自分もSSや小説を書いてみたい。
でも、慣れている人に混じってスレに作品を投下するほど度胸はない。
そんな人のためのスレです。
一次創作、二次創作問わず、どんなに下手な文章でも気兼ねなく書き連ねてOK。
誰だってみんな最初は下手でした。
ここは、初心者のための練習と実力向上を目指したスレと思ってください。
雑談も歓迎します。
アドバイスが欲しい場合や、文章作法に関して質問がある時などは
その旨に関して書き込んでおくと
SS書きさんが時々立ち寄って色々優しく教えてくれるはずです。
前スレおよび、頻出である作法についての諸注意は
>>2以降に。
前スレ(スレ容量オーバー)
SS・小説の創作関連の初心者のためのスレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220348272/ 関連:スレを立てるまでもない相談・雑談スレ10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1231412352/ 【前スレ435氏よる、作法に関する注意事項】
> ・文章作法というものがあります
> ・別にここで守らなくてもいいですが守った方が好感をもたれます
> ・初心者スレなので、文章作法についての指摘は程ほどに
【前スレ849氏による作法のまとめ】
>念のため文章作法の基本事項を挙げておくと、
>
> ・句点が"。"、読点が"、"
> ・カッコは通常「」を使う
> ・カッコの中でカッコを使うなら『』を使って区別する
> ・文の終わりには必ず句点を付ける
> ・段落のはじめは全角スペース一マス空ける
> ・会話文は例外、行頭のスペースは入れない
> ・会話文の最後("」"の直前)の句点は省く
> ・―(ダッシュ)や…(三点リーダ)は必ず二個ずつ使う
> ・似ているが「・・・」は三点リーダではない
> ・疑問符"?"や感嘆符"!"の直後はスペースを入れる
>
>こんな感じ
>これをなんとなく覚えたら一度その辺にある小説を二、三ページ書き写してみるといい
>一文字一文字書き写してるうちに上記のリストが何を意味してるかも自然とわかるはず
>もっと詳しい事は「原稿用紙 使い方」でググれ
テンプレ以上で大丈夫かしら。
皆様追補よろです
お、新スレ立ったか
雑スレやなんかで話題になるくせに結局誰も次スレ立てないからどうなるのかと思ってたよ
あら、話題になってたんだ。
久々に見たら容量オーバーで書き込めなかったんで、ざっとテンプレにできそうな内容拾って勝手に立てちゃった次第です。
もしお気付きの点などあればお早めにご指摘/追補願いますー。
なんかちゃんと批評スレとして少しスレタイ変えてテンプレつくりなおさね?
って話になってた
でも結局実際に手をつける人はなかなかいなくてうだうだ日数だけたった感じ
準備整わず、俺の独走でスレ立てに至ったようですね。申し訳ない。
以下、初見の皆様へ
雑談スレ9をざっと検索したところ、
・462氏
>脳や創作文芸でやれ、としか
>お決まりのスレ住み分けのランク付けだし、空気悪くするだけ
・677氏
>あのスレ実質批評スレなんだから
>スレタイとテンプレもうちょっといじって
>わかりやすくしてから次スレ行きたいと思ってたんだが
>そうか、容量オーバーしちゃったのか
・701氏
>あれ普通のやつは気づかないと思うんだけどね
>そりゃ2chのスレでは話題になってたが
>
>ところで、初心者スレの次スレの話ってどうなったのかな
>あんまり間があいてもなんだし、誰もテンプレ相談もスレ立てもしないなら
>俺がスレ立てようかとも思うんだが
という経緯があったようです。
個人的には、
>>462氏の言うように本格的な批評の折には創作文芸板、同人ノウハウ(通称脳板)も併せて検討頂く事は意義あると思います。
また、このスレ立てがテンプレの調整及ばずなものである事もお断りいたします。申し訳ありません。
いかなる批評についても、初心者スレであるというご理解の上で、ご指南・ご指摘頂く事が望ましいのではないかと。
スレ立て人に対する不備のご指摘など、お気付きの点があればお気軽にお申し付けください。
……なんかおれ多重敬語すぎね? 敬語初心者な俺に誰か指南してください。
燃料がてら、前スレ
>>868の
> あと、他にも質問があって、悩んでたんだけども。描写のときの
> 抽象概念の取り出し方とか。
> 例えば、牢獄に監禁されていてある時、牢獄から出ることから許され、
> 自由を手に入れる。
> ↓
> 束縛からの解放みたいな
>
> みなさんがこれをやる時にどのような思考をしているかが知りたい
> 自分で何度も考えるのだけれど、全然出てこないので
にレスってみるです
俺の場合だと、その状況に対する着想を適当に箇条書きでメモってから考えるかな
心理も情景もリンクしがちだから、描写も自語りも分けずに書きなぐってます
それをあとから取捨選択したり流れに沿って膨らませたりする
上記の例で、ざっと自分の創作でやる場合を考えてみた
着想のメモに過ぎないので、基本的に個々を取り上げても意味不明になりますが。
・牢獄はカビ臭い/外は晴れてるの対比
・鉄格子のはまった窓からカラスが見える/「思えばこれまでの私の一生はカラスのようなものだった。なぜなら」
・牢獄の片隅にキノコが生えている/「命はどこにでも芽吹くようだ。節操なく。まったくどうしようもない」
・退屈/妄想/壁の染みがぼんやりと語りかけて来る
・汗臭さと不衛生さ/ゴキブリになった気分/自分のやらかした罪/悔恨
・社会と自分を隔てる鍵/鍵の頑強さと脆弱さ/人間的限界
この辺から流れに沿いそうな奴を拾ったり弄ったり。
>>1乙
スレタイは無理に変えなくてもいいと思うぜ。
他板にあるこの手の批評スレとは性質が違い、批評するというよりは書き手同士が集まっ
て案を出し合う……といったことが目的のスレなんだろうしさ。
9 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 06:18:36 ID:KKsLRC0Z
久し振りに見た自由は眩しかった。
眩しいからムカついてまた人が殺したくなる。
束縛の鎖は忘却の彼方。再び人を殺す前に、シャバの美味さを肺に満たした。
完
いちおつです
スレタイを信じちゃダメなスレ
本当に初心者が初心者らしい文章の小説を書き込んじゃうと
・web小説なのに作文作法の強要されたり
・改善提案もなく、漠然としていながら断定の否定を受けたり
ともかく最低な気分になることを保証します。
一つのことを何時間でも説教していじめ抜ける人達の巣なんで
>>1の甘言に釣られないように、ご注意しましょう。
だな。
ここの教えたがりは、初心者を蹴落とすことだけが趣味で、自分の作品はさらさない。
言うことだけご立派な、可哀想な奴ばかり。
三点リーダー知ってるだけで大威張り。
初心者は、ここに書き込んではいけませんよ。
信じるもなにもW
じゃあ信じるために、まず>>1さんの作品を読ませてね。
下手でもいいスレだから、安心してね!
みんなで優しく、添削してあげるから!W
そもそも添削するスレじゃねえよ^^
同じ阿呆なら創らにゃ損損
文句を言うなら投下してからでも遅くないぞ
>>1さんなのですか?
逃げたのかと思いましたよW
でも、その投稿日付からID変わってますね。他の方ですか??でなければ、なんでid変えたの?W
とりあえず???読ませていただきますねWWW
はい、スレ立て人です。ルータ再起動でID変わったようですが、他意はありませんのでお気になさらず。
「とらとうさぎ」
あるところに、大きな森がありました。森の中にはいろんな動物が暮らしていて、とらも、その動物達の中の一匹でした。
とらは、大きな体をしていたので、いつも一緒にいるのはライオンやくまのような、同じく体の大きな動物ばかりで、体の小さな
タヌキたちとはあまり仲良くありませんでした。
そんなある日、とらは暖かなお日様に誘われて、ぽかぽかと森の中を散歩していました。すると、目の前に、見事なお花畑
が現れたのです。今まで気付かなかったけど、こんなきれいなところがあったのか。とらはそう思い、お花畑の中に入ってい
こうとしました。
しかし、とらは、ふと足を止めました。お花畑の中に、先客がいたのです。色とりどりなお花に囲まれた、白くてふかふかな毛
皮。そう、真っ白なうさぎが、お花畑の中で遊んでいたのでした。
とらは胸がどきどきしました。今まで、小さな動物とはあまり縁がありませんでした。でも、今、目の前で遊んでいるうさぎの、
なんてかわいらしいこと。ふわふわの白い体、真ん丸の目。とらは、一目見て、そのかわいらしいうさぎが大好きになりました。
それから毎日、とらはうさぎの姿を見に行きました。うさぎも、毎日お花畑で遊んでいました。始めは姿を見ているだけで満足し
ていたとらでしたが、そのうち、もっと近づきたい、できることなら自分も一緒に遊びたい、と思うようになりました。
しかし、とらは考えます。自分のこの姿を見て、多分うさぎは逃げ出してしまうだろう、と。うさぎの何倍もあろうかという体、独
特な模様、鋭いきばとおおきな口。このままでは、うさぎと仲良くなれない。とらは、夜も眠れないくらいに悩みました。どうした
ら、あのうさぎに怖がられないようになるか、どうしたら、仲良しになれるのだろうか…。
とらは三日三晩悩み続け、ついに解決策を見つけたのです。そうだ、自分も、あのうさぎのようになればいいんだ。そう思い付
くが早く、とらはすばやく行動に移しました。大きな体は隠せないけど、模様は体中にパウダーをはたいて真っ白にしました。口
はあまり大きくあけないようにして、きばを見せないようにしました。とらは自分の姿を鏡で見ながら、満足そうにうなずきました。
これならきっと、大丈夫だと。
次の日、さっそくとらは真っ白な体に変身して、いつものお花畑に行きました。そして、いつものように遊んでいるうさぎを見つ
けると、今日は勇気を出して近寄って行ったのです。うさぎのすぐそばまで行ったとき、とらの気配に気付いたうさぎが、ピクッと
反応しました。そして、とらの顔をじっと見ました。
とらは、自分の正体がバレないかとどきどきしましたが、何とか声を出すことができました。でも、きばを見せないように、小さ
く口を開けて、ですが。
「こんにちは、うさぎさん。いつも楽しそうに遊んでいるから、ぼくも一緒に遊びたくって……」
そこまで言うと、とらはうさぎの顔を見ました。うさぎは、まだとらの顔をじっと見ていましたが、そのうち、かわいらしい笑顔を向
けて、
「こんにちは。私も、ちょうど一匹で遊ぶことに飽きてきたところなの。よかったら、一緒に遊びましょう」
と言いました。
とらは、飛び上がらんばかりに喜びました。そして、「もちろん!」と言うと、うさぎと一緒に遊びだしました。
遊んでいる間、色んな話をしました。うさぎが最近、この森にやってきたこと。まだ友達ができなくて、さみしかったこと。そして、
その話のほこさきは、とらにも向かってきました。
「そういえば、あなたは何の動物なの?体の色は、私と同じ白だけど……」
21 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 23:55:37 ID:w1OjagCP
タイトル「家」
建築中の家の前、コーンと安全第一と書かれたプレートの前に来て思うことは、自分の家が本当に
なくなったのだと言う、今更なことだった。
ちょうど二年前の一月四日の夜。父親の仕事が明日からまた始まると言うことで、妹を入れた家族四人で
父親に向けたささやかなパーティーを僕たち開いていた。
正月料理に飽き飽きしていた僕たちは母が作ったから揚げやサラダを食べ、両親はビールを飲み、
楽しくその時を過ごした。
食事も終わり、トイレからキッチン横の茶の間に戻ろうとした時事だった。
悲鳴
急いで、茶の間へ行くとそこにはスカートの端に火を付けた妹が泣きながら、その火を消そうとしていた。
近くには後頭部を燃やしたクマのぬいぐるみが転がっている。
僕が妹を確認してすぐに、両親もやって来て事態を把握すると、母は急いで妹の元へ駆け寄り、その
火を消そうと妹を寝かせ、座布団で火を叩いた。父は消火器を取りに走ったが、その途中、僕に
外へ逃げておくように言ってキッチンへと向かった。
僕は言われた通り、玄関を出て、外で父が呼びに来てくれるを待った。しかし二度と優しかった父と母、
そしてまだ小さかった妹の姿を見ることは出来なかった。
当時まだ十三歳だった僕は、燃え盛る炎と、それが飲む自分の家を見て、暑く熱く伝わる熱を感じて、
それがどう言う事なのかがその時になってようやく分かったのだ。
火事の原因はストーブ前に置かれたぬいぐるみに火が引火。それがカーテンを焼き、火が広まったらしい。
その後、僕は叔母夫婦の元に引き取られ、今日まで五年、そこでお世話になってきた。
上京し、一人暮らしを始める前に一度だけ見に行こうと思い、今日こうして家の建っていた場所に
やって来たが、やはりここは自分の家が昔あった場所と言うだけのものになってしまったようだ。
今の僕にとっての家は叔母夫婦の家であるわけだし、そう言った少し冷たい感想を持つのはしょうが
ないのかもしれない。
ただ、ここに建築物としての家は無いが、僕と家族が暮らした場所として、もう一度その場所を観ると
どこかこみ上げてくるものがあった。
乾燥した冬の風が濡れた頬を冷たく乾かした。
どこかでサイレンの音がした。
とらは少しうろたえました。ここで自分が正直にとらだと言ってしまったら、うさぎは逃げてしまう。それは、とても寂しいことでし
た。だから、とらは嘘をつきました。
「ぼくも、君と同じうさぎだよ。ちょっと体は大きいけれど…。そのせいで、今まであんまりうさぎの友達ができなかったんだ」
その言葉を聞いたうさぎは、少し大きく目を開きましたが、そのあとすぐに目は孤を描きました。
「そうなの。でも見た目なんて関係ないわ。とてもあなたは優しそうだもの。だから、ぜひ私とお友達になって?」
うさぎのその言葉は、とらにとって1番願っていた言葉でした。とらは喜んでその提案を受け、そして、とらとうさぎはその日から
友達になったのでした。
それから、二匹は色々なところへ遊びに行きました。朝露がきらきら光る、きれいな草むらや、おいしい木の実のなる、大きな
木のところ……。二匹は、いつも一緒でした。そして、いつもにこにこと楽しそうに笑っていました。
その日、とらはいつものように入念に全身をパウダーではたいていました。そして、真っ白になった自分の体をくまなくチェック
すると、「オッケー」と言って、うさぎのもとへと急ぎました。
待ち合わせ場所のお花畑へ行くと、うさぎはすでに来ていました。初めて会ったときのように、お花で無邪気に遊んでいる。その姿を
見て、とらはますます胸がしめつけられるのでした。
うさぎが、とらに気付きました。にこやかに手をふられて、とらも手をふりながらうさぎに近づきました。
「ごめんね、遅れちゃって」
とらが申し訳なさそうにあやまると、うさぎは笑顔で否定しました。
「そんなことないわ。ねぇ、今日はすごくすてきな湖に行きましょう。前にこのあたりにあるって聞いたことがあるの」
とらは、うれしそうにうなずくと、うさぎと一緒に湖へと歩き出しました。
どのくらい歩いたときでしょうか。二匹で楽しく湖へと向かっていたとき、急に雨が降ってきたのです。始めはぽつ、ぽつと降り始め
た雨も、そのうちざぁざぁと激しく降り出したのです。
とらは、とっさに雨宿りできそうなところを探しました。しかし、運悪く、近くには雨を遮ってくれるようなものは見つかりません。ふ
とうさぎを見ると、小さな体をびしょ濡れにして、小刻みに震えていました。
そんなうさぎを見て、とらは言いました。
「うさぎさん、ぼくの体の下に入りなさい。ぼくの体は大きいから、うさぎさんは雨にかからなくてすむから」
「でも、わたしが濡れなくても、あなたが濡れてしまうわ」
「大丈夫。ぼくは、体が丈夫なことだけが自慢なんだ」
そう言って、とらはうさぎににっ、と笑いました。その笑顔につられて、うさぎも小さく笑い、そしてとらの体の下へと入ってきました。
しばらく降り続いた雨でしたが、通り雨だったのでしょう、時間が経つにつれて徐々に止んできて、ついには晴れ間さえ見えるようにな
りました。
「うさぎさん、もう雨はやんだみたいだよ」
とらのその声を聞いて、うさぎがとらの下からひょっこりと顔を覗かせました。
「本当だわ。お日様も出てきた。これで、また湖に行くことができるわね」
うさぎはうれしそうに言いました。そして、二匹はまた湖へと歩き出しました。
最初のを読みました。が、???酷い出来だW
会話が連続しすぎ!説明がなくって、意味が分からないもの。
なぜ下駄箱が喋るのか、説明なくしては、小説にもなり得ていないんです。
誰が何をしたことを書き足かったんですか?
これは、物語にもなっていませんW
多分、あなたは誰かに小説の書き方を教えてはいけませんよWWW
リロードしてませんでした。
>>23は、>>17さまへのものです。
初心者のみなさま、ここでまともな感想は得られませんよWW
しばらく歩くと、少し先に、林の割れ目から、きらりと光を反射させている湖の一部が見えました。
「わぁ」
とらは思わず言葉をこぼし、湖へとかけよります。うさぎも、それについて湖へ近寄りました。
目の前に広がる光景に、二匹はしばし見とれていました。どこまでも広がる大きな湖。それでいて、まるで底が見えるかのような透明な
水。そして、宝石のように輝く水面。
あまりにもきれいなので、とらは呆然としてしまいました。でも、次の瞬間には、走り出していました。
「すごい、すごい。こんなきれいな湖なんて、初めて見たよ」
興奮してぐるぐると走り回るとらを、うさぎはくすくすと笑いながら見ていました。その笑顔がうれしくて、とらも笑いながら走り回り
ました。
「見て。お水も、こんなにきれいよ」
うさぎにそう言われて、とらは始めて湖の傍によりました。走り回りすぎて、のどもかわいていたのです。
「どれどれ…」
とらは、湖を覗き込みました。そして、はっとしました。
湖には、まるで鏡のように自分の姿が写っていたのです。そこには、朝、真っ白にパウダーをはたいてきた自分ではなく、独特の模様の
ある体、大きな口をあけてきばをむきだしにした自分が写っていました。
そう、とらが丁寧にはたいてきたパウダーは、あの通り雨ですっかり落ちてしまっていたのです。口を大きく開けてしまったのは、あま
りのうれしさに笑ってしまったため……。
とらは、恐る恐るうさぎを見ました。自分の正体がばれてしまった。きっと、うさぎは今までうそをついていた自分に怒り、そして正
体に恐怖して逃げ出してしまうはずだ……。
しかし、うさぎはきょとんとした顔で、とらを見返すだけでした。それどころか、あまりにとらが泣き出しそうな顔をしていたのでしょ
う、「どうしたの?」と、心配そうに聞いてきたのです。
「どうしたって…。それはこっちのセリフだよ。もう、ぼくがとらだっていうことは知っているんでしょ?ぼくがうさぎだってうそをつ
いたことも、わかったんでしょ?なんで、なんで逃げ出してしまわないの?」
とらは、耐え切れなくなって、自分の不安を言ってしまいました。すると、始めはびっくりした顔をしていたうさぎが、にっこりと笑っ
て、こう言いました。
「あなたがとらだっていうことは、初めて会ったときから知ってしたわ。全身を真っ白にしたつもりだったのでしょうけど、背中には手
が届かなかったのね。もとの模様が残っていたわ。それに、そんなに耳が短くて、尻尾が長いうさぎなんて、聞いたことがないもの」
とらははっとしました。確かに、全身はしっかりとチェックしていましたが、背中までは見ていなかったのです。しかも、体と口のこと
に一生懸命になって、耳と尻尾のことまでは頭が回らなかった…。
「じゃあ、どうして…」
「どうしてとらと知ってて友達になったか、って言いたいの?だって、外見は怖そうかもしれないけど、あなたはとってもやさしいとら
だもの。一緒にいて楽しかったし、とても暖かい気持ちになれた。私も、仲良しになりたいって思ったの。友達になるのに、外見なんて、
関係ないじゃない」
その言葉に、とらは衝撃を受けました。今まで、外見だけで怖がられると思っていたけれど、それは自分が勝手に思い込んでいただけ
ではないのか。本当に大切なのは、内面。そして、仲良くなりたいという気持ち。
「だったら、あらためて、とらとしてお願いします。ぼくと、友達になってください」
すると、うさぎはさも当然と言うように、こう答えました。
「もちろん」
それから、とらはパウダーを使うのをやめました。もう、大きな口も、きばも隠しません。うさぎと一緒に、草むらを転がり、川で水遊
びをし、思いっきり笑い合いました。
二匹は、ずっと、ずっと、友達同士、仲良く過ごしましたとさ。
-fin-
>>21 かぶっちゃった、すんまそ。
ネタにもならんなw
酷評する能力すらないなら暴れるのやめたら?
28 :
20:2009/01/10(土) 00:08:19 ID:9ZrGvtiF
ええっと、20→22→25です。
辛口批評でたのんます。
童話に批評は難しいんだよなー
実際漢字の使用率から見て、これは児童向けとは思えないし
比喩を盛り込んだ寓話なのかな?とすると俺はその中身が読み切れなかった
純粋に内容としては、俺はこういうの好きです
どういうものを目指しているのか、お聞かせ願えたら嬉しい
30 :
20:2009/01/10(土) 00:31:09 ID:9WDemNs7
>>29 始めからうさぎはとらの内面の優しさに気づいていたからこそ恐ろしいとらでも友達になった。
だから、世の男ども、もっと内面に惚れさせるように内面を磨くのだ!
とらは、もともと内面が光っていたから、うさぎに見込まれたのね、ということ。
>「とらとうさぎ」
読ませて頂きました。感想させて頂きます。
童謡の雰囲気と完成度が素敵です。無駄のなさと丁寧な語りから、綿密なお話作りがあったのだろうなぁと思いました。
ていうか上手いよ、これw 辛口と言われても……
とらがひらがななのに、漢字が多いのが気になったかも。(対象年齢層にもよるけど)読みがな振ればいいだけの事かしら……。
もっとひらがな語彙中心で構成していくと、童話としての名作度が上がるのかもしれませんね。
辛口じゃなく単なる重箱隅突きですた。スマソ
>「家」
読ませて頂きました。僭越ながら感想させて頂くます。
長めの文節において、処理につっかかってる様子を感じました。恐らくご自分でもお気付きでしょうから、悩んだ所は無難に文章を二つに分けてしまった方が綺麗に流す事ができると思います。
僭越ながら、私見で例示させていただきますと、
『父親の仕事が明日からまた始まると言うことで、妹を入れた家族四人で父親に向けたささやかなパーティーを僕たち開いていた』
↓
『父親の仕事が明日からまた始まる。それで僕たちは、妹を含む家族四人でささやかなパーティーを開いていたのだ』
のように細かく接続の助けに頼る事でつっかかりに悩みにくくなると思うんですね。
読点による繋ぎ方で苦労されている点が多々ありましたので、一例として挙げさせて頂きました。参考になれば幸いです。
情景や空気感は臨場感豊かに感じ取れます。頑張ってください。
32 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/10(土) 00:39:22 ID:rKZuLTBI
>>31 「家」を書いた者です。
ご感想ありがとうございます。
素晴らしい指摘をありがとうございました。大変勉強になりました。
まーた、批評家気取りが??キモス???
>>30 あ、男女か
そうそう、その発想ができなかった
言いたいことは伝わってましたけれど
それから、何(誰)を意識した創作なのか、っていうところも、かな
必要十分だとは思いますです
納得してる人もさー???
「それで僕たちは」なんて切ったら、なおさらリズムが悪くなると思うけど??
そのままの方がいいよ。というか、意味が変わってるものWW父親に向けた、はどこいったの??
36 :
20:2009/01/10(土) 00:50:46 ID:9WDemNs7
>>34 男女の間のことです
いい男、いい女ばかりに目が言ってる世の中に一言言いたいって言うか・・・
やっぱ人間は中身ですよね。
ちょっと不男な、今の彼氏にささげる作品ですww
おっとww
不甲斐ない男が多いのかな
身につまされたり><;
>>20 あんまり指摘するようなところも無いけど、辛口ってことで気になったところを
話が自然物だけで殆ど完成しているだけに、「鏡」の存在がひっかかった。別のものに置き換えられたんじゃなかろうか
上に関連して、「パウダー」「チェック」「オッケー」なんかの単語が雰囲気に合わない気がする。特にパウダー
最後の段落はちょっと説教臭いかも。
> その言葉に、とらは衝撃を受けました。今まで、外見だけで怖がられると思っていたけれど、
>それは自分が勝手に思い込んでいただけではないのか。本当に大切なのは、内面。そして、仲良くなりたいという気持ち。
の辺りは、内容である程度読み取れるからいらない気がする。書いても軽く触れる位でいいんじゃないだろうか
そんな感じ。好きだぜ、こういうのwww
>>21 誤字脱字と時系列には注意。叔父叔母に引き取られてから火事になってるぞ
あと
>悲鳴
はさすがに短すぎるべ。どういう悲鳴か、というのがわかるともっといいと思う
全体的な雰囲気と、最後の引きは結構好き
また愉快な批評家W
気取りさんは、適当に暴言吐いたあとで、最後に褒めるんですね。
パウダーが雰囲気に合わない???それは辛口じゃなくて、主観の押しつけですWWW!!
説教臭い。これも便利な言葉。みなさん騙されないで!説教臭くしたい時はプロでもそうします!!
悲鳴、の指摘も的外れ。この素っ気なさが、生む効果は考えないの、、、??
批評家気取りさんを批評する、批評家気取りがいてもいいってことみたいね。
はあ。正直、前スレの偉そうな人達の化けの皮が、剥がれたよね。
くだらない。
空気を読まずに質問してみる。
書き終えてから投稿するまでって、どんなことに注意したらいい?
推敲に関しては、音読してみるとか、プリントアウトしてみるとか、
友人に読んでもらうとか、具体的アドバイスを見付けたのだが。
読み返すほどに粗がみえて、書き直したくなってしまう。
反対に、ある程度は勢いも必要だと思うし。
どれぐらいの期間をみたらよいものか。
最終段階での気構えみたいのを教えてほしいです。
>>17 ・インフルエンス
貧乳やアナル自重といった身内ウケ狙いの言葉に頼ったのは軽率。
下駄箱が一つ一つ意志をもつ下駄箱なのか、それとも棚丸ごとで一つのものなのか、よく考えて書いてない。
下駄箱関連でもう一点。擬人化のレトリックか、実際の動作の描写か表現の区別もおざなり。
文章表現能力の拙さで伝わっていないのと、投げ遣りに考え書いたために伝えていないのとを比べると
両者は結果的に同じように読んだ人を惑わすのだが、後者の方が即興という偶然性に頼る分だけ
成長の余地も無いし、仮に真面目に取り組んだとしても、降りてきた幸運を大切にしない癖がついて
生かし切らずに術純度が上がらない。
とりわけ、朝日の登る描写から始まる朝の場面は、光景を描く意味の無い始まりから、なにもかも効能無し。
・静寂と画鋲
なにかを伝えたい気持ちがあったとして、それを込めて問いかけをしたその言葉は、それで良かったんですか?
ということで、インフルエンスと同じ。
「首がそこまで曲がらない」の表現もね。
描写を必要のために抑えていたのをすっかり忘れたのか、それとも頭の中のものを描けないのか、
あるいはなにも考えてなかったのか? 最後ではないかと 思わせ られてしまう。
もちろんそんなことは作者しか知らないことなのだが、作外の存在――書き手の姿勢――を
ふっと思い起こさせられしまうことは興ざめさせると同義。
・夕日の酌量
下駄箱にヨーコの強さを語る消火器のことばを否定させたことは良いとして、ヨーコの演技が
あざといように、――むしろ、虐められて当然なようになってしまっているのに気づいていますか?
総評としては底の浅さが感じ取れちゃって、つまんなくなる。
>>40 自分の気の済む所までってしかないよ。結局スタイルの違い。
とりあえず、省みるより前に進んで別の話を次々と書き続ける人もいるし
周、あるいは月単位で書いた文章を忘れる――客観視ができるようになって推敲する人もいる。
書き捨てで、ホントにゴミ箱行きにする人もいれば、ネタ帳としてストックするひともいる。
人によって違うとしか
>>40
ん〜、一ヶ月かけた内容を投稿しても、ここでは罵倒されるよ。
ブログや他のサイトでは褒められる質でもそう!
投稿する場所は考えてね。
>>41
主観丸出しなところが多くない?
批評家さんの駄目なところを真似して、ミイラ取りになってる。。???
批評家さんの良いところを真似して、「効能が全く私には伝わりません」みたいに、書いた方が効果があるよWW
>>39 貴方も十分愉快だよwww卑下しなくていいですよw
主観の押しつけ?正直主観の押し付けでない批評って奴があったら見てみたいっすwwwってか見せてくださいw
ああ、自分の批評は主観入ってないとか面白いこと言わないで下さいよ?
それでなくても十分面白いっすw!
みなさん騙されないで!ってだまされてんのはお前さんだけですよー
説教臭いから悪いって書いてあるんですか?普通の分析に過ぎないと思うのですがねぇ(笑)
的外れ?また断言しちゃいましたねーw 読者はこう受け取るよ、少なくと一読者として、
自分はそう思ったよ、ってことじゃないですかねぇー^^
ま、これも俺の主観バリッバリ入ってるんでよろしくw
>批評家気取りさんを批評する、批評家気取りがいてもいいってことみたいね。
>はあ。正直、前スレの偉そうな人達の化けの皮が、剥がれたよね。
>くだらない。
誰かお前がいてもいいとか悪いとか言ったか?あ?
居たきゃ勝手にいろよWWW他人に聞かなきゃ自分の意思判断行動決定もできないのか?m9プギャーWWWWW
化けの皮とかWWWだから独りで騙された気になってんのお前だけだからWWW
くだらねぇんだったらもっと有意義なことに時間を使え
手前ー死ぬ時に今やってる事思いだしたら恥ずかしいじゃすまねーぞ
後から考えて空しいと思うことすんなよー?
「忠告」したからなW
>>40 自分は書きあげたら誤字脱字直して投下、ですね
ただ、個人的に書くものは気のすむまで書きます
気になった選択肢は全部最後まで書きあげますし、
こうした方が良かったかな、と感じたらそれも書いて比べます
大概は最初の奴がいい、となることが多いもんです
>>44
また、凄い書き込みが来たな。。
あなたに日本語期待できないから、「必死だな」って、ねらー語返しとけばいい?
>>40 俺は推敲を2週間くらいやって、直しきれなかった分については今の自分のレベルの限界、とか思うようにしてる
今までの作品にどんなに愛着があっても、いつかは新しい作品を書くわけだし。今回の作品での不満は次にぶつけようと考える
相当気に入った作品は、自分の腕が上がったらもっと良く書き直してやろう、と意気込んでみたり
まあ2chに投下するときは推敲一回で満足したりもするけどwww
逆にどっかの賞に応募したり……なんて場合には、いつもより長く推敲してみたり、
落ち着いて読めるまで待ったりするかな
>>44 串子はとりあえず深呼吸してから自分のレスを見直して、そっとNGIDを使うんだ
正直おまい目立つし、あんまり煽ったりするのはどうかと思うww
ごめんなさい:;
あっちこっち忙しそう。
>>17のスレで、このスレの一部の人たちが、本性を晒してますね。。
痛々しい事です。
見てきた
ひどいな
御愁傷様……
>>43 多面的な基準<個人的に>だなんて文言入れたりしたら、
「誰が見てもそう思うし、事実、あんたは下手なんだよ」って印象を
与えられないでしょ。
だって俺
>>11だから、だれかの煽りに釣られた
>>1になんだか責任感じて、
このスレでやられている評価とはどういうことかを伝えたくて、反面教師的に、
評価したい所を一切伏せて、悪いところしか書かずに酷評に努めたからね。
(正直、
>>1の話、そんな悪くないよ。初心者にはズイブンな批評家気取り達が、
なにも言えずにスルーしても不思議じゃないレベル。投下先の好評レスももっとも)
言いたかったのは、辛口=けなしかって、上から目線度高めるのが辛口なのか。っていう。
確かに、叩かれて伸びる人も中には確かにいて、そういう人たちにとっては
どんな的外れでも酷評がもらえるところってのは価値があるんだろう。
けれど、「初心者のための」って言葉そのままの、見るからに初心者っぽい人に
投げる言葉がそれかいなと。ちがうだろと。
串は別だけど、ここに居着いてる批評家気取りは前スレチラ見したとき、そんな風に
腹立ったからさ、あーこのスレタイで、また立っちゃったかって。
>>11書いたわけよ。
53 :
40:2009/01/10(土) 03:26:57 ID:uiBR73vd
こんな時間にたくさんのレス・・・
みなさん有難うございます。
納得できるのが一番ということですね。
気になったものがあるから、書いてみるにいい機会だな、ぐらいの軽い気でして。
既にまとまったものもあるので、あまり考えすぎず投下を始めてみようと思います。
ただ、ひとつ、気のすむまで取り組んでみたいものがあるんです。
レポートや論文の場合、客観化するのに期間を要したので、今回もそうしてみようかと。
それで良いものが仕上がるかわかりませんが・・・。
取り留めのない作業に感じ始めていた矢先だったので、とても参考になりました。
書き直すたびにファイル名少し変えて(番号振るとか)、別で取って置くのが良いよー
前のと比べたりできるし、テキストデータは容量あまり食わないからね。がんばってー
うん、そういう作品には時間をかけすぎるってことはないと思う
いくらかけても足りないくらい
納得のいくまで試行錯誤するのがいいと思うな
頑張ってください
>>52 気をつけて書いていたつもりだったが、ちょっと反省した
感想つけるのって難しいのな
レスの付け方がよくわからなくなった
俺もゲイ小説を投下していいですか?
書く人は批評が怖くて創作ができるかってクソ度胸を、身に着けるのが理想。
批評する人はどういう観点からこう考えると、理由が明確であると良い。
どの批評が書く人にとって必要かわかりやすいから。
んー確かに…
初心者でクソ度胸持ってない人のことを考えて、
力になれるような批評であるべきだよなー
というか、もともと批評するスレじゃなくて、
初心者が書きたいと考えてる文章の形に近づけるために
親身になって考えるスレであるべきなんじゃないかな
求められてるアドバイスを与えられないかと努力するのが本質だと思う
(批評初心者が批評の練習するスレじゃない訳で
60 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/10(土) 16:26:25 ID:vVP7bYXL
書く側は価値のある批評(感想)と価値のない批評がある事を理解してればいいよ。
これは自分の成長という意味で。
ただ漠然と誉められたり貶されたりしてるだけの感想は価値を見出せない。嬉しいとか悔しいとか感情の動きはあるけどね。
具体的な次の成長に繋がる批評や感想というのが書く側に取っては価値がある。
だからよくある話だが基本的には、具体的にどこがどう良くてどこがどう悪いかを示してあり、
悪い場合はどうすればいいかという様な提案、改善案が含まれている物が書く側に取っては価値がある。
スルー能力は必要だよね
いろいろ来たレスから自分の身になるだろう部分を見つけ出す能力が大切
>>61 そうそう、例え来たアドバイスなんかも本当に正しいか、有用な物かどうかは解らないから、
結局最終的には感想受けた側の取捨選択能力も重要になってくる。
俺はそこでデータとして考えていて、なるべく多く感想貰いたいと思ってる。
例えばその中で重複して言われる様な事があったりする訳だ。だから二回以上別の人に同じ言われたらそこに着目する様にしたり。
この手の初心者質問スレ、批評スレにおける鉄則とも言えるもんだが、
『回答者同士で議論しない、批評について二次レスしない』
こいつもテンプレに書いといた方がいいんでないか?
特にこのスレで扱うような文章作品の善し悪しなんて、解釈が人それぞれで明確な基準や
答えがあるわけじゃないんだから、読み手同士で火花を散らして議論してもしゃあない。
回答の是非、受け入れるか否かの判断は依頼者がすればいい。
>『回答者同士で議論しない、批評について二次レスしない』
論が割れる内容って、脱初心者向けのアドバイスなんだけどな。
×初心者向けスレ
○論評スレ
で問題なくなるだろ・・・
本来のコンセプトは論評ではなかったと思うんだが…
本来のコンセプト(理想)
SS書きさんが時々立ち寄って色々優しく教えてくれるはずです。
実態(現実)
迷える子羊ちゃんたちが集まってんのか、どれどれ俺様が・・・あぁこれは全然ダメ。
になってしまうんじゃね?
それは確かに……
入門的なスレはあった方がいいんだがなあ
69 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/10(土) 21:36:02 ID:vVP7bYXL
批評に対する批評といった二次レスは荒れる元だから控えた方が吉。
それこそ文法とか書式とか明らかに間違った教え方してるとかでなければ。
論評スレは一杯あるんだから、ここは初心者に向けて優しく懇切丁寧にアドバイスするスレにして下さい。
あとその手の議論は他の批評に異議があってレスして生まれたりする。
だから異議がある場合はレスするんじゃなく、俺はこう思う、
というのを表面上隠して、自分はこうだって依頼主に向けてアドバイスして表現すればいい。
回答者同士で議論する必要はない。それを読んで最終決断は依頼主がする。
俺の提案
・論評スレを別に立てて、初心者スレから隔離する
・論評はアドバイスが前向き、具体的になるように、リライト例を必ず載せるルールにする
こんなところで投稿もせずウダウダ言ってる暇があったら
ニュース系の板で議論したほうが遥かに文章力が上がる。
コテもつけないような書き込みなんて
スレが落ちたら綺麗さっぱり忘れ去られるから、
批評酷評だのそんなもの気にする必要はない。
議論で上がる文章力と小説用の文章力は違うような
やっぱ作品を書いてなんぼよ
同意。
75 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/10(土) 23:22:19 ID:2JD1XOJj
ま、書かない奴が何を言っても一緒だよ
誰と戦ってるんだ?
考えてみりゃ、この手の批評だの議論だのにうんざりしたからこそ、みんなこの板に来てるんだよな
初心者でも下手くそでも構わないから、気軽に書いてバンバン投稿して楽しもうってコンセプトでさ
このスレに投稿する人間が少ないのは、まぁ当然っちゃあ当然かもしれん
>>77
前スレの流れはご存知?
あの攻撃性は、創作文芸板と変わらないからね。このスレにもいるようだけど。
ていうかもっとタチ悪いかもしれないw
>>78 こんな攻撃性高いやつは文芸板でも滅多にお目にかかれないぜ。
651 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/11(日) 00:44:20 ID:E8OH42R/
リクエストなんでもいいってスレは板を内面から腐らせる
乞食のキモさは言うまでもないが
このスレ読んだら参加する奴も同罪だとわかるはずだ
656 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/11(日) 00:49:26 ID:E8OH42R/
>>652
キモさアピールは面白いけど、何がしたいんだお前w?
663 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/11(日) 00:58:47 ID:E8OH42R/
滑ってる。滑ってる。。
664 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/11(日) 01:00:34 ID:E8OH42R/
いきなり自演米か?w
左手とかギャグだろこれ潰れてるよ?
idストーカーって奴か
ちゃんと流れ読んでからにしてほしいわな
こういう感じのをテンプレにしますか。
初心者スレだし。
書く人
・批評は参考程度に。時にスルーすることも大事。
・どの批評が自分に必要か、自分の目指すものに近いか
よく考えよう
読む人
・貶すだけの批評などは控えよう。
・どういう理由で、どういう風であるといいか具体性をもった
批評であるよう心がけよう。
・他の批評に対してのレスはしないこと。
・スルーされても気にしないこと。
>>81 酷評スレ@創作文芸板の二番煎じになっていて、
このテンプレなら創発でやる意味がない。
んー確かにそれ読む限りじゃ批評してもいいと思う人が出てきそうなんだよな
批評のことしか書いてないから……
というか厳しい批評してる人って今の
>>1読んでないでしょ
読んでたら相手のために相手の力になろうって意図が感じられるレスに自然となるもの
このスレ見てると、この板が創作文芸板の掃き溜めにしか見えない。
この板って同好の士を見つけるためだと思ってたけど
実は他人の批判に耐えられない人の集まりなの?
この板は批判するための板じゃないからね
あくまで発表するための板 批評がセットで付いてくるということはない
極端に言えば、作者のみが書くだけ書いて他の人はROMというルールにしてしまってもOK
まあそれだとつまらんだろうから、さじ加減をみんなで考えてるところ
>>84 まわりが不甲斐ないと嘆くより、素晴らしい文芸に帰られたらよろしいのではw
>>84 板全体の話だから、これはスレチなんだけれども、
創作文芸板はプロ志向、悪く言えばワナビの巣で、作品投下はしないところ。
公募だ、やれ一次通過だ、無能な下読み、などなど。
ここは、気軽に2chで作品公開したりして、趣味中心の同士を見つけて楽みたいってところ。
それと批評を中心にするスレって、批評者は反論に説明義務果たさずに
ぶち切れても許されがちな空気とか、他人の批判に耐えられない人はチラシの裏に書けとか、
批評者よりも投稿者側が強い自制を求められたりするから、初心者が訪れるのには向かないんだよね。
>>84 オレは確かに文芸板住人だし今もプロ志向での創作中だよ。
創作すら満足にできない奴に批判されても別になんとも思わないけどね。
>>87 ここに書き込めば誰がどんなレスをつけることも防ぐことは出来ないという
当たり前のことを受け入れられずにいつまでも愚痴ってても仕方ないように思う。
ここって他の板に比べれば煽りや批判も全然緩いと思うが
それさえも耐えられないというのならば、ここには一切書き込まずに
結果発表でしか批評されない文芸賞の類に作品を送るより仕方ないのでは? とも思う。
今はどうだか知らないけど、文芸の酷評スレが曲がりなりにも回ってた時期は
「酷評ですよ、場合によってはキチガイが刺してきますよ」って明白なエクスキューズがあったのと、
いちおうの説明責任を負う批評コテがちらほらいたからだね
まあ、ID出ない板だしそうしないとカオス過ぎたw
もちろん、初心者は門前払いすることで遠ざけてた
まあ自分も前にやってたからどの口が言うかだけど、素人批評なんてろくなもんじゃないよ
>>90 鼻息が荒くなるのはわかるよ
ワナビは目的への強迫観念的な価値意識があるから、それと相容れないのを
つい手ぬるい連中だとおもってしまう
そうでないと目的に向けて刻苦精励してる自分がバカみたいだもんな
でもまあ、若いなとかいえないw
たしかに
>>1を読めば懇切丁寧、温かいアドバイスを期待するのが
人間ってもんだろうけれど、蓋を開ければ、
>ここに書き込めば誰がどんなレスをつけることも防ぐことは出来ないという
>当たり前のことを受け入れられずにいつまでも愚痴るな。
的に、考えが甘いんだよ、って手厳しく叱られるのがデフォになったりするからなぁ。
というわけで、自分とか
>>83のとおり、
>>81へ反対する意見があるわけさ。
94 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/11(日) 13:25:57 ID:/dqmyWO9
ID:6jr8P7koみたいなのを見るとやっぱりここは掃き溜めなんだね。
酷評ありのサイト結構みてたけど、批評者がキレて粘着しはじめたら
手がつけられんのよ。潰すまで人格批判して、それを作者のためにやってやってるんだって
本気で思ってるヤツもいた。
だから初心者スレでは対処のための指針を示しておくほうが良いとおもう。
>>94 その通り、吹き溜まってる自覚はある
俺はサラリーマンになんてならねえんだよ! と叫んでる子たちを
生温かくみつめるおっさんの心境だよw
そうカリカリすることはないんだ
>>94 なんで反応しちゃったのwww
この板が創作文芸板の掃き溜めにしか見えない。
創作すら満足にできない奴に批判されても別になんとも思わないけどね。
と辛辣な言葉をぶつけてるのに対して
ワナビは目的への強迫観念的な価値意識があるから、それと相容れないのを
つい手ぬるい連中だとおもってしまう
〜でもまあ、若いなとかいえないw
ってメタレベルに登って切り返しを行ってるだけで、別に普通の応酬だろ。。
同じ皮肉でもメタ化させることで、ちょっと知的キャラの台詞らしさが出る。
やばい妙に分析されてるwwww
ムカっときて同レベルのレスを応酬したいとなったときにも、
一呼吸置いてなりきりだとおもえばどうということはないでござるよ
誰か面白い小説おね
突き刺さるな
「ムカっとして」やったことはないが
>>99 アゴタ・クリストフの悪童三部作オヌヌメ
主に毛成分
>>100 俺なんか短気だから、まず必死で反論考えてる
んでひととおり考えついてから、改めて余裕を演じたりするw
>>99 中間小説だけど、この前100円で買ってきた中島らもの「今夜、すべてのバーで」は面白かった。
浅倉卓弥の「四日間の奇跡」はどこがミステリ?で新鮮味は無い話だけれど、普通に面白い。
とりわけクラシックの曲の描写がもの凄く格好良かった。
置いてけぼりとの境界線が難しいけれど、蘊蓄を綺麗に展開してる小説は良いよね。
っていうか、基本俺漫画読みだし。
さて、書き込みが途絶えたようなんで、ひとまず議論を収束にもっていきますか。
○議論されている問題の設定は何か。
ようこそ初心者!と銘打ってるこのスレは、実質批評スレになっている。
加えて批評は荒れる宿命(批評の批評、キれる批評者
>>95)を持ってる。
だからこのままじゃ不味くね?
○問題解決法
マルイチ:現実を見よう。批評スレになるのは避けられないんだから、訪問者が注意すべきでは。
・批判耐性、批判の意見の取捨選択できるようになって来いや(
>>81,
>>84)
マルニ:批評スレになってるのがスレチ。
>>1の精神に戻るべき。(
>>83)
・単なる批評スレなら他板でやれ(
>>82)
・そもそもここは初心者向けだろ、意見取捨選択できる初心者はよく訓練されすぎ。常考(
>>93)
マルサン:議論うぜーす。別な話しようぜ。換気換気。
・誰か面白い小説おね(
>>99)
※各主張の詳細はログをきちんと読んでね。
要点掻い摘むと↑みたいなもんでおk?
俺マルニを説いてる手前、中立になってない人ってなんなの?死ぬの?な要約でスマソだけど、
マルイチとマルニのどっちのスタンスを取って、スレのコンセプト(テンプレ)を明確にしないと
今後も揉めるだろうから、はっきりさせないといけないんじゃないっすかって話だよね。
批評スレ止まってるから立て直さねーと仕方ねー
マル1の逃げ場がいるはず
なんで俺の立てるスレはいつもスレタイがまずいんだ(ココは違うよ
整理乙
マルニといいたいところだけど、被害担当艦扱いのマルイチでいいんじゃね?
スレタイかテンプレでもちょこっと工夫して、あとはここを批評がもらえるスレってことで誘導すればさ
105 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/11(日) 16:02:39 ID:lr9KLE3J
議論する暇があれば創作して発表すれば良いのに。
まあぶっちゃけそうねw
ぼちぼち戻るか
理想はマルニなんだが、アドバイスを付ける以上批評スレ化は避けられない気がするんだよね
現実的にはマルイチで、マルニにするなら
・どこまでが批評でどこまでが効果的なアドバイスなのか
・アドバイスをくれる人の心構え
をテンプレに加える必要があると思う
マルニ。
批評よりもアドバイス。
批評しかしない人はスルー推奨。
スレ立て規制されてなけりゃそのものずばりの批評スレ建てちゃうんだけどな
LRにも批評スレは文芸でやれなんて書かれてないしなー
「創作物全般を作って発表し感想を貰う」というのにもむしろ合致するし
つまりマルニで、マルイチ相当の受け皿を別で作るってことか。
個人的にはテンプレ次第で賛成。
テンプレどうするべきだろうね。
らき☆蓋氏のスレもあるし、新たな混乱が生まれないかが少し心配だ。
雑談スレあたりで相談しとく?
両方歩みよって初心者が他のスレやサイトにいけるように
成長の手助けができるスレであるといいとおもう。
無理そうなら初心者のための、なんてスレ名は変えたほうがいいかもね。
批評なららき☆蓋スレが神スレなんだよね
今、感想投下するのは控えたほうがいいですかね?
ただでさえ120行の長文なので気後れしてるんですが・・・
かもんかもん!
じゃあかなり遅れたけど
>>20への感想(批評?)をば
要旨
おとぎ話。森の動物たちが仲良く楽しく暮らしているところに、うさぎが新しくやってきた。
とらはうさぎを一目見て気に入ったけれど、自分の怖そうな姿かたちのせいで嫌われてしまうと悩む。
悩んだ末、とらは自分の体を白く塗りたくって「同じウサギ」のふりをして、うさぎと仲良くなる。
でもある日雨が降ってきて、自分の体に塗ったパウダーが落ちてしまった事に気づかずに……。
発想面
テーマが明確で、いやらしくないのが好印象でした。
こういうベタな話を陳腐にせずに作るのは予想外に難しかったりするので。
キャラを動物に置き換えて童話仕立てで出したのがかなり成功してると思います。
人間同士だと恋愛チックなものが生じて、余分なことをストーリー上書かざるを得なくなって、
結局テーマと関係ない性的志向に引きずられてったり、よくある話に落ち着いちゃったりしてしまう。
こっちの技術が低いからそう思うだけかもしれないですが。
なんかもう一本取られた感じがしました。
構成面
流れがかなりいいです。
テーマに関する事だけしか書かなくて済むような話だったのが幸いしてるんですよ。
特に雨のシーン。あれうまい。とらの優しさを見せつつ、伏線の役割も果たしているところが絶妙。
ただし、三点ほど難点がありました。
まず一点目、ラストで「内面が大事」と地の文であえて明記する必要があったのか、ということについて。
とある著名な作家の言葉に「語るな、見せろ」という実にシンプルな箴言があります。
ここでいう「語る」とは「伝えたい事柄をそのまま分かりやすく説明してしまう事」で、
対して「見せる」とは「伝えたい事柄を場面として描写して、自然と読者に悟らせる事」です。
これは「AはBが好きだった」っていう平易な文章と、
AがBと会った時の反応を忠実に描写した場合とを比べれば明らかでしょう。
作中で本当に言いたい事ほどあからさまに書くのは危険なのです。
まして、少なくとも作品世界では神である作者の意見は絶対ですので、
そんな強大な権力者が、たとえば「愛はすばらしい!」と作中で発してしまえば、
とたんに話そのものが「愛のすばらしさ」を説明するためだけのたとえ話になってしまうでしょう。
これが行き着く果ては校長先生のお話なんかの説教臭い体験談的なアレです。
読者は作品世界の住人と違って「神」と同等であり、「神」的な振る舞いにはきな臭さを感じます。
この作品がそこまでひどいなんてことはないのですが、読んでどうも上記に似たきまり悪さも感じました。
つまりは、テーマに直結することを直接書いてしまうのはとても危険だ、という意見です。
少なくとも今までの話の流れで「ああ、うさぎは内面をわかってくれたんだな」とは伝わっています。
こうした「テーマに対する筆者の考え」的な部分は場の空気に語らせて、ぼやかすのが無難でしょうか。
次に二点目。
あくまで個人的な意見だと前置きした上での話ですが、
ラストでうさぎは「とらの優しさがよかった」といった内容を言っていて、
それは「初めて会ったとき」のびっくりした印象を超えるほどのものとして書かれていますが、
初めて会った場面でとらがどのように優しかったのかをもう少し描いてみてはどうでしょうか?
たとえば友達になった後の場面(
>>22の二段落目、「それから、二匹は〜」)です。
作品世界説明の一段落目を除くと、これだけが他の場面に比べて描写が薄いのです。
もちろんここを厚くする必要があまり見られないのは、作品の完成度から明らかです。
これは次に起こる出来事のつなぎですので、「テーマに関係ない」とも言える箇所でしょう。
ただ、この場面をうまく流用して、とらの優しさやうさぎの気持ちを見せてみるのも面白いかな、と思いました。
最後に三点目、うさぎをだましていたことについて。
こうして「相手を思いやるあまり嘘をついてしまった」キャラはたいていそれがばれるのを恐れます。
卑近な話ですが、学歴や職業を詐称して女の子口説いた男がその後苦労する、みたいな話を以前聞きました。
こうした恐怖感で一場面を作る事もできますが、それが余計だとするのであれば、
やはり二点目で申しました「つなぎの場面」を膨らませて「いつ正体がばれるかひやひやしてるとら」を出してみては。
ここまでやってしまうと、もはや童話ではなくなってしまうかもしれないですが……。
描写面
まさしく童話、といったやわらかい語り口はとても心地よかったです。
それも無理やり優しい言葉を使う、漢字を開きすぎるといったことに陥ることなく、です。
誰かと誰かの感情がぶつかり合う生々しさを避ける意味でもこの口調は有効でした。
自分のようなひねくれものが照れずに率直に「あ、いい話だ・・・」と思えるのもこの文体のおかげでしょうかw
ただ、指摘する事が何点か。
皆さんの指摘にあった「語彙レベルと世界観がそぐわない事による違和感」。
これは「その世界の雰囲気にそぐわない表現が出てきた」ことが原因でしょう。例を挙げてみます。
「悲痛な面持ちで彼女は空を見上げる――その華奢な体躯に、いったいどれ程の絶望が……」
などと、とらがこの作品ではじめたら、それはただのギャグでしょうw
ここまで過剰でないにせよ、文体の感触というのは雰囲気作りに大きく関与します。
まず文字の面での印象を一般論で述べると
平仮名は子供らしさ、片仮名は非人間的な印象 漢字は威圧を与え、堅い印象を与える
といった場合が多いようです。
この点への指摘もどこかで見た気がしますが、自分はこれで問題ないと思います。
で、そうなると問題なのが使用語彙とイメージとの関係。
これは大変難しい問題であり、尚且つ言葉のイメージなんて人それぞれ。
作者もそうですが、特に読者の培った感性が影響するのでぶっちゃけ絶対的な答えは出せません。
そう前置きした上で気になった事をいくらか挙げてみると
・おとぎ話の世界なのに「パウダー」って言葉が妙に現代的。「白い砂」「魔法の粉」とか?
・「解決策」は普通に「いい考え」で良い気が。作品世界と比較すると過度に大人びている。
・「待ち合わせ場所」と聞くと、うさぎが女性的に描かれているだけに、人間のデートに見えてしまう
(上記のとおり性的志向を排している事がこの作品のうまさだと思うだけに引っかかる)
こういった部分が気にかかりました。万人がそう思うか否かは分からないですが。
最後に些細なことですが、文末表現について。
この作品は童話を意識して、ほぼすべての文が「――でした。」で終わっています。
これによって作品が童話であろうとしている事が伝わるので、不可欠なものではあります。
ただ、あまりにも文末すべてが「た。」で終わってしまうのが引っかかります。
文末の「た」は主に過去の出来事を説明し、断定の意味を含みます。
これはつまり「もう終わった話なんだから読んでる君には関係ないよ」と遮断しかねないということです。
これは読み手が意識してしまうほど大それた問題ではないのですが、
無意識にこう感じてしまう事が、読者の感情移入の妨げにもしなるとするならばいけません。
これへの対策としては「予定、試行、現在の場面」の時は過去であれ現在形で書くと良いかと思えます。
たとえば会話のやり取りをすべて過去形にせず、「とらは言いました。うさぎはきょとんとしています。」
と言った具合に。
総括
テーマが明確で、話の流れが洗練されていて、語り口も穏やかな良作です。
ベタな話をそのまま書くと書き手も読み手も照れくさくなるのですが、
それを動物たちによって童話仕立てにする事で陳腐さを回避しているのがとてもよかったです。
この話をこの量で書くにはこうするしかない、という必然性がすべての要素にあるのが巧みでした。
ぶしつけな注文をしてしまえば、今度は人間の子供たちの話あたりを見てみたいですw
では作品の投稿、ならびに感想をここまで読んでいただいた事に感謝しつつ終了。
やっべ自重するつもりが結局某らき蓋氏みたくなってたし
おおーすっげぇこれぞ批評だね
気合入った批評だな
ちゃんと書き手の成長のためにっていう意識が感じられる
うんうん、俺がもしこんな批評もらったら感動して涙ちょちょぎれる
121 :
20:2009/01/13(火) 00:02:39 ID:+LnGwZGB
>>116 ありがとうございます。
もっと勉強して、いい文章ができるようにがんばってみようって気にさせてもらえました。
このスレにもいろんな意見の人がいて、空気読めなかったのかな、投下して失敗だったかなって思ってしまいました。
でも、投下してよかったです。また作って、皆に見てもらおうって思います。
私達初心者には、こんなスレって必要なんですよ。
ありがたいことです。
今後ともよろしくお願いします。
流れに反して批評GJなスレ
123 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/13(火) 04:30:50 ID:K0Bbil50
ふと何かを書いてみたくなり昨日から取りかかりました
気がつくと恋愛ものを書いてた自分にどん引きですが、出来上がった最初の一部分投下してみます
本当に駄文なのでアドバイスお願いします もっと上手く書きたいんです
宇宙と海と君と僕と
ふと周りを見渡してみると、この世の中はつくられたもので溢れ返っていることに気がついた。
少し考えれば誰でも気づくことなのだか、僕は急に白けた気持ちになった。
そういや昔誰かが「人生は決められた線路の上を行くものだ。」と言っていたのをふと思い出した。
もしそうなら、人生はなんとつまらないものなんだろうと僕は思った。
ある年のクリスマスイヴ、ガラにもなく僕は同級生の女の子とデートの約束をしていた。
彼女に対して気がなかったと言えば嘘になるが、特別好意を寄せているというわけでもなかった。
ただ彼女には色々とお世話になっていたのもあるし、それにお互いの暇潰しになればいい、僕らのデートはその程度のものだった。
彼女と出会ったのは去年、高校一年の春だった。
僕の通う私立高校は家から遠く、そこへ進学したのは僕だけだったので中学からの友人は一人もいなかった。
最初の一週間はその寂しさのあまり本気で退学を考えたものであった。
しかし、気がつくと周りにはいつの間にか友達ができ、二学期の体育祭が過ぎた頃にはこのクラスでよかったなんて調子のいいことを言っていた。
きっとみんなそういうものなんだろう。
話を戻そう、僕と彼女は同じクラスだった。
とは言ってもこの頃は今ほど親密な間柄でもなく、むしろクラスが離れてからの方が仲良くなったように思う。
彼女と初めて話をしたのは、二学期の地理のフィールドワークで同じグループになった時だとお互いに記憶している。
よくもまあ一学期間、全く話さなかったもんだと今になって思う。
このフィールドワークで、僕らは男女の班長になり、お互い何かあったら(今思うと何もあるはずなかったのだが)とメールアドレスを交換した。
が、それだけ。たまに僕が何気なしにメールするくらいで、いつしか時は流れ高校一年は終わった。
そんな彼女と僕が今肩を並べて、クリスマスムードに溢れた街を歩いている。
他人の目からはカップルにでも見えただろう。
人生どうなるかわからないものなんだなあとしみじみ思う。
でもこれも多分最初から、そう僕が生まれるずっと前から決まっていたことなんだろう。
僕らはただ運命という一本の道をただ歩いているだけに過ぎないのだ。
やがて僕らは高校二年生になった
以下続きます
読みにくくてすいませんm(_ _)m
投下は終了?
あ、はい
今まともに書けてるのはここらへんまでなので
ややこしい投下してすいません
例えば一段落目、「ふと」が二回出ているのがひっかかったり、
一人称の主語が省けるんじゃないかと思ったりしました
それからカギカッコ閉じの前に句点(。のこと)はないほうが望ましい
狙ってのことかどうかはともかく、「だった」ばかりが連続すると単調な印象を受けました。
省くとこんな感じです↓
周りを見渡してみると、この世の中はつくられたもので溢れ返っていることに気がつく。
少し考えれば誰でも気づくことなのだが、急に白けた気持ちになった。
そういえば、昔誰かが「人生は決められた線路の上を行くものだ」と言っていたのが思い出される。
もしそうなら、人生はなんとつまらないものなんだろうと思った。
携帯からでしょうか、これくらいしか力になれませんが、どうぞ頑張ってください
>>127 おお、素晴らしいですね
自分で客観的に読んでもつまらん文章だなぁと感じてますので…w
文末表現は文章書くときの昔っからの課題ですね
最後のリライトはとてもわかりやすかったです
また勉強して出直してきます!
>>128 すみません付け足しです
この作品は「僕」と「彼女」の2人を強調したくて、多用してるつもり何ですがやっぱクドいですかね?
くどいという程でもないですし、強調するためならばそう不自然でもありませんが、
やはり一人称の文章では主人公の行動に関しては主語を省きたいです
彼女が主語の場合は省かなくてもよいかと
もっというと「僕は」だけは省けるんじゃないのかなーってことです
これは自分の好みもあって、押し付ける気はないのですが……
より自然に、と意識するのがいいと思います
ごめんなさい追加です
自分も直せていなかったのですが、例えばココ↓
>そういや昔誰かが「人生は決められた線路の上を行くものだ。」と言っていたのをふと思い出した。
>もしそうなら、人生はなんとつまらないものなんだろうと僕は思った。
一文目で、人生について語っていることが分かっていますから二文目の「人生は」は省けますよね
自分ならむしろ最初の方を省くと思いますが、そういう部分で無駄を削れるんじゃないかな、と感じました
132 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/13(火) 13:10:37 ID:jSgMl8D6
少年おっさんキツネ(1/2)
少年の両手がまばゆく光りだした。
「俺はあんたを倒すために、このちょっと念じたら手が光ってパンチ力が上がる能力を覚えたんだ!」
胸を張り拳を下ろすと、少年の周りの石ころが浮かび上がり予兆無く砕け散り始めた。
「小僧めが。うぬがいかな能力を身に着けようと、わしのちょっと念じたら全身が光って手からまぶしい何かを飛ばして攻撃できるようになる能力の前には適わぬわ!」
得体の知れない上半身裸のおっさんが右掌を前に突き出す。
するとどうだ、本当にまぶしい何かが飛び出して、猛スピードで少年に向かっていくではないか。
少年は身じろぎせずに左掌を前に掲げる。
おっさんの放った光が少年の輝く左手にぶつかって砕け散った。
「へっ、あんたの攻撃じゃ、もう俺にダメージを与えることなんてできないよ! 観念しな!」
おっさんの攻撃を堂々と受け凌いだ少年は余裕の表情だ。
しかし、おっさんが悔しがる様子はない。
「残念だったな少年。今わしが放ったぴかぴかの何かは本気ではなかったのだよ。例えるならそう、真夜中に電灯を点したトイレのドアから洩れ出る光に等しいわ」
おっさんが足を大きく広げ両手を前に出した。
両手が見ていられないくらいに煌々と光を放つ。
「冥土の土産だ。とくと見るが良い。これがわしの本気の力よ!」
光る何かが鉄砲水のようにおっさんの両掌から打ち出される。
真っ直ぐに瞬きの瞬間すら与えないほど速く少年に襲い掛かる、おっさんが出した何か。
「いちいちリアクション求めてんじゃねーよ!」
おっさんがその言葉を聴いた時には、その視界から少年は消えていた。
おっさんの背後に少年が立っていた。
「手を光らせられるんだ。同じようにちょっと念じたら足が光ってキック力が上がる能力だって使えるに決まってんだろ。死ねぇ!」
少年の光るハイキックがおっさんの頭部を捉えた。
命中すると、何の抵抗も無くおっさんの頭は砕け散った。
残骸も光に包まれて燃え尽きるように消えてゆく。
「頭をつぶしたから何だというんだ、少年。その油断こそが命取りよ」
「なん、だと?」
少年が言い終わる頃にはその引き締まった腹に、おっさんの腕が深々と突き刺さっていた。
「餓鬼は餓鬼らしく細々とレビューを書き続けておれば良かったものを。しかし、後悔しても、もう遅い。貴様はここで死ぬのだ!」
133 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/13(火) 13:11:07 ID:jSgMl8D6
少年おっさんキツネ(2/2)
少年に突き刺さった手が光始め、徐々に少年の肉を内部から焼いていく。
少年は悲痛なうめき声を上げ続けた。
「ふん。日本最大のゲーム攻略サイトを運営するこのわしに楯突いた時点で、貴様はこうなる運命だったのだよ! ふは、ふはははははははははは」
おっさんが勝ち誇り、高笑いを決め込む。
「もう、ゲームの時間は終わり、だな。ウェブマスターに一ゲーマーが勝つなんて、ただの夢物語だったのかもしれ、ぐぼぉ!」
少年は大きな血の塊を吐き出すと、それ以上動かなくなった。
それを確認したおっさんが、少年の亡骸を払うように捨て去って言う。
「まだまだコンシューマーゲーム攻略はわしのサイトが最強ということよ!」
「そいつぁ、どうかな」
いつの間に近づいてきたのか、キツネのような格好をした三頭身の人影が現れた。
「き、貴様は、あの、日本最大の発行部数を誇るゲーム情報雑誌の名物キャラクター!」
おっさんは打って変わって度肝を抜かれたような表情で震えだす。
「お前さんがどんな力を持っていようが、俺の持つ金属片をちょっと引っ張ったら鉛のような金属が飛び出して相手を攻撃するアイテムには適わんのさ」
火薬が炸裂する音が何度も聞こえた。
キツネ姿の男が攻撃を終えると、おっさんの体には無数の穴が開いていた。
その穴から大量の血が噴出す。
仰向けにゆっくりと倒れたおっさんの周りに血の池が広がってゆく。
「いかな攻略サイトと言えど、組織立って媒体を発行されては手も足も出んな。よかろう、わしの負けだよ」
何か達観したような物言いを辞世の句としたおっさん。
「お前さんも良くやったさ。だけど、相手が悪かったな。俺が楽しいゲームで溢れる世界を目指してやるよ」
そう言い残したキツネ風の男もこの荒野から去ってゆく。
二つの物言わぬ肉体がいつまでもその荒野に横渡っていた。
では投下も終わったところで
>>21への批評もどきをば
要旨
冬のある日、上京を間近に控えた青年は工事現場の前に立っている。
五年ぶりに訪れたその場所は、彼に並々ならぬ思いを生じさせる。
何故ならそこは彼にとって特別な場所――焼失した自宅跡だったのだ。
彼はそこで、今は亡き家族との日々に思いを巡らせていた――。
発想面
ぎゃあ、前書きを書くつもりが内容全部四行でまとまってしまったww ……もといもとい。
この話は「火事による家族の喪失」という忘れがたい記憶を持った少年が、
やがて成長して(恐らく)初めてその傷に正面から向き合う、というかなり重いテーマを描いた一篇です。
というか、発想面では「ああ、よくある話か」といった感想しか持てなかったんです。申し訳ない。
構成面
たった一行で彼の境遇を説明し、
その後の場面で楽しかった日々と事故の瞬間を的確に抉り出し、
ラストでそれへの感慨と新たな想いを抱く、という見事な三段構成です。
この短さですべてを完結させている手さばきには感服しました。
もしこれが「トラウマとその解消」だけに焦点を絞るならば、
この短さで最低限必要なものを洗い出せたという点にこの作品の価値があるのでしょうか。
ただ、読了後恐らく「もっと青年の苦しみを生々しく書けよー」的な不満は少なからず生じると思います。
自分もこれを最初読んだ際「家族を失った傷は1レスで書けるものじゃないだろうに」と考えました。
実際、人の死を扱うというのは文学がいまだに格闘し続けている一テーマでして、
「身内の死に際した人間の苦しみが抽象化されうるのか。
いやそもそも小説とは形式からして抽象的なものではないか。
あるテーマを描くためにはその他雑多な感情は捨てざるを得ないじゃないか、
かといって死にまつわる感情で、どれを「雑多」と言いえるのか?」
……などと自家中毒的脳内議論が始まってしまう訳です。失礼。
ですが、再読か再々読の際に、ある可能性に気づいたのです。
その辺が後述の文章面についての批判です。
文章面
はじめに、これ以降の感想は私的な思い込み、深読みを多く含む事を了承の上で御覧下さい。
まず気づく事として、この青年の一人称がかなり分析的である点が挙げられます。
何しろ五年も経過しているというのに、彼は晩飯の献立まで記憶しているのです。
また「当時十三歳だった」少年に対しても、論理的にその時の感情を解き明かしているようです。
そして「上京し、一人暮らし〜」の文における因果関係の明白すぎる成り立ちっぷり。
と、ここで当然の疑問が浮かびます。
「なぜ家族が死んだのに、こんだけ冷静なんだ?」
そしてこの問いへの答えこそが、結果的にこの作品の最大の魅力を生み出してしまった理由ともなるのです。
自分は答えを「文字通り焼け付いた記憶が頭から離れぬまま過去を避けるに生きていきから」と見ました。
主人公はあまりのショックと、それを思い出したくないために、ある意味で心を硬直させてしまった。
下手に心を動かすと、感情の抑えが利かなくなってしまうから。
そしてそれほどに「その日」の記憶は頭に焼き付いて離れなかったのです。
五年も経ってすら、当日の家族の動きがすべて頭に浮かび上がってしまうほどに。
筆者にとって意識的ではないとは思うのですが、
そう考えるとこの分析的、観察的な叙述に必然性が生まれるのです。
するとこれがとんでもない事になる。
最初に提示したテーマが「トラウマとその解消」だとするなら、
この作品は図らずも文体によってそれを体現してしまった事になるのです。
ここでちょっと余談。
自分は文法規則についてそこまでの強制力を感じて居ません。
三点リーダや空白の使い方などはあくまでも不文律のひとつと捉えております。
要は内容が面白ければそれでいいのです。
ただ、人に見せるにあたって、人によっては不快感を感じる方もいらっしゃるので、
ある種のマナーとして習得しておくと不都合がないよ、といった程度です。
つまり僕個人の意見としては「枷になる定石なんか忘れろ」って事です。
あくまでも「定石を知らずして定石は越えられない」のですが。
で、その点を踏まえてこの作品、です。
この批評もどきの前半でうかつにも自分は「苦しみを生々しく書け」などと述べていましたが、
この解釈で読み解くと実に生々しい被災者の姿だと伝わるのです。
そう考えると、てっきり自分は「家族を失った事」だけを喪失と定義していましたが、
ラストシーンで明かされる「自宅跡を見て初めて喪失を実感した」という事実から、
彼は家族同様に「家庭」という場の喪失に苦しんでいたのではないかと、推測できました。
この瞬間、そういえばこの話のタイトルは「家」だったと思い出すのです。
そして彼が「家族」と同時に「家庭」を失った事を再認識させられる、と言うわけです。
――とまあ、ここまでの解釈がすべて自分の深読みに過ぎない可能性もあるわけです。
今の時点でもそれなりの有識者が読んだら「妄想乙www」となっている事でしょう。ちぇ。
でも、それを踏まえてさえこの暴論を白日に晒す理由は、この書き方もひとつの手法と見られるからです。
ある程度書き慣れた方が今のような内容を意図的にやり遂げたとすれば、これは確実に武器となります。
自分は常々「一人称とは主人公になりきる演技力である」と方々に言いふらしているのですが、
何も書かずとも性格を表現できるこの考え方は、まさしく演技力の最高峰と言えるでしょう。
要するに、文体の工夫次第で言葉以上のニュアンスを伝えられる可能性があるって話です。
総括
いやはや、予想外の事態が起こってしまいました。本当、恐ろしいものの片鱗を味わってしまいました。
構成も内容も把握したと思いきや、まさか文体がこれほどの解釈の余地を持っていたとは。
まあ、ぶっちゃけ評論にかこつけて自分の小説論をダベってる部分が大きいのですがw
とはいえ他人の作品と格闘してみるうちに、思いもよらぬ案が浮かび、それが自作に寄与する事はよくあるのです。
今回はそうした批評と言う行為の価値を実践するのに途中から意識がシフトしてしまいました。
作者の方は「なんだよほとんど俺の話の評論じゃねーじゃん」と思われるかもしれないです。申し訳ない。
では作品の投稿、ならびに感想をここまで読んでいただいた事に感謝しつつお開き。
追記
……とは申しましても、さすがに投稿前の見直しは行ったほうが良いでしょう。
時系列ミス(二年前が途中から五年前になっている)、
文構造の分かりにくさや脱字(パーティーを僕たち『は』開いていた)などは
再度見直すことによって解消される事でしょう。
恐らくこの作品は上から順番に書いていって気づくと話が終わっていた、という書き方をなされたのでは。
構成をいちいち練らずにこうした整った作品構造を描ける点はすばらしいとは思うのですが、
さりとて投稿前に一度は自作をまっさらな気持ちで読み返してみては。
お勧めは、パソコンで書いた場合なら一度は印刷をかけてみることです。
紙面だと印象が変わって、見えていなかった傷が俯瞰出来たりしますから。
自分もこうした評を書く際は作品を一度印刷しています。
また「悲鳴」としか書かなかったことへの個人的見解を述べてみます。
確かにこの一語ですべてを説明する、いうのは難しいことでしょう。
「悲鳴があった」という事実だけ読み取って、読み流してしまう可能性が高いです。
ですので、ここはひとつ、改行による強調を用いてみてはいかがでしょうか。以下例です
食事も終わり、トイレからキッチン横の茶の間に戻ろうとした時事だった。
悲鳴
急いで、茶の間へ行くとそこにはスカートの端に火を付けた妹が泣きながら、その火を消そうと(略)
――と、このように、すべての文が詰まっている状態で、敢えてここだけ行を開けてみるのです。
字下げなんかも全角スペース二つぐらい使ってみたりして。
するとこれだけで「悲鳴」が強調され、印象的になるのがわかります。
そもそもこの文体は説明的で感情を排していた点が逆に良い効果を出していたので、
下手に悲鳴を描写する以上に、全体の文体と兼ね合わせた効果を出しているかと思われます。
こうした改行や空白などによる強調は特に横書きのネット上で有効に働くと考えております。
文法を守れと言っても所詮はネット。だったら出来る限りの効果を出してみるのも面白いのでは。
で、もしそのような効果を限界まで狙うのであれば、テキストエディタを用いての執筆をお勧めします。
そこで画面を白いキャンバスと見立ててあたかも絵筆を滑らせるように文字を置いていくのです。
もちろんフォントを「MS Pゴシック 16px」にして、再現性を確認しながらの話ですが。
まあたまにはこのような意識で書いてみるのもたまには面白いのでは、と。
ところでこうした「特殊記号によるニュアンスの表現」を過剰に追求してみたのが某所に晒した拙作です。
良かったら見ていただけると割とうれしかったり。
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223547316/211-214 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223547316/233-235 では今度こそ本当に終了。読んでくれてありがとうございました!
ラノベ書きたい!と友人に言ったらとりあえず何か書いて人に見せることが大事と言われ、書いて投稿してみました。
日本語がおかしいとか、酷評お待ちしてます。
>>138 割り込んじゃってごめんなさい
投下乙です
>>132>>133 カブトボーグを思い出したw
この手の不条理ネタは、中途半端にやっても伝わらないので、もっとはっちゃけてトンデ
モ展開&オチをつけた方がいいかも。
>>139 こちらこそタイミング悪くて申し訳ないです。
>>140 ありがとうございます。
参考になりました。もっとネタやオチを突き詰めてみようと思います。
142 :
20:2009/01/15(木) 15:30:04 ID:NWAH8Q+3
「鳥」
雲ひとつない、とてもよい天気の日だった。一羽の鳥が、気持ち良さそうに青空をバッグに飛んでいる。
普段からよく目にする、特に珍しくもない、平凡な鳥だ。
鳥は、しばらくお日様の日を浴びながら、ぽかぽかと飛んでいたが、手頃な木の枝を見つけると、そこに
ちょん、と止まった。そして、ふかふかになった全身の毛を、丁寧に毛繕いし始めた。
鳥の目の前には、一軒のアパートが立っている。止まっている木の枝からは、その一室がよく見えた。南
向きの窓からは、暖かな日差しがさんさんと室内に入り込み、その暖かさと同じような、柔らかい雰囲気の
男女が二人、部屋の中にいた。二人は笑い合いながら、女が手にしている雑誌を読んでいる。雑誌の内容
はどうやら妊婦向けであるらしい。そして、それを証明するかのように、女のお腹は大きかった。
見るからに幸せそうな、新婚のカップルだった。鳥は、しばらく枝の上から二人の様子を見ていたが、その
うちに、また青空へと飛びたっていった。
しばらくすると、新婚のカップルに、家族が増えていた。あの男女は父と母になり、二人の間には、男の子
が産まれていた。二人は愛おしそうに、ベビーベッドに眠っている男の子を見つめている。そして、顔を合わ
せて微笑み合った。
鳥は、例の枝の上から、男の子の顔をじっと見た。ほっぺたがピンク色をしていて、いかにも健康そうな赤
ちゃんだった。すやすやとよく眠っていて、その姿は、両親を信頼しきっていた。
と、次の瞬間に、男の子はぱちりと目を覚まし、とたんに泣き始めてしまった。母親はおろおろと赤ちゃん
を抱き上げてあやし、父親は一生懸命にガラガラを鳴らしていた。
鳥は、枝から飛び降りると、まるで赤ちゃんのご機嫌をとるかのように、アパートの窓の外で円を描くように
旋回し始めた。そのうちに、段々と、赤ちゃんの泣き声が聞こえなくなっていった。
鳥は、雨の日以外は、頻繁に例の木の枝に通っていた。男の子は、順調に育っていっているらしかった。
母親が洗濯物などを干すときは、おんぶひもで母親の背中にくくりつけられ、一緒にベランダに姿を表した。
男の子はぐずることもなく、大人しく母親の背中におぶられてきた。母親は鼻歌を歌いながら、時々背中を振
り返り、そしてにっこり微笑むと、また家事に取り掛かった。本当に幸せそうな、家族の姿だった。
そんな家族に不幸が襲ったのは、男の子がやっと立つか立たないか、という時だった。鳥は、いつものよう
に枝に降り立ったが、普段とは違う雰囲気を感じた。部屋の中はしん、と静まり返り、しかし、家族の住む部
屋には、ひっきりなしに人の出入りがあった。そして、皆が皆、黒っぽい服装をしていたのだった。
(続く)
143 :
20:2009/01/15(木) 15:33:05 ID:NWAH8Q+3
「鳥」 (続き)
鳥は、何か嫌な予感がした。アパートの近くで、家族の部屋から出てきた女が二人、立ち話をしている。
鳥は二人の話を聞くために、できるだけ、二人の近くに寄って行った。
「それにしても、突然だったわねぇ」
「だって、事故でしょ?しかも、相手はお酒を飲んでたって言うじゃない。本当に、かわいそうに」
「男の子も、まだ小さいのにねぇ。これから父親が必要だっていう時に……」
二人の話を聞いて、鳥は理解した。父親が、交通事故で死んでしまったのだ。
また家族の部屋を見るために、枝の上まで飛んでいくと、男の子が、黒い洋服を着て、窓の外を覗いて
いるところだった。すぐに母親が駆け付けてきた。
母親も、黒いワンピースを着ている。随分泣いたのか、目の周りが腫れて、全体的にげっそりとした印象
を受けた。
母親は、男の子と一緒に、空をぼんやりと見つめた。鳥も、頭上を見上げる。そこには、どんよりとした、
灰色の雲が広がっていた。
父親がいなくなっては、母親が働きに出なければ、生活はしてはいけない。父親の死からしばらくたち、
騒々しさがなくなると、母親は勤めに出だした。男の子は、母親の勤務中の間、保育園に預けられること
になり、日中は、部屋の中は誰もいなくなっていた。それでも鳥は、枝の上で部屋の中を観察していた。
父親の死という、ショックな出来事はあったが、男の子の存在が、母親に立ち直る気力を与えたのだろう。
部屋は荒れることもなく、いつもこざっぱりと片付けられていた。
そして、鳥は、運がよければ、仕事から帰ってきた母親と、保育園に迎えに来てもらった男の子が、手を
つないでアパートの中に入る光景を目にすることができた。男の子は無邪気に笑い、母親はそれに応える
ように微笑む。その姿は、二人で力を合わせて、父親がいなくなった寂しさを埋め合わせているようだった。
しばらく鳥は、夕方を目安に枝に向かうようになった。そして、二人で帰ってくる母親と男の子を見つめ、
部屋の中に入っていき、仲良く食卓につくまで見守ると、満足して、また飛び立っていく、ということを繰り返
した。
ある日の昼下がり、鳥はいつものように、青空の下をゆったりと飛んでいた。そのうちに、いつもの習慣で、
あの親子のアパートまできてしまった。
今は昼間だから誰もいない。そう思い、そのまま通り過ぎようとしたときだった。あの親子の部屋の中で、
人影が動いたような気がした。鳥は、しばらく飛んだあと、くるり、と体の向きを変え、いつもの枝の上に止ま
った。そして、部屋の中を見た。
また、真っ黒い影が、もぞもぞと動いた。誰もいないはずなのに。よくよく目をこらした鳥は、それが男だと
いうことがわかった。どうやら、寝ているようだ。大きな口をあけて、時々寝返りをうっている。鳥は、とても善
人そうには見えないその男の寝顔を、ただじっと見ていた。
(続く)
144 :
20:2009/01/15(木) 15:35:37 ID:NWAH8Q+3
「鳥」 (続き)
日が傾きかけた頃、買い物袋を片手にさげ、もう片方の手で男の子と手を繋いだ母親が帰ってきた。
あの男は、まだ寝ている。
玄関の戸を開けて、親子が部屋の中に入っていく。部屋の中に、明かりがパッ、とついた。やっと、男
が怠慢な動作で、むっくりと起き上がった。母親が、男に向かって、笑顔で話しかけている。男は面倒く
さそうに、母親の顔も見ずに、相槌をうつ。男の子は、母親の後ろに隠れていた。
見たところ、男は、母親の知り合いらしかった。しかし、男の子は怖がっている様子だ。鳥は、母親が
夕食の準備に取り掛かるのを見てから、枝から飛び立った。
それから毎日、男は親子の部屋に居座るようになった。鳥が部屋の中を覗いたときには、いつもお酒
を飲んでいて、働いている様子はなかった。そんな男を相手に、母親はかいがいしく世話をしていた。
仕事が休みの日も、以前なら男の子と一緒に公園へ行ったり、仲よさ気に買い物へ行ったりしていた
のだが、男が現れてからというもの、母親は常に男に付きっきりだった。男の子は、一人でぽつんと、外
にいることが多くなった。
そうした日々がしばらく続いていたが、ある時から、男の子は保育園に行かなくなっていた。鳥は今日
も、枝の上から、相変わらずお酒ばかり飲んでいる男と、部屋の隅でじっといている男の子を交互に見
ていた。
保育園を辞めてしまったのか。鳥は考える。あの男が面倒をみることになったのか、それとも、男の子
の保育園代が、全部あの酒に変わっているのか…。
その時、ガシャン、という大きな音が、部屋の中から聞こえてきた。鳥は、はっとして目を向ける。男が、
小さくなって震えている男の子に、何か怒鳴っている。完全に酔っ払っているようだ。
男の子は、頭を抱え込むようにして、ただじっと耐えていた。鳥は、その光景を、窓の外から見つめるし
かなかった。
その日は雨だった。雨の日は羽根が濡れてしまうので、鳥は外に出掛けられない。
いつもなら、雨に濡れないように、巣のなかで大人しく雨がやむのを待つしかなかった。しかし、さきほど
から、鳥は何故か落ち着かなかった。妙な胸騒ぎがするのだ。ずっと巣の中で、そわそわと羽根を動か
していたのだが、ついに我慢できずに、鳥は、雨降る中を飛び立っていった。
やっと親子のアパートまでたどり着き、木の枝に降り立ってから、ぶるぶると体を振るい羽根を乾かし
た。そこで初めて部屋に目をやった鳥は、我が目を疑った。
冷たい雨が降りしきる中、男の子が下着一枚で、ベランダに放られていたのだ。よく見ると、顔や身体
には、痛々しい痣が、あちこちに出来ていた。
あの男だ。鳥はとっさに思った。男の子は、膝を抱えて、無表情な顔で座っていた。傍にある、昔は綺
麗に咲き乱れていたであろうプランターは、今では見るも無残に枯れていた。それはまるで、今の男の
子の心の中を表すようだった。
(続く)
145 :
20:2009/01/15(木) 15:37:53 ID:NWAH8Q+3
「鳥」(続き)
部屋の中から、また男の怒鳴り声が聞こえる。母親はいないのだろうか。鳥はそう思ったが、
どんなに耳を澄ましても、男の声以外は聞こえなかった。
そうこうしているうちに、窓が乱暴に開き、真っ赤な顔をした男が姿を表した。まるで鬼だ。恐ろ
しさのあまり、鳥が固まっている間に、男は、男の子の腕を掴み、家の中に引きずりこんでいっ
た。そして、二人の姿は見えなくなった。辺りには、雨の降り注ぐ音が、絶え間無く続いていた。
その後、いくら待っても、男の子が鳥の前に姿を表すことはなかった。鳥は、ひたすらじっと、
枝の上で部屋の様子を探っていたが、母親が仕事から帰ってきたのを潮時に、アパートから離
れた。
しかし、巣に戻った後も、鳥はあのアパートで見たことが気になってしかたがなかった。あの男
の顔は、本当に恐ろしかった。鳥は、明日もあのアパートへ行こうと決意していた。
翌日、日が昇るのと同時に、鳥は、親子のアパートへ急いだ。鳥の中にある何かが、こんなに
も鳥を急がせていた。
段々と、アパートまでの距離が縮まってきた。それと比例して、鳥にざわざわとした騒がしさが
伝わってきた。アパートにたどり着いた時、まず目に飛び込んできたのは、朝の静寂な雰囲気
にはふさわしくない、周囲を照らす赤色の回転灯だった。そして、聞くも無残な女の悲鳴も聞こえ
てきた。
声の主は、あの母親だった。何度も何度も男の子の名前を繰り返し、ストレッチャーに縋り付い
ていた。その上には、男の子が、グッタリとして横になっていた。
顔は紫色に腫れ上がり、身体はタオルに包まれて見えなかったが、やはり顔と同じような状態
なのだろうと思われた。母親は、泣き叫びながら、男の子と一緒に、停車していた車へと乗り込ん
だ。そして、けたたましくサイレンを鳴らしながら、車はアパートから走り去っていった。あとには、
呆然とその場に立ち尽くす、あの男だけが残されていた。
それから、アパートに、親子が戻ってくることはなかった。あの日、ただ一人だけ残されていたあ
の男も、しばらくしてやってきた見知らぬ男達に連れられて、どこかへ行ってしまった。そして、親
子と同じく、その後姿を見せなくなった。
鳥は、親子がいなくなってからも、あのアパートに通い続けていた。しかし、二度と親子の姿を見
ることはなく、逆に鳥の期待を裏切るかのように、いつの間にか空き家になっていた。
あの男の子がその後どうなったのか。助かったのか助からなかったのか、それは、鳥にもわか
らない。鳥は、最後にもう一度、部屋を振り返ると、大空の下へと飛び立っていった。
(おわり)
146 :
20:2009/01/15(木) 16:14:04 ID:NWAH8Q+3
一応、子供の話、ということで、こんなん書いてみましたが、いかがでしょうか?
幾分、雰囲気は違いますが…・・・。
それと、ご指摘のあった「〜だった」ですが、どうしても、作っていたらこういう語りに
なってしまうのです。
今回はどうでしょうか?
>>132 亀レスです。注意1。
他の人に比べれば、そんなに真摯で親切じゃないのが、注意2。
>ラノベ書きたい!
う、ラノベをまったく読んでねぇから、このレスは参考にならないぞと、注意3。
使い慣れてない丁寧語(デスマス体)で書こうかなって思ったけれど、思ったことがオブラートにつつまれてしまうっていうか、
慇懃無礼になっちまうっていうか、他の熱いアドバイザーに比べて俺程度の実力だとどうしようもなくなっちまうんで、
そこらはテキトウに書きますが、失礼な奴だ! とか言いたいことがあったらバシバシよろしく。謝罪の用意は出来ている。
読まずに全体を見たとき、約物「――、……」が瞳に飛び込んで来ないって第一印象。
この役物は、時間っていうか間というものや、緊張感、空気感を簡単に出せる効果があるんで、
便利も便利でバンバン頼っちゃいたくなるものなんだけれど、安易に約物使いすぎ、約物まみれの代物となると、
これまた読みにくいのが相場なのだと、俺の中では決まっている。
その点、こんなふうに役物ないっていうのは好感。なぜなら地の文でそれらを表現しようということなのだから。
ただ、一方で、ほとんど役物を使ってないとなると、のっぺりして、スピード感ある場面を求める(だろう)ラノベ読者にとっては、
ちょっと退屈に見えてしまうので、塩加減としては足りないように見えた。
要は、(要はって便利な言葉だw)使うべき所には、記号、約物は使ってもいいのではないかと思った。
書き出し「まばゆく光り出した」って味があるよね、なんか普通なら「光り輝きだした」にしちゃいたくなるところが、のんびりして。
>俺はあんたを倒すために、このちょっと念じたら手が光ってパンチ力が上がる能力を覚えたんだ!
文的に、手「が」光ってパンチ力「が」上がる、この「が」の連続を変な「てにをは」だなと気にする人も多い。
読み直したときに、この「が」と「は」が、一文節に二つ以上入っていないだろうかと、チェックするようにすれば
簡単なことで、見つけたら句読点で分離するなり、「手が光ってパンチ力の上がる」的に言い換えをするようにしたい。
もちろん、バカっぽい言い方としてキャラ立てにそのままにするのもいいかもしれない。
まぁ文章の揚げ足取りはめんどくさいし、そんなに得意でもないんでパスして続きを読む。
読み終わって。
ラノベには戦闘シーン。とか言いながら、戦闘を道具に使って言葉遊びを楽しんでいるように見えるんですけど。これw
「今わしが放ったぴかぴかの何か」「光る何かが」「襲い掛かる、おっさんが出した何か。」
「同じようにちょっと念じたら足が光ってキック力が上がる能力」
「金属片をちょっと引っ張ったら鉛のような金属が飛び出して相手を攻撃するアイテム」
頭が砕け散っているはずなのに、一切生えたことも断り無しに堂々と台詞を言い、勝ち誇りながら高笑いしてしまうおっさん。
事切れる寸前なのに平然と喋り、「何か達観したような物言いを辞世の句としたおっさん」と、何事もなかったかのように
当たり前に処理してしまう地の文。
締めとして「二つの物言わぬ肉体がいつまでもその荒野に横渡っていた。」のなぜかの哀愁文。
これを遊びと言わずに何と言えば良いんだよw
ボケをボケ倒しつづけて、当たり前ですよ。何か? といわんばかりに終わらし、本来そこにあるべきはずのツッコミを欠如させ
進行させていく、わかりやすいシュールギャグの話じゃないか。いわば話芸。あんたまったくラノベをラノベとして書く気ないwwww
そう。わるくない。
しかし冷静に考えると、思わず突っ込みを入れるつもりで読む人でないと、まったく面白さが伝わらないだろな、ともいえるんで、
読む者を選別する厳しい話ではないか。
ただ、計算無しでやってる天然だったら、こう書いてることがもの凄い酷評になってしまっている気もするけれど、俺はギャグとしての
面白さを感じられて読んで損な気はしなかった。そう言いたい。
むしろやるなら開き直りでもっともっと大袈裟にやってほしい点で不満にすら思うのだ。
あ、それと三人称の会話と地の文の組み方。ちょっとどっちがどっちの台詞かを俺は混乱したんで
たとえば、
> 少年の両手がまばゆく光りだした。
>「俺はあんたを倒すために、このちょっと念じたら手が光ってパンチ力が上がる能力を覚えたんだ!」
> 胸を張り拳を下ろすと、少年の周りの石ころが浮かび上がり予兆無く砕け散り始めた。
>「小僧めが。うぬがいかな能力を身に着けようと、わしのちょっと念じたら全身が光って手からまぶしい何かを飛ばして攻撃できるようになる能力の前には適わぬわ!」
> 得体の知れない上半身裸のおっさんが右掌を前に突き出す。
> するとどうだ、本当にまぶしい何かが飛び出して、猛スピードで少年に向かっていくではないか。
ってよりも
少年の両手がまばゆく光りだした。
「俺はあんたを倒すために、このちょっと念じたら手が光ってパンチ力が上がる能力を覚えたんだ!」
少年が胸を張り拳を下ろすと周りの石ころが浮かび上がり、予兆無く砕け散り始めた。
(それにひるむことなく)対峙する得体の知れない上半身裸のおっさんが右掌を前に突き出す。
「小僧めが。うぬがいかな能力を身に着けようと、わしのちょっと念じたら全身が光って手からまぶしい何かを飛ばして攻撃できるようになる能力の前には適わぬわ!」
するとどうだ、本当にまぶしい何かが飛び出して、猛スピードで少年に向かっていくではないか。
的な、会話文の前にはその会話主のモーションのある文の組み方の方が、俺にとっては分かりやすいのである。
さて、かなりぞんざいになってしまった上に、よく読み返してないので日本語がおかしくなっているところも
多々あるとは思いますが、これにて終えさせてもらいます。
言ってることがわからん点があったら、レスしてください。駄文ですが何かの参考になれば嬉しい限りです。
ではでは。
>>147 はじめは緊迫感のある戦闘シーンを書くつもりでエディタを開いたのですが、
書き終わるとこうなってました。
まさかこんな事態に陥ろうとは!
約物の使い方が今ひとつ理解できていなくて、文を作るときに咄嗟には出てきませんでした。
勉強して取り入れてみようと思います。
「が」が連続するところは違和感があったのですが、解決策を見つけられなくてそのまま使ってしまいました。
なるほど、「の」や読点を用いれば解決できるんですね。
会話と地の文の組み方についても、伝わるかな? 大丈夫かな? と恐る恐るだったんですが、
順序良く構成することで分かりやすい文にできるのですね。
丁寧な説明で非常に理解しやすく、とても参考になりました。
上手く次に生かしたいと思います。ありがとうございます。
150 :
ごんべえ:2009/01/17(土) 12:04:18 ID:jM8yh72G
「悪魔」
午後の学校の授業が終わり帰りの支度をしていると、どこからか舐めるような視線を
感じた。顔を上げ教室を見渡してみる。誰もいない教室は静まりかえっていた。
気のせいだと自分に言い聞かせ僕は一人教室を後にした。
教室を出た僕は足早に校舎の裏側に設置されている駐輪場へと向かった。
僕の学校は市街地の中心に位置する私立高校で、巨大なビルが立ち並ぶコンクリートジャングルと
一線を別ち様々な樹木や花が植えられた緑あふれる場所だった。
今季節は春で、校舎には桜が満開に花をつけていた。
桜吹雪を身体に受け校舎の裏側を歩いていると、駐輪場になにやら人影がみえた。
その人影は、僕のバイクのシートに腰を下ろしこちらをじっと見つめていた。
僕はその人影に向かって、手を振った。僕の双子の妹の光だった。
「遅かったわね。待ちくたびれたわ。」
彼女は不機嫌そうな顔を向け呟いた。
「悪かったね。ちょっとした野暮用をかたずけていたのさ。」
僕は言い訳をした。
「まあいいけど……バイク出してよ。早くかえりたいわ。」
「分かったよ。ところでそこをどいてくれないかな、きみがそこにいると僕はバイクを出すことが
できないんだ。」
彼女は無言のままシートから立ち上がった。僕はバイクのエンジンを掛け駐輪場からだした。
そこに光も後ろに腰掛ける。
「たまにはマクドナルドに寄らないか?」
と僕が提案すると
「家に帰って食べればいいじゃない……今日だけだからね……」
と同意した。そして僕たちは学校を後にした。
まさかこのちょっとした寄り道が僕たちの運命を変えることになろうとは、このときの僕たち
には知る由もなかった。
151 :
ごんべえ:2009/01/19(月) 10:18:08 ID:DZBLYYzB
「悪魔2」
マクドナルドに到着した僕たちは、カウンターで注文をとり禁煙コーナーの
一番奥の席に座った。ハンバーガーが来る間、僕たちは特に会話を交わすわけでもなく
それぞれに本を読んでいた。
光は何かの参考書を、僕は聖書を読んでいた。僕は別にキリスト教信者という訳では
ないのだが、何故か神々の物語に心を惹かれてしまうのだ。そして、心の奥で懐かしさにも似た
奇妙な感情を抱いてしまうのだ。気が付くと目の前にはハンバーガーのセットが並べられていた。
光は先にハンバーガーにかぶりついていた。
「なんで声掛けてくれないんだよ。」
僕はうまそうにハンバーガーを食べている妹に言った。
「だってとても面白そうに読んでいたじゃない。……そんなに面白そうに聖書を読む人なんて
世界中探してもあなたしかいないわよ。」
僕はなにか言い返そうと思ったがやめた。楽しい夕食のひと時を口喧嘩で台無しにする訳にもいかない。
僕はハンバーガーを口いっぱいにほうばった。
その時だった。カウンターのほうから爆発音が聞こえその後に人々の悲鳴があがった。
僕たちは野次馬根性に駆り立てられ様子を見に行くことにした。僕たちはこういうところは気が合うようだ。
僕たちは壁の隅から様子を見ることにした。カウンターの手前で痩せ細った40代後半くらいのつなぎを着た男と
10代前半くらいの修道服に身を包んだ小柄な少女を連れたヤンキーファッションの20代前半くらいの男が対峙していた。
ヤンキーと少女シスターのほうは銃を構えていた。
「観念しろ。遊びは終わりだ……お家に帰る時間だぜ。」
ヤンキーが口を開いた。するとつなぎ男は突然奇声を上げ少女シスターに襲い掛かった。
「やれやれ、ね。」そう呟くと彼女はなにやらぶつぶつと聞いたことも無い言語をを銃に向かい唱え始めた。銃口に奇妙な光が
集まり詠唱を終え、引き金を引いた瞬間に巨大な光の束がつなぎ男を打ち抜いた。
体のパーツがあちこちに吹き飛び首だけになっても意識があるようで、男はこの世のものとは思えない憎悪に満ちた叫び声を上げ続けていた。
「うるさい。」少女シスターは叫び続けるつなぎ男の頭部を銃で2,3発撃った。
銃声の後に静寂があたりを包んだ。あまりの光景に僕たちはその場にさっき食べたばかりのハンバーガーを吐いてしまった。
「ねぇ、お兄ちゃん。」
彼女はすべてを吐いてしまうと僕の制服のシャツをひっぱり震えながら言った。光に「お兄ちゃん」と呼ばれるのは久しぶりだった。
僕は、彼女の方へ向き次の言葉を目で促した。とてもじゃないが言葉を発せられそうになかった。
「ほかの人たちはなんでピクリとも動かないの?」
僕は、はっとした。そういえば僕たち以外の客、店員みんな精気を帯びずマネキン人形のように全く動く気配がない。
まるで、時間が停まっている様だった。何故、僕たちは動けるのだろう?そんな疑問が頭を過ったその時だった。
つなぎ男の死体から黒い煙が立ち昇った。
「ようやく本性を顕したか。」
ヤンキーが口を開き少女シスターと同じように銃口に向かい奇妙な呪文を唱え始めた。
今度は銃口に魔方陣が形作られていく……
ヤンキーが詠唱を終えて引き金を引こうとした瞬間、黒い煙が僕たちの隠れている方へ向かってきた。
黒い煙は、僕たちを覆いこんだ。そして、光の身体に吸収されていった。
「光!!」僕は光に駆け寄った。
光は、気を失っていた。そこにヤンキーと少女シスターの二人も駆け寄ってきた。
「最悪のケースだ……」
ヤンキーは頭を抱えそう言った。
「光…」
僕は頭が真っ白になった。僕という人間を構成している大切な何かがたった今抜け落ちた気がした。
その時、彼女が唐突に目を覚ました。僕はほっとして彼女に抱きついた。その瞬間、彼女の腕が僕の胴体を
貫いた。
「光?」
彼女の瞳には、赤い光が灯っていた。僕の意識は深い混沌の中に沈んでいった。
152 :
ごんべえ:2009/01/19(月) 10:18:33 ID:DZBLYYzB
「悪魔2」
マクドナルドに到着した僕たちは、カウンターで注文をとり禁煙コーナーの
一番奥の席に座った。ハンバーガーが来る間、僕たちは特に会話を交わすわけでもなく
それぞれに本を読んでいた。
光は何かの参考書を、僕は聖書を読んでいた。僕は別にキリスト教信者という訳では
ないのだが、何故か神々の物語に心を惹かれてしまうのだ。そして、心の奥で懐かしさにも似た
奇妙な感情を抱いてしまうのだ。気が付くと目の前にはハンバーガーのセットが並べられていた。
光は先にハンバーガーにかぶりついていた。
「なんで声掛けてくれないんだよ。」
僕はうまそうにハンバーガーを食べている妹に言った。
「だってとても面白そうに読んでいたじゃない。……そんなに面白そうに聖書を読む人なんて
世界中探してもあなたしかいないわよ。」
僕はなにか言い返そうと思ったがやめた。楽しい夕食のひと時を口喧嘩で台無しにする訳にもいかない。
僕はハンバーガーを口いっぱいにほうばった。
その時だった。カウンターのほうから爆発音が聞こえその後に人々の悲鳴があがった。
僕たちは野次馬根性に駆り立てられ様子を見に行くことにした。僕たちはこういうところは気が合うようだ。
僕たちは壁の隅から様子を見ることにした。カウンターの手前で痩せ細った40代後半くらいのつなぎを着た男と
10代前半くらいの修道服に身を包んだ小柄な少女を連れたヤンキーファッションの20代前半くらいの男が対峙していた。
ヤンキーと少女シスターのほうは銃を構えていた。
「観念しろ。遊びは終わりだ……お家に帰る時間だぜ。」
ヤンキーが口を開いた。するとつなぎ男は突然奇声を上げ少女シスターに襲い掛かった。
「やれやれ、ね。」そう呟くと彼女はなにやらぶつぶつと聞いたことも無い言語をを銃に向かい唱え始めた。銃口に奇妙な光が
集まり詠唱を終え、引き金を引いた瞬間に巨大な光の束がつなぎ男を打ち抜いた。
体のパーツがあちこちに吹き飛び首だけになっても意識があるようで、男はこの世のものとは思えない憎悪に満ちた叫び声を上げ続けていた。
「うるさい。」少女シスターは叫び続けるつなぎ男の頭部を銃で2,3発撃った。
銃声の後に静寂があたりを包んだ。あまりの光景に僕たちはその場にさっき食べたばかりのハンバーガーを吐いてしまった。
「ねぇ、お兄ちゃん。」
彼女はすべてを吐いてしまうと僕の制服のシャツをひっぱり震えながら言った。光に「お兄ちゃん」と呼ばれるのは久しぶりだった。
僕は、彼女の方へ向き次の言葉を目で促した。とてもじゃないが言葉を発せられそうになかった。
「ほかの人たちはなんでピクリとも動かないの?」
僕は、はっとした。そういえば僕たち以外の客、店員みんな精気を帯びずマネキン人形のように全く動く気配がない。
まるで、時間が停まっている様だった。何故、僕たちは動けるのだろう?そんな疑問が頭を過ったその時だった。
つなぎ男の死体から黒い煙が立ち昇った。
「ようやく本性を顕したか。」
ヤンキーが口を開き少女シスターと同じように銃口に向かい奇妙な呪文を唱え始めた。
今度は銃口に魔方陣が形作られていく……
ヤンキーが詠唱を終えて引き金を引こうとした瞬間、黒い煙が僕たちの隠れている方へ向かってきた。
黒い煙は、僕たちを覆いこんだ。そして、光の身体に吸収されていった。
「光!!」僕は光に駆け寄った。
光は、気を失っていた。そこにヤンキーと少女シスターの二人も駆け寄ってきた。
「最悪のケースだ……」
ヤンキーは頭を抱えそう言った。
「光…」
僕は頭が真っ白になった。僕という人間を構成している大切な何かがたった今抜け落ちた気がした。
その時、彼女が唐突に目を覚ました。僕はほっとして彼女に抱きついた。その瞬間、彼女の腕が僕の胴体を
貫いた。
「光?」
彼女の瞳には、赤い光が灯っていた。僕の意識は深い混沌の中に沈んでいった。
153 :
ごんべえ:2009/01/19(月) 10:20:31 ID:DZBLYYzB
ミスっちゃいました。すいません。
154 :
タイトル『タマネギ』(1/2):2009/01/22(木) 00:49:38 ID:WHJl7ET9
先ず見えたのは白だった。
白に線状の筋がいくつか通っている。
それは高い天井だった。よく見れば丸みもある。
これは、ドーム状の天井か。
ここはどこだ。
私は視界を三百六十度動かす。
周り一面緑があった。草か。ここは畑だろうか。
なぜ私はここに。
解らない。
それだけではない。何かに縛り付けられ、全くピクリとも動けなかった。
一体何がどうなっているのか。
いや、冷静になって考えよう。
ここは多分ドーム内の空間だ。結構な広さもある。
周りの様子を見るに、プラント施設だろうか。
屋内で人工的に植物を培養・繁殖させる区域。
なぜ私がそんな場所にいるのか。そして動けないのか。
解らない。
もっと考える必要がある。
――そもそも、……私は誰だ?
私は何者だ。
考えた結果、やはり解らなかった。何かがすっぽり抜けている。
その時、低い駆動音と共に白の天井が動き始める。
上下が口のようにスムーズに開かれると、そこには黒い空があった。
星が瞬く夜空かと思ったが、違った。青く美しい惑星が見える。
これは多分、宇宙空間。
だとしたらここは、宇宙船か何か。
『気がツいタか』
デジタル音が混じった声が頭の中に響く。
見ると奇妙な生物が立っていた。
白い肌の子供みたいな風貌で、腹と頭部が異常に肥大している。
口はなく、目が大きい。
後頭部の半分は機械で、中の空洞が見えていた。
『収穫ノ時だ』
そう言うと彼は私を掴んだ。
『地球でマかレた、ソの中ノ一部だケが適応スる』
彼が私を引っこ抜く。
そもそも動けない私が、なぜ周囲を見渡せたのか。目さえ動いた感覚もない。
大体、私に目など付いているのか?
機械仕掛けの後頭部がぱっくり開く。
彼は自分の空洞に、私を押し込んだ。
155 :
タイトル『タマネギ』(2/2):2009/01/22(木) 00:51:32 ID:WHJl7ET9
私の脳が頭の中に収納されて、後頭部が閉じた頃、
私は明確な自己を取り戻していた。
記憶も鮮明となり、全てを把握した。
私は自分が根を張っていた仮初めの地を見下ろす。
そこにはモニターと一体型のアイセンサーが設置されている。
接続されていたアイセンサーが、今まで私の目の代わりになっていた。
――自分の脳を地球上で育み、選別してプラントに移した後、
刈り取る――。
私達は太古の昔からそれを繰り返してきた。
私達の脳は、地球の環境でしか成長出来なかったから。
その過程で、私達の幼精脳は人類の食用にもなっていた。悲しいことだ。
私は、自分の脳を育んだ青き故郷を眺めた。
遠ざかる美しい母に別れを告げる。
私の目から一滴だけ涙が零れた。
(了)
以上です。
ショートショートなんですが、良くない所やもっと良くなりそうな所があれば教えて欲しいです。
これは面白いアイディア、最後の一文がまたいいな。
読み手に「何だろう?」と思わせ引き込むために、
前半部で、主人公?が困惑、恐怖する様をもう少し強調して描いてみてもいいかと思います。
157 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/22(木) 10:11:12 ID:m7/FJ6e5
タマネギさん、これってなんかの暗示ですか?わけわからんちん
158 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/22(木) 18:35:14 ID:WHJl7ET9
>>156 ありがとうございます。最後の一文は掛かってる所もあるので嬉しいです。
アドバイスの部分今後もう少し工夫してみます。
>>157 しいて言うなら題のタマネギという植物を宇宙人の脳味噌に当てていて、
特に暗示を意識してるつもりはないです。
解り辛い所がある様なら改善したいので、何が解らないのか教えて欲しいです。
>>155 「なんか暗示がありそう、でもわからない……」というのが
この作品の惜しい点(=もどかしさを感じる)に該当するのかな
話の核が存在するとオチがはっきりするように、ちょっと物足りなさを感じました
・タマネギ ・切る ・涙が出る
これらのモチーフを文中にさりげなく散りばめておくと、
タマネギ脳の宇宙人が泣くシーンで
今よりもっとオチの印象を強いものにできるんじゃないでしょうか
タイトルと最後のオチが繋がると「……ああ!」ってなるけど
その二つを繋げる力が現状の文章だけでは少し弱いかなと思いました
面白くなりそうな雰囲気がいっぱい詰まったSSだと思います
同じ作品を何度も推敲してパターンを展開していくのも1つの練習方法になるかと
160 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/23(金) 17:19:49 ID:Zq39VDKY
>>159 どうもありがとうございます。
すごく参考になりました。
そこをもう少し考えてみますね。
>>145 >鳥は、親子がいなくなってからも
鳥って姿が見えない事は知っているけど居なくなった事は知らないんじゃ無かったの?
そう言う本人が知らない筈の事を知っているのが神視点だよ
また、読点を多用しているけど文章の味やアクセントにはなって無いね
文章のリズムに気を付けた方が良いと思う
長編を書くつもりで書き始めたんだが一話だけ投下しても大丈夫?
もちろん構いませんよ
2030年 11月某日 ドラフト会議
「彩の国レインボーズ 一位 高麗めいか 投手 吉花学院・・・・」
そう、私は小さいころからの夢だった、プロ野球選手についになった。
―ドラいち―
プロ野球。一昔前までそこは男の世界だった。女子がプロ野球選手になることなどもっての他。
女など甲子園のアルプスで楽器でも吹いていろ・・・と。しかしとある女子選手が独立リーグの球団に入団しその風潮を変えた。
ナックルと針の穴を通すコントロールを武器に次々と男の選手を切って取り、チームの優勝に大きく貢献したのだ。
これをマスコミが見逃すはずもなく、連日大きく取り上げられた。
それと同時にセ・リーグ、パ・リーグにも女選手の参加を認めるような気運が高まり、ついにはNPBもこれを飲み込まざるを得なかった。
また同時に女子校の野球部も甲子園予選に参加ができるようになり、
女子野球選手のレベルは遥かに上がり甲子園の常連校に名を連ねる女子校さえも出始める。
そんな未来の物語。
>>162 構わないとは思うし、それでモチベーションを得るのは
自分もやってる事だからあまり大きな声では言えないが、
終わる見通しが立ってないのにそれをやると、
大抵途中で投げ出す事になって読んでくれてる人も、
書いてる君も微妙な思いをする事になるかもしれない。
ある程度見通しが立ってるなら、全然大丈夫だと思うよ。
どんな感じですればいいかは、周りのほかの人のやり方を
色々参考にしたらモアベター。
って、ここに投下してどんなもんか見てもらうって事か。
的外れな事言ってごめんね。気にせずスルーしてください。
167 :
ドラいち続き:2009/02/13(金) 22:22:25 ID:LZVa5JwE
室内練習場で投げ込んでいると、チームメイトがうれしそうな顔をしてめいかのもとに駆け寄った。
「めいか!!レインボーズに一位指名されたよ!!」
それを聞きながらキャッチャーに向かって大きく振りかぶると、長い青い髪が大きく揺れる。ストレート。
インコース低めにコントロールされた球は吸い込まれるようにミットに収まる。
納得した表情でマウンドを降り、部室のテレビを着替えながら見つめる。
女子選手としては大きいが男選手と比べると小さい。
その肩幅は普通の女子高生であり、体も太くない、
どちらかといえばスレンダーである、モデルといわれてもそん色はないほどのプロポーションをしていた。
テレビは丁度レインボーズの会見を映していた。
多くの記者がレインボーズの記者会見を待っていた。
それもそのはず、今まで女子選手がドラフトで指名されることがあっても下位指名であり、
男子選手を押しぬけて一位指名されることなど前代未聞である。
監督が現れると一斉にフラッシュがたかれ質問が監督に集中した。
「松坂監督、今回のドラフトで一位に高麗選手を指名しましたが、いわゆる人気取りのためと声が上がっていますが何か意見はございますか?」
「そのようなことはないです、私は高木スカウトを始め、現場のスカウトに全幅の信頼を置いています。彼らがそんなくだらない理由で高麗を勧めるとは考えられない。」
松坂監督はレインボーズの前身である西武ライオンズのエースとして活躍したあと、アメリカのレッドソックスに移籍。大リーグでも活躍し、引退後ライオンズの投手コーチを経てレインボーズの監督に就任し3年目である。
「実際に彼女のピッチングを見ましたが、コントロールが良く、繊細なタッチで多くの変化球を投げられる選手です。
ストレートは男子選手と比べれば劣るかも知れませんが伸びのあるいいストレート。
私の先輩である潮崎さんを彷彿させるような投手だと感じました。
成長次第ではローテの一角か救援投手になれると私は踏んでいます。」
ほめられすぎだ。自分は決してそこまでの選手ではないと思っている。
確かに予選準決勝まで行ったが甲子園常連校の浦和経済と当たり大敗した。
4回投げて7失点。自分の変化球とコントロールが通用しなかった。
初めて男子との差を痛感した試合だった。とても褒められるような成績ではない。
ドラフトにかかることを諦めて、どこかの大学に進学してからプロになろうと考えていた。
幸い推薦で東都リーグにも参加している地元の大学にも進学できそうであった。それがあの松坂監督に褒められるなんて・・・。
「それに彼女は私たちの球団の地元埼玉の選手だ。地元の素晴らしい選手を逃すべきではないと思う。」
テレビで松坂監督が続ける。「地元の選手が地元で活躍する・・。これは地域貢献のために重要なこと。
そういうスターが今の野球には必要だ。
何故浦和レッズがあれほどにまで強くなったか。
それは地域に根ざしたクラブづくりを行っていたからだ。
レインボーズもそこは見習うべきだ。」
そういうと、監督はどこかうかない顔をしていた。
横浜高校出身の監督は横浜ベイスターズへの入団が希望だったと、彼のドラフト後に打ち明けたことを思い出させる。
168 :
ドラいち続き:2009/02/13(金) 22:25:43 ID:LZVa5JwE
テレビを消し、制服に着替え部室をでる。何名かの記者がめいかを待っていた。
ドラフト一位にしては少ない、めいかがどれほど注目されていなかったかを如実に表している。
めいかの姿を見たとき記者は驚きの表情をした、その体で本当に投手なのかと・・・。
しかしすぐに我に返り質問を始める、仕事をしなくてはと。
「高麗選手、地元のレインボーズに指名された気分はどうですか?」
「大変光栄に思います。同時に不安も感じます。
果たして私はプロの選手としてどの程度通用するのかと・・・。
でも地元を、チームを盛り上げるために頑張りたいです。」
「女子選手として異例のドラフト1位指名のご感想は?」
「先ほど同様不安に思います。私は本当にドラフト一位指名に値する選手なのかと。
それでも、松坂監督をはじめ私を評価してくれた方々には感謝をしています。
精一杯グランドで頑張りたいです!」
いくつかの質問をこなしていると記者達が次第に集まり始める。
みな、めいかを一目見て先ほどの記者と同様の反応を見せる。
とある記者がたずねた。
「高麗選手、ピッチングをしているところを見せていただけないでしょうか?」
めいかはうなずき再び部室に戻り予備のユニフォームに着替えて再び記者達の前に現れた。
その姿はまるで始球式にユニフォームを着て現れたアイドルのようでもあった。
長い髪を後ろで結ぶ。室内練習場のブルペンの周りには記者が増えていく。
最初はキャッチャーを立たせて軽く投げ込む。そして座らせてから、大きく振りかぶる、
オーバーとサイドの間から振られる腕は大きくしなりボールを放つ。そのままキャッチャー
の構えたミットに一寸の狂いもなくおさまった。
確かに伸びのある良いストレートだが、球速は130kmそこそこである。―これでプロの選手に通用するのか?
質問した記者は思った。何球かストレートを投げ込んだ後変化球を交える。
めいかのカーブは独特だった。スライダーとカーブの中間のような曲がり方で左バッターのインを抉るようにベースの上を滑った。
その動作と握りを逆にし今度はシンカーを放る。
先ほど投げたカーブと違い縦に大きく変化しながら右打者のインコースへ。
確かに松坂の言う通り、全盛期の潮崎のような変化である。これらの変化球は十分プロでも通用するだろう。
しかし変化球だけで抑えられるのは限界がある。事実、浦和経済の打線にも捕まっている。何故レインボーズはこの選手を一位指名したのか・・・。
質問した記者は気がついた
「さっきからあの投手、変化球もストレートもキャッチャーが構えた所にすべておさまっているぞ?」
まるでミットに吸い込まれるようにボールは投げ込まれる。
―なるほど・・・。レインボーズには名捕手羽生がいる。彼なら高麗を生かせるとスカウト達がふんだのであろう。
確かに羽生のリードは球界No1といわれているほど緻密なリード。
どんな投手でも羽生のリードで投げれば打たれないといわれるほどである。
実際にオールスターで羽生のリードで野手がマウンドに上がり、一回を完璧に抑えるという偉業もある。
これは楽しみだな・・・。
翌朝スポーツ新聞の表紙は様々なドラフト記事が上がった。その中にひとつは「レインボーズ一位は女子校選手!!」という見出しとともに、照れながら小さくガッツポーズをしためいかの写真が飾った。
一話完
どういうレスを求めてこのスレに投下したのか併記してもらえると助かる
単純に批評がしてもらいたいです。
初めて書いてみた小説なので、改善点などを教えてもらえれば幸いです。
>>164 2030年←未来設定にし過ぎ! 20年で携帯電話が進化したように、今から20年後だと社会情勢、身の回りの電子機器等
余計な説明描写をしないといけないのでは? 野球メインの話なら素直に二、三年後にすべき
年代設定は確かに、ある程度架空でもいいから現代に近づけた方が良さそう。やりやすい+読者が理解しやすいという意味でも。
ワンナウツみたいに未来世界独自のルールを出すなら別ですが。でもその場合は、初の女子プロ野球選手という折角のテーマがぶれると思うんでお勧めしません。
松坂とか出してる所を見ると、のちのち現実のプロ野球史とのリンクも視野に入れてるのかもしれないけど。これも本物をもじる程度で大丈夫だと思う。野球好きならわかるし、知らない人は本物を出してもわからない。
気になったのは女主人公の容姿描写かも。
目線がやらしいwなんというか、少なくともスポーツ選手を見る目ではないかな。
創作キャラクターの魅力って、必ずしもいわゆる視覚的な美醜とイコールではないと思うんだ。黄金律な美しいプロポーションよりも、何か容姿や仕草に個性があるといいと思う。今のままだとちょっとリアリティもないかも。
例えば、印象的な特徴を押し出して描写するとかいうやり方。負けん気の強そうな不敵な唇とか、そのしなやかさは猫科の動物を連想させるとか。そんな女性っぽさを出す記号を混ぜつつ。
その辺は上手い事やってくれ。テーマ的に主人公の魅力が胆になりそうだから、特に。
お話の運び方は問題ないと思います。
恐らく読者が一番気になるところであろう、主人公の実力(選手としてのタイプ、実際の男子選手との比較など)も後半でほぼ明らかになってるし。
但し、続き物にしては次回への引きが弱いかも。
「引き=読者に期待を持たせる」ということなんで、いくつか怪しげな伏線を張っておくと良さげかもしれません。
とりあえず私からはこんな所です。
以上が本当に当てになるかどうかはわかんないんで、他の人の意見も求む。
そうそうキャラが弱い気がする。一話を読んだかぎり暗い印象を受けるんだな
もっと明るくてエキセントリックな方が、この娘は次にどんな言動を取るんだろうって
読者の興味を引きやすいと思う
控えめな娘が好きって人もいるかもしれないけど、ピッチャー向きな性格ではないよね
あと髪の色が青ってのもどうかと思う。チームカラーに合わせたんだろうけど
異世界ファンタジーならありだけど、リアル松坂がいるのにアニメみたいな髪の色だとおかしいな
主人公の苗字は高麗(こま)って読むのかな? 埼玉の駅の名前の
でも(こうらい)って読んで半島の人を思い浮かべる人もいると思うので振り仮名が欲しいな
ご指摘ありがとうございます!!年代は女子校が常連として活躍するにはそれ位必要かなって思って変に凝ってしまいました。
主人公の描写やキャラは自分でも弱いと思ってました。でもどう明るくしていいかわからなかったので参考にさせていただきます。ミステリーとかじゃないかぎり明るいキャラのほうが良さそうですね。
130kmのストレート、素晴らしいキレの変化球、正確無比なコントロール……
これって、ものすごいハイスペックなんじゃないの?
漫画の話になるけど、例えばワンナウツなら、
「ストレートしか投げられない渡久地が、あの手この手の裏技を駆使して痛快に勝つ」
おお振りなら、
「気弱で力もないが、コントロールだけは抜群な三橋が仲間のサポートで勝ち成長していく」
……といった、足りない部分をいかに補うか、という点が魅力の一つだと思う。
こういった主人公の苦悩や成長、戦術性の高い試合展開を描きたいんだとしたら、
最初からここまで完成した投手にしちゃうと、後につなげづらい気がする。
あと、女性初のプロ選手でこのスペックの投手が、まったく世間から注目されてない、
という点もいささか不自然に感じました。
そこは女性だからスタミナが足りないって弱点があればいいんじゃないかな
地方予選で敗退したから他球団のスカウトの目に留まらなかったとか
些細なツッコミだけど指名するなら球団関係者が事前にあいさつに来ると思う
だから主人公が驚くのは下位指名だと思っていたら一位指名だった事にすれば?
しかも下位指名に他校のライバルの名前が! にすればドラマになりやすいし
リアルで考えると競合しそうにない選手を一位指名するなんて
ファンなら怒りクライマックス、他球団のファンは失笑物
2chのプロ野球板、野球chドラフトスレは祭り状態
プgrwwwの嵐の後、美人だと分かった途端に応援スレが立つだろうなあ
>>175 速球では男子に絶対勝てないから必死に磨いた変化球とコントロールを武器に打者を打ち取る
感じで展開させていきたいと考えてました。
そのへんも考慮してスペックを考え直していきたいと思います。
>>176 一応、2話でめいかが負けた浦経の出身女子が
下位指名でレインボーズに入団していますw
一応美人設定てことで応援お願いします
178 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/16(月) 21:22:49 ID:U64mbEuf
エロ幼女
ちょいと質問。
ナックルを正確なコントロールで投げれるってことなん?
正確なナックル=ただの棒球
>>179 冒頭のナックル使いは今話題の吉田えりで
この話の主人公とは別人ではないかと
自分も読んでいてそう錯覚したから、書き方が悪いかもね
スポーツ物だと天才型か努力型かを考えとくといいらしいね
183 :
レヴィ:2009/03/01(日) 08:11:46 ID:vObHjLTR
[One's limit]
{早く帰ってくるのよ。}
またか…
授業も終わり、ようやくPS3の待つ家にバスで帰る途中またお母さんからメールが来た。
確かに晴美と遊んで家に帰ることが多かったが家であそこまで念を入れられれば素直に帰るって…(小遣い減らすと脅されなければそうしないかもしれなかったが…)
親がカリカリするのには訳がある。
『微笑みDEATH』
ここ最近、関西地方を中心に活動している連続誘拐殺人犯…
その手口は独得で、事前に二人以上の人間を誘拐。特殊な時限爆弾を使って殺害する。
この爆弾を止める方法は二つ。ひとつは彼の出す問題に正解すること。もうひとつは、
最低一人の人間を殺害すること…誰かを犠牲にすることで自分の爆弾を止めてもらう…
父曰く最低最悪の人間だそうだ。しかし、ここは関東地方。俺には関係ない(親はそう思ってないらしい…)
それにしても眠い…6時間目にあれだけ居眠りしたのに…
うるさい!
いきなり耳元で大きな音がして飛び起きる…
見ると、俺の携帯が隣でなっていた…
「はい、霧島ですが…」
「こんばんは、問題だ今君はどこにいる?」
「どこって…ここどこ?」
「正解は××市○区のビルの窓拭き用常設ゴンドラだ。」
「何でこんなところにいるんだ?」
「私が誘拐したから。」
「何で?」
「ニュース見ているの?まあ、見てない馬鹿のために説明するよ…殺すため。」
「まさか…『微笑みDEATH』?」
「なんだ…ちゃんと見ているじゃないか。」
「父が警察官で、家でよく話しているよ…」
「なら、自己紹介はいらないな。ルールの説明に行きますか。」
184 :
レヴィ:2009/03/01(日) 08:12:58 ID:vObHjLTR
「今君以外に誘拐されているのは2人…計3名だ。君たちには、被害者側での連絡用にト ランシーバー各一機。私との連絡用に携帯電話。そして一番重要なのが時限爆弾の停止スイッチ…ただし、君以外の人が一名死ぬ。それと同じくらい重要なのは私の出す問題だ。
これは、私の手配した携帯のメモ帳にある。自分のはそこから落としなさい。落とさないと死にますよ。」
何で俺がこんな目に…しかし、死にたくないし落とすしかないな…
下を見ると野次馬がいっぱい…死ねばいいのに。
ブーブー
「はい。」
「言い忘れたが、私の出す問題を他人に教えるなよ。そうしたら殺すから。」
「わかったよ…」
「最後にいくつか。このゲームは〔One's limit〕自分の限界に挑むゲームだ。そして死ぬときぐらい微笑んで。」
まずは、メモ帳を開く。これが全員生き残る希望だから。
しかし___『私の本名は何?』そしてその下に『ヒントV微笑みDEATHにも意味はある。』
なにそれ、当てろだなんて無理だよ…
でも他の人のヒントを聞けばわかるかもしれない。
「もしもし、聞こえますか?」
「はい…あなたは?」
「ぼくは、霧島有紀です。あなたは?」
「私は、金剛衛です。××社の係長をやっています。」
「早速ですが、あなたのヒントは?」
「『英語はできれば2以上。』です。あなたのは?」
「『微笑みDEATHにも意味はある』です。ところでもう一人は?」
「それが…泣きじゃくっていてまともに話ができません。」
「そうですか…それじゃ…」
「あ、待ってくださいそれでも何とか聞きだせました『変換すればわかるかも?』」
「わかりました。ありがとうございます。」
185 :
レヴィ:2009/03/01(日) 08:14:35 ID:vObHjLTR
くそ、1時間以上考えてもまったくわからない…
「ああ、もう」そういってばたんと後ろに倒れる。
そして…「いったー」
後ろを見ると赤い箱…下側にはタイマー。真ん中にはスイッチ。上にはキーボード。
これが彼の言う停止スイッチか…これを押せば自分は死なない。
『押してしまえよ』そう言われている様で怖いしかしこれを押せば…
下を見れば野次馬は見世物を見ているようだ…そして見つけた
警官に止められている、お母さんの姿を。他にもそういう人がいた。知っている人もいれば、知らない人も(多分金剛さんとかの知り合いだろう…)
押せない、この人たちは僕がスイッチを押したら喜ばない。
そうだ。俺は何が何でもとかなければいけない。
その時メールが来た。
『ヒントWイタが出たらイタはいらない。』
『ヒントXそのままで読む必要もある。』
どういう意味だ?しかしそれでも。解かなければ。
そして気がついた。“彼女”の本名に。
これはかなり面白いと思う
どういったところに指摘が欲しいのかだけ教えてほしい
187 :
レヴィ:2009/03/01(日) 16:54:40 ID:vObHjLTR
これみて、続きを見たいと思うかどうか
続きは読みたいと思った
SAWを意識した作品でしょうか。
アイディアは面白いし文章も読みやすい。この先も読みたいと思いました。
ひとつ気になりましたのは描写の少なさです。
臨場感を出し読み手を引き込むために、もう少し場面や人物の心情を描いてみてもいいかと思います。
全体的にいささかテンポが速すぎる気がするので、例えば台詞の連続する部分には地の文を交えて、
読み手に一息つかせるようにしてみてはいかがでしょうか。
主人公が目を覚ました時に、主人公視点の描写が欲しい
周りの景色を見てからの反応とか、高所恐怖症か否か
ビルの何階ぐらいの高さなのか?
地上の母が見つけられるなら、そんなに高くないのかな
ビルの窓を割って脱出できないのか?
犯人や係長はどんな声なのか?
話は面白いです
もう少し気になる点
被害者同士は姿を確認できるのか?
被害者の女性との会話も欲しい
精神的に参っている女性が停止ボタンを押さないように説得をするとか
重箱の隅をつつくような指摘ですいません
読者が一緒に謎解きをできるような形になるといいな
続きは読みたいと凄く思ったよ
193 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 09:18:39 ID:NDKDOq8N
「どうしようかなぁ…これ」
僕は、生ごみの処理に頭を悩ませていた。その生ごみは、さっきまで僕と
言葉を交わし、美味そうにハンバーグを食べていた。可愛い女の子だった。
僕は、目の前に横たわっている生ごみになってしまった彼女を眺めていた。
渾身の力を込めて首を絞めたため苦悶の表情を浮かべていた。
彼女がとても愛おしい…
いつまでもそばに置いていたいが、彼女は生ごみだ。いずれとてつもない
悪臭を放つことだろう。僕には、それが堪えられなかった。それまでに彼女を
処理しなければならない。僕は、思案に明け暮れた。
「いっそ喰っちまおうか」試しにそう呟いてみた。
そして、自分の発言にはっとした。そうか…その手があった…
僕は、さっそく作業にとりかかった。
194 :
レヴィ:2009/03/02(月) 10:23:25 ID:f0p8mDoo
正しい保障はない。しかしそれでも…
キーボードを押す〈イズスミレ〉迷いはない。Enter
〈機能停止〉
勝った__________
ブーブー
「はい。」
「おめでとう。よく気づいたな…」
「ヒントが多すぎんだ。
『微笑みDEATH』…一見、単にふざけているようだがヒントのとうりにすれば、ちゃんと解けた。
ヒントXのとうりにすれば、『微笑みDEATH』は『微笑です』そして、『英語はできれば2以上』と『変換すればわかるかも?』から、英語に変換すると容易に想像できた。
『DEATH』の部分かと思ったが違った。
『微笑です』を英語訳すれば…多分『It is a smile』かな? そして、ヒントWのとうりイタつまり「ita」つまり「itとa」だ。
そうすると『is smile』…「イズ」は簡単だったが、「smile」は少し難しかった…でも無理すれば、「スミレ」と読めた…イズスミレ…多分伊豆半島の伊豆にカタカナでスミレかな?
「すごいな…ずっと同じ問題だったが5件は他人を殺す方を選んで、ろくに考えなかった。6件はかなり考えて最終的には殺した。3件は死ぬまで考え続けた。1件は『微笑みDEATH』とそのままやった、ハハハハハ。難易度で言えば中の下なのに。ハハハハハ。」
「何で______」
「うん?」
「何で笑ってられるんだ?」
「楽しいからに決まってるじゃないか。人は楽しくないと笑わない。」
「何で______」
「私の楽しみは、私自身が決めることだ。指図するなよ。」
「何で______」
「もう切るよ。君と私は一生分かり合えない。分かり合えるはずがない。」
195 :
レヴィ:2009/03/02(月) 10:25:11 ID:f0p8mDoo
「間違いないんだな?」
「ほぼ間違いないと思います。」
「その根拠は?」
「東京大学を全問正解で入学して、日本人で唯一アメリカのuwai計画に参加しています。そして何より回りで異常なほど人が死んでいます。それに△△△社のの出張でこのホテルに来ています。」
「『微笑みDEATH』伊豆スミレを逮捕かあ。どれくらいの出世だ?」
「警視総監賞物だと思います。別件逮捕の準備はできています。大阪に手柄をとられる前にやりましょう。」
「よし、行くぞ!」
一階__二階__三階__四階__五階__六階__七階
701__702__703__704__705!!
「警察だドアを開けろ!」
ガチャ
「警察だって有能だな…思ったより早く来たよ、ハハハハハ。」
「認めるのか?」
「無論でーす。そして問題、これなーんだ?」
「スイッチ?」
「効果はきっちり5分後にこのホテルを更地にしちゃいまーす。どうする?」
「おとなしくそれを渡せ!」
「やだ、そしてーーーーーーーーー」
カチ
「リセットはできない。今なら何人かたすけられるかもー」
「くそ!」
残り4分____3分____2分____1分__30秒__0
ドカン!
196 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 11:16:50 ID:NDKDOq8N
処理を終えた僕は、店を明けて客を待った。(僕は、自宅を改築して喫茶店
を営業していた。)
やがて一人の女性が入店した。女性客はカウンターの席に着くなり
「ランチAセット」を注文した。(僕の喫茶店では、ランチセットを
A、B、C、の三種類で販売しており、Aセットは、ハンバーグ、コンソメスープ
コッペパンとなっていた。)
僕は、試しに余ってしまった彼女の一部をハンバーグにして出してみる
ことにした。女性客の反応を見てみたかった。
出来上がった料理を女性客の前に並べた。女性客は美味そうにハンバーグを
喰べていた。その姿が何故か彼女とダブって見えた。
半分ほどランチを喰べてから女性客が話かけてきた。
「この周辺で6,7歳くらいの女の子を見掛けませんでした?」
「いや、ちょっと分からないですね…写真とかはないのですか?」
「ありますよ」といって女性客はバッグから写真を取り出して僕に差し出した。
彼女が写真に写っていた。女性客と並んで楽しそうに笑っていた。
「この子、私の妹なんです…たった一人の家族なんです…どんな些細な
ことでも構いませんので何かあればここに連絡をください」
そう言って女性客は写真の裏に自分の携帯の番号を書いて僕にくれた。
僕は、「あなたが今喰べているのは、妹さんなのですよ」と言ってしまいたい
衝動に駆られた。それを言ったときの女性客の表情を想い浮かべた。
きっと絶望と深い恨みで言い表せないような素晴らしい表情をしてくれるに違いない。
僕は、それを見てみたかった。だが、今はその時ではない。期が熟してからだと
自分に言い聞かせた。まだ、その時ではない。
程なくして女性客は、Aセットを全て食べ終わった。
会計の時に女性客がハンバーグの肉は何の肉を使っているのか?と聞いてきた。
「ちょっとクセがあったけど、とても美味しかったわ。」幸せそうな表情を浮かべていた。
僕は、ひとさし指を唇にあて企業秘密ですと答えた。
女性客は、まあいいわというゆうに微笑んで帰っていった。
僕の店はかつて無いほどの静寂に包まれた。
197 :
将来の夢:2009/03/02(月) 16:21:14 ID:OYKn1F+S
広い、草原に二人の男が立っていた。
二人は暫く立ち竦んでいたが、
そのうち片方の男が
ぽつり、と話し始めた。
「俺、さ」
「ん?」
「俺の将来の夢、聞いてくれるか?」
「ああ」
そういって、片方の男はふらりと歩き始めた。
もう片方の男が後ろを付いていく。
「将来、もし。もしも、だ」
「ああ」
「普通にさ、20歳になって、就職できたら、だぜ」
「ああ」
「笑うなよ?絶対に笑うなよ?」
恥ずかしいのか、何度も念押しする男。
「ああ、わらわねぇよ」
もう片方の男が肯定したのを聞き、
また、話し始めた。
「安定した収入が得られたらさ」
「うん」
「2chの、専ブラ買おうと、思うんだ」
「へぇ」
数秒の静寂。
198 :
将来の夢:2009/03/02(月) 16:22:33 ID:OYKn1F+S
そして、男が聞く。
「なぁ」
「ん?」
「笑わないのか?」
「なんだ?笑って欲しいのか?」
「いや、そうじゃないんだけどさ」
そこで二人は立ち止まり、話していた男が聞く。
「俺の夢、馬鹿らしくないか?」
「いいや。全然」
「何故?」
今度は聞いていたほうの男が歩き始める。
「俺には」
「あぁ」
「俺には、お前の夢を笑うようなことはできねぇよ」
「?」
199 :
将来の夢:2009/03/02(月) 16:24:05 ID:OYKn1F+S
思いがけない言葉を聴き、怪訝な表情をする片方の男。
「お前の夢は、『2chの専ブラを買う』だろ?」
「おう」
「いいことじゃねぇか。2chの運営が聞いたら喜ぶぜ、きっと」
「そうか?」
「そうさ。例えば、だ。子供が『将来飛行機のパイロットになる!』と言ってたとする。な?」
「ああ」
「そんな子供の言葉も俺は笑うことは出来ない。何故なら」
「何故なら?」
「夢は、ソイツの持っている未来だからだ
どんなに突拍子の無いモノでも、
どんなに小さいモノでも、
どんなに馬鹿らしいモノでも、
『未来』なんだ。馬鹿にはできねぇ。
ソイツの『未来』を笑うなんて、誰にも出来ないことなんだよ。」
「ふーん・・・・」
200 :
将来の夢:2009/03/02(月) 16:25:07 ID:OYKn1F+S
いまいちよくわからない、というような表情で男が呟く。
「それに、」
「それに?」
「お前の夢だったら、殊更笑うわけには、いかねぇよ」
「…ありがとう」
「ん」
END
レヴィ氏
せめて作中、事件の前に伊豆スミレの名前が出てこないと
読者はその答えに納得できないと思います
三人を誘拐してゴンドラに乗せるのは単独犯の女性だと無理なのでは?
というリアリティに目をつむるとしても、その答えは期待はずれでした
>>193 一人称”僕”が許されるのは十代までだよねー
喫茶店の店主が使っているのは違和感があります
それとも犯罪者の異常性を表現しているのかな?
続きは読みたくないです。キモチワルイ
>>197 専ブラは無料なのでは?
>>201 >専ブラは無料なのでは?
無料でしたか。
失礼しました。
203 :
レヴィ:2009/03/02(月) 19:59:30 ID:f0p8mDoo
201へ
皆様からの意見を基にして続編を書こうかなと思います。(そのためにこその伏線)
事件の前に名前を出せというのは、気づきませんでした。確かに事前に出しとくべきでした。
でも、これ以前に何も繋がりがまったくない状況だし、出すのは難しいかな…
あとのは、改善した続編で答えを出しておきます。
それと期待はずれというのは作中でも言ってる様に、中の下。すいません…
後初心者で、リンクの仕方がわかりません…orz
あ、それと続きがまだあったりします。忘れてました。今やります。
204 :
レヴィ:2009/03/02(月) 20:00:59 ID:f0p8mDoo
「晴美ー」
「有紀君、本当によかったー。」
「もう、10日は立ってるんだぜ。」
「いい加減にそれやめろよ。それにあいつも死んだし。」
「でも本当に本当に…」
「はいはい」
ブーブー
やべ、電源きり忘れたか、バスの中だからまずいな…
「あれ?」
かばんの中?見るとそこには見慣れない携帯。無論、俺のじゃない。
切ろうとしても壊れているのか切れない。仕方がない、出るか。
「はい、どちら様ですか?」
「にぶいね、ほんとに。」
「まさか…スミレさん?」
「はは、さんで呼ばれるとは思わなかったよ。」
「え、でも死んだんじゃ…」
「私は自殺の準備をするほど馬鹿じゃない。するなら、警察を巻く準備。」
「え、でもなんで危険を犯して電話する?このままなら死んだことになるのに…」
「私は隠れたりしない。今も堂々と歩いている。変装には自信があるんだ。そしてまた犯罪をやる。そして君を巻き込む。」
「やめてくれよ…」
「only winner 唯一の勝者に似合わないせりふだ。あなた無しでは私の勝率は100%…だがそれではつまらないだから私は君を呼ぶ。まあ、やっかいをかけるし、かばんの中をもう少し見なさい。」
かばんの中?するとそこにはダイヤがあった。
「一個につき時下一億円…つまり20億だ。」
20億________だめだ、何に使えばいいのかわからない。
「売るなり、つけるなり勝手にすれば。」
「ちょっと待て、今あんたいったいどこに…」
「左。」
左?え、でも最後尾の左側だから左に人は…
「もう少しと浮くを見なさい。」
いた、左側のタクシーに…
「ではそのときがくるまで…」
専ブラ買うってギャグで言ってるんじゃないのかよ!
一億円相当のダイヤの裸石が二十個? ギャグですか?
大雑把に一カラット四百万としても二十五カラットのダイヤが二十個も?
それだけの資産を簡単にプレゼントする犯人はどこの大富豪ですか?
それと犯人はどうやって爆発から逃れたのでしょうか?
話は続くそうですが、主人公に魅力がないのが痛い
難解な謎解きを解ける優秀な頭脳の持ち主だという事を、作中で読者に説明して欲しい
今のままだと、ただ何となく閃きで解いた平凡な高校生という印象です
>>189の人も言っているように描写が少なすぎて展開も急すぎます
もっと丁寧な描写をしないとツッコミどころ満載のギャグになりますよ
厳しく言ってすいません。私個人の感想ですので気になさらないでください
エキサイト翻訳にかけたみたいな文章だw
208 :
レヴィ:2009/03/03(火) 05:40:08 ID:5MO5/ksf
成長するためには、痛い思いも必要ですからお気になさらずに。
209 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 07:42:39 ID:N2f7V7x2
>>201 基地外の心理を描いたショートショート作品です。続きはありません。
読者の方に気持ち悪いと思わせることができたので、満足してます。
210 :
レヴィ:2009/03/04(水) 18:01:36 ID:b0r0TjwD
他に意見は?
211 :
レヴィ:2009/03/05(木) 16:26:58 ID:r2A5mfo5
もう少し意見か批評かありませんか?
お願いします。
>>レヴィ氏
んー、今までの意見で出尽くした感が
もっと突っつけば出て来なくもないだろうけど、突っ込みすぎて課題が増えると改良すべきポイントがずれるんでない?
俺も展開が急で文脈が飛び飛びになってると思った。まずはそこが大きな問題点では?
三人を誘拐してビルの窓拭きゴンドラに乗せる……
単独犯の犯行にしては無理があり過ぎだよね
映画『スピード』のようにバスに爆弾を仕掛ける――のは二番煎じだから
例えば、屋外形展望エレベーター、遊園地の観覧車などの人目につく閉鎖空間はいかが?
事件の前に主人公が伊豆スミレの名前を知るには……
uwai計画(何これ?)の日本人参加者としてテレビのニュースで名前が出たとかでいいんじゃない?
ダイヤはイミテーションで主人公をからかった事にしよう。もしくはなかった事にしよう
あと描写は丁寧に! 今まで口うるさく言ってすいません。以上
[ライトノベル『ゼロの使い魔』二次創作]
●
トリステイン魔法学院の一角、ヴェストリの広場では今、二人の男が戦っていた。
杖が振られ魔法が飛び交う度、野次馬達がわっと歓声を上げる。
「君がッ負けを認めるまで! 攻撃するのを止めないッ!」
気合と共に杖が振り下ろされ、空気が唸りを上げて襲いかかってくる。
不可視の槌を避けきることはできず、吹き飛ばされた。
受身も取れず背中から地面にぶつかり、衝撃で肺の中の空気が搾り出されるが、握り締めた杖は決して手放しはしない。
腹の底まで息を吸い込み、悲鳴を上げる体に鞭打って立ち上がった。
「まだだ、まだ終らんよ!」
ルーンを唱え、火球を打ち出す。
火球は相手へと一直線に迫るが直撃寸前、烈風が吹き火球は霧散、辺りに火の粉を撒き散らす。
両腕を交差させ顔を守りつつ、炎の余波が残る中へと突っ込む。
熱せられた空気が皮膚を焼くが、構うものか。
相手は驚愕に目を見開いた。相手からしてみれば、相殺した火球の中から対戦相手が飛び出してきたのだ。火球は、相手の魔法でかき消されたのではなかった。あえて直線的な軌道で放ち相手の前で爆散させ、相手の視界を塞いだのだ。
ルーンを完成させ、呪文を発動させる。
杖の先から炎が噴出し、鞭となって相手の腕に絡みついた。
悲鳴と共に放り出された杖が、地面に落ちた。
杖を突きつけ、火傷した腕を抑えてうずくまる相手の前に、悠然と佇む。
「君の負けだ。勝利の女神は、僕に微笑んだようだな。かの情熱の女神の恋人となるのは、やはり同じ『火』系統の、僕こそが相応しい!」
拳を天に突き出して勝利の宣言を行った彼は、燃える髪の女性が待っていてくれているであろう塔へと、『フライ』で飛んでいくことも忘れて、一目散に駆け出した。
「ああキュルケ! 見ていてくれたかい! 勝ったよ! この勝利を君のために捧げよう!」
マントをはためかせて走る彼の顔は少し煤けていたが、やらねばならぬ事をやり遂げた、男の顔だった。
●
書き溜め中の物のうち戦闘シーンを抜粋したものです。
一人の登場人物に肩入れした三人称視点で書こうと思っているのですが、
文体に違和感がないか、戦闘シーンの勢いが失われていないか、
それと、名も無き二人の行動が、読んでいて分からなくならないか、
の点について何かご意見/批評などありましたらお願いします。
単なる感想/疑問点の指摘などもありましたら是非。
とてもいい。よく推敲されてると感じた。
文章の最初の二行と最後の四行は客観視点。戦闘シーンは主観視点
空白行で区切ってみてはどうでしょうか
原作も三人称と一人称が入り乱れていますが、空白行でうまく切り替えてますよね
217 :
214:2009/03/07(土) 18:16:31 ID:zyv+v+HN
>>215-216 御二方、ご意見/ご感想ありがとうございます。
その他、些細なことでもありましたら、是非ご指摘ください。
この若輩者、謹んでお受けいたします。
では空白行以外に些細な指摘をもう一つ
『相手は驚愕に目を見開いた』→『相手は驚愕して目を見開いた』ですね
こう訂正すると、次の文の”して”と重複してテンポが悪くなるので
『相手からしてみれば』→『相手からすれば』に変えたほうがいいかな
完成された上手い文章なので他にツッコミようがないです
戦っている二人が名無しなのは何か意図があるのでしょうし、戦闘シーンも文句なしです
ジョジョとガンダムのパロディセリフは個人的に寒いと思いました。以上
219 :
.:2009/03/09(月) 22:37:43 ID:B+5nkA3H
(日本)六法問題=\仮の題名
六法などにヤ勒の国民≠フ所に自己の氏名―_ _ _ _ _ ―がヤ勒されておらぬこと、
六法などに各各の攷考する、議論などの際に使用するべき辞言・奎章・論理などがヤ勒されておらぬこと、
当二ヶの題を一括して仮に名を(日本)六法問題≠ニする。
自己が国民たると肯定するか、否定するか。
肯定するなら、当態度について妄想観念、妄想症、蠧害性における嫌疑の、
否定するなら、当態度について蠧害性における嫌疑の掛かる可能性が浮かぶ。
―終結しておらず、方且展開する気配なし
備考…アリの穴、作家でごはん、ザ掲示板、2ch創作発表板、2ch創作文芸板などにおいてヤ勒。
(日本)六法問題≠フ名については某奎章作品を意識。
当奎章は一部機械―PROGRAM―により覯襄
参照
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=ji0
220 :
214:2009/03/10(火) 18:15:19 ID:KhQFp975
>>218 ご指摘ありがとうございます。
何気に最後の一言にダメージを受けました。時がたってから見つめてみれば、その通りですね。
シリアスにギャグを混ぜるなという基本的なタブーでした。
長編のつもりの話の冒頭です。批評お願いします。
「なあ」
「……何?」
薄暗い学校からの帰り道、唐突に和哉が美香に話しかけた。
二人は付き合っていると言うわけではなく、事情があって一緒に帰っているので、口数が少ない。
どちらかというと腐れ縁と呼ぶにふさわしい関係なので、お互い会話が無くても気まずい思いにはならなかった。
いったい何を話し出すのかとうさんくさげな目で見た美香の長い髪を、和哉は見つめる。
「髪、切らないのか?」
どこか間の抜けた質問に対して、美香は視線を前に戻して、
「何で切らなくちゃいけないの? ……そう言われて切るのは嫌だから切らない」
そう答えた。
和哉はため息をついて学生鞄を持ち直した。バックは所々ほつれていて、持ち主の性格が伺える。
反対側の手には、竹刀袋に包まれた竹刀が握られていた。
美香も、右肩に竹刀袋を抱えていた。二人は部活で剣道をやっていて、更にある理由がある為持ち歩いている。
「登下校に付き合わされる俺の気持ちも考えろよ。クラスの奴らに変な事言われるんだぞ」
「ほっとけばいいでしょ、そんなの。事情を話しても理解できない馬鹿なんて」
相変わらず冷たいねぇ、と和哉が言う。それに美香はお互い様でしょ、と返した。
やがて、しばしの沈黙が降りる。時折吹く冷たい風に、美香は身を縮めた。
人通りは少ない。美香たちと同じ学校の生徒がいたとしても、殆どが男子生徒だった。
だいたいの女子生徒は親に車で迎えに来てもらって帰宅している。
それは今、この町である事件が横行しているからだ。
気が向いたのか、珍しく美香がその事件に関して話題を切り出した。
「馬鹿な変質者の犯人、いつ捕まると思う?」
「さあな。警察次第だろ。おとり捜査でもすれば早いだろうになぁ。まぁ俺には関係ないけど」
「他人事のように言ってるけど他人事じゃないでしょ。犯人が捕まれば冷やかしを受けなくて済むんじゃないの?」
「はいはい、そーでした」
先ほど自分が言ったことを忘れているような返事。美香は特に気にしなかった。
いちいち気にすると疲れるからだ。
◇
仲が良くない二人が一緒に帰る理由。それはある事件がきっかけだった。
二週間ほど前、この町である女子生徒が刃物で刺された。
幸い大事には至らなかったものの、長かった髪を切り取られるという被害にあった。
腰まであった長い髪が、肩の辺りから下までばっさりと切り落とされたのだ。
警察は捜索を続けたが、有力な情報が得られず、そればかりかまた似たような事件が発生してしまった。
同じ町で、同じように女子生徒が髪を切られた。
そして、今度は美香の通う学校にいる女子生徒が髪を切り取られた。
奇妙な点といえば、最初は被害者が傷を負ったというのに、回を重ねるにつれ犯人は「髪を切り取る」ことを目的としているという事だった。
被害者曰く、歩いていたら目の前が真っ暗になって、目覚めると髪だけが短くなっているらしい。
荷物や服はそのままで、髪の毛だけが奪われる――という、犯人の異常性が疑われる、異常な犯行だった。
髪の長い女子生徒は髪を切るか、帽子で隠す等の手段をとった。
学校と警察は警備員を登校路に何人か配置させたが、さすがに各生徒の自宅まではフォロー出来ない。
たいていの家庭では両親のどちらかが学校に迎えに行くという手段を取っていた。
美香は一人で登下校をしている。買える方向が同じ友人はいるが、今は体調が悪く学校を休んでいた。
だが、美香の両親は転勤で家にいない。親戚も近くに住んでいなく、転勤先の両親は困っていた。
大切な仕事があるので、それを手放して家に戻る訳にはいかない。
美香の両親は美香に髪を切ることを勧めたが、変な所で頑固な美香は首を縦に振らなかった。
そんな変な犯人の為に髪を切ったり隠したりすることが馬鹿らしい、と考えたからだ。
困った美香の親たちは、家も近い幼なじみの和哉に登下校の同行をお願いした。
当然、面倒臭がり屋の和哉は渋ったが、美香の両親と和哉の両親が仲が良いこともあり、押し切られて結局は登下校を共にすることになったのだった。
◇
そして現在に至る。
美香は自分の身などどうでもいいとは考えていない。髪に関してはまた生えてくるからいいか、という楽観的な思考だった。
だが、「犯人に襲われない為」に髪を切る、という行為が何となく億劫だったのだ。
誰かの為に、とか、誰かに言われたから何かをする、という事が嫌いな美香は、髪を隠さないし切らない。
プライドやポリシーに反するからと言い訳している。
いざとなったら和哉と自分で犯人を潰そうか、と考えてるぐらいだった。
だが、この微妙な緊張状態がいつまでも続くのかと思うと苛立ってしまう。
せめて、冬が開ける前には犯人が捕まって欲しい――と思い続ける他ならない。
「本当に気持ち悪い……女子高校生の髪の毛集めて何してるんだか。美容院にでも勤めればいいのに」
「俺もそう思う。単に特殊な性癖を持ってる奴がやってるとしても、ここまで捕まらないのは尊敬するぜ」
他のことに生かせばいいのに、と美香が呟いた時、二人はようやく駅にたどり着いた。
中途半端な区切り方ですが以上です。
描写、文体など大きな事から本当に些細なことでもいいので、お願い致します。
長編なら作品のタイトルが欲しいな
ここまでだと、化け物と剣で戦うバトル物なのか
シリアスなサスペンスなのかが分からないよ
一話でカッキリ”起承転結”になるように纏められれば一歩前進。
これだと”起”だけで終わってる。
一話ずつバラバラに読んでも問題なく読めるように書くべき。
一文一文に要素を詰め込み過ぎて歯切れが悪い
テンポよく読めない
ギャグが無いラブコメとか、戦闘が無いバトル物はド素人がよくやる失敗。
テーマばかり前面に押し出しても説教臭くて、みていられないので
一話に一箇所必ず”見せ場”を作って書く。
御大層なテーマ添えても三行読んで飽きるような代物なら意味無し。
物語の最初の文が「なあ」「……何」ではツカミが弱すぎます
そして次の文――唐突に和哉が美香に話しかけた。唐突過ぎます
二次創作でキャラが立っているのならまだしも、いきなり三人称で名前だけ
二人の容姿の説明もなく、唯一、美香の髪が長いことだけしか分かりません
手前勝手ながら一人称にして書くとすれば
「なあ、美香。髪切らないのか?」
学校の部活の帰り道、俺は隣を歩く幼馴染の、腰まで伸びた艶やかな黒髪を、横目で眺めながら話しかけた。
「何で切らなくちゃいけないの? バッカみたい」
怒った顔で俺を見上げた少女は、フンッと鼻を鳴らして前を向き、歩みを速めた。
コイツは昔からこうだ。人から指図を受けると、必ず反発する。
それを分かっててこんな忠告したのは、この町を騒がせる、ある事件のせいだった。
事件の概要
「でも狙われたら、どうすんだよ!」
「その時は――」
少女は不敵な笑みを浮かべて、肩に下げた竹刀袋から竹刀を抜き、俺に突きつけた。
「返り討ちよ!」
月明かりに照らされた美香の顔は、背すじがゾクッとするほど綺麗だった。
コイツの剣の腕は確かだ。中学時代、県大会で優勝したこともある俺でも、手合わせで三本に一本は負けてしまう。
剣道三倍段の言葉通り、例え竹刀と言えども、そんじょそこらの変質者など返り討ちに遭うだろう。
しかし俺の心には、一抹の不安が漂っていた。そう、剣士のカンとでも言うのだろうか……。
なんだコリャ? あまり人様に文句を言えない出来ですね
変質者が実は妖魔のたぐいだった、という前提で書いてみました
まぁ初心者同士、これから切磋琢磨していきましょう
女はパーツを褒められると喜ぶ
綺麗や美しいといった形容はなるだけつけない方が無難
猛禽を思わせる鋭い眼光、繊細な指先、しなやかさを帯びた四肢とすると
これだけで強そうに聞こえる
キャラの外見的特長を抜き出して書くとキャラ立ちがしやすい
頭から足のつま先まで書いてしまうと読み手が妄想しにくいのでほどほどに
まぁ、可愛くても、愚鈍で間抜けな馬鹿女だと救いようが無いので
その辺も足して考えた方がいい。
231 :
223:2009/03/12(木) 21:57:13 ID:JGJNkHrY
指摘ありがとうございます。
>>224-227 犯人は人間じゃない何かの設定で考えていました。ファンタジー系統のつもりでした。
確かにここの文章だけだと何が何やら分かりませんね。
切り方も上手く考えるべきだと思いました。それとテンポはどうしたらよくなるでしょうか?
今現在も違う板でリレー系の文章を書いているのですが、考察を詰め込み過ぎて無駄に長くなってしまいます。
>>228 見直したら容姿の説明なさすぎでした……。
リスペクトの文章を参考にさせて頂きます。
>>229-230 ある程度想像にまかせつつ、内面の描写も入れた方がいい、ということですね。
参考にします。
予想より沢山のレスで驚きました。書き直してみますノシ
光差す海氏、拝見しました。ついでに過去ログも読んできました
文章に関して――
前スレでも指摘されていたようですが、段落の使い方をまだ理解されていないようですね
ネット上の小説の書き方講座を読んで、もっと精進してください
ストーリーに関して――
プロローグでご大層な事を述べていたので、女子高生コンクリ殺人事件、名古屋カップル殺人事件等の
凶悪犯罪を題材にするのかと思いきや、かと思いきや、ウサギ殺しと痴漢ですか。正直、拍子抜けでした
いや、動物虐待も痴漢も許せない犯罪ですけど、そいつらよりもっと許せない悪い奴がたくさんいるだろ!
と思わずツッコミたくなりました。まあ、ここでツッコんでるんですけどね
悪人たちが悔い改めたり、許しを請う描写がないのもがっかりだなぁ
ブラックエンジェルズの「地獄へ落ちろー!」的な、読んでいてスカッとするカタルシスがないんですよね
以上です。辛口でごめんなさい
>>233 読んでいただいてありがとうございます
うー、まだおかしいですか。本人なりに勉強したつもりなのですが
よろしければどこがどうおかしいのでこう直すべき、と一箇所でも指摘していただけないでしょうか
いや、実はこの後にもまだまだ話は続くのですが、例示されたような濃い題材は
不特定多数に向けて書く小説としてはまずいかも、と考えています
出来る限り万人に共感してもらいたいですし、トラウマを相手に与えたくないですね
他の場所でも実は「復讐のカタルシス」がない、と指摘されました
構図として作者−復讐者 読者−カタルシスの主体となってしまっていますので、
被害者が報復して万々歳と言うような、時代劇的な方向性ではないのですよ、現状は
しかし、そのほうが面白いのなら、また別の小説で書いてみようかな、と思います
段落は、文頭を一マス空ける。次の文が前の文に付随するなら、そのまま続けて書く
そうでないなら改行して、また文頭を一マス空ける。この繰り返しです
会話文の次の文の頭は一マス空けてください(例外あり)。詳しくは下のサイトでも参考にしてください
ttp://okb-net.com/invent_o/howto/howto.cgi?TYPE=Y&NO=02-004 それと英数字と漢数字を一緒に使ったり、三点リーダーがアレだったり、本当に勉強していますか?
2ch上なら文句も言いませんが、ああいう場所に投稿するなら、キチンとした文章作法を身につけてください
>例示されたような濃い題材は不特定多数に向けて書く小説としてはまずいかも、と考えています
そこまで気を遣われるなら、登場人物の名前にも気を遣ってください
第三話の餓死する人は、カープの若き四番と同姓同名じゃないですか!
カープファンが見たら怒りますよ! もちろん私もプンプンです!
閑話休題
ストーリーにドラマがないんですよね。いや、ストーリーと呼べるものがないのかな
復讐代理ものは、被害者か親しい人が依頼、代償として何かを失うことへの葛藤、犯人の懺悔や
末路を見て、依頼者が溜飲を下す。というパターンが一般的だと思うのですが、氏のお話は
悪人がいました。被害者のあずかり知らぬところで神様が悪人を懲らしめました。めでたしめでたし
これでは読んでいてちっとも面白くありません。あっ、言っちゃった
作者が復讐者とのことですが、自己満足で終わっていませんか? 一度、読者の視点に立ってみてください
気にいらない奴を同じ目に遭わせてやっつけました。おわりってだけでは、ノートの落書きレベルです
デスノートにでも書いててください
小説というからには、アッと驚く展開、もしくは王道展開で、読者を楽しませることを第一に考えて欲しいです
あれだけの文章量を書く意欲は、素直にスゴイと思うので、がんばってください。以上
>第三話の餓死する人は、カープの若き四番と同姓同名じゃないですか!
>カープファンが見たら怒りますよ! もちろん私もプンプンです!
今、酷い難癖を見た
これが野球脳か
>>236 ああ、ウン、すまない。私情をはさんでしまったね
難癖ではなくて、小説や漫画で、悪人や悲惨な死に方をする人物の名前が
少しひねった実際にはいそうにない名前なのは、実在の人物と被らないようにしてあるからだ
と言いたかっただけです。名前が佐藤寿人だったとしても文句を言っていたと思います
ネットで検索して有名人と被らないように気をつけるべきです
もしくは被害者のフルネームに意味はないので、苗字だけでも良かったかもしれません
>>235>>237 仰られている通りに書いているつもりですが・・・文字表記の大きさが
私と違うのでは?としか思えないので、おかしな部分を例示していただければ、と思います
ただ、英数字や三点リーダーについては調べて訂正しようと思います。
名前・・・全く適当なんですよね。トラキチではありますが、他球団の選手については
疎いのです。早速変えておきますねw 後、内容については、大いに参考にします。
私のこの小説を書く目的は、読者を復讐の手法で楽しませたり、復讐のカタルシスを
味わってもらったりではないのですね。実際に起こった社会問題を知ってもらい、とりあえずの
報復を提示しますが、もちろん実際には出来ません。その葛藤の中で、非道とは、悪行とは、を知ってもらい
個々人がその真の解決策に思いを馳せてもらいたい、と言うのが目標なのです。
しかし、それは小説としてイマイチと言うならそうかも知れません。
あくまで、この作品だけは、私の書こうとする内容を書いていこうとは思います。
ノートの落書き、であっても、見る人によっては感心してくれるかもしれませんから
俺も似たようなの書いたな、犯罪を起こしても裁かれない特殊能力を持つ犯人達が
互いに契約した悪魔を交えて殺しあうという話だった
掴みとしてはこれでいいんでないの?
続きがずっとこの調子なら飽きるけど
241 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 01:23:40 ID:X7J6u5qm
>>232 あなたの書きたいことや気持ちはわからないわけじゃないけど、読み手としてはすごく放置されてるように感じました。
正直、あなた自身が小説の前面に押し出されて、ちっとも面白さを感じれないんですよ。あなたは面白いと思っているんでしょうけど
今度は自分自身を抑えて、あくまでも読み手が楽しめるような作品を書いてくれることを期待しています。
242 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 01:59:29 ID:X7J6u5qm
>>240 美加が死ぬあたりまで真面目に読んでたけど、急に誤字増えて読み飛ばしました。
しょーもない人生を歩んできた主人公が一人の少女の命を救うと。
ラストがショボいだけに、それまでの展開がちょっと長すぎるかなぁ。
てっきり、主人公に死ねばいいのにとか言った親父を見返す話と期待していたのに……
感想としては、主人公がかわいそうですね、チャンチャン♪って感じ。
243 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 05:53:14 ID:S0b8J7+7
>>240 光差す海氏、第一章だけを読んで気になった点をあげます
>私の母は私が四歳の時→母は私が四歳の時 同じ単語が重複しているとくどいです
>母が亡くなって後、父は我々兄弟に、泣き腫らした目で、お前達のどちらかが代わりに死ねば
良かったのに、と言った。と言うか、その時に父親の中では我々も死んだのだろう。
長年病気で入院していた妻が死んで、幼い息子達に言うセリフとしては違和感を覚えました
交通事故や火事で、子供を庇って死んだのなら、納得できるのですが。それと文章が酷すぎます
「おまえ達のどちらかが、代わりに死ねば良かったのに」
父が放ったその言葉は、幼い私の脳裏に鮮明に焼きついた。この時に父の心の中で、我々も死んだのだろう。
こんなのでどうでしょうか?
>母が死んだ後、〜顧みない男になり、〜多くなり、〜家にいた。
文章が無駄に長くてくどいです。顧みない男になった。で一旦区切るべきです
>運命共同体員? 口語で言う単語ではないですよね。聞きなれない言葉です
>三賀日×→三箇日
>薄暗い押入れの中の古びたアルバムを開いても、数枚しか写真が無い、と言うような
想い出しか少年時代に持てなかった、という人は一人私だけでも無いだろうが、お前が
代わりに死ねばよかったのに、と言われた人はそうはいまい。
第一章で一番イラッ☆と来た文章です。自分で読み返しておかしいとは思いませんか?
私はここでギブアップしました。物語の感想は他の人に任せます
勢いに任せて書いて、推敲を一切していないのでは? と思わせる文章です。勘弁してください
純文学を謳うのなら、もっと美しい文章を心がけてください
粗探しみたいになってすいません
でもこう頻繁にイラが来る文章を見ると、頭が痛くなって読む気が失せるのです
>>240 前作「復讐の神」とあわせて読まして頂きました。
何と言うか、『サービス精神』が欲しいなと思いました。
『頤(おとがい)』について細かい事は省きまが、どうしても日記のようにしか読めませんでした。
「不幸な生い立ちの主人公」という誰もが目を引く役者を出すなら、読み手に「コイツ、この後どうするんだろう?」って思わせるような構成が欲しいです。
親父さんの「お前達が死ねばよかった」と言う書き出しの台詞も生きてない様に思います。
『復讐の神』については身近でありそうな事件を題材にしているのは個人的によかったと思います。
その方が読み手に「俺の側にも復讐の神がいるかも?」って思わせることが出来るからです。
ただ、率直な意見として「薄い『魔太郎が来る!』」と感じました。
構成の工夫は色々とあると思いますので、まずは『サービス精神』ですね。
例えば落語を聞いたりすることでも、エンタテインメントの参考になるでしょう。色々と吸収してみてください。
えらそうなことを書き込んで申し訳ございません。
>>241 どちらも読んでくださってありがとうございます
復讐の神々は、土台の発想自体が否定されていたりしますので、
どうも方法論からおかしかったかな、と思っています。
誤字増えていますか、今からもう一度読み直してきます。
父への復讐は、主人公がまっとうな人間になって見返すと言う事になります。
頤は観念小説(のつもり)なので、主人公が同情に値すればそれはそれでいいのですけれども
>>244 読んでくださってありがとうございます
実は、お前達が〜と言う台詞は友人が本当に言われたことなのですね
土台が、友人の実体験なので、違和感があるかもしれませんが、そこから膨らませたのです
書き直しの文章のほうがリズムが良いと僕も思います
三箇日はこれで正解なのですね、知りませんでした
イラが来るような駄文で申し訳ありませんが、現状の僕に書ける精一杯の文章です。
もう少し推敲をしてみようとも思います。丁寧にありがとうございました。
>>245 読んでいただいてありがとうございます。どうも僕は独りよがりに書いているようです。
サービス精神、読者がこう書いたらどう感じるか、と言う視点はほぼなくて、
現状は自分が書きたいように書いているだけなのは間違いありません。
お二人のご指摘どおり、ただひたすら勢いで書いています。仕上げたい、読んでもらいたいの
欲求があるのですね。しかし、駄作を読んでもらう事の申し訳なさ、を感じ始めています。
もっと練ってから以降は発表しようと思います。すみませんでした。
批評に対する謙虚な姿勢、好感が持てます。
ご精進ください。
249 :
テスト♯tesuto:2009/03/21(土) 15:35:50 ID:CGqEQ8lN
テスト
250 :
テスト ◆se.eiIUl2E :2009/03/21(土) 15:36:45 ID:CGqEQ8lN
失敗・・テスト
えっと・・今小六で春休み終わったら中学生です。
こういうのにあこがれて書いてみました。
見て,何かアドバイス,批評頂ければ幸いです。
ザッ(無線の音)
<<状況はどうだ?>>
「現在民家に隠れている。外には見張りが2〜3人確認できる。AN-94やAKを持っているな・・ロシアの部隊か?」
<<そのようだな。しかしいったい何の目的で・・>>
「わからん・・。とりあえずここから脱出し司令部へ向かうのが先決だな。」
<<わかった。場所はわかるな?まだ他にも味方がいるはずだ。味方を探しながらコッチへ来てくれ。>>
「了解。」
<<よし,装備を確認しよう。>>
「こちらの装備は・・
・M92Fs 1丁 弾倉4本
・9mm弾 50発
・サバイバルナイフ 1本
・M67破片手榴弾 3個
だ。よし,これより脱出を開始,味方を捜索しつつそちらへ向かう。」
<<了解・・・。必ず生きて帰ってくるんだぞ!>>
ザザッ(無線を切る音)
チャキッ・・パチン・・(銃の音)
さて・・これから2キロ離れた司令部へ向かう。なるべく敵を多く倒し,しかもどこかに隠れているであろう味方を探しながらだ。
ルートは北300m先の地下道まで向かい,地下道を1km進む。そして地上へ行き東へ700m進む。そこが司令部だ。
弾数はわずか50発。無駄弾は撃てない。建物の中からだと2〜3人に見えたのが,ちょっと外へ出てみると実際は7人ほどいたようだ。後々のことを考えると,弾は多めに残しておきたい。この7人を,弾倉一つ分の15発でしとめてみせる。
・・1人2発で倒す・・
俺は神経を集中させ,敵の様子をじっくり見る。
―今だ―
隠れていたゴミ箱から一気に飛び出し,敵へ弾丸をたたき込む。
1人目,ダン!ダン!(銃声
腹・胸・・よし,倒した!
2人目,ダン!ダン!
頭,脚・・こいつはもう助からないな・・
3人目,ダン!ダン!
足首・肩・・これくらいにしておいてやる・・
4人目,ダン!ダッ!・・ダン!
胸・ハズレ・脚・・チッ,はずしたか・・だが倒したぞ。
5人目,ダン!ダン!
腹・腹・・・ずいぶんと大きい腹だな・・
6人目,ダン!ダッ!
頭・頭・・即死か・・
7人目,ダッ!ダン!
ハズレ・足首 しまった!ハズレだ!
俺は急いで車の陰に隠れた。
7人目が起きあがり,すごい勢いでこちらに弾を撃ってくる。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダ・・ガチィン!
「弾詰まりか?」
俺はこのチャンスを逃さず,そいつに近寄り,後頭部を銃で思いっきり殴ってやった。
「気絶程度でよかったな。」
俺はそう声をかけ,地下道へと入っていった。
どうでしょうか?日本語になってなかったり,ストーリーぐちゃぐちゃ
ですが,どなたかアドバイスなどお願いします。
読みました。なんかメタルギ(
全体としては、多用されてる効果音が生きてないというか、そのせいでむしろ単調になっていると感じます。
ここぞというところ以外は、なるべく地の文章で表現した方が
雰囲気を生かせるんじゃないでしょうか。
以下細かく見ていきます。
冒頭の『ザッ(無線の音)』だけでは、
無線コールを取ったのか、こっちからかけたのかが判らない状態になってますね。
会話でも判断しにくいので、読む側には混乱要因になります。
「こちらの装備は・・
・M92Fs 1丁 弾倉4本
・9mm弾 50発
(略
ここ、まさか口頭でリスト表現してる訳でもないでしょうし、一旦会話括弧を閉じてしまって「そう説明した」などとした方がいいでしょう。
きっちり小説したい訳でもなさそうなので、地の文の方で列挙するのは問題ないかと思います。
そんな読者の把握が大変な装備量でもないから、普通に
「こちらの装備は……M92Fsが1丁、弾倉4本、9mm弾が50発、サバイバルナイフ一本とM67破片手榴弾3個だ。よし,これより脱出を〜
で済ませてもいいとは思うんですけどね。
『ザザッ(無線を切る音)』も、普通に「無線を切った」だけで良いんじゃないすかね。。
文章では、効果音で臨場感を表現するよりも他の表現に文字数割いた方がリズム保ちやすいと思います。
七人倒すところですが、書く事がないなら
〜ゴミ箱から一気に飛び出し、敵陣へと踊りこんだ。六人仕留めたところで弾を外した。彼はすごい勢いで〜
くらいに圧縮しちまうのもいいかもしれません。というか、勢いや流れを描きたいのであればもうすこし表現に枚数費やして欲しいですね。
まず、初心者と言うことで基本の『き』を。
・読点は「、」ですよ。「,」は使いません。
・『(無線の音)』『(銃の音)』の説明は地の文章で表現しましょう。
・リーダーは『・・』でなく『…』です。よくあるミス。
率直な感想、マンガのセリフだけをつなげた様な印象を受けました。
セリフとシーンだけ書かれた映画の台本のようにも見えます。
SSはマンガのように絵が付いていないので、どれだけ文で読み手の想像力を思い起こさせるかが勝負です。
例えば、主人公がどう思ったか、どのように感じたのか、どのような状況下なのかと言う描写が加わるとSSらしさが感じられるでしょう。
例として
>俺はこのチャンスを逃さず,そいつに近寄り,後頭部を銃で思いっきり殴ってやった。
の部分を
>このチャンスを逃す手はない。戸惑う事は戦渦では死に等しい。
>気が付くと、俺は七人目の敵の顔がはっきり見える位置にまで自分の身を進めていた。
>敵は痛恨の弾詰まりに狼狽し、幸い俺には気付いていない。その隙をつき、俺はM92Fsを味方に敵に襲い掛かる。
>大きく振り上げた銃床で思いっきり殴ると、うめきながら敵は幾多の兵士の血を吸った大地に倒れこんだ。
お手本になるかと思い一部分を書いてみました。
わたしもまだまだ未熟ですが、ワンシーンだけでもここまで書けることがお分かりになったでしょうか。
これから文章に触れる機会が多くなるはずですので、いろいろな所からいい意味で『パクって』下さい。
悪い意味で『パクった』らいけませんよ。
長文・ご無礼申し訳ございません。
小学生相手に半端な教えたがりが二人か
なぜまずストーリーがないに等しい点を指摘してやらないのか
文章作法の問題以前だろうが
いや、ストーリーは普通にあるじゃん
触りだけだから是非を突っ込めるほど分量が無いだけで
普通にはないな
俺はないに等しいと書いた
わかりやすい説明&アドバイスありがとうございます。とても嬉しいです^^
254さん,ええ,メタルg(ryとか参考にしてますよww
他には図書館戦争の二次創作の方のも参考にさせてもらってますw
>全体としては、多用されてる効果音が生きてないというか、そ
>のせいでむしろ単調になっていると感じます。
>ここぞというところ以外は、なるべく地の文章で表現した方が
>雰囲気を生かせるんじゃないでしょうか。
そうですか…やっぱり効果音しつこすぎましたかね…orz
ここぞと言うときですね。分かりました。
>冒頭の『ザッ(無線の音)』だけでは、
>無線コールを取ったのか、こっちからかけたのかが判らない状態になってますね。
>会話でも判断しにくいので、読む側には混乱要因になります。
お、お恥ずかしいww確かにそういうの分からないとダメですね・・。
んじゃあ
<<こちら司令部、応答せよ>>
「こちら○○(主人公)」
<<状況を報告しろ。>>
「了解、現在民家に…略
てな感じで進めていきます。
>「こちらの装備は・・
>・M92Fs 1丁 弾倉4本
>・9mm弾 50発
>(略
>ここ、まさか口頭でリスト表現してる訳でもないでしょうし、
>一旦会話括弧を閉じてしまって「そう説明した」などとした方がいいでしょう。
>きっちり小説したい訳でもなさそうなので、地の文の方で列挙
>するの
>は問題ないかと思います。
>そんな読者の把握が大変な装備量でもないから、普通に
>「こちらの装備は……M92Fsが1丁、弾倉4本、9mm弾が50発、
>サバイバルナイフ一本とM67破片手榴弾3個だ。よし,これより脱出を〜
>で済ませてもいいとは思うんですけどね。
たっ、確かに!!装備品もそんな多いわけではないし、会話的に進めた方が良かったですね…
そしたら「弾詰まりを起こしている」とか、「切れ味は良いぞ」とか説明もいれれますもんね!
じゃあそれ頂きます。
>〜ゴミ箱から一気に飛び出し、敵陣へと踊りこんだ。六人仕留めたところで弾を外した。彼は
>すごい勢いで〜
それも頂き!w その方がわかりやすいですね・・。
んじゃあ無駄に効果音を付けずに、また会話や地の文からきちんと物語の
状況をしっかり読み取れるようにしなきゃ行けないんですね。
場の様子を伝えるときにも、表現に枚数増やします!
ありがとうございました!∠(o ̄▽ ̄o)
255さん、
,ではなく、ですね。了解です。
・・・ではなく…ですね。単語登録しました。
>率直な感想、マンガのセリフだけをつなげた様な印象を受けました。
>セリフとシーンだけ書かれた映画の台本のようにも見えます。
>SSはマンガのように絵が付いていないので、どれだけ文で読み手の
>想像力を思い起こさせるかが勝負です。
>例えば、主人公がどう思ったか、どのように感じたのか、どのような
>状況下なのかと言う描写が加わるとSSらしさが感じられるでしょう。
「文」で相手に伝えるのが重要ですよね…。僕はもはや謎の妄想しながら
キーボード撃ってただけですからね・・・orz
わかりました。基本のきの字を学びます!
>このチャンスを逃す手はない。戸惑う事は戦渦では死に等しい。
>気が付くと、俺は七人目の敵の顔がはっきり見える位置にまで自
>分の身を進めていた。
>敵は痛恨の弾詰まりに狼狽し、幸い俺には気付いていない。その
>隙をつき、俺はM92Fsを味方に敵に襲い掛かる。
>大きく振り上げた銃床で思いっきり殴ると、うめきながら敵は幾
>多の兵士の血を吸った大地に倒れこんだ。
す・・すごい表現の仕方ですね・・たったの数秒で終わるであろう事を、
こんな文章で書くなんて・・
了解!∠(o ̄▽ ̄o)良い意味でパクって来ます!
ありがとうございました!
お二人とも、わかりやすい説明、アドバイスありがとうございます!
さらなる進歩を目指し、がんばります!
>なぜまずストーリーがないに等しい点を指摘してやらないのか
>文章作法の問題以前だろうが
ですねwwなんかすごい思いつきで書いた物で…
創発の世界はそんな甘くないですよねw一月ROMってますww
>いや、ストーリーは普通にあるじゃん
>触りだけだから是非を突っ込めるほど分量が無いだけで
そうですね・・。もうちょっと書いた方が良かったですよねorz
がんばります!ありがとうございました!
>>252 まず
>(無線の音)
のような作者からの説明は雰囲気を激しくそぐので避けたほうが無難。別の表現を探そう
2chで書くようなSSならそこまで問題はないけれど、箇条書きなんかも小説では見栄えが良くないのでやめたほうがいい
情景描写が全然ないので、どういう作品なのか想像しづらくて面白みに欠けるのが難点
擬音は上手く使うと凄く面白くなるけど、描写の代わりに使うと安っぽいし、しらける
リズムを意識した感があるけど、読んで面白いかはもっと大事なので、もっときちんとした描写を心がけてみよう
ミリタリー物はリアリティ、知識、説得力がないと面白くならない難しいジャンルなので、いきなりうまくかけるはずがないけど、
その行為が現実的かどうかは常に意識して書かないとダメだぜ
実際、
>この7人を,弾倉一つ分の15発でしとめてみせる。
15発に限定する必要はあった? 敵の武器を奪ったら足りたりしないの?
>後頭部を銃で思いっきり殴ってやった。
殺さなくていいの?
みたいに、読者がひっかかりそうな所に対しては、何らかのきちんとした理由を読み取れるようにしておくといいよね
文章上気になったところ
>ルートは北300m先の地下道まで向かい,地下道を1km進む。そして地上へ行き東へ700m進む。そこが司令部だ。
軍隊的な固さを出すなら、地下道の出入りについても細かく説明があったほうが良いね
想像しにくい部分を省いた感じがして手抜き感が出ちゃう
>建物の中からだと2〜3人に見えたのが,
前後のシチュエーションがわからないのでこの辺りの文章の意味が全く分からない
>―今だ―
>隠れていたゴミ箱から一気に飛び出し,敵へ弾丸をたたき込む。
何がどういうタイミングで「今だ」なのか読者にはさっぱり。「敵へ弾丸をたたき込む」もちょっと簡潔すぎるかな
>1人目,ダン!ダン!(銃声
>腹・胸・・よし,倒した!
これって、
迷路がある。右、左に道がある
左、右。分かれ道に出た
とかこんな文章と一緒なんだぜ
流石にちょっと酷い
敵がボコボコ倒されていくけど、襲撃された敵はどう対応したの? 一気に七人殺したなら狙うの速すぎね?
このシーンの一番の見せ場なのだから、もっとしっかり書くべき
>7人目が起きあがり,すごい勢いでこちらに弾を撃ってくる。
>ダダダダダダダダダダダダダダダダダ・・ガチィン!
>「弾詰まりか?」
敵のマシンガン撃つ速度速すぎね? あと都合よく弾詰まりが起こりすぎて萎える
「これが作者のシナリオなんだよ!」感がバリバリ出ているので、本当にラッキーだった!
と思わせる風に描写をするか、別のもう少し無理の無い展開を考えた方がいいかも
>俺はそう声をかけ,地下道へと入っていった。
地下道にどうやって入ったのかよくわからん。マンホール? 地下鉄風に道があるの? 洞窟?
今度中学生ということだからあんまり意識せず書いてもいいかもしれないけど、
仲間内じゃなくネット上で発表するなら、上の内容は意識しておいて損は無いよ
めんどくさかったら、とりあえず5W1Hがきちんとわかるように書くことを意識してみるといいかもね
いきなりこういうところでアドバイスを求める根性は嫌いじゃないぜ!
頑張って!
「書く前に読め」としか言えんなあ。
普段、あまり小説のたぐいを読まないんでないか?
まあ手っとり早く小説を書いてみたいなら、好きな作品の模倣から入るのが手軽でいい。
『図書館戦争』が好きなら、その作品をベースに練習するのがいいだろう。
まずは何度か読み直し、全体的な話を頭に入れる。
したらば、その話を自分なりに要約してみる。
起承転結を意識して、なるべく短く簡潔にまとめてみよう。
次に全部の場面でなくてもいいので、お気に入りのシーンを取り上げ音読してみよう。
文章をそのまま模写するのもいいかもしれない。
そうすりゃ何となく「小説」のカタチが掴めてくると思う。
んで、そいつを参考に自分の書きたいものを書いてみるといい。
ただ冒頭でも言ったけど、その年齢なら「書く」ことより、色々な作品を「読む」ことを
優先させた方がいいと思うぞ。
ついでに言うと、匿名掲示板で年齢素性の話題を持ち出すのは野暮だし、叩かれる元だから
やめた方がよろしい。
みんな丁寧な指摘だな
乙です!
265 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/25(水) 14:51:01 ID:i4QFwm80
『落書き』
六人がけのテーブルがある。参考書にシャーペンを走らせる手が止まった。
だれが書いたのであろう、その落書きに、思わず顔がほころんだ。
平日は数百人の学生で賑わうこの建物も、今は、窓際の席に茶髪や黒髪がちらほらと、見え隠れするだけだ。昼間は一定の静謐で満たされている。
ふと、ノートから左手を上げた。一拍子、えんえんと書き連ねた文字が右端へ波打っている。裏返す手首には黒鉛がべっとりだ。
頬に伝う汗をオレンジ色のニットパーカーで拭う。先ほどから脇近くも濡れているようだ、布地が肌へしつように纏わりついてくる、気持ち悪い。
おもむろに鞄から、ペットボトルを取り出した、口につけて喉を潤おす。
室内は飲食禁止である。
キ――――ン コ――――ン カ――――ン コ――――ン
「館内放送です……」
まーたはじまった。
女性の無機質な声が、杓子定規に防犯対策を呼びかける。毎日二時間おきに天井の、黒のスピーカーから、それは繰り返す。
ほう、利用者の放置した物を狙った盗難が多発しているとな、うん。
今日だけでもう4件目とな、ワロスww今日は休みなのにwww、
まるでヨハネスブルグのダウンタウン並みじゃねーかw、これはww気をつけねばwww
「……………………」
チャイムが途切れ静寂となった。眼鏡越しに、スピーカーから焦点がずれる!?
不意に手元が滑った。
空のペットボトルから宙に投げ出される白いキャップ。悠々と弧を描くそれは、床へ見事に着地する。
踏みならされたカーペットを、果敢にも転がっていく。速い。
乱立するホイールの横を嘲笑うかのように切り抜ける。捕まえようと椅子から立ち上がった。
二つ奥のテーブルの、脚にぶつかり減速する。
しかし、突如振り向いた、Uターンしてこっちに戻ってくる。そう、主人の投げたボールを飼い犬が嬉々として拾ってくるという、あれだ。ゆらゆらと横にぶれながらも、つま先へとたどり着いた。
見下ろす。
あああ年がら年中まったく!春眠かよバカ野郎、空調設備は何をやっているんですかね、
だらしねえ!
かすめ取った埃にまみれたそいつを、私は思いきり蹴り捨てた。
二階全体へ響きがこだます。
…………ふぅ
四方を書架が囲む空間で、吐息をするとツンとなつかしい匂いが返ってきた。
心地いい、今日は特別だ。
前方二十メートルは俺の領域だかんね…………などと勝手に独白してみる。
着席し背もたれに身を任せた、大きく屈伸ふたつ。机上右奥の絶版となった法律書を閉じる。
黄変したページが流れていく。ゆっくりと、鎌首をもたげる背表紙は、しまいにドン!と
音を立てた。
遠くの方で幾人か、こちらへ顔を向けているようだったが気にはしない。
再びそこに目を落とす。新学期まで、まだ一週間も残っているというのに、結構なことだ。
図書館へ通う誰かがささやかに語りかけた。
さあて、もうひと頑張りしてみるか。僕は筆をとった。
(終)
お邪魔します。突然他人の書いた文章を批評したくなりました。
>>265 批評させてもらいます。
>>平日は数百人の学生で賑わうこの建物も、今は、窓際の席に茶髪や黒髪がちらほらと、見え隠れするだけだ。
『平日は数百人の学生で賑わうこの建物も』で、主人公が屋内にいることはわかるのですが、
続く『窓際の席に茶髪や黒髪がちらほらと、見え隠れするだけだ。』とやや唐突に主人公がみる景色のみが突出してしまって、やや戸惑いました。
主人公は席に座って、窓際の席とかを見ているわけですよね? そのあたりを一文程度加えたほうがよいんじゃないでしょうか。
>>毎日二時間おきに天井の、黒のスピーカーから、それは繰り返す。 毎日二時間おきに天井の、黒のスピーカーから、それは繰り返す。
このあたりは場の雰囲気が大変よく書けてると思います。むしろ、前の文の、
>>無機質な声が、杓子定規に
この部分を削ってしまってもよいくらい。(そのほうが淡々と言うか、無機質な感じが出るんじゃないでしょうか?)
>>今日だけでもう4件目とな、ワロスww今日は休みなのにwww、
>>まるでヨハネスブルグのダウンタウン並みじゃねーかw、これはww気をつけねばwww
せっかくここまで散文調できたのに、いきなり2chのネットスラングが出てきた感じで唐突感と置いてけぼり感がします。わるいけれども、これは悪文。
>>心地いい、今日は特別だ。
どのあたりが特別なのか? 文でまったくと触れられていないところが気になりました。
もし雰囲気を出したいのであれば、別の言葉を使うか、どういう風に特別なのか読み手に考えさせるような一文を加えたほうがよいと思います。
>>遠くの方で幾人か、こちらへ顔を向けているようだったが気にはしない。
前にペットボトルのキャップをけったときは、周りの反応はどうだったのでしょうか?
>>新学期まで、まだ一週間も残っているというのに、結構なことだ。
>>図書館へ通う誰かがささやかに語りかけた。
>>さあて、もうひと頑張りしてみるか。僕は筆をとった。
上二行は三人称、下の一行は一人称ですよね。こういう視点移動はよろしくない。
全体的には、静かな図書館での、ミステリアスな主人公の雰囲気が出ていると思います。が、題の『落書き』が冒頭にしか出てこないのは惜しい。
また、主人公が悪ぶっているのか、社会通念上あまり許されないような行為を平然とやっているのは読者を敬遠させると思います。これが殺人と
かの極悪犯罪であればまた別でしょうが、この文の主人公は、中二病の器の小ささみたいなのを感じてしまいました。
また、主人公は勉強をしているのでしょうか。主人公の動作と、最初のほうで参考書と書いてあるあたり大学か高校の受験生か、と思われましたが、
途中で法律書が出てきたので、戸惑いました。
主人公は法学の学生なのですか?だとするならば、あまりに行動が幼い印象を受けてしまいました。
まとめると、
・主人公の設定をもっと詳しくしてください。
・この分量で視点移動を行うのはあまりに危険です。
・五感をもっと活用して!
・起承転結のメリハリをつけるべき(この分量だと序破急か)
軽く批評しましたが、こんな感じですかね。
>>266 変な鳥つけちゃいました。すみません、無視してください。
雪深き山麓に一人の狩人が居た。
対峙する巨大な生き物──それは蠱龍と呼ばれる怪物。ティガレックスであった。
黄金と碧と黒を斑にしたような鱗は一枚一枚が鋼のように鋭く、口は虎よりも鱶より凶
悪で巨大であった。また、氷床を易々と抉り飛ばすその爪は、まるで黒い金剛石の塊のよ
うだった。
蠱龍は大地をも怯え上がらせるかのような甚大な咆哮をもって渇えを訴え、狩人に向け
て猛然と走り出した。
狩人は小さな盾を構え、その驀進に無謀な抗戦を挑んだ。
蠱龍の大顎に小さな盾が防御の効力を発揮する筈も無く、構えた盾ごと咥えられ、狩人
の二の腕に鋭過ぎる歯牙が食込んだ。常人ならそれだけで意識を奪われるほどの痛みを受
けながら狩人は猛り狂うまま吠え、それに堪えた。自らの腕が引裂かれ腱が千切れ骨が砕
ける感触を知りながら、二度と思う様動く事も治癒する見込みの無い事も知りながら、だ
からこそ、腕を犠牲にして生まれたこの勝機を逃す訳には行かなかった。
蠱龍は口角に掛った狩人を振り落とそうと目茶苦茶に首を揺する。岩肌に擦付ける。大
顎を打ち鳴らす。その度に狩人の意識は削げ、歯牙に裂かれた腕が悲鳴をあげる。もはや
腕はもげる寸前であった。
蠱龍は咆哮を挙げるべく狩人を吊したまま首を高々と持ち上げた。その時狩人は動いた。
神経が傷付いたのか痺れた様な鈍さしか感じなくなった食まれた腕で、蠱龍の牙を口内
から掴む。蠱龍の顔面に生え仕切る角の一つに足を架け、渾身の力を込めて蠱龍の眼球を
突刺す。甚大過ぎる蠱龍の咆哮は一瞬で狩人の耳を破壊したが、それ故に狩人は最早咆哮
如きで怯むべくもなかった。蠱龍の血と、自らの血と、全身の傷があげる悲鳴を感じなが
ら、狩人は絶対の無音の中、静かに激しく剣に力を込めた。
倒れ込んだ蠱龍が激しく身を捩り狩人を擂り潰そうとするが、蠱龍の眼球に狩人の剣が
柄まで埋まる頃には、蠱龍は鼻孔や咽喉から脳漿混りの濁血を垂らして沈黙した。
「……殺せた、のか」
狩人は蠱龍の口から腕を引き抜いた。最早腕の体裁を成してはいなかった。もう一方の
手を見た。蠱龍の眼を抉った時に無理な力がかかり、その指のことごとくが妙な方向に折
れ曲がっていた。足も動かない。腰椎が折れたのかも知れなかった。
────素材、剥げないな。
狩人は朦朧とした意識のまま救出されるのを待った。だが、狩人は血を流し過ぎた。血
の臭いが小型の竜を集めてしまっていた。
甲高い、小型の竜の鳴き声が近付いて来る。狩人の耳はもう音を感じないが、地面を通
して、足履む振動が伝わって来る。
死にたくない。その一心で、狩人は躄って一つの洞に逃げ込んだ。洞と思って逃げ込ん
だそこは、筒状になってそのまま外に繋がっていた。
小型の竜が迫っていた。狩人の、背後の筒状に開いた氷の道を、爪でガリガリと掻き拡
げ、首を伸ばして、狩人を食らおうとしていた。
狩人は必死に這い進んだ。そして筒状の道の先にある段差に気付けず、二間ほどの高さ
から岩肌に落下した。したたか身体を打ち据えてしまったが、狩人はなお躄った。切り立
った崖の淵に沿って這うと、蔓蔦が岩肌を這い上っていた。狩人はひしゃげた指を咥え、
一本一本、元の位置に曲げていった。
指が戻る度に激痛が走り、その度に悲鳴を上げてしまったかもしれないが、狩人の潰れ
た耳では自らの声は聞こえなかった。
囓り捩じって直した指で体を持ち上げ、蠱龍に食まれた腕を蔓に絡めて止まり、それを
繰り返して頂上に辿り着いた。少し開けた頂きで、ようやく狩人は安心した。
狩人は割合眺めのよい位置の氷壁に背を預けた。
その時だった。
狩人の背中に、熱さが芽生えた。怪龍──フルフルの幼体が狩人に噛み付いていた。
そこは怪龍の巣だった。次々噛み付いてくる幼体を狩人は払った。払ったが、狩人の疲
れた腕では、幼体を払い除けることはできなかった。
狩人はゆっくりと冷えていった。
終
初めてティガレックス倒したので書いてみたよ
>>268 かなりいいんじゃね? 俺も最近ティガ倒したせいか親近感が(ry
> 神経が傷付いたのか痺れた様な鈍さしか感じなくなった食まれた腕で、蠱龍の牙を口内
から掴む。蠱龍の顔面に生え仕切る角の一つに足を架け、渾身の力を込めて蠱龍の眼球を
突刺す。
ここがちょっと気になったかな
盾の小ささと龍のでかさをアピールしてるだけに、狩人の剣で脳まで届くの? とかそんな違和感が
歯を握って角に足掛けて、って滅茶苦茶大きいよな。ゲームやってるとなんか逆に気になるかも
最後フルフルベビーに噛まれたのは真面目な内容なんだけどワロタww
>>268 ふつうに面白かった。気がついたら全部読まされてたって感じ。引っかかり感が無いっていうのかな。
終始淡々としてるのが、かえってゲーム(モンハンかな?)っぽい雰囲気がする。
情報密度に対して全体の文章が短いから、飽きがこなかったです。ちょっと自分でも勉強になりました。
>>270 サイズ変ですか。
盾の小ささをアピールし過ぎたかな。
とりあえずフルフルベビーが伝わって良かったw
>>271 >情報密度に対して文章が短い
アクションシーンには良いのだけど日常のシーンもこういうテンポで書いてしまうので、
個人的に悩みの種だったり。
なんかお笑いのコントみたいなテンポになってしまいます。
>>265>>268 拝読した。
お二方とも、情景描写にかなり気を配ってるようにお見受けする。
どちらの作品も写実的であり、視覚イメージを重視した読みやすい文章となっている。
>>265 上で述べたように、細かい情景描写は巧い。
ただ、この作品を通して何を伝えたいのかが、今一つ分からない。
日常生活の一コマを切り取り、そのまま写真に写したような文章、というのが第一印象。
文体に癖がなく(途中でいきなり2ch用語を持ち出すのには面食らったが)、すらすらと
読めるのだが、ではこの“私”がどんな人物で何を考えているのか、という部分が
描かれていないので、結局は何の話だったんだろうという疑問が残る。
>>268 硬い文体にも関わらず、必要な描写が的確な順序でなされているので、非常に読みやすい。
元ネタは知らんのだが、問題なく読めた。
気になったのは、主人公である狩人の内面的な部分がほとんど描かれてないことだ。
意識してこういった作りにしたのだろうか?
緊迫感に溢れ、手に汗握る場面である。
主人公の心の声を適時挟むなりした方が、読み手が場面に没入できるのではないかと思う。
>>273 返事が遅れてすみません。
>>265を書いた者です。
>日常生活の一コマを切り取り、そのまま写真に写したような文章、というのが第一印象。
おっしゃられる通りです。テレビでWBCを観戦していて、なぜだか不意に、小説が書きたいなあと思いつき、
自分の日記を題材にして書いてみました。
なので内容は、順序通りに「日常生活の一コマ」をそのまま書いたものなんです。
日記の内容は、ぼろい図書館で、自分がうだるような暑さの中、机に「梅雨かよっ」の
落書きを見つけ、
ああ、前にこの席に座った人も、この暑さに腹が立ったんだなあと、それで自分が和んだというものっだたんですが、
(もちろん、館内で叫んだり、物を捨てたりはしていません。)
いかんせん、文章表現が拙かったです。主人公の描写が足らなかったり、視点を切り替えまくったりと
読者を混乱させてしまいました。
悪文だと指摘され、気づき、反省しています。指摘された点で、加筆もしてみました。
これからは、もっと分量を多くして、読みやすい小説を書けるよう頑張りたいと思います。
ご批評励みになりました。ありがとうございました。
モンハンSSの批評ありがとう
そう酷いアラは無かったようで安心しますた
「戦車と技術将校」
船倉の中に一歩足を踏み入れると、無数の装甲車輌が目に入ってきた。
広い空間を埋めた車体は、電灯の明かりにうっすらと照らされ、黒い影を浮かばせていた。
よく見慣れた八九式中戦車や九五式軽戦車といった。車輌の列を抜けて奥に向かうと、
周囲とは異なる車輌の影が見えてくる。
さらに近付いて行くと、中戦車の二周り程の大きさがある重戦車が、鮮明に姿を現した。
技術将校の〇〇大尉は、立ち止まり全体を見渡した。
両側に幅の広い履帯を備え、全体を重厚な装甲板で覆われた試作重戦車は、
近くで見ると、さらに迫力が増している。
だが、部品を取り外された車体はみすぼらしく、どうも違和感が残った。
武装をはじめ、付属していた装具箱や予備の履帯、
後部の発動機まで、重量物はあらかた取り去られており。
砲塔が付いていた車体上面も、今は円形状の穴がぽっかりと開いているだけだ。
一見すると大型の装甲トラクターと見間違えるかとも思えた。
履帯に足を掛けた〇〇大尉は、開口部から身を乗り出し、車内を覗いた。
多分にもれず、座席からは無線機や砲弾、消火器といった搭載品が撤去されている。
普段は狭い車内も、物が無くなっているせいかやけに広く感じる。まさに抜け殻のような有様だった。
―――戦車の開発より輸送問題を解消する方が先か……
一通りの検分を終えた〇〇大尉は、そう考えていた。
対戦車戦闘を念頭に置いて開発された試作重戦車は、
75ミリの主砲と50ミリ以上の装甲を備えており、従来の戦車よりもはるかに強力な性能を持っていた。
だがその分、車体面積と重量も過大なものとなっており、輸送は非常に困難だった。
特に海上輸送を行う場合、輸送船のデリッククレーンの能力不足から
部品や車内の搭載品を取り外し、重量を軽減しなければならなかった。
しかもこのやり方では、船から下ろした重戦車を、再度組み立てなければならず、
荷役作業の負担が大きく、さらには時間も掛かり、輸送費用も高騰してしまう。
今後の運用を考えると、何か効率の良い輸送方法が必要だった。
規制解除キター!
>>276 八九式中戦車、九五式軽戦車というと、第二次世界大戦中の日本が舞台ですね
実際に試作された日本の重戦車とは武装や装甲が違うので、架空戦記になるのかな
ここまでが起承転結の起だとすると、タイトルと合わせて考えてプロジェクトX風な
展開でしょうか。地味なお話になりそうですが、面白くなるかは作者さんの腕次第
お手並み拝見といきたいところです
史実では機動性を優先したため、日本での重戦車の開発は見合わされたはずですが
ここからどういうお話に持っていくのか、個人的に興味が湧きました。以上
>277
感想、有難う御座います。
文章にあまり自信がなかったので、少しホッとしました。
話の内容は、仰られるように架空戦記です。
日本が戦前から強い戦車を開発していったら……と考えて書きました。
規制がかかり、返事遅れて申し訳ありませんでした。
>>276 1.目に入るは風景全体の極一部の何かに使った方が良い
2.広い空間を埋める車体は巨大な一台とも読み取れるから複数表現の方が良い
3.よく見慣れたによくは不要
4.鮮明に姿を現したは周囲とは異なる車輌と別の車体と間違えられるぞ
よく読めば間違いはない表現より斜め読みでも間違えない表現を勧める
281 :
276:2009/04/07(火) 00:04:53 ID:ZI4SSwa6
>>280 ご指摘感謝します。
表現について考えます。
282 :
.:2009/04/07(火) 22:43:30 ID:1T+lyyE4
已下は修正したもの
(日本)六法問題=\仮の題名
一
六法などにヤ勒の国民≠フ所に自己の氏名―_ _ _ _ _ ―がヤ勒されておらぬこと、
六法などに各各の攷考する、議論などの際に使用するべき辞言・奎章・論理などがヤ勒されておらぬこと、
当二ヶの題を一括して仮に名を(日本)六法問題≠ニする。
自己が国民たると肯定するか、否定するか。
肯定するなら、当態度について妄想観念、妄想症、蠧害性における嫌疑の、
否定するなら、当態度について蠧害性における嫌疑の掛かる可能性が浮かぶ。
自己に付随する・付随したと目される性質・所行故に自己が他者における攻撃・刑戮対象などに襄するので有るなら
改善可能性が攷考されるが、
しかしながら、私は(自己の氏名)という存在故に自己が他者における攻撃・刑戮・
生存に値する存在たるか否かをめぐる研覈・実験―劉傷など―対象に襄する可能性も攷考している。
283 :
.:2009/04/07(火) 22:44:32 ID:1T+lyyE4
>>282の続き
二
自己が他者の意識にのぼる・表現することを回避する?・自己防衛?・欲望の三角形$烽フ研覈?として、
鏡裏が他者に向くよう全体を覆?するように自己に鏡を設定することを思いつくが、
某人を対象として件を践行した結果、当人には不評?で有った。
ここに訖して、また一つの題が生じる。
他者の摸 が完璧でない故に他者からは自己が、自己に鏡を付着せしめる志・態度が見い出され、
当志・態度について恐怖政治―TERRORISM―志向、強盗志向、蠧害性における嫌疑の掛かる可能性が浮かぶ。
兎角刻下の寓意事項は、自己に触法性、
(未解決)殺人事件の殺人所行を襄した可能性が有るということで有り、
私は当事項に彝、憲網における研覈の攷考材料を見ている。
―終結しておらず、方且展開する気配なし。修正可能性が有
備攷…アリの穴、作家でごはん、ザ掲示板、2ch創作発表板、2ch創作文芸板などにおいてヤ勒。
(日本)六法問題≠フ名については某奎章作品を意識。
当奎章は一部機械―PROGRAM―により覯襄
参照
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=ji0
「コート」
雪がこんこんと降る冬の夜。
会社からの帰り。
終電に乗り遅れた私はタクシーで帰ることにした。
「……こんなに寒いなら上着を着てくるんだった。」
私は後悔しつつもタクシーを待つ。
「そんな格好だと風邪引いちゃうよ?ほら、これ着て」
男の人、だろうか。彼は私にコートを手渡すとどこか悲しそうな顔で微笑んだ。
そして私が何か言う前にふらりとどこかへ行ってしまった。
直後に聞こえたのはクラクションとブレーキの音。
次に目が覚めたのは病院のベッドの上だった。
交通事故……凍った地面で車が滑ったそうだ。
私は奇跡的に軽症で、軽く捻挫をした程度だった。
車の方は路肩につっこみ大破したそうだ。
その後、以前その場所で亡くなった人がいた事を聞いた。
その日も雪がこんこんと降っていた日だったらしい。
後日私は彼の家族にコートを持って行った。
彼の写真は私の見た顔とそっくりだった。
その帰りに私は事故現場に寄る。
買ってきた花を置き、手を合わせる。
彼は、成仏しただろうか……
「……くしゅんっ……上着着てくれば良かった。」
>>284 惜しいなあ。幽霊のちょっといい話? なのですが色々と惜しいです
幽霊にコートをもらった事と、交通事故にあって軽症だった事に関連性がないですよね
男の人を追いかけようとダッシュした瞬間、立っていた場所に車が突っ込んだ――ぐらいに
したほうが無難です。それとタイトルを全否定するようで申し訳ないのですが
赤の他人に「これを着て」とコートを手渡されるのは、不自然でちょっと気持ち悪いですね
雨の日に傘を手渡されるぐらいなら、個人的に許容範囲なのですが。
締めのセリフはユーモアがあって面白いです。以上
んじゃ俺も某所から改めて持って来て・・・。
>>284 いきなり現れた男にいきなりコート脱がれていきなり渡されそうに
なったら、多分大抵の人はびびって逃げるんじゃないかと思いました。
男が現れ、それを認識し、コートを渡されてもびびらない程度に
会話などを挟んだらいいんでないかと。
あるいは、全く突然言葉と共に肩にコートがかけられ、
それに驚いた結果車に正面から轢かれずに済んだりとか、
そういう感じの方がいいかもね。
あとは、最後の締めの台詞を、最初の台詞とちゃんと
対応するようにしたら、もっと締まるんじゃないかと思いました。
288 :
284:2009/04/10(金) 23:53:22 ID:6KKGMFB5
>>286>>287 ありがとうございます。
初めての投下でしたがとりあえず安心です。
……しかし痛いところを……。
心配した部分をもろに指摘されてちょっと後悔してます。
色々勉強になったんで今度書くときは活かしたいと思います。
本当にありがとうございました。
289 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 00:08:52 ID:HpFFx0GW
初心者が三時間で書いた小説を投下してみる
窓からの日差しで、カーテン越しにも熱波が伝わってくる。蝉たちは近所の迷惑も考えず、鳴き声を響かせている。
まさに夏だ。夏以外ない。もし今が冬だったら地球の終りも近いのだろうが、夏だから問題はない。
川上少年は机に突っ伏しながら、上がり続ける気温で動作不良を起こした頭で考えていた。
夏といえば夏休みだ。中学生である自分は、友人と一緒に大いに楽しんだ。
今年は海にも行ったし、花火も見た。アイスも食べたし、スイカも食べた。この前のお祭りでは、まさにお祭り騒ぎをして楽しんだ。
だが、しかし。彼には肝心な事が残っていた。
そう。夏休みという、幸福を体現した現象に混ざり込んだブリザード。
宿題だ。
彼は八月三十一日午後一時二十七分四十五秒になっても、まだ一つの課題にも手をつけていなかった。
「まずい……。どうしよ」
朝起きてから今まで考え続けたが、打開策が降りてこない。
答案用紙を丸ごと写すのは却下だ。去年それをやって、ばれて、そして………これ以上は思い出したくない。
友人の答えを写すのも駄目だ。彼らはまた海に行ってしまった。今朝、答えを見せてもらおうと電話を掛けて初めて知った。彼らは川上が宿題を終えていない事を知っていたから誘っても無駄だと考えたのだろう。友人たちは全員七月に宿題を終えていた。
「くっそー。前の日に貸してくれててもいいじゃんか」
机に頬を張りつかせながら、力なくぼやく。
やはり地道にやるしかないのか。そんな考えは、顔を上げて宿題の山を見た途端に崩れ落ちた。
「……無理。絶対、無理」
しかし弱音を吐いていても、シャーペンが勝手に動いて問題を解いてくれる事はない。仕方がない、やろう。緩慢な動きでペンを握り、問題集を開く。
その時、インターホンが鳴った。
川上の両親も旅行で出かけていて、家にいるのは彼だけだ。水を差され、溜息を吐きながら玄関に向かい、ドアを開ける。できた隙間から、よく響く高めの声が聞こえてきた。
「あ、川上。久し振り」
声の主は、川上の幼馴染である田中だった。いかにも夏物っぽいワンピースを着て、サンダルを履いている。
「あ、よう」
「やっぱり。川上は居て安心した。あんたも海には行かなかったんだ」
「ああ。宿題があってさ」
「え、まだ終わってないんだ」
そこで川上は考えた。田中の宿題を借りればいいんじゃないか? こいつは成績もいいし。
「そうなんだよ。だからさ、宿題の答えを写させてくれないか?」
「駄目だよ、そんなの。自力でやらないと意味がないでしょ」
「いや、そこをなんとか。頼むよ!」
今にも地面に擦りつけそうな勢いで、頭を下げる。
「うーん。そうだなあ。じゃ、こうしよ。私が解き方教えてあげるから」
「え、いいよ。悪いから」
「遠慮しないで。暇だから来たんだし」
渋っていた川上だが、田中に押し切られる形で勉強を見てもらう事になった。
休みなくペンを動かし続け、日が沈み月が高く昇ってきた頃に、ようやく宿題が終わった。
「ありがとう。助かったよ、田中」
「どういたしまして。あ、もうこんな時間か。お父さん心配してないかな」
「帰るのか。じゃあ、明日学校でな」
「うん。また明日」
あいさつを交わして、田中は帰って行った。後ろ姿を見送りながら、川上は機嫌よく田中に対する考えを改めていた。
いや、久しぶりに話したけどやっぱりいい奴だな。今までは少し避けてたけど、学校でも話しかけてやろう。あいつ友達いないもんな。少し変わってるから……。
田中の影も見えなくなり、家に入ってからも田中について考えていた。
しかし、本当に惜しいよな。あんなにかわいいのに――男なんだもんな。
川上の幼馴染、田中一郎。性別、男。
男二人の友情が深まった日だった。
正直酷い出来だが、優しくぼろくそに言って欲しい
>>289 三人称で書く場合、地の文に作者の主観を混ぜるのはよろしくないかと。
宿題をブリザードと表現するのは、作者さんの個人的感想ですよね
このお話は少年の一人称で書いたほうが無難だと思います
さて肝心のストーリーですが、可愛い幼馴染が実は男の子だった
読者は吃驚仰天、ヤラレター! と行きたいところですが、ウーン、今市。
ワンピースと女の子口調だけではアピールが弱いですね
長い髪をかき上げる仕草や、向き合った時に気付いた長い睫毛
スカートからチラッと見える白い太もも、ふくらはぎの描写
それを見てドキッとする少年の心情描写が欲しいところです
もっと女の子らしさを出せば、オチの破壊力も増すと思います
そういえば、読者に男と思わせておいて実は女だったというライトノベルが
ありましたね。それを思い出しました。以上
俺からも気になったことをいくつか〜
@私情が多いので、やっぱり一人称の方が良いかも
A特に話に関わってこない描写は、できるだけ短い文で簡潔だと嬉しい
B言いたいことを先に描写することで、読者の脳内にスムーズに状況が入り込むぜ
C逆接(しかし、だが)が多いとクドくなってしまうので、やはり、伝えるべきところは、そのまま言っちゃうほうが良い
D時間の流れに注意だ。 たった一行で半日過ぎたりすると読者は驚いてしまう。
>>290さんの指摘も踏まえつつ、俺的に書き直してみたのだ↓
まさに夏だ。
窓からの日差しで、カーテン越しにも熱波が伝わってくる。
蝉たちがせわしなく鳴き声を響かせている。
今年は海にも行ったし、花火も見た。アイスも食べたし、スイカも食べた。この前のお祭りでは、まさにお祭り騒ぎをして楽しんだ。
だが、しかし。彼には肝心な事が残っていた。
そう、夏休みという幸福を体現した現象に混ざり込んだブリザード、宿題だ。
「まずい……。どうしよ」
まだどの課題にも手をつけていないのだ。
友人の答えを写そうと思い立ったが、彼らは今頃海に行っているだろう。
今朝、友達の一人に電話を掛けて初めて知った。
彼らはこの私、川上が宿題を終えていない事を知っていて、わざと誘わなかったのかもしれない。
「くっそー」
机に頬を張りつかせながら、力なくぼやく。
やはり地道にやるしかないのか。
「……無理。絶対、無理」
弱音を吐いていても、シャーペンが勝手に動いて問題を解いてくれる事はない。
――仕方がない、やろう。
緩慢な動きでペンを握り、問題集を開く。
その時、インターホンが鳴った。
川上の両親も旅行で出かけていて、家にいるのは彼だけだ。水を差され、溜息を吐きながら玄関に向かい、ドアを開ける。できた隙間から、よく響く高めの声が聞こえてきた。
「あ、川上。久し振り」
声の主は、川上の幼馴染である田中だった。いかにも夏物っぽい桃色のワンピースを着て、花柄のサンダルを履いている。
「あ、よう」
「やっぱり。川上は居て安心した。あんたも海には行かなかったんだ」
「ああ。宿題があってさ」
「え、まだ終わってないんだ」
そこで私は考えた。田中の宿題を借りればいいんじゃないか? こいつは成績もいいし。
「そうなんだよ。だからさ、宿題の答えを写させてくれないか?」
「駄目だよ、そんなの。自力でやらないと意味がないでしょ」
「いや、そこをなんとか。頼むよ!」
今にも地面に擦りつけそうな勢いで、頭を下げる。
「うーん。そうだなあ。じゃ、こうしよ。私が解き方教えてあげるから」
「え、いいよ。悪いから」
「遠慮しないで。暇だから来たんだし」
私は渋っていたが、田中に押し切られる形で結局勉強を見てもらう事となった。
☆ ☆ ☆
日が沈み月が高く昇ってきた頃に、ようやく宿題が終わった。
休みなくペンを動かし続けた甲斐があったというものだ。
「ありがとう。助かったよ、田中」
「どういたしまして。あ、もうこんな時間か。お父さん心配してないかな」
「帰るのか。じゃあ、明日学校でな」
「うん。また明日」
あいさつを交わすと田中は長い髪を風になびかせながら帰って行った。
後ろ姿を見送りながら、私はく田中に対する考えを巡らせていた。
(いや、久しぶりに話したけどやっぱりいい奴だな)
今まで学校では田中を少し避けてた節があった。
田中は少し変わり者で、学校ではいつも独りぼっちでいた。
友達といえるような関係の仲間は、自分以外にいないかも知れない。
今度からは、積極的に話しかけてやろう、と思った。
しかし、本当に惜しい。あんなにかわいいのに――男なんだもんな。
私の幼馴染、田中一郎。性別、男。
夏休み最後の日は、私達男二人の友情が一層深まった日となった。
ごめんね、俺も偉そうに言えるような文章力じゃないわね
293 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 08:30:38 ID:HpFFx0GW
批評ありがとう!
一人称の長編小説の息抜きに書いた奴だから、癖が残ってたんだと思う。
一人称に変えてくれるなんて、とっても親切で泣いた。
今度はちゃんとした三人称の奴と、一人称を自分でも書いてみるよ。
最近小説書いてなかったけどやる気出てきた! ありがとう!
>>292 >>293 えっ? 一人称になってなくね? 三人称が混ざってるよ
批評の批評は良くないんだけど、これは悪い見本だよなー
急いで書いたみたいだからしょうがないかー
「彼には」が一カ所残っちゃってるね
それを「俺には」に置き換えたらだいたい良いんじゃね?
>川上の両親も旅行で出かけていて、家にいるのは彼だけだ。水を差され、溜息を吐きながら
>玄関に向かい、ドアを開ける。できた隙間から、よく響く高めの声が聞こえてきた。
>「あ、川上。久し振り」
> 声の主は、川上の幼馴染である田中だった。
ここの部分もだね。どう見てもコピペの弊害です。本当にありが……
一人称が私なのも違和感があるけど、主人公を俺女にして二重トラップを張ればもっと面白くなりそう
ってか、この程度の文力で人の作品を直してあげようとするおこがましさが香ばしい
>>297 それは言っちゃ駄目でしょ。親切心でアドバイスしているんだから
元はと言えば、私がいらない事を言ったからですね
場を乱して申し訳ありませんでした。ごめんなさい
299 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 15:15:48 ID:62eVEGpa
書きかけ小説の抜粋とか投下してみる。
SDロボゲームC21同人小説ギガンダム討伐第10章、天使軍リベルフォンVS悪魔軍スナイパーウルフ。
*傭兵部隊スナイパーウルフ出撃シーン
猛将リベルフォンの動きをつかんだ悪魔軍狙撃部隊スナイパーウルフは出撃の準備を始めた。
場所は首都カイロニアの北にある小さな物資集積基地。
この基地には鉱山設備がおかれ、これが失われれば悪魔軍の占領政策は大きな痛手をこうむる。
天使軍リベルフォンは基地を襲撃するための部隊を集めているという。
リベルフォンは自ら部隊を率いて前線に現れるだろう。
これはやつを狙撃するまたとない機会である。
出撃命令を受けたスナイパーたちは準備を始める。
地図を広げ、予想される交戦距離の確認と銃の調整を行い、
潜伏する場所の確認や失敗時の退路の確保を相談する。
赤外線センサーを無効化する炭素繊維服を着、各自の食料や水、
銃の分解整備キットやその他こまごました物をリュックの中に丁寧に並べ、
愛用の銃を肩にかけての出撃だ。
手慣れているので全く時間はかからない。
それら一式の準備を終えると、スナイパー達は装甲車に乗り込み戦場へと向かって言った。
車を飛ばすこと2時間、基地に到着した。
物資集積基地は川沿いにある倉庫郡だった。
川を使った物流のために建設され、川の流れが変わったために廃棄された倉庫である。
これを悪魔軍は再利用していた。
周囲には廃屋が残り、スナイプを行うには絶好のロケーションだ。
スナイパーたちは集積所の守備隊を集め、リベルフォンの襲撃にたいするための指導を始める。
物資をスナイプしやすい廃屋の多いところに移動し、
守備部隊をその周りに配置、スナイパーたちは遠くに陣取った。
リベルフォンが襲撃してきたとき守備部隊が抵抗をしている間ぎりぎりまで隠れ、
リベルフォンが前線に近づいたところを一気に狙撃するのだ。
守備部隊にはリベルフォンがくるまで狙撃による援護はないと思えと言明しておく。
猛将リベルフォンのことである、必ず前線に現れるだろう。
以下書きかけ
読者目線で言わせてもらうと、キャラや情景の描写が少な過ぎてイメージしにくい。
武器とか服とか廃墟の様子とかを書き込めば、もっと重厚な見せ場のシーンになると思う。
このままだと状況を把握させるだけの文章になってる。
夢を見ていた。
始まりはなんだっただろう…。
ああ、そうだ、母の笑顔だ。
母はいつも優しかった。
母は劇団『幻想館』の花形だった。
母の操糸は誰よりも綺麗だった。
糸を使ってまるで自分が空を飛んでいるように見せたり、遠くにあるものを何も使わずもってくるように見せたりする一族の技能、剣糸術を使い、見に来たお客さんに幻想を与えていた。
そんな母を持っていたのがあたしの何よりの自慢だった。
あたしは母のようになりたかった。
だからあたしがお母さんに糸操りを教えてもらうようにお願いしたのは自然な事だった。
初めてそう母に教えてお願いしたとき、母は少し困った顔をした。
そうして母はこういった。
「剣糸は一歩間違えれば人を傷つけてしまう、そんな危ない技能なの、だからね、お母さんと一つ約束しよう。絶対この技を他人を傷つける為に使わないって…。」
いつも優しい母の顔がその時ばかりは怖いぐらいに真剣だった。
それでもあたしはそんな母を恐れずに――
「うん、頑張る!そしてお母さんみたいになる!」
そういったあたしを母はまた笑って頭を撫でてくれた。
その日からあたしは糸操りを教わり始めた。
母の指導は厳しくもあったがあたしは熱心にそれを聴き練習し一つ一つの技を身に染み込ませていった。
―――そうして7ヶ月がたったある日。
「ミナ、明日からお母さんと一緒に舞台に上がってみない?」
母はミナに笑顔でそう言った。
「えー、でもあたしはまだ巻きが下手だし…。」
巻きというのは糸を狙った箇所にしっかりとくくり付ける技の事だ。
この結びが強いと解けなくなってしまうし、逆に弱いと糸で自分を釣る時に解けて落ちてしまう。
だからこの巻きをうまく操作する事が糸操りの重要な点の一つだった。
「大丈夫、お母さん練習が終わってもミナが頑張って練習してるのを見てたんだから、あんなに頑張ってるミナが出来ない筈ないよ。」
母の声は優しかった。
「う、うん、なら…頑張ってみる…。」
正直、自信は無かった。
それでも、あたしは母の期待に応えたい一心でそう答えた。
そして舞台の本番。
あたしが任されたのは演目名「天女舞」のオオトリである演目名と同じ天女舞と呼ばれるパートだ。
天女舞というはこういうお話だ。
凄い力を持った天女が横暴な振る舞いをしていた見かねた神様は天女を下界に落としてしまう。
天女は下界に落ちて最初は自分をこんな汚いところに落とした神様を呪ったのだが、ある時、心臓に不治の病をもった少年と出会った。
天女は最初はその少年を侮蔑していたが、自身の病気を顧みずいろんな人に健気に尽くそうとする少年に心を打たれ始め、優しさというモノを理解しはじめる。
そうして少年と天女は仲良くなっていった。
だが、そんな幸せな日々にも長くは続かない、少年はその病ゆえに倒れてその息を引き取ってしまう。
天女は自身の能力でなんとか少年を生き返らせようとするが、天女の中でも頭一つ抜けて高い能力をもっていた彼女でも少年を生き返らせる事は出来なかった。
そんな彼女に残されたのは天女の最大にして最後の秘法「転魂の舞」。
自身の魂を削りとり、他者に与える事で死に瀕した他者を救うという禁じられた秘術。
だが天女は迷わなかった。
なんとしても少年を救ってやりたかった。
そうして天女は舞を舞う。
命を賭けて少年を救う為に、その過程で魂を削りとったことで天女はどんどん体が小さくなっていってしまう。
そうして天女が泡ほどの大きさになったとき、少年は息を吹き返した。
それを見た天女は最後に良かったと笑って消えていった。
とまあ、こんな感じの物語である。
天女舞というのはこの物語の肝である転魂の舞を舞うパートだ。
本来ならばこの転魂の舞のパートでは天女役の女性が途中で子役と交代し、体が小さくなっていくのを表現していくのだが、幻想館には子役がおらず、そのパートの表現を飛ばして死んでしまう天女という風に描写していた。
あたしという子役を得た今の劇団はついにこの天女舞を完璧な形で行えるのだ。
演目が始まる。
母は糸操りだけではなく演技も上手い。
記者達はその面からも天才と褒め称えたが、それはとてつもない努力に裏づけされたものだというのもあたしは知っている。
あたしの演技の指導を行ってくれたあとも一人でずっと熱心に演習しているのをあたしは何度も見た。
舞台でついに少年が死んでしまった。天女は泣き叫び色々な術で少年を生き返らせようとするが生き返らない。
それはまさに迫真の演技だった。
あたしはごくりと息を呑む。
それは自分の出番が近づいているという事だ。
腕が震える。失敗したらどうしよう。
お母さんがあんなに頑張ってるのに…あたしがそれを台無しにしちゃうんじゃないだろうか…。
怖い…そんなの嫌だ…。
舞台が暗転する。
その間に背景を変える為小道具の人たちは大急ぎで背景を変え始める。
あたしはそれを見ていて逃げ出したくなった。
その怖さからか涙が流れてくる。
逃げたい。
もう、こんなの嫌だよぉ…。
そんな中、母が自分を見つけて、にこりと微笑んだ後、あたしを抱きしめ、こう言った。
「いい、ミナ、よく聞いてね。今までミナは凄い練習してきたでしょ、きっとお母さんはミナに凄く辛い事もやらせたと思う、でもミナはそんな中、諦めずに文句も言わず、ずっと、ずっと、ずーーーーーーっと、頑張ってついてきてくれた。
だからね、お母さんはこう信じてるんだよ。ミナは絶対、演技を成功させる事が出来るって…。諦めずに、ずっと頑張った人はね、必ず報われるんだよ。だから一緒に頑張ろう、ミナ。」
そう言う母の腕の中はとても温かくて優しくかった。
「で、でも、もし、もし失敗したら――」
母は笑ってあたしのあたまをポンと叩いた。
「やる前から失敗することなんて考えちゃだーめ。今は演技を頑張ることだけを考えるの、頑張って、頑張って、頑張って演技する、それでも駄目だったら――お母さんが一緒に謝ってあげる。
それにね、ミナに文句をいうような奴がいたらお母さんが追い払ってあげる。だからね、頑張ろう?」
「うん。」
そして母はあたしをもう一度抱きしめた。
なんだろう少し勇気が湧いてきた気がする…。
「それではそろそろお願いします。」
舞台の背景の移動が終り、小道具の人たちが戻ってきて母にいった。
母はあたしを見て、優しく笑って言った。
「じゃあ、一緒に行こうか。」
その時の母の笑顔は本当に天女のような笑顔だった…。
結論から言えば、舞台は大成功だった。
あたしは演技をミス無くこなす事が出来、好評を得た。
舞台最後の挨拶で、舞台上であたしが会場の客に歩いて挨拶した時、会場中から拍手が起こった。
あたしはこの時の事を絶対に忘れないだろう…その時、あたしはそう思っていた。
暗転する。
炎上する舞台。
倒れた柱と床に足を挟まれ母は身動きが出来ない状況だった。
あたしはなんとかその柱から母を引っ張りだそうとしたが、子供の力では抜けない。
「ごめんね、ミナ、お母さんはもういいからあなたは逃げなさい。」
母は笑って言う。
「嫌だ、そんなの嫌だよ、お母さん!!」
あたしはそんなの絶対に認められない。
「嫌だ、お母さんがいないなんて絶対に嫌だ、お母さんが――」
そういって母を引っ張ろうとした時、大きな音と共にあたしの頬の熱い衝撃が走った。
そうして母をもう一度見た後にあたしは気づいた。
母があたしを手を上げたのだと…今までどれほど厳しく言ってもあたしに一度も手を上げた事が無かった母が…。
「ごめんね、ミナ…痛かった?でもね、ミナ、あなたには生きていて欲しいの。」
母は強く言う。
「でも、でも、そんなの嫌だよぉ…。」
それでも泣きじゃくるあたしに母はあーあーと笑った。
「恥ずかしいから言わなかったんだけどね、実はねお母さん、ミナが始めて天女舞やったときね、あんまり凄かったものだから感動して舞台裏で泣いちゃったの、それにちょっと、本当にちょっとだけだけど嫉妬しちゃった。」
「え……。」
あたしは驚いた。
いくらミスが無かったとはいえその演技の隅々にはまだ練習の足りない稚拙な部分が多かった筈だ…それなのに…何故?
「演技をするにおいてに大事なのは上手い演技をするというだけじゃないの、その演技にはね、その人引き付けて離さない妖しさというのがあるの…。お母さんは才能なくてね、その妖しさをついに手に入れる事が出来なかった…。
出来ないからより綺麗な演技を、より上手い演技を…そう思って練習していたの…。」
母は続ける。
「だから、ミナの初舞台の時にね、ミナの演技を見ていた時…ミナの演技にはねその妖しさがあったの。嬉しく思った反面、良いなぁってちょっと思っちゃった。それでいてね、私はね、ミナの演技に心底感動してたの…。
技はまだ拙いところがあるけれどそれ以上にミナの体から発せられる不思議パワーというと変な例えかな、そんな力を持ったあなたがさらに技を完璧に身につけたらどんな凄い役者になるだろう…って…それが凄く楽しみだった。」
火がさらに舞台を包み始めていく…。
そんな中で母はミナに優しくいった。
「だからね、ミナはこんな所で死んじゃ駄目。だってあなたにはまだ未来がある。まだまだ、先は長くて辛い事もあるかもしれないけれど、頑張れば必ず報われる。
あなたには才能もあるし、何よりもあんなに厳しい訓練に文句一つ言わずついてきた強さもある。そんなあなたが報われない事なんてありえないよ。」
あたしは泣きながら立ち上がった。
お母さんをここに置いていきたくない。
でもこれほどあたしの事を思ってくれている母の意志を蹴り飛ばすような事が出来ようか…。
「お母さん、あたし…あたし頑張るからね!絶対、凄い役者になってみせるからね!」
母は泣きながらそう叫ぶあたしに向かってニコリと笑って――
「――いきなさい。」
そう言った。
それからあたしは後ろを振り返らなかった。
後ろを見たらきっと決心が鈍る。
きっと母から離れられなくなる。
目の前に火があがる。
死んでたまるものか…。
母を犠牲にしたのだ。
母を見捨てたのだ。
母を…あの母を…。
迂回路を探す。あたしはなんとしても生きなければならない。
こんな所で死ぬことなんてあたしには許されない。絶対に…絶対に!!
まだ火の手の弱いところを見つけた。あたしはそこに向けて走る。
それと同時に天井が崩れ始める。間一髪だった。
あと少し走り出すのが遅れていれば、あたしは落ちてきた天井の下敷きになって死んでいただろう。
あたしは出口を探す。
消化作業が行われているおかげか出口部分の火の手は薄かった。
そしてあたしはまた走った。
涙が止まらない。
それでも走った。ただ、走った。
母との約束を守る為に……。
ただ―――ただ―――走りぬいた。
外に出る。
先に逃げ出していた幻想館の仲間達はあたしを見つけ、生きていて良かったと抱きしめてくれた。
あたしは生き延びたのだ。
そして、あたしは泣き叫んだ。
その時だった、周りの人間たちが絶叫をあげたのだ。
燃え上がる舞台を見にきていた野次馬たちが皆、逃げ始める。
何事かと思い、あたしは燃え上がる舞台を振り返る。
燃え上がる劇場の上に何かが立っているのを見た。
そこにいたのは人間ではなく、大きな異形だった。
一つ…そう、一つ目の化け物……。
それが、おそらくはこの炎の原因を作り出したモノ。
そしてその化け物の口には一つの異物が咥えられているのが見えた。
あたしはそれが何かと気になり、凝視する。
その何かが何なのかと気づいた幻想館の仲間はあたしの視線を遮ろうとした。
けれど…遅かった。
あたしは体が動かなくなる。
怒り、悲しみ、恐怖。
なんとも形容しがたい感情があたしの中で渦を巻く。
だって…だって…その化け物の口には上半身が喰いちぎられたお母さんが―――
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
自分の叫び声であたしは目を覚ました。
「夢か…。」
久しぶりに見る夢だ。4年前の悪夢。時折、こうして夢に見る事がある。
あたしはベットから起き上がり、出発のための身支度をする。
あれから色々な事があった。あの事件で劇団は立て直しが出来ない程の打撃を受け、解散。それから、あたしは一つの目的の為に生きる事になった。
荷物をまとめ宿を発ち近くの酒場へと入る。
中にはむさ苦しい男格好をした男たちがたくさんいた。
とあるテーブルでは一人の男が自分の剣を周りに見せびらかせていたり、とあるテーブルではカードを使ったギャンブルを講じている。
いうなれば、この酒場は荒くれ者の吹き溜まりなのだ。
そんな中に一人で入っていったあたしはそれは場違いな人間だっただろう。
自然とあたしに注目の視線が集まるのがわかる。
あたしはそれを無視してカウンターに腰かけた。カウンター越しにいるマスターが自分にミルクをあたしの目の前に置く。
「ここはお嬢ちゃんの来るような場所じゃあ無い、これ飲んだら帰りな。」
おそらくはマスターの善意だったのだろう。だが帰るわけにはいかない。
「ありがとう、でもあたしはここで一つ教えてもらいたいことがあるの。」
「教えてもらいたいこと?」
マスターは訝しげな顔をする。
「なんなら、その体に俺が色々教えてやろうか?」
後ろのテーブルにいた下品な男が言う。周りは爆笑の渦に包まれる。まったく、これだから男は…。
「そうね、あなた達にも教えてもらいたいわ、あたしはここにいる全員に聞きたいことがあるの。」
「おーおーおー、まさか全員に教えてもらいたいと?これは、また凄いお嬢ちゃんだなぁ。」
再び一斉に爆笑。
とりあえずこれでは話にならないので、その場を静める為にあたしは右腕を振り上げ、振り下ろした。
血しぶきがあがり、悲鳴が上がる。
下品な男の右腕が切断され地に落ちたのだ。悲鳴をあげのた打ち回る男の姿はさきほどまで、嘲笑を繰り返していた時の余裕すら見る影もなく、なんともみっともない有様だった。
「て、てめえ、何をしやがった!!」
「別に……あたしは腕を振り上げて下ろしただけ、それ以上の事は何もしてないわ、きっとその人、腕が腐ってたんじゃない?」
散々笑われた仕返しにと笑い返してやる。男達は何が起こったのか理解すら出来ず、ただ、そこに立ち尽くしている。
「さて、本題に入りたいんだけれど、いいかしら?あたしはね、昨日この街に来たんだけれど、街の人に妖魔ハンターの溜まり場って何処?って聞いたらここを紹介されてね。」
「そんな事はどうでもいい!俺の相棒に何をしやがったって聞いてるんだ!!」
一人の男があたしに突っかかろうと歩を進めてくる。
「黙れ、五月蝿い。」
急に男が前かがみに倒れた。倒れるというよりは床に激突したという表現の方が正しいかもしれない。
男は立ち上がろうとするが何故か体が動かない。
「今はあたしが話しているの、わかる?どうしても話したければ床と話してればいいわ。」
周りの視線があたしに集まる。だが、それは先ほどのような視線ではない、何か不可解な、わけのわからない化け物を見ているかのような目だ。
なるほど、確かにこれは魔法だ。不可解により人に感動を与える魔法は使い方を変えれば、こうも簡単に恐怖を与える魔法になる。
「あーあー、変な横槍入れるから、話が進まないじゃない。」
「それで教えてもらいたい事というのは何なのかね?あんまり店で騒ぎを起こして欲しくないから、さっさとして欲しいのだがね。」
マスターがあたしの背後から語りかける。
「あー、そうね、それじゃあ、あなた達に聞くわ。」
朝に見た夢を思い返す。
母を失った後、あたしはずっと悔いてきた。あの時、母を見捨てた弱い自分。自分の力の無さを恨んだ。なんで自分はこんなに弱いのだろう。
あたしにもっと力があれば、あそこから母を救い出せたのに…なんであたしはこんなにも弱いのだろう…。許せなかった。回りの人間は君が悪いんじゃないとあたしを慰めたけれど…それでも、あたしはあたし自身を許すことなど出来なかった。
だから強くなろうと思った、あの時の母を救えるように――そうして今、あたしはここにいる。
それは証明だ、過去との自分とは違う、過去の弱くて何も出来ない臆病者はもうここにはいない。そして強いあたしが今ここにいる。
そうである事を証明するために――
「一つ目の妖魔って知ってる?」
あたしは最も憎むべき宿敵の名を問うた。
一人称の練習でむかーし設定考えてポイ捨てしたサブキャラの物語を1つになるようにアレンジ加えて書いてみたんだけれどどうだろうか…
最後の方、長くなりすぎたと思って結構急ぎ足になってしまって読みづらさがアップしてるかもしれないが…
というか場所の表現の仕方が手探りでやったけれど難しい…
色々意見くれると嬉しいです
>>301-304読んだよー
作者さん本人も書いてるけど、急ぎ足は確かにいえると思います。
文章に違和感はないのに、するするとスムーズに読めない部分がいくつか。
であれば、まず第一の改善点は物語の構成に集約されるんじゃないかな、と。
例えば、過去の回想が長い上にその回想が過去進行系で描かれている為、現在時制がいつなのか解りづらい事などが挙げられまする。
他にも突然妖魔が出てくるなど、読者が世界観に混乱するポイントが多くあると思いました。
夢→過去回想→演目説明→回想続き→それとはまた別の記憶→夢から醒める→酒場
と、この短い文中で何度も場面が切り替わることも、読者に優しくないやもしれませぬ。
以下、俺ならこう書くかもよ? という一例。
・酒場のシーン。なんか揉め事等が起こるエピソードを追加。
主人公がその揉め事を謎の技(剣糸術)で解決する。読者には何が起きたのか断片的にしかわからない。ちょっと伏線。
・過去回想。導入は一つ目とか炎とかのキーワードで想起されると良いかも。
演目「天女舞」の内容も親子の会話で説明しちゃう。
・再び酒場。
例えばこう変えたりすると、場面転換を少なくなると思います。そうなってくると場面の一つ一つをもっと丁寧に描写出来るかと。
後は、一人称の地の文でうまくキャラを立たせることだと思います。
母・剣糸術・劇・演目をそれぞれどう思っているか、過去と現在とで主人公の性格のギャップを際立たせるなど、色々方法があるんじゃないかな?
ひとまずこんな所っす。
とはいえ俺の意見がどこまで当てになるかわからないので、他の人の意見も求む。
>300
ありがとう。
ずっと一人で作ってたから人に伝わる文章というのがよくわからなくて、参考にします。
細かい描写、検討します。
なんか読んでくれたこと事態がうれしい。
最初の読者ありがとう。
今日のでSinaは作者Lvが2に上がったみたいな感じかな。
>>307 正直に言ってこの題材を選んだ時点で失敗かと。
このロボットアクションオンラインゲームの公式設定自体が、ロボットなのに天使軍VS悪魔軍という中二病設定
そして作者さんの考えたオリジナルキャラ。読者の対象はいったい誰なのだろう?
読んでみて困惑したのは、ロボット生命体同士の戦いだと思っていたのに
スナイパー達が服を着て、食料と水を用意しているところ。生身の人間なのだろうか?
別の章で語られているのかもしれませんが、この文章では作者さんのイメージが読者に伝わりません
ロボットの外見を文章で伝えるのは難しいので、小説向きではないんですよね
初心者にはお薦めできません。でも好きで書いているのなら「がんばって」としか言い様がないですね
>>305 母を殺した妖魔を探して旅をするさすらいのハンター? のお話でしょうか
気になったのは、劇の演目が天女だったこと
天女と聞くと日本的というか東洋的なイメージが湧くのですが
後半では西部劇に出てくるような酒場のシーンがあって、世界観がよく分かりません
ドラクエのような日本的RPGを想像すればいいのでしょうか
最初の劇の部分も、本当に本筋に必要なのだろうかと思えるくらいの冗長さです
ただ劇の内容を伏線として、物語の中盤、後半で同じような状況を持ってくるのなら
劇の事細かな説明もアリだと思います
それとやはり剣糸術。トンデモ理論でいいので最初のうちにその仕組みを説明するべきでしょう
文章自体は読みやすくて良いと思います。以上
>>306 意見ありがとうございます
確かに思いつくままに流れを書いてそのまま話を構成したので
錬りこみが足りないというのはあるんだろうなぁーといわれて自覚しました
妖魔が唐突なのはあー、そういや説明するの忘れてたとか(ゲフン、ゲフン)
>>309 酒場のシーンは実は後々物語をまとめるために考えたシーンだったのですが
言われて見れば確かに、前半とミスマッチしてますね
目から鱗でした、世界観はなんでもありで構成したのですが、もうちょっと統一性が必要か…
剣糸術はようは糸使いであるんですが、説明かー、色々考えてみます
ありがとうございました
311 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 06:19:09 ID:F8RtlY1i
レヴィだけど、新作できたし、以前指摘されていた描写不足が直ったかどうか、
意見を聞きたいし、投稿していい?
設定を考えるのがめんどくさくて前の奴の続編だけど…
>>311 どうぞ。投稿の許可を求める必要はまったくないですよ
バシッと投下してください。楽しみです
もし自信がないなら、もっと推敲してください
313 :
レヴィ:2009/04/21(火) 05:51:04 ID:wiYZS2JH
314 :
レヴィ:2009/04/21(火) 05:52:44 ID:wiYZS2JH
[A person can kill even a family]
「そうか…」
とうとう死んだか。結構あっけないな。
「ええ、それで予定どうりに?」
「特に変えることはない。」
「そうですか…それに関して言いたい事があります。」
「何だ?」
「あの人が…」
「うん?」
「あの人が来る公算が大きいです。」
「あいつが来るのか?」
「ええ、その公算が高いです。」
「そうか…フン、フッ、フハハハハ」
そうか、来るのかあいつが…
「それは好都合。一緒に始末する。」
芽衣の奴は口をあんぐりと空けている。
まあ、それくらいの事なのだろう。
この決定に間違いはない。これは私がするべき事。伊豆スミレがするべき事なのだから…
「それで、今度は何の依頼なんですか?」
「今度は、遺産を探してほしいそうだ。」
「遺産?」
「とある大富豪が2週間前に死んだ。名前は[三浦三雄]享年99歳。
彼は、法律のギリギリ…超えてしまったという噂があるが…でいろいろな商売をやっていて
彼の遺産は2000億円以上ある…らしい。」
「それってF-22が一個飛行隊分買えるじゃないですか!?」
口を挟むのは高村晴美(17)。僕の幼馴染で、恋人で、ごく普通の女子高生だが、軍オタである。
「うん、まあそれ位だろう。その彼は遺言状に全財産を別荘に隠したから、自分が死んでから二週間後に探し始め、
三週間後までに見つけたものに全財産を譲るといっている。残念な事に隠すのを実行したと見られる
メイドの森芽衣は現在行方不明で聞き出せない。」
「それで僕たちに協力してほしいと…」
「そういうことだ。」
彼は、高村秋夫(44)。職業は探偵。以前から、彼の事務所でちょっとした手伝いをやっていたが、
高校生になってから(ちょうど助手が辞めたのもあって)本格的に手伝い始めている。
(高校を卒業したら、この事務所で働く事になっている。ありがたい。)
「そういえば、そろそろ待ち合わせの駅じゃ。」
口を挟むのは高村夏輝(15)。はるみの妹で、若干オタクである。
「ああ、そうだな。」
315 :
レヴィ:2009/04/21(火) 05:55:33 ID:wiYZS2JH
依頼者は、三浦四郎(45)という人だった。
彼は、三浦三雄の末息子で、エリート官僚らしい。
そして、その隣にいるのが、茜(17)だった。
彼女は見るからに暗そうで、過去に事故で左腕を失っているそうだ。最近になって、理由は知らないが彼の別荘に住んでいるそうだ。
僕たちは、四郎さんの運転する車で、今回の舞台となる別荘[対称館]へと向かった。
最初に見た感想は、“思ったより大きくはない”だった。
駐車場には僕達のを除いて三台の車と、一台のバイクがあった。
「ねぇ、入ろうよ雨も降ってきたみたいだし…」
空を見上げると、さっきまでは晴れていたのに、空は雲で覆われていた…まるでこれから起こる事を予見するかのように…
中に入ると、そこはホールだった。2階の部分は吹き抜けになっている。
四隅はちょうど八角形になるようにソファーがある。
そして奥には階段が、両側には廊下が。そして、中には、僕たちを除いて4人の人がいる。
そして驚く事に、そのうち一人は僕の知り合いだった。
バン
「一馬さんがまだですね。」茜さんが言う。
「いや、どうやら兄さんは今着たらしい。」
そこには、二人の男の人がいた。
「お久しぶりです。最も会っていなかったのはたった一週間ですが。」
「いやぁ久しぶり。こちらは大隅大学君。私と同じ病院で働いている医者だ。
頭が切れるし、一緒に連れてきたんだ。」
「歓迎しますよ。」
この人は医者らしい。ちょうどそのとき放送がなった。
〈この館にいる人物は、今から左側の映画室に着なさい。話がある。〉
ほとんどの人はこの放送を聞いて凍り付いている。
まるで幽霊の声を聞いたみたいに。
最初に動いたのは、奥で座っていた男の人だ。
左側の扉を開けて奥へと行く。みんなもそれに付いていく。
映写機に移っているのは、べットに寝ている男の人だった(この人が三浦三雄らしい)。
〈ここにいるのは、例外なく金の亡者とそれに協力する人だ。
私は君たちに私が作り上げたものを渡す気にはなれない。私の孤児院でもっとも優秀であるスミレ君に。〉
このときのリアクションは、人それぞれだった。まず、そのうちの5人は、怯えてはいたが、やはりと言う顔だった。一人は顔を怒りで歪ませていた。そして茜さんは、無表情だった。僕たちは、ただただ怯えていた。
〈これからは、故人に代わり、今を生きる私が司会進行をおこないます。異論は認めません。〉
そして、画面は彼女に代わった…
316 :
レヴィ:2009/04/21(火) 06:00:16 ID:wiYZS2JH
〈残念だけど、金の亡者の皆殺しを依頼されたので、そうさせていただきます。〉
ぜんぜん残念そうに見えない。
〈ところで思ったより人数が多い…けど、まあいいか。〉
“まあいいかで”でいいのか。
〈取り合えず、まず長男に死んでもらうから…後、この館からは出ちゃいけないから。〉
「ふざけるな、俺は帰る。まったく、前々から頭がおかしいと思ったら…」
見ると、一馬さんがもうドアのところまでいた。
〈後悔するよ…〉
それに、続いて大隅さんがドアの向こうへ。僕たちもそれに続くが…
映画室から向かって2番目のドアが開く。
そこから出た人が流れるような動作で大隅さんの喉下に拳銃を突きつける。ドアが邪魔で、一馬さんの姿を見失う。
「ここから先は通さない。お頭の命令なんだ。」
そして、
ドン
「何?何がおっこったの?」
〈念のためここから誰も出ないように地雷を仕掛けておいた。長男一馬爆死と。〉
ドスン
見ると横で晴美が倒れていた。確かにひどいショックだ。
〈それだけじゃない周りに狙撃主を複数配置。逃走は不可能。〉
確かに不可能だ…
〈アーチャー、もういいぞ放してやって。〉
「了解」
だれも、彼を追わない。何せ相手は拳銃を持っている。
〈話を続けるが、この遊びの終わりは兄妹全員の死亡もしくは相続権の破棄。それと、もし全滅する前に遺産を見つけたら、生きていてもかまわない。それほどの能力があるなら生きていてもいいそうだ。
そして、一番重要なのは、君たちの中には私が用意した実行犯がいる。ゲストは彼の依頼の範囲外だから殺さない。
つまり、ゲストが死ぬ可能性がある方法は使わない。それと次は毒を使う事にする。さようなら。〉
そして画面は消えた。
僕は、あれから相手がどんな方法を使うか考えていた…しかし、実際こうする意味があるとは思えなかった。
とりえず今わかった事をメモ帳にまとめる。
この家の兄妹の名前は長男が一馬(51)、次男が慎二(49)、三男が四郎(45)、長女が一江(50)、次女が二海(46)とそれぞれ名前がわかった。
それと警察官で親の部下の松平秀紀(45)。
この二人は、以前に彼女がおこなった連続殺人の捜査できていた。
あれから、松平さんが中心になって荷物検査と、変装した人がいないか知らべたりした。
結果、少なくとも変装したり危険物を持ってきた人がいない事がわかった。それから、この館に誰も入らないようにちょっとした仕掛けを用意した。
そのとき放送がなった。
〈大隅だが、夕食のことで提案がある。〉
317 :
レヴィ:2009/04/21(火) 06:03:00 ID:wiYZS2JH
大隅さんの提案は夕食の事だった。
まず女性は夕食を作る。男性は全員で席を決める。
まず、食堂のテーブルに封筒を並べる。この封筒は大隅さんが用意したもので、ひとりひとりの名前が書かれた紙が入っている。
これを、ひとりひとりが並べ替える。これを下の映画室に待機している大隅さんがいいと言うまで続ける。
これで、誰がどこに座るか完全に解らなくする事ができる。
もし、大隅さんが犯人で、共犯者がいたとしても、共犯者は封筒の中身がわからないし、もし分かる手段があっても次の人でバラバラになってしまう。
それに、僕たちは右側の食堂にいて合図はできない。大隅さんは止めようにも、今誰か分からない。
そして、ゲストが死ぬ方法は使わない。完璧な手段だ。そして夕食が始まった。
夕食は、豪華だった。大半は長女の一江さんが料理したらしい。
はっきり言って外国の料理が多くて、わけが分からなかった。
ただ、切り方が雑だったり味が濃かったり薄かったり(そういう料理かもしれないが)おいしくはなかった。みんな不安なんだと思った。
そのときだった。
ガタン
見ると長女の一江さんがイスから倒れていた。
頭の中に[毒殺]という言葉がいやでも浮かぶ。
そして、無常にも大隅さんの一言で確実となる。
「午後七時五十六分…死亡を確認」
318 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 11:20:19 ID:YLdAXpRL
なんか理屈の多い板だなぁ…
おれなんか、読んで楽しければ、それでいいと思うが…
そういえば、セルフSNSに高校生女子で凄いエロ小説出してる子がいる
かなり人気があるみたいだ
おれも、読んでみたが、凄いは…
けど、ここの小説らしき文章って、変に理屈っぽい表現が多いなぁ…
アニメの影響かな?
319 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 11:54:10 ID:/Wy8vTse
僕が初めて彼女の声を聴いたのは、小学六年生の夏休みの頃だった。
新学期をまじかに控え溜まってしまった宿題を前に悶々としていた時だった。
「ねえ、遊ぼうよ」女の子の声だった。
僕は、部屋中を見渡した。漫画が床に散乱し本棚には、僕のプラモデル・コレクションが
威風堂々と立ち並んでいる。いつもの僕の部屋の風景だ。にも拘らず女の子の声が僕の鼓膜を
振るわせる。僕以外誰もいないはずなのに……
最初のうちは無視を決め込んでいたが、段々と泣き声に変わっていく彼女が可哀想に思えてきた
ので、相手をしてみることにした。
「気分転換にどっか行こうかな〜っと、君はどこにいきたい?」
「ふぇ?」
「どこにいきたい?」
しばらくの沈黙の後に彼女は明るい声で遊園地!!と答えた。
これが、僕と彼女のファースト・コンタクトとなった。
それから時は移ろい僕は中学三年生になった。いろんなものが変わってしまったが
一番変わったのは、僕の部屋だ。いままで漫画やごみで散らかり放題だった僕の部屋はきちんと
整理整頓され完璧に浄化されていた。それだけでない。僕の漫画コレクションのなかに少女漫画が
混じるようになった。そして、ベットの周りは様々なぬいぐるみたちが取り囲んでいる。
勿論、僕は少女漫画なんて読まないし、ぬいぐるみを抱いて眠るような趣味はない。
どこからか彼女が持ってきてしまうのである。声だけの存在の彼女がどこから
どのような手段を用いてそれらを僕の部屋に持ってきているのか全て謎だったが
あえて追究しようとは思わなかった。別に困ることもなかったし、彼女とは、いつまでもフレンドリー
な関係でいたかったのだ。そんなある日学校で友人の神崎に声を掛けられた。
「なあ、月里。ちょっといいか?」
その日は中学の卒業式でみんな浮き足立っていた。
「なんだよ、この間借りた千円はもう返しただろ?」
「その話じゃない。お前って妹いたっけ?」
「いや、姉貴ならいるけどそれがどうした」
「いやな、この前お前の家を通りかかった時に女の子がお前の家に入っていったのを
見たんだよ。あの時は夜中の十一時だったかな。ベルも押さずに入っていくもんだから
まず他人じゃないなと思ったんだよ」
「ふ〜ん、それで?」
「俺にお前の姉ちゃん紹介してくれないかな?お前の姉ちゃんやらせとくの勿体ない
ぐらいメチャクチャ可愛かったぞ。なあ、頼むよ〜」
いやだね、といって僕はその場を去った。
僕の家の家族構成は、父、母、姉、そして僕の四人だが、両親は海外出張でいつも家をあけており
姉貴は戦争ジャーナリストとして世界を飛び回った挙句に行方不明となっている。
なので、現在僕は気ままな一人?暮らしをエンジョイ中という訳だ。
女の子ひとりでは、心細いだろうと近所の人たちも心配して家のことをしてくれたこともあったが、
小学校六年生になった頃から近所の人はあまり来なくなった。寂しかったが何とか一人でやってきた。
そんな時にに彼女は、遊ぼうよ〜と僕の前に現れたのである。僕は、恐らく知らず知らずのうちに
多重人格障害を罹患していたのだと思う。周囲に舐められまいとして捨ててしまった女の子らしさを
彼女が肩代わりしてくれたのだ。そしていつも一人だった僕と友達になってくれたのだ。
病院には行くつもりは無い。いつまで続くかは分からないけれどこれからも彼女と共に歩いていこうと思う
帰りのHRでまた神崎が話しかけてきた。
「月里、これお前にやるよ」そういって彼は制服の胸ボタンを引きちぎり僕に手渡した。
「なんだい?これは」
「見れば分かるだろう?ボタンだよ、ボタン」
「他に渡す女いるでしょう?」
「言っとくけどなあ!!おまえだってだまってりゃあ可愛いんだよ!!」
そういって奴は走って帰って行った。
そして、静寂がしばらくの間僕たちを包んだ。
批評おねがいします。
物語的な批評できる人間じゃないのでとりあえず文章的な批評を・・・
>>313 ちょっと()を多様しすぎな気もする。
別に()なくても説明できるだろ、そこは…と思う所がいくつかあった。
一人称なんだから感情表現は地の文で結構できるだろうし、そういう部分に拘ってみてはどうか?
例をあげるならば
>高校生になってから(ちょうど助手が辞めたのもあって)本格的に手伝い始めている。
>(高校を卒業したら、この事務所で働く事になっている。ありがたい。)
こういう説明は()で終わらすのはあんまり良いとは思わないかな
上なんて、そもそも()つける必要なくないか?とか思ってしまう内容だし
後者はそもそも何がありがたいのかイマイチわからないし、補足としても微妙。
>>319 とりあえず誤字
まじかじゃなくて間近ね(まぢか)
出だしでこれをされるといきなりズコーってなっちゃうから出だしの誤字は他の誤字よりもさらに注意が必要
次に改行、話を切り返す時は改行した方が読みやすい、逆にわけのわからんところで改行されると目の移りが悪くなって読みづらくなる。
おそらくはここに投稿するために色々調整しようとしたんだと思うんだけれど、文章が一行に収まりきらないぐらい長くなったというケースじゃなければ記号で区切れる所までは無理な改行はしない方がいいと思う
321 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/21(火) 13:21:34 ID:/Wy8vTse
>>320 ご指摘有難う御座います。一応読み返してはいたのですが、気が付きませんでした。
以後、気を付けます。
>>313 断言します! 思いっきり描写不足です!
まず会話文だけで話を進めないでください。誰が喋っているのか読者にはさっぱり分かりません
次に人物の描写が絶望的に少なすぎです
主人公から見て、相手の外見はどうなのか。どう思うのか。髪型、眼鏡の有無、顔つき、服装等
それに主人公達への態度や会話で、性格も描写できます
死んだ長男と長女は情報が少なすぎて、殺されても読者には何の印象も残りません
これが傲慢不遜で主人公達を見下していた人物だったなら、印象も違ってくるはずです
次男、次女、警察官、探偵、恋人、恋人の妹。館に入ってからは会話もないので、空気になっています
アーチャーと呼ばれた人物の外見も描写しましょうよ。イメージ的には黒服、サングラスなのですが……
茜という少女だけ他の人よりちょっとだけ詳しい描写があるので、作者さんにとっては重要人物なのでしょう
主人公、恋人、その妹、探偵、故人、長男、次男、三男、長女、次女、茜、医者、警官
伊豆スミレ、メイド、アーチャー
延べ十六人ですか。登場人物が多い割りに人物描写が少ないので、読者に負担を掛けすぎています
もっと登場人物を減らせないでしょうか。いや、減らすべきです
また舞台となる館も描写不足です
主人公の感想が”思ったよりも大きくない”だけでは寂しすぎです
この別荘は海の近くなのか山の中なのか。古めかしいのか近代的なのか
”対称館”という名前だからシンメトリーな形なのでしょうが、もっと詳しい描写が欲しいです
探し物を隠すためのトリックに使われるのだと思いますが、ここは読者の目をそらすために
大正時代に建てられた”大正館”にしてみてはどうでしょうか。……安易ですね。そうですね
さらに設定についても粗があります
別荘に全財産を隠して、それを探すと述べていますが、意味が分かりません
財産とは、土地、建物等の不動産の証書、株、銀行預金、美術品などを意味すると思うのですが
それらすべてを別荘に隠す? いったい主人公達は何を見つければいいのでしょうか
それと館内で地雷だなんて……。絶句です
故人とその子供達の年齢が離れすぎな事、三男なのに四郎という名前な事に違和感を覚えますが
物語の伏線になるかもしれないので、深く追究はしません
でも読者がそう感じるぐらいなのだから、主人公達にもその点を突っ込んで欲しいところです
文章作法、誤字、外部との連絡手段などまだまだ突っ込みどころ満載ですが、これくらいにしておきます
最後に。
前作でもそうですが、トリックに重点を置きすぎて、登場人物をおざなりにしすぎです
人間が単なる駒で、生きている感じがしません。殺される前から死んでいます
もっとキャラクターに愛情を注いでください
登場人物に感情移入できてこそ、物語が面白く感じられるのだから。
レヴィ氏の突飛なアイデア自体は割と好きなのですが、文章が残念ですね
若い方だと思うので、もっと本を読んで文章に慣れ親しんでください
長文失礼。以上です
>>322 館内で地雷は読み違えました。すいません
玄関から外に出て、駐車場に行くまでの間に踏んだのですね
客人が中にいる間に地雷を設置したと。これまたおかしな話ですが。
もしくは事前に設置しておいて、遠隔操作で起爆させるタイプなのでしょうか
爆発音だけで死体は確認されていないので、長男は生きている可能性も
考えられますね
324 :
レヴィ:2009/04/21(火) 19:46:20 ID:wiYZS2JH
>>322 確かに、設定と描写がまだまだですね。
あと、
>>316で二人といっていますが、もう一人出す予定で、消すのを忘れていました。
あと、夏輝は妹ではなく弟です…未熟だ…
せめて、これから投稿するのはそういうことが無い様にしなければ…
あと、いい線いってますね。
>>319 謎の声の主を幽霊か座敷童子だと思わせておいて、実は別人格の自分
そして僕自身が女の子だった。いいですね
叙述トリックとしてはうまい部類だと思います
ただ僕が女の子だとばらすのは、最後に持ってきて欲しいところです
それと小・中学生の女の子が一人暮らしというのは、さすがにリアリティがないので
そこを改善すればもっといいですね
326 :
レヴィ:2009/04/22(水) 06:19:07 ID:2CrqvNZV
あれからは大変だった。みんなで討論したが、結果的に誰も彼女を殺せないという事がわかった。
僕たちは、取り合えず一緒の部屋に寝る事にしたが、緊張して眠れという方が無理だった。
取り合えず、今まで分かっている事をまたまとめる。
まずはこの館の事
一階
映画室|四号室 |五号室 |六号室 |ホール|一〇号室|一一号室|一二号室|映画室
|一号室 |二号室 |三号室 | |七号室 |八号室 |九号室 |
二階
食堂 |一六号室|一七号室|一八号室| |二二号室|二三号室|二四号室|食堂
|一三号室|一四号室|一五号室| |一九号室|二〇号室|二一号室|
一番特徴的なのは、左右対称でできている事。それで、映画室と食堂が二つもあるがどちらも左側しか使わない。
そして部屋割りは、二号室[一江さん]三号室[慎二さん]四号室[二海さん]五号室[四郎さん] これは指定らしい。
七号室が大隅さん、八号室が松平さん、九号室が僕、一〇号室が秋夫さん、一一号室が夏輝、一二号室が晴美、一三号室が茜さん、
となっている。
あと、あの後回収した(といっても、地雷に引っかかる危険があるので、少ないが)一馬さんの遺体は一号室にある。
一江さんは二号室。
席決めは、部屋番号と同じ順で周った。
最後は慎二さんだがどの道不可能だから書くのはやめよう。
後、不思議なのは客室の事。床はタイル製なのと、何故かテーブルが固定されていることだ
後は…無いな。
何かトイレに行きたくなったな…あっ、そういえばこの部屋のトイレ壊れてるんだった…
他の部屋使うべきだった…取り合えず、隣の部屋を使おう。
そして、ドアを開けるが…
(あれ?…)
一瞬視界に人影が映った気が…
好奇心に負け、ホールを覗くと二海さんが階段を上がっていた。
(なんだー二海さんか…あれ?)
二海さんは一階のはず。二階にいるのは茜さんだけ。
また好奇心に負け、二階に行くと茜さんの部屋のドアが開いていた。
またまた好奇心に負けて、茜さんの部屋を覗く。
見ると二海さんが茜さんを刺そうとしていた。驚きで正常な判断ができない。
が、二海さんの方は僕に気づいていた。そして茜さんではなく僕の方に包丁を向けた。
正常な判断能力を取り戻した。
「ギャーーーーーーーーーーー」
叫んでみるが、助けは間に合いそうに無い。逃げようにも腰が抜けた。
そして、二海さんが向かってくる。
が、ベットから起きた茜さんが、二海さんの足首をつかむ。二海さんが転ぶ。
そのとき助けが来た。
327 :
レヴィ:2009/04/22(水) 06:23:31 ID:2CrqvNZV
「まったく、何でなんでしょうね?酒に酔ったからって人を刺そうとするなんて…」
「………」
「何も悪い事していないのに…理由なんて無いのに…」
「………………実は…理由があったりする…」
「えっ?」
「私は……“彼女”の実の妹だよ。」
「はい?」
「うそー?」
「面白くない冗談」
「本当?」
「知らないのは、大隅さんとあなた達だけだよ?」
「どうして言わなかったんですか?」
「君には理解できない理由だよ。それじゃあ、部屋に戻らせてもらおう…おやすみ。」
バタン
(君には理解できない理由か…やっぱりつらいのか…犯罪者の妹として生きていくのは…)
なんだか、気分が悪いな…僕のせいで彼女は…
(でもそうしなければ、僕は死んでいた。僕だけじゃない、もっと多くの人も。)
「何だか自分で自分がいやになるよ。」
そう口に出すが、頭は考えるのをやめない。
七時まで三時間…事件の事だけを考えよう…彼女の事を考えずにすむ。
いつの間に、寝ていたのかもう朝だった。取り合えずまた考える。
そして、答えを見つけ出した。
時計を見るともう九時だった。すばやく着替えてホールに行く。
ホールに行くと人だかりができていた。
「どうしたんですか?」
「二海さんが死んでいたんだ。どうやら昨日の騒動の間に、ビールの缶に毒を持ったらしい。」
そんな…そんな事があったのか。早くしないと大変だ。
「皆さん聞いてください、解ったんです。犯人が。」
328 :
319:2009/04/22(水) 06:29:48 ID:kshV/OTv
>>325 ご指摘、有難う御座います。
・ただ僕が女の子だとばらすのは、最後に持ってきて欲しいところです
それと小・中学生の女の子が一人暮らしというのは、さすがにリアリティがないので
そこを改善すればもっといいですね。
そうですね、確かに最後にもってきた方がインパクトがありますね……
そして、自分はよくリアリティを無視してしまうきらいがあるので、そこらへんを直していきたいです。
最後に、貴重なご感想有難う御座いました。
329 :
レヴィ:2009/04/23(木) 06:08:10 ID:JKnV/TND
僕は全員に映画室に移ってもらってから始めることにした。
「まず、最初に考えるべきなのは一江さんを殺害する方法です。
これは全員が不可能ですが、犯人はこの中の人しかありえません。
しかし、もしこれができる人がいたらその人が犯人でまず間違いないと思います。
一番可能性があるのは、大隅さんと慎二さんが協力して一江さんを殺す事ですが、これにはいくつか問題があります。
第一に、慎二さんは封筒の中身を知らないという事です。
第二に、慎二さんが最後になるかわからないということです。
第三に、大隅さんと慎二さんが初対面という事です。
しかし、僕はこの問題を解決できます。
まず、第三の問題から解きたいと思います。
この館に変装した人はいません。
しかし、僕の知ってる人で一人だけ検査していない人がいます。
一馬さんです。一馬さんは、彼女が用意した偽者だったんです
偽者はまず、怒ったふりをして部屋を出ます。そして大隅さんを人質にして、ドアを開けます。
この時僕たちの視界からドアが邪魔で一時的に偽者が消えます。
そして、偽者は他の部屋に隠れます。地雷は遠隔操作で止められるので逆に爆発させる事もできると思います。
僕たちが映画室にいた時、事前に殺した一馬さんの遺体をばら撒きます。
そして爆発させます。その後、偽者は今度は慎二さんに化けます。この方法で変装の検査をクリアしました。
これで第三の問題はクリアです。
第一の問題ですが、封筒を用意したりこの方法を考えたのは、大隅さんです。
大隅さんは、封筒をもう1セット用意して慎二さんに渡します。
慎二さんは、自分の持っているものと、テーブルにあるものを取り替えます。
こうすれば自分の好きなように、席を決められます。
これで、筆跡などはごまかせます。
第二ですが、慎二さんと大隅さんは直接相手を見る事はできなくても、外に誰書いたらその人を見る事はできたと思います。
つまりこの人を中継して合図を送ったんです。
他に問題は?」
330 :
レヴィ:2009/04/23(木) 06:08:54 ID:JKnV/TND
「あー、ばれたか。推理に多少の問題はあるとしても大体それであってる。初めてだよ、僕の変装ばれたの。」
「認めるんですか?」
「ああ、僕はサイファー…ゼロという意味だよ。彼女の教師で今は部下。変装には自信がある。」
「早速だが逮捕させてもらうぞ」松平さんが言う。
「別に行けど、手錠持ってる?後、拳銃も。」
「心配する…無い…」
「こっちですよ」大隅さんが言う。「本業はスリなんです。」左手には手錠と財布(これは全員の)右手には拳銃。
「飛び掛ろうなんて思わないでくださいね。僕はあなたから奪ったけど、サイは自分の持ってるし。」
「銃は嫌いなんですけどねー。こうゆうのは、ヴァイやアーちゃんの仕事なんですけど。」
「というわけで、壁に並んで。」どうやって入ってきたのかスミレさんと昨日の人がいた。
331 :
レヴィ:2009/04/23(木) 06:12:29 ID:JKnV/TND
というわけで僕たちは、最後に逆転され、壁に並んでいる。
「まあ、後五分経ったら動くとしてそれまでどうしよう。」
まだ五分あるのか…後五分で、何とかしないと死人が出てしまう。
そのとき、四郎さんの右手が動く。右手には銃があった。
が、銃口はまったく思っていたのとは逆方向に動いた。茜の方向に。
「全員、銃をおろせ。」
全員の銃が動く。四郎さんの方向に。
茜と四郎は頭ひとつ分の差があるが、四郎を撃つと茜も怪我をしそうだ。
「ひょっとして。このときのために茜とか用意した?」
「ああ、備えあれば憂いなし。」
「ひとつ間違ってる______別に妹が死でも問題はない。」
銃声が木霊する。
「結局五分もかからなかったか…」
四郎さんの死体は、見るも無残な姿になったいた。
晴美は銃声の時点で気絶しているし、秋夫さんはともかく夏輝は、泣きじゃくっている。
「ところで私以外の全員は頭狙った?」
「妹さんを巻き込んだら何されるかわかりませんし。頭狙いました。」
「私は、胸を習ったけど…まあ、予定どうり妹には溺れてもらうか。全員一五分経つまでここから出ないでね。」
スミレは茜を連れて行く。茜はよく見ると左肩から血が出ている。
332 :
レヴィ:2009/04/23(木) 06:16:45 ID:JKnV/TND
次で最後です。
>>332 まだ途中かもだけど、とりあえず
>>2を一度読んでから書き直すだけで
かなり良くなるんじゃね? と思った
334 :
うんこ飯:2009/04/23(木) 13:47:48 ID:EeNhyG/1
もう飯時はとうに過ぎているというのに、ババアはお昼をいつまでたっても
作りやがらねえ。くそ、腹が減った。
「おい、ババア。腹が減った、さっさと飯作れよ。今何時だと思ってやがる」
「ごめんねえ。おなかが減ったねえ」
ババアは間の抜けた調子で答えるが、飯の用意をする様子もなく、パソコン
を続けている。おそらくオンラインゲームをやっているのだろう。
仕方がないので自分で料理をやる。いつものことである。幸い買い物は済ま
せてあるので、スパゲッティを作る。情けでババアの分も作ってやる。
自分で作った料理はひどく不味い。食えたものじゃない。
「ああ不味い。まるでうんこだな。何でこんなもん食わないといけないんだろ」
ため息が出る。相変わらずパソコンをしているババアを恨めしげに見るが、
食事とゲームに夢中で気づいてさえいない。
「くそったれ。悪く考えるな、快活になれば万事解決よ」
快活快活、楽しい楽しい、と念仏のように唱える。すると俺は大発見をした。
「なんだ、うんこみたいだとは思っていたが実際その通りじゃん。なぜって、
これも食って消化された後はうんこだ。つまり俺はうんこを作ったって事じゃ
ん。それどころか食べるものは何でもうんこ。うんこなんだから味を気にする
のは馬鹿だ。なんだ、不味い不味いなんて考えて大分損をしたぜ。うんこなん
だから仕方のないことだよな。食べ物に期待するのはうんこに期待するのと同
じなんだ」
ババアがいつの間にかパソコンを終わって、食器を片付けて洗い始める。
「今夜はあの美味しいレストランに行くけど、お前は来なくていいよ。食べ物
はみんなうんこなんだから、わざわざ高い金出すこともないでしょ。帰りに
ファーストフード買ってくるから、お前はそれね」
「なんだと」
批評・アドバイスなどよろしくお願いします。
>>334 テラ屁理屈w 好きな内容だw
文章リズム的な推敲ポイントはいくらかあると思います。
細かいんだけど、句点区切りやてにをはの整理で、大分読みやすくなるとオモ
以下僭越ながら、例として二点ほどご指摘。
>ババアを恨めしげに見るが、
↓
ババアを恨めしげに見る。
:区切れる文章は句点で刻めば、接続子で悩まずに済むのと、
:一文の長さによる読みにくさを少しスムーズにできます。
>ババアがいつの間にかパソコンを終わって、食器を片付けて洗い始める。
↓
ババアはいつの間にかパソコンを終え、食器を片付けて洗い始める。
:「は」「が」は推敲で潰すしかないですが、やっぱり見直すだけで大分印象変わるっぽ
あとオチがてら、ラストに締めの一文欲しいなw
会話文で終わると終わった感じが弱くなっちゃうと思ふ
>>334 下品なタイトルだなあ
主人公の考え方はポジティブにドMですね。食糞嗜好だなんて
母親をババアと罵る、読者からしてみれば好感の持てない人物なので
オチは、夜になってテーブルの書き置きを見つけてがっかり
己の言動を悔やむ、とすれば読者はスッキリするのでは
正直、うんこを連呼する話を読むのはきついです。以上
337 :
レヴィ:2009/04/24(金) 06:10:13 ID:fhXAeAlC
三分経った。結論は出た。いくらなんでも、彼女を助けないわけにはいかない。
一生の傷になりかねない。
他の人は止めるが、無視して僕は出る。
見ると七号室が開いている。七号室へ走る。
が、そこは空っぽだった。
しかし、床には血痕がある。そして、テーブルの近くで不自然に切れている。
床に耳を当てる。水の音がする。ここで間違いないらしい。
ここで僕は、自分の推理の穴に気づく。
変装していた人は、いったいどこに隠れていたか考えてなかった。この下に隠れていたのだと気づいた。
注意深く周りを見る。
シャワー室のドアが開いている。中に入ると、戸棚が開いている。
中にはブレーカーが。ブレーカーは、この部屋のだけ、埃がかぶっていない。ブレーカーを下ろす。
そして、テーブルを持ち上げる。中には、通路みたいなものがあった。その中に降りる。
中は、もう腰の部分まで水がきている。水は壁から出ている。水道管を破裂させたのか。
真ん中には茜さんが。
「大丈夫?」
「全然…さっさと逃げたら…梯子付いてないよここ。」
さっきはあせって気づかなかったが、梯子が付いていない。泳げないんだよ、僕。
「私は無理だ、手錠が付いてる。」
手錠で、金庫につながれている。ここに隠してあったのか。だが、
「諦めるのは最後にするよ。」
「私は、ここで死んでもいい。姉のようになるのが怖いんだ。」
「そんな事はないと思う。それに、それを決めるのは君だよ。君は弱くは無いだろう?」
「そうか?自分は他人を幸せにできそうに無いし、姉の代わりにもなりたくないんだ。
それに、未来には希望が無いから…逃げ隠れするのも結構疲れる。」
「そんななことは無い。」見ると松平さんがいた。
「あなたは、自分のせいで私の部下が死んだと思っている。
だがあれはどうやっても、止められなかったと思うし、私を含め誰も君を恨んでいない。
私の知る限りはだが。そしてお前は、ああならないための努力をしているのか?
お前の死が誰のためになる?誰のためにもならない。生きた方がまだましだ。」
「………………………………………」
そういって松平さんは拳銃 (これは予備に用意したものらしい) を手錠に向けて打つ。手錠が壊れる。
338 :
レヴィ:2009/04/24(金) 06:12:33 ID:fhXAeAlC
「あー疲れた。」隣で夏輝が言う。
あの後、僕たちは、警察で事情聴取を受けた。
僕は初めてではないがみんなはげっそりしていた。
あれから三日か、空では太陽ががんばっている。
視線を前に戻すと茜さんがいた。
「遅かったな…東京に来たついでに会いに来ると事前に言っていたが…」
「あー、質問が前より多くて…」
「別にいいさ。実はこれから東京に引っ越す事にしたんだ。
夏休みはまだ長いからな。どっかに九月まですむ事にしたよ。
これ、住所とメルアドな。もっとも連絡する事なんてないだろうけど。」
「ああ、ありがとう。」
「悪いけど、これから会う人がいるんだ。学校での同級生で何か知らないけど会いたいらしい。それじゃ」
「それじゃさようなら。」
僕たちの未来は、希望も絶望もあるだろう。けど僕たちは希望がある限り行き続ける。
くさい事考えてるな、俺。
339 :
レヴィ:2009/04/24(金) 06:18:47 ID:fhXAeAlC
おわりです。取り合えず、>>2とか読んだりして、
勉強して帰ってくる?かも知れません。
>>339 物語に沿って思いついたことを箇条書きにしてみました。辛口です
・会話文だけで話を進めないで。状況描写も入れないと、誰が喋っているのか分からない
・あいつ(主人公?)を一緒に始末する。後でゲストには手を出さないと言っているのに。矛盾している
・大富豪、三浦三雄。なんと九十九歳! 病死だろうか。老衰死だろうか。ボケていなかったのか。
すごいぜ長寿世界一の国ニッポン!
・軍オタの恋人、高村晴美。主人公とのラブロマンスもないし、登場させる必要があるのか?
・全財産を別荘に隠して、それを探す? 当家に伝わる証みたいなものを探すって事じゃ駄目なの?
・財産を隠したメイドが行方不明……。財産を持って逃げたと考える人はいないのか?
・探偵事務所所長、高村秋夫。本編では影が薄く無能。主人公を遺産相続ゲームに引き込むための
単なる橋渡し役。仮にも主人公の上司なんだから、もっと活躍させてあげようよ
・箇条書きにしてみてやっと気付いた。恋人は探偵の娘か!
・恋人の弟、夏輝。登場させる必要まったくなし。遊びじゃねーんだ。親の仕事についてくんな
・三男なのに四郎。エリート官僚らしいって失礼な説明だな。○○省事務次官とか役職をつけてあげようよ
・その隣にいるのが茜だった。いきなり呼び捨てかよ! 左腕がないって設定が重すぎる。意味あるの?
義手をつけていて、武器が仕込んであるとか?
・茜は四郎の何? 愛人? 秘書? なぜ四郎は茜を連れてきているんだ? 何と言って紹介したのか
・この探偵、助手はいいとして、子供二人を連れてくるなんて頭がどうかしてる。家族サービスか?
・対称館。思ったより大きくはない。山の中なのか、海辺の別荘なのか。描写が少なすぎ
・そして驚く事に、そのうち一人は僕の知り合いだった。誰だろう? まさか伊豆スミレ……なわけないよな
・バン 何の音? 文章で説明しようよ
・長男一馬。病院の院長らしい。医者の大隈を連れてきた
・子供達には遺産を渡したくない。経営している孤児院出身者で優秀な伊豆スミレに譲りたいとのこと。
スミレの設定はデスノートのLっぽいな
・伊豆スミレは指名手配されてなかったっけ? 遺産相続の権利はないでしょ
・しかも子供殺しの依頼だなんて。このフィルムを提出すればこの狂った老人の遺言は無効になるだろ。
結果、遺産は子供たちで五等分される
・兄弟達は伊豆スミレを個人的に知っているらしい
・三雄と子供達は仲が悪かったの? 子供を殺そうとする動機が分からない
・録画から生中継に切り替わる。伊豆スミレはどこから実況中継しているの? 館内? 隠し部屋だろうか
・伊豆スミレをお頭と呼ぶ人物出現。拳銃持ち。コードネーム、アーチャー。どこかに消えていった。
絶対隠し通路とかあるだろ。
・地雷で長男死亡。対人地雷には二種類あって、地面で爆発するタイプは足が吹き飛ぶだけで即死はしない
空中に飛び上がって散弾を撒き散らすタイプかな
・爆発音と伊豆スミレの言葉だけで長男の死体は確認されていないから、生きている可能性も考えられる
・地雷と狙撃手って……。クローズドサークルを作りたいなら雪山で吹雪、孤島で嵐でいいじゃないか。
車や船を使用不能にして。わざわざこんなアホらしい設定にしなくてもいいのに
・死人が出たのだから携帯電話で警察の応援を要請しろよ。繋がらないのだろうけど描写はするべき
・兄弟が全員死亡すればゲーム終了。遺産相続権を放棄するか、隠された遺産を見つければ殺されない
・ゲストは殺さない。主人公が死なないのは物語として当然なのだから、家族、友人、恋人の死の危険を
作者自ら失くしているのはいただけない
・ゲストが遺産を見つけた場合はどうなるの? まさか部外者が遺産を貰えることはないよね
主人公が見つけた場合は、雇い主の三男が権利を得ることになるのかな
探偵御一行四名を連れてきた三男が一番有利だね。単独で来た他の兄弟は涙目
・長男は三雄が四十八歳の時の子供。遅いね。一年おきに出産なんて、奥さんがんばりすぎ
・三男の名前が四郎なのは間に隠し子の男の子がいるという読者への暗示なのだろうか?
・次男、長女、次女は名前だけでセリフなし。出す意味あるの? 兄弟の仲が良いのか、悪いのか。一切説明なし
・警察官、松平。荷物検査、調査をする人。登場させずに、その役目を役立たずな探偵に譲ってあげて
・女性が夕食を作る。客が来るんだから料理人を用意しとけよ! 金持ちが自ら料理するなんて信じられない
・登場させるべき人間は、三雄に仕えていた執事、コック、メイド、弁護士だよなあ。
遺産相続の問題なのだから弁護士は必須
・夕食の席順決め。なぜそんなまどろっこしいやり方で決める? くじ引きやアミダで問題ないじゃないか
・大隈が提案して、大隈が合図する。大隈が一番怪しい
・席順決めの説明文が分かりにくい。トリックを解明する前に、文章を解明しなきゃならないなんて難易度高すぎ!
・長女死亡。文章からは夕食に入れられた毒で死んだかどうかは不明
・みんなで一つの皿をつつく鍋料理にしていれば、こんな悲劇は起こらなかったのに
・兄弟が淡々と殺されていくなあ。遺産を見つけたら殺さないと言っているのだから探そうとしようよ
・えっ? 食堂が二階? しかも左右に一つずつ? 斬新な作りだ!
・映写室も左右に一つずつ。意味が分からない。台所がない。どこで料理を作ったんだ?
・大浴場、書斎、娯楽室、地下のワイン倉庫もない。本当に大富豪の別荘なのか? 書くのが面倒なのだろうけど
・次女が茜を包丁で殺そうとする。茜が伊豆スミレの妹だと知っていたから。
医者と探偵御一行以外はみんな知っているらしい
・茜が伊豆スミレの妹だと知っていたなら、夕食の手伝いをさせるなよ。一番疑わしい人物じゃないか
・次女はアグレッシブだな。命が狙われていると分かっていたら、普通は部屋に鍵を掛けて出歩かないのに
・答えを見つけ出した。いやいやいや、唐突過ぎ。推理物なら犯行の鍵となる物を見つけて、そこから閃くべき
・次女死亡。缶ビールに毒を盛ったらしい。これまた唐突
・まず、最初に考えるべきなのは、伊豆スミレとその一味が館内のどこに 潜伏しているのか。隠しドア
隠し通路、盗聴マイク、隠しカメラを探すことなのでは?
・次男が封筒を並び替えた時に、医者がストップの合図をかけたのか。そんな文章がどこかにあっただろうか?
読み返したら、それらしきものはあったけど……すごく分かりにくい文章です
・長男は変装した偽者。その発想はなかった。事前に殺しただなんて、遺産相続ゲームに参加もさせて貰えず
長男かわいそう
・偽者は今度は次男に変装。えっ? 知らないうちに次男は殺されたの? この方法で変装の検査をクリアした?
どういうこと? 検査をしたのは警官なんだから次男も検査したはずだよね。意味がさっぱり分からん
・次男に変装した理由は、長女を毒で殺すトリックを仕掛けるため。手段と目的を履き違えてるだろ
・主人公は憶測だけで推理しすぎだろう。確証もちゃんと取ろうよ。三男に次男の子供の頃の質問をさせるとかして
・席順決めのトリックについて。納得できない。封筒に入れる名前は自分で書いたものではないのか。
筆跡は誤魔化せると述べているがどうやって?
・席順を犯人達の思うように決められるとして、料理を作って運ぶ役目は女性達の仕事。毒はどうやって入れるの?
まさか食卓に料理を並べておいてから席順を決めた? 料理が冷めちゃうよ
・しかしこんな手間のかかる事をしなくても、兄弟全員を殺すなら、客室のベッドに爆弾を仕掛けて夜中に爆破すれば
いいのに。それか銃も手下もいるんだから制圧することも簡単だろうに
・伊豆スミレの教師で変装の達人サイファー。医者の大隈はスリの達人。もう何でもありだね
・身近なところに複数の犯人が化けている事が分かったんだから、得意気に推理を披露する前に、犯人達を捕まえる
策を考えておけよ。伊豆スミレとその手下もいるんだし、主人公達は危機感なさすぎ
・三男が銃を取り出して茜に突きつける。エリート官僚は銃を持っていたのか。荷物検査した意味なし
・茜を人質として用意。伊豆スミレの出現を事前に察知していたのなら、警官隊を突入させる準備くらいしておくべき
・三男死亡。依頼主が死んで探偵涙目。仕事の前金は貰っていたのだろうか?
・伊豆スミレは妹を殺す予定だったらしい。なぜ?
・梯子がないって……。主人公は穴に飛び降りたの? 茜に手錠をはめたのだから伊豆スミレ、もしくは手下が
ここに入っただろうに。どこから出て行ったの?
・七号室は医者(犯人の一味)に割り当てられた部屋。その床下の隠し部屋に遺産を収めた金庫
遺産を見つけさせる気ゼロだろ、これ。酷いゲームだ
・茜と警官の間にいつのまにかドラマが。読者置いてけぼり
・予備の拳銃って……。警察官が支給された銃以外持っているわけないだろ
・手錠に向けて銃を撃つ。いや、それ、アンタの手錠だろ。鍵持ってないの?
・結局、遺産はどうなったの? どうやって館から出た? 地雷はブラフだった?
・ヒロインは茜か。恋人涙目
・別れのあいさつをした後、前向きに生きることにした茜の後姿を見送る描写を入れればいいのに
長くなりましたが、とりあえずこんなところかな
物語を最後まで書いたことは評価します。ご苦労様
推理物としては駄目駄目だけど、突っ込みどころ満載で逆に面白かった
前にも言ったけど人物の外見描写がなさすぎ。あと誤字が多いね
もっと推敲しましょう。以上です
343 :
レヴィ:2009/04/24(金) 18:44:32 ID:fhXAeAlC
気づかなかったけど、こんなに改善するところあるのか…
次ぎ作るより、直した方が自分のためになるな…
344 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 10:57:52 ID:cWB8jrQA
私は、平凡な家庭に生まれ、平凡な友人を持ち、平凡な大学を卒業して、平凡な会社に就職し、平凡な額の退職金を貰い、平凡な老後を送っている。
平凡な人生だ……反吐が出るほどに平凡だ。
そんな誰よりも平凡な人生を送ってきた私は、誰よりも非凡な能力と趣味を持った。
他人の記憶の閲覧とその人間の記憶のファイル化だ。
私はこれまで様々な人間の人生のドラマを見て来た。対人恐怖症に罹患したTVアナウンサーや盲目の小説家、昼間は小学校の教鞭を取る風俗嬢に二重人格の女優。
百人百色の様々なドラマがあった。今日は、私のコレクションの幾つかをご紹介しようと思う。
気に入って頂ければ幸いである。
それではまた後ほどお会いしましょう。
短編集の前書きを思いついたので書いてみました。批評お願いします。
これだけ見ても何とも言えない部分が多いが、誰よりも非凡な能力と
趣味を持ってたのに、人生は平凡だった事に疑問を抱いたかな。
趣味としてはともかく、能力としてそれだけ非凡な、いわゆる
超常能力を持ってるなら、平凡な人生になるわけが無いんじゃないか、
と思ったんで、そこら辺の理由は欲しいかも。
短編の連続で、その能力による観察と、そのファイリングを
やっていくつもりなら、能力の経緯とかについては
前書きでざっとやっておいた方がいい、ってのもあるし、
もう少し前書きであっても書き込んだ方がいいんじゃないかな、
と個人的には思った。
あるいは、その能力の内実とかを短編内で紐解いていくつもりなら、
逆にもっとざっくり削ってしまってもいいかもね。
文章的には、言い切りなら最後の「お会いしましょう」も
「お会いしよう」にした方がいいかな。
あんまり文章的添削は得意じゃないんで、得意な人にお任せw
346 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 19:07:00 ID:mXXi94Xh
ファンタジックな夢を小説風に投下。
美しい母上は極度の男嫌いでした。
どんな経緯があったのかは知る由もありませんが、未亡人であった母は視察に来ていた国王に見初められ、まだ幼かった私ごと宮殿に献上されたようです。
母上は最後まで国王を愛することなく萎れる様に死んでゆきました。
若かった国王は心から母上を愛していたのでしょう。
幾日も幾日も、衰弱し医者たちに無理矢理引き離されるまで、国王は母上の亡骸から離れようとしませんでした。
母以外に身寄りのなかった私は、そのまま王宮の片隅で育てられました。
離宮と寝所が近かったせいか、私と第三子の王子は幼なじみとして育ちました。
その晩も彼と私はこっそり部屋を抜け出して、二人の秘密基地―――古い東屋で待ち合わせをしていました。
彼はとうに少年の頃を過ぎ、今では襟足まで伸びた黒髪に長身痩躯の若者になりました。
けれどもその目はいつも暗く陰鬱に沈み、たまに残酷なことを微笑んでやってのけるのです。
それが私に向けられたことは一度もないけれど、たまにこの人を理解できなくなるのです。
その晩。ふわふわと長かった髪をざくざくと短く切られた彼女を見て、俺は腹に冷たい怒りが溜まるのを感じた。
顔に出してはいけない。
ほら、彼女が怯えた顔をしている。
国王は最も執着した愛人に生き写しである彼女を、後宮に入れるつもりらしいと専らの噂がある。
おそらくその噂から彼女を快く思っていないママハハに髪を切られたのだ。
色素の薄い、顎にかかるくらい短くなった柔らかい髪を俺は名残惜しげに撫でた。
そして華奢な彼女の白いかんばせに、しばし見とれる。
ああ、彼女はどんどん美しくなる。去年よりも美しい。一月前よりも美しい。
隙のない美貌というのも面白みがなかろうと、小さな鼻に指をひっかけてブタ鼻にしてやろうとしたら手を叩かれた。まなじりをきりきりと吊り上げて怒っている。
怒った顔も驚くべき可愛さだ。
初めて彼女に会った時も罵詈雑言を浴びせられたものだった。
遠い思い出に思いを馳せる。
『ねぇ君、君はいつでも籠の中。自由になりたいと思わないのかい?』
転倒した馬車から幼い少女の手を引いて、かつて冗談交じりに少年は尋ねた。
『なれるものなら、とっくの昔になってるわ』
そう言って彼女は笑った。高貴な者にあるまじき笑い方で。
生まれながらに全てを手にしている少年の、無知と無遠慮をあざ笑うかのように、艶やかに。
>>344 他人の記憶を閲覧できる
確かに平凡な人間とは思えないです。読者にしてみたら、他人の人生を聞かされるよりも
この語り部がこの能力を使ってのし上がっていく、という物語のほうに興味を魅かれるのでは
ないでしょうか。読んでみない事には分かりませんが、本編である短編よりも目立っているのでは?
設定が面白すぎて、語り部には向いていないような気がします
もちろんこの能力が後々重要な要素になっていくのなら、まったく問題は無いのですが……
>>346 三人称で書いて、途中で視点を切り替えるのなら、割とよくある手法ですが
一人称から、別人物の一人称に切り替えるのは小説的にどうかと思います
文章やストーリーは良い感じなのに、そこが残念ですね
349 :
344:2009/04/27(月) 20:53:11 ID:cWB8jrQA
>>345、
>>347 貴重なご感想有難う御座います。
世にも奇妙な物語みたいな感じで、案内人のいる短編小説は面白いだろうなと思って書いてみたものです。
短編集の〆に彼に視点を戻して自分の人生を語らして終わりにしようかなっと思っているところです。
350 :
146:2009/04/27(月) 21:42:05 ID:mXXi94Xh
夜半の空からゆらゆらと雪が降り落ちている。冬の終わりは、もうすぐそこだ。
狭い空間に若者が座っていた。
「殿、下」
と小さく名を呼ぶと、ゆっくりと顔を上げた。
「どうしたのです」
「どうもしないよ」
彼はゆっくりと微笑んだ。それから撃たれた人のように顔を歪めた。
私は息を押し殺し、待った。
「春が来たら」
言って。
もっと言って。それをもっと。
「春が来たら、ここから逃げよう」
「ええ、ええ」
「ずっといっしょにいよう」
「ええ、ええ」
「夫婦になって、子を持とう」
「ええ………」
来年の春、私は成人となり後宮へ送られる。
私たちの道がかさなっているのは、そこまで。
私たちは、わたしは。知っているのだ。
「俺は父を許さないだろう」
「忘れないことだけが、私の純情です。殿下」
「約束だ」
「約束です」
これが、叶わなくてもよかった。
ただこの美しい思い出を宝物のように大切にしまっておいて、春が訪れる前にひとりで土に還ればいいと。
私たちはずっと一緒だった。
母上の葬列で馬車が横転したあの日から。
私がいなくなってどのくらい経てば、貴方は私を忘れるでしょうか。
少女は思う。
時よ止まれ。
思い出がただ美しいうちに。end
348>>的確なご意見有難う御座います。
確かに三人称は失敗でした。読み返して自分でもどうかと思いました……。
>>350 過去の作品も読ませていただきました。素敵な話を書かれますね
今回のお話は、王子の一人称の部分が蛇足でしたね
たぶん主人公の容姿を描写したかったのだと思います
確かに一人称では自身の容姿を文章にするのは難しいですよね
下手をするとナルシストになってしまいます。でもそこは
柔らかな髪を王子が指で梳いてくれたり、月と一緒に水面に映った
主人公の顔を、王子が褒めるセリフを入れたりして表現して欲しいところです
締めの文章も綺麗で、悲恋のお話として上手に纏めていると思いました
以上
>>350 読み返してみたら、最後の部分がおかしいです。綺麗な流れだったので見逃していました
それまで”私”の一人称だったのが、次の文の”少女は思う”で三人称に変わっています
”私は思う”ではしっくりこないので、”私は無慈悲な神に祈る”くらいが無難ですかね
353 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/28(火) 18:17:30 ID:1f04r1oo
354 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/28(火) 18:20:12 ID:1f04r1oo
355 :
146:2009/04/28(火) 18:48:02 ID:bjtcwii7
>>351、
>>352 なるほど、王子に表現させるという手法がありましたね。
それに最後が「私」から「少女」になっているのも見落としていました。
自分で書いていて気づけないことが多いので、的確なご意見が嬉しいです。
356 :
ごんべえ:2009/05/03(日) 17:04:27 ID:Ob9byBli
僕には宇宙人の友人が一人いる。
名前は佐伯 宙(そら)。勿論、偽名である。年齢は、四十歳で僕よりも二十五歳も年上だ。
にも拘らず、その風貌はまるで八,九歳位の子供である。
ある任務を遂行するために地球へと遣って来たらしいのだが、その任務の内容を僕は未だに聞かされていない。
だが、想像は容易に附く。どうせろくでもないことに違いないのだ……
初めて彼女と出会ったときのことを今でも鮮明に思い出すことができる。
その日は、中学校の期末テストでいつもより早い時間に僕たちは開放された。
歩き慣れた通学路を通り家のまえに着くと白い上下の服を身に纏った血塗れの女の子が倒れているのに気が付いた。
突然の事態にどう対応したらいいか分からず一人あたふたしていると意識が回復したのか彼女はうめき声を上げながら腕時計のような形状をしている妙な機械を操作しはじめた。
取り敢えず僕は血塗れの彼女に声を掛けてみた。
「良かった、気が付いたんだね。いま、救急車を呼ぶからもう少し頑張れ」
すると彼女は
「結構よ。余計なことしないで」
と冷たく言い放ったのと同時のタイミングで彼女の身体を温かい光が包んだ。
予想外の彼女の反応とこの異常な事態に僕はどうすればいいか分からずその場に座り込んだ。
ものの数分もしないうちに彼女の体の傷は綺麗さっぱり消え去り、彼女の服に付着した大量の血だけが残った。
「迷惑を掛けたわね。お礼にこれをあげるわ」
そう言って彼女は血塗れのズボンのポケットの中から飴玉を取り出し僕に差し出した。
ありがとう、と言って飴玉を受け取ったその時、彼女の腕時計の形をした妙な機械から電子音が鳴り響いた。
「もう、此処が分かったのか……」
と彼女はまたもや例の妙な機械を操作しはじめた。
そして、どこから現れたのか僕たちの目の前に千手観音が怒りの形相をあらわにして仁王立ちしていた。
彼女の方を振り返ってみる。すると、先程の光が彼女を包み、少しずつ彼女の身に着けている服がフリルつきの可愛らしいメイド服に変化していく……
この急展開に置いてけぼりにされた僕はただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
睨み合う千手観音とメイド魔法少女……
先に行動を起こしたのは、千手観音だった。
千手観音の総ての腕からホーミング・レーザーが発射された。それをかわすために空中をジグザグに飛ぶ魔法少女は、急旋回した後ホーミング・レーザーを後ろに従えて千手観音に突進した。
そして、魔法少女は千手観音にぶつかるか、ぶつからないかのところで上空に緊急回避した。
追いきれないホーミング・レーザーはそのまま千手観音に全弾命中した、だが体の二分の一が吹き飛んだものの三秒足らずで再生してしまった。
戦いは熾烈を極めていた。これほどの戦いを繰り広げてどこにも被害が出ていないのはまさに奇跡としか言いようがなかった。
そして、また暫く睨み合いが続いた後、千手観音はふっと突然消え去ってしまった。
「倒したのか? 」
と彼女に聞いてみた。
「いいえ、テレポーテーションで逃げただけよ」
腕の機械を操作しながら彼女は答えた。
例の光が彼女を包み先程の白い血塗れの上下の服に戻った。
「だけどまずい現場をかなり見られちゃったわね……もう忘却剤も効果がないし……どう処理しようかな」
と不適な微笑を浮かべながら彼女はいった。
僕は思わず身構えるのと同時に死の覚悟をした。いままでろくなことがなかったけどこんな素敵な体験ができたのだ。悪くなかったな俺の人生。
すると、彼女は含み笑いを込めながらこう言った。
「安心しなって別にとって喰おうって訳じゃないんだからさ」
「へ?」
「君には地球人をやめてもらってこれからはあたしの助手として働いてもらうから。ちなみに君に拒否権はないからそのつもりで」
こうして僕は彼女と友人?となり毎日怪物退治に忙しく駆け回っている。
いつまでこんな日々が続くのかと思うと気が滅入る。
批評お願いします。
物語のプロローグですよね。参考になるかどうか分かりませんが、私ならこうします
前置きから回想に入っていますが、前置きはいらないと思います
少女と出会う。怪物と戦う。
「君には地球人をやめてもらうわ。以下略」
「何? そのまるで私は地球人じゃないって言い方」
「だって私、宇宙人だから」
「チビッ子なのに?」
「こう見えても地球の周期に換算すると四十年は生きているの。君よりも年上だよ」
にわかには信じられないが、現実とは思えない出来事を体験してしまった以上、信じるしかない。
こうして僕は彼女と友人以上奴隷未満な関係となり、怪物退治に忙しい毎日を送っている。
いったいいつまでこんな日々が続くことやら……。
あと気になったのが作者視点の即断的な描写です
一人称なのだから、この少年の視点から見た、感じた描写をした方がいいと思います
私ならこうします
我が家の前の道路に誰かが倒れている。急いで駆け寄ってみると小さな女の子だ。
少女は赤と白の近未来的なボディスーツを身に纏っていた。
いや、赤く見えるのは血だ! よく見ると腹部の傷からまだ出血が続いているようだ。
僕たちの目の前には異形の怪物が仁王立ちしていた。姿こそは人の形をしているが、身の丈ゆうに三メートル。
金色に光る体、その上半身には無数の腕が生えている。そう、これはどう見ても千手観音だ。
一つだけ違うのは、こいつの顔が怒りに満ちた形相をしている事だ。
千手観音のすべての掌から、少女に向けて光線が放たれた。
少女は素早く空に飛んで回避したが、光の束はその軌道を曲げて、少女を追尾する。
ホーミング・レーザーだ!
私も素人ですから、上手い人はこれよりもっと上手に描写できると思います
とりあえずこんなところで。
ストーリーに関してはよくある設定なので何とも言えません
巻き込まれ型主人公と魔法少女のバトル物
魅力的なキャラと、キャラ同士のユーモアのある掛け合いが描ければ
それなりに面白くなると思います。以上
子供と母親の惨死を告げる掲示の周りに、人だかりが出来ている。
その人垣を横目で眺めながら、女は淡々と通りを歩む。
「…あぁ…今度は子供まで…酷いねぇ…」
「見てみなよ、隣の村だ…血も涙もないのかね…」
「あるわけないだろ、鬼なんだ。金さえ出せば誰でも殺す鬼さ」
「人の命なんざ虫ケラだろうよ」
囁かれる会話は自然と耳へ入ってくる。
途中から林道に入り、緩い坂を上る。
いつしか小雨が降り出し、長い黒髪はぺたりと白い額に張り付いた。
冷たい雨の中、水を草履で羽散らかしながら山道を進む。
前方の道から目つきの悪い男が一人現れた。
黒髪を短く切り、険しい顔つきをした男だ。自分と同じように傘もささず濡れている。
「………」
「………」
黙ったまま、久方ぶりに顔を合わせる。
「終わったのですか」
「ああ」
「では、もう?」
「ああ」
「おかえりなさい、あなた」
「……ああ」
男は微かに笑った。
唐突に男の長い腕が伸び、女の細い身体を抱きすくめた。女は苦しげに顔を歪めた。
鬼と呼ばれる男は、縋り付く様に女を拘束する腕に力を込める。
「……女と、子供だった」
肩口に囁かれた声は、細い雨の中へと溶けて消えた。
「……ええ」
力なく垂らしていた両手で、硬い髪を梳く。
「帰りましょう、家に」
いくつかの殺しの後、この男は必ず女の家を訪れる。
懺悔の代わりに、泣けない代わりに、慰めを求めに来る。
『刺客なんかもう止めて』
なんてそれは、言えない言葉。
男が殺すかぎり、男はここを訪れるのだから。
知っていますか、貴方。
貴方が誰かを殺める度、胸が痛むのと同じくらい、嬉しく思う私がいるのです。
利用しているのは、私。
卑怯なのは、私。
鬼なのは、私。
終わりか?オチや収束感が皆無なのでプロローグとして読むと、キャラ紹介に十分な筆力だと思う。
重箱隅突きに意味がないと判断した。
長編として仕上げて公募投稿することをお勧めしておく。
>>358 この話で腑に落ちないのは、母子が刺客に殺されたという事実を
村人たちはどうやって知ったのかという事です
怨恨の可能性も考えられるのではないでしょうか
代案としましては、男は処刑人という弱い立場の人間で
非道な国王、または領主の命令で、国に背く罪のない
捕われた民を仕方なく処刑する役目を与えられている
村人たちからは鬼と罵られ、虐げられている
とすればいいのではないでしょうか?
短いですが以上です
それむしろ話が迷走しない?
>>361 あー、パッと思いついた代案だから粗があるかも。すいません
でも金で依頼を受けて近隣の村々で村人たちを暗殺しまくっているという設定がおかしいかな
暗殺の対象は普通、貴族などの要人だと思うんだけどなー
村人が悲しんでいるから、同じ平民が殺されているんだろうし
見せしめのための殺しなら、実行者よりもお上のほうに憎しみの対象が向かうと思うなー
無理に細部かためず暈かした方が雰囲気出るかもしれないからな
どう取るかは書き手次第だが
イメージは帯刀してた頃の日本だったんだが、表現力が及ばず悪い
暗殺された子供は御曹司の隠し子という裏設定
自分は鬼夫婦みたいな女の心情が書きたかったわけだが
たしかに近隣で殺しを続けて男がこのままばっくれていられるはずがないし
どう加筆すべきなのか迷うな
>>361 それいいな、命令されてる弱い立場の人間とか
366 :
ごんべえ:2009/05/04(月) 07:44:54 ID:zyIpg4k1
>>357 ご指摘、有難う御座います。
描写がまだまだなので、物凄く参考になります。
有難う御座いました。
>>364 うわー、草履を見落としていました。申し訳ない。日本だね
眠い時に書き込むべきじゃないなー
でも日本の村って百姓しかいないんじゃ……
私の提案した処刑人の設定は日本だと、えた、非人になっちゃうから
話の主題がまったく違うところにいきそうですね。オススメしません
何のアドバイスもできずにごめんなさい
室町後期から江戸初期ぐらいまでは百姓≒足軽ぐらいで考えておkかも
武装とかわりかしフリーダムだったみたいよ
郷村同士の利権争いが合戦に発展するのもごく自然にあったことで、
殺し殺される場で流れ者が雇われたりする余地もありありかも
燃じた粉塵を黒煙と成して口角より噴き靡かせながら、燻した赤銅色の竜が振り向く。
その“火竜”と渾名される飛竜が駈けた。
誰かが閃光玉を投げる。光蟲の詰った瓶が炸裂し、蟲が爆散した。
──凡!
帆船の帆を風が斯波叩く様な快音が鳴り、辺りが光に眩まされる。狩りの頼みを視覚に
依って為す飛竜に、その発光は致命的な隙を造り出すに余り在るだけ足りて居た。
剣士は烈光によろめく飛竜の足下に飛込み、戟杓の間合を得る。全身に蟠る強力を一太
刀に込める。担ぎ上げた大剣が鈍重に吠えた。
大剣が風を切る。次いで岩を殴る様な強烈な抵抗。だが、慣性に膂力を加えて無理やり
に振り抜く。大剣が肉を斬る。耳朶を劈く豪快な裂帛。怯みそうになるも、裂帛は炸音を
曳き、くぐもって鳴りやむ。機械弩士(ガンナー)の俊撃が飛竜の鳴袋を穿ったのだろう事
が経験から知れた。
確認する暇は無い。返す刀で斬り上げ、飛竜の腹を裂く。飛竜の潰れた鳴袋から吐息の
洩れるのが聞こえた。剣に加わる抵抗が、ふと軽くなる。堅牢な鱗を貫いた。そのまま剣
を引きつける。鱗がばりばりと裂け、頭上の飛竜の腹から、血が、腸(わた)が、腸の内容物
が、まるで雨となって降り漫ろく。後はもう、待って居ても終わる。
ふらめき、よろめいて、飛竜は翔んだ。血と、腸を垂らしながら。
「やめろ」
剣士は飛翔した瀕死の飛竜を狙う機械弩士を止めた。
「後は巣に帰るだけだ。放って置けば、疲れて眠り死ぬ」
だがしかしそれは、無駄を惜しめ、という意味ではなかった。飛竜を、せめて最後は穏
やかに逝かせてやろうという、偽善めいた心持ちからだった。
機械弩士は一瞬躊躇しつつも、振り仰いだ先に在った剣士の真剣な眼に負けて、榴弾を
支えた機械弩を担いだ。
「ふふ。好きだよ、あんたのそういうところ」
剣士は自らの内情を伏せた積りであったが、剣士との付き合いの長い機械弩士には、そ
の内情はあけすけに通じてしまっていた。
剣士は岩山の向こうに在る飛竜の巣の方角を見て、無沙汰気味に頭に被った飛竜の濁血
をこそいだ。
幾何かして巣に行ってみると、やはり飛竜が息絶えていた。小型の鳥竜が飛竜の腹の疵
から溢れた腸を摺り、食んでいる。
剣士はそれらの鳥竜を、丁寧に屠っていく。纏めて切裂いたりはせず、一頭々々を慈し
む様に殺し、余す処無く皮や牙を削ぐ。殺す度に剥ぎ刀を執り、活かせるものを採る。も
し逃げるものが居れば決して追わない。
剥ぎ刀を繰る度に、屠った竜の亡骸に一寸の黙祷を捧げる。聞けば自らの糧を与えてく
れる竜達に感謝を述べているのだと言う。剥ぐ手間の方が高く付く様な雑魚にも祈りを捧
げ剥ぎ刀を振るう剣士の姿は、必要な分だけを自然から頂戴するという、如何にも狩人ら
しい、古き良き在り方が窺えた。
機械弩士は伴に鳥竜を狩りながら、剣士の在り方をとても好ましく思った。功名心や富
財に眩んで闇雲に屠竜に明暮れる者達が組合(ギルド)に幅を利かせるなか、剣士は不平を
洩らすでも無く、ただ静かに狩りを行い、静かに麦酒を舐め、静かに埋没して居た。しか
しその静謐さは誰より狩人という仕事への誇りを持つ故の行いであり、その底には軽薄さ
とは無縁の熱さと、滾る信念が、少なくとも機械弩士には強く々々感じられていた。だか
らこそ万年稼ぎの少い安酒剣士などに付き合っているのだった。
またモンハンSSです。
続きは他板の範疇になりますので冒頭部分のみですが、
ここまでで直すべき箇所など指摘お願いします。
371 :
ごんべえ:2009/05/08(金) 08:10:49 ID:YlFrI498
私は永久の安らぎを求めている。そう、私は探求者。約束の楽園を求めて独り彷徨う哀れな旅人。
彼の地は、気の遠くなるほど遠くそれと同時に手を伸ばせば容易に手の届くほど近い。
時には、水中を。時には、燃え盛る業火のなかを。時には、蒼く澄み渡ったあの大空を。
私は求め彷徨った。そして、ついに私は辿り着いた。美しい真赤な大海に浮かび私は瞼を閉じた。
それと同時に久遠なる闇が私を優しく包み込んだ。
批評お願いします。
>>369 初心者の文章じゃないですね。”裂帛”なんて言葉を使う初心者がいたら怖いですよ
ただ漢字を使い過ぎです。読者の間口を狭くしていますし、負担もかけ過ぎです
蟠(わだかま)る、劈(つんざ)く、滾(たぎ)るくらいは平仮名でもいいのでは?
パソコンの変換機能は便利ですが、書けと言われて書けない字は、平仮名のほうがいいと個人的に思います
作者さんが「これくらい余裕で書けるぜ」と言うならごめんなさい
確かに漢字だらけのほうが格好良く見えるし、重厚な雰囲気も出るとは思いますが……
あと気になったのが聞きなれない言い回しです。作者さんの造語なのでしょうか
”風が斯波叩く様な” まさか瞬(しばたた)くでしょうか。でも目をパチパチさせるという意味なのでそれも違うか
”戟杓の間合” 戟尺の間合いと言いたいのでしょうか。武器が大剣なので剣戟の間合い、剣撃の間合い
もしくは剣道で言う一足一刀の間合いのほうがいいと思います
”全身に蟠る強力” 全身にみなぎる力と言いたいのでしょうが、蟠るにはそういった意味はありません
それとも全身にくすぶっている力、渦巻いている力と言いたいのかもしれませんが、蟠るは適切な言葉ではないような
”降り漫ろく” ふりすずろく? ふりそぞろく? 意味が分かりません。”降り注ぐ”では駄目なのでしょうか
”幾何かして” これも聞いたことがないです。”幾ばくかして”もしくは”寸刻の後”くらいがいいのではないでしょうか
”強く々々” これはどうなんでしょうか。”一頭々々”は正しいと思いますが、”々”は漢字の繰り返しに
使用するのであって、平仮名の繰り返しは”ゝ”を使うのではないでしょうか
ただ”強く々ゝ”が正しいとは思えませんし、”強く強く”が無難だと思います
それとそこの文章がこんがらかった印象を受けるので、二つの文に分けたらどうでしょうか
しかしその静謐さは、狩人という仕事への誇りを、他の誰より持つゆえの行いであることを機械弩士だけは知っている。
そしてまた彼の心の奥底に潜む、軽薄さとは無縁の熱くたぎる信念も強く強く感じていた。
それと最後の文の”稼ぎの少い”の部分の”な”が脱字しています
ストーリーに関しては、冒頭部分だけとはいえ、この短い文の中で剣士とガンナーの男女間の友情
各々の性格も垣間見えてうまく描写されていると思います
余談になりますが、竜退治には、剣よりも槍のほうが個人的に好きだなあ
時速五十キロで突進してくる体重二トンのサイをギリギリでかわして剣で切りつけても
弾き飛ばされる気がします。ファンタジーにリアルを持ち込んでもしょうがないか
やっぱり見た目重視ですよね
このゲームをよく知らない人間なので、見当違いな事を言っていたらすみません。以上
>>371 話の短さといい、内容といい詩(死)で表現してみたらどうでしょうか。なんてね
俺も漢字を使いすぎで字が詰まってる印象
難しい漢字は読む速度が遅くなるから、疾走感が必要なシーンでの運用は難しい
ストーリーはまだわかるような量じゃないから触れないとして
ゲーム二次特有のネタとして、武器の素材やらを描写して分からない人に格好良さを、分かる人に推測をさせるのもいいかと
上手いことひらかないと読みにくいだけで疲れる
まず推敲で自分が疲れたりとか(
>>371 >>373 これだけでは素っ気無いですね
でも決して手を抜いたわけではありません
ツッコミどころがないと、書くことがないのです
上手な文章だと思いますが、それだけとも言えます
詩のほうがいいかなと思って書き換えてみたのですが……
私は孤独な探求者
愚かで哀れな迷い人
求めるものは永久の安らぎ
求めるものは悠久の楽園
彼の地は気の遠くなるほど遠く
彼の地は手を伸ばせば届くほど近い
時には凍てつく炎の中を
時には燃え尽く水の中を
蒼く澄み渡る大空に沈み
紅く澄み渡る大海に舞い
白銀の太陽が昇る彼方へ
灼熱の月が沈む彼方へ
無限の時を彷徨って
遂に私は辿り着く
眩い光に目が眩み、私は静かに瞼を閉じた
久遠の闇が包み込み、私は秘かに朽ち果てた
何じゃこりゃーっ! 初めて書いたけど詩って難しいね
うーん。見事に陳腐で中身の無いものになりました
反面教師にしてください
378 :
ごんべえ:2009/05/09(土) 07:17:26 ID:7HiihRE/
>>373、
>>377 ご指摘、有難う御座います。
死を渇望する人間を描いてみたのですが……
確かにこれだけ短いと詩のほうがいいですね……
もうちょいと推敲してきます。
379 :
光差す海 ◆r9F.uUmiJE :2009/05/09(土) 11:33:21 ID:suRCo8x7
>>379 書き出し読んで思ったのが、彩華って名前なのに「通称はアヤカ」って
わざわざ言う必要あるか?という点だったw
とりあえずまあ、ざっと読んでみる。
>>379 一章まで読んだ。
んで、以下はきつい事を言ってる部分もあるので、
そういうのはちょっと・・・って時は読まないのを推奨。
文章作法については、まあいろいろぐぐったりして
調べてもらうとして、話の内容的な所について感想をば。
とりあえず、山は一つにして、それをグッと盛り上げるように
持って行った方がいいと思う。この程度の長さだと特にね。
二つ程山があるけど、どっちも中途半端にしか盛り上がってない。
というか、ぶっちゃけて言うと平坦。盛り上がりさえしてない。
あとは、日常を描く感じにするなら、もう少し話にリアリティが
あった方がいいと思うよ。ボツワナにダイヤモンドを採りに行くに
したって、アヤカがめちゃくちゃ言ってるのにただ流されて、
皆でめちゃくちゃな目に遭いました、ってだけだと、
話として盛り上がれない。だって、そうなるのは読者には
事前に予測できちゃうわけだからね。後半にしてもそう。
上で言った盛り上がりの無さは、そういうところに起因してる所もあると思う。
あと、ハルヒのオマージュとしてはありがちな失敗だと思うけど、
とりあえず可愛い奴がわがまま言って、それに振り回されてる
姿を書けばOKだと思ってるなら、それは大きな勘違いだと思うよ。
ハルヒは、まあいろいろ解釈の余地はあるだろうし、異論もあるだろうけど、
どう見てもアレな言動を差し置いてひきつけられる、不思議さというか、
「変さ」とでも言うべきものが、最初から描写されてたりしたと思う。
それに引っかかった人がハルヒにはまって、それに引っかからなかった
人は、ハルヒってただのドキュンだろ?と言ってるという風に俺は考えてたりするんだよね。
で、翻ってアヤカの行動を見てみると、どう見てもアレです、
本当にありがとうございました状態。
タクシーの中で震えてたり、最後に安物のティアラを気に入ったり、
そういうところで可愛さを感じてもらいたいのかもしれないけど、
そこまで感じる前に、読む人は「このヒロインは魅力的じゃない」と
言う風に判断してしまうと思う。もしかすると、第一章から先に読み進めれば、
魅力を感じるヒロインとしての描写が登場するかもしれないけど、
少なくとも第一章を読み終えた段階では、俺には魅力的だと
思えなかった。続きを読もうという気もあまり起きない。
行動が無茶苦茶なのは無茶苦茶でいいんだけど、単なるわがまま以上の
深みがその行動に存在しているような気配を漂わせる工夫をしないと、
見切りをつけられてしまって読んで貰えないと思うよ。
最後に、文章作法についてはここでは言わなかったけど、
これは単に俺自身が作法については適当にやってるからなんで、
ぐぐったりしたらそういう作法とかを取り扱ってるサイトが
いくつかあると思うんで、参考にして自分の中に取り込んで見てください。
>>379 いいですね。前作、前々作の堅苦しい文章は無理をしている感アリアリで
読んでいられなかったのですが、今回は最後まで読めました
今までは見られなかった、読者を楽しませようという思いも伝わってきて、好感が持てます
ただお話として面白かったかと言うと、微妙ですね
お金持ちでワガママなお嬢様がトラブルを巻き起こすドタバタコメディーなのですが
お嬢様の言動が高校生なのに幼稚すぎて、読者にウンザリ感を与えています
そう言えばハルヒも似たようなタイプですが、一人称の主人公キョンが常識人で
読者の言いたい事を代弁してくれているから我慢できるんですよね
お嬢様の可愛らしさが強調されれば、ウザさも軽減されると思うのですが……
もちろん可愛らしさというのは容姿のことではなくて、行動のことです
自己中で私利私欲のために行動しているのかと思ったら、実は幼馴染のためでした
というオチだったら、イジらしくて可愛いと思えるんですけどね
それとお話のオチが弱くて勿体無いことをしています
第一章の場合(長くなるので会話間の文章は省略します)
「ほら、これ。おまえにやるよ」
「何よ。……見るからに安物ね」
「そう言うなよ。俺の貯金をはたいて買ったんだから」
「しょうがないから貰ってあげる」
自宅に場面転換。鏡の前で嬉しそうにティアラをつけるお嬢様
心の中で幼馴染に感謝する。大事そうに化粧箱に収める。Fin
せっかくお嬢様の可愛らしさを見せるチャンスなのに
作者さんの締め方はあっさりしすぎて非常に勿体無いです
第二章の場合
満月もズッこけた。って、これはないわー。読んでるこっちが恥ずかしくなります
「よし、幽霊はやめて、宇宙人を捕まえることにしよう! ……ってあれ、どうしたのみんな。
急に黙っちゃって」
押し黙っていた面々が声を揃えて一斉に叫ぶ。
「いい加減にしなさいっ!」
うーん。いまいちだけど、こんな感じかな。第三章はいい案が思い浮かばないので割愛
文章に関して一言
”〜。と言うか” 前作でも見かけましたが、この言い回しが好きですね。今作でも多用されています
はっきり言って、三人称の地の文でこれを使うのはやめたほうがいいですよ。格好悪いです
長くなったのでこれくらいにしておきます。以上
383 :
光差す海 ◆r9F.uUmiJE :2009/05/09(土) 23:02:28 ID:GUbp1SLW
>>380>>381 読んでくださってありがとうございます。長文レスに感謝します。
なるほど、確かにヤマが二つありますよね。ボツワナだけじゃ弱いかな、と思って
足したのですが、逆効果かもしれませんね。もっとボツワナ編を練るべきでした。
日常的な物語では思っている物語に制約がつくかな、と思って「動ける資産」を
持たせるために財閥の令嬢という設定にしたのです。リアリティは出来る限りは
持たせようと思いますが、ここからは工夫してみますね。
アヤカには失敗を繰り返してもらい、精神的に成長してもらおう、と思います。
確かにキャラ設定がガキ過ぎるかもしれませんが、そこは実はハルヒと対比させました。
近い造詣ではオマージュそのものになってしまいますので・・・・・・・。
「魅力的な主人公をいかに書くか」また新しい、難しい命題が見つかりました。
キャラクター小説に挑戦したのも初めてですし、そこも考えないといけませんね。
個人的にはこういうキャラ好きなのですが、それは「作者が好きなだけ」ですよね
煎じ詰めれば「どう読まれようが俺はこう書く」となるのでしょうが、僕はまだそれ以前の
場所にいます。もっと考えて見ます。ハルヒ分析、とても参考になります、ありがとうございます。
文章作法については、勉強したのに即忘れ、また同じような間違いをしていますので
訂正してきます、色々とありがとうございました。
384 :
光差す海 ◆r9F.uUmiJE :2009/05/09(土) 23:04:14 ID:GUbp1SLW
>>382 ありがとうございます。この作品は「読者に楽しんでもらいたい」と考えて書きました。
しかし、前レスにあるように、まだ作者の嗜好で書いているところもあります。
アヤカは幼稚すぎる、と感じられましたか。高一なんてあんな感じかな、と思って書きました。
ネットで知り合ったメル友の女子高校生なんてあれと大差なかったりしますのでw
とりあえず、作中ではもう少し成長させる事にします。
主人公たるアヤカがいかに読者に好意を抱いてもらえるか、と言う観点は全く持たずに書きました。
コイツ面白い奴でしょ、ぐらいのところで書いたのが本当のところですね。
オチは全部そのまま転載したいぐらいですが、それはまずいのでこちらの言葉で書きますね。
あー、「と言うか」結構好きかもしれませんね。以降気をつけて多用を避ける事にします。
駄作を丁寧に読んで批評してくださってありがとうございました。
一人をさみしと思っちゃならぬ。
気まぐれに、ふらり。
ひとりたび。
遠く地響きのような太鼓の音が聞こえてくる。
地下で鬼がざわめくような、魂が引き寄せられるような、魅惑的な音だった。
「祭りか…」
一人をさみしと思っちゃならぬ。
それは重々承知している。
我は災いの元。思い出せ。
単独であること、それが一番だと思っていた。
太鼓の音が山々に響き渡り、こだまし、残響を残してゆく。
「ああ…」
―――――たまらない。
ふらりふらりと引き寄せられるように、獣道を辿り、里へと足を踏み入れる。
清浄な湿り気を帯びた空気から、緩やかな太陽の日差し降り注ぐ不浄な場所へと。
近隣の村から集まってくる人々、御輿や大なべを数人で担いで石段を駆け上がる若者たち、色鮮やかな着物に身を包み頬
を薄紅色に染めた娘。みな次々に鳥井の門をくぐってゆく。
その中にひときわ人目を集める青年がいた。
藍染めの着物から伸びる四肢はひょろりと長い。夜目にも鮮やかな肌は白く、襟足まで届く長めの髪は黄金色で、明らかに異
形の彩を発している。
多くの村人は好奇の目で遠巻きに通り過ぎてゆく。
「…物の怪じゃないのか」
「だが人の容姿をしているぞ」
「見ろよ、あの髪の色を。稲神様の化身かもしれねぇ」
さわさわと囁き合う村人達もあった。運営者の連中であるのか、皆そろいの帯を締め、総じて壮年の男達である。
「おい、あんた」
中でも一番屈強な身体をした男が、唸るように青年の前へ進み出て声を上げた。
「あんた、この里の者じゃないな」
「ああ」
青年はふと目を上げ、始めて自分が好奇の目で見られていた事に気づいたのか周囲をぐるりと見渡した。
「旅の者さ。祭りの最中に失礼するよ。かまわないだろう?」
にこりと笑いかける顔に少々肩透かしを食らった気分で、屈強な男は訝しげに青年をじろじろと検分した。
冒頭しか書けていませんが、山の狐が人恋しくて里に下りる短編仕様にしようと思っています。
批評お願いします。
386 :
.:2009/05/11(月) 23:11:51 ID:tH4Cm8e8
>>385 雰囲気はいいと思う。
でも、やっぱり冒頭だけだとちと物語的な部分では
評しづらいかなぁ・・・。
文章的には、俺自身がいい加減なのをさっぴいて考えてほしいけど、
特に問題になるような部分は見当たらなかったと思う。
一応、…は……と二つ繋げて使うようにした方いいって事くらいかな。
あと気になったのは
>単独であること、それが一番だと思っていた。
ここは、独り、とか孤独、とかの方がいいんじゃないかな、って所と、
>運営者の連中であるのか、
ここは「祭りを取り仕切る連中だろうか」くらいにした方が、
ちょっと昔の話だって雰囲気が壊れなくていいかも、と思った。
文章自体はうまいね
使うべきタイミングで使うべき言葉を使えてる
「祭りの音が騒がしい、楽しそう」でも済む文にあえておどろおどろしい形容詞を重ねているのが
場面の雰囲気に不吉さを漂わせていてうまいと思った
あとは場面転換をもっとはっきりさせたほうがいいと思う
はじめ読んだとき狐視点が後半の祭りのシーンでも続いてるのかと勘違いしたし
(つまり「狐が村で青年を見つけた」から「狐と青年は別人」かと勘違いしたってこと)
一番手っ取り早い転換は、その場の天気を描写しなおすことだね
時と場所を一度リセットすれば、語り手のカメラが映してるものが変わった事も読む人に伝わるし
ところでこれ、携帯で書いたの?
なんかとんでもないところで改行が入っていて一瞬戸惑ったので……
「身を包み頬 を薄紅色に」とか、「明らかに異 形の彩を」とかね
章立てとか段落分けは場面の切れ目を表すのに使えるから気を付けとくと便利だよ
いわゆる文法規則(行の先頭には空白を、とか)ってのはこういう場面転換を示唆するためでもあるからね
単独である>
主人公の「孤独」を押し出したいので
ありきたりな表現では最後まで印象に残りにくいだろうとあえて「単独」という言葉を使ったのですが、やはり違和感だったでしょうか…
ここは「祭りを取り仕切る連中だろうか」くらいにした方が…>
こっらの方がずっといいですね!
自分もうん?と気になったところなのでご指摘ありがたいです
あらすじは最後まで書いてあるので、あとは文章にするだけなのですが…
中々時間が取れないので冒頭だけ書き出してみました
早急に全文書きたいなぁ、と思っています
>>388 ご指摘ありがとうございます
場面転換や人物視点でいつもどうしたらいいか戸惑ってしまいますので
なるほど、天気や場所で視点をリセットすればいいのか。
メモ帳で書いたコピペですが、単純にフォントの設定ミスです。
読みにくくて申し訳ない。
>>385 出だしの語りがうまいですね。先が読みたくなる雰囲気です
気になった点は
>清浄な湿り気を帯びた空気から、緩やかな太陽の日差し降り注ぐ不浄な場所へと。
一般的な感覚では、太陽の日差しと、不浄という言葉が一致しないんですよね
吸血鬼じゃないんだし
山の草木たちの匂い漂う清浄な場所から、人の臭い漂う不浄な場所へと。
こうしたほうが無難な感じがします
それから太陽の日差しという言葉が出てきたので、昼間の祭りかと思っていたら
>夜目にも鮮やかな肌は白く
でいつのまにか夜になっていて、違和感を覚えました
>鳥井の門 鳥居は門の一種なので、これは”頭痛が痛い”等と一緒の悪文ですね
黄金色の髪はやり過ぎかなぁ。バレバレじゃないですか
派手な着物(狐が人に化けると夜でも着物の柄がはっきり見えるという口承がある)
と見目麗しい容姿でいいのではと個人的に思います
細かいことを言いましたが、話の続きが楽しみな出来だと思います。以上
>>385 文体、雰囲気は非常に良いと思った。
あとは、いわゆる「カメラ位置」を意識してみるといいかもしれない。
例えば最初は空、山などの遠景を描き、徐々に主人公にクローズアップしていく。
または反対に、主人公の意識、内面描写から徐々に外界へ。
……というように順を追って文章を組み立てるようにすれば、読む側がイメージを
整理しやすい文章になる。
391>>
的確な御指摘ありがとうございます!
読み返してみれば本当に矛盾点がぽろぽろと
お稲荷様だから金髪だろうとなんとなく思ったのですが、おっしゃる通り山中では無理設定だったかもしれません…
>派手な着物(狐が人に化けると夜でも着物の柄がはっきり見えるという口承がある)
ほお。素敵ですね
容姿の参考にさせて頂いてもいいでしょうか。
392>>
貴重なご意見ありがとう御座います。
自分の描く話はカメラ視線、人物視点からしっかりイメージして文章を組み立てていないから後で矛盾点が出てくるのかもしれません。
これからは注意して書いてみたいと思います。
394 :
391:2009/05/12(火) 17:40:41 ID:VwDSK+m5
>>393 >容姿の参考にさせて頂いてもいいでしょうか。
ご自由にどうぞ。アドバイスする立場からすれば
自分の助言がお役に立てば、嬉しい限りです
今書いているラノベの一部なんですけど
これでいいのか不安になります…
とりあえず直したほうがいい所を教えてください
「死んでもらうぞ、魔王!」
空にいるヴァルキリーが魔王、恭一に向かっていく。
しかしなんか構えをするわけでも逃げ出すつもりもないらしく、あいつはポケットに手を入れたままぼうっと突っ立っている。
一体何を考えているのよ!?
私の頭の中に浮んだ疑問に答えるかのように恭一はポケットに入っていた左手をヴァルキリーに向かって差し出す。
「くらえぇぇぇぇ!」
ヴァルキリーが手に持っている槍で恭一を刺そうとする、しかし…
「何!?」
ヴァルキリーの槍は恭一の掌を貫かなかった。
それどころかヴァルキリーの槍の先端を掴んでそのまま地面に叩きつけてしまった。
「ふん、大したことがないな」
切ったわけでもないくせに手を舐めながら地面に叩きつけられたヴァルキリーを見る恭一。
まさにこいつは化け物、いや魔王かもしれない。
あたしがそんな事を思っているとヴァルキリーが立ち上がろうとしている。
「くっ、私を小馬鹿にしているのか?」
屈辱を受けたヴァルキリーは悔しさと怒りを込めて目の前にいる魔王を睨む。
そんなヴァルキリーを見ながら恭一はフッと鼻で笑って
「小馬鹿?違うな、貴様を大馬鹿にしているだけだ。」
と言い放った。
うわぁ、性格わるぅ!
「五月蝿い、外野は黙っていろ。」
こっちを見ながら文句をいう恭一。
そうだった、あいつは心が読めるんだった。
そんな私達を見てヴァルキリーは顔を真っ赤にして怒鳴っている。
「貴様!真面目に闘うつもりはあるのか?」
「残念だがない。」
だるそうな顔でヴァルキリーに答える恭一。
「いいか、よく聞け。貴様と私とではレベル差がとてつもなくある。貴様がビー玉なら私は太陽、お前がガン×ムなら私はイ×オンだ。」
喩えが凄く危なっかしいわね。
「………とにかく、大人しく帰れ。」
私のツッコミを流して恭一はヴァルキリーに帰るように促す。
しかし、それがヴァルキリーの怒りを買ったらしく再び槍を構え今度はなにやらブツブツと呪文みたいなのを唱えだした。
「むっ、あれは…」
アイツは何かに気が付いたらしいけど一体何をやるつもりなのやら?
「くらえ!グングニール・ブレイク!」
うわわわわわ!ヴァルキリーがなんかすごい技を繰り出してきた!!
私は思わずしゃがみこんでそれを避けようとする。
……あれ?来ない…
突風や熱といった物が一つも来ないことに私は不思議に思い恐る恐る目を開く。
突風も熱も来ない理由…それは…
「ふむ、味はまあまあだな。」
「ば、馬鹿な…私の中で最大と思える攻撃を…"食った"だとぉ!!」
そう、恭一はヴァルキリーの必殺技、グングニール・ブレイク(だったよね)を"食べて"しまったのだ。
流石、核ミサイルすら食い物にしちゃう男…
恭一はポケットから爪楊枝を出して歯と歯の隙間の残りかすを取るふりをしている。
「口直しに青汁が欲しい所だな。」
相変わらず何を考えてるのか分からない奴…
一方渾身の攻撃を食べられてしまったヴァルキリーは余裕しゃくしゃくの魔王を見てそのままへたり込んでしまった。
「あはははは…」
放心状態のヴァルキリーを見て私は呟いた。
「あーあ、可哀相に…」
とりあえず、こういう風にしたらいいんじゃ、という形で
書き直してみたいと思うんですけど、構いませんか?
どうぞ
自分では分からない所があるので…
>>395 良いノリじゃないすかね。文章作法は
>>2あたり参照してもらうとして気になる点を。
>なんかすごい技
これは語り手が行動する前に描写しとくべきかと思います。
突風や熱だったという事さえ判らないまま語り手が行動してしまうと、後で描写されてもその間が間延びして滑稽な感じになりかねません。
このシーンの状況自体は、なかなか不条理で素敵だと思うw
>>395 これが始まりではなく、見せ場の一部分を抜粋しているんですよね?
登場人物が、魔王恭一、ヴァルキリー、私(一人称)の三人ですが
世界観、容姿、立場の説明がないと、読者は置いてけぼりです
そこに目をつむるとしても、ラノベの華である戦闘シーンが、主人公
が蚊帳の外の解説役だから面白みに欠けますね
実況解説者は戦闘に精通していないと、読者は読んでいて退屈です
しかし三人称ならそんな心配は無用です
普通の攻撃では通用しない。そう悟ったヴァルキリーは再び槍を構え呪文を詠唱し始めた。
かつて天界に牙を向いたロキ、フェンリル、強大な力を持った猛者共をも屠った最終奥義。
その名も――
「グングニール・ブレイク!」(このネーミングセンスはどうなの? グングニルの槍を壊してどうすんだよっ!)
周囲の空気を震わせていた振動がピタリと止まり、膨大なエネルギーが槍の先端に集まった。
簡単に書くとこんな感じになります。一人称だと説明できないことも詳しく説明できるので便利ですよね
私は三人称で書くことをオススメします
ところで魔王が日本人名だと、エロゲ往年の名作ビ・ヨンドを思い出させます
ギャグっぽいところも似通っているので、差別化をはかりたいところです。以上
>>395 この部分だけだと判断しづらいんだけど、いわゆるドタバタコメディ系の作品に
なるんだろうか?(違ったらすまない)
主人公視点、地の文での状況説明が続くが、完全に傍観者、第三者的立場からの
淡々とした解説なので、コメディ作品として見るといささか勢いに欠ける。
もっとはっちゃけてもいいと思う。
例えば「魔王」や「ヴァルキリー」の台詞を増やし、もっとベラベラグダグダ余計なことまで
喋らせてみてはいかがだろう。
擬音もバンバン使って派手にしてみるのはどうだろう。
一般的なセオリー通りのキレイで読みやすい文章にするより、これでもかってくらい
悪ノリして書いた方が面白くなりそう。
402 :
395:2009/05/13(水) 09:11:47 ID:B91+0S/z
>>396各位
ありがとうございます
では調子に乗って存分に書かせてもらいます
今度は全文を書いてからまた公開いたしますので
その時はまたよろしくお願いします
403 :
.:2009/05/15(金) 01:16:22 ID:0iXLLjTY
どうしても中二病、セカイ系臭さが漂うゴミラノベのストーリーしか思いつかない・・・
こんなの書いてもしょうがないと思うから書き始めることすら出来ないし
中二病やセカイ系っていう、世の中の分類に阻まれて
書けないってのは、最初の頃によく陥る罠だな。
ぶっちゃけ、中二病にしろセカイ系にしろ、厳密な定義は
存在しない。いい中二病だのいう言葉があったり、
セカイ系でもガンガン売れてたり評価されてたりする
作品だってあるんだから、そこで止まってちゃ何もできないままだぜ。
どうしても書けないなら、エッセイ的な、自分の身にあった事に
プラスアルファして書いていくような文章から始めてみたらいい。
時々お題創作スレで転がっているような奴をね。
それで書く事に慣れていったら、自然と中二病とかセカイ系とかいう
分類は気にならなくなってくる。
・・・多分。
設定がアレでも、キャラが魅力的なら面白いお話になるはず
世の中そんなもんです
>>405 エッセイはなぁ・・・どうせ俺のエッセイなんて面白くなりようが無い。
だからといって閉じられたセカイで延々と糞ガキが鬱ってるようなもの書きたくないし・・・
まあ、きつい事を言うようだが、書かない理由を探している
内は、何をどうしたって駄目さ。君が自分で満足がいくものを、
書き始めの最初から書けるような天才なら話は別だけどな。
まずは書くことだ。書くことを持って始めよ。中身を創るのはそれからだ、
とオレの脳内偉人も言っているような気がしたが気のせいだったぜ!
さすがにそんなネガティブ思考の持ち主の文章は
読みたいとは思えないよ
ま、これは中二じゃない、これはセカイ系じゃないって
自分で思える奴を選んで、その文体やら話の展開やらを、
一冊丸々写本する事で学んでみるのもいいんじゃね?
これは中二だ、これはセカイ系だって判断ができるって事は、
そうじゃないものを判断する事だってできるはず。
そうじゃないものから学び、まずは模す事をもって始めよの
精神で行けば、書き始める事くらいはできるようになるんじゃないかね。
>>409 そうだな・・・だったら今読者が絶対的に求めている需要無いかね。
自分の意思を捨てて需要の通りに書けば何とかなるだろう
>>411 なもんが絶対的にわかるなら、俺はこんな所で
SS書いてないで、編集者か何かやってる自信があるねw
何事でもそうだけど、最初から成功だけを望んで、
成功以外を求めない姿勢でいてはいけない。
一度の挫折でやめたくなって、何事も長続きしなくなるから。
失敗はして当然だし、そういう失敗に降りかかる言葉は、
一つ一つが自分の糧になるはずだ。
まずは思いっきり全力で失敗してきなさい。
ここは匿名掲示板だから、その失敗を糧にして
やり直そうと思えば、いくらでもやり直せるんだから。
需要って後付け解釈もあるから一概には言えないけど、
例
・「架空の食事シーンの描写」
→読者に食欲を喚起できるかどうか。涎たらさせればゴールくらいの気概で
・「異性に対する情欲が湧くシーンの描写」
→どれだけ偏向的な嗜好を描けるか、かつ「その趣味がない」人達への紹介たるか。
加えて、その趣味でない人達にも納得できる描写たりえるか
・「とにかく壮大なクライマックスの描写」
→前後の誘導に頼らずとも驚き戦(おのの)ける描写足りえるかの追求
妄想をどこまで物語として奮い立たせられるかのテストでもある
逆算し、そのシーンが「クライマックスであるために必要な伏線」を割り出せるか
素人として、直情的なシーンを書く事を楽しむべき。
であれば、直情的なシーンを繋ぐことに心血を注ぐと楽しみながら悩めるのではないか。
創作は素人玄人問わず、悩み続けざるを得ないのですから、悩み方を楽しまなければ!
>>412 絶対的な需要ってのは無理かもしれないけど、何か分かりやすい需要ないんですか・・・
俺が趣味で書いたオナニー文章なんて誰も読むはず無いんですよ。
あ、ごめん言葉抜けてた
直情的なシーンとイコールではないけど、とにかく誰か(これを仮にaと置く)引き込む絵が作れている文章こそがaに対する「需要」であります。
aが漠然と何かを読みたいと思っている内容は、そのまま需要にはなりません。
誰かに解釈され、宣伝されたりして、始めて興味を持ち、読む訳ですね。
そこで満足すれば需要を満たした事になるですが、そう上手くは事は運びませんw
しかし誰か特定の「想定客」を意識すると、ジャンルという目安を解釈できるようになるのではないかなと。
>>413 だからどんな直情的シーンを書けばいいんですか?
>>416 チキン南蛮が大好物なんだが、今は食べられない状況にある。
読んだだけでチキン南蛮を食った気分になれる食事シーンを読ませて下され。
書けない理由探し、書かなくていいって背中押し目的の人が定期的に来るね。
>419
誰も読まない小説書いて他人に迷惑かける奴が増えるよりマシでしょう・・・・
>>416 まんま例示した三つです。
食事が美味しいって描写は五感に訴えかけるシーンたるかどうかの一番判りやすい例だと思うよ
味覚と嗅覚の描写ってけっこう書きにくくて面白い。直情的じゃない飾り方すると判りやすくコケるのが自分でも判る、見直しやすいお題だと思う。
読者がおいしそうって思ったら勝ちってくらい。
異性に対するアレやコレやをいかに書くか。これは千差万別すぐるから敢えては言わないけど、とにかく徹底的に思いを掘り下げて行けば書ける事!
コレについては、掘り下げ切ると万人が一致する事は「まったく」ないので、もっとも直情的な「需要」たる品物です。
需要って言葉自体がアレなんですが、そもそも需要と看做していなかった人達の「好奇心を掘り起こす」事ができたら、それはもう需要なんですね。
そればっかじゃどうしようもないですが、五感なんらかにフォーカスした「直情」ってのは良い訓練になると思います。
……でも、18禁になったらエロパロに頼むじぇ
とにかく壮大なクライマックス!
これはもうね、派手な話書きたいって思ってる人は勝手にやってる事なんですが。
とにかく壮大なクライマックスを書きたい!ってのは表現者的に広げた風呂敷を俯瞰する嗜好な訳です。
こいつを組み立てるためには、設計が必要です。何のために設計するのか。
そうです。まず『どんな派手なクライマックスが欲しいのか』が明確じゃないと設計しようがないんですね。プロットも中割も物語要素の列挙も取捨選択もままなりません。
中割していけば見出せます。
さて、最初に戻りましょう。
「だからどんな直情的シーンを書けばいいんですか?」
そのまま書けば良いのです。
好きなようにやってください!
書きたい事がない?
あるから書こうと思ったんじゃないですか?
その上で悩んだんでしょ。
きっと、どこかにありますって。
>>420 ぶっちゃけ、拙くてもいいから、それでも創作しようって
心意気の持ち主を馬鹿にしてるのか、君は?
誰も読まない小説を書いて、一体誰に迷惑がかかる?
誰も読まないなら、そんな小説ないのも同じだ。
誰の何に迷惑がかかるというんだ?
大体、「誰も読んでくれなかった小説」なら存在しえるが、
「誰も読まないと決定している小説」なんてものは
この世に存在せん。投下する前から誰も読まない誰も読まないと
題目のように唱えて、他人がアドバイスしてもそれを実践しようともしない。
何がしたいんだ君は?
創作を実際に行っているこの板の住人を、婉曲に馬鹿にしたいだけなのか?
先にも言ったが、書きたいと思ってここに書いてて、それでも尚
自分の小説を誰も読まないと思うなら、まずは徹底的に自分がいいと
思う、自分が読みたいと思う、そして世間でも読みたいと思われている、
中二でもセカイ系でもないと判断できる小説を十冊以上全写ししてこい。
何もできないどころか、何もやらずに何かやったような気になってんじゃねえよ。
他人にどうにかする方法を教えてって言ったんだから、
他人がこうしたらいいって言った事くらいやってみろ。
めんどくさがってんじゃねえよ。楽して実ばっかり取れると思ってんじゃねえ。
それでも、そこまで言うならもう書かなきゃいいじゃん、とは言ってやらん。
絶対に書け。ここで相談した以上、必ずな。
どんな下手糞な文章であろうと、俺が責任持って読んでやる。
これでもう「誰も読まない小説」じゃなくなったんだから、
君が投下をためらう理由や、投下する為の小説を書くのをためらう理由はなくなった。
さあ、作業に移れ
じゃあなんで書こうと思ってるの(orこのスレに書いてるの)
っていうループになるのもあれなんで。
食事シーンはライター志望をふるいにかける定番の一つなので、
一丁書いてみるといいんじゃないですかね。
ウーパールーパーが食材とされている地方があるそうなので、そいつを題材に一つお試しあれ。
>>423 馬鹿にしているというよりは死に絶えて欲しいと考えていますが何か?
誰も読まないってことは読むに絶えない小説って事ですよ。存在するだけで不快です。
まぁどうせ俺が何書いてもそういう小説になってしまう事は避けられそうにありませんがね・・・
>>424 そんなぶつ切り書いてもしょうがないでしょう・・・
>>425 >そんなぶつ切り書いてもしょうがないでしょう・・・
いやおいお前
それで笑わせたりコメ貰う流れも否定するんか?あ?
427 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:31:27 ID:0o+4zLm8
おまえまさかあの……
伝説の"七年"じゃなかろうな
>>429 ダウト
まあ釣りだとは思うのだけど、形式に拘るならオペラ学ばれた方が演出面の構築学べていいんじゃないすかね
>>430 人が真面目に相談しているのに釣り扱いですか・・・イライラするなぁ
真正なら今日は寝とけ
お前某アホと同一視せざるをえないくらいタイミング悪い上に意味分からん
ウダウダ言う前に書いてから困れ
君についてのまとめ
1 真面目に相談している
2 人が読まない小説じゃない小説を書きたいと望んでいる
3 提示された、2を解消する為の具体的方法に何らコメントしていない
1と3が矛盾するんだがなぁ。
まさか、真面目に相談している人間が、真面目に答えている
人間のレスを流し読みしかしていないなんて事は、ありえないよなぁ。
434 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 00:49:13 ID:0o+4zLm8
>>428 七年の間書けない人
執筆に対し自虐的、ネガティブな態度をとり、誘い受け的レスをするが、
誰がどう言おうと結局おまえ書く気ないだろ。な人
主に「小説書きたい」等ワナビ系のスレに出没し、
彼が現れるとスレが彼に対する反応で埋まってしまうといわれる
つか作品なしの議論は行き過ぎると板違いだと思うぞ
>>432 そこまで言われて引き下がれるわけ無いでしょう。
書いても自己嫌悪に駆られるだけでしたよ!!
>>433 しっかり目を通しましたが具体的方法ってどこですか?
釣りじゃないならイライラする前に弁明からお願いしたいところですな
何を聞きたくて、何を相談したくて、何のために周りを右往左往させる言動を繰り返したのかと。
>>436 何を聞きたいか→一体どのような小説に需要があるのか
何を相談したいのか→同上
何のために周りを(ry)→そんな言動を繰り返した覚えは無い
人に全部聞いて書ける創作なんてないからな
だから何をどうしたいのかが無ければ筆を折れ諦めろとしか
>>434 なるほど。
まあ、その人と断じるわけじゃないが、
「上達したいならこうすればいい」と二回も具体的方法を
書いてるのに、それをどちらもスルーってのはちょっとな。
真面目に相談してるってのが自己申告に過ぎないと判断を
せざるをえない部分が大きいな・・・。
なんにせよ、作品を投下してくるまではスルーしておくのが吉か。
ID:hOFE3Jo7はどうして書きたくもないのに小説を書かなきゃいけないの?
書かないと死ぬの?
>>435 というわけで、これ以上しのごの言いたいなら、
どんなものでも構わないので作品投下をよろ。
ここは創作発表板。創作を発表する板であり、
創作を発表するための方策を模索する板では、
厳密に言えば無い。
というわけで、俺以外誰も読んでくれないであろう
小説の投下、待っている。
>>437 >何のために周りを(ry)→そんな言動を繰り返した覚えは無い
それは真性と言われかねない言動だから避けるか見直してから書き込むべきかと。
なんでそんなに需要第一なん?
>>441 それは無理ですねぇ。書いたことありませんから
>>442 だから、小説って物は他人に読ませるものでしょう。俺が楽しくても意味無いし、
自分が書いた小説なんか楽しめるはずが無いでしょうが
俺個人が、小説に対して覚える需要を書き出してみた
・不条理さに突っ切った笑いが欲しい
・群像劇で主人公を一人にしないでほしい
・登場人物間のストーリーはウザいからいらない
・だからといって暗いエピソードばかりではあってほしくない
・暗いエピソードも不条理的かつ不謹慎でない程度のギャグに落としこんで頂ければ幸い
・ハリウッド的展開は売れてても俺的に微妙っす
・ロリキャラに重い役背負わせるの多過ぎて食傷気味っす
・もっとなんかないっすか^q^
好み批判を洗い出せば、指向性を見出せるだろうに
俺も一応自分が思う需要書いておこうか
・エロい
・ギャグ
・ストーリーに裏がある
具体的に言うと、西尾維新の化物語シリーズみたいなの。
ああいうの大好き。結構世間でも需要があるのか、アニメ化も
するみたいだしね。
んで、後はこの需要提示に対してどう行動するかを
生ぬるく拝見させていただくよー。
>>443 >自分が書いた小説なんか楽しめるはずが無いでしょうが
大間違いでね、お前自身が楽しがってないシロモノだと読者が知ったら、
誰も読みたくなくなるってのが人情
物語をいろいろ比較した上で検証すると、基準がないからいろんな言葉が出てきて面白いんだけど、
それらを金科玉条にしたり、言葉のまま受け取ると老人っぽいつーか固陋したアレになる
>>445 そんな抽象的な・・・エロやギャグが受けるのは当たり前だし、
物語のどんでん返しがあったら面白いのはわかりますけど・・・もっと具体的なものを・・・
>>446 わざわざ自分で楽しんでないなんて事他人にいうわけないでしょうが
お前が創作出来なくてもだれも困らん
>>448 分かってますよ。そして、俺の趣味で描いたものには需要が無い。
だから需要があるもの書こうとしているんでしょうが・・・なんでこんな事をわざわざ説明しなきゃならないんですか?
結局どうしてほしいのぼくちゃん
http://movie.goo.ne.jp/ これで人気の映画を十個ほど検索して、あらすじ印刷してみるんだ
で、要約書いたり好きな場面を列挙したりして、共通してるものをさがす
そしたらそれ書けば「需要に応じた供給」も出来るんじゃないの?
てゆーか
>>447の上のレスってつまり
ネタ考えるのめんどくせーからお前のネタパクらせろ
受けなかったらお前のせい
ってことだろ('A`)
>>453 映画を参考にしてラノベが書けるわけ無いでしょう・・・
>>454 はいはい、定食屋で店主が注文聞いたらパクらせろってことなんですね
楽しそうだなw
ラノべじゃなくても書けない教えて云々は、
何したいのかまで否定されると詰むので
釣りにしか見えなくなるのは自明
多分創作文芸漁ると同類に会えるよ
それこそ、くっさるほど。
>>455 客に料理の作り方聞く店主がいるかよ
てゆーか
>ここの住人は読者じゃありませんし
客じゃねーじゃん
>>458 俺は深夜に言葉遊びをする気はありません
つーか、俺が素で書いたらこういう誰もが嫌がる流れになるじゃないですか。
だから他人の需要が必要なワケで・・・
>>459 言葉遊びのひとつも出来ない奴に小説なんか書けるか
じゃあ書くなってワケで
>>456 まあ、たまにはいいのかもしれんね。
居つかれたら困るが。
463 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 01:31:46 ID:0o+4zLm8
ID:hOFE3Jo7
答えてほしいのだが、あんたはやはり七年なのか?
違うならそれはそれでいいんだが
俺が素で書いたら誰も読まない中二病臭がぷんぷん漂う糞セカイ系ラノベしか書けないんですよ・・・
そんなもの書いてここに晒したとしても誰も喜びはしないし、もっと激しい叩きが始まるでしょうよ・・・
>>463 そんな人知りません
>>464 >俺が素で書いたら誰も読まない中二病臭がぷんぷん漂う糞セカイ系ラノベしか書けないんですよ・・・
>そんなもの書いてここに晒したとしても誰も喜びはしないし、もっと激しい叩きが始まるでしょうよ・・・
で?
結局何を言いたいんだお前はw
466 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 01:36:27 ID:0o+4zLm8
そうか
今度奴にあった時の土産話でもしよう
しかし他の人に警告するが、
こういう手合いにレスするのはまったく時間の無駄にしかならない
さっさと寝るべし
>>465 だからセカイ系みたいな需要の無い終わったジャンルで書き続けるのは嫌だから、
どういうジャンルのものを書けばいいのか聞きたかったんですよ・・・
なのになんなんですかこの流れは
でっていう
次スレのテンプレにでも明記しとくかね。
早めに見切りつけるように、って注意と、
見切りつけられないように真摯にな、って注意と。
>>467 >
>>465 >だからセカイ系みたいな需要の無い終わったジャンルで書き続けるのは嫌だから、
>どういうジャンルのものを書けばいいのか聞きたかったんですよ・・・
>
>なのになんなんですかこの流れは
ふ☆い☆た
で、結局俺は何がいけなかったんでしょうかね
質問をしたいのなら具体的に
>>471 ・質問しといて人の話まともに聞いてない
・言い訳+自虐+逆ギレ
今、Web上で発表するならばどのようなジャンル、内容のライトノベルを書くべきでしょうか
こういうことですか
分かりやすい
ラ板を調査あれ
>>475 竹宮ゆゆこや西尾維新みたいな小説を書けと?俺がやったら単なる中二病でしょうね
まあそういうことだ
〇〇みたいな小説を書けと?俺がやったら単なる中二病でしょうね
全ての答えが出たね
よかったよかった
一体どうやったら中二病じゃないラノベ書けるんですか・・・
まず中二病の定義が曖昧だから、その要素を含まないラノベを書く
方法なんてアドバイスし様がない。
>>447にだけ
男と先生が主な登場人物
先生は三十路の女、男は生徒
三十路の先生はドン引きする位結婚願望があるが、ガツガツしすぎているため全く実らない
そんな三十路先生と男のやり取りを描く
読者には、先生が三十路の女である事を明かさず話を進める
んで、最後の最後で三十路先生が女だってことを明かす
途中の細かいこと、どういったやり取りがかわされるか、そして結末は腕の見せ所
はい、ネタ提供
俺が書きたいネタだけどあげるよ
これならレスつくぞー
>>479 あくまでも私見だけど、正統派のラノベでも書いてみたら?
ロードス島戦記辺りをじっくり研究して骨太のファンタジーでも書けば
誰も中二だなんて思わないよ
くいつくにはちょっと遅かったか。
しりたいのがねtの需要?じゃあさ、何のためにそんなもん書きたいんだよ。
この際だからマジレスだけど、自分が楽しめないようなもん書いてどうすんだ。
クオリティどうこう需要どうこうの前に、楽しくもないようなもんどうして書かなきゃなんないの。
死ぬまで、需要がわかれば俺は評価される文章書けるって信じていたいとでも思ってるのか
こうして相手してもらう前にちっと考えろよ、いったい何のために文章書くのか。
具 体 的 に 言うと、お前は何を表現したいのかなんだよ。
で、何のために表現したいかなんだ。
そこのところがちっとも見えんわけよ。上で上げられてた文芸ワナビの人らとも通じるけど。
自分が書いたものは楽しめない?楽しめるように書こうとがんばれよ。
他人の需要云々してるよりよっぽど建設的だしスレタイにも合ってる。
ま、こうして何か与えられても、他人から与えられたものが受け入れられるようなプライドじゃなさそうだが。
理屈をつけて否定するほうがラクだもんなぁ?ん?
釣りとか言ってるのも見えるが、釣るためには本音に見せなきゃ食ってもらえないわけで。
釣ったつもりが痛い思いをすることもきっとあるさw
そうでなきゃ釣りでもない真性モノってことだ
ブッタ斬って悪いけどモンハンSS書いてた俺登場。
漢字過多と雰囲気造語をやりすぎでした。
直します。
推敲中も読み憎さ爆発だったのでいっそ軽い文体に変えてしまおうと思ております。
遅くなりましたが、ご指摘ありがとうございました。
>>483 創作者は自分の表現したい事を表現しなければいけないという掟でもあるのでしょうか?
俺が何を書きたいと思おうが、どうでもいいことではないでしょう。
自己満足する為の作品ならこんなところに晒そうとは思いません。HDの中に保存しておきます。
俺が知りたいのは他人を楽しませるための作品の作り方です
>>486 分かりました。しかし、難しそうですね・・・
それにここまでスレを悪い空気にして今更作品投下も無いような気がします
>>484 書き込めるって事はいい事だと思う。
でも、そっから削っていくのって実は難しいよねw
頑張ってなー。
>>487 よーわからんが投下したら作品に真摯なレスはつく。多分な
下手ならボッコボコだし上手なら褒められるだけの話
皆ボッコボコにされながら頑張ってるんだからお前も頑張れや
書き手が面白いと思わない話を読み手が面白い
と思うはずはないと言われたことあるよ。
だからまずは好きなように書いて読み手の立場
に戻って直してみたらどうかな?
ごめん、もう言われてることだね。
がんばって。
493 :
ごんべえ:2009/05/29(金) 08:45:45 ID:/YXsNHjm
いまさらなのですが、以前投稿した作品(
>>150、
>>151)がスルーされてしまったので、批評して戴ければ幸いです。
どうか宜しくお願い致します。
>>493 とりあえず気になった点
> 彼女はすべてを吐いてしまうと僕の制服のシャツをひっぱり震えながら言った。
文章の流れ的に「彼女」はシスターの事かと思った。
「彼女」じゃなくて「光」にした方がすっきり。
>まるで、時間が停まっている様だった。何故、僕たちは動けるのだろう?
実際に時間が止まっているとは明言されてないのに、
自分たちが動ける事に対して疑問を持つのはちょっと変。
あと口語がちょっとカタイ。
一緒に帰るくらい仲のいい妹に対して「きみ」は他人行儀過ぎ。
「お前」とか「光」でいいと思う。
マクドナルドも喋る時はマックとか略すと思うお。
>>493 ・動作や思考の説明が多く、テンポが激悪(僕は言い訳をした、とか)
説明する必要がある部分か、あるいはスムーズに読めるよう工夫できないか読み直してみるべき
・「舐めるような視線」の描写が回収されてない
・「コンクリートジャングル」等日常的に使われない表現は一人称にそのまま放り込むのは違和感の元。背伸びしない
・×かたずけて ○かたづけて
・「僕は」が多すぎる
・「奇妙な光が集まり」の一言で済ませられるほど日常的なのかねこれ
・「詠唱を終え」詠唱って断言しちゃうのか
・マックっぽさがねえ。舞台を生かした場面作りを
昔の作品をアピールする気概と、スペースを入れて読みやすくしてあったりするのは好感
だけど悪く言えば、これだとただのあらすじ
人物だけじゃなくて舞台や小道具についても読者に意識してもらうように書くと、
各場面の空気を感じられて俄然面白くなるのでやってみるといいんじゃね
なんにせよ、プロローグでは批評できる事は多くないし、
感想がつかなかったというのもそれはそれで意見の一つとして受け止めてもらう方がいいかも分からんね
まずは自分で何度か読み直して見るべし
496 :
ごんべえ:2009/05/29(金) 09:33:31 ID:/YXsNHjm
>>494、
>>495 ご指摘、有難う御座います。
確かに、一人称にしては違和感のある表現ばかりですね……
今度、書き直してみようと思います。
有難う御座いました。
ところで皆さんは創作をするとき参考にする作家さんはいますか?
いろいろな作家さんの本を読んで勉強したいので、教えてもらえれば幸いです。
ちなみに僕は、乙一先生の小説を参考にしています。
>>150>>151 拝読した。批評というかは感想、提案をば。
文体について。
簡素かつ整然とした文章は、読みやすいといえば読みやすいのだが、いささか単調でする。
“○○が〜〜た”という形の短い一文が、きっちり順を追って並んでいる形は
作文としては良いのだが、小説としては物足りない。
体言止めを使ってみたり、順番・組み立てを変えたり、接続詞を入れたり、
まとめられる文はまとめてみたりして、文章の“リズム”に少しアクセントを
つけてみてはどうだろうか(いじりすぎは禁物だが)
説明・描写について。
必要な状況説明、映像描写などは的確に為されているので、特に読みづらいということは
無いのだが、やはりこちらも少々物足りなく思いまする。
冷静かつ客観的な語り口というのも悪くはないのだが、せっかく一人称を使ってい
るのだから、それを活かした一人称ならではの文章を試みてはいかがだろう。
【続き】
例えば描写の密度。
一人称小説においては、地の文=主人公の意識の流れである。
主人公も一人の人間、ぼーっとしている時は、周りの状況なんて大して気にも
留めないだろうし、なにかに集中しているときには人の声なんて耳に入らない。
逆に劇的な場面で起こったことは、細部にいたるまで鮮明に記憶に焼き付くだろう。
>>151後半のような非日常的で緊迫した場面では、主人公の五感はフル稼働しているはず。
視覚情報や思考だけではなく、聴覚、嗅覚、触覚味覚に体勢感覚、感情の動きなどを
細密に描き、日常パートと描写密度に差をつけることで、読み手に臨場感を
与えることが出来るのです。
ただこちらも、やりすぎるとテンポが悪くなるので、さじ加減には注意をば。
全体的に理知的・論理的な文章、という印象を受ける。
上でも書いたが、読んでいて頭の中で情報を整理しやすい。
それを活かしつつも崩す部分を崩し、“遊び”を加えることで良い作品に
なるのではないかと思う。
>>151 些細な指摘ですが、聖書は神々の物語ではなくて、預言者とその弟子たちのお話です
それとユダヤ教もキリスト教も唯一神なので、神々と複数形を使うと怒られますよ
>>496 主人公が淡々としているのは、乙一作品を参考にしているせいですね
残念ですが、このクロノクルセイド風味な展開のお話にはまったく合っていないと思います
アク禁中なので手短に。以上
500 :
ごんべえ:2009/05/30(土) 06:59:56 ID:PAoeP+n4
>>497、
>>498、
>>499 貴重なご意見ご感想有難う御座います。
遊びですか……
確かに足りない要素ですね。
次からは意識して書いてみることにします。
聖書の件はまずかったですね……
ヒンドゥー教や北欧神話、ギリシャ神話ならともかく、キリスト教はやっちゃだめですよね。
デリケートなことなので注意しなければならないはずなのに……
完全に勉強不足でした。以後、気をつけます。
最後に親切なご指摘有難う御座いました。
まあ、中二病じゃないといい作品かけないよ
別に中二病が悪いわけでもないし
基本さえ出来てりゃ中二病上等だと思う
中二病と叩かれるような代物はそれ以前に小説として終わってるような物ばかりだし
むしろ小説として終わってるから中二病なんだわな。病気なんだもん
中二と中二病は分けるべきだよなあと常々思う
「まだ世間を知らず、かつ背伸びしたがりな中学生が考えるような、薄っぺらくて
どこか世間一般の感覚とズレた“格好良さ”」
たしか『厨二病』の定義はこんなとこだろ。
少なくとも少年漫画やライトノベルの類に関して言えば、まさにその中学生層を対象に
した読み物で、『薄っぺらい格好良さ』を求めてる読者がたくさんいるわけだから、
いわゆる『厨二作品』が一概に悪いとは言い切れないな。
厨二とかセカイ系とかで括って一絡にする批判は単なる侮蔑
ラジオで適当に吹いたホラ話にそこまで深い意味は無いだろうよ
規制が解けてやっと遠慮なく書き込みができるよ。亀レスですが
>>500 キリスト教を題材にしても別に構わないと思いますよ。巷には、そういった創作物はあふれていますし
中にはイエスとブッダが戦隊を組んで戦うという神をも恐れぬ漫画もあるくらいですから
所詮、新約聖書も約千九百年前に書かれたフィクションです(処女妊娠や水上歩行、死者復活などなど
眉唾もののお話が盛りだくさん)
余程貶める内容でもない限り、そこまで神経質になる必要はないと思います
宗教関連のタブーは、イスラム教のアラーを絵や彫刻にすることくらいですかね
>>506 俺は
>>500の人じゃないんですが、 >イエスとブッダが戦隊を組んで戦うマンガ が気になるので、
よろしければ題名を教えてもらえませんか?
(イエスとブッダが下界で休暇を過ごすマンガは読んでるんだが…… 戦隊組んで戦うマンガも、依然どこかしらでそういうものがあると目にした記憶はある)
509 :
507:2009/06/06(土) 20:40:41 ID:BqA5KpPl
>>508 ありがとうございます。
早速リンク先見てみたら、
>>507で書いたイエスとブッダが下界で休暇過ごすマンガの作者によるセルフパロか!
単行本立ち読み派だから知らんかった。
中村光最近勢いあるし、俺好みかな
(余談だが、別の作品の作風から作者の中村光は女だろうと思ってはいたのだが、
そっちのマンガの単行本に載ってた写真見て驚いた。
若い女だったのは思っていた通りだったのだが、エラい美人だったのだ。
短編マンガ形式で載ってた写真だったので、そのために売り出し中のモデル呼んだのかと思ったほどだ
(カワイイ系というより地味だけど清楚な美人系なので、アイドルというよりそういう系のモデルっぽい雰囲気))。
510 :
ごんべえ:2009/06/07(日) 20:13:34 ID:w5cMo0Is
>>506 アドバイス有難う御座います。
ということは真・女神転生2は完全にアウトですね……
勉強になります。
有難う御座いました。
何を言いたい
512 :
ごんべえ:2009/06/08(月) 06:14:29 ID:0bj9F0nO
>>511 真・女神転生2のラスボスがなんとアラーなのですよ……
頭の中では何となくキャラの性格が思い浮かんでるのにそれを紙に書いてみろって言われると上手く書けない…
ポキャブラリー力が欠落してるのかな…
あとは、ストーリーが頭では出来てるけど文に起こせないし俺才能ナッシングw
苦手な物
日本語
なら外国語で書け
515 :
ごんべえ :2009/06/09(火) 01:32:33 ID:i88zB3ez
ごんべえ
手が動かないのは、いきなり最初から完成され、まとまったものを
書こうとするからじゃないのか?
性格の一面を現す単語でも、描きたい一場面でもなんでもいいから、
とにかく頭に浮かんだ断片的情報をメモ感覚で書き殴り、形にする。
情報を整理する作業は後からやればいい。
517 :
ごんべえ:2009/06/09(火) 11:43:38 ID:5KWVSnbV
私が引き篭もりになってからどれ位の歳月が流れたのだろうか?最早、私には時間の感覚が消滅してしまっていた。
ただ、死んだ時間だけがそこに存在している。母が部屋の前に運んでくるものを食べ、一日中ゲームかネットをして気が付けば日が沈んでいるのだ。
まるでデジャブだ……
そして、そのデジャブは繰り返すごとに悪くなっていく……
こんな不毛な生活にうんざりしていたある日のことだった。
いつものようにネットサーフィンをして暇つぶしをしていると突然に強烈な睡魔が私を襲った。まるで、何者かに金属バットで後頭部をフルスイングされたように私はすぅと眠り込んでしまった。
目が覚めると私は周囲の光景に目を疑った。そこは私の部屋ではなく草花が咲き乱れる丘だった。百合、薔薇、桜、チューリップ……
私の立つ場所からはそれらの美しい花々が一望に見渡せた。
「おめでとう。君は選ばれた」
私が丘から見渡せる光景にうっとりしていると後ろから声を掛けられた。振り返ってみると身長180センチほどの痩せた男が不吉な微笑をこちらに投げかけている。服装はジーパンに無地のTシャツと簡素なものだった。
私が黙っていると再び彼は口を開いた。
「おめでとう。君は選ばれた。なにか願い事があれば何でも言ってくれ。僕は速やかに君の願いを叶えてあげる」
私は混乱していた。
「ちょっと待って、2,3質問していい?」
「構わないよ」
「まず一つ、彼方は誰?」
「僕が誰なんてことは、どうでもいいじゃあないか」
「彼方はどうでもいいかもしれないけど私にとっては大問題なの。答えて」
彼はやれやれと言った感じで肩をすくめ答えた。
「敢えて言うなら神の使いさ」
あまりに突飛な答えに私は呆然としてしまった。
「神の使い?つまり天使ってこと?それじゃあ私をこんなところに連れてきたのも彼方なの?」
「連れてきたというのは正しくない。潜り込んだっていうのが正解かな」
意味が分からない。
彼はきょとんとしている私に悪戯っぽい笑みを向け言った。
「つまり此処は君の精神世界さ。僕は君の心のなかに入り込んでるってわけ」
私はもうどうでも良くなってきた。
「じゃあ、最後の質問。本当に私の願いを叶えてくれるの?」
「カミサマノツカイ、ウソツカナイ」
私は決心して言った。
「私の願いは_______」
目が覚めてみると、いつもの私の部屋に戻っていた。
部屋の窓を開けてみる。
耳を澄ませばあちらこちらから人の悲鳴が聴こえる。
世界の終わりの始まりだった。
私は安らかな気持ちで、三階の部屋の窓から飛び降りた。
518 :
ごんべえ:2009/06/09(火) 11:44:34 ID:5KWVSnbV
批評お願いします。
デジャヴが悪くなるって表現がなんか引っ掛かる。
金属バットで殴られたら眠れないだろう。
それに一目みて180cmくらいなんて即測れるものでは無いと思う。
ストーリーは分かりやすいので良い。
520 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/09(火) 14:39:08 ID:z6V9VGtz
急遽ヘタリア二次を書けと言われて原作斜め読み練習初書き恐る恐る参上。
++
ひょうひょうと鳴いておりますね、と言ったんだ。
「ヒョウヒョウ?何が?」
「風が、です」
彼は――日本は、俯き加減のまま前髪の向こうで少しだけ、その細い目を細めたようだった。
目線は窓の外。いや、窓の向こうに視線を投げてはいるが焦点ははっきりとしない。何を見ているのか、何も見ていないのか。どうせ俺には見えないんだから同じことだ。
「ハハ、それ日本情緒ってやつだろ?この国でも風は泣くけど、そんな変な音はしないよ」
「鳴き――ますか」
「泣くよ」
そうですか、と彼は唇を持ち上げて僅かに顔を傾ける。
風が吹いている。立木が窓を打ちそうなくらい、強く。
「どうどうと」
「キャロルならイギリスが得意だがなあ」
「きゃろる?」
「鳥だろう?」
日本は困惑しきった顔で俺を見つめ返して、目が合うなり視線を外した。そんなに急いで目を逸らすくらいなら見なきゃ良いのに、良く分からない。
だけどルイスキャロルを引用したドードー鳥のステップのような、という表現は日本にしてはなかなかやるな。終わらない狂騒のレースで回る鏡合わせのこの世界、
521 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/09(火) 14:41:15 ID:z6V9VGtz
↓切れた携帯スマソ
鏡合わせのこの世界、風だって感化されるだろう。
「日本」
「はい」
「お前にしちゃなかなか洒落た言い回しだぞ!」
親指を立てて見せた俺を、やはり日本は困惑したように眺めては視線を移す。
人と喋るときぐらい目を合わせたらいいんだ。
「なんでも形容詞が多いらしいですよ、表現には乏しいらしいですが」
「そうか?まあなんでもいいよ、俺は日本好きだよ」
片目を瞑ると日本は俺を真っ直ぐに睨み据えた。
そしてにこりと清潔に微笑んで、言うんだ。
私も、
アメリカさんが好きですよ。
神秘的な東洋の黒い瞳は言葉よりも遙かに雄弁で。
俺はその痛烈な皮肉に肩を竦めて笑いながら、指摘してやった。
「表現、乏しくないと思うけどね!」
+++
へたりあ分からん
鬱だ('A`)
ヘタリアわからんけど面白いw落ち込まなくても良さげだよww
523 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/09(火) 16:22:19 ID:z6V9VGtz
>>522 分からんのに書くなと叱られると思ったよwありがとうw
ありがてえありがてえ(うA`)
522が一生インフルにかからんようにお祈りしとく!
いや分からんのに書くなはそのとおりなんだwそれをいうなら俺も分からんのに反応するな、ってことだろうし
でも、わからない人にも面白くなるように書くことは大事だよなぁ。インフル抗体ありがとうw
>>517 前作より読み易いと思いますが、やはり幾らか単調な表現があると思います。
「私は○○した」「思った」に加え、「私」はどんな気持ちなのか、「私」に成りきって書いてみたら如何でしょうか。
『オレが主人公だったら、こう思う、考えるなあ』とか。
あと、小技的な伏線みたいなものとして、例えば冒頭部分に
「活発に生きる町が、自宅のマンション三階から見えるというのに、私は…」
とかいうくだりを入れると、衝撃のラストシーンに繋がるじゃないかと。
えらそうにすいません。
>>518 相変わらず主人公が淡々としていますね。でも人類滅亡を願うなら主人公にもっと狂気が欲しいなぁ
例えば――
人は皆平等であるべきだ。――そうだ! みんな死んでしまえば平等だ
悲しむ人も存在しないから、悲しむ者の人数の差で不公平も起こらない。――みんな死んでしまえ!
なんてね
オチは人類滅亡の夢を見ながら、主人公だけが死ぬほうがいいなぁ
こういうネガティブで他人を巻き込む駄目人間には、個人的に怒りを覚えるので
以上
>>520 ヘタリアは題名しか聞いたことがないので、他の人に任せます
でも面白そうですね
>>520 よくわからんのに書く人って・・(ざわ・・)
俺もタイトルしか知らないけど面白かったし興味わいた
あんた上手い人なんじゃね?書きなれてそう
>>518 読みました。
が、文章に冗長な部分が多くて読みづらい部分がちらほらありました。
その割りに、説明が足りなかったりして唐突に感じる箇所も。
書いてから一度時間を置いて、その上で客観的に、声を出して読み直すと良いと思います。
それと、他の人も指摘していることですが、表現にいくつかおかしなところが。
詩的表現と乱れた日本語は違います。
他の人の意見とは違ってしまいますが、まずは日常でよく使う言葉だけで、人に伝わりやすく書くことを目標にしてはいかがでしょうか?
もっとも、不確かな指針を元に文章を書いても上達には繋がりませんので、今はプロの書いた小説を沢山読み込むことを優先した方が良いかもしれません。
今後は見直しに時間をかけて、読み易くすることを心がけてみてください。失礼。
>>517 確かに前よりは全然読める。でもやっぱりあっちこっち変
・デジャヴの使い方がおかしい。デジャヴは既視感(どっかで見たような気がする感じ)だから、
そんな明確な繰り返しに使うのはおかしいし、まず文章からして変
悪くなる、という表現もおかしい
そも、デジャヴを表現する気があるように思えない。1行で悪くなっていくと書くくらいなら、
自分の生活への見方がどう悪くなっていったのかを具に書いた方がずっといい
・金属バットに対して「すぅ」と眠り込むはおかしい。何で安眠してるん?
・>百合、薔薇、桜、チューリップ……
この組み合わせを違和感なく受け入れているのが疑問。桜は木なのに、咲き乱れるの一言で語られているのも微妙
「うっとり」するような光景なら、うっとりしているのを納得させるくらいの描写が必要
そういう意味で風景が全く想像できないのは致命的。「丘」だけじゃなくどんな丘なのかしっかり書くこと
・一人称の場合いきなり180センチと目測できるのは変に思える。背の高いとかで数字は前に出さなくてもいいと思う
・男の姿を描く時にとってつけたように服装を説明すると、無駄に強調されてしまうので、
意図がなければ身長の解説時に組み込んでしまった方が良い。
加えて「不吉な微笑」はどうして不吉に感じたか分からないので変にしか感じない
・>僕は速やかに君の願いを叶えてあげる
急に子供っぽくなったように感じる
・男のキャラが殆ど描写されないので会話の雰囲気がつかめない。
美形か不細工かとか、雰囲気はどうか、声の調子はどうなのか、とかとにかく会話のムードを掴むための情報を加えるべき
会話の間に人物描写を入れるのもアリ。どっちもなくてさっぱりわからん
・困惑の具合が分からないので、「大問題」が響いてこない
・「カミサマノツカイ、ウソツカナイ」
なんで片言になった?
・「私の願いは_______」
用法的に、アンダーバーよりはハイフンの方が見た目にいいかも
・「私」の性別が会話まで分かりづらくて読みづらく感じる。冒頭で女らしい描写や発言を入れてみるといいかも
文章的な内容については上のような感じ。描写が全然足りてない
昔知り合いが「城の周りには森、川、平原がある。これだけ聞くと綺麗なところかと感じるだろうが」
と書いていたことがあるがそれと同じ。状況を単語で表すより(私は混乱した、丘だった、黙っていると)、
そんな雰囲気を出すための描写に力を注ぐ必要があると思う。
あとデジャブをはじめとして、なれない単語を使うときは辞書を引く。良い文章にするために努力は惜しまない事
前回のアドバイスでもあったけど、ちゃんと何回か読んでから投稿した?
物語的な部分は、冒頭から想像できる展開の枠内に収まっていて、捻りがないように感じる
話が広がりようがなくて、起伏を女性の感情でつけないといけないのに、その女性の描写が淡白なのは残念すぎる
日常を過ごしていたり、変な世界に飛ばされたり、男と喋ったり、世界が滅びているのを感じた時にも、
心の変化がないはずがない。そこを丁寧に描くともっと良かったはず
前よりも文章が良くなった分、文章力が直接作品のレベルに繋がっているように感じた
より文章力を磨いていく事が重要だと思う
今手元のGOTHをパラパラめくってみたけど、
乙一は描写の端々で感情を上手く情報として提示しているから(といってもこれはどの作家も普通にしている事だけど)、
乙一が好きなら、彼の作品を勉強のために読んで、どこからそのシーンの雰囲気が出ているのか考えてみるのもいいかもね
他にも作家ごとにいいところは一杯あるから、そこを上手く取り出して吸収できるようになると一足飛びにうまくなると思う
530 :
ごんべえ:2009/06/10(水) 08:25:12 ID:ECKjLI8Y
>>519、
>>525、
>>526、
>>528、
>>529 ご指摘、有難う御座います。
文章力の致命的な欠落……
今後の課題はそれの改善ですね。
もっと色んな作品を読んで勉強してきます。
有難う御座いました。
余談ですが、村上春樹先生の作品も面白いですね。
「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」が最高に面白いと感じました。
蛇足失礼。
531 :
520:2009/06/10(水) 09:49:23 ID:D8b8gLIW
>>524 やっぱ叱られたけど嬉しいw
人を嬉しい気持ちにさせるのってすげー才能なんだぜ!
>>526 国擬人化らしい。
歴史背景や国民性がキャラ基盤になるみたいだから性格とか因果関係とかリアルドラマで面白そうだが、自分も読み浅いスマソ。
>>527 ありがとう!
書き慣れてる風に見えたっての自戒にして頑張るよ。慣れはいかん。
にちゃんも久しぶりだしこの板初めて来たけど優しくして貰えて泣いた(うA`)
書くのも読んで貰うのも基本楽しい事だったっての思い出したよ。
ありがと('A`)ノシ
かみさまがいました。
なんでも欲しいものは一つだけだけあげよう、とみんなにいいました。
みんなはすきなものをもらいました。
なにもほしがらないひとがいました。
そのひとはどんなときもかみさまにねだりませんでした。
みんなはふしぎにおもいました。
どうしてきみはかみさまにおねがいをしないんだい。
わからない、ただそうしたいだけなんだ。
それがいつものやりとりでした。
そのひとはなにもねがわず、じぶんのいのちもねがわずにしにました。
みんなはそのひとをわらいました。
もらえるものはもらえばよいのに、と。
みんながそれをわすれたなか、ついにかみさまのいのちがなくなることになりました。
よいひともわるいひともなきました。
さいごにかみさまはいいました。
お前たちはだれも私の命を欲しがることはなかったね、私はそれがうれしい。
でも。
かみさまはつづけていいました。
誰も私にになにかをあげようとしなかったね、私はそれがかなしい。
そういうとかみさまはおきあがり、そしてなにもほしがらなかったあのひとにあたらしいいのちをあたえました。
みんながそれにびっくりするなか、かみさまはゆっくりとみんなのほうをむき、そして──
初めて児童向け?のものを書いてみました。
最初は自己満足で済ませるつもりだったのですが、
思い立って投稿するに至った所存です。
辛口でお願いします。
児童向けという事だったら、最後でぼかさずに結末まで
書いた方が、このお話に関してはいいのじゃないかなぁ、と思った。
伝えたい事っていうのは何となくわかるような気もするんだけど、
それが伝わりきる前に打ち切っちゃってる感じがする。
無論、想像に任せるという選択も、こういった話では大いに有りなんだけど、
任せる為の材料がもうちょい欲しいかな、と。
>>532 面白かった。児童向けとも取れるし、大人が読んでも色んな解釈ができる作品だと思う。
何より、会話のタイミングと流れがはっきりしていて、無理な展開や台詞の引っかかりが無かった。
ほしがらないひとが次のかみさまになったのか、
希望せずに命を与えられて、ほしがらないひとはどう感じたのか、
最期に悲しみをひとつ残していたかみさまは、皆になにを言うのか、
もしかしたら今度は、かみさまに何かをあげることになるんじゃないのか……等々、
シンプルで短いながらも色んな展開が想像できるのが楽しい。
強いてひとつ挙げるなら、
1「みんながそれをわすれたなか」 この文章の「それ」がどこに掛かるのかもう少しハッキリすると良いかも。
この文章を受けて、
2「あのひとにあたらしいいのちをあたえました」 と
3「みんながそれにびっくりするなか」 が展開されるわけだけど、
1で「死んだ彼のこと」を忘れたのか、「彼が何も神様に望んでいなかったこと」を忘れたのか
両方の意味で取れるので、
取りようによっては、「生き返った人は誰も知らない、覚えていないはずなのに
何でみんな驚くんだろう?」とも読めてしまう。
文が長くなってしまって上手く添削できないんだけども、
たとえば「それがいつものやりとりでした」という文があるので、
それ=やりとりが終わった、無くなった的な意味にしてすり替えても構わないんじゃないだろうか。
何か不思議な余韻が残るような作品で、個人的にこういうシンプルな話が好きなので
いろいろ書いてみた。判りにくいところがあったらすいません。
>>534 アホなことを書くようですが
児童向けと銘打ったのはただ平仮名がメインの文だったからです
反って無用な先入観を持たせてしまったかもしれませんね
>>535、
> 「みんながそれをわすれたなか」 この文章の「それ」がどこに掛かるのかもう少しハッキリすると良いかも。
「それ」は欲しがらない人が死んだことを指すつもりで書きました。
ですが「そのひとがしんだということをわすれたなか」に変えた方が良いですね。
> 取りようによっては、「生き返った人は誰も知らない、覚えていないはずなのに
> 何でみんな驚くんだろう?」とも読めてしまう。
そこは敢えて暈かして書いたつもりでしたが
(死人が生き返ったことに驚いたのか・よりによって誰も覚えていない人を生き返らせたことなのか)
そういう風に受け取られる可能性もあることに気づきませんでした
今後の課題にします。
> 文が長くなってしまって上手く添削できないんだけども、
> たとえば「それがいつものやりとりでした」という文があるので、
> それ=やりとりが終わった、無くなった的な意味にしてすり替えても構わないんじゃないだろうか。
それはとても良い案だと思います
今後の参考にさせていただきますね。
>>536 連投スマソ。自分は何かちがう意味で解釈してたみたいだ。
それ=「死んだこと」 の方じゃなくて、「その人が何も望んでいなかったこと」 の方だと思ってた。
時系列がそれほど経ってなくて、当時笑っていた人たちもまだ残ってる頃かみさまが死んで、
かみさまが彼を生き返らせたときに「あれっ!?」って驚いたんだと解釈してた。
彼のことを笑っていた人たちは、彼が命を望まなかったことに対して笑っていたので、
そこで神様自ら命を与えちゃったことに驚いた、みたいな……
見当違いだったらホント申し訳ない。でもどっちの解釈ができるままでもいいかなーと思う。
あまり言葉をくっつけても、この作品の良さ(シンプル)が失われる気がするんで。
次回作があったら期待してます。
>>537 いえ、貴方の解釈でも十分合ってますよ。
死んだことを忘れた、つまりはその人の人となり、人生自体が忘れられたということです。
時系列はご想像にお任せします。
わりとすぐかもしれませんし、ずっと後のことかもしれません。
これ以上は無粋になりますので控えますね。
励ましの言葉、ありがとうございます。
漫画のMonsterの絵本を思い出したわ
文体というか雰囲気もよく、全体としてきれいにまとまっているが、
児童向けとして見るとちょっと毒があるかもな
どちらかといえばショートショートっぽいな
>>536 ああ、誤解させてしまったかな。
児童向けだから、というのに限った話ではなく、
個人の感想としてもう少し想像の材料があった方がいいかなと思った、
という事だったんだけど、児童向けという事だったら、
と最初に前置きしてしまってるからそうは読めないよなw
ごめんなさい。
無論、個人的な考えなので、これで十分と考える人も
当然いるだろうし、あくまで一意見です。
>>540 いえいえご意見ありがとうございます。
貴方の意見も貴重な作品を書く上での糧です
>>539 個人的には星新一っぽくなってしまったかも
という思いはたしかにあります
まあ、星新一に失礼なはなしですが
>>532 死んだ人をみんなが笑い飛ばすなんて、ブラックな世界観ですね
それはさておき、みんなが貰ったものを具体的に書いたほうが面白いかな?
貧しき者は富を、富める者は名声を
病める者は健康を、健やかなる者、独り身の者は恋人を
醜き者は美貌を、美しき者、老いたる者は永遠の若さを
欲張りな者は神様にこう問いました。
「神様、不老不死は一つの願いですか? それとも二つの願いになりますか?」
そんな中、一人だけ何も欲しがらない者がいました。
なんてね。漢字をひらくのが面倒なのでひらがなにはしていません
ところで作者さんがこの話にどんなオチをつけるのか知りたいなぁ
それともこの続きは読者のご想像にお任せですか?
>>542 そこは語る必要が無いと思い
描写しませんでした。
かみさまやひとびとのやりとりについては
「よいひともわるいひともなきました」で端的描写に過ぎますが
想像させるというズルイ手法で済ませておくことに決めていました
オチは語るとこの話のテーマに深く関わってしまうんで
言いません
神様はどうして誰かが自分の命を欲しがるかもしれないと思ったの?
そんなことをしても何のメリットも無いと思うけど
どうやら悪い人も居たようだし、
人々が善良だから命を狙われなかったというわけでもないはず
>>544 命=能力と考えても良いです。
このシーンは相手に
自分の言いたいことが伝わるか正直賭けでもあります。
この面で児童向けと言うには無理があるやもしれませんね
>>532 折角なので感想
・わざわざひらがなにして読みにくくする意味はあったのかなと思った。児童向けじゃないよねwwww
神様と人々の違いを出すだけなら、地の文に漢字を使っても良かったんじゃなかろうか。人のセリフだけひらがなとか
こうひらがなが並んでいると読む気にならないというのもある。まとまっているのに勿体無い、って感じ
・私にに になってるwww
・ほしがらなかったひとと、かみさまの行動が頭の中で結びつかない
ほしがらなかったひとは何も貰ってないから、「あたらしいいのち」をあげるのはおかしくない気がするけど
どうしてあたらしいいのちを与えたのかは不明瞭すぎてモヤモヤする
何も欲しがってないのに命を与えるなんてかみさま鬼畜! とか思ってしまった
あげようとしなかったね、それがかなしい→ほしがらなかったひとにあたらしいいのち
という文章の流れもよくわかんね
最後の振り向いた後の行動はともかく、その手前二行については想像のためのヒント的なものが欲しかったと思った
548 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/13(土) 23:30:08 ID:yCuyPvX2
世界を、好きと嫌いと無関心で三分割してみた。
嫌いなものから目を背け、好きなものを見つめ続け、
無関心なものはそのまま放置した。
好きなものばかり見ていると、やがてそれにも順序ができた。
自分が最も好きなものを最も長く見つめ、
最も好きなものの中でどうでもいいものを排除していった。
僕の周りはゆっくりと精錬されて厳選されていった。
好きなものばかり見つめていたら、少しずつ飽きが現れた。
慣れという傲慢、飽きという怠慢。
関心を失う恐怖、感動を損なう恐慌。
僕は好きなものを嫌うのが怖くなって目を背けた。
そして残ったのはその身一つになった。
……少し違う、その身以外残らなかった。
その身を残して全て失った。
この時になって、僕は愕然とした。
自身の過去の行動が如何に無為で無駄で無常なのかを理解した。
だけど、もう、理解したところで手を伸ばす所に触れるものは無く、
足を踏み出そうにも道どころか地そのものすらなく。
僕は残された決して利巧と言えない思考と、
決して至高と言えない意向を持ってして、自分自身に別れを告げた。
そこには、なにも残らなかった。
誰も何も残りはしなかった。
>>547 物語の面白さは、魅力的な設定、魅力的な登場人物、読者を驚かせる意外な展開にあると私は思っています
ここまで読んでみて、残念ながらこのお話にはそのどれもない、つまらない印象を受けます
おまけに文章も所々引っかかる部分があるので読むのがつらいです
書き直すとすれば――
異世界ファンタジーなら、最初の方で舞台設定をちゃんと述べて欲しいです(物語の流れに沿って、小出しにするのもアリ)
王国の規模(王国暦ウン十年、大陸? での勢力、隣接する国との友好関係など)
辺境都市の様子(人口、人々の暮らしのランク、内陸部か海岸か、交易都市か防衛都市かなど)
その世界での魔法の位置づけ(特権階級だけのものか、誰にでも使えるのか)
登場人物の描写も不足しています
人物に名前がないと、後々苦労するのではないでしょうか(「人類は衰退しました」等、人物名がない小説もありますけど)
外見も描写してくれないとイメージしにくいです(少女の髪の色やヘアスタイルくらい書いて欲しい。挿絵を描く人が困ります)
カカシとそのくだりはいらなかったのではないでしょうか?
ファンタジー小説の読者はかっこいい戦闘シーンが読みたいのでは? カカシが戦う場面を想像するとシュール過ぎます
(「魔法の国ザンス」なんていうシュールな世界観のファンタジー小説もありますが、そういうお話でもないですよね)
最初の戦闘は主人公が活躍して少女の信頼を得る、としたほうが良いのでは?
それと主人公の武器が棒術だけだと地味ですね
棒で戦いながら、地面や空中に魔方陣を書いて止めに魔法を発動させるなんてどうでしょうか? (厨二臭いか)
永久花――ファンタジーっぽい設定ですが、その効能だと大航海時代の胡椒よりも貴重なものになりませんか?
平然と防腐剤として料理に使うことに違和感を覚えます
それとファンタジーの世界で170cmなんていう現実の国際単位を使われると興ざめです。他の言い方に変えてください
謎の敵が現れてこれからどうなるのか分かりませんが、驚きの展開にして欲しいですね
文章の作法はネットで調べて、書き方はプロの小説をたくさん読んで学んでください。眠いので以上
550 :
ごんぎつねU:2009/06/14(日) 03:45:09 ID:7JlaI9vk
夜の帳が降りる頃。初夏の夜風にたゆたう様に、艶やかな女が佇んでいた。
女は絢爛豪華な着物を着ており、まるで遊郭の太夫のよう。狩りの帰りで兎をぶら下げ
た兵十には、行き交うことも憚られるような気品であった。
しかし何故こんな片田舎に、と兵十は思う。売女の類いは村にも居れど、位の高い遊女
が来る場ではない。それに、遊女が郭からおいそれと遊山に出かけるなど、聞いたことも
ない。
兵十によぎる怪訝も解さず、遊女風の女は、兵十を見つけて笑顔を向けた。そして、ほ
んの少し驚いた顔をして口を開ける。女の歯は白く、宵の闇間に良く映えた。
チリンチリリン、からんころん。女が走ると、鈴の音が響く。
女は裾の乱れるのも構わず兵十に駆け寄った。月明りと兵十の持つ蝋燭行燈だけがひら
ひらと輝く。女が脚に纏わりつく裾を分けるたび、真白の足袋より白い肌が見え隠れした。
チリン、かろん。
鈴付鼻緒の艶やかな下駄が鳴る。女はしゃなりとしなを作って、更に一歩あるいた。
はにかむように微笑むと、手提げから御面を取り出す。ことり、と手提げを落としたら、
御面をそっと顔に当てた。白地に朱、黒、紺で彩色した、狐の御面だった。あいた左の手
を御面をかむった顔の横まで持ち上げ、二本の指を立てて、三本をちょんと付けて尖らせ
た。手遊びの、狐を模した形だった。
手遊びの狐をちょいと傾け、女は言った。
──くるわあん、くわわあん。
紛れも無く女の喉が動いたが、それは人間の言葉では無かった。まるで野狐の鳴き声だ
った。
兵十は真っ青になった。その狐の鳴き声は、兵十が撃ち殺した“あの狐”の断末魔にそ
っくりだったからだ。兵十はさっきまでみとれていた遊女風の女に打って変わって恐れを
抱き、転げるように駆けだした。
「赦しておくれ!赦しておくれ!俺はお前が悪戯を仕込んでいるんだとばかり思って!」
兵十は闇雲に走った。火縄銃を抱き締めて、後ろも顧みず。
駆け行く兵十の後ろ姿を黙って見ていた女は、左手の狐を解いて、力なく垂らした。足
下で兵十の落とした蝋燭行燈が燃えていた。女は、御面を外してしゃがみ込み、その火を
見つめる。ちろちろ燃え行く行燈に、息を吹く。女の吐息を浴びた火は、たちまち橙であ
ることを止め、青く燃え出した。青い火の中に、必死に駆ける兵十が映り込んでいる。彼
方の景色を映し込む青い火を見つめ、女は悲しげな顔をつくった。
(未完)
童話の続編書いてみようと思ったんだが、続きの部分もこんな文章で大丈夫だろうか?
批評頼む。
>>547 スレで多少きびしめのレスが云々って書いてあったのを見た上で
書き込んだんだと思うので、とりあえずあんまり深く考えずに
(多分意図的ではないだろうけど)冒頭で必要な説明をズバーンとカットしたのは、
「こういう所に投下するに当たっては」軽く読めて個人的には良かったと思う。逆に言うと唯一今評価できる点
真面目に読むなら全く評価できない点
とにかく何もかもさっぱりわからん。流し読みならまだしも、きちんと読んでもらいたいならちゃんと説明汁
導入に必要な情報については
>>549の前半に同意しておく。全部が全部じゃないにせよ、
最低限ストーリー上に出てくる単語と情報は説明してもらわないと想像もできん。ぱっと2〜3レス読んだだけでも、
なんで護衛は必要なのか。「王都」とはなんなのか。下級の魔物って何だ? そもそも魔物って何だ? どういう世界なんだ?
魔力を原動力にって、魔力って何? そもそも魔法ってどんなんだ?
とかある
指導者や読者が一言で理解できて少女には理解できない擬似魔法生命体についてとか、そういう違和感も潰す事が大事
ファンタジーを読んだ事がない人にもわかるように書く、というのを意識すべき
そうすることで必要な情報はある程度説明できる
とはいえ、ファンタジーの導入はどうしても説明で冗長になりがちで、かなりの力量を求められる
説明だらけにならないように、あるいは説明を「読ませる」ように注意しないといかん
他のファンタジー小説の情報の出し方、読ませ方が参考になると思うから、注意して読んでみるといいかも
おまいが読ませたいのは「設定」じゃなくて「作品」なわけだから、描写だけじゃなく、
面白くなるようにストーリー展開の方を工夫することも考えてみていいと思う
ちなみに
>>549は設定にも触れているけど、設定は活かすも殺すも作者次第だから、そこは
>>547が自由に頑張ればいいと思う
参考にするも良し、しないも良し(こう書くと
>>549には失礼かもわからんwwwスマソ)
ただし書くうちに猛烈にしわ寄せが来るので、そこを上手に捌けないと駄作で終わることは理解しておいてくれ
今のペースだと、上手く説明して進行しても1000レス余裕で掛かると思う
次に内容としては、まず長編の書き出しにしては導入が弱い
簡単な任務から入るのは王道だけど、主人公が嫌そうにしてたりとかして続きが気になったりしない
「どうなるんだろう」とか「ここから始まるんだな!」とか、期待感を煽るように書かないと、読者が読まない
そこはなんとかした方がいい。主人公やヒロインを魅力的に掘り下げたり、任務を変えたり、国の説明から入ったりetc
後気になるのが描写全般
なんかそれなりに書いてそうな雰囲気はあるんだけど、随分背伸びしているように見える
格好よさげな言い回しや思いついた言葉をそのまま書いたりしていないだろうか
>並みの術者には真似れない。(ら抜き言葉)
>違うのを知っていた。(口語)
>緩慢な飛来物に、当たらぬ道理は無い。(かっこよさげな割りに何が言いたいか良く分からない。後の文が繋がってない)
まだあったけど上げるのがめんどい
ざっと見直すだけでも相当見つかると思うので、それを直すだけで随分印象が変わるはず
あと2chだとどうこう言われにくいけど、自サイトに載せるなら多少文章作法を意識してもいいかもね
特に・と…についてはうるさい人が多いので、直しておいても損はない
ネット上だから関係ない! というならそれでも一向に構わないけどw
とりあえず自分で何度か読み直して推敲すべき
ついでに読者がどう思いながら作品を読むかを意識して、どこをどう弄ったら面白くなるか考えてみるといいかも
眠い頭で適当に書いたけどそんな感じで
>>548 うわー、こういう抽象的な話はコメントしづらいんですよね
世界を三分割にしたなら、その割合はどれくらい?
君といるーのーが好きでーあとはほとんど嫌いでー、なんて歌があったなー
人生好きな事だけをして生きてはいけないですよね
でも嫌いな事にも目を背けずに好きな事に変えられるよう努力だけはしたいものです
何も残らなかったなんて悲しい結末は嫌だなぁ
ってこれでは単なる感想ですね。すみません
>>550 情景描写が素晴らしいですね。文句なしです
ただこの文章だと子供向けの童話ではなくて、完全に大人向けですね
懐かしい原作をネットで読み返しましたが、雰囲気が別物です。でもこれも面白いと思います
気になるのは、狩りの帰りなのに行燈を持ち歩いていた事くらいかな
狩りに携帯していたなら折りたたみ可能な提灯が適切だと思います
以上
555 :
光差す海 ◆r9F.uUmiJE :2009/06/14(日) 10:26:38 ID:zekrhJgW
>>554 そう、提灯!
蛇腹状のアレは提灯でしたね。
名前思い出せなくて誤魔化してました。
文章が大人向けなのは、ごんぎつねを知ってる人向けに書いたからです。
ごんぎつねを懐しいと感じる年齢の方によんで貰いたいな、と。
批評ありがとうございました。
>>555 第一話 祖母の形見(贈り物)がアフリカ人形って……。どんなセンスだよ! これだったら
祖母が大切にしていた日本人形にしたほうが絵的にも不気味なのではないでしょうか
前半部分も無駄に冗長ですし、ラストの展開が復讐の神々から進歩していません。初っ端からこれでは先行き不安です
第二話 サイコメトラーもどきで事件解決ですか。幽霊が出ればホラーだと思っていませんか?
夢に出てくる殺人犯が彼氏で、恐る恐る問いただすと彼の顔がすっと色を失い……うーん、難しい
第三話 ホラーと言うより世にも奇妙な物語ですね。でも今までで一番ましなお話です
面白い話から順番に並べていけば、読者も途中離脱しないのではないでしょうか
第四話 そろそろ読むのがつらくなってきた
第五話 うーん……ホラー小説を読みたい人は恐怖を味わいたいんですよね
こんな話を読まされてもなぁ
第六話 ループネタはうまく使えば面白い話が作れそうですね
SFライトノベルだけど桜坂洋の「All You Need Is Kill 」はお勧めです
第七話〜第十話 がんばって読んだよ。感想は……うん、がんばって書いたね
鬼子母神のお守りって子宝、安産祈願だったような……まぁいいか
総評 正直ホラー小説と呼ぶには怖さがまったくないです
私はホラーなら一人称で書くほうがいいと思います
読者を主人公に感情移入させさえすれば、主人公を不安にさせる=読者を不安にさせる
の図式が成り立つからです。三人称で恐怖させるならもっと文章力が必要ですね
姫小路第四章 途中まではいいお話なのですが、後味は悪い話ですね
トラブルメーカーわがままお嬢様のキャラも弱くなっている気がします
「この世は弱肉強食よ!」なんて捨て猫(一匹だけ)に見向きもしない態度をとって
後でこっそり家に連れて帰り、内緒で育てる方向に持って行くのはどうでしょうか
保健所を出すとどうしても悲しい話の流れになってしまいますからね
「財閥の力で施設を買い取ってやる!」くらい言わせたいです
以上
>>558 駄作を全部読んで頂いてありがとうございます(汗
むー、霊を出せばいい、とまで単純には考えていませんでしたが
どちらかと言うと文章修行や物語作成の意味合いが自分の中では強かったです
しかし怖くないホラー小説と言うのは意味がありませんよね・・・・・・
一人称のほうがいい、とのアドバイス、なるほどと思います
どうせなら小便ちびるぐらい恐怖まみれを目指すべきでした
アヤカのほうはあとがきにも書いたとおりだいぶ方向性の改革に悩みました
ともあれ、まだまだ書いていこうと思います、感想を指南ありがとうございました!
>>549 >>552 >>547です。
遅くなりましたが、ありがとうございました。
文章書くの向いて無い見たいなので、大人しく止めときます。
何も考えずにたらたら書くのは楽しいんだけど、推敲とかまでするのはなー・・。
>>560 あきらめたらそこで試合終了だよ
最初は誰でも下手くそで当然です
そこから上手くなるのは向上心と根気を持っている人だけです
まぁ、やる気がなくなったのなら無理に止めません
この板に来る人は基本的に本好きで、たくさん本を読んでいる目の肥えた読者
しかも自分でもお話を書こうとする、一癖も二癖もある連中(間違っていないですよね?)
なのだから、いきなりスレを立てておきながら、ここまで盛り上がりに欠ける退屈なお話だと
厳しい意見が出るのも頷けます
もちろんお金を払って読んでいるわけでもないし、産みの苦しみや文章を書く大変さを
知っているわけですから、甘めの感想を書く人が多いとは思いますが。
でもこれだと他の板、たとえノリのいいVIP板でも同じ結果(酷評)になるかな
>>560 良くなって欲しいからこそあんだけ長文書けるんだよ
誰も辞めさせるために感想なんか書かないんだからね!
最初から全部出来るわけないんだから、叩かれ上等で出来る事からやっていけばいいじゃん?
ただ、スレ立ててやるのはちょっと目立つからね。厳しく言われるのは覚悟しとかなきゃいかんかった
>>560 何も考えずにたらたら書いて、推敲もろくにせずに投下する人間ならここに一人。
いきなりスレ立ててとかじゃなくて、小ネタレベルのを適切なスレに書いて、
数をある程度こなしてから長いのにチャレンジしたらいいんじゃないかな、と思った。
読む事において、書き手も読み手も差は無いからね。
短いものであれば「えー、これ推敲するのかー・・・」って思いは、
それほど抱かずに済む。推敲だ!と気を張ってやらなくても、
自然と修正ができるようになるよ・・・多分。きっと。恐らく。まあちょっとは覚悟しとけ?
>>560 「良い小説・文章を書くのには才能が必要。
生まれつき向いている人間と向いてない人間がいる」
……とでも思っているのだとしたら、そいつは大きな間違いだ。
「小説を書く」作業なんて、今や特別なもんでも何でもない。
英会話だの車の運転だのと同じ、一つのノウハウであり、
その技法は訓練次第でいくらでも身に付けられる。
「才能があるかどうか」ではなく、「書きたいかどうか」の問題でしかないんだよ。
そんなに何人もが何回もねちねち説くべき事でもないだろう。
本人が書きたくなればとめたって書くさ。
カッコいい事をいうなぁwでもその通りだわ
>>547 こんなに長くて真面目に書かれている感想批評なんだし、このまま書き物続けていればこのレスはいつか宝になるはずだよ
うん、俺も文章は稚拙だと思うwけど、視覚的・映像的な表現は面白いんじゃないかと思った
>曇天の日を挟んで、上がった雨は未だに地面を湿らせている。
>長く続いている、二人と一匹の足跡は、やがて太陽が固めるだろう。
>青く柔らかい物がその顔を這った。何を思ったのか、竜が舐めたのだ。
>指が四本分程の鼻の穴から発せられた。
みたいな。上手くいえないけど、こういうのは俺は好きだし面白いと思う
これって感覚は文章の上手さじゃなく、書き手のセンスによるものが大きいんじゃないかなと思います
遅レスになっちゃったけど、せっかくだしまた書いてみれw文章はいくらでも上手くなれるし、推敲だって難しいものでもないさ
勢いで書き始めたSSが終わらない……
勢いで書き始めちゃったから終わらないんだよ
設計図を書いて、総ページ数を決めてから各シーンにページを配分すれば、
ダラダラ長くなるのは防げる
569 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 08:47:18 ID:PiOFT/XC
要約すればプロットですね
>>555 デジャブの話なんだけど、あれってデジャブなのかな?
デジャブは見たこともないのに既に見た感じがするという意味だけど、厳密に言うとあの話は何となくデジャブじゃない気がする
終わらない悪夢って題の方がいいんじゃないかな?
それと日本車が人気があるなどと言っておきながら、外車のベンツを盗むとはこれ如何に。
それとも日本車というのは、日本から送られてきた盗難車という意味かな?どっちにしろ、誤解を生むことなので今後は気を付けた方がいいかと。
今のところ後半の内3作品読んだけど、内容はなかなか面白い。読んでて先が気になる。
ただ、やはり文章がおかしいので一々脳内修正を繰り返さないといけない。
語尾の、〜た。と、〜る。をうまく使い分けた方がいいよ。基本的に、〜る。を使う場所がおかしいので、〜た。に直した方がいい。
>>570 俺の文章もおかしい\(^o^)/オワタ
設定を細かいところまで考えるのとか、会話文を作るのは得意なんだけど
状況描写というか、人物や物の動きの説明文というか、一番大事なところが苦手なんだよなぁ…
一人称視点でもいいけど、少し読みにくい気がするし。
あと色々な本やアニメにすぐ影響されてしまう…エヴァみたいなやつの妄想が止まらない
妄想は沸く内にカタチにすべし
何に影響されたっていーじゃん
誰だって影響されながら自分なりのアイデアや作風を掴んでいくんだから
そのエヴァだって色んなものから影響受けてるんだし
状況の描写は自分で読み返すと気になることもあるかもしれないけど、
読者はそこまで気にしないで読み飛ばすことも多いよ
もちろん最低限の文法や描写の正確さは必要だし、
アクションシーンとか重要なシーンは丁寧に書かなきゃいけないけどね
以上ソースは全部俺
ちょっと質問というか相談。
創作してる途中で「こんなんで良いのかな…」「これで良いのかわからなくなってきた…」って時、
皆はどうやって作品を完結させるモチベーション(テンション)を上げる?
よく、創作は勢いだ!とか熱があるうちに投下すべし!みたいな話も聞くんだけど、
勢いにまかせて投下したらボロが出てきて凹んだこともあって以来、推敲が慎重になってしまった。
推敲してるうちにネタがマンネリっぽく見えたり、時間が経ちすぎて話が古いのかなとかも思うようになり、
思うように満足した上での投下ができない……
作品そのものが終わらせられないわけではなく、最後まで行ってもそこから推敲・投下までの間に
テンションが落ちてしまって迷うことがたびたびあるので、
自分はこうしてるとか、踏ん切りをつけるような手段があればアドバイスを頂けないでしょうか。
>>574 まずは無理やりでいいから曲がりなりにも完結させる
そこまで辿り着けないならフォルダに寝かせておくか、潔くボツにする
完結したら、一読者のつもりで自分の作品を読んでみる
寝起きにチェッカー系にぶちこんで読むのが脳味噌切り替えやすくてお勧め
そして読者視点で不満に思った部分、読みにくかった部分を修正する
俺はこうしてる
参考にならなかったらスマソ
>>575 レスd。参考になりました。
一度客観的に眺めて、違和感を受けた部分の修正程度で切り上げるのが良いのかな。
推敲し過ぎて作品がグダグダになって行く前に踏ん切りをつけようと思います。
アドバイスありがとうございました!
>>573 レスありがとう!少しずつ慣れていこうと思う。
とりあえず色々ノートに書き留めてはいるからたまには見返そう…
みんなは場面の様子を書くとして、何を一番伝えたい?
579 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 00:35:09 ID:CVJ7c1gp
>578
その場にいるキャラクターが、その場で何を考えているか、思っているか、かな。
書き手や話によりけりなんだろうけど、とりあえず自分の場合は↑が多い気がした。
自分はテーマを念頭に置いた演出を心がけるなあ
キャラクターの先行きが真っ暗ならやや暗鬱と書いたり、心情を反映したり
作品そのものの展開になるべく違和感なく入れるように裏から手を回す感じで
視覚情報を詰め込む
みんな匂いはあまり重視しないの?
自分は視覚聴覚よりも触覚や嗅覚の方が直接的に理解できると思ってるんだけど
体感温は結構使ってるかも。心情を表わすときの焦り、興奮とか、恐怖感からくる寒気とか。
実際の気温とは別に、キャラの状態・感情の変化を表したいときによく使う。
ホラー、一人称で、真っ暗な廃墟の廊下を書き表すにはどんな感じに書けばいいんだろ?
そこはまるで〜
とか
一人称の人がどんな人物なんだとか、
前後の展開どんなんなんだとか
いろいろさっぱりわからん(考えない)まま妄想。
-----
真っ暗。どれだけ目を凝らしても、何も見えない。
目の前に持ってきた手すらも見えない。手首から先が無くなったような気さえ……何を馬鹿なことを。
頼れるのは足に伝わる床の感覚だけ。それすらも、いつ途切れるか判らない。
-----
軽くてきとーに考えたらこんだけ浮かんだ。
廃墟はどこいった。
もっと上手に沢山書ければイイノニネーorz
一寸先、どころかまつげの先も見えぬほどの闇。
その中で一歩を踏み出す。ざり、と低い音。足元もどうにも覚束ない。
冷たく荒れた両壁は、漆黒の中でもなお、澱んだ空気を通して圧迫感を伝えてくる。
一足ごとに、かび臭い空気がじわりと巻き込む。
時折、割れた窓のかけらが靴底で音を立てた。
いったいどれほどの長さがあるというのだろうか。
足音のほかに音といえば、自分の心臓の音くらい。
脈拍と鼓動に押されるようにして、ゆっくりと、ただ黒の中へと進む。
怖気たつような冷たい気配にふと来たほうへ振り返るが、もちろん、何も見えない。
憑かれたように右足を出した刹那。
カラーーーーーーーン!!
大音響が走り抜けた。
足下に地面がない!
心臓が怒涛のごとく跳ね上がる。
いつの間にか尻餅をついていたらしい。
腰の下にあたる冷たく硬い感触。
ややあって、自分が金属のパイプを蹴り転がしたらしいと知る。
鼓動はいまだなお激しい。
手探りで探し出した壁を頼りに立ち上がる。
「ふう……」
それは安堵の息をついたときだった。
――一瞬のうちに、背筋が、全身が、髪の毛からつま先までぴしりと凍りついた。
携帯だとダッシュがちゃんとならないのが悩み
587だが。急場で書いたからマッチングが悪かったかな
もしこういうシーンを書くのなら、イメージの方向性は限定した方がいい。
「冷たく暗い」に対応するのは「かびくさい、蜘蛛の巣、金属系の残骸」だし
「生ぬるく暗い」に対応するのは「じめじめとした、足元のぬかるむ、木の壁」
というように。
風通しの良い廃墟なら澱んだ、なんて使わないだろうし、
「分校跡地」なら金属のパイプなんて転がってない。
それから、もし自分用にこのシーンを書くとすれば、
画数の多い漢字を優先して使うし、平仮名は減らす。
単管を踏んで転ぶシーンを強調するから、その他の部分では一文一文を長くとるし、
独白的な部分は減らして主人公は受動的なキャラクターに徹させるね。
基本的に短編のテクだけど。
SSを書くときの改行というか、フォントの表示?について質問があります。
テキストは40〜45文字あたりで改行し、行を揃えた方がいい、とよく聞くのですが、
決まった文字列数で改行しても、実際にレスを投下すると右端がガタガタになっている
ことがあります。
テキスト書式の表示では同じところで改行しているつもりなのですが、実際の画面でみると、
文章の端が揃っておらず、AAくずれのような現象がおきます。
なので40文字くらいのところで、文節が切れそうなところで改行するようにしているのですが、
この端がそろわない現象は、何が要因でおきているのでしょうか?
アスキーアートなどでも、ギコナビ等のプレビュー画面では揃っているように見えても、実際には
くずれてしまっていることがあるのですが、これと関係があるんでしょうか?
スレ違いの質問だったら申し訳ありません。
テキスト書式の際に使用するフォントによって違うのかとも考えているのですが、どうなんでしょう……
それは単に文字サイズや画面サイズの問題だと思うんだ
2chは何文字改行とか決まってないから画面端で自動的に折り返すだけ
>>593 ありがとうございます。ゴシックとPゴシックの違い=等幅か比等幅ということですね
スレ汚しですみませんでした。謎がとけてスッキリしました
電話の音が鳴り響く描写(ホラーチックに)をどう書けばいいのかがイマイチわかりません。
助けて下さい
>>595 背景設定がもう少しないと書くにも書けん
「この屋敷の電話線はすべて切られていたはずなのに……!」
……苦しいな
>>596 そのシーンは要約するとこんな感じです。
場所は家の中で、家には自分(大学生)一人しかいない。
真夜中に突然目が覚め、家中の電話が鳴っていることに気づくが、隣の部屋(父親の書斎)の電話が一番近いのでそちらに向かうことにする。電話を取ると無言だった。
自分が盛り込むとしたら
・夢の中で電話に出ようとする
・探しているつもりで目が覚める。電話が鳴っている
・不安感を煽る描写ちょい挿入
・父の書斎へ。オレンジ色の照明、黒い受話器へ近づき、電話に出る。
・主人公発言
・無言。
ただの無言電話は迫力が出しにくい。
嫌がらせやいたずらを連想するから。
そこを踏まえるとこんな感じ。
赤い絨毯の敷かれた階段を降りていた。
随分降りたように思ったが、階段は折り返し、どこまでも続いていく。
十何回目かの踊り場で、気付いた。
背後で電話が鳴る音が聞こえる。
この電話に出なくては。そんな義務感を感じるが、理由は自分でもわかってはいない。
どこから鳴るのか探していく。
服のポッケ、踊り場の隅の花壇の台、手すりの下。
どこへ行っても、音の出所がわからない。
……あった。
踊り場の鏡に映った、自分の口からその音は発せられているのだった。
この音は俺から!?
目が覚めた。辺りは暗いが、窓の外からおぼろげに月の光が射している。
やはり電話は鳴っていた。
……もちろん、自分の口からではない。
こんな時間に、電話かよ。
隣の部屋へ入る。ここは父の書斎で―― 一番近い、電話がある部屋だった。
手探りでスイッチを探しだし、オン。
オレンジ色のかぼそい光が溢れ出す。
黒い受話器はそこにあった。
出る。
「もしもし?浦春都ですが」
口に出して初めて、奇妙さに気づく。
無音。電話の向こうも無音。
それだけで十分不審なのだが……。
俺にはそのとき、世界そのものが音を失ったように感じられた。
普段あれほどうるさい虫の声すら、通りの車の音すら聞こえない。
つと、受話器を耳に押しあてた後ろで光が消えた。
振りむいた眼にはしかし、なにも映らない。
湧きあがり押し寄せる不安感。
月が雲影から顔を出したのか、部屋が一瞬浮かびあがった。
すぐに闇へ沈む。
気づいた。声のようなものが聞こえてくる。
その時脳裏をよぎったのは、その音の出所ではなく、
この部屋にも鏡がある、ということだった――。
夢を見ていた。
静寂の闇に、ポツンと私一人だけが存在していた。
真っ暗な闇の中、どんなに目を凝らしても何も見えない。辺りを探ってみるが、伸ばした手は空を切る。
淀んだ埃っぽい空気と、裸足の足の裏に伝わる冷たく硬いコンクリートの床の感触から
ここが室内だと見当をつけるが、闇雲にどれだけ歩いても、どこにも壁らしきものにぶち当たらない。
ありえない。これは夢だよね。
私は不安な心を落ち着かせようと、そう何度も自分に言い聞かせる。
大声を上げて、助けを呼んでみようかと考えてみる。
でもこの闇の中に潜む、悪意あるモノを呼び寄せてしまいそうで、臆病な私は躊躇してしまう。
夢なら早く覚めてと願いながら途方にくれていると、どこからか音が聞こえる気がした。
耳を澄ますと微かにベルのような音が聞こえる。
その音を頼りに、音の鳴るほうへ歩いてみる。だんだんはっきりと聞こえてきた。
――ジリリリリリンッ――ジリリリリリンッ
電話の音だ。不自然な状況に恐怖を覚えて足を止めるが、この異常な夢を早く終わらせたい一心で
私は再び歩き出した。あった。
その黒電話は漆黒の闇の中でも、何故だかぼぉっと光っているかのように存在感を醸し出していた。
床に直に置かれていて、線は繋がっていない。しかし呼び出し音は鳴っている。
私は四つん這いになりながら、恐る恐る電話の受話器を耳に当てた。
受話器からは何も聞こえない。沈黙に耐え切れなくなって声を上げた。
「もしもしっ! もしもしっ! 誰か助けてっ!」
途端にザーッと不愉快な雑音が鳴り響いて、私は思わず受話器を耳から遠ざけたが、
その雑音にまぎれて、男か女か分からない低い恨めしそうな声が確かに聞こえたのだった。
「――ダレ……モ、タス……カラ、ナ……イ……」
――誰も助からない?
その言葉にハッとした瞬間、目が覚めた。
暗闇の中、見知った天井が見える。柔らかなベッドの感触に安心する。
やっぱり夢だったんだ。
嫌な夢を見たなぁとうんざりしながら、目覚まし時計を確認すると午前二時二十二分。
私は布団に潜り込んでもう一眠りすることにした。その瞬間、
―ジリリリリリンッ――ジリリリリリンッ
>>598 便乗して書いてみましたが、夢のシーンが長くなったのでここでやめます
ホラーの主人公はやっぱり女の子ですよね。男が怖がっているところは見たくないし、見苦しいと思います。
以上。アク禁だー。長文を書いた後に気付くなんてショックだよ
>>599-600 おお、これはなかなか恐怖感が伝わってきますな。設定上、夢系はちょっと使えないんですけど、かなり参考になりました。ありがとうございました!
602 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:44:42 ID:pzAKEy1o
初めて書き、初めてここに来ました。お願いします。
よっ!ねぇちゃん!今日も精が出るねぇ!満タンで頼むよ!」
褐色肌の親父は頭に白いタオルを巻いて額からドロドロの汗を
垂らしながら豪快に言う。いかにもトラックのおっちゃんといった感じだ。
私は営業スマイルとも呼べないようなうそ臭い愛想笑いを返す。
派手なデコトラの給油口にガソリンを注ぎ込む。ガソリンの匂いが鼻を突く。
手にこの臭いが付くとなかなかとれない。
時給920円。私の日本における社会的存在価値はこのガソリンスタンドでの
アルバイトのみなのだ。
「お先失礼しまーす。」
「・・・・はい。」
愛想笑いすらもしたことのなさそうな店長にバイト上がりの挨拶をする。
私の持っている社交性というのはこの程度だ。
ガソリンスタンドを出ると空がほの暗く赤くぼやけたように光っている。
東京の夜に闇は訪れない。
603 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:46:30 ID:pzAKEy1o
西武新宿線に乗り、花小金井で降りる。
24時間営業のスーパーに寄ってカップめんを3個購入する。
夜道を一人歩き、アパートに到着し、部屋の扉を開ける。
クリーム色のカーテンに薄いイエローのローテーブル、
小さな流し台の棚には数は少ないが、色とりどりの食器。
どれも可愛らしく私の帰りを待ってくれている。
3年前、この部屋に住み始めたときは毎日素敵な物に囲まれて
生活出来ると張り切ってインテリアを考えたものだった。
3年。東京に出て3年。家を出て3年。高校を出て3年。
夢を追って3年。フリーターになって3年。
とにかく3年が経っているのだ。
3年前の、弾んだ気持ちで食器を選んでいる自分の姿を思い出すと、
愛しさを感じる。
日曜日の朝、私はニコンの一眼レフを首から提げて、住宅街を歩く。
最近では一眼レフでもデジタルのものが主流だが、私はやはり、
コストが掛かってでもフィルムカメラに拘りたい。
あの、写真の質感と、すぐには写したものを確認できないところに
魅力を感じる。ワクワクするのだ。住宅街を歩くのはもちろん、
写真を撮るためだ。私の写真は被写体に人を使わない。
604 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:47:57 ID:pzAKEy1o
美しい風景も使わない。
眼に見えて意味の分かるものを記録に取ることに
何の価値があるのだろう?私は意味を理解する写真ではなく、
感じる写真を撮っているのだ。
写真は、いつだって私に新しい角度から世界を覗き込ませてくれる。
私の息している世のはずなのに、
写真達は独立した世界から私にあらゆるメッセージを送ってくれる。
そして、それはたいてい言葉に表現することは難しいのである。
私はそのメッセージを人と共有したかった。
その思いは私を上京させてしまった
605 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:50:00 ID:pzAKEy1o
頬を汗がなぞった。気付けば太陽はもう真上まで来ている。
頭の上に手を置くと黒髪が日差しに照らされ熱くなっていた。
幼い頃は夏の外出には母が日射病にならないようにと、
必ず麦藁帽子を被せてくれた。21歳の私は日射病にならないように
帽子を被る代わりに、喫茶店に入るのだ。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか。」
黒と白の制服を着た男性の店員は語尾を上げずにそう言った。
まるで、私が一人だと言うことを断定しているようだ。
確かに私はオヒトリサマなのだが。
1人ずつ向かい合って座る2人用の席に案内された。
席に着いた途端エアコンの冷気が表皮から体内へと浸透してくる。
外は暑いのに中は寒い、
アイスクリームの天婦羅みたいな季節です、口の中でそう呟く。
隣の席にはカップルが座っている。
同じく二人用の席だ。女のほうはまだ10代だろう。
雑誌を捲っている。
褐色の肌に白髪、睫毛への情熱を感じるメイクをしている。
606 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:51:46 ID:pzAKEy1o
その肌の色からトラック運転手の客をなんとなく思い出す。
カップルの話し声が聞こえる
「けんちゃんは〜、ちゃんと私のこと好きなのぉ?
付き合ってぇ3ヶ月経つけどぉ最近寂しいんだけど?」
「好きに決まってるじゃん。何で寂しいんだよ。」
「おはようメールもおやすみメールも最近ないしぃ、
あんま好きって言ってくれなくなったぁ。」
「俺はお前と毎日好き好き言わなきゃ
保てない程度の恋愛をしてるつもりはねぇんだよ。」
私は昔を思い出していた。
正確には光司のことを思い出していた。
光司とは高校1年生の時に出会った。
608 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:53:17 ID:pzAKEy1o
彼と私は新入生で2人きりの写真部員だった。
彼はクマのぬいぐるみのように優しい大きな眼をしていた。
授業後、化学室の準備室兼部室となっている教室で
フィルムを光司と巻いていた時だった。先輩たちは撮影会に出かけていて、
教室は他に誰もいない。グラウンドからは野球部の掛け声が聞こえる。
「俺、ゆみちゃんのこと好きだなぁ。」
私は手を止めた。薬品と古びた机の匂いが混ざって鼻を刺激する。
「私はこうちゃんのこと大好きだなぁ。」
その時、窓から差し込む夕日で彼の赤く染まった横顔がさらに
赤くなったように見えたが、気のせいだろうか。
あの頃、私は人を撮っていた。光司を撮っていた。
光司は私を撮っていた。私たちは将来の夢をよく語った。
2年が過ぎた。私は夢をかなえるために上京すると彼に伝えた。
彼は自分の夢を彼に家業を継いで欲しがっている両親に納得してもらうために
も大学に進学しなくてはならないと言った。
私たちは離れることに、何の疑いも持っていなかった。
寂しいけれど、二人の関係は変わらないと思っていた。
610 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/12(日) 23:55:35 ID:pzAKEy1o
上京してから1年後には、私たちは連絡を完全に絶えていた。
それでも、私は彼のことをよく思い出す。
嬉しい時、悲しい時、何でもない時に。
あの頃の、純度100パーセントの2人の笑顔は私の気持を清浄化してくれる。
彼は、彼という実在の人物とは離れ、私の中で「存在」としてあり続けていく。
彼は今でも写真を続けているだろう。彼の写真はあの頃と変わっただろうか。
カップルが席を立った。女は男のズボンの尻にあるポケットに
指をひっかけながら後ろを歩いている。
女はレジへ向かうまでに2回も短いスカートから
ショッキングピンクの下着をのぞかせた。あらあら、と思いながらも、
ふと隣のカップルの座っていた席に目をやると、
雑誌が机の上に置き去りにされていた。忘れ物だろうかと思い、
まだレジで会計を済ませているカップルたちに雑誌を渡そうと、
雑誌を手にした。よく見たら、それは無料で配られている情報誌だった。
カップルは情報誌を忘れたのではなく、店に置いていったのだろう。
私は椅子に座りなおすと、
何となくその情報誌のページをパラパラとめくってみた。
新宿の華オープン、先着100名様無料、あなたの幸せ保障します…
結婚式場の広告だろうか、公園で4歳くらいの男の子を真ん中に両親と3人
手を繋いでいる写真が載っている。
コピーは「幸せの原点はベル・ラテュールで」だ。
写真は夕方に撮ったのだろう。光が薄く、影が長い。
この写真に魅力はない。うそ臭い。私の笑顔よりも。事後承諾のような、
そんな写真。飽き飽きなのだ。
「君の写真さ、なんでうちに持ってきたのかな?いるんだよねぇ…。
君はまだとんがりたい年頃なんだろう。うちには、合わないよ。ごめんね。」
小太りの、黒ぶちめがねの中年男は優しそうな笑顔を浮かべて、
私を切り裂く言葉を投げ捨てた。この出版社に写真を持ち込むのは4度目だ。
しかし、今日の担当は今まで写真を見てくれていた人ではなかった。
人事異動でもあったのだろうか。
「君さ、何でカメラマンになりたいの?
まだ若いでしょ。まぁ…若いからこそかなアッハハハー。
でも、なんでうちなの?カメラマンの弟子にでもなったほうが
いいんじゃない?」
この男は何なのだ。名札には加藤とかいてある。
「カメラマンさんのアシスタントのバイトもしていたことはあるんですけど、
生活が出来ないんです。」
嘘だった。
私はただ、アシスタントの仕事が嫌で逃げ出しただけだ。
写真を撮りたいだけなのに、それで食っていきたいだけなのに、
カメラマンのアシスタントとして奴隷扱いをされ、
無駄に罵倒され不毛な時間を過ごすことにどうしても耐えられなかったのだ。負け犬って、きっと私のための言葉なのだろう。アシスタントもできず、賞もとれないから、出版社に売りに行く。
「そうかい。まぁ、うちで君の写真を買っても君が生活できるわけないと
思うけどねぇ。専属で雇うなんて、まず、ありえないだろうし。
君が生活の心配するなら、君の写真じゃなくて
君自身を僕が個人的に買ってあげようか?なーんてね、へっへっへへ」
加藤は下等だ。こんな下らない冗句を頭の中でリフレインしたところで、
この悔しさは消えない。こんな時は、目の焦点をずらす。
途端に加藤の姿がぼやける。これで大丈夫。私の世界にカトウは映らない。
薄くなっていく。
私自身薄っぺらになっていく。
何でだろう何なんだろうどうしてなんだろう…。
私は何になりたいんだろう。夢はなんだったのか。
自分の未来が一瞬ごとに狭くなっていく。焦燥感の塊を持て余し、
解けない。私の写真は何だろう。
ただの自己満足の屑なのか、ゴミなのか。
とにかく、私同様価値のないものだということは確かなのだ。
私は誰にも影響を与えない。
必要ない。私がいてもいなくても変化は訪れない。
加藤は微笑を向け続ける
逃げたくなる時だってある。私は逃げる女だ。
3年ぶりに田舎へ帰った私は、同窓会に出席することにした。
みんな私より幸せなのだろうか、私の選択は間違ってないのか卑屈な私は
幸福を他人と比較したいのだ。
「私結婚したの〜。子供?9ヶ月だよ。ゆみは今何しているの?」
「俺も今東京で大学にかよっているんだ。ゆみは東京で何しているの?
今度遊ぼうよ」
「私美容師やってるよ。まだまだ新米だけどね。ゆみは何してるの?」
わざとらしいくらい、同級生は揃って同じ事を聞く。
私が一番自分が何しているかを知りたいというのに。
彼等からしてみれば、近況報告をしあうことが、
いわば同窓会のメインイベントなのだろう。
悪気はないのだと分かっている。
しかし、私には不愉快な嫌味にしか聞こえないのだ。
ああ、うるさい。
あからさまに不機嫌な顔をしてやると、同級生たちは私から離れていった。
ふん、あんたたちに用はないのよ、田舎者。
頬を膨らませて、唇を尖らせて意地悪な振りをしてみれば、
本当に自分がそういった人間に成れた気がして、少し気が楽になった
「おお!ゆみちゃん!何だよ〜〜来てたんだね!久しぶりじゃん」
その声は私の硬結びになって、その上絡まりあっている細い糸の鎖を
すんなりと解いた。いつも、いつも考えていたよ。私の宝物。
「こうちゃん!ひさしぶり…。変わってないね。」
光司は大きな瞳で八重歯の覗く3年前と変わらない笑顔で
そこに立っている。私の中の光司ときわめてシンクロしている彼に安堵する。
あぁ、私はもっと彼と話しをしたい。もっと、側にいたい。
身体の内から用意されていたかのようにあふれる感情。
3年前に戻れたような、自分を全て肯定されたような、
そんな気持にさせられていく。癒されるというのはこういうことなのか
すみません、投下支援中ですが寝落ちするのでぶったぎってここまででの感想を。
>私たちは連絡を完全に絶えていた
↓
私たちの連絡は完全に途絶えていた
のようにこまかい改善点は多いですが、致命的なミスはないかと。
中点並べるよりは三点リーダ使う方がいいと思いますよ。
場面を細かく切り替えすぎて、読者がついていけないきらいはあります。
ここまでの話をまとめると
・GSでバイトしている。デコトラに給油するシーン。
・フリーター歴は三年。写真を撮る趣味。部屋へ帰宅するシーン
・喫茶店へ。カップル。過去の男の存在示唆。共通の趣味持ち。
・主人公の精神傾向を示すかのような、情報誌評価。
・続いて持ち込みの話。こちらも上と基本的に同じ方向性の描写。
・自分と自分の写真の価値を疑う。
・同窓生の会話をサンプルに、なおも自分は世間一般とは違うのよアピール。
・いきなり光司との再会。変わっていないことに安堵。
シンプルに順序よく、場面の切り替えを明瞭に流してみてください。
頑張って。
また時間が出来たら全体感想書くかもしれません。失礼しました。
> こんな時間にやってくるなんて非常識な人も居るもんだ、と思いながら枕元に手を伸ばす。豆電球の微かな明かりを頼りに〜
> こんな時間にやってくるなんて非常識な人も居るもんだと思いながら、枕元に手を伸ばす。豆電球の微かな明かりを頼りに〜
一人称で自分の主観を述べつつ動作を表してる時の読点の振り方がイマイチわかりません。
あるいはこの場合、他に良い言い回しがあるのでしょうか?
また、豆電球や蛍光灯などの部屋の明かりは、明かりと灯り、どちらの方が良いのでしょうか?
豆電球だけ「灯り」のイメージがあるんですけど、豆電球だけ灯りを使用するのはルール違反ですよね…
灯りは、火を使用した場合に使うのがよろしかろう
「こんな時間にやってくるなんて非常識な人も居るもんだ」と思いながら、枕元に手を伸ばす。豆電球の微かな明かりを頼りに〜
俺ならこうしてみる
こんな時間にやってくるなんて非常識な人も居るもんだ。そう思いながら枕元に手を伸ばす。
>>624が読みやすく感じた。
こんな時間にやってくるなんて非常識な人も居るもんだと思いながら枕元に手を伸ばす。
一行にするには長すぎる文だから、情報を二つに分けるのが正解かも。
そこだけ読むと、枕元に何があったのか気になる
俺は明かり消して寝るから、枕元に手を伸ばして明かりを点けるならわかるんだが
明かりついてると寝れなくね?
まあ独り言だ
今日も猫がかわいい
むしろ「そう思いながら」は口に出さなくても伝わる情報
>>602 読んだよー。
主人公の心理描写が上手いし面白いと思った。物語世界観を構築する小道具もさりげなく利いてる感じ
文章のリズムや語り手の姿勢にもブレがない。ただ文章作法にちょっと違和感があるくらい
うん、初心者とは思えねえっすwこのお話の続きを読みたいようもっと書け!
一人称で自分が「踊り出た」を使うのは変かな?
何がどうなったかがわからないと…
「乗り出した」は?
別に変じゃないと思うよ
ちょっとナルシーな香りがするけどねw
「飛びだした」
「飛び込んだ」
とか代替できそうだけど、最後は自分のセンスじゃね?
633 :
602:2009/07/14(火) 12:33:12 ID:69jVk8ko
以前書き込みしたくせに途中で寝てしまったものです。
コメントありがとうございます!!とても勉強になりました。
続きです。
私は、同窓会が終わると、2次会に出席せず、光司を近くのバーへと誘った。
同級生たちは2人で去っていく私たちをからかったが、
冷やかしに恥じることはなかった。もう、大人なのだから。
地元でバーに入るのは初めてだった。東京かぶれの私は田舎のバーなんて、と
小ばかにしていた。しかし、いざ入ってみると、木造のシックな作りで
なかなか良い雰囲気の店だ。
母は東京にこだわる私によく言い聞かせる。
「東京の人も、地方の人も仕事に掛ける情熱に差はないのだから、
数字では負けても質では負けていないんだよ。」と。
母は何も分かっていない、そう思っていたが、なるほど、
このバーに関しては店主のこだわりを感じるし、
母の言うことも一理あるのだと納得する。
「ゆみちゃんとこんな店に入るようになるなんてな」
光司は口角を上げていながらも、その瞳は穏やかな友好など望んでいない。
彼が何を望んでいるのか、女に成った私にはすぐ分かってしまうのだ。
鼻白みそうになる自分を誤魔化す。
634 :
602:2009/07/14(火) 12:34:17 ID:69jVk8ko
「そうだね…。私たち、あの頃は高校生だったから、
バーじゃなくて、いつもマックとかでシェイク飲んでたね。
あれはあれで楽しかったよ。」
グラスを傾け、視線は氷に向けながら光司はうなずく。
赤色の酒がこぼれてしまうのではないかと気になった。
「あの頃僕はゆみちゃんといるだけで幸せだったんだ。本当だよ。
…今、ゆみちゃんは何をしているの?」
カメラマンよ、とこたえると彼はそうか、と言って微笑んだ。
でも、どうしてそんなことを聞くのだろう。
この時私は初めて、気付いた。
光司は写真の話しを全くしていないことを。私は願望を込めて彼に聞いた。
「光司は今大学生だよね?写真はまだ撮っているの?」
「ははは。写真はもう撮っていないよ。
ゆみちゃんはまだ続けているんだね。偉いよ。」
「どうして?」
「ひとつのことをずっと熱心に続けることは立派なことだからさ。」
635 :
602:2009/07/14(火) 12:35:16 ID:69jVk8ko
違う。彼が何故写真を続けていないかを聞いたのだ。
でも、改めて聞き返すことを私はしなかった。
さっきから私の期待とは裏腹な彼が憎くて堪らない。
加藤の笑い声が耳元で響いた気がした。瞬間、背中から熱が走る。
「でも、私はカメラでご飯を食べていない、ただのフリーターだよ!
世の中に私の存在価値なんてないし、写真は誰にも認められない。
どこが立派なの?そう言えば私とセックスできると思ったの?
期待に応えられなくてごめんね。がっかりした?
でも、私もあんたにはがっかりだよ。」
636 :
602:2009/07/14(火) 12:36:34 ID:69jVk8ko
ああ、周りの客が私を見てるな、
感情を人にぶつけるのは嫌いなのにな、などと
頭のてっ辺の少し後ろ側で微かに思いながらも私の血液は上へ上へと
上っていき、顔を紅潮させる。周りの人からは私がさぞ、
興奮しているように見えるだろう。私は鞄から2千円抜くと
カウンターに置いて店を出た。光司の垂れて八の字になった眉毛は、
こんな時にも彼をお人よしに映す。
私の中の光司の存在は写真と同じだった。
光司は現実に存在するのに、私の中の光司は私の中で展開され私を、
守り続けてくれた。
私の中の光司の存在は夢と同じだった。
今は届かないけど、いつか辿りつけるものだと信じていた。
信じた結果私は消耗し、疲労し、悲しむ破目になった。
637 :
602:2009/07/14(火) 12:37:41 ID:69jVk8ko
もう、困っちゃいましたよ。
気付いちゃいました。
私いつの間にか全部諦めていたんです。
自分の写真が通用しないことくらい気付いていました。
光司が変わってしまったこと、私も変わってしまったこと、
東京にも田舎にも地球の何処をさがしても、私の地面は見つかりません。
いつだって宙ぶらりんです。宙ぶらりんなのです。
私本当に写真好きだったんですかね?分かりません。
最近は自分に疲れてしょうがないのですよ。
心が消耗品なら私は今、人生に置いて心の消耗速度がピークです。
ざわざわざわざわ落ち着かないのです。
638 :
602:2009/07/14(火) 12:38:46 ID:69jVk8ko
相変わらず時給920円で生活をしている。
カメラはもう長いこと触っていない。
「ねえちゃん!満タン頼むな…どうしたんだ。」
トラックの運転手は真面目な顔で私にそういった。
いつもタンクトップであった親父が、半そでのポロシャツを着ている。
彼が着ると違和感を覚えるほど清潔な白。彼にとっての秋服なのだろう。
考えてみればこの親父はいつだって笑顔だったから、
親父の真顔を見るのは初めてかもしれない。
639 :
602:2009/07/14(火) 12:39:56 ID:69jVk8ko
どうかされました?」
私はガソリンを入れながら訊ねた。
「いやぁ、ねえちゃん、久しぶりに寄ったってぇのに今日は
元気がねぇじゃね〜か。おっちゃんには分かるよ。
何か辛いことでもあったのか?でもな、人生辛いことなんて続かないものだよ。
とにかく、ねえちゃんが元気ねぇと、俺も元気でねぇからよ、元気出してくれよな!」
親父は言い終えにっかりと笑うと、金を払い、車を発進させた。
私の心臓は初めての速さ、初めての強さで拍動を打つ。
背中が一瞬で冷たくなり一瞬で熱くなった。
私は吼えた。
私は叫んだ。
私は膝を折り曲げその場で立ち方を忘れた動物のようにしゃがみこみ、
ひたすらに、泣いた。
声をしゃくりあげ、息が出来ない。酸素が不足して指先が痺れる。
それでも私は泣き続けた。
640 :
602:2009/07/14(火) 12:41:32 ID:69jVk8ko
「鈴木さん、お疲れ様。何かね、俺にも…あるよ。そういう時。
きっと、こういう時には鈴木さん、いっぱい頑張ってるって事だと思うんだ。
うまく言えないけど…。バイトのシフトもいつでも相談してくれていいからね。」
バイトの帰り際に店長に声を掛けられたのなんて初めてだった。
私が泣いてしまった時他に迷惑になる客もいなかったから、
店長はただ、遠巻きでみっともない私を見ていただけであった。
声を掛けられた時、泣いてしまったことを注意されるのかと思ったが、
どうやら励ましてくれているようだ。
しかし、その顔に笑顔はなく視線もこちらに向けられず、早口である。
その様がいかにも店長らしい。
赤い夜空から白い蛍光灯へと帰宅する。
部屋の隅には先日の情報誌が落ちていた。
ぱらぱらと情報誌をめくる。あの写真が視界に入る。
うん、悪くない。
641 :
602:2009/07/14(火) 12:43:42 ID:69jVk8ko
初めて書いた文章ですが、読みにくいし、
自分でも展開が急というか共感を呼ばないというか、ぎこちないというか。
そういうの自覚してます。なかなか難しいですね。お粗末さまでした。
トラックの運ちゃんにぐっときた
いい話だなぁ
>>641 いやいやいや、これはとても良いものだと俺は思ったよ。お話も描写も。
こういうタイプの小説は、書くことよりも完結させることの方が実は難しいと思うんだけど、そんな物語を「初心者だ」といっている人が見事に締めていることに、まず驚いている。
申し訳ないが、投下がいい所で途中だったものだから「もしかしてこれは途中でウボァってるのかな?」とか思ったくらいww
描写にリズムがあって軽妙だし飽きさせないセンスもあるから、だからこそ執筆の持久力が続くかハラハラしてた。余計な心配だったけどな!
2chで匿名の人間が言っても詮無いことだけど、貴方はきっと良いものが書ける人だと思う。だから是非これからも書いて、発表して欲しい。それは次からこの初心者スレじゃなくても良いし、なんなら2chじゃなくても構わない。
文章テクニック的なものとして「これはどうなのよww」という部分は、勿論ある。
例えば三点リーダや?マークなどのルール的な文章作法とか、「冒頭でいきなり汗だくのおっちゃんなんて出したら、読む人が減るわww」とかwいやそれもこの作品の味だし、面白くはあるんだけどww
ええと、とにかくもっと書け!俺は読みたい!以上!
親父連いい味出してるぜー!
やっぱこうじゃなきゃなー
>>631-632 ちょっと情報不足だったな…スマソ。
飛び出したでいきます。
ありがとう
>>641 主人公の考え方にイライラして読んでいたのですが、読み終えてみるとスッキリした読後感ですね
すべて作者さんの思惑通り、いいように手の平の上で踊らされてしまいました
状況は何も変わっていないけれど、見方を変えてみれば、新しい世界が見えてくる。いいテーマですね
序盤に出てきた登場人物達にも、ちゃんとした役割と意味を持たせていたところに感心しました
気になるところは、接客業の店長クラスが愛想がないのはちょっとありえないかなぁ
ただでさえガススタ業界は厳しい状況なのに(もしかすると時代設定が一昔前なのかもしれませんが)
そんな店長がいたら真っ先にリストラ対象です
それと最後の締めは うん、悪くない。 だけだと尻切れ感が漂うので、その後にもう一文章欲しいかな
そうつぶやいた私は今日初めての微笑みを浮かべたのだった。 うーん、いまいち。
そう思えた自分に少しばかりの驚きと、少しだけ成長したのかなという実感が湧き上がる。
また明日からがんばろう!
私はカーテンを開けて、赤く染まった東京の夜空を見上げながら、そう誓った。 こっちのほうがいいかな
以上
どうせなら呟いてしまえば良かったかも
その後に主人公の今後を思わせる短い文を入れたり
俺は今のラストも好きですよ
尻切れとか唐突感があっても良いと思うのです。むしろ終わりっぽく書いちゃいけない。現実はまだ続くわけだしね
649 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/22(水) 20:14:08 ID:iOke/xWC
ほぼ初心者なんですが、ここに投下したら助言もらえますかね?
その前に、2ちゃんの場合、改行は画面半分くらいでするべきなんですか?
その長さにまとめるのは難しいし、改行したら段落つけなきゃならないでしょ?
折り返しまで行くとこが多いので、そのままでいきたいんだけど
なんだか見づらい気がして気になります
画面の大きさって可変だから、人それぞれですよ。
私の折り返しはだいたい60〜70文字くらい。
1行100文字や200文字とかじゃなければ、ちゃんと改行されてるならそのままでいいと思います
改行無しでいくと横スクロールバーを押さなくてはならない人もいるので
大変に見づらいのです、画面サイズは色々有りますから
その人によって見やすいとは限りません
だから適当に改行をする訳です
段落は別につける必要はないかと思います
色々な作風のSSがこの板にはありますしね
みなさん改行には気を使ってると思いますよ
一番多い改行の仕方は、句読点で区切ってる人でしょうかね
あとは文節で大体の長さに合わせて改行とか
長いと手作業改行面倒だったりするよね
TeraPadあたりに折り返し設定数で保存機能とかあったな
違う話になるけど、一行が長くなり過ぎたら推敲の余地が有るというレッドアラートだと思い込んでまふ
なるほどなるほど。
参考になりました、ありがとうございます。
ブラウザ上で読む場合は、見やすさ優先という意識でいいんですね?
とりあえず試してみます。
>>652 >一行が長くなり過ぎたら推敲の余地が有る
なんか勉強になった
今小説を書いているんですけど
頭に浮ぶシーンが速過ぎてとてもじゃないけど地の文を入れる余裕がありません
あらかじめ台詞を書いてしまってから
後で地の文を入れるという手法はありなのでしょうか?
まず箇条書きで埋めることを薦める。
会話駆動だと脳内描写に持たれかからざるを得ない
あとでゆっくり書かないと独りよがりに終わるよ
時系列順に起きたことを並べるんだ、台詞も地の文も。
同時になら同時にって書いて。
速い動きの切り方ならいくらでもある。
小説は、その文を読んだ時に、いかに鮮明に想像してもらうか、が大事だと思うよ
ただ、自分と読者のイメージの相違はやきもきするけど、それはそれでひとつの楽しみでもあると思う
ある能力とか道具を使ったバトル物を作りたいけどプロローグがどうもだめだ
最初に能力や道具の名前、概要を説明
つぎにバトルの様子
そして第一話にはいるっていう感じなんだけど
捨てキャラをどう表現すれば良いのかも分からない
男男って何度も連発するのも避けたいんだけどどうすればいい?
主語がなくてもそれとわかる書き方をすればいい。
日本語はそれができるようにできてる。
もうすこし具体的な情報があれば例とか出せるけどねー
一人称、もしくは一人称に近く振った三人称を使うのがポイント(多分)
自分がよく知っている作品に置き換えて説明してみるのはどうだろう
能力バトル物だったら、ワンピース(悪魔の実)とかNARUTO(忍術)とか
キャラを出さなくても、能力の説明に必要な文章がどういうものになるのか
大体のイメージはつかめるんじゃないかな
一人称の地の文の書き方がわからない…
口語体をどのタイミングで、全体的にどれくらい使うべきなのか、どういう感じに使うのかがわかってるようでわからない…
そういう時は一人称の作品を読み込むんだよ
まずは模倣、そして理解
>>663 一週間前から読んで理解しようとしてるんだけど、それをそのままホラーに当てはめようとすると難しいんだ。
時間の進み方、ホラー独特の場の雰囲気を表すのが難しい…
なにかオススメのホラー小説があったら教えて下さい。
ずっとここで相談しているホラーの人かな?
>>665 初めてです。恐らく、某サイトのホラー企画があるのでホラー関連の質問が多いのかと
そうですか、失礼しました。
ホラー映画見ながら記述する練習をしてみてもいいかもしれませんね
669 :
659:2009/07/29(水) 20:02:51 ID:W+2oFt7I
とりあえず書いてみたけどどうも分かりづらいんじゃないかって思う
君は自分の心をどう思っているだろうか?
天使のように慈愛に満ちた自分、悪魔のような残酷な自分。
誰にも負けたくないと強い意志を持つ自分。
絶望に打ちのめされ力なく諦める自分。実に様々だ。
そして心も身体と同じように鍛えれば鍛えるほど強くなっていくのだ。
愛、勇気、希望を得、悲しみ、憎しみ、恐怖を乗り越えながら。
そうして鍛えた心が生み出す力、人はそれを"スタンド"という!
ある荒野に二人の男がいる
一人は赤い布を額に巻きつけ、身体には赤を基調としたペイントがされている。
腰には虎柄の皮を身につけており、なんと固い岩がゴロゴロしている荒野だというのに裸足であった。
一方の男はテンガロンハットとポンチョを被っており、肩からガンホルダーを下げていた。
いわゆるウェスタンスタイルという物だ。
「てめぇ、良い度胸してるじゃねぇか!この俺に喧嘩を売るなんてよぉ!」
ウェスタンスタイルの男が赤い布を巻いた男に向かって怒鳴っている。
「何をいう、貴様はあの街にある銀行を襲い金を奪って逃げた犯罪者ではないか。」
彼は静かだが力強く目の前にいる男に言った。
どうやらこのウェスタンスタイルの男、強盗であるようだ。
「ふん、あの町の保安官がヘボじゃねぇか!」
男はニヤけながら強盗の様子を語る。
「あの保安官、銃を向けながらビビっていたぜ!まったく情けない保安官様だな!」
男、強盗はビビっていた保安官を思い出し大笑いをする。
「そして貴様は銃を撃ち、銀行の金を持って逃走した・・・」
男は鋭い目で強盗をにらむ
「その際、子供や老人たちを突き飛ばし、あまつさえ街の貯水庫を壊した。」
「ふん、それがどうかしたか?」
男は悪びれる様子も無くにやけながら男を見る。
「悪い事はいわん、素直に金を置いてさっさと謝るが良い」
男は静かに説得をした。
「けっ、何をいってやがる!俺はそんな事するつもりはないぜ!お前こそ尻尾を巻いてへ行っちまえ!」
男は地面に向かって唾を吐き悪態をついた。
「……どうやら貴様のような悪党に慈悲の心は必要無い様だな。」
男は何かを決意するかのように眉間に皺を寄せた。
「ふん、あの世で懺悔でもするんだな。」
強盗はゆっくりとホルスターから銃を抜き目の前にいる男に向ける。
男は両手を合わせると静かに瞳を閉じゆっくりと強盗のほうへ歩いていった。
「あばよ!」
そして強盗はトリガーを引いた!
ズキュゥゥゥン!
激しい音が辺りに響く!
しかし……男には弾が当らなかった!
「ふん、運が良いやつだぜ。だがこれで終わりだ!」
強盗は男に向かって銃を再び発砲する!
今度は喝実に眉間を貫いたかに見えたがまたも男には弾が当らなかった。
「そ、そんな馬鹿な!」
男はうろたえている。
銃の腕には自身があった。
遠くを歩いているガゼルにも当てることが出来た。
様々な荒くれ者どもと決闘をしそのたびに勝ってきた。
しかし、目の前にいる男には何一つ当らないのだ。
かすった様子も無ければ地面に後が付いた所もない。
外れた様子もない。
今目の前にある事実それは・・・
「貴様が探しているのはこれか?」
男が両手を開くと先ほど撃ったと思われる銃の弾がパラパラと地面に落ちていった。
「バ、バカな!?そんな事がありえるはずがない!!」
強盗はあまりの事に動揺していた。
そんな強盗を男は一瞥すると指で三角形を作り静かに深呼吸をした。
「くそ!ふざけるな!何の呪いか知らないがこのままやられる俺じゃねぇ!」
男は銃に弾をこめると再び男を目掛けて撃つ!撃つ!撃つ!!!
しかし!弾は男の身体に当るとそのまま空へ!地面へ!それぞれ向かっていった!
男のほうはといえばまだ深呼吸を続けている。
「くそ!化け物めぇ!」
銃の弾が空になったらしくトリガーを引いても弾が出なくなった。
カチカチという音が強盗に焦りを出させていた。
「ちくしょう!」
強盗がポケットから弾を取り出そうとする。
しかしそれはもう無駄な行為なのだ!
「喝!!!」
男の叫びが指を通り衝撃波となり強盗に向かって飛んでいった。
「ぐわぁぁぁぁ!!」
男は叫びと共に大きく吹き飛んでいった。
強盗が地面に叩きつけられると男は呟いた
「覚えておくが良い、これが"スタンド"だ!」
これはいじくってもいい文章?
元ネタは言わずもがなジョジョですけど
描写としてはドラゴンボールを意識してみました
>>671 はい、結構です
個人的にもう少し目で分かるような描写があればよかったかな?と思っています
いろいろ申し訳ありません
>>673 ああ、それじゃあ。
「改善」しているわけではないです、
あくまでそのまま弄ってみただけなんで期待しないでください。
↓から三レスお借りします
君はどんな精神を持っている?
天使のように慈愛に満ちた心だろうか。
もしかしたらそれは、悪魔のように残酷な心かもしれない。
そして強靭な意志を持って志を貫く心。
それとも絶望に打ちのめされ、力なく諦めていく心?
この世に生きる人の数だけ、異なる精神の姿。
心は時に試練に出会い鍛えられて強くなる。そう、丁度身体と同じように。
愛、勇気そして希望を得、悲しみ、憎しみ、それに恐怖を乗り越えて。
そうして鍛え抜かれた精神の生み出す力、人呼んで"スタンド"という!
二人の男が荒野に立つ。
一人は赤い布を額に巻きつけ、身体には赤く、模様が塗り描かれている。
腰には虎の皮を身につけているが、荒れ果てた大地を踏むのはなんと、裸足。
もう一方はテンガロンハットにポンチョ、肩に下がるはガンホルダー。
いわゆる、ウェスタンスタイル。
「いい度胸してるじゃねえか!この俺に喧嘩を売るなんてよぉ!」
ウェスタンスタイルの男が怒鳴っている。
「何をいう、貴様はあの街にある銀行を襲い金を奪って逃げた犯罪者ではないか。」
静かだが、力強い返答。揺らぎなど微塵も感じさせない。
「ふん、あの町の保安官のヘボさよ!」
強盗の様子を語るそのさまには下品な笑みが見え隠れしていた。
「あの保安官、銃を向けながらビビっていたぜ!まったく情けない保安官様だな!」
強盗は思い出しながら大声で嘲笑う。
「そして貴様は奴を撃ち、銀行の金を持って逃走したわけだ」
鋭い眼光を強盗の面へ飛ばす。
「子供や老人たちを突き飛ばし、あまつさえ街の貯水庫を壊した」
「ふん、それが?」
彼は悪びれる様子も無くにやける。
「素直に金を置いて失せるがいい、お前のためだ」
静かな説得。
だが強盗は吐き捨てる。
「けっ、何をいってやがる!そんな事するかよ、お前こそ尻尾を巻いて消え失せな!」
「……どうやら貴様のような悪党に慈悲の心は必要無い様だな。」
身体を塗った男は、眉間に皺を寄せた。
まるで何かを決心するように。
強盗は意に介さない。
「大好きな神様のところへでも行きな」
ゆっくりとホルスターから銃を抜き目の前にいる男に向ける。
男は両手を合わせると瞳を閉じ、静かに強盗のほうへ歩みよって行く。
「あばよ!」
トリガーが引かれた。
ズキュゥゥゥン!
激しい音が辺りの岩に響き渡る。
だが、彼は倒れない。
それどころか、弾がかすめたほどの様子さえ見せなかった。
歩む足は止まらない。
「ふん、運が良かったか。寿命が少し伸びたに過ぎんがな!」
再び、発砲。
確実に眉間を貫いたかに見えたが、またしても当った様子はない。
「馬鹿な!」
うろたえる強盗。
銃の腕には自信があった。
100フィート離れたガゼルにも当てることができた。リボルバーで、である。
決闘も一度や二度のことではない。
一回でも負けたなら、ここにいることはなかったであろう修羅場をかいくぐってきているのだ。
それがこの男には、当たらない。
かすった様子も無ければ、外れて辺りに着弾した様子もない。
それが意味するものとは……。
「ああ、これか?」
彼が両手を開くと、ばらばらと落ちる鉛玉。
「そんな、そんな事がありえるはずが!」
男は強盗を一瞥すると、指で三角形を作り静かに深呼吸をした。
「くそ!ふざけるな!何の呪いか知らないが、ぶっ倒れるのはお前の方だ!」
目にもとまらぬ三連射!
しかし、確かに当たったはずの弾は彼の身体で弾けたように見える。
辺りの地面にも跳弾して土煙が爆ぜた。
彼は深呼吸を続ける。
「くそ!化け物めぇ!」
弾が切れ、撃鉄が空鳴りする。
カチカチという音が、余計に強盗を焦らせた。
「ちくしょう!」
弾を取り出そうとする。
が、既に無駄なあがきであった。
「喝!」
男の叫びが指の三角形を通り、衝撃波を生じてまっすぐ伸びる。
それはあやまたず強盗を貫いた。
直撃の勢いをそのままに身体は宙へ舞い、地へ叩きつけられた。
男は呟く。
「……これが、"スタンド"だ」
はい、終了です。
書いてみて思ったことは…
・とにかく丁寧に、その場を見たままに書く
・漫画は少し台詞が多すぎるので、現実的な程度に短く、量も減らす
・無駄な描写は徹底して省く。
・リズムを意識する
これくらいかな。
そもそも描写が足りなかったり多すぎたりするところもあったけど、今回のリライトでは量自体は変えてません。
それから、以前から思ってたんですが、エクスクラメイションマーク多用しすぎです。
動きには緩急がありますから、漫画のようにつけまくるわけにはいきません。
生かしたいところにだけつければコントラストができます。
自分も人に偉そうに言える腕ではないんで、あんまり説得力はないですが。
いえ、ありがとうございます
漫画媒体と小説媒体の違いを意識して無かったせいかもしれません
まずは丁寧な描写を心がけてみます
>>669 ジョジョの二次創作なら、”スタンド”という言葉を使っても構わないと思いますが
オリジナルなら別の呼称を考えたほうがいいのではないでしょうか
ジョジョを知らない読者や作中人物が”スタンド”と聞いて思い浮かべるものは
ガソリンスタンドか、照明器具のスタンド、あるいは”立つ”という意味の英語です
そもそもジョジョのスタンドは、目に見えない超能力を漫画で表現するために
あのような形で視覚化したものであり、それを文章で書き直すということは
ナンセンスだと私は思います
とは言うものの、ジョジョの何でもありの屁理屈超能力バトルも、文章で詳しく解説して
いけば、もっと納得できるものになるのかもしれませんね
漫画では描写しにくい、能力の詳しい解説や、人物の心理描写に期待します。以上
www
初歩的な質問なんですが
段落はどういった感じで作れば良いんですか?
あと改稿するなら何文字くらいが丁度良いんでしょうか?
最後にいつも描写、というより説明文になってしまいますけどどうすれば良いのでしょうか?
もし良い例があるなら教えてください
・段落はメディア形態によって変わる。
にちゃんねるでは段落は5,6行が経験的に見栄えがいいし、
行辺り文字ももせいぜい40文字程度がいい。
一方紙媒体では段落はずっと長くなる。
だが基本は共通している。
同じ背景で展開する時間がひと固まり。
その時間の流れの中で「間」が生じるところを切っていく。
切れた一つ一つが段落。
描写と説明文の違いを考えると、自分の文章のどこが説明になってしまっているのかがわかる。
一般的に無駄な描写が多かったり、文体がくどくなる作者はシーンごとの視点の位置を明確にすべき。
加えて、基本的な描写ができる段階に来たら、ある程度比喩を用いて読者に直感的に働きかけたり、
読者の脳内補完を誘導するような描写思想を持つべき。
とはいえ、情景描写が説明的になることはある程度避けられない面もある。
日常的に文字を用いた風景スケッチを行うのも一つの手。
683 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/01(土) 05:51:30 ID:q+MlF9Yi
>>669 これジョジョなんですよね……
始めの文章読むとペルソナの二次創作なのかな、と思ってしまった。
本編を読むとなんだか7部っぽい世界観だが、ペルソナを知っている人が読むと
妙な違和感を感じるだろうな、と私は思った。
これは、私の個人的な感想に過ぎないので、スルーしてもらっても構いません。
駄文失礼しました。
会話シーンに対する注意点とかありますか?
基本はあからさまな違和感を感じさせるような言い回しはさせないことだね
それから、会話がある場面ってのは言いかえれば「間」がある場面なんだよ
狙った雰囲気を出す間の取り方。
普通は会話しながら何かをすることは少ないようなキャラでも小さな動作を取り出して描いたり。
全く会話の背景にしか過ぎない部分を取り出して挿入したり。
もちろん熱がこもった会話は間を短く、あるいは入れずに。
何のためにその会話を描くのか。
その会話は全体から浮き出してはいないか。
あまりにくだけた表現や方言も、避けた方がいいな、という文章をまま見ることがあるので
硬くならない程度にしてほしいかな
書いてるものがどうも説明文臭くなってしまうんだけど何か解決策とかあるとかありますか?
N氏が道路の脇を見ると一輪の華が咲いていた。
これを描写するとしたらどういう言葉を使ったら良いのでしょうか?
その一文からだけでは説明文臭さはあまり感じられないので、
なんともかんとも言いかねるような気がする。
>>686 文脈から、そこに複数人道路の脇を見そうな人がいない限り「N氏が」不要。
道路にいることが明確なら「道路の脇」は単に「脇」「横」でよい。
「一輪の」不要。
どうしても「一」が大事なら、その花にはそれだけの意味があるわけだから文を改めて書いてよい。
「咲く」にしても、その花に意味を与えるならその後の描写に回したい。
花がある=咲いているわけで、「咲く」をここでつかうのも勿体ない。
踏まえるとこんな感じ
横を見る彼の目に、花が映った。道路のわきに咲いた、一輪の花。
もし花が二度でるのが嫌なら、
横を見る彼の目に、花が映った。ただ一輪、道路のわきに咲いている。
と、こうきてもいい。
>>686 なるべく75調にする。とか?
脚元に、人知れず咲く花一輪。
字が余ってるけど……
まーこれはちょっと好みがあるので適宜いじくってみたりしてくださいな
>>687氏の言うとおりちょっと文に関して情報が少ない気もするし。
そういう思考を持つことが大事だ、とそういうことで……
>>689 自分も結構七五丁は意識するなあ
意外と大事かもしれない
気づけば、道の脇に花が咲いている。
一輪だけ、だがしかし凛と咲くその花を、彼はしばし見つめた。
----------------------
その後の展開とか次第で演出は色々考えられるけど、
説明的になるっていう事は、情報を一気に押し込んでしまってる
って側面があるからじゃないかなぁ、というようになんとなく思ったり
するので、ある程度わけてしまった方が
いいんじゃないか、という個人的考えに基づいた例。
こうしなきゃ駄目って事では決して無いw
>685-690
いろいろすみませんでした
もう少し形にしてから聞いてみようと思います。
台詞系作品を小説風にしてみようと思うんだけど無理かな?
特に()の使い方と擬音をどうするか悩む。
可能ですよ
そのシナリオを違う仕方で生かすと考えた方が自然ですが。
会話からそのまま起こすのではまずいと思います。
まずはやってみないと
一度台詞で書いたのを小説的にってのは、
実際にやった事があるからできると思う。
ようは、原案というか原作というか、そういう感じで
使ってしまえばいいんだよ。グリーンダヨ!
短編の物語を書いているけれど、読み返して面白いのかどうかちょっと不安になってきた
冒頭部分とかを短く面白く書けているかどうかが大事なのかな
短編の命は描写のキレ。
盛り込みたくても無駄と判断したら切り取る勇気が大事です
文章書いていてうまく伝わるかどうか不安になってきたので、ちょっと見てほしいのですが・・・
日常の深夜。
少年がゲームセンターから友人二人と出て行く。
笑顔で出てくるところ、機嫌がいいようだ。
「それじゃ、また明日な」
少年は軽く挨拶を交わし、二人と離れて反対方向の道に進んでいく。
路地に入り、歩いているとなにやら妙な感じがして振り向くが何も無い。
一歩一歩が自然と重くなっていき、空気が重い。
夜遅くには変質者や通り魔などが出てもおかしくはないが明らかにそれらとは空気が違う。
急に後ろの方で大きな音がして驚いて振り向く。
爆発音と何かが共鳴する音。どちらも日常では聞きなれない音だった。
「・・・・・・」
少し待ったが何か来るわけでもないことを確認すると歩いて行く。
何かがおかしい。少し急ぎ足で本屋へと向かった。
小さな書店に入ると見慣れた店員がいる。
少年は真っ先にカウンターに向かって在庫があるかどうか聞く。
「いらっしゃい。君か」
「おじさん、アルカディア入ってる?」
店員が少年に言われると手馴れた手つきで差し出す。
左のポケットに入れていた財布から小銭を出すと少年はバラっと台の上に乗せる。
「580円だ。毎度あり!」
少年は店を出て流し読みをしながら歩く。
街頭の薄光で読むと自分の名前が載っているのを確認すると本を閉じ、家に向かって走り出した。
辺りが暗くなっていてその少年にはわからなかったのだろうが、先程の近くの石壁には無数の弾痕があった。
家に帰ると母と父が出迎える。
母が夜遅くまで「練習」する息子を心配する。
だが息子は心配ないといった表情で答える。
「どうせ常連客と対戦でもやってたんだろう?それでついつい熱くなってこんな時間までかかった」
父は的確に言って息子は笑う。
「ばれてたか。それじゃ風呂はいるわ」
「パジャマなら洗面所に掛かってるから。明日は実技の筆記テストでしょうけど、あまり遅くならないようにね」
湯船に入って先ほど起こった事を少し考える。
先程の大きな音は彼がプレイしたゲームの中で鳴る音。
外でゲームの効果音が聞こえることはまずありえない。
少年は考えようとしたが明日は少し忙しいのであとから調べることにしようと思った。
顔をお湯の中に入れてジャバジャバと洗い、顔の油脂分を少し取る。
上がるとタオルやドライヤーで黒髪を乾かしていく。
「こんなもんかな。あとは歯磨いてと」
歯磨き粉のチューブを取り、歯ブラシに取ると磨いていく。
準備を終えると母親に就寝の意を伝えると2階へと上がり、妹がちゃんと寝ているかどうか確認する。
よく寝ているようだ。少年は戸をゆっくり閉めると小声で「おやすみ」と言う。
そして自分の部屋に入ると鞄の中身を確認して、布団を捲り上げた。
「さーてと、ゲーセンから帰ってきてから調べるとするか」
冒頭はこの様な感じなのですがうまく伝わっているでしょうか
指摘がありましたらお願いします
事件性の提示もあるし、いいんじゃないかな。
独り言はテンポを悪くしているかもしれない。気になったのはそれくらいだ
>>701 日常の深夜。これは微妙な言葉ですね。それと現在進行形の述語が多いのも違和感があります
通常は過去形、動きのあるシーンでは現在進行形で細かく描写するなど、文章に緩急をつけたほうが良いと思います
私が書くとこうなります
もうすぐ日付も変わりそうな週末深夜の繁華街、ゲームセンターから三人の少年が、歓声を上げながら出てきた。
「それじゃ、また明日な」
太郎は笑顔で友人達に別れを告げて、二人とは反対方向に歩き出した。
――そうだ。本屋に寄っていこう。
買いたいものを思い出して、近道をするために、何の気なしに右手の路地裏に入った。
機嫌良く鼻歌を歌う太郎だったが、街灯もなく人影もない、寂しいここの路地を独り歩いていると
少し不安な気持ちになってきた。
パッと後ろを振り向く。――目を凝らして見るが、猫の子一匹いない。
再び気を取り直して歩き出した太郎だが、踏み出す一歩々々が不思議と重くなっていった。
密度のある重い嫌な空気が太郎の体に纏わりつく。
変質者や通り魔とも違う、今日これまでの平穏な日常からかけ離れた何かが自分に迫っている。
――そんな妄想に駆られた瞬間、太郎の背後から、耳をつんざく爆発音が聞こえた。
驚き顔で、すぐさま後ろを振り返った太郎だが、そこには動くもの一つない、静寂の闇が広がるだけだった。
「……何だったの?」
深呼吸して、胸の高鳴りを静めた太郎は、首を傾げながら足早に本屋へと向かった。
こんな感じになりました。うーん、微妙な文章ですが気にしないでください
お話で気になったのが、お風呂での洗顔と歯磨きシーンです
これは丹念に描写しなければならないほど重要なことなのでしょうか?
きれい好きでニキビのないツルツルフェイスが、後の伏線になっているのだったらごめんなさい
そうでないなら、描写シーンの取捨選択が必要だと思います
以上
書き方が変わっただけで、特筆すべき差はないな。
元にない人名追加は言うまでもないが、台詞追加の意図も効果もわからない。
提案に説明を添えるべきだと思う。
書き方を変えた際の印象の違いに着目すると面白さはある。
一文に詰め込み過ぎ
無駄な語が目立つ>リライトVer
元の文から意味が取りにくかったきらいはあるものの…
イメージ論で申し訳ないが、バタバタしていて練れていない感触がある。
>>704 まぁ文章を書きたかっただけなんですけどね。説明が面倒くさかったのもあります
>少年がゲームセンターから友人二人と出て行く。
友人も少年ですし、三人称視点では、三人の少年として映ると思います
ですから少年二人と区別するため、主人公に名前をつけてみました
>ゲームセンターから友人二人と出て行く。笑顔で出てくるところ
前後の文章で視点が矛盾しています
こんな感じに説明すれば良かったかな。でももう眠いので勘弁してください
リズムを意識しろと書かれていることが多いんですけど
どういうふうにすれば良いのでしょうか?
難しい質問だなw
それというのも、技法をテンプレ化すると使えなくなるから。
ノウハウ本を読んで書いてみて、なにか違和感がある文章になる人間の多くはここに原因がある。
求められてるものはシンプル。
読み手の目を止めないこと。
比喩的に言いかえると、読む足をつまずかせず、ぬかるみにはまらせず、
乾いた地面を心地良く歩いてもらうこと。
文章の色に合わせてリズムは変わる。
暗鬱なもの、爽やかなもの、活力を感じさせるもの、不活発なもの……
その表出はミクロなリズム――漢字の画数、漢字の発音字数、単語の長さ、文節の長さ、読点を打つ場所から始まって
マクロなリズム――短編作か長編作か、場面の長さ、段落の長さ、一文の長さに及ぶ。
これをいちいち考えていくときりがないのでw(おいィ?
違和感が出てこない程度で妥協する。
妥協しないこともある。
ま、基本的には文章はシンプルに。
読点も読みやすい位置に打つ。
「読点の位置は大事」よりも、「読点の位置は、大事」
こちらのほうが大事そうに見えるよね、そういうこと。
音楽と一緒で、文章構築は間の使い方。
これまた、場面の流し方に関わってくるところ。
感性の現し所でもあり、目に見えて意識しやすい部分でもある。
ここも481kbか
もう少ししたら次スレを考えなくてはな
蓄積されてるものもあると思うし、まとめがあるといいなとは思うけど
自分ができないことをクレクレすべきではないな、自重しよう
ID:l1Lkdmnyさん
アドバイスありがとうございます
今後の書き方の参考にしてみます
711 :
703:2009/08/06(木) 00:10:32 ID:vjLB3W9o
>>710 いえいえ
私の拙い文章にばかり意見が集まってしまい、かえって邪魔しちゃったみたいですね
ごめんなさい
武雄の目の前に黒い箱が置かれた。
「何だ、これは?」
武雄は黒い箱を手に取り調べる。
「開けてはいけない箱だ。」
サングラスをかけた男がそう言った。
「開けてはいけない箱?」
武雄は男のほうをちらりと見て、再び黒い箱へ視線を移す。
じっと眺めているとなにやら不気味な雰囲気をかもし出している。
この黒い箱は一体何なんだ?
武雄は疑問を口にしようと――窓ガラスが割れた。
これを丁寧な描写に変えたいんですけど
どういったことに心がければ良いのでしょうか?
丁寧、の定義にもよるが・・・
武雄が黒い箱を見て、どういう箱だと認識し、どういう箱だと推測したか、
とか、男の言葉に武雄がどういう感想を抱いたかとか、そういうのを
ある程度深く描写する事、かな。
でも、そういうのが丁寧すぎてくどくなる事もあるし、
全体の流れと相談して削いだり足したりを試行錯誤してみるといいんじゃないかと思う。
自重しようと思っていたのに、つい書いてしまった。最初に謝っておこう。ごめんなさい
>>712 ”黒い箱”という単語を、短い文章の中で何回も使いすぎです
男がそう言った。これはあまり使いたくない文句です
最後の文は、ちょっといただけない
丁寧な描写になっているか自信はありませんが、参考までに――
武雄の目の前に、黒い箱が置かれた。
箱は手のひらサイズの立方体で、鈍い光沢を放っている。
「何だ、これは?」
何気なしに箱を手に取った武雄は、予想外の重さに驚いた表情を浮かべた。
「開けてはいけない箱だ」
サングラスをかけた男は抑揚のない声で、武雄に説明する。
「開けてはいけない……。パンドラの箱だとでも言うのかい?」
軽い口調で男に話しかけるが、サングラスの奥の瞳は何も語らない。
つれない男の態度に、武雄はフンッと鼻を鳴らして、再び手の中の物体に視線を戻した。
開けるなと言われると、かえって開けてみたくなる。
武雄は湧き上がる衝動を自制しながら、注意深く謎の箱を観察した。
漆黒の箱をじっと眺めていると、頭の中にどこからともなく声が響いてくる。
ネェ、アケテゴランナサイ……ホラ、アケテヨ……サァ、アケナサイ、アケテアケテ、アケロアケロケロケロケロッピ!
武雄はハッと我に返った。無意識の内に、箱の蓋に手をかけている自分に驚く。
――この箱は一体何なんだ?
そう疑問を口にしようとした瞬間、――窓が割れて、ガラスの破片が武雄たちに襲いかかった。
直すとすればこんな感じでしょうか?
武雄の目の前に黒い箱が置かれた。
「何だ、これは?」
武雄は箱を手に取り、全体を眺めた。
箱は正六面体で中身は軽かった。
「開けてはいけない箱だ。」
サングラスをかけた男は恐怖を抑えるかのように呟く。
よく見ると額に汗をかいている。
「開けてはいけない箱?」
武雄は男のほうをちらりと見て、再び箱へと視線を移す。
じっと眺めているとなにやら不気味な雰囲気をかもし出している。
うかつに開ければこの世の災いが噴出してくる、そんな雰囲気だ。
この黒い箱は一体何なんだ?
武雄は疑問を口にしようとしたとき、突然窓ガラスを激しい音を発てて割れた。
”中身は軽かった”というのは、ちょっとおかしいかも
箱は想像以上に軽くて、中身は空っぽなのかと思えるほどだった。
軽く振ってみたが、音もしないし、何の反応もない。
とかのほうがいいのではないでしょうか
それと箱の材質、木か、紙か、鉄か、それとも未知の物質なのかを
描写してみてはどうでしょう
もう一つ気になる点
>じっと眺めているとなにやら不気味な雰囲気をかもし出している。
>うかつに開ければこの世の災いが噴出してくる、そんな雰囲気だ。
ここは少し描写が足りないと思います。雰囲気で片付けられても、あいまいすぎて読者にはさっぱりです
災いが噴出する、武雄がそんな想像をしたのは、箱のどんな状態から感じたものなのでしょうか
例えば、箱の中から恐ろしげな呻き声が聞こえてくるとか、頭の中に誰かの声が呼びかけてくるとか
箱の表面に怪しげな紋様が描かれているとか、箱の隙間から腐臭や冷気を感じるなどなど
そういった具体的な情報が欲しいところです
ナイな。
見た目は何の変哲もないただの黒い箱、
しかしながらそれを見る者の感情に何かが直接作用する、
その何かへの未知感が煽る不安定な心の様子、
はっきりそれがただの空(と思える)の黒い箱と結びついているというのがポイントだろう。
うめき声?腐臭?頭の中に誰かの声?
そういう形で明確に与えられた瞬間、それは限定された小さい存在になってしまうんだよ。
二流ホラーに。三文スプラッタに。
だからこそ難しいんだ。
描写はそんなにたやすいものじゃあない。
>>712 単語を細分化して、どんな情報が提示できるか考えてみるとか
例えば最初の「黒い箱」は見ているわけだから、
・色
・形
・大きさ
・材質
・光の反射具合
・雰囲気
等が分かる
手に取ると、
・固さ
・温度
は勿論だし、前の見る段階で分からなかった事がもっと詳しく観察できるかもしれない
箱以外にも、人物の描写にも似たような事ができる
行動一つとっても情報が一杯詰まっているわけで、場面に合わせて詳しく書くか、さっと流すか考える事が重要
あと地の文を途中で切るのはちょっと……
口にしようとした時、なりなんなりきちっと書いた方がいいよ
それはすごく思うw
別の乱立と思しきスレでも同じことを思った。
最初は数行だけでも良いから
"それがどういった物か"をきちんと描写してみて欲しい。
でもあんまり情報がありすぎると妄想で補う余地がなくなるから注意してね。
初めて来たけどすごく厳しいね、ここ
なんかSS書くのが怖くなってきた
まあ、まずは模倣から入るのが吉。
いきなり文法とか自己流でやるより、まずはプロの文章を
何人か(これ重要)真似てみて、どういう風に書いてるかを
掴む事から初めて、その上で自分なりの書きたい事を
その掴んだ事の上に乗せるようなやり方をすれば、
大概相応の文章は書けるようになって、内容以前の部分で
酷評されるような事もそれほどなくなる……はず。
こういう「能力をつけたい」って人が来るようなスレじゃなければ、
実際に創られた創作物には甘い板だと思うし、ま、ある程度
修練したら気軽に投下してみたらいいと思うよ。
掌編です。批評お願いします。
「彼」には名前があるのですが、作中では使わず全部代名詞にさせてもらいました。
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートになった。
いつかもっと先に進めたら、照れずに彼の名前を呼べると思っていたのに。
不意に行き場を失った想いは増水した川に似ている。ざうざうと音を立てて土砂が川底を掻き乱す。
彼を好きな気持ちだけ切り取って、どこかに移植してしまいたい。そうすればきっと楽になれる。
今日も憂鬱な雨が降る。
上履きに履き替えて階段を昇ったその先に、練習を終えた彼の姿が見えた。
背の高い彼の横を歩くのは大変だった。私を見下ろし過ぎないようにと、覗き込むようにして話を聞く彼が好きだった。
視線は絡まない。彼は前みたいに微笑みかけてくれない。
意図せず気持ちが沈んだ時に思い知るんだ。時間が経ってもまだ、彼に捉われている事を。
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートに戻った。河面を飛び交う蛍の光のような淡く短い恋だった。
私はその一瞬の煌めきを糧にして生きていくしかないんだ。
決して自分から切り離せない、過去の出来事として。
奥底に土砂を沈めた澄んだ水の振りをして、清い振りをして。
以上です。
宜しくお願いします。
725 :
◆LV2BMtMVK6 :2009/08/10(月) 01:28:16 ID:igd5JfFq
>>724 ・内容
書きたかったものを書けましたか?
作者がそう思うのであればこの内容自体に問題はありません。
「感想」としては、何も主張もなければ決意もなく、過去に澱んでしまうような感情であり、
そもそも文章として表現する必然性がどこにあるのかも見えないな、といったところですが
そんな感情を謳った詩などもあることですし、否定できるものでもありません。
そういう(過去に生きてしまう)ものとして人間を描こうとするのなら、
もう少し質の練れたものとして提示できそうかと思いましたね。
・文章
自分はいつも描写描写と書いているのでよく間違われるのですが、
文章の描写は実は二次的なものです。
結局は文章の価値は中身の価値。
でも見せ方で印象は変わる訳で、そのためには最低限、
伝えたいと思ったことが伝わらなくてはいけません。
比喩であれ描写であれ叙述であれ、そのための道具なわけで。
と長々前置きの上で。
これだけ前置きして置いてなんですが、文章表現自体にも問題はありません。
ただ、その気持ちの提示方法を変えればもっと鮮やかに、「やる瀬ない」を届けられるかも。
そのために、「不意に〜」「彼を〜」をの二文のうち、片方を後回しにするか、削ってみたりできるかもしれない。
比喩は並列すると効果を相殺するし、そもそもテンポを食われる。
どっちも書きたいのは凄くわかるけれど、どっちも並べては書けなかったりもする。
最後の方で水の比喩が出てくるから、削れるとしたら「彼を好きな〜」だね。
この内容を入れたい気持ちを汲むと、
「この気持ちさえなくなれば。でも、そうしたらきっと、私でなくなる」とかならば、
他の場所に入れても違和感がでなくなるよ。
「切り取って移植」ってのは上手いとは思えなかったので…もっともこれは個人的に。
余談だけれど、こういう文章で使ってみて損はないのが体言止め。
例を挙げると「今日も憂鬱な雨が降る」→「今日も、憂鬱な雨」
とか。もちろん体言で止めない文章にも、リズムを伸ばしてテンポを緩める効果があるから
一概にどちらとは言えない。混ぜると面白いかもしれない、程度に認識してほしい。
で、本題。
「過去の恋心」と「現在の想い」がはっきり区別して提示されていない。
どちらもごっちゃで、中途半端に触れられているから、
読者が過去の関係と感情、それから現在の感情を整理しかねる。
二つを切り分けて別々に描くか、変わらぬ同じ想いとして提示するか、二つに一つで選べるといいのかも。
なんとなれば、「片思い」が実ると思えてた時期と、そうじゃないと悟った時期があるんだよね。
読む限り。
で、前者の状態の内容と、そうじゃなくなった経緯が全く見えない。
少なくとも、「恋心は不意に行き場を失った」「彼は微笑みかけてくれなくなった」のに、理由が書いてないなんて不思議だよね。
告白して振られたとか?
でも、只のクラスメートに戻ったってことは「ただのクラスメートじゃなかった」訳で。
しかも結局「一度も名前で呼んでいない」。
こういうわけで、何があったのか、それはどうなったのかを一つ一つ整理されていない印象があって、
そのせいで「今の懐古的な感情を糧に生きる」という、もっとも大事なテーマが弱められてしまってるんだよね。
あれやこれや書きたいことに目移りしすぎて、一貫性が保ててない。
掌編の肝は内容表現のキレ。書けることは絞られる。
中身のネガティブさとは別のところで冗長になっているきらいがあるのが残念。
こんなところです。是非是非頑張ってー。
自分も未熟非才の身なので、えらそうなことは言えないです。
失恋の話ですな
誤字とかの細かい話はどうでもいいんで割愛
この話のいいところは二つあって、一つは
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートになった。
の繰り返しによる効果的な余韻の演出
もう一つは増水した川と清流の対比
この長所を生かす方向でいくなら、考えられる方針は二つ
もし、主人公が失恋したことによるやるせなさや無念を主題として強調したいなら他の部分はそのままで、二度目の
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートに戻った。
を最後の部分に持っていくことで、より深く印象に残ると思う
もし、これから主人公が装う態度と対照的な内面を主題とするなら
不意に行き場を失った想いは増水した川に似ている。ざうざうと音を立てて土砂が川底を掻き乱す。
の部分を冒頭に持っていくと対比が際立つはず
とりあえず俺が思ったのはこんなもんです
ご参考までに
>>725 主人公が昔は彼と付き合っていて、何らかの事情でふられたということは十分読みとれるし
ふられた経緯まで描写するのは冗長になると思うんだがどうだろう
批評の批評みたいになってしまってすまん
ウザかったらスルーしてくれ
>>727 いや、内容としてはもっと削るべきかなと。
いろいろ書き過ぎだと自分は思っているんだ
特にメインはあくまで現在であり、過去の関係じゃない。
その点でもちろん振られた経緯は必要ない、だが、「よくわからない」というのも正直なところ。
曖昧すぎてそもそも察せない。水増しされた生地で焼かれたホットケーキのよう。
書かずに読み取らせるのは優れた技法だし、情緒の演出だけど、暗にそれが読み取られないとただの駄文に転落してしまう。
そこまでは言わないまでも、ここでは整理された状況が文から読み取れないので、目線がとっちらかってしまうんだよね。
自分が誤解されるような書き方をした点は批判されるべきだし、(批評者の文章が誤読されるなんて書き手失格)
特に批評に批評ともとれなかったけど、これ以上は迷惑に当たるかもしれないので、
この板のどこか他のスレに誤爆してもらえればそこでレスします。誤爆なり廃スレなりどこでも。
現状に関しては、認識にはあまり差異はないが、文に求めているものが違うイメージです。
失礼。
>>724 これは、ただあなたが体験したこと、感じたけとをそのまま描いただけの、「詩」ではないだろうか。
それが悪いとは言わないが、「小説」と銘打つからには、ただ経験談したことをそのまま描くだけでなく、
一つの物語として、他人に伝えるための形に加工する必要があるんじゃないだろうか。
みんな厳しいね
小説の一幕なら好きな部類だ 前後次第かな
仕事がないというよりも、俺自身にやる気がないことがもっとも大きな問題なのだということは、
職安のおじさんにいわれるまでもなく俺が一番わかっているつもりだったし、
それが由々しき事態であると少なからず自覚しているつもりでいた。
だが、順番がまわってきて席についたとたんはじめて会った職安のおじさんに指摘されるとなると、
おれの自覚が足りないのか、もしくはおれの自覚以上に事態が由々しいのかもしれなかった。
パソコンに表示されているであろうおれの求職届をちらと見、おじさんはしぶい顔をした。
とぼけたタレ目のおじさんはしぶい顔って柄ではなかったけど、その表情はまさしくしぶい顔だった。
「ダメですか」
「無理だろうね。こんな甘い条件の仕事、絶対ないよ」
「妥協したつもりなんですけど」
「妥協じゃ足りないんだ。諦める必要がある。今の時代はね」
「左様か」
武士みたいな言葉を使ってしまった。
しまった、と思ったので、弁解しようとしたのだけど、すこしおそかった。
「あんた、ふざけてるの」
職安のおじさんは、仕事の情報が印刷され綴じられているらしい青い表紙の二穴ファイルをバタンととじ、
細身のシルバーフレームのめがねを、くい、と正した。
脂汚れやくもりの一切ない、清潔を心掛けているらしいその銀は、
おれにとって一振必殺のまがまがしい日本刀にすら感じられた。
うまれてはじめてめがねのつるが恐ろしいと思った。
すいません、とつぶやいた声が蚊のなくようなかすれたもので、われながらあきれてしまった。
時給のよい深夜バイトをいくつがみつくろってもらい、おれは職安を出た。
正職員の口はなさそうだった。
帰りのバス賃がもったいなくて、アパートまであるくことにした。
夏の河原沿いは気持ちがよく、草いきれと陽光をまとった川面のきらめきが、
のりをすすぐ友禅染みたいにゆれていた。
足取りもかろやかに、とはいかないが、少しだけ、涼やかな景色になだめられ、
おれはゆるゆると家路をあるいた。
俺はこの話好き
このままでも十分よく出来てると思う
強いて言うなら最後の部分での主人公の感情の変化が若干唐突な程度
情景描写と心情の描写の間に、何か主人公の動作を一つ入れるだけでも大分印象が違うかも
733 :
724:2009/08/11(火) 00:28:05 ID:P6ua3KJT
>>724です。ご意見有難うございます。
最初に書くべきだったのですが、「移植」をお題にした話になります。すみません。
まず意図していた事を書きます。
付き合っていたものの下の名前を呼べない距離のまま振られてしまった、という設定です。
相手を忘れたい=記憶を切り取りたくても忘れることは不可能なので、
自分の経験にしようという静かな決意を書いたつもりでした。
土砂=相手への思い、土砂を沈める=自分の糧にするというニュアンスで書きました。
・確かに、過去と現在の思いが混ざっていてわかりにくいのかもしれません。
自分ではこのぼかし方で設定が伝わるかと思いましたが、不十分だとわかりました。
・いい点にも触れてくださってありがとうございます。主題を考えて文章の順番を変えてみてもいいかもしれないですね。
・具体的な背景描写がなく内面の話に終始するため、詩のようだと言われそうだなと自分でも思っていました。
経験談では全くありませんが、伝えたいことをもっと明確にしないといけないですね。
あまり人から意見をもらう機会がないので勉強になりました。
ありがとうございます。
スレの容量ギリギリじゃね?
500kbでdat落ちか?
今499.44kb
次スレ誰か立ててー!
立てられなかったので依頼してきました
ありがとう!
乙でしたー