方ないが)、
安易なハッピーエンド等、あまりに大藪らしくないのだ。
プロットの呈示くらいはしたのだろうか。
どちらにしろ、これを大藪氏の手になるものとは思いたくない。
491暁の自爆:05/03/16 10:45:50 ID:A/Q85IJq
マンハッタン核作戦以降の伊達ものも、プロットの提示によるゴーストと思う。
本当に読み込んでいる方なら理解されてると思うが、氏の価値観で最底辺にある
「天目茶碗」に執着したり、伊達に「これは俺の卒業試験」などと言う台詞を吐
かせたりする事は考えられません。敵陣に乗り込む時も、氏の好みでないウージー
一丁だし、死の寸前まで緻密を極めた、銃器のディテールもおざなりですしね。

492暁の自爆:05/03/16 17:06:36 ID:A/Q85IJq
昭和52年、高2の時の学校帰り、俺は氏の松原の自宅に(当時は自宅住所が奥付けに出ていた)
当時新書で出たばかりの「長く熱い復讐」を携え、畏れ多くもサインを貰いに行った
事がある。家の横のガレージにはセドリックとホンダライフの軽。
呼び鈴を押し、旨を述べると年配の執事?のような人が出てきて「先生は今執筆中ですので長くお相手は
出来ませんが」と言った後、氏が二階から降りて来て玄関先でサインをしてくれた。(To Mr.
XXX with very good wishes Hal Oyabu)と記してあった。
感動した高校生の俺はその年の末に「今年も僕たちファンを熱狂させる作品をお願いします!」
と言った内容の年賀状を出してみた。予想もしなかった事に、きちんと「今年もよろしく 大藪春彦」
と自筆で書いた年賀状が返ってきた。いまにして思えば本当に読者を大事にする
作家だったんだと思う。
もう一つ、7・8年ほど前の話だが、河田町近くの寿司屋(店主が店裏の寺の住職も何故か兼ねている)
にたまたま行った際、ふとした弾みで愚妻にオーヤブ話を熱く延々としていた際、じーっと会話に耳を傾けていた店主
がどこかへ行ったと思ったら、ダンボールを両手に抱え運んできた。店主曰く、その寺は氏の菩提寺?であり、
その日、氏の夫人が形見の供養をして貰う為、刃物(ナイフ)を持って来た、と言う事であった。
「多分これも故人のご遺志でしょう。小さいものでしたら銃刀法に触れないでしょうから、
どうぞお一つお持ち下さり、大切になさって下さい」との事だった。狂喜しながら中を見せてもらうと、ガーバー、ラブレス、ランドール
など多くの作品で主人公と共に活躍した逸品ばかりであった。結果ガーバーサカイのポケットナイフを
有難く頂戴したのだったが、今でも氏言うところの「運命の神」は存在する、と思う。

493書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/16 22:47:48 ID:+yD7XXd0
>>491は、嫌な話(レスそのものや、その筆者がということではない。内容がである。)
なのに対して、>>492は、大藪スレに突然現れた「ちょっといい話」だなあ。
そう言えば、テレビで大藪夫人が、氏はとても優しい人だったと語っていたのを見た
ことがある。ところで492は悪霊にでも守護されているのだろうか。
494487:05/03/17 07:39:19 ID:MSYAQXMe
ちょっと関係ないかも知れないが、大分まえ氏が11pm(そういうTV番組があった)に出ていたとき
ゲストは皆呑みながら話すと言う趣向ながら「水割りですか?」と司会者に聞かれた
氏は、照れくさそうに笑いながら「いや、オレンジジュースを」と答えていたが。
下戸だったのかしら。
495暁の自爆:05/03/17 10:33:26 ID:YCmzh9ns
494さん、大藪氏は酒好きですよ。20代のころはウイスキーを一日一本空けていたそうで。
飲み方はコップに並々と注がれたストレートに、水道水を2.3滴垂らし「水割り」と称して
愛飲していたそうです。昭和44年くらいの作品までは、主人公の好きな酒は概ねスコッチで
したが、再晩年になると主人公が「スーパードライ」や「いいちこ」のお湯割りを良く呑ん
でましたね。良い意味で、私小説の極みです。
496487:05/03/17 12:12:15 ID:JTGlaQ9S
ですよねえ。下戸にはかけない文章だし。バランタインのボトルネックを平手で叩き割って呑むなんていう豪快なシーンもありましたっけ。
497名無しのオプ:05/03/17 17:52:55 ID:p/HRNUgh
>>487
中島らものように、飲んだらブレーキがきかない人(ぶっちゃけた言い方すれば、アル中w)で人前では飲まないようにしていたのか、
それとも、いちおう仕事であるTV出演の場などでは、酒を飲まないよう己を律していたのか。

後者ですかねぇ。
498暁の自爆:05/03/17 19:05:59 ID:YCmzh9ns
中期の作品で、バレンタインの瓶の首をアンプルを折るようにへし折ったって
記述もありましたな。
499名無しのオプ:05/03/17 19:48:16 ID:DPQCc1NX
ループ具合と狩猟やら何やらの「その時書きたい事を書く」無軌道ぶりで
間違い無く本人の執筆であると思われた「アスファルトの虎」でも
モナコのコースの下見を「ホンダのナナハンのフルチューン」で行うシーンがある
氏がバイクの描写を改造箇所や他車種に比べた優位性の薀蓄無しで書くなんてありえない
何となく「作品への愛の足りない弟子に任せたのかな」って思った
たとえ氏が病床にあっても「何のバイクにします?」と一言聞けば止まらなく語りだしそう
500名無しのオプ:05/03/17 20:23:36 ID:/r9u7HZ+
ガキの頃、この人の作品読んで、凶器・花芯・蜜壺というような表現に興奮してた。
今読むと失笑ものだが。
501r:05/03/18 03:21:49 ID:w6e+ylwr
>>494
もうその頃には肝臓やられてたからじゃないの。晩年のグダグダの
作品も肝性脳症のせいじゃないかってうわさもあったし。
502暁の自爆:05/03/18 11:45:27 ID:gCiGWxqY
昭和50年代前半、映画界に進出していたカドカワは、大藪氏の作品のプロモーションを
大々的に打っていた時期があった。流れでカドカワがスポンサーになっている複数の
ラジオ番組で、初めて大藪氏の肉声を聞いたわけだが、甲高い声とノドに詰まったよ
うな独特の笑い声。作品とのあまりのギャップに高校生だった自分は衝撃を受けた。
いくつかの番組の中で、MCの森みどり?(ピアニスト)のあまりに無知で下らない
質問にも、笑いながら丁寧に受け答えしていた大藪氏だったが、ある質問をされた際
一瞬で声色が変わり、ドスの効いた声でつぶやいた。話題振りの内容は「大藪さんの
作品は劇画的ですね〜」どいう内容だった。大藪氏は「それは劇画が僕の作品の影響を
受けてるのでしょ?」と吐き捨てた。MCのあまりに無知な質問にムカついて
いた自分は胸のすく思いだった。また同時期のラジオ番組で、大藪氏の大ファンだと
言う女性ジャズ歌手(名は失念)の時は、ある一言ですこぶる上機嫌になる。それ
は「先生の主人公は、何気にセブンスター吸ったりして、そのギャップが魅力的」
と言うものだったのだが・・・肌で自分の愛読者である、と言う事を感じたのであろうが。
どこかで「文壇サロンや評論家に評価されるより、読者に評価されたい」と言うコメント
を読んだ事があるが、今更ながら深く項首させられる言葉だと思う。
503487:05/03/18 15:48:59 ID:DNlFoYnx
草刈正雄主演の汚れた英雄は、なんと角川春樹社長が監督してましたね。
当時、CMで鈴木清順監督と仕事をしていたのですが、鈴木監督は角川からの
依頼を断ったとか。その理由
「あんな、助平な映画の演出なんかできませんよ」
含蓄あるお言葉。
504書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/18 22:03:05 ID:hXvRhAjz
>MCの森みどり?(ピアニスト)
ピアニストではないと思うが?
このラジオ番組は俺も聴いた記憶がある。
森のトーク番組の週間ゲストに大藪氏が登場。
高いトーンで優し気な話しぶりには、作品とのギャップ大であった。
そう言えば、大藪夫人(元編集者)も本人に会う前は恐い人だと思っていたとか。
「今度、ムースを撃ちに行く予定だ」と楽しそうに語る大藪氏に対して、
「逆に動物愛護協会の人のような感じなのに」と返すアホな森。
翌日はこの辺の問題をトークするとの事だったが、聴き逃したのが残念だ。
505名無しのオプ:05/03/20 10:09:46 ID:/p6M3BPE
森みどり…
顔は覚えていますが、何者だったんでしょうか。音楽家だったような気もします。
東工大の教授と結婚して、NHK教育テレビで「園芸」の司会をしていたのは
覚えています。
506名無しのオプ:05/03/20 19:05:17 ID:dL6PeRRD
おおこんなスレがあったんですね。
"傭兵たちの挽歌"は、たしか映画化の話はあったようです。
大藪氏がなくなった時にも角川春樹が言っていました。
(あまりいい作品になりそうな気はしないが、、この主役できそうな人って?)
あとこの作品は、大藪氏ご本人が自分の最高傑作と言っていたはず。

それにしても、昔の作品がだいぶ絶版になっているようで、残念ですね。
角川さんシャバも戻ってきたことだし、何とかしてくれないかなー。
"野獣死すべし"の角川文庫初版とか、いちおう持ってますけどね。
こういうのって今オークションに出したらそれなりに値がつくんだろうか 笑
 
 
507名無しのオプ:05/03/20 19:31:51 ID:PlKfMCCI
大藪作品のヒーローを映像化するのはなかなか難しいと思う。
松田優作にしても草刈正雄にしてもそれなりにいい味を出していたが、いかんせん線が細過ぎる。
何しろ二の腕が常人の腿ほどもあると描写されているのだから、
つまり、全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガーのような肉体の持ち主でないと、
本当は務まらない。

508506:05/03/20 19:50:15 ID:dL6PeRRD
そういや大昔、オールナイトの三本立てで
「野獣死すべし」「蘇る金狼」「汚れた英雄」一晩で見たっけかな。
まあ見られたのは、蘇る金狼だけだけどなあ。
野獣死すべしは松田優作の訳わかんない演技が多いし
(BGMのショスタコビッチの交響曲5番だけは妙にはまっていたが)
汚れた英雄はうろ憶えだけど、ストーリーがひどかったしな。

大藪センセもはっきり言わなかったけど、汚れた英雄の映画はほめようがないもんだから
サーキットの隅に咲いていた花がきれいだったとか、そんなことだけ
コメントしていたんじゃなかったかな。

それにしても、あん時の映画館の客層はじつに面白かった。
皆さん"大藪者"とおぼしき、強者っぽい雰囲気の男性がちらほらと見かけられてね。
映画館の外に重量級のバイクもずらりと並んでて。壮観でしたよ。
 
509名無しのオプ:05/03/20 20:26:06 ID:NhfJz05p
>>508
あの「野獣死すべし」は、松田優作主演作、として見るべきものだからね。
大藪春彦原作、としてみるとキツイな。
510書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/20 21:31:29 ID:Pgni9rRu
森みどりが大学の先生と結婚したという話は耳にしたような記憶がある。
森はMCをやっている番組に来たゲストの著作を読んでいなかったようだ。
何年か前に関口宏が司会していたテレビ番組で大藪春彦を取り上げた時、
アシスタントの水野真紀はさすがに政治家夫人になるだけあって(?)、
大藪作品に目を通して来たようである。
感想は「女の人の気持ちが無視されているようだ」と批判的で終始渋い表情。
大藪春彦の世界は、女には「わかれ」という方が無理かなという気がしている。

前にも書いたが、デビュー作かつ代表作のひとつでありながら、
大藪作品の中では異彩を放つ「野獣死すべし」という作。
俺も松田優作主演の映画化作品(鹿賀丈史も若い!)初見時には戸惑った記憶がある。
検証してみると、映画に漂う暗い屈折感は確かに原作にもあるのだが…
あそこまで極大化されクローズアップして描かれると、わけわからないものになって
しまう。あれは大藪ワールドにあらず、失敗作でしょ。
緑魔子ちゃんのオッパイぽろんは、仲代達矢主演のだっけか?
511名無しのオプ:05/03/20 22:43:29 ID:6V77aXf3
>>509
確かに。俺は先に映画を見て痺れたクチだったんで、
その後原作読んで愕然とした覚えがある。
ただ優作映画としては遊戯シリーズと並んでピカイチだと
思うけどね。
512書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :05/03/20 23:49:34 ID:3l1/iJJD
>>511
このスレで映画としての評価を語るのは外していると言わざるを得ない。
横溝正史原作の松竹版「八つ墓村」を持ち上げるのと同様である。
妙な改変をするなら映画オリジナルのネタでやれ、ということだ。
結局、「野獣死すべし」というビッグネームを冠したかっただけのように
見える作品である。

「蘇える金狼」は良く出来ている方だと思う。俺は面白く見た。
松田優作は、朝倉に限ったことではないが大藪作品の主人公が持つ
不敵なユーモアを巧く出していたように見える。


513508:05/03/21 00:02:38 ID:GDlLp/rp
なるほどね。映画から入ったら、また見方もちがうのかもしれませんな。

話はずれますが、昔は個人的に「大藪定食」と称して、
ボイルドソーセージとかサラミだけを大量に食うとか、やったもんです。
あと北野晶夫が小さい頃、残飯の魚の頭や骨食ってる話読んで
以降、焼き魚が出てきたら、骨も頭も残さず食べるようにしたもんですね。
どこかに黒ビールに生卵ぶちこむ話もあった筈だが、あれは美味くなかったっす。
コーヒーに大量のバター入れるのも、個人的にはうーんちょっと、でしたね。

後年、アスファルトの虎で肉っけなしでも栄養充分の食事、の話が
出てきたときには、ちょっとびっくりしました。
若い頃はボディビルでつけた筋肉を好んでいなかったようですが
アスファルトの虎では、ウエートトレのことも細かく書いてあって
考えが変わったなあと思いました。

 
514名無しのオプ:2005/03/21(月) 08:12:44 ID:qR3SMiWs
↑マグカップにバター半ポンドという描写があった。
絵柄を想像すると笑えます。
515名無しのオプ:2005/03/21(月) 09:19:44 ID:qR3SMiWs
音楽家(チェレスタ演奏家)
   森ミドリ 
出身:名古屋市
〈経歴〉
東京芸術大学音楽部卒業
同大学院作曲科修士課程修了
作曲・編曲をはじめ司会、エッセイと多彩な創作活動を続ける音楽家。
NHK「趣味の園芸」や教育テレビ「N響アワー」司会者として広く知られている。



516書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/21(月) 14:23:48 ID:BG+Erah0
映画「蘇える金狼」の不満点は、公開当時から指摘されている原作とは異なるラスト
でしょうな。これにより、原作のピカレスクなサクセスストーリーというテーマ
そのものが変質してしまっており、あまりにやり過ぎた脚色である。
また、基本的には「女」が「ガン」や「カー」ほどのアイテムとしての重要性を持たない
大藪ワールドにおいては、あの結末はあり得ないとも言える。
しかしながら、松田優作の朝倉は大藪作品キャラの映像化としては悪くないし、
(松田は朝倉はともかく伊達邦彦ではない。ミスキャストも「野獣死すべし」失敗の因の
ひとつであろう)
大藪作品の魅力のひとつであるアクションは、映像として十分に表現されていると言える。
原作は、全体的にはアクションものというよりは、むしろクライムノヴェルの色合いが
強い作品であり、映画版は原作をベースにして、
ハイウェイハンター(後のエアウェイ)等、アクションが売りの他の大藪作品も
十分に参考にして作られたように見える。

最後に森みどりのプロファイルがきちんとしているのに驚いた次第だ(w
517名無しのオプ:2005/03/21(月) 15:46:45 ID:qR3SMiWs
「蘇る金狼」のラストの文章は、大薮春彦というより、日本文学を代表する
名文だと思われる。
 しかるに、あの映画のラスとは何だ。
 かれは今日木星に旅立った、だっけ?
「さよなら人類」じゃあるめいし。
518書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/21(月) 19:38:28 ID:oxuTSSX4
返す返すも映画「蘇える金狼」終盤部分の展開は残念の一言に尽きる。
ふと、思い出したが、
水曜ロードショー(水野晴郎が参議院議員・比例代表制に出馬し、出演できなくなった時
だと記憶する。番組終了後にテロップでこの旨が告知された)で、
「蘇える金狼」がオンエアされた時、>>517が書いているジュピターネタ、
つまり機内でスッチーが朝倉に話しかけるシーン等がカットされ、
空港ロビーを歩いて行く瀕死の朝倉を俯瞰したシーンでエンドという編集がなされていた。
大藪ワールドの映像化としてはこちらの方がグッドだ。
映画しか見ていない輩が、映像化作品に手を入れるのはどうのこうの言うかもしれないが、
大藪スレでは、こんなのは気にする必要もあるまい。

「野獣死すべし」の松田優作はミスキャストだが、
キャスティングは良いのに脚色が駄目なのが「凶銃ルガーP08」だ。
阿部寛が拳銃の魅力にとりつかれて狂的になってゆくリーマンを熱演。
残念ながら、原作の連作というオムニバススタイルを捨て、ストーリーも
日本人好みの「妹萌えなリベンジ物語」に脚色(→改悪)されてしまっている。
519517:2005/03/22(火) 08:05:24 ID:2+prR3ky

上の方で、鈴木清順のエピソードを書きましたが、そのときのタレントが松田優作。
そのときの体験から言わせてもらえれば、ラストの改悪は優作のアイデアだったのでは
という気がする。主人公は最後は死すべしというのが彼の美学だったような。

香取真吾は原作通り生き延びたが…
520暁の自爆:2005/03/22(火) 10:43:20 ID:3AZ/+QV9
当時、続々と映像化されるカドカワの映画化はあえて一本も見なかったが、
後年映画販の「蘇える金狼」を見た時、磯川の配下との銃撃戦の際、何故か
排莢されない自働拳銃(笑)を打ち尽した朝倉が、スライドをガシャガシャ
やって、5、6発の空薬莢!を排莢しているのを見て、思わず電源を切りそうになった。
事のほか銃器のディテールにこだわる大藪氏は、あのシーンを見てどう思ったのだろう・・・

521517:2005/03/22(火) 12:45:54 ID:jn6P9e2P
↑意外やハリウッドではMGCのモデルガンを用いているのです。
 排莢するのは当然。作動しない時のアップは実銃です。
 日本は悪しき伝統で「特機」屋さんという人が銃を用意して
 銃口に火薬を詰め、火箭を見せるというやり方をします。
 銃声は例のバキューンというSEの入ったサウンドトラックの
 ネガをその火箭に合わせて貼りつけていくので、ああした情けない
 銃撃シーンが生まれます。
 
522名無しのオプ:2005/03/22(火) 12:53:03 ID:CaZ5soIM
拳銃の実際の発射音ってもっと地味な「パンッ」とか「ボンッ」って感じだもんね。
523517:2005/03/22(火) 13:52:29 ID:jn6P9e2P
↑バキューンという音は耳の直ぐ近くを弾が空気を切って飛んでいく音です。
最近はニュースなどで銃撃シーンを見せてくれるので、おっしゃる通り
「バンッ」とか「ボンッ」という音を聞かせてくれます。
ハリウッドの主流は「ドンッ」とか「ドムッ」とかいう重々しい音。
これはマックィーンのゲッタウエイあたりから使われるようになったと思いましたが。
524暁の自爆:2005/03/22(火) 14:23:00 ID:3AZ/+QV9
>522 確かに。何回か韓国済洲島でファクトリーロッドの9ミリパラを打ったが、
「バンッ!」と言う感じだった。オオヤブフリークとして、初めて実銃を打った時の
感動は今でも忘れられない。氏の作品中でのヤクザの射撃の腕はえてしてお祖末だが
(たとえば「10メートル離れた畳にも当てられない」)自分も初回は15メーター先の
標的紙に一発も当てられなかった。(小口径やハワイ・グアムなどのハンドロッド弱装
弾は別だが)緊急時以外は、死体から自分の銃に合った弾倉や実包を奪い、散弾銃や護身
用のポケットピストル以外は、自分に合った照準調整をするオーヤブディテールで少年時代から
育ってきた自分には、あの映画のガンアクション堪えられんですな・・・
の奪った銃は
525名無しのオプ:2005/03/22(火) 14:31:16 ID:??? BE:5112746-##
↑改行が変だと思う
526暁の自爆:2005/03/22(火) 18:21:33 ID:3AZ/+QV9
↑スマン!
527書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/22(火) 20:40:35 ID:48hStWHJ
香取版朝倉にこそ死んで欲しかった(w
ヒーロー(悪のヒーローの場合も含む)は死なねばならない、
というコンセプトはあまりに古い感じである。

大藪氏レベルのガンやカーに関する薀蓄、というか「こだわり」を他のクリエイターに
求めても無理であると思う。
「ゴルゴ13」について、遠距離のアーマライトによる狙撃が命中した場合の大藪氏の
コメント「痒いよ」には笑った。
528517:2005/03/22(火) 21:36:40 ID:9QfOCsfg
まあ、アーマライトにスコープを付けて狙撃すると言う発想がもう。
と思ったら、つい最近、ショットガンにスコープを付けて、氷の弾丸を
撃ってましたな、デューク東郷。
529名無しのオプ:2005/03/22(火) 23:53:13 ID:hg/WuATI
そういえばあの頃のGUN誌には、坊主頭にカマキリサングラスと
MGCの.44マグナムでキメたリア中の投稿写真がいっぱい載ってましたな。
キャプションは「あこがれの優作兄ぃ風に撮ってみました」。
530名無しのオプ:2005/03/23(水) 00:09:15 ID:yUbz6AVE
わっはっは! >「さよなら人類」じゃあるめいし。
 
531暁の自爆:2005/03/23(水) 11:04:45 ID:6c70yLTG
高松に「大藪春彦記念館」のようなものが有るらしいが、誰か行った事ある人いる?
532名無しのオプ:2005/03/23(水) 16:49:33 ID:yYlOzmpu
大藪氏の銃の知識はどこから仕入れたのでしょうかね?
一回拳銃不法所持で捕まってるから、二度目はやばいはずだし、
猟銃はともかく拳銃や自動小銃のディティールはどうやって知ったのか?
海外に行って試していたのか? それとも文献のみによるものか?
リアリズムの大藪氏のことだから後者はありえないようにも思うんですが?
533暁の自爆:2005/03/23(水) 18:34:08 ID:6c70yLTG
昭和40年代前半位までは、軍用銃や拳銃に付いては主に座間や立川の米軍キャンプからだと思う。
大口径ライフルの射撃大会を通じ、キャンプ内に米軍人の友人を増やして行ったと何かで読んだ気が。
高校卒業後に進んだ「四国クリスチャンカレッジ」で英語はマスターしていたのだろう。
初期〜中期の作品までの中には、当時のキャンプの内部の様子が緻密に書き込まれてる
事からも伺えるのでは。
以降はやはり海外取材の済、各実銃を打ち込んできたのでしょう。
534名無しのオプ:2005/03/23(水) 20:03:55 ID:yYlOzmpu
なるほど米軍基地ですか。
でも、外国の民間人に銃をいじらせてくれるものなのかな?
その辺は大藪氏の顔で何とかなったのかな?

主人公が背広を仕立てる時、ガンベルトを吊るすために、左脇を広めに作るよう
仕立屋に注文する描写がいくつかの作品に出てきた。決まってモデルガンに凝ってる
からとかいう説明とともに。
その辺が大藪リアリズムですね。
535書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/23(水) 22:05:27 ID:rZjh9zEJ
大藪氏は高松一校のOB。
記念館という雰囲気の作家ではない気もするが、小倉に松本清張記念館、
境港に水木しげる記念館があるので、まあ、あっても良いかもしれない。
536名無しのオプ:2005/03/23(水) 22:42:11 ID:4Q4ze3T/
>>531
ttp://homepage1.nifty.com/~hiropon/oyabu_sp2_1.htm

ぐぐったら速攻で出てきたよw
537暁の自爆:2005/03/24(木) 19:18:08 ID:O1BG8INa
ガンアクションとしては、「傭兵たちの挽歌」で片山がヒップホルスター越しに
ガバメントを発射するのが印象深い。
538名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/03/24(木) 19:50:58 ID:5eOZVM6e
>537
カイオーテとの抜き撃ち勝負ですよね。相手は全弾装填した
リヴォルバーの撃鉄を起こし、片山のGIコルトの薬室は空で
撃鉄を倒し、弾倉に1発だけ装填してあるというアンフェアな
勝負でした。しかし片山は、硬い革で鋼板をサンドイッチした
特製ホルスターと、物語の前半で練習していたテクニック
“プッシュ・ロッディング”&ホルスターの底ごとぶっ放す
緊急射撃で見事に勝利します。

あの、文字通りの一発勝負のシーンは本当に手に汗を握りました。
そしてその直後、カイオーテと一緒にいた男たちが鼻で笑って
いたナイフで彼らに逆襲したのも痛快でしたね。ハリウッド映画で
観てみたい名作です。
539書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/24(木) 21:27:51 ID:KPqvRBOI
大藪氏も著作の中で書いているが、
射撃経験者のほとんど誰しもが「ある」と認める「命中の手ごたえ」というヤツ。
科学的には説明出来ない現象(?)のようだ。
540名無しのオプ:2005/03/24(木) 22:09:05 ID:/z2TcKJX
>>539

手応え=反響
541書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/24(木) 22:59:34 ID:6bvOrvcJ
単なる発射の反動ではないし、
目視出来ないほどの距離でも「確かに命中したという手応え」があるとのこと。
これは反響ということでは説明出来ないのではないか?
542名無しのオプ:2005/03/24(木) 23:19:54 ID:QcLIira9
目視できない距離で何で命中したと確認できるの?
543書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/24(木) 23:31:23 ID:6bvOrvcJ
>>542
後で確認したら「命中していた」ということ。
ただし「命中したのは手応えでわかった」と話すガンマン(?)が多い。
この「手応え」というヤツが科学的には説明不可能なのではないかということである。
544名無しのオプ:2005/03/25(金) 01:17:23 ID:h52f2rZK
言いたい気持ちはわかるが、ネッシーと同じような「ロマン」の範疇の話だろうと思う。
545暁の自爆:2005/03/25(金) 12:12:36 ID:ClOjCEWl
「手応え」に関してだが、氏の作品名は失念したが、科学的に説明した一節は有った。
要約すると、音速を超える速さで発射された弾頭の後部には長い尾を引く
真空状態ができ、弾頭が当たった直後射手に衝撃が跳ね返ってくる、と言う
内容だった。鹿狩の際、失矢した弾頭が樹の幹に当たっても「手応え」が
有る、と言うもの。もちろん遠距離射撃はその限りではないだろうが・・・
546名無しのオプ:2005/03/25(金) 18:47:22 ID:cmnFrzRM
ちょっと話はそれるが、三島由紀夫がその「手応え」について、
ボクシングかなんかを引き合いに出し、効いたパンチは、
相手に当てる前から当たってて、ただそこに手が食い込むだけだ、
みたいなことを書いてた(「太陽と鉄」だったかな)。
これについて、石原慎太郎が、運動音痴の知ったかぶり、机上の空論、
と厳しく批判してた。
547書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/25(金) 21:08:00 ID:HWXWS3nV
>言いたい気持ちはわかるが、
>ネッシーと同じような「ロマン」の範疇の話だろうと思う。
前半部分も後半部分も言いたい事はわかるのだが、「ネッシー=恐竜の生き残り」
ではないとしても、何らかの「ネッシー」と呼称される存在はあるかもしれないわけ
である。
極めて大藪スレらしくないオカルト的な話題になるが、五感を超えた範疇の問題かも
しれぬ。
>もちろん遠距離射撃はその限りではないだろうが・・・
大藪氏もこの点に関しては疑問点として保留していたと思う。
著作の該当部分がわかり次第、紹介してみたい。
548名無しのオプ:2005/03/25(金) 21:57:32 ID:zP1ALDcs
ゴルゴ13にも、このテーマがあったな。
偽の暗殺に利用された(ダミーを撃たされる)Gが
「あの不快な手ごたえは忘れられない」とか言うの。
549名無しのオプ:2005/03/26(土) 17:01:40 ID:Ic8D/YmN
>何らかの「ネッシー」と呼称される存在はあるかもしれないわけ
>である。

いちおう確認しておくけど、去年の暮れにあったネッシーのネタバレニュースは知ってるよね……
550名無しのオプ:2005/03/28(月) 01:07:59 ID:bdZ9wVZG
>>545
恐らく、「孤狼は挫けず」の一説だったような気がする。
手元に本が無いので、確認できず、申し訳ない。

その記述を読んだ限り、「銃を撃った者にしかわからない感覚」
ってのは間違いないのだろうが、別に「非科学的」ってほどの事
でもないのでは…
551暁の自爆:2005/03/28(月) 16:21:01 ID:yhJ1AJCS
主人公の最期のパターンで、自分の中で最も印象深いのは「復讐に明日は無い」の
鳥羽だ。怨敵を切り刻み狂死させた後、M16の銃身を口に咥え、「足で一気に引き金
を蹴る」と言った自決型のラストは衝撃的だった。「復讐の弾道(汚れた野望)」の
羽山や「暴力列島」の鷹見、銃撃によるものでは無いが、「傭兵たちの挽歌」の片山
が通常の(笑)ラストでは心に残っている。みなさんの中で印象深いラスト・シーン
が有ればぜひお聞かせ願いたい。
552名無しのオプ:2005/03/28(月) 16:37:40 ID:ISKWSFrR
タイトルは失念したが、
刑務所から出た男が、兄が会社を乗っ取られて憤死したことを知り、
復讐を誓いそれを成し遂げて、ようやく安楽な暮らしになったかというところで、
警官隊に屋敷を取り囲まれて銃撃戦になるという最期が、印象に残っている。
553暁の自爆:2005/03/28(月) 17:29:19 ID:yhJ1AJCS
>552 「復讐の弾道」
手元に無いので細部は分からないが「俺の肉体は滅んでも悪霊として
甦り、世に災いをもたらしてやる」と薄れ行く意識の中で思った、と
言うような感じだったかな?羽山は中期のキャラの中でもデーモッシュ
度が高い好きなキャラ。特に洋子と共に悪魔化していく下りは氏の作品群
の中でも異質な描写でしたね。
554暁の自爆:2005/03/28(月) 17:36:47 ID:yhJ1AJCS
>552「復讐の弾道」ですな
細部は違うかも知れないが「俺は土に還っても、邪悪な魂は甦り世に災い
を振りまいてやる」と薄れ行く意識の中で思った、なんて感じだったかな。
洋子と共に悪魔化して行く下りは、中期の中でも派手なガンアクション
は無い作品だが傑作のひとつだと思う。
555暁の自爆:2005/03/28(月) 17:39:31 ID:yhJ1AJCS
553.554、ほぼ二重カキコすまん・・・
556名無しのオプ:2005/03/28(月) 21:58:16 ID:ISKWSFrR
>>553
そうそう、そんなセリフがありました。
洋子って兄の妻でしたっけ? 大藪作品の女性の中では際立って個性を放つキャラでしたな。
557書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/28(月) 22:43:28 ID:r4oBRLHm
「手応え」の件で手持ちの大藪作品を見直していたところ、
(「孤狼は挫けず」が見当たらず、残念!)
ウェポン・ハンター・シリーズが目についた。
光文社文庫書き下ろしを売りにしたシリーズだが、どこか薄味感が拭えない。
これもゴースト使用の可能性有りなのだろうか?
558暁の自爆:2005/03/29(火) 12:05:59 ID:vFYNfJIC
私見だが、「ウェポンハンターシリーズ」はおかしな表現だが、
セミ・ゴーストだと思う。書斎魔神氏は良く読み込んでいる方だと
お見受けしたが、読後感の薄さは自分も感じてた。「暴力租界」「飢狼の弾痕」
以外の最晩年の作は口述プロット+ゴーストと思っているが、「ウェポン〜」は
筆記プロット+資料をゴーストに提出といった感じではないか。
良し悪しでは無く、「自筆・暴力租界」にみられる、突出した暴力性や性描写
の匂いも無いし。
559書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/29(火) 22:35:47 ID:2MmTnRyx
>「暴力租界」「飢狼の弾痕」
残念だが(?)、俺もこの2作は大藪氏の手になるものだと思う。
また大藪氏本人の手になるものでなければ、この2作が世に出ることは無かった
のではないかと思うほどの暴走・破綻ぶりである。
独自の大藪テーストの残滓はあるものの、晩年は本人が筆を取るとこの様ということか。
ウェポンハンターシリーズの方は、大藪作品らしく見せようとする「わざとらしさ」
のようなものが作品全体からかいま見える気がするのだ。
560暁の自爆:2005/03/30(水) 12:12:43 ID:kTNN0dOH
>書斎魔神氏
俺の表記の仕方が悪かったみたいだが、「租界」「飢狼」は
晩年の作品群の中では、間違い無く完全自筆である、と言いたかった訳で(笑)
「暴力租界」ついでに「防弾パッチをずり下げ、オナニーを始めた」のような
表現の後に、突然米軍の正式ライフルや実包の歴史が延々と続き、最後の最後に
「AK47は実践突撃銃としては、最高傑作である」で絶筆となった訳だが、
少年時代の悲惨な体験から、ソビエトに対し特別な感情を持っていただろう
大藪氏がAK47を称えて筆が折れた事は感慨深い。歴代の主人公で奪った武器
以外に、ソビエト製の銃器を愛用していなかったし。
561517:2005/03/30(水) 13:36:29 ID:wRjSQLYL
そもそも、と学会の山本弘会長に手紙を出し、
トンデモ本の逆襲の後書きに「餓狼の弾痕」を
紹介させた朝霞市のFとはわたしなのです。
それがさらに「トンデモ本R」で詳細に紹介される
きっかけを造ってしまったわけですが、「餓狼ー」も
「暴力ー」も大藪氏の作品として愛していることに
かわりはないのです。
だから、本当に「ゴースト→しかもなんの工夫もない」は
殺してやりたいくらいにくいのですよ。
562名無しのオプ:2005/03/30(水) 16:42:23 ID:1nOEeaQ9
なあ、俺のファーストエロって大藪のなんかの小説に出てきた

バイブ付き木馬

なんだが。似たようなヤシいないかな
563書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/30(水) 21:01:42 ID:KNoh1h7H
ソ連と言えば、エアウェイハンターこと西城秀夫も最終作「獣たちの黙示録」で
ソ連国境に張りつけの状態でエンドではなかったかな。
大藪氏にとって積年の暗い怨念渦巻くソ連邦総本山への主人公の突入を前にしての
東側共産圏崩壊。まさに力の持って行き場を喪失してしまった感があったであろう。
今、もし氏が存命であるなら、アクション小説の敵方はイスラム過激派にでもなるのか。
564暁の自爆:2005/03/31(木) 12:22:18 ID:QV9zEcCs
昭和40年代の伊達の中篇で、北朝鮮の総書記室から連隊旗を奪還する、
と言う作品もあった。ラストは「生きて帰れる自信は全く無い」で確か
終わっていた。後期の海外物は猟行も含めてだが、緻密な現地取材を行う
のが常であったが、紛争激化以前に中東に「アフガンシープ」の猟行を兼ねて
取材し、現在もかくしゃくであったなら、そのテーマでの作品もありと
俺も思っていた。「傭兵たちの挽歌」パターンで、センタービルで妻子が
殺され米国〜アフガンと言う形になるのか。そして大藪氏がブッシュをどう評価
するのかも興味深い。
565名無しのオプ:皇紀2665/04/01(金) 03:04:55 ID:9rP05JQo
>>564
あったねw
海上で工作船?と銃撃戦で戦い残って工作員の女とセックスして
女が果てる時は確か「アイゴー!」とか「マンセー!」じゃなかったかな。
氏の生まれを反映してるのか散々こき下ろしでワラタけどね。
566書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :ミステリー暦165年,2005/04/02(土) 15:04:29 ID:iJfka87A
大藪作品では「アイゴー」と絶叫する朝鮮人はよく登場するが、
「マンセー」は読んだ記憶がないな。
大藪氏は、半島からの引揚者だけあって、とかく日本人が気後れしがちな半島の住民にも
容赦無いという感がある。
567名無しのオプ:2005/04/03(日) 07:35:34 ID:Cxy8A02S
金日成大将軍万歳=キムイルソンタエルジャンマンセイというのはあった。
568暁の自爆:2005/04/04(月) 13:08:16 ID:alqYjMmq
タイトル忘れたが、朝鮮124部隊に潜入し凍土の中を敵兵と行軍中、
北朝鮮兵がスタミナを付けるため、生のニンニクを齧る、と言う
フレーズを思い出した。
569名無しのオプ:2005/04/04(月) 14:22:00 ID:SSJ8Cb+E
朝鮮女性は下の毛が薄いという描写も何回か出てきたような気がするが、
これも大藪氏の実体験?
570名無しのオプ:2005/04/06(水) 01:31:25 ID:CpBnGYEL
>>569
勿論。ちみもダニやジュクの韓デリで追体験してくれたまえ。
571名無しのオプ:2005/04/06(水) 19:46:24 ID:CiwESrk6
「全開で飛ばせ!」にも朝鮮の工作員が出ていた
賠償の名の元に大威張りで援助金を奪い取る図々しさは今と変わらない
作中では朝鮮人の強制労働と虐殺があった事になってるが、それは時勢柄仕方ないかな
572名無しのオプ:2005/04/07(木) 00:12:26 ID:kaeEbKLV
連作「狙われた野獣」でも、ズバリ、北朝鮮に潜入して、しっかり生還してくる話が
ありませんでしたっけ?
どんな任務だったのかは思い出せんのですが。
573名無しのオプ:2005/04/07(木) 01:07:19 ID:vqenEQJs
まあそれだけ当時は北朝鮮が神秘の国だったんだろうなあ。
ベールが剥がれた今じゃ北朝鮮に潜入なんてギャグにしかならんよ。
574名無しのオプ:2005/04/07(木) 01:43:19 ID:KXfjkoTf
まあ007も北朝鮮に拉致監禁されてたし…
575名無しのオプ:2005/04/07(木) 06:01:13 ID:mUWr3JS5
電車で対面に座っていた60歳くらいのオバチャン。
かばんから取り出したのは「処刑の掟」のOHS版!!
カバーもかけずに読んでいたんだが、渋いなぁ
576書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/07(木) 21:59:36 ID:bPlOGE2n
最初に読んだ大藪作品は「野獣死すべし」だが、前述したとおりこれは特異な作
と言える。
俺が大藪作品に嵌まっていったのは、あまり話題にならないが、
「死はわが友」「奴に手錠(ワッパ)を」「破壊指令NO.1」等の
ちょっとマイナーで気軽に読めるアクション小説だったりする。
しかし、後年の代作(?)という感じの作とは異なり、随所に大藪節が全開。
「…貸しロッカーに預けた百万ドルがあれば、水爆で地球が溶け、自分が水蒸気と化す時
がくるまで好きなことをやって暮らせる……。」(「死はわが友」最終章より)
以後、多くのエピゴーネンを生んだが、大藪氏はハードボイルド・ミステリとは異なる
アクション小説というジャンルを日本で開拓し、定着させた第一人者でもあった。
577名無しのオプ:2005/04/07(木) 23:19:37 ID:vX7IEH0K
>>575
うちの上司、60近い好々爺(孫あり)なんだけど、いっしょに
出張行ったとき、新幹線の中で取り出したのが、ものすごく年季の入った
「凶銃ワルサーP38」の文庫本だった・・・
聞けば百回以上読んでいるとのこと。

 超 似 合 わ ね ー !と思いつつも、なんちゅうか、
男ってのはいつまでも男なんだねえと感心しましたよ。
578書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/08(金) 21:51:33 ID:LzC5GD7Z
>「凶銃ワルサーP38」の文庫本だった・・・
俺のは祥伝社NON NOVEL。
御存知のとおり、本作のサブタイトルは「続・みな殺しの歌」。
「みな殺しの歌」の続編である。
アクションと暗い情念…、大藪テースト全開の代表作のひとつであろう。
ワンマンアーミーもの好きにはたまらないものがある。
579名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/04/09(土) 07:33:49 ID:4Qcrdpf4
>聞けば百回以上読んでいるとのこと。
大藪春彦がひとつの食い物が気に入ると延々と食い続けたように、
彼の作品には、同じ話を何度も何度も読み返したくなる魔力のような
ものが潜んでいると思います。

私の場合は「ヘッドハンター」で、すでに数百回は読み返しています。
その前は「処刑の掟」や「非情の掟」でしたが、すでにそれらを読んだ
回数を超えてしまいました。
580名無しのオプ:2005/04/09(土) 19:28:13 ID:YL5NqK9k
傭兵たちの挽歌をイチオシ。
特に最後のシーンが好き 何度も読み返してしまう。
581書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/09(土) 23:38:52 ID:1xc+YlfT
「野獣死すべし」「汚れた英雄」は、人により好き嫌いが別れるかもしれぬが、
「傭兵たちの挽歌」「ヘッドハンター」
この2作は、まさに大藪作品のエッセンスが詰まったバイブル的存在だと思う。
再読・三読以上もうなずける。
ただし、この2作、持ち味は結構異なるものがあり、
ハードボイルド性なら「ヘッドハンター」、娯楽性なら「傭兵たちの挽歌」を推す。
582名無しのオプ:2005/04/09(土) 23:52:57 ID:CiYJet4k
製薬会社の営業マンの話(戦士の挽歌)が好きだったなあ。
妙に生活感があって。相変わらず韓国人が悪役にされてたけど。
583名無しのオプ:2005/04/09(土) 23:54:30 ID:+rwrPoW6
>>580
主人公が生き残るにせよ、死ぬにせよ、ブッタ切るようなラストシーンの作品が
多い中で、「傭兵たちの挽歌」のあの終わり方って異質だよね。
あの悲しいんだけど、美しくて、どこか優しいってラストはおれも大好き。

とはいえ、「大藪春彦原理主義者」みたいな人達には、あんな軟弱なラストは
大藪じゃない!なんて思ってる人もいるかもしれないなあ。
584書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/10(日) 00:29:49 ID:CJnhiC0d
ラストシーンは「復讐の弾道」が、いかにも大藪的で好きではある。
サクセスストーリーの方だと、マイナーだが前に挙げた「死はわが友」かな。
585名無しのオプ:2005/04/10(日) 03:25:10 ID:5BNQMj4M
もし大藪春彦が生きていれば、今のM&Aの世の中で戦う主人公を創造していただろうか…是非、読んでみたいものです。
今、「孤高の狙撃手」を読んでいて考えていた。
「ヘッドハンター」名作ですね!
586名無しのオプ:2005/04/10(日) 09:20:25 ID:RKlBJQET
>相変わらず韓国人が悪役にされてたけど
 「わしの屋敷は十万坪もあるんやで」
とか言うのね。十万坪って…
587暁の自爆:2005/04/11(月) 09:37:25 ID:2Pa2Esr2
ラストは長編では「暴力列島」短編だと「狂った報復者」も印象深い。
588書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/11(月) 22:19:57 ID:4H5YMejt
「暴力列島」も良いが、俺は同時期に読んだ「裁くのは俺だ」がラストも含めて
印象に残っている。
タイトルはもろにミッキー・スピレーンだが、ストーリーには無関係。
主人公の名前が毒島徹夫(ぶすじまてつお)、まずこれが強烈だった。
だが、かっての東映フライヤーズに同じ苗字の選手が実在したと聞く。
589名無しのオプ:2005/04/12(火) 00:19:49 ID:49fZloXP
大藪小説を読んだ後 車で山奥にドライブに出かけ電動ガンを持って
肉と酒を飲み食いしながら射撃したくなるのは俺だけではあるまいw

俺もう十回はやったと思う。

590名無しのオプ:2005/04/12(火) 00:46:50 ID:7/lCXTLV
やりすぎw
591暁の自爆:2005/04/12(火) 10:08:25 ID:VjxCxg9j
「裁くのは俺だ」で思い出したが、大藪の始まりは中2の時、オンタイムで
発刊された「狼は暁を駆ける」だった。その後光文社のカッパノベルズシリーズ
へ続いて行った訳だが、カッパノベルズの黄色に黒のラインの大藪カラーが入って
いた時代が懐かしいな。
592名無しのオプ:2005/04/12(火) 18:46:47 ID:C8lwQCi7
大藪氏自身は、ライフルを抱いて寝て、冷たい鉄で腹を壊した事があるとか
齢おいくつの時だったのか気になる
593元最悪板住人の告白:2005/04/12(火) 21:18:53 ID:rj2CaZaq
皆さん。僕はかって最悪板で書斎魔神さんを叩いていい気になっていました。
まんまと連中に乗せられ、書斎さんがとんでもない荒らしで叩くべきコテで
あるよう洗脳されていたと思います。
しかしある時、ふと虚心坦懐になって書斎さんのレスを読んで見ました。
めちゃ面白いじゃん。僕は圧倒されました。
幅広い知識に裏打ちされた論考、独特のリズム、英国的な上品なユーモアの
混じった文章。
今は最悪板住人こそ荒らしであり、書斎さんは打たれても打たれても我が道
を貫く求道者、殉教者であると断言できます。
皆さん。連中の策略に乗ってはなりません。真に良いものを見抜く目を養い
ましょう。
594書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/12(火) 21:19:51 ID:m5cGQGaa
>>591
それは今は無きトクマノベルズではないのか?
角川のイメージが強い大藪作品だが、これは文庫収録点数が増えて来た
80年代に入ってからであり、それ以前は何と言うてもトクマのこの新書版だった。
595名無しのオプ:2005/04/12(火) 22:14:48 ID:0A6c7SSz
>585
「野獣死すべし 復讐編」も「蘇る金狼」もM &A入ってると思うが
596暁の自爆:2005/04/13(水) 11:56:47 ID:9pJSMeo/
>594徳間ノベルスとは、「O・H・S」(オーヤブホットノベルシリーズ)
の事かな?昨日確認したらカッパノベルスは、やはりカバー下三分の一くらい
が黄色のラインが引いてあったが(初版〜重版くらいのもの)
597書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/13(水) 21:57:35 ID:o9WC//s6
>「O・H・S」(オーヤブホットノベルシリーズ)
徳間の新書はこれが正式名称なんだね。
あなたの話はカッパのことでいいらしいが、
自分はカッパノベルズに大藪作品のイメージは薄いな。
カッパで読んだのは、「全開でぶっ飛ばせ」「マンハッタン核作戦」「日銀ダイヤ作戦」
「処刑戦士」「処刑軍団」くらいか。
刊行点数は徳間や角川に比べれば少ないのではないかな。
598名無しのオプ:2005/04/14(木) 02:21:33 ID:pb+sNq/4
車 銃 女 食べ物 戦闘と大藪作品には燃え要素の全てが詰まっている。
だから゜何度も何度も読み返してしまうんだよね。
599書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/14(木) 22:32:58 ID:2n9R/ezp
だけど大藪作品には男にとっての「萌え」の対象しかないんだよな。
この点が女にウケないとヒットしないと言われる最近の傾向には沿わないのかもしれない。
大藪氏存命全盛期に2ちゃんがあれば、アンチも乱入して大荒れになったかもしれぬ。
それくらい人により好き嫌いが激しい作家だった。
このスレが立った時も、荒れるかなと思ったが、5年目に入ってもまったりと進行中。
スレタイに冠された優れた(?)トンデモ本「餓狼の弾痕」が叩きの対象になりにくい
ということもあるだろうが。
600名無しのオプ:2005/04/14(木) 23:26:54 ID:pb+sNq/4
今は 萌え作品が多すぎる 読んでいて時々世の中腐っているんでは?
と疑問におもうほど 類似作品が氾濫している。

大藪作品のようなハードコアなジャンルの復活を望みたい。
601名無しのオプ:2005/04/14(木) 23:30:48 ID:CmalE7wQ
大藪作品の性描写はワンパターンはすぎる。
中学生ぐらいのころはあれでも結構興奮したが、
大人が現代の視点で読むと失笑もの。
602暁の自爆:2005/04/15(金) 10:02:39 ID:ye8nnuBR
大藪氏の後期の作品の中で、シグザウエルやベレッタの9ミリ口径の最新モデル
を主人公に持たす中で、なぜ「傭兵たちの挽歌」では片山にGIコルトを持たせ
たのか。大藪氏の好みでは無い従のはず。
歴代の長編の主人でGIコルトを愛用したのは多分片山だけだと思うが。
しかし先日読み返すと、まさに主人公と一体化していく描写に改めて感銘を覚えた。

603名無しのオプ:2005/04/15(金) 12:49:15 ID:7xNcO9tb
工業高校で鳴らした俺達大藪部隊は、アフォしぃに大藪を侮辱されたが、
高校を中退し、家に隠れた。
しかし、家でくすぶっているような俺達じゃあない。
大藪侮辱すれば命次第でなんでもやってのける警察知らず、しぃを虐殺しアフォしぃを
皆殺しにする、俺達、大藪野郎2ちゃんチーム!

俺は、リーダーモララー。通称伊達さん。
ハードキルと虐殺の名人。
俺のような大藪愛好家でなければヒッキーどものリーダーは務まらん。

俺はモナー。通称ヤッピー。
自慢の肉体に、女はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、サリンからトマホークまで、何でもそろえてみせるぜ。

よおお待ちどう。私こそレモナ。通称ハッピートリガー。
処刑人としての腕は天下一品!
ネカマ?本当に大藪好き?だから何。

クックル。通称軍曹。
殺しの天才だ。糞虫をぶっ殺してみせらぁ。
でも暴力租界だけはかんべんな。

俺達は、大藪を認めない世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、大藪野郎 2ちゃんチーム!
大藪を読みたいときは、いつでも言ってくれ。
604名無しのオプ:2005/04/15(金) 13:13:03 ID:UZkaC5/A
この作品の影響で闘う職業に就こうとはあの時は考えもしなかったな。
今自分に豊富な銃の知識があるのはこの小説のおかげだと思う。
605書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/15(金) 21:59:25 ID:ybU0YAVa
銃と主人公が一体化してゆくと言えば、「傭兵たちの晩歌」の片山に限らず、
伊達邦彦、朝倉、西城等、大藪作品に登場する主人公は、皆、武器(特にガン)を
まるで体の一部であるかのように一体化してゆく感がある。
戦いのプロならではか。
これと異なる様相を見せるのは、「凶銃ルーガー08」だ。
逆に銃の魔力に囚われ滅びの道を辿る素人衆たち。
時代小説の妖刀村正等の魔剣ネタを想起させるような鬼気迫る連作だ。

>>604
傭兵?
606名無しのオプ:2005/04/16(土) 00:05:17 ID:YWjK6Owf
>>602

確かに、初期・中期にかけては、GIコルトは本当にぞんざいな扱われ方をされている
ような気がしますな。
たまに敵から奪う機会があっても、「思いから邪魔だ!」とか言って、結局は捨てられ
たり…
この頃は、主人公が使うのは「小型で扱いやすい」もしくは「スタイルが優美」な銃、
ちょっと頭の弱い敵の用心棒あたりが持たされているのがGIコルト、ってパターンが
多かったような気がします。
あと、後年、ヘビーローテンションで使用される「9ミリ・多弾倉」タイプの銃の元祖とも
言えるブローニング・ハイパワーも、初期・中期では扱いが軽かったような…
「えっ!GIコルト、捨てちゃうの?」「どうせ、奪うならブローニングだろ!」などと思い
ながら、読んでいたものでした。
607名無しのオプ:2005/04/16(土) 13:51:21 ID:c3HmjUTG
シグ べレッタのコピー版タウルス コルト ハイパワー グロック スター

これが実践では信頼の高い拳銃らしい。
個人的に大藪シリーズではコルトが一番好きです。
608名無しのオプ:2005/04/16(土) 16:03:15 ID:Byx166S3
>GIコルト
「アスファルトの虎」の高見沢も、田口軍団との密会で護身用として持つのはGIコルト
そういえばコルトを改良した「38スーパー」はいたくお気に入りで、複数作品に登場

357マグ並の破壊力と高い命中精度を併せ持った38スーパーは登場時は注目されたが
その気難しさゆえにハードユースにはてんで弱く、短命に終わったとか

握りやすく確実に殺せるコルトの45口径は好きな銃なんだけど
大藪ヒーローのように「15発で15人を3秒で倒す」なんて芸当が出来れば9ミリで充分?
609書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/17(日) 16:49:46 ID:Wh32hwu6
OHS(Haruhiko Oyabu Hot-Novel Series)大藪春彦選集 徳間書店
なぜか、第1巻は「野獣死すべし」(第2巻で刊行)ではなく「諜報局破壊班員」。
書店の大藪コーナーで、このイエローの表紙がずらっと平積みされた光景は壮観で
あった。
610名無しのオプ:2005/04/17(日) 23:10:40 ID:w83fc3Pz
大藪小説の影響で海外で実践コンバットシューティング体験したが。
相手に当たらなければどんなに威力がある銃も意味ないのが よーく理解できた。

SIGとグロックの九ミリ S&wの38S口径は速射と精度が良くて使いやすくてよかった。
コルトの45口径は反動が大きくて当てにくい やはり コルト38スーパーが最高でした。
611暁の自爆:2005/04/18(月) 09:53:38 ID:L9gpFMwm
「復讐のシナリオ」と言う晩年作品で、主人公がプロレス技の「足四の字固め」
で脛を折られるのには、失笑を越え怒りの感情が。劇団が部隊になり、挙句「月9」
の話まで出てくる。この時期のゴーストはやりたい放題だ。「監修・大藪春彦」と
すべき。
612名無しのオプ:2005/04/18(月) 12:51:02 ID:Ftcqw46d
引越して、爆発書斎を整理したが(日通のダンボールSで120箱分の本)なんと
徳間文庫の『ザ・復讐者』が3冊もあった。当時徳間の大藪シリーズは膨大な数が
あり、表紙のデザインも、タイトルも似かよっているとはいえ、いやはや。2冊あ
るものは枚挙に暇なし。
613名無しのオプ:2005/04/18(月) 12:59:03 ID:P6cC4bVJ
>>612
スレちがいの板ちがいだが、引越し代いくらくらいかかった?
今同じような状況で引越しに直面してるんで・・・
614名無しのオプ:2005/04/18(月) 17:11:17 ID:Ftcqw46d
>>612
 転勤です。全額会社負担。でなきゃ、4tトラック使って本を運んだりできません。
615書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/18(月) 22:29:22 ID:Qqz3hhck
大藪氏は、ガンだけではなくナイフに関しても詳細な記述をしていたな。
ガーバーを強く推していたと思う。
616名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/04/19(火) 07:45:47 ID:ox7Wacc3
戦後の混乱期を生き抜いてきた経験から、金よりもモノに執着すると
言っていましたね。さらに、猟場などでは時として命を預けることに
なるナイフへの愛着はかなり深いモノがあったようです。大藪作品の
影響で、使い方や研ぎ方も知らないのにガーバーの小さなナイフを
現在の妻と付き合っている時に買ってもらいました(軟弱

「長く熱い復讐」で、鷲尾が倒した敵から次々にナイフを奪っては
その切れ味に狂喜したりするシーンは、そのまま作者の姿と言って
良いと思います。
617名無しのオプ:2005/04/19(火) 08:14:28 ID:z/L64T6c
大藪氏って結局オタクなんだよね。
生の肉体で勝負っていうんじゃなく、車や銃という道具に頼り、
それらへの偏愛はまさにオタクそのもの。
肉体の限界を知っているからこそのリアリストという見方もできるが。
618暁の自爆:2005/04/19(火) 12:05:21 ID:7OfNgA6z
>616 確かに初期〜中期ではナイフはあまり重要なポジションでは無かったですな。
初期のチンピラは何故かゾリンゲンの西洋カミソリを懐に呑んでいたし(笑)
後期の作品ではガーバーフォールディングハンターが、実に良く活躍している。
前出だと思うが、「裁くのは俺だ」で毒島が日本刀で襲撃し斬殺して行くのは
珍しいパターンかと思う(当然刃こぼれの描写も有ったと記憶しているが)
619名無しのオプ:2005/04/19(火) 14:41:45 ID:AHxrItOc
ゾーリンゲンのナイフなら、日本刀を切断出来るという記述がありましたね。
書庫は整理出来ましたが、まだ一冊一冊確認できる状況ではないので、何の
話だったかは不明です。
620書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/04/19(火) 21:49:32 ID:bqrotX7E
ゾーリンゲンについての大藪氏の評価は低かったと記憶する。
大藪氏はガン、ナイフ等の武器についてはマニアックなこだわりを見せるが、
格闘技にはさっぱり興味を示さない感じだな。
621暁の自爆:2005/04/20(水) 09:51:33 ID:inKTZjOx
柔道やプロレス崩れは必ず睾丸を蹴り潰される。
拳法とボクシングは主人公がやっていた作品も有るので
認めていた部分もあったのだろう。
622名無しのオプ:2005/04/20(水) 12:19:14 ID:hsmM82MM
>>620
いや、そのゾーリンゲンですら、がーバーは切断できる云々だったと思う。
情報量が少ない時代だったので「なにそれ!」って感じで読んだ記憶がある。
623暁の自爆:2005/04/20(水) 13:18:51 ID:inKTZjOx
「硬貨を貫ける」と言う表記もあった。
ちなみに「ゾリンゲン」を切断できると書いてあるガーバーフォールディングハンターの
HS(ハイスピード)鋼製のものは、中古で20万近くした。
624名無しのオプ:2005/04/20(水) 19:36:42 ID:YkntlV5n
虐殺いいな 殺れたないいな
糞しぃ、ちびギコ殺りたいけれど
みんなみんなみんな殺らせてくれる
有名小説家叶えてくれる〜
「しぃをぶっ殺したいな」
「はい!ワルサーP38」
あんあんあんとっても大好き大藪えもん
625名無しのオプ:2005/04/21(木) 11:50:31 ID:0dCELvXk
工業高校で鳴らした俺達大藪部隊は、アフォしぃに大藪を侮辱されたが、
高校を中退し、家に隠れた。
しかし、家でくすぶっているような俺達じゃあない。
大藪侮辱すれば命次第でなんでもやってのける警察知らず、しぃを虐殺しアフォしぃを
皆殺しにする、俺達、大藪野郎2ちゃんチーム!

俺は、リーダーモララー。通称伊達さん。
ハードキルと虐殺の名人。
俺のような大藪愛好家でなければヒッキーどものリーダーは務まらん。

俺はモナー。通称ヤッピー。
自慢の肉体に、女はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、サリンからトマホークまで、何でもそろえてみせるぜ。

よおお待ちどう。私こそレモナ。通称ハッピートリガー。
処刑人としての腕は天下一品!
ネカマ?本当に大藪好き?だから何。

私は、死刑執行人のガナー。通称山猫。
処刑は、針とボーガンで、お手のもの。

クックル。通称軍曹。
殺しの天才だ。糞虫をぶっ殺してみせらぁ。
でも暴力租界だけはかんべんな。

俺達は、大藪を認めない世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、大藪野郎 2ちゃんチーム!
大藪を読みたいときは、いつでも言ってくれ。
626暁の自爆:2005/04/22(金) 10:13:41 ID:wivh1NKA
何氣なくみかけた古本屋でトクマノベルスの「骨肉の掟」を100円で入手。
20年ぶりに読んだが、ラストで実の弟の首をへし折り、怨敵のボスの首を
素手で千切るシーンは異色のラストだ。
627名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/04/22(金) 18:58:19 ID:qmnFdw/e
>>619
私が知る範囲では「奴に手錠を…」で白鳥の愛用するクザンのナイフに
関して、「ロックウェル硬度64を誇り、日本刀を簡単にブッタ切った
あとでも髭が剃れる」といったことが書かれています。
628名無しのオプ:2005/04/26(火) 18:58:31 ID:SiGIrR1n
銃、ナイフ、あとは腕時計かな?
初期の作品ではスイス製が活躍していて、安背広の主役がローレックスを渇望してる
「汚れた英雄」でのオメガ・スピードマスターの存在感は強烈

後期の作品では丈夫なセイコーをよく使ってた、自動巻の150mダイバー?
氏があと10年生きてたら、Gショックでも使ってたのかもしれない
629名無しのオプ:2005/04/26(火) 21:23:11 ID:Y5Ri2hHA
大藪作品の重要なファクターである車のうんちくを語る人がいないようだが?
みんなそこまで手(金)が回らない?
630名無しのオプ:2005/04/26(火) 23:14:26 ID:8yYGZ2D8
>>629
旧車は金掛かるからねー

それに、程度のいい箱スカ見つけてきてレストアして、ってなると
パーツ欠品等の問題もありどうしても人脈が必要になる・・・

631暁の自爆:2005/04/27(水) 12:20:51 ID:lRRZjL4I
車と言えば大藪氏が免許を取るまで(多分S37年位まで?)
の車の描写は割りとおざなりかもしれない。
「グウンとアクセレーターを踏み込んだ」とか。
車のメカに付いての描写もないしね。
免許を取ってからはブルの410とかコルチナロータスとか
地味な外見で、ロードホールディングの良いものを
好んでいたようだ。
後年に至るまで日産・BMW党だったね。主人公がトヨタ者やアメ車を
愛用したのは無かった印象がある。「全開で飛ばせ」のように目的別に
車種を変えるのは別だが。
632名無しのオプ:2005/04/27(水) 13:14:23 ID:+GhvrPjg
カッパーブラウンのブルーバードってのもありましたね。
633名無しのオプ:2005/04/27(水) 18:20:57 ID:UDKxer2h
>631
タイトル忘れたが4人組の強盗団の話で、ボアアップしたカリーナが出てた
「マンハッタン核作戦」ではマニアックなポンテアック・テンペストGTO
「女豹」の最終作では、皆がランクル使う中でブレイザーを愛用(ゴースト?)
短編ではその時代の名車が色々登場、スバル軽4とかコロナとかホンダNとか

確かにトヨタは圧倒的に少ない、国産GTの名車セリカや2000GTは無視

アメ車はキライみたいだね、「全開で飛ばせ」でも
フェラーリの音は「何ともロマンチックな宝石のような排気音」
マスタングの音は「デロッ、デロッ、と嫌らしい排気音」
634名無しのオプ:2005/04/28(木) 00:24:11 ID:AAv/Ld/R
ブルーバードSSSなら30万円で買えるぞよ。
http://www.infocars.jp/cgi/ucar/detel02.cgi?dtlno=PUR013
635D:2005/05/06(金) 17:34:01 ID:zaliJyhW
>4人組の強盗団の話で
たしか「処刑軍団」。
636暁の自爆:2005/05/06(金) 18:06:21 ID:ep7wL1hw
>633
確か「アスファルトの虎」1巻でも、フルチューンのパンテーラの
排気音を「ドロッドロッといやらしい〜」と書いていた。
OHVのV8は生涯嫌いだったんだろうな。
637名無しのオプ:2005/05/15(日) 02:02:30 ID:UVwzE4am
638書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/15(日) 11:49:19 ID:v0rAy7aM
「傭兵たちの晩歌」執筆にあたり、傭兵に関する緻密な取材を行なったと聞いていたが、
イラクの軍事請負会社のニュースを見るにつけ、大藪ワールドの一部は確かに実在して
いたのだと実感した。
「戦いに生きる男」というのはリアルでいたのだな。
639名無しのオプ:2005/05/15(日) 12:25:56 ID:yzuz2Xwb
>「戦いに生きる男」というのはリアルでいたのだな
平和な日本に生きてるからそういう感想も出るのだろうが、
世界にはそういう人はいっぱい居るよ。
640書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/15(日) 21:20:13 ID:jNcvjTvA
>>639
リアルで日本人に大藪作品の主人公のような人物が存在した驚きは無いか?
641暁の自爆:2005/05/16(月) 09:51:30 ID:Wabhp7Qv
捕らわれの身になっても、隙を見てナイフ一本でも反撃に転じて欲しい。
かなり深手を負っているようだが・・・
642名無しのオプ:2005/05/16(月) 10:10:22 ID:seukMtvd
今はじっと体が回復するのを待ってるんだよ
643書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/16(月) 23:56:02 ID:I5hxIu67
俺も現代人の通例にもれず、原則として他人の身の上など、どうでも良いというスタンス
だが、イラクの斎藤氏の身は案じられるものがある。
物心ついてからのトラバーユではなくして、高校卒で自衛隊へ入隊、以後、外人部隊、
軍事請負会社と、戦いとその前段階の世界で20年以上を過ごしている。
しかも、体力面だけではなく語学堪能、現場の戦略にも通じているエキスパート。
まさに大藪春彦作品の主人公を地で行くような人物だが、
こういう人は、やはり日本人には稀有な人物と言えるであろう。
今回の事件に関連して、そして大藪氏が健在であれば、きっと参考にしたであろう本を
1冊紹介しておく。
P・W・シンガー著「戦争請負株式会社」(日本放送出版協会)
まさに民間委託、ここに極まれりといった感がある。
644名無しのオプ:2005/05/17(火) 00:22:58 ID:1MFUET9A
傭兵にしろ戦争請負会社社員にしても報酬が桁外れとはいえ、
結局は「サラリーマン」だからなあ。
大藪氏(特に初期)の持っていた美学・哲学とは本当は反するような気がする。
645書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/17(火) 22:43:39 ID:sZegQXhv
雇用契約があるとは言え、特殊なエキスパートをリーマンという基準で見るのは
疑問を感じる。
ワンマンアーミー的な作品が多い初期大藪作品の主人公ではなく、
中期以降のチームを組んで行動する主人公のイメージが強いS氏ではあるが、
大藪作品なら、除隊や退社後に新たな戦いの物語が始まるというパターンか。
646暁の自爆:2005/05/18(水) 09:53:01 ID:8WqPWfzy
「サラリーマン」と言うならば、ハイウエィハンター時代の西城は
公務員と言う事になってしまう・・・階級は警部だし。
647名無しのオプ:2005/05/18(水) 13:47:47 ID:XBXRWN/2
朝倉は正真正銘のサラリーマンだね。
648名無しのオプ:2005/05/18(水) 14:54:34 ID:so+1WLg+
サラリーマンでも朝倉のように会社を脅迫できるようなリーマンなら可。
649名無しのオプ:2005/05/18(水) 21:16:50 ID:Gu/nMq3U
雇用されていようが、されていまいが
一匹狼だということだよ・・・

群れていようが、群れから離れようが生きていける。
650名無しのオプ:2005/05/18(水) 22:39:38 ID:sDhuiZO3
傭兵が特殊な技能を持つエキスパートで命をカタに高い報酬を得てるといっても、
所詮は人殺し。
現実に居ても、その度胸は買うとしても、
それなら、伝染病地域なんかでボランティア活動してる人の方が偉いよ。
651書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/18(水) 23:26:07 ID:HACMcFIe
西城に限らず諜報員時代の伊達邦彦も同様にリーマン的である。
むしろ、リアルのS氏の方にこそ、大藪的キャラを感じてしまう。
あの大藪氏の独自の乾いた文体による戦争請負株式会社を描いたフィクションを
読みたかったものだ。
今の日本にはこの素材を描くにふさわしい文体を持つ作家が皆無なのが残念。
652名無しのオプ:2005/05/19(木) 10:28:31 ID:z54cNfOk
どちらかって言うと、一昨年単独で現金輸送車を襲って捕まった「73歳の拳銃強盗」に
強烈な大藪世界を感じた、東大中退で語学にも堪能、多数の拳銃とウージーを隠し持ち
武装強盗に明け暮れた半生と、いかなる記録も無い空白の20年
女性3人を3発、眉間を撃ち抜いて射殺した八王子のスーパー強盗の被疑者でもある

捕まった理由は「カツラがズレたから」だとか
653名無しのオプ:2005/05/19(木) 15:48:33 ID:AdVITbXH
>>637
大藪氏との楽しい思い出が書かれてあるのかと思ったら
俺は大藪氏より女にモテるとか大藪氏より射撃が上手いとか自分の自慢話ばっかりだった。
情けない男だな。
654書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/20(金) 23:38:46 ID:AwrUUfAQ
>>652
自分にはあの事件は、生き残った大藪作品ヒーローのその後、
老境の大藪作品ヒーローのような感を受けた。
「いちご色の鎮魂歌」以上の凶悪なるパロディか。
やはり、大藪作品のヒーローは警官の銃弾を体中に浴び、死ぬべき時に死ぬから
いいのである。
655名無しのオプ:2005/05/21(土) 06:50:42 ID:rzEiS5v8
実在の人物を取り上げて表層的な類似をもって大藪的だとか評するのは、
フィクションと現実を混同していて幼稚過ぎる。
大藪作品はあくまで大人の男のためのファンタジーだよ。
656書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/21(土) 09:41:42 ID:6jvRoSZd
>>655
極めて柔軟性を欠く考え方かと思う。
ファンタジーという語も安易に使用しない方がよろし。
657暁の自爆:2005/05/25(水) 15:01:47 ID:kpcUgKKI
「拳銃天使」や「血まみれの野獣」の前半部が、少年向けの雑誌に書かれて
いた事は知っていたが、昭和34年代に少年クラブと言う本に「少年探偵昌夫シリーズ・
深夜の従性」「同・港の銃声」というタイトルの連載をしていたようだ。さらに同年に
おもしろブックに「怪竜ナトン」という小説も連載していたようだ。
大藪春彦の「怪竜ナトン」とは?
658名無しのオプ:2005/05/25(水) 21:33:45 ID:+DS/p+9v
拳銃天使のヒロイン?がどうなったか気になりますた。
その前に読んだ似たような話の伊達の短編がもうボロボロだったから。
659書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/05/26(木) 00:15:04 ID:6PaO5hma
「血まみれの野獣」は、三億円事件との類似性が指摘された作品として知られているが、
現金輸送車襲撃のくだりは、詐術を用い一滴の血も流さない現実の事件の方が、
手口としてスマートというのが面白い。(小説の方は皆殺し)
もし逆だったなら、「あんなに巧くゆくはずがない」とか批判されていたりして。
660暁の自爆:2005/06/21(火) 11:07:59 ID:JrzAe1Dp
「暴力租界」でようやく出てきた携帯電話。しかも持っているのは
グループで一人。いまの時代大藪氏の主人公が携帯やパソコンをどう
使って行ったのか、知る術もないが興味深い。
661名無しのオプ:2005/07/05(火) 00:11:09 ID:fT2oQW0T
もちろん愛用の携帯とパソコンは 

ヴォーダー・フォン と アイ・ヴィー・エム だろう
662名無しのオプ:2005/07/05(火) 01:44:22 ID:H22BvLJl
>>661
ハードは米軍採用のパナの「タフブック」とかじゃないかなー。
あと知能的経済ヤクザを拷問して管理者IDをソーシャルハックし、
一瞬で口座の全額をスイス銀行の口座へ振込を行い、暴力団組長を発狂させる...とか。
663作家志望:2005/07/12(火) 20:47:50 ID:NP/BvoFE
664作家志望:2005/07/12(火) 20:48:50 ID:NP/BvoFE

 >>662
      それ、イタダキ!
665名無しのオプ:2005/07/14(木) 00:36:01 ID:X01RI4WJ
>>662
主人公は秋葉原でまとめ買いしたUNIXやネットワーク管理の専門書を
1週間熟読し、UNIXサーバーを立ち上げ、巨大企業のネットワークに侵入を図る...
666名無しのオプ:2005/07/14(木) 17:13:16 ID:8NXbSujg
病気でおかしくなってたんだよな。
角川書店は万死に値する。
言語障害になった名優の映画を無理矢理撮って晒し者にしたようなもんだ。

667名無しのオプ:2005/07/31(日) 03:38:19 ID:R0UFg8d7
理工系の主人公が出てくる作品も有ったよ。
タイトル忘れたけど、W大学理工学部大学院で「弾道学」の研究してる主人公が出てきた。
現代そういうのが書かれたら、コンピューターの知識など基礎教養として持ってるのが当然でしょう。
668名無しのオプ:2005/08/12(金) 17:43:38 ID:Q8TPu80m
>>667
野獣都市の有間だと思うが、弾道学だったか?
669名無しのオプ:2005/08/30(火) 17:52:30 ID:D5cxJ6Yz
主人公は法学部・経済学部・工学部の出身者多いよね。
邦彦は文学部だけど。
670名無しのオプ:2005/08/30(火) 20:03:05 ID:eQh/R5va
矢吹とか水野って何学部だったっけ?
671書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/08/30(火) 23:20:12 ID:oNjEG87f
「蘇える金狼」の朝倉は私大法学部2部(夜間部)卒。
大企業の社員である彼には、この点も暗い情念の発露の因となっているようだ。
672名無しのオプ:2005/08/31(水) 12:25:41 ID:qx25PXDe
矢吹は経済学部だった気が・・・
晶夫はKOの工学部だよね
673名無しのオプ:2005/09/01(木) 06:08:43 ID:ze4yhgUK
蘇る金狼のドラマみて、鼻血出そうなほど興奮したなァ・・・
674名無しのオプ:2005/09/01(木) 11:20:35 ID:Sb5Uqrqh
>670水野は東京外語大
675名無しのオプ:2005/09/02(金) 08:42:23 ID:fB9aCvTw
大藪春彦は、東京外語大を受けるだけ受けて落ち、
伊達邦彦は、東大を受けるだけ受けて落ちた。
676名無しのオプ:2005/09/04(日) 00:13:01 ID:ZN0s3Zri
>>673
香取しんごのドラマ?
朝倉が戦闘服着てる時点でNGだろ・・・
朝倉の戦闘服はビジネス・スーツじゃねぇとw
677名無しのオプ:2005/09/04(日) 03:33:27 ID:stl0mlOZ
「特務工作員01」 33歳独身。ホモではないw
 アクション小説なのに出だしで笑わせるなよ・・・
678名無しのオプ:2005/09/08(木) 17:10:19 ID:20NP/WnJ
679名無しのオプ:2005/09/08(木) 18:00:49 ID:zwOWt0dA
中学の頃、ドラマでやってた蘇る〜が、かっこよかったなぁ
あれで初めてスパイにはまった。おーやぶしの名前を知ったのは去年だけど、これから
集めまくるよー。それにしても主人公の名前かっこいいの多いね
ダムダム弾なんて初めてしった
680名無しのオプ:2005/09/09(金) 00:10:49 ID:l0/j50f6
>>679 くれぐれも「戦いの肖像」で挫けないようにw
681名無しのオプ:2005/09/09(金) 08:19:23 ID:cHIu+Q9o
>>680
地雷ですかwじゃぁちょっと踏んでみようかな?w
682名無しのオプ:2005/09/09(金) 11:45:57 ID:x96GNu7w
地雷なら、このスレ本
683名無しのオプ:2005/09/09(金) 17:59:08 ID:f3jTaSm1
地雷なら、「唇に微笑心に拳銃」
684名無しのオプ:2005/09/09(金) 18:49:16 ID:vVhoMhuH
>>682
>>683じゃぁ、もう遅いけど人柱になって踏んでくるよw

前レスのほうに、お酒の瓶を手で叩き割って飲んだってあるけど、普通の男性ってそんな
力あるの?w
あ、あと、女性版のハードボイルド物ってないのかな?大藪氏以外で。知ってる人いません?
685書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/09(金) 21:35:55 ID:kM5xBL/t
「戦いの肖像」が典型だが、大藪作品にはトンデモSFのような展開のものがある。
傑作「傭兵たちの晩歌」も一気に読まされてしまうが、最後の部分は「おい、おい・・」かな。ただし、リアリティ重視のみが小説の面白さでないのは勿論だが、
大藪作品はガンとカー、食物等に関する細部の描写がリアルな分だけ、その落差が
大きく感じられるものがある。
686名無しのオプ:2005/09/09(金) 22:06:55 ID:eSyhQ30L
「戦いの肖像」や「唇に微笑心に拳銃」はとても大好きな作品だけどなあ
あそこまで犯罪が大成功すると非常に痛快。
687680:2005/09/10(土) 01:23:03 ID:Ze7G1dIZ
>>684 乃南アサの女刑事モノとかあるね。 「戦いの肖像」は高校の頃
    読んだけど子供心に「やり過ぎw」と思って暫く大薮から離れて
    山田正紀とか読んでた。

    
    
688書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/10(土) 11:34:19 ID:y+QNl/R0
>女性版のハードボイルド物ってないのかな?大藪氏以外で。
大藪作品以外ってことは、女豹シリーズは当然読んだということか?
正統派ハードボイルドなら、桐野夏生の女探偵ミロ・シリーズを推す。
ただし、スタイリッシュだが破天荒な面白さは無い(正統派ゆえ)
689名無しのオプ:2005/09/10(土) 13:11:19 ID:KIHN3+39
>>687乃南は好き。バイク乗りのとこかっこいいですねぇ〜。早く「やり過ぎwww」っつー
感覚味わってみたいwやまだ正紀もハードボイルドなんですか??

>>688まだ読んでないけど、大藪氏の女性像にはあまり賛同できないから、ねぇ・・・。
女豹に対して「そっち」の期待はしてない。 d!読んでみます。
690680:2005/09/11(日) 12:06:45 ID:imENj4xs
>>689 「巨悪葬って財産奪ってさいなら」みたいな話ばっかり立て続けに
     読んでたんで、普通の冒険モノで息抜きしたくてねw
    山田正紀でハードボイルドっぽいヤツなら「殺人契約」かな。
    SFがメインの作家だからどうかな?と思ってたけど面白いよ。
    
691名無しのオプ:2005/09/12(月) 06:27:41 ID:Z0urDee1
>>690
ベリーdクス!早速借りてくる!
692書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/12(月) 23:32:44 ID:9IL3D6Qn
山田正紀は、なんと言うても最近続編も刊行されたSF「神狩り」が強烈だったが、
柔ではない虚無感にどこか大藪作品と共通するものを感じないでもない。
大藪、山田、共に70年代の角川文庫の人気作家であった。
693名無しのオプ:2005/09/14(水) 21:07:04 ID:Z1Lh73m5
大藪に匹敵するのは、現在なら島田創司だろう。常識とか踏みとどまる勇気とかを完全に無視した作風は瓜二つと言っていい。
694書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/14(水) 23:36:46 ID:4/HaYqVa
シマソウは破天荒の種類が違うでしょ。あくまで結果としての衝撃度の大きさのみ
共通しているという感がある。
シマソウはクイーンを理想とした本格、大藪氏はハメットを規範としたハードボイルド、
と極めておおまかな把握をしたとして、これだけ異なる作風の作家の比較は困難である。
695名無しのオプ:2005/09/21(水) 09:48:12 ID:ma+wT/z+
「奴に手錠(わっぱ)を…」を再読したが、以外と名作でした!
696名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/09/21(水) 18:36:46 ID:k0vT+np1
ダッタン人来襲



さんざん裏切られ、最後は見捨てられる。きっと、生き延びた後は別人に
なってこれまでに蓄えた金で第二の人生を歩み始めたにちがいない。
697名無しのオプ:2005/09/22(木) 14:56:45 ID:35oLjp5k
戦いの肖像読んでる。水島の容姿が、東洋のプリンスって書かれてるとこで吹いた。
ってかさー、かっこいい男を強調されると逆にかっこわるいって事に、春ちゃんは気づかなかったのかな
698名無しのオプ:2005/09/22(木) 16:25:25 ID:vKjK+oYC
主人公の容貌を形容するのに
「美男ではないが刃こぼれした鑿で彫ったかのような野性的魅力があり
女を磁石のように引きつける」
みたいな表現がいくつかの作品にあり、なんだかな〜と思ったことはある
699書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/22(木) 23:13:15 ID:dffSAhnN
「奴に手錠(わっぱ)を…」も「戦いの肖像」も、早くから角川文庫に入っており
いずれも面白く読んだ。しかし、あえて欲を言えば、面白さに徹した作りであり、
「野獣死すべし」に代表されるような初期大藪作品に見られる暗い情念の迸りは全く感じられないのが、作品にやや重みを欠くものとなっている。
ただし、戦後焼跡派・引揚者等の暗い情念の類は、エンタメではうっとおしいという向き
には、これでも良いのかもしれぬ。
大藪作品には、こういった面白さ主眼のアクション小説の系譜が存在する。
700名無しのオプ:2005/09/23(金) 14:44:30 ID:5UoGJqnC
主人公に感情移入できるような動機がないと、なんとなく主人公の失敗を願ってしまう。
701名無しのオプ:2005/09/28(水) 18:58:17 ID:rDeU5ZfV
「暗い情念」といえば引揚げ時の少年時代、生きるために三人を
殺した「裁くのは俺だ」の毒島徹夫が印象深い。
702吝嗇 ◆G.VR4wY7XY :2005/09/29(木) 09:25:13 ID:ESxvL3Wi
作品の毛色は違うけど、熾烈すぎる経歴と瀟洒ないでたちで大藪の匂いを感じる
作家、見沢知廉氏が自宅から墜死、自殺の見込みだとか
精神的な疲労は重篤だったと聞くけど、戸部署の発表を信じるほどウブでもない

神様、中島らもと杉浦日向子を連れてって、まだ喰い足りないんですか?
703名無しのオプ:2005/09/29(木) 12:26:54 ID:2xhmliND
独房にいた期間があまりに長かったため駅を歩く時は壁に這いつくばりながらしか歩けなかったそうだ。
ひどい拘禁症だったらしい。
704名無しのオプ:2005/09/29(木) 18:13:12 ID:Sxmki5Jc
今となっては知る由もないが、あれだけのロングシリーズの西城秀夫の過去が
一切描かれることが無かったのは何故なのだろう?
705書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/29(木) 22:56:09 ID:LD8JV92O
「裁くのは俺だ」は、どちらかと言うと娯楽アクション主眼の作だと思うが、
描かれた主人公毒島の過去は凄まじいものがある。
盗みに入った先で鎌を振り上げて追って来た満人の農夫を支那庖丁で斬り殺し、
母を犯したクリークの渡し船の船頭を櫂で殴り殺し金貨を奪う、
ソ連兵の機銃を浴び母は死亡、自分を酷使した朝鮮人の豆腐屋一家を殴り殺し
その貯金を奪う…目的のためには、女にも容赦が無い毒島のキャラ形成がわかる気がする。
706名無しのオプ:2005/09/29(木) 23:13:00 ID:JNb4j6Ea
西条秀夫は過去のヨーロッパでの放浪生活中、
ホモのケツを掘ってやって金を稼いでいたみたいな記述があった気が。

伊達邦彦は親友を共犯に誘って口封じのために殺しちゃったよね。
ハード過ぎる。
707名無しのオプ:2005/09/30(金) 00:41:35 ID:x9T1h1KN
確か西城って痔だったよな。稀に掘られる事もあったのかなw
708名のない男 ◆bjgqCApaa. :2005/09/30(金) 02:27:48 ID:eFOWKJ8k
西城と石川と高見沢くらいかな?
ホモ経験があったのは。
709名無しのオプ:2005/09/30(金) 10:03:48 ID:qNubgrZd
西城は初出がS44〜5の「東名高速に死す」だと思ったが、確かその時の設定が35歳。
S10年生まれは大藪氏と同年齢だが、戦前の体験や戦闘能力の習得や警察庁入りの
経緯といった、長編の主人公においては必ず描写される事が確かに書かれてない。
当時、週刊ポストへの連載と言う事を意識して、あえてオンタイムで開通したばかり
の東名や万博を舞台にし、生い立ちによる情念や野望、狂気といった主人公のキャラ
をあえて排除したのかも。
710書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/09/30(金) 23:59:23 ID:5kjyQU66
西城秀夫のハイウェイハンター(後のエアウェイハンター)・シリーズが、
大藪アクション小説の白眉かな。
西城のプロフィールがほとんど書かれなかったのは、暗い情念の類を排し、
破天荒な面白さに徹した作りにするためだったのではないか。
「野獣死すべし」「蘇える金狼」「復讐の弾道」等の初期作は、犯行過程の面白さも
主眼にしたミステリ板らしい作品だと思うが、
ハイウェイ・ハンターあたりから後の作は、むしろ一般書籍板向きのエンタメという
感じが強い。
711名無しのオプ:2005/10/01(土) 00:55:54 ID:HeoQnl4y
>>710
>破天荒な面白さに徹した作りにするためだったのではないか。
これは違うんじゃないかな?

初期の作品では、主人公の戦いは理由があった(例えば復讐など)。
しかし、後年になると、理由がなくなった。
それは、大藪ワールドがより純化していった、ということだ。
その象徴が「ヘッドハンター」であろう。
712書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/01(土) 21:08:02 ID:Hsk0AOtt
「ヘッドハンター」は、狩猟のターゲットである獣や密猟者といった外部の敵
よりも、過酷な条件下における自己の内面との戦いをメーンテーマにした
ハードボイルド小説のエッセンスのような作で、これゆえ大藪作品としては
異色である。娯楽主眼のアクション小説とは別な観点から語る必要があると思う。
そして、理屈抜きの破天荒な面白さ、これは掲載誌の要求もあったやもしれぬ。
リベンジャーが主人公の傑作「傭兵たちの挽歌」は、アクション小説と
大藪的情念の世界の良き融合の結果かと思う。
713711:2005/10/01(土) 22:18:46 ID:HeoQnl4y
>>712
>過酷な条件下における自己の内面との戦いをメーンテーマにした
これはいささか的外れのように思う。
なぜならば、主人公は闘っているわけではないからだ。
主人公の人生の目的は「狩り」である。しかし、その「狩り」には目的がない。
それはなぜかというと主人公にとって「狩り」は「生きること」と同じだからである。
だから狩りを妨害された主人公は苛烈な反撃を挑む。
それは生きることを否定されたことと同じだからだ。

>リベンジャーが主人公の傑作「傭兵たちの挽歌」は
これは大藪作品としては失敗の部類では?
悪の組織の構造の描写にページを割き過ぎており、大藪ならではの魅力は薄いように思われる。
このようなプロット重視の作品は後年の「ウエポンハンターシリーズ」に引き継がれているが、
その結果は皆さんのご存知の通り。
714書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/01(土) 23:54:05 ID:h6kPKWeJ
>>713の「ヘッドハンター」「傭兵たちの挽歌」に関する論には
ふたつとも賛同できないな。
まず、「ヘッドハンター」について、
「生きること」そのものが「闘い」なのであり、外部との戦いのみが「闘い」なの
ではない。自己の生き方を貫く事、これもすなわち内面における「闘い」なのである。
ハードボイルド小説の核心は、本来はストイックに自制された内面部分にあるのであって、
外部との戦いは、これを表象するための手段に過ぎない。
この精神性を欠く、または重きを置かない、外部の敵との戦いを主眼とした作は
アクション小説とも呼ぶべきものである。(ただし、これが悪いわけではない。)
このことは、ヘミングウェイの「老人と海」を読めば良くわかる。
巨大カジキマグロとの戦いは、あくまでサンチャゴ老人の不撓不屈の精神性を
描くための「設定」に過ぎないのである。
「ヘッドハンター」は「老人と海」に似た構造を持つハードボイルド小説だが、
(それゆえに、ハードボイルド・ミステリとは言い難いものがある)
密猟者との戦いの部分がやや浮いて見えるのは、この部分は作品の本質の阻害要因であり、
きっと、サンチャゴ老人もカジキマグロとの戦いを阻害する者があったとしたら、
まず全力で排除したであろう。
次に、「傭兵たちの挽歌」について、
フォーサイスあたりの影響もあるのか、確かにやや長いかもしれぬが、
薄味のアクション小説という感が強い晩年のウエポン・ハンター・シリーズ等と
同列に語るべき作ではない。
スケールが大きい国際的なアクション小説であると共に、
巨大組織に象徴される権力に対する怒りと不信に彩られた大藪風暗い情念の発露
が根底に流れる作(ラストの放射能に侵されながらもリベンジを果たす主人公の姿に
象徴的)、この点では、初期の野獣死すべしシリーズや「蘇える金狼」等の作と
相通じるものもある。
715711:2005/10/02(日) 01:06:55 ID:oFF8gWCE
>>714
どうも大きな勘違いをされているようだ。
大藪=ハードボイルド
を前提に論ぜられているが、そもそも大藪小説はハードボイルド小説ではない。
主人公の行動を描写する文体はハメットなどの影響を受けているが、それは本質ではない。
大藪=ハードボイルドとするのは、日本語で書かれた小説はすべて同じと思うくらい、おおざっぱな認識である。

>内面における「闘い」
ハードボイルドではないのだから、従って、大藪主人公に内面の戦い(葛藤)などはない。
我々が生きるための呼吸をすることについて疑問に思ったりしないのと同じである。
大藪ワールドにおいては、生きることはすなわち狩りをすることだからだ。
従って、すべての大藪作品はハンティング小説であると言える。

ヘッドハンターにおいて一見浮いているように見える密猟者との戦いは
狩りを妨害されるということは生きることを妨害されることと同じなのだから、
当然の帰結であり、自らの生を守るための必然であると言える。
716711:2005/10/02(日) 01:20:41 ID:oFF8gWCE
傭兵たちの挽歌
>巨大組織に象徴される権力に対する怒りと不信に彩られた大藪風暗い情念の発露
>が根底に流れる作(ラストの放射能に侵されながらもリベンジを果たす主人公の姿
ところが、復讐や怨念、怒りなどの「暗い情念」は大藪の本質ではない。
「暗い情念」がなくとも「ヘッドハンター」や「処刑軍団」「輪殺の掟」などのように大藪世界は成り立つが、
主人公がハンターでなければ、大藪世界は成り立たない。
だから、復讐者も犯罪者もサラリーマンも大藪小説の主人公は生まれながらのハンターなのである。
どちらが大藪の本質であるかは明らかであろう。
717書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/02(日) 12:12:03 ID:yVDEuQfh
711氏が、大藪作品に関して我流の解釈するのは勝手だが、それを一般論のように
語られては困る。
大藪作品をハードボイルド小説の系譜の中で語るのは、ワセダの先輩である
大乱歩が大藪氏を見出して以来、一般的なことである。
大藪氏のエッセイを読めばわかるが、氏の作品をハードボイルド小説という
観点を全く外して考察することは、氏自身「?」であったであろう。
日本の読者に多いが、711氏はハードボイルド小説のイメージにチャンドラー的
ものを多く抱き過ぎているのではないか。
実はその表面的スタイルのみならず、精神性においてもヘミングウェイ、ハメットの
真の後継と言い得るのは、日本では大藪春彦が嚆矢だったのである。

次に、大藪作品の本質と言うべきものだが、作家をその生い立ちというものを捨象して
考えることが出来ない以上、引揚げ者としての暗い情念の発露こそ、その本質だった
と考える。娯楽主体のアクション小説には、この点が感じられぬもの、弱いものが多いが、
(しかし、前述したとおり「裁くのは俺だ」の毒島の過去のように、その暗い情念が、
ふと顔を覗かせることもある)
逆に、これらの作には、大藪作品の「コア」になる部分が欠けているとも言い得る
わけである。これが気楽に楽しめる反面、初期作品のファンにはどこか物足りないものを
感じさせる所以であろう。
718711:2005/10/02(日) 22:41:36 ID:oFF8gWCE
>>717
まず、日本ミステリ史(仮にそんなものがあればだが)を俯瞰する上では大藪作品をハードボイルドの嚆矢と
するのはやぶさかではない。大藪作品はミステリでもなければ、冒険小説でもない。それでは都合が悪いからである。
しかし、大藪作品にスポットを当てる場合、
大藪春彦はハードボイルド作家かどうかは精査する必要があろう。
書斎魔神どのが主張するように、大藪はハードボイルド作家であると言うためには、
ハードボイルドとは何かを明確にしなければならない。
書斎魔人殿の定義は明確である。ハードボイルドとは、
>過酷な条件下における自己の内面との戦いをメーンテーマにした
小説である。
しかし、大藪作品には自己の内面との戦いはどこにもない。
従って大藪春彦はハードボイルド作家ではないのである。
719名無しのオプ:2005/10/03(月) 12:09:50 ID:vkXrqvgN
確か大藪、若いときに「ハードボイルドであろうがなかろうが」
って短文書いてたような気が。
「自己の内面との戦いはどこにもない。従って〜」
んなことはオオヤブファンにとって、どーでもいい事だな。
720名無しのオプ:2005/10/03(月) 15:02:25 ID:DhG1WODX
「あんなものはハードボイルドではない」
「銃と車を取ったら何も残らない」
というのは大藪作品批判者の常套句。
721711:2005/10/03(月) 21:39:57 ID:kC4m6SJA
>>717

> 暗い情念の発露こそ、その本質だった
これも誤読である。
そうでなければ、「ハイウエイハンター」「エアウエイハンター」の西条や、
「処刑戦士」「処刑軍団」などは大藪の本質ではないということになる。
これらは間違いなく作者の代表作であり、無視出来ない作品群である。
従って、「暗い情念」とやらは大藪の一面に過ぎず、本質ではないことは明白と言える。

大藪の主人公の共通点で言えることは、スパイも復讐者もサラリーマンもすべて生まれながらのハンターであるということだ。
従って、大藪小説は「ハンティング小説」と言えるのである。
722書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/03(月) 23:20:10 ID:SKLONRoH
711氏の論が説得力を欠くのは、主張に対応する根拠が明記されていない点に
あるかと思う。
例えば、
>日本ミステリ史(仮にそんなものがあればだが)を俯瞰する上では大藪作品を
>ハードボイルドの嚆矢と するのはやぶさかではない。大藪作品はミステリでもなければ、
>冒険小説でもない。それでは都合が悪いからである。
なぜ、日本のミステリ史というものの存在に疑問を感じるのか、大藪作品がミステリ、
冒険小説と把握すると、なぜ都合が悪いのか、(実はこの点には個人的には共感する面も
ある)簡略でよいので根拠を示すべきであろう。
>ハードボイルドとは何かを明確にしなければならない。
これはポイントになる部分である。
ハードボイルド小説を文体等の形式のみから定義した場合には、
>主人公の行動を描写する文体はハメットなどの影響を受けているが
711氏も認め、大藪氏のエッセイからも読み取れるように、
大藪作品は「ハードボイルド小説」に該当すると考えて間違いはない。
従って、「大藪作品はハードボイルド小説ではない」と無条件に断定するのは
誤りである。
723書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/03(月) 23:21:39 ID:SKLONRoH
そして、作品の内容面・本質面に着目して定義した場合(自分は個人的にはこの考え方
を取っている)には、
>自己の内面との戦いをメーンテーマにした(作品)
おっしゃる通り、これが私のハードボイルド小説に関する概念規定である。
これに対して711氏は、
>大藪作品には自己の内面との戦いはどこにもない。
>従って大藪春彦はハードボイルド作家ではないのである。
と主張される。(これも具体例等の根拠を示して欲しいところではあるが)
だがこの点については「否」である。大藪作品における
>自己の内面との戦い
これは「読み取る」べきものなのである。
例えば、「蘇える金狼」の朝倉はしょぼいリーマン生活に耐えつつ、ストイックに
自己の闘いの本能を抑え込みながら、組織への反逆を実行してゆく。
すなわちこれは、外面的な巨大組織との闘いのみならず、目的貫徹に到るまでの自己を
律することによる自分との闘いでもあるのである。
意識の流れを書く作家ではない大藪氏の場合には、決して明示されることはない
内面の闘いが描かれていることにも留意して欲しいものである。
(余談ながら、大藪風意識の流れを書くというのを考えてみるのも面白い)
724名無しのオプ:2005/10/03(月) 23:31:54 ID:g7SDgz1o
>>711

ずっと我慢してきましたが、言わせて下さい。

あなたは自分が相手にしているのが、
この板だけでなく、2ちゃんのあちこちの板を荒らしまくってる
基地外だと知って議論しているのですか?
あなたとの意見の相違がこれだけ明確になれば、
この自称インテリゲンチャの書斎魔神は、
いつものようにあなたを荒らし呼ばわりし(理由=僕に反論したから、僕に従わなかったから、僕を称賛しなかったから)、このスレをムチャクチャに荒らしますよ。
それで、どれだけの住人がこれまで迷惑してきたか。

勝手言って申し訳ございませんが、
荒らしの相手はこれっきりにしていただけませんか。
何卒よろしくお願い申し上げますm(_ _)m

ちなみに、大藪春彦がどういう作家であったかという点では、
自分はあなたに同意します。
725書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/04(火) 00:00:04 ID:SKLONRoH
>「ハイウエイハンター」「エアウエイハンター」の西条や、
>「処刑戦士」「処刑軍団」などは大藪の本質ではないということになる。
>これらは間違いなく作者の代表作であり、無視出来ない作品群である。
>従って、「暗い情念」とやらは大藪の一面に過ぎず、本質ではないことは明白と言える。
この点については、大藪作品に関する見方が、逆な意味で一面的であると言える。
前述したとおり、西城シリーズは大藪アクション小説の白眉であり、
処刑シリーズも集団ものという新たな大藪アクション小説の分野を開拓したものとは
言える。そして、これらの作には、暗い情念といったものは、あまり感じられないのも
事実である。
しかし、代表作・傑作が必ずしもその作者の本質を十分に表現したものであるとは
限らず、これも前述したとおり、掲載誌等発表媒体の関係もあって、
面白さに徹したアクション小説への志向という面も大藪氏にあったのだと考える
べきである。つまり、案外とファンサービス旺盛な作家だったと言える。
作家の顔はひとつではないのである。
>従って、大藪小説は「ハンティング小説」と言えるのである。
ハンティングが大藪氏の趣味の領域を越え、人生そのものであったとも言える点を
認めるにやぶさかではない。
しかし、ハンティングは大藪氏が内に秘めた暗い情念の発露、自己との闘いのための
状況設定(手段)として把握するべきである。
また、氏の作品を単なる「ハンティング小説」として把握することは、極論として、
>「銃と車を取ったら何も残らない」
というアホな批判を惹起する恐れがあることを指摘しておく。
そして、大藪作品の本質を探るという意味では、短編集「青春は屍を超えて」、
「野獣死すべし」初期3作等を再読して欲しいものである。
果たして、これらの作を読んで、大藪作品はハンティング小説などと断言出来るか、
答えは「否」しかないであろう。初期作品にこそ、その作家の本質が表出されている
という見解は妥当しよう。
726名無しのオプ:2005/10/04(火) 10:11:30 ID:5Glf1K2h
書斎はかなりうざいよね。何でそんな暇なのって感じ
727名無しのオプ:2005/10/04(火) 12:52:04 ID:ELq8X8R8
そりゃ無職だから
728暁の自爆:2005/10/04(火) 18:16:52 ID:KKGVyMfM
俺は書斎魔神氏はオーヤブを実に読み込んでると思うよ。
「雨の路地で」「暗い春」などはおっしゃる通りだと思う。
729名無しのオプ:2005/10/04(火) 19:30:48 ID:7hl2mGGU
このスレにおいては書斎は普通に語ってるよなあ。
よそのスレみたいに、馴れ合う他の奴ら×書斎、って構図を持ち込まないで欲しい。
730名無しのオプ:2005/10/04(火) 22:28:16 ID:kRLxacMa
書斎の論考はやはり頭ひとつ抜け出ててるよなあ。
731名無しのオプ:2005/10/04(火) 22:37:19 ID:oPKCHAmi
>729
一見普通に語っているけど、内容はおかしいけどな。
感想は各自自由だからいいのだけど、論考ゴッコが始まると大藪を読んだ形跡があるのかも怪しくなるのはなぜなのかね?
732書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/04(火) 22:50:56 ID:vPAbzy21
>>729
了解した。
暗い情念は内へと秘め、1000レス貫徹を目指し、大藪春彦風にひたすらストイックにいこう。
ついでに、大藪春彦作品の本質について、もう少し敷衍しておきたい。
711氏が言うとおり、大藪作品が広義の意味でのハンティング小説の要素を
有することは否定しないが、この点が氏の作品のコアな部分であるとは思えない。
俺は、「野獣死すべし」(復讐編を含む)「血の来訪者」「復讐の弾道」「蘇える金狼」
「絶望の挑戦者」「ウィンチェスターM70」等の早くから文庫化された大藪作品に
より読者となったが、これらの作には「ハンティング小説」という呼称を冠するのは
内容的にもふさわしくない。
そして、何か内面に大きな「もの」を抱え込んでいる人だな、という感を強く持った
ものだ。(後にエッセイ集「荒野からの銃火」やインタビュー記事により、これが半島
からの引揚体験に起因するものだとわかった)
733書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/04(火) 22:52:30 ID:vPAbzy21
「死はわが友」「骨肉の掟」「非情の掟」「処刑の掟」「裁くのは俺だ」等のアクション主体
の作品にも、随所にこの「もの」=情念の発露を見て取ることが出来るように思う。
ゆえに、ハイウェイハンターシリーズ第一作「東名高速に死す」には、そのすっきりした
面白さとでも称すべきものは十分に堪能したのだが、多少違和感を感じたのも事実である。
(内に秘められた暗い情念は、作品中に昇華されてゆくかのように、後期にゆくほど希薄
になってゆく)
情念の作家であると同時に、ストーリーテリングを駆使した娯楽アクション小説の書き手としての手腕も十分に持っていた作家、これが「大藪春彦」という作家かと思う。
ゆえに、過去ログでも指摘されているとおり、「マンハッタン核作戦」「日銀ダイヤ作戦」
等の伊達邦彦シリーズにプロット提供のみの疑惑、ウェポンハンター・シリーズに
代作疑惑が浮上して来たりするわけである。
初期からの読者ならわかるとおり、大藪らしさ(暗い情念の発露や卓越したストーリー
テリング)が、あまり感じられないのである。
734書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/04(火) 22:58:35 ID:vPAbzy21
>>731
>内容はおかしいけどな。
>大藪を読んだ形跡があるのかも怪しくなるのはなぜなのかね?
理由を示さず、このまま書きっ放しにすれば、単なるコテハン叩き(荒らし行為)
と断定されても仕方なかろう。
具体的な根拠を開示されたし。
735名無しのオプ:2005/10/04(火) 23:07:08 ID:7hl2mGGU
>>734
だから、そういうこと言いだすと荒れるからやめろって。
このスレは今まで平穏だったんだから、こらえてスルーせよ。
736711:2005/10/04(火) 23:20:13 ID:L5CkJZhG
>>723
> >自己の内面との戦いをメーンテーマにした(作品)
> これは「読み取る」べきものなのである。
> 例えば、「蘇える金狼」の朝倉はしょぼいリーマン生活に耐えつつ、ストイックに自己の闘いの本能を
まず言えることは、大藪作品の主人公ほど、ストイックからほど遠い存在はないということだ。
飲食→食う方は肉はキロ単位、飲むほうはガロン単位で節制のかけらも無し
性→まず、美形の女性は精神的に好きでなくても、犯すのがデフォ。
  抑制のかけらも無し。ましてやプラトニックラブはありえない。
戦闘→セスナからの爆撃、建物にダイナマイトをしかける、遠距離からライフルで狙撃、
   必要とあらば女性でも拷問あるいは麻薬漬けにし、
   口封じに無抵抗の者でも容赦なく射殺するなど、基本的に手段は選ばない。

> 内面の闘いが描かれていることにも留意して欲しいものである。
内面を描かず行動の描写で表現するハードボイルドの手法を使う大藪作品においては、
主人公の行動がすべてであり、想像の余地はないはずである。
737書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/04(火) 23:44:34 ID:vPAbzy21
711氏は、「ストイック」という言葉の意味を表面的に理解し過ぎである。
>>736に書かれているような理解では、「ハングリー」という言葉を、
単なる「空腹」という意味合いのみで理解するに等しい。
大藪作品の主人公たちは食・酒色等を楽しむことはあっても、決してそれのみに耽溺して、
自己の目的の貫徹を断念することはないし、目的貫徹のためには手段を選ばないような面
も有する。
この意味では、十分に抑制が効いており「ストイック」な連中なのである。

>内面を描かず行動の描写で表現するハードボイルドの手法を使う大藪作品においては、
>主人公の行動がすべてであり、想像の余地はないはずである。
いきなり、君がハードボイルドは文体等形式面のみで判断するという立場に転換したのは
なぜか?
前述したとおり、自分はこの立場を取らず、行動と行間を含めた作品全体から
主人公の内面にも着目し、そこにハードボイルド足る精神を読み取れる否かで判断
している。
ハードボイルド小説を形式面のみから評価してゆくアプローチは古きに過ぎるようである。
これでは、大藪氏がハメットと並んで評価した、あのスピレインも読み解けないかと思う。
738名無しのオプ:2005/10/04(火) 23:45:44 ID:EQc3WCih
書斎なんか相手にすんなよ
まともな対話が出来ない相手だって分かってるだろ
スレが荒れるだけだ
739711:2005/10/04(火) 23:49:35 ID:L5CkJZhG
>>725
> しかし、代表作・傑作が必ずしもその作者の本質を十分に表現したものであるとは
本質とは何かというと、それを取り除いたら成り立たなくなるものであると言える。
大藪作品においては、「暗い情念」とやらは無くても成り立つが、
主人公がハンターでなければ、大藪作品は成り立たないのである。

どちらが本質であるかは明白であると言える。

> また、氏の作品を単なる「ハンティング小説」として把握することは、極論として、
> >「銃と車を取ったら何も残らない」
「戦士の挽歌」は個人的には大好きで、何回繰り返しよんだか数えきれないくらいだ。
小説の90%にガンファイトやカーチェイスが存在しない作品である。しかし、これが抜群に面白いのである。
これは、ハンターとしてサラリーマンの仕事を全うする主人公の行動が面白いのであって、
その面白さに「銃と車」は必須ではないのである。

> 「野獣死すべし」初期3作等を再読して欲しいものである。
???
伊達邦彦こそが、この世のすべてを獲物とするハンターに他ならない。
740書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/05(水) 00:21:04 ID:rTsXV9tZ
>主人公がハンターでなければ、大藪作品は成り立たないのである。
初期作品は広義の意味に理解しても「ハンティング小説」とは言い難いと書いた
とおりである。
極論すると、大藪氏の内面に内包された暗い情念の発露が抑制、捨象された
ハンティング小説の色合いが濃いアクションものは、大藪氏の華麗なる余興とも言い
得る。
> また、氏の作品を単なる「ハンティング小説」として把握することは、
>「銃と車を取ったら何も残らない」
注意を喚起しておくが、これは俺の主張ではない。
レスを読んでもらえばわかるとおり、ハンティング小説の要素を強調し過ぎると、
「銃と車を取ったら…」の批判を惹起しかねないということである。
>「戦士の挽歌」
プロパーという職業の実態を興味深く読んだ記憶がある。
ボリューム的にも読み応えがあり、面白く読み終えたが、
>これは、ハンターとしてサラリーマンの仕事を全うする主人公の行動が面白いので
これは、こじつけというかデンパだと思うよ(w
>伊達邦彦こそが、この世のすべてを獲物とするハンターに他ならない。
あのねぇ・・十分に面白いのだが、あまり強力なデンパはちょっと。
シリアスなモードに戻すと、伊達邦彦初期3作を読めば、彼の行動原理がハンター
のような趣味的・ゲーム感覚によるものでないのがわかる。
それでは何かということを考えてみて欲しい。
741名無しのオプ:2005/10/05(水) 08:03:49 ID:N+wM95EI
二人とも消えてくれよ。ってか死ねよもう
742名無しのオプ:2005/10/05(水) 08:57:16 ID:ZfPeVLNV
書斎の完敗だな
説得力なさすぎ
743名無しのオプ:2005/10/05(水) 10:36:08 ID:6uSbkoeU
荒らそう荒らそうと必死なのがいついているようだけど、やめとけよ。
744名無しのオプ:2005/10/05(水) 12:01:14 ID:dgVRfJTP
部分的に意味不明な表現もあるが、「ストイック」の認識については、書斎に賛成。
711氏の「ハンティング小説」という定義は、少し違和感をおぼえる。
少なくとも、オレの場合「ハンティング小説」として大藪作品を読んではいない。
745名無しのオプ:2005/10/05(水) 12:55:31 ID:pt2ARpIH
711はミステリーでも本格至上主義なのかな?
犯罪の動機や背景・人間を描くことよりも、
トリック・パズル小説としてのミステリーを良しとする。
大藪作品でも、主人公の行動原理が欲望のみで、
それに基づいてひたすら暴力を展開するのを「純化」と捉えるあたりにそんな感じがする。
行動の描写しか要らないというならそれこそ『餓狼の弾痕』は711にとって最高の作品じゃないか?
746名無しのオプ:2005/10/05(水) 14:43:21 ID:rDCaKXcm
大藪の作品には(ゴーストを除いてもなお)駄目なものがあるのは確かだが
そうしたものも包括して、正しかるべき大藪作品として認めたいがために
711は「ハンティング小説」というジャンルで括ろうとしたのかも知れない。
745の言う通り、『餓狼の弾痕』は間違いなくハンティング小説だからね。
747暁の自爆:2005/10/05(水) 19:07:17 ID:G+ifPokI
711が「ヘッドハンター」が大藪の鈍化の象徴、と書いているが
狂気、究極のストイックの点で言えば、大藪後期の金字塔だと思う。
748名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/05(水) 21:48:55 ID:piWQgX6r
>>747
711氏は“鈍化”ではなく“純化”と書いていますよ。

「ヘッドハンター」中毒の私に、この作品の冷静な批評など不可能ですが、
己の価値観とそれに基づく掟のみに従い、目的のためにはどんな苦痛も
無視し、自分自身の死の恐怖や他者の命すら無視するという点では、
デビュー作から大藪春彦が描き続けてきた“ストイックな生き様”の
到達点だと思っています。
749書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/06(木) 00:30:04 ID:sx4ue8sB
前述したとおり「ヘッドハンター」は、ハードボイルド小説(ハードボイルドミステリ
ではないが)の教科書のような作かと思う。
始祖ヘミングウェイ、ハメットが追求した「ハードボイルド」を現代的な形で表現した
究極の作品であろう。その表現の舞台設定としては、大藪氏が大好きなハンティング
という場はまさにおあつらえ向きであったとも言える。
現代において、目的貫徹のため、これほどストイックな自己管理が必要な場は、ちょっと
想像し難いからである。
逆に言えば、大都会を舞台にしたハードボイルドの世界が成立し難くなって来ている
とも言えるわけだが。
そして、本作において若き日の大藪氏の負う「暗い情念」は、完全に作品中に昇華された
ように見える。
ただし、この「ヘッドハンター」という作、娯楽性は薄く、ミステリ好きや
優れたアクション小説の書き手としての大藪春彦を期待する向きには薦め難いものがある。
750711:2005/10/06(木) 01:09:36 ID:G/UaqYsv
>>740
> 彼の行動原理がハンター
> のような趣味的・ゲーム感覚によるものでないのがわかる。
「ハンティング=趣味・ゲーム」としているところに書斎殿の誤読がある。

繰り返し書くが、狩りをすることが生きることである。

また、大藪作品の世界観は、己以外はみな獲物である。
大藪作品において他者とは単に獲物でしかない。
「敵」ですらない。敵とは相手を対等と見なしているということだ。
大藪作品にあっては「やるかやられるか」というシチュエーションはほとんどない。
たいていは、一方的な殺戮となるのである。
だから、主人公はリーマンであろうと復讐者であろうと生まれながらのハンターでなければならない。

一方で、我々は現実世界と比較するとそんな世界はあり得ないことを知っている。ウソである。
しかし、その嘘に命を吹き込むのが、ディテールの描写である。
大藪作品のストーリーにディテールは関係ないかもしれない。

しかし、大藪ワールドを成り立たせるためには必然であると言える。
751名無しのオプ:2005/10/06(木) 08:40:25 ID:CaBtWdeB
火に油・・・
752暁の自爆:2005/10/06(木) 13:58:12 ID:IBf+piG8
>711 純と鈍、誤読失礼しました!
753名無しのオプ:2005/10/06(木) 17:57:00 ID:JwpAn48/
>>752
まさにアカツキノ自爆
754名無しのオプ:2005/10/06(木) 18:12:08 ID:ypXbpEjr
書斎なんかいつも誤読ばかりなんだからほっとけ
755書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/06(木) 23:01:22 ID:JeLcCoGs
711氏の持つハードボイルド観が明確でないため、主張がわかり難い面がある。
自身のハードボイルド小説についての概念規定を明らかにし、その上で大藪作品を
ハードボイルド小説ではないと考える理由を述べられたし。

大藪作品ハンティング小説論は、ひとつの私見(ないしはネタ)ということならともかく、
大藪作品全てをハンティング小説と一括りにするのは無理有り過ぎである。
(西城ものに代表されるアクション小説をハンティング小説という観点から
把握することについては納得がゆくものがある。ただし、前述したとおり、
自分はこれらの作を大藪氏の本質が十分に表現されたものとは考えていない)
例えば、前記した「野獣死すべし」3部作にしても、大藪版教養小説の趣がある
「汚れた英雄」にしても、代表作と言われる作品の多くがハンティング小説という
観点から読み解くことは出来ず、昨日話題に出たこれぞ名実共にハンティング小説と
見える「ヘッドハンター」にしても、実はそう理解することは、作品の表面しか
見ていないと言い得るのである。(昨日述べたとおり、実態はハードボイルド小説の極致)
ただし、郷原宏氏等多くの論者にも指摘されているところの後半のディテールに関する
部分には同意する。
ガン、カー、食等趣味の範疇に限らず、執筆当時の社会情勢、国際情勢等の綿密な取材に
に基づく書き込みは、現実世界を突き抜けた大藪ワールドを成立させるための生命線と
でも言えるものかと思う。
756名無しのオプ:2005/10/07(金) 10:40:02 ID:ZlgkNJbB
大人気ない。言い負かしたら勝ちって思ってる。自分の意見を言わないと気がすまない。
757名無しのオプ:2005/10/07(金) 12:05:54 ID:WHkUpu6Y
>理由を示さず、このまま書きっ放しにすれば、単なるコテハン叩き(荒らし行為)
>と断定されても仕方なかろう。


ちょっと気になるのがこの台詞。
議論している相手にこの言い草はどうだろうね。
「根拠のない思い込み」とか「ただの妄想」だというのならわかるが、「コテハン叩き」って何だよ。
コテハンは特権階級で、逆らうことは許されないとでも思ってるのかね。
758名無しのオプ:2005/10/07(金) 12:21:07 ID:Z+s/H945
書斎さんの圧勝だな
759名無しのオプ:2005/10/07(金) 17:42:28 ID:lEnzQ8gw
このスレは精神年齢が高い(リアルオッサンが多い)から荒そうとしても無駄だよ。
760名無しのオプ:2005/10/07(金) 18:13:11 ID:M8+7Jenc
主人公が死ぬ(殺される)パターンは数多いが、最期の場面で薄い涙が
出そうになったのは「復讐の弾道」の羽山と「傭兵たちの挽歌」の片山だった。
761名無しのオプ:2005/10/07(金) 18:40:10 ID:bUJ9iA6d
大薮がハードボイルドであるなないかは既に2001年の時点で話し合われている。
しかし魔神も成長しとらんなぁ・・・・・
http://mentai.2ch.net/mystery/kako/991/991354317.html
762名無しのオプ:2005/10/07(金) 23:21:03 ID:DcQpxYfc
711氏の主張するハンテイィング小説論は面白く、大藪をその視点で読み解いていくのは良いと思う。
斬新とは言い切れないけど、「大藪はハードボイルドか否か」の論議より盛り上がると思う。
ただし、作家というのは常に一本のテーマで書いているわけではないため、全体をそれで読み解くのは無理だと思う。
書斎のハードボイルド小説論に関しては761氏が示した過去ログで回答が示されており、現在の書斎の主張はその表装をなぞったものだね。
よって間違っているとは言えないのだが、ハードボイルド小説の定義が曖昧で(誌名をあげているだけ)、
かつ過去ログでも指摘されていたが書斎の論議の仕方が「相手の論に反論することで成立する」では、本人は芸風と主張しているが、一般的には「揚げ足をとる」としか言わない。
本人の主張(論)の土台がない論議は、仮に正論であってもオウムの上祐と変わらなく説得力はない。
ついでだが、>郷原宏氏等多くの論者にも指摘されているところの、とあるが、
これって書斎が嫌っている権威主義的な書き方だよね。
本質的には「○×を鵜呑みにするな」という主張と何ら変わらない。
さらに、
>理由を示さず、このまま書きっ放しにすれば、単なるコテハン叩き(荒らし行為)
>と断定されても仕方なかろう。
書斎本人は気づいていないだろうけど、書斎の意見こそ「理由も示さずに書きっぱなし」状態なんだよ。
ハードボイルド小説そのものの定義がされていないからね。
もしかして諧謔でもやっているのかしら?
763711:2005/10/08(土) 01:11:47 ID:zCxVfXmE
>>755
>ディテールに関する 部分には同意する。
それはなによりです。

> 711氏の持つハードボイルド観が明確でない
>自己の内面との戦いをメーンテーマにした(作品)
でかまわない。
ハードボイルドではない理由
→大藪主人公には「自己の内面との戦い」などはない。だから、ハードボイルドではない。

> 大藪作品全てをハンティング小説と一括りにするのは無理有り過ぎである。
大藪作品の世界観→自分以外は皆獲物。そして主人公は絶対の狩人。
このような徹底した世界観を持つ小説は他に知らない。

唯一、トマス・ハリスのハンニバル・レクターに同じ匂いを感じるが、
レクターもクラリスに執着し、絶体絶命のピンチを招くあたりは中途半端なのである。

「野獣死すべし」3部作
伊達は完全犯罪のためには罪の無い者も平然と手にかける最悪の犯罪者である。
しかし、犯罪であるにも関わらず、我々は伊達に魅力を感じるのは、
自らの生の証は「狩り」であることを強く自覚しており、まったく迷いがないからである。
その「狩り」が犯罪であることは単に結果なのである。
764書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/08(土) 08:18:25 ID:YPR8Befl
>>760
俺もあの2人の最後は特に印象深いものがある。
まさに「死にざまを見ろ」か。
悪霊になっても蘇ってやるというのは「復讐の弾道」方だね。
やはり大藪春彦は何か内に抱えた作家である。
765書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/08(土) 08:48:33 ID:YPR8Befl
俺に限らずスレ参加者のほとんどに賛同を得られていないのにもかかわらず、
自己の主張を貫き通す711氏には、ある種敬意を感じるものがある。
(これは皮肉ではない。どこか大藪作品の主人公にも通じる不屈さを感じもするのだ)
さて、ハードボイルド観に関しては俺に同意するということだが、
>大藪主人公には「自己の内面との戦い」などはない
このように考えるに到った根拠を、出来得れば具体例を挙げて開示して頂きたい。
>大藪作品の世界観→自分以外は皆獲物。そして主人公は絶対の狩人。
>このような徹底した世界観を持つ小説は他に知らない。
この辺が、特に初期作には該当しない我流の強引な解釈だと思われる。
比較対象として、レクター博士が出て来たのには一瞬驚いたが、であれば、
むしろ、過去ログで指摘されている大藪作品が孕む狂的な部分という点に着目して、
比較論考を試みる方が妥当である。
>しかし、犯罪であるにも関わらず、我々は伊達に魅力を感じるのは、
>自らの生の証は「狩り」であることを強く自覚しており、
>まったく迷いがないからである。
このくだりも主語は「我々」ではなく、「自分」と言い換えるべきものである。
3部作の魅力は、ピカレスク的な部分にこそあり、
この部分が拠って出るところが、まさに大藪氏の引揚体験で醸成されたところの
「暗い情念」なのである。
766名無しのオプ:2005/10/08(土) 10:07:55 ID:FxBUecVz
と、誰からも賛同を得られない馬が言っております。
767名無しのオプ:2005/10/08(土) 12:22:57 ID:k0bgY+/Q
>俺に限らずスレ参加者のほとんどに賛同を得られていないのにもかかわらず、

ざっとスレを読んだが、711に対して賛同も反論もあるが、作品のいくつかに対しての賛同は多い。
賛同を得れていないというのは誤りだと思う。
また書斎の論だが、「ストイック」に対しての賛同はあったものの、奴の論に対しての賛同はひとつもない。
>自己の主張を貫き通す711氏には、ある種敬意を感じるものがある。
よってこれは誤読以外の何ものでなく、別段敬意は感じないが、己を指しているようにしか見えないのだが・・・?
768書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/08(土) 17:51:37 ID:ZakVFz1Y
全ての大藪作品の本質をハンティング小説とする711氏に賛同する意見は、
コテハン叩き狙いの盲目的な賛同がひとつあるのみ(従ってこれは問題外)。
この場合、部分的賛同(これなら俺も異論は無い)というものはあり得ないし、
意味もなさない。
だが、ハンティング小説という外形のみに着目するにしても、
例えば、「ヘッドハンター」と「餓狼の弾痕」「暴力租界」のような作を同列で
語ることが出来ないことは、大藪ファンであれば異論が出ないところであろう。
711氏には、「汚れた英雄」のハンティング小説的読み方の開示も期待したい
ところである。
769名無しのオプ:2005/10/08(土) 21:15:52 ID:ZgMzOifC
>コテハン叩き狙いの盲目的な賛同がひとつあるのみ

仮にコテハン叩きがあったとしても、なぜに711氏に賛同せねばならん?
第一、711氏の反論はしているようだが、他の人の・・・コテハン叩きとやらも含めて全くしていないのですが?
定義せよと言われているのに、一度たりともしてない人の反論は説得力にかきます。
さらに過去ログで解決していることを、書斎の好きな言葉で言えば「スレ住人の同意を得ている」のに、何を今更蒸し返すのか?
そこの説明をまずすべきではないでしょうか?
持論を他人と共有して普遍の論としているのも承認できませんけどね。
770711:2005/10/09(日) 00:50:54 ID:qBZV7opt
>>765
> >大藪主人公には「自己の内面との戦い」などはない
> このように考えるに到った根拠を、出来得れば具体例を挙げて開示して頂きたい。
根拠:
「自己の内面との戦い」とは何ぞいやという話がある。
それを仮に「欲望、誘惑と信念の葛藤」であるとすると、
そのような描写は皆無である。

質問に質問を返して申し訳ないが、
どの部分を根拠に「自己の内面との戦い」があるとしているのだろう?

> レクター博士...大藪作品が孕む狂的な部分
誤読である。レクターも大藪主人公も断じて狂人ではない。
レクターと大藪主人公は
・自分の信念に従った行動に善悪の別はない。
・他者に対して自己は絶対的な存在である。
という点で共通している。
逆に言えば、大藪作品はレクターブームの何十年も先を行っていたということができる。

> 3部作の魅力は、ピカレスク的な部分
伊達邦彦は悪漢ではない。
自己の信念に沿う行動の結果、他者から見て悪となるだけのことである。
従って、初期三部作はピカレスクとは言えない。
771書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/09(日) 09:50:45 ID:6+ek9J8M
>それを仮に「欲望、誘惑と信念の葛藤」であるとすると、
>そのような描写は皆無である。
>どの部分を根拠に「自己の内面との戦い」があるとしているのだろう?
議論がややループ気味だが、
ハードボイルドの概念規定は、俺に同意するということだが、
では、なにゆえ表面的な描写のみに拘泥するのか?
ハードボイルド小説を文体等の外形面のみから解釈するというスタンスを
とらない以上、行間・作品全体・著者のバックグラウンド等に及ぶ分析を
おこない判断することが妥当である。
>> レクター博士...大藪作品が孕む狂的な部分
>誤読である。レクターも大藪主人公も断じて狂人ではない。
君の方が私のレスを誤読している。「狂人」と「狂的な部分を持つ人物」は同一ではない。
さらには、前代未聞なハンニバル・レクターと大藪作品の主人公の比較論は、
ネタとしては面白いが、大藪作品の主人公が持つ「闘う男」(内面も含めた)という肝心な側面が全く捨象されており、ネタの域を出ないものである。
772書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/09(日) 09:52:06 ID:6+ek9J8M
>伊達邦彦は悪漢ではない。
>自己の信念に沿う行動の結果、他者から見て悪となるだけのことである。
>従って、初期三部作はピカレスクとは言えない。
君は、主人公の行動面、客観的な描写等を判断基準とするのではないのか?
伊達のデビュー作「野獣死すべし」ひとつを見ても、その行動は「悪」そのものである。
ここで、主人公の主観に思いを致して判断基準とすることは矛盾と言わざるを得ない。
なお、俺が野獣死すべし3部作につき、ピカレスク的な魅力と評し、ピカレスクそのもの、
ないしは、それにとどまるものと言ってはいないことに留意されたい。

「汚れた英雄」のハンティング小説としての読み方の開示を期待している。
また、君は、あくまでも「大藪作品全てがハンティング小説であり、これが本質と言う
べきものである」という持論に固執するのであろうか?
「ハンティング小説の要素を持つ多くの作品があり、またこれを本質と見るべき作品も
ある」とは考えないのか?
例えば、俺は西城シリーズ、処刑シリーズ、伊達邦彦諜報員もの、
毛色が変わったところでは、女豹シリーズ等のアクション小説とでも称すべき作は、
「ハンティング」こそその本質であると言われても、「なるほど」という感は受ける。
773名無しのオプ:2005/10/09(日) 14:17:40 ID:cfTvHmJG
まじでうざいんだよ。書斎はぁ。何を考えて呼吸してんの?
774名無しのオプ:2005/10/09(日) 15:43:38 ID:XEzrFgTN
>>773
>何を考えて呼吸してんの?

どんな形でも良いからレスを付けてくれる人が出てくることを考えてやっている。
もちろん、キミのレスのような物でもかまわない。

ただ、単なるレス乞食とは違っていて、誰かがどんなレスでも良いから、レスを
つけてくれることだけを考えているので、スレの住人を煽るレスも平気で書く。

つまり、簡単に言えば「スレを荒らすこと」を考えている。
だから、私をはじめスレの住人がとるべき態度は一つ。
書斎魔神のレスを無視すること。
住人全員で無視し続けることが重要。

そうすると、ヤツは複数回線を使ってIDを変えながら自演のレスも書きこむかも
しれないが、それも全て無視し続けること。

自演のレスなんかは、ある程度まとめてから削除依頼を出せば良い。
775711:2005/10/09(日) 22:59:10 ID:qBZV7opt
>>772
> 伊達のデビュー作「野獣死すべし」ひとつを見ても、その行動は「悪」そのものである。
伊達は自己の信念に従い行動しただけである。
それが違法なのは、単に結果に過ぎない。

> なお、俺が野獣死すべし3部作につき、ピカレスクそのもの、ないしは、それにとどまるものと言ってはいない
なるほど。「野獣死すべし」 は「ピカレスク」ではないということですな。
では何と称すべきなのでしょうね?

>>771
> >どの部分を根拠に「自己の内面との戦い」があるとしているのだろう?
> 行間・作品全体・著者のバックグラウンド等に及ぶ分析をおこない判断することが妥当である。
良くわからないが、どのような分析を元に「自己の内面との戦い」があるといているのだろう?
分析には材料が必要だ。その材料を明示いただきたい。

> >> レクター博士...大藪作品が孕む狂的な部分
>「狂人」と「狂的な部分を持つ人物」は同一ではない。
レクターも大藪主人公も「狂的」ではない。単に自己の信念に従っているだけである。
違法行為であろうと、信念を貫けるのは、「強靭な自己」があるからである。
そこに我々は魅力を感じるのではないだろうか?

> ネタとしては面白いが、大藪作品の主人公が持つ「闘う男」(内面も含めた)という肝心な側面
レクターも「闘う男」である。大藪主人公とはその手段が違うだけだ。
法や道徳に反して自己の信念を貫く行為が「闘い」であると言える。
776名無しのオプ:2005/10/10(月) 05:20:45 ID:7XP+/yUf
>>711
おまえもいいかげんにしろよ。
荒らしの相手をするのも荒らしだっての。
777名無しのオプ:2005/10/10(月) 06:12:00 ID:fC2rmFEK
>>776
自演か?
778書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/10(月) 09:51:06 ID:3rm3vreD
711氏よ、
>「大藪作品全てがハンティング小説であり、これが本質と言う
>べきものである」という持論に固執するのであろうか?
まず、この質問に対する回答を確認しておきたい。
そして、2度に渡って質問したところの、
>「汚れた英雄」のハンティング小説的読み方の開示
これを、是非お願いしたい。

>伊達は自己の信念に従い行動しただけである。
>それが違法なのは、単に結果に過ぎない。
この回答だと、伊達邦彦の行動がピカレスク的であることについては否定しない
と理解してよろしいか?
>「野獣死すべし」 は「ピカレスク」ではないということですな。
>では何と称すべきなのでしょうね?
繰り返し述べたとおり、ハードボイルド(あえて付け加えれば大藪風)である。
野獣死すべし3部作は、都会を舞台にした伝統的なハードボイルド作品だが、
この設定で書き難い時代となっても、ハンティング、カーレース等、
自己の嗜好にも沿った「ハードボイルドを書き得る場」を持っていたのが、
大藪氏の強みであり、このジャンルで長きに渡り第一線で活躍出来た因かと思う。
779書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/10(月) 09:52:26 ID:3rm3vreD
>どのような分析を元に「自己の内面との戦い」があるといているのだろう?
>分析には材料が必要だ。その材料を明示いただきたい。
襲撃でもカーレースでもリベンジでも「目的」は各作品により異なるが、
この達成(イコール主人公の死の場合もあるが)に到るまでの、
主人公の行動に着目して読み込んで欲しい。
初期作品には、徹底した自己抑制おこない、目的に向う主人公の姿が浮かび上がって
来るであろう。
>法や道徳に反して自己の信念を貫く行為が「闘い」であると言える。
正直言って、ネタでなければ、レクターと大藪作品の主人公の比較にはアホらしい
ものを感じる。
上記した「闘い」に関する定義も限定的に過ぎ、個人的解釈に過ぎず説得力は無い。
(イリーガル又はアンモラルでないと、果たして「闘い」は成立しないのであろうか?
では、ハンティングやレース、微妙な点はあるが諜報活動などはどうなるのか?)
レクターの魅力は、闘う男としてではなく、天才肌の人物に多いある程度逝っちゃてる
部分にあるかと思う。(ミステリの分野におけるマッド・サイエンティスト的キャラ)
780名無しのオプ:2005/10/10(月) 12:14:55 ID:+B1cATEQ
しかし、ここ「餓狼の弾痕」のスレなんだが。
781名無しのオプ:2005/10/10(月) 14:38:38 ID:WvnG2IkY
そもそも固定ハンドルつけている 当人 が「コテハン叩きだ」なんて言うのは
一番みっともない自衛手段だってことが分らんかね?
僕はハンドルつけてます。2ちゃんでガードされるべき対象なんです。
だから批判も非難もしないで下さいというスタンスがもろ見え。
嫌ならさっさとハンドル捨てろよ。頼んでつけてもらってる訳じゃないしさ。アホくさ。
782名無しのオプ:2005/10/10(月) 18:46:08 ID:Y6KJcJwV
>>781
>そもそも固定ハンドルつけている 当人 が「コテハン叩きだ」なんて言うのは
>一番みっともない自衛手段だってことが分らんかね?

それが分からないバカだから、何年経っても板の嫌われ者な訳でw
783名無しのオプ:2005/10/10(月) 18:51:17 ID:C/NrgEEU
何年も・・・wまじでやだwww
784711:2005/10/11(火) 00:55:24 ID:wXxk7tsU
>>778
> >「大藪作品全てがハンティング小説であり、これが本質
まず、本質とは何かという議論がある。
それがなければ作品が成り立たないものが本質であるとすると、
「暗い情念」がなくとも大藪作品は成り立つが、主人公がハンターでなければ大藪作品は成り立たない。
従って、大藪作品のすべてはハンディング小説であると言える。

> >「汚れた英雄」のハンティング小説的読み方の開示これを、是非お願いしたい。
「汚れた英雄」において主人公北野晶夫の獲物は金持ちの女性である。
他の大藪作品の主人公とは対象は違えど、行動様式は同じである。
従って、「汚れた英雄」もまたハンティング小説と言える。

> この回答だと、伊達邦彦の行動がピカレスク的であることについては否定しない
ピカレスクと言うよりは、アンチヒーローと言ったほうがフィットするのでは?

> 野獣死すべし3部作は、都会を舞台にした伝統的なハードボイルド作品だが、
「自己の内面との戦い」をテーマとした作品がハードボイルドである。
しかし、伊達邦彦には内面の闘い(葛藤)など存在しない。
従って、「野獣死すべし」はハードボイルドではないのである。
785711:2005/10/11(火) 01:13:45 ID:wXxk7tsU
>>779
> 徹底した自己抑制おこない、目的に向う主人公の姿が
まず言えることは、大藪作品の主人公ほど、自己抑制からほど遠い存在はないということだ。
飲食→食う方は肉はキロ単位、飲むほうはガロン単位で節制のかけらも無し
性→まず、美形の女性は精神的に好きでなくても、犯すのがデフォ。
  抑制のかけらも無し。ましてやプラトニックラブはありえない。
戦闘→セスナからの爆撃、建物にダイナマイトをしかける、遠距離からライフルで狙撃、
   必要とあらば女性でも拷問あるいは麻薬漬けにし、
   口封じに無抵抗の者でも容赦なく射殺するなど、基本的に手段は選ばない。

> (イリーガル又はアンモラルでないと、果たして「闘い」は成立しないのであろうか?
直接獲物に銃弾を撃ち込むことは、「狩り」である。
しかし、それは違法行為である。
自己の信念に従い、社会規範に挑戦する行為が「闘い」であると言える。

> レクターの魅力は、...マッド・サイエンティスト的キャラ
レクター=バックトウザフューチャーのドクということだろうか?
信じられない。
786名無しのオプ:2005/10/11(火) 06:51:17 ID:o0SthUFj
書斎の完敗だな
787名無しのオプ:2005/10/11(火) 07:20:36 ID:Ca9BS1xQ
あほくせえな。
大藪作品の美食やらエロの描写は通俗娯楽者につきものの読者サービスじゃんか。
それ以上の深い意味なんかないよ。
788名無しのオプ:2005/10/11(火) 08:28:41 ID:o2whNaj1
大禿胴
789名無しのオプ:2005/10/11(火) 09:16:38 ID:o0SthUFj
書斎がストイックの意味を知らないだけだろ
790名無しのオプ:2005/10/11(火) 12:25:28 ID:Ca9BS1xQ
>>787のように書いたけど、主人公の行動は必ずしも欲望の垂れ流しじゃなく、
ちゃんと抑制はとれてるよ。
主人公がやりたい放題じゃそれこそあほらしくて読めたもんじゃない。
ただしその抑制は後期になるにつれだんだん緩くなるような感じはあり、
それを711は「純化」と主張しているのだろうか。
791名無しのオプ:2005/10/11(火) 12:29:32 ID:o2whNaj1

正:純化
誤:鈍化

作者が抑制をとっていようが、読むほうが興奮するなら同じこと。
792名無しのオプ:2005/10/11(火) 12:40:47 ID:Ca9BS1xQ
ハードボイルドは、動と静のバランス、みたいなことを大藪氏も書いていたような気がする。
ひたすら動ばかりでは面白くないよ。
793名無しのオプ:2005/10/11(火) 13:54:35 ID:kcCVQsqs
OHS 懐かしい。
794名無しのオプ:2005/10/11(火) 17:43:35 ID:hDcnSpjF
オーヤブの主人公の食はケース・バイ・ケース
打たれた際に腹膜炎を起こさないよう、喉に指を突っ込んで
喰ったものを吐いたりするのは往々にして見られる。
酒に付いても同様。「アルコールは射撃の精度を鈍らす」と
最終作の影山でさえ、行動中は各外国人クラブで乾杯の際に
口を付けるだけ。
711氏の飲食・女性・戦闘に付いての所見はオーヤブフリークが最も
聞き飽きた「車と銃を取ったら何も残らない」と言う揶揄に近いと思う。
795名無しのオプ:2005/10/11(火) 18:51:21 ID:pvk+j9pQ
711氏はそれを揶揄と受け取らないかもな。
>車と銃を取ったら何も残らない

カー・ガン・アクション・バイオレンス・セックス・グルメ・・・
といった男の欲望の描写こそ大藪の全てだとか思ってそう。
796名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/11(火) 18:52:35 ID:d7wQwOpd
>>794

大藪春彦が考えるハードボイルドの定義に関しては、「荒野からの銃火」
の中に書いてありますね。大藪自身、自分の作品が一般的な意味での
ハードボイルドかどうかにはあまりこだわっていなかったみたいですし、
私も同様です。「野獣死すべし」を読んで「伊達邦彦に内面の葛藤はない」
という意見が出るのは個人的には驚きですね。伊達邦彦のシリーズの中で
最も彼の心が揺れ動く描写があるのは、デビュー作である「野獣死すべし」
だと思うんですが。

>オーヤブの主人公の食はケース・バイ・ケース

書こうとしていたことを先に書かれてしまいました。大藪小説の主人公たちが
量を食うのは、強靱な肉体を維持するためです。現代の科学的トレーニング
方法が知られていなかった当時、大藪自身が原稿の締切に追われ慢性的な
睡眠不足の中で、体力を維持するために体験的に得た対処法が「食うこと」
だったわけです。また、764氏が書かれているように戦闘中に腹を撃たれた
際の腹膜炎を防ぐために、主人公たちは戦いの前には長時間の絶食をしたり、
場合によっては食べたばかりのものをすべて吐き出して胃を空っぽにすると
いうこともします。

目的の獲物(または敵)を仕留めるために、炎天下や極寒の中で何時間、
時には何日もじっと身を潜め、一発の命中弾でケリをつける……大藪小説の
主人公たちが自己抑制から程遠ければ、ブクブクと肥満して女たちからは
相手にされず、いくら銃を乱射しても当たらない、そんなダメ人間になって
しまうはずですね。
797名無しのオプ:2005/10/11(火) 19:40:35 ID:hDcnSpjF
「野獣死すべし」で邦彦が当初利用しただけの共犯者を
泥酔させ射殺する時、手が激しく揺れ、汗まみれになった
シーンは非常に印象深いシーンの一つ。
「射的屋の人形のように」射殺されるのは、権力と癒着した組織暴力団の
戦闘部隊や初期作では警察官。
「プラトニックラブはあり得ない」などとも書いている方がいるが、
晶夫と氏家由紀子との二回目の逢瀬のシーンや、朝倉が京子をブラック
ジャックで殴殺する際、あえて朝倉の影武者を先に殺し、京子の亡骸の胸
に長い間顔をうずめ身じろぎもしないシーンなど、充分「プラトニック」だと
思うのだが。711氏と書斎魔神氏のいきさつは分からないが、711氏には具体的
な作品名やシーンを挙げて頂きたい。オーヤブを語る人は多いが、書斎魔神氏
のオーヤブへの愛はひしひしと感じる。ゆっくりオーヤブ談義をしたいものです。
798書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/11(火) 21:19:37 ID:V6XMS4JI
>まず、本質とは何かという議論がある。
>それがなければ作品が成り立たないものが本質であるとすると、
はじめに作家大藪春彦に内在する本質と各作品の本質を峻別しておく必要がある。
作家大藪春彦を語る場合には、引揚体験により醸成された暗い情念に触れずして
語ることは不可能であり、また意味がないかと思う。
ただし、前述したとおり、大藪作品にはこの部分が捨象あるいは希薄なアクション小説
とでも称すべき作品群が存在し、これらの作品の本質はハンティングに
あると考えても差し支えないとは思う。
よって、
>大藪作品のすべてはハンディング小説であると言える。
この見解は一面的過ぎて誤りである。

>「汚れた英雄」において主人公北野晶夫の獲物は金持ちの女性である。
>他の大藪作品の主人公とは対象は違えど、行動様式は同じである。
>従って、「汚れた英雄」もまたハンティング小説と言える。
すまないが笑った。レーシングという闘いの場の設定、
これを通じた主人公の成長(教養小説的側面)、主人公を突き動かす内在するものは何か、
こういった観点無くして、この作品は読み解くことは出来ない。
「汚れた英雄」をガールハント小説などと称するのは、大藪作品を冒涜する言でなければ、
お笑いのネタに過ぎないと言えよう。
799書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/11(火) 21:22:14 ID:V6XMS4JI
>ピカレスクと言うよりは、アンチヒーローと言ったほうがフィットするのでは?
君にしては弱気な言だが、大藪氏がスタンダールの愛読者だった事実等も考慮すると、
ピカレスクという観点から読み解くのは妥当な線と考える。

>しかし、伊達邦彦には内面の闘い(葛藤)など存在しない。
>従って、「野獣死すべし」はハードボイルドではないのである。
詳しい説明を希望する。

大藪春彦作品における「ストイック」という概念の把握に関して君の理解は表面的で
浅いと言わざるを得ない。しかし、君自身があくまで表面のみに固執するというので
あれば、仕方ないと言わざるを得ないのである。

>直接獲物に銃弾を撃ち込むことは、「狩り」である。
>しかし、それは違法行為である。
>自己の信念に従い、社会規範に挑戦する行為が「闘い」であると言える。
ハンティング=違法行為とは言い難いし、相変わらず「闘い」に関する説得力を欠く定義
が繰り返されている。例えば、カーレースはルールある闘いだし、
ヘッドハンターでイリーガルなのは主人公ではなくして密猟者であるのを想起されたし。
>イリーガル又はアンモラルでないと、果たして「闘い」は成立しないのであろうか?
この点に関する明解な回答を期待する。

>レクター=バックトウザフューチャーのドクということだろうか?
>信じられない。
ドクはSFにおける「マッドサイエンティスト」のパロディゆえ、
正攻法でミステリのジャンルにこの「像」を導入したレクターと同列に語ることは
出来ない。
800711:2005/10/11(火) 23:04:39 ID:wXxk7tsU
>>794
> 「車と銃を取ったら何も残らない」と言う揶揄に近いと思う。
書いたことは単に事実に過ぎない。
事実に腹をたてるのは、ナイーブに過ぎるとしか言いようが無い。



801711:2005/10/11(火) 23:58:27 ID:wXxk7tsU
>>796
> 最も彼の心が揺れ動く描写があるのは、デビュー作である「野獣死すべし」
> だと思うんですが。
その1点をもって伊達邦彦は「自己の内面との戦いがメインテーマのハードボイルド」である、
とするのは極論である。それは単にスパイスである。
家族団らんのシーンがあるからといって、「傭兵たちの挽歌」がホームドラマであるとは言えないでしょう。

> >オーヤブの主人公の食はケース・バイ・ケース
> 書こうとしていたことを先に書かれてしまいました。大藪小説の主人公たちが
> 量を食うのは、強靱な肉体を維持するためです。
主人公の大食に目的はない。
喰いたいだけくっているだけである。

> 食べたばかりのものをすべて吐き出して胃を空っぽにすると
> いうこともします。
普通はそれなら、最初から食わなければよさそうなものだが、
そこであえて大食してしまうのは、それが単に好きだからである。

> 目的の獲物(または敵)を仕留めるために、炎天下や極寒の中で何時間、
> 時には何日もじっと身を潜め、一発の命中弾でケリをつける……大藪小説の
大藪作品ではそのようなシーンはレアケースである。
むしろ、獲物をしとめるのに手段は選ばない。セスナからの爆撃、建物にダイナマイトをしかける、遠距離からライフルで狙撃、必要とあらば女性でも拷問あるいは麻薬漬けにし、口封じに無抵抗の者でも容赦なく射殺するなど、基本的に手段は選ばないと言える。

> 主人公たちが自己抑制から程遠ければ、
主人公が欲望全開であっても、強靭なのは、それは大藪作品の世界観が、主人公以外は皆獲物であり、
主人公が生まれながらにして絶対のハンターだからである。
802711:2005/10/12(水) 00:08:39 ID:jcrsTVtd
>>797
> 「プラトニックラブはあり得ない」などとも書いている方がいるが、
> 晶夫と氏家由紀子との二回目の逢瀬のシーンや、
なれそめはレイプで、しかもレイプされながら快感を得て、
強姦者である主人公に惚れるという構図は、貞淑な処女であっても所詮は雄に発除する牝である、
主人公にとってあらゆる牝は獲物である、という構造の現れである。

> 朝倉が...京子の亡骸の胸 に長い間顔をうずめ身じろぎもしないシーン
「野獣死すべし」の真田の射殺シーンと共通する。
友情であるとか、プラトニックであるとかを主人公が自己の存在はそういうところに属さないことを
あらためて強調する象徴的なシーンであって、
これをもって友情やプラトニックが存在するとの解釈することはいささか的外れであろう。
803711:2005/10/12(水) 00:27:51 ID:jcrsTVtd
>>798
> 作家大藪春彦を語る場合には、引揚体験により醸成された暗い情念に触れずして
作家論と作品論をごっちゃにしている。
我々は作者の生い立ちを知らなくとも、充分に作品を楽しむことが出来るはずである。

> >従って、「汚れた英雄」もまたハンティング小説と言える。
> レーシングという闘いの場の設定、 これを通じた主人公の成長(教養小説的側面)、
それならば、ジゴロのシーンは不要なはずである。
しかも、北野はラスト近くであれほどこだわっていたバイクを「もういいや」とあっさり捨て、四輪に乗り換えたりするのである。
大藪作品の「自分以外は皆獲物」という世界観を構築するには、牝を狩るシーンは必然であったと言える。
対して、バイクのレースシーンだけではは北野と同じ技量を持つライバルが存在するので、その世界観を描くのに不足するのである。
「汚れた英雄」を成り立たせるためには、北野がジゴロであらねばならなかったのである。
804711:2005/10/12(水) 00:49:45 ID:jcrsTVtd
>>799
> 大藪氏がスタンダールの愛読者だった事実等も考慮すると、 と> ピカレスクという観点から読み解くのは妥当な線と考える。
が読解力がないせいで、何度読んでも繋がらないが、ウィキペディアによると
ピカレスク→
 特徴として1人称の自伝体、エピソードの並列・羅列、下層出身者で社会寄生的存在の主人公、
 社会批判的、諷刺的性格を持ち、写実主義的傾向を持った小説を指す。
アンチヒーロー→
 自分自身の目標の実現のためなら手段を選ばない場合。
 法律や社会の常識にとらわれず、自分自身の中にある掟(コード)のみに従って行動する場合。
 明らかにその行為も目的も社会にとって悪ではあるが、その生き様などが一部あるいは多くの共感を得る場合。

従って大藪作品は明らかにアンチヒーローと言うべきである。

> >しかし、伊達邦彦には内面の闘い(葛藤)など存在しない。
> 詳しい説明を希望する。
???初期三部作あるいは、その後のシリーズにおいてどのような内面の闘いとやらがあるのか、提示いただきたい。

> 大藪春彦作品における「ストイック」という概念の把握に関して君の理解は表面的で
表面的もなにも、主人公はいつも欲望全開ではないか?
あまり妄想がたくましいと「電波」のそしりを受けかねないと言っておく。

>例えば、カーレースはルールある闘いだし ヘッドハンターでイリーガルなのは主人公ではなくして密猟者であるのを想起されたし。
女性を破滅させるジゴロはアンモラルであるし、密猟者への襲撃は非合法である。

> 正攻法でミステリのジャンルにこの「像」を導入したレクターと同列に語ることは出来ない。
レクターはマッドサイエンティストだから人気があるのではなく、アンチヒーローだから人気があるのである。
805名無しのオプ:2005/10/12(水) 07:07:57 ID:X+GpvYHb
乗っ取られた・・・
806名無しのオプ:2005/10/12(水) 07:48:23 ID:GCHJgXvR
誰かが前に挙げた論争で、大薮=ピカレスクの定義はきちんとなされている。
http://mentai.2ch.net/mystery/kako/991/991354317.html
暇な俺はちゃんと読みましたよ。
そのとき書斎は 『ピカレスクではない』 という立場だったんだよなぁ。
論争のための論争と言うか、支離滅裂なスタンスは相変わらず。
ただ少しは成長したのか、前はぼろ負けだった書斎も、
711に対しては少し言い勝っているような気も・・・・・・・
711、もうちょっと勉強してください。
807名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/12(水) 07:58:05 ID:EDVmY2LG
>>801
>その1点をもって伊達邦彦は「自己の内面との戦いがメインテーマのハードボイルド」である、
>とするのは極論である。それは単にスパイスである。

“「自己の内面との戦い」をテーマとした作品がハードボイルドである”と
いうのは711氏の主張であって、私自身も「荒野からの銃火」での大藪も
それがハードボイルドの定義であるとは考えていません。大藪はハード
ボイルドを「非情のリアリズム」であるとしていますが、自分の作品が
ハードボイルドかどうかについてもこだわっていない様子があります。
私自身は大藪小説を、個が個として生きていくためのサバイバル小説だと
考えています。

>主人公の大食に目的はない。
>喰いたいだけくっているだけである。

これは明らかに誤りだと考えます。美味いものを食うのは「明日をも知れぬ
命が生きている間だけでも贅沢を要求する」のであり、量を食うのは生きて
いくためのパワーを維持するためであり、次にいつ食えるか分からないから
食いだめをするという意味を持っていることもあります。だからこそ初期から
中期までの主人公たちは金がなくても蛋白質摂取にこだわり、「非情の掟」の
島津のように2日がかりで4.5キロの肉を平らげたりするのです。また、
「長く熱い復讐」の鷲尾進のように、刑務所内にいて質も量も期待できない
場合には、空腹に耐えかねて粗食をガツガツと食う他の受刑者たちの十倍
くらい咀嚼することで、ふてぶてしい筋肉を維持しようと努力しています。
大藪小説の主人公たちの食事の内容と量には大きな目的があるだけでなく、
彼らや作者自身の行動原理を読み解く重要なカギでもあると考えます。
808名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/12(水) 07:59:04 ID:EDVmY2LG
>大藪作品ではそのようなシーンはレアケースである。

これも事実ではないと思います。単純な“狙撃”ということではなく、
現金強奪や権力者への復讐に関しても、主人公たちは実に粘り強い調査や
下準備をおこないます。ここでは“自己抑制の有無”という話をしている
わけですから、これもまた主人公たちが無計画に暴れるのではなく、自己を
抑制して目的を達成しているということの証明になると考えます。

>主人公が欲望全開であっても、強靭なのは、それは大藪作品の世界観が、主人公以外は皆獲物であり、
>主人公が生まれながらにして絶対のハンターだからである。

これに対しても賛同できません。主人公たちは生まれながらの絶対者では
ありません。過酷な体験の中で時には偶然も手伝ってタフな内臓や肉体を
手に入れ、さらにそれを鍛えることで“個”のままで世界を相手に戦い
生き延びようとしているのです。


と、ここまで書いておいて今さらなのですが、ここは「餓狼の弾痕」スレ
ですから、どこかへ移動した方が良いですかね?
809名無しのオプ:2005/10/12(水) 08:24:12 ID:SndcC7dQ
他に大藪スレはなさそうだし、ここを総合として利用すればいいんじゃないの?
810名無しのオプ:2005/10/12(水) 09:16:21 ID:tv1HWSkJ
どっか行って欲しいな。
811名のない男 ◆bjgqCApaa. :2005/10/12(水) 10:33:39 ID:ajsOC2En
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1099289433/l50
↑ここが大藪スレ。
だけど、もうそろそろって気もするなぁ。
812名無しのオプ:2005/10/12(水) 13:35:45 ID:jN0Jyzb/
このスレでは本来の書斎らしさが存分に発揮されているな。
彼の虚像は彼を敵視する連中によって相当にデフォルメされているからな。
813名無しのオプ:2005/10/12(水) 14:39:09 ID:ppENZUwo
本来の大藪スレは、未読の作品がまだたくさん有る人のスレって感じ
なんだよね〜逆に羨ましい・・・
814書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/12(水) 21:17:07 ID:jlpXePR+
711氏は、完全に妄念モード(妄想とまでは言わないが)に入ったという感がある。
まず、これは俺のレスに関連したものではないが、
>>800のレスは不可解だ。「戦士の挽歌」等を例に挙げて、
>「車と銃を取ったら何も残らない」
という点をみずから否定していたのではないか?
もっとも「車と銃」の部分を「ハンティング」と置き換えれば、
711氏の言によれば「何も残らない」という結論は同じなのであろうが。
大藪ファンの同意を得られないところかと思う。
711氏のレスを読んでいると、ストイックという概念の把握、ピカレスクの理解等、
表面的・一面的に過ぎる部分が多々見受けられる。
この偏狭な「ものの見方」が、大藪作品にも適用されるため、自己の理解を超えた
大藪氏の暗い情念の反映された作を読み解くことの妨げとなり、かつ、
その本質面に着目した場合の大藪作品の多様性(引揚体験が反映されたヘビーな作も
あれば、娯楽主体のアクション小説もある)を認めることも妨げている。

確認しておきたいのだが、君はスタンダール作品を読んでいるか?
それ以上に、
大藪氏のエッセイ集「荒野からの銃火」(角川文庫)
「蘇える野獣 大藪春彦の世界」(徳間書店)
この辺に目を通したことがあるだろうか?

なお、マッドサイエンティストに関する話題は完全にスレ違いゆえ、
その気があれば、下のスレあたりで。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1127201553/l50

大藪作品を見渡してみると、ハードボイルド小説だとしても、ミステリ板よりも
一般書籍板の方が適切という感もある。
815名無しのオプ:2005/10/12(水) 22:55:38 ID:7NzEAmsK
討論するのは勝手だが、いい加減他でやったら?
カースレで書斎と誰かが争ったけど、場を変えるべきだろ?
理由として、
1.他人の意見を省みず2人だけで意見を戦わせている
2.他の話題が出ても沈んでしまう

もっとも大きな理由として、
3.過去に決着がついて他の人は興味ないのに、2人だけが真剣になっている
他にも、相手を言い負かせようというディベード(というほどでもないが)になってきている、
などがある

書斎は過去の行動や性格から見て他スレに好意的に移るとは思えないが、
711よ、お前が書斎を誘って他のスレ(=個人掲示板や、何でも板等)にリードしろ。
2ちゃんはお前らだけの庭じゃねえんだよ!!
816名無しのオプ:2005/10/12(水) 23:42:41 ID:HxTyWD93
二人だけの論争ではなくなってきているし、俺はもっと議論して欲しいな。
817名無しのオプ:2005/10/13(木) 01:15:26 ID:gvjvsMLv
こちらで論争した方が参加者多いんじゃねーの?

大藪春彦の本について語るスレッド  2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1099289433/
818名無しのオプ:2005/10/13(木) 09:52:13 ID:sbdC2zGv
大藪スレは、文学版にもある。

●大藪初彦●
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1107414309/

但し、いまはナルくん嵐の真っ只中。
819:2005/10/13(木) 09:59:54 ID:sbdC2zGv
「初彦」とか書いて、ごめん。
ちゃんと、「春彦」です。
820名無しのオプ:2005/10/13(木) 10:44:27 ID:S3qPVLHQ
俺は大藪作品への愛は、他のファンに負けないと自負している。
没後、絶版になる作品が年々増えて行く中で、「大藪」に付いて
これだけの議論が出てきてるのは、ある意味嬉しいことだ。
他スレで書斎魔神氏に過去「睾丸を蹴り潰された」方々が喚いているようだが、
書斎魔人氏の内容は大藪への愛情を感じる。
821名無しのオプ:2005/10/13(木) 12:37:36 ID:YX3C6KD4
そうかね?
過去の発言と今回とでは、正反対のことを言っている部分もあるぜ?
相手を叩くためなら自分の主張をねじ曲げることが愛情だろうかね。
822名無しのオプ:2005/10/13(木) 14:16:06 ID:E40rIRPC
みんな案外書斎のレスをちゃんと読んでいるんだね。
823名無しのオプ:2005/10/13(木) 17:31:47 ID:JIDJF7Xs
書斎のレスは不快な思いをするからな
824名無しのオプ:2005/10/13(木) 17:36:49 ID:xuO6sAmA
>>815
大藪スレで大藪作品の討論をやって何でいかんの?
俺は充分楽しんでいるぞ。
825名無しのオプ:2005/10/13(木) 19:26:23 ID:S3qPVLHQ
815も靴先を睾丸にめり込まされたくちか・・・
826名無しのオプ:2005/10/13(木) 19:45:07 ID:WqNx9A20
議論以前にやっぱ失礼だろ。
相手の意見を頭ごなしに「ネタ」だの「妄想」だのと。
鋭い反論を食らった時ほど、そういう揶揄で切って捨てた
ような形を作ってごまかそうとしてるのがなんか透けて見える。
マッドサイエンティスト云々も、自分からあんな噴飯ものの主張しといて
反論食らうと「他スレに行こう」だろ。うやむやにしようとしてるのが
丸わかりだよ。
827名無しのオプ:2005/10/13(木) 20:11:55 ID:+/hX5e6i
珍しく議論めいたやりとりが進んでいるから忘れてるのかもしれないが
奴さんは自他ともに認める荒らしコテだぞ。

礼儀なんて期待する方がおかしいよ。
828書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/13(木) 21:25:37 ID:Qj1XWbHo
大藪作品に関連しないレスをスルーする方向で問題無いでしょ。

一般書籍への移転は魅力的な話ではある。
LRに囚われずに自由に語れるし、前述したとおり、そもそも大藪春彦はミステリの
枠内に収まるレベルの作家ではない。
「軟弱」という言葉から最も遠い場に存在する作家ゆえ、ミステリフヲタが苦手とする
作家でもあるのだ。

ところで、「蘇える野獣 大藪春彦の世界」(徳間書店)をパラパラと見直しているんだが、
この手の追悼企画は角川書店からもあっても良かったように思う。
文庫本とはいえ、長期に渡って随分と儲けさせたと思うんだけどねぇ。
829名無しのオプ:2005/10/13(木) 21:33:31 ID:ikfsrzf9
>ミステリフヲタが苦手とする

「ミステリフ」って何ですか?
830名無しのオプ:2005/10/14(金) 14:28:25 ID:fBjHnNb4
828に同感。大藪作品をジャンル分けする事は無意味。
カテゴリは「大藪春彦」
831名無しのオプ:2005/10/14(金) 19:41:35 ID:fBjHnNb4
「蘇る金狼」→「汚れた英雄」と昭和30年代後半から40年代前半まで連載
したのがアサヒ芸能だった。両作品は傑作だが、いわゆる「娯楽性」が少ない
と感じるオーヤブフリークは多いかも知れないな。
平凡パンチに連載された鷹見徹夫シリーズやプレイコミックに連載された「日銀ダイヤ作戦」
は読者層を意識して書いてる気がする。文壇サロンに背を向け、読者サービスに
徹した当時の大藪の姿勢が感じられる。
しかしウィンチェスターM70が週刊新潮での連載とは知らなかった・・・
832書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/14(金) 21:55:56 ID:QxGvPYai
一般書籍板とミステリ板のスレをスマートに使い分けるのも一興かと思う。

LRが無い一般書籍板のスレでは、大藪作品の中ではマイナーだが「死はわが友」
という作品について、いろいろ気にかかる点もあるので、ラストシーンとかにも
触れながら書いてみたいと思っている。
前にも書いたかもしれないが、俺が「野獣死すべし」の次に手にしたのがこの作品
であり、大藪エンタメの面白さに嵌まるきっかけとなったものである。
日本乗っ取りを企むユダヤシオニストグループと秘密捜査官の攻防という
大藪アクション小説らしいトンデモな設定だが、コンパクトにまとまった楽しめる作
なので、未読の者にはなるべく更の状態で読んで欲しい気もしている。

「蘇える金狼」も「汚れた英雄」もエンタメとして読んでも十分に面白いと思うのだが。
前に書いたが、娯楽性を問うたら、作家大藪春彦のエッセンスが集約された作とも
言い得る「ヘッドハンター」はどうなってしまうのか。
いずれにしても、個人の嗜好の相異や相対的な比較の問題ではないかと思う。
833711:2005/10/14(金) 22:40:27 ID:P/Hq4kYi
>>808
>量を食うのは生きていくためのパワーを維持するため
>>814

昨日「野獣死すべし」を途中まで読んだが、少なくとも伊達は快楽主義者である旨が明記されている。
であるから、大藪作品をストイックだとか、自己抑制だとか言うのは贔屓のひきたおしの感がある。
あたかも、同級生の女の子に憧れて女神だとか天使だとか勝手に美化している童貞のようである。

議論は平行線である上、先に進まないので、
自分の考えを書いて、そろそろとりまとめたい。
834書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/14(金) 23:14:11 ID:QxGvPYai
>>833
>昨日「野獣死すべし」を途中まで読んだが、
>少なくとも伊達は快楽主義者である旨が明記されている。
こういう点を、表面的・一面的と批判しているのだが。

最後に、スタンダール作品を読んだことがあるか?
「荒野からの銃火」「蘇える野獣 大藪春彦の世界」を読んだことがあるか?
この2点には回答して頂きたい。
なお、たとえ未読だとしても、このことに対して批判等は差し控えるので安心して
回答されたし。
835名無しのオプ:2005/10/15(土) 09:01:16 ID:drOG4vHy
>>834
「黄色い部屋はいかに改装されたか」は読んだことあります?
836名無しのオプ:2005/10/15(土) 09:18:30 ID:O9D7DlWJ
とりあえず711は大藪作品をエロ・暴力・美食などの描写のみを求めて読んでいることは分かった。
俺も中学生の頃、もっぱら性描写に興奮しながら大藪読んでたよ。
837名無しのオプ:2005/10/15(土) 12:20:58 ID:4f5jfHKo
>>835
読んだことはないみたいですよ。


19 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2001/07/16(月) 17:02
>>15
>昔都筑道夫と論争してたことあるけど,基本的な創作のスタンス>としては、 この人たち共通点が多いと思う。
どういうテーマの論争だったのでしょうか?是非、ご教示下さい。
ミステリの創りものの面白さを徹底して追求する点が、作風の
違いはあれど、2人の創作姿勢に共通するように思います。

157 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2001/07/21(土) 14:39
佐野・都筑論争について総括し、このスレの締めくくりと
しましょう。
マジレスをくれた人には気の毒ですが、私は佐野・都筑論争
に関する文献を読みつもりは全くありません。
私の過去レスを熟読すればわかるとおり(心して読め!)
諸君の過去レスの内容からから判断できる範囲で、
佐野・都筑論争について簡単な私なりのコメント(興味が無い旨)を書いただけであります。
838名無しのオプ:2005/10/15(土) 14:44:25 ID:plzuEVrO
大層なことみんな行ってるけど、大薮ってただの盗作野郎じゃん。
839名無しのオプ:2005/10/15(土) 15:44:08 ID:fHa+jFIW
>みんな行ってるけど
どこに?
840名無しのオプ:2005/10/15(土) 16:26:43 ID:plzuEVrO
>839
こりゃ失敬!

みんな大層なこと逝ってるけど、大薮ってただの盗作野郎じゃん。
841書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/15(土) 17:18:57 ID:p8kdtLeB
>>838は単なる煽りかもしれないが、711氏にも顕著に見られるように、
表面的・一面的理解に過ぎないという感が強い。
確かに、大藪氏は盗作疑惑野郎であり、拳銃不法所持野郎、三億円事件容疑者…
(文学的には盗作問題、社会的には拳銃不法所持問題等が大きいのであろうが)
ではあるが、作家としてのその不世出の存在感を見る時、いずれも単なるエピのひとつ
に過ぎないという感を受ける。
花村萬月の証言にもあるように、飯場でぼろぼろになるまで回し読みされる作家なんか
もう出ないであろう。
842711:2005/10/15(土) 22:46:30 ID:Aas7YX02
>>834
> こういう点を、表面的・一面的と批判しているのだが。
「野獣死すべし」を最後まで読んだ。
・伊達は快楽主義者である。
・・「ヘッドハンター」のごとく銃と最小限の装備のみで荒野をさすらうことを無上の快楽としている。
・・・従って「ヘッドハンター」は禁欲者の物語ではなく、実は究極の快楽主義者の物語であることがわかる。
・朝から肉とビール。また、定食屋で焼きそばを二人前たのむ→大食である。
・女性観→狩りの対象である。女に情を移すことは無い。
「野獣死すべし」は処女作にして、その後の大藪作品の主人公の原形である。
これをもってやれストイックだの内面の闘いだのと言う輩は、どこに目がついているのだろう?

> 最後に、スタンダール作品を読んだことがあるか?
ある。

> 「荒野からの銃火」「蘇える野獣 大藪春彦の世界」を読んだことがあるか?
ある。後者は所有している。
843名無しのオプ:2005/10/16(日) 02:41:25 ID:dx7Dzepg
もう議論でもなんでもなく、罵りあいの世界だなw
844書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/16(日) 11:47:26 ID:Fw0BzZQd
>「野獣死すべし」を最後まで読んだ。
今頃こんなことを言われても御苦労さんとしか言い様がない(w
相変わらず字面のみを見た表面的な理解という感を強く受けたが、
目的達成(現金強奪)のためには手段を選ばない伊達邦彦の姿、
特に親友真田を射殺する描写等に主人公の内面を読み込むことを
心がけて欲しいものである。
そもそもハードボイルド小説は行動や外面的描写等にテーマが包含
されていることを忘れないこと。

スタンダールと大藪関係書籍に関しては、約束どおり批判は差し控えるが、
スタンダール作品と自身でおこなった辞書を棒引きしただけのピカレスクの定義を
読み比べてみること、スタンダール作品の主人公たちと3部作の伊達邦彦の比較等を
おこなうことをお勧めしておく。
そして、自己の見解に同意するレスが遂に事実上皆無であったという事実を認識のうえ、
大藪関連書籍の再読をお勧めしておく。
845711:2005/10/16(日) 21:57:06 ID:P0JcgH0A
>>844
で、書斎殿には
>自己の内面との戦い
とやらがどこに見受けられるのか、ご教示願いたい。
846名無しのオプ:2005/10/16(日) 22:54:20 ID:dBbOWqKa
なんだか難しい議論ですね。大藪ってラーメンでも食いながら、あるいは
旅行の汽車の中で読むような小説じゃねーの?最も汚れた英雄にはバイク
乗りだった20年ほど前にははまってた。特に角川版の1巻と2巻。
847書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/16(日) 23:34:36 ID:Zq8j0N7O
>>845
一例だけ挙げよう。長くなるので全文の引用は差し控えることとするが、
「野獣死すべし」における真田殺害から完全犯罪達成に到る、
「邦彦はそれを持って真田の近くに寄り…」というあたりからラストまでを
熟読されたい。
ここには、真田に対する同志としての親愛感ゆえ、目的達成(現金強奪による完全犯罪)のための殺人に苦悩する内面的な闘いを読み取ることが出来る。
結局、邦彦は目的貫徹のため、その不屈の精神性により、ストイックに真田への親愛を
断ち切り、彼を殺害する。
ギャングスターが登場するような話ばかりではなく、こういったハードボイルドの
表現もあり得るのである。
848711:2005/10/17(月) 00:38:42 ID:q7qbr/6b
>>712
>自己の内面との戦いをメーンテーマにしたハードボイルド小説

>>847
>ストイックに真田への親愛を断ち切り
なるほど。
「野獣死すべし」意外に同様なシーンはあったっけ?
しかも、それは「野獣死すべし」のメインテーマしゃないし。

まるでそば屋の名店で食事をして、「七味がおいしかった」と言うようなもの。
それって単に味音痴ではなかろうか...

>ストイックに真田への親愛を断ち切り
無理矢理「ストイック」という言葉を散りばめなくてもよろしいw
849名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/17(月) 07:59:55 ID:Bab0WlHC
私にとって大藪小説は、>>846氏が書いているように気軽に楽しむ
ものだし、各人が自由に解釈すれば良いと思っています。個人的には
「野獣死すべし」とは“平凡な幸せ”が砂上の楼閣に過ぎないことを
体験的に知ってしまった主人公が、個として残酷な世界に復讐する
物語であり、これは大藪作品の多くに共通するテーマだと考えています。
クライマックスでの真田射殺のシーンは、邦彦が完全な悪霊となる
ための儀式であり、極めて重要だと思います。まあ、その後も邦彦に
限らず大藪小説の主人公たちは、非情な殺人マシーンに徹しきれず
弱さを見せてしまうことがあるわけですが。「復讐篇」の真知子や、
「蘇る金狼」の京子殺害シーンなどがそれです。

「復讐の掟」や「長く熱い復讐」、「傭兵たちの挽歌」などでは
内縁を含む自分の妻や子供のために復讐する物語ですし。
850名無しのオプ:2005/10/17(月) 17:51:21 ID:5Fp11ixJ
>「ヘッドハンター」のごとく銃と最小限の装備のみで荒野をさすらうことを無上の快楽としている。
おいおいヘッド・ハンターの意味分かる?
荒野をさすらうことを無常の快楽としている主人公がいたら、向学のため教えて下さい。
851名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/17(月) 18:54:52 ID:/w6CnRbx
>850
もしかしたら「荒野からの銃火」の「痛めつけられた青春の果てに」や
「野獣死すべし」の快楽に関する記述の中の「毛布と一握りのタバコと
銃だけを持って、狙った獲物を追って骨まで凍る荒野を何ヶ月も跋渉する
事だって、彼には無上の快楽となり得た」といった部分に影響を受けた
発言かも知れませんね。ただ、「ヘッドハンター」の杉田淳に関しては
あくまでもトップ・レコードのトロフィーを手に入れることが目的であり、
そのために出来るだけ重装備で猟をしています。馬が使えない場合でも、
常人では立ち上がることすら出来ないほどの重量の荷物を担いで歩き
まわっていますね。

ちなみに「野獣死すべし」の前述の部分では、「快楽とは何も酒池肉林
のみを意味するもので無かった(中略)快楽とは、生命の充実感でなくして
何であろうか」と書かれています。大藪小説の中で、快楽とストイックさは
必ずしも相反するものではないようです。
852名無しのオプ:2005/10/17(月) 22:16:51 ID:lQkX1rqb
>>851
その引用から、一足飛びに
>快楽とストイックさは 必ずしも相反するものではないようです
と表現しちゃうと、誤解を招きやすくないかな?

ストイックさとは、一般的には快楽から身を遠ざけ己を律することであり、
「毛布と一握りのタバコと 銃だけを持って、狙った獲物を追って骨まで凍る荒野を何ヶ月も跋渉する事だって、彼には無上の快楽となり得た」
というのは、結局伊達にとっては快楽なわけだろ?

そこから出る結論は、伊達の快楽の基準は一般人とは違って酒池肉林のみではない。
一般人から見ると何かストイックのような行為でも、彼にとっては単に快楽追及の一貫なのである。
従って彼はとことん快楽主義者であり、行為の表面のみを見て、ストイックなどと形容するのは誤解である。
ということであり、前述の表現も、

大藪小説の中の主人公にとっては、我々一般人がストイックだと思うような行為さえも、実は快楽だということがあるようです。

ぐらいが妥当なんじゃないかな。
853書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/17(月) 22:17:23 ID:o929Mjk7
>>848
>「野獣死すべし」意外に同様なシーンはあったっけ?
>>849氏が挙げている「復讐篇」と「蘇える金狼」の該当シーンを
俺は「ハードボイルド精神」を感じさせるシーンとして指摘したい。
より徹底したものとして想起されるのが「ウインチェスターM70」の登川の看護婦殺害シーン、一般書籍板で詳細に書く予定だが、「死はわが友」のようなアクション小説の類にも簡略な描写ながら、裏切った女の骸に対する主人公の行為、ラストのくだりに
「ハードボイルド精神」を読み取ることが出来る。
>それは「野獣死すべし」のメインテーマしゃないし。
君に言わせれば、大藪作品これ全てハンティング小説、とういことなのだろうが、
何度も指摘したとおり、表面的なものしか見ない(わからない)人なのだなという感が
強い。君は門田泰明の黒豹シリーズでも読んでいたらどうか?
ちょっと(かなりか?)古いが、葛藤というものがありそうで無いハドリー・チェイス
なんかも良いかもしれぬ。
854書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/17(月) 22:57:16 ID:o929Mjk7


快楽主義という言葉の一般的な定義に照らせば、伊達邦彦を快楽主義者とするのは、
妥当な表現ではない。
狩猟でもレースでも犯罪の実行計画にしても、ストイックな行動を強いられる局面に
おいて、その事がむしろある種の「ここちよさ」に転じていることはあり得るかと思う。
ランナーズハイのようなものでしょう。
ただし、大藪作品の主人公の意図するものは、あくまで、トロフィーの獲得、
レースの優勝、犯罪の成功、リベンジ等の目的貫徹にあるのであって、
その過程に発生する快楽を求めて行動するわけではない。
855711:2005/10/17(月) 23:01:29 ID:q7qbr/6b
>>853
> >>「復讐篇」と「蘇える金狼」
> より徹底したものとして想起されるのが「ウインチェスターM70」
>「死はわが友」
たった4〜5箇所しかないわけだ。
本質とは何かというと、それが無ければ成り立たないものを言う。

「女の骸に対する主人公の行為」
がなくとも大藪作品は成り立つが、主人公がハンターでない大藪作品は成り立たない。
どちらが本質であるかは明らかである。

しかし、書斎殿が「女の骸に対する行為」にぐっとくる性癖の持ち主であることは良く理解出来たw

> 門田泰明の黒豹シリーズでも読んでいたらどうか?
黒豹シリーズは読んだことはないが、門田氏はたいへんな大藪フリークであったと聞く。
書斎殿程度が小馬鹿に出来るタマではないのでは?
856852:2005/10/17(月) 23:17:51 ID:lQkX1rqb
>>854
>ある種の「ここちよさ」に転じている
どころではない。851の引用にもある通り、生命の充実感というレベルだから。
そしてそれは、伊達邦彦にとっては快楽だよね、違う?
快楽を追求する人間は快楽主義者だろ、違う?

それに
>その過程に発生する快楽を求めて行動する
場合も書かれているよ。
「キャンバスに絵の具を叩きつけるのも肉体的快楽であり得たし」
じゃあ何?伊達はあくまで絵を仕上げるwことに快楽を覚えるわけ?
明らかに叩きつけるという、過程の行為自体に快楽を感じているわけだろ、違う?
857名無しのオプ:2005/10/17(月) 23:35:10 ID:RoN/VjNM
>>856
快楽に至るストイック、この場合は苦行と表していいのだと思うが、
そのストイックさはあくまで快楽を求めるために行なわれるのだから、
ある種の快楽行為と訳してもいいとは思う。
ランナーズハイという言葉が出てきたからマラソンに例えるけど、
ゴールを快楽の終着点とした場合、その道のりが苦しければ苦しいほど得る快楽は大きい。
それを含めてならストイックも快楽主義と例えてよろしいかと思う。
ランナーズハイは明らかな的外れで、それは行為の結果そうありえるかもしれないという、
ただの憶測にしか過ぎない。
858711:2005/10/17(月) 23:50:33 ID:q7qbr/6b
>>849
>大藪小説の主人公たちは、非情な殺人マシーンに徹しきれず弱さを見せてしまうことがある
あたかも、すべてがそうであるかのようにミスリードを誘っているが、
主人公は女にだらしなくて罠に落ちたり、復讐者だったりするのである。
しかし、そういうのは大藪作品における多面体の一面にすぎない。

>>851
>毛布と一握りのタバコと銃だけを持って
>出来るだけ重装備で猟をしています
何を言いたいのかわからないが、
装備という表面的な違い以外は、本質的に同じである。
859名無しのオプ:2005/10/18(火) 05:01:50 ID:6SNbkkA5
なんつーかね

厨房のとき、親爺の本棚から
「復讐に明日はない」
を見つけなければ、おれもこんな風にならなかったんだろな、とおもっちまった、このスレを見つけた
今朝の漏れ


ただ、クイネルの「燃える男」を大藪節で下品にしただけじゃねーかとは
なるべく思わないようにしたい夜勤明けの漏れ
860名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/18(火) 07:50:36 ID:ZWw52ETs
>>852
>大藪小説の中の主人公にとっては、我々一般人がストイックだと思うような
>行為さえも、実は快楽だということがあるようです。
ああ、その方が適切かも知れませんね。>>857氏の意見と共に参考に
なります。ただ、私自身は議論が苦手でも好きでもないので、実は
どっちでも良かったりしますが。

>>858
どの部分に重点を置き、どれくらいの比率と捉えるか等々は各人の判断
ですから、特に否定も反論もしません。
861名無しのオプ:2005/10/18(火) 09:02:09 ID:Sz/keDuH
スレが盛り上がってきたね。
862名無しのオプ:2005/10/18(火) 10:00:39 ID:ral2oTD8
>「ウインチェスターM70」の登川の看護婦殺害シーン
手で絞殺だったか。射的屋の人形のように警官隊を射殺すろ
登川が「口の中が苦くなった」ような記述があったような。
後半からの白井を救出した後の登川のセリフは泣かせる。
863名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw :2005/10/18(火) 20:47:13 ID:NSZrxuj3
事故レス。
>>860
「議論が苦手でも好きでもないので」→「議論が苦手だし好きでもないので」
責任取って、塩とナイフとマッチだけ持ってアラスカの荒野へ旅立ちます。
864書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/18(火) 22:01:03 ID:qpa7YfL/
>>855
>たった4〜5箇所しかないわけだ。
アホか?単なる例示に過ぎない。
作品の本質論に関して、大藪作品の中でも各作品ごとに異なる場合がある点は
既に説明済みである。
作家のバックグラウンド等が反映した、言わば「作家大藪春彦の本質」が現れている
作品(野獣死すべし3部作、「汚れた英雄」、「復讐の弾道」等)と、
アクション小説(西城もの、ウエポンハンター等)の類、どちらに重点を置くかは
論者の判断次第であるが、前者まで含めてハンティング小説と一括りにすることは、
表装にこだわり、描かれた本質を見ない暴論と言い得る。
前者の作品群は、大藪氏に内在する暗い情念の発露(大藪作品をハードボイルド足ら
しめる不屈の精神性の拠り所となるものである)無くして成立し得ないからである。
>書斎殿が「女の骸に対する行為」にぐっとくる性癖の持ち主であることは良く理解
>出来たw
苦しくなって、荒らしモード発動とみたが、もしそうではないと言うのであれば、
角川文庫解説でも抜粋されている、主人公島崎がリディアの骸に行なった行為を
書いてみたまえ。
>黒豹シリーズは読んだことはないが、門田氏はたいへんな大藪フリークであったと聞く。
>書斎殿程度が小馬鹿に出来るタマではないのでは?
門田氏が大藪フリーク云々は無関係、また、門田氏を誹謗する意図もない。
君の読解のレベルにはジャストフィットすると思い、推薦したのだが、
何かお気に召さない点でもあっただろうか?

快楽を感じる者であること(これは誰しもあり得る。例えどれほどにストイックで
あっても)と快楽主義者(快楽追求そのものを目的とする者)は、明らかに違うでしょ。
伊達邦彦を始めとした大藪春彦の主人公は、決してこの意味での快楽主義者ではない。
目的(レースの優勝、完全犯罪の達成、リベンジ等)があり、その達成の結果としての
快楽(というか満足感)や経過におけるランナーズハイに例えたところの苦行が転じた
快楽が存在するのみ。
865書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/18(火) 22:04:27 ID:qpa7YfL/
>>862
>後半からの白井を救出した後の登川のセリフは泣かせる。
「ありがてえ。あんたには、いつも世話になりっぱなしだな」
血走った白井の瞳に涙が光っていた。
「気にするなってことよ」
登川は言った。
「あんたは、いつもその調子だ」
白井は感動を圧し殺したような声で言った。

大藪作品の中でも特に外道度が高い野獣のような連中なのだが、俺もなぜかこの場面に
ホロっとさせられてしまう。
866852:2005/10/18(火) 22:37:37 ID:Umtosq7m
>>864
>快楽主義者(快楽追求そのものを目的とする者)は、明らかに違うでしょ。
>伊達邦彦を始めとした大藪春彦の主人公は、決してこの意味での快楽主義者ではない

はい?「野獣死すべし」には、快楽追求をはっきりと書いてあるんだけど。
851の引用の直前にね。

「現世の快楽を極めつくし、もうこの世に生甲斐が見出せなくなった「時」が来たら、
後はただ冷ややかに人生の杯を唇から離し、心臓に一発射ち込んで(後略)」、とね。

伊達邦彦にとて、快楽追求とは生きる意味でもあるんだよ。
実際、上記引用個所の直後には、こうも書いてあるじゃない。
「快楽とは、生命の充実感でなくして何であろうか」


>目的(レースの優勝、完全犯罪の達成、リベンジ等)があり、その達成の結果としての
>>856の後半で、そうじゃない例を挙げたんだけど、それは無視ですか?
867711:2005/10/18(火) 23:02:56 ID:uRroxOBi
>>864
> >たった4〜5箇所しかないわけだ。
> アホか?単なる例示に過ぎない。
ふーん。もし他にあるなら、ご教示ください。
書斎殿が「ぐっ」とくるところをw
もし提示できないなら、4〜5箇所しかないものと断定する。

> 作品の本質論に関して、大藪作品の中でも各作品ごとに異なる場合がある
何をもって「本質」かという議論かある。
本質とはそれを取り去ると成り立たないものであると考える。
「暗い情念」とやらがなくとも、大藪作品は成り立つが、ハンターでない主人公は大藪作品ではありえない。
従ってどちらが本質であるかは明らかだ。
書斎どのが考える「本質」を明示していただくと助かる。
(もしあればだが)

> 苦しくなって、荒らしモード発動とみたが、
書斎殿の「女の骸に対する行為」にぐっとくる性癖が明らかになったからといって、
それが何よりも大切なのだから、それを恥じる必要はないのでは?w

> 門田氏を誹謗する意図もない。
そう?文脈からすると明らかに小馬鹿にしているよね。

> 伊達邦彦を始めとした大藪春彦の主人公は、決してこの意味での快楽主義者ではない。
この世の快楽を味わい尽くしたら自殺するのみ、というような描写があったね。
これは、快楽のためには他人の生命のみならず、自分の生命すら引き換えにしても良いという裏返しである。
こういうのを世間では「快楽主義者」というのである。
868名のない男 ◆bjgqCApaa. :2005/10/19(水) 02:16:11 ID:x74SlRuK
( ̄ヘ ̄)ウーン、水を差すようで申し訳ないが、
もうそろそろ、って気もするが。
立場が変われば見方も変わるしねぇ。
869名無しのオプ:2005/10/19(水) 06:52:54 ID:hl2vwq/x
>>867
> 書斎殿の「女の骸に対する行為」にぐっとくる性癖が明らかになったからといって、
> それが何よりも大切なのだから、それを恥じる必要はないのでは?w
なんだ711って単なる荒らしだったのか。ハンター云々に固執するあたりでバカだとは
思っていたがw
870名無しのオプ:2005/10/19(水) 09:52:39 ID:ixcHjs0Z
俺も869に同感だな。大藪が23歳の時に書いた「野獣死すべし」の一文を
引用し必死で稚拙な反論・・・
最低100作品は読み込んで来てから出なおして来て欲しいもんだ。
871名無しのオプ:2005/10/19(水) 11:02:36 ID:6sYB8WoW
叩きではなく議論でね。
せっかくいい流れで来てるんだから。
872名無しのオプ:2005/10/19(水) 11:08:15 ID:rl9AJdVG
自己都合で「コテハン叩きと見た」と言ったり
「いい流れだからこれは議論だ」と言ったり、でたらめですな。誰とは言わないが。
873名無しのオプ:2005/10/19(水) 19:18:22 ID:CoXwNWTx
711氏を荒らしと思うものは、NGワード登録でもして以後放置してくれ。
俺は二人の議論を見守りたいので、介入は控えて欲しいな。
874名無しのオプ:2005/10/19(水) 20:58:06 ID:lLKpSBsK
>>873
お前が仕切るな
875書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/19(水) 22:11:41 ID:nKmyoexg
>>866
まず、後半の例示の件だが、
>大藪作品の主人公の意図するものは、あくまで、トロフィーの獲得、
>レースの優勝、犯罪の成功、リベンジ等の目的貫徹にあるのであって、
>その過程に発生する快楽を求めて行動するわけではない。
絵を嗜むことは、人生の大目的ではない。
同一次元で語るべきものではないのである。
むしろ、大藪作品の十八番である大食と同様に「味合う」というよりは、
「食う」ことそのものを楽しむ行為に類似したものであり、
大目的貫徹のためには、指を喉に入れて嘔吐してしまう程度のものである。
(絵の場合は筆を捨てる、とらないということになるか)
この点で、伊達邦彦は快楽を愉しむ者に過ぎないのである。

そして、伊達邦彦が真の快楽主義者だとしたら、あのような苦悶のすえ親友である真田
を射殺したであろうか?
表面的な字面のみに拘泥せずに判断して欲しいと思う。
876711:2005/10/19(水) 23:28:30 ID:6lbgJz6v
>>875
> 絵を嗜むことは...指を喉に入れて嘔吐してしまう程度のものである。
> この点で、伊達邦彦は快楽を愉しむ者に過ぎないのである。
文章の意味が分からない。書斎殿は日本の方だろうか?

> そして、伊達邦彦が真の快楽主義者だとしたら、あのような苦悶のすえ親友である真田
> を射殺したであろうか?
この文章も意味不明。
この場面は
完全犯罪を成り立たせるために暗い顔を知っている真田に消えてもらう
という話で、快楽主義とは無関係だ。

ところで、書斎殿に「ぐっ」とくるところをご紹介をいただけることを首を長くして待っているのだが。
877852:2005/10/19(水) 23:49:33 ID:FK+ETsgA
>>875
快楽主義者と快楽を愉しむ者とやらを分ける必然性は何だ?
自ら快楽求め、その快楽を愉しむを快楽主義者と呼ぶんだよね、違う?

第一、君が自分で認めてしまっているではないか。
>絵を嗜むことは、人生の大目的ではない
じゃあなぜ、そんなことをやるんだ?
それはその快楽を愉しみたいからだろ?他に何か理由があるわけ?

>そして、伊達邦彦が真の快楽主義者だとしたら、あのような苦悶のすえ親友である真田を射殺したであろうか?
普通に読めば判るけど、そもそも親友なんかじゃないんだけどw
計算ずくで共犯者として利用するために近づいて、用済みになったから殺そうとしたんじゃないか、違う?

ところがその時、獲物を前にして一度も慄えた事のなかった手が…という展開が面白いのであって、
苦悶のすえ親友を殺したなんて、安っぽい感情の持ち主じゃないよ、伊達は。
そういう感情からだったら、そもそも「人間の顔というよりは一個の残骸」になるまで続け様に撃ち続けるわけがないよね、違う?

要は「すべてを賭けた目的に成功し、(中略)何だか虚しさに胸の中がからっぽになり」、
(まさに一時的に、現世の快楽を極めつくし、もうこの世に生甲斐が見出せなくなった時、と同じ心境)
その時唐突に「生死を共にした真田だけがこの世の伴侶にさえ思われてきた」わけで、
それを完膚なきまでに断ち切ることによって、前に名無しの掟氏がいみじくも形容したように、
邦彦は完全な悪霊として完成したんだよ。
878852:2005/10/19(水) 23:49:44 ID:FK+ETsgA
>>875
快楽主義者と快楽を愉しむ者とやらを分ける必然性は何だ?
自ら快楽求め、その快楽を愉しむを快楽主義者と呼ぶんだよね、違う?

第一、君が自分で認めてしまっているではないか。
>絵を嗜むことは、人生の大目的ではない
じゃあなぜ、そんなことをやるんだ?
それはその快楽を愉しみたいからだろ?他に何か理由があるわけ?

>そして、伊達邦彦が真の快楽主義者だとしたら、あのような苦悶のすえ親友である真田を射殺したであろうか?
普通に読めば判るけど、そもそも親友なんかじゃないんだけどw
計算ずくで共犯者として利用するために近づいて、用済みになったから殺そうとしたんじゃないか、違う?

ところがその時、獲物を前にして一度も慄えた事のなかった手が…という展開が面白いのであって、
苦悶のすえ親友を殺したなんて、安っぽい感情の持ち主じゃないよ、伊達は。
そういう感情からだったら、そもそも「人間の顔というよりは一個の残骸」になるまで続け様に撃ち続けるわけがないよね、違う?

要は「すべてを賭けた目的に成功し、(中略)何だか虚しさに胸の中がからっぽになり」、
(まさに一時的に、現世の快楽を極めつくし、もうこの世に生甲斐が見出せなくなった時、に近い心境)
その時唐突に「生死を共にした真田だけがこの世の伴侶にさえ思われてきた」わけで、
それを完膚なきまでに断ち切ることによって、前に名無しの掟氏がいみじくも形容したように、
邦彦は完全な悪霊として完成したんだ。そこが面白いんだよ。
879852:2005/10/19(水) 23:53:49 ID:FK+ETsgA
連カキ、申し訳ない。
どうも鯖が重いなあ。
880名無しのオプ:2005/10/20(木) 08:07:49 ID:N1K54CyX
>>877
>快楽主

までは読んだ。
881名無しのオプ:2005/10/20(木) 09:14:41 ID:UjM6dQOx
この馬鹿達、まだやってたのか
882名無しのオプ:2005/10/20(木) 16:00:59 ID:wGkjG2AK
馬鹿とは言うなよ。みんなマジメなんだからさ。
883名無しのオプ:2005/10/20(木) 18:37:33 ID:G4lzBUXd
S40年代に書かれた、中篇の破壊工作員の邦彦は悪霊じゃないな〜
884名無しのオプ:2005/10/20(木) 20:27:44 ID:RLjXJ5sP
>>882
まじめな罵りあい? オラよくわかんねえだ。
885書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/20(木) 22:06:14 ID:k0Qt1i/M
>>877
>快楽主義者と快楽を愉しむ者とやらを分ける必然性は何だ?
>自ら快楽求め、その快楽を愉しむを快楽主義者と呼ぶんだよね、違う?
快楽主義者とは快楽の追求を人生の目的そのものとする者であり、
単に人生の中で快楽を愉しみ、愉しめる者ではない。
例えば、伊達邦彦にとって絵を嗜むことは、気晴らしであり、決して人生の目的そのもの
ではないことがわかるかと思う。

>普通に読めば判るけど、そもそも親友なんかじゃないんだけどw
>計算ずくで共犯者として利用するために近づいて、用済みになったから殺そうとしたん>じゃないか、違う?
むしろ、普通に読めば、伊達邦彦が単なる共犯者と考えていた真田が、その殺害実行段階
に到って、親友どころか同志と言って良いほどの存在だったと自覚するのが
わかると思うのだが。
そして、もし伊達邦彦が世に言うところの快楽主義者だとしたならば、真田を殺害する
ことはなかったはずである。なぜなら、その実行は邦彦にとって快楽ではありえず、
むしろ不快なものと化しているからである。不快な行為の実行、
これこそ、まさに快楽主義者の行動原理に反するものだと言い得る。
伊達邦彦は快楽を愉しむ者ではあるが、快楽を人生の目的とする者ではなく、
ある目的の貫徹を意図して生きる者なのである。

>苦悶のすえ親友を殺したなんて、安っぽい感情の持ち主じゃないよ、伊達は。
>そういう感情からだったら、そもそも「人間の顔というよりは一個の残骸」になるまで>続け様に撃ち続けるわけがないよね、違う?
否、この目的=完全犯罪の貫徹のためのストイックさが、この徹底した行為となって
現れているのである。
>その時唐突に「生死を共にした真田だけがこの世の伴侶にさえ思われてきた」
せっかく、この部分を引用しているのであるから、もっと文章が意味するところを
考えてみて欲しい。
後年におけるエージェント時代の邦彦のクールなイメージに押されているのだろうか?
デビュー作の伊達邦彦は、まだまだ精神的に青い部分を残しているのである。
ゆえに、真田殺害後の
>邦彦は完全な悪霊として完成したんだよ。
この点は同意する。
886書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/20(木) 22:17:54 ID:k0Qt1i/M
そもそも、大藪春彦を読んでいると馬鹿にされた時代もあったのだから、
今は良い時代になったものである。
活劇を書く作家にとっては、最早、良い意味での「古典」扱いでしょ。
むしろ、ハードボイルドの正統派を称し、直木賞作家の生島治郎なんかの方は
忘れられて来ている。
887852:2005/10/20(木) 22:59:51 ID:TtacAoPw
>>885
だから何度言えば(ry

伊達にとって「快楽とは、人生の充実感でなくして何であろうか。」
伊達にとって「キャンバスに絵の具を叩きつけるのも肉体的快楽」
ゆえに単なる気晴らしではありえない。
じゃあ君は、伊達が「単なる気晴らし」に「人生の充実感」を覚える者と考るわけだw

>むしろ、普通に読めば、伊達邦彦が単なる共犯者と考えていた真田が、その殺害実行段階
>に到って、親友どころか同志と言って良いほどの存在だったと自覚するのがわかると思うのだが。

そうだよ。だから最初からそう言っているじゃないかw
君の言うような、
>苦悶のすえ親友である真田を射殺した
なんて安っぽい感情じゃない、とね。

利用して殺そうとした時に 初 め て >親友どころか 同志と言って良いほどの存在 だったと自覚
したんだよ。そこが面白いんだよ。
認めてくれて、ありがとね。

888852:2005/10/20(木) 23:00:49 ID:TtacAoPw
(続き)

>これこそ、まさに快楽主義者の行動原理に反するものだと言い得る。
真田殺害が伊達にとって不快であったかどうかは、君の推測でしかないが、この場合快不快はどうでもいい。
君の言う通り、不快な行為の実行が快楽主義者の行動原理に反するというのは間違いないんだが、
だからといって、真田殺害を実行した伊達が、快楽主義者ではないという主張はお粗末だ。

その主張が成立するためには、古今東西ありとあらゆる快楽主義者が一人の例外もなく、
自分の身を守る時でさえ、不快なことは絶対にしないということを証明する必要があるんだよ。
それさえ証明できれば、なるほど伊達は快楽主義者でないと認めてもいいけどね。

まあでも、快楽というのは生きていればこそ味わえるんだから、いざとなったら快楽主義者も、
普通は自分の生存を優先するだろう。
自分の死に最高の快楽を覚えるとかいう特殊な人はすぐにこの世からいなくなっちゃうだろうし、さ。
まして伊達にとって、「快楽とは、人生の充実感」なんだし。
889711:2005/10/20(木) 23:32:32 ID:wI8o2ITH
>>885
> 快楽主義者とは快楽の追求を人生の目的そのものとする者であり、
> 例えば、伊達邦彦にとって絵を嗜むことは、気晴らしであり、決して人生の目的そのもの
が繋がらない。相変わらず文章が意味不明だ。失礼だが書斎殿は日本人?

荒野で過酷なハンティングをすることと書斎で絵を描くことは一見対照的だが、
快楽の追求で繋がっていることを示す文章である。
つまり伊達は快楽主義者であるといことだ。

> そして、もし伊達邦彦が世に言うところの快楽主義者だとしたならば、真田を殺害する
> ことはなかったはずである。
誤読である。自らの快楽追求に友人は不要であると悟ったから、殺害しただけのことである。
それはつまり自分の人生に友人が必要でない、ということだ。
伊達に友人はいない。それは他の大藪作品の主人公も同様である。
(まれに、自分と同じレベルのハンターを仲間にする場合があるが)

> これこそ、まさに快楽主義者の行動原理に反するものだと言い得る。
??
完全犯罪が成り立たず警察に追われたら、快楽もへったくれもない。
快楽主義者として首尾一貫していると言える。

> 伊達邦彦は快楽を愉しむ者ではあるが、快楽を人生の目的とする者ではなく、
「野獣死すべし」に、快楽を味わい尽くしたらこの世を去るという描写がある。
逆説的に快楽追求が人生そのものであることを示している。

> 否、この目的=完全犯罪の貫徹のためのストイックさが、
無理矢理「ストイック」という単語を散りばめなくてもよろしいw

>むしろ、普通に読めば、
「女性の骸に対する行為」にグッとくる人物の普通とはいかなるものか、多いに興味があるw
890名無しのオプ:2005/10/21(金) 09:50:43 ID:x+tw+ipm
「そもそも、大藪春彦を読んでいると馬鹿にされた時代もあったのだから」
俺は中学の時、読書感想文に「ウィンチェスターM70」を書いて
親が教師に呼び出され、蔵書を全部捨てられたことがある。
皮肉ではなく、野獣死すべしの伊達に付いてこれだけ語れる方々が
いることはある意味嬉しいな。
891名無しのオプ:2005/10/21(金) 19:24:04 ID:EgI6tNWJ
>>889
> 「女性の骸に対する行為」にグッとくる人物の普通とはいかなるものか、多いに興味があるw

書斎もデムパだが711も陰湿な奴だな。ここをこいつらの隔離スレにして大藪の新スレ
立てたほうがいいんじゃね?
892名無しのオプ:2005/10/21(金) 20:32:50 ID:x+tw+ipm
「全開で飛ばせ」の1980年版、90年版があったら興味深い。
どんなクルマが出てくるんだろうか。BMWアルピナは当確だろうな。
893名無しのオプ:2005/10/21(金) 21:47:12 ID:LOTOM19p
>>891
俺も興味がある、書斎の回答が知りたい。
894あぼーん:あぼーん
あぼーん
895書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/21(金) 22:05:21 ID:C4Lwxzi9
>>887-888
わからん人だな(w
快楽主義者と快楽を愉しむ者は違うと何度も説明しているのだが。
引用されている絵の例は、伊達邦彦が絵を描くことを愉しむ者であることを書いて
いるのみで、快楽主義者であることを示すものではない。
快楽主義者のような面もあるぐらいの例えの意味で言っているのか?
でなければ、全くの的外れと言わざるを得ない。

伊達邦彦は、殺害時に真田を親友(ないしは同志)と自覚するに到り、心の葛藤を経て、
その実行に到ったのであるから、
>苦悶のすえ親友である真田を射殺した
この表現は誤りではない。
>なんて安っぽい感情じゃない、とね。
いかなる解釈により、安っぽい感情などと断定するかを敷衍されたし。

後半の快楽主義者に関する記述では、状況認識に関する決定的な誤りがある。
>まあでも、快楽というのは生きていればこそ味わえるんだから、いざとなったら
>快楽主義者も、 普通は自分の生存を優先するだろう。
真田殺害の時点では、伊達邦彦は自身の生存の危機などには直面していない。
彼氏が字義どおりの快楽主義者であるならば、真田を生死を共にした人生の
伴侶(作品中に用いられた表現)として生きる選択もあり得たわけである。
さすれば、親友を殺害するという当面の苦を回避することができる。
苦を回避し、ひたすら楽を追求せずして、どこが快楽主義者であろうか。
この点では、「ウィンチエスターM70」や「男の掟」等の登場人物たちの方が
はるかに快楽主義的に見えるわけである。
そして、極めて大藪作品の主人公らしからぬ、最後に女と逃げようとする松田優作版朝倉
とかは。
896書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/21(金) 22:06:11 ID:C4Lwxzi9
>>890
>俺は中学の時、読書感想文に「ウィンチェスターM70」を書いて
大藪作品の中でも畜生テースト最高のこの作品で読書感想文とは…凄過ぎるかも。
「野獣死すべし」や「汚れた英雄」の方が、まだ良かったのでは。
映画化が話題になっている時に「蘇える金狼」を学校に持って来た奴がいて、
没収されたのを見たことがある。
今よりは、はるかに活字信仰が強い時代だったのだが、大藪作品に関しては、
ほとんど悪書扱いであった。
897えりー:2005/10/21(金) 22:17:45 ID:meaDwDVj
私の可愛いプチ・スールさん、用意はよろしくって?
898あぼーん:あぼーん
あぼーん
899あぼーん:あぼーん
あぼーん
900あぼーん:あぼーん
あぼーん
901あぼーん:あぼーん
あぼーん
902あぼーん:あぼーん
あぼーん
903あぼーん:あぼーん
あぼーん
904あぼーん:あぼーん
あぼーん
905あぼーん:あぼーん
あぼーん
906あぼーん:あぼーん
あぼーん
907えりー:2005/10/21(金) 22:54:07 ID:meaDwDVj
私の可愛いプチ・スールさん、そのボールペンを口にくわえなさい。
908ひばり:2005/10/21(金) 23:04:06 ID:X6YH9WMz
でも、お姉様、これって汚い、いえ、やりました。くわえました。
味はツンとします。鼻をつく味、ウンコもくっついてます。
ウンコ、自分のウンコ、初めて舐めてます。変、ウンコ変、気持ちいい!!!!
ウンコ、ウンコ、汚いのにうれしい、お姉様のご期待に応えられるのが快感!!!!!
指も入れます、ウンコ穴、気持ちいい、指二本もいい!オマンコよりも気持ちいい、締め付けが違う!!!
書斎様の論考以上の快感!何なの、これ。お姉様、オマンコのクリトリスもびんびん!!!!
909あぼーん:あぼーん
あぼーん
910あぼーん:あぼーん
あぼーん
911あぼーん:あぼーん
あぼーん
912あぼーん:あぼーん
あぼーん
913書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/22(土) 01:40:30 ID:dhiQRQ5r
学校の感想文の件だと、「野獣死すべし」と「汚れた英雄」は、「青春小説です」と
言い張れるような気もするが…まあ、昭和の頃(従って、ほぼ80年代まで)には
聞く耳持たぬ、というのが一般的な教育者だったろうな。

後、最近亡くなったクイネルのことを書いている人がいたが、
短編「地獄の静かな夜」なんかを読むと、彼氏も大藪氏同様に
内面に暗い情念を抱え込んでいる作家のように思える。
914名無しのオプ:2005/10/22(土) 19:28:40 ID:qzr6bkBi
    |┃
    |┃  ≡  / ̄ ̄ ̄\
    |┃     .ミミ       丶
    |┃三   ミミ /一◎-◎-)    _________
    |┃    (9  U (_ _) )   /
    |┃ ≡   | ∴)  ⊂フ ) <  わからん人だな(w
____.|ミ\___/ \_____/   \
    |┃=___        \     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡  /        / \ ガラッ
915711:2005/10/23(日) 23:19:49 ID:0F9z+kFC
>>895
> 快楽主義者と快楽を愉しむ者は違うと何度も説明しているのだが。
快楽主義とは何かという議論がある。
快楽主義とは快楽の追求が人生の目的であるということだ。
「野獣死すべし」に「快楽を味わいつくしたら自殺する」と明記されている。
それは逆説的に快楽の追求が人生の目的である、ということを示す。
従って伊達は快楽主義者である。

> 真田殺害の時点では、伊達邦彦は自身の生存の危機などには直面していない。
「暗い顔」を知られたものを生かしておくと、完全犯罪が成り立たない。
それでは快楽追求もへったくれもない。

> 苦を回避し、ひたすら楽を追求
そりゃ単なる「怠け者」だろうw

で、早く書斎殿の「グッとくる」とくる所を紹介していただくことを首を長くして待っているのだがw
916名無しのオプ:2005/10/23(日) 23:27:54 ID:VrzrgmNx
>> 苦を回避し、ひたすら楽を追求
>そりゃ単なる「怠け者」だろうw

爆笑。就職もせずに親元に寄生して一日中2ちゃん三昧の中年男のことかww
917名無しのオプ:2005/10/24(月) 07:40:19 ID:ldsyBIY3
荒らすなよ。
ここは議論を見守っていこう。
918名無しのオプ:2005/10/24(月) 12:11:19 ID:Byi/03mp
汚れた英雄の野望編〜雌伏編は確かに「青春文学」だな
919名無しのオプ:2005/10/24(月) 15:44:37 ID:R+TXgGvW
書斎は快楽主義者について誤った理解をしているな。
920書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/24(月) 22:33:09 ID:HPM2/fw/
実は大藪氏の初期の短編には、暗く重いが青春小説と呼ぶにふさわしい作品群がある。
一般にも、この辺がもう少し読まれ、評価されていれば、ガンとカーの作家という偏見は
多少なりとも変わったかと思うのだが。
921名無しのオプ:2005/10/24(月) 23:29:35 ID:3tvVFtji
>>915
荒らし扱いにしたもよう。

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1113320390/868
> 868 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/10/24(月) 22:32:14 ID:HPM2/fw/
> 大藪スレに関する言い訳にも見苦しいものがある。
> 俺がスルーしているのは荒らしのレスのみ。
922名無しのオプ:2005/10/25(火) 07:00:26 ID:oc6zEgSu
実際に荒らしだろう。書斎も五十歩百歩だが。
923名無しのオプ:2005/10/25(火) 08:35:42 ID:JVu9A7XT
ぎりぎりやり取りが成立してると見てもいいんじゃないかな。楽しみにしてるギャラリーもいるんだし。
924名無しのオプ:2005/10/25(火) 08:38:40 ID:pPiiDXFY
朝にかぎって↑みたいなコテハンのちょうちん持ちが現れるのはなぜ?
925名無しのオプ:2005/10/25(火) 11:53:10 ID:3arinjYP
俺は楽しみ
926名無しのオプ:2005/10/25(火) 18:10:41 ID:N2aVRT4T
大藪は大人の男のためのファンタジーだから、
主人公は享楽的でも、時にストイックにもなる。
どちらも男の美学だから。
ただ、単なる軟派ではないことは確かだ。
927名無しのオプ:2005/10/25(火) 19:52:04 ID:2KpEr/WD
>>924
ジエンだから
928711:2005/10/25(火) 21:57:06 ID:kK3tIsdn
>>921

勝ったな(プ
圧倒的に勝った(@w荒

誰に、とは言わないがw

このスレも終焉が近いし、決着もついたわけだが、
書斎殿とのやりとりでその人となりがいろいろと理解できた。
最後に書斎殿のプロファイリングでもしてみようかな。
929名無しのオプ:2005/10/25(火) 22:10:57 ID:eMbWCav5
なんか人格変わりすぎ。ホントに本人?
930名無しのオプ:2005/10/25(火) 23:37:05 ID:M8Zbl+5z
>>711
いや、お前、負けだわ。
反論にもなってなかったし。
ただの、荒らしだわ。
931名無しのオプ:2005/10/26(水) 00:08:53 ID:yGdZ4iMm
>>711
勝った負けたと言っている時点で終わっているわけだが。

書斎はウザイが711はキモイ
932名無しのオプ:2005/10/26(水) 00:45:03 ID:5+8pLjpF
書斎も711も迷惑な存在。
特に書斎はもういい加減にしてくれ。
書斎をリアルに監視して悪行記録してる人へお願い。このバカに天誅を!
933名無しのオプ:2005/10/26(水) 09:40:33 ID:djT7KGTO
俺もこと大藪に関しては711の負けと思う。
711に大藪を語られるのは不愉快。
934名無しのオプ:2005/10/26(水) 12:58:26 ID:UUewfvnI
まったく同意。これまでの議論を真摯に読めば、
711こそ荒らしなのは自明の理。
935名無しのオプ:2005/10/26(水) 13:03:22 ID:MOiPLWvM
まあまあ。
論争だから多目に見てやってくれまいか。悪気があってやった訳ではないのだし。
936名無しのオプ:2005/10/26(水) 13:07:22 ID:iN5v4IKe
自演で印象操作をしようとしても、ageてバレバレの馬鹿コテ、乙。
937名無しのオプ:2005/10/26(水) 13:46:30 ID:nU0HIsiW
711は大藪に大した愛着もないようなのに、
なぜこのスレに執着するのか不可解。
938名無しのオプ:2005/10/26(水) 16:05:16 ID:jBJ0cNQw
書斎が出没するスレに711あり。
711はネット・ストーカーだよ。
939名無しのオプ:2005/10/26(水) 16:20:30 ID:gGHeOicS
実は711自体が書斎の自演
940名無しのオプ:2005/10/26(水) 17:53:51 ID:i99MfdGk
>939
俺もたぶんそう思う。
相手の言い分をコピペして批評する方法や
句読点の打ち方がなにか似ているような・・・・・・
941名無しのオプ:2005/10/26(水) 18:09:22 ID:FzA+BG51
確かに中身のない文章をダラダラ書くところはそっくりだなw

自演だろうが他人同士だろうが、あいつらがウザイことに変わりはないが。
942711:2005/10/26(水) 22:54:54 ID:dCFU28Fz
さて、お約束の書斎殿のプロファイリングを行う。
行う理由は大藪春彦の読者像を語ることで、大藪作品を違う側面から眺めることが出来ると思うからである。
1. 外見について
 書斎殿についてまず外面的ことは、性別は男。
 角川文庫の装丁に関する知識から、年齢は30代後半から40代前半。
 ランナーズハイに対する頓珍漢な認識からすると過去も現在もスポーツ経験は無い。
 従って、肥満かガリガリかいずれにせよ筋肉の少ない体型だ。
2. 生活について
 論理よりも直感的に結論を出すタイプである。
 逆に言えば論理を組み立てるのが苦手である。ありていに言ってあまり頭が良くないと言える。
 また、人をうまく使えるタイプでもない。従って、収入は低いと言える。
 その能力の反面間違いなくプライドは高い。また、自己顕示欲と自己愛も強いと言える。
 低能力かつプライドが高い者は勤め先を選ぶのは難しいだろう。従って無職の可能性が高い。
3. 友人関係について
 プライドが高い反面、職場や交遊関係は下層階級に属する。
 彼の望むような人物は周りにいないだろう。従って友人はいないか、少ないであろう。
4. 異性関係について
 「女性の骸に対する行為」に異様な関心を示す幼稚さからすると、
 実際に異性とつき合った経験は少ないか、ないと考えられる。
5. 結論
 書斎殿は無職独身童貞である。

>934-941、>930-934
あたりはなぜか異常に書斎殿のプロファイリングを恐れていたが、なぜだろうね?w
943名無しのオプ:2005/10/26(水) 22:59:44 ID:iN5v4IKe
>5. 結論
> 書斎殿は無職独身童貞である。

ことさらにプロファイリングなんかしなくても、容易に想像がつくことではあるがなwww
944名無しのオプ:2005/10/26(水) 23:02:05 ID:trVpv54D
>>942
> さて、お約束の書斎殿のプロファイリングを行う。

ここはてめぇや書斎がチュパチュパするハッテン場じゃねぇぞ。このスレの住人は
711や書斎みたいなアフォどもの自分語りなんざ興味ねぇんだよタコ。
945名無しのオプ:2005/10/26(水) 23:11:22 ID:onmu4BYN
> 行う理由は大藪春彦の読者像を語ることで、大藪作品を違う側面から眺めることが出来ると思うからである。
書斎ごときで大藪の読者像を語られるのは不愉快だ。711ごときに語られるのは
さらに不愉快だ。
946名無しのオプ:2005/10/27(木) 06:49:28 ID:HRRlN0JZ
書斎のプロファイリング(というか個人攻撃)なんか興味ないけど、
711にとって大藪って何?作品に対する愛着もないようだし。
947名無しのオプ:2005/10/27(木) 06:49:37 ID:kJW++eRP
真の快楽主義者とは、
何の努力もせず
ろくに本も読まず
それでいて2ちゃんで知識人ごっこをし、自己顕示欲を満たそうとする
書斎魔神さんのことをいいます
948名無しのオプ:2005/10/27(木) 08:07:43 ID:Dmj8+mOv
真の快楽主義者とは、
何の努力もせず
ろくに本も読まず
それでいて2ちゃんで知識人ごっこをし、自己顕示欲を満たそうとする
書斎魔神や、彼に粘着することによって自己顕示欲を満たそうとする
711のような連中のことをいいます。
949名無しのオプ:2005/10/27(木) 09:01:33 ID:Q9gLZgPA
もうじきスレが終わるからって荒らさないでくれよ…。
950名無しのオプ:2005/10/27(木) 09:48:36 ID:u7toeC/n
711の「プロファイリング」は自分のことでは?と思い笑った。

大藪春彦は死なず
951名無しのオプ:2005/10/27(木) 17:34:18 ID:6JTKFhqt
>>950
「相手を罵る言葉が、そのまま自分自身に当てはまる」というのがデムパの法則。他にも
「自分の気に入らない発言は、すべて同一人物の仕業」なんていうのもある。
>>942での
> あたりはなぜか異常に書斎殿のプロファイリングを恐れていたが、なぜだろうね?w
これに注目ねw
952名無しのオプ:2005/10/28(金) 14:19:49 ID:XKQmSHNx
■ Voice 平成十六年三月号 121,122ページ



中西輝政氏 (京都大学教授)

九年前の阪神・淡路大震災直後の救助中に、倒壊した家屋の地下からたくさんの武器庫が
見つかったとされる。
当時から、消息筋のあいだの噂として耳にしたが、この事実は現在では多くの信頼すべき
ソースで語られている。
そこには、二〇〇一年の奄美大島沖の「不審船事件」で、北朝鮮の工作船に積まれていた
ものと同クラスの武器も多数隠されていたという。

*ttp://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=401628&log=20040216
953名無しのオプ:2005/10/29(土) 11:49:51 ID:APMiw5Vg
書斎も711も大藪の本質が全く分っちゃいない。
大藪の本質は「馬鹿」だ。
暗い情念の青春の正義のハンティングのと的外れなことばっか言いやがって。
大藪は真面目に社会と個人の関係を書こうとしていたのだろうが、本質的に
馬鹿だったために、限度というものが分らず(踏みとどまる勇気がなかった
と言うべきか)、「違う刑事でなんかない」「運転しないとならないから」
「・・・はピアノを弾きながら、唄を歌った。下手であった」「コーヒーを
マグカップに注ぎ、バターを半ポンド入れる(註;市販のバター一箱分)」
「馬刺しを1キロくれ」「ロバート・ケッチャム、ジーナ・ロロ、ブリジット
バルドーネ、ビデ・パンスケーノ」などと言う文章を大真面目で書いてしまい
その『勢い余った暴走』(その集大成がこのスレタイだ)を大笑いしながら
読むのが大藪ファンの楽しみ方なのだ。
短小包茎道程篭のお二人には到底理解できんだろうがな。
954名無しのオプ:2005/10/29(土) 18:58:45 ID:NTMuJ4MY
書斎と711が低レベルだから釣りも低レベル
955名無しのオプ:2005/10/29(土) 19:45:49 ID:APMiw5Vg
↑はいはい、仲間に入れない厨は余計なこと言わなくていいからね。
956名無しのオプ:2005/10/29(土) 20:26:58 ID:9TkhBLtQ
短小包茎道程篭であるID:APMiw5Vgの仲間になんて入りたくもないなw

ところで「馬刺しを1キロくれ」なんてどの作品で誰が言ったのかぜひとも
教えて欲しいものだな(プ
957711:2005/10/29(土) 22:26:58 ID:djeHmweA
>>953
> 大藪の本質は「馬鹿」だ。

まず、本質とは何かという議論がある。
それが欠けては成り立たないものを本質という。
なるほど、「馬鹿」はある。
しかし、それは大藪作品の多面体の一面に過ぎない。

大藪作品から「馬鹿」がなくても作品は成り立つが
ハンターでない主人公はありえない。

従って大藪作品の本質は「狩り」なのである。

>社会と個人の関係を書こうと
大藪春彦は「ハンターである自分以外は皆獲物」という世界を描いたのである。

>大真面目で書いてしまい
いや、明らかにギャグとして書いてるだろ?
958953:2005/10/30(日) 07:43:47 ID:MpbrQ8OI
>ところで「馬刺しを1キロくれ」なんてどの作品で誰が言ったのかぜひとも
教えて欲しいものだな(プ
(プ じゃねえよ、低脳。このスレの上のほう見直してみな。馬刺しの薬味がにんにくとか
指をのどに突っ込んで全部吐くとか、それなりに話題になったエピソードだろ。角川文庫
端から読んでみな。

>従って大藪作品の本質は「狩り」なのである。
それは大藪が意識してか無意識にか志していたことだろ。
しかし、本質は『馬鹿』なんだ。地の文で「ハメハメはやめて
ナメナメにしておいた」なんて大真面目に書くのは『馬鹿』じゃないか。
>いや、明らかにギャグとして書いてるだろ?
きみは本当に大藪の読者かね。先生は「推敲に推敲を重ね、『キム・ノヴァックのような曲線は』
などという文章は死んでも書かない」と自らおっしゃってんだぜ。
959名無しのオプ:2005/10/30(日) 18:27:54 ID:7iKcDDdL
>>958
> (プ じゃねえよ、低脳。このスレの上のほう見直してみな。馬刺しの薬味がにんにくとか

結局、どの作品で誰が「馬刺しを1キロくれ」と言ったかは説明できないわけだね

チミは>>953
「馬刺しを1キロくれ」(中略)などと言う文章を大真面目で書いて
とか抜かしていたが、そんな文章がいったい大藪作品のどこに書いてあるんだ?(ププ
960名無しのオプ:2005/10/30(日) 21:13:23 ID:MpbrQ8OI
横レスしか能のねえ厨はおとなしくROMってな。
961名無しのオプ:2005/10/30(日) 22:28:24 ID:BF8xdXWO
>>960
> 横レスしか能のねえ厨
鏡を見ながら顔を真っ赤にしてつぶやいているリア厨がいるようでちゅね(プ
「馬刺しを1キロくれ」なんてセリフを捏造する嘘つきちゃんの命令なんて誰が聞くかよ(ププ
962960:2005/10/30(日) 22:36:01 ID:MpbrQ8OI
書斎と711はどこに逃げたんだろう。
963名無しのオプ:2005/10/30(日) 22:45:54 ID:kPzrBrfO
711に負けた書斎は一般書籍板の大藪スレへ逃げた。
数少ない話し相手を捨てて・・・もう帰って来れないだろう。
964711:2005/10/30(日) 22:55:56 ID:coBwj6wQ
>>958
> それは大藪が意識してか無意識にか志していたことだろ。
> しかし、本質は『馬鹿』なんだ。
> なんて大真面目に書くのは『馬鹿』じゃないか。
たしかに「馬鹿」はある。
しかしそれは本質ではない。
本質とは「それを欠くと成り立たなくなるもの」を言う。
「馬鹿」がなくとも作品は成り立つが、主人公がハンターでなければ作品は成り立たない。
どちらが本質であるかは明白である。

> きみは本当に大藪の読者かね。先生は「推敲に推敲を重ね、『キム・ノヴァックのような曲線は』
> などという文章は死んでも書かない」と自らおっしゃってんだぜ。
おたくの日本語がよくわからない。
戯画化と実在の女優を形容詞に使うことは別の話だ。
965名無しのオプ:2005/10/30(日) 23:49:07 ID:RSiaXFJe
>>962
> 書斎と711はどこに逃げたんだろう。

人のことはいいからキミも逃げてばかりいないで「馬刺しを1キロくれ」という
セ リ フ を言った人物と作品名を早く書きたまえ(プ
966名無しのオプ:2005/10/31(月) 07:11:59 ID:Lic51iK3
>711
大藪は馬鹿なハンターなのだな。そして、センスのないジョークで文章を埋めていた。
その馬鹿でセンスのないジョークを大藪ファンは楽しんでいた。そいつを書いているのが
ハンターだろうがボクサーだろうが僧侶だろうが本質的にはどうでもいいってことだ。
ハンターが欠けようが「馬鹿」で「センスのないジョーク」は健在だからな。
967名無しのオプ:2005/10/31(月) 07:48:11 ID:Otyqk67v
糞スレにふさわしい展開になってきたなw
968名無しのオプ:2005/10/31(月) 08:01:24 ID:sOkupQWS
書斎が居座った時点で、まともなスレ進行はあきらめてたが、案の定だったな。

土屋スレ、佐野スレ、鮎川スレ、都筑スレ、みんな書斎のおかげで潰された。

こいつのレスから作家に対する愛情や敬意を感じたことは、一度もないよ。
969名無しのオプ:2005/10/31(月) 09:41:17 ID:dVFxtwe3
他のスレは知らんがこのスレでは書斎の大藪に対する思い入れを感じたよ。
711みたいなトンデモ解釈よりはよほどまとも。
970名無しのオプ:2005/10/31(月) 10:41:36 ID:Qo+XddjA
どっちもどっちだろ。
971名無しのオプ:2005/10/31(月) 13:25:26 ID:6tu3WXd9
でもスレタイを考えりゃ、このスレは大藪を真面目に語るじゃなくて
「餓狼の弾痕」のトンデモを嗤うものなんだよな。
972名無しのオプ:2005/11/04(金) 19:28:30 ID:C8UKO7So
>>711さん、書斎は一般書籍板の大藪スレに移住しました。ぜひともあちらでヤツを論破してやってください。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1099289433/
アドレスはこちらです。
973名無しのオプ:2005/11/05(土) 15:13:08 ID:GDgIoCkE
一般書籍板・大藪春彦スレからきました。
「書斎魔人」て方が当方に来ています。
何か大藪先生の映画と原作の違いを延々と講釈垂れてます。
974711:2005/11/06(日) 00:20:46 ID:5ef8KXeo
>>972
女豹の掟
に「闘うなら他人をあてにせず独りでやれ」てな台詞があったような。
975名無しのオプ:2005/11/06(日) 06:33:45 ID:pyhiIrOe
え、あの粘着な魔神が逃げ出したの?
珍しいこともあるもんだな。
>>973
ご愁傷さまです
976名無しのオプ:2005/11/06(日) 13:19:25 ID:2Hl68MCM
>>975
もう落ち着いてるから、そっとしてやれ。
977名無しのオプ:2005/12/15(木) 23:07:11 ID:u/kCfJFo
こっちはおしまいかい
978名無しのオプ:2005/12/16(金) 01:04:13 ID:YU2vXfzR
次スレは、こちらへ

【謀略空路】大藪春彦の本を語る 5
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1134636090/l50

一般書籍板からミステリー板へと、引越して参りました。

979名無しのオプ:2005/12/16(金) 01:09:44 ID:YU2vXfzR
このスレ、立ったのが2000/08/08かぁ。
5年と4ヶ月…
980名無しのオプ:2005/12/16(金) 01:11:48 ID:YU2vXfzR
…だが、それももうじき終わる。
981バラントレーの若殿 ◆F0IX3NOVKg
一般書籍板の大藪スレから来ました。
ちなみに>>973の書き込みは私です。

大藪作品について語っていますので、興味があればどうぞ。