既にスレがある乱歩・正史・久作・虫太郎以外の主に戦前作家についてここで語っていきましょう。関連スレ・過去ログは
>>2-3に。
まずはこの方から。
作家の渡辺啓助氏死去
渡辺 啓助氏(わたなべ・けいすけ、本名・圭介=作家)は19日、肺炎で死去、101歳。告別式は近親者だけで営み、「しのぶ会」を後日開く。喪主は長男洸吉(こうきち)氏。自宅は東京都大田区北嶺町3の20。
戦前、教員のかたわら、雑誌「新青年」に人間心理のやみを描く探偵小説を発表。戦後は怪奇小説や歴史ミステリー、SFなどで活躍した。60年に日本探偵作家クラブ会長。著書に「聖悪魔」など。01年には「ネメクモア」を出した。作家の渡辺温は弟。
(19:18)
>4
「創元推理21」の特集・渡辺啓助/温をようやくきちんと読んだ。
インタビューに来た小松史生子をひざに乗せているのが啓助かと思っていたのだが、八人兄弟姉妹の七番目の弟だった。
この一族おもしろいね。渡辺東さんの絵も好き。
101歳はすごいね。戦前作家はこれで全滅?
啓助亡きあとの最年長は鮎川あたり?
水谷準も亡くなっちゃったしね。
とりあえず来月からのちくま文庫のシリーズ2期を待つとするか。
創元推理文庫のシリーズに双璧あるいはこれを(軽々と)凌駕するかも。
両シリーズに対する評価はどうなっているのかな?
創元の日本探偵小説全集が基本編、ちくまが応用編。
光文社文庫の幻の探偵雑誌傑作選が巻末資料目当てというところか。
10 :
名無しのオプ:02/01/24 01:12
>>9 春陽文庫の「探偵CLUB」と国書刊行会の「探偵クラブ」も捌いてください。
11 :
名無しのオプ:02/01/24 01:17
春陽文庫の「探偵CLUB」は乱歩の巻が「恐怖王」というのが変だったな
12 :
名無しのオプ:02/01/24 02:12
>11
雨村も三郎も宇陀児もバリバリの通俗物。
13 :
名無しのオプ:02/01/24 02:27
<<10
探偵CLUBは水谷準と城昌幸がよかったな。
14 :
名無しのオプ:02/01/24 06:29
水谷準も通俗物だった。でも単独の本はこれしかない。
ちくま文庫のシリーズで出るという短編集が楽しみ。
15 :
名無しのオプ:02/01/24 15:01
>10
国書の方の「探偵クラブ」もいい叢書だった。
品切れは大阪圭吉と山風くらいであとはまだ現役かな。
16 :
名無しのオプ:02/01/28 03:09
探偵CLUBは角田喜久雄の巻はいかがでしたか? ぼくは表題作の中篇、すごく良かったんですけども。
17 :
名無しのオプ:02/01/28 12:01
>16
「下水道」ですね。あれはびっくりしました。SFというか魔境物というか。
18 :
名無しのオプ:02/01/28 16:14
>>16-17 角田喜久雄の短篇ミステリはほとんどハズレがないよ。
国書の『奇蹟のボレロ』やふしぎ文学館の『底無沼』もオススメです。
19 :
名無しのオプ:02/01/28 17:23
>18
確かにそうだね。
いちばんのハズレが光文社文庫「猟奇傑作選」の「和田ホルムス君」。返っておどろきだったよ。
20 :
名無しのオプ:02/01/28 20:00
小酒井不木集、値段高い・・・
21 :
名無しのオプ:02/01/28 22:29
22 :
名無しのオプ:02/01/29 01:18
>20
ちくま文庫の第二期?
23 :
名無しのオプ:02/01/29 22:28
別スレで出た話題だが。
海野十三は「うんのじゅうざ」または「うんのじゅうぞう」。両方の読み方が流布している。
大下宇陀児は「おおしたうだる」。奥さんの「うたこ」という名前から取ったそうだ。
24 :
名無しのオプ:02/01/29 22:58
オレのママンは新青年リアルタイム読者(末期だけどね)だが
「おおしたうだじ」って読んでたな。
25 :
名無しのオプ:02/01/30 02:06
「うたこ」だけでなく,「暑い日に押し入れに入っていてうだった」
というのと「『児』を『る』と読むのは『チムール』から取った」
という説明がされておるな.
26 :
名無しのオプ:02/01/30 04:13
>海野十三は「うんのじゅうざ」または「うんのじゅうぞう」。両方の読み方が流布している。
本人も面白がってどっちとも断言しなかったと何かの解説で読んだ記憶が。
昔の人らしいねぇ。
先年、ラジオ番組の速記が見つかって、海野が「うんのじゅうざです」と
自己紹介しているのが確認されたので、「うんのじゅうざ」を採用する
ことか多くなった。
「じゅうぞう」の典拠は海野自筆イラストに添えられたローマ字サインから。
三一版全集の頃はこれが最有力だったので「うんのじゅうぞう」で統一。
英夫人は「どちらでもいい」とのこと。
28 :
名無しのオプ:02/01/30 06:29
>>20 1,200円でしたっけ? でもまぁまだ出せる金額かなぁ、個人的には。
戦前の不木全集の端本買ったら 1,500〜2,000円程度はしますし、加えてちくま文庫のは今日的な解説もつきますし。
29 :
名無しのオプ:02/01/30 08:47
1200円か。文庫本の値段じゃないね。
でも買うけど(w
>ちなみに収録作品は、以下の30篇です。
>恋愛曲線/人工心臓/按摩/犬神/遺伝/手術/肉腫/安死術
>/秘密の相似/印象/初往診/血友病/死の接吻/痴人の復讐
>/血の盃/猫と村正/狂女と犬/鼻に基づく殺人/卑怯な毒殺
>/死体蝋燭/ある自殺者の手記/暴風雨の夜/呪われの家/謎
>の咬傷/新案探偵法/愚人の毒/メヂューサの首/三つの痣/
>好色破邪顕正/闘争
>1200円か。文庫本の値段じゃないね。
大衆文学館の時にそう思って買わずに失敗したからな。
本自体だけでなく、続刊への期待も込めての投資と考えねば。
31 :
名無しのオプ:02/01/30 10:38
>>20 収録された作品をすべて古本屋で探してそろえる手間とお金を
考えれば、別に高いとは思わない。
内容さえよければ、950円でも1200円でも大して変わらんよ。
32 :
名無しのオプ:02/01/30 12:05
>24
大下宇陀児はNHKラジオのクイズ番組「二十の扉」のレギュラー回答者で一般の人にも名前が売れていると聞いたことがあったが
33 :
名無しのオプ:02/02/01 09:10
34 :
名無しのオプ:02/02/06 20:15
光文社文庫の「新青年傑作選」get!
完結おめでとう!
35 :
名無しのオプ:02/02/06 21:22
36 :
名無しのオプ:02/02/06 22:16
小説の作者別作品リストだけ
他(新青年研究会編・中島河太郎編)があるのと紙幅の都合だって
37 :
名無しのオプ :02/02/06 22:45
蒼井雄の未公刊作品があるなら是非読みたい。
それも「船富家の惨劇」みたいな正統派でなく
「霧しぶく山」や「瀬戸内海の惨劇」みたいなぶっ壊れてる作品なら、なおのこと。
38 :
名無しのオプ:02/02/06 23:28
光文社文庫のシリーズ、俺の行ってる本屋では
8巻から1冊も入荷しなくなった(他の作家は入荷してるのに)ので
その都度注文。世の人たちは買わないんだなぁ。
39 :
名無しのオプ:02/02/07 01:26
>38
買っている人らもどれだけ読んでいるやら
まじでよく10巻も出たと思いますよ
40 :
名無しのオプ:02/02/07 02:07
>37
幻影城の増刊に載った「灰色の花粉」は読んだ?
あれもかなり壊れていたような
>>40 情報ありがとうございます。
私はあの、「先のこと考えずに書き進めてるなあ」と思わせる、
取り憑かれたようないいかげんさ(藁)がすごく気に入ってまして。
小栗虫太郎とは違う意味での戦時下ミステリーの狂気を感じます。
よろしかったらその『幻影城』増刊の刊年月を教えて下さい。
43 :
名無しのオプ:02/02/07 21:23
ちくまの小酒井不木「恋愛曲線」買ってきた
一冊差し出して「1365円です」と言われてさすがに驚いたよ
44 :
名無しのオプ:02/02/08 19:53
45 :
名無しのオプ:02/02/09 00:22
46 :
名無しのオプ:02/02/09 00:28
山村正夫は戦後デビューだからここじゃダメ?
47 :
名無しのオプ :02/02/10 07:12
純粋な歴史学の雑誌「ヒストリア」2001年11月号に細川涼一という人が
「米田三星論ノート―探偵小説と医学―」という論文を掲載してるんですが、
この米田三星って読んだことある人いますか?
1931〜32年に「新青年」に四編掲載しただけで絶筆してしまった作家だそうです。
48 :
名無しのオプ:02/02/10 07:58
50 :
名無しのオプ:02/02/11 13:49
ところで、創元推理文庫の日本探偵小説全集の装丁って誰なんでしょうか。
私は第3巻と第5巻しか持っていないのですが、目次にも扉裏にもカバーにも、どこにも書いていないので...
51 :
名無しのオプ:02/02/11 15:14
志村敏子
創元の乱歩も同じ人
53 :
名無しのオプ:02/02/11 20:58
久生十蘭の読み方を教えて下さい。
>53ひさおじゅうらん
ネタか・・
55 :
名無しのオプ:02/02/11 21:07
ひさお じゅうらん。
但しこのペンネームの由来は諸説あり、本当のところはわからない。
十蘭本人がいっていた由来というのもあてにならない。
なにしろ芸術的な嘘をつくひとらしいから。
56 :
ガリガリ博士:02/02/11 21:35
>>47 細川涼一って中世の…
白拍子なんか講談社新書で書いてる…
そうか、積読だったが急に親しみわいた!
読んでみよ。
ちなみに米田三星は何かアンソロジー
で(角川か、鮎川か…)読んだはずだが
記憶なし…
57 :
名無しのオプ:02/02/11 22:15
はい、逝ってきます。
59 :
名無しのオプ:02/02/11 22:36
木々高太郎をずっと「きぎこうたろう」だと思ってた
60 :
名無しのオプ:02/02/11 23:15
米田三星は立風書房の「新青年傑作選」第二巻に『蜘蛛』が、幻影城に『告げ口心臓』が再録されていた。
61 :
名無しのオプ:02/02/11 23:20
>>53 ひょっとして「食うとらん」と読ませたかったのか?
作者自身が師事していたフランスの劇作家シャルル・デュランの名前に漢字を当て嵌めたという説が一般的だが、何しろ他ならぬ「ホラ吹き十蘭」先生の言うことだからなあ……。
62 :
名無しのオプ:02/02/11 23:21
告げ口心臓は幻影城1978年7月号だよーん。
鮎川先生の解説(幻の作家を求めて)ものってるよーん。
63 :
名無しのオプ:02/02/11 23:28
>>60 >>62 双葉社の「怪奇探偵小説集」(鮎川哲也編集)第一巻に再録された処女作『生きている皮膚』もお忘れなく!
64 :
名無しのオプ:02/02/11 23:35
>>63 これで四作のうち三作まで判明した訳か。 残りの一作は?
65 :
名無しのオプ:02/02/11 23:36
>>64 『血劇』だったと思うが、どこかに再録されたという話は聞かないなあ。
66 :
名無しのオプ:02/02/12 17:53
67 :
名無しのオプ:02/02/12 19:39
星田三平はどうなんでしょう?
69 :
名無しのオプ:02/02/12 19:48
「せんとらる地球市建設記録」はいいよね。
鮎川さんの遺族へのインタビューは涙なしで読めなかった。
70 :
名無しのオプ:02/02/12 21:17
ネタじゃないっすよ。
>53>54
ありがとうです。
>61
なんかそういう風にギャグで言われてたみたいですね。
角川ホラー文庫の解説に載ってた。
>>ガリガリ博士さん
そうです。
中世史の細川さんであることは一応知っててました。
しかし興味深い論稿ではあるけれど、分析は浅いですね。
まあ実証史学の人ですから、内田隆三氏の『探偵小説の社会学』
のような切り口は無い物ねだりすかね(藁。
蒼井雄の「瀬戸内海の惨劇」は面白いけど、
ほとんどギャグだな。
行き当たりばったりの展開に由来する可笑しさは乱歩の「猟奇の果て」に匹敵する。
74 :
名無しのオプ:02/02/13 00:40
>73
そんなにすごかったけ。読んだけど覚えてないな。
75 :
名無しのオプ:02/02/15 00:27
小酒井不木集買った人、面白かったですか?
「こんな凄い作家がいたとは!」
76 :
名無しのオプ:02/02/15 01:10
海野十三のデビュー作って
『電気風呂の怪死事件』っていうのな。
なんかスゲー予感がする、読んでみたい。
小酒井不木集はいいぞー。読んでいるうちに小酒井教授一流の調合による
探偵小説の毒が脳髄のヒダヒダにひたひたと染み入ってくるよ。ああ快感。
医学博士とバカミスの幸福な結合やね。
こういう特別あつらえの文章は昔の怪奇探偵小説でしか味わえん。
『電気風呂の怪死事件』は海野の小説の中ではわりと本格している。
一種の不可能犯罪もの(だったかな?)
「18時の音楽浴」とかのぶっ飛んだ小説に比べるとちと見劣りがするかも。
『電気風呂の怪死事件』は確かに不可能犯罪物だけど
それよりエログロとしてのインパクトの方が強いな
80 :
名無しのオプ:02/02/15 04:37
海野十三はたしか「しゃっくりする蝙蝠」とかいう作品があるが幻になっているとか聞きましたが、どなたか詳細教えてくださいな。
>>77様。
小酒井不木の『死体蝋燭』を読みました。
この作品には医学知識はほとんど出てきませんが、
非常によくできたコントでした。他の作品もぜひ
読んでみようと思います。
83 :
名無しのオプ:02/02/15 11:00
このスレが盛況でうれしいな。
>81
当時「新青年」の編集者だった横溝正史の回想に出てきた。
長年該当作が見つからなかったが、最近「小林文庫」掲示板で現物の発見報告があったと思う。
84 :
名無しのオプ:02/02/15 11:52
現物が発見されたのではない。
これまでは横溝証言(海野の追悼文)しかなかったために存在が疑問視
されていたのだが、海野自身が戦前にこの作品に触れたアンケートが発
見されたということ。
85 :
名無しのオプ:02/02/15 16:44
>84
そうだったか、スマソ。
ソースまで特定できる?
86 :
名無しのオプ:02/02/15 21:14
ソースは、海野十三の生地の徳島で出ている「創世ホール通信」。
これは海野十三の会の小西さんという人が出しているミニコミ。
兵庫の図書館で『エスエス』を調査中、昭和14年6月号にそのアンケート(タ
イトルは「私の忘れもの」)が掲載されているのを見つけた。
発見したのはFという研究家で、発表したのは池田憲章氏。
よく覚えていないが、海野十三の会の『JU通信』にも発表されていると思う。
こんなものでいいかな?
87 :
名無しのオプ:02/02/15 22:16
サンクス
>>83 84 86
ありがとうございます、作品そのものもどこかで見つかるといいですね。
今の単行本はかならず初出や底本・改稿の有無を明記するので良いのですが、
昔はなにも書いていませんものね。さっぱり分かりません。
89 :
名無しのオプ:02/02/17 00:34
3.6「怪奇探偵小説名作選 渡辺啓助集 地獄横町2」/ちくま文庫 1300円
90 :
名無しのオプ:02/02/17 00:50
>>89 銀河通信からのコピペかな? 「2」が変なところに付いてるね。
正しくは「怪奇探偵小説名作選2 渡辺啓助集 地獄横町」。
「地獄横丁」が2巻も出るわけじゃないでしょう。
あっホントだ。気づかんかった。
92 :
名無しのオプ:02/02/18 22:29
93 :
名無しのオプ:02/02/26 00:26
海野十三の『電気風呂の怪死事件』は、文章が余りにメタメタで、
やむなく編集者がリライトした、という話を聞いたことがあるが……
「また帆村 少々無理な謎を解き」だったっけ?
蒼井雄も「雄」の読み方に「たけし」「ゆう」の二説があるようだ。
『船富家』が結構面白かったので、国書版の『瀬戸内海』も読んでみた。
読後、思わず放り投げかけた(図書館の本だったので思い止まったが)。
『船富家』が佳作だった故に、バカミスを読まされた怒りはひとしおだった。
難波喜市郎を帆村荘六同然の後知恵探偵に貶めやがって!俺ァ許せんぞ!
94 :
名無しのオプ:02/02/26 02:34
戦前の探偵小説で、犯罪の動機が「犯人が変態だったから」
で片付いている作品、かなり多い気がする。
海野十三なんか、主要作品のほとんどがそのパターンでは?
95 :
名無しのオプ:02/02/26 02:37
横溝の単行本未収録作品で、犯行の動機が
「犯人は山窩だったから」
というのがあるそうなのですが?
96 :
名無しのオプ:02/02/26 06:48
>94
「遺伝の悪い血が入っていたからです」
97 :
名無しのオプ:02/02/26 20:51
>>95 「部落出身だから彼が犯人に決まってる」とか、そんなのじゃなかったかな
98 :
名無しのオプ :02/02/26 21:03
>>93 だから「『船富家』と違って『瀬戸内海』は壊れてる」と上の方でちゃんと書いたでしょ。
マニアだったら、あの壊れ具合を楽しめる余裕がなきゃダメ。
蒼井はあと
正統系なら「黒潮殺人事件」
壊れ系なら「霧しぶく山」
がお薦め。
99 :
名無しのオプ:02/02/26 21:11
駄作を誉めて悦に入るのがマニアか・・・。
幻影城の発禁探偵小説特集で「霧しぶく山」を読んだらあまりのヘタレ具合にスゲー鬱になったぞ。
特にラストの救いのなさがタマラン。
オレにこんなもの読ますな島崎博!!(やつあたり)
あスマソ。まちがえた。
オレが激しく鬱になったのは「灰色の花粉」の方だった!!!
オレにこんなもの読ますな島崎博!!(再びやつあたり)
「霧しぶく山」はまあ、わりとよかった。
102 :
名無しのオプ:02/02/27 09:29
93だが、俺も「霧しぶく山」は結構良かったと思う。
103 :
名無しのオプ:02/02/27 10:22
読んで激しく鬱になった
104 :
名無しのオプ:02/02/27 11:19
たとえウンコであっても、それが恐竜の排出したウンコの化石であれば、
貴重なものとして博物館に飾られる。
それは事実だが、それでもウンコはウンコ。
それはおいといて、「灰色の花粉」って、そんなにひどいの?
確かに蒼井雄って、風景描写以外の文章はすごくドヘタだけど、
「霧しぶく山」って今読んでもそう古臭くないし(むしろ新鮮)、
「黒潮殺人事件」は探偵物としてまっとうな作品でしょ。
「瀬戸内海の惨劇」は読んだこと無いんだけど、
これが特にひどかっただけじゃない?
「船富家」の替え玉とチャーター機は今から見てもかなりムリがあるけど、
他の探偵作家は輪を掛けて無茶やってたよね(甲賀とか小栗とか)。
初期作品の難波探偵が渋くて良かったです。「灰色の花粉」には出てないの?
105 :
名無しのオプ:02/02/27 11:24
出ていない
106 :
名無しのオプ:02/02/27 15:50
うんこ
107 :
名無しのオプ:02/02/27 16:18
殺人
108 :
名無しのオプ:02/02/27 19:48
風太郎先生ですか?
109 :
名無しのオプ:02/02/27 20:34
蒼井はやや中途半端。
本格正統モノとしてオチを着けたかったのが、どうしてもネタが浮かばず
心ならずもバカ作品になってしまったという印象。>「瀬戸内海」
この点、心底バカになりきれてる乱歩や小栗との差を感じる。
蒼井の良さは「この人は普通の人じゃない! コリャ天然だ!」というのが読んでいてヒシヒシと感じられるところやね。
いい意味で狂的(むしろ狂躁的)なところがある。もしかしたら作品を完成するたびに裸になって踊り狂っていた
のでは(妄想)。
もちろん
>>109さんの言うように小栗ほど向こう側に逝ってしまってるわけではないので、中途半端と言えないこともないが、
例えば二階堂禿人みたいな、世間の常識に首までドップリ浸かったような作風ばかり読んでると、ヤパーリ一服の清涼剤だな、蒼井は。
>「灰色の花粉」って、そんなにひどいの?
ひどい(笑)。「灰色の花粉」は島崎博が発掘して「幻影城」の増刊「これが探偵小説だ!」に載せた蒼井の遺稿。興味があったら
読んでみそ。難波探偵が出たかどうかは忘れた。
「幻影城」で時評やってた栗本薫が非常に苦しい誉めかたをしていたのが印象に残ってる。昔は温帯もそれなりの世間への配慮っ
つーもんがあったんだね。今では想像もつかないや。
111 :
名無しのオプ :02/02/27 23:46
>>密室博士殿
蒼井が狂ってるのはあくまで作家としてだけでしょう(藁。
本職は電機メーカーの技師、堅気だからね。
ところで「船富家」は「赤毛のレドメイン」に対する
日本探偵小説の返答でもあるんだよね。
でも出来は「船富」の方がナチュラルで優れていると思う。
112 :
名無しのオプ:02/02/28 01:18
>97
確かに戦前のはそういうので犯人にしたり、
「OOだから」(殺人とかしても)やっぱりな、って探偵が普通に言うてるやつ多いね。
乱歩の暗黒星の終わりとか、湖畔亭事件読んでちょと思った。
113 :
鉄道板から名無しでGO!:02/02/28 03:07
>>110 密室博士さん
蒼井のデビュー作は、昭和9年「ぷろふいる」掲載の「狂燥曲殺人事件」だった。
それを踏まえての表現なら、実に心憎いばかりですな。
彼の実力を冷静に見ると、所詮は素人の余技だったということだろうか。
まあ「船富家の惨劇」一冊書いただけでも、アマチュアとしては立派な
仕事をしたと言えるね。鮎川哲也や清張にも影響があったらしいし。
それと、蒼井は実際はあんまり狂ってる感じはしないな。戦前派の探偵作家が、
「変格」か「変格風本格」ばかりだったことを考えれば、蒼井の代表作品は
かなり正気な本格だと思うよ。浜尾・木々だってヤバさは似たり寄ったりだ。
「船富家」を書くに当たって、蒼井がどこまで実地取材をしたかは
わからない。けど、大時代な表現(「ああ、犯人は何と巧みに」とかね)
がやたらに鼻につくような文章なのに、一応読める作品になっているのは、
トリックを裏付ける為の綿密な構成と、丁寧な風景描写のおかげだろう。
苦闘の末敗北する難波探偵も、超人型探偵とは異質のリアルな存在だった。
(もっとも、後から現れる赤垣探偵が超人で、雰囲気をぶち壊してるけど)
文字通りトラベルミステリーの元祖だし、戦前の長編ミステリーベスト5を
選ぶなら、「人生の阿呆」や「蛭川博士」を落としても入れたい。
114 :
鉄道板から名無しでGO!:02/02/28 03:09
ついでに、鉄道板住人の視点から言わせると、取り上げるネタが多い。
「船富家」に出てくる白浜行直通列車「黒潮号」は、当時の関西で大人気の
週末リゾート列車。関西在住の蒼井が取り上げるのも自然な題材か。昭和15年廃止。
阪和電鉄は現在のJR阪和線。当時日本一速い電車で、天王寺−和歌山間45分、
平均時速81kmのスピード記録(昭和8年)は、戦後の昭和33年まで破られなかった。
速さで劣る南海は、対抗のため日本初のクーラー付電車を昭和11年に登場させた。
阪和は営業不振で昭和15年南海に合併、のち19年に国家買収されて現在に至る。
「船富家」当時は両社対決たけなわの頃で、やはりタイムリーな題材だったろう。
鉄ヲタの妄言、お邪魔しました。
115 :
名無しのオプ:02/02/28 11:20
あげ
116 :
名無しのオプ :02/02/28 23:05
>>113-114 勉強になりました。
蒼井自身は吉野熊野山系の登山が好きだったらしいね。
おれはバイク乗りなんであの辺の感覚はよく理解できる。
それにしても、羽田のそばで徹マンやってちょっと席抜けて・・・
あれは十津川さんも絶句だろう。
117 :
名無しのオプ:02/03/01 09:53
>>116 あの麻雀トリックは「船富家」で一番無理があるトコだね。
戦前の探偵小説では、あのくらいの無理は当たり前だけど。
それには目をつぶって、先駆者の業績を評価しようということなのかな、
>>113の人は。
蘭郁二郎の「虻の囁き」ってどうかな。
サナトリウムの雰囲気が、けっこういいと思うんだけどさ。
118 :
名無しのオプ:02/03/02 17:30
天城一あげ
119 :
名無しのオプ:02/03/06 04:19
あげとこ
120 :
名無しのオプ:02/03/06 10:29
121 :
名無しのオプ:02/03/06 17:28
>>120 何も聞かずに買うべきです。コストパフォーマンス良過ぎ。
122 :
名無しのオプ:02/03/06 18:09
そうか。確かに紙の本がこの値段で出ていたら迷わず買うけどな。
>>120 こりゃ大したもんだね。著作権が切れてるだけに
うまい商売とも言えるけど。
124 :
名無しのオプ:02/03/07 11:21
もうれつに手間がかかっているらしいから
かなり売れても儲けにはならんだろうな
125 :
名無しのオプ:02/03/07 14:40
バカ売れする種類のラインナップじゃないな。
蘭郁二郎の初期作品と大阪圭吉はともかくまだ読めるけど、
後期の蘭と春浪、平田晋策、海野は、「大日本帝国万々歳」の
冒険SF・スパイ物ばっかりでアナクロな味わいだしなあ。
「昭和遊撃隊」「新戦艦高千穂」がROM化なんて何の冗談かとオモタよ。
今読むのはかなり辛いだろうし、好き好んで読みたがる奴も少ないだろうな。
ともあれ、蘭郁二郎全集と言えるだけの内容を揃えたのは立派だね。
制作者を心底ほめたい……サイフガクルシクテチョトカエナイケド、イツカカイタイナ
それにしても、蘭の作品には通俗的だがいい題名が結構あるね。
「ガラスの島」「魚釣二人三脚」「成層圏紳士」なんざ内容はともかく
おっと思わせるものがある。
戦後まで生きて活躍してくれたらずいぶんいい仕事をしたろうにと思うよ。
126 :
名無しのオプ:02/03/07 16:52
蘭郁二郎は光文社文庫の幻の探偵雑誌に入ったのがトンデモばっかりで印象が悪くなってしまったのだが。何が面白いの?
>>126 確かに、トンデモが多いのは認める。SF・スパイ物の作品は
「二代目・海野十三」と呼びたくなるようなトンデモが多いよ。
国書刊行会版「火星の魔術師」を読んだ時も、
珠玉作とトンデモの玉石混淆で、コメントに困った。
いい仕事をしたろうに、というのは、SF方面で、のつもりだったのよ。
128 :
名無しのオプ:02/03/08 08:36
「何が面白いの?」は「お薦め作は何?」のつもり。スマヌ。
国書の「火星の魔術師」は読んだが印象が薄かった。
130 :
名無しのオプ:02/03/08 22:58
渡辺啓助「地獄横丁」買いましたage
131 :
名無しのオプ:02/03/08 23:11
あっ、もう出てた?
132 :
名無しのオプ:02/03/09 07:27
出てた。やっぱり1300円。内容は初期作中心。
133 :
名無しのオプ:02/03/09 09:12
戦後のも捨てがたいのだが。
今のところ『ネメクモア』くらいしかないけど、『ネメクモア』がある以上、
草原も他社も、もう単行本は出さないだろうなあ。
134 :
名無しのオプ:02/03/09 09:17
渡辺啓助の作品集で現役は、
ちくま文庫「地獄横丁」 初期作中心
国書刊行会「聖悪魔」 戦前・戦後の幅広いセレクト
出版芸術社「クムラン洞窟」 昭和30年代の秘境小説
東京創元社「ネメクモア」 戦中・戦後作
あと他にエッセイ集など。
135 :
名無しのオプ:02/03/15 05:14
136 :
名無しのオプ:02/03/16 13:10
葛山二郎はいかがでしょう。
花堂弁護士モノは味があってヨイです。
「股から覗く」は結末がよくわからなかったです。誰か理解できましたか。
137 :
名無しのオプ:02/03/16 17:09
あれは死に際に股ぐらから機関車を覗いて見せるシーンの凄絶さだけの話。事件の真相なんてどうでもいいのでしょう。
>>137 結局誰が真犯人だったのかようわからんかった。(メール欄)が事件の仕掛人、
というオチだったのか?
戦前の短編探偵小説に関しては、プロよりアマチュアの方が
余程本格的なミステリを書いていた気がする。
>>138 あれは犯人の動機について「どうでもよい」と書いて終わらせている話です。
140 :
名無しのオプ:02/03/17 01:44
>138
「股から覗く」は本格じゃないだろう
葛山の他の作品には本格っぽいのも多いよ。
「股から覗く」は乱歩変格風だけどね。
142 :
名無しのオプ:02/03/22 15:05
どなたか、森下雨村の小説って読んだことある人いませんか。
(どんなかんじか教えてください。)
144 :
名無しのオプ:02/03/24 22:46
雨村先生は釣りエッセイがしみじみとして善い味ですよ。
日本の探偵作家を語ろう、でその感想は悲しすぎる……でも同意。
147 :
名無しのオプ:02/03/27 12:11
釣りエッセイ買おうと思えばまだ買えるんだよね。
148 :
名無しのオプ:02/03/27 14:39
雨村先生翻訳のクロフツ「樽」もマターリしててよし。
>144〜>148
ありがとうございます。
150 :
名無しのオプ:02/03/27 21:00
31書房の少年小説大系で少年ものが読めるよ。
買うのは大変だけど、大きな図書館にはあるはず。
>150
情報ありがとうございます。
探してみます。
探す時は「31書房」じゃなくて「三一書房(さんいちしょぼう)」で
検索してね、と老婆心。
探偵小説史に名を残したのか残してないのかよくわかんない
一発屋のアマチュア探偵作家というとどんな名前があるか。
「監獄部屋」の羽志主水、「精神分析」の水上呂利(何ともコメントに苦しむPN)、
「柘榴病」の瀬下耽、「網膜物語」の独多甚九……
みんな鮎川さんが取り上げてたような気がするが……
「監獄部屋」はショッキングで怖いねえ。これ読んでからの話なんだけど、
北海道旅行の時、大正時代にタコ部屋労働で掘られたトンネルを列車で通った。
曇り空の真っ昼間に客が俺一人。車掌いないよ。
何でもトンネルのコンクリート裏側から人骨がたくさん出てきた場所だそうで、
ぞっとしない体験でアタヨ。
154 :
名無しのオプ:02/03/31 20:40
一発屋か。「五体の積木」の岡戸武平なんてどう? 乱歩の劣化コピーみたいだがなんとも強烈。
春陽文庫に入った江戸川乱歩名義「蠢く触手」は彼の作。
岡戸武平は作品数多いし、キャリアも長いよ。ミステリー以外のが多いけど。
156 :
名無しのオプ:02/03/31 22:15
そうかスマソ。一発屋というには無理があるか。「五体の積木」の印象が強すぎたからつい。
>>153 水上ロリは「呂理」だよ。ご参考までに。
木々高太郎の影が薄い。
この人の長編「人生の阿呆」は何かといえば「駄作」と叩かれる。
直木賞受賞作も、後世から見ればその程度か。
158 :
名無しのオプ:02/04/09 08:46
「人生の阿呆」はおもしろくないからね。創元の「日本探偵小説全集」では「折蘆」を採っているけどあれもそこそこ。
木々で好きなのは「恋慕」「緑色の眼」「文学少女」「永遠の女囚」なんか。
木々は、やはりあの時代に「ブンガク」な探偵小説を目指したことに
無理があったんでしょうね。
初期短編が地味だけど好きです。「網膜脈視症」とか。
160 :
名無しのオプ:02/04/09 19:28
「青色蛩膜」はいいよ!
161 :
名無しのオプ:02/04/10 06:18
ウダルもサブローも影が薄いといえば薄い。
というか、乱歩や正史など、一部の作家以外はまず読まれてないよ。
海野だって、読めるようになったのはごく最近。
読めるようになったのに読む人が少ないのが……
162 :
名無しのオプ:02/04/10 11:13
通俗、というとファンから異論が出ると思うが、一般ウケというニュアンスに絞って
いうなら、乱歩や正史の作品はちゃんと今でも「通俗」する要素があると思う。
甲賀三郎や大下宇陀児の通俗性は同時代ではともかく現在では古過ぎる気がするし、
海野はやっぱり独特な世界だから……。自分としては一種のカルトとしての存在こそが
海野の価値だと思うので、彼については読者数の爆発的な増加は考えられないし、
必要ないとも思うけど。
逆に言うと木々の「ブンガク」な面というのは(内容として)今読んでもそんなに
錆びついた感じはしないと思うのだが、何故一般ウケしないのだろう。「ブンガク」
自体が一般性のないもの、と言ってしまえばそれまでだけどそうなのか?
163 :
名無しのオプ:02/04/10 11:26
久生十蘭萌え
木々文学って、どうも独りよがりなんだな。薄いというか。
思想って言ったって「共産党キライ」みたいなもんだし。
戦後は、「新月」「月食」とか、「少女の臀……」とかみたいに
わけわからん世界に入ってしまってるし。
それから、「偉そう」というのが敬遠される原因かな。
実際偉いんだから仕方がないが、一般大衆にはウケにくいだろうな。
165 :
名無しのオプ:02/04/12 09:13
水谷準あげ
166 :
名無しのオプ:02/04/12 12:12
水谷準のエッセイなんかを集めて、日本の探偵小説史が見渡せるような本を
出してくれないかな。
明治時代で涙香の他に創作探偵小説はあったんでしょうか?
168 :
名無しのオプ:02/04/12 21:22
創作ではないが翻案はかなりあった。
最近双葉文庫の協会賞全集に入った「明治の探偵小説」がくわしい。
戦前の作品は「詩人」臭さが鼻につくが、それはそれで悪くない水谷準。
むしろ『新青年』編集としての仕事の功績が大か。
渡辺温とダンディぶりを競ったとかのエピソードもあったりする。
170 :
名無しのオプ:02/04/13 00:46
乱歩作品は、探偵モノ以外なら今でもまだイける感じがするんだが、
いかんせん明智モノは幼稚な感じがする…。
171 :
名無しのオプ:02/04/13 01:22
だって幼稚なんだもの。
幼稚さを味わうべし。
172 :
名無しのオプ:02/04/13 03:15
>>170 でも、今の国内本格ミステリーの「幼稚さ」とは違うべ?
174 :
名無しのオプ:02/04/13 13:48
「稚気満々」という意味では、海野は突出して現代的。
175 :
名無しのオプ:02/04/13 21:07
>>172 昔の作品だし、トリックとかそういうのに関しては仕方ないとも思う。
でも乱歩は好きですよ。「芋虫」とか良いし。
乱歩は探偵モノよりそれ以外のやつが好き。
浜尾四郎の短編が好きなのだが、みんなはどう評価している?
177 :
名無しのオプ:02/04/19 17:53
オレが好きなのは「殺された天一坊」。正直すごい話だ。
現代物?はかなり怪しげ。
178 :
名無しのオプ:02/04/19 18:02
>>177 浜尾四郎っていま手軽に読むとすると(文庫で)
探偵小説全集5だけ?
179 :
名無しのオプ:02/04/19 18:40
>>178 春陽文庫の「探偵クラブ」でなんか出てなかったか?
>浜尾四郎の短編
いかにも法律家らしい思考実験がおもしろいよね。
あと「殺された天一坊」なんかもそうだが、芥川龍之介の影響が濃そうなのが
時代を感じさせる。
181 :
名無しのオプ:02/04/19 19:00
春陽堂の『博士邸の怪事件』は品切れか?
いや、あまり読んで欲しくはないんだが。
>>181 >>179が挙げてる「探偵クラブ」で読めるんじゃなかった?
「博士邸」は最後の真相が、昨今のメフィスト賞作家のエンディングを思わせて
なかなかよかった(ウソ
「マダムの殺人」なんかは正直つらいけど、宋元の文庫はベスト。
他には「黄昏の告白」や「不幸な人々」なんかもいいね。
端正な作品が多い作家だ。それでいて天一坊みたいな突き抜けた作品もある。
早死にしたのが惜しまれる。
……ワンパターンなんて言うなよ。
私は図書館にあったハヤカワ・ポケミス版の『殺人鬼』を
読んだ口ですが、確かに書店ではほとんど見かけませんね。
浜尾四郎の子息が、皇太子の教育係を勤めた浜尾元侍従と
いうことは、皆さんご存知ですよね?
185 :
名無しのオプ:02/04/19 21:19
186 :
名無しのオプ:02/04/19 21:24
>>184 浜尾実ですね。よく実用書(子育て)のコーナーで
この人の本を見るよ。
浜尾実って、最近オヤジ殿にそっくりになってきたね。痩せたから。
188 :
名無しのオプ:02/04/25 06:14
浜尾と西尾正。ともに芥川の影響の濃い作家。浜尾と西尾じゃぜんぜん作風違うけれど
が、ワンパターンというか発想の類型的なところが似ているとは。
いやな偶然だ。偶然と思いたい。それとも、なにか共通の因子でもあるんだろうか。
偶然でせうねえ。本格vs変格だもんなあ。
>発想の類型的なところ
西尾は1,2編しか読んでないからよく分からないけど、浜尾の短編の場合は、
一つのテーマへの強烈なこだわりが類型的な作品群を生み出したんだろうね。テーマ
っていうのは、法律で人間を裁く限界というかそういうもんだけど。
浜尾の長編は結構バラエティにとんでるよ。ヴァンダインマンセーの「殺人鬼」
カー風のファルスが楽しい「鉄鎖」、それからバカミス(笑)の「博士邸」。
>>190 作品紹介のところの表示が変だよ・・・Win98se+IEとOpera
>>190 「大地溝帯」はフォッサ・マグマではなく、フォッサ・マグナだと思われ。
193 :
名無しのオプ:02/04/25 17:39
>>190 ここは(主に戦前の)探偵作家のスレッドだから、宣伝するなら「このミステリサイトを読め」
スレとかそういうところでやったほうがいい。叩かれても知らんが(w
194 :
名無しのオプ:02/04/26 01:11
>>189 お返事感謝。
本格推理の曉将浜尾と、もう一人の僕に怯えた西尾。たしかにぜんぜん違う。
けれども、
>浜尾の短編の場合は、一つのテーマへの強烈なこだわりが類型的な作品群を
>生み出したんだろうね。テーマっていうのは……
という見解は興味深いと思いました。
西尾にも、ドッペルゲンゲル, 人間の異常性格, 男女の情痴などに強烈にこだわった
ふしが見受けられますし。もうちょっと精密に「このテーマにこだわった」と定義で
きれば、芥川からの影響うんぬんよりもテーマへの執着を鍵に取り上げてみれば一篇
の西尾論が書けるかなあ。
「鉄鎖」は面白そうですね。
>>194 「芥川から影響受けると発想が類型的になる」と仮定したほうが評論としては面白くなると思われ(w
196 :
名無しのオプ:02/04/26 01:34
島田荘司から影響を受けても発想は類型的になるような気がする(w
>>196 うみゅー。
最悪のケースとして「からくり人形は五度笑う(だっけ?)」の人がいるね。
>>195 それも言えるかもしれないね。佐々木茂索とか南部修太郎とかな。
198 :
名無しのオプ:02/05/10 22:37
age
199 :
アフロダイ:02/05/16 20:20
過日永井荷風の本を読んでいたら「大倉Y子」の名が出てきて驚いた。
なんでも大倉Y子は一面識もない御大に、共通の知人の紹介状を携えただけで、
『今度出版する探偵小説の序文をかけ!』と、いきなり迫ったというのだ。
それに応えた荷風の序文!機会があったらぜひ読んでみてください。
私は十分くらい笑い転げました。
まさに偏奇館主人の面目躍如。
昭和九年の出来事だから、処女作の「踊る影絵」か「殺人流線型」の
序文を依頼したと思うのだが、大倉はホントにこの荷風の序を載せたのだろうか?
オリジナルを持ってる人、せっかく数十万の散財をしたのだから、ぜひ教えて下さい。
大倉Y子についてもっとも詳しく書かれたものは恐らく
山下武氏の「新青年をめぐる作家たち」だとおもうのだが、
そこにも書かれていないエピソードでした。
(漱石に『結婚前から臆面がなかった』と云われたことは披露してある)
私は『探偵小説』についてあまり詳しくないから、
あるいは周知のことなのかも知れない。
そうだったらスマソ。
>>199 その話はどっかで読んだな。
乱歩の「探偵小説40年」に出てこなかったか?
201 :
名無しのオプ:02/05/16 21:52
>>199 >せっかく数十万の散財をしたのだから、
???
「踊る影絵」は二千円で買ってますが、何か?
>>200 出てないよ。
202 :
アフロダイA:02/05/17 08:05
>>201 二千円で買ったのはいいんだけど,「踊る影絵」に荷風の序は載ってたの?
ちなみに永井荷風は大倉の名前も覚えていないらしく,
「高倉Y子」「物集高子」とか変な名前で記している。
当日荷風はタクシーの中に実印や手帳を忘れたようで,
よほどご機嫌がナナメだった模様。
>二千円で買ったのはいいんだけど,「踊る影絵」に荷風の序は載ってたの?
なんで「数十万円の散財」なぞという下世話な決め付けをするのか
ってことなんだけど。
204 :
名無しのオプ:02/05/17 18:37
う〜ん、落穂や龍生なんかの目録に載ってる戦前探偵小説の初版は
そのくらいしてますけど・・・・・
205 :
アフロダイA:02/05/18 19:17
>>203 私の書き方が気に障ったのならあやまります。ゴメンナサイ。
あらためて伺いますが、大倉はあのとんでもない序文を自著に載せたのですか?
荷風について勉強しているもので・・・・
206 :
名無しのオプ:02/05/19 00:12
カバちゃんのことなら「もぐらもち」って人に聞いてみな。あの人ならなんでも知ってる。
ヤフーで検索すりゃすぐ分かるよ。メール出してみなはれ。
207 :
名無しのオプ:02/05/19 07:17
208 :
アフロダイA:02/05/20 15:03
>>206>>207 有難うございます。質問しました。
すぐに御丁寧な返答を頂きました。感激いたしました。
お手数をかけて申し訳ございませんでした。
209 :
名無しのオプ:02/05/20 18:35
返答教えて
210 :
名無しのオプ:02/05/22 06:28
age
211 :
名無しのオプ:02/05/22 15:03
212 :
名無しのオプ:02/05/22 23:58
>>211 2ちゃん見ててひさびさにマジ驚いたよ! いやほんと驚いた! げええ……
日下さんの企画で蘭郁二郎が出る (かもしれない) し、そうすれば氏の労作も少し
注目あつまるかもと思っていましたが。
残念としかいいようがありません。独自の視点から復刻に取り組んでおられた方で
した。けして考えのすべてに共感していたわけではないのですが、共に苦しい作業
にとりくむ同志であると励まされる思いでした。
いろいろあったのでしょうが、しばらく休まれるのも、長い目で見れば好いことかと
おもいます。
お疲れ様でした。
213 :
名無しのオプ:02/06/02 11:34
笠井潔の定義では昭和初年代が本格の第1の波で
戦後が第2の波、現在が第3の波ということですが、
昭和初年代は本格というよりは変格の時代といえるのではと
思うのですがどうなんでしょうか。
日本の探偵小説作家が本格というものを意識して書き始めた最初の時代が
この時期だ、ということではないでしょうか。
ジャンルの傾向として、本格が流行ったという事ではなく。
215 :
名無しのオプ:02/06/12 20:38
ちくま文庫の橘外男発売age
216 :
名無しのオプ:02/06/12 20:46
橘外男・・・カコイイ!!
217 :
名無しのオプ:02/06/12 22:34
青白き裸女群像は収録されていますか?
218 :
名無しのオプ:02/06/12 22:49
>>217 入ってないよ。つうか、あのシリーズは短篇集なんだからさ。
219 :
名無しのオプ:02/06/12 23:21
キチガイオトコ
220 :
名無しのオプ:02/06/13 10:05
トリステサ!!
221 :
名無しのオプ:02/06/15 20:03
222 :
名無しのオプ:02/06/28 06:59
不渡り:社会思想社が事実上倒産 「菊と刀」「ルーツ」を出版
日本人論の名著「菊と刀」や大ベストセラー「ルーツ」で知られる人文社会系の
出版社「社会思想社」(東京都文京区・資本金2000万円)が25日に不渡りを
出し、事実上倒産したことが27日分かった。負債総額は約6億円。東京・新宿で
28日、債権者集会を行う。
1947年創業。51年に創刊された現代教養文庫は、カラーカバーを初めてつけた
文庫で、現在までに1800点余を刊行している。
小栗虫太郎傑作選
香山滋傑作選
橘外男傑作選
久生十蘭傑作選
夢野久作傑作選
etc
224 :
名無しのオプ:02/06/28 08:40
>222
山田風太郎傑作選
日影丈吉傑作選
牧逸馬=谷譲次傑作選
文庫版で他に出ていない時代にずいぶんお世話になったなあ。倒産は残念。
教養文庫が消えたら、非常にやばくないか?
226 :
名無しのオプ:02/07/05 09:30
やばい。今のうちに買え!
227 :
名無しのオプ:02/07/07 11:21
いかんな。小栗と十蘭を早く押さえて置かんと。
228 :
名無しのオプ:02/07/20 00:56
そういや朝日文庫の十蘭コレクションって結局3冊で終わり?
229 :
名無しのオプ:02/07/20 01:18
うん
230 :
名無しのオプ:02/07/20 02:10
十字街
魔都
顎十郎
平賀源内
>>230 あ、4冊だったのか。もしかしたら捕物帳のどっちかは買ってなかったかも。
ありがとう。
232 :
名無しのオプ:02/07/22 13:18
今、テレビ(恵美子のおしゃべりクッキング)で毛馬キュウリを料理していた。
これが本物か、初めて見た。
残念ながらあまりうまそうではないな。
233 :
名無しのオプ:02/07/22 18:20
>232
鷲尾三郎?
青井久利でもなく菊岡久利でもなく。
今度の河出文庫に全部入るかな?>毛馬久利シリーズ
236 :
名無しのオプ:02/08/12 03:15
<東京創元社文庫 「日本探偵小説全集」シリーズ>
01. 黒岩涙香・小酒井不木・甲賀三郎集
02. 江戸川乱歩集
03. 大下宇陀児・角田喜久雄集
04. 夢野久作集
05. 浜尾四郎集
06. 小栗虫太郎集
07. 木々高太郎集
08. 久生十蘭集
09. 横溝正史集
10. 坂口安吾集
11. 名作集1 谷崎 潤一郎 /岡本 綺堂 /海野 十三
12. 名作集2 葛山 二郎 /大阪 圭吉 /蒼井 雄
<光文社文庫 「幻の探偵雑誌」シリーズ>
01. 「ぷろふいる」傑作選
02. 「探偵趣味」傑作選
03. 「シュピオ」傑作選
04. 「探偵春秋」傑作選
05. 「探偵文藝」傑作選
06. 「猟奇」傑作選
07. 「新趣味」傑作選
08. 「探偵クラブ」傑作選
09. 「探偵」傑作選
10. 「新青年」傑作選
237 :
名無しのオプ:02/08/12 03:18
238 :
名無しのオプ:02/08/12 03:56
意味わからんね。
239 :
名無しのオプ:02/08/12 04:29
>>238 たぶん「あげ」の一言だけ書くのは寂しかったので、せめてコピペでもと思ったのでは。
好意的解釈として。
240 :
名無しのオプ:02/08/15 10:23
あげなおし 甲賀三郎逝こうか。
241 :
コギャルとHな出会い:02/08/15 10:34
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242 :
名無しのオプ:02/08/15 11:54
甲賀三郎、人柄の良さが光るね。
本格を弁護する割には自らの作品はあまり本格的でないのが微笑ましい。
「支倉事件」や「姿なき怪盗(?)」はあまりに退屈で途中で本を投げたよ。
243 :
名無しのオプ:02/08/15 14:43
カワイイはげちゃびん。
245 :
名無しのオプ:02/08/25 09:49
「姿なき怪盗」だめだね。蒼井雄の方がよっぽどうまい文章を書くね。
あの時代はまだ「小説」でなくとも
「謎解きのお話」で「探偵作家」になれたんだね。
無論、十蘭や木々ぐらいに書く人もいたんだけど。
まあ、甲賀の探偵小説なんかは今ならマンガ週刊誌読むような層が当時読んでたんだからな・・・
文章に多くを望むのは酷かもしれんよ。
乱歩もどこかで「(自分の大衆的長編は)丁稚小僧さんの読み物」と卑下していた。
247 :
名無しのオプ:02/08/25 12:53
海野はどう?
俺は帆村探偵のなんにも考えてなさそうなところが好きだ。
248 :
名無しのオプ:02/08/26 09:45
明智小五郎の無茶なパロディといったところかね。
帆村荘六、史上最強の馬鹿探偵の一人ではないかと思う。
249 :
名無しのオプ:02/08/26 12:08
帆村のモデルは水谷準だそうだ
250 :
名無しのオプ:02/08/26 22:06
帆村荘六の名はシャーロック・ホームズをもじったもの
251 :
名無しのオプ:02/08/27 09:29
>>250 シャーロック・ホームズにかけてショーロック・ホームラという説(鮎川哲也)と
炎(ほむら)蝋燭にかけたという説(横溝正史)がある。
253 :
名無しのオプ:02/08/30 09:20
ペンネームの由来といい、海野は奇奇怪怪ですな。
254 :
名無しのオプ:02/09/02 00:19
運の十さ!
255 :
名無しのオプ:02/09/02 00:23
そういや今、蒼井優ってタレントさんがいるらしいね
親類縁者なのかな?
256 :
名無しのオプ:02/09/02 00:27
角田喜久雄の「下水道」って面白いですか?
面白い。本格ものを読んでいたら(メール欄)小説になってしまったような話だけれど。
258 :
名無しのオプ:02/09/04 19:09
一月一冊ということで創元の日本探偵小説全集を一年がかりでコンプ。
順不同で購入していったため「夢野久作集」がラストに。
これで「ドグマグ」が角川版、ちくま版とともに3冊目になってしまいました
・・・夢野スレのがよかったかな?
259 :
名無しのオプ:02/09/04 19:21
260 :
bloom:02/09/04 19:38
まだ絶版じゃなかろう?
262 :
名無しのオプ:02/09/08 20:10
絶版ではないが入手難なり。
263 :
名無しのオプ:02/09/08 20:16
渡辺温スキ。
264 :
名無しのオプ:02/09/08 20:18
ちくま文庫からさらにいいのが出てしまった>日本探偵小説全集
265 :
名無しのオプ:02/09/08 21:22
>261-262
池袋のジュンク堂とか渋谷のブックファーストには置いてあると思うYO!
266 :
名無しのオプ:02/09/08 23:27
>264
創元の全集はこれだけは押さえておけという基本教養ということでいいのでは。そんなに重なってもいないし。
>266
基本教養って……。どういう世界に住んでるんだ?(笑)
268 :
名無しのオプ:02/09/09 10:58
>>264 怪奇探偵小説傑作選のこと?
>>266 もしそうなら創元と「そんなに重なっていない」というレベルではなく
「ほとんど重なっていない」だろ。問答無用で両方そろえるべき。
269 :
名無しのオプ:02/09/09 16:43
10.4「本格ミステリコレクション06 鷲尾三郎名作選」日下三蔵編/河出文庫
10.10「「ロック」傑作選 よみがえる推理雑誌1」ミステリー文学資料館編/光文社文庫
鷲尾三郎ってどんな作風ですか?
270 :
名無しのオプ:02/09/09 17:19
トリック命文章ヘタ系
271 :
名無しのオプ:02/09/09 17:26
お、俺も煽り……?
俺も煽りかYO!
266とは住んでいる世界が根本的に違うみたいだなー。
274 :
名無しのオプ:02/09/17 10:01
あげ
赤緑黒白ですが、メール欄だと・・・「すべてが・・・」に
つながりません?
概知のことだったらごめんなさい。
私的には・・・
赤=S&M某システム名
緑=?
黒=V1作目
白=メール欄
ってのも面白いかな?と・・・
でも「有限・・・」って緑に関するの出てましたっけ?
誤爆かYO!
277 :
名無しのオプ:02/09/17 16:31
しかもヘタレ作家森博嗣かえ
278 :
名無しのオプ:02/09/20 06:20
今日めざましテレビに甲賀三郎が!
火とんの術
281 :
名無しのオプ:02/09/20 15:25
もちろん顔写真
忍者のほうですよね、もちろん?
>282
違うよ、神様だよ
中学のときに大坪砂男の「天狗」を読んで、ぶったまげました。一時期、主語の全く
ない、あの独特の文章に憧れましたが、大坪作品で読んだのは「天狗」だけです。他
の作品は、どうなのでしょう?
最近では、岡村雄輔の「ミデアンの井戸の七人の娘」。このタイトルの素晴らしさは
ちょっと類がないと思います。タイトル大賞もの?
286 :
名無しのオプ:02/09/24 09:31
「天狗」の主語なし1人称文体に影響され、紀行文で苦労して身に付けたぞ。
いまだに小説方面には生かせてないが。
287 :
名無しのオプ:02/09/24 22:34
ぼくも「天狗」には驚愕させられたクチ。すごいよねえ。
でも、そのあと全集も読んだんだけど………
大坪砂男は「天狗」一作読んでいればいいと思う。もちろん、すごい作品をたとえ一つでも書ければ、すごい。
一つも書けないまま死ぬ作家の方が、多い。圧倒的に。
せめて後は「零人」くらいかなあ、読むとしたら。
以前「今読みたいけど手に入らない名作って」スレで「砂男のユーモア・ミステリの再評価を」と
言ってた人がいたけど、ぼくにはよく分からない。センスがないのかな。ユーモア・ミステリ?
でも、編集や解説に工夫を凝らして、評価を一新させてくれるような本が出たら読みたいな。ぜひ。
だから日下さんとかに期待してます。
文体で言えば、天城一の「高天原の犯罪」にも魅せられました。
全て現在形の文章で書かれた、異様な世界。あの口アングリのトリックも、あの文体に
後押しされていると思います。
探偵小説じゃないかもしれませんが、矢野竜渓ってどうすか?
>>290 「今宵また死にたがる/川辺豊三」ってちょっと読みたいと思った。
292 :
名無しのオプ:02/09/26 14:55
>289
浮城語りたいならSF板だと食いついてくれるよ
苦海の底の方に春浪だか明治関連だかのスレあったとおもうし(みつかんな
きゃヨコジュンスレ)
経国美談が語りたいなら一般書籍か。
鴎外らとの文学論争なら文学板で。
このふたつは意見が聞きたいだけなら総合質問スレか。
こんだけ言うならなにかいえといわれても困りますけどね(w
諸君からすれば水谷と言えば水谷準かもしれない。
しかし、日本のアンダーグラウンドロックシーンを支えた水谷と言えば裸のラリーズのリーダー、水谷孝である。
ちなみにGSにおける水谷と言えばアウト・キャストの水谷公生(淳)。
この三人を日本の三大水谷と呼ぶのである。
http://www.headheritage.co.uk/wsym/ (↑裸のラリーズの『77LIVE』と同音源。『77LIVE』は中古盤店で5万円くらいします)
このコピペをあなたの常駐スレッドにばら撒いて下さい。よろしくお願いします。(合法サイトです)
294 :
名無しのオプ:02/09/30 18:45
俺ならこうだな。
>この三人を日本の三大水谷と呼ぶのである。
水谷準 水谷豊 みず谷なおき
295 :
名無しのオプ:02/09/30 19:33
じつお
296 :
名無しのオプ:02/10/04 23:55
水谷八重子
297 :
名無しのオプ:02/10/05 00:00
298 :
名無しのオプ:02/10/05 00:31
↑
オソロシイもんができたもんじゃ。
商売あがったりだよ・゚・(ノД`)・゚・。
301 :
名無しのオプ:02/10/05 00:54
>>299 しました。ヤパーリ基本ですね。
一番読みたかった「怪の物」がない(涙
でもマジすげえわこれ、自宅にいながらにして国会図書館の膨大なマイクロフィッシュ
(全部じゃないんだろうけど) を見ることができるなんて。この調子で大正・昭和初期
と続けてほしい。
>>299 いちおう「探偵小説」でテスト
1. 活人形:探偵小説/泉鏡花(白水郎)著,明43.9(探偵文庫;第7編)
2. 一閃影:探偵小説/中村花痩(壮一)著,明27.1
3. 火中の美人:探偵小説/三宅青軒案,明43.11(探偵文庫;第8編)
4. 黒髪:探偵小説/烟波生著,明26.5
5. 黒眼鏡:探偵小説/榎本破笠著,明26.5
6. 電気の死刑:探偵小説/一二三子訳,明26.1(探偵小説;第3集)
7. 美人の犯罪:探偵小説/榎本破笠著,明26.2
8. やれ手紙:探偵小説/一二三子訳,明26.3(探偵小説;第5集)
303 :
名無しのオプ:02/10/05 01:02
現在は図書を三万部、雑誌・新聞類はまだみたい。マジこれはすごいよ。
このまま拡張していってほしいね。
さっ、半井桃水読もうっと。
304 :
名無しのオプ:02/10/05 23:12
鷲尾三郎名作選でたねAGE
305 :
名無しのオプ:02/10/11 09:09
『「ロック」傑作選』も出まつた。
306 :
吾輩は名無しである:02/10/13 06:27
明治の「探偵小説」では意外と広津柳浪が面白いと思う。個人的には。
「八幡の狂女」とか。
>>302 どうでもいいことだけど、榎本破笠って松竹の映画監督・中村登の実父だね。
清張作品も手がけてる。
307 :
名無しのオプ:02/10/20 00:32
鮎川哲也って、日本の怪奇小説のアンソロジー出してたんだね。
ハルキだったかな? 全三冊。一冊740円だった。
この時代の入門書にはいいかも。
私はまだそこにも到達してないけれど。
308 :
名無しのオプ:02/10/20 00:34
>>307 その3冊、激烈にお勧め。すぐに買っとけ。
>308
あ、そうなんだ。作品が少ない作者のも入ってるらしいしね。
明日買ってきます。
310 :
名無しのオプ:02/11/04 09:27
age
311 :
名無しのオプ:02/11/13 09:27
「黒猫」傑作選でまつた!
「黒猫」「トップ」「ぷろふいる」「仮面」「探偵よみもの」からのセレクション。すげ。
312 :
名無しのオプ:02/11/13 09:44
「明治の探偵小説」双葉文庫を買いました。
313 :
名無しのオプ:02/11/13 10:05
302にあるような明治の探偵物の実物を持っている奴はいるのか?
もし、いたら聞きたいんだけど、どこで買ったんだ?
314 :
名無しのオプ:02/11/13 10:07
普通に目録を見てると載ってるが。
315 :
名無しのオプ:02/11/13 22:39
>>314 どこの目録ですか?
どうやって目録を入手するの?
>>315 お前はとりあえず古本屋に行って「彷書月刊」という雑誌を買え。
日本古書通信モナー
318 :
名無しのオプ:02/11/14 00:53
うーん買いたいのはやまやまですが、
一番近い古書店は東京だ。
電車で往復3時間かかる。
古書通信、彷書月刊に載っているのですか。
今まで一度も見たことがありませんでした。
319 :
名無しのオプ:02/11/14 01:42
明治の探偵もの買える財力があるなら東京神保町とて遠くはないっ
しょ?
都民だがおいらも片道1時間は軽くかかるぜ
マジレスすると、3時間もかけて神保町に行かなくても古書は手に入る。
まず、彷書月刊なり日本古書通信なりを定期購読して、巻末の目録で探す。
同時に、別のページに掲載されている「目録を発行している古書店」に片っ端
から「目録出たら送ってくれ」とハガキを出しなされ。
毎月やってると、半年後にはかなりの量の目録が送られてくるようになる。向
こうも商売なので、ときどき買ってあげないと送付を打ち切られるから、特に
欲しいものがなくても何かしら買うこと(安いものでいいし毎回でなくてもい
い)。
彷書のホームページなんかには、デパート展の開催案内も載っているので、そ
の目録も請求すること。
これだけの目録を入手すれば、わざわざ神保町に行くには及ばない。どうせ、
店頭にゴロゴロしている品物ではないからだ。
これで、かなりの明治本を「見る」ことができるはず。買えるかどうかは、運
と財力にかかっているが……
321 :
名無しのオプ:02/11/14 22:54
>>320 ありがとうございます。勉強になりました。
322 :
名無しのオプ:02/11/14 22:58
とはいえ目録による古書購入は冥府魔道でっせ(w
323 :
名無しのオプ:02/11/14 23:05
某有名探偵物専門店の目録で「カバー付き」と書かれた本を注文したところカバー欠が到着。
すぐさま文句の電話をすると、
「ああ、あれはカバー付きだったら軽く目録価格の2倍はしますよ。でもたしかにカバー欠
であの値段じゃ高いでしょうからちょっとお安くしときましょう。気に入らなかったら返品して
ください」
このオヤジに古本屋としてのプライドはあるのかと疑ったが、古本屋に返品するともう2度と
抽選に当ててもらえなくなるという噂が怖かったので、しぶしぶ言い値を支払った情けない漏れ。
324 :
名無しのオプ:02/11/14 23:07
某でなく、名指し希望
325 :
名無しのオプ:02/11/14 23:10
すいません、勉強不足で判らないのですが、その冥府魔道って何ですか?
どんな意味ですか?邪道だといいたいの?教えてください。
>>324 ここのスレの人は知ってる人が多いだろうし、店主に見つかるとすぐに
あの客だとバレてしまうので怖くて書けんです。
327 :
名無しのオプ:02/11/14 23:11
>>323 抽選にもれる、つまり店主にきらわれるのは怖いよな
専門店の店主に嫌われたらコレクター人生
糸冬 了
でつ(´Д⊂)
329 :
名無しのオプ:02/11/14 23:16
>>326 多分俺も知っているというか目録を送ってもらっていると思う。
買ったことはないがね、専門店は概して高いからな。
330 :
名無しのオプ:02/11/15 00:05
向こうも商売だから、それなりに注文を入れる客は例え嫌いでも
それなりの扱いをするよ。一万や二万ではダメだろうが。
>>323 専門店で有名どころというとOかHかBあたりだと思うが、店主
の性格的にそういうことを言いそうなのは一つしかないだろう。
俺も以前、店頭で付け値を変えられて唖然としたことがあるよ。
「この本は、この値段じゃ売れないね」って、その値段は自分で
つけたんだろ! マジで専門店のプライドはないのかと思ったよ。
>>325 君は辞書を買いなさい。
331 :
名無しのオプ:02/11/15 00:13
>>330 まずOだな。折れが店に行ったときは常連らしい客と
「“猫は知っていた”の帯付き重版を安く手に入れた」
「それじゃ帯だけ持ってくれば初版に巻いて高く売ってあげよう」
なんて会話してて嫌な気分になった。
332 :
名無しのオプ:02/11/15 00:15
うむ。
334 :
名無しのオプ:02/11/15 00:36
>>331 それって、わりとどこでもやってることだよ。
他の客の前で言うことではないかもしれんが。
>>334 まあ、こっそりやるぶんにはいいが、店先で、しかも客がいても平気で話すところに
こいつのレベルがうかがいしれるな。
本当に嫌われたら、目録が来なくなる。
もっと嫌われたら、重複注文がなくても売ってくれなくなる。
「あいつに売るくらいなら、不良在庫にしておいたほうがマシ」というわけ。
337 :
名無しのオプ:02/11/15 00:51
>>336 >もっと嫌われたら
そもそも目録が来ないから注文できないのでは?(藁
338 :
名無しのオプ:02/11/15 03:17
結局コネだよな。
俺は専門店では買ったことはないが、
目録だけはよく送ってくるんだよ。
やはり俺がこの店かと思った店だったのかな。
まあ数店しかないんだがね。
今では何とか自分のお気に入りの古書店を
見つけていて、年に何度か買っています。
いい本を買ったときは、そのままにせずに
お礼を言いますよ。
それで印象はかなり違うようだ。
結局古書店も人間だからね。
好き嫌いは出るだろうね。
>>337 目録を送らなくても、デパート展などでブツカルことがあるんだよ。
お客様は神様が通用しない業界だね。
341 :
名無しのオプ:02/11/15 16:17
冥府魔道
辞書には載っていないよ〜
342 :
名無しのオプ:02/11/15 16:18
>>340 同意。いつもそう思う。
だってお金さえあれば買えるものではなし、
競争相手もないからな。
現物を持っている奴が一番強いしな。
漏れは専門店でもよく買うし、それ以外でもよく買うが、
個人的に店主とベタベタしないようにしてる。
特定の店と仲良くすると、他の店からよく思われないからね。
344 :
名無しのオプ:02/11/15 19:02
>>343 他の店だけじゃなく、客から見ても不愉快。
店に入ったときに店主が馴染みの客と話し込んだりしているのを見ると嫌な気持ちになる。
山下武などはやたら店主とコネがあることを自慢気に書く香具師なので大嫌いです。
345 :
名無しのオプ:02/11/15 19:59
>山下武などはやたら
気持ちはわかるが、もう将来のないジジイなんだから大目にみてやれ(笑)
コネはあるかもしれないが、ずいぶん業者から嫌われてるぞ。
347 :
名無しのオプ:02/11/15 22:01
昔「彷書月間」に「山下武異聞」なる業者による批判記事が載ったことがあるが
覚えてる人いるかな。まだ「彷書」が300円だった時代。
348 :
お邪魔ボブディラン:02/11/15 22:34
おおーまだ表紙と本文が同じ紙だった時代の奴あるね。
小栗虫太郎特集とかやってたよね。
・・・でもその批判記事は記憶にないなり。
まぁ古書価なんて、それを欲しいと思う人間が10人もいれば
どんどんつり上げられるからね。
そんなに人気があるんなら、って復刊してみても、売れなかったりするんだよな〜。
三橋一夫なんてその典型みたいな気がする。
350 :
名無しのオプ:02/11/15 22:45
正直、三橋一夫のあの病的な世界が好きな椰子なんて数百人しかいないのでは?
漏れは春陽文庫版の4冊を持ってるがあまりにうっとうしいので辟易して投げた。
>>347 漏れも記憶にないな。
>まぁ古書価なんて、それを欲しいと思う人間が10人もいれば
>どんどんつり上げられるからね。
10人もいらない。二人で充分。
読みたいから欲しい、じゃなくて、他の誰かが欲しがっているから欲しい、
だったりするんだよな。
そういうヤシに限って金持ち。
354 :
名無しのオプ:02/11/16 02:56
甲賀三郎全集の復刻買ったヤシいる?
古書価より高い復刻って・・・
355 :
名無しのオプ:02/11/16 03:06
沖積版小栗著作集全巻買った身にはえらくいやみな響きのお言葉(w
まあ甲賀全集は買ってないけどね
356 :
名無しのオプ:02/11/16 09:09
甲賀全集って、新解説ついてるの?
357 :
名無しのオプ:02/11/16 09:26
函はついてる(無地のそっけないやつ)が解説はついてない。
>357ありがとう。
解説なしってのは魅力半減だなあ。
359 :
名無しのオプ:02/11/21 07:51
目録を送ってもらうために、仕方なしに、
これでも買っておくか・・・って買ったことありますか?
俺ははずかしながら一度あります。
だって、市場価格よりも半額くらい安いんだもん。
だから、つなぎとして買ったことあります。
年に数回しか、その店は目録ださないし、店舗無しの
目録販売の店だし、儲かっているのか、いないのか、
判らないほどで、いつ潰れても判らないほど、零細なお店なので・・・。
362 :
名無しのオプ:02/11/21 16:05
359です。
義理買いはその店には俺の収集分野に合っているし、
値段も安いし、年に数回しか目録を出さず、
それにネット検索しても出てこない、完全な目録販売なので、
致し方なく買いました。
363 :
名無しのオプ:02/11/28 17:19
手に入らない名作スレよりコピペage
187 名前:名無しのオプ :02/11/28 00:13
それから、おかげさまで、ちくま文庫の第二期(通算第三期)の刊行が
決定しました。ラインナップは以下の五冊の予定です。
1 小栗虫太郎 完全犯罪(ノンシリーズミステリ傑作選)
2 蘭郁二郎 魔像(探偵小説系作品傑作選)
3 日影丈吉 かむなぎうた(幻想ミステリ中心の傑作選)
4 氷川瓏 睡蓮夫人(ほぼ全作品集)
5 香山滋 魔境原人(人見十吉シリーズ全短篇集)
364 :
名無しのオプ:02/12/14 10:28
島久平このミス18位
365 :
名無しのオプ:02/12/14 17:06
もっと良い本を書けよ、DQNどもが( ^∀^)ゲラゲラ
366 :
名無しのオプ:03/01/08 23:57
あげておこう。
367 :
名無しのオプ:03/01/13 02:22
368 :
名無しのオプ:03/01/15 00:05
椿實ってどんな人ですか?
スレ違い?
>>368 宝石に幻想小説書いてた人かな?よくわからんが。SF板のほうがいいかも。
371 :
名無しのオプ:03/01/15 06:30
中井英夫の同人誌仲間。虚無スレに死亡記事のコピペがあった。
372 :
名無しのオプ:03/01/15 07:06
>>367 ひどい・・・
やっぱ大阪ともなるとその程度なのか・・・
373 :
名無しのオプ:03/01/17 01:06
>>369−371
ありがとう! 中井英夫スレも見てみます。
374 :
名無しのオプ:03/01/17 13:44
>>367 >>372 よく読めよ。絶版なのは、1が書いてる国書の『とむらい機関車』の方だ。
と、しょーもない話題でつないでいたら、景気のいい話もあるかもしれん。
375 :
名無しのオプ:03/01/18 14:57
永瀬三吾の「白眼鬼」を筑摩か光文社あたりで
ぜひ文庫化して欲しい。幻の長編と言えるかと思ふ。
376 :
名無しのオプ:03/01/18 15:32
「白眼鬼」、あんまり面白い作品じゃないなあ。
オチの後味が悪いし。
377 :
名無しのオプ:03/01/18 15:55
永瀬三吾なら短篇の方がいいよ。「軍鶏」とか「鴎聴く深夜」とか
異様な迫力があって面白い。「白眼鬼」は凡作でしょう。
378 :
名無しのオプ:03/01/18 22:49
(^^)
そろそろ何かネタない?
381 :
名無しのオプ:03/01/29 23:36
光文社の新しいのも出たばっかりだしね。
>>363に期待。ぜんぶ買うよ。いつ頃出るの、日下タン?
>>381 一応、5月スタートの予定で進めております。出たらよろしく〜。
383 :
名無しのオプ:03/01/30 00:31
384 :
名無しのオプ:03/01/30 23:51
>>382 レスありがとう〜。
風太郎のお仕事おつかれさまですた♪
今更だけど「せんとらる地球市建設記録」が大好きです。
「告げ口心臓」も大好きです。
387 :
名無しのオプ:03/02/02 03:49
「かわいそうな姉」という短編は本当に可哀相でした。
389 :
名無しのオプ:03/02/05 16:02
明治で創作探偵小説ってどれぐらいあるんでしょうか?
今日的に読んでも本格と呼べるようなものって存在します?
390 :
名無しのオプ:03/02/06 01:14
>明治の探偵小説
翻訳ものなら結構あると思うんだけどな。
伊藤秀雄 『明治の探偵小説』 (双葉文庫・日本推理作家協会賞受賞作品集56) に詳しいよ。
1,000円くらいするけど、買って損はない。
391 :
名無しのオプ:03/02/06 01:20
1,000円もするのか!!! オピャレカブー!!!
>>391 どういうリアクションなんだ、それは(w
393 :
名無しのオプ:03/02/06 15:18
創作はほとんどないんじゃないかな・・・
涙香の「無惨」くらいか?
394 :
名無しのオプ:03/02/06 15:21
「探偵小説の創作」なら山ほどある。ただ、今でいう本格ではない。
南翠や涙香はちょっとだけ、現代の本格に近いところがある、って程度。
395 :
名無しのオプ:03/02/06 23:08
それより
>>391の
>オピャレカブー!!!
の意味をだれか説明してくれ。
396 :
名無しのオプ:03/03/07 21:16
ちょっち保守。たまにはage。
397 :
名無しのオプ:03/04/11 18:20
399 :
名無しのオプ:03/04/11 21:30
「幻の探偵雑誌」「よみがえる探偵雑誌」
おすすめは何ですか?
両方
買っただけで安心して読んでいない人多そう。
というか、全部読んでる人なんているのか。
402 :
名無しのオプ:03/04/12 13:35
「新青年傑作選」は面白かった。さすがに層が厚い。
「ロック傑作選」は「幻影城」で読んだのばっかり。
>>402 >「ロック傑作選」は「幻影城」で読んだのばっかり。
勝手な難癖つけんなよ(w
>>403 逆に言えば今はなき雑誌「幻影城」で読むしかない作品ばかりということさw
>>402 「ロック傑作選」は昔「ロック」で読んだのばっかり
とぶーたれてる年寄りと同じだよ(w
お前がたまたま「ロック」なり「幻影城」を過去に読んでたってだけで
どっちも現在は簡単に読めない雑誌であることは変わらん
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
408 :
名無しのオプ:03/04/29 14:19
最近はネタがないね
409 :
名無しのオプ:03/05/04 11:30
410 :
名無しのオプ:03/05/07 05:45
なんか隠し球みたいな作品はいってるのかな、小栗集
「白蟻」初刊本の甲賀・水谷の推薦文って再録されたことなかったんですか?
>>411 ちなみに私、以前オークションでアトリエ社の「魔童子/白蟻」を落札していただいたものです(^_^;)
覚えてらっしゃいますか?
>>412 教養文庫のに付いてそうな気がしないでもない。
415 :
名無しのオプ:03/05/08 01:26
ごめん、ウソ書いた。
教養文庫の『白蟻』には小栗自身による「序」はあれども、推薦文は載ってないっす。
教養文庫版の解題によると、乱歩・甲賀・水谷による「推讃」は、昭和10年のぷろふいる社の初版本、
この再版である熊谷書房版(昭16)、三版である金鈴社版(昭17)にしか載ってないとのこと。
再録はされてるけど、非常に珍しいということなり。
>>415 それも違う。熊谷書房版と金鈴社版には推讃は載っていない。
>>413 覚えてますよ〜 その節はありがとうございました。
>>415 乱歩の分は、その後、河出書房新社の『日本探偵小説事典』に収録
されたので割愛し、甲賀・水谷の推薦文および小栗自身による「序」
のみ収録しました。
というのは建て前で、ページが足りなくて乱歩の推薦文は泣く泣く
落としました。付録は2段組にして詰め込んであります。
418 :
名無しのオプ:03/05/08 11:45
10篇中7編が教養文庫版傑作集と重複してるのはちょっと萎え〜。
>>418 解説には教養文庫が消えて小栗の入門書がなくなってしまったので作った
とあるから、教養文庫版と重複しているのはむしろ当然と思われ。
現物を見もしないで勝手な文句をつけるのは、ちょっとどうか。
>420
>解説には教養文庫が消えて小栗の入門書がなくなってしまったので作った
だとしたら十年後位が適切だと思うけどね。
出せるうちに出しとこう、という腹だろうが。
>>421 十年も小栗の適当な入門書がない状況がなぜ「適切」なんだ?
出せるうちに出しとこう、という腹ってのも意味不明だな。
418も421も、自分は既に教養文庫を持っている、というのがすべての前提
これから小栗に触れる新しい読者のことなど、まったく視野に入ってない
黒死館と初期短編くらいは常時読めたほうがいいですね。
あとは白蟻と人外魔境ものかな。
>>417 覚えていただけたとは光栄です。いつも読者としてお世話になってます。
>>424 教養文庫の小栗虫太郎ってそんなに入手困難なの?
>>426 古本屋にはけっこう出回っているので入手難ではないが、教養文庫自体が
なくなってしまったため、定価以下で買うのは難しいだろう。
スーパー源氏で検索してみたら、1冊800〜1000円付けてるところが多い
みたいだね。過去の例から見て、一度ついたプレミア値段が大幅に下がる
ことは、まず有り得ない。
「黒死館」はいいとして、「白蟻」「青い鷺」「潜航艇「鷹の城」」「紅毛傾城」
の4冊を古本屋で集めるよりは、扶桑社文庫の2冊と今度のちくま文庫を
新刊書店で買う方が、はるかに効率的で安上がりだろうね。
教養文庫はカバー絵や解説が魅力
松山俊太郎の解説が読みたい人は教養文庫版を
古本の雰囲気を味わいたい人は仙花紙本を
初版にこだわる人は戦前の初刊本を
それぞれ探して読むのがいいだろう。
まだ虫太郎を読んだことのない人は素直に新刊文庫を買うのがいいだろう。
とりあえず作品が読めなければ話にならないのだから。
古本の雰囲気を味わいたい人も戦前の初刊本がいいと思います
434 :
名無しのオプ:03/05/10 15:00
んなら終戦後の仙花紙本。
仙花紙本に雰囲気なんてあるか?字が読みづらいだけ。
>>426 普通の読者は、新刊書店に置いてない本はすべて「入手困難」だと思っている、と思ったほうが無難。
>>436 ワラタ
考えてみたら折れ、新刊書店でミステリ買ったことがない
今日地元の古本屋で教養文庫の小栗虫太郎全5冊を1000円で発見。
桃源社の単行本をいくつか持っているから大分ダブリがあるだろうけど買っておきました。
世の中私のような人ばかりで無い事は確かだけど。
440 :
名無しのオプ:03/05/11 22:05
久野豊彦傑作選「ブロッケン山の妖魔 」買った人いる?
文学板よりこっち向きの本っぽいけど。
442 :
名無しのオプ:03/05/14 23:00
>>435 仙花紙本の、あのチープさ、いかがわしさが、「探偵小説=エロ・グロ」とレッテル張られていた時代の空気を伝えている………気がする。
443 :
名無しのオプ:03/05/14 23:05
古書目録で「怪奇小説」の四文字に惹かれて、昭和二十年代〜三十年代初めくらいの雑誌なんか買うと、決まって扇情的なエログロ三文小説だったりします。
これはこれで「時代の証言」ってやつだなあ。
444 :
名無しのオプ:03/05/14 23:11
>>440 ちょいと気になったけど読んでないよ。
どんな作家なの?
>>442 仙花紙本の時代と「探偵小説=エロ・グロ」とレッテル張られていた時代とはちと違う。
447 :
名無しのオプ:03/05/16 08:07
エログロハアハア
ちくま文庫の「小栗虫太郎集」買ったのはいいが
エラー本だった…鬱……。
449 :
名無しのオプ:03/05/17 22:13
え、どんな。
買って安心して読んでないのもあるから確かめないとやばいかも。
>>448 乱丁・落丁なら出版社にいえば取り替えてもらえると思うけど。
あんまり珍しいエラー本ならとっといた方がいいかも(w
そういうのが後で高値がついたりして
エラー本は紙幣と違って価値つかないよ
453 :
名無しのオプ:03/05/17 23:21
>450
取り替えてもらえても初版じゃなくなったりしたら嫌だな
>>453 発売一週間で増刷されるような本じゃねーだろ(w
発売一週間で絶版
456 :
名無しのオプ:03/05/22 00:44
ページの角がうまく切れてないね
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
458 :
名無しのオプ:03/05/25 21:13
裁断機の刃を研げ!
459 :
名無しのオプ:03/05/25 23:08
日下たん協会賞おめでd!!!
たまにはあげ。
462 :
名無しのオプ:03/05/27 17:49
>>459 もしや『幻影の城』を日下タンの仕事だと思ってるのでは…
アホすぎる…
464 :
名無しのオプ:03/05/27 18:41
アホあげ
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
466 :
名無しのオプ:03/05/28 13:51
タイトルも編著者も認知度低すぎということだね
468 :
名無しのオプ:03/07/10 01:45
いろいろ新刊が出そうだから上げておこう
日下氏が一人でがんばってるっぽい
470 :
名無しのオプ:03/07/10 01:48
山前氏もがんばっている
ヤフオクって結構戦前の日本小説文庫なんかが安く出品されてるのね。
472 :
名無しのオプ:03/07/13 01:15
『「探偵倶楽部」傑作選』発売
「水棲人」 香山滋
「密室の殺人」 岡田鯱彦
「検屍医」 島田一男
「人間を二人も」 大河内常平
「夢の中の顔」 宮野叢子
「遺言映画」 夢座海二
「探偵小説作家」 楠田匡介
「りんご裁判」 土屋隆夫
「舶来幻術師」 日影丈吉
「終幕殺人事件」 谿渓太郎
「絞刑吏」 山村正夫
474 :
名無しのオプ:03/07/13 23:57
伝奇のハコの村山槐多集って、小説はどれくらい入ってるんですか?
「悪魔の舌」を読んで、おもしろかったので、ネットで取り寄せようかと思うんですけど、
資料的な読み物が多かったらパスしようと思うので…。
おながいします。
475 :
名無しのオプ:03/07/14 00:21
戦前探偵作家初心者。
このたび角田喜久雄の「下水道」っての読んだけど
なんかすげー話だな。もう引き込まれたよ。
本格のようなSFのような・・・
476 :
名無しのオプ:03/07/14 06:38
>474
学研M文庫 伝奇ノ匣4
東雅夫編『村山槐多 耽美怪奇全集』(2002)
江戸川乱歩「槐多「二少年図」」
【小説】
「美少年サライノの首」
「悪魔の舌」(1915)
「魔童子伝」(1916) 全集未収録
「魔猿伝」(1915)
「殺人行者」(1915)
「居合抜き」
「鉄の童子」
「廃邑の少女」
「太古の舞姫」
【童話/散文詩】
「五つの夢」
「金色と紫色との循環せる眼」
「電気燈の感覚」
「孔雀の涙」
【戯曲】
「悪女時代」
「酒顛童子」
【詩】
【日記/随想】
津原泰水「音の連続と無窮変奏(槐多カプリチオ)」
http://homepage3.nifty.com/DS_page/murayama/list.htm
477 :
名無しのオプ :03/07/14 17:12
478 :
名無しのオプ:03/07/14 22:46
479 :
名無しのオプ:03/07/14 23:12
>>476 ありがとうごぜえます。
図書館で借りる方向で検討してみます。
>>479 ここは作者や編者も見る場所だから、「図書館で借りる」みたいな
著作者のやる気を失せさせるような発言は慎め。
>>480 んなことないだろ。
図書館だって出版社のいいお客様だ。
484 :
名無しのオプ:03/07/14 23:23
でも図書館ってありがたいよな。オレの近くのやつは、夜も8時まで
開いてるからスゲー便利だ。
東はSF関係だからイラネ
487 :
名無しのオプ:03/07/14 23:26
でもニシ・アヅマたんには萌えた。
>486
「伝奇のハコ」はいいシリーズだよ。
ミスオタも「村山槐多 耽美怪奇全集」と「夢野久作 ドグマグ幻戯」くらいは手に取ってみよう。
手に取ったあと、また棚に戻しまつたw
>>488 その二冊と国枝史郎と岡本綺堂だけ買った。
「ドグマグ幻戯」の切り抜き帳みたいな編集っぷりには呆れた。
あれなら「ドグラマグラの夢」を文庫化してくれたほうがマシ。
>490
買ってないのは芥川龍之介だけか
492 :
名無しのオプ:03/07/15 00:34
493 :
名無しのオプ:03/07/15 01:06
芥川が一番面白かったのになあ
小説はともかく(むろん面白いけどね)、そのほかの部分がえらくよかった
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
作家自身に興味がないと「そのほかの部分」読んだって面白くない
>>480 んなことに気を使ってどうするの?(w
>>490 国枝はよかったけど、夢野集については激しく同意。
代表作を網羅しているわけでもないし、レアな資料だけ集めたわけでもない。
両者の間で妥協しちゃってダメになった感じ。初心者にもマニアにもオススメできないと思う。
>>497 ファンとしちゃ気を使って当然だろ。
日下タンとかにはどんどんやる気を持って活躍して欲しいし。
ナイーブなんだね。
>>499 マイナーなジャンルだからファンすら売上に気を使う。
ほとんど会員制。
天城一が同人誌の「別冊シャレード」に収録されて商業出版ができなくなったくらい市場規模は小さい。
俺はサポートするぞ。図書館はベストセラーだけ置いて、マイナー出版は
そっとしておいてほしい。
503 :
名無しのオプ:03/07/19 01:31
ちくまは次は氷川瑯
×「瑯」 → ○「瓏」
505 :
名無しのオプ:03/07/19 09:46
業者ウザイ
>>501 シャレードの発行部数とちくま文庫の初版部数、知ってますか?
>>507 シャレードが200でちくまが6000だったかな。でも、いま問題になっているのは
ちくまじゃなくて河出だと思うけど。
二桁ちがえば何も問題ないだろうけど、一桁だと影響も大きいよね。
重要なのは桁数より絶対数だと思うが。まあどうでもいいか。
510 :
名無しのオプ:03/07/20 00:25
>>502 図書館にあるからこそ読める、というものもあるわけで。
>508
出ればシャレードも河出も両方買うけどなあ。
それにもうシャレードは品切れになったはず。
513 :
名無しのオプ:03/07/20 09:45
>>511 >それにもうシャレードは品切れになったはず。
河出のシリーズが始まった時には買えたでしょ。
それに同人誌が品切れになったからといって、商業出版の企画が
ポンポンと通る訳ではないと思うんだが。ましてや天城一ではw
圷家殺人事件は出たけどナ。
でも7、総ページ数の7割くらい『圷家』じゃなかったか?
無謀だ〜。
518 :
名無しのオプ:03/07/23 00:13
「圷家」は「「密室」傑作選」は初出のままで、「シャレード」は改稿版。
両方持っているが、読んでいないのでどこがちがうかは知らん(w
520 :
名無しのオプ:03/07/26 00:48
あ、さげちゃったので、あげ。
>>519 注文したけどまだこないな〜
三橋一夫は同名異人
522 :
名無しのオプ:03/07/26 01:25
>>521 ネイティヴ・アメリカンの音楽について書いてたりするので、ちょいとビビってました。
レスありがとう。
523 :
名無しのオプ:03/07/26 09:54
三橋一夫は四人か五人いるみたい。
一人目(1908-) 不思議小説・明朗小説・健康本
二人目(1908-) 音楽評論
三人目(1928-) 古代史
四人目(1928-) パソコン解説書
五人目(1941-) 庭園
国会図書館で検索すると、一覧が出てくるけどどれが誰の著書だかわからないや。
525 :
GET! DVD:03/07/26 10:02
「圷家殺人事件」、ふつうに面白かったyo!
(^^)
ところで最近出た倉坂鬼一郎「学校の事件」には例のT蔵書の真相が書いてあるぞ。
529 :
名無しのオプ:03/08/03 23:36
日本の戦前探偵作家を読んでみたいと思うのですが
何か概略を知れる基本的なアンソロジーでオススメがあれば教えて下さい。
>>529 創元推理文庫「日本探偵小説全集」第12巻所収の
中島河太郎「日本探偵小説史」
>530
ありがとうです。
重要作品を読むにはどこから攻めるのがベストでしょうか。
533 :
名無しのオプ:03/08/03 23:58
長編なら、浜尾四郎 『殺人鬼』 (創元推理文庫・日本探偵小説全集第4巻収録)と
蒼井雄 『船富家の惨劇』 (創元推理文庫・同全集第12巻収録)が代表作とされているよ。
短編は、怪奇幻想っぽいのと、本格っぽいのとでだいぶ好みがわかれると思われ。
アンソロジーって書いてるのに
535 :
名無しのオプ:03/08/04 00:11
じゃあ、「幻の探偵雑誌」シリーズ(ミステリー文学資料館・編、光文社文庫全10巻)。
>>535 それは作品内容よりも資料的価値に重点を置いてるので、初心者にすすめると
「こんなものか」と幻滅される恐れあり。
537 :
名無しのオプ:03/08/04 00:17
決してんなこたあないと思うが、では、むかし双葉文庫で出てて今はハルキ文庫に入ってる、
鮎川哲也編 『怪奇探偵小説集』 全3巻。一部戦後作家の作品もあったと思うが。
538 :
名無しのオプ:03/08/04 00:20
皆さん、いろいろ教えてくれてありがとう。
>>533 戦前は短編が主流だったんですよね?
どっちかっていうと本格っぽいのが好みですがこの機会に
怪奇色の強いものも読んでみたいと思ってます。
基本的な押さえ所を網羅したようなものはありますでしょうか?
>>537 それもマイナー作家の発掘に重点を置いてるので(ry
>>538 パソコンがあってネットにつなげる環境があれば自分でも探せるぞ
542 :
名無しのオプ:03/08/04 00:35
>>539 そうか? 鮎哲の解説がなかなかわかりやすかった記憶があるんだけどな。
それに、んなこと言ったら、戦前探偵小説作家なんてほとんどマイナー作家になっちゃうぞ。
では、現役で、新刊書店で手に入るものとして、『ひとりで夜読むな 新青年傑作選』(中島河太郎・編、角川ホラー文庫)。
あと、絶版だけど、わりと入手容易と思われるのは、日下さん編の『爬虫館事件』(これも雑誌「新青年」の傑作選)。
同じく絶版だけど入手容易と思われるものとして『昭和ミステリー大全集(上)』 (新潮社・編、長谷部史親、縄田一男・監修、新潮文庫)も挙げておきます。
蛇足ながら、乱歩を読んだことがないのなら、『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)を読もう。
気に入ったら、ちくま文庫の『江戸川乱歩全短編』 (日下三蔵・編、全3巻)へ進もう。
乱歩の自作注が読めるし、オススメです。
ではこんなところで。
「探偵くらぶ」はどうだろう
>>543 あれってマイナー作家どころか「幻」の作家だらけじゃん。
548 :
名無しのオプ:03/08/08 21:42
氷川瓏「睡蓮夫人」キタ---------
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
550 :
名無しのオプ:03/08/20 23:46
読みたいけど手に入らない名作スレ、落ちちゃった?
>>550 落ちたけど989まで行ってたから素直に次スレを立てればよいのでは?
552 :
名無しのオプ:03/08/22 23:39
海野十三の従軍ものが出ましたね
554 :
名無しのオプ:03/08/30 09:11
終戦直後、ある宗教団体の教祖が教団本部の2階で殺されて、
死亡推定時刻付近に2階に上っていったのは巫女1人。
しかし例によってその巫女は犯人ではない。
・・・・これって誰の何と言う作品でしたか、知ってましたら誰か教えてプリーズ
と思ったらマルチか。
558 :
名無しのオプ:03/09/05 23:30
今日の朝日新聞の夕刊で、小鷹信光が谷譲次について書いていたよ。
日本に初めて「ハードボイルド」という言葉を紹介した作家だとか書いていたような。
なお、この記事が載っていたのは「私のハードボイルド」という連載で、週1回連載されるとのこと。
牧逸馬の「浴槽の花嫁」と「血の三角形」カターヨ。
560 :
名無しのオプ:03/09/17 00:53
このところ牧逸馬(谷譲次)の復刊が多い気がするけどなんでだろ。
岩波文庫 谷譲次『踊る地平線(上下)』(1999)
みすず書房 谷譲次『テキサス無宿/キキ』(2003)
次は島荘か。
ここの住人は島荘なんて知らないんじゃない?
>561
そんなわけはない。
10月9日 光文社文庫「世界怪奇実話牧逸馬選集」※島荘編集のアンソロジー
だそうだ。
563 :
名無しのオプ:03/09/18 00:56
>>562 ま、まじで?
光文社はいい仕事するなあ。
……と言いたいけど、牧逸馬の怪奇実話なら再刊されまくってるから、それほどありがたみはないかな。
でも買います!
564 :
名無しのオプ:03/09/18 01:31
565 :
ray ◆Asm60rLOak :03/09/18 01:37
養父。。。
うおお。。。そんなエピソードがあったとは。。。。。。
教えてくれてありがとう。
確か東工大の卒業だったか中退だったか。
国書刊行会の本の巻末、顔写真から見ると、いかにももてない男だった。
サーカス団のもてない少年が、花形の女の子の煎餅たべかけを
しゃぶってみたりとか。印象的だった。
一般からは忘れ去られた名前だが、だからこそイトオシイ。
養父は蘭とどのような語りをしたのだろう。
どのような関係だったのだろう。
567 :
名無しのオプ:03/09/22 02:47
浜尾四郎『博士邸の怪事件』だったかな?
この作品はどう?
むかし厨房のころ、春陽文庫だったかな?
買って買える途中、自転車の荷台に括りつけていたら尾としてしまって、
それ以来見かけたこと無いんで気になってるんだけど。
>>567 春陽文庫の新装版は現役じゃなかったっけ?
最近、本屋で見たような気がする。
569 :
名無しのオプ:03/11/17 16:54
平林初之輔2冊刊行記念あげ
570 :
名無しのオプ:03/11/22 23:51
稲垣足穂の「瓶詰奇談」って現在何かで読めます?
「外地探偵小説集 満洲篇」記念age
572 :
名無しのオプ:03/11/23 20:30
さげてるよ?(w
台湾探偵小説集ってどうすか?
573 :
名無しのオプ:03/11/23 20:41
>>571 出版社から刊行案内と振込用紙が来てたから振り込んだけどいつ届くんだろう
おいらは申込んで翌々日に届いた
>>572-573 (+д+)タカー
ほとんど知らんし。でも、新刊で売ってるのを逃したら、なかなか手に入りにくいかもな。
>>575 郵便振替は送金が確認できるまで4日はかかるはずだぞ
579 :
名無しのオプ:03/12/06 00:11
>>570 立風書房の『新青年傑作選 第2巻(怪奇・幻想小説編)』で読めます。
版元品切れみたいだから、ネット書店で買うか、図書館で借りるとよし。
タルホが「新青年」に発表した自作の解説してる月報も付いてるよ。
もう見てないかな?
580 :
名無しのオプ:03/12/07 23:54
>>571 『上海篇』には、何が入るかな?
妹尾アキ夫の「恋人を食う」か「深夜の音楽葬」は入ると思う。
谷譲次の「上海された男」は違うしなあ。
581 :
名無しのオプ:03/12/11 00:29
>>572 >>576 実際に買ってみた。
四六判上製本で、函付き。カバ、帯、月報等はなし。
本文は、影印版による復刻で、ちょっと読みにくいかも。
付録として初出一覧、作品解説及び台湾探偵小説年表付き。
これからちょいと読んでみる。
台湾といえば幻影城の島崎編集長だな(違ったっけ?
583 :
名無しのオプ:04/01/17 14:07
ちくまのシリーズが最高に面白くて、
今まで興味なかった古い作家達に一気にハマっちゃったよ。
日下さんに感謝の意を表したい!!
>583
あのシリーズはいいね。あれから入るとは今の若い人がうらやましくもあるね。
俺は583じゃないけど、ちくまのシリーズは本当に面白いです。
メフィからミステリに入りましたが、最近は探偵小説中毒になってます。
香山滋と久生十蘭の全集をいつか揃えたい・・・。
ちくま文庫では香山滋と橘外男が個人的には印象的だった。
あんまり面白くて近くの図書館で2人の小説を漁ってしまった。
少ししか置いてなかったけど・・・
とにかく、香山の秘境の描写のイマジネーションに脱帽。
橘の「蒲団」「ウニデス潮流の彼方」「麻袋の行列」には呆然。
587 :
名無しのオプ:04/02/15 22:43
age
最近はさあ光文社の「幻の推理雑誌」「蘇る推理雑誌」、ちくまに河出、
扶桑のミステリ秘宝に学研M・・・いい時代だよねえw
589 :
名無しのオプ:04/02/16 16:39
おまいら論創社の平林初之輔、甲賀三郎、松本泰は買いましたか
何を今さら
591 :
名無しのオプ:04/02/20 03:21
岡本綺堂の全集って出ないのかな?
戯曲全集は何度か出てるみたいだが、半七や怪談の人気を考えれば
小説や随筆も含めた本格的な全集が出てもいいんじゃないか?
膨大すぎるんじゃないか?
593 :
名無しのオプ:04/02/21 05:01
綺堂は同じネタの話を何度も出したりしてるから異稿の整理が大変そう
法律を学ぶことが出きるサスペンスでおすすめありますか?
たとえば松本清張の黒革の手帖とか
個人的には離婚のことで事件が起きるとか・・・あと借金のことで
事件が起きるとか
法律を学びたくてミステリ読むのはお門違い
>>591 本格的な全集なら木々高太郎のを激しく希望するがなあ・・・
>>596 詩とか林髞名義の論文・随筆入れると膨大な量になりそう
598 :
名無しのオプ:04/02/25 01:30
海野十三や香山滋の全集が出るなら出てもおかしくないと思うな。
>綺堂や高太郎の全集
海野十三や香山滋はミステリ界よりも日本古典SF界にとって神のような存在だから。
そこで押川春浪ですよ、お客さん!
601 :
名無しのオプ:04/02/25 16:40
>>599 岡本綺堂は怪談、捕物小説の神で、
初期の時代小説、ミステリーの最重要人物の一人。
近代戯曲の大家でもある。
全集出すべし
そやそや。
岡本綺堂の全集が出たら当分退屈せえへんやろうねえ・・・
春浪ファソが一人いるな(w
涙香の全集を出してホスィ…
涙香全集は確か20年くらい前に某出版社が手をつけたことがあった。
10冊くらい出したところで出版社が消滅したような気が・・・
宝出版か
そうそう。あれが完結してりゃなあ…
箱つきの立派な本だったのに
オレは図書館にあったあの全集で「死美人」読んで涙香に目覚めますた。
初版本の挿絵完全収録が凄かったです。
全集が欲しいよ、ってなことであがってるのが
岡本綺堂
木々高太郎
押川春浪
黒岩涙香
かあ・・・まあたしかにね、って感じだな。業界の人みてないかな
大下宇陀児希望
大下は全集は絶対無理だろう。長生きしたし作品いくつあるんだか。
久生十蘭の本当の全集がほしい。
三一書房は漏れが多すぎ。
>>613 薔薇十字社、出帆社、奢霸都館で補完しろ
朝日文芸文庫(平賀源内捕物帳)も忘れるな。
肌色の月は全集にはいっとったかな?
>>615 忘れたとかじゃなくて、もともと三一書房を補完するつもりで計画されたのが薔薇十字社
によるコレクシオン・ジュラネスクで、薔薇十字社版中絶後にそれを引き継いだのが出帆社で、
さらにそれを補完する形で奢霸都館の「美国横断鉄路」が出た。
「平賀源内捕物帳」は当時桃源社版が入手可能だったし、「肌色の月」は中公文庫で
容易に読めた。
考えてみれば乱歩ですら決定版とよべるような定本全集がない。
正史にいたっては代表的著作を集めたものが全集の名前で出てるだけ。
小栗もなんだか怪しい全集だし・・・
まだまだ日本の探偵小説の夜明けは期待できないのだろうか。
コーベブックス(十蘭訳ファントマ)も忘れるな!
訳書は関係ないだろ
十蘭訳ファントマはほとんど創作と言っていいんじゃないか? ハヤカワ文庫版のファントマと比べればよく分かる。
雰囲気が全然違うもんなー。
将来全集が出るなら是非とも入れてほすいところだ。
それはともかく
中 公 文 庫 (十 蘭 訳 ジ ゴ マ) も 忘 れ る な !
だったら「ルレタビーユ」もいれるのか?
八犬伝もなー
十蘭は随筆とか評論とかも読みたくなる作家だな。
國枝史郎なんかは小説だけ読めればいい作家だけど。
十蘭と國枝を比べるヴァカ
よくわからんが必死だな(w
国枝は、あの黒いごっつい全集さえあればいいんちゃう?
今ゾッキで出てるみたいだがなw
627 :
名無しのオプ:04/02/29 00:06
国枝って神州纐纈城とか蔦葛木曽桟しか知らないけど
他におすすめってあるの
>>628 神田の日本特価書籍センターで一冊2600円くらいで平積み
630 :
名無しのオプ:04/02/29 08:26
地元の図書館で新青年の復刻本発見どこからてにつけてよいことやら。
>>627 「剣侠受難」とか好きだな。
短篇も結構面白い。
>>629 関東在住じゃないんで神田のことはよく知らんのだが、
それってあのデカイ全集が2600円で出てるってことか?
633 :
名無しのオプ:04/03/05 04:27
十蘭の「十字街」をやっと手に入れますた。
記念age
>>632 確かに出ていたが、3巻以降しかないぜ
俺はとりあえず3巻だけ買った(神秘昆虫館とかが収録されてるやつ)
>>635 直接店に行かないとダメだろ。
国枝全集はかなりゾッキで出回ってるから、デパートの古書展でも
全巻セットで3万程度で出てるぞ。
637 :
名無しのオプ:04/03/09 11:18
創元文庫の渡辺温全集ってのはいつ出るんだ?
639 :
名無しのオプ:04/03/09 13:31
んで、あわてて創元も出す、と。
鮎川やクリスティで繰り返されたいつものパターンだね(ニガワラ
論創社のは全集じゃないだろ
作品数が極端に少ない作家だから内容はほとんど変わらないと思うけど?
論創社のシリーズのキャパを考えると、創元に入るのに論創社に入らない
作品なんて十本もないだろう。
いつまで待っても出ない完全な全集より、何本か欠けていても実際に出る
作品集の方がいいに決まってる。
>>641 そうでもないなり。
薔薇十字社版と博文館新社版の収録作品はあまり重なってない。
つーことは全作品は少なくとも単行本2冊分近くあるってことでは?
>>642 薔薇十字社版は余白を多く取った組み方なのでページ数の割りに収録されている
作品の総枚数は多くない。確認してごらん。単行本2冊はないよ。
>>641 「十本もない」といっても作品数が少ないだけに一本でも大切だと思うぜ
>>644 だから、どんなに大切でも出版されない本には意味がない、という話なのでは?
>>645 >>641の主張は
@出版されたとしても内容はほとんど変わらない
Aたぶん出版されないかも
の2点に分かれる。
で、
>>644では@の部分に反応してみた。
>>646 >>641の結論は
>いつまで待っても出ない完全な全集より、何本か欠けていても実際に出る
>作品集の方がいい
つまり@+Aなのに、@の部分にだけ反論してどうすんの?
ただ揚げ足を取りたいだけ?
>>647 ただの予想の部分に噛み付いても仕方ないでしょ。
>>641 つうか、創元版が「いつまで待っても出ない」と判断する根拠は?
内部事情でも知ってるの???
>>647 結論ていうけどさ。
Aは@から導き出された「結論」じゃなくて、@とAは完全に独立している。
むしろAだと思うがそうでなくとも@の可能性が高いってことにならないか?
とするとAが結論というのはおかしくない?
>>643 薔薇十字社版を確認してみた。
全376ページ。一ページ17行で一行は45字。
ごく普通の組み方なんじゃない? 特に余白が多いとも思えないねw
やっぱり全集は必要だな。
文庫で手軽に手に取れるってメリットも捨てがたいし、論創社の本なんて
一般の書店に並ばない。
ということで、創元にはがむばってもらいたいものである。
>>649 >つうか、創元版が「いつまで待っても出ない」と判断する根拠は?
当初の予告では、昨年の今ごろには出ているはずだった訳だが。
>>649 創元が予告だけして本を出さない常習犯だからだろ。
>>639の発言も、それを踏まえたものだろうし。
>>658 オレは
>>639だが、それはちょっと違うな。
オレは他社が鮎川出すと、あわてて追随して鮎川出すような創元のセコさを藁っただけであって、
予告だけして本を出さないとかそういうのとは全然別の話だ。
しかし、まあ今度だけは創元が論叢社に追随して文庫版渡辺温を出しても許してやるね、オレはw
>>659 そもそも「黒いトランク」も予告だけは十年以上前からしてたんだけどね。
で、光文社が出すと聞いてからあわてて同じ月に出す、とw
創元の話になると必ず
>>639みたいな粘着が出張してくるのは何でだ?
創元スレに引きこもってろよ。
>>661 え、
>>639のどこが粘着なの? 俺は
>他社が鮎川出すと、あわてて追随して鮎川出すような創元のセコさ
この辺りには完全に同意するけど。創元を批判すること自体を許さないとか?
お。ケコーンw
>>662 創元批判なら単独スレがあるからそこでやれってこと。
ここでやられても話が中断して荒れるだけ。荒らしたいのならご勝手に。
>>665 まさに創元が出すといっておいて未だに出していない本の話題なんだから
批判的な意見が出るのは当たり前だし、それで話が中断もしていないだろ。
しつこいな
要するに創元は早く渡辺温を出して汚名を挽回しろってことだな。
大阪圭吉だってちゃんと2冊出たんだからオレは期待しとるよ。
鮎川の出版でセコかったのは事実ではあるがなww
669 :
名無しのオプ:04/03/25 13:44
昭和ミステリ秘宝の続刊は決定したのか?
670 :
名無しのオプ:04/03/29 04:01
戦前戦後の作家さん達。
今の視点から見ると謎解き物としては未熟だったり
邪道だったりするんだろうけど、
ジャンルの枠を外して見ると「娯楽としての小説が幸せだった時代」って
いう印象を強く感じるなぁ。
671 :
名無しのオプ:04/03/29 05:26
蒼井雄の「灰色の花粉」、
せっかく国会図書館で『幻影城』丸ごとコピーしたのに
まだ読んでない。
このスレの最初の方でメチャメチャ評判悪いカキコがあるせいだw
672 :
論創ミステリ叢書:04/03/29 08:47
最近気づいたが、論創社という東京の出版社から、『論創ミステリ叢書』という
シリーズが刊行されている。調べてみると、すでに下記の5冊が出ている。
1)『平林初之輔探偵小説選』1、2003年10月。本体価格:2,500円。
2)『平林初之輔探偵小説選』2、2003年11月。本体価格:2,600円。
3)『甲賀三郎探偵小説選』、2003年12月。本体価格:2,500円。
4)『松本泰探偵小説選』1、2004年2月。本体価格:2,500円。
5)『松本泰探偵小説選』2、2004年3月。本体価格:2,600円。
いまのところ順調に刊行がすすんでいる模様。今年(2004年)4月には、第6巻
として『浜尾四郎探偵小説選』が出るとのこと。戦前の探偵作家を知るには、重要
な文献になりそうな雰囲気だが、読んだひとがいたらどんなものなのか感想を頼む。
ほぼ月一で出てるのか! 凄いハイペースだな。
買うのが追いつかんよゼイゼイ。
>>670 SFでも時代小説でも巨人と言える人物はほとんど戦前生まれですねぇ。
戦前生まれと言ってもデビューは60年代くらいだったりして
戦前作家とは言えない人も多いが。
675 :
名無しのオプ :04/03/29 16:32
『論創ミステリ叢書』の続刊予定はどんな作家? 松本泰があるなら、
中野圭介(=松本恵子)も入るのかな。
鮎川哲也が出るからといって芦川澄子が出るとは限らないし
藤田宜永が出るからといって小池真理子が出るとも限らない。
ここはひとつ、南沢十七を出してもらいたい。
>>677 亡くなったのが1982年だから論創社ではムリ
679 :
名無しのオプ:04/03/29 19:58
小池真利子はともかく芦川澄子は本人が嫌がっているから難しいぞ
>>679 旦那の本が出たから奥さんの本も出るかな? という奇っ怪な短絡思考を
揶揄しているだけであって、芦川澄子の本が出るとは一言も言ってない。
まあ問題は刊行予定を見る限りその短絡思考とやらが
まんざら外れてもいないことだわなw
683 :
名無しのオプ:04/03/30 19:54
生島治郎の本が出ないうちから小泉喜美子を期待するのはどうだろう
夢野久作のスレないじゃん。
>684
落ちた。最後の頃はウヨサヨの荒しがひどくて新スレ立てられなかった。
まだ一般書籍の方は生きてるんじゃない?
687 :
名無しのオプ:04/04/01 03:27
古本屋で香山滋全集全巻と海野十三全集が売ってて、
前者が5万円程、後者は3万円程。
買おうかどうか迷ってる・・・
香山も海野も大好きだけど、当たり外れが多そうだし。
その値段なら迷う必要ナッシング。ゴー!
海野全集は探偵小説作品の収録漏れがやたらに多いけどな。
あれを全集というのはいかがなものか
>>689 貴方的に同じ三一の夢野と久生全集の評価を聞きたい
>>691 夢野も久生も、もちろん全作品収録ではないが、出版時点ではバランスのとれた
立派な全集だったと思う。
それに比べ、海野全集はどうみてもSF優遇だろう。それを悪いと言う気はないが、
ミステリ作品は全作品の1割くらいしか収録されてないんじゃないの?
だから、海野のミステリ目当てにあの全集を買ったとしたら相当ガカーリすると思うよw
>>692 松本零士が帯の推薦文書いてる時点で…
久生全集はあまりに漏れが多かったのでコレクシオンジュラネスクの企画が作られ
夢野は著作集の刊行が始まった。
当時としてもこれでは全集とは呼べないという評価だったと思う。
夢野ほどの人気作家が未だにちゃんとした全集がないというのは不思議だな。
横溝正史ほどの膨大な作品があるわけでもないし。
「黒白」のバックナンバーが全て発見されたら
西原和海が定本全集を企画してくれるかな?
>夢野ほどの人気作家が未だにちゃんとした全集がないというのは不思議だな。
貴方にとってちゃんとした全集のある作家を教えてください
乱歩は出てるやん。
小酒井不木も
「○○ほどの作家だから」全集が出る、という訳ではない。
乱歩のような大衆作家と比べるとは驚き
そもそも夢野は地方作家なので、中央誌以外に書き飛ばした文が多くて
収集がつかない。編者の努力も知らずに「膨大な作品があるわけでもない」
などと抜かす
>>694はアフォ
>>697 それでもけっこう抜けてるよ
700 :
名無しのオプ:04/04/02 00:32
その点、香山滋はよく集めたな。
解説があまりにもつまらないのは何だが。
701 :
名無しのオプ:04/04/02 02:49
>乱歩のような大衆作家と比べるとは驚き
夢野久作が大衆作家じゃないと思ってんのあんたは?
>そもそも夢野は地方作家なので、中央誌以外に書き飛ばした文が多くて
>収集がつかない。
宮沢賢治はどうなんだよ?
作品が新しく見つかればそれはその時のこと。
全集刊行後にそういうことは結構ある。
夢野は最初から初期作品を意図的にかなり割愛しておいて
「全集」と名を付けて刊行してる。
横溝正史や甲賀三郎も同じ。おかしくないか?
夢野久作は大衆作家じゃないでしょ
大衆作家だろ明らかに。
でも大衆作家よりも純文系の作家の方が頻繁に全集とかは刊行されるわな。
>>701 ひょっとして三一書房の全集だけをターゲットに言ってない?
>>694は三一書房以外の全集(ちくまなど)も含めて
「未だにちゃんとした全集がない」といっている。
勘違いもはなはだしい。
ちくまや葦書房の方がより作品数少ないじゃん。
ちくまが三一書房のより作品数が少ない?
葦書房のは三一書房のを補完するために編まれたんだから作品数少なくてあたりまえだろ。
思いついたことを脊髄反射的に書かないように。
あれ?
三一の方が多かったっけ?
どっちにしてもちくまは黒白掲載作品や
童話作品は最初からかなり割愛してるし「全集」とは言えないな。
あのー乱歩含め「定本」と呼べる全集の出ている探偵小説作家っていない
とおもうんですが。
というかこの話題痙攣的に繰り返されてないか
お前が黒白掲載作品を発掘して編者の役に立とうとは思わんのか?
とりあえず
>>707は全集に収録されたことの無い作品リストを公開すること
>>709 意図的に割愛してるのに役に立つも糞もないだろ。
乱歩って昔講談社(?)から出てたのもかなり割愛があったの?
もしかして今の光文社の全集も?
>>713 光文社のほうが講談社版より収録作品は少ないが
三一書房のは短い作品をやたら載せてるから数自体はたぶん変わらない。
ページ数は明らかにちくま文庫の方が多い。
ちくまも短文が多いぞ
>>714 ちくま文庫は編者自身が夢野久作を名乗る以前の小説は載せなかったと言ってるよ。
童話作品も一部しか載せてない。
まあ文庫で面白くない童話なんて載せても採算付かないから仕方ないけどね。
>>715 そうだったのか!!
今の今まで光文社の全集は本当の全集だと思ってたよ・・・
>>717 エッセイ類はちくまの方が多いけど童話系が多いんだよな。>三一
よくある純文作家の「定本」全集って未定稿や草稿も含んでるよね・・・
あんなの研究者以外に読むのかな?
>>703 大衆作家は作品数がやたら多いからな。
完全じゃなくてもそれなりの体裁の整った全集が出てる
戦前の大衆作家は乱歩と吉川英治くらいだと思う。
あと夢野久作も三一と葦を合わせると乱歩、吉川以上の全集なんじゃないかな?
>完全じゃなくてもそれなりの体裁の整った全集
ミステリ作家でこの条件に当てはまるのはこんなもん?
改造社<小酒井不木全集>
桃源社<浜尾四郎全集>
薔薇十字社<大坪砂男全集>
桃源社<小栗虫太郎全作品>
講談社<江戸川乱歩推理文庫>
三一書房<香山滋全集>
創元推理文庫<天藤真推理小説全集>
国書刊行会<日影丈吉全集>
>戦前の大衆作家は乱歩と吉川英治くらいだと思う。
山本周五郎もだろ?
>改造社<小酒井不木全集>
一番凄いのはこれだな。
漏れてる作品もあるけど医学関係から小説まで揃えた全集なんてよく出版したもんだよ。
どれくらい売れたんだろう?
正直、ミステリー作家なんて全集出し始めたらキリがないよ。
松本清張全集なんてあれだけの册数でも「昭和史発掘」等が抄録になってる。
虫太郎、大坪砂男辺りは作品が少ないからかなりカバー出来るけどさ。
それでも乱歩、正史、久作はいつかは出して欲しい。
彼等は漱石や鴎外とは別の意味での国民作家だし。
>>700 >>724 香山滋は戦前作家だから集めるのも大変だし
必ずしも需要は多くなさそうなのによくやったものだ。
編者と出版社を尊敬する。
>>728 戦後作家だろ。まあ、あの全集は竹内博さんの魂の結晶だな。
あ、そうだった。香山は戦後デビューだったな。
指摘サンクス。
>>726 不木は小説以外にも一般の医学書や犯罪論もかなり売れてたらしいし。
全集も当初の予定だった巻数を出し終わった後も、
よく売れるから何度も追加があって今の形になったとか。
不木も木々高太郎も学者としての実績もあるんだよな?
こういう人は最近少なそうだ。
乱歩や久作全集くらいになると、今度は収録範囲だけでうんぬんするのは
物足りなく、校訂についても検討したくなる。現在の光文社版乱歩全集
はとても立派だが。
松山俊太郎の全面的な校訂による虫太郎全集 (エッセイも完全収録) は夢か。
木々高太郎全集まだぁ?
頭の良くなる本も挿れてね
>>734 俊太郎たんなら国書刊行会で、虫太郎の自筆原稿をもとに「決定版 黒死舘殺人事件」にいそしんでるよ。
でも死ぬまでに完成しそうないというのが関係者のもっぱらの噂w
長生きして欲しいな
西原和海さんはいつかは夢野久作の
定本全集を出すつもりだと思う。
著作集は三一の全集の補完という意図で編まれたことと、
日記が同じ葦書房から出てることでああいう形になったけど、
書簡や草稿まで載せてるし、意欲はビンビン伝わってくる。
「傀儡師」や「鑞人形」を載せなかったのも
完全な形で収録したいと思ってたからかと。
何となく「黒白」のバックナンバーって何処かのコレクターが隠し持ってそう・・・
>「傀儡師」や「鑞人形」を載せなかったのも
>完全な形で収録したいと思ってたからかと。
かとじゃなくてそのまんまだっつーの
夢野久作関係の話題は一昨日くらいから出て来てやたらピリピリしてるなぁ。
そもそも久作はスレ違い
へ? なんで?
長い間新スレ立ってないけどね・・・
>>740 俺のせいかね…
乱歩や甲賀や虫太郎の全集が不完全だとは知らなかったもんで
ちょっとうかつな事を書いてしまったみたいだわ。
しかし「アホ」に「勘違いもはなはだしい」とはエライ言われ様だ…
編集関係の人がいるのかなこのスレって?
>編集関係の人がいるのかな
アホ
完全な全集なんて無いよ。
無名時代に書き散らした無署名の文章やコピー、編集者の経験がある人ならグラビアの隅っこの方の小さい字、図版のキャプション、そんなもの全てを集めることなんかまず無理だろう。
母校の創立○○周年の小冊子に寄せた文章や、町内会のお祭りのチラシにちょこっと書いたものなど、全集に収録されないものはいくらでもある。
完全じゃないと全集じゃないと言ってる時点でアフォ
>>747 いくらなんでもそれくらい分かる。
編集の経験なんてなくてもね。
そこまで極端な話をしたつもりはない。
でも親切にレスくれてサンクス。
>>748 「完全不完全」という言葉は文字通りに受け取っても「全集」という
言葉はそうじゃないわけか。都合のいい奴だね。
アホと言われて一々反応する奴が悪い。
夢野久作全集の話は
>>741で決着が付いてる。
やりたきゃ新スレ立てれ。
>>1では「既にスレがある」という理由で除かれているんだから
現在スレのない久作は別にスレ違いではないと思うが?
>>751 ここは現在単独スレのない「日本の探偵作家」の話題なら何でもいいでしょ。
隔離したきゃアンタがスレ立てな。
ガキのケンカだな、まったくw
正論だろ
756 :
名無しのオプ:04/04/03 20:57
現時点で新スレがないなら、
ここで語ってもいいと思うぞ。
夢野久作は語り出したらキリがないし荒れやすいから単独スレがあった方が無難は無難。
ただ荒らされるのが怖くて立てれないのかもな。
758 :
名無しのオプ:04/04/03 21:48
何で夢野の新スレ立たないんだ?
御自分で立てればよいのではないかと
>>759 俺は「何で立たないんだ?」と聞いてるだけだが?
だから立てる人がいないからでしょうに・・・
それが疑問なら「御自分で」ってことですがな
>>761 何で立てる人がいないの?
何で質問したらスレ立てなきゃいかんの?
別にスレがある乱歩や正史でも話題に上ることがあってもいいと思われ。
だがこの間の全集談義みたいなしつこいのはちょっとご勘弁願いたい。
764 :
名無しのオプ:04/04/03 22:08
どちて坊やは死ねや
ある意味マニアックなスレだから敷居が高いんだろう。
ちょっと前にも創元の渡辺温全集のことで揉めてた。
>>758 文学板と一般書籍板にもスレがあり
ミステリー板に単独スレがなくても特に不自由しないから。
>>762 何で「何で立てる人がいないの?」なんて阿呆なこと訊くの?
「立てようと思っている人がいないから」以外にどんな答えがあると思ってるの?
>>767 前は1000まで消化してスムーズに次スレ立ってただろ?
だから聞いたんだよ。
継続していたものが突然途切れたことに何らかの原因があるのでは
ないかと考えるのがそんなに不自然で阿呆なことか?
769 :
名無しのオプ:04/04/03 23:05
香山全集買いますた。
海野全集はあまり評判が良くなさげなので保留。
次は橘外男ワンダーランドを揃える予定。
不自然でしょ。
小人さんがどこからともなくやってきて次スレ立てているんじゃないんだから、
立てようと思う人がいなきゃ途切れるわな。
スムーズに次スレが立つと思いこんでるとはまたなんという人任せな・・・
>>769 海野全集は買ったほうがいいと思うよ。
今後あれを超える全集が出るかは期待できない。
橘外男ワンダーランドは全集じゃないので買って憤ったりしないように。
>>770 立てようと思う人が今までいたのにいなくなったのは何故か?
の話なんだけど・・・
>スムーズに次スレが立つと思いこんでるとはまたなんという人任せな・・・
俺が夢野スレの常連なら立ててるかもな。
何か勘違いしてないか?
別に勝手にスレが立つなんて思ったことはない。思うわけもない。
>>773 小馬鹿にしたような態度取られたらこっちも腹が立つんだよ。
最初から「自分でスレ立てろ」とかピントずれたこと言ってくるしさ。
× 裸エプロン
○ 腹エプロン
でも教養文庫なき今キチガイオトコの最も充実した作品集はワンダーランド
過去レスをチェックしたらすぐ分かるだろ。>久作スレの状況
この言い争い、自作自演だったら久作の世界みたいで面白いんだがなあw
>>738 > 何となく「黒白」のバックナンバーって何処かのコレクターが隠し持ってそう・・・
気持ち分かるなー
もし俺が入手したら秘蔵するね。「ふふふ、これを読めるのは俺だけだ」って。
ま、しかし、案外、探偵小説に興味のかけらもない国史研究家か右翼の人あたりが持ってそうだが。
ごく最近になって久作の最初期の頃の短歌が発見された例もあるし。
本当にツマランw
定期的に大人のいがみ合いが見れるスレ
ま、要するに創元は渡辺温を早く出せいうことやね(強引なまとめ)
>>771 同意。全く個人的な好みだけで言わせてもらうと
香山、海野の作品集は置く場所さえあれば少々高い金払っても損はないと思う。
当たり外れは多くても全集でしか読めない傑作も必ずある。
橘ワンダーランドは予定されてた続刊が復活するといいね・・・
橘ワンダーランドは途中でカバーデザインが変わったので、書棚がみっともないことに
なってしまった。その後最初にでた分も新しいカバーに統一されたけど、購入済みの
やつはどうしたらいいんだよ。こういうところの配慮がない出版社は嫌いだ。
思ったのだが将来の作家や著述家の全集には
2ちゃんねるに書き込んだ駄文も載るのだろうか?
例えば現代に小栗虫太郎がいたなら
一方に黒死館の巻があり、一方に書簡・随筆・日記・ネットの巻が設けられて
「萌え〜」「氏ね」「きぼんぬ」「藁藁」等々が・・・・
>>785 俺はあのサイズの本ならブックカバー付けたままで置いておく大雑把な人間だから
気にならなかったけど本に対しては色々な美意識持った人がいるもんな。
何年かたったら、「両方持ってないと意味がない」とか古本ヲタが騒ぐんだろうね。
創元の日本探偵小説全集も背表紙が微妙に変わったんだよね。
帯のデザインも変わった。完結するのに時間がかかったせいもあるんだろうけど、
あれは背表紙を並べたときの見栄えを意識したデザインなんだから、細かい部分
での配慮も欲しかったな。
カバーのみ希望者に再販ってできそうなもんだけどなー。どう?
てめえでかけ換えなさい、と。
函再販、帯再販ってのもいけそうなもんだが。
細かすぎて出版社ではフォローしきれないのかしら?
ならば、復刊コムあたりで事業化してほしいもんだが。
「カバー、帯だけ再刊します。最新のオンデマンドプリント技術で高度の再現性を実現」
ってさ。そこそこ小銭拾えると思うんだが。
(すまん、自分でやるほど度胸はない。おれも扶養家族いるので)
いくら「全集」と言っても明らかに価値のない駄文はカットすると思われ。
こんなつまらない駄文を書いていた!
って事実だけでも研究者には重要だよ
しかし、匿名掲示板から特定作家の文章を拾うのはほとんど不可能に近い。
橘外男全集出して欲しいな。
エッセイや日記なんていらないから
これまでに刊行された作品だけでも集めて欲しい。
795 :
『論創ミステリ叢書』の続刊は?:04/04/09 12:52
>>672 『論創ミステリ叢書』(論創社)の『浜尾四郎探偵小説選』に続く作家は
だれなの?
蘇部健一。
797 :
名無しのオプ:04/04/09 17:15
>>784 全集はほんと金の問題以上に置く場所の問題だな。
はっきりいってないんだよなあ。
798 :
名無しのオプ:04/04/09 17:44
>797
激しく同意。
今後はCD-ROMでの全集を望む。
シェイクスピアの全集は凄かった。>CD-ROM
でもCD-ROMだと掛けた労力の割に値段が安価で採算が取れないという事もある?
それとも材料や加工費が浮くのでプラスマイナスゼロ?
ちなみに漏れは新人物往来社の
「源平盛衰記」を全ページ取り込んで保存したことがある暇人。
まあ昔の人がやってた筆写よりはマシ。
出版社は製作コストに応じて定価を決定するから、メディアの違いと
採算は関係ありません。要は売れる商品かどうかなんだよ。
802 :
名無しのオプ:04/04/10 14:08
と公魚が言ってました。
803 :
名無しのオプ:04/04/10 22:24
CD-ROMなんて糞
壊れたらどうしようもない
本なら火事や洪水にならない限り大丈夫
804 :
名無しのオプ:04/04/11 13:36
805 :
名無しのオプ:04/04/11 23:26
「壊れる」ってどういうこと?
紙の匂いがする本の方がいい
そりゃ出来るなら本の方がいいよ。
パソコンで小説読むのは疲れるしさ。
でも、それも置く場所があってのこと。
狭くても無理矢理置いて置けないことはないかもしれないが、
本の重みは家にあまり良くないし。
置場に困るほどの本って、ほとんど死蔵じゃないかね。
809 :
名無しのオプ :04/04/12 08:40
>>672 >>795 『論創ミステリ叢書』、『浜尾四郎探偵小説選』の次は、どうやら
松本恵子(=中野圭介)らしい、とのこと。
松本泰に松本恵子か
多分奥さんのほうが面白いだろう
奥さんの短篇は三本ぐらいしか読んでないけどどれも面白かった。
短篇集に期待。
あるサイトに戦前作家で一番つまらないのが松本泰じゃないかと書いてあった。
815 :
名無しのオプ:04/04/13 01:10
川田功に一票
>>808 死蔵じゃないような本など普通は本棚一つ分もあるまい。
818 :
名無しのオプ:04/04/13 14:26
>>817 つまり普段読む本が本棚一つ分さえないの?
そりゃ相当なバカってことじゃねーの? 自慢してる場合じゃねーよ(藁
何度も読み返すような本がそんなに沢山あるか普通?
二、三度読み返す程度の本なら部屋に置く場所なんてすぐなくなるじゃん。
820 :
名無しのオプ:04/04/13 18:30
「死蔵」や「普段読む」ってどういう意味?
定義きぼん。
買ったはいいが読んでない本、存在すら忘れてる本=死蔵
漏れは818ではないが、辞書や辞典なんかの参考文献類、それから折にふれては愛読する本なんかは、
読書好きならば誰でも本棚一本くらいは持ってると思うよ。
俺は愛読書と言える程の本はそんなにないなぁ。
本棚一段分くらいがやっとかな?
参考文献類なら辞書や大学の教科書類だけで本棚のほとんどは埋まる。
何度も通読するような本は少ないけど好きな箇所を何度も拾い読みする
本なら本棚二本分はあると思う。>漏れの場合
>>808 そうかなぁ?
全集の類ってかなり嵩張るよ。
部屋狭いから本買う度に困るよ。
CD-ROMよりも四次元ポケットがあったらなぁ・・・・
826 :
名無しのオプ:04/04/14 08:45
江戸川乱歩全集は押入にいれたまま10年たちますた
827 :
名無しのオプ:04/04/15 08:43
>>672 >>809 『論創ミステリ叢書』で松本恵子が出るそうですが、この
松本恵子は、『あしながおじさん』とかを訳したり、猫の
エッセイを書いている翻訳家の松本恵子のことですか?
もしそうなら、ミステリも書いていたのでせうか?
828 :
名無しのオプ:04/04/15 09:16
平凡社版なんて一冊5000円程度で買えるじゃん
今更だがやっとちくま文庫の探偵小説シリーズを読みますた。
横溝、久生、虫太郎は収録作品はほとんど読んだことがあるのでパス。
水谷準、蘭郁二郎、渡辺啓助、氷川瓏はあまりピンと来なかったが、
岡本綺堂、橘外男、香山滋、日影丈吉は全作品読みたいとオモタ。
日影全集は今刊行中みたいなので読めそうだけど(金ないから図書館で)、
他の人は全集の類いは出てるんですか?
833 :
名無しのオプ:04/04/16 01:48
香山滋はこのスレの上でも話しているが、三一書房でほぼ完全収録の全集が出ている。
834 :
名無しのオプ:04/04/16 02:04
835 :
名無しのオプ:04/04/16 11:21
橘外男なら、中公文庫でいろいろ出てるよね。
「コンスタンチノープル」って作品は、一箇所萌えるシーンがあって立ちまくったw
837 :
名無しのオプ:04/04/18 23:55
あれ、乱歩スレ落ちた?
839 :
浜尾四郎探偵小説選:04/04/27 09:50
840 :
名無しのオプ :04/04/29 09:42
↑の『浜尾四郎探偵小説選』の帯に「弁護士作家」ってありましたが、弁護士で探偵小説作家になったのは、
だれが最初ですか?
どう考えても最初じゃないだろw
巽昌章じゃないの?
844 :
名無しのオプ:04/05/01 09:12
>>839 >>840 浜尾四郎が弁護士だとはじめて知りました。てっきり侍従長だと思ってた。
天皇陛下とかミステリ読んだりするんですか?
侍従長は息子だよ
枢機卿も息子だけど
846 :
名無しのオプ:04/05/02 10:57
>>839 >>845 濱尾文郎枢機卿が浜尾四郎の息子だとは知らなかった。
もし次のローマ法王になったら、国家元首だから天皇陛下と対等だ。
天皇陛下も『浜尾四郎探偵小説選』くらいは読むんじゃない。浜尾は華族だし。
でもほんとは福井晴敏の熱心な読者だったりして。
実は喜劇王の古川緑波は、浜尾の弟だったりする。
いまさら実はなんて言われてもナァ
そもそも古川緑波って誰よ?w
>>849 以前晶文社からロッパ日記ってのが出てた。昭和初期の喜劇王。
「知ってるつもり」で取り上げられたときにも浜尾四郎が実兄と紹介されていた。
ただしこのとき浜尾の肩書きは子爵・貴族院議員とされており、
探偵作家とは紹介されなかった。
浜尾は子爵なのに、ロッパには爵位はないの?
なぜ? 長男じゃないから???
852 :
名無しのオプ:04/05/02 20:46
昭和5年頃の紳士録。浜尾四郎は貴族院議員・子爵として掲載されているが、
探偵作家は乱歩ですら掲載されていなかった。
基本的に爵位は長男に継承。次男以下は跡継ぎを持たない家に養子に行く
のが一般的だった。
>>852 紳士録ってのは身分を掲載するものなのか?
それとも探偵作家ってのは「紳士」じゃないのか?
純文学作家は載ってる?
854 :
名無しのオプ:04/05/02 22:26
>853
紳士録は現在もあるが、氏名、身分(爵位があれば)、職業、住所などが掲載されている。
作家を詳しく調べたわけではないが、菊池寛は出ていた。
菊池寛は文芸春秋社社主として出てたとか
五木寛之が夢野久作の親戚というのはマジでつか
857 :
名無しのオプ:04/05/04 12:03
これまで宮中席次が一番上位だったミステリ作家は、浜尾四郎ってことか?
禿スレといい最近浜尾四郎大人気だな
禿でとりあげられてもなw
>>856 映画「戒厳令の夜」で竹中英太郎の絵が用いられたのは久作つながり?
861 :
名無しのオプ:04/05/06 21:33
>856
朝日新聞の連載か? 久作違い。ペンネームの元となった九州で言う「夢野久作」のこと。
>>832 日影丈吉は、ただいま国書刊行会から全集が刊行中。
岡本綺堂の全集は、ほぼ不可能に近いかと。
863 :
名無しのオプ:04/05/09 10:15
864 :
名無しのオプ:04/05/09 12:55
綺堂は、戯曲だけでもいっぱいあるもんな〜。
『戯曲全集』、『捕物帳全集』、『怪奇小説全集』とかバラバラになら出せるかも。
865 :
名無しのオプ:04/05/09 15:02
>864
歌舞伎の台本も入れてくれ
866 :
名無しのオプ :04/05/15 12:56 ID:jA22xBvj
>>672 『論創ミステリ叢書』第3巻の『甲賀三郎探偵小説選』を読み終わりました。いにしえの
帝都東京の雰囲気を味わうことができました。「原稿料の袋」その他の作品で「土井江南」
という探偵作家が活躍するのですが、横井司氏の解題によれば、これは「コナン・ドイル
のもじり」とのこと。なかなか苦しいところです。
867 :
名無しのオプ:04/05/16 08:41 ID:Ud1KCIVR
なんかの本で六車家々(シャーロックホームズ)という探偵がいたぞ
868 :
名無しのオプ:04/05/16 14:05 ID:C2TRTtJA
探偵作家って変態が多いでしょ。
869 :
g:04/05/16 14:15 ID:M+Jf0zwH
ところで天城一の初単行本が出たんだけどどうよ?
単独スレ立てたいんだけどレスつくかな〜
敷居は高そうだけど旬の本だし意外とレスがつくかも。つうか、立てるなら
今しかないと思う。
最終的にはコアなファンがハイレベルな話を細々と続けるスレになるかも
知れないけど、それはそれでよし。
天城一の単行本を手に取れるなんて幸せだ
いままでコミケまで行ってシャレード買うしかなかったもんなぁ
874 :
名無しのオプ:04/05/21 22:46 ID:4mziu+De
角田喜久雄の「笛吹けば人が死ぬ」よかったー。
>874
どの本で読んだの。
角田喜久雄はどれもうまいね。
876 :
名無しのオプ:04/05/21 23:07 ID:4mziu+De
出版芸術社の「底なし沼」だよ。
タイトルをざっとみて、面白そうな短編を一つ選んで読んでみたのがそれ。
他はまだ読んでない。
浜尾四郎と古川ロッパが兄弟だったことを今知った。
香山滋って大好きなんだけど、
全集読んでると文章力が発想やイマジネーションに
ついて行ってないことが結構ある気がした。
熱い文章が効果を上げてる場合ももちろん少なくないんだけど。
香山滋の小説って、女性が感極まると
必ず自分の乳を鷲掴みにするんだよな。
そんなの他の人の小説では見た事ないんだけど…
女性の喋り方や笑い方もかなり特殊だよな。
881 :
名無しのオプ:04/06/03 14:43 ID:B036cJjC
海外読みとして言わせてもらえば、昔の国産ものは同時代或いはそれ以前の海外ものと
比べてプロットが単純過ぎて物足りないうらみがあると思う。
トリックも完成度は高いが小粒なものが多いし。
だから何? としかいいようがないな。曖昧で無意味な印象批評にしか見えん。
883 :
名無しのオプ:04/06/06 11:25 ID:AB1qwg9l
名探偵神津恭介、忘れないでおくれよ。
885 :
松本恵子探偵小説選:04/06/08 08:41 ID:ejY6IlaY
で、どうだった?
888 :
名無しのオプ:04/06/09 23:58 ID:8bzNdaLV
旦那の千倍くらいは面白いのでは
旦那の千倍くらいというと、仁木悦子の1/100くらいか?
まあゼロは千倍してもゼロという噂もあるが
松本恵子の写真に萌えた。
892 :
名無しのオプ:04/06/13 11:13 ID:98hzvo3Z
>>885 『松本恵子探偵小説選』の創作篇の冒頭、「皮剥獄門(かわむきごくもん)」、
は、大岡越前守が出てきて事件を解決する江戸時代ミステリ。さらに、「白い手」
という小説には、「地下鉄サム」が、なんとも根拠薄弱な理由で出てくる。この
時代のミステリは、なんでもありの楽しさといいかげんさがあったということか。
「皮剥獄門(かわむきごくもん)」は実は(メール欄)トリック。
こんな使い方があったか! ヤラレタ!
まあ、恵子たんの創作は旦那よりずっとミステリしてるよねw
>>893 俺はあっさり首が晒されちまった時点で気付いたけどな
恵子たんに漏れの皮も剥いてほすい。
896 :
名無しのオプ:04/06/14 12:04 ID:gtrcWZxm
>891
ハゲドー。
あの裏見返しの写真、凛々しくて勝気そうでなかなかイイ!ね。
ただあのモミアゲ(?)の形は思わずワラッてしまったんだが、当時流行のスタイルだったのかな???
897 :
名無しのオプ:04/06/14 12:36 ID:pbgKH07o
「炎に絵を」がつまらなかったんで「割れる」読むの逡巡してんだけど
読んだ方がよい?
「三色の家」がええよ。
899 :
名無しのオプ:04/06/15 22:34 ID:1/xYST6Y
日経新聞の陳舜臣の「私の履歴書」、作家だけあって面白い。
ところで、別冊シャレードの大庭武年ってどうなったんだろ?
あそこも刊行予告だけ出て出てない本がそれこそ創元並みにあるなぁ
非営利の同人に対して無茶いうな
古本古雑誌をコピーして綴じただけの本を1700円で売るとは、とても非営利とは思えず。
勿論読んでるさ。10冊ほど持ってるよ。
ただあの値段は同人誌の常識からかけ離れてることは事実。原価の倍くらいの値段で売ってるんじゃない?
念のため言っとくけど営利だから悪いっていってるんじゃないよ。買う方が値段に納得してれば双方無問題。
ただあれを「非営利」ってのはちょっと違うと思うな。それだけ。
>ただあの値段は同人誌の常識からかけ離れてることは事実。
同人誌のことをご存じないとしか思えないし、
(同人誌の常識では何ページあたりいくらなんでしょうか)
読んでるんだったら「古本古雑誌をコピーして綴じただけ」
ってのは誤りだってことくらい判るよね?
905 :
名無しのオプ:04/06/16 23:30 ID:lLkTXZsF
>>904 使い古されたフレーズだが、禿同というしかない。古本屋だって、仕入れ値
の2倍、3倍で売るものね。コピー代+製本代、それに資料代(「密室」は
特に辛いと思う」がかかってて、原価の倍は仕方がないと思う。ありがたみを
感じないやつは困るよね。
でもこんなことを書くと、「「非営利」かどうかを論じてるのであって、値段
は関係ない」とかいいだすのかな。
ん? 「古本古雑誌をコピーして綴じただけ」というのがコピー誌のことを指してる
なら間違いだけど、「古本古雑誌のコピー」をそのまま版下に使っているページも
多いよ。
>>905は擁護の仕方が変。非営利だといいたいのに古本屋と比べてどうするw
908 :
901:04/06/17 12:34 ID:FH533SUP
>904 これは俺の言い方が悪かった。907の言うとおり、
「古本古雑誌をコピーして綴じただけ」ってのは、「古本古雑誌のコピー」をそのまま版下に使っているって意味だ。
レイアウトが不統一だし、活字がページによって大きかったり小さかったり、ページによってガリ版刷りの不鮮明なコピーまであって、
まことに読みにくい。何とかしてくれいと言うのが正直なところだ。
>同人誌の常識では何ページあたりいくらなんでしょうか
俺が作った同人誌の例だと、本文200ページ、イラスト入り、表紙4色で500部作って40万だった。つまり原価は一冊あたり800円ってこと。
同人誌の値段の相場については同人ノウハウ板とかを見れ。
901で言ったことを繰り返すけど、買う人が値段に納得してるんならそれでも無問題だよ。
俺の言いたいのは「非営利」というのは違うんでないかい、ということだ。
909 :
907:04/06/17 13:19 ID:gQo5P0OV
>>908 ただ、別冊シャレードはすべてのページがコピーではなく、会員有志が手作業で
入力しているページも相当ある。好きでやってることといえばそれまでだが、これ
人件費に換算すると相当なもんだよ。
あと、シャレードは500部も作ってないぞw 多い方の天城一特集で200部らしい
から、原価は20万てことはない。たぶん30万近いだろう。(印刷物は部数が多い
ほど安くなる、逆にいうと少なくてもあまり安くならないってのは知ってるよね?)
仮に200部30万とすると、一冊あたりの原価は1500円。作業スタッフや関係者に
配る分を差し引けば、1700円で完売して製作原価が回収できるか微妙なところ
だろう。あの労力のかけ方は、まさに「好きだからこそ」で頭が下がるよ。
少なくとも、「原価の倍くらいの値段で売ってるんじゃない?」はあり得ない。
>>907 <非営利だといいたいのに古本屋と比べてどうするw
>>905は古本屋の値段と比べてるんでなくて、古本屋で買う資料代のことを問題にしてるのでは?
細かいとこでスマソ。そこ以外は同意です
911 :
907:04/06/17 18:08 ID:gQo5P0OV
>>910 >>905は、
1 古本屋だって、仕入れ値の2倍、3倍で売っている
2 製作原価だけでなく資料代もかかるから原価の倍は仕方ない
の2点を挙げてシャレードを擁護しているように読めるんだが?
ちなみに資料代は微々たるもんだと思うよ。コピーを入手するだけならミステリー文学
資料館で事足りるし、天城さんや山沢さんの協力を得ているんだから、著者から直接
原本を借りたっていい。現在のプレミア値段で「密室」のバックナンバーを買い揃える
必要はどこにもない。
天城さんや山沢さんへの謝礼なんかもあるんじゃないかな。
俺としては両人がご存命中にサイン入り特装本(完全受注制)を出して欲しい。
>>913 自分の希望とか夢さえ書き込めんのか
ひょっとして書き込みに強制力があるとでも思ってる?
915 :
名無しのオプ:04/06/17 21:32 ID:lKVHiF6h
あの〜ひとこと言ってもいいですかね
どうでもいいことでスレ消費やめない?
917 :
名無しのオプ:04/06/18 01:06 ID:bvY3xUGy
同人誌がいくらだとかいって罵りあうのに使われるスレを立てるなど御免蒙る
ミス板はかならずそれだな
嫌なら見るな
嫌ならでて行け
君は2ちゃんに向いてない
こういうせりふ目にする機会はここが一番多い。
嫌なら見るなってのは鉄則だと思う
ミス板に限らずそう。
まあそもそも917に対して「望むスレはない」っていうのは意味不明のレス
なんだけどな。スレ立てはいやだって言ってるだけの相手に「望むスレはない」
ってのはいったいなにを言いたいのか?
922 :
名無しのオプ:04/06/18 08:21 ID:ZGqHJ+LC
『論創ミステリ叢書』の、『松本恵子探偵小説選』の次はだれですか?
牧逸馬とかも叢書に入るのでしょうか?
次は小酒井不木で、その次が久山秀子だったかな>『論創ミステリ叢書』の、『松本恵子探偵小説選』の次はだれですか?
924 :
名無しのオプ:04/06/19 08:06 ID:d8PIgRHr
小酒井不木は少年科学探偵シリーズだそうだ。
久山秀子の隼お秀シリーズが早く読みたい。
925 :
名無しのオプ:04/06/19 21:55 ID:+CwZOD8R
日下タン、潮寒二と宮原龍雄と山沢晴雄を早いとこお願いしますよ
926 :
名無しのオプ:04/06/22 07:48 ID:+HOsK4aV
>>885 オンライン書店bk1で開催中の〈論創ミステリ叢書〉フェアは、いつまでですか?
927 :
ゆかちゃん好き:04/06/23 10:46 ID:aOOEWx+o
>>866 >>672 甲賀三郎は筆名で、出身地近江の伝説上の英雄「甲賀三郎兼家」をなぞらえたもの。
そのため、伝奇的ミステリを書いているのでは、という誤解もあるが、甲賀自身は東京
帝大で化学を専攻した自然科学者で、おどろおどろしい土着的伝奇ミステリを書いては
いない。代表作は『支倉事件』と言われているが、これは犯罪実録小説で、これをかれ
の代表作というのはつらい。論創社の『甲賀三郎探偵小説選』が、『支倉事件』を収録
しなかったのは正解。この『小説選』の創作篇には、「電話を掛ける女」や「原稿料の
袋」、「鍵なくして開くべし」「囁く壁」「真夜中の円タク」が収録されている。これ
らの短編にこそ、「本格派」甲賀の面目があらわれていると思うのだが。
928 :
名無しのオプ:04/06/25 09:35 ID:OgbpB8P/
おお、小酒井不木は楽しみだな。
小酒井不木は改造社の全集が比較的古書展などで出まわってるし、
本の友社から復刻版も出てるので、よほど珍しい作品が収録されないと
魅力ないなぁ。
個人的には「不木句集」が読んで見たい。
930 :
名無しのオプ:04/06/26 07:07 ID:HsIUDA5b
甲賀三郎の最高傑作はやはり「黄鳥の嘆き」(=二川家殺人事件)。
「水晶の角玉」だろ
甲賀三郎というと、小学校の頃、春陽文庫版で「姿なき怪盗」が面白かった。
乱歩の通俗長編みたいなノリで「手に汗握る」だったけど、今再読したらハァ?かも。
当時(70年代)は春陽文庫が店頭に普通に常備されていた・・・ <遠い目
小三くらいから創元推理文庫を読んでいたガキだったんで、
浜尾四郎や角田喜久雄の長編とか、いろいろ買ったなあ。保存しとけばよかった。
松本恵子は俳優の生瀬何某に似てるな
>>929 『不木句集』も改造社版全集の第8巻に収録されてます。
単行本未収録作品も含めた少年科学探偵シリーズの集成なので、『小酒井不木探偵小説選』は
それなりに魅力があるといえるのでは?
935 :
草間 滴:04/06/27 17:45 ID:+UobYC4x
大下宇陀児の『鉄の舌』や木々高太郎の『美の悲劇』が読んでみたいけれど・・・。
全集を出してくれとはいわないけれど(出たら買うけど)、どっかの奇特な出版社が出してくれないかな・・・。
扶桑社の昭和ミステリ秘宝も全然出ないし、講談社の大衆文学館(でしたっけ?)なんか本屋で売ってるの二年ぐらいみていない・・・。
暗い内容の書き込みですいません。
>>935 両方とも新青年連載でつね
大下宇陀児の『鉄の舌』S12/3-9木々高太郎の『美の悲劇』S25/1-7
本の友社の復刻本を図書館で借りればどうかと
地元になくとも横のつながりで可能じゃないかと思いますが
ただし合本なので今4冊かりているが重さが5キロぐらいあるが
『鉄の舌』は戦後に雄鶏社から出た仙花紙本なら比較的安価(1000〜3000円くらい)
で手に入ると思うけど。
『美の悲劇』は「新青年」廃刊後「宝石」に移ったあげくに中絶しちゃったからなぁ。
俺も渡辺剣次の「ミステリイ・カクテル」で概要を読んで以来面白そうだと思って
気になってるんだけど。
938 :
名無しのオプ:04/07/01 03:34 ID:BjeOOZrs
>扶桑社の昭和ミステリ秘宝も全然出ないし
城昌幸が予定されてるんだよね?
早く出して欲しいなぁ。
939 :
名無しのオプ:04/07/03 09:53 ID:fTbROetQ
論創社の『論創ミステリ叢書』は順調に出ているのに、扶桑社の『昭和ミステリ秘宝』は
2002年11月で止まっている。
論創もそのうち止まりそうな悪寒
>>940 そりゃ売れ行き悪ければ中断もやむをえないだろうけど…
そんなに悪いのかなあ?
いいとは思えない。しかもあの値段(安すぎるという意味)で続くのか。
松本泰みたいにまったく面白くないのを二冊も出したりするからだ
俺は面白かったけどな。時代背景や資料性を考慮しない人にはあわないシリーズだとは思う。
945 :
名無しのオプ:04/07/07 10:52 ID:19j5vfYE
>>943 俺も944と同じく松本泰は楽しめた。当時の社会情勢などを理解しないと、おもしろさを味わえない
のは、「古典」の宿命だろう。今月出るという『小酒井不木探偵小説選』にも期待したい。
今までのは買ってないが小酒井は買うぞ!
947 :
名無しのオプ:04/07/08 17:35 ID:89ds1wCv
『論創ミステリ叢書』、小酒井の次は、久山秀子という噂。でも久山秀子って、だれ?
実は男ってことしか知らないや>久山秀子
でも隼シリーズ全部読みたい〜。期待。
小酒井知ってて久山秀子知らないってのもヘンな話だな
そりゃ不木の方が普通に有名だろう。
>>950 一般的には不木も無名同然。
かつ不木を知ってるような戦前作家に興味のある層なら久山秀子の名前を
全く知らないというのは不自然に感じる。
一般じゃなくてマニアともいえないミステリファンの間の話。
不木は創元推理文庫の日本探偵小説全集で表題に名前が出ているから
戦前作家に興味がなくても知ってる人はいるだろう。
対して久山秀子の名には、古本やアンソロジーを漁らないと出会えない。
「一般じゃなくてマニアともいえないミステリファン」が「日本探偵小説全集」の
三人合冊本の著者の名前を覚えてるかなぁ。
といっても
>>947が説明してくれないことにはなんともいえんが。
ちなみに古本やアンソロジー以外でも中島河太郎の評論などを読んでいれば
目にする名前だと思う。
戦前作家では、乱歩、正史、久作、十蘭、虫太郎の五人が別格。
涙香、甲賀、不木、木々、大下、浜尾、角田あたりがメジャー級。
啓助、温、水谷、雨村、城、大阪、蒼井あたりまで知ってれば通。
松本、平林、橋本、山下、久山、川田、山本を知ってるのはマニア。
俺の感覚だとこんな感じかな。「不木は知ってるが久山秀子は知らない」
層はかなり多いと思うから、特に違和感を感じないんだよね。
>「不木は知ってるが久山秀子は知らない」層はかなり多い
不木を知ってる層自体が多くはないからなぁ
俺の感覚だと、
「別格」を知ってる層と「メジャー級」まで知ってる層の距離はかなり離れているが
「メジャー級」を知ってる層と「通」までの距離はかなり近く、
「通」と「マニア」の距離はさらに近いんじゃないかと思う。
だから「通」向きの作家を知っていて「マニア」向けの作家を知らないのは
いかにも中途半端に見える。
かつ久山は女性名の筆名ってことで比較的言及される機会は多いし、
「隼」シリーズは当時そこそこ人気のあったシリーズなので、
>>956が「マニア」
に分類した作家の中では知名度が高いと思うよ。
君の感覚だと不木は
>>954の三段目? それとも四段目?
>>957 知名度はそれぞれなので俺には4段に分類することは出来ないな。
乱歩、正史>>>久作>虫太郎>十蘭・・・
みたいになるだろうけど、これも「推理小説派」「怪奇・幻想小説派」「時代小説派」
などで認知度違うだろうし。
960 :
948:04/07/09 00:44 ID:emDOpRJW
自分はかなり後になって久山秀子知りました。
アンソロジーで不木も知ったけど、アンソロジー自体の知名度にも
左右されるのではと思う。
>954の3段目ぐらいまで所有している本がある程度。
……その下、見えません。
松本泰は作家としてより「秘密探偵雑誌」「探偵文藝」の発行者としてのほうが知名度高いし
現代大衆文学全集「松本泰集」は比較的入手しやすい。
山本禾太郎は「小笛事件」がノンフィクションの名作としてとりあげられる機会が多いので
「マニア」向けの中では上位に位置すると思う。
山下利三郎は乱歩のライバルとして(実力では足元にも及ばないが)、平林初之輔は
プロレタリア文学に詳しい人ならよく知ってるだろうね。
川田が一番マニアックだろう。
俺も久山秀子はかなり後になってから知ったんだよね。立風書房と角川文庫の
新青年アンソロジーは読んでたけど、他にも訳の判らない泡沫作家がいっぱい
いたし、戦前の重要作家としては認識しなかった。
古本で改造社版の日本探偵小説全集を集め始めて、浜尾四郎と合本になって
いるのを知って、あ、当時はそれなりに有名な人だったんだな、と。
ちなみに
>>954の一番下は、俺が改造社の全集で初めて知った人たちなんだ。
>>962 はじめて知ったのが「実作」だったなんでかなり幸せかと。
おれが川田を知ったのは生まれて初めて入手した新青年に
川田の遺作として「恐ろしきキッス」が載っていたから。
改造社の全集の箱付き揃い、横浜の古書店から5万円で出品されたことが
あったんだけど、見事に抽選漏れしたよ。。。
赤沼三郎の「悪魔黙示録」を読んだ
最近新青年とかのアンソロジーの変格ものばかりよんで
あきあきしていたので久しぶりに長編はよかったな
第一の殺人で資産家の妻がホテルの浴場で刺殺
第二の殺人は弟夫婦がホテルの日本間で謎の窒息死
ついには当主がヨットから探偵の目の前で突き落とされるという連続
殺人でまあそれなりにトリックも考えたかなあと。
もう少し作品がでていたらよかったなあ
「悪魔黙示録」は幻影城に掲載されたのを読んだけどあれは良かったな。
文章も良くて好感が持てた。
「悪魔の黙示録」じゃなかったっけ?
967 :
名無しのオプ:04/07/09 22:06 ID:lm4EK6iG
山口海旋風が好きだというオイラは逝ってよしでつか?
>>966 ちがいまつ悪魔黙示録でつ
当時幻影城がでたときは雑誌を買うほどマニアではなかったから
大変後悔していまつ
>>968 しかし俺の持ってるかもめ書房のやつは「悪魔の黙示録」になってるんだよなぁ。
どっちが正しいんだろ。
970 :
名無しのオプ:04/07/10 00:17 ID:Dp9FRJEf
>>968 >>969 「幻影城」についていた赤沼三郎書誌によると題名は両方の版があるみたい。
ほんでもって初出の題名は悪魔黙示録
>>970 サンクス。改題が作者の意向なら「悪魔の黙示録」にすべきだと思う。
勝手な改題(戦後の仙花紙本ならありうる)なら「悪魔黙示録」のほうが正しいだろうな。
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