914 :
882:2005/11/05(土) 00:43:57
すみません、みなさん。何時の間にか本来の趣旨から外れてました。
私はガーバーはフォールディングハンターの方が好きですね。
915 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 01:08:03
大薮春彦の狩猟ものは開高健のオーパ読むのと同じように読むなぁ〜。
力を抜いてのんびり読むのがヨロシ。
大傑作だとかなんとか、力んで読むといいとこ逃げちゃう。
実際両者とも大傑作では無いと思うしね。
のんびりでしたら「ザ・ビッグゲーム」がいいかなと。
作者本人の海外狩猟体験記ですからね。
>>907 結婚前の妻から、FS-1を買ってもらったことがあります。あと、アル・マーの
バックルナイフも持っています。でも、普段よく使うのは“ティンカー”という
アーミーナイフだったりします。
>>914 今はカッターナイフを持っていても逮捕される時代ですから、本来は
外で使うべきナイフを登山やハイキング以外は家にしまい込んでいなくては
いけないんですよね。(;´Д`)
>>918 大藪的ナイフ・チョイスは「ランボーナイフ」に代表されるような、一時のデカブツ無用の長物ナイフブーム
とは一線を画しますね。
>>名無しの掟
そうなんですよ、嫌な時代です。
しかしFS−1ですか、いいなぁ。チョイスが渋いですね。
>>919 大藪氏のナイフは素材から拘ってますし、ガーバーMkU等は別として
狩猟で獲物を解体することを前提としているので、大きいと使いにくい場合があるのでしょう。
しかし、今となっては当時の製品のガーバーはオールドガーバーの名前で高い。
あと、飛び出しナイフは日本で禁止になりましたし。
FS−1によく似たフォールディングナイフは、刃をつまんで振って、
片手でブレードを開けてよく遊んだ物です。がたがたになっちゃっいましたが(!)
今手元にあるのはアイトールのジャングルキングUくらいしかない。
小回りの利くヴィクトリノックスを又手元に置きたいな。
>>921 ヴィクトリノックスもいいですね、改造してピッキングツール付けますか?
>>922 「処刑の掟」の速見ですか?(うろ覚えでスマソ)西城だったかもしれないなー。
>>923 確か西城だった気が…
いかん、読んだはずなのに手元に本がないと思い出せない。
ハイウェイハンターシリーズでなく、エアウェイハンターシリーズになってからでてきたような。
>>912 大藪スレには不適、かつ、瑣末な問題だとは思うが、
>「妹に対する肉親以上の愛情」
この特殊な感情を指して、2ちゃんねる的には「妹萌え!」というのではないか?
どう表現するにせよ、本来の大藪ワールドには存在し得ないものである。
>映画の場合も同じくルーガーを持つことにより「日頃の不満を晴らす、銃を撃つ事、標>的を追い詰めること」っていう欲望にとらわれ始めた土井が表現されていたと思う。
この辺は同意するのだが、原作の面白さは、ルーガーが時代劇の魔剣さながらに転々と
持主を替え、彼らの運命を左右してゆく因縁話的展開にもある。
この基本構成を捨ててしまったのは惜しまれるところだ。
>>923 速見もそうでした。
彼はヴィクトリノックスのスウィスアーミーナイフを改造してました。
「野獣死すべし」の評(好意的なもの)は、今読むと、違和感を感じてしまうものが多い。
例えば、大藪氏を大抜擢した早稲田の先輩にあたる大乱歩の「スピレイン風の痛快作」
という評、あるいは、「一気に読了」「ストレス解消になった」等の読者の感想である。
その後のアクション小説の類(西城のハンター・シリーズ等)には、そのまま該当する
かもしれないが、俺は初読時から、およそ「野獣死すべし」という作品を読んで、
痛快、ストレス解消等を感じたことは無い。
冒頭から子持ちの警察官を射殺し、暴力と殺人を繰り返したうえ、
最後は完全犯罪のためには友人と言ってもよい相棒も殺害し東京湾へ葬る。
大藪作品中でも暗く重い展開、人それぞれとはいえ、この作品に痛快感という評は
もっともふさわしくないように思うのである。
>>921 ヴィクトリノックス、通勤鞄に一つ入れてます。
出張先なんかでも重宝するんですけど、今じゃ機内持ち込み制限品なんですよね。
昔は空港内の免税店でも売ってたのになぁ。
ハイジャック企むならヴィクトリノックスじゃやらないってw
やはり偽装した銃とか爆弾ですかね。
靴のかかとに仕込んだデリンジャーとか。
大藪ヒーローは偽装武器みたいに、
事ある時以外には野獣の素顔を隠し、
一般人に紛れて生きているんだろうな。
距離を置けば頼れる友人には…なってくれないかな。
西城は淋しがりな所があるから、ちょっとならつきあってくれるかもしれない
931 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/11/05(土) 17:49:53
伊達邦彦だけは友達にしたくない。
基本的に美意識に富んだエゴイストで一番つきあいづらいタイプだと思う。
登川は仲間にすれば最強、一緒に深夜の歌舞伎町の裏通りを高歌放吟しながら
歩いてもOKだ。
>>929 >靴のかかとに仕込んだデリンジャーとか。
それが最近は、金属探知機がピンポン鳴っちゃうと、その場で
靴脱がされて調べられちゃうのですよ・・・
いい年した大人が靴下裸足で身体検査されている間の情けなさ orz
どうせなら機内清掃員の弱みを握って、機内のトイレに
分解したカラシニコフ小銃とプラスチック爆弾を隠して置かせるとか・・・
なんか、凄い大藪ワールドに入って生活してる人いるんだんねぇ
「血の来訪者」までの伊達なら、その酷薄な一面とは
違った部分でつきあってくれそうな気がするよ。
「野獣死すべし」では、人の目を欺くための変装だけど
「和服の着流しに眼鏡をかけ、セパードをつれて散歩」してたが
当時はそういう姿がちぐはぐに見られたりしなかったんだろうか?
作者が伊達に、日常的な部分を描かれる事を許さなかっただけで、
実際は体をあたためるために天プラウドンをつくって食ったり、
フルーツの大きな缶詰を「久しく食ってないのでうまい」とか言って一気食いしたり
そんなこともしてる(と信じたい)
935 :
無名草子さん:2005/11/05(土) 20:34:49
>>927 痛快ってなんとなく軽い語感だけど
「痛い快感」と思えば当たってなくもないんじゃ?
>>928 私もヴィクトリノックスの“ティンカー”を持って飛行機に乗る時は
苦労しています。それでも色々と便利なので旅行の時などは特に
手放せないんですよ。
>>932さんも書かれているように、靴にモノを
隠すというのは常套手段なのでピンポンとなったら靴を脱いで手荷物と
同じベルトに載せられて調べられたりするんですよね。
>>934 伊達邦彦は西城秀夫とは違いダンディですからね。サッポロラーメンを
食べるシーンはありましたが。
937 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/11/05(土) 20:48:39
伊達邦彦と知り合いになっても、結局、最後は「暗い顔を知られた以上は…」という
結果になりそうだ。その点、一応国家公務員の西城は安心してお友達になれそうではある。
>>936 トウモロコシの焼けるにおいを嗅いで、
屋台で一杯やりたいのをこらえてたりしましたね。
西城は秘密捜査官だから、国家公務員とは知られないようにするんじゃないか?
うっかり正体の一端でも知ってしまうと、当局に別件逮捕、身柄を拘束されてしまいそうだ
>>576です。
このスレは好きだからコテつけますた。
ここ、何日かのこのスレの伸びはすごいですね。
ところで、大藪ヒーローが今の時代もいたら・・・
きっと、ものすごいパソコンとかインターネッツのスキルを持ってて・・・なんて、わくわくしませんか。
それでもやぱりググルは使うんだろうな
>>940 誰かがMacを使っていたという記憶がありますよ。
大藪的ディティールの解説が織り込まれた、そんなPCスキル本があったら面白いですね。
「軽合金のフレームと合板を組み立てられてできているコンピューター用デスクに向かった。
普遍的な家庭用のコンピュータの形をしているが、内部は金に糸目をつけずに電子部品のメッカ・秋葉原で
集めた最新の部品を自らの手で君立て、詰め込んである。
完全に自分向けにフルチューニングされている。
最先端の人体工学に基づき腰部の疲れを軽減する形状になっている椅子に深く腰を下ろし、
ネットに24時間接続されている状態のパーソナル・コンピューターのマウスのボタンを軽く弾いた。
素早く休止状態から目覚めたコンピュータは、親しんだ情報様式(ユーザー・インターフェース)
を翻しながらプログラムを素早く立ち上げはじめる。
そして"主人公の名字”は日本有数の情報検索サイト”ヴューヴュル”に接続し、
そのサイトを端末にして、さまざまな情報の感触(ディティール)を確認していった。
インターネット上の情報には匿名性を利用して意見の交換が行われるBBS(掲示板)
という存在があるが、その中でも殊更巨大さを誇る一つは、ガセネタや誹謗中傷ネタを
書き込む匿名者の発言のおかげでよく裁判沙汰になっている。情報の信憑性については眉唾だが、
『木を隠すなら森の中へ』を地でいくが如く、関係者に近い存在からの深くつっこんだ情報の
やりとりが行われていることもあるのだ。
"主人公の名前"が"ヴューヴュル”で得た情報を元に、その匿名掲示板の一つで
事の裏面を窺う題材を得るのに、長い時間はかからなかった。
駄文スマソ
>>938 「謀略の果て」ですよね。拷問を受けた直後に鶏の桃を10本平らげて
生ジュースをコップ5杯飲む邦彦。もっとも、その前には熊肉を3キロと
生のピーマンやネギを食べていたわけですが。
>>941 「野獣は、死なず」にMacが出てくるんですが、邦彦が使っているわけでは
ないんですよね。残念。個人的には邦彦にはぜひMacを使ってほしかった
のですが。「野獣は甦る」では大学のコンピュータ端末で情報を引き出す
シーンがありますね。
けんちんうどん大盛りで2杯
>>942 『野獣は、死なず』は常温核融合ネタもさることながら、格闘シーンで
「相手の望むとおりに組め(うろ覚え)」いくら何でもこんなト書きのような描写は
無いだろうと思って、途中で放り出しました。
ルンルン娘とニャンニャン
つーか“鶏の桃”って何だよATOK……。_| ̄|○
>>943 “グレイシー柔術”とか出てくるのに、大藪春彦と同じ時代を生きた
はずの邦彦が“40歳過ぎ”と表現されて完全にゴルゴ化。
>ルンルン娘とニャンニャン
「気分はルンルン」な「アスファルトの虎」ですが、これまでの
全作品の集大成のようなてんこ盛り状態が好きです。特に狩猟の
シーンは国内の猪猟から海外の各猟場まで作者が実際に行った
ほとんどすべてのハンティング・シーンが盛りこまれています。
「ヘッドハンター」に次ぐ狩猟シーンの量です。
繰り返し出てくる狩猟シーンに目新しさを持たせるべく、
自らの狩猟体験を注ぎ込まれたのでしょうね。
狩猟シーンといえば、『傭兵たちの挽歌』の後半、ネイティヴアメリカンの女性と
猟をしながら旅路を進んでいくシーンが印象に残っています。
>945
あれもカナダ猟がメインなんですが、片山の青年時代やアフリカでの
プロハンター時代など、やはり作者の各国での狩猟体験が基になって
いますよね。オーストラリアでもバッファローの食肉用ハンティングは
「処刑の掟」と「ヘッドハンター」に出てきますし。
朝食は塩茹での舌、昼食はリヴァーの塩焼き、夕食はリブ・ステーキ。
翌日の朝食は背肉のカツレツ。さらにエルク・ソーセージ。たまらん。
黒熊の脂肪で茶色に揚げたソーセージを食ってみたいものです。
大藪氏の作品の主人公はどうも大食漢が多いですね。
ステーキなら2ポンドぐらい食ってまだ足りないから、別の店で鶏の丸焼き食べてみたり。
その分鍛えてあるにせよ、すごい量…
>>941 カコ(・∀・)イイ!漏れはマカーなんでうれしくなります。確かにマクが似合いますね。
>完全に自分向けにフルチューニングされている。
の行の後に
「もちろん、緊急の場合にはワンタッチで記憶された情報を一瞬にして完全に消去するためのボタンも装備されている」ってのがあったらいいなぁ
スティーブ・ジョッブスとかヤッフーとか書かれそうだ。
こういう、テクニカルなディティールを組み込んだ小説って、ないかな?
大藪氏の小説の場合、銃器やバイク・車のマニアには好かれてそのデティールの細かさが良い反面、それに興味の無い人には読む場合に億劫になる事がありますね。
ですから、コアなファンがいる反面、まったく知らない人もいるかと。
大藪作品てのは個人の趣味以外のナニものでもない気がする。
銃や車、バイクにナイフなどの、『年代を超えた名機(器)』と位置づけられる優れ物の
ディティール描写を読むのは一つの快感だが、これがドッグイヤーなPC相手だったら
どう描かれるのかなあ。やはりMacの方が後々古さを感じさせないかも。
『パンサー電器社製の家庭向けコンピューター』なんていうWIN機の登場もあるだろうけどもね
>>951 個人の趣味ですが、その趣味に多くの読者が共感して、はまっていったんですよね。
私もそうです。もともと銃に興味があって読み始めました。
大藪氏の時代の描き方が好きですね。銃、車等の描写には四苦八苦したけど
時代の匂いか書かせたらピカイチな気がする。
だから晩年の伊達新シリーズは時代設定が不透明で幻滅して記憶がある
というか読まずに・・・押し入れでした
ガキっぽくモデルガンに興味を持って、専門雑誌を買ったりしたけど、
その頃にはGUN雑誌に大藪氏がコラムを書くこともなくなっていた。
かろうじて古本で「コンバット☆マガジン」の『俺とGUN』などを読んだくらい。
70年代中盤の頃の「GUN」に猟銃関係のコラムを見つけたくらいかな。
角川の優作映画から大藪にはまって、折しもサヴァイヴァル・ギアブーム。
いろんなナイフに興味を持って、できるだけそれっぽい機能的なナイフを漁ったりした。
バイクに乗り始めて、『汚れた英雄』を改めて読んで、サーキットの空気を感じたりしながら
レーサーレプリカ(その後ネイキッドの時代がくる)に乗りまくった。
空手や拳法もかじって、よりリアルに大藪ヒーローの筋骨や戦闘能力の高さを
感じた。
あと、当時の会社員の給料や、物価からも時代を感じます。
「蘇える金狼」の朝倉哲也は給料二万円少々で暮らせてました。
>>936 実はヤラレました。
夏の終わり頃にアメ横で。
ガンショップを出た後に
K官に声掛けられて。
鞄の中のG.サカイのフォールディング・ナイフと
スパイ・ダルコのミニ・フォールディング・ナイフを
見つかって、そのまま交番に連行されました。
結果、調書取られてナイフ2丁とも没収。
よっぽど島崎ばりに
「うるさい。木っ端役人が。」
と云おうと思ったのですが、無理でした。
>伊達邦彦は西城秀夫とは違いダンディですからね。
そう云えば、獣肉を炙って食べる時も
邦彦は炙った獣肉をナイフで削って食べますが
西城はそのまま齧り付きますね。
蛮人のような顎で。
>>名の無い男
そいつは災難でしたね。
西城は生焼けでも噛み切りますね。その時には味覚を楽しんで未開人のように開けっぴろげに輝いているそうで。
>>957 ご愁傷様としか言いようがないですね。かれこれ10年くらい前に
不審尋問の時にポケットから出てきたヴィクトリノックスは
「仕事で使っている」(書籍の倉庫で梱包を切るのに使っていた)
というと「こんな風に持ち歩いたらあかんで」
とそっと返してくれたものですが。今はそんな風には行かないのでしょうね。
>>956 『野獣死すべし 復讐編』にて新東商事に勤めていた伊達の給料は一万七千円でした。
それが一日の弾代にやっと足りた。とありますが…
銃って金がかかるんだなあと思った瞬間でした。
>>960 金がかかるといいますか、ただ日本がけち臭い国って話もありますね。
弾代120円のところ、17000円で百数十発、一日でこれだけ撃つ伊達邦彦も結構やりますが。
>>961 百何十発も撃つなんて、
きっと伊達は慣れない会社員生活でストレスがたまっていたんだろうな(違う)
963 :
無名草子さん:
>>957 しかし鞄の中でもいけないのではどうやって運搬すれば良いんでしょうね?