◆本編より考えられるカップリング
なのは×フェイト
なのは×ヴィヴィオ
なのは×ヴィータ
なのは×はやて
なのは×アリサ
なのは×リインフォースII
なのは×ティアナ
なのは×スバル
なのは×キャロ
なのは×レイジングハート
シグナム×なのは
シャマル×なのは
フェイト×ヴィヴィオ
フェイト×シグナム
フェイト×はやて
フェイト×ギンガ
フェイト×キャロ
フェイト×アルフ
フェイト×ティアナ
アリサ×すずか
はやて×ヴィータ
はやて×シグナム
はやて×シャマル
はやて×リィンフォース
はやて×リィンフォースII
はやて×すずか
はやて×シャーリー
はやて×カリム
ヴィータ×リィンフォースII
リィンフォースII×アギト
シグナム×アギト
シグナム×シャッハ
シャマル×シグナム
スバル×ティアナ
スバル×ギンガ
キャロ×ルーテシア
アギト×ルーテシア
リンディ×フェイト
リニス×フェイト
◆ナンバーズでカップリング
トーレ×セッテ
クアットロ×ディエチ
チンク×ノーヴェ
セイン×ウェンディ
オットー×ディード
ウェンディ×ノーヴェ
「友達になるのは凄く簡単だよ!フェイトちゃん、なのはの名前を呼んで!」
「なのは……」
「うん!」
「なのは……なのは……」
「うん、うんっ!」
「私の嫁……」
「うん!……うん?」
「嫁……婚約者……許嫁……伴侶……」
「ふぇ、フェイトちゃん?!」
「なのは、結婚しよう」
「展開早すぎなの!」
「子供は3人作ろう」
「どうやってなの!?」
「新婚旅行はアルハザードだね」
「お母さんにご挨拶なの?!」
「私沢山稼ぐよ!」
「中の人なの!!
そ、それよりフェイトちゃん!そろそろ時間だよ!」
「うん、そろそろ行かなくちゃ。
……じゃ、行こうか」
「ふぇ?」
「『ふぇ?』って、弁護士がいないと裁判が始まらないよ?」
「なのはが弁護するの?!」
「ちなみに検事はクロノだよ」
「勝てる気がしないの!」
「裁判負けたらなのはを訴えるから」
「デッドオアアライブなの!?」
「罪状は私のスカートめくりだからね」
「犯罪のスケールが小さいの!」
「獄中で芽生える愛……素敵だよね」
「何か危険な事呟いてるの!!」
「子供は5人作ろう」
「そこに繋がるの?!
そしてサラリと人数が増えてるの!」
「だめ?なのは……」
「う……その視線、反則なの……。
何でも許したくなっちゃうよ……」
「じゃあ結婚」
「それは16歳になってからなの!」
「二人併せて18歳」
「一人でカウントするの!」
「じゃあ今日から私16歳」
「今日からとか無いの!!」
「でもなのはだって永遠の17歳」
「だからそれは中の人なの!!」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……
「クロノ君、アルフさん、強制転送お願いなの」
「ああ……」
「なのはも大変だねぇ……」
渡されたのは妄想のネタ
手に入れたのは百合色のSS
魔法少女リリカルなのは
>>1乙
22スレ目 始まります
前スレ1000おk
>>9 ノーヴェ「ウェンディ、ディード…奴にジェットストリームラブアタックをかける…アタシはケツだ」
ウェンディ「乳をもらうッス」
ディード「…では唇を」
翌日…
ティア「も、もうお嫁にいけない…」
迄読んだ
何故かスバルティアノーヴェで3Pという電波が飛んで来た
どうしろと…
「えへへ、いもうと〜」「不本意ながらな!」に悶えた身としてはシンプルにスバノヴェが読みてぇとです
百合っちまえ(やっちまえ)
ティアが攻めになるところを見たことがない・・・。
スバル相手には勝てないのだろうか。
22回ならまだ9歳じゃないか
>>17 確かに2次ではティアは専らネコだな、ティアが攻めるのは1冊くらいしか知らんw
しかし俺的にティア1:スバル3の割合で攻めてるのがグローバルスタンダード
普段はされるがままでもティアはやるときはやるイメージだ
俺基準なのかグローバルなのかどっちだよw
>>18 19歳に行くころには何百回も甘い夜をすごしてるだろうから
何百スレも続けないといけないのか・・・
相当gdgdと長くなりそうだが新スレ記念に投下させて戴く
長いので支援して下さると非常に有難い。
ヴォルケンリッター、蒼のイケメン守護獣ザフィーラは考えていた。
そりゃあもう脳髄を搾り出す勢いで考えていた。
……一体何がどうなるとこんなことになるんだ、と……。
胸を穿つは紺碧の創傷。
紅く帰結する自らを以って、――今はただ、穏やかな日常を。
第一話 それは、大いなる変態なの
カーテンの隙間から漏れる朝日に、新しい一日を実感しながらなのはは腕をうんと天井に伸ばした。
しゃっきりと目を覚ましてから、隣ですうすう眠る人に口元を綻ばせる。
「フェイトちゃん、朝だよー」
どちらと言えば寝坊癖のあるフェイトの肩を揺すりながら電気を付ける。朝が最近冷え込むというのにフェイトは相変わらずな格好で眠り続けている。
風邪引くよ、と叱っても何故だか直らない癖の矯正を諦めたわけではない。注意しようと軽く布団をめくると中からちょこんと覗くヴィヴィオが可愛くて、それに目を取られるだけだ。
「フェイトちゃーん」
瞳がうっすらと開き、ぼんやりした眼差しがなのはを捉える。
「なのは……」
「おはよ、フェイトちゃん」
「……うん……」
目を擦りながら背中を起す様子をいつもこっそり笑ってしまうこと、いつか言ってみようか。
子供みたいな仕草がなんだかとっても好きなんだよ、って。
「今日、いい天気になるみたい」
流れる朝のニュースの受け売りをのそのそ歩いてきたフェイトに放る。
「そうなんだ……。空が綺麗だと飛んでて気分いい」
「模擬戦で空に見惚れて一本取られちゃうかも」
冗談めかして言うと、そうだね、と小さくて優しい同意が返って来た。
この控えめな声も、好き。
「フェイトちゃん、寝癖」
ぴょこんと重力を無視してはねる一箇所を撫でながら少し笑う。
そういえば昨日はきちんと髪を乾かしてから寝てたっけ?
ぼんやり昨夜のことを思い返す。しかしそれは丸きり違う映像に取って変わられてなのはを赤面させた。
「……なのは?顔……赤いよ?」
「ふぇっ?!な、なんでもないよ!」
「すごい……赤いんだけど……」
「なんでもないってばー!」
フェイトは寝癖の付いた髪を直すでもなのはの謎の弁明を聴くでもなく、ただぎゅう、と抱きしめてきた。
「ふぇ、ふぇいとちゃ……」
「なんか……すごい可愛いね……、なのは」
「……フェイトちゃんっ!も、もぉ……、ヴィヴィオに見られるよ……?」
「両親が仲睦まじいのは良き事デス」
「……ばか」
毎朝のように繰り返される甘ったるい会話。
砂糖が水に溶ける飽和量は決まっていても、人と人との間にそれは存在するのだろうか。
「今日、一緒に帰れるといいね」
「そう、だね」
寝起きで普段より高いフェイトの体温。独特の匂いと暖かさに一瞬仕事が消えてしまいそうになる。
「終わるといいけど」
「うん」
「頑張って早く終わらせる」
「……うん」
「そういえば僕、
………………え?」
「フェイトちゃん……?」
聴きなれないそれに、二人は顔を見合わせた。
「なのは……、なんか……困ったね……」
「フェイトちゃん……」
高町なのはとフェイト・テスタロッサ・ハラオウンは苦笑しながら再度顔を見合わせた。
今自分達が陥っている状況が理解できる範疇を超えているならパニックになると言う選択肢が残されている為にまだ救いがある。
しかしこの中途半端に困る事態はなんなのか。
「これ……なんなんだろうね……」
「まだ他の人に会ってないからなんとも言えないけど、あたしたちの間でこれだから……多分……」
「そうだね……。予想だけど、はやては『ウチ』になってる気がするな」
「ああ、それならしっくり来ない事もないね」
とりあえず出勤準備は完璧に済ませてある。出ようと思えばいつでも家を出られるが、気になることがあった。
「ヴィヴィオはどうなってるのかな」
「うーん……、起して聞いてみるのもね……」
「そうだね……」
ヴィヴィオは自分が話題に登っているとも知らずにくぅくぅと可愛い寝息を立てている。
気になるのは勿論だが、起きた頃合を見計らって電話なり通信なりをすればいい話だ。
二人は同時に時計を見やり、軽い溜息を吐いた。
「厄介なことになった……、って言えないけど個人的には厄介」
「うん……、同意だな」
「じゃあ……行こうか。ザフィーラももうすぐ来てくれるし」
「ヴィヴィオも懐いてくれてるみたいだしね、そうしようか」
順にヴィヴィオを撫でてからなのはとフェイトは職場へと向かっていった。
数分後、ザフィーラが二人の後にした玄関先に現れ、慣れた手つきで鍵を開ける。今日は一人でヴィヴィオの世話を見ることになっているのだ。
かちゃりと玄関を開け、中に入ると先程まで人のいた空気が漂った。まだほんのりと朝の匂いがする。
ヴィヴィオはもう起きたのだろうか?
寝室にのっそりと足を踏み入れると、高町家の愛娘はまだ夢の中で遊んでいるようだった。
ふぅ、と一息ついてからザフィーラはベッドの脇にしゃがみこんだ。
ヴィヴィオはザフィーラが人に変わることを知らない。賢い大きな犬だと言う認識しか持っていないだろう。ヴィヴィオが自分をどう思っていようと彼自身は何も気にしないが、家事を代行するのであればこの姿では不便だ。
説明すればこの幼い少女は理解できるだろうか?馬鹿ではないことはわかっているが、説明して理解を得たとしても自分の本来の姿は幼女に恐怖感を与えやしないか、ザフィーラは寝顔を一瞥する。
その時、ヴィヴィオが目をこすり出した。
「ふぁ……」
「起きたか」
低く威圧感のある声がヴィヴィオの瞳を開けさせる。しかしその声には優しさがあり、それに怯えさせたことはない。あくまでザフィーラの主観であるが、事実、少女は彼に怯えたことはなかった。変態で声オタなだけで、基本は非常に温厚な性格が伝わっているのだろう。
それに――これが最重要箇所だが――ザフィーラに幼女趣味はなかった。だが、某小学生アニメでは黒髪少女派である。何故ならその眼鏡声優が好きだったから。
「おきた……」
「そうか」
「ざっふぃはいまきたの?」
「少し前にな」
上手く発音されなかった自分の名前を訂正せずに大きな鼻先でぐい、と起き上がるのを手助けする。助けられなくとも起き上がることは出来るが、ヴィヴィオは毎日こうしてくれるザフィーラが好きだったので今日もそれに甘えた。
「今日は一人でお前の世話を見る。不便を感じさせるかもしれないが急な休みを取られてしまってな」
風邪を引いたそうだ、と付け加えながらヴィヴィオの可愛いあくびに少しだけ微笑む。
「じゃあきょうはざっふぃといっしょ?」
いつも一応一緒なのだが、今日は自分だけと一緒なのかと問うたつもりなんだろうと解釈し頷く。
「ああ。今日だけ二人だ」
じゃれるように背中に乗ってきたヴィヴィオの感触に、新たな趣味が発生するのではないかとザフィーラは一瞬危惧したが、それはいつ人型に変わることを話すか、という心配に取って変わりあっさりと頭の向こうに追いやられた。
俺はロリコンじゃねぇ、小○ゆうが好きなんだ。
「何か食べたいものはあるか」
「ざっふぃがだしてくれるものー」
無邪気な笑い方のヴィヴィオには鋼の男も弱いらしい。昨日来た時にあったものを思い返しつつ冷蔵庫やシンクのある方向に歩いていく。
巨大な狼と同等の体格を持つザフィーラだが、それでもこのままでは冷蔵庫のドアは開けられない。フォルムを変更するしかないので、一度ヴィヴィオの元へ戻った。
「どうしたのー?」
「少し驚くかもしれないが」
きょとんとした表情を向けるヴィヴィオに、もし怖がられたなら少なからずショックを受けそうな自分に苦笑しながら話し出す。
「いつもお前にはこれで接しているが、本来の姿はこれではない」
「ほ、んらい?」
「……ああ、すまない、わからないな。つまり……」
言葉に詰まってしまい、口篭る。
難しい言葉を使わずに自分の姿が変わることを説明できる自信は少し足りない。
だが、獣姿で怯えないのなら中身は同一で人型の自分にも同じ事が言えるのでは、と思い返しヴィヴィオを見た。
「人間になれるんだ」
「ざっふぃが?まほう?!」
魔法ではないが似たようなものか。
とりあえず人型に変わる事実を理解させられればいいので否定はしない。
「ああ。それでな、今日お前の世話をするにはこの姿では不便なんだ」
「?」
「とりあえず、だな、人になるがそれはザフィーラに違いないから、……怖がる、な?」
「うー、んー?」
わかったかどうかの確証は全く持てなかったが、何となく大丈夫な気がしたので人型へとフォルム変更をした。
そろりとヴィヴィオを見やる。ぽかん、としたその表情にしくじっただろうか、と少し冷や汗が流れた。
しかしそれは杞憂だったらしい。
「ざっふぃ!おっきー!」
「……そうだな」
言われた通り、人間の男性として見るなら間違いなく大柄だ。背が高いだけでなく、その腕や背中に付いた筋肉がその印象を更に強くする。
しゃがんでも今一目線が合わないのでいつもなのはやフェイトがするように出来るだけそっと抱きかかえた。
「ママみたいー」
ころころ笑うヴィヴィオを見て、聞かなくてもよさそうな質問をする。
「……怖いか?」
「なんで?ざっふぃのおみみかわいい!」
首を傾げたヴィヴィオに、ザフィーラは内心の安堵が顔に出ないよう苦心する羽目になったのだった……。
「あ、やっぱりはやてちゃんもなんだ……」
「そうみたいや……。どう意識しても変わらへん」
管理局に着くなりなのはとフェイト、はやては顔を合わせ、確認を行うと全員が苦笑した。
「二人はいつからや?」
「うーん……多分昨日の夜からだと思う……。はやてちゃんと別れた後だってことは確か。ね、フェイトちゃん」
「うん、それで間違いないと思う」
「それで、二人の『それ』はどんなんなっとる?」
なのはとフェイトはその質問に困ったような笑いで応えた。
「なんや、はずかしいやつになってもーた?」
「うーん……、割と普通……と言えなくもないけど」
「ほなら言うてや、対策も練らなあかん」
「うん……」
示し合わせたかのように、フェイトがなのはの名前を口にした。
「なのはは」
「えっと……『あたし』」
言い終えると、代わりになのはがフェイトの名前を口にする。
「フェイトちゃんは」
「……『僕』」
「なのはちゃんが『あたし』、フェイトちゃんが『僕』、か……。こう言っちゃアレやけどフェイトちゃんはあんま違和感ないなあ」
「……あるよ。女なんだから……」
「需要あるでー?僕っ娘」
「そんな需要なくてもいいよ……」
フェイトは着ていた上着を脱いで椅子の背もたれに掛けた。それに気付いたはやてがそれを剥がしてハンガーに移す。
「あ、ありがとう。
それで……はやては?なのはと『ウチ』なんじゃないかって話してたんだけど」
「あー、それやったらええなあ。関西弁はウチって相場が決まっとるし」
なのはにも上着を脱いで渡すよう手で示しながらはやてが笑う。
「実際はどうだったの?」
上着を渡しながら問う。
はやては眉間に皺を寄せながら言った。
「……『おいどん』……」
「は?」
二人の間抜けな声が見事に重なったことに感心する様子もなく、八神部隊長はもう一度言った。
「せやから、『おいどん』。
最悪なやつ当たってもーた気ぃするわ……」
「そ、そうかな……、拙者とかの方が痛くて嫌じゃない?」
なのはのフォローが届いたかどうか不明だが、おいどんガールがぶーたれた口で答える。
「それはクロノ君やった。なんか微妙にはまってて変な感じせーへん」
「スバルとかティアナは?あ、まだ会ってない?」
「さっき通信入れて確認済みや。スバルは『アチキ』でティアナは『某』。どういう基準やっちゅうの。キャロとエリオは未確認やけど、……多分」
「そっか……。性別は考慮されないみたいだね……」
「そうみたいやなあ、実際フェイトちゃん『僕』やもんな」
「うん……」
はやてはお茶用意してくるな、と言い残し席を立った。
ドアが閉まる音を二人で見守ってからなのはが口を開く。
「どう思う?これ……」
「なんだか変なジョークみたいだけど、真面目に考えたらあんまり笑っていられない」
「そうだよね……。公の場でこれじゃあふざけてるとしか取ってもらえない」
「僕やなのはならともかく、はやては厳しいね……」
「ふふ、フェイトちゃんへんなかんじ」
「し、仕方ないよ、言えないんだから……。言いたくて言ってるんじゃ……」
「分かってるよ、フェイトちゃん。なんか違う人みたいでどきどきするだけ」
フェイトは少しだけ頬を赤くした。
言いなれていないのに口をつくその一人称はなんだかものすごくこそばゆい。
「でも、困ったよね」
「うん……。いつまで続くのかも誰の仕業かもわからないから」
「怪しい人物の目星もついてへんからなあ」
器用にドアを開けてはやてが戻ってきた。
手にしたお盆には品のいいティーポットとカップが3組、そしてそれに見合う気品を漂わせるクッキーが載っている。それをテーブルの中央に置いてカップを配る。
紅茶のいい匂いがした。
「ありがと、はやてちゃん」
「いーえ。
いきなり本題に入って悪いんやけどな、今の状況を簡単に纏めたから見てくれるかな」
右にパネルを出し、起動に割り当てられたキーを叩くと、3人の1m程前にスクリーンが現れた。いくつか用意されているらしいメニューから簡易説明と書かれた部分にカーソルをセットする。
「急いで作ったもんやから荒削りやけどないよりはマシや思てな」
「忙しいのに……ごめんね」
「ええって、仕事の内や」
ヴン、と一瞬の揺れを起してから画面に管理局中枢メンバーの顔写真が映し出された。
「わかってる範囲で今回のコレに巻き込まれてる人物のリストや。起動六課の恐らく全員に始まり、シグナム、ヴィータ、シャマル、ヴァイス君も確認が取れてる」
「はやてちゃん、ちなみにシグナムさんは……」
「聴いて悪いんやけど笑ってもーたで。あんな、『アタイ』や」
「なんか……はまり役だね……」
「ヴィータは『ミー』やったで。アメリカンかっちゅうの」
「ヴィータちゃん……、『俺』がしっくり来るかな……」
「まあしゃあないからな、多分無作為やし。で、共通性がないかどうか色々考えてみたんやけど特にないやろ?いや、もしかしたらあるのかもしれへんけど少なくとも今はないように思える。
これを行った人物に何のメリットがあるかゆうたら……、政治的混乱?」
カチャ、とカップが音を立てた。
「それは確かにあるよね。さっきフェイトちゃんとも話したけど、でも考えてみたらそれってそこまで困る事態じゃない。
だって実際犯人がその政治的混乱と言うものを狙ったとして話を進めるけど、そんなものは事前に相手に話をつけておけばいいだけでしょう?
ふざけていいことが起こる場じゃない。皆聡明で話せばわかる人達だし、メリットと呼ぶにはそれは効果が薄いよ。
だからそれを狙ったものじゃないと思うな」
「愉快犯……?」
「短絡的に纏めても仕方あらへんけど、その可能性は高いかもしれんな……」
「どういう原理なのかはまだわからないよね?」
画面上の自分に目をやってからフェイトがはやての方を向く。
「……極めて高度なプログラム。そうとしか言い様があらへんな。魔法は単体相手になら効力も大きいけど今回は被害に遭うてる範囲が広すぎるし、その被害が全部判で捺したみたいに同じや。
魔術の類じゃこんな面白モードにはならへん。考えてみたら当たり前やけどな、魔法は個人技みたいなもんやし。
こんなプログラム聞いたこともあらへんけど、でもこれは魔術師周辺の仕業やないことだけは断言できる」
「でも、あたしやはやてちゃんにフェイトちゃんはれっきとした人間だよ?そりゃ、魔法が使えることを考えたらごく普通の人間とは言えないけど。
そういうプログラムを簡単に組み込めるのは……こういう風に言いたくないけど……スバルやギンガくらい……」
追随するようにフェイトも口を挟む。
「はやての理屈は理に適ってるけど、なのはの言う事も尤も……だよね。普通の人間にプログラムを移植して同じ行動を取らせるなんて無理だよ、魔法の類じゃないっていうのはわかるけど」
「……せやけどなあ……、事実がそれを裏付けてんねん……。
広がり方が局地的かつ爆発的。この傾向を持つのは人為的なプログラムや。今は未だメリットも犯人の目星もついとらんからこれ以上の議論はあかんな、考えが偏ってまうし。それにこの分野は成長途中、新しい技術なんかもわからん。
今日のところはあれやな、分かってるかぎりの現状把握が出来ただけでも儲けもんや、仕事入ろか。なんか進展あったら連絡するわ」
振り分けられた一人称が現段階で最も悲惨なおいどんであるはやてはそう言って映像を閉じた。
二人が去った後に小さく呟かれた言葉を聴く者は、……誰一人居なかった。
「ロスト……、ロギア……」
「何が目的なのかがわかればまだ対策も立てられるんだけどね」
「そーだな……。ミーもそう思う」
「案外しっくり来るね、ヴィータちゃん」
ヴィータは不満げになのはを見た。
「なんでなのはだけマトモなんだよなー。ミーってなんだよ、ったく……」
「シグナムさんはアタイらしいね」
「シャマルはわたくしだぜ?なんつーか、二人ともハマってるよな」
「ザフィーラは?」
「わかんね。あいつキモいし変なの当たってりゃいいけどな」
「……結構可哀相なこと言うんだね……」
食堂脇に設置された休憩ルームで午後のひと時を過しつつ、二人は妙な事態の話題を広げていた。ピーク時を外しがちな二人なので、人影は疎らで声も届き易い。
「どーいうことなんだろうな」
「はやてちゃんは誰かの仕掛けたプログラムだっていう見解だったよ」
「……プログラムか」
目を閉じ、かつての自分を思い返す。
闇の書の一部だったころの自分。ただのプログラムに過ぎず、個性も何もなくただ主の命を遂行する為だけに動いていた時代。自分を殺されていた時代。
はやての登場により激変した環境、そして……。
「はやてはどう思ってんのかな」
「気になる?」
「当たりめーだろ、はやては主だ」
「主じゃなくても気にするでしょ?」
空になった紙コップを手のひらで転がしながらなのはが微笑んだ。
相変わらず、はやてを慕う気持ちをヴォルケンリッターの3人以外に見せようとしないようだ。だがそれが透けて見えているのがヴィータの可愛いところだとなのはは思う。
「ただ単に一人称が変わってるだけならいいけど」
「それ言えるの、なのはの場合だけだろ」
「えー?そんなことないよ」
「じゃあお前『ミー』でもいいのかよー!」
「あはは、それはちょっと嫌かも」
なんだよそれ、とヴィータがわざとらしくなのはを追いかけ背中を叩く。
くすりと笑いあってから、二人は大きなガラス窓に映る景色に目を移した。
「なんかさ、今管理局はちょっとした騒ぎになってっけど、外見るとさ、あれ?気のせいだっけか?みてーな気分になる」
「そうだね……。何にもなかった昨日までみたい。うーん、外行きたいなあ」
綺麗に晴れた空は野外演習にはもってこいの天候だ。
だが原因不明の事態解明の為にとりあえず今日はそれを望めないだろう。皮肉にも晴れ渡る空を恨めしく見るでもなく、なのははどうしたものかなあ、などと呑気に構えていた。……ようにヴィータには見えた。
実際は誰よりも危機に対する心構えが強いのだが、それをあまり顔や態度に出さないために日和見と捉えられることの多い教導官を本当の意味で理解している者はそう沢山いるわけではない。
その数少ない一人であるヴィータは、なのはが今回の謎の事件に深い関心を寄せていることや早急な対策を打ち出す必要性を感じているのを察していた。
「なんとかなる精神で片付きゃいいんだけどな」
「なんとかなると思うよ」
「おいおい、お前がそんなんでどーすんだよ」
けろりと言ってのけたなのはに少し目が丸くなる。日和見ではないことは理解しているが、その確信が揺らぎそうだ。
「だってさ」
「ん?」
「みんながいるから」
またもけろりと放られた言葉に笑いそうになったのを堪えながらなのはを見る。
しえん
「……なるほどな」
「あたし一人じゃ何も出来ない。だけどヴィータちゃんやフェイトちゃん、守護騎士のみんな、そしてその主のはやてちゃん。たくさんの人がいるから、だから大丈夫。
……なにがあっても」
まっすぐな眼差しはその自信に満ちた言葉のようで、ヴィータは一瞬でも何だこいつと思った事を内心で恥じた。
高町なのはの最大の強み。
それは、仲間を信頼する気持ちを強く胸に宿していることだ。
話していると、余りに長い時を過してきたが故に忘れていた、しかし忘れてはならないことを思い出させてくれる。
だからヴィータはなのはが好きだった。恋愛感情抜きで、人として目の前の戦技教導官、高町なのはが好きだった。
少なからず今の自分の変化に不安を感じていたが、それが和らぐのを肌で感じる。
――きっと、こいつにはずっと適わない。
快い敗北宣言に口元がそっと形を変える。
「最近ずっとなんもなかったからな、トラブル」
「そうだね、お陰で色々教える時間増えて助かってる」
「けどよ、本当に何もなくなったらミー達クビだよな」
「あはは、そうだね、仕事ないんだもんね」
「だからなきゃないで困んだよな」
「うーん?ない方があたしはいいよ?」
ヴィータはにやりと笑った。
「なんでだよ」
「平和が一番。それが原因でのクビなら大歓迎だよ」
「はは、さすがエースオブエースは言う事が違ぇな、クビを希望するなんてさ」
「あたしの仕事は、大きく括るなら泣いてる命を助ける事。だけど、その泣いてる命が元からなくなるような世界が来るなら、ね?」
なのははにっこり笑ってヴィータの髪を撫でた。
「なんだよ、何すんだよ」
「ヴィータちゃんもきっとそう思ってるんじゃないかなって」
「……クビは嫌だと思ってるぞ」
「ふふ、実はいっしょ」
「お前、それ矛盾って言うって知ってるか」
呆れたように目線をやると、なのはは楽しそうに言った。
「管理局勤めなくなったらヴィータちゃんとこういうこと出来なくなっちゃうもんね」
馬鹿か、と吐き捨てながらもヴィータの口調はひどく優しいものだった……。
「ざっふぃ、ざっふぃ!」
「どうした」
「みてみてー」
ぱたぱたと駆け寄ってきたヴィヴィオに若干の戸惑いを感じつつもしゃがみ込んで出来るだけ目線を揃える。
ヴィヴィオの小さな手は白い紙を挟みこんでいた。見ると画用紙いっぱいに何かが描かれている。自分を描いたものだと理解するのに少し時間が掛かった。
「かいたの!ざっふぃなの!」
にこにこ笑うヴィヴィオに、こんな時何と言えばいいのかわからなくて、なのはやフェイトがよく口にする言葉を手探りで口にする。
「……ありがとう」
「うん!」
ひどくぎこちない手つきで髪を撫でてやると、またうれしそうに笑う。
今まで獣化フォルムのみで接してきたせいもあり、こんな風に触れたことはなかった。
っていうか、3次元を視野に入れたのが久し振りだろそういえば。ちょっと俺やばい?だってよぉ、ア○ク可愛いよ梨○可愛いよクドリャ○カたまんねえよ……。エクス○シーとか本気でエ○スタシーだぜ、アニメ化マダー?
あ、そういえばうみね○のキャスト発表されてたな、井上○○奈いるなら録画せねば。
いや、それにしても。
……こんな笑い方をするんだな。
ぼんやりと思いながら、無邪気にじゃれてくる少女の描いた似顔絵に目を細める。
褒めようと必死に考えるが、脳裏を巡るのは堅苦しい言葉ばかりで眉間に皺が寄った。
嬉しいと思ったんだ。だから、それを伝えるべきだろう。
「上手……だな」
「えー?」
「……また、描いてくれるか」
漸く出た一言にヴィヴィオは一瞬止まってから、満面の笑顔で答えた。
「うん!」
その絵に薄くて高い本やエロゲのジャケットや抱き枕までしっかり描かれていることを除けば、ザフィーラは邪気のない笑顔と不意打ちの贈り物が嬉しかった。
何故嬉しいのかは生身の人間にやや鈍いザフィーラの心は捉えることが出来なかったのだが……。
ギャルゲとエロゲばかりやっている葉鍵型月厨のザフィーラにとって、ヴィヴィオとの触れ合いは変態的理由ではない心地よさを伴っていた。
シャマルやシグナム、ヴィータはザフィーラのキモオタの真髄(ユーノとのサークル活動)を見てからどこかよそよそしく、誰かとまともに会話したのはいつだったのか正直あやふやだったからだ。
恐らく、事の発端はこんな背景にあったのだろう。
それに気が付いた時、事態は彼だけではどうにもならない場面へと進みつつあった。
――今はただ、穏やかな日常を。
そして紅い収束へと、……緩やかに。
とりあえずここまでで放っときます。
フェイなの風味。
>>1 亀レスだが乙!やっとスレ見つけた…前のスレ最後が酷かったから…「22回目の一緒の夜」考案した者でした。
>>40 面白いっす。しかしザッフィーwww
42 :
名無しさん@秘密の花園:2008/08/26(火) 20:06:02 ID:VbutdKJJ
こんなのじゃ濡れない
GJ
ザッフィーのオタクっぷりに吹いたw
GJ!
前々スレのザッフィー再びww
あのシグはや昼に読んだばかりだったから不意打ちだったww
遅まきながら
>>1乙です。
そして声オタザッフィーktkr!! 僕っ娘フェイトも微笑ましくていいなw
……っと、ひょっとしてこの話は鈍感シグナム×意地っ張りはやての続編……なのかな?
ネットの海をうろうろしてみたけど、stsXの話題は新幼女ばかりで
マグナス執務官補の姿を見ないことに絶望した
というわけで、極力本編に関わらない感じでルネ→ティアを書いてみました
こっちは初めての投下なので、何か不手際がありましたら申し訳ありません
とりあえず19歳ランスターさんはいろいろな意味で困った人だと思いました
>>40 スレチだがうみねこのキャストってなんぞや?
初めてそう呼ばれた時には、耳を疑ったものである。
「ルネ」
そのときルネッサはコンピュータに収集したデータを打ち込んでいる最中で、
そう呼びかけてきた上司に対して、いささかの気も払っていなかった。命令や指示に対する反応ならば、いつでもできるようにしていた。それは、幼い頃から常にしてきたことだった。
けれど、こんなことは、初めてだった。だから、出遅れた。
「…はっ?」
その声が誰に向けられたものか、情けないことに、最初はそれすらはかりかねた。
「あの、…今、お呼びになりましたか」
「ええ」
向かいのデスクに座る上司は、ほほ笑んだ。
「あなたに、ちょっと訊きたいことがあって」
この上司の下には、つい一週間ほど前に就いたばかりだった。
彼女はある事件を追っている執務官で、ルネッサはその事件の被害者を検死した。それが縁で、副官に誘われたのだ。
事件は、まだ続いていた。
「何でしょうか」
「最初の被害者と、二人目の被害者…その死因についてなのだけど」
「はい、それなら」
手早く指を走らせて、データベースから必要な情報を引き出す。二三の確認をして、
「…現在わかっているのは以上です。新たな情報は、まだ入っておりません」
説明は、澱みない。執務官は満足げにうなずいた。
「ありがとう」
「いえ…」
さっきのは、幻聴だったのだろうか。
執務官の態度はいつも通りのものだった。まだ彼女の下に就いてわずかな時間しか経っていないが、
思えばそんな気安い性質ではない人だった。
だいたい、そんなふうに呼ばれること自体、ルネッサにとっては未知だった。
生まれてこの方、親しいと云える人びとにさえ、愛称など付けられたことはない。
ルネッサは髪を掻きやり、自分の耳をつねった。耳朶に、妙な甘やかさが、触れている気がした。
それがもどかしいような、焦れったいような、変に神経が反応している。
「ああ、そうだルネ」
再度、耳を疑った。今度は目も疑った。目の前の女性を、呆然と見返した。
「…は?」
「今晩は、その整理が片付いたら上がりましょう。わたしも、もうすぐ終わりそうだし」
「は、はい」
うなずいた。その仕草に、彼女はくすくすと笑う。
「そんなにかしこまらなくてもいいのに」
「いえ、その…」
「いきなりで、驚いた?」
「は?」
「ルネ、って呼んだこと」
わかっていたのだ。案外、この上司は人が悪いらしい。
ルネッサは見識を改めるとともに、ちいさく息を吐いた。
「嫌?」
「いえ、ただ呆気にとられただけです」
「あら」
うれしそうに、彼女は肩を揺らした。
「あなたでも、動揺することはあるのね」
「…ご冗談ですか?」
「いいえ」
首を振った時の執務官は、まじめだった。
「なんとなくね、そう呼びたくなったのよ」
そう云う顔が、何か懐かしむようにやさしくて、ルネッサは妙に胸が騒いだ。
「私を、からかうためですか?」
「まさか。わたし、あなたのこと、気に入っているもの」
ルネッサはすっかり閉口して、まだ未整理のデータに無理やり目を落とした。
だが先ほどまで見えていたものとは、まるで違って見えた。見えるが、理解に及ばないのだ。
「…誰に対しても、そんななのですか」
頬の熱さを押し込めるように隠して、ルネッサは尋ねた。
「ん?」
「…何でもありません」
早く上がってしまったがいい。そう決めて、叱咤するように手を動かし始める。
執務官はそんなルネッサをちらと見て、つぶやいた。
「あなたに対してだけよ?」
最近ではね。と、悪戯ぽく笑う彼女に、ルネッサは目眩を覚えた。
以上です
お目汚し失礼いたしました
52 :
名無しさん@秘密の花園:2008/08/27(水) 00:46:58 ID:ghWA9Nji
へたくそすぎる。
こんなのじゃマンズリもセンズリもできない。
ディモールト!ディモールト・ベネ!
美味しいキャラとポジションだったけどお先真っ暗なのがな…
マグナスとか言うから後でゾンビになったり骨かぶったりするのかと思った
マグナスと言うからにはキャリーカーと合体してウルトラな形態になったり
1ドットの弾を避けたり司令官になったけど特に役に立たなかったりいろいろできたのにな…
ティアナはスバル以外のフラグは折ってしまう病にでもかかってんのだろうか?
全くなのはさんも少しはティアナを見習って……
まだフェイトがなのはに再会した少しあとぐらいのこと
二人は一緒に寝ることになる
なのはが自分を抱き枕代わりにして寝てしまい、戸惑いながらも嬉しかったり
しかしそんな幸せを壊すかのように訪れた尿意…
トイレに行きたいが、なのはは気持ち良さそうに寝ている
起こしてしまったら嫌われてしまうかも知れない
我慢するのが辛くなり、ゆっくり脱出を試みるが、なのははがっしりと抱きついてしまい、さらに辛い状況に…
なんでもない
>>56 なのは「これがフェイトちゃんの・・・金色の
>>51 CD聞いてないからルネッサをよく知らない俺
だがGJ!
>>56 フェイトそんよかなのはさんのお漏らしssが見たいと思ったり
フェイトさんが我慢できずにしちゃった後にオネショしちゃえば(ry
ついに我慢出来ず、おしっこを漏らしてしまうフェイトそん。
追い詰められたフェイトは、寝ているなのはがお漏らしをしたと罪をなすりつける事を計画する。
かくして計画は成功し、何でも言うことを聞くとなのはに約束させる事が出来たフェイトそん。
嬉しい反面、罪悪感に揺らぐフェイトは……。
という電波を受信した。
>>56 なんでもないことはないだろ
おまえの頭の中に入りたい
フェイト「破水だっ!」
なんだそのある意味命賭けのギャグww
破水クソワロタwww
第二話 ティアナがごめんなさい連発するのを見て吹いた奴は負けなの
八神はやてはモニターに映し出される見切れないほどの情報郡に目を走らせていた。
人が見れば余りの移り変わりの速さに、モニターが何を映しているのかすら理解できないだろう。しかしはやてはその全てを掌握し、かつ指示を与えていた。
フレッツ光の速さで飛ぶリインを捉えることの出来るはやてアイを搭載しているので、常人では処理不可能な仕事量でも難なくこなす事ができるのである。
元々仕事の出来るはやてだが、この能力のお陰で処理速度は通常の3倍どころの話ではなかった。
海の男曰く、『八神の狸は化け物か……ッ!』
「さて、……と」
ヴン、と音を立てて消された画面にはやては暫くぼんやりと目をやっていた。
今回の事件についてあらゆる情報を収集したが、解決の糸口は一向に見つからなかった。手がかりも目星も何もかも皆無。
現在も捜査に当たってくれている部下達には申し訳ないが、自分がこれほどやって見つからないのであればきっと何も出てきはすまい。
ふう、と小さく溜息をつき、通信を起動させた。
「どうした」
「あ、クロノ君。ごめんな、忙しいんに」
「構わないよ。どうした、何かわかったのか」
「んー……、残念ながら全滅。心当たりは虱潰しに見て回ったけど、何もあらへんかった。
……正直お手上げ寸前や」
「白旗でも揚げますか」
冗談ぽく言われたそれに、はやても応える。
「名案。
けど、その前にやることはやっとかなな」
ふ、と笑ったクロノにはやても負けじと笑い返す。
「どこが『お手上げ寸前』なんだ?むしろ愉しんでるようにさえ見えるぞ」
「嫌やなぁ提督はー。そんな態度やと部下が離れてまうで?」
「口が減らないな、全く。用件はなんだ?」
「最後の心当たり。……ロストロギア、って言うたらどうする?」
画面上のクロノは途端に表情を変えた。先程までの温和な空気が一変し、瞬時に冷静沈着な提督の顔になる。
「……どういうことだ?」
「プログラムでは説明がつかん。せやけど魔術でもない。それやったら……という単純な消去法なんやけどな。
その線で洗ってみたら少し面白いもんが見つかったんや」
「狸と呼ばれるだけのことはあるな。ついさっき全滅だと聞いたばかりだが」
「なはは、おじさん連中に嫌われるわけやな」
「茶化すな、……ロストロギアだと言うなら大事だぞ」
映像モニターの色枠が青から赤に変わる。盗聴防止モードに変更させた印だ。
「……本当なのか」
「まだ確信は持てへん。けど……、プログラムでは無理がある。魔術でも無理がある。
ふたつの特性を併せ持つと言えば、失われた古代技術……ロストロギアや」
「短絡的過ぎやしないか、魔術はともかくプログラムの技術は日進月歩だぞ。昨日今日出た技術が世界を席巻することさえある。
それにロストロギアの管理を時空管理局が全力で行っていることを知らないわけじゃないだろう?管理局の力をあまり見くびるなよ、はやて」
クロノが普段の冷静さを欠かないように慎重な言葉選びをしながら話すのをはやては嬉しそうに見た。
「……何笑ってるんだ」
「ん?クロノ君らしいな思うてな。やっぱそう言うてくれる思った」
「……はやて?」
「ちょっとな、嫌な予感してたんや。もしかしたら考えてる以上に危険なことになってるのかもしれへんって。もしほんまにロストロギア云々なってたら死者が出る騒ぎや。
もう、そんなん……嫌やから」
はやての胸に去来していたのは、現在のリインと守護騎士の今を造り消えていった初代リインフォースの存在だった。
死ぬ事と消える事。
ふたつは似て非なるものなのかもしれないが、はやてにとっては同義に近かった。
リインフォースはリインUとして残されたと解釈しているが、それでも……消えてほしくなかった。
あんな思いは二度としたくはない。誰かが消えるのも、死んでしまうのも。
そう、二度と。
「ごめんな、クロノ君。あはは、なんや柄にもなく不安定になってもーて」
「別に構わないよ、子守は慣れてる」
「……ふふ、せやな。あの頃クロノ君はもう14やったし」
「それで?面白いものが見つかった、っていうのは?」
はやてはサブモニターをクロノに送信し、反応を待った。
「……これは……っ、はやて、まさか……」
はやては少しだけ唇を噛んだ。
モニターに映るそれは、見知ったものだったから。
「ざっふぃはー」
ぐりぐりと画用紙をクレヨンで埋めながらヴィヴィオが口を開いた。
手に持ったクレヨンは深い蒼色で、もうすぐヴィヴィオの小さな手でも持つことが難しくなりそうにちびたサイズになっている。画用紙はもうこれで6枚目だ。
その傍らで夏コミ戦利品数十冊の整理をしていたザフィーラは目線を横にずらした。
「なんだ」
「すきなひと、いる?」
瞬時に小林ゆ○と清水○里が浮かんだが何食わぬ顔でそれを打ち消し、大人の常套手段の質問返しで切り抜ける。
「お前はいるのか」
「んーとねぇ、ええとね、ふぇいとままとー、なのはまま!」
微笑ましい返答に、お世辞でも自分の名が含まれて居なかったことへ安堵する。甲斐甲斐しく世話をしている感覚はないのだが、ヴィヴィオはすっかりザフィーラに懐き、今も傍を離れない。
懐かれれば当然可愛く見えてしまうわけで、ザフィーラはロリコンに目覚める可能性がゼロではないことを自覚していた。
この状態で自分のことも好きだと言われたら若干色々と揺らぎそうになる。何せ性根は筋金入りの変態なのだから。
「あと、ざっふぃ!」
「……………………そ、うか」
「ざっふぃは?」
「ん」
「ヴィヴィオのことすき?」
……何と答えればいいのか。
ザフィーラは全国のロリコンからの敵意と羨望の眼差しを感じつつも答えた。
「ああ」
「ほんとー?」
「あ、ああ」
「やったーぁ」
あぐらをかいていた膝上に乗ってこられ、こんなシチュエーションどっかで見たことある、むしろPC上で見たことあると脳内を思考が駆けずり回る。必死に二次元の嫁達を脳内ではべらせて犯罪者予備軍の欲求が出てこないように努力するが、生身は想像以上に手強いようだった。
「ふぇいとまま、なのはまますきだってゆってたの」
「そうか」
「いつもあさゆってるの」
あの二人、澄ました顔して家ではそんな事言ってるのか。まあ俺には東鳩があるし無問題だが。俺の第二の名前はタ○アキだからな……。
しかし名前変えるとなんで音声出ないんだよ、女向けとき○モは名前呼んでくれるんだがなあ……。まあ大体発音おかしいことになるが。それにしても氷室零○はどうやったら落とせるんだ?
「なのはままも、こっそりよくゆってるの、ふぇいとちゃんすきって」
「……その話、ユーノ・スクライアという男にすれば喜ばれるぞ」
「ゆー、の?」
「ああ」
ユーノにゆうの、という下らない駄洒落を思いついたお陰でなんとか未知への扉は絶たれたが、暫く高町家へ出入りすることを自粛しようかなどと思うザフィーラであった。
「……む」
その時、通信を報せる機械音が響いた。この信号音は守護騎士のみが使用しているものだ。つまりはシャマル・シグナム・ヴィータの誰かからということになる。
3人に避けられていたザフィーラにとってこの音を聴くのはひどく久し振りだった。声がひっくり返らないように咳払いをしてから受信する。
「あ、ザフィーラ?」
「ああ」
通信先はシャマルだった。白衣を着ている様子から管理局内にいるものらしい。
「少し聴きたいんだけどいいかしら」
「構わん。どうした」
「お名前は?」
「……は?」
「キミのお名前は?」
「シャマル?」
「いいから答えなさい」
シャマルの高圧的態度に違和感を覚えつつも、『シャマるモード』に入られたらここ一帯血の海になるので大人しく従うことにする。
「俺はザフィーラだが……それが何なんだ」
「そ……う。それだけよ、ありがとう。お仕事中悪かったわ」
「構わんが、俺の名前が何だと言うんだ?」
「……今は説明しても仕方ないわ。え、えーと、ヴィヴィオ!ヴィヴィオのお世話、お願いね!」
「あ、ああ……?」
そう言われては食いついても仕方がない。それじゃあね、と一言残して映像がぷつりと消える。想像は最悪の方向に走りそうになるが、まさかそんなことはないだろうと打ち消した。
……しかし、可能性はある。ザフィーラの胸中は靄がかかったように暗い淀みに沈んでいく。
シャマル、……俺の名前忘れたのかなあ………………。
ヴィータとシグナム、主はやてからも通信が来て同じこと聴かれたら俺の精神的ダメージが測り知れない。
いいじゃねえか、俺はユーノ・スクライアと違って生身の人間題材にした本は出してない。なのにあんなに避けることないだろう。
そもそも趣味程度で人を判断するのが間違っているだろう。超絶イケメンが俺と同じ事していたら大抵の3次元女は意外で素敵〜☆とかのたまうに違いない。結局は顔か?それとも耳がダメなのか?
悪い予想というものは当たるように出来ているらしい。
狙い澄ましたかのようなタイミングで、挙げた全てから同じ質問を含んだ通信が入って来たのだ。最後の通信――シグナムからだった――を切った頃には、ザフィーラの表情は滑り止めすら落ちた受験生の顔つきより悲壮感を漂わせるものになっていた。
「ざっふぃ?」
いきなりそう呼ばれて、持っていた同人誌が床にばらりと散らばった。
慌てて拾い集めると、ヴィヴィオも小さな手でそれを手伝う。要領がいいとは言えないが、たどたどしい手つきが子供らしくて微笑ましい。
「はい!」
笑顔で渡された18禁同人誌数冊を受け取りながらザフィーラは言った。しかしその視線は床に刺さったまま動かず、声はどこか沈痛だった。
「俺は………………、
俺のレゾンデートルってなんだったんだろうな……」
「れぞ、ん?」
「……存在意義、という意味だ。……わからないな、お前の歳では」
「んー、わかんない。ざっふぃ、どうしたの?」
「いや……、いいんだ……、俺は…………俺は……」
「ざっふぃ、じじぬきしよ!」
「…………………………」
子供らしい空気の読めなさが少なからず傷心のザフィーラを救ったことを、ヴィヴィオ自体はこの先知ることはないだろう。
「……そうだな」
「うん!もってくるー!」
ぱたぱたと走るヴィヴィオの背中を眺めながら、ぼんやりと思う。
この趣味は俺の全てじゃない。
だが、俺のアイデンティティには相違ない。
ずっと、考えていたんだ。
「主はやて」
硬質な音を立ててドアが開いた。
顔を覗かせたのは、ヴォルケンリッターの将、剣の騎士シグナム。
「……あ、シグナム」
「どうなさいましたか」
椅子が軋んで、90度回転した。見えていたはやての表情は背もたれでしかなくなり、意図を読み取ることは出来ない。
ゆっくりと部屋へ足を進め、シグナムは意思疎通を妨げる背もたれに手を掛けた。はやての前に跪くようにしゃがみ込み、
「主はやて、……剣の騎士シグナム、参りました」
「……うん……」
はやての腕がシグナムの首に絡む。
雨に降られて泣きそうになっている子供のような吐息に気付くのにあまり時間は掛からなかった。姿勢を保って、少しだけ髪に触れる。
「……なんやろ、シグナムはおかしいねん」
「そうですか……」
「……おかしいねん。
………………一緒おると、調子……狂うで」
シグナムは可愛い言い訳に微笑を返した。
相変わらず意地っ張りで、自分の気持ちを伝えようとしない。なんだかそんなところがヴィータによく似ている。
「調子が狂うので呼んだのですか、それとも狂っているので呼んだのですか」
「……あいたかったから」
それは問うたふたつとは違う返答。
イレギュラーな事件だったとはいえ、シグナムもはやても今では互いの心を知っている。……シグナムはまだ少し鈍感なところもあるし、言葉通りに受け取ってしまう融通の利かなさを持ってはいるが。
でも、知っている。
「少々厄介なことになりましたね」
「うん」
「先程ザフィーラに通信を」
「え、シグナムも?」
ついさっきはやても同じことをしたばかりだった。ザフィーラは管理局に出向くことは少なく、その多くを高町家の愛娘ヴィヴィオの世話役として過している。
直接の確認が取りづらいせいもあり、彼の一人称の変化を見ようと連絡したのだが、二人とも思惑は全く同じだったようだ。
「ザフィーラの一人称には変化がありませんでした」
『俺は……、
……ザフィーラだ………………』
「うん、聴いた」
「偶然、なのでしょうか」
「……わからん。関係あるかわからへんけど、ザフィーラえらい元気なかったように見えたんやけど……」
「確かに死にそうな顔していましたね……」
「一回様子見に行こか思てんけど。幼女に何かしてたらアレやし」
「ザフィーラは根の優しい男です。ただ少し人との関わり合いが苦手なだけで」
「ほぼ引きこもりやからな……。そういえばFFオンラインにザフィーラみたいな口調のタカ○キってキャラがいつ見てもインしてんねんけど、ほんまザフィーラやったりしてな。ネトゲ廃人の道進んでる気ぃするわ、あの子……」
「毛布頭から被って何か画面に向かっている場面なら昔から良く見ましたね、確かに」
痛々しいと表現したくなるほどに焦燥したザフィーラが気に掛かり、はやては顔を上げた。
「ザフィーラだけなんで変わってへんのか、……話聴けばわかるかもしれん。それに……あんな元気ないザフィーラ初めて見た……」
「何かの限定版を買い損ねたのでしょうか」
「わからんけど、とにかく今回の事件、なんか進展する気ぃする。……気になるもんも見つけてもーたし……」
「気になるもの……?」
はやては映像モニターを起動させたが、それを突如遮断した。映像の名残がノイズとなって一瞬部屋を通り過ぎる。
「主はやて?」
はやてはひどく複雑な表情を浮かべながらぽつりと言った。
「……なんでやろ、嫌な予感する……」
悪い予感と言うものは、往々にしてその的中率が高い。
シグナムは目を伏せ、起こり得る可能性の厄災に拳を握った。
何が悪かったのか決めねばならないのなら、その名は誰に?
すれ違いと勘違い、ネトゲとコミケ。
それぞれが絡み合い、事態は深刻さを増してゆくのだった……。
前回以上の文章量になってしまい困惑気味ですがシグはやは書いていて面白いのでお許しを><
続きます
>>46 そうっすね、一応時間軸としては続いてます
>>48 うみねこのなく頃にがアニメ化で俺の嫁の井上マリーナが出るんだぜ
支援
>>75 今日はここで切るけど話はもうちょい続きますという意味です、分かりにくくて申し訳ない
支援ありがとう
百合起動六課.─┬─ なのは×フェイト派
│ │
│ ├─ なのはちゃんとフェイトちゃんはラブラブなんだよ派(黒ウサギ派)
│ │
│ ├─ なのはが引っ張っていかなきゃ派(無印王道派)
│ │ ├─ 両想いで合意の上だよ派(真実の愛派)
│ │ └─ 良く分からないままフェイトが攻められているよ派(なし崩し派)
│ │
│ └─なのはは魔王だよ派(鬼畜派)
│ ├─ フェイトちゃん可愛いよフェイトちゃん派(SM派)
│ └─ フェイトのためならなのはは覚醒するよ派(少年漫画派)
│
├─ フェイト×なのは派
│ │
│ ├─ フェイトの片思いでそのまま押し倒しちゃうよ派(勢い派)
│ │ └─なのはがモテモテでやきもち焼くよ派(王道派)
│ │
│ └─ フェイトは王子様だよ派(鬼畜派)
│ ├─ なのは可愛いよなのは派(変態派)
│ └─フェイトは夜すごいよ派(王子様派)
│
├─ 受け攻め無関心派
│ │
│ ├─ どっちも攻めるまでには至らないよ派(純情派)
│ │ └─ どちらからともなく目が合うよ派(見つめ愛派)
│ │
│ └─受け攻めは一日交代だよ派(日替わり派)
│
│
└─ はやても混ぜて3P派
│
├─なのはとはやてでフェイトを攻めるよ派(調教派)
│ ├─ なのはがはやてを誘ったよ派(メインヒロイン派)
│ ├─ 自然と3人集まったよ派(起動六課派)
│ └─ はやてが乱入してきたよ派(KY派)
│
├─フェイトとはやてでなのはを攻めるよ派
│ └─ はやてが乱入してきたよ派(援軍派)
│
├─フェイトとはやてでなのはを攻めるよ派(主人公総受け派)
│
└─3人だし受け攻めは特に決めないよ派(臨機応変派)
ちょっorz
最初ずれたスマソorz
この中だと日替わり派かな
俺は変態派ということになるのか
まぁ、最終的になのはとフェイトがラブラブならどっちが攻めでもいいんだけど
>>74 GJ!GJ!
鬼畜とSMと道具(俺オリジナルスマソ)は苦手。それ以外ならなんでもOKかな。
>>74 ザッフィー…君って奴は…www
>>81が苦手と言ったものが全て大好きな俺
というか何が好きとかはいいけどわざわざ苦手とかは言うなよ……
ピチピチたんにいつかフェイなのハードSMを書いて欲しいぜ
ふらーり、私がんばってなのはのためにSになるよ派が無い!?
…いや、無いですよね、うん、そんな異端な感じで投下させてくださいな
前回のタイトルがわかりにくかったようなので、かなり反省です
要は全身に様々な落書きをされていたザフィーラに対して、
なのはさんは眉毛しかつなげていない>真犯人は別に居るという感じでした
あと……ギンガ・ナカジマ捜査官の影の薄さに全私が泣いた orz
そんな反省からか、今回は誤解の余地の無い、シンプルなタイトルです
フェなのです、少しエロス
私のお母さんがくれた始めての飲み物。
それはいわゆるリンディ茶で、私は9才でした。
その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしい抹茶をもらえる私は、
きっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私もお母さん。
ヴィヴィオにあげるのは、もちろんリンディ茶。
なぜなら、彼女もまた特別な存在だからです。
『或る捜査官は仕事中』
もしも世界が透明ならば、それは、どれほどまでに醜悪な有様であろうか。
休憩も兼ねて食堂、談話室としても活用されている、機動六課の憩いの場。
そんな益体も無い事を考えながら、談話室に設置されているVF-25メサイア型給湯機を起動。
無意味に搭載されている熱核バーストタービンエンジンが、一瞬で冷水を熱湯に変えた。
湯呑みの中にも存在する、憧れのグッドテイストラインまで湯を注ぎ、
ためらう事なく優しさを投下して、茶筅を掻き回し、掻き回し、きめ細かい泡を作る。
大きな泡を茶筅で潰し、のの字を描いて茶碗の中心から茶筅を引き抜けば、抹茶。
「良い出来だ」
「フェイトちゃん、何を作ろうとしているのかな?」
立ち昇る香気に相好を崩しながら、振り向けば、なのは。
いつものサイドポニーを左右にわけて、後ろ手に、矢鱈に尖ったレイジングハート。
黒い内側を真白に包む、ブラスターモードのバリアジャケットが、うお、まぶし。
「うん、静岡名物うす茶糖」
うす茶糖、抹茶に砂糖や和三盆を加えたもので、牛乳などを混ぜる事もある。
茶葉とともに地味に日本全国に広まり、後にグリーンティー、抹茶オレなどと呼ばれ、
その名称からか和スイーツの一種と捉えられがちだけど、意外に歴史の深い飲み物だ。
まあ、現時点ではまだ抹茶だけど。
「………」
「………………」
あれ、なんでレイジングハートがカートリッジをロードしているのかな?
ええと、つまりあれだね、当方にルパンダイブの用意あり、覚悟完了だね。
砲声に斬撃に例の放物線に、応えるように食堂から隊員たちの姿が消えて行く。
まだ残る幾人かのメンバーは部屋の隅、防護結界などの向こうで談笑をしていた。
そんな中、道行く人にモフられ撫でられながら、食堂へと入ってきたのは誰か。
それは、ヴィヴィオを乗せたザフィーラであった。
ヴィヴィオはザフィーラに腕でしっかりとしがみついていた。
――ヴィヴィオよ、何故に顔を隠すのだ
――ザフィーラにはママたちが見えないの? バリアジャケットを着ている……
間合いを詰め、押し付けあった乳房が、形を変えながら互いの狭間に質量を主張する。
白いバリアジャケットの下、獣欲を匂わせる指先が、汗の浮いた肌を貪った。
囁く、叱る、宥める、脅す、一言紡ぐたび、指先に悦びが伝わってくる。
這わせていた、羞恥を舐め取っていた舌で、期待に濡れる柔らかな唇を奪う。
舌を、頬を、意識の隅々までもを侵し尽くすように荒々しく、口付け。
傍らに、カラリと魔導師の杖が音を立てて転がった。
――気にするな、いつもの事だ
「かわいいヴィヴィオ、一緒においで」
「美味し……ひぅっ、抹茶、オレを…淹れてあげるの……」
なのはやユーノの経験上、岸辺にはきれいな花が咲いているそうだし、
金髪の叔母を私の母さんがたくさん用意して待ってくれているらしいよ。
――ザフィーラ、ザフィーラ、聞こえないの、ママたちが私に何か言うよ
――聞こえないふりをしろ、枯葉が風にざわめいているだけだと
いい子だ、私と一緒に飲もう、なのはママがもてなすよ。
「や、やっぱりらめぇ…逃げて、ヴィ…ヴィオ……」
撫で上げるようにくすぐっては引き、優しい指先で唇に残る反抗を消し去った。
膨らんだ淫唇に突き入れた指を、心地よく揺すぶり、嬲り、押し殺した嬌声で歌わせる。
――ザフィーラ、ザフィーラ、見えないの、給湯器の前になのはママとフェイトママが!
――見えるぞ、だが、あれはもう少し大人になるまで見ない方が良い
愛しているよ、ヴィヴィオ。
お前の美しい姿がたまらない。
力づくでも飲んでもらう。
――ザフィーラ、ザフィーラ! ママたちが私を捕まえる、酷い目にあわせる!
ザフィーラはぎょっとして、ヴィヴィオを乗せたまま全力で駆け出した。
怯える幼子を背に乗せて、決死の思いで食堂から飛び出した。
だがすでに遅く、バインドトラップは設置されていた。
断末魔の悲鳴と嬌声の響いた食堂に、一人、また一人と隊員たちが戻ってくる。
ええと、ちょっと今回は流石にフェイトそん頑張りすぎたかもとか反省して、
どう誤魔化そうかと、なのはを撫でながら聞き耳を立ててみたのだけれども。
「あ、ゼントラ丼はゼントラ盛りでお願いします」
「ほんと、あんたよく食べるわよねえ」
「エリオ君、この部隊長のオススメって美味しいのかな?」
「ええと、鰻饅? ごめん、ちょっと味の想像がつかないや」
……もしかして私たち、放置プレイされてる?
そんな午後の食堂に、むせかえるような抹茶の香りが漂っていたとか。
(余談)
食堂、談話室としても活用されている、機動六課の憩いの場である。
折りしも麗らかな昼下がり、小隊の隊長たちが愛娘で遊ぶテーブルの隣、
剣の騎士シグナムと鉄槌の騎士ヴィータが、暇を持て余している。
机に突っ伏して細かく痙攣しているスターズ隊長の様相に、
おろおろしている好敵手を微笑ましく眺めていたシグナムの、視線の先。
金色の母親の膝の上、覚悟を決めた幼子が濃緑色の液体をその口に運んだ。
「ヴィータよ――」
「何だよ」
「今、凄いものを見たぞ」
「何を見たって」
「抹茶が、ただ一筋、風もないのにびゅうと飛ぶのを見たのだよ」
たまらぬ副隊長であった。
(終)
あとがきー
タイトルに冠されてるのに完全スルーがマイブーム、第二回でした
スレの空気は水物と言いますが、エロパロ板の方はちょっと空気が投下し辛い空気が、
とかいって距離をとってたら、今度は離れた期間が長すぎて空気が投下し辛い空気が、
遠い目、なわけで今更ですが、こっちで遊ばせてくださいな
向こう用のネタはあるのですが、ざふぃふぇとかシャッハ5番勝負とか、需要無さげ
キャットファイトって百合かな?と聞いてる時点で違うと自覚してますね、ごめんなさい
とかそんなこんな、そういえばアルフ………い、いやだなぁ、おぼえてますよ
メルマック星で警備を担当していた宇宙飛行士ですよね、猫が好物の
あ、痛い、物を投げないで投げないで
>>89GJ!なんかアレな展開とエロスがたまらんw そしてネタはシューベルトの魔王+マクロスw
>>89 GJ!
相変わらず独特の雰囲気がいいですねw
ところでエロパロ板投下しにくい空気なんてありましたっけ?
多分考えすぎだと思いますよー
自分はあっちでも普通にGJしてましたしどっちに投下でもいいですけど
次も楽しみにしてますね
>>89 シューベルトの魔王に大爆笑ww ヴィヴィオに死亡グラフwww
あいからわずの吹っ飛び具合がGJ!
まあ、エロパロ版みたいにユーノを出さなければここでも大歓迎ですよ
>>89 GJ!相変わらず1レス目から笑わせてくれますw
ヴェルタースオリジナルのCMがここまで合うとは…
>>91 一応確認はして来たが、どうにもカオス過ぎて分からんかった
まあ、このスレで話す事でも無いしな、自分は或る執務官or捜査官シリーズが読めればそれで良い
>>89 何くわぬ顔でお久しぶり〜って戻っても問題ないとは思いますが…
それはともかくGJでした!
お〜新スレ早々SS、GJ!
>>51 ルネティア・・・新カプの今後に期待
>>74 シグはやは不器用な間柄に萌えるw
>>89 魔王腹抱えてワロタww
それでは私も投下させていただきます。
4パターン目、相変わらず非エロ、微百合。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかの場合』1
「Fall down, death order will never change.
To garden of sinners.
Sacrifice my soul and open the Gate.
Let's welcome hell fire from chaos!
(罪人どもの庭へと、降り注げ、覆らぬ死の理。
我が魂を贄とし、その門を開け。
混沌より来たれ、地獄の業火!)」
聖堂に響き渡る異端神官の呪詛、それは人ならざる者の歌。
「そこまでよ!」
聖堂に飛び込んできたのは、黒衣の女だった。
青白い肌に人間離れした美貌、口からのぞく長すぎる犬歯、そしてなにより他者を圧倒して止まない魔力とも言い得る魅力。
彼女もまた、人ならざるものであることを物語っていた。
「裏切り者が・・・今さら何の用だ。我らの同盟はとおに破棄されたはずだ」
「私は、貴様を止めに来た」
「くっくっくっ・・・醜い人間どもに寄り添い生きているあいだに下らん見せ掛けだけの情に毒されたか?
それとも忘れたのか、ドラキュリーナ?
吸血鬼だと言うだけの理由で人間どもに嬲り殺されたお前の父の苦しみを!
未知の疫病だと言うだけの理由で人間どもに処刑された私の娘の悲しみを!
業の深い人間どもは・・・滅ぶべきなのだ」
「違う!人が背負っているのは罪だけではない!!」
「ふん・・・いずれにせよもう遅い。呪文は既に完成している。地獄の業火よ、全てを焼き尽くせ!」
最後の命令を下すと、異端神官は高笑いを残し、灰になった。
残響する高笑いの中、聖堂の巨大な十字架の下に亀裂が走り、あらゆる物を溶かしつくす地獄の熱気が噴出する。
「門が開いてしまった・・・どうすれば・・・」
「諦めるのはまだはやい!」
傷だらけの体を引きずりながら金髪の偉丈夫が現れ、黒衣の女に寄り添う。
「良かった、無事だったのね!でもこのままじゃ結局・・・」
「こうなってしまった以上、『向こう側』から門を閉じるしかない。ヴァンパイアハンターとして聖性の高い俺の体を使えば・・・可能だ」
「門の向こうへ飛び込むつもりなの?二度と・・・戻ってこれないのよ・・・」
女は、男を抱きしめる。
「止めるな・・・もうこれしか手がない」
「止めないわ」
そう言いつつも、女は男の体を離さなかった。
男は、その意図を察する。
「一緒に・・・着いて来てくれると言うのか?」
「ええ、アルハザードの果てまでも」
「はははっ、ヴァンパイアとヴァンパイアハンターが心中とは・・・世も末だな」
「まったく。その通りだわ」
二人は見つめあい、最期の口付けを交わす。
そしてためらいなく地獄へと飛び込んだ。
門は、静かに閉じた。
〜アクションファンタジー映画 『Sweet Revenge』 Fin 〜
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかの場合』2
試写会場のスクリーンの前で、アリサはため息を止めることができなかった。
この試写会のチケットはアリサの父の取引先がくれたものだった。
父は、本当はバニングス家のみんなで見に来たかったらしいが、うまく休暇が取れずにとても残念そうな顔で「友達と行ってきなさい」とアリサにチケットを譲ったのだった。
さて、誰と見に行こうか。
とりあえず真っ先に浮かんだ顔を横に置いて、思案してみた。
映画と言えば男性とのデートの定番だ。
言い寄ってくる男の一人や二人、いないわけではないが、そんな軟弱者はお断り。
だいたいデートなどと言おうものなら相手の男が父の「バニングス家婿入りの試練」と称した私刑に処されることだろう。
では、やっぱり女友達。
なのは、フェイト、はやて。
この三人は最近、管理局の仕事で大事件の処理に当たっているため、当分帰ってこない。
学校の友達はほとんどが彼氏持ち、彼女たちは彼女たちで用事があるといって断られそうだな・・・。
最終的に、一番最初に思い浮かべた人物に行き着く。
すずか。
あの子、こういう映画好きかな・・・なんて思いつつ、実は最初からすずかを誘おうと決めていた。
そして映画を見終わって最初に出たのがこの一言。
「ロマンティック・・・っていうのとはちょっと違うわね」
狩る者と狩られる者、種族を超えた感動の愛の物語。
CMで見たキャッチコピーの割りに、その辺の濃密な描写はなかった気がするからだ。
B級ハリウッドみたいに御都合主義的な流れでヒーローとヒロインの二人はなし崩しにくっつてしまったのだ。
アリサは、そんなことよりも最新のCGを駆使したヴァンパイアハンターとクリーチャーの戦闘シーンのほうが面白かったと思う。
となりのすずかは意外そうな顔でアリサを見ながら、
「そんなことないよ。愛する人と最期まで一緒にいられるのは素敵だと思うな」
「そう?私は心中なんてゴメンだけど。ま・・・タダで見た映画に文句言っても仕方ないわね」
「じゃあいこっか。あ、そうだ。映画が始まる前になのはちゃんからメールが来たよ」
「なんて言ってたの?」
「もしかしたら今日の夕方に帰ってこれるかもしれないから、久しぶりにみんなそろって翠屋でお茶しよう・・・って」
「OK〜じゃあ翠屋にいきましょ」
「うん♪」
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかの場合』3
アリサとすずかは、映画の見所を話し合いながら翠屋に向かっていた。
海鳴森林公園の横にさしかかったところで、すずかの携帯電話がテンポの速いクラシックな着信メロディを奏でる。
シューベルトの魔王。
「あ、なのはちゃんからメール・・・」
「前から思ってたんだけど・・・なんでそんな着メロなの?」
「なんとなく・・・だけど。似合うと思って」
ね?なんて小首をかしげるすずか。
ときどき彼女の趣味がわからなくなるアリサだった。
「で・・・何ていってるの?」
「やっぱり帰ってこれないって・・・残念だね〜」
「相変わらずお忙しいこと。う〜ん、翠屋は中止にする?」
「そうよね、みんながそろってたほうが楽しいものね」
「さ〜て、すずか。これからどうする?」
「どうしましょう?う〜んと・・・」
すずかはきょろきょろと周りを見渡す。
「あ、やっぱりありました!」
すずかが指したのは、公園の入り口に止まっているクレープ屋のバンだった。
「あのお店たまにしか開いてないの。せっかくだから食べていかない?」
「いいわよ。言っておくけど私、クレープの味にはうるさいわよ」
「だいじょ〜ぶ、あそこはすっごく美味しいの♪」
「じゃあ天気もいいことだし、クレープを食べながら公園で森林浴と洒落こみましょうか」
瑞々しい木々に囲まれたベンチに座り、クレープに舌鼓を打つアリサとすずか。
話題はやはりさっきの映画。
ボリュームはたっぷりあったので、語っても語っても話は尽きない。
「あの異端神官役の人、凄い演技だったね。全ての人間を呪うシーンとかすっごく怖かった」
「人間の醜さを力説するところね。あれは私も鳥肌がたったわ・・・」
「でも『人間はどうして自らと違うものを相容れぬと決め付け、排除しようとするのか!
生きとし生けるものの意思を踏みにじるその行為こそ罪と知れ!!』っていう台詞・・・。
これって正論だよね」
その言葉に、アリサの心臓は跳ねるように脈打った。
自分の中の醜い部分を指摘されたみたいだったからだ。
「・・・私って・・・実はそんな醜い人間なのかもしれない・・・」
韜晦するように、アリサは言った。
「・・・そんなことないよ。アリサちゃんはそんな器量の小さい人じゃないと思う」
アリサの様子が徐々に落ち込んでいくように見えたすずかは、必死でフォローを続ける。
「だってほら・・・なのはちゃんたちが魔法使いだってわかったときも、ちゃんと受け入れていまだってお友達のままだし・・・」
「うん・・・」
「例えばね、なのはちゃんが魔法使いじゃなくてウルトラマンだったとしても、アリサちゃんならきっと・・・」
「ウルトラマンって・・・」
白いバリアジャケットを身にまとった巨人が腕を交差してピンク色の破壊光線を発射している姿を想像してしまい、アリサは思わず笑ってしまった。
けれど、その目は暗い色を宿したままだった。
「・・・そういうことじゃ、なくて・・・」
違うの、すずか・・・。
そうじゃなくて・・・。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかの場合』4
「すずか。今年に入って何回、男に告白されたっけ?」
突然の質問に戸惑いつつも、答えるすずか。
「え・・・と、5回」
はっきりいって、すずかはモテる。
お嬢様然とした可憐な容姿に柔らかい物腰。
それに惹かれる男は少なくないのだ。
「じゃあその内、私があいだに割って入って強引に断ったのは何回?」
「それも、5回」
そういうこと。
すずかが男に言い寄られているのを見ると、どうしようもなく湧き上がってくるどす黒い感情。
ワタシノスズカニチカヅクナ
その男と私は、絶対に相容れない存在だ。
男がすずかを攫おうとしている化け物に見えて、許せなくなる。
気が付けば、私は二人のあいだに割り込んでメチャクチャにしている。
すずかの気持ちも考えずに。
「私はね、私のそういうところが醜いと思ってる」
なのに、改められない。
感情が理性を踏みにじる瞬間を、どうしても止められない。
「独占欲って言うのかな・・・?すずかを盗られるって思ったら、どうしても・・・ね」
「・・・」
「こういうのって迷惑だし、気持ち悪いよね。すずかが嫌ならもう止めるから・・・」
嘘だった。
そんなこと出来るはずがないのに・・・私は。
「私は、嬉しかったよ・・・」
「・・・すずか、今なんて・・・?」
「独占欲とか、嫉妬とか・・・そういうの、私にもあるから」
そう言うと、すずかはベンチから立ち上がりアリサの前へ。
「例えばね、私が吸血鬼だったらどうする?どうしても吸血衝動が抑えられなくてアリサちゃんの血を吸おうとしたら?」
私は〜♪ヴァンパイ〜ア〜〜♪
即興の歌と踊りを披露するすずか。
普段の落ち着いた雰囲気のすずかからは想像もできない無邪気な姿。
豹変・・・というほどではないが、すずかの変化に戸惑いながらアリサは答える。
「どんな姿になっても、すずかはすずかよ。すずかがそんなことするはずないわ」
「そう思ってくれるのは、やっぱり嬉しいけど・・」
にたぁ。
それは、とても邪で、妖艶な笑みだった。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかの場合』最終話
彼女の細い体が引き絞られ、飛ぶ。
俊敏な動作でベンチの背もたれを乗り越えるとアリサの背後へ。
「でもね・・・答えは不正解♪・・・かぷ」
「ひゃ・・・あ」
すずかはアリサの首筋に噛み付いた。
子猫がじゃれるように、甘く。
「ちうちう」
「ん・・・あ、すずか、何を・・・うん」
ようやく首筋から離れたすずかは言った。
「知ってる、アリサちゃん?吸血鬼に血を吸われた人は、その吸血鬼の虜になるの」
「え・・・?」
「つまり、これでアリサちゃんは私のもの」
ああ、何だ・・・すずかも私と同じ気持ちだったんだ。
今のすずかを見ていると、独占欲だとか嫉妬だとか、どす黒いと思っていたものがとても純粋なものに感じられて、なぜだかアリサは安心した。
「ちょ、ちょっと!私だけすずかのものなんて不公平よ!だから・・・」
すずかも、私のものになって。
よそ見はしないでほしいから。
それが、嬉しさでとろけそうな、でも意地っ張りな私からのささやかな反撃。
「心配しないで、アリサちゃん」
ふわりと・・・いつの間にかアリサの前に立つすずか。
「アリサちゃんより素敵な人なんて、いるはずないんだから♪」
スカートを翻して振り返り、とびっきりの笑顔ですずかは言った。
終わり。
>>100 ディバインGJ!←意味不明
しかし着メロ魔王てあなたwww
( ゚∀゚)o彡゜すずアリ!すずアリ!
GJです。
>>100 GJ。着メロについては
後日、翠屋にて
すずか「あれ?私の携帯どこにいったんだろ?」
アリサ「さっきまであったじゃない。よく探しなさいよね」
なのは「あ、じゃあ私が掛けてあげるね」
「!!」
と、まあこんな感じでいつか本人にバレるわけですね
フェイト「なのは、ごめんなのはの携帯を私の××や○○にしてた」
>>104 『ふぇいとちゃぁん! なのは……ぁん! ……イっちゃうよぉ!』
『ふぇいとちゃぁん! なのは……ぁん! ……イっちゃうよぉ!』
「えへへ……良い声だよ、なのは〜。
………………バインド!?」
「フェイトちゃん……」
「あ、あああ、なのはぁ……」
「フェイトちゃんが壊れるのが先か、なのはの魔力が尽きるのが先か……」
「なのは……止めて……止めてよぅ……」
「なのはのスターライトブレイカーは108発あるの!」
「無理! それ絶対無理だから!」
「フェイトちゃんがっ! ブレイカー!
謝るまでっ! ブレイカー!
撃つのをっ! ブレイカー!
止めないっ! ブレイカー!」
「――――ッ!(声にならない声)」
こうですかわかりません><
フェイト「なのは、ごめんなのはの携帯はここにあるんだ」とスカートの中に手を入れ取り出すフェイトさん
「なのは、ケータイ温めて置いたよ」と秀吉みたいなフェイトさん
自宅で赤ちゃんを産むことになったフェイトさん。
出産当日、陣痛の始まったなのはさんを見て、
「なのは、死んだりしないよね? しないよね?」と半端無くテンパるフェイトさん。
そんなフェイトさんに「アンタ、父親になるんやろ!しっかりせい!」と一喝するはやてさん。
なのはさんの痛がり具合を見て、「耐えられるかなぁ・・・」と不安になるお腹の大きくなったすずかさんと、
出産日にはフェイトさん以上にテンパりそうで不安なアリサさん。
居ても立ってもいられなくなって、道場で素振りを始めるパパとお兄ちゃん。
助産士のシャマル先生の手伝いで右往左往するママとお姉ちゃん。
何故かヴォルケンズとトランプを始めるヴィヴィオ。
今朝方、そんな高町家の夢を見ました・・・。
>>101-103 GJコールどうもです。
小悪魔すずか、いかがでしょうか?
すずかに最後の台詞を言わせるためだけに書いたような物なんですがね。
>>『或る捜査官〜』の作者さま、魔王ネタ勝手に拝借して申し訳ないですw
私事で恐縮ですが、怪我して仕事お休み中なんで暇で暇でSS書き放題だ!!!
他にやることないのか、私?っていうかSweet Revengeの元ネタわかる奴いるのか?
と思いつつ片手でキーボード打ってたらなんか変なところがつったw
・・・ちょっと頭冷やしてくるか・・・
>>108 ちょw なんて羨ましい夢見てるんだよw
なのはからの着メロは、他にも某ロボゲーの「闇の牢獄(日本語訳)」とか「覚醒、なのライマー(マテ)」とかgoodだね
>>111 某ヒゲ博士の究極ロボの曲でも良いですね(娘じゃない方の)。
あったら嫌なシチュエーション
あらすじ
海水浴に来ていたなのフェイはや。
だけど泳いでいたフェイトちゃんが溺れちゃったの!
「フェイトちゃん! フェイトちゃん!」
「あかん、心臓止まってる!
なのはちゃん、人工呼吸を!
私は心臓マッサージするから!」
「う、うん!」
すーはー、ドクンドクンドクンドクン
すーはー、ドクンドクンドクンドクン
チュッ……はー、ドクンドクンドクンモミ
チュパッ、ドクンドクンモミモミ
チュッ、チュパ……レロレロ、モミモミモミモミ……
「フェイトちゃん……あむ、ちゅぱっ……」
「いやぁ、ええ胸しとるわぁ……」
その日、フェイトちゃんは昇天しました(性的な意味で)。
>>114 なのはさんは何処の口に人口呼吸を(ry
なにやってるんですか!
フェイトさん死んじゃいますよ!
慌ててギン姉が来る展開がいいですね
そしてはやての巧みな話術で気付いたらフェイトさんの胸を揉んでいるという…
つまりこういう事ですね。
>>115 「あれ? フェイトちゃん気を失ってるはずなのに、どんどん涎が溢れてくるよ?」
「なのはちゃん、確信犯やろ……」
>>116 「フェイトさん、大丈夫ですか!?」
「ああギンガ、来たんか。 早速心臓マッサージ任せてもええ?」
「はい、もちろんです!」
「ええか、今から古代ベルカ式の心臓マッサージを教えるから、良く覚えるんよ」
「は、はい」
「まずは下から乳を持ち上げるようにして……こう!」
「こ、こうですか?」
「そうや! ギンガは筋がええね」
「はやてちゃんこそ確信犯だよね……」
「なのはちゃんは黙っとき。 これからが本番なんだから」
「フェイトさん、柔らかい……」
「(いつになったら蘇生させて貰えるのかな……)」
>>117 確信犯;それ(犯罪或は犯罪的な行為)を確かに正しいと信じて疑わずに実行する人間…正解
それが間違ってると知っているのにわざと実行する人間…不正解
一般的に後者の意味に誤解されている事が多い。
……だがこの場合、どちらでも意味が通りそうだという恐ろしい事実(笑)
となるとギンガは確信犯ということかな
なのはさんは天然だから・・・
そのままサンオイル(媚薬入り)を全身に塗りたくって三人でフェイトそんをトロトロにするんですねわかります
途中からヴォルケンやスバティアまで加わって収拾がつかなそう
「ザフィーラが来たぞ!隠せ隠せ」
修学旅行風
>>120 スバルは絶対オイル塗るときティアの水着に手入れてくるんだろうなw
そして、興奮してきたティアをいやらしく虐めると・・・。
「オイル塗って、って頼んだ時点でこうなる事を期待していたんだよね?」
違う、とは言えなかった。
確かに私は期待していた。
スバルにこういう事をして貰えるのでは無いかと。
「ち、違っ……!」
だけど、私は素直にそれを言えなかった。
それを認めてしまったら、きっと私達はもう、普通の関係には戻れなくなってしまうから。
だから私はスバルの事を突き放すしか無かった。
だけど……。
「ティア、乳首がコリコリしてるよ? 感じてるの?」
私の着ているオレンジ色のワンピースの水着の、その脇のところから容赦なく差し込まれたスバルの手のひらが。
その指が私の頂を摘んで、こねて、ぬるぬる、にちゃにちゃ。
緩急をつけて揉まれて、喘いで、喘いだ唇を唇で塞がれて。
……酸欠で意識が朦朧としてくる。
スバルのその、発育の良い胸が私の背中に押し当てられる。
――――あんたも乳首勃ってるじゃない、ばぁか。
そんな事を考える余裕があった事に驚き、だけど。
「ふわあぁぁあ"あ"あ"っ!?」
その余裕もスバルの手に刈り取られる。
秘処に滑り込んで来たイヤらしい手が、私のクリトリスを摘んだり、弾いたり、まるで新しい玩具を見つけた子供のように。
「あは、ティア可愛い♪」
そんな、そんな事をされたら、私の、私の殻が、私と、スバルを隔てる壁が、無くなって……!
私、スバルと溶けちゃう――――!
「いいよ、ティア。 ティアの可愛いトコ、私に見せて」
耳元に熱い吐息をかけられる。
そのまま耳のヒダに沿って舌を這わされて。
「はぁあああん! すばる、すばるぅっ!」
その瞬間、私はスバルの恋の奴隷に成り果てた。
スバルの胸を揉む手、秘処を触る手に自分の手を重ねて、より快感を、より強い快感を求めて。
よだれが、涙が一筋。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、犬みたいに舌をだらんと垂らして。
頭から爪先まで、全身の感覚でスバルを感じる。
もう遠慮なんてしていられない。
遠慮というコトバがワカラナイ。
兎に角、スバルと気持ちいい事を、気持ちいい事を、キモチイイコトヲ――――!
「ティア、凄く感
125 :
124:2008/08/30(土) 14:48:24 ID:S1LRe0nr
すまない、コピペ途中で送信してしまったよ……orz
改めて、スバティアオイルネタで2レス。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オイル塗って、って頼んだ時点でこうなる事を期待していたんだよね?」
違う、とは言えなかった。
確かに私は期待していた。
スバルにこういう事をして貰えるのでは無いかと。
「ち、違っ……!」
だけど、私は素直にそれを言えなかった。
それを認めてしまったら、きっと私達はもう、普通の関係には戻れなくなってしまうから。
だから私はスバルの事を突き放すしか無かった。
だけど……。
「ティア、乳首がコリコリしてるよ? 感じてるの?」
私の着ているオレンジ色のワンピースの水着の、その脇のところから容赦なく差し込まれたスバルの手のひらが。
その指が私の頂を摘んで、こねて、ぬるぬる、にちゃにちゃ。
緩急をつけて揉まれて、喘いで、喘いだ唇を唇で塞がれて。
……酸欠で意識が朦朧としてくる。
スバルのその、発育の良い胸が私の背中に押し当てられる。
――――あんたも乳首勃ってるじゃない、ばぁか。
そんな事を考える余裕があった事に驚き、だけど。
「ふわあぁぁあ"あ"あ"っ!?」
その余裕もスバルの手に刈り取られる。
秘処に滑り込んで来たイヤらしい手が、私のクリトリスを摘んだり、弾いたり、まるで新しい玩具を見つけた子供のように。
「あは、ティア可愛い♪」
そんな、そんな事をされたら、私の、私の殻が、私と、スバルを隔てる壁が、無くなって……!
私、スバルと溶けちゃう――――!
「いいよ、ティア。 ティアの可愛いトコ、私に見せて」
耳元に熱い吐息をかけられる。
そのまま耳のヒダに沿って舌を這わされて。
「はぁあああん! すばる、すばるぅっ!」
その瞬間、私はスバルの恋の奴隷に成り果てた。
スバルの胸を揉む手、秘処を触る手に自分の手を重ねて、より快感を、より強い快感を求めて。
よだれが、涙が一筋。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ。
犬みたいに舌をだらんと垂らして。
頭から爪先まで、全身の感覚でスバルを感じる。
もう遠慮なんてしていられない。
遠慮というコトバがワカラナイ。
兎に角、スバルと気持ちいい事を、気持ちいい事を、キモチイイコトヲ――――!
「ティア、凄く感じてるみたいだね」
そうよ、感じてるの、スバル、大好き! 大好きぃっ!
「ふふ……、ティアの『変態』」
………………あ?
あ、ああ……あああ……!
「ああああああああああぁぁあ"ああぁっ?!」
――――そうして私は、彼女に囚われた。
今日も私、スバルと二人、プライベートビーチで。
「ねえ、スバル。
オイル……塗ってくれないかな?」
繰り返す睦言、虚ろな瞳。
私の瞳は、スバルだけを映して――――。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。
オチが弱くてスマソ。
GJ、いいね
スバティアGJ…!
ところで、ゲーセンに行って思った。女の子だけの某格ゲーの何人かのキャラ、なのはのインスパイアではないかと(クール剣士、強気ロリなど)
すまんがはぁととさき(変換できん)だけは神無月のあの二人だと思っている
124の最終行を見て思わずワッフルワッフルとレスしそうに
GJGJ
つい最近StrikerS見終わったがヴィヴィオとなのは萌え。
もうちょいヴィヴィオが力関係上だったら……。
>>128 あのゲームはエリキャロドゥーエさんや、将の中の人がいる。
シグナム「今、おまえの全てを奪う…」
フェイト「し、シグナム…?」
姐さんの中の人と言えばアオイシロにも出てた気がするな
ああ、あのうっかりさんですね。
あの人はヒロインでもあり、ラスボスでもあるんだよな。
姐さんがヒロインのシグフェイネタが見てみたいです・・・。
姐さんヒロインだと、天然で純情なシグナムになりそう
たしか以前のスレにSSあったような・・・と思ってwiki行ったら
最近更新されてなかったのか
管理人さん忙しいのか、誰か代わった方がいいのかなあ
どなたか、21スレの過去ログ持ってたらwikiに上げて下さらぬか
えろえろ分が足りなくて脳内フェイトさんが干からびそうだ
ここに来ている人はみんな干からびてるよ。
フェイトがなのは分切らすと干からびるって狸さんが言ってた
フェイトさんはね、なのはさんが居ないと死んじゃうんだよ?
干からびを潤わすのは不可能かと思われますが、Hello, Againいきます。
えーと料理についてコメントくれた方がいたと思うのですが念のため説明しますと
なのはが鍋に蓋をするのは牛乳を入れたりペースト状にするまでの段階なので煮込み中の灰汁を取り除く行程が存在します。
もっと文章上手い人が書いてくれれば解ってくれたはずorz
前回たしか、↑このクッキングタイムの後ソファーでなのはが紅茶こぼした直後で区切ってましたよね?
ちょっと忘れかけて申し訳ない……
以下続き投下。
多分こっからまだ投下してないと思います……
* * *
ある晩の入浴時間。
フェイトの髪をなのはが洗い終えると、水を切った髪を簡単に結い上げて二人一緒に湯船に向い、
一歩先にお湯に浸かったなのはがフェイトが自分の前に座るのを待っていた。
ここまでは資料室での一件以前から繰り返されたいつも通りの様子。
だが……
この日何故かフェイトが入ってきたのはバスタブの中でも最も窮屈な隙間――
つまりそれはなのはの背後だった。
前方へ押しやられたなのはは首だけ振り返り、一体何かとフェイトを見たが
フェイトは何事もなかったようになのはを後ろから抱える体制に落ち着いてしまった。
「……あの……フェイトちゃん……?」
「なぁに?」
「……どうかしたの?」
「どうもしないけど……?何か変?」
「あ、ううん、別に変ってことは……」
「そう?」
なのはは気まずく恥ずかしい空気に一人曝されたまま身動きがとれなくなってしまった。
背後の体温がお湯以上になのはの体を温めていく。
このままでいたいと思う反面、今すぐこの空気から脱出したいとなのはは願った。
しかし暫く経ってもフェイトが動く気配はない。
「……フェイトちゃん、そろそろ上がる?」
「ううん」
「……じゃあ……アヒルさんいる?」
「ううん」
「……えーっと」
「なのはいい匂いするね」
「……へ……」
鳶色の髪に鼻先を埋めてフェイトが何の気無しにそう言うとなのはが勢いよく振り返った。
「同じシャンプー使ってるのに、なのははいい匂い」
「そ……そう……?」
フェイトのすぐ至近距離で瞬きする大きな瞳。
フェイトはそれをじっと見つめ――
「……きれい……」
五秒後、なのははフェイトにお湯が飛び散るのもお構い無しに水しぶきを立てて立ち上がると、
そのまま一目散に脱衣所へ出て行った。
取り残されたフェイトが脱衣所の方をポカンと見ていると、数秒して扉からなのはがほんの少し顔を覗かせた。
「長くお湯に浸かり過ぎたみたい。暑いから先出てるね」
それだけ言ってすぐにまた扉は閉められた。
一人になったお湯の中でフェイトは顔に掛かった水滴を拭いつつ思った。
――今、なのは顔真っ赤だった……
――逆上せちゃったのかな、大丈夫かな
――でも何だか……私も逆上せたみたいな気がする……
翌日、鏡台の前で身支度を整えるなのは。
フェイトは鏡の中のなのはをこれまでよりずっと注意深く見つめるようになった。
薄い色のルージュを引くとき、小指の先でリップグロスをつけるとき、フェイトはその唇を見つめる。
髪を結うなのはの真剣な眼差しを見つめ、束ね終えると露になった細い首を見つめる。
「はい、準備出来た」
振り向いてフェイトに向けられた眩しい笑顔を見つめる。
そしてフェイトはなのはがとても美人なんだと知った。
* * *
『たった今、資料室の修復が完了したですよ!』
『新しいコンピューターも上手いこと起動して、もうバックアップのデータも全部入れこんだんやて!』
『この前なのはさんに部屋の整理を手伝ってもらったばかりなんですけど、意外と早く工事が終わったみたいです』
『というワケでまたアレ運び出さなあかんようになったから明日よろしくな〜』
ベッドに入ろうとブランケットを手にしたところで通信が入り、
バンザーイと喜び合うはやてとリインの姿がそこに映っていた。
「……わざわざご丁寧に夜勤先から連絡してくれなくていいんですけど……」
既にウトウトしていたフェイトも目を擦りながら起き上がった。
「うぅん……はやて?」
『あぁフェイトちゃん、一緒に寝てたんか〜……起こしてもうた?ごめんなー、もう切るから!ほな、おやすみ〜』
『フェイトちゃんおやすみなさいです〜』
プツリとモニターが消え去った後、なのはは寝室の通信機器を切り忘れていたことを悔やんだ。
はやてがなのはとフェイトの現状を知っているとはいえ、
一つのベッドで一緒に寝ていることを公開することになるとは。
それに明日またボックス運びが待っていると思うと今から出勤が億劫になる。
「……資料室直ったんだ……よかった」
なのはが項垂れているとフェイトが言った。
「データ、残ってたんだね……」
責めるふうではなく、ただ小さくそう呟いた。
「……うん……ごめんね、辛いこと思い出させちゃったかな」
なのははベッドに上がると俯いたフェイトにそっと近づいて目に掛かった前髪を払ってやった。
今となってはもう事件のことを隠す必要はないのだが、
それでもなのははあの日資料室でフェイトが知ったこと以上の事実を話すことはなかった。
フェイトもまた説明を求めたりしなかった。
「……考えるとまだ胸が痛いけど、大丈夫だよ」
フェイトは悲しげに自分を見つめるなのはの胸にそっと顔を埋め、なのはの背中に腕を回した。
「なのはが居てくれるから」
フェイトの声はとても優しく、心底なのはを落ち着かせてくれた。
なのははそれに応えるようにそっとフェイトの顔を腕の中に包み、
それから二人はその体制のままベッドに横になった。
枕元の照明も消え、何も見えなくなった暗がりの中。
目を閉じたままなのはがフェイトの頭を撫で続けていると、同じく目を閉じたままのフェイトが囁くように話し始めた。
「なのは、私ね、時々不思議な光景が頭に浮かんでた」
「うん……?」
「私が信じていた母さんの思い出とは別の……なのはと戦っている光景。
そのときいつも私の中でまるで誰かが出て来ようとしているみたいだった。
その人は一生懸命私に思い出させようとしていたのかな……それとも……誰かに……何か伝えたかったのかな?」
なのはは手の動きを止め、相づちも打てずに黙ってそれを聞いた。
「だけど……今はもう何も浮かばない」
目を閉じていても、なのはは何故かフェイトが微笑んでいると感じた。
フェイトは内緒話のような小さな囁き声の中に、誰に対するとも解らない不思議な愛しさを忍ばせてこう言った。
「きっともう伝えたいこと伝えたんだね」
なのはの心臓はドクンと大きく波打った。
我慢出来ずに目を開くと暗がりで見えないフェイトの顔をそれでも見つめ、思わず口にしてしまった。
「その人……どうなったのかな……?」
尋ねずにはいられなかった。
「フェイトちゃんは……どう思う?」
「え……どうだろう……?」
そしてじっと待つなのはに対してフェイトは数秒の沈黙の後、よく解らないよ、と答えた。
「そっか……そうだよね……」
なのはは、変なこと訊いてごめんね、と笑うと再び瞼を閉じ無意識にフェイトの頭を撫で始めた。
フェイトの口から何かを聞くことは出来なかったが、それでもなのはは失望したりすることはなかった。
サラサラと指通りのよい髪と胸に掛かる息、そしてそれを愛しいと思う感情が、
愛を伝え合ったその人が腕の中に居ることをなのはに教えてくれるから。
それからすぐになのはは訪れる心地よい睡魔を受け入れた。
「でも幸せなんじゃないかな」
暫くして微睡むなのはの手が殆ど動かなくなった頃、フェイトが呟いた。
「そんな気がする……」
なのははフェイトの言葉を遠く夢の中に聞くと微かに微笑み、フェイトを思い切り抱き寄せた。
「なのは……少し苦しいよ……なのは?寝たの?」
フェイトはなのはの顔を見上げてみるが、反応はない。
ただ規則正しい鼓動を刻むなのはの胸が温かく、柔らかく、
息を吸い込むと浴槽で感じた甘く優しい香りでフェイトを包んでくれた。
「君は温かいね……何もかも全部温かい……」
フェイトは息苦しいのも構わずになのはを強く抱きしめ返すと、
その胸の中で夢に落ちて行くのを待った。
「なのは……その人はきっとこんな温もりの中に居るんじゃないかな……」
今回はここで区切っておきます。
読むの面倒くさい人は全然飛ばしてもらえればいんですが、そろそろ前半の解説を。
会話だけの回想シーン(以前のなのはとフェイトの関係が進展していく場面)ですが進展するほど
『なのは的にひっかかること』が出てきています。『車内シーン→全く手を出してこないフェイト』等。
当時は『フェイトちゃんてば』くらいに思っていたことが、記憶障害発生後は母親ばかりを想うフェイトのせいで
以前のフェイトに対しても『自分が思ってるほどフェイトは自分を好きでいてくれてなかった』と思い始めます。
その不安が強くなるのに比例して、なのははフェイトに向けられる他人の愛情を拒み、独占欲が強く出てきます。
なのはは以前のフェイトを愛しながらも疑い、早く戻ってほしいと願いつつも幼いフェイトを自分のものにしたい
という複雑な状態に陥って、自分の気持ちをどうすればいいのか解らなくなっています。
前編のなのははそんな感じのつもりでした。
で?
朝早くから良い仕事だねえ!
しかし本当に早い…タイトル「おはようを、再び」のが似合ってる(笑)
ヘロアゲGJ!
このおかげで毎週日曜の朝が楽しみ。
でも今回は話自体は(も?)あんまり前に進まなかったね。。資料室修復完了のみ(笑)
これからも投下待ってます。
全部書けてるなら一気にうpって欲しいと思ってしまう…
ここ規制厳しくて長すぎるのは投下できないんじゃなかったっけ
気持ちは解るがこの焦らしもたまらないのだよ
ヘロアゲGJです!
着々とじわじわと変化がみられていい感じだと思うのです。
hello,again、いつもどおりGJです。
フェイトが、なのはに惹かれていく過程が、よくわかっていい感じです。
続きもがんばってください。
漱石先生の小説を読んでいたら、シグフェイネタが浮かんだので書いて見た。
あんま百合っぽくないし、パロディネタなんでダメな人はスルーしてください。
159 :
夏の夜の夢:2008/08/31(日) 22:12:06 ID:ZrrNxQhi
こんな夢を見た
私の足元に血を流して倒れている少女がいる。
私が斬り捨てた少女だ。
少女はもう死にますと云う。
少女は長い金色の髪を腕を絡ませ、小さな身体を震えさせながら、血溜まりに横たわっている。
処女雪を思わせる程、真白になった頬。
傷口から滴る血が、ボロボロになった黒衣を赤く染め上げている。
私はこれは確かに死ぬなと思った。
「死ぬのか・・・?」
剣を収めながら少女に問いかける。
少女は切れ長な瞳を薄く開けた。
真っ直ぐな意志を湛えた瞳の奥はただ一面に真黒だった。
その瞳の奥には、無表情で少女と対峙する血に汚れた私の姿が焔の様にユラユラと映る。
私は黒曜石の様な黒眼の色沢を眺め、心の奥底で自分の罪を認め、罰を覚悟した。
最期にもう一度問いかける。
「すまないな。こんな風にしか出来なくて・・・」
しかし、少女は柔らかな声で。
「謝らないで下さい。これも、運命ですから・・・」
そう答えた。
「そうか・・・何かして欲しい事はあるか?」
そう言うと女は少し考え、こう云った。
「私が死んだら・・・紅い百合の花の根元に埋めてください。
大きな真珠貝で穴を掘って、そうして天から落ちて来る星の破片(かけ)を墓標に置いて下さい。
そうして墓の傍で待っていて下さい。又、逢いに来ますから」
「そうか・・・どれくらい待てば、もう一度、お前に逢えるんだ?」
「陽がのぼるでしょう? そして沈むでしょう?それから月がのぼるでしょう? そうして、また沈むでしょう?
―――赤い陽が東から西へ、東から西へと落ちて、月も同じ様にそれをくりかえしていくうちに―――私の事を待っていてくれますか?」
「あぁ・・・」
少女は赤い血の塊を吐き出すと、最期の言葉を口にする
「百年待っててくれますか? 必ず逢いにきますから・・・
「待つさ。何年でもな・・・」
私は静かに頷く。
すると漆黒の瞳に映っていた血塗れの私の姿がぼうっと崩れて来た。
静かな水が動いて写る影を見出した様に、ゆらゆらと流れ出したと思ったら、
少女の瞳はゆっくりと閉じられ、その閉じられた間から一欠の涙が頬を伝って零れた。
そして、少女は静かに…息をひきとった。
160 :
夏の夜の夢:2008/08/31(日) 22:13:06 ID:ZrrNxQhi
私はそれから、少女の云った通りに、紅い百合の根元に真珠貝で穴を掘った。
土をすくうたびに、黄金色に輝く月の光が差してきらきらした。
湿った土の匂いもした。
穴はすぐに掘れた。
少女をその中に入れ、柔らかくなった土を、上からそっと掛けた。
掛ける毎に貝殻に黄金色の光が差した。
それから星の破片の落ちたのを拾ってきて、土の上へ乗せた。
私は血に汚れた剣をしまい、荒野に置き去りにされた石の上に坐った。
これから百年こうして待つのか、と考えながら、結っていた髪を解いた。
そうこうしている内に少女の云う通り、東から陽がのぼった。
燃えるように赤い陽だった。
それがまた、少女の云った通り、やがて西へ落ちた。
そして、今度は欠けた月がのぼった。
冷たくもどこか優しい光を湛えた月だった。
そして、それもまた沈んでいった。
私は一つと勘定する。
しばらくするとまた、唐紅の天道がのそりと上って来て、黙って沈んだ。
それから、前より少し欠けた三日月が空に浮かんで、静かに消えていった。
二つとまた勘定した。
私はこう云う風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い陽と黄金の月をいくつ見たか分からない。
勘定しても、勘定しても、しつくせないほど、赤い陽と黄金の月が通り越していった。
それでも百年がまだ来ない。
私は嫌われてしまったかなと思いながら、頬に付いた血をぐいと拭った。
そして、ふと視線を紅い百合に戻した時、花の根元から寄り添うように青い茎が伸びていた。
やがて、すらりと伸びた茎の頂で首を傾げていた一輪の蕾がふっくらと花弁を咲かせた。
黄色い百合からふわりと甘い香りが匂った。
そこへ紅い花からぽたりと一欠の雨雫が零れて、黄色い花を濡らした。
視線を離して、ぼやけた暁の空を見上げると、のぼり出した緋色の太陽と有明の月が浮かんでいた。
「百年はもう経っていたんだな、テスタロッサ・・・」
「また逢えましたね、シグナム・・・これからはずっと一緒ですよ」
風に揺れる花々の衣擦れがそう囁いた気がした。
おしまいです。
個人的には切ない恋がシグフェイに似合ってると思いまふ。
漱石先生の小説は読んだことないけどなかなか…
しかしシグナムは100年経っても死ぬ事はできるだろうかと疑問
ボルケンははやてが死んだら消滅するって設定があった気が
他の作品の設定と混同してるだけかも知れん
最終的にははやてが死んでも消えないが、人間と同じくらいの寿命しか生きれないってなったんじゃなかったか?
ともかく
>>161GJ!
>>148 相変わらずGJ!
じんわり、かつぐっとくる!
>>155 同意。
週一放送のアニメをリアルタイムでみているような感覚とでもいいますか。
>>161 せつなかー・・・
最初の「こんな夢を見た」のおかげで、どこからどこまでが夢なのか・・・
というのを想像する余地があるのがまた良い。
とにかくGJ!
>>100の続きを書いてしまったので投下してみます。
微エロ・・・かな?
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかのその後』
♯1 Vampire will never reply me.
すずかも、私のものになって。
その返事ははぐらかされたままで。
いやいや、イエスに等しい返事は貰ったけども。
それでも彼女の口から明確に「はい♪」と聞きたいわけで。
だけどもう一度同じ要求(いや、嘆願か)を口にするには羞恥心と自尊心が大きすぎて。
「・・・もう、待ちなさいよ!」
結局、私はいつもの調子に戻って、やたら上機嫌で前を歩くすずかの後を追うのだった。
主導権を取り戻すべくすずかの半歩前・・・私の定位置だ・・・にたどり着いて振り向・・・。
振り向くのが、少し怖かった。
またあの妖艶な・・・吸血鬼のような笑顔をされたら・・・。
心臓が跳ねる。
どうしよう、やっぱりもう一度言ってみようか。
ためらいの時間は意外と長かった。
一歩、二歩、三歩。
「す、すずか!・・・あれ?」
思い切って振り返ると、私の予想した位置にすずかの顔がなかった。
きっかり三歩分後ろで彼女は立ち止まっていた、きょろきょろとあたりを見回しながら。
「すずか?何を・・・」
人差し指を唇の前に立て、静かに、のジェスチャー。
「にゃ〜」
弱々しい、だけど必死に自己を主張する猫の声。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかのその後』
♯2 Sweet Stranger
再確認の機会をダンボールに収まった捨て猫に奪われた私は、家に帰ると自室のベッドに体を沈ませて悶える。
衰弱しながらも必死に生きようとしている子猫の姿に、心の琴線を触られるどころかかき鳴らされたすずかは、猫好きの性根と庇護欲を全力全開にして保護した。
簡単なボディチェックで命に別状がないことを確認するとすずかはさらに上機嫌になって、その子猫は月村家の一員になることが即決されたのだった。
そんな一人と一匹を見ていると、私の独占欲と支配欲を言葉にすることは憚られる。
とてもそんな雰囲気じゃなかったからだ。
さっきまでの無邪気で、それゆえに欲望を隠さないすずかが夢だったと思えてしまうような・・・いつもの微笑ましい雰囲気。
結果として一匹の生活が保証されたのは良い事なんだけど、もうちょっと登場のタイミングってのを考えて欲しいわね。
空気読みなさいよ、まったく・・・。
「う〜・・・あ〜も〜!」
違う・・・あのチビに罪はないんだ、これは私の勝手な都合であって・・・。
そんな自己嫌悪を払拭するために、口をついて出る言葉。
「何かすっきりしないわね〜!・・・お風呂はいってこよ」
入浴を終えて体を拭いていると、血行が良くなったせいだろうか、ずきん、と首筋がうずく。
右側の頚動脈あたりを鏡に映してみると、赤い点が二つ。
・・・すずかに噛まれた痕・・・。
今思えば、ずいぶん目立つ場所に痕をつけられたものだ。
誰かに言及されたらなんて言い訳しようか。
虫刺されというには無理があるわ、これ。
とはいえ実際は軽く噛まれただけで、本当に血を吸われた訳ではない、明日の晩になったら消えているだろう。
「これくらいすぐに消えるわ・・・消えちゃうの?」
自分に言い聞かせようとした言葉が、不意に疑問形へと変わる。
これは、私がすずかのものになった証なのに・・・。
首筋に指を這わせてみると、肌を刺す犬歯の感触と、あのとき耳元で囁かれた言葉を思い出してしまい・・・。
「すず・・・か・・・」
鏡の中の私の顔が、あっという間に真っ赤に染まる。
「・・・も〜!明日どんな顔して会えばいいのよ!!」
その夜、私はほとんど眠れなかった。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかのその後』
翌日の通学路でなのは、フェイト、はやての三人は、すずかの携帯電話のディスプレイを見ながら同じ言葉を発した。
「「「かわいい〜〜!!」」」
例の月村家の新入りを携帯電話のカメラで写したものだ。
黄金色にも見える薄茶色の体毛をした子猫がクッションの上で丸くなっていたり、好奇心むき出しでカメラを引掻こうとしていたり、他の猫とじゃれあっていたり・・・。
何枚も・・・それはもう何枚もの写真がメモリに収められていた。
「うわぁ〜めっちゃかわいい!私も猫飼いたいけど・・・うちにはザフィーラがおるしな〜」
「かわい〜なぁ〜、ねえねえすずかちゃん。今度見に行ってもいい?」
「もちろん♪」
「名前は・・・もう決めたの?」
「決めたよ」
「へ〜何ていうの?」
「アリサちゃんが見つけたから・・・アリサ・ツヴァイ!」
寝不足でしゃきっとしない頭でみんなの後ろを歩いていた私は、その言葉を聞いて急激に覚醒する。
「ちょ・・・何よそれ〜!!」
「うん、言われてみればこの猫、なんかこう・・・気品があるっていうの?アリサちゃんに似てへんこともないな」
「改名を要求するわ!」
「なんで〜な。ええ名前やん。うちのリインUとも仲良くできそうやし」
「ふふ・・・冗談よ、アリサちゃん。本当はアリスっていうの」
「アリスか・・・いい名前だね」
フェイトは微笑んだ後、なぜか遠い目をした。
「そうだね、いい名前だね」
同意して、フェイトに寄り添うなのは。
「アリスちゃんか〜・・・あれ?アリサちゃん、その首どないしたん?」
はやては目敏く噛み痕を指摘する。
「・・・え?あ、これは・・・」
完全な不意打ち。
フェイトとなのはも私に注目する。
「ほんとだ。どうしたの、それ?」
「虫刺され・・・ではないね」
しまった、やっぱり昨夜のうちに言い訳を考えておけばよかった。
「それはね、アリスを見つけたときに噛まれちゃったの」
噛んだ張本人が、何食わぬ顔で嘘を並べる。
「そ、そうなのよ。お腹すいてたのかな?あはは・・・」
助け舟に乗っておくことにする。
「はは〜たしかに最近のアリサちゃん、おいしそうやもんな。特に胸の辺りなんか・・・」
ぐっふっふ・・・とオヤジくさい笑みを浮かべて両手をにぎにぎとするはやて。
またいつものセクハラか!!
「胸は関係ないでしょ、胸は!!」
私は両腕で自分の胸を抱いて防衛体勢をとる。
狩る者と狩られる者・・・もとい、揉む者と揉まれる者の激しい攻防が始まろうとしていた。
じりじりと間合いを測りあう私とはやてのあいだにすずかは軽やかに割り込んだ。
「みんな、このままだと遅刻しちゃうよ?」
その一言で、全員が一斉に腕時計を確認する。
子猫の写真を見ているあいだに、思いのほか時間が経っていたようだ。
「あかん!みんな、ダッシュや!」
はやてのセクハラを回避できた私はほっとすると、さりげなく話を逸らしてくれたすずかの顔を見る。
いつもの柔らかな表情の後・・・。
ほんの少しだけ唇の端を歪ませて彼女は笑った。
わずかに覗く犬歯の先端から、私は目が離せなかった。
そんな笑い方、今までしたことなかったよね・・・。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかのその後』
Last♯ My lady of fascination
今日一日、私はドキドキしっぱなしだった。
すずかの態度は、相変わらず昨日のことが嘘だったようにいつもどおりで。
でも・・・、
生徒全員が黒板に注目している授業中の教室で、
お手洗いの鏡越しに、
更衣室というわずか数分の密室の中で、
目が合うたびに、
あらゆる物事の死角で二人だけの世界が築かれるたびに、
私だけに見せてくれる、特別な笑顔。
右の首筋が熱を持ってうずき、昨日よりももっと彼女に夢中になっていることを、強く意識させられる。
すずかの部屋で上質なソファに身を委ねている今だって、そのドキドキが治まらなかった。
ふたりきり。
本当はいつもの五人組で新入りの顔通しをする予定だったのだけど、昼休みにクロノさんから緊急の呼び出しを受け、魔法使い三人組は別次元へと旅立った。
だから今は、ふたりきり。
ファリンさんが持ってきてくれた紅茶に口をつけながら、私はテーブルの下で丸くなっている一匹の猫に声をかける。
「やっ、新米。調子はどう?」
「な〜?」
当然私の言葉が理解できるはずもなく、アリスは眠りを妨げられて不機嫌そうな顔をすると、ひょいとすずかの膝の上に乗り再び丸くなった。
「まだお昼寝し足りないんだって」
アリスの首の後ろをくすぐりながら、すずかは猫語を翻訳してくれた。
それからすずかはアリスを膝に抱いたままその背中を撫でつづける。
手持ち無沙汰になった私は足元に擦り寄ってきた別の猫を抱き上げて、すずかと同じ様にする。
五分もするとじっとしているのに飽きたのか、私の膝の上を飛び出してなぜだかひたすら高いところを目指して家具の天辺に登り始めた。
そいつが部屋で一番高いタンスの上に到達した頃、すっかり眠ってしまったアリスを抱いたすずかが私の隣に座った。
その距離の近さに、ようやく落ち着いた私の心臓がまた跳ね上がる。
「どうしたの?」
「ふふふ・・・」
すずかは両足を私の膝の上に投げ出す。
座ったままお姫様抱っこしているみたいだ。
「私の膝はソファじゃないわよ。お行儀悪いし・・・あ」
何の前触れもなく首筋に触れられる。
「噛んだ痕、だいぶ薄くなっちゃったね」
「すずかったら・・・後先考えずにこんな目立つところ噛むんだもの。はやてに聞かれたときはどうしようかと思ったわ」
「じゃあ、目立たないところなら・・・いいよね?」
「え・・・あ、そういう問題じゃ・・・」
否定の言葉は最後まで続かなかった。
上着を肌蹴させられると、鎖骨と肩関節の境目辺りに噛み付かれる。
訪れる甘美な痛みと、肌に吸い付く吸血鬼の舌。
『シネマ・タイムズ アリサ・すずかのその後』最終話
「ん・・・もう、すずか!」
「えへへ〜」
「あんたってこんなに大胆だったっけ?」
「みんなには内緒にしてて・・・ね?」
・・・私だけに見せてくれる、特別な・・・。
「それはいいけど・・・っていうか言えないわよ、恥ずかしくて!」
「そうだよね・・・ふふ」
「う〜・・・それに、昨日も言ったけど不公平よ!私だけこんな痕を・・・」
「じゃあアリサちゃんは私をどうしたいの?」
「う・・・」
具体的に何か考えていたわけではない。
けれどやられっぱなしというのはやっぱり納得いかない。
う〜ん、同じ様に噛み付いてやるというのも芸がないし・・・。
すずかは、逡巡している私に顔を近づけ、
「アルハザードの果てまでも・・・」
囁くようなその言葉は、きのう二人で見に行った映画のラストシーンの台詞だった。
その台詞の後、主人公とヒロインは何をしたっけ?
私はそれを連想してしまう。
・・・ずるいわ、すずか。
そんなことを言われたら、私は貴女の瑞々しい一房のオレンジの様なくちびるに釘付けになってしまう。
・・・して、いいんだよ。
そんな幻聴が聞こえてきそうなほどクラクラする。
見透かすような、すずかの一言。
「・・・して、いいんだよ。私はアリサちゃんのものだから」
私は貴女の虜で、貴女は私だけのすずか。
もう離さない。
もう離せない。
私はもう、止まれない。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
「なぁ〜」
二人のあいだで、アリスが気だるげに鳴いた。
猫たちのまどろみの中で、お互いのくちびるを貪り合う湿った音だけが響いた。
終わり。
すずかがツボすぐる
GJ!
オレンジの助数詞は房ではないような……
173 :
名無しさん@秘密の花園:2008/09/01(月) 06:17:25 ID:Z9jNEigK
レズババアって口だけ達者で経済力ゼロ。
この板は誰の経済力で支えられているかは広告を見ればよくわかる。
トップには男に精子ぶっかけられてる女の画像。
ここは百合萌えキモヲタ様の経済力によって支えられているのだ。
このスレの女性住民は
キモヲタ様のオナニーのネタのおこぼれに預かってマンズリさせていただいているのだ。
豚ババアと言うのもおこがましいハイエナババアと言うべきであろう。
ババアに告ぐ。恥を知れ。 プライドを持て。
Babas be Ambitious ! (レズババアよ大志を抱け)
>>161 GJ!
前漱石でティアスバ書かれた方ですか?
>>172 オレンジ丸々一個を指しているなら一房は間違いですが、
この場合は薄皮に包まれた三日月形のアレ一個を指しているので。
うちのばあちゃんはそう数えてたんだけど・・・自信なくなってきたw
なの です! ww
微笑ましいなぁwwいいなぁww
>>176 kwskはまずいか・・・なのは系の検索サイトで行ける?
いけるよ
バナー貼れるなのはの検索サイトからそれも最近登録したばっかだと思う
第三話 一人称
「はやてー」
いつものように少し甘えた口調で話しかけてきたヴィータを笑顔で迎えると、はやては再度椅子に腰を下ろした。
とことこ部屋へ入ってくるヴィータの足取りは隊長の時のそれとは違って見えて微笑ましい。
「どないしたん?」
「……あのさ、ザフィーラに会って来たんだろ?どうだったんだよ」
「うん、……まあ、うん」
はやての曖昧な歯切れの悪い答えにヴィータの表情が曇った。
「……なんかあったのか、ザフィーラ」
いくら変態で気持ち悪くてオタクでもザフィーラは気の遠くなるような時間を共に過ごしてきた仲間だ。上辺は嫌って見せていても本音は違う。
答えないはやてを質問への肯定と見做したか、ヴィータはひどく難しい顔をした後、言った。
「まさかあいつが原因だとか……言わないよな」
「……そのまさか、言うたら?」
「……マジかよ……」
「信じたくあらへんけどな……。前のあれもそうやけど、何気に一番の問題児やなあ」
はやてはそう言って少し笑った。その顔つきは柔らかく、どことなく苦笑が混じっている。
「……?
はやてー、ザフィーラどうしたんだよ」
「なんや色々絡んで困ったことになってもーてるけど大丈夫やで、うん」
意味ありげに微笑むはやてに、
「はやてがいいって言うならいーけどよ」
と、少々可愛げのない返答をするヴィータだった。
「フェイトちゃんっ」
「なの、……わ?!」
管理局内、執務官室手前廊下。
ドアを開けた途端、なのはに抱きつかれフェイトはなんとも形容し難い戸惑いを憶えた。慌てて辺りを見渡すも、特に人影はない。どこか照れ性のフェイトは天然ジゴロのなのはのこんな行動に時々慌てさせられる羽目になる。
「……どうしたの?なのは」
しがみついたまま離れないなのはに、嬉しさと照れが半々になる。……家でなら立場は逆なのだが。
悪い報せがあってのこれではないのだろう。長い付き合いの中で手に入れたなのはの呼吸から、フェイトはそう確信していた。今回の『一人称事件』になんらかの進展が生まれたものと見ていいかもしれない。
「はやてちゃんからさっき連絡が入ったの」
「はやて?なんだって?」
「原因、大体わかったって」
「ほんと?」
うん、と顔を上げたなのははどこか晴れた表情を浮かべていて、自然とフェイトにもそれが伝染する。
「……良かったね」
「うん。でもフェイトちゃんの『僕』聴けなくなっちゃうからちょっと残念かも」
「そ、う?」
「うん」
王子様みたいでかっこよかったから、と付け加えられた一言にフェイトの頬が少し染まる。家と外で若干性格にずれが生じるフェイトだが、その表現には少し齟齬がある。
なのはの前でだけ、違うだけなのだ。
「えと、原因なんだったの?」
「……コミュニケーション不足から来る被害妄想」
「え?」
その時、管内を赤い警告音が支配した。
誰もがそれに驚き、座っていた者は立ち上がり、立っていた者は足取りに緊張を付与させた。
フェイトとなのはも勿論その例に漏れることはなく、瞬時に仕事の顔になる。
二人の元に通信が入り、事の次第が知らされた。
「高町一等空尉、テスタロッサ・ハラオウン執務官、お休みの所申し訳ありません……!」
「グリフィスくん、何事だろ……?!」
「高町一等空尉、テスタロッサ・ハラオウン執務官のご自宅周辺より、強烈な熱エネルギー反応を観測、管理局はそれをロストロギアによるものと判定しました……ッ」
「マジィィィィ?!」
「な、なのは落ち着いて……」
「うちんちぃぃぃぃぃ?!」
「な、なのは落ち着いて……」
「あ、ごめんフェイトちゃん……何かが取り憑いてた……」
おちゃめななのはの変化っぷりに動揺している暇はない。今あるだけの情報を知る為にフェイトは画面に目を向けた。
「グリフィス、分かってることがあれば全部教えてもらえるかな……?!」
「は、はい……!
第一報が入ったのが3分ほど前のことです、観測後即座に発生場所を特定しました。
発生源ははっきりとは分かっていませんが、固有波形パターンは過去発見されたロストロギアのそれと酷似しており、クロノ提督は緊急にデータと照合。仮にですがロストロギアと判定しました。
ですがかなり急な判断ですので判定確認等、細かい部分以前に上層部の許可は下りていません。提督の独断に近いものがありますが提督は長期間ロストロギアに関わってきた実績がありますから信頼は置けるかと……!」
「そうだね、僕もそう思う……。何か命令は下りている……?」
「はい、提督より口頭指示が……!」
画面が切り替わり、クロノが映像上に姿を現した。
「なのは、フェイト、落ち着いて聴いてくれ。……あまり楽しい話じゃない」
「そうだろうね……。だけど落ち着いて聴く心構えは出来てるよ」
「……そうか。では単刀直入に言うが、ほぼ9割の確率でロストロギアが出現している。何かの間違いだろうと過去のデータと照らし合わせてみたが波形がそれに信憑性を与える始末だ……。
誰が呼び起こしたのか、何故あの場で発動しているのかは未だ不明。ふたつの生体反応……、これはヴィヴィオと世話役アイナ・トライトンのもので相違ないな?」
「え……?」
なのはが眉を少し歪めた。
「アイナさんは今日風邪を引いてお休みで……。ザフィーラがヴィヴィオのお世話をしてくれてるの」
「……何だと?」
「お兄ちゃん?何かおかしいの?」
フェイトのお兄ちゃん発言を訂正することもなく、クロノは左手で額を支えた。
「……本当に……そうだっていうのか……」
「クロノ君……?」
「……心底楽しくない話になってきたというだけさ……。はやてがリインフォースとユニゾンを行うことは知っているな?」
「う、うん」
「……似たものと考えればいいのか、それとも全く別物か……」
画面上のクロノの目が、視線を下に向けた為に前髪で隠された。
「ひとつの生体反応から、微力ながらロストロギアのものと同じ波形を観測している」
「……え?」
意味を解しかねて、フェイトとなのはが声を重ねる。
「ロストロギアが、……生体融合を行おうとしているとしか考えられない。こんなことは前例がないし、可能なのかもわからないが……観測状態から推察するに、………………恐らく、ザフィーラに対して……」
クロノが映ったモニターの隣に、グリフィスのそれが展開された。
そしてそこから発せられた報告。
「生体反応、消、失……しました……ッ」
その声になのは、フェイト、二人の顔が蒼褪めていくのをクロノは見ていた…………。
そこは、白い光に包まれた場所だった。
浮遊する自己イメージの中に彼はいた。ぼんやりとした瞳はきっと何も映していないのだろう。だが、虚ろというわけでもなかった。
いやに穏やかな世界。何もないのに心地がいい。
天国なのだと言われれば何の疑問もなく信じるだろう。
……俺は死んだのか?やけに世界が暖かい。なんだか懐かしい気がするのは何故かな。
いつ俺は死んだんだろう。
「……ぃ……、ざっ……!」
……誰かの声が聴こえる。
誰だ?知っている声だ。ユーノ・スクライア?それとも水橋○おり?
誰だろう。
「ざっふぃ!」
……ヴィヴィオ?
お前、死んだらまずいだろう。ママ二人が悲しむぞ…………。
「ざっふぃ、おーきてー」
「………………」
起きてと言われれば起きないわけにはいかない。
ゆっくりと瞼を開けると、見慣れた顔がザフィーラを見つめていた。
「ざっふぃ、ねむいの?」
「…………………………、
……いや、平気だ。俺、は…………?」
眠っていたのか?
余りにも此処が自分の持つ天国のイメージと一致していた為になんだか知らないが死んだことにしてしまった。俺ほんと色々とやばいな……
背中を起し、辺りを見渡す。
ひたすらに白い空間。どこまでも続く白に、ドラゴン○ールのあの空間が脳裏を走る。
「此処は……、何処だ?」
「わかんない!どこ?」
「わからん」
とりあえず立ち上がる。
手を引っ張られ、下を向くとヴィヴィオはザフィーラを見上げていた。
どこなのかわからない場所だと判明したせいもあるのだろう、少し不安げな表情だった。失敗した、と内心で自分を殴ってから引っ張られた手を解かずにそのまま抱きかかえる。
盾の守護獣、ザフィーラ。
その名に誇りを持ち今まで主に仕えてきたのだ。その守護獣が守るべき相手に不安を与えてどうする。
ザフィーラは自分を叱咤してから力強く言った。
「大丈夫だ、俺が居る。心配するな」
「うん」
ヴィヴィオの声から不安が拭われ、楽しげなものに変わったのを聴いてザフィーラは小さく安堵の溜息をこぼした。
しかし、一体ここはどこなのか。
本当に白しかない空間だった。厳密に言えば白と透明の半ばで、半透明な空間。下を向いても自分が地に足を着けているのかどうかが分かりにくく、そういう意味で少し不安定になりそうだ。
いつだったか作った空間に似ているような気もする。
だがあれは鍵の意味もありザフィーラの魔方陣によってのみ行き来出来る出入り口を作ってあったが、ここにはそんなものは当たり前だが存在しない。先程から通信も試みているが、砂嵐が飛ぶばかりで繋がらない。魔力が言わば圏外になっているようだった。
……どうしたものだろう。手がかりを得ようにも、何もないので見つけようがない。
「ざっふぃ」
「……なんだ」
「しろいねー」
「そうだな」
あまりうろつかない方がいい気がしたので、二、三歩進むだけに留める。試す価値も無さそうだが、魔方陣を展開してみることにした。ひとまずヴィヴィオを降ろし、片膝を着き精神を集中させる。
「じっとしているんだぞ」
「うん!」
ぽう、と蒼い光が二人を包み、髪が揺れた。
「……………………駄目か」
数秒後、ザフィーラは呟いた。
何の反応も見つからない。無意識の内に自作の異次元空間に紛れてしまったという推測は外れたようだった。広がる光景には1ミリの変化も見られない。
しかし、ここが自分の作った空間でないとわかっただけでも進展だ。ザフィーラはそう考え、何故この空間にヴィヴィオといることになったのかを記憶から取り出そうと眼を閉じた。
最も新しい記憶。
ヴィヴィオがトランプを持ってきて、シャマルが通信を入れてきて、そして……。
……記憶に混乱が見られる。
その辺りで鋭利な刃物で切断したかのように途絶えた記憶。不自然とも思えるその途切れ方にザフィーラはくしゃりと髪をまさぐった。
「ヴィヴィオ」
「うー?」
「いつから此処に居るのか憶えているか」
「うーん、えっと、ね」
「何でもいいんだ、何か憶えていたら教えてくれ」
ヴィヴィオが首を傾げながら考える様を見ながらザフィーラはある種の予感を感じていた。
野生の勘とでも言うのだろうか。少なくとも、良い意味での虫の報せではない。そう思った。
「えっと、ね。ざっふぃがえほんのおかたづけしててね、ヴィヴィオはそれおてつだいしてたの」
「ああ、そうだったな、……絵本、な」
「ほいでね、ざっふぃとじじぬきしてたらね、おねえちゃんがきたの」
「……おねえちゃん?」
「うん。ママのおともだちのおねえちゃん」
主はやてだろうか。
特徴を出来るだけわかりやすく、かつ詳細に聞かせると、それははやてだったらしいことが判明した。
……何故俺はそれを覚えていない?
第一、主は何をしに来たんだ?用があるのなら通信で済むだろう、それに主は多忙だ。わざわざ出向く暇があるとは考えにくい。
「主はやては何をしに来たんだ?」
疑問をそのまま口にする。全くもって不可解だ。
「なんかね、ざっふぃはげんき?ってゆってたよ。だからげんきだよっておしえてあげたの」
……待て。
この会話には違和感がある。ヴィヴィオが幼いからという要素も考えられるが、それでもこれはおかしくないか?俺は間違いなくヴィヴィオの相手をしていた。その間一度も家を出ていないし(ほぼ引きこもりなので当たり前だが)、ヴィヴィオから目を離してもいない。
だが何故ヴィヴィオはまるで俺がその場に『居なかったかのように』話をするんだ?
俺がその場に居たのなら、どうしてそんなことを聴くんだ、と不思議に思うのが道理だ。
欠けた記憶、違和感の生じる主の訪問。
俺はヴィヴィオとずっと一緒に居た。それは言い方を変えれば俺とヴィヴィオの見ているものは同一であったということだ。しかし俺は主が訪ねてきたことを知らない。
仮に少しヴィヴィオから目を離したにしてもせいぜいそれは数分だろう。その間に主が現れてその会話――俺の安否を探る質問――を交わした?俺がそれに気が付かなかった?
……そんな馬鹿なことがあるか。
「おねえちゃんがかえってね、そぇからヴィヴィオねむくなったからおやすみして、おっきしたらここにいたの」
ちょま。
一番重要な所が抜けているんだが。
後おっきって言うなおっきって。
「ヴィヴィオっ!!!!」
蹴破られんばかりの派手な音を立ててドアが開けられ、なのはとフェイトは自宅に駆け込んだ。
いる筈の娘と、その保護者の姿を探し全ての部屋を回るが、煙のように二人の姿は消えていた。
へなへなと座り込んだなのはの肩をフェイトが支える。
フェイト自身もヴィヴィオの身が心配でならないが、それ以上にショックを受けているなのはを前にそんな顔は出来ない。フェイトはなのはを抱き起こし、落ち着かせようと声を掛ける。しかし軽い錯乱状態に陥ったなのはに、言葉は何の意味も持たなかった。
一体何が起こったのか。
グリフィスやクロノの話を統合しても全く話が見えてこない。
事件は解決に向かったんじゃなかったのか?
なのはが嬉しそうに報告に来てくれたのに、一体……?!
「なのは、なのは……!動揺しちゃいけないとは言わない、だけど、なのはがそんなんじゃヴィヴィオを連れ戻せない……!」
「でも……っ!」
「私も心配で、……心配で……っ、今だって頭の中大変なんだよ……、でも今は落ち着かなきゃいけない。
私たちは管理局内でそれなりの位置にいるとか、一番それを求められる立場にあるからとか、そんな理由じゃない!
…………ヴィヴィオを助けてあげられるのは……、『ママ』だけだからだよ……!」
「フェイト、ちゃん……」
名前を涙で濁しながら、なのははフェイトの黒い執務官服を濡らした。
「きっと大丈夫だから、……だから、泣くのはヴィヴィオが戻ってきた時まで取っておこう?」
「う、ん……」
「そんなナキムシじゃヴィヴィオに笑われちゃうよ、なのはママ」
フェイトが余裕を含ませた笑みを差し向ける。
「……うん、ごめん」
「強い子だから、……大丈夫」
「……うん」
「それじゃ、がんばろう」
頷いて目尻をぐい、と拭った時には、なのはの表情は空のエースオブエースのそれへと変わっていた。
二人は気が付いていなかった。
そして、それがどんな意味を持っているのかにも……気が付いていなかった。
とりあえずここで切ります。
最近の投下ラッシュに埋もれそうですが暇潰し程度になれば光栄ですたい……
おお、現在進行形で更新されるSSを読んだのは初めてですたい。わたし…こんなのはじ(ry
下らないこと言ってないでGJコール!
続きも楽しみにしています
これだけおちゃらけてて緊張感を持たせるってすごいですね
こんなノリ大好物ですwGJでした!
最近過疎って来たな。
2スレ目からいるけど、この程度じゃ別段過疎ったとは思えない
アニメロライブでなのフェイの中の人がデュエットしたらしいね。
リリカルなのはの曲じゃなかったのが残念だが。
劇場版EDにイノスタかめかりるを2人で歌って締めてくれると信じて映画館に足を運びます
そういえば主題歌はどうなるんだろうか
普通に考えれば新曲だろう
そして伝統を守るなら、田村か水樹の新曲と考えられる
問題は、映画は最後に主題歌一曲流すのが主流だから、どちらが歌うのか
思い切ってまったく違う人呼ぶ可能性もあるし、どうなるんだろな
エンディング=田村
挿入歌=水樹
で無問題。
流す場所とか変わったりしないかな。
全力全開タイマンの時とかに。
そこでデュエット発動!
…………するとグランドフィナーレみたいだ……orz
そもそも映画と言えどOPが無いとは限らない訳だが
洋画でも最初と最後に長い曲入れてるの結構あるし
この手のアニメの映画は見たこと無いからよくわからない・・・
普通に挿入歌は水樹だろうね
間を取って杉田に歌わせよう
今日昼寝してたら、フェイトソンが寝てて目覚ましが鳴り、それが「フェイトちゃん愛してるよ(なのはボイス)」のリピートで、フェイトが「えへへ〜…わたしもだよ〜…」と寝言を言い。
やってきたリアルなのはさんに
⊃天⊂
で起こされるという夢を見た。
新必殺技スターライトめろ〜んでミッドチルダめろめろ
なぜかフェイトさんにだけは効き目が10倍
フェイトにめろ〜んすると(理性が)死ぬってママが言ってた
「・・・ねぇ、フェイトちゃん」
「どうしたの? なのは」
「あのね・・・寒いからフェイトちゃんのお布団に行ってもいいかな?」
「えっ?・・・う、うん」
「ありがとう・・・・・フェイトちゃん、あったかいね」
「な、なのは・・・その・・・あの・・・く、くっつき過ぎじゃないかな?」
「だって、寒いんだもん・・・それとも、フェイトちゃん、私の事が嫌いなの? 私にくっつかれるのヤダ?」
「そうじゃないけど・・・」
「私はフェイトちゃんの事、好きだよ。 フェイトちゃんになら、どんなにベタベタされても平気だよ?」
「っ?! なのは!!」
「きゃっ?!」
『・・・・・・』
「・・・フェイトちゃんのえっち」
「・・・ご、ごめんね。なのはが可愛かったからつい・・・」
「だからって・・・」
「なのは、凄く可愛い声で鳴いてくれるし・・・ホントにごめんね」
「もぅ・・・責任取ってくれる?」
「えっ?」
「責任取って、私の事、一生可愛がってくれる?」
「なのは・・・うん! 勿論だよ。私、なのはの事、一生愛してあげるから」
「あはっ♪ フェイトちゃんがそう言ってくれて嬉しいな。 大好きだよ、フェイトちゃん♪」
「私もだよ、なのは♪」
ダメだ・・・。
頭の中でこんな妄想がリピートしてて気が狂いそうだ・・・。
とてもGJな妄想じゃないか、同志よ。
メガマガのSSX紹介漫画読んだんだが…本当にあんな内容なのか?
ティアナが素敵なお姉さまになってて事件を通してスバルとイチャつく内容なのか?
コミケ行ってないけどうっかり鵜呑みにしちゃっていいんだろうか?
>>212 ちょっと待て
今月のメガマガには漫画が載ってるのか?
てっきり今月はなのは関連は無いと思ってスルーしてたんだけど……
>>212 それも間違ってはないけど、百合的にはスバルと某キャラの破壊力が…
まあ聞いてのお楽しみで
>>213 なんかなのは用の読者コーナーみたいなとこに紹介用の4コマ漫画が1本載ってた
どうやら今月からの新連載らしく今後もいろいろと情報提供していくらしい
ちなみに描いてるのは某お茶を飲んでる童子さん、これからも百合ネタに期待できそうな気がするw
ところで連載されてる分は一般販売用SSXのブックレットとかに収録されるんだろうか?ちょっと気になる
スバル大好きの破壊力は抜群だった・・・
スバルノーヴェとオットーヴィヴィオがたまらん
フェイトそんの寝るときの癖がひどい。
まず、なのはさんを抱きしめる。
なのはさんがちょっと苦しいってぐらいに、
頭を両手で抱えて胸に押し付けんの。
そんで片足をなのはさんのふとももに乗っける。
なのはさんがやめてって言っても、フェイトそんは
寝てるときのことだから無理だよぉって半泣き。
そんなわけでフェイトそんのおっぱいのちょっと上に
キスマーク付けるのがなのはさんの日課になったわけよ。
ヴィヴィオが来てからは、抱き締められるのはヴィヴィオ。
でもやっぱりなのはさんに触れてないと不満らしく、
フェイトさんは相変わらずなのはさんのふとももに
足を乗せ続けています。
>>218 なのはさんはヴィヴィオのおかげで安眠が約束された訳だけど、しばらくしたらなのはさんの方がフェイトさんに触ってもらいたくなるんだな。
そうしてヴィヴィオをフェイトさんの手元から解放して、自分がそのポジションに……。
「ダメだよ、なのは。ヴィヴィオがむずがってるよ」
「大丈夫だよ、ちゃんとバインドかけてあるから」
「んー、んー」
フェイトさん:なのは分が減るにつれて見るからに元気がなくなる。周りが心配する
なのはさん:一見大丈夫そうに見えるが、ある一定のフェイト分を下回るといきなりスイッチオフ。無気力人間になる
フェイトちゃん:しぬ
なのはさん:教導受けた人達が死ぬ
フェイトさんが出張から帰って来るのをなのはさんの教え子たちは必死で祈るわけですねw
そして出張に行ってしまった日からカウントダウンが始まる
き、今日で20日……
確か前回は22日で高町教導官が発狂したから……ガクガクブルブル
「22日」はスレタイにちなんだのかな?
>>224を再現してみた
教導1日目
「は〜い、今日の訓練はここまで〜」
『ありがとうございました!』
教導3日目
「今日の訓練はここまで」
『ありがとうございました』
教導5日目
「はぁ……今日の訓練はここまで……」
『あ、ありがとうございました……』
教導10日目
「今日の訓練は各自で行って下さい」
『え、でも……』
「行って下さい?」
『は、はいぃ……』
教導15日目
「フェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃんフェイトちゃん……」
『高町教導官、訓練を……』
「向こうで悪い女に騙されたりしていないか心配なの。
もし変な虫でも付いていようものならSLBなの。
そうよ、きっとそれがいい……クスクス……」
『か、各自で訓練するぞ!』『お、おう!』
教導20日目
「………………」
『……生きてるのか? 高町教導官……』
『さあ? お前確かめて来いよ』
『い、イヤだよ!
お前には見えないのか! あの高町教導官を包む濃密な魔力が!
あれは絶対『近づいた者は天地魔闘なの☆』って感じだぜ!?』
『そ、そうだな! ……どうでもいいが、高町教導官の声真似上手いな、お前……』
「はああぁぁぁ……フェイトちゃん、私との事はお遊びだったのかな……?」
『(ビクッ)』
「帰って来たら……フェイトちゃんの頭、冷やそうかなぁ……冷やさないといけないなぁ……」
『(可哀想に、フェイト執務官……)』
『(死刑執行の日は近いです、フェイト執務官……ッ!)』
教導22日目
『今日は高町教導官、ちゃんと居るか……うえぇ!?』
「なの☆」
『何でだよ……何で高町教導官がエクシードモードなんだよ!?
お、おい! お前ら、大丈夫か!?』
返事が無い、ただの屍のようだ……。
『おいぃ!? ケイイチ! マコト!
お前らみんな死んじまったって言うのか!?』
「ねぇ、君?」
『あ………………』
「君もフェイトちゃんの事を狙う悪い虫なの?」
『ち、違います! 俺は……』
「悪い虫は消毒しないといけないのですよ、にぱ〜☆」
『高町教導官! キャラが変わってますキャラが!?』
「なの☆」
“starlight breaker”
『ひ、ひぃぃ……。 !?
た、高町教導官! 通信回します!』
「なのは」
「なの……ふぇ、フェイトちゃん?
フェイトちゃん! フェイトちゃんっ!」
「なのは、元気だった?」
「う、うんっ! うんっ!」
「そっか。 今日帰れる事になったから」
「ほ、本当に?!」
「こんな時に嘘ついたって仕方ないよ。
今日の夜には帰れるから。
久しぶりになのはの手料理、食べたいな」
「フェイトちゃんの為なら何でも作るよ!」
「はは、嬉しいな……。
それと、夜はもちろん……わかってるよね?」
「あ……」
「今夜は寝かせないよ、なのは」
「………………めろ〜ん☆」
「じゃあ、そういう事でまた後でね。
…………愛してるよ、なのは」
『……通信、切れました』
「……………………」
『高町……教導官……?』
「…………っっっ!
フェイトちゃんが帰って来るっ!!」
『そ、そのようで……』
「しかも『愛してるよ、なのは』って!私に!私に!」
『そのようで……』
「帰って来るとわかったら、はやてちゃんに頼んで早退しちゃお!
フェイトちゃ〜ん、あなたのなのはが今から帰りま〜す♪」
『…………た、助かったぁ……』
「裸エプロン♪ スク水♪ ねこみみ♪」
『着るのか!? 着るのか高町教導官!』
今すぐ帰ってからのいちゃいちゃプレイを執筆する作業に戻るんだ!GJ!
その日の彼(
>>225の人)の運命(fate)は、フェイトによって救われた…
…ご、ごめんなさい何でもないですだからそんな目でmi
と、とにかくGJ!
百合スレでこの絵師を見かけることがあろうとはw
この絵師、こんな絵も書けるのか…
なのはさん好きなだけはあるな
もう素晴らしいとしか。なのフェイは有名だな
そういやアグレッサーと真ソニックの組み合わせは結構珍しいような。
個人的にはエクシードとインパルスが好きだけど。
少佐×芳佳もいいけど、芳佳×リーネもいいなぁ。
少佐×芳佳は聖志摩、芳佳×リーネは志摩乃梨だな。
お前誤爆しすぎだwww
祐巳×瞳子もいいけど、瞳子×乃梨子もいいなぁ。
祐巳×瞳子ははやアリ、瞳子×乃梨子はアリシグだな。
結論
なのフェイは神
文脈が支離滅裂だが、その結論は認めようw
まあ俺の中の神はスバティアなんだが。次点なのフェイ
そういえばなのはとマリみては声優被りまくってんな
新聞部の人は千和だし
確かぱよぱよもいたはず
結論
なのフェイは神
被ってるけど見事になのフェはあっちにいないし
祥子さまはこっちにいないという…
なのはの人はマリみて読者だよ
今は知らんけど
なるほど、どうりでなのはさんの中の人は『わかっている』筈だ
他にもメインだと
フェイトそん…レネット、シノブ
スバル…千代ちゃん、アニタ、新聞部の人
ティアナ…渚砂お姉様、マイユアの星野さん、バンブーの変態ストーカー
はやて…祐巳、安奈ちゃん、蜜柑
というように一通り百合(っぽい)キャラを演じていらっしゃる
つまり、なのフェイもスバティアもくっつくのはもはや必然だったんだよ!
はやては、まぁ…、頑張ってねとしか…
はやてとシグナムは、某生徒会の後輩と先輩だったり、某百合会の先輩と後輩だったりするね。
すずかの中の人も地味に女の子が好きなキャラばっかだ
毎度最終回のいいところで「なんでこんなのが突っ込んでくるの、詩ねよ」なキャラに割り込まれるけど
アリサとはお幸せに
なんという目の保養……
鱗の変わりにコンタクトレンズ落としました!
>>248 俺は一枚目左上のヴィヴィに撃墜されました
光の速さで保存した!
幸せいっぱいの家族で目から汗が
高町家の日常は毎日こんなような気がするw
どなたか
>>231を再うpしてくれる方いませんか・・・?
>>248 幸せ家族GJ!
だけどもし、欲しいものが「ママ」ではなくて「弟か妹」だったりしたら、なのはママ達はどうするんだろうか。
何を解りきった事を……
可愛いヴィヴィオのお願いだ、叶えてあげるために
夜な夜な子作りに励むに決まってるだろ!
正直あの2人なら作れる気がしてやまない
>>254 ロストロギアにそれらしい用途のものがなんかあるだろ
最悪年齢調整したコピーヴィヴィオで…
なのフェイなら子作りできるに決まってるけど、そうなったらママたちと血の
繋がってないヴィヴィオは思春期に複雑な思いをしてしまうこともあるかもね。
でも、血なんか繋がってなくても本当の子供だよ展開で変わらない幸せ家族ですね、
わかります!
>>254 エリキャロが無理やりヴィヴィオの弟妹にされる展開を幻視したw
>>257 こう考えてみろ
血が繋がっていないからこそ、ナニをしても問題ないと
>>261 おぉ、これはいいフェイなの
やはり百合は最高です
いやあ、実にいいですなあ
ごちそうさまでした
なのフェイはリバなのも多いけど
スバティアってティアスバなのは少ないよな
なのフェイの場合はなのはもフェイトも王子様要素が有るけど
スバティアの場合スバルがティアにベタ惚れっていうのが想像し難いからかな?
…漢らしいティアというのも考え難いけど
>>264 それ書いてる事が逆じゃね?
まあ得てしてツンデレは受けになるという法則がさ…それでいいと思うけど
ツンデレってデレ分が強くなって来ると、相手がこっちを向いてくれなくなった時にヤンデレになりそうなイメージがあるんだが……。
例)
「えへへ、ティア〜♪」
「や、やめなさいよスバル!」
↓
「えへへ、ティア〜♪」
「もう、スバルったら……///」
↓
「えへへ、イクス〜♪」
「……あんた、私という者がありながら……いい身分よね……」
「てぃ、ティア!?」
「その綺麗な瞳、私だけしか見えないようにしてあげようかしら……ふふふ、私だけのスバルに……あははははははは!」
「ティアが壊れた!?」
ティアの場合、ヤンデル時も受け側に回りそうだ・・・。
いきなり鎖つき首輪とかしてきて、
「し、仕方ないからアンタのペットになってあげるわよ。アンタの好きな様にメチャクチャにしていいから・・・」
とか言いそうな気がする。
そしてノリノリで苛めるスバル。
そしてそれを横で見学してゆがんだ方向に育つイクス。無論、ティアが帰ったあとは自分もしてもらおうと思ってる。
イクスは後に黒吉田化するか、某元祖尊大系ツンデレ王女殿下のように・・・
すみませんイクスさんってどなたですか?
そろそろ二代目wiki管理人を本格的に考えたほうがいいかもね
今の管理人さんも忙しくて更新難しいみたいだし
ドラマCDに出てくる新キャラでしょう
まあドラマCDはまだ聞いてない人が大多数だろうし、自分も聞いていないので
それに関する話題は避けて欲しいところ
>>271 たぶん来週辺りから暇を持て余すようになるから、
他にやろうって人がいなければやってみようかしらん
>>273 おぉ・・・是非ともよろしくお願いします。
>>264 別に攻める方が王子様であったり漢らしくある必然性はないと思うんだ
ティアナは年上のお姉様路線でスバルを攻めてあげればいいよ、王子様って柄でも無いし
それにスバルは精神状態によって受け攻めが変化する気がする
弱気になったり不安になってるとこをうまく見計らえばティアナでも攻めになる事はたぶん可能ッ
>>261 おぉ、フェイトさんが優位に立ってる作品久々かも。いや、実に良い。
エロパロにもこーゆー百合ん百合んなのがあるんだねぇ。
ちょっと見直した。
フェイトが優位に立ってても実はなのはさんの手のひらで踊らされてるようにしか思えないんだぜ
実際フェイト操るの簡単そうだしw
なのはさん「計画どうり」
フェイトさんもティアナも一時的に優位に立っても、すぐに三倍返しにされそうだ。
本編見てる感じだとどっちかと言うと依存してるのはなのはさんにしか見えない俺
フェイトさんはやはり王子でないと
>>277 俺は全く逆の印象かなぁ
なのはが何してもフェイトそんには敵わない感じ?
しかし最近ピチピチたんが来なくて寂しいぜ……
結論:なのフェイとスバティアは神
ってことで異論はないな?
結論:全CP神
そこにアリすずが入れば異論は無い
最近なのフェイスバティアに押され気味だがこの二人を忘れたことはない
色々あってスワッピングしてみることになったナノフェイとすずアリ
いろいろ試した結果最終的な強さ(?)はすず>なの>フェイ>アリでしたとゆう妄想
>>279 おお、報告ありがとう
相変わらずこの人の書くなのフェイはニヤニヤしてしまうな
* * *
フェイトが長い眠りから目を覚まして以来、フェイトはたくさんの人と出会い微笑み合うことが出来た。
以前とは少しずつ違う形で、以前と変わらない愛情がそこにはあった。
処分開けから漸く訪れた最初の休日。
なのはが二階の書斎の窓を拭いていると、フェイトが庭でエリオとキャロと何やら楽しげに遊んでいるのが見えた。
キャロに手渡された小さなフリードを抱き、無邪気な笑顔を見せるフェイト。
実に微笑ましい光景だった。
なのはは手を止めじっとその様子に見入った。
暖かな家族の風景――
それはなのはに色々な感情を起こさせた。
フェイトはいつのまにあんなふうに微笑むようになったのだろうか。
エリオとキャロはなんと幸せそうなんだろうか。
なんとなのはの心を穏やかにしてくれるのだろうか。
そして……
なんとなのはの心を痛めるのだろうか……
――ヴィヴィオ……
……ここはあなたの居場所なのに……
私、あなたを追い出したんだね……
きっといっぱい傷付けたよね
もうヴィヴィオの母親では居させてくれないかな……?
だけど……
またヴィヴィオのママになりたい
ずっと大切に想ってる
いつでも心配してる
会いたい
ここにきっと連れて帰りたい
いつかエリオやキャロのようにフェイトちゃんと笑ってほしい――
外には相変わらず睦まじく過ごす笑顔が見える。
フェイトと、そしてフェイトが大事に育てた二人の笑顔。
――フェイトちゃん……
――ねぇ今なら……ヴィヴィオにも笑ってくれる……?
やがてなのはは深呼吸すると、迷いながらも通信装置を起動させた。
モニターに呼び出されたのはアルフ。
『どうしたんだい?なのは』
「急にすいません」
『何かあったのかい?』
「……お知らせしたいことがあって」
『うん?』
「フェイトちゃんにヴィヴィオのこと話そうと思います……」
『……へ?』
「まだ……正直言って迷ってはいます……私の気持ちに整理がついても実際フェイトちゃんと
ヴィヴィオ本人たちの気持ちがどうなるか解りませんから……けどそれでも……時間はかかるかもしれないけど、
いつかは理解してもらえるように、ちゃんとヴィヴィオのことを知ってもらいたいって思うんです。
どうでしょうか?アルフさんやリンディさんは構いませんか?」
『…………なのは、それ本当かい!?』
なのはが頷くとアルフは満面の笑みを浮かべ、二つ返事で首を大きく縦に振った。
『それでいいよ!あたしたちだって本当はそうして欲しいって思ってたもの!』
それを聞いてなのはは安心したと同時に、重くのしかかるものを感じる。
「……ヴィヴィオにもフェイトちゃんのこと話さなきゃ……」
それが問題なんですけど、となのはは苦い顔をするが、一方のアルフは先ほどから尻尾をバタバタさせて興奮している。
『うんうん!!それでいつ!?』
「え」
『いつ迎えに行くんだい!?』
「……えっと……まだフェイトちゃんに何て言うべきか考えられていないから、すぐには無理なんだけど……
きっと今月中……ううん、一週間後にはちゃんとフェイトちゃんに説明――」
『なのは!!きっとうまくいくよ!安心しな!!』
なのはが言い終える前にアルフは目を輝かせてそう言った。
「……ええ、だといいです」
通信が終わると、なのはは窓に視線を戻した。
フェイトがこちらに気づき、なのはに向って手を振った。
ヴィヴィオを迎えに行ける日が訪れるのか正直言って自信がない。
けれどこの笑顔がいつかヴィヴィオにも向けられるように、覚悟を決めなければ。
そう思いながらなのははガラスに額を当てて溜め息をついた。
* * *
なのはの勤務中のこと。
フェイトはこの数ヶ月間ほとんど足を踏み入れることのなかった書斎の扉を開いた。
ここはあらゆる世界の歴史や法律、魔法に関する本やデータが置かれた、元々は自分の部屋だったらしき場所だ。
フェイトは本棚にずらりと並んだ本の中から数冊を選び、整頓されたデスクの上にそれを置くと椅子に座った。
今家の中に居るのはフェイト一人。
静かな空間でフェイトは暫しの間本に集中していた。
数時間が経ち、幾つかフェイトの理解出来ない内容が目立ち始めると、
その箇所については誰かに教えてもらおうと、何か栞の代わりになるものを探して辺りを見渡した。
そしてデスクに備え付けられた一番上の引き出しを引いた。
中には万年筆が一本、花の模様が隅に入ったシンプルな便箋が数枚、その対になる封筒が数枚が入っていた。
綺麗なデザインだなと思い、未使用のそれらを何枚か手に取って眺めた。
するとふと掴んだ封筒の一枚に何か入っているような違和感を感じた。
「なんだろう?」
フェイトはすぐに封筒の中に手を入れた。
出て来たのは封筒と同じデザインの白紙の紙。
そこには何も書かれていなかった……
そこに何が記される予定だったのだろうか?
「……ん?これは……」
そのときフェイトが思い浮かべたのはなのはの姿だった。
フェイトのことを見ているなのはの姿。
プレシアの話をするとフェイト自身よりも悲しそうだったなのは。
ドライヤーを取ろうとフェイトが手を伸ばしたとき耳まで赤くなったなのは。
フェイトが気づかないように、本当は気づくように、何度も『大好き』と言葉にしてくれたなのは。
抱きしめると心地よくて華奢で温かい人。
優しくて強くて、とても綺麗な人。
触れたくて、一緒に居たくて、フェイトの胸をいっぱいにした人――
フェイトは便箋を落とさぬよう注意を払いながら折って戻し、大事そうに封筒を胸に当てた。
それから目を閉じ、長い間じっと座ったままでいた。
じわじわと込み上げて来る不思議な、幸せな気持ちを感じながら。
* * *
『フェイトちゃん、ずっと隠してたんだけど、私たちには娘がいます』
――駄目駄目、この言い方は絶対マズい
『私には一緒に住んでいた娘がいるんだけど』
『私が保護責任者になって育てている子どもがいるんだけど』
……うん
……まだマシかな……
「もう一人でちゃんと洗えるからいいよ」
「え?」
考えごとをしながらなのはが掌にシャンプーの液を垂らしているとフェイトが言った。
毎日洗ってあげているうちにもうすっかり慣れてくれていたと思ったのに
フェイトがまた距離を取り始めるようなことを言い出したので当然なのはは理由を尋ねた。
「え〜洗ってあげたいのに何で?」
するとフェイトはこう言った。
「なのはに頼ってばかりは嫌だ」
その抗議するような困った顔を見れば、そっか、と引き下がるしかなかった。
前はなのはに髪を洗われるのは嫌じゃないと言ってくれたのにな、と思いながら
若干傷心気味のなのははフェイトが自分で髪を洗うのを湯船の中から眺めた。
それからやがてフェイトがお湯に入ろうとバスタブの中に足を伸ばす。
チャポンとその足が浸かったのはなのはの背後で、フェイトの腕はなのはの腰に回される。
髪を洗わせてはくれないけれど、こうして触れ合うのはいいんだ?と、なのはは眉をひそめた。
しかしそれよりも、邪魔も入らず落ち着いて二人で居れる今の状況のうちに
話さねばならないことがあったと思い出す。
なのはは意を決してフェイトの正面に振り返った。
「あの!」
「うん?」
フェイトはなのはの顔をマジマジと見つめた。
「えっとね…………」
なんだか痛いくらいに見つめられ、どうも話し辛く感じるなのはだったが
こんなことではいけない、と気を引き締めてフェイトを見つめ返した。
「……」
「……」
「……フェイトちゃん……」
五秒後。
赤い顔のフェイトは、逆上せたから、と早々と脱衣所へ出て行った。
「な、なんで……?」
結局何も言えなかったなのははブクブクとお湯に顔を沈めた。
支援
今日はここで区切ります。
こんな進行具合なんだけど、これでももうすぐ終わります。
規制あるから時間かかるだろうけど最後はまとめて投下したいと思います。
>>292 乙です。
いよいよヴィヴィオと対面ですか。
新しいフェイトとヴィヴィオの始まりを見るのが楽しみです
にしても・・・俺の支援無意味wwwタイミング悪スwww
ヘロアゲGJ~
今週の焦らしプレイもきつかったぜい。
赤面フェイトさんかわいいです。
フェイトがヴィヴィオを迎えに行くのかな。。
>>293 不覚にもお前さんに萌えたw w wどんまいw w w
おっとっと…真夜中に再びこんにちはktkr
なんというかとにかくGJですな。続き楽しみでふ
おいおいフェイトさんが可愛すぎる・・・
なのはさんもこういう所では鈍感なんだなぁ
とにかく続き期待してます。
* * *
無限書庫を訪れると、丁度休憩中のユーノがティーカップを暖めるためにお湯を注いでいるところだった。
やあ、と片手を挙げたユーノのもとへなのはが歩み寄ると、缶から出された茶葉から香りがした。
「わぁ、この香りすごくいいね」
「うん、さっき貰ったんだけど、よかったらなのはも飲むといいよ」
「うーん……そうしたいんだけど……」
飲めばきっと好みに合う味なんだろうという気がしたが、
なのはがここへ来た目的はユーノと楽しくお茶会をするためではない。
「フェイトちゃん来てない?ユーノくんのところで勉強するって言ってたんだけど……」
今日は本局の訓練場に空きが出たため、丁度ユーノのところへ行くと言って局に付いて来たフェイトに、
せっかくだから稽古をしようと伝えに来たのだった。
ここ数日、書斎に隠って猛勉強をしているフェイトなので、なのははそれを邪魔する気にはなれず、
夜間の訓練場で二人きりになれれば落ち着いて話を切り出すことが出来ると思った。
……だが軽く見渡す限りフェイトの姿は書庫には見当たらない。
「さっきほんの数十秒の間ならここにいたよ」
ユーノは紅茶の缶に蓋をしながら言った。
「そうなの?どこに行ったか知らない?」
「フェイトならティ――あ」
ユーノは紅茶の缶にふと目をやると、言いかけたことをそこで止めた。
「どうしたの?」
「あぁ……ティーカップ探しに行ったよ」
「え?そこにあるのに??」
「うん、なんか……そうだ、ギンガも連れて来るって行ってたから……まだ暫く戻らないんじゃないかな?」
「ギンガと?もうそんな仲良くなったんだ……」
何だか腑に落ちないなのはだったが、まぁまぁとユーノに紅茶を注がれ
結局書庫の椅子に腰を降ろし、それに口をつけることになった。
「どう?なのはの好きな味?」
「あ、うん。美味しい」
なのはが素直に感想を述べるとユーノが笑った。
「なにー?何が可笑しいのー?」
「ははは、別に何でもないよ」
そうやって暫く冗談混じりに話していた二人だが、
ふと真剣な表情になったユーノが言った。
「あのさ、フェイトのことだけど……」
「……うん?」
「本当にいいの?もう記憶障害の調査を辞めてくれていいって……」
「あぁ、そのことなら……ユーノくんには感謝してる。
色々してくれてホントにありがとう、私我が侭ばかり言って……」
「それはいいんだ。ただ……どうしてなのかなって」
「調査を辞める理由?」
「うん。前回の脳検査では以前発見された海馬の異常は全く見られなくなったらしいね」
「……そう聞いた」
「つまり今の状態がずっと継続するということなんだと僕は思うんだけど……なのははどう思ってるの?」
この先再び記憶を失う可能性は低いが、その代わりフェイトは二度と元に戻らない、
それが自分の見解だとユーノは言った。
それからユーノは顔色を伺うようにティーカップを口に近づけるなのはを見ていたが、非常に落ち着いたものだった。
「私?どう思ってるかっていうと……そうだね、フェイトちゃんが目を覚まして、生きててよかったって思ってるかな」
なのははニコリと微笑み、また紅茶の香りを楽しんでいる。
数ヶ月前にここを訪れたとき、フェイトを元に戻してほしいと必死で訴えていたなのはの姿を思えば
今目の前でのんびりと構えるなのはの様子はユーノにとって不思議としか言いようがなかった。
「そっか……」
漸くユーノが自分のカップに手を伸ばすと、なのはがふいにこんなことを言い出した。
「フェイトちゃんね、昨日初めて夕飯作ってくれたの」
「え?」
「私が食べるのを心配そうに見てるの。美味しいって褒めたら、すごく照れちゃって可愛かった」
何を急に、と思いつつユーノはすぐにそんなフェイトの様子を思い浮かべることが出来た。
昔のフェイトがなのはの前でいつもそんなふうになっていたのを知っているから。
「そうなんだ」
「ユーノくんはフェイトちゃんのこと好き?可愛くない?」
「え、僕……?」
「うん。どうだった?会ってみて」
よりによってなのはにそんなことを尋ねられ、ユーノは複雑な思いがした。
ただ、言われてみて改めて考えてみれば
自分自身のことと言うよりも、なのはが今どう思っているのかということが何となく解り始めた。
「……そうだね……色んなことが変わっても、君の好きだった部分は変わってない。そう思った。
だけど君は始めからあの子の全部が好きだったんだから、変わるところなんてないよ」
「……うん……!」
ユーノは自らが口にした揺るがない事実にほんの少し胸に痛みを覚えた。
それでユーノは無邪気な笑顔を見せるなのはにこう付け加えた。
「それに僕もフェイトのこと好きだよ。なんだか僕にも懐いてくれたみたいで
またここに来たいって言ってくれたし、すごく可愛らしいよね」
ワザと満足気にそう言うと、ユーノの思った通りなのはは何となく面白くないといった様子。
「へぇ……」
密かな想い人への、せめてもの意地悪をしたところで
ユーノはなのはの為に話を戻してあげることにした。
「まぁそれは置いといて、結局フェイトは君のために夕飯何を作ってくれたの?」
「知りたい?あのね――」
質問に答え始めたなのはの嬉しそうな顔を見ていると、ユーノは自分も顔が綻んでいくのが解った。
ただしやっと口にしたお茶の香りは、ユーノには少々甘すぎる気がした。
結局なのははここで二時間もフェイトの話に花を咲かせていたワケだが、当の本人は書庫には来なかった。
流石に気になって、何処に行ったものかとユーノと書庫付近の廊下をうろついていると、漸くその姿が見えた。
「おーいフェイトちゃん、何処行ってたの」
「あ、なのは」
なのはを見つけると、若干慌てたようにフェイトは言った。
「ちょっと迷子になった」
なるほど本局内は確かに広過ぎて不慣れなフェイトが迷子になってもおかしくない。
「そう、ちゃんと案内板見るんだよ?それにここは本当はフェイトちゃんが入れる場所じゃないんだから
あんまりウロウロしてちゃ駄目なんだよ?」
「はい……」
「大丈夫だよ少しくらい。ねぇフェイト」
「ちょっと、ユーノくん!」
「……なのは誰かさんみたく心配性になったよね」
なにそれ、と恥ずかしそうに文句を言うなのはを、フェイトは不思議そうに見ている。
ユーノは双方の反応が可笑しくてつい笑ってしまう。
「もう……それで、ギンガには会えた?」
「へ??……」
「……ギンガに……」
「あ、うん!会えた!」
「ギンガはここには来ないの?」
「うん、えっと……これから用事があるって」
「そっか……それじゃ今日はもう遅くなったから帰ろうか?」
フェイトは笑顔でコクンと頷き、なのはの手を握った。
なのはは今日もヴィヴィオのこと言えなかったなぁと苦笑いするが、
反対にフェイトは何故か活き活きとした表情だった。
「じゃあまたね、ユーノくん」
「ありがとう、ユーノさん」
「うん、またおいで」
二人が去ったのを見届け、書庫に戻ったユーノは先ほどの缶をもう一度手に取り
そこに貼られたメモを見ながら溜め息をついた。
『ユーノさんへ 私がティアナさんのところに行くことは、なのはには内緒にしてください』
そこにはそんなふうに書かれていた。
そしてクスリと笑うと、ユーノはひとりごちた。
「フェイトってば……先に言ってくれればいいのに。これ、口止め料だったんだ」
今回はここで区切ります。
>>293 夜中だしのんびり投下しちゃったもんで、ごめんなさいw
>>294 焦らしてるつもりはないんだけど……遅いのは色々事情がございまして……
>>296 >>297 ありかどう。最後、期待にそえるかは考えず投下しますw
おおっ!真夜中にGJ!
ここに来てティアナ…?
むぅ…続きが気になりますが色々事情がお有りになるとのことで
こちらものんびり待たせていただきます。
>>301 焦らしプレイの後は変則更新プレイGJ!
ティアナと何してたんでしょうねぇ。。。
そして前回の白紙便箋は。
続きまってます。
おっとっと再び…こんにちは。いい仕事してますね〜
百合スレにいても弁えてるユーノ君の扱いがYesだね!
さて我が好きキャラ、ティアナさんは…
ストパニでなのはさん達を妄想した・・・。
渚砂→ティアナ
玉青→スバル
静馬→なのはさん
深雪→フェイトさん
ちょっと、へこんだ・・・orz
中の人のことを言い出すと、玉青ちゃんはすずかに(ry
夜々が(ry
「フェイトちゃん……」
「なのは……」
「(あ、なのはママとフェイトママがチュッチュしてる。
なかよしなママたちだいすき♪
もっとなかよくなってもらいたいな……)」
「ん……」
「ちゅ……あむ……」
「(そうだ!
ふたりのあたまと、こしへ……バインド!)」
「む!?」
「ん〜!?」
「(これでふたりともずっとチュッチュできるね♪)」
「ん……ぷは! ヴィヴィオ!」
「はぁ……はぁ……」
「(あれ? なのはママおこってる!
なんで?)」
「早くこれを解きなさい!」
「なのは、み、耳に息がかかるよ……」
「だ、だって、頭のバインド解けなくて……。
ああもう、ヴィヴィオ全力でやったでしょ!」
「(ふえぇ……ときかたわからないよぉ……)」
「ヴィヴィオ! ……って、あれ?」
「ヴィヴィオ、泣いちゃった……」
「お〜い、ヴィヴィオ〜?」
「ひくっ……うえぇ……ときかたわかんないよぉ……」
『えええええ!』
「だってヴィヴィオががっこうでおそわったのはかけかただけだし……。 ふえぇ……」
「こうなったら自力で……って結構固いよ、これ!」
「なのは、息! 息!
あと、胸が、その、擦れて……」
「フェイトちゃん、真面目に……あん!」
「なのは、なのはなのはなのは!」
「だめぇ、フェイトちゃん! ヴィヴィオの前だよぉ!」
「だって、なのはとこんなに近くて……クラクラしちゃうんだ。
今すぐ、なのはの事食べたいな……」
「ふぇ、やっぱりときかたわかんないよぉ!」
「〜〜〜ッ! ああもうっ! 全力全開ッ!」
「な、なのは!?」
「一時的に魔力を放出してバインド破るから!
フェイトちゃんは対衝撃!」
「そんな急に言われて……も"っ?!」
「はあっ!」
「……な、なのは……今のは……キツかったよ……」
「だ、だって、そうでもしないと解けなかったし……ヴィヴィオ!」
「ふぇ!?」
「何でこんな事したの!?」
「う〜」
「怒ってないから、教えてくれないかな」
「フェイトちゃん、甘すぎだよ!」
「あのね、なのはママとフェイトママをもっとなかよくさせたくて……」
「ヴィヴィオ……」
「そっか、ヴィヴィオは優しいね」
「フェイトママ……」
「フェイトママはなのはママと仲良くなれたよ……気持ち良かったし」
「フェイトちゃん! もう……」
『なのは』
『念話? 何、フェイトちゃん』
『今度お互い裸の時にやってみよう。 きっと気持ちいいよ』
『もう……』
>>309 こんな事考え付くお前がハンパなくキモイ。 ふう・・・
>>309 そもそも最初から娘の前でそんなちゅっちゅするなw
まぁそんな二人が大好きだけどw
初めてのデートで海鳴市にあるちょっと寂れた遊園地の観覧車に乗るなのはさんとフェイトさん。
夕焼けに染まる街を見ながら、どちらから共なく手を繋ぐ二人。
頂上が近づいてきた時、意を決して「なのは・・・」と話し掛けるフェイトさん。
そのまま、「キスしよっか?」って言おうとするけど、なのはさんの顔見て、緊張で言葉が出なくなるフェイトさん。
そんなモジモジしてるフェイトを見て何かを察したなのはさんがフェイトさんに優しく触れるだけの軽いキス。
ビックリして、しばらく呆然となるフェイトさん。
呆けたフェイトさんに苦笑しながら「今度はちゃんとしよっか?」と話し掛けるなのはさん。
嬉しくて半泣きになりながら、今度はちゃんとキスをするフェイトさん。
二人のファーストちゅっちゅはこんな感じなんだろうか?
なのはさんもフェイトそんも初デートではキスしません、もとい、できません
フェイトそんは「キスしてもいい?」と聞こうとしますが、「キs……綺麗だね、夕焼け」と
誤魔化してしまいます
なのはさんは(も、もしかしてキスされちゃうのかな)なんて思ったりもしますが、
自分から求めるようなことは決してできません
「あぁ、またこの姿になってるぅぅ…」
朝の光が溢れる部屋で、床にしゃがみこみ鏡と睨めっこする少女が一人。
自分の頬を情けなくさすった。
そこには十歳以上成長したヴィヴィオがいた。
――……
いつからだったっけ? 私の中に嗜虐的な衝動が浮かぶようになったのは。
あなたのその美しい顔を苦痛で歪ませたいと思ったのは。
いつからだっけ、そのいつでも眉一つ動かさないような完璧な表情を情欲で崩して見たいと思ったのは。
きっとね、理路整然として部下たちに指示を出すママを初めて見た時からだと思うの。
凛々しくて、厳格で、冷酷ともとれる冷静さで、どんな時でも忠実に仕事をこなす非情さ。ママの場合公
私混合を少しでもした方がいいのに、て思うほど普段においても心の奥底の優しさはあまり表に露呈しない。
ただ、側にいるとじんわり感じるような、包まれていくような優しさが感じられる。
私はママが「優しい」から好き。それは周りのみんなだってきっとわかってるし、私もそう。
けど、あんまりにも完璧すぎてね。私の想像はきっと外れないだろうけれど、そんな普段から想像できない
ような「崩れた」甘えん坊ななのはママはきっとフェイトママだけが知ってるんだろうね。
そんな思考に頭がとらわれるようになったのは、ちょうど同時期から。そもそもそれ自体が原因となって
こんな卑猥な妄想に取りつかれるようになったんだ。それじゃなかったらこんなこと考えるわけないもの。
数カ月前から、私の体はまるで光が明滅するように大人と子供の体を往復するようになった。
(あわわ)
それもちょうど今みたいな朝の早い時間で。上半身をむくっと起こしてまぶたをこすってたら
いきなり体が光り出したんだ。熱を帯びて。一瞬の瞬きの中に大人と子供の体が交差してるのが
自分でもわかった。
(体が熱いよぉぉ……)
胸が苦しくなってきて、体の奥底から熱を感じるようになってきた頃、ようやく自分の体の異常に
気付いてサイドテーブルに置いてある機械に手を伸ばそうとした時。もう体は「片方」に固定してた。
「……ふえぇぇ、どうしよう……」
その時もちょうど今みたいに、鏡の前でにらめっこして。でもそこにあるのはいつのも自分じゃなく
瞳は僅かに細くなり、顔は大人っぽく輪郭が整い、髪は伸びた自分の姿だった。
シャマル先生に診てもらわなきゃ。けど私の学校の都合と先生の予定との折り合いのせいで、急
を要する体調の変化などもなかったからいつのまにか放ったらかしになっちゃった。
あれから数カ月。偶然にもママたちの前ではこの発作が起きないことが幸運であり不思議だった。
それから数度繰り返す頃には、今みたいな……妄想が浮かぶようになった気がする。
歪ませてみたい。苦痛で、官能で。悩ましく、艶やかに、妖しく、嬌態を晒させたいなぁ……って。
思わず下卑た笑みが口元をなぞる。だから瞳を閉じてこらえようとするんだけど、とめられない。
表情をゆがませまいと努力してるのに、眉間にしわが寄るのを止められない。頭の中の卑猥な思考が
膨らむだけ膨張し止められない。
都合が良かったのは体が子供に戻った時この状態は微塵にも跡に残らないこと。再び大人に
戻ってみるとその時の記憶がしっかりある限り記憶はどうもなくならず残ってるみたいだけど、これは
私にとって非常に都合がいいこと。だってその間思う存分にママのこと蹂躙できるんだから!
(だからさぁ、フェイトママはそれだからダメなんだって)
フェイトママはMだもんね? だからいざ責める時だって優しすぎて逆に切ないもんね。
なのはママはああ見えて結構Mだと思うんだよ。日ごろあんなに凛然としてるけど本当はいじめられたくて
しょうがないの。そして私もあの自尊心をめちゃくちゃに貫いて壊しちゃいたいの。その時に恍惚とした瞳の中
に映るのが私だったら堪らなく快感なの。
頭の中で勝手に暴走する妄想が、体にも変化をもたらす。(あ……、ダメだ……)
前かがみになってぐっと下半身を抑える。「んん……」
顔をあげて鏡を見てみる。頬がわずかに紅潮してた。
「もうすぐだからね。ママ…?」
試しに発してみた自分の声は、自分の耳にはひどく低く感じられるけど実際には私の姿は十代半ばぐらい。
もうちょっと大人なら、ママともそんなに変わらなくなるのに。
でもいいや。少しは子供っぽさも残ってた方が、余計に背徳的だよね。
***
「だからね、ママ。こうしてヴィヴィオは、ママの夢を叶えてあげるんだよ?」
「んんんぅむぅ!!!!」
ママったら興奮してもう顔が赤いね? うまく喋れないんだよね?
いたずらっぽくママの口元に指を立てちょんっと触る。その口元には白い布が噛ませられてるけど、
それを振りほどこうとママが顔を揺する。あっけなくそれは取れた。その程度に、したのは私。
「呼吸が乱れてるよね? 大丈夫。ヴィヴィオが、ママのこといっぱい連れていってあげるからね」
「ヴィ、ヴィヴィオ……、いい加減に……」
「とか言って。実際は期待してるんだよね? だってママさっきから抵抗しないじゃない」
その体は制服の上からバインドされ、ベッドに横たわらせられているわけだが。
「その体は、その力は…………、どうして言ってくれなかったの? ヴィヴィオ…」
「愉しみだねぇ。ママ。今から咽び泣くママの表情が頭に浮かんで堪んないよ!!」
「ねぇ知ってるママ? 今日はフェイトママ出張で帰ってこないんだからね」
「え………」
「今さっきヴィータさんから連絡あったよ。二、三日帰ってこれないみたい」「だから大丈夫」
ヴィヴィオの手が品定めするように頬から体に向かって流れていく。なのはにとってはそれは充分
彼女の意図する所が伝わってきて屈辱的だった。
頬が赤みを増す。呼吸が乱れる。体が奥底から熱を持ち始める。体が強張る、だけどどこか大事な芯は
抜け切るように脱力してしまっている。
足が震える。抵抗もままならず、悩ましげに表情をゆがませるだけだが、それもヴィヴィオを悦ばすだけ
だとしばらくだって知ることになる。
苛まされるじれる快感に自分の知らなかった嗜好が目覚めさせられていく感覚を覚える。矛盾の中から、
確かに生まれる性的欲求――
夜はまだ明けない。
end
公私混同
ヴィヴィなのは至高
GJ!
これからってとこで…
GJ
フェイトさんは出張で帰って来れないのに、気合で帰って来る
そして鉢合わせて修羅場展開
何度見ても飽きないこのシチュエーションを待ってます
黒ヴィヴィいいねえ
公私混同>>痛恨のミス。
>>320 不作法すみませんでした。もし次回があれば注意します。
他にもレスくださった方ありがとうございました。
文章書くの随分久しぶりだったので多々おかしな点があると思いますがどうかご容赦ください。
エロは苦手なんだが……試しに書いてみる、か…。では。
下克上最高!!!!!!超GJです!
Hello,Again以下投下します。
序盤の変な投下順序に始まり気長に投下待ってくれた人、
毎回感想をくれた人、ありがとうございました。
* * *
なのはがアルフに通信を入れてから一週間が過ぎた。
時が経つのは早いものだな、と、ありきたりだが切実な気持ちのなのは。
席に座りタッチパネルを操作しながらフゥと溜め息をつく。
「もう七日か……」
そう呟くと、両肘をデスクの上に付き額に手を当てて考えた。
『後見人って言ってね、ヴィヴィオと私が法律や色んな事で困らないように責任を持ってくれていたんだけど』
『今その後見人になってくれる人が他にいなくて、今も書類上そのままになってしまってるの』
こうやってフェイトちゃんに話して別の後見人を探すしかないのかな……
それとも……
『フェイトちゃんに責任負わせないようにするから、今のまま――』
紙の上での肩書きだけでも繋げていさせて?
……そんなのって…………間違ってるよね……
そんなこと言いたくてフェイトちゃんに話すんじゃないのに……
私たち三人は書類上の代替え家族なんかじゃない……
それをどうやったら受け入れてくれるんだろう……?
……こんなんじゃ駄目だなぁ……
アルフさんにはああ言ったけど、やっぱりまだ――
「高町教導官、ご来客です」
「はい?」
なのはが顔を上げると同僚の一人が部屋の入り口を指差していた。
なのはが視線を向けると、そこにはアルフが立っていた。
「なーのはっ」
ニコニコと八重歯を見せながらアルフはなのはに向って大きく手を振っている。
なのはは席を立ち、早足でそこへ向った。
「こんなところにどうして?」
「んー?あたしがハラオウン総括官の家の子だって知ってる警備員がいて通してくれたんだよ」
「いや、そういうことじゃなくて……」
アルフの顔を見れば、わざとなのはを焦らして言っていることが解った。
アルフは異常なほど上機嫌だ。
「何かいいことでも……?」
「えへへー実は大ニュースがあるんだ!」
そう言うとアルフは尻尾をバタつかせてなのはの肩をポンポンと叩いた。
そんなアルフの様子になのはは何処となく嫌な予感がする。
「な、なんでしょう……」
恐る恐る尋ねると、アルフはあっけらかんとこう言った。
「じゃーん!なんと今日ヴィヴィオをこっちに連れて来たんだ!」
「え…… え!?」
「あはは、びっくりしたかい?なのはとフェイトを驚かせようと思ってさ」
「…………え!?え!?…………ヴィヴィオをミッドに!?」
「そうだよ!」
「……い、今何処っ!?」
「今頃家の中だよ。玄関の扉の前までアタシが送って行ったんだけど、
そこから先は邪魔しちゃ悪いと思ってアタシはこっちに来たんだ」
なのはの表情は瞬く間に凍りついた。
*
書斎でティアナに教わった本に目を通していると、なにやら声が聞こえた。
なんだろうと思い一階に下りると、フェイトはそれが聞こえてくる方へと向った。
「ママーっ!!ママーっ!」
只管そうやって玄関の扉が叩かれる。
どうやら小さな子どもが外にいることが解った。
「ママ!」
頼りない、それでも力一杯に叩かれる扉をフェイトは急いで開いた。
ガチャン
「……フェイト……………………ママ……?」
足下を見れば、目を丸くして驚いた様子の女の子がフェイトを見上げていた。
*
「ど、どういうこと、アルフさん!!なんで!?」
なのははアルフの肩を掴むと、驚いて後退していくアルフとの距離を詰めた。
「だってもう通信を貰ってから七日経ったから」
ヴィヴィオを迎えに行くって言っただろう?と、アルフは不思議そうに言った。
「あんたたちに会えるよってヴィヴィオに伝えたら、そりゃもう大喜びしてね、
今すぐ行くんだって聞かなくてさ。あ、けど迎えに行く手間が省けただろう?」
なのはの青い顔を見て、漸くアルフにもどうやらマズいことがあったのだと解った。
「……ヴィヴィオに……記憶のこと話したの……?」
「い、いや?フェイトにヴィヴィオのこと話してるなら問題ないと思って……」
アルフは、額に手をあてて俯いたなのはの顔を恐る恐る覗き込んだ。
「……まだ………」
なのはは震える声でポツリと呟いた。
「駄目なのに……!!」
アルフが腕に触れようとした次の瞬間、なのはは教官室から駆け出ていった。
*
「……ママ?君はママを探してるの?」
「……」
ヴィヴィオはフェイトから目を逸らさず、じっとその風貌を伺っている。
まるでフェイトを初めて見るかのように……
「私の名前知ってるんだね」
「……え……」
「君は誰なのかな?」
ポトリ、とウサギのぬいぐるみがヴィヴィオの手から地面に落ちた。
フェイトの言葉を聞いて、赤と緑のその両目はみるみるうちに様々な色に揺らぎ始めた。
疑念、不安、絶望、それから拒絶の色に。
フェイトにはどうすればよいのかも、少女の動揺の理由も、何も解らなかった。
*
――ウソでしょ!?
――まだ何も説明していないのに!
『すぐには無理なんだけど一週間後にはちゃんとフェイトちゃんに説明します』
いつヴィヴィオを迎えに行くのかと問われ、
なのははそう答えたのであって、一週間後に迎えに行くとは一言も言っていない。
しかし今はそんなことを主張している時間も意味もない。
ただ急ぐしかなかった。
――お願いだから説明をさせて
――ちゃんと言うから
――だからそれまでは……!
廊下ですれ違う局員たちにぶつかるのも気に留めず、なのはは兎に角走った。
ゲートを抜け、帰路を急ぐ。
――まだ出会わないで……!
*
sien
「待って」
肩を固くして一歩引き下がったヴィヴィオにフェイトは言った。
「怖がらなくていいよ」
笑顔を見せてやると、なんとかヴィヴィオはその場に踏み止まった。
フェイトが何も言わなければきっとヴィヴィオは逃げ去っていただろう。
そしてその見ず知らずの少女を追わずにいることも出来たのに、フェイトはそうしなかった。
母親を探しているのだろう小さな女の子。
知らない場所に放って置かれたように不安でいっぱいの子ども。
まるで自分のようなその子を、フェイトは放っておくことが出来なかったのだ。
自分と同じならば……きっと求めるものも同じはず。
フェイトはその場にしゃがむと地面に落ちたぬいぐるみを拾い上げた。
それからヴィヴィオの前でぬいぐるみを動かし、優しい声で言った。
「コンニチハ、君の名前は何て言うの?」
怯えていたヴィヴィオの表情は、驚きへと変わった。
ぬいぐるみに、ではなく、さっきまでとは違った強い興味がフェイトに向けられた。
「はじめまして、私の名前はフェイト。ああ、もう知ってるんだっけ?」
随分と困惑しているようではあるが、それでも少女がもう逃げ出さないとフェイトは感じた。
そして何か話してくれはしないかと、さらに質問を続けた。
「お母さんを探しているんだよね?君のお母さんはだぁれ?」
やや時間があって、口を噤んでいたヴィヴィオが漸く答えた。
「……なのはママ」
「へ?」
当然今度目を丸くしたのはフェイトの方だった。
ぬいぐるみを動かす手はピタリと止まった。
「え……なのはって……なのはが君のお母さん??」
ヴィヴィオはフェイトの手からぬいぐるみを奪うとそれを握りしめて頷いた。
相変わらずフェイトに近寄ろうとしないヴィヴィオだが、それでも目を逸らさないでいる。
この人が誰なのか、ヴィヴィオは懸命に模索しているようだった。
「なのはが……?」
ヴィヴィオは再びコクンと頷く。
「……そう……なんだ……?そう……だよね、だからここに来たんだね」
事情は解らない。
沢山のことが疑問だ。
けれどフェイトには不思議とそんなことは今どうでもいいような気がした。
例えばこの子となのはが本当に血が繋がっているとかいないとか、
なのはの年齢を考えると変だとしても、そんなことはあまり重要ではないと思えた。
何故ならリンディとフェイトは本当の親子なのだから、
この子となのはが本当の親子であってもおかしくないのではないだろうか。
「……そっか、なのはがお母さんなんだ……」
フェイトは自然と微笑んでいた。
目の前の少女がなのはの娘なんだと思うと、なんだか無性に優しい気持ちになるばかりだった。
「すごく素敵なお母さんだね」
抱きしめると心地よくて華奢で温かい人。
優しくて強くて、とても綺麗な人。
触れたくて、一緒に居たくて、フェイトの胸をいっぱいにした――
その素敵な人がしてくれたように、今度は自分がこの子を大切にしたい。
そんなふうにフェイトは思った。
「ねぇ、聞いてくれる?」
問い掛けながらフェイトがヴィヴィオの頬に触れると、ヴィヴィオはピクンと肩を震わせた。
ヴィヴィオは不安そうにフェイトの言葉を待つ。
「君は私のことを知っているのかもしれないけれど、私は君を知らないんだ」
フェイトがそう言うとヴィヴィオはついに一筋の涙を零した。
「……忘れちゃったの……?」
それはなのはが怖れた通りの反応だった。
どうして、いやだ、そんなふうにヴィヴィオは震える声を発した。
涙の理由は怒りからか、悲しみからか、困惑からか、もしくはその全部だろううかとフェイトは思う。
「ごめん……」
「やだ……!」
こんなふうになってほしくなくて、なのはは二人を会わせられなかった。
しかし無情にもヴィヴィオはフェイトの手を払い退け、叫んだ。
「そんなのやだっ!!」
ヴィヴィオは真一文字に結ばれた口の中で歯を食いしばり、フェイトを睨みつけた。
それなのに……
ヴィヴィオの目に映るフェイトの微笑みは果てしなく優しい。
「ごめんね……君と前にどんな関係だったのか私には解らないんだ」
はね除けられた手を、フェイトはそれでもヴィヴィオの頬に伸ばした。
「だけど――」
フェイトは指先でヴィヴィオの涙を拭い、こう続けた。
「これから君のこと覚える。そしたら仲良くなれないかな?」
きっと前よりずっと仲良しになれるよ、
そう言ってヴィヴィオの前にそっと手を差し出した。
ヴィヴィオは泣くのを止め、驚きに大きな瞳をパチパチとさせた。
「私は君と友だちになりたいんだ」
フェイトは言った。
「だから名前を教えてくれないかな」
*
息を切らせて我が家まで辿り着いたとき、既にアルフがヴィヴィオとここで別れてから随分と時間が経っていた。
今更遅いことは充分承知だが、それを認めたくない気持ちがなのはに祈らせる。
どうかリンディか誰かがアルフの行動を察知してヴィヴィオを連れ帰り、まだ家に入っていないようにと。
震える手で扉を開けるとなのはは様子を伺うように小さな声で、ただいま、と言った。
「フェイトちゃん、居る?」
深呼吸をしながらゆっくりと廊下を歩く。
「……ヴィヴィオ、居るの?」
静まりかえった家の中には足音も二人のうちどちらかの声も聞こえなかったが、
注意深く耳を澄ませば一歩進むにつれて、ほんの僅かだが別の音が聞こえる。
それは音楽のような誰かのしゃべり声のような、雑音とも呼べるものだった。
「フェイトちゃん、何処に居るの」
リビングまで辿り着くと辺りを見渡してみたが誰も居らず、返事は返って来ない。
ただ耳に届いた雑音の正体だけははっきりとした。
何故かテレビがついたままになっており、画面には何やら子ども向けのファミリー映画が映っている。
そこから聞こえる小さな音だけがなのはを出迎えてくれたようだ。
フェイトは外出したのだろうか……?
ヴィヴィオは来ていない……?
一体何処に行ってしまったのだろう?
「居ないの?フェイ――」
二階を見に行こうと一歩足を踏み出したその瞬間。
なのはは思わず両手で口を押さえた。
……テレビの正面にあり、なのはからは裏側を向いた、いつもフェイトと二人で座るソファー。
そのソファーの背もたれに僅かに掛かる金色の髪……
明るく輝く、透き通るような色、それとも仄かに茶掛かった柔らかい色なのか、見分けがつかない。
波打つ心臓の、痛いほどの鼓動を堪えながら、なのははソファーに近づく。
回り込んでその姿を確認する。
なのはの目に映ったのは――
すやすやと眠るフェイト。
そしてその腕の中で気持ち良さそうに寝息をたてるヴィヴィオ。
「う……ん……」
身じろぎしてフェイトにしがみつくヴィヴィオの安心しきった寝顔。
大切なものを抱えるようにヴィヴィオを包むフェイトの穏やかな寝顔。
ローテーブルの上には絵本が、すぐ下の絨毯には幾つかのオモチャが転がっている。
それらはどれも娘のお気に入りで……
それはなのはにとってこの世の何よりも幸福な光景だった。
なのははそれをじっと見つめ続けた。
時が過ぎるのも忘れ、飽きることなくずっと……
――あぁ
……もう、大丈夫なんだ
何が起きても、私たちはもう大丈夫
もう何も心配することない
すべて上手くいく
私たちならきっと―――
やがて視界がぼやけ、自分が泣いていると解った。
もう泣かないと誓ったのに。
けれど涙は止めどなく押し寄せ、ポロポロと瞳から落ちていく。
なのはは二人の寝顔を永遠に見ていたくて、必死で頬を拭う。
今は視界を邪魔する涙なんか欲しくない。
だけど……永遠に見続けるなんて不可能だ。
それはけして叶わない願い。
何故なら――
じきに二人は目を覚ますから
そしてきっと、二人は愛らしい笑顔をなのはに向けるから
* * * * *
残り後ほど投下します。
GJ!
リアルタイムキタw
GJ!
たのしみに待ってます!
ヘロアゲGJです!!
こんな時間に><泣いた。
* * * * *
五年後
* * *
本日早朝、第107管理外世界より現地にて潜入捜査のため
長期出張していたT.ランスターとその補佐官の二名が帰還。
現地ウィルスの感染等異常もなく任務は無事遂行された。
報告を終えた後、予定通りの時間に解散し、そのまま三日間の休暇に入る。
ティアナは自らの執務官室に戻ると
二週間前に室内常備の冷凍庫に用意してあった小さな紙カップとスプーンを取り出した。
表面の紙を剥がし、固いくらい冷えたアイスクリームを口に入れた。
「くぅ〜 生き返る!」
「はは、準備いいですね」
共に任務から戻った若い補佐官が笑う。
「管理外107から帰って来るともなれば当然でしょ?あなたはあの暑さ平気なの?」
「僕?僕は――」
「あ、そうだった」
ティアナは自らの質問に彼が答える前に言った。
「そっか、あなたの育った世界でもあんなふうに暑い年があるものね」
「……ええ、よくご存知ですね」
懐かしい気持ちになり思わず微笑んでしまうティアナ。
当時ティアナにとって目標の上司であった彼女のことが思い出される。
彼女は今頃――
「緊張してるかな……」
「え?」
帰り支度をしていた補佐官は振り向いて不思議そうにティアナを見た。
「あぁ、別に何でもないわ」
「そうですか……?」
「試験に受かった新人さんのことを考えてただけ。今日から各地の上官に挨拶に行ってるんだなって」
なにやら嬉しそうに話すティアナの様子に、補佐官の青年にも自然と笑みが浮かんだ。
「僕も早く執務官になれるようにがんばらないと」
「そうねー、それじゃ休みの間も死ぬ気で勉強することね」
「はい、そのつもりです」
「それから並大抵の任務でへこたれないこと!何があっても諦めないこと!」
「もちろんです!」
「お、なかなか根性あるわね」
「こう見えても僕、最近まで高町教導官のところで鍛えられていましたから」
「あぁ、なら大丈夫だわ」
そう言って笑うティアナに青年は軽く敬礼をすると、それでは、と大きなトランクを握った。
「僕はちょっと約束があるのでこれで」
「……なるほどね〜 道理で荷をまとめるのが早いワケだ」
「そんなこと言って、執務官の方こそいつも待ってる人が――」
「それはいいから!もうさっとと帰りなさいよっ」
ティアナに急かされて、青年はクスクスと笑いながら部屋の扉へ向った。
「では執務官、休暇明けにまた」
「ええ、休暇明けに」
一人執務官室に残ったティアナは、
今は自らの場所である立派なオフィスチェアに手を伸ばし、そっと触れた。
いつかここに座っていた自分以外の人物が思い浮かぶ。
昔は自分の方が彼女を追っていたのに不思議なものだ。
けれど今なら彼女がどんな気持ちで自分たちを見守ってくれていたのかがよく解る。
色々なことが変わってしまったけれど、ティアナはそれでも
やっと彼女と同じステージに立つことが出来ることを誇らしく思う。
彼女は今頃やっと胸を撫で下ろしているころだろうか。
それとも、もう家族の待つ帰路についただろうか。
ティアナはそんなふうに想いを馳せた。
* * *
クラナガン、時空管理局ミッドチルダ地上本部。
幾つもの飛行機雲が交差する快晴の空の下。
本館正面に位置するゲートのすぐ外に、丁度一台の真新しい車が止まった。
初心者マーク付きの、その真っ白な車体を確認するや否や、
局の敷地内から漆黒の制服に身を包んだ人物が歩いて来る。
運転席からなのはが出て来くると、その足取りは、そして鼓動は一掃早まる。
「なのは」
「フェイトちゃん、お疲れさま」
フェイトはなのはのもとに一気に駆け寄り、満面の笑顔を見せた。
「どうだった?お偉いさんばっかりで緊張した?」
「うん、でも明後日からはちゃんとした任務につけるから」
フェイトがそう言うと、なのはは今から名残惜しいと言わんばかりに
黒い制服の腕を引き寄せ、その肩に額を乗せた。
「あぁ、これからなかなか逢えなくなっちゃうんだ……」
「なのは……」
「家に帰って来なくなっちゃうんだ……」
フェイトに髪を撫でられながら、なのはは言った。
「フェイトちゃんの嘘つきー 私と同じ教導官になるって言ったのになぁ」
その声は拗ねているようではなく、どこか冗談めいていた。
「ごめん、なのは……でもね、教導官とは違うけど今でもなのはのようになりたいと思ってるよ」
「……そうなの?」
「うん。私を救ってくれた君のようになりたい、そう思ってる。
それで母さんや私のような辛い思いをしている人たちを助けたいから……この道を選ぶのがいいと思ったんだ」
「…………そっか……うん」
なのはは既に微笑んでいた顔を上げ、静かで優しい、そして今は希望に満ちあふれた瞳を見つめた。
実際のところ、なのははフェイトがそんなふうに思っていることをもう知っていた。
フェイトなら、いつかそんなふうに思うのだろうと知っていた。
だから書斎の本を片手にこっそりティアナに会いに行くフェイトに気づいても、何も言わなかった。
ある日突然執務官試験に受かったと告げられた日にも、本当は驚かなかった。
けれどなのはを驚かせようとソワソワするフェイトが可愛くて、知らないフリをした。
本当はフェイトが以前と同じ道を選んだことが嬉しくてたまらない。
フェイトはどんなことがあってもフェイトなんだと思えるから。
そしていつかはこうして純粋な気持ちを教えてくれるとなのはは確信していた。
が……
「だけど執務官になろうと思った一番の理由は他にあるよ」
なのはが再びフェイトの肩に頭を凭せかけようとしたそのとき。
そう言われて、どうやら自分が知らなかったこともあるのだとなのはは思った。
「え、何??」
「う、うん、その……」
フェイトは急に落ち着きをなくし、仄かに頬を染めた。
「……この制服、なのはがかっこいいって言ったから……」
「へ……?」
「……覚えてないの?」
「や、お、覚えてる……けど……」
「急に着て見せて、なのはを喜ばせたかったんだ。なのははあまりびっくりしてくれなかったけどね。
それからね、昔誰かに、高町教導官は何も出来なくなった私に失望してるって言われて、
本当はずっと悔しくて……なのはに頼られる人になりたくて……それからだよ、執務官を目指そうと思ったのは」
それは五年前、本局機密区間の小会議室である提督との会話。
クロノに制止され、『失望なんかしてない』と口に出来なかったあのときのこと。
「フェイトちゃん……聞こえてたの?あの会話……ごめん、酷いこと言われたのに私何も言い返せなくて――」
「もういいんだ、そんなの。だって……」
「……?」
「これで少しは近づけたでしょ……? なのはが好きだった人に」
「え……」
「……執務官になったこと、なのはは喜んでくれなかった?私のことまた好きになってくれない……?」
まさかフェイトがそんなことを考えていたとは知りもしなかった。
なのは当然驚いて固まってしまう。
しかしその嬉しい事実を考えれば、表情はすぐに柔らかく溶けてゆくように笑顔へと変化する。
フェイトの制服の腕を掴む手に、キュッと力が隠る。
「……好きだったし、好きだし、好きになった」
そう告げてから、息の掛かるほどすぐ側で向いあうフェイトの顔を見ると、なんだか困ったような表情をしている。
「……私が思ってる『好き』なら嬉しいんだけどな……」
「えー?なにそれー こんなに好きなのに不満でもあるの?」
「そうじゃないけど……」
「ほら、フェイトちゃん」
「ん?」
なのははほんの少し背伸びをしてフェイトの額に軽く口づけた。
「ね?解った?」
「……」
トン、と踵が地に着いたころ、フェイトは思わず閉じた瞳を開いて言った。
「それじゃあさ、」
「うん?」
「これ私が渡してもいいかな?」
フェイトはポケットに手を入れると、無造作に一枚の封筒を取り出した。
「え?何?」
「なのは受け取ってくれる?」
キョトンとするなのはにフェイトは、大したものではないけれど、というような具合に、
はい、と、花の模様がついたそれを差し出した。
「……何?お手紙……?」
「ううん、違うよ。でも……何か書くつもりだったみたい」
「……??」
なのははますます訳が解らないままに、とりあえず目の前の封筒を受け取った。
僅かにカチャンと音がする。
「何が入って…………………………え?」
封筒の口を開くと、四つ折りになった便箋が入っていた。
開くと、そこには何も書かれていなくて…………
けれどそこに挟まれていた二つの指輪が、なのはの掌の上にポトンと落ちて出た。
「これって……」
いつかなのはが買ったものとそっくりの指輪。
けれどあのときのものとは違う。
レプリカではない、本物のそれだった。
その内側にはもちろん――
「片方はなのはの名前で、もう片方は私の名前が入ってる」
「……うん……」
「ずっと前に家で見つけたんだけど……きっと私が買ったものだから、私が持っててもよかったでしょ?」
「うん……」
「驚かせようとして便箋で隠してたのかな?それとも私のことだから、
ここに何か書こうとずっと考えていて渡しそびれちゃったのかな?……はは、多分その両方だよね」
「うん……」
「私ね、執務官になれたらこれを渡そうと思ったんだ。執務官になったらなのはが私のことを、その……」
「うん……」
「……なのは?……聞いてる?」
「え?」
呆然と指輪を見つめていたなのはだが、小首を傾げるフェイトに漸く気づき、慌てて顔を上げた。
すると次の瞬間、なのはをフェイトの腕の中に抱きしめられていた。
「ちょ、フェイトちゃ――」
不意打ちのせいで、なのはは持っていた便箋を手放してしまった。
指輪だけはなんとか手の中に握りしめて落ちるのを防いだが、
白紙の紙は風に乗ってひらひらと大空に流れていった。
「飛んでいっちゃった……」
「もう必要ないからいいよ」
「……フェイトちゃん……?ここ、本部の真ん前だって解ってる……?」
「うん……」
なのははフェイトの様子を伺おうとするが、解いてほしくないこの体制が表情を見せてくれない。
「ねぇなのは」
フェイトはなのはの耳元で囁いた。
「あの紙に書こうとしたこと、私が代わりに今教えてあげる」
「……うん?」
そしてフェイトはこう言った。
「なのは、愛してる」
「私のものになって」
フェイトは気が遠くなるほど熱く真っ赤になった顔を見られないように、
さらに華奢な体を抱きしめて離さなかった。
「……だ、だめ?なのは……?」
なのははフェイトの腕の中で、眼の奥が熱くなるのをじっと堪えた。
こんなに手が震えても、息が出来ないくらい胸が熱くても、今だけは強がってみせる。
うるさい心音が少しは落ち着くよう深呼吸をし、
そしてやっと――
やっと口にするときが来た。
随分長い間言えなかった、言いたかったその言葉を。
「私も愛してる」
「フェイトちゃんの鈍感」
「フェイトちゃんこそ私のものだってこと、まだ気づかない?」
* * *
最後また後ほど投下します。
GJ!ついにこの時が!
続き楽しみにしてます!
ちょ、ちょっと!
早く続きを!!
あああああああ
遂にヘロアゲ今夜完結なのか!そうなのか!
グホっ。。たまらん。。。
よかったねよかったね!。・゚・(つд∩)・゚・。
天国の母さん
今あなたの側に私の姿は一緒に居ますか?
母さん
例えそこに居るのが私と同じ姿をした別の子だとしても
私はあなたのことをずっと愛しています
母さん
私、大切な人がいます
その人のこと、誰よりも好きです
あなたへの気持ちが変わらないのと同じように
その人への愛は永遠に変わりません
例え何度人生をやり直しても
その人に出逢いたい
何度でも
出逢いたい――
* * *
ハンドルを握る自らの手。
ほんの数時間前からその薬指を飾る細い銀の輝き。
信号待ちになる度にそれを眺めていると、助手席のフェイトが言った。
「夕日、綺麗だね」
同じ輝きを見せるフェイトの手が、顔に触れるオレンジの光を眩しそうに遮っている。
「んーでもこんなに遅くなるとは……」
「そうだね……」
「フェイトちゃんのせいだよー、寄り道したいって言ったのフェイトちゃんなんだから」
「だってせっかく早く帰れたんだし……もう少し二人きりがいいなって……」
「……う、うん……」
車に乗る前から既に早まっていたなのはの鼓動は、運転速度とは反対にますます加速していく。
一方のフェイトは夕日を見つめながら随分落ち着いた様子。
「あ、向こうにカモメがいた」
そう言って窓の外を指差すフェイト。
なんだかんだ言っても彼女は自分と比べればまだ子どもだけれど、そんなところも愛しい。
こうして想いを繋げてくれた指輪も、今はまだ買った当時と同じ意味は持っていないのかもしれない。
けれどそれでいい。
いつか同じ意味を持つに決まっているから。
そんなことを思っているとフェイトがふいに語り始めた。
「なのは、聞いてくれる?」
「うん?」
「私ね、色んなことを知った今でも、やっぱり過去のこと思い出せないんだ」
最近は話さなくなっていたその話題。
なのははフロントガラスの向こうに視線を固定したままそれを聞いた。
「局の人たちや施設の子どもたちに、フェイトさんは前はこうだった、って言われたりすると、
時々困ることもある。申し訳なく思ったり、色々考える」
「うん……」
「だけどね、今の自分が見てきたことはちゃんと覚えてるんだよ。
知らない船の中で目が覚めて、なのはが死ぬほど心配そうな顔で私を見ていたことも、
私が寂しいときはいつだってなのはが抱きしめてくれたことも、全部ちゃんと覚えてる」
「……フェイトちゃん……」
「手を握って眠ってくれたこと、君を傷つけてしまったこと、君が笑ってくれたこと、
今日までのこと、悲しかったことも嬉しかったことも、全部……」
フェイトは窓から視線を戻すと、穏やかに微笑むなのはの横顔を見つめた。
そして。
「……それから初めて一緒に見た映画のことも」
耳元で囁かれたと気づき、なのはは驚いてフェイトの方を向いた。
「えっ?初めて見た映画ってな――」
「ん」
ほんの一瞬のことだった。
赤くなったフェイトの顔がゆっくり離れていき、それからこう言った。
「なのは、私もう子どもじゃないよ……こ、恋人ならこういうことするんだよ……?」
キキィーーーッ
ガシャン!
なんという焦らしの達人…はよはよう!
* * *
「おかえりなさい、なのはママ、フェイトちゃん」
「ただいまー」
「ただいま、ヴィヴィオ」
「今日遅かったね?もうとっくにアイナさん帰っちゃったよ」
「う、うん、ちょっとね、軽く事故があって……」
「あの、車がちょっとヘコんだけど被害者はいないし、大丈夫だよ全然」
「え!?ママ、新車ヘコませちゃったの!?」
「私のせいじゃなくてフェイトちゃんのせいだよ……」
「えっ」
「私免許取りたてなんだよ?急にあんなことしたら危ないに決まってるじゃない」
「だって!なのはが五年も何もしてこな――はっ、いや、何でもない……」
「……変な二人……ママもフェイトちゃんも顔赤いよ……?」
「そ、そう……?」
「えっと、あはは……」
「……フェイトちゃん早く免許取り直してね」
「ヴィヴィオそれどういう意味なの……」
「え、あ、ヴィヴィオ、それよりほら、なんかいい匂いがするね?」
「あぁ!!今オーブンにケーキ入れっぱなしなんだった!
そろそろ出さないと焦げちゃう!二人とも、私先行ってるね!」
パタパタと音を立てて奥に向うその後ろ姿を見送ると、
後に取り残された二人は顔を見合わせて微笑み合った。
「……そっかぁ、もうヴィヴィオ一人で色々作れるようになったんだね」
「チョコのかな?楽しみだなぁ」
「えー?それはないと思うなぁ。この間、翠屋に帰ったとき飽きるほど食べさせられたじゃないの」
「ふふ、そうだった。あのときのお父さん嬉しそうだったね」
「……それは多分……フェイトちゃんがそういう呼び方をするから……」
「え?何?」
小首を傾げるフェイトになのははただクスリと笑った。
「ん、何でも。またそのうちね」
「そう?」
フェイトは困ったように頬を掻くと、まぁいいや、と微笑して部屋履きに足を入れた。
それからなのはが同じように履き終えるのを待って言う。
「何のケーキが出来たのか、早く見に行こうよ」
そしてフェイトはなのはの手を握り、歩き始めた。
フェイトが触れるなのはの指には銀のそれが誇らしく光っている。
こうしていれば短い廊下を進む間さえ、こんなにもなのはは幸せを感じる。
だけど廊下を抜けた先も、明日も、ずっと未来もそう感じていたい。
――それはきっと叶うはずだよね?
「ね、フェイトちゃん」
なのはがグイとその手を引き寄せたので、フェイトは立ち止まった。
「一つ聞いてもいい?」
「何?」
「……もし……」
「……うん?」
振り返ったフェイトの瞳を見つめ、なのはは言った。
「もし私の記憶がなくなったら――フェイトちゃんのこと知らない私に出会ったら……
そしたら……フェイトちゃんはどうする?」
フェイトは何でもないことのように微笑んでこう答えた。
「そしたら名前を言うよ。なのはがまた私の名前を呼んでくれるように」
――ほら、やっぱり
――それなら……
――私たち、いつまでも幸せでいられるね
「フェイトちゃん……ありがとう」
「え、お礼なら私が言うべきなんじゃないのかな……」
「いいの。お礼より……今はギュッてしたいな」
「……だめ」
「えーなんで」
「私がギュッてするの」
「……もう、それなら両方が一緒にすればいいだけじゃない」
「そっか、じゃあ――」
「フェイトちゃーん、まだぁー?ママも早く来ないと先に食べちゃうよー?」
「あ、はーい!」
「ごめん、もう行くよー」
「ふふ、それじゃあ行こっか、なのは」
「うん!私のフェイトちゃん――」
フェイトの記憶が戻ることはなかった。
三人はそれで幸せだった。
とても幸せだった。
目が覚めたとき、もしあなたが私を知らなくても
例えあなたが私を忘れても
悲しまないで
私たちの全ては何度だって始められる
だから私は何度でも言うよ
何度でも
何度でも……
『こんにちは』
『はじめまして』
『私高町なのは。なのはだよ』
ぐはああああっ!初めてリアルタイムで完結を拝んだぜ
GJGJ!そして最後のイラにもびっくりだぜGJ!
お疲れさまでした。
・・・・・・終わった?かな?
最後にコメつくかもと待ってみたが・・・・・・。
最終話、ほんとにGJ!
思いがけずリアルに遭遇して本当に嬉しかったよ。
いい話をありがとう、ほんとうにありがとう。
お疲れさまでした。
ヘロアゲGJでした!
お疲れ様でした。
前期期末試験前日深夜にヘロアゲを読んでいて、
試験がやばかったのも今となってはいい思い出(ホロリ)
ちゃっ!ちゃんと単位はとれたんだからねっ!!!ホントなんだからっ
GJ!
不覚にもなのはさんが事故ったとこで笑ってしまったw
そして最後の最後でタイトルの意味に気づいた
お疲れ様だぜ
なまえをよんで、って良い言葉だなぁと再認識しました。
いやあ、いい話をありがとう。
番外編も期待してるとかいってみる。
おつかれさまです。
GJ!
ほんとにありがとう!
いろんな出先から更新を読んだの思い出すよ。
最後ほんとに良くまとまったよね。
新旧キスシーンの対比も見事。
誤字とか直してどっかにテキストでアップして欲しいなぁ。。
自分用にコピペで持ってはいるんだけど、このスレだけに置いとくのはもったいないじゃないか。
。。もういっかい読み直して一番好きなシーン考えて来るわ。
俺の
>>356浮いてんじゃん!w俺が読んでる間に投稿してましたか、うはぁ。
なにはともあれGJ!とお疲れ様でしたー。
二人、幸せ、あーもう何も言う必要ないや!
ひとつだけ、この小説を読んでふと思い出した某歌の歌詞をここに抜粋して祝いの言葉と…
『素敵だね 二人手を取り 歩けたなら』
ある意味悲恋ソングなんだけど、幸せだからキニシナイ!
大作お疲れ様!!!
何が起こっても、この二人は大丈夫だなって思える素晴らしい作品でした。
ホントに感動した。
また最初から読み直しくなってきたよw
あなたは何回私を泣かせる気ですかwww
GJ!!なのはさんもフェイトちゃんもヴィヴィオも幸せそうでよかったー!
完結お疲れ様でした。
もう一回ヘロアゲ最初から読んできた。
一番好きな所は
「消えてしまったら、また私が思い出を作ってあげる」
だな。
最後にUpされたイラストは、
”脱衣所ですっかり落ち込んで俯いたフェイトの髪をバスタオルで拭いていると”。。の辺かな?
。。このスレR-18オケだし、番外編で結ばれるんですよね! と期待して寝ます。
GJGJGJ!!!
毎回日曜日を楽しみにしてたのがイイ思い出だ
感慨が怒涛で押し寄せて涙目w
プロットん時から更新来るのが楽しみだったから少し寂しいけど、本当に良い話だった。
終わりも指輪といい車中キスといい、2人の絆の深さに心臓がザクザク刺されまくり。
書いてくれてありがとう、お疲れ様!!
自分もまた読み直してくるわ。
ああもうGJすぎる!
大作お疲れ様でした!
番外編と次回作にも期待しているのでよろしくお願いします
本当にお疲れ様!
良い作品をありがとう!
ヘロアゲ完結乙!
早く続きが読みたい気持ちと、出来ればこのままずっと
続いて欲しい気持ちでせめぎ合いつつ読んでたwww
モニタ前で転がる日々をありがとう。本当に乙でした。
なのフェイヴィヴィが小旅行に出掛ける話が読みたい
なのフェイ21歳ヴィヴィ7歳ぐらい
場所はどこでもいい。移動は車で、フェイトそんが運転
カーナビは無くて、なのはさんが助手席で地図を片手に指示を出す
ヴィヴィオはなのはさんの上
アルフを加えて前と後ろに2:2で別れて乗るのもいいかもしれない
迷ったり寄り道したりしながら、空が暗くなり始めた頃宿に着く
そんな幸せ
パクパクモグモグ
大作お疲れ様!
ヘロアゲ完結お疲れ様です!
めがっさ楽しみましたw
GJでした
なのフェももちろん最高でしたが周囲のキャラも皆らしくて良かったです
>>367 >誤字とか直してどっかにテキストでアップして欲しいなぁ。。
>自分用にコピペで持ってはいるんだけど、このスレだけに置いとくのはもったいないじゃないか。
まとめwikiが稼働すれば解決すると思うんだけどね…
今までやってくれてた管理人さんがもう更新出来ないようだから、
真面目に管理人交代した方がいいんじゃなかろうか?
誰もいなければ俺がやってもいいけど、
wikiに関して全く無知な上に社会人なので土日しか作業できない
それでも良ければ勉強してやってみるけど…
ヘロアゲGJ!!
もう最高でした
ありがとう、そしてお疲れさまでした
そしてとっても
映像化して欲しいのは俺だけか?
次回作はスバティアでお願いしたいぜ。
382 :
361:2008/09/15(月) 00:09:58 ID:DgipM3lM
うおー!?コメントいっぱいありがとー!!
>>362 リアルタイムって……おめでとう……なのかな?w
>>363 終わりますコメントはENDって書いたからもういいかーってw
あとがきというか解説みたいなのがあったほうがよければ書きますけど
>>364 いつも変な時間に投下になってしまったのも今となってはいい思い出……
>>365 そこで笑ってもらえて嬉しい!
>>366 映画でもその言葉を聞けるといいなと思ってます
>>367 コピペを持っている!?自分では投下寸前に修正した箇所は持ってないっていうのに……
誤字とか直してくれる人いるなら何処へでも好きになさってください、というかなんなら書き直してくださってもww
>>368 祝辞サンクス
自分も書くとき思い浮かべたのは結ばれない歌詞の歌でした
>>369 だ、だめだよ、読み直したら誤字がいっぱいあるから……
>>370 後編は悲しいシーン入れてなかったと思うので、それでも泣いてくれたっていうのは嬉しい誤算です
>>371 ……読み直したのですね……orz
「また私が思い出を〜」は、もし自分自身が実際フェイトの立場なら、言われて一番安心する台詞かなぁと思ってます
>イラストは
そう。でも何故このシーンを抜粋したのかは謎
>>372 意図して毎週日曜にしてた訳ではないけど……最後も日曜にすればよかったですかねw
>>373 あの時はまさかこんなもん書くと思ってなかったなぁ
それはいいとして、今から読み直されると思うと……orz
>>374 番外編は誰か他の人に頼みましょうよ
>>375 転がってたんですかwww
>>377>>378 ほんと、長過ぎた。疲れたけど終わってよかったです……
>>379 そう言っていただければ周囲キャラのシーン書き加えた甲斐があります
>>380 映像化……脳内で一緒にがんばりましょうよ
>>381 一応ヘロアゲも薄らスバティア推奨だったということで我慢してくださいw
みなさん、ほんと、色々と感想ありがとう。
>>382 作者殿は本当に番外編書かれないのか。。。?
しょうがねぇ、自分で脳内補完したので投下するぜ。会話だけだが。
ヘロアゲ最終話の夜。
二人が再び(?)結ばれた後。
「ねぇ、なのは…」
「何?フェイトちゃん」
「その……わ、私は初めてだったけど、なのはは……違うんだよね、前の私と……えと……変な感じだね?」
「そうかな?」
「あの……あのね。」
「ん?」
「……前の私の方が……上手だったかな?」
「なっ、何言い出すの、フェイトちゃん!?」
「だって私は・・・…覚えていないし・・・…もうなのはしか知らない事だから……」
「まったく、、、フェイトちゃんはフェイトちゃんだよ、前とか今とか関係ないよ。
それに比較できる程いっぱいした訳じゃないし……って何言わせるのもう!?」
「……だって気になるんだ……。」
「わかった。前のフェイトちゃんのほうが良かったなんて事はないです。これでいい?それに……」
「それに何?」
「……それに前のときはフェイトちゃんこんな風に……腕枕してくれなかったよ?」
「なのは…… なのはっ!」
「ちょっ、ちょっとフェイトちゃん!」
「じゃあもういちど!」
「待って、次は私が。。。きゃっ!」
「だめだよ、五年以上もご無沙汰にさせちゃったお詫びに今夜は……ずっと私の番。」
脳内補完投下サーセンw
まあ、こういう場所で言うのもなんだが
人の長編の番外編とかは了承得てから書くべきじゃね?
勢いでやっちまったが、冷静に考えるとそうかもしれないな。
作者殿、住人の皆すまんかった。
愛ゆえとお許しくだされ。
保管庫新管理人さんへ、384は格納しない方向で。
頭冷やしてくる
つか保管庫の新管理人がまだ決まっていないという・・・
まぁ、編集自体は時間あればだれでもできるんだけどな
>>361 363なのだが
おれは作者のあとがきはあんまり好きじゃないんだ実は
物語にどっぷり浸かれた作品の場合は特に
なんていうか中の人がいることを再認識してしまうみたいな感じ
でも
>>361のあとがきは読みたいなと思う
読み切れなかった裏設定とかあったりするのかなー?とか
>>384 確かに了承得てからの方がいいとおれも思ったが…
でもGJなんだぜ!
GJなだけに叩かれたりしたら残念だし、まだ長編の余韻にひたってる人もいるかもだしな
次からはもう少し間をあけて頼むぜ!
べ、別に「次」を期待してるってわけじゃないんだけどねっ!
>>382で作者さん本人が番外編は誰か他の人に頼みましょうよ
とコメントしてるから了承に関しては問題ないと思うけど…
なのは×ヴィヴィオ
エロ
314-317の続きです。
もしかしたら後半、少し鬼畜・鬱かもしれません。苦手な方は回避してください。
あくまで警告なので、実際読んで肩すかしだったらすみません。
このタイミングでの投下に空気嫁にならないかいささか不安ですが…。
「それじゃぁママ。お着替えしよ?」
「………」
ふざけるような言い方に、なのはは顔をしかめる。
なんだろう、これ……。
ヴィヴィオはとても器用に、バインドで絡めとられているなのはの体から制服を一枚一枚脱がしていく。
ベッドの上にぐったりと上半身を起こされ、丸まった背中からはヴィヴィオの体温を感じられる。
どうして自分は抵抗しようとしないのか……。わからない…。
力がどこかへ散るように、抜けていくような…。意識の中心が痺れているような…。そして一番肌に突き
刺さってくるのは、重い威圧感。
(恐い……)
眼前に、自分よりも圧倒的に大きな動物か人か、とにかく何か自分の理解の範疇を超えた「何か」がが
そびえているような。――人の姿をした大きな影が、私を取り込もうと大手を広げる。びしびしと皮膚を突く、
圧倒的な威圧感。――聖王の器たる、存在
(抵抗したら…、どうなるか……わからない)
日頃の戦闘時で養われた直感がそう警告する。
そんななのはを尻目に、ヴィヴィオがベッドの向こうの端で彼女の制服を一枚一枚丁寧に畳んでいく。
無邪気なその姿は、背が伸び、どこか女性らしさを感じさせるまで成長した体以外いつものヴィヴィオそのものだった。
「それじゃ、下も脱ごうね」
「だ、だっ」
今はまだ、制服の上着を脱がされたばかりだった。だからこれがまるでヴィヴィオの何か悪い冗談のような、
行き過ぎたおままごとを思わせるかのように心理的にまだ余裕があった。
しかしブラウスはそのままに、ヴィヴィオの手はスカート、それからタイツへとかかる。笑えない冗談に、
さすがに再び体に緊張が走る。
「いい加減に……」
束の間動転してしまったが、一瞬で凛としたいつもの自分の顔に立て戻す。それはいかなる時でも何者に
対しても屈することのない、強い眼差しと意思。
「素敵。そうやってママは、いつも目の前の敵を睨みつけるんだよね」
言葉とは裏腹に、悠長に構えすぎたかなとヴィヴィオが心の中でほくそ笑む。その手は――彼女もまたお遊びは
お終いとでも言うかのようにぽいっと服から離れたかと思うと――、一気に首元へと向かった。
wktk
「……ッ…!」
乱暴にタイと襟元を掴み、力づくで顔を近づけさせる。
「ママはヴィヴィオのものになるんだよ。わかってるの?」
「やッ…」
熱い息がかかる。そこにあるヴィヴィオの顔は熱を持ち、呼吸は切なく乱れ、何より体温が熱い……。欲情が
極限まで高まり暴走しかかっている。それらが肌に突き刺さり体を震わす。
ぺろりと、唐突になのはの口の端を舐めあげた。
「こ、こらっ…、ヴィヴィオっ! やめな、さ…っ…ん…!」
シーツを乱しながらなのはは体を引き離そうとする。その刹那にヴィヴィオの手はさらになのはの額に向かうと、
優しく髪を掬いあげ一瞬のうちにそこへ唇を落とす。キスの感触に乙女のようになのはの頬が染まれば、さらに
その隙に耳元へと向かい熱い舌で舐め取られ――
「ぁあんっ……、ど、どうしてこれ……取れないのぉ…?!」
「捕獲用の様々な付属魔法。麻痺、力の吸収それに軽い睡眠作用とか。目的対象を確実に捕獲するために、抵抗に
対するあらゆる効果を施す魔術式。それが混ぜてあるんだよ」
「…………あっ!」
そうこうしている間に、ヴィヴィオの手があらぬ方向へと向かっていた。奪われていく抵抗の最中、それが目に入る。
「ぅ………」ヴィヴィオの手はスカートの中に埋まり、そしてその双丘の中心に触れていた。訪れる焦れた刺激感が、
なのはをバインド以上に抵抗の気力を削いでいく。
「柔らかい……それに熱いね?」
「っ……んく……はぁッ」
熱く悩ましげに呼気を吐き出し、迫りくる情欲から逃げるしかない。
ヴィヴィオが笑いながらなのはに顔を近づける。なのははとっさに顔を背けるが、繊細なタッチが徐々にそこに
熱を集め始める。
「もしかして期待してるの?」
かぁっと頬が燃えるように熱くなる。なのはは相手がヴィヴィオだということも忘れて視線だけで相手を殺すかの
ような鋭い眼差しでヴィヴィオを睨みつける。それを見て途端にヴィヴィオの顔が至極愉快そうに酷く歪む。口元には
切れ込むような笑みが裂けるように浮かぶ。
だが依然としてヴィヴィオの呼吸は荒いままで、圧倒的な有利を見せている割には余裕がないとすら感じられるのが
どこかおかしかった。そして突然その体を身悶えだす。
「ぁん、ダメぇ…、興奮してきちゃうよぉ」狂気を感じさせる笑みに、なのはの瞳に再び一瞬恐怖がよぎる。しかし
すぐにそんな自分は振るい落とすように首を振る。ダメ……。自分の子供に、恐れるなんて……、そんなのいけない。
…指先は、恐怖を煽るように、二つと増えて反応を楽しむかのようにショーツから中に侵入するような仕草を見せ始め動く。
遊ばれているのを嫌でも感じ恥辱に唇を噛む。
「愛してる」
「………えっ」
瞳をあげた先に、一瞬映ったのは切ないヴィヴィオの顔で……。間髪入れずに強引に唇を奪われて
しまい、それ以上表情を確認することはできなかった――
「ん、ぁむぅ……っ……あ…」
その舌は強引になのはの舌を絡め取っていく。ヴィヴィオの動きに対して消極的なのを感じ取れば
すぐに歯列の裏や舌の裏へと向かい、初めの絡むのを促す動きからすぐに口内を好き勝手に侵す
だけのみとなる。唾液が二人の口元から零れだし、シーツを汚した。
「あぐぅ……はむ………んん…」
意識が朦朧としてくる。瞳が、最後の抵抗に開いたままにしておいたのにそれさえも難しくなってきて…。
しかし唐突に、ヴィヴィオが唇を離し口付けは中断させた。
「…………」彼女は不思議そうに、自身の口元へと指をやっていた。
「ヴぃ、ヴィヴィオ……?」
混濁する意識の中で映るヴィヴィオの姿は、どこか戸惑っているような困惑したようなものだった。
それがどうしてかわからない……。
「熱い……」呆けたように言うヴィヴィオに、なのはの焦点が戻ってくる。しかしすぐにそこに「んぐぅ、っ……!?」
口元をヴィヴィオでない何かが侵す。顔は遠い。二つの蠢く何か。指だった。味が、する…。
「少し、こっちでしててね…」
唾液の分泌を乱暴に促すように、口中を指で掻き出すような動きを見せる。あまりにも奥に突っ込まれ
めちゃくちゃに口内を侵され、目尻に涙が滲むのを感じた。
ヴィヴィオはその間にも気を取り直すように、平静を探るように行為に戻る。――内心、彼女の心は唐突に自分の身に
起きた異変に激しく動揺し、困惑していた。胸を痛いぐらいに打つこの鼓動。高鳴る鼓動は呼吸さえも乱し、
ヴィヴィオは混乱しながら自分の胸に手を当てなんとか呼気と胸の音を悟られまいと自分を鎮めようとする。しかし一度
起きた体の異変は中々治まらず、余計にヴィヴィオの焦りをかきたてた。意味のわからない自分の体に半ば八つ当たり
するかのように、スカートを手元を狂わせながら乱暴にはぎとり現れた太ももに手を添える。
確かに感じる性感帯があるなら、そこを的確に沿うように。微妙な太ももの感触を味わうように這いまわっていく。
滑らかに動く手は、なのはの美しくしなやかな曲線をなぞり、感触と弾力を味わう厭らしさがあれど同時にそれは
とても優しく繊細だった。
「なのはママの足って、こんなに綺麗だったんだね。白くて傷一つなくて、きめが細かいし、吸いつくみたい……」
恍惚とした表情で手を進めるヴィヴィオ。
「ヴィヴィオ……」そこにある顔は、さっきよりも確かに、いつもの純粋なヴィヴィオに戻っている気がした。僅かに
だけど、確かに。
つとヴィヴィオは唾液まみれの指を取り出すと、自分の口元に近づけていく。てらてら光るそれを、厭らしく冗長に
時間をかけて舌で舐めとると、そのまま甘い蜜を一滴も漏らすまいと全て舐めとるようにその動作に無心する。
その仕草が本当に煽情的で…。
「…………ぁっ…」
ふと聞こえた声に、ヴィヴィオはそちらに向く。そこには顔を真っ赤にして俯くなのはがいて。
「どうしたの? 感じちゃったの?」
「ち、ちが……」
唾液でぬれたままの手は、なのはの顔の横を通り過ぎ耳たぶをつかんだ。ねちっこく、塗りたくるようにして
触れていく。そうして親指だけは再び、口中に差し込まれた。
指の感触に、舌が麻痺し始める。
適度に濡れた自身の指に、ヴィヴィオは満足するとそれを口から引き出しそのまま指ははだけたブラウスの
中へ、下着の中へと潜っていく。
尖った乳首はすでに下着を押し上げ存在を主張していた。ヴィヴィオはそっと触れてなだめるように摘む。
けどそれは鎮まるどころか余計に屹立させ…。
「ママ、厭らしいね。こんなにして」
「う、……あ、んんぅ……」
優しく切なかったものが、徐々になじるように責め立てていく。乳首の中心に対して爪を立てて引っ掻くように
すれば、お尻から頭に向かって強烈な刺激が電流のように突き抜ける。「かぁわいぃ…」
「ヴぃ、…ヴィ……オぉ………んぁッ…」
胸に触れる手は執拗だった。初めの優しさはどこかへ消え、今では親指と人差し指で桜色のそれをきつく
摘みあげ歪な形へと弄ぶ。
目の前の顔が沈んでいき、新しい刺激に目をやればそこにはブラウスの上から唇で触れている姿があって。
「ぁん……ダメ…だ、よ…」
拒絶を示す言葉は、意思の薄弱を思わせるか細いもの。
硬くなったそれをブラウスの上からしゃぶり舌で嬲っていく。豊富な唾液が白より濃い染みを広げていく。
ブラウスの胸に吸いつくような感触に、気持ち悪さとじれったさが頭をかき交ぜていく。
「はぁ、……はぁ、あぁ……」
それでも胸を焦がすのは切なさで、なのはの中に抵抗とは違う何か別の衝動が生まれてくる。
じれったいじれったい…、シャツの上からじゃなくて……、なくて何…? 直接、そう直に触れて、欲しい……。
もっと…強く、………もっと強くしてほしい……、いや違う。そんなんじゃない。違う、違うよ……。
瞼が重たくなるほど、苛むのは溶けていくような快楽。とろけるような甘さに瞳が濡れてくる。呼気は熱く、
口元はだらしない。まるでそうしていれば、求めるものを与えられるかのように。
「こっちはどう?」
「えっ…………ふあぁぁあ!!!!」
ヴィヴィオの声は、大人になってもどこか子供の時に持っている甘さが抜けきらない……。何もしていなくても、
その声は脳を溶かすような甘さを持ってる。
そんな事を頭がぼんやり考えていたら唐突に余っていたもう一つの手の先で触れられてはいけない場所に
触れられた。
下着の上を、円を描くように弄られる。さっきと違うのは、確かにそこに、今は染みができていること。中は、
言うまでもなかった。
しかし指はすぐにその上へ行くと、そこにある突起を引っかくだけの動作に戻る。何かの欲求に応えるような、
焦らしは全くなくなってしまう。無意識にびくんと腰が動いた。
「はぁ……ん、んんン、………ダメ………き、つい、よぉ……」
「何がきついの?」
答えられるわけ、ないじゃない…。だけどもう、ヴィヴィオをにらみ返すだけの抵抗も、なのはには残っていない。
指は二本に増えさらに移動し、染みの中心からわざと離すように左右に割れる。そして再びそこを掻くように
指を立てる。
「くっ………」
「言わなきゃ、してあげない。…………フェイトママには、いつもどうおねだりしてるの?」
「んぁ………はん……、はぁ……あっ…」
「それとも、こんなことも言わせないぐらい、優しい夜なの?」
「ぁ………んんんぁあっ……!!!」
手が下着の中に直接挿入され、糸を引きあう陰部と下着の間にやってくる。面倒くさそうに、手のひら全体で強く
揉みしだく。優しさの欠片もない愛撫。
「さぁ言ってごらん? 聖王ヴィヴィオに跪いて許しを請いてごらん! 大丈夫。それは私の前でなら、
他の誰だってそうする、ごく当たり前のことなんだからッッ…!!!!!」
再びヴィヴィオの表情が狂気で塗れた。威圧感が、さらに強くなる。その一瞬で、何かが吹っ切れた――
「お……願、い………」
「お願い、の後は?」
「…………ヴぃ、ヴィオ……の、手で……私、を、…っ………」
「私を?」
「奥、まで……入れ、て……かき混ぜ、て……感じ、させて…………欲しい、…のっ………」
「…………よくできました」
「…っッッっんぐぅぅ、あぁぁ」
一気に最奥まで躊躇うことなく、指が深々と突きいれられた。瞬間視界がちかちかと眩しく眩む。
「あぁあぁぁぁ、はぁハァ、……あうぅぅっッ」
隙間から零れだす透明な液。くちゃりと響く水音。容量を超えて溢れていたことを雄弁に物語る量だった。
夜に落ちた部屋の中で、ただただ卑猥な水音が辺りを満たす。中に深く指を差し入れて、液を掻き出して――
中を探るように、柔らかく馴染ませていって。一本では全然足りないことを、直接なのはに告げ、僅かに残る理性を苛み。
すっかり解きほぐされたそこに二本目を埋め、再び液を掻き出していく。
シーツを汚すほどに溢れたそれをどこか慈しみさえ感じるほど丁寧にもう片方の空いた手の人差し指で掬いとってやり、
その度に自分の口へ差し込み味わうことを忘れない。綺麗にすれば、再び指で強引な注挿を繰り返し、液を飛ばす。
おもちゃと化したその人を、繰り返し指と時間で蹂躙していく――
***
「綺麗にして」
「……………」
呆然と荒い息をつくなのはの目の前に、液体まみれの指が差し出される。すぐに動けないのには、
もちろん身体のだるさもあるが、最後のプライドがすぐさま従順に従うことを拒んでいた。
「ママが汚したんでしょ? だからママが綺麗にして。いつもママがヴィヴィオに言ってることだよ?」
一瞬なのはの顔に忘れた恥辱が過るがそれもすぐに消え、差し出された粘着質な指に舌を差し出す。
躊躇う素振りを見せず、健気にその指に舌を這わせていく。顔は上気させたまま奥まで飲み込み、…指の付け根
の部分を執拗に舐める。ヴィヴィオの顔が歪んだ。なのはの瞳はただヴィヴィオの顔を見上げている――
ヴィヴィオが口元だけで笑う。指を口元からずるりと引き出し、名残惜しそうに糸を引かせながら離れていく。
そしてゆっくりと、その顔が開かれた局部へと向かう。なのははヴィヴィオが何をしようとしているのか瞬時に悟る。
「あ……だっ、ダメッ………ぁっ、…やっ……ぃヤ…」
閉じようとする足を両膝に手をかけて開かせる。空気にさらされたそこは乾く様子もないし、これから
のことに期待するように収縮しているようにさえ見える。それに何よりなのはの瞳が、甘えるように濡れているのに――「どうして?」
「き、汚い、から……」
「汚くなんかないよ。それにそろそろ綺麗にしないと、ママのせいでシーツびしょびしょじゃない」
今更というように僅かに嘲る笑いを浮かべると、ヴィヴィオはすぐにはそこに触れず内股から舌を這わせていく。
「はぅ……っ」
なのはは眉を寄せ瞳をぎゅっと閉じる。触れられる場所から足は震えていった。それは慄きもあったが
それ以上にこれからもたらされるであろう悦楽に対する少なくない期待がある。
…………まただ……。
また、…………切ない。胸が、……苦しい。
「………ヴィヴィ、ォ…………」潤んだ瞳が、股の間に隠れる瞳を探す。見えてないはずなのにヴィヴィオは
気づき、顔をあげる。「なぁに」
「……ん………………切ない、よぉ……」
「わかってる」
…
………
「ん、……はぁっ……あっ、あ……」
ダメだ……。腰が、動いちゃう、よぉ……。
理性ではいけないってわかってるのに、……とまらない。
もっともっと、快感を追いかけるように……、逃げていくそれを追い求めるように、もっと高みへと、
私の体が勝手に動く。
「もっ…と、……もっと………」
ヴィヴィオの顔にひたすら擦りつけようとする腰の動きは、自分自身でもすごく厭らしいが逆に余計に
私の中の被虐心を刺激する。
太ももの裏側に添えられる手が、……愛おしくて。尖った舌が、舐めながら挿入を繰り返すのが、切なくて。
もっと、もっと……。
「ヴぃ、ヴィ……」
「うん………んっ」
「ヴィヴィ、オ……あっ……あ、ん……」
時間の感覚は、どこへやら。
ただ真っ白な意識の中で、まだまだ明けない夜を追いかける。
時折感じる屈辱と背徳と、そしてその中に確かに存在する私の中の被虐と、それに刺激を受ける不実な快感。
獣のような時間が、過ぎて、過ぎて――
何かの、音を聞いた気がした。
それはあまりにもこの非現実的な空間には似つかわしくないリアルな音。
けどそれが何か、考えようとするのも面倒くさい。
怠惰に、ヴィヴィオの求める事に従順に従って……。
だから……。
「なの、は……」
そこに、立っている人影に気づかなくて。
「…………え…?」
夜の色になお映える金髪だっていうのに私は……。
「あ、フェイトママ」
あまりにも無垢な、そんな声を頭の上で聞いて。
「二人とも、……何して」
「フェ、フェイトちゃ…」
「ママ、出張じゃなかったっけ?」
早鐘のようになり出す心臓。映るその人の蒼白な顔に、一気に冷や汗が全身に吹き出していく。
なのに、今更かのように、体が動かないっ……!
バインドで拘束されていたんだっ……?!
「ヴィヴィオ……。…………出張は切り上げになったって、夕方電話したじゃない……」
「あれ。そうだっけ?」
ヴィヴィオは意味ありげに口元だけで笑ってみせる。こらえてはいるが、今にも愉快な嘲笑が零れてきそうだった。
フェイトはそこに悪意しか感じられず、歯ぎしりをしながら今のヴィヴィオに対しては多少荒い方法で出ることも
構うことではないと判断する。そんな心中を読み取るように、ヴィヴィオは素早い動きで腕をあげると指で弾いた。
「!!? …なっ………バインドッ?!!」
「しばらくそうしててね、フェイトママ」
「ぐっ、…こんなの……………ッッ!?!」
バインド如きとすぐさま抵抗を見せるが予想を裏切るかなりの強度を持ったそれに、初歩であるはずの
魔法であるバインドに対しての認識も改めさせられるほど焦燥感に頭が混乱を来す。
「徐々に力は抜けていくだろうけど、ママの魔力の瞬間最高出力なら、吹き飛ばせるかもね」
それでもきっとひどく苦心するであろうことをヴィヴィオは確信しており黒く笑う。
「その間、なのはママの声でも聞いててね。それが取れた頃には、一緒に『アソぼう』ね」
「くっ…………なのはっ……」
地べたに這いつくばるように拘束されたフェイトは、普段敵に対してもしないほどの鋭い視線をベッドの上の
ヴィヴィオに突き注ぐ。そこにあるのは溢れんばかりの魔力を体から放出させているヴィヴィオの姿。
厳しいプレッシャーが、先の言葉が決してただの脅迫だけではないことを物語っている。
「フェイトママに対してはぁ、そう。殺したいけど愛してるって感じかな」
そういうと同時にヴィヴィオは呆然とするなのはに向き直る。そして拘束されたままのその体をベッドの上で
回しうつ伏せにさせた。
力の抜け切った体を、尻を突き出させるように両膝を曲げさせるのはあまりにも容易だった。
「ヴぃ、ヴィヴィオぉぉオおォぉ!!!!!!」
「ヴぃ、ヴィヴィオ……もう、や……め……」
なのはの言葉が、それまでとは違い涙に濡れ哀願に満ちる。許しを請うような、哀れで無力な姿だった。
「やめてあげない。だってほら、ママはこんなにまだ求めてくれてる。私もまだ愛し足りないもの」
自分では見ることのできない場所は、触れてくる感触のみでしか感じ取ることができない。
ほんのわずかな間、永遠とも取れるほど触らずに焦らした後、ようやく指がそこへと触れる。おもしろいほど滑稽に
体がびくんと跳ねた。
中断されていた指の感触に冷静さはすぐに消え去り、隠せない悦びの表情は浮かび口はだらしなく開かれる。
もうそこに微塵も羞恥と理性は残っていない。そこにフェイトがいることも忘れ、ただ期待とさらなる快感に
腰を揺らすだけ。
指はぬめぬめと何の抵抗もなく中に吸い込まれていく。それを促すように適度に収縮を繰り返すそこは、
何もせずとも勿体ぶる動きに焦れるように貪欲に異物を飲み込みたがる。
ヴィヴィオは腿を伝う不埒な愛液を、咎めるように膝元から舌で掬いとっていく。そのまま抵抗を忘れたなのはの
局部にたどり着き、一滴も漏らさないように啜り取っていく、
「あぁん……くっ……っ………はぁぁ、ん……やぁっ」
「見せかけだけの抵抗は、なのはママの好物みたい。厭らしい」
「そん、な………あ、あっ……ん、ダメ……、もっと…」
上体を起こし腰に手を添え背中からなのはの耳元で甘く囁く。埋められたままの指はまるで動かず、
なのはの欲求の不満を煽りさらに嗜虐的に高めていく。
一向にもどかしくしか動かされない指と、埋まらない性的空白に切なくて苦しくて涙が目尻に溜まっていく。
「ハァっ……可愛いよぉ…」
目の前の醜態にヴィヴィオは自身も陶酔するように顔を恍惚とさせ、指を二本と増やすとそれぞれに異なる動きを
させて浅いところを探り始める。無必要なほどの分泌物がそれまでの深い欲求を語っている。
甘い緩やかなな眩暈が、さらに理性を削ぎ落していく。
この夜はまさに抑圧された現実から解放された非日常空間であると――乱れていいのだと。
「フェイトママ? 認めたくなくてもきっとなのはママの声を聞いて今濡れてるよね? でも我慢してね」
「…ッ………」
フェイトは既に目の前の光景をただ悪夢だと吐き捨てるように、ただ沈黙し頑なに床に顔を背けている。自分の
矜持を失わないように…。
ヴィヴィオは笑い、液まみれの指を口に持ってくる。「ヴィヴィオ、んぁん…っ…」
ベッドにくぐもった情けない声が、向こうから確かに聞こえてくる。それはフェイトにも届いているはず…。
「……あまぁい。こんな甘い夜、いつまで続くんだろうねっ……!」
フェイトママの怒りが魔力に代わり、今だかつてないほどの出力で私の拘束を破ってみせてもいい。
その時は、確かに「殺す」勢いであなたと対峙してみせよう。
怒りと悲しみと殺意と恐怖に濡れた瞳で私に襲いかかるなら、私はその咆哮を嬌声に変えてあげてもいい。
あなたに向かう嫉妬と反発もまた、愛そのものなのだから――
暗黒に閉ざされることで明けることのない夜があることを、私と私以外の人間に思い知らせてあげる。
それはとっても愉快なコトね。
「あははっはあははははははははっ!!!!」
end
ちょっ…GJすぎる
ヴィヴィなのおおおおお
>391-401
なんかもうなのフェイ好きな方々にはごめんなさいとしか。
ご精読ありがとうございました。
>>403 なんか凄い好みのど真ん中のSSキター!
なのフェイも好きだがこういうの大好きなんだぜ!GJ!
GJ!こんなの読んだらキカン坊がおっきして寝れない!
非常にGJ、非情にGJ
ただ
これはヴィヴィ×なのであってなの×ヴィヴィでは無いのではないか…
うお、ヴィヴィなの!!
いいな、病んでるかんじがGJすぎるぜ
>>403 なのフェイ以外が好きな人もいるし、どんどん投下してくれた方が皆喜ぶと思いますよ!
>>386 作者ですが、自分としては番外編でも何でも好きに使ってもらえれば幸いです。
>>389 もしどっぷり浸かってくれているならそのままでいてほしいけど
読みたいと思ってもらえるのも嬉しいし、あとがきを書いてみました。
また無駄に長いし、他のSSの邪魔になってもあれなんで避難所に置いておくので暇潰しにどうぞ。
「ねえティア、私たちのラブラブを他の人にも分けてあげようよ」
「ら、ラブラブって何言ってんのあんたっ!っていうか分けるってどうするのよ・・・」
「一人になっちゃう人がいないように、みんなカップルにするんだよ」
「か、カップルってどうカップルにするのよ・・・」
「あみだクジはどうかな」
「すっごい適当ね・・・」
なのは×アルト、フェイト×ヴィータ、ルキノ×キャロ、シャマル×シャッハ
シグナム×マリエル、ギンガ×カリム、リィン×ヴィヴィオ、シャリオ×オーリス
「どれも凄い組み合わせね・・・」
「でもよかった、アギトはまだ拘束中だしこれで機動六課はみんな幸せだねっ!」
「あれ、何でやろ・・・何で私涙が止まらないん」
>>409 前向きに逆に考えるんだ。アミダなどで決められたものではない、真実の愛を手に入れられる可能性を信じるんだ。疾風のごとく突き進め。
個人的にギンガ×カリムを見てみたい。
あと俺の脳内にスバル&ギンガ×ティアナという構図が(ry
>>411 ナカジマ姉妹×ティアナの同志がいてくれて嬉しいぜ。
普段はスバティアでラブラブなんだけど、時たま「スバルとばかり仲良くしてずるいわ」とギン姉がティアに迫っちゃったりしてそう。
イメージ的には少女セクトの内藤ちゃん×思信さま×まーやで。
>>412 そんな一部の人にしかわからない喩えを…
まあわかっちゃう俺がいるんだがな!
SSって書くうちに上手くなるって本当なんだろうか?
書いて上手くなるかどうかはわからんけど、
書かないで上手くはなるのは難しいんじゃないかな、とか
どうでもいいけど、自分の初投下SSは見るに耐えない誰かタスケテ
初SS(イラスト)に赤面するのも良い思い出さ……と言ってみるテスト
とりあえず書かないと上達してるのかどうかもわからんよ
>>412 ギン姉はスバルにも迫ったりティアナに「スバルはココが感じるのよ」と技を伝授したり
いろいろフリーダムな活躍が期待できるな、さすがスバルのお姉ちゃんw
他にもSSXのメンバーをセクトに当てはめていくなら
旦蕗→ノーヴェ
雪華→ウェンディ
時雨ねぇさん→チンク
千鶴→ノーヴェ(兼任)
大神先輩→ルネ
先生→イクス
内藤ちゃんのお母さん→ゲンヤ
ってとこか、ディエチ?星でも見てんじゃね?
星?
つまりスターズ1の事ですねw
>>403 今更だが、GJです!
ヴィヴィなのは狂気が似合うなー
鬼畜聖王に屈服するなのはさんが最高ですv
>>273なんですけど、
>>379さんがまとめやるなら俺はやらない方がいいかな?
それか、避難所ででも連絡取って協力してやるんがいいかな
>>273 >>379 >>420 ふがいない管理人で真に申し訳ありません。
正直社会人1年目で仕事が忙しくてwikiに手が回りません。
編集作業を手伝っていただけるのは非常にありがたいです。
livedoor ID を取得していただければすぐに編集可能です。
リンク書き換え嵐対策に編集ロックされたページはこれまで通り私が更新する予定です。
編集ロックされたページは以下のとおりです。
- トップページ
- 過去ログ一覧ページ
- メニューバー
編集作業の申し出ありがとうございました。
422 :
379:2008/09/19(金) 21:39:40 ID:gxj3TKAi
>>421 とんでもないです、いつもご苦労様です。
社会人1年目は本当に大変ですよね。ご無理なさらずに。
>>420 俺は全くwikiに関して無知で、
なおかつ現在、転職1週間目なのでwしばらくはカツカツです。
もし
>>273氏がやって頂けるようなら、その方がありがたいです。
ただ、一人でやるのキツイよ!ということでしたら、
土日しか動けませんがお手伝いさせて頂きます。
>>421 中の人は社会人一年目だったのか……
忙しい中、いつも乙です
>>421 社会人1年目ですかー、想像したくないです;
本当無理はしないでくださいね
編集作業、微力ながら協力させていただきます
>>422 では、平日は俺、土日は
>>422さんが主に作業するってことでどうでしょうか
すげー過疎…
盛り上がるかわからんがなんか書いてみようかな
うむ、書いてくれ!
>>414 読む人の楽しみは読むことだけど、書くことの楽しみは読んだ人の感想もらうことじゃないかな。
書くうちにうまくなるさ。
なんかどこのスレでも過疎だの人いないだのって…
そこまで気にすることなのか?
気にするって言うより、人がいないよりは
盛り上がってた方が楽しいよねってだけの話だと思うよ。
まぁ、気にはするだろ
人が少ないと盛り上がらなくなるし話題もなくなっていく
百合スレの場合、あんま過疎とは思わないけどな
書き込みが少なくても、見てる人は凄い多そうな感じっていうか
むしろ夏休み期間中の異様な勢いが居心地悪かった
これくらいがちょうどいい
とりあえず低速だろうが過疎だろうがなのはさんとフェイトさんがラブラブなのにかわりはない
某13番が泣いちゃうから、そう言うことは……まあ、手遅れか。
そこはチン×ギンで補完する
1+1は姉、姉+姉は∞
もしかしたら何か確変が起こる可能性も・・・低すぎるか
ギンフェイは二人とも気遣い屋さんなのがいい
今忙しいかな…
もう寝ちゃったかな…
とか考えちゃって結局連絡取れないみたいな感じで
なのフェイで何か書こうと思ったがシチュが浮かばねぇorz
誰かおらに妄想力を分けてくれ!
妄想力といえばなのティアというのはどういう感じなのかわからない
まずなのは×ティアナなのかその逆なのか
ティアナは病んでるバターンとツンデレのパターン
それともなのは相手に受けなのか。書いてみたいけどさっぱりだ。
自分の中ではスバルも気になるけどなのはさんから離れる事ができなくて、フェイトさんにも嫉妬
凶行に及びかねないような不安定なティアとそれを弄ぶなのはさん、あたりがなの×ティア
一途に思い過ぎて押しの一手なティアナに自分にはフェイトがいる、と言い聞かせながらも惹かれていって…
みたいなのがティア×なの
なのアリが何故か1番萌えるわ
無印アリサ→なのはが嗜好すぎる
2期辺りとかはすずか→アフェイト→なのは→フェイトだったからなぁ
アリすずが見たい
アリサのところがフェイトになってた・・・頭がどうにかしてしまったらしい。
アリすずとなのフェイの妄想はできるけど文章にできればどれだけいいことやら
>>441 なのはさん=祥子さまですね、わかります
どうしよう、最近はや→フェイが一番心に響くようになってきた
でもフェイトはなのはさんとくっついてしまうんだ…
俺はCPは違うけど片思い系はいいよな
しかしそういうの読んだり妄想したりしてると無性に報われるのが読みたくなってくる・・・
はやフェ←なの←ヴィヴィとか見たいなぁ
失恋して死にそうなくらい落ち込むなのはさん
フェイトさんは慰めたくとも自分が原因なので何も出来ず、そこにヴィヴィオが……的な
はやフェ←なのはならいくらか見つかるがここにヴィヴィオが絡むのはなかなか見当たらない
質問なんだけど、ここって1レスにつき大体何文字制限なの?
約2000字弱
はやてがなのはかフェイトとくっつくのが想像出来ない
どちらかとくっついたら確実に三人の仲が悪くなりそうできつい
やっぱ一歩退いた所でどちらかを想うポジションが一番適役だと思うわ
可哀相だけど
はやフェでも何でもたまには昼ドラ並のドロドロした物も読みたいな
なのはさんが毎日泣くようなノリの
度々ごめん
行数制限って何行までだっけ?
口から砂糖吐きそうなくらい甘いなのフェイ分が欲しい
>>452 激しくドウーイ
カップリング云々以前に、あの3人にはいつまでも
仲良しでいてほしいんだ
>>455 そして連続10レス投下すると一時間経たないと再び投下出来ないっぽいので気をつけて
>>454 ドロドロの程度にもよるけどそういうのいいですね。
表ではいつも笑顔のなのは、でも家に帰ると泣いていて、だんだんフラストレーションが…とか。
前は受けでも攻めでもフェイトばかりが好きだったけど、最近は片思いのなのはが激しく可愛いと思うようになったなぁ。
片思いの場合フェイトは「一生告白しないで見守るよ的」な展開を想像するけど
なのはの片思いだと「もし私がフェイトちゃんのこと好きだって言ったらどうする…?」とか
「はやてちゃんと私の料理、どっちがおいしかった?」みたいな
少しはモーションかけたり嫉妬が垣間見えたりしそうで可愛いはず。
>>460 あれ、私いつ書き込んだっけ?
ってぐらい同感w
なのはの片思いは、年相応な可愛さがチラチラ見える気がして萌える。
勿論最終的には二人にはくっついてほしいけどね。
ヤンデレとか嫉妬とかはあまり読まないんだけど
>>460の「はやてちゃんと私の料理、どっちがおいしかった?」とかはなんかいいと思うなw
そういう感じの片思い系に目覚めそうだ・・・
「はやてちゃん、好きだよ」
「わたしはその10倍なのはちゃんのことが好きや」
「私ははやての666倍なのはのことが好きだよ」
「あたしははやての12倍なのはのことが好きだな」
「うむ、私はヴィータの1/2倍なのはのことが好きかもしれん」
「あっ、あたしは・・・シグナム副隊長の5倍くらいスバルが好き・・・です・・・」
問1.なのはがはやてを好きな気持ちの何倍、ティアナはスバルの事が好きでしょうか。
解答欄に当てはまる形で答えなさい。
A.スバティアは、なのはやの( )倍Lilyである。
------------------------------------------------------------
A.(∞)倍
ふふふ…完☆璧だ
そもそもなのはさんが嫉妬するという想像ができない自分
聖母的なイメージがあるなあ
戦女神ですねわかります
嫉妬してヤキモキしたり泣いちゃうなのはさんの可愛さは大量破壊兵器レベル
もっとも戦闘力でももともと大量破壊兵器レベル(ry
嫉妬して半ば強引に寝ているフェイトさんを襲うってのも・・・ゴク
好みの問題なんだけどすごい強かったり誰にでも優しかった人が
誰かに嫉妬したり一人に依存したりするのはなかなか好きだな
>>460 「はやてちゃんと私の料理、どっちがおいしかった?」が
『「はやてちゃん」と「私の料理」、どっちがおいしかった?』に見えた
外では自重するのがなのはさん
外でも自重しないのがフェイトさん
>>470 それ怖っ!なのはさんの手に包丁が見え(ry
昼ドラ〜w
>>470 そのうちコロッケがたわしになるんですね、わかります
SS投下してもよろしいでしょうか?
>>474 どうぞどうぞ
カプとなんか注意事項あったら書いて欲しいかも
むしろはやては料理と同程度にしか見られてないのか……
>>474 ドンと来い!
お許し出たんで投下します
なのフェイでフェイトさんがなのはさんに辛くあたるシーンなるので苦手な人はスルーしてください
4レスお借りします
「はぁ……」
六課が解散してから3ヶ月。
私、フェイト・T・ハラオウンは、ため息をつく事が多くなった。
「なのはぁ……」
この場に居ない彼女を名を口にする癖はいつからだろう。
答えてくれるはずもないのに、それを期待してつい名前を呼んでしまう。
そしてベッドの上で、枕に顔をうずめて抱き締める癖も。
「赤ん坊じゃあるまいし」と自分に言い聞かせてもついやってしまう。
これらの癖がいつ始まったのか考えるとやはりそれは3ヶ月前だ。
そう、彼女からあの言葉を言われた日。
『フェイトちゃん、今日でさよならだね』
なのはのその言葉がすごくショックだった。
だって……。
『これからも一緒に暮らそう?』
彼女ならそう言ってくれると私は思っていた。
なのはと過ごした1年間は、辛い事もあったけどそれ以上に充実して楽しい日々だった。
やっぱり私は、誰よりもなのはが好きで、彼女と一緒にいる事がこの上ない幸せなのだと再認識させられた。
だから六課が解散してもなのはと一緒にいられると信じていたし、それが当たり前だと私は思っていた。
そう、なのはと一緒にいる事がこの1年間で当たり前になってしまった。
中学の頃は、一緒にいる時間も多かったが、本格的に管理局で働くようになってそれも減ってしまった。
メールのやり取りぐらいはしていたけど、メールでは顔も見えないし声も聞けない。
彼女の存在を虚ろにしか感じることが出来ない。
だから六課でなのはと相部屋になって、一緒に仕事して、ご飯食べて、話して、一緒に眠って……。
そんなありふれた触れ合いがこの数年の中で、もっとも幸せな事だった。
「なのはは違ったのかな……」
迷惑だった?楽しくなかった?無理に合わせてくれていたの?
いつもお風呂で私の髪を洗ってくれたよね?
――本当はそんなことしたくなかったの?
いつも私が作った料理を美味しいって言ってくれたよね?
――本当はまずかったのに気を使ってくれたの?
私が抱きしめるといつも微笑んでくれたよね?
――本当は抱きしめられるのなんて嫌だったの?
ベッドの上で私は思考をループさせながら抱き締めた枕の匂いを嗅ぐ。
別れて住むようになってからは、シャンプーをなのはが使っていた物に替えた。
だから抱き締めた枕からは、なのはの匂いがする。
少しでもなのはを身近に感じたいからこんな無駄な事をしてしまう。
「なのは……」
そう呟きながら私は枕元に置いてある写真立てを手に取る。
そこには映っているのはもちろん。
「な〜のはぁ〜」
私は、写真を見つめながら精一杯の甘えた口調と声色を出して彼女を呼ぶ。
当然、呼びかけたって写真の中の彼女は答えてなんてくれない。
でも呼ばずにはいられない、見つめずにはいられない。
こうして写真のなのはに呟きかけるのもこの3ヶ月で身に付いてしまった癖だ。
そして私はまた頭の中で自問自答を始める。
「どうしてあの時、さよならしたの? 私はなのはと一緒に居たかったんだよ?」
――なら一緒に居たいと言えばよかったじゃない?
「言えないよ」
――どうして?
「なのはがそれを求めてないから」
――何故わかるの?
「そんな気がするんだ」
なのはが私と一緒に居たいと思うならあの時『さよなら』なんて言わなかった。
だから『さよなら』と言ったのは、きっともう私なんかと一緒に居たくないから。
そう、私はなのはに必要とされていないんだ。
そんな暗い思考に浸ってまどろんでいると突如携帯が鳴り響いた。
時計を見ると時刻はすでに深夜、どうせ管理局から緊急の呼び出しなんだろうと辟易しながら画面を見ると。
『着信:高町なのは』
携帯のディスプレイに映ったこの名前をここしばらく見ていなかった気がする。
そういえばいつから連絡取ってないっけ?
六課が解散してすぐに長期航行に出て一昨日帰って来たばかりだから……。
「そっか、3ヶ月ぶりか」
いや正確にはメールのやりとりはしていたけど、送るのはいつも私から。
この3ヶ月、なのはからメールをしてくれた事はただの1度もなかった。
しかも返事は滅多に返ってこなかったし、仮に返ってきてもそれは2、3行の短い文章。
だから、こうしてなのはから掛けてくれたこの電話を喜ぶべきなんだろうけど。
「私……辛かったんだよ?」
返事をくれないのが、短い文章が、なのはから連絡をしてくれなかったのが。
その時を思い出し、私はこの電話に出ない事を決めた。
あの時の辛さを少しでもなのはに味わせたかった。
きっと私がこの電話に出なければ、なのはにも私の気持ちが分かるはずだ。
そんなささやかな報復について考えていると、いつの間にか寝室はいつも通りの静寂を取り戻していた。
「たった10回で切るなんて……」
こうしてコールの回数を数えてる辺り、自分って器の小さい人間だなと実感する。
まぁいい、私のささやかな報復は大成功を収めたのだ!
……こんな事でつまらない事で喜んでいる辺り、やっぱり私は器が小さい。
そんな風に、自分の器の小ささを実感していると、ふとした疑問が頭を過ぎる。
こんな夜中に何の用だったんだろう?
なのはがわざわざこんな時間に電話をするなんて珍しい。
「もしかして何かあったのかな……」
一度そう思ってしまうと今度は電話に出なかったことを激しく後悔した。
つまらない意地を張ったせいでなのはにもしもの事があったら……。
やっぱり電話しよう!
私のせいでなのはに何かあったら絶対に耐えられない。
私は携帯の着信履歴から一番上にある発信した。
そして一回目のコール音が鳴り終わる直前、彼女の声が聞こえた。
「もしもし、フェイトちゃん?」
3ヶ月ぶりに聞くなのはの声。
いつもなら嬉しい筈のそれに何故か私は違和感を感じた。
だが今はそんな事はどうでもいい、何かあったの確認しないと。
「なのは! なにかあったの!?」
「え、別になにもないけど?」
どうしたの?と電話越しに彼女の怪訝そうな声が聞こえる。
とりあえず何もないようなので、私はそっと胸をなでおろす。
「大丈夫、フェイトちゃん?」
私を気遣うような彼女の声。
私が待ち望んでいたのは間違いなく彼女とのこうしたやりとりであった。
でもどうしてだろう、やっぱり違和感がある。
何故だろう、私が何よりも聞きたかったその声が、何よりも望んだ彼女とのふれあいが。
「ねぇフェイトちゃん?」
今はとても不快だ。
「なら何でこんな夜中に電話してきたの!」
「えっ……ご、ごめんなさい」
私には、何故自分が声を荒げたのか理解出来なかった。
どうしてだろう、あんなに大好きだったなのはの声に苛立ちを覚えてしまう。
その理由を考える間もなく私はなのはに怒声を浴びせていた。
「もう寝てるってことぐらい分かるでしょ!」
「うん……」
「それで? 用もないのにわざわざ掛けてきたの?」
「いや、あのね、今度家に遊びに来ない? ヴィヴィオも会いたがってるんだ」
「そんな事で電話したの!?」
「え、いや、あの」
なのはが戸惑っているのは、その声から簡単に想像出来た。
きっと私に怒鳴りつけられるとは思ってもいなかったのだろう。
それもそうだろう、深夜と言ってもまだ0時を回って間もない。
その時間に電話をかけてきたぐらいで怒る人間はそうそう居ないだろう。
まして、私が今までなのはに対して声を荒げた事なんて、友達になってからは一度もないのだから、なのはが混乱するのも当然と言えば当然かもしれない。
それでも私は強い語調で話す事をやめなかった。
ううん、やめる事が出来なかった。
「夜中に電話掛けてくるから何かあったんじゃないかって心配したんだよ!」
「ごめん……」
――そうか思い出してしまうんだ、君に『さよなら』と言われた時の。
「そんなくだらない事で電話してこないで!」
――あの声を。
ここで一旦終了です
ほとんど初SSなので見苦しい部分も多々あると思いますが、また後日続きを投下したいと思っています
お目汚し失礼しました
いつもと違って子供っぽいフェイトさんも佳き哉
やっぱり張り詰めているというか、無理してるのよね、彼女は
GJ!続きが気になる。
>>482 GJ!だけどこんなところで切るのはやめてくれww
続き待ってるよ!
>>482 フェイトさんは実際になのはに怒ったことってあるのかね・・・
言ったとしても言った後に自己嫌悪しそうだな
喧嘩して言いたい事をぶつけ合って、そしてより仲は深まるのさ!そして愛は永遠に。
今風に言うとラヴ イズ エターナル
フェイトさんがなのはにべったりはあっても、なのはさんがフェイトさんに執着するSSってあんまり無いよね。
「〜♪」
「なのは、何パソコン弄って「きゃああっ!?」る……なのは?」
「あ、あはは、何でも無いよ〜」
「嘘。 背中に何か隠してる」
「こ、これは、その……」
「見せて」
「……怒らない?」
「うん」
「…………はい」
「これは……私がBJを着るところ?」
「うん……」
「何でそれをなのはが?」
「……RHで隠し撮りしてました」
「なのは……」
「ごめんなさい……」
「……もうなのはとは口を聞かないから」
「ええっ!?」
「冗談だよ。
でも、もうしないでね」
「……わかりました」
「よろしい。
……ところで、他のファイルは何?」
「あ!? それは……」
「私の……お風呂の写真? これは……寝顔?」
「にゃははは……」
「……やっぱりなのはとは当分口きかないから」
「ごめ〜ん、フェイトちゃ〜ん!
それされるとなのは生きていけないよ〜!」
依存するなのはさんとか……だめっすか?
>>488 むしろここに来るまではなのは⇒⇒⇒⇒←フェイトだった
まあ今は二人でイチャコラしてれば愛に差はないと思うようになったが……
そしてGJ
>>488 ダメなわけあるか!GJだ!
個人的には、なのはさんは外で凄くしっかりしてる分、
家では思い切りフェイトさんに甘えててほしい。
二次創作を見るまでは なのは→→→←フェイト だと思ってましたw
まぁ本編見る限りだと依存してるのはどっちかというとフェイトさんよかなのはさんに見えるな
なのはさんはフェイト無しだとストレス溜まりまくりで死にそう
フェイトさんは執務管で忙しい上に暇があれば恵まれない子供達の為に慈善活動してるからな
なのはさんが泣いたことがあるのは娘とフェイトさんの前だけだからな。
フェイトさんも似たようなもんか。
フェイトさんはエリキャロとなのはさんが同時にピンチになったらどっち助けにいくんだろうか…
…どう考えてもなのはさんがフェイトさんを諭すしかでてこねえ
フェイトちゃんにエッチなお注射される夢をみたの
夢・・・?
寝てる間にフェイトさんが(ry
突然ですが、帰り道に浮かんだ小ネタ行きます。
小ネタ『眠れない夜』
眠れない……。
こういう時は『羊を数えると良いんだよ』ってエイミィが言ってたっけ。
……でも、待てよ。
ただ単純に羊を数えてもつまらないし、どうせ数えるならなのはを数えてみようかな……うん、そうしよう。
「なのはが一人……なのはが二人……」
〜 翌日 〜
「それでフェイトちゃんは眠れなかったの?」
「う、うん……なのはが寝かせてくれなくて……///」
「全くフェイトちゃんってば……」
「えへへ……」
〜 その夜(なのは視点) 〜
全く、フェイトちゃんってば……。
で、でも、私もやってみたい、かな?
かなりやってみたいかも……よし、やってみよう!
「フェイトちゃんが一人……フェイトちゃんが二人……」
〜 さらに翌日 〜
「シャマル先生! なのはがかつぎ込まれたって本当ですか?!」
「ええ……鼻血を噴いて倒れたみたいなの……」
「フェイトちゃん……」
「なのは! 大丈夫!?」
「フェイトちゃんの気持ちが良くわかったの……」
「え?」
「フェイトちゃんが刺激的過ぎて……ぶふぅっ!」
「なのは!?」
「はやてちゃん、備品の輸血パックもう少し発注していいかしら?」
『構わんよ〜。 請求は変態教導官と色ボケ執務官に回しといてな〜☆』
「ふふっ、了解で〜す♪」
>>497 なんて素敵な安眠妨害gj
今日、仕事中に何故か急に
『ノーヴェの指をしゃぶりながら「ノーヴェのこの可愛い手を、また私で真っ赤に汚して…」と囁くちょっと危ないギン姉』
とゆう図が浮かんでしまった…
なのはさんとフェイトさんの鼻血は多いけど
はやての鼻血って見ないな
想いが足りないのかプラトニックなのか…
はやてさんなんておにゃの子のおっぱい日常的にもみまくってるんだぜ
いちいち鼻血だしてたらただの変態になってまうやろ
>>501 立派な変態ですしボロ出まくりです部隊長
学生の頃に出し過ぎて耐性ができた(鼻の粘膜が厚くなった?)と考えれば
隣がなのフェイとアリすずだしそれくらい出しても不思議では……
しかも周りがロリに熟女におっぱい魔神のハーレムだからな。
厚くなるのも頷ける
熟女は言ったららめ〜!
洗濯機の蓋を開けると、彼女が今朝まで着ていたワンピースのパジャマが入っていた。
染みも汚れもない真っ白なパジャマ。
そっと、それ取り出すとムズムズと罪悪感が込み上げてきた。
何だか泥棒になった様な気分。
なのは・・・ごめんね。
心の中で大好きな彼女に頭を下げる。
機上の彼女は今ごろ何をしているんだろう?
でも、なのはが悪いんだよ? 私を置いて出張に行っちゃうんだから・・・。
そんな言い訳じみた事を呟いて、手に取ったパジャマに顔を埋める。
肌触りの良い柔らかな生地が心地よい。
はぁ〜、いい匂い・・・。
汗と香水と彼女の匂いと。
それから、昨夜、二人で愛し合った匂いと。
色々なモノが混ざり合った香りが私の気持ちを慰めてくれる。
なのは・・・なのはぁ・・・。
彼女の脱け殻をぎゅっと抱き締めて寝室へと向かう。
寂しいよ、なのは・・・。
一人きりの今晩は、これで少しでも彼女の温もりを感じよう。
こんな行為を彼女は怒るかもしれない。
でも、それはそれでいい。
怒った彼女はきっと私の事をイジメてくれるはずだから。
大好きだよ、なのは。寂しいから、早く帰って来てね・・・。
甘ったるい香りに包まれながら、私はそっと目を閉じた。
彼女の笑顔を思い出しながら・・・。
寂しがり屋でちょっと変態で、しかもMっぽいフェイトさんがブームなここ最近。
>>504 こうやって見ると、はやてさんは恵まれた環境にいるねw。
ゲームの主人公みたいだ。
そういえば、はやてとシャーリーが六課を舞台にしたなのは主人公の百合ゲー作る連作があったね
シャマルさんルートの辺りでストップしちまってたけど……続きが読めるなら是非読みたいな
さておき、はやてだけではなくギン姉さんもそのテのゲームの主人公にふさわしいと思うんだ
銀髪隻眼のクールプリティ(クールビューティーというにはちと幼い)を筆頭に、
天真爛漫、ツンデレ、クーデレにのーてんきと、妹達がよりどりみどり
そしてある条件をクリアした場合、
クール秘書、百面相の悪女、体育会系ガチムチさんに陰謀大好き眼鏡っ子、
さらに親しみ易いおちゃらけさんや巨乳令嬢&ボーイッシュ双子に無表情系の麗人を籠絡し、
スカ博士の野望を阻止する裏モードを(ry
変態Mフェイトさん多いけど変態Sフェイトさんが見たい
>>508 ギン姉好きにはたまらんな
毎晩誰が一緒に寝るかでお姉ちゃん争奪戦が勃発するわけだ
スカリエッティが数の子を始めとして技術提供した素体に、百合ん百合んな遺伝子を組み込んで無いて、それが突然活動を始めるとかどうでしょか。
以下イメージSS↓
「はぁっ……くぅっ!」
「どうしたの、ノーヴェ!? ウェンディ!?」
「わ……かん、ねぇ……」
「何か身体の奥が……あ、熱いんスよ……」
「な、何で服を脱いでるの、あなた達!
いい加減に……あぁっ!
(な、何これ……私まで、熱く……)」
-------------------
「ティア……」
「や、止めなさいスバル!
止めてぇ……」
「だ……って、身体……熱く、て……」
「だからって、こんな……」
「ティアァァ……」
「ん……あぁっ! もう、好きにしなさいよ……」
--------------------
「なのは……」
「ふぇ、フェイトちゃん、何か目が虚ろだよ?」
「ダメなんだ……さっきから、身体が言うこと、きかなく、て……」
「や……そんなとこ、だめだよぅ……」
「なのはぁ! 私の身体の疼きを、鎮めて……!」
「フェイトちゃん……。
わかったよ、なのはも全力全開で頑張るから……だから、フェイトちゃんも……」
「はぁぁ……なのは……」
こんな感じで。
続きは書けないので、各自脳内補完ヨロ。
>>511 そのうち乱交プレイに移るのはもはや決定事項
Candy boyの新作見てたら、仲良しなナカジマ姉妹に激しく嫉妬するヤンデレっぽいティアナとか、
同様になのフェイに激しく嫉妬するヴィヴィオやはやてが浮かんだオレは末期かもしれない。
>>511 あれ、フェイトさんはFとはいえスカルエッティに直接は関係ないんじゃ・・・
でも違和感が無いな
平日にまとめの編集やるって言ってた方のあれなんですけど、
今ちょこっと試しに編集してみるかなって思ってやってみたんです
弾かれました編集できませんでしたごめんなさい\(^o^)/
>>511 このスレ的にはいなかったことになってるエリオ君で発動するとどういう事態になるんだw
517 :
511の人:2008/09/27(土) 22:50:58 ID:0XCl0Moo
>>512 むしろそれを狙ってみたんだがwww
組み合わせは更正組とギンガ、獄中組、スバティア、なのフェイで。
まあ、実際は万が一にもそんな遺伝子は組まれていないんだろうけどね。
ドクターは変態という名の紳士だしなwww
>>514 それは俺も知ってて書いてみたよ。
ただ、一応プレシアママンに技術提供はしていた筈だから、その技術の中に紛れ込んでいたという事で。
大丈夫、原作者の都の人も割とトンデモ設定だからwww
>>516 百合スレになんて話題をww
まあフリードとかヴォルテール辺りとよろしくやってるんじゃね?
さて、小ネタでも。
「ティア〜♪」
「スバル、あんまりひっつかないの!」
「(羨ましいな、あんなにベタベタして……)
な〜のは〜♪」
「うるさいのフェイトちゃん仕事中なの」
「はいすいませんごめんなさい」
仕事熱心ななのはさんとか。
>>517 スカはプレシアにこれといって技術提供してないんじゃないか?
昔知り合ったころに少し話したことがある程度の関係では
まぁ細かいことは別にどうでもいいんだけどね
このスレのクオリティはもうずっと前から右肩下がり
映画化されるまで俺は冬眠する
冬眠ねぇ…
変なロストロギアに当たってフェイトさんが昏睡状態に陥りました。
みんなで手を尽くすが目を覚まさず、数ヶ月が過ぎました。
よくお見舞いに来るなのはさん。いつも何々があったよ、と
フェイトさんに向かって話してますが一向に目を覚ましません。
目を覚ます日が来る気配がないことに怯え、病室で涙。
去り際に王子様よろしくキスをするとなんと白雪姫よろしく
目を覚ますフェイトさん。
シャマルさんが飛んできて即検査。
フェイトさんは毎日一回はキスしないと具合が悪くなる特異体質に。
数ヶ月寝たきりだったので体が弱ったフェイトさんは病院でリハビリ。
もちろん絶賛お見舞い祭りのなのはさん。
毎日キスしないといけなくなったので、自宅療養が可能になった時点で
二人は同居し始めました。
この時点ではなのは→←フェイトなんでくんずほぐれつでちゃんとくっついてくれたら
いいなあと思う日曜日のお昼前。
コードギアス見終わって
ルルーシュ→なのはさん
スザク→フェイトさん
の妄想が3秒で浮かんできた
自称魔王役はなのはさんでいいけど、あんな偽善者役にフェイトさんはなぁ
フェイトさんはなのはさんに愛してますっていう役のナナリーで、偽ゼロは淫獣あたりで
じゃあCCがレイハさんで
フェイトさんスザクならユフィをなのはさんにしたいなぁ
386なのだが
いちお作者殿もOkな感じなのでヘロアゲ番外編を書いていたが、えらく長くなってきた。
最初のとこはもう書き直さないと思うので投下しようと思うが、どうだろうか。
>>525 どうだろうか?
投下しろと言うしかないだろうが・・・
さっさと投下しろ。いや、してください。
フェイトはシャーリーで良いんじゃない?…死んじゃいそうだけど
>>525 wktk
>>523 フェイトさんは元祖なのはさんが助けたい、守りたいと思った子だしな
大丈夫そうだな。。じゃあ投下する。
もしも作者殿とファンの感動に傷をつけたならすまない。
389、おまいのために書いたぜ。
「フェイトちゃん、これずっと私が持ってたんだけど今まで渡さなくてごめんね」
ある日の夜、フェイトが書斎で勉強をしているとなのはが鞄ほどの大きさの紙箱をどこからか持ち出してきてこう言った。
「ん?なのは…それは何?」
「フェイトちゃんの…… 職場の私物。シャーリーさんから預かってたんだ」
その白い平たい箱は資料室でフェイトが意識不明に陥った後、執務官辞職が成立した際になのはに預けられたものだった。
なのはは記憶を失ったフェイトが執務官という職業に固執していなかったこと、今の生活に慣れようとしているフェイトに余計な負担を与
えたくなかった事から、長い間その箱の存在をフェイトに知らせていなかった。
「うん……ありがとう、なのは」
素直にフェイトは礼を述べた。
― Hello, Again ― 番外編
ヴィヴィオが家に戻り、三人での暮らしが新たな関係で始まってからかなりの日々が過ぎた。
普段、ヴィヴィオは学校、なのはは職場へ、フェイトは自宅で勉強と魔法の訓練を続けるという一見、穏やで平和な日々が続いていた。
しかし、フェイトは過去の自分に触れる機会があるたびに、必要の無い焦燥を感じていた。
早く、周りから認められたい、そしてなのはにも―。
執務官を辞して後、フェイトには確たる社会的立場というものは存在しなかった。職業資格は全て剥奪となり、民間資格である運転免許も
自主的に返納していた。乗っていた車はシグナムに譲ってしまっている。
運転の仕方を再度覚える事は考えていなかった。今のフェイトの生活では、車はまったく必要の無いものだった。
運転の仕方を再度覚える事は考えていなかった。今のフェイトの生活では、車はまったく必要の無いものだった。
ただひとつの例外として、魔導師ランクだけは試験を受け、ミッドチルダ式空戦AAAランクを取り直していた。
管理局がフェイトを臨時嘱託魔導師として局への登録を継続要請したためである。
登録継続にあたり、3ヶ月の短期訓練を受けていた。訓練教官はフェイトにとっては残念な事になのはでなく、機動六課解散後戦技教導隊入りしたヴィータだった。
ヴィータいわく、「スピードはさすがだが、戦う気持ちがまだまだ甘い」とのフェイト評である。
もとよりフェイトは実戦に参加するつもりなど無く、戦う気持ちなど持ちようがなかった。
ランク取得後は、義務である年二回の合同演習に参加するだけだった。
――世界はおおむね平和だった。
ある年の合同演習で、なのはが偶然に一度だけフェイトの仮想敵を勤め、周囲からあの”エースオブエース”と”金の閃光”がどんな戦いをするのか大いに注目を集めたことがあったが、
ろくに撃ち合う前にあっさりとなのはにバインドとスターライトブレイカーで撃ち落されてしまった。
フェイトの身にに何が起こったかを知る人は少なくなかったが、否が応でも周囲からは過去の自分と比較されていることを感じ取り、仕方ないと思うと同時に悔しい気持ちがフェイトを支配した。
フェイトちゃん頑張ったよ、となのはは声をかけたが、フェイトは小さく頷きを返すだけだった。
じゃあ反省会があるから先に帰っててね、と言い、同僚と去っていく白と青の鮮やかな教導隊の制服に身を包んだなのはを見送れば、
夜にはただいまといって家に帰ってきてくれる人なのに、とても遠い存在のように感じた。
自分はもう、全て失ってしまったんだろうか―
ヴィヴィオとなのはのの後見人は、なのはとも話し合った結果、リンディに引き受けてもらっていた。
同様にエリオとキャロの保護者は現在はティアナになっていた。ただし二人とも来年中には保護者の要らない年齢になる。
暖かい家庭にいて、なのはやハラオウン家、八神家の人々に見守られていても、外へ一歩出れば何の評価も受けない、一般市民に限りなく近い存在。それが今のフェイトだった。
通信教育で学校教育を受け、なのはに隠れて勉強している執務官への道も、まずは補佐適正試験に合格しなければならず、
執務官になるまでにあと何年かかるかフェイトには見当がつかなかった。
なのはの隣を歩いていきたい、なのはとヴィヴィオを、大切な人たちを守れる存在になりたい――
その想いはすぐには適いそうになかった。
それに――― それに、なのはは今の私の事、どう思ってるんだろう……?あの指輪は?私の片想いだったのかな……?二人はどんな関係だったんだろう…?
今は私はヴィヴィオと同じように、なのはの子供みたいに思われてるのかな―――
まずはこれまでです。
386以来の初投下ゆえ、改行位置が変になってもうしわけない。
…本家より改行少ないな。
おぉ、GJ!!
ヘロアゲ大好きだから続き楽しみにしてる!
GJGJ!!
続き待ってるんだ!!寒いけど全裸で!
ヘロアゲ外伝GJ!
>>538 貴方の股間にリボルビングステーク
GJ!続き待ってるよ!
>>539 そんな貴方にサドンインパクト
>>536 内容は文句なくGJなんだが・・・
許可もらって書いてるんだから「ヘロアゲ」はないんじゃないかな、
ては思った。
通用する言い方とはいえ、それ正式なタイトルじゃないし。
>>540 無限拳で月までご招待なの☆
正式タイトルは…Hello,again だったっけ?
そしてなぜみんなスパロボw
スパロバー多すぎだなw。
スバルは早くティアナにゲイナー君みたいな告白をすべきだと思うんだ。
そしなのはが(百合)ゲームになった際には、その告白はフルボイスでBGM化ですね、わかります
546 :
379:2008/09/29(月) 21:46:27 ID:WYf9E7VP
>>515 遅レスすみません、休日の人の方です。
忙しくて全然ネット繋げないんですが、
今週末or来週末辺りに俺もチャレンジしてみます。
しかし、弾かれるって困っちゃうね
ヘロアゲ番外編の者です。
GJありがとうございます。ちとホッとしました。
タイトルですが、本家と同じHello, Againを使うのはおこがましいと思い、このタイトルにしましたが、
ふざけたタイトルと思われたのでしたら申し訳ないです。
なんかいいタイトルあったらください
>管理人様
過去ログ置き場自体はUpされてたんですね。お疲れさまです。
>>547 Fate,againとか?
何か過去の在り方を追い掛けるような話に思えたから……。
後はHello,futureとか、Call me nameとか……。
英語の成績2の俺が通りますよ。
外伝ってことで
「Hello, Again Another Code」とかどうだろー
長いから・・・略してヘロコド?
センスのない俺が通り過ぎました。
そんなら
『Hello,again‐Re;』
とかどうだろう。
コードギアスの最終回見た俺が通り過ぎました。
Hello,again「もう一度こんにちはを」として
次はLove,again「もう一度愛して」ならどうか
俺もレスでよく和訳が上がってからそういうのでいいと思う。
「もう一度、こんにちわと言って」とか。
あとは、「Hello, Again」を「hello, again」にしたりとか。
>>551 「Love,again」と聞くと、子供の頃に全盛期だった某グループの名曲を思い出すw。
あの歌詞、エロいんだよねw。
じゃれてるだけでも 時間がすごく経ってる
優しい指先 耳にキスして
こんな午後は そのまま 服脱がせて
天国に連れて行って
一緒に連れて行って
なのフェイで想像したら鼻血が出そうだ・・・。
>>547 389なんだ、名無しに戻るとかいってほんとにしつこくごめん。
でもおれのためとか、ほんとにありがとう!
そしてもちろん内容もGJ!!本家と違和感無く読めたぜ。
みんなが期待してGJしてくれてるし、今後は本家作者とみんなのために書いてくれよな。
もちろんおれも続きを楽しみにしてるよ。
タイトルは見たときから伝わってたよ。
おれは「hello,again外伝」に1票かな。
本家のタイトルをちゃんと残すこともまたリスペクトかなと思うんだ。
>>552 globeかw
誰かこれでなのフェイを書けばいい
おお、本当に番外きたっ
ヘロアゲ書いた者ですが……こんなにSS内の設定を配慮されたものになってるとは思ってなかった……
もっとラフで短いものだとばかり思ってたのでびっくりです。
続き楽しみにしてます。しかしタイトルって決めるの面倒ですよねw
>>551 ちょ、そ、それ……冒頭を投下した当初、前編を『Hello Again』後編を『Love Again』にしようと
マジで考えてたんですけどっ!?
色々思うところがあって不採用にしましたけど、まさにこの番外ではその部分を補ってくれそうですね。
いや、別にこれにしてほしいとかはないので皆さんと
>>547のお好きになさってくださいね?
ちなみにHello, AgainもLove Againも古い歌のタイトルに有名なのが存在しますが、
そこから頂戴したワケではないですし、SSのイメージを壊されたくない人がいたらいけないと思って
この話題には触れないでいたんですけど……Loveの方はまさに
>>552が言った名曲w
Helloの方はアーティスト名も歌詞(昔のなのでサビあたりしか知りませんが)も少しSSと
繋がって……るようないないような……
あと今更ですがタイトルに関しては、直訳で『こんにちはを再び』でも全く大丈夫ですが
『もう一度出逢いましょう』『また逢えたね』『何度でも最初の挨拶から始めよう』
という感じに伝わってくれたら嬉しく思います。
557 :
548:2008/09/30(火) 05:44:09 ID:uyKm59Pr
>>556 ですね……後で俺もそう思いました……orz
Call my nameにしたのはやっぱり名前を呼ぶ事がなのフェイとしての始まりだったので……。
でもLove againの方が良いですね。
誰もいないかな?
SS投下します
長編になっちゃいそうなんだけど…
とりあえず7レス
ティアナ→フェイト×なのは です
といいつつ今回はなのはは全然出てきません
ティアナ視点です
――――フェイトさんに抱かれた。
ずっと恋焦がれてきたフェイトさんに。
機動六課発足のときに初めて会って、綺麗で優しい人だと思っていた。
そして強い人だと。
幼いときの辛い過去を背負っていると知り、それでもなお強くいるフェイトさんに
いつの間にか惹かれていった。
執務官補佐として声をかけてもらい、一緒にいる時間が増えるとともに
その強さと優しさに触れるたびに、思いは募っていった。
でも、フェイトさんの隣にはいつもあの人がいた。
隣にいるのが当たり前すぎて、あたしがどんなにフェイトさんに思いを募らせても
叶わぬ恋だとわかっていた。
だから一生この思いを伝えることなど無いと思っていたし
ましてフェイトさんの優しい手に触れてもらえることなどあり得ないことで
それを思い描くことすら許されないことだと思っていた。
だからそれは至福のときだった。
あの優しい手で触れられるたび、あの紅い瞳に見つめられるたび
涙が出そうなほど幸せな気持ちになった。
その指で高みに昇るときこれ以上の幸せなど無いと思った。
それはあたしの人生でもっとも幸せなひととき。
そしてあたしの人生でもっとも残酷なひととき。
あの優しい声で耳元で囁かれた名前。
――――なのは
それはあたしの人生でもっとも幸せなひととき。
そしてあたしの人生でもっとも残酷なひととき。
「ティアナ、報告書はこれでOKだよ。相変わらず優秀だね」
「あ、ありがとうございます」
「ふふ、補佐官が優秀だと本当に助かるからね、こちらこそいつもありがとう」
「そんな、私なんてフェイトさんに比べたらまだまだですよ」
「ううん、このまま頑張ればティアナもすぐに執務官だね!」
フェイトさんは最近よくこういうことを言う。
もちろん、あたしとしても執務官は長い間の夢だったから嬉しい。
でも、あたしが執務官試験に合格してひとり立ちをするということは
フェイトさんの補佐も離れるということで……。
「ティアナ」
「え?あ、はい?なんですか?」
「どうしたの疲れてる?」
「いえ、何でもないですちょっと考え事を」
「やっぱり疲れてるんじゃないのかな?昨日次元航行から帰ってきたばかりだもんね
今日はもうこれで上がっちゃってゴハンでも食べに行こうか」
「え、あの、上がるのはともかくゴハンは……なのはさん達待ってるんじゃ」
「ああ、大丈夫だよなのはとヴィヴィオには今日は遅くなるって伝えてあるから」
フェイトさんはそういう人だ。
本来、長期の次元航行から帰ってきた後は数日はオフシフトを組んで
休みをとるのが普通。
だからシャーリーさんは今日はお休み。
でも今回の捜査は書類整理がかなりあったから
フェイトさんだけそれを片付けてから休むと言い出して……。
一人ではかなりの量だったので断るフェイトさんを無理やり言いくるめて
あたしもこうして仕事を手伝っていたのだ。
そんなあたしに気を使ってあらかじめなのはさん達には伝えてあったのだろう。
だとしたらそれを断るのはフェイトさんの気づかいを無駄にするということで。
「わかりました、ご一緒させてください」
「うん、ティアナは聡い子だね、そうしてくれると私も嬉しいよ」
ほんとは、フェイトさんの気づかいとかそんなのは関係無かった。
ただ私は一緒の時間が増えることが嬉しかったのだ。
一緒に食事をして、他愛もない話をして笑って
フェイトさんの運転する車で送ってもらって……
一生変わることの無い関係なら、せめて同じ時間を共有するだけでもと
それが私の小さな幸せなんだって思っていたから。
それ以上なんて求めていなかった……はずだった。
執務官補佐の考査試験に合格し、フェイトさんの副官になってから数ヶ月。
強くて仕事が出来て、まさに私の目指す執務官というのは
この人のような人だと、日々少しでもフェイトさんの役に立てるよう
フェイトさんに近づけるようにとあたしは夢中で仕事をしていた。
一緒に過ごすうちに知ったこと、フェイトさんは優しすぎる――――
フェイトさんがすごく優しい人だというのはもともと知っていた。
六課時代も、なのはさんの訓練でくたくたになったあたし達に
いつも優しく声をかけてくれていたのはフェイトさんだったし。
キャロとエリオから、二人とフェイトさんの出会いの話を聞いたとき
私が涙を流したのは二人の切ない過去もそうだが
フェイトさんの優しさに触れたからだった。
捜査任務にあたったとき、フェイトさんはみんなに的確な指示を与え
ときには自分が前線を受け持つ。
当たり前だけど前線というのは一番危険が伴う。
いくら事前に調査していたとしても、得体の知れない敵がいる可能性もある。
それでもフェイトさんは真っ先に現地に赴いたりする。
それは無謀とも見える突撃だったりもすることもある。
なのに先陣を切るのは、そこに泣いている子供たちがいるから。
フェイトさんはいつでもその子供たちのため、自分のことを顧ずに救いに行くのだ。
あたしは心配になって何度も
「前線は私たちに任せて指揮に専念してください」
と直談判した……かったのだが、フェイトさんは周りもちゃんと見えている人で。
むしろあたし達が危険にさらされたときはそれをフォローしつつ
最後にはちゃんと被保護者を救い任務を完了させてしまう。
かといっていつでも自分が前線にいるわけでもなく
特に危険の無いような任務のときは、ちゃんと指示に徹底して
あたし達のような経験を積むべき魔導師たちを育ててくれる。
……完璧すぎて泣けてくる。
こんな人に近づくことなんて出来るのだろうか?
でも、こんな人の副官でいられるあたしは幸せなんだ
だからこそ頑張ろう、いつかフェイトさんと肩を並べられるように。
今回の任務は、ロストロギアを悪用しようとしている組織の調査だった。
組織の殲滅までは任務に無かったのだが
調査しているうちに数人の子供が組織に囚われていることがわかり
その救出をすることになった。
もちろんフェイトさんが指揮をとり、率先して救出した。
数名の組織の人員が逃げ出したようだが
組織はまだ研究段階だったらしく、当面は再活動も無理だろうということで
子供たちを救出して施設を破壊したところで任務は完了した。
艦に戻り、ひとまずフェイトさんの執務室に二人で行く。
「ごめんねティアナ、いつもフォローにまわってくれてありがとう」
「そんなことよりフェイトさん、怪我してるじゃないですか!」
「ああ、これくらい平気だよ。それより保護した子たちを医療施設にお願いね」
「ダメです!子供たちはさっき他の局員に付き添いを手配しておきました
今頃はもう医療施設に着いた頃ですよ、だからまずはフェイトさんの手当てです」
「そうなんだ……迅速だね、やっぱりティアナは優秀だ
本当にありがとう、ティアナが副官でいてくれて私は幸せものだな」
「そ、そんなことは……あ〜もう!いいから手当てしますよ!」
「は〜い、ティアナ先生、優しくお願いね」
「ふざけてないで、早くバリアジャケット解除してください!」
あたしは救急箱を用意しながら、軽口をたたくフェイトさんを促して
バリアジャケットを解除したフェイトさんに執務官制服を脱いでもらう。
シャツの左肩の部分が裂けて少しだけ血がにじんでいた。
「っ痛……」
シャツを脱いでインナーに手をかけたフェイトさんの顔が苦痛に歪む。
怪我自体はそんなに深いものではなかったが、肩の関節が痛む様子。
どうやら亜脱臼でもしたのだろう、インナーを脱ぐ動作が辛そうだ。
「えへ、ごめんねティアナ、ちょっと失敗しちゃったみたいだ」
「失敗って……あんまり無理しないで、たまにはあたしにも頼ってください
そりゃ、まだまだフェイトさんのフォローをするには力不足ですけど……」
――――違う、フェイトさんはあたしに頼らなかったわけではない。
子供を抱えていたフェイトさんへの攻撃を防ぎきれなかったのはあたしだ。
逃げ出すときの最後のあがきともいえる一撃から子供たちを守るため
フェイトさんは怪我をしたのだ。
散り散りに逃げる敵に意識を逸らされていたあたしのミスだ。
考えれば考えるほど自己嫌悪に陥ってしまう……。
「ティアナのせいじゃないよ?」
「いえ、完全にあたしのミスです、フェイトさんに怪我までさせて……
情けないです、こんなじゃ頼ってなんて言えないです……」
「泣かないでティアナ、ティアナは良くやってくれてるよ」
少し首を傾げて私の顔を覗き込みながら、フェイトさんは優しい声で慰めてくれる。
頬の涙を拭ってくれるその指先が優しすぎて、胸が詰まる。
「ふふ、じゃあ今ティアナに頼っちゃおうかな」
「え?」
急にいたずらな顔で何を言い出すかと思えば……。
「脱ぐの、手伝ってもらえないかな?」
「なっ!?それは……え?」
「だって、痛くてインナー脱げないし、たぶん下着もはずせない」
「…………わかりました」
インナーの裾に手をかけ、上にずらす。
フェイトさんの白い肌にドキリとした。
ブラジャーの黒いレースが見えてさらにドキドキして……。
あたしはどうしたんだろう?
任務にあたるときはほとんどの時間を一緒に過ごすのだ
着替えを見るのなんて初めてじゃないし、一緒にお風呂に入ったことだってある。
なのにどうしてこんなにドキドキするのだろう。
右腕をなんとか抜き、傷に触らないようにしながら
腕を動かさないように、そっと左腕も抜いてインナーを脱がせる。
左肩の傷を消毒してガーゼを貼って、亜脱臼については腕を固定した方がいいだろう
……と思ったところでブラジャーに目が行く。
「フェイトさん、これ」
「うん、たぶんはずした方がいいよね……」
「……ですよね」
手当て自体は無理をすればはずさずにも済むが
その後寝るときのことを考えたらやはりはずしておくのが無難だろう。
今のフェイトさんじゃ後ろホックには手が届かないだろうし。
フェイトさんを座らせて、後ろに回る。
そしてブラのホックをはずした。
なぜか少し手が震えた。
人のブラのホックをはずすのなんて初めてかもしれない。
慣れないことだから緊張しているのだろう、最初はそう思った。
でもその考えはその後すぐに違うのだと気づいてしまった。
なるべくフェイトさんの胸は見ないようにしながら傷の手当てをする。
……ずっとドキドキしていた。
消毒液をつけたとき、冷たかったのか、それとも傷に沁みたのか
フェイトさんが少し肩をすぼめながら反応した。
「ん……」
すごく小さな声だったが、その言葉にさらに胸がドキリとした。
なぜか艶っぽさを感じてしまった。
……なぜ?
なぜとかではないのだろう、そのときあたしはもう気づいていた。
フェイトさんに女の色気のようなものを感じているんだと。
なぜそんなことを感じるの?
それも気づいていた、たぶんあたしは…………
フェイトさんのことが好きなんだ。
「ありがとうティアナ」
「いえ、とりあえずの応急処置なので……
明日本局に戻ったらシャマル先生にちゃんと診てもらってください」
「うん、わかったよ……あ〜なのはにも怒られちゃうな〜」
――――ドキン
「そうですね、でも怒られるより心配されちゃいますね」
「ん、そうだね、でも私たちはお互いさまだから」
――――そうだ、何を考えているんだろう私は
「なのはさんも教導官の仕事だけじゃなく前線に借り出されることもありますもんね」
「うん、だからお互い多少の怪我はしょうがないってわかってるんだ
でも例え怪我をしても、必ずお互いのもとに帰ってくるって約束してるから
だから頑張れるんだ」
――――フェイトさんを好きとか、どうかしてる
「相変わらずラブラブなんですね〜」
「ラブラブって……そんなのじゃないよ、大切な家族だから……」
――――フェイトさんにはなのはさんがいるんだから
「また〜どうせみんな知ってるんですから今さら照れないでくださいよ」
「照れてなんか……もうっ!ティアナったらからかわないで」
「ごちそうさまで〜す!」
「もうっ!」
――――でも、この気持ちに気づいてしまったから
――――あなたの元を巣立つそのときまで、思っているだけならいいですか?
以上です
続きは執筆中
構想は出来ているしだいぶ書きあがっているのですが何せ長くなりそうで…
ちょっと時間かかるかもですが
ちゃんと完結までもって行きますので
では、お目汚し失礼しました
一番好きな三角関係キタ!
自分も以前書いたフェイティアSSを近いうちに投下しようと思ってたけどしなくてよかったw
続き楽しみっス
570 :
名無しさん@秘密の花園:2008/10/01(水) 06:16:53 ID:HjJdkcxd
GJ!
続き待ってます
ごめん、上げちゃった
携帯で「ブラのホックを外した」の部分だけ見えてエロいの想像した俺は末期です?
俺もこの三角関係大好きだぜGJ
超期待して待ってます。
なのはさん=ルパン
次元=スバル
五ェ門=ティアナ
不二子=ヴィータ
銭形=はやて
クラリス=フェイト
カリオストロ=シグナム
これで、あの映画を再現して欲しいぜ。
>>568 GJ! 二人ともまじめでやさしいからなぁ。。
ヘロアゲ番外もすこし後で投下します
タイトル迷いましたがLove Againにします。
ご期待に沿えるようがんばる。。。
前書き
19スレからこの22スレまで投下された長編、Hello, Againのいち読者による番外編です。
なので、本家の前後編を読んでないと何のことか分かりません。
空白の五年間を全部じゃないけど少し埋めてみようと……
後ろに行くほど甘くなる……予定
ゴメンなさい前回の分はタイトルが「ヘロアゲ番外1」です。
* * *
なのはが箱をフェイトに渡し書斎を出た後、フェイトはその白い箱を机に置き眺めた。
私物だからということなのだろうか、管理局の印が入った封はそのままにされ、少し黄色く変色している。
しばらく躊躇ったのち、思い切って封を剥がしてみた。
一番上に、保護施設からの手紙類。そして気に入って使っていたものなのか、官給品ではない文房具類が少し。法務関係のハンドブックが数冊。
その下にフォトスタンドがいくつか重ねてあった。
ひとつは、母とアリシアの写真。母はフェイトの持つ記憶の中と同じに静かに微笑んでいる。あの日資料室でP.T.事件のことを知った後も、フェイトの母への想いは変わらなかった。
母はもうこの世にはいない。そして真実を知るまでは自分自身だと信じていた、アリシアも。
アルフと私が残されて―― けれど今は自分にはなのはがいて。今では母のことを時に想う時も、胸の痛みを感じることはなくなっていた。
もうひとつは、ハラオウン家の集合写真。そこに写っている自分は少し困ったように、だが笑顔で家族に囲まれている。私、本当にいい家族に恵まれたんだ――
なのははリンディをフェイトのもう一人の本当の母さんだと言った。フェイトは結局ハラオウン家に戻らないという選択をしたが、リンディは今もいろいろとフェイトの相談に乗ってくれている。母さん、と呼ぶときはまだ少し照れてしまうけど……。
そして最後にヴィヴィオを抱き上げているなのはの写真。なのはの優しげな微笑みに、思わずフェイトも微笑み返した。
箱の中に最後に残ったものがあった。
取り上げてみると、それはフォトアルバムのようで、携帯用なのか版型は小さく、ページもそれほど多くはなかった。
フェイトはその飾り気のない黒の表紙をめくる。
最初の二枚は小さな頃のエリオとキャロの写真。――エリオもキャロも、うん、今も面影は十分残ってるね……。
二人の仕事の関係もあり、最近はなかなか会えなくなっていたが、二人の元の境遇や、フェイトが保護者になった経緯を知った今なら、フェイトがどんな想いでこの写真をアルバムの最初に入れていたか分かる気がした。
その次は、白い学校制服姿の少女たちの写真。小学生……?そしてこっちの子がアリサで、こっちがすずかかな?
なのはから、自分が小学校三年から中学校の六年間を日本で過ごした事は聞いていたが、アリサ、すずかとはメールをやり取りしただけで、会ったことはまだない。
ページをめくると、同じ白い制服でなのは一人が写り、レンズに笑いかけている写真。小さい頃のなのは、可愛い――
次は中学校の卒業式と思われる、フェイト、なのは、はやてが、ピンクの花が満開の木の下で写っている写真。
いつか近いうちに日本に行ってみたい。とフェイトは思った。
なのはと通った学校やハラオウンの家、なのはの実家の喫茶店にも行ってみたい。
なのはの両親兄弟、アリサとすずかにも会ってみたい――
その隣は機動六課時代のものと思われる、集合写真。
全て今の自分の記憶にはない思い出の写真だった。
だがフェイトは、不思議とそれが自分の経験であったような、懐かしいような、暖かい気持ちが溢れ、その気持ちがじんわりと染みてきた。
うん、そうか……私はこんな素敵な人たちと一緒に想いを分け合って、夢を形にしていったんだね……
――きっと自分も出来る。フェイトはそんな気がしてきた。
アルバムのページはあと半分程だった。しばらくその暖かい気持ちをじっと味わったのち、フェイトはページをめくる。
次の写真では、訓練用の隊服を着たフェイトが笑顔でヴィヴィオを肩車し、隣に立つ制服姿のなのはが少し眩しそうにフェイトを見上げている。
今より少し幼い顔のヴィヴィオは、笑い声が聞こえてきそうなほどの喜びの表情だ。
私なんだかどこかのお父さんみたい……とフェイトは思った。
今はヴィヴィオはフェイトにとっては妹のようなもので、ヴィヴィオの方もフェイトをフェイトママとは呼ばず、なのはが呼ぶのに倣い、フェイトちゃんと呼んでいた。
その写真に写し出された三人の表情は、幸せな夫婦と娘そのもの以外ではありえなかった。そしてなのはの視線は――
その視線と、視線の先にある自分を見ているとフェイトは急にどぎまぎとし、あわてて隣の写真に目をやる。
隣のページには、執務官の漆黒の制服を着たフェイトと、白いスーツ姿の私服のなのは、真ん中に二人に手をつないでもらっているヴィヴィオの写真。
入学式のものだろう。執務官の制服を着ているところを見ると、フェイトは仕事先から直行してきたのかもしれない。
――執務官の制服を含め、家にあった官給品は当の昔に全て返納されていた。個人の情報端末はセキュリティのためか、いったん局に返却され、完全に初期化さたのちにフェイトに戻されていた。
だからフェイトにとって制服姿の自分を見るのは辞職を願い出て、引き返して資料室で倒れたあの雨の日以来となる。
フェイトはしばし自分の制服姿を眺めた。その姿は――過去のものなのに、フェイトにとって未来の自分のように感じられた。
それにしてもなのはのスーツ姿、綺麗だなぁ……普段の教導隊の制服もかっこいいけど、こんなフォーマルな格好のなのはも……フェイトは仄かに頬が熱くなるのを感じて、最後のページをめくる。
――と、そこには黒い台紙があるだけだった。アルバムをめくっている間に写真が落ちたのかと思い、周りを見渡すが、なにも落ちていない。
不思議に思って台紙をふと手でなぞってみた。すると、なにかが挟まっているような感触がしたため、中を探ってみると、パラリと床に写真が落ちた。
床に落ちた写真を拾って裏返してみると、そこにあったのはシーツだけをまとったなのはの寝姿だった――
機動六課で一緒の部屋になったばかりの頃のものだろうか、ベッド脇には管理局の真新しい制服が掛けられている。
この写真の意味は――
さらに頬が熱くなりながらも、フェイトは台紙に堂々とその写真を表向きに張り直した。
が、結局目のやり場に困り、ページを前に戻す。そして三人が写った写真をもう一度眺める。
これって…やっぱり……やっぱり私となのはは、友達なんかじゃなくて―――
「ね、バルディッシュ」
フェイトは傍に置いたデバイスに話しかけた。
「Yes, Sir」
「バルディッシュは全部知っているんだよね、私たちの出会いから今までのことを…」
「Yes, Sir」
「でもきっと教えてくれないんだよね」
「No, Sir」
寡黙なインテリジェントデバイスは質問にそう答えると、いつもの沈黙に戻った。
「フェイトちゃーん? お風呂次どうぞー?」
なのはにリビングから声を掛けられ、はっとしたフェイトはアルバムを閉じた。
――フォトアルバムは長期航行にフェイトが持ち歩いていたものだった。
個人用の情報端末に入っていた写真データもあったかもしれないが、局で初期化された
際に消去されてしまっていただろう。
「うん、わかったー」
……と返事をし、箱の中へ私物を戻した。
ここで今回はおわりです。
次回からもう少し会話が増える予定です。
変なところがあったらスイマセン、遠慮なく突っ込んでください
GJ!
貴方の文才には突っ込まざるを得ない。スバラスィと。
>>581GJ!空白の五年間と聞くと空の境界を思い出す。
GJ・・・
その写真はフェイトさんが事後のなのはさんを撮った写真か・・・なかなかやりおる。
GJ!
>>584 事後の写真…なかなかやりおるな、フェイト…///
でも六課で同じ部屋になったころだとしたらまだ友人のままだよね…
SS投下します
ティアナ→フェイト×なのは
>>651-567 の続きです
今回は5レス使います
ほんとはもっと、結構執筆済みなのですが
連投規制とかに引っかかるのが怖いので小出しでスイマセン
GJもらえて嬉しいです、頑張ります
>>569 フェイティアSS投下してください、おながいします
あんまり見ないから自給自足しちゃってるんで、ぜひ
しかも自分のSSはフェイなのありきなので、どうも暗いし……
マジでおながいします!w
>>570 GJありがとうございます!
なるべく早めに完結までいけるよう頑張ります
>>572 いや、むしろ健全です?w
え〜と一応中盤でエロあります
ご期待にそえるかはわかりませんが……
>>573 暗い三角関係でスイマセン
ほんとはラブラブが好きなんです
でもなぜかこうなっちゃうんです
期待されちゃうと張り切っちゃう自分がいますw
任務から帰ってきたフェイトちゃんは、怪我をしていた。
「え〜と、ちょっと失敗しちゃって……でも傷は浅いから痕も残らないし
一週間もすれば痛みもひくってシャマル先生が……
なのは?顔が怖いよ?」
あたふたしているフェイトちゃんがちょっとかわいくて
ついつい笑ってしまいそうになる……でもここで笑っちゃだめなの。
「フェイトちゃん、怪我しちゃったものはしょうがないよ
でもどうして帰ってくる前に言ってくれなかったの?
今日シャーリーから聞いてびっくりしたよ?」
「あ、あ〜そこを怒ってたのか……」
「むぅ……」
「ほんとにそんなにたいしたこと無い怪我だし
今日には家に帰れるから余計な心配かけるだけかなーとか思って」
「もう!フェイトちゃんのことを思うのに余計なことなんて無いよ
それより怪我してるのに教えてもらえないことの方がつらいよ?」
「はい、すいません。以後気をつけます」
「ほんとにわかったの〜?」
「うん、私となのはの間に秘密は無いよ、任務のこと以外何でも話す、約束する。
私だってなのはが怪我したりしたらすぐにでも教えてもらいたいから。
だからごめんなさい」
「わかればよろしい!」
ちょっとえらそうに胸を張って答えたわたしを、ホッとした表情で見るフェイトちゃん。
「えっと……なのは?」
「ん?」
「おいで?」
「うんっ!」
両手を広げて(左腕は痛いみたいで広げてないから正確に言えば片手を広げてだけど)
わたしを迎えてくれるフェイトちゃんの腕の中に包まれる。
「ただいま、なのは」
「うん、おかえりフェイトちゃん」
「なのは、会いたかったよ」
「も〜フェイトちゃん、今回の任務は3日間だけだったのに
そんな久しぶりに会うみたいな言い方して」
「うん、でも何かすごく会いたかったんだ」
「ふふ、実はわたしもだよ」
フェイトちゃんの腕に抱かれながらフェイトちゃんの体温を感じる。
わたしにとってすごく安らげる瞬間。
「なのは……」
フェイトちゃんが私の頬に右手を添えて見つめてくる。
「フェイトちゃん……」
目を閉じるとフェイトちゃんの唇が私の唇に触れた。
「……ん」
触れるだけだと思っていたのに、ちょっと長いなと考えた瞬間――
「んぅ…………」
フェイトちゃんの舌が滑り込んできた。
「ん……はぁ…………なのは……」
熱のこもった口付けに、ひざが崩れそうになる。
「ぁ……フェイト……ちゃん」
頭が痺れてきて何も考えられなくなりそうに……
「フェイトママー?」
「!?」
声に驚いて振り返ると、眠そうに目をこすりながら立つヴィヴィオがいた。
任務から帰ってきたばかりのフェイトちゃんは
書類整理などで日を跨ぎそうな時間の帰宅だったので
ヴィヴィオは先に寝かせていたはずだった。
はずだったのだが、どうやら玄関先でフェイトちゃんに文句を言っていたのが
思ったよりも声が大きかったらしい。
わたしたちは慌てて体を離し、ヴィヴィオに向き直る。
「あ〜やっぱりフェイトママだ〜おかえりなさ〜い!」
「うん、ヴィヴィオただいま。ごめんね起こしちゃって」
あっという間にママの顔になったフェイトちゃんは
抱きついてきたヴィヴィオを抱えあげて満面の笑みを浮かべる。
良かった、とりあえずヴィヴィオには見られてなかったみたい。
でももしもあのままヴィヴィオが来なかったら…………。
『なのは、ごめんね続きは後で……』
ちょっと危ないことを考えかけたとき、念話で話しかけられる。
『後でって……もう!そもそも玄関先であんな激しいのは……
ヴィヴィオは見てなかったみたいだから良かったけど……』
『ふふ、なのは、かわいかったよ』
『なっ!?…………』
……ほんとにこの人は。
まだ眠そうなヴィヴィオをベッドに抱えていくフェイトちゃんの後ろ姿を見ている私は
きっと赤い顔をしているのだろう。
フェイトちゃんとお互いの気持ちを確認しあってから随分経つ。
一緒に住むようになって、ヴィヴィオが家族になって。
六課解散の後も、わたしたちはミッドの地上に家を借りて一緒に暮らしている。
こんなに同じ時間を共有しているのに、フェイトちゃんはいまだに私をドキドキさせる。
むしろ、いまだに好きな気持ちが大きくなっていると思う。
出会った頃から変わらない綺麗なフェイトちゃん。
優しいフェイトちゃん。
まっすぐなフェイトちゃん。
ちょっぴり頑固で、照れやなフェイトちゃん。
ずっと、ずっと私と一緒の時間を過ごしてください。
ヴィヴィオと三人で、いつまでも幸せに暮らしていきたいです。
フェイトちゃん、愛しています――
ベッドに運ぶとヴィヴィオはすぐに眠りについてしまったので
フェイトちゃんは荷解きをはじめた。
「私はシャワーを浴びてから寝るから、なのは先に寝てていいよ?」
フェイトちゃんはそう言ったけど、
左腕をかばっているフェイトちゃんは荷解きすら大変そうだった……
「わたしはまだ大丈夫。
それよりフェイトちゃん、怪我してるのにシャワー浴びて大丈夫なの?」
「大丈夫だよ?怪我した場所のシールは防水だからちょっとは濡れても平気だし
シャマル先生からも許可を貰ってます」
そっか、シャワー浴びるの自体は問題ないんだ……それじゃ
「服、脱ぐの大変じゃない?」
「あ……うん、それはちょっと大変だけど……」
「じゃあ手伝うよ」
「え?あ、大丈夫だよ昨日の夜と今朝でだいぶコツをつかんだから」
「むぅ〜手伝いたいの!」
「そう?じゃあお願いしちゃおうかな」
フェイトちゃんのために何か出来ることが嬉しい。
着替えを用意してフェイトちゃんと一緒にバスルームへ向かう。
どうせなら一緒に入っちゃおうかとも考えたけど
わたしは既にヴィヴィオと済ませちゃってるので着替えの手伝いだけ。
「どうしたらいい?」
脱がせようかと思ったがどこが痛いのかよくわからない。
「んと……とりあえずここ持っててもらえる?
で、こうして……んしょ……こっちに引っ張ってもらえるといいみたい」
うん、わかったよとフェイトちゃんの言うとおりに手伝っていく。
――「いいみたい」って言い方が何となくひっかかった。
「ブラもはずしてあげるね」
「あ……ありがとう片手だとホックが大変だから助かるよ」
少し恥ずかしそうにしながらも素直にされるがままになっているフェイトちゃん。
……あれ?はずすの大変だったら今朝つけるときはどうしたんだろう?
スカートを脱ぎ、ストッキングをちょっと苦労しつつ脱ぐフェイトちゃんを見ながら
ふと疑問に思ったので聞いてみる。
「ねえフェイトちゃん、今朝とか着替えるときはどうしてたの?」
「え?あ……えと……」
私の質問に赤い顔をしながら答えるフェイトちゃん。
「あの……ティアナに手伝ってもらいました」
――やっぱり
ティアナはフェイトちゃんの補佐官だもんね
捜査現場だけじゃなくて四六時中一緒なのはわかってる。
……だけど、なんだか悔しい。
別に私はいつもフェイトちゃんの側にいたいわけじゃない。
わたしたちの選んだ仕事はそれぞれ別の道だから、そんなこと思っていない。
でも……着替えの手伝いとかそんなこと出来るのは私だけだって思っていた。
「どうしたの?もしかしてなのは、やきもち妬いてくれてる?」
「何言ってるの〜そんなんじゃないよもう!」
「そう?ふふ、じゃあなのはもう大丈夫だよありがとう」
「え?でも……」
「んっと、パンツは自分で脱げます…………」
真っ赤な顔で言うから
「あ、ご、ごめん!」
ついわたしも赤くなっちゃって……。
「じゃあ何か困ったことあったらすぐ呼んで!」
なんとなく恥ずかしくて脱衣所から飛び出した。
『ちょっとインナーの袖を押さえてもらったりとか
ブラのホックだけ止めてもらったくらいだよ〜?』
なんだか楽しそうにバスルームから念話で話しかけてくるフェイトちゃん。
『もう!別に何も思ってないってば〜!』
そう、何も思うことなどないはず。
ティアナは私の教え子で、あの子のことはわたしもよくわかっている。
頭が良くて、生真面目で、よく気がついて……本当にいい子だ。
でもなぜだろう、何となく不安な気持ちが拭えない……。
以上です
なのは視点でした
続きは明日投下します
次ははやてが出ます
>>593 乙&GJ!
こんな雰囲気大好きだわ
続き待ってますよ!
スイマセン
明日仕事が忙しくて投下できないかもしれない……
ということで
連投ぎみで申し訳ないですが続き投下します
ティアナ視点となのは視点です
5レス使用します
>>594 大好きとかありがとうございます!
続きはちょっと間が空くかもですが
待ってますとか言われると上がります
あれ?
書類整理がひと段落ついたところで、ファイルが一つ足りないことに気づいた。
「シャーリーさん、備品発注書のファイルってどこにあるかわかりますか?」
「あ、フェイトさんがチェックして……他のファイルと一緒に持っていったのかも」
「フェイトさんどこ行ってるんでしたっけ?」
「さっきクロノ提督のところに打ち合わせに行って……
ちょっと休憩してから戻るって通信が入ってたから
喫茶室にでもいるんじゃないかな?
今日はフェイトさん、ランチも食べられないままこんな時間だもんね」
時計を見るとちょうど午後の休憩時間になる頃だ。
「通信で呼んでみる?」
シャーリーさんが提案してくれたけど、あたしはそれを断って席を立った。
「大丈夫です、直接受け取ってその足で提出してくることにします」
「そう、じゃあティアナもついでに休憩とってきたら?」
「ありがとうございます、じゃあそうしますね」
他の書類をまとめて喫茶室に向かう。
フェイトさんと一緒にコーヒーでも飲みながら休憩もいいな……。
フェイトさんへの気持ちに気づいてからは
こんな些細なことでも心を躍らせる自分がいる。
執務官になる夢を叶えることだけを目標に夢中で頑張ってきた。
そんな自分が誰かに恋をして、こんなに温かい気持ちになれるなんて……。
たとえそれが叶わぬ恋だったとしても
やっぱりフェイトさんを好きになって良かったと思える。
――フェイトさん、あなたの側にいられるだけで、あたしは幸せなんです。
喫茶室に行くと、すぐに綺麗な金髪の背中を見つけた。
高鳴る胸を押さえつつ、声をかけようとしたとき
「あ、ティアナ、久しぶりだね!」
フェイトさんの影になって見えていなかった人物が私に声をかけた。
「なのはさん……」
「ティアナ〜私もいるよ〜」
「あ、八神部隊長も!ごぶさたしてます」
「いややな〜もう部隊長やないで?」
「あ、そうでした……すいません、つい。え〜と……」
「はやてでええよ」
「じゃあ……はやてさん」
「ん、ええね〜新鮮な気がするわ〜」
……はやてさんがいてくれて良かった。
別にそんなに意識してるつもりは無いんだけど、今のは不意打ち。
なのはさんの顔を見ただけで一瞬息が詰まるような……
フェイトさんへの気持ちはやましいものでは無いと思ってる。
でも、なんとなく気まずいというか心苦しいというか。
とにかく、変な空気にならずに済んだのははやてさんのおかげだ。
「そうですか?それよりほんとお久しぶりですね?
なのはさんも……皆さんお揃いで見るのは六課解散以来です」
私が三人に視線を送ると、なのはさんが答えた。
「うん、わたしは今日は午後から急にお休みになっちゃって
たまたまここを通りかかったらフェイトちゃんとはやてちゃんに会って」
「そうなんだ、クロノのところに行ったら入れ違いではやてが来てて
ちょうど休憩時間だったしお茶でもと思ったらなのはが来てね。
三人揃うのは久しぶりだからつい話し込んじゃった」
フェイトさんがニコニコと本当に嬉しそうに笑いながら言う。
「ところでティアナ?どうかした?何かトラブル?」
フェイトさんが心配そうに私に話しかけてくる。
「ああ、いえ、備品発注書のファイル、フェイトさんが持ってると思って」
「あ、ごめんね、もしかしてわざわざ取りに来てくれたの?」
「いえ、急ぎとかでは、なく、そのまま提出しようかと、思ったので
ついでに取りに来た、というか……」
しどろもどろになってしまう。
久しぶりに、なのはさんと一緒にいるフェイトさんを見たせいだ。
しっかりしろティアナ!
なのはさんに笑いかけるフェイトさんなんて見慣れてるはず。
だいたい、あたしは側にいるだけで満足なはず!
うん、大丈夫、あたしは出来る子!!
なんだかよくわからないノリで自分に渇を入れる。
「良かったらティアナも少し休憩していかない?」
フェイトさんが誘ってくれたが、私はそんな気にはなれなかった。
「いえ、まだ法務関係の書類も残ってますし、今日中に片付けたいので……」
「……そっか、じゃあお願いするね。はい、これ」
フェイトさんは立ち上がって私の方へ歩み寄り、ファイルを渡してくれる。
「じゃあ私はこれを届けてからそのまま執務室に戻ってますね
フェイトさんはせっかくなのでゆっくりしてきてください」
「ん、ありがとう。私ももうすぐ戻るよ
それよりティアナ、いつもいろいろありがとうね。
ティアナは頑張りやさんだから、ついつい私も頼っちゃって……
もう少し楽できるよう仕事の振り分けも考えるから」
そう言いながらフェイトさんは、私の襟を正してくれる。
そして肩を撫でてから、ポンと頭に手を乗せて優しく微笑んだ。
その優しい瞳と笑顔を間近で見た私は、つい赤面してしまい目をそらしてしまう。
「もう、フェイトさんは甘やかし過ぎです!
しばらく忙しいんですからそんな気使いしてる場合じゃないですよ。
私はまだまだ大丈夫です!だからゆ〜っくり休んでから戻ってください!」
「あ、ティアナ〜。
もう〜ティアナこそゆっくり戻ってきていいよ〜」
後ろでのん気に笑ってるフェイトさんの声が聞こえたが無視することにして
私は早足でその場を立ち去った。
ほんとにあの人はもう!
その動作や言葉ひとつひとつにドキドキしてる私の身にもなってください。
まして、それがなのはさんの前でなんて……。
今日は、終日新型装備のテストの予定だった。
でも急遽、装備の不具合調節のために午後からの予定がぽっかりと空いてしまった。
手持ち無沙汰で、どこか空いている訓練場でトレーニングでもしようかと
本局を歩いていると、喫茶室の前で呼び止められた。
「あ、なのはちゃんや〜!」
ちょっとだけご無沙汰していた親友の声、はやてちゃんだ。
嬉しくなって近づいていくと、隣で優しく微笑んでいるフェイトちゃんがいた。
毎日家でも会っているけど、こうして職場で会うことは最近少なかったので
単純に嬉しかった。
思わず笑みがこぼれた私を見てはやてちゃんが
「久しぶりに会った親友よりも毎日会ってる恋人の方がええんか〜」
大げさに泣いたふりをするはやてちゃん。
「そんなんじゃないよー!もう!わかってるくせにいじわる言わないで〜」
「そうだよはやて、大きな声でそんなこと……」
「あはは、冗談やー。
クロノ君のとこでたまたまフェイトちゃんと会ってん。
なのはちゃんも時間あるならちょっと一緒せーへん?」
「うん、ちょうど午後から時間空いちゃったところだから遠慮なく!」
久しぶりの親友三人でのひととき。
やっぱり落ち着くし、話もはずむ。
ふと視線をずらすと、こちらに向かってくるティアナが目に入った。
フェイトちゃんの背中だけを見つめて、私とはやてちゃんには気づいていないみたいで。
……ティアナがフェイトちゃんの名前を呼ぶ前に、わたしから声をかけた。
「なのはさん……」
瞬間、ちょっと戸惑ったような表情をするティアナ。
あ、わたしが声をかけない方が良かったかな……余計なことを考える。
なんか気まずくなりそうな空気を感じたときに、はやてちゃんがティアナに話しかけた。
……別に気まずくなんてなるはずないのに。
なんでそう思ったのか。
でも、心のどこかで、はやてちゃんがいて良かったとそう思った。
フェイトちゃんが持っていた書類を取りに来たというティアナに
優しくねぎらいの言葉をかける愛しい人。
――フェイトちゃん、なんだか顔が近いよ?
ティアナの襟を正し、肩を撫で、頭に優しく手を置く。
――フェイトちゃん、スキンシップ過剰過ぎじゃない?
なぜだろう?
フェイトちゃんがこういう人だっていうのは昔から知っているのに。
キャロやエリオに同じことをしているのを何度も見ているのに。
どうしてこんなに胸が騒ぐのだろう。
「フェイトちゃんは相変わらず天然王子様やなー」
隣に座るはやてちゃんがつぶやいた。
「あんなことされたら、勘違いしちゃう子いるでーあれは」
「え?まさか」
「ん〜まあティアナは賢い子やし六課の仲間やからなー勘違いはしないやろうけど。
なのはちゃんとのことも知ってるしなー。
でも、そんなティアナですら顔真っ赤やし」
――ああそうか、この胸騒ぎの理由がわかった
「あーほら、照れてどっか言っちゃったやん〜」
「あはは、ほんと困った人だねフェイトちゃんてば」
――ティアナはフェイトちゃんのことが好きなんだ
「あんなことあちこちでしてたら、なのはちゃん焼きもちやきまくりやなー」
「いやだなーはやてちゃん、そんなことしないよー」
――してるよ、ティアナに嫉妬してる……
――フェイトちゃんと共有する時間が私より多いかもしれないティアナに嫉妬してる
――だから、フェイトちゃんの口からティアナの名前が出ると不安になったんだ……
以上です
続きもなるべく間が空かないように頑張ります
今さらかもですが
何かおかしいところとかあったらご指摘ください
GJ!続き楽しみにしてます!
しかし、フェイトさんはホントに天然王子様だな・・・w
連投、ほんとにスイマセン
せっかくLove Again投下されてたのに
あんまり間をおかずに申し訳なかったなと……
Love Again続き楽しみにしてます!
次回以降空気読んで投下します
ほんとにごめんなさい!
GJ!
フェイト×なのはにティアナが絡むって新鮮だね
>>604 即ち3ピ
何でも無いです本当ですごめんなさい
番外編の者です
GJありがとうございます。
書くほうは読むより100倍大変なことが身にしみています。
次回投下は日曜ぐらいかな。。
あの写真は事後じゃありませんwそこまでフェイトちゃん変態では。。。
紛らわしい書き方すいません
フェイトそんが勝手に何も着てないと思っただけで、下は穿いてましたよきっと。
そうしとこう
>>603 続きが気になるよ。。
こちらこそ間を開けずに投下してスイマセン
一緒に完走ゴールめざしましょうw
急に静かになったね。
私はリリなのキャラを愛してる!!
そしてリリなのキャラは愛し合ってる!!!
完☆璧だ!!!!
ほら、これで静かじゃなくなった。
静かになったというかこの時間帯からじゃないか
アニメ放送終了1年経っててもこのスピードはすごいと思うけどね。
最近は2本のお気に入り連載(?)ssがあるから
ここを覗くのは楽しみです。
どちらの作品も大好きです。完走を目指して頑張ってください。
611 :
273:2008/10/04(土) 00:36:08 ID:GMElE7J+
>>546 こちらもお返事が遅れました。すみません
弾かれる理由はたぶん串通してるからです
私寮に入ってまして、寮内でネットにつなぐ場合は
串通さないといけないようになってるんですよ
このレスも、PCからでは弾かれてしまうので携帯からだったり;
まさかwikiの編集でまでとは思ってなかった
どうやら私は役立たずらしいです。本当ごめんなさいorz
もう一年か〜
あんまりそんな感じしないな
なのフェイラブラブだし
両親の倦怠期を心配してはやてに相談を持ち掛けるヴィヴィオ
幼子からの頼みを断りきれない恋愛経験0のはやて
あらゆるアダルトグッズを抱えたはやてが訪ねて見たものは
倦怠期とは無縁な甘々カップルの姿だった
>>612からこんな話を妄想した
確かにあの二人に『倦怠期』なんて言葉は無縁だなw
10年、20年経ってもイチャイチャしてそうだもんな
>>613 ――なのはちゃんとフェイトちゃんが倦怠期やて!?
――うん、ママ達二人が最近あんまり仲良く無くて……。
――そっか……教えてくれてありがとな、ヴィヴィオ。
(なのはちゃんとフェイトちゃんに限って倦怠期なんて無いと思っとったけど、もし本当だとしたら親友として何とかしてあげなあかんな……。
……よしッ!)
「なのはちゃん、フェイトちゃん、遊びに来た……」
「フェイトちゃん、あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
「ふふ……フェイトちゃんってば、いつ見ても可愛いな……」
「そんな……なのはの方が可愛いよっ!」
「ありがと。 ……あ、フェイトちゃん、口元に生クリームが付いてるよ?」
「え、あ、あれ? 恥ずかしいな……」
「取ってあげるね……」
「な、なのは……」
「ぺろ……ちゅっ……」
「ん……ふ……」
「んー、甘いね」
「…………///」
「……フェイトちゃん?」
「な、な、なに!?」
「いま、なのはでえっちな事考えてるでしょ?」
「〜〜〜ッ! そ、そんな事……」
「私は考えてるよ、フェイトちゃんでえっちな事」
「え……」
「だって、好きだから。 フェイトちゃんの事……」
「なのは……」
「ねえ、始める時の約束事、覚えてるよね?」
「相手の瞳を見つめて、出会った時みたいに名前を呼ぶ事……」
「正解だよ、フェイトちゃん……」
「なのは……」
「優しくしてね……」
「もちろん。 大事にするよ、なのは……」
「……ぉ〜ぃ、どこが倦怠期なんや〜……」
「ね〜、昔よりちょっと仲良く無いよね〜?」
「あれでか!? あれでなんか!?」
「うん、前はもっと仲良しさんだったよ」
「さよか……。 これ、二人に渡しといたってや……」
「何これ〜?」
「……オトナのオモチャや……」
GJ
全盛期の頃はどんだけラブラブだったんだこの二人w
>>618 トイレも一緒に行くぐらいラブラブだったよ?
>>619 速やかに文章にして投下して頂きたいんですが
大でも小でもどちらでもいいから
>>620 早速了解した。
*
フェイトちゃんと両思いだってわかった日、一日中ベッドにいた。
まぶしい朝日が昇り、おひさまが高くなって、夕方になり日が翳り、とっぷりと暮れて夜になってもフェイトちゃんが離れてくれない。
おなかが空いてたまらなくなってコンビニに行った時だって、もーべたべたひっついちゃって、店員さんにはチラチラ見られるし、歩きにくいったらなかった。
帰り道ちょっと手離そうよ、というととたんに泣きそうな顔になるフェイトちゃん。
しょうがなくてあきらめた。
帰ってきてデザートを食べる時だって、背中から抱きついてわたしに食べさせようとして……もう。
食べ終わるとすぐベッド直行。さすがに何度目だろ、汗だくになっちゃってシャワーを浴びた。もちろんフェイトちゃんもついてくる。セッケンの泡でふざけてるうちにまたフェイトちゃんがおかしくなっちゃって……
でもさすがにあそこだけは…あれだけは一人で行きたい。
「フェイトちゃん」
「なのはっ♪」
「トイレ行きたいの、離して」
「やだっ!」
「やだじゃないよ、本気なの。離して」
「絶対やだっ!」
「ごめん、ほんとに」
「死んでもやだっ!」
はー。もう我慢できないし、しょうがない。
「じゃあ後ろ向いててよね」
「うん」
トイレに入り、腰掛ける。
限界まで我慢したのに、他人と一緒なんてありえない状況からか、出ない。
フェイトちゃんは片手をわたしと繋いだまま、後ろを向いて立って黙ってる。
「ね、ちょっと耳ふさいでてくれない?」妥協案を提示。
「やだよっ、両手ともなのはとはなれちゃうもん」断固拒否。
あーもうこれ以上我慢したら病気になりそう。
「わかった、じゃこっち向いてここに座って」
フェイトちゃんと向かい合わせで抱き合って、目をつぶらせ、私がフェイトちゃんの両耳をふさいだ。
*
どうかね?
俺を殺す気か
GJ
>>621 仕事速ぇぇぇぇぇぇw
GJすぎる
さぁ、その調子で次は長編化するんだッ
>>616 GJ! はやてさん持って帰っても使い道ないのかな。。
>>622 萌え死んでくれたら嬉しい
>>623 ごめんよ、番外編のR-18パートが書き進まなくてつい息抜きに書いただけなんだ。。
巣に戻るよ
ここに巣を作ればいいでないか
とにかくGJ
>>624 GJ!
いっそのこと番外編のR18パートでこのネタの続きを……
ともかく誰でもいいから、このネタで長いエロを書いて欲しいぜw
>>626 そのほかの皆様、
では皆様のGJコールにお答えして続きをば。。。
ベットから直行なわけですから二人とも全裸ですよ?
フェイトそんはシャワーの時に(小)は済ませました。なのはに言ってからしたか、黙ってしたかどうかは知らん。
(大)は睡魔に負けたフェイトそんが寝入った隙にダッシュですますなのはさんです。
*
ふーっ…………
長いため息をついた。
何とか病気にはならないで済みそう。
両手をフェイトちゃんの耳からはずして、トイレットペーパーに手を伸ばす。
あ、両手が空いてるってやっぱり便利だ。。
と、手が止まった。
フェイトちゃんが私にしっかりと抱きついているので、
手を入れる隙間が無い。
「ね、フェイトちゃん、ちょっと後ろ下がって?」
「やだよっ!」
「ねぇ、拭けないからちょっとだけ下がって」
「やだよぅ……」
この駄々っ子はもう……
後ろから拭こうと思ったけど、向かい合わせにまたがって座るフェイトちゃんが重くて腰を浮かせられない。
困ったなぁ……
と、ふと目の前を見ると、フェイトちゃんの豊かな胸。
さっきまでの緊急事態に意識してなかったけど、駄々っ子に意地悪するつもりで、
チュッ…… 乳首にキスをした。
「あンッ……」
フェイトちゃんがビクリ、と反応する。
こんどは舌でペロっと舐めてみる。
「やっ……なのはっ、……もっと……」
抱き合った耳元で声を聞かされて、甘い快感が全身を走った。
ダンッ!
両脇を抱えたまま、フェイトちゃんごと立ち上がって壁に押し付け、わたしの胸でフェイトちゃんの胸を押しつぶす。
あ、拭いてない……と一瞬頭の中をよぎったけど、すぐ汗みどろになって、汗や何かと一緒に流れ落ちてしまうだろう――
トイレットペーパーを投げ捨てた。
フェイトちゃんの首に噛み付くようにキスをする。
「やあああっ……」
私にしがみついたまま、ビクビクと全身を震わすフェイトちゃん。
フェイトちゃんが、いけないんだよ!?
こんなことが起こりえない狭い個室というシチュエーションに、今度はわたしの方がおかしくなってしまったみたい――
*
どうですかね?こういう電波受信一発ものは楽に書けるのに……
この後に番外編はあんまりなんで、番外編投下は明日にします。
「あ、拭いてない」で思わずお茶吹いたじゃまいかw
ヴィヴィオが倦怠期といったのも納得するイチャイチャっぷりだな
グッジョブ!
尻を拭けwww
最終的にはフェイトそんに拭かせるんですよねわかります。
きっとじっくりねっとり拭いてくれるはず…
駄々っ子フェイトも可愛いけどそれを普通に受け入れてしまうなのはがまた可愛い
>いっそのこと番外編のR18パートで
あ〜もう、なのはさんが五年間甘やかしたからこんなことに……w
愛すべきバカッポーwww。
なのはさんも何だかんだでノリノリなんだな。
多分、、管理局のトイレの一つには「トイレの個室には二人以上入らないで下さい」みたいな張り紙があるに違いないなw。
ところで、スバティア分が圧倒的に足りないと思うんだ。
だから、寝る前に自家発電したのを置いておく。
「ティア・・・」
背筋にゆっくりと指を這わせると、ティアの身体が微かに震えた。
涙を溜めたつぶらな瞳ときゅっと結ばれた唇。
何かを訴えるような仕種はティアが温もりを求めている証拠。
「や、やめなさいよ、スバル・・・」
「や〜だ。ティア、可愛いんだもん・・・」
そっと息を吹きかけて、形の良い耳朶に舌を這わす。
「う、ん・・・やぁ・・・やめてよ・・・」
誘う様に漏れる甘い吐息。
言葉とは裏腹に、しがみ付く様にティアは私の背中に手を回してくる。
「今の声、凄くエッチだったね」
「・・・バカ」
「ふふふ。ねぇ、ティア。顔上げて? キスしよ?」
そっと顎に手を掛けて、上を向かせる。
閉じた瞳の端から零れる一筋の雫。
ティアの涙を軽く拭ってあげてから、可愛らしい唇に口付けをする。
「・・・ん」
「っん・・・んう・・・」
砂糖みたいな甘い味。
溶けてしまいそうなくらいに柔らかい温もり。
啄ばむように何度も何度も口付けを交し合う。
「ん・・・っんふ・・・うん・・・ちゅ、んぅ・・・」
「ぅん、んん・・・ちゅ・・・ふぅん・・・」
深く唇を重ねて、舌を絡ませあう。
舐めて、吸って、絡ませて。
混ざり合った唾液が滴るのも構わずに求め合う。
「んっ、っふん・・・ぁん!!」
空いた手で太ももに触れるとティアは小さく暴れた。
少しずつ。焦らす様に、手を滑らす
「ティアの肌、スベスベで気持ちいいね。」
「ヘンな事言わないでよ、スケベ」
「スケベ? そんな事、言っていいの? ここはこんなになってるけど? 」
少し意地悪を言いながら、ティアの中心を下着の上から引っ掻く
「あぁんっ!!」
室内に響く上ずった声。
私の指先を熱く潤った感触が濡らした。
「ティア、キスだけでこんなになっちゃってる・・・凄く興奮してるんだね 」
「や、やめ・・・ん、あぁ!!」
快感にティアの顔が紅潮する。
きゅっと寄せられた眉根。
何かに耐えるように、そして求めるように漏れる声。
普段は強気なティアが見せる悩ましげな表情が愛しくて堪らない。
「ふふ。ティアはどうして欲しい?」
「ん、くうっ・・・ど、どうしてって・・・」
「教えてティア。 素直になって。 ね?」
「・・・や、優しくしなさいよね」
ぽつりと呟いて、ティアは私を睨み付ける。
素直になりきれていないティアがまた愛しくて。
思わず苦笑しながら、私はティアの衣服に手を掛けた・・・。
―――――――――――――――――――
行為が終わると、ティアは静かに私の胸に顔を埋めてきた。
いつもティアはこの僅かな間だけ、私に甘えてきてくれる。
「ふふふ、ティアの甘えん坊さん♪」
「うっさい・・・」
不機嫌そうに、ティアは私を小突く。
不器用なそんなティアの仕種が私は大好きだ。
「ねぇ、ティア。ティアは私の事、好き?」
「何よ、突然・・・」
「いいからぁ〜。私の事、好き?」
「・・・好きじゃない」
小さな声でそう呟く。
またまたぁ、素直じゃないんだからぁ。
そんな風に茶々を入れようとしたその時。
「好きじゃなくて・・・大好き・・・」
聞き取るのも難しいくらい小さな声。
驚いてティアを見るけど、俯いた彼女の表情はわからない。
けれども、耳の辺りが真っ赤に染まっていて。
「ティア・・・ありがとう」
嬉しくて可愛くて愛しくて。
私よりも背の高いティアを力一杯に抱きしめる。
「大好き! 私も大好きだよ!」
「痛いじゃないの。もうちょっと優しくしなさいよ・・・」
「あっ、ごめん。でも、大好き♪」
「バカ・・・」
抱きしめられたティアは怒ったように。
でも、ほんの少しだけ照れくさそうにそっぽを向いた。
おわり。
やっぱり、スバティアは無邪気攻めのスバルと生粋の受け体質のティアナがいいと思うんだ。
SS投下していいですか?
ヘイ(屮゚Д゚)屮カモーン!
あ、ごめんなさい
更新したらスバティア上がってた……
もう少し間をおきますね
>>635 ああー幸せなSSサイコーですGJ!!
自分もティアナ受け、好きです
あああ……また……
なんて間が悪いんだ!
>>637 スイマセン、もう少し待っていただけると嬉しいです
でもカモーン!に小躍りしてる自分がいますw
>>630 ”汗や何か”と一緒にフェイトそんが舐めて綺麗にしてくれますよ?
>>635 GJ! 好きじゃなくて大好き、に萌えた
>>639 お先にドゾ。。。
>>640 >”汗や何か”と一緒にフェイトそんが舐めて綺麗にしてくれますよ?
長年待ち望んでいたSSはそれだ!
二人トイレ→舐めで100kbほど書いて下さる勇者の光臨をお待ちしています
今度こそ投下します
5レス使用します
>>606 お互い完走ゴールできるといいですね
>>610 まさか自分のこと?とか思って小躍りしましたが……
違ったらスイマセン
完走目指して頑張ります!
>>640 もしかして投下のタイミングを奪ってましたか?
投下予告したなら時間帯も書くべきでしたね……
以後気をつけますほんとスイマセン
「なのは、ヴィヴィオ、次の任務が決まったよ、明後日には出発する」
ティアナの気持ちに気づいてしまってから2週間ほどした日
仕事から帰ってきたフェイトちゃんが夕食の席で報告してきた。
「フェイトママ、また出張〜!?」
「うん、ヴィヴィオ、私がいなくてもなのはママの言うことを聞いて
いい子にしてるんだよ?」
「はい!フェイトママの留守中はヴィヴィオがこの家を守るであります!」
「了解!任務遂行に向けて全力で挑むように!!」
「「あははっ!」」
部隊ごっこをしてはしゃいでる二人を横目に
わたしは少しだけ憂鬱な気分になる。
「フェイトちゃん、今回の任務はどれくらい?」
「うん、極秘任務だから内容は言えないんだけど
今回はちょっと長くなりそうなんだ……2ヵ月くらい…………」
「2ヵ月……ティアナも一緒だよね?」
「それは、私の補佐官だからね当たり前だよ。どうしたの今さらそんなこと?」
「ううん、別に……
長い任務だから、やっぱりシャーリーとかティアナがいてくれると
安心だな〜って、ただそれだけ」
「うん、そうだね
特に最近はティアナがすごくよく頑張ってくれてるんだ
やっぱり捜査官的な動きが出来る副官がいてくれるってすごく心強いよ」
「そっか、そうだよね、やっぱりティアナは優秀なんだね」
「うん、なのはの訓練のたまものだね、戦闘でも後ろを任せられるし
すごく成長してる、頼りにしてるんだ」
「それだけ……?」
「え?何?ごめんよく聞こえなかったよ?」
「ううん、早くティアナも立派な執務官になってひとり立ちできるといいね、って」
「うん、そうだね!でもティアナならすぐだよ
でもそうなっちゃうとちょっと寂しいけどね」
「……だめだよフェイトちゃん!ちゃんと早く一人前になれるように応援しなきゃ!」
「え?それはもちろんだよ、今のは冗談で……どうしたのなのは?変だよ?疲れてる?」
「そんなんじゃないよ、長期出張でフェイトちゃんいないんだって思ったら
ちょっと寂しくなっただけ」
「そっか、ごめんね寂しい思いさせて……なるべく早く任務完了させてくるから」
「フェイトママー!ヴィヴィオも寂しいよー!」
「うん、そうだね、ごめんねヴィヴィオ
フェイトママもヴィヴィオの学校生活が見れなくて寂しいよ」
「えーフェイトママ、それはいいよー恥ずかしいから」
「ふふ、帰ってきたらすぐに見学に行っちゃおうかなー」
「だめー!!」
――ああ、この愛しい光景をずっと見続けていたい……。
3人でお風呂に入り、ヴィヴィオを寝かしつけた後の寝室。
ミッドの地上に引っ越してきてからは、ヴィヴィオには自分の部屋をもたせた。
なので今はフェイトちゃんと二人だけの時間。
「フェイトちゃん……寝ちゃった?」
「ん?まだだよ」
2人一緒のベッドは相変わらずなので、フェイトちゃんの体温を感じられる距離。
なのに、フェイトちゃんがすごく遠く感じて……。
ごそごそとフェイトちゃんの身体に寄り添う。
「どうしたの?まだ寂しい?」
フェイトちゃんが右腕をわたしの首の下に入れてきて、腕枕をしてくれる。
それでも足りなくてフェイトちゃんの肩と首に頭をすり寄せる。
「ごめんね、寂しい思いをさせて……」
夕食のときと同じ言葉をつぶやいて、左腕がわたしの背中に回されて抱き寄せられて
優しく額にキスをされる。
「なのは、最近ずっと新型装備のテストで疲れてるのに
ヴィヴィオの世話も任せっきりで長期任務に出ちゃって……
ごめんね、ありがとう」
「ううん、いいよそんなこと」
――むしろそれはわたしにしか出来ない幸せなんだから
眠りについてしまいそうなフェイトちゃんに、しがみつきながらねだった。
「ねえ、フェイトちゃん……抱いて?」
一瞬目を見開いたフェイトちゃん。
そうだよね、わたしからこんなこと言い出したの、初めてだもんね。
でも、すぐに優しく目を細めて、触れるだけの口付けをくれる。
「なのは、疲れてるのに大丈夫?」
「ん、大丈夫だから、だからお願い」
そんな気づかいはいらない、壊れるくらいに強く抱いて欲しい。
「なのはにお願いされて断るわけがないよ」
わたしに覆いかぶさるように体勢を変えたフェイトちゃん。
「なのは……愛してるよ……」
触れるだけのキスを何度も繰り返してわたしに愛の言葉をくれる。
「フェイトちゃん、わたしも愛してる
だからフェイトちゃんもわたしだけを愛して……」
頬にキスをされ、そのまま唇が耳元に移動してきて
「うん、なのは……なのはだけを愛してる……なのは……」
耳元で優しく囁かれる。
それだけで全身が痺れてくる……耳を甘噛みされ、舌を入れられ
同時にフェイトちゃんの左手がパジャマの上からわたしの胸をなでる。
「あ……んっん……」
我慢しきれず声が漏れてしまう。
ピチャピチャと耳元で音を立てられ、それが情欲をかきたてる。
「はぁ……ぁ……はぁ」
フェイトちゃんの息づかいが荒い。
興奮してくれているのがわかって嬉しい。
「んぅ……ん……」
噛み付くようなキスをされ、舌を入れられる。
お互いの舌が口内で絡みつく。
激しく舌を吸われて……パジャマのボタンをはずすのももどかしげに
上のボタンを二つはずされたところでフェイトちゃんの手が胸元に滑り込んできた。
しばらく会えないことがフェイトちゃんの情欲に火をつけているのだろうか
それとも、初めてわたしから求めたから?
いつもよりも性急で、激しい。
でも、足りないよ、もっと、もっと激しく愛して――
―*―*―*―
「あっ……ああっ…………」
フェイトちゃんの指がわたしの中を突き上げる。
「フェイトちゃ……ん……あっ……いいっ」
フェイトちゃんのこと以外何も考えられなくなる。
フェイトちゃんの濡れた瞳を見つめながら
もう、声を抑えることなど、とっくに放棄していた。
でも、まだ、足りない。
「ふっ……ああっ……フェ……イトちゃ……ん
もっと……もっ……と、してっ!!」
「なのは……なのっはぁ……」
ただ、フェイトちゃんだけでいっぱいになって
その身体の熱を感じながら
フェイトちゃんの背中に爪を立てて
「あっ……ぁあっ……ん……あ……あああぁぁぁっ!!」
わたしは意識を手放した。
――フェイトちゃんの中をわたしでいっぱいにしてください
――他の人など入り込む余地のないくらいに
――離れていても、わたしの熱を忘れないで
とりあえずここまで
後ほどまた続き投下します
>>641 100kbがどのくらいの量なのかを知った上での発言だよな?
GJ!いつも楽しみにしてます!
不安になってるなのはが可愛い。
続きです
6レスの予定です
>>650 ありがとうございます!
なのはさん大好きなので
あんまり不安にさせたくは無いんですが……
ほんとですw
―*―*―*―
「フェイト執務官、今回の任務は少々やっかいだぞ
君に負担が多くかかると思う、すまないが頼む」
フェイトさんと執務官補佐2人……つまりあたしとシャーリーさん。
3人で艦船の提督室に行き、でクロノ提督と任務前の最終打ち合わせをしていた。
今回の任務は管理外世界でのものだった。
未確認のロストロギアの反応があり、その調査と回収が目的。
管理局は基本的に管理外世界への干渉をあまり好まない。
次元世界や地上世界だけでも、危険なロストロギアの違法捜索や不法所持があるのだ。
管理外世界の、まして未確認のものに対しては手を出したくないのが本音ということ。
「要は、寝た子をわざわざ起こすなということだな」
クロノ提督が言う。
しぶる管理局に無理やり出動許可を取り付けたのは
そのロストロギアが秘匿級のものである可能性があったからだ。
そんなものを技術者型の広域犯罪者が私的利用するようなことがあったら……
JS事件のような危険な事件に発展しかねない。
かの事件に深く関わっているクロノ提督とフェイトさんはそれだけは防ぎたかったのだ。
でも、難色を示していた管理局は人や機材を満足に揃えてはくれなかった。
なので今回の任務に関してはかなりの少数航行になっている。
そのうえほとんどが事務系の局員か陸戦魔導師で
魔導師ランクもBの人たちばかり。
飛行魔法が使えるのはフェイトさんとあたしだけ。
つまりロストロギアの調査といっても
有効な捜査ができるのは実質2人しかいないのだ。
他は人海戦術的な作戦をとるしかない。
「僕自身が関われるのも最初の3日だけだ……帰りは迎えに来る。
……まったく、クラウディアは送迎タクシーじゃないんだがな。
でもそれが今回の任務の許可をもらう条件だった……すまない」
「大丈夫です、クロノ提督。
クラウディアは管理局でも主力艦船ですから……
今回のような任務のために長期航行に出られないのはしょうがないです。
でも今回の航行メンバーはみんなクロノ提督の意思に賛同してくれてる人たちですし
シャーリーもティアナもいてくれます、2ヵ月なんてかからずに
すぐに迎えに来てもらえます、きっと」
「そうか、そうだな、とにかく全力を尽くそう……
シャーリーとティアナもよろしく頼むぞ」
「はい!クロノ提督」
あたしとシャーリーさんは声を揃えて返事をした。
任務を無事に成功させたい、フェイトさんのためにも……。
―*―*―*―
この世界にきて3日が過ぎたが、捜査には何の進展もなかった。
「フェイト執務官、申し訳ないが僕は先に管理局に戻る。
現場は離れるが管理局から出来る限りのフォローはするつもりだ。
こちらの指揮は任せた……すまない、頼むぞフェイト」
「わかってるよ……お兄ちゃん」
艦の出航を見送り、あたしとフェイトさんは捜査本部に戻った。
……本部といっても簡易的な建物。
普段の任務では艦船が本部になるのだが今回はそうもいかない。
十分な機材も無く、さながら戦地のベースキャンプといったところか。
唯一の救いはシャワー設備があることくらいだ。
この世界にも住人はいる。
それなりの街もあるのだが、管理外世界の住人と深く関わることは管理局が
あまり良しとはしてくれないことと、ロストロギア事件の傾向として
都市部よりも郊外や森の中などに拠点を構える犯罪者が多いこともあり
必然的に捜査本部も人の寄り付かないような森の入り口に置かれている。
ただでさえ少ない今回のメンバーのうち3分の1はクロノ提督とともに戻ってしまった。
残されたのは、フェイトさんと私たち副官の2人。
それに陸士たちが6人、事務系の局員が2人……この人数で捜査に当たる。
「私とランスター補佐で森と居住地外をサーチと上空から捜査します。
陸士の皆さんは街を、その他の局員はサーチ結果の分析と本局報告の情報整理
シャーリーが全ての管理管制と本局との通信を行うこととします。
この世界は街もたくさんあるし、森や砂漠などかなりの広さがありますから
しらみつぶし的な捜査になると考えられますのでかなり忍耐力が必要でしょう。
ですが、必ず期間中にロストロギアを発見し、犯罪者を確保しましょう!」
「はいっ!了解しました、テスタロッサ・ハラオウン執務官!!」
「もしも被保護者がいた場合、その救出を最優先してください」
一斉に返事をした局員たちにフェイトさんが念を押してミーティングは終了した。
―*―*―*―
フェイトさんが指揮をとって捜査を始めてから1ヶ月が過ぎた。
しかし捜査の進展具合は遅々としたものだった。
この世界の住民たちのほとんどには、少しだけ魔力がある。
魔力といっても、火を熾したりかすり傷を治療したりする程度のもので
一般人とほとんど変わりない。
だが、この魔力が捜査を混乱させているというのである。
居住区の捜査をしている陸士たちのサーチ能力はさほど高くない。
そのため、些細な魔力反応が邪魔をしているというのが陸士たちの報告だった。
「でもいくら何でもここまで進展しないのは予想外ですね……」
「うん、居住区外の捜査はある程度終わってきているし、あとは私が一人でやるから
明日からはティアナも陸士たちのフォローにまわってもらおうかな」
「わかりました、そうします」
最初からそうしていれば良かったのかもしれないが、
なにせ森や砂漠は広大だ……フェイトさん一人でというわけにはいかなかったのだ。
それに、管理局の方針のせいであたし達が大っぴらに居住区を飛んだり
強力な魔法を使ったりはできなかったというのもある。
「ティアナも陸士たちと地上を歩き回るしかないけど……お願いするね」
「はい、任せてください!
もともと飛行魔法を習得するまでは地上を走り回っていましたから得意分野ですよ」
「ふふ……優秀な補佐官で良かったよティアナ、頼りにしてるよ?」
「ありがとうございます。
少しでも早く解決してミッドに戻りましょう!」
張り切って返事をしたあたしを、フェイトさんがちょっと驚いた顔をしてみつめる。
「……どうかしました?」
「ん?いつものティアナなら照れるとこなのにな〜と思って……
なんかキリッとしてて見とれちゃってた」
「なっ……どうしていつもそうやってからかうんですかっ」
「あはは、ほんとだよ、ほんと」
また……ほんとこの人はあたしを赤面させるのが上手い。
でも、こんなやりとりがあたしのささやかな幸せなんだ……。
「フェイトさん、シャワー空きましたよ」
「あ、ありがとう、私はあと少しだけデータ考察したいから……明日の朝にしようかな。
ティアナは先に休んで?モニターとかちょっとまぶしいかもだけど、ごめんね」
「それは大丈夫ですけど……
あの、フェイトさんあんまり無理しないでくださいね」
「うん、大丈夫だよありがとう、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
本部は簡易的であるゆえかなり手狭になっている。
そのため基本的に2人1部屋で構成されていた。
ただし、フェイトさんは指揮官になるので当然1人部屋だった。
あたしはシャーリーさんと同室ということになっていたのだが
捜査方法の考察や打ち合わせのために
遅くまでフェイトさんの部屋にいることが多かったので、滞在1週間くらいで
フェイトさんの提案であたしがシャーリーさんとの部屋から移ってきたのだ。
普段の任務ではフェイトさんと一緒の部屋になるなんてあり得ない。
……ぶっちゃけ、困る。
いや、嬉しいのだ、現場でも部屋でもフェイトさんと一緒にいられる。
別々なのはトイレとシャワーくらい……
良く考えたらかつてのスバルと同じような状況ではあるのだけど
なにせフェイトさんだ。
好きな人と四六時中一緒なんて……生殺しじゃないか。
いやいや、あたしはフェイトさんと一緒にいられるだけで幸せなので
それ以上どうこうとか考えているわけではない。
でも、やっぱりいろいろと困る。
フェイトさんときたらいろいろ無防備だったり、とにかくあたしを動揺させるのだ。
寝るときはどうにも悩ましげなパジャマ(というか下着!?)だし。
狭い洗面所で「ちょっとごめんね」とか言いながら
あたし越しに歯ブラシを取って……ちょっ背中に当たってますって!とか。
シャワー室からバスタオル1枚で出てきて「替えの下着忘れちゃった〜」とか……
執務官の顔と違いすぎます……どんなドジっ娘ですか…………。
でも何よりも……フェイトさんは朝が弱い。
ときにはあたしが揺り起こさなければならないのが困る。
ただでさえ悩ましい格好なうえに、今までに2回、寝ぼけて抱き寄せられた……。
……本当に勘弁して欲しい。
とにかくいろんなことで動揺し過ぎて神経が持たない。
――なのはさんは、こんなの慣れているんだろうな……
この任務中、何度も考えた……なのはさんのこと。
なのはさんならこんなときどうするんだろう?
なのはさんはやはりフェイトさんと一緒のベッドで寝ているんだろうか?
毎晩フェイトさんに抱き寄せられて……キスされるんだろうか?
愛の言葉を囁かれて、優しく抱かれるんだろうか……。
――なにを、ばかなことを考えているんだろう
でも……考えが止まらない。
側にいるだけで幸せだと思いながら、なのはさんを羨ましいと思う自分がいる。
なのはさんは、あたしのことどう思っているんだろう……。
教え子であるし性格や戦術、あたしのことをよく知ってくれている。
でも、そんな自分が、いつもフェイトさんの隣にいることは?
本局勤務のときは家に帰っているけど……今回のような長期任務はよくあること
そんなときは常にあたしが側にいると知っているわけだし。
……やはりいい気持ちはしないのだろうか?
いや、それを言うならシャーリーさんだって同じ……。
やっぱり、特に何も思っていないだろうか。
それとも、もしかしてあたしの気持ちに気づいていたりする?
そんなはずはない、他の誰にだって気づかれていない。
あたしはなのはさんを尊敬している。
フェイトさんと同じくらいに……いやもしかしたらそれ以上に。
六課時代のまだ未熟だったあたしをここまで育ててくれたのはなのはさんだ。
あの人の優しさと厳しさに憧れ、あの人からの信頼に応えたいと思い頑張った。
そして、なのはさんもあたしに出来うる限りの技を伝授してくれている……。
裏切ることは出来ない、あたしの思いは一生胸の中にしまっておかねばならない。
なのはさんが羨ましい、フェイトさんに愛されているなのはさんが。
…………ダメだ、思考が支離滅裂だ、もう、寝てしまおう。
デスクスタンドとモニターの明かりに照らされた横顔をもう一度見つめてから
あたしは瞼を閉じた。
今回は以上です
今後も投下ペースは落とさないよう頑張ります
では、読んでいただいてありがとうございました
次回は2〜3日中には投下予定です
GJ!
ティアナ生殺しカワイソス…
なのはさんも嫉妬してかわいいし続きが楽しみです
GJ!
先を読みたいのになかなかスクロールできない。
これはあれだな、ジェットコースターがじわじわ上がって行く時の感じだな。
>>649 もちつけ、俺たちはみな同士だ
>>641 微弱な電波は受信したが100kbは無理だ、他に期待だ
* * *
数日の後。
フェイトは先日から考えていたことを持ちかけた。
「なのは」
「ん〜何?フェイトちゃん」
「あのね、ベッドのヘッドボードの上のコルクボードのことだけど」
ボードにはフェイトがなのはに出会った頃から機動六課時代までの写真が飾られていたが、
フェイトの記憶が過去に戻ってしまった事がわかった際に、なのはが全ての写真をはずしてしまっていた。
今はヴィヴィオの学校行事の写真や、三人で最近遊びに行った時の写真などが飾られている。
「へ?どうかしたの?」
「前は……もっときっと沢山写真、貼ってあったよね」
「前って?え、ええと……うん……まあ、ね。そうだけど……」
当時、なのはが傷ついているフェイトを刺激したくない一心からはずしておいた写真だが、今はなにかと過去の自分と比較してしまう様子のフェイトを見て、そのままに仕舞ってあった。
「また貼ろうよ。私のせいでなのはの、ヴィヴィオの思い出奪うような事なんて……出来ないよ」
「ほんとうにいいの?フェイトちゃん……」
「いい。前の私と今の私は違うっていう気持ちはなかなかなくなってくれないけど、実際にあった過去はなくならないし、数年分しか自分自身の歴史がなくても……でもそうじゃないんだ」
「そうじゃないって?」
「例え覚えてなくても、以前の私も自分の一部なんだって思ったんだ……それに昔の私も、時々はなのはとヴィヴィオに思い出して欲しいと思ってるよ、きっと」
フェイトは続ける。
「それに……なのはは……なのはは、今の私だって、好き……でしょ……?」
最後は小さな声になって問うフェイトに、なのはは思わずフェイトの頭ごと抱えて抱きしめ、
「うん、好きだよ、大好きフェイトちゃん」と返した。
「く、くるしいよなのはぁ……」
なのはの胸に顔を押しつけられたフェイトは、なのはの柔らかな胸と甘い香りにぼうっとなった。
「フェイトちゃん、これから久しぶりに一緒にお風呂はいろっか?髪も洗わせて欲しいな♪」
なのははフェイトが可愛くて仕方なかった。
「わ、わかった……なのは、離して……」
なのはがフェイトを離すと、本当に苦しかったのかそれとも恥ずかしかったのか、はぁはぁと息をつくフェイトの顔は真っ赤になっていた。
翌日。
コルクボードには昨日まで貼ってあった写真とともに、昔の写真もボードの隙間がほとんど無くなるほどに貼られていた。
*
その週のある日。
たまたま午後早くに仕事が終わって帰宅したなのはは、フェイトの髪を切ってあげることにした。
最近は半ば趣味でフェイトとヴィヴィオの散髪を買って出ている。
Tシャツだけ着せたフェイトを椅子に座らせ、ヘアカット用のハサミで後ろをカットしていく。
かつてはお互いが忙しく、自身が美容院に行くことさえままならなかった事を思うと、なのはは平穏な時が流れるこんなひと時に感謝した。
フェイトちゃんの髪、金色でやっぱり綺麗だなぁ――
なのはは思わず手を止めて、サラサラの感触を触れて確かめながら撫でてしまう。
「なのは?どうかしたの?」フェイトが訊いた。
「ん、なんでもないよ。後ろはこんな感じでいいかな」
なのははカットを再開した。
「んー、ここはいつもちょっと難しいんだ、失敗するとハネちゃう……」
フェイトから顔は見えないが、横に回ったなのはのの独り言が頭の上から聞こえる。
ちょうど目線の高さに、なのはの胸が来る。つい目の前のふくらみに視線が行ってしまうフェイト。
耳の下の髪を切りながら、偶然なのはの指が耳に触れると、
「んっ……」
触れた所から電気のような痺れが走り、フェイトが肩を竦ませた。
「ちょっと、もー、フェイトちゃん頭動かさないの〜。危ないから」
なのはがフェイトの頭に手をやる。
「ごめん」
なのはの指が掠める度、動かないように我慢した。
「フェイトちゃん、前髪切るからちょっと目をつぶってて?」
フェイトは言われたとおり素直に目を瞑る。
サクサクというハサミの音と、なのはの静かな息遣いだけが聞こえる。
何故か、聞こえる心臓の鼓動がどんどん大きくなって――
「はい、出来たよ。鏡見てみる?」
目を開けた。
「ううん、いい。大丈夫だよ、ありがとうなのは」
わたし、すごくドキドキしてた――
フェイトは鏡を見て自分がどんな顔をしてるか知るのが少し怖かった。
あの写真を見た時、フェイトは自分のなのはに対する気持ちを自覚してしまった。
しかし、だからといってどうしようもない。自分は見た目は大人かもしれないが、中身はまだほんの子供なのだから。
しかもああは言ったものの、時には昔の自分に嫉妬する事もある複雑な心を抱えて、フェイトは自分自身をどうすればいいのか、なのはにどう接していいのか迷っていた。
今日はこれだけで。また写真ネタですまん
次回あの方が登場です。
>>661 R18の練習に書いてみた。
*
「やあああっ……」
私にしがみついたまま、ビクビクと全身を震わすフェイトちゃん。
もうっ、いつまでもいつまでもひっついて、私もう唇とか腫れちゃって大変なんだからっ!
こうなったら腫れちゃってるついでで、フェイトちゃんの唇を無理やり開かせて舌を差
し込み、強く絡ませあう。
「――はあっ、はあっ」
強く合わさった唇に一瞬隙間が出来た瞬間に息を吸う。
その隙間から混ざった唾液が光り、流れる。
私のそろえた両足は、さっき立った時からフェイトちゃんの両足に挟まれるように間に
入っていたけれど、叩くように右足を広げ強制的に両足を開かせる。
なんだかスースーするけどかまわない。
好きなだけ貪った唇を離し、紅い眼を見据えて言う。
「――左足上げて」
「やっ……!」
フェイトちゃんは抵抗して私の首に抱きついてくる。
私の右膝でフェイトちゃんの左膝をグイグイ押して左足を地面から浮かせる。
「あぁ……」
観念したように左足を絡み付けてくる。
汗で濡れて滑りやすくなった二人の間に右手を割り込ませた。
フェイトちゃんのそこは、私の指がなぞるとすぐに蜜を溢れさせた。
「ンッ……」
その声に、私の下半身にも電流が走り、きゅ…と快感が溢れる――
体全体で壁に押し付けたまま、右手で激しく秘所を攻め立て、左手で胸を揉みしだくと
フェイトちゃんはすぐに頂点を迎えた。
「な、なのは、もっ、もうっ……あっ、いっ、あああ――」
両足を締め付け、体を震わせるとぐったりと力が抜けた。
ちょっ、ちょっと倒れたらここ狭いから危ないよ……
あわててフェイトちゃんを抱えなおす。
汗でびっしょりになった熱い体をわたしにもたれかからせて、しばらく浅い息を繰り返
していたフェイトちゃんはようやく、
「なのは……」
と潤んだ瞳をこちらに向けつぶやいた。
*
GJにより続きの電波を受信。
なんだか入れてないはずの改行が入る時があるんだけど…
プレビューでは大丈夫なんですが。
GJとしか言いようがないな。
フェイトそんエロいよフェイトそん!
GJ作品のシュトゥルム!(嵐と言いたいらしい)
なんでこんなに盛り上がってンの?最高なの?死ぬの?(読者が悶えて)
>>641 そんなシチュエーション、バインドかけられながらも
甲斐甲斐しいフェイトさんからの派生くらいしか思いつかない
665の続きを微弱ながら電波受信したので、投下してもよいでしょうか?
ダメなわけがない!!!
んでは
>>665 の続きです
*
「フェイトちゃん……」
しばらく見つめ合っていると、フェイトちゃんが左足を下ろし、私の両足の間に置いた。
ゆっくりと体を壁から離し、わたしをそっと押す。まだ足に力がまだ入りきらないみたいで、少しふらついている。
今度はフェイトちゃんがわたしを両脇から抱えると、左手を離しドアを開けた。
カチャリ……
途端にひんやりとした空気が、熱気のこもったトイレに流れ込み、大きく息をする。
そのまま後ろ向きに、よろよろとトイレを出た。フェイトちゃんの顔は真横にあって、表情は見えない。
「ね、どうしたの……?」
問いかけても答えてくれず、覚束ない足取りでリビングへ向かって奇妙な二人三脚で歩いて行くだけ。
バスルームでシャワーを……と思ったけどそっちには向かってくれそうにない。
仕方なくフェイトちゃんと抱き合ったまま、後ろ向きにゆっくりと歩く。流れ伝う汗やなんかで足が滑りそうになると、ギュっとフェイトちゃんが腕に力を込め、支えてくれた。
いったいどこに向かっているのかと思ったら、わたしの背後でフェイトちゃんが冷蔵庫のドアを開けた。ペットボトルの蓋を開けるかすかな音が聞こえたのに続いて、ゴクゴクと喉を鳴らす大きな音がすぐ隣で聞こえる。
もう、あれだけ声出してれば喉もからからになるよ……
わたしは冷蔵庫に何か食べるもの入れておかなかったっけ、と考えをめぐらせ、背後を振り向こうとした瞬間、視界を遮られ、フェイトちゃんから口移しでミネラルウォーターを飲まされていた。
「んっ、んぐっ……はあっ、ぷはあっ……」
わたしも一日中荒い呼吸をさせられていたせいで、喉が渇いていたみたい。冷たいミネラルウォーターが喉に染みた。
合わせられた唇が離れて、フェイトちゃんの顔がようやく見えたので、
「ね、どうしたの……?」ともう一度問いかける。
フェイトちゃんは、
「ベッドまで……待てない……」とな何かに憑かれたような眼をしてつぶやいた。
冷蔵庫の扉をバンッと閉める音がして、またフェイトちゃんに抱え歩かされる。足の力が戻ってきたのか、さっきより早い速度で。
何も身に着けていない素肌にヒンヤリととした空気があたるけれど、抱き合ったフェイトちゃんと触れる箇所と背中に回された腕だけが熱い――
ドサッ――
後ろ向きに倒れ、リビングのソファに寝かされたのだと分かった。
*
ゴメン電波弱いわ。続きがんばってみる
>>673 GJ!
フェイトそんが舐めて綺麗にしてあげるシーンとやらをwktkして待ってるよ
>>674 ありがとうございます
悶え死にめざしてがんばります
では誤字脱字失礼しました。。
なの半袖
なの半ズボン
なのパンティー
なのハンドタオル
なのバスタオル
なのパジャマ
なの歯ブラシ
>>673のつづきです。
*
狭いソファに寝かされ、フェイトちゃんがわたしの腰の両脇に膝を突いて覆い被さって
くる。
「なのは――」
熱い吐息が首筋をくすぐる。
両手が汗の引かない脇腹を撫で上げる――
「フェイトちゃん、あのね、聞いて?」
恥ずかしかったけど、ちゃんと言わないとたぶんフェイトちゃん止まってくれない。
フェイトちゃんは顔を上げ、戸惑ったように小首を傾げる。
「あのっ、あのねっ、わっ、わたしの……えと……あの…腫れちゃって……指でされる
とっ、もっ、もう痛いかも……」
囁くようにお願いする。
途端にフェイトちゃんの表情が変わった。
「だっ、大丈夫なのは?」
さっきまでの何かに憑かれた様な眼が正気に戻って、涙さえ浮かべるフェイトちゃん。
「ごめん、ごめんね……なのはが私の事好きだって言ってくれて……両思いだったんだ
って分かって……このまま天国に行っちゃうかもって言うぐらい嬉しくて、なのはに触
れて、抱き合って、私を感じて欲しくて、一瞬でも離れたくなくてっ……」
うん、わかってるよ、フェイトちゃん……私も嬉しかったから……
「フェイトちゃん。なのははフェイトちゃんのものなんだから、これからはいつだって
わたしを求めてもいいんだよ?毎日だって……」
「――毎日でもいいの?」
「うん、いいよ」
二人とも仕事があるから毎日は無理だろうけど、本心からの言葉だったから素直に言っ
た。
「なのは……私のなのは……」
「……わたしのフェイトちゃん」
再び抱き寄せられた。
「なのは、本当にごめん……。ね、大丈夫?みせて……」
「い、いやっ、さっきトイレで拭いてないしっ、だめ、ダメっ」
必死で抗ったけれど、上に乗られていたのでは無駄な抵抗だった。
「――なのはの全部、私のものだよね、きれいにしてあげるね……」
両足を肩に抱え上げられて、中心にチュ…と口付けを落とされ、左足の親指を口内に含まれた。
そのまま唇が左脚をなぞり、舌で舐め上げ、内股に達する。
ビクッとすると、今度は右脚も同じように綺麗に汗も何もかも舐めとってくれた。
再び中心に戻ってきたフェイトちゃんが、
「ごめんね……」とつぶやいて、そっとわたしのそこに舌を這わせる。
指とは違うそのあたたかくやわらかい感触は、わたしの腰がビクリと反応してしまうのに十分な快感をもたらした。
「あ……」
思わず声が出てしまう。
フェイトちゃんはそれを肯定と受け取ったのか、
――前ならいい……よ……ね?なのは……
そこに口付けたまま念話で話しかけ、わたしの敏感な部分を舌で刺激した。
「ん……はっ……」
泉から新しい蜜が湧き出す。
「……ん……あふっ……あん……」
ゆっくりと優しく、何度も何度も前の部分を舐められ、吸われ、転がされる。
一日中愛し合った後なのに、ゆるゆるとした快感をずっと与え続けられれば、また大きな波がやってくるのを感じる。
「んあっ……あっ、ふぇ、フェイトちゃんっ、もっ、……だめっ」
――いいよ、イッて、なのは――
「……あんっ、いっ、……っちゃう、いっちゃうよ、フェイトちゃん――」
――なのはっ、愛してる、なのは――
「ぁあああぁぁっ……っ!」
全身をガクガクと震わせ、
両手をフェイトちゃんの指と絡ませたままギュッと握り締め、昇り詰めた――
*
気がつくと、フェイトちゃんが私をタオルで拭いていた。
「フェイトちゃん……?」掠れた声で言いそっと髪に手をやり撫でた。
「気がついた?なのは……」
手を止め、心配そうな顔で覗き込まれた。
しばらく気を失っていたみたい。
「お水飲む?」
コップを持ってきて渡され、背中を助け起こされた。
フェイトちゃんはコップに残った水を自分で飲み干すと、ローテーブルに置き、
私を両腕で抱え上げる。
リビングの時計がちらりと見えて、真夜中を大分過ぎているのがわかった
フェイトちゃんの首にぎゅっと抱きつくと、そのままベッドルームまで運ばれる。
ゆっくりとベッドに下ろされた。
「なのは……」優しく囁く愛しい人。
シーツは新しいものに換えられていた。真新しいシーツの感触が気持ちいい。
「おやすみ……」
フェイトちゃんが横に滑り込んできて、そっと寄り添った。
すぐに睡魔が襲ってくる。眠りに落ちる前に最後に頭をよぎった。
――今度ウォシュレットにしよう、立つと自動的に流れるやつ――――
END
以上スレ汚し失礼しました。
なんか最初とぜんぜん感じが違うんですけど!R18はむずかしいっす。10数kbしか書けんかった
寄り道してないでLove Againに戻ります。投下はたぶん木曜夜あたり
改行が勝手に入るのはまだ原因不明です。
こんなに近くで が消えてる…
結婚しました
高町フェイト・なのは
おめでとうございます!
末永くお幸せに
>>680 GJGJ
だが出来るならフェイトには後ろを舐めて欲しかった……
>>680 グジョーブ!(*´∀`)b
Love Againも楽しみにしてるよー
改行に負けずがんがって欲しいのさ
結婚しました。
スバル&ティアナ・ナカジマ
or
スバル&ティアナ・ランスター
結婚したい。
八神はやて
フェイはや派の人がここにいます
>>683 電波来た。
*
結婚しました
高町フェイト・なのは
出張から戻ると、そう印刷の文字が入った葉書が郵便受けに入っていた。
殆どがメールでの通信のこの時代に、紙媒体の郵便が届くことなどめったにない。
今日もうっかりすると郵便受けを覘くのを忘れて部屋に入るところだった。
葉書には、タキシード姿のフェイトさん、ウェディングドレス姿のなのはさんが仲睦まじく寄り添う写真があった。
裏返すと、なのはさんの文字で、『ティアナ、式に来られなくて残念だったね、今度うちに遊びにきてね?』とあった。
今回の出張が長引き、ザンクトヒルデ教会での結婚式に間に合わなかった。その模様はスバルが通信で、もぉー、なのはさんすっごい綺麗でさぁ〜あたし最初っからずっと泣いちゃってたよぉ〜と興奮冷めやらぬ、と言った様子で教えてくれた。
その後のパーティーでの料理がどんなに美味しかったかもかなり熱弁を振るっていたような気もしたけど……
実はミッドでは結婚式の習慣がない。まぁ、身内の挨拶とかはあるけれど、基本的に役所に届け出るだけ。
同性での結婚は、つい最近認められるようになった。10年以上パートナーとして過ごして来て、浮気をしたことがない事が条件だそうだけど……浮気したことがないってどうやって役所に証明するんだろう。役人の前でキスするとか?
ばかばかしい妄想にちょっと赤くなってしまった。
なのはさんたちはその10年をやっと迎えて、それで盛大な結婚式を開いたんだろう。
私は……あと3年か……
葉書をテーブルに置く。
天涯孤独の身に連れ合いが出来る日が楽しみだった。
*
なんかのSSとかぶってるかも
>>667 フェイトそんはエロ95%で出来ています!
>>668 そのGJこっちが萌えたよ〜
>>667 おといれのはあれで終わりです。Love Againもあと3,4回投下で終わると思います。
>>685 ご期待に沿えず申し訳なかった、自分としてはエロ甘MAXでがんばったんだが。フェイトそんがコンビニでユンケルローヤルを仕入れて冷蔵庫に入れていたらあるいは後ろもいってたかもしれない。でも水しかなかったw
>>686 顔文字GJ嬉しいです。改行の件は大体原因が分かりましたので今後はたぶん大丈夫かと。
ってことでLove Againは4,5時間後には投下予定です。。。。
* * *
季節は変わって。
フェイトは地上本部のオフィスに昼休みのはやてを訪ねて来ていた。
バルディッシュのデバイスチェックのために数ヶ月に一度本局技術部を、脳波の検査で聖王医療院を訪れるだけで、フェイトは地上本部に来た事はなかった。
「八神陸佐、お約束のテスタロッサ・ハラオウンさんがお越しです」
局員に案内されてフェイトがはやての部屋に顔をだすと、リインが迎えに出た。
「フェイトちゃん、いらっしゃ〜いですー」
「こんにちはリインさん」
「こんにちはですー。緑茶でいいですか?いま入れてきますねー」
フェイトは部屋を出て行くリインと入れ違い、はやての大きなデスクに近づく。
「はやて、今日はお願いがあって来たんだけど……」
昼食はすでに済ませた、と言ってフェイトは挨拶もそこそこに本題に入る。
「なんやフェイトちゃん、フェイトちゃんからのオネガイならいつでも何でもドンと来いやで?」
はやてはニンマリとした笑顔で応えた。
「ありがとう、でもお礼に胸触らせてっていうのはなしでね?」
笑いながらフェイトが自分の胸を守るかのように両手を挙げた。
「なんやつまらん、ちょおやる気なくしたわ、で、お願いって何なん?」
「うん。えっと、あさってはなのはの誕生日でしょ」
「そやったな、そろそろ誕生日が嬉しくない年になってきたってこないだ苦笑いしながら言ってたで」
「プレゼントにバースデーカードを添えたいんだけど」
「それはええアイデアやな!なのはちゃんきっと喜ぶで」
「……自分で書きたいんだ」
「へ?書いたらええやろ?」
はやてはフェイトの言っている意味が分からなかった。見た感じ、手は怪我してないようだし……?
「その……日本語で。だから書き方を教えて欲しいんだ」
「……ああ……そっか……そやな……」
今のフェイトは海鳴市で生活したことはない。コミュニケーションは全てミッド語で事足りてしまう。
だがなのはへの特別な想いをどうにか伝えたくて考え付いたことだった。
「その壁にかけてあるの、日本の漢字っていうんだよね、なんて書いてあるの?」
フェイトは木枠の額に入った白い紙に太い黒いインクで書かれた文字に目をやる。
「『絆』。みんなとのつながり、っていう意味や」
「そうなんだ。いい字だね」
「おおきにな。で、フェイトちゃんのカードにはなんて書くん?」
はやてはフェイトが差し出したカードをためすすがめつ訊く。
「ええと、『なのは、お誕生日おめでとう。いつも有難う、フェイト・T・ハラオウンより』みたいな感じかな?」
「んー、それだと漢字ひらがなカタカナアルファベッドの全部入りコースやな……まええか、とりあえずやってみよか。
私も手で日本語なんか滅多に書かんからなぁー。辞書引かな『誕』なんてかけんわー」
「ミッドで日本語書けるのなのはとはやてだけなんだから、しっかりしてよ」
*
「はー。やっぱり休み時間の練習だけで、これいきなりフェイトちゃんが書こうっちゅうの無理やわ。
しゃあない、私が代筆するわ。午後から会議やし、明日は出張やし。もうちょっと早くフェイトちゃん来てくれたらよかったんになぁ。」
はやては溜め息をついた。
「えー、嫌だよ、せめてなのはと自分の名前だけでも自分で書きたいよ」
フェイトは少し焦り気味になり、つい抗議した。
「そやなぁ、私が全部書いたら手書きにした意味ないもんなぁ。じゃあよーく手本見てここに、な、の、は、って書いて……」
はやてはカードの白い面をフェイトの方に向け、指差す。
「わかった。……なんだかまるっこい線ばっかりでかわいいね?これで大丈夫?」
「はいはい。ん、そんな感じでええよ、つぎはフェイト・T・ハラオウンって。ここにね」
やや間を空けて、はやては下の空間を示した。
「私のはまっすぐな線が多いね……ミッドの名前だからかな?」
フェイトが緊張した面持ちで慎重にペンを動かす。
「ま、そんなとこやね。はいこっちに寄越し。お誕生日おめでとう、いつも有難う、ってほれ、出来上がりや」
「ありがとうはやて!」
フェイトの真剣な表情が、ほっとしたような笑顔に変わる。
「お安い御用や。なんや私もなんか書きたくなってきたわ。あの絆っていう字もな、いつかのお正月にうちの子達と書き初めって日本の行事をやって、その時に私が書いたんよ」
「はやてちゃんとってもお習字上手ですー。リインもリイン参上って書いたですー」
無事カードも出来上がり、入れなおしたお茶を一口すすったはやてはフェイトに問いかけた。
「で、フェイトちゃんは最近は勉強ばっかり?どのぐらい進んだん?」
「もうすぐミッドの義務教育レベルが終るよ、それになのはには内緒だけど、執務官試験の勉強も前からしているんだ。来年の執務官補佐考査試験にも申し込んだ」
「ホンマか?そうなん?」以前なのはからは、フェイトは教導官になりたいらしい、と聞いていたのだが……
「執務官になるまでは時間がかかりそうだけど、なのはもリンディ母さんもきっと賛成してくれると思うんだ」
はやては何か思い出した、という顔をし、フェイトに告げた。
「ちょいまち。フェイトちゃん執務官は自分で辞めたけど、執務官資格自体は剥奪されてないと思うで?」
「そうなの?」
フェイトは目をしばたいた。
「当時の記録を確かめてみないとわからんやろうけど、確か資格停止処分だったはずや」
「もし本当にそうだったら?」
「補佐官はパスや。執務官試験は再受験せなあかんやろうけど。とにかくいっぺん確かめてみんとな。後でなのはには内緒で連絡するわ」
「うん、ありがとうはやて。連絡待ってる」
「親友のためなら出来ることはなんでもするで、じゃあなのはとヴィヴィオにもよろしくなー」
フェイトははやてに再度礼を言うと、部屋を出て行った。
はやてはリインに確認した。
「リイン、会議までまだ時間大丈夫?」
「はいです、準備は出来てるので大丈夫ですー」
「よし、じゃ善は急げや」
通信装置の回線を開いた。
「もしもし、八神ですが。突然連絡差し上げまして申し訳ありません。はい、ご無沙汰しております。はい、うちの家族もみな元気でー。ええ、実は少しお伺いしたい事がありまして。来年の執務官補佐考査試験の受験者に、ハラオウンという名前はありますか?……」
しばらくのやりとりのうち、通信回線を閉じ、やっぱりや、とつぶやいた。
「制度的には問題なしや。せやけど制度のクリアだけじゃ、今回のケースはどうにもならへんかもしれん」
画面を見つめたまま言う。
「どういうことですか?」
「執務官資格を取り戻しても、雇用されるかっちゅう問題や」
はやてはリインのほうを向き直り、続けた。
「フェイトちゃんの場合、辞めた経緯が経緯やし、検査の結果はあれからずっとOKでも、また記憶が無くなるリスクがゼロっちゅうわけやないやろ。そのへん、絶対どっかから物言いがつくとおもうんよ」
フェイトに連絡する前に少し考えなければ、とはやては思った。
「まあ、そない心配せんでもええかもしれん。私もフェイトちゃんも前科者みたいなもんやって影でずっと言われながらも、中学で管理局に雇われてここまでの立場になったし、
記憶をなくしたのだって管理局の管理ミスっちゅう一面もあるやろし、だいいち、高ランクの魔道師はいつも人手不足やしな」
「そのとおりですね〜」
リインが頷く。
「でも……あれやな、一応、各方面に根回ししておいたほうが確実やな」
「はやてちゃん、さすがです〜」
「海では捜査総指令、陸では一等陸佐の八神はやてさん、キャリアと人脈はだてに海と陸を放浪したわけやないでー?」
書類を手にはやては立ち上がった。
「はいですー、あ、そろそろ会議の時間ですね」
今日はここまでです。はやてさんさりげなく昇進w
連投しすぎなので少々自粛します。
生殺し中のティアナさん、他CPさん、後お願いします。
>>658 ベースキャンプの部屋で、なかなか洗濯出来ないからね〜と部屋に手洗いの下着干すフェイトさんの妄想電波来たw
>>696 乙
でもはやて→なのはの呼び方が気になるな
>>697ご指摘ありがとう
ぐはっホントだ。1箇所あってるのに2箇所間違えてる。。
鬱だ…吊ってくる。
本スレでは読んでないけどまとめwikiで読んでるから
職人さんはがんばってくだしあ
言い忘れたけどタイトル付いてるとまとめでは優先されやすい
からなるべくタイトルつけたほうが良い
>>701 職人さんより今はまとめ管理人が不足という事態なのだよ
SS投下します
まず4レス
しばらく任務やら戦闘やらでつまんないかもです
ほんとは人間関係とかだけ書きたいんです
でも物語の展開上しょうがなく……
はしょってしまおうかとも思ったんですがわけわかんなくなると思うので
>>659 生殺しティアナ…すてきなネーミングw
そうなんです、嫉妬するなのはさんかわいいんです
続き頑張りますありがとうです
>>660 じゃあ上りきった後はジェットコースター並みの急展開に!!
…はあまりならないと思いますがw
―*―*―*―
今日からはフェイトさんと別行動になった。
陸士たちの報告によるとほとんどの街は捜査したとのこと。
「もう、この世界にはいないのではないでしょうか?」
「きっと犯罪者は別世界に逃げ出したのでしょう」
陸士たちが口々に言う。
そうなのかもしれない……これだけ探しているのにロストロギアどころか
不審な魔力反応も無いというのだ……作戦を練り直すべきなのか……。
「捜査の指示はフェイト執務官からあります。
今日のところは残りの場所の捜査を終わらせましょう」
「……了解しました」
……なんだろう?気が進まないのだろうか?
だがそうなるのも無理は無いのかもしれない。
もう1ヶ月以上も人海戦術のようなことを続けているのだ。
疲れが溜まっていておかしくはない……。
彼らの分もあたしが頑張ろう。
みんなの負担を軽くし、あたしがエリアサーチをかけて入念に探索する。
自分がやらなければ……その思いがあたしをサーチに集中させた。
あまり強力なサーチは使えないので普通よりも集中して制御しなければならない。
……むしろ集中し過ぎていたのかもしれない
他のことにはあまり気が回らないほどに。
夜、フェイトさんがシャーリーさんを部屋に呼んで3人で打ち合わせをした。
「ティアナ、街の方はどうだった?」
フェイトさんの質問に、今日の様子を伝えた。
今日のところは特に何も見つけられなかったこと
そしてこれまでの陸士の捜査を含めると全ての街の探索は終わったことになること。
犯罪者もロストロギアももうこの世界には無いのではないかという
陸士たちの意見も報告した。
「うん、そうだねその可能性もある。
でも犯罪者の方は魔力を抑えているかもしれないし
ロストロギアも一時的に封印している可能性も捨てきれない」
「そうですね、そもそも管理局で反応を確認したときも一瞬でしたし
任務期間ギリギリまでは捜査を続けるのが妥当だと思います」
あたしの答えに、フェイトさんは満足したように頷いた。
「シャーリー、今日までの陸士のみんなの捜査データ
オリジナルの方を私の端末にまとめて送ってもらえる?」
「あ、はい了解しました。
でも毎日フェイトさんに渡しているものとそんなに変わりませんよ?」
「うん、シャーリーは書類作成は優秀だからね、ちゃんとまとまっているよ
わかっているんだけど……ちょっと調べてみたいなと思って」
「わかりました、部屋に戻ったらすぐに送ります」
「ありがとう」
シャーリーさんに指示を出し、私の方に向き直るフェイトさん。
「ティアナ、私の方の探索はもう2〜3日かかるから
それまでまた、一から街の探索をしてもらえるかな?
それと、陸士たちは疲れているようだしその間休みをとらせようと思う」
「はい、了解しました」
シャーリーさんが部屋に戻り、あたしもシャワーを浴びて休むことにした。
今日もフェイトさんはもう少しやりたいことがあるからと、起きているようで。
陸士たちのデータを洗いなおすのだろうか……
もう見慣れた、モニターに照らされるフェイトさんの横顔。
いつもよりすごく真剣で、綺麗だと思った……。
1人で街を探索して2日目、あたしは少し違和感に気づいた。
エリアサーチをしていると住民たちの魔力は確かに感じる……
だけどそんなに邪魔になるものではないのではないのではないかと思ったのだ。
陸士たちのサーチ能力は確かにそんなに高いものではない。
だが、これくらいの魔力を探知の邪魔になるほどやっかいなものと捉えるだろうか?
……それともあたしが成長してる?
わからない。
ただ、あたしは自分に出来ることをすることだけだ。
2日間必死で捜査した結果、少しだけ収穫があった。
どうやら住民の中には、先天的に魔力値の高いものがまれにいるらしい。
そしてそういう住民はみな幼い子供ばかり。
たぶん、成長とともに魔力が失われていくのだろう。
まあ、特に訓練するわけでもないのだ、それが当たり前なのかもしれない。
不思議なものが見えたりする子供や動物が
成長とともにその力が薄れていく……よくある話だ。
そして3日目、その日訪れた街のうちいくつかには
そういった魔力値の高いものが1人もいなかった……。
そういうこともあるだろう、だが一応フェイトさんには報告しておこう。
この3日間、なんだか疲れた……。
なんだか常に誰かに見られているような気がしていたからだ。
たぶんあたしはこの世界の住民たちからすると外国人を見るようなものなのだろう。
服装とか……ちょっと違うのもあるだろうし。
陸士たちもこんな思いをしたのだろうか……
だとしたらこの3日間でちゃんと休養を取れているといいんだけど。
日も暮れてきたので、あたしはシャーリーさんに通信を入れて本部に戻ることにした
「以上が、この3日間のまとめです」
「うん、ありがとうティアナ、だいたいの状況はつかめたよ。
それからシャーリー、頼んでおいたデータ、私の端末に送っておいてもらえるかな」
「あ…………はい、わかりました」
今日もフェイトさんとシャーリーさんと、夜の打ち合わせ。
明日からの作戦として
休養明けの陸士たちにもこれまでどおりの捜査にあたってもらい
居住区外の捜査を今日で終わらせたフェイトさんは
あたしと一緒に行動することになった。
「明日の捜査地域は、こことここ、それからこの街を中心にします」
フェイトさんの指定した地区を確認し、細かい作戦を立てる。
「シャーリーは、私とティアナのフォローと陸士たちとの通信をお願い。
常に回線は繋げておくように指示も忘れないで」
「了解しました」
「うん、じゃあ今日はもう休んでいいよ、ありがとうシャーリー」
「はい、ではまた明日お疲れさまです。ティアナも、お休み」
「お休みなさい、シャーリーさん」
シャーリーさんが部屋に戻りフェイトさんと2人になる。
――いつまで経っても慣れないな……
まあ、最初の頃よりはましか。
フェイトさんと同室になりたての頃は
着替える仕草やベッドに入るとこ、あくびをするフェイトさんにすらドキドキしてた。
一緒にいる時間が積み重なるほど、フェイトさんへの思いが強くなっていく。
でもこの任務が終わればもうこんな時間もほとんど無くなるんだろう。
もうすぐあたしも執務官試験を受けてひとり立ちする……。
……試験に受かってもいないのに考えてもしょうがないか。
だいたい一発で受かるわけもないのだ……
まだまだフェイトさんの側にいることになるかもしれない。
なんか、いろいろ複雑な気持ちになってきた……。
早く寝て明日の捜査に備えよう……。
とりあえずここまで
後ほどまた4レス投下します
翌日、捜査は急に進捗した。
フェイトさんの指示のもと移動し、サーチをすると結界が張られた街があったのだ。
どういうことだろう?
まるでフェイトさんはそれを知っていたかのように的確に行動した。
そして、半日とかからずに犯罪者の拠点をつきとめたのだ。
フェイトさんに対してもそうだが、陸士に対しても疑問が尽きない。
これだけの結界、陸士たちだって気づかなかったはずはない……
それとも組織はあたし達をかわして拠点を移動させていたのか。
……そこまで考えて思い当たった結論。
「フェイトさん、陸士に通信を入れて彼らと一緒に突入しますか?」
「いや、その必要はないよ。たぶん彼らはもう中にいる」
やっぱり。
「ティアナ、もう気づいたよね?」
「はい……彼らは犯罪者側の協力者ってことですね」
「うん、たぶん間違いないかな。
ごめんね、彼らに私が気づいたことを悟られないようにティアナには黙ってた」
「そうですか……そうですね
一緒に捜査するのにあたしが知っていることがわかったら警戒されますもんね」
「まあ、そういうことかな」
そうか、だからフェイトさんは陸士たちのデータを考察していたんだ。
昨日シャーリーさんから貰っていたデータも休養中の彼らの動きを探った結果だろう。
「おかげでこの場所が割り出せたよ。
それにティアナの単独捜査のおかげで
魔力値の高い子供がたぶん囚われていることも……確実だと思う」
「この付近の町には魔力値の高い子供たちが1人もいなかったからですね」
「うん、さすがティアナ、優秀だね」
優しくあたしに微笑みかけたフェイトさんは次の瞬間真剣な顔つきになる。
フェイトさんは通信を開くとシャーリーさんに連絡する。
「シャーリー、中の状況はわかる?」
「いえ、結界が強くて状況はわかりません、陸士たちとの回線も切られています」
「了解、ティアナと突入します。結界を破った後の管制と
子供たちを開放したのちの保護の準備をお願い。
局員たちには、陸士たちを拘束したときの準備をさせておいて」
「わかりました、フェイトさん、ティアナ、気をつけて」
結界を破り建物に突入する。
思っていたよりも広い建物だ……。
中にいた研究員らしき人達は抵抗を試みようとはしたが……
この世界の人達のようで、しょせん一般人のレベルなのであたし達には通用しない。
むしろ砲撃系の魔法を数発打ったとこで勝ち目はないと判断したのか
抵抗をすることは諦めてしまった。
「シャーリー、聞こえる?」
「はいフェイトさん、結界が破られたので通信は可能です。
建物の北側に被保護者がいると思われます!おそらく陸士たちもその付近に。
ロストロギアについてはジャミングがかけられているのか、未確認です」
「了解!引き続きロストロギアの反応を探って!
ティアナ、子供たちの囚えられてる場所の方が近い、まずはそこに行くよ!」
「はい!」
フェイトさんに従い、目的の場所まで急ぐ。
「この先は……行かせないっ……!」
子供たちが囚われているであろう部屋の手前で、陸士たちが立ちはだかる。
彼らは……彼らのせいで捜査は撹乱され、こんなに時間がかかったのだ。
あたしは簡単に騙されていた自分自身にも腹を立てていた……。
「フェイトさん、ここはあたしが!」
「了解!私は救助に回る!」
陸士たちの攻撃を簡単にかわし、フェイトさんは部屋の中へ突入した。
「クロスミラージュ!」
"Yes sir"
「クロスファイアー!」
あたしの周りに複数の魔力光が浮かび上がる。
「シュート!!」
立ちはだかる陸士たち全員に向けて一斉射撃する。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
陸士たちは次々と倒れ、そのままバインドをかける。
「く……くそっ…………」
抵抗しようとはしたが、Bランク程度の陸士に破られるようなことはさすがに無い。
フェイトさんも無事人質を助け出したようだ。
…………なんだかあっけない。
陸士たちを拘束し、フェイトさんのもとへ駆けつける。
「フェイトさん、人質は……?」
「うん、大丈夫、全員救出した」
「良かった、無事だったんだ……」
ほっとしたあたしにフェイトさんはちょっと難しい顔をした。
「そうとも言えないかな……シャーリー!聞こえる?」
「はい、フェイトさん」
「人質は保護したけど、意識レベルが弱い。
魔力による影響だとしたらこの世界では治療出来ないから、管理局に転送したい。
それから、ティアナが拘束した陸士たちもお願いしたいんだ」
「了解しました!もうそちらに局員を向かわせています、到着まであと2分。
陸士は局員の監視のもと本局に緊急転送します。
被保護者には私が付き添いますが、それでよろしいですか?」
「うん、人手が足りないから……それで構わない。
私とティアナはロストロギア回収のために残る」
ただでさえ人員が少ないのに……一度転送ポートを使えばすぐには戻れないだろう。
あたしは唇を噛んだ。
けど、しょうがない。
人質を一刻も早く治療するためには迎えの艦船を待っている時間は無い。
罪も無い子供たちに何の研究をしていたというのか……怒りがこみ上げる。
「フェイトさん!ロストロギアらしき反応を確認しました!2箇所です!」
シャーリーさんからの通信に、あたしとフェイトさんは顔を見合わせる。
これだけの施設なのにあっさり人質救出が成功したり
組織がバラバラになり過ぎることがお互いに府に落ちない。
そしてこのタイミングでのロストロギアの反応……どちらかはフェイクだろう。
「了解!シャーリー、後は頼んだよ!
ティアナ、私はあっちを、ティアナはそっちをお願い。
ロストロギアもしくは首謀者を確認したらお互いをすぐに呼ぶこと」
「了解しました!」
あたしとフェイトさんは別々にそれぞれの反応へ急いだ。
あたしが向かった反応の方は思いの他近かった。
…………ここだ。
シャーリーさんに示された部屋の前に立つ。
中からは膨大な魔力を感じる。
フェイトさんの方がフェイク?
いや、考えている暇は無い、突入するっ!
ドカンッ
部屋のドアを吹き飛ばして中に入った。
中は、薄暗い研究室で……魔力をまとった人物が後ろ向きで立っていた。
『フェイトさん!聞こえますか!?』
念話で呼ぶが返事が無い……。
『フェイトさん!?首謀者と思われる男を発見しました!フェイトさんっ!』
返事が無い。
何か……!?一瞬不安が頭をよぎったが、フェイトさんに限って大丈夫!
今はこの男を確保することが優先だ。
「おとなしくしなさいっ!
あなたの協力者たちは全員確保して人質も保護しました!
ロストロギアの不法所持と私的利用および誘拐の罪で逮捕します!」
クロスミラージュを構え、男に向かって叫んだ。
男がゆっくりと振り向く。
その顔を見て驚愕した……。
今日は終わり?
続きが気になる・・・・
…ということでここまで
前回投下と間が空いてしまいました…
仕事が忙しくて今後少し投下ペースが落ちそうです
書いてるとこまでうpしたいのですが
規制がとにかく恐ろしくて…
このスレではないのですが前に1ヶ月以上規制くらったことがあって…
ちなみにプロット上はまだ物語の半分にもなっていません
長すぎのくせに投下ペースが落ちるとか最低です
でも最後まではかならず投下します
まったりとお付き合いいただければ嬉しいです
ところで今さらなんですが
自分の大好物は フェイ×なの ですほんとです
なので「それぞれの優しさ」も根本はそのつもりです
…まったくそんな展開になってないけどw
では、お読みいただきありがとうございました
…スイマセン、計算ミスで10連投してしまいましたん
>>713 ということでありがとうございます!
おかげでやっと書き込めましたー
とりあえず今日は終わりです気になるとこでスイマセン