SS投稿スレ12

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1名無しさんだよもん
SS書きたい人、読みたい人はこちらでどうぞ。
読んだら一言感想書き込むと作者の筆も滑らかになるよ。
もちろん無言も感想のうちだけど(;´Д`)

トラブルのない投稿の方法は>>2-5を参考にしてね。
初心者さんは投稿の方法は必ず読んでネ!
無用のトラブルはなるべく避けましょ。

前スレ等は>>2-5

※SS投稿の告知があった場合は、投稿を優先させてあげましょう。
※板が重くならないように、長文投稿後しばらくはageない方が良いでしょう。
※スレの寿命を伸ばすために、雑談などではリダイレクトの使用を控えよう。
 かちゅーしゃ対応(>1、>1)がお勧め。
2名無しさんだよもん:02/08/01 23:57 ID:81Rei0Xw
3名無しさんだよもん:02/08/01 23:58 ID:a/JaN4a+
【投稿の手順】

1:まず、投稿する旨を告知するカキコをすると良い。
  「今からSS投稿します。なお、××な内容です」など。
  鬼畜・陵辱・スカなどのジャンルでは特に。読むのを嫌がる人もいます。
  (時間帯・スレの状態・信念・その他で省略可)
2:書いたSSを30行程度で何分割かしてひとつずつsageで書き込む。
  (名前欄に、タイトルと通しナンバーを入れると分かりやすい)
3:回しは不要。旧スレからの変更です。
4:最後にsageで作者名・タイトル・あとがきなどと共に、
  アップしたところをリダイレクトする(>>1-2みたいな感じ)とトッテモ(・∀・)イインチョ!

基本的には、手順の【3】だけでOK。
初めて投稿する人は、前スレや、前回投稿なども参考に。
4名無しさんだよもん:02/08/01 23:58 ID:eTujkC1k
華麗に4ゲット〜
5名無しさんだよもん:02/08/01 23:58 ID:Z5Ayxm/C
>>2
むやみに2ゲットしようとするのはヨク(・A・)ナイ!!
6名無しさんだよもん:02/08/02 00:00 ID:pNfrB0wZ
7名無しさんだよもん:02/08/02 00:01 ID:iSYTLFJ+
1と3の間に2分あいてるってどうよ?
8名無しさんだよもん:02/08/02 01:33 ID:El4iAqyl
9甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/02 17:48 ID:ZBTLwdjk
 現在スレ数474。
 昨日の今日でDAT落ちするとは思えないケド念のため。

 また何か書いてみよう。 
10水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:08 ID:d0SAuLt+
『さ…。よ〜。…べて……行くよ〜』
「う…ん…」
 枕もとから聞こえてくる音。
 眠りから醒めるにつれ、意味不明の音の繋がりでしかなかったものが、だんだん俺の頭の中で
意味をなすものへと変わってゆく。
『あさ〜。朝だよ〜。朝ご飯食べて学校に行くよ〜』
 例のごとく、更なる眠気を誘う名雪の声が目覚し時計から流れていた。
『あさ〜。朝だよ〜。朝ご飯食べて学校ぱちん』
「言われなくてもわかってるよ…」
 目覚まし時計のスイッチをオフにした後、俺は独りごちる。
 まだ頭の中に靄がかかっているような感覚に襲われつつ、自分の体温で程よく温まった
布団に心惹かれつつ、俺はベッドから起き出した。
「ふあ〜…っ。…さむっ」
 まだ慣れない寒さのせいで、あくびすら中断させられる。
 寒さに身を震わせながらも、俺は布団を畳み、まだ身に馴染まない制服に袖を通す。
 そして、今や恒例となった朝の仕事をこなすべく、俺は名雪の部屋へと向かった。

「お〜い。名雪。朝だぞ朝」
 とんとんと名雪の部屋のドアを遠慮がちに叩きつつ、俺は名雪に呼びかける。
「…」
 ひとしきりドアを叩いたところで耳を澄ませ、部屋の中の様子をうかがうが、何の気配も
感じられない。
 布団をあげたり、着替えたりする衣擦れの音も。
『ジリジリジリ…ピピピピッピピピピッ…ジリジリジリジリジリ……』
 聞こえてくるのは、ドアに遮られてくぐもったような目覚し時計のベルや電子音だけ。
「名雪。起きろ。遅刻するぞ」
 ドンドン
 今度は幾分、ドアを叩く手に力をこめる。
 呼びかける声も大きくする。
11水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:09 ID:d0SAuLt+
『ジリリリリリリ……ピピピッ…ジリジリジリジリ…ピピピピッ、ピピピピッ…』
「まだ寝てるのか…? やれやれ…」
 期せずして、俺の口からは呆れを通り越した、感心のため息が漏れる。
 水瀬家にやってきた当初、初めて名雪を起こそうとした時も度肝を抜かれたっけ。
 部屋中に置かれた大量の目覚し時計と、その目覚し時計の奏でる音…もはや騒音レベル…
にも動じず、布団の中で丸まったままの名雪の姿に。
 俺は、名雪を起こす最後の手段、即ち実力行使に踏み切るべく、部屋に入ろうとドアを開けた。

 部屋に入った瞬間、ひときわ大きいデジタルの電子音やベルの金属音が俺を出迎える。
 ここまで睡眠に情熱を燃やす人間というのもある意味凄い。
 ひょっとしたら、自宅が火事になったり、地震に見舞われたりしても眠ったままでいるんじゃないか?
 騒々しい目覚し時計のアラームにも動じず、気持ちよさそうに眠ったままでいる名雪を見ていると
そんな錯覚に囚われてしまう。
 ジリジリジリ…。
「うわっ!」
 突如、騒々しいアラームのオーケストラに加わる、新しいベルの音。
 名雪は名雪なりに『もし無意識の内に目覚し時計のベルのスイッチを切ってしまった時』に
備えての対応策を練っているらしい。
「なるほど…。時間差攻撃か…」
 だが、今の名雪を見ている限り、起床するための涙ぐましい努力は完全に無駄であるとしか
思えない。
 いくら多数の目覚し時計による一斉砲火を浴びせられようが、時間差攻撃を受けようが
名雪は『目覚し時計のアラーム音そのもの』を受け付けないから。
 目覚し時計のスイッチを切る切らない以前の問題なのだ。
「どうしたもんかな…」
「く〜」
 騒々しいアラーム音に包まれつつも、幸せそうな寝顔のまま寝息を立てている名雪を
目の当たりにして、俺はいかにして名雪を起こすかを考え始める。
12水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:10 ID:d0SAuLt+
 目覚ましのアラーム音に混じり、どたどたと階段を昇ってくる音が廊下から響いてくる。
 足音は名雪の部屋の前で止まり、その主がひょこりと顔を出した。
「あれぇ? 祐一、朝ご飯も食べずにナニやってんの?」
 ぴろを頭の上に乗せた真琴が、開かれたままのドアから覗いている。
「見てのとおりだよ。はぁ…」
 名雪を起こすいい考えがそう簡単に浮かぶ筈もなく、途方にくれた俺はため息交じりで答える。
「勝手に他人の部屋に入るのはいけないよ〜」
「仕方ないだろ。名雪を起こすためなんだから」
「あははっ。祐一、よっきゅうふまんだもんね〜」
 ニタニタと、こころなしかいやらしい笑顔を浮かべつつ言う真琴。
「お前なあ…子供の癖に、意味わかって言ってるのか?」
「うぅ〜っ。真琴子供じゃないもんっ」
 俺の言葉に、真琴は口をへの字に曲げつつ、頬をぷく〜っと七輪の上で焼かれて
食べごろになったモチのように膨らませる。
「そんな態度が、ただでさえ幼く見える真琴の表情を更に幼いものにしている」
「口に出して言うなあっ!!」
「にゃ〜」
「真琴の頭に巣食うぴろも、俺に同意したかのような鳴き声をあげる」
「なんで祐一にぴろの言葉が解るのよぅっ!?」
「冗談だって」
「あぅ〜っ」
 真琴にそんな軽口を叩きつつも、俺はどうやって名雪を起こそうかを考えていた。
 まだ余裕はあるとはいえ、このまま時間を無為に費やしていたのでは、食事を抜いても
遅刻する可能性が出てくる。
 かといって、直接名雪の身体を揺すったり、耳元で大声を出したりしても、効果の程は
タカが知れている。
『目覚し時計以外の何かが必要だな…』
 だが、今の俺の身の回りに、目覚し時計意外で名雪を起こすのに役立つような物があるのだろうか?
「にゃ〜」
 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、真琴の頭の上でぴろが呑気な鳴き声をあげる。
13水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:10 ID:d0SAuLt+
 その瞬間、俺の頭に浮かんだ素晴らしいアイデア。
 あるじゃないか。 
 名雪を起こすのにもってこいの物ならぬ生き物が。
「真琴」
「わっ」
 俺にいきなり手を握られて、真琴は驚きの声を上げる。
「ちょっとぴろを貸してくれ」
「祐一…ぴろを食べるの?」
「誰が食べるかっ!! 名雪を起こすためにちょっと借りるだけだ!!」
「でも…秋子さんとの約束…」
「ああ、俺も覚えている。『ぴろのことは名雪には内緒ですよ』だろ?」
「うん…」
「構わないって。責任は俺が取るから」
「あぅ〜っ」
 ちょっと困ったような表情を浮かべる真琴。
 基本的にぴろの世話は真琴がしているのだから、何かあったときに責任をなすり付けられや
しないかが心配なのだろう。
「わかった。じゃあ、肉まん3つでどうだ?」
「いいよ」
「よし。ついでに真琴は自分の部屋に戻ってくれ」
「うんっ」
 俺の単純極まりない撒き餌に、真琴はあっさりと喰い付いてきた。
 しかし…たかが肉まんでこうも態度をころりと変えるとは、本当に単純極まりないヤツだ。

「さてと…」
「にゃ〜」
 真琴からぴろを受け取った俺は、期待に胸を膨らませつつ、いそいそと名雪の枕元に向かう。
「く〜」
 名雪はといえば、相も変わらずけろぴ〜に抱きついたまま横になり、寝息を立てている。
14水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:11 ID:d0SAuLt+
「名雪。寝たままでいいからちょっと仰向けになってくれ」
 そう言いつつ、俺は名雪の背中に手を廻して、ベッドに横たわっている名雪を仰向けにする。
 そして、その寝ぼけた表情を余さず俺に晒している名雪の顔面に『最終兵器』を乗せてやった。
「むぐむぐ…」
「にゃ〜」
 名雪の鼻の頭で程よくお腹を刺激されて気持ちよいのだろうか。
 ぴろは、さぞ気持ちよさそうに名雪の顔面にそのお腹を乗せ、四肢をゆったりと伸ばしている。
 唯一の懸念であった、ぴろの脱走という事態はどうやら避けられそうだ。
「ねこ〜ねこ〜。…ふさふさ〜。温かい〜」
 名雪は名雪で、俺のささやかな朝のプレゼントにご満悦のようだ。

「ねこ〜ねこ〜。むぐむぐ…、くちゅん…。くちゅん」
 そうこうしている内に、名雪の寝言に、クシャミが交じりだす。
 さすがは猫アレルギーの名雪だけあって、本物の猫に対してはかなり敏感だ。
 荒療治と言えなくもないが、これも早く起こすためだ。
「くちゅん…。くちゅんっ!! じゅるじゅる…。ねこ〜」
 もうそろそろ頃合か。
 そう判断した俺は、名雪の顔からぴろをどけ、床に下ろす。
「にゃ〜」
 鳴き声を一つ残し、ぴろはたたっと軽やかな足取りで部屋から出て行った。
「名雪〜。起きろ〜。朝だぞ〜」
「う、うう〜ん。ふぁ…。祐一…おはよ」
「目覚めの気分はどうだ?」
「じゅる…。くちゅん!! ずずっ…最悪だよぉ…」
「早いとこ着替えて降りて来い。食事して学校へ行くぞ」
「うん…くちゅん!!」
 名雪がくしゃみをしつつもベッドから起き出したのを確認した俺は、朝食を取るべく
居間へと向かった。
15水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:12 ID:d0SAuLt+
「おはようございます、祐一さん。…あら、名雪はまだ寝てるんですか?」
 テーブルに朝食の乗った皿を並べていた秋子さんが声を掛けてくる。
「いえ、もう起きてますよ。そろそろ降りてくるんじゃないですか」
「そうですか。祐一さんがいて本当に助かるわ」
「お安い御用ですよ。それではいただきます」
 俺がトーストにかじりつき、サラダをつつき始めた時。
「うにゅ〜、ぐしゅぐしゅ…。祐一…もっとすがすがしい気分になれるように起こして欲しいよ…」
 涙目で、鼻水をすすりながら居間に入って来た名雪が言う。
「そうか。それは悪かったな」
「祐一さん…。ひょっとして、ぴろを?」
 いつもとは違う名雪の様子を見て取ったのか、秋子さんが俺にその理由を訊いてくる。
 さすがに母親だけあって、何故名雪の様子がおかしいのかは既にお見通しのようだ。
「ええ。名雪を起こすのに、ちょっと」
 半分眠ったままの名雪には『ぴろ』が何なのか理解することはおろか、耳に入れることすら
難しいだろう。
 そう考えた俺は、名雪の前で隠すことなく秋子さんに答える。
「いけませんよ、祐一さん。名雪は猫アレルギーなんですから」
「名雪を起こすいいアイデアだと思ったんですが」
「もっと気持ちよく起きられる他の方法を考えて下さいな」
 別に激昂するでもなく、秋子さんはやんわりと俺を諭すように言う。
 秋子さんにそこまで言われたのでは、明日から名雪を起こす新しい方法を考えざるをえまい。
「うにゅ〜」
 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、名雪は悠々と朝食をとり始めた。
『清々しい気分で、気持ちよく起きられる方法か…』
 半分眠ったままの名雪の横顔を横目で見つつ、俺はその方法を考える。
『!!』
 あるじゃないか。
 とっておきの方法が。
16水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:12 ID:d0SAuLt+
 翌朝。
 俺は、目覚ましのアラームがなる前に名雪の枕元に立っていた。
「さてと…。おい、名雪。これから気持ちよく起こしてやるからな」
 そう。これはあくまで名雪を起こすための手段であり、決して変な意図があるワケではない。
 俺は、おもむろに名雪のパジャマのボタンを外して胸をはだけさせた。
 ぷるんっ、とお椀型の胸が露になる。
 張りのあるその双丘は垂れるわけでもなく、天井に向かって盛り上がっている。
「う〜む。いつ見ても形のいい胸だ…」
 名雪の胸を生でまじまじと観察するのは、水瀬家の居候になって間もない日に、秋子さんと
名雪の親子丼をご馳走になって以来だっけ。
 あの時の思い出に浸りつつ、俺は名雪の双丘を両手でむにゅむにゅと揉み始めた。
 俺の力が加わるたびに、いびつに歪む名雪のおっぱい。
 大き過ぎるわけでも、小さ過ぎるわけでもない、手に程よく収まる程よい大きさだ。
「く〜」
 依然、寝息を立てている名雪。
 自分の胸が蹂躙されているなどとは夢にも思うまい。
 そう思った俺は、名雪の双丘を寄せ合わせ、そのてっぺんに色づく桜色の乳首を口に含む。
 れろれろと舌先で転がしつつ、時折ちゅうちゅうと吸い付いては、名雪の乳首の味を存分に味わう。
「ん…っ。うう〜ん…、んふぅ…」
 眠ったままとはいえ、胸と乳首への愛撫に反応しているのだろうか。
 名雪の寝息は鼻にかかった声へと変わり始める。
 息も少し荒くなり、顔にも赤みがさしている。
 名雪の乳首に吸い付きつつ、弾力ある胸の感触を味わい尽くそうとして、俺は名雪の胸を
揉む手に更なる力をこめた。
 既に朝勃ちの兆しがあった俺のナニだが、よがり声にも取れるような喘ぎ声を上げ
時折、俺の手から逃れようとするように身体ををくねらせる名雪を目の当たりにするにつれて
徐々に徐々にパジャマ越しにもその存在を示し始める。
17水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:15 ID:d0SAuLt+
「もうそろそろ頃合か…?」
 俺は、名雪の胸を愛撫する手を止めて、今度は名雪が穿いているパジャマを脱がせ始める。
 名雪はまだ眠ったままでいるので、抵抗されることもなく意外にあっさりと脱がせることができた。
 そして、名雪の白いフトモモを掴んでぐいと押し広げると、しとどに濡れた名雪の下着が
俺の目に入ってくる。
「ごくっ…」
 思わず生唾を飲み込む。
 びちゃびちゃに濡れているせいで、下着越しにもうっすらと名雪の秘部が窺い知れる。
 俺は、下着の上からも透けて見える名雪の縦筋に沿って親指を這わせ始めた。
「ひゃ…あ…、んん…っ」
 俺の指の動きに合わせるかのように、もぞもぞと蠢く名雪の腰。
 下着ごと名雪の膣口に指を押し込むと、びくびくと全身を震わせる。
 俺は、名雪の性器を愛撫するのを中断し、思い切って下着をずらした。
 時折ひくつく名雪のアソコからは、無色透明の愛液が湧き出て、桜色の花びらを妖しげな
光沢で彩っている。
 今度は、名雪のアソコへと舌を伸ばし、直接それを味わい始める。
「きゃ…。はぁぁっ…んふっ…」
 指で名雪のアソコを押し開くと、赤く滲んだ膣奥に俺の目は奪われてしまう。
 舌で名雪の花びらを舐めつつ、膣口へも押し入れ、溢れ出てくる愛液をただひたすらねぶり取る。
 そして…包皮から恥ずかしげに露出している名雪の肉芽を唇で咥えた。
「はあっ!!」
 あたかも下半身に電流を流されたかのように、名雪はびくんと跳ね上がる。
『ここまでされて…まだ起きないのか…?』
 俺は、穿いているパジャマとトランクスを脱いで、股間でいきり立って既に臨戦態勢を
整えている自分のナニを名雪のアソコへとあてがった。
18水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:16 ID:d0SAuLt+
 ちゅくっ…。
 俺の亀頭が名雪の膣口に触れた瞬間、アソコから溢れた蜜が卑猥な水音を立てる。
 少しずつ腰を送り込み、カチカチに勃起したナニを名雪の膣奥へと挿れてゆく。
「あっ…あはあっ…くぅぅぅっ…」
 俺のナニが身体の奥深くへと入ってゆくにつれて、喘ぎ声を上げる名雪。
 初めてのときとは違い、名雪のアソコは俺のペニスを、ずぶずぶ…ずぶずぶ…と
すんなり最奥へと飲み込んでゆく。
 以前、一度は俺を受け入れたとはいえ、まだまだ硬いままの名雪の子宮口へと俺の
ナニが辿り着いた。
 腰をあまり動かさずに、ツンツンと亀頭で名雪の子宮口をつつく。
 少しずつ腰の動きを早め、名雪の膣壁と俺のサオとが擦れ合うことで得られる快感を
貪り始める。
「う…うう〜ん。あっ、あっ、あっ…」
 喘ぎ声を上げつつも、名雪の瞳は未だに閉じられたままでいる。
 いや、ひょっとしたらもう目を醒ましているのかもしれないが。
 俺の腰の動きに合わせ、俺と名雪の接合部がじゅぷじゅぷと音を立てる。
 俺のナニが、激しく名雪の膣口を出入りしているのも余さず目に入ってくる。
「くはあっ…ふっ…うんッ…んあ…」
 ベッドの上で髪を振り乱し、イヤイヤをするように顔を捩じらせる名雪。
 そんな名雪を見ていると、ついつい余計なイタズラをしたくなる。
 俺は、ナニの先端で何度も名雪の子宮口を突付きつつ、包皮からその顔を覗かせている
名雪のクリトリスを指で摘んだ。
「ひゃっ…」
 一際高い声を上げ、顔を仰け反らせる名雪。
 俺は腰の動きを休めないまま、指の腹で名雪の肉芽をくりくりと弄る。
「あっ…あっあ…ああっ…」
 名雪の喘ぎ声の調子が切羽詰ったものになり始める。
 俺も、ひくひくと蠢く名雪の膣壁の感触を味わい尽くすべく、腰の動きをますます早める。
19水瀬家の人々〜目覚まし編〜:02/08/03 01:20 ID:d0SAuLt+
 下半身に漂う、じんじんとした射精感。
 サオに絡みつく名雪の膣壁も、俺の射精を促そうとしている。
「あっ、あっ…、ふはあああっ!!」
 ひときわ高い声を上げると同時に、全身をわななかせる名雪。
 時折襲い来る射精感を何度かはやり過ごしたものの、突如きゅんきゅん収縮し始めた
名雪の膣壁の前に、俺のナニは遂に白旗を上げてしまった。
「ううっ!!」
 俺の短い呻き声と共に、温かい白濁液がびゅくびゅくと名雪の子宮口めがけて射出される。
 びゅくっ…びゅくっ…びゅくっ…。
 溜まっていた精液を名雪の膣内に注ぎ込んだ俺は、サオに絡みつく名雪のヒダの感触に
後ろ髪を引かれつつも、ずるりとナニを名雪の膣内から引き抜いた。

「うにゅ〜。おはようございまふ…」
 一足先に居間で朝食を取っている俺と秋子さんに、名雪が朝の挨拶をする。
「おう。おはよう」
「おはよう、名雪。…朝ご飯は…?」
「ん…いただきまふ…」
 食卓の席についた名雪に、秋子さんはトーストや目玉焼きの乗った皿を差し出す。
「名雪。今日は随分気持ちよく目覚めたようね」
「うん…気持ちよかった…」
 名雪は寝ぼけまなこのままトーストにジャムを塗り、かぷりと食いつく。
「ふあ〜」
 そんな名雪の横顔を眺めつつも、俺は『朝の一仕事』を終えたせいか、軽い疲労感を
覚えつつ、おもわずあくびを漏らしてしまう。
 やはり…この起こし方は体力的にかなりきついと思えなくもない…。
 そんな俺に、秋子さんが
「やっぱり祐一さんは名雪を起こすのが上手ですね。また明日からもお願いします」
にこにこと穏やかな笑顔を浮かべつつ言ったが、『毎朝これでは、俺の方が体力不足に
陥ってしまいます』と答えられる筈もなかった。
20甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/03 01:22 ID:d0SAuLt+
>>10-19『水瀬家の人々〜目覚まし編〜』
 以上です。
21名無しさんだよもん:02/08/03 16:47 ID:FweJ4GwF
>>20
前回までの作品とは違い、よい意味でスタンダードっすね。
名雪というキャラを登場させている必然性もありますし。
22甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/03 20:56 ID:g/v4OA8F
>>21
 機会があれば、今度は電波系のモノを上げてみようかと思ってマス。
23名無しくん、、、好きです。。。:02/08/03 21:23 ID:qnJkl6x8
>>10-19
葉鍵ではこの程度の内容もスタンダードに属するのですか。。
ギャルゲ板でぬるま湯浸けの私には新しい発見かも。

面白く読みましたが、前回に比べると無難にまとまってしまったかな、と。
いや前回が凄すぎたのでしょうか。
名雪寝たふりなのだったら、ナニの後はっと目を開けて、互いに気まずい一場面、
の描写も欲しかったです。

それはそうと、猫アレルギーで目が覚めると、その一日ホントにつらいはず。
頭ガンガン、目しぱしぱ、鼻ぐちゅぐちゅ、咳コンコン。
鼻の上に載せるなんて、アンタ鬼畜か、と小一時間(略)。
2421:02/08/04 18:32 ID:7xVlRb0g
>>23
あくまで、同一の作者さんによる作品同士を比較した場合ということで。
名無しさんであれば作品単体を見ますが、複数書かれている方だと、やっぱ前回までの作品と比較してしまうんで。
25甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/05 00:28 ID:s6sR4EG/
>>23
 読んでくださって有難うございます。
 機会があれば、某イベントで出た某スレ本に寄せた痕ものも上げたいです・・・。
(今すぐ書き込めないこともないですが、やっぱり発行してくださった方への仁義ってものがあるので・・・)

>>24 今回はこういうのも、という事でよろちく。
26名無しさんだよもん:02/08/05 15:14 ID:OMaPxYWm
廻し
27名無しさんだよもん:02/08/05 15:15 ID:OMaPxYWm
回し2
28名無しさんだよもん:02/08/05 15:18 ID:OMaPxYWm
もいっちょ廻し
29名無しさんだよもん:02/08/05 15:20 ID:OMaPxYWm
スレの告知上げ。
ルール等は>>2-6
30名無しさんだよもん:02/08/05 15:21 ID:OMaPxYWm
上がってなかった
31名無しさんだよもん:02/08/05 15:29 ID:vumZwduP
sage
32流水塔 ◆skb1Nfqs :02/08/05 17:16 ID:hwDLpzb0
32♪
33SS投稿スレ12:02/08/06 02:11 ID:ZAG1lQbD
ルール等は>>2-6
34名無しさんだよもん:02/08/06 02:14 ID:aGUGrAeZ
メソテ。
35名無しさんだよもん:02/08/06 02:16 ID:aGUGrAeZ
>33
ケコーンw
36甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/06 15:16 ID:VI+SnYCL
 現在のスレ数は555。
37甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/06 22:57 ID:gLqiI9qk
 現在565。
 圧縮来るのなら早く来て欲しい・・・。
38名無しさんだよもん:02/08/06 23:10 ID:975TlXX/
まだ来ませんぜ、将軍。
http://wow.bbspink.com/kakolog.html(現在542か?)
39甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/07 02:03 ID:WSCL1w6r
 むむう。今までスレ一覧のスレ数を数えてた・・・。
 いずれにせよ、現時点では550は越えてるので今日当たり圧縮来そう。

 もいっちょスタンダードなモノを書く予定です。(電波モノはその次に)
40甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/08 02:59 ID:Zz8Rt/Iu
 一定期間書き込みがないと落ちるらしいので一応メンテ。
 今日当たり書き始めよか・・・。
41甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/09 16:58 ID:Iw0b6X0B
 これより書き込みます。
 因みに今回のは
 http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1014/10145/1014537214.html
のレス番30以降の続編ですので、出来ればソレを読んだ後に改めてお読みいただければ・・・。
42続・特効薬:02/08/09 16:59 ID:Iw0b6X0B
「はぁぁ…っ、ふう…」
 祐一さんに後ろから激しく愛され、ひときわ大きい快感の波に打ち震えた私は、びくびくと
身体を震わせつつ床に突っ伏します。
 私のアソコをかき回し、子宮口に突き当たって来ていた祐一さん自身がずるりと抜けました。
 何度も愛されて熱くなった体にも、ひんやりとした床の冷たい感触が心地よいです。
「はぁ…はぁ…」
 両膝は床に着いてはいるものの、立ち上がろうとする私の意思に反し、時折がくがく震えてしまいます。
 そんな私は立ち上がるのを諦め、両手も顎も床に着けたままにします。
 多分、私の恥ずかしい孔からは、自分自身の愛液と祐一さんの精液とが混ざり合って
ドロドロになったモノが絶え間なく流れ出ているのでしょう。
 粘ついた液体が自分の太股を伝って流れ落ちる感触がします。
 以前の私であれば、そんな姿を他人に見られると気も狂わんばかりの恥ずかしさに
襲われていたでしょうが、今では痴態を晒す事そのものに心地よさすら感じるように
なっていました。
 愛する人に、祐一さんに、全てをありのままに晒すこの快感。
 私が誕生日を迎えても生きているのは、祐一さんの『治療』のおかげに他ならないのです。
「ふぅぅ…」
 身体を重ね合った余韻に浸りつつ、私は大きくため息をつきました。
 先程から休まず祐一さんの精液を胎内に受け入れている私。
 多分、お腹の中ももう一杯になってしまっているのでしょう。
 それでも、私の心は未だに満たされていません。
 祐一さんに愛されているにも関わらず。
 私にもその理由はわかっていますが、その存在を認めたくないのも事実でした。
 気だるさに包まれつつ、焦点の定まらない瞳で、私の心を未完成のジグソーパズルのように
欠けたままにしている『原因』を見つめます。
 私の心を満たされないままにしている原因である彼女と私の視線とが交差し、絡み合います。
 すると、彼女は気まずそうに私から目を逸らせました。
 無理もないでしょう。彼女にとっては、実体をもたない幽霊に見つめられたようなものですから。
 実の妹の存在を心から消し去ろうとする事は土台不可能だという事実に直面した彼女の
心中は如何ばかりのものなのでしょうか?
43続・特効薬:02/08/09 17:00 ID:Iw0b6X0B
 あなたの心の中では、私は死んだのでも行方不明になったのでもなく、私の存在そのものが
なかったことになっています。
 でも、あなたが私の存在を心から消し去ったのは、私が重い病気にかかって先は長くないと
知らされて以来であって、それまでは妹として見ていてくれていた筈です。

 子供の時の記憶ならともかく、肉親…妹との思い出はいとも簡単に消えてゆくものではありません。
 まして、自分の意図で消し去ることが出来るはずもありません。
 私が祐一さんに愛され、ドロドロした肉欲と陶酔の世界に溺れても、あなたの存在を
心から消し去るなんて事は出来なかったのと同様に。
 私の…栞の存在を心から消し去ろうとしているということは、結局私の存在を心のどこかで
意識しているのと同じじゃないでしょうか。
 物理的に自分の心を削り取れるというのであれば話は別ですが。
 その証拠に、いざり寄って来る私の姿を見て、あなたは座ったまま後ずさりしています。
 壁に背を付けても、必死に後ろに下がろうとしている様子が、あなたの心の中に私の存在が
あるということを再確認させてくれます。
 私が行く予定の学校の制服は随分スカートの裾が短いんですね。
 いくら太股をすり合わせ、足をよじり合わせても白い下着が丸見えですよ。
 いつか、私があなたと同じ制服を来て登校する時は、男子生徒の視線にも注意しないと
いけないのでしょうね。
「ちょ…ちょっと…私に何をするつもりなの…?」
 ああ、やっぱり。
 そう言う風に、私に声を掛けるということは、『私』の存在はあなたの心の中にあったんですね。
 なんだか…、いえ、とっても嬉しいです。
 あなたが見てくれているという嬉しさに打ち震えつつ、私は自分がここにいるという事を
伝えるべく手を伸ばします。
 目に見えるだけではなく、手で触れることもできる事を知ってもらいたいから。
「や…やっ、やめてえっ!!」
 どうしてあなたの顔に私の手と顔を近づけてはいけないんですか?
44続・特効薬:02/08/09 17:01 ID:Iw0b6X0B
「いやああっ!! 駄目えっ!! こっちに来ないでっ!!」
『来ないで』? さっき私が祐一さんに愛されていた時は、『返して』と言ってませんでしたか?
 どうしてそんなにあっさりと態度を変えるんですか?
 そんなに今の私の様子はおかしいですか?
「いやあっ!!!」
 べチッ
 鈍い音が部屋に響き渡りました。
 悲鳴と共に、私の頬に振られるあなたの手。
 私は思わず、あなたに叩かれた所に自分の手を当てます。
 ほんの少し、熱を持った、あなたに叩かれた頬。
 ちょっと痛いですけど、あなたが私を叩いてくれた嬉しさの方が大きいです。
 だって、これであなたにも今、ここに私がいるという事が解ってもらえたはずだから。
 言葉を交し合うこともできるし、お互いに触れ合う事もできる。
 だって、私はあなたの妹なのだから。
 そうでしょ…。香里お姉ちゃん…。

 いやいやと顔を振る香里お姉ちゃんの両頬に手を当て、その唇に私の唇を近づけます。
 間近でお姉ちゃんの顔を見るのも久し振りです。
 別に私を怖がる必要なんかないのに、ちょっと怯えたような表情をしています。
 時折鼻息がかかって、ちょっとくすぐったいような、気持ちいいような…。
「いっ…いやっ!! 栞っ!? やめてッ!!」
 ああ。やっと香里お姉ちゃんが私の名前を直接呼んでくれました。
 今まで私をいないものとして扱ってきたお姉ちゃんが名前を呼んでくれる嬉しさ。
 でも…これで私の心が満たされたわけではありません。
 今度は香里お姉ちゃんが私の存在を心に刻み付ける番です。
 もう二度と、お姉ちゃんが私の存在をなかったものにする事が、絶対出来ないようにしてみせます。
45続・特効薬:02/08/09 17:02 ID:Iw0b6X0B
 意を決した私は、思い切って香里お姉ちゃんの唇に口付けました。
「!! んッ…んむっ…むぐぐっ…!!」
「ちゅうッ…むふぅ…ふぅん…」
 お姉ちゃんは一生懸命に首を振って私の唇から逃れようとはしていますが、私も必死です。
 がっちりとお姉ちゃんの両頬を両手で押さえ、動けないようにします。
「ぷはぁ…」
 お姉ちゃんの唇…柔らかくてつやつやしています。
「お願い…栞、もうやめて…」
 まだまだこれからなのに、そんなに怖がられても困りますよ。
 私はお姉ちゃんの制服のボタンを外し、布地の隙間から覗くブラジャーをずり上げました。
 形のいいおっぱいと、先端に色づく桜色の乳首が私の目に入ってきます。
 私よりちょっと大きく、柔らかいお姉ちゃんのおっぱい。
 触られたり、しゃぶられたりすると、とても気持ちよくなれるところ。
 好きな人にそうされたなら、得られる快感も遥かに増します。
 存在を心から消し去られそうになった妹が、姉との絆を取り戻すのにも役立つかもしれません。
 そう思った私は、香里お姉ちゃんのおっぱいを掴み、むにむにと揉み始めました。
「あっ…はああっ…し、栞…やめて…あはうっ…」
 口ではそんな事を言っていますが、お姉ちゃんの身体からはだんだん力が抜けているのが
感じ取れます。
 私が手に力を入れるたびに、お姉ちゃんのおっぱいは形を変え、表情も切なげになり
漏らすため息にも艶っぽさが混じり始めます。
 元々綺麗な顔のお姉ちゃんですが、おっぱいを揉まれて喘ぐ表情はもっと綺麗ですね。
 そんな表情をもっと見たいと思う気持ちが、私に乳首を咥えるよう促しました。
「ひゃうっ!!」
 びっくりしたような声を上げ、身体をよじる香里お姉ちゃん。
 ウェーブのかかった髪も振り乱し、顔を天井に向けたままにします。
 私が身体を触ることで、こんな反応を引き出せるのだという驚きと共に、嬉しさを
感じていたのも事実でした。
46続・特効薬:02/08/09 17:03 ID:Iw0b6X0B
 お姉ちゃんの乳首をおっぱいに埋め込むように舌でれろれろと転がすうちに、だんだん
硬くしこりだします。
 乳首を舌で舐める間、今度はお姉ちゃんのおっぱいをぎゅっと強く握りました。
「あっ! ああっ!!」
 その形は、私の手で搾り出されているように歪んでいます。
 乳首も、今までとは逆に、私の舌を押し返すくらいピンピンに立っています。
 私が触れるたびに可愛く身悶えるお姉ちゃんを見て、私の身体の芯もなんだか熱くなって
きてしまいました。
 アソコからも、祐一さんの精液とは違う、なんだか温かい液体がとめどなく溢れ出ています。
 お姉ちゃんのアソコは今、どうなっているのでしょうか?
 そんな疑問に駈られた私は、さっきまではぴったり閉じられてはいましたが、今は
だらしなくM字型に開かれたお姉ちゃんの脚の付け根の部分に手を伸ばします。
 はぁはぁと荒い息をついて、放心状態だった香里お姉ちゃんですが、私が股間に手を
伸ばすとその意図を察したのでしょうか。
「ちょ…ちょっと栞…? あなた…一体…」
 私を咎めるような声を上げているのに構わず、私は香里お姉ちゃんの股間を包む白い下着に
手をやりました。
 下着越しにも、お姉ちゃんのぷっくり膨らんだ恥丘の感触がします。
「あっ!! きゃ!! ふうっ!! し…栞…」
 お姉ちゃん…私がおっぱいを弄っていた時、感じていてくれたんですね…。
 その証拠に、私がお姉ちゃんの下着を撫で擦るたびにびちゃびちゃエッチな水音がします。
 下着の布地にもエッチなシミが広がっているのが窺い知れます。
 びくびく身体を震わせる仕草が可愛いあまり、私は思わずお姉ちゃんに口付けました。
「んむうっ…んんッ…んふう…」
「ちゅうっ…んにゅっ…ちゅるる…」
 今度のは、さっきの挨拶のキスとは違い、私が祐一さんと交わす愛し愛されるときのキスです。
 お姉ちゃんの歯と歯が合わさって、私の舌がこれ以上侵入するのを防ごうとしていますが
無駄な努力です。
 私は、香里お姉ちゃんの唇を貪りつつも下着の間から指を這わせ、割れ目に触れました。
47続・特効薬:02/08/09 17:03 ID:Iw0b6X0B
「きゃっ!?」
 不意にアソコを直接触られて驚いたのか、お姉ちゃんがひときわ甲高い声をあげました。
 そのスキを逃さず、わたしはお姉ちゃんの口腔内に舌を滑り込ませます。
「むぐっ…むむぅ…」
 お姉ちゃんが咄嗟に口を閉じたせいで、私の舌は歯と歯の間に挟まった形になりました。
 私を拒絶するか、それともこれ以上受け入れるかは香里お姉ちゃんの自由です。
 私の舌を噛み切るか、噛み切らず口の中に受け入れるかを決めるのも。
 後は全てを委ねます。
 そう覚悟を決めて、間近にある瞳を見つめると、香里お姉ちゃんはその瞳を閉じて
身体から力を抜きました。
 私も目を閉じ、お姉ちゃんの温かくぬらぬらした舌に自分の舌を絡めます。
 今まで私を拒絶してきたお姉ちゃんが、私を受け入れてくれている。
 その事実が私をうっとりと陶酔させ、脳髄を痺れさせます。
「んぷっ…」
「ぷはぁっ…」
 ひとしきり、お互いの舌を求め合った後で口を離し、見つめ合います。
「栞…」
 お姉ちゃんの瞳は潤み、私にかける声の調子も今までとは違い、柔らかいものになっています。
「…お姉ちゃん…」
 私も、今までずっと内に秘めていた言葉を、直接香里お姉ちゃんに投げかけました。
48続・特効薬:02/08/09 17:05 ID:Iw0b6X0B
 目を閉じ、壁に背を付けて、私のなすがままになっている香里お姉ちゃん。
 でも、私はまだお姉ちゃんの全てを目にしたわけではありません。
 第一、完全な治療を施すためには一番大事なところも愛してあげないと。
 私は自分の顔をお姉ちゃんの太股の間に潜らせ、ぐしょぐしょになった下着を引っ張ります。
 下着がずれるにつれて、少しずつ姿を現すお姉ちゃんのアソコ。
 お姉ちゃんも別に嫌がる様子はなく、膝を立てて、私が下着を脱がせるのを手伝ってくれています。
 今やお姉ちゃんは完全に私を受け入れてくれたのでしょうが、『栞』という存在を
香里お姉ちゃんの心に刻み付ける治療はこれからが本番です。
 私は、透明の液体を吐き出し、ひくひくと蠢いているお姉ちゃんのアソコに口付けました。
「ひゃうっ!!」
 びくりと身体を震わせる香里お姉ちゃんに構わず、私は割れ目に沿って舌を這わせます。
「あっ…ああっ…栞ぃ…」
 私のアソコも、祐一さんに愛されている時はこんな風にいやらしく蠢き、エッチな汁を
垂れ流しているのでしょうか。
 ピンピンに立ち、先端は顔を出しているとはいうものの、大部分は包皮に埋もれた
小さなお米粒のようなクリトリスを咥え、こしこしと唇でしごきます。
 同時に、指でお姉ちゃんの綺麗な花びらを押し広げたり、ちょっと奥の方を擦ったりもします。
「あはあっ!! きゃうんっ!! あっ…はあっ!!」 
 私がお姉ちゃんの敏感なところを舐めたり、指で弄ったりするたびに嬌声を上げ、
ぷるぷるとその身体を震わせます。
 果たして、祐一さんはこんな私の姿を目の当たりにしてどうしているのでしょうか?
49続・特効薬:02/08/09 17:05 ID:Iw0b6X0B
 そう思いつつ後ろを振り向くと、祐一さんの股間のものは既に屹立し、その表情も明らかに
興奮したものになっています。
 お姉ちゃんを愛する私の姿を見てそうなったのか、私に愛されるお姉ちゃんの姿を見て
そうなったのか、それとも愛し愛される私たち姉妹の姿を見てそうなったのかは判りませんが
お姉ちゃんの乱れる姿を見て欲情したのであれば、ちょっとイヤかも。
 私よりも、お姉ちゃんの方が綺麗だし、胸も大きいし。
 それでも私はお姉ちゃんのアソコを指で押し広げて擦り、舌を這わせ続けます。
 香里お姉ちゃんにもっと気持ちよくなって欲しいから。
 私の存在を心に刻み付けて欲しいから。
 豊かで美しい体に対する嫉妬と、私の指と舌の感触をもっと味わって欲しいと思う
気持ちとがない交ぜになった、自分にも理解できない感覚に包まれます。
 でも、香里お姉ちゃんに私がこれ以上の治療を施すのは無理です。
 私は女だから。
 ならば、祐一さんにお姉ちゃんの治療をお願いする事にしましょう。
 私を生き長らえさせる治療を施してくれたのと同じように、きっと祐一さんは香里お姉ちゃんに
『栞』という存在をその心に刻み付けるための治療をしてくれるに違いありません。
 治療をするのは祐一さんですが、そうするよう頼んだのは他ならぬこの私です。
 そして…直接的には無理でも、間接的にお姉ちゃんの治療を手伝えるのであればこれ以上に
嬉しい事はありません。
 香里お姉ちゃんの、『栞の存在を心から消し去る病気』を治す特効薬になれるのですから。
 その次の瞬間、私は次の言葉を口にしていました。
「祐一さん…。後は、お願いします…」
50甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/09 17:08 ID:Iw0b6X0B
 次で完結です。

>>41 ご注意
>>42-49『続・特効薬』本編
51名無しさんだよもん:02/08/09 23:11 ID:YQ5yoOq3
>50
は、早く続きを!
52名無しさんだよもん:02/08/10 00:08 ID:JTofyB14
楓のシリーズ物はOKですか?
題名は「楓バリバリ伝説」です。
まあ、バイクに関するギャグSSなんで、ここで書くのもどうかと思いますが。
長くなって、終わらないかも知れないので、ここがいいかな、と。
53名無しさんだよもん:02/08/10 00:17 ID:KQQGj62g
>>52
いいんじゃない? 良くかけていれば感想もつくはず。
54名無しさんだよもん:02/08/10 00:27 ID:JTofyB14
>>53
では、予告逝きます。
1レスで終わるんで、投稿する人はどうぞ。
55初音:02/08/10 00:37 ID:JTofyB14
楓お姉ちゃん、どこ行くの?
え、隆山峠?
危ないよ。あそこは難しいコーナーがあって、何人も命を落としてる・・・
それに、そんな原付じゃ、邪魔になるだけだよ。
大丈夫って?
お姉ちゃんは知らないだけだよ!
あそこには最速を目指す人が、いっぱいいっぱい、いるんだよ!
大型に中型。絶対に危ないよ!
あ、待って!
もう、しょうがないなぁ。

高まる2ストロークサウンド(50ccだけど)!
限界を超えたコーナリング(限界低いからね)!
立ちふさがるライバル達(貧ny、巨乳、ツルペタ)!
楓とNSR50の伝説が始まる(たかが原付)!
Dont miss it!
56名無しさんだよもん:02/08/10 00:43 ID:JTofyB14
まあ、こんな感じです。
気が向いたら、書き始めるんで期待せずに待っていて下さい。
何分、ギャグSSなもんで。
57名無しさんだよもん:02/08/10 00:49 ID:KQQGj62g
走り屋楓……
続きを期待しちゃうよ。
58名無しさんだよもん:02/08/10 00:53 ID:JTofyB14
>>57
期待されても困るのですが・・・
最初の方は姉妹と耕一をうまく絡ませますが、その後はどうしましょう?
他のゲームから取ってきましょうか?
シリアスではないので、クロスオーバーも気楽ですし。
59名無しさんだよもん:02/08/10 01:01 ID:KQQGj62g
じゃあ期待しないよ(w。
漏れはこれからKanonやって寝るし、あんたも気楽に書いてくれ。
60名無しさんだよもん:02/08/10 01:20 ID:JTofyB14
題名変更。
「イニシャルK」で逝きます。
外見はバリバリ伝説風ですが、中身はイニシャルDです。
ああ、馬鹿な内容になりそうだ・・・
61名無しさんだよもん:02/08/10 01:49 ID:JTofyB14
柏木4姉妹と耕一については、乗るバイクは決めてあります。
クロスオーバーさせるキャラは多いと思うので、こいつはこのバイクという
アイデアを持っていたら、レスお願いします。
AIR、KANON、ONE、痕しかやっていないので、難しいとは思いますが、
気楽に書いていきます。
62名無しさんだよもん:02/08/10 01:59 ID:kJeYu3qW
>>61
とりあえず2つ3つ、話を書いて欲しい。
クロスオーバーとかリクエストとかはそれからでも遅くないだろうし。

始まってもいない話の先の設定を考えるなんて、敗北への近道でしかないと思うしね。
63名無しさんだよもん:02/08/10 02:01 ID:JTofyB14
>>62
分かりました。
レポート中の息抜きという事で、明日にでも第1話を書きます。
64名無しくん、、、好きです。。。:02/08/10 11:24 ID:YSREx/K8
ちょっと話を戻すけれど、
>50
しおりんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
朝からいいものを読ませていただきました。
個人的に、名雪の7倍萌えます。(・∀・)イイ!!
思わず私もしおりんSSを書きたくなったよ。
次回もどうぞよろしく。
65名無しさんだよもん:02/08/10 12:09 ID:i2lSGCpJ
「イニシャルK」、第一話を書き始めました。
全部終わったら、まとめて3レスに分割して投稿します。

今決まっている設定としては二つだけです。
・耕一の通っている大学は柏木家から近い。
・クロスオーバーさせるAIR、KANON、ONEキャラは、耕一の大学に通っ
 ていたり、近くに住んでいます。
しばらくは、秋名峠よろしく隆山峠だけで話を進めますが、地名を考える
のがどうも・・・
なにか、いいアイデアがあったらよろしくお願いします。

しばらくお待ち下さい。
66名無しさんだよもん:02/08/10 12:10 ID:iyM8VoX5
じゃあ自分はもっと話を元に戻して……
>>12-13
真琴の出番はそれだけなのかーっ。
いや、話自体は萌えましたけど。
とりあえず、祐一と名雪がやってる姿を、ドアの隙間から覗く真琴の姿を
想像してみたり。

栞と香里の方は……なんか痛々しくてねぇ。

67名無しですから:02/08/10 13:54 ID:i2lSGCpJ
イニシャルK、第一話の投稿を始めます。
好き嫌いの分かれる台詞があると思いますが、ギャグなので笑い飛ばし
てくれるとありがたいです。
10分くらいで、投稿を終えると思いますので、横レスは勘弁して下さい。
68イニシャルK:02/08/10 13:56 ID:i2lSGCpJ
   ∩
  ((    , _
   ))  /    ヽ 始まります・・・
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
69イニシャルK:02/08/10 13:58 ID:i2lSGCpJ
第一話「鼓動」
お兄ちゃん、かっこいいばいくだね。
後ろ、乗りたいな。
え、胸が大きくなった?
やだ、お兄ちゃんのえっちっ。
このSSはフィクションだから、お兄ちゃん達は真似しないでね。
70イニシャルK:02/08/10 14:01 ID:i2lSGCpJ
楓は高校3年になった。普通ならば、大学受験に向けて必死で勉強する
だろう。しかし、楓は勉強をする気が起きなかった。大学へ進学したとして
も、やりたい事は何一つ無いような気がしていたから。
バイク特有の高周波を伴った音が近づいてくる。バイクのエンジンは一般
に高回転で出力を発生させるよう設計されている。だから、楓は音がバイ
クが発する物だと分かった。メーカーによって、高回転でバルブ機構を追
随させる機構は違い、特有の音を奏でるのだが、この時の楓には区別が
付くはずがなかった。音は柏木家近くで止んだ。
(耕一さん)
楓は部屋のドアを開け、階段を駆け下りる。久しぶりに会う耕一の顔が見
たかった。
「耕一さん。」
「久しぶり、楓ちゃん。」
「バイク、買ったんですか?」
「うん、まあね。」
人の歩く音が近づいてきた。千鶴、梓、初音である。
「耕一さん、何で来たんですか?」
「バイクだよ。大学の友達から買ったんだ。見せようかなって。」
「あの音はMC14Eだね。」
「お、詳しいな。その通り。」
「低回転スカスカの駄目エンジン。何考えてるんだ?」
「はぁ?お前、高回転・高出力の魅力を知らないのか?」
「知ってるよ。だけど、それは2stの専売特許だね!」
「2stぉ?あんな、過去の遺物と一緒にすんなよ。」
「2stは、まだこれからさ!」
「はっ。あふれ出る白煙、単調な音、4stに比べたらおもちゃだね。」
「・・・勝負してみるか?」
「お前、バイク持ってるの?」
「梓!」
千鶴が梓を制する。
71イニシャルK:02/08/10 14:09 ID:i2lSGCpJ
「お兄ちゃん、私、後ろに乗りたい!」
初音が言った。初音は、時に周囲が予想だにしない事を言う。
「お、さすが!初音ちゃんは素直だねぇ。」
「そんなこと無いよぉ。」
「全然。どっかの誰かさんとは大違い。」
「何だって!」
「別にお前の事じゃないんだけど?」
唸る梓。見つめる千鶴。
「お兄ちゃん、早くぅ。」
「そんな、引っ張らなくても、乗せるから。」
いつになく積極的な初音。二人は玄関を出ていった。後に残された3人は
沈黙していた。千鶴と梓は耕一がバイクを買った事について考えていた。
しかし、楓は違った。
(この気持ち・・・何?)
梓は千鶴に言った。
「まさか、耕一がバイクを買うとはねぇ。」
「耕一さんも男だもの。いつかは買うと思ってた。」
「だけど、MC14Eのだよ?頭にくる!」
「耕一さんは違うと信じたい、けど・・・」
「あたしだって4stは嫌いじゃないさ。アメリカン、船外機。」
梓は千鶴に顔を向ける。
「速さなら、2st。そうだろ?千鶴姉。」
「当たり前じゃない。」
千鶴は即答した。
「4stは2stには絶対に適わない。」
立ち上る陽炎。梓も呼応する。
「そうさ!あの馬鹿を見返してやろうぜ!」
無意識に解放された鬼の力で、周囲の物が揺れる。
「私のNS400Rで。」
「あたしのNS250Rで!」
72イニシャルK:02/08/10 14:18 ID:i2lSGCpJ
帰ってきた二人は楽しそうに、会話を弾ませる。
「お兄ちゃん、バイクっていいね!」
「だろ!初音ちゃん、分かるねぇ。」
「私、自分でバイクに乗りたい!」
その初音の一言は、場の空気を一変させた。殺伐とした空気が漂う。
「初音、バイクは危ないのよ?」
「そうだよ、初音はスクーターでいいんじゃない?」
「スクーターかぁ。スクーピーなんてピッタリかも・・・」
耕一は、制服を着た初音が乗っている状況を考えた。顔がにやける。
「そうよ、スクーターなら、買ってあげるわよ?初音も年頃なんだし。」
「千鶴お姉ちゃん・・・」
「絶対にスクーターがいいよ。」
「うん・・・」
「・・・そうだね。」
顔を上げる。
「免許取るから、買ってね。」
「任せときなさい。すぐに連絡入れるわ。」
「初音がスクーターかぁ。きっと可愛いよ。楽しみだね。」
千鶴と梓は玄関から立ち去っていった。残されたのは、耕一、楓、初音。
沈黙がその場を支配した。
「・・・耕一さん。」
沈黙を破る楓の声。
「私も、後ろに乗せて下さい。」
強い決意をこめて言った。
「分かった。じゃあ、行こうか。」
耕一が玄関を開け、楓が後ろに続く。
門の前に佇むCBR250フォア。メインスイッチを入れ、捻る。
唸るスターター、次いで、軽快に鼓動を始める水冷並列4気筒。
「はい、メット。」
二人は耕一のフォアに跨った。
73イニシャルK:02/08/10 14:21 ID:i2lSGCpJ
耕一を感じる楓!
楓を感じる耕一!
明かされる父の過去!
二人の関係は回転を上げる!
第二話「決意」!
Dont miss it!
74名無しですから:02/08/10 14:22 ID:i2lSGCpJ
コピペしたんですが、コピペもとの設定ミスで遅くなってしまいました。
不定期になると思いますが、生暖かく見守ってくれると幸いです。
75名無しさんだよもん:02/08/10 16:19 ID:ZObh5Pq1
元ネタをよく知らないけど、結構良い感じだね。
行頭にスペースが欲しい気も
しかし、バイクメーカーのサイト行って、どんなバイクなのか見てきた方が良いんだろうか?
ホンダ?
76名無しですから:02/08/10 17:58 ID:rno2yNtS
>>75
たしかに行頭にスペースを入れた方がいいですね。
レポートで客観的にズラズラと長い文章を書いていたので、反動がでて
しまったのかも。
次は変えてみます。

バイクはサイトとかで見てもらえると、イメージが湧くと思います。
検索すれば、結構出てきます。
ホンダが好きなんで、出てくるバイクはホンダに偏ってしまうかも・・・
ヤマハ、スズキ、カワサキ、外車等も好きなんですけどね。
77名無しさんだよもん:02/08/10 19:39 ID:zMROQDR7
>>50
通して読ませていただきました。エロとシリアスとが高いレベルで融合した作品というのが第一印象。
その前の作品も上手くまとまっていてスムーズに読めました。

>>74
感じたことを正直に書かせていただきます。
登場人物が痕キャラであるという必然性が全くありません。
バイク小説が書きたいのであればそれにふさわしい場所で書いたほうが相応の評価を得られるかと。

SSである以上はキャラやシナリオを生かしたものにして然るべきじゃないでしょうか?
ゲームキャラの名を借りただけのSSはそれだけで読む気をなくすというのが個人的な感想。
78名無しくん、、、好きです。。。:02/08/10 20:55 ID:KP76W0PH
>>74
うん、これだけではまだなんとも言えないんだけど、
今後の展開にはチト注意が必要だと思います。
バイクの話はあくまで演出程度にとどめて、
痕キャラの新しい魅力を引き出すことを主眼においてね。
>>77さんのいうように単なるバイク小説になってしまわないよう。

走り屋楓は萌えるんだけど、それも<走り屋>としての部分ではなく、
<楓>としての部分を中心に描いて欲しいんだよね。
79名無しさんだよもん:02/08/10 21:30 ID:3SHUYkTZ
>>74
時々キャラのセリフや行動に違和感がある。たとえば、
>「お兄ちゃん、早くぅ。」
口調も不自然だし、姉妹間対立の調停役である初音が、目の前で起こったそれを綺麗にスルーしているのも変。
いつになく積極的の一言だけではちょっとな。
キャラが五人出ているのに、セリフだけの羅列を繰り返すから、誰のセリフかも判別しづらい。

それにあまりにも他人が読むことを意識していない。
俺はバリ伝やイニDを少し知っているからいいにしても、マニアックな文章が多すぎる。
これって、原作の台詞を痕キャラに言わせているだけじゃない?

鍵括弧の中には最後の句点はつけない。三点リーダーも「・・・」ではなく「……」が一般的。
ここらは常識だから覚えておくといい。

あと、余分な書き込みが多すぎ。「書き始めました」なんてのは無駄レス。>>74みたいな言い訳も不必要。カコワルイ。
それに設定とか募集するなら自サイトでやりなよ。ここは投稿する場所で、君のスレじゃないんだから。

苦言を呈したけど、筋の通ったことは言ったつもり。んでは。
80名無しさんだよもん:02/08/10 22:48 ID:59ZBxiMZ
一言感想でお許しを。
貴方は痕というゲームが本当に好きなのですか?
以上。
81名無ですから:02/08/11 11:17 ID:6HU33Fp1
>>77
五月蝿いアホ。必然性って何だよ、そういうのはお前の脳内で勘弁(w

>>79
重箱の隅突付き、マジうざい。SSなんて素人の手慰み。いちいち禁則処理
なんざしてられっか。文章の内容にだけ反応しな。

>>80
やかましいボケ。ちょっとお前のお気に召さないSSを書いたから何だ。
それで俺が実はアンチ痕だとでも断言できるのか。
死ね。
82名無しさんだよもん:02/08/11 12:56 ID:qal3LbpC
甘えん坊将軍氏、早く続編書いてくれないかなあ…
83名無しさんだよもん :02/08/11 12:58 ID:egxezblR
>81
ここまで判りやすいのは、さすがに騙りだろうな。
…まあ本人も思っている事は大差なかろうが(w
84名無しさんだよもん:02/08/11 17:28 ID:RkpdMfLl
甘えん坊将軍氏のキボンヌ。
85名無しさんだよもん:02/08/11 23:20 ID:LNYw2GuQ
のうがきたれる人たちが、無意味に偉そうでステキです。
86甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/12 01:18 ID:C3Ua3muq
>64 喜んでいただけて何よりです。
>66 これが終わると真琴ものを書く予定です。痛々しいのは・・・こういうのもありという事で。
>77 有難うございマス。
>82 >84 近いうちに書く予定ですので暫くお待ち下さいマセ。

 やっぱり、美坂姉妹に対しこういうアプローチの方法では引かれるのだろうか?
87名無しさんだよもん:02/08/12 05:28 ID:x8oNDxPv
>81が本物だと仮定して

>86の将軍氏のコメントと比較して
作品の内容とコメントの酷さは比例するものなのかねぇ…と
考えさせられまちた。


88名無しさんだよもん:02/08/12 05:56 ID:x8oNDxPv
間違えた
>作品の内容とコメントの酷さは比例するものなのかねぇ…
反比例だな、逝ってくるよ…
89名無しさんだよもん:02/08/12 06:02 ID:24Ps6RnC
多分本物。楓スレ逝ってみ。ある意味香辛料が効き過ぎた香具師だ。
90名無しさんだよもん:02/08/12 07:51 ID:60QLKn+3
作品の出来、不出来はおいておいて。
批判どころか、これからに期待しつつ、要望を述べてるだけの人間に対して
かみつくようなヤツは最悪、かっこわるいよ。

下手でもうまくなろうとする努力ってのが見えない。
91名無しさんだよもん:02/08/12 08:16 ID:ISe8i8gs
いいかげん、構って君なんか放置しろよ。
SS投稿しにくい雰囲気だぞ。
92名無しさんだよもん:02/08/12 12:59 ID:OnDvOsq/
ここって、どれくらいの長さのSSまでOKなんでしょうか?
現在書いているのが横40文字、縦400行くらい行きそうなんですが、
どっかにアカウントをとって、そこに上げるべきでしょうか?
93名無しさんだよもん:02/08/12 15:43 ID:6xyD3Jfl
>>92
頭の方に投稿に関する規定があるから、それ読んでルール守って投稿してくれれば無問題。
長さに関する制限はないしね。
94名無しさんだよもん:02/08/12 16:06 ID:OnDvOsq/
>93
ありがとう。近いうちにアップします。
95名無しさんだよもん:02/08/12 17:02 ID:g3uverbH
>>94
ちなみに、この板は 1 レス 30 行までの制限がついているから
気をつけてね。あとは連続投稿の制限とか。
96イニシャルK:02/08/12 19:46 ID:ZTlHli2h
   ∩
  ((    , _
   ))  /    ヽ ……迷作イニシャルK、リニューアルです
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
97イニシャルK:02/08/12 19:51 ID:ZTlHli2h
 高校最後の夏休み。
 普通ならば、大学受験に向けて必死で勉強するだろう。
 しかし、楓は勉強をする気が起きなかった。
 進学したとしても、やりたい事は何一つ無いような気がしたから。
 高周波を伴った音が近づいてくる。バイクのエンジンだ。
 バイクのエンジンは、高回転で出力を発生させるよう設計されている。
 だから、楓は音がバイクの発する物だと分かった。
 メーカーによって、動弁機構を追随させる機構は違い、特有の音を奏で
るのだが、この時の楓には区別が付かない。
 やがて、音は柏木家近くで止んだ。
(耕一さん)
 楓は部屋のドアを開け、階段を駆け下りる。
 久しぶりに会う耕一の顔が見たかった。
「耕一さん」
「久しぶり、楓ちゃん」
「バイク買ったんですか?」
「うん、まあね」
 千鶴、梓、初音が玄関に姿を現した。
「耕一さん、何で来たんですか?」
「バイクだよ。大学の友達から買ったんだ。見せびらかせようかなって」
「あの音はMC14Eだね」
「お、詳しいな。その通り」
「低回転スカスカの駄目エンジン。何考えてるんだ?」
「はぁ?お前、高回転型4stの魅力を知らないのか?」
「所詮4stだろ?2stには適いっこないって」
「2stぉ?あんな、過去の遺物と一緒にすんなよ」
「2stは、まだこれからさ!」
「はっ。あふれ出る白煙、単調な音、4stに比べたらおもちゃだね」
「……勝負してみるか?」
 千鶴は、耕一に掴みかかっていきそうな梓を手で制した。
98イニシャルK:02/08/12 19:54 ID:ZTlHli2h
「お兄ちゃん、私、後ろに乗りたい!」
 初音が静寂を破った。
「お、さすが!初音ちゃんは素直だねぇ」
「そんなこと無いよぉ」
「全然。どっかの誰かさんとは大違い」
「何だって!」
「別にお前とは言ってないんだけど?」
 唸る梓。冷静に見つめる千鶴。
「お兄ちゃん、早くぅ」
「そんな、焦らないでよ」
 いつになく積極的な初音と共に、二人は玄関を出ていった。
 軽快に鼓動を開始するエンジン。
(この感情…何?)
「まさか、耕一がバイクを買うとはね」
「耕一さんも男だもの。いつかは買うと思ってた」
「だけど、4stだよ?頭にくる!」
「耕一さんは違うと信じたい、けど…」
「あたしだって4stは嫌いじゃないさ」
 梓は千鶴に顔を向ける。
「けど、速さなら、2st」
「当たり前じゃない」
 千鶴は即答した。
「4stは2stには絶対に適わない」
 立ち上る陽炎。梓も千鶴に呼応する。
 千鶴は表情とは対照的に、梓は表情のままに。
「2stをなめてる耕一を見返してやろうぜ!」
 周囲の物が揺れる。
「私のNS400Rで」
「あたしのNS250Rで!」
 燃え上がる二人の生命の炎。
99イニシャルK:02/08/12 19:58 ID:ZTlHli2h
「耕一お兄ちゃん、バイクっていいね!」
「だろ!初音ちゃんは分かってるねぇ」
「私、自分でバイクに乗りたい!」
 初音の一言は状況を一変させた。
「初音、バイクは危ないのよ?」
「そうだよ。初音はスクーターでいいんじゃない?」
「スクーターかぁ。スクーピーなんてピッタリかも…」
 耕一は制服を着た初音が乗っている状況を考えた。顔がにやける。
「そうよ、スクーターなら、買ってあげるわよ?初音も年頃なんだし。」
「お姉ちゃん…」
「絶対にスクーターがいいよ。買い物にも便利だよ?」
「うん…」
「…そうだね」
 俯いた顔を上げる初音。
「免許取るから、スクーター、買ってね」
「任せときなさい。すぐに連絡入れるわ」
「初音がスクーターかぁ。きっと可愛いよ。楽しみだね」
 千鶴と梓は玄関から立ち去っていった。
 残されたのは、耕一、楓、初音。
「…耕一さん」
 今までの沈黙を破るかのような楓の声。
「私も、後ろに乗せて下さい」
 強い決意をこめて言った。
「いいよ」
 耕一が玄関を開け、楓が後ろに続く。
 門の前に佇むCBR250FOURのメインスイッチを入れ、捻る。
 唸るスターターモーター。
 軽快に鼓動を始める水冷並列4気筒MC14E。
「はい、メット」
 二人は耕一のFOURに跨った。
100イニシャルK:02/08/12 20:14 ID:ZTlHli2h
いい雰囲気だね、楓お姉ちゃん。
父さんと叔父さんって、どうだったんだろう。
少し気にならない?
私には、よく分からない…
だから、聞かせて欲しいな。
10192:02/08/12 20:45 ID:OnDvOsq/
>92です。先ほど書き上げましたのでご報告します。
ジャンルは多分怪奇・幻想。R指定くらいの内容です。グロはありません。その代わり少しのエロと多めの電波でトッピングしてあります。
S・キングと江戸川乱歩と綾辻行人を混ぜ合わせ、水道水で百倍くらい薄めた短編です。文庫版にして大体二十五頁ほどだと思われますので、お暇なときにでもゆっくりどうぞ。
アク禁くらったら助けてください。。。

タイトル;『月は見てる』
10292:02/08/12 20:49 ID:OnDvOsq/
いきなりなんですが、投稿できなくなりました。改行までが長すぎる文章がある
とのことです。全部がこの状態なので、手直しは非常に厳しいと思われます。
今から空いてるhpスペースにアップします。

ほんとにごめんなさい。
10392:02/08/12 21:12 ID:OnDvOsq/
アップしました。
http://members.tripod.co.jp/mysong2001/song/ss2.htm

ブラクラじゃないですが、気にされる方は
http://members.tripod.co.jp/mysong2001/

テキスト形式もあります。htmとまったく同じモノです。右クリック→DL
http://members.tripod.co.jp/mysong2001/song/ss2.txt

>3にある手順と異なっており、しかも長文ということで、非常に
問題があるのですが、宜しければご意見・ご指導いただきたいと
思います。
10493:02/08/12 22:10 ID:PgeaQ0su
>>92
読ませてもらったよ。なかなかにおもしろかった。が、これだけは手厳しく言わせてもらおう。

 祐一最低(w

んでは感想をば。個人的意見入りまくりなので気に入らないとこはスルーしてくれ。
意識したかどうかは知らないが、淡々とした文体と作風はあっていたと思う。
ただ異常性を際だたせるなら、もう少し名雪が嫌悪する描写があってもよかったかな。
祐一がしているところを見てたり……んでもそうすると変に伸びてしまうか。
タイトルの関連性も少し弱いかな。月には三章ラストでもご登場願ってた方が一貫性があってよかったかも。
血色の点から言うとむずかしいけど、”月に秘められた魔力”みたいな伝承を利用できるし。

ホラー風味のこの作品で、一番怖かったのは美坂家の皆さん(栞除く)だった(w
再登場がないのが残念。是非とも水瀬家の皆さんを恐怖に陥れて欲しかった。
で、最後にもう一度ざっと眺め返してみたが、やっぱり祐一最低だ……(w

結構おもしろかったよ。次も頑張ってくれ。
10592:02/08/12 23:40 ID:OnDvOsq/
>104[93さん
読んでくれてありがとうございます。やっぱり名雪と月が弱かったですか・・・。
名雪については次回改訂(いつかは分からないが)にて、行為の
最中、扉の外の気配、隣の扉を閉める音、みたいな感じで
存在を匂わそうと思っています。これならあんまり量をとることは
ないですし。

月に関しては・・・、もう少し効果的な見せ方を模索してみます。

>祐一最低(w

ここでの祐一君はそれほどではありませんよ。ちょっと電波なだけですよ。
我らが祐一君はコレぐらいでは止まりません。
鬼畜街道一直線の予定です。

アドバイスありがとうございました。
106名無しさんだよもん:02/08/13 00:11 ID:IvWq1ffz
>>92
読ませてもらいました。
いや、結構な長文なのに引き込まれてスイスイ読めましたよ。
プレゼントの内容は衝撃的でした。怪奇物とはいえ予測不能。いやー面白かったです。

ただこの話、視点のありかでずいぶんと雰囲気が変わってくると思います。
作品は祐一視点だったので、多少(?)歪んだラブロマンスがありましたが
もしこれが名雪視点だったら、それはそれはオゾマシー話になってたでしょうね(w
名雪が香里に相談してみたら、香里が薄く笑ったり、みたいな。

なんにせよ楽しめましたー。次回作期待しますよん。
10792:02/08/13 02:34 ID:PQsAIfuC
もう一つ投稿します。4レスくらいです。ジャンルは電波風味のほのぼのです。
いつもだったら見逃してしまいそうな日常の一こま。延々と状況描写が続きますが
気楽に読み流してください。

タイトル;『スパイス』
10892:02/08/13 02:35 ID:PQsAIfuC
一、
 夏を迎えていた。夏といっても、この街ではそれほど暑いわけではない。
昼間でも30度前後。しかも街外れの山から常に風が吹き降ろしており、
夜になると肌寒く感じるほどだ。クーラーなどもちろん必要ない。

 水瀬家のリビングでは祐一と名雪がテレビで甲子園を見ていた。昼食後の
気だるい時間を過ごすのにはもってこいの番組だといえる。祐一はそれなりに
真剣に見ていた。引越し前住んでいた県の代表が試合をしているからだ。
名雪は・・・、既にうとうととしていた。知らないチームを応援するモチベー
ションが上がらないのか、ただくちくなったお腹が、脳に休眠を命令した
結果なのかは分からない。でも、多分後者だろうな、と祐一は思う。

 居候二人と秋子さんは買い物に出かけている。二人の水着と晩御飯の食材を
買ってくるという。来週皆で海に行くことになっていた。祐一と名雪は既に
新しい水着を購入済みであるため、秋子さんが二人を連れ出したのだ。
気を利かせてくれているのだな、と思うが・・・、

 麦茶に入れた氷がからんと音を立てる。

 名雪は転寝から本格的な熟睡状態に移行したらしい。呼吸の間隔がゆっくりに
なっていた。

・・・あまり実際的な効果はないようだ。

 試合は、祐一ひいきのチームが既に大差をつけられていた。もともと強豪と
いわれる県でもなく、しかも公立だ。それを考えると選手層が薄い中、よく
がんばったとも思える。祐一のモチベーションはかなり低くなっていたが。

 リビングの窓は網戸になっている。涼しい風がテレビを見ている祐一たちにも
届く。決して寒いということはない。これなら名雪が風をひく心配はなさそうだ。
10992:02/08/13 02:35 ID:PQsAIfuC
 窓から入ってきたのは、涼風だけではなかった。一匹の蚊も水瀬家におじゃま
していた。

二、
 それに気付いたのは、名雪がぽりぽりと左腕を掻いているのを見たときだった。
目の前を、おそらく名雪の血でお腹いっぱいにした蚊がふらふらと飛んでいた。
よく見ると網戸に少し隙間がある。きっとそこから潜り込んだのだろう。

 祐一は、網戸を閉め直し、蚊を退治することにした。名雪との時間を、
蚊ごときにぶち壊しにされるわけにはいかない。例え相手が眠り姫であろうと
二人で過ごす時間は、特にこの水瀬家では非常に貴重なのだ。

 蚊はテーブルの上を相変わらずふらふらと飛んでいる。弱っているのかなと
思った。蚊はもともと南方の昆虫だ。北のこの街は生存限界なのかもしれない。
でも、そんなことに気を巡らし、蚊に優しい手を差し伸べる気にはならない。
 タイミングを見計らって、座ったまま素早く手を伸ばす。捕まえたと思われたが、
手の中は空。うまく逃げおおせたらしい。
 祐一が頭を巡らすと少し離れたところに発見した。ソファから立ち上がると
息を殺して近づく。目の前まで引き付ける。

 右手・・・、はずれ。しかし、続けて繰り出した左手は、確かに蚊を捕らえていた。

 間一髪だった。蚊は左手の人差し指と中指の間に挟まっていた。一瞬でも
手を伸ばすのが遅かったら逃げられていただろう。そして彼女は巣に返り、
愚かな人間についてあることないこと吹聴するのだ。虫けらごときに
ナメられるわけにはいかない。この場で引導を渡さなければならない。
11092:02/08/13 02:36 ID:PQsAIfuC
 さて、コイツ、どうしようか・・・。右手につまみ直した蚊を見て思う。
もちろん、まだ彼女は生きている。逃げられないように軽く押さえているだけだ。
 羽を動かすことができないため、細い足をじたばたさせている。自分の運命を
悟りつつも、生を渇望するその仕草はとてもいじらしく思える。
 お腹は白黒の縞模様だ。今にも破裂しそうなほど膨れている。きっと名雪の血で
いっぱいなのだろう。
 口許、よく見なければ分からないほど細い管が伸びている。ここから血を吸うのだ。
こんなにちみっちゃいのによくできたものだ。
 管を観察しているとき、ふと、蚊と目が合ったような気がした。複眼だから当たり前
ではあるが、なんとなく印象に残った。

 祐一はただ漫然と蚊を観察していたわけではない。その処分の方法も同時に考えて
いた。そのまま力をこめて潰すか、ティッシュに包んで潰すか。そのまま潰すと
血がついてしまう。これだけ血で膨れていると、被害は祐一の手だけに留まらない
かもしれない。ティッシュに包んで潰すほうが、まさしく「手を汚さずに済」みそうだ。
 祐一は既にソファに戻っている。ティッシュは目の前のテーブルの真中に鎮座して
いるが、手の届くところにある。処分するのは一瞬だろう。五秒もかからないに
違いない。

 麦茶の氷は全て溶け、コップはコースターに汗をかいている。試合は八回の裏。
また点差が広がったようだった。名雪は、んんと声を出し寝返りを打った。

 祐一は手をティッシュに伸ばすが、そのままの姿勢で固まった。縞模様の腹に目が
くぎ付けになる。そこには名雪の血がいっぱいつまっているのだ。幼馴染の血、
従妹の血、愛しい人の血・・・。唾液があふれるのを感じる。喉がごくりと鳴った。頬が
熱くなるのを感じた。
 祐一は右手を口に持っていった。一瞬、蚊が自らの運命に抗おうとして
激しくもがいたように見えたが、錯覚だったかもしれない。そのまま祐一は蚊を
口に含んだ。
11192:02/08/13 02:36 ID:PQsAIfuC
三、
 不思議な感覚だった。舌で上の歯茎に沿って口の中を一蹴させる。少しちくちく
していたが、痛いというわけではない。途中、どうやら足の一本が千切れたよう
だったが、唾液に押され食道に運ばれていった。
 続いて舌の歯茎に沿わせる。もちろん咀嚼などしない。恋人の血を吸った蚊を
嬲るなんて機会はめったにないのだ。ふと病気のことにも頭が行ったが、気に
しないことにした。楽しめるだけ楽しもうと思った。

 口に入れた直後から、蚊の動きは止まっていた。窒息したのか、衝撃で死んだのか、
あるいは唾液に塗れて動けないだけなのか。

 今度は舌で蚊を口蓋にこすりつけてみた。最初は優しく、少しずつ力を入れていく。
が、すぐに止めた。ちっちゃな昆虫の体がそんなに耐えられるとは思えない。
ここまで潰れていないのですら奇蹟みたいなものだ。楽しい時間は少しでも長い
ほうがいい。
 舌の裏に蚊の体を運ぶ。味蕾のない方だ。口先から、奥の方に移動させる。舌と
下顎を繋ぐ薄い粘膜に到達する。すこしこそばゆい。

 と、蚊の体が潰れたのが分かった。ぷちっという音まで聞こえたような気がした。
慌てて表に救出する。味わうことが大切なのだ。このまま飲み込んでしまったら、
何の意味もない。
 舌の中ほどに、少し鉄の味を感じる。きっとこれが名雪の血だろう。直後少し
苦味を感じた。蚊の体液の味だ。舌の上でそれらを転がしていたが、すぐに唾液で
薄まってしまった。仕方ないので、まとめて飲み込んだ。

 テレビに目をやると、もう試合は終わっていた。随分長いこと蚊と戯れていた
ようだった。勝利校の校歌が流れている。麦茶のコップは、もう汗をかいて
いなかった。
11292:02/08/13 02:38 ID:PQsAIfuC
四、
 祐一はソファに深深と座る。。愛しい人の血液を吸った蚊を、捕らえて、嬲って、
喰ったという事実は、十分に満足なものだった。

「あれ、祐一。試合勝ったの?」
 名雪が目を覚ました。寝ぼけ眼でも、試合が終わったことくらい分かるらしい。
「いや、負けた。大差。指先も引っかからなかったよ」
「???」
 名雪が不思議そうな顔をしている。どうやらにやにやしていたのを不審に思った
らしい。

「ただいまーっ!」
 元気な声が玄関から聞こえる。三人が帰ってきたようだ。麦茶を飲み干すと
玄関まで迎えにいき、秋子さんから荷物を受け取る。
真琴とあゆがじゃれついてくる。適当にかまってやると、二人とも本当に
うれしそうに笑った。

 祐一は思った。スパイスの振りかけられた「日常」という幸せは、
とても甘美なものだと。それが誰も知らないことなら尚更だ。
<fin>
11392:02/08/13 02:39 ID:PQsAIfuC
>108-112
以上『スパイス』でした。二次創作にしなくてもよかったかな、と思いますが
せっかく書いたし、あまり長くなかったため投稿しました。お目汚し、失礼。


>106さん
感想ありがとうございます。苦痛を感じることなく読むことができたようで、
書いた本人もほっとしています。

>視点のありかでずいぶんと雰囲気
>名雪が香里に相談してみたら、
これを見たとき、見透かされた感じがしました。やはりあれだけ長いと
隠し事できないものです。
このSSでは当初。祐一視点と名雪視点、栞視点を交互に繰り返していこうと
思ってました。ありがちですが一つの出来事を複数の視点からみることによる
解釈の相違、深まる謎、そして・・・といった感じでした。また、美坂家訪問も
考えていました。
 が、体力と時間の関係上、前者は祐一に統一しました。傍観者視点ではなく
当事者視点こそ、書いてみたいものだったので。後者はなくても、大筋には
影響しないため、まるまるカットすることしました。でも、そのうち単独で
書こうと思っています。

まだ初心者ですので、あまり背伸びしないように、と思っています。
レスありがとうございました。
114異能者のチカラ:02/08/13 02:59 ID:4n1jUU4S
東鳩・姫川琴音SS投下します。
シリアス葛藤モノです。
115異能者のチカラ:02/08/13 03:00 ID:4n1jUU4S

わたしはふと両手を開いて見つめてみた。
ガラスの破片でいくつかの傷がついた右手。
悔しさのあまり、握りつぶしたせいで爪の後がついてしまった左手。
もしこの両手がなくなれば、わたしの能力(ちから)も消えるのだろうか。
他の人はわたしを霊媒女などと呼んでいる。
わたしはそういう言い方をされても、いちいち誤解を解いたりはしない。
本当のことを言ったところで、わたしの近くにいてくれる人は誰もいないのだ。

そう……誰も……

いつのことだったか。昔、小学校の頃。わたしがとても仲良くしていた女の子がいた。
わたしはいつもその子と一緒に遊んでいた。とても陽気な、目立つタイプの女の子だった。
わたしは幼い時から引っ込み思案で、その子の行くところ、することを真似ばかりしていた気がする。
彼女はわたしの能力のせいでケガしそうになったときも、努めて笑顔で「だいじょうぶ? ケガはない?」と励ましてくれた。
大好きな、本当に大好きな友達だった。
それがいつのころからだろう、彼女との溝が出来始まったのは。
彼女はいつもリーダー格で目立っていたため、わたしは彼女の「たくさんいる友達の一人」でしかなくなっていた。
それでも、わたしにとって彼女は「たった一人の友達」だった。
彼女が少し離れたところに行っても、わたしはそれでよかった。彼女が好きだったから。
でも……それはわたしのごまかしだった。
わたしは、わたしだけを見てくれる友達がほしかった。
このおかしな能力を、「それでもいいよ」と言ってくれる親友がほしかった。
でも、今の彼女はわたしにとって単なる知り合いでしかなくなっている。
116異能者のチカラ:02/08/13 03:01 ID:4n1jUU4S
わたしはいつの間にか、彼女を遠くから見つめていた。
クラスメートを周りに囲む彼女は格好よかった。
わたしはその囲みから離れ、遠距離から彼女を見ているだけになっていた。
そんな最中に、わたしの能力のせいでガラスが割れたりすると、その囲みは自然と遠くへ移動していった。
囲みは少しずつ少しずつ離れてゆき、いつの間にかわたしは床しか見なくなっていた。

あとで人伝えに聞いたことだが、彼女はわたしを嫌いになっていたらしい。
理由は「疲れるから」ということだった。
やっぱりこの能力が、人を疲れさせているのか。
わたしはそんなことを思って両手を睨んだ。
もしかしてこの両手を切り落とせば、能力はなくなるのかも。
そうしたらわたしにも友達ができるのかも。
このヘンな能力のせいで。
このヘンなチカラのせいで。
だから、わたしは友達ができないんだ。
この手がいけないんだ。
両手を切ってしまえ。
そうすれば、きっと友達ができるんだ。
そうだ、そうに違いない!

……でも。
でも、本当にそうだろうか?
117異能者のチカラ:02/08/13 03:01 ID:4n1jUU4S
わたしから能力がなくなったら、友達はできるのだろうか。
答えは自分でもなんとなく分かっている。
能力と友達ができないこととは問題が違う。
わたしは単に能力を言い訳にして自分に壁を作り、人を寄せ付けないようにしているのだ。
能力その言い訳にしか過ぎない。
引っ込み思案で独占欲が強く、主体性のない自分。それが人を遠ざけているだけだ。
今、冷静になって考えてみればそのことがよく分かる。
彼女がわたしに疲れてしまった理由。それはわたしが「彼女を友達として利用していた」からだろう。
自分の能力を認めてくれる人が彼女だから、彼女といた。
彼女しか自分を受け入れてくれる人がいなかったから、彼女の友達でいた。
でも彼女にしてみれば、彼女がわたしといっしょにいなければならない必然性はない。
それが時間と共にギャップとなってゆき、彼女はより軽いほうへと流れていったのだろう。
そう、彼女は悪くない。
悪いのはわたし。彼女を利用し、自分のモノだけにしたいと願ったわたし。
きっと能力がなくなっても、こういうわたしであるのならきっと友達はできないだろう。
でもそれがわかっているのに、わたしは彼女が妬ましいし、憎い。
どうして、わたしの側にいてくれなかったのだろうと。
彼女さえいてくれれば、こんな孤独を感じずにも済んだであろうと。そう思ってしまうのだ。
118異能者のチカラ:02/08/13 03:01 ID:4n1jUU4S
仮にわたしが新たな友達を見つけたとしよう。
でもわたしはきっとその人を利用してしまうに違いない。
わたしを受けて入れてくれる人なら誰でもいい、
わたしの能力に驚かない人がその人しかいないから、その人が友達。そんな気持ちで付き合うことになる。
そしてそれはその人に時間と共に伝わってゆき、その人はいずれいなくなってゆく。
それなら、最初から一人のほうがいい。
最初から人と接しなければ、より深く傷つかずに済む。
わたしはそう決めた。
できるだけ人と関わらずに、できるだけ辺り障りなく生きていく。
そんな生き方がわたしに残された唯一の選択肢なのだろう。

「琴音ちゃん」
呼ばれた声にわたしははっとした。
わたしが見上げると、見知った顔がそこにある。
藤田さんだ。最近声をかけられて知り合いになった2年生の先輩だ。
先ほどまで会話していたのだが、何時の間にかわたしは考え込んでしまったらしい。
わたしは返事をせずに、ただ黙ってうつむいた。
そんなわたしの様子を見て、藤田さんは言った。
「なんか考えてたみたいだけど、オレの話つまんなかったかなぁ?」
「……」
わたしは何も答えない。答えられなかったというほうが正しいか。
藤田さんは構わず言葉を続けた。
「それでさ、昨日の話なんだけどさ。志保のヤツが…あ、志保ってのはオレの知り合いで」
119異能者のチカラ:02/08/13 03:02 ID:4n1jUU4S
「……藤田さん」
わたしは藤田さんの言葉を遮って言った。
藤田さんは「ん?」という感じでわたしの言葉を待つ。
わたしは小さく、それでもはっきりと自分の意思を話した。
「わたしと関わっても…いいことないですよ」
「……」
「きっと藤田さんを傷つけてしまいます」
身も心も…と心の中で付け加える。
きっと藤田さんと友達になっても、藤田さんが傷つくだけだ。
ひいてはわたしも傷つく。それなら、お互い傷つかない場所にいるのがいちばんいい。
わたしは目線を外してうつむいた。
「わたしは、藤田さんを傷つけることしかできません」
わたしはくるりと後ろを向いた。
「…失礼します」
これでいい。これがいちばん誰も傷つかずに済む方法なのだから。
藤田さんも、昔の友達も、学校中の全ての人も、わたしと関わってはいけない。
お互いわざわざ傷つく選択をしなくてもいいはずだ。
わたしは冷たく言い放って、さっと帰宅するつもりだった。
しかし、わたしの思惑は達成されなかった。
「待ってよ、琴音ちゃん」
藤田さんの手が、わたしの肩に置かれる。
大きく、温かい手だ。怖い反面、なぜか安心できるような重みがあった。
わたしは身動きを取れず、ただぼそっと言う。
120異能者のチカラ:02/08/13 03:02 ID:4n1jUU4S
「…お互い傷つくよりはましですから」
藤田さんは何も言わず、もう片方の手をわたしの肩に乗せた。
そして子供を教え諭すように続ける。
「琴音ちゃんになら、傷つけられてもいいよ」
予想外の言葉だった。
あまりに意外な言葉で、それが何を意味するのかすら理解できなかった。
わたしがどうしていいか分からずに何も言えないでいると、藤田さんは続けた。
「琴音ちゃんがどうしてそこまで悩んでいるのかわかんないけどさ、琴音ちゃんをほっとけないんだ。
傷つくとか傷つかないとかどうでもいい。琴音ちゃんに笑って欲しいんだ」
わたしは思わず、藤田さんの目を見つめ返した。
真剣な眼差しだった。
あんまりにもドラマみたいなセリフだったので、もしかしたら冗談かもしれないと思ったのだが、この人は本気でそう言っている。
わたしは駄目で元々、本心を言ってみた。
「わたしは藤田さんを利用してしまうのかもしれないんですよ?」
そう言われた藤田さんは、やはり戸惑っていた。
というか、言われた意味がよく分からなかったのだろう。
藤田さんがわたしの目をじっと見つめる。
二人に微妙な時間が流れた。数秒がいやに長く感じられた。耳をすませばわたしの鼓動の音さえ聞こえそうである。
藤田さんは一度深呼吸し、わたしの目をしっかりと見ながら笑って言った。
121異能者のチカラ:02/08/13 03:02 ID:4n1jUU4S
「それは、利用じゃないよ」
「えっ?」
「琴音ちゃんの魅力の能力(ちから)が、オレにそうさせるんだよ」
今度は言われて、かあっと頬に血が上るのが分かった。
もしかしたら、耳まで真っ赤になっているかもしれない。
藤田さんに気付かれていたらどうしよう。
そんなことを思いつつも、わたしの顔は少しだけ笑顔になっていた。
学校で作る、本当に久々の笑顔。
わたしはちらりと藤田さんの顔を一瞥した。
「だからさ琴音ちゃん。利用するとかしないとか、そんなことどうでもいいじゃんか」
不思議だ。
この人には、不思議な能力がある。
わたしが考えていたいろんな悩みを吹き飛ばす、とんでもないチカラがある。
この人こそ本物の超能力者なのかもしれない。
わたしは恥ずかしさを隠すため、黙ってすたすたと廊下を歩き出してしまっていた。

胸の鼓動がなぜかおさまらない。
久々に感じる、わたしの本物の心のチカラだった。
122レン萌え@遙もね ◆eLenTank :02/08/13 03:04 ID:4n1jUU4S
>>115-121

マルチスレのレン萌えです〜。
読んでくださった方、感謝です〜。
123名無しさんだよもん:02/08/13 09:43 ID:iRQDyoNS
依頼age
124イニシャルK:02/08/13 18:02 ID:2PAGUeHp
   ∩
  ((    , _
   ))  /    ヽ 私にも分かりません
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
125イニシャルK:02/08/13 18:05 ID:2PAGUeHp
 木々の合間を駆けていく耕一と楓。
 都会では見つける事のできない、交通量の少ない、それでも幅の広い道路。
 そんなワインディングロード。
 二輪にとっては最適だろう。
 楓は耕一に精神を繋げる。
(耕一さん)
(何?)
(風、気持ちいいですね)
(これがバイクの醍醐味だよ)
 CBR250FOURは穏やかな音色で、一定の旋律を奏でる。
新鮮な空気が二人を包んでいる。
 耕一のライディングは、加減速を繰り返しているにも関わらず、乗り手に
も、バイクにも衝撃を与えない。
 シフトワーク、スロットルワークも丁寧に、それでいて速い。
(変わった乗り方なんですね)
(そうかな?)
 沈黙。
 楓はから聞いた話を耕一に伝えた。
(親父、バイクなんかに乗ってたんだ)
(とても、楽しかったそうです)
(まさか、親父が乗ってたとはね)
(さっきの梓姉さんと耕一さんみたいですよ)
(マジ?)
(二人は、学校帰りにいつも競争してたそうです)
(危ないなぁ)
(それが愛情表現なんですよ、きっと)
(俺には真似できないね)
 スロットルを開ける耕一。
 回転を上げるMC14E、加速するCBR。
それは空気を震わせた。
126イニシャルK:02/08/13 18:09 ID:2PAGUeHp
 二台の似たバイク、しかし決定的に違う二台のバイク。
 一台はCB750FOUR−U。
 一台は750SSマッハW。
 二台とも、カフェレーサーと呼ばれるスタイル。
 しかし、エンジン前方から伸びる排気管が異なる。
 CBは中央付近で集合し、車体後部に伸びている。
 マッハはそれぞれが存在を主張するように、気筒ごとに独立している。
 CBは空冷並列4気筒、マッハは空冷並列3気筒。
 CBは4ストローク1サイクル、マッハは2ストローク1サイクル。
 決定的に違う二台。
 簡素な屋根付きの駐輪場に佇むには、あまりにも場違いな存在。
終末を告げる鐘。
 二台の主人が訪れる。
「賢治!今日は負けないぜ!」
「…どうだろ?」
「なんだよ、ノリ悪いなぁ」
「昨日は運がよかったんだ…」
「んな事ないって、お前は上手いよ」
 交差するライン。
 滑るタイヤ。
「俺が無茶なラインを通ったからっ…」
「いや、お前じゃなきゃ、二人とも崖下さ」
 沈黙。
「ほら、いこうぜ!」
 メインスイッチを回し、ステップを跳ね上げる。
「…わかったよ」
 メインスイッチを回す。
 荒々しい野生馬は、蹴り起こされた。
 美しい競走馬は、優しく起こされた。
 高まる二台の異なる音色。
127イニシャルK:02/08/13 18:14 ID:2PAGUeHp
 闇を切り裂く照明。
 梓のNS250Rがコーナーを駆け抜ける。
 回転を合わせる音、膝を突き出す。
 世界が傾く。
(耕一のヤツっ、絶対に負けないからね!)
 スロットルを開ける。
 加速する250R。
 下りも中程になっていた。
(明かり?頂上には誰もいなかったはず)
 250Rに後続する。
(見ないヤツだね)
 丸いライト。
(はん、コーナー2コも抜けりゃ、ミラーから消してやるよ!)
 回転を上げる2ストロークエンジン。
 鋭い減速と加速。
(NS50Fぅ?ふざけんな!)
 直線、250Rと50Fの差が開く。
(くぅ!)
 素早いシフトダウン。
(ふりきれない!)
 接近する二台。
(冗談じゃない!あたしは柏木家の女だぞ!)
 並びかける50F。
(こいつ、馬鹿か?)
 減速しないで車体を右へ傾ける。
(突っ込み過ぎで両輪ともグリップを失ってるっ)
 クリップ前で車体を立てる。
 止まるスライド。
(なっ…)
 50Fは左へ車体を傾けた。
128イニシャルK:02/08/13 18:16 ID:2PAGUeHp
お姉ちゃん、機嫌悪いの?
せっかく免許取ったのに。
誰も、祝ってくれないんだね…
……
耕一お兄ちゃん…
129名無しさんだよもん:02/08/13 18:53 ID:QOOiKGuB
>128
感想書いてもよろしいでしょうか

短い文を羅列するというあなたの手法が今回は完全に裏目に出ています。
125から127そして128までにどれだけの時間が経っているのでしょうか?
その間、梓はずっと不機嫌だったのでしょうか。
そして地の文を読んでも光景が浮かんできません。
どうしても私には説明不足の感が否めません。

それとこれは戯言ですが
バイクのスペック?を書くのはいいのですが、詳しくない私にはサパ−リです。
その辺なにかうまい方法はないのでしょうか?
130名無しですから:02/08/13 19:03 ID:2PAGUeHp
>>129
次をお待ち下さい。
スペックですが、次からは気を付けます。
元ネタありなので、元ネタを読んでみると、状況が浮かぶかも知れません。
車種と技術は全然違いますが。
131名無しさんだよもん:02/08/13 20:09 ID:1yuZOYqd
プピ。

ヴァイクヲタキモ。

プゲラ。
132名無しさんだよもん:02/08/13 20:16 ID:MPyy5sBx
>128イニシャルK氏
一通りよませていただきました。いろいろ書きますが、気に入らない
ところはスルーしてください。
恐らく中編の一部なのでしょうが、ブツ切りで投稿するならば、
その中でヤマなりオチなりをつけたほうが、読者に優しいと思います。
それがないなら、一気に読みきれるよう、完成させてからのがいいです。

また続編ならば、最初つまり>124の段階で、前作のリンクを張るべき
だし、>128終了後もリンクを張って下さい。この辺は>3を参考に。

.>129氏と被りますが、説明不足はなんとかならないものでしょうか。
このままでは知ってれば分かる、という内容になってしまいます。
地の文でバイクの操作だけでなく、運転手の様子も書いてみたら
如何でしょう。目はどこを見ているのか、音はどうなのか、
汗はかいているのか、鼓動は、緊張してないのか、
という描写を加えるだけで、読者に状況が伝わりやすくなると思います。
あんまり葉鍵以外のネタに頼るのもどうかと。
133名無しですから:02/08/13 20:29 ID:XmaFz5zF
>>132
1レス目>>96から>>100
5レス目>>124から>>128
と言う事でしょうか?

ヤマとオチですか…。
考えてみます。

説明不足は、次の機会にはきちんとするつもりです。
ただ、全て説明になってしまうかも知れません。
まだ何を書き、何を省けばいいか、よく分からないもので…。
すみません。
134名無しさんだよもん:02/08/13 20:55 ID:C04DyZqi
投稿ラッシュで、ワケ ワカ ラン。
……ので、個人用メモ。
>9-19 『水瀬家の人々〜目覚まし編〜』
>41-49 『続・特効薬』
>55 『イニシャルK 予告編』
>68-73>96-100 『イニシャルK 第一回』
 〜〜ここまで読んだ〜〜
>103 『月は見てる』
>107-112 『スパイス』
>114-121 『異能者のチカラ』
>124-128 『イニシャルK 第二回』
135名無しさんだよもん:02/08/13 21:12 ID:MPyy5sBx
>133
もしかしたら、勘違いされているかもしれないのですが、
ここでいう説明というのは、全体の謎解きのことでは
ありません。瞬間の描写のことです。

ウザイといわれるかもしれませんが、例えば
>(明かり?頂上には誰もいなかったはず)
> 250Rに後続する。
相手方のライトはどこを照らしたのでしょうか?ミラーに反射したのか、
道を照らしたのか、体を包んだのを感じたのか、ということです。

ヤマ、オチについては感覚的なことしか言えませんが
A→B→C→
という展開では、次は普通Dを考えますよね。でも
A→B→C→X
となったら、意表を付かれます。
描写の仕方でも、緩急をつけるだけで随分と印象が変わります。
136名無しですから:02/08/13 21:21 ID:rNBsNDmv
>>135
…難しいですね。
数話に渡る構成を考える必要がありそうです。
どうなるか、分かりませんが。
137名無しさんだよもん:02/08/13 21:27 ID:JhRMHzV3
>>136
長編SSとか書く前に、ネタスレとかシチュスレで一レスSS書く事を
お奨めします。
 技術等はともかくとして、「起承転結」の良い訓練になると思います。

そうすると、自分自身でオチの無いSSを書く事に不快感を感じる様に
なります。それが書き方に微妙な変化を起こす筈です。
「ねぇねぇ、祐一。」
「ん、どうした?」
「SMA〇の森くんってドコいったの?」
・・・・・・。
「名雪。」
「ん?」
「この世にはな、知らなくていいことがたくさんあるんだよ。」
夏が訪れていた。
蝉の声が耳障りな程聞こえてくる景色の中で、、
俺は一人のオートレーサーの影を青空の向こうに見ていた。

            〜完(いや、森くんがじゃなくて…)〜
139名無しさんだよもん:02/08/13 22:42 ID:4VhMEMRm
>>137
優しいね。はっきりとこう言ってしまえば良いのに。
「オチの無いSSを読まされる方の身になってください。不快です」と。
140名無しさんだよもん:02/08/13 23:05 ID:MPyy5sBx
>139
言い過ぎ。

>イニK
煽りはスルー。
141名無しさんだよもん:02/08/13 23:21 ID:r1h7deWu
煽るにしても、まだ終わってないSSに「オチのないSS」は不適当だよな。

もっとも区切って投下するなら、ある程度話の切りのいいところで落として欲しいが。
それと頭の楓ちゃんAAはいらないでしょ。共同使用するスレなんだから、不必要な消費は避けて欲しい。
ついでにも一つ言わせてもらうと、構成考えるより前に、
>>129で指摘された「光景が浮かばない」と、>>135で指摘された「状況描写不足」。
そこら辺のフォローが欲しい。
142名無しくん、、、好きです。。。:02/08/13 23:44 ID:g8qSa41Z
えーと、話を戻すよ。
意見指導希望とのことなので、主観全開の辛口感想を。

>103 『月は見ている』
祐一……(- -メ)

基本的にしおりん好きなんだけれど、これは私には駄目。
萌え心がないのは別にいいとして、いくらなんでも後味が悪すぎです。(T_T)
作者さんも初書きということで、いろいろ苦心なさったのでしょうけれど、
その苦しさがそのまま伝わってくるような文章で、読んでいてツライ。
基本的な文章力はあると思いますから、あとはもう少し肩の力を抜いて……

全体的に感情の起伏を前面に出しすぎ、と感じました。謳いすぎの印象。
これだけの分量ならば、感情描写はピンポイント的に押し出すにとどめて、他は
淡々と流した方が良かったかと思います。このSSのように全編にわたって感情を
押し出されると、内容が内容だけに読んでいてかなりの圧迫感を受けました。
あれもこれもと力をいれて書きたい気持ちは分かりますが、適度にメリハリを
つけることは大事ですよ。

それからエピローグ(?)が長すぎです。栞のマスクが壊れたところで実質
物語は終了なのですから、それ以降を長くするのは構成的に苦しい。
病院の描写とか、現在の生活の説明とか、一言で済ませてしまっても構わないと
思います。逆にそれらを丁寧に描き、月の話や名雪との絡みをひとつのヤマとして
盛り上げたければ、すっぱり二部構成にするなどの工夫が欲しかったです。
現状ではラスト部分が構成的にも内容的にも中途半端。

以上、読後の印象をありのままに書き連ねました。
正直、今回は感性が合わなかったようですが、どうぞ御容赦を。
143名無しさんだよもん:02/08/13 23:58 ID:rGIfOuYh
すまん、悪意はないんです。

指導・指摘はもっともだと思うところもあるのだが、長文ウザイ。
育ててあげよう的なご指導ご鞭撻も、読むのも投稿するのも萎える。

このスレがそれなりなSSがそれなりに投稿されるスレであることが、
SSを読みたい私の希望なのだが、間違ってるか?
144名無しですから:02/08/14 00:00 ID:hr0f92O8
>>141
切りの良い所で投下していこうと思っています。
それと、あのAAは気に入っているので、できれば目をつぶって下さい。
すみません。
状況描写力等については、次を見守っていて下さい。
どうなるかは分かりませんが。
145名無しくん、、、好きです。。。:02/08/14 00:16 ID:FpsTzZ06
>143
ゴメン。。長文ウザイとは自分でも思うし。
長文読みたくなければスルー、あるいはかちゅあぼーんすればいいと思ったのだけど……
考えてみれば話の流れとかもあるから、そうもいかないんだね。

私は一月ほど前に葉鍵板に来たばかりだから、まだ良く空気がつかめなくて、
迷っているところがあります。どういうノリの感想つけたらいいのか…
具体的に言えば、>64か>142か。

>このスレがそれなりなSSがそれなりに投稿されるスレであることが、
>SSを読みたい私の希望なのだが、間違ってるか?
個人的には、この意見に激しく同意したいが、そうなると指導希望作品は
トレーニングルームにすみわけということに。 それでいいのだろうか?
146名無しさんだよもん:02/08/14 00:51 ID:pdVV+SbJ
長文大いに結構
書き手としては単なる一行レスより、どこがおかしかったか具体的に
指摘してくれる方がよっぽど嬉しいしタメにもなる

つーかマンセー意見が欲しいヤシはキャラスレに投稿してるでしょ
147名無しさんだよもん:02/08/14 00:52 ID:U+mcwN0Z
>>145
いや、いいんじゃない? ていうか非常にいいと思うよ。
なにより書き手にとって励みになると思うし。>長文感想


ただし作者とのレス応酬だけは勘弁な。馴れ合いはスレの活力を蝕むので。




あと>>143には長文ウザイと書くことの方が長文よりウザイことを判って欲しかったり。
14892:02/08/14 01:05 ID:mkAVjS4i
>142さん
>祐一……(- -メ)
私は、明るくて努力家で優しいだけの人間は存在しないと思っています。
どんな人間にも普段押さえつけられた影があるものだと。
他の作者様のことは分かりませんが、私が一人称を用いて主人公にする場合、
その人は私自身です。キャラの影と私の影。だから、彼の性格はあのようになりました。

後味について。ハッピーエンドがあまり好みではないという私の嗜好と、怪奇物に
ありがちな展開を組み合わせたらああなりました。
最後の展開は最初から考えており、後はそこからの逆算でした。

文章についてはおっしゃるとおりです。五、六はもっと軽くしたほうが
その後とのメリハリがついたと思います。

ご指摘、ありがとうございました。

>147さん
ごめんなさい。
149イニシャルK:02/08/14 10:26 ID:PghPJSeM
   ∩
  ((    , _    …>>149-153だと思います 
   ))  /    ヽ あまり出番無いです
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 大学…
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
150イニシャルK:02/08/14 10:30 ID:PghPJSeM
 耕一が帰ると、柏木家は静寂を取り戻した。
 夕食後、千鶴は風呂に入った。
 立ちこめる湯気。
 白く染まる視界。
 千鶴は思う。
(CB…かぁ)
 叔父の顔が思い浮かぶ。
 千鶴は一度、乗せてもらった事があった。
(いつ頃だったかしら?)
 思い出せない。
(あら?柄にもないわね)
 浴室から出ると、バスローブを羽織う。
 そして、近づいてくる2ストロークサウンド。
(梓のMC11E)
 いつもの場所で止まる。
(…梓?)
 千鶴は自室のドアを開けると、照明を点けた。
 そして、ベッドに横になる。
 ドアをノックする音。
「千鶴姉…」
「梓?どうしたの?」
 沈んだ声。
 ドアを開ける千鶴。
「千鶴姉…。あたし、負けちゃった…」
「負けた?下り?上り」
「下り…」
(下りで…梓に?)
 千鶴でも難しい事だ。
「何に負けたの?」
「白い…NS50F…だったと思う」
151イニシャルK:02/08/14 10:33 ID:PghPJSeM
 翌々日。
 玄関を開ける音と共に、嬉しそうな声が響く。
「ただいま!」
「…ただいま」
 返事は無い。
「千鶴お姉ちゃん、梓お姉ちゃん、いないの?」
 問いかける初音。
「いないみたい」
「…うん」
 俯く初音。
「楓お姉ちゃん」
「?」
 楓は初音に顔を向ける。
「どこか行くとか、聞いてる?」
「…スクーピー」
「あっ」
 初音は一昨日のやり取りを思い出した。
(スクーター、買ってくれるんだっけ)
「もうすぐ、帰ってくる気がする」
 楓の言葉は的中する事が多い。
 柏木の力による物かも知れないし、楓本来の物かも知れない。
(耕一お兄ちゃん?)
 回転の高いエンジン、乱暴に止まった。
「千鶴姉っ!ホンットに運転下手なんだから!」
「う、うるさいわね」
「ホントに免許持ってんのかよ!」
「持ってるわよ!」
 二人に駆け寄る初音。
「ほら、こんな所で、ね?」
 沈黙。
152イニシャルK:02/08/14 10:37 ID:PghPJSeM
 耕一は夏休みにも関わらず大学にいた。
 単位が足りそうに無いため、集中講義を受けている。
(1、2年の時、ちゃんと取っとけばな)
 隣の二人も耕一と似たような物で、大学では共に行動する事が多い。
 あどけなさの残る男性は、折原浩平と言う。あどけなさは早生まれによ
る物かも知れない。
 折原はバイトばかりしているため、取得単位は恐ろしいほど少ない。
 しかも、貯めた金はバイクにつぎ込むという手の着けられ無さ。
 自己主張が強い青色の髪を、赤色のリボンで一本に束ねている女性は
七瀬留美と言う。とても美しいのだが、耕一は時に地獄を見る。
(そういえば、七瀬さんって彼氏いるのかな?)
 ふと、疑問に思う。
(さすがにいるか。こんなにキレイだもんな)
 七瀬を見る。
「惚れたか?」
 耕一をからかうような折原の声。
「…ばっ馬鹿」
「苦労するぞ?凶暴だからな」
 折原は続ける。
「柏木でも、こいつを止める事は」
 声が、止まる。
「柏木君?」
 部屋の温度が低く感じられた。
「講義、真面目に聞こうね?」
「う、うん」
 どんな怪談でも、これ程の恐怖は感じない。
「でな、原付買わない?」
 何事もなかったように、話を変える折原。
「原付?」
「そう、フルノーマルのNSR50」
153イニシャルK:02/08/14 10:39 ID:PghPJSeM
お姉ちゃん、よかったね。
楽しそう。
私も欲しかったな。
けど…。
私には駄目なんだよね…。
154名無しさんだよもん:02/08/14 12:54 ID:mmbcYheA
>153
今までで一番読みやすいかも。
155イニシャルK:02/08/14 15:08 ID:s4NW7/Ka
>>154
ありがとうございます。

以前のレスで指摘されたバイクのパーツについてですが、社名等は大丈
夫なのでしょうか?
具体的な部品名まで書いてしまうと、迷惑がかかってしまうと思い、あえて
詳細に書かなかったのですが。
156名無しですから:02/08/14 15:09 ID:s4NW7/Ka
上は私です。訂正します。
157名無しさんだよもん:02/08/14 15:32 ID:mmbcYheA
>155
気になるなら、完結後に参考資料という形でのっければいいと思う。
でも、気にしなくていいんじゃないかな。当該会社を貶めているわけ
じゃないんだから。
158イニシャルK:02/08/14 16:28 ID:cxjucEWV
   ∩
  ((    , _    …>>158-162だと思います 
   ))  /    ヽ 出番、全然無いです
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 本当に主役なんでしょうか
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
159イニシャルK:02/08/14 16:29 ID:cxjucEWV
 8月16日、金曜日。
 隆山峠頂上には、緊迫した空気が漂っている。
 2ストロークサウンドが響いてくる。
「ちっ、またかよ」
 どこからともなく、そんな声が響く。
「あのブルーのサイレンサー…間違いない」
 挑発的にエンジンを止める。
 サイレンサーにはDog Fight Racingの文字。
 サーキット、ストリートで数多くの勝負を制して来たチャンバー。
「明日、誰か挑戦するヤツはいないのかい!」
 スタイルの良い女が言った。
「やっぱり…柏木姉妹か…」
 絶望的な空気が漂う。
 沈黙。
「情けないね!それでもあんたら男かい!」
さらに釘を差す。
 沈黙。
 バラついた音が近づいてくる。それでいて繊細な音。空冷特有の振動。
 大排気量L型2気筒。
 ベベルLツインと呼ばれるドカティ特有のエンジン。
 近づく照明。
 鮮明になる赤と緑。
 1979年式900MHR。
 マイク・ヘイルウッドレプリカと呼ばれる特別なモデル。
 鼓動が止まる。
 スーツを着た男がゆっくりと前に出る。
「今日は解散だ」
 冷たく光る目。
 圧倒的な存在感。
 全てが沈黙した。
160名無しくん、、、好きです。。。:02/08/14 16:30 ID:KGqgLRFK
>149
回を追うごとに、こなれてきた感じがするね。続編期待。
私はバイク詳しくないので、良く分からないのですが……
型番や固有名を出さずに描写する工夫も考えてみては如何。
161イニシャルK:02/08/14 16:32 ID:cxjucEWV
 ドカティ。
 聞く人が聞けば分かる名。
 その精密なメカニズム。
 それでいて軽快なビートを刻む。
 ホンダ。
 超高回転・超高出力でWGPを独占した。
 精密なメカニズム。
 耳を貫く高周波音。
 似ているが異なる二台。
 思想は似ているのかも知れない。
 舞台は1978年、マン島。
 鼓動する二台のマシン。
 ホンダのCBは出力に勝っていた。
 フィル・リードの駆るCBの勝利を、誰もが疑っていなかった。
 そう、日本で作り出されたマシンの勝利を。
 それを打ち崩すべく現れたマシン。
 900SS。
 NCRにおいてレーサーに調教された、誇り高き名馬。
 スティーブモーターサイクルは、それに飛びついた。
 ホンダを破るため。CBをぶち抜くため。
 そして。
 マイク・ヘイルウッドのカムバック。
 全てが繋がった。
 鋭い加速を見せるCB。
 異次元のコーナリングを見せるSS。
 誰もが息を飲んだ。
 最終ラップ。
 全力で駆ける二台。
 ゴールしたのは。
 赤と緑の閃光。
162イニシャルK:02/08/14 16:33 ID:cxjucEWV
「いいかげんにしろ」
 タバコを取りだし、火を灯す。
「……」
「勝ち逃げしたあんたに言われたくないね」
 煙を吐き出す柳川。
「なんと言われても結構だ」
 立ち上る煙。
「負けたんだよ」
 顔を上げる千鶴と梓。
「何だって!」
 柳川は黒のVTRを駆り、最速を誇っていた。   
 誰もついていく事などできなかった。
「誰にですか?」
 冷静に問い返す千鶴。
 長い沈黙。
 やがて、柳川は口を開いた。
「白いNSR50」
 唖然とする二人。
「誰が乗っていたかは知らない」
 柳川は鮮明に覚えている。
 異次元の速度で、旋回し、加速していく白い閃光を。
 その時、柳川は降りる決意をした。
「ホントにNSR50なのか!」
 掴みかかる梓。
 動じない柳川。
「ああ」
 二人を見つめる冷静な目。
千鶴の周囲が揺らめく。
(面白そうね)
 千鶴の胸は少女のように高鳴った。
163イニシャルK:02/08/14 16:34 ID:cxjucEWV
お姉ちゃん…。
本気?
危ないよ!
私は止めてもらいたい。
だって…。
164名無しくん、、、好きです。。。:02/08/14 16:51 ID:KGqgLRFK
終わり……ましたか……?

>160 m(_ _)m リロードミス。割り込みすみませんです。

>149
ドカティに乗っていたのが柳川でいいのでしょうか?
ちょっとわかりづらくて……
あと、「釘をさす」は使い方が違うだろ、と思ったり。
165名無しさんだよもん:02/08/14 18:38 ID:Qs9KwC4w
なんかSS投稿スレが投稿ラッシュになってないか?
166名無しですから:02/08/14 23:30 ID:TZcQp09k
>>164
柳川はドカティに乗っています。
以前はVTRでしたが、乗り換えました。
167名無しさんだよもん:02/08/15 00:50 ID:J6B89HjB
>165
夏休み中の学生さんが頑張って練習しているのです
生暖かい目で見守ってあげましょう
168イニシャルK:02/08/15 06:26 ID:Qvq8ImQv
   ∩
  ((    , _    …>>168-172です 
   ))  /    ヽ ロシアンルーレットみたいですね
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 けれど、こめられた銃弾は一つです
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
169イニシャルK:02/08/15 06:27 ID:Qvq8ImQv
 オレは夢を見ていた。
 バイクの夢だ。
 長く伸びるストレート。
 オレは駆け抜けた。
 気持ちがいい。
 しかし。
 この音は何だろうか。
 酷い音だ。
 原動機。
 確かにそんな物も作った。
 だが。
 オレには似合わない。
 オレは翼が欲しかった。
 白い、鳥のような翼が。
 しかし、黒く染まった。
 オレを否定したからかも知れない。
 アイツを否定できなかったからかも知れない。
何か聞こえた。
 怒り。
 ふざけている。
 同排気量で勝負すべきだ。
 ストロークの差など関係ない。
 回せ。
 もっと回せ。
 壊れるまで回せ。
 遙か彼方のアイツに言った。
 やれるものならやってみろ。
 今度こそやってやる。
 最後の勝負。
 オレはホンダが嫌いだ。
170イニシャルK:02/08/15 06:28 ID:Qvq8ImQv
 オレは夢を見ていた。
 バイクの夢だ。
 長く伸びるストレート。
 オレは駆け抜けた。
 気持ちがいい。
 しかし。
 この音は何だろうか。
 酷い音だ。
 原動機。
 確かにそんな物も作った。
 だが。
 オレには似合わない。
 オレは翼が欲しかった。
 白い、鳥のような翼が。
 しかし、羽ばたけなかった。
 オレを否定したからかも知れない。
 アイツを否定できなかったからかも知れない。
何か聞こえた。
 怒り。
 ふざけている。
 同排気量で勝負すべきだ。
 ストロークの差など関係ない。
 回せ。
 もっと回せ。
 壊れるまで回せ。
 遙か彼方のアイツに言った。
 必ずぶち抜いてやる。
 今度こそやってやる。
 最後の勝負。
 オレはホンダが嫌いだ。
171イニシャルK:02/08/15 06:29 ID:Qvq8ImQv
 柏木姉妹が柳川の引退の理由を知った翌日。
 楓は耕一の通う大学の入り口にいた。
 初音のスクーピーを借りて、長い道のりを走ってきた。
 耕一を待った。
 時計が12時を示す。
 講義終了の鐘が鳴った。
 多くの気配を感知した。
 その中には耕一が感じられた。
 駆け出す楓。
「耕一さん!」
「楓ちゃん?」
 振り向く耕一。
「可愛い彼女ね、柏木君」
 声をかける七瀬。
「名前は?」
「柏木楓です」
「柏木ぃ!?」
 驚愕の表情をする折原。
 耕一の方に手を回し、うなだれる。
「…やるじゃないか」
 そっとつぶやく。
「そ、それは勘違い…」
「愛に年の差なんて関係ないわ!」
 燃え上がる乙女。
「運命を信じる…、真の乙女にしかできない技ね…」
「七瀬?」
 逃げ腰の折原。
 耕一と楓の手を取り、足を踏み出した。
 駆け出す3人。
 七瀬は一人、妄想の世界に浸っていた。
172イニシャルK:02/08/15 06:31 ID:Qvq8ImQv
お兄ちゃん?
梓お姉ちゃん?
私、分からないよ…。
何か言ってよ!
…それじゃ、伝わらないよ。
173イニシャルK:02/08/15 10:47 ID:wAO+LiOz
   ∩
  ((    , _    …>>173-177です 
   ))  /    ヽ 銃弾の無いロシアンルーレット…
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 …そう思いますか?
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
174イニシャルK:02/08/15 10:50 ID:wAO+LiOz
「本当に信じていいのか?」
「そのエヌチビの話…」
「オレにはとてもじゃねーけど、信じられねーぜ」
「柏木梓のNS250Rは峠仕様でパワーは少ないらしいけど、120kg台
ってウワサだぞ」
「いくら下りだからって、エヌチビなんかじゃ勝負になんねーよぉ」
「お前、暑さで頭がいっちまったんじゃねーのかぁ」
「エヌチビはエヌチビでもただのエヌチビじゃねーぜ」
「あの柳川祐也が自分で言ったんだ」
「中身はトビッキリのモンスターだってな!」
 沈黙。
「けど、もし来なかったら?」
「その時は…」
「オレがいく」
「こんだけギャラリーが出てる中で、女相手に逃げたなんて言われるわけ
にゃいかねーからな…」
「看板しょって死ぬ気で攻めてくれ!」
「シャレになんねーよ…、まったく…」
 土曜日、深夜。
 隆山峠に轟く甲高いエグゾーストノート。
 不協和音を奏でている。
「この辺にさー、鶴来屋ってでっけいうでっけー旅館あるだろ?」
「そこの子供らしいぜ、あいつら」
「そうなのかー、知ってるよオレあの旅館なら」
「姉の千鶴はものすごい秀才なんだ。中学、高校とトップの成績で、今は
旅館の会長に就任してるらしいけど…」
「勝てねーよなー金持ちには…」
「運転の上手さなんて、どれだけ無駄にガソリンとタイヤを使ったかで決ま
るようなもんだからさ…」
 ため息。
175イニシャルK:02/08/15 10:51 ID:wAO+LiOz
 一際、甲高い音色が響く。
 2ストロークエンジン、中でもピストンリードバルブエンジン独特の音だ。
ピストンリードバルブエンジンは中速、スロットルが中開度において回転
が安定しやすい。
 道幅が狭く、多くの旋回姿勢を取り、直線の短い、この隆山峠では、ク
ランクケースリードバルブエンジンよりも有利となる。
「柏木姉妹!!」
「二台のNSだっ!」
 頂上。
 沈黙が支配している。
「勝負は時間どおりに始める」
 梓がきっぱりと言った。
「遅い時間の方が一般車の通行がなくなって、全開で攻めやすいからね」
「スタートとゴール地点で携帯電話を2台使ってカウントするのよ」
「安心して全開走行できるようにブラインドコーナーにはオフィシャルを
立たせて」
「対向車が来てる場合は、大きく腕を回してライダーに合図するってわけ
さ」
 口裏を合わせたように言う千鶴と梓。
 沈黙。
「時間まではフリー走行でもしてて」
「上りでも下りでも、あたしに勝てるヤツなんかいないだろうけどね」
 言い放つ。
「楽しい狩りの始まり…」
 千鶴は誰に言うでもなく言う。
 それは高まる音にかき消された。
「ショータイム、ってわけだね」
 二人は加速する。
 青いサイレンサーが光を反射する。
 どこまでも冷たかった。
176イニシャルK:02/08/15 10:53 ID:wAO+LiOz
「きたきたーっ!」
 タイヤから白煙を上げる250R。
「すげーパワースライド!」
「それでも、きっちりクリップにつくもんなー!」
「あいつら、リヤブレーキ使ってないらしいぜ」
「嘘つくなよ馬鹿」
 一陣の風。
 400Rは音もなく駆け抜けていく。
 誰も寄せ付けようとしない。
「うげー、複合コーナーなのにバンクしねー!」
 発声した瞬間には消えている。
「…なんだありゃ」
「……」
 高まる2ストロークサウンド。
 3気筒と2気筒の奏でる協奏曲。
 それは気高くも美しく悲しい。
「並んで突っ込んでくる!」
「何をする気だ!?」
 コーナーに進入する二台。
 タイヤから白煙を上げる二台。
「あれが有名な並列スライド!」
「気持ち悪いぐらい息があってるぜ」
「レースじゃよく見るけどなー」
「2人ともすげーけど、あれは後ろから寄せていく400Rがすげーんだ」
「スライドしながらスピードとラインを自由に変えられる技術がないと、あれ
はできない」
 千鶴は思う。
(今度はどんな料理作ってあげようかしら)
 耕一の事を考える千鶴。
 残像と共に消えていった。
177イニシャルK:02/08/15 10:55 ID:wAO+LiOz
怖いよ、お兄ちゃん…。
大丈夫なの?
みんな気付いてるよ。
……。
だから…。
178名無しさんだよもん:02/08/15 11:09 ID:Nhbd3xwk
>怖いよ、お兄ちゃん…。
>大丈夫なの?
それはこっちの台詞だよ(涙
179名無しですから:02/08/15 11:10 ID:wAO+LiOz
>>178
銃弾は一つです。
180名無しさんだよもん:02/08/15 11:39 ID:MAvi4vO8
まあ、実際に夜の峠攻めた事ないヤシのSSなんてこんなもんだろ。
というか、峠で攻めた事自体ないのかもしれんが。
181名無しですから:02/08/15 11:41 ID:m+XuWGDz
>>180
そんなこと言う人、嫌いです。
182名無しさんだよもん:02/08/15 12:09 ID:+d8/oc0b
「姉さん、今日一日わたしと入れ替わらない?」
「…?」
「わたしが姉さんの制服を着て、姉さんの学校に行くのよ」

『綾香のドキドキ☆学園/登校編』

「おはよう、先輩」
ん…?
彼は、藤田浩之だったわね。
最近姉さんと一緒に居ることが多いって、セバスチャンノートに。
「おはよう藤田君、今日も暑いね」
「…だれ?」
「えっ?!」
なんでばれたのっ?!
183名無しくん、、、好きです。。。:02/08/15 12:24 ID:bDe43SQT
>182
そりゃばれるわ……
つか綾香は姉の行動様式ぐらい知っているんじゃ?
184名無しですから:02/08/15 12:26 ID:l9NJJPz3
>>182
そんなこと言う人、嫌いです。
185名無しさんだよもん:02/08/15 12:32 ID:5SHC0Sbh
つーか、21世紀になって2年も経とうという今日この頃に、敢えてこのネタで勝負してくる君に乾杯。
186名無しですから:02/08/15 12:50 ID:l9NJJPz3
>>185
そんなこと言う人、嫌いです。
187名無しさんだよもん:02/08/15 13:01 ID:zMc1got8
>182
芹香先輩シナリオと綾香シナリオのやり直しを命ずる
188名無しさんだよもん:02/08/15 14:36 ID:l+z8ZaTR
>177
ガンバレ、としかいいようがない。イニdの観客の台詞を
羅列しただけに見えて、ぜんぜん情景が伝わってこない。
モブは排除して、当事者視点のがまだいい。

ちなみに現在の達成度は何%くらい?まだまだ続くようなら
一旦休載して、別ネタで短いのを書いあほうがいいと思う。

>182
終わりなら「終わり」って文末に加えてくれ。
189名無しさんだよもん:02/08/15 14:42 ID:JYBy8XYb
>イニK
突っ込むところはいくらでもあるけど。一例。

 コーナーに進入する二台。
 タイヤから白煙を上げる二台。
「あれが有名な並列スライド!」

並列スライドというものを知らない読者に対する説明がまるでなし。
君の脳内光景は、文章を読む人には見えない。そこのところを考えて文章を書いてほしい。
まさかもう一度、「原作読んでくれ」なんて言わないだろうな?
190名無しですから:02/08/15 16:20 ID:c/o42yyo
>>188
そんなこと言う人、嫌いです。

>>189
そんな酷なことはないでしょう。
191名無しさんだよもん:02/08/15 16:32 ID:d8qndNj1
レン萌え氏>>151-121読みました
チカラの定義と落ちが良い感じだと思いました。
できれば、行頭スペースをあけてくれると見やすくてよかったと思います。

イニシャルK氏
他の方の意見と同意見です。
小説というのは言葉の羅列ではありません。
脚本のト書きよりも少ない情景描写しかされていないようなSSに、意味はあるんでしょうか
192名無しくん、、、好きです。。。:02/08/15 19:12 ID:2FDucIoh
  ∩
 ((    , _    >>173-177 
  ))  /    ヽ バイク小説にはしないでって言ったのに……
 /'⌒ヾ l ノノルリン〉 はぁ………………………………………
⊂,人⊂ンルl - _-ノリ ところでロシアンルーレットって何のたとえ?
193名無しくん、、、好きです。。。:02/08/15 19:39 ID:2FDucIoh
>114-121 「異能者のチカラ」
読ませていただきました。琴音(・∀・)イイ!!
いろいろ考えさせられる力作ですね。
しかし読みづらい。安易な一行改行はテンポが良すぎて、心理描写をじっくり読ませるには
不適かと。
194名無しさんだよもん:02/08/15 20:06 ID:HeWuCL3s
>190
他の人と話し合うつもりがなければ、どうぞ自分でHPでも作ってそこにアップしてください。
今なら、無料・匿名でHPを作成する手段は多々存在します。
この場にアップするという事は、作者と読者のコミュニケーションを欲しているからこそで
あり、単に独りよがりにSSを書きたいのであれば、個人のHPで十分のはずです。
195名無しさんだよもん:02/08/15 21:00 ID:KZQ9wDsl
>>81みたいなレスつける奴に今さら言ってもな。
感想書いてる人もよく書くね。
196名無しさんだよもん:02/08/15 22:33 ID:THXu0AiX
みんな、はっきり言おう。

こ ん な の S S じ ゃ な い 
た だ の ス レ 汚 し  >イニシャルK
197名無しさんだよもん:02/08/15 22:47 ID:NwpWA04h
そんな事を言うのはやめて下さい。
あのSSを楽しみにしている人は一杯いるんです。
198名無しさんだよもん:02/08/15 22:53 ID:DICJi1nq
>>197
別な意味でな(藁
199名無しさんだよもん:02/08/15 22:58 ID:Nhbd3xwk
















sarasaiage
200名無しさんだよもん:02/08/15 23:01 ID:Jjf7TBwp
>>197は笑う所でしょ?
201読書案内:02/08/15 23:02 ID:sHK9PomP
あがったついでだ(w

>9-19 『水瀬家の人々〜目覚まし編〜』
>41-49 『続・特効薬』
>55 『イニシャルK 予告編』
>68-73>96-100>124-128>149-153>158-159>161-163>168-172
>173-177 『イニシャルK』連載中
>103 『月は見てる』
>107-112 『スパイス』
>114-121 『異能者のチカラ』
>138 『LOAD OFF THE RING』
>182 『綾香のドキドキ☆学園/登校編』
202名無しさんだよもん:02/08/15 23:03 ID:CeWfs9Bs
イニシャルKか。表示スレ数が550を超えてる時期にはマジ傑作なんだがなw
203名無しさんだよもん:02/08/15 23:03 ID:Z0YWV/G4
一、二行の煽りも増えてきたな……。
中にはSS書き、SS読みは煽りやすいおもちゃだと思って
定期的に煽りに来る奴(通称、SSスレ在住の面白い奴)も、
SSスレ周辺にはいるし。

ただ、真面目に感想を付けて欠点を指摘してるレスには真摯に向き合うべし。>書き手
じゃなきゃ、お前さんのSSを煽らー以外誰も読まないレスしない状態になるだけだが。
204名無しですから:02/08/15 23:21 ID:7YnMMHwg
>>203
そんな酷なこと言う人、嫌いです。
205名無しさんだよもん:02/08/15 23:23 ID:yfVpHKsW
すいません。二十世紀の遺物ですがドキドキ☆学園の続編書いてください。
206名無しさんだよもん:02/08/15 23:26 ID:THXu0AiX
>204
なりきりご苦労
207名無しですから:02/08/15 23:27 ID:7YnMMHwg
>>206
了承
208レン萌え@遙もね ◆eLenTank :02/08/16 02:28 ID:4wmUj/mg
>>191.193

感想いただいて感謝です〜。
また機会があったときには、ご指摘の改行と空白を見なおします。
読んでくださってどうもありがとうです〜。
209名無しですから:02/08/16 06:02 ID:hr663gdj
>>208
そんな事は酷いでしょう。
210イニシャルK:02/08/16 08:09 ID:SySt2Q65
   ∩
  ((    , _    …>>173-177です 
   ))  /    ヽ …込められた弾丸は一つ
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 …放たれた弾丸も一つ
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
211イニシャルK:02/08/16 08:10 ID:SySt2Q65
   ∩
  ((    , _    ミスです
   ))  /    ヽ >>211-215です
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 …ヲチは楽しいです
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
212イニシャルK:02/08/16 08:11 ID:SySt2Q65
 遠ざかる音。
「来てないよ、千鶴姉」
 沈黙。
「ムカつくね」
 陽炎が立ち上る。
「てっきり、練習してるかと思ったのに」
 沈黙。
「拍子抜けだよ」
 鼓動を始めるMC11E。
「待ちなさい」
 千鶴は感じていた。
(絶対に…来る)
 柏木の力。
(私を楽しませなさい)
 赤い光。
(来なかったら)
 冷たい風。
(殺す)
 沈黙。
「もうすぐ10時だね」
「もうちょっと、待ってみない?」
「まだ、そんなこと言ってる」
「予感がするわ」
 沈黙する梓。
 恐怖。
 それ以外の何物でもない。
「…千鶴姉?」
 振り向く。
「何?」
 いつもの千鶴だった。
213イニシャルK:02/08/16 08:12 ID:SySt2Q65
「すごかったなー柏木姉妹は」
「あんなライディング、峠じゃはじめてだ」
「めちゃめちゃかっこいいよー」
「そろそろバトルが始まるな」
「それ見てから帰ろう」
「ねえねえ、峠を走るのって上りと下りのどっちが難しいの?」
「そりゃ、下りに決まってるよ」
「特に、ここは勾配がきついからさ」
「ブレーキングがすげー難しいんだ」
「上りならミスしてもごまかせるけど、下りのミスは即事故だし」
「事故る時はたいがい下りだもんな」
「重力があるから、止めたくても止まんねーで暴走するんだよ」
「上りはパワーのあるバイクが有利だけど、下りはパワーよりもトータル
バランスとライダーのテクだから」
「パワーのない車でも、下りだけはめちゃくちゃ速いってのが、最高にか
っこいい走り屋なんだ」
「しぶいよなー、そういうの最高だよ」
「ダウンヒルのスペシャリストかー」
「でもあこがれるだけだなー」
「下りはおそろしいから」
 駆け上がる音。
 丸いライト。
 闇を切り裂く。
 白い閃光。
 闇に溶けるように消えていく。
 不協和音。
 加速する反射波。 
2ストロークサウンド。
 チャンバーは加速させる。
 夜の闇を。
214イニシャルK:02/08/16 08:14 ID:SySt2Q65
 10時。
「一台上っていったぞ」
「色と車種は?」
 冷静に聞く千鶴。
「…ノンカウルの原付だ」
(やっぱり)
(そうこなくっちゃ)
 表情すら変えない千鶴。
 喜々とする梓。
「…獲物が来たようね」
「千鶴姉」
 梓は顔を向ける。
「あたしが、やる!」
 そして叫ぶ。
「カウントはまだだ。原付が来るまで待ちな!」
 沈黙する頂上。
 そこに向かって加速するNS50F。
「柏木姉妹の実力はウワサどおりだな」
「…そうかなぁ」
 駆け抜ける閃光。
 遠ざかるエグゾーストノート。
「いずれは隆山峠最速を名乗るつもりだろうが、そうはさせない」
 Walter Wolf。
 孤独な狼。
 群れない。
 吼えない。
 駆けない。
 黒く、赤い、誇り高き狼。
 それ故に。
 咆吼は闇を震わす。
215イニシャルK:02/08/16 08:15 ID:SySt2Q65
誰?
…楓お姉ちゃん?
…耕一お兄ちゃん?
答えてよ!
お願いだから…。
216名無しさんだよもん:02/08/16 08:52 ID:B1ez026t
>211
とりあえず、あなたにはトリップをつけてほしいかも。
217名無しですから:02/08/16 08:57 ID:SySt2Q65
>>216
そんな酷な事をする人を犯人です
218名無しさんだよもん:02/08/16 09:07 ID:ls4dxNpN
IDがSySの人を超先生です
219名無しですから:02/08/16 09:11 ID:SySt2Q65
そんな事は嫌いです
220名無しですから:02/08/16 09:26 ID:H+Qmqhi3
死人が出ますよ
それでもいいなら
221名無しくん、、、好きです。。。:02/08/16 10:29 ID:V+PTy4J4
>>211-215
楓はまだ出ないの……?? いつまで待てばいいの……??
いや、基本的に好きに書いてくれたらいいんだけれどね。

それから、トリップつけたくらいでは死なないと思うよ。
少なくとも私は死ななかったよ。
222名無しですから:02/08/16 11:46 ID:c0iFh9mj
>>221
私は死んだので、名前がないのです
223名無しさんだよもん:02/08/16 14:19 ID:aHoch2Np
忠告も箴言もアドバイスも全部無視して自己主張したいだけなんでしょうか。

ひとつだけ教えて下さい。
あなたがこのスレに「イニシャルK」を投稿する理由と目的は何なんですか?
224名無しですから:02/08/16 15:25 ID:hBWl80YV
死人が出ますよ
それでもいいなら
225名無しですから ◆qOl5CuAU :02/08/16 15:39 ID:H4XkvqDf
>>223
今後はこのトリップを使うことにします……
私がSS投稿スレッドに「イニシャルK」を投稿した理由を
説明する前に、まず何故私が「イニシャルK」を書くに至った
のか、を説明しなければならないでしょう。
ご覧の通り、私は痕の大ファンであると同時に、痕と同じ位に
バイクが好きなのです。
今までプレイしたゲーム作品の中で最も愛しているといっても過言でない
痕という作品の二次創作を、これまた自分の最大の趣味であるバイクを
モチーフにして執筆することが、私にとっての最大の喜びなのです。
また痕という作品の受け入れの広さも、私に様々なジャンルの二次創作への
執筆意欲をかき立てる物です。
「イニシャルK」はバイク物ですが、本作の完結後は麻雀をモチーフにした
「カエデ〜鬼人の闘牌〜」を投稿したいと思っています。

作家たるもの、作品で語るのが筋だと思いますが、この度は223さんから
直接私の考えを聞きたいとのレスがあったため、蛇足だと思いながらも
レスをつけさせて頂きました。

今後とも拙作をお楽しみ頂ければ幸いです。
226名無しさんだよもん:02/08/16 15:57 ID:qR5SJPw1
>>225マジレスします。

頼む。もう連載物はやめてくれ。他の作家さんの迷惑を考えた事はあるのか?
作家たる者なんて言う前に、21歳以上の人間がどうあるべきか考えてくれ。
ここは「新規の職人さんの訓練」も目的にあるんだ。
あなたがここでスレッド占有かましたら、他の投稿考えてる人がどう思う?
別に100レスに及ぶ長編を書いても構わない。それは作家さんの自由だ。
でも連日投稿している奴がいたら、他の人が躊躇するとは思わないか?

後、殆どまともな批評がレスされなくなった理由も考えてくれ。
今のそれも投稿するなら一気にやってくれ。頼む。

以上、長文すまん。が、もう耐えきれないんだ。
もう一度言う、本当に頼みます。もう許してください。
227名無しですから:02/08/16 15:57 ID:hBWl80YV
死人が出ますよ
それでもいいなら
228名無しさんだよもん:02/08/16 16:12 ID:QVCh/+UG
>225
>私がSS投稿スレッドに「イニシャルK」を投稿した理由を
>説明する前に、まず何故私が「イニシャルK」を書くに至った
>のか、を説明しなければならないでしょう。

言いまわしだけ覚えたんだろうが、中身がともなっていない。
あんたがどういう動機で何を書こうが知ったことか。
誰も聞いちゃいない次回作の構想を語るより、さっさと
『SS投稿スレッドに「イニシャルK」を投稿した理由』
を、お聞かせ下さい。
229名無しさんだよもん:02/08/16 16:21 ID:v7QsgpS+
単に初っぱな軽い気分でここに書いたら無茶苦茶言われたので、腹が立って荒らしに来たんだろ。
要するに嫌がらせ。でなきゃあんな恥知らずの作品、堂々と発表できんわな。
230名無しさんだよもん:02/08/16 16:32 ID:QVCh/+UG
作品自体をけなす気は、俺にはないけどな。>イニK
…俺は読んでないが。
そういうのは人それぞれだし、楽しんで人もいるかもしれない。
・・・俺は読まないがな、今後も。

ただ、なんでここでやりたいのか、それが心から不思議なんで
聞きたいんだよな、そこんとこ。
また答えるようなこと言っといて、肝心のことに答えてないのが…。
231名無しですから ◆qOl5CuAU :02/08/16 16:49 ID:H4XkvqDf
>>228
>言いまわしだけ覚えたんだろうが
あまりコンプレックスを感じないでくださいな(笑
覚えなければいけないほどの表現ではないでしょう?

>あんたがどういう動機で何を書こうが知ったことか。
聞く耳を初めから持っていない人に何を言っても無駄だと思ったので、
まずは私の個人的背景から共感して頂こうと思いまして(笑
確かに聞く気の無い人には何を言っても無駄だと思いました(笑

>『SS投稿スレッドに「イニシャルK」を投稿した理由』
おや? このスレッドはSSを投稿するスレッドではなかったのですか?
それは知らなかった。
では、このスレッドは何をするところなのでしょうね?(笑


232名無しさんだよもん:02/08/16 17:01 ID:m8HtQKGQ
>>231
煽り文の方がSSより読みやすいです。
その文章書いた時の感情でSS一本書いてみましょう、意外と好評かもしれません。
233名無しさんだよもん:02/08/16 17:27 ID:SPshXwD2
まあ、軽い煽りはスルーして。>名無しさん、◆qOl5CuAUさん、ALL

葉鍵マフィアものとか、葉鍵ファンタジーとかのスレみたいに、
バイクジャンル専用スレ建ててやれば、どちらにも良い結果になりそうだけど。
「葉鍵キャラ二輪スレ」って感じで。
◆qOl5CuAUさんはリレー小説したいわけじゃないだろうから、
葉鍵キャラ+バイクのSSやネタ、シチュを好きに
(◆qOl5CuAUさんも、他のバイク好きの人も)投稿できる場所ってことで。
そこなら最初からバイクがわかってる人が見てくれるだろうし。

自分は、スレ立ててもらって全然構いませんよ。
234名無しさんだよもん:02/08/16 18:54 ID:9xH9Gfzk
>>233
みすみす駄スレを増やすような真似をするな
スレ立て相談スレに話を通せ
235名無しさんだよもん:02/08/16 19:34 ID:a3NhlK4I
>233
勘違いしている。別にバイクモノが批判されているのではなく、
ヒキ、ヤマ、オチがなく、情景描写もなく、終わりも見えないss、
しかも厨房チックな反論を繰り返す人間に対し、不満が溜まって
いるのだ。

事実、本人もこれの後はマージャン者を書くといっている。
たった一人の、たった一変のssのためにスレを立てるのか?
236名無しさんだよもん:02/08/16 19:47 ID:MZ+k6fq8
結論は>>231に出てる。
>このスレッドはSSを投稿するスレッドではなかったのですか
つまり◆qOl5CuAUが投稿するのはまったく問題はない。

ただ、>>226が言っているのも事実
そこらへんを◆qOl5CuAUは認識してくれ

俺の感想を言えば、「全体的に長すぎ、地の文が冗長&表現不足」。
一言で言えば文章間の接続が悪い。
君の文章は映画と言うより紙芝居を見ているようだ
もちろん文章を体言止、箇条書き風に書く書き方もあるが、
基本的にこの書き方は短編向けだと思う。君の文章には合ってない

あと間違っても変なスレは建てるなよ。

長文スマン
237全ての命が歌う詩 1:02/08/16 20:07 ID:G+P8j/Dh
全ての命が歌う詩

…寒いです。苦しい…です。
真っ白な雪の上で大好きな人の腕の中で。
考えていることがだんだんと消えていく。
手を伸ばそうとしても、動かなくて。
目を開けようとしても、何も見えない。
そのうち、その人の顔さえも思い出せなくなって。
世界は、本当に真っ暗になった。


スベテノイノチガウタウウタ
238全ての命が歌う詩 2:02/08/16 20:08 ID:G+P8j/Dh
福田真理、
本田美恵、
牧峰典江、
・・・・・・。
森下亜紀、
山口千絵、

ここにも、ない。
2学年も下のクラス割り当て表を眺めている3年生を、周りはどう思うだろうか。
いや、皆知っている。
俺と栞が付き合っていたこと。
そして、この町で美坂という少女が病気で死んでしまったこと。

哀れみの視線が痛かった。
励ましの言葉が辛かった。
俺一人だけが、ここに生きていることが、悲しかった。
239全ての命が歌う詩 3:02/08/16 20:08 ID:G+P8j/Dh
桜の花びらが舞っていた。
空を見上げた。
栞はもう二度と、この空を見ることは無い。
栞はもう二度と、この風を感じることは無い。
栞はもう二度と、・・・・・・・・。
これで何度目の涙だろう。
始業のチャイムが鳴るのを聞きながら、俺は学校をあとにした。


栞にもう少し早く出逢っていれば。
そう考えたことが、これまで何度あっただろう。
考えてみれば1ヶ月も無かった、2人の日々。
元気な少女を演じきった1週間。
もっと早く出逢っていれば。
もう少し早く、栞の病気に気付いてやっていれば。
そう考えたことが、これまで何度あっただろう。
240全ての命が歌う詩 4:02/08/16 20:10 ID:G+P8j/Dh
気付けば、俺は公園に来ていた。
あの日以来、足を踏み入れていないその場所に。
そこには、春があった。
白く覆われた日々を溶かすような陽射しを浴びて、
新緑の木々の色、太陽を映す噴水が眩しかった。
俺の心にも光が入り込んできた。

なぁ、栞。
俺はこれからも生きていっていいのか?
お前のことを想って、お前の分も生きていっていいのか?

足元に咲いた一輪の花が、風に揺られ頷いたように見えた。
俺は、何度目かの涙を流した。
241せれにあ:02/08/16 20:15 ID:G+P8j/Dh
雑文スイマセンでした!!

>>237-240 「全ての命が歌う詩」

242名無しさんだよもん:02/08/16 21:08 ID:wZiBnhwv
>>234-236
だな。◆qOl5CuAUは彼らの言う通り、これからもこのスレで
ガンガン投稿してくれて構わないと思うよ。
止める理由はないみたいだし、俺は◆qOl5CuAUが
話し合いで納得したり、投稿をやめるようにはとても見えないからね。
243名無しですから ◆qOl5CuAU :02/08/16 21:21 ID:H4XkvqDf
>投稿をやめるようにはとても見えないからね。
今すぐその発言を撤回してもらいたい。
私個人だけではなく、全てのSS作家に対する侮辱である。
作品の好き嫌いは人それぞれであり、受け止め方は自由である。
だが同時に、書き手にも書く自由が与えられているのである。

君が私のSSを面白いと思えないのは残念な事だが、だからといって
私がこのスレッドにSSを投稿する事を止めてもらいたいような発言
をする事は、書き手の権利を無視した、非常に偏狭な行為だ。

誤解を招かないために追記しておくが、私は自分のSSが万人に賞賛される
とは思っていない。242が私のSSをどのように受け止めるかは彼の自由である。
だが、彼が面白くなかったからといって、SSスレに投稿してもらいたくない
旨の発言を行う、その偏狭で独善的な態度を批判しているのである。
244名無しさんだよもん:02/08/16 21:48 ID:a3NhlK4I
>243
主張すると同時に、他者からの丁寧な指摘にはそれなりに
応えるべきであろう。>130あたりはともかく、>190なんかは
感想をくれたヒトを馬鹿にしている。それが問題だ。

同時に繰り返し指摘されたことだが、文章力の低さがあげられる。
これについては省略。
245名無しさんだよもん:02/08/16 21:50 ID:A6nWEeKt
言っていることはまともに見えるが、
都合の悪い指摘に関しては黙殺を決め込む「偏狭で独善的な態度」の人間には言われたくねーな。
いつになったら頭の無駄なAA貼りやめるわけ? 
予告(らしき文章)も無駄なのでやめて欲しいところだがな。セリフの一部だけ書かれても、わけがわからん。
246名無しさんだよもん:02/08/16 21:50 ID:aHoch2Np
>>243
>その偏狭で独善的な態度を批判しているのである。
今すぐその発言を撤回してもらいたい。
242個人だけではなく、全ての2ちゃんねらーに対する侮辱である。
作品の書き方は人それぞれであり、投稿の仕方は自由である。
だが同時に、読み手にも批評する自由が与えられているのである。

君が我々のアドバイスや批評をまともに聞く姿勢が全く見えないのは残念な事だが、だからといって
君にこのスレッドにSSを投稿する事を止めてもらいたいような発言
を否定する事は、読み手の権利を無視した、非常に偏狭な行為だ。

誤解を招かないために追記しておくが、私は君のSS及び発言がわずかな人にさえ賞賛される
とは思っていない。242が君のSSをどのように受け止めるかは彼の自由である。
ゆえに、君が不愉快だからといって、SSスレにて批判してもらいたくない
旨の発言を行う、その偏狭で独善的な態度を批判しているのである。
247名無しさんだよもん:02/08/16 22:15 ID:kVY23WWI
>私個人だけではなく、全てのSS作家に対する侮辱である。
勝手に「全てのSS作家」の感情を代弁しないで下さい。
馬鹿にされているのはあなただけです。
248名無しさんだよもん:02/08/16 22:18 ID:dqvssBtW
>>247
は げ ど う 。
249名無しさんだよもん:02/08/16 22:24 ID:vbfb+N0C
遊ぶのもいいが、SS好きなら、遊ぶスレなのか
SS書きのためのスレなのか考えょぅヽ(´・ω・`)ノ
荒れるのを楽しむために来てる人じゃなきゃ、SS読んだり感想付けたりしようぜ。
250名無しですから ◆qOl5CuAU :02/08/16 22:30 ID:H4XkvqDf
誰一人としてせれにあ氏のSSに感想を付けないのが笑える。
251名無しさんだよもん:02/08/16 22:45 ID:uaBWWsE4
名無しですから ◆qOl5CuAU氏に対してのお願い

  ∧_∧    ∧_∧   ∧_∧   ∧_∧   ∧_∧    ∧_∧
  ( ´∀`)   ( ´ー`)  ( `∀´)  ( ゚ ∀゚ )  ( ´_ゝ` )   ( ^∀^)
 (    つ┳∪━━∪━∪━━∪━∪━━∪━∪━━∪┳⊂     つ
 | | | .┃ そろそろこのスレ本来の住人に返還を!(笑.┃ | | |
 (__)_) ┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻ (__)_)

252名無しさんだよもん:02/08/16 22:48 ID:iW8UimUb
>>250
で、君はこれから
1延々と毎日発表しつづける
2一気にまとめて発表する
3放置
の、どれをするんだ?

個人的にはこのスレが荒れるのを俺は望んでいないんで
2にして欲しいんだが…
253せれにあ:02/08/16 23:02 ID:G+P8j/Dh
>>250
馬鹿にされてる人に馬鹿にされた気がするのは私の気のせいでしょうか。

スレ汚しスマソ
254名無しさんだよもん:02/08/16 23:18 ID:uaBWWsE4
>237-241
漏れはKanonやっていないんでエラソーな感想は書けないけど
>250の発言にカチンと来たので 書かせてもらう。
#ただし、栞シナリオは一応内容は知っているが

個人的には>237と>238の間にワンクッション置いた方が
良いのではともおもう。
237で、栞視点で書かれた文が、238で祐一視点に切り替わっているが
>俺と栞が付き合っていたこと。
この文に来るまで視点の切り替わりに気がつきにくいと思う。
些細な事だけどね。

後、>79氏の書き込みを参照してもらいたいけど
三点リーダーの使い方なんかにも、まだ、慣れていない印象が

そのくらいかな、頑張ってください。
255感想「全ての命が歌う詩」:02/08/16 23:23 ID:MZ+k6fq8
>>237-240 「全ての命が歌う詩」
なんか、感想を言うタイミングを逃した気がする・・・。 スマン>せれにあ氏

全体的な感想は可も無く不可も無くって感じ。
シチュエーション自体もありがち

で、内容的な感想
意図的か癖かはわからないけど、句読点を多用しすぎ
せっかくの余韻を句読点がぶつ切りにしている気がする
もう少し句読点を効果的に使うと、作品がもっと良くなると思ふ

最後、「俺は、何度目かの涙を流した。」の文
ここでの祐一の涙ってのは今までの涙と180度違うものだと思うんだけど
その涙を表現するときに、今までの涙と同じ表現手法ってのはドウだろ?
もっと他の涙とは違うぞって事を明示的に表現しても良かったのでは

以上です
256名無しさんだよもん:02/08/16 23:23 ID:1a6AfgcD
>せれにあ氏

箇条書きでスマンけど。

・1レス目では「どの作品の、どのキャラのSSなのか」が判らず、感情移入しにくい。
・祐一が自己憐憫過ぎる。祐一の性格では、表面だけでも明るく取り繕うと思う。
・祐一が転回するきっかけとなる「春の自然」の描写が薄い。
 2レス使って描写した悲しみに、4行で「光が入り込」まれると、相対的に
 悲しみも薄くなってしまう。
257名無しさんだよもん:02/08/16 23:47 ID:RAtQUALz
『綾香のドキドキ☆学園/授業編』

さっきは浮かれてて、姉さんになること忘れちゃったわ。
今度は上手くやらないと…。
それにしても、授業の内容がよくわからないわね。
念のために予習やってきたんだけど、全然違うところだし。
だいたい、学年違うんだか…
「来栖川、これをやってみろ」
?!
コ、コク
えーっと…、これはいったい…?
「……」
「わからないのか?」
だ、誰か助けて(泣
258名無しさんだよもん:02/08/16 23:55 ID:iGykLl7f
>せれにあ氏
俺、容赦なかったりするところもあるから、適度に身構えて聞いてくれ。
って、俺が書いてる内に感想ラッシュになっちゃったな(w 
みんなで叩いているわけではないので気にせんといてや。

まず一つ。この作品の>>237、これは必要だろうか? ぶっちゃけていえば、ただ栞が死んでゆくシーン。
それをプロローグとして使っているのだろうけど、効果はちょっと疑問。
この語りがオチに繋がっているのならいいんだけど、そうでもないし。
書くな、というのではなく、書くなら存在意義が欲しいところ。独立しているパーツなんだから。

桜の花びらが舞っているシーン。「それを栞と一緒に見ることもできなかった」
ただ桜を出すくらいなら、そういう風に利用するべきだと思う。もったいない。
過去に思いを寄せる手もあるけれど、現在の状況を描くなら、そこに栞を見いだす手法は効果的。
泣きシナリオ書くなら、無理にでも泣かせる方向に持ってゆくべし(w

それと、たぶんね、最後の揺れる花。それを栞が生前にスケッチしていた。
そんなエピソードを絡めれば、花の中に栞を投影する自然さが出てくると思う。
ただ時期的に厳しいものがあるので、そこら辺は別のものに焦点を移すか、なんとかごまかせ(w
俺だったらどうするかな……冬の唐突な日差しでアイスが溶けて困るエピソードとか追加したり、
公園が春になると綺麗な花が咲くことを、栞に語らせていたり……するかもな。ベタだけど。
そこら辺は書いてみないと分からないな。でも栞SS書いたことねぇ……(汗

あと祐一の心の暖まりかた早過ぎる。祐一は暖かくなんてなって欲しくないと思う。
いま悲しみに浸っている状況だから(w だからそれに戸惑いつつも、受け入れてゆく、みたいな描写とか欲しい。
最後の涙が今までと違うものなら、そう変わっていった過程を描くべきだろう。

それと全体的にシーンの展開が急ぎ過ぎかな。唐突な印象はそこから来るんだろう。
長々と勝手なことを書いたが、気にしたり気にしなかったりしつつ、頑張ってくれ。
259名無しさんだよもん:02/08/16 23:57 ID:4191DeHw
>せれにあ氏
読ませていただきました。
最後の表現がとても綺麗ですね。
一枚の絵を思わせます。

それはそれとしていくつか疑問を。
>俺はこれからも生きていっていいのか?
>お前のことを想って、お前の分も生きていっていいのか?
ここが浮いて見えます。その前を見てみても、なぜ生き死にまで左右する程の
罪の感情を覚えるのかが分かりません。

>風に揺られ頷いたように
首を横に振ったように見えたら、祐一は自殺するのでしょうか?
絶対そんなことないですよね。そもそもNOに見えるはずが無い。

表現の美しさはさておき、最後のシーンはヒロイックな状況に酔った
祐一の都合のいい妄想にしかみえません。

別に煽りじゃないですよ。せれにあ氏の見る祐一像と私の見るそれが
違うだけかもしれませんから。
260名無しさんだよもん:02/08/17 00:01 ID:vNsLN4Mi
クロスオーバーSSは余程の出来でも無い限り
評価されないのが当たり前ジャネーノ?。
Aという作品にBという作品のキャラをそのまま乗っけただけなんてのは特に。
そんなの他の作品のキャラをぶっこんでも書けるからね。
一時期(今もか)ガソダムキャラの名前を
ときメモキャラの名前にすりかえただけでMSやMAで戦わせる
どうしょうも無い「つぎはぎSS」が溢れてた。
言っちゃ悪いけどそれと同レベルだわ>イニシャルK
必然性の無いクロスオーバーSSなんか
木に竹をつぐようなもんだよ。

>名無しですから ◆qOl5CuAU
自分の脳内世界を表現したいという姿勢は見えるが
表現の仕方を大幅修正したほうがええよ。
今現在、君の脳内設定を深読みできる人は1人もいないからね。
261名無しさんだよもん:02/08/17 00:11 ID:x9yzheD5
・・・今まで幾つのスレで何回書いたかわからんようなことを「あえて」書かせていただくが。

放置が一番です。放置が基本です。放置が王道です。放置が良策です。放置がお似合いです。

な? 頼むから。わかった上で「遊ぶ」為にマジレスしてるなら、もうどうでもいいけどさあ。
262名無しさんだよもん:02/08/17 00:26 ID:XlXPma3R
>259
ちょっと穿ちすぎでは?



263名無しさんだよもん:02/08/17 00:28 ID:NW479E/Z
>>257
でかした。貴様がそれほどやれるとは正直思わなかった。
もっとやれ。定石を押さえたベタベタな方向で。


264名無しですから ◆qOl5CuAU :02/08/17 00:30 ID:GcK5i0DO
>>260
なぜ、そう誰一人として理解していないと言い切れるのですか?
ただ貴方の読解力が不足しているだけだ、とは考えられませんか?
少しは自分を省みてください。

ただ、私の作品を理解している人が全体の一割に達していないであろうことは
認めています。
265せれにあ(selenear):02/08/17 00:33 ID:caT0zieF
感想、ご指摘ありがとうございます。
箇所を具体的に上げていただいたおかげで
己の文章力の薄さというのがよくわかりました。
少しでも上達するように精進したいと思います。

個別に返事したいのですが、書きすぎと言われそうなのでひとつにまとめました。
本当にありがとうございました。
266名無しさんだよもん:02/08/17 00:36 ID:5wgcxB3f
>264
1割? 1人もいないの間違いでは?

このスレの住人の皆さんに聞きたい
名無しですから ◆qOl5CuAU氏の作品を支持するのかしないのかを

ただ、これでスレが潰れるのは本意ではないので
感想などの最後にでも、付け加えていただけるとありがたい。
267名無しさんだよもん:02/08/17 00:42 ID:GcK5i0DO
支持に一票。
268名無しさんだよもん:02/08/17 00:42 ID:UyFo3xbx
>>266
>>261に賛成。というかあんたも>>261読め。そして実行すればなお良し。
269名無しさんだよもん:02/08/17 00:43 ID:5wgcxB3f
>267
無効票
ジサクジエンは止めましょう(藁
270名無しさんだよもん:02/08/17 00:45 ID:NW479E/Z
>>2569
品性の低さを露呈してしまったな…
271名無しさんだよもん:02/08/17 00:46 ID:5wgcxB3f
>268
そうしたいんだけどね
こいつ、放置しようが絶対居座ると思うし
現実をハッキリと見せ付けた方が良いかなぁと思ってね。

ウザイと思われた方は、投票自体スルーしてくだされ
何か、書いていて絶望しそうになってきたよ。
272名無しさんだよもん:02/08/17 01:04 ID:XlXPma3R
>107-112
遅きに失した感があるけど、感想など。「月は見てる」もあわせて読むと
日常に潜む異常性を描きたかったんだと思う。また、丹念な描写が好き
なんだろうな、と思う。偏執的に一つのシーンを描くことによる
表現の恐怖、といったかんじだろうか。

でも、今回はそれがアダになった感じがする。

二、まではいいと思う。でも三以降は無くてもいい。というか
無いほうが異常性を際立たせられる。そっちのが「月は」の最後と
同じ後味の悪さを感じさせれる。

口に入れたところで、名雪に目撃させて・・・、というのはどうか?

いろいろ書いたけど、安易に流れない不気味な世界に挑戦するのは
大歓迎。SSっぽくない文章もいい。次作もよろしく。

>266
オレは支持する。色々と問題があるのは事実だが、それでも
存在自体を否定してはいけないと思う。

>267-271
感想も書こうよ。
273名無しさんだよもん:02/08/17 01:12 ID:njqZFGFd
>264
>267
ID:GcK5i0DO

こーゆーことすると、あなたを支持する人がいても自作自演呼ばわりされます。
たとえIDが変わっても繋ぎ直しただけだと思われます。

ついでにいうと、作者でもない第三者が感想に反駁してどうするんですか?
まだすべてのSS作家の代弁者のつもりなんですか?
まわりすべてに噛みつかないと気が済みませんか?

どうせだったら、作品で勝負しませんか?
274甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/17 01:16 ID:idPWvyHK
 そう頭に血を上らせなさんな。
275名無しさんだよもん:02/08/17 01:16 ID:pFrmFGVN
>266、271 ついでに273も。

おちけつ。

感情的になってレスを書いている時は、「うざい」と思っている相手より
結果的にうざいレスを書いてしまっている時だぞ。大抵。「釣られている」状態だ。
上で建設的な方向にしようとSSや感想を書いてる人達のレスを仰ぐべし。
自分は時間をおく、レスを書かないってのが最善の時もある。
276イニシャルK:02/08/17 06:52 ID:irABWP/a
   ∩
  ((    , _    …>>276-270です 
   ))  /    ヽ …謎が深まりますね
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 私もよく分かりません
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
277イニシャルK:02/08/17 06:53 ID:irABWP/a
(もうすぐね)
(本当に来てくれたんだ)
(下り最速の男)
(伝説の男)
(あたしの本当の実力を見せてやる)
(見てろよ、柏木姉妹)
(早く来い)
(楽しみだぜ)
(どんなやつなんだか)
(こんなに血が騒ぐのは久しぶりだ)
(たっぷりひきやがって)
(たいした千両役者だ)
(どんなライダーとバイクが出てくるのか)
(ハッタリは通用しない)
(じっくりとおがませてもらおうか)
(来い!)
(早く来い!)
 近づく2ストロークサウンド。
 闇を切り裂くライト。
「来たぞぉ!」
「道をあけろ!」
「早く誘導しろ!」
 ざわめく者と沈黙する者。
「なんだぁ?
「下から一台あがってきたぞ」
「なんなのかなーあの原付」
「みんな、あの原付を待ってたんだ」
「NS50Fだぞ」
 AC08E。
 数多の伝説を生み出すエンジン。
278イニシャルK:02/08/17 06:54 ID:irABWP/a
「…耕一?」
(やっぱりね)
 動揺する梓。
 見つめる千鶴。
「何でこんな所に?」
「いや、ギャラリー…に来たんだけど…」
「耕一さん」
 冷静に言い放った。
「走ってみませんか?」
「マジ?」
「マジです」
 笑わない千鶴。
「千鶴姉!あたしは反対だ!」
 激昂する梓。  
「こいつ、あんなに馬鹿にしてた2stに乗ってんだよ!」
「梓」
 冷たい風。
 認める物はただ一つ。
「耕一さん?」
「分かったよ、千鶴さん」
「千鶴姉!」
「黙りなさい」
 沈黙する梓。
 2ストロークエンジンが、再び鼓動を開始する。
 250Rのピストンリードバルブ二気筒。
 50Fのピストンリードバルブ単気筒。
 パワーに優る250R。
 バランスの取れた50F。
 勝負の行方。
 組み上げた者だけが知る。
279イニシャルK:02/08/17 06:55 ID:irABWP/a
「カウントいくぞ!」
 高まる咆吼。
 冷静な目。
(腕前を見せてもらおうかしら)
 千鶴は二人の走りを見物する気でいた。
 勝負とは関係無しに。
「5!」
「4!」
「3!」
「2!」
「1!」
 唸る2ストロークエンジン。
「GO!」
 吐き出される白煙。
 先行する50F。
(梓のやつ、手を抜いてんのか?)
(速いっ、ストレートが比べ物にならないっ)
(梓、何コーナーまでついていけるのかしら)
 単気筒特有のパルス。
 高回転による共鳴。
 乗る者を恐怖に陥れる振動。
 操れる者は二人だけ。
「3台つながって突っこんでくるぞ!」
「第一コーナー!」
 50Fは後続の250Rと400Rに勝っている。
 減速、旋回、加速。
 全てにおいて。
 しかし。
 千鶴は隠す。
 自らの爪を。
280イニシャルK:02/08/17 06:57 ID:irABWP/a
お姉ちゃん達…。
…まだやる気?
もう、やめない?
私はいいから…。
…幸せに、なってね。
281名無しさんだよもん:02/08/17 10:34 ID:5V0OVzrG
>>274
落ち着いたら次作投下してくれる?
282イニシャルK:02/08/17 11:51 ID:L0HBbIpA
   ∩
  ((    , _    …>>282-286です 
   ))  /    ヽ …謎が深まりますね
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 私にもよく分かりません
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
283イニシャルK:02/08/17 11:52 ID:L0HBbIpA
 千鶴は冷静に見る。
 二人の勝負を。
 手に取るように分かった。
 二人の技術が。
(アーティストね)
(ほとんどカウンターを当てない全開のスライド)
 バンクしたかと思うと消えている。
(50Fを手足のように使ってる)
直線。
 加速していく250R。
 追いつく。
(私でも、無理ね)
 千鶴は全開にしない。
(梓は負ける)
 2台は加速していった。
「先頭は予想どおりNS50F!」
「よくわかんねけど、最高!」
「後ろに千鶴の400Rがついてるぞ!」
「どうなってんだ?三つ巴じゃねーか!」
「でも、千鶴は参加してるって感じじゃねーな」
「余裕を持って、観察してる感じだぜ」
 50Fと250Rの感覚は一定を保っている。
 性能と技術が等しいため。
 性能は250R。
 技術は50F。
 ライダーとマシン。
 一体で奏でる協奏曲。
 乱れた時には死。
 梓は恐怖する。
 それでも、チャンバーは加速させる。
284イニシャルK:02/08/17 11:52 ID:L0HBbIpA
 限界のサウンド。
 すでにエンジンは限界を超えていた。
 それでも加速していく。
 あり得ない話だ。
 同排気量のエンジンでない限り、勝負とは言えない。
 それでも加速していく。
 分かっていない。
 何も分かっていない。
(離されてるわね)
(よく頑張ったってとこかしら)
(うまく荷重をかけて、グリップさせてる)
(パワーを生かした走りね)
(おもしろみはないけど、ムダがない分スキがない)
 スロットルを開ける千鶴。
 タイヤから立ち上る白煙。
(のんきなこと言ってられないわね)
(離されちゃもともこもないし)
 勾配が急になる。
(ダウンヒルスペシャリストの真価は、ここから)
 目の前に現れるヘアピン。
 路面は荒れている。
 誰もが通った道だから。
 誰も通らない道だから。
(ここなら、いける!)
 梓は確信する。
 加減速では勝っているから。
 性能が勝っているから。
 スロットルを開ける。
 白煙が立ち上る。
 サイレンサーとタイヤから。
285イニシャルK:02/08/17 11:53 ID:L0HBbIpA
(カウルについてるRは不敗神話のR)
 NS、NSR然り。
(50Fなんかに負けてたまるか) 
 弾けるように加速していく250R。
 50Fを凌駕している。
 コーナー侵入。
 並びかけていく。
(やっぱ、ちがうな)
 耕一は思う。
(簡単すぎ)
 ミラーを見る。
(梓、何やってんだ?)
 リズムが乱れているのが分かる。
(そりゃ、原付に負けるのは悔しいだろうけどさ)
 咆吼するHC04E改100cc。
(こっちは、100ccのフルチューン、だぜ?)
 エンジンだけではない。
 全てに手が入っている。
 軽量化もされている。
 NS50R。
 誇り高きNS。
 その末弟。
 しかし、否定されていた。
 Rの名を冠していても。
 与えられなかった。
 クランクケースリードバルブエンジンを。
 だから、否定した。
 世界を。
 だから、肯定した。
 自分を。
286イニシャルK:02/08/17 11:54 ID:L0HBbIpA
…もうやめて!
怖いよ…。
何で…。
こんなことに…。
……。
287名無しですから:02/08/17 12:42 ID:L0HBbIpA
楽しめるかどうかは、あなた次第です。
勝手にして下さい。
288名無しさんだよもん:02/08/17 13:20 ID:6i36Q3bF
プ
289イニシャルK:02/08/17 13:51 ID:ocRHx2CR
   ∩
  ((    , _    …>>289-293です 
   ))  /    ヽ ……
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 楽しくありませんか?
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
290イニシャルK:02/08/17 13:52 ID:ocRHx2CR
 立ち上がりながら、旋回する。
 流転する世界。
 そのまま消えていく。
 言葉を持たない者は沈黙する。
「バイクで…ドリフト…」
「完璧なコントロール…だな」
「あそこを流しっぱなしで抜けるヤツ、初めて見た!」
「イカれてるぜ」
「最高!」
「なんなんだよぉ…アレは」
「オレ達が考えてるスライドとは違うモノだぜ…」
「キョーレツ…一度見たら忘れらんねえ」
「ぶっとんだぜ!」
 連続するコーナー。
 不安定に安定するNS50F。
 その姿は儚くも美しい。
 求める物はただ一つ。
 絶え間ない加速と減速。
 消える50F。
(…レベルが…違いすぎる…)
(さすがね、耕一さん)
 千鶴と梓。
 決定的に違う二人。
 沈黙する梓。
 胸を高鳴らせる千鶴。
(次は…狩る)
 月光が3匹の狼を照らしていた。
 狼達は踊る。
 狩りを楽しむため。
 チャンバーは加速する。
291イニシャルK:02/08/17 13:52 ID:ocRHx2CR
(ふふ)
(使いこなし始めたわね)
 一定のリズムを刻むHC04E改。
(楽しみでしょうがないわ)
(あらためて拝めるとはね)
 400Rは認め始める。
 自分を。
 そして、他人を。
 3本のチャンバー。
 呼吸を始める。
 往復するピストン。
 回転するクランク。
 加速していく。
(2st、4stなんて関係ないわ)
(あなたは、私が狩る)
 闇に溶ける400R。
 誰も見た事のない千鶴。
 誰にも見せたくなかったから。
 理解などされたくなかったから。
 それでも加速させていく。
 NS400Rを。
 自分を。
(殺したくてたまらない)
(愛しいわ、耕一さん)
(…お願い)
 目に映る物はNS50F。
 沈黙する者など認めない。
 千鶴は爪を認めた。
 そして。
 始まりを告げた。
292イニシャルK:02/08/17 13:53 ID:ocRHx2CR
 高まる咆吼。
 畏怖する者。
 激昂する者。
 興奮する者。
 感動する者。
 それ以外は消えていなくなる。
(あの馬鹿、スロットル開けろよ)
(なにやってんだ?)
 タイヤは意味をなさない。
 千鶴はスロットルを開けた。
(ん?千鶴さん?)
 100ccと400cc。
 排気量の差など無くなっていた。
 流れる水のように走る50F。
 猛る火のように走る400R。
 差は縮まらない。
 遅れる250R。
(ついて…いけない…)
 250Rは否定された。
 最も信頼していた人から。
(まだまだね、耕一さん)
(次の機会に、ね)
 遠ざかる50F。
 チャンバーは奏でる。
 楽しみを。
 悲しみを。
 喜びを
 憎しみを。
 チャンバーは歌う。
 始まりを。
293イニシャルK:02/08/17 13:54 ID:ocRHx2CR
楓お姉ちゃん。
楽しそう。
私も…いいかな?
ありがとう。
私も行くね。
294名無しさんだよもん:02/08/17 15:26 ID:MTFMC34C
>>イニシャルKさん
えー、感想を書かせて頂きます。

バイクの出てくるSSを書くなら、もう少しバイクの挙動等を勉強しては如何でしょうか?車とは違うのですから、車をバイクに置き換えただけでは不具合が生じるのは明らかだと思いませんか?

バイクが好きとの事ですが、実際に乗った事はありますか?
物理的に不可能な事も多々あります。そして、あまりにも躍動感に乏しいと言わざるを得ません。

実際に峠を走った事がなければ走り屋のSSは書けない、とは言いません。
百聞ではなく、二百、三百と聞けば、一見に勝る事もあると思います。

ただ、その手間を惜しみ、他人の意見も聞かずに己の中でのみ完結させても理解されるのは困難だし、理解できない奴は読まなくていいと言うならば
このスレでSSを書くのは無意味ではないでしょうか?
295名無しですから:02/08/17 15:40 ID:WlieArk6
>>294
あなたを犯人です。
296名無しさんだよもん:02/08/17 15:43 ID:DRD9CmKA
(´-`).。oO (誰のためのSSなんだろう・・・)
(´-`).。oO (・・・というか)

(´-`).。oO (『誰に読ませるつもりの』SSなんだろう・・・)
297名無しですから:02/08/17 15:50 ID:WlieArk6
>>296
そんな酷な事言う人を犯人だなんて嫌いです。
298名無しですから:02/08/17 16:10 ID:7+MnI4mp
>>294
>>296
ウザイ
299名無しですから:02/08/17 16:17 ID:7+MnI4mp
感想はヲチスレでお願いします。
300名無しさんだよもん:02/08/17 16:22 ID:L1xCrALe
>299
どこだよそれ。
301名無しですから:02/08/17 16:24 ID:7+MnI4mp
そんな事言う人嫌いです。
302名無しですから:02/08/17 17:03 ID:IbNGHS5P
通帳に100万入ってた人嫌いです。
303名無しさんだよもん:02/08/17 17:05 ID:SxudhXLG
作者以上にマジレスしてるヤツのが痛い












っつかワロタヨ
304 ◆0Xt6.J3U :02/08/17 19:11 ID:TPLWrsYo
最近、あまり見ない組み合わせに凝っているので……なんとなく書いてみました。
途中妙なドラマのタイトルが出てきますが、由綺スレの名無しさんからアイデアを(勝手に)いただきました。
タイトルは『残された栞』で5レス。
305『残された栞(1/5)』:02/08/17 19:12 ID:TPLWrsYo
 その日『喫茶店・エコーズ』は珍しく大盛況だった。
 すでに陽は落ちているが、店先は内側から漏れる灯りと、外からも窺えるにぎやかさで明るく照らされている。
 そして珍しくヒマになった由綺がエコーズの前に立つと、時を同じくして入ろうとしていた少女が一人。
 長い黒髪の上にベレー帽を乗せた少女は、美人だがどこか地味で、少し由綺に似た印象を持っていた。
 少女はドアを押さえ、無言でお先にどうぞと促す。
 由綺は「ありがとうございます」と頭を下げ、ドアをくぐった。
 中では冬弥が忙しそうに動いていたが、由綺の姿を認めると、笑顔を見せて、足早に歩いてきた。
「いらっしゃいませ。今日オフだったっけ? あ、いらっしゃいませ」
 後者は由綺の後ろに立つ少女に向けたものだ。
 冬弥は「知り合い?」と由綺に尋ね、由綺が首を振ると困ったように奥の席を見る。
「いま、あそこの四人掛けしかあいてなくってさ……」
 冬弥の声を聞いて、少女が踵を返そうとする。だが、その前に由綺が提案した。
「あの、よかったらご一緒しませんか?」
 少女は迷うように視線を揺らしていたが、やがてこくりと頷いた。
306『残された栞(2/5)』:02/08/17 19:13 ID:TPLWrsYo
 由綺はカフェオレを頼み、少女も迷ったあげくに同じものを注文する。
 冬弥は由綺と話したいような雰囲気だったが、「ごゆっくりどうぞ」と言い残して、厨房へ足早に戻った。
 その忙しそうな後ろ姿に、由綺は小さく手を振る。
 姿勢を戻すと、喧噪の中に紛れそうなか細い声が、由綺の聴覚に届いた。
「あの……本読んでもいいですか?」
「あ、はい。どうぞ」
 話ができないことを少し残念に思いながら、由綺は頷いた。
 少女は駅前の大型書店の名前が記された重そうな紙包みを取り出し、封を開ける。
 中から文庫本が三冊に新書が二冊出てきた。その量に、由綺は友人の一人を思い浮かべた。
 由綺も本はそれなりに読む方だったが、読書家というものは桁違いにたくさんの本を読む。
 少女がカバーの掛かってない真新しい新書に、自前のブックカバーを掛けようとしたところで、
「あ、それ……」
 由綺が声を上げ、少女が不思議そうに視線を上げた。
「それ、『ネトラレ』だよね。この前書籍化したばっかりの……」
 愛した人が次々に奪われる”能力”を背負った人々を描いた、コメディータッチの恋愛マンガで、この秋からドラマ化も決定。
 それがつい最近、ノベル化されたものが少女が手にしたその本だった。
 内容は由綺には少々落ち着かないものだったが、コメディとして読めばそれなりにおもしろい。
 実はそのドラマの主題歌を歌うのが由綺で、先日レコーディングを済ませたばかりだった。
 それで、つい声を上げてしまったのだが、少女は気分を害した風もなく、素直に頷く。
「私の先生に……」
「え?」
「『これおもしろいから読んどきなさい』って言われて、マンガの方を貸してもらったんです。
 それで、おもしろかったから……小説の方も、読みたくなって……」
 初めて少女は微笑んだ。小さな花がほころびるような笑顔だった。
 嬉しくて、つい由綺も声を弾ませ、会話を繋げる。
307『残された栞(3/5)』:02/08/17 19:13 ID:TPLWrsYo
「そうなんだ。先生って、学校の先生?」
 だとしたら、かなり楽しいタイプの先生だと思ったが、はたして彼女は首を振った。
「マンガの先生……」
「マンガの?」
 それはちょっと意外な返答だった。
「漫画家さんなんだ。それとも、アシスタントっていう方?」
「いえ。同人誌を……少し……」
 少女がうつむき、消え入りそうな声で呟く。頬を軽く染めて恥じ入っているしぐさに、由綺の方が慌ててしまう。
「あ、ごめんなさい。私ったら、勝手に話進めちゃって……」
「いえ……」
 気まずげな空気が流れかけたとき、タイミング良く冬弥が現れた。
「お待たせしました」
 二人の前に湯気を立てたカップが置かれる。由綺は心の中で冬弥に感謝した。
「お砂糖、いくつ入れますか?」
「……2つ」
 少女のカップに2つ、自分のカップにも同数の砂糖を落として、スプーンでかき混ぜる。
 挽きたてのコーヒー特有の濃厚な香りが立ち上り、優しく空間に広がった。
 息を吹きかけながら口に含むと、コーヒーの強い主張をミルクがまろやかに包み込み、舌の上に溶ける。
 じわりとにじんでくる液体の暖かさに、ほぅっとため息をついた。
「おいしい……」
 呟いたのは少女の方だった。由綺も「うん、おいしいよね」と笑った。
 その暖かさが、少女の口を軽くしたのか、
「このお店……よく来るんですか?」
「うん。ほら、さっきのウェイターさん。あの人……えっと、一応……その、恋人……だから」
 照れながら、口ごもりながらも、言うだけのことは言う。
 回りくどい表現自体が、ほとんどのろけになってしまっている。
 そのしぐさがあまりにも幸せそうで、少女もつられて笑顔になった。
「……羨ましいです」
308『残された栞(4/5)』:02/08/17 19:14 ID:TPLWrsYo
 由綺が照れて頬に手をやった。ごまかしついでに別の話題をふる。
「ええと、あなたはこのお店、よく来るの?」
 常連と言っていい由綺だが、彼女の姿を見たことはなかった。
「ここのお店……昼間は静かだから、たまに本を読みに来るんです……」
「うん、そうそう。夜になると急に混むんだよね。昼間はガラガラなのに」
「びっくりしました。いつもはすいてて、静かで、落ち着くんですけど……」
「喫茶店としては、あんまりよくないんだけどね」
 二人で軽く声を立てて笑った。
「あ、そうだ。さっきの人とは別の、もう一人のバイトの男の人、知ってる?」
 少女はこくりと頷く。
「その人ね、ミステリーとか好きな文学青年だから、きっと話が合うんじゃないかな?」
 少女は脳裏に文学青年の姿を思い浮かべた。なるほど、確かにそれっぽい顔つきをしている。
 本人が聞いたら「なんだよ、それ」と困った笑顔をするだろうけど。
「あ、そうだ。話を戻すけど、『ネトラレ』のマンガでね……」
 ドラマの撮りで聞いた裏話なんかも交えながら、会話に花を咲かす。
 少女は静かだったが、特に不快な顔も見せず、話に耳を傾け、時折自分からも話をふった。
 由綺も同年代の友人と話すのは久しぶりなので、すっかりはしゃいでいる。
 少し冬弥が寂しそうな顔をしていたが、由綺にしては珍しく、それに気づくこともなかった。
 どのみち店は大忙しで、冬弥が会話にかまけるヒマなどはなかったのだが。

 結局、少女は本を1ページもめくることなく、一時間ほどして店を出た。
「ごめんなさい、話につきあわせちゃって」と謝る由綺に、笑顔でふるふると首を振り、一礼してその場を辞した。
 そのころには一時期の喧噪が嘘のように、店の中は空いていた。
「あー、ようやく一息つける」
「お疲れさま」
 冬弥はすぐ近くのカウンター席に軽く腰をかけて、大げさにため息をついた。
309『残された栞(5/5)』:02/08/17 19:15 ID:TPLWrsYo
「こんな日に限って、彰のやつはいないし……せっかく由綺が来てくれたのにな」
「うん。でも楽しかったから。それに、まだ時間はいっぱいあるし」
「オフなんだ?」
「うん、急にね……。前もって分かっていたらよかったんだけど」
「いいよ。由綺と会えたし、こうして話もできるし……そう言えば、さっきの子となに話してたの?」
 少しいたずら心が湧いた。
「浮気の話」
「え?」
 冬弥がぎくりとして、椅子からずり落ちかける。
「そういうマンガのお話。びっくりした?」
「なんだ、マンガか。驚かさないでくれ」
「ごめんね」
 冬弥が軽くこづこうとしたのを、頭を抱えて大げさにかわす。だけど捕まって、頭をぐりぐりと撫でられる。
 きゃあきゃあと声を上げるが、店内の注目を浴びたことに気づいて、慌てて頭を下げたり。
 そんな些細なやり取りは、先ほどまでの穏やかな会話とは違った幸せだった。
「あれ、それ……由綺の?」
 不意に冬弥がテーブルの上を指す。
「え? ううん……」
 そこに栞が一枚落ちていた。素朴だが趣のある、淡い水彩の風景画で、あの少女が持つにふさわしいものに思えた。
 手にとって眺めている内に、それが市販のものでなく、手書きのものであることに気づいた。
 めくると、裏には流れるような字体で、長谷部彩と書いてあった。
「長谷部、彩さんかぁ……」
 栞を透かして、今日出会ったばかりの少女の姿を思い起こす。
「どうする? あの子見たことあるから、店で預かっておこうか?」
「うん……」
 常識的に考えれば、それが一番手っ取り早い方法だったが、なぜか由綺は、
「うぅん、私が持ってる。できれば、直接返してあげたいから」
 大切そうに、手帳に栞を挟んだ。
 またいつか会えるといい。そんな願いを込めて。
310 ◆xSjwTm9w :02/08/17 19:18 ID:TPLWrsYo
>>305-309『残された栞』でした。
冷静に考えりゃあ、由綺は困ったことをしてるな(;´∀`)
では、失礼。
311名無しさんだよもん:02/08/17 20:22 ID:MTuy24ex
>>310
途中まで美坂*栞*の話かと思ったよ
312名無しさんだよもん:02/08/17 20:28 ID:L1xCrALe
>311
え、違ったの?美坂栞と本の栞をかけてるんだと思ったが。
313名無しくん、、、好きです。。。:02/08/17 20:53 ID:ukspyn/l
感想を。

>全ての命が歌う詩
しおりんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
シチュとしては確かにありきたりだけれど、ストレートに描かれたこういう
ものは大好き。SSとしては既に指摘されているように欠点があるわけですが、
荒削りな魅力が捨てがたいです。しおりん好きの私のツボにはまりました。

>綾香のドキドキ☆学園/授業編
冒頭で前作のフォローをしっかりやっているところはうまいですね。
でも、話がオチてないんですが……。小ネタなんだから落として欲しいな、
と思ったり。

>イニシャルK
他の住人のみなさん、すみません。私はこのSSが気に入っているし、続編も
期待しています。
作者さん、ここを読んでいらっしゃいますか? ネタレスに労力を消費する
くらいなら、ぜひその力をSSの完成度を上げる方へ回して欲しいと思って
いる一読者(=私)がいることも忘れないで欲しいな。
314名無しくん、、、好きです。。。:02/08/17 21:31 ID:ukspyn/l
>残された栞
 私も一瞬しおりんの話かと思った一人です(w。いや、どうでもいいことなのですが。
 ほのぼのとした感じがよく伝わってきていい感じです。本来関係のない二人にうまく
接点を持たせることに成功していると思います。確かに由綺は困ったことをしている
んだけど、由綺視点のお話だからその点はあまり気にせずに読めました。
 文章は全体的に上手いと思いましたが、いまいちこなれていないと感じた
ところもあったので指摘を。
例えば、説明的過ぎると感じたところ。
>由綺が声を上げ、少女が不思議そうに視線を上げた。
 並列接続は不適かな、とか(「上げると」などの順接にしてはどう?)。
>嬉しくて、つい由綺も声を弾ませ、会話を繋げる。
 会話を繋いでいるのは前後を見れば分かるから冗長でしょ、とか、
>少しいたずら心が湧いた。
 それを先に言ってしまったら、直後の一言のインパクトが弱まるでしょ、とか。
また、基本的に由綺視点+第三者視点のはずなのに少女視点になってしまっているところも。
>そのしぐさがあまりにも幸せそうで、少女もつられて笑顔になった。
 「つられたように」かな(これで第三者視点)。
>少女は脳裏に文学青年の姿を思い浮かべた。
 これは明らかにおかしい。推敲ミスかな。

 ま、細かい点はともかく、私は面白く読ませていただきました。
なんとなくでこれだけ書けるのは羨ましい。
315名無しくん、、、好きです。。。:02/08/17 21:35 ID:ukspyn/l
今、自分のレスが読みづらい理由がわかった気がする。
文中に適宜空行を挿入すべきなんだな。(T_T)
316名無しさんだよもん:02/08/17 21:45 ID:yEcyZIHL
>イニシャルK
あなたが荒らしでないことは分かります
ですが、毎日連載の形で投稿するのだけは、
止めていただけませんでしょうか
その理由の一つとして、毎日あげれば、
必然的に感想や、叩きも毎日でてくることになります
それは、いずれ他の作者さんが投稿しにくい環境を
作る事に繋がると思います
それは、あなたが狙っている状態ではないと思います
あと、単純に、連続して全部まとめて投稿されてるほうが
まとめて一気に読む人にとっても読みやすい
環境だと思います
以上の点で私はあなたの連載形式の投稿をやめてほしいと思う。
317316:02/08/17 21:47 ID:3AWS0a+P
さげわすれスマソ
318名無しさんだよもん:02/08/17 22:15 ID:U/UmVZUk
>305-309
彰×彩の話かあ、いやはや斬新ですなあ、って違う?w

全編に漂うほのぼの具合が良い感じだと思いましたです。
バム系のほのぼのは割とこなれてないと上手くいかないものなんですが、この話は上手いと思いましたよ。
エッセンスとして挿入されるクロスオーバーも、多少唐突ではありましたが、楽しめましたです、はい。

てゆーかネトラレで激しくワロタんですがw
319名無しさんだよもん:02/08/17 22:18 ID:nwP7vzhX
 映画版・『デスゲーム』は、隆山でロケが行われることとなった。クライマックスのロケに使われる、旅館『鶴来屋』に協力も依頼した。
 次は主題歌だ。しかしここで思わぬトラブルが発生した。
 まず、人気NO1音楽プロデューサー・緒方英二の傘下のアイドル、緒方理奈と森川由綺の二人が候補に上がった。早速打診を行おうとしたが、『デスゲーム』の原作者・川松新一を始め、出版社側から強く反対された。
 緒方英二は確かにカリスマプロデューサーの名にふさわしく、大ヒット曲を何曲も生み出してきた。しかし、あまりに独裁的なやり方なので、反発を買うことも少なくなかった。
 映画やドラマのタイアップ曲でも、何回となくもめごとを起こしていた。
 川松新一の親友であり、ライバルでもある作家・西江孝信の原作『旋風都市』のドラマ化で主題歌に森川由綺が選ばれ、緒方プロデュースで曲が作られることになった。原作者の西江が作詞を手掛けるのが話題の一つだったが、ここで事件が起こった。
320名無しさんだよもん:02/08/17 22:21 ID:nwP7vzhX
 歌詞が先に作られ、緒方が曲をつける形が取られたのだが、「こんな歌詞は使えない」「自分の作った曲に合わない」と西江の作った歌詞を断わりもなしに没にして、自作の全く別の歌詞に変えてしまったのだ。
 西江を始め、出版社は「OKを出したはずじゃないか、これじゃ話が違う」と激しく抗議したが、緒方は取り合おうとしなかった。
 テレビ局も「今更そんなことでは困る」と抗議したが、「それなら、森川を引き上げる」と脅しまがいの言葉に屈し、やむを得ず了承することになった。
 この一件で、マスコミは緒方を「何様だ!」と攻撃した。
 これにより、「うちの作品がドラマ化されても、緒方には主題歌を作らせるな」とあちこちの出版社からそっぽを向かれてしまったのである。
 川松や出版社に、
「緒方に作らせるくらいなら、主題歌はいりません」
「それでも作らせるなら、『デスゲーム』は中止です」
と言われてしまっては、緒方傘下の歌手を擁立するのは無理だ。
 次に候補に上がったのは、1、2を争う人気バンドに上り詰めた、チャイルディッシュ・アン・アワー(略称CAH)。
 しかし打診したところ、「忙しすぎてとても無理です」と断られてしまった。
 だが、それは表向きの事で、本当は緒方の圧力がかかっていたのは誰もが知るところである。
321名無しさんだよもん:02/08/17 22:24 ID:nwP7vzhX
レポート調SSをやってみました。
スイマセン、後のネタが全然浮かびませんので、
誰か良かったら続きを書いて下さいませんか?(そんな物好きいねえ)
322甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/17 23:50 ID:d6f3x5Cv
323名無しさんだよもん:02/08/18 00:06 ID:CX1/C8F2
>321
リレー小説じゃないけどちょっと思いつき。

「悪徳敏腕プロデューサ緒方英二が殺された。警察は調査を開始。
しかし操作は暗礁に乗り上げる。
そこで第二の殺人。それは警察をあざ笑うかのように、捜査の間隙を
付くものだった。そして四女初音にも凶刃が迫る!
柏木一同は素人探偵として大活躍!
「犯人はお前だ!」
千鶴が指差した相手とは?
そして明らかになる衝撃の結末!!」

うわ、最悪。くだらなすぎ。
324名無しさんだよもん:02/08/18 00:20 ID:CX1/C8F2
>321
第二部
「千鶴の機転で見事事件は解決した。しかし映画「デスゲーム」の
主題歌選考は頓挫したままだった。頭を痛めた製作側はオーディションを
開くことにする。
初音「お姉ちゃん、あたしたちも出よう!」
この一言で鶴来屋は大混乱
へっぽこ音楽家の悪戦苦闘
立ちふさがるライバル
混乱の中見出す一筋の光、神の旋律!
果たして曲は間に合うのか?
そしてオーディションの結果は?

次回「消えないメロディ」
この次もサービスしちゃうわよ」

マジで首つったほうがいいかもしれん。
325名無しさんだよもん:02/08/18 00:30 ID:CX1/C8F2
第三部
「無事オーディションに通ったユニット「鶴来屋」は
スター街道を驀進する。トップに手が届きそうになったとき、
社長がいった。
「千鶴君、君には引退してもらいたい」
メンバーに衝撃が走る
それは陰謀の始まりに過ぎなかった。
明らかにされる過去。
解きほぐされるロジック
単身乗り込んだ楓が最後に見たものとは!?

次回「二人」
この次もサービスサービスぅ!」
326名無しさんだよもん:02/08/18 00:32 ID:OvtjLClw
>>324
スーパースラップティック路線だな。
327名無しさんだよもん:02/08/18 00:39 ID:5Q9u/r/K
今時エヴァネタはどうかと。で、第二の殺人で殺されたのは誰?
328名無しさんだよもん:02/08/18 00:58 ID:CX1/C8F2
第四部
「平和を取り戻したかの「鶴来屋」。しかしそれも一瞬のことで
しかなかった。
「これ以上歌うと、二度としゃべれなくなる」
医師からの残酷な言葉
スターとしての苛烈な日程は初音の喉をぼろぼろにしていた。

「わたし、歌いたい!お兄ちゃんにこの歌を届けたい!」
涙を流す初音。

そしてホワイトクリスマス、最後のコンサート
満員の観客はそこで奇跡を目の当たりにする。

痕四部作ここに堂々の完結!!
最終回「神の子羊」
****************
>321
>323第一部「慟哭」
>324第二部「消えないメロディ」
>325第三部「二人」
>328第四部「神の子羊」
以上ラノベ風にしてみました。これだけで多分単行本四冊になります。
打ち切りにならなければ。

>327
誰が殺されて、犯人は誰で、トリックはなんなのか、一切考えてません。
思いつきなので。
329名無しさんだよもん:02/08/18 01:10 ID:AxZXXwP8
映画『デスゲーム』主題歌
『夕陽の歌』by TSURUGIYA
好評発売中!

>328
後少しの所で、緒方の邪魔が入ると言うのは、いかがでしょう?
330名無しさんだよもん:02/08/18 01:27 ID:5s94pXCH
イニシャルKの作者はだーまえスレに於いて名無しで煽りかましました。
SS書きとして最低なのは言うまでもありませんが、人間としても最低です。
331名無しさんだよもん:02/08/18 01:30 ID:5Q9u/r/K
>>330
ヲチスレ行け。
332流水塔 ◆skb1Nfqs :02/08/18 03:29 ID:XlIiP4yD
感想
「イニシャルK」
葉鍵+バイク という斬新な発想はおもしろいね。多分いままでなかったと思う。
ただ、ひとつ覚えておいて欲しいことはね・・・
 
書き手がここに投稿したってことは、その投稿したSSを読むために、
読み手の大切な時間を奪ってしまう

・・・ってことなんだな、これが。(勿論書き手の時間もだけどね)
だったら読み手の満足するSS(需要) と 書き手の投稿するSS(供給)
の濃度が薄ければ薄いほど、お互いにトラブルもなくこのスレも円滑に
進行していくと思うんだ。そこんところちょっっとだけ考えて欲しいと思ったカナ。
333名無しさんだよもん:02/08/18 03:46 ID:bgesbc6X
>>332
荒らしコテハンがきいたふうな口を聞くんじゃねえ、ボケ。
334名無しですから:02/08/18 09:34 ID:mhy6wsxQ
>>32
あなたを犯人です。
335イニシャルK:02/08/18 14:21 ID:HmcehueH
   ∩
  ((    , _    …>>335-339です 
   ))  /    ヽ …中いいですね
  /'⌒ヾ l ノノルリン〉 関係ない事ですが
 ⊂,人⊂ンルl - _-ノリ
336イニシャルK:02/08/18 14:21 ID:HmcehueH
 折原は駐輪場でNSR50の整備をしていた。
 アッパーカウルの赤が目立つ。
 それ以外は漆黒。
「こいつともお別れか」
 自分のNS50Fほど、手間をかけたわけではない。
 エンジンを始動させる。
 乾いた2ストロークサウンドが木霊する。
(やっぱ、ノーマルチャンバーも悪くないな)
 近づいてくる音。
(50Fか)
 昨日の夜を思い出す。
 HC04E50Fを駆って250Rを引き離していく耕一を。
(4st、4st言ってっけど、結局は二輪だしな)
 けたたましい音。
 強い鼓動。
 NS50Fは50ccのAC04Eを搭載している。
 それが原付特有の軽量さと相まって、鋭いコーナリングを示す。
 コーナーで大排気量を引き離す。
 隆山峠では原付が大型に勝つという場合も多い。
 狭い道幅。
 荒れた路面。
 照明の少なさ。
 種々のコーナー。
 そして、夜の闇。
 走る者は恐怖する。
 迫るコーナー、減速、前輪への荷重移動、不安定となる後輪。
 荷重の抜けた後輪は、いとも簡単にスリップを引き起こす。
 高速コーナーでは、それが事故の原因となっている。
 死んだ者もいる。
 それでも、彼らは走る。
337イニシャルK:02/08/18 14:22 ID:HmcehueH
「よう、ダウンヒルスペシャリスト」
「やめろって」
「いやぁ、50Fも本望だよ、うんうん」
「あほか」
「んだよ、ノリわりぃな」
「それより、NSR50は?」
「これ」
 赤いアッパーカウル。
「なんで、アッパーだけ赤?」
「いや、ネイキッドだったからさ」
「ネイキッドでもいいんだけど」
「馬鹿!」
 折原は拳を振り上げる。
「レーサーに近づける!これは男の夢だろうが!」
「いや、いいけど」
「見ろよ。外装にはこだわってるんだぜ」
 見ると、アッパーカウル、アンダーカウル、シートカウル、全てがFR
P製の物だった。多くの曲面で構成されているため、どこか有機的なフォ
ルムだ。
「どーせ、解体屋経由だろ?」
「まぁな」
「それと、エンジンなんだけどな」
「ん?」
「NS50F前期型のなんだよ」
「別にいいって」
「乗るのは俺じゃないから」
「じゃ、誰が?」
「前あったろ?」
「楓…ちゃんか?」
「そう」
338イニシャルK:02/08/18 14:23 ID:HmcehueH
 昨日、大学を訪れた楓は、耕一のアパートにいた。
「珍しいね、こっちに来るなんて」
「少し相談したい事があって」
「何?」
 見つめ合う二人。
「原付が欲しいです」
「どんなのがいい?」
「……」
「スクーター」
「嫌です」
「アメリカン」
「嫌です」
「レトロ」
「嫌です」
 沈黙する二人。
「耕一さんのみたいのがいいです」
「レプリカ系はやめた方がいいって」
「何でですか?」
「だって、物積めないし、スカートじゃ乗れないし…」
「関係ありません」
「……」
 考え込む耕一。
「分かった」
「え?」
「明日持っていくよ」
 驚く楓。
「本当は買う気なかったんだけどね」
 目を合わせる。
 高まる鼓動。
 伝説が始まる。
339イニシャルK:02/08/18 14:24 ID:HmcehueH
楓お姉ちゃん、いいな
私も欲しい!
お兄ちゃん。
駄目?
お願い…。
340名無しさんだよもん:02/08/18 21:23 ID:EzVw7NBj
>>334-339
『あのね』
『てめえ宛てのレス位きちんと返答しろや、なの』
『好意的なレスだけよんで、批判や意見はスルーしてんじゃねえよ、なの』
『レスみねえんだったらここにカキコすんじゃねえ、なの』
『かなり煽り口調だけど、言ってる事はまとを得てると思うの』
341名無しですから:02/08/18 21:39 ID:s+yi+/+i
>>340
そんな酷な嫌いな事する人が犯人を了承。
342名無しさんだよもん:02/08/18 21:40 ID:o/8ehb5d
>340
まあまあおちけつ。
自画自賛厨には何を言っても無駄。
343名無しさんだよもん:02/08/18 21:42 ID:o/8ehb5d
>341
なりきりで煽るには
「イニシャルK」はあまりにも偉大すぎる存在だから
ぼつぼつ諦めれ。
344名無しさんだよもん:02/08/18 22:15 ID:GFNJnvqN
>340
萌えますた。
345名無しですから:02/08/18 22:15 ID:s+yi+/+i
>>343
嫌です。
346名無しさんだよもん:02/08/18 22:44 ID:QmRjXpP3
>>343
どういう意味で偉大なんだ?w
347名無しですから:02/08/18 22:51 ID:s+yi+/+i
>>346
言葉通りよ。
348せれにあ(selenear):02/08/18 23:22 ID:yiCWQWpB
SS第二弾を投稿しようと思います。

タイトルは『Replay』です。
349『Replay』 〜1st play〜:02/08/18 23:24 ID:yiCWQWpB
夏が訪れていた。
二人の少女が住む町に。
その小さな町に、何よりも大きな夏が…。



それは母からの、信じがたい話だった。
「神尾観鈴さんが、亡くなられたって…」

〜1st play〜

「えっと、…川口さん」
すぐ後ろで私を呼ぶ声がした。
(この声は…)
私は振り返った。
「あ、神尾さん…」
私の予想通り、神尾さんがいた。
綺麗な長い髪が特徴的で笑顔でいることが多い。
でも…。
彼女の笑顔はいつだって長く続かなかった。
350『Replay』 〜1st play〜:02/08/18 23:25 ID:kaGwuEf8
私は同じクラスになってすぐ、彼女に話し掛けた。
明るくて優しそうな人。
この人ならすぐにでも友達になれる。
そう思えたのは最初だけだった。
終りは唐突にやってきた。
彼女の瞳からは涙が溢れ、全身が震えている。
私は何が起こったのか分からなかった。
そのぐらい突然のことだった。
教室には私がその少女を泣かせた、というような空気が漂っていた。
でも、それはすぐに無くなった。
誰が声を掛けても、誰が近づいても結果は同じだった。
何でもないよ、と言いながら震えが治まるまで涙を流していた。
このクラスは、彼女の生活はそうして始まった。
1学期が終わろうとする今も、彼女には友達と呼べる人がいない。
351『Replay』 〜1st play〜:02/08/18 23:25 ID:kaGwuEf8
「えっと、…暑いですね」
神尾さんは笑いながら言った。
「う、うん…そうだね」
気まずい空気が流れていた。
「あ、あの…夏休みなんだけど、川口さん・・・暇かな?」
そう、明日から夏休みだ。
クラスメイトとは最近、どこに行くかとか何をするかとかの話をよくしている。
一緒に遊ぼうという誘いだろうか。
だったら…。
「夏休みは補習があるけど、それ以外は暇だよ」
残念なことに私は成績があまりよくない。
というよりも結構下のほうだ。
夏休み前半は補習授業を受けなければならなかった。
「あ、私も補習あるよ……にはは」
「あはは、がんばらないとね」
「あ、それで…えっと…補習が終わったら…………」
キーンコーンカーンコーン
彼女の言葉はチャイムの音によって遮られた。
背後から先生の声がした。
「おーい、お前ら 終礼始めるぞ 早く教室に入れ」
そう言われ、私は教室へ向かおうとした。
「あ…また……後でね」
神尾さんが申し訳無さそうに言った。
「あ、うん 後でね」
そう言って私達は教室に入った。
352『Replay』 〜1st play〜:02/08/18 23:26 ID:yiCWQWpB
終礼は思っていたより長かった。
通知表を先生から渡される。
補習を受ける生徒には諸注意の書かれたプリントも。
それから先生の話があった。
夏休みにだらけすぎないように、とか
宿題はちゃんとやってくるように、とか。
よく聞いていなかったけれど、とにかく色々話された。
そしてその先生の話もチャイムによって阻まれた。
「あ、もうこんな時間か それじゃあ解散」
学級委員が号令をかけた。
これでいよいよ夏休みだ。
友達と遊んで、家族で旅行に行って…。
私は本当に色々な楽しいことを考えていた。
353『Replay』 〜1st play〜:02/08/18 23:26 ID:yiCWQWpB
終礼が終わってすぐ、友達の美佳達に話し掛けられた。
「茂美、今日の帰り商店街寄ってかない?」
「あ、うん いいよ〜」
私は二つ返事でOKをした。
そしてその場で夏休みの予定を少し話し込んだ。
先生の退屈な長い話のせいですっかり忘れてしまっていた。
神尾さんのことを。

私が思い出したときには、すでに彼女は教室にいなかった。
(もう帰っちゃったのかな…)
彼女に悪いことをしたな、とは思ったけど
そのときは美佳達と商店街に行くことで頭がいっぱいだった。

夏は始まったばかりだった。
354せれにあ(selenear):02/08/18 23:32 ID:yiCWQWpB
>>349-353
『Replay』 〜1st play〜の序盤です。
一気に載せると占有してしまいそうなので…。
長めの話になると思うんで…。
355名無しさんだよもん:02/08/19 00:48 ID:KPDXKtzT
>せれにあ氏
これって長編のイントロだよね。完結させて載せたほうがいいと思う。
長すぎると思うなら>103みたいに無料スペースを借りるという手段もある。

で、今回分の感想、というより批判。
・長文も加えてリズムを変化させたほうがいい。詩じゃないんだし。
・出だしに命かけてください。
・連載にするならヒキを工夫。
・リアリティがなさすぎ。非常に薄い。空調の効いた地下室で
試験管の中の人形劇をみているよう。

最後のだけ少し補足。終業式というけれど、その日は晴れていたのか。
日差し、暑さ、湿度、風通しはどうだったのか。川口はどこに座っていた
のか。クラスメートの様子はどうだったのか。みすずは汗一つかいて
いないのか。ぜんぜん感じられない。つまり暑さが分からない。

じゃあ、意図して淡い文章に仕立てて現実感を薄くしているか、
といえばそうでもない。ありふれた表現を羅列しただけ。

これで設定もAirそのまんま、ストーリーも川口とみすずのすれ違い
→みすずの死→川口の後悔、だったりしたら目も当てられない。
しかも長期連載だったら最悪。

以上、随分辛辣なことを書いたけど、適当にスルーしてください。
相性が合わなかっただけかもしれないので。
356名無しさんだよもん:02/08/19 01:07 ID:4Xsext6W
357名無しさんだよもん:02/08/19 01:21 ID:QQ+MPWFj
>>354
読みました。まだ経験が不足しているような感じですね。
いくつかアドバイスさせてください。

友達ができない、というモチーフでは>115-121のレン萌え氏が琴音を題材にして力作を書いています。
彼はそこで「なぜ友達ができないのか」「それをどのように感じているのか」ということを徹底的に追及し、
かつ、それを誰でも悩みそうな問題にフラッシュバックして読者の考えと作品をシンクロさせようとしています。
せれにあ氏の作品の場合、「友達ができていないから話しかけようとする」のがなぜか?という、
根本的な部分が抜け落ちています。これでは読者は感情移入できません。
なぜ観鈴に話しかけようと思ったのか、なぜ観鈴が気になるのか。
普通観鈴のような態度を取られたら他人は気味悪がって近づきません。では、それでも話しかける理由は?
もしかしたら過去に似たような経験を自分がしたからなのか、それとも、そういう人を知っているからか。
そういった心理描写から読者を引きこんでいくことが、話に厚みを持たせることにつながってゆきます。

将軍氏やレン萌え氏はさすがに有名職人だけあり、非常に上手いです。
↑の狗威氏もしかり。きっと何度も何度も書いて、練習し、レベルを上げてこられたのでしょう。
彼らがネームバリューのある理由はどこにあるのか、よく読んでみれば分かると思いますよ。
358名無しさんだよもん:02/08/20 08:36 ID:wspk59jV
あげあげ
359名無しさんだよもん:02/08/20 10:40 ID:cI7hzta7
SSも料理も味見くらいはしてください
360名無しさんだよもん:02/08/21 08:23 ID:y0/INCSD
メンテ
361名無しさんだよもん:02/08/21 16:36 ID:MYX3qGOE
イニシャルKは面白いなあ。凄く藁えるし。頑張って臭い。
362名無しさんだよもん:02/08/21 17:09 ID:3MsjDL7b
そう言えば、イニシャルKはギャグSSだって最初に作者さんが言っていたなあ。
……すっかり忘れていたけど。
363名無しさんだよもん:02/08/21 18:56 ID:Qttzm+oU
問題は「笑わせてる」か、「笑われてる」かのどちらか側かと言うことだが(藁
364名無しさんだよもん:02/08/21 19:06 ID:oJjyiGta
イニシャルKは、やまざきほうせい。
365名無しさんだよもん:02/08/21 19:24 ID:MYX3qGOE
作品を読まなくても作者だけで楽しめるなんて、凄いと思います。
366甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/22 03:50 ID:R602TRAf
 早いと今日明日当たり圧縮来そう。
367名無しさんだよもん:02/08/22 23:54 ID:PMEagDK2
mennte
368名無しさんだよもん:02/08/23 03:25 ID:uGIihet2
uea
369名無しさんだよもん:02/08/23 18:54 ID:aZGSbsqt
370名無しさんだよもん:02/08/24 02:42 ID:18oaooqq
『アンコールあかりん』
 テスト終了後。浩之のクラスにあかりがやってきた。結果を報告しあう二人。
「実はね・・・私・・・」
「悪かったのか!?」
「・・・なんちゃってー!」
 あかりはおちゃらけて、頭の上で輪を作るポーズを取った。そのとき、周りから歓声が巻き起こった。
「きゃー、神岸さんかわいいー!」
「もう一回やって、もう一回!」
 そう言われて、あかりは戸惑っている。
「え?でも・・・」
「ほら、アンコールに答えてやれよ」
 すると周りから、
「アンコール!アンコール!」
「・・・じゃあ・・・なんちゃってー!」
 あかりは再び、ポーズを取った。
「かわいいー!」
「もう一回もう一回!」
「アンコール!アンコール!」
「え、また?・・・なんちゃってー!」
「アンコール!アンコール!」
「なんちゃってー!」
「アンコール!アンコール!」
「なんちゃってー!」
「アンコール!アンコール!」
「なんちゃってー!」
 グキッ!!
 ・・・ピーポーピーポー・・・
「肩、脱臼だって。何をやらせたのよ!何を!」
 志保に問いつめられて、浩之を始め、クラス一同、
「あんこーる、あんこーる・・・」
371流水塔 ◆sF3VMtwc :02/08/24 02:46 ID:Cj+cwqmX
感想 ;『月は見てる』

怪奇小説、S・キングというより文体=サリンジャー ストーリー=E・A・ポー

これが処女作か。SS書きとしてのポテンシャルの高さが伺える。

人形に命が宿るという話はよくあるが、顔だけってのが興味をそそられる。

安易にハッピーエンドで終わらせないのも新鮮で良い。

栞を破損してしまうシーンにもうちょっと何かしらの動機付けが欲しかった。


372甘えん坊将軍 ◆edRx6H2I :02/08/25 03:36 ID:RmIIf6QY
 メンテ。
373メンテ:02/08/25 23:24 ID:W+EBd2N9
>370
ワラタ
あかりがただの馬鹿女に見えますが。
374名無しさんだよもん:02/08/26 01:51 ID:TfS1a88m
なんていうか、ショートショートらしい落ちがついててワラタ>>370
375名無しさんだよもん:02/08/26 07:10 ID:TZkdriBX
つーか奇面組でそゆネタあったけどな >370
376名無しさんだよもん:02/08/26 07:34 ID:WZDKW8cH
ああ、なんかありそうだな(w>奇面組
377名無しさんだよもん:02/08/26 11:22 ID:Uxci3PWi
下らん評論家気取りが貶しまくるからやる気が削がれるんだよ。
少しは作者への敬意を持て、朕粕ども。
378名無しさんだよもん:02/08/26 11:23 ID:MeZ9zpoI
2ちゃんで敬意とか言われても
379名無しさんだよもん:02/08/26 11:43 ID:x+n6lEeb
普通なら377は下手糞な煽りと取るが、イニKは本物の馬鹿だからなぁ…
本人という可能性が捨て切れん。
ちなみに、アンタの悪品は批評する価値はないです。
そもそも漏れはもう読んでないしな。2〜3行で見限ったから。
380名無しさんだよもん:02/08/26 13:01 ID:Uxci3PWi
>>379
随分と脳内妄想がお盛んなようで。
俺はイニK作者じゃないよ
381名無しさんだよもん:02/08/26 13:56 ID:jT7LFfy+
379自体が下手糞な煽りになってるって。
面白い奴が定期的に煽りに来るのはSS系スレ住人ほとんどが最早承知済みのこと。
一、二行煽りなんぞは放置しとけ。
382名無しさんだよもん:02/08/26 14:13 ID:blUuZP0m
ageながら麻枝スレを煽ってるところからして
Uxci3PWiとイニKは同一人物と思われる
38392:02/08/26 20:49 ID:TW8d1HOL
>272さん
感想ありがとうございます。
おっしゃるとおり三以降は不要かもしれません。でも、三の描写が
一番やりたかったことなので、せめて四をカットということで勘弁
してください。
38492:02/08/26 20:50 ID:TW8d1HOL
>371さん
感想ありがとうございます。なんだか誉めていただいて照れくさい気持ちです。
ちょっと言い訳みたいですが、
>栞を破損してしまうシーン
最初は名雪に壊させるか、とも考えたのですが、そうするとマスクとは
関係ない描写を大量に含まざるを得ず、焦点がぼやけてしまうため、
事故にしました。
動機が弱いというのはおっしゃるとおりだと思います。
「○○でなければならない」ではなく「結果として○○」という弱い
ものになってしまいました。

>ハッピーエンド
一応ホラー系の常套手段で締めようと考えていたので、ああなりました。
あと私自身、性格が歪んでいるため、ハッピーエンドを好まないという
のもあると思います。あと、あそこまでやって、

名雪「仮面を愛するなんて間違ってるよ!」
祐一「名雪の言うとおりだ。俺が間違ってた・・・」
名雪「分かってくれたんだね、祐一」
祐一「名雪はいつも俺のことをみてくれてたんだな」
(月光に照らされて抱き合う二人)<fin>

なんてかなり寒いですし。
385名無しさんだよもん
仮にそういう展開にしたとして、それを寒く感じさせないのが技術なんだがね。