1 :
創る名無しに見る名無し:
_,-ー'´ `'´<._
> \ l \
_∠´ >Nレ' ヽ_ __________________________
/ 1‐- /
/.::: ..: ', .| ここは、安価で決定されたアニメ作品のキャラクターによる
/::::.: .:/ ...:: ..:/ l: l:. ヘ、 | バトルロワイアルパロディの企画スレさ。
/イ:::: .::/ ..::::/ /l / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l` |
l.::イ .:::::::/:/ レi /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧! .| この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が
j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ ' | 登場する可能性がある。苦手な人は注意してくれ。
ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/ " ヾ-' " /f`|! |' .|
/-イl::i:l´リl/X  ̄ / /)ソ:l::リ.. .| なお、本企画は他板に存在する同様の企画とは一切関係ない。
l:/::|::::|、Kヘ 〈L /-'/|/ < 混同しないように気をつけて欲しいところだね。
/´l/ヽ:l::::::::::\ ー- - -一' , '::/ |
ノノl/V|::::`-、,. /l |/′ | それから、僕と目が合ったそこのキミ。
l´ |:::`' -、_,/ .| | 好意に値するよ……『好き』ってことさ♪
|:: | \__________________________
_-ー」:::.. ト、__
/i7:::ノ:::::.. ',l l、
../::: `ー、_::::::.. ..::r'´ ト、
_/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、
/∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
_,.-''´ .了 / |::三=ー ̄:|:\ ` ̄、 `ヽ、
_,.-'´ _,-'´ `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/ ``-、 `ヽ
前スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part31
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1268121087/ 避難所したらば
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/ まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/kskani/ 過去スレや参加者は
>>2以降に
2 :
創る名無しに見る名無し:2010/08/08(日) 12:41:39 ID:LUSD8ZE/
3 :
創る名無しに見る名無し:2010/08/08(日) 12:43:11 ID:LUSD8ZE/
4 :
創る名無しに見る名無し:2010/08/08(日) 12:44:16 ID:LUSD8ZE/
よろしいならば参加者だ
3/6【涼宮ハルヒの憂鬱】
○キョン/●涼宮ハルヒ/○朝倉涼子/●キョンの妹/○古泉一樹/●朝比奈みくる
4/6【キン肉マンシリーズ】
○キン肉スグル/○キン肉万太郎/○悪魔将軍/●ウォーズマン/●アシュラマン/○ジ・オメガマン
1/6【モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
●佐倉ゲンキ/●モッチー/●スエゾー/●ホリィ/●ハム/●ナーガ
4/6【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○高町なのは/○スバル・ナカジマ/●フェイト・T・ハラオウン/●セイン/○ノーヴェ/○ヴィヴィオ
2/5【ケロロ軍曹】
○ケロロ軍曹/●日向冬樹/●タママ二等兵/○ドロロ兵長/●ガルル中尉
2/4【スレイヤーズREVOLUTION】
○リナ=インバース/●ゼルガディス=グレイワーズ/○ゼロス/●ラドック=ランザード
1/4【新世紀エヴァンゲリオン】
●碇シンジ/●加持リョウジ/●惣流・アスカ・ラングレー/○冬月コウゾウ
2/4【強殖装甲ガイバー】
○深町晶/●アプトム/●ネオ・ゼクトール/○リヒャルト・ギュオー
3/4【砂ぼうず】
○水野灌太(砂ぼうず)/●小泉太湖(小砂)/○川口夏子/○雨蜘蛛
1/3【となりのトトロ】
○トトロ/●草壁サツキ/●草壁メイ
22/48
地図はこれだよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0376.png こちらは現在位置だよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0367.png
5 :
創る名無しに見る名無し:2010/08/08(日) 12:45:25 ID:LUSD8ZE/
【――カヲル君からのお願い――】
___,,,.................,,___ \ / キャラクターの状態を把握しやすくするために、
´ >'"¨'''ー- ...,,__¨`\ ヽ\ | SSの最後に以下のテンプレを挿入してくれ。
_/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i ヽ |
/ `> \ \ i\ i | 【場所/時間帯】
/-‐ァ / ___ \ヽ i / | 【名前】
/ /// / _,,..二ニ= ',i // | 【状態】
//,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、 レ 、 ̄`\ | 【持ち物】
/,..イ/ 「¨,ゝ、=ニ二 \¨、`\ | 【思考】
//// Z ヽマラ''" -‐‐- 、 \ \ __ |
// _=ニ二__.... _二ニ= , il ', ',/ ̄ | 時間帯の区分は以下の通りだ。
___,イ,' 、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ ll \. i ',. ', / | 0〜3時:未明
/ フ , 、 '"、 -.、、\. /i ∧ /l ∨ ',_', ,.イ | 3〜6時:明け方
"\'-─- //!,' 丶 ヽ,仏、 / レ' ', /| l __,,... -‐ム''" < 6〜9時:朝
\‐-、 ,' \ Z ヾ-イ .// /',/ /レ'''"/ / | 9〜12時:昼前
//ヽ ` Z `>ソ / /_/ ,.イ / | 12〜15時:昼過ぎ
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \ _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''" / . | 15〜18時:夕方
/ / ̄  ̄>'''" / / . | 18〜21時:夜
__/__........___/ -‐==- イ / . | 21〜24時:夜中
/ / ,.-‐''" |
\ 三時間区切りだから、割とアバウトでいいと思うよ。
【放送】
6時間に一度ゲームマスターからの放送があり、死亡者と禁止エリアを発表します。
禁止エリアは
>>101>>102>>103……という形で書いてもらい、安価で決定されます。
キャラクターの時間を進めるのは自由です。
しかし、放送時間までたどり着いたら一度ストップ、他のキャラ達が追い付くのを待ってください。
ほとんどのキャラが放送時間にたどり着き、放送がされたら再び時間を進められます。
次の放送は24時です。
6 :
創る名無しに見る名無し:2010/08/08(日) 12:46:11 ID:LUSD8ZE/
【予約】
予約はこのスレ内で行います。
トリップをつけて「○○(キャラ名)と××を予約します」と宣言して下さい。
予約期限は原則として5日ですが、「ちょっと待って」で2日ほど延長が可能です。
さらに事情があったりするときは追加の延長もできます。
ただし連発は出来る限り避けましょう。
延長したい場合は、再び予約時と同じトリップをつけて延長を申請して下さい。
何らかの理由で破棄する場合も同様です。キャラ追加予約も可能です。
予約期限を過ぎても投下されなかった場合、その予約は一旦破棄されます。
その時点で他の人がそのキャラを予約する事が出来るようになります。
また、前予約者も投下は可能ですが、新たな予約が入った場合はそちらが優先されます。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| あーーーーーっと!!!ここでお願いが入ったぁぁぁぁ!!! |
| 次スレは
>>950を踏んだ人が立てて下さい! |
| そしてテンプレも
http://www39.atwiki.jp/kskani/pages/290.htmlに置かれております!! |
|_______________________________________|
∧ | ∧
,i |_,! i、
i .。 |_ 。, `i
i -ー、―-、 |
i ,/"^ヘ^i i
i i' | |
i ヽ_,._,/ ,'
゙ー---―'
7 :
創る名無しに見る名無し:2010/08/08(日) 18:32:32 ID:upoHPTt8
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
! _r'" `ヽ ノ )
>>1もつだよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
予約はもう来ない…のか?
>>1乙です!
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ ) やっと規制解除されたよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
てす
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロ〜! (
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) それから
>>12おめでとう! (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
>>11 書き手です。
リアルが忙しくてSSを書けるくらいのまとまった時間がなく、迂闊に予約できない状態です。
ネタはあるのに時間がないという感じです。
また時間ができたら予約を取りたいと思います。
それから
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ )
>>1乙だよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
おお、書き手からの連絡キターw
盆とコミケでこの時期はなぁ
それに暑いから書く意欲が落ちる落ちる
しかし本当に暑いな…
知ってるかい?
kskロワって明日で開始から二周年なんだぜ
それはめでたい
しかしもう二年経つのか…
はやいもんだな…
某ロワも静寂を経て作品投下されてるっぽいし
ウチも頑張りたいもんだ
祝!二周年!
という事で、キョンとノーヴェで予約させて貰いますです
予約来たぁぁぁぁぁぁぁぁ!
あれ?鳥がおかしい…
改めてキョンとノーヴェで予約させて貰います!!!
二周年記念の今日、予約が来た!
楽しみです。
kskロワが二周年になるかならないかって時なんだ!予約してみる価値はありますぜ!
朝倉涼子、ヴィヴィオ、ドロロ兵長、リナ=インバース 予約します
28 :
◆MZbbkj1l7. :2010/09/02(木) 22:03:33 ID:E030w+jF
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ_人_人_人_人_
く K 」 m ) (
! _r'" `ヽ ノ ) 地球圏に落ちるトロロズを押し上げるんだ!(
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
自分も雨蜘蛛、深町晶、ジ・オメガマンで予約します
ウェーブキター!!!
久し振りのwkskwksk!
2周年おめ!
そしてウェーブにwksk!!!
やっぱこのスレ最高だ、なにこのkskウェーブwww
wkskwksk
ひさびさのkskキター
ああ…時が見えるw
ウェーブktkr!
wksk!!!
投下wkskwksk!
どれも楽しみすぎるw
えー、作品自体は完成し後は推敲のみですので
本日20時40分ごろより投下予定です
お手すきの方いらっしゃいましたらkskお願いします!
wksk
wksk
wktsk
wksk!
自分は今日は投下出来そうにないのでちょっと待ってお願いします
310 名前: ◆MZbbkj1l7. 投稿日:2010/09/07(火) 16:32:54 [ m.cZaVZk ]
申し訳ない、ちょっと待ってお願いしやす
以上転載
お二人ともゆっくり書いていってね!
投下開始しますですー
友達。戦友。仲間。友人。親友。
各々表現は違えど、どれも“友”を示す言葉だ。
とある娯楽番組で司会者が語っていたが、人――特に多感な中高生の時期は必要以上に自分と仲間とそれ以外の区別をつけたがる傾向があるらしい。
区別と言われてみれば聞こえが悪いが、幸いにして多感らしい時期の高校生活を送っている自分に当て嵌めて考えてみよう。
登校の最中に谷口や国木田と遭遇し、一緒に学校へ向かう。
そしてそのまま教室へ向かい邪魔な荷物を机に置いて雑談タイム。
昼休みもまた、あいつらと馬鹿な会話をしながら昼食。
面倒な授業を終え放課後になれば――ハルヒと、SOS団のメンバーといつもの馬鹿騒ぎ。
平日だけでなく休日も、結局はいつものメンバーで集まっている。
軽く思い返してみるだけでも、こうして一つの“グループ”が出来上がっている。
勿論、自分だけで無く他の友人たちもきっとこんなモノなのだろう。
毎日変わらない学校生活でいつもの友人と談笑しそれぞれがそれぞれで固まっている。
特に示し合わせたわけでもないし、違う友人と話さないわけでもないが、基本的には同じメンバーだ。
これらも一種のグループ分け、区別と呼ばれる行為になるのだろう。
よくよく考えても見ればそうだ。
大衆向けのドラマや漫画などで表現される普通の学校の教室に蔓延する所謂虐めと呼ばれる行為も、自分と違う存在を拒絶しようとする動きがエスカレートしていくものが多い。
こんなのは誰が教えたわけでもない。
幼少から成長する度本能的に刻み込まれてきた人間として当然の感情なのだろう。
……その行為の善悪は置いておくとして、だが。
ksk!
友を信頼し、素直な意味で好意を抱く。
それは、多少の例外は有れどもどんな人間にも標準的に備わっている資質であり、今更語るべくも無いことだろう。
友人と遊べば楽しいし、喧嘩をすれば悲しい。
だから、だから。
――反吐が、出そうなんですよ。"彼"を……一時でも、仲間と呼んでいたと思うとね……
こんなにも胸が痛くなるんだろう。
+ + +
あぁ……痛い。頭が割れるように痛いんだ。
酔いから醒めたであろう頭の中は妙にクリアだってのに、一体全体何なんだよこの痛みは。
ズキン、ズキン、ズキン、ズキンと。
俺の罪を責め立てるように、罪を数えるように、さっきから一歩進む度に酷く頭が痛む。
ははっ……これがハルヒやあの子供の、ナーガのおっさんの怨嗟の声なのだろうか。
嘔吐や鼻水、体液を吐き出しただけじゃ物足りないってか?
……当たり前だ、“死”の苦しみはきっとこんなもんじゃない。
死んだ人間には何も残らない。
想いも、言葉も、何も残らず、命の重さまでも加害者へと降り注ぎ零へ還る。
そんな、そんな忌まわしいことをしちまった俺に、あまつさえその重さを背負うことすら出来ずに体液として吐き出した俺に、甘ったれるなとでも言っているのだろう。
疲労から、ともすれば動きを止めたがる両足に対し懸命に命令を送り、怨嗟の声になって鳴り響く頭痛に耐えながらふらふらと、幽鬼の如く歩みを進める。
……悪かったさ。悪かったと思ってるさ。
人を殺すのは悪いことだし、俺がしたことは許されることじゃあない。
でも仕方が無かったんだよ!ハルヒを――仲間を救いたかった!死にたくなかった!!
本当に、たったそれだけだったんだよ。
俺が生きていたところで意味なんかなくたって、生きる理由すらなくたって。
死にたくない、救われたい。平和な世界から来た極々普通の一般人がそんなことを考えて何が悪い!?
何も残らないなんて、誰だって嫌に決まってる。
ましてこんな場所で、誰かに殺されて自分が終わるなんて死んでも……いや、みっともなく生にしがみついたって嫌だ。
だから俺は、俺は――
意味もなく、誰へともなく稚拙な言い訳を繰り返す。
……いや、自分でもわかってるさ。
これは全部、俺が殺した奴らに対しての言い訳だ。
反論もない、自分を責めることで自分を正当化しようとしてる只の言い訳だよ。
責めながらも、自分は悪くないって辺りが殺人者らしくて見事な屑っぷりだよなぁ。
俺に相応しくて、相応しすぎる言い訳だよ……まったく。
「うげ……うげぇぇぇぇぇぇ……」
自虐的に感情がぶり返すと同時、どうしようもなく“死”を意識してしまい胸の奥底から熱いものが込み上げてくるのを感じる。
またか。
今更歩みを止めることすらしようとせず、勢いのままに吐瀉物を吐き出す。
当然、服からズボンにかけて更なる吐き気を催す悪臭を放つ体液が降り注ぐのだが、もうどうだって構わないさ。
既に服中嘔吐まみれでぐしゃぐしゃなんだ。何を気にする必要がある。
この体液があいつらの重みだろうが、何だろうがもう知ったことじゃない。
俺には重過ぎるんだよ……人の命の重さなんか、背負えないんだよ。
許してくれなんざ言わないさ。だから、そっとしておいてくれ。
意味もなく、意思もなく、俺は生きていくんだからな……。
ぶり返した感情がまた醒めきっていくのがわかる。
ksk
もしかしたら、これが所謂二日酔いってヤツなのだろうか?
だとしたら、缶ビールたったの一本でこの威力とはそら恐ろしいこった。
「痛ぇ……痛ぇよぉぉ……っ」
痛い。嫌だ。もう歩きたくない。
鼻を突く臭いに、頭痛が更に酷くなっていく気がする。
感情が、またぶり返す。
支離滅裂な思考は、纏まる気配すら見えない。
靄が掛かったように、視界が狭まる。
だが、歩みを止めることはない。
まるで鮪のように、歩くのを止めてしまったら死んでしまうかと思っているかのように。
己の思考に不安を煽られ、恐怖と疲労に全身を震わせながら。
それでもズリズリと足を引き摺り、歩みを進めていく。
「う…うぅぅ……」
足元に伝う吐瀉物が不快だ。
嘔吐感がみるみる増していく。いっそまた嘔吐してやろうか。
などと不明瞭な思考を掻き消すように、頭の中に言葉が鳴り響く。
――反吐が、出そうなんですよ。"彼"を……一時でも、仲間と呼んでいたと思うとね……
あぁ……まただ。またあの時の言葉が頭の中を反響し、残響する。
――"彼"が!? ハッ、まさか。あの"彼"が、そんな感情を抱くはずがないでしょう!
わかってるさ。古泉が俺を裏切ったんじゃない。
ksk
俺が、古泉を裏切ったんだ。
それより今はこの不快感を何とかしてくれ。
――"彼"はノーヴェさん以上に唾棄すべき存在なんですよ!
あぁ……そうさ、俺が醜く足掻いてることくらい自覚している。
それでも、生きていたいんだ。死にたくないんだ。
お前だってこの気持ちがわからないわけじゃないだろ?
――ノーヴェさんとは違い、自分から魔道に堕ちた!
そうだよ。全部、全部俺自身の意思であいつらを殺したんだ。
生きたから、死にたくないから。
今更お前に言われなくともわかってるんだ。わかってるから……。
――俺も"彼"を……あの悪魔を殺すためなら、阿修羅になると覚悟させるほどに、見苦しく!あざとく!狡く!
もう止めてくれ!
古泉にも、朝比奈さんにも、お前たちには関わらないから……俺にはハルヒだけだから。
――反吐が、出そうなんですよ。"彼"を……一時でも、仲間と呼んでいたと思うとね……
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
SOS団に、もう俺の居場所はない。
古泉の悪評を広め、雨蜘蛛のおっさんに朝比奈さんの殺害を依頼した俺が、どんな顔をしてあいつらの仲間だと言える?
そんなもん無理に決まってる。そんな当たり前なことは重々承知しているさ。
だから、俺にはもうハルヒしかいないんだ。
俺を救ってくれるのはハルヒだけ。俺の居場所はハルヒだけ。俺の全てはハルヒだ。
それでいい。それが俺の選んだ道なんだよ。
大体、だ。元から古泉の奴は好きになれなかったのだ。
胡散臭い笑顔に胡散臭い態度。
初対面の相手に超能力がどうこうだの、ハルヒが神だの意味のわからんことを述べ始めるしだな。
普通は信じないぞ? ……事実、俺も信じてなかったしな。
毎度毎度、肝心なところは俺に押し付けてきやがるのも気に食わない。
俺を過大評価して、自分を過小評価して、勘違いも甚だしいんだよ。
そんな、根拠も確証もない曖昧な評価で面倒事に巻き込まれるこっちはたまったもんじゃない。
ハルヒに対するあの妄信的、狂信的な態度もそうだ。
影であれ程動いてるくせにそんなこと微塵も表に出さず従順に従って、従って、従って。
お前がそんなに甘やかすから、ハルヒがまた調子に乗って、俺が迷惑するんだ。
まぁ……楽しくないこともないがな。
長門もそうだ。
元はと言えばあいつが宇宙人だの何だの言い始めたところからおかしくなり始めたんだ。
朝倉には殺されかけるし、巨大カマドウマには襲われるし。
融通が利かないわ、ハルヒを止めてくれないわ。
最近、少しずつ扱いがわかってきたとは言え本当に困った奴だよ。
そう言えば、無表情の中に、少しずつ表情があることを他の奴らは気づいているんだろうか?
朝比奈さんは言わずもがな、だな。
あの愛くるしい仕種、可愛らしい声、アンバランスな特盛。
全てが完璧過ぎる、まるで天使のようなお人だ。
ハルヒの傍若無人な態度にも逃げ出さず従って……性格も完璧過ぎる。
そして時折見せる大人びた態度。あぁ……なんて素敵なんだ。
「古泉……長門……朝比奈さん……」
走馬灯のように、あの時の思い出が脳内を駆け巡る。
もう忘れたってのに、今更仲間だなんて言えないこともわかってるのに。
ksk
ksk
なのに何で? 何でこんなにも苦しいんだよ!?
俺には……俺にはもうハルヒしかいないんだ。それでいい筈なんだ。
「う……っ……うぅ……っ」
それなのに、それなのに――
――何だってこんなにも涙と鼻水が止まらないんだよ。
「ひぐっ……ぐぅ……げほっげほっ……!」
もう、無理だ。
繋ぎ止めていた気力が音をたてて霧散していくのがわかる。
目と鼻から止めどなく体液を垂らしながら、ぐしゃりと崩れ落ちるようにしてその場に倒れこむ。
疲労感漂う全身が急速に安堵の息を漏らしもう歩けないとばかり脱力していく。
服から垂れてきていたのだろうか、吐瀉物の残滓が土の味と混ざり口内に入り込んで不快感を掻き立てるがもうどうでもいい。
何事かを喚いている恐ろしい同行者の存在も思考の隅へ追いやり、そのままゴロンと寝転ぶ。
何だ……星の浮かばない静寂の支配する夜空も、中々どうしていいものじゃないか。
死にたくない。殺されたくない、生きていたい。
でも、それ以上に……あの日だまりのような日常に帰りたいんだ。
「はっ……今更、何を言ってんだよ俺は……」
思わず言葉が零れ落ちる。
あまりのご都合主義染みた思考回路に笑いすらおきない。
あれだけの事をしておいて、今更帰りたいだなんて虫が良すぎる話だ。
今時、そんな展開少年漫画でもやりはしないだろうさ。
どれだけ泣こうと、喚こうと、俺が奪っちまった命は帰ってこない。
そんな甘ったるくて最高に素敵な展開は、この舞台じゃ有り得ない。
「わかってる。わかっちゃいるんだがなぁ」
今までハルヒや長門を見てきたからだろうか。
どうやら俺は、この期に及んで自分の望む最高の展開を諦めきれないらしい。
靄が掛かり不明瞭だった思考が少しずつクリアになっていくのがわかる。
どうすればいい? どうすればあの日常に戻ることができる?
俺にできることなら何だってやるさ、どんな手段を使ってでもあの日常に帰ってみせる。
だから教えてくれ。俺は一体どうすりゃいいんだ?
「なんて……結局は堂々巡りじゃねぇか。殺した奴の重さすら背負えない俺が、何をするんだっての」
何をどう足掻こうともあの日常には帰れない。
それを理解して、理解して、理解しても尚……諦めきれなかった。
急速にクリアになった思考に、急速に靄が掛かり始める。
「どうして……こうなっちまったんだよ」
何度目だろうな。無意味な言葉がまたしても口をつく。
なんで? もどうして? も意味はないんだ。
生きたい。死にたくない。ハルヒに会いたい。
今の俺にはそれだけしか残っちゃいない。
……なんだ、結局のところは単純じゃないか。
SOS団も、スバルも、他の奴も知らん。
俺は、ハルヒの為だけに生きる。
だからハルヒ――俺を助けてくれよな?
ksk
そうだ……こんなところで休んでる暇はないんだよ。
早く、立たないと――
+ + +
将軍の所に連れて行く価値も無い。
結局、ノーヴェが出した結論はそれだった。
逃げたしたかと思えば、ふらふらと死にそうな足取りをした戻ってきたキョンはやけに素直だった。
相変わらず足取りは覚束ないものの、木材を杖に自らの足で歩いている。
目の前の相手に対する殺意と悪魔将軍への恐怖を押し止め、取り敢えず将軍の元へ連れて行こうと歩き始めてから約数十分。
自分自身の行動や感情の変化に戸惑いつつあったが、悪魔将軍の命に逆らうわけにもいかないと言い聞かせモールへと向かう。
喋ってしまえば感情が爆発してしまいそうで怖いのだろうか、表層は無関心を装いながらもさり気無く背後に意識を向けながら山道を共にしていた。
(あたしは……一体何なんだ?)
木材を杖にしながら亀のような足取りで後ろを付いてはくるのだが、突然嘔吐し突然めそめそと泣き出すキョンに気を配るのもいい加減苛立ちに限界が来ていたのか、いつの間にやら意識を内に向け自問自答を繰り返す。
甘さは、捨てた筈だった。
今度こそ悪魔将軍に認めてもらうつもりだった。
でも結局は、できなかった。
悪魔将軍の命令に逆らうのが怖かったのだ。
これじゃあまるで、悪魔将軍の犬じゃないか。
ksk
あの時も、あの時も、あの時も……結局最後の最後で甘さを、弱さを捨てきれず将軍の期待を損なった。
今回もまた、同じことの繰り返し。
ガイバーにもなれない、意識がはっきりしているかすらわからない只の人間が将軍の期待に応えられる筈が有るわけもないのに。
殺すことができなかった。
「ッ……チキショー!!!」
上手くいかない自分自身への苛立ちから傍に立つ木を力任せに殴り飛ばす。
右拳が微かに痛んだ気もするが無視。
続け様に左拳、右拳、左拳と連続で木の幹を殴り続ける。
ギシギシと体を揺らしはらはらと葉を落としながらも、木は大地に根を張り続けたままだ。
ムカつく。と溢してから何度も何度も拳を振るう。
意味などない、只ムカついたから。それだけの理由で木の幹を殴る。
苛立ちを、憎しみを、無力さを、恐怖を込めて殴る。
流石に数十発も殴られれば限界が来たのだろう。
やがて、メキメキと音を立てながら木は半ばから折れていく。
その光景を見ても、自らが作り出したそれを見てもノーヴェの心が晴れることはない。
将軍ならきっと、一発でこんな木を殴り折った筈だ。
対して自分のこの体たらくは何だ。
決して終わりの見えない悪循環。
何をしても納得がいかず自分を責め、それを紛らわす為に行う行為に更に苛立つ。
この舞台に連れて来られるまでは、殆ど感じたこともない陰鬱な感情がノーヴェの心を支配する。
強くなりたい。只ひたすらに、それを願う。
ギュオーにも、ゼクトールにも、古泉にも勝てるようになりたい。
願えば願う程、思えば思う程、理想と遠く掛け離れた自分自身の姿に苛立ちが増していく。
何かぶつけるものが欲しかった。
この鬱屈した感情を発散するために、全力をぶつけられる何かが欲しかった。
グシャリ。
と、不意に背後から崩れ落ちる音が聞こえる。
何事かとそちらへ目を向ければ、どこまでも苛立たせる相手が地面に寝転んでいた。
ブチリ、とある筈のない欠陥が千切れる音がノーヴェの脳内に響く。
「……何なんだよテメェは!さっきから愚痴愚痴と泣き言ばっかり言いやがって……。
いい加減鬱陶しいんだよ!少しはしゃきっとしやがれ!……聞いてんのかよ!!!」
「わかってる。わかっちゃいるんだがなぁ」
返事とも独白ともつかない台詞が返ってくる。
元々が気の長い性格ではない。
ノーヴェ自身自覚しているが、単純明快で簡潔な判りやすい性格をしている。
加えて、自分自身に対する形容し難い苛立ちに怒りを覚えている状況だったのだ。
その意味不明さが、支離滅裂さが、導火線についた火のようにノーヴェの激情を煽る。
燃え盛る灼熱の業火のように、抑えきれない苛立ちがノーヴェの胸を焦がす。
(ふざけんな! ふざけんな! ふざけんな! ふざけんな!)
気が付けば、反射的に相手の胸倉を掴み上げていた。
しかし、相手がそれを気にする様子はない……と言うより気付いた様子すらない。
それがまた、怒りに火を付ける。
(殺してやる! こんな奴生きてたって誰の役にもたちゃしねぇ!
こいつは……こいつは只の疫病神でしかねぇよっ!!!)
「なんて……結局は堂々巡りじゃねぇか。殺した奴の重さすら背負えない俺が、何をするんだっての」
何度目かの決意を固めると同時に、ポツリと言葉が耳に入り込む。
無視しても良かった。そのまま怒りに任せて殴り飛ばしても良かった。
でも何故だか、その言葉は誤魔化しようもなくノーヴェの胸に染み渡っていく。
堂々巡り。
この一言がチクリと胸に刺さる。
そうだ。結局そうだ。
堂々巡り。いつもと同じ。怒りに任せてみても、結局はコイツを殺すことができない。
将軍の命令に逆らうわけにはいかないから、あたしは将軍の部下だから。
吐き慣れた言葉が胸中を駆け巡る。
こんなもの自分に向けた言葉で有る筈がないのに、どうしようもなく頭に響いて仕方がない。
いつの間にか、胸倉を掴む手は力なく下げられていた。
「あた、しは……違う。お前とは違う……あたしは、やれるんだっ」
自分に言い聞かせるように、小さく呟いてみる。
しかし、他の何者でもない自分自身の心がその言葉を否定していた。
もう無理だと、お前は悪魔になんてなれないと。
――所詮、お前が悪魔になるのは不可能だと。
「違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う――」
「どうして……こうなっちまったんだよ」
最早相手の言葉など聞こえていない。
自分の胸に浮かぶ言葉を、両手を耳に当て必死に否定する。
嫌だ嫌だと首を振るその姿は、駄々を捏ねる子供にしか見えないと気付かずに。
己の心を保つために必死に否定する。
傍から見ればとんでもない光景だろう。
奇妙な服を着た少女が、嘔吐まみれの服を着た少年に向かって大声を張り上げている。
それはこの舞台においても奇異な光景だった。
しかし、本人たちは到って真剣そのものである。
そして。
恐怖が、怒りが、不安が、悪魔になれない少女の心の限界点を突破する。
ksk
「――あたしは……将軍の犬なんかじゃ、ないんだ…っ!」
+ + +
最後に見たのは、立ち上がろうとするキョンの姿。
次に見えたのは、悪魔のように真っ赤な肉塊の姿。
「はは……あははははははははははははははは!!!」
その光景を理解すると同時、心底からの笑いが喉を震わせる。
――あたしにも、やれるんだ。
まるで勝利を宣言するかのように高々と拳を宙に突き出す。
ドロリ、とキョンだったものが目の前に零れ落ちた。
水でも払うような軽い動作で腕を振るうと、細長く黒い糸のようなものが拳にこびりついているのがわかる。
指とそれの隙間にはピンク色の肉片が絡まり、引き千切られた血管が拳を開く邪魔をする。
強引に拳を開くと隙間から入り込んだぶよぶよとした物体が零れ落ちていく。
滴る血液を追って視線を大地へと向けると、そこには真っ赤な花が咲いていた。
悪魔の如く膂力をもって限界以上の圧力を加えられ、あらぬ方向に曲げられた腕。
半ばからへし折れたそこからは、目が眩むような赤の中に黄ばんだ白が見える。
どうやら肉が裂け、中の骨が露出しているらしい。
だらりと長く間延びしながら地面に零れ落ちた腕の残骸からはスライム状の粘液が滴り落ちている。
未だに血管がピクンピクンと脈打つ肌の裏側を見て、人体とはこんなものかと嘆息。
視線を下へとずらしてみれば、ご丁寧に両手両足をへし折っているようだ。
絵画の鑑賞でもするような気楽さで首を動かし、今度は視線を僅かに上へと向ける。
顎が引き裂かれ粉砕された歯の欠片がそこら中に散らばっていた。
舌は引き抜かれ、眼球も丁寧にくり貫かれている。
普段なら嫌悪すら抱きかねないその光景も、昂ぶった感情に支配された脳には麻薬としか作用しない。
グチュリ、グチュリと腕を動かす度に聞こえる肉片と血液が奏でる音色も今は心地いい。
湯気に混じりながら立ち込める腐臭すら今は極上の香りにすら思えてくる。
暫く肉塊を鑑賞していたノーヴェだが、それにも飽きたようにゆらりと立ち上がる。
その胸中に先ほどまでの恐怖や不安は存在しない。
代わりに存在するのは悪魔としての強烈な自負。
そう、悪魔となった自分に恐怖も不安もある筈が無い。
何度も、何度も自分は悪魔なのだと言い聞かせる。
その意味すら理解出来ずに、只、言い聞かせる。
「もう……あたしは将軍の言いなりになるだけじゃないんだ」
将軍にはキョンは使えそうにないから殺したとでも説明すればいい。
悪魔である自分が、将軍の教えを受けた自分が使えない弱者を始末したって何の問題もない。
タッグパートナーが必要なのであれば、自分がその役目を務めてみせる。
もう、足を引っ張るような真似はしない。
灼熱のマグマのように燃え盛る気持ちがノーヴェに自信を与えていく。
もうこれ以上ここにいる必要は無い。
一刻も早くモールに戻り、悪魔になった自分を将軍に見せるのだ。
善は急げとばかりに立ち上がる。
途中、鬱陶しい肉塊が纏わり付いてくるが払う必要すら感じなくなっていた。
「あばよ……お前には一応その……か、感謝してやらんこともないからな!」
不器用な、自分なりの言葉で肉塊と別れを交わし落ちていたデイバッグを広い一目散にモールに向け走り出す。
「あたしは、悪魔なんだ……悪魔なんだ」
自信に彩られた胸中に、その言葉の意味は届かない。
歪んだ少女がその意味に気付くのは、果たして――。
【E-06 森林/一日目・夜中】
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】気分昂揚、悪魔の精神、疲労(小)、ダメージ(大)、顔面にダメージ(中)、血まみれ
【持ち物】ディパック(支給品一式)、小説『k君とs君のkみそテクニック』、不明支給品0〜2、 デイパック(食料半分消失、盗聴器(発信)がランタンに仕込まれている)
【思考】
0.あたしは将軍の犬じゃない!
1.誰よりも強くなりたい
2.モールに向かう。
3.ヴィヴィオは見つけたら捕まえる。
4.タイプゼロセカンドと会ったら蹴っ飛ばす。
5.ジェットエッジが欲しい。
※参加者が別の世界、また同じ世界からでも別の時間軸から集められてきた事に気付きました。
ズ……ズズ……。
悪魔となった少女が立ち去った森に、何かが引き摺られる音がする。
その何かは、一つの金属を中心に広がっていった。
見落としたのか、見逃したのか、その場に放置された血溜まりに沈む金属。
驚異的な速度で広がるソレは、やがて一つの形を産み出す。
月光に彩られ、姿を現すは穏やかな表情で目を瞑る少年。
嘔吐に塗れた制服姿で、それでも尚安らかに眠り続ける。
強殖細胞。
幾多の犠牲を生み出してきたそれは、持ち主がこんなところで逃げ出すのを認めはしない。
最早数えることが不可能な数まで肉片を刻まれようとも。
壊れたオブジェのように晒しあげられても。
一片の肉片からすら蘇る。
絶望に支配されながらも、生きたいと願う持ち主に、強殖細胞は応えていた。
悲しいかな、本人は気付いていなかったが。
戦え、戦え、戦え。
その命燃え尽きても、逃げ出すことは許さない。
只一つの為に生きると決めた少年に、安息など訪れない。
【E-06 森林/一日目・夜中】
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】生き延びる決意、ダメージ(中)、疲労(大)、気絶
【持ち物】木材@現実
【思考】
0:ハルヒの為に、生きる。だから助けてくれ……。
1:葦のように生きる
(2:―――死にたくない。)
【備考】
※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。
※再生機能が自動で発動しましたが、以後戦闘等で本格的に使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。
ksk
以上で投下終了です
誤字脱字、矛盾点等ありましたら是非是非御指摘お願いします!
乙でした!
とうとうノーヴェも初体験ですか。初めて……だったよね?
一方のkyonはやはりユニットガイバーからは逃れられない運命か。
この先どう転がっても立ち直る姿が想像しにくいですが、頑張って欲しいものです。
いや、やっぱりもう手遅れか……いろんな意味で……
乙です
ノーヴェ、初体験おめでとう……漫画の4期の方を知ってるから見てて悲しいわ
確か一部のナンバーズ以外は殺人はしていない。ノーヴェもしていない
kyonは生きてはいるがどうなるんだろう…
俺は立ち直らないが何かを起こす様な気がする…
気がするだけだがw
投下乙です
キョンの負け犬オーラにノーヴェが呑まれるかと思いきや一気に突き抜けたなぁ
しかしこれ、キョンを殺し損ねた罪であとで将軍にお仕置きをくらうんじゃw
あと少し再生が強力すぎる気がします
>>71 了解しました。
再生の制限を強くし、キョンへの疲労・ダメージを増やしておきます
投下乙です!
あわわ…ノーヴェがとうとう悪魔に…
ただ、まだ迷ってる辺りが今後不安だなぁ
結局殺せてないから将軍からお仕置きされそうだしw
改めて、投下乙でした
投下乙です!
キョンの精神描写が素晴らしすぎる
投下乙!
ノーヴェの精神状態にキョンの妄言がクリティカルヒットしたなぁ
血みどろノーヴェがの行く末がいろんな意味で怖い
キョンは生きたいと思ってるけどこのまま生き続けても地獄なんだよな……
ところでE-06ってこの組の進行具合だともう禁止エリアになってるんじゃないかな?
そろそろかな
じゃあ、このまま放っておいてもkyonは……
kyonはしぶとくずるずると生き続け、あっけなく死んでいってほしい。
kyonはどうなるんだろう…
あっさり死ぬのか、それとも…
投下乙です!
キョンはいよいよ燃え尽きてきたな
どうなることやら
遅れて申し訳ない、雨蜘蛛、晶、オメガマン投下します
-H-08博物館にて-
パソコンは、ザーザーと砂嵐の音を立てている。
晶と雨蜘蛛は、なんとも難しい顔でその画像を眺めていた。
18時までに録画されていたリング上での戦闘は、森のリングで起きたものだけ。
その内容は、二人にそれぞれ違う意味での衝撃を与えていた。
(巨人殖装……か。でも……あれは……)
(キョンの野郎があんな化け物になるとはねぇ〜。こいつはやべえな……厄介だぜ)
晶は違和感を。雨蜘蛛は危機感を。それぞれに、腹の中で渦巻かせる。
二人の間に、会話は起きない。今やこの二人は決別寸前だ。
両者を無意識のうちに繋ぎとめていたスエゾーの抜けた穴はあまりに大きい。
(巨人殖装が俺が居るのと同じ次元に出てきたなら、俺にはそれを探知できる自覚がある……。
あれはガイバーユニットとは違って、俺自身が作り上げた物だ。たとえ他の殖装者が
装着していたとしても、それを察知できない筈がない。ガイバー同士のテレパシーとは訳が違うんだ)
(キョンがナーガを殺したって結果は知っていたが、あの力……ガス欠で後半は悲惨な事になってやがったが、
なんとかあの場を乗り切って生き残ってるのは確実……あの時殺しておくべきだったかねぇ……。
主催者連中の言ってる事が聞き取れりゃあ、もっとはっきり場の状況が読めたんだが……)
だが、それぞれの頭の中だけで考えるにも限界という物がある。
しばしの沈黙の後にぎこちなく、どちらともなく言葉を交わし始める。
「一体何なんだ、あのトンデモねえ怪物はよ」
「あれは……巨人殖装という、俺の知っているガイバーの強化形態です。レプリカのようですが」
「ふむ……お前もあれを使える、って事か……条件が揃えば」
「ええ。今は使えませんけど……それより、俺は画面の視点が気になりました」
晶が、疑問を口にする。
なるほど、リング上の戦闘を録画した映像は、後半に向かえば向かうほどめまぐるしく切り替わっていた。
最終的に4〜5個程、リング内の様子を撮影しているカメラがあるようにも見えた。
博物館の外のリングで起こった戦いの録画については、精々二点程の視点移動しか用いられていなかったのに。
かちり、と晶の頭の中で何かが引っかかる音がする。とても大事な事に気付いたような、感覚。
何が引っかかっているのかは分からないが、とりあえずその事は置いておけ、と雨蜘蛛に窘められる。
「さぁ〜て……もう22時だ。俺の用事に付き合ってもらうぜ」
「……何処へ行くんですか?」
「海☆水☆浴」
-J-7海岸部〜地下洞窟にて-
何の邪魔も入らず、二人は目当ての場所に辿り着いた。
島の底部、波が寄せる絶壁の中に洞窟があるなど、半信半疑で着いてきた晶も、
実際干潮によって露出している洞窟の入り口を見せられれば納得せざるを得なかった。
雨蜘蛛が言うように、近くの海岸にはまだゴムボートが残されている。
だが、空を飛べる晶がいる限り、それを使う必要は皆無。
ゴムボートと、その近くに浮かんでいる丸焦げのアメフラシを放置して、二人は海上に飛び立った。
人を一人抱えて浮くのは、ガイバーにとってはそう難しいことではない。
洞窟の近くまで飛空する最中、晶は足元の海面に、鮫らしき生き物の影を認め、冷や汗を流す。
「俺を落としたい、って思ってないかい、えぇ?」
「……いえ、別に」
心を見透かすような雨蜘蛛の声にぶっきらぼうに答えながら、晶はあっさりと洞窟の入り口に辿りついた。
打ち寄せて洞窟の入り口を覆おうとする波に足を濡らされ、滑り込むように少しだけ奥に進み、降り立つ。
雨蜘蛛は首をコキコキ鳴らしながら晶の元を離れ、重力の住人に戻る。
「なかなか面白い体験だったがねぇ〜。うぷ、海よりゃマシだがあんまり頻繁にやるもんじゃねえなぁ、飛行体験」
「非行ばっかりしてる人が言う事ですか、それ」
「長門を笑わせられなかったお前が言っていい駄洒落じゃねえなあ、そりゃ」
「「……」」
冷たい空気が流れる中、二人はランタンをつけて、真っ暗闇に等しい洞窟の内部を見渡す。
明らかに天然の産物といった体で、人の手が加えられているようには見えない。
本当にここに何かがあるのか……雨蜘蛛は銃を構え、晶はガイバー形態のまま、用心しつつ先に進む。
どれほど歩いただろうか……島の地下を進んでいると考えれば、
そろそろH-5あたりの禁止エリアにぶつかってもおかしくない、と二人が焦り始めた頃だった。
分かれ道もなく、延々と曲がりくねりながら伸びていた洞窟に、突如幻想的な柑橘色の光が燈ったのだ。
別に、洞窟の壁に電灯が備えられ始めたわけではない。
数十歩ほど先に見える曲がり角の奥に、何かオレンジ色に輝く物が―――!
「これは……まさか!?」
「行くぜ、晶! こりゃ〜ひっとすると、とんでもねえお宝を見つけちまったのかも知れねえぜ!」
二人が駆け足になって、光の元を確かめに向かう。
曲がり角を曲がったその先は、結論から言えば、洞窟の終点だった。
その地面には大きな窪みが自然的に出来ていて、オレンジ色の液体が湛えられている。
時折ゴポゴポと泡を浮かばせるその様子は、何故か晶と雨蜘蛛に強い不快感を与えた。
「これは……やっぱり……」
「……深いな。これだけの量なら、今までおっ死んだ奴全員分掻き集めても足りねえだろ」
命のスープ、LCL。参加者が一定の条件を満たすと変貌する、最低の液体。
二人はどこまで続いているのか分からない窪みを覗き込み、まじまじと見つめていたが……。
「―――!? 雨蜘蛛さん、なんで自分から中に―――!?」
「何言ってんだ! てめえこそ足突っ込んで……う、うおっ!?」
二人が、意志に反してそのスープのプールにダイブしていた。
手を伸ばして這い上がろうとするが、粘り気の強い液体は二人を解放することなく、奥へ奥へと誘っている。
やがて抜け出す事を諦めた二人は、お互いの身体にしがみつく事で、どうにかこの状況を打開しようとする。
雨蜘蛛は、晶の身体を踏み台にして自分だけでもスープの上に顔を出し、魚捕り用の網や有刺鉄線を
うまく活用してどこかに引っ掛け、脱出しようともがいていた。
晶の方はより過激で、雨蜘蛛をしっかり抱えてから、スープ中でメガスマッシャーを放ち、
その勢いでスープの海から飛び出そうと用意していた。だが呼吸が合わない二人はお互いを邪魔し合い、
ついには自力では到底脱出できない深みへと、墜ちていった……。
-……にて-
呼吸が出来ないわけではない。
むしろ今までよりも効率よく肺に酸素を流し込めるような錯覚を抱えて、
深町晶は静かにオレンジ色の景色を眺めている。
指先には、まだ雨蜘蛛の感覚が残されてはいるが、何の反応も見えない。
気絶しているのか、もう死んでいるのか、それとも指先の感覚自体が気のせいなのか。
晶は、蜃気楼のように浮かぶ様々な光景や物体、人物、出来事を見ながら、なんともなしに考えていた。
このスープの中は、まるで小型の宇宙だ。あらゆる事象が、この中で陽炎のように再現され、揺らいでいる。
「……これは?」
絶対者に挑み、消滅させられる二体のガイバーの姿が見えた。
輝き、全てを祝福する聖なる炎を放つ火の鳥の姿が見えた。
ゴツゴツとした岩場で、仲間を裏切って機械の怪物の傍に侍る悪党の姿が見えた。
それらが全て、一瞬で赤い波動に飲み込まれて、かき消される。
爆発的に広がる波動に触れた物は全て命のスープと化し、終わる。
光の巨人を飛び回って排除したり、同属の宇宙人と戦ったりする、普通じゃない高校生達の姿が見えた。
リングの上で熱くぶつかり、自分と自分の属する何かを守らんとする、超人たちの姿が見えた。
血反吐を吐きながら誰かの為に、そして敵の為に力を振るう、管理局のエースとストライカーの姿が見えた。
侵略者を名乗りながら、何故か侵略対象の惑星に適応してしまったインベーダーたちの姿が見えた。
盗賊だろうがドラゴンだろうが吹き飛ばし、唯我独尊に生きる恐ろしい魔術師の姿が見えた。
誰もいなくなった世界で、誰かにいて欲しいと願った少年少女の姿が見えた。
森の中に佇む、虚ろな精霊が、子供と戯れる姿が見えた。
それらが全て、一瞬で赤い波動に飲み込まれて、かき消される。
爆発的に広がる波動に触れた物は全て命のスープと化し、終わる。
「なんだ……これは……」
それは、あたかも録画したかのような鮮明な映像。
つい先日まで赤い波動に呑まれた世界にいたように感じる、リアリティ溢れる映像だった。
余りに突然に、脳裏に刻み込まれていく真相。理解する。
理 解 さ せ ら れ る 。
「そうか……俺たちは……既に……」
それを認めてどうなるかなど、分からない。
あの赤い波動が何なのか、生命のスープとは何なのかなど、晶だけでは解明できない。
だが晶自身は、あっさりと【それ】を認証してしまった。そうせざるを得ない、明快な【解答】がそこにあった。
自分達の世界が……とうに、終わっていたという事に。自分達が、何故【ここにいる】のか分からないという事に。
その事実を振り絞った理性で拒絶して、晶が自分の全ての認識を断絶する。
見ざる、聞かざる、言わざる。感じず、知らず、触れず。
「うわああああぁああぁあぁあああ……」
己が悲痛な叫びを目覚ましにするように、晶の、ガイバーTの瞳が開いた。
洞穴の中、オレンジ色の液体から吐き出されるように晶は倒れている。
手を掴み続けていたはずの雨蜘蛛の姿は無い。ヘッドセンサーで調べるが、もうLCLの中にはいないようだ。
かといって、一人でこの洞窟を引き返せる筈もない……一体、何処へ行ったのだろう?
ともかく彼を探す気力は、今の晶にはなかった。窪みの淵に寝転んでいた晶は立ち上がり、時計を確認する。
23:35。次にチャットを約束した時間まで、さほど時間はなくなっていた。
「今、見たものは……誰かに伝えられるような、事なのか?」
誰にでもなく、自分に尋ねるように呟いて。
晶は、静かに洞穴の天井を眺めた。
【H-8 地下洞窟終点/一日目・夜中】
【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:精神疲労(極大)、頭痛、深い悲しみと決意
【持ち物】 首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、デイパック(支給品一式) スエゾーの円盤石、
スエゾーの首輪 手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある) 、小トトロ(ダメージ小)
【思考】
0:ゲームを破壊する。
1:スエゾー…お前の気持ちは俺が受け継ぐ!!
2:24時にドロロと情報交換。
3:今のは……?
4:もっと頭を使ったり用心深くなったりしないと……
5:巻島のような非情さがほしい……?
6:ハムを探して助け出す。
7:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
8:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
9:巻き込まれた人たちを守る。
【備考】
※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。スパイだとは思っていません。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ナーガ、オメガマンは危険人物だと認識しました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞き、確信しています。
※10の異世界の終末の光景を見て、自分達の実在に疑問を抱いています。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※雨蜘蛛から『主催者は首輪の作動に積極的ではない』という仮説を聞きました。
※小トトロにスエゾーと融合した後遺症や影響が残っているかどうかは次の方にお任せします。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
-G-4滝にて-
オメガマンは結局、スエゾーのいる可能性のある博物館ではなく、温泉の方に行ってみる事にしていた。
別にスエゾーに三度ちゅっちゅされるのを恐れたわけではない。
殺せる数が多そうな方を優先した、高度な戦略上の判断なのだ。
それが証拠に、オメガマンの思考回路は冷静に回っている。
(キョンの野郎の情報どおりなら、連中だって居場所を変えてるだろう……。
あのクズ野郎から情報が漏れない、なんて考える奴がいるはずがないからな!
だとしても怪我人が多いって話だし、精々動けたとしても別荘やコテージ辺りが限界だろう。
取りあえず俺は、手近なその辺りから焦らず探っていくだけよ!)
だが、腹が減っては戦はできぬ。
キョンの相手をして少し疲れたオメガマンは、少し遅めの夕食を取る事を決め込み、
滝の下の水場で釣りをしていた。適当に拾った木の枝で魚を見つけて叩くという、原始的なやり方だ。
オメガマンも超人、碌な道具がないそんなやり方でも、3,4匹の魚を捕まえる事は出来た。
「フォーフォフォフォ! ただ焼くだけじゃ、味がなくて泣けてくるが……まあ、仕方ないな」
薪を集めて火を熾し、魚を串刺しにして炙る。なるほど、味は薄くとも、香ばしい匂いは漂って来る。
支給品のおにぎりも、焼きおにぎりにすれば晩御飯らしく、寒空の下で食べるに相応しいものになる。
だが、次の瞬間。滝下の水面から、凄まじい勢いで、一人の男が飛び出してきた。
口をあんぐり開けていたオメガマンは、完璧超人の中でも1,2を争う反射神経で、その方角に向き直る。
「……む!?」
「……お前さんは……!?」
仮面をつけた二人が、まじまじと見つめあう。
無差別に参加者を殺害するオメガマンにとって、突如現れた男……雨蜘蛛を殺さない理由はない。
一方の雨蜘蛛も、リングの映像を見てオメガマンがそういう類の参加者だと言う事は知っている。
だが、お互いのスタンスや前情報からは計れない、奇妙な求心力というものが、この二人の間には存在した。
属性が似通ってはいるが、オメガマンにとって雨蜘蛛はいつでも殺せる存在だという事実も、
即座に戦闘が開始されるのを防ぐ一因となっていた。
そして晶とは違い、ショッキングな映像を見たくらいでは雨蜘蛛は動揺しない。
ワープじみた速度で水中を吹っ飛ばされたのには焦ったが、ごく自然な態度で、オメガマンに接する事が出来た。
両手におにぎりと焼き魚を握っているオメガマンに、雨蜘蛛がすっと小瓶を差し出す。
「ウォ醤油……いかがかなぁ?」
オメガマンは焼き魚を差し出し、その返答とした。
今、二人の悪のマスクドマンが、同じディナーの席に着いたのだ。
【G-4 滝/一日目・夜中】
【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】胸に軽い切り傷 マントやや損傷
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、有刺鉄線@現実、枝切りハサミ、レストランの包丁多数に調理機器や食器類、各種調味料(業務用)、魚捕り用の網、
ゴムボートのマニュアル、スタングレネード(残弾2)@現実、デイパック(支給品一式)×3、RPG-7@現実(残弾三発) 、ホーミングモードの鉄バット@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:オメガマンと情報交換。あわよくば利用する。
3:晶の怒りを上手く主催者側に向ける事で、殺し合いの打開の一手を模索する。
4:水野灌太と決着をつけたい。
5:24時までには博物館に戻り、できれば晶と合流する。
6:ゼクトール(名前は知らない)に再会したら共闘を提案する?
7:キョンを利用する。
8:ガイバーに興味がある。
【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
※メイのいた場所が、自分のいた場所とは異なる世界観だと理解しました。
※サツキがメイの姉であること、トトロが正体不明の生命体であること、
草壁タツオが二人の親だと知りました。サツキとトトロの詳しい容姿についても把握済みです。
※サツキやメイのいた場所に、政府の目が届かないオアシスがある、
もしくはキョンの世界と同様に関東大砂漠から遠い場所だと思っています。
※10の異世界の終末の光景を見ました。
※長門有希とキョンの関係を簡単に把握しました。
※朝比奈みくる(小)・キョンの妹・古泉一樹・ガイバーショウの容姿を伝え聞きました。
※『主催者は首輪の作動に積極的ではない』と仮説を立てました。
※ドロロたちとの間の4個のダミー合言葉を記憶しています
(うち一つはダミー・本物の共有合言葉ですが、それをチャット開始時に用いると次の合言葉が要求されます)。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【状態】アシュラマンの顔を指に蒐集
【持ち物】デイパック(支給品一式×3&食料1/2入り)、不明支給品0〜1、5.56mm NATO弾x60、
マシンガンの予備弾倉×3、 スーパーアンチバリア発生装置@ケロロ軍曹×2、
スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発 超高性能小型盗聴器(受信)@ケロロ軍曹
【思考】
1:皆殺し。
2:今のところは、古泉の策に乗っておく。
3:雨蜘蛛と情報交換。あわよくば利用する。
4:別荘、コテージ周辺を捜索する。なのは達が見つからなければ、温泉へ。
5:スエゾー、スバルナカジマン、悪魔将軍に復讐する。
【備考】
※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※Ωメタモルフォーゼは首輪の制限により参加者には効きません。
※E-6の川底のスイッチを押したことにより、そこから南の地で何かが起こった(あるいは何かが動作した)ようです。
(詳細は以降の書き手さんにお任せします)
以上で投下終了です
誤字脱字、矛盾点等ありましたら指摘お願いします。
投下乙です
LCLの海でとんでもないモノを見たな……
確かにこれは知らせてもいいのかの類だわ…
さて、次の茶はどうなるのか?
雨蜘蛛とオメガマンは両方とも相手を利用するとかw
この二人もどう転ぶか…
>目褪め/目醒め ◆4etfPW5xU6氏
投下乙です、ノーヴェがついに覚醒しましたね。
キョンの悲愴譚もいよいよ佳境、オラワクワクしてきたぞ
全てを喪った普通人の末路に呪いあれー
>真実のしっぽ ◆MZbbkj1l7.氏
投下乙です。また晶がぼっちに!
雨蜘蛛とオメガマンのタッグ……3/4閣下くらいの恐ろしさですかの
遅ればせながら、リナ、ドロロ、ヴィヴィオ、朝倉投下します
胡桃色の魔力光が、遊園地の道路を淡く照らす。
バルディッシュ・アサルトを展開する事でピンクのバリアジャケットを纏ったリナ・インバースは、
いい加減リアクションを取るのにも疲れた自分の姿をなるべく意識しないように努めながら、戦斧を肩に担いだ。
「……しかしこうやってバルディッシュを持ってると、なんかすっごく盗賊っぽくてアレよね」
『!?』
リナの何気ない言葉に、バルディッシュが微かに動揺したような機械音を上げる。
このデバイスの本来の所持者―――フェイト・T・ハラオウンは、デバイスであるバルディッシュを、
自分の家族の一員のように大事にし、二人はパートナーとしても阿吽の呼吸を体現した間柄であった。
そんな真の主人に比べ、リナに対しどんな感情を持ったのか……寡黙で知られるバルディッシュが語る事はない。
一方、リナにとっては魔道具に感情があるという事自体、考慮する必要がないことだった。
魔道具に感情があるなど有り得ない、と思っているわけではない。
バルディッシュに感情があったとしても、道具としての扱い方を変える理由にはならない、と考えているのだ。
人間同士なら、リナとバルディッシュの性格の相性は「悪し」と言わざるを得ないだろう。
だが、あくまでリナにとってバルディッシュはただの道具。性格の違いで両者の性能や効率が上下する事はない。
「ヴィヴィオちゃんの話じゃ、槍や鎌にもなるらしいけど……どっちにせよ、近接戦じゃ使いづらいわね」
「魔術師のリナ殿が、近接戦をすることも想定する必要はなかろう。前衛は拙者に任せられよ」
「ドロロ君の腕は信頼してるけど、私だって近接戦に巻き込まれないとは限らないしね。
剣だったら良かったんだけどなぁ……無理?」
『……』
「無理かー……まあいいや、んじゃ早速、そっちの魔法の練習始めましょーか」
リナが、バルディッシュの世界の魔法……ミッドチルダ術式の構成を開始する。
彼女は魔法にかけては天賦の才を持つ。それほど苦戦する事もなく展開した魔方陣の意味を理解し、
バルディッシュやヴィヴィオから学んだいくつかの魔術を試し始めた。
「挙動瞬(ブリッツ・アクション)!」
ヴィヴィオやバルディッシュ達の世界の魔法には、リナの知る精神世界との同調や呪文詠唱がほぼ存在しない。
リナにとっては、単純に魔力を行使する技術であるミッドチルダ式の魔術は使いやすい物であった。
その上、自分以外に魔術の構築をサポートしてくれるデバイスの存在もある。
カンニングペーパーを使っているような物で、一からこの技術を学んだ者―――なのはやフェイトのように、
デバイスなしでミッドチルダ術式を使う事はまだ難しいかもしれないが、とりあえずリナは成功した。
術式は正常に発動し、リナの肉体の動作が高速化する。
アサシンとしてトップクラスに位置するドロロの目にも、今のリナの動きは集中しなければ捉えられなかった。
「なるほど……こりゃ便利だわ。使い慣れない武器でも身体の方の速度が上がれば、もたつく事はないし……」
リナがバルディッシュを振るい、数m先にあったベンチを粉砕する。
ベンチの破片が全て地面に落ちる前に元の位置に戻り、術を解除。
ガラガラとベンチが崩れる音を聞きながら、リナはぐっと拳を握りこんだ。
「ふっ。デバイスがないと私には使えないとはいえ、これはなかなか強力かも……魔力の消費も少ないし。
……ホントに一個持って帰っちゃおうかなー、これ……いや、協会に売ればかなりの……3……いや5個……」
『!?』
(頑張ってほしいでござる、バルディッシュ殿……)
にやり、と口を歪め、「これならあの戦法も使えるかも……」などと呟き始めたリナに、
バルディッシュが抗議するようにパカパカと光を上げる。リナ、これを完全に無視。
ドロロは自分そっちのけで新術の習得に取り掛かるリナを見ながら、バルディッシュに妙な親近感を持っていた。
一時間ほど経っただろうか。
補助魔法3種、攻撃魔法2種を"とりあえず"習得し、リナが満足そうにため息をついた。
伏御雷(サンダー・アーム)なる、身体の一部に魔力を変換させて発生させた電撃を集める術を解く。
これが当たれば、どんな強者でも3〜4秒は動きを止めるだろう、とドロロも見立てていた。
「まだちょっと早いけど……一旦戻りましょうか」
「む……わかったでござる」
ドロロが、周囲に修行の際の音を聞かれないよう張っておいた結界を解除する。
バルディッシュを宝石の形に戻して、リナはスタッフルームのドアを開けた。
「お姉ちゃん!」
「ヴィヴィオちゃ〜ん!」
「……」
抱き合う朝倉とヴィヴィオに優しい微笑みを見せて、リナはゆっくりとドアを閉じた。
ドロロが、ドアに挟まった。
◇
ヴィヴィオちゃんが、うなされている。
私は額に汗を浮かべる彼女に、こういった状態の人間に対する的確な治療を行うが、効果は見えない。
人間というのは厄介なものだ。自分達の世界で確立された外科・内科・心療的な症状の何れにも当てはまらない、
不可解な体調不良を見せる事が多々ある生き物だと、「活かせぬ知識」として理解してはいる。
一向に悪夢から解放されない彼女に、どうしていいものかとあくせくしながら、取りあえず浴衣に着替えさせてみた。
「……やっぱり、私も何かおかしいわね」
ヒューマノイド・インターフェースである自分がこんな、冷静さを失った行動を取るなどありえないことだ。
もっとおかしいのは、この"おかしさ"がヴィヴィオちゃんを相手にした時にだけ発動する事。
彼女が絡まない出来事においては、自分は未だ人間とは違う精神状態を維持できている。
「ヴィヴィオちゃんの事を考えると、まるで自分が人間になったような気がして心地いい。
天真爛漫な彼女に好感を持ち、弱みと涙をはっきりと見せられた事で、影響を受けたのかな」
人間は皆仮面をつけている。
自分の感情を押し隠し、自分の思考を簡単には他に知られまいとする基本機能があるのだ。
私は、その仮面を外した人間に出会った事がなかった。
通っていた高校に、優等生として存在していた私に友好的に接触していたクラスメート達は言うに及ばず。
観察対象だった涼宮ハルヒに最も近しかったキョン君も、ここでは涼宮ハルヒを殺害している。
どういう心境の変化があったのか。それとも心境の変化などなく、ここに招かれる前から殺意を抱いていたのか。
それも、キョン君と親しくない私には一切分からないし、分かりたくもない。
涼宮さんにしても、外から見る分では破天荒な奇人という印象しかないが、
実際はまともな、常識的な感性を持っていたのかも知れない、など、いくらでも推測は出来る。
そんな、本心を見せない、浅い付き合いしかしてこなかった私だからこそ。
「ヴィヴィオちゃんの、本心を全てぶつけてきた姿に……………………」
気付けば、私の手はヴィヴィオちゃんの頭を撫でていた。
うなされる声は、止んでいる。私はほぅ、と胸を撫で下ろした。
……これだ。こういう気持ち……ノイズが、何故不快ではないのだろうか。
唐突に、今の自分の姿がかっての長門さんのそれに重なるイメージ。
「そうか……長門さんもきっと、キョン君や涼宮さん相手に、こういうノイズを感じていたのね」
勝ち目の薄い状態で、少なくとも自分自身よりは重要度の低い対象を守る為に、自分を止めようとした長門さん。
"そう"だったはずの彼女は、このノイズを捨てたのだ。でなければ、こんな暴走を起こすはずがないではないか。
インターフェースに不要なはずのノイズが、失われる事で彼女に何らかの破損要因を与えたのか。
そう考えると、確かにこのノイズは大事な物なのかもしれない。
だが、そういう小難しいこと以前に―――自分は、ヴィヴィオちゃんに惹かれているのだ。
「……?」
無意識に掴んでいた、クロスミラージュの残骸が、正しい形状に収斂されていく。
形だけではない。クロスミラージュは、その機能をも完全に取り戻していた。
有り得ない、と私は目を見開く。だがクロスミラージュは現実、こちらに言葉を投げかけてくる。
『Thank you.』
「何故?」
クロスミラージュには、人間で言う『感情』のような物がある。
AIのレベルではない、人間の心に近いような物だと、私は看破していた。
だからこそ、直せないと判断したのだ。それが何故修復している?
『Only you understand it.(それを知っているのはあなただけです)』
「……理解?」
自分が、何を理解したのか。
そんな事は分かっている……分かっているが、不可解だ。
ヴィヴィオちゃんに対しての感情がなんだったのかを、私は理解した。
だが、それが何故クロスミラージュの修復に繋がったのか……それが不明瞭。
困惑する私の横で、ヴィヴィオちゃんが目を覚ました。
クロスミラージュの声を聞きつけたのだろうか?
「ふぁ……りょ、涼子お姉ちゃん? クロスミラージュ……?」
「ヴィヴィオちゃん……大丈夫? うなされていたけど」
「……夢をね、見たの」
「夢……なのはさんの、かしら?」
「みんなの夢。アスカお姉ちゃんは変わっちゃって、ハルヒお姉ちゃんは死んじゃって……。
怖い人がたくさんいて……ここであった事を全部、夢の中で見返してたの……」
「……」
「駄目だよね、強くなるって約束したのに。あんなに泣いて、こんな姿にもなったのに。
ぜんぜん、震えが止まらないの……!」
十台半ばの、ヴィヴィオちゃんの姿。
彼女はその姿に、何かトラウマがあるらしい……聖王の器、という言葉と、何か関わりがあるのだろうか。
私は彼女が震える姿を見て、以前の叱咤を思い出す。もう一度、同じ事をやるべきだろうか。
……その必要はない。今のヴィヴィオちゃんは必ず自分で、強くなるために再起できる。
彼女の目には、恐怖に怯えながらも、それに対する怒りを燃やす炎が輝いている。もう、彼女は大丈夫。
そして私も今や、ヒューマノイド・インターフェースではないのだ。少なくとも、この島の中においては。
ヴィヴィオちゃんの傍にいる限りは―――そう、その理由は。
「ヴィヴィオちゃん……その震えも、きっといつかは止まるわ。それまで、私がずっと側にいる。
私には涙を流す機能がないから、あなたと一緒に泣いてはあげられないけど……せめて、一緒に笑いながら」
「お姉ちゃん……」
「……いつか、貴女に聞かれたわね。何故、わたしをこんなに助けてくれるの、って」
「うん」
「それはね、私が貴女を『好き』だからよ」
口に出してしまった。
そうなのだ、『好感を持つ』と『好き』というのは、同じ意味であっても、違う。
その違いを理解してしまった。心の実在を証明してしまった。言語よりも深い、何かを知ってしまった。
だから―――私は彼女に、『好きだ』と言う。インターフェースから変容できた喜びを込めて。
「……うんっ! 私も、お姉ちゃんの事、大好きだよっ!」
(ふにゃにゃ……ッッッ!)
私の中で、何かが決壊する。ヴィヴィオちゃんへ飛ばす意識が、より濃く、色を覚えて、重くなる。
この気持ちが、愛というものなのだろうか?
ヴィヴィオちゃんの方は、私以外にもこの気持ちをたくさんの人に向けることが出来ているのだろう。
私はまだ、彼女以外にこの気持ちを送る事が出来ない。
もっと成長し、ヴィヴィオちゃんと一緒にいれば、いつかヴィヴィオちゃんのように、
この気持ちをもっとたくさんの人に伝える事が出来るようになるのだろうか。
それは……なかなか、悪くない。
「お姉ちゃん!」
「ヴィヴィオちゃ〜ん!」
『Oh...』
クロスミラージュを部屋の隅に投げ飛ばし、愛を確かめ合う為に、私とヴィヴィオちゃんが抱き合う。
分かり合えた事への歓喜。未来に進もうとする自分達への祝福。
そして殺し合いという最悪の舞台で、尚も人間の想いがこんなに輝けるという事を知り、それを守らんとする決意。
今初めて、私は自分の立ち位置を決められたような気がした。
漫然と成り行きで敵と味方を決め、長門さんへの対抗心だけで今日一日を生き抜いてきた。
だが……もう、揺れることはない。私は絶対に、ヴィヴィオちゃんから離れない!
いつか。なのはさんに出会う時だろうか。全てを終わらせて、それぞれの居場所に帰る時だろうか。
それとも、どちらかが死ぬ時か。別れが来る事は、分かっている。その時を想うと、胸が裂けるように苦しい。
だが、終わりを見据えて進まないのは、歩くと決めた道に対する侮辱だ。
恋路……というのはちょっと違う気もするが、ともかく。
「ヴィヴィオちゃん……貴女は私をずっと信じてくれていたけど……私は今始めて、貴女を本当に信じられたわ。
他にも信じられる人が、好きだと思える人が出来るように、これからも貴女と一緒にいて……いいかな?」
「ずっと一緒だよ! お姉ちゃんは、ママじゃないけど……ママと同じくらい、好きだもん!」
……やばい、卒倒しそうだ。「うん、それ無理☆」とか言われていたら心臓麻痺で死んでいたかもしれない。
既にこの朝倉涼子は、高町ヴィヴィオにぞっこんになってしまっている。
認めてしまえば、それは殺し合いの場では理論上マイナスになるような感情でしかなかった。
それなのに、今の私は、かってないほどに全身に活力を漲らせている。
ドアを半開きにして、入ってきていいのだろうかとうろうろしているリナさんも、
ドアに挟まったまま沈黙しているドロロもまるで気にならない……おっと、彼らを蔑ろにするわけにもいかない。
このヴィヴィオちゃんへの気持ちを、他の人にも向けられるようにならなければ、成長したとは言えない。
今のままでは、私はただノイズに翻弄されているだけ、半暴走状態の存在と言われても仕方ないような様だ。
然此、ノイズ上等。今の私は、もう情報統合思念体よりも大事に思えるものを、見つけてしまったのだから。
「……入ってきてもいいわよ」
「あ、はい……って、何してんのよあんたわぁぁぁぁっ! 色んな意味でどうしようかって思ったわよ!」
「踏んでるでござる! リナ殿、拙者を踏んでるでござる!」
『……』
『……』
何故か顔を真っ赤にして詰め寄るリナさん。ドアの下で踏まれて抗議の声を上げるドロロ。
無言でお互いの存在を感知しあうデバイス達。彼らへの疑念や不安が完全に消えたわけではないけれど。
仮初とはいえ、数年間も付き合ってきたこの体の性格は、そう簡単には変えられないけれど。
どうしてだろうか、私の目には、この人たちの姿が、今までとまったく違うように見えていた。
「……約束だったわね。話すわ……長門さんの事、私の事、首輪の事。そして……」
ちらり、とヴィヴィオちゃんを見て、できる限り優しい笑顔で。
「……涼宮、ハルヒの事も」
リナさん達が、まじまじと私の顔を眺める。
何だろうか? そんなに、変な事を言ったのか……それとも、初めて本気で作ってみた笑顔が、いけなかったのか。
「あ、あんた……なんか変な物でも食べた? 凄く可愛いっていうか……素直……」
「その純粋な瞳……! し、信じられぬ……偽者か!?」
「……」
ひどいよぅ。
【D-02 遊園地(スタッフルーム内)/一日目・夜中】
【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(小) 、ダメージ(小)、人の心と愛を理解/体得、気力充実
【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪、綾波のプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、
ディパック(支給品一式)、名簿(参加者の肩書きと支給品が細かく書き込まれている)、
新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、 リチウムイオンバッテリー(11/12) 、
クロスミラージュ@リリカルなのはStrikerS、 遊園地で回収した衣装(3着)、浴衣五着
【思考】
0.ヴィヴィオを守り、避けようのない別れの時までずっと一緒にいたい。
1.リナ達に全てを話す。
2.二十四時まで少し休む。しばらくはドロロとリナと一緒に行動する。
3.キョン、雨蜘蛛を殺す。
4.長門有希を止める。
5.古泉を捜すため、都合が合えば09:00に湖に向かう。
6.基本的に殺し合いに乗らない。
7.ゼロスとスグルの行方が気がかり。
8.できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。
【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※制限に気づきました。肉体への情報改変は傷を塞ぐ程度が限界のようです。自分もそれに含まれると予測しています。
※遊園地で適当な衣装を回収しました。どんな服を手に入れたかは次回以降の書き手さんにお任せします。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】16歳程の姿、腕章を装備、メイド服の下に白いレオタードを着ている。
【持ち物】SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱 メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱
ディパック(支給品一式)、ヴィヴィオが来ていた服一式 、浴衣五着
【思考】
0.誰かの力になれるように、強くなりたい。
1.なのはママが心配、なんとか再会したい。
2.キョンを助けたい。
3.ハルヒの代わりにSOS団をなんとかしたい。
4.スバル、ノーヴェをさがす。
5.スグルとゼロスの行方が気になる。ゼロスが何となく怖い。
6.涼子お姉ちゃんを信じる。
【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※炎の矢(フレア・アロー)他少数の魔法を練習中です。習得できたかどうかは不明です。
【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】 正常
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣四十着、タオル百枚、
レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、
ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ、朝倉手製の第二回放送までの死亡者・殺害者リスト、
バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.朝倉の話を聞く。
2.当分はドロロとアサクラ、ヴィヴィオと一緒に行動する。
3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.朝倉やバルディッシュと詳しい情報交換をして遊園地のkskコンテンツにもしっかりと目を通しておく。
【備考】
※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※市街地の火災の犯人はもしかしたらゼロスではないかと推測しました。
※第二回放送までの死亡者・殺害者リストを知りました。
※ブリッツアクション、サンダーアーム他、補助系魔法1種、攻撃系魔法2種を習得しました。
デバイスがなければ使えません。残りの習得魔法の詳細は後の書き手にお任せします。
【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)、ダメージ(小)左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.朝倉の話を聞く。
2.リナと朝倉とヴィヴィオとともに行動し、一般人を保護する。
3.ケロロ小隊と合流する。
4.機を見てリナに妹殺しの件を尋ねる。ただしヴィヴィオには聞かれないように注意する。
5.草壁サツキの事を調べる。
6.後で朝倉やバルディッシュと詳しい情報交換と首輪解除の話をする。
主催者が首輪をあまり作動させたがらない事も気になる。
7.「KSK」という言葉の意味が気になる。
8.モール、湖上リング、博物館に向かう。
【備考】
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※晶達から、『主催者は首輪の発動に積極的ではない』という仮説を聞きました。
※参加者プロフィールにざっと目を通しました。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
【チーム遊園地】
【共通思考】
1.二十四時のチャットを終えたら、午前三時までに山小屋へ向けて出発する
2.午前七時までに山小屋にたどり着き、なのはとヴィヴィオを再会させる
3.モールとリング、どちらを優先するかは未定
以上で投下終了です。
支援knsyk
投下乙です
>真実のしっぽ
>「そうか……俺たちは……既に……」
ボッチ、お前…消えるのか?
なんてネタがネタじゃなくなりそうだ。マジでシリアス。
主催者がどんな意図でロワを開いたのかが気になる展開でした…。
>諸行無常〜愛がなければ見えない〜
朝倉さんが壊れ…デレたw
しかも両想いかよ、お幸せにwww
なんつーかキョンやボッチとの温度差が違いすぎて笑えるwww
お二方、投下乙です!
雨蜘蛛がオメガマンと接触したか……
「ウォ醤油……いかがかなぁ?」が、妙にツボにはまりましたw
そして、ロワでこんなかわいい朝倉が見られるとはw
お二方投下乙です!!!
>真実のしっぽ
うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!?
少しずつボッチの周りが加速していってる気がする
しかしスエゾーがいなくなったのは痛いなぁ
雨蜘蛛との関係も悪化していってる気がするし…
つーか結構シリアスだったのに最後のウォ醤油吹いたw
>諸行無常〜愛がなければ見えない〜
朝倉さんが可愛すぎるぅぅぅぅぅぅ!!!
何なんだこの可愛さは…ヴィヴィオと合い合わさって輝きすぎでしょうよ!
成長というかなんと言うか…ホントに輝いてる気がする
ただ…
「貴女と一緒にいて……いいかな?」
「ずっと一緒だよ!」
両思いじゃねーかw
あぁもう結婚しちゃえよ!!!
改めてお二方投下乙でした!!!
そして
>>75の指摘ですが……完全に自分のミスです
7の隣だから6だよね?とか思っちゃってましたorz
正しくは、E-08になります
投下乙です
この朝倉は破壊力凄いわwww
両想いだしもうケコーンしろよw
朝倉がヴィヴィオにメロメロ過ぎて逆に
なのは「朝倉さんありがとう!さあヴィヴィオを返して」
朝倉「うん、それ無理♪今日から私がこの子のママになる★」
で泥沼になったりしないだろうかと思ってしまった
百合ップル結成wwww
いや、母性と信頼とか、そんな感じなものだと思うけど!!
けどゲンキ妹以降全くなかった二つ目のクロスカップリングが百合とはwww
なんか色々あったような気もするが
二つ目か
スエゾーと小トトロとかか
…それだ
ゲンキ妹もスエゾーと小トトロも死に別れてるんだよな…
先が想像できていても…それでもここの朝倉さんは歩みを止めないだろう…
ところでそろそろ放送?
ksk
地図乙です!
ksk!
地図乙です!
ksk!
地図乙です
いよいよ終盤目前だけあってかなり面子が絞られてきましたね
ギュオーを狙い撃ちする禁止エリア安価の日も近い・・・
しかし、ギュオーさんは禁止エリアでスープ化
……という間抜けな死に方にはさせたくない風格がありますねw
地図乙です!
閣下って禁止エリアでスープ化の危機、二度目じゃなかったけw
地図乙
閣下またかw
キングクリムゾン!
キンクリできるのなら待つ事もないけどなw
【夜中】
ケロロ軍曹&高町なのは&スバル・ナカジマ(休憩中) 【G-2温泉内部・脱衣所】
冬月コウゾウ (首輪の調査?) 【G-2温泉内部・ロビー】
悪魔将軍 (食事の材料を探索中)【F-10 モール食品売り場】
キン肉万太郎&古泉一樹 (会話中) 【D-7 山小屋】
トトロ (どこかへ移動中) 【G-6 森林】
リヒャルト・ギュオー (気絶中) 【G-7 採掘場】
キン肉スグル&ゼロス (スープなどの研究のため待機中) 【C-9ゴルフ場】
川口夏子 (悪魔将軍の試合に間に合う範囲内を移動中) 【C-9ゴルフ場】
水野灌太 (警察署or倉庫群or小学校に移動中) 【図書館前B-3】
ノーヴェ (モールに移動中) 【E-6 森林】
キョン (気絶中) 【E-6 森林】
深町晶 (思案中、博物館へ?) 【H-8地下洞窟終点】
雨蜘蛛&ジ・オメガマン (ディナー中) 【G-4滝】
朝倉涼子&ヴィヴィオ&ドロロ兵長&リナ=インバース (会話中) 【D-2 遊園地(スタッフルーム内)】
まとめ乙ー。
今日久々にトトロみていいお父さんのタツオさんに感動した
ところでもう放送?
トトロの出番の少なさに驚いた
けっこう出てると思ったが少なかったのか…
………
…………
……………
それにしても、まだ1日目なんだよね……。
もうそろそろ一日も終わるけどね…………。
そういえば一日目だったな。次の日はどうなるyら
139 :
創る名無しに見る名無し:2010/10/29(金) 02:52:43 ID:YWwJdbQH
うむ
肉の日おめでとう
昨日だけどNIKU氏おめでとう
おめでとう
KSK
142 :
創る名無しに見る名無し:2010/11/05(金) 22:41:49 ID:1mCT9QqM
KSK!KSK!
死者スレがハロウィンや学園祭で盛り上がってるので、こちらも負けじと!
うむ。
おう。
首を長〜くK!!S!!K!!!
参加者たちの多くは仮装しなくて大丈夫
復活祈願KSK
148 :
創る名無しに見る名無し:2010/11/15(月) 13:11:17 ID:E6qYwb+/
第五回放送楽しみ♪KSK!!
149 :
創る名無しに見る名無し:2010/11/15(月) 13:13:43 ID:E6qYwb+/
>148
間違った!第4回放送だった!スンマセン!でも放送はマジでめっちゃ楽しみにしてる!
ksk保守
KSK保守!
K・S・K!
カソク・カ・ソ・ク!
さーて、1人で盛り上げるか。
名前。
杉山「そーいえば、おちんちゃんってー」
片桐「(ギロリ)」
杉山「家ではなんて呼ばれてるのー?」
片桐「……それを聞いてどうするんだ」
杉山「んー、なんか急に気になりだして」
片桐「他人が何と呼ばれていようと関係ないだろう」
杉山「そのまま『おちんぽみるく』って呼ばれてたら大爆笑だね!!」
片桐「爆笑じゃねー!!」
杉山「だってさ、考えても見てよ。こんなぶっ飛んだ名前、呼ぶのに勇気いるでしょ」
片桐「いちいちうるさい」
杉山「人ごみの中で、『おちんぽみるくちゃーん!!』って呼んだら10人中9人がすごい顔すると思うな!」
片桐「……その減らず口、射るぞ」
杉山「くくくっ、今度の日曜さ、ギロッポンヒルズ行かない?」
片桐「生憎次の日曜はスケジュールでギチギチだ」
杉山「そこで大声で名前を呼んであ・げ・る♪」
片桐「話を聞け、そして俺の前から去れー!!!!」
三枝「楽しそうね、あの2人……」
>>153 誤爆した……
削除依頼したいけど、『レス削除依頼』スレがない……
しかし今年もあと一日か…来年こそはkskしますよーに
書き手諸氏に感謝
あけましておめでとうございます!!
今年は
スレが
加速しますように!
もふもふー
ksk!
ksk!!
163 :
創る名無しに見る名無し:2011/01/14(金) 02:14:07 ID:RyRIdkKv
今更ながら
本日0時よりパロロワ毒吐き別館交流スレにてkskロワ語り開催中
久し振りにkskしようぜ!!!
すっごく盛り上がってたねw
なんやかんやで終盤戦だから、急加速していってほしいです。
盛り上がれてよかったww
またkskしていきたいね
166 :
創る名無しに見る名無し:2011/01/25(火) 21:11:58 ID:nkZEHHxO
盛り上がりに乗り損ねた!ショック!
それでも懲りずにksk!
kskするの一人じゃないから、もう何も恐くない!ksk!
どんな時でも一人じゃない! KSK!
怖くない
最強だ
から、私達は。
奇跡も魔法も無いんだよ…
ksk(奇跡)なんてksk(糞食らえ(ファーーーック!!))!!!!
砂ぼうず、キョン予約しまうー
予約来たああああああ!!
いやほおおおおおおおおおううう!!!
予約が来たああああああああっ!!!!!!
ksk(ここは死に掛けなんかじゃないぜーーー)!!!!!!
やばい組み合わせだああああああ!!
きたあああああああ!
ksk!ksk!ksk!ksk!ksk!ksk!
予約ktkr!
楽しみにしてます!
この流れに乗る!後悔なんて、あるわけない!
冬月コウゾウ、 高町なのは、スバル・ナカジマ、ケロロ軍曹、ジ・オメガマン、雨蜘蛛を予約します。
また予約きたあああああ!
温泉組&ディナー組wksk!
やったー。ミニウェーブだ!!
いよっしゃああ!
KSK、KSK!
やったー!
ksk!ksk!
予約きたあああああ!wkskwksk!
やたー!KSKKSK!
今日来るかな
wkskwksk
すみません、ちょっと待ってお願いします
ゆっくり書いていってね!
申し訳ない、こっちもちょっと待ってお願いします。
ゆっくり書いていってね!
このときが来るまでひたすら待ってきたんだ、いくらでも大丈夫さ!
お待たせいたしました。
キョン、砂ぼうず投下します。
車体が揺れる。操縦者は浮かない顔で車窓から夜の街を眺めていた。
水野灌太の瞳に映る街には、明かりがなかった。火の手も街灯も、視界から消えて久しい。
固いシートに背を預け、対向車も交通ルールもない道を走破していく彼の心は沈んでいた。
一時間足らずの探索による疲労は、想定していたほどではなかった。
時計回りに三つの施設を訪れ、有用な物を探すだけの簡単な仕事。
その作業に疲労がついてこないのは、成果がそれほどでもなかったから。
「……無駄足だったかもな」
助手席に積んだ戦利品を見遣って、砂ぼうずは愚痴った。
◇
最初に訪れた小学校には、PCがなかった。
いや、正確にいうならば、設置型の、kskコンテンツを使用できるPCがなかったのだ。
職員室に秘蔵されていたノートパソコンを発見したが、砂ぼうずは既に同じものを持っている。
バッテリーの替えに使う、ノートパソコン間での掲示板で自演行為を行うなどの使い道はあるが、
砂ぼうずにとってはさほど嬉しい拾い物ではなかった。他には、何もなかった。
廊下で点々と続く血痕を見つけて追いかけてみたが、それはただの時間の浪費。
血痕の先に花壇に何かが埋められた形跡を見つけて掘り返したが、埋まっていたのは死体……否、それ以下。
支給品もなく、ズタズタに引き裂かれて個としての判別など出来そうもない、ただの屍骸だった。
ビニール袋に押し込まれたそれを忌々しげに花壇に放り返し、埋めなおす時間を惜しんで小学校を後にする。
―――はずだった。砂ぼうずの足はそこで一瞬止まり、砂ぼうずの頭に浮かんだ違和感を確かめる為に居戻る。
かって人間だった、奇怪なオブジェ。脈動するような錯覚を覚えさせる不快な肉と骨と筋のそれの端に、鈍く光るもの。
それは、首輪だった。砂ぼうずはしばらくそれを眺め、何を思ったかビニール袋ごと持ち運ぶ。
そして、死体を埋めたであろう人間の髪の毛も採取した。長さとツヤからみて女性……魂の嗅覚からしてボイン。
砂ぼうずはシリアス顔で赤みがかった茶色の髪を懐にしまい、小学校を後にした。
二番目に訪れた倉庫群。無論PCなどあろうはずもない。
ここを本格的に捜索した者はいなかったようでほぼ手付かずではあったが、何もないのでは意味がない。
鉱物……恐らくはG-7の採掘場で取れたものが、雑多に積まれているばかりだ。
だが、砂ぼうずは採掘場と関係があると判明した倉庫群を引っ掻き回す。
彼の持つksk車両位値一覧のメモには、採掘場に秘蔵された車両について『関連地区に鍵在リ』と特記されていた。
首尾よく、鍵は見つかった。余韻に浸ることもなく、すぐさまその場を後にする。
大事なトラックとハルヒを放置してのんびりできる男ではない。
慌しくその場を去った砂ぼうずは、流石に屋内でないここで、地面に落ちた髪の毛を見つけることはできなかった。
もっともそれは、飾り気ない中年男の黒髪だったが。見つけていても、砂ぼうずにとって価値などない。
置き去りにされた黒髪は、既に胴体から離れている首に倣うように風に揺られて低所に落ちていった。
最後に訪れた警察署には、砂ぼうずも幻滅した。物々しい外観に反して武器はおろか、拘束具すらなかったのだ。
既に2回ほど探索が行われた形跡があったが、物の移動などから見て先客も何も見つけられなかったらしい。
潜むようにして窓際に置かれていたPCにksknetキーワード入りCDを挿入して、kskコンテンツを探る。
警察署のPCのkskコンテンツは、「参加者の犯罪歴」という重要なものだった。
一回のアクセス毎に五名の参加者をランダムに選出し、その者達が行ったある一定以上の罪状を列挙するという。
危険人物の特定に留まらず―――使うものが使えば、参加者との交渉にも役立つだろう。
砂ぼうずが試しにアクセスして見ると、「冬月コウゾウ、キョン、フェイト・T・ハラオウン...」
という具合に順に名前と顔写真が表示され、罪状が並べられていく。ささやかな罪は書き込まれないせいか、
冬月には殆どなく、キョンには全くなかった。砂ぼうずが直接目にしたフェイトは、昔はやんちゃしていたようだ。
砂ぼうずの目からはほとんど感情が読み取れないが、何か得たものはあったようで、首を傾げていた。
四つ目の名前は、セイン……砂ぼうずと縁深きものだった。その罪状はフェイトの物より多く、重い。
だがその罪状は、砂ぼうずがセインに抱く思いには、一片の変化すらもたらさなかったようだ。
「契約は必ず果たすぜ」と亡き彼女が坐す天に向けて親指を上げ、セインの顔写真を見てふんすと鼻息を荒くする。
彼女の妹のノーヴェの顔でも想像しているのだろう。そういう思いかよ。
しかし、そんな一種弛緩した時間も、五人目の名前が浮かぶと同時に終わった。
『悪魔将軍』
罪状が無数に並べ立てられ、画面がめまぐるしく変わっていく。やがてあまりの極量に、PCがフリーズしてしまった。
自分がこれから交渉を行う者の危険性を如実に示すデータに、砂ぼうずの表情も引き締まる。
そう、ふざけてばかりはいられない。ここは殺し合いの舞台であり、命を削りあう戦場なのだから。
真剣な所作で立ち上がり、先刻警察署の外で拾った2本の髪の毛の検分を始める。彼にとってはこれも闘争。
やがて髪の毛を放り捨てると、砂ぼうずは黙って警察署から出た。
そしてトラックに乗り……現在に至る。
◇
助手席に積まれているのは、刑務所で見つけたダンボール箱に収めた冬樹の死体だ。
流石の砂ぼうずでも、他の物と散々に損壊した死体を同じディパックに入れるのは抵抗があった。
ハルヒの乳を揉みながら運転し、危うく事故りかけた体験の反省もあって、彼女は今トラックの荷台に積まれている。
バックミラーに視線を送り、ハルヒが落下していない事を確認。KRR‐SPと一緒に、静かに揺られていた。
「ああ、ハルちゃんと離れ離れか。辛いな〜っ、たくよ」
本来、砂ぼうずは死体と本気で戯れる程破綻した人格の持ち主ではない。
このようにおどけて見せているのは、死体の重い印象に呑まれないためのポーズと言えた。
完全に密閉された寝袋に包まれたハルヒの死体に、彼は実はそこまで頓着していない。
砂漠では死体など、すぐに干からびる形骸に過ぎないのだから。
死体をモノとして扱える彼だからこそ、ここまで生き残れたのかもしれない。
「ン―――?」
B-4を南下するトラックが、奇妙に揺れた。同時にタイヤの方からパン!という音がして、速度が急低下する。
狙撃によるパンクか、と砂ぼうずの顔に緊張がよぎる。しかし身を低くしても、次のアクションがない。
停止したトラックのドアを慎重に開け、体を出さずに状況を確認しようとする砂ぼうず。
その視界に、ひしゃげた人間の頭が入り、パンクを免れたタイヤが続く。
「……なんだ、お前か」
奇妙に歪み、通常人にできない表情を浮かべているのは、彼の弟子だった。
キター!ksk
「警察署に髪の毛を落としてたな……あの後すぐに死んだ、か?」
無表情に、弟子だった少女の頭を見下ろす灌太。返事は当然ない。
周囲を見渡すと、路地裏にシーツに包まれた小砂の胴体が転がっていた。
強風に煽られて、路地裏から転がってきた小砂の頭部を、トラックが踏みつけたのだ。
首輪を奪われて乱雑に扱われた弟子の死体にも、灌太は憤りや悲しみを見せない。内心がどうかはともかく。
軽い足取りで胴体に近づいて小砂に供えられた人形を拾い上げ、一応荷台に投げ入れる。
「凄腕美人、なれなかったな。残念だったな」
無表情に言って、頭を拾い上げて胴体の位置に戻し、シーツを被せ直す。
もう風に煽られないように死体を少し奥に押しやって、弔いの言葉すらなく弟子の死体から離れていく。
灌太は弟子が誰に殺されたかを知っている。そして、その男も既に死んでいる。小砂との繋がりは、もう存在しない。
ゆえに師匠として灌太が小砂にしてやれることなど、もう何もない。弟子は死に、彼は師匠でなくなったのだから。
「じゃ、おつかれさん」
トラックに乗って、地図を広げる砂ぼうずはもう、小砂の事など気にしていなかった。
「……涼子ちゃんたちが、遊園地からどう脱出したかわかんねえ。これ以上の無駄足は避けるか」
砂ぼうずの執心は、今を生きている人間だけに向けられる。
ボインちゃんである朝倉のチームが、海を渡って禁止エリアに囲まれた遊園地を抜けたのか。
それとも、多少のリスクを背負って禁止エリアの隙間を潜り抜けたのか。
はっきり確認する術がないので、砂ぼうずはモールに向かう事を決めた。
「次の放送まで二時間ってとこか……急げば間に合いそうだな」
トラックが、走り出す。砂ぼうずは小砂の死体を顧みない。
砂ぼうずの通った跡に死体が残されるのは、いつもの事なのだから。
今回もまた、違う死体が残されるという、それだけの事なのだから……。
ksk
◇
夢から醒めた。悪夢へ褪めた。
俺は、現実に帰還した。現実とは、この島に来る前の平穏な生活ではない。それはもう終わっている。
悪夢のような現実。ここで行ってきた行為が正気に還る俺の脳裏を走馬灯のように駆け巡り、そのうち俺は思考能力を取り戻していた。
酩酊した頭は生き返ったようにすっきりとしている。痛みも感じない。心の痛みも感じない。
死の淵で垣間見た走馬灯の残光が、今もはっきりと俺の頭に残留している。
心を抉る他人(ヒト)の言葉と、自分(オレ)が走らせ続けた思いが。
『あぁ……長門、一体何でこんな事を始めちまったんだよ?ハルヒと、俺と、お前と、小泉と、朝比奈さんと、
鶴屋さんや谷口とか、皆で過ごしたあの日常を、お前は忘れちまったのか? 』
「……」
『考えてみればその方法は簡単な事だった。奴らはハルヒの親しい人を殺す事で観測を行おうとしている。
なら、それはSOS団以外のメンバーでも構わないのではないか?この舞台でハルヒと親しくなった奴を殺す。
そうして得られた情報で長門の親玉を満足させる。そうすれば俺達を殺す必要ない筈だ。だってそうだろ?
もう既に観測し終えているんだから。観測が終われば、SOS団を元の世界に帰すくらいなら長門に頼めば何とかなるだろうし。 』
「そう……」
『ざっと頭に浮かんできただけでもこんな化け物達が居る空間で、ただの小学生の女の子が、
使えもしない能力を持つ超能力者が、臆病な未来人が、常識と呼ばれるものを持っているが
欠片も使おうとしない女子高生が、生き残れるわけないだろう!故に必要なのは、殲滅だ。 』
「そうだ……」
『教えてやろう、『悪』気取りの青二才よ。 貴様に足りなかったのは悪としての覚悟、年季、実力。――そして―――『格』だ』
「俺は……」
『ハルヒは。ハルヒはどこまでもハルヒだった。皆を守るため人間をやめた俺と違って、ハルヒは、
いつもと同じ、強引で、トラブルメーカーで、好奇心旺盛で、そして―――俺の、好きな女だった。』
「俺は!」
『だから―――朝比奈さん、古泉、長門、朝倉さん、妹……ごめんな。
俺は、お前らをも全員殺して生き残ろう。そうすれば強い人間に守ってもらう必要もなくなるだろ?
そして、俺は皆を蘇生して、そして死ぬ。それが、俺の罰だ。』
「俺の……手はッ!」
『俺は全員を殺すつもりだ。…だけど妹と朝比奈さんだけは自分の手で殺したくない。
甘いことを言ってるってのは分かってるがな。
だから、雨蜘蛛さん…もしこの二人に出会ったら……二人を…その…… 』
「何よりも汚れていて!」
ksk
『仲間の為だ。何も考えずに殺人が悪だとか言う奴は偽善者に過ぎない。
楽しんで人を殺す奴はもっと異常だ。……だから、俺は間違っていない。』
「ハハハ、俺の頭は!」
『何を、何をやっているんだ、俺は。違う、俺はこんなつもりじゃない。夢だろ?
どうして夢の中でまで、俺は人殺しなんてしなきゃいけない?
どうして、夢の中でまで―――俺はハルヒを殺そうとしなきゃいけないんだ!』
「誰よりも壊れていて!」
『その考えは、絶対間違ってる! キョン君は……それに気付くべきだと思う、あたしが気付かせてあげる!』
「俺が……俺は……ッ!」
『キョン君、今の貴方……とっても格好悪いよ』
「俺、は」
『なあ! 長門! おっさん! この試合は無効だ!
俺は同意してないんだぞ! 片方だけやる気になって成立する試合なんてあるか!?そうだろ!? なあ!』
「それでも……こ、んなでもっ……!」
『俺はここに来て力を手に入れた。
その力さえあればあいつに俺がしてやれることが一つだけある。
今力がいるんだ。あいつを苦しみから救ってやる力が。』
「俺は!」
『どうしてこんなことになったんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!』
「間違って……」
『古泉も大概だったが、お前も相当な外道だぜぇ〜〜っ! 志も何も無く、生き残るためだけに道を踏み外すんだから、
外道というよりは転落者って感じだがな! おい、恥ずかしくねえのか、ああ〜っ!?
完璧のカの字もねえキョンさんよぉ〜〜っ! フォーッフォッフォッフォ! お前ほど惨めなヤツも珍しいぜぇ!」 』
「間違って、なんか」
『反吐が、出そうなんですよ。"彼"を……一時でも、仲間と呼んでいたと思うとね……』
「間違ってなんか、いないッ……!俺は……もう引き返せないんだから!」
ksk
迷走を回想しながらも、俺はもう折れなかった。俺には、生き延びる決意があるのだから。
そうだ。俺はまだ、生きている。命がある限り……自分が生きるために選んで来た選択肢は、否定できない。
ハルヒを殺し……SOS団を守る為といいながら、稚拙な暴力と悪意を撒き散らして。
誰からも見放され……思考を捨てて……本性を剥きだしにして……自分が殺したハルヒに頼った。俺は、正しい。
でも。
でも、そんなどうしようもない"俺"を理解できるのは、きっと"俺"だけだ。
ハルヒが俺を救ってくれても。俺を理解してくれる人間は、どこにもいない。いるはずもない。
俺の道は……決して間違っていない、ここまで生き延びられた俺のルートは、それでも。どれだけ、正手でも。
「……もう、詰んでいるんだよなぁ」
足掻いた。もがいた。抗い、暴れ、逃げて、向き合った。
自分の運命。自分の意思。自分の本能。自分に……仲間達に、向き合って。
俺は、理解したのだ。俺自身を。俺が、もう、前に進めない。存在意義を失った、人形であることを。
居場所も。仲間も。家族も、なくしてしまった。俺には明日が見えない。明日を見ないのは、生き物ではない。
とっくに崩壊していたのだ。俺の意味も、俺の役目も。そうして壊れた人形が、空しい一人芝居を打っていたのだ。
「死のう」
肉体が活力を失って、しかし精神だけはとある境地に達した俺は、強殖装甲を身に纏う。
己が選んだ、『生きる』という意志は一片の曇りもなく正しい。だが、それは磨耗した、無価値な目標でしかなかった。
生きていて……なんになる? 全てをなくした俺が、正しいから、生きたいという思いが正しいからといって。
生きていて、なんになるのだ。
「禁止エリアに、突っ込もう。楽だし、痛くないだろうし。最後くらいは……誰にも、迷惑をかけずに」
この決意ですら、誰かに会えば揺らぐだろう。俺は俺によって俺を、完全に理解した。
俺は弱く、力を手に入れてもそれを扱う資質がない。葦のような……生き方だ。
だが、それは普通なのだ。そうでない人間が、おかしいのだ。俺にとっては。
あの、SOS団の異常な楽しみを知って……俺自身の芯は普通でいたいと思うことの、何が間違っている。
今なら分かる。きっとハルヒも、そうだったのだろう。前に進む意志を持ちながら……進んだ先に意味が見えない。
普通であることを捨てきれないからこそ、俺のような平凡な男に興味を持った。それが後退だと知っていながら。
だから、あいつは未来人、宇宙人、超能力者を探し出した。また前進して、確かに目に見える結果を求めたのだ。
あいつの道の先に何があるのかは知らないが、あいつなら……俺が好きだったあいつになら、きっと何かがあったのだろう。
俺にはない。俺には、何もなかった。俺が俺の道を進んだ結果見えたのが、あの走馬灯。醜い、無様な、足跡だけだった。
……ああ、そうだな。あいつに"それ"があって、俺にないのなら。俺が生きて、ハルヒが死んだ事だけは。
「ハルヒ……お前を殺したことだけは、本当に。本当の本当に、たった一つだけ。頭から足の先まで、間違いだった、なぁ……」
俺が酩酊状態であいつを求めたのは、あいつに謝りたかったからなのかもしれない。
もしかしたら、死んでも消えていないかもしれない、俺の好きな女に――――。
……無駄だ。もうやめよう。誰にも理解されない、"俺"に、幕を閉じよう。
そうして禁止エリアに向かって駆け出して、俺は―――。
ksk
「イエーイ! ってうおっ、急に飛び出してくんじゃね……」
森の中を疾走してきたトラックに、撥ねられた。
ガイバーになって強化されているとはいえ、体力自体がカラなのだ。そりゃ簡単に前後不覚になるさ。
「やっちまった……」
加害者の声が聞こえる。怒りなんて沸いてくるはずもない、俺は終わっているんだからな。
薄れる意識の中で、また人に出会った事を嘆く。
「おい! ここが凹んじまったじゃねえか! お前を轢いたせいだぞ、クソッ!」
しかも、人でなしだ……。俺は、こいつにも迷惑をかけるのだろうか?
まあいい、それも運命だよなぁ……死ねるまでの。
こうして、死ぬ事すらできずに、俺は再び意識を失った。
◇
勿論、偶然ではない。
砂ぼうずはキョンの姿を視認してから、彼を撥ね飛ばしたのだ。
彼の持つ情報では最も多くの人間を殺した相手に、無策でやる行為ではない。
だが、砂ぼうずには確信があった。警察署で得た、キョンの新たな情報。
第一放送開始までに二人の人間を殺しておきながら、キョンは一切の大罪を犯していなかった。
そして、キョンはガイバーという異形の力を手に入れている。
砂ぼうずは、キョンがガイバーの力にに振り回されている、御しやすい相手だと踏み、
さらに禁止エリアに向かって死のうとした彼の姿をしばらく観察した上で、行動を起こしたのだ。
「お前は、でかすぎる力を得て調子に乗り、いまさらビビッてドロップアウトしようってアンポンタン……」
ガイバー化が解けて気絶しているキョンを引きずり、荷台に乗せる。
「でもよ、命ってのは結構値打ちもんなんだぜ。お前にとって捨てたい程腐ってても、俺に取っちゃあお宝だ」
モールに急行するのが先決で、ゴルフ場や山小屋には寄る暇がなかったが、キョンを見つけたなら話は別。
放送までまだ一時間弱ほどあったのも、キョンに関わる理由になった。
チャットでは、悪魔将軍はキョンと一緒に行動している……というような発言をしていた。
キョンが悪魔将軍から逃げてきたとすれば、悪魔将軍への何らかの牽制手段に繋がるかもしれない。
将軍に渡さずにガイバーの装備を手に入れるだけでも収穫だろうと、砂ぼうずは下卑た笑いを浮かべる。
こんな得体の知れないものを自分で使うのは御免被るが、交渉材料としては最上だろう、と。
キョンは「戦う」ことで生き残ろうとしたが、この砂ぼうずのような人間は、「生きる」ことで生き残る。
シンプルゆえに、千変万化。袋小路に陥ることも、結果や過程に執着しすぎることもない。
「ハルちゃ〜ん。悪いな、隣にちょっと人間置きますよ〜」
ハルヒが入った寝袋にウインクして、小学校で入手したシーツで包んだキョンを投げこむ。
運転席に戻り、まっすぐモールに向かうか、少し寄り道するか考え込む砂ぼうず。
彼は、気付いていない。キョンが無意識に、隣に寝かされた寝袋に手を伸ばした事を。
そしてその手が偶然、まったくの偶然で、寝袋の中の死体の手の上に、被さっている事を。
そして何より……キョンがこの島に来てから、最も安らかな寝顔をしている事になど。
キョンの道は既に終わっている。ハルヒの道も、キョンが終わらせた。
終わった道が交差しても、残念ながら何も始まらない。
それはきっと、別の終わりを呼び込むだけなのだろう。
ksk
【F-08 森林/一日目・夜中】
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】生き延びる決意(壊)、ダメージ(中)、疲労(大)、気絶
【持ち物】木材@現実
【思考】
0:ハルヒに謝りたかった。
1:葦のように生きて、一体何の意味があるっていうんだ?
(2:―――俺を終わらせたい。)
【備考】
※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。
※再生機能が自動で発動しましたが、以後戦闘等で本格的に使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。
【水野灌太@砂ぼうず】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)
【装備】73式小型トラック@現実
【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、手榴弾×1、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオー・なのはの髪の毛
ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、
ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3、護身用トウガラシスプレー@現実、リボン型変声器@ケロロ軍曹
FirstGood-Bye@涼宮ハルヒの憂鬱、コルトM1917@現実、第ニ回放送までの殺害者と被害者のメモ、チャットの情報を書いたメモ
ksk車両位値一覧のメモ、ノートパソコン×2、KRR‐SP@ケロロ軍曹、冬樹の惨殺死体(ビニール詰め、ダンボール入り)、採掘場の乗り物のカギ
人形@新世紀エヴァンゲリオン、涼宮ハルヒの死体in寝袋
【思考】
0、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
1、モールに向かい、悪魔将軍にハルヒの死体と(場合によっては)キョンを渡し、ノーヴェをおいしくいただく。
2、遊園地にいる朝倉涼子とヴィヴィオには何が何でも接触したい。用事が済んだら、山小屋かゴルフ場に行ってみるか。
3、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。
4、悪魔将軍が有用であり、流れが良ければ手を組んでもいい。有用でなければ将軍と対立する側につく。
5、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。
6、関東大砂漠に帰る場合は、川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?
7、死体しか話し相手がいなくてちょっと虚しい・・・・・・
【備考】
※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。
※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません)
※シンジの地図の裏面には「18時にB‐06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B−07のデパートへ」と走り書きされています。
※晶達とドロロ達のチャットを盗み見て、一通りの情報を暗記しました。
※図書館のアクセスログから使用されたパソコンの位置を把握しました。
※図書館のチャットの発言ログ(152話・10個の異世界〜153話・情報を制す者はゲームを制す?(前編)まで)から、情報を得ました。
具体的には『東谷小雪の居候=ドロロ』『ドロロとリナ・ケロロ・タママの特長』『チャットでの合言葉』。図書館の発言ログは灌太によって消去されました。
※掲示板での七番目の書き込みにおける集合場所は、山小屋かゴルフ場と予測しています。
ksk
以上で投下終了です。
ksk感謝!
投下乙です!
悪行の情報だけでPCを壊す将軍凄すぎるw
灌太のドライさが悲しいな…
そうでないとやってけないもんな…
キョンと灌太はどこまで行くんだろうか
投下乙です!
キョンの回想シーンで自分が書いた台詞が使われていて嬉しかった。
灌太はぶれないなー。そしてキョンとハルヒがどうなるか気になる。
投下乙です!
キョンはついに生きる意志すらも失ったのか…。
砂ぼうずはドライのようでドライだなw
悪魔将軍相手に一体どうなるか…GJでした!
ギリギリ間に合った。
冬月コウゾウ、 高町なのは、スバル・ナカジマ、ケロロ軍曹、ジ・オメガマン、雨蜘蛛。
投下開始します。
ksk
闇と静寂が支配する温泉のロビーにひとり、老人は居た。
薄暗い室内を照らすのは僅かな月明かりと老人の前に置かれたノートパソコンの液晶のみ。
その光が老人の顔を照らし上げる。そこに浮かぶ表情は困惑。
「…………」
老人……冬月コウゾウは困惑していた。いや、うろたえていたと言ってもいい。
別に手に入れた首輪の構造に戸惑っていたわけではない。
それはすでに三十分も前に終わってしまった話だった。首輪は分解不能。すでに結論は出ている。
首輪を調べ最初に判明した事はそこに一切の継ぎ目が存在しないと言う事実だった。
裏に刻まれた装着者の名前……それ以外に首輪金属面には一切の溶接も接続の痕もなく、生物の外皮のように内部を完全に覆い尽くしていた。
分解を諦めた冬月は次に切断を試みたが、それも失敗に終わる。
外皮金属は異常なほどの柔軟さと強固さを併せ持ち、冬月の力では切断するどころか傷一つつける事すら出来なかったのだ。
そして結局、色々と試してはみたものの最終的には「現在の手持ちの道具では」首輪分解は不可能……そう結論づけざるを得なかったわけだ。
では、冬月が一体何に困惑していたのかと言えば
『この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・事件・その他の固有名詞や現象などとは何の関係もありません』
その物語にだった。
「…………」
左手で頭痛を押さえるかのように頭を押さえながら、冬月は無言でそれを見続けた。
彼にとってそれは……なんというか、実に難解だったのだ。
『この物語はフィクションであり、実在する人物・団体……ねえキョン、なんでこんな事いわなきゃいけないの? 当たり前じゃない』
エンドロールが流れる中、再び少女のナレーションが響く。それを聞き終えると冬月は名状しがたい思いと共に嘆息する。
「…………最後まで悩ませてくれる」
独白し、冬月はパソコンからDVDを取り出した。
『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』と綺麗な明朝体で書かれたそのDVDを月光に照らしながら、
空いた手で水の入ったペットボトルを机の上から掴み取る。
(これは難問だな)
軽くのどを潤し、DVDとペットボトルを机の上に置く。
混乱していることを自覚しながら、冬月はいま見た物語の事を思い返した。
(『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』とは一体何だったのだろうか)
一言で言ってしまえば「未来から来た戦うウェイトレスの物語」なのだろうが……それだけで済ませていいとも思えない。
ギッ、と椅子がきしむ。
椅子に深く背を預けながら冬月はイヤホンを外した。
そうするとDVDにかき消されていた静かな音――壁時計や温泉の流れる音、寝息や歯ぎしりの音――が戻ってくる。
それをBGMに冬月はゆっくりと目を閉じ、思索をはじめる。
ksk
(問題はこれが現状打破の役に立つかという事だが……)
DVDを視聴する前に冬月が期待していた、
「首輪とLCLの関係についての手がかり」という意味では役に立たなかったといってもいいだろう。
しかし。
(長門有希という人物を知るための道具としては役に立ったのかもしれないな)
悪い魔法使いの宇宙人、長門ユキ。
学生の自主制作映画のような物語に出演していた、長門有希。
そして殺し合いのゲームマスターを名乗る、長門有希。
(彼女は……何を望む?)
回想する。
『あなたの選択肢は二つあるということだ。私と共に宇宙をあるべき姿に進行させるか、彼女に味方して未来の可能性を摘み取る』
ある場面でとんがり帽子をかぶった彼女はそう言った。そしてそれはまるで「誰かへのメッセージ」のように。
宇宙をあるべき姿に進行させる……その言葉を聞いて冬月が反射的に思ったのは「人類の新たな進化」、すなわち人類保管計画の事だった。
このひらめきは何を意味するのか。長門有希にとってLCLとは、人類保管計画とは、どちらの選択肢になるのだろう。
回想する。
『我々は情報の不足を何よりも瑕疵とする習慣がある。可能性の段階では明確な行動を取ることは出来ないのだ』
そして「我々」と彼女は言った。
やはり彼女と草壁タツオの裏にはなんらかの組織の影があったのだろう。その組織が「未来の可能性を摘み取られた結果」明確な行動を始めた。
それがこの殺し合いの理由だとすれば……。
LCL化は……保管された今の現状は彼女たちにとって……ならばあの夢は……やはりこの世界は。
(…………いかんな)
ゆっくりと頭を振り、冬月は暴走する思考の手綱を引く。
(飛躍しすぎだな。あの物語に毒されたのかもしれんな)
ふと苦笑いが浮かぶ。
そもそもメッセージのように聞こえたというのも冬月がそう感じただけに過ぎない。
最後のナレーションの通り、あの物語はフィクションであり長門有希も台本通りに喋っていたただの役者という可能性も十分にある。
(しかし、それでは……長門有希という存在が分からなくなる)
彼女がただの学生でないというのは数少ない事実の一つだ。
悪の宇宙人、これほど彼女に相応しい役柄もないだろう。
だが……ならば「本物の悪の宇宙人」に「悪の宇宙人」の芝居をさせられるSOS団とは一体何なのだろうか。
何故彼女があのような芝居に参加したのか。
回想し、情報の欠片が浮上する。
未来から来た戦うウェイトレス
超能力者
エイリアンマジシャン
鍵と扉
商店街のCM
スターリングインフェルノ
みくるビーム
喋る猫シャミセン
フィクションと繰り返す少女
カメラを回すキョン……
(キョン君。そうだ……ここに彼がいてくれたら、な)
ナレーターとして、カメラマンとしてこのDVDに深く関わっている彼ならば、SOS団についても何かを知っていたに違いない。
そして届きそうで届かない長門有希の謎も、もしかしたら解けていたかもしれない。
(後悔先に立たず、か)
ふ、と何度目になるかわからないため息が漏れる。
今は過去をふり返っている時ではない。そう理解はしていたが、いつのまにか「もう少し注意深く対応すべきだったのではないか」などという悔恨が忍び寄ってくる。
(やはりそう簡単には吹っ切れないものだな…………過去を見るのは老人のサガか)
苦い思いに思わず目を開き、そこで思索を中断する。
パソコンの時計を見るとすでに時刻は午後の十一時を少し回っていた。
「もうこんな時間か」
呟き、冬月は『朝比奈ミクルの冒険』を一と番号が振ってあったケースにしまう。
次いで二と書かれたDVDケースを開きかけて……ふと、手を止める。
そしてDVDを開く代わりにノートパソコンを操作して『Ksknet Explorer』……掲示板を開いた。
「…………これは!」
新たな情報があるのではと考えての行動だったが……大当たりだった。
ガタッと椅子から立ち上がると、冬月は部屋から飛び出していった。
☆ ★ ☆
「ヴィヴィオ――――って――本当――!」
(あーもー、うるさいなー)
急に騒がしくなった周囲の雑音にケロロは布団をかぶる事で対抗した。
「――あ――それで―――放送だ――――」
「い――起きて――――ヴィヴィオ――判っ――――――――よね?」
ヴィヴィオ。
その言葉をどこかで聞いた事があるような気がして、ケロロは夢うつつに考える。
(ヴィヴィオ……ヴィヴィオ……。モビルスーツの名前じゃないしぃ、なんだっけ?)
ksk
考えている間にも布団の外では会話が続く。
「―――で――――じゃあ―――――――ですか?」
「ああ―――――――今の我々で―――――――」
うつらうつらと、外の二人――冬月と誰か――の話を聞いているとケロロにもなんとなく事情が呑みこめてきた。
(つまりぃ……冬月殿がヴィヴィオとかいう謎の新兵器の情報を手に入れたわけでありますなぁ〜)
新兵器と聞いては流石に眠ってもいられず「新兵器って白いのかな? それともやっぱ赤?」などと考えながらケロロは布団から顔を出した。
すると目の前に半ズボンの冬月と、どこかで見たことがあるような少女の足があった。
「なのはさんがそう言ったんですか!?」
「ああ。詳細は高町君から直接聞いた方がいいかもしれんな」
寝ぼけていたケロロには深刻そうに話す二人の言葉はよく理解できなかった。
しかし、一つだけ理解できたことがある。
なのはの名前を聞いた瞬間、ヴィヴィオという言葉の持つ意味を思い出したのだった。
「ってそうだよ!! ヴィヴィオっていえば高町殿の子供じゃん!!!」
完全に目が覚めたケロロは布団をふっとばしながら空中に飛び上がる。
何故そんな派手なアクションをしたのかも謎だが、とにかくそれは色々な意味で無茶だった。
「き い ぃ や あ あ あ あ あ あ あ あ ! ?」
ケロロ絶叫。更に絶叫。
「ぎゃーーー! 痛っつつうううええええええええ!? 身体中、痛すぎっ???」
冬月と少女が唖然としている間にもケロロの身体は空中から落下、そのまま地面をゴロゴロとのたうち回りその衝撃で傷口や火傷がいっそう激烈な痛みを訴え、意識すら吹っ飛びかけた。
(ゲ……ゲロゲ……この苦痛……そうだ、あの頃も俺はこんな痛みを……)
涙でにじんだ視界にはかつて駆け抜けた戦場の光景が浮かんでは消える。
(ああ、見える……我輩にも時が見えるよ……)
「ケロロさん、しっかりしてください!」
「はっ!」
いつの間にかケロロは青い髪の少女が揺さぶられていた。
「よ、よかった〜」
そう言いながら座り込んだその少女の名前をケロロはようやく思い出した。
「スバル、殿? ……お、おお、気がついたのでありますかぁ」
「それ、あたしのセリフです……」
「え、どゆこと?」
「……あ、いえ。大丈夫です。すぐになのはさんが来ますから!」
うわずった声でスバルがそう告げる。まるで励ますかのようにケロロの手をぎゅっと握りしめながら。
ケロロはわけがわからず解説を求め冬月の姿を探したが、いつの間にか冬月の姿は部屋から消えている。
「あっれー? さっきまでいたのに……ねースバル殿ー。冬月殿はー?」
「ほんと大丈夫ですから! 傷は浅いです、がんばってください!」
「えっ?」
力強く意味不明なことを言うスバルにケロロは困惑を隠せなかった。
(な、なにこの態度……あからさまにおかしくね?)
異様なスバルの様子に嫌な予感を覚えたケロロは寝起きの頭をフル回転させる。
(傷が浅いって我輩のことだよね。で、すぐに高町殿がくるって事はきっと冬月殿が呼びにいった……おお、何かいい感じじゃん♪
つまり痛くてトリップしてた我輩を見て→死にかけているとか勘違いした冬月殿が→治療できる高町殿を呼びにいって→そのあいだスバル殿が傷は浅いと我輩を励ます……みたいな? …………? え)
そう思い至った瞬間、恐る恐るスバルの顔をのぞき見ると、
(きゃー!? なんかそれっぽいっ!?)
まるで死にかけの病人を見守るような必死な形相でケロロを見ていた。
「待った、スバル殿! 平気、平気だから! 我輩、全然全然なんともないでありますよ? ほら……ちょ、ちょっと待ってね……すぐに立つから」
そう言いながらケロロは慌てて立ち上がろうとして、ビクンビクンと足を痙攣させた。
「あ、あれ?」
長時間おなじ体勢でいたせいかケロロの足はとても痺れていたのだ。
当然のようにその姿に説得力はなく、スバルはケロロの腕を掴みながら涙目で訴えてくる。
「む、無理しないでくださいっ……おねがいですから、安静に……」
なんだか分からないけどスバルはマジ泣きしていた。
それを見て更に焦り、ケロロはなんとか立ち上がろうとするがビリビリくる足は思うようには動いてくれない。
「ち、違う! 違うんだー! 動け、動いてよ我輩の足! いま動かなきゃとんでもない勘違いを……ってきゃー、右足なにやってんのー!?」
痺れた右足はまるでタップのようにリズムを刻み、踊り跳ねた。
「な、なんのおー!」
それに合わせるようにケロロは左足でもリズムを刻み、バランスを取る。
リズムに乗って上手く立ち上がり、最後は両足でシンクロを決め、
「YAーFUー!!」
シャウト。そしてそのまま痺れるダンスを踊り続けるケロロ軍曹。
その姿は無意味に輝いていたという。
ksk
☆ ★ ☆
一曲踊り終え、ケロロはいい汗をかいたとでもいうように腕で額の汗をぬぐう。
「ふー、というわけで我輩はこのようにピンピンしてるのであります!」
そう言ってくるりとふり返るが、スバルからは怒鳴り声もつっこみも飛んでこなかった。
スバルは――ただ泣いていた。泣きながら笑っていたのだ。
「え、あの……スバル、殿?」
「あ……す、すいません! こんな……少し……ガルル中尉のことを思い出して」
はっと正気に戻り、慌てて涙をぬぐうスバル。それを見て、いい知れない罪悪感がケロロの心に生まれる。
「ガ、ガルル中尉殿のことを知ってるのでありますか?」
「はい。……そうだ、この手紙を」
そういってスバルが渡してくれた手紙を開いてケロロは驚いた。
「こ、これは……ケロン文字!」
「中尉が最後に残してくれた……手紙です」
それを聞いてガーンと衝撃を受けるケロロ。
(つ、つまりスバル殿はガルル中尉殿の最後を? ……そのスバル殿の前で我輩は死にそうだとか勘違いさせるような行動を…………じゃ、じゃあ、この涙ってそれを思い出し…………イイイヤアアアアーーー!! ど、どうするよ俺! どう謝ればいいのよ!?)
ケロロがあまりのことに膝をガクガクと震えさせたその時だ。
「ケロロ!?」
「ケロロ君、生きてるかね!」
なのはと冬月までもが部屋に飛び込んできたのだった。
☆ ★ ☆
「ご心配をおかけして申し訳ないであります!」
ケロロは謝った。それはもう怒られ慣れている者にのみ可能な、実に見事な頭の下げ方だった。
「まったく……あまり老人を驚かせないでほしい」
「本当に心配したんだよ、ケロロ?」
冬月はやれやれといった感じのため息をつき、なのはが少し困ったように微笑みそう言った。
そしてスバルは……大泣きしたのが恥ずかしかったのか、黙々と布団から作った包帯をケロロの体に巻き続けていた。
ksk
「いやあー、面目ないであります。傷のことをすっかり忘れてたもんで……あ、ところで高町殿。ヴィヴィオ殿が見つかったってホント?」
ケロロは何気なく話題を変えようと試みる。内心かなり必死だった。
「正確には合流場所なんだけど……そうだね、最初から説明しようか」
それを察してくれたのか、なのはが苦笑しながらその話題に乗ってくれた。
「まず私たちが寝ている間に、掲示板に朝倉涼子を名乗る人の書き込みがあったの。内容はヴィヴィオの無事と合流場所の情報」
そこでちらりとなのはが冬月を見る。それにうなずき冬月が地図を広げながら言葉を継ぐ。
「すでに私と高町君とで合流地点は割り出している。指定された地点はここ……D−7の山小屋だ。
明日の午前七時までヴィヴィオ君がここにいる可能性は高いだろうな」
指し示された地点を覗き込み、ケロロは歓声を上げた。
「おおー! それだけ時間があれば余裕でたどり着けそうでありますな!」
「いや、そうとも限らない。幾つか問題もあるのだよ、ケロロ君」
「問題って……いったいなんでありますか?」
きょとんとケロロが聞き返す。それに冬月は難しい顔で答える。
「ひとつは山小屋の周辺が危険地帯だと言うことだ。
合流の時間帯……近くの湖で悪魔将軍を名乗る人物が試合をすると掲示板で宣言をしている」
「試合って……そりゃまた妙な事を考えるやつでありますなぁ」
「ああ、しかし人を集める手段としては上手いやり方だと思う。
殺し合いを止めようとするもの、漁夫の利を狙う殺し合いに乗ったもの、それらが一斉に集まるとしたら……優勝しようとしている人間にとってはやりやすくなるのだろうな」
言いながら冬月は湖周辺を軽く指でなぞる。
「つまり、そんな人間が多く集まる火薬庫。それがここなのだよ」
「は、はは……近所の話でありますし、大した問題じゃないんじゃ……」
内心ビビリながらもケロロは強がって見せた。しかし。
「まだある」
「ま、まだあるの!?」
驚くケロロから視線をスバルに移し、冬月は二つめの問題を提示する。
「スバル君は知らないだろうが、実は高町君を捜しているカブト虫の怪人がいる。
あの怪人が掲示板を見ていた場合、最悪我々は山小屋で待ち伏せをされるかもしれない」
「マジっすか!?」
「ああ。あの怪人が火災現場で我々の会話を聞いていたとすれば合流地点は簡単に割り出されてしまう、他にも」
「あ、あのー……冬月殿? も、もう少し明るい話題はないのでありますか?」
「無いこともないが……朝倉君が悪魔将軍の近くを合流地点にしたところを見ると、彼女たちには充分な戦力が集まっているのはないかな? もしそうならば、せめてもの救いとなるのだが……しかし」
そこで言葉を句切り、冬月はケロロとスバルの前に立つ。
「私も、君も、そしてスバル君も……傷ついている。そして戦闘可能なのは高町君ただ一人だけ。今の我々が山小屋へ向かうのはリスクが高いと言わざるを得ない」
「だから私たちはキョン君とトトロの捜索を優先しようと思うの」
冬月の言葉を受け、なのはがそうしめる。
「ゲロー!? ど、どう、何を……言ってるであります高町殿!?」
「私とヴィヴィオの都合でみんなを危険な目に合わせるわけにはいかないから……今回はヴィヴィオとの合流は……」
その手が震えているのをケロロは見た。ケロロは咄嗟に言葉を遮る。
「ま、待った! じゃ、じゃあさ……我輩たちはここで待ってるから、高町殿が一人でヴィヴィオ殿を迎えにいけば……」
「ここはキョン君に知られているんだよ、ケロロ君」
冬月が冷静に言葉を挟む。
「それって……あのアンチクショーが攻めてくるってことでありますか!?」
「キョン君を連れ戻しに行ったトトロ君が戻ってこないところを見ると……その可能性も否定できん。これ以上ここに長居するのは危険だろうな」
おろおろとケロロはなのはを見た。なのは相変わらず微笑を浮かべ、諭すように言ってきた。
「朝倉さんはきっと頼れる人たちと合流できたんだと思う。だから、その人たちと一緒に居れば……ヴィヴィオは大丈夫。心配してくれてありがとう、ケロロ」
そう言われてはケロロに返す言葉がなかった。
☆ ★ ☆
「あたしたちのためですか?」
今まで黙って聞いていたスバルが――――そこで初めて口を開いた。
「あたしたちの安全の為に、なのはさんはそんな選択をしたんですか?」
正面からじっと見つめられ、なのはは頭を振った。
「冷静に判断しただけだよ。感情だけで飛び込んでいってもリスクが……」
「行きましょう、なのはさん」
その言葉を遮りスバルは告げる。
「こんな風に感情で行動するのが軍人失格だっていうのは分かってますけど……あたしにはこんな生き方しかできないから」
胸の前で拳を握り、思いを伝える。
「いざとなったらあたしが道を切り開きますから」
それは純粋なる意志。言葉の魔法。
「だから、なのはさん……ヴィヴィオに会いに行きましょう! 大丈夫、ヴィヴィオの所まで一直線で行きますから!」
青い髪の魔法少女はそして柔らかく笑った。
ksk
そんなスバルの様子になのはは驚いたように目を見開く。
「スバル……なんだか少し大きくなったね」
「色々、ありましたから」
照れくさそうにスバルは頬をかく。
「おっと、我輩たちを忘れてもらっちゃ困るであります! 我輩も一緒にいくー!!」
「リスクは高いがリターンも大きい、か。……どうするかは君が決めたまえ、高町君」
「ケロロ……冬月さん……」
思わずなのはは目元を手で覆う。そして呟いた。
「いこっか……ヴィヴィオの所へ」
それを聞いてスバルが、ケロロが、冬月が一斉に喋った。
「はい!」
「ヴィヴィオ殿の元へGO!」
「それもまた、一つの選択か……」
そしてなのははそっと目元を拭ったのだった。
【G-2 温泉内部・脱衣所/一日目・夜中(放送直前)】
【冬月コウゾウ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】元の老人の姿、ダメージ(中)、腹部に刺し傷(傷は一応塞がっている)、不眠症
【服装】短袖短パン風の姿
【持ち物】基本セット(名簿紛失)、ディパック、コマ@となりのトトロ、白い厚手のカーテン、ハサミ、
スタンガン&催涙スプレー@現実、ジェロニモのナイフ@キン肉マン、SOS団創作DVD@涼宮ハルヒの憂鬱、
ノートパソコン、夢成長促進銃@ケロロ軍曹、ナーガの首輪
【思考】
1、ゲームを止め、草壁達を打ち倒す。
2、仲間たちの助力になるべく、生き抜く。
3、夏子、ドロロ、タママ、キョンを探し、導く。
4、タママとケロロとなのはとスバルを信頼。
5、首輪を解体するための道具を探す。
※現状況を補完後の世界だと考えていましたが、小砂やタママのこともあり矛盾を感じています。しかし……。
※「深町晶」「ズーマ」「ギュオー」「ゼロス」を危険人物だと認識しました。ただしズーマの本名は知りません。
※マッハキャリバーから、タママと加持の顛末についてある程度聞きました。
※夢については、断片的に覚えています。
※古泉がキョンとハルヒに宛てた手紙の内容を把握しました。
【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】ダメージ(中)、魔力消費(小)、覚悟完了
【持ち物】支給品一式×2、メリケンサック@キン肉マン、砂漠アイテムセットA(砂漠マント)@砂ぼうず、
スリングショットの弾×6、SDカード@現実、カードリーダー、リボルバーナックル@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り7回)@ケロロ軍曹、ナーガの円盤石
【思考】
0:何があっても、理想を貫く。
1:キョンを絶対に止める。
2:なのはと共に機動六課を再編する。
3:人殺しはしない。ヴィヴィオやノーヴェと合流する。
4:パソコンを見つけたらSDカードの中身とネットを調べてみる。
5:必要に迫られれば、命を捨てて戦うことも辞さないが、可能な限り生き抜いてみせる。無駄死には絶対にしない。
※大キナ物カラ小サナ物マデ銃で巨大化したとしても魔力の総量は変化しない様です(威力は上がるが消耗は激しい)
※無理をすれば傷が悪化し、甚大なダメージを受ける可能性があります。
【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】ダメージ(中)、身体全体に火傷(包帯で応急処置済み)
【持ち物】ジェロニモのナイフ@キン肉マン、ガルルの遺文
【思考】
1、なのはとヴィヴィオを無事に再会させたい。タママやドロロと合流したい。
2、加持となのは、スバルに対し強い信頼と感謝。何かあったら絶対に助けたい。
3、冬樹とメイと加持の仇は、必ず探しだして償わせる。
4、協力者を探す。ゲームに乗った者、企画した者には容赦しない。
5、後でガルルの遺文を読む。
※漫画等の知識に制限がかかっています。自分の見たことのある作品の知識は曖昧になっているようです。
【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】9歳の容姿、魔力消費(中)
【装備】レイジングハート・エクセリオン(修復率100%)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【服装】浴衣+羽織(子供用・下着なし)
【持ち物】ハンティングナイフ@現実、女性用下着上下、浴衣(大人用)、リインフォースUの白銀の剣十字
【思考】
0、もう迷わない。必ずこのゲームを止めてみせる!
1、冬月、ケロロ、スバルと行動する。
2、ヴィヴィオ達と合流する
3、一人の大人として、ゲームを止めるために動く。
4、ヴィヴィオ、朝倉、キョンの妹(名前は知らない)、タママ、ドロロたちを探す。
5、キョンを探し出し、スバルのためにも全力全開で性根を叩き直す。
※リインからキョンが殺し合いに乗っていることとこれまでの顛末を聞きました。
☆ ★ ☆
『き い ぃ や あ あ あ あ あ あ あ あ ! ?』
温泉から響いてきたそんな悲鳴を聞き、二人は獲物が巣穴に潜んでいることを知る。
「クフォーフォフォ! こいつはついてるぜ!」
「探す手間が省けたねえ」
小声で笑うオメガマンに雨蜘蛛も小声で応じる。
ksk
「しかし情報と違う奴らが偶然居ただけ……なんて可能性もあるぜ? いったいその時はどうするんだい?」
「誰だろうと関係ないわー−−! どうせ全員殺すんだからなあ!」
あっさりtそう切り捨てるオメガマンに、雨蜘蛛は知らず笑っていた。
「フフフ……いいねえ、その簡潔さは。どっかの甘ちゃんにも聞かせてやりたいぐらいだ。
ところで俺はパートナーとやらにしてもらえるのかい?」
「おまえはまだ役に立ってないではないか。これからの働き次第だぜ……耳を貸せ」
そしてオメガマンは小声で狩りの詳細を語り始めた。
そもそも何故二人が温泉に来ているかといえば――話は三十分前に遡る。
滝壺で邂逅した二人の悪のマスクドマン……完璧超人ジ・オメガマンと地獄の取立人・雨蜘蛛の二人は。
「フォーフォフォ!」
「ハハハハハハッ!」
とても馬が合った。
「つまり遊園地に朝倉涼子が居るってわけだ! ……やっぱり醤油があったほうが旨いぜー!」
「まあな。で、そっちは温泉にいる獲物を狩りにいくってわけだ……おにぎりに醤油かけて焼いてみたが、食うかい?」
「いただこう」
手を伸ばすオメガマンに、雨蜘蛛は醤油に浸し手早く炙り作った焼きおにぎりを渡す。
「オオー、なんと芳ばしい匂いっ! おまえ、ただものではないな?」
「俺は地獄の取立人だぜぇ? この程度は朝飯前だぜ」
「フォフォフォフォフォ! 気に入ったぜ、この焼き加減。実にパーフェクトだ!」
「ハハハハハ! そうかそうか、まだまだあるぜ?」
焼きおにぎりを旨そうに食べながらオメガマンが笑えば雨蜘蛛も笑う。
二人はまるで十年来の友人のように息がぴたりとあっていた。
「俺と手を組まないかい、ジ・オメガマン?」
そして、そう話を持ちかけていたのは雨蜘蛛からだった。
雨蜘蛛は住んでいた世界・関東大砂漠が溶けてしまった事を知り……動揺はしなかったが、行動方針は大きく動いていた。
すなわち優勝するという方向へ。
なにしろ主催者を倒しても帰る場所は無く、それどころか倒したせいで「この世界」までも溶けてしまうんじゃないかと「あの光景」を見た雨蜘蛛は危惧していたのだ。
そんな危険を冒すよりは優勝して主催者の――たとえば晶との約束を守った長門有希の部下にでもなったほうが生き残れる可能性は高いのでは、と雨蜘蛛は考えた。
しかし晶、深町晶。
雨蜘蛛は彼にたいしてある予感を抱いてもいた。
(あいつの爆発力は侮れねえ。もしかしたら主催者を倒し、なおかつ溶けないですむ方法を見つけだすかもしれねえな……)
焼きおにぎりを食いながらそんなことを考えていた雨蜘蛛は結局、
「ギリギリまではどちらにもいける」ように行動しようと思い至った。
すなわち晶たちが上手くやりそうならば、これから行う殺しの責任は全てオメガマンになすりつけ、最後にオメガマンを殺して口封じ。
ダメそうな場合はそのまま優勝を目指し、最後にオメガマンを殺す。
結局、雨蜘蛛はオメガマンをとことん利用しようとしていたのだった。
「そうだな……何か役に立てば手を組んでやってもいいぜ」
しかし利用しようと考えていたのはオメガマンも同じだろう。
雨蜘蛛をいつでも殺せるという余裕からかオメガマンは雨蜘蛛の提案を条件付きとはいえのんだ。
役に立たなければいつでも殺す、という無言の脅迫を突きつけながら。
「涼子ちゃんとリングの場所を教えてやったのは役に立った内に入らないのかい?」
「そいつは殺さず話を聞いてやった代償だぜ」
お互いがお互いを利用することだけを考える関係。
二人の馬が合ったのも当然の成り行きだったのかもしれない。
「なら温泉って所から逃げた連中を俺が追跡してみせるってのはどうだい?」
「そんな事が出来るなら確かに役には立つが……」
「足跡が残ってれば簡単だ。で、どうだい?」
「フォッフォッフォ! いいだろう、上手く追跡できたらパートナーにしてやってもいいぜ!」
そしてその三十分後。驚異的な速さで川沿いの道を走り抜けた二人は共に温泉の前に立っていたのだった。
狩人の気配に獲物たちはまだ……気付かない。
【G-2 温泉至近の茂み/一日目・夜中(放送直前)】
【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】胸に軽い切り傷、マントやや損傷、軽い疲労
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、有刺鉄線@現実、枝切りハサミ、レストランの包丁多数に調理機器や食器類、各種調味料(業務用)、魚捕り用の網、
ゴムボートのマニュアル、スタングレネード(残弾2)@現実、デイパック(支給品一式)×3、RPG-7@現実(残弾三発) 、ホーミングモードの鉄バット@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:オメガマンを利用する。
3:晶の怒りを上手く主催者側に向ける事で、殺し合いの打開の一手を模索する。
4:水野灌太と決着をつけたい。
5:ゼクトール(名前は知らない)に再会したら共闘を提案する?
6:キョンを利用する。
7:ガイバーに興味がある。
【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
※メイのいた場所が、自分のいた場所とは異なる世界観だと理解しました。
※サツキがメイの姉であること、トトロが正体不明の生命体であること、
草壁タツオが二人の親だと知りました。サツキとトトロの詳しい容姿についても把握済みです。
※サツキやメイのいた場所に、政府の目が届かないオアシスがある、
もしくはキョンの世界と同様に関東大砂漠から遠い場所だと思っています。
※10の異世界の終末の光景を見ました。
※長門有希とキョンの関係を簡単に把握しました。
※朝比奈みくる(小)・キョンの妹・古泉一樹・ガイバーショウの容姿を伝え聞きました。
※『主催者は首輪の作動に積極的ではない』と仮説を立てました。
※ドロロたちとの間の4個のダミー合言葉を記憶しています
(うち一つはダミー・本物の共有合言葉ですが、それをチャット開始時に用いると次の合言葉が要求されます)。
※第三回放送までの死亡者・殺害者リスト(一部改竄)を知りました。
【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【状態】アシュラマンの顔を指に蒐集、軽い疲労
【持ち物】デイパック(支給品一式×3&食料1/2入り)、不明支給品0〜1、5.56mm NATO弾x60、
マシンガンの予備弾倉×3、 スーパーアンチバリア発生装置@ケロロ軍曹×2、
スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発 超高性能小型盗聴器(受信)@ケロロ軍曹
【思考】
1:皆殺し。
2:今のところは、古泉の策に乗っておく。
3:雨蜘蛛を利用する。
4:スエゾー、スバルナカジマン、悪魔将軍に復讐する。
【備考】
※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※Ωメタモルフォーゼは首輪の制限により参加者には効きません。
※E-6の川底のスイッチを押したことにより、そこから南の地で何かが起こった(あるいは何かが動作した)ようです。
(詳細は以降の書き手さんにお任せします)
ksk支援感謝します。
以上で投下終了です。
以上で代理投下終了
投下乙です!
ついにガルルの手紙を渡したか
何が書いてあるのか非常に気になる
オメガマンと雨蜘蛛気が合い過ぎだwww
温泉組も移動し始めたしこれからどうなる
投下&代理投下乙です!!!
ケロロwww
結構ダメージでかい筈なのに元気だなおいw
シャウトしてる場合じゃないぞw
そしていい雰囲気に忍び寄る影…
皆逃げてー!!!
>諸行無常〜もしも願い一つだけ叶うなら〜
切ないなぁ…
小砂と砂ぼの対面もそうだけど
隣り合わせのハルヒとキョンが切な過ぎる
終わった二人の道がまた交差する事はあるだろうか…
壊れたキョンとあくまでも砂ぼらしい砂ぼの今後に期待!
っとと!
お二方投下乙でした!!!
ksk!ksk!
投下・代理投下乙です!
ケロロのダンスにフイタww
しかし温泉組ピンチだ
久々のミニウェーブに
kskがとまらない
両者、乙でした。
kyonは……本当これからどうなってしまうんだろう。
そして、ケロロがかわいいww
あとは放送さえくれば…
241 :
創る名無しに見る名無し:2011/02/21(月) 15:00:40.87 ID:B9YkehLT
久しぶりのkskウェーブ!!お二方とも乙でした!
キョンが切ない!ケロロかわいい!
続きが楽しみすぐる!!
ksk
243 :
創る名無しに見る名無し:2011/03/03(木) 20:31:23.92 ID:GOWPFSjv
ksk!書き手氏乙です!
キョン&砂ぼうずのコンビに期待!
そして温泉組に不穏な空気が…
そういえばケロロって拡声器使ってたよね…まさかの……
次の放送楽しみ!
244 :
創る名無しに見る名無し:2011/03/03(木) 23:14:00.41 ID:Qmv5q9Dk
Ksk
245 :
創る名無しに見る名無し:2011/03/10(木) 01:20:11.65 ID:gL6iV6OR
ksk!!
過疎化!
クラシック!
最高に支援ってやつだァああああ
あなたのSSを見た時、なんていうか、その……下品なんですが
支援 しちゃいましてね フフ
ゴメン、誤爆してしもた……
ここの作者さんたちは無事なのだろうか
253 :
創る名無しに見る名無し:2011/03/31(木) 23:12:11.90 ID:NY8Le+ne
無事を心から祈る…!!
254 :
創る名無しに見る名無し:2011/04/09(土) 09:49:07.46 ID:tld5hoSX
今北ksk
過疎ってるなら読者の皆も書いちゃえば良いじゃない
ログ追ってくる
255 :
創る名無しに見る名無し:2011/04/09(土) 13:54:40.86 ID:oN4q9BpA
期待ksk
終了ロワ
ゴールデンksk
ハルヒ映画&TVシリーズWOWOWで放送決定記念ksk!
259 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/07(土) 20:13:22.31 ID:YI4srYxh
ksk!
朝倉さんがかわいすぎて辛い
ksk
261 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/08(日) 01:46:51.21 ID:eI/PadIE
魔法少女まどかマギカとハヤテのごとくとタイガー&バニーとデュラララと
ワンピとテニプリと銀魂を出して書いてください(>_<)
By中学生
君が書いてください(>_<)
By大学生
喧嘩をここでやらないでください(>_<)
By47歳 自営業
安価神に言ってください(>_<)
By就活中の専門学生
ぽけもんがいいです
3ねんせい
でもぞうさんのほうがもっとすきです
5さい
267 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/09(月) 03:19:20.89 ID:cPPz+kCR
ワレワレワーウチュウジンダー
Byニート
268 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/09(月) 03:28:45.24 ID:XPMh2yME
おちんちんびろびろーん
By(^q^)
トトロともふもふしてェェェ!!
byニート(26)
270 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/13(金) 07:01:09.82 ID:kqEf5sFi
ウ〜ラ〜メ〜シ〜ャ〜
byゆうれい
271 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/18(水) 03:58:21.56 ID:TvwDCX2c
トトロをもふもふしながらケロロだっこしたい。
けもの組LOVE!!
by人妻(26)
上げたせいで荒らされてる
273 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/25(水) 02:02:34.40 ID:i5EqR57i
このスレ立った当初に参加者決めや初期の方のエピソードを書かせてもらった書き手だけど
その後忙しくて来れずなんとなくふっとwikiにいってみたら案の定初期の速度維持できずに過疎ってるみたいですね・・・
お手伝いしたいと思ったけどもはやトリップもどういうの使ってたかわからなくなってしまってた・・・orz
トリップがわからないのなら新しいトリップを作ればいいじゃないbyマリー
か、過疎ってなんかないよ!
ただちょっとだけ、そう3カ月ぐらい投下や雑談が止まってるだけなんだから!
一年後に投下が来るケースもあるみたいだし三ヶ月ぐらいどうって事無いんじゃね?
月報落ちだってまだ一度だ、複数繰り返して存続しているロワもある。
近況報告するときは
下げてから
書き込もう
by ksk
>>273 どなたかわからんけどおかえり!
もしyouの都合が許すならぜひ書いてほしいんだぜ
トリップは申告して新しいのを作れば良かろうなのだー
ケロロも終わっちゃったし、
最近書き込みがないし、
コマッタ、コマッタ
280 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/28(土) 17:15:21.92 ID:50or9e3K
>>273 ぜひ書いて欲しい…!!大好きなんだぜksk!
>>273 トリップを思い出せないなら、どのエピソードを書いたかだけでも、したらばに是非。
282 :
273:2011/05/28(土) 21:20:26.58 ID:8q9tH4Fz
ごめん実は書き手というのは嘘なんだ
みんなを喜ばしたくてつい・・・
だまったままにしようかと思ったけど、やっぱ心苦しくなって
ネタがあれば俺も書き手しているのに・・・
3日ほどだったけどいい夢見せてもらったぜ
>>282 大丈夫、あなたの嘘に合致する俺みたいなのもいる。
しかし今の段階になると難しくてなかなか手が出せないのも事実。
何度かプロットを練ったりはしてるんだがうまくいかん。
ksk
俺でよければ書きますよっとw
まだ生きてたのか
今は中盤過ぎた難しいところだからなあ
無理しないでください
気長に待ってます
289 :
勉強男 ◆drwetRDQqY :2011/05/29(日) 02:28:32.42 ID:s8Rmbxl9
>>287 むしろまだ俺のこと知ってる奴がいて驚いたわw
俺が活躍してたのってもう5,6年前だろw
直接は知らんけど、語り継がれてるからな
俺も知ってる
>>287 本当に久々に見た もう5,6年か、月日の流れは速いな
ジャンプロワの荒らしだっけ
スパロボロワイヤルでも見たな
パロロワの交流スレ行きたかったけど
今もうなくなったのかね?
>>288 中盤で難しいところって言うけど、具体的に何が原因で詰まっているか知りたいかも。
そんなにチェックしてた訳じゃないけど、俺の印象だと気に入らない書き手を本スレと毒吐き両方で次々に叩いて追出したら
勢いまで殺して減速、失速して今に至ったように感じたから。
自分なりに想像できるのは首輪の解析、次の放送……ぐらいかな?
次の放送で三番目の黒幕が明らかになるって告知したんだから確かにハードルは高いかも。
加えて突然のタツオさん退場で何人かネタが潰れたと宣言していたがこれだけ時間が過ぎたら他のネタぐらい用意できると期待してるが。
あ、よく見れば日付が変わって30日になってる。
今月の29日もNIKU氏は来なかったか……
生き残りのキャラも少なくなってきたし、その分それぞれが背負ってきたものも増えてるしな
話の本筋をまとめつつ、お気に入りのキャラ単位でのテーマの帰結をやろうとする書き手が出てくる終盤だから停滞は仕方ないかと
俺も狙ってるキャラはいるが、フラグや話の流れ的にかなり難しい
単純に処理しなきゃいけない情報も増えてる
キャラ個人の足跡、会場ギミック、対人関係フラグ、首輪・LCL周辺etc……
俺はどうも各キャラが知ってる情報とメタ的な情報切り分けられなくてこんがらってしまう
なるほど、そう言われますと確かに書き難いかもしれませんね。
でも今の状況からすれば書けないものはバッサリ切り捨てる決断も必要かと。
一個人の意見としては先の見えない停滞より謎が残っても完結する方がいいんじゃないかなと思います。
放置されるフラグは数え切れないですし。
301 :
創る名無しに見る名無し:2011/05/31(火) 06:05:12.40 ID:hbHlkV/U
まどマギ参戦希望
頼んますよ〜書き手さん(^-^)v
302 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/01(水) 00:49:18.78 ID:aclGe5PC
↑うざい
なにが書いてくださいだこうやって自分は考えないで読むだけよんでアノキャラだしてこのアニメで書いてとかマジでムカつく
なかばファーストで成功するとこんな奴ばっか沸いてくるからやっかいなんだよな
まどマギ?お前が書けよ!どうせ自分では駄文しか書けないから人任せなんだろ!だったら何々出してくださいとか下らない書きこみするなよ!
口だすな!
↑悪いイラついてたからsageるのもわすれてた。
いや、それ以前にスレ違いだから。
305 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/01(水) 07:48:57.35 ID:Kr6whh8C
この際明るい話題ならなんでもいいから何かないか
ハルヒの新刊が出た、開始から三周年が見えてきた……とか?
二周年記念で予約が入ったように三周年に書き手さんがアクションを起こしてくれる事を期待しよう。
アクション起こすときは、トリップつけて下さいね。
ぶっちゃけ放送さえ乗り切れたらもう少し動きが早くなると思う
311 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/04(土) 20:11:49.71 ID:o95P0xpx
> 案の定初期の速度維持できずに過疎ってるみたいですね・・・
>>311 この時点で、お察しください
そうか、やっぱりタテヨミ煽りだったか・・・
>>310 自分
>>299だけど放送越えたら確かにkskすると思うよ
書きやすい所は時間帯的にもう動かせなくて止まってるっていうのもあるから
じゃあもう放送でも別にいいんじゃね?
まだ行動してないキャラっていたっけ?
>>315 生存者全員夜中まで進んでいるから放送は可能だと思う。
317 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/05(日) 21:08:39.89 ID:CEEqA44m
あんなに社会現象起こしたまどかマギカ出さない時点でだれも読まないだろ。
知名度の低いキャラもいっぱいだし
現状の参加者たちを好きで読んでいる人もいるだろうし、自分もそう
難しい所で止まっているのだろうけれど、まったりkskして待っているので
書き手の方々が無理せず続きを書いてくれればいい
キョン、悪魔将軍、ノーヴェ、水野灌太(砂ぼうず)、リヒャルト・ギュオー 予約します
予約キタあああああああ
きたー!kskksk!
や、やったー!!超wksk
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
k・s・k!
k・s・k!
ひゃああああ
ksk
来た来たー!
しかしなんてメンツ、やべえのしかいねえしw
kskr
そろそろkyonの追悼準備でもしておくか……w
kyonともいろいろあったけど、振り返ってみるとあいつだって頑張ってたんだよな
ある意味悲劇のヒロインなkyonさん
ギュオーは今回こそまともに活躍できるのか?www
kyonよ 安らかに眠れ…るのかなw
kyon、今回で死ぬことが決定したみたいな流れだなw
まあ前のSSで「新たな終わりを呼ぶだけ」とか不吉な予兆があったし……
うん、お疲れ様。
kyonがこの先生きのこるには・・・
もう駄目だ・・・おしまいだ・・・
kyonにはまだ役目があるじゃないか!
朝倉さんか古泉にさっくりヤられるという
冬樹(初代)殿ォォォォォォォォ!!!
41歳とか早すぎるだろ……
週末家に帰れる目処が立たず、ちょっと待ってしても投下が間に合わない恐れがあるのでいったん木綿予約を破棄させていただきます
他の書き手の皆様も当該パートの予約など遠慮なさらずにどうぞ
破棄とは残念
ゆっくりいったん木綿していってね!
いったん木綿www
ゆっくり一旦木綿豆腐していってね☆
339 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/13(月) 23:07:56.22 ID:a/b1DYiu
いったん木綿予約破棄残念っ
ゆっくりいったん木綿していってね★
お前らw
まさかうちの書き手に妖怪がいたとは・・・神も仏もないとはこのことやでぇ
342 :
忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/06/14(火) 00:22:38.32 ID:YTBILRII
妖怪wwwww
妖怪言うなwww
kskの妖怪が砂漠の妖怪をどう書くのか。
また余裕のあるときにでもどうぞー。
345 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/18(土) 02:12:27.50 ID:GQHn0UdZ
お前ら氏ね
お前ら死ね
ksk
ksk
ゆっくりksk
349 :
創る名無しに見る名無し:2011/06/25(土) 18:12:25.92 ID:L2DMRdM5
ksk!
ゼル「……どうしたんだ、お前ら……怖い顔して……」
メイ「すとれすかいしょう!!(キャメルクラッチ)」
ゼル「ぎゃああああああああああ」
ハルヒ「暇だし、梅雨だし、予約がいったん破棄されるしで、イライラしてんのよ!私達!!(飛び蹴り)」
ゼル「梅雨は仕方ないにしても、予約した人は『もう少し待ってて』っていったんだから、いいだろ!?」
メイ「たしかにそうだ、でもそんなのかんけいねえ!!(かかと落とし)」
ゼル「ぐええええええええええ!!!」
スエゾー「まったく、トレーニングして損したわ!!(ボディアタック)」
ゼル「ぐばあ!!」
冬樹「僕達がどれだけトレーニングに時間をかけていたか、ゼルはわかってるの?!(首投げ)」
ゼル「ぐええええええええええええええええ!!!」
ライガー「色ボケ野郎はわからなくて当然だがな!!(ゼルに噛み付き)」
ゼル「ぎゃあああああああああああ!!」
ドドドドドドドドドドド
みくる「ロードローラーです!!」
ゼル「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ドガグチャベキボキバキ……
タツヲ「もうそれぐらいにしてあげたらどうだい?」
みくる「そうですね」
ハルヒ「ってえ!なんてこった。ゼルがミンチになっちゃった!!」
冬樹「この人でなし!!」
メイ「やったー!こんやはハンバーグだ!!」
―ある日ー
ゼル「あれだな……俺はどういう存在なんだ?」
メイ「はいほー、しっつれーい」
ゼル「うお!!(白い布を全身にまかれる)」
ハルヒ「んじゃ、吊るしまーす」
ゼル「あれか?てるてる坊主なのか?」
メイ「せいかくには、「ぜるぼーず」!!」
―別の日―
みくる「すみません、ちょっとここでうつぶせになってくれますか?」
ゼル「あ、ああ」
みくる「よっと(ゼルの上に乗る)」
ゼル「ふぐ!!」
みくる「んしょ、んしょ……気になってた汚れが取れましたー」
ゼル「……踏み台、なのか?」
―またまた別の日―
アスカ「じゃーん!創作料理作ったの!!」
タツヲ「このかわいそうな物体が『創作料理』かい?」
ズーマ「おい、俺達に食わす気か?」
ナーガ「もしそのような真似をするなら、命はないぞ」
アスカ「誰があんた達に食べさすって言ったのよ。試食人はゼルに決まってるじゃない」
ゼル「実験台(モルモット)、なのか?」
―またまたまた別の日―
ハルヒ「あーマジムカつく!!宝くじ外れたし!!(回し蹴り)」
ゼル「ぐえあ!!」
みくる「お砂糖と塩、間違えちゃいました!(みくるビーム)」
ゼル「ほげ!!」
冬樹「アニメ再会しろォォォォォォォォォ!!!(腹パンチ)」
ゼル「……そうか、俺はサンドバックだったのか……」
みくる「困りましたね……」
ハルヒ「どーしたのよ、みくるちゃん」
みくる「見てください、食材がカビちゃって……」
ハルヒ「おお、これはひどい!でも、大丈夫!そんなの、カビた部分だけ取っちゃえば……」
みくる「だめですよ、ハルヒさん」
ハルヒ「どーしてよ?」
みくる「カビの成分はカビた者全般に広がってますから、部分だけ取っても意味はないらしいんですよ」
ハルヒ「マジでか!仕方ない、捨てましょ」
みくる「そうですね」
タツヲ「みくるー、少し来てくれないか?今手が放せないんだ」
みくる「あ、はい!」
ハルヒ「みくるちゃん、私も手伝うわよ!」
みくる「ありがとうございます」
(とててててててて)
小砂「けけけけ……このカビた食べ物をこうして、こうして、こうやって……かーんせい!」
ゼル「完成って、何がだ?」
小砂「ゼル、おあがりなさい!!」
ゼル「んがぐぐ?!?」
(そして)
ゼル「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!お腹に急降下ァァァァァァ!!!」
冬樹「ゼル、さっきから3時間もトイレにこもりっきりだね」
小砂「さぁ、何があったんだろうね。けけけけっ」
みくる「ありませんねー、カビた食べ物」
ハルヒ「きっとゼルが食べたのよ」
ゼル「おい、ハルヒ!」
ハルヒ「何よ?」
ゼル「さっきから、俺はひどい目にしか会ってないぞ?」
ハルヒ「仕方ないでしょ、普段からあんたは受難担当なんだから」
ゼル「だからってなあ!『突発企画!死者スレショートコント出張版』だけでも俺をいい目にあわせてくれよ!!」
ハルヒ「へー、そんな企画だったんだ。これ」
ゼル「感心してる場合かァァァァァァ!!!」
ハルヒ「しかし、あんた。あの後引きなおしたおみくじ……全部大凶だったそうじゃない。
そこまで運のない人間、いやキメラ聞いたことないわ」
ゼル「ぐぬぬぬぬぬぬ……」
ハルヒ「それに、あの事故のせいで半年間ずーっとフェイトから拒絶されて……ホント、かわいそうね」
ゼル「くそー!誰か俺を救いだしてくれェェェェェェェェェ!!!」
フェイト「ゼル、うるさい」
ゼル「がーん」
カナブン(え?不運を治したい??)
ゼル「ああ!治し方を教えてくれ!!」
カナブン(こればっかりは、現代医学でもどうにもならないね)
リィン「ミッドチルダの医学でも、治せませんよー」
ゼル「チ、チクショオオオオオオオオオオオ!!!(診察室から飛び出す)」
ウワアアアアアアアアンギャアアアアアアアキキーッドンガラガッシャーン
カナブン(ゼルンガディスさん!!大丈夫ですか!?)
リィン「病院の帰りに事故に遭うなんて、バカというか不運ですぅ……あ」
カナブン(どうしたんだい、リィン)
リィン「死んでる、ですぅ」
ある朝。
ハルヒ「ゼルー、起きなさーい。朝よー。
いつまでも自分の不運さを嘆いて、不貞寝してんじゃないわ……死んでる」
タツヲ「買い物に行って来るよ」
みくる「あ、ついでに綾鷹お願いします」
メイ「ついでにアクエリアス!!」
ハルヒ「ついでに爽健美茶!」
ゼル「ついでに幸運!!!!」
ハルヒ「どこがついでよ!っていうか、商品じゃねェェェェェ!!!(ゼルに飛び蹴り)」
ゼル「こかこーら!!」
ゼル「はぁ……。……?何だ、この段ボールの山は?」
小砂「コラーッ!」
メイ「こらーっ!!」
ゼル「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!」
メイ「ドッキリだいせいこう!!」
小砂「どーよ、ゼル!私達の「コラおじさん」は……」
メイ「……しんでる」
ゼル「……のああああああああああ!!」
ドンガラガッシャーン
小砂「やったー!落とし穴に引っかかったぞー!」
サツキ「小砂ちゃん、ちょっとやりすぎなんじゃ?」
小砂「いいの、いいの!!ゼルー、気分のほど……は」
サツキ「……死んでる」
何でここに書くかな…
それに、誤爆なら誤爆って言えばいいのに
違うとしたら、死者スレのノリが苦手な人もいるから控えたほうがいいかと
月報落ちだな
もう月報の時期か…
正直完結まで書き続けるって人は残っているのだろうか……
停滞の原因がフラグの複雑化だというならもっと早く取捨選択しておけば良かったと思うけど。
365 :
創る名無しに見る名無し:2011/07/21(木) 23:42:56.15 ID:+u5zTp+Q
完結すっごいして欲しいんだけどなぁ…前半の熱い展開やキョンのこれからが楽しみなだけに。
これからって…毎度のことながらすでに詰み寸前な気もするがw
367 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/06(土) 00:35:36.97 ID:BMGV7uMI
冬に出る「ヒーローズファンタジア」というゲームで「スレイヤーズ」と「ケロロ軍曹」がクロスオーバー…まさかリアルにリナ&ドロロコンビが拝める(かもしれない)日が来るとは…!
参戦作品がなかなか面白いところをついてるゲームだな
っていうか俺得w
369 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/07(日) 16:35:03.79 ID:hIjnO8UY
最近kskにはまってる
スバルがどうなるか気になる予約します
I LOVE KSK!!!
370 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/07(日) 17:20:12.08 ID:hIjnO8UY
ノーヴェと古泉一樹予約します
ヒーローズファンタジアのメンツにレイアース入れたらもっと俺得
後10年早く生まれて30年代スレイヤーズを生で見たかった
そして予約きたー
これで流れができればいいですね
372 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/08(月) 00:40:17.38 ID:pzYOBoZO
お!?久しぶりのkskウェーブか!?嬉しいっ!!書き手氏の方々楽しみにしてますっ!!
373 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/08(月) 09:05:59.21 ID:yC0sVzaC
キョン予約します
374 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/08(月) 10:37:03.82 ID:yC0sVzaC
ノーヴェは将軍にあっさり用無しとかいって殺されるのはいやだね
予約するときはトリップつけてください
詳しくは
>>6参照
376 :
◇Ig9vRBfuyA:2011/08/09(火) 10:23:32.79 ID:cCiMWalB
すいません2h初めてなんでトリップのこと知りませんでしたというか上の説明
>>6をもっと読んでおくんだったスバル、ノーヴェ、古泉一樹、キョンを予約します
379 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/09(火) 17:25:26.77 ID:cCiMWalB
トリップ知らない書き手って……
「いげた」と入力して変換すると#という記号が出ます
(♯シャープではないことに注意)
続いて8バイトで文字列を作ります
日本語入力で2バイト
記号、英数字入力で1バイトです
#あsI4*葦
こんな感じです
人にバレやすそうな単純な文字列は止めておきましょう
2chとしたらばで使えるバイトの上限が違うので、8バイトにしておくのが無難です
10バイトまでなら同じだったかもしれないけど
あれ、全角#でいけたっけな?
できた
ピザGO氏の投下楽しみksk
>>376 あのー、スバルは放送直前なんだけど大丈夫?
386 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/10(水) 09:51:04.35 ID:QNEis/X4
楽しみー。ところでトリップがおかしくても予約は有効なの?だからといって放送されないってのはいやだけど
387 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/10(水) 16:52:40.58 ID:jow2NjYi
>>385 非常に難しいとこだけど…第四回放送やってもらいたいよね。伏線ありすぎて大変になっちゃってるんだろうけど、放送直前で止まってるキャラがいるからなぁ…
トリップ以前の問題だと思う
状況的に抜けてはいけないはずのキャラが一緒に予約されてないからね
離れた場所にいる各キャラの心理掘り下げをバラバラにするみたいなSSもあるからありえないとは言えないが
日本語がおかしい
2ch初めてとかそういうレベルじゃない
391 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/11(木) 10:12:45.17 ID:i9ovmSLX
>>376 はよく分かってないみたいkskも最近知ったみたいだから常識が分かってない初心者なら初心者なりに前のを見て一緒に予約しないといけないとか勉強してこい<怒り>
誰か代わりに予約してあげたら
<怒り>とか書く奴に言われても説得力ないと思う
夏は変なの湧くな
メイ「なつだー!」
ゲンキ「花火だー!!」
ゼル「っておい!なんで俺を筒にいれている!!」
ハルヒ「決まってるじゃない、トリを飾るのはゼル花火よ!!」
ゼル「あー、ナンデヤネン……」
ー1時間半後
ハルヒ「さあ、発射するわよ!!」
ゼル「ンムー!ンムー!!(さるぐつわ&ぐるぐる巻き)」
タツヲ「発射!!」
ゼル「ムンムー!!!」
ドーン
パチパチパチ
ハルヒ「やっぱ打ち上げ花火の後にやる線香花火は最高よね」
みくる「ですねー」
ビターン
冬樹「あ、なにか落ちてきた」
ハルヒ「何かしら……ってゼルの焼死体だわ」
メイ「なつだー!」
妹「海だー!」
小砂「そして、スイカ割りだー!!」
ゼル「悪い予感しかしないぞ……」
アプトム「はっはっはースイカはどこだー」
メイ「みぎー!」
冬樹「あー、そっちじゃないですよー」
アプトム「目隠しされていると、平衡感覚が……」
ゼル「……!おい、アプトム!スイカはあっちだぞ!!」
アプトム「(フラフラ……)」
ゼル「だから、あっちだって言ってるだろ、馬鹿ー!!」
ヒュッ……グシャ
ゼル「まったく、さっきはひどい目にあったぞ」
アプトム「すまない……」
ゼル「しかし、海水浴とは楽しいものだな」
アプトム「まったくだな……」
ジャージャン、ジャージャン
ハルヒ「……!!」
メイ「このおんがくは!!」
タツヲ「サメの気配だ!全員、浜に上がって!!」
全員「わー!!」
ゼル「オレも早く……(グキ、ドテーン)」
サメ「シャーク!!」
ゼル「AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAUGH!!」
ハルヒ「あ、フカヒレ食べたい」
ホリィ「奇遇。私も」
メイ「なつだー!!」
ホリィ「川でキャンプだー!!」
ゼル「あー……釣れない……」
ハルヒ「何よ、まだ坊主なのー?もし晩御飯にありつけなかったら、ゼルのせいだからね」
ゼル「うぐ!!」
タツヲ「ははははは。ちゃんと肉や野菜をたくさん用意しているから、心配ないよ」
ハルヒ「まあ、そうはいっても釣った魚を焼いて食べる、というキャンプの醍醐味を楽しめないのは損よね」
ゼル「ぐぬぬ」
ポンピンポンパーン
ゼル「?」
アナウンス「こちらは、ksk電力です。間もなくダムの放流を開始します。
ダムの放流を開始すると、川の水位が上がり大変危険です。
川に入っている人、ならびに近くにいる人はさっさと安全な場所に退避してください。
また、川に入るようなアホな真似はやめましょう。さもないと死にます。こちらは……」
タツヲ「これは大変だ。別の場所に移動しよう」
アシュラ&ウォーズ&アプトム「うおおおおおおおお!!(すごいスピードで片づける)」
ハルヒ「行くわよ、みんな!!」
全員「おー!」
ゼル「おい、ちょ待て(ドバシャーン←コケた)」
ドドドドドドザッパーヌ
メイ「なつだー!」
アシュラマン「肝試しだ、カッカッカ!!」
タツヲ「でも、藪蚊が大量発生するからね。虫よけスプレーをかけておこう」
サツキ「ありがとう、お父さん。ほら、メイも」
メイ「ありがとー、おねーちゃん」
ゼル「あのー、俺も……」
メイ「ゼルっていわのはだのもちぬしじゃなかったっけ?」
ゼル「『転ばぬ先の杖』っていうだろうが。……あ、空」
タツヲ「よーし、全員虫よけは完璧だね。さっそくクジを引こう……」
ゼル「おいィィィィィィィ!!!」
2時間後
ゼル「……」
ハルヒ「ゼル、肌がすっごくボッコボコよ」
死者スレにいけ
こっちにくんな
399 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/12(金) 19:03:44.67 ID:h3Z8IsB1
死者スレは避難所にあるからそっちでかいて〜!
不愉快な思いをさせてすみませんでした
死者スレに引きこもります……
401 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/13(土) 08:31:17.31 ID:bK85hS2k
避難所化したりトリップが変でもkskウェーブがおきればもうそれでいいや
とにかく最終回まで書き手さんがんばって
402 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/14(日) 13:59:47.21 ID:V83cYI/5
403 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/15(月) 10:32:32.21 ID:K0Dd/ZLp
変なトリップで予約されてから6日たったね
できれば放送してほしい
404 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/15(月) 13:11:07.21 ID:K0Dd/ZLp
悪魔将軍が一番嫌いなキャラ
>>403 放送はやりたい書き手が名乗り出れば出来るんじゃないかな。
しかし停滞してるのは伏線あり過ぎて大変だって上の方を含め何度も言われてるけど
誰も伏線やフラグを纏めて書き手を助けようとしない時点で厳しいかもしれない。
その説が正しいならエースの変態将軍氏も自分の書いたフラグに縛られて書けない状態って事になるし。
逆に変態将軍氏は書けるけど書かないケースなら飽きられたか見放されたかになる。
予約は破棄されたままだし。
どっちにしろ厳しいでしょ。
406 :
創る名無しに見る名無し:2011/08/16(火) 23:29:27.05 ID:ocTbUEjx
伏線やフラグの纏めか…具体的にどうすればいいのかな?私的には、第四回放送がしにくいのは、カヲルくんが復活して草壁さんが消えちゃったりしてるとこなのか?とか思ったりするんだけど…
>>406 それもあると思う。
俺の考える一番の原因は第三回放送前後に行われた書き手チャットで第四回放送で三番目の黒幕を明かすと宣言した事。
その当時は書き手もそれぞれ黒幕を考えていたんだろうけど変態将軍氏が突然タツオさんを退場させた事でネタ潰しになったらしい。
投下直後書き手らしき書き込みがあったのを覚えている。
これについてはチャットを呼びかけた書き手も参加した書き手も音沙汰なしである以上、宣言は無効。
つまりチャットは無かった事にするしかないんじゃないかと思うけど住民と書き手次第だと思う。
そうすればカヲル君か長門が死者と禁止エリアを読み上げて終わりで済む訳だし。
伏線やフラグの纏めについてはそれぞれのキャラやグループごとに付箋みたいに今後書くにあたって気をつけて欲しい事を書くのはどうかな?
例えば過去会ったキャラと交わした約束とかこのキャラは誰々と因縁がある、会った事は無いが知識として知っている、こんな予定を立てていた等々……
或いはこの伏線にはこのキャラやこのグループが関わっている、フラグの重要度にランクを付けるとか。
各人が気付いた事を挙げていって後で纏めるだけでも別にいいと思う。
それだけでも雑談として盛り上がるかもしれないし。
あと俺が考える停滞の原因を言わせてもらえれば住民の問題も一因だと思う。
確かにトトロはkskのマスコットだけど死にそうになる度に毒吐きを伸ばしたりあら探しして作品と書き手を叩いたりと暴れる人が多かった。
トトロさえ良ければ全て良しって人なのかもしれないけどその人は今の有様をどう見てるんだろう。
内容に問題があったけどトトロ以外にも死亡話が投下されては取り消され、人数が減らないまま書き手が脱落してあと半月で三周年。
トトロもスバルも生きてるけど誰も続きを書かないで時間ばかりが過ぎていくってのもなんだかなあ……
それに比べれば古泉の復讐はキッチリ決着がついた話が書かれただけでもマシなのかも。
>>409 話をそこまで覚えてる訳じゃないから難しい。
なんだ
お前も俺と同じ上から目線で批評()するバカか
気づいているか? 俺らがしているのは糞の役にも立たないぞ?
そんな分かりきった事今更偉そうに書かれてもね。
糞はお互い様でしょ。
>私的には、第四回放送がしにくいのは、カヲルくんが復活して草壁さんが消えちゃったりしてるとこなのか?とか思ったりするんだけど…
間接的に止まっている原因を一人の書き手のせいにしている
上げてるくせによくそういうことが書けるな
>宣言は無効。 つまりチャットは無かった事にする
とりあえずこれには賛成しとく。
書き手の意見はどうなんだろう? >チャット無効化
そこが一番大事な気がする
話し合うだけは話し合ったけど、結局SSの中に反映されることがなかった(……というか参加してた書き手があまり書かなくなった)からそもそもなかったことになったと思ってた>チャット
それからしばらくしてタツオが切られてたし
どこぞの誰かがうpしたそうはつ3周年記念の絵に
トトロとkyonがいた件について。
もふもふ!もふもふ!
記念絵見たけどトトロはやっぱでっかいなー!
もふもふもふ!
420 :
創る名無しに見る名無し:2011/09/20(火) 02:02:57.41 ID:vUJICn8z
みなみけを出して夏奈ちゃんをボロボロに書いてください(>_<)お願いします(>_<)
ksk…
アニ3みたいに書き手同士で話し合って書くしかないのかしら?
書き手がどんだけ残ってるかしらないけど
最後の投下が2月だし誰も残ってないんじゃない
3周年もスルーだったし
したらばも二周年のままだし……
本当にどうしてこうなった。
>>425 やっぱり大変だよな
このロワの展開すごく楽しかったから完結して欲しかったが・・・
ハルヒ勢中心に混沌としてて
あんなに盛り上がったロワだったのにな
ホント何が原因で衰退するか分からないモンだ
LSの場合は長期間の不毛な議論が決定的だったけどここははっきりしたきっかけが判らないな。
書き手チャット、毒吐きの活発化、フラグの増大など個別の問題が積み上がっていったにせよ二周年ぐらいまではスローペースでも進んでいたのに。
書いていた人に直接理由を伺うのが一番だけど……
あまり思いたくないけど時期的に津波に巻き込まれた可能性があるよな・・・
2月まで投下あったし・・・
430 :
創る名無しに見る名無し:2011/12/06(火) 18:37:41.83 ID:paq5UgS5
アフロディーテ
ほす
メイ「んしょ、んしょ……」
ゼル「はっはっは。メイ、掃除というのはな、物を片づけてからするものなんだ」
メイ「でも、ものおおすぎー!」
ゼル「わかったわかった、手伝ってやろう。まず、これからだな……うわあああああああああああああ!」
メイ「おおっ!!」
ズガラドッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッツ!!(音)
ズーマ「なんだ、今の音は!!」
メイ「うん。そうこのおかたづけをしようとしたら、そうこにあったのがすごくくずれてきたの!!」
ズーマ「……そうか。しかし、メイ。無事でよかったな」
メイ「けどね。ゼンルガディスが……」
ズーマ「そうか……冥福を祈る」
メイ「なーむ―」
ゼル「……俺は……まだ……死んでない……ぞ(だが、虫の息)」
くーつくーつ(音)
ゼル「さっきはひどい目にあった……水でも飲んで落ち着くか」
かち。
ゼル「なんだ、今n」
ジュバゲゴボッカ──────ンズ!!!(音)
みくる「侵入者ですか!?」
セイン「ちょ、みくる。なんなの、今の盛大な効果音は」
みくる「地雷です。今年もおせちのつまみ食いを防ぐために……」
セイン「いや、いくらなんでもやりすぎでしょ……地雷とか」
みくる「それでもですね……」
セイン「……ゼルが黒こげなんだけど」
ゼル「ぷすぷす」
みくる「……あっちゃー、です」
質問;29日にはお正月の準備を何もしない、という描写があったのに
何故、29日の今日に、準備をしているんですか? (PN・もふもふ)
タツヲ「……書き手によると、30日の出来事として描いているらしいよ」
セイン「ちっともいいわけになってないけどね」
ゼル「おい、そんなことよりなあ」
タツヲ「おや、ゼンラマン。どーしたんだい」
ゼル「どんどん苦しくなっていくその名前間違いを何とかしろ!
っていうか、そういう問題じゃなくてだな。俺またひどい目に会ってないか?」
タツヲ「はっはっは。『笑い納めだよ!死者スレ出張版』に文句をつける気かい?」
ゼル「つけるわ!前回と前々回に引き続き、俺を死ぬような目に会わせやがって!!!」
ホリィ「まあ、面白いからいいんじゃない?」
ゼル「にょろーん」
ホリィ「このパートもゼルが酷い目に会わないと終われないね」
ゼル「おい、待て!何をする気だ!!」
小砂「爆弾をお口にぽい!」
ゼル「……!!!」
小砂「そして、大爆発(鼻ホジホジ)」
ゼル「アンギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!(どかーん)」
死者スレネタをここに書くなって上にもあっただろ
何故繰り返すんだ?
飽きられたとか見放されたとか
タツオを殺したから放送できないとか
津波に巻き込まれたとかw
勝手に変な想像されまくってるな
そんなこと書かれちゃ出るに出られないだろ
メイ「おとこはだまって!」
セイン「全裸!!」
メイ「おとこはだまって!」
セイン「全裸!!」
メイ「とめいわくぼーしじょーれーでたいほされちゃうー」
フェイト「きゃっきゃ☆」
ゼル「なんだ、この餅つきは……」
フェイト「ゼル、餅つきってこんなふうにやるんだって!」
ホリィ「思いっきり誤解してるよね……」
冬樹「うん……」
セイン「やばい!おっとっとっとっと……」
ゼル「……!!」
ぐっしゃ。
メイ「おとーさーん!ことしのおもちはこうはくになりそうだよー!」
おかしい奴が増えたな
書き手氏に代わって地獄の断頭台でお仕置きしてやりたい奴だらけ
439 :
創る名無しに見る名無し:2011/12/31(土) 21:31:52.64 ID:eBUfjs72
今年は加速できるかな
避難所でやるべきネタをこっちでやるのは何なのかね?
とりあえずあけおめ。今年こそkskを願う
ここの名物はカナブンだが
128話でカナブンがカナブンの小さい頭で考えるところが何故か無性に悲しい
カナブン見るたび思い出す
ピカチュウおらんのか?
ピカチュウよりかわいい中トトロならいるよ
全滅したけどポケモンじゃなくてモンスターファームのがいるよ
小トトロもだ!
とりあえず、ボッチは氏ねとは言わないが
小トトロをよこせといいたい
会話成立しない類の人に反応しちゃダメ絶対
週刊少年サンデーバトルロワイアル part4
118 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 21:53:49.21 ID:1GrbVbYK
ピカチュウおらんのか?
マルチジャンルバトルロワイアルpart20
134 名前:創る名無しに見る名無し[] 投稿日:2011/12/13(火) 02:58:05.79 ID:ifz3Tkj8
ピカチュウおらんのか?
すまん
分かっていてもトトロ好きなkskの血が騒いで反応してしまったみたいだ
>>445 ボッチからこれ以上奪おうとするなよ
スエゾーで我慢しろ
ワロタw
どんだけピカチュウ探してるんだよw
ヒーローズファンタジアでリナとドロロがズーマと戦っとった…
やっぱりなんかすごいなここw
ギャグアニメから全世代全世界で人気の劇場アニメまで
いろいろ取り揃えているわけだしね。
おまけにロリもふ萌えという新ジャンルを生み出したというww
何が言いたいかというトトロかわいいよトトロ
リナと泥なんとか、ズーマの組み合わせが本当に出てくるなんて偶然にしてもすごい
ここなんか憑いてるだろw
ヒーローズファンタジア買ってきた
忙しいからしばらくは出来ないけど
全作品俺得だから楽しみだなぁ
ここは違う
上手くは言えないけど他のロワとは何かが違う
そんな感じがずっとしてた
そろそろ最後の投下から一年…か
何度読み返しても朝倉さんはかわいいなぁ・・・
俺はいつまでも待つぜ
このロワは続いて欲しいな・・・
俺も待つ
熱いシーンが多いから好きだ
そういえば、wikiから「お絵かき掲示板」に飛べなくなってるんだけど
誰に言えばいいのかな?
過去ログ集もリンク切れなんだよな
というかwikiの更新じたい2011-02-26から止まってる(ノД`)
調べてみたらお絵かき掲示板は大元のレンタル掲示板が活動を停止したみたいだね
>>460 ってことは……あそこにあった絵のデータも消えた?
それは悲しい。「新お絵かき掲示板」を求む!
管理人氏がこのスレにいてくれればいいけど
あの悪夢のクリスマス将軍が忘れられないw
お絵かき掲示板がほしいなら、自分で用意すればいいだけなんじゃ
昨日は四年に一度の29の日だったので少しは期待してたけどNIKU氏は来なかったか……
あんなに万太郎に執心して生かそうとしていたのに飽きたのかな、寂しいものだ。
>>410で停滞したのは書き手を叩いたからとか言った奴が
書き手を名指しで叩くなよ
わざと言ってるのか
>>465 すまない言葉が悪かった、書き手を叩くつもりは無くて残念だなあって思っただけなんだ。
>>405で同じく名指しでひどいことを言った変態将軍氏にも謝れ
飽きたなんて書き手本人じゃないと分からないことを平然と書くなよ
エスパー乙
ピカチュウおらんのか?
安価のキャラ決めから始まってからの加速がすごかった
カヲル君を何とか参戦させようとするも……ね。
でも生き返ったんだからいいよな…w
ここまで来て停滞は本当におしいよな
書き手のリアルが一番大事だけど
474 :
創る名無しに見る名無し:2012/05/15(火) 05:38:49.44 ID:B/Z8iC2v
昔の流れ凄いな
ksk
ksk
冬月コウゾウ、高町なのは、スバル・ナカジマ、ケロロ軍曹、ジ・オメガマン、雨蜘蛛で予約します
うおおお!! 予約きた−!
ksk!
KSK! KSK!
こんなに 素敵な予約は これまでなかった!
予約と聞いて飛んできました!楽しみにしてます!
ksk!
え、あ…うおおおおおおおおおおksk!ksk!
ほわあああああ!!うっひょおおおおおお!!
kkkkkksk!
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
! _r'" `ヽ ノ ) 予約だよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
来たぁー!!!!
kskkskkskksk!!!
あ、え、え、え、え、え、え
夢じゃないよね!?
やったー!kskst!!!
キタ!キターーーー!!
待ってて良かった
ksk!
あれ、え、う、うおおおおおおおおおおおおおお!?
予約って本当?夢じゃないよね!?
ksk!ksk!
489 :
◆2XEqsKa.CM :2012/08/13(月) 22:51:04.85 ID:91W1PyTh
グオゴゴゴゴゴ
久しぶりなので、予約期間を一週間だと勘違いしていました
ちょっと待ってお願いします ぺっこりん
ゆっくり書いていってねノーズフェンシングーッ!!!
ゆっくり書いていってね!
ん!?あれ
パッゴパッゴ
オレオマエノエスエスダイスキ
ゼンラタイキツマラナイモットモットヨミタイ〜(催促)
なん・・・だと・・・!?
ゆっくり再構成していってね!
…画像のウォーズマンの勇姿(?)に涙がっ
2X氏は立派だったわい
俺が調教するから安心してゆっくり再構成していってね、ウホホ〜ッ
うおお!超久々に覗きに来たら予約入ったりと活動が!
2X氏、大幅変更は大変でしょうけども、ゆっくり再構成していってね!
予約が入っていた……だと……
とりあえずkskしときますね
もう無理かと思っていたから凄い嬉しいな
ゆっくりでいいから頑張ってくれ!
501 :
創る名無しに見る名無し:2012/10/13(土) 13:26:33.70 ID:5fxS4Xuc
あ
な
503 :
創る名無しに見る名無し:2012/11/13(火) 21:50:32.14 ID:Wa8wk9db
た
は
505 :
創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 19:44:14.00 ID:qIx0krmy
k
y
507 :
創る名無しに見る名無し:2012/11/16(金) 23:44:16.34 ID:Em9s4BSN
o
n
俺はkyonだったのか
510 :
創る名無しに見る名無し:2012/12/30(日) 03:16:17.64 ID:OOmT+kvJ
しるかw
もうすぐラスト投稿日から2周年か・・・
いつまでも楽しみに待ってるよ
砂ぼうず連載再開したな
ここもまた投稿再開してくれるまで待ってるぜ
ゆっくり再構成していってね、と書いたけどこれだけ経つとせめて途中経過を教えて欲しい。
◆2XEqsKa.CM氏の予約から一年か。
再構成まだかな……
過疎っちゃったなーここも……
何分時間立ってるからね、人がどのぐらい残ってるんだろう
チェックしてる人は何人か居そうだけど、書くのは別だからね……
本当にどうしてこうなった。
517 :
創る名無しに見る名無し:2013/10/14(月) 15:37:37.73 ID:VN5hu76C
誰もいないのか?
続きが気になって仕方がない…
>>517 ◆2XEqsKa.CM氏の再構成を待つしかない。
後出しジャンケンだが現状からすればキャラが死んで荒れたり自己リレー禁止で揉めた事が馬鹿馬鹿しく思える。
とにかく勢いが一番大事だったのに住民自ら殺しちゃったんだから。
519 :
!ninja:2013/11/03(日) 23:15:00.92 ID:UAtVunUp
/| ,/| ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
く K 」 m ) (
? _r'" `ヽ ノ ) もふもふ待つよトトロ〜!
ミ(~ ゜-‐ ミ ズボォ ) (
,i'" ''ヾ`ヽ ミ __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
i'^ ヘ `l ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
| ^ "ミ
_ヽ
"'"'゛''""''''゛""´
なんだかんだ好きだと実感。力があれば書きたい……
やはりもう再開は難しいのだろうか…
寂しいな
この有様じゃあね……
書き手の人は何が嫌で書かなくなっちゃたんだろ。
あけおめだよトトロ(ry
伏線とか謎とか忘れかけてそうだからもう一度読み返すかなぁ…筆力があれば……
保守だよ、トトロー
あー。朝起きたら、最強の文章力が身についていないかな
◆2XEqsKa.CM氏は再構成どうしたのか以前のキョンの予約も含めて教えてほしい。
書くつもりが無いなら正直に言ってくれた方がひたすら待つよりマシだ。
保守だよ、モッチー!
少し設定が複雑になっちゃったもんね。
書き手さん達、元気にしてるかな……
トトロの放送にも反応無し。
トトロが危なくなると即座に暴れていた人は今何やっているんだろう。
そういやスバル好きな人もいたな。
トトロ、スバル、朝倉に肉勢も生き残ってるのに誰も書かなくなって何年になるやら……
投下のあったマルチとはどこで差がついたのか。
数話、繋ぎの話しか投下してなかった書き手がここに。
終わってほしくないと思ってる、けど力が足りない、とりあえず読み返そう
何で書かなくなったのか?
名無しの人にいろいろ書かれているがトリ付きで書き手さん自身に語って欲しかった。
ついに2015年、変態将軍氏の再構成と「ゆっくり書いていってね!」とコメントしていた人はどうなったのだろう。
キャラの死亡が不満だからと荒らして潰していった結果がこれだよ。
荒らした人はとっくにロワそのものすら忘れているだろうけど。