kskアニメキャラバトルロワイアル Part23

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1創る名無しに見る名無し
            _,-ー'´           `'´<._
            >           \  l    \
         _∠´            >Nレ'     ヽ_      __________________________
         /                       1‐-   /
         /.:::  ..:                      ',   .| ここは、安価で決定されたアニメ作品のキャラクターによる
        /::::.: .:/   ...::  ..:/    l: l:.        ヘ、  | バトルロワイアルパロディの企画スレさ。
        /イ:::: .::/   ..::::/ /l    / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`  | 
         l.::イ  .:::::::/:/  レi   /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!  .| この企画はその性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が
         j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '  | 登場する可能性がある。苦手な人は注意してくれ。
         ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/  " ヾ-' " /f`|! |'    .| 
       /-イl::i:l´リl/X   ̄ /         /)ソ:l::リ..    .| なお、本企画は他板に存在する同様の企画とは一切関係ない。
          l:/::|::::|、Kヘ      〈L      /-'/|/    < 混同しないように気をつけて欲しいところだね。
          /´l/ヽ:l::::::::::\   ー- - -一'  , '::/        |
             ノノl/V|::::`-、,.      /l |/′        | それから、僕と目が合ったそこのキミ。
                 l´  |:::`' -、_,/ .|           |         好意に値するよ……『好き』ってことさ♪
                    |::       |           \__________________________
                 _-ー」:::..      ト、__
                /i7:::ノ:::::..      ',l  l、
               ../::: `ー、_::::::..    ..::r'´  ト、
             _/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、 
            /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\  `ヽ、
        _,.-''´     .了 / |::三=ー ̄:|:\  ` ̄、    `ヽ、
     _,.-'´     _,-'´   `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/     ``-、   `ヽ
前スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part22
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235397738/

避難所したらば
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7056/

まとめwiki
http://www39.atwiki.jp/kskani/

過去スレや参加者は>>2以降に
2創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:56:54 ID:WAzezjMc
過去スレ
kskアニメキャラバトルロワイアル Part21
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1233661828/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part20
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1231683608/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part19
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230679406/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part18
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229845601/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part17
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1229267673/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part16
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1228743088/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part15
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227535172/
kskアニメキャラバトルロワイアル(実質14)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226591287/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part13
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1225463936/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1224586241/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part11
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223734166
kskアニメキャラバトルロワイアル Part10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223212911/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part9
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222568380/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part8
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1222005228/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part7
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221486079/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220958994/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220615940/
kskアニメキャラバトルロワイアル Part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220359994/
kskアニメキャラバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220120311/
アニメキャラバトルロワイアルin創作発表part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220104445/
アニメキャラ・バトルロワイアルin創作発表
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220012845/
3創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:57:12 ID:WAzezjMc
よろしいならば参加者だ

4/6【涼宮ハルヒの憂鬱】
○キョン/●涼宮ハルヒ/○朝倉涼子/○キョンの妹/○古泉一樹/●朝比奈みくる
5/6【キン肉マンシリーズ】
○キン肉スグル/○キン肉万太郎/○悪魔将軍/○ウォーズマン/●アシュラマン/○ジ・オメガマン
3/6【モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
●佐倉ゲンキ/●モッチー/○スエゾー/●ホリィ/○ハム/○ナーガ
4/6【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○高町なのは/○スバル・ナカジマ/●フェイト・T・ハラオウン/●セイン/○ノーヴェ/○ヴィヴィオ
3/5【ケロロ軍曹】
○ケロロ軍曹/●日向冬樹/○タママ二等兵/○ドロロ兵長/●ガルル中尉
3/4【スレイヤーズREVOLUTION】
○リナ=インバース/●ゼルガディス=グレイワーズ/○ゼロス/○ラドック=ランザード
3/4【新世紀エヴァンゲリオン】
○碇シンジ/●加持リョウジ/○惣流・アスカ・ラングレー/○冬月コウゾウ
4/4【強殖装甲ガイバー】
○深町晶/○アプトム/○ネオ・ゼクトール/○リヒャルト・ギュオー
3/4【砂ぼうず】
○水野灌太(砂ぼうず)/●小泉太湖(小砂)/○川口夏子/○雨蜘蛛
1/3【となりのトトロ】
○トトロ/●草壁サツキ/●草壁メイ

33/48

地図はこれだよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0098.png

こちらは現在位置だよ!
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0172.png
4創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:57:32 ID:WAzezjMc
【――カヲル君からのお願い――】

            ___,,,.................,,___    \                  / キャラクターの状態を把握しやすくするために、
           ´  >'"¨'''ー- ...,,__¨`\  ヽ\                |  SSの最後に以下のテンプレを挿入してくれ。
           _/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i  ヽ               | 
          /   `>          \  \  i\  i            |  【場所/時間帯】
       /-‐ァ /  ___        \ヽ    i  /           |   【名前】
      / /// /    _,,..二ニ=        ',i  //           |   【状態】
       //,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、  レ   、 ̄`\         |   【持ち物】
        /,..イ/   「¨,ゝ、=ニ二             \¨、`\       |   【思考】
       //// Z ヽマラ''"  -‐‐-        、  \ \    __ | 
         //    _=ニ二__....   _二ニ= ,     il   ',   ',/ ̄    |  時間帯の区分は以下の通りだ。
     ___,イ,'      、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ      ll \. i  ',. ',    / |  0〜3時:未明
   /  フ ,   、  '"、    -.、、\. /i ∧   /l  ∨   ',_',  ,.イ   |  3〜6時:明け方
"\'-─- //!,'    丶       ヽ,仏、 / レ' ',  /| l __,,... -‐ム''"    <  6〜9時:朝
   \‐-、  ,'       \    Z ヾ-イ .//  /',/ /レ'''"/ /        |  9〜12時:昼前
        //ヽ      `     Z `>ソ /  /_/ ,.イ /          |  12〜15時:昼過ぎ
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \     _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''"      /   .         |  15〜18時:夕方
/   / ̄       ̄>'''"     /          /  .          |  18〜21時:夜
__/__........___/  -‐==- イ           /  .           |  21〜24時:夜中
             /   /          ,.-‐''"              |
                                              \ 三時間区切りだから、割とアバウトでいいと思うよ。



【放送】
6時間に一度ゲームマスターからの放送があり、死亡者と禁止エリアを発表します。
禁止エリアは>>101>>102>>103……という形で書いてもらい、安価で決定されます。
キャラクターの時間を進めるのは自由です。
しかし、放送時間までたどり着いたら一度ストップ、他のキャラ達が追い付くのを待ってください。
ほとんどのキャラが放送時間にたどり着き、放送がされたら再び時間を進められます。

次の放送は18時です。
5創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 20:57:50 ID:WAzezjMc
【予約】
予約はこのスレ内で行います。
トリップをつけて「○○(キャラ名)と××を予約します」と宣言して下さい。
予約期限は原則として3日ですが、「ちょっと待って」で2日ほど延長が可能です。
さらに事情があったりするときは追加の延長もできます。
ただし連発は出来る限り避けましょう。
延長したい場合は、再び予約時と同じトリップをつけて延長を申請して下さい。
何らかの理由で破棄する場合も同様です。キャラ追加予約も可能です。


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |   あーーーーーっと!!!ここでお願いが入ったぁぁぁぁ!!!                           |
 |  次スレは>>950を踏んだ人が立てて下さい!                                        |
 |  そしてテンプレもhttp://www39.atwiki.jp/kskani/pages/290.html、に置かれております!!     |
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    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'   
6創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:20:06 ID:Xz4odUPB
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
7創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:24:56 ID:cRaEkc0k
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロ〜!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
8創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:27:12 ID:PzhZ7lQx

      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
9創る名無しに見る名無し:2009/03/18(水) 21:34:53 ID:hyuIKPRs
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m        )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!     (
 ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ   )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
10創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 11:40:45 ID:9rODEmYo

      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
11創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 12:22:53 ID:kMWkTEDV

      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
12創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 00:45:50 ID:F4Quj734
      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
13創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 09:28:41 ID:nfDX+Z3X

      /| ,/|          ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
      く K 」    m       )                   (
 ? _r'"    `ヽ  ノ        )  >>1乙だよトトロー!
  ミ(~ ゜-‐    ミ    ズボォ  )                   (
  ,i'" ''ヾ`ヽ    ミ       __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 i'^ ヘ  `l    ミ⌒`⊃ ==--- ̄ ̄
 |   ^       "ミ
            _ヽ
     "'"'゛''""''''゛""´
14創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 23:50:37 ID:FAfg7lux
仮投下スレに投下されています。
15創る名無しに見る名無し:2009/03/20(金) 23:54:57 ID:4u//0dGI
投下まだかなーwksk
16 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:03:08 ID:7t4nzI9e
今の所特に修正必要な意見が出ておられないようですので10分頃には投下開始したいと思います。
支援、よろしくお願いいたします。
17Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:12:09 ID:7t4nzI9e


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 久しぶり!,|
 |_____|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'



やあみんな。こうやって姿を見せるのも暫くぶりだね。
僕は実況中トトロ!
特設リングで行われる熱い戦いを伝える謎の使者さ。

僕にとって二度目の晴れ舞台となるのは湖から突き出すダイナミックな水上リング!
いや、なるはずだったというのが正確かな。
というのは今行われているのは本チャンの試合じゃないんだ。

見てごらん、赤い髪の女の子は凄く真剣に戦っているけどその相手、リングを起動させた大男は全然余裕だよ。
僕の見立てでは実力の半分も出してない、しかも最初から一度も右腕を動かしていないんだ。
そして時々止まっては女の子―――ノーヴェにアドバイスを出している。

彼女もなかなか有望な素材だ、悪魔将軍と名乗っていた大男の指導を砂に水が染み込む様に吸収している。
それに不思議だ、彼女を見ていると何故かあのスバルと重なってしまう。
髪や肌の色は全然違うのにね。

解ったかな?
この二人がリングを出現させたのは練習場所として使うためだったんだ。
そしてリングが起動すれば僕も登場しなければいけない。
何故なら僕は自動的だから。
練習試合だからって勝手に帰るのも許されていない、宮仕えの辛い所さ。

ついでに言うと登場した途端、二人というか悪魔将軍にあれこれ聞かれたよ。
聞くというより尋問だったけどスバルに伝えたのと同程度しか喋らなかった。
前の試合の詳細も禁則事項に触れるって事で言ってない。
二人は特訓が目的なので手短に終わってくれたのが幸いだったかな。
18Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:13:44 ID:7t4nzI9e

さて、それじゃ僕も本来の役目を果たさなきゃ!
もちろんやる事なんて一つしか無いさ。



 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | あーーーーっと! 素早いフットワークで将軍の背後に回り込んだノーヴェが右腕を狙ったーーー! |
 | 見えない角度からスピードを乗せた見事な攻撃だーーーーっ!!                     |
 |_____________________________________________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゛ー---―'   




       ※       ※       ※



あたしはノーヴェ。
普段から機嫌が悪いはずのあたしは今不思議と気分がいい。
理由? さあな、何時からこんな気分になったのか忘れちまった。

相変わらず将軍を負かすどころかまともに攻撃を入れる事も出来ないってのに何故だろう。
きっと身体がこんなに軽い事も関係してる。
これが初めて経験するランナーズハイって奴か?

違う、強くなっている事を全身で感じられているからだ。
けどあたしはまだ満足していない!
19Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:15:12 ID:7t4nzI9e


―――決まった

最初何度も跳ね返されて諦めたと思わせた右腕への攻撃。
今まで他の部位を攻撃はその為の陽動。
将軍の注意はこれで逸れた、そして前に出ようとするタイミングに合わせて横をくぐり抜けた。

あたしの会心の蹴りが将軍の折れた右腕を狙う。
蹴り方も、リング上での体裁きも、容赦なく相手の弱点を狙うやり方も全部将軍のアドバイスを受けて高めることが出来た。

あたしは意地っ張りだ。
だから絶対将軍の右腕に入れてやると決めた。
蹴りは後数センチで届く、今度こそ決まったと本気で思った。

将軍の身体が動く、でも早いのはあたし。
蹴りは確かに命中した。
あたしは喜ぶ、一瞬後にはそれが覆された。

くるり。

何だよこれ!?
期待していた感触が無い、まるで空振りしたみたいだ。
同時にあたしの世界が回る、天地が逆さまになる。

あたしは今、背中からリングに叩きつけられようとしている!

それを理解した瞬間に力を発動させた。

「ほう、いい判断だなノーヴェ」

エアライナー、あたしの生まれ持っての力。
光の帯、その上にばふっと受け止められてあたしは止まる。
そのまま後退、けどそれは無理だった。

あたしの真正面には将軍の拳が制止していたから。

「……ふん、降参するよ」

また負けた。
これで何度目だろうか、数える気にもなれない。

悔しい。
実力差は承知している、でも悔しくてあたしは膨れる。
20Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:16:35 ID:7t4nzI9e

「さっきは何したんだよ、将軍」

エアライナーを消して身体を起こすと解らない事を素直に聞く。
思い出せば直前に将軍の身体が螺旋を描く様に動いていた。
その動きは振り向く前兆?

恐らく正しい、でもたぶん正解は二つ。
あたしは回転させられて蹴りを殺された。
だからあれは―――

「まずはお前の考えを言ってみろノーヴェよ」

自分の頭でも考えろ、三人で模擬戦していた時から将軍に言われた事だ。
ただ聞くだけじゃ駄目、本当に理解しなければ強くなれない。

「将軍は、あたしの蹴りを受け流したというか弾いた。
 そしてあたしの回転軸をずらした、合ってるかよ?」

空中感覚には自信がある。
あの時起こったのは胴体を軸に横方向の回転から縦方向回転への急速な転換。
それを折れた右腕であたしに行った、合気の達人がそんな事をできると聞いた事がある。

「解ってきたようだな、”柔よく剛を制す”それも武の一面だ。
 リングの上で戦う者はあらゆる格闘技に精通しているのが当然のあり方と思え。
 私も本来ならその”柔”をさらに生かした戦いができるのだが今は関係ない。
 狙いも動きも悪くは無かった、だが問題はそれ以前にあるのだ」

正解の喜びも束の間、突き放した様な言い方は慣れてるけどちょっとムカつく。
たぶん顔にも出ているけど隠すもんか。

「それ以前って、あたしの何が悪いんだよ!」
「簡単な事だ、お前は狙いが単純すぎる。読みやすいのだ。
 私の各所を狙ったのはフェイントのつもりか? お前の意識は常に私の右腕に向かっていたぞ。
 狙いが解っている攻撃を防ぐなど誰にでもできる、違うか」

言葉も無くあたしは黙った。
そういや将軍には気絶したふりも見抜かれていたっけ。
でもゼクトールは騙せた、将軍が鋭すぎるのか?

「怒りが戦意を高める程度なら構わん、だが必要以上の高ぶりは時として害にもなる」
「わ、わからなくもないけどよ……」

心当たりは有る、けど性格なんてすぐに変えられないんだよ!
きっとこれも表情に出たのだろう、将軍の言葉は続いた。
21Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:18:43 ID:7t4nzI9e

「誰がそこまでしろと言った、心しておくだけで良い。お前に言った所で無駄というものだ。
 同時に私が言いたいのは相手の動きを読む事が勝負の決め手という事だ。
 相手の考えが解れば先を取れる、相手の狙いが解れば動きが遅れても後の先を取れる。
 特にお前は速度は及第点をやれるが力が不足だ、そのくらいの事をせねばならん」

正論だ。
ゼクトール、ギュオー、将軍にあのデカいもふもふ。
力であたしを上回る相手なんて何人も見てきた。
でもそれをするには経験不足だ、こればかりはどうしようもないよ。

「け、けどあたしは実戦にあまり出た事が無いし。心理学の勉強とか、そういうのも苦手なんだよ……」

あたしはそんなに深く考える性格じゃない。
話は解るけど座学より体を動かす方法の方があたし向きだ。
しかし将軍の指導はあたしの考えの上を言っていた。

将軍は左腕を突き出し、あたしには右腕を出させて手の甲と掌を触れ合わせる。
当然掌のサイズはまるで違う、あたしの掌は将軍の手の甲に全て収まってしまう。
ただそれだけ。
一体何をしようってんだよ?

「お前がすべき事は単純だ。私の掌から動きを感じて合わせてみろ」

言葉と同時に将軍の腕が動く。
慌ててあたしも手が離れないよう動く。

最初は緩慢と、そして次第に緩急や複雑な動きが加わりだした。
甘く見ていたけど結構難しい。
掌は触れ合っているだけ、少し動きがズレただけで簡単に離れてしまう。

「これは大陸で聴剄と呼ばれる技法の練習だ、その目的は触覚のみで相手の動きを読み取る事よ」

気が散るので返事なんてできやしない。
将軍は足も動かし始めて前後左右にあたしを振り回してる。

触覚だけなんて無理だよ!
あたしは目で見て将軍の動きを読もうとするけどこれも難しかった。
全くパターン化しない動きは勘とかそういうものじゃ予測できない。
言われたように掌に集中するだけじゃなくて全ての感覚を動員しながらなんとか付いていく。

「フ、それでは何の意味も無いぞノーヴェよ、これは何の為の特訓だ?」

わかってるよ、でもどうすりゃいいんだよ!
センサーはちゃんと掌から圧力や振動を伝えてくれている。
けどそれをどう処理すればいいのか解らない。
22創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:19:47 ID:gndD2NQt
ksk
23Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:20:56 ID:7t4nzI9e

―――まるで水みたいに捕らえ所が無いんだから!

そんな風に思ったあたしは何となく将軍と水を重ね合わせる。
将軍は水の塊。
じゃあ掌に伝わってくるのはその水の流れ?

……解りやすいかも

とにかくやってみる。
あたしは将軍の身体に水の流れるさまをイメージする。

掌に感じるのは単純な一方向の流れ。
そう思っていると突然乱れる。
あたしの腕はその流れに翻弄される事を繰り返している。

―――まるで大河に腕を突っ込んでるみたいだ。

それは乱流
それは渦
これでも将軍にとって抑えた状態、一たび荒れ狂えばどれ程怖いか知っている。

伝わる感覚の視覚化を試みる。
将軍の形をした入れ物に渦巻く水の流れ、それがあたしの作ったイメージ。

どう流れる?
何時あたしに到達する?

ぼんやりと、けど確かに見えてきた。

将軍の肘で力が渦を巻いている。
渦は盛んに形を変えて水の流れをかき乱す。
あたしを弄ぶその流れ、やっぱりムカつく!

今掌に伝わる流れは間も無く途切れる、そして一瞬後に違う流れに切り替わる。
あたしは自然と掌をその流れに乗せた。
将軍の掌が上に動く、シンクロするようにあたしの腕も上がる。
次は身体ごと前に踏み出される、僅かなズレもなくあたしも下がる。

「掴めたようだなノーヴェ」
「見たか、あたしの才能!」

付いたり離れたりを繰り返してた掌はもうくっついたまま離れない。
軽く触れたまま将軍の手と一つになったみたいに自然に動く。
24Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:23:47 ID:7t4nzI9e

「思い上がるな、お前は入り口に立ったにすぎん。
 本当に触覚のみで掴めなければ体得したとは言えん。
 そして私もあえて読ませてやっているのだ」

爆発的に渦が巻く。
あたしは”巻き込み”によって手先だけで投げられる。
あたしを遥かに上回る力の奔流、エアライナーで受身を取るのが精一杯だった。

上等だよ!
即座に起きてまた掌をくっ付ける。
さっきとは全然流れが違う、でもすぐに掴んでみせる!

「更に練り上げれば触れずとも読める様になる、お前が狙う女は触れる事が好ましくないのだろう?」

スバル・ナカジマ―――タイプゼロ・セカンド、チンク姉の仇。
戦闘機人にとって相性が最悪の能力「振動破砕」の使い手。
本当にそれが出来ればあたしは勝てる。

「そうだよ! 本当に腹立つ相手さ、出会ったら必ず蹴っ飛ばしてやる!」

だんだん”流れ”を感じられてきた。
腕だけじゃない、肩、背中、腰、膝、つま先といった将軍の各所で渦巻く力があたしのフレームに伝わってくる。
将軍の腰で流れが加速する、それは膝に、更に足元へと一瞬で伝わる。

不意打ちの蹴り。
攻撃するなんて言われてなかった、でも蹴りは跳躍したあたしの足元を通過した。
もちろん掌は合わせたままだ。

まだ終わってない、空中のあたしに第二撃が迫っていた。
将軍の腕を伝わる大渦がある、次は”巻き込み”が来る。
掌を離せば避けれる、けどそれは負けを意味する。

力で対抗なんてできない、そして流れは避けられない。
なら流れを乗りこなす!

あたしは自分から動いた。
将軍の渦に合わせて掌と手首が螺旋を描く。

あたしはやるべき事を知っている。
そして教えてくれたのは将軍だ。

リングに叩き付けられる回転から蹴りの回転への回転軸変更。
猛烈な回転と足を伝わる小気味良い衝撃。
”巻き込み”の力を利用した蹴りが胴体に入った。
25Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:25:52 ID:7t4nzI9e

初めてのクリーンヒット!
さっきのお返しだよ、将軍。

「上出来だぞノーヴェ」

褒めてんのか? 今度こそ褒めてるんだよな?
調子に乗ったあたしはどんと来いと続けようとして―――

ふと思った。
手を触れ合わせて向き合って一緒に動くこの状況。
まるで将軍とあたしはダンスを踊っているみたいじゃないかよ……

突然あたしの顔が熱くなる。

「ちょ、ちょっとタンマ!」

何か気恥ずかしくなっちまった。
思わず将軍から離れてしまう。

「何下を向いているノーヴェ、顔も赤いぞ」

し、仕方無いじゃねえか!
あたしはそういうのに免疫が無いんだよ!

結局無理矢理考えを頭から追い払うまであたしは将軍に顔を合わせられなかった。
気を取り直してやり直そうとしてもさっきまでが嘘だったみたいにうまくいかない。

変な事考えたせいで全然解んなくなっちまった……

「完全に心が乱れたな、一体何を考えた?」

将軍にもこれ以上は無理と見られたのか聴剄の練習は打ち切り、何やってんだあたしは。
誤魔化す為に無理矢理話題を逸らす。

「聞くな! それよりジェットエッジを取り戻せりゃもっと戦える様になるんだよ!」

ハムとか言うウサギに持ってかれちまったあたしの固有装備。
ガンナックルも何処かに有るかもしれない。
言う程こだわってないけどガイバーも古泉のものになっちまったし何か欲しい。
26創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:26:06 ID:gndD2NQt
ksk
27Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:27:45 ID:7t4nzI9e

「武器が欲しいのかお前は?」
「……あった方がいい」

特に期待せず返事する。
将軍のも含め、手持ちの品物であたし向きの武器なんて無かったから。

腕を出せ、と将軍は言った。
聴剄の練習はまだ無理だよと膨れながらもその通り手を伸ばす。

将軍も腕を伸ばす、けどさっきと違うのは触れ合わない事。
差し出した掌の真上数センチに将軍の力強い拳が重なる。
すると拳があたしにも聞こえる程の音を立てて握り締められた。

あたしが見ていると拳から雫が落ちた。
キラキラと光る大粒の雫、どんどんあたしの手の甲に溜まってゆく。
将軍の汗? でも全然汚いとかそういう事は思わなかった。

むしろそう思うのは侮辱だ。
将軍の力が雫になってあたしの腕に重なってゆく。
溜まる重み、あたしはただ黙って見続ける。

「これが私からお前に与える力だ、そしてお前を認めた証よ」

将軍の拳が離れた瞬間、手の甲が太陽の光を浴びて綺麗に輝いた。
ゆっくりと腕を顔に近づける。
最高の硬度を持つ物質があたしの掌を守っていた。

「……これがあたしのダイヤモンドナックル」

あたしは蹴りの方が得意だし、ガンナックルみたいな射出機構も無い。
実際道具として何処まで役立ってくれるかは解らない。
でも嬉しい!

役立ちそうなものが貰えたからじゃない、古泉と同じ様に認められた事があたしは嬉しい。
これ以上無い程上機嫌になって何度も眺める。

そういえば女性に宝石を送るって特別な意味があるとかないとか。
将軍の事だ、そんな事全然ありえないけどさ。
よく見ればあたしの顔が写っていた。


あたしは今最高にニコニコしている!


28Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:29:53 ID:7t4nzI9e

       ※       ※       ※




いやはや、実にお見事。
悪魔将軍の指導もノーヴェの成長も見ていてとても楽しかったよ。
二人のこれからも見てみたいけどリングで戦ってくれない限りは適わない願いだ。
次の放送後に出発予定と言ってたね、あと数時間でその機会は訪れるかな?

「おー、中トロも実況ありがとな」

もふもふとノーヴェが僕の頭を撫でてくれる。
いい顔してるよホント、輝いてるって言葉がこれ以上無く似合う。
でも名前違うよ! 僕は中トトロ!
大トロ、中トロは名前として呼べるけど小トロなんて言葉無いから困るよ!

「中トロはおにぎり食べるか? あたしは特訓中で食べるわけにいかないからさ」

……まあいいか。
水分を摂る為ペットボトルを取り出した彼女が大事な食料を渡してくれた。
そういえば僕の雇い主は食事を出してくれた記憶が無い……
不思議にお腹は空かなかったけど。


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | ありがとう!,|
 |______|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'
29創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:30:42 ID:gndD2NQt
ksk
30Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:32:50 ID:7t4nzI9e

ぱくぱくとノーヴェの横でおにぎりを食べる。
鮭の塩味が本当に美味しい。
おかげでお腹一杯だ、でも飲み物も欲しくなってきたな。

ノーヴェの方をちらりと見ると彼女も察してくれたらしい。
自分が飲んでいたペットボトルを僕に寄越してくれようとしたんだけど思わぬ邪魔が入ったよ。

「お前はこれを飲め、あつかましいMONONOKEめ」

悪魔将軍から手付かずのペットボトルが強引に渡される。
ノーヴェもそれを見て手を引っ込めてしまった。
ちょっと、いやかなり残念な気分だよ。

そんなこんなで湖の真ん中でハイキング気分になっていたその時だった。
突然前触れも無しにリングが没し始めた。

「中トロッ! こいつは一体何なんだよ!」

ノーヴェも慌てて僕に聞くが答えられる訳無い。


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | ぼ、僕にも解らないよ!,|
 |___________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'


すぐにリングは完全に沈んでしまう、早くボートに乗り込まなきゃ!
僕は急いでボートに飛び乗ろうとしたけどそれよりも早く謎の光がボートを照らした。

「危ない中トロッ!」

後ろからノーヴェに抱きすくめられる、その一瞬の間にボートは消えていた。
沈んだんじゃない、文字通りの消滅。
前に同じ現象を見た、これは―――Ωメタモルフォーゼ!

見れば遠く対岸に僕を蹴り飛ばしたあのオメガマンが不気味に笑っていた。
リングは既に没する寸前だ、どうしよう僕泳ぎは苦手なんだよ!
31Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:35:40 ID:7t4nzI9e

「大丈夫だ、あたしにしっかり掴まってろよ! エアライナァーーッ!」

スバルのウイングロードにも似た光の橋が水の上をオメガマンのいる対岸へと延びていく。
そして将軍と僕を抱えたノーヴェがその上を駆けてゆく。
後ろではリングは完全に没したみたいだ、危なかった。

でも安心するのは早いよ!
Ωメタモルフォーゼはウイングロードも取り込めた、つまりこの”エアライナー”も……

思う間も無くオメガマンの仮面が光った。
”エアライナー”が岸の部分から消滅していく!

でも完全に消える前に将軍とノーヴェは空へと跳躍していた。
上空で再びノーヴェの足元からエアライナーが延びていく。

エアライナーの連続使用だ、これなら対岸まで行ける!
アーチ状のエアライナーを将軍がスライディングしながら滑り落ちる。
僕もノーヴェの腕の中で一緒に滑る、まるで虹の架け橋だ!

凄い、凄いよノーヴェ!




       ※       ※       ※



「ゲェーッ! 空中を滑るとは何という反則技!」

オメガマンにとっては欲を出したのがそもそも間違いの元だった。

遮るものの無い湖のリングは比較的目立つ。
だから湖畔を通りかかったオメガマンが先に気付いたとしてもそれは当然。
関わりを避ける為E-10との境界付近を移動する事にしたのも悪くない判断。
そこで偶然リングの起動装置を発見した事が彼の運命を変えた。

(クォックォックォッ、どうやら俺はツキに見放されていなかったらしいぜ〜〜〜)

看板の説明によるとスイッチのON・OFFでリングを出現させるだけではなく元通りに戻す事も可能らしい。
もしリングが沈み、更に移動手段となるボートが消失すれば当然あの二人は水の中だ。
32Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:37:52 ID:7t4nzI9e

(そのまま溺死してくれる可能性は高くないだろうが、水に落ちた相手を陸から狙う有利さは魅力的よーーーっ!」

必死になって岸に辿り着こうとしている間は隙だらけとなるはず。
もし何らかの不都合が起きても逃げる時間はあるだろう。

(このペットボトルから水が抜けて軽くなるとシーソーが下がってスイッチを押す。即席で時限装置を作るなど”超人ハンター”の俺には朝飯前よ〜〜〜)

そして慎重に岸に忍び寄りタイミングを合わせてΩメタモルフォーゼを仕掛けた。
そこまで計算したというのに空中を走るとは何という卑怯者!

「覚悟が出来ていれば違和感など問題ないわーーっ! あの光の道を取り込んでやるーっ!」

二度目のΩメタモルフォーゼによって岸に届きかけていた光の道が消える。
だがオメガマンか期待した水面に落ちる二人は見る事が出来なかった。
二人は消えかける道を足場に跳躍した、すぐさまオメガマンは視線を上に向ける。

「クオォーーッ!? 太陽の光が!」

その先にあったのは強烈な陽射し。
そこから再び光の道が自分へと伸びる、その上を高速で二人が滑り落ちてくる。

渦巻く違和感で身体は鉛の様に重い、これ以上Ωメタモルフォーゼで光の道は取り込めない。
冒頭の叫びを上げながらオメガマンに出来るのはスバルの『振動破砕』から身を守った様にエアライナーで全身を包む事。

銀色に輝く超人が目前に迫る。
すぐ後ろに獣を抱きしめた少女が滑る。

(こ、こんな所で俺は死ぬのかーーっ!!)

衝撃がエアライナーの壁を突き破る、走る激痛。
そしてオメガマンは意識を失った。




       ※       ※       ※

33Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:41:04 ID:7t4nzI9e

やっぱり僕達を襲ったのはあのオメガマンだった。
将軍のスライディングで吹っ飛ばされて大の字に伸びている。
うかつに近付いてまた蹴られるのはごめんだ、僕はノーヴェの後ろに隠れて見守る事にした。

「……殺しちまったのか、将軍?」
「何も聞き出して無いのにそのような事をする訳なかろう、気絶させただけだ」

ほんとだ、と確かめたノーヴェが頭をポンポン叩いていた。
お、起きないよね?

「中トロも触ってみるか? 大丈夫、完璧気絶してるって」

ノーヴェが僕を抱えてオメガマンに近付けてくれた。
ぺしっと頭を蹴ってやる。
あの時のお返しだ!

「遊んでる場合か、荷物を見るにアシュラマン殺しの下手人はこやつに間違いない」
「つまり将軍の部下の仇で危険人物かよ! あ〜、こいつの運命は決まっちまった」

わっ、将軍がオメガマンのティバックから太い腕を取り出しているよ。
アシュラマンが死んだのは知ってたけど死体損壊までしていたとはやっぱり極悪人だ!

「フン、だが腕を持っていたのはこやつの功績だな。再び私に帰るのだアシュラマンよ」

将軍が自分の右腕にアシュラマンの腕を押し付けた途端、腕が融合し始めたよ!
……完全に将軍の腕に溶けちゃった。

何事も無いかったかの様に将軍は右腕を動かしてる。
もしかして怪我治っちゃった?

「それにしても先程は機転が利いていたぞノーヴェ。エアライナーと重力を利用した加速、"エアスライダー"とでも呼ぶとしよう。
 新しい利用法を見つけ出す事が追加の課題となったな」
「解ってるさ、あたしだってエアライナーで身を守るなんて思いつかなかったもんな。
 頭でこいつに負けたかと思うとムカつく」

ノーヴェの機嫌また悪くなっちゃた。
オメガマンは何処まで悪い奴なんだ。
34創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:42:19 ID:gndD2NQt
ksk
35Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:43:19 ID:7t4nzI9e

「では、そろそろ始めるとしよう」

す、凄い! 将軍の言葉で一気に周りの気温が下がったよ。
僕もゾーッと背筋が寒くなった、なんて冷え切った声だ!

「ほらほら中トロは見ない方がいいよ、今からとってもヤバイ光景が繰り広げられるぞ」

ノーヴェが僕を無理矢理向こうを向かせる。
そうした方が良さそうだ。
だから後ろからは言葉しか聞こえない、実況役としては赤点だけど勘弁してね!

「ゲゲゲェーーーッ!!! お、お前は悪魔将軍!」
「ほう、私と知らずに戦いを挑んだのか。今から行う質問に正直に答えろ。
 第一に聞きたいのは正義超人の事だ、特にキン肉スグルの情報を知っていたらどんな些細な事でも口にしろ」

メキメキと何かが潰れるような音がするけど正体については考えない方がいいよね。

「ギャアーッ! し、知っている! キン肉スグルとはさっきまでモールで戦っていた!」
「嘘では無いだろうな? それで戦いはどうなったのだ?」

いきなり本命の情報が飛び出したよ、聞いた将軍の声に更に力が篭る。
哀れだ、オメガマンは完全に迫力負けしてる。

「あ、後少しという所で”ガイバーV”と名乗る得体の知れない奴に邪魔された! だから奴がどうなったかは知らん!」

その言葉に将軍もノーヴェも反応して顔を見合わせた。
え? ひょっとして二人の知り合い?

「すぐモールに向かうぞノーヴェ、貴様には道中で話の続きを聞くとしよう」

途端ノーヴェが慌しく荷物を集めだした。
どうやら二人にとって重大な情報だったらしい。
将軍はといえばオメガマンをヘッドロックの形で拘束していた。
成る程、ちょっと力を込めるだけで首輪が壊れてたちまちスープだ。
あれじゃオメガマンは動けない。

「悪りぃな、出発が早まっちまった。一緒に来るか中トロ?」

行きたいよ、でもリングから離れる事は許されていない。
今度はノーヴェがスバルみたいになるのを見たくない。
だからここで別れる事にした。
36Girl who does lesson ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:45:09 ID:7t4nzI9e

「そっか、でもまた会おうな。あたしの晴れ姿見せてやるよ」

ギュッと抱きしめられた。
そして囁かれる。

「あとちょっとで新技のイメージが浮かびそうなんだよ、将軍と古泉の模擬戦を見てからずっと考えてるんだ。
 誰にも言うなよ、将軍と古泉にはいきなり見せて驚かせてやるんだからな」

つまり僕とノーヴェだけの秘密なんだ!
僕も見てみたいよ、ノーヴェの新しい技。

「何してる、行くぞ」

将軍は既にオメガマンを引き摺りながら先へ行っていた。
残念そうにノーヴェが僕を離す。

「じゃあな! 短い間だけど楽しかったよ!」

僕だってとても楽しかったよ。
遠くなるノーヴェの背中に僕は手を振る。

別れを済ませたら引き寄せられるような感覚が身体を包む。
あの部屋へ戻されるんだ。

景色が完全に変わる前に僕は考える。

スバルもとてもいい娘だったけどノーヴェもいい娘だ。
特に印象的だったのはたまに見せてくれたあの笑顔。

殺し合いが始まって半日以上過ぎた、既に十数人が死んでいる。
彼女の知り合いが含まれていたのかどうか知らないけど―――それであんな笑顔が出来るって凄い事だ。

無邪気、そうだ無邪気な笑顔だ。

……そこに何となく危うさを感じるのは気のせいだろうか?

考えすぎだよね、ノーヴェ。




37創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:48:10 ID:o0rrf0LU
k s k
38創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:49:24 ID:o0rrf0LU
ksk
39It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:49:42 ID:7t4nzI9e


「だから〜、僕はキン肉万太郎。父上と間違えられるのは心外だよ」

たらこ唇の成年が軽く憤慨しながら二度も間違えられた事に抗議する。
みるからに単純そうな性格の彼が嘘を言っている様子は無い。

「……それは本当なのでしょうか?」

漆黒のガイバー、『古泉一樹』はそれでも念押しの質問をした。
問い詰められた万太郎は「何でこの人そんな事聞くんだろう」と不満に思いつつ自分が正真正銘本物だと主張する。

「さっきから繰り返し言ってるじゃないか、これ以上僕を嘘吐きよわばりするんなら本気で怒るよ」
「失礼をお詫びします、聞いていたスグルさん特徴があまりにも貴方と似ていたものでして」

重傷の身体を起こそうとする万太郎を古泉は押し留めた。
どうやら彼は捜し求めていたキン肉スグルとは別人で間違いなさそうだった。

では彼を見付けた古泉はぬか喜びをしたのだろうか?
いや違う、古泉は確かに落胆した一方で喜んでもいた。

(早とちりでしたか……ですが当面戦えそう無い彼と違い、本物のスグルさんは大した怪我も無しに生きているかもしれませんね。
 ここはポジティブに考えましょう)

とても口に出せないが、つまりは怪我をしたのが万太郎の方で良かったという事だ。
仇と狙う悪魔将軍が一番拘っていたのがキン肉スグル、万太郎という名に心当たりは無いと言い『一族の誰か』扱いに留まっていた事を古泉は覚えている。
実力もスグルに比べて劣るのかもしれない、しかしそれでも―――

(正義超人の一人である彼は貴重な戦力です)

駒としては使える。
当面戦えずとも、己を敵視したかもしれない夏子やハム相手の仲介役になってくれるかもしれない。
本物のキン肉スグルやウォーズマンと引き合わせてくれるかもしれない。

「とにかく貴方が戦っていたオメガマンは此処に居ません、今は休んでいて下さい」
「う〜ん、疲れてるしそうさせてもらうよ。でも何だか変に胸騒ぎがするんだけど……」

怪我の所為で不安になったのだろうか、と休憩を薦める古泉が思ったその時だった。
突然背後から冷や水、いや液体ヘリウムを浴びせられたような声に全身が凍り付く。

「その予感は当たってるぞ、キン肉マン」

ガイバー状態でなかったら驚愕する古泉の表情を万太郎は見ただろう。
彼との対話に気を取られていたとはいえ、全く気配は感じられなかった。
あの時のみくる達も同じ経験したのか、古泉の心の片隅でそんな思考が成されてしまう。
40創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:49:54 ID:gndD2NQt
ksk
41創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:50:34 ID:o0rrf0LU
k s k
42創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:51:21 ID:o0rrf0LU
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43創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:52:24 ID:o0rrf0LU
k s k
44It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:52:48 ID:7t4nzI9e

「……どうして」

何故此処に―――
将軍は湖で俺の帰りを待っている筈では。

ぎこちなく振り返る古泉の視界にその答えが飛び込んでくる。
悪魔将軍の腕に生殺与奪を握られた哀れな存在。

オメガマン。
あの後、万太郎から男の本名を聞いていた。
もし彼も万太郎をスグルと思い込んでおり、それを将軍が知ったとしたら―――答えは考えるまでも無い。

「お前が居ると聞いてわざわざ出向いてやったのだ、ありがたく思え」

では何故モールのこの場所が解ったのか。
その答えも直ぐに見つかった。

将軍の足元に点々と印されている血痕。
古泉が万太郎を背負って運び込んだ際に落ちたものに違いなかった。
それを見つけた将軍が気配を消して入ってきたのだろう。

「今直ぐ地獄送りにしてやるわ!」

動けなかった。
いや、あまりの速さに動くことが出来なかった。
将軍はオメガマンを抱えたまま超速で踏み出し、カウンターから身体を起こしかけた万太郎の顔面に削岩機の様な拳を叩き込んだ。

吹き飛ぶ肉体。
壁に衝突する破壊音、飛び散る備品。
ただの一撃で万太郎は壁に半身を埋没させ、意識を手放していた。

「待ってください!」

殺させる訳にはいかない。
彼は大事な復讐の駒、今無下に失う訳にはいかない。
かといって今直ぐ将軍に反逆して成功する可能性は皆無、しかし将軍がスグルと思って攻撃したのなら光明はまだ尽きていない。

古泉は将軍と万太郎の間に身体を割り込ませた。
無言で押しのけようとする将軍に対し声高に叫ぶ。

「この人は貴方が狙うキン肉スグルではありません、彼は『キン肉万太郎』、スグルの息子と僕に名乗りました!
 ならば今ここで殺す理由にはならない筈!」
「何だと?」

その声に将軍の動きが止まった。
成功だ、と古泉は微かに安心する。
もちろんスグルで無いからといって将軍が正義超人を見逃す可能性は殆ど無い。
しかし、多少の時間は稼げるかもしれない。
隙を見て彼を逃がすきっかけを作ってやれれば、とそう考えた。
45創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:53:20 ID:o0rrf0LU
ksk
46創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:54:05 ID:o0rrf0LU
k s k
47創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:55:03 ID:o0rrf0LU
ksk
48It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:55:52 ID:7t4nzI9e

やがて将軍はゆっくりと万太郎に歩み寄る、そして胸倉を掴んで一気に壁から彼を引きずり出す。
万太郎の顔面は大きく歪み、大量の鼻血をポタポタと垂らしていた。
半開きの口から白いものが落ちる、きっと折れた歯の一部だろう。
当然意識は無い、垂れ下がった腕はピクリとも動かなかった。

将軍は観察した。
このブタ鼻マスクの男が古泉の言う様に人違いなのかどうか。
それともやはり何としても殺すと決めた相手なのか、それを見極める為に注視する。

静寂が部屋を包む。
古泉も、そして将軍に情報をもたらしたオメガマンもただ固唾を呑んで見守るしかなかった。

どれ程の時間が過ぎたのだろう。
実際は数十秒だったかもしれない、しかし古泉にとってそれは何時間にも感じられた。
突然将軍の手が離される、支えを失った万太郎は散らかった床に崩れ落ちる。

「……フン、偽者とはとんだ無駄足だ。貴様、よくもこの私を謀ってくれたな」
「ゲェーッ! そ、そんな馬鹿なーーーっ!!」

腕に力を込められてオメガマンが絶叫する。
言い訳しようとした、しかしオメガマンもそこで気付いた。
確かに万太郎はあの時名乗っていた事に。

『僕はスグルじゃなくて、息子の万太郎なんだけど』

気にも留めなかった。
自らの知っているキン肉スグルに酷似していたから間違いである筈が無いと。
しかし冷静になって観察するとマスクのデザインや体型が微妙に違う。
理解した途端全身から冷や汗が吹き出る。

「お前も気付いたか? だがもう遅い」
「しょ、将軍様お助けをーーーっ!!」

見苦しさなど気にしていられなかった。
今は何としても命を繋ぐのが最優先、そう判断してオメガマンは必死に命乞いする。
そんなやり取りの間、古泉は直ぐ万太郎を助け起こそうと駆け寄った。

うまくすればこのまま彼を逃がすチャンスが出来るかもしれない。
頭にショックを与えないよう慎重に起こしている時だった、またもや部屋に乱入者が入ってきた。
49創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:56:07 ID:o0rrf0LU
k s k
50創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:57:07 ID:c558RpA9
うわわきてたksk
51創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:57:46 ID:c558RpA9
ksk
52創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:58:21 ID:c558RpA9
ksk
53創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:58:40 ID:c558RpA9
ksk
54創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:59:05 ID:c558RpA9
ksk
55It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 00:59:19 ID:7t4nzI9e

「悪りぃ遅くなっちまった、将軍、古泉、二人共ゴメン」

学校に遅刻した事を詫びる様なノーヴェの態度にこの場の空気が乱される。
キョトンとする彼女の周りで皆が顔を見合わせてしまう。
それはある意味、悪魔将軍に新たな考えを呼び起こさせるきっかけでもあった。

「いいだろう、気が変わった」
「クォックォッ、悪魔将軍殿は話が解る……」

腕が緩んでオメガマンが安堵する。
首は変わらず拘束されたままだが今すぐスープになる事は避けられた。
だが彼は知らない、将軍が果たして何を考えたのかを。

「古泉、そやつをそのまま連れて来い」
「……わかりました」

感情を押し殺した声で古泉は将軍に応える。

憎い仇。
必ず殺すと誓った相手。
しかしここで戦っても勝ち目は無いと解っている、今は叛意を悟られる訳にはいかない。
先程の話が何処まで聞かれていたのかは解らない、しかしはっきり将軍への反逆を口にしていなかった事は不幸中の幸いだった。

(焦ってはいけない、ここは従う振りをするしかありません)

慎重に行動すると決めたのだ、うかつに事を急ぐのは自滅と同義だと自分に言い聞かせる。
運び込んだ時と同じ様に万太郎を背負いながら将軍を追う。

最初は助けるつもりだった。
しかし今は生贄の動物を運んでいるような錯覚に一瞬囚われる。

(まだ正義超人は残っています、希望が潰えた訳じゃない。彼には申し訳ありませんが―――切り捨てるのも止むを得ない)

しかしそれでも気持ちは自然と重くなる。
無言のまま、ノーヴェに話しかけられても殆ど返答せずに古泉と一行はモールを後にした。

「何処へ向かうんですか将軍? それに彼の処遇は……」
「すぐ解る、向かう先は湖だ」

その言葉で理解した。
目的地は湖の特設リング、そこが万太郎の処刑場になるのだという事を。
自らが磔られる十字架を持たされる罪人の気分になった。
それでも古泉はその言葉に従って先に進むしかなかった。

56創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 00:59:20 ID:c558RpA9
ksk
57創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:00:37 ID:c558RpA9
ksk
58創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:01:23 ID:o0rrf0LU
ksk
59創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:02:14 ID:o0rrf0LU
k s k
60It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:02:26 ID:7t4nzI9e


       ※       ※       ※




「ただいまー中トロ」





 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |,  お帰りノーヴェ  |
 |_________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'   



別れたと思ったら一時間も経たない内に水上リングが再起動して僕はノーヴェと再会できた。
二人で喜んでいると次々と参加者がリングに入ってくる。
さっきの倍の人数だよ、今度こそ試合が始まるのかな?

「助かりたいか? オメガマンよ」
「もちろんです、俺を生かすのは将軍殿にとっても悪くない話の筈。役立ちますぜ〜〜〜っ!!」

あちゃー、負けたとはいえあんなに媚びへつらうなんて情けないよ。
彼の事だ、本心は知れているけど将軍は何と答えるんだろ?

「ならチャンスをやろう、今ここで偽キン肉マンとタッグを組め。そして試合に勝ってみろ」

な、なんだってーっ!!
将軍以外の全員が驚いたよ、偽キン肉マン本人は気絶したまま背負われてたんだけど。
61創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:03:06 ID:o0rrf0LU
ksk
62It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:03:40 ID:7t4nzI9e

「タッグを組むのは構いませんぜ、でもこの身体で将軍殿と!?」

オメガマンが体調を言い訳に抗議し出した。
確かに僕から見てもオメガマンはベストとは言い難い状態だ。
もし将軍相手なら勝負にならないと断言できるよ。

「誰が私が相手すると言った。古泉、ノーヴェ、これから行うのはお前達のデビュー戦だ」

これまた驚いたよ、古泉ってあの黒い着ぐるみの人だよね?
どうやら彼がオメガマンの言っていた『ガイバーV』らしい。
三人は仲間だったんだ。

「だってさ、古泉」
「……やるしか無いようですね」

話を振られたノーヴェはあっさり了解したみたいだ。
着ぐるみの少年も少し遅れて同意する。
気のせいかな? 全然表情が見えないけど何だか苦渋の決断という感じがしたよ。

彼がオメガマンの隣に偽キン肉マンを寝かせるとノーヴェの隣に戻った。
将軍はそれを見届けてロープの外に出る。
コーナーでタッグを組む者のミーティングが始まった。
いや、会話してるのはノーヴェとガイバーVだけだ。
偽キン肉マンはまだ起きてこないよ。
話を聞いた限り直前まで敵対してた様だし大丈夫かな?

空気がだんだん変わっていく。
本番が近い。

ここから先はどっちの味方も出来ない。
実況役として中立に徹しなければならない。

だからノーヴェが不利になったとしても僕は何の力にもなれない。
彼女が倒れたとしても受け入れるしか無い。

だって最終的な勝者はつまる所一人。
それがこのゲームの絶対的なルール。
あのスバルも優勝しない限りは元の世界に帰れない。

……あれ、僕は何でこんなに苦しくなっているんだろう?
とっくに諦めた事だと思ったのに。

63創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:04:12 ID:o0rrf0LU
k s k
64It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:04:41 ID:7t4nzI9e


       ※       ※       ※



「全く強引だ、一体将軍は何を考えてるでしょうかねノーヴェさん」

今、あたしの隣にはガイバーになった古泉が居る。
不満そうな気持ちも解る、言う通り強引だと思う。

「……将軍が憎いのか? さっきからお前はあの二人より将軍の方ばかり気にしてるじゃないかよ」

でも古泉の不満はもっと別にある。
みくるの事、それを口に出せない為別の不満を身代わりにしたんだ。
何となく解った。

古泉は答えなかった、でもそんなピリピリした空気出してりゃ正解と気付く。
そのまま黙ってあたしは古泉の横顔を見続ける。
再開するのはほんの数時間ぶり、でもまるで別人になっちまったみたいだ。

「変わったな古泉。なんつーか、雰囲気が将軍に似てきた」

将軍の狙い通り古泉は変わった。
感じたままを口にするとガイバーの下で古泉が驚いたのが何故か解った。
そしてやっと答えてくれた。

「俺は……」

ひょっとして将軍とは違う、と続けたかったのかもしれない。
けど言わせちゃいけない、それは自分に嘘を付く事だ。

「古泉、今は一緒に強くなる事を考えよう」

だからあたしは遮った、そして今やるべき事を口にする。
今の古泉とあたしの共通の目的、それは強くなる事。
今更敵を倒す事に躊躇いは無い、あたし達の邪魔をする奴は蹴っ飛ばす!

腕を差し出すと古泉もぎこちないけど腕を出してくれた。
あたしと古泉は腕を交差させる。
古泉のガイバー、あたしのダイヤモンドナックル、どっちも将軍に認められた証。
そして一緒に敵を見る。
65創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:05:12 ID:o0rrf0LU
ksk
66It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:06:06 ID:7t4nzI9e

オメガマン。
あたし達を襲った危険人物、生かした所で為になるとは思えない。
キン肉万太郎。
あたしとは特に関わりの無い相手、でも将軍にとっては敵、立ち塞がるなら容赦しない。

勝てばあたしと古泉はもっと強くなれる、そんな気がする。
古泉の腕から動揺が伝わる、筋肉が微妙に乱れているのが解る。

いろいろ思う所があるんだろうか? でももう後戻りは出来ない。

「しゃんとするんだ古泉、気持ちが乱れてるぞ!」

将軍の影響かな? あたしがこいつを引っ張りたくなってきた。
動揺が少しだけ治まる、でも別の部分が乱れてきた。

「その名前は捨てたんです、これからは『ガイバーV』と呼んでください」

突然そんな事をあたしに告げた。
変な事言い出す奴だってのは知ってるけど三度も続くと正直呆れる。

「馬鹿言うな」

そんな事できる訳ないだろ。
あたしは古泉を小突いた。

「お前は古泉だよ、森であたしに言ったじゃないか『古泉一樹です』ってさ」
「……随分昔の事に思えます。今の俺はあの時の俺と違う、別人として扱ってください」

腕を伝わる乱れは治まりかけていた、つーか抑揚が減ってるみたいだ。
きっとこいつなりに腹くくったって事だろう。
でもこれだけは譲れない。

あたしは古泉の腕を強引に動かしてあたしを斬る真似をさせる。
すると戸惑いが伝わる。
そんな古泉の為にあたしは一人芝居を始める。

『誰だお前…!?』

第一声がそれだった、今考えてもホント間抜けな声出してたと思う。
あの時はあたしがガイバーでお前がただの学生。
斬りかかったあたしが気付いた時にお前は目を瞑って立っていた。
ほら、こんな顔してたんだぞ古泉。

『……人に名前を聞くときはまず自分から名乗るのが礼儀というものではないですか?』

下手な口真似はつい噴出しそうになる。
笑いを必死に押し殺してあたしは続ける。
67創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:06:12 ID:o0rrf0LU
k s k
68創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:07:23 ID:o0rrf0LU
ksk
69It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:07:50 ID:7t4nzI9e

『…ノーヴェだ。お前は?』
『古泉一樹です』

あの時と同じ丁寧な言葉遣いで名乗りを上げる。
そしてお前はあたしを助けてくれた。
そこからあたし達は始まったんだ。

お前と出会えて本当に良かった。
だから『古泉一樹』が消えたなんてあたしは認めない、また言ったら今度は蹴っ飛ばしてやる。

短い芝居が終わってあたしは笑った。
ちょっと恥ずかしい、でも悪い気はしない。

「ノーヴェさん……」

なんか古泉が戸惑ってる、あたしの三文芝居も捨てたものじゃないかな?

「あたしにとってお前はあの時の古泉だ、だから二度とそんな事言うな。
 また言い出したら将軍に頼んでお前からガイバーを取り上げるからなっ!」

そして思い切り背中を叩く。
転びそうになる古泉、変な事言い出したおしおきだ!

「あたしはまだお前と続けてみたい、無理には言わないけどさ」

今日のあたしは饒舌だ。
なんでか自然と口から言葉が出てくる。
きっと気持ちに素直になれたからだろう。

「……考えさせてください」

それが古泉の答え。
こいつもいろいろある、今はそれで仕方ないか。

この話はこれまでにする。
今はあの時みたいに一緒に戦いたい。

そして強くなる。
目指すのはセインの仇、そしてチンク姉の仇、『タイプゼロ・セカンド』
それを果たしても先がある、長門有希、草壁タツオ、先はまだまだ長い。
それでも。


―――あたしは、負けない


70創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:08:40 ID:o0rrf0LU
k s k
71創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:09:30 ID:o0rrf0LU
ksk
72It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:09:51 ID:7t4nzI9e


       ※       ※       ※




「ケッ、何を見詰め合っているんだあいつ等は」

二人に苛立ちながらオメガマンは念入りにウォーミングアップを行っていた。
同時に頭の中では助かる方法も繰り返し考え続ける。

無理な姿勢で拘束された痛みは大分に和らいだ。
今、無様に伸びている傍らの万太郎を殺すのは簡単。
しかし実行したが最後、三人がかりで袋にされるのがオチだ。

万太郎を残して逃げようとした所で周りは水、ボートを奪ってもあの光の道にたちまち追いつかれてしまう。再考。
あくまで下手に出て将軍に取り入るのも不可能、奴の性格上戦えない奴を始末する事に躊躇は無い。これも再考。

つまり結局は勝つしかないのだ。
あのガイバーVと小娘が将軍とどんな関係かは知らんが、二人以上に自分が役に立つ存在と証明すれば将軍も自分を無碍にしない筈。
そして体力の回復を待って寝首をかけばいい。

「この疫病神め〜〜〜っ、くおらっ何時まで寝ぼけている!」

こんな事になったのもこいつが紛らわしい姿をしていた所為だと八つ当たり気味に万太郎を足蹴にする。
さすがに本気で蹴るのは止めておいた。
こいつにはこれから最大限働いてもらわなければ困るのだ。

「……あ、れ? 僕、どうしてこんな所に居るの?」

痛みで意識を取り戻した万太郎がのろのろと身体を起こす。
まだ意識は朦朧としてるのだろう、オメガマンが見下ろしているにも関わらず目の焦点が合わずぼんやりとしたままだ。

「ほら〜〜〜、手を貸してやるよキン肉万太郎よ!」

まだ自分を取り戻していない彼をオメガマンは引き起こして強引に肩を組んだ。
そして万太郎に言い聞かせる。

「いいか〜〜〜? 詳しい話は後回しだ、ひとまず休戦して共通の敵と戦わなければ俺達はジ・エンドだぜ〜〜〜!」
「ムニャムニャ……、休戦? 共通の敵? いかにもヒーロー向きの展開だね〜」

半開きの目で万太郎がコクコク頷く。
本当に理解しているのか疑わしいがとりあえず現状を言い聞かせる事には成功した。
後は役割分担だ。
73創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:09:59 ID:mNJ4dYZC
ksk
74創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:09:59 ID:c558RpA9
ksk
75創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:10:12 ID:c558RpA9
ksk
76It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:11:40 ID:7t4nzI9e

「俺の相手はあの色黒の小娘だぜ〜〜〜っ! お前はあの黒い”ガイバーV”を頼むぜ〜〜〜っ!」
「僕の相手……ガイバーV……、解った」

関わりたくない相手を押し付ける事にも成功してオメガマンはほくそえむ。
逃げた後で二人の間でどんなやり取りがあったのか解らないが、その事でガイバーVが戦い辛くなれば幸いだ。
自分の相手は小柄な小娘、油断は禁物だがガイバーVよりはマシだろう。



「両者共に準備は良いか? ではこれより『デビルボーイ&マシンガールズ』VS『オメガマンタチーム』の試合を行う」
「何だよその変な名前はっ! もっといい名に付け直せよっ!」
「諦めましょうノーヴェさん、将軍に何を言っても無駄に決まってます」

そしてセコンドの悪魔将軍から試合の宣告が行われた。
沸き起こった少女の抗議を受け流していよいよコングが鳴り響く。

今回手を組むのは道を違える事を決意した少年とそれを知らない少女。
そして正義と完璧、決して交わらぬ道を歩む者。

太陽は既に傾き湖にリングの影が長く伸びている。
夕日の中、果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか。


特設リングタッグマッチ第二回戦
『デビルボーイ&マシンガールズ』VS『オメガマンタチーム』





 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |,  はじまるよ!  |
 |________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'   





77創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:11:42 ID:c558RpA9
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78創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:12:18 ID:c558RpA9
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79It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:12:52 ID:7t4nzI9e


【D-09 湖のリング/一日目・夕方】



【悪魔将軍@キン肉マン】
【状態】 健康
【持ち物】 ユニット・リムーバー@強殖装甲ガイバー、ワルサーWA2000(6/6)、ワルサーWA2000用箱型弾倉×3、
     ディパック(支給品一式、食料ゼロ)、朝比奈みくるの死体(一部)入りディバッグ
【思考】
0.他の「マップに記載されていない施設・特設リング・仕掛け」を探しに、主に島の南側を中心に回ってみる。
1.古泉とノーヴェのセコンドを務めて二人を立派な悪魔超人にする。
2.万太郎とオメガマンを始末する。
3.強い奴は利用(市街地等に誘導)、弱い奴は殺害、正義超人は自分の手で殺す(キン肉マンは特に念入りに殺す)、但し主催者に迫る者は殺すとは限らない。
4.殺し合いを主催者達も混ぜ、更に発展させる。
5.強者であるなのはに興味
6.シンジがウォーズマンを連れてくるのを待つ


※涼宮ハルヒがこの一件の黒幕ではないかと考えています。
※トトロたちを主催者達の監視カメラ代わりだと思っています。(真偽は不明)
※アシュラマンの腕を吸収しました。
※オメガマンの知っている情報は取得済みです。
※リムーバーを装着しています。



【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】 疲労(中)、魔力消費(小)
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、小説『k君とs君のkみそテクニック』、不明支給品0〜2
【思考】
0.強くなって脱出方法を探し、主催者を蹴っ飛ばしに行く。
1.ヴィヴィオは見つけたら捕まえる。
2.古泉と一緒にオメガマン、万太郎を倒す。
3.親友を裏切り、妹を殺そうとするキョンを蹴り飛ばしたい
4.タイプゼロセカンドと会ったら蹴っ飛ばす。
5.強くなったらゼクトール、悪魔将軍も蹴っ飛ばす?
6.ジェットエッジ欲しい


※参戦時期は原作の第18話〜第21話の間と思われます。
※悪魔将軍が殺し合いに乗っている事を認識しています。
※フェイトを殺した悪魔将軍の実力に一目置いています。

80創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:12:56 ID:c558RpA9
ksk
81創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:14:01 ID:c558RpA9
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82創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:14:17 ID:c558RpA9
ksk
83It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:14:37 ID:7t4nzI9e


【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】精神的疲労(大)、悪魔の精神、キョンに対する激しい怒り
【装備】 ガイバーユニットV
【持ち物】ロビンマスクの仮面(歪んでいる)@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、デジタルカメラ@涼宮ハルヒの憂鬱(壊れている?)、ケーブル10本セット@現実、
     ハルヒのギター@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット一式、考察を書き記したメモ用紙
     基本セット(食料を三人分消費) 、スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発、
     コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄・青消費、残り四個)
     高性能指向性マイク@現実、みくるの首輪、ノートパソコン@現実?
【思考】
0.復讐のために、生きる。
1.悪魔将軍と長門を殺す。手段は選ばない。目的を妨げるなら、他の人物を殺すことも厭わない。
2.時が来るまで悪魔将軍に叛意を悟られなくない。
3.オメガマンはどうなろうが構わない、キン肉万太郎は助けたいが……
4.使える仲間を増やす。特にキン肉スグル、キン肉万太郎、朝倉涼子を優先。
5.地図中央部分に主催につながる「何か」があるのではないかと推測。機を見て探索したい。
6.キョンの妹を捜す。
7.午後6時に、採掘所でキョンと合流。そして―――
8.デジタルカメラの中身をよく確かめたい。



※ガイバーに殖装することが可能になりました。使える能力はガイバーVと同一です
※自分の『超能力』が使用できる事に気付いています。使用するごとに、精神的に疲労を感じます。
※メモ用紙には地図から読み取れる「中央に近づけたくない意志」についてのみ記されています。
 禁止エリアについてとそこから発展した長門の意思に関する考察は書かれていません。
※一人称を完全に『俺』に変えました。
※掲示板の書き込みを見ましたが、キョンのところまでで止まっています。それ以降に何か書かれていたかは確認していません。
※ゼロス、ギュオー、ナーガ、ケロロ軍曹、タママ二等兵、ドロロ兵長を強者と判断しました(ナーガは外見的特徴のみ認識、ゼロスは協力の余地がある、あと三人は情報を得るために可能なら接触したいが、無理はしない)
※古泉のノートパソコンのkskアクセスのキーワードは、ケロロ世界のものです。
※デジタルカメラが破損しました。壊れているかもしれないし、修理さえすれば正常に動くかもしれません。
※トトロが主催と関係しているのではという仮説をたてましたが、半信半疑です。
※キョンに対するスタンスは、次の書き手にお任せします。

84創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:15:06 ID:c558RpA9
ksk
85創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:15:27 ID:c558RpA9
ksks
86創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:16:07 ID:c558RpA9
ksk
87It's a show time ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:16:15 ID:7t4nzI9e



【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)
【持ち物】ディパック(支給品一式入り)、不明支給品1、夏子のメモ
【思考】
0.……休戦?共通の敵?
1.危険人物の撃退と弱者の保護。
2.僕の相手……ガイバーV……
3.夏子たちを追う。
4.少年(シンジ)を守る。
5.頼りになる仲間をスカウトしたい。
  父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。
【備考】
※超人オリンピック決勝直前の時代からの参戦です。
※アシュラマンを自分と同じ時代から来ていると勘違いしています。
※悪魔将軍の話題はまだしていません。ぼんやりと覚えています。
※まだ自分の状況があまりつかめていません。





【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、アシュラマンの顔を指に蒐集
【持ち物】デイパック(支給品一式入り)×2、不明支給品0〜2、5.56mm NATO弾x60、マシンガンの予備弾倉×3
【思考】
1:皆殺し。
2:万太郎を最大限利用して古泉とノーヴェを殺す。
3:用が済めば万太郎も殺す、悪魔将軍も殺したいが……
4:スエゾーは必ず殺す。



※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※Ωメタモルフォーゼは首輪の制限により参加者には効きません。
※完璧超人復活ッ 完璧超人復活ッ 完璧超人復活ッッ 完璧超人復活ッッ 完璧超人復ッッ活ッッ
※万太郎はキン肉スグルと別人だと知りました。
※アシュラマンの腕は悪魔将軍に吸収されました。


※共通事項
 全員のティバックはリングの下、悪魔将軍の足元近くに置いてあります。

88 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/21(土) 01:17:15 ID:7t4nzI9e

以上で投下終了となります、支援ありがとうございました。
また予約機嫌を大幅に超過した事本当に申し訳ありませんでした。
89創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:26:16 ID:c558RpA9
投下乙!
将軍がもの凄くコーチしてるw
ノーヴェが凄い勢いで成長してて将軍の優秀コーチっぷりがよくわかる
90創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:29:31 ID:171uLF4e
投下乙
ノーヴェが着々と…
91創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 01:47:04 ID:mNJ4dYZC
投下乙です。
古泉はいきなり将軍打倒につまずいた感じだなw
よりによって万太郎と戦う羽目になろうとは……

万太郎がどうするのかも先が読めないけど、悪魔将軍の言いなりになるまいとするのか、
とにかく降りかかる火の粉は払うのか。
いや、それにしてもパートナーが昼からずっと戦ってたあのオメガマンだしなあ。
92創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 06:05:02 ID:XaJs+62k
投下乙!
まさかのオメガ&万太郎vs古泉&ノーヴェ
ノーヴェは空気だ、とか言われてたのに気づかないうちにこんなに強くなって……頑張れ古泉!
93創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 10:26:00 ID:OVVGFkAM
投下乙! 後半予想外の展開でびっくりした
普通に強いはずなのに情けないオメガマンがだんだん好きになってきたぞw
未だ状況を把握できていない万太郎はこれからどうなるのやら
続きが気になる!
94創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 19:17:41 ID:A6B+df0M
投下乙
空気少女が目立ってるw
そして急展開だ、古泉涙目だw
ああ、オメガマンがヘタレてあっさり将軍にやられた万太郎
そしてタック戦はどちらを応援すればいいかわからん
それにしてもこの状況をスカ博士やチンク姉が見たらどう思うかw
95創る名無しに見る名無し:2009/03/21(土) 23:49:28 ID:o0rrf0LU
投下乙です!
おぉ…空気が成長してるし可愛いじゃないですか!
中トトロともいい感じで何かほのぼのするなぁ…
悪魔将軍もいいお父さんだし…普段とのギャップがw
 
そしてタッグマッチktkr!!
確かに一度戦った敵との共闘は燃えるが…コイツはww
どうなるのか楽しみだー
96創る名無しに見る名無し:2009/03/22(日) 17:26:34 ID:nhO501j2
投下乙です!!
中トロ呼びが出る度に、癒されて仕方が無いwwww
将軍のかもし出す威圧感が父親のそれに思えてならないw
タッグマッチ楽しみだー!
97創る名無しに見る名無し:2009/03/22(日) 23:02:57 ID:WarmoBfO
こっちでいいのかな?
感想は本投下待ちとして、自分も問題はないと思います
98創る名無しに見る名無し:2009/03/22(日) 23:07:55 ID:ib7b1wKI
ん?仮投下来てるのかな?
99創る名無しに見る名無し:2009/03/22(日) 23:13:18 ID:WarmoBfO
>>98
来てるよー
100創る名無しに見る名無し:2009/03/22(日) 23:34:49 ID:Djz0WTTc
あれって中トトロだったのか…!
てっきり、マリオのノコノコが正面を向いてんのかと…
101創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 00:37:24 ID:D2hDzo7r
ノコトトロというわけか……
102創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 02:13:13 ID:sKf16XvY
なぜノコノコが会場にww
103創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 07:53:28 ID:/BAmPj8Z
何だよノコトトロてw
104創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 07:59:00 ID:YrECqOPj
したらばのは代理投下したほうがいいのかな?かな?
105創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 10:16:16 ID:/BAmPj8Z
問題ないみたいだし
投下しちゃっておk
106創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 10:29:55 ID:D2hDzo7r
遠慮なく投下ノコトトロしてくれ
107創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 13:56:41 ID:YG6eWabp
ノコノコwwwねーよwwwww

と思ったが、まぁ確かに見えなくもない。
トトロのお腹の部分が鼻・口ってところか?
108創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:10:18 ID:YrECqOPj
んじゃ代理投下するよ?OK?
109代理投下:2009/03/23(月) 20:11:08 ID:YrECqOPj
759 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 21:59:20 ID:lYG2UCWg(19)
  

 影がかかり始めた空から降り注ぐ橙の光が薄暗い空間を少しずつ朱に染め上げていく。
 時間の移りを感じさせる光の中にあって、それらを遮る人影が三つ。
 それらの影は、身じろぎ一つせずただその場に存在していた。
 誰一人言葉を発することはない。
 発することは、できない。
 誰もが、たった今この場で起こった出来事に頭を支配されていた。
  
 悲劇。
 
 一言で表すのならこれ程適切な言葉は無いだろう。
 
 勇敢な少年と心優しい少女。
 二人の前に現れた悪の存在。
 悪を前に敗北しかけた少年達の前に現れた名も知らぬ、だが心強い味方。
 卑劣な作戦を前に悪に屈しかけた少年達。
 だが、絶体絶命のピンチは少年と少女の機転によって最大の好機となる。
 結局、悪は正義の前に破れハッピーエンド。
 少年と少女は新たな仲間を得て、更に強大な悪に立ち向かう。
  
 あと少し……ほんの少しでも運命がズレていればあるいは、こんなにも素晴らしい未来が待っていたはずだった。
 
 だが、運命の神様はこんな幸せな台本はお気に召さなかったらしい。
 無常にも事態は急転。
 エピローグはプロローグへと変わる。
 
 無事を感じ、安堵する少年と少女。
 傍には新たに加わった頼もしい味方の存在。
 場を支配した一瞬の緩み。
 その空気を見逃さず現れたのは、気配を消していた少女と悪を滅ぼさんとする凶弾。
 哀れ、勇敢な少年は捕らえた悪を襲う凶弾を見過ごすことはできなかった。
 かくして少年は命の灯火を掻き消され、少女は喪失の痛みに打ちひしがれ、頼もしい味方は成す術を失っていた。
 後に残ったのは、三つの人影のみ。
  
 
  
 誰が言ったかこんな言葉がある。
 
 天国から地獄。

 今はまさにその言葉通りの状況だった。
 なまじ幸せな展開を経てしまったばかりに、後に待っていた悲劇はその色をより濃く発している。
  
 後悔、嫌悪、悲哀、憤怒、焦燥、混乱、動揺。
 目には見えない様々な暗い感情が大気中に渦巻いている。
 身をもって体感しているような重苦しい空気の中。
 それぞれがそれぞれの理由で言葉を失い、ただ静寂が場を支配する。
 時折静寂を乱すひゅう、と風の吹き抜ける音が聞こえてくる。
110代理投下:2009/03/23(月) 20:11:25 ID:YrECqOPj
760 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :age :2009/03/22(日) 21:59:51 ID:lYG2UCWg(19)
  
 
 
 
 そうして、どれ程の時間が過ぎただろうか。
 
 
 一分、二分、三分
  
 
 時計の針は周囲に在る異質な空気など気にも留めずただ己を刻み続けている。
 ただひたすら、己の職務を全うしている。
 
 長針が二十程回った頃だろうか、影の一つがおもむろに立ち上がった。
 
「――――――――――!!!」
 
 張り詰めた空気を引き裂くような怒声が別の人影に向けて放たれる。
 しかし、受ける人影は欠片の反応も示さない。
 予め予想していたのだろうか、それを気にせず人影は更に言葉を紡いでいく。
 その表情から何を思っているのかは判別しがたい。
 
「――――――――――」

 一方的に放たれる言葉とただ受け止めるだけの人影。
 それを見かねたもう一つの人影が恐る恐ると言った感じに言葉を制そうとする。
 恐らく、一方的なその状況が耐え切れなかったのであろう。
 抑えきれない悲しみをありありと見せながらも必死に最初の人影を押しとどめようとしている。
 
 そこで初めて気付いたのであろう。
 自分が熱くなっていたことを気付かされた人影は素直に言葉を止め、その場にはまた沈黙が張り詰める。
 少しバツの悪そうな顔をしているのは、己の未熟を恥じてるが故かそれとも――
 
 ふと
 
 今まで一言も発さなかった人影が、黙って言葉を受け止めていた人影が微かに表情を変える。
 幸か不幸か、残った人影はその変化に気付いてはいない。
 もし、その言葉の使用が許されるのなら。
 
 ――もしこの時表情の変化に気付くことができていたのなら
 
 運命は大幅に変わっていたであろう。
 
 だが、運命の神様はまたしてもこの台本がお気に召さなかったらしい。
 
 二つの人影は、気付くことができなかった。
 
 沈黙を保っていた人影の僅かな変化を。
 
 そこに浮かんでいたドス黒い絶望を。
111創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:11:55 ID:Qcof8MZi
ksk
112創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:12:34 ID:/BAmPj8Z
k s k
113創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:13:17 ID:/BAmPj8Z
ksk
114代理投下:2009/03/23(月) 20:13:35 ID:YrECqOPj
761 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:00:26 ID:lYG2UCWg(19)
 

 + + +
 
 
 気まずい。
 
 重苦しい空気を全身にひしひしと感じながら朝倉はそんな事を思う。
 まるで沈黙が重さを持ったかのように、全身へかかる負担。
 整った美貌を微かに歪め音を殺して嘆息しながら内心で呟く。
 可能ならばすぐにでもヴィヴィオを連れてこの場から離れたい所だったが……流石にそうするわけにはいかないだろう。
 たった今起こった出来事を前にしてそんな事をするほど朝倉は冷徹ではなかった。
  
 まるで絵に描いたような悲劇だと思う。
 
 失ったものは大きく、得たものは全身を覆う絶望と沈黙。
 
 はぁ、と殺しきれない音が僅かに漏れ出る音と共に朝倉は憂いを深める。
 どうやら思った以上に面倒な状況らしい。
 
 窓の外からアスカに向けて発砲した相手――アスカは小砂と呼んでいたか
 ともかくその小砂が何の目的で発砲してきたかはわからない。
 アスカの口ぶりからして二人は知り合いらしいのだが、とても友好関係にあるとは思えなかった。
 この舞台のどこかで出会い衝突し追ってきたのか、はたまた二人は仲間で私達を殺すつもりだったが土壇場で小砂が裏切ったのか。
 真相はわからないが、大事なのは小砂が躊躇なく人を撃てる存在であるということ。
 そして不利となったら逃げ出せるほど機転が効き場慣れしていること。
 
 厄介だと思う。
 同時に僥倖だとも思う。
 
 小砂が無差別に殺して回るような相手だったら今頃朝倉達は全滅していた。
 状況を考えてみれば、射線上にいたのはアスカのみ。
 狙いはアスカのみで、本来なら話し合いのできる相手だったのかもしれない。
 それならば仲間、とまではいかずとも話し合い程度ならできるのではないか?
 我ながら穴の多い考えだと自嘲しながらも、朝倉はそう考え次に小砂とあった場合は接触してみようと思う。
 小砂がどんな思想を持って動き回っているのかはわからない。
 だが、少なくともであった瞬間発砲してくるような危険人物ではないだろう。
 それならば、接触の価値はある。
 アスカとの関係、仲間の有無、首輪や主催者達に関わる情報、それ以外にも情報を得られる可能性はある。
 結局朝倉が下した判断はグレー。
115創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:13:54 ID:Qcof8MZi
ksk
116代理投下:2009/03/23(月) 20:14:02 ID:YrECqOPj
762 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:00:58 ID:lYG2UCWg(19)
 そしてもう一人。
 
 アスカ
 
 小砂と比べて、此方はかなり厄介な相手だった。
 まず話が通じない。
 冷静に自分の世界に浸り、妄想の世界を現実と重ね、他人の言葉を理解しようとしない。
 故に交渉の余地がない。
 
 どれだけ正論を述べようと、理屈で押さえ込もうとしても、それはあくまで同じ考え方ができるもの同士だからこそ有効だったのだ。
 普通の人間とは全く異なる考え方をする相手には、そんなもの全く通用しない。
 朝倉はその事に早く気付くべきだった。
 まず土台からしておかしいのだ。
 普通の人間である、ゲンキ君と妹ちゃん。
 この二人を化け物だと言い、人工知能を無線と勘違いし、化け物が人間に化けるなど根拠もなく言い始めたり。
 とにかく支離滅裂だ。
 この危険人物をゲンキ君と妹ちゃんの機転でなんとか捕らえることができた。
 
 ……そこで話が終わっていればどれ程助かっただろうか。
 
(小砂のせいで結局逃がしちゃったのよね……あーあ、困ったなぁ)
 
 朝倉は眉根を寄せて眉間に皺を作りながら疲弊した表情を浮かべる。
 そう、結局アスカには逃げられてしまった。
 小砂だけならまだしも、アスカにまで。
 悔しそうに歯噛みしながらアスカは思案する。
 逃がしてしまったものは仕方がない、問題はこれからどうするかだ。
 アスカをこのまま放っておけば様々な人に危害が及ぶ可能性がある。
 その中には、有益な情報を持ってる人物や、主催者に反抗する意思を持った人がいる可能性がある。
 それらの人物を失ってしまうのはなるべくなら避けたい。
 なら、どうするか。
 今ならまだ、追いかければ殺すことができるかもしれない。
 此方にはデバイスがあるため居場所は特定できるし、何よりアスカは手負いだ。
 クロスミラージュの非殺傷設定を解除し、離れた位置から狙撃すれば楽に始末することができる。
 これからのことも考えれば危険の芽は摘めるうちに摘んでいた方がいい。
 当然朝倉はそう考えた……のだが、中々実行に移すことを決断できずにいた。
 その理由、それはヴィヴィオとキョンの妹の存在だった。
 もしアスカを追いかけるとすれば必然的にこの二人をここに放置することになる。
 それはあまりにも危険だと朝倉は思う。
 特にヴィヴィオは今回を含め二度も危険人物に接触している。
 三度目が起こる可能性は、決して低くないだろう。
 
 ならばアスカを追うのにこの二人を連れて行くしかない。
 だが、それはそれでリスクを伴う選択だ。
 朝倉自身力を抑えられているこの状況で、二人の足手纏いを連れて歩くのは自殺行為に等しい。
 せめてゼロスかキン肉マンのどちらかが残っていれば、と考えるがすぐに頭を振って頭から打ち消そうとする。
 ないものねだりをしていても仕方がない、今必要なのはこれからどうするか、だ。
117創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:14:06 ID:/BAmPj8Z
k s k
118代理投下:2009/03/23(月) 20:14:28 ID:YrECqOPj
763 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:01:31 ID:lYG2UCWg(19)
 ふと、そこでもう一つアスカを追うのに否定的な理由が見つかる。
 
(妹ちゃんがこの状況じゃ、連れて行くにも追いかけるにも難しいのよね……)
 
 そう、キョンの妹の状態が目に見えて酷かった。
 眼前で起こった出来事が、幼い彼女に許容できる範囲を超えていた。
 言葉も無く、ただ青ざめた顔を上げて、ぽかりと口を開いたまま忘我の只中にある。
 無理もない、目の前で大切な存在を失ったのだ。
 その悲しみの全てを理解することはできないが、伝わってくるものはある。
 
 そして、キョンの妹には劣るとはいえヴィヴィオの方も悲しみがありありと見て取れる状況だった。
 ヴィヴィオが目の前で人を失うのは二度目だ。
 一度目は涼宮ハルヒを喪失した時。
 その時はどんな方法で立ち直ったのかはわからないが、気丈にも自我を失わず耐えたであろうことが朝倉の脳裏をよぎる。
 そして二度目。
 一度経験したこととはいえ、やはり慣れるようなモノではないらしい。
 抱き締めたくなるような愛くるしい表情を今は沈痛な面持ちでくしゃくしゃに歪めて、美しい澄んだオッドアイの瞳からは水晶のような大粒の涙が幾筋も零れ落ちている。
 ともすれば吹き飛んでしまいそうな小柄な体躯をさらに丸めて、儚げな、今にも壊れそうな雰囲気を纏いながら悲壮感を背負っている。
 
 どう考えても、この状況からアスカを追うという選択肢を産み出すことが朝倉にはできなかった。
 
 とは言え、いつまでもこうしているわけにはいかない。
 アスカ達に逃げられてからどれ程の時間が経ったかはわからないが、少なくとも十分弱は経っているだろう。
 こうしている間にもアスカのような危険人物が此処に近付いてきているかもしれない。
 幸い此処は学校、隠れる場所はいくらでもある。
 できることならどこか人目につきにくい教室へ場所を移し、ゆっくりと情報を交換したいところだ。
  
 チラ、と二人の少女に視線を向けてみる。
 当然の如く反応はなく、相変わらず沈痛な面持ちでそれぞれの心の整理をつけている。
 仕方ない、朝倉にも当然それはわかっている。
 だが、目の前で人を失って悲しいから、このままこうして悲しみにくれている。
 そんなことが、正しいわけがない。
 
(でも、どうしようかしら……話を聞けるような状況じゃないだろうし……うーん)
 
 どうすればいいのだろうか。
 基本的に万能な朝倉だが、年齢故か性格故か、この状況を打破する言葉が思いつかなかった。
 そうして暫し迷う素振りを見せる。
 やがて、ゆっくりと開かれる唇。
 そこから紡がれる言葉は、果たして――
119創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:15:19 ID:/BAmPj8Z
ksk
120創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:16:00 ID:/BAmPj8Z
k s k
121代理投下:2009/03/23(月) 20:16:23 ID:YrECqOPj
764 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:02:12 ID:lYG2UCWg(19)


 + + +
 
 
 また……また、守れなかった。
 
 今、ヴィヴィオの胸中を支配するのは後悔と悲しみの混じったそんな言葉だった。
 彼女の目の前で人が死んでいくのは今回で二度目だ。
 
 一度目の時。
 自分を守ってくれていた人が、自分の目の前で死んでいった。
 その時も、ヴィヴィオの心は大きく抉り取られていた。
 不安、悲しみ、後悔、憐憫、怒り。
 様々な感情、真っ黒な感情に胸を支配され人目も憚らず、泣いた。
 
 だが、その時はモッチーが、フェイトが、ハルヒが、励ましてくれた。
 崩れ落ちそうになる心を奮い立たせてくれた。
 ヴィヴィオに、勇気をくれた。
 だからヴィヴィオは立ち上がることができた。
 頑張ろうと、負けないと、守りたいと、心に刻むことができた。
 
 しかし
 
 現実は非情にもヴィヴィオの心を傷つけようとする。
 また、目の前で失ってしまった。
 幼いヴィヴィオの心には、この喪失の痛みを和らげる方法はわからない。
 
 それだけではない。
 失った痛みに加えて、目の前で呆然としている女の子の存在。
 自分と同じ……いや、自分以上に深い悲しみに包まれているであろう女の子の存在が、ヴィヴィオの心をきつく締め付けていた。
  
 目の前の女の子の目には、もう涙はない。
 そのことが逆にヴィヴィオは気になっていた。
 もしかしたら自分達の前だから泣けないんじゃないのか、二人きりにしてあげた方がいいんじゃないのか。
 そう考えてみるも、体が言うことを聞いてくれない。
 せめて、話しかけて慰めようと思ってみるも、なんと声をかければ上手く慰められるのかわからない。
 助けを求めるように隣に立つ朝倉へ視線を送るが、どうやら考え事をしているらしく気付いてくれそうもない。
 
(どうすればいいんだろう……ハルヒお姉ちゃん……)
 
 心の中でそっと呼びかけてみる。
 当然のように、答えはない。
 わかりきっていたことだが、それでも悲しかった。
122創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:16:36 ID:Qcof8MZi
ksk
123創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:17:16 ID:/BAmPj8Z
ksk
124代理投下:2009/03/23(月) 20:17:23 ID:YrECqOPj
765 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:02:44 ID:lYG2UCWg(19)
 
 そうして、声をかけることもこの場を離れることもできず、俯いたまま時は流れる。
 
(やっぱり、涼子お姉ちゃんに話した方が――え?)
 
 このままウジウジしていてもしょうがない。
 意を決したようにヴィヴィオが顔を上げ、くしくしと涙を拭っていると、隣にいたはずの朝倉が妹さんの所に向かっている。
 
 どうするんだろう?
 
 ヴィヴィオの頭の中を疑問符が跳ね回り、不思議そうにこてんと首を傾げるが、朝倉を信じて状況を見守る。
 きっと同じ気持ちだったんだと思う。
 悲しんでる妹さんを見かねて、慰めにいったんだ。
 そんな事を思えば、自然とヴィヴィオの表情も柔らかくなる。
 
(うん、やっぱり涼子お姉ちゃんはやさし――)
 
「いつまでウジウジしてる気かしら? ……立ちなさい!!!」
 
 一秒で、ヴィヴィオは認識を改める事になる。
 
 朝倉が選んだのは、慰めではなく叱咤。
 弱さではなく強さだった。
 
 腕を組み、眉をあげ、全身から威圧感を発しながら呆然としている女の子を見下ろしている。
 だが、身じろぎ一つせず全く反応を見せようとはしない。
 
 逆効果だ、とヴィヴィオは思う。
  
 確かに慰めよりも叱咤の方がいい時もあるのかもしれない。
 でも、妹さんはまだ小さい普通の女の子なんだ、これじゃ怯えちゃうだけ。
 幼いヴィヴィオの頭でもそれはなんとなくわかった。

(でも、どうしよう……ううん、と、止めなくちゃ!)
 
「ん、と、涼子お姉ちゃん……そんなに強く言ったら、ダメ……
 妹さんが、怯えちゃうよ……ね?」
 
 とてとてと小走りで二人へ近付くと、朝倉の服の裾をキュッと握り、恐る恐るといった感じで声をかける。
 大丈夫、わかってくれる。
 不安に揺れる心にそう言い聞かせ、小さな胸を張って震える体を必死に奮い立たせて朝倉を見る。
 
 そんな健気な想いが通じたのか、朝倉が少し困ったような顔をしてヴィヴィオの頭を撫でてくる。
 良かった、素直にそう思いながらも問題は解決したわけではない。
 このままずっとここにいるわけにはいかないのだ。
 
(うぅ……どうしよう)
125代理投下:2009/03/23(月) 20:17:43 ID:YrECqOPj
766 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:03:22 ID:lYG2UCWg(19)


 + + +
 
 
 ゲンキ君……どうして目を開けてくれないの?
 
 それじゃ、ちゃんとお話できないよ?
 
 ほら、目を開けてよ……涼子さんもヴィヴィオちゃんも心配してるんだから!
 
 起きて、起きてってば!
 
 もー……ゲンキ君って、意外とお寝坊さんなんだね♪
 
 あ、やっぱ意外じゃないかも……なんかゲンキ君って不真面目そうだし
 
 駄目だよ? ちゃんとしっかりしないと!
 
 私は、しっかりものだもん
 
 そうだ! 無事、皆でおうちに帰れたら、私が毎日起こしてあげる!
 
 これなら寝坊する心配もないでしょ?
 
 ふふっ、……あっ、ゲンキ君口から血が出てるよ?
 
 さっきので切っちゃったのかなぁ……
 
 痛い?
 
 痛いに決まってるよね……
 
 うーん……そうだ!
 
 えへへー、ぺロっ
 
 …………………………………
 
 ゲンキ君の味ー(はぁと)……なんちゃって!
126創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:18:04 ID:/BAmPj8Z
k s k
127代理投下:2009/03/23(月) 20:19:33 ID:YrECqOPj

 





























 ゲンキ君
 
 ……なんで、返事してくれないの?
 
 寂しいよ……っ
 
 目を開けてよ
 
 守ってくれるって言ったじゃんっ
 
 そんなんじゃ、守れないよぉ……
 
128創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:19:35 ID:/BAmPj8Z
ksk
129創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:20:51 ID:/BAmPj8Z
k s k
130創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:20:58 ID:YrECqOPj
次の部分長すぎる行がありますエラーで書き込めないんでかってに改行します
wiki収録は仮投下のほうでおねがい
131創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:22:38 ID:YrECqOPj
 ……ゲンキ君……ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君 
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
 ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君、ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君ゲンキ君
  
 ゲンキ君……返事、してよぉ
132創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:22:45 ID:/BAmPj8Z
ksk
133創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:23:26 ID:/BAmPj8Z
k s k
134代理投下:2009/03/23(月) 20:24:07 ID:YrECqOPj
767 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:03:53 ID:lYG2UCWg(19)
 

 + + +
 

 本当は、わかってるんだ
 
 ゲンキ君は、もういないってことくらい
 
 信じたくなかった
 
 でも、信じなくちゃいけない
 
 ……ねぇ 
 
 もし私があの時外の人に気付いていたら、撃たれたのに気付いていたら
 
 ゲンキ君は……ゲンキ君は、――なないですんだのかな? また笑ってくれたのかな?
 
 ……私、わかってるんだ
 
 外から撃たれた銃弾も、この水着の力さえ使えばきっと止められたって事
 
 ううん……きっと、なんて曖昧な言葉じゃなくて
 
 絶対に、止められたって事
 
 さっきみたいにすれば
 
 一度銃弾を防いでくれたあの盾を、また使えば
 
 ゲンキ君を守る事が出来たんだよ
 
 なのにどうして? 
 
 力はあったのに、どうして?
 
 どうして、私はゲンキ君を守れなかったの?
 
 どうして、外の人に気付くことが出来なかったの?
 
 安心したから、外にいて見えなかったから、何回も連続で襲われるなんて思わなかったから……
 
 言い訳が私の頭の中で軽快に踊り始める
  
 でもね
 
 思い浮かぶどんな言葉も、ゲンキ君を返してくれない
  
 気付けなかった私の事を、赦してはくれないんだよ
  
 考えれば考えるほど
 
 言い訳を作れば作るほど
 
 ゲンキ君の――が、実感させられる
 
 私の失敗、取り返しの付かない失敗を実感させられる
135代理投下:2009/03/23(月) 20:24:31 ID:YrECqOPj

 
 だから、ね?
 
 私もゲンキ君の所に行くよ
 
 一人になんかさせない
 
 私が、傍にいるから
 
 でも……まだ遣り残したことがあるんだ
 
 あの二人……ゲンキ君を殺したあの二人に、罪を償わせないと
 
 ゲンキ君の仇は討つから
 
 うーん……ゲンキ君、怒るかな?
 
 やっぱ、怒るよね……
 
 どんな悪い人でも、死んでいいとは思わない
 
 って言ってたもんね
 
 でもね、私にはやっぱり理解できないよ
 
 いくらゲンキ君の言葉でも、この気持ちは抑えられない
 
 あの二人が憎いって気持ちは抑えられない
 
 だから、ごめん

また会ったら……いっぱいいっぱい怒っていいから
 
 あ……でも、無視とかしちゃ嫌だよ?
 
 ……はぁ、あ、涼子さん達が何か言ってる……
 
 じゃあね、ゲンキ君
 
 大好き、また……逢おうね


136代理投下:2009/03/23(月) 20:24:53 ID:YrECqOPj
768 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:05:42 ID:lYG2UCWg(19)


 + + +
 
 
 うぅん、と愛らしい容姿いっぱいに困った色を浮かべ。
 幼子特有の高い唸り声を漏らしつつ、本人は全く気付いていないが朝倉の着ている服の裾をキュッと力強く握り締めながら。
 時折考えが口から零れ出ているのにも気付かない様子で精一杯悩んでいる。
 あーでもないこーでもないと迷いながら考えに没頭している少女――名をヴィヴィオ、と言う。
 
 何を考えているのだろうかわからないが――可愛かった。
 それはもう可愛かった。
 
 恐らくこんな状況でなかったのであれば、自分はすぐにでも抱き締めていただろう。
 そんな事を考え、よしよしと頭を撫でるに留めながら朝倉はフッと表情を微かに和らげる。
 ヴィヴィオを見ているだけで、先ほどの失敗に対する反省と後悔、自己嫌悪は大分マシになってきていた。
 
 ついさっき、時間にしてみればほんの二、三分前のこと。
 朝倉は、塞ぎ込んだ少女を慰めようとコンタクトを取ろうとしていた。
 いくつかの選択肢から最終的に選択したのは、叱咤。
 下手な慰めは逆効果、反発心でも構わないから気持ちを煽ろう、と考えて怒鳴ってみたはいいが……
 
(やっぱ向いてないのかなぁ……ヴィヴィオちゃんに任せた方がよかったかも)
 
 結果は、失敗。
 あまつさえ、幼いヴィヴィオに諌められる結果になってしまった。
 年齢上はヴィヴィオの方が年上、とは言えあまり朝倉にとって好ましいものではない。
 何と言うか、朝倉にだってプライドはあった。
 だが、やはる人の心の機微を図るのは朝倉にはまだ難しいことだともわかっている。
 対してヴィヴィオは、そっちの方向に強い。
 人の気持ちを考え、行動することのできる優しい子だ。
 こうして特長だけを挙げていけばヴィヴィオの方が慰めに向いてると思うのだが――
 
(でも、ヴィヴィオちゃんにお願いするのもどうかと思うのよね……)
 
 結局、答えが産まれることはなかった。
 リアルとプライド、相反する言葉を抱えている以上それも当然と言えよう。
 そのことに気付いているのかいないのか、朝倉が何度目かになる思考に没頭しかけたその時。
 今まで全く反応を見せなかった少女が大地から重い腰を上げる。
 ふと傍を見れば、ヴィヴィオが驚いたような、嬉しいような、複雑な表情を浮かべている。
 恐らく後者の意味合いが強いのだろう。
 その表情に浮かんでいたのは、困惑を塗りつぶすような喜色だった。


137創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:26:09 ID:Qcof8MZi
ksk
138代理投下:2009/03/23(月) 20:26:38 ID:YrECqOPj
769 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:06:32 ID:lYG2UCWg(19)
 
 まずは一安心。
 思っていたよりも少女は強かったらしい――兄とは違って。
 ……とにかく、今は立ち直ってくれたことが最上の一手だと思う。
 先ほどの失敗を生かし、なるべく刺激しないように柔らかな微笑を浮かべながら朝倉は足を踏み出そうとする。
 
 だが、その動きは強制的に止められる事となる。
 
「ごめんなさい、私……ゲンキ君の仇を討ちます」
 
 他ならぬ、少女の手によって。
 
 思考が鈍い。
 目の前の少女は今なんと言った?
 聞こえてはいる、意味もわかる、ただ理解ができなかった。
 先ほど踏み出しかけた足はしっかりと大地に根を張り動く気配を見せない。
 同じく脳内も動く気配を見せない。
 
『ゲロー!!? 何を言ってるでありますか!!?』
『クークック……こいつぁヤベェな』

 ナビ達が何か言っているのだが、空しく耳をすり抜けていく。
 
 混乱。
 
 初めて感じる感覚に朝倉の思考能力も追いついていなかった。
 こんな時にどうすればいいのか、滅茶苦茶な脳内を必死に漁る。
 
 そこで思い出したのが深呼吸。
 大きく息を吸って、吐く。
 吸っては吐く、吸っては吐く。 
 それを何度か繰り返すが一向に混乱が治まる気配はない。
 
『妹殿! まずは落ち着くであります!!!』
『そうですぅ、そんなことしたって何にもならないですよぉ』
『貴様……そんなことしてアイツが喜ぶとでも思っているのか!?』
『くーくっくっく、大人しく泣いといた方がいいと思うぜぇ』
 
 必死に説得を続けるナビ達。
 だが、少女は考えを変えるつもりはないのか全くの無反応を貫いている。
 
 ふと、何とはなしにヴィヴィオの方に視線を移す。
 朝倉の瞳に移ったのは、今にも泣きそうなヴィヴィオの表情だった。
139創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:26:59 ID:Qcof8MZi
ksk
140代理投下:2009/03/23(月) 20:27:20 ID:YrECqOPj
770 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:08:28 ID:lYG2UCWg(19)
 
 透き通るような白い肌は今、微かに青ざめて見える。
 瞳からは抑えようもない雫が零れ落ち、頬を濡らす。
 朝倉の服を握っていた手はダラリと垂れ下がり、全身から漂う雰囲気は捨て猫そのものだった。
 何を思っているのだろうか……わかるはずはないが、朝倉には何故だかわかるような気がしていた。
 
 そんなヴィヴィオの様子を見て、朝倉は自分の全身に冷たいものが通うのを感じる。
 混乱は既に収まった。
 今の朝倉を支配しているのは、失望と怒り。
 冷めた視線を少女へと向ける。
 
(やっぱ兄妹は兄妹かぁ……仕方ないのかも、ね)
 
 朝倉には許せなかった。
 確かに、大事な人を失うの辛い。
 朝倉にそんな経験はないが、与えられる情報の中には『胸を引き裂くような痛み』などとあった。
 目の前の少女も、辛かったのだろう、悲しかったのだろう。
 それは、わかる。
 
 だが、だからと言って復讐に走る安易な考えが。
 
 そして、それによってもたらされたヴィヴィオの悲しみが、朝倉の心に火を灯していた。
 
(大切な人が殺されたから、仇を討ちます? ……どれだけ愚かなのかしらね。その言葉が、行動が、一番死者を冒涜してるってこと気付いてないのかしら)
 
 目の前の少女の空虚な瞳に自分の姿が映っている。
 自分の瞳にも少女の姿は映っていることだろう。
 朝倉は、それでも反応しない少女に侮蔑するような瞳を向けながら、ゆっくりと口を開く。
 
「仇を討つって言ったわよね? 力のない貴方が……具体的に、どう仇を討つのかしら?」
「……力なら、あります。この水「まさかその水着の力ががあれば、なんてこと言わないわよね?」
 少女の言葉を遮るように、朝倉が口を挟む。
 その口調はあくまで冷たく、その瞳は、どこまでも冷たい。
「どれだけ高性能でも、ナビが付いてても、使用するのは貴方……幼稚園児が銃を持っただけで力とは言わない
 武器って言うのは、それを使いこなせる人が持って始めて力に変わるの。わかる?」
「それは……でもっ」
「わかってなかったみたいね……。そんなことすらわからない貴方が仇を討つ? ふふ……冗談にもならないわ」
 一言一言、決意をを抉るような言葉に少女は懸命に反論しようとする。
 だが、朝倉はそれを許さない。
 少女の決意を、想いを全て否定するかの如く言葉を紡いでいく。
「っ……」
「言っておくけど……あの小砂って奴とアスカは、力を持っているわ
 武器を持って、明確な意思と殺意を絡ませて、容赦なく人を殺せる。そんな敵を相手に貴方が仇を討てるのかしらね。
 それに……貴方に人を殺す覚悟はあるのかしら?」 
「……覚悟?」
「そう、覚悟。まさか貴方、仇を討ってハイおしまい、だなんて思ってる? だとしたら、今すぐさっきの言葉を取り消した方がいいわよ」
「そんなことないっ!! 私にだって覚悟はあります!! 仇を討ったら、仇を討ったらちゃんとゲンキ君のところに行く。
 行かなくちゃ行けないの! 私のせいでゲンキ君が死んじゃったから、だから……っ
 二人を殺して、私もゲンキ君のところへ、行くっ!!!」
 悲鳴のような言葉と共に浮かんだ僅かな陶酔の色。

141創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:27:46 ID:Qcof8MZi
ksk
142創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:28:11 ID:xoh2X8vP
ksk
143代理投下:2009/03/23(月) 20:29:32 ID:YrECqOPj
771 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:09:13 ID:lYG2UCWg(19)
 
 それを見て、朝倉は気付いた。
 結局、本質はそうだったのだ。
 色々述べてみても、目の前の少女は理性と打算を持って恨みを晴らしたいだけ。
 少年の死が納得できずに、その死を理由にして、仇討ちなんて綺麗な言葉で自己陶酔しているだけの存在だった。
 だから、告げる。
 情けも、容赦も、同情もなく、告げる。
 
「それって結局、彼の死を人殺しの理由にしてるだけじゃない。それに、何? ゲンキ君の所へ行く? それが覚悟?」
 
 冷めた口調に怒りを込めて。
 

 
「甘ったれるな小娘」
 
 
 
 吐き捨てるように言った。
 
「それの何が覚悟よ……ただの言い訳でしょうがっ! 人殺しってのはそんなに甘いものじゃない。
 殺された人の思いを、意思を、覚悟を受け継いで……その人の命の重さを一生背負い続けなくちゃいけない。
 それを貴方みたいな小娘ができる? できるわけないわよね。そんなの赤子にだってわかるわ」
 一息で捲したてながら、心を抉らんと更に言葉を紡ぐ。
「それに……ゲンキ君のところに行く? ……はぁ? 貴方馬鹿なの? 
 彼はもう死んでる。だから、彼のところに行くなんて無理、絶対に不可能。どれだけ好きだろうと人なんて死んだらただのモノ……天国なんて存在しない。
 貴方が彼のところに行こうだなんて妄想しながら死ぬのは勝手だけど――貴方は、一生独りぼっちになるだけ、よ」  
 理由を、全否定。
 
 しかし、そこまで告げた朝倉は急に満面の笑みを浮かべる。
「でも、どうしても貴方が仇を討ちたいって言うのなら……それ相応の覚悟を見せて頂戴」
 急にトーンの変わった朝倉に対して不安そうな声が聞こえる。
「覚悟? ……どうやって?」
「簡単よ、簡単。コレを使って、私を殺してみなさい。因みに、非殺傷設定は解除済みだから……安心して撃ってくれても構わないわ」
 そう言って、クロスミラージュを放り投げる。
「え? ……涼子、お姉ちゃん?」
 突然の言葉に、今まで事態に付いていけていなかったヴィヴィオが驚いたように口を挟む。
 それは無理もないことなのかもしれない。
 その言葉を告げられた少女もまた、驚きを隠せない様子だった。
『ちょ……ちょと待て!! なぜそうなる!!?』
『Ms.朝倉、何を言っているのですか?』
 一瞬遅れでナビやデバイスも動揺しきった声で朝倉を止めようとする。
 だが、それらの言葉を全て無視すると、目の前の少女だけを見て告げる。
 
「ほら……私を殺してみなさいよ」
144代理投下:2009/03/23(月) 20:30:21 ID:YrECqOPj
772 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:10:19 ID:lYG2UCWg(19)
 
 クロスミラージュを持ちながら、今にも泣き出さんばかりに見える。
 それを見たヴィヴィオは、少しだけ、安堵した。
 
 とても撃てそうな雰囲気じゃない。
 その姿は、幼子でもわかりそうな程狼狽していた。
 
 だから、気付かなかった。
 朝倉の方を向いて、声をかけようとしてしまった。
 なんと声をかけようか、迷ってしまった。 
 撃てるわけがないと、思い込んでいたから。 
 そう、思いたかったから。
 だから、気付けなかった。
 
 ヴィヴィオが目を離し、迷っていたた数瞬のうちに、覚悟を決めた少女の体から震えが消えていたことに。
 
 ザリ、と床を擦る音が聞こえてヴィヴィオは思わずそちらに視線を向ける。
 音の正体は、震えていた筈の少女がしっかりと大地を踏みしめる音だった。
 あれ? とヴィヴィオは不思議に思う。
 ついさっきまで震えていた筈の少女に、どこか違和感を感じたから。
 
 その少女の震えは、止まっていなかった筈。
 その少女は、クロスミラージュを構えていなかった筈。
 その少女の浮かべていた表情は、こんなにも悲しそうな、凄惨な笑みじゃなかった筈。
 
 疑問が、ヴィヴィオの足を止めた。
 
 同時。
 
「ごめん、朝倉さん……死んでください」
 
 心からすまなそうな声が聞こえてくる。
 
 ヴィヴィオは、続いて銃声と共に少女が走り去るのを見た。
 
 一瞬遅れて聞こえてくる、トサリという軽い音。
 
 振り向きたいけど振り向きたくない。
 
 素直にヴィヴィオはそう思った。
 
 だが、体は言うことを聞かず反射的に音のした方を見てしまう。
 
 その瞳に飛び込んできたもの、それは――
 
 
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
 
 
 ――仰向けに倒れる、朝倉の姿だった。
145代理投下:2009/03/23(月) 20:30:52 ID:YrECqOPj
773 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:11:15 ID:lYG2UCWg(19)
 

 
 
 
 
 【C-3 中学校・高校のグラウンド/一日目・夕方】



【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】顔に深い切り傷(鼻より上の位置を横一線に斬られている)、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)、深い悲しみ
【持ち物】『人類補完計画』計画書、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)@ケロロ軍曹、ディパック、基本セット一式
【思考】
0、ごめんなさい……
1、アスカと小砂を殺して自分も死ぬ
【備考】
※キョンはハルヒの死を知って混乱していたのではないか、と思っています。
※kskネット内の「掲示板」のシンジの書き込みのみまともに見ました。
ゼロス以外のドロロの一回目の書き込み、および二回目の書き込みについては断片的にしか見えていません。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。



【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、ショックと深い悲しみ、茫然自失
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0、嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?

【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ゲンキから、キョンの妹を託されました。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。
146代理投下:2009/03/23(月) 20:31:56 ID:YrECqOPj
774 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:11:54 ID:lYG2UCWg(19)









(まさか。本当に撃つとは思わなかったわ……)
 
 ぼんやりと、朝倉は考える。
 朝倉としては、撃つわけがないと思いつつも残しておいた保険が当たった形になる。
 非殺傷設定を解除していたなんて実は全くの嘘だったのである。
 
(まぁ、解除する理由もないしね。てゆーか、それにしても……本当上手くいかないなぁ)
 
 思考する口調には残念さが滲み出している。
 朝倉の考えでは、あのままプレッシャーに負けた少女が崩れ落ちて、そこをフォローする。
 所謂アメとムチ……いや、ムチとアメ作戦を狙っていたのだが、どうやらそう上手くはいかないらしい。
 
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 
 
 これは本当にヴィヴィオちゃんに頼ろうかしら……などと考えていた朝倉の耳に絶叫が聞こえる。
 どうやら、ヴィヴィオも勘違いしているらしい。
 
(うーん……起きにくいわね……)
 
 声の感じからしてヴィヴィオは泣いているらしい。
 段々と近付いてくる足音も聞こえる。
  
 このまま大声で泣かれ続けると、周りの参加者にまで聞こえるかもしれない。
 それは困る、非常に困る。
 
(べ、別にヴィヴィオちゃんを泣かせちゃって困ってるとか、泣き顔は苦手だとかそんなわけじゃないんだからね……って誰に言い訳してんのかしら?)
 
 顔に濡れた感触がある。
 どうやら傍まで来て泣いているらしい。
 
(ど、ど、どうしようっ……えーっと、そ、そうだ! ここは明るくいけば誤魔化せるかもっ!?)
 
 そんな考えの下、パチリと瞼を開いて満面の笑みと共に一言。
 
「なーんちゃって! びっくりした?」
 
147代理投下:2009/03/23(月) 20:32:14 ID:YrECqOPj
【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康、疲労(中) 、ダメージ(小)
【持ち物】ボウイナイフ、鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、クロスミラージュ@リリカルなのはStrikerS
不明支給品0〜1(武器では無い)、メイド服@涼宮ハルヒ、
ディパック(支給品一式)、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹
【思考】
0、びっくりした?
1、キョンを殺す
2、長門有希を止める
3、古泉、みくる、サツキを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。
4、基本的に殺し合いに乗らない。
5、ゼロスとスグルの行方が気がかり。
6、小砂とは交渉したい
7、まともな服が欲しい。
8、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。
9、ヴィヴィオの変化が気になる。
【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※制限に気づきました。
肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。
自分もそれに含まれると予測しています。
※ゲンキから、キョンの妹を託されました。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。
※キョンの妹についての対処はまだ決めていません



※ゲンキの死体は、外傷がほとんど治され(体内の負傷はそのまま)、ディパック(基本セット一式)がついています。
※グラウンドのどこかに、S&WM10(リボルバー)(3/6)、KRR‐SP(被弾により故障)があります。
※中学校の玄関の一部が、消火器の粉で汚れ、近くには消火器が転がってます。
※デバイスなどの索敵能力やその精度に制限がかかっているようです。
個体差があるかもしれません。
148代理投下:2009/03/23(月) 20:32:34 ID:YrECqOPj
775 :びっくりした? ◆4etfPW5xU6 :sage :2009/03/22(日) 22:14:32 ID:lYG2UCWg(19)
以上で仮投下終了です。
何度も何度も何度も何度も期限を遅れてしまい本当に申し訳ありません。
次回予約する時は、ある程度書き上げてからにしようと思います。 
 
誤字、脱字、矛盾等ございましたらすぐに修正しますのでご連絡ください
もし何もないのであれば、毎度すみませんが代理投下お願いします
 
では、本当に申し訳ありませんでした
149代理投下:2009/03/23(月) 20:32:51 ID:YrECqOPj
以上、代理投下終了〜
150創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 20:50:16 ID:6nZO1MBd
投下&代理投下乙です!
妹ーーー!なにやってんの−−−!
朝倉死んだかと思ったが、これからどうなるんだこの三人!?
なーんちゃってじゃ済みそうにないぞw
面白かったですGJ!
151創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 21:26:31 ID:/BAmPj8Z
投下&代理投下乙です
ちょ…妹がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
まさか本気で撃つとは思わなかった…
しかもアスカ&小砂殺して自分も死ぬっておい!!
うぅ…不安だ…
 
そして相変わらず朝倉さんが格好良すぎるw
死んだと思ってヒヤヒヤしたが、生きててよかった!
つか、びっくりした?じゃねぇよwwwww
152創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 21:33:35 ID:fXi3wSXn
投下&代理投下乙!
ハルヒ勢の良心がああああああ!?
妹、情緒不安定ってレベルじゃねーぞ……
そして朝倉さん、格好いいけど死んだー!?と思ってたら「なーんちゃって☆」はねーよwww
153創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 21:59:52 ID:xoh2X8vP
◆4etfPW5xU6氏、代理の人、投下乙です。
妹にゲンキの死はきつすぎたかー
ずっと一緒だったし、仲良かったし、あれはきついってのはわかるけどなー

朝倉が生きていてよかったけど、これからどうなるのかいろいろ不安要素いっぱいだなあ。
154創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 22:03:01 ID:8niLvP9Q
投下&代理投下乙!
マジで打ちやがったよ!!!!!
ああ、憎しみの連鎖は続く…………まぁ、アスカの自業自得だからアスカが死ねば丸く収まるしねwww
そして朝倉さん、何だかんだあってヴィヴィオと妹ちゃんとの触れ合いで成長してるのかもしれない
でも「なーんちゃって☆」はねーよwww
155創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 22:08:27 ID:YrECqOPj
朝倉…実年齢3歳だからしかたないけどいろいろ対応間違いすぎだってw
いくら起き上がる機会逃してきまずくなっちゃったからっていっても
「なーんちゃって☆」はねーわwww
156創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 23:57:09 ID:tRK+m80x
指摘なのですがクロスミラージュは状態表では朝倉ではなくキョンの妹の持ち物となりませんか?
157創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 00:14:37 ID:a84H1R5G
>>116
アスカは思考する→朝倉は思考する
ですよね?
158創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 01:06:52 ID:99K+OAKp
投下乙! キョン妹の覚悟は相当なものだな
しかしゲンキを殺した小砂は既に死んでいるというのが……
あと朝倉の言動は予想の斜め上を行き過ぎだw
159創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 01:17:29 ID:stVSKLUM
>>131を見たとき「ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン(ry」
を連想したのは俺だけじゃないはずだw
160創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 09:22:39 ID:TAgqVEAv
4月14日にここのラジオがある件
やべえ楽しみすぎるwww
161創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 09:29:32 ID:fnGVyiMV
そうなの?それは楽しみ
162創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 10:58:27 ID:TAgqVEAv
すまん18だった。
同じ創発のらきの次っぽい。
163創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 14:36:34 ID:QEHe6b/b
携帯からは聞けん・・・・・・くやしいのう
164創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 20:21:02 ID:AaThbxyp
マジで!?
wkskwksk!
165創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 22:27:06 ID:PizJKlQ5
別館ってチェックしないもん?
166創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 22:29:51 ID:dop+gx5+
投下乙です!!
妹までブラックな方向に…!予想だにしない展開に凄い面白かったです!
「なーんちゃって!」は名言になりそうな予感www
167創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 22:50:10 ID:txE0dKVi
パロロワwikiのラジオってページに書いてあるよ
168創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 23:35:57 ID:9bTJ4ex6
ラジオの人の都合で日程が変更になることもあるけどね
1週間前くらいにスレに連絡に来てくれるはずだよ
169創る名無しに見る名無し:2009/03/25(水) 00:19:09 ID:7UoIFk/z
別館?なにそれ
170創る名無しに見る名無し:2009/03/25(水) 02:10:16 ID:woJV0CO9
他にも話についていけない人がいて安心したw
171創る名無しに見る名無し:2009/03/25(水) 09:09:50 ID:1GKG9I6F
ラジオに期待!

それと関係のない、どーでも良い話だけど、ちょっとした質問。
冬月副指令の髪型って、谷口の髪型に似てね?
172 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/25(水) 16:48:14 ID:1vYFjl8a
ヴィヴィオ、キョンの妹、朝倉涼子を予約いたします。
173創る名無しに見る名無し:2009/03/25(水) 19:11:51 ID:fzwzaQxH
あ、予約来てたw
その面々で来るとは先に期待してますw
174創る名無しに見る名無し:2009/03/25(水) 20:15:43 ID:7hLcG/uS
予約来たーーー!
その三人が動くとか…怖いような楽しみなようなw
175創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 03:00:35 ID:BuFHBmqF
そ、その3人だと!?ゴクリ
176創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 12:26:41 ID:Vv6UvC8H
その三人の続編はものすごく気になるw
ただ欲を言えば誰かスバルも書いて欲しいな
177創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 12:42:35 ID:YmX5PvCU
スバルは気絶中だし近くの人がまだ昼過ぎだしね。
真っ黒組とナーガ様組が動いたら誰か書くと思うよ。
最悪瓦礫の中で放送もありだし。
178創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 12:55:16 ID:BuFHBmqF
瓦礫の中で放送ってスバル涙目w
179創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 14:01:11 ID:nu1asXYk
おぉ…予約ktkr!
しかもいきなりこの組み合わせとはwkskwksk
 
つか、瓦礫の中で放送は虐めだろww
180創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 20:46:12 ID:hVBX1F3H
気になる3人組の予約が早くも!楽しみにしてます!kskksk!!

スバルが夕方突入して、スバルの話多いなーと思ってたらもう半数ぐらい夕方入ってるね。
俺的には雨蜘蛛と冬月のオッサン2人組が気になるなー
181創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 21:48:38 ID:qWJe5DOO
冬月さんは若くなってるから、難易度がちょっと上がってるのかもね。
182創る名無しに見る名無し:2009/03/26(木) 23:09:43 ID:nu1asXYk
フッキーは気になるなぁ
後は真っ黒組も
183創る名無しに見る名無し:2009/03/27(金) 12:17:46 ID:0b2l1ZgX
夕方いってないの後は半分くらいかな?
184創る名無しに見る名無し:2009/03/27(金) 17:56:41 ID:9M4Psk5w
北部では
民家で気絶中のなのは&ケロロ。
民家の近くで気絶中の冬月(若)。
市街地で深町晶を探すアプトム。
市街地に向かいアプトムを探すゼクトール。

南部では
海岸にいる船酔いのため動きたくない雨蜘蛛。
将軍に会うために森に向かっているナーガ&キョン。
雨蜘蛛を倒すために森から南へ進むウォーズマン&タママ&ギュオー。

昼過ぎ組は11人だから夕方に行ってないのは全体の3分の1程度かな。
185創る名無しに見る名無し:2009/03/27(金) 21:50:40 ID:0b2l1ZgX
>>184
サンクス
もうちょい暇できたらどっか書きたいなー
186創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 00:45:56 ID:zLUTTOgE
うーん、このロワで一番巨乳なのって誰なんだろう
187創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 01:07:00 ID:hlfohuNz
なのはさんだったような
なのはキャラはみんな大きめだけどこの中ではなのはさんだ
朝倉も大きいけどね
188創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 01:20:20 ID:gQDoXt9v
フェイトのほうがなのはより大きくなかったっけ?
とりあえずその話になると将軍か砂ぼうずのどっちかに話が流れる予感
189創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 01:39:03 ID:beJDxQCU
生存者じゃスバルが一番かと思ってた。次がなのはさん、朝倉、ノーヴェあたり?

死者含めたら大人みくる最強。次がフェイト、次がハルヒかな?
190創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 09:21:19 ID:zLUTTOgE
ハルヒは巨乳より美乳じゃないか?
個人的ランクは
みくる>フェイト>なのは>朝倉>>スバル≧ハルヒ≧ノーヴェ>セイン>夏子>アスカ>ホリィ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>サツキ>>長門>小砂>>メイ≧キョンの妹≧一姫≧ヴィヴィオ
191創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 09:39:53 ID:ZAbG9Mnk
壁大きいなw
てか長門サツキより下かよ
192創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 10:05:25 ID:v+YvARex
しれっとランク内に一姫入れんなw
193創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 15:47:29 ID:beJDxQCU
おい>>190!
一つ明らかにおかしいぞ。
一姫☆はハルヒかノーヴェくらいはあるはずだろJK
番外編的な意味で
194創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 16:13:15 ID:OEgQNrkM
一樹≠一姫だからな
一樹なら>>190で正しいはずだ。・・・あれ?
195 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/28(土) 16:44:51 ID:sP/iHXbB
先程仮投下スレに投下させていただきました。
問題点ありましたら指摘お願いします。
196創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 16:47:37 ID:ZAbG9Mnk
キター!
読みにいってくるお
197創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 17:16:07 ID:4ybk2w/z
朝倉が抵抗しなかったのが気になるな。

あと矛盾ってわけじゃないけど、この話、キョンの妹の心境に変化はないし、
ただ朝倉が死んだだけに見えるんだよね。
この話を入れる必要を感じないというか……
198創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 17:21:51 ID:ZAbG9Mnk
よんできた!
特に問題ないと思います
てか妹怖すぎるよ
199創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 17:23:38 ID:yO1JVRfX
話自体には問題ないけどね……

>>197と同じく殺す必要があったのか?と思ってしまう。
200創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 17:50:50 ID:4ybk2w/z
いや、自分がいいたいのはこの話自体が朝倉を殺したい為だけに書いたように見えるってことなんだよな。
過程をみるならキョンの妹がますます狂ってヴィヴィオが再起不能になりそうで前よりも深刻になってるけど、
結果だけ見るなら朝倉が死んだ以外の変化がないんだよな、この話。
201創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 17:56:57 ID:beJDxQCU
朝倉さんの生死は私は問題ないのですが、確かに全く抵抗しないのは気になります。
いくらなんでも朝倉がほぼ一般人の妹に何も反応できないってのはさすがに……
202創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 18:02:34 ID:N/+vdaws
仮投下乙です
ちゃんとした感想は本投下の際にするとして、妹怖いよ妹。何故ハルヒ勢の良心がほんの数話でここまで……


一つ気になったのですが、朝倉が妹の接近に気付かなかったのは何故でしょうか。
前話でヴィヴィオの接近は察知できているのに、妹の接近を察知できていないのは少々不自然なので、できればその部分だけ理由付けがほしいのですが……
203創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 18:17:30 ID:yO1JVRfX
あ、ごめんなさい。ひとつ疑問点。

その場を走り去ったキョンの妹が、どうやって朝倉の荷物を拾ったのでしょうか?
特に言及されてない以上、朝倉の荷物は朝倉が持っていると思うのですが。
204創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 18:17:39 ID:u2KNlzqf
仮投下、お疲れ様です。

毎度思うんだが、何で議論スレでやらないんだ?
205創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 18:31:59 ID:ci0Vuo2N
朝倉は非殺傷とは言え、クロミラで撃たれてるんだから、体が自由に動かなくてもおかしくはないんじゃないかな。
そういう描写か説明を入れればもっと良くなるかもしれない。
206創る名無しに見る名無し:2009/03/28(土) 18:32:50 ID:zLUTTOgE
とりあえず議論スレ行きましょうか
207 ◆igHRJuEN0s :2009/03/29(日) 00:41:03 ID:egrCiqfg
携帯からお邪魔します。

冬月、ケロロ、なのは、ネオ・ゼクトールの予約します。
・・・・・・しかし、プロットは『ケロロ中心』と『冬月中心』があります。
プロット的に矛盾が発生するので同時にやることはできません。
そこでkskアニロワらしく、安価で決めたいと思います。

>>220
・ケロロ ・冬月

決まり次第、正式に予約を申し込みたいと思います。
208創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:47:42 ID:xv6I07ia
うおお!?
そ、総員ksk!
209創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:48:10 ID:xv6I07ia
ksk
210創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:48:44 ID:xv6I07ia
ケロロ
211創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:49:53 ID:2huMP3o5
すげぇw安価でプロット決めるとはw
212創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:50:21 ID:xv6I07ia
ksk
213創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:50:45 ID:xv6I07ia
ksk
214創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:51:08 ID:xv6I07ia
ksk
215創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:51:53 ID:2huMP3o5
ksk
216創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:52:22 ID:xv6I07ia
ksk
217創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:52:49 ID:xv6I07ia
ksk
218創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:53:05 ID:xv6I07ia
ksk
219創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:53:27 ID:xv6I07ia
ksk
220創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:53:32 ID:vYUkIkWX
ksk
221創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:53:42 ID:2huMP3o5
冬月
222創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:53:55 ID:xv6I07ia
ケロロ
223創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:54:31 ID:xv6I07ia
ちょw
224創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:54:33 ID:vYUkIkWX
ずれてる
再度安価するか
225 ◆igHRJuEN0s :2009/03/29(日) 00:55:56 ID:egrCiqfg
は、早い!
通常のレスの3倍以上の速さだと!?

再安価>>240
226創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:56:51 ID:xv6I07ia
よしこんどこそksk
227創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:57:19 ID:xv6I07ia
ksk
228創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:57:41 ID:2huMP3o5
ksk
229創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:58:38 ID:xv6I07ia
ksk
230創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:59:08 ID:xv6I07ia
ケロロ
231創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:59:25 ID:2huMP3o5
冬月
232創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 00:59:46 ID:xv6I07ia
よっしゃ
233創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:01:04 ID:vYUkIkWX
安価は>>240だぞ
234創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:02:33 ID:OcKGVbtc
ksk ksk
235創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:02:53 ID:vYUkIkWX
ksk
236創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:03:25 ID:OcKGVbtc
冬月
237創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:04:23 ID:vYUkIkWX
ksk
238創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:05:35 ID:OcKGVbtc
冬月でお願い!
239創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:05:43 ID:QEAcEq1E
冬月さん
240創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:05:50 ID:vYUkIkWX
冬月
241創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:06:25 ID:QEAcEq1E
フッキー人気すぎるwww
242 ◆igHRJuEN0s :2009/03/29(日) 01:09:56 ID:egrCiqfg
>>240
副指令に決定!

それでは今より、
冬月、ケロロ、なのは、ネオゼクトールで正式に予約させていただきます。
243創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:10:10 ID:xv6I07ia
な!?

ケロロ!
244創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:11:38 ID:xv6I07ia
く、くそう安価を勘違いするとは
まぁ長門に負けたんじゃしかたないか
245創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:30:58 ID:nUWwBZhF
長門さん何してるんスかwww
246創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:32:04 ID:nUWwBZhF
あれ、sageのチェックマーク入ってたのに…
247創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:32:23 ID:QEAcEq1E
何が長門?って思って見てみたら把握wwww
248創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:36:41 ID:JYv7dZaW
なるほど確かに長門だwwww
249創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 01:37:31 ID:MlOgbz+g
4月1日になにかがくる……そんな気がする
250創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 02:10:40 ID:QEAcEq1E
>>249
……頑張ってみる
251創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 02:12:11 ID:xv6I07ia
wktk
252創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 04:58:41 ID:dEvz+Yxj
sage
253創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 12:46:47 ID:k40JocuC
確かにこれは長門w
主催者側の人間が安価取るなwww
254創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 13:09:05 ID:yZfTdWrq
長門wwww
安価のことになると奇跡が発生するなこのロワ。怖くなってきたwwww
255創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 13:35:56 ID:QEAcEq1E
実はkskロワの安価は全て長門の手の中にあったんだ!
カヲル君がロワに出れなかったのも、全て長門の思い通りだったんだよ!
256創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 14:08:26 ID:xv6I07ia
な、なんだってー!
257 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 16:12:30 ID:XyYSHOQP
遅くなり申し訳ありません。
先程仮投下スレに修正した後半部分を投下したので意見お願いします。
258創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 16:14:01 ID:xv6I07ia
みてくるー
259創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 16:54:51 ID:HiM6nRJt
見てきた
特に問題はないと思います
260創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 17:43:37 ID:xv6I07ia
俺も問題ないと思う
261創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 18:07:27 ID:k40JocuC
修正お疲れさまでした。
私も問題ないと思います。
262 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 18:15:05 ID:XyYSHOQP
意見ありがとうございます。
特に知りたいのが>>197>>200で妹やヴィヴィオに変化が無いから話の意味が無いと言われた事なのですが
修正の結果、話として入れる意味はあるでしょうか?
263創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 18:39:50 ID:xv6I07ia
それは言ってるほうがおかしい意見だから気にしないのが吉
264創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 18:43:25 ID:KzTq8Na/
修正お疲れ様です。
個人的には何も問題ないと思いますが、やはり>>197>>200の意見を出した方を待つべきですかね?
265創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 21:40:13 ID:HiM6nRJt
>>263
266創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 22:06:22 ID:MlOgbz+g
>>263

まあ>>197>>200を言った人ではないけど、
ヴィヴィオは何とか妹を説得する気になってるし、
変化はちゃんと起こってると思うよ。

イモウトコエー
267 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 22:30:31 ID:XyYSHOQP
ありがとうございます。
このまま特に問題点が出ないのでしたら23時頃から投下しようと思います。
268創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 22:44:53 ID:xv6I07ia
了解支援待機
269創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 22:49:25 ID:HiM6nRJt
ksk
270創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:00:09 ID:HiM6nRJt
k s k
271 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:00:20 ID:XyYSHOQP

お待たせしました、それでは今から投下開始いたします。
272学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:01:22 ID:XyYSHOQP


私は見てわかる通りの普通の女の子だよ?
年の割りに子供っぽいってよく言われるけど……
名前はちゃんとあるのに、『キョンの妹』なんて名簿に書くなんて酷いよ有希ちゃん。

それなのにいきなり殺し合いしろって訳がわからないよ。
さっきまで家の中に居たのに、普通に遊んでいたのに。
どうやって連れてこられたのかもわからないんだよ。

初めは怖くて、次に池に落ちちゃって冷たくて……

温泉があったから入らせてもらったけど、早くキョン君やハルにゃんと会いたかった。
でも周りには誰も居なくて、とってもさみしくて―――

そんな時出会ったのがゲンキ君だったの。

『お前の事、俺が守ってやるから』

最初は裸を見られた責任とってもらおうと思ったんだよ。
すぐそんな事はどうでも良くなっちゃった。

一人じゃ何も出来ない私を引っ張って、そして何回も励ましてくれた。
私と殆ど変わらないくらいなのに、鈍いところもあるのに、とっても頼りになってくれた。

けど辛い事もいっぱいいっぱいあったりしたんだよ。
ハルにゃんは一度も会えない内に放送で名前が呼ばれて、ゲンキ君の大事な人も呼ばれて一緒に泣いて……
会いたかったキョン君はあんな怪物みたいな身体になって、私とゲンキ君に酷い事をして。

ゲンキ君の怪我は酷くて、私は励ましてあげる事ぐらいしか出来なくて。
それだけじゃなくて、パソコンの変な書き込みを見たせいで怖くなって喧嘩までしちゃって。

……本当にごめんね、ゲンキ君

でも本当に辛いのはそれからだったの。

あの人、アスカが学校に来てから私とゲンキ君は本当に大変な目に遭ったんだよ。
自分は危なくないって嘘ついて私とゲンキ君を騙して、突然訳のわからない事言い出して。
怖かった、本当に怖かったんだよ。

ゲンキ君が水着の事教えてくれなかったらきっと私は死んじゃっていた。
お前が居てくれて良かったって言ってくれた時は嬉しかった。
だけど結局私は何も出来ない子供なんだって辛かったの。
273学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:02:56 ID:XyYSHOQP

ゲンキ君。
自分と大切な仲間の事、旅していた事なんかを楽しそうに話してくれた。
そして一緒に帰ろうって励ましあったのに。
嫌だよ! 死んじゃったなんて嫌だよ!

そしてアスカ、あの人は。
ゲンキ君がかばってくれたのに、自分の命を賭けてくれたのに。
なんで、なんで―――

顔を切られた事なんてもうどうでもいいよ。
こんな痛みなんてゲンキ君の痛みに比べたらとっても小さいんだから。

許せないの。
ゲンキ君が死ぬ原因になったあの人の事。
あの人の心、大っ嫌い!

あの人にはゲンキ君の命のこれっぽっちの価値も無いよ。
それにゲンキ君を殺した小砂って人も許せないの。

普通なら悪い人は警察が捕まえてくれるんだよね?
でもここにはそんな人いないの、だから悪い人は好き勝手しているんだよ。
ゲンキ君を死なせた二人がそのままでいるなんてどう考えてもおかしいよ!


―――だから私は仇を討つって決めたの


今までは仲の良い人に会いたい、頼りになる人に助けてもらおうって事ぐらいしか考えてなかった。
でも今一番やりたい事はゲンキ君の仇を殺したいって事なんだよ。
さっきまで怖がって怯えちゃっていたのに、どうしてもやりたい事が出来たら怖くなくなったんだよ。

ゲンキ君は怒るかもしれないけど……
絶対このままじゃ駄目だよ、ゲンキ君だけ死ぬなんて納得できないよ!


朝倉さんとヴィヴィオちゃん。
二人とも会ったばかりの私を助けてくれた人だよ。
ゲンキ君も二人を信じて、私の事をお願いして引き受けてくれたの。

私、話してみた。
二人に仇を討ちたいって、そしたらナビ達も一緒になってみんなで反対されてしまった。
朝倉さんは怒って、ヴィヴィオちゃんは泣いてしまった。

『力が無い』、朝倉さんがそう言って私を責める。
確かに小学生の女の子の力なんてたかが知れてるってわかってる。
でも、この水着なら―――もっと強い人は無理でもアスカには勝てると思うんだよ。
それにゲンキ君が遺してくれた銃だって―――
274学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:04:04 ID:XyYSHOQP

その事を言おうとしたら朝倉さんに遮られてしまった。
朝倉さんは私の言いたい事がわかっていたみたい、厳しく言われた。
覚悟が無い?―――出来てるよ!

「覚悟はあります!! 二人を殺して、私もゲンキ君のところへ、行くっ!!!」

本当に本当の私の気持ち、本心だよ!
それでも朝倉さんは許してくれなかった。

「甘ったれるな小娘」

お母さんより怖い顔で私の気持ちは無視された。
馬鹿とまで言われる。
言いたい事はわかるよ、でも私の気持ちは理屈なんかじゃ全然納得できないんだよ。

前に言ったけど私は子供だよ。
口喧嘩で大きいお姉ちゃんに勝てるはずなくて、唇を噛んで黙ってるしか出来なかった。

でも、全く諦めようなんと思わなかった。
許してもらう必要なんて無い、このまま飛び出してしまおうと決めかけたその時だった。
朝倉さんがこう私に言ってきた。

「でも、どうしても貴方が仇を討ちたいって言うのなら……それ相応の覚悟を見せて頂戴」

クロスミラージュという名前の銃が私に投げ付けられる。
そして覚悟があるなら殺してみなさいって朝倉さんが言いました。

鉄砲の撃ち方ぐらい小学生の女の子だってわかる。
当たれば本当に死ぬって事もわかってる。
初めて握った銃、クロスミラージュは重かった。

―――急に怖くなってしまいました

私、どうしちゃったの?
さっきまであんなに強気になれたのに。
これじゃ前の私に逆戻りしたみたいだよ。

(人殺し、そんなものになっちゃ駄目だよ)
(痛いのは誰だって嫌だよ、だから人を傷付けるのも駄目なんだよ)

昨日まで当たり前と思えた気持ちが聞こえる、ここでは全然関係無いのに。
まるで今の私を責めてるみたいに思えるよ。

(いいの? 本当にそれでいいの?)

頭でそんな声がする。
でも、ゲンキ君の事を考えるとどうしようもない気分になって。
頭が本当にごちゃごちゃして泣きそうになった。
275創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:04:28 ID:HiM6nRJt
ksk
276創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:05:23 ID:HiM6nRJt
k s k
277学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:05:48 ID:XyYSHOQP

「ほら……私を殺してみなさいよ」

そんな私の様子を見て朝倉さんがまた馬鹿にしてきた。
身体は自分でもわかるぐらい震えちゃってる。
こんな状態で無理に引き金を引いても絶対当たらないよ。

(私、やっぱり何も出来ない女の子なのかな……)

目の前には朝倉さんの勝ち誇った顔が見えた。
このまま腕を下ろそうかな、なんて弱気になりかける。
言われた通り大人しくすれば怒られるけど許してくれるかもしれない。

それで何も無かった事にして二人で私を励まして守ってくれる。
たぶん、ううん間違いなくそうしてくれる。

……でも、それだと結局私は何なの?

今までの私。

何も出来なくてただゲンキ君に守ってもらうだけの子供の私。
悪い人に人質にされる役立たずの私。
助けられるはずだったゲンキ君を助けられなかった頭の悪い私。

―――そして、ゲンキ君が死んだ後も仇さえ討てない口だけの私。


惨めだよ、このままじゃ惨めなだけだよ……


私、そんなの嫌だよ!
このまま何も出来ない子供でいるのは嫌!
ゲンキ君が私にくれた勇気は何だったの?

ナビも言ってくれたよね、『諦めたらそこで試合終了でありますよ』って。
私、諦めたくない!
本当に敵討ちがしたいんだよ!

ゲンキ君の事を思い出す、アスカの事、自分の事も思い出す。
そうだよ、もうあんな自分に戻りたくないよ!

気持ちがだんだん落ち着いてくる。
震えが治まって、ちゃんと銃を構えられるようになった。

「ごめん、朝倉さん……死んでください」

大丈夫、私銃を撃てるよ。
朝倉さんには恨みなんて無いけど、このままじゃ行かせてもらえないから。
だから―――その命、貰います。

もう怖くなかった。
落ち着いて引き金を引いたら銃声がして朝倉さんの身体が揺れた。
私は学校を出ようと走り出して―――すぐ足を止めてしまった。
278創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:06:20 ID:HiM6nRJt
ksk
279創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:06:32 ID:go2AfkMt
ksk
280創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:07:29 ID:HiM6nRJt
k s k
281学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:07:55 ID:XyYSHOQP


……どうして私止まっちゃったの?


自分でもわからないけど、何かおかしいって頭に引っ掛かっている。
振り返ると朝倉さんはちゃんと倒れてた。
そしてヴィヴィオちゃんが傍に近寄って泣いている。
ナビ達も何か言っているみたいだけど私の耳には全然入ってこなかったよ。

私、今度は気付かなくちゃいけない。
あの時、小砂って人に気付かなかったばっかりにゲンキ君を死なせちゃったからもう繰り返したくない。
気のせいだって片付けたら何も変わってない事になるよ。


朝倉さん、これで死んでくれたのかな?

確かに当たったと思う。
そして倒れて動かなくなってる。
でも、ゲンキ君が撃たれた時となにか違う。
あの時の光景と今見てる光景を頭の中で比べてみた。

―――そういう事なんだ

ゲンキ君の時との違いに気付いて私は近くのティバッグを開けました。
たぶん朝倉さんのものだったと思う方、中を探すとちょうど良い物が見付かった。
私はそれを取り出してもう一度朝倉さんに近付いた。

あの時、ゲンキ君は撃たれて体からたくさんの血が出たんだよ。
でも朝倉さんの身体はきれいなままだよね。
これってどういう事?
答えは簡単だよ。

―――本当は、朝倉さんは生きているって事だよね?

ヴィヴィオちゃんは相変わらず泣いていて私に気付きません。
泣き声でナビ達の声も全然聞こえてないみたいだよ。
もうこんな近くに居るんだけど。

「なーんちゃって! びっくりした?」

やっぱりでした。
突然朝倉さんが目を開けてそんな事を言ったの。
それを見てヴィヴィオちゃんが驚いて泣き止んだ。
けど、すぐ私に気付いたみたいで本当に驚いた顔してました。

私は本当に落ち着いて動けました。
すぐ朝倉さんに馬乗りになって今度こそ本当に殺そうと大きなナイフを振り下ろした。
ヴィヴィオちゃんに見られちゃうけど仕方ないよね。


―――ねえゲンキ君、私今度は気付く事が出来たよ?

282創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:08:07 ID:xv6I07ia
ksk
283創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:08:27 ID:HiM6nRJt
ksk
284創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:08:37 ID:xv6I07ia
ksk
285創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:09:16 ID:HiM6nRJt
k s k
286学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:10:01 ID:XyYSHOQP

       ※       ※       ※



『Ms.朝倉、すぐに起きてください!』

驚かしてごめんね、と目を開けたらヴィヴィオちゃんはぽかんとしていた。
悪い事したわね、と心の中で謝罪している最中に突然聞こえたのがバルディッシュの警告だった。

けど起き上がる間も無く妹ちゃんが私の胸の上に乗っかってきた。
世間ではマウントポジションって言われてるアレね。

そして振り下ろされるボウイナイフ。
ちょっと! この展開はイレギュラー過ぎるわよ!

即座に首を捻る。グギッとした、あー痛い。
でもナイフはグラウンドに突き刺さってくれた。
警告が無かったら目から頭の中までズブリだったわね、これは妹ちゃんも本気って事か。

妹ちゃんがナイフを振り上げる前に爆発的に胸を跳ね上げてブリッジ。
持ち上げと捻りの運動量を同時に与えて振り払う、狙い通り妹ちゃんの身体は飛んだ。
突然肩に走った鋭い痛み、跳ね上げられながら切り掛かるとはね。

すぐさま距離を取って対峙する。
妹ちゃんはもうナイフからクロスミラージュに持ち替え構えてた。

「……やってくれるじゃないの、小娘の分際で」

ロングにしてた髪がバッサリ斬られりゃ女なら誰だって怒る。
肩の傷はメイド服ごと修復しながら妹ちゃんを睨みつけた。
(こっそり首も治したのは内緒だけど)

「小さいからって甘く見ないで下さい、嘘つきお姉さん」

睨み返すとは随分生意気になっちゃって。
読み違いも読み違いだわ、こりゃ。

「朝倉さんは覚悟を見せろって言ってたよね、だから撃ったのにそんな事言われるなんて酷くないですか?
 本当に殺すまで私の覚悟は認めてくれないですか? それなら続けてもいいですよ」

これまた威勢のいい事言う様になったわね。
う〜ん、でも実際嘘付いたのは確かだし、殺しなさいって言っちゃったし……
困った、うまい言い訳が思いつかないわ。

かといってここで戦うのも無益よね。
今の妹ちゃんは殺す満々でおまけに武器持ち、こっちは丸腰。
勝てる自信がない訳じゃないけどはっきり言って下策だわ。

―――別に妹ちゃんを殺す理由も無いし。
287創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:10:13 ID:HiM6nRJt
ksk
288創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:11:07 ID:HiM6nRJt
k s k
289創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:12:05 ID:HiM6nRJt
ksk
290創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:13:07 ID:HiM6nRJt
k s k
291学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:14:22 ID:XyYSHOQP

「ふ、二人共落ち着いて、ね?」

睨み合っていたら慌てたヴィヴィオちゃんが割り込んできた。
私と妹ちゃんを交互に見て『お願いだから止めて』って目で訴えている。
さすがにこれ以上この子を不安がらせる事はしたくないか。

「わかった! 私の負け、妹ちゃんの覚悟は認める!」

両手を上げて全面的降参。
どんなものでも現実は認めるしかないわね。
全く、うまくいかない事ばかりなんだから……

「本当ですか!?」
「ええっ!! ふ、二人共考え直してよ!」
『ゲローッ! なんて事に!』
『フン、あんなモン見せられりゃ俺には何も言えねえな!』

反応は様々だけど喜んでいるのは妹ちゃんだけでヴィヴィオちゃんとその他大勢は反対か、当然でしょうね。
……そんな事言うなら自分達で妹ちゃんを何とかしてみなさいよ。
全く、余計な事しなきゃ良かったわ。

ま、とにかくこれでアスカを追いかける目処はついたか。
足手まとい二人がいちゃ無理って諦めかけてたけど、妹ちゃんの変化はそっちに都合が良いしね。

残るはヴィヴィオちゃんの扱いね。
一人ぐらいならフォローできるけど、学校でキン肉マンとゼロスさんが戻るのを待ってもらうという選択肢も一応有る。
ここは本人の希望を聞いてみるとするか。

「ヴィヴィオちゃん、私と妹ちゃんはこれからアスカと小砂を追うつもりよ。貴方はどうしたいのかしら?」

私自身は連れて行きたいんだけどこればかりは無理言う訳にもいかないしね。




       ※       ※       ※




ゲンキ君、ひとまず朝倉さんに認めてもらう事には成功したよ。
ナビさん達にヴィヴィオちゃんは何度も考え直してって頼んでくるけど私は変えるつもりは無いよ。

でも断るのも疲れるからいい加減諦めてほしいな、って思ってたら朝倉さんからヴィヴィオちゃんに声が掛かったの。
私と朝倉さんと一緒に行くか、学校で他の人の帰りを待つかって。
私はどっちでも良かったけどヴィヴィオちゃんはすぐ答えた。
292創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:14:23 ID:JYv7dZaW
ksk
293学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:16:43 ID:XyYSHOQP

「私も一緒に行くよ。妹さんが……心配だし」

心配してくれるのは嬉しいけど、私よりヴィヴィオちゃんの方が心配そうに見えると思うよ?
ほら、そんな泣きそうな顔してちゃ駄目だよ。

「その前に……ゲンキ君って、言ったわね。まず彼をどこかに移してあげましょうか」

そうだよ、ゲンキ君をいつまでもこんな場所に寝かせておくなんて可哀想だよ。
でも時間は掛けられないって朝倉さんは言ってる、そうだ!

バッグを見て思い出したよ。
あの時、私が中に隠れようって試したら失敗しちゃったよね。
でも今なら……

慎重にゲンキ君を足からバッグの口に入れてみる。
ゆっくり入れてもゲンキ君は飛び出して来ない。
うん、大成功!

チャックを閉めて持ち上げる。
全然重くない、開ければちゃんとゲンキ君が居るよ。
これなら一緒に居られるよね。

……あれ? 何でヴィヴィオちゃんさっきより悲しそうな顔しているの?
ナビさん達も何か言ってるけど重くないんだし問題ないと思うよ。
朝倉さんはちょっと怖い顔していたけど、それだけでした。

探すとあの時落ちたゲンキ君の銃も見つかったよ。
私はますます敵討ちがうまくいくって気がしてきた。
ソーサーは壊れちゃってたから置いて行く事にするね。

朝倉さんとヴィヴィオちゃんの準備はすぐ終わったみたいで校門で待ってくれてた。
私が最後だ、待たせちゃってごめんなさい。
そう謝ったら朝倉さんが私に手を差し出してきた。

「借りたものは返しなさいって習わなかったかしら?」

あ、そうだった。
クロスミラージュ、私が持ったままだったんだ。
やっぱり返さなくちゃいけないよね。

「……ごめんなさい」
「もう一つは?」
「あ……勝手に取っちゃってごめんなさい」

バッグを開けたの怒られるかもしれないってヒヤヒヤしながら二つとも朝倉さんに出す。
すると朝倉さん、クロスミラージュは受け取ったけど大きいナイフの方はすぐ私に戻してきた。
え? これ私が持っていていいの?
驚いてる私の肩に朝倉さんが腕を置いた。

「いい? これからあんたにはキリキリ働いてもらうから覚悟しときなさいよ?」
「は、はいっ!」

慌てて返事する。
つまりその為のナイフって事なんだ。
でも朝倉さん人使い荒そうで心配だよ……。

そしたら最後、ボソッと耳元で言葉が聞こえた。
294創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:18:35 ID:xv6I07ia
ksk
295創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:18:48 ID:xv6I07ia
ksk
296学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:19:09 ID:XyYSHOQP

(……小娘なんて言って悪かったわね、期待してるわ)

え? えっ?
本当にそう言ったの?
私、嬉しいよ。
思いっきり頑張るね! 見ててねゲンキ君!

喜んでると朝倉さんの手が顔に当てられた。
なんだか暖かい、それに痛かったのが消えちゃってる。
でも途中で止めてもらった、あの時の失敗を繰り返すのは嫌、忘れないように残したいって言ったの。
家に帰らないんだからこれでもいいよね。

そしてみんなで学校を出たよ。
朝倉さんが前を行って私とヴィヴィオちゃんが一緒にその後を付いて行くの。

私と朝倉さんは周りを見てるけどヴィヴィオちゃんは何故かずっと私を見ているよ。
う〜ん、私もいろいろお話してもっと仲良くなりたいんだけど今は無理なの、ごめんね。

でも手は繋いでいるからその分仲良くなれたかな?
笑うとヴィヴィオちゃんも少し笑ってくれたんだよ。

一緒に居られるのはあと少しだと思うけどよろしくね。

きれいな夕焼けだよね。
私、随分学校に居たって事なんだ。
入った時はゲンキ君が死んじゃうなんて思わなかった。

でも。

あそこでゲンキ君やハルにゃんが待っててくれてるんだね。
アスカや小砂が居なくなればまたお話できるね。


―――早く会おうね、ゲンキ君




       ※       ※       ※

297学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:21:32 ID:XyYSHOQP


豚もおだてりゃ木に登る……か。
ま、妹ちゃんは当分これで何とかなるかな?

一見機嫌の良さそうな妹ちゃんとヴィヴィオちゃんが後ろを付いて来ているのを確かめてそんな事を考えた。
クロスミラージュはまだ誰も探知していない、もっと先に進んでからが本番か。

あの変わりようからして恐らく、ううんかなりキてる。
無理に説得を続けても良い結果が得られる可能性は高くなかった。
なら暴れられたり一人で行かせるよりコントロールできる形で暴走させるのが今は一番かしら。

ま、気絶したりしてかなり時間を無駄にしたからこれ以上足止めされたくないって気持ちも確かにあったしね。
それに私が余計なことするよりヴィヴィオちゃんの方が妹ちゃんの心証が良いって正直に認めるしかないか。
少なくとも妹ちゃんには時間が必要だわ。

……せめて髪の分は働いて返してもらわないとね

そっと手ぐしで短くなった髪をすく。
服は直せても髪の長さまでは直せなかった、やってくれるじゃないの根暗女め。

そして私は視線を前に戻す。
日没が近くなって街路灯が点灯し始めている。
市街地は完全な闇にはならないみたいね。


―――さて、アスカと小砂ならどこに隠れようとするのかしら?




       ※       ※       ※




(涼子お姉ちゃん一体何考えてるの? 妹さんを止めなくちゃいけないと思わないの?)

ヴィヴィオには妹だけではなく朝倉の気持ちも解らなくなってきた。
敵討ちしますって言い出してからの妹の様子はヴィヴィオの目から見ても健全から外れていると思う。

(そんな事したって絶対ゲンキ君は喜ばないし、妹さんのママだって悲しむのに)

他の行動を遅らせても説得するなり抱きしめるなりして考えを改めさせるのが正しいやり方ではないかと考えてしまう。
だがナビ達と一緒になって妹を説得しようと何度やっても通じてくれない
妹がうんざりした顔を見せ始めて、さすがにこれ以上続けられないと今は黙っているしかなかった。

(でも……続けてれば妹さんも解ってくれるよね)

繋いでいる手に力を込めると妹がギュッと握り返してくれる。
心配ないよ、と笑顔を向けてくれる妹にヴィヴィオも笑い返した。

言葉の説得は不調に終わった。
だからこそヴィヴィオは妹の手を握っていようと決めた。
生きている人は、こんなにも温かいんだって伝えるために。


298創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:22:02 ID:OFfc5jue
ksk
299創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:23:05 ID:JYv7dZaW
ksk
300学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:23:45 ID:XyYSHOQP




【C-3 中学校高校付近/一日目・夕方】



【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康、疲労(中) 、ダメージ(小)
【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、クロスミラージュ@リリカルなのはStrikerS
     不明支給品0〜1(武器では無い)、メイド服@涼宮ハルヒ、ディパック(支給品一式)、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹
【思考】
0、アスカと小砂を追う
1、キョンを殺す
2、長門有希を止める
3、古泉、みくる、サツキを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。
4、基本的に殺し合いに乗らない。
5、ゼロスとスグルの行方が気がかり。
6、小砂とは交渉したい
7、まともな服が欲しい。
8、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。
9、ヴィヴィオの変化が気になる。
【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※制限に気づきました。
肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。
自分もそれに含まれると予測しています。
※ゲンキから、キョンの妹を託されました。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。




【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】顔に傷跡(鼻より上の位置を横一線に斬られている、治療済み)、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)、強い決意
【持ち物】『人類補完計画』計画書、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)@ケロロ軍曹、ディパック(基本セット一式×2)
     ボウイナイフ、S&WM10(リボルバー)(3/6)、佐倉ゲンキの死体入りディパック
【思考】
0、アスカと小砂を殺して自分も死ぬ
1、目的の邪魔にならない間は三人で行動する

【備考】
※キョンはハルヒの死を知って混乱していたのではないか、と思っています。
※kskネット内の「掲示板」のシンジの書き込みのみまともに見ました。
ゼロス以外のドロロの一回目の書き込み、および二回目の書き込みについては断片的にしか見えていません。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。


301学校を出よう! ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:26:15 ID:XyYSHOQP


【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、深い悲しみ
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0、キョンの妹をなんとかしたい
1、キョンを助けたい。
2、ハルヒの代わりに、SOS団をなんとかしたい。
3、なのはママ、スバル、ノーヴェをさがす。
4、スグルとゼロスの行方が気になる。
5、ゼロスが何となく怖い。
6、アスカお姉ちゃんが殺しあいに乗ったなんて……


【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ゲンキから、キョンの妹を託されました。
※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。




※中学校グラウンドのどこかに、KRR‐SP(被弾により故障)があります。
※中学校の玄関の一部が、消火器の粉で汚れ、近くには消火器が転がってます。


302 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/29(日) 23:29:06 ID:XyYSHOQP

以上で投下終了となります。
問題点や不満が出る作品をを書いてしまい本当に申し訳ありませんでした。
303創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:44:22 ID:8ka3wfIe
投下乙っす!
うわああ、キョンの妹がヤンデレに……
ある意味死ンデレとも言えるかもしれん
304創る名無しに見る名無し:2009/03/29(日) 23:47:04 ID:v+d3vqqA
投下乙です。
タイトルはやはり作者(谷川流)つながりでしょうか?
あと妹の顔の傷が某ジャンプ漫画のぶちまけヒロインを連想させたり。
本当は治せる傷を覚悟を忘れないために残すという思考なんて特に。
305創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 00:09:08 ID:ndNwBu8e
投下乙です
妹ちゃんの精神状態がかなり不安だ。殺した後に自分も死ぬとか
神視点でアスカの状態見ると殺してしまう方がいいんだが
朝倉は楽感的に考えてるが暴発の可能性あるんだぞ。甘いような気がする
ヴィヴィオは不殺を貫こうとしてるんだが……朝倉もキョン殺害を考えてるんだよな……
火種を残しつつ先に進む……GJです!
306創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 00:09:45 ID:4IyYKwO0
投下乙!

ヤンデレ妹に死ぬほど愛されて眠れないーーー!
振り切れてるね、これ完全に降り切れてるよね!?
307創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 00:25:11 ID:8+gFMcXl
投下乙です!
 
うぁぁぁぁぁぁあ…妹コワイヨー
ゲンキの所とか、かなりキてる…
ヴィヴィオは果たして説得できるのかなぁ
 
朝倉は朝倉で何か心配だw
やっぱ対人の考えは苦手なんだろうな
失敗する絵しか思い浮かばないw
 
本当に、乙でした!
次も期待しております
308創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 00:25:35 ID:U7GJ1cmZ
投下乙です!
こういう状況だから、アスカを殺そうとするのは別にいいんだけど、
その後死ぬつもりっていうのが大問題だなあ。
かと言って簡単に妹を説得できそうにもないし。

幸い朝倉たちとの決別は避けられたから、時間が経って少しでも妹が考えを変えてくれたらと期待するしかないか。
しかし、こうなるとあの世でゲンキがもだえ苦しんでいそうだ……
309創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 00:42:44 ID:9jFFchHK
投下乙です!
見えるぞ・・・彼女の背後に、るるる釘宮の亡霊と、ぶちまけろの亡霊と、クスクス王女の亡霊と、ヤンデレ教祖の亡霊が見える・・・・・・
でも、ロワ的にとても面白い展開です、今後が気になります!
310創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 00:48:59 ID:4IyYKwO0
ヤンデレ教祖って誰だ?
他はアニやら漫画だとわかるが…
311創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 01:17:52 ID:oRsQR3QE
>>310
nice boat.の彼女
312創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 01:27:31 ID:4IyYKwO0
ああ、そう言う意味の教祖かwwww
313創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 06:51:14 ID:FIEUblH4
投下乙!
妹きてるな…w
ゲンキの死体入りディパックって……こえええええええwww
修正乙でした!

あと妹も朝倉も小砂の名前は知らないはずですよ。
314創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 10:15:19 ID:9jFFchHK
>>313
前作参照。
小砂の名前は知ってるけど、顔は知らない。
315創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 11:39:59 ID:8+gFMcXl
だね
確か、アスカが小砂ぁぁぁぁとか叫んでたからそれで名前わかってた
316創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 13:25:09 ID:VWcD5fUw
投下乙!
妹こええええええええ!?
冷静に狂ってるってところが余計に怖いぞwそしてゲンキは……ドンマイ!
アスカにあったら狂人vsヤンデレの対決が勃発するのか……ガクガクブルブル
317創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 19:33:12 ID:RGd6fe0z
あ、『人類補完計画』計画書とか朝倉はまだ読んでないんだっけ?
妹ちゃんが持ってるけど妹ちゃん以外は知ってる?
318創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 21:07:05 ID:bFRDUFod
妹「ヴィヴィオちゃんどいてソイツ殺せない!!」
319創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 21:22:57 ID:8+gFMcXl
>>317
うろ覚えだがゼロスも知ってたような…
朝倉は知らない筈
320創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 21:45:40 ID:pLJqdxe9
朝倉がそのうち
「さんざん利用しつくしてボロ雑巾のように捨ててやる!」
的な発言しかねんなw
321創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 21:54:23 ID:8+gFMcXl
ちょ…それはどこのもやしだww
322 ◆5xPP7aGpCE :2009/03/30(月) 22:00:57 ID:mhkau7/3

キン肉スグル、ゼロス、水野灌太(砂ぼうず)、碇シンジを予約いたします。
323創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 22:13:42 ID:RGd6fe0z
予約来てるな
最近は定期的に予約が来てて嬉しいw
324創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 22:28:46 ID:8+gFMcXl
予約ktkr!
楽しみだ
325創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 23:06:46 ID:4IyYKwO0
死者スレで気付いたが、
5人に一人がマーダーな割合で死んでる件。
第三放送前も加持さんがマーダー思考してたし。
これから死人がでなかったらジンクスができそうだ。
326創る名無しに見る名無し:2009/03/30(月) 23:10:24 ID:4S8s+FHT
予約kskr
327創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:07:33 ID:Sz/icOnO
ふははははは………
私は! 私は賭けにかったぁああああああ!!!!!

ウォーズマン、タママ、ギュオーゲリラ行きます!
328 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:11:29 ID:Sz/icOnO
日付を間違えた……orz
しかし宣言したからには仕方ない。いきます。
329創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:11:29 ID:O4Qp1fae
うわわわわ
ゲ、ゲリラだと!?
330 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:12:27 ID:Sz/icOnO

「むお……これは……」
「なんなんですかぁ、これ……」
「ほう……」

島を南下していた色々な所ががまっくろくろすけな3人が、
J-5にあるレストランに到着して発した言葉がまずそれだった。

『果実とスープのキッチン』と書かれたその店の現状は凄まじいものであり、
本来ならば落ち着いた店内で素敵な食事ができそうなそこは、
極地型台風にでも襲われたかのように大荒れの状態であった。

ここで何かがあった……それも恐らくは戦闘があったことは確実。


「ここにメイちゃんを殺した不届き者がきたんですかねぇ……」
「この惨状を奴が起こした推測することも難しいな。他の人間の仕業ということも考えられる。」
「だが血痕や死体がないということは、仮にその男がここで争ったとしても無傷のまま逃げた可能性が高そうだぞ」

各々がパッと見た状態から感じたことを言い合う。
そのすべてが、どれも当たらずも遠からずなのは皆それなりに観察力があるからだろう。

もっともこの惨状を作り出した人間がこの場にいたのはすでに12時間も前のことなのだが、
それを知る者はこの場にいないし、それを知るすべはない。

またその後にガイバーとゆかいなケモノ達がはいったことも、
地獄の取立人となりたてガイバーの悪の協定があったことも、
その後にこの惨状を引き起こした少女が再度ここを訪れたことも、
この状況から想像することは難しい。

せめて血痕があったのなら、その乾き具合からここに人がいた時期を割り出せたのかもしれないが、
ギュオーが言ったように、そうした後はどこにもない。

「でもあいつが南下していったのならここに寄ったのは確実だな。
 ここから西にいったか東にいったか……それはわからないが」
「いっそのこと二手に分かれるのはどうだ?」

ギュオーがそう提案する。
とはいえ、ギュオーにとってはメイ殺しの相手を追いかけることに執着はない。
むしろ、まったく興味のない行為なのであるが、
一応同行者が望んでいることだ。そう提案して見る。

「だけど僕は自分でメイちゃんの仇を討ってやりたいんですぅ!
 メイちゃんを殺した奴は僕がこの手でぎったんぎったんにしてやるんですぅ……!」
「ふむ……ならばもう少し周囲を探ってみるか?
 もしかすれば手がかりの一つや二つ、見つかるかも知れん」
「でもそうしている間に奴がもっと遠くに行っちゃうかもしれないですよぉ?」
「いや、メイの死亡時間から考えて、大分奴に後れをとっているのは確実だ。
 いまさら十数分時間を短縮したとしても対して変化はない。
 それならば、奴が訪れたと思えるポイントを調査して奴の足取りを追ったほうが確実だ」
331創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:13:31 ID:O4Qp1fae
ksk
332 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:13:53 ID:Sz/icOnO


ウォーズマンがメイの死体を発見した時の血のかたまりぐあいから、
メイの死亡時刻が大体1回目の放送を迎えたころだと見切りをつけていた。
雨蜘蛛がメイのところを去ったのはざっと8時間前にさかのぼる。
それほど時間が経過してしまっているのだ。

「このレストランの周辺を約10分捜索。
 奴の手がかりだと思えるものを見つけたら情報を整理して、向かう方向を決める。これでどうだ?」

ウォーズマンの提案にギュオーとタママが乗り、3人は周囲の探索を開始した。










店内の調査は他の二人に任せて、ウォーズマンはレストラン周囲の探索を行っていた。
店の裏にわずかに残った足跡から雨蜘蛛がこちらに向かったことに気づき、海岸へ向った。
そして崖を降りた先で焚火の後を発見する。

「奴はここで海鮮類を調達して食事をしていったということか?」

崖がうまい具合にこの場所を隠し、上からでは分からない位置にあったそれは、
木が炭のように変化し、既に煙が出ていない。
また周囲に焼けた貝殻や魚の骨が転がっていることから、ここで食事が行われたことは想像に難くない。

「これは……何かを引きずった跡か?」

そしてそこから少しのところには波打ち際まで何かを引きずった跡。
それは雨蜘蛛が発見したゴムボートを引きずった跡である。
ウォーズマンには誰が引きずったかは分からなかったが、
波打ち際までその後が続いていることから、ここにあったのがゴムボートだと安易に想像することができた。

「つまり、奴はここから島の外に出ていったということか……?
 いや、首輪の存在があるのだし、でていったらスープと化してしまうか。
 どこか別の海岸に向かったということだろうな」

そこまで考えたウォーズマンの脳裏に描かれるのは、この島の地図。
そしてその地図に重なるように禁止エリアの位置が描かれる。

(午後13:00から指定された禁止エリアの不可解な位置……
 そしてここからどこかへ向ったメイを殺した奴。
 此処からならおそらくどちらかの海岸へ……なるほど、そういうことか)
333創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:14:03 ID:O4Qp1fae
ksk
334創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:15:14 ID:D4rZXNOJ
ksk
335創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:15:26 ID:O4Qp1fae
ksk
336創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:15:38 ID:O4Qp1fae
ksk
337創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:16:18 ID:D4rZXNOJ
k s k
338創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:16:27 ID:O4Qp1fae
ksk
339創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:17:09 ID:D4rZXNOJ
ksk
340 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:17:28 ID:Sz/icOnO

そして、一人合点のいく様子のウォーズマン。
彼が納得した様子なのは、禁止エリアの指定のされ方だ。

これまで不審だった第二放送の禁止エリアの位置。
3つ目の禁止エリアは草壁メイの父親と思われる草壁タツオが、
何らかの理由で草壁メイのいる位置を指定したと想像することができるが、
他の二つの禁止エリアが実に不可解であった。
一面海の場所なんて、意図的に向かおうとしない限り引っかかるはずがないのだ。

はたして一体どのような理由で、このような場所を指定するというのか。
今の今まで、答えとなるものが見つからなかったのだが、
この場所から海へ向かおうとする人間がいるということでこれに説明がついた。

(恐らくは海に出てここから西に向かうと、主催者にとってまずいものが見つかるのだろう。
 そして、回収し忘れたボートを見つけ、参加者が発見してしまったことでそれが見つかる可能性が出て、
 見つからなくさせるために禁止エリアでここから西に向かうことを防いだ。そんなところか)

もう一つの禁止エリアも海なのは、それに気付かせないためのカモフラージュ。
ウォーズマンはそのように解釈した。

そのことから、雨蜘蛛が放送前にここに訪れ、食事中に放送になったのだろうとウォーズマンは考える。
そして同時に雨蜘蛛がここから東に進むことも想像ができる。
その時にはまだ時間に余裕があるとはいえ、進んで禁止エリアに向かうとは考えにくいからだ。

この場にはボードはもうないが、もしも海を移動する手段が見つかれば、
此処から西側の調査をしたい。ウォーズマンはそう考えながらも、
メイ殺しの下手人が向かった方角を判断したウォーズマンは仲間の元に戻っていった。







(これは……! ガイバーの指……!)

探索を始めてしばらくして、それを見つけた。
ギュオーはざっと見た時には見つけられなかった隅に転がっているガイバーの指を発見したのである。

(これはすなわち……深町晶がここにいた証拠……!
 ということは、草壁メイを殺した男はガイバーと戦ったということか……?)
 
彼があったもう一人のガイバー、ノーヴェはゼクトールとともに北西に逃げた。
そのあと引き返したとは考えにくいため、ノーヴェ達は除外。

となると、この殺し合いに参加させられているガイバーは深町晶しかいない。
ギュオーはそう判断した。
341創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:18:02 ID:D4rZXNOJ
k s k
342創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:18:53 ID:O4Qp1fae
ksk
343創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:19:02 ID:D4rZXNOJ
ksk
344創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:19:10 ID:O4Qp1fae
ksk
345 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:19:25 ID:Sz/icOnO

実際にはこの殺し合いには多数のガイバーユニットが支給されており、
もしもそれぞれが殖装をしたとするならば、
この場には最高で4人のガイバーがいることになるのだが、
ゲームマスターならざるギュオーにそれを知ることはできない。
故にギュオーがこの指が深町晶のガイバーのものであると断定するのは仕方ないことだ。
仕方のないこと、だったのだが……

(そして奴の指がここにあり、店内は荒れていても血はなかったとすると……
 メイを襲った男はガイバーを……拷問にでもかけたのか?)

そして周囲に誰の血もなく、また男は銃を持っていたにも関わらず銃痕がない。
ということは男はガイバー晶と争うことなく指を切ったことになる。

(だが深町晶が危険人物と思われる奴を放置することは考えにくい……
 多少危険でも戦いを挑むとおもうのだが……)

そこまで考えたところで、ふと思い出すのはガイバーV、ノーヴェのことだ。

巻島顎人が身につけていたはずのユニットGを持っていたノーヴェ。
本来ならこの場にあるはずがないユニットGがこの場にあるという事実。

そして、ありえない情報ばかりが存在するこの殺し合いの場。

タママとの会話では、ケロン人が降臨者だという証拠は得られなかった。
むしろ、降臨者ではないという感じしかしない。

しかも彼はペコポン星の侵略者なのだそうだ。
自分とはまったく縁のない世界だといわざるをえない。

さらにいえばウォーズマンの話も奇妙だ。
超人なんて存在は知らないし、有名だというウォーズマンの知り合いたちも知らない。

此処まで知らないことばかりで、ギュオーは認識を改めた。
いままで深く理解しようとしなかった「異世界」という単語。
詳細名簿からの情報であるが、これが本当に別の世界ということであり、
タママもウォーズマンも、それぞれ別の世界から呼ばれたのだということを。

(もしや……くさかべたつおとながとゆきは降臨者の関係者なのか?)

そして、異世界から人を集めるという自分の知らない技術を持つゲームマスターの彼らこそが、
降臨者と最も近しい存在だとギュオーは判断した。

降臨者そのものだと考えなかったのはケロン人が人間の姿をしていなかったからだ。
降臨者の姿を知らないギュオーはケロン人をみて、
宇宙人は人間の姿をしていないという先入観を持ったのだ。

蛇足になるが、この答えは長門有希に関しては割と正しい答えだ。
彼女は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。
彼女の知り合いに関しては短的に宇宙人だと説明したが、
正しくは宇宙人によって作られた人造生命体。
宇宙人そのものではなく、宇宙人に近い存在といった方が正しい。
346創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:21:10 ID:D4rZXNOJ
k s k
347創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:22:05 ID:GZAqXQav
ksk
348創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:22:21 ID:D4rZXNOJ
ksk
349 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:22:29 ID:Sz/icOnO
降臨者だと思っていたケロン人は無関係の別の宇宙人。
自分のいる世界とは関係のない存在。

(……この場にガイバーVのユニットがあったのは、まさかそう言う理由なのか?)

存在しないはずのユニットGがここにあるのは彼らが降臨者だから。
降臨者なら、いくつものユニットGを量産してもおかしくない。
そして、そのユニットGがいくつもこの場にあったとしても……

ならば、深町晶やノーヴェ以外にもこの場にガイバーがいてもおかしくはない。
そして、そのガイバーの性格によっては、血を流すことなくメイを殺した奴から逃げることも考えられる。

(しかしそうなると……奴らの背後に降臨者がいるということになる……
 いやいや落ち着けギュオー! 奴らもケロン人と同じく何の関係もないかも知れんではないか!)
「なにやってるですかぁ? ギュギュッチ」

突然挙動不審になったギュオーに同じく店内を捜索していたタママが疑心の目を向ける。

「タママ君か……いやなに、その「遅くなったな」っと、ウォーズマンか」

その時にウォーズマンが店内に戻ってきた。
ギュオーはとっさにガイバーの指を自分のデイバッグに入れた。

「おおう! クロエ! 奴の情報を見つけてきたですかぁ?」
「あ、ああ。奴はここからボートで東に向かった可能性が高そうだ」
「ほんとですかぁ!? って、ボートなんてものがあったんですかぁ?」
「ああ、実はな……」

そういってウォーズマンは先ほど見つけてきたことを説明した。


「……でもだったらどうして東に向かったと判断できるんですかぁ?」
「ふむ、そう思うのは無理ないか。しかしだな……」

そういってウォーズマンは説明するために地図を取り出そうと、デイバッグを開いた。

「ふう、ようやく開けてもらえたですよー!」
「げ……ゲェー!? なんだこいつは!?」

そして出てきたのは小さな子供。
いや、小さいなんてものじゃない。
まるで人形のようなサイズをした妖精のような青髪の子供だった。

「げげー! なんだこいつは!」
「ちっちゃい子供ですねぇ……妖精ですかぁ?」
「むむ…! 違い……いやその通りなのです! リインはリインって名前の妖精なのです!」
 みなさんよろしくお願いしますですよー!」

リィンと名乗ったその妖精を前に、3人は目を丸くする。

「クロエェ、この子の存在に今まで気付かなかったんですかぁ?」
「あ、ああ。すまない、リイン。まさか妖精が入っているとは思わなかったのだ……」
「いえいえ、気にしていないですよー!」

実は彼、一番最初に名簿を取りだして以降、デイバッグをよく見ていない。
道具もその時に確認したのみでよくは見ていなかった。
地図も朝倉が開いていたものを確認していて、それ以降見ていないし、
ロボ超人である彼は禁止エリアや死亡者をうっかり忘れることなどないのでメモも必要ない。
故に、これまでリインが彼の目にとまらなかったことは、仕方のないことであった。
350創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:22:29 ID:O4Qp1fae
ksk
351創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:23:52 ID:GZAqXQav
ksk
352創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:24:17 ID:O4Qp1fae
ksk
353 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:24:34 ID:Sz/icOnO
この妖精、名をリインフォースUという。
機動六課の隊長、はやてのデバイスであり、貴重なユニゾンデバイスだ。
無論妖精などという存在ではない。
だが彼女が自らを妖精だという理由には一応理由がある。

なんだか分からないうちにわけのわからない空間にいたあるデバイスと違い、
彼女は一番最初の部屋に共におり、この場が殺し合いの場だと理解していたのである。

そして不可思議な空間に地図や、食料や水と一緒にいることで、
自分が支給品としてこの場におり、また名簿を取り出したウォーズマンを見て、
このまっくろくろすけに支給されたのだと把握した。

そして外に出るには、外側から誰かにこの空間を開いてもらわなくてはならないことを理解した彼女は、
もう一度まっくろくろすけが来るのをひたすら待っていたのだ。


そして自分を妖精だという理由。それは利用されないためだ。
名簿を持っていったまっくろくろすけが、自分の入れられている空間の持ち主だというのは理解できたのだが、
そのまっくろくろすけが殺し合いに乗っているかどうかの判断はできなかった。
もしそのまっくろくろすけ殺し合いに乗っていたとしても、リンカーコアは感じられなかったため、デバイスとして利用されることはないが、
自分の知り合いのことを知られたら、自信を人質に……といったことも考えられた。
故に、同行者が信用できると判断できるまでは、機動六課のことや自分のことは話さないほうがいいと考えたため、
そのような嘘をつくことにしたのだ。

持ち主のことをほおって逃げることも考えたが、それも難しい。
リイン自身に張り付いてた張り紙がその理由だ。
そこに書いてある自身の説明書きには、参加者から一定距離以上は離れられないと書いてあった。
それに加え、自身の身体に違和感を感じていたため、
AMFのようななにかで自分の行動が制限させられていると考えることができ、
その張り紙の言うことも一理あると考えられた。
むやみに参加者から離れて何かあってからでは遅い。
慎重に動かざるを得なくなったのだ。

ちなみにその張り紙はびりびりに切り裂いたため、すでにリイン以外にリインの制限を説明できるものはいない。


「それで、まっくろくろすけなあなたのお名前は…………!!」

そしてリインは、自分の情報をなるべく明かさず、今の状況をしろうとしたのだが……

「え、え、ええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜!!!?!!?」
「ど、どうしたですかぁ!?」
「おい、リイン! しっかりしろ!」

彼女の突然の絶叫に驚く一同。
大慌てでリィンが彼らの後ろを指差す。
そんな彼らの目線には窓、そしてその窓から見えるのは……

マントをはおり、ガスマスクを着けた巨大な人間だった。

「ゲゲゲゲェーーー!? あれはいったいなんだ!?」
「人間か? 人間なのか!? だが今まであんな大きな人間見たことないぞ!?」
「あああああ、あれ、あ、あれ……」
354創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:25:23 ID:GZAqXQav
ksk
355 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:26:24 ID:Sz/icOnO

あれほど巨大な人間なんて見たことがない。
ウォーズマン、ギュオー、リインはその大きさに素直に驚いた。
リィンにとっては周りの人間すべてが巨大な人間であるのだが、
あそこまで大きな人間にはお目にかかったことがない。
やはり驚くのは当然のことだ。

「もしかして曹長さんの発明品でも使ったんですかねぇ」
「ふえ? リインがどうかしたですか?」
「リイン、どうしてお前が反応するんだ?」
「あ、なんでもないです! 勘違いです!」
「曹長……というとお前の仲間のカレーの人のことか?」
「そうですぅ。奴の発明品の中に大きくなったり小さくなったりする銃があるんですよぉ。
 その銃のしわざなんじゃないですかねぇ?」
「人体を巨人化させる道具……だと? そんな技術は知らないが……」
「あ、ヘルメットが外れ……ってあれはスバル!?」

そのまま外に出ながらもマスクの巨人を見ていた一同だが、
ヘルメットが外れ、巨人が顔をさらけ出すと、その顔を知るリインが驚いた。

「知り合いか?」
「あの子は私の大切な仲間なんですよ!」

知り合いの姿を見つけたからか、自分で決めたことも忘れ、叫ぶリイン。
そういってる間に、スバルと思わしき巨人は屈み、姿が見えなくなった。

「あそこで誰かと戦っているんですかねぇ?」
「あの、まっくろな人! 私をスバルの所に……!」
「言われなくてもそのつもりだ! ギュオー、タママ! 俺は今すぐコテージに向かう!」
「ちょ、ちょっとまつですぅ! メイちゃんを殺した奴は東にいるんですよねぇ?
 コテージは反対側にあるんですよぉ!?」
「だがリインの仲間のことも放ってはおけない! 最初のギュオーの提案通り、二手に分かれるぞ!
 夕方までに神社に再度集合だ。時間に間に合わなければそのまま市街地に向かっていてくれ!」
「わかったですぅ! そっちもとっとと終わらせてくださいよぉ!」
「ああ、解った! リインいくぞ!」
「はいです!」


そうしてウォーズマンは、リインフォースUをひきつれて、コテージへ急いで向かっていった。

「ああ……! 煙が……!」
「くそ! 間に合えよ……!」
356創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:26:31 ID:O4Qp1fae
ksk
357創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:27:10 ID:GZAqXQav
ksk
358創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:27:49 ID:O4Qp1fae
ksk
359創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:28:02 ID:O4Qp1fae
ksk
360創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:28:22 ID:GZAqXQav
ksk
361創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:28:27 ID:GHiTEnZi
ksk
362 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:28:30 ID:Sz/icOnO
途中で、コテージの方から煙が上がり、彼らは焦り、急ぐ。
仲間に会うために、多くの人を守るために、悪を打倒するために。








ところでもうひとつ、彼らが気付いていないことがある。
ウォーズマンに支給された道具の入った袋のうち一つが、空いているのである。
デイバックの中にいた、リインフォースの仕業である。
そして彼に支給された食料は、子供が好みそうなスナック菓子だ。





もしもリィンフォースを知る者がここにいたのなら、きっと気付くか、違和感ぐらいは感じたであろう。
妖精サイズの少女の胸が、大きくなっていることに。


【J-4/街道/一日目・昼過ぎ】

【名前】ウォーズマン @キン肉マンシリーズ
【状態】全身に中度のダメージ ゼロスに対しての憎しみ サツキへの罪悪感
【持ち物】デイパック(支給品一式、不明支給品0〜1) ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS
     クロエ変身用黒い布、詳細参加者名簿・加持リョウジのページ
     リインフォースU@魔法少女リリカルなのはStrikerS、日向ママDNAスナック×12@ケロロ軍曹
【思考】
1:コテージに急行し、リインの仲間のスバルを助ける
2:1を終えたら神社に向かい、タママ達と合流する。
3:タママの仲間、特にサツキと合流したい。
4:もし雨蜘蛛(名前は知らない)がいた場合、倒す。
5:ゲンキとスエゾーとハムを見つけ次第保護。
6:正義超人ウォーズマンとして、一人でも多くの人間を守り、悪行超人とそれに類する輩を打倒する。
7:超人トレーナーまっくろクロエとして、場合によっては超人でない者も鍛え、力を付けさせる。
8:機会があれば、レストラン西側の海を調査したい
9:加持が主催者の手下だったことは他言しない。
10:紫の髪の男だけは許さない。
11:最終的には殺し合いの首謀者たちも打倒、日本に帰りケビンマスク対キン肉万太郎の試合を見届ける。

【備考】
※ゲンキとスエゾーとハムの情報(名前のみ)を知りました
※サツキ、ケロロ、冬月、小砂、アスカの情報を知りました
※ゼロス(容姿のみ記憶)を危険視しています
※ギュオーのことは基本的に信用していますが、彼の発言を鵜呑みにはしていません
※加持リョウジを主催者側のスパイだったと思っています。
※状況に応じてまっくろクロエに変身できるようになりました(制限時間なし)。
※タママ達とある程度情報交換をしました。
※DNAスナックのうち一つが、封が開いた状態になってます。
※リインフォースUは、相手が信用できるまで自分のことを話す気はありません。
※リインフォースUの胸が大きくなってます。
 本人が気付いてるか、大きさがどれぐらいかなどは次の書き手に任せます。
363創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:29:06 ID:GZAqXQav
ksk
364創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:29:43 ID:O4Qp1fae
ksk
365 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:30:08 ID:Sz/icOnO
【リインフォースU@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
八神はやてが創った人格型ユニゾンデバイス。
このロワでは行動範囲が制限されている模様。
具体的制限は他の書き手にお任せします。


【日向ママDNAスナック@ケロロ軍曹】
食べると日向秋のようにナイスバディになれる。
食べ過ぎると……?







   ※   ※





「うおっしゃあああああああ!!!!
 まってるですよぉぉぉぉ!!!」

ウォーズマンが西に向かうと同時にタママは東に駆けだしていった。
東にメイ殺しの犯人が向かったという根拠は分からないままだったが、
それなりの憶測があってのことだろう。
タママは迷わずに走り去っていく。


そんなタママを見ながらギュオーは考える。
自分はどのように動くのが一番いいか。

(どちらに向かったとしても危険な奴がいる、ということは、
 逆にどちらに向かったとしても大して変わらないということだ。
 いっそ、先に神社に行って待っているのも手か……?)

どう動けば一番苦労せずに最大の効果が出るか。
ギュオーは素早く決断し、そして……
366創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:31:00 ID:GZAqXQav
ksk
367 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:31:50 ID:Sz/icOnO
【J-5/レストラン付近/一日目・昼過ぎ】

【リヒャルト・ギュオー@強殖装甲ガイバー】
【状態】 全身打撲、中ダメージ、回復中
【持ち物】参加者詳細名簿&基本セット×2(片方水損失)、首輪(草壁メイ) 首輪(加持リョウジ)
     E:アスカのプラグスーツ@新世紀エヴァンゲリオン、ガイバーの指3本
     空のビール缶(大量・全て水入り)@新世紀エヴァンゲリオン
     毒入りカプセル×4@現実
【思考】
1:優勝し、別の世界に行く。そのさい、主催者も殺す。
2:どちらかを追いかける? それとも……?
3:夕方までに神社に向かい、仲間を待つ。
4:自分で戦闘する際は油断なしで全力で全て殺す。
5:首輪を解除できる参加者を探す。
6:ある程度大人数のチームに紛れ込み、食事時に毒を使って皆殺しにする。
7:タママを気に入っているが、時が来れば殺す。


※詳細名簿の「リヒャルト・ギュオー」「深町晶」「アプトム」「ネオ・ゼクトール」「ノーヴェ」「リナ・インバース」「ドロロ兵長」に関する記述部分が破棄されました。
※首輪の内側に彫られた『Mei』『Ryouji』の文字には気付いていません。
※擬似ブラックホールは、力の制限下では制御する自信がないので撃つつもりはないようです。
※ガイバーユニットが多数支給されている可能性に思い至りました


【首輪について】
※生存している参加者に、首輪を介して植物のような物が埋め込まれているようです。
※この物体が液状化、参加者の能力制限などを行っているのかは、今のところ不明。
※この物体が長門の創造物なのか、別の何かを改造した物なのかは不明。




【タママ二等兵@ケロロ軍曹】
【状態】 全身裂傷(処置済み)、肩に引っ掻き傷、頬に擦り傷、使命を果たした満足感でやや高揚
【持ち物】ディパック、基本セット、グロック26(残弾0/11)と予備マガジン2つ@現実
【思考】
0.東に行き草壁メイの仇を探し出し、殺す。
1.0が済んだら、市街地に戻って皆と合流。
2.軍曹さん、サッキーを守り、ゲームを止める。妨害者は排除。
3.次にアスカに会ったら絶対に逃がさない。
4.サツキ、ケロロ、冬月が心配。
5.ウォーズマン、ギュオーに一目置く。
6.ギュオーを気に入っているが、警戒は怠らない

※色々あってドロロの存在をすっかり忘れています(色々なくても忘れたかもしれません)。
※加持がサツキから盗んだものをグロック26だと思っています
368 ◆EFl5CDAPlM :2009/03/31(火) 00:33:06 ID:Sz/icOnO
投下終了。
タイトルは「巨人と、小人」です。

少し前に話題になってたあの支給品を出してみました。
4月1日までこの組に予約がなければ投下しようと用意していたのですが、
3月って31日まであったんですね……うっかり忘れてました。
369創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 00:35:01 ID:O4Qp1fae
投下乙!

ちょwwリインwww
370創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 01:33:49 ID:a/+iwVoL
投下乙!

あんたも変態だったのかwwww
あの支給品をだすとかロリ巨乳だすとか……
もうだめだこのロワ。わかっていたが変態しかいねぇ。
371創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 01:43:05 ID:Cg7GQqU1
投下乙!くっそ出遅れたw
っつ〜か、まさかのリインキター!ひゃっほうひゃっほう!
そんでもってママンスナックキターーーー!!
しかし、多分リインが「ユニゾンデバイス」として生きる機会は無いんだろうな…

というか、「です」と「ですぅ」の二人がややこしいwww
372創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 03:01:32 ID:xIBbMgPd
まさかのゲリラ投下乙!
そういえばデバイスはヴォルケンのものを除けばほとんど来てて、リィンだけまだだったな。
ここでリィンが出てくるとは思わなかった。面白い。GJ!

でもウォーズマンがずっと荷物を確認しないせいで今頃になって登場とかwww
しかもママスナックってw 支給品食うなw
373創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 12:18:00 ID:D4rZXNOJ
投下乙です!
リィン登場ktkr
しかもロリ巨乳w
374創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 16:58:21 ID:pPA+H0BL
まさかのゲリラ投下乙!
真っ黒トリオは二手に分かれたが……閣下はどっちに行くんだろうか
そして待望のリィンが来たー!しかもロリ巨乳とは……GJ!!!
375創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 17:11:22 ID:Wg0nYPA6
投下乙! リィンちゃっかりしてるなあw
砂ぼうずが今のリィン見たらどういう反応するんだろう
376創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 17:12:07 ID:Wg0nYPA6
sage忘れてた
377創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 20:24:23 ID:h0psrGtJ
ゲリラ投下乙
うわ、リィンちゃん来た!
そしてママスナックとかロリ巨乳とか面白すぎw
砂ぼうずだけでなく俺らも期待度大ですよ
他の女性陣も食べてwww
だが真面目な話、まっくろさんは上手くスバルと合流出来るか?
先が気になる
378創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 22:27:57 ID:Ptkx5Vs7
巨乳キラー将軍がアップを始めたようです
379創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 22:54:37 ID:O4Qp1fae
リイン逃げてー!
380創る名無しに見る名無し:2009/03/31(火) 23:31:09 ID:+n1Ikdqx
ゲリラ投下乙です!!!
日付を間違えた氏が可愛すぎるwwww
ガイバーの指を使った考察お見事でした!
そしてこれはまさにナーガ様組とウォーズマンがばったり出会うフラグw
ギュオーの今後の行動も彼とその周りのキャラの運命を大きく左右しそうだし、
この先どうなるか凄く気になる!
381 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/01(水) 00:11:18 ID:W2JnfqJy
うーん…パソクンが壊れて予約できないよ?
でも、最近流れ来てるし乗っかりたいよ…
そうだ!プロットだけでも用意しとけばいいじゃない!!!
パソクン直ったら書き始めればいいじゃない!!!
 
て事でプロットだけでも、と思っているのですが中々決まりませぬ
なので……皆に頼ろうと思いまっす☆
 
Aドロリナ
Bナーガ様&kyon&まっくろくろすけ&ロリ巨乳
C俺の嫁チーム
D閣下(笑)&雨蜘蛛
 
このスレらしく安価で決めようか>>400
382創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:20:22 ID:E3dghs25
だれですか俺の嫁ってw
いや、大体予想はつくけれどもwww

ksk
383創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:21:15 ID:87WZhf+o
キター!
ksk
384創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:21:21 ID:E3dghs25
ksk
385創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:22:07 ID:E3dghs25
ksk

386創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:22:47 ID:E3dghs25
ksk
387創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:23:43 ID:E3dghs25
kskksk
388創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:24:08 ID:87WZhf+o
k s k
389創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:24:34 ID:E3dghs25
ksk
390創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:25:05 ID:87WZhf+o
k s k
391創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:26:11 ID:E3dghs25
ksk
392創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:26:50 ID:E3dghs25
ksk
393創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:27:52 ID:E3dghs25
ksk
394創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:32:31 ID:DHvlJpLX
ksk
395創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:33:06 ID:1b5HzSIV
ksk
396創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:34:06 ID:+/3QCE0J
ksk ksk
397創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:34:07 ID:DHvlJpLX
ksk
398創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:34:38 ID:1b5HzSIV
ksk
399創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:34:50 ID:mXH1K/Wy
B
400創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:34:56 ID:+/3QCE0J
b
401創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:35:02 ID:DHvlJpLX
Aで。
402創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:36:39 ID:PnyD34Jz
僅差で乗り遅れた……
Bか、kyonの下僕っぷりと新キャラロリ巨乳に期待します!!
403 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/01(水) 00:41:12 ID:W2JnfqJy
おぉ…皆来てくれてよかった
て事でナーガ様&kyon&まっくろくろすけ&ロリ巨乳でプロット練っときます!!!
四月中に…直るといいなぁ
404創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:43:13 ID:DHvlJpLX
あれ?
4/4 00:41:12までの予約ではなくてまだプロットを練るだけ?
405創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:45:31 ID:xI+yeC4Q
おお、いきなり衝突かw
だめだ。あっさり負けてロリ巨乳が攫われるところしか想像できないwww
強いはずなのにとことんミスってるからな、このロボ。

あ、書くときは各々の行き先に気をつけて場所決めてくださいね。
真っ黒巨乳はコテージ、下僕とナーガ様はギュオーを追って森に向かってるから。
406 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/01(水) 00:45:41 ID:W2JnfqJy
>>404
そうなのですー
最速でも7日迄はかかるっぽいので
407 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/01(水) 00:49:09 ID:W2JnfqJy
>>407
時間だけはあるのでw
見落としないようじっくり考えますー
408創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 00:58:00 ID:PnyD34Jz
>>405
真っ黒巨乳に吹いた、1つに纏めるなwww恐ろしいもん想像したwwww
409 ◆igHRJuEN0s :2009/04/01(水) 01:02:04 ID:KHP4EonD
ウホッ、真っ黒巨乳wksk

それはともかく、今執筆中ですか、予約にギリギリ間に合いそうにありません。
でも安価と長門は絶対なので、あと30分〜1時間はお待ちください。
410創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 01:03:58 ID:+3yYHtwr
ところでなんとなく四月一日について調べたらスグルの誕生日だったぜ
411 ◆igHRJuEN0s :2009/04/01(水) 01:40:25 ID:KHP4EonD
お待たせしました。
そろそろ仮投下スレにSSを投下いたします。
412創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 01:46:02 ID:mXH1K/Wy
せっかくのエイプリルフールなので嘘質問作ってみた。


Q:貴方が一番会いたくないのは?

@「おらナーガ、焼きそばパン買ってこいよ」「分かりました、kyon様!」
格あるマーダーkyonとその下僕ナーガ

A「ボインちゃんなんて氏ね!ロリの貧乳を揉みたいぜ!」
ロリに目覚めた砂ぼうず

B「古泉もゼクトールも、ちょっともふもふしてやったらすっかり安心するんだもの、やっぱり男なんてちょろいわよねー」
何か色々ありえないトトロ

C「や、やめろ!殺し合いからは何も生まれない!」
正義超人悪魔将軍

D「ケロロやタママって可愛いのね、思わず抱き締めたくなっちゃう」
満面の笑顔のアスカ

E「アプトムううう!好きだ結婚してくれええええ!」
アッー!なゼクトール

F「別にヴィヴィオなんていなくていいや、正直面倒見るの大変だったし」
育児放棄なのは

G「植物にも命はあるんだから、自然は壊しちゃだめなのよ」
慈愛に満ちたリナ

Hとにかく目立つドロロ

Iとにかく目立つボッチ。しかも大量の仲間に囲まれている

J「貴女は、一姫が倒すんだからね☆」
本当にやっちゃった古泉

K「実は僕は参加者だったんだよ!」
安価に愛されたカヲル君
413創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 01:47:32 ID:mXH1K/Wy
うわ、自分が下らんこと書いてるうちに来てたw
見てきます!
414 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/01(水) 10:30:57 ID:W2JnfqJy
うーん…>>403はスルー気味でお願いします
某所見て気付きましたが、これかなりの牽制と言うか独占でしたね…
このパートで考えてらっしゃる方がいたら遠慮なく予約しちゃってくださいー
415創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 18:11:14 ID:DHvlJpLX
>>411

仮投下乙です。
感想などは本投下の時にさせていただきますが、個人的に気になった点を。

冬月が見た夢についてはいろいろ解釈できるので基本的に通しでも良いとは思いますが
ケロロ世界出展の夢成長促進銃の精がジブリ出身の彼というのはちょっと違和感がありました。
ただ、あくまで個人的に感じた事なのであまり気にされなくてもよいと思います。
416 ◆igHRJuEN0s :2009/04/01(水) 18:36:38 ID:KHP4EonD
>>415
某ロワでは、とある旦那が持っていた銃の精がなぜか阿部さん(?)でした。
そこはあまり気にしなくて良いだろうと、あまり深く考えず、有名な大佐を妖精にしてしまいました。
要するに、ただのネタです。
今後出てくるかどうかは書き手の皆様次第ですが、基本的にはただの夢の産物だと思ってください。

ちなみに、ケロロ&なのはさんの居場所がB-6からC-6になっているのはタイプミスによるものです。
417創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 18:45:36 ID:CyDDUqEM
>>416
仮投下乙です。

夢の中の話ですし自分は構わないと思いますよ。
418創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 19:21:42 ID:MLvDY1A9
仮投下乙!
こちらも気になった点だけ。
夢の中とはいえ他作品の楽太郎の人を出すのはどうかと思う。
ネタっぽくて結構気になる。
419創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 20:16:48 ID:ZTzFkD5Y
仮投下乙です。
確かに銃の精があの人なのはちょっと……と思う部分もありますが、
個人的にはあえて修正が必要とまでは思いません。

もし変えるのなら、いっそこのロワに関わる作品の中から(参加者以外で)高度な魔法や科学の力をもつ人物が出てきて
夢の中の少女をサポートしているという表現にしてしまうというのもいいかも。とも思ったのですが、
余計な事だったらすいません。

あと、もっとどうでもいい事なんですが、ゼクトールには是非ビームを撃たせてあげて欲しい。
生体ミサイルもいいけどビームもね! やっぱりゼクトールはビームが売りだから!
420創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 20:31:46 ID:bv9150Q/
仮投下乙です!
フッキーU(若)かっこいいよフッキーU(若)
銃の精はm[ガガガ…ピーガガ…ザー]ではなく、あくまで「銃の精」だから良いんじゃないでしょうか
違和感があるのなら>>419氏のアイディアもいいと思いますし、
いっそティ[ガガガ・・・・・・ザーーーッ]を銃の精にするというのもアリかと。ガンキャラですし
421 ◆igHRJuEN0s :2009/04/01(水) 21:50:24 ID:KHP4EonD
問題点は楽太郎のようですね。
ネタ要素が強すぎるのか・・・・・・

全体的な意見より楽太郎がバルスの場合は、>>419の方の意見の通り、魔法や科学に秀でた者が「夢の少女」をサポートする形にする。
という意味で参加作品の非参加者の中から魔法科学系キャラを出す事も考えてます。

ちなみにゼクトールのビームは次以降の書き手さんにお任せします。
422創る名無しに見る名無し:2009/04/01(水) 22:57:20 ID:ea+269L3
自分も夢にでてきたランスターさんは今後の解釈次第ですしいいとおもいますが、
銃の精霊は実際に登場?しているわけですし、元ネタはロワ内の方がいいと思う。
423armoredryu:2009/04/02(木) 12:44:15 ID:aNE1s44Q
大佐はバルスっぽいですね。
ではSSに無難そうな、夢成長促進銃の『制作者』バージョンを考えましたので、修正したものが書きあがり次第仮投下スレに投下いたします。
424 ◆NvwTERtNHY :2009/04/02(木) 13:03:40 ID:xYMD7htp
もしや……
425創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 13:06:58 ID:xYMD7htp
ああ、よかったw
てっきり#をつけわすれたのかとw
426 ◆igHRJuEN0s :2009/04/02(木) 18:30:37 ID:aNE1s44Q
>>423
アレ?
ちゃんと入力したハズなのに・・・・・・
427 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/02(木) 21:23:46 ID:zatVnNzj
申し訳ありません、完成までもう少し必要ですのでちょっと待ってお願いします。
428創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 21:37:57 ID:9aAs5Ru6
ゆっくり書いていってね!
429創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 21:53:01 ID:OteGHxi8
ゆっくり書いていってね!

おまいら!
お絵描きBBSにヤンデレ妹がきてるぜ!
430創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 23:30:27 ID:88bncG8u
ゆっくり(ry

妹KOEEEEEEEE
431創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 06:17:10 ID:G0pkWJzk
妹koeeeeee!
ハルヒ勢の良心は何処へいってしまったんだ……
危険人物ばかり残ってるじゃねえかハルヒ勢……
432創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 09:17:51 ID:xONolfic
ゆっくり書いていっ……妹怖えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!
433 ◆igHRJuEN0s :2009/04/03(金) 20:47:49 ID:g7fT2QnO
リアルの都合で、ちょっと修正に時間がかかりそうです。
いちおう、報告までに。
434創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 23:48:24 ID:xONolfic
All rightですよー
435創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 23:55:20 ID:xONolfic
つーか、ハルヒ勢でまとも?なの朝倉だけだなw
その朝倉も危険っちゃ危険だがwww
436創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 00:09:27 ID:ccACS5pb
ゆっくり書いていってね!
437創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 04:48:35 ID:KrWsbeCF
朝倉は結構ドライだからねえ……他の三人と比べれば数段マシだけど



>>433
ゆっくり修正していってね!
438 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 17:10:20 ID:Rk/EOBGe

遅くなりまして申し訳ありません。
先程仮投下しましたので意見ありましたらお願いいたします。
439創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 17:16:32 ID:gOSBeR9X
キター!!!!
見てきますっ
440創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 17:25:13 ID:gOSBeR9X
見てきました
問題はないと思いますよー
441創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 17:28:05 ID:mX/z0r8B
仮投下見てきました
俺的には問題はないと思いますがスグルがメンタルが少し脆弱かなとは思った
でも原作にない展開とかに放り込まれたらスグルでもああなるかなとも思うし
原作をよく見たら以外と落ち込む場面も多かったような気もします
感想は本投下の後で書きますが問題ないです
442創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 17:37:41 ID:C3Heslyv
見てきました。
問題は特にないと思います。
描写に書き手様に対する恐怖が生まれた……
443創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 17:45:56 ID:/h7E4t68
仮投下乙。
シンジが死んでしまうと、
ATフィールド等の情報が冬月からしか得られなくなると思うのですが大丈夫でしょうか?

自分が気になったのはそれくらいです。
話自体は問題ないと思います。
444創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 18:04:01 ID:C3Heslyv
ATフィールドやLCLに関してはとりあえずキョン妹のもってる本もあるし、
あれさえなくならなければ大丈夫だと思うよ。
445創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 18:17:59 ID:ccACS5pb
仮投下みてきたー
問題ないとおもいまっす
446 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 18:27:14 ID:Rk/EOBGe
意見ありがとうございます。
指摘されている点について回答いたします。

・スグルのメンタルが弱すぎないか?

個人的にスグルは落ち込みやすい印象がありました他、
中年になった時もかなり落ち込んでましたのでこうなってもおかしくないかなと思いました。


・シンジの持つ情報を全て出さなくても大丈夫か?

現時点でLCL等に関する情報を知る人物してアスカ、冬月が生存、
加えて人類補完計画計画書が存在している事から大丈夫ではないかと判断しました。


仮投下スレで指摘されている点については必ず必要という訳でも無いので修正しようと思います。
447創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 18:48:29 ID:IGxHmuCx
仮投下乙です!自分も問題ないと思います

仮投下スレで指摘されている点に関しても
この状況下なら仕方ないとも思えてしまったw
448創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 19:11:42 ID:3fCxfUu1
仮投下乙です アイタタタタタタタ…
指摘点もさほど修正の必要はないかと考えます。


…本投下のときイデが起きないか、ひじょーに心配な作品ではありますが
449創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 19:13:52 ID:C3Heslyv
ちょっと自分が気になったんで主催者と首輪とエヴァ用語の情報持ってる人のまとめ。

草壁タツオ
メイから  雨蜘蛛のみ(朝倉まっくろはメイからあまり情報を得ていない)
サツキから (描写はないが、冬月、ケロロ、タママが聞いてる可能性あり)

長門有希
kyon  雨蜘蛛
ハルヒ アスカ、ヴィヴィオ
古泉  将軍、H、あとトトロも?
みくる 夏子
ただしハルヒに関しては普通の友達としてしか認識していない。

エヴァ用語
シンジ、アスカ、フッキーのみ
他の人に話した描写はない。

首輪もち
ギュオー(メイ、加持)
ボッチ(アシュラマン)
砂ぼうず(フェイト)

現状情報を持ってるのはこんな感じか?
450創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 19:20:38 ID:bPe7qVWl
スグルは仲間に支えられてるヒーローだからな

しかしまだキョン妹にキョンの事とか話してないんだよな
爆弾になるか立ち直るか…
451創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 19:26:11 ID:IGxHmuCx
>>449に追加
首輪もち
古泉(みくる)

他に首輪もってる人いないっけ
452創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 19:30:04 ID:0Z7n7AYN
別に対主催フラグは全滅しても良いと思うけどなぁ
優勝や全滅エンドでも良いし
453創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:18:13 ID:mX/z0r8B
確かに優勝や全滅エンドもいいよ
ただそれとは別に書くだけ書いて優勝や全滅エンドに逃げるのもどうかって気持ちもある

>>446
スグルのメンタルについては俺も同意見です
原作にところどころそういう部分がありましたし他の人が言ってるように支えられてるヒーローですし
考えてみれば今回出てきた4人は性格と境遇がばらばらですしロワはある意味ヒーローは割を喰う所がありますから可哀想に見える時がありますね
454創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:18:24 ID:FdIbdn/e
もし優勝や全滅エンドにするにしてもロワ主催動機くらいははっきりするように持っていってほしい

ところで>>449は妹の持ってる資料はスルー?
455創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:27:45 ID:bPe7qVWl
あ、でも王位就任後のスグルは精神的にも完成された真のスーパーヒーローだと思う
そりゃ性格は変わらんと思うけど(二世の老人スグルも弱いとこ見せてたし)
重厚な精神を身につけてる
456創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:33:08 ID:TGOtRX4t
深みのある作品だなー
457創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:38:06 ID:6f7VfbSB
>>454
それはリレーの果てに出る事だから、今言う事じゃない。
458創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:38:42 ID:PX2639TI
どうでもいいがノーヴェの扱いw
Hってwwww
いやまあ確かにあまり頭はよくないけどさwww
459創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 20:40:21 ID:ccACS5pb
そういえばなんでHは馬鹿って意味なんだろう
チルノのせい?
460創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:22:35 ID:gOSBeR9X
空気少女だしこんな扱いだし…可哀想過ぎるw
461創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:29:47 ID:L1xIAXn0
スグルは友情のヒーローだからなあ
王位編の始まりでも疑われて仲間もいなくて荒れたし
(ミートくんの説得で立ち直ったけど)
王位編の間にも成長したけど、今は火事場のクソ力もないしな
王位就任後のスグルが精神的にも真のスーパーヒーローなのは同意
462 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:39:05 ID:Rk/EOBGe
お待たせいたしました。
修正終わりましたので投下開始したいと思います。
463saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:40:40 ID:Rk/EOBGe


「ゲ、ゲェーーーッ!! な、なんて恐ろしい事をーーーーっ!?」

悲鳴を聞いて駆けつけたキン肉マンが見た光景は異様としか言い表せないものだった。
想像していたのは悪漢に襲われてる一般人という構図。
正義感溢れる人物である彼は相手が何人だとしても躊躇わずに戦った事だろう。

しかし実際に待ち受けていたのば倒錯的な肉のオブジェ。
そして鼻腔を刺激するむっとした汗の臭い
薄暗い森の中、キン肉マンはこの未知との遭遇に思わず立ち竦んでしまった。

「……あ、う、ああああ……」

キン肉マン同様に少年も驚いたらしい。
僅かに声を上げながら大きく目を見開いて驚き戸惑っている。

(先程の悲鳴はこの少年からのものじゃろうか? 見た感じ大きな怪我は無いようじゃが……)

中学生ぐらいの年だろうか、というのが少年に感じた印象だった。
少年は羽ばたくように両腕を大きく広げていた。
いや―――よく見ればワイヤーの様なものでそんな体勢に拘束されているのが解る。

何よりも視線を引き寄せたのが、全てが露となっていた下半身。
少年の両足は限界まで広げられMの字を描いていた。
キン肉マンはそんな彼に真正面から出会ってしまったのだ。
まるで密林に人知れず咲く巨大花を発見した探険家、そんな錯覚さえ抱かせられる構図だった。

キン肉マンは注目する。
自らの腕よりも細い少年の脚に、その付け根にある年相応に茂る薄い性毛、そして中心で存在を誇示する男性器に。
このオブジェで何よりも人目を惹くその場所、そこにはリング状に鋼線が巻き付けられ一種のアクセサリーと化していた。
責め立てられる未成熟な性器、思わず己の持ち物を意識してしまう。

視線は更に下へと移る。
鋼線に括り付けられていたのは石が詰められたズボン―――恐らくこの少年のものだろう。
それが自ら重みでゆっくりと空中に揺れている。
相当な痛みを感じているだろう、鈍感なキン肉マンにもそのような想像はできた。

見渡しても他に人影は無い。
この少年は自ら変態的な行為を行って独り悲鳴を上げていたのだろうか?
目を見開いて驚いているのはそれを他者に目撃されたからなのか?
464創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:41:03 ID:3fCxfUu1
ksk
465saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:41:35 ID:Rk/EOBGe

馬鹿馬鹿しい、とキン肉マンは想像を打ち消す。
彼とて人並みに性的な知識や興味は持ち合わせているが今の状況はあまりに不自然だ。
第一、先程の悲鳴と今見せている少年の怯えた表情は確かな危機感が含まれているのだ。

「キミ、一体どうしてそんな格好を……」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

とにかく疑問だらけだ、話を聞かなければ始まらないと声を掛ける。
その途端、我に返った少年の口から金切り声の様な悲鳴が飛び出してきた。

「うわあぁぁぁーーーーーーーーっっ!!! 来るな、来るなぁぁぁぁーーー!! 」

まるで悪魔を見たような反応だった。
問いかけの声は絶叫に掻き消され、激しくもがきだした少年の拘束がギシギシと軋む。
あまりの暴れ様にワイヤーが肌に食い込み赤い血が滲み出した。

「ち、ちょっと落ち着けって少年! 私はキミをどうこうしようというつもりなんか無いんだってば!」

まさかそんな反応を返されるとは予想していなかったキン肉マンはあたふたと困惑する。
何とかなだめようと声を掛けるが全く少年の耳には届いてない。
さすがに鈍感なキン肉マンといえど、ここまで不自然な暴れぶりには疑問を抱かざるを得なかった。

見知らぬ他人と出会って驚くのは解る、しかし一言も助けを求めようともせず拒絶されるとは明らかにおかしい。
この少年とは初対面の筈、なのに何故自分がこれ程までに怖がられているのか?
話もしないうちから危険人物と見なされる心当たりなど全然、と思って突然気付く。

(まさか、この少年はキン肉万太郎の被害者でわーっ!?)

最初に名簿を確認した際に自分の偽者かと疑った名前。
その後は接触の機会が無く頭から消えかけていたが、この少年がその被害者だとしたら―――自分を見て怖がる説明も付く。
ひょっとしたらこの格好も万太郎にさせられたのかもしれない。

(許せん! 絶対許せんぞ万太郎めーーっ!)

まだ出会ってもいない相手に激しい憤りを感じたが今は少年を助ける事が先決だ。
とにかく拘束を外す、そして自分が万太郎とは別人と理解してもらわねばならない。
その為にキン肉マンは少年へと足を踏み出した。

「私は万太郎では無いーーっ!! 安心しろ今正義超人キン肉マンが助けてやるぞーーーっ!!」

安心させ、自分が安全だとアピールする為のごく自然に口から出た台詞だった。
数多くのファンや子供達が正義超人という響きを力強く感じてくれて笑顔と声援を向けてくれる。
そして駆け寄ってくれる事がキン肉マンにとっては心からの喜びであった。
この少年もその様になってほしかった。
だが。
466saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:42:36 ID:Rk/EOBGe

「ヴワーーーッッ!! ギャーーーーーッッッッ!! 嫌だぁーーーーーーーっっ!!」

正義超人、キン肉マン、その言葉を聞いた途端に少年は一層激しく暴れだしたのだ。
唯一自由になる首を激しく振り乱し肌が切れるのも構わずもがく。
まるでロックミュージシャンのヘッドバンキングだ。
涙や涎、鼻汁がその度に撒き散らされる。
半狂乱と言っていい状態にキン肉マンも思わず怯んだ。
そして。

ジョオーーーッッ……

大股開きした股間の中心から黄金色の放物線が描かれる。
キン肉マンの足元に湯気立つ水溜りが忽ちの内に出来る。
アンモニア臭が足を止めた正義超人のブタ鼻に満ちた。

あまりの恐怖に失禁をしてしまったのだ。
排泄してまでも自分を拒もうとする少年、このまま進むのはまずいのではないか?
一度引いて少年が落ち着くのを待った方がいいのではないか?
幸い同行者が後から来るはず、彼に話してもらう事もできる。

躊躇いがキン肉マンに生じる。

(ム、ムウ、明らかに私を怖がっておるわい……しかし見捨てる事は出来ん!)

拒絶されるのは二度目だった。
キン肉マンはかってこの島で恐怖から自分に襲い掛かってきた参加者と出会い、そして止めた事があった。
その少女も非情に精神的に追い詰められており、言葉だけの説得ではとうてい落ち着いてくれなかっただろう。
無理にでも近付かなければ彼女は打ち解けてくれなかった。

なら今回も、あの時の様に手を触れて安心させてやりたい。
それがキン肉マンの出した答えだった。
小便など何の障害にもならないと一気に近付き両肩に腕を置いてニコッと笑う。

「大丈夫だ! 私はキミを傷付ける様な事はせん!」

―――だからヴィヴィオと同じように笑ってくれ。



うまくいくと信じていた。
だが、次の瞬間に少年の身体が大きく跳ねた。
キン肉マンの笑顔が凍りついた。
467創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:43:39 ID:ccACS5pb
イデよおこるな祈願
kskskskskskskskksksksksksk
468創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:43:52 ID:3fCxfUu1
ksk
469創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:44:02 ID:gOSBeR9X
k s k
470創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:44:57 ID:ccACS5pb
ksk
471創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:45:05 ID:gOSBeR9X
ksk
472saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:45:44 ID:Rk/EOBGe


       ※       ※       ※




怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ超人は嫌だ



―――特に正義超人には関わりたくない!



シンジは恐怖を感じ過ぎていた。
悪魔将軍に対する恐怖だけでは無い、夏子、ハム、そしてトトロやまだ見ぬウォーズマンを始めとする超人。
いきなり襲われた目付きの悪い砂ぼうずと性器に対する拷問の恐怖。
先程の恐怖もそのままに更なる恐怖を塗り重ねられた。

そこにやって来たのが万太郎にそっくりなスグル。
みくるの事で殺されると恐怖した。
超人と聞いて更に恐怖した、悪魔将軍の探し人キン肉マンと聞いて恐怖が限界を突き抜けた。



超人に関わったら殺されるんだ超人に関わったら殺されるんだ超人に関わったら殺されるんだ
万太郎、ウォーズマン、悪魔将軍、誰にも関わりたくない関わりたくない関わりたくない
関わりたくない関わりたくない関わりたくない関わりたくない関わりたくない関わりたくない
来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな
来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな



―――助けるなんて言って近付いて本当は殺すんだ
473創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:46:00 ID:ccACS5pb
ksk
474創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:46:07 ID:gOSBeR9X
k s k
475創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:47:08 ID:gOSBeR9X
ksk
476saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:47:16 ID:Rk/EOBGe


風船も膨らませ過ぎれば破裂する。
シンジという脆弱な心の持ち主もまた同様。

心を開いていれば差し伸べられる手を取れたかもしれない。
しかしシンジはそれらを全て拒んで逃げ続けてきたのだ。
そう、最後の最後まで。

今差し伸べられようとしているキン肉マンの手。
その暖かさにシンジは気付けなかった。



殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される
殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される
殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される
殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される
殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される
殺される殺される殺される殺される殺される殺され……
殺される殺される殺される殺……
殺さ……
……


嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!



いつかは至る結末だったのかもしれない。
不幸だったと言うならばそれはシンジではなくキン肉マンの方だった。

殆どの事は彼とは関わりの無い所で起きたのであり、結果に対して彼に帰すべき割合などほんの僅かでしかない。
しかし、辛うじて繋がっていた糸を最後に断ち切るという役割を負わされたのだから。




       ※       ※       ※
477創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:48:02 ID:gOSBeR9X
k s k
478創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:48:05 ID:3fCxfUu1
ksk
479saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:48:45 ID:Rk/EOBGe


「ギャアァァァァーーーーーーーー!!!!!!!」

少年は動けなかった筈だった。
そして一見して解る様に非力でもあった。
だからキン肉マンも、まさか少年がワイヤーの拘束を自ら外すとは予想だにしていなかった。

―――それは何をもたらしたのか?

獣じみた絶叫と共に少年は後ろに倒れた。
そしてブクブク泡を吹き白目剥いて痙攣する。

それだけだった。
キン肉マンは慌てて駆け寄りそして気付いた。

少年の手足が濡れている?
違う、これは―――血だ。

思わず息を呑んだ。
何故動けなかった筈の少年か動いたのか、その理由を理解する。
それは皮膚ごとワイヤーから手足を抜いたから。

少年の皮がズルリと剥けてピンクの肉が露出していた。
いや、手足だけではなかった。

下腹部がやけに赤い。
それに見慣れているものが……無い!?

―――少年には性器が無かった。

キン肉マンの血の気が一気に引いた。
男性の分身とも言える器官がある筈の場所、そこからは今ただ赤い血が流れているだけで何も無い。
下にそれは落ちていた。
まるで熟した木の実の様に。

血の付いたワイヤーの輪っかも見える。
これが少年の性器にとってのギロチン。
恐怖で我を忘れる余り自ら執行してしまったのだ。

「ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!!!!!!」

あまりのショックに少年から引き裂く様な悲鳴が上がる。
この小さい体の何処からと思える程の大声だった。
同時に身体が打ち上げられた魚の様にビクビクと跳ねる。
480創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:49:02 ID:gOSBeR9X
ksk
481創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:49:49 ID:3fCxfUu1
ウギャーーーー!!!!ksk
482創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:50:07 ID:gOSBeR9X
k s k
483saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:50:46 ID:Rk/EOBGe

「ヴァ! ア゛ア゛ア゛アッ゛ッ゛ッ゛ッ!!!! ヴァァーーーーッッ!!!!」
「ゼ、ゼロスくん! 何とかしてくれーーーーーっ!!!」

身体が汚れる事などどうでもよかった。
必死に止血を試みながら必死で同行者に助けを求めた。
同時に気付く、少年が今尚自分から逃げようとしている事に。
ズリズリと下がろうとする少年を心の中で詫びながら押さえつけた。

(わしは間違っていたのか? やはり一度引くべきだったのか?)

自問自答しても答えなど出ない。
後ろから駆け寄ってくる足音がやけに遅く聞こえた。

「しっかりしろ、おいーーーーーーっ!!!」

ただ、助けてやりたかった。
それだけが男の望みだった。

しかし手を差し伸べた筈の少年はあくまでその手を拒絶して―――

今は悲鳴を上げる事すら止めていた。




       ※       ※       ※




「しっかりして下さいスグルさん、貴方は精一杯彼を助けようとしました。何も気に病む事は無いですよ」
「うう……グスッ、ヒック……」

少年に縋って泣きじゃくるスグルをゼロスは沈痛そうな表情で慰めていた。
その内心は外見とはまるで正反対であったのだが。
484創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:51:07 ID:gOSBeR9X
ksk
485創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:51:19 ID:3fCxfUu1
ksk
486創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:52:12 ID:gOSBeR9X
k s k
487創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:52:22 ID:0Z7n7AYN
ksk
488創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:52:41 ID:3fCxfUu1
ksk
489saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:52:43 ID:Rk/EOBGe

(いや〜、面白い見世物でした。しかもこの染み付いた感情といったら……最高に居心地がいいですね)

まるで恐怖心の塊だった少年と裏目に出た行動を泣いて後悔するスグル。
渦撒く負の感情は魔族であるゼロスに非常な愉悦をもたらしていた。
話一つ聞けなかった事は残念と言えば残念だがそれだけだ。
生かした所で役立たない弱者、何ら問題は無い。

いや、スグルが塞ぎこんでしまえばセイギノミカタが一人減ってしまう。
それはそれで見ものだが今はほどほどにしておきましょうとゼロスは思った。

「ちゃんと止血したのに……何でじゃ、何で助けられなかったんじゃ? わしの治療がまずかったんじゃろうか……」
「いいえ、私から見てもスグルさんの治療は的確でしたよ」

ぐずり続けるスグルをゼロスが励ます。
お世辞ではなく事実だった。
負傷の機会が多い超人は傷の手当てに慣れている。
スグルは少年の出血を最小限に抑えており失血が原因で死に至る筈は無かった。
最後は人工呼吸に心臓マッサージもしたのだ。

「そ、それでは何故こんな事に!?」

すっかり戸惑ったスグルの顔がゼロスに向けられる。
涙と鼻水と垂らし、今にも縋り付いて来そうな雰囲気だ。
内心いい表情ですと溢れる感情を味わいつつゼロスは答えた。

「溢れたんですよ」
「あふ……れた?」

スグルには言われた意味が解らなかった。
ぽかんとしているとゼロスが少年の顔を覗き込む。

「彼という器が恐怖心に耐えられなくなったのです。許容できる限界を超えてしまったんですよ」

僅かな時間で人の顔はここまで変わるのか―――

少年の顔は目を見開き、恐怖に引きつった表情のまま凍り付いていた。
それだけでは無い、みずみずしかった肌は皺だらけで老人の様に変わり果てた風貌となっていた。
スグルもせめて穏やかな顔にしてやろうとしたが、何をしても元に戻らなかった。
490創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:53:09 ID:gOSBeR9X
ksk
491創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:54:10 ID:3fCxfUu1
ksk
492創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:54:10 ID:gOSBeR9X
k s k
493saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:54:24 ID:Rk/EOBGe

「可哀相に」

だが、魔族のゼロスにとってそれは最高の見ものであった。

「こんな所で、裸を見られて、失禁して、泡まで吹いて、挙句の果てには大事な部分まで無くしてしまって」

一言を発するたびにスグルから負の感情が湧き起こる。
それはゼロスに深い歓びと活力をもたらしていた。

「……どんなに怖かったでしょうね?」

一転して視線をスグルに向ける。
少年の死を責めていると言わんばかりに。
少なくともスグルにはそう思えた。

「わ、私はただ抱きしめてやりたいと思って……」

蒼白になって子供の様に震えるスグルをにこやかに見詰める。
つい先程の気概はもはや跡形も無かった。
屈強な身体さえ今はとても小さく感じられる。

(何度見ても絶望って本当にいいものですね〜)

ほどほどにしておこうと思っていたのについ楽しんでしまうゼロスだった。
それでもこれ以上は自重する気になったらしく、停滞した状況を動かしたのも彼であった。

「さて、そろそろ出てきて説明していただけませんか?」

おもむろに立ち上がると突然離れた大木に声を掛ける。
実はゼロスは当初から隠れている人物に気付いていた。
少年への対処をスグルに任せている間、ずっと罠の存在や人物の警戒を行っていたのである。

「え、他に誰かおるのか?」

ぼんやりしていたスグルもそちらに視線を向けると舌打ちと共に小柄な影が飛び出してきた。

「チッ! ばれちゃしょうがねえな〜!」

現れたのはこれまた少年。
しかしその不敵な態度と目付きの悪さは死んだ少年と真逆であった。

これが砂漠の妖怪との二つ名を持つ外道、砂ぼうずと二人との出会いであった。
494創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:55:05 ID:gOSBeR9X
ksk
495saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:55:59 ID:Rk/EOBGe



       ※       ※       ※




「おい! てめーらよくも人の獲物を台無しにしてくれたなーっ!」

スマイルを浮かべたゼロスと泣き顔のスグル、そんな二人の前に近付いた砂ぼうずは自己紹介もせぬままいきなり怒声を浴びせてきた。
まるで売り物を駄目にされた商売人の様な態度で二人は睨み付けられる。
小さいながら一歩も引かない態度はさすが関東大砂漠の住人と呼べるものだった。

「お、お前が少年にあんな格好させた犯人かー!!」

我に返ったスグルが叫ぶ。
だが砂ぼうずは一気に不機嫌な顔になると逆にスグルに唾を飛ばしながら詰め寄った。

「とどめを刺したのはテメーだろうが! 偉そーな口聞いてんじゃねえよブタ野郎!
 どう落とし前付けてくれるつもりだ? あ〜?」

スグルの口にいきなり手榴弾が突っ込まれる。
指にかかったピンを抜けば数秒後には頭ごとミンチだ。

(そうだ、私が殺したんだ。私が……)

それに言われた事は正しい。
どのような形であれ直接シンジの死に繋がったのはスグルなのだ、それは彼自身が何よりも解っていた。
だからこそスグルには口を塞がれてムググと呻く事しか出来なかった。

「そうでもしなきゃまともに話も出来なかったんだぜ? 仕方ねーだろ!」

その言葉でゼロスには事態の一部が理解できた。
元々非常な恐怖に襲われていた少年に同等以上の恐怖を与えるやり方だろう。
結果として恐怖の上書きは少年を追い詰めるところまで追い詰めていたという訳だ。

「へえ、つまり貴方はこの少年からある程度の情報を得ている。そういう訳ですね」

だからといって砂ぼうずを責めるつもりなどゼロスには毛頭無い。
むしろ面倒な尋問を済ませてくれて手間が省けましたと思っていた。
496創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:56:06 ID:gOSBeR9X
k s k
497創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:57:07 ID:gOSBeR9X
ksk
498創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:57:59 ID:3fCxfUu1
ksk
499創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:58:05 ID:gOSBeR9X
k s k
500saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 21:58:10 ID:Rk/EOBGe

「話がはえーな。って事で取引といこうや。どうだ? こいつが知っていた情報をいくらで買う?
 言っておくが俺にもまだ聞いてない情報があったんだぜ〜、その分ペナルティとして上乗せしてもらわねえとフェアじゃねえなあ」

シンジの死体を一蹴りした砂ぼうずが指の輪っかをゼロスに見せつける。
その態度にスグルが震えるが打ちひしがれている彼は何も出来なかった。

「確かに非はこちらにあると言っていいですね。では提供分にそれなりの色を付けましょう、もちろん価値の有る情報という前提ですよ?」

やれやれと両手を広げるジェスチャーしたゼロスが条件を承諾する。
それを聞いて砂ぼうずはニヤッと口元を歪めた。

「物分りがいい兄ちゃんは嫌いじゃないぜ〜。じゃあ向こうで話そーや、ここはこのタマ無し野郎が漏らした小便が臭くて仕方ねーからよ」

パタパタと扇ぐ様をしながら砂ぼうずが離れた場所を目で示す。
ゼロスが頷くとスグルの口から手榴弾を引き抜いて二人して向こうに行ってしまう。
スグルはただシンジの傍でぼんやりしているだけだった。



       ※       ※       ※



「あ、それとあの金髪の女性の首輪を取ったのは貴方ですね? ならこちらは首輪については代価無しで頂けないでしょうかね?」
「お〜い、舐めてんのか兄ちゃん? あのガキは元々俺が捕まえたんだぜ? 髪の毛一本たりともタダでやる事は出来ねーよ」

せめて墓を作ってやろうと穴を掘り始めたスグルの耳に自然と話し声が聞こえてくる。
聞き耳を立てる気にも、どんな情報が交わされているのか考える気にもなれなかった。

(何言ってんだろ、あの人たち……)

ただ一つ解ったのは、あの二人に死んだ少年を悼む気持ちなんてこれっぽっちも無さそうな事だった。
見ていると不快感が込み上げそうになり思わずスグルは顔を背けてしまう。
501創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:59:02 ID:gOSBeR9X
ksk
502創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 21:59:48 ID:3fCxfUu1
ksk
503創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:00:02 ID:gOSBeR9X
k s k
504創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:00:36 ID:0Z7n7AYN
ksk
505saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 22:00:40 ID:Rk/EOBGe

そして土くれに塗れた腕でそっと少年を撫でてやる。
丸出しだった下半身にはズボンを履かせて出来る限り綺麗にしてやった。
性器も拾ってあるべき場所に戻しておいた。
フェイスフラッシュが使えない為くっ付けられないのが残念だったが。

今のスグルにはそれが精一杯だった。

スグルが穴掘りを再開するとまた言い合う声が聞こえてきた。
しかし二人共こちらには殆ど目もくれようとしない。
あのバンダナを巻いた少年がどのような人間なのか、スグルにはひしひしと感じられた。

そしてゼロス。
少し前、名も知らない女性を埋葬した時は他人を思いやる心を持っていると信じて一時の心を恥じた。
なのに、今スマイルで少年と話している彼の事が―――何故かとても遠くに感じられた。







【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン 死亡確認】
【残り32人】



【E-4 森林地帯/一日目・夕方】



【キン肉スグル@キン肉マン】
【状態】脇腹に小程度の傷(処置済み) 、強い罪悪感と精神的ショック、
【持ち物】ディパック(支給品一式)×4、タリスマン@スレイヤーズREVOLUTION、
     ホリィの短剣@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜、金属バット@現実、100円玉@現実、不明支給品0〜1
【思考】
0:少年が死んだのは私のせいだ、私が悪いんだ……
1:シンジを埋葬してやる。
2:ゼロスと協力する。
3:学校へ行って朝倉とヴィヴィオと合流する。
4:ウォーズマンと再会したい
5:キン肉万太郎を探し出してとっちめる。
6:一般人を守り、悪魔将軍を倒す。


※砂ぼうずの名前をまだ知りません。
506創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:01:02 ID:gOSBeR9X
ksk
507創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:01:32 ID:3fCxfUu1
ksk
508創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:02:04 ID:gOSBeR9X
k s k
509saturated with fear ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 22:02:32 ID:Rk/EOBGe


【ゼロス@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】絶好調
【持ち物】デイパック(支給品一式(地図一枚紛失))×2、不明支給品1〜4
     草壁タツオの原稿@となりのトトロ、First Good-Byeの楽譜@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0:首輪を手に入れ解析するとともに、解除に役立つ人材を探す
1:砂ぼうずから情報を得る。
2:朝倉と合流する。可能ならヴィヴィオとも。
3:ゲンキとヴィヴィオとスグルの力に興味。
4:ヴィヴィオの力の詳細を知りたい。
5:セイギノミカタを増やす。



【備考】
※簡単な漢字を少しずつ覚えていっています
※ウォーズマンの名前と容姿を覚えました。
※草壁タツオの原稿の内容は草壁家とトトロの交流が書かれている『となりのトトロ』という作品でした。




【水野灌太(砂ぼうず)@砂ぼうず】
【状態】ダメージ(中)
【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、手榴弾×1、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオーの髪の毛
 ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、
 ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3、護身用トウガラシスプレー@現実
【思考】
0、ゼロスとキン肉マンにシンジの首輪と情報を出来るだけ高く売りつける。
1、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
2、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。
3、遊園地が怪しいので一応行ってみるが、長居はしない。『パソコン』があると良いな。
4、支給品『CD』を『パソコン』に入れれば、『ksknet』のキーワードを知れば、『ksknet』で『何か』が得られる?
5、その後は北の市街地に向かい、ボインちゃんを雨蜘蛛から守る。一応ホテルには向かう。
6、ノーヴェを探す。そして……いっひっひっひ。
7、蛇野郎(ナーガ)は準備を万全にしてから絶対に殺す。
8、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。
9、関東大砂漠に帰る場合は、小泉太湖と川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?
【備考】
※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。
※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません)
※分解したワイヤーウィンチはシンジを縛るのに使っています。
※シンジの地図の裏面には「18時にB−06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B−07のデパートへ」と走り書きされています。

510創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:03:05 ID:gOSBeR9X
ksk
511創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:03:52 ID:R+wcMgp2
ksk
512創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:04:03 ID:gOSBeR9X
k s k
513 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/04(土) 22:04:17 ID:Rk/EOBGe

以上で投下終了となります。
支援及び多くの意見ありがとうございました。
514創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:09:51 ID:gOSBeR9X
修正含み投下乙でした!
し……シンジィィィィィィィィィィィィィィ!?
アレが切れた上に体はワイヤーでボロボロになっちまって…
最後まで恐怖に苦しみながら死んでいくなんて…せめて死者スレでは安らかに過ごしてくれ
 
そしてスグルがいい感じに鬱ってるなぁ
ゼロス&砂ぼに対して若干溝できてるっぽいし、ギスギスしそうなのが怖い
ゼロスと砂ぼはイキイキしてんのなw
 
本当に投下乙でした!
……イデんなくて良かった良かったww
515創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:12:03 ID:0Z7n7AYN
投下乙

シンジ君、自業自得な所もあるけどさすがに哀れに感じる最期だなぁ
見ていて股間が痛くなったw
果たしてスグルは立ち直れるのか
516創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:12:54 ID:ccACS5pb
なんというゼロスパラダイスw
シンジはなーかなり前から来てたしこの状況じゃあなぁ
死者スレでカヲル君と戯れて幸せになるんだぞ南無南無
517創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:15:07 ID:3fCxfUu1
投下乙!ウギャアシンジくーん!
砂ぼに凄く腹が立つなぁ…とても一作品の主役とは思えないw
スグル…まぁ、なんだ。強くイ`…

しかし、いろんな意味でひやひやさせられたぜ…(主にイデとか
518創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:27:11 ID:R+wcMgp2
投下乙!
これはスグル辛いなあ…
原作も結構グロイけど、超人同士リングで戦うし、働けば超人は生き返れたりするからな
自分のせいで人間の子供が死ぬのはショックだろうな
519創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:30:39 ID:mX/z0r8B
投下乙です
ああ、シンジが見てて痛い死に方したよ…
そしてスグルはいい具合に鬱状態だ。ウォーズマンとキン肉万太郎に出会う時までにはどうなるか
ゼロスは本当にイキイキしてるし砂ぼうずは拷問したことを少しも悪びれてないな
スグルと二人に溝が出来始めたがこの二人はスグルが足手まといと感じたらあっさり切ろうとするだろうな
本当に投下乙でした!

ところで切れたナニも切れたまま死者スレに行くのだろうかw
520創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 22:31:50 ID:V9S3PniO
投下乙!
シンジ本当にいいこともいいところもなしで終わっちゃったwww
521創る名無しに見る名無し:2009/04/04(土) 23:21:27 ID:rZxPsQ1O
投下乙です!
シンジは自滅か。たくさんの人に助けてもらえる運はあったはずなのに全部から逃げ出したまま……
運もなく殺された冬樹やホリィに比べれば恵まれていたのになあ。
まあ、こんなロワに放り込まれるにしては弱々しい少年だから仕方ないのか。(エヴァに乗れるわけでもないし)
522創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 00:06:46 ID:xovcMs7e
まぁシンジじゃあしょうがない

悪魔将軍がマジで悪のカリスマと化してるんだからキン肉マンにも頑張ってほしいな
523創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 00:47:19 ID:h5dn1vA0
しかし対主催ばかりやたら死んでるせいか、マーダーの割合がすごいことになってないか?
524創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 01:04:22 ID:CanKvF5X
マーダーが多いというよりも、危険対主催が多いんじゃないか
ゼロスとか悪魔将軍とかでさえも、一応脱出や主催者に関することには積極的だし
525創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 01:06:29 ID:VY09YodI
正直シンジ君は下手なマーダーより危険だった気がする
526創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 01:12:56 ID:gBzdB+w/
シンジはどこで道を間違えたのかな?
527創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 01:16:40 ID:8wVx5W96
最初に出会ったのが雨蜘蛛なあたり。
もしくはカヲル君や父さんを差し置いて冬月が安価ゲットしたあたり。
528創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 01:27:21 ID:0XNVB+jJ
やはりエヴァ参加者は冬月に幸運を吸い取られてるのかw
529創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 01:48:51 ID:gBzdB+w/
真面目な話、救いの手はけっこうあったのにそれを振り払ったのはシンジ自身
530 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/05(日) 08:25:48 ID:xgDsveNX
一部自己リレーとなりますが、深町晶、スエゾー、雨蜘蛛で予約いたします。
531創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 08:43:55 ID:7pxkXf3q
まぁ自業自得だもんな…とか言ってる間に予約ktkr!
532創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 10:18:28 ID:B/vWSB/6
予約ktkr
雨蜘蛛久しぶりの予約だな〜
533創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 11:49:28 ID:qha/wKSN
予約来てる
しかしボッチとスエゾー逃げて〜
534創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 12:33:21 ID:zgJgGCK8
とうとう雨蜘蛛予約キタ!
その確率高いなと思ってはいたけど、やっぱりボッチ・スエゾー組の所に行くのか。
ボッチもスエゾーも感覚は鋭いけど、雨蜘蛛もプロだからまた不意打ちが……
535創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 13:09:42 ID:2zZ+swC6
ところでシンジはWikiにまとめる時は死因:ショック死、殺害者:シンジってことになるのか?
536創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 13:17:10 ID:qha/wKSN
自分を殺した殺害者が自分なんて例は他ロワでも時々ある
自爆とか転落死とか
殺害者はシンジでいいが死因はショック死かな?
自殺?、自滅?、ショック死でいいかもしれない
537創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 13:22:16 ID:7pxkXf3q
多分そうなんじゃね?
いや、スグルが近づいたからとも言えるし…どっちなんだろ
538創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 13:32:23 ID:xovcMs7e
灌太のせいだろw
539創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 13:37:23 ID:qha/wKSN
スグルも灌太も何か違う
死因はわからんが殺害者はシンジでいいと思う
540創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 14:01:21 ID:7pxkXf3q
まぁ自爆みたいなもんだしな
541創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 14:11:42 ID:xovcMs7e
まぁ殺意があったわけじゃないしな
最大の過失はシンジにあるか
542創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 19:24:45 ID:pjPPDHAX
今放送してるハルヒは
新作「笹葉ラプソディ」と「エンドレスエイト」を間に挟んだ全16話
放送後二期突入
543創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 19:27:32 ID:uDShhj66
再放送だけじゃないのかー
544創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 21:18:04 ID:7pxkXf3q
マジ?
……角川はもうわからん
545創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 22:05:08 ID:HAob8Omn
にょろーん☆なーがさま
546創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:12:28 ID:LemE5Snz
「やあキョンくんキョンくん、セインはいるかい?」
「さっき殺したでしょ」
「にょろーん」
547創る名無しに見る名無し:2009/04/05(日) 23:29:18 ID:b7g71g8+
あしゃくらさん「今日こそkyon君の息の根を…」
548 ◆igHRJuEN0s :2009/04/06(月) 01:10:27 ID:58sc+M15
ひっそりと修正版を仮投下スレに投下いたしました。
あと、問題がないようならどなたか代理投下をお願いします。
549創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 01:13:02 ID:1AomaQ72
みにいってくるー
550創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 01:16:10 ID:1AomaQ72
問題ないと思いますよう
551創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 08:08:45 ID:S1E90Z3K
見てきた
問題ないと思いますよっと
552創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 12:18:06 ID:+Jp2UbIQ
修正・仮投下お疲れさまでした。
1つだけ気付いた点を。
仮投下スレ>>838の11行目あたり。

>それを望みつつ、妖精に話しかける私。

ここの「妖精」っていうのは修正前のがそのままになっているような気がしました。
黄色メガネさんはあんまり妖精という感じでもないので、
おそらく「ケロン人」「カエル」「制作者」などの単語と入れ替える予定だったのかな〜と。
553創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 14:15:50 ID:Jl4nb0Va
問題ないと思います。

幻聴で子安節が聞こえた……
554創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 17:02:46 ID:71/V68+I
私も特に問題は無いと思います。
555創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 17:05:30 ID:1AomaQ72
代理投下すべき?
556創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 17:18:27 ID:71/V68+I
>>555

いいんじゃないでしょうか?
指摘されている部分はwikiを修正すれば問題ないと思いますし。
557創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:25:51 ID:aSZYFfPh
代理投下しても問題ないと思う
558創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:30:32 ID:1AomaQ72
それじゃ代理投下いってみる
えっと修正部分以外は前の投下分を代理投下すればいいんだよな
559創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:32:50 ID:1AomaQ72
802 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 01:44:21 ID:YrRABrO.(236)

いつの間にか、私・冬月コウゾウはそこにいた。
そこは白く何もない殺風景な空間だ。
遠くを見回しても、白いだけの景色以外、何も見当たらない。
広いのか狭いのかすらよくわからん。
ただ、私はいつの間にかその空間に立っていた。

意識がある程度覚醒した所で、私はそれまでの事を思い返す。

私は高町君にサツキ君を託し、そして私は撃たれた者を若返らせることができるらしい夢成長促進銃を使った所で・・・・・・その後の記憶がない。

−−その後はどうなった?
かけがえのない妹の死に、精神に限界をきたし暴走してしまったサツキ君は?
それを追いかけに行ったアスカ君とケロロ君は?
私がサツキ君を託した高町君は?
小砂君はいったいどこへ?
行方知れずの加持君とタママ君は?
そして、私はなぜここにいる?

頭が急に働き始めると、気になる事が雪崩のように沢山溢れてくる。
しかし、この出口らしきものも見当たらない空間においてそれを知る事はできそうもなかった。

ただ、少しだけわかることはあった・・・・・・

「あの銃を使ったハズなのに、なぜ私は若返ってないのだ?」

視界に映る、自分の手を見た。
しかし、そこにあるのは私が期待していた若々しい肌ではなく、老人らしいシワだらけのいつもの私の手であった。
手の様子だけでなく、自分の顔にも触れてみる。
・・・・・・この手から伝わる肌の感触からして、私はまったく若返ってない事を悟った。
夢成長促進銃で若返る効果が、たった1、2歳程度しかないという事も有り得る。
しかし私は自分の身体の事をよく知っている。
この様子だと少しでも若返っていることはないようだ。
落胆によるものか、私はため息を吐いた。

それにしても、ここは結局どこなのか?
私が若返ってない事とこの空間は関係あるのだろうか?
関係するのであれば、ここは夢の世界か・・・・・・あの世であろう。
560創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:33:40 ID:1AomaQ72
837 :Another Age(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/06(月) 00:51:54 ID:YrRABrO.(236)
サツキ君に刺された私は高町君の治療を受けるも、彼女の力が及ばずに死んでしまった可能性もある。
ならば、この無力な老人が、ケロロ君やサツキ君のような者たちに何もしてやれなかった、と悔いるしかない。
だが、これが夢の世界ならば、とっとと覚めてほしい。
私には生きている限り、やらねばならないことがあるのだ。

とにかく、ここがどこなのか、状況はどうなっているかを知りたい。
知らなければ何も始まらない−−その思いで、当てもなく真っ白な空間を歩き出そうとした時だった。
後ろから男の声が聞こえたのだ。

「おい、そこのジイさん」
「!!」

突然の出来事に心臓が跳ね上がる。
今までは気配すらしなかったのにいつの間に私の後ろに!?
私は反射的ににディパックから武器になるものを取り出そうとして・・ディパックがない事に気づく。
なぜ、手元にないんだ?!
・・・・・・どうやら、私は無手で身構える事にした。
次の瞬間、なにをされるかわかったものではないからな。
まずは後ろへ振り返り、相手の正体を確認する。

「・・・・・・ケロロ君?
いや違う、君は誰なんだ?」

そこにいたのは、ケロロ君やタママ君と似たシルエットを持つ小さき者、ケロン人だった。
しかし、体色は黄色く、眼には渦巻き型レンズの眼鏡をかけ、仕草もどこかあの二人とは違う。
発する声もまた、なんとなく青葉君によく似た声をしていた。

「俺?
おめーさんの持ってる夢成長促進銃の制作者だよ」
「制作者?」

夢成長促進銃の制作者と名乗った彼に私はピンときた。

「もしかして、君はケロロ君の知り合いの・・・・・・」
「ああ、奴は隊長で俺は隊の技術顧問って事になるな」

どうやら、やけに高慢な話し方をする彼は、ケロロ君の知り合いで間違いないらしい。
しかし、ケロロ君たちの話が正しければ、彼はこの場にいないハズだ。
じゃあ、その彼がなぜ、私の目の前にいるのだろうか?
そんなことを考えていると、彼の方から話しかけてきた。

「それよりジイさん、ここがどこだが知りたいんじゃねぇのか?」

それはついさっきまで私が知りたかった事だ。
彼自身の事も気になるが、そちらの事も聞いておきたい。
561創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:34:36 ID:1AomaQ72
838 :Another Age(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/06(月) 00:52:46 ID:YrRABrO.(236)
「では、ここはどこなんだね?
君は知っているのか?」
「ここはジイさん、つまりおめーさんの夢の中だ」
「そうか、ここは夢の世界か・・・・・・なら君がここにいることも納得できるな」

彼の答えから、私やいないハズの彼がここにいる疑問も解消できた。
私は死んだわけではなく、目の前の彼はおそらくケロロ君たちから聞いた情報から連想され、夢の中に現れた私が想像する『夢成長促進銃の制作者』の形なんだろう。
とりあえず、夢の世界と聞いて少しは安心した。
もっとも、本当に夢の世界である保障は無く、臨死状態の時に見る幻覚である可能性もあるが、そちらはあまり考えたくはない。
どちらにせよ、とっとと現実世界に戻してほしいものだ。
それを望みつつ、妖精に話しかける私。

「ここが夢の世界だとすると、いつになったらこの夢は覚めるのかね?」
「そう焦んなくてもいいぜ。
待ってりゃその内、目覚める」
「そうか・・・・・・」
「目覚める前に、ジイさんに会いたがってる奴がいるぜぇ」
「はて? 私に会いたい者?」

彼と話していると、意外な答えが返ってきた。
夢の世界で、私に会いたい者がいるそうだ。
いったい誰が?

「そんじゃま、入ってこいよ、クックック〜」

不思議な笑い方をしながら彼が空間の明後日の方向を見ると、そこに誰かが現れた。

それは少女であった。
年齢はアスカ君よりは上、高町君よりは若干下ぐらいだ。
一瞬だけ、アスカ君と間違えそうになったのは、彼女と同じオレンジ色の髪におさげをしているからであろう。
着ている服装は軍服のようだが、どことなく高町君の着ていた軍服と類似点がある。
そして小綺麗で端正な顔立ちからは外国人にも見える。
以上をまとめると、私にとって見覚えのない少女である。
では、彼女は何者なのか?
私の夢が生み出した産物なのかもしれない。
そんな事を考えていると、彼女の方から話しけてきた。

「初めまして、冬月コウゾウさん」

なぜか彼女は私の名前を口に出した。
私は彼女を知らないハズだが、彼女は私を知っているようだ。
562創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:35:54 ID:1AomaQ72
839 :Another Age(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/06(月) 00:53:55 ID:YrRABrO.(236)
「なぜ、私の名前を知っているんだ?
そして君は何者なのかね」
「私の名前はティ[ガガガ・・・・・・ザーーーッ]・・・・・・あれ?」
「な、なんだ!?」

少女が自分の名前を述べようとした時、ノイズのようなものが走り、ちょうど名前の部分を聞きとれなくした。
少女もまた、この異常に驚き、ケロン人の彼に顔を向ける。

「・・・・・・どうやら、ジイさんが目覚める時間が目前まで迫っているようだぜ。
チッ、もう少しは時間があると思ったんだがな」

彼によると、先程のノイズは『私』が目覚めようとしているのが原因らしい。
私にとってはそれで構わないのだがな。
一方、少女の方は急いで話しを続ける。

「もう、時間がないみたいです。
ですから、手短に言わせていただきます!」

少女は幾分か焦っているようだ。
何をそんなに焦っているのだろうか?

「あなたにお願いがあるんです。
今、あなたやあなたの仲間に危機に迫っています」
「なに?」

少女はどうやら、私とケロロ君やサツキ君たちのような同行者の身に危険が迫っている事を警告しているようだ。

「詳しく言うと、このまま『その人』と接触しても、なのはさんの命は助かるでしょう。
その人は、なのはさんを殺さないように約束を受けているからです。
でも、あなたや近くにいる仲間の命は保障できません。
その人は、目的のために人殺しも辞さない人だからです。
是非、仲間を護ってあげてください」

そんな事が・・・・・・
いや、これは仮にも夢の出来事だ。
信憑性などないだろう。
・・・・・・とはいえ、例え彼女が夢の産物であろうとも、礼儀を尽くさねばならん・尽くさなければならない気がした。

「だいたいの事情は把握した。
この命に変えても、仲間を護ってみせよう」
563創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:35:56 ID:SNLl0/W6
ksk
564創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:36:26 ID:1AomaQ72
840 :もふもふーな名無しさん :2009/04/06(月) 00:58:06 ID:YrRABrO.(236)
この殺しあいを破壊するには、高町君のような者たちの力が必要だ。
まだ幼いサツキ君も、生きて帰してあげたい。
情報がない今、この殺しあいが人類補完計画に関連することなのかはわからないが、なんにせよこの殺しあいは止めなければなるまい。
その仮定で私が死んでしまおうとも、高町君やケロロ君のような殺しあいからの脱出・破壊を考える者たちのプラスになれれば良い。
元より多少の未練はあろうとも、私は生きる事への執着はさほどないだからな。
だからこそ、私は尽力できそうな気がする。
その思いを込めて少女と、迫る危機から仲間を護る約束をしていた。

「その言葉が聞けてよかった・・・・・・でも、一つだけ言わせてください」

私の言葉を聞いた彼女は、少しだけ悲しそうな表情をして、「あなたも、どうか生きてこのゲームから脱出してください」、と言ったのだ。

「人柱とか、身代わりになるとか、自己犠牲による解決は避けて」

少女の言葉に私は自嘲気に笑った。

「フッ、面白い事を言うではないか。
この老い先短く、おそらく死んで深く悲しむ者もいないだろう老人に、生きろとはな・・・・・・」
「・・・・・・そんなことはないと思います。
あなたがいなくなって悲しむ人はきっといますよ」
「さぁ、どうだろうな?
私にそれほどの価値などあるんだろうかな?」

その問いかけに、彼女は笑顔で答えてくれた。

「価値なんてものは、生きている内にいくらでも上がりますよ。
今までがダメでも、これから価値を作れば良いんです。
・・・・・・死んでしまえば、自分のために努力する事も、誰かのために頑張る事も、できなくなってしまうんですから」
「ほぅ・・・・・・」

少女の言う事はもっともだ。
生きていれば何かができる。
死ねば何もできなくなる。
では、特に深い未練・・・・・・しいていえば補完計画はあるが、おそらく私抜きでも計画は進行するだろうし、そこに私の価値はそれほどないハズだ・・・・・・ほぼやり終えていると言って良い。
また、考えに矛盾が孕むがこのゲームが補完後の世界だという可能性もある。

では、私の価値とは・・・・・・?
彼女の言う通り、これから生み出せるものなのか?−−補完後の世界ならそれも無駄だがな。


565創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:36:45 ID:1AomaQ72
841 :Another Age(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/06(月) 00:59:25 ID:YrRABrO.(236)
と、そこで唐突に私の身体全身がまばゆく光出した。

「これは・・・・・・いったい」
「どうやら時間がきちまったみてぇだ。
ジイさんはいよいよ起きる時だぜ」
「そうなのか」

少女のやり取りの間に時間がきてしまったらしい。
彼はそれを告げてくれた。
もうじき私は目覚めるのだろう、その前に私は少女について気になっている事を尋ねることにした。

「ところで、高町君たちを護る役目をなぜ私に任せたのだ?
私よりもっと力があり、殺しあいに乗らない意思を持つ者も別にいただろうに」

おそらく、これを聞かねば二度と聞けなくなる気がするのだ。
少女は私に接触してきた理由を述べる。

「・・・・・・一つは、あなたがなのはさん達に近かったから」

なるほど、単純かつ合理的な理由だ。

「もう一つは、なのはさん達を護るのに、最も動ける人間はあなたしかいなかったから」

高町君やケロロ君たちは何かしらの理由で動けないのか?
だとしたら、助けてやらねばならないな。

「最後の一つは、あなたやなのはさんやス[ジジ・・・・・・]のような人に、一人でも多く生き延びてほしいから、一人でも多く死なせたくないから、あなたに危機を伝えにきたんです」

・・・・・・なるほど、私を含めた人間を助けるために、彼女はわざわざ危機を知らせにきたというわけか。
答えを聞いた私は、少女に微笑む。


566創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:38:03 ID:1AomaQ72
842 :Another Age(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/06(月) 01:01:16 ID:YrRABrO.(236)

「もし、それが本当の事ならば、私は本当の意味で仲間たちの助けになれるかもしれん・・・・・・ありがとう」

もし、少女が夢幻なら敬意を払うだけ無意味なのだが・・・・・・果たして彼女は本当に夢や幻の存在なのだろうか?
彼女と話している内に、そうとは思えなくなってきた。
夢幻でない根拠などないが、ただ、「ありがとう」と言わねばならない気がしていた。

私から放たれる光が強くなった。
身体が、感覚が、意識が、この夢の世界から消え、おそらく現実世界へ戻されようとしている寸前、少女は言った。

「本当は・・・・・・私があなたに頼む義理はありませんが、なのはさん達をお願いします。
そして−−」







「−−あなたも絶対に生きていください」

その言葉を最後に、私の意識は『夢の世界』から消え去った。


−−−−−−−−−−−
567創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:38:18 ID:1AomaQ72
843 :Another Age(修正版) ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/06(月) 01:04:14 ID:YrRABrO.(236)

私が目覚めると、そこは公民館近くの地面の上だった。
今は夕方なのだろう、夕日が地面は赤く染めている。

意識を完全に取り戻すのに時間はかからなかった。
まず、思い浮かぶのはついさっきまで見ていた夢の事。

(ずいぶん不思議な夢な見ていた気がする)

感想はそんな所である。
すでに夢の記憶自体が薄れ始めており、とても朧げだ。
なんだか大切な事を忘れている気がする。
その大切な事を言ってくれたのは誰であり、どんな人間だったかも思いだせない・・・・・・

(よそう、どうせ夢の話だ、考えた所で仕方がない)

結局、私は夢についてはあまり深く考えないことにした。
それよりも、やるべき事がある。
一刻も早く、ケロロ君たちと合流しなければならない。
あれからどれだけの時間が立ったかわからないが、早くした方が良い。
私はすぐに身を起こそうとし・・・・・・異変に気づく。

(身体がやけに軽い・・・・・・服が大きくなっている気がする・・・・・・まさか!?)

身体の異変の理由については思いあたるものはある。
その確信が欲しくて、長くなった袖の中に隠れている手を見る。

袖から頭を出した手は、普段よりやや小さく、以前のようなシワクチャではなく、血がよく通った若々しい肌をしていた。
それで私は確信を持った。
私は、あの銃によって若返る事ができたのだと。


『クックック〜。
どうだよ、俺の発明品のできは?
クックック〜。』


・・・・・・今、頭の中でそんな言葉が聞こえたのは、気のせいだろうか?

ともかく、私は立ち上がり、手だけではなく全身をざっと確かめてみる。
顔に触れると、とてもハリのある肌を実感できた。
ヒゲの感触が無い所からして大分若いのだろう。
服が大きくなったと感じたのは、私が縮んだからだろう。
身体は軽く、特に間接は動かす事に負担を感じない。
声を出してみると、高くはないものの、幾分か若く、よく通りそうな声に変わっていた。


568創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:38:58 ID:1AomaQ72
810 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:01:32 ID:YrRABrO.(236)
以上の事からして、私はシンジ君に近い年齢まで若返る事ができたようだ。
もっと掘り下げると、声変わりを終えた十代半ば・高校生に近いくらいか?
欲を言えば、もっとも体力のある年齢にあたる加持君くらいがよかったのだが、贅沢は言ってられない。
老人の身体よりかは遥かにマシであるし、幼児にならなかっただけ僥倖だ。

公民館に入って鏡を見れば、自分がいくつぐらいになっているか、もっと知る事ができるが、そんな暇はなさそうだ。
それに遊び目的で若返ったわけでもない。
ケロロ君たちの足手まといにならないために若返ったのだ。
若返った以上、ケロロ君たちの元へ早く向かわねば・・・・・・

「急がないと」

ディパックに夢成長促進銃をしまい、高町君たちが向かっていった市街地へ駆けだそうとした。
だが、長くなった裾に足を引っかけ転倒してしまう。

「気を取り直して・・・・・・急がねば」

しかし、結果は同じく、数歩走った所で裾に足を引っかけて転んでしまう。

「くぅ・・・・・・邪魔だな」

縮んだ身体で長い裾や袖は邪魔になり、行動に支障が出る。
変わりの服を探してる時間はない。
だが、このままではいけないとと思った私は、ディパックからナイフを取り出し、余計な袖と裾を切ってしまう事にした。
最初は余分な部分だけを切り落とすつもりだったが、この服は辞令用で運動には適さない。
そのため、少しでも間接の動きの邪魔にならないように肘や膝の部分まで切ってしまう事にした。
こうして、即席の短袖・短パンの服ができあがった。

「これでよし・・・・・・う」

三度目の正直で、向かおうとするが、今度は貧血でふらつく。
思い返せば、サツキ君に刺されてだいぶ血を失っているのだ。
傷そのものは高町君が応急処置をしてくれたが、失った血液までは戻ってこないようだ。
血が足りないので、私はディパックにあるバナナの最後の一本を取り出し、ほうばる。
食べると少し元気が湧いてきた。

元気がでて貧血が軽くなってきた所で、私は改めて市街地へ向かう事にした。
銃声こそもうしないが、何があるかわからん。
催涙スプレー、スタンガン、そしてナイフはいつでも取り出せるようにしておこう。

−−−−−−−−−−−
569創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:39:55 ID:1AomaQ72
811 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:04:30 ID:YrRABrO.(236)

私がサツキ君を見つけたのは、公民館から離れてすぐであった。
そんな彼女は、ボロボロになって、冷たかろう地面に倒れ伏していた。

「サツキ君・・・・・・」

その惨状に、私は息を飲んだ。
まだ生きているかもしれないと希望を持ち、彼女を抱き起こして、その首に手を当てるが、脈は停まっており、肌は白く冷たい。
彼女はすでに亡き者になっていたのだ。

「すまない、サツキ君・・・・・・」

涙こそ流しはしないが、彼女への申し訳ない気持ちから心を痛ませる。
守ってやりたかったのに守れなかったことがとても悔しい。
打撲だらけの彼女の表情が苦痛に満ちていた事から、何を思って死んだのかと思うと悲しさを感じている。
せめて死に顔だけでも安らかにしてあげようと、開きっぱなしの眼は閉じてあげる事にした。

いったい彼女の身に何が起きたのか?
彼女を抱えつつ、私は周囲を見回す。

民間が建ち並ぶ市街地のあちこちに戦闘の爪痕、サツキ君の近くには僅かながらも鮮血、そして死因は打撲によるものと思われるサツキ君の屍。
サツキ君は戦闘に巻き込まれたのだろうか?
だとしたら同じく巻き込まれただろう、ケロロ君、アスカ君、小砂君、そして高町君はどこへ行ったんだ?
彼女たちが公民館から離れてからだいぶ経っているのに戻ってこなかったのはなぜだろう?

「手に負えない相手が現れて遠くへ逃げたのか?
または、近くにいるのかもしれない。
それとも・・・・・・まさか四人とも・・・・・・」

最悪の事態が頭に浮かんだ。
それだけはあってほしくないが、有り得ないことでもない。
私は四人の無事を祈るしかない。



その時、私は気づいた。
私の後ろに何者かがいることに。
サツキ君をできるだけ丁寧に降ろし、すぐに後ろを振り返る。

それにより、私は驚かされる事になる。
私の後ろ、正確には空中には大きなカブトムシの怪人がいた。
私が使徒などの異形を見慣れていない人間だったら、腰を抜かしていたかもしれない。
570創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:40:05 ID:SNLl0/W6
ksk
571創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:40:33 ID:s+1+h/B0
ksk
572創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:40:35 ID:1AomaQ72
812 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:06:17 ID:YrRABrO.(236)
それはさておき、この怪人・・・・・・首輪をつけている所からして参加者に違いないだろうが、何やら危険な臭いがする。
同じ異形でもケロロ君やタママ君の方が愛嬌があるが、この怪人の場合は使徒に近い。
それは決して見た目の判断からではなく、私の60年分磨いてきたカンがそう告げているのだ。
故に何がきても良いように身構える。
スタンガンや催涙スプレーが効くような相手には見えないが、殺しあいに乗っている場合は覚悟しなければなるまい。
サツキ君を殺した相手の可能性もある。
今、大切なのは見極めることだ。

ふと、怪人が地上に降りて話しかけてきた。

「この姿を見て逃げる様子もないとは・・・・・・肝がすわった小僧だな」

小僧・・・・・・?
ああ、今の私のことだな。

「それなりに見慣れてるものでね」

嘘ではない。
ほとんど画面ごしとはいえ、使徒のようなありえない存在を散々見てきたのだ。
今さら、怪人が出ようとも恐れはしない。

「・・・・・・そうか、そういう人間もいるのだな」
「は?」
「いや、こちらの都合だ。
なんでもない」

なにやら、一人で勝手に納得している怪人に、私は首を傾げる。
次は私が怪人に質問した。

「・・・・・・彼女を殺したの君なのか?
君は殺しあいに乗っているのか!?」
「・・・・・・いや、俺がここにきたのはたった今だ。
それに俺はこんなゲームに興味はない」

怪人の言うことが本当か嘘かは、この時点では判断できないな。
口頭だけで、警戒を解く浅はかな真似はできない。
次に怪人が話しかけてきた。

「ところで小僧。
アプトムという奴を知らないか」
「いや、聞いた事もないが・・・・・・」
「そうか・・・・・・、では高町なのは、筋肉スグル、ウォーズマンという者は知らないか?」

アプトムや筋肉スグルはともかく、彼は高町君を知っているのか?
いや、目的がわからん以上、彼女の事を教えるのは得策ではない。
どっちにしろ所在は知らない上、共にいた時間は僅かだが、安易に教えてはならない気がする。
私はあたかも、高町君の事を知らない口ぶりで答える。
573創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:41:40 ID:s+1+h/B0
ksk
574創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:43:45 ID:1AomaQ72
813 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:08:41 ID:YrRABrO.(236)
「さぁ、知らないな。
君はその、アプトムや高町なのはという人物にあったら何をするつもり−−」

瞬間、怪人から殺気のようなものが膨らんだのを感じた。
突然、怪人がこちらに飛びかかってきて、その硬そうな腕を振り下ろそうとした。
私は咄嗟に右へと避け、なんとかその腕をかわすことができた。

グシャ ベキベキッ

・・・・・・私が避けることができた代わりに、サツキ君の骸の腹に鉄槌のごとき暴力が振り下ろされる事になる。
その際に、内臓と骨がバラバラになる音が立った。
骨と内臓が潰れたせいか、怪人が腕を放すと腹は不自然に凹み、口や鼻からは血が吐き出され、せっかく閉じた瞳は再び開き、以前にも増して彼女の骸は惨憺たるものと化した。

サツキ君の惨状からか、目の前の怪人の恐怖からか、私は声を出せなくなった。

「あ・・・・・・ああ・・・・・・」
「・・・・・・チッ、素手だけで殺せるかと思ったが・・・・・・後ろから襲うか、生体ミサイルにしておけばよかったな」

吐き捨てるように言う怪人、あの一撃を避けなければ私の頭はトマトのように潰れていただろう。
とても恐ろしい相手だが、ここは取り乱せば殺される!
私はすぐに冷静さを取り戻し、怪人が後ずさりながら言葉を強く吐き出す。

「君は殺しあいに乗ってないのではなかったのか!?」
「ゲームや優勝に興味がないのは本当だ。
しかし、残念だが小僧には死んでもらう。
俺の目的のためにな!!」
「目的?
それはいったい・・・・・・」
「今から死ぬおまえに、話す舌は持たん!!」

怪人の目的などの疑問を余所に、再び怪人は襲いかかってきた。
今度は体勢からしてタックルを仕掛けてくるようだ。
その巨体を武器に突撃してくるカブトムシの怪人。

「くっ!」

私はディパックから、催涙スプレーを取り出し、向かってくる怪人に吹きかけた!

「な、ぐおお!?」

催涙スプレーは上手く怪人の眼に入り、怯み気味のタックルを私はすんででかわすことができた。

「眼が・・・・・・おのれぇ」

催涙スプレーは怪人にもそれなりに効果があったようだ。
怪人は眼を押さえて、悶えている。
しかし、いかにも硬くてタフそうなこのカブトムシの怪人には、ナイフやスタンガンによる無力化は効果がないだろう。
無茶をして、仲間たちの助力になれないまま死ぬ気もない。
よって、この隙をついての逃走を選択した。
575創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:44:31 ID:1AomaQ72
814 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:11:24 ID:YrRABrO.(236)

逃げる先は森。
木をはじめとする遮蔽物の多い森なら、相手の足が速くともまくことができそうな気がしたからだ。
あるいは、この周辺で他に逃げられそうな場所が見つからないからだ。

そうと決まれば、速く森へ逃げなくては!
催涙スプレーの効果はいつまでも持つわけない。
今は、ケロロ君や高町君たちと合流し、少しでも支えになってあげるためにも、私は死んではならない!

すぐに森の方向へ駆け込む。

あと100m。
走りながら振り返ると怪人はまだ眼に手をあてている。

あと50m。
怪人はまだ、動かない。

あと30m。
もう振り返っている暇もないだろうが、追ってきてる様子はない。
このままいけば振り切れるか!?



森まであと5m。
そこで、私は何かが急接近してくる音に向かってきているのに気づいた。
咄嗟に後ろを振り向くと、そこにはいくつものミサイルのような物が私に向かってきていて・・・・・・



−−−−−−−−−−−
576創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:44:45 ID:1AomaQ72
815 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:12:01 ID:YrRABrO.(236)


鳴り響く、爆音。

−−−−−−−−−−−
577創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:45:04 ID:1AomaQ72
816 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:13:28 ID:YrRABrO.(236)


とある民家の中。
突然の爆音に、ケロロは飛び起きた。

「ゲロ!?
今の音は何でありますか!?」

ケロロが覚醒して驚いていたのはそれだけではない。
彼の目の前には、高町なのはが倒れていた。

「な、なのは殿!?」

なぜ、自分の前に彼女が倒れているのか。
そしてアスカに腹部を刺されたハズの自分が、なぜケガもほぼ治され、どこぞの民家の中にいるのか。
外はすでに夕日が挿しているが、今はいつ頃なのだろうか。
そしてサツキは・・・・・・
とにかく疑問だらけなのである。

先程まで、もっぱら気絶していた彼には、今の状況が飲み込めずにいるのだ。
とりあえずケロロは、状況を知っているかもしれないなのはを、まずは揺さぶって起こそうとする。

「なのは殿、・・・・・・のは殿!」
「う、ぅぅん・・・・・・」

だが、彼女が起き上がる様子はない。
特に外傷等はないため、死に至る状態ではなさそうだが、衰弱を感じる。
目元にはうっすらとクマもできていた。

「・・・・・・疲労の色が濃い、起こすのは無理そうでありますな」

動けそうにない彼女を起こすのは得策ではないし、何よりこの状態で無理に起こすのは酷な話だ。
ケロロはなのはを起こすのを諦める事にした。


そして、再び爆音。


「ゲロッ! この音からして、周辺からでありますか?」

二度目の爆音は、状況がまったくわからないケロロを混乱させるには十分であった。
できれば、今すぐにでも逃げるか確かめに行くかしたいが、動けないなのはを放ってはおけない。
ケロロは知ることも、確かめることも、逃げることも今はできないのだ。

「いったい全体、何がどーなってるでありますか・・・・・・」

彼、彼女は状況に取り残されていた。
578創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:45:41 ID:1AomaQ72
817 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:17:58 ID:YrRABrO.(236)
【C-6 民家内/一日目・夕方】

【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(特大)、魔力消費(特大)、気絶中
【持ち物】基本セット(名簿紛失)、ディパック、マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS
ハンティングナイフ@現実、コマ@となりのトトロ、白い厚手のカーテン、ハサミ
【思考】
0、気絶中
1、冬月と合流する。
2、一人の大人として、ゲームを止めるために動く。
3、アスカと小砂を探す。
4、それが済んだら高校にヴィヴィオを探しに行く。
5、アスカと小砂を守る。
※「ズーマ」「深町晶」を危険人物と認識しました。ただしズーマの本名は知りません。
※マッハキャリバーから、タママと加持の顛末についてある程度聞きました。

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】傷はほぼ治ったものの、まだ残っています、やや混乱気味
【持ち物】なし
【思考】
0、状況がわからない
1、サツキを何があっても守る
2、加持、なのはに対し強い信頼と感謝。何かあったら絶対に助けたい。
3、冬樹とメイの仇は、必ず探しだして償わせる。
4、協力者を探す。
5、ゲームに乗った者、企画した者には容赦しない。
6、で、結局トトロって誰よ?

※漫画等の知識に制限がかかっています。自分の見たことのある作品の知識は曖昧になっているようです

−−−−−−−−−−−
579創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:47:36 ID:1AomaQ72
818 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:20:52 ID:YrRABrO.(236)

時は少しだけ遡る。
少女の死体の前にいる少年(冬月)と接触したゼクトールは、まず冬月を値踏みした。
一見、何の力も持たなそうな少年だが、自分を見て逃げない所からして強者の部類かとも思った。
マスクをしていた男(古泉)の例もあるからだ。
だが、この会場にいる限り、もふもふ(トトロ)やカナブンと接触する可能性があるのだ。
その意味で「見慣れてしまった」という人間もいるのだ、とゼクトールは知った。
それはともかく、地上から降りて近づいてみても、やはり少年からはこれっぽっちの力も感じず、仲間がいる気配もなかった。

こんな少年なら確実に殺れる。
そして、アプトムや正義超人、高町なのはの情報も持ってないようだ。
これなら、アプトムへの復讐に近づくため、もとい例のご褒美を得るための糧となってもらった方がマシだ。

(恨みはないが、死んでもらう)

そして、少年に襲いかかったゼクトール。
だが、結果は予期せぬ反撃に会い、催涙スプレーで眼をやられる事になる。
おそらく、ここまで催涙スプレーが効いたのは、このキルゲームでの強者に課せられた制限、つまりある程度の肉体的な弱体化によるものだろう。
しかし、ゼクトールは強化に強化を重ねられた損種実験体。
催涙スプレーは確かに効いたが、痛みが引くのも早い。

「くっ・・・・・・逃がすか!」

ものの数分で立ち直ったゼクトールは、森へ逃げ込もうとする少年への仕返しと言わんばかりに、生体ミサイルを放った。
いくつものミサイルが離れた距離にいる少年へと向かっていき、着弾とともに爆発。
森の入口辺りを焼くことになった。

「やったか・・・・・・いや・・・・・・」

これなら少年も無事ですまないと思っていたが、爆風が晴れた時に眼を懲らすと、森の中で例の少年の影が見えた。
しかも、すぐに走って逃げようとしてする所から、ピンピンしているようである。

(ミサイル撃てば済むと思っていたのが甘かったか。
ちょこまかと逃げる上に、悪運まで強いときた)

少年の生存を確認したゼクトールは、羽根を広げて飛び上がり追撃を開始する。


580創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:47:52 ID:1AomaQ72
819 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:24:48 ID:YrRABrO.(236)
(俺が殺しあいに乗っていることをあまり言い触らされるとまずい。
あの小僧のような奴ならまだしも、それで複数の人間や強者と連携を取られると無為な消耗をしいられてしまう。
アプトムをこの手で殺すまでは、そんな事態はなるべく避けたい)

ゼクトールとしてはどうしても、アプトムを叩き潰すまでは多大な消耗やこれ以上の行動の縮小、最低でも死ぬ事だけは避けたかった。
よってゼクトールは少年を追いかけ、そして・・・・・・

(必ず殺す。
それに足も大して速くはない。
きっと殺せる。
これ以上、余計な火種を作らないためにも小僧を殺す)

飛行しながら森へと入ったゼクトールは少年を追いつつ、ニ射目の生体ミサイルを放った。

【B-6 森林地帯/一日目・夕方】

【ネオ・ゼクトール@強殖装甲ガイバー】
【状態】軽い消耗
【持ち物】ディパック(支給品一式)、黄金のマスク型ブロジェクター@キン肉マン、
不明支給品0〜1、ストラーダ(修復中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
0、アプトムを探し出して殺す。
1、ホテル・デパートなど人が集まりそうな場所を回り、殺せそうな参加者を『確実』に殺して褒美をもらう。
2、1と火種をあまり増やさないために、小僧(冬月)を殺す。
3、正義超人、高町なのはと出会ったら悪魔将軍が湖のリングで待っているとの伝言を伝える。ただし無理はしない。
4、機会があれば服を手に入れる(可能なら検討する程度)。
5、ヴィヴィオに会っても手出ししない?
6、アプトムを倒した後は悪魔将軍ともう一度会ってみる?

【備考】
※キン肉スグル、ウォーズマン、高町なのはの特徴を聞きました。(強者と認識)
※ストラーダの修復がいつ終わるかは次以降の書き手さんに任せます。



−−−−−−−−−−−


581創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:49:47 ID:1AomaQ72
820 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:28:18 ID:YrRABrO.(236)

私は幸い、ミサイルのような物体の直撃を避ける事ができた。
ギリギリの辺りで木々の中へと飛び込み、自生している木が障害物となりミサイルをうまく防いでくれた。
爆風による被害も木々のおかげで分散し、私へのダメージはあちこちに擦り傷を作る程度に留まった。
高町君に塞いでもらった腹の傷も開いていない。
結果としては、私はとても運が良かったようだ。

「っ・・・・・・まさかあんな物まで持っているとはな。
無理をして正面から戦おうとしなくて正解だったな」

追撃を恐れた私はすぐに立ち上がり、逃走を継続する。

後ろに眼をやると、怪人は私を追ってきている。
しかも速い。

あんな化け物に追われる絶望的な状況・・・・・・私は一瞬だけ弱気になった。

だが、それでも私は足を止めずに走り続け、弱気を振り払った。

(いや、私はまだ仲間たちに何もしてやれていない。
それまで私はここで死ぬ気はない!
生きるんだ!)
と、自分に言い聞かせながら。

そうこうしている内に二度目のミサイルのような物が私に向かってくる。
しかし、今度も木々が盾になってくれたおかげで、避けることができた。
森を逃走経路に選んだのは成功だったかもしれん。


−−−−−−−−−−−
582創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:50:08 ID:1AomaQ72
821 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:30:12 ID:YrRABrO.(236)

逃げている内に私は、あの夢の事を断片的にだが思いだしていた。

名も知らぬ、オレンジ色でおさげの髪を持つ少女に
『なのはさん達をお願いします』
『そして、あなたも絶対に生きていください』
と頼まれた事を。

(あの少女が結局何者なんだろうな)

その事を疑問に抱きつつ、一方で私は決意を固める。

(だが、良かろう。
彼女の願い通りに、高町君たちの支えとなり、生き抜いてやろう)

自分は普段、こんなキャラではないのにな、と思いながらも、なんとなく呟く。

「女性の願いを聞いてやらねば、男が廃るというものだろうからな」



その言葉を口にした時、今は若返り、ティーンエイジャーの姿をしている冬月コウゾウは、不適に笑っていた。
それは、怪人に追われている絶望感からくるものではなく、まして皮肉や自嘲からくるものでもない。
彼がネルフの副指令になってから、もしくはそれより以前からしてなかったかもしろない、決意に満ちた笑顔であった。


583創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:50:29 ID:1AomaQ72
822 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:38:41 ID:YrRABrO.(236)
【B-6 森林地帯/一日目・夕方】

【冬月コウゾウ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】10代半ば、短袖短パン風の姿、疲労(中)、ダメージ(中)、腹部に刺し傷(傷は一応塞がっている)、決意
【持ち物】スタンガン&催涙スプレー@現実
ジェロニモのナイフ×2@キン肉マン、夢成長促進銃@ケロロ軍曹(一回使用済み)、ディパック、基本セット(名簿破棄)【思考】
0、ゲームを止め、草壁達を打ち倒す。
1、仲間たちの助力になるべく、生き抜く。
2、1のために、まずは怪人(ゼクトール)から逃げ切る。
3、小砂達と共に、高校へ向かう?
4、シンジ、夏子、ドロロを探し、導く
5、タママとケロロを信頼
6、首輪を解除する方法を模索する
7、アスカの事情はわからないが、何とか保護したい

※現状況を補完後の世界だと考えていましたが、小砂やタママのこともあり矛盾を感じています
※「深町晶」「ズーマ」を危険人物だと認識しました。
※マッハキャリバーから、タママと加持の顛末についてある程度聞きました。
※夢成長促進銃を使用し、10代半ばまで若返りました。
※体力が回復しているのは、若返って一時的に体力が向上しているのと、ソンナ・バナナを食したからです。
※夢については、断片的に覚えています。


※公民館の近くにジェロニモのナイフが落ちています。
※サツキのディパック、北高女子の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、自転車@現実、ディパック、基本セット、サツキの基本セットが公民館に残されています。
※サツキの死体の状態が悪化しました。
584創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:50:48 ID:1AomaQ72
823 : ◆igHRJuEN0s :sage :2009/04/01(水) 02:41:02 ID:YrRABrO.(236)
これにて仮投下終了です。
感想や矛盾・修正の指摘を受け付けます。

タイトルは「Another Age」でお願いいたします。


585創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:51:05 ID:1AomaQ72
以上代理投下完了っす
586創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 20:52:28 ID:OO7SPVXc
ksk
587 ◆igHRJuEN0s :2009/04/06(月) 21:04:26 ID:58sc+M15
>>552
見落としてました。
wiki編集者の方は、収録時に『ケロン人』に直してくださると助かります。

>>585
代理投下乙です!
588創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 22:13:19 ID:9AtCg+uB
投下&代理投下乙ですー
若返ったと思ったらいきなりネコの来襲とは冬月さんもついていない……
幸いケロロは復活したけれどまだ万全の状態ではないし、なのはは気絶中だしでどうなることやら
しかしやっぱり冬月さんはエヴァ勢の良心だなw
589創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 22:27:57 ID:aSZYFfPh
投下&代理投下乙です
後ろ向きだけど冬月さんはエヴァ勢の良心だと思うよ
夢だと切り捨ててるが女性の頼みだとかでやる気が出たな
ケロロは復活したがなのはさんは満身創痍のこの状況でのこれは期待してしまう
冬月さん頑張れ
590創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 22:40:58 ID:+Jp2UbIQ
投下&代理投下乙です!
冬月さんは対主催というか首輪解除のキーパーソンになりうる1人だから回復できてよかった……けど、
ネオゼクトールから逃げ切れるかどうかは次の書き手さん次第か。
冬月さん超がんばれ。
591創る名無しに見る名無し:2009/04/06(月) 23:44:21 ID:S1E90Z3K
投下&代理投下乙です!
やっぱ冬月さんくらいだな…エヴァ勢でまともなの
ネコに狙われたのは厳しいがなんとか逃げ切ってほしい
 
ケロロ&なのはの方は果たしてどうなるやら…
なのはが疲労困憊なのは痛いな
592創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 09:25:24 ID:ocGJDLxk
ケロロって高町殿って呼んでなかったっけ
593創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 10:32:03 ID:3uyzYBoj
バトロワ好きな奴って
リアルでどんな生活してんのよ
正直気が知れんわ
594創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 11:04:57 ID:QAcmbS+T
遅くなりましたが投下&代理投下乙です!
冬月さんの描写がどうなるだろうとすっごい楽しみにしてました
ゼクトールに早々殺されるかと思った…描写に緊迫感があって、ヒヤヒヤしましたww
595創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 14:12:14 ID:iAtun/ge
ヘアニスト氏はバンバン人を殺していってるな……
没になった作品もあるけどロワ進行においては重要な人間だ。
596創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 15:22:39 ID:VO0u902V
なんとなくネコに小僧と呼ばれる若き副指令から

小僧→コゾウ→kozou→kouzou→コウゾウ

と連想した俺がいる。
597創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 18:06:42 ID:7J9iQ1mY
ロワ系で好みが別れるって言うけど
単にバンバン殺してるだけじゃつまらん
598創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 18:38:17 ID:A/5FLk2J
超人無双が好きだな
599創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 19:44:00 ID:wFr3D/L/
無双でガンガン行って受け入れられる場合と受け入れられない場合の両方あるから難しい
600創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:25:05 ID:D9/dOcQV
参加者の戦力が均一になるような制限かけるとキャラの魅力がスポイルされることになるからな
かといって制限なしだと誰も勝てないようなキャラも出てくるし…

まぁ勝敗よりもバトロワというシチュエーションによる人間ドラマが魅力なんだけどな
こっちのほうも狂気とかマーダー化とかで原作キャラとは似ても似つかないキャラになったりすると微妙
そうなる事に納得出来るイベントがあればいいけど
601創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:29:30 ID:7i0ZZDbh
それ言われるとハルヒ勢を筆頭として変わりまくっているね……
住民に受け入れられているからいいけど去っていった人も居るんだろうね。
602創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:34:09 ID:0aFPLlJ2
まぁロワなりの色が出るのは仕方ない
603創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:35:05 ID:rBy2pisH
リレーの結果だもんね
いきなりキャラ改変があったわけじゃなくそれなりのイベントが続いた結果こうなったんだもん
キャラ自体はぶれてないし
604創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:39:04 ID:D9/dOcQV
まぁ一本筋が通ってるようなキャラが変わるならともかく、ただの学生が人殺しイベントで
変わるのはしょうがないわな
キン肉マンとかが殺人肯定するようになったら引くわ



そもそも圧倒的強キャラであるはずが、主催者に拉致られて武装解除させられた(=負けた)
って時点でもう嫌になる人もいるだろうしな
605創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:41:45 ID:7i0ZZDbh
>>604

キン肉マンって試合でかなり相手超人を殺してなかった?
それなりの過程があっての肯定はいいと思う。
606創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:44:23 ID:D9/dOcQV
超人相手と人間相手一緒にすんなよw
正義超人であれば手を上げるのも許されないレベルだぞ
607創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:46:38 ID:D9/dOcQV
あと確かキン肉マンが対戦相手を殺したことはないとか二世で言われてた
608創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 20:53:21 ID:7i0ZZDbh
>>607

それってゆでだから……
609創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:04:37 ID:D9/dOcQV
まぁそうとも言えるけど、実際断末魔の血が必要な王位継承編でもゼブラにとどめささなかったり
サタンクロスにとどめをささないとか結構あったと思うが
610創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:05:07 ID:wFr3D/L/
ところでボッチらの話が来てスバルの話が進んだら放送?
それとも他に誰かまだ止まってる人いる?
611創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:13:52 ID:0aFPLlJ2
状況にもよるんじゃね?
612創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:17:51 ID:7i0ZZDbh
放送はまだ早いんじゃない?
夕方に入った参加者もあと数回書ける余裕は有ると思うし。
放送直前で止まっているパートも存在しないし無理に急ぐ必要無いと思う。
613創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:28:29 ID:GGHGpnh5
>>606
「勝手にコスチュームに触った」というだけで、子供をぶっ飛ばしたジェロニモ……
614創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:30:19 ID:D9/dOcQV
それは俺も言おうと思ったけどw
性格が一貫しない超人もいるからな
人間時代や、王位編時代の彼ならあんなこと絶対やらないはずなんだが
615創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 21:32:57 ID:P6EZI4+1
必要そうなところは分離した真っ黒軍団とナーガ組、それにアプトムかな?
他はあってもなくてもいいってくらいには時間すすんでると思うよ。

スバルはあの疲労具合だし、クロエか誰かに助け起こされるまで瓦礫の中は大いにあり得るw
まあスバル発掘のプロット二つ練ってたりするけどね。
周囲の予約のされ方によってはどちらかで投下するかも。
616創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 22:07:11 ID:7i0ZZDbh
>>615

予約じゃなくて投下という事はまさかゲリラ氏!?
617創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 22:23:13 ID:7i0ZZDbh
確かに時間は進んでいる組はあるけど、wikiの時系列順投下作品を見ると昼過ぎに比べて夕方が少なすぎる印象だし放送は早いと思うんだ。
618創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 22:23:16 ID:wFr3D/L/
ゲリラ氏だと!?
ネタを温めてるみたいなので何時投下されるかワクテカしてます
619創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 23:51:01 ID:CsOLxdHk
仮に>>615がゲリラ氏だとすると、
発言から考えてクロエ周りが予約されるか、
大分たたないと書きそうにないな。
クロエ自己リレーになるし。
620創る名無しに見る名無し:2009/04/07(火) 23:54:21 ID:0aFPLlJ2
クロエ周りって事はkyon&ナーガ様か
621 ◆EFl5CDAPlM :2009/04/07(火) 23:59:33 ID:P6EZI4+1
なんでそれだけで私だとばれるかなぁ……

ちなみに予約が入るまでは絵にかいたモチ状態です。
書くとは限らない。
622創る名無しに見る名無し:2009/04/08(水) 00:29:42 ID:C7Sj90lE
前の管理人氏もそうだけど牽制に見られるから、
予約以外でそういうのやめたほうがいいよ。
623 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/08(水) 00:31:14 ID:54TXGQOD

申し訳ありません、まだまだ時間が掛かりますので延長お願いいたします。
624創る名無しに見る名無し:2009/04/08(水) 00:35:01 ID:D0wEtLFE
ゆっくり書いていってね!
625創る名無しに見る名無し:2009/04/08(水) 07:32:45 ID:evtrqQHQ
ゆっくりかいていってね!
626創る名無しに見る名無し:2009/04/09(木) 21:45:40 ID:O75jy50f
(´・ω∩)
627創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 08:18:16 ID:hKTl0w8j
5x氏から連絡がこないな・・・・・・
628創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 13:02:17 ID:SUVIh9I3
まぁ…まだ二日目だしなー
氏は長文ハイクオリティな傾向があるから時間かかってるんだろう
629 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/10(金) 16:44:45 ID:YfZjfx6w
本当に申し訳ないです。
リアルの都合で執筆時間が取れませんでした……
週末中には仕上げますので今少し猶予をお願いいたします。
630創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 17:03:35 ID:sp754RLB
了解、ゆっくりかいていってね!
631創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 18:17:37 ID:pkxXOnl+
ゆっくり書いていってね!
632 ◆NIKUcB1AGw :2009/04/10(金) 21:19:26 ID:YcXwL/ux
久々だと妙に気後れしてしまいますが……
悪魔将軍、古泉一樹、ノーヴェ、ジ・オメガマン、キン肉万太郎、中トロを予約します
633創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 21:21:44 ID:+mR5vWPr
>中トロ

( ゚д゚ )
634創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 21:35:25 ID:LWhSJR8F
つ中トロ
            | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
            |寿司喰イネェ!|
            |_____|
             .∧ | ∧     
            ,i  |_,! i、    
            i .。 |_ 。, `i    
            i -ー、―-、 |    
            i ,/"^ヘ^i i   
            i i'       | |   
            i ヽ_,._,/ ,'        
      ___ _',' ゙ー---―' `________    
  .   /     ;   .       ,';::........     /l   
   ./       ヽ、 . ..,.._ . , .,.. ノ:::::::::::.   / /..........  
 /                     / / l:::::::
 l二二二二二二二二二二二二二二二l/ /:::::::
  l_l/:::::..              l_l/::::::..  
635創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 21:41:23 ID:Jz/NMbQW
予約キター!ksksksk
636創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 21:44:23 ID:Zj6i1TiB
予約キタ! これでかつる!
637創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 21:51:11 ID:Y9uh/JDc
>>634
なんという期待を裏切らないAAwwwwGJですww
638創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 21:55:34 ID:pkxXOnl+
予約ktkr!!

>>634
中トロすげぇ!俺にくれよこれ
639創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 22:54:18 ID:3ZxggGgV
バトル勃発ですか。

>>634は用語集に収録されました。
640創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 22:56:25 ID:h0GKFIgH
AAが用語集入りなんてモヒカン以来じゃないか!
641創る名無しに見る名無し:2009/04/10(金) 23:05:48 ID:pkxXOnl+
入ったのかwww
しかし改めて思うがここの用語集は凄いな
たまに読み返すと凄く面白い
642創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 00:49:31 ID:IFSx+VDm
これからもまだまだ伝説ができそうだ。
643創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 00:59:24 ID:4/OnsMyD
予約ktkr!!!
wkskwksk
644創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 18:58:10 ID:p0ae+d0+
>>639
収録乙です!相変わらず仕事の速いロワだw
645創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:09:45 ID:kEyUqeEl
失礼を承知でお願いします
ここの住民方の民度の高さをお見込みして、この同胞(……になる予定w)スレを救っていただきたい・・・(;ω;)

多ジャンル安価ロワ2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9437/1239457041/

最初から安価をやってもいいので、どうかお願いいたします!
646創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:12:31 ID:izuDxE1o
とりあえず落ち着こう

ところでトトロのもふもふって何もふもふなの?
(ゴールデンレトリバーを1もふもふとして)
647創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:15:10 ID:izuDxE1o
ちょっと例えが悪いな

朝倉さんのおっぱいが200もふもふとして
トトロはなんもふもふかな?

871000もふもふくらいかな?
648創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:16:10 ID:izuDxE1o
いや何を馬鹿なことを言っているんだ俺は
朝倉さんのおっぱいは65300もふもふぐらいあるだろう
649創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:16:54 ID:FhHv6+eW
もふもふは
もふもふだから
もふもふなのです。
650創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:19:20 ID:4/OnsMyD
なのはさんのおっぱいは1000もふもふくらいかな
まぁヴィヴィオの96157つるぺたにはかなわんけど
651創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:21:01 ID:QFWQP6p7
もっと桁が違うもふもふだと思うんだぜ
なぜならトトロは毛なしの本体でもめちゃくちゃもふもふなのに
そこにさらに毛が生えてるからな
652創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:24:15 ID:FhHv6+eW
胸が…もふもふ、だと…?
お、お前ら…つまりもふもふしたいって言ってたのはそういう意味だったのかーーー!
きゃー、住民さんのえっち!
653創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:29:52 ID:A2F+EKtX
だがちょっと待って欲しい
胸の場合はぱふぱふではないか?
654創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:35:05 ID:izuDxE1o
その……朝倉さんのバニー姿の画像を見たときその……
勃起をしてしまいましてね……フフ……
立派な体つきは大好物です……
655創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:36:47 ID:4/OnsMyD
>>653
いや、1もふもふが10ぱふぱふだと思うんだ
656創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:49:14 ID:FyP22nMW
メイが落下してももふーんと受け止められるくらいのモフモフだよ
おっぱいと比較とかアホかと
おっぱい何個あれば幼女受け止められるんだよ
657創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:52:04 ID:QFWQP6p7
メイどころかサツキでもおkなんだぜ
かなりのもふもふだな
658創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:52:43 ID:4/OnsMyD
でもさ、朝倉さんのおっぱいが一組でメロン二個分だろ?
多分メロン十五個あれば範囲的には足りるし重ねて三十にすれば十分受け止められると思うんだ
659創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:54:40 ID:QFWQP6p7
メロン30個ぶんの胸って怖くね?
660創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 00:05:23 ID:C7whsi6S
>>658
つぶれあんぱんの悲惨さを知らないのか
661創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 00:05:46 ID:sYcT2XBy
ええい、変態しかいないのかこのロワは!
662創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 00:10:10 ID:OpYZ19Wz
ここは へんたい しかいませんね
663創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 00:13:40 ID:qWE4tqsQ
なにをいまさら。
書き手もロリかボイン好きかケモナーしかいないんだぜ?
664創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:03:22 ID:mlNyE8EW
ロリやトトロも良いが、たまにはイイ漢の話もしようぜ!

漢指数なら
キョン 10
古泉 45(ヒロイン補正により減少)
スグル 95
万太郎 72
将軍 95(巨乳殺害分差引)
ウォーズマン 42
アシュラマン 60
オメガマン -90
ゲンキ 90
モッチー 90
スエゾー 70
ハム 5
ナーガ 85
スバル 75
ケロロ 58
冬樹
タママ 35
ドロロ 63
ガルル 101
ガゼルディス 12
ゼロス -5
ズーマ 44
シンジ -40
加持 20
冬月 50
晶 40
アプトム 40
ネコ 46
閣下 0
砂ぼうず 2
雨蜘蛛 -130
だと思うんだが。

・参考
100でカミナ並
0で誠並
665創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:08:20 ID:XIO4Ywec
雨蜘蛛-130ってwww
666創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:10:09 ID:8QzoTHZR
冬樹に数値すらないのは狙ってるのかそうなのか
667創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:10:17 ID:OpYZ19Wz
個人的には
kyon→5
ナーガ→95
ケロロ→70

冬月さん→65
砂ぼうず→-120

で頼む。
668創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:14:19 ID:jVqm4QQn
規制が解けてる……だと……?
やったあああようやく解放されたあああああああ
669創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:16:15 ID:dFTl5dvR
…なんでスバルが入ってるんだよw
670創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:19:45 ID:AJvA7f27
カナブン 93
671創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 01:22:46 ID:jVqm4QQn
ほんとだwww
素で気付かなかったwww
ついでに女キャラのヒロイン度もやろうぜ!

ハルヒ 90(死亡話の展開的な意味で)
朝倉  60(むしろヒーロー)
みくる 25
妹   90
古泉  85(ノーコメントでいいですか?)
ホリィ 30
なのは 20
スバル 15(むしろヒ―ry)
ヴィヴィオ ∞
フェイト 80(死者スレ的な意味で)
ノーヴェ 65
セイン 40
リナ  10
アスカ  5(知ってるか、一応この子Wヒロインの片割れ……)
小砂  75
夏子  30
トトロ ∞
メイ 40
サツキ 80
カヲル君 100

こんなところか?
672創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 02:03:56 ID:lO8/5ece
トトロ待てw
奴の魅力はヒロイン的なものと言っていいのかどうかw
673創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 02:11:15 ID:XIO4Ywec
トトロとヴィヴィオが無限大w
674創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 02:30:39 ID:jVqm4QQn
ちなみに上のヒロインの基準

☆純粋にかわいいか
☆どちらかと言えば守られ系、保護対象であるか(なのはさんやスバルは自分で戦って切り開くので低め)
☆恋愛フラグや男キャラとの濃いからみがあるか
☆期待されているか
☆不幸な目にあっているか
675創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 02:51:40 ID:XIO4Ywec
不幸がはいるのかw
676創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 12:20:21 ID:mlNyE8EW
>>669
あんなカワイイ子が女の子なわけないじゃない
・・・・・・え? 違うの!?
677創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 12:43:46 ID:OpYZ19Wz
スバルがショタだと申すか。
ショタはゲンキだろJK

……そういやロリも妹とヴィヴィオしかいないが、ショタもいないな。
若月さんくらいか?
678創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 14:07:57 ID:WVlnfd58
5X氏は今日来るかな?
679創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 15:59:21 ID:qWE4tqsQ
砂ぼうずが坊主ってつくぐらいだしショタなんじゃね? とか言ってみる
ヘアニスト氏は今日くるか延長再申請か、だね。
680創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 16:55:31 ID:jVqm4QQn
パチンコ屋にでかでかと掲げられたカヲル君に吹いたw
681 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/12(日) 18:20:37 ID:/+QfTfZy

本当に遅れて申し訳ありません、先程仮投下しましたので意見お願いいたします。
682創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 19:15:14 ID:4c3/WgEd
>>◆5xPP7aGpCE氏
仮投下乙です!更に面白くなってて、問題ないと思いますよー
683創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 19:15:38 ID:C7whsi6S
>>679
どっちかというと海坊主とか岩魚坊主とかの用法だと思うが
684創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 19:30:22 ID:nYVbf04d
仮投下乙です
特に問題はないと思います
685創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 19:48:16 ID:+6R7i58R
仮投下乙です!
特に問題は見当たりませんでしたー
686創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 20:19:08 ID:qWE4tqsQ
仮投下乙です!
感想は本投下後ということで。

状態表の雨蜘蛛の支給品一式は一つ晶に渡したということですが、
それなら雨蜘蛛、シンジ、メイで×3です。
修正点はそれぐらいだと思いますよ。
687創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 20:27:03 ID:qWE4tqsQ
と、思ったけど雨蜘蛛は前の話で荷物一つにまとめちゃってますね。
となると、雨蜘蛛は晶に返すためにデイバッグを一つだして、
支給品一式を入れたということになりますよね?
そうなるとバットがあると、雨蜘蛛が意図的に入れたということになるけど……

自分でも細かいと思ったけど、一応指摘です。
688創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 21:18:32 ID:dWJGb8v3
>>664
今更遅いが・・・ウォーズマン舐めるな
689創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:01:03 ID:C7whsi6S
ガゼルディスってだれだ
690創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:05:17 ID:csLoMMSQ
ゼルディガスのことだよ
691創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:08:05 ID:j+IfKS/W
ゼガルディスなら知ってる
692創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:17:57 ID:+6R7i58R
ゼルディディスだろ?
693創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:27:51 ID:qWE4tqsQ
ゼルガディスの間違いだろう。
694 ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:36:54 ID:AFTzIJUO
投下したいんですが、かまいませんか?
695創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:39:46 ID:jVqm4QQn
>>694
きたああああああ!
待ってました、どうぞ!
支援します!!
696創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:40:57 ID:XIO4Ywec
ksk
697創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:41:24 ID:j+IfKS/W
どうぞどうぞ
698創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:43:08 ID:oHL4sJES
ksk!
699創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:44:52 ID:3wTTuxwH
ksksksk
700 ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:46:03 ID:AFTzIJUO
それでは悪魔将軍、ノーヴェ、古泉、万太郎、オメガマン、中トトロ、投下します。
701嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:47:29 ID:AFTzIJUO
TURN0 中トトロ

 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |,  お待たせシマウマー!  |
 |____________|
    .∧ | ∧     
   ,i  |_,! i、    
   i .。 |_ 。, `i    
   i -ー、―-、 |    
   i ,/"^ヘ^i i   
   i i'       | |   
   i ヽ_,._,/ ,'   
    ゙ー---―'   

世界に羽ばたく、となりの中トトロだよ!
さて、僕は今、湖のリングでレフェリーを務めている最中なんだ。
じゃあ早速、リングにいる四人の様子を見てみようか。
おや、早くもノーヴェがピンチみたいだよ?



TURN1 ノーヴェ

くそっ、どうなってるんだ……。
このオメガマンとかいう奴、体はボロボロだしさっきはあたしと将軍であっさり倒せた。
たいした敵じゃない、そのはずなんだ。
なのに、それなのに……。
なんであたしが圧倒されてるんだ!



TURN2 オメガマン

私には、後がない。
もちろん、命の危機ということもある。この試合に負ければ、私は確実に悪魔将軍に始末されるだろう。
だが、それだけではない。
あの目玉の化け物に屈辱を味わわされ、ファイアーデスマッチでは不覚を取り、偽キン肉マンは後一歩まで追いつめながらとどめを刺せず……。
そして、悪魔将軍には完膚無きまでに叩きのめされた。
私の超人格闘者としての誇りは、もはやボロボロだ。
この戦いで負けてしまえば、たとえ命を拾ったとしても私は二度とリングに立てないだろう。
戦う者としての心が、完全に折れてしまうだろうから。
もはや報酬がどうのと言っていられる身分ではない。
私が今最も優先すべきは、勝利すること。そして改めて己の実力に自信を持つことだ。
そのためには、まずこの小娘に勝たなければならない。
この娘、身体能力はなかなかのものだ。だが、動きが洗練されていない。
おそらくは実戦経験が不足しているのだろう。こちらにとっては好都合だ。
ボロボロの体でも、基本に忠実な動きをしていれば十分に渡り合える。
どうもこの頃の私は、自分しか持たない特別な力にうぬぼれすぎて、基本をおろそかにしていた気がする。
追いつめられてようやくそれに気づくとは、皮肉な話だ。
ともかく私の体にしみこんだ長年の経験が、体に蓄積した疲労とダメージというハンデを打ち消して娘と互角以上の戦いをさせている。
娘の戦い方は、時間が経つにつれだんだんと粗くなってきていた。
おそらく、瀕死に見える私を相手にしながらクリーンヒットを奪えないことに焦りを感じているのだろう。
これも好都合、こちらのつけいる隙が増えるというものだ。
ほら、狙いが見え見えだ。左の連打で注意を引きつけておいて、渾身の右ストレートを私の顔面に叩き込むつもりなのだろう?
予想通りに、奴は顔面目がけて右のストレートを打ってくる。私は読み通りに来たその攻撃を回避し、伸びきった腕をつかむ。
そしてそのまま、一本背負いで娘を投げ飛ばした。
疲労の割には、技のキレは悪くなかった。だが娘は例の光の道をクッションに使い、ダメージを軽減してしまったようだ。
702嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:48:24 ID:AFTzIJUO
投げ技は防がれる可能性があるか。ならば、関節技で地道に体力を削っていくとしよう。
私はまだ体勢を立て直していない娘にタックルを敢行し、そのまま寝技に持ち込もうとした。
しかし娘も寝技の攻防では不利と理解しているせいか、必死の抵抗を見せる。
強引に私の手から逃れた娘は、光の道で上空に逃れようとした。
だが、空中戦でそちらが有利だというのは十分に見当がつくからな。そう簡単に空へは行かせんぞ!
私は背中の巨大指に、亡霊超人たちの首を出現させる。そして奴らを娘の足に噛みつかせ、強引にキャンバスに引きずり降ろした。



TURN3 悪魔将軍

まったく、ノーヴェは何をやっているのだ……。相手が怪我人だと見て油断したか?
その点については試合の後にでも注意するとして……。あれはどういうことだ?
スニゲーター、ジャンクマン、サンシャイン……。
この島でオメガマンに殺されたというアシュラマンはいいとして、なぜ他の悪魔騎士の首が奴の体に装着されているのだ!
悪魔騎士たちの体は、今まさに私のボディーを構成しているはずだろう!
オメガマンが持つ変身能力か? いや、あれは実物が目の前になければ使えないはず。
それに、悪魔超人の首領たる私にはわかる。あれは生きた超人の身体が変化したものではなく、間違いなく死体の首だ。
どういうことだ。なぜ、同じ超人たちの死体が二組存在しているのだ?
待てよ、たしかノーヴェの奴から聞いた話に、平行世界というのがあったな……。
「世界」が一つでないことぐらいは、私も元から知っていた。
たとえば我ら悪魔超人の本拠地である「魔界」や、ゴールドマンだった頃の私が生活していた「天上界」は、人間どもが生活する世界とは別の世界だ。
それにノーヴェや古泉がいた世界も、私の知る世界ではないだろう。
時空管理局などという組織は私の世界にはないし、古泉もノーヴェも超人の存在を知らなかったからな。
たとえ奴らが私の知らぬ遠い星の住人だったとしても、宇宙全域で活動している超人の存在を知らぬということは考えられない。
よって、奴らは私とは違う世界の出身者だと結論づけられる。
つまり平行世界が存在しているというのはさして考えずともわかることであって、あまり深く考える必要もない。
先程まで私はそう思っていた。だが、その考えを改めねばなるまい。
今までの私は、平行世界とは「まったく異なる世界」が複数あるものだと考えていた。これも間違いではないのだろう。
だがそれだけではなく、「ほとんど同じだが細かい点が違う世界」も存在しているのかもしれない。
何が言いたいのかというと、「悪魔騎士が正義超人ではなくオメガマンに倒された世界」があり、あのオメガマンはそこから来たのではないかということだ。
そう考えれば、あの万太郎が言っていたことにも説明がつく。奴は、自分を「キン肉スグルの息子」だと言っていたらしい。
だが、キン肉マンはまだ20代の前半だったはずだ。息子がいたとしても、父親と見間違えるほど成長しているはずがない。
しかし、私の世界と時間の流れが違い「すでにキン肉マンに息子が生まれ、青年にまで成長している世界」があるとすれば……。
あくまで仮定に過ぎないが、そうであれば奴の言葉は真実であってもおかしくないということになる。
そうなると、キン肉マンとウォーズマンも……。
おっと、弟子たちの試合中だというのについつい考え込んでしまったな。
この辺りは後でゆっくり考えるとして、今は試合の行く末を見守ることに集中するとしよう。
703創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:48:34 ID:oHL4sJES
ksk
704嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:49:15 ID:AFTzIJUO


TURN4 古泉一樹

やれやれ、とんでもないことになってしまいました。
せっかく見つけた万太郎さんと、戦う羽目になってしまうとは……。
しかし、ここで悪魔将軍に俺の真意を見抜かれてしまえば、朝比奈さんの仇を討つことができません。
今は彼に従う振りをするしかないでしょう。
最悪……ここで万太郎さんを死なせてしまっても仕方ないでしょうね。「駒」の候補は彼以外にもいるのですから。
僕がそんなことを考えている間にも、試合は着々と進行していきます。あのオメガマンという男に足を捉えられたノーヴェさんは、キャンバスへと叩きつけられました。
そしてオメガマンはノーヴェさんにのしかかり、脚をロックします。

『あーっと! オメガマン、スコーピオン・デス・ロックでノーヴェの脚を締め上げるー!』

実況の彼が、そんなフレーズが書かれたプラカードを掲げています。
それにしても、あの小動物……。トトロにそっくりですね。というか、あのパソコンの壁紙に描かれていた生物そのものです。
主催者が用意したこのリングの管理を任されているということは、彼も主催者の一派なのでしょうか。
そうだとしたら、やはりトトロも……。

「ちくしょう、放しやがれーっ!」

僕の思考は、ノーヴェさんの叫び声によって中断させられました。彼女は必死にもがいて技を外そうとしていますが、オメガマンの方もそう簡単には技を解いてくれません。

「ノーヴェよ! 関節技は力で外すものではない! 体のひねりを使ってテクニックで外すのだー!」

リングの外から、将軍の檄が飛びます。ノーヴェさんはその言葉に素直に従い、体を回転させてオメガマンの拘束から逃れます。
しかしオメガマンは、崩れた体勢からすぐさま別の技へとつないできました。

『オメガマン、今度はアキレス腱固めだー!』

負傷させた脚を徹底的に攻める作戦ですか……。陰険ではありますが、実に理にかなった作戦ですね。
ノーヴェさんも実に辛そうです。ここは助け船を出すべきですか……。
しかし、超能力やプレッシャー・カノンをここで使っては、オメガマンと密着状態にあるノーヴェさんまで巻き込みかねません。
メガ・スマッシャーは論外です。リングごと吹き飛ばしてしまいます。
そうなると、攻撃範囲が狭くピンポイントで攻撃できるヘッドビームですか……。
俺はオメガマンに狙いを定め、ヘッドビームを発射しようとしました。ところがその瞬間、オメガマンが技を解除して跳び上がったのです。
そんな、攻撃を読まれた!?

「不意打ちというのは、モールでのお前のように相手に反応する間を与えずに攻撃するのが基本!
 そんなに長々と殺気を向けられたら、デビューしたてのルーキー超人でも気付けるぜー!」

くっ、攻撃方法を即座に決められなかったのが仇になりましたか……。

「そーら、そんなに助けたければくれてやるぞ!!」

オメガマンの手は、まだノーヴェさんの脚をつかんでいました。奴はノーヴェさんの体を振り回し、こちらに投げつけます。
その体を受け止めた俺でしたが、勢いを殺しきれずそのまま二人揃って湖へ落ちてしまいました。
しかし、すぐさまノーヴェさんを抱えてリングに戻ります。

「わ、悪い古泉……」
「お気になさらずに」
「あの野郎……! 今度こそ思いっきりぶっ飛ばしてやる!」
「いえ……。ノーヴェさん、あなたは一度、少し頭を冷やした方がいい」
「なに?」

顔をしかめるノーヴェさんの手に、俺は自分の手を重ねます。

「交代です。次は俺が行きます」
705嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:50:38 ID:AFTzIJUO


TURN5 キン肉万太郎

「向こうは交代してきたか……。こっちも交代だ!」
「う、うん……」

オメガマンのタッチを受け、僕はロープをくぐってリングに足を踏み入れる。
それにしても、妙なことになっちゃったなあ……。さっきは目が覚めたばっかりで頭がボーっとしてたから、つい引き受けちゃったけど……。
なんで僕が、アシュラマンさんを殺した張本人であるこいつとタッグを組まなきゃいけないのさ……。
しかも、戦う相手はさっき気絶していた僕を建物の中まで運んでくれた人じゃないか。
冷静になればなるほど、僕がここで戦うメリットなんてないように思えてくる。
けど、超人レスラーとしては一度上がったリングから降りるわけにもいかないし……。

「ねえ、なんで君は僕と戦うのさ? さっきは助けてくれたじゃない」

思わず僕は、自分に対して攻撃してくる黒い人――たしか、ガイバーVだっけ?――に聞いていた。

「俺自身は、あなたと戦いたくないんですけどね。将軍に逆らうわけにはいかないんですよ」

将軍? さっき僕をいきなり殴ってきた、あの鎧のこと?
待てよ? 鎧で将軍って、どっかで……。
あーっ! 思い出した! 悪魔将軍!
今まで正義超人が戦ってきた悪行超人の中でも、間違いなく三本の指に入るっていう伝説の悪魔超人じゃないか!
名簿で「悪魔将軍」って名前を見た時に、どこかで聞いたことある名前だなーとは思ってたんだけど……。今はっきりと思いだしたよ!
けど、悪魔将軍は30年近く前に、父上に倒されて消滅したはずじゃ……。なんでここにいるの?

「試合中によそ見は禁物ですよ!」

あいたっ! 考え事してたら、ガイバーのパンチをまともにくらってしまった。
やっぱり試合中に考え事なんてするもんじゃないね……。
続いて放たれたハイキックはなんとかかわし、いったん距離を取る。

「つまり君は、悪魔将軍の部下ってことか」
「俺自身はそういうつもりはないのですが……。従わなければ殺されてしまいますのでね。
 俺にはまだ、生きてやらなければならないことがある。ここで死ぬわけにはいかないんですよ。
 だから、将軍の命令通りあなたを倒します」
「悪魔将軍は、極悪非道の悪魔超人の頂点に君臨する存在……。悪の中の悪だ。
 そんな奴に手を貸すって言うのか!」
「彼が悪の権化だということは、よくわかっています。身に染みてね……」

一瞬だけ、ガイバーの声色が変わる。だけどそれを気にする間もなく、額からビームが飛んできた。
危ない危ない、もう少しで当たるところだった。いろんな超人と戦ったことはあるけど、ビームとか出せる超人って意外と少ないからこういうのは慣れてないんだよね。
なんて言ってる場合じゃない。ガイバーは間髪入れず、肘を叩き込もうとしてくる。
それをがっちりガードして、反撃のヘッドバット。今度は向こうが後ろに下がり、距離を取って攻撃を回避する。

「ですが、それでも僕は彼に従わなければならない! 死にたくはないのですよ!」
「でも、君があいつに手を貸せば……。あいつに不幸にされる人間が増える! それでもいいのか!」
「それは俺の望むところではありませんが……。生きて目的を果たすためには仕方ないでしょう」
「自分がよければそれでいいのか!」
「ですから、仕方ないんですよ! 常に死と隣り合わせのこんな状況では!」

もう話しながら戦っていると言うよりは、口げんかの合間に手を出している感じだ。
奇妙なことになっちゃったけど、ここで退くわけにはいかない。
ガイバーの考え方を、認めるわけにはいかないんだ。そんなの、絶対に間違っている!
706嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:51:44 ID:AFTzIJUO
「死にたくないって気持ちはわかる! だけど、だからといって悪に屈していいはずがない!
 自分も生き残り、なおかつ弱いものも守る! それが正しい道だろう!」
「ええ、それは非の打ち所のない、正しい道でしょう……! ですがそれを主張できるのは、あなたが超人だから……強いからです。
 俺は元々、ほんの少し超能力が使えるだけの普通の人間だったんです。悪に立ち向かえるだけの力なんてないんですよ」
「それでも……悪に手を貸すなんていうのは間違ってるよ!」
「何度も言わせないでください。それは強者の理屈です。誰もがあなたのように、強固な正義感を持っているわけではないんですよ!」

言葉と同時に、リバーブローが僕の体に突き刺さる。
彼の言っていることも、理解できない訳じゃない。だけど、その主張を認めるわけにはいかなかった。
僕は、正義超人だ。悪を肯定することだけは、どんなことがあっても許されない。

「この……分からず屋!」
「どっちがですか!」

僕のパンチと、ガイバーのキックが激突する。その衝撃で、ガイバーのバランスがわずかに崩れた。
僕は、その隙を逃さない。すぐさま低空タックルに繋ぎ、ガイバーをキャンバスに押し倒す。
そこから繋ぐのは、僕のオリジナルホールド。
交差させた相手の両脚に自分の脚を絡めて極め、同時に両手で首をつかんで思いっきりひねりあげる。

「マンタロー一番搾りー!!」



TURN6 ノーヴェ(2)

おいおい、どうしたんだよ古泉の奴……。あたしに頭冷やせなんて言っておきながら、自分が熱くなってるじゃないか。
あいつ、あんな何度も声を荒げるような性格だったか?
まあそれはいいとして……ピンチだな、あいつ。
万太郎とかいうブタ鼻男の関節技が、完全に極まっちゃってる。体がきしむ音が、こっちまで聞こえてきそうだ。
なんかもう、見た目が痛そうな技だ。あのまま技をかけていたら、古泉の体がどこかちぎれちゃうんじゃないかと不安になってくる。
やっぱりここは、あたしがバーンと乱入して古泉を助けてやるべきか。
たしか将軍から聞いたルールでは、乱入しても10カウント以内にリングの外に出れば反則にならないんだったな。
まあ、その辺はだいぶアバウトらしいけど。
とにかく、ちょっとだけなら私が乱入しても問題ないわけだ。待ってろ、古泉! 今助けに行くぞ!
あたしはエアライナーで、古泉のところまで一直線に突き進む。ところが古泉までもう少しと迫った時、何かが私の前に立ちふさがった。

「グフォフォ、ガイバーとやらにお前がついているように、万太郎には俺がついていることを忘れてもらっては困るぜー!」

ゲェーッ! オメガマン! そうか、こっちが乱入すれば当然こいつだって黙っちゃいないよな……。
しょうがない、まずはこいつをぶっ飛ばして……。な、なんだ!? 急に膝が折れて……。

「馬鹿め、さっきさんざん脚を痛めつけてやったのを忘れたか!」

馬鹿言うな、忘れてないっての! けど、ダメージはもう抜けたと思ってたんだけどな……。
とにかく体勢を立て直さなきゃ。そう思ったんだけど、それより先にあたしの体はオメガマンに担ぎ上げられてしまった。

「いくぞ、万太郎!!」

ブタ鼻男に呼びかけながら、オメガマンは私が作った道から飛び降りる。
おそらく、私を古泉に叩きつけるつもりだろう。まずい、これはまずい。
さっき激突させられた時は、衝撃を外に逃がせたからまだよかった。
だが、今回は古泉の体ががっちりと固められている。あの体勢で強い衝撃なんて受けたら、あいつの体がまっぷたつになっちまう!
まあ今のあいつはガイバーだから、それでも死なないかもしれないけど……。さすがにこの試合中に回復するのは不可能だろう。
というか、仲間としてはたとえ死ななくてもそんな目に遭わせたくないし。
このままいいようにやられてたまるかよ。戦闘機人を舐めるな!
707創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:52:04 ID:jVqm4QQn
ksk
708創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:52:22 ID:oHL4sJES
ksk
709嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:52:54 ID:AFTzIJUO
「なにっ!?」

オメガマンの漏らした驚きの声が、あたしの鼓膜に届く。へっ、いい気味だ。
あたしが何をしたかといえば、両手を伸ばして古泉の頭をつかんだだけだ。
もちろんそれだけで落下の衝撃がゼロになる訳じゃないが、もろに激突するよりはよっぽどましだろう。
私は悪いと思いつつも古泉の頭に重心をかけ、動きを止めたオメガマンを蹴り飛ばした。
さらに返す刀で、万太郎の頭に膝を落とす。さすがに効いたのか、古泉を痛めつけていた技が緩んだ。
その隙を突いて、古泉は拘束から完全に脱出。それを確認してから、あたしは目を白黒させている万太郎の奴も蹴飛ばしてやる。

「大丈夫か、古泉!」
「ええ、すいませんノーヴェさん。助かりました……」

あたしの呼びかけに、古泉は苦しそうな声で応えた。

「気にするなって。仲間を助けるのは当然だろ?」
「仲間、ですか……」

古泉の声が、明らかに苦しさとは違う理由で沈む。うーん、ここは熱い返事を期待してたんだが……。
そう上手くはいかないか。

「貴様ら、いつまでもおしゃべりしているとは余裕だな……!」

さらに古泉に何か言おうとしたあたしだが、それをオメガマンの声が遮る。見ると、奴は万太郎と肩を貸しあって立っていた。
そうだ、こっちが押されっぱなしだから忘れそうになってたけど、向こうは元からかなりのダメージを受けてたんだ。
このまま押し切れば、十分に勝てる! 中トロが『ノーヴェとオメガマンは早くリングから出て!』なんてプラカードを掲げているけど、ここは見て見ぬふりをしておく。

「古泉、行くぞ!」

古泉の返事を待たずに、あたしは突っ込む。フラフラのオメガマンを狙って、スライディングキック。
バランスを崩したところにもう一発……と思ったが、万太郎が支えになったせいで思ったほど崩せていなかった。
逆に反撃を喰らいそうになり、慌てて下がる。

「ノーヴェさん、一人で突っ込むのは無謀ですよ」
「いや、行くぞって言っただろ! ついて来いよ!」
「返事する前に突っ込んでいったじゃないですか!」
「だから、いつまでおしゃべりしているつもりだ貴様らは!」

あたしと古泉が軽い口論のように言い合っていると、オメガマンと万太郎が二人同時にドロップキックで突っ込んできた。
とっさに防御して直撃は防いだが、あたしも古泉も吹っ飛ばされてしまった。
けど、これはかえってチャンスだ。吹っ飛ばされた先にはロープがある。
この勢いをロープで反動に変えて、あいつらにお返しの一発を食らわせてやる!

「タイミング合わせろよ、古泉!」

古泉に声をかけるのとほぼ同時に、あたしはロープに身を預け後退のエネルギーを前進に変える。
脚の痛みをこらえながら、猛ダッシュしてさらに勢いを付ける。
そしてオメガマンの奴の顔面に、思いっきりダイヤモンドナックルを……あ、あれ? 空振り?

「いくらボロボロでも、そんな直線的な攻撃ぐらいは避けられるぜー!」

オメガマンの忌々しい声が、頭上から響く。クッ、上を取られた!?
あたしを飛び越したオメガマンは、背後に着地する。慌てて方向転換をしようとするが、それより早くオメガマンの腕があたしのお腹辺りをロックした。
横を見ると、古泉も万太郎にまったく同じ体勢に捉えられていた。あいつまで何やってるんだよ!
文句を言う間もなく、あたしの体は持ち上げられる。

『ダブルジャーマンスープレックスホールド!!』

そして気が付いた時には、私の上半身はキャンバスに叩きつけられていた。頭にも半端じゃない衝撃が来て、目の前を火花が飛ぶ。
ちくしょう、エアライナーで防御しようとしたのに、タイミングがつかめなかった……。
710嵐が渦巻くリングに ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 22:54:03 ID:AFTzIJUO

『1』『2』『3』

ぼやける視界の隅っこで、中トロがカウントを取っているのが見える。
あたしが……負ける? こんな奴に? ……いやだ。あたしは、勝ちたい!

「うあああああ!!」

特に意味はないけれど、とにかく大声を出して自分に気合いを入れる。よし、ちょっと気合い入った。
あたしはありったけの力を振り絞り、未だ私の体を押さえ込んでいたオメガマンの腕から脱出した。
古泉もあたしの雄叫びにつられたのか、万太郎のホールドから脱出に成功したみたいだ。

「よし! 今度こそぶっ飛……ばして……?」

なんだ? 体から力が抜けて……。おいおい、まさか今ので体が限界に来ちゃったのか?
冗談じゃない、これから反撃ってところで力尽きるなんて……。もう少しがんばれよ、あたし!
でもいくら気合いを入れても、もう力は抜ける一方だった。まともに動けないあたしの体は、オメガマンの奴にあっさりホールドされてしまう。

「ノーヴェさん!」

あたしを助けようと、古泉が動く。だがあいつもダメージは深刻らしく、万太郎にあっけなく捕まってしまった。
「万太郎、私たちも体力に余裕がない。次で決めるぞ!」
「……わかった」

万太郎が、古泉を逆さまにして肩に担ぐ。あたしもオメガマンに逆さまにされ、手足をがっちりと極められてしまった。
そして奴の背中の手が、あたしの体を包み込む。あたしの視界が、一気に狭まった。
直後、あたしは突然の浮遊感を感じた。どうやら、オメガマンがジャンプしたらしい。
このまま、あたしをキャンバスに叩きつけられる気だろうか。まずいな、下手すれば死ぬ。
あたしは残されたわずかな体力と気力を振り絞り、クッションにするためのエアライナーを作り上げる。
もっと余力があれば、他にいくらでも策は使えるんだけど……。今はこれが精一杯だ。
けど、これで最悪の事態は……。な、なんだ!? 急に落下速度が!?


「キン肉バスター!」
「Ωカタストロフ・ドロップ!」

『正悪合体! マッスル・カタストロフ・ドッキングーっ!』


万太郎とオメガマンの重なる声を聞いたのを最後に、あたしは意識を失ってしまった。

711創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:54:18 ID:jVqm4QQn
ksk
712創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:55:32 ID:jVqm4QQn
ksk
713創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 22:58:40 ID:jVqm4QQn
さるった?
714See you again,hero! ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 23:00:06 ID:AFTzIJUO


LAST TURN 戦い終わって

「マッスル・カタストロフ・ドッキングか……。Ωカタストロフ・ドロップに上からキン肉バスターをドッキングさせ、威力を増すとは……。
 即席タッグにしては見事なタッグ技ではないか」

戦いが終わったリング。それまでセコンドとして戦いを見守っていた悪魔将軍は、今はリングの中央に立っていた。
その足下には古泉とノーヴェのみならず、勝ち名乗りを受けた後に力尽きた万太郎とオメガマンも倒れている。
現在、この場でまともに動けるのは将軍と中トトロだけであった。

(まずいな……。悪魔将軍が素直に約束を守ってくれればいいが、何せ奴は悪魔。
 約束を破ることなど何とも思っておらんだろう。疲労困憊のこの体では、さすがに太刀打ちできん……)

逃げる算段を必死に考えるオメガマンだが、当の悪魔将軍は彼に目もくれず、古泉とノーヴェに歩み寄る。

「さてと……。それでは反省会と行こうか、我が弟子たちよ。まずはノーヴェ、貴様からだ」

将軍は、ノーヴェの目の前で立ち止まる。そして、その腹を思いきり踏みつけた。

「ごふっ!」
『試合終了後の暴力行為はやめてください!』

苦悶の声をあげるノーヴェに、たまらず中トトロがプラカードを掲げて近づく。
だが、将軍は意に介さない。

「気にするな、これは将軍としての部下に対する愛の鞭だ」
『だからといって認めるわけにはいきません!』
「面倒な奴だな。少しおとなしくしているがいい」

悪魔将軍は古泉のデイパックから、ケーブルを1本取り出した。そして抵抗する中トトロを縛り上げ、ケーブルの端をリングロープに結びつける。

「さてと、邪魔が入ったが……。続きといこうか」

なおもピョンピョンと跳びはねて抗議する中トトロを無視し、将軍は再びノーヴェに話しかける。
715See you again,hero! ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 23:00:51 ID:AFTzIJUO
「ノーヴェ、貴様の反省点は試合開始当初の戦い方だな。あの雑な戦い方はなんだ。
 私が教えたことを忠実にこなしていれば、もっとまともなファイトができたはずだろう。
 相手がボロボロの怪我人だと思って、油断したか? 甘いわ!
 悪魔たるもの、リングで相対した相手はたとえ大けがをした子供であろうとも全力で叩き潰さねばならんのだ!」

叱咤の言葉を吐きながら、将軍はノーヴェの脇腹を蹴り飛ばす。蹴られた箇所を押さえて転げ回るノーヴェを横目に見ながら、今度は古泉の横に将軍が立った。

「ふがいないのは貴様も同じだ、古泉。今回の戦い方、とてもガイバーの戦闘力を活かしきれていたとは思えぬ。
 たとえば、あのマンタロー一番搾りとかいう関節技をかけられた時だ。
 あの体勢なら、肘からブレードを出して万太郎の腕を切断すれば技から逃れられただろう。このようにな」
「っ!!」

その刹那、古泉の右腕を激痛が襲う。おそるおそる古泉が自分の右腕を見ると、肘から下がすっぱりと切断されていた。
将軍が、自らの腕を変化させた剣で切り落としたのだ。

「……!!」
「どうした、痛いか? 痛いのならわかるだろう、これを敵に行えばどれほど効果的か。
 貴様の戦い方には、まだ迷いがある。貴様の心は悪魔の精神に染まりつつあると思っていたのだがな……。
 正義超人と接触してぶれが生じたか。情けない話よ。そんな軟弱なことで、この先殺し合いの中を生き残れると思っているのか!」
「がああああああ!!」

怒鳴りつけながら、古泉の傷口を剣先で抉る悪魔将軍。むき出しの神経を破壊される激痛に、古泉は恥も外聞もなく絶叫する。

「やめろ、悪魔将軍……」

そしてこの状況に、耐えられなくなった男が一人。万太郎は疲弊した体に鞭を打ち、ゆっくりと立ち上がる。

「ふん、問題ない。こ奴には再生能力があるからな。しばらくすれば、切断された腕もまた生えてくる」
「そういう問題じゃない! 激闘を終えたばかりの味方を、痛めつけるなんて真似をするなと言っているんだ!」
「馬鹿を言うな。負けた者が罰を受けるのは当然のことではないか。だいたい、悪魔超人にとって敗北すれば処刑されるのは当たり前のこと。
 こ奴らはまだひよっこゆえ、命までは取らずにいてやっておるのだ。十分に優しい処置だと思うのだが?」
「ふざけるな!」

顔中を怒りで染め上げながら、万太郎は悪魔将軍に近づいていく。だが、その足取りは重い。
元々、モールでの戦いで彼の疲労とダメージは人間ならば耐えられないレベルに達していたのだ。
間に多少の休息はあったとはいえ、そんな状態でもう一度試合を行えばどうなるかなど考えるまでもない。
いくら超人の肉体が人間と比べものにならないほど強靱だといっても、限界はあるのだ。

「愚かだな、その体で私に向かってこようとは。そのまま寝ていれば、私の気まぐれで命を繋いだかもしれぬのに」
「悪魔のお情けで生き残るつもりはないよ……。それに僕は、死ぬ気もない! お前を倒してみせる!」
「ククク、敵ながらあっぱれな正義感だ。悪魔にとっては不愉快極まりないがな。
 いいだろう、その思い上がった頭を粉々にしてくれるわ!」

万太郎を葬り去るべく、悪魔将軍が一歩踏み出す。だがその直後、将軍の背後から一閃のビームが飛んだ。

「!!」

ビームは、万太郎の眉間に直撃する。白目をむき、よろよろと崩れ落ちる万太郎。
その体はロープに受け止められるが、すぐにたわんだロープの隙間から滑り落ち湖に沈んでいった。

「古泉か……」

悪魔将軍が振り返る。そこには彼の予想通り、片膝をついてなんとか体を起こした古泉の姿があった。

「将軍……。敗北という罪は、正義超人キン肉万太郎の命を以て償いとできませんでしょうか」
「……まあよかろう。奴はこの私が直々に殺してやりたいところだったが……。
 貴様の心がけに免じて良しとしてやるわ」
716See you again,hero! ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 23:01:34 ID:AFTzIJUO
嬉しそうに言うと、将軍はクックックと忍び笑いを漏らす。

「だが、まだ私は貴様らを完全に許したわけではないぞ。
 貴様らが生きているのは対戦相手がすでに負傷していたのと、正義超人と悪行超人のタッグでコンビネーションが不完全だったからだ。
 仮にオメガマンたちのコンディションが万全で、コンビネーションも完璧だったとしたら……。
 あのタッグ技の威力はさっき貴様らが受けた時の2倍……いや5倍にはなっていただろう。
 そうなっていたとしたら、貴様らは間違いなく二人揃ってあの世行きだった。
 助かったのは単純に運がよかったからだと知れ! 貴様らはまだ弱い。もっと強くなれ!
 この悪魔将軍の配下としてふさわしいほどにな!」
「わかってるさ……。あたしは、もっと強くなってやる! もう二度と負けるもんか!」
「よろしい、その言葉忘れるなよ」

ノーヴェからの返答を聞き、将軍は満足そうに頷いた。そしてノーヴェと古泉から視線を外すと、その視線をオメガマンに向ける。

「さて、オメガマン……」
「……なんでしょうか、将軍殿」
「我が弟子たちに勝利した褒美だ。命は助けてやろう」
「ほう……。それはありがたいお言葉。こっちはいつ殺されるかとヒヤヒヤしていたのですがね」
「悪魔もたまには約束を守るものだ。ただし、これからは私の手駒として働いてもらうぞ」
「わかりました。命を助けてもらえるのなら、それぐらい訳ありませんぜ」

将軍に対し、従順な態度を見せるオメガマン。だが、内心ではそのはらわたを煮えくりかえらせていた。

(おのれ悪魔将軍……! 悪魔ごときが誇り高き完璧超人である私を従えようとは……。
 だが、悔しいが今の私では奴に勝つことはできん。最低でも、コンディションをベストに回復させなければな……。
 今は貴様に従うという屈辱に耐えてやろう、悪魔将軍よ! だが、最後に笑うのは貴様ではない!
 この超人ハンター、オメガマンだ!!)

心の奥で憎悪をふくらませながら、オメガマンはそれをまったく表に出さずに振る舞う。

「ところで将軍殿、どうやってここから帰るんだ? ボートはもうないぞ?」
「うむ、そう言われてみれば……。来る時はノーヴェのエアライナーを使ったが、そのノーヴェがこれではな」
「無理無理、体中ぎしぎしいってるのに湖畔まで届くような道作れないって」
「仕方ない、泳いで帰るか」
「もっと無理だよ!」
「なんだ、情けない。いいトレーニングになりそうだというのに」
「あんたらみたいな化け物と一緒にするな!」
「まあいい。貴様らの体力が回復するまで、しばらくここで休むとしよう。
 放送までに移動できるかどうか微妙だが……仕方がないか」

こうして、彼らは試合があわった後もリングに止まることになったのであった。
ちなみに、中トトロがノーヴェに拘束を解いてもらったのは、これより十数分後のことである。

デビルボーイ&マシンガールズ●―○オメガマンタチーム
フィニッシュホールド マッスル・カタストロフ・ドッキング


【E-09 湖のリング/一日目・夕方】

【悪魔将軍@キン肉マン】
【状態】健康
【持ち物】 ユニット・リムーバー@強殖装甲ガイバー、ワルサーWA2000(6/6)、ワルサーWA2000用箱型弾倉×3、
     ディパック(支給品一式、食料ゼロ)、朝比奈みくるの死体(一部)入りデイパック
【思考】
0.他の「マップに記載されていない施設・特設リング・仕掛け」を探しに、主に島の南側を中心に回ってみる。
1.古泉とノーヴェのセコンドを務めて二人を立派な悪魔超人にする。
2.強い奴は利用(市街地等に誘導)、弱い奴は殺害、正義超人は自分の手で殺す(キン肉マンは特に念入りに殺す)、但し主催者に迫る者は殺すとは限らない。
3.殺し合いに主催者達も混ぜ、更に発展させる。
4.強者であるなのはに興味
5.シンジがウォーズマンを連れてくるのを待つ
717See you again,hero! ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 23:02:28 ID:AFTzIJUO

【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】 疲労(大)、ダメージ(大)
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、小説『k君とs君のkみそテクニック』、不明支給品0〜2
【思考】
0.強くなって脱出方法を探し、主催者を蹴っ飛ばしに行く。
1.ヴィヴィオは見つけたら捕まえる。
2.親友を裏切り、妹を殺そうとするキョンを蹴り飛ばしたい
3.タイプゼロセカンドと会ったら蹴っ飛ばす。
4.強くなったらゼクトール、悪魔将軍も蹴っ飛ばす?
5.ジェットエッジ欲しい

※参戦時期は原作の第18話〜第21話の間と思われます。


【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、右腕欠損(再生中)、悪魔の精神、キョンに対する激しい怒り
【装備】 ガイバーユニットV
【持ち物】ロビンマスクの仮面(歪んでいる)@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、デジタルカメラ@涼宮ハルヒの憂鬱(壊れている?)、ケーブル10本セット@現実、
     ハルヒのギター@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット一式、考察を書き記したメモ用紙
     基本セット(食料を三人分消費) 、スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発、
     コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄・青消費、残り四個)
     高性能指向性マイク@現実、みくるの首輪、ノートパソコン@現実?
【思考】
0.復讐のために、生きる。
1.悪魔将軍と長門を殺す。手段は選ばない。目的を妨げるなら、他の人物を殺すことも厭わない。
2.時が来るまで悪魔将軍に叛意を悟られなくない。
3.キン肉万太郎は……
4.使える仲間を増やす。特にキン肉スグル、朝倉涼子を優先。
5.地図中央部分に主催につながる「何か」があるのではないかと推測。機を見て探索したい。
6.キョンの妹を捜す。
7.午後6時に、採掘所でキョンと合流。そして―――
8.デジタルカメラの中身をよく確かめたい。

※『超能力』は使用するごとに、精神的に疲労を感じます。
※メモ用紙には地図から読み取れる「中央に近づけたくない意志」についてのみ記されています。
 禁止エリアについてとそこから発展した長門の意思に関する考察は書かれていません。
※古泉のノートパソコンのkskアクセスのキーワードは、ケロロ世界のものです。


【ジ・オメガマン@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、アシュラマンの顔を指に蒐集
【持ち物】デイパック(支給品一式入り)×3、不明支給品1〜3、5.56mm NATO弾x60、マシンガンの予備弾倉×3、夏子のメモ
【思考】
1:皆殺し。
2:今は悪魔将軍に従う。だが、いつか機を見つけて殺す。
3:スエゾーは必ず殺す。

※バトルロワイアルを、自分にきた依頼と勘違いしています。 皆殺しをした後は報酬をもらうつもりでいます。
※Ωメタモルフォーゼは首輪の制限により参加者には効きません。
718創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:02:33 ID:oHL4sJES
ksk
719See you again,hero! ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 23:03:14 ID:AFTzIJUO

EXTRA TURN

悪魔将軍たちは気づいていない。湖から流れ出す川のほとりに、キン肉万太郎の体が打ち上げられていることを。
そして、彼にまだ息があることを。
体力を使い果たし泳ぐこともままならない彼が溺死を免れたのは、父から受け継いだ強運のおかげか、それとも彼の善行を評価した神の見えざる手の力か。

朦朧とした意識の中で、万太郎は考える。

(あの……ビーム……。一瞬意識は飛んだけど、僕を殺せるほどの威力じゃなかった……。
 手加減してくれたのか……? だったら、やっぱりガイバーは悪に染まりきってはいない……。
 助けなきゃ……。僕が悪魔将軍を倒して、あの人を解放するんだ……。
 でも、今は休もう……。体が……まともに動かないや……)

襲い来る激しい疲労感に抗わず、万太郎はゆっくりと目を閉じる。

眠れ リングの戦士よ 新たな戦いの時まで……


【E-09 川のほとり/一日目・夕方】

【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】
【状態】ダメージ(大)、疲労(極大)
【持ち物】なし
【思考】
0.今は休もう……。
1.危険人物の撃退と弱者の保護。
2.悪魔将軍を倒し、ガイバーを解放する。
3.夏子たちを追う。
4.少年(シンジ)を守る。
5.頼りになる仲間をスカウトしたい。
  父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。
【備考】
※超人オリンピック決勝直前からの参戦です。

※万太郎の荷物は、オメガマンに渡りました。
※古泉の手加減が、意識的か無意識かは不明です。
720 ◆NIKUcB1AGw :2009/04/12(日) 23:04:46 ID:AFTzIJUO
以上で投下終了になります
kskありがとうございました
誤字脱字、矛盾などありましたら指摘お願いします
721創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:12:28 ID:jVqm4QQn
投下乙!
すげえええええええええええええええ!
さすが肉勢の扱いに定評があるNIKU氏だぜ!
バトルが熱すぎて、最後まで展開が読めずどきどきしました!

古泉とノーヴェ可哀想だ……しかし将軍は本当に悪の格が違いすぎる
オメガマンがなんか情けないぜw
万太郎はゆっくり休め、お前の活躍はこれからだ!
722創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:14:25 ID:oHL4sJES
投下乙!
タッグマッチの戦闘はテンポが良くてとても面白かった。
古泉とノーヴェは何だかんだで良いコンビだな。
そして、何とか生き残った万太郎はどうなるか……?
723創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:15:40 ID:ZZJGfB/7
投下乙!GJ過ぎる。
しかし古泉はまさに悪魔に捕らわれの姫だな
724創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:17:54 ID:OpYZ19Wz
悪魔に弟子にされ仲間を殺される→いつか殺したい、力をつけなきゃ!→でも目の前にすると逆らえない……悔しいっ

あれこれ何てエロゲry
725創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:21:38 ID:qWE4tqsQ
投下乙!

非常なるは悪魔の将軍。
絶対万太郎あたりが死ぬと思ってただけに、最後生きててほっとした。
がんばれ万太郎。めっちゃがんばれ。
あんたの父親はいまめっちゃ落ち込んでるけどな!

>>723で一気に吹いたw
ということは万太郎は姫を救う騎士ということに……
726創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:29:26 ID:jVqm4QQn
毎回やってることは男前なのに、どうして姫扱いから解放されないんだろうw>古泉
727創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:31:57 ID:j+IfKS/W
乙!
タッグマッチは臨場感バッチシでした
あいかわらず将軍様のカリスマが素晴らしいぜ
>>725
アッーーーー!!な展開にする気か?wwww
728創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:36:23 ID:jVqm4QQn
>>727
そこでDNAチップスですよ
ここで古泉が女になれば、王子と姫で万事解決!王子と姫というより美女と野獣の方が近いか?

……俺は疲れているらしい。寝る。
729創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:46:39 ID:jVqm4QQn
あ、あとNIKU氏。
ところどころ古泉の一人称が僕になってますぜー
730創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:50:08 ID:qWE4tqsQ
問題はそのDNAチップスは反対側に向かっているということだな。

まてよ。これから先おこるであろう真っ黒VSkyonでkyonが勝てば……
ちょっとプロット練ってくる。
731創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:55:47 ID:ZZJGfB/7
一人称の僕は意図的なんじゃね?
732創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 23:57:01 ID:ZkN9J8rv
投下乙
さすがタッグマッチ書かせたら凄い!
そして各個人の心理描写がみごと
万太郎はヒーローの王道を歩きつつ古泉は苦悩しつつも悪の手先か
Hは良くも悪くもあいかわらず
オメガマンは……パシリ二号か?
将軍は悪のカリスマばりばりだ
GJ!
733創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 00:07:56 ID:5RmcYARK
Hって書かれるとノーヴェが実際より頭弱い子に見えるw
734R-0109 ◆eVB8arcato :2009/04/13(月) 00:08:05 ID:pDPimlp/
どうも、こんばんは。
「バトルロワイアルパロディ企画スレ交流雑談所(以下交流所)」の方でラジオをしているR-0109と申します。
現在、交流所のほうで「第二回パロロワ企画巡回ラジオツアー」というのをやっていまして。
そこで来る4/18(土)の21:00から、ここを題材にラジオをさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?

ラジオのアドレスと実況スレッドのアドレスは当日にこのスレに貼らせて頂きます。

交流所を知らない人のために交流所のアドレスも張っておきます。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1229832704/ (したらば)
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html (日程表等)
735 ◆NIKUcB1AGw :2009/04/13(月) 00:11:22 ID:jsOgpybE
>>729
あー、ごめんなさい、普通にミスです
wiki収録の時に修正しておきます

(実はノーヴェの一人称も最初「私」になっていて、推敲の時に全部書き直していたり……)
736創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 00:11:58 ID:P2gvDRYd
ノーヴェ「あたしったら最強だな!」
737創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 00:16:06 ID:ftZdK5Lp
投下乙です!
まさかの正悪合体技! そして満身創痍の超人コンビまさかの勝利!

一時はどうなるかと思ったけど、万太郎と古泉の関係も切れなかったし、
古泉の手加減でどうにか生き延びた万太郎、頑張ってくれ!
738創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 00:23:59 ID:cQFOeguE
投下乙!
おぉ…まさかの正悪ドッキング!
確かにコンビネーションは×だがこの二人ならそりゃ強いよなー
ノーヴェ古泉はまだまだ未熟だしメンタルもまだまだなんだな…特に古泉は冷静さを失ってたし
果たしてマンタは古泉を正義の道に引き戻せるのだろうか
そして相変わらず将軍様は悪だなぁ…
腕切って傷口攻撃とか痛すぎだろ
Ωはやっぱなんかヘタレだったしww
 
改めて、乙でした!

 
>>734
ラジオktkr!
楽しみにしています!!
739創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 00:30:04 ID:ax9naTYu
しかしオメガマンは何だかんだでちゃっかり生き残ってるな
740創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 00:31:01 ID:rJKuXG+I
ラジオきたあああああああああああああああ!
WIKIで見てからというものわくわくしてたぜ!
全力で聞きにいきます!
741創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 01:20:32 ID:q3C19kZ8
投下乙!
マンタさんかっこいい!さすがNIKU氏、正悪ドッキングとかすっげえええ!
というか散々既出だけど古泉が囚われの姫ポジションで笑ったw
しかもマンタを殺さないで逃がす為に攻撃とか…何処へ行く気だ古泉www
GJでした!
742創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 07:58:20 ID:0ddZDVXs
ノーヴェのゲェーにワロタ
順当に染まってきたなw
743創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 09:12:02 ID:AinSz0qj
ラジオktkr
くそ、日程的にリアルタイムで聞けないのが悔しすぎる……
744創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 09:16:55 ID:Oi9wkjmu
投下乙です。
すごく・・・熱いです。
まさに息を飲む戦いでした。
正悪合体技なんて萌え・・・じゃなくて燃えました!
そしてマンタさんを殺すと見せかけてこっそり逃がしたことに、一☆姫の優しさもとい愛情を感じた。
745創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 17:36:01 ID:21TF3v9O
勝手にヒーローヒロイン指数まとめ
変更点はご自由に

ヒーロー指数
キョン 5
古泉 45(ヒロイン補正により減少)
カナブン 93
スグル 95
万太郎 95(ヒーロー兼騎士補正により上昇)
将軍 95(巨乳殺害分差引)
ウォーズマン 42
アシュラマン 60
オメガマン -90
ゲンキ 90
モッチー 90
スエゾー 70
ハム 5
ナーガ 95
スバル 75
ケロロ 70
冬樹
タママ 35
ドロロ 63
ガルル 101
ガゼルディス 12
ゼロス -5
ズーマ 44
シンジ -40
加持 20
冬月 65
晶 40
アプトム 40
ネコ 46
閣下 0
砂ぼうず -120
雨蜘蛛 -130

ヒロイン指数
ハルヒ 90(死亡話の展開的な意味で)
朝倉  60(むしろヒーロー)
みくる 25
妹   90
古泉  95(囚われの姫補正により上昇)
ホリィ 30
なのは 20
スバル 15(むしろヒ―ry)
ヴィヴィオ ∞
フェイト 80(死者スレ的な意味で)
ノーヴェ 65
セイン 40
リナ  10
アスカ  5(知ってるか、一応この子Wヒロインの片割れ……)
小砂  75
夏子  30
トトロ ∞
メイ 40
サツキ 80
カヲル君 100
746 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 18:48:01 ID:TP15V7Mr

規制が解除されたので今から投下させていただきます。
747Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 18:49:37 ID:TP15V7Mr


ぐう〜

腹の虫、それは空腹のサインだ。
ほぼ全ての生き物は栄養を摂取しなければ活動できない。
人間は当然、モンスターもその原則に含まれる、スエゾーもまた然り。

「あかん……、だんだんひもじくなってきよった」

思い返せばGAME START以来食事をした記憶が無い。
直後にオメガマンに襲撃され怪我を負い、生死の境を彷徨って食事どころでは無かった。
その後フラフラになりながら晶と出会えたもののまたもやの襲撃で今度は荷物全てを失ってしまったのだ。

「何か無いかとは思ったが……見付かったのはお茶だけか、くそっ」

そんなスエゾーを気の毒に思う晶はガイバーのお陰で食事は必要無い。
その事が晶を何となく後ろめたい気持ちにさせてしまう。
喋れない同行者の小トトロも一緒に先程迄ロッカールームの捜索を行ったがアメ玉一つ見付からなかった。
逆に疲労感で空腹が増した分状況が悪くなったとさえ言える。

「他を探そうにもリナさん達との約束があるから遠くに行けないしな、誰か来てくれたら食料を分けてもらえるかもしれないんだが」

晶が願望交じりの呟きを漏らす。
足を伸ばせばレストランやモールといった食料がありそうな施設があるにはある。
しかし、チャットへの連絡待ち状態である今は博物館を離れる訳にはいかない。
スエゾーや小トトロを残して晶が食料調達に行くという案も浮かんだが別行動の危険を考えて取りやめた。
念の為解説するが、スエゾーも口に咥えたペンでキーボードを押すという方法でチャットは可能なのだ。

「すまないが今は我慢してくれスエゾー、リナさんとの連絡を済ませ次第別の施設に行ってみよう」
「そやな、心配せんでもええ。一日ぐらいメシ抜いた程度ですぐ死ぬ事もあらへんやろ!」

一見平然としてスエゾーがはにかむ。
小トトロも一緒にコクコクと頷くが無理しているだろう事は晶にも解る。
それでも今はその気持ちに甘えるしかなかった。

「とにかく戻ろう、ひよっとしたらパソコンに連絡が入っているかもしれない」

どうにも出来ない事は仕方が無い。
成果の無い捜索を打ち切って一行はロッカールームを後にする。

ところで、彼らは気付かなかったが食料となりえるものが直ぐ近くに放置されていた。
スエゾーと小トトロがとても食べきれない程の分量がある肉塊―――アシュラマンの死体である。
彼らがあえてその存在に頭を巡らさなかったのかは語るべきではないだろう。
748Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 18:51:06 ID:TP15V7Mr

そんな一行が無機質なコンクリート造りの廊下を曲がると突然広い空間へと出た。

吹き抜けの高い天井と明るい照明、ワイヤーで吊り下げられた展示物。
広々としたホールの壁に据付けられていたのは想像も付かない力で捻じ曲がげられた紫色の金属塊。
『破損したエヴァ初号機の装甲』と書かれた展示パネルの前を通り過ぎて一行は進む。

食料探しをしていた彼らにとって展示物はどうでもいい存在、とまでは言わないがわざわざ足を止めて見入る程の意義を感じていなかった。
別のホールに出ると部屋の中に部屋があった。

今度現れたのは学校の一室をそっくり切り取って置いたような展示物、『再現! SOS団部室』というパネルが置いてある。
バニーやらナース服やら場違いな衣装がハンガーに掛けられていたがここも立ち止まる事なく通り過ぎる。
(とっくに捜索済みで、冷蔵庫に入っていたのは空き瓶、机のパソコンも電源が入らないというぬか喜びさせられる結果だった)

「博物館っちゅう所は初めてやけど、ホンマけったいなモンばかりやな〜」

スエゾーがここにあるモンは訳がわからへんと愚痴る。
多分空腹の苛立ちもあるのだろうが、実際晶にも理解不能なものがあった。
多数の”異世界”から集められたものだけあって全ての世界観に通じて無い限り理解できないものが混じるのは仕方がない事だろう。
いずれにせよ彼らは展示物を尻目にパソコンを目指す。


『ksk Island Museum』―――これが博物館の正式名称である。
展示内容は多岐にわたるのだが、残念ながら紹介は後の機会に譲ろう。

今語るべきは命の無い展示物よりもがむしゃらに生きようとする参加者達なのだから。




       ※       ※       ※



「よお、遅かったじゃねえか」

咄嗟に晶はスエゾー達の盾となるべく横に動く。
待ち伏せだ、捜索に集中する余り侵入者の警戒を晶達は怠ってしまっていたのだ。

パソコンが設置されている『学習室』、其処で待っていたのは『地獄の取立人』雨蜘蛛。
平然とチェアーに腰を落ち着けながら晶達に銃口を向けている。
ガイバーの弱点を知ってか知らずか、照準は正確にコントロールメタルに合わされていた。
749Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 18:52:23 ID:TP15V7Mr

「その銃を下ろしてくれ、俺達は殺し合いには乗っていない!」

完全に先手を取られたにも関わらず銃弾は飛んでこない。
ならこの男が乗っているとは限らないのではないか―――晶はそう考えて緊張しつつ敵意の無い事を示す。

「はい、そうですかって信じられるか? お前さん達の見た目は如何にも危なそうだがな」

そう言われても仕方が無い、殖装した晶に一つ目のスエゾー、獣である小トトロ。
一見して解る人外の集団、それが今の晶達なのだ。

「何言うとんのや! そっちの方が見るからに怪しいやろ!」

晶の横からスエゾーが顔を覗かせて反論する。
雨蜘蛛が身に着けているのは覆面に全身を覆い隠す砂漠スーツ、確かに不審者と受け取られても仕方が無い。

「よさないかスエゾー、とにかく貴方が乗ってなければ俺達に戦う気は無い!」

仲間を諌めながらあくまで自分達の無害を主張する。
が、殖装は解かない。危険となればすぐ反撃するつもりで晶は雨蜘蛛と対峙した。

コントロールメタルを守る為、怪しまれないよう少しずつ腕を上げていく。
後ろでスエゾーの唾を飲む音がした、緊張が高まる。

「……どうやら信じていいようだな。俺は雨蜘蛛だ、お前さん達の名は?」

突如銃が下ろされた、先に引いたのは雨蜘蛛だった。
名前まで明かされて晶達はほっと息を吐きながら安心する。
自分達の見た目から無用の警戒をさせてしまった、この時晶はそう思った。

「俺は深町晶、こう見えてもちゃんとした人間ですよ。後ろがスエゾー、そして支給品だった小トトロです」

だからこそ罪滅ぼしとばかりにあっさり自分達の名を明かす。
雨蜘蛛が乗っているのかどうか、その答えは聞いて無かったが自分達を信頼してくれた安心感がそれを忘れさせた。
晶は嬉しかった、パソコンを通じた情報交換では無く生身の人間に出会えた事が。

「……教えてくれ」
「あ? 何をだ?」

そして聞いてみたい事が山程あった、自分達は何もかも知らなさ過ぎる。
どんな些細な情報や単なる憶測だとしても乾きを癒してくれる相手を欲していた。

「一体……何が起こってるんですか? 他の場所や他の人はどうなっているんですか? 俺、どんな事でもいいから知りたいんです!」
「おい晶! まだこいつが信頼できる奴と決まっとらん、そりゃ俺もわからへん事ばかりやから聞きたいけど……」

スエゾーもやはり情報に飢えていた、雨蜘蛛への警戒心は残っていたが聞きたいのは晶と同じだ。
そんな縋るような彼らに対し、雨蜘蛛はあくまで冷静に対処した。
750Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 18:55:13 ID:TP15V7Mr
「ま、お前達も座りな。落ち着いてお話タイムといこうか」

顎で椅子を示すと晶達も素直に座る。
途端またもや響くスエゾーの腹の虫。

「すいません、俺達荷物が無くて……少しでいいです、食料を分けてもらえないですか?」

さすがに厚かましいとは思いつつ晶は仲間の為に懇願する。
それが交渉を始める前から雨蜘蛛に大きな借りを作る行為だという事については頭が及んでいなかった。

「世話が焼けるな。ほら、こいつを食いな」

代わりに何が提供できるだろうか、そう考えていた晶の前にあっさりと白い箱が差し出される。
手に取って開けるとホカホカと湯気立つLサイズのピザ。
一人と二匹は同時に唾を飲み込んだ。

「お〜〜〜、何ちゅう美味そうな食い物やんけ! は、早く喰おうや晶!」

スエゾーががっつき、小トトロも早く早くと騒ぎ立てる。
テーブルに置いたら途端にスエゾーがかぶり付いて一気に半分近くを奪い去る。
残ったピザとスエゾーの口の間に溶けたチーズの橋が出来た。

「あちっあちーっ! けどホンマに美味いでこれっ! 晶も早よ喰うてみいや!」

本当に美味そうにスエゾーは食べた、小トトロも少しずつちぎっては口に運んでいる。
よほど腹が減っていたのだろう、忽ち数人分のピザが欠片しか残らなくなった。

「じゃあ俺もいただくよ、そんな顔されちゃ堪らないからね」

食べ物で釣られた、と言えばそれまでだが晶は僅かな時間で雨蜘蛛を信頼する気になっていた。
あっけなく殖装を解いて残ったピザを二匹より先に奪い取る。

噛む、熱々のチーズと塩辛いサラミのハーモニー。
しっかりと練り上げられた生地は太陽に育てられた小麦の味する、喉を通る時の満足感といったら……

ただのピザがこんなに美味いなんて、と晶は食事の喜びを心から実感した。

「あ、雨蜘蛛さんは食べなくて良かったんですか? 俺達だけで全部食べちゃってすまないです」

申し訳なさそうに晶が詫びる。
せっかくの食事だ、一緒に食べて友好を深めたいと思ったが雨蜘蛛は何故か口元をさっきから向こうを向いていた。

「悪い……俺は見るだけで十分、うぷっ」

何故か気持ち悪そうに口元を押さえるその姿に「食べ過ぎたのかな?」とハテナマークを浮かべる晶。
まさか船酔いが抜けず、ギトギトの食べ物を見ただけで催してきたとは『地獄の取立人』のプライドに賭けて口には出せない。
結局箱を完全に片付けるまで雨蜘蛛は晶達をまともに見ようともしなかった。
751Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 18:57:58 ID:TP15V7Mr

「喰った喰った〜〜〜っ! 雨蜘蛛ちゅうたなアンタ中々信頼できそうな人やないか!」

小トトロも賛同するように両手を上げて歓迎の意思を表示する。
ここに来て三者共に雨蜘蛛への警戒心はすっかり解けてしまっていた。

げに恐ろしや食べ物の威力。



       ※       ※       ※



「……って事はお前ら殆ど誰とも会わないでここで連絡を待ってますって訳かよ」
「はい、放送前って約束でしたから何も無ければ連絡が有ってもいい頃です」

人心地ついた晶達はまず自分達から知っている情報の提供を始めた。
食料を分けてもらってあまつさえ情報を先に求めるのは流石に図々し過ぎると感じたのでせめてもの誠意だった。
チャットで得られた情報も込みである、合言葉についてはまだ教えてないがこの先も信頼できそうなら教えようとスエゾーと話して決めた。

チラと雨蜘蛛が液晶を見るが晶達が離れた時からチャットの画面に変化は無い。
雨蜘蛛が居る間も連絡は無かったそうだ、疑う理由も無いだろうと晶はそれを信じる。
言うべき事は言った、次は雨蜘蛛さんが話す番ですと正面から見据える。

「ま、俺だって知ってる事は多くない。せいぜい遠くまで連れて来られたなって程度さ」

雨蜘蛛が晶達に語りだす。
まずは今までの簡単な経緯、オアシス政府の女と少年と会った事、森で昆虫の怪人を見かけた事、神社で黒んぼと美少女が一緒にいた事を。
そして、レストランで晶に似た格好をした少年といざこざがあった事を。

「それって俺がさっき話した0号ガイバーじゃないですか!? 奴は何処に行ったんですか?」
「あー、そいつキョンって名乗ってたぜ? 西の方に行ったんじゃねえか? といっても昼前の話だ、今頃は何処ほっつき歩いているやら解らないぜ〜」

腰を浮かした晶に雨蜘蛛は淡々と語る。
そうですかと言って無念そうに座り直すと足元にバッグが放り投げられた。

「そいつの落しもんだ、お前かそっちのスエゾーって一つ目の持ち物か?」

すぐに中を開けると地図に名簿、見覚えのある食料といった基本セットが入っていた。
SDカードやバットは無くなっていたが元々使えないと思っていた品だし問題無かった。

「はい! こいつは俺ので間違いないです、ありがとうございます!」
「晶、良かったな〜。晶のだけでも戻ってきてくれてホンマあんたは福の神やで!」

食料から情報、そして奪われたバッグまでもらってますます借りが出来たと晶達は思った。
お礼まで言われた雨蜘蛛だが気にする風でもなく話を続ける。

―――その後は誰にも会わずにここに来た、そしてお前らを見かけて部屋に戻るのを待っていた。

すぐに接触しなかったのは安全かどうか見定めたかったからだと言う。
雨蜘蛛にとっては何も嘘は言ってない、肝心な部分が抜け落ちているのだが晶達にはそれを知る由も無かった。
752創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:01:44 ID:ax9naTYu
ksk
753Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:02:21 ID:TP15V7Mr

とにかくここまでの情報交換ではっきりした事は二つ。
晶、スエゾーの探し人であるゲンキ、ハム、ケロロ、タママ、草壁サツキについて雨蜘蛛は出会ってもなければ居場所の手掛かりすら聞いて無い。
雨蜘蛛の探し人である水野灌太(砂ぼうず)については晶もスエゾーも何も知らない。

「さすがに幸運は続かんちゅー事やな」

スエゾーがため息を吐いた。雨蜘蛛も軽く舌打ちする。
さて、前提としての行動確認が終わった所で次に語るべきはここから先の事。
むしろ、それが本命。

「単刀直入に聞くぜ、お前ら”空を飛べる奴”に心当たりはあるか?」

晶より、スエゾーよりも早く一番に口を開いたのは雨蜘蛛だった。
その重い口調はこの質問に重大な意味があると二人に悟らせるには十分なものがあった。

「有ります! 俺なら飛ぶ事が出来ます!」

最初に聞かれたとしても晶は警戒して答えなかっただろうが、段階を経て今はそれなりに信用できる相手と見なしている。
その場で空中に浮かんでみせるとスエゾー達も驚いた。
すると響く雨蜘蛛の拍手。
大当たりだ、それは雨蜘蛛の偽らぬ気持ちであった。

「これが何の意味が有るんですか?」

何も知らぬ者の声が届く、密かに蜘蛛は覆面の下で笑う。
どうやら投資の回収は意外と早く出来そうだった。




       ※       ※       ※



関東大砂漠には数多くの『暗黒時代の遺産』が埋もれており、多くの発掘チームがお宝を捜し求めている。
危険すぎる遺産はオアシス国家の『開かずの間』に封印され、それ以外の有用な遺産は技術を解析して還元されている。
即ち遺産は富に繋がる。

発掘品を奪い合うなど序の口に過ぎない、僅かな情報を巡って血が流される事などごく当たり前の出来事だ。
だから雨蜘蛛は明かさない、今伝えるべきは最低限のピースで良い。
754創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:03:31 ID:ax9naTYu
ksk
755創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:03:57 ID:gLlcwwH5
ksk
756Spider that entered museum ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:06:47 ID:TP15V7Mr

「そんな奴で無ければ行けない場所があるのさ」

告げたのはそれだけ、しかし情報に飢える者は忽ち喰いついてきた。

「……もしかして殺し合いを破壊するのに関係がある場所ですか!?」
「さあな、俺にもそれ以上は知らん」
「つまり、そこを調べるのを手伝えって事ですよね? やらせてください!」
「メッチャ面白そうな話やんけ! ワイも一緒に行くで〜!」
(こくこく)←小トトロ

借りを返したい晶に元々冒険の旅をしていたスエゾーも興味津々だ。
更に小トトロも行きたい行きたいと行っているのもご愛嬌だろう。

「あ、でもリナさん達との約束が……」

そこでまたもや約束が晶を縛る。
せっかくの信頼できる相手だ、伝言を残したとしても今立ち去るのはきっと信用に関わる。
テンションが下がりかけた一同だったが雨蜘蛛は全く気にしなかった。

「あー全然構わねえよ、出発は夜中だ」
「え? 夜中ってそれでいいんですか? 急ぐべきじゃ……」

しかしその疑問に雨蜘蛛は答えなかった、その時に話すという事だろう。
情報漏れを恐れてという事は晶達にも解った、だから気になったがそれ以上聞けなかった。

「ところで途中で止まっていた映像は見なくていいのか? 暇潰しに最後まで見せてもらったが戻しておいたぜ」

クイッと雨蜘蛛が示した先にはファイヤーデスマッチの録画画面。
そして立ち上がるとパソコンから離れた椅子に座りなおす。

こうまでされたら晶達も空気を読むしかない。
休憩もしたし腹も膨れた、なら続きを見るのは悪くないと視聴を再開する事にした。

そんな彼らを背後から雨蜘蛛は静かに見続けていた。

(次の干潮は第四回放送の前後一時間……それまでは休ませてもらうか)

ゴムボート付属のマニュアルによれば海の干満ほぼ半日、十二時間毎に起こるらしい。
つまり今すぐあの絶壁に行ったとしても入り口は海の中という事だ。
幸い砂漠スーツの暗視機能で夜の行動に支障は無い。
聞く限り晶やスエゾーも夜目は利くらしい。

なら後は焦らず時が来るのを待つのみだ。

(それにしてもキョンの話通りこいつらお人好し過ぎるわ)

全ては計算ずくだった
博物館の先客がキョンが言っていたガイバーショウである事は一目で気付いた。
他に仲間が居ない事を確かめた上で接触、それでもこうもあっさりと信頼してくれる思わなかった。


だからこそ殺すのが惜しい、得られた信頼は探検ツール以外にも様々な活用が出来る。

(ま、終わった後に考えてみるか)

今答えを出すのは早すぎる、そう結論付けて雨蜘蛛はホルスターの銃をそっと撫でた。
757創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:08:49 ID:gLlcwwH5
ksk
758砂の器 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:10:56 ID:TP15V7Mr



「雨蜘蛛さん」
「……何だ?」

唐突に声を掛けられて雨蜘蛛は頭を上げた。
ファイヤーデスマッチの録画はまだ終わっていない筈、すると晶は画面を見たまま雨蜘蛛を呼んだ事が解った。

「さっき俺が言った事を覚えてますか? 俺達が10の異世界から集められたかもしれないって、雨蜘蛛さんは信じますか?」

もちろん覚えている。
外国や関東大砂漠の外といった表現より遥かな遠く、星といったスケールさえ超えた場所、そこに自分達は集められたのだという。
晶やスエゾーも話があまりに大きすぎてピンと来ないらしい、しかし思い当たる事は結構ありますと言っていた。

「これを見ても解ります、写っているのは魔法使いや喋るカエルといった俺の世界では有り得ない存在ばかりです」

そーいう事かよ、と雨蜘蛛は思った。
晶は自分の意見を聞きたいのだ、そして仮説を受け入れる後押しをして欲しいのだろう。

「信じるぜ」

おざなりではない、しっかりと意志が込められた声が晶の背中にぶつけられる。
そんな事を言い出した晶が馬鹿だと言いたげな様子で雨蜘蛛は続けた。

「俺が住んでいたのは砂漠のど真ん中だったんだぜ? 昼は灼熱、夜は極寒、こんなスーツが無けりゃ即座にオダブツのほ〜〜〜んとロクデモナイ世界よ」

スエゾーが不審者呼ばわりした砂漠スーツをヒラヒラさせる。
何時の間にか晶もスエゾーも振り向いて雨蜘蛛の話を聞いていた。

「水は貴重品だ、オアシスは全て国に管理されているし金持ち以外はチビチビやるだけで精一杯、食べ物ときたら少ない上に砂が混じるのが当たり前だわ」

別に自分の世界の悲惨さを訴えている訳でもない、ただ淡々とありのままを述べる。

「人が野垂れ死にしようが誰も気にしちゃいない、盗賊や人買いは風景の一部だ。お前ら、海って見た事があるか?」

すると全員が無言で頷く。

「俺はここに来て初めて見たぜ〜、いや本当人生感変わったわ」

さも可笑そうに雨蜘蛛は笑った。
晶達は言葉も無い、ただ背後のパソコンから音声が流れていくだけだ。

ただ、圧倒された。
男が生きてきた世界に、その強烈さに。
759創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:12:03 ID:gLlcwwH5
ksk
760砂の器 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:16:06 ID:TP15V7Mr

「とっくに終わっているぜ、晶」

晶が慌ててパソコンを見ると写っていたのは壊れたリングとアシュラマンの無残な死体。
そして勝利の疲れを癒すオメガマンの勝ち誇った姿。
スバルやガルルの姿は何処にも見当たらなかった。

肝心な場面を見逃してしまったが巻き戻せば済む、ひとまず一時停止させて後で見直そうと晶は決めた。

「で、感想は? 異世界って奴を信じる気になったか?」
「はい……、スバルという人についてはよく解りませんでしたけど」

恥ずかしかった。
異世界を素直に信じられなかった自分に、そして雨蜘蛛と自分との違いに。
どことなく巻島さんに似たものを感じてしまう、この人はきっと非情さも持ち合わせているという予感がした。

「そういえばお前クロノスって組織が今回の事に関わってるかもしれないって言ってたな?」

キョンから聞き出した情報は話してない。
しかし他にもでかい組織が加わっているとなるとますます厄介だ、もっと詳しい情報が欲しい。

「最初はそう思ってました……今は可能性が低くなりましたがゼロとも言い切れません」

困惑した声で晶が答える。
彼にとって何度考えても結論が出せない問題だった。

「解らないのは晶、お前さんだ。そのクロノスの幹部ギュオーって奴が居るんなら直接聞くのが一番手っ取り早いんじゃないか? 何故そうしない?」

途端に晶は答えに詰まった。
確かにクロノスが関わっているならギュオーが何らかの情報を知っている可能性は有る、しかし当初から相容れない敵という印象が先行してその事に思い至らなかったのだ。

「おいおい、まさか今まで気付かなかったとでも言うつもりじゃねえだろうな? 砂漠の住民ならかっさらってでも聞き出すぜ〜」

パンパンと背中を叩かれる。
ますます自分が恥ずかしく思えた。
761創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:17:02 ID:gLlcwwH5
ksk
762創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:18:22 ID:cQFOeguE
ksk
763創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:19:18 ID:cQFOeguE
k s k
764創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:20:12 ID:cQFOeguE
ksk
765創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:21:06 ID:cQFOeguE
k s k
766創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:22:10 ID:cQFOeguE
ksk
767創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:23:06 ID:cQFOeguE
k s k
768創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:23:27 ID:gLlcwwH5
ksk
769砂の器 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:23:40 ID:TP15V7Mr

「元々の敵? 手強い相手? そんなもん本当に殺し合いを壊したいなら仲間に引き込むなりなんなりしろよ晶、主催者はも〜〜〜っと強いんだぜ?」

あのギュオーから話を聞きだす? いやそれどころか仲間に引き込む?
無理難題を言われている気がした、しかし何の反論も出来なかった。
そして同時に疑問が浮かぶ、主催者が強大だと語る雨蜘蛛はどうするつもりなのか?

「じゃ、じゃあ聞かせて下さい! 雨蜘蛛さんは……この先どうするつもりなんですか!?」

もし優勝を目指すなど言われたらどうすればいい?
その答えも出せないまま晶は堪らずに聞いた。

「簡単だ、俺は何としても生き残りたい。その時に可能性の高い方を選ぶ」

即答だった。
雨蜘蛛も直前まで当たり障りの無い答えを言うつもりだったが自然と思った事を口にしていた。
まずったかな、とも思う。もし協力を断られればもう一度人探しから始めなければならない。

「何で……何で、そんな簡単に言えるんですか、それって命を奪うかもしれないって事ですよね」

やはり晶は怒り出した、どこまで甘いんだこいつは。
何故かムカッ腹が立つ。
こうなりゃ売り言葉に買い言葉だ。

「一つ言っておくぜ晶、お前さんはいろんな世界から人が集められている事を認めたよな? なら何故自分だけが正しいと言える? 他の世界の常識は認めないって事か?」

雨蜘蛛、いや関東大砂漠の常識からすれば晶の思考は甘いなんてもんじゃない。
せっかくの命をわざわざ危険に晒す愚かな行為だ。
そんな『非常識』が正しいと勝手に押し付けられるのは迷惑以外の何者でもない。

「ひょっとしたら主催者連中も自分達の常識で正しい事をしてるつもりかもな! 全く異世界人の考えてる事は解らないぜ!」

ガイバーの肩を掴んで一気に怒鳴った。
頭ではこりゃぶち壊しかな〜と思っていたが止められない。
スエゾーと小トトロはお互いに晶と雨蜘蛛を引き離そうとするが全くの無駄だった。
770創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:23:44 ID:oAHq1Q9F
ksk
771創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:24:07 ID:cQFOeguE
ksk
772創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:24:54 ID:oAHq1Q9F
ksk
773創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:26:05 ID:cQFOeguE
k s k
774創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:26:09 ID:oAHq1Q9F
ksッk
775創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:27:21 ID:cQFOeguE
ksk
776砂の器 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:27:30 ID:TP15V7Mr

「お前の世界と常識はそんなに偉いってのかよ! 答えてみろ晶!」

思わず熱くなってしまった事にちっと舌打ちする。
その時だった、急に晶が腕を伸ばして雨蜘蛛の両肩を掴んだ。

「言ってる事は解ります! でも俺はそんなの許せない! だから……だから雨蜘蛛さんに力を貸して欲しい!」

それは責めでも決別でも無く依頼、戸惑う雨蜘蛛を見据えて晶は一気にまくし立てる。

「要は雨蜘蛛さんは生き延びられればいいんでしょう? 目的は最後の一人になる事じゃない、ならそこに俺やスエゾー、他の皆が加わってもいいはずだ!」

違いない、けどその成功確率は低いって事が問題なんだ。
わかってんのかこいつ?

「どうです? これならお互いの世界の常識でも最良の結果に違いない筈です! 俺だけでは無理でも……雨蜘蛛さんと一緒ならきっと出来る!」

おいおいと思った。
支給品に恵まれただけのお人好しと砂漠の一取立て屋で異世界を行き来する相手に歯向かおうって事か? こいつは本物の馬鹿だ。
何だかこいつに何を言っても無駄な気がしてきた。

「ふん……威勢が良いのは結構だが本当に危ないときは遠慮なく逃げさせてもらうぜ?」
「決まりですね……それでは改めてよろしくお願いします!」

承諾したつもりなぞ全くない、しかし有無を言わせず手を握られちまった。
横ではスエゾーと小トトロがワイ達の事も忘れんでや〜と騒いでいるが全く持って頭が痛い。

(はあ……どうしてこうなっちまったんだろう)

途中までは順調だったんだがな〜と思いつつ過ぎた事はどうにもならない。



―――ま、本当に可能性出てきたら考えてやるか




777創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:28:42 ID:cQFOeguE
k s k
778創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:29:23 ID:gLlcwwH5
ksk
779砂の器 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:29:35 ID:TP15V7Mr




【H-8 博物館/一日目・夕方】



【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】軽度の船酔い(回復中)、胸に軽い切り傷 マントやや損傷
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、有刺鉄線@現実、枝切りハサミ、レストランの包丁多数に調理機器や食器類、各種調味料(業務用)、魚捕り用の網、
     ゴムボートのマニュアル、スタングレネード(残弾2)@現実、デイパック(支給品一式)×2、RPG-7@現実(残弾三発) 、ホーミングモードの鉄バット@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:晶、スエゾーを利用して洞窟探検を行う(ギリギリまで明かさない)
3:水野灌太と決着をつけたい。
4:暫くは博物館で時間を潰す。
5:ゼクトール(名前は知らない)に再会したら共闘を提案する?
6:キョンの妹・朝比奈みくるをちょめちょめする。
7:草壁サツキに会って主催側の情報、及び彼女のいた場所の情報の収集。その後は……。(トトロ?ああ、ついででいいや)
8:キョンを利用する。午後六時に採掘場に行くかは保留。
9:ボートはよほどの事が無い限り二度と乗りたくない。



【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
 索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
※メイのいた場所が、自分のいた場所とは異なる世界観だと理解しました。
※サツキがメイの姉であること、トトロが正体不明の生命体であること、
 草壁タツオが二人の親だと知りました。サツキとトトロの詳しい容姿についても把握済みです。
※サツキやメイのいた場所に、政府の目が届かないオアシスがある、
 もしくはキョンの世界と同様に関東大砂漠から遠い場所だと思っています。
※長門有希と草壁サツキが関係あるかもしれないと考えています。
※長門有希とキョンの関係を簡単に把握しました。
※朝比奈みくる(小)・キョンの妹・古泉一樹・ガイバーショウの容姿を伝え聞きました。
※蛇の化け物(ナーガ)を危険人物と認識しました。
※有刺鉄線がどれくらいでなくなるかは以降の書き手さんにお任せです。

780創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:30:03 ID:oAHq1Q9F
ksk
781砂の器 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:30:43 ID:TP15V7Mr


【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:精神疲労(小)、苦悩
【持ち物】 小トトロ@となりのトトロ、首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、 デイパック(支給品一式)
      手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある)
【思考】
0:ゲームを破壊する。
1:雨蜘蛛に借りを返す。
2:しばらくは博物館で待機。
3:巻島のような非情さがほしい……?
4:スエゾーの仲間(ゲンキ、ハム)を探す。
5:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
6:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
7:サツキの正体を確認し、必要なら守る。
8:巻き込まれた人たちを守る。



※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※トトロ、スエゾーを異世界の住人であると信じつつあります。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。スパイだとは思っていません。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
※ナーガ、オメガマンは危険人物だと認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子を信用できる人物と認識しました。



【スエゾー@モンスターファーム〜円盤石の秘密〜】
【状態】:全身に傷(手当済み)、火傷(水で冷やしただけ)、貧血気味
【持ち物】 なし
【思考】
0:晶、小トトロと行動を共にする。
1:ゲンキ、ハムを探す。
2:オメガマンにあったら……もう、逃げへん。



※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。
※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。
※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。
※ギュオー、ゼクトール、アプトムを危険人物と認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子をたぶん信用できる人物と認識しました。

782 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:31:44 ID:TP15V7Mr

以上で投下終了となります。
本当にお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
783創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:39:25 ID:gLlcwwH5
投下乙ですー
意外と友好的な接触になったなー
しかしこの関係がいつまで続くか……
ボッチにスエゾー、気を付けろよー
784創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 19:40:37 ID:oAHq1Q9F
投下乙です。
代理投下の依頼に気づきませんでした、申し訳ない。

晶かわいそうに…kyonと同程度の実力と思われちゃってるよ…。
それでもこのチームは面白い!
砂ぼうず世界の住人はヒールでも味方でもほんとどっちでもいいな。
雨蜘蛛とか原作でも敵味方どっちもこなしてるししっくりくる。
最後の熱くなったところもちょっとカッコよかったぜ!

仮投下を見れてなかったので今更になりますが気になった点をひとつだけ。
雨蜘蛛の砂漠スーツは衣装としての効果のみで暗視や望遠・エアコンなどの機能は制限されているって備考があったので
たぶん不公平がないように肉眼レベルにまで落としてあると勝手に思っていたのですが
砂漠スーツの暗視うんぬんと雨蜘蛛さんが言ってるのでどうでしょうか。
こちらの思い込みだったらすいません。
785 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/13(月) 19:46:42 ID:TP15V7Mr
>>784

スーツの制限についてはある程度の機能は残っていると考えて書きました。
開始から特に闇を苦にしている様子も無かったので暗視装置ぐらいは使えても不自然ではないだろうというのが私の意見となります。
しかし問題となるようでしたらwiki収録後に修正いたします。
786創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 20:34:13 ID:CmZPXEtj
避難所の規制中雑談感想処にある5x氏の14人予約に今気付いた!!凄まじい人数だw
頑張ってください!
787創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 20:55:03 ID:q7qzkMLJ
投下乙です
これって雨蜘蛛がボッチの熱血に引いたのか?、ある意味すごくない?
それとkyonと同程度と思われてるのはある意味油断してる?
雨蜘蛛としては生き残れるなら優勝以外でもいいかもしれないから組めることには組めるが
吉と出るか凶と出るか面白い展開です
788創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 21:01:44 ID:q7qzkMLJ
1部自己リレーのことを気にしてますが気にしなくてもいいですよ
5x氏の14人予約ってどうなるんだ?
因縁ある組合わせもいるし先が気になる
延長になるかもしれませんが完成するならあまり気にしないよ
789創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 21:13:46 ID:ftZdK5Lp
投下乙です!
てっきり危険な遭遇になるかと思って蓋を開けてみたら、意外に雨蜘蛛がボッチ協力的だったw
もちろん含む所があっての事とはいえ、このチームもなかなか面白い。
でもやっぱり北には行かないんだなw

そして5x氏の連続予約、しかも14人も……!
wkskして待ってます!
790創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 21:29:42 ID:7QggHDLJ
投下乙!
ボッチさんはやっぱどこかのヘタレガイバーと違って有能そうだなw
791創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 21:49:57 ID:cQFOeguE
投下乙です!
おぉ…ボッチの熱い思いが雨蜘蛛の気持ちを動かしたのかな?
なんか初めて主人公なんだなぁと思ったw
 
そして大量予約wksk
792創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:29:46 ID:Sy/bkxQc
とりあえず月報前回よりは増えてそうだなー
793創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:33:30 ID:TiBRAVFV
以前の数字には及ばないだろうけどね。

そういえばしたらば管理人氏のパソコンはもう直ったのかな?
794創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:38:01 ID:Sy/bkxQc
以前は異常だったw
落ち着いてきたら大体こんなもんじゃないか?
 
管理人氏は気になるな…したらばも広告増えてきてるし
795創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:39:38 ID:VwNxI1a+
管理人氏はまだっぽいな
796創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:43:04 ID:TiBRAVFV
うーん、以前の盛況に慣れてしまった分寂しく感じるのかな。
ニコや新漫画のラッシュがちょっと羨ましく感じるな。
797創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:46:28 ID:Sy/bkxQc
ニコは母体が多いし新漫画は開始直後だしな
これからも月に10話くらいくれば良いんだが
798創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:50:48 ID:TiBRAVFV
5人の書き手が月2作書けば達成できるな、一応現実的な数字かな。
799創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:55:34 ID:Sy/bkxQc
いけると良いなぁ…と言うか、地図氏や将軍氏や後方支援氏を最近見なくて寂しい…
800創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:56:02 ID:VwNxI1a+
なんかいけそうな感じだね
801創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 23:57:41 ID:TiBRAVFV
kyon周辺もプロット考えているって表明してくれた人も居るしね。
802創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 00:21:52 ID:n/mDXUep
まあまったりやっていこうぜー
きっと俺らがここで雑談してたら書き手氏も戻ってくるさ!

ところで、某スバルが大変なことになってるロワ見て、kskキャラを漢字一文字で表すとどうなるか考えてみた。

kyon→堕
朝倉→星(宇宙人&対主催希望の星的な意味で)
古泉→姫(言わずもがな)
妹→変

ヴィヴィオ→涙
スバル→熱
なのは→守
ノーヴェ→染

アスカ→暴
フッキ―→生

とりあえずハルヒとなのはとエヴァだけ考えてみた
803創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 00:55:53 ID:WsESCzVq
なんとなくゼオライマーの八卦ロボっぽいネーミングだなww

天のゼオライマー
風のランスター
火のブライスト
水のガロウィン
月のローズセラヴィー
地のディノディロス
山のバーストン
雷のオムザック
熱のスバルナカジマ
暴のアスカラングレー
804創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 00:56:19 ID:n/mDXUep
更に追加

ケロロ→勇
タママ→妬
ドロロ→影(薄さ……ではない、影から支えているという意味だと思うよ!)

リナ→火(いろいろと……)
ゼロス→隠
ズーマ→狩

悪魔将軍→悪
オメガマン→情(けない……)
スグル→力
ウォーズマン→迷
万太郎→決
805創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 01:38:22 ID:PDycLco7
ドロロとΩはww
806創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 19:01:59 ID:9pRpY9HQ
タママw
807創る名無しに見る名無し:2009/04/15(水) 21:06:42 ID:OOHX3Qn7
らき☆ロワも最近予約がなかったけどラジオで一気に予約がきた。
つまり何を言いたいのかと言うと、みなラジオ楽しもうぜ!ってことだ!

……バイトでいけない俺の分もみんな楽しんでくれ、頼む……orz
808 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/16(木) 06:43:19 ID:oBjqHfc7
本当に申し訳ないです、思った以上に時間がかかりそうですので延長申請いたします。
それと悪魔将軍、古泉一樹、ノーヴェ、ジ・オメガマン、中トトロを追加予約させてください。
809創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 07:03:28 ID:r2htgPK6
ゆっくりしていってね!
810創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 08:27:21 ID:ruoo03uL
ゆっくり書いていってね!
811創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 11:17:07 ID:UnoqfJnw
    ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }        そうとう長編なSSみたいだな
  ヾ|!   ┴’  }|トi  }        今から腹ン中が
    |! ,,_      {'  }         wkskだぜ
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ
    {             j   l    }
   i   ヽ    j   ノ   |   } l
   ト、    }   /  /   l  | .|
   ! ヽ      |  ノ    j  ' |
   { |     } |      l    |
   ヽ |     i  | \    l    /|
    { |     l   |     |   / |
    l !        |       l  / |
812創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 12:03:15 ID:Yg0FWmQ3
ゆっくり書いていってね!

しかし、さらに5人追加するってことは合計19人登場するって事か。
(……ゴクリ)
813創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 12:06:20 ID:BTxLrBxg
うお人数すっげー
ゆっくり書いていってね!
814創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 14:19:45 ID:BTxLrBxg
今残ってる人数の半分以上とはマジですごすぎ
815創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 15:05:37 ID:fpyFHjB4
収集がつくのか心配になってきた……
816創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 15:42:03 ID:eqvkMtAv
>>815
何の収集?
817創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 16:15:57 ID:fpyFHjB4
話の収集。
向かう先も目的も何もかも違う面子をこんなに大勢予約して、
ちゃんと矛盾なく書けるのかなって。
818創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 17:47:14 ID:w9rMx28A
そこは5x氏の手腕次第だね。
とりあえず、いきなり脈略もなくエヴァが飛び出すような超展開は避けては欲しいけど・・・・・・
819創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 18:00:02 ID:F7Gstx0c
どっかで大きく動かす時は必ずあるもんだ。
収集がつくかとか心配してないでwkskしてようぜ。
820創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 18:04:45 ID:Yg0FWmQ3
そうだぜwksk
821創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 19:45:36 ID:sRkoDj6x
>>817
寧ろ矛盾がないようにしたらその人数になったっていう可能性も。
あと、参加者で言えば19人でも意思持ち支給品もいくらかあるから大分賑やか。
822創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 08:21:33 ID:q4zz0HM/
ま、期待して待とうぜー
そしていよいよラジオの日が明日になった!!!
823創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 09:36:48 ID:mJbsbPhM
>>818
こんくらいならセーフだよな?

・将軍の審判コーナー第2段
→審判+野球チームAとB=19人

・暗黒邪神イデの復活
→シンジの死に連動し脈動を始めた邪神の気配を察知した参加者達。
なんとか封じようと懸命に戦ったが全滅。その勇敢な魂達を生け贄に邪神復活!
824創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 09:50:54 ID:1X2cMlWI
ラジオリアルタイムで聞けねえ……
皆楽しんでくれ……
825創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 10:23:17 ID:RKtXnTrJ
ラジオ聞き方わからん
パロロワ事典見たけどリンクがおかしいんだよなぁ
826創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 11:11:02 ID:r9HTKf3u
ラジオ明日か!
うわー楽しみだな
827創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 16:25:02 ID:e6J3IPIr
管理人氏、おかえりなさい
828創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 16:38:27 ID:1X2cMlWI
管理人氏復活ッ!復活ッ!
829創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 16:55:34 ID:W12olYJa
管理人氏、復活おめでとうございます!

ラジオまであと一日か……何人リスナーが来るか、今からwkskだぜ!
830創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 17:23:45 ID:RKtXnTrJ
おぉ…管理人氏復活おめ!
831創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 20:01:07 ID:q4zz0HM/
管理人氏おかえりー
832創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 21:44:35 ID:1X2cMlWI
5日間前提の予約って可能?
833創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 21:50:58 ID:6jD4OIyp
>>832
現在はペースが落ちているし書いてくれるなら歓迎というのが個人的な意見かな。
ただし他の人の考えは知らないから多くの意見を聞いてから決めたほうがいいと思う。

予約期限を延長するという案が以前出てたみたいだけど再検討してみるべきなのかな?
834創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 22:31:37 ID:q4zz0HM/
個人的にはおk
上の人もいってる事だけどペース落ちてるし、もう中盤で大分動かすのも難しくなってきてるし
835創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 22:42:39 ID:6jD4OIyp
中盤だっけ……?
残り人数や経過時間からして序盤の後半という印象だった。
836創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 22:49:14 ID:q4zz0HM/
中盤っぽくないか?
イメージでは、あくまでもイメージでは
1、2放送が序盤
3、4放送が中盤
それ以降は終盤ってイメージだったんだが
 
……ってあれ?
それなら序盤か…
837創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 22:52:57 ID:RKtXnTrJ
話数多いから結構いったように感じるけどまだ一日目の夕方なんだよな
838創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 23:18:38 ID:Kxxy4Czn
ギャルゲロワでは長期予約は熟練度制だった気がする。
四回以上、SSを投下した人でないと一週間以上の予約はできなかったかな?
たしか、書き手さんが書ききれるかどうかの、信頼性を考慮したからだった気がする。
とりあえず、初めての人は五日予約は良いと思う(予約延長を含めれば一週間)
一週間以上の長期予約は、ある程度の数のSSをこなした人でないとダメというのは?
839創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 23:25:43 ID:6jD4OIyp
>>838
他ロワの事は良く知らないが複数話書いた人が権利を持つというのは悪くないと思う。
一週間取れるなら思い切った話も書けそうだし遅筆の人も参加しやすくなるかな。
840創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 23:31:38 ID:q4zz0HM/
大分書き手さんのこともわかってきたしいいんじゃないかと思う
841創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 23:55:50 ID:r9HTKf3u
それ良さそうね
842創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 00:08:43 ID:jrHuJxtg
複数話書いた実績がある人なら、結局書けなくて他の書き手もプロットを練ってなくて、
1週間まるまる無駄だったって事にはたぶんならないだろう。

もしその条件なら書けるよって言う書き手さんが居るなら、個人的にはお願いしたい。
843創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 00:25:10 ID:w+Chn5Yd
結局一週間大丈夫な感じ?
844創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 03:02:36 ID:Kl+xrWT2
複数話書いた実績がある人が予約をするなら、他の書き手はその予約キャラのプロットを練らないものだ
という理論を展開するってことはだ、裏返すと新参イラネってことだな
相手が新参だろうと、古参だろうと最低限のマナーってもんがあるだろ

本当に書くかどうか判らないご新規さんには期待してないから延ばした期限以上に予約キャラを独占しないでね
書いてくれそうな人が予約する分には、独占期間を更に延ばそうと読み手様の俺には万々歳だ

内々に、ナアナアに、そんなロワにしようぜ
ですか
845創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 03:09:40 ID:Kl+xrWT2
実績に対する信頼として期限の延長を提案しながら、予約の破棄になった際に他の書き手の迷惑にならないはず
とか本末転倒だろ
846創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 03:29:46 ID:cLhreZxv
単にたくさんSS書いたら長いSSを書くときに醸成期間を長く取れるってだけの事だろ?
新規には期待してないだのこの意見を出してるのは読み手様に違いないだのと自分の妄想を前面に押し出して議論に参加するのはイクナイ
847創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 08:06:46 ID:w+Chn5Yd
kskロワは新人・常連いつでも大歓迎です!
皆でkskしようぜ!

……宣伝文みたいになってしまった。
848創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 09:07:40 ID:jx4oQY4i
議論スレでやった方がいいのでは?
849創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 10:23:01 ID:tymFllJE
そういやラジオ今日だなー
850 ◆mk2mfhdVi2 :2009/04/18(土) 10:52:08 ID:jD5D2K/X
携帯じゃラジオ聴けない……orz
とりあえず延長込みで五日間を前提に、
タママ、晶、雨蜘蛛、スエゾー、小トトロ、閣下を予約します
851創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 11:36:40 ID:tymFllJE
予約ktkr!
楽しみすぎるぜ
852 ◆h6KpN01cDg :2009/04/18(土) 11:48:42 ID:w+Chn5Yd
mk氏とタイミング被った……だと……!?
キョン、ナーガ様、スバル、クロエ予約しますっ!
853 ◆h6KpN01cDg :2009/04/18(土) 11:53:52 ID:w+Chn5Yd
あ、自分も五日間予約延長付きで頼みます……
854創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 11:59:54 ID:tymFllJE
ちょww
これはウェーブか?ウェーブなのかっ?
855創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:09:44 ID:Yyb0Nwzw
うぉぉウェーブだ、ウェーブが来た

残り32人中29予約されたのかw
856 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/18(土) 12:10:18 ID:8Tksb5Dn
昨日の皆の優しさに泣きそうになった…
 
感謝の気持ちを込めて、そして多分延長も込みで、スグル・ゼロス・灌太を予約します!!!
857創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:18:58 ID:tymFllJE
またきたぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!
まさか全員予約されたのか!?
858創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:31:38 ID:w+Chn5Yd
全予約キターーーーーーーー!!!
859創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:32:49 ID:FtIYFJEg
……トトロは?
860創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:35:41 ID:IZWQJA8a
万太郎も入ってないね。
861創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:38:17 ID:tymFllJE
あれ?
………あ、そうか中、小トロが名前に入ってるからか
862創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:38:47 ID:w+Chn5Yd
なん……だと……
本当だwwww
863創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:47:47 ID:smM0Fnro
万太郎置き去りかwww
kskウェーブに乗れなかったということで用語集入りできるんじゃね?
864 ◆a.Db6/XzHU :2009/04/18(土) 12:51:46 ID:tymFllJE
そしたらば自分が!
トトロで予約させてもらいます!
 
万太郎も書きたいけど離れてるというorz
865創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:52:53 ID:w+Chn5Yd
キターーーーーーーー!!!
しかし万太郎www前回かっこ良かったのにwwww
866創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 12:56:14 ID:smM0Fnro
このまま万太郎に予約が入らなかったら……
置き去りマンタになってしまうぞ!
867創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 13:00:54 ID:Np65BPiW
まぁ、あれだけのダメージ受けて気絶してるんだから
時間経過を考えるとちょっと厳しいものが…
って夢の中でうんぬんという手もあるか、うむむ。
868 ◆EFl5CDAPlM :2009/04/18(土) 13:48:43 ID:/cM16uWd
用語集に収録完了。
どうもいまいちなので修正大歓迎です。
869創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 13:50:31 ID:/cM16uWd
トリ……orz
書いてないときまでイデ起こさないでください、カヲル君
870創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 13:57:26 ID:w+Chn5Yd
用語集www
マンタも吹いたが、一体古泉は何個姫関係で用語集に乗るつもりだwww
871創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 13:58:08 ID:tuqHhZHj
ラジオってなに?
872創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 13:58:47 ID:l0QZ4vxP
なんというkskウェーブ!
凄すぎる!

そして万太郎は乙w
873創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 14:05:03 ID:0EhzQxiV
>>871
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html

ここ見たら分かるかも
874創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 14:08:18 ID:w+Chn5Yd
多分夜になったら場所報告来ると思うよ。
875創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 15:09:13 ID:Yyb0Nwzw
目を離している間にまた予約がwww
ウェーブだw
876創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 16:34:28 ID:xmnhwX69
おお、久々に来たらウェーブだよw
みんな、体壊さない範囲でがんばって
877創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 18:12:46 ID:PCo3zOEM
KSKウェーブが来た!
オレは今!モーレツに感動しているー!!

と、いうことで支援とウェーブ&ラジオ祝いを兼ねて作っちゃった♪

死者スレネタなので死者スレにGO!

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org16618.png
878創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:07:39 ID:l0QZ4vxP
カヲル君www
ラジオって何時ぐらいから?そろそろ?
879創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:31:39 ID:4DEP7zoZ
カヲル君、ちょっとは自重しろwww

ラジオは九時からじゃなかったっけ?
今からwkskが止まらんw
880創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:33:26 ID:l0QZ4vxP
9時からか
これはwktk
881創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:39:05 ID:tymFllJE
ラジオってどうすれば見れるの?
見たいけどパロロワ事典のネトラジの見方のページだけピンポイントでリンクがおかしいんだ…
 
そしてカヲル君自重ww
882創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:41:12 ID:HhhY0NRe
ウィンドウズメディアプレイヤーを開いて
"ファイル"→"URLを開く"→http://r-0109.ddo.jp:8000/
883創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:45:35 ID:tymFllJE
サンクス!
このURLでいいの?
884創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:47:28 ID:FtIYFJEg
ラジオって字幕は出せないの?
音声関係がおかしいんで。
885創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 20:48:24 ID:PCo3zOEM
>>878 >>879
メインは死者スレに貼ったMADなんだ
よかったらそっちも見ておくれ

ラジオMacユーザーの自分には聞けないのかな・・・?
886R-0109 ◆eVB8arcato :2009/04/18(土) 21:00:27 ID:Liq2pYF0
887創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 21:15:35 ID:l0QZ4vxP
ラジオラジオ〜
888創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:34:02 ID:Yz/ukp8N
皆お疲れー
889創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:36:04 ID:1Xy7x15S
ラジオ終わったー
みんな乙っした
890創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:36:34 ID:B8AK9QQl
お疲れでしたー!
いや楽しかったwww
891創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:37:32 ID:pKw3x/aN
お疲れさまー。
意外と書き手が多くてビックリしたw
892創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:37:51 ID:3DpNWbZF
お疲れ様ー
楽しかったなぁww
完結したらまたやって欲しいね
893創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:38:28 ID:Yz/ukp8N
最近見なかった人の名前も見れて良かったなー
894創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:39:00 ID:bIbWE60N
おつかれー!
確かに書き手多かったw
たのしかったな
895創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:39:51 ID:3DpNWbZF
流石にラジオとまではいかないけどチャットとかしてみたいな
896創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:44:25 ID:1Xy7x15S
うんおもしろかったなー
897創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:45:13 ID:1Xy7x15S
チャットっつーか時間決めてスレでやる大雑談大会とかしてみたい
やっぱチャットってなんか入りにくいし見難いんだも
898創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:47:34 ID:LcaO+pMs
来週から大量に投下されるし
このスレ使ってやっちゃえば
899創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:48:17 ID:Yz/ukp8N
>>897
それ面白そうだなー
三回放送終わったらとか、区切りごとにやりたい
900創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:51:56 ID:3DpNWbZF
やりたいね
901創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:53:37 ID:NeU3Bjae
>>897
面白そうだ
次の放送突入辺りで一旦予約がストップした時にでもやってみたいかも
902創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 02:00:10 ID:1Xy7x15S
よしそのうちやっちゃうか!
903創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 02:17:14 ID:B8AK9QQl
チャットやりてええ!
書き手氏は鳥出しても出さなくてもおもしろそうだ
904創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 03:09:11 ID:LcaO+pMs
このスレも100切った事だし、埋めがてら書き手さんにメッセージでも書かない?
905創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 14:14:00 ID:Yz/ukp8N
いいねー
やろうぜ、皆っ!
906創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 15:58:35 ID:3DpNWbZF
じゃあやるか
907創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 17:31:32 ID:LTgNldbr
昨日のkskst氏とイデの伝説が早くも用語集に追加されてるw

では、取り敢えずトップ3書き手さん達へメッセージをば

S8氏こと地図氏
頻繁に地図更新、いつも助かってます!
堅実な繋ぎと、そこはかとなくちりばめられるフラグ、脱帽物です!

2X氏こと将軍氏
熱血バトルも鬱展開も書けるというチートっぷり、尊敬してます!
そして、昨日のラジオで安価取りおめでとうございますw

h6氏こと後方支援氏
予約中のkyonとナーガのマーダーコンビと瓦礫の中のスバル、そしてまっくろくろすけの絡みに期待です!
昨日の煽り文の半分は書いたという言葉にすごく驚きましたwすっげーw


こんな感じでいいのかな?
908創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 19:07:14 ID:M0DdMHeW
それならば俺は投下数トップ5の書き手諸氏にメッセージを
 
地図氏
いつもいつも地図の更新本当に感謝しています
地図だけでなく作品の方もオールマイティにこなすのには正直尊敬です
最近姿が見えないので心配だったり…体調不良とかじゃありませんように!
 
将軍氏
ksk史に名を残す屈指の名バトル&欝話
それをリアルタイムで支援しながら読ませていただきましたが思わず鳥肌が立ちましたよ!
こちらも最近姿を見なくて心配でしたがちゃっかり安価を取ってて安心ですw
 
後方支援氏
何度も何度も何度も何度も言ってましたが氏の心理描写は凄く心にキますね
特に氏の描くハルヒ勢は本当に元々の魅力+αがあって読んでて思わず引き込まれます
そしてまさかの一姫☆は最高だw
 
肉氏
やっぱり何と言っても肉氏は肉ですよね!
29日にこだわってきたり肉勢をコンプリートしたり…正に肉氏の名に恥じ肉っぷりかとw
今月の29日には期待しておきますね!w
 
ヘアニスト氏
氏は何と言ってもそのクオリティの高さですよね
欝話だったりガチバトルだったりの中でも氏の書いたノーヴェが可愛すぎるw
今の大量予約も期待しています!
909創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 20:01:21 ID:B8AK9QQl
じゃあ俺は上で書かれてない書き手氏に向けて書くぜ!

破天荒氏
氏のスバル愛は本当にすごい、気持ちよく分かりますw
一回放送後から書き手としてこちらに来てから、毎回文章力が上がっているのが分かり、素晴らしいと思います。
なのはとズーマのバトルははらはらして先が読めませんでした。
同じ書き手として見習いたい……
カナブンの使いどころも抜群でした!

YS氏
→長門VSスバルはその熱さに心震えました。
モッチー死亡話や、上の長門戦などバトルがうまい一方で、断チンの刑などいろんな意味で強烈な話まで書ける万能なところ尊敬してます!
氏の書くマーダーはみんなかっこよすぎます。

321GO氏
→ラジオ聞きました!!本当にお疲れ様です。
クオリティ高くバラエティに富んだ作品のみらず、MADやゲームまで作れるなんて……どれだけ多才なんですか!
滑らかに作品と作品を繋いでいく文章力は見事です。
910創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:12:57 ID:RRoqElPa
そういえば5x氏はどうしたんだろ。
もう2日の延長も過ぎたというのに…。
911創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:22:03 ID:1Xy7x15S
ちょっと前にゆっくりしていってね!っていった気がする
912 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/19(日) 22:23:06 ID:/4NuYgLD
大変申し訳ないです、まだ完成に時間が掛かります。
あまりお待たせするのも申し訳無いので一部仮投下も考えておりますが……
913創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:24:46 ID:1Xy7x15S
どっちでも楽なほうでどうぞ!
連絡さえあればちょっと待ってでかまいませぬよ!
914創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:25:16 ID:B8AK9QQl
一部仮投下よりはまとめて待った方がいいですー
続きが気になって眠れなくなるのでw
ゆっくりしていってね!
915創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:30:04 ID:3DpNWbZF
あの人数なら仕方ないよね
て事でゆっくりしていってね!
 
因みに一部投下は無しで
続きが気になりすぎるだろうしw
916創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:31:24 ID:RRoqElPa
了解です
…だけどそろそろ一週間だし、一応期限は決めといた方がいいと思うんだが。
大作なのはわかるんだけど。
917創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:44:12 ID:Csi/mLNP
予約は3日、延長しても一週間でいいんじゃね?
それでできないなら、あらかじめある程度書いておけばいい話だし、
その間に予約されたらそれはご愛敬ってことで。

大作だとか、古参だとかってひいきはしないでさ。
予約は書き手がいつ投下するかって目安でしかないし。
ゲリラ氏みたいにいつ来るのかわからないのもありだけどなw
918創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:45:33 ID:1Xy7x15S
んーでもちょっと待って連打はkskの伝統だしね、うん
919創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:47:22 ID:BDpqBpRF
ちょっと待ってで今まで大丈夫だったのにわざわざ縛る必要ある?
920創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:49:35 ID:YAOpO2+I
気楽にいこうや
921創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:51:12 ID:3DpNWbZF
ちょっと待ってがウチのやり方だしね
カチカチにする必要はないよ
922創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:53:27 ID:1Xy7x15S
んだなー
923創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:53:55 ID:Csi/mLNP
ん、悪い。きつかったか。
結構長い間待つことになると進み具合とか気になる性質だからごめん。
924創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:55:20 ID:BDpqBpRF
>>923
いや、その気持ちは凄いわかるよw
まぁ…今までは長くても一週間くらいで仕上げてくれてたし気楽に待てば大丈夫さ
925創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:56:33 ID:3DpNWbZF
二週間とかそれくらいになるようだったらそん時に対策を練れば良いかな
926創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 22:57:23 ID:mT+HD9qL
大事なのはノリと勢いとkskもふもふですな
927創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:01:59 ID:1Xy7x15S
大事なのはノリのつくだにとkskさ
928創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:09:04 ID:BDpqBpRF
大事なのはロリと勢いとkskだよな
929創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:09:25 ID:3DpNWbZF
>>927
つくだに言うなwwww
930創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:14:47 ID:1Xy7x15S
いいじゃんうまいじゃんよつくだに
931創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:15:04 ID:7SKH7X+w
収録完了しました
932創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:17:36 ID:Csi/mLNP
早いwwwゲリラ氏か?
933創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:18:57 ID:1Xy7x15S
ちょwwww
934創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:24:36 ID:3DpNWbZF
いや、つくだにうまいけどさぁww
って早いw
935創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:24:50 ID:BDpqBpRF
ちょwwww
936創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 23:53:32 ID:1Xy7x15S
まさか収録されるとはw
937創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 00:48:14 ID:Ao6lEXvP
大切なのは糊、吐息、甥とか足さ
938創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 00:53:34 ID:iABWM07I
原型ないなw
939創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 03:22:35 ID:jdT0MOnT
乗りと勢いと固さ…だと……?
940創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 11:02:32 ID:B4Owv7as
大事なのはノンケとイイ男とkskさ
941創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 11:32:25 ID:WAC8RXI8
アッー!
942創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 15:02:00 ID:BVzPGFo+
言い出しておいて遅くなってしまった。


ゲリラ氏
いつも意表をついてのゲリラ投下、とても楽しみにしています。
特にヴィヴィオを書かれた時の話は、お見事でした。

後方氏
綿密な心理描写で、いつも話の中に引き込まれます。
そして煽り文まで書かれていたとは驚きです。
943創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 15:14:57 ID:XhC+wKlK
明日には一斉投下か……
まあ延長前提の人が結構いた気がするけど、
事前に言ってたとしても一応ちょっと待って宣言はしてほしいな。
944創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 15:21:25 ID:BVzPGFo+
>>943
予約時に言ってるんだから、別に宣言はいらないでしょ
945創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 18:56:11 ID:F0dAM9K6
◆5xPP7aGpCE氏
迫力ある描写とノーヴェが愛らしさが出てて素晴らしいです。

◆4etfPW5xU6氏
したらばの管理とヴィヴィオへの愛、感服いたします。
946創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 19:04:17 ID:iABWM07I
次スレっていつごろ立てる?
947創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:04:12 ID:fgqbWRtf
確か次スレは950だったと思う
延長込みとの事だったし…雑談で埋めて次スレから投下開始がベストかな?
948創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:05:45 ID:iABWM07I
そうか、っていってももう950だけど
949創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:06:54 ID:yMTupoE0
メッセージで埋めれたら良いな
950創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:08:51 ID:fgqbWRtf
そうだなー
上で書かれてない人に書くか
951創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:16:20 ID:fgqbWRtf
MK2氏
何と言っても氏の描く朝倉が魅力的過ぎる!
まさかの朝倉だっちゃを産み出したかと思えば名台詞「バックアップを舐めるな根暗娘」を産み出したり
現在のボッチ達の予約も楽しみにしています!
 
変態道氏
その名に恥じぬ変態っぷりは流石ですw
雨蜘蛛withメイド服とか盛大に吹かせていただきましたww
またどんな話が来るか楽しみにしております!
 
リリカルロリィタ氏
キョンの妹=サービス担当の方程式は見事の一言
支援しながらずっとゲンキそこ変われと叫んでいたのも私だ!
これからもサービスっぷりに期待wwww
952創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:20:48 ID:yMTupoE0
地図氏
いつも素早い地図更新感謝です
作品の方では全キャラ制覇の勢いで…もうびっくりです
 
将軍氏
タッグマッチ&将軍の話を支援出来たことは今でも最大級の喜びです
すべてにおいてハイクオリティなのが凄すぎる
 
後方支援氏
このロワでもトップクラスの心理描写にはいつも引き込まれます
ハルヒ志望話は軽く泣きそうでした
953 ◆mk2mfhdVi2 :2009/04/21(火) 07:35:21 ID:STf35UmH
すみません、まだ時間がかかりそうなのでちょっと待ってお願いします
954 ◆4etfPW5xU6 :2009/04/21(火) 08:21:12 ID:7hfKyi5u
自分もちょっと待ってお願いします
955創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 08:55:32 ID:ID3uO/Ay
了解です
ゆっくりしていってね!
956 ◆h6KpN01cDg :2009/04/21(火) 09:28:47 ID:t8OOocul
自分もお願いします……
957創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 09:30:04 ID:mRmIlDvq
ゆっくりウェーブ?
958 ◆a.Db6/XzHU :2009/04/21(火) 10:31:42 ID:aTPeZZg6
自分もちょっと待ってお願いします…
959創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 10:34:50 ID:ID3uO/Ay
ゆっくりウェーブだな!
みんなゆっくりしていってね!
960創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 17:28:55 ID:qEInPLtD
ゆっくりした結果がこれかよ!
961創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 18:23:49 ID:vvev0ih7
ゆっくり書いていってね!

それはいいんだけど、スレ立てまでゆっくりしてるのはいいの?
テンプレ>>5だと950が立てる事になってるけど。
962創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 18:37:08 ID:LIneq/ol
今のペースなら980ぐらいでもいいんじゃないか?
963創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 20:30:51 ID:vvev0ih7
そうか。まあ、あんまり早く立てても微妙な感じになるしそれでいいかも。
964創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 23:59:43 ID:t8OOocul
質問。
加持死亡話で、閣下(笑)が加持を突き落とした崖って地図でいうどこになるんだ?
965創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 09:52:25 ID:hlXJt0x3
さすがに5X氏遅くね?
一週間以上経過したんだがどうなんだ?進み具合だけでも聞きたい。
あと一日くらいで終わるならいいんだが……
966創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 12:06:19 ID:04RSLIw4
19人予約だから時間がかかるのはわかるけど、最後のゆっくりから三日ぐらい経過してるような気がする。
ゆっくり連打はある程度までならいいけど、連絡がないのは怖いな。
というわけで、5X氏応答モトム!
967創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 14:19:02 ID:ooXblRck
まぁ平日の昼間だし、夜になったら連絡くるかな
968創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 14:49:14 ID:toss9oiX
>>964
過去スレから地図氏の地図を引っ張ってきました。(無断で失礼だったらごめんなさい)

http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0172.png

おそらくH−4に崖があるのだと思います。
969 ◆5xPP7aGpCE :2009/04/22(水) 16:44:22 ID:MrTDXfvA
本当に申し訳ありません。
現在の状況ですが今から最終場面に取り掛かるので今夜中か遅くとも明日の夜には仮投下できると思います。
970創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 16:52:56 ID:SKDgq515
了解です
ゆっくりしていってね!
971創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 16:53:04 ID:i+xK9b6m
了解しましたー
wkskしてお待ちしております


多分今夜から続々投下されるだろうし、今のうちに次スレ立てようか?
972創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 16:57:59 ID:SKDgq515
そうだね立てないとだ
973創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 17:08:28 ID:i+xK9b6m
それじゃ立ててくる
974創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 17:14:43 ID:i+xK9b6m
すまん駄目だった
立てられる人誰か頼む
975創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 17:24:15 ID:DEbMWFnR
kskアニメキャラバトルロワイアル Part24
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1240388302/


立てた
976創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 17:25:01 ID:SKDgq515
おつー
977創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 18:23:01 ID:i+xK9b6m
スレ立て乙ー
978創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 18:31:39 ID:Ksup2Uz5
スレ立て乙!

書き手さんら頑張れー
979創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 21:04:29 ID:1EJD6O9T
スレ立て乙だよ!
980創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 21:13:42 ID:ooXblRck
新スレ乙!
981創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 23:03:34 ID:kWuUu333
それじゃあこっちは埋め立てか。
982創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 23:40:13 ID:0cR/dDjz
983創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 23:46:32 ID:PNkWLEr9
埋め
984創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 00:02:24 ID:8E9BWoDe
うま
985創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 00:03:38 ID:d6Z5udgO
くま
986創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 00:06:39 ID:DBu6ElJF
らま
987創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 00:12:17 ID:2Co9H2r0
いま
988創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 00:20:46 ID:d6Z5udgO
いど
989創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 00:34:23 ID:2Co9H2r0
うま
くま
らま
いま

いど

『なま』とは続かなかったか……
990創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 11:30:36 ID:Ed/nmtH9
>1000だったら四期になって歳をt・・・・・・成長した高町親子がうpされる
991創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 12:31:00 ID:gKNVFfA/
大丈夫、奴らは年をとっても見た目は変わらない。
992創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 19:16:27 ID:LqUqKIvR
ksk
993創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 19:39:52 ID:2Co9H2r0
果たして「ウクライナ」に気づいた人はいたんだろうか
994創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 19:52:28 ID:DBu6ElJF
ウクライイ、おしい!

俺そんなつもりはまったくなかったんだが偶然ってすごいな
995創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:19:46 ID:DOUtL7OF
偶然とは恐ろしい、と思わせる出来事が多いなw
さすが安価神のいるスレだw
996創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:22:23 ID:2Co9H2r0
うま
997創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:33:03 ID:d6Z5udgO
うみ
998創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:44:21 ID:DOUtL7OF
うむ
999創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:47:19 ID:8E9BWoDe
うめ
1000創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:47:46 ID:2Co9H2r0
うめ
10011001
             /■\
             (_´∀`)_     創る阿呆に見る阿呆!
           /,/-_-_-_-_-_\     同じ阿呆なら
    ( (   /,, /― ((神輿))―\    創らにゃソンソン!! //
        (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
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