気楽にSS その3

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1名無しさんだよもん
LeafやkeyのSS(二次創作小説)を書きたい人。
難しく考えずに書きたくなったら書いてみませんか。

ちょっとした小ネタが浮かんだ時。
キャラスレに投稿しようとしたものが長くなりすぎてしまった時。
投稿しようと思ったらスレの空気が悪かった時。
誰かの感想を聞きたい時。
熱い萌え衝動を抑えきれない時。
SSを書いてみたいけど書く場所がない時。

そんな時はこのスレを利用しる。
書いたことない人もとりあえずやってみるのはどうか。


#エロ・グロ等の描写がある話は注意書きを添えてください。
#基本的にマターリ進行でお願いします。

前スレ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1049/10490/1049078669.html
前々スレ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1043/10431/1043164438.html
2:03/05/14 21:59 ID:pKUPr/aI
3名無しさんだよもん:03/05/14 21:59 ID:Y8AHdjXP
【葉鍵板内SS関係スレ】
葉鍵板的SS討論スレッド ver.18
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1052132192/
葉鍵的 SS コンペスレ 8
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049154107/
SSの墓場
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1041143480/
4名無しさんだよもん:03/05/14 22:01 ID:Y8AHdjXP
こんなセリフあったらエロいのになR
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1042620986/l50
でSSスレの要望があったようなので立ててみますた。
5名無しさんだよもん:03/05/14 22:04 ID:OEIn0kOk
ホシュ
6名無しさんだよもん:03/05/14 22:04 ID:Xkvglx3P
うい〜♪
即死防止支援ぱぴこ!
7即死防止用転載:03/05/14 22:08 ID:Y8AHdjXP
陽も高くなってきたので、往人は観鈴を迎えるため堤防までやってきていた。
「そろそろか」
堤防に登ると、いつもより激しく風が吹きつけてくる。
気を抜くと吹き飛ばされそうなほどの風が絶え間なく押し寄せていた。
雨が降るのかもしれない。遠くに湧き上がる雲を見ながらそんなことを思う。
 クー クークー
鳥の鳴き声が高く響く。
体勢を整えるのにやや苦労しながら空を見上げると、カモメが風に乗っているのが見えた。
前に進まず、左にふらり、右にふらり。
翼をいっぱいに広げている姿が観鈴を連想させた。
視界いっぱいの青。吹きすさぶ風。
―――今なら飛べるかもしれない。
はるかなる高みに想いを馳せ、俺は両手を広げて風を受けていた。
「……っ」
自分の声すら耳に届かない。
風を切る音、一面の青。
俺は鳥になって…そして落ちた。
8名無しさんだよもん:03/05/14 22:08 ID:Y8AHdjXP
「往人さん、往人さんっ!」
「ん…」
目を開くと、観鈴の泣きそうな顔が目の前にあった。
「よかった、死んじゃったかと思った」
「バカ、そんなわけあるか」
「…だって白目むいてたし」
起き上がって周囲を見回す。
どうやら俺は鳥の真似事をして、堤防から落ちたようだった。
「…飛べると思ったんだがな」
「え?」
観鈴は首をかしげて、そっかと思い至る。
「往人さん、もしかして鳥になってた?」
「ああ」
激しい痛みを覚えて頭をさすると、大きなコブができていた。
「わたしも何日か前にやったばっかり」
「落ちた?」
「そう。ふわってなって、ゴチンって」
どれどれと頭をなでると、コブっぽく少し盛り上がっていた。
そのままなでてやると少し痛そうに手から逃げる。
「こらまた、派手にやったな」
「がお…すっごくいたかった」
言ってしまってからしまったとばかりに口を押さえる観鈴。
聞かなかったことにして、そのまま優しくなで続けてやる。
9名無しさんだよもん:03/05/14 22:08 ID:Y8AHdjXP
「往人さん、優しくなった?」
「そんなことはないぞ。ただ、少しかわいそうになってな」
「何が?」
「たびたびこうやって落っこちて、晴子には頭をポカポカ殴られて」
心底あわれむように、やれやれと首を振ってやった。
「これじゃ観鈴が年中ぽやーっとしてるのも仕方ないなって」
「…それってひどいと思う」
観鈴は心外だというように頬をふくらませる。
「往人さん、出会ってまだ一週間」
「ああ、一週間だな」
「じゃあ、年中ぽやーっとしてるかどうかなんてわかるわけないよ」
「いいやわかる」
自信をもって言える。
こいつはずっとこうして堤防で風を受けつづけて、鳥の真似をして落っこちていた。
「むー」
「だからもう頭は叩かない」
「…ホント?」
「晴子が叩こうとしても守ってやる」
「往人さん、それ無謀」
「なんてこたない」
よしよしと子どもをあやすように頭をなでる。
「これ以上バカになったらどうすんだって言えば一発だ」
「往人さん、やっぱりイジワル…」
すねたような口調。
でも観鈴は本当に嬉しそうに、笑ってくれていた。
10名無しさんだよもん:03/05/14 22:17 ID:homHV0KP
グッジョブ!
って転載か・・・
11名無しさんだよもん:03/05/14 22:45 ID:RNF9rUfN
即死(ryカキコー
12名無しさんだよもん:03/05/14 23:35 ID:0DIH2M6q
夏の昼下がり、いつもの日差し。
駅舎で美凪を待ちながらしゃぼん玉を飛ばしていたみちるは、
とぼとぼと歩いてくる観鈴を見つけた。
ベンチから飛び降りて彼女のもとに走り寄る。
「どうしたの、かみかみー」
「あ、みちるちゃん」
13名無しさんだよもん:03/05/14 23:41 ID:0DIH2M6q
また即死しそうな雰囲気ですが。
14名無しさんだよもん:03/05/14 23:45 ID:g6o/Pu+q
即(rカk(r〜♪

職人さんは勿論、SS未経験者もトレーニングがてらにドゾー。
暫く筆を置いていたSS職人さんのリハビリスレッドっぽくてもいいかも、ですね。
15名無しさんだよもん:03/05/14 23:49 ID:VK0w1RUB
んむわ
16名無しさんだよもん:03/05/15 00:10 ID:1U+Tmum3
まんこ!まんこ!まんこ!
17名無しさんだよもん:03/05/15 00:11 ID:4dybCNTs
アンキモ! アンキモ! アンキモ!
18名無しさんだよもん:03/05/15 00:13 ID:ibXXwUY5
職人と呼ばれたい厨が集まるスレはここですか
19名無しさんだよもん:03/05/15 00:14 ID:dXvX+MhG
「往人さん、ほしゅってなぁに?」
「今俺たちがやってることだ」
20名無しさんだよもん:03/05/15 00:16 ID:dXvX+MhG
>>18
つか俺は職人って言われるの嫌いだけどね。
21あぼーん:あぼーん
あぼーん
22名無しさんだよもん:03/05/15 00:37 ID:MqcVE8mE
どれぐらいまで行けば即死しないんだろ?
前は23で死んでたからなぁ。
23名無しさんだよもん:03/05/15 00:40 ID:9BP0+K7B
スレッド立てるまでもないネタのスレではいかんのか?
24名無しさんだよもん:03/05/15 00:55 ID:MqcVE8mE
>>23
なんとなく否定的なスレタイがちょっとイヤかなぁ。
好みの問題だけど。
25名無しさんだよもん:03/05/15 01:34 ID:oKvcbrDI
しゃぼんだま とんだ やねまでとんだ

「美凪、それなんの歌?」
「しゃぼん玉の歌」
「んに、いつ頃のなの?」
「親から子に伝わる歌だから詳しい事はわからない。お母さんに教わったものだから」
「ふ〜ん。ね、続き教えて」
「了解」

しゃぼんだま とんだ やねまでとんだ

やねまで とんで こわれてきえた

しゃぼんだま きえた

とばずにきえた

うまれてすぐに こわれてきえた

かぜかぜふくな

しゃぼんだま とばそ

「なんか、少し寂しい歌だね」
「みちるは優しいから」
「?よくわかんない」

うまれてすぐに こわれてきえた

かぜかぜふくな

しゃぼんだま とばそ
26名無しさんだよもん:03/05/15 05:20 ID:MqcVE8mE
仕事から帰るまで残っていますように…
27名無しさんだよもん:03/05/15 06:57 ID:Or8To+2R
>>25
うあ…
泣けてくるよ、それ…
その歌が作られた経緯を知っていれば尚の事。


あと、即死は免れたみたいだね〜
28名無しさんだよもん:03/05/15 17:10 ID:1BMPd5d6
>>25

やばっ。
確かにその歌のとおりにみちるは…。

つД`)
29名無しさんだよもん:03/05/15 19:48 ID:MqcVE8mE
よかった、まだあったー
30名無しさんだよもん:03/05/17 09:18 ID:CalolPaZ
良スレっぽかったのに荒らされ、職人様が去ってしまった「月姫@葉鍵」の追悼として。
31名無しさんだよもん:03/05/17 09:23 ID:CalolPaZ
・・・それから。
西日が直接差し込む教室は、隅々まで紅く染まっている。
けど10分もすれば、日は沈み、青黒い影がそれに取って代わるだろう。
僕は、観鈴との約束を果たすために、授業が終わってからここでずっと待っていた。

トイレにいって、教室に戻ったら彼女がいた。

「にはは」

ー純白の、彼女の身長ほどの長さを持つ艶やかな翼。
夕陽を透かしたその姿は、僕の知っている彼女とは全く違っていた。
美し過ぎた。

「−、来て、くれたんだね」
「うん、約束したもの」
3230:03/05/17 09:31 ID:CalolPaZ
「少しつらかったけど、もう二度と会えないから」

綺麗な、笑顔だった。けど無理している証拠に、右目の目じりが光っている。

「そんな!?だってもう呪いは解けたんだろ?だったら、これからずっと・・・」
「無理だよ、私の翼は穢れちゃったから」

ー穢れた?あんなに美しい純白の翼が?

「翼人ってね、前にも言ったように、人間の環境破壊に対する反作用として生まれたんだよ。
だから本当は、人間を殺さないといけないんだ。
千年前、神奈ちゃんもそれですっごく苦しんで・・・。
今度こそはって、私が生まれたんだ。けどもうだめ、仕方のないことだったけど、死徒を随分殺しちゃったからね。
殺人衝動の蓋が開いて・・・。今は大丈夫だけど、定期的に人を殺したくてしょうがなくなるの。
だからもう駄目、空に帰らないと」
3330:03/05/17 09:36 ID:CalolPaZ
「そんな?」
信じられない。あんな、純粋無垢そのものといった表情をしている彼女が、そんなー!。

「これ以上地上にいると、祐介さんに迷惑をかけちゃうから」

彼女はまた微笑んだ。けど、

「僕が、いるじゃないか!」

「え?」

「観鈴が人を殺したくなったら、僕が電波で連れてきてやる!
世の中には死にたがってる人や、生きていてもしかたがないよう人とや、死んだほうがましなやつがたくさんいるから」

ーだから、離れたく、ない。

「にはは、いいね、それ」
3430:03/05/17 09:42 ID:CalolPaZ
「けど、いいや」

「どうしてー!?」

「祐介さんのこと好きだから。だから、そんなことさせられないよ。

ねえ、祐介さんは死にたがってる人とか、生きていても仕方がないような人がいるっていったけど、
どんな人でも、生きていればきっと良いことがあるって、私に教えてくれたのは祐介さんだよ」

ー絶句

「千年間ずっと私は苦しんでいたけど、祐介さんにあってからのこの2週間、短い間だったけどすごく楽しかったから。
だから、祐介さんにはずっと楽しくいて欲しい。私の人殺しを助けるなんて、そんなの駄目だよ」

ーそんな、僕はただ、君といれれば

「それにね、神奈ちゃんの所に戻らないと。
神奈ちゃんはね、千年前の事で、ずっとずっと苦しんでいたの。
けど、私が祐介さんとの記憶を持ち帰ってあげれば、私たちはその苦しみから解放されるから」
3530:03/05/17 09:50 ID:CalolPaZ
「祐介さんの夢を見るの。それだけで私は凄く楽しいから。
だから、そんな無理してくれなくていいよ」

僕はずっと呆然とした顔をしていた。

「ねえ祐介さん」
「ん?」
「会えてよかった。さようなら」

とてつもなく悲しい、けど彼女が無理しているからー
僕も無理に笑顔を作って答えた。

「また、いつか会えるといいな」
「そうだね、でも多分無理だけど」
「うん、でも僕はさよならはいわない。いいたくない。
だから、またな」
「うん、またね」

そして彼女は窓の方に向き直ると、翼を豪快に羽ばたかせて、飛んでいった。
僕は窓から、彼女が点になって、みえなくなるまでずっとそれを眺めていた。
ー教室の中は、まだ真っ赤だった。
3630:03/05/17 09:58 ID:CalolPaZ
次の日、僕は佐祐理さんが作ってくれた弁当をもって、屋上にあがった。

「ん、今日はお弁当か。いいなあ、少し分けてくれよ。
俺今日はすごく腹減ってるんだ」
「悪い藤田、今日は一人で食いたい気分なんだ」
「どうしたんだ長瀬?青春ってやつか!?このお」
「ほっといてくれ、少し残しといてやるから」
「おお、悪いな。なら食い終わったら中庭まで来てくれ」


僕は日常に帰ってきた。


みさき先輩は、観鈴がいなくなってからすぐに続けて姿を消した。
高野山にもどったんだと思う。浩之は、あんなに先輩にご執心だったのに嘘のように忘れ去ってしまった。
多分、学校で覚えているのは僕一人だろう。
そう思うと、あんなにうんざりしていたカレーを食いたくなってきた。

屋上には、まだ誰も来ていない。
37これで終わりです。:03/05/17 10:02 ID:CalolPaZ
青い、青い、ペルシアンブルーの空。

雲は風に流されて千切れ、つながり、形を変え続けていく。


そんな空の中で、

もう苦しむ事もなく安らかに眠る翼の少女のことを想い、

僕は涙の雫を落とすのだった。


ー夏はどこまでも続いていく、彼女の眠る、この大気の中で
38蛇足:03/05/17 10:15 ID:CalolPaZ
スレ汚し失礼(wwwrrrryyyyyyyy
「月姫@葉鍵」というのは最初は糞スレだったのが、キャストが示されたのをきっかけに職人が光臨、「月姫」の序盤がAAで再現されたのですが、
粘着厨に荒らされて糞スレに逆戻り、移転(というかどこにいったんだ?)の憂き目にあった悲劇のスレです。
個人的にすごく気に入っていたので、今回こうして自前で書いてみました。月姫知らない人には失礼。
アルクェイド・トゥルーエンドを再現した訳ですが、あくまでも脳に浮かんだイメージを文章にしただけなので細かい設定は勘弁願います。
なお、キャストは
遠野志貴ー長瀬祐介(雫)
アルクェイドー神尾観鈴(Air)
シエル(未登場)−川名みさき(ONE)
遠野秋葉(未登場)−柏木千鶴(痕、三十歳オメデトン、ぎゃー)
琥珀(未登場)ー倉田佐祐理(Kanon)
翡翠(未登場)−天野美汐(kanon)
有彦ー藤田浩之(To Heart)

です。それでは、重ね重ね失礼おば。
39名無しさんだよもん:03/05/17 11:22 ID:CalolPaZ
age
40名無しさんだよもん:03/05/17 12:51 ID:HxHKVXm7
アルクは ぼいんぼいんのリサは譲れない

琥珀がさゆりんなら翡翠は自動的に舞になると思われ
あとどっかで見たが有彦は大志が似てるというのが俺も思った


志貴って誰に近いんだろ… やっぱ長瀬ちゃんか和樹か
志貴だけは人によってそうとう意見が分かれそう
41名無しさんだよもん:03/05/17 13:07 ID:S8CwCY1y
>>38
グッジョブ。
葉鍵学園で月姫演劇、なんて設定でも面白そうだ。
あっちでやったら荒れるだけだろうけど。

しかし三十路の千鶴さんよりは、MOONの晴香が性格的にも属性的に似合っている。
やっぱ千鶴さんが妹って色んな意味で無理がありすgggugiyaaaaaaaaaa


ところで、

さっちん―長森瑞佳(ONE)
シキ―月島拓也(雫)
ロア―自らの情報を毒電波に変化させた高槻(MOON)とか

レン―柏木楓(痕)

とかどうでしょう?
ネロはどうしても思い浮かばない。
42名無しさんだよもん:03/05/17 13:15 ID:HxHKVXm7
さっちん―長森瑞佳(ONE)
シキ―月島拓也(雫)
レン―柏木楓(痕)

あ,それみんな はまり役だね!


ロアは賢いけど嫉妬深さで狂うキャラ,ネロは理屈っぽいキャラだよな
悪役はわりと難しめ
43名無しさんだよもん:03/05/17 13:45 ID:V3BvNVr/
悪役難しいねぇ。
古い葉のほうには詳しくないけど、そっちのほうに適任居ないかな?

あと、シエルはみさき先輩より千鶴さんのほうがはまってるっぽ。
カレー属性の一致がなくなるのは痛いが、あのナイスな演技と年齢の誤魔化しっぷりが見事にマッチ。
有彦は普段は藤田浩之のダウナーなノリで、祭りの時は九品仏大志のハジけたノリって感じかな。

あー、設定膨らむと無性に書きたくなってくる……
しかし馬鹿みたいに長くなる上に、書いても晒し場所がない罠
44名無しさんだよもん:03/05/17 13:55 ID:BXUx5o5e
せめて

スレ違いスマソ

って書くぐらいの礼儀はあってよしかもね。
45名無しさんだよもん:03/05/17 14:01 ID:HxHKVXm7
気軽にSSだしスレ違いじゃないんじゃないんの
46名無しさんだよもん:03/05/17 14:16 ID:yBVhHqPt
微妙だな。
葉鍵キャラを使った演劇ってことにすれば葉鍵の二次創作と言えなくもない。
葉鍵板全体で月姫に対する強い拒否反応が確認出来るから、こんな詭弁が通るかどうかは謎だけど。

まあ、殺伐とした話題は忘れてまったりといこうや。
47名無しさんだよもん:03/05/17 14:26 ID:HxHKVXm7
そもそもなんで2ちゃんで規則がビミョーだのなんだの
気にせんといかんのだ。当たり前のことだが
発言したいことを発言すればいい。

キショイ仕切りが来たらヤフー板に行けとでも
言えばいいよ。
SSにマンセー意見を書くなとか批評するなとか
仕切る奴や自治がどうたらとか言う奴は馬鹿
だから放っとけばいい。

こういうのは割れ鍋に綴じ蓋で納まるところに
勝手に上手く納まるもの。
48名無しさんだよもん:03/05/17 14:29 ID:dc9Cn0Qh
>>47
ヤフー板に行け。
49名無しさんだよもん:03/05/17 14:38 ID:HxHKVXm7
あっかんべー

この下にある 馬鹿なうえに暇持て余してるキモオタのスレ19
から来たのか?
50名無しさんだよもん:03/05/17 14:44 ID:KmlhjOjd
気楽にSSスレで、設定話なんか始めるのは流石にイタイと思うけどね。
月云々とか以前の問題かと思うけど。

>あっかんべー
ワロタ。幸せって大切だよね。
51あっかんべー:03/05/17 14:59 ID:HxHKVXm7
>50
そらねw<ワロタ。幸せって大切だよね。

コテハンに大学名付けとる学生さんとかには
さすがに劣るが自身一般で見れば学歴にゃ自信がもてるほうだし
衒学趣味で書き込むのも出来ないことはないけど,ここはそんな
しょーもないもの披露するところでも他人が楽しくやってるとこに
あやつけるとこでもあるまい。
52あっかんべー:03/05/17 15:01 ID:HxHKVXm7
2ちゃんは仕事忘れてゲームの話でばかになって
盛り上がってわいわい楽しくやるとこだろ
専門板じゃなく趣味やゲーム系の板だし

自治スレとかから出張ってくる屁理屈小僧うざいちゅーの
そんなに自分の決まり規則押し付けたいなら
ヤフ板でやってろって感じだ
53あぼーん:あぼーん
あぼーん
54あぼーん:あぼーん
あぼーん
55名無しさんだよもん:03/05/17 16:39 ID:pqmwTc+m
>>52
んーまー確かにその通りなんだけどさ。
好き勝手やったら成り立つものも成り立たないから、ある程度の自治は必要になるんだよね〜。
程度が問題なんだけど。

まあ、あんま自治云々言ってるとホンモノが来る。
このスレだけでも気楽にマターリいこうや。
56名無しさんだよもん:03/05/17 17:06 ID:HxHKVXm7
そだね
57名無しさんだよもん:03/05/17 17:44 ID:5eZ3lzyW
いつの間に3が?
しかも2まであったんですかい……w
58名無しさんだよもん:03/05/17 18:20 ID:aiLAndEM
>>57
2は即死してしまったのですよ…
鬼ごっことかが盛り上がっていた時に立てられたみたいだから、
タイミングが悪かったんでしょうな。
一応、今度は守りきるつもり。便利ですしね、こういうスレは。
59名無しさんだよもん:03/05/17 21:30 ID:WgrDWA5X
こっちにひっこしてこようかな
60名無しさんだよもん:03/05/17 21:48 ID:rQV5YDsa
>>52
SSの形になってれば何でも有りってのが、このスレの存在意義のはずなんで。
少なくともスレ立てた本人はそう思ってたり。

あんまりクソ長いの書いても誰も読まないわけだし、
設定だけだらだら書き込んでも同じだしね。
要は読んでくれる人のことを考えればそれでいいんではないかと。
61名無しさんだよもん:03/05/17 23:05 ID:rQV5YDsa
往人さんが出て行った。
また、わたしは一人。

何を期待していたんだろう。
頑張ろうと決めた夏休み。
結局、何も変わらなかった。

残ったのは、この気持ちだけ。
往人さん・・・往人さん・・・
それ以外の言葉が浮かんでこない。
そばにいてほしいよ・・・
知らなければよかった、こんな感情。
62名無しさんだよもん:03/05/17 23:05 ID:rQV5YDsa
誰もいなくなった教室。
胸が苦しい。息ができない。
わたしは声をあげずに泣いた。
「くっ・・・ひっく・・・う・・・」
何かが、壊れていく。
「往人さん・・・往人さぁん・・・」
わたしには何もないと思っていたのに。気付いてしまった。
「ダメだよ、もう・・・にははって・・・笑えないよぉ・・・」
さびしい。どうして。
こんな気持ち、気付かないままでよかった。
ずっと目をそらしてきたのに。
往人さんに出会わなければ、こんな気持ちに気付かなくて済んだのに。
63名無しさんだよもん:03/05/17 23:46 ID:rQV5YDsa
………。
……。
…。
「わ、人が倒れてる」
いつもの時間、いつもの場所。
観鈴は堤防に風を受けに来て、行き倒れの男を発見した。
降り積もった雪の中ワイシャツ一枚で行き倒れていた、ここいらでは見かけない男。
「生きてる、よね?」
つんつん。
つついてみても、まったく起きる様子がない。
確か夏にも同じようなことがあった気がして、観鈴は懐かしい気分にとらわれた。
あの時は結局、彼とは友だちにさえなれないまま別れてしまった。
「この人も、この町の人じゃないみたい…」
後悔していた。頑張ると決めたのに、どこか臆病だった自分に。
「…もう一度だけ……」
もう一度だけ。
彼女は何度その言葉を繰り返してきただろう。
わかってはいた。ヘンな子だから。普通の人とは違うから。
それでも、誰かを求めずにはいられない。
幼い頃から夢見てきた、温かい家庭。
それは母親の態度が冷たいからだけではなかった。
観鈴は気付いていた。
確かに知っていたはずの、失われた過去を求めているのだと。
「…もう一度だけ、頑張ってみてもいいよね?」
男を抱えあげようとして、雪に足を取られて派手に転ぶ。
「が、がお…」
観鈴は涙目になりながら、屋根のあるところまで男をずるずると引きずっていった。
64名無しさんだよもん:03/05/17 23:48 ID:rQV5YDsa
「ん…」
粗末な作りの倉庫前。男が目を覚ます。
「なんだ…?」
温かくて、やわらかくて、心地良い。
自分はどうしていたのだろう。
ぼんやりと今までのことを思い起こす。
そうだ。
確か財布を落として、途中でバスを降りる破目になったのだ。
降りしきる雪の中、丸一日の強行軍。
さすがに暑くなって背広を脱いだら、突然の風に飛ばされて見えなくなって…。
「あ、起きてる」
「え?」
すぐ目の前に、女の子がいた。
というより、抱きつかれていた。
「よかった、気が付いたんですねっ」
「え、えーと…」
忘れるはずもない。自分と妻の間の娘、観鈴。
それがどうしてここに?
そしてなぜ抱きつかれているのだろう?
「行き倒れてたんですよ、雪の中で」
「…らしいね」
「体が冷え切ってて、このままじゃ死んじゃうかなって」
どうやら、ずっと自分の体で温めてくれたようだ。
「どうしてあんなところで倒れてたんですか?」
65名無しさんだよもん:03/05/17 23:51 ID:rQV5YDsa
観鈴は彼の顔を知らなかった。
いくら実の父とはいえ、十年間も会わずにいたのだから当然だった。
今さらどんな顔をして「僕はお前の父だ」などと名乗り出ればいいというのか。
敬介はごまかすことにした。
「観光に来たんだ」
こんな何もない田舎町に?と言いたげな顔。
バレバレの嘘だった。
「でも、財布を落としてね」
観鈴の瞳がじっと見つめている。
信用できる相手かどうかを見極めているようにも見えた。
「じゃあ、何も食べてないんですよね」
「え? ああ…」
「何か食べるもの、買ってきますねー」
 パタパタパタ…
あわてて駆けていってしまう。逃げられたのだろうか。
「…逃げられて当然か」
自分の姿と言動を思い起こし、苦笑する。
雪の降る中さびれた港町に現れた、ワイシャツ一枚の行き倒れ。
怪しすぎる。
普通なら、わざわざ相手にしたりはしない。
 パタパタパタ…ズルッ、ドテッ
足音が聞こえてきたかと思うと、何かにすべって転ぶ音。
音のした方向を見やると、観鈴が雪の上で転んでいた。
パンの包みと紙パックのジュースが、てんでバラバラの方向に転がっている。
逃げたのではなかったのだ。あわてて駆け寄る。
66名無しさんだよもん:03/05/17 23:54 ID:rQV5YDsa
「大丈夫かい?」
「が、がお…」
がお?
妙な擬声語を聞いたような気もするが、それどころではない。
手を貸して引き起こしてやる。
「びしょびしょだよ、早く乾かさないと」
「これくらい平気です…にはは…」
そう言って笑うが、とても平気そうには見えない。
銀のクロスをあしらえた真っ赤なスカーフ、控えめな薄黄色の上着に、修道服のような黒いスカート。
その全てに渡って水を吸い込んで、しかも泥だらけ。
ヒザまですりむいて、見るも悲惨な状態になっていた。
(そういえば郁子も、何もないところでよく転んでたっけ…)
観鈴は幼い頃から母親の面影を色濃く残していた。
ややウェーブのかかった髪、表情を隠せない大きな瞳、少し低い鼻。
そして何よりも無邪気な笑顔。
ここ二、三年の観鈴は瓜二つと言っていいほど、母に似てきていた。
「いったん家に帰った方がいいな」
「え、でも…」
学校の方を心配そうに見る。
「大丈夫、僕が連絡をつけておくよ」
電話番号を聞き出すと、携帯電話で彼女が遅れる旨を伝えておく。
担任の教師らしき声に身分と関係を誰何されたので
「僕は観鈴の保護者ですよ」
と答えて電話を切った。
しまったと思ったときにはもう遅かった。
「わたし、自己紹介しましたっけ?」
「いや…」
万事休す。
僕は覚悟を決めた。
67名無しさんだよもん:03/05/17 23:55 ID:rQV5YDsa
「あーそのー、実に言いにくいことなんだけどね」
「ええ、わかりますよ」
「実は、君は―」
「わたし常習犯ですから」
「僕の―って、何?」
「この学校で遅刻するの、わたしぐらい」
遅刻魔だって?
晴子は起こしてくれないのだろうか?
「遅刻しますーなんて電話したら、先生は『また観鈴ちんか』って。すぐわかってくれましたよね」
「……。ああ、そうだった」
さりげなく大変な事実を知ってショックではあったが、何にせよバレなかったので良しとする。
それにしても、娘がこんなにだらしなくなっていたとは。
いや、あの晴子の元で育てばそれも仕方ないのだろう、と納得する。
「あ、そうだ。パンとジュース…」
しばらく放置されていた泥だらけの物体を拾い上げる。
「にはは…残念」
「いや、食べるよ。せっかく買ってきてくれたんだしね」
「わ、そんないいですよ」
観鈴の手からパンを受け取ろうとするとと、力いっぱい握り締めているのか綱引き状態に。
「だめ〜〜〜!」
「なんで。ビニールの包装だから平気だって」
「それでもダメ!」
思い切り引っ張られて、ビニールがちぎれた。
 ドシンッ!
勢いあまって二人とも尻もちをついてしまう。
お互い泥まみれになってしまった。
68名無しさんだよもん:03/05/17 23:57 ID:rQV5YDsa
「ごめんなさい…」
「いいよ、僕も悪い」
「うちに来て、服を乾かしていってください」
ありがたい申し出だったが、家に行くのはまずい。
今日は観鈴の様子を見に来ただけで、晴子と会うつもりはなかった。
「家の人に悪いだろう」
「お母さん、家にいないから平気ですよ」
「ああ、それなら…」
と答えかけて、ふと思い至る。
「こんな怪しい男を、一人きりで家にいれていいのかい?」
「怪しくないですよ。優しい人」
「油断させるための芝居かもしれない」
「そんな人が、ワイシャツ一枚で倒れてたりしませんよね」
言われて自分の格好を思い出す。
晴れているとはいえ風は身を切るように冷たく、辺りは一面の雪景色。
怪しい人というより、ヘンな人だった。
「…すまない、お言葉に甘えさせてもらうよ」
「一名様ご案内〜」
そういって楽しそうに笑った。
69名無しさんだよもん:03/05/17 23:59 ID:rQV5YDsa
って>>60で言っておきながらクソ長いもん書いてしまった…
ああ。
70初代立てちゃった香具師:03/05/18 00:48 ID:2X7vTT9R
>>69
力作おつ。
Air……そういえば積みっぱなしだ……

>SSの形になってれば何でも有りってのが、このスレの存在意義のはずなんで。
>少なくともスレ立てた本人はそう思ってたり。
うん、そう思ってたり。
私の書いたものは会話文だけ10行くらいのもあったなぁw
気楽過ぎ。
まぁ、何か書ける場所があるのはいいと思うのです。

今更出てきてすまんかった。
以後何事もなかったかのようにドゾー( ´・ω・)ノ
71名無しさんだよもん:03/05/18 22:26 ID:qwM0fSIQ
佐祐理スレから紹介されてきたんですがここは監禁陵辱系18禁もオーケーですか?
72名無しさんだよもん:03/05/18 22:33 ID:JsJQYTTS
>>71
ここは『気楽にSS』スレッド。
気楽に、気軽にどうぞ〜
73名無しさんだよもん:03/05/18 22:53 ID:ILlGv4ID
>>41-46
コッチではアカンのか?
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=3290&KEY=1045116433&LAST=100
…この板のアドレス貼ると、一部で荒らし扱いされるようだけど。
7471:03/05/18 23:55 ID:qwM0fSIQ
「んっ………ふっ…んんっ……」
 欲望の固まりに口内を蹂躙されながらも舞は身動きひとつする事が出来無かった。
 両手は後ろで縛り上げられ、両足も棒のようなものにしっかりと縛り付けられて開いたままで固定されている。
 目隠しで視線をさえぎられ、まわりに何人いるのかも、すでに何時間犯され続けたかも分からない。
 ただ、周りの人間の動きに伴う息苦しさと、股間から走る鈍痛が自分のおかれた状況を教えてくれる。
 頭をつかんでいた男が一声うめいてより深くへとそのいちもつを押し込んだ瞬間、のどの奥に焼け付く液体が送り込まれた。
「ぐっ……がはっ…ごほっ……」
 粘液を飲み下すことが出来ずにせき込む。
 むせかえるような精液のにおいが喉の奥に広がった。
 それにあおられるかのように舞の尻にとりついた男も動きを早くする。
「っ…ぐぅっ……」
 後ろからのしかかられた舞は口からこぼれ落ちた精液の水たまりに顔を押しつけるようにしてあえいだ。
 男の動きの激しさに舞の身体も前後に揺すられ、それによって革張りのベッドがぎしぎしときしむ。
「…くっ……いたっ……」
 強まった痛みに舞は顔をしかめた。
 しかし、男はそんな舞の様子を気にすることなく己の快感を絞り出そうとさらに行為を強めていく。
「痛いっ……痛いっ…」
 何度も蹂躙され、赤くはれあがった舞のそこは与えられた衝撃を忠実に痛みとして伝えていた。
 ひときわ強く腰が打ちつけられると男のうめきと共に胎内に熱いほとばしりが広がるのを感じる。
「ああっ……」
 自身が犯されていることをことのほか強く意識させる感触に舞は絶望に満ちた声を上げ、涙をこぼした。
7571:03/05/18 23:56 ID:qwM0fSIQ
 佐祐理……佐祐理……。
 心の中で親友の名前を呼ぶ。
 今日は親友と共に恋人に会いに行くことになっていたはずなのだ。
 退屈な大学の講義を終え、大好きな相手に会える喜びで浮かれていたことは否定できない。
 そして、歩き慣れたいつもの道ということで油断していたということも……。
 突然、頭に衝撃がはしった瞬間に舞は意識を失い、気がついていたらここでこうして目隠しをされて縛り付けられていたのだ。
 そして……。
 舞はいまの出来事を思い出し悔しさに唇をかんだ。
 佐祐理は……どこ……?
 意識が回復してから佐祐理の声は聞こえてこない。
 つまりは、この場所にはいないということだ。
 どこか知らない場所で自分とおなじ目にあっている可能性もあった。
 そう考えたとたんに舞の目からあとからあとから涙がこぼれでる。
 守れなかった……。
 ふいに何かが聞こえたような気がして舞は周囲に顔を向ける。
 閉ざされた視界の中で耳をすましてみる。
 しかし、それ以上は何も聞こえてこない。
 鎖の音?
 わずかに聞こえてきた音を舞はそう判断していた。
 ふたたび男が近づいてくる足音が聞こえ、舞は恐怖に身体を硬くする。
 また犯される……。
 そんな舞の感情も無視して歩み寄った男は舞の身体に手をかける。
「いやっ……」
 頭をつかまれると目隠しが乱暴にもぎ取られ、視界が開ける。
 そこに見えた物に舞は我が目を疑った。
「さ、佐祐理!?」
「はい、佐祐理ですよ〜」
 足を組んで椅子に座った佐祐理はいつもの笑顔で舞にほほえんだ。
 見慣れた腰まで届く長い栗色の髪をいつものように緑のリボンで留めている。
 しかし、首から下を包むエナメルの拘束衣は清楚な少女には似つかわしくなく、異様な雰囲気を放っていた。
7671:03/05/18 23:56 ID:qwM0fSIQ
「どうしたの、舞?」
 椅子の上からうつぶせにベットに寝転がる舞を見下ろすと佐祐理はふたたびにこりと笑う。
 身につけた服と言うにはあまりにもその役目を果たしておらず、ガーター・ベルトによってつるされた革のストッキングと肘まで覆う手袋が肌に対する割合を大きく稼いでいるシロモノがわずかな佐祐理の動きに合わせて大きく歪んだ。
 ぼう然とした舞の視線が佐祐理をさまよう。
 ハイネックの上衣は身体の正面で大きく切り取られ、形のいいふたつの乳房を覆うものは無く、瑞々しい真っ白な肌のみならずピンク色に色づいた果実までもがさらけ出されており、正面はその下で編み上げとなっている。
 そして、その果実の先端につけられたピアスが銀色の光沢を放ち、この倒錯した世界をさらにゆがめていた。
「どうして……どうして……」
 舞はぽろぽろと涙を流す。
 混乱した思考はいっこうにまとまらず、ただ、自分をこのような目にあわせたのが親友であることを理解するのを拒否し続けていた。
「泣かないで、舞。佐祐理は舞のことが大好きだから」
 そういいながら佐祐理は静かに舞の前に歩み寄ると腰をかがめて目線を合わせる。
「佐祐理……」
 涙を流す舞に佐祐理はいままでと違う妖艶な笑みを浮かべると、彼女の目をのぞき込む。
「舞は佐祐理のこと好き?」
 その言葉に舞は必死にうなずいた。
「あははっ、ありがとう」
 佐祐理は心底、うれしそうに表情をほころばせる。
 その瞳にわずかに狂気の色がゆらめいた。
「佐祐理も舞のことは好きだよ。何よりも……誰よりも……」
7771:03/05/18 23:56 ID:qwM0fSIQ
「じゃあ……」
 自分を戒めている縄をほどいて欲しいと言おうとした舞をさえぎって佐祐理は続けた。
「でも、思ったの……。こんなに大切な親友を自分の手でめちゃめちゃにしてしまったらどんな気持ちになるんだろうって」
 すっと手をのばして涙に濡れた舞の頬を軽くなでると佐祐理は舞のあごに手を当てて顔を近づけた。
「綺麗だよ、舞……」
「んっ……」
 佐祐理の口づけを舞は何も言わずに受け入れた。
 以前にも酔った勢いで戯れに口づけをかわしたことがあったからさほど抵抗は無かった。
 しかし、今度のは見ているものに女同士の爽やかさを感じさせるような友情を見せる慎ましやかなものでは無く、見るものを魅了し、引きつけてやまないほどに淫靡な愛欲にまみれていた。
「んっ…!?」
 唇を割ってもぐり込んできた舌に舞は目を見開く。
 佐祐理は目を閉じたままでなにごとも無かったように行為を続けていった。
「んんっ……」
 蠢く舌が口腔内をはい回り、口の中に残っていた男の欲望の残滓をぬぐい取る。
 そのまま、唇を離すと佐祐理は今度は舞の顔についた精液を舐め取り始めた。
「やっ……汚い……」
「大丈夫だよ……」
 佐祐理が男たちが吐き出したおぞましいものを舐めている。
 ようやく自分がされていることを理解した舞は佐祐理を止めようとするが彼女は聞き入れない。
 それならばと顔を離そうとするが佐祐理は両手を舞の頭の後ろへとを回し、顔を固定して逃がさなかった。
 ふりほどこうと身じろぎする身体に手足を縛る縄がぎしぎしときしむ。
 舞は手足から伝わるその感覚に自分が今置かれている状況を実感し、混乱した。
 先ほどからの話から自分をこんな目にあわせたのが佐祐理だと言うことはわかる。
 しかし、佐祐理には舞に対して悪意を抱く理由がない。
 ただ言えることは……今の佐祐理は普通ではなかった。
7871:03/05/18 23:57 ID:qwM0fSIQ
「んふふっ……」
 口を離した佐祐理は愉悦に満ちた表情で舞を見つめる。
「佐祐理……?」
 背筋に感じる悪寒に舞は佐祐理の名前を呼んだ。
 佐祐理は舞の身体の下に手を回すと舞を仰向けにしてふたたびそっと押し倒した。
「気持ちよかった?」
 佐祐理は舞の秘所を見ながら淫靡な笑みを浮かべる。
 先ほどまでの陵辱にもかかわらず舞のそこでは佐祐理のわずかな愛撫を受けて淫液があふれ出していた。
「そ、そんなこ……ふあっ!」
 佐祐理がつるりとひとなですると舞の声が裏返る。
「じゃあ、見てみようか?」
 舞のひざを胸に付けるようにして両足を持ち上げた。
 自身から分泌された愛液によってきらきらと光っるぱっくりと開いたピンク色の二枚貝があらわになる。
「ほら、こんなにあふれだしてるよ?」
「やあぁぁっ……」
 顔の前に自分のすべてをさらけ出された舞は言葉でのさらなる追い打ちに子供のように泣きじゃくった。
「んふっ、次は佐祐理が愛してあげるね」
 佐祐理は下半身に手をやると自分の股間を覆うジッパーを降ろす。
 その間からのぞく頭髪とおなじ色をした陰毛は佐祐理自身からあふれ出した蜜に濡れ、ほのかな明かりに照らし出されて鈍い光沢を放っていた。
「くすっ……」
 佐祐理は軽く笑うと腰を落とした。
7971:03/05/18 23:58 ID:qwM0fSIQ
「ひぁっ……!」
 秘肉を押し上げる衝撃に舞はおもわず声を上げた。
 加虐的な笑みを浮かべると佐祐理はさらに秘所を押しつける。
「気持ちいい?」
 自身から伝わる快感にほうっと吐息をもらしながら佐祐理はさかんに腰を前後させる。
 そのたびに水気に満ちた妖しい音がし、舞の全身に電気が走るような快感が与えられた。
 舞は先ほどの陵辱とは違う『自分自身』に与えられた強すぎる快楽に恐怖し、首を振る。
「いいんだよ。それが女なんだから……」
 わずかに息を荒くしながら佐祐理がそう言う。
 それが舞の感情を解き放った。
 全身に緊張が走り、縄をきしませて躍動感に満ちた肢体がぴんと反り返る。
「はっ……ああっ……」
 意味のない声が漏れると舞はぐったりと弛緩した。
「あははっ、舞。イっちゃったの?」
 楽しそうに笑った佐祐理がもやがかかったような舞の瞳をのぞき込む。
 絶頂にひたった舞はそれすらも見えないようすでぼんやりと漂っていた。
「でもね……」
 イったばかりで敏感な舞の秘所をふたたび佐祐理の秘肉がこすり上げる。
「ひっ…」
 敏感になっている場所にくわえられたさらなる快感に舞の身体がはねた。
「佐祐理はまだイって無いんだよ?」
「やっ……はっ…ひっ……」
 サディスティックな笑みを浮かべて舞を見下ろしながら、佐祐理は動きを早めていく。
 その動きを増幅するように舞の身体が大きく飛び上がり、はねた。
「やめっ………おねがっ……」
 与えられる刺激に翻弄されながらも舞は涙を流してやめてくれるように懇願する。
 佐祐理の目が満足げに細められた。
「かわいいよ、まい……」
8071:03/05/18 23:59 ID:qwM0fSIQ
 興奮に息を荒くしながら佐祐理はさかんに腰を押しつけると、自身の腕の中で狂おしげに踊る親友に佐祐理はそっと口付けた。
「ふっ……んんっ……んはっ!」
 ふさがれた口から佐祐理の動きに合わせてうめき声がする。
 それが佐祐理の欲情を煽りさらなる行為へとつなげていく。
「ああっ……ま…またっ……」
 その声と共に舞の身体がふたたび硬直し、おとがいをそらせる。
 身体を束縛している縄が筋肉の動きに合わせてみしみしと音を立てた。
 ふいに佐祐理の下腹部に暖かい感触が伝わり、金色をした液体が湯気を立てながら床へとこぼれ落ちていく。
「ああ……」
 あまりの恥辱に舞は絶望的な声を上げた。
 すでに首どころか体中が紅潮している。
「ふぇ〜、お漏らししてしまいましたね〜」
「うっ…ぐすっ……」
 涙ぐむ舞を見ながらはっきりと欲情を顔に表した佐祐理は身体の向きを変えると舞の顔の方へと身体を動かす。
「ほら〜、舞が汚したものだから舞が綺麗にしてね」
 そう言うと佐祐理は舞の顔をまたいだ。
 ツンと鼻を突くアンモニア臭とくらくらしそうなほどに濃密な女の香りが舞の鼻に伝わった。
「ほら、舞。綺麗にして」
 舞はいやいやと首を振った。
「まい〜」
 そう言うと佐祐理はわずかに手を動かした。
「……っ…………っ!!」
「あんっ」
 身体に走った激痛に身をよじらせると舞の鼻が佐祐理の秘所をひっかき、悦楽の声を上げる。
「綺麗にしてくれるよね?」
 右手の人差し指と親指で舞の陰核をつまんだ佐祐理がこちらを見下ろしながらふたたびそう言う。
 痛みにともなう恐怖に震えながらも舞はこくこくとうなずくといまだに自分の尿が滴る佐祐理の陰唇へと舌をのばした。
8171:03/05/18 23:59 ID:qwM0fSIQ
「…っ……ふうっ……上手……」
 佐祐理は満足げにため息をもらすと身体をくねらせさらにお尻を舞の顔へと押しつけた。
「………っ!?」
「んふっ……はあっ…」
 呼吸を止められた舞があえぐと佐祐理はその刺激でさらに嬌声を上げる。
 佐祐理はつまんでいた指先の力をゆるめると中指の腹でそれを転がすようにしてもてあそぶ。
「さ、佐祐理……うぷっ!」
 困惑したような舞の声を秘所を押しつけて黙らせると佐祐理はさらに円を描くようにして右手を動かした。
 乾き始めた愛液と精液がこべりついていた蜜壷から新たな淫液があふれ出し、佐祐理の手の動きを助けるようになめらかにしていった。
「あれ? 舞〜。なんだかぬるぬるしてきたよ〜」
 口をふさがれた舞はそれでも頬を染めながら必死に首を振る。
「あんっ……もう、舞はいたずら好きですね〜」
 佐祐理はにっこりと笑うとさらに手の動きを早く激しくしていった。
 舞の身体が蠢き、拘束具がみしみしと唸る。
「今度はお口でしてあげますね〜」
 楽しそうにそう言って上体を倒すと佐祐理は舞の股間に顔をつけた。
「ぷはっ……や、佐祐理っ!」
「ひゃんっ!」
 解放された舞は必死に懇願するがそれは佐祐理の秘所に息を吹きかける結果となった。
「やったな〜。えいっ!」
 佐祐理は唇でぱくりと陰核を挟んだ。
「ひゃうっ!」
 舞の身体が跳ね上がる。
 さらに舌で刺激を与えると、それに合わせて舞の身体が大きく跳ね回った。
 舞はこみ上げる感覚に涙を流しながら首を振る。
「さ……さゆ…り……」
「あはっ、舞。イっちゃいそうなんだね?」
 佐祐理の言葉に舞はふたたび顔を振った。
8271:03/05/19 00:00 ID:4Dey+UVt
「遠慮しなくてもいいんだよ……」
「ち…ちがっ……」
「いっちゃえっ!」
 加虐に満ちた笑顔を浮かべると佐祐理はぎゅっと陰核をひねる。
「ああっ!!」
 舞の身体がびくびくとふるえたかと思うと身体をそらせて硬直し、そしてベッドへと倒れ込んだ。
 ぐったりと倒れ伏す舞を満足げに見つめた佐祐理は放心している彼女の足に手をのばすと足首を束縛している縄をほどこうとする。
 しかし、さまざまな液体を吸って濡れた結び目は容易にほどけなかった。
 数回の試みが失敗に終わったあとで困ったように周りを見回した佐祐理はすぐそばの棚からあるものを取り出した。
「舞〜。ちょっと動かないでね」
 手に持った大型のカッターナイフでふたたび縄を切ろうとするが、やけに古ぼけて錆び付いたそれではなかなか切ることが出来なかった。
「佐祐理?」
「あ、動いちゃだめだよ〜」
 無意識に身をよじらせようとする舞を手で制した。
 赤錆た刃がささくれ立ち始めた縄から外れそうになる。
「佐祐理の手首みたいに切れちゃうよ〜」
 その言葉に舞の目が驚きに見開かれる。
 そう、いま佐祐理が手にしているカッターナイフはかつて彼女の手首を傷つけたものなのだ。
「よいしょっと……」
 その言葉と共に舞の両足が自由になった。
「もうちょっと我慢してね、舞」
 佐祐理は舞の上体を起こすと背中へとまわった。
 手首を縛っている縄がぎしぎしといじられる。
 すぐに両手も自由になった。
 舞はいぶかしげに自由になった両手を見ると縄のあとをこする。
「痛かった? ごめんね、舞」
 佐祐理の顔がふたたび近づく。
8371:03/05/19 00:00 ID:4Dey+UVt
「んっ…」
 コンクリートの壁に濡れた音が響き渡る。
 繰り返し繰り返し与えられる刺激にわずかに正気を取り戻し始めていた舞の目が細まり、ふたたび霞がかかったように不明瞭になった。
 すっと佐祐理の顔が離れると2人のあいだに銀色の糸が引かれる。
 佐祐理はちろりと舌をのぞかせて舐めとると艶めかしく唇を拭った。
 ふっと妖艶な笑みを浮かべた佐祐理は舞に顔を近づけてささやく。
「ねえ、舞。佐祐理のものになってくれないかな?」
「……?」
 何を言われているかわからないというようにぼんやりと佐祐理を見返した。
 佐祐理の手が彼女の乳房に回り、やわやわと揉みし抱き始める。
 舞はすんすんと鼻をならして快感を受け入れた。
「分かる? 佐祐理のものになって欲しいの。佐祐理のことだけを考えて、佐祐理のことだけを愛して欲しいの。ね、いいよね?」
 2人は欲情を浮かべた視線を絡め、静かに見つめ合う。
 しばらくの沈黙の後、うつろな目をしたまま彼女はゆっくりとうなずいた。
「あはっ、ありがとう、舞。じゃあ、舞に佐祐理の初めてをあげるね」
 そう言うと佐祐理はすぐそこの棚に手をのばして何かを取り出した。
「これで愛し合おっ」
 佐祐理の手の中にあるものを認識したとたんに舞の意識が覚醒する。
「ひっ……」
 佐祐理が取り出したのは両方が男性器を模したおもちゃ、いわゆるディルドーだった。
 片方はちょっと大きめで、もう片方はやや小さめに作られている。
8471:03/05/19 00:00 ID:4Dey+UVt
「大きい方は舞に譲ってあげるね」
「ぐっ…ああっ!」
 舞が反応する暇も無く佐祐理はそれを舞の中へと埋めた。
 さんざんにえぐられ続けた場所をいっそう割られる感触に舞は悲鳴を上げる。
「すごいよ、舞のここ。こんなにえっちに広がってる……」
「あ…ああ……」
 頬を上気させながら佐祐理は舞の蜜壷をのぞき込む。
 押しのけられた愛液があふれ出し、会陰を伝いその下にある菊座へとながれていく。
 すでに入れただけでイってしまった舞はぴくんぴくんと身体を痙攣させるだけだった。
「じゃあ、入れるね……」
 放心したままの舞にそう言うと佐祐理は舞の中から顔をのぞかせている反対側を今までの刺激とこれから起こることへの期待に興奮して濡れそぼる自分自身に押し当てた。
「痛っ……」
 その声に意識を取り戻した舞は腰を逃がして佐祐理の中から出ようとする。
 そんな舞を静止するように佐祐理は舞の手を握った。
「だめだよ、舞。佐祐理……我慢するから……くっ……」
 痛みに顔をゆがめながら舞が逃げられないように足で押さえると佐祐理は自分の膣にすべてを入れようと腰を落とした。
「佐祐理……無理しなくていいから……」
「大丈夫だよ。舞はもっと痛かったんだもんね……」
 全体重が一点にかかる感触に顔をしかめながら佐祐理はぴったりと腰を密着させた。
「ほら、全部っ…入ったよ……」
 痛みに耐えながらぎこちなく腰を動かすと舞の膣にも刺激が伝わる。
8571:03/05/19 00:00 ID:4Dey+UVt
「ふあっ……ひゃっ……」
 佐祐理の動きに合わせて舞はあえぐ。
「んっ…ふっ……あはっ……」
 2人の嬌声が室内に響き渡る。
「ひゃっ…さっ佐祐理っ……くっ」
 舞の声が余裕の無いものに変わっていく。
 佐祐理の方はゆっくりと痛みが鈍痛へと変わってきてはいるがまだ快感を得るにはいたらなかった。
「イっちゃいそうなの、舞?」
 その言葉に舞はうんうんとうなずいた。
「いいよ……イっちゃって……」
 佐祐理は痛みに耐えて身体の動きを早くする。
 濡れた音が2人の耳に響き渡り、それが快楽を加速させていく。
「はっ…はあっ! ひゃんっ! あっ!」
 その言葉にたがが外れた舞は一気に上り詰めていく。
「ひゃっああああ〜〜〜っ!」
 舞のひときわ大きな声が部屋の中に響いた。
「大好きだよ、舞……」
 ゆっくりと口づけをかわすと2人はまどろみの中へと落ちていった。

8671:03/05/19 00:01 ID:4Dey+UVt



 晴れた春の柔らかな日差しが暖かに周囲を包む。
「うまい。さすがに佐祐理さんのお弁当は絶品だなあ」
「あははーっ、ありがとうございます〜」
「みまみま……」
 舞は佐祐理と祐一と共に公園の芝生でシートを広げて3人で重箱を囲んでいた。
 いつもと変わらぬようすでとりとめのない話をしながらふと祐一が舞に声をかけた。
「お、そうだ。なあ、舞。今度、動物園に行かないか?」
「あははーっ、だめですよ〜。舞は佐祐理のものですから〜」
 祐一の言葉に冗談じみた口調で佐祐理が舞とのあいだに割り込んだ。
「だ〜めっ、これは佐祐理さんでも譲れないよ。舞は俺のだから。な、舞」
 期待に満ちた視線を浴びて、タコさんウインナーを口に運んでいた舞は視線だけで2人の方へと向く。
「私は……佐祐理の物……」
「あははーっ、佐祐理の勝ちです〜」
「ちぇっ……」
 落胆したような祐一にいちべつをくれると、舞はわずかに上気した様子で無意識にもじもじとひざをこすり合わせた。
 周囲の騒音にかき消されぎみだが、耳をすませたら静かなハム音が聞こえたかも知れない。
 身体の奥底に感じる振動が彼女を少しずつ追いつめていく。
「ねえ、舞」
 佐祐理のその言葉に舞が目を上げると佐祐理はすっと舞の耳元に口を寄せると小さな声でささやいた。
「あんまりそんな風にしてると祐一さんに気づかれちゃうよ?」
 舞の身体がびくっとふるえる。
 同時にショーツにさらなる染みが広がるのを感じた。
 すでにお尻の下には水たまりが出来ているかも知れない。
8771:03/05/19 00:02 ID:4Dey+UVt
「何だよ、2人で内緒話?」
「あははーっ、女の子だけの秘密です〜」
 祐一の方に振り返ってそう言うと佐祐理はふたたび舞の耳元でささやいた。
「余計に感じちゃった?」
「ち…ちが……」
「舞のえっちっ♪」
「…っ……っ……」
 耳朶を打つささやきにぴくっぴくっと舞の身体がふるえる。
「ふあっ……」
 おもわず、熱い吐息をもらした。
 ひどく中途はんぱにイったらしい。
「ん? どうかしたのか、舞?」
 こちらをうかがう祐一に舞は心臓が止まりそうになった。
 ここで気づかれたらもうおしまいだ。
 自分は2度と祐一に会うことは出来ないであろう。
 にこりと笑った佐祐理はなにごとも無かったかのように振り返った。
「あははーっ、足がしびれちゃったみたいです〜」
「ははっ、舞らしいな」
 うまくごまかした佐祐理に舞は感謝の視線を送る。
 一見すると優しさに満ちたように見えるその目には深い欲情と、そしてほんの少しだけの媚びがあった。
 祐一はまだ、2人の関係が変化したことを知らない……。
 彼がそれに気づくとき、3人に何が起こるのか……それを知るものは誰もいなかった。
8871:03/05/19 00:03 ID:4Dey+UVt
以上です。
長々とおつきあいありがとうございました。
89名無しさんだよもん:03/05/19 00:13 ID:dOHfnHoW
乙。そしてぐっじょぶ。
今日のオカズはコレに決定。
ああ〜ん、右手が止まらないわ♪
90名無しさんだよもん:03/05/19 00:33 ID:4ykw2X6Q
むぅ。エロいな。
9130:03/05/19 14:49 ID:Hb6c7F8p
  「葉鍵十夜」

気がかりな夢を見た。

体を動かしてみる。うん、大丈夫だ。毒虫にはなっていない。

顔の上には影。

いつもなら朝日が顔に差して眩しいのに、何かが覆いかぶさっている。
9230:03/05/19 14:56 ID:Hb6c7F8p
「・・・・モーニン」

顔を僕の上に被せっ放しにして、美凪がいう。
(翡翠=美凪という設定にしております)

「ああ、おはよう、、、、ところで、どいてくれないかな」

「・・・・・」

美凪が持ってきてくれた詰襟に着替える。視線が気になって仕方がない。

「何か用?美凪」

「・・・寝顔が素敵で賞・・・」

といって、僕に何も書かれていない白い封筒を渡す。

「ありがと、ところでこれ何?」

「・・・あとで、開封して・・・」
正直、彼女のペースには合わせられない。双子の姉の佐祐理さんや雇い主の千鶴さんも手を焼いている。
僕になにができようか?
9330:03/05/19 15:03 ID:Hb6c7F8p
で、いつものように千鶴さんと朝食を摂る。
佐祐理さんの作ってくれたご飯はいつもおいしい。千鶴さんは仕事で忙しく、家事に割く余裕は無いらしい。
もっとも、以前佐祐理さんが話した事が本当だとすると・・・

「祐介君?何か考え事でもしてるの?」
「いえ、全く何も」

綺麗な笑顔で千鶴さんが聞く。とはいっても、千鶴さんがこの顔をするときには警戒したほうがいいと佐祐理さんがいっていたので、
それにしたがっただけなのだけれども。何でも、彼女はカンが異常に強く、気にしていることを相手が少しでも考えるとその相手を
半殺しにしてしまう事が度々あるそうだ。だから彼女が総帥に就任してから、柏木グループが妙に調子付いて・・・

「祐介君?」
「何でもありません!」

もう殺し合いに巻き込まれるのはゴメンなので、急いで朝食をかっ込んで走って学校に行く。
94あぼーん:あぼーん
あぼーん
9530:03/05/19 15:08 ID:Hb6c7F8p
・・・おかしい、睡眠不足のはずはないのだが、どうして授業中というのはこう眠くなるんだろう。
休み時間の後着席して、気がついたら次の休み時間だったということも珍しくは無い。
今日は、浩之は来ていないようだ。

と思ったら、昼休みに来た。

「何しに来た?」
「お前の弁当を食いに」

許可してもいないのにかってに箸を人の弁当箱に突っ込んで唐揚げだの漬物だのを盗む。
全く意地汚いやつだ。

食い終わると、僕は朝方美凪にもらった封筒の存在を思い出した。

「何だ?ラブレターか?借金の督促か?」
「多分、果たし状だと思う」

と、封筒の中には細長い紙切れが一枚入っていて

『愚鈍券』

と書かれていた。
96名無しさんだよもん:03/05/19 15:11 ID:gvxfEWL6
月ネタは他所でやってくれよ。
気楽に、と、なんでもあり、を履き違えるなボケ。
9730:03/05/19 15:19 ID:Hb6c7F8p
は、ははは、ははははははははははhhhhhhhhh
ファッキン!

なんなんだよあのアマちょっとかーいっつからってちょーしづいてんじゃねーよだいたいてめーのげんどーいみぷーなんだよ
ちしょーなんじゃねーのかそもそもおれってやといぬしだろめいどのぶんざいでぐどんってなんだよぐどんって

とっさに僕は切れた。怒りが心臓から指先を満たし、脳髄の隅々までを支配する。
あまりに腹が立ったので、この怒りを電波に変えて美凪にぶつける事にした。

「お、おい。長瀬、どうしたんだ?」

浩之はとっくに逃げ出している。ツキアイガ長い盛夏漏れが多磨にコウナルノヲ知ってるからなぁ腐れ宴というのも観が獲物だぬぁ。
あまりに電波の出力が強いせいか、教室に残った連中がバタバタと倒れている。泡を吹いているのもいれば、痙攣しているのもいる。

「ひ、光あれ!」
黙れカス

「さ〜あ、おじちゃんとお医者さんごっこしようね」
ロリコンだったんかこの腐れ禿げ教師

教室はおろか、フロア全体が阿鼻叫喚の精神病棟。
98名無しさんだよもん:03/05/19 15:22 ID:ubU/Dshm
>>96
面白いから無問題。
この程度でそこまで潔癖になるこたねぇだろ。気楽に楽しめよ
99名無しさんだよもん:03/05/19 15:27 ID:5b3i75kZ
>>96
ただの嫌月アンチ君は(・∀・)ケエレ!
楽しければ良しの気楽なスレなんだから、目くじら立ててスクリプト荒らしすんなよ。
10030:03/05/19 15:30 ID:Hb6c7F8p
>>96「気楽にSS」だからなここは。使ってるのは葉鍵キャラだから板違いではないぞ。
ところで月姫ってなんでどこでも迫害されるんだろう?

・・・気がつくと、辺りは静まりかえっていた。

「いけない、いけない。やり過ぎちゃったよ」

僕の台詞では無い様な気もするが、ともかく学校中の人間がぶっ倒れてしまったらしい。
仕方がないので、自主的に午後の授業を休校とした。

早く屋敷に帰ってもすることが無いので、駅前をぶらつく。

一人で喫茶店でコーヒーを飲む。
一人で書店で立ち読みする。
一人でゲームセンターに入る。
一人で野良猫を撫でる。
一人で・・・・

浩之ともそうそうつるんでばかりいる訳ではないが、こうしていると観鈴の事が思い出されてならない。
僕は、彼女を楽しませてあげられただろうか?
この一月というもの、繁華街で、公園で、自室で、学校の食堂で、そんなことばかり考えている。
・・・帰ろう。何も解決する訳じゃないけど、幸いにも僕には帰れる場所がある。孤独を忘れさせてくれる家族がいる。
10130:03/05/19 15:40 ID:Hb6c7F8p
帰ると直ぐに部屋に戻り、ベッドに倒れこんで見る。
・・・駄目だ。どうしたって、僕はこの感情からは逃れられないらしい。

で、夕食である。

「今日は美凪ちゃんが作ったんですよー」
「へえ、珍しいわね」
「・・・・(ぽっ)」

「・・・なあ、どうして焼き魚にパルサミコ酢がかけてあるんだ?」
「どうして味噌汁の具にお客様用のキャビアを使うのかしら?それに豆腐の代わりに豆乳を入れるって・・・」
「あははー、サラダのドレッシングにジャムを使うなんて、佐祐理、知りませんでしたー」

しまった。丁度美凪が夕食の準備をしているときに、僕の電波の直撃を食らってしまったらしい。
だからこんな訳の分からない料理が出来上がるわけか。こんなことがばれたら、僕の身もどうなってしまう事か。

当の美凪はというと

「・・・・・千鶴様、そんないくら料理を作りたいからといって、私に化けるなんて、そんな・・・・」
駄目だ、これは。
10230:03/05/19 15:54 ID:Hb6c7F8p
「みいいいぃいぃぃなあああぎいいいぃぃいちゃあぁん?
それ、どういう意味かなぁ?私に詳しく説明してくれないかしるぁ?」

千鶴さんも駄目だ。語尾が『ゴルァ』ってなってるし。

「あははー、駄目ですよ美凪ちゃんー。
いくら千鶴様が料理下手だからといって、押し付けちゃ『めっ』ですよー」

「さあああぁぁぁアゆううううぅぅぅぅりっりいいりりr!!!!」

千鶴さん、頭に角生やさないでください。
そりゃ、僕だって大きなことが言える身ではありませんが、完全に人間止めちゃってどうするんですか。
あ、佐祐理さんの胸元をはだけて噛み付いた。血を吸ってる。

「・・・・思い出した」
美凪が突然口を開いた。ちょっととんでもない状況になっている千鶴さんと佐祐理さんがそのまま顔を向ける。
シュールだ。

「ゆーすけさん、、、私がお料理していると突然荒々しく入ってきて、私の中で暴れまわって・・・ぽ」
嗚呼、人を呪わば穴二つ。
美凪ちゃん、ちょっとその表現はおかしいんじゃ・・・・いや、別におかしくは無いか。主語に補足の必要があるだけで。
103名無しさんだよもん:03/05/19 15:56 ID:YrdUirHE
どっかに穴開けて板全土を荒らされるくらいなら、月物は無い方がいいと思うやつはいっぱいいる。
>なんでどこでも迫害されるんだろう?
それが解らないんならやめとけ。
月に汚染されたスレはスクリプトコピペ攻撃されたりする。
このスレが大事ならやめとけ
10430:03/05/19 16:02 ID:Hb6c7F8p
「ゆうううすうけくぅぅぅn、学校もいかないで、なにやってたのかしらあ?
こんなに美人のお姉さんと一つ屋根の下にいるのに、こんなメイドに手を出すなんてえええええ!?」
「あははー、胸ちっちゃいですけど」
「ぬわんですってええええ!」

ねえ観鈴、君は今、楽しいですか?僕はどん底です(涙)。
こうして千鶴さんがなんら戦闘能力をもたない二人を容赦なく屠り去って、しかも完璧にエルクゥ化したらしく電波も全く通用せず、
そして立派な爪を僕の眼前に近づけている様を見ると、君と妖怪大戦争していた頃の方が心がおだやかっだと思います。
まあこういう話の常として、朝が来ると無傷の状態に戻っていて、またいつもの日常を過ごすことは分かっているんだけど・・・
悲しいことに、辞世の句が思いつきません。

「トイレには行きましたか?神様にお祈りは?本棚の裏でガクガクブルブルしながら命乞いをする準備はOK?」

千鶴さーん、こういうときにいう台詞じゃないですよ、それ。

「あなたを殺します」

やめてええええええええ
105名無しさんだよもん:03/05/19 16:05 ID:ia1RrJGn
106あぼーん:あぼーん
あぼーん
10730:03/05/19 16:15 ID:Hb6c7F8p
朝。
爽やかな朝。
深く眠り、活力に満ち溢れている人にも。
悪夢にうなされた人にも。
心配事があるのか体質なのか一晩中眠れなくて苦しんだ人にも。
朝日は平等に光を投げかける。
そう
徹底的に痛めつけられて、なのにSS特有のご都合主義で蘇生して、それでも全身に激しい痛みが残っている人にも。

・・・また、妙な夢を見た。セーラー服をきておかっぱ頭で、なぜか頭に猫みたいな耳がついている女の子が出てきた。
たしか、、、思い出せない。何かすごくいい事があったような気がするんだけど。

今日もまた、顔が何かで覆われているのか朝日が感じられない。

目を開ける。

観鈴がいた。
10830:03/05/19 16:26 ID:Hb6c7F8p
「にはは」
笑っている。けど、そんなことはどうでもよかった。僕は身を起こして彼女を抱きしめていたからだ。
・・・翼は、なかった。

「が、がお・・・苦しいよ、祐介さん」
「ご、ごめん。けどどうしたんだ?殺人衝動がどうとかいってなかったっけ」
「ああ、それね。
うん、どうしても一度だけ顔を見たくなって我慢できなくなっちゃって・・・
それで、さっきこのお屋敷に来たの。
そしたらね、綺麗だけどすっごく怖そうな女の人がいて、『何用ですかこのIQ80?』ってとってもお腹に響く声で聞くの。
で、『祐介さんの顔を見たいんです』っていったらいきなり襲い掛かってきて・・・・
あの人、人間じゃないでしょ?もう鬼のように強かったもん。
で、それで、、、、恥ずかしいんだけど、、、殺人衝動、十年分位使い切っちゃった」

部屋の外は酷く荒れ果てている。けど、そんなことはどうでもよかった。
千鶴さんは床にめり込んで、鼠位だったらショック死するような恐ろしいうめき声を上げている。そんなこともどうでもよかった。

翼が隠れた理由が分かった。僕はもう一度彼女を強く、強く抱きしめた。
「が、がお・・・」
「ねえ、観鈴」
「何?祐介さん」
「今日は、晴れてるから海まで行こう」

彼女はものすごく嬉しそうな顔をして、答えた。
「うんっ!」
109蛇足:03/05/19 16:33 ID:Hb6c7F8p
と、いう訳で続編でした。
ほとんど美凪まかせの話ですね。また、思いついてしまったもので。
またツッコミ所満載の話ですが、寛大な心で、どうかひとつお目こぼしを。

ところで、どこでもさっちんといえば長森瑞佳という意見が出るのですが、どんな風に似ているんでしょうか?
ONEやってないもので・・・

・・・にしても、これじゃ月姫という事にする必要ないな。
110名無しさんだよもん:03/05/19 17:12 ID:lKEgphn2
面白くもない物読まされて、ここならいいんだと勘違いした月厨に居座られて
あげく嫌月厨に目をつけられるなんて流れになったらまさに踏んだり蹴ったりなわけ。
わかる?
わかったらやめて。
111名無しさんだよもん:03/05/19 17:23 ID:5bvMnirG
まあ、気楽にSSなんだからそう怒らずに。


でもせめて板内の空気は読んで欲しいかも。
112名無しさんだよもん:03/05/19 17:37 ID:9RUxeT7h
なんで月が好き(厨とは言わないでおく)な人って空気を読むとか周りを見るってことができないの?
>38とかもうお腹一杯。自己中もほどほどにしてくれよー。
アンチ月厨に目を付けられる前にお引き取りくださいお願いします。
こうゆうSSスレって貴重なんだよわかってよ。
113名無しさんだよもん:03/05/19 18:36 ID:qzuFBktn
誤爆スレの491、素でなにもわかってない頭の悪さがとっても素敵だ。
腹芸なんて言葉、知らないんだろうなあ。
114名無しさんだよもん:03/05/19 19:12 ID:KYs9FY9S
気楽と無配慮を履き違えてるような感じはするね。

どうしても月ネタがやりたいなら葉鍵板に居座っている、さっちんスレでやったらどう?
向こうにまともなネタが落ちれば、少しは見直されるようになるかもしれない。
115名無しさんだよもん:03/05/19 21:50 ID:xIR3RIMx
1.素敵なSSは控えめに絶賛する
2.つまらないSSはできるだけスルーする
3.どうしてもつまらないと主張したいなら、センスの良いレスをする
4.ヲチスレで足りる雑談は、ここでしない
5.荒らし羽虫
116マイケッシャ:03/05/19 23:23 ID:psM6gMOt
>>107-108
いや〜最高に面白かったです。
さっちん萌え〜






読んでないけど
117名無しさんだよもん:03/05/20 08:20 ID:96stHPkO
>>115
スルーもいいが、それで>>110みたいになったらどうするわけ?
綺麗事が通用するかどうかは相手にもよるんだよ。
118名無しさんだよもん:03/05/20 20:36 ID:vnGgDF4L
>>117
3に書いてあるのがそうじゃね?
119名無しさんだよもん:03/05/20 21:26 ID:eZdgYWBv
月を甘やかす必要はないって
120名無しさんだよもん:03/05/20 23:55 ID:tm+lKkkM
 カリカリカリカリ……
「〜♪」
 カリカリカリカリ……
「―ぷっ……くすくす」
 カリカリカリカリ……
「あはっ、何これ〜おかし〜」
 カリカリカリ―ぺキッ
「うるせぇーっ!!」
「わゎっ!? な、なによぅっ!?」
「漫画読むなら自分の部屋で読めっ!」
「べ、別にいいじゃない! どこで読むのも真琴の勝手でしょっ!」
「ここは俺の部屋だっ! さっさとカエレっ!!」
「あぅぅ……」
「真琴、俺はもうすぐ中間試験なんだよ」
「……」
「今年は俺も受験生だし、それなりにがんばらないといけないんだ」
「……うん」
「解ってくれるか?」
「うん……ごめんなさい」
「いいさ。俺もいきなり怒鳴って悪かったな」

「じゃ、さっさと『自分の』部屋に帰ってくれ」
「むっ! そんなに祐一は真琴と一緒にいたくないわけ!?」
「いや、そういうことを言ってるんじゃなくてだな……」
「一人じゃつまんないの〜っ」
「構ってちゃんか、お前は……」
121名無しさんだよもん:03/05/21 13:39 ID:Qmmwmw4m
ほのかな萌えをアリガトウ(*´ー`)              
122名無しさんだよもん:03/05/21 17:36 ID:ZULjKoDB
月姫ネタでSSを書きたい気持ちはよくわかる。
自分も書こうと思ったことも有った。
しかし葉鍵板でやろうとは一度たりとも考えたことはない。
エロ同人の嵐は知ってるし「それならどこで書けば良いのか」と不満になるのもわかる。
だが、エロネギ板でSSスレが有るだろう。
前回、わたしが聞いたときはOKとのことだ。なぜあちらで書かない?

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1051721989/
月ネタはこっちで
123名無しさんだよもん:03/05/21 19:54 ID:1HvwBwu1
>「ここは俺の部屋だっ! さっさとカエレっ!!」
>「じゃ、さっさと『自分の』部屋に帰ってくれ」

こんな流れで貼るから深読みしてしまうじゃないか。
124名無しさんだよもん:03/05/21 21:43 ID:Qlzs5ytc
>>107-108>>122
田舎の町内会のお年寄りみたいなことしか言えない人も一部いるんだし
気持ちよくそういうネタやりたい月猫揚板でやった方がいいよ
葉鍵月(・∀・)猫揚板
http://jbbs.shitaraba.com/game/3290/
もしくは有志がやってる隠れスレ
125名無しさんだよもん:03/05/21 23:19 ID:caKWUSUu
皮肉屋さんモナ( ´∀`)σ)Д`)プニプニ
126名無しさんだよもん:03/05/22 10:33 ID:T40bKlb0
>>123
そういう意味だろ?

>>124
ルールを守らない事を格好いいと勘違いしてる若者もいるしなw
1271/3:03/05/23 00:29 ID:6BXztC7H
 そろそろ寝ようかと、芹香が読んでいた魔術書を本棚に戻した時、部屋の戸をノッ
クする者がいた。
 パジャマ姿の綾香だった。
「今度の連休にさ、浩之や葵とかと河でホルモン焼きしようって話になったんだけ
どさ。その、よかったら姉さんも……どう?」
 芹香はおやと思った。
 妹はいつも歯切れよく喋る。このように遠慮がちに誘いをかけてくるのは珍しい。
 もしかして、まだ気にしているのだろうか。あれから一月もたつというのに。
 ともあれ芹香はうなずいた。休日に友人達と会うのは楽しいだろうから。
「そう! よかった! じゃあ、セバスに頼んでバーベキューセットを運んでもらっ
て……」
 自分の返事に喜んでいる綾香に、芹香は気になった事を問い掛けてみた。
「え? うん、浩之とは上手くやってる。愛想無しだけど、なんだかんだ言って、
私のこと大事にしてくれるしね」
 それはよかったです、と芹香は微笑む。だが対照的に妹の表情にはかげりが見え
た。
「ごめんね姉さん……。姉さんも本当は浩之の事……」
 芹香は右手を上げて、綾香の言葉をさえぎった。
1282/3:03/05/23 00:30 ID:6BXztC7H
 あなたは彼を選び、彼はあなたを選んだ。それだけのことです。堂々としていな
さい。謝られるのは、あまり愉快ではありません。
 そう言った芹香の口調は、普段より幾分強いものだった。
 綾香は押し黙った。
 時計の音だけが聞こえた。
 ややあって笑みをうかべる。
「うん……そっか。そうよね。ありがと姉さん」彼女は窓の方へと歩いていく。
「そろそろ寝るわ。姉さんも夜更かししない方がいいわよ」
言ってカーテンに手をかけた。しかしカーテンはしまらない。
「あれ……引っ掛かってんのかしら……よっと」
 軽く力をこめてひっぱる。次の瞬間、派手な音とともにカーテンのフックがはじ
けた。
「ご! ごめん姉さん! 壊しちゃった……。もう! なんだってのよ、安物
じゃあるまいし! まったく根性の無いカーテンね!」
 綾香はうろたえ、悪態をつき始めた。
「それとも私が馬鹿力なのかしら。ああもう、私ったら!」
 無性に腹が立った。苛々した。そして悲しくなった。
 ぐっとカーテンを握り締める。
 芹香はそんな綾香に歩み寄り、そっと肩をたたいてやった。
1293/3:03/05/23 00:30 ID:6BXztC7H
「ほんとにごめん、姉さん。すぐにこのカーテン……」
 綾香は最後まで言うことができなかった。
 不意に抱き寄せられたのである。
 しばしの沈黙ののち、綾香は芹香にしがみついて号泣し始めた。
「姉さん! 姉さん! 姉さん!」
 芹香は綾香の髪を、何度も何度もなでてやる。
 泣きじゃくる妹は、何故だか、たまらなく可愛く思えた。
 ふと窓の外に目をやった。雲は晴れていた。満月になるのは、次の連休あたりだ。
 ホルモン焼きというのは、きっと素晴らしい料理にちがいない。芹香は心の中で
そう独り言ちた。


130127-129:03/05/23 00:31 ID:6BXztC7H
初心者の習作でした。
たぶん既にあるだろうシチュエーションだけど勘弁。
131名無しさんだよもん:03/05/23 17:28 ID:walmjVrs
長い、長い時間がたった。
私があの子を産んで…あの人が行方不明になり、娘を一人で育て、
そしてその娘も長年の思いを叶え、大好きな人の元へ嫁いだ。
もう、その長い、長い間に帰らないあの人を待つ事に飽いた。
痛みはもう殆ど無い。
ただ、一人の時に時折思い出しては胸の奥がしくりと疼くだけだ。
愛娘も立派…とは言えないかもしれないけれど大人になり、
今では彼の元で幸せそうにしている。
偶に電話で連絡を入れてくれるが、あまりの幸せぶりにあてられそうになる。
早く子供が欲しいなどと言っては電話口の向こうで彼が茶々を入れてくるのが微笑ましい。
この家は私一人だけとなった。
彼が卒業する時にここに居てもいいと言ったのだが、彼は自立したいと言い
娘はそれについていった。
のんびり屋だが心根の優しい娘が、私のことを気にして悩んでいたのが嬉しかった。
家にいた頃は手のかかるばかりの娘だったけど、それでもやはり一人きりは寂しい。
一人で住むにはこの家は広すぎる。
娘もいなくなったことだし猫でも飼おうかしら。
そういえば昔、彼も…
132名無しさんだよもん:03/05/23 17:28 ID:walmjVrs
そんなことを考えていると

ピンポーン
不意に玄関のチャイムが鳴り、彼女を現実に引き戻す。
「あら、どなたかしら…」
ピンポーン
「はいはい、今でますよ」
鍵を外し、ガチャリとドアを開ける。
夕暮れの日差しが玄関へ差し込み、彼女の顔を照らす。
逆光の中に一人のシルエットが見える。
一瞬目が眩んだが、少しずつ目が慣れてくると相手の姿がはっきりとしてくる。
133名無しさんだよもん:03/05/23 17:29 ID:walmjVrs
「ただいま」
懐かしい声、記憶の奥底にしまわれ、風化しようとしていた声。
彼女が愛した人の声。
生涯でただ一人愛すると誓った愛しい人の声。
満面の笑顔を称え、玄関に佇む愛しい人、死んだものと諦めていたのに。
「あ…」
涙が溢れる。思わず手で口元を押さえる。
だが、溢れる涙は止まらず相手の姿が滲んで歪む。
「相変わらず美人だな」
「あ、なたは…ぐすっ、ちょっと…老けましたね。うっ、うえぇ」
相手の胸に飛び込み、涙でぐしゃぐしゃになった顔を埋める。
「ああ、そんなに泣かないで。美人がだいなしじゃないか」
「ぐすっ…だっ、誰のせいで泣いてると思ってるんですかっ…うっ」
「ああ、ごめん」
壮齢の男は秋子の背中に手を廻し、優しくさすってやる。
「辛かったんです。っ本当…に一人でっ…貴方がっ…うっ」
感情が纏まらず、彼女自身何を口にしているのかわからない。
「ああ、これからはずっと一緒だ。どっちかが死ぬまで」
「っ…わ、私より先に死んだら、うっ、く…いっ、しょう、恨みますからっ」
「じゃあ長生きしないとな。お前に恨まれたらおちおち地獄にも行けない」
「あ、なたっ…あなたっ」
「一緒におじいちゃんとおばあちゃんになろうって誓ったものな…」
「う…くっ、うぇ」


なんでもない日常。毎日訪れる夕刻。
一人だけで住む家。その玄関口に。
只一人、彼女にとって、そこには確かに世界最高の幸せがあった。
134名無しさんだよもん:03/05/23 18:54 ID:9xrkWrK/
>>131-133
なんだろう…秋子さんかな?
135名無しさんだよもん:03/05/25 03:37 ID:LAzhyPAj
保守
13671:03/05/26 00:06 ID:xL7RU5n5
「佐祐理さん、まずいって……」
 困惑したような俺の声が踊り場に響く。
「ふぇ、祐一さんは佐祐理のことがお嫌いですか?」
「いや、そうじゃなくって……」
「だったらいいじゃないですか〜」
「いや、だから舞が来たら……」
「あははーっ、大丈夫ですよ〜。舞は今日は日直ですから、来るのはもうちょっと後になるはずです〜」
 そう言うと佐祐理さんは豊かな胸を押しつけるようにしてさらににじり寄ってくる。
 なぜだ。
 なぜこうなったのだ?
 俺はただ単に舞と一緒に佐祐理さんの弁当にありつこうと名雪たちの誘いをことわってここまで来たというのに。
 いや、別に佐祐理さんとこういうことをするのは初めてでは無いのだがそれでもやはり俺は舞が好きなわけで……。
「他に誰かが……」
「大丈夫ですよ〜。ここには誰も来ませんから〜」
 もともと、そう言う理由で舞と佐祐理さんはここで食事をしていたのだから確かに佐祐理さんの言うとおりだった。
 だが、心配事はそんなことではない。
 このままでは俺は舞を裏切ることになってしまう。
 夜の学校で自責の念にかられた舞に迫られた時を思い出す。
 くぅ、あの時だって俺は必死に耐えたんだぞ。
 そうさ、こう言うときぐらいは心頭滅却して……。
 心の中で座禅を組むと俺は精神を統一する。
 おお、みるみるうちに邪念が払われてきたぞ。
 曹洞宗は偉大だ。
「ほら、佐祐理の心臓、こんなにドキドキしているんですよ……」
13771:03/05/26 00:07 ID:xL7RU5n5
 佐祐理さんが俺の手を取ると自分の胸に押し当てた。
 このえもいわれぬ柔らかさに俺のかたくなな心も柔らかく……って、だめじゃんっ!
 いかん、冷静になれ。冷静になるんだ、俺。
 俺は舞一筋なんだ。
 そうだ、こういうときには俺の心にいる舞の姿を思い出すんだ。
 俺の網膜に他人には見えない舞の姿が浮かぶ。
『祐一……』
 なんだ、舞?
『佐祐理とも仲良くして……』
 そうか、お前は俺にやれと言ってるんだな!
『言ってない……』
 分かったぞ。お前の頼みとあれば仕方ない。
『言ってない……』
 自分を納得させた俺はゆっくりと手のひらを動かしてボリューム感のあるそれを揉んでいく。
「っ……ふぅ……んっ……」
 柔らかいゴム鞠のようなそれが俺の指の動きに合わせて形を変えて行くに従って、頬を染めた佐祐理さんが少しずつ息を荒くしていく。
 ケープをほどいて胸元をはだけると、薄いグリーンの清楚なブラがあらわになった。
 それをずり上げて直接柔らかな胸に触れる。
「ひゃっ……」
 びくっと身体をすくませる。
「ごめん、痛かった?」
「いえ、祐一さんの手が冷たかったので……」
 わずかに頬を赤くしてそう言うと佐祐理さんは俺の手をあたためるように包み込んだ。
13871:03/05/26 00:07 ID:xL7RU5n5
 たっぷりとした肉感が焼けるような熱さを持って俺の冷たい手に押しつけられる。
 ふいに、硬い感触が手にあたった。
 そこにはかわいらしい乳首がこれからのことに興奮するかのように硬く息づいていた。
「ゃんっ……」
 静かな自己主張をしていたそれをつまみ上げると佐祐理さんは小さく声を上げる。
「ダメです……」
 そう言いながら俺をたしなめるように手を重ねてくる。
 ゆっくりと手を動かすと佐祐理さんのふくらみが俺の手に押しつけられる。
「んっ…ふっ…女の子には……やさしくしてください……」
 恥じらいを含んだささやきは痺れるような感触と共に俺の耳朶に響いた。
 ほっそりとした指先がズボンのチャックを降ろしていく。
「佐祐理さ……んぐっ」
 驚いた俺の唇に佐祐理さんのそれが押しつけられる。
 目の前には目を閉じた佐祐理さんの顔。
 ためらいつつも必死さが伝わってくるその積極性に俺はいじらしさを感じてしまう。
 俺は心の奥底に流れる激流に流されるように佐祐理さんの身体をぎゅっと抱きしめた。
「んんっ……」
 舌を絡めてお互いの唾液を交換する。
 ぴちゃぴちゃという淫靡な音が踊り場に響いた。
 佐祐理さんの白魚のような指先が熱く猛る俺自身に触れる。
「熱いです……」
 上気した顔でまるで熱にうかされているかのような声を漏らした。
「うまく出来ないかもしれませんけど……」
 佐祐理さんはそう言うと俺のものに口を寄せていく。
13971:03/05/26 00:07 ID:xL7RU5n5
「くっ……」
 自身にまとわりつく熱くねっとりとした感触におもわず声が漏れる。
 そんな俺の反応に佐祐理さんは息だけで笑うとゆっくりと舌を絡め始めた。
「んっ…ふっ……ふっ……」
 その動きに合わせて緑色のリボンがひょこひょこと揺れ動く。
 佐祐理さんのような清楚な女性が俺の醜い物を口にしていると言うだけで、何か悪いことをしているかのような背徳感がある。
 学校の中でこういうことをしているのは充分悪いことだと言うのは別としてだ。
「んんっ?」
 佐祐理さんが『どうですか?』というように潤んだ上目遣いでこちらを見てくる。
 その顔は反則です……。
「んふふっ」
 口を離した佐祐理さんが表情をゆるませる。
 少女のような笑顔から艶やかな微笑みへ。
 女の顔をのぞかせながら。
「もう、準備オッケーみたいですね〜」
 完全に起立した俺の物を見てそう言うと佐祐理さんは立ち上がった。
「さすがに全部脱ぐわけにはいきませんからね〜」
 照れたようにそう言いながら佐祐理さんはスカートへと手をやる。
 どちらかというと俺は着た方が好きだからその方が好都合なのだが……。
 そんな俺の思惑も知らず、佐祐理さんの両手がスカートの中に入ると両腰のあたりからゆっくりと降りていく。
「ふぇ〜、あんまり見ないでください〜」
 俺の視線に気が付いた佐祐理さんが顔を赤らめてそう言うが、それでも俺は持ち上げられたすそからのぞく瑞々しい太股とその中にあるはずのものから視線を外せなかった。
14071:03/05/26 00:08 ID:xL7RU5n5
 ブラと同色のショーツが降ろされていく。
 その中央からスカートの中へと、きらきらと銀色の糸を引かれている。
 佐祐理さんのそこはすでに十分に潤っていた。
 しなやかな指先が伸びると、佐祐理さんの唾液でてらてらと光る俺のモノがつかまれる。
 ゆっくりと俺の上にまたがった。
 はらりとお腹の上にスカートが広がると佐祐理さんがゆっくりと腰を下ろしていく。
 自分のつばを飲み込む音がやけに大きく聞こえた。
「んっ……」
 佐祐理さんがそう言って眉を寄せると同時に、俺のモノにねっとりと暖かい感触がまとわりついていく。
「んふっ……」
 苦しげに息を吐きながらさらに腰を落とす。
 全体がすっぽりと包まれた。
 身体が密着すると先端に何かがこつんと当たる。
「ふぁっ……」
 反射的に佐祐理さんの腰が浮き、その口から熱い吐息がもれる。
 どうやらいちばん奥へとたどり着いたようだ。
「う、動きますね……」
 しばらく息を整えていた佐祐理さんは淫靡な笑顔を浮かべるとゆっくりと腰をくねらせた。
 その動きにあわせて俺の腰にしびれるような快感が伝わっていく。
 俺の耳にスカートの中から響く水音がはっきりと聞こえてきた。
「ひゃんっ……あんっ……ふぁっ……」
 目を閉じて、眉をハの字に寄せながら上気した顔で佐祐理さんがゆっくりと動く。
「佐祐理さん、声が大きいよ。聞こえちゃう」
14171:03/05/26 00:08 ID:xL7RU5n5
 その言葉に佐祐理さんは目を見開くとぎゅっと口を結んだ。
 吹き抜けの階段は音の通りがいい。
 さっきから下の階を通る足音や話し声が筒抜けなのだ。
 おそらくはこちらの声も聞こえてしまうだろう。
 ゆっくりと動きを再開する。
「ふっ……んっ……っ……」
 顔を真っ赤にしながら必死に声を抑える表情が俺の加虐心をあおる。
 ふいにわき起こったいたずら心に耐えられずに手をのばして結合部のすぐ上にある突起をなでる。
「ひゃっっ……んんっ……!!」
 不意打ち気味に与えられた快感に、佐祐理さんは反射的に両手で口を押さえて声が漏れるのを防いだ。
「…っ……」
 指先で同じ場所をくりくりといじくってやると非難するように涙目でこっちをにらみつけている。
「ゆぅひちさんっ…っいじわるで……んっ……」
 文句を言おうとした佐祐理さんの口を俺の口でふさいでやる。
 少し抵抗するそぶりを見せたが突き込む力を強めてやるとすぐにおとなしくなった。
 優しくしてあげたいのは山々だが手が届かない高嶺の花のような存在の佐祐理さんを抱きしめるとどうしても思うままに翻弄していたくなる。
 佐祐理さんもそう言うのが嫌いでは無いようで存分に俺の物になってくれる。
「ふぁっ……」
 ふいに顔を離した佐祐理さんは頬を上気させてとろんとした表情を見せる。
「ねぇ、祐一さん。すごいと思いませんか?」
 とろけるような表情でこちらを見下ろすと佐祐理さんはそうささやいた。
 その間も官能的な腰の動きは止まらない。
「外から見ると佐祐理はただ祐一さんの上に乗っているだけなのに……」
 スカートのすそをつまんでゆっくりと持ち上げていく。
 それにあわせてゆっくりと姿を現す佐祐理さんのそこはいやらしく濡れそぼって俺のモノをしっかりとくわえ込んでいた。
14271:03/05/26 00:09 ID:xL7RU5n5
 佐祐理さんが腰を微妙にくねらせるたびにそこは複雑に形をゆがめて俺のモノを吐き出したり、飲み込んだりする。
 それを理解した瞬間、俺のモノがびくんと蠢いた。
「あはっ……また、大きくなりました……」
 妖艶に笑いながら佐祐理さんは感極まったらしく俺の上へともたれかかり、首の後ろに手を回した。
 佐祐理さんの豊かな乳房が押しつぶされ、歪む。
「ほら……佐祐理さん」
「…ふぇ?」
 佐祐理さんのいちばん深い場所に俺自身を沈めたまま身体を起こすと佐祐理さんを裏返し、四つん這いにさせる。
「ふぁっ……」
 身体の奥底をぐるりとえぐられて佐祐理さんが息を詰まらせる。
「祐一さん?」
 佐祐理さんが不安と期待に満ちた表情でこちらを振り向く。
 この体位は佐祐理さんがいちばん好きな体位だ。
 けもののような格好でされていると俺の物になったことが実感できるんだと恥ずかしそうに教えてくれた。
 そんな佐祐理さんに口づけをすると、俺はちょっと乱暴なぐらいに動き始める。
 踊り場にふたたび大きな水音が響き渡った。
「ひゃんっ……ふっ…ふぁっ……」
 快感に翻弄された両手が上半身を支えきれずに崩れ落ちている。
 それを枕にして佐祐理さんはひたすら声を上げ続けた。
 見つかるかもしれないと言う危機感はすでに無い。
 すべての感情を押し流す快楽だけが2人を支配していた。
「はっ……ゆっ…祐一さんっ……も…もうっ……」
 佐祐理さんの声が余裕の無いものに変わる。
14371:03/05/26 00:11 ID:xL7RU5n5
 俺の方も限界が近かった。
「ひゃっ……はっ…あっ……」
 もう言葉になっていない。
 俺の腰が打ちつけられるのに合わせて意味のない声をもらすだけだった。
 目の前で栗色の髪と緑色のリボンが踊る。
 猛烈な衝動が背筋から下半身へと突き抜け、俺は全身を硬直させた。
「くっ…」
 想いの丈を吐き出すのにあわせて、佐祐理さんの優美な曲線を描く身体が反り返り、びくびくと震えた。
「ふぁぁっ……」
 そう声を漏らして、硬直していた身体がふっと弛緩すると地面へと崩れ落ちる。
 すべてを吐き出した俺自身もその上に覆い被さるようにして崩れ落ちた。
 どちらも一言も声を発せず、ただ荒い息だけが踊り場に響く。
「あったかいです……」
 俺の耳元で荒く息をつきながら佐祐理さんはそうささやく。
 その口を自分の唇でふさいだ。
 情事が終わった後の倦怠感に包まれながら俺たちはそのまましばらくお互いの鼓動を感じていた。


14471:03/05/26 00:11 ID:xL7RU5n5
「あははーっ、たくさん作ってきましたからお腹一杯食べてくださいね〜」
 なにごとも無かったかのように身繕いをした俺たちは舞を囲んで昼食を取っている。
 一見するといつもと同じように見えるが、先ほどから舞はちらちらとこちらの顔をうかがっている。
「ど、どうしたんだ、舞?」
「ふ、ふぇ? ど、どうしたの、舞?」
「今日の2人。何か変……」
 くぅ、どうして判るんだ。
 俺たちは完璧に日常を装っているはずなのに……。
「そんなこと無いぞ。ね、佐祐理さん」
「そ、そうですよね、祐一さん」
「祐一……」
「な、なんだ?」
「今度から私も一緒に……」
 その一言で俺と佐祐理さんが同時に喉を詰まらせる。
「げほっげほっ……な、なんのことだ?」
「けほけほっ…そ、そうですよ、舞ぃ。さ、佐祐理には…その、さ、さっぱり分かりません」
 顔が引きつっていくのを止められない。
 横を見れば佐祐理さんもおなじような表情をしているはずだ。
「そう……」
 舞は身体の向きを変えると壁の方に向かって歩いていく。
 そこには消火器のケースがあるだけだ。
 舞はそこに手を突っ込むと何かを取り出す。
「これ、見てみる……」
 デジタルビデオカメラだった。
14571:03/05/26 00:12 ID:xL7RU5n5
「お前、それどこから……」
「放送室……」
 学校の備品かよっ!
「はぇ〜、舞に隠し事は出来ませんね〜」
「さ、佐祐理さん……」
 背中に嫌な汗が流れるのを止めることが出来ない。
 もしかして、俺。ここでずんばらりんですか?
「私も一緒に……」
「うん、これからは2人で祐一さんに愛してもらおうね」
 次の日から俺はお昼のデザートに2人を食べるようになった。



 件のビデオカメラは舞がテープを入れたまま放送室に返却してしまったために俺と佐祐理さんは授業中だと言うことも忘れ、いつにない真剣さで廊下を全力疾走するはめになったのは少々の誤算と言うべきだろうか……。
 ちなみに、彼女の後ろを走っていた俺はやむをえない事情で途中で走ることが出来なくなった。
 佐祐理さん、替えの下着を持ってきてなかったんだね……。
14671:03/05/26 00:14 ID:xL7RU5n5
前のに比べてちょっとエロさが足りないような気がしますが以上です。

前作に感想をくれたお二人、ありがとうございました。
147名無しさんだよもん:03/05/26 00:18 ID:c05I7e8/
ええなっ
148名無しさんだよもん:03/05/26 01:19 ID:5P0qvoWf
勃起キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━
149名無しさんだよもん:03/05/28 01:49 ID:wVJFTmFX
保守
150:03/05/29 23:44 ID:3p/IJMim
えースイマセン、某暴行を受けるスレが落ちちゃったので6レスほどお借りします。
お暇な人も宜しければ読んでやって下さいな。
1511/5:03/05/29 23:44 ID:3p/IJMim
 ――コンコン。
 俺がそのノックの音に気付いたのはベッドに潜り込んだ直後だった。
 こんな時間に誰だろうと不審に思いつつも戸を開けると、枕をぎゅっと胸に抱いた名雪がはにかみながら立っていた。
「なんだ名雪か、どうした? こんな時間に」
「あ、うん。そのね、なんだか、寝れなくて……」
 既に日付も変わっている時間なのに。珍しいこともあるものだ。
「それで暇つぶしに、俺の部屋に踏み台昇降をしに来た、と?」
「ち、違うよ。えと、なんて言うか、その」
 なにやら顔を赤くして俯いてしまう名雪。なにか言い辛い事でも頼みたいのだろうか。
「そうか、反復横飛びがしたいんだな? それとも垂直飛びか?
 チョークの粉を用意しないといけないな、ちょっと待ってろ今持ってくる」
「だから、そうじゃなくて。あのね、一緒に……」
「一緒に? ああ、トスバッティングか。あれはここじゃ狭いから無理だ、諦めろ」
「違うのっ。祐一と一緒だったら…その、寝れるかなぁ、って思って……」
 やっぱりそうだったか。枕を持っていたからそうだろうとは思っていたが、最近の名雪はちょっと捻りが無さ過ぎて面白みに欠ける。手首の捻りはあんなにスゴいのに。
「なんだ、それならそうと早く言えよ。学校まで石灰取りに行きそうになったじゃないか」
「祐一が言わせてくれなかったんじゃない……」
 頬を膨らませて文句をつきながらもおとなしく部屋の中に入ってきた。
 ほんとは泣きそうになる直前までいぢめた方が萌えるのだが、目に涙を溜めて上目使いでいじける名雪を見ると俺の下半身も泣きそうになるのでここはぐっと我慢だ。ガビガビのパンツを秋子さんに洗わせるのは如何にも忍びない。つーか、情けない。
「う〜、祐一の匂いだぁ」
 名雪はぼふっと俺のベッドに飛び込むと早速布団に鼻をうずめ、幸せそうに顔をふにゃけさせてとろとろになっていた。俺の体臭には媚薬の効果でもあるんだろうか。大発見だ。
「名雪は俺の皮膚からどろどろと滲み出た老廃物で分泌液なかほりにもうめろめろだな」
「そんないやな言いかたしないでよ……わたしが変態さんみたいに聞こえるよー」
 安心しろ名雪、ヘンタイなのは俺だ。
1522/5:03/05/29 23:45 ID:3p/IJMim
 と言うわけで名雪は今、俺と同じベッドで寝息を立てている。
 ほんとなら松葉崩しやら帆掛け船やらホッテントットのヒマラヤ攻めやらいろいろ試して心地よく疲れてから床に就きたかったのだが、夜も遅いし朝寝坊しても困るので名雪の脇腹に擦り付ける程度で我慢しておいた。お互いもう大人だし節度と言うものも憶えなくちゃな。
「んん〜、ゆういちぃ……すー」
 ふふっ、寝言でまで俺の名を……。身も心もすっかり俺の虜だな名雪。そんなおまえが大好きだ。
 もにゅもにゅ蠢く名雪の唇をそっと指で突っついてみる。ふにふにしてて実に気持ちが良い。ちんこ擦り付けたくなる滑らかさだ。グッドテイスト。
 自分の指をペニスに見立てて名雪の唇をぐにぐにと蹂躙する。名雪の無反応さがなんともソソる。プラトニックな愛とはこう言う事を言うのだろうか。嗚呼…俺は今、愛に生きている。
 と、今までおとなしくされるが侭だった名雪の唇がすっと開かれた。微かに零れる吐息と濡れた舌先が微妙にいやらしい。誘ってるのだろうか、思わずふらふらと指を突っ込んでしまった。
 口内の適度な湿度にちょっとざらつく名雪の舌。つるつるの天井に虫歯の治療した跡。全てが愛おしい。
 特にこの、人差し指にぐいぐい食い込む前歯の固さと言ったらもう……。
 ……前歯? ……食い込む?
「……がじがじがじがじ、むにゃ」
「おアウチっ!」
 ほわう! 何時の間にやら指に囓り付いて根本から喰い千切ろうとしてらっしゃる!?
 寝ぼけているのか遠慮がないため痛いったらないぞ。やめれっ離せあほう!
「うぅん…がりがり、ぎりぎり」
「ぐぎゃあっ」
 ちょっとナユキさん、マジ痛いっすやめて下さい、血が出てるじゃないデスか。初めての時血が出てるのにピストン運動を止めなかったのは後日改めて謝りますから離して下さいお願いします。
「んー、ゆういち…ごりごりごり」
 テメーほんとに寝ぼけてんのかよこの野郎! 甘ったるい声出しながら、なんて凶悪な事をするヤツなんだ。ごりごりって骨までイッてんじゃねえかこらぁ!
「な、名雪…いた、痛いって! 頼むから歯を立てないでくれ!」
「むに…ごめんねゆういち、わたしまだ慣れてなくって……んう…へた…くそ…で………くー」
1533/5:03/05/29 23:45 ID:3p/IJMim
 やっと離してくれた……。なにか釈然としないモノがあるが…『へた』とか『慣れ』ってなによ?
「むにゃ…ゆういちのサタデーナイトスペシャルは左向き…うふふ……」
「………」
 聞かなかった事にしよう。よし決めた、俺はなにも聞いてない。
「おくちでとろけて手でイケない…くふふ……かわいいよぉ、ゆーいちの……すぴー」
 名雪…オマエが俺のこと、いやさ俺の息子のことをどう思ってるか良くわかったよちくしょう。
 でも、俺はこれからもずっとおまえの側にいてやるからな。どうやら俺、名雪以外の女じゃ馬鹿にされちゃいそうだから……。つーか、捨てないでね、俺のこと。マジお願いデス。
 なんだかとってもやるせない気持ちになった俺は、名雪の寝顔から目を逸らすように寝返りをうって壁の方を向いた。現実逃避とも言う。
「んぅ…ゆういちぃ…」
 しかし、名雪は寝ていても優しかった。そんな惨めな俺に後ろから優しく腕を回すと寝ぼけながらも包み込むようにがっしりと抱きしめてくれるのだ。
「……大好きだよぉ…ゆういち……すぴー」
 涙が出そうになった。名雪は夢の中でもこんな俺を愛してやまないのだ。
 小さいちんちんに不満も漏らさず、無意識下でもこんなに俺を慕ってくれている。背中に押し付けられる柔らかい胸の膨らみに俺の親不孝な息子も今にも涙を流しそうだ。堪えてくれ、まいサン。
 後ろから首に回された腕、脚に絡みつく太もも、押し付けられる胸の膨らみ。その一つ一つに名雪の愛を感じずにはいられなかった。特に太もも。寝間着の下、脱いでから寝れば良かったなあ、もったいない。
「んんぅ……ぅん? ……ふにぃ……」
 しばらく包み込まれるような名雪の体温と柔らかみをはあはあ堪能していると、なにやら名雪が寝ぼけて絡みついた脚をんしょんしょと動かそうとしているのに気づいた。
 なにをするつもりなのか皆目検討がつかない。まあ所詮は夢遊病者のやることだしほっとくことにしようか。どんなステキな体位になるかも知れないしな。ちょっとドキドキだ。
1544/5:03/05/29 23:46 ID:3p/IJMim
 すると、なんと名雪は俺の踵をよいしょと持ち上げると、自分の股間に擦り付けるように挟み込んでしまった。おおうっ、なんてマニアックなんだ名雪! 見直したっ、一生ついてくよ改めて惚れ直した!
 ぎゅうぎゅうと足の甲をおマタで挟み込みながら俺の首に回す腕にも力が入ってくる。なにも寝てる時までこんなにしがみついてこなくてもよかろうに。愛されてるなあ、俺。
 しかしなんだ、抱きつかれるのは良いのだがこんな体勢でしがみつかれてると辛いと言うか、膝の間接が悲鳴を上げ始めたと言うか。
 脚が痺れて名雪の股間に食い込む踵の感触もよくわかんなくなってきたぞ。
「お、おい名雪…そろそろ脚、離してくれないか…」
 寝ぼけてる名雪にそれを言ってもどれ程わかってもらえるか、はなはだ疑問だったが言わずにはいられなかった。すると。
「うぅー……ゆーいち、なんでそんな悲しいことゆうの〜」
 後ろから体重をかけるようにさらに密着してこようとする名雪。膝が割れそう。
「ちょ、いてぇ! いてえってばよ! そんなくっつくな名雪っ、脚が折れる!」
「やだよ〜離れたくないよ〜…………すぴー」
「すぴーじゃねえって、離れろ、このっ」
「うぅ〜いじわるだよ、ゆういち……くー」
「んが、むぐぐ…」
 首に回されていた腕が顎に伸びてきて下から持ち上げられるようにがっちりと極められてしまう。いまや俯せにされた俺は、名雪にしかっりと背に乗られながら首と脚をぎしぎしと絞め上げてられていた。
(……エ…S・T・Fぅ!?)※
「すぅすぅ…ゆういち、あったかい……」
 健やかな寝息をたてながらマニアックな抱きつきかたをする名雪にどう突っ込んだものかと途方に暮れてしまう俺なのだった。


※(STF)ステップ・オーバートゥホールド・ウィズフェイスロック。要するに、間接技だ。
1555/5:03/05/29 23:47 ID:3p/IJMim
「離せ、離せってば名雪っ。離れろっつってんだろコノヤロ、フェラで口に出そうとすると
 すぐ離れて逃げる癖に! こんな時ばっかりなんだよちくしょうっ、いたたたたたたっ」
 ああ〜、こんな事なら名雪に無理矢理レッスルエンジェルスなんかやらせなきゃよかったよ。アフターフェスティバルとはこのことかぁ。
「すー……ウサギ殺されたって離れないよ……くー」
 殺してねえって! おまえは俺をどっかの動物虐待者を見る目で見てたのか!?
 あーもうダメだコイツ。寝てる名雪にはなに言っても駄目な気がするよ、どうしよう。
 ――こんこん。
「どうしたんですか、こんな夜中に……近所迷惑ですよ?」 
 あ、秋子さん! ナイスタイミンッ! 助けて、助けて下さいヘルプミー。
「ゆーいち…静かにしてね……すぴー」
「む…もがふっ」
 ちょっと名雪さんナゼこのタイミングで俺の口を押さえますか。
 起きてんだろ? テメーほんとは起きてんだろ!? あぁん!?
「入りますよ……あら?」
 ちょっと不機嫌そうに部屋に入って来た秋子さんだったが、くんずほぐれず絡み合っている俺達をしばし無言でじーっと観察し始めると急にニヤニヤと下品な笑いを浮かべてこう言うのだった。
「あらあらあら。…………程々にね?」
 ――パタン。ぱたぱたぱた……
 ……あぎござ〜ん、あんたやっぱり名雪のおかんや。そーゆーとこクリソツやでほんま!  
「すぴー……ふたりっきり……んふー……」
 あーもう好きにしろよ馬鹿野郎。いつか二人まとめて地下室に監禁してやり倒してやる、憶えてやがれ。


 五分後、ボキッとした軽快な音色と供に俺様の色っぽい絶叫が水瀬家に響き渡るのだった。
156新しい明日の為のエピローグ:03/05/29 23:47 ID:3p/IJMim
 こんな時間に誰だろうと不審に思いつつも戸を開けると、枕をぎゅっと胸に抱いた名雪がはにかみながら立っていた。
「あ、祐一…わたし、なんだか寝れなくて……」
「やだ」
「……わたしまだなにも言ってないよ」
「やだ」
「あのね、祐一……」
「やだったらヤダ。退院した日くらいゆっくり寝かせろ」
「ええ〜っ? 祐一と寝るの二週間も楽しみにしてたのにぃ」
「そのあいだ俺は病院のベッドでうなされていたのだが」
「う〜、ゆういち、いじわる。キライッ」
「あーわかった、わかった。一緒に寝てやるから拗ねるな」
「ほんと? やった、わたし祐一大好きだよ」
「ただし条件が一つある」
「条件? ……なあに、祐一?」
「これだ」
「……ひも?」
「紐だな」
「これが条件? なにするの?」
「こうするんだ」
「えっ? あっ、ちょっと祐一っ…痛いっ、やめてっ」
「これでよしっと…。さあ寝るぞ、名雪」
「ううっ、ひどいよゆういち……わたしこんなのやだよう…」
     ・
     ・
     ・
 ――コンコン。
 俺がそのノックの音に気付いたのはベッドに潜り込んだ直後だった。
 どうせまた名雪だろうと思いニヤニヤしながら戸を開けると、荒縄をぎゅっと胸に抱いた名雪がはにかみながら立っていた。
「なんだ名雪か、どうした? こんな時間に」
「わたし、なんだか寝れなくて……祐一に縛ってもらえば、寝れるかなぁ、って思って……」
 俺は慣れた手付きで名雪をパジャマの上から亀甲に縛りあげながら、今年の夏休みは運送会社でバイトでもしようかなぁ、なんて考えるのだった。ピンコ立ち。 
157:03/05/29 23:47 ID:3p/IJMim
つーわけで、昔から一度書いてみたかった学園推理物に挑戦してみました。
葉鍵板ではぽややんとしたイメージが強い名雪ですが、
たまにはこう言うクールな名雪もいいんじゃないかなあと思いして。
探偵役の名雪を書くのも結構面白かったデス。
また機会があったら名雪と斉藤の空中戦の続きもやってみたいと思います。

この話を読んだ方がこれをきっかけにして、本格ミステリイに興味を持って頂けたりしたら幸いデス。
それでは失礼しました。
158名無しさんだよもん:03/05/30 00:35 ID:uA7EDnfU
どの辺がミステリィやねん(;´д`)ハァhァ
159名無しさんだよもん:03/05/30 00:35 ID:pyZjh4gl
心情描写がこんなに面白いのは初めて見たw
160名無しさんだよもん:03/05/31 02:39 ID:qEtTX9OX
おお、偽さん小津。
161名無しさんだよもん:03/06/01 23:37 ID:3OOjyiB4
書いてる話がまとまらない罠。で保守。
162名無しさんだよもん:03/06/02 21:08 ID:fIHiphq0
>>157
最後までボケ倒しかよ(w
163名無しさんだよもん:03/06/04 00:48 ID:wKfJD9xF
保守
16471:03/06/04 02:55 ID:pZtzdr17
次をあげるまで生きててもらわなければならないのでほしゅ
165名無しさんだよもん:03/06/05 21:49 ID:7kiQKC3U
飛べるかな・・・きっと飛べる・・・いや飛ぶんだ!
僕は走った・・・地を蹴った・・・

・・・     飛べた・・・

飛ぶのはとても気持ちがよかった
もっと高く、そして風に乗って・・・

僕は飛んだ。来る日も来る日も飛び続け、この世に居るはずのない少女を捜した

やがて、僕の目が霞むようになってきた
そしていつの日か見えなくなっていた

それでも僕は飛び続けた
目が見えない分、飛ぶのにはとても苦労し、疲れた
感覚と神経だけを頼りに、少女の匂いを捜した

月日が経ったある日、その日も僕はいつも通り空を飛んでいた
・・・が、急に体が重くなった
・・・     落ちていた・・・
羽が痺れる・・・ 僕はもうダメだ・・・
166名無しさんだよもん:03/06/05 21:50 ID:7kiQKC3U
その時、ふと体が軽くなった
見えない目の奥から光が溢れ出す
ぼんやりと、でも確実に目の前に誰かが浮かんできた

・・・羽を持ったみすずだった
隣にもう一人羽を持った少女がいた

不思議な光景だった・・・とてもキレイだった・・・

見つけた・・・みすずを見つけた・・・

観鈴「・・・。そ・・・そら?」
神奈「そらとは前に言っていたカラスのことか?」
観鈴「うん。そう・・・。」

神奈はにこっと笑い「よかったな。」と一言・・・

それから僕はみすずとかんなと三人で過ごすようになった
時には三人で飛び、散歩もした
167名無しさんだよもん:03/06/05 21:50 ID:7kiQKC3U
そう。ここは空の上
全ての悲しみを背負ってみすずは空の上へきた
そしてかんなと出会い、悲しみを分け合った

みすずもかんなも寂しい顔はしていない
二人とも友達だった
お互い初めて出来た友達だった

悲しみはまだまだ深く、どんどん降り積もる

しかし、確実に減ってきていた

悲しみが1つ消える度、二人の顔に笑顔が宿る

僕に悲しみを消すことは出来ない
でも僕はみすずとかんなの傍にいたいと思う

だって、それが僕に出来る唯一のことだから・・・
168165-167:03/06/05 21:50 ID:7kiQKC3U
えと、初めて書いてみたんですがどうでしょう・・・?
169名無しさんだよもん:03/06/06 03:56 ID:G7NPgXA4
 衣替えの時期である。北国とはいえ、この時期は暑く感じられる。
相沢祐一もその例外ではなかった。ジャケットなんか羽織っていられ
るか、昨夜の雨のせいでこんなにも蒸しているんだ。彼の手は自然と
ネクタイの結び目にのびていた。
 昨夜未明から降り始めた雨も、朝方にはやみ、午後には今年一番の
暑さ模様になっていた。学生の真骨頂である試験は午前中で終わり、
放課後の校内では各々が抑圧されていた数日を取り戻すかのような喧
噪につつまれていた。そんな様子を尻目に祐一は教室を後にした。
 春先まではどうとも思わなかった坂道が、今は梅雨入り前の独特な
陽気のせいで恨めしく思える。試験対策でカバンに詰め込んである参
考書の類は、今では文字通り荷物でしかなかった。
 坂道をしばらく登っただろうか。ひらけている丘の上は新緑で彩ら
れていた。足を止めて、祐一は振り返った。学校から彼の住む家まで
の道、この丘へ続く道を確認したのだ。この街の姿は相変わらずだった。
 不意に祐一を呼ぶ声がした。落ち着いたその声の持ち主は天野美汐
だった。
「来てたのか」
ええ、と美汐は頷いた。そして彼女は何かを確かめるかのように丘を
歩き始めた。祐一は彼女の意図を理解したのか、何も言わずにその後
に続いた。
「この辺だったんです、出会ったのは」
彼女はそういうと空を見上げると同時に彼女の髪がなびいた。空には
雲一つなく紺碧が横たわっている。
170名無しさんだよもん:03/06/06 03:58 ID:xVESdgkX
「天気予報がはずれてよかったですね」
そんな美汐の言葉に祐一もいつもの調子で、傘がじゃまになっただけ
だと答えた。
 美汐はもう吹っ切れたのだろうか、そんなことは見ればわかるじゃないか。
「天野、テストの出来はどうだった?」
おかげさまでなんとかなりそうです、と彼女は笑顔で答えた。その答
えに祐一は確信することができた。……俺たちは、同じ世界から帰って
これたのだと。
 ふと、草陰で物音がした。しばらくして美汐は祐一に向かって言った。
「相沢さん、キタキツネってフレップと呼ばれるのをご存じですか?」
「いいや、初めて聞いた」
「フレップにはコケモモという意味もあるんです。花言葉は『反抗心』」
そう言い終わると、彼女はくすっと笑った。
171169-170:03/06/06 04:01 ID:88IuOyfN
書いてみますた。

かなり下がっていたので保守あげします。
お節介ならごめんなさい。
172保守代わりの駄ネタ:03/06/07 15:26 ID:wNcTfMdO
「たったひとりの生徒も弁護してやれないで、なんのための生徒会だ!?」
「真面目な生徒のための生徒会さ」
「舞は不良だとでも言うつもりか?」
「論点をずらさないでもらいたい。
 あの舞踏会を催すためにどれだけの手間と時間がかかったかわかっているのかい?
 それをぶち壊しにした以上、彼女は相応の罰を受けなければならない。
 そうでなければ世論が、他の生徒が納得しない」
 …それを言われると、弱い。
 舞が舞踏会を滅茶苦茶にしたことは消せない事実であり、しかも理由は説明できないのだ。
 久瀬は黙りこんだ俺に背を向け、窓の外の空を見つめた。
「相沢君…僕は悲しい。
 参加者の皆さんに楽しんでもらうため、さまざまな趣向をこらしていたというのに、それも全て水の泡だ」
 まずい、このままだと署名どころじゃなくなる…
「まず、宴もたけなわというところで、僕がワイヤーアクションで颯爽と登場」
「…は?」
「しかるのち薔薇をばらまきながら華麗に着地」
「おい、ちょっと待て」
「ちなみに『薔薇をばらまく』という掛詞が使われているのには気付いたかい?」
「知るかっ!」
 それは掛詞と言うより単なる駄洒落だ。
「そして僕のマジックが一段落した後は、倉田さんの軟体ショーが開演する予定だったのに…」
「だから何の冗談なんだよっ、さっきから!」
「…すみません、久瀬さん」
 なんでそんなすまなそうな顔をするんですか佐祐理さん。マジ話だったんですか。
「川澄さんが参加すると聞いて、僕なりに彼女のストレス解消法も考案しておいたんだよ?
 倉田さんをさらおうと突如乱入してきたチャイニーズ・マフィア(もちろん戦闘手段はカンフー)
 を、川澄さんがちぎっては投げちぎっては投げというアクション演目の企画も…」
 少なくとも、大真面目にそんな企画を立てる久瀬のことは真面目な生徒と呼びたくないと俺は思った。
「川澄さん本人の承諾も得てあったのに…」
 舞、お前もか。
173名無しさんだよもん:03/06/08 17:39 ID:m4hnBwWY
174名無しさんだよもん:03/06/08 17:45 ID:F+tVDRKi
久瀬と斎藤が幼馴染とゆー設定の青春もの。
元々久瀬×佐祐理&斎藤×舞の長編ものの冒頭のつもりだったのだが、
無意味にアツイ青春が書きたくなったのでちょっと変形してここに投下。
7レスの予定。
なんでもいいから感想くれると嬉しいです。
175名無しさんだよもん:03/06/08 17:46 ID:F+tVDRKi
「なあ久瀬。俺は思うんだ。今此処にいる自分というのは錯覚に過ぎない、っていうのは実は合っているんじゃないかって」
「ほう」
「感情も、欲望も、全て脳を走る電気信号によって起こるものであり、『自我』もその複雑な情報の塊が起こす錯覚なんだよ。
 人間は『自我』という錯覚を持ってしまったが故に最も賢く、哀れな動物になってしまったんだ」
「ふむ」
「それでも、人は自分が錯覚だとは認められず、必死になって自分を探す。見つかるはずもないのにな」
「うむ」
「やがてその行為が無駄だということに気付き、今度は人とのつながりの中に自分を求める。恋愛とか、な」
「ほう」
「行き着く先にはありもしない自我の押し付け合いが待っているというわけだ。……なんて不毛なんだろうな?」
「ふむ」
「……久瀬?ちゃんと聞いてるか?」
「うむ」
「そうか。ところで久瀬よ」
「なんだ?」
「とりあえずさ、人の話を聞く時くらいは仕事する手を休めよーよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 此処はとある北国にある私立高校の生徒会室。
 沈みかけた夕日に赤く染められた室内に、二人の青年がいる。
 その内の一人、一方的に話し掛けていた茶髪の青年が不満げに口を開いた。
176名無しさんだよもん:03/06/08 17:47 ID:F+tVDRKi
「だいたい親友が苦悩に悩んでモラトリアムってるのにその冷めた反応はどうよ?」
「日本語を正しく使えるようになってから出直して来い」
「はっ、生徒カイチョーらしいお言葉だな」
 
 久瀬、と呼ばれた青年は溜息をついてペンを置き、茶髪の青年の方に向き直った。
 
「……何かあったのか?斎藤」
「いやなに、大したことじゃないさ」
「そうか、それなら僕は早くこの仕事を終わらせて帰りたいんだが」
「いいんじゃないか?さっさと終わらせて一緒に帰ろう」
「ああ、そうだな。だが一つ問題がある」
「ほう?なんだねそれは」
「……直接的な表現で教えてやろうか?」
 
 すっ、と椅子を引き立ち上がった久瀬。
 その表情はいつになくにこやかだが、目が笑っていない。
 
「OKわかった落ち着けって……少しくらいもったいぶったからって怒るなよ」
 
 茶髪の青年――斎藤は久瀬の座る椅子の隣に別の椅子を運び、
 背もたれを前にして馬乗りのように座り、深刻な顔で話しはじめた。

「うちのクラスにさ、水瀬さんっているだろ?」
「ああ、たしか陸上部の部長だったな」
「あの子がさ今日クラス中の人間に宣伝してたんだよ」
「何を?」
「今度従兄弟が引っ越して来るって。それも同い年の」
 
 ああ、と久瀬が何かに納得がいったようなそぶりでポン、と手を打ち、机の上のファイルを漁り出した。
177名無しさんだよもん:03/06/08 17:48 ID:F+tVDRKi
「なるほど。彼は水瀬さんの従兄弟だったのか」
「なに!知ってるのか!?」
「ああ、確かここに……あった。これだろう?」
 
 ファイルされていた書類の中から、一枚の写真つきの書類を取り出す。
 
「今度うちに転校するというので、書類が来ていたんだよ」
「相沢祐一……そうか、こいつが……」
 
 斎藤は写真を食い入るように見つめた後、盛大な溜息をつく。
 体の力をガックリと抜いて、だらしなく背もたれにぶら下がった。
 
「なるほど。納得だ」
「何がだ?」
「こいつ、水瀬さんの7年越しの恋のお相手」
 
 ベンッ、と書類を弾いてみせる。
 久瀬は斎藤の手から書類を抜き取り、件の「相沢祐一」の写真を見る。
 斎藤より濃い茶髪の、なかなかの美男子。
 そのまま首を傾け、斎藤の顔を一瞥。
 そして一言。
 
「なるほど」
 
 斎藤は自嘲しようとしたが失敗した、といった様子で口をの端を引きつらせつつ、言葉を搾り出した。
 
「……他人に言われるとえらくムカツクもんだな」
「なに、落ち込むことはないだろう」
 
 書類を元通りにファイリングしつつ、久瀬は彼なりの慰めの言葉を口にする。
178名無しさんだよもん:03/06/08 17:49 ID:F+tVDRKi
「お前はさっき自分でいってただろう?『ありもしない自我の押し付け合い』とな」
「……あんな戯言を本気で信じる馬鹿がいるかよ」
「なんだ、本気じゃなかったのか」
「俺ってそんなに馬鹿に見える?」
「ああ。かなり」
「……」
 
 斎藤は無言で椅子から立ち上がり、今度は床の上に大の字に転がる。
 その様子を見ていた久瀬は、呆れたように大きな溜息をついた。
 
「……減らず口も叩けなくなるくらい惚れ込んでいたのか?水瀬さんに」
「さあ、どうなんだろうな」
 
 天井を見つめたままピクリともせずに、言う。
 
「惚れてたのかなんて、わからない。ただ、嬉しそうに相沢のことをふれて回る水瀬さんを見たとき、凄く悲しかった」
「それじゃ、惚れていたってことじゃないか。それもかなり深く」
「そういうもんか?」
「僕に聞かれても困るね。お前の心なんか解るはずがない」
「……相談し甲斐のない奴だな」
「僕にそんなものを期待するほど呆けたのか?今までにないくらいに重症だな」
 
 斎藤はそれに答えず、ゴロンと横に転がり、うつ伏せになる。
 
「あー、かったりぃ。何なんだろうな、俺……」
「想い人と2年も同じクラスにいながら、告白すらしないうちに自分の敗北を知ってしまったヘタレ男」
「……何で俺はお前の友達やってんだろうな」
「さあね。それこそコレまでの人生で最大の謎だよ」
179名無しさんだよもん:03/06/08 17:50 ID:F+tVDRKi
 ゴン、ゴンと机の脚に頭をぶつけるはじめる斎藤。
 その見事なイジケっぷりにさすがの久瀬も嫌気がさしたか、椅子を蹴って斎藤の頭のすぐそばに立ち、言った。
 
「まだフラれたと決まったわけではないんだろう?玉砕覚悟で告白してみたらどうだ」
「冷血な生徒会長、久瀬秀一らしからぬポジティブな意見だな」
「なんなら抱きしめて慰めて差し上げよう」
「……想像しただけで吐きそうになる」
「ふむ。やはり慣れない事はするものじゃないな」
「まあ、いいさ。結局、俺には玉砕覚悟の特攻以外の選択肢は残されてないってことだろ」
 
 久瀬はしゃがみ込んで斎藤の頭を突付く。
 斎藤の体からは完全に力が抜けていて、死体のように反応しない。
 
「まあ、挫折して苦悩するのは若者の特権だ。思う存分堪能しておけ」
「こんなのはもう勘弁して欲しいところだ」
「それが嫌なら最初から必要以上に関わるな」
「お前みたいに、か?」
「……」
「悪い。聞き流してくれ」
 
 久瀬は無言で立ち上がり、椅子のところまで戻って中断していた作業を再開する。
 斎藤はしばらく忘我の境地を漂った後、突然海老のように跳ね上がって立ち上がり、そして叫んだ。
 
「あー畜生!」
 
 そのままの勢いで久瀬の机に突撃し、バンッ、と両手を突いた。
 
「久瀬ぇ!」
「何だ」
「つまんねーぞ!」
「何がだ」
「全部だ!」
180名無しさんだよもん:03/06/08 17:51 ID:F+tVDRKi
 溜息一つ。
 久瀬は椅子を蹴って立ち上がり、斎藤の目の前に立った。
 
「で、どうしたい?」
「……」
「つまらない日常から逃げきることは簡単だ。死ぬか、引きこもるか、犯罪者になればいい」
「……」
「どうしたい?僕はなにも言わない。自分で決めるといい」
 
 半ば睨みつけるような斎藤の視線を真っ向から受け止めて、久瀬は静かに言葉を紡ぐ。
 
「お前どれくらい苦しいのか、僕には解らない。せいぜい愚痴を聞いてやるくらいしかできない。
 だがそれでも、友人として言わせてもらおう」
「……」
「捨て鉢にはなるな。お前がどれを選んでも、僕が迷惑だ」


 にらみ合う二人。
 放課後の弛緩した空気が、いつの間にか緊迫感を帯びていた。
 一触即発。
 そんな雰囲気を破ったのは、斎藤のやけっぱちな笑い声だった。 
 
 
「はーっはっはっはっ!そうか、そうだよなあ!」
 
 久瀬はその様子を見て大きな溜息をついた。
 
 が、次の瞬間、斎藤がいきなり正拳突きを繰り出してきた。
 それを予測していたのか、久瀬は迫りくる拳をステップでかわし斎藤の背後を取る。
 そして肩に手を置き、力いっぱい握りこむ。
181名無しさんだよもん:03/06/08 17:51 ID:F+tVDRKi
「アダダダダダダイタイイタイイタイ!」
「ふむ。こっているな。やはり心労のせいもあるんだろう」
「ギブギブギブギブ!」
「よし、今日はもう帰ることにしよう。帰りに喫茶店に寄ってやるから、残りの愚痴はそこで聞こう」
 
 パッと斎藤の肩を解放し、机の上を片付け始めた。
 
「っつー、もう少し優しくしてくれよ……」
「フラレ男に優しくしても何の得もないだろう?」
「グラスハート孝之と呼ばれた俺になんてこと言いやがるんだ。砕けるぞコラ」
「いっそ砕けてくれた方が、僕としては生きていくのが楽になるな」
「しかしなんだな、つまらない日常にはなにかスパイスが必要ってことだな」
「また空手でもやったらどうだ?」
「汗臭いのは性に合わん」
 

 いつも通りの放課後。
 いつも通りの憎まれ口の応酬。
 彼らの何気ない、それなりに大切だった日常が、この日を境に奇妙な方向へと向かうことになる。
 
 
 
 自らが望んだ日常の激変が近いということを、彼はまだ知らない。
182名無しさんだよもん:03/06/08 19:06 ID:ZiNUCpNY
なんでもいいとゆうことなので気楽に感想つけてみる



つまんにゃい
いやね、設定がだめだ、受け付けない。ごめんにゃ
183名無しさんだよもん:03/06/08 19:31 ID:qEJ4Nour
カノンじゃなくてもよくね?つかカノンじゃなきゃ駄目なん?
出てくる奴2人とも設定全然無い奴等だし。2人ともその筋じゃ
物凄く細部まで設定作られててそれが半公式になってるのかも知れんけどさ。知らんけど。
184165-167:03/06/08 19:36 ID:lSAdvmCU
165-167書いたものですが、AIRじゃダメだったんですか?
初めて書いたもので、ここがダメとか感想欲しかったんですけれど・・・
185名無しさんだよもん:03/06/08 19:41 ID:m4hnBwWY
>>165-167
ここは気楽スレなので、感想がほしいときは最後にはっきり感想希望と書いた方がいいと思う。
全体的にAIRっぽい感じは出てると思うが、個人的な好みを言えば166で具体的に描写しすぎ。
観鈴、神奈はもっと抽象的にしたほうが効果的なのでは。
186名無しさんだよもん:03/06/08 20:00 ID:63Jd810J
>>184
面白くなかったらスルー。
これは常識。

読み終えた後の感想は「ああ、そう」とか「ふ〜ん」とか、こんな感じ。
読後感が何もないし、記憶に残らない。
もっと物語性があれば救いもあっただろうけど、これではね。
187名無しさんだよもん:03/06/08 20:09 ID:+cZQKBQ7
>>184
ぼかすところはとことんぼかす。見せたいところはもっと前面に。
観て欲しい事、感じて欲しい事、読んでもらう人に共有してもらいたい感情などを
伝える努力をしてみたらどうだろう。
読む人に伝わらないと悲しいからな。
雰囲気は伝わってた、と思う。
188165-167:03/06/08 20:21 ID:lSAdvmCU
>>185-187
ありがとでした
189長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/06/08 22:45 ID:PnY5GSij
>>165-167
化ける素質は持ってると見た。
視点の捉え方や言葉の選び方は、未熟ではあるが天性のものだか
センスだかのよさがある。それほど多くの言葉を使わずしてここまで
情景をはっきり作り出せるのは素晴らしい。
だが、たしかにやる必要があるのかはよくわからないSSだ。
神奈と観鈴がともに飛ぶ、なるほど、確かにそういう発想の状況があって
も確かによいかもしれない。だが、ただそれだけなら妄想でしかないのだ。
SSとはいえ、他人に読ませるということは何かしら相手にないものを与える
ことだと、俺は思っている。
これには何かを与える文章と言えるだろうか?
雰囲気を特化させたいのなら、確かにもっとぼかすべきだったろう。
ぼかさずとも、なにか伝えたいことがあるのなら別ではあるが、しかしながら
この作品にそういった要素は見出せなかったと言うのが本音だ。
二次創作というものが、原作に背く事をするとき、そこには強力な
説得力というものも必要だ。
この作品は、ただ妄想だけを加工も練りもせず書いてみたという印象
しかうけないわけである。
この文章の持つ意味。
それをよく考えてみてはどうだろうか?
長文すまない、がんばってくれ。
190名無しさんだよもん:03/06/08 22:54 ID:Fh9yJ6+e
>>189
いいからお前は氏ね。
191名無しさんだよもん:03/06/08 23:09 ID:fWvrbV3a
>>189
で、キサマの言ってることは>>186-187が言ってることと、どう違うんだ?
嫌味ったらしく無駄に冗長にしただけじゃねーか、氏ね
192名無しさんだよもん:03/06/08 23:10 ID:Q9EXHznn
>>190-191
ここは気楽にSSだからそうやって雰囲気を悪くしないでほしい……
スルーすれば良いだけなんだし……
193名無しさんだよもん:03/06/08 23:21 ID:wbJypno8
ていうか斎藤て誰?
194175-181:03/06/08 23:55 ID:Ul+ZZA4n
お気軽な感想ありがとうございます。
なるほど。
確かにこれだけじゃKanonSSになってない。
佐祐理も舞も出てきちゃいないし。
ちなみに斎藤ってのはたしか名前だけキャラです。設定まるでなし。
久瀬もせいぜい生徒会長で性格があんまりよろしくない、くらいしか決まってません。
なんかキャラスレで祐一にボディーブロウかましてるのがえらく印象に残ってます。そんだけ。

殆どオリキャラならKanonSS書くなボケ、というのももっともですな。ごめん。

元々、久瀬と佐祐理が書きたくて、そしたら舞を放っておくわけにもいかんだろということで斎藤君に出張ってもらったわけですが、
設定なしキャラなのでとりあえず久瀬と対になるようなキャラ付けをしてみました。
しかし今考えたら北川でも別に問題ねーかな。

スルーされて当たり前ですが、それでも「ここの書き方が変」「ここが俺が嫌いだ」といった感想があると勉強になるんで、
気が向いて暇が合ったら、適当に書いてやってください。
195名無しさんだよもん:03/06/09 00:03 ID:kQbB0XH6
>>194
そう言う設定を作中で出せばええんじゃないかと。
まー気楽に落としたからってのもあると思うけんど。
ぼでーぶろーはらじかのネタだったけか。
196名無しさんだよもん:03/06/09 00:44 ID:ETCBJexj
>>194
kanonじゃなくてもいいんじゃと言うのには同意。
まぁそれはいいけど、話の筋とは関係ない変なとこが気になった。
生徒会長って転校生、と言うか生徒の内部資料って見れるもんなのか?
生徒会長やってた奴解説キボン。
197名無しさんだよもん:03/06/09 00:54 ID:ULBBpGz2
>>196
県立だがもちろん見れねえよ
そんな生徒のプライバシーにかかわる資料
生徒会長の役割は学校行事の企画と円滑運営だけだった
198名無しさんだよもん:03/06/09 01:17 ID:ETCBJexj
>>197
サンクス。やっぱ、つーか当たり前か。マジで見れるなら、
例えば生徒会長を目指す=エロ目的(女子のデータ見放題)に取られかねない
よなぁ…みんな内申書とかより、とにかくエロを満たしたいが為に生徒会立候補
や選挙演説とかやってたのかなぁ…凄ぇ、ある意味…
とか阿呆臭い事考えちまったもんで。
199名無しさんだよもん:03/06/09 03:33 ID:ExHYDqFW
それはそうと写真だけで斉藤に
>「なるほど。納得だ」
と言わしめた祐一はどれだけ色男なんだよ(w
200175-181 :03/06/09 14:40 ID:NGVXvT4a
レスサンクス。
もともと長編で書いてみたいな、と思っていたわけですが、そもそもSSを書くのははじめてだから不安でしょうがない。
客観視した意見が欲しくなり、ここにプロローグのようなものを落としてみたわけで。
遠慮ない感想、むしろ貶されるくらいの方が、初心者としてはありがたいです。

生徒会については……そもそも生徒の停、退学に干渉できるっていうKanon元々の設定が既に現実離れしているから、なんともいえない感じ。
そんなわけで、資料を見ているシーンなどは物語を進め易いように設定。
写真で納得のシーンは……まあ、祐一君が美男子じゃないと立場がないな、というフラレ男への情けです。
いきなり殴りかかったり空手うんぬんいってるのは、ラジカノの設定らしいぼでーぶろーの印象と、
「男の青春はやっぱり熱い拳でディスカッション」という個人的な信念によるところが大きいです。

文章の書き方とかはおかしくありませんか?
個人的に最も気になっているのは文章作法や形式なんですが。
201名無しさんだよもん:03/06/09 15:07 ID:p60YaxPX
>>200
地の文を中心に、小説っぽさを感じないエロゲテキストチックだなとは思った。
別にそれが駄目だというのではなくて、これはこれでよいと思うし、
ここがエロゲ系の板である以上、むしろ受け入れやすいと思う人も多いと思う。
これで安定させても良いのではないかと。
202175-181:03/06/09 22:30 ID:hApW/VRo
エロゲーっぽいですか。
情景描写の薄さが原因かな?
203名無しさんだよもん:03/06/12 02:42 ID:mJJDM09f
ほっしゅ
204名無しさんだよもん:03/06/13 07:29 ID:p9426y+a
>>202
熱い青春物っつーか、寒い青春物?
会話とか設定とか「いかにも」な感じがしてなんか萎えた。
文章は特に気にならんかったな。
205名無しさんだよもん:03/06/14 12:24 ID:lCpas9eh
ほしゅ
206stand by me:03/06/15 01:57 ID:RY7Xp3gJ
まっくらやみで ひとりっぼっちで ふるえてるボクがいた
ドアたたくおとがして きがついたら きみがいた
いつのひだっけかな きみはいったね

お前を泣かせはしない

ボクのかたをだいてくれた きみはつよく やさしく


「―ほら、置いてくぞ? あゆ」
「わわっ、待ってよ祐一君っ」
「何をぼーっとしてるんだか……」
「えへへ、ちょっとね」
「……何だよ、にやにやして。不気味だぞ」
「ぅ、うぐ……もうちょっと他の言い方ない?」
「かわいい」
「……えぇっ!?」
「ふっ、冗談だ」
「……祐一君て、やっぱりすっごく意地悪だよね」
「とても心外だ」
「でも……」
「でも、何だ?」
「……ううん、何でもないよっ」
「変な奴め……ほれ、行くぞ」
「あ……うんっ」

さりげなく出してくれた祐一君の手を握って、ボクは笑顔で頷いた。
こんな何気ない瞬間がすごく嬉しくて、すごく幸せだよ。

―so that’s called love―
207SSと同名曲歌詞引用:03/06/15 01:57 ID:RY7Xp3gJ
love……愛……えへへ、照れちゃうな。
でも、祐一君にはこんなこと考えてるなんて絶対ばれないようにしなきゃね。
からかわれるに決まってるもん。
でも……うぐぅ〜♪

「やっぱお前不気味」
「う、うぐぅ……」

か、顔に出ちゃったかな?
208名無しさんだよもん:03/06/15 14:52 ID:DgdTWvAo
>>206
Good Hosyu!
209名無しさんだよもん:03/06/17 00:45 ID:3+pWdnCf
保守
210名無しさんだよもん:03/06/19 03:07 ID:chB+erb5
ほす
211名無しさんだよもん:03/06/19 20:12 ID:bhI2rhe8
台風のニュースが時折番組の邪魔をする。
目を逸らせば、いつもの就寝前の部屋風景。
視界に入る・・・その、躊躇無く動く動作が逆に不安を与える部分もある。
「なぁ。」「−はい。」即答が僕を威圧する。
「ん、な、あのさぁ、台風・・・大丈夫かな?」
僕を凝視し、ほんの・・・3秒置いて、答える。

「−はい。大丈夫かと。」
「うちボロ屋だよ。雨戸も無いし、看板飛んできたら雨とガラスでぐっちゃぐちゃだよ。」
「−ええ。察しますが・・・おそらく・・・飛んで来ません。」
「雷だってさ、怖いよ。」
「−私がおりますゆえ。」あまりの即答が語彙とは関係なく説得を始める。
「そっか。うん。」
「−はい。・・・はい、コーヒーを。」

煎れたてのコーヒーが時の進みを遅くしはじめる。
そのタイミングで僕はまた不意を突かれる。
「−先ほどお聞きしたかった事は、別の事でしょう?」
「!・・・あ」
「−お聞きしたいです。」
「・・・いや・・・その。」

視界外のテレビでは、温帯低気圧に変わったテロップが流れ、
サテライトの交信は僕の知らないうちに静かに閉じていた。

停電用の蝋燭を点け、静かな夜を過ごそう。
212名無しさんだよもん:03/06/19 22:30 ID:oQLo4sh+
うまいな。ええ雰囲気やわ。
213名無しさんだよもん? :03/06/20 00:57 ID:/HeCiia1
ここって18禁オッケーなん?
214名無しさんだよもん:03/06/20 01:02 ID:26svSJPp
OK
215名無しさんだよもん? :03/06/20 01:12 ID:/HeCiia1

佐祐理はその長いフロントスカートを、ゆっくりとたくし上げていった。
雪で細工されたような足の曲線は、まるで山の連なりのようだった。
それは雪に覆われている山で、しなやかな稜線がゆっくりと祐一の視界に晒されていく。
冷たい雪色の足とは違い、佐祐理の顔は霜焼を起こしたかのように赤い。
硬く閉じた瞳は揺れて、口元はきゅっと結ばれている。

震える両手でたくしあげられるスカートは、微風を受けたようにはためきながら、素足を隠さなくなっていった。
やがて限界までスカートが上げられると、淡い緑のショーツが祐一の目に入ってきた。
足の付け根にある、薄い布には小さなリボンが上部に取りつけられていた。
祐一はそっと近づき、佐祐理のショーツを舐めるように見つめていた。
少し膨れた丘の部分に、鼻をぶつける。びくっ、と佐祐理の体が震えて、手にしていたスカートが離れた。
スカートは祐一に覆い被さり、まるでスカートの中に体を入れているような格好になった。
水浅葱色に見えたショーツは、影を得て色を濃くした。
跪いた形の祐一は、両手を佐祐理のふくらはぎに当てて、ゆっくりと足を昇らせていった。
撫でるように、膝裏、腿、そして両尻を捉えた。ぐっと手を寄せると、祐一の顔に佐祐理の恥丘が強く押しつけられていく。
そのまま祐一は、佐祐理の臀部を揉みしだいていった。
ショーツの感触を確かめて、その上を撫でまわすようにしていく。肌は新雪より柔らかく、雪道よりもよく滑る。
手をショーツの横から刺し込んで、尻の割れ目の上部まで指を持っていく。
そして、割れ目が始まる場所から人差し指をさし入れて、割れ目をなぞるように指を降ろしていった。

佐祐理は腰をかがめて、唇を噛み締めると、耐えきれないように両手を股間の前にある祐一の頭上に置いた。
指先がスカート越しに、祐一の固い髪の感触を覚える。
216名無しさんだよもん? :03/06/20 01:13 ID:/HeCiia1
祐一の指先は、やがて下るところまで下り、もう佐祐理の菊門というところまで到達していた。
「あっ、…あぁ」
佐祐理の胸は鼓動で張り裂けてしまいそうだった。
ついに、祐一の指は佐祐理の門をこじ開けて、深く入りこんできた。
佐祐理は膝から下が消えてしまったかのような気がして、体勢を崩した。
しかし、その動きによって祐一の指はさらに深く、深く、佐祐理の体内を侵していった。

祐一はきつく閉まりつつある門から、指を引き抜くと、佐祐理のスカートから顔を出した。
佐祐理はへなへなと倒れこみ、尻もちをつく。
もはや朦朧とした意識と、滲む視界の中で佐祐理は祐一をぼんやりと眺めていた。
そうしていると、祐一は佐祐理の上にのしかかってきて、押し倒すような格好になった。

「佐祐理さん、舐めてよ」
祐一は右手の人差し指を、佐祐理の眼前に突き出した。それはさきほどまで、佐祐理の不浄へと入りこんでいた指だった。
「そ、そんな……」
それだけはできないと、佐祐理は思った。
「ほら、次はここに入れるんだからさ、綺麗にしないと」
片膝を、祐一は佐祐理の股間に刺し込み、スカートとショーツの上から秘部を刺激した。
そして右の指先を、佐祐理の口中に捻じ込んだ。
苦しそうにうめき声をあげる佐祐理。しかし、決して祐一の指を噛もうとはしなかった。
佐祐理は大人しく、祐一の指先を舐め始める。時折、口を開き息を吸いこむ。
暖かい口腔に流れこむ、冷たい空気の感触を指先に感じた祐一は、満足そうに笑みを浮かべた。
217名無しさんだよもん? :03/06/20 01:14 ID:/HeCiia1
「さぁ、佐祐理さん、お尻を向けて」
「はい……」
佐祐理は祐一に臀部を向けるかたちで、四つん這いになった。
長いスカートに隠れた、形のよい尻を祐一は手で叩いた。佐祐理は痛みにうめき声を上げ、手をがくっと滑らせ、両の鎖骨で体重を支える形になった。

祐一はスカートをめくって、ショーツがよく見えるようにした。
「佐祐理さん、よく濡れてるよ」
「そ、そんな」
ライトグリーンのショーツは、秘唇のあたりだけが強い影を得ているようだった。
佐祐理の後ろにつくような格好で、祐一は佐祐理の尻を撫で始めた。
指でつーっと、尻を撫でて股間へと刺しいれていく。濡れた部分だけが、極端に摩擦が大きくて指が止まった。
くすり、と祐一は笑い、その濡れた場所を指で何度か押してみると、佐祐理が喘ぎ声をあげた。
祐一は舌で、佐祐理の濡れた部分をショーツの上からつついてみた。
そして舐め上げて、次は手の平全体で股間を何度も愛撫した。
佐祐理は苦しげに呼吸を荒げ、長い髪を床に撒き散らして線描を作り上げている。
ショーツと同じ色のリボンが、呼吸に合わせて揺れていた。
苦しげに、佐祐理は右頬を床につけている。しかし、尻だけは高く持ち上げられていた。
218名無しさんだよもん? :03/06/20 01:15 ID:/HeCiia1
祐一は佐祐理の尻に、頬擦りをした。やわらかく、暖かい。ショーツが邪魔だったので、祐一は尻の割れ目にショーツを食いこませた。
すると、尻肉があらわになり、ふるんと一度だけ震えた。
豊かな稜線に、祐一は舌を這わせて舐め始める。

その後で、後背位のように、祐一は腰を佐祐理の臀部に押し付けた。
ジーンズ越しに、祐一の硬くなった棒が、尻肉につきつけられた。
祐一は顔を佐祐理の背中のほうへと伸ばし、佐祐理の首筋を舐めた。
そして右手で、正面から佐祐理の股間へとまわす。

佐祐理は熱い息を吐き出しながら、全身の力を抜いているが、祐一が右手に力を込めて佐祐理の股間を圧迫すると、びくりと全身を痙攣させた。

祐一は右手の指先を加速させて、ショーツの上から何度も佐祐理の陰核を擦り続けた。
「あっ、あっ…あ…」
小さく息を漏らしはじめる佐祐理。
右手、強く動き続ける。

昇りつめていく。快感が、音を立てて崩れる。
真っ白な世界へと、加速する。加速していく。
「ああ、あっ。祐一さん…」

オルガズムへの扉を、開いていく。


そして……
219名無しさんだよもん:03/06/21 00:16 ID:0V816T2l
いいね。
220名無しさんだよもん:03/06/21 01:23 ID:M895A8nT
>>215-218
むう、エロイな。
それはそれとして、昔の俺と同じ病気にかかってるな。
経験者から一言書いといたので良かったら見といて。↓
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1055520687/30

あと、最後まで書いてくれないとスッキリしねえ。
コレカラッテトコデ…ヽ(`Д´)ノきー
221名無しさんだよもん? :03/06/21 02:18 ID:TRj9ma97
>>220
サンクス。
確かに読み返すと、おんなじような語尾ばっかり。句読点はもう諦め気味。
実はむらむらっときて、勢いに任せて書いたもんだから読み返してないんだよね。

後、途中で終ってるのは、俺がそこで抜いちゃったから。
妄想の女神と戯れてたんだけど、そこで満足してクールダウンしちゃった。
それと、佐祐理さんのぱんつにハァハァしたかっただけなので、本番まで書く必要がなかったのです。
222名無しさんだよもん:03/06/21 15:00 ID:eiLQUncw
>佐祐理さんのぱんつにハァハァしたかっただけなの
そゆ人好きだよ、俺。
223名無しさんだよもん:03/06/21 20:36 ID:W8Bs3Qwe
( ̄ー ̄)y━・~~~
224長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/06/21 22:17 ID:Xq52QCpy
俺さ、エロSS好きじゃないのね。
だからエロチズムとかよぉわからんのね。はっきり言えばどうでもいいんよね。
まぁ言ってしまえば、ボキャブラリーにおいては確かにイイよ?
でも佐祐理と祐一の位置関係がサッパーリだし、それ以上にわざわざ
3人称にしているわりには佐祐理の心境がさっぱりわかんない。
だからなぁんの感慨もわかない。
佐祐理の必要性も皆無。
225名無しさんだよもん:03/06/21 22:47 ID:U3skGR26
>>224
そこはほら。
こういうのは他の作品種別に比べても書き手のオナニー傾向が強いわけだから。
ここに至るまでの状況は既に作者の中では出来上がっているわけで。
同じ穴のムジナは賛同するだろうけどな。
ま、気楽にSSスレなんだから、こういうのも黙って放置。
生暖かい目で見ていてやれよ。
226名無しさんだよもん:03/06/21 22:58 ID:yMk8PDiL
俺は同じ穴のムジナなので気楽にハァハァ(;´Д`)
227名無しさんだよもん:03/06/21 23:07 ID:ocVygtVt
>>215-218
(´ー`) y-~~ 気楽にヌかせてもらったゼ〜。
228名無しさんだよもん:03/06/21 23:10 ID:cQia7IXr
気楽に気楽に
ごちそうさまでしたw
229名無しさんだよもん:03/06/21 23:16 ID:39cDnjFV
この遅さなら言える!

長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ に性的不能者疑惑発覚だ!!
230名無しさんだよもん:03/06/22 08:45 ID:fEyXYeF2
興味ないなら放置しときゃいいのに、なんでわざわざ
自己顕示するのか>>224の心境がさっぱりわかんない。
231名無しさんだよもん:03/06/22 13:01 ID:bTSRMuY4
理解できないならスルーすればいいのに、なんでわざわざ
噛みつくのか>>230の心境を理解したくない。
232名無しさんだよもん:03/06/22 15:21 ID:BogUiZiP
落ちつけ。
「気楽に」を忘れるな。
233三告平:03/06/22 15:42 ID:CUIhjDXD
>>224
エロに特化して性愛描写しかない文章が好きじゃないのと、
性愛描写一般が好きじゃないのとどっちかな?
前者なら別にいいが、もし後者なら一度エロSS書いてみ。
それと、エ ロ に エ ロ で あ る 以 上 の 理 由 は 要 ら な い
234名無しさんだよもん:03/06/22 16:13 ID:MG6gRaLa
みこぺ、いちいちでしゃばってレスすんなよ・・・相手考えれ
そんなんだからあんた、最萌終わってからこっち、特に復帰してからうざがられるんだろ?
235三告平:03/06/22 16:21 ID:CUIhjDXD
あーい。
236名無しさんだよもん:03/06/22 23:02 ID:sy1Jo/0y
シチュが凝ってないエロって燃えなくない?
237名無しさんだよもん:03/06/22 23:19 ID:iClU+UGx
エロほど良作と駄作の差が激しいジャンルはないと思う。
238名無しさんだよもん:03/06/22 23:48 ID:FLBt3NmF
ちと遅いが、>>211はもしかして、”あの人”ではないのでしょうか?
もう1作品キボンヌ
239名無しさんだよもん:03/06/23 01:33 ID:+cBnfFCu
理解したくないならそれこそスルーすればいいんじゃないの?>231
240名無しさんだよもん:03/06/23 01:57 ID:yH90qDoE
テンプレ改変にテンプレ改変で応じてるだけだから放っとけ。

まあなんか癪に触ったんだろ。
241名無しさんだよもん? :03/06/23 02:21 ID:aRYLT5u7
なんか、自分の書いたものでヌかれるってのは、不思議な気分だ。
242名無しさんだよもん:03/06/23 11:45 ID:EC3SImQA
>>238
あの方とかセリオそのものに思い入れもないから、正直駄文にしか見えないのだが・・・
これ、まさか有名所の作なのか?
243名無しさんだよもん:03/06/23 13:09 ID:nGgzI8zP
正直、>サテライトの交信は
を読むまで誰のことかさっぱりわからなかった。
244名無しさんだよもん:03/06/23 23:04 ID:ntcrh8Si
みこぺ氏、童貞じゃエロ書けといってもむりだわな(苦笑
しかし葉鍵はそもそもエロゲー分野なのに、いまさらこの板でエロは嫌いだの・・・
だからエロゲ板など世間で葉鍵厨扱いされるんだが。

>エロほど良作と駄作の差が激しいジャンルはないと思う。
これは同意。
245名無しさんだよもん:03/06/23 23:23 ID:GoqRI06C
>>242
俺もセリオには、なーんの思い入れもないんだがなんか雰囲気がやけにツボ入ったなあ。
駄文と言えば駄文かも(w
作者とかは俺も気にならんこともないが気楽にスレだし
あまり気にせんと気楽に読み書きして気楽に誉めて叩こうや。……いいなあ、このスレ。
246名無しさんだよもん:03/06/24 13:44 ID:aF4KdF7A
>>242
半同意。しかし評価はする。
漏れ的にはぎりぎり駄文だろうか。しかし、評価せよと言うなら高く評価する。
このスレにはあなたみたいな人は必要だ。だから、このスタイルには大らかに
肯定的立場を取りたい。文章をろくな校正もせずアプする輩に比べれば、反芻
し、かなり研ぎ澄ましてあると感じた。

だからこそ、逆に漏れは敬遠してしまうのだが。。。
あとは、セリオ好きに評価を希望する。
247名無しさんだよもん:03/06/24 20:31 ID:JkFoeUnt
つまり>>246はヘタレUzeeeeee!と言いたいわけだなこれが
248名無しさんだよもん:03/06/26 14:02 ID:U1vRGg4j
えーと。1セリオファンからのベタ誉めということで。即レスが遅くなってごめん。

まず、「サテライト」の下りで、セリオである事を初めて意識させ、そこより前の部分の
シナリオを改めて読み返す(実際には読み返さないが。)緩い回帰的構成にしてあるかと。

この場合、長さはこのぐらいでも十分だろう。もう少し長くても読者は理解できるだろう。
またセリオでなくては、この最後へは行き着きづらく、従って文中のやり取りもセリオで
あって成立しうるイメージがもてる。
(つまり、どのキャラでも良い単なる情景描写では無い=セリオ用のSS)

サテライトを閉じることによって、台風の情報の収集を終える=主人公?への言葉の
裏付けとなる。またこれは、=この後の(エッチな、もしくは2人だけの)シーンへの
セリオの配慮を表しているのではないだろうか。=静かな夜の確定、となる伏線でもあろう。
主人公?のもどかしさを反転し落ち着いた雰囲気、ほのかな、女性としてのおねだり、
読者が使用する想像を利用しつつ、主人公?の心の動きと共に起承転結が短い文章に
盛り込まれている。

十分合格点なSSです!もっと読みたいです。
残念なところは文章を練りすぎたのか、情景描写が痩せ過ぎてしまった気がする。
SS文章としては、必要最小限かも知れないが、肉付きが欲しいと思うぐらいです。(−5点)
本文中の、「語彙」>>「語意」かと。(−5点)
ということで、90点!そらで読み上げれるほど気に入っています。
249名無しさんだよもん:03/06/26 14:02 ID:U1vRGg4j
>>211
>>246
ね。
250名無しさんだよもん:03/06/27 23:50 ID:YH64/i/E
「突然だが、これからは俺のことをU-1と呼ぶように」
「祐一? いきなりどうしたの?」
「だから祐一じゃなくてU-1だ」
「どこが違うの?」
「ニュアンスだ。それから名雪はこれからは語尾に『だお』を付けるように」
「だ、だお? 何それ」
「いいから。真琴は喋る前に必ず『あぅー』を付けること」
「なんでよぅっ!」
「いいから。栞は何か行動する時には常に『四次元ポケット』を使うこと」
「な、何ですかそれ」
「いいから。香里は常に『メリケン』を装備すること。」
「何で私がメリケンなんか装備してなきゃいけないのよ」
「いいから。舞は『はちくま』『ぽんたぬ』の二択のみ」
「……何で」
「いいから。佐祐理さんは『あははーっ』って笑っていてください」
「ゆ、祐一さん……」
「いいから。秋子さんは『了承』で何でも可能にしてください」
「祐一さん、何かあったんですか?」
「いいですから。そして俺は超びじゅある系のパ〜フェクトな高校生。髪が銀髪だったり瞳が赤かったりする。
 学年1の秀才。武術にも長け、魔法も使える。場合によっちゃ世界を変えられる。
 俺が笑えば女の子は一瞬で惚れる。そして相手の好意に全く気づかない異常な程の鈍感。
 実は転校前の学校に幼馴染や義妹や許婚や恋人を置いてきている。
 ……そんな設定でしばらく生活してみないか?」


「いやだお」「あんたバカぁっ?」「そんなこと言う人嫌いです」「殴るわよ……」「ぽんたぬ」「あははーっ」「不了承」

「…………だよなぁ……」
251名無しさんだよもん:03/06/27 23:58 ID:RXE3Mcg7
>>250
イカす。こゆの好き。
252名無しさんだよもん:03/06/28 00:01 ID:Tra/u9bs
>251
d
最近 嫌いな〜スレを見ているもので。
253名無しさんだよもん:03/06/29 19:37 ID:Cjd5LZSU
あげてみましょか
254名無しさんだよもん:03/06/29 20:19 ID:rXpAT0XC
>>250
美汐がいない……
いや、この場合はいないことを喜ぶべきか?
255あぼーん:あぼーん
あぼーん
256名無しさんだよもん:03/06/30 21:19 ID:gyyBZmxK
>>254
間違いなく喜ぶべきです
みっしーに「そんな酷なことは無いでしょう」ばかり連呼されたらめげますw
257250:03/07/01 00:04 ID:/Poz9btR
ご、ごめん。
普通にみっしーのこと忘れたみたい……あとあゆのことも……
258名無しさんだよもん:03/07/01 00:10 ID:fso0G3JQ
とうとう作者が告白するまでつっこまれなかったあゆ。
気づいていたけど放置していた俺。
259256:03/07/01 00:43 ID:bFoe/G2k
>>258
そして、ナチュラルにうぐぅが記憶の外だった漏れ
あゆシナリオにこれっぽっちも感動しませんでしたが何か?
260254:03/07/01 01:57 ID:xjfJY40N
ああ、俺もあゆのこと素で忘れてた
きっと最後の願いが叶ったんだろう
261名無しさんだよもん:03/07/02 00:09 ID:Z80vmbxF
「悪かった」
「………」
「………」
「ホントすまんかった」
「………」
「………」
「……よし、お詫びと言ってはなんだが、2人にも設定をつけよう」
「……別にいりません」
「ボクもいらないよ……」
「いいから。美汐はとにかくおばさんくさく。そりゃもう十行ごとに俺が無意識ぶって口に出すくらいに。
 そしてそれを俺が言い終わる前に 『そんな酷なことはないでしょう』 これ」
「相沢さんはひどい人ですね」
「いいから。そうすると俺の 『ぐはっ』 も使い所が増えるんだぞ」
「……もう好きにしてください」
「そうか? で、あゆは常時 『Ugu』 」
「うぐ……ボクだけ適当……」
「そんなことないぞ。常時エディみたいでカッコいいじゃないか。それに声だけ聞くと時を止められそうだ。
 そうだ、二つ名とかも付けてやろうか?」
「ふたつな?」
「まぁあだ名みたいなものか。『ミラクルスノー・エンジェル』 とかどうだ?」
「相沢さん。中学生が授業で習っただけの単語を考えもなしに並べただけのものは……さすがにどうかと」
「だよなぁ……あゆも 『スシー  タイヤキー  バンッザーイ』 とか言ってるキャラのが合ってるし」
「そんなこと一回も言ったことないよっ」
262名無しさんだよもん:03/07/02 00:19 ID:d397mCeN
>>261
やべえ…俺、あんた好きだ(w
263名無しさんだよもん:03/07/02 21:28 ID:Z80vmbxF
>262
dd(*´ω`)
264名無しさんだよもん:03/07/02 23:59 ID:SZHqRdRm
以前コンペスレ向けに半分ほど書いたんだけど、
書くのをやめることにしたSSとかも、投稿してよかですか?途中で終わりますが。
無論、読んでくれだとか感想とかはなくて無問題ですので。
「墓場」スレがあったらそっちが良かったんだろうけど、落ちたみたいで……
265名無しさんだよもん:03/07/03 00:03 ID:skktHlGJ
気楽に落としちゃっていいんでねの?
266名無しさんだよもん:03/07/03 03:50 ID:jzjinAbU
「あ、梅酒があるよ」
「え?どこに?」
梅酒が置いてあった。
「いただきますー」
「美味しいねえー」
コップに注いで飲んでみた。
「あれれ?なんだかヨッタみたい」
目が回る。
「あはは、こりはきっと梅酒のばちが当たったんだー!」
「えーい!」
立って自分から頭を振った。
ゴッツンコ!!
「あらら、頭をお互いにぶつけたんだ!!」
「いたー」
267名無しさんだよもん:03/07/03 03:54 ID:jzjinAbU
梅酒がコップから外へと梅酒が飛び出した。
「梅酒がコップからでちゃったよ!」
私は怒った。
「梅酒が出たってことは溢したの?」
「そうさ!梅酒が落ちた!」
少し怒りすぎたようだ。
気が動転したのかもしれない・・・、。
とりあえず梅酒のコップを置いてみた。
「こぼれた梅酒ってベタベタするよ」
「あ本当」
268名無しさんだよもん:03/07/03 04:00 ID:jzjinAbU
気軽に落とした梅酒はベタベタしていた。
「おうい!布巾でふくから持って来て」
「はいー!帝王」(敬礼!)
そして拭き終わった。
「このベタベタを使って何かを作ろう!!」
「わーいいなー」
「何の話をしているの?」
座っていたはずなのに目を離したらそこにいた。
「これで武器をつくるんだ」
「武器?」
269名無しさんだよもん:03/07/03 04:06 ID:jzjinAbU
「混ざりたい?いいよ!!」
「ありがとう!!」
そして三人で武器についていろいろ語った。
あーあでも時間が迫っている。
「気が付いたら教えてよ」
「うん」
「ベタベタするからハエが取れるってば!!」
「あはは」
「ははは」
市民会館の三号室を出ると今までエアコンが効いていた部屋にいたせいかとても暑い。
「もうすぐ夏がくるね」
270名無しさんだよもん:03/07/03 04:11 ID:jzjinAbU
一番初めの「いたー」は「いたーい」の間違いです(猛烈核爆!)
結局どんな武器になったのかは一応考えてはあるのですがまだ秘密なんです。
四作めなんですがこういう所だと自分のページよりも書きやすく感じてしまいます。
感想どうだったでしょう?
271名無しさんだよもん:03/07/03 04:22 ID:jzjinAbU
あ!読み返してみたら登場人物を書くの忘れてた。
はじめに名雪とあゆが居て座っていたのが栞だったんです。
あわて過ぎたーー!!(富士大噴火爆!)
272名無しさんだよもん:03/07/03 07:18 ID:b9vnevh0
>>266-271
・・・・・・え〜と・・・まぁ、「ほしゅ」って書いてあると思えば・・・
273名無しさんだよもん:03/07/03 13:59 ID:Y7CP0gL+
「というわけで、だ」
「何が『というわけ』なんだ、相沢。話が読めん」
「知ったことか。それよりも俺のことは相沢でも祐一でもないと言っただろう。U-1だと」
「お、おい。相沢…」
「まずは北川。お前はこれから人間失格男になるように。
 5%の確率で実はそこそこ腕が立っちゃったりするけど見せびらかさず、
 たまに出番があったりする。でも俺より弱い、と。言うまでも無く香里ラブ。
 残念ながら香里は俺に惚れるが」
「ちょっとまて」
「次に久瀬。その権力を利用していつも学校でさゆりさんにちょっかい出してろ。
 舞から責めるのはお約束だ。外堀を埋めないとな。そこそこ計画は上手くいくが
 結局俺に潰されてしまわねばならない。性格は5分の確率で善悪に決まる。
 どっちでもやることは一緒。そして二人とも漏れに惚れる」
「……何の話だね」
「そして斎藤。んー、そうだな。お前は名雪ラブだな。
 転校生は実は名雪の従兄妹と知り尚且つ、名雪の俺に接する態度を見て
 嫉妬丸だしで例によって、クラスでの訓練や俺の実力を測る試合の時に戦いを挑み、瞬殺される」
「…何だそれは」
「上に加えて、俺はランクを持ってないし、あったとしてもほんとの実力より低くて
 面倒だからという理由で下位に甘んじている。転校してきたら女子の歓声はすごいし、男子に嫉妬されて襲われる。
 または女顔だから男に告白される。そんな設定でお前らも一緒にやらないか?」
274名無しさんだよもん:03/07/03 23:51 ID:skktHlGJ
>>266-269
なーんか君、独特に不思議雰囲気持ってるよね…。好きか嫌いかと訊かれれば、好きだ(w
かなーり解りづらいんだがそれがイイ味出してるし……
でも説明するところはきちっと忘れちゃいかんと思うデスよ。
読んでてオモチャの兵隊を思いだしたんだがナゼだろう?
続きあるんだよね? 気軽に落として。ちょっと気になる。

>>273
相変わらず好きだけど祐一がデッドライン越えると微妙になっちゃうぞ♪
275名無しさんだよもん:03/07/04 00:18 ID:ClP55Tsv
>>273
あ、男キャラは書いてなかった。
北川の表現とかうまい。
おもしろかったよーw
276名無しさんだよもん:03/07/04 11:53 ID:gS3YsX9a
I沢
277名無しさんだよもん:03/07/04 23:17 ID:bzAFPwd1
じゃあ、気楽にSS投下するーよ
書きかけで終了SSだけど……

マルチもの。
このSSのテーマのひとつは、転んでも泣かない。
リンクをクリックしたり、カキコを信じるのも自己責任って感じですた
■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50

(´ー`)みなさぁん、こんにちはぁ。マルチですぅ(´ー`)

1 :マルチ :XX/08/25 10:47
   (´ー`)みなさぁん、こんにちはぁ。マルチですぅ(´ー`)
   開発コードHMX-12の、正真正銘の来栖川製のメイドロボです!
   まいにち大好きなご主人さまのために、おしごとがんばってます!(´∇`)

   ご主人さまが付けっぱなしでいたPCをのぞいてみたら、
   (ご主人さまのことをもっと知れば、もっとご主人さまのお役に
   たつかと思ったんです。勝手にのぞいちゃってすみませぇ〜ん(´д`))
   ご主人さま、ここ2ch掲示板にいちばん来ているようなんです。
   きっと役に立ついいページなんだろうなぁ、と思って、
   思いきってご主人さまにないしょでいま、こちら、
   メイドロボ掲示板に書き込んでみました(*´ー`)どきどき

   ご主人さまにないしょで、みなさんにこっそりお尋ねしたいのは、
   わたしたちメイドロボが、みなさんにどう接したら
   もっと喜んでいただけるかってことなんです。

   もちろん、ご主人さまご本人にもいつも聞くんですけど、
   ご主人さま、とってもお優しい方ですから……
   ぜったい、遠慮して全部はおっしゃってないと思うんです。
   でも、匿名なら、ほかのうちのメイドロボになら、
   きっとみなさん遠慮せずにふだん思ってらっしゃることを
   言っていただけると思うんです。よろしくお願いします!m(_ _)m

2 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 10:47
   2ゲット
3 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 10:49
   メイドロボが2chにスレ立てるかよ。

4 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 10:50
   マルチはHM-12ですが、何か? こういう基本的なところをミスする1萎え。

5 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 10:52
   ≫3
   >メイドロボが2chにスレ立てるかよ。
   まあまあ。そういう無理な設定を飲み込んでやるのがネタスレってもんだろ。
   でも、メイドロボなりきりスレ自体がもう何十本目だか。正直、飽きた。

6 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 10:55
   過去スレ。
   マルチです。ご主人様、何か質問ございませんか
   http://life.2ch.net/marobo/kako/1025/10257/1025707193.html

7 :マルチ :XX/08/25 12:31
   わあ(´∇`)
   みなさん、お返事ありがとうございますう。

   でも、質問へのお返事がないのが……(´Д`)

   2の名無しさん@お腹いっぱいさん、
   2ゲットって2を取ったって意味ですか? おめでとうございます! 
   2を取ると、どんないいことがあるんでしょうか??

   3の名無しさん@お腹いっぱいさん、
   はい、建て増したぁ!(´∇`)よろしくお願いします

   4の名無しさん@お腹いっぱいさん、
   あ、あう……そ、その……。
   は、はい、HM-12のまちがいでしたぁ。

   5の名無しさん@お腹いっぱいさん、
   ネタスレって何ですか? メイドロボなりきりスレって何ですか?
   ……もしかして、もしかして、これとおんなじようなスレッドが、もう
   何十本も先に作られてるんでしょうか。すみませぇ〜ん(´Д`)

   6の名無しさん@お腹いっぱいさん、
   こ、これが! そのスレッドなんでしょうか??? で、でも、わたしは
   質問にお答えするより、こちらからお聞ききしたいことがあり、
   それはどうしたらもっとご主人さまのお役に立てるかで、その、
   そちらのスレッドは、えっちな内容もいっぱいあり……(*´д`)(*´д`)

   と、とりあえず、お答えお待ちしていますぅ!

8 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 12:33
   全レスキタ────(゚∀゚)────!!

9 :2 :XX/08/25 12:46
   マジレスされると、なんかイヤーン…

10 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 12:34
   >建て増したぁ!(´∇`)
   って何
11 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 13:23
   1はヤル気あるっぽいな。このスレ。
   とりあえず、全レスうぜえ。
   いちいち名無しさんの名前なんか呼ばんでもいいから、
   最低、レス番指定だけにしろ。
   ≫11 これだ。例えば俺にはこれでいい。
   2ch用語に関しては、2chのトップからいろいろリンクがある。
   自分で調べれ。(そういう知識がないとこもなりきりなのかもしれんが)
   あと顔文字うぜえ。

12 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 13:40
   1さん、毎日こんな姿でご主人さまをお迎えしたら喜ばれると思いますよ
   http://vagina.rotten.com/motorcycle/motorcycle.jpg


13 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 13:43
   ≫12
   グロ画像。絶対見るな。

14 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 13:46
   ≫12
   ヒィィィィィ〜〜〜〜!!!(TДT)
   は、はじめて見た……。もう今日メシ食えないよ
   なんなんすか?この人生きてるの?

15 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 13:43
   いまどきモーターサイクルでこれだけ反応する奴がいるとは。
   超有名画像だよ。バイク事故といわれてるらしいが、詳しくは知らん。
16 :マルチ :XX/08/25 13:59
   またお返事ありがとうございますぅ(´∇`)

   ≫11さん、これですね!
   さっそく、これでみなさんにお返事させていただきます!

   顔文字うぜえ、ですか?? かおもじって、面白いですよね!
   ご主人さまのPC、
   「かおもじ」って入れると、いっぱい出て来るんですよぉ(´∇`)

   かおもじ (´ー`)_目~~ かおもじ ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
   かおもじ ・゚・(つД`)・゚・ かおもじ ⊂(^(エ)^)⊃
   かおもじ フ-( ´_ゝ`)-ン かおもじ <`ш´ >

17 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 14:06
   1のキャラで≫12にどういうリアクションを返すのかが微妙に楽しみだ。

18 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 14:16
   1待ちage

19 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 14:58
   あれ? 1は?

20 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 15:03
   もう終わりかYO!

21 :マルチ :XX/08/25 16:00
   あうううう……。
   すみませえええん……。
   過負荷により、システムダウンしていましたぁ……お、お返事を……

   ≫8 専門用語ですか?あとで調べておきます
   ≫9 これも、調べておきますぅ
   ≫10 あうう、日本語変換ミスですぅ
   ≫11さんには、さきほどおへんじしましたね
   ≫12 ………………………………。
   ……………………………………………………。
   ご主人さまは、ご、ご主人さまは……、たぶん、喜ばれないと……
   喜ばれないと思います……。顔面のパーツも、
   大きく変形させないと駄目ですし……

   ……あのう、この方、生きてらっしゃるんでしょうか……。
   あ  ま た 思い出しただ で オーバーヒートしそです

   ≫13 グロ画像、っていうんですか……。はい、もう見ません……
   ( ´Д⊂ヽ
   ≫14 わたしも気になります〜
   ≫15 モーターサイクルっていうんですか?私も……こうならないように
   なるべく気を付けます
   ≫17 ( ´Д⊂ヽ
   ≫18
   ≫19
   ≫20 のみなさん、お待たせしましたぁ〜。事情は上のようであり……

   22 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/25 16:01
   システムダウンワラタ(w





   それでは皆さん! またうかがいますぅ〜(´∇`)

98 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/30 15:11
   1もようやくトリップを覚えたか。

99 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/30 17:38
   明日は来るかなあ、1

100 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/30 17:59
   100げと

101 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/30 22:03
   ≫97
   トイレのタンクに水入れた2gペットボトル沈めてみるって知ってる?
   毎回その分水道料金が節約できるでしょ。

102 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/30 23:50
   1さん、1さんのご主人様、朝が弱いって言ってたよね?
   効果的な目覚ましを教えるよ。俺が親に毎日してもらってるやつ。

   1.まずティッシュを濡らしたのを用意。
   2.眠ってるご主人様の顔にそれを乗せます。
   3.一発で快適に目覚めるよ。
     しかもティッシュの水分で、ひんやりスッキリ爽やか起床

   ぜひ試してください

103 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/31 02:46
   ちょっとワロタ

104 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/31 02:54
   >俺が親に毎日してもらってるやつ。
   ≫102の親から、殺意を感じます。

105 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/08/31 03:06
   ぜひ≫101を実行してみてください>マルチ

106 名前: あぼーん 投稿日: あぼーん
   あぼーん









131 :マルチ◆kuArhFK3abII6n9fp :XX/09/01 13:01
   皆さん、こんにちわぁ〜(´∇`)マルチですぅ!
   まずは、今日の御報告から書かせていただきます!

   ≫101さんの方法、さっそく試してみました(´∇`)
   メーターに変化があるかどうか、次回ご報告しますね。

   それから、≫102さんの目覚まし法、やってみたのですが……

   ご主人さま、しばらくしゅほー、しゅほーって
   いっぷう変わった呼吸音をティッシュ越しにお発しになったあと……、
   「ぶっっ!! ぶおっ!!! もはるばでぶふっ!!!!」と
   ものすごい声を出して、たいそうもがかれながら、飛び起きました。
   「おはっっっ!!! ……死ぬかと思った!!」と荒い息でわたしの方を見て…

   その後、いろいろあったのですが、
   もう二度とこの起こし方はしない、と固く誓いました……( ´Д⊂ヽ


   ≫102さん、ひどいです……


132 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/01 13:30
   ワラタ(w
   グッド リアクション!(゚∀゚)b

133 :あげ :XX/09/01 13:46
   打てば響くなあ、1。

134 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/01 14:00
   俺ちょっと1萌え(*´∀`)
   こういうマルチ、現実でもいたらいいなぁ

135 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/01 14:15
   ≫134 禿同

136 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/01 15:26
   マルチはあの「無表情」が萌えるのです。
   この訴えは、気の向いた時にするつもりです。









   ( ´Д⊂ヽ

318 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 13:18
   また1泣いタ────(゚∀゚)────!!

319 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 13:24
   最近このスレを巡回するのが日課になってきた…(w
   ほんとのお役立ちレス付けてる人も多いし、
   みんなあんたが好きなのは確かだから
   これに懲りないでまた来てくれ、マルチ(;´ー`)

320 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 13:24
   >最近このスレを巡回するのが日課になってきた…(w
   俺漏れも

321 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 13:55
   確かに困ったマルチのリアクションは可愛いんだけど、
   もうちょっとマターリ行かない?(苦笑
   「ネタじゃない」ってのが1のスタンスなんだから、
   ほんとに役立つマジネタを振って、
   マルチがそれを実行して喜んで、っていう方向でキボンヌ

322 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 15:30

   1さん、ご主人さまのよそ行きを脱色させちゃってたいへんだったね。
   2chは悪い奴も多いから、騙されないように気を付けて。

   慰めに、漏れが美味しいゆで卵の作り方を教えるよ。

   ・まず生卵を用意。この調理法では古い卵でも美味しくゆであがるので
    鮮度もあまり気にしなくて良い。
   ・皿を使わず、直にターンテーブルの上に置いて。ラップ等で包まず裸のままね。
   ・卵は1個ずつより、いっぺんにたくさん置くのが美味しくゆでるコツ。

   たったこれだけだ。で電子レンジで5分ほどチン。
   食ってみたら、いままで食ったこと無いような快い歯ごたえ。中、とろり半熟。

323 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 15:40
   (w

324 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 16:11
   作ってみたよ! マジとろり半熟ですた!

325 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 20:26
   ちょっと待て。≫221やったらレンジの中で卵爆発するぞ?
   1も試す前に「電子レンジ」「卵」「爆発」でちょっと検索でもしてみて。
   このスレ、スレの杜で紹介されてたから全部読んでみたけど、
   ちょっとみんな騙し過ぎ、1がかわいそう気味。
   ごめん、1がマジネタだって可能性もあると思って、マジレスしてみました。

326 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 20:33
   あのなあ……(;´Д`)
   ネタスレってものを理解しろや厨房……

327 :325 :XX/09/08 20:46
   ≫326
   ゴメン、ネタだとは思うんだけど……
   俺が高校の時、学校にテスト運用として来てたマルチと
   喋り方や行動がそっくりなもんで。
   ひょっとしてマジネタかな……と……。

   もしそうだったら、かわいそうだし。

   ちなみに、同学年で生徒としていっしょの授業も受けました。

328 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 23:09
   325の話ってマジ?

329 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 23:45
   いくらテスト運用の時の話だって言っても、
   ふつうに考えて現行機のマルチと違い過ぎるだろ。この1。

330 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/08 23:51
   そっか……。そうだよな。レススマソ

331 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/09 01:34
   高校で生徒としてテスト運用、ってとこはマジだよ。
   325、よくそんなこと知ってるな、と思うけど。
   もちろん、病院、役所、さまざまなとこでも実地テストしてるけど
   学校でも、生徒として生活させてテストしたそうな。
   競争機だったセリオと同時に試験して比較評価、
   もしマルチの評価が上回ってたら、いまの低価格路線じゃない、
   セリオ並の高級機のマルチを生産、ってことも有りえたらしい。

332 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/09 01:49
   役所でテストってのは俺もニュースで見たけど、
   その時は全然いまのマルチだったよ。

333 :328 :XX/09/09 02:17
   それはほぼもう最終段階テストだったから仕様が決まってた……とか。
   で、325がよく知ってるのは、ほんとにいっしょに、授業受けたから……

   おいおい、ちょっと漏れ興奮してきますたよ!(*゚∀゚)=3

334 :マルチ◆kuArhFK3abII6n9fp :XX/09/09 12:07

   みなさん、こんにちはぁっ!
   ご主人さまには怒られたけど、またマルチは元気です!(´∇`)
   つぎこそは、うそとほんとが区別できるようにがんばりますっ
   それでは、レスいきまぁす!

   ≫318 泣かさないでください、お願いしますぅ…
   ≫319 ありがとうございます! みなさん応援してくださいますし、
       マルチはいつもこのスレに来るのが楽しみです!
       これからもよろしくですー。
   ≫320 (*´∇`)
   ≫321 役立つマジネタ! ほんとにお願いしますm(_ _)m
   ≫322 はいっ! 次は騙されないように気をつけます! あれあれ、でも……
   ≫323 な、なんで笑ってらっしゃるんですか?(゚Д゚;)どきどき
   ≫324 ほ、ほんとに、とろり半熟でした?
   ≫325 はい、いまインターネット検索をしてみたところ、
       まえにこちらで教えていただいたkookleで、
       3.840件もヒットしましたぁ!(゚Д゚;)コワー
   ≫326 すみませぇん、ほんとに、ネタじゃないんですぅ…(;;´Д`)
   ≫327 あっ! あの、その、以前学校でごいっしょした方だったんですか!
       …………
    懐かしいです……。
       そのせつは、おっ、お世話になりました!
       わたしが、その、学校にいたマルチですっ! 毎日みなさんとおべんきょう、
       お掃除、楽しかったです! ほんとうに、わたしのいちばんの思い出なんです!









506 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 05:19
   マジレスするヤシが増えてからこのスレつまらなくなったに、一票。

507 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 05:29
   またなんでもマジレス派のせいにする奴が来たか。

508 :pp :XX/09/17 06:32
   ★あなたのお悩み解決致します!!
   ●浮気素行調査
   ●盗聴器盗撮機発見
   ●電話番号から住所割り出し
   その他人生相談からどんなお悩みでも解決いたします!!
   URL  http://www.h5.zion.ne.jp/~grobal/
   メール  [email protected]
      グローバル間諜事務局 

509 :325 :XX/09/17 08:45
   みんなゴメン、マジレス路線を最初に始めた325です。

   で、ぶっちゃけちゃうと、実は俺=マルチですた。


   なんかあの頃、スレの流れが自分の気にいらない展開に
   なりつつあったからさあ。テコ入れしようと思って。
   でも、それもそろそろ飽きたから、終了!
   いままでありがとう! 特に俺のネタにマジになってくれた奴!(プ

510 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 10:48
   あーあ、なんかそんな気はしてたんだよな(;´Д`)
   しょぼい終わり方になっちゃったなあ……

511 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 10:59
   騙りくせえんですけど。

512 :325 :XX/09/17 12:49
   騙されるな、本物は俺。もちろん1なんかじゃないってば……

   こんにちわ!マルチさん元気? 今日もお役立ち情報いくよ♪
   天ぷらを揚げる時、油の温度の調節ってどうやってる?
   高温になったら危ないよね。そういう時は水をドッと入れるといいですよ。
   こんなことするの聞いたことないでしょ?
   この前思い付いて実際やってみたらすごく上手く行ったから、試してみて

513 :325◆NEKO//Asd9lri75Wtt :XX/09/17 13:00
   ≫512
   ちょっと! それはそんなことしたらほんとに火事になっちゃうよ!
   いくら2chでも、万一ってことはあるでしょ。いたずらじゃ済まないよ!?

   >1さん
   とりあえずトリップ出しておきます。
   このトリップ以外は本物の325じゃないですから、よろしく。
   いまちょっと急ぐので、またあとで

514 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 13:35
   つーか、325=猫っちゃかよ……。

515 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 14:29
   猫っちゃって誰?

516 :名無しさん@お腹いっぱい :XX/09/17 14:07
   ヲチ板からうかがいました。
   猫っちゃ──2ch中のあちこちの板を荒らした、最悪の電波厨房です。


   「女だ」「リアル女子大生だ」とレス内で書いてちやほやされ、
   いい気になって取り巻きの信者連中といっしょにあちこちのスレを私物化、
   あげくに「自分は超能力者だ」とか言い出した激イタ電波(藁


   その経過は以下のスレで。

   ・猫っちゃ出現報告
295名無しさんだよもん:03/07/04 23:37 ID:bzAFPwd1
ここまで書いてストップ。この先を書くのもしんどそうだし
それを投下するのもまたあれだし、で、やめることにしますた。スマ

では〜
296名無しさんだよもん:03/07/04 23:38 ID:CupvrQVj
ちょっとこれマジで面白いんデスけど。
297名無しさんだよもん:03/07/04 23:56 ID:+BuUA90Y
…2ch@葉鍵キャラ、は結構あったけど、ここまでストーリーが出来てるのは初めて見た。

応援。
298名無しさんだよもん:03/07/07 03:06 ID:jq0kPmD6
叩いてやろうと思って読み出したが……いや、お見事。
299名無しさんだよもん:03/07/07 03:16 ID:TApctRTz
>>1の主人です。この度はうちのメイドロボが(略
300名無しさんだよもん:03/07/08 00:55 ID:E/zHxO0/
今日は雨が降っています。
でも私たちはまたこの市民会館第三室に集まっていたのです。
「雨だー」
「今日は梅酒溢したりしないでよう」
「うん」
「溢した梅酒はベタベタだからねえ」
「あはは」
「はは」
笑える話だ。
でも今日は雨が降っているからしっとりとしていたのかもしれなかった。
「それで今日は何を見せてくれるの?」
「これだよ」
「わあ、武器だ!」
「そうです、武器です」
301名無しさんだよもん:03/07/08 01:02 ID:E/zHxO0/
見せたのは梅酒を拭いた布巾。
もう、乾いてしまってベタベタしていないのが残念な部分。
「遅れましたー!!」
「あー遅刻だー!!」
「あー遅刻だー!!」
「寝坊したのです、すみません」
武器がキラリと光った。
「はああ!!武器!!」
夜露を吸ったように輝く武器はとても良い武器だった。
「遅れた罰だー!!」
「やめて」
怒られたからモチベーションが低下する。
302名無しさんだよもん:03/07/08 01:11 ID:E/zHxO0/
でも言ったほうがいいと思った。
「あなたの罪は罰せられなくちゃあいけないんだよ」
乾いた布巾はますます獲物を求めていると思う。
なんだかやはりわたしには荷が重い作業だった。
「やっちゃいなよその武器で」
応援しているのは力強い。
「でもこの武器のベタベタはベタベタしていないんだよ・・・」
「ベタベタしていない?」
「そうさ、ベタベタは梅酒が乾いてベタベタしていない!!」
「じゃあ武器じゃないの?」
「いまはまだ未完の大器さ!」
飢えた布巾の寂しげな表情を垣間見た気分だ。
303名無しさんだよもん:03/07/08 01:18 ID:E/zHxO0/
「ここに梅酒があったならば・・・」
「もうその話はしないで!!」
「ごめんね」
わたしも一緒にクターとなった。
「でもその武器がどんなのか知りたかったかもしれない」
「でもベタベタしてないし・・・もし梅酒があったら・・・」
「馬鹿!!」
頬を力いっぱい張り飛ばされて倒れた。
「痛い」
痛かった・・・。涙がじんわりと流れて浮かんだ。
「そして今日が始まる」
「まだわたしたちの夜明けは遠いのに?」
「ああ。わたしたちとは無関係に日は移ろうのさ」
304名無しさんだよもん:03/07/08 01:28 ID:E/zHxO0/
わたしたち三人を囲んだ市民会館三号室の壁は高かった。
「それで今日はどうするの?」
わからない。頬がまだ熱かったから冷えたコンクリートが良かった。
「なんでも出来る気がしていたのは夢にうつつだからかなぁ・・・」
「そうだよ!」
「うん!!」
涙が零れた後は虹のパレード、大嫌いなんかじゃない、大好き。
「さよならは言ってもいい?」
「よしんばゴーホーム!」
「よしんばゴーホーム!!」×2
燦燦と太陽。
「今日は百花屋に寄りましょう」

第二話 おわり
305名無しさんだよもん:03/07/08 01:38 ID:E/zHxO0/
二話目の投稿をしてみました。
大分苦労して作った話なんですが(好評だったので。最初は読みきり作気分でした)あせって文章もちょっとだけ変ですが見逃してくだされーい(武士!!)
三話目はまだ白紙ですが、皆さんの期待があれば答えを出せるかもしれません。
あと、せっかく書いたので皆の評判を聞きたいのですが、上げます。
怒る方がいらっしゃれば怒られてしまいますが是非怒らないで下さい。
306名無しさんだよもん:03/07/08 01:40 ID:jPJSqQqW
絵が無い絵本を『見てる』みたいでなんか楽しい。
もっと誰のセリフかわかりやすいとイイんだけどな、と思うのは不粋かしら。
続き、待ってる。
307名無しさんだよもん:03/07/08 01:44 ID:E/zHxO0/
また失敗してしまっていたー!(爆発)
怒られるシーンで「ごめんね」と言ってるんですが、ここはキャラとしてそんな口調ではないので「ごめん」と変換してよんでください!!!
またまた言い訳大王です!!(ぺこり)
感想を待っています!!
308名無しさんだよもん:03/07/08 02:31 ID:CKif+/SO
マルチ@2cH面白かったよ。
309名無しさんだよもん:03/07/08 03:08 ID:8e2MKdxV
漏れには全然面白くも何ともない。
あとがきも含めて真性厨房の作文を読まされてる気分。

次回からはコテハンでも付けてくれ、NGワード指定しておくから( ´,_ゝ`)
310名無しさんだよもん:03/07/08 11:09 ID:1xM4sONl
>>309
おおむね同意。
>>305
コテハンかトリップでもつけてくれ
311 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:45 ID:ViQZIcPZ
内容ゼロ、無駄に長いですスマソ。


ある朝、なにか気がかりな夢から目を醒ますと、
俺、相沢祐一は、自分が一匹の巨大な甲虫になっているのを発見した。
「なんじゃこりゃー!!」
ベッドにうつぶせになった俺の姿は、まさに体長約2m(角を含む)の巨大なかぶと虫。
背中の固い甲羅の上に布団をかぶり、節くれ立った六本の足先がベッドからはみ出している。
カーテン越しには、いつも通り朝の光が射し込み、昨夜読み散らかしたまんが本も、そのまま床に転がっているというのに。
…俺は、人生の不条理について1分30秒間ほど思いを馳せ、そして結論を出した。
「考えても無駄だから、不条理っていうんですよ(栞風)」
大きな角の付いた頭をめぐらせて(重い!)、時計を見れば七時半。学校に行くまでにはまだ少し時間がある。
それまでにこの姿をなんとかしなければ。
…なんとかなるのだろうか?
小さなトゲトゲの付いた足がシーツを破らないように、そうっとベッドをおりる。
六本足でカーペットに立つと、ちょうど四つんばいになったような感覚で、まあ、移動は自由にできるようだ。

ぱたぱた。ドアのそとで足音がする。この家に住む人々は、同居人がこんな変わり果てた姿になっているとはつゆ知らず、
いつも通りの朝の支度に忙しい。ああ、凡庸で退屈な毎日よ。僕らはいつだって気づいたときには遅すぎる。
「おはようお母さん」
「あら、おはよう名雪。こんなに早いなんてめずらしいわね。何か大変なことが起こる前触れかしら」
もう起こってます! 起こってますよ奥さん!
312 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:46 ID:ViQZIcPZ
「お母さん、ひどいよ。わたしだってたまには」
「そう思うなら、普段からもう少し早起きしてね。…それより祐一さんを起こしてあげてくれないかしら? 
私は朝ご飯の支度があるから」
「うん、わかったよ」
こんこん。ドアが叩かれる。
「祐一、起きてる?」
どうしよう。
黙っていても仕方がないが、かといってうっかり返事をして、入ってこられても困る。
…いやそれ以前に、今の俺、声、出せるのか?
「まだ寝てるの? 朝〜、朝だよ〜」
とにかく、とりあえず何とか言ってごまかそう。ええと、あ〜、

「hづkrlそw3hぐyちt967k7k7−」

…うわ! なんだ今の声!!
「うわ〜、なに、今の声」

「hつqい3う¥」y7.ちfkl59 」
声を出すこと自体はできるようだが、うまく言葉にならない。やはり、虫の声帯(そんなもんあるのか?)は勝手が違うようだ。
「どうしたの、祐一。大丈夫? あけるよ〜」
ま、まて名雪! まってくれ!
…がちゃ。
「わ、びっくり」
ドアを開け、変わり果てた俺の姿を目の当たりにした名雪は、まるで驚いた様子もなくそう言った。
313 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:47 ID:ViQZIcPZ
「どうしたの祐一。なんでかぶとむしの格好してるの?」
なんでって、俺が聞きたい。っつーか、なんで俺だとわかったのかも謎だ。
「$gfひl6〜#ぁぁああああー、あ、あ。あ、い、う、え、お。ああ、たふけてくれにゃゆひ〜」
「祐一、朝はおはよう、だよ」
「おひゃよとかなとか、ほんなこといってる場合か!…あ、だいぶコツがわかってきたぞ。えーと、赤巻紙青巻紙黄巻紙。東京特許許可局」
「バスガス爆発。新進シャンソン歌手新春シャンソンショー!」
「お前はいいんだよ!」
「えー、早口言葉、得意なのに」
「知らねぇよ! …それより名雪、これ、どう思う」
「何が?」
「俺の体に決まってるだろ!」
「あ、そうだね」
頭痛くなってきた。
「ええと、すごく、大きいね」
「はい?」
「すごく大きいよ。普通だったらせいぜい10センチくらいだよ、かぶとむし」
「そういう問題か!!」
「名雪、祐一さん、どうしたんですか?」
廊下から声がして、秋子さんがあらわれる。
「あらあら、大変。どうしましょう」
ドアを開け、変わり果てた俺の姿を目の当たりにした秋子さんは、まったく困っている様子もなくそう言った。
「これじゃあ制服が着られませんね」
「そういう問題ですか!!」
「とにかく、まずは朝ご飯にしましょう。さ、名雪も、祐一さんも」
何がとにかくなのかいまいち飲み込めないが、俺達は秋子さんにうながされるまま、階下のリビングに向かった。
テーブルの上では、いつもの朝ご飯がおいしそうな湯気をあげている。
314 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:48 ID:ViQZIcPZ
「祐一さんはこんなだから、今日は…ちょっと待ってくださいね」
秋子さんは一人分の食事をキッチンへ下げ、なにやら戸棚の奥を探っている。
「はい、これを召し上がれ」
差し出されたのは、黒っぽいどろりとした液体。
「なんですか、これ?」
「クヌギの汁ですよ」
…はい?
「クヌギの汁、ですか?」
「ええ、樹液です」
「…なんでそんなものがあるんですか?」
「たまたま、です」
にっこり笑って、平然と言い放つ。もういい、何も聞くまい。
「では、いただきましょうか」
「いただきます」
声をそろえてご挨拶。名雪と秋子さんはトーストにジャムを塗り、
…俺はクヌギの汁。
スープ皿の中でそいつは、ドス黒く、てらてらと光っている。
泣きそうな気持ちをこらえて、右の前足でスプーンを持ち、樹液をすくって口に運ぶ。

…。
……あれ?
意外とうまい。
うまい、すげーうまいよ、これ。
しつこすぎない、控えめな甘さに、さわやかな木の香りが絶妙にマッチして、
メイプルシロップを熟成させて、ずっと大人向きにしたような、芳醇で深い味わい。
ちょっとべたべたしているけど、口元のひげを使って食べるのだから、このくらいでちょうどいい。
315 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:49 ID:ViQZIcPZ
「おいしいです、秋子さん」
「あら、そうですか? おかわりもありますよ」
「おねがいします」
「それ、甘いの?」
「ああ、甘いぞ名雪」
「いいなー、わたしもちょっとだけ、いい?」
「ダメよ名雪。人間が食べてもおいしくないから」
「ちぇー」
残念だったな名雪、こんなうまい物がたべられないなんて。
なんかすごく失礼なことを言われたような気もするが、たぶん気のせいだろう。


「では行ってらっしゃい、名雪、祐一さん」
「行ってきます」
名雪と二人、声をそろえて、冬の大気の中へと踏み出してゆく。
いつのまにか住み慣れてしまった北の町。身を切るような冷たい風も、今はもう慕わしい日常。
いつもより1メートル低い視点で歩く通学路は新鮮で、驚きや発見に満ちている。
「うちの制服、スカート丈が短いと知ってはいたが、下から見るとこれほどとは…」
「何か言った?祐一」
「いや、なんでもないぞ」
目の高さをほんの少し変える。それだけで世界は一変する。通い慣れたはずの通学路が、今日はイチゴ模様のパラダイス。
悪くない。うん、かぶと虫も悪くないじゃないか。
316 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:50 ID:ViQZIcPZ
「あら、どうしたの相沢君?」
「相沢、なんだよその格好は」
…どうして一目で俺だとわかるのだろう。
「おはよう、香里、北川君」
「おはよう名雪。どういうことなのこれ」
俺達は事の子細を説明した…っつーか子細も何もない。
朝起きた。虫になってた。以上。
「なるほどね」
「なるほどな」
納得すんなよお前ら。
「あ、それと相沢君」
「なんだ?」
「その姿勢のときには、あたしの足もと半径1メートル以内には近づかないでね」
…ちぇっ
「なにか言った?」
「いえ何も」
寒い朝。いつもの教室。いつもの仲間。俺はかぶと虫だけど、でも、やっぱりいつもの教室。
そして、教室の扉が、いつも通りがらがらと開けられて、いつもの先生が現れる。
「では出席とるぞー! おい相沢、制服はどうした…って、それじゃ着られないか。異装届だしとけよ!」
かわいい教え子が虫になっちゃったのに、それしか言うことないんですか先生。
317 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:51 ID:ViQZIcPZ
「えー、…と、いうわけで、こうなるので、ある」
ドラえもんの先生かよ! っつーか最近の若い人たちにはわかんねえよ。
「…大戦後の復興期において…GHQ主導の…」
古ぼけた校舎の、中途半端に広い教室。コンクリートの壁は、底冷えがして…、
「…そもそも、…風亭柳…といえば…我が国では…」
ああ、なんだか眠くなってきたな。…寒い。この教室は、なんだか寒いよ…
今朝歩いてきた通学路も、すごく寒かった…だけど、いろんな刺激があって(主として名雪のパンツとか)、
気が張っていたから大丈夫だった…
でも…今は…眠い…力が抜けて…ストーブもあんなに遠いし…
「祐一、祐一ってば」
「起きろ相沢、先生睨んでるぞ」
あ、ルーベンスの絵だ、なんて綺麗なんだろうねパトラッシュ。でも、僕はもう疲れたよ。
「相沢君、起きなさい、…って、うわっ、すごい冷たくなってるよ相沢君の体!」
「祐一、しっかりして、祐一! 先生、祐一が!」
「おい相沢! 大丈夫か! …しょうがないな、えー、このクラスの保健委員は?」
「私です、先生」
「そうか、じゃ、美坂、相沢を保健室へ。」
「はい…って、重い。一人じゃ持ち上げられないわ」
「そうか、では…、えーと、……飼育委員は?」
「あ、俺ッス」
「よし、北川、手を貸してやってくれ。」
「わっかりましたー」
ずるずる。美坂と北川に引きずられて、俺は教室をあとにした。
「すまない、二人とも」
「…病人の世話は保健委員の仕事よ」
「…生き物の世話は飼育委員の仕事だ」
二人の友情が身にしみる。一部ちょっと違うような気がしないでもないが。
318 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:52 ID:ViQZIcPZ
「保健の先生はなんておっしゃってた?」
「いえ、生物の先生に聞いたら、冬眠だろうって。」
「あー、虫だしな」
「ええ、虫ですから」
結局俺は、保健室には運んでもらえず、生物準備室で診察(?)をうけたのち教室へUターンしてきた。
「体温さえ下がらないようにしとけば大丈夫だそうです」
「そうか、じゃ、ストーブのそばの席へ移りなさい。」
「あ、祐一、わたしのコート、着て」
「ああ、あたしのも掛けてあげるわ」
「俺のマフラーも貸してやるぜ」
「僕も」「わたしも」「おいどんも」「拙者も」「朕も」
なんかずいぶん着ぶくれしちゃったな。ストーブはぽかぽか、厚着のせいで汗ばむくらいだ。
ああ、暑い。汗のせいで湿度が高いし、コートやマフラーにはみんなの体臭が少しづつしみていて、
独特の、ちょっと懐かしいような妙な匂い。
そう、これは、…むかし、いつも囲まれていた空気に似てる。
暑くて、湿った、ちょっと黴くさい、夏の、森の匂い。
日向くさい、むせかえるような草いきれ。雨に打たれた朽ち葉の匂い。
なつかしい、ブナの森の匂いだ。
ひんやりとした腐葉土に包まれて、穏やかな幼虫時代を過ごしたあのブナの森…

って、幼虫時代ってなんだよオイ!! 少なくとも、俺、昨日までは人間だったろうがよ!!
いけないいけない、身も心もかぶと虫になりつつあるようだ。
俺は人間、人間だ。それも日本国民らしく、学問に打ち込もう。授業に集中しよう。勉強勉強
319 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:53 ID:ViQZIcPZ
「…えー、中学校で習っているとおり、日本国民には勤労・納税・教育の義務があり…」
そういうふうに言うと、なんか義務ばっかみたいだな。メンドクセ。
「…多くの国はそのほかに兵役の義務を…」
ああやだやだ。殺したり殺されたり、人間の歴史は戦争の歴史ってやつですか?
その点昆虫はいいよな。自由に森を這い回り、樹液を嘗め、雌を孕ませ…。
たしかに、縄張り争いとかは厳しいけど、弱い者や老いた者は去ってゆくってのが自然界のルールだからな。
俺達、昆虫は、風のように自由に生きて、春の雪のように静かに消えてゆくんだ。
ああ、俺はかぶと虫として生まれてなんて幸せだったのだろう。

…って、誰がかぶと虫として生まれたんだよ!! 俺は人間だっつーの。

とかなんとかいってるうちに、きんこんかんこん。チャイムが鳴る。
「祐一、はいこれ」
「なんだ、この瓶」
「お母さんが、祐一のお昼ごはんにって」
あ、クヌギの汁だ。さすが秋子さん。
「わたしは香里たちと学食行くけど、祐一も来る?」
「え、名雪も一緒に弁当じゃないのか」
「さすがのお母さんでも、朝あんなに急に、わたしのお弁当までは作れないよ」
「それもそうだな」
俺のクヌギ汁だけでも、朝の慌ただしい時間に準備するのは結構たいへんだったろう。ほんとうに、秋子さんには頭があがらない。
「じゃ、俺はそこらで適当に食うよ」
「そう? 一緒に来ない?」
「いや、大丈夫。」
「うん、じゃ、あとでね」
「ああ」
名雪とその一行を見送ってから、俺も廊下にでる。
弁当を食うとなれば、行く場所は決まっているのだ。
320 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:54 ID:ViQZIcPZ
屋上へつながる階段の踊り場には、いつもの二人が座っていた。
「あははー、祐一さん、そのお姿はなんですかー?」
「祐一…かぶとむしさん」
なぜ一目見ただけで以下略。
「いや、なんか朝起きたらこんなんなってて」
「ふえー、不思議ですねー」
「嫌いじゃない」
「お、舞にはこの格好、好評みたいだな」
「かぶとむしさん、かなり嫌いじゃない」
「舞は生き物大好きですからねー」
「前の状態より、むしろこっちのほうが嫌いじゃない」
「こっちのほうがいいのかよ!!」
「ごきごき〜♪」
「佐由理さんも変な歌うたわないでください! っつーかゴキ違います!」
「あははー、似たようなものですよー。下等ですしー」
「勘弁してくださいゴキじゃなかったことが唯一の救いなんですから」
「祐一、お弁当、食べられる?」
あ、その点にぬかりはありませんぜ旦那! 俺は隠し持っていた小瓶をとりだした。じゃじゃーん。
「クヌギの汁〜」
「ふえー、どこに入れてたんですか〜」
「ポケットも、なにもない」
そういうこと言うひと嫌いです。
「樹液ですか〜。昆虫風情にはお似合いのエサですねー」
「コロコロ虫けらさん」
「虫けら言うな!」
「じゃあ、佐由理特製の、甘鯛とサーモンのパイ包み香草風味ヴィネグレットソース添えは、舞と二人で食べてしまいましょうねー」
「はちみつくまさん」
なんで今日に限ってそんな豪華なお弁当作ってくるんですか佐由理さん?
321 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:55 ID:ViQZIcPZ
「お皿かなにか要りますかー?」
「あ、その紙皿一個ください。深い方。そう、すみません。」
瓶の中身を紙皿にあけて、ヒゲのついた口で樹液を嘗める。
「祐一、おいしい?」
「ああ、おいしいぞ」
「佐由理のお弁当も、ものすごくおいしい」
「…ああ、そうかい」
「明日は、祐一さんが食べられるものを作ってきますねー」
え、佐由理さん…。
「えーと、たしか、気の抜けたビールにお砂糖入れて煮詰めるんでしたっけ?」
「木の枝に塗っておくと、朝、舐めにくる」
うわ、昔の小学生の夏休みみたいな話になってきたよ。
「一生懸命つくりますから、期待してくださいねー」
「ありがとうございます」
本当にうれしかった。細かいところはいろいろ気になるけど、心から感謝した。
「もう、普通のお料理を作っても、食べていただけないんですねー」
ちょっと寂しそうに目を伏せて、佐由理さんがつぶやく。
「これからはずっと、クヌギの汁と、煮詰めたビールと、砂糖水と…」
「…ペット屋さんに、かぶと虫用ゼリーも売ってた」
「もう、一生、もとの姿には戻れないんですね…」
ちょっとまて。
「いや、一生このままなんすか俺?」
「はちみつくまさん」
「…おそらく、死ぬまでその姿ですよ…。根拠はありませんけど…。」
根拠ないのかよ!!
「ずっと卑しい虫けらの姿で、地べたを這い回って一生をおえるんですよー」
「わたしが飼ってあげる」
「あははー、大っきな虫カゴがいりますねー」
閉じ込めるのかよ!!
322 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:56 ID:ViQZIcPZ
なんか話の雲行きがあやしくなってきたところで、チャイムの音がする。
「それじゃ、そろそろ教室にもどりましょうかー」
「…みまみま」
「食い終わってから喋れ!」


午後の授業をなんとなくやり過ごして、すぐに放課後。
「祐一、一人で大丈夫? わたしも部活休もうか?」
「平気だって。おまえ部長だろ? 勝手に休んだら示しがつかないぞ」
「でも…」
「いいから行けよ」
「…うん」
心配そうに何度も振り返りながら、名雪は教室を出ていった。さて、俺も帰るか。
風は冷たいけど、日差しはぽかぽか帰り道。これなら冬眠はしなくてすみそうだ。
いつのまにか、足が商店街の方にむかっている。それにしても、巨大かぶと虫とすれ違ってもまるで平然としてるんだね一般市民のみなさん。
俺だったらもう少しびっくりすると思うんだけど。
商店街の入り口にさしかかったあたりで、聞き覚えのある声がした。
「そこの人、どいてどいてー」
キャメルのダッフルコートに身をつつんだ、小柄な女の子。ものすごい勢いでこっちへ走ってきて、
ぷちっ。
「うぐぅ、なんか踏んじゃったよ、…って、祐一君!! 大丈夫? なんか甲羅がつぶれて、黄色い汁がいっぱい出てるよ!!」
「俺を殺す気か!」
「うぐぅ、だって、追われていたんだよ」
「また食い逃げかよ!」
「あとでお金は払うよ」
「払ってから商品を受け取れ! って、鯛焼き屋のオヤジはどうした? 追ってきてたんだろ」
「おじさんは今、救急車呼びにいってくれてるよ。人命優先だってさ。ふふ、おかしいね、かぶと虫なのに人命」
「ちっともおかしくねえ!」
323 ◆ChoFLyKVKw :03/07/08 16:57 ID:ViQZIcPZ
底抜けに親切なオヤジの通報で、救急車はすぐにやってきた。救急車にかぶと虫を乗せることの可否を消防本部に問い合わせるという一幕もあったが、
俺はおおむね順調に病院へと搬送され、たまたま風邪で来院していた昆虫マニアの青年によって治療をうけ、
日が暮れる頃には家に帰ることができた。
「ただいま」
「おかえりなさい。遅かったですね祐一さん」
「すみません。いろいろありまして」
「おかえり祐一」
「ただいま名雪。お前の言うとおり、一緒に帰ればよかったよ。ひどい目にあった」
「心配してたんだよ? でも、無事に帰ってこれてよかったよ」
「ああ」
心配してくれる家族。いつもと変わらず接してくれる友達。この人たちがいれば、俺は生きてゆける。
かぶと虫になろうが、クワガタになろうが、きっと生きてゆける。
「あ、そうだわ名雪、頼んでおいてお買い物、してきてくれた?」
「いけない、鞄に入れっぱなしだったよ。いま持ってくる」
姿形はかわっても、積み重ねた日常は、結ばれた絆は、きっと変わらない。
「はいお母さん。えーと、強力虫除けスプレーに、ジェット殺虫剤に、お徳用ゴキブリホイホイに」
…変わらない…よね(汗
「さいごにコレ! カラー図解かぶと虫の育て方」

そう、きっと、変わらないよね。


あくる朝、目を醒ました俺は、今度は巨大なミミズになっている自分を発見した。
「日替わりかよ!!」
「お母さん、ミミズってなに食べるの?」
「土…じゃなかったかしら」
「それにしても大っきなミミズだね。これにおしっこひっかけたら、きっと大変なことになるよ」
「…ぜひ試してみよう名雪」
「よく耕した畑の土…は、たしか、まだ一瓶残っていた筈だけど…」
「何に使った残りなんですか!」

…ずっと変わらないよね、こんな、いつも通りの毎日。      (了)
324名無しさんだよもん:03/07/09 01:14 ID:Y2yU/Wte
>>311-323
中身ないっつーから読み飛ばそうとしたけど掴みで惹かれたよ。
ワラタ。
325名無しさんだよもん:03/07/09 02:33 ID:uoGraDiY
グレゴール・ザムザかよw
326名無しさんだよもん:03/07/09 02:44 ID:r2W8TvxX
自分もワラタ。
たいやき屋のオヤジ、いい人だなぁ(w

でも、一つだけ……
          ……「佐祐理」な。
327名無しさんだよもん:03/07/09 20:51 ID:NkS0hPXZ
あー、なんか久しぶりに面白いSS読んだ。
ごっつぁんです。
328名無しさんだよもん:03/07/09 21:31 ID:mdqbj5LY
ワロタ
いろんな意味でグッジョブw
329名無しさんだよもん:03/07/10 01:46 ID:E2aAKth/
ちょい長めなんで読み飛ばしていたのだがこれがどうして評判どおり面白かった。
変身と言う良く言えば古典悪く言えば陳腐化しているネタでこれだけ愉快に話を回せるのだから
上手いんだろうなぁ。

ところで舞の「みまみま」の誤用も様式美的ギャグの一環なのだろうか。
330あぼーん:あぼーん
あぼーん
331名無しさんだよもん:03/07/10 13:00 ID:WM62xxRo
「みまみま」=「逃がした」 つまり、川澄舞は祐一を食べるつもりだったのだ! 
332名無しさんだよもん:03/07/10 13:53 ID:cqCMAwvy
トリップを見た瞬間「ひょっとしてこの人超先生か?」という悪寒が背筋を滑り抜けた。
なるほど導入部分は見事なパクリだ。それっぽい。読んだことないけど。
しかもハエまで入っている。そのあとはカナブン&クワガタっぽい。
これは神の啓示だ。これからも虫専門作家として頑張って欲しい。
333あぼーん:あぼーん
あぼーん
334名無しさんだよもん:03/07/10 23:35 ID:TDV/vXy+
>>300-304
なんか妙な独特の世界がある。
賛否両論あるのは凄くよくわかるが、個人的にはまた読みたい。

>>311-323
勢いがあって面白い。
ただ途中からオールキャラ出演だと(勝手に)思っていたので、栞や真琴や美汐が出なかったのはちと残念。
335名無しさんだよもん:03/07/11 00:04 ID:5KF5RNyc
>「知らねぇよ! …それより名雪、これ、どう思う」
>「何が?」
>「俺の体に決まってるだろ!」
>「あ、そうだね」
>頭痛くなってきた。
>「ええと、すごく、大きいね」

↑狙って書いたのか、それとも…
多分、狙ってるよねw

笑わせていただきました。他にも色々と。
336名無しさんだよもん:03/07/12 16:10 ID:BKU2jJIt
がちゃ。
「こんにちは、秋子さん」
「あら、いらっしゃい、あゆちゃん」
「うぐぅ、走ってきたから暑いよ」
「コートはここに掛けてね。しわになるといけないから」
「はい、秋子さん」
「キュロットもしわになるから、畳んでおきましょうね。
 パンツは帰りまでにお洗濯しておいてあげる」
「ありがとう、秋子さん」
「お、あゆじゃないか」
「こんにちは祐一くん」
ばたんっ、
「ただいまー」
たったったっ。
「こら真琴! おまえまた靴を脱ぎ散らかして!」
「うぐぅ、元気いいねえ真琴ちゃん」
「もうっ、うるさいなー祐一は」
「真琴、外から帰ったら、手を洗って、うがいをしてね」
「あう、秋子さん」
「あと、家の中では上着をぬいで、
 それから、下半身もちゃんと露出しないとだめですよ」
「めんどくさいようー」
「祐一さんやあゆちゃんをご覧なさい、
 二人ともちゃんと下半身まるだしでしょう?」
「あうー」
ぺたぺたぺた、
「うに〜」
「あら名雪、どうしたの? 元気ないのね。
 それに、パジャマの下なんて着ちゃって」
「なんだか、おなかが痛いんだよ〜」

…そりゃ、腹も冷えるわな。
337 ◆LQ9jBq24WM :03/07/12 19:01 ID:SJg3aVrW
>311-323
まさに気楽にSSって感じですげえいいなあ…w


>>295です。(=264) レスサンクス。

>>309-310もスマ。トリップ付けておくので。

半年以上死蔵されてたアレもおかげさまでやすらかに眠りに付くことができる……はず。
あのあとマルチはコテ叩き&スレ潰しにあって、
泣きながら土下座謝罪して2chを去る、という鬱展開になるんですよ。
当時、それを具体的にあれこれ考えてたら自分まで鬱になってきて(弱)、
しかも2ch内でやるには微妙なネタだと考え。
それで続きを書く力がなくなってしまったという次第。
読んでいただいてありがとうございます。
338名無しさんだよもん:03/07/12 19:44 ID:Z6jMIxAu
某スレの魑魅魍魎共に捧げるU-1Kanon〜あゆ編〜

俺が商店街を何の気もなしに歩いていると、突然背後から大声が聞こえた。
「うぐぅ〜!どいてどいて〜!!」
「誰かそいつを捕まえてくれ!食い逃げだ〜!!」
相沢流殺人術免許皆伝特別師範代の俺は振り向くのと同時に背後の人物に当身を喰らわせる。
「うぐっ…!?」
見れば小学生ぐらいの女の子がグッタリとして俺の手にぶら下がっていた。
「いや〜、どうもありがとうございました」
少し遅れてエプロンを首から提げたおじさんが走ってきた。
「この娘は食い逃げの常習犯でしてねぇ。私も困っていたんですよ」
「いえいえ、当然の事をしたまでですよ」
「それじゃあこれから警察に行かなければいけないので…おらっ!立たんかっ!」
おじさんはうずくまって震えている少女を無理矢理立たせた。
「うぐぅ、許して!ごめんなさい!警察だけは許してください〜!」
「何言ってやがる!何度目だと思ってるんだっ!」
俺は良い事をした後の爽やかな気分と共に、おじさんに連れて行かれるうお〜ん泣きをする少女を見送った。
339名無しさんだよもん:03/07/12 19:44 ID:Z6jMIxAu
某スレの魑魅魍魎共に捧げるU-1Kanon〜栞編〜

「どうしても栞を助けたいか?」
俺は香里に尋ねた。
「そんなの当たり前じゃない!でも…起こらないから奇跡って言うのよ!」
香里の痛々しい叫び、だが俺はそんな香里に対してあくまで冷静に答えた。
「俺なら治せる」
「え…?」
「俺はこう見えても医療の方も多少嗜んでいてでね。何…俗に言うモグリってやつだけどな」
「治せるの!?」
「ああ、栞の病気を治せるのは俺だけだ。だけど手術には少々金が必要だ」
「…いくらなの?」
「そうだな…一千万円払ってもらおうか!」
「一千万円!?それはいくらなんでも暴利だわ!」
「そうかな?俺だったらたった一人の妹のために一千万円払う事ぐらいなんでもないぜ」
「…払うわ。一生かかってでも、この体を売ってでも払うわ!」
「その言葉が聞きたかった。それじゃあこれから手術を始める。出て行ってもらおうか!」
しずしずと手術室から出て行こうとする香里の背中に俺は言った。
「奇跡なんてものは起こらないさ。俺が栞を治せるのは事実なんだからな」
340名無しさんだよもん:03/07/12 19:45 ID:Z6jMIxAu
某スレの魑魅魍魎共に捧げるU-1Kanon〜真琴編〜

「そうか。真琴、お前はあの時の狐だったんだな」
「あ…う〜……」
「俺があの時お前をものみの丘に捨てたから、成仏できずに俺の所に戻って来たってわけか」
「あ……う……」
「待ってろ。今、お前の魂を救ってやるからな」
そう言いながら俺は真琴に向かって左手をかざした。
俺の左手には仏舎利が組み込まれている。これはどんな魂も、たとえ悪霊でも成仏させるという代物だ。
「あう……ゆ…いち……」
そのうちに俺の左手は淡い光を発し始め、真琴の存在がだんだんと希薄になっていくのがわかる。
「ゆ…いち……ゆういち……」
最後に真琴は微笑んだ。
「祐一、ありがとう……」
真琴が消えた後も俺はしばらくその場を離れられなかった。
「あばよ、真琴……」
341名無しさんだよもん:03/07/12 19:45 ID:Z6jMIxAu
某スレの魑魅魍魎共に捧げるU-1Kanon〜舞編〜

五匹の魔物が同時に俺に向かってくる。一人ずつ始末しようって腹か!
「…!祐一!逃げて!」
舞の悲鳴のような叫び声が聞こえる。だが五匹の魔物による同時攻撃は常人には避けられるものではない。
「…常人にはな」
もし魔物に視覚という概念が存在するのならば見えただろう。にやりと口の端を歪めながら軽々と魔物の攻撃を全て回避する俺の姿が。
「相沢流殺人術免許皆伝特別師範代のこの俺にそんな攻撃が通用するとでも思ったかっ!」
俺は持っていた日本刀を左手に持ち替えた。左手に組み込まれた仏舎利に反応して日本刀が光り輝く。
「これで…終わりだぁー!」
一閃。その一撃で五匹の魔物は全て消滅した。深夜の校舎を舞台にした戦いはたった今その幕を降ろしたのだ。
「やったぞ!舞!」
「祐一……」
舞は呆然と俺を見つめたまま、やがて床に崩れ落ちた。
「舞!どうしたんだ!?」
「……魔物は…もう一人の私だったの……全ての魔物を倒した時…私は……」
俺はその言葉だけで全てを悟ってしまった。
「だったらなんでもっと早く言わなかったんだ!」
知っていたら、別の方法だってあったかもしれなかったのに。
「これで…いいの……これで…学校の皆が私に怯える事もなくなる……これで…佐祐理も私のために辛い思いをしなくてすむから……」
「そんな…そんなのって!」
「ありがとう…祐一……」
舞はそう言って微笑みながら逝ってしまった。
「……馬っ鹿野郎!お前それじゃ、真琴とオチが一緒じゃないか!!」
それが俺が見た最初で最後の舞の笑顔だった。
342名無しさんだよもん:03/07/12 19:46 ID:Z6jMIxAu
某スレの魑魅魍魎共に捧げるU-1Kanon〜名雪編〜

「どうしても、行っちゃうの?」
「名雪……」
名雪は泣いていた。
「わたし…祐一と離れたくないよ。一日だって離れていたくないよ!わたし…せっかく祐一と一緒になれたのに……」
「すまない、名雪…この世界には俺の力を必要としている人達がまだたくさんいるはずなんだ」
「祐一のバカっ!」
「名雪……」
「ほんと、バカなんだから……」
そっと、俺から名雪が離れた。
「…ゴサンデー7つ」
「へ?」
「イチゴサンデー7つ。わたし、ずっと待ってるから。ずっとずっとこの家で祐一の事、待ってるから!」
「…ああ!俺は必ずビッグになって帰ってくる!秋子さんにも奢ってやるよ!」
「うんっ!行ってらっしゃい!」
そうして俺は水瀬家を旅立った。まだ見ぬ、俺の力を求める者を探す旅に。
俺がこの家に帰る事ができるのがいつになるのかはわからない。
だが俺は挫ける事はない。いつも、いつまでも、あの家で名雪が俺の帰りを待っていてくれるのだから。
343名無しさんだよもん:03/07/12 19:48 ID:Z6jMIxAu
>>338-342
お借りしますた。
344名無しさんだよもん:03/07/13 00:28 ID:SC7YOTt/
>>343
たわけ、ギャグに走ればそれはもうU-1ではないわ!


と言うか俺この祐一(話)好きだなぁ(w
345名無しさんだよもん:03/07/13 00:46 ID:qPhB9TWm
>「あばよ、真琴……」
台詞かっこよすぎw
346名無しさんだよもん:03/07/13 03:21 ID:tEgMJEEP
栞編が一番好きですw
347名無しさんだよもん:03/07/13 21:34 ID:ATDEj74T
キャラスレ用に書いたけれど、思ってたものと違ったんでこっちに落とします。
元々キャラスレ用だから、好きじゃない人はよまんほうがいいです。
348名無しさんだよもん:03/07/13 21:34 ID:ATDEj74T
「おい、待てって美坂!」
「あら北川君…何か用?」
 なんともつれない返事をしながら、彼女は振り向いた。
 日の暮れた時間の教室の隅で、残っているのは俺と美坂だけであり、
いつもならばさっさと帰ってしまう彼女にしては珍しく遅い帰宅の準備をしていた。
「何か用?はないだろ〜、お前が帰らないから俺もずっと待ってたんだからさ」
 少し確信めいた台詞を吐いている自分に、我ながら少し驚いていた。
 一度吐いてしまった言葉を取り消すことはできない。
「そう」
 彼女は嬉しそうとも迷惑そうとも取れない返事を一言返し、そのまま席を立った。
 行動の意味を量り兼ねた俺は、その動作をじっと見つめて動くことが出来なかった。
「帰るんでしょう?一緒に」
 ちらりと後ろに居る俺の方を向き、そういう言葉を口にする。
「お、おう」
 俺は少し慌てて机から鞄を取ろうとしたが、丁度それは机に引っ掛かったままで、
気付かないまま引っ張った結果、俺は無残にその場でこけた。
「いってぇ!」
 なかなか派手な転び方をした。
 そこらにある机と椅子を巻き込みながらもみくちゃになり、一瞬にして
整然と並んだ机たちは只ならぬ音ヲを出しがなら、酷い有様になってしまっていた。
「何やってるのよ…」
 美坂は「まったくもう」と笑いながら俺の鞄を持ち上げた。
「ドジね」
「…返す言葉も無い」
「Spilt milk」
349名無しさんだよもん:03/07/13 21:35 ID:ATDEj74T
 不意に彼女は英語の一節を口にしていた。
「スピルト?」
「何よ、この前習ったばっかりなのにもう忘れちゃったの?」
「忘れたと言うよりは、聞いた覚えもないんだけれどね」
「呆れた」
「まぁ、よくあることだよ」
 俺はイテテと言って尻をはたきながら立ち上がり、周囲の机を
元のあった場所に戻すことにした。だが、思ったより倒れた椅子やら机は多かった。
「手伝うわ」
 彼女はそう言うと、落ちた教科書類やらノートやらを拾い集めてもとの机に
戻していた。二人で直してしまったおかげで、大惨事はそれなりに早々と片付いてしまった。
「ありがとさん、美坂」
 俺は素直にそう言う。
「別に構いはし無いわよ。It is no use crying over spilt milk」
「どういう意味?」
「覆水盆に返らず、よ」
「なるほど」
 そちらの意味も実はわからなかったのだけれど。
「帰るんでしょう?そろそろ行きましょうよ」
 香里は腕時計を確認しながらそう言っていた。
350名無しさんだよもん:03/07/13 21:36 ID:ATDEj74T
 部活から帰る生徒たちの喧騒もようやく消えて、あたりを照らす夕明かりの中に、
あるかないかのようなアカネの雲の残滓が残るかすかな光が残っていた。
 そんな薄暗い路地を二人で歩いていることに、俺は一種の驚きのようなものを
少なからず抱いている。隣を見ればやはり未だにどういう感情であるのだかが、
さっぱりとわからない…靄のかかったようなその顔があり、そして、その顔をじっと
見つめているうちに、俺の心の中には不思議な奏楽が湧いてくるような気がしていた。
 つまりは、浮き足立っているのかもしれないのだけれど。

「あ、香里〜!」
 水瀬の声が後ろから聞こえた。
「あら、名雪じゃないの。今帰り?」
 美坂はそれに応じる。
 相変らず元気な顔をした水瀬だが、相沢と付き合いだしてからは特にそういう快活さ
だとかが強くなったような気がする。恋は女を云々というやつ。
「うん、さっき部活は終わったばっかりだし…あぁ、でも私はこれから商店街に行って
ちょっとだけお買い物かな」
 えへへ、と水瀬は小さく微笑む。
「水瀬って家は反対だっけ?」
「うん、そうだよ。そういえば北川君も祐一と遊びに、家来たことあったね」
 美坂と水瀬が少し話をして、それから水瀬の方が「じゃぁ、また今度ね」と言って手を振り俺達は別れた。
351名無しさんだよもん:03/07/13 21:37 ID:ATDEj74T
 小休止。
「ねぇ」
 美坂が先に口を開く。
「北川君って兄弟居たっけ?」
 急に世間話のような話題を振られていた。
「いや…俺は一人っ子だな。当たり前だけれど姉妹も居ないよ」
「そう」
「そういえば美坂の妹、このまえから学校来てたってな。相沢が言ってたけど」
 何故か、それから美坂は何も喋らなかった。
 俺が気に障ることを言ったかとも思ったが、彼女は低くくぐもったような紫と灰の
混ざったような空を見つめて満足そうな表情をしていた。先に見える雲が、誰かの
顔のように見えたかが、その顔は、美坂にはどう映っているのか。
「栞…私の妹の名前なんだけれど……栞ね」
 美坂は急に口を開く。
「今は病院から実は登校してるんだけれど…多分、明日退院できそうなの」
「良かったじゃないか」
 少しはにかむ様に、美坂は「そうね」と微笑んだ。
「だからその…なんていえば言いのかしらね…北川君、明日暇かしら?」
 今日は金曜日で、土曜日は学校も昼間でしかないのであり、それを考えれば
午後は何の予定もありはしなかった。ちょっと前までは友人と街の方に繰り出し
ていたのだけれど、それにも何か惰性で生きているようなものを感じたときから、
あまりそう言うことは無くなっていた。周りだって、何時の間にかそういう空気
みたいなものを知っていた。
「暇だよ。日曜日もずっと、暇人」
「じゃぁ」
352名無しさんだよもん:03/07/13 21:38 ID:ATDEj74T
終了。
ではでは。
353名無しさんだよもん:03/07/14 01:37 ID:0PQobFkw
「U-1だ」
 祐一が言った。
 「U-1」
 北川は感に堪えぬ様に呟いた。
 「DQNなSS、偉大なU-1とkanonのヒロインとサブヒロイン達
 光野翼の偉業。尊敬すべき貶められる他のゲームキャラ――過去の話だな」
 「俺はそうは思わない」
 祐一は言った。
 「最強と白銀の髪だけの設定。何故かいるオリキャラの妹か幼馴染。
 お前や斎藤、久瀬は貶められるか作者の都合のいい設定が付け加えられて
 ゲーム本編に出てないオリキャラと相思相愛になる。
 U-1が活躍するためにはお前たち男キャラが邪魔でヒロインはU-1の物に
 ならなければいけないからだ。新しいU-1を発見するたびに俺は誰彼かまわず
 当り散らしたくなる」
354名無しさんだよもん:03/07/14 01:37 ID:0PQobFkw
「偉大なるU-1があまり好きじゃないんだな」
 北川は言った。
 その声の主成分は自嘲がほとんどを占めてた。
 「偉大なるU-1?――ああ、奴は偉大なんだろう。
 俺がゲーム本編から読み取れる俺への認識が欠けてる部分で。
 北川、U-1の存在意義について考えたことはあるか?
 U-1の偉大さについてでも構わない」
 「U-1の偉大さは、まず彼が本編の像からかけ離れてるという点だ」
 北川は言った。
 「奴は名前が明らかに日本人であるにも関わらず
 銀髪で赤眼、もしくは金色の眼、そして例外なく女顔である。
 なんと素晴らしい設定!俺のような凡俗なキャラではとても太刀打ちできないな。
 どうしても、名前が日本人なのにカノン王国の傭兵とかは無理があるとか
 真琴のCGの一枚を見ると眼はともかく髪はいいとこ茶髪ではないかと考えてしまう。
 だがU-1はそんな些細な問題を無視する強靭な精神力で持って作られている」
355名無しさんだよもん:03/07/14 01:38 ID:0PQobFkw
「全くだな。U-1書きの精神力には感服する。
 彼らはU-1が活躍する以外の事柄は自分が書く必要がないと思っているのだ。
 自分はU-1をいかに褒め称えるかを書くべきであり、他の全ては余技に過ぎない。
 全くもって、偉大という他ない」
 「卓見だな」
 北川は言った。
 「U-1書きは設定を本編で消化できると信じて膨大な意味の無い設定を作っているし
 分かりやすいために台詞の前には台本のような人物名をふっている。
 真に偉大な人物だけが出来る判断だな。
 俺たちが理解できないことは不思議なことではない。
 偉大なU-1SSは真に偉大な人物にのみ理解されるからな」
 「そうだ」
 祐一は頷いた。
 「俺のような小人は、どうしても現実のしがらみに捉えられてしまう。
 ハーレムはまず成立しないだろうし、可能なら秋子さんは普通の主婦でいてほしいと思う。
 ジャムはジャム以上でも以下でないと思うし、俺は出来れば本編のままでいたいとも思う」
 それを聞いた北川は楽しそうに笑った。
 そして言った。
「それでもU-1を求めるか?」
「それでもU-1を求めるよ 」
356名無しさんだよもん:03/07/14 18:27 ID:+nmhZm93
「葉が不足している」
「浩之ちゃん? 紅茶の葉っぱならまだあるよ?」
「違う。葉だ。まぁいいか……なぁあかり、オレはU-1みたいになれるか?」
「え? 相沢君?」
「違う。U-1だ。つまりU-1ってのはー……(略)」
「う、うん…………えと、大体解った、かな?」
「それで、オレはU-1化できるかー? と」
「う〜ん、たぶん無理だと思うよ」
「あん? 何でだよ」
「だって浩之ちゃん『顔』が出てるもん」
「……あぁ、なるほど。さすがにオフィシャルで決まってたら銀髪碧眼とかは無理があるか」
「うん。外見が普通だと、何をしても結構普通に見えちゃうんじゃないかなぁ」
「何をしてもってお前……」
「もしスーパー浩之ちゃんだったとしても『超絶倫』くらいじゃない?」
「……」
「……な、なーんちゃって」

ぺしっ

「あぅぅ……」
「さらっとすごいこと言うんじゃねーよ」
「えへへ」
「ったく……つーかオレとしてはもう少し話を膨らましてもらいたかったんだけどなー」
「え? そうだったの? ごめんね」
「あー、いーっていーって。それより腹減ったからさっさと帰ろーぜ?」
「あ、うん……不足がどうのこうのっていうのはもういいの?」
「なんかもうどーでもいーや」
357名無しさんだよもん:03/07/14 18:35 ID://RJdTUr
「祐一→U−1」みたいな素敵変換ができないと駄目だといってみるw
358名無しさんだよもん:03/07/14 18:54 ID:RzDLoTWd
浩之→博之
359名無しさんだよもん:03/07/14 19:18 ID:vy9zKibh
 目指せU-1 冬弥とはるか編

「冬弥なら本編に顔がでてないから大丈夫だね」
「一応いないことかで顔はでてるんだが……」
「U-1作者は本編すらろくに知らないから大丈夫」
「つーかお前は俺にそんな超人になって欲しいのか」
「でも理奈ちゃんを落としたあたりは、金髪碧眼ウインク一つで女を落とすくらいじゃないとみんな納得しない」
「俺の人格とか努力とかそういうの無視か」
「なにか努力した?」
「……いえ、特に」
「では今日からウインク一つで星をも吹き飛ばす空前絶後絶対無敵の最終兵器冬弥に」
「ならんでいいし」
「いままでさんざんヘタレ主人公と呼ばれていた汚名を返上するチャンス」
「なにか方向性が激しく違う気がするが……」
「とりあえず弥生さんを究極メイドロボだったってことにして、倒すことから始めよう」
「無理。勝てない。勘弁してください」
「あと略称が必要だね」
「なんで流すかなこいつは……えーと、『10-8』とか? ……誰だか分からん」
「思い切って『TOW-8』とかにすると対戦車ミサイルっぽい」
「なってどうする」
「でも全員冬弥にめろめろってなんだか笑い話だけど、ホワルバってある意味そんな感じなんだよね」
「そう言うお前はどうなんだ」
「……」
「待て、黙るな。ごめん、今のなし」

 勝手にやってて下さい。
360名無しさんだよもん:03/07/14 21:02 ID:88AAHlo3
>>356
超絶倫を毎夜受け止めるあかり萌えw
>>359
ハーレム構成時点でルバじゃねぇw
あ、U-1主義者には関係ないのかw
361名無しさんだよもん:03/07/14 21:08 ID:PfeBnuHg
一応、祐一もOVAで顔が出てるってことを気にする香具師はいないのか?
362361:03/07/14 21:09 ID:PfeBnuHg
OVAじゃねぇTVだ……いくらこっちでは放送されなかったってなんて言うミス_| ̄|●
363名無しさんだよもん:03/07/14 21:39 ID:+nmhZm93
>>361
あ、ほら、浩之は初音のないしょとかで出てるじゃないですか?
祐一は……いたる絵でもあるけど見たこと無い人が多いんじゃないかと思って。
アニメは……いや、まぁ、うん。
364名無しさんだよもん:03/07/15 00:59 ID:Vtu6cCEc
呼んだ? (AA略
365名無しさんだよもん:03/07/17 07:07 ID:nfngcrj2
  | _
  | M ヽ
  |从 リ)〉
  |゚ ヮ゚ノ| < 保守致します♪
  ⊂)} i !
  |_/ヽ|」
366名無しさんだよもん:03/07/18 20:46 ID:Gs52SAl4
 キャラ貶めSS 1

名雪「だお〜! イチゴサンデー食べたいだお〜!
   でも、本当はウンチさん食べたいだお〜! 出したてをオマルから掬って食べ
   たいだお〜! あと、猫さんも食べたいだお〜! ミキサーにかければしゃっ
   くりにも効くだお〜! 祐一に貢がせるだお〜! 生姜ご飯で脅すだお〜!
   わたし、もう笑えないよ」

栞「告白します。不治の病とか言うのは全部嘘です。
  わたしは、・・・・・・その・・・・・・なんていいますか・・・・・・パンツ穿かないで過すのが
  趣味なんです。開放感とスリルがたまりませんよね?
  入学式の日、悲劇はおきました。磨き上げられた教室の床で、見事にすッ転んで、
  クラスのみんなに御開帳してしまいました。
  えう〜、恥ずかしくて学校に行けないわ、お姉ちゃんは「あんたは私の妹じゃな
  い」と宣言されるわで、もう・・・・・・。同情を買うためにリストカットでもしてみ
  ようかな?
  ああ、でもノーパンでお散歩はやめられない・・・・・・」

真琴「小さい頃から狐の真似だけは上手いって言われてきたよ。
   適当な(もてなさそうな)男に因縁つけて、なし崩し的に家にあがりこんで、
   好きなだけ飲み食いして、寝転がって漫画読んで過すのが私のやり方。
   仕事しろとか言われたら、がんばっているけど上手く行かない振りして、(実
   際にはビタ一日働かない)同情を買うという手で切り抜けるわ。
   で、潮時になったら、私の十八番、狐の真似の出番。
   ときどき、獣姦スキーの変態とHする破目になるけど、まっ、安いもんよ。
   あう〜とか言っていれば、「頭脳が気の毒な娘なんだな」って思い込んでくれ
   るし」
367名無しさんだよもん:03/07/18 20:47 ID:Gs52SAl4
 キャラ貶めSS 2

舞「刃物・・・・・・かなり嫌いじゃない。
  新鮮な肉・・・・・・かなり嫌いじゃない。
  返り血・・・・・・かなり嫌いじゃない。
  醜い肉袋は、ぽんぽこたぬきさん。美しい刃は、はちみつくまさん。
  『S』もかなり嫌いじゃない。
  一発キめると、魔物出てくる。魔物と戦う、かなり嫌いじゃない」

あゆ「やっぱ、万引きはスカっとするよね! くやしがるオヤジの顔思い出すだけで
   笑えてくる。本当は鯛焼きなんてどうでもいい。あんなもん、どこぞの激長三
   つ編み甘党しか食べないって!
   ところでさあ、実は私、亡霊なんだよね。体は生きているっぽいから、亡霊と
   は違うのかもしれないけど。
   ま、折角だから、私を受け入れなかった、この街、この国、この世界、この宇
   宙の生きとし生けるものを、一匹残らず呪い殺してやるとすっかな!
   その前に、まずはのこのこと帰ってきた祐一! 貴様は嬲り殺しだ!
   バラバラに引きちぎって空からバラ撒いて、この街の雪という雪を紅く染めて
   くれるわ! 貴様の苦しみは地獄の伝説となるであろう!」

秋子「よく未亡人と言われますが、実は違います。私には夫がいたことがありません。
   今は、この街の名士(代議士でもあります)とお付き合いしています。
   もちろん、名雪は私生児です。なにやっても堕ろすことができず、しかたなく
   産んでしまいました。どうも、脳に欠陥があるらしく、あまり稼ぎ手として期
   待できません。保険金かけてあるから、事故でもおきて死んでくれないかしら。
   ところで、ジャムはいかがですか? 甘くないものもありますよ」
368名無しさんだよもん:03/07/18 20:49 ID:Gs52SAl4
 キャラ貶めSS 3

美汐「みんなはコーラとかが好きなようですが、私は番茶が好きです。とびっきり渋
   い番茶とおせんべい、天気の良い日は縁側に座って楽しみます。
   好きなスポーツはゲートボールです。休日は町内の愛好会のみなさんと一緒に
   汗をかきます。
   雨の日は琴を弾きます。雨音と琴の音が調和して、なんとも風流です。
   ちなみに、好きな番組は笑点です。
   みんな私のことをおばさん臭いといいますが、そんな酷なことはないでしょう
   」

佐祐理「あははー、は便利な口癖です。聞いた相手は勝手に私のことを知恵遅れかな
    んかだと思い込んでくれますから。まッ! 実際には遥かな高みにいるわけ
    ですが。
    舞は私にとってなんですかって? 一言で言えば玩具かしら。弟は簡単に壊
    れてしまったけど、舞は私を満足させてくれそう。
    彼女にとってなにが幸福かは、私が決め、私だけが、舞のすべてをコントロ
    ールしなくてはならない。
    いけない! 久瀬と打ち合わせする予定だった! 生徒会どもに舞を輪姦さ
    せて、そこに私が颯爽と助けにくる・・・・・・。舞にとって私は神」

香里「え? このメリケンサックはなにかですって? 北川をぶっちめるためのもの
   に決まっているじゃない。あいつってマジでキモイわ。あの触手、かっこいい
   とでも思ってんのかしら。ゴキにしか見えないっての。
   親の顔は見たくないわ。きっと人間じゃないだろうから。
   あいつはサンドバッグとしては優秀よ。プロレス技の実験台にもなるし。問題
   点は、使用後の消毒が欠かせないってことね。
   ちなみに、私には妹なんていないわ」
369名無しさんだよもん:03/07/18 20:49 ID:Gs52SAl4
 キャラ貶めSS 4

北川「すー、はー。・・・・・・くぅー! やっぱ香里のブルマはたまんねえぜ!
   染み込んだ香里の汗が・・・・・・クフ、クフフフ・・・・・・。
   香里からもらった(盗んだ)香里グッズも随分たまったよなぁ〜。
   でも、やっぱ香里本人が最高。香里の拳には愛がこもっているし。
   香里殴られた瞬間、私は射精していたんだよ!」

祐一「おまえら・・・・・・おまえらそれでも人間か?」

久瀬「CGホスィ」
370名無しさんだよもん:03/07/18 20:50 ID:iX7ekA/3
『 も う 少 し 頑 張 り ま し ょ う 』
371長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/07/18 22:17 ID:0nHaNooV
さすがはアンチ。
まったく面白くない。てか面白いようなポイントすらない。
372名無しさんだよもん:03/07/18 22:49 ID:DvxoXFQH
久瀬だけ貶めてないから久瀬狂信者だな。
373名無しさんだよもん :03/07/18 22:50 ID:MgTH6v0V
『アンコール繭ちゃん』
七瀬「折原〜っ!!」
椎名「みゅ〜♪ みゅ〜♪」
七瀬「ぎゃ〜っ!!いででででっ!!」
浩平「椎名、ナイス!」
椎名「♪」
七瀬「もう許さないわっ!折原、殺す〜っ!!」
浩平「椎名、もう一回もう一回!アンコール!アンコール!」
椎名「♪」
七瀬「何がアンコールよ!何が!・・・いででででっ!!」
椎名「みゅ〜♪ みゅ〜♪」
七瀬「折原、今度こそもう許さ・・・」
浩平「アンコール!アンコール!」
椎名「みゅ〜♪ みゅ〜♪」
七瀬「いででででっ!!」
浩平「アンコール!アンコール!」
椎名「みゅ〜♪ みゅ〜♪」
七瀬「いででででっ!!」
浩平「アンコール!アンコール!」
椎名「みゅ〜♪ みゅ〜♪」
七瀬「いででででっ!!」グキッ!!
・・・ピーポーピーポー・・・
瑞佳「何をやらせたのっ、何を!」
浩平&椎名「あんこーる、あんこーる・・・」
374名無しさんだよもん:03/07/18 23:47 ID:St8zH4+/
>>368
美汐はそれで貶めた事になるのかと小1時間(ry
375361:03/07/19 00:46 ID:+QzRqcZR
>>374
まあ、美汐がおばさんくさいというのは祐一の決めつけであって公式設定じゃないから
確かに貶めていると言えなくもないかと……
376名無しさんだよもん:03/07/19 01:06 ID:HTel0XCt
みっしーに萌えましたが、何か?

…つーか、他のキャラ全員悪人(or変態)なのに
一人だけマトモやん(w
377名無しさんだよもん:03/07/19 04:09 ID:fAtzy/SB
>好きな番組は笑点です
悪い…違和感がない(w
378名無しさんだよもん:03/07/20 00:04 ID:J1vq+lzv
違和感皆無
379名無しさんだよもん:03/07/20 13:54 ID:BLMXkTFD
( ゚д゚) …
380名無しさんだよもん:03/07/20 14:15 ID:xjeY2ez6
久瀬オチと見せかけて密かにみっしーのキャラ造詣がまともなのが笑い所だよなぁ。

そこを読み取れず「面白いポイントすらない」とか言ってムキになってる奴はまぁ底が知れるというものだ(w
381名無しさんだよもん:03/07/20 14:26 ID:tNSiWDpV
作者様降臨か?
いやネタ自体は嫌SSスレで出てる物の寄せ集めで、あんまし笑いどころないと思うけど。
美汐のキャラ造形がまともなのは単に上手い欠点を思いつけなかっただけで、
どうとでもない場所になにげなく置いていることから考えて、なにも考えていなかったことは明白。
それも計算尽くされた配置とか言ってフォローするのですか?
大変ですね。
382長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/07/20 17:07 ID:5jcgGefH
底が知れる?
底が浅いって何?
底が深いって何?
俺を叩きたいからって作者にまで意味も無く馬鹿にするような
言葉を吐くようなら、少しは物事を考えるようになったほうがいい。
383名無しさんだよもん:03/07/20 17:14 ID:bt4ngnAT
>>382
ほんと煽り好きだな。取りあえず「気楽」スレなんでどっかよそいってくれ。
384名無しさんだよもん:03/07/20 18:16 ID:fWYt6z67
ヒュー。
385名無しさんだよもん:03/07/20 18:47 ID:WwF87w3Q
>>382
>俺を叩きたいからって作者にまで意味も無く馬鹿にするような
>言葉を吐くようなら、少しは物事を考えるようになったほうがいい。
この文の意味を文盲の俺に教えてくれないか?
>>385
代わりに俺が教えてやるよ。

「 負 け 犬 の 遠 吠 え 」ってやつだ。
387名無しさんだよもん:03/07/20 21:19 ID:rH/7bEaR
>俺を叩きたいからって作者にまで意味も無く馬鹿にするような
言葉を吐くようなら、少しは物事を考えるようになったほうがいい。


漏れもこの部分はツッコンで欲しいのかとオモタ

ああ、釣りか?もう夏だもんな、暑くて脳味噌も沸くってもんか

がいしゅつだけど気楽スレだから荒れる原因は来ないでね
388えにゅ#:03/07/20 21:22 ID:BIIuOWnc
始めて書きます!
ジャンルは・・・多分ギャグになってく予定
389えにゅ#:03/07/20 21:24 ID:BIIuOWnc
  あさ〜、あさだよぉ〜、朝ごはん食べて・・・・・・かちっ

 今日も、寝たいのか起きたいのかよく判らない目覚ましで起きる。
「・・・眠い」
 俺は相沢祐一。ここ、水瀬家の居候第一号だ。
「さて、早く名雪を起こしに行くか・・・」
 水瀬家ではいつも寝ているイレギュラーがいる・・・そいつがこれ。『水瀬名雪』だ!
「くー」
 くそ・・・幸せそうな声出しやがって・・・
「ほら、名雪、起きろって!」(ぺちぺち)
「うにゅ〜」
 名雪の頬を叩く・・・が、起きる気配はない。
「な〜ゆ〜きぃ〜」(ゆさゆさ)
「くー・・・地震だおー」
 揺らしても名雪は起きない・・・
「こうなったら最後の手段だ・・・」
 俺は名雪に近付く・・・そして
「名雪!起きないとキスするぞ!」
・・・・・・・・・・・・
「ぐーぐー」
 名雪はワザとらしい声でぐーぐー言ってる・・・
「よし、起きたな?」
「寝てるよ」
 寝てる奴は俺の言ったことに答えないはずだぞ。
「じゃあ俺は先に下で飯食ってくるから」
 俺は名雪の部屋から出て行く。
「・・・・・・残念」
 今日も平凡な一日が始まる・・・はずだった。
                      続く
390えにゅ ◆NoPic0XrBw :03/07/20 22:30 ID:BIIuOWnc
 いつものように朝飯を済ませたころに名雪がやってくる。ついでに居候2号と3号がやってきた。
「おはよう。名雪・・・と、おまけ」
「うぐぅ。祐一君がいじめるよ・・・」
「いや、そんなことはないぞ。からかってるだけだからな」
 HAHAHA・・・と可笑しな笑い方で笑ってみる・・・
「うぐぅーーー!」
 うぐぅが吠えてる。まったく・・・たまには静かにしてる真琴を見習・・・え?・・・・・・・・・(思考停止中)
「ど・・・どうした真琴!お前が騒がないなんて・・・マコピー星に帰りたくなったのか!?」
「・・・・・・・・・」
 真琴はツッコんでこない・・・むぅ、これではボケが二人でツッコミが一人・・・バランスが悪いじゃないか!
「祐一、酷いこと言ってる・・・」
 このさい、名雪は無視する。しかし俺はまた考えてることを・・・この癖、早く治したほうがいいな・・・それはともかく
「秋子さん!大変です!真琴が急におとなしくなったんです!」
 台所へ真琴を担ぎながらダッシュで向かう。
「祐一!だめだよ朝から!」
 後ろの二人は無視する。気にしたら負けだ。
「あぅ・・・」
 ん?今、真琴がなんか喋ったぞ・・・?
「あううううううぅうぅぅうぅぅぅぅーーーーーーーーーー!!」
「ぐあ!!」
 真琴は奇声を上げ、家から出て行った・・・
「なんだったんだ?・・・今の・・・」
 しばらく唖然としてる・・・そして
「あ・・・学校・・・」
 そんな名雪の声を聞き、ようやく我に帰る・・・
「遅刻だ!名雪!走るぞ!!」
「待ってよー、私まだパジャマのまま・・・」
「パジャマのままでいいから学校行くぞ!」
「うぅ・・・行ってきます・・・」
「遅刻するーーーー!!」
                         続く
391長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/07/20 23:28 ID:PLuSmRMO
>>389-390
しばらくレスがないってことは続きは暫く先かね。
結構好きかも。特に名雪起こす下りは個人的に結構つぼ。
こういうラブコメは書けないから羨ましいよ、ホント。
でも…の使い過ぎや、一瞬誰の台詞かよくわからないときがあるから気をつけて。
話の内容は悪くないと思うから。
間違っても、本編の焼き増しにはならないように。
392名無しさんだよもん:03/07/21 00:01 ID:He5jd559
焼き増してどうする。
焼き直しだろ?
393長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/07/21 00:16 ID:GM44qJ6X
そうだねぇ。スマソ。
394名無しさんだよもん:03/07/21 00:22 ID:5NcRS02X
そんなんだから底が知れるって言われるんだよw
395名無しさんだよもん:03/07/21 00:43 ID:PZKSY0J/
ハッハッハ、>>394に座布団もってこい
396名無しさんだよもん:03/07/21 00:58 ID:AbsE3AMM
そんな事より、誰かsageを教えてやれよ。
397 :03/07/21 01:06 ID:c4E/Ztz+
>>389
ああ、結構いいなぁ。
SSはこういう感じのものから入っていくんだよね。

続きがんがって。
398名無しさんだよもん:03/07/21 01:46 ID:o4qn6F0Z
注意点はあるけど・・・
今はそういうのにとらわれずに書いてたほうが良いだろうね。
それが気楽にスレの本領発揮ってところかな?
399あぼーん:あぼーん
あぼーん
400名無しさんだよもん:03/07/21 03:39 ID:Yyy8a+vg
>しかし俺はまた考えてることを・・・この癖、早く治したほうがいいな
葉鍵板の分析では祐一にはこの癖は存在しないという結論がでているので、やめといたほうが無難w
401貸衣装の秋子:03/07/22 00:37 ID:mBs/NK35
「祐一さん、ちょっといいですか?」
「何ですか秋子さん?」
「今日祐一さんのお部屋を掃除していたらこんな写真が見つかったものですから……」
ttp://pri0112.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20030718005515.jpg
「……ぅゎぁ……」
「心当たりありますか?」
「え、えぇ、まぁ、少しは、はい」
「おすまししちゃって、かわいいわねぇ」
「そ、そうですね」
「……ところでもう一枚見つけたんですが」
ttp://pri0112.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20030717081123.jpg
「ぶっ」
「ココロアタリありますか?」
「……はい」
「うふふ、祐一さんも好きですね」
「……」
「あ、何か着せたい衣装があったら言ってくださいね、色々と持ってますから」
「……」
「いえ、私の分の写真を焼き増ししてくれればいいんですよ」
「……」
「そうそう、少しくらいなら汚しても大丈夫ですから」
「……」
402名無しさんだよもん:03/07/22 00:38 ID:mBs/NK35
↑の絵にやたら萌えたので他スレより拝借。
……でもこういうのってやっぱマズイですかね。
403貸衣装の秋子・後日談:03/07/22 01:31 ID:OmX3uTj2
「祐一さん、ちょっといいですか?」
「何ですか秋子さん?」
「今日祐一さんのお部屋を掃除していたらこんな写真が見つかったのですけど……」
http://banaga.axisz.jp/cgi-bin/hakagi/img-box/img20030722010846.jpg
「……ぅゎぁ……」
「……これ、年末の町内演芸会で来た衣装ですよね……」
「…………ええと、その……」
「……別に、言い訳はしなくていいんですよ?」
「は?」
「(真っ赤に俯いて)その……私、祐一さんでしたら、OKですから」
「……」
「子供はちょっと不味いですけど……その手前までなら」
「マジっすか?C=(゚∀゚)」
「……」
「……C=C=(゚∀゚)」
「……あの、お約束としては、そこで祐一さんが引くものだと思うんですけど」
「お約束ってナンデスカ?」
「……」
「……C=C=(゚∀゚)」
「……いえ、お待ちしておりますから」
「はい、お待ちされていただきます。C=(゚∀゚)」
「はい(にこっ<満面の微笑み)」
404貸衣装の秋子・後日談:03/07/22 01:35 ID:OmX3uTj2
うわ直リンだ。

スマンがこっちから頼む。
ttp://banaga.axisz.jp/cgi-bin/hakagi/img-box/img20030722010846.jpg

   ∧||∧
 ・゚・(  ⌒ -=y ターン
   ∪  ノ ̄
    ∪∪
405名無しさんだよもん:03/07/22 01:45 ID:mBs/NK35
秋子さんも着るのかよっ
406名無しさんだよもん:03/07/23 06:22 ID:aRWRTLy3
おお、おお。
萌えるじゃないか。
407名無しさんだよもん:03/07/24 00:42 ID:o/vZivfh
1/2
前の席に座っている七瀬の髪の中に、一本だけ赤いものが混じっていた。
抑え難い衝動に駆られた俺は、反射的にそれを引き抜いた。
するとどうだろう、七瀬の髪の毛がすべて抜け落ちてしまったではないか!
それはナイアガラの滝のごとく有様だった。
いまや殻を剥がしたゆで卵といった形容が相応しい、輝く七瀬の頭が向きを
変え、こちらを睨みつけた!
俺は逃げ出した。薄暗く埃っぽい禅寺の回廊を全速力で逃げた。
七瀬は髪を振り乱しながら・・・・・・もとい、禿頭を振りかざしながら、羅刹の
ごとく形相でこちらにぐんぐん迫ってきている!
「これからは毎日磨いてやるから許してくれ!」

目が覚めた。
目覚ましの音によって、悪夢の禅寺から自室のベッドの上に生還することが
できたようだ。
目覚ましを殴りつけるようにして黙らせた後も、しばらくは夢と現実が混ざ
り合って離れず、七瀬の頭を磨くための手拭はどんなものがいいかと、どろ
どろとした思考を玩んだ。
そうしているうちに、長森がやってきた。
なぜか知らんが、随分昔から毎日俺を起こしに来てくれる奇特かつありがた
いヤツだ。
「浩平〜、朝だよ〜」
いつも迷惑ばかりかけてすまない。今日ぐらいはすんなり起きよう。俺はシ
ーツを跳ね除けて、勢いよく体を起こした。
「おは・・・・・・すみ」
そして、再び体を横たえた。起き上がりこぼしのごとく。
これが噂の『バンジーガム』というやつか。くそ、グラピカに言いつけてや
る。
「ふざけてないで早く起きてよ〜! このままじゃ遅刻しちゃうよ〜!」
408名無しさんだよもん:03/07/24 00:44 ID:o/vZivfh
2/2
まいった、立ち上がれない。いくら内力を径脈に巡らしても体が言うことを
聞かない。
「うう・・・・・・長森、いや瑞佳よ・・・・・・頼まれてほしいことがある・・・・・・」
「なあに? 担架で学校まで運んでくれとかいうのはだめだよ?」
「パンツ見せてくれ」
ぼすっ。
一瞬、重力から解放された俺の頭部は、ベッドの上にめり込んだ。枕を抜き
取られたらしい。
「莫迦なこといってないで早く起きてよ〜!」
「俺は大真面目だぁ〜。・・・・・・見せてくれたら力が沸いてきて、学校にも行
ける様になると思うんだけどな・・・・・・ちょっとだけでいいからさ・・・・・・な?」
仰向けになって下から見上げる格好になっているため、長森の表情はよくわ
からなかったが、顔を紅潮させているようだ。
「・・・・・・もう、浩平は本当にえっちなんだもん・・・・・・ちょっとだけだよ?」
なんと、長森はスカートの裾を掴んで、少しずつたくし上げ始めたではない
か!
俺はベッドの上に正座して、固唾を呑んでその行方を見守った。
も、もう少しで・・・・・・つ、ついに! 見えたぁ! 長森のブルマそっくりの黒
い下着が・・・・・・というかブルマそのものじゃないか!
「へへ〜ん、今日は体育の授業がある日でした〜♪」
「ふぬぅおう! たばかったな! とぅおろろろろろろろ!」
俺はアニメ版の戸愚呂・兄を彷彿とさせる奇声をあげて、長森に飛びかかっ
た! そのままブルマに掴みかかり、それを引き下げた!
よし、今度こそ長森の・・・・・・・・・・・・はれ?
そこには長森の神秘の茂みがあった。ブルマごとパンツも下げてしまったよ
うだ。はっはっはっ。
永遠とも思える一瞬、俺と長森の時は止まった。
俺はその間、キムチラーメンが食いたいなと思っていた。
409名無しさんだよもん:03/07/24 01:03 ID:TUVAcKbY
>>407-408
えっ!お、終わり?
その後のHな展開は?
激しく続ききぼんぬ。
410名無しさんだよもん:03/07/24 04:10 ID:fnHlHLPb
テンポが良いね。
2レスの短編だからと言うわけでなく、ぽぽぽーんと読めた。
あと個人的に冒頭から悪夢の禅寺の下りが無茶苦茶好きだ。
411こんなの書いてた(1/3):03/07/25 05:19 ID:IVjLEP4f
他国の書斎はいざしらず、トゥスクル皇の書斎といえば政務の山と相場は決まっている。
それを認めたがらないものはこの國に一人だけ。他ならぬ皇、ハクオロである。
とはいえ、認めたくないのは山々だが、放って置いても目の前の書類や木簡の山は消えたりはしない。
しかし片付けても片付けても目の前の山は減るどころか増えるのである。
「……氷付けになる前に観たチャップリンの映画のようだな」
「聖上、現実逃避はおやめ下さい」
山を積み上げる張本人の冷ややかな声に、感傷の形を借りた現実逃避を砕かれる。
「ああ、わかっている、わかっている。……ん?」
見れば書斎の机にいくつも詰まれた書類と巻本の山の中に、
他の山に比べれば小さいながらも華美な印象を与える山があった。
「なんだ、これは。随分と上質の紙が使われているようだが」
「縁談です」
ベナウィの答えは簡潔である。
「……私は当分室を迎えるつもりはない、と触れを出したはずだが」
辟易とした口調で返しながらも、筆を休めることはない。
皇になってしばらくは縁談などはそれほど多くなかったのだが、
クッチャ・ケッチャを併合したころ辺りから持ち込まれる数が増え始め、
クンネカムン戦役が終わってからは、ハクオロに持ち込まれる縁談の数は一月に数十を越えていた。
特に外国からの縁談は、外交に関わることだけに無碍に扱うわけにも行かず、
ハクオロは日常の政務に加えてそれらの処理に忙殺された。
なにしろ使者が来た時は直接会って謝絶すればよいが、
書状が送られてくれば、いちいち断り状を書かねばならないのである。
これも外交の内、戦(いくさ)をするよりよほど良い、とハクオロは真面目に返事を書いていたのだが、
『大封印』から帰還してから留守中に溜め込まれた縁談の山についにたまりかね、
先に書いたような触れを國の内外に出すこととなったのである。
「聖上の縁談ではありません。アルルゥ様のです」
「……は?」
筆の動きが止まったことを気にすることなく、ベナウィの説明は続く。
「国内の豪族から遠国の皇まで、多くの者がアルルゥ様と姻戚を結びたいと」
つまりは政略結婚の申し入れである。三大大国の一、シケリペチムを単独で滅ぼしただけでなく、
先の戦役で合同軍の中核をなしたトゥスクルと姻戚関係を結ぶ意味は大きい。
412こんなの書いてた(2/3):03/07/25 05:22 ID:IVjLEP4f
トゥスクル国内の豪族にとっては、それに加え所領の安堵の保証ということもある。
今の皇は前王朝と違って難癖を付けてくる事はないものの、とある事件が豪族の間に知れ渡ったため
やはり皇の逆鱗に触れればいつ取り潰されるかわからない、というのが豪族たちの正直な心境だった。
「やれやれ、他国はともかく豪族たちもか。下克上の皇の出す所領安堵状では心許ないようだな」
いささかフミルィルの時の脅しが周りにも効きすぎたか、と苦い笑いを浮かべた後、
ハクオロは筆を硯に戻し、ベナウィの方へ向き直った。
「心許ないと言うなら他国の皇にとっても同じことです。
我が國の…というより聖上の関わる戦はみな相手を滅ぼすことで決着しておりますゆえ。
それにカルラゥアツゥレイの一件が」
「そうか、ついにバレたか。持った方と言えるかも知れんな」
「はい、デリホゥライ皇も話が表に出ないよう、とりはからってはいたようですが」
言うまでもなく、カルラゥアツゥレイ、つまり先のナ・トゥンクの戦の話である。
ナ・トゥンクの叛乱を、諸国は当初冷ややかな、もしくはハゲタカの眼で見ていた。
確かに叛軍の規模は大きいが、兵の練度は低く、統率が取れているとも言い難い。
遠からず叛乱は鎮圧され、叛軍を支援していたトゥスクルとナ・トゥンクの間で
何らかの争いが起こるだろう。その争いにつけ込むことはできないものか――。
だが、そんな諸国の思惑は外れた。ある時を境に叛軍の動きが変わったのである。
鮮やかな奇襲戦法、数の多さを利用しての分断包囲作戦、それを可能とする統率の取れた兵達。
優れた軍師である何者かがデリホゥライに知恵を授けたことは明白であった。
『疲弊していた叛軍を勝利に導いたのは何者か?』
当然に各國の疑問はそこに集中し、それを暴くために大陸中の密偵がそれを探った。
結果、様々な風説や噂話の山の中から、風変わりな傭兵団の存在が浮かび上がったのである。
エヴェンクルガの女武者、黒い羽のオンカミヤリュー、ムティカパを従えた幼い少女、
首に鉄の輪をつけたギリヤギナの女剣士、そして彼女らを率いる仮面の男。
413こんなの書いてた(3/3):03/07/25 05:26 ID:IVjLEP4f
先に書いたように、トゥスクルがかつてナ・トゥンクの叛軍――今のカルラゥアツゥレイを建国した
デリホゥライ軍を支援していたことについてはすでに広く知られた事実である。
そのことについて問題は無い。他国の叛乱への介入など、珍しいことでもない。
だが、皇自らが身分を隠して戦に加わっていたとなれば話は別である。
ハクオロ皇をそこまで動かしたものは何か?
トゥスクルの宿将の一人、ギリヤギナ族の『カルラ』と
『カルラゥアツゥレイ』の皇にして同じくギリヤギナ族のデリホゥライ。
二人に何らかの関係、それも強い結びつきがあることは明白であった。
聞けばカルラは単にトゥスクルの将であるだけでなく、皇の愛妾でもあるというではないか。
考えてみれば、建国間もないトゥスクルが他国の内乱に手を出すなど、火遊びも良い所である。
それにもかかわらず、ハクオロ皇は叛軍を支援し、自ら戦に身をさらした。
つまり、これほどトゥスクルと姻戚関係を結ぶ利益を示す例は無い。
カルラが聞けば一笑に付すだろう結論だが、
多くの國はそう考えたようである――ベナウィが皇に説明したことは、ざっとこういう話だった。
「ということは、また縁談が増えるのか……」
言外にせっかく解放されたと思ったのに、という気持ちが言葉の節々ににじむ。
「実は、もう一つこの案件についての問題が」
「今度は何だ? 謝絶の挨拶と詫び状を書くことの他にまだ何かやることがあるのか?」
「いえ、聖上のお手をわずらわせることではございません」
いっそそうなら、とため息をつくベナウィに、怪訝な顔をするハクオロ。
「では、なんだ?」
「アルルゥ様に、恋文が届いております。それも一通や二通ではありません」
「……。何ィ!?」
ふむ、素顔のこの方は驚くとこういう顔をなさるのか。
自分の言葉が予想通りの効果をあげたことに満足しながら、
ベナウィはいつも通りの涼しい顔で、仮面の外れた皇の顔についてそんなことを考えていた。


ここまで書いたのはいいが、オチが思いつかないんでほったらかしだったり。
まあ、自己満足と言えばそれまでなんだが。
414411-413:03/07/25 05:32 ID:IVjLEP4f
うあ、コピペしたら一文抜けた。
412と413の間に

「――彼らが何者か、もはや誰の目にも明らかなことであった。」

という一文を挿入して下さい、ぐーっと。
415名無しさんだよもん:03/07/25 09:20 ID:HYVJtrk3
>>411-413
いいね。ちょっと地の文の説明描写が多いかとも思ったが、アイディアは悪くない。
きりのいいところで終わってるからこれはこれでいいのかも知れないが、続きが読みたいSSだ。
416名無しさんだよもん:03/07/25 14:07 ID:ZCZ/RnJr
良SSsage。


続きをキボン。
私を父と呼ぶな!といってブチ切れるハクオロ皇キボンヌ
417名無しさんだよもん:03/07/26 12:08 ID:xF1nY9yk
413のラストで視点が切り替わるのが気になったけど……
面白そうジャン。
418名無しさんだよもん :03/07/26 13:41 ID:apZNT0g7
>>407-408
なんか好きだ
419あぼーん:あぼーん
あぼーん
420あぼーん:あぼーん
あぼーん
421あぼーん:あぼーん
あぼーん
422えにゅ#:03/07/27 00:09 ID:K8AptReg
祐一 「はぁ・・・はぁ・・・なんとか遅刻せずに・・・すみそうだ・・・今日はもう・・・走りたくない」
名雪 「でも、今日の一時限目、体育だよ」
祐一 「なにぃ!そんなこと俺は聞いてないぞ!」
 いや、たしか聞いたような気がしないでもない。だがそんな事はたった今、忘れる事にした。
名雪 「え?じゃあ体操服とか、持ってきてないの?」
祐一 「ああ」
名雪 「どうしよう・・・取りに行ってたら遅刻だよ」
 しばらく悩む俺たち。
祐一 「そうだ名雪。お前取ってきてくれ。その間に俺は学校に行く」
 それだと名雪は遅刻するが、そんな事はたいして心配ではない。
名雪 「それじゃあ、私が遅刻しちゃうよ」
 うむ、名雪も不満があるようだ。こうなったら!

 1、名雪の体操服を借りる(無断で)
 2、北川の体操服を借りる(無断で)
 3、あそこに居るあゆに取りに行かせる

 いろいろと問題がありそうだが3を選んだ。ちなみに俺個人としては1だ。
祐一 「お〜い!あ〜ゆ〜!!」
 俺の声に反応して、未確認うぐぅ物体が突撃してくる。
あゆ 「祐一く〜〜〜ん」
 あゆの突撃を回避し、体操服を取りに行かせる。・・・ついでに名雪の制服も。
祐一 「これでゆっくり学校に行けるな」
名雪 「そうだね」
 なんか忘れてるが、気にしない。
 結局、俺たちは2人そろって遅刻した。
名雪 「う〜。恥ずかしいよ〜」
 ちなみに名雪はまだパジャマのままだ。
                                            続く・・・かも

☆一瞬誰の台詞かよくわからないときがあるということでセリフの前に名前を入れてみました。どうでしょう?
423名無しさんだよもん:03/07/27 00:33 ID:0F3aXirG
えと、ひとつ訊きたいんだが、未完の上に30kB近くもあるの
ここで投下したら顰蹙もん?
勿論、一遍にってわけではないけど。
424えにゅ#:03/07/27 00:54 ID:K8AptReg
北川 「よぉ、祝!遅刻だな」
香里 「遅刻ね。おめでとう」
 うれしくない。今まで多少厳しい(?)時間でも、ギリギリで登校できたのが、今日に限って遅刻なんて・・・
祐一 「・・・はぁ・・・ついてねぇ」
名雪 「私なんかパジャマのままだよ」
祐一 「よくある事だろ?」
香里 「ええ、そうね」
名雪 「ひどいー、ひどいー」
 さすがに名雪も怒ったか・・・後でイチゴサンデーせがまれるな。

 ・・・授業中・・・退屈だ・・・眠い・・・
 ・・・ぐー

名雪 「祐一、お昼だよ!」
祐一 「ん?・・・おはよう。名雪」
 今日はやけに早く起きるな。何があったんだ?
名雪 「祐一、寝ぼけないでよ。お昼だよ!」
 昼?・・・そうか、だから名雪が起きてたのか。
祐一 「名雪。昼でも挨拶は『おはよう』だぞ」
名雪 「え?そうなの?」
 相変わらず騙しやすい奴。
 時計を見る。
祐一 「昼だな」
名雪 「さっきからそう言ってるよ」
祐一 「学食行くか」
                           続く・・・ごめん
425名無しさんだよもん:03/07/27 01:42 ID:rsaqeqUm
>>423
気楽にSSだから板違いでない限りは問題ないと思われ
てーか、こういう物は規制を始めると一気に廃れる
426 :03/07/27 10:29 ID:NwCKZEU9
でも完結してくれないと、続きが気になるYO
427あぼーん:あぼーん
あぼーん
428あぼーん:あぼーん
あぼーん
429(1/11):03/07/30 00:44 ID:nP5oazlF
 白。
 真っ白だった。
 歪み。捻れ。違和感。嫌悪。
 全ての存在が、肯定され、否定される。
 ぼくの、世界。

「お帰りなさい……」

 白い闇に包まれて。
 響く声。
 女の子。ぼくを待ってる。

「お帰りなさいはおかしいよ」

 ぼくは応える。

「だって」

 幽かに、音がした。色が生まれる。

430(2/11):03/07/30 00:45 ID:nP5oazlF
「ぼくは、ここへ来るのは初めてなんだから」

 世界に色が広がる。
 ずっと前から知っていた。望んだ、ところ。
 そこにぼくは在る。

 目の前の女の子。
 遠い昔から知っていたはずの。人。
 あのときの姿のまま。微笑んでいた。

「でも、ここはあなたの還る場所。そして、還ってきた場所。だから」
 女の子はもう一度、優しくその言葉を紡ぐ。





「お帰りなさい」
431(3/11):03/07/30 00:45 ID:nP5oazlF
「ほらぁ、起きなさいよー」
 瞼の裏を貫く陽光。
 幼馴染の声。
 いつものように布団を剥がされて。
 呆れるほど繰り返されてきた日常の光景だ。
「うーん。頼むぅ、長森ぃ。……あと、五ニュートン」
「またぁ、訳の判んないこと言ってないで、ほら、さっさと起きるっ」
 布団を剥がされ、寒さに身を縮めるオレを、ゆさゆさと揺する。
 その心地よいリズムが、さらなる眠気を誘発する。
 起きたくない。この快楽。
「だめだぁ。今日は、調子が悪い。……長森、先行っててくれぃ」
「えっ? 浩平、どこか具合悪いの?」
 長森の口調が急かすものから一転、気遣うそれへと変わる。
 だが、そんなことを気にしている場合ではない。今は如何に一分一秒を眠りに費やすかだ。
 適当なこと並べて、長森をさっさと追い払おう。
 頑張れー、オレ。桃源郷はすぐそこだぁ。
「あぁ、もう、オレぁ駄目だぁ。先刻からゾクゾク震えるくらい……眠気がして」
「…………」
「頭もがんがんする……くらい睡魔に襲われて」
「…………」
「喉の奥がひりひりする……ほど眠いんだ。だから、おやすみ……」
 手探りで布団を探り当てて、掛け直す。
 ふむ、暖かい。
「…………」
 流れる静寂。このまま一気に夢の世界へと……。

「こらーーっ! いい加減、起きるっ!!」
 布団が宙を待った。
432(4/11):03/07/30 00:46 ID:nP5oazlF
 今日も今日とて、二人で走る通学路。
 眩いばかりの朝日に照らされて、お互いの吐く息が白い冬の朝。
 風を切る冷たさを、手に、顔に、感じながら。
「はぁ。毎日毎日、浩平も良く飽きないね」
 もう、走りながらの会話なんてお手のもの。
「おまえもな」
「あのねっ。私は決して好きで走ってるんじゃないよ!」
「それは奇遇だ。オレもだ」
「……だったら、もうちょっと早く起きるなり何なり、努力してよねっ!」
 走りながら、はぁ、と溜息を吐く長森。
 そんな器用な仕種も、すっかり見慣れた光景だ。
「うむ。頑張れ。影ながら応援してるぞ」
「わたしが頑張ってどうするんだよっ! 浩平が頑張って早起きするんでしょ!」
「いや、長森。おまえは、大事なことに気がついてない」
「なに? 大事なことって?」
 怪訝そうな顔を見せる長森。
「気づかないか?」
「だからなにを?」
「しょうのないやつだな。ヒントをくれてやろう」
 そこで一呼吸入れて。
「いいか、長森。おまえが今日、オレの部屋に入ってからの行動を思い出してみろ」
「え? 浩平の部屋に? そんなこと思い出して、どうなるの?」
「いいから。一つ一つ口に出して、思い出してみろ」
 長森は全然訳がわからないといった表情だ。まったく鈍いやつだ。
「部屋に入ってからって……、浩平を起こしただけだけど?」
「ばかっ。そんなこと判ってる。そうじゃなくて。もっと詳しく思い出してみろって言ってる
 んだ。たとえば、部屋に入るときは右手でドアを開けただとか、部屋には左足から入った
 とかだ」
「そんなこと覚えてるわけないよ」
 呆れたような眼差しでこちらを睨んでくる。
433(5/11):03/07/30 00:46 ID:nP5oazlF
 ほんとに呆れ果てた奴だ。自分の記憶力の無さを、さもオレがおかしなことでも言ったかの
ような態度をとるとは。だが、寛大なオレはそれぐらいでは怒らない。金持ち喧嘩せず。駄目
な子は誉めて伸ばしましょう。
 そんな訳で優しく諭す。
「だから、そこまでいかなくても、できるだけ詳しくだ」
 もう、訳判んないよ、と文句を垂れながらも、少し考え込むような仕種を見せると。
「えーと。浩平の部屋に入ってからって……。まず、カーテンを開けて、うーんと、それから、
 浩平に起きなさいよ―って。えと、それでも浩平が起きなくて、布団を剥がしたら、浩平が訳
 の判らないこと言い出して……」
 変わらず走りながら、これらの会話をこなすオレ達。
 なかなかどうして、大したもんだ。慣れというのはある意味恐ろしいな。
「それで、風邪かと思って心配したら、ただ眠いだけなんて、ほんとに呆れて。もう一度、布団
 を剥がしたら、やっと浩平が起きてくれて、んー、それから、着替えを渡して下に下りたん
 だけど?」
「うむ。長森じゃそのくらいを思い出すのが限度だろうな」
 それで、それがなに? という目をこちらに向ける。
「まだ気づかんのか?」
「なにを?」
 未だオレの真意を掴みかねている長森。
「かーっ。長森。おまえには失望したぞ。もうちょっと頭の回る奴だと思っていたが。所詮
 おまえもお勉強ができるだけのお利口ちゃんなんだな」
「……浩平には言われたくないよ」
 少し憮然とした表情で長森が言う。
 そんな長森の言葉を無視して。
「しょうがない。おつむがちょっとアレな長森にでも判るように特別サービスだ」
 肩を竦めて、大仰なポーズをしてみせる。
434(6/11):03/07/30 00:46 ID:nP5oazlF
「いいか、昨日の朝のことを思い出してみろ」
「昨日の朝?」
「そうだ。昨日の朝の行動を同じように逐一思い出してみるんだ」
「昨日の朝って、やっぱり同じだけど?」
「どんな風に?」
「どんな風にって……、部屋に入って、カーテンを開けて布団を剥がしても、なかなか浩平が
 起きなくて、それで浩平がくだらないこと言ってる内に時間が無くなって、走って登校する
 羽目になっちゃたんでしょ」
「そうだ。ここまで言えば、もう気が付くだろう?」
「?」
「いいか。昨日と今日のおまえの行動において、共通点は何だ?」
「共通点って……、ほとんど一緒だけど?」
「じゃあ、その前の日は? さらにその前の日はどうだ?」
「え? 大体同じようなものでしょ」
「そうだ。それこそがオレの言いたかったことだ」
 我が意を得たり、とばかりに、うむ、と頷く。
「はっ? つまり、浩平の言いたかったことって、私の行動が毎日同じだったってこと?」
「そう。要するにだな。オレは、クローゼットの中で寝てみたり、ベットの下で寝てみたり、
 素っ裸で寝てみたりと、マンネリに陥らないよう日々努力を重ねているというのに、翻って
 おまえはどうだっ!」
 ビシィと長森を指差す。勿論走りながら。
「毎朝同じ時間に来て、カーテンを開けて、布団を引っ剥がして、着替えを渡して下に下りる。
 これ以外のことをしたことがあるか?」
「…………」
 呆気に取られている長森に向かってさらに続ける。
「んん? どうだ。無いだろう? 毎日プログラムされたロボットみたいにこの繰り返しじゃ
 ないか。毎日同じことばかりして。脳を働かせない奴がどうなるか知ってるか? 健忘症に
 なって、物事が覚えられなくなるんだぞ。果ては痴呆症だ。おまえが夜な夜な街を徘徊して
 警察に保護されたり、『お嫁さんや、飯はまだだよもん?』なんてことになったら、オレは
 面倒見切れないぞ」
435(7/11):03/07/30 00:47 ID:QGovuisE
 ふぅ。流石のオレも息切れした。少し走る速度を緩めることにする。
「…………」
 長森は未だ黙ったままだ。オレの非の打ち所のない完璧な論理に感服して、目から鱗でも
落ちているのだろう。
 偉大な幼馴染を持って、幸せだな、長森。
 安心しろ。ビッグになっても、変わらず幼馴染として接してやるからな。
「というわけだ。長森。どちらに努力が足りないのか、判っただろう?」
「……浩平。それ本気で言ってる?」
「ああ。気分的には、真の剣でマジだな」
「はぁっっ。浩平の変な性格には慣れてるつもりだったけど。今日ほど呆れたことは無かった
 よっ」
 長森が今日一番盛大な溜息をつく。まったく遣る方無しといった態度である。
 なんて失礼な奴だ。もうおまえにはサインをやらんからな。後悔するなよ。
「なんだ。今の論理のどこがおかしいってんだ?」
「根本的におかしいよっ! 論理でもなんでもないし。それに高がそれだけ言うのに、何で
 あんな回りくどい言い方するのっ?」
「長森。答えを教えてやるのは簡単だが、それに自分で気づくということが大事なんだぞ」
「それは、こんなときに言う言葉じゃないよっ!」
 長森は本気で疲れたような顔をする。さっきから徐々にオレ達の走るスピードは落ちてきて
いる。
「はぁ。浩平がいつまでもこんなだと、わたしの悩みのタネが尽きないよ……」
「何故、オレがおまえの悩みのタネにならにゃいかん?」
「浩平がいつまでもそんなだから、彼女すら出来ないんだよ」
「あのなぁ。だから、何でおまえにそんな心配をされなきゃならんのだ?」
「浩平にはしっかりした人がついてないと心配だよ……」
 おい、それは質問の答えになってないぞ。そう言おうとしたところで、ふと、前方に件の
三叉路が目に入る。
 乙女志望の転校生とそれはもう劇的な出会いをした場所だ。
436(8/11):03/07/30 00:48 ID:QGovuisE
 どのくらい劇的かというと。
 衝突の拍子にお互いの精神が入れ替わってしまうという、あの伝説の『お約束』をやって
けたくらいだ。
 しかし、ここまでなら所詮『お約束』。現実的かどうかは別として、ありふれた話である。
 凄いのはここから。
 なんと、精神交代が、当事者間で一度に二回。
 まさに劇的。前代未聞。
 おおーーっ、と。あまりのヤラセ臭さに、それ自体狙ったヤラセじゃないかと思わず勘繰り
たくなるテレビショッピングの驚きの声が聞こえてきそうですな。なんて安い。なんて便利。
 ちょっと奥さん、聞きました?
 これを聞いて鼻で笑った、七瀬、長森、哀れ也。この奇跡体験あんびりーばぼーを理解しない
とは。
 第一、七瀬よ。おまえは奇跡の証人だろうが。
 ま、それはともかく。
 今日も……。奴の気配。
「浩平?」
 隣の長森を無視すると、迎撃態勢に入る。
 肘の角度、良し。
 目標鳩尾部位の把握、良し。
 目標足音補足。
 目標接近まであと約三メートルか。
「あっ。浩平っ。危ないっ。目の前っ!」
 よし今だっ! 英語で言うなら、レディーファイトか。
 思い切り踏み込む。
437(9/11):03/07/30 00:48 ID:QGovuisE
 が。

 完璧に奴の鳩尾に決まるはずだった肘鉄は、見事なまでに空を切った。
 な、なにっ!?
 衝突の衝撃に備えていたオレは、思わずバランスを崩し、前につんのめる。
「くっ……と、とっ」
 何とか転ばずに踏みとどまると、後ろを返り見た。
「浩平、大丈夫っ?」
 駆け寄ってくる長森と。
 脇道の前に立っている、他校の制服に身を包んだ少女が……二人。
 二人?
「ほらね。七瀬さん。この手前で止まってよかったでしょ」
「ええ、ご忠告ありがとう。それにしても……」
 プルプルと拳を震わせ。こめかみには青筋がピクピクと。本日も戦る(やる)気満々の
七瀬嬢。
 そして。
「柚木っ、おまえが何でここにいるっ!」
 指を差された柚木は、少し困ったような顔をする。
「えっ? やだなぁ。折原君。学校に行くために決まってるじゃない。あたし高校生なんだよ」
「だから……」
 何故違う学校のおまえがこんなところにいる?
 そう言いたかったが、七瀬の怒声に思いっきりかき消される。
「おっ、折原ーーっ! あ、あんた、またあたしに肘鉄食らわせようとしたでしょうっ!」
 七瀬嬢。もう、今にも掴みかからんとする勢い。
 流石、血の気の多い。カルシウムが足らんな。
「七瀬。それは悲しい誤解というものだぞ。オレは肘を前に突き出して走るという、人には
 言えない癖があるんだ」
「思いっきり言ってるわっ! って、そんなことよりっ! そんなフォームがあるかぁーーっ
 !!」
438(10/11):03/07/30 00:48 ID:QGovuisE
「あ、でも。折原君なら有り得るかもね」
 七瀬の影で、何気に失礼な言葉を吐く柚木。
 おまえはどっちの味方だ?
「まあ、不幸中の幸いということで。オレも忘れるから、七瀬も気にするな。なっ?」
「あんたは気にしろーーっ!!」
「ねえねえ、七瀬さん」
 七瀬の雄叫びもなんのその。柚木が、七瀬の肩をぽんぽんと叩く。
「何よっ!」
 柚木以外だったら怯えてしまうような顔を向ける。椎名なんかが見ようものなら夜泣きもん
だな。
 七瀬よ、乙女は遠いな。
 それに比べて、柚木は相も変わらずのほほんと。
「急いでいたようだったけど、いいの?」
「えっ?」
「ほら。先刻会ったとき。なんか急いでいたようだったけど。いいのかなーって」
 その言葉に、七瀬の恐怖に竦んでいた所為だろうか今まで静観していた長森が声をあげる。
「はっ。そうだよ。浩平っ。わたしたち遅刻しそうで急いでたんだよっ!」
 慌てて時計を見遣る。
 うあっ。非常時のために四十三分進めておいたから、今何時かとっさに計算できない。
 でも、とにかくやばそう。
「うわーっ、もう時間が無いよっ! 七瀬さんもっ。ほんとに急がないと、完璧に遅刻だよ!」
 やはり相当やばい時間らしい。
 長森に無理矢理叩き起こされて、七瀬に肘打ちも決められず、この上遅刻などしようものなら
オレは人生の落伍者になってしまう。
「そいつは拙い。急ぐぞ、長森、七瀬っ」
「あっ、ちょっと、待ってよーっ。浩平っ」
「こらーーっ。逃げるなっ。折原っ」
 二人を尻目に、急いで駆け出すオレと、それを追いかけてくる長森と七瀬。
439(11/11):03/07/30 00:49 ID:QGovuisE
 そして。
「二人の女性に追いかけられて、折原君も隅に置けないねぇ」
 何故かオレの隣を柚木が走っていた。オレがかなりの速度で走っているにもかかわらず、その
表情は余裕綽々。矢でも鉄砲でも七瀬の鉄拳でも持って来いといった感じ。
 そんな柚木に疑問は諸々あったが、取り敢えず、一つだけ訊く。
「おい、柚木よ。何故におまえがついてくる?」
「何でって、遅刻しちゃうからだよ」
 嫌だなー、折原君。そんな当たり前のこと訊かないでよー。と柚木。
「…………」
 オレはもうそれ以上何も聞かなかった。
440名無しさんだよもん:03/07/30 00:50 ID:QGovuisE
>429-439
『ONE』より。
とりあえず、きりの良さそうなところで。
441あぼーん:あぼーん
あぼーん
442名無しさんだよもん:03/07/30 02:11 ID:VLB8J4SC
いたいけな少女のいけない画像、動画がいっぱい!
無料のムービーを見るだけでも見てみれば?
今日は新作がアップされてるから必見です。
http://www.rolix.net/index2.html
443あぼーん:あぼーん
あぼーん
444あぼーん:あぼーん
あぼーん
445あぼーん:あぼーん
あぼーん
446名無しさんだよもん:03/08/01 19:20 ID:rvYM5cQ6
>429-439
なんつーか売りがない。
浩平のイカレ具合も微妙でテンポも悪いし、あんまり笑えん。
10点中3点。
447親父対息子:03/08/02 01:46 ID:139TXaeA
―出セ

声。
耳には聞こえない声。
体の奥から響いてくる、声。

―出セ
―オレヲ ココカラ 出セ

獣のような息づかい。
むっと鼻につく、生臭い匂い。
……いや、そうじゃない。
幻覚だ。そんな、気がするだけ。

夢、俺は夢を見ているんだ。
448が書きたいなとか:03/08/02 01:46 ID:139TXaeA
暗闇で一人、俺は膝を抱えて震えていた。

―血ガ欲シイ

奴が言う。

―女ヲ犯シタイ

黙れ

―弾ケル肉 湯気ノタツ 柔ラカナ内臓 飛ビ散ル血液
―柔ラカナ乳房 濡レタ股座 濃密ナ蜜 ウネル膣壁
―快楽

うるさい

―ククク……

何がおかしい

―ククククク……ハーッハッハッハッハッ!!
449思ったけど:03/08/02 01:46 ID:139TXaeA
「うるさぁぁぁぁいっ!!」
「きゃっ……っ!」
 小さな悲鳴に、俺ははっと我に返った。
 驚いた顔をした母さんが目の前にいる。
「んー……母さん?」
「母さん? じゃありません。どうしたの、いきなり大声出して」
「あー……ごめん」
 俺はぽりぽりと頭をかいた。
「何でもねーよ。ちょっと変な夢見ててさぁ」
 何なんだ俺は。アホか。寝ぼけて大声出すなんて、高校生のやることじゃないだろが。
 しかも母さんの前で……こんなことだから子ども扱いされるんだろうな。
 つーか、またあの夢かよ。最近よく見るなぁ……
 中身にも問題がありそうだけど、全部同じ夢ってのはなぁ……どうしたんだろ。
「どんな夢だったの?」
 興味を持ったのか、ずいっと身を乗り出してくる母さん。
「別に大したこと無いよ、ちょい不気味だったけど、どうせ夢だし」
「不気味? 良かったら話してくれない? こう見えても私は大学で心理学やってたし、
 何か役に立つかも」
 この時俺は、母さんに小さな疑問を抱いた。
「母さん、何でそんなに気にするんだよ?」
「え? そんなことないわよ」
「あ、そう……」
「それよりほら、耕一さんがお腹空かせて待ってるから」
「あぁ、うん。先行ってて」
「はいはい」
 母さんは笑いながら部屋を出て行った。
 ……考えすぎかー。
450いわきりスレの131:03/08/02 03:01 ID:JvN5aAtG
どーもこんちわ
今回初めてSS書きますた。僕の処女作です。
いわきりスレに載せたのでリンク貼っておきます。

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1058292195/126-127

あともう一つ。坂神×御堂を書きました。
こっちも御堂スレに載せたのでリンク貼ります。

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1058703589/125-133

御堂の方はちょっと長くなっちゃいましたが、よろしければ読んでみてください。
できれば感想も聞いてみたいです。それでは。
451名無しさんだよもん:03/08/02 03:22 ID:EfBLh4EP
>>450
向こうに張ったならここにまでリンク張る必要は無いと思うのだが……
452いわきりスレの131:03/08/02 08:41 ID:JvN5aAtG
いや、せっかくだからより多くの人に見てもらいたくて…スマソ
また今度新しいのが出来たらこっちに乗っけるようにします。
453あぼーん:あぼーん
あぼーん
454名無しさんだよもん:03/08/02 14:13 ID:vKqcWTPd
>>440
これ、終わってないんだよね?

455名無しさんだよもん:03/08/02 20:44 ID:+bcapSuL
岩切からの視点で誰彼のENDを改変してみました。
今回は『光岡編』です。が、まだ完成してません。
とりあえずきりが良さそうなところまで載せときます。
4561/8:03/08/02 20:46 ID:+bcapSuL
きよみの覆製身の亡骸と、立ち尽くす犬飼と坂神達をおいて、あたしと光岡一足先に非常階段を駆け下りていた。
光岡の背中を追うように階段を駆け下りる間、あたしはずっときよみの覆製身のとった行動の事を考えていた。
『愛する人の命を救う為、自らの命を犠牲にする。』
あたしにはとても考えられない行動だった。普通は自分の命がこの世で一番大切なものだろう。
愛とはそれを凌駕するものなのか?
あたしは人を愛した事がないからわからない。もとより色恋沙汰とは縁遠い生活をしてきたからな。

「…あっ!」

考え事をしていたせいか、階段を踏み外してしまった。
ぽすっ
だが、あたしは転げ落ちる事はなかった。
そのかわり光岡に抱きとめられていた。

光岡「…不注意だぞ、岩切。」

頭の上から光岡が言う。見上げるとすぐそこに光岡の顔があった。
どきっとした。いや、今もしている。鼓動が速い。顔が熱い。
なんだこれは。見慣れている顔だぞ。しかも先程まで喉元に刃を突きつけていた男だぞ!
あたしは光岡から離れ、頭をぶんぶん振る。

光岡「どうした?」
4572/8:03/08/02 20:46 ID:+bcapSuL
光岡が怪訝そうにこちらを見ている。
あたしは頭巾を深めにかぶり直しながら気持ちを落ち着かせる。

「い、いや、なんでもない。すまなかった。」

光岡「…急ぐぞ。」

そう言うと光岡は何事も無かったかのように、反転し階段を駆け下りてゆく。
あたしもそれに続く。
今度は踏み外さないよう注意しながら。


オリエントホテルを出たあと、人目に付かない様に気を配りながらあたし達は町外れの雑木林に向かった。
手頃な岩を見つけ、そこに腰を下ろす。
光岡もあたしのすぐ傍に座り、なにやら懐をまさぐっている。

光岡「…食うか?」

どうやら食べ物を探していたらしい。出てきたのはつぶれたパンだった。
それを半分に千切り、片方をあたしに差し出してくる。

「頂こう。」

パンを受け取り、食べようとしたとき

光岡「味の保障はしないがな。」

口元だけを笑わせて光岡は言った。
4583/8:03/08/02 20:47 ID:+bcapSuL
パンを食べ終わると、光岡は両手を枕にして仰向けに寝転ぶ。

光岡「岩切、お前はこの先どうするんだ。」

そのまま上を見ながらあたしに問いかける。

「わからない。だが、とりあえず海に行こうと思う。」

あたしは思っていた事をそのまま言った。

光岡「…そうか。ふっ、では同志としては見送らねばなるまい。」

両目を瞑り、鼻で笑いながら言った。
いつものあたしなら『嫌なら来なくていい』位の事は言ったかもしれない。
だけど、今はそんな事言う気分じゃなかった。

「悪いな。」

自然に出た言葉がそれだった。

光岡「…俺はもう寝る。お前も身体を休めておけ。」

そう言うと光岡は、ごろんとあたしとは逆の方にからだを向けた。

「おやすみ」
光岡「…………。」

光岡からの返事は無かった。
だがそれよりも先程と同様に自然に言葉が出て、しかも普段とは違う柔らかな声を発している自分に驚いた。
光岡に対する考え方や接し方が変わってきている。
4594/8:03/08/02 20:47 ID:+bcapSuL
思えば先程階段で転びそうになったのを抱きとめてくれたときからだ。
顔が熱くなり、胸がどきどきした。
ひょっとしてあたしは光岡の事が、あの…、その…、す、好きになってしまったのだろうか?
…そういえば、高等小学校のときの先生に対してもこんな事があったような…。
あーっ!いったいあたしは何を考えてるんだ!!
ぶんぶんとかぶりを振る。
こんな事考える様になったのも、みんなきよみの覆製身のせいだ。
それほどあのきよみの覆製身のとった行動が、あたしにとって衝撃的だった。

「…愛か。」

おもわず口からこぼれ出た言葉。至極美しい言葉だと思った。
ふふ、まあいい。あたしはあたしのやりたい様にやる。それだけだ。
さて、では休むとしよう。
あたしも光岡とは逆の方を向き、身体を横たえた。


次の朝、あたしと光岡は海に来ていた。

光岡「ここから行くか。」

普段と変わらぬ口調で言う。

「ああ。」

あたしは目線を下げ、光岡を見ない様にする。

光岡「ふっ、お前のような奴が海の怪談を作るのだな。」
4605/8:03/08/02 20:48 ID:+bcapSuL
真顔で言うか!それを!
頭にきたがすぐ平静を取り戻す。

「ぬかせ。人魚の伝説とでも言えんのか?」

切り返してやった。しかし光岡は少しも動じない。

光岡「言ったとして、素直に喜ぶようなタマか?」

くっ、仮にも女に対して『タマ』とか言うか!普通!
本気で頭にきた。おもわず脹れっ面になる。

光岡「ふふっ、そう脹れるな。冗談だ。」

光岡が表情を緩ませる。今迄見た事がない笑顔だった。
…また顔が熱くなってきた。わ、話題を変えよう。

「光岡、お前はどうする?」

あたしが話題を振ると今迄の笑顔がすーっと消え、引き締まった表情になった。

光岡「俺か。俺には倒すべき敵がいる。」

空の彼方を見やりながら答える。
あたしもその『敵』が誰かは分かっている。

「坂神か…。」

あたしは小声で呟く。光岡は小さく頷いた。
4616/8:03/08/02 20:49 ID:+bcapSuL
「奴と決着をつけるために、この生命がある。」

両手を開き、それを見つめながら眼だけを笑わせている。凄まじい気力を感じる。
だがその反面その姿からは儚さも滲み出ていた。あたしはその理由を知っている。
強化兵の研究所でたまたま研究者達が言っていた事を耳に挟んだ。
完全体に最も近い強化兵といわれた光岡の唯一の欠陥。
それは、体内に仙命樹を入れ強化兵になった代償に、老化を促進してしまう体になってしまった事だった。
あたし達他の強化兵は不老不死化したが、光岡は逆に常人よりも寿命が数段短くなってしまったのだ。
光岡には時間があまり残されていない。
そのことを思うと居た堪れない気持ちになる。
どうせあたしはこの先どうするか目的がある訳ではない。
それにあたしには限りない時間がある。
その時間を少し割いて光岡の為になにかしてやってもいいんじゃないか?
いろいろ考えたが、あたしの中で結論は既に出ていた。
『光岡と一緒にいたい』
何故そう思ったのかは分からない。奴に対する哀れみの気持ちなのか、それとも…

光岡「まあ俺の事はどうでもいい。それより行かないのか?」

光岡があたしを促す。だけどあたしの心は決まっていた。

「やめた。」

光岡「…なんだと。」

予想外の答えが返ってきたので驚いているようだ。
4627/8:03/08/02 20:49 ID:+bcapSuL
「行くのをやめると言ったのだ。」

あたしは『さも当然』という感じでもう一度返した。

光岡「何故だ。」

奴は怪訝な表情で問う。

「お前と坂神の決闘、面白そうじゃないか。どっちが強いか興味あるしな。
 あたしがその決闘見届けてやる。だから光岡、お前について行く事にする。」

あたしは半分本音を言った。もう半分は口が裂けても言えない。

光岡「…岩切、お前何を考えている?」

更に怪訝な表情で問う。

「別に何も考えてなどいない。時間は余るほどあるんだ。ただの退屈しのぎだ。
 それに如何しようとあたしの勝手だ。あたしはあたしのやりたい様にする。それだけだ。」

あえてぶっきら棒に答えてみる。本心を包み隠すように。
すると光岡は「ふぅ」と小さくため息をつく。

光岡「『時間は余るほどある』か…まあいい。好きにしろ。」

そう言って光岡はあたしに背を向け歩き出した。
4638/8:03/08/02 20:50 ID:+bcapSuL
『時間は余るほどある』
光岡が聞こえないような小声で言った言葉。あたしには聞こえてしまった。
先程あたしが言ってしまった言葉だ。
光岡は己の欠陥の事を知っているのか。それとも知らないのか。
あたしには知る由もない。
唯一つ分かっていることがある。
それはこれからあたしと光岡の二人の旅が始まるという事だ。
464名無しさんだよもん:03/08/02 20:51 ID:+bcapSuL
8/8のところで誰彼EDソング『心(SORA)』が流れて終わっても
違和感ないとは思っているのですが、一応続きは書くつもりです。
今回のところだけでも長くなっちゃいますた。ゴメンナサイ

駄文長文スマソ
465あぼーん:あぼーん
あぼーん
466あぼーん:あぼーん
あぼーん
467名無しさんだよもん:03/08/03 19:41 ID:SuRdM3Cd
>>456-463
とりあえず台詞の前に名前、しかも光岡のみってのはダメぽ。
468名無しさんだよもん:03/08/04 00:54 ID:nQIJGggq
とりあえず普通SSの評価としては、何の意図があって使ったのかわからない、
或いはわかってもその意図による効果がSSにとってプラスになってない
小細工ってのはかなりのマイナスポイントになる。
下手げな小細工はするなってことだね。
逆に「ああ、この人はこういう風にした方が読みやすいってことを知らないんだなあ」
ってのはあんまり気にされない場合が多い。多分。
469あぼーん:あぼーん
あぼーん
470あぼーん:あぼーん
あぼーん
471あぼーん:あぼーん
あぼーん
472あぼーん:あぼーん
あぼーん
473あぼーん:あぼーん
あぼーん
474あぼーん:あぼーん
あぼーん
475あぼーん:あぼーん
あぼーん
476あぼーん:あぼーん
あぼーん
477あぼーん:あぼーん
あぼーん
478あぼーん:あぼーん
あぼーん
479あぼーん:あぼーん
あぼーん
480あぼーん:あぼーん
あぼーん
481あぼーん:あぼーん
あぼーん
482名無しさんだよもん:03/08/10 17:15 ID:ZlXvMV4a
最近やけに凄いな、広告嵐…
ブラウザ入れてるから透明化してるけど。

他の板はどうなってるんだろ?
葉鍵だけ? こんなに酷いの?
483あぼーん:あぼーん
あぼーん
484あぼーん:あぼーん
あぼーん
485あぼーん:あぼーん
あぼーん
486あぼーん:あぼーん
あぼーん
487名無しさんだよもん:03/08/11 21:56 ID:71jK/6Ij
>>482
bbspink全土。
488あぼーん:あぼーん
あぼーん
489あぼーん:あぼーん
あぼーん
490あぼーん:あぼーん
あぼーん
491あぼーん:あぼーん
あぼーん
492名無しさんだよもん:03/08/14 13:26 ID:g1E6VJDa
493名無しさんだよもん:03/08/17 02:37 ID:yu6Ob9eP
      _          _
    '´    ヽ     '´   ヽ
   ri_,.1リノ)))〉  r〈( (( (( rvi
    〈「∩゚ ヮ゚ノ|   〉∩゚ヮ ゚ノl∧!
    ノ)ゝi 水!つ  ((ゝiム⊂) ))
    ((( く/_l〉 リ    ))くノ_ハ〉 ((
    `` (./し'     ´   しヽ.)   `
494名無しさんだよもん:03/08/17 02:40 ID:NvxL1r7h
期待sage
495名無しさんだよもん:03/08/17 21:28 ID:GkCmGs5k
496あぼーん:あぼーん
あぼーん
497名無しさんだよもん:03/08/18 01:35 ID:+Qj7d/4q
(;´Д`)投下まだぁ〜?
498名無しさんだよもん:03/08/18 02:47 ID:FU7J81UU
エロ投下します。
499名無しさんだよもん:03/08/18 02:50 ID:HNEEjJzy
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
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ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
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500名無しさんだよもん:03/08/18 02:53 ID:HNEEjJzy
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
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パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
501名無しさんだよもん:03/08/18 02:55 ID:HNEEjJzy





どぴゅー





502名無しさんだよもん:03/08/18 06:57 ID:FRP7hPzB
うむ。
見事なSSだ。
この、溢れるかの如き「ズンズン」と「パンパン」の羅列の中には、
ありとあらゆるエロスが内在している…!
(;´Д`)
503名無しさんだよもん:03/08/18 10:42 ID:T+ujPhMN
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ ブラン
 ∪  ノ
  ∪∪
504あぼーん:あぼーん
あぼーん
505あぼーん:あぼーん
あぼーん
506あぼーん:あぼーん
あぼーん
507久々にやってみる:03/08/19 21:08 ID:UA3yHGhf
こじんまりとした、それでいてどこか威圧を感じる山道だった。
いくらも歩いていないのに、今にも倒れてしまいそうなほど疲弊している。
ついぞ体験した事のない圧迫感に困惑しながらも、なんとか歩を進めていたが、
結いのほどけた鞄から荷がこぼれ落ち、彼女から進行の意思を削ぎ落とした。
構わず進むべきか悩む。この地の謎めいた歴史は、学者の卵である彼女にとって
好意を持って迎えられていたし、大学の研究も、実地を兼ねたレポートがあれば
きっと重みを増すだろうと期待もしていた。
なかんずく先程まで訪問していた寺では「雨月山の鬼」の話を聞いている。
のみならず、分け入って立地を知り、正しく鬼に金棒としておきたかったのだが、
にべもなく門前払いを食らわされたように、感性は警鐘を鳴らしていた。
登り始めは考えだにしなかったが、禁忌に足を踏み入れたのかもしれなかった。
場違いな者を平然と排除するような、宗教的とも言える閉鎖された雰囲気を、
少なくとも彼女は読み取っていたのである。もし体力が幾らかでも残っていたり、
ないし別の大きな目的でもって心身を奮い立たせたなら、目前を遮る木々を
くぐった先にある洞窟を見つけ出していたかも知れない。
てかった額を手鏡越しに見て、体調が悪かったかなと思った。
悲観的にはならなかった。そして同時に、今少しこの地に留まろうと心に決めた。
しかしその探究心が無ければ、あるいは危機を逃れ得たかもしれなかったのである。
いつしか日は傾きつつあった。鶴来屋を思いながら、小出由美子は帰路についた。
508名無しさんだよもん:03/08/19 21:13 ID:eXcatUuw
おー、すげえ。
509名無しさんだよもん:03/08/19 21:15 ID:UA3yHGhf
ああ、SSにヤマがない。やっぱムズイな……
510名無しさんだよもん:03/08/21 20:41 ID:WCzobNn+
ホッシュ
以前、縦読みスレってのがあったな。
結構好きだったけど職人少なかった……
511名無しさんだよもん:03/08/21 22:25 ID:rZWb3tij
うそのような
んだが、
こんなことが
できるのは
なかなか
いない。
たまたま
すどおりで
けさがたの
てれびのこと。
512名無しさんだよもん:03/08/21 22:33 ID:Q872rEyx
こーいうのは職人とは言えないしな。
俺は縦読みって好きじゃないけど。
こーいうのが出るから。
513あぼーん:あぼーん
あぼーん
514名無しさんだよもん:03/08/22 00:25 ID:W56wbhcU
縦読みの為の縦読みじゃつまんないしねえ。
515名無しさんだよもん:03/08/22 01:05 ID:tl7Wmura
     _
   , '´   ヽ      
  l ノノ))))〉    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ((( i _ iノ!l   < お弁当は腐ってましたか…
  (y).UtUy).    \_____
   (y)/_|〉y)
    yし'ノ ))
516名無しさんだよもん:03/08/22 03:36 ID:DUr2A8VI
>>514
良く判らんのだけど、>>511みたいなの?ってこと?
「縦読みに引きずられて本文がいまいちになる」って事なら、
>>507もそんな感じになってると思うけど。
517名無しさんだよもん:03/08/22 04:29 ID:LY0cNcsV
ま あ 、 縦 読 み と か こ う い う の は 結 構 技 術 が い る か ら な 。
で も 、 俺 が 思 う に 5 0 7 は パ ッ と 見 縦 読 み に 見 え な い と 思 う 。
漢 字 が 多 い っ て の も あ る と 思 う け ど 、 文 が ち ゃ ん と 作 ら れ て る 様 に 見 え る 。
で も 難 し い ん だ よ な 、 う ま く 文 を 切 っ た り 組 み 立 て た り す る の。

結 局 、 縦 読 み 文 は 技 術 み た い な 物 な ん だ よ な 。
き ち ん と 読 ま せ る 文 も 作 ら な き ゃ な ら ん し。

っ て 、 こ の ま ま じ ゃ 、 縦 読 み 文 ス レ に な っ ち ま い そ う だ な 。
518名無しさんだよもん:03/08/22 07:52 ID:SvfWD8NC
>>517はどこを縦読みするんだ?
519名無しさんだよもん:03/08/22 11:35 ID:rmcwKzPX
もっとおおげさな中身のいる文章が必要なんだよ。
ちゃんとSS書いてるやつならわかる。
つーか、だらだら感想ばっかでおもしろくねースレだな
けつ洗って出直して来い。
520名無しさんだよもん:03/08/22 14:05 ID:DUr2A8VI
>>518
こういう縦読み
521名無しさんだよもん:03/08/22 15:57 ID:MqSBcMgx
かちゅ系使ってないのでわけわかめ
522名無しさんだよもん:03/08/23 01:30 ID:qyas52cb
かちゅだと見えるのか?
ギコナビだからだめぽだった
523名無しさんだよもん:03/08/23 04:18 ID:TMuT2AuL
>>522
ギコナビでも見れるだろ。

    ↓
→ >>517 ←
    ↑
これにマウスカーソル合わせてみ
524名無しさんだよもん:03/08/25 20:41 ID:lZo8U4cb
ほしゅー
525名無しさんだよもん:03/08/28 23:49 ID:XYwqwSXY
526名無しさんだよもん:03/08/31 04:00 ID:e3Nqg2zG
      _. ハァ…    _
    '´    ヽ     '´   ヽ
   ri_,.1リノ)))〉  r〈( (( (( rvi
    〈「(ll ' n ソ|   .〉从' n. ソl∧! モウネヨット
    ノ /).水l! i.   (( ,/iム.(ヽ ))
    (( ゙' /_l|j',リ    ))くノ_ハ〉'((
    `` .じ'ノ    ´   じし'  `
527名無しさんだよもん:03/08/31 17:05 ID:qz96O4sZ
SSより、作文書く方が大変なんだよっ。
528処女作投下します1:03/08/31 22:42 ID:4Eb0j5Kk
 遠くに眺める名前も知らない山の端は皆既日食のようにけばだっていて、冬の朝が近い事を知らせてくれる。
 全天に瞬いていただろう星々は東の空の夜明けに従って、消えたわけでもないだろうにもう見る事は叶わない。
 ついと視線を上に向けると、紫の空、ゆったりと流れる薄雲が僕を見下ろしている。
 果てしなく高い雲が今だけは自分に近く思えて、もしやと手を伸ばすのだけれども、当然、ちっぽけな僕が空を掴めるはずもない。
 それでも僕は満足して、一つ伸びをしてから腕を垂らす。その短い間に、白い天幕はさっきよりも僕に近づいている。
 山の稜線は、幻想的に色を帯びてきている。紅く、紅く。
529処女作投下します2:03/08/31 22:45 ID:4Eb0j5Kk
「綺麗だな……斉藤」
 隣に立つ北川が、どこか呆然とした声で言う。
ほう、と吐く恐らく感嘆の息は白に曇った。
横顔は、もう少ししたならば朝日に照らされるのだろうけど、今はまだ蒼暗い。
普通、こういう台詞は恋人とかに囁くものじゃないだろうかと、いつもの僕なら気味悪く感じるはずなのに、
今の僕は全くその通りだとでも言うように力強く頷いている。
 ふあ。北川が腕を伸ばす。空を掴む為でなく、大口を開けて欠伸をする。
わななく体は、先程までとは違い、純粋に眠気のためだ。
その手に貯金通帳と印鑑が握られている事を、僕は知っている。
530処女作投下します3:03/08/31 22:47 ID:4Eb0j5Kk
 暫くの沈黙の後、どこからか、サイレンが聞こえてきた。

 僕はそれを聞いて、心の中で地団太を踏む。
ぷちりと頭の中で音がして、努めて無視していた喧騒が再び煩く感じられた。
 ああ、遅いんだ、遅いんだよ。どうせもう、僕の部屋はこの世から消えてしまった。
星みたいに隠れたのではなく、すっかり炭と二酸化炭素に還ってしまったにちがいない。
箪笥もベッドも机も、服さえも。

 ついに顔を出した、もうどうでもいい太陽によって辺りは急激に朝になる。
それはつまり、僕たちはいよいよ現実を認めなければならないということだ。
531処女作投下します4:03/08/31 22:49 ID:4Eb0j5Kk
 僕は北川を見る。北川も僕を見ていた。照らされた北川の頬には涙の跡筋と憔悴したクマが見て取れる。
どうせ僕も同じなのだろう、泣き疲れた目は腫れぼったくて、陰影がくっきりついた今となっては見るに耐えない有様だ。
 僕は言った。しょうがない事なんだ、諦めよう、と。むしろ、僕は自分に言い聞かせたのかもしれない。
北川は頷くのを微かに躊躇って、でも結局首を縦に振ってくれた。
 さあ、振り返ろう。振り返って、現実をこの眼で確かめるんだ。
凍えたコンクリートに張り付いた足裏を剥がすのに多少難儀してから、僕たちは後ろを振り返る。

532処女作投下します5:03/08/31 22:53 ID:4Eb0j5Kk
 黒くシルエットにしか見えない野次馬たち。家財一式を運び出す、今朝までの隣人。
その間に見え隠れする消防車からは、蛇のようにホースがのたうっている。そして、天に届こうかという火柱を立てて燃え盛る、僕たちのアパート。
火の粉が儚い蛍のように飛び交い、怒号と噂話と火に炙られた木材が気持ちよく爆ぜる音とが僕の耳を打つ。
燃えている。拒絶のしようもなく、滅茶苦茶に燃えているじゃないか!

 少し離れた位置に立つ僕らも野次馬であったなら、どんなに幸せだったろう。
しかし、僕たちは帰る家を失った。

以上です。偉そうなタイトルですまんかった。


533名無しさんだよもん:03/08/31 23:15 ID:3nIOKKuF
明日提出する作文ですか?
534名無しさんだよもん:03/09/01 00:24 ID:VqVoylyN
皆さんも火遊びには気をつけましょうね。
535名無しさんだよもん:03/09/02 18:17 ID:Y/kyAxS8
上手げだけど。プロローグみたいだと思った。
つか、どの角度から見てもプロローグだろう。
そうでなければ、1レス目の大仰な描写が本当に単なる描写になってしまって生きてこない。
ここから話は大幅に展開していく感じ。↑が暗喩になっててさ。
処女作でこれなら、かなり期待は持てそうだから、続きを書くんだ。
536528-532:03/09/02 20:46 ID:G5h4+Dmo
正直、長編のプロローグと考えて書き出したんだけど、
情けない事に自分に続けられるだろうかと弱気になってしまって。
短編として一場面だけ書きゃいいかと甘い事考えて投下した自分が馬鹿でした。
反省してます。長編として続きに挑戦するか、前向きに考えて見ます。
537名無しさんだよもん:03/09/02 21:02 ID:/XHFjNUx
>長編のプロローグ
ならいいんじゃないの?プロローグでなかった場合は変だって事っしょ。
538名無しさんだよもん:03/09/02 21:03 ID:tCf0fgGW
>>536
文体実験中なら、この方向性でやってくのは相当テクを磨く必要がありそうだががんがれ。

自覚無しでこういう文章書いてるんなら、
実力もないのに気取ってんじゃねえ馬鹿。小学生に読ませるつもりで書け。
539名無しさんだよもん:03/09/02 22:58 ID:lTnd9G0U
まあ、気楽に気楽に。
540名無しさんだよもん:03/09/02 23:51 ID:G5h4+Dmo
538は何様のつもりなんだ?
アドバイスや感想はいいと思うが、最低限度の、人に対する礼儀くらいはどうにかしようぜ。
2chでこういうこと言う漏れもなんだか滑稽だが。
541528=540=541:03/09/02 23:55 ID:G5h4+Dmo
ごめん、俺も傲慢な書き方になってしまった。吊ってくる。
542名無しさんだよもん:03/09/03 06:46 ID:htJ4xMLJ
そうだな、この罪は続きの長編をHPにうpする事で補ってもらおうか。
543名無しさんだよもん:03/09/07 13:22 ID:kBaIjXA7
>遠くに眺める名前も知らない山の端は皆既日食のようにけばだっていて
ぴんとこない。
技巧に懲りすぎていると思う。もう少し平易な文章を心がけたほうがいい。

あと本人が感想に切れて煽り返すのはやめとけ。
痛い感想なら反省すればいいし、煽りだと思ったならスルーしろ。
544名無しさんだよもん:03/09/07 18:00 ID:uLaQt5PJ
保守
545名無しさんだよもん:03/09/10 06:54 ID:GVF8Bl6X

 エロ有り、注意。

---------------------------------------------------

1

「ちょっと待て、家には誰も居ないのか?」

「え? お母さん、帰り遅いから…」
「にはは。」

俺の問いかけに少女は軽く答える。
(余ほど平和な町なのか…。)
こうして俺は"神尾"と書かれた表札がある家の扉をくぐった。
546名無しさんだよもん:03/09/10 06:54 ID:GVF8Bl6X

---------------------------------------------------

2

「お待たせしました」
少女はとても嬉しそうに俺を呼ぶ。
「ああ、とてもお待たせだ」
二人そろって椅子に座る。
食卓に並べられていたのは、リクエスト通りラーメンセットだった。
「にはは、いただきま…」

"ピンポーン"

チャイムがけたたましく鳴る。
「誰だろう?」
「ちょっと見てきますね」
少女はそう言って椅子から立ち上がり、玄関へと向かっていった。
547名無しさんだよもん:03/09/10 06:55 ID:GVF8Bl6X

---------------------------------------------------

3

俺はズルズルと麺をすする。
「美味いな」
しかし、これを作った本人の分は手付かずのままだ。
「まったく…のびちまうぞ」
そんなことを一人呟きながら、俺はスープを飲み干した。

”………っ”

「ん?」
何か少し慌しい音が聞こえた。
(玄関からか…)
大方勧誘か何かだろう。
「とろそうだからな、あいつは…」
「見に行ってやるか」
麺がのびるのは何だか可哀想な気がしたので、
俺は玄関へ向かうことにした。
548名無しさんだよもん:03/09/10 06:57 ID:GVF8Bl6X

---------------------------------------------------

4

俺は廊下へ出て玄関の方に向かう。
廊下の先には長い金色の後ろ髪と白いリボンが見える。
(ん?)
しかし何故だか様子がおかしい。
少女はスカートの両端をたくし上げ、片足に下着を落している。

「神尾さん、もうそろそろ立っているのも限界じゃないんですかねぇ」
「……はっ…はぁっ…」
はっきりとは見えないが、少女の前に男が居るらしい。
そして男は少女の股間に顔を近づけ、忙しく動く。
「ふ…ふはぁ…!!」
「神尾さん、そんなに一人だけ楽しまないでくださいよ。」
顔をいったん少女の秘部から離し、男はそう呟いた。
「あ・・あ・あふぅ・・っぁぁあ!!」
力が抜けたらしく、足をがくがくさせながら、少女はその場に座り込む。
「ふ、ふはぁ…」
「今日はしっぽりと楽しませて貰おうとと思ったのに。」
「また男を家に連れ込んできて、悪い子ですねぇ、神尾さんちの観鈴ちん」
男はぶつくさとそう言いながらがら、自分のベルトを緩めはじめた。
549名無しさんだよもん:03/09/10 07:44 ID:GVF8Bl6X

---------------------------------------------------

5

(な…なんなんだ?)
俺は一部始終を傍観しながら、あっけに取られていた。
訳が分からない。
しかし、そんな俺の混乱する思考を他所に、二人の行為は続いていた。


「んはぁ!!」
少女と男の体が密着する。
「神尾さんもすっかり味をしめちゃって」
「あ、あ、ああっ!!」
男が少女の背中を抱えこむ。
「くっっぁ、ん…んん…んぁぁ!!」
前後に激しく揺さぶられ、少女は喘ぎ声を上げつづける。
頭をがくがくとゆらし、長い金髪が乱れる。
「んッ…ふっ…んはぁ!!」
「時間が無いそうなので、速めますよ」
「くはぁ!! ふっ!! んはぁ!!」
少女は狂ったように叫びつづける。
家の中に俺が居ることすら、忘れているようだ。
「っ…いきますよ…」
「あっ!!…ダメ…ん…んはぁ!! ああっ!!」
少女の体が弓なりに反る。
全身をがくがく揺らし、しっかりと男の体を抱きしめながら、
おおきくよがり声を上げつづけていた。
550名無しさんだよもん:03/09/10 07:45 ID:GVF8Bl6X

---------------------------------------------------
6

「遅かったな。」
俺は暫くして戻ってきた少女に言った。

「が、がお…。」
「新聞の勧誘だった。」
「しつこかった」
そう言いながら、すっかりのびきってしまった麺をすする。

「今度からは俺を呼べば良いんだ」
「うん、そうする…」


「おいしい…」
微かに頬が染まった気がしたのは、俺の錯覚だったのだろうか。


Fin
551名無しさんだよもん:03/09/10 07:51 ID:GVF8Bl6X
あとがき。


処女作です。
簡単に書けるかと思っていましたが、めっちゃ疲れました。
この分量で2時間近く。

平日の朝っぱらから漏れは一体!?
単に夜暑くて、寝つけなかっただけですが。

他にもいっぱい書きたい部分がありましたが、
現段階ではここら辺が精一杯でした。

精進します。
552名無しさんだよもん:03/09/10 09:35 ID:C7J0ozKE
ツマンネ
553名無しさんだよもん:03/09/10 17:46 ID:GVF8Bl6X
>>552
スマンカッタ
554:03/09/10 18:45 ID:m3bFZepv
>>545-550
なんか妙に理不尽な展開がヤケにエロく感じるんだが。
原作と同じセリフがそれを助長してる。
ヘタにぐちょぐちょ描写されるよりこの不条理さに背徳感がゾクゾク堪りません。

個人的には大好きデス、こー言うの。しかし二回目は通用しないかも。
555名無しさんだよもん:03/09/10 21:46 ID:GVF8Bl6X
バニラアイス (エロ有り、注意)

【1】

「祐一さん、今日はとっても暑かったですね。」
「ああ…。」
「こんな日はやっぱりアイスですよね、アイス。」
「ああ…。」
「しかもバニラですよ、バニラ。」
「ああ…。」
「ちゃんと買ってきてくれましたか?」
「ああ…。」

俺は栞にそう答える。
デートの帰り、俺の部屋に連れてきたのは良いが冷凍庫の中にアイスが無かった。
(だだコネやがって…。何で俺が炎天下の中、買出しに…。)
「何か言いましたか? 祐一さん。」
「い、いや…別に。」

「それにしても…この部屋とても暑いですね。」
「クーラー壊れているからな…って何でストールを羽織ってるんだ?」
「今年の夏は冷夏だったんですよ。」
「だからっていつまでも着ていることないだろう…。」
「…そんなこと言う人、嫌いです。」
プイっとそっぽを向く。
それでも部屋の中で着ているのは限界だったらしく、いそいそと脱ぎ始める。
(早く買ってきて欲しいからって、嫌がらせしやがって。)
「何か言いましたか? 祐一さん。」
「い、いや…別に。」
556名無しさんだよもん:03/09/10 21:47 ID:GVF8Bl6X
【2】

冷凍庫を開けると、冷たい空気がもわぁっと顔にかかる。
俺は買ってきたばかりのアイスの箱を取り出した。
(こんな炎天下でちょっと溶けていたからな…。)
そして食器棚からスプーンを取り出す。

「あ、祐一くん帰ってきてたんだね。」
「うぐぅか、どうしたんだ?」
「ボク、うぐぅじゃないよ…。」
と、あゆが言った。
「ところで…買い置きしてあったアイス、おまえ知らないか?」
「今日は暑かったからね、とっても美味しかったよ!!」
にこやかな笑顔でそう答える。
ボカ!!
「うぐぅ!! 祐一くん、痛いよーー。」
(まったく…4個はあったはずなのに。)
あゆの叫び声を背に、俺は階段を上がっていた。
557名無しさんだよもん:03/09/10 21:48 ID:GVF8Bl6X
【3】

「待たせたな。」
そう言いながら俺は部屋に入った。
栞はうちわをパタパタ仰ぎながら窓の外を見ている。
うなじに浮かんだ微かな汗が、彼女をとても色っぽく映していた。
「祐一さん、今日はとっても暑かったですね。」
「ああ…。」
「こんな日はやっぱりアイスですよね、アイ…」
「それはもういい。」
俺は苦笑しながら栞の言葉を遮った。

「…大きいスー○ーカップですね。」
「これがそう見えるのか?」
買ってきたのは大きい箱のバニラアイスだった。
カップよりいくらか割安感がある…と俺は思う。
半額割引ならなお更だ。
「でもアイスを移す容器が無いですよ、祐一さん。」
訝しげに栞が問い掛けた。
「ああ、栞と一緒に食べようと思ってな」
「…?」
「今日はとても暑かったからな。」
そう言って俺は栞に口づけした。
「ん…ぷはぁ」
「…脱がないと食べさせてやら無いぞ」
長い口づけの後、俺は耳元で囁く。
「…そんなこと言う人…嫌いです」
顔を真っ赤に染め、小声でそうつぶやきながら、やがて栞は服を脱ぎ始めた。
「あっち…向いててくださいね。」
558名無しさんだよもん:03/09/10 21:49 ID:GVF8Bl6X
【4】

「ん…甘くておいしいです。」
生まれたままの姿の栞に、俺はスプーンで取ったアイスを彼女の口に運ぶ。
「何だか小鳥に餌付けしてるみたいだな」
もう一度アイスを救い、彼女の口に入れる。
直後、俺は顔を近づけ唇を奪う。
「ふ、んんっ。」
栞の口の中で溶けた甘いバニラアイス、そして彼女と俺の唾液が混ざり合う。
「ん、んはぁ、ぷはぁっ」
長いディープキス。
白色がかかった液体が二人の唇をつーぅっと繋いだ。
559名無しさんだよもん:03/09/10 21:50 ID:GVF8Bl6X
【5】

「栞、仰向けに…」
何も言わず、栞はベッドに敷かれたストールの上に転がった。
形のいい小柄な乳房が彼女の呼吸に合わせて、微かに揺れる。
俺はその片方の乳房にすくったアイスを乗せる。
「あ、ひゃぁ!! 祐一さん、冷たいです!」
そんな栞の苦言を他所に、俺は無言で乳房にむしゃぶりついた。
「祐一さん、あ、だめ…」
バターの様に柔らい乳房の感触、甘いアイスの結晶がじゃりじゃりと俺の口の中ではぜる。
そしてぷっくりと膨らんだ桜色の乳首をなめ回す。
「あ、あはぁ…」
肩まで真っ赤になった栞が悶える。
その仕草が可愛くて、俺は執拗に乳首を弄んだ。
口の中に含み、甘噛みしてやると小柄な身体がビクンと震える。
「ゆ、祐一さん…アイスと一緒に食べちゃ…ぁ…嫌です…」
彼女は涙目でかすれた声でそう訴えた。
「もう片方も食べてやるよ…」
俺はそう言い、寂しそうな片方の乳房にアイスを乗せる。
「ひゃぁっ…!! つっああ!!」
栞は乳房の愛撫に敏感に反応しながら、長い叫び声をあげ続け、
助けを求めるみたいにがっしりと俺の頭に抱きついていた。
560名無しさんだよもん:03/09/10 22:46 ID:n3kaMWSV
【6】

栞の握力は想像以上だった。
容赦のない指圧が俺の頭を締め付ける。
「や、やめてくれぇ・・ ぎ、いぃやぐぁ・・」
激しい痛みが脳天を襲い、激痛で身悶えしていく。
カミナリがあぁ・・ カミナリが眼に落ちていく・・
世界が霞んでく・・ 地面に映すのは、やけにドス黒い・・
これが俺の・・
「爪が人差し指の第2間接まで突き刺さりましたよ、祐一さん♪」
ふと栞は、肩に羽織ったストールからピンク色の何かを取り出した。
「これでイカせてあげるね、祐一さんっ♪」
「や、やめてくれ・・ ぐ うぅう が・・はぁ・・」
「ほら、祐一さんを犯したくて、この子ビクビクいってる・・」
右手に取って、勢いよくブツを突っ込む!
「ぐわおおぉぉぉぉーっ!!!」
「ほら、骨がガリガリいってる・・♪
 あ・・ なんか白いわたみたいなのが飛んできた・・
 どうですか? 私の味のついたバイブの感想は?
 ・・? あれ? 白い目剥いて・・。 そんなに気持ちよかったのかな?
 おしっこまで漏らして。 まだまだ本番はこれからですよっ♪」
561名無しさんだよもん:03/09/10 22:49 ID:GVF8Bl6X
>>560
不覚にも笑ってしまった…w

>>559の続き。↓
562名無しさんだよもん:03/09/10 22:50 ID:GVF8Bl6X
【6】

「はぁ…はぁ…。」
ストールの上で全裸の栞が粗い息をついている。
(それにしても俺ばっかり食ってるな)
乳房の後、俺は栞の秘所以外のいたる所にアイスを塗りたくり、貪り食った。
乱れ続けた栞の身体は、滝のように流れた汗と唾液で覆われ、キラキラと輝いていた。

「栞…おまえも食べてみるか?」
俺はそう言って一物を彼女の方に見せつけた。
「え…? ぁ…はぃ…祐一さん。」
潤んだ瞳を俺に向け、栞はおずおずとモノに触れる。
「何だかビクビクしてますね、祐一さんのこれ…。」
そう言いながら、小さい手が俺のモノに触れる。
「ふふふっ…」
栞はどことなく楽しげな声を漏らし、スプーンでアイスをすくう。
そして俺のペ○スにそっと乗せる。
「っ」
少し溶けかけては居るが、敏感な部分に塗られると流石に冷たい。
そんな俺の様子を栞は見ながら、さらに沢山アイスを乗せつづける。
563名無しさんだよもん:03/09/10 22:52 ID:GVF8Bl6X
【7】

「祐一さんのそれ、アイスキャンディ見たいですね。」
彼女はそう言って暫く見とれていた後、おずおずとしながらも握っていた手に力を込める。
「ん、ん…。」
一物が栞の口内へと導かれた。
余ほど喉が渇いていたのだろう、口の中の肉棒を激しく舐め始める。
「栞…美味しいか?」
そんな俺の問いかけすら耳に入らないほど、真剣にむしゃぶるようだ。
栞の口の中で、彼女の唾液と舌が俺に絡みつく。
何かに取り付かれたように必死になって肉棒を頬張る。
彼女の頭が激しく前後に揺れる。
クーラーすらかかっていない蒸し暑い部屋の中、くちゅくちゅという音だけが響き渡り、
俺は栞の髪を両手で優しく撫で続けた。

「く…栞、もうそろそろ」
さんざん俺も焦らされていただけあって、限界が来ていた。
栞は上目遣いに俺を見ただけで、頬張るのを止めようとはしない。
彼女の髪に触れていた両手に少し力を込め、俺は栞の口の中に精液を流し込んだ。
「ふ…んんんーっ!!」
少し苦しかったのだろう、大きな瞳が涙目になり、栞は両手で口を抑えたが、
やがて白い喉を数回コクンコクンと鳴らした。
「ちょっと…苦しかったです」
彼女は一呼吸置いて、はにかみながらもそう言った。
564名無しさんだよもん:03/09/10 23:28 ID:GVF8Bl6X
【8】

「さて、栞の一番美味しい所を頂くとするかな…」
俺は栞に言った。
「え? ゆ、祐一さん、嫌ですよ…」
そんな栞を俺はもう一度ストールの上にポテンと乗せる。
「栞、両足開いてくれ」
「ひっ…そ、そんなこと言う人…やぁあぁっ!!」
力が入らないのだろう、俺が軽く両手に少し力を込めただけであっさりと開かれた。
栞の大事な部分が俺の目の前に晒される。
うっすらと生えた恥毛と、ヒクヒクと動めく恥部。
散々イったのだろう、太股までびっしょりと濡れまくっていた。
「ちょっと両手で開いていてくれないか?」
「え、え、ひえぇ?」
「いいから、いいから。」
両目に涙を溜めつつも、やがて観念したように両手で自ら開く。
ピンクの豆と花弁が惜しげも無く晒され、栞の大事な部分が丸見えだった。
俺はアイスをすくい、その部分にスプーンを近づける。
「ゆ、祐一さん…」
銀色のスプーンが栞の膣に埋もれていく。
中を傷つけないよう、慎重に沈める。
「つ、ぁぁあー、ふぁ、ひやぁ!!!」
熱い膣内で冷たいアイスが溶かされ、それに愛液が交じり合う。
「ん、ふ、んはぁ!! っぁあーーーー!!」
スプーンを数回抜き入れしただけで、栞は何度も何度も絶頂を迎える。
俺はそんな栞の絶叫をBGMにしながら、甘い汁を余すことなく呑みまくっていった。
565名無しさんだよもん:03/09/10 23:58 ID:GVF8Bl6X
【9】

散々舐めまくり、いかせまくった後、俺は栞の秘部にモノを近づけた。
栞はぼぉっとしながらも腰を少し浮かす。
俺は無言で栞の中に入る。
「あ、あ…あぁっ!!!」
濡れまくっていた彼女の膣は柔軟に俺の肉棒を迎え入れた。
激しく出し入れしても、緩まない栞の中は俺をきつく締め上げる。
「ん、ん、んぁっ!!」
彼女にのし掛かり、目の前に自己主張していたピンクの乳首を吸う。
「ふぅ…ふはぁ!!」
栞の白い両足がしっかりと俺の腰に巻きついてきて、離そうとしない。
頭の中が真っ白になりながら、俺は栞の奥を激しく突き上げ続けた。
「あ、ふはぁっ!! ああぁーーー!!」
きゅっと締め付けられ、俺の分身は彼女の中で爆ぜる。
そのをほとばしりを最奥で受けながら、栞は長い叫びをあげ続けていた。
566名無しさんだよもん:03/09/10 23:59 ID:GVF8Bl6X
【10】

「すー。」
優しい寝息が聞こえる。
(寝ちゃったか。)
俺は寝ている栞の唇とうなじに軽く口づけをし、シーツをそっと被せてやった。
(そういや残ったアイスを戻しておかないとな…。)
そんなことを考えながら、俺は心地良い疲労感に満足しながら、まどろみの中へと入っていった。



Fin
567名無しさんだよもん:03/09/11 00:02 ID:kniJ2J5Y
あとがき。

おそらく既出しまくりのアイス栞ネタに挑戦してみました。
読み返してみると語尾が変な個所が…。
脳内変換してやってください。

>>554
今度は下手にぐちょぐちょ描写しちゃったかも…。

精進しまつ。
568名無しさんだよもん:03/09/11 18:56 ID:CpNUGwj1
age
569名無しさんだよもん:03/09/11 19:07 ID:mOsHde0y
【コリアンジェノサイダー名雪】
http://homepage3.nifty.com/khf11063/ss/key/KGnayu6-2.htm
570:03/09/11 21:06 ID:+PozNsxe
>>567
強引とは思わないけど前半の流れがちょい唐突で混乱ちっく。
エロを見せたかったならむしろ要らなかったかもとか思ったり。
書きたいことを書かないってのはムズいよなあ。
アイスキャンディを真剣にむしゃぶる栞にちんちん固くなったけどな。
571名無しさんだよもん:03/09/11 22:52 ID:kniJ2J5Y
>>570
エロだけだと今度はシチュに行き詰まるような…。
うーん…難しい。
(ホントはエロONLYで書きたいんですけどね。)
572:03/09/11 23:23 ID:+PozNsxe
>>571
そのシチュに必要なことだけ表現してあればええと思うんや。
残念ながら上の話は違う二つのお話をくっつけたみたいな違和感を持ってしもうた。
エロを盛り上げる為の段取り的役割を果たせるなら、そりゃああったほうがイイと思う。
書きたい事と必要な事って、他人が見ると必ずしも一致してくれないのよね。

じゃあお前は書けるのかと訊かれりゃ俺には書けんと気楽に答えるわけデスが。
573名無しさんだよもん:03/09/11 23:34 ID:kniJ2J5Y
>>572
なるほど。
やはり>>570にある通り、上の話はエロ導入前部分ををテキトーに書くつもりが、
小ネタがポロポロ出てきてそれを書いちゃったのが余り良くなかったかな。
鬼畜系の方がエロパートに入り易い分、純愛系だと難しい印象が…。
次は実直に鬼畜モードで逝ってみます ^^;;
574名無しさんだよもん:03/09/12 13:51 ID:JnO5pBef
自分で書いた後、一回声だして読め。
おかしいとこわかるから。
575名無しさんだよもん:03/09/12 16:28 ID:JN1uA3cE
>>574
なるほど。良いことを聞いた。
576名無しさんだよもん:03/09/12 19:18 ID:xQEXGBB5
クリスマス・プレゼント "エロ有り・注意"

【1】

「………え? な、なに? どうして?」
「だ か ら 、お ま え は 、売 ら れ た ん だ よ」
リーダー格らしい少年が、ウンザリしながら一字一句区切って言う。
歪んだ笑いが巻き起こる。
クリスマスの夜。
いつもの教室。
しかし、そこにある筈の平和な面影は消え失せていた。
「…え、あ…あれ?」
思考が縺れ、何度言われても理解がおぼつか無い。
それもそのはずだ。
暗闇の中から突然現れたクラスメイトとおぼしき少年達に取り囲まれ、
いきなりそんな事を告げられても状況を把握することは難しいだろう。
ましてや信頼しきっていた幼馴染の浩平によって…。
「早く犯っちまおうぜ。」
「だな、時間がもったいねーや。」
混乱が収まらない長森をよそに、少年達は我先にと準備を始める。
「え、え…?」
「俺が最初でいいんだよな。」
「ああ。あみだで決めたからな。」
ちぇっという舌打ちが、所々で鳴る。
「ビデオぜってーしくじるんじゃねえぞ。後でダビングするからな。」
「分かってるって。」
577名無しさんだよもん:03/09/12 19:20 ID:xQEXGBB5
【2】

「え、や、やだもん!!」
流石の長森も身に危険が迫っていると分かったのだろう。
必死になって逃げようとするが、なすすべもない。
あっさりと組み敷かれてしまった。
冷たい床の上に押し付けられ、服に手を掛けられる。
瞬く間に下着姿にさせられ、すぐさま残りの部分を脱がされ始めた。
「や、やだよっ、浩平、助けて浩平ーーーーーー!!」
「呼んだって出てきやしねぇよ!!」
「今ごろ美人の先輩としっぽりやってるんだろうな。」
「ひひひ、振られちゃったなー長森。」
「俺らが慰めてやるよ。」
「う、嘘…嘘だよ。浩平、浩平ーーーーーー!!」
涙を流しながら必死に浩平の名を叫ぶ長森。
――浩平に捨てられ、裏切られた。
それは、彼女がこの世で一番信じたくない現実だったのかもしれない。
「誰か黙らせろ!!」
少年の一人が、脱がせたばかりの白いパンティを口に突っ込ませる。
「ふ、ふ、ふぐぅーーー!!」
生温かい感触。
自分の下着が口に入っているという嫌悪感と、呼吸を遮られた苦しさ。
それらを感じ、長森は苦しいうめき声を上げ続ける。
「へへへ」
力ずくで開かれた長森の両足、そしてその奥にある秘部に少年は男のものをあてがった。
「やっぱ濡れてないな。」
「つばでも付けときゃいーんじゃねー?」
「んーーんんーーー!!」
578名無しさんだよもん:03/09/12 19:21 ID:xQEXGBB5
【3】

ずぶり。
ろくに前戯すら与えられなかった長森の秘所に、肉棒が突き刺ささる。
そして頑なに異物の侵入を守っていた少女の膜を突き破った。
「んんーーーー!! ん、んーーーーーー!!!!」
目を大きく開かせて、長森は痛みを訴える。
「っく、流石に処女はきっちいぜ。」
「早く替われよ。」
「さっき入ったばかりじゃねーかよ。」
そんな長森の痛みを気にも止めず、少年達は好き勝ってに盛り上がっていた。
やがて強引に膣の中を動かす。
「ふぬぅーー!! ぬ、んんーーんーー!!!」
肉を引き裂かれる痛みを感じ、必死に口の中の下着を噛む長森。
泣きじゃくり、頭を左右に激しく振る。
少年達は、それまで穢れを知らなかった筈の長森の身体を飽きることなく貪り続ける。


狼たちの狂宴――。
処女喪失、裏切り、そして陵辱―――。
それが長森の、浩平から送られた最後のクリスマスプレゼントとなった。
579名無しさんだよもん:03/09/12 19:23 ID:xQEXGBB5
あとがき。

これまた既出しまくりの長森クリスマス陵辱ネタ。
とりあえずここまで書いたら勝手に自己満足してしまった。
気が向いたら、続き書くかもしれません。
580名無しさんだよもん:03/09/12 20:11 ID:f3x6LlT2
だーかーらー。
てめぇの書くSSは説明調でだれだれで
勢いがあるわけでもなくメリハリもなくて
個性? いわゆる芸術性やバカさ、淫靡さといったものもなく、
進歩が見られなくて面白くないの。ちんぽ起たないの。
581名無しさんだよもん:03/09/12 22:03 ID:spOOJy/R
気楽にスルーすればええんちゃう?
582名無しさんだよもん:03/09/12 22:19 ID:2jFCxHg3
気楽に読まなきゃいいのに。
583名無しさんだよもん:03/09/13 01:24 ID:qP76Yy47
>>説明調
良くないのか…。
かといって他に書き方を知らないし。
実はそこら辺、あんまり良く分かっていない。

>>だれだれ 勢いがない。
うーん、書いててちょっとそう思った。
それでもなんとかインパクトを持たせてみようとしてみたんだが…。
長文は向いてないんかな。

>>個性?
ちょっと書いてみたら、なんか電波調の詩みたいなモノが出来上がった。
自分で読んでも訳ワカメ。

>>進歩
テキトーにだらだら逝ってみます。
するかどーか分からないけど。

>>ちんぽ起たない。
エロエロっぽく書こうと思ってるんだが、なかなか。
長森のはあの後書こうと思ってたけど、めんどっちくなったから放り出しただけでつ。
584:03/09/13 02:02 ID:ooyykXtw
>>583
正直言うと、俺のチンコ角度もどんどん下がってる(w
長森のは立たなかったなあ。前の二つはちゃんと立ったんだが。
説明調なのは悪いこったない思うけんど、状況説明しか出来てないって感じかなあ。

夜の学校で、女の子が、少年達に囲まれて、処女を奪われた、終わり。

こんな印象。裏切られた長森や騙した浩平、少年達の顔や心理が見えてこない。
長森じゃなくても出来ちゃうんだな、これだと。別に茜でも問題ないでしょ。
説明調なのが問題じゃなくて、何を説明させるか、の方が問題なんでないかな?
長森を犯せる少年達の興奮を書くのか、裏切られた長森の悲哀を書くのか、
はたまたそれでも感じてしまう長森か、ただただ汚されまくる長森か。
やっぱり俺は最初の観鈴のが一番エロく感じた。つーかなんで俺、こんな偉そうなんでしょう?
585名無しさんだよもん:03/09/13 13:13 ID:7SN8cRes
>>583
ここを参考にするといいと思います。

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1055520687/150


他にこんなとこ読むのもいいかと。

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1061304082/l50
5861/2:03/09/14 00:21 ID:XiSKw7AI
 Redemption Part-1

 「・・・・・・川名みさきさん・・・・・・ですね?」
 昼時の学食は喧騒に包まれていた。トレイを運ぶ者、席を確保する者、すでに席に
ついて忙しなく食しているもの、様々な生徒たちがごったがえし、まだ寒い季節だと
いうのに、ここは蒸し暑くすらある。
 「そうだけど・・・・・・? どちらさまですか?」
 川名みさきにとって、その声は聞き覚えのないものだった。その眼が光を忘れてい
なければ、見覚えもないことを知ることができただろう。
 「私は、里村・・・・・・茜と申します・・・・・・」
 里村茜。知らない名前だ。茜の名乗りを聞いて、みさきは由来のわからぬ違和感を
感じた。なんとなく・・・・・・自分の名前を嫌っているような・・・・・・あたかも、自分の名
前が恥ずかしいものというような、申し訳なさそうに自分の名前を告げたような気が
する・・・・・・。
 「・・・・・・あの、よろしければ、私に奢らせていただけませんか?」
 みさきの目の前には、すでに大盛りのカレーライスが鎮座している。もっとも、こ
れはすでに三杯目であったが。
 (う〜ん、もう一皿くらいなら・・・・・・)
 「ええ、それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうわ。・・・・・・でもどうしてわたしに?

 「訳は・・・・・・聞かないで、ください・・・・・・」
 声はかぼそく、風に煽られた蝋燭の火のようで、最後の方はみさきでなければ聞き
取れなかったかもしれない。
 足音で茜が、みさきの占めている食卓から離れたことがわかった。みさきは訝しく
思いながらも、新たな糧への期待に酔いしれ、手元のカレーをかなりの速度──しか
し、それほど下品でもない──で片付け始めた。
 カレー皿の大部分を元の白色に戻したところで、みさきの耳は慎重な足音を捕らえ
た。茜が戻ってきたようだ。愛しのニューカレーを携えて。
5872/2:03/09/14 00:22 ID:XiSKw7AI
 と思ったが、なにかがおかしい。
 (匂いが・・・・・・しない?)
 「・・・・・・どうぞ、お召し上がりください」
 慎重な手つきで皿を食卓に置くかすかな音、続いて何かが食卓の上に飛び乗る音。
 (え? なに?)
 「う・・・・・・う・・・・・・あ! あああンッ!」
 茜のものと思しき声が喘ぎを紡いだ。そして、断続的な破裂音。たちこめる悪臭・・・
・・・。
 (これって? そんな!)
 「ご、ごめなさい!」
 嗚咽、遠ざかりゆく激しい足音。
 あとには闇に住むがゆえに、状況を理解しきれない、みさきが残された。
 
 しかし、みゆき以外の食堂にいるすべての生徒は、この悪夢的な状況を、吐き気が
するほど理解できていた。
 茜は、みさきの前にライスだけが盛られた皿を置くと、続いて自分も食卓の上に飛
び乗った。しかる後、おもむろに自身のスカートを捲り上げた。
 食事中の生徒たちは見た。下着を身につけていない、下半身のすべてを晒している
茜の姿を。皿の上に屈みこんで排泄した茜の姿を。
 箸を落とす者、吐き出してしまう者、皆唖然として言葉を忘れてしまった。
 楽しいランチタイムは無惨な残骸を残して、粉砕された。しばらくの間、彼ら彼女
らの食事は濁った物となるだろう。特にカレーは。
 見た目は虫も殺さないような、おとなしい少女が、何故こんな痴態を演じたのか?
 今、この校内でその理由を知っていたのは、学食の入り口から一部始終を覗ってい
た一人の生徒、住井護のみだった。
                                   続く?
588名無しさんだよもん:03/09/15 10:41 ID:eCNPdkXP
>>586
スレタイは確かに気楽にSSだが……
そう言う内容なら一番最初にそう書いておいて欲しいな
ある意味精神的ブラクラ
589名無しさんだよもん:03/09/16 02:34 ID:DEpAAJKI
妖刀ムラサメ。北川はそう言った。
家宝の刀だ。快く貸してくれた。
「何かあったら遠慮なく呼んでよ」
「あぁ、わざわざありがとな。」
詮索もせずに帰っていった。気の利くやつだ。
辺りはすでに、日が沈んで蒼暗い。ススキが月を浴びていた。
一気に駆け抜けた。つま先立って、空を飛んだ。
学校の正面まで来ると、流石に太ももあたりが痛かった。
目の前の校舎がドス黒い。
ガラスを通して、邪気がうごめく。はらわたにひびく、生ぬるい風。
肩に背負ったムラサメを手前に降ろして、一度深呼吸をする。
気合と同時に、抜刀する。鈍く、そして恐ろしく、重い。
・・うぉおおぁあああーー!!
突きを噛ましつつ、三角飛びで宙を斬った!
バチバチバチィッ!!とカミナリの爆ぜた音が聞こえたかと思うと、
廊下のタイルが四方中そこらに飛び散った!!
煙が黙々と立つ。すぐに奴の気配がする。そら、すかした!!
腹辺りに斬り付けると、前から身を分散させた。
凄まじい風と共に、見えない波動が、俺を歪める。
590名無しさんだよもん:03/09/16 02:35 ID:DEpAAJKI
ぐぬぅうぁがはあああ!
比較にならん強さだ。舞を、今舞をここに連れてくるわけには
いかんのだ!! 転げた体を立ち上げ、血を拭って剣を両手持つ。
閃光を放ち、前がぐらついたかと思うと、今度は背後から。
刀を斜めに押し上げ、それに対処しつつ、後退して態勢を整える。
「祐・・一・・。」
突然背後から女の声がする。・・舞だ。
「ダメだ! ぐっ・・! 舞ィ! 帰るんだ!!」
みぞおちを抱えて足を引きずる。舞はいつものように剣を構えようとする。
心なしか、舞が影に、飲み込まれそうだった。
「下がるんだ、舞!」 「祐一、前!」
慌ててそれを避けると、刀を盾に舞に駆け寄った。
「今日はぁ・・ 安静にして・・ 佐祐理さんと・・はぁ・・はぁ・・
 一緒に居るって・・ 約束したじゃないか・・!」
「ダメ・・ 舞の・・ 赤ちゃんも悲しむから・・」
「えっ? 赤ちゃん?」
「そう・・ お父さんといないと・・ 寂しいから・・」
顔が真っ赤になっていた。俺は、おどおどして舞を見た。
「調子が悪いって・・ 吐いたりするから・・ 病院にも行って・・ 
 ・・つわり! 俺が、お父さん!?」
591名無しさんだよもん:03/09/16 02:36 ID:DEpAAJKI
眼に、小さく涙を溜めていた。
もう、戦いどころじゃなかった。舞の頬にやさしくキスをした。
舞も、俺に体を預けてくれた。
舞の俺を見ている眼が、やけに艶っぽかった。
細い指で、俺の顔を優しく撫でる。
腕を頭から抱えて、舌を絡ませてキスを繰り返す。
肩から抱きしめると、少し冷たかった。
「ずっと、ずっと一緒だよ・・ 祐一・・。」
「あぁ。ずっとだ。」
そう言うと、舞は俺に忘れることのできない笑みをくれた。


そういえば”奴”の気配がさっきからなくなっていた。
月明かりを浴びた妖刀が、鈍く光っていた。
592586@やっとこ寄生解除:03/09/16 11:38 ID:XJ2WgnAG
>>588
すまなんだ
593名無しさんだよもん:03/09/16 15:27 ID:b0MrmFHU
あげ
594名無しさんだよもん:03/09/19 00:59 ID:m4Ujiy6L
hosyu
5951/5:03/09/20 00:11 ID:XCm1BFJ5
 俺の名は折原浩平、ポスタル=デュードに憧れる平凡な美少年だ。
 珍しく早く起きた朝、鼻歌で<人食い鬼の戦い>を歌いながら、軽やかにスキップ
しつつ、3〜4ステップごとに平和の象徴たる鳩を踏みしめつつ、いつもの通学路を
往く。
 と、そのとき、俺の携帯が無粋な輩からの胡乱なメッセージを受け取ったことを知
らせた。俺の着メロは浜渦正志作曲の<Rosenkranz>。この爽やかな朝にはよく似合
う旋律だ。いまだに三龍旋を閃けないことに苛立ちつつ、声に耳を傾ける。
 『浩平どこにいるの? どこに隠れているの? 私を置いて先に学校行っちゃった
の?』
 長森か。今日はノスタルジックな夢を見たから、先に行くと書置きしたはずなのだ
が。裏庭のあずまやの石卓をどかした下にある縄ばしごを降りた先の地下室の二重隠
し扉の金庫の中など少し探せば簡単に見つかるはずなのに。昨今の若者には根気が足
りん。そんな根性だからU:サガはク○ゲーとか簡単に言ってしまうのだ。
 携帯なんて持っていても煩わしいだけだ。<今、携帯を買うともれなくT−ウィル
スがついてくるキャンペーン>に釣られてしまったのが悔やまれる。
 しかも長森とお揃いだったりする。共感魔術的作用で、だよもんが移るかもしれん。
 さて、どう答えるべきか。
 できるだけ短く、しかし奴らばの蒙を啓くに足る言葉を探した。
 『莫迦め! 浩平は死んだわ』
 名状しがたいっぽい声色でおどろしく叫んだ後、一方的に回線を絶ち、携帯の電源
も切った。バスや電車の中ではそうするのが常識だ。ここは路上だが。
5962/5:03/09/20 00:12 ID:XCm1BFJ5
 「よお、浩平! こんな時間に来るとは珍しいな!」
 「おまえもな、住井」
 教室に入ると、住井とエンカウントした。どうせなら、もっと目の保養になるよう
な人物に会いたかった。着替え中の里村とか。
 住井はしきりに抱擁を求めたが、奴は道頓堀に飛び込んできたその足で登校してき
たらしく、全身ずぶ濡れだったので、丁重にお断りさせていただいた。
 「なあ! おまえも食うか?」
 住井は、これまたふやけきったたこ焼きを奨めてきた。こいつは人魚薬でも服用し
たのか?
 そんな愚かなやりとりを繰り返していると、根性なしの長森が、エディプスの恋人
七瀬を伴って現れた。
 「浩平ひどいよ〜」
 「悪かったな。お詫びと言ってはなんだが、このたこ焼きを食ってくれ」
 俺は素直に謝った。明らかに長森のみが悪いのだが、それが侠客というものだ。
 「これ、ふやけているじゃない。こんなのいらないよ〜」
 「勝利の味がして旨いのに」
 長森が食べてくれないので、七瀬の喉にたこ焼きを押し込んだ。七瀬は顔を青黒く
して喜んでくれた。
 「浩平、なんで私を置いて先に言っちゃったの?」
 長森が答えがたい問いを発してきた。置いていかれたことが、そんなに悔しいのか、
今にも泣き出しそうな顔をしている。
5973/5:03/09/20 00:15 ID:XCm1BFJ5
 そろそろ頃合か……。
 「その答えはこれだ! 住井! 合わせろやァ!」
 「応ッ!」
 俺と住井が青白いオーラに包まれる!
 住井が蛇を思わせる素早く、湾曲した動きで長森のスカートを捲り上げた!
 すかさず俺は、猪のごとく突進し、長森のパンツを引き摺り下ろす!
 これぞ究極二連携『めくりおろし』!
 「きゃーーーーーーーー! なにするのよ!」
 長森は衣服の乱れを正すと、住井を風殺陣で投げ飛ばした。車田風に頭から地面に
叩きつけられる住井。戦友との今生の別れだ。
 「ひどすぎるよ浩平〜!」
 長森は抜き手を俺の水月に叩き込んだ。俺はげふげふと口から戦いの聖水と黄金を
噴出しつつ、腹を押さえて床に蹲った。
 意識が混濁する……。反吐から生命力そのものが流れ出していくようだ。これが死
か……。
 だが、俺の心には一片の悔いもない。なぜなら、クラスの男子全員が歓声をあげて、
俺の英雄行を讃えてくれているからだ。
598名無しさんだよもん:03/09/20 00:15 ID:tqZItukG
まじつまんね。読みずらいだけだ、やめろ
5994/5:03/09/20 00:16 ID:XCm1BFJ5
 「俺、ばっちり見ちゃったよ。長森のアソコ」
 「俺はよく見えなかったな〜」
 「なんにせよ、浩平さまさまだな」
 「クラスに一人は欲しいぜ。あんな馬鹿が」
 ふっ、俺は間近で見て、あまつさえ匂いすら嗅いだのだ。おまえらとは次元が違う。
 だが、俺の心は沈んでいた。
 あれから、長森は完全に俺を避けている。いくら話しかけても返事をしないし、好
物の牛乳でも買収できない。
 目が合うと、つんと逸らされてしまう。
 「なあ、七瀬。女の子の機嫌をとるいい方法ないか?」
 前の席に座っている七瀬のテールを引っ張りつつ尋ねた。
 「……アンタねえ、あれだけのことして許してもらえるとでも思っているの?」
 「あれだけのこと? 小学生のころは日常茶飯事でやっていたぞ」
 「アンタ……救えないわ」
 「頼む、見捨てないでくれ! 心を入れ替えて、真人間になるから! 知恵を授け
てくれ! 七瀬様! 人呼んでマンドリル七瀬!」
 「誰がそんな二つ名で呼んだ! ……とにかく、誠実に謝りなさい。プレゼントは
アンタのことだから、逆効果にしかならないわ。後は頭を丸めるて土下座するか、切
腹でもするのね」
6005/5:03/09/20 00:18 ID:XCm1BFJ5
 その日の夜、俺はものみの丘に長森を呼び出した。
 すでに約束の時間を三時間も過ぎている。だが、待ち続けるつもりだ。
 夜風が冷たい。身を切られるようだ。それでも待ち続けるつもりだ。
 腹が減ったので、そこら辺をうろうろしていた狐を狩って、焼いて、喰らった。
 あうーあうー、とうっさい狐だった。しかも不味かった。それでも待ち続ける。
 雲の無い空には無数の星々が瞬いている。特に、毒々しい赤色を放つユゴス星が美
しい。
 毛髪を失った頭部には厳しい寒さだった。
 俺は待ち続ける。それが俺なりの贖罪なんだ。
 「浩平……」
 かれこれ六時間程待って、長森は現れた。
 「……ぷふ! なにその頭〜! 似合ってないよ〜」
 「長森……すまなかった。俺は、自分の欲望ばかり追求して、おまえの気持ちを考
えたことなどなかった。本当にすまなかった」
 俺は懐から短刀を取り出して、みごとに腹をかっさばいた。介錯を頼む。
 「浩平、それペーパーナイフだよ……」
 「……どうりで痛くないはずだ」
 長森は、俯きつつ、たどたどしく言った。
 「浩平……私の、その……アソコが見たいなら……言ってくれれば……見せてあげ
るから……ときどきは……」
 「長森……」
 俺は長森を熱く、きつく、抱擁した。長森は拒まなかった。
 「浩平はいつまでたっても子供なんだから……。私が面倒みてあげないと、だめな
んだから……」
 その日、俺と長森は初めて結ばれた。狐の死骸も俺たちを祝福してくれているよう
だった。
 次の日、俺は永遠の世界に旅立った。そこで住井と再会した。
601名無しさんだよもん:03/09/20 00:36 ID:leo5DAeq
>>598
そう思うんならスルーしとけ
602名無しさんだよもん:03/09/21 17:52 ID:sYtTcj3z
中の人、面白いよ。言葉でネタを化けさせることに成功していると思う。
でもオチはちょっと弱い。ラストは爆笑で締めないといけないんじゃないかな。
もしかして、円廊氏?
603名無しさんだよもん:03/09/21 19:51 ID:6mSznZPK
破綻系は少しでも自分によってそうな匂いがすると痛くなる。
正直その匂いが少しする。

でも、この路線嫌いじゃないからがんがってほしい。
604名無しさんだよもん:03/09/23 13:38 ID:638r30Z5
保守
605名無しさんだよもん:03/09/24 22:45 ID:EL8Q1ZgY
がんばれ
606名無しさんだよもん:03/09/24 22:49 ID:TM1WxEhU
もっとがんばれ
607名無しさんだよもん:03/09/25 21:07 ID:N17oB0kR
もっともっとがんばれ
608名無しさんだよもん:03/09/25 21:15 ID:PlFvD/g2
超がんばれ
609名無しさんだよもん:03/09/25 21:19 ID:eSTF1kzz
乳首で軽トラ引っ張るぐらいがんばれ
610かずキュン 1/2:03/09/26 02:55 ID:jNHicdiV
みさお・一弥「「それではしーゆーねくすとんっ! おやすみ〜!」」
AD「―――ハイカットォ! 2人ともお疲れ〜!」
みさお「お疲れ様〜」かずや「お疲れ様です〜」
 いつもの最後の締め括りの言葉を言って、ディレクターさんの終了の合図が出てからみさおさんとぼくは席を立った。
 みさおさんはふぅ、と息をつきながら椅子に座りなおして肩をトントン、と叩いている。ちょっと疲れたみたいだった。
 ぼくはちょっと思いついて、みさおさんの近くまで行くことにした。
一弥 「みさおさん、お疲れです〜」
みさお「うん、かず君もお疲れ。………今日も濃ゆかったねぇ〜っていきなり何処を触るの!?」
一弥 「え? みさおさん肩が凝ってるみたいだったから揉んであげようと思って(邪心の無い目)」
みさお「え、別に良いわよそんな年でも―――って! 言ってる傍から揉み始めないの!」
一弥 「ご飯食べた後とかお父さんにしてあげると、凄く喜んでくれるんですけど、みさおさんは肩揉み嫌いですか?(ちょっと上目遣い)」
みさお「う……嫌いじゃない、と思うけど………(少し目を逸らして小声で)嫌いも何もされた事なんて一度も無いし………」
一弥 「じゃあちょっとやってみますから、痛かったりしたら言って下さいね」
みさお「う、うん………(俯いたまま」
 みさおさんの肩は、やっぱりお父さんの肩と違って薄いけど、ちょっとやわらかかった。
お父さんはいつも「年をとると、すぐに肩が硬くなる」って言ってたけど、女の人と男の人で肩もやっぱり違うのかも知れない。今度お母さんにもしてあげようと思った。
 まずは肩全体をゆっくり、お父さんよりも少し力を弱めにして揉んでみる。お父さんは揉んであげると良く「もっと強く」って言うけど、お父さんと違ってみさおさんの肩は強くすると壊れちゃいそうだった。
611かずキュン その2:03/09/26 02:55 ID:jNHicdiV
みさお「あ………ちょっと気持ち良いかも」
 どうやら、この位の力で正解だったみたい。このままゆっくりと手を満遍なく左右に動かして肩を揉んであげる。
一弥 「お客さん、凝ってますね〜(楽しそうに」
みさお「何処でそんな小ネタを………あ〜、効く効く」
 みさおさんの表情が和んできて、気持ち良いらしいのが分かって僕はちょっと嬉しかった。
みさお「って言うか何気にテクニシャンねかず君。 実は結構色々な事やってたりしない?」
一弥 「色んな事って……?」
みさお「例えばお姉さんととか、お母さんととか、あまつさえお父さんととか学校の子達とまで……(邪な薄笑い」
一弥 「お父さんとお姉ちゃんはやった事あるけど、お母さんはまだ……友達もやり始めたら大変な事になりそうだし………(表情見えてない」
みさお「へぇ〜……、 試しにちょっと首の方もやってくれない?」
一弥 「え?良いですけど」
 言われて肩に当てていた両手をゆっくりと首筋に向って滑らせていく。少しだけど、肩のしこりが無くなってる気がする。ぼくはこのまま10分ほどの間肩を揉み続けた。



みさお「ひゃわっ!」
一弥 「ご、ごめんなさい! 痛かったですか?」
みさお「う、ううん! ちょっとくすぐっただけだから気にしないで続けて〜」
 痛かったなんて物ではない、かず君の手が首筋に移動してからこっち、肩揉みとは比較にならない気持ち良さだった。
 しかもきっちり、あたしの感じる所を探り出して揉みしだいてくれていたりする。本人は無自覚なままなのだから性質が悪い。
 かず君の小さく白い掌があたしの首筋をなぞり、細い指が古い表現だがまさに個別の生き物の様に蠢く。それも極めて微弱な圧力を与えながら。
612かずキュン その3:03/09/26 02:56 ID:jNHicdiV
 かず君は力を入れるたびに「んっ、んっ」と鼻息掛かった吐息を漏らす辺りがある意味勘弁して欲しい。それこそ切れてしまいそうだ。色んな所が。
 例えばガラス張りの向こうにいるADやアシスタントの羨ましそうな視線を飛ばしている奴等は多分、この声を聞いた時点で解き放たれてしまう気がする。あたしもかなりアブナイ所まで来ている気がするが。
一弥 「気持ち良いですか〜? みさおさ〜ん」
 気持ちイイよ、凄く。別な意味でも。むしろ別な意味では君の思ってる三倍増しぐらいで。
みさお「う………ん、良いんだけど。もう良いよ。 かず君も疲れてるのにあたしだけ楽になっちゃうのも悪いし」
 そうかず君を言い包め、ついでに周りのスタッフにも牽制の弾幕を張っておく。何処からか舌打ちをする音が聞こえた辺り、あたしの判断は正しかったらしい。
一弥 「う、うん。 またして欲しかったら言ってね? いつでも揉んであげるから」
 かず君の言葉に周囲で後片付け(と言う名のかず君鑑賞会)をしていたAD達の目が男女問わず鈍い光を放った。あたしの弾幕も虚しく、この子は敢えてあたしの弾幕をぶち抜いて敵の総本山まで飛んでいくらしい。
613名無しさんだよもん:03/09/27 00:25 ID:kaizUMII
 アンドロメダ銀河まで残り200万光年。
 そこで立ち尽くす。
          ――岡崎朋也航宙日誌より


      CLANNAD
         ―クラナド―


まだ地球上に、海と陸がそれぞれひとつだったはるかな太古。
その船は、クラナドと名付けられた。

恒星間航行船“CLANNAD”――ゲール語で「家族」を意味する言葉。
地上のあらゆる生けとし生きるものを、ひとつがいずつ収めた巨船。
選ばれたヒトの男女の名は、トモヤと、ナギサ。

 「見つければいいだけだろ」

人々の期待と歓声を背に、船は空へ旅立つ。
あまねく天の星々に、生命の楽園を築くために……。
614名無しさんだよもん:03/09/27 00:27 ID:kaizUMII
楽園への渇望は、ついに叶うことはなかった。

 「朋也くん、変です! 通信が!?」
 *こコハ わタクシどもノ ウチュう フミアらすコと ゆルサぬ*

姿なき来襲者。
光にも敵うばかりの速度、幾世代の生命を収めうる巨躯を誇る船に、異変が起こる。
人類の知恵と技術の粋たるクラナドに、挑みかかる敵。

 *オマえは チキュうかラ キた おトコか?*
 「何だよ、何なんだよ! 知的生命なら礼儀正しくしやがれ!」
 *わタクシは オマえを コろシ シンの おトコとナろウ*

無音の空間を、無数の光が走る。
要する時間は、ほんの一瞬。
船の構造材は無残に引き裂かれ、同乗した生物の過半は焼き殺された。


戦うことを目的とせぬ船。
乏しい武器。ただ破滅を先延ばしにするだけの巨体。

辛くも敵を退ける頃には、船はもはや本来の使命を果たせなかった。
615名無しさんだよもん:03/09/27 00:27 ID:kaizUMII
光の速さへの挑戦。
数年の旅から戻ってきた船を迎えるのは、数億年の時を経た地球。
大陸が五つに分かれ、海洋が七つに隔てられる頃、
時間の大河は、既に人々の記憶を忘却の地層に押しやっていた。

 「……何もかも、変わらずにはいられないです」

それは、人の手が枉げることを許さない、科学の真実。
男は決然と、告げる。

 「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。
  あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」

そう。
何も知らなかった無垢な頃。
誰にでもある。


          俺たちは登り始める。
          長い、長い坂道を。
616:03/09/27 01:40 ID:qMshYwDy

 小さく開かれた、桜色の唇の間から、やすらかな寝息が零れ落ちる。
 根を詰めすぎたのか、茜は腕を枕に、机の上で眠ってしまっていた。
「茜?」
 浩平の家に行って、一緒に勉強したい、と言い出したのは茜の方だったのだが。
 とはいえ、ここまですやすやと安らかに眠っているという事は、安心しきっているという事でもある。
 普通は、他所の家でぐっすりと眠れるものでもない。
 そう考えると、普段の茜のつれない態度も、心を開いている事の照れ隠しにも思えた。
「あーかーねー?」
 もう一度、耳元で囁いてみる。
 陶磁器のような滑らかな肌に、すらりと通った鼻梁。
 ここまでマジマジと近くで茜の顔を見る機会は、あまりなかったので、浩平は遠慮なくじっと茜の顔を見つめる。
 その寝顔を見詰めていた浩平は、ふと思い付いて、人差し指を茜の唇に触れさせた。
 暖かい吐息を感じながら、柔らかな唇をぷにぷにと突つく。
「ん……」
 唇の間に指を当てた瞬間、茜がいきなり指に吸い付いてきた。
 ちゅぷ……ちゅぷ……
 赤ん坊が母親の乳首に吸い付く様に、茜も浩平の指を含む。
 そのあまりに無防備な寝顔に、浩平は思わずごくりと唾を飲み込んだ。
 指先に触れる湿ったものは、茜の舌先だろうか。
 柔らかな肉壁をつついてやると、くすぐったかったのか、茜の眉根にしわが寄った。
 それでも、茜はちゅうちゅうと浩平の指先を吸うのを止めない。
 浩平はお返しに、茜に指を吸わせたまま、空いた片手で茜の靴下を掴んだ。
 茜が目を覚まさないように細心の注意を払って、白い清潔そうな靴下を脱がせる。
 幸いにも、正座を崩したような格好で座っていたので、片手での作業でもなんとか可能だった。
617:03/09/27 01:41 ID:qMshYwDy

 剥き出しになった片足に、そろそろと頭を近付ける。
 指を吸わせたままなので、体勢的に辛いものがあるが、そこは愛でカバー。
 茜の生足も、ここまで間近で見るのは初めてだ。
 綺麗に切りそろえられた爪が、細く形のいい足の指の上で並んでいる。
 その小指に、少しだけ舌を這わせてみる。
 小指を包み込むようにして舌を触れ合わせ、指の股にまで滑らせる。
 ただでさえ小振りな小指は、舌で包まれると簡単に根元まで隠れてしまう。
 ねっとりと、満遍なく小指に舌を這わせ、唾液でべたべたになった頃合を見計らって、おもむろにちゅっと口の中に含んだ。
「んぅ……」
 くすぐったかったのか、茜が小さくくぐもった声をあげる。
 浩平は口の中で小指をころころと転がしながら、隣の薬指、中指と突き進んでいく。
 指の上も、爪の間も、そして指の股の所まで念入りに舌を転がし、唾液をたっぷりまぶして、茜の足の指を味わう。
 ちゅぷ、ちゅぷ、と唾液が絡み合ういやらしい音が響く。
 そして、最後に茜の足の親指をぱくりと口に含んだ。
 その瞬間、いきなり指が噛まれた。
「つっ……!」
「……浩平」
 とうとう目を覚ましたらしい茜が、じっとりとこちらを見下ろしている。
 その目はいつに無く冷ややかだったが、頬がほんのり上気しているのは隠しようもなかった。
「何をしているんですか」
「茜の足が美味しそうだったからな」
 浩平が即答すると、茜はますます頬を赤らめる。
「だからって変な事しないで下さい」
「そういう茜だって、オレの指をちゅうちゅう吸って離さなかったぞ」
618:03/09/27 01:42 ID:qMshYwDy

 浩平がそう言うと、茜はきゅっと唇を結んで睨んだ。
「……そんな意地悪な事を言うのだったら、私にも考えがあります」
 茜は机の上に乗っていたノートやペンを下に落とすと、その上に座った。
 そして、オレの唾液でぬらぬらと光っている足を見詰め、おもむろにオレに差し出す。
「浩平のせいで汚れたんです。……綺麗にしてください」
 茜も興奮しているのか、言葉の最後が掠れた。
 オレは茜の前に跪くと、うやうやしく足を手に、その先を口に含む。
「っ……」
 足の先を舐められるという感触に、茜はくすぐったそうに身体を震わせた。
 オレは指の一本一本を丁寧に舐め、ちゅうちゅうとしゃぶり付く。
 土踏まずに舌を這わせ、踵に唇を合わせる。
 その時、茜のもう一方の足が、つんっ、とオレの硬くなった股間を突ついた。
「っ……!」
「変態……」
 軽蔑するような冷たい口調で、茜は吐き捨てる。
 けれどもその言葉とは裏腹に、熱っぽく潤んだ瞳は、じっとオレの股間の膨らみを見詰めていた。
「もう片方も、舐めてください……ただし、靴下を脱がさないで」
 オレの前に、靴下に包まれていたもう片方の足が突き出される。
 オレは躊躇なく、靴下の布地にむしゃぶりついた。
 茜のうっすらとした汗と足の匂いが、口の中に広がる。
 指を一本一本しゃぶる事こそできないが、匂いとざらついた感触はまた別格だ。
 浩平が夢中になって足にしゃぶり付いている間に、茜はもう片方の足で、器用にズボンのチャックを下ろす。
 ガチガチに張り詰めていたペニスが、トランクスの布地ごと張り詰めているのを見て、くすりと笑った。
「やっぱり、変態ですね」
619:03/09/27 01:42 ID:qMshYwDy

 足の指でトランクスの布地を摘むと、茜はぐいっとそれを下に引き下ろした。
 浩平のペニスは一瞬下に引っ張られ、すぐさまトランクスの間から、ぴぃんと硬く突き出す。
 茜はすかさず、その上に足をどんと乗せた。
「うふぅっ!」
 そして、足の指とつちふまずを使って、浩平のペニスを捏ねまわす。
 たっぷりと浩平の唾液が付いている上に、鈴口から出る先走りも混じって、にちゃにちゃとペニスは面白いように弄ばれる。
 足の親指と人差し指で、亀頭の根元をぎゅぅと摘まれると、浩平の身体がビクビクと痙攣した。
「もう、いいです」
 つい、と浩平の口から足を引き抜くと、今度は今までペニスを嬲っていた方の足を突き付ける。
「浩平の汚いおつゆで汚れたんです。綺麗にしてください」
「あ、ああ…」
 流石に、一瞬抵抗が湧き上がるが、それも茜の足にしゃぶりついた瞬間、泡のように消え去った。
 例え何がついていようと、茜の身体は茜の身体なのだ。
 唾液と、自分の先走りでどろどろに汚れた足と指先を、浩平は懸命に舌を使って舐め取る。
 それを見下ろしながら、茜は自分のスカートの中に指を潜り込ませた。
 頬を上気させ、浩平の痴態を眺めながら、指をゆっくりと動かす。
「浩平……今自分が舐めているのが、なんなのかわかってますか? 今まで浩平のおちんちんを弄ってた足なんですよ」
 冷たく…それでいてどこか期待するような声音で、茜が嘲う。
 先端から先走りを滲ませ、痛いほど張り詰めたペニスに当てられたのは、靴下に包まれた足だった。
 指と体温とテクニックで扱かれていた先ほどとは違い、今度は靴下のごわごわした刺激と強引な足踏みだ。
 踏みつけ、押し潰すような足の動きは、強烈な刺激となって、ペニスをいたぶりまわす。
「ふぅっ! くぅぅっ! んふっ!」
 限界が近い浩平の腰が、ガクガクと痙攣し、ペニスの先からびゅくびゅくと先走りが溢れ、茜の足を汚す。
 それを忘れようと、浩平は必死になって茜の足をしゃぶるが、茜はそれすら見越して、浩平のペニスを踏み躙った。
620足(終):03/09/27 01:44 ID:qMshYwDy

「んぐふうううぅぅぅっ!!」
「我慢しなくていいんですよ、浩平」
 茜の声は、やわらかな響きを持って浩平の神経を麻痺させる。
 茜の足に踏み潰されたペニスは、真っ赤に腫れ上がり、今にも爆発しそうだった。
 足の力を弱めると、今度はペニスの裏側を、足の裏全体を使って、ずりずりと擦り上げる。
「イきそうですか」
 小さな笑い声と共に、初めて茜が自分から浩平の口の中を弄った。
 足の親指と人差し指で、浩平の口の中を弄りまわし、舌を押し潰す。
「んぐっ、おふっ!」
 吐き気を堪え、必死で茜に奉仕する浩平の舌を、茜は無造作に指で挟んだ。
 そして、それをぐいっと引っ張り出す。
「んおっ!!」
 だらだらと浩平の口元から涎が零れ、唾液まみれの足がピンク色の舌をひねり出した。
 その瞬間、ずりっ、と靴下を履いた足が、浩平のペニスを擦り上げる。
「ぉぅうううぅうぅっ!!」
 びゅくんっ、と浩平のペニスが弾け、鈴口から凄まじい量の白濁液が吹き上がった。
 それを足の裏で受けとめ、潤滑液代わりにさらにぐちゃぐちゃとペニスを踏み躙る。
 浩平のペニスは、茜の足の裏で踏む潰されながら、断続的に精液を吐き出す。
「はっ…はっ……はっ……」
 ようやく射精が終わったのを見て取り、茜は浩平の口元から足を抜いた。
 そして、白濁液まみれの足を見下ろし、小さく唇の端を吊り上げる。
「……浩平、今度は何をしたらいいか、わかってますよね?」
 茜は浩平の返事を待たず、白濁液まみれの足を、浩平の前に突き出す。
 浩平が自分の出した精液を舐め取っていくのを見て、茜は満足そうに笑った。
621:03/09/27 01:53 ID:UGY9qqt6
>>616-620
マジ笑っちゃったよー。固くなっちゃったよー。ああうまそう。
茜の性格がアレでナニなのはご愛敬デスな。踵舐めてたらもっとよかった(w
622名無しさんだよもん:03/09/27 02:51 ID:GuEfNDdF
>>610
本スレの方できついコト言われてたけど
けっこうおもしろいよ。
623名無しさんだよもん:03/09/27 19:19 ID:1+KkF5f0
>>610
勘違いして本スレ来るなよ?
624名無しさんだよもん:03/09/27 20:15 ID:sFF5PUBU
>>623
誰かのレスを繰り返すしか脳が無いのかおのれは
625名無しさんだよもん:03/10/01 13:19 ID:btV3lbQQ
取りあえず保守
626名無しさんだよもん:03/10/02 13:41 ID:bYthC/os
hosyu
627名無しさんだよもん:03/10/03 22:42 ID:13gIk4bE
ho守
628名無しさんだよもん:03/10/05 17:23 ID:p6hzbqGy
保syu
629名無しさんだよもん:03/10/05 22:06 ID:kLqKxNQM
 窓の外はすっかり夕方だった。
 起き上がると、1階から夕飯の支度をしている匂いがした。
 寝ながら少し汗をかいたらしいので、真琴は、食事の前にひと風呂浴びることにした。
 風呂場のドアのガラスには水滴がついている。
 どうやらうまい具合にちょうど風呂を沸かしていたらしい。
 真琴はさばさば服を脱ぎ、タオルで前を押さえて扉を開けた。
「……」
 頭にタオルを乗せて浴槽に沈んでいる祐一が、呆然としてこちらを見ている。
「はろー」
 真琴は、片目を瞑ってあいさつした。
 風呂場の奥へどんどん入っていって、桶で湯をくんでかるく浴びると、
「ほら、端に寄ってよ。入れないじゃない」
「……」
「……」
 真琴は浴槽の縁に座った。
 祐一はずっと固まっているが、そろそろカウントダウンが始まっている。
 ……3。2。1……
「うわあああああああああああああああっ!」
 波のある悲鳴とじゃばじゃばじゃばじゃば叩きつけられるお湯石鹸水鉄砲あひるちゃん。
「きゃっ、ちょっと待ちなさいっ!」
 ぴこっ、とあひるちゃん2号を顎にあてながら、それでも真琴は湯に沈んだ。
 ここでそのまま追い出されたら、あまりにもありきたりなマンガの展開ではないか。
 それはその、祐一の案外白い肌だのたくましい胸だのは、ちょっと、あれかもしれないが、
 裸の付き合いでわかりあえるということも……
630名無しさんだよもん:03/10/05 22:08 ID:kLqKxNQM
「あうっ」
 祐一が湯船に肩までつかると同時に、頭からお湯を浴びせられた。。
 一瞬、お湯と前髪で前が見えない。
 鼻柱のあたりにあひるちゃん3号が当たった。
「ちょっとぉ、鼻血でピンクのお湯になったら困るでしょ」
 鼻をつまみながら指で自分の髪を分けて見ると、もう、祐一の姿はどこにもなかった。
 裸の付き合いは、失敗かあ。
 真琴はひとりだけのんびりと風呂につかった。
 風呂からあがってリビングへ行くと、祐一が濡れた髪のまま、真琴をじっと睨んでいた。
「なによぅ。そんなひねた顔しちゃって」
「……ったく、真琴みたいな非常識なのと一緒に暮らしてたんじゃ、顔も歪むわっ」
「非常識って」
 祐一が言うことかとつい苦笑する。
「ひとつ屋根の下で暮らすんなら、あれぐらいの付き合いはあっていいじゃない」
「あってたまくしゅっ!」
「祐ちゃん語?」
 うう、と祐一は地団太を踏んだ。
「あってたまるか! ってのと、くしゃみが重なっただけだっ!」
 くしゅっ、と祐一はまたくしゃみをしてハナをすすった。
「湯冷めしたわね。ほら、これで鼻水拭けば?」
「俺の前髪だっ!」
 びしっと祐一は真琴につっこみを入れた。
「えと、それぐらいしか適当なものがなかったからつい」
「ぐぐ……見たいテレビがあったら今夜のうちに見ておけよっ」
 格好つけて真琴を指さしてみせたが、すぐまた祐一はくしゃみをした。

つづく(エコー)
631名無しさんだよもん:03/10/05 22:08 ID:kLqKxNQM
「あうっ」
 祐一が湯船に肩までつかると同時に、頭からお湯を浴びせられた。。

↑真琴が、ですね。
632名無しさんだよもん:03/10/07 00:09 ID:+IqeVnsN
ですね。
633名無しさんだよもん:03/10/07 23:18 ID:QiSJV9vv
hosyu
634ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/08 02:56 ID:zYhKsJAw
 ……あれ?私、どこにいるんだろ?
 ……なんだか体がふわふわする
 ……そっか。私、死んじゃったんだ。手術、だめだったんだ……。おにいちゃん、
ごめんね、心配ばっかりかけてたのに……
 本当に、ごめんね
 …
 ……
 ………


「んにに」
「???」
 パンッ
「あわわ」
 あれっ?
 シャボン玉??

 そこには、シャボン玉を膨らませようと、懸命にストローに息を吹きかけている、
小さな女の子がいた。
「んにに」
 パンッ
「あわっ」
「あっ、あのっ……」
「ん?」
「あっ、あの、私が……。私が、シャボン玉、膨らませてあげよっか?」
「えーっ、できるのできるの?やってみて」
「……うん」
635ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/08 02:57 ID:zYhKsJAw
 私は何故だか、その女の子のシャボン玉作りを手伝う。
「ふーっ」
「うわっ、すごいすごい」
 シャボン玉が空を高く飛ぶ。まるで鳥のように……
「すごいすごい。ありがと、えと、その……」
「あ、えっと、みさおっていいます」
「ありがとう、みさお」
「うん……」
 その子の笑顔は、本当に幸せそうで、私の胸が少し痛んだ……
「……あれ?」
「な、何?」
「みさお、泣いてるよ?どうかしたの?」
「えっ、私っ。泣いて、なんか……」
 けれど私は、涙でそれ以上、続きを言う事が出来なかった。
「え、えとえと、だ、だいじょうぶ?」
「うっ、うん、だいじょうぶ、だから……」


「みさお。どうしてさっき、泣いてたの?」
「え、えっと……」
「何か悲しい事があったの?」
「……う、うん。……私、もう二度とおにいちゃんと会えないんだ……。大好きな人と……」
「……そっか。みさおにもいたんだ。大切な人……」
「う、うん」
「なら、いいものあげるよ」
「え、え?」
636ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/08 02:59 ID:zYhKsJAw
 そう言うとその子は、急に何処かに走り出す。そして、少ししてからここに戻ってくる。
「はいっ、これ」
「これ、何?」
「うーんとね、空にいる女の子の羽根なんだって。この羽根に願いを込めると、もう
 一度、大切な人と再会できるんだって……」
「……えっ」
「だから、みさおにあげるよ」
「えっ、でっ、でも」
「もう、みちるには必要ないものだから……」
「で、でも……」
「みちるはね、もう大切な人と再会して、そしてさよならを言ったから……。みちる
 にはもう、必要ないものだから……」
「み、みちる……」
「だから、みさおにあげるよ……。みさおはまだ、ここに来ちゃだめだから。まだ
 だめだから……」
「……」
「みちるも、もう少ししたら、また会えるんだ、大切な人と……。だからみさおに……」



「おい、大丈夫か?みさお」
「う、ん……あれ、おにいちゃん?ここは?みちるは?」
「ここは病院だぞ、みさお。頑張ったな。手術成功したんだぞ」
「えっ。じゃああれは……」
「みさおちゃん、本当に良かったわね」
「あっ、由起子おばさん」
637ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/08 03:00 ID:zYhKsJAw
「由起子さんも会社休んで、ずっとみさおについてくれてたんだぞ」
「あ、ありがとう、由起子さん」
「すぐに退院、って訳にはいかないけれど、もうこれで大丈夫だってお医者様も……」
「……」
「みさお、本当に良く頑張ったな」
「おにいちゃん……」
「良かったわね、みさおちゃん」
「由起子さん……」
「……」
「じゃああれは……、夢?」
「なんだ?みさお。夢って」
「う、うん、えっとね……」
 そう話しかけた私が、ふと自分の手のひらを見ると、白い小さな何かを握り締めて
いることに気付いた。
「これは……」
「なんだ?みさお」
「羽根……」
「羽根?」
「まあ、鳥の羽根かしらね?でも、どうして……」
「……」
「やっぱり、夢じゃなかったんだ……」
「なんだ?どうした?みさお」
「う、ううん、なんでもない」
「そうか?それならいいけど。それよりも早く体治せよ、みさお。退院祝いは由起子さん
 特製のハンバーグだ」
「もうっ、浩平ったら……。でも、退院したら、みんなでお祝いしましょうね。みさお」
「うんっ、ありがとう。おにいちゃん、由起子さん」

そして……
638ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/08 03:02 ID:zYhKsJAw
前々スレではお世話になったのに、大した貢献も出来ず、だったので、今スレに投稿。
過去にみさおスレに落とそうと書いた……んですが、時期を損ねてしまって落とせなかった
もので、こちらに落とさせて頂きました。
ONE/AIRのクロス物、というより、みちるとみさおのクロスですが。
何気に自分は、この二人のイメージを重ねてしまいます。
639名無しさんだよもん:03/10/09 11:50 ID:w05+PMPj
乙。浩平のキャラが少し気になりました。浩平ならもうちょっと変な行動を取りそうな予感
640名無しさんだよもん:03/10/10 23:54 ID:Ig8Iv0Dp
そのとき、真琴がおもいきりバーンとテーブルを叩いた。
一斉にシーンとなるリビング。
目を丸くして見つめる水瀬家一同の視線のなかで、彼女は低い声でひとこと、







「にくまん」


「にくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまん
にくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにくまんにkまんにくまんにくまんっ!!」


「どうしてみんな我慢できるのっ!?」









絵板見ててネタをパクった。
641名無しさんだよもん:03/10/11 01:33 ID:x5cntU5f
エバ劇場版予告風フラッシュでそんなのあったな。
にくまん×いっぱい
642名無しさんだよもん:03/10/12 09:16 ID:Gebul4B7
保守
643名無しさんだよもん:03/10/13 12:16 ID:4M85WtWq
ほしゅ
644名無しさんだよもん:03/10/13 14:48 ID:wvsotljM
☠ฺ
645名無しさんだよもん:03/10/14 23:29 ID:9Bu10PfE
保守ついでに書いてて鬱になって止めたAIR日記

8月2日
 往人おにいちゃんがえ日記をくれたので思いだしてかいた。
 この日は往人おにいちゃんにはじめてあった日。
 あさおきたら、まわりが見たことのないところだった。
 せの高いしらない大人の男の人がいて、それが往人おにいちゃんだった。
 往人おにいちゃんがだれかわたしはわからなかったけど、往人おにいちゃんは
 わたしのことをしってた。
 あのときは、おれのことをおぼえてないのかといってがくがくゆさぶられて、
 こわくてないてしまった。そしたらきゅうに往人おにいちゃんにぎゅっとされて
 びっくりしたら、往人おにいちゃんがないてた。
 大人の男の人がなくのはおかしいのに、なんだかかわいそうになってしまった。
 ないたらだめだよとあたまをなでてあげたら、もっとないてしまったので、
 ずっとよしよしってあたまをなでてあげた。
 そのあと、往人おにいちゃんはなきやんでわらってくれて、わたしになまえをおしえてくれた。
 おぼえてないかときかれたので、おぼえてないといったら、なんだかさみしそうなかおをした。
 でもいまおぼえたよというと、もういちどわらってくれて、こんどはわたしのあたまを
 なでてくれた。
646名無しさんだよもん:03/10/15 00:52 ID:C3VFzwuu
「角刈りにしてください」
「えぇっ? ここまで伸ばしてるのに……いいのかい?」
「はい、ばっさりお願いします」
 ここはとある理容室。
 まぁ平凡な店だ、名前なんか気にするな。
 俺こと相沢祐一は今まさに斬髪式の真っ最中だ。
「勿体無いねぇ、男の子にしてはきれいな髪してるのに」
「そうですか? でも長いとウザいですから」
 俺の髪を切るおっさんは、苦笑しながらも作業を続ける。
 きれいだと言われても……特に嬉しくはないな。
 まぁ汚いと言われるよりはいいか。



―ふぅ、さっぱり―


 ただいまー。
「わ……」
 どうした名雪、そんな驚いた顔をして。
「大工さん?」
 違うわっ!
「冗談だよ。祐一……随分さっぱりしたね」
 まぁ切る前は前髪が目まで届いてたからなぁ。
 今考えると、かなり長すぎだったな。
「うん、でも似合ってると思うよ」
 そうか
「じょりじょり〜」
 触るなっ
647名無しさんだよもん:03/10/15 00:53 ID:C3VFzwuu
「ぷっ」
 お前は笑うのか、真琴。
「あはははははっ、祐一がハゲたーっ!」
 ハゲ違うっ!
「じゃあなんなのよぅ」
 角刈りだ。
短髪型「短髪刈り」の一種で、角張った感じに刈られた髪型の
呼び名である。大正年代に大流行をし、上流層・下流層の両階級を通じて愛好されたが、
現代ではとび職など一部の職業人たちに好まれている。
 のだ。
「あ、あぅ?」
 ……ふっ、俺の勝ちだな。
「……あははっ、じょーりじょーり」
 撫でるなっ


「あら祐一さん、随分さっぱりしましたね」
 えぇ、どうせ切るならばっさりいこうと思ったので。
「うふふ、粋な髪形ですね」
 い、粋ですか?
「えぇ、それによく似合ってます」
 はは、ありがとうございます。
「祐一さんって頭の形がいいんですね」
 は? あ、どうも。
「じょりじょりですね」
 ……あのー。
「あら、ごめんなさいね。つい」
648名無しさんだよもん:03/10/15 00:54 ID:C3VFzwuu
 お、今日の夕飯は肉か
「おにくっ、おにくっ♪」
「今おはし持ってくからね〜」
「真琴、名雪のお手伝いしてちょうだい?」
「うんっ!」

「それじゃ……」
「「「「いただきます」」」」
「ねぇねぇ祐一」
 あん? 何だ?
「今日のおかずね、お母さんが祐一を見て思いついたんだって」
 へ? 俺をですか?
「えぇ」
 そりゃまた何でですか?
「ふふ、祐一さんが髪を切ってきたからですよ」
 ……?
「今日のおかずは―」









「角刈りステーキです♪」

―完―
649ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/16 00:49 ID:4bR3lLR+
遅レスですが……
>>639さん
うーん、そうかも。
まぁでも、みさおが回復したすぐ後なんで、お腹に落書きしたり、
真空飛び膝(ryとかはやらないかな、とw

一応みちるとみさおが主人公なんで、浩平のキャラが
あんまり出せてなかったかも。

ご感想、ありがとうございます。では。
650名無しさんだよもん:03/10/17 23:06 ID:OlSfieeN
>616-620
マジレスすれば読みづら杉。
急に浩平の一人称から三人称に変わったんで、少しばかり混乱した。
それと、唐突杉。足の指を舐める所まではいいとしても、それ以降の展開が強引。
精液まで舐めるか?普通。
でもそれ以上に萌えた。漏れも舐めてえ。むしゃぶりつきてぇ。

>634-637
マジレスすれば会話大杉。
訓練場の作品を見る限りでは地の文も十分に書ける筈なのに、全て口に出して済まそうとしているから
物語全体がスカスカに見える。内面描写で表現してみたらどうかしらん。
あと、君のSSはキャラ変え杉。浩平とかは普段馬鹿やっててたまにシリアスになるからこそ引き立つの
であって、真面目一辺倒だと面白みに欠ける。と、由起子スレ時代から思ってますた。
651名無しさんだよもん:03/10/19 00:11 ID:c8/W8ult
保守
652名無しさんだよもん:03/10/20 14:49 ID:qBoMEQeu
保守
653ふじいレイレイ ◆fuJiio0TkQ :03/10/21 01:14 ID:vzdmuLRA
>>650さん
丁寧なご感想、ありがとうございます。

指摘された部分については、正直痛いですw。
地の文が十分に書けているかどうかは分かりませんが、
会話の部分が多いのは見ての通りですし。
ただ、由起子さんスレの話が上がっていますが、キャラスレ
に対してのSSという形だと、会話中心になってしまう気がします。
もっと上手い方法論があればいいのですが、今の自分にはちと
思いつきません。
色々考えてみます。

>キャラ
浩平の指摘が多いのは、ちと意外でした。
というか、この話は上でも書いていますが、みちるとみさおが主人公
だと思って書いていますので。
浩平が愛されている証拠なんでしょうね。

浩平をもっと砕けた感じで書ければいいのですが、実力が無く……
ってそれを言っちゃお終いですが、自分の力が足りないためだと思います。
でも努力の放棄はしないつもりなんで今後頑張ってみます。

長々と書いてスマソ。
後、650さんは、自分の書いたものをよく読んで頂いているようで嬉しいです。
ありがとうございます。では。
654名無しさんだよもん:03/10/23 02:19 ID:gYdhA+8y
保守
655名無しさんだよもん:03/10/23 19:52 ID:0iWtYivX
保守
656名無しさんだよもん:03/10/26 01:40 ID:LnbYV75e
保守
657長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/10/26 14:54 ID:yLzUriI1
>>634-637
昔から浩平が明るく呆けていた、って事実なんてどこにもないし、
浩平の高校での性格は長森と一緒にできたんじゃないの?って感じ
なので別にこれでいいんじゃないかな?
兄として、妹に気丈に振舞いたいんだろうし。
確かに、それより会話ですまそうというのがちょっと気になります。
というか、これはKanonなんかの影響なのかもしらんけれど、稚拙な詩的
描写で雰囲気を作ろうとするのは、なんか駄目です。
言葉のひとつひとつの積み重ねが、どっしりと下地を作っていくんですよ。
それなのに、あんな感情的で短い地の文では、かろうじて状況がわかるという
程度のことであり、下地がないまま言葉が網の目をくぐり通って落ちていってしまう。
できればそういう安易な方法に逃げて欲しくない。
読みやすさも大切だけれど、最も重要なのは言葉を伝えることですから。
へたれの言い分なので無視してください。んでは。
658名無しさんだよもん:03/10/27 19:02 ID:D7wJUCDR
659名無しさんだよもん:03/10/29 01:49 ID:qQWSRkeO
保守
660名無しさんだよもん:03/10/30 00:10 ID:JCC5KWqr
保守
661名無し:03/10/30 15:16 ID:ahhjuekS
http://bisyoujo.kir.jp/magic/terepo.wmv
一回見てみて
動画で手品が見れます
最近、色々な所にスレがあるよん
662名無しさんだよもん:03/10/31 02:36 ID:fWELD3zH
思いついたけど書く気力も暇も無いので(連載抱えてます)ここに書きます。
レベルEとカノンのクロスオーバー。タイトル未定。

レベルEサイド
カラーレンジャーが終わってから、マクバク族が来るでの間。
王子は面白地球大改造計画の準備段階。地球のあちこち飛び回ってる。
筒井君は一年の終わり。野球部の中心バッターに定着したころ。


コリン「最近は大人しいもんじゃないですか」
クラフト「それが怖いのだバカタレ。裏で何をやってるか知れたもんじゃない」
サド「知れたもんじゃないのですから、考えない方がいいでしょう。どうせ対抗手段はありません」


バカ王子(……退屈だなあ。かといって雪隆をからかうのも飽きたし)
      (やっぱり楽しみは、これぐらいかな)

      トゥルルルルルルル トゥルルルルルルル
      
バカ王子「あーもしもし僕です。今いいですか?……あれはどうです?……そうですか……ああ
      それは悩みますねえ……となると結局惑星カルバリは使わない方向で……」
663名無しさんだよもん:03/10/31 02:54 ID:fWELD3zH
てきとーにつらつら書いていきます。気に入ったら誰か作品にしてください。

カノンサイド。

誰ともくっついてない曖昧エンド。
彼等が通ってるのは如月高校。栞、美汐と筒井君が同級生。

 パン、と例の済んだ音が立った。反射的に野球部員全員が背中を丸めて頭を抱える。
「きゃっ」
 飛び散るガラスの音に混じって、外から女の子の声がした。反射的に動いたのは一年の
筒井雪隆だ。走るのも動くのも殴るのも、野球部で一番速い。
「大丈夫!」
 雪隆は割れた窓から顔をだして言う。
「………はい」
 返事は女子高生ばなれした上品で柔らかな声だった。
 その声を知っていた。同じクラスの、天野美汐だ。
「………あ、ええと、あの」
 雪隆は口ごもる。女性が苦手なわけではないが、それでも話しにくい相手はいる。
「大丈夫、かな」 
「………よく、ガラスの割れる学校ですね」
「え?ああ」
 天野さんはそう言うと、肩に落ちた埃を払い、すたすたと歩み去っていった。
「雪隆知り合い?」
「え?あ、まあ。」
「割とレベル高いな……どうよお前」
「どうよって言うか……」
(話してるとこ初めて見た………)
664名無しさんだよもん:03/10/31 03:08 ID:fWELD3zH
キャプテン岩田と祐一達が同学年。ピッチャー江尻、セカンド佐藤あたりも。

「近づくんじゃないわよこの害虫!!!!!!」
 学校中に響き渡った美坂香里の声は、校舎裏でヘビーペッティングに励んでいたバカップルの
動きすら停止させた。
「ナハハハハ俺様うっかり!ここ女子トイレだわ」
「ナハハじゃないわよゴミ!!死にたくないなら出ていきなさい!早く!今!!出てけ!!死ね!!
!!」

 隣の男子トイレでは、事情を知らない転校生の相沢祐一に、北川が解説をしている。
「……去年、岩田がまちがえて、女子更衣室にフルチンで入ったことがあってな…そのときにいたのが」
「いやいい…言われんでもわかる」
 女子トイレからは、怒鳴り声に混じって破壊音と打撃音が響き始めていた。北川と祐一は同時に大きな
ため息をついた。

「うう…香里トイレおそいよ…」
 トイレの外では名雪がぼおっと待っていた。
「なんか眠くなってきたよー」
665名無しさんだよもん:03/10/31 03:16 ID:fWELD3zH
 北川は学校でばけもの(川澄舞)を見てしまう。久瀬に相談する北川。

「でどうしろと?生徒会で化け物退治?冗談は止めてくれ」
 久瀬は書類に数字を書き込みながら鼻で笑った。
「いや、そうは言ってないからよ、とにかく何とかなんねえかなって」
「しらないね、君達で解決したまえ。こっちは予算編成で忙しいんだよ」
 久瀬は手元の電卓をはじきながらいった。北川は食い下がる。
「お前いろんなとこに知り合いいるだろ。それで何とかなんないか?」
「………」
 久瀬は無言で書き物をしている。
「おい、答えろよ」
 北川が立ち上がった瞬間、久瀬はメモ用紙を軽く投げた。
「ここに行きたまえ」
『水瀬精神クリニック。×××-××××
 初診の受付にいき、保険証を提示して「Eコース」を頼むべし』
666名無しさんだよもん:03/10/31 03:26 ID:fWELD3zH
 さっきからスレ汚しスマソ

 白衣の水瀬秋子は、カルテを見ながら言った。控えめに開いた胸元と、タイトスカートに
訳もなくドキマギする。名雪の母親としての秋子とは、全く違う色気があった。
「北川君は誰の紹介でここに?」
「あの、久瀬に」
「あらまあ。あの子」
 と秋子はこうともなげに言う
「知り合いなんですか?」
「アルバイトに使ったの」
 といって、カルテに何かを書き込んだ。何を書いたのかは知らないほうがいいかもしれない。
 そして急に関係ないことを言った。
「最近知り合いがここの病院をモデルにマンガを書いたのよ。知ってる?」
「いえ」
「ネットで出回ってるわよ。最近あれ見てくる人も多いの。そういう人には特別のお注射をするから、高くついてしまうのよね」
「……」
 北川は帰りたくなった。バケモノよりこの人のほうが危険かもしれない。
667名無しさんだよもん:03/10/31 03:42 ID:fWELD3zH
 と、その時電話が鳴った。
「あら、少々失礼しますね」
と言って秋子さんは電話をとる。
「あら王子さん。お元気?……ええ、そうですね。わたしのコスチュームが決まってない
んですけれど……地球でやることにしましたから……ええ、敵キャラも自前で・・・」
 ひとしきり訳のわからない会話をした後、秋子さんは受話器を置いた。
「あ、そうです。北川君、アルバイトをしませんか?」
「は?俺はだから、校舎のバケモノを……」
「それは大丈夫ですよ。知り合いですから。そんなことよりアルバイトです」
「待ってください。アルバイトって…なんの?」
「悪の組織の戦闘員です」


秋子のデスクの上、北川には見えないところに、一枚の書類がある。
『愛と純潔の戦士 ときめきカラーシスターズ計画キャスティング
 
リーダー レッドクイーン 美坂香里
       ブルーマーメイド 水瀬名雪
       イエローエンジェル 月宮あゆ
       ホワイトナース 美坂栞
       ブラックウィッチ 天野美汐

敵の総帥 美と邪悪の化身 水瀬秋子
       その右腕 倉田佐祐理
       左腕 川澄舞       
       戦闘員  相沢祐一 北川潤 久瀬蒼一郎 クラフト サド コリンほか
       影の実力者 バカ王子
       とらわれの少女 沢渡真琴ほか』
668名無しさんだよもん:03/10/31 03:49 ID:fWELD3zH
ほんとに何も考えずに適当に書きました。
あ、わかると思いますけどカラーシスターズてのは、使い終わったカラーレンジャー
の機械を、バカ王子が秋子さんにあげたという話です。それで二人で計画を練って
遊んでいるということです。
当然女性のコスチュームはえらく恥ずかしいのを。膝上二十センチの勢いで。

以上スレ汚し失礼しました。
669人生ブラフ:03/10/31 07:35 ID:09DTLlFp
なかなか面白そうな設定だが作品化するとなると相当な気力が
必要だな。どちらかと言えばリレー小説向きのネタだがレベルE
の細かな設定を覚えている住人もそう多くはないだろうしなあ。
こまたこまた。
670名無しさんだよもん:03/11/01 18:38 ID:zjH34Ib3
.
671名無しさんだよもん:03/11/02 00:56 ID:q3kJz6yv
保守
672名無しさんだよもん:03/11/02 22:39 ID:HFfP3/XD
保守
673名無しさんだよもん:03/11/03 23:39 ID:uKGaNfoo
保守
674名無しさんだよもん:03/11/04 23:36 ID:i9qw8sgE
保守
675名無しさんだよもん:03/11/06 12:57 ID:a0W4u/Tp
保守
676名無しさんだよもん:03/11/07 13:27 ID:D1t+Kwiw
保守
677名無しさんだよもん:03/11/08 23:31 ID:4EoTX9V5
保守
678名無しさんだよもん:03/11/09 17:43 ID:3F1WL1aX
保守
679名無しさんだよもん:03/11/10 23:11 ID:GbwDCMqo
保守
680名無しさんだよもん:03/11/12 02:00 ID:6Un77S9s
唐突に掃除がダルくなったマルチは、モップとバケツを放り出し上履きのまま学校を出る。
靴に履き替えるのも億劫だった。どうせ後で自分が掃除するのだから構いやしない。
特に行くあてもなく、ぶらぶらと町を歩く。
時々こうして、訳もなく無気力になる事が多い。バグだろうか。
仕事に嫌気がさした訳ではない。自分は掃除が好きだし、人間の役に立たねばというプログラムに不満はない。
級友から掃除を全て押し付けられるのは日常茶飯事。
昼ご飯の調達係りは当然として、さらに代金を払ってもらえなかった事もあるが、それも仕事だと割り切っている。
しかし現にこうして精神的なバグが出ている以上、ストレスは知らないうちに溜まっていたのだろう。
このバグを上に報告するか思索を巡らせていると、人通りの多い商店街についた。
同じ場所をうろうろするのも視線が痛いので、金が無くてもたむろできるゲーセンに足を運ぶ。
そう。テスト稼動中のメイドロボは、必要最低限以上の金銭所持を認められていないのである。
これではゲームどころかよけいな駄菓子すら買えない。買ったらバスに乗れない。
テスト稼動中というわずかな自由を前に、この仕打ちはどうか。メイドロボだって格ゲーやりたいと思う時くらいある。
運用テストの項目に娯楽の欄を追加して欲しいと頼もうか真剣に考える。
ただでさえテレビの話題についていけずに窮屈な思いをしているというのに、このうえ男子生徒の最頻出娯楽であるゲームの話題をも奪おうというのか。
店内の椅子に座って一人難しい顔をしていたマルチは、男子生徒のくだりで破顔する。
学校に通い始めて出来た、唯一の友達である男子生徒。
彼はいい人だ。人間様だというのに、どんな酔狂かメイドロボに対して色々手伝ってくれる。
彼の下で働く事ができるなら、きっとこれ以上ないほど楽をできるだろう。
真面目に掃除洗濯、適当に料理。午後はテレビ三昧などという贅沢も許してくれそうだ。
しばし妄想に浸ったあと、ひたひたとゲームセンターから出て学校へ戻った。
「……」
一連の行動に、一体なんの意味があったのだろう。
モップを水に浸しながら考えた。
681名無しさんもんだよ@はふん:03/11/12 03:06 ID:/mML06Lp
ゲーセンでイヤーカバーを外し、頬杖と溜息をつき、小指で耳を掻きながら思索に耽る
マルチの姿を思い浮かべました。不思議な味わいがありますね。惹かれました。
682名無しさんだよもん:03/11/12 03:21 ID:Lzc86I2h
無理して堅苦しい文体にしなくてもいいような・・・
上級者でもないと読みづらいだけかと

・・・どうでもいいけど、なんか嫌なマルチだよねこれ
自分でもなんでかわからないけれど、嫌悪感が先にくる
683名無しさんだよもん:03/11/12 07:05 ID:GOyOul2L
やたらダルそうでワロタ
684名無しさんだよもん:03/11/12 12:20 ID:0IeWkBUh
大正風書生の厭世感風味。
685名無しさんだよもん:03/11/12 19:14 ID:a9pzopZ5
オモロい。続きキボンヌ。
686名無しさんだよもん:03/11/13 01:44 ID:YSraybQb
柴田亜美風の目になってるマルチを思い浮かべて萌えた。続き希望。
687名無しさんだよもん:03/11/14 22:57 ID:q52LEVM6
保守
688名無しさんだよもん:03/11/16 01:00 ID:IrO09KRV
保守
689名無しさんだよもん:03/11/17 21:48 ID:xsSMCZQU
保守
690流逝@鮮烈風子隊 ◆flFxHASEBE :03/11/18 05:00 ID:lDQl8jNc
691流逝@鮮烈風子隊 ◆flFxHASEBE :03/11/18 05:01 ID:lDQl8jNc
私は香里の胸に優しく口づけをした。いつも淫らな行為が終った後にする「今日も有難うございました」という印…
そんな私を見て香里はいつも「いい子ね」と頭を撫でてくれる。その行為が今までどれだけ私を慰めてくれただろうか。

祐一が私の気持ちに応えられないと言った時、泣きはらしていた私を優しい胸に抱いてくれたのは香里だった。
最もその時は香里が私より遥かに残酷な運命を背負っていた事は知らなかった。それを知ったのはごく最近の事…
 妹の存在…余命幾ばくもない栞の存在を祐一から教えられた時私は背筋が凍りついていくが分かった。
香里はそれでも私を慰めてくれたとても強い少女だとその時は思った。だけど真実は違った。
香里は妹の存在を否定している
それが香里が自分自身を守る唯一の方法だったのだと祐一は悲しそうに話した。
とても弱い少女、それが香里だったのだ。私を抱いたのも私を慰めるだけではなく、自分自身を更に逃避させる為でもあったのだ
それに気付いた時から香里とのSEXは私にとっては辛いものとなった。このまま二人、何処まで逃避し続けていくのだろう…
頭を撫でられる度に今までは慰められているようにも感じていたが、気付いてしまってからは傷の舐めあいにしか思えなくなった。

「名雪…」
香里の甘い声で我に帰る。
「そんな哀しい顔して何考えてるの?おねえさんが悲しい事全部忘れさせてあげる…」
香里はもう一度キスを求めてきた。香里の薄ピンクの唇を頬の近くに感じながら私はただ震えて泣いていた…
どうしてその言葉を栞ちゃんにかけてあげなかったのだろう。私よりも香里の優しい言葉を待ち望んでいる人が居るのに…
嗚咽が漏れそうになる口を香里の唇が塞いで、私は再び堕ちていった…苦痛を忘れる快楽の世界へと
692名無しさんだよもん:03/11/18 05:20 ID:krMTqkAD
エロならエロで余計なのが多すぎ
何を気取っているのか知らんが中途半端
書きたい話にエロが不可欠だったのか
エロを餌にしてただ自分の文章を誉めてもらいたいだけなのか
少なくともエロ話ではあはあさせてやろうって意志は微塵も感じられない

一言でいうなら、五里霧中。
まあ練習だったらいいんじゃね?
693名無しさんだよもん:03/11/18 12:47 ID:kK0/jr6e
このスレのどこを持って気楽と言い張るんだか
694名無しさんだよもん:03/11/18 13:28 ID:3tQyJB2/
>>692
お前が何を持ってここまでけなすのか理解できんが…
導入編とかあるだろうに。

このスレって、何かSS書く度にこんなわけのわからない
批評浴びるの?
そりゃ寂れるわな。
全然気楽じゃないじゃん。キャラスレの方がよっぽどましだよ。
695名無しさんだよもん:03/11/18 16:09 ID:giZdhkX+
>>693
>>694

おまえらみたいにスルーできないバカがいるとみんな気楽に書けないぞw
696名無しさんだよもん:03/11/19 01:10 ID:uRRiXLLN
>>695
ようコテトリ!
69771:03/11/19 22:19 ID:/snSDVI9
ひさびさに来てみたらなんかえらく雰囲気変わったね……
このスレ好きだったんだが……
698名無しさんだよもん:03/11/19 22:25 ID:TBiBEg8B
そういうの思っても書かない
書いたところでいいネタが振られるわけでもない

書き手が火に油注ぐようなことしてどーするアイフル
699名無しさんだよもん:03/11/20 02:55 ID:Fa1CZUxF
エロを投下しにくい雰囲気だな……。
700名無しさんだよもん:03/11/20 07:23 ID:X39M2wMr
気にせずに投下していいと思うよ?
「気楽に」スレッドだし、キャラスレみたいに
空気嫁とか言われる筋合いもない訳で。
701名無しさんだよもん:03/11/20 15:24 ID:k1umKgob
ここのところ妙な評価屋さんがいるけどね
評価して欲しくないならそう書いた方が良いと思う
702名無しさんだよもん:03/11/20 17:37 ID:XvRgTqY1
放課後、マルチは一人黙々と校舎の廊下掃除に精を出していた。
「あ、さようなら〜」
時々通りかかる生徒を見つけては、誰彼かまわず挨拶する。
一見、非常に躾の行き届いた子に見える。
その立ち振る舞い、気遣いから、耳についているセンサーのような物が無ければ人間と区別がつかないだろう。
もっとも、今は外しているのだが。
(なんか、スースーする…)
普段は耳飾の下に隠れている、人間の耳のようなそれを掴んで温かみを確かめる。
耳かざりを外すと妙な感じがする。
最初の内は、全身の肌を晒しているような開放感と羞恥心で外している間中、顔を真っ赤にしていた。
今はもう慣れたものだが。
人前では絶対外すなと研究員に言われたその耳飾は、現在廊下のT字路に鏡と一緒に立て掛けてあった。
その鏡を覗けば、すぐに誰が来たかわかる。
マルチは鏡をちらりと覗いて、通行人が途絶えたことを確認すると急にだらけはじめた。
「はい、休憩〜」
だるそうな声で一人つぶやくと、モップを適当に投げ出す。
あらかじめ用意してあった水の入っていないバケツに座り、大胆にサボり始めててしまった。
「ああ、だるぅ……」
十分程は真面目に掃除したのだが、それでもまだかなりの面積が残っている。
他の掃除当番が、隅から隅まで自分に押し付けていったからだ。
703名無しさんだよもん:03/11/20 17:38 ID:XvRgTqY1
彼らは、自分が人間の命令を拒否できないことを利用して、何かにつけて用事を言いつけてくるから堪らない。
ハイスペックを持たない汎用メイドロボには、一人の主人に仕えるマンツーマンが精一杯だというのに。
帰ったら試験内容に文句を言おう。
勿論、下っ端らしく礼節に注意しながら無用な波風を立てないよう、猫なで声で。
まず自分は毎日一生懸命、任務に従事していることをアピールしなくては。
一人では何もできない、鼻垂れ小僧達を甲斐甲斐しく世話することによって彼らの社会的な成長を著しく妨害し、掃除の一つも自分でできないアダルトチルドレンの量産に貢献している、と。
そういう「こどな」が増えていくと一番苦労するのは誰か。
二十歳越えてもだらだらと親にパラサイトする彼らを育てなければいけない、そう…あなた達おとうさんなのだ。
しかしながら、子供の為の苦労は親の幸せとはよく言ったもの。
自分のように下賎なメイドロボが、親子の絆に口出ししてはいけない。
やれと言われればやる。それが仕事なのだから。
例えこの体が過剰労働によって壊れようとも、お子様達の人格破壊に最善の努力で向かうつもりだ。
ただ…全校生徒のおむつを一人のメイドロボに任せるのは、いささか大雑把すぎるのではないか…。
などという内容を、やんわりと伝えるための言葉を探していたが。
数分考えているうちに、馬鹿らしくなってやめた。
メイドロボというのは、文句一つ言うにも苦労する。
704名無しさんだよもん:03/11/20 17:41 ID:XvRgTqY1
―来栖川製の汎用メイドロボット、HMX−12型。
通称マルチと呼ばれる彼女は、バグ持ちだった。
労働力として作り出されたロボの癖に、すぐに仕事をさぼる事ばかり考える。
気に入らない事があれば、人間に聞かれないよう心の中でそっと愚痴る。
サボりが見つからないように色々と細工する等と、中学生レベルの悪知恵も働く。
人間なら「だらしない」の一言で済むが、仕事が嫌いなメイドロボなど論外である。
プログラム通りに仕事をこなし、そこに自らの感情など挟まない他のロボとは大違いだ。
「面倒臭い…もう帰ろうかな」
メイドロボが決して口にしてはいけない言葉を吐きながら、廊下端に立て掛けてある鏡を見る。
周りを警戒する猫の目ではなく、それは待ち人の目だった。
この学校には、自分を馬車馬のように扱う人間がほとんどだが、中には変った人間もいるのだ。
見ず知らずのメイドロボの仕事を理由もなく手伝ってくれるような、一風変った感性の人間。
変わり者。そう、彼は悪い人ではないが変わり者だった。
マルチが、他のメイドロボと違うように。
「こらっ! サボるな!」
背後からいきなりの怒号に、油断していたマルチは尻を十センチほど浮かす。
見つかるとは思っていなかっただけに、激しく狼狽し思考回路が一瞬停止するほどだった。
サボっている所を、これほど完璧な形で見つかったのは初めてなのだ。
物事に絶対は無い。鏡は自分の死角を見通すことができるが、それによって新たな死角も生まれる。
策士、策に溺れるとはこの事か。マルチにまた一つ、苦い人生経験が増えた。
(まずは、落ち着いて…状況を整理…)
背後に立つ相手は誰だろう。掃除をさぼる生徒を悪と認識するのは教師くらいか。
事なかれ主義の現代教師なら大事にはならない。が、体育教師などの生徒指導系はまずい。
もし事が発展して、万が一上に報告されたら、色々と不利益を被ることになる。
何か上手い事を言って、場を切り抜けねば。
この状況で言い訳は不味い。ここは変に口答えせず正直に………泣き落としだ。
705名無しさんだよもん:03/11/20 17:44 ID:lpMOfujm
…この流れで、こんなこと言いたくはないんだけどさ、
普通、一回他スレに投下したSSをそっくりそのまま転載するかぁ?
706名無しさんだよもん:03/11/20 20:24 ID:xPs+jGEK
>113
悟り?
よくあるケツの青いニヒリズムだろ
707名無しさんだよもん:03/11/20 20:28 ID:xPs+jGEK
・・誤爆してるし

つかこれ該当スレにレスし直すと、転載になるって怒られそうだな(w
708レス不要:03/11/20 21:49 ID:QNnnLdBm
>>691
レズに耽る香里の背景は、個人的には嫌いじゃないです。
ただ折角香里の行為から名雪が栞の「代替」だという言葉を読者に
浮かんでくるようにしたのに、香里の「逃避」や2人の共依存関係を
読者に思い浮かばせるほどのねちこいエロ等の具体的な行動の描写が
なかったりしたのは残念だyo!『先輩と私』みたくべろべろキスするとか、そういうの。
え、そんなんキモイって?そらスマン。

つか作者さん自身が「逃避」とか言って抽象化して、読者の楽しみをうばっちゃダメ。
それぢゃあらすぢみたくなっちゃいますぜ。場面から抽象化させる実力が
あるくせに、スレタイ通り「気楽に」書きましたね。メッ!(w

リアルの日常生活とかでいろいろ忙しいから息の長いのはしんどいかも
しれませんが、いっちょ奮起してください。ここでなくても良いので。期待してま。
次は天使12月あたりでヨロレイヒ。
709レス不要:03/11/20 21:56 ID:QNnnLdBm
>>704
面白い。好き。個人的にはそんな無理に1日うんたらなんかに気を取られて欲しくない題材。
まだ先の構想がないんなら練っていって欲しい。発表するしないに拘らず。つかこんな駄文
の感想欲しくてやってるわけじゃ無さそうだ。まあそのほうがこっちも気楽に好きなこと言えるし
いいんだけど。

>耳かざりを外すと妙な感じがする。
>最初の内は、全身の肌を晒しているような開放感と羞恥心で外している間中、顔を真っ赤にしていた。
>今はもう慣れたものだが。
この辺が妙にエロっちい。ちょっと湿ったりしてたのだろうか。きれいな水で(w
710名無しさんだよもん:03/11/20 23:14 ID:A5BS742Z
次スレは「投下されたSSに上手い批評をつけるスレ」とかにしよう。
批評を批評に晒したほうが何かといいかもしんない。
711名無しさんだよもん:03/11/20 23:21 ID:QNnnLdBm
>>710
仕切るのは結構だがまず君が具体的にやってみるのが一番だと思うぞ

煽りじゃないなら
712名無しさんだよもん:03/11/22 04:08 ID:aI6S0PG5
good night sleep

「またか・・・」

 背後から嫌な気配を感じた。俺、柏木耕一は、あたりの様子をさぐる。怪しげな奴はいない。
 けれども、気配を感じる。一体何なんだ?

「でてこい! そこにいるのは分かっているんだ!」

 大声で叫び声をあげる。
 しかし、深夜の公園には俺の声だけが響いていた。
 くそっ。

「・・・。柏木、耕一だな?」

 そいつは、闇の中から、ぬっと姿をあらわした。

「おまえは・・・?」
「俺か? 別に名乗るほどのものではないが」
「そうか」

 空気がびりびりと揺れる。お互いが、お互いを牽正しあっているからだろう。
 俺は、自分の中の力を徐々に解放してゆく。身体が、熱く熱くたぎる。

「ふん。いまだに、そんな時代遅れの力に頼っているのか?」
「なんだと?」

 そいつは鼻で笑うと、俺の方をじっと見つめる。
 まるで、俺のことを「観察」しているみたいだった。

「さあ、殺しあおうか?」
713名無しさんだよもん:03/11/22 04:10 ID:aI6S0PG5
 奴がそういうのと、俺の右手が空気を裂いたのはほぼ同時だった。
 狙いは、良かったはずだ。だが、俺の手は虚無をつかんでいた。

「どこだ!?」
「遅いっっ!!」

 ずばあああああっっっ!!

 肩口が熱くなる。刃物で切られたみたいだ。
 しかし、エルクゥが持つ再生能力をもって、それはすぐに回復する。

「浅かったか!」

 奴が着地する瞬間を狙って、俺は豪腕を繰り出す。
 鬼の腕が、奴のわき腹をヘシ折る音が聞こえた。

 メシィ!

「おおおおおおおお!!!!!」

 骨を折ったにもかかわらず、奴の闘争心は消えない。
 変わりに、俺の腕に例の刃物を突き刺し、ずばあっ、と斬っていった。
 まるで、紙か何かに切ってるかのように俺の腕は切り裂かれていった。
 だが、俺の腕は二本ある。
 空いている手で、俺は奴の頭をつかみ上げ、無理やり引き離そうとした。
 しかし、俺の指が先に切られた。

「くそぅ!」

 どうやら、近距離ではこちらに分が無い。
 俺は、奴との距離をとった。
714名無しさんだよもん:03/11/22 04:12 ID:aI6S0PG5
 嫌な汗を感じた。正直、こいつに勝つ自信がなくなってきた。人の細部を覗き見るような青い瞳。
 そして、鋼のように堅い俺の身体に楽々と突き刺さるナイフ。
 身体にダメージを与える事が出来ても、それは決定打にならない。

「お前・・・何者だ?」
「・・・・・・七夜志貴」
「・・・な、七夜だって?! ば、馬鹿な・・・。七夜は十年前に一族が全滅したはずだ!」
「俺は、その生き残りなんだよ。柏木耕一」
「生き残り・・・?」

 俺の目の前がぐらりとゆがんだ。
 まさか、と自分の心の中で叫んだ。
 あの時、そう十年前のあの夜、俺たちは奴ら全員を皆殺しにしたはずだ。
 それなのに、生き残りがいたとは・・・。

「さあ、あとはお前を殺せば全て終わりだ」
「くっ・・・」

 さっきから、血が止まらない。どうも、この傷は回復しにくい傷らしい。
 フルパワーで動いたら、その分余計に身体に負担がかかる。
 なるべくなら、ここは一旦引いておきたいが、どうも逃げられそうに無い。

「これで、終わりだ」

 蒼い瞳が俺を睨み付ける。
 おかしい・・・どこで、どうしたらこんな結末になるんだ・・・。

 黒い影が空を舞う。
 俺は、迎撃の為に残った左腕を振り上げた

 続かない
715長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/22 21:56 ID:+ERw+SLW
>>712-714
クロスオーバーか。なるほど、まぁ面白い。
アイディアはいいけれど、あんま活かされてないな。
いや、小ネタとしては上出来だと思うよ。うん。
716長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/22 22:33 ID:+ERw+SLW
目覚めが悪いというか、何か変な気持ち悪さを頭に残したような気分だ。
気持ち悪い何か…そうだ、例えれば油の上の虹色を
そのままぶち込んだような、そしてそれをぐちゃぐちゃにかき混ぜた感じ。
ぐらぐらとして頭が取れそうだ。
あぁ、もう面倒だから頭を取ろう。こうなったらやけだ。
俺は自分の頭をくるくると回転させて、取り外した。
手の上に置かれた俺の頭は、猿の顔をしていた。
茶色い毛に覆われた赤く堀の深い顔。

首に巻かれた鎖は俺の部屋に繋がれている。
どこまでもどこまでも遠くまで伸びるらしい。
あぁ、迷わなくて済む!すばらしい生活!

そうだ。あかりはまだかな。
俺は時計を見た。いちいち手に持った頭を時計の方に
向けなくては行けないのは面倒だったが、もうどうでもよかった。
いちいちまた付けなおす方が面倒だから。

時計の上では志保が白い蟻に乗って、昔はやったような
西部劇の真似事をしていた。両手にはピンク色のレーザーガン。
「よぉ、おはよう」
「あら、浩之おはよう」
彼女はそう言いながら僕にレーザーを向け、トリガーを引いた。
ビームは俺の足を吹き飛ばし、その断面からまた新しい白い足が
ぬるぬると生えて来る。気持ちがいい、すがすがしい。
「どう?」
「最高だ」
俺の頭の中では志保はすっぱだかで俺に犯されているのに、
あまり気にしていないのか、彼女はシロアリにむしゃむしゃと食べられている。
717長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/22 22:33 ID:+ERw+SLW
外に出ると水色のロケットに乗った琴音ちゃんがいた。
彼女はいつものようにイルカの燻製を食べながら、彼女の日課らしい、
両手に抱えた写楽の絵の破壊に勤しんでいた。
「おはよう、今日は早いんだね」
俺は彼女にそう声をかける。
「あら、浩之さん。昨日のサボテンはどうなりました?」
「あぁ、20メートルくらい伸びたらさすがに痛くてね」
「捨てたんですか?」
「食べたよ」
「それはよかった…」
「何か理由でも?」
「あれが捨てられると、また公害でうるさいんです」
「なるほど」
彼女はそうしてもう一度、写楽の絵に落書きを開始する。

白い馬に乗った綾香が、彼女の姉である芹香先輩を引きずりながら
俺の横を通っていった。
俺はそこらに落ちていた爆弾を彼女達に投げ、こっちに気付かせよう
としたのだが、彼女達の体はばらばらに吹き飛んでしまった。
仕方が無いから彼女達を戻そうとパテでくっつけたのだけれど、
パーツがいくつかタリなかったので、心臓の変わりにタンバリンを入れた。
彼女達は白い馬からにょっきりと生えた姉妹になった。
手は片方が芹香で、逆が綾香。
足もそう。
「ありがとう、これで離れないで済むわ」
綾香が言った。先輩は何も言わなかった。
彼女達の白い逞しい胸から、タンバリンの弾む音を聴いた。
718長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/22 22:35 ID:+ERw+SLW
「浩之ちゃん、こんなところにいたんだ」
あかりが地面から顔を出してそう言っていた。
「よぉ。今日も元気そうだな」
「うん、雨も降らないし」
「晴れの方が気持ちいいよな」
彼女は地面から出ている首だけを器用に使い、頷く仕草をする。
「弁当、ちゃんと持ってきたの?」
あかりも随分と世話焼きなやつだ。
「いや。別に腹減らないし」…」
俺は言いながら、彼女の頭を地面から抜き取り、
俺の頭を持ってるほうとは逆の手でそれを抱えた。
羊が13匹いる。
きりんが52匹いる。
ぞうが半分。

虹の上を歩くと、雅史と琴音がロケットに乗り海に向かっていた。
レミィは白い布に乗せたマルチと葵のパーツを付け替えて遊んでいたが、
すぐに飽きたのか、それを川へと捨てている。
委員長は律儀に、そのパーツをひとつひとつ拾い上げ、そこに
自分の名前を油性のピンクのペンで書いていた。
川は遠くまで繋がっている。永遠にどこまでも繋がっている。
全長5キロメートルはあるサボテンが笑いながらそこを泳いでいる。
俺達は虹の向こうにある巨大な卵を割りにいく。
卵はでかい。無茶苦茶でかい。
でかすぎて視界に収まらない。
昨日やっと、カラがちょっとだけ壊れた。殻の厚さは50メートルくらいだった。

でも、卵は今日、羽を生やして飛んでいってしまった。
あかりはマルチと葵のパーツで作った群青色のミサイルでそれを
追い駆けていってしまった。
僕は一人で、虹の上に座った。
世界はどこまでも続いていた。
719名無しさんだよもん:03/11/22 22:48 ID:gTjItvZK
なんか適当にシュールっぽさを繋げただけのようなSSだね。
キャラになんの意味もないし、ONEで書いてもなんの問題もない。
何が書きたかったの? ただ思い浮かんだ混沌みたいな妄想を書き連ねただけ?
せめて葉鍵SSを書いてよ。
720長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/22 22:54 ID:+ERw+SLW
>>719
Oneじゃなくて東鳩、という以外はそのまんまですな。
721長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/22 22:55 ID:+ERw+SLW
あ、ちがった。入れ替えの問題か。ごめん、こっちのミス。
722三告平:03/11/23 00:00 ID:hFBtWxm/
80年代なテイストやね。サービスが足りないけれど。
723長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/23 00:03 ID:c8Yc6pUP
よければみこぺーのいうサービスとはどういうことなのか
ご教授願いたいんだが。
724名無しさんだよもん:03/11/23 00:03 ID:o4Pj8sBH
>>721-722
お二人とも実はナイスミドルな年齢ですか?
725名無しさんだよもん:03/11/23 03:33 ID:OfHXJy07
要は荒らしはSSなんぞ書いてないで、
とっととヘソ噛んで死ねってことだ。
726名無しさんだよもん:03/11/23 09:33 ID:Exscsk9I
おなに文を見せるのはやめろ、と三告はおっしゃっております。
727名無しさんだよもん:03/11/23 11:36 ID:WlyfbSrM
これSS?
単なるラクガキじゃん。
728名無しさんだよもん:03/11/24 00:01 ID:nhUL5ogD
>>716-718
東鳩でMOON.かよ
面白いとは言えないが繋ぎ方は電波系ぽくて上手い。
つか、おまいのこんなの↓ばっかだな。
上手いけど面白みが足りない。
729長谷部悠作 ◆QaQ4.DcHqQ :03/11/24 00:05 ID:S+JEjusC
>>728
初期の頃は「発想は面白いが文章が下手」と言われ続けたのに、
最近は「上手いが面白みに欠ける」とのことで、
嬉しいやら悲しいやらです。
しかしながらなかなか参考になりました、サンクスどす。

引き続き、マタリと感想よろしくおねがいします。
730名無しさんだよもん:03/11/24 01:28 ID:3KtUykhE
愛の無いSSは読む価値が無い。
731名無しさんだよもん:03/11/25 11:10 ID:JBa0H1oe
長谷部を馬鹿にする奴に限ってアホなんだよなぁ。
732名無しさんだよもん:03/11/25 13:11 ID:BHwkIO95
731「長谷部たんを馬鹿にしないボクってえらい! ぶい!」
733流水塔
ヘミングウェイの短編集を読むような感覚を覚えた。
書き殴ったようなストレートで乾いた文体
風子が今読んでる本がハードボイルド系なのかな。
以上。