1 :
名無氏物語:
2 :
名無氏物語:2006/03/28(火) 17:40:48 ID:x8u9kY1l
立ちわかれいなばの山の峰におふるまつとしきかば今かへりこむ(古今365)
3 :
名無氏物語:2006/03/28(火) 19:01:18 ID:YXw+kJML
古の奈良の都の八重桜今日九重ににほひぬるかな
4 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 00:06:05 ID:72eJHn2S
同じ和歌を何度も何度も書きこむだけ。よく飽きないねえ。
そろそろ終わりにしたら?
5 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 01:35:00 ID:BjptnXVZ
同じ和歌???
6 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 02:20:57 ID:DMBIrXIp
九重を一重散らせし八重桜けふこの里に匂ひぬるかな
7 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 10:07:49 ID:A50hiC7Y
久々に来たけど、まだやってんだな、あの人。
毎日数首ずつ不気味に書き込むのはそろそろやめてほしい。
だいたい、べつに「お気に入り」じゃなくて
だらだら書いてるだけだろ?
前スレの720
<なんか桜の花びらに埋もれた死体の気分・・・
の気持ち、すごいよくわかる。
8 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 11:05:52 ID:MIJEKPdD
だからさ、工夫がないんだと思う。解釈を書いてみて論じ合うとかすればいいんじゃないかね。
のぞいてみると歌の羅列だけってんじゃ、面白くもなんともない。読む人のことを考えると、もっとね。
9 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 22:57:36 ID:cHb98Cl5
よににずよけふ九重に咲く菊の花にやどれる露の光は(冷泉為村)
10 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 23:11:34 ID:YcmkkVXK
名にたてる吉田の里の杖なればつくともつきじ君がよろづ世(平兼盛[拾遺])
11 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 23:22:32 ID:ZgJd1CmH
いづくにも今朝立初むる秋かぜに草木が上の露もおくらん(烏丸光広「黄葉集」)
12 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 23:23:22 ID:ZgJd1CmH
空はなほ冬ごもりせる雪のうちにわれのみ春と鶯ぞなく(後醍醐天皇「臨永集」)
13 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 23:37:49 ID:D3gSJfEj
岩つつじ岩根の水にうつる火の影とみるまで眺めくらしぬ(春霞集)
14 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 23:38:24 ID:D3gSJfEj
君ならで誰かあぐべきつつゐつの井筒にさける桃の下水(春霞集)
15 :
名無氏物語:2006/03/29(水) 23:53:55 ID:traUi/6b
入日さす遠山桜ひとむらは暮るるともなき花の蔭かな(平瀬家蔵短冊手鑑)
16 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:09:13 ID:OKTAlD+W
うちなびく水かげ草の露のまも契はつきぬ星合のそら(保阪家蔵短冊帖)
17 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:09:49 ID:OKTAlD+W
誰も見よ満つればやがて欠く月のいざよふ空や人の世の中(甲陽軍艦)
18 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:18:58 ID:LM382ozf
誰もみよみてればやがてかく月のいざよひの空ぞ人の世間(正徹)
19 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:26:28 ID:6LkLbu3w
我のみぞもとの身にして恋ひしのぶ見し面影はあらぬよの月(玉葉1982)
20 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:27:32 ID:6LkLbu3w
時ありて花も紅葉もひとさかりあはれに月のいつもかはらぬ(風雅1683)
21 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:28:17 ID:6LkLbu3w
浦とほくならべる松の木の間より夕日うつれる浪のをち方(玉葉2090)
22 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:29:02 ID:6LkLbu3w
むらむらに雲のわかるるたえまより暁しるき星いでにけり(玉葉2138)
23 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:29:43 ID:6LkLbu3w
ふりしめる雨夜のねやはしづかにて炎みじかき灯の末(玉葉2170)
24 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:30:31 ID:6LkLbu3w
波のうへは雨にかすみてながめやる沖の白洲に松ぞ残れる(玉葉2184)
25 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:34:14 ID:ddxA3ssL
花みると人は山辺に入りはてて春は都ぞさびしかりける
26 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:35:14 ID:ddxA3ssL
あし引の山ほととぎすのみならず大かた鳥の声もきこえず
27 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:36:06 ID:ddxA3ssL
郭公まつほどとこそ思ひつれ聞きての後もねられざりけり
28 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:36:47 ID:ddxA3ssL
古郷は浅ぢが原と成りはてて夜すがら虫の音をのみぞ鳴く
29 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:37:24 ID:ddxA3ssL
思ひ余りいひ出づる程に数ならぬ身をさへ人にしられぬるかな
30 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:38:04 ID:ddxA3ssL
忘るなよわするときかば三熊野の浦のはまゆふ恨みかさねん
31 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 00:42:46 ID:TsVEn/dU
多古の浦の底さへにほふ藤波を挿頭して行かむ見ぬ人のため(万19-4200)
32 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:17:23 ID:66RUsMcK
さゆり花ゆりも逢はむと思へこそ今のまさかもうるはしみすれ
33 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:33:23 ID:NEC2rMGo
ふるさとの佐保の河水ながれてのよにもかくこそ月はすみけれ(佐保川)
34 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:34:29 ID:NEC2rMGo
深き夜のあはれをみする月影にいるさの山のおくぞゆかしき(佐保川)
35 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:39:15 ID:z7HG2TCC
ながれてのよにもかくこそ秋の月すみて久しき白河のみづ(小沢蘆庵「六帖詠草拾遺」)
36 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:42:51 ID:z7HG2TCC
かげろふのもゆる春日の山桜あるかなきかの風にかをれり(賀茂真淵「賀茂翁家集」)
37 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:51:00 ID:lqdysQMV
くもりなく目にこそ見えね春雨のふるか朝けの風の露けき(晩花集)
38 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:51:52 ID:lqdysQMV
たらちねのこがひはじむる初春に柳ぞはやくまゆ籠りする(林葉累塵集)
39 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:52:48 ID:lqdysQMV
よも山にあくがれぬべき此ごろの心おちゐる家桜かな(晩花集)
40 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:53:32 ID:lqdysQMV
花も根にかへるを見てぞ木のもとにわれも家路は思ひいでける(晩花集)
41 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:54:10 ID:lqdysQMV
おもふ人すむとはなしに早蕨のをりなつかしき山のべの里(晩花集)
42 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:54:50 ID:lqdysQMV
花の色にまだ染めざりし白妙のはじめにかへす夏衣かな(晩花集)
43 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 08:59:06 ID:DGR5MASd
昨日までなれし袂の花ぞめにかへまくをしき夏衣かな(土御門院「題林愚抄」)
44 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 09:16:08 ID:OGJFIt58
尋ねつる人は家路もわすられて花のみけふは根に帰るかな(寂蓮「寂蓮法師集」)
45 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 09:24:45 ID:3kxw8rQD
花は根に鳥はふる巣にかへるなり春のとまりをしる人ぞなき(崇徳院「千載集」)
46 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 09:35:51 ID:Ca2Zt4Ri
鶯のこゑのひびきに散る花のしづかに落つる春のゆふぐれ(木下長嘯子「挙白集」)
47 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 10:19:52 ID:V18pqxkj
>>8 そうだねえ。なんか意地になって書き込んでるみたいだから
ヌルーして論じ合うってのはいいかも。
この歌のどういうところが好き、とか。
48 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 10:27:08 ID:K9gVcgpy
花の色に心もそめぬうなゐ児の昔よりこそ春はまたれし(散のこり)
49 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 10:30:49 ID:K9gVcgpy
玉だれの小簾の外ちかき梅の花いとしもふれぬ袖もかをれる(散のこり)
50 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:30:09 ID:bHWyyrcI
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ
51 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:42:19 ID:aG2cq9aw
ひとり寝の夜な夜なゆるす涙よりやがてうき名のよそにもりぬる(飛鳥井雅有「隣女集」)
52 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:43:40 ID:aG2cq9aw
めに見えぬこころを人にたぐへてもやる方なきは心なりけり(二条為定「風雅集」)
53 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:52:04 ID:66RUsMcK
三輪の山しかも霞はかくせども花は名にこそあらはれにけれ
54 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:52:51 ID:66RUsMcK
一夜経といへばたやすし昨日今日おぼつかなさの数をやはしる
55 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:54:55 ID:66RUsMcK
柴の庵に夜はのしぐれの音聞きてぬらせる袖はいつかかわかん
56 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:56:10 ID:66RUsMcK
月みればおふけなくしも成りぬかなしらぬ千里も思ひやられて
57 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 15:57:08 ID:66RUsMcK
河浪の音にきほひて涼しきは秋の風てふしらべなるらし
58 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:06:19 ID:mLzfLNpC
明石潟色なき人の袖をみよすずろに月もやどるものかは(藤原秀能「新古今集」)
59 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:08:17 ID:GRUl0ndN
おお、すごいね。乙
へんな口を出してわるかったね。気のすむまでやってくれ。重複しないように書いているわけだもんね。
60 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:12:13 ID:IIdE8KPN
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61 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:13:00 ID:IIdE8KPN
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62 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:13:38 ID:IIdE8KPN
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名無氏物語:2006/03/30(木) 16:14:15 ID:IIdE8KPN
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名無氏物語:2006/03/30(木) 16:14:50 ID:IIdE8KPN
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名無氏物語:2006/03/30(木) 16:15:22 ID:IIdE8KPN
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名無氏物語:2006/03/30(木) 16:16:01 ID:IIdE8KPN
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和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
67 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:17:15 ID:IIdE8KPN
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ 和歌を語れ
68 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:21:36 ID:z78DzaK0
69 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:24:53 ID:z78DzaK0
次スレ立てる時に「和歌を書き込むだけでなく、和歌について語りましょう」とでも書き込みましょう!
70 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:26:39 ID:z78DzaK0
俺の好きな和歌は
千歳まで折りて見るべき桜花梢はるかに咲きそめにけり(千載・堀河天皇)
いいよなぁ…
71 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:34:20 ID:3d8q2rwp
あひゃ
72 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:46:20 ID:9zprEwtS
けふ暮れぬ花の散りしもかくぞありしふたたび春は物を思ふよ(千載2-135)
73 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:47:00 ID:9zprEwtS
さみだれは入江のまこもかりにこし渡りもみえずなりにけるかな(新拾遺3-260)
74 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:55:22 ID:ddxA3ssL
五月やみくらはし山のほととぎす覚つかなくも鳴きわたるかな
75 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:56:10 ID:ddxA3ssL
なにせんに命をかけて誓ひけんいかばやと思ふ折もこそあれ
76 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:57:03 ID:ddxA3ssL
契りありて此の世に又は生るともおもがはりしてみもや忘れん
77 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:57:35 ID:ddxA3ssL
うら風に靡きにけりな里の海人のたくもの烟心よわさは
78 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:58:11 ID:ddxA3ssL
忘れずよ又わすれずもかはら屋の下たく煙したむせびつつ
79 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 16:58:44 ID:ddxA3ssL
かくとだにえやはいぶきのさしも草さしもしらじなもゆる思ひを
80 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:08:31 ID:OGJFIt58
「たづね入る山した風のかをりきて花になりゆく峰の白雲(寂蓮「寂蓮法師集」)
81 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:09:40 ID:OGJFIt58
牛の子に踏まるな庭のかたつぶり角のあるとて身をば頼みそ(寂蓮「寂蓮法師集」)
82 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:17:08 ID:ZepixVI+
恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば(大伴坂上郎女「万葉集」)
83 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:24:40 ID:ZepixVI+
白妙の袖かれてぬるぬばたまの今宵ははやも明けば明けなむ(作者不詳「万葉集」)
84 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:33:26 ID:ZepixVI+
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ(柿本人麿歌集出「万葉集」)
85 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:35:18 ID:ZepixVI+
たらちねの母が飼ふ蚕の繭隠りいふせくもあるか妹に逢はずて(作者不詳「万葉集」)
86 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:36:41 ID:ZepixVI+
さ牡鹿の入野のすすき初尾花いづれの時か妹が手まかむ(作者未詳「万葉集」)
87 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:38:52 ID:ZepixVI+
あしひきの岩根こごしみ菅の根を引かばかたみとしめのみぞゆふ(大伴家持「万葉集」)
88 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:44:47 ID:p/YWDu5F
月はしづみにほひはうかぶ江の水を梅さく庭にせきもとめばや(玄誉法師聞書)
89 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:45:25 ID:p/YWDu5F
花みずはうごかむものか我が心さしもしづけき春の夕べに(玄誉法師聞書)
90 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 17:57:43 ID:A1iWOfrN
うらやまし心のままに咲きてとくすがすがしくもちる桜かな(大田垣蓮月)
91 :
名無氏物語:2006/03/30(木) 20:15:22 ID:aS2OddbJ
こんな感じでいいと思うけど、
みんな和歌の意味はある程度わかるだろうし
惹かれるものが見つかればうれしいじゃん。
岩波文庫の方が好きなタイプだからかな。
92 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 06:40:59 ID:A1ol3zcM
>>91 いや、それはそうなんだけど、
あきらかに一人のひとが、(たぶん)お気に入りでもない和歌を
延々だらだらと書いてりゃ萎えるってもんだよ。
桜花ちりぬる風のなごりには 水なき空に浪ぞたちける
もう間もなくこんな時期がやってくるなぁ。
93 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 12:29:02 ID:JrXOeeVc
山里は心づくしもなぐさみもひとつ木の間の秋の夜の月(素純百番自歌合)
94 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 12:29:47 ID:JrXOeeVc
村時雨くもりみ晴れみ秋の日のうす花薄袖ほさぬころ(素純百番自歌合)
95 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 12:33:54 ID:JrXOeeVc
重ねてもあかでやあけん独り寝に長かりし比の夜半のいくよを(素純百番自歌合)
96 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 12:53:45 ID:OCCyRvyD
かさねてもあかぬ思ひやまさるらん今朝立ちかへるあまの羽衣(待賢門院堀河「続拾遺集」)
97 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:04:31 ID:7F5kKxtc
松に嵐あさぢが露に月のかげそれより外にとふ人はなし(玉葉2252)
98 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:05:25 ID:7F5kKxtc
なれみるもいつまでかはとあはれなりわが世ふけゆく行末の月(玉葉2493)
99 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:05:57 ID:7F5kKxtc
人も世も思へばあはれいく昔いくうつりして今になりけん(玉葉2586)
100 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:06:37 ID:7F5kKxtc
しぐれつる空は雪げにさえなりてはげしくかはる四方の木枯し(玉葉871)
101 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:07:46 ID:7F5kKxtc
われもつつみ君も忍びていはぬまのつもる月日ぞかこつかたなき(玉葉1282)
102 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:08:36 ID:7F5kKxtc
あはれにもめぐりあふよの月かげを思ひいれずや人はみるらん(玉葉1478)
103 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:12:59 ID:W8y5VEqf
近江にか有りといふなるみくりくる人苦しめのつくまえの沼
104 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:14:25 ID:W8y5VEqf
帰るさの道やはかはる変はらねどとくるはまどふけさの朝雪
105 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:15:13 ID:W8y5VEqf
明けぬればくるるものとはしりながら猶恨めしき朝ぼらけかな
106 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:15:51 ID:W8y5VEqf
朝顔を何はかなしと思ひけん人をも花はさこそ見るらめ
107 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:16:24 ID:W8y5VEqf
限りあればけふぬぎ捨てつ藤衣はてなき物はなみだなりけり
108 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:17:30 ID:W8y5VEqf
今よりはうゑてだにみじ花すすきほに出づる秋は侘しかりけり
109 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 13:22:26 ID:KpK0cesY
二人ゆけど行き過ぎかたき秋山をいかにか君が独り越ゆらむ(大伯皇女「万葉集」)
110 :
名無氏物語:2006/03/31(金) 14:54:48 ID:F4owLqxS
いつかわがわたりもはてむねたる夜の夢より後のゆめの浮橋
111 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:21:11 ID:pnB7CVnb
死ぬもよししなぬもよろし又ひとつどうでもよしの春は来にけり
112 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:38:02 ID:17xYU8fj
今はとてたのむの雁もうちわびぬ朧月夜の明ぼのの空(新古58)
113 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:38:45 ID:17xYU8fj
思ひたつ鳥はふる巣もたのむらんなれぬる花の跡の夕暮(新古154)
114 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:39:33 ID:17xYU8fj
散りにけりあはれうらみの誰なれば花の跡とふ春の山風(新古155)
115 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:41:13 ID:17xYU8fj
暮れてゆく春の湊はしらねども霞におつる宇治の柴舟(新古169)
116 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:44:09 ID:X9SoYgtd
をぐら山秋とばかりのうす紅葉しぐれて後の色ぞゆかしき(玉葉766)
117 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:45:00 ID:X9SoYgtd
咲きわけし花の名はなほしられけり秋の末野の霜がれの比(三十番歌合)
118 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:45:53 ID:X9SoYgtd
けさのまの雪は跡なく消えはてて枯野のくち葉雨しほるなり(玉葉987)
119 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:46:43 ID:X9SoYgtd
いかにせむ雲のゆくかた風のおと待ちなれし夜ににたる夕を(風雅1278)
120 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:47:23 ID:X9SoYgtd
見し夢をわが心にもわすればや問はずがたりにいはれもぞする(玉葉1265)
121 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:48:14 ID:X9SoYgtd
山人の真柴にまぜてさす尾花風ふかねどもまねきてぞ行く(玉葉2275)
122 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 00:55:50 ID:I1AZ5D+D
山人の爪木にさせる岩つつじ心ありてや手折りぐしつる(慈円『拾玉集』)
123 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:06:50 ID:DuiNB0xa
ちればとて木の葉の衣袖なくはうき世の民におほひやはせん(正徹)
124 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:28:59 ID:H8rNsiih
おほけなく思ひあがれる心かなさてもぞ袖は染色のかげ(正広)
125 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:29:40 ID:H8rNsiih
墨染のわが衣手のゆたならばうき世の民におほはましものを(良寛)
126 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:47:55 ID:H8rNsiih
雲ちかき峰の木の葉をかたしきて枕の下に嵐をぞ聞く(忠良)
127 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:48:36 ID:H8rNsiih
さ夜ふかき軒ばの嶺に月はいりて暗き檜原に嵐をぞ聞く(永福門院)
128 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:52:34 ID:H8rNsiih
雲路より穂波におつるしら鳥のとば田に消ゆる秋の夕霧(正徹)
129 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:53:06 ID:H8rNsiih
山もとの軒ばの夕日影さえて袂にちかく落つるかりがね(心敬)
130 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:53:45 ID:H8rNsiih
友あまたおりゐる声にさそはれて蘆べはるかにおつる雁金(冷泉為村)
131 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 01:55:35 ID:H8rNsiih
山風のさそふ木の葉とみるばかりふもとのを田に落つるかりがね(村田春海)
132 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:00:42 ID:H8rNsiih
いにしへにはやたちかへれ水無瀬川ふかき心のすゑの白浪(長慶院)
133 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:06:44 ID:H8rNsiih
春霞はやたちぬれや朝日かげにほへる山の空ぞのどけき(伏見院)
134 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:07:25 ID:H8rNsiih
朝日影にほへる山の春風にふもとのさとは梅が香ぞする(一条兼良)
135 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:07:59 ID:H8rNsiih
吉野山つれなくきえぬ白雪やまだ初春のあり明の月(一条兼良)
136 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:08:31 ID:H8rNsiih
いとはやも花ぞまたるる朝日影にほへる山の峰の桜木(三条西実隆)
137 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:09:15 ID:H8rNsiih
夕にも雨とはならじ朝日かげにほへる山の花のしら雲(松永貞徳)
138 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:10:00 ID:H8rNsiih
花ならで花なるものは朝日かげにほへる山の木木のしら雪(小沢蘆庵)
139 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:15:13 ID:H8rNsiih
朝日影にほへる山の桜花千代とことはに見ともあかめや(本居宣長)
140 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:19:59 ID:H8rNsiih
天の原へだてぬ月をしるべにてもろこしまでも行く心かな(寂然)
141 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:22:11 ID:H8rNsiih
行きくらすゐなのささ原そよさらに霰ふりきぬ宿はなくして(藤原為家)
142 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:23:56 ID:H8rNsiih
風わたるゐなのささ原そよさらにうきふししげく露ぞ乱るる(九条教実)
143 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:24:46 ID:H8rNsiih
うらみばやゐなのささ原とにかくにいでそよつらきふしのしげさを(宗尊親王)
144 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:25:21 ID:H8rNsiih
しかのこゑ虫の音もまだ有馬山ゐなのささ原そよや初雪(木下長嘯子)
145 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:26:04 ID:H8rNsiih
暮るる日のゐなのささ原風たちぬいでそよ夏をわするばかりに(中院通勝)
146 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:26:44 ID:H8rNsiih
春風はそよとばかりの音もなし霞みわたれる猪名のささはら(契沖)
147 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:27:19 ID:H8rNsiih
もろともにゐなのささ原道たえてただふく風の音にきけとや(定家)
148 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:27:55 ID:H8rNsiih
春日山峰にも尾にも声はしてしかもかくすか秋の夕霧(澄覚法親王)
149 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:28:58 ID:H8rNsiih
そなたぞとみつつしのばん山の端をしかもかくすかあま雲の空(鵜殿余野子)
150 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:30:08 ID:H8rNsiih
蒲生野の標野の原のをみなへし野守に見すな妹が袖ふる(大江匡房)
151 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:31:58 ID:H8rNsiih
いざや君袖ふりはへてすみれ草むらさきのゆきしめの雪みん(家隆)
152 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:32:44 ID:H8rNsiih
消えやらぬ紫野ゆき標野ゆきそれかとまがふ春の夕暮(藤原為家)
153 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:33:27 ID:H8rNsiih
標野ゆき紫野ゆき秋萩の花にしほるる袖ぞ色こき(宗良親王)
154 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:35:29 ID:H8rNsiih
袖ふりし昔もかくや標野ゆき紫の野の春のまどゐは(豊原統秋)
155 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:38:16 ID:H8rNsiih
春がすみ真袖にわけてしめの行き紫野ゆき子日するかも(加藤千蔭)
156 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:41:12 ID:H8rNsiih
夕すずみあだねの床のあけ方にすだれうごかし秋はきにけり(殷富門院大輔)
157 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:42:01 ID:H8rNsiih
軒はあれてすだれうごかし吹く風にねやのおくまで月ぞいざよふ(後崇光院)
158 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:44:34 ID:H8rNsiih
月かげにみがきておつる滝のうへのみふねの山は雲もかからず(伏見院)
159 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:49:57 ID:H8rNsiih
さわらびのもえ出づる春の夕暮は霞のうへに煙立ちけり(小式部内侍)
160 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:50:54 ID:H8rNsiih
岩そそぐ清水も春の声たててうちや出でつる谷のさわらび(定家)
161 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:51:48 ID:H8rNsiih
雪きゆるたるみのうへはもえ初めてまだ春しらぬ谷のさわらび(堯孝)
162 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:52:19 ID:H8rNsiih
草枕都をとほみいたづらにゆききの月のやどるしら露(定家)
163 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:52:58 ID:H8rNsiih
わぎもこが袖ふきかへす秋風のまだうらなれぬ涙とふらむ(後鳥羽院)
164 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:54:22 ID:H8rNsiih
あすか風袖ふきかへす夕暮に都こへだつる佐保の川霧(藤原秀能)
165 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 02:55:04 ID:H8rNsiih
飛鳥川桜吹きかへす春の風なほたをやめの袖の香ぞする(藤原為家)
166 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:00:25 ID:H8rNsiih
ほに出でてまねく薄のあすか風袖吹き返す秋の夕暮(藤原為家)
167 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:01:07 ID:H8rNsiih
たわやめの袖吹き返す夕風に涼しくすめる鈴の音のよさ(鹿持雅澄)
168 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:02:12 ID:H8rNsiih
あしべゆく鴨のはがひの夕霜をよそにはなかぬさよ千鳥かな(家隆)
169 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:04:05 ID:H8rNsiih
あしべゆく鴨の羽風もさむき夜にまづかげこほる三島江の月(藤原雅経)
170 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:04:39 ID:H8rNsiih
暮れゆけばさしてぞ恋ふるひのもとのみつの浜松いつとわきける(家隆)
171 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:05:33 ID:H8rNsiih
大伴の御津の浜風吹きはらへまつとも見えじうづむ白雪(定家)
172 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:06:20 ID:H8rNsiih
嘆きつつ独りやさねん葦辺ゆく鴨のはがひも霜さゆる夜に(花山院長親)
173 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:06:51 ID:H8rNsiih
梅がえの花も氷やとぢつらんうぐひすの涙いまだひなくに(亀山院)
174 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:07:38 ID:H8rNsiih
白金も金も玉も天地の賜はる国ぞなにかなげかん(楫取魚彦)
175 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:08:08 ID:H8rNsiih
銀も金も玉もよしゑやし飲みての後は欲しけくもなし(鹿持雅澄)
176 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:09:52 ID:H8rNsiih
香をとめて人も見に来ぬ梅の花待ちくらしつつ独りをるかな(壬生忠見)
177 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:11:34 ID:H8rNsiih
春くれば先づさく宿の梅の花香をなつかしみうぐひすぞ鳴く(源実朝)
178 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:17:24 ID:uPn3qZ7t
秋風の吹きうらがへすくずの葉のうらみてもなほ恨めしきかな
179 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:17:56 ID:uPn3qZ7t
ありはてぬ命まつまのほどばかり憂き事しげく歎かずもがな
180 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:18:34 ID:uPn3qZ7t
夏の夜のまだ宵ながら明けぬるを雲のいづくに月宿るらん
181 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:19:55 ID:uPn3qZ7t
雲ゐにも深き心のおくれねばわかると人にみゆるばかりぞ
182 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:20:29 ID:uPn3qZ7t
心をぞわりなきものと思ひぬるみるものからや恋しかるべき
183 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:21:57 ID:uPn3qZ7t
恋ひしなばたが名はたたじ世の中の常なきものといひはなすとも
184 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:22:31 ID:uPn3qZ7t
梅が香を夜はの嵐の吹きためて槙の板戸の明くる待ちけり
185 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:23:15 ID:uPn3qZ7t
いづかたと聞きだにわかず郭公ただ一こゑの心まどひに
186 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:24:02 ID:uPn3qZ7t
忍びつつやみなんよりは思ふ事ありけりとだに人にしらせん
187 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:24:40 ID:uPn3qZ7t
君が代は千世に一たびゐるちりの白雲かかる山となるまで
188 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:25:18 ID:uPn3qZ7t
いとどしくなぐさめ難き夕暮に秋とおぼゆる風ぞ吹くなる
189 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:29:42 ID:rjSKYasY
天の川うきつの波に彦星の妻むかへ舟いまやこぐらし(藤原敦仲[新勅撰])
190 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 03:32:05 ID:rjSKYasY
天の川川音すみて彦星の妻迎へ舟まつや久しき(土御門院小宰相[新続古今])
191 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 07:14:46 ID:GXIP8ERE
むかへ舟八十瀬をかけてこぎ出でぬと妻にはつげよ天の河風(下河辺長流)
192 :
名無氏物語:2006/03/32(土) 18:09:37 ID:k0EOKr4I
敷島のやまとごころを人とはば朝日ににほふやまざくら花
193 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 00:17:27 ID:i2kmkuhk
琴の音に峰の松風かよふらしいづれのをより調べそめけむ(斎宮女御「拾遺集」)
194 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 00:33:12 ID:lHY84spn
琴の音はむべ松風にかよひけり千とせをふべき君にひかれて(玉葉1075)
195 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 00:47:27 ID:lHY84spn
衣手は涙にぬれ紅のやしほは恋のそむるなりけり(万代集)
196 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 00:48:00 ID:lHY84spn
狩人の夏の夜ふかくいるさ山ともしの影の見えみ見えずみ(大弐集)
197 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:36:21 ID:8zw7lRM3
しらみゆく霞のうへのよこ雲に有明ほそき山のはの空(風雅1432)
198 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:37:48 ID:8zw7lRM3
つくづくと春日のどけきにはたづみ雨の数みる暮ぞさびしき(玉葉99)
199 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:38:32 ID:8zw7lRM3
つくづくと春日のどけきにはたづみ雨の数みる暮ぞさびしき(玉葉99)
200 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:39:15 ID:8zw7lRM3
目にちかき庭の桜の一木のみ霞みのこれる夕暮の色(玉葉210)
201 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:39:56 ID:8zw7lRM3
風にさぞちるらん花の面影のみぬ色をしき春の夜のやみ(玉葉256)
202 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:41:09 ID:8zw7lRM3
夕立のとほちを過ぐる雲の下にふりこぬ雨ぞよそに見えゆく(玉葉414)
203 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:42:07 ID:8zw7lRM3
夕ぐれの野べ吹き過ぐる秋風に千草をつたふ花の上の露(新拾遺373)
204 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:42:53 ID:8zw7lRM3
ただひとへ上はこほれる河の面にぬれぬ木の葉ぞ風にながるる(玉葉940)
205 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:43:35 ID:8zw7lRM3
言の葉はただなさけにも契るらん見えぬ心のおくぞゆかしき(玉葉1388)
206 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:44:08 ID:8zw7lRM3
なほこりず頼むかさしも憂ききはの今宵をみてもあすの夕暮(玉葉1408)
207 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:44:49 ID:8zw7lRM3
かへりみる我がふるさとの雲の波けぶりもとほし八重の潮風(玉葉1213)
208 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:45:30 ID:8zw7lRM3
庭のおもの一木の松を吹く風にいくむら雨の声をきくらん(玉葉2196)
209 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:46:02 ID:8zw7lRM3
なべて世はくれこそゆくに春雨のはるるか雲のひまのしらめる(玉葉100)
210 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:51:20 ID:rdRFps90
いく声も聞かまほしきをあやにくになきすててゆく時鳥かな(実明女)
211 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:51:56 ID:rdRFps90
いく声も聞かまほしきに時鳥今一こゑとなどおもふらん(桜井基佐)
212 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:52:38 ID:rdRFps90
物をのみ思ひ寝覚めにつくづくと見るも悲しき灯し火の色(遊義門院)
213 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:57:18 ID:kxEE2o9v
あさぼらけ雪ふるさとを見わたせば山のはごとに月ぞ残れる
214 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:58:06 ID:kxEE2o9v
ぬれぬれも猶かりゆかむはし鷹のうはげの雪を打ち払ひつつ
215 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:58:53 ID:kxEE2o9v
行末のしるしばかりに残るべき松さへいたく老いにけるかな
216 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 01:59:37 ID:kxEE2o9v
柳葉のゆふしでかけてそのかみにおしかへしてもにたる比かな
217 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:00:24 ID:kxEE2o9v
あふさかは東路とこそ聞きしかど心つくしの関にぞ有りける
218 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:01:00 ID:kxEE2o9v
いまはただ思ひたえなむとばかりを人伝ならで云ふよしもがな
219 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:06:19 ID:nJjszO5W
夜もすがら物思ふ頃は明けやらで閨のひまさへつれなかりけり(俊恵)
220 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:08:32 ID:nJjszO5W
秋の夜のしづかにくらきまどの雨打ちなげかれてひましらむらん(式子内親王)
221 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:09:17 ID:nJjszO5W
袖の上もいくたびばかりしめるらん物おもふ宿の有明の月(順徳院)
222 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:14:47 ID:nJjszO5W
いまはとて古巣にかへる鶯よ都の春の物語りせよ(藤原実房)
223 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:33:50 ID:uBJ5Athz
神な月時雨ばかりを身にそへてしらぬ山ぢに入るぞかなしき(後撰453)
224 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 02:43:10 ID:TkLGcVvv
秋の野に鹿のしがらむ荻の葉のすゑ葉の露のありがたの世や(いほぬし)
225 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 18:46:04 ID:3D6bQxJp
冬の夜にいくたびばかりねざめして物思ふ宿のひま白むらん(後拾遺392)
226 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 18:57:02 ID:6qnL+zdq
大空の雨はわきてもそそがねどうるふ草木はおのがさまざま(千載1250)
227 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 19:00:10 ID:6qnL+zdq
我だにもまづ極楽にむまれなばしるもしらぬも皆むかへてん(新古1925)
228 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 19:08:46 ID:DcFrTgBH
昨日だにとはむと思ひし津の国の生田の森に秋は来にけり(藤原家隆[新古今])
229 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 19:09:34 ID:DcFrTgBH
時雨ゆく生田の森の秋の色をとはでぞよそにみるべかりける(藤原俊成女[続後拾遺])
230 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 19:10:36 ID:DcFrTgBH
秋風にまたこそとはめ津の国の生田のもりの春の明ぼの(順徳院[続古今])
231 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 19:13:15 ID:P7+bnnG8
津の国の生田の杜の初時雨あすさへふらば紅葉しぬべし(藤原教実[続千載])
232 :
名無氏物語:2006/04/02(日) 19:26:33 ID:ONqK5P8z
かきくらす床の涙の水鏡われさへ我にとほざかりゆく(大内政弘)
233 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 01:40:46 ID:3PBOtyPQ
めにみえてわかるる秋ををしまめや大空のみぞながめらるらん(「陽成院歌合」)
234 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 01:51:54 ID:81hmiwqK
つれづれと空ぞ見らるる思ふ人天くだり来んものならなくに(和泉式部)
235 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 01:52:57 ID:81hmiwqK
見ずもあらずみもせぬ人の形見かは五月の空の夕暮の雲(藤原家隆)
236 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 01:53:57 ID:81hmiwqK
かた見かはしるべにもあらず君恋ひてただつくづくとむかふ大空(藤原定家)
237 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 01:54:37 ID:81hmiwqK
おほ空はくれゆく秋のかたみかはをしむ袂もうちしぐれつつ(後鳥羽院)
238 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:00:19 ID:Pg6UBbFd
つれづれとながめのみするこのごろは空も人こそ恋しかるらし(藤原定頼[風雅])
239 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:06:43 ID:96HJIfWL
幾声もなほ聞かましを郭公ねざめのさきもなきやしつらん(玉葉334)
240 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:07:31 ID:96HJIfWL
秋よりも月にぞなるるすずむとてうたた寝ながらあかす夜な夜な(風雅385)
241 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:08:30 ID:96HJIfWL
秋ふかきねざめの時雨ききわびておきいでてみればむら雲の月(玉葉771)
242 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:09:19 ID:96HJIfWL
こよひぞとまつ夕ぐれの玉章はまたさはるかとあけまくもうし(玉葉1383)
243 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:09:52 ID:96HJIfWL
たのまねどたのめし暮は待つといはんあはれと思ふかたもありやと(風雅1044)
244 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:11:24 ID:96HJIfWL
今宵さへ来ずなりぬよと思ひつづけ涙ににほふ灯の色(三十番歌合)
245 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:15:03 ID:Ip40F4v6
朝夕にむなしき空をながめてもたかく仰ぎし君を恋ひつつ(宗尊親王)
246 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:16:36 ID:Ip40F4v6
そなたともたがゆふ暮の空なれば恋しきたびに詠めやるらん(宗良親王)
247 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:17:20 ID:Ip40F4v6
かたみかはそなたのそらの峰の雲恋しきたびにうちながめつつ(後崇光院)
248 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:18:34 ID:Ip40F4v6
わぎもこは月の都へいらなくに暮るれば空のながめらるらん(井上文雄)
249 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:21:10 ID:zOucbJ9R
涙やは又もあふべきつまならんなくよりほかの慰めぞなき
250 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:21:55 ID:zOucbJ9R
冬の夜に幾たびばかりね覚してもの思ふ宿のひましらむらん
251 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:22:37 ID:zOucbJ9R
都のみかへりみられて東路を駒のこころにまかせてぞ行く
252 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:23:12 ID:zOucbJ9R
山がらす頭もしろく成りにけり我がかへるべき時やしるらん
253 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:23:53 ID:zOucbJ9R
ともすればかりの山辺にあくがれし心に身をもまかせつるかな
254 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:24:54 ID:zOucbJ9R
今はただ思ひ絶えなんとばかりを人づてならで言ふよしもがな
255 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:27:23 ID:1JLUjG4N
おほ空はこひしき人のかたみかは物思ふごとにながめらるらむ(古今743)
256 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:40:11 ID:5V85EwFx
思へどもつらくもあるかな七夕のなどか一夜と契りそめけん(基長[新勅撰])
257 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:41:40 ID:5V85EwFx
あかれじの心や深き七夕の年に一たびまれにのみ逢ふ(花山院[玉葉])
258 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:42:14 ID:5V85EwFx
あぢきなく春はいのちのをしきかな花ぞこの世のほだしなりける(和泉式部[風雅])
259 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:46:08 ID:YYSAY9hy
さく花は千種ながらに時過ぎて枯れゆくをのの霜のさむけさ(宗尊親王)
260 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:47:00 ID:YYSAY9hy
花いへばちくさながらにあだならぬ色香にうつる野べの露かな(三条西実隆)
261 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:48:01 ID:YYSAY9hy
さまざまに心うつりて咲く花は千種ながらにあかずしぞおもふ(後水尾院)
262 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:48:53 ID:YYSAY9hy
冬枯の草葉にも見よ色といへば千種ながらにあだの世の中(後水尾院)
263 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 02:49:51 ID:YYSAY9hy
さく花の千種ながらにうちなびきかぎりもみえぬのべの秋かぜ(霊元院)
264 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:11:25 ID:USPpGB3t
夕霞たなびく山の春よりも色の千種にさけるなでしこ(順徳院)
265 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:12:08 ID:USPpGB3t
あけわたるとやまの花にうつろひて色の千草にたつかすみかな(藤原泰綱)
266 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:12:58 ID:USPpGB3t
見わたせば色の千種にうつろひて霞をそむる山ざくらかな(藤原行家)
267 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:13:37 ID:USPpGB3t
秋も又色の千くさのおなじ野に霞みし花のかげぞわすれぬ(津守国道)
268 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:14:31 ID:USPpGB3t
春の色を千種にこめて天の原かぎりもしらず立つ霞かな(肖柏)
269 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:18:47 ID:a6+IsJ2T
やまやはるなけや鶯すみがまの煙も空にかすむけしきを(衲叟馴窓)
270 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:19:26 ID:a6+IsJ2T
移り来てなけや鶯うららなる南のかたえ木のめ春風(冷泉為村)
271 :
名無氏物語:2006/04/03(月) 10:20:17 ID:a6+IsJ2T
染めつくす峰の紅葉をいづる日のあからさまにしあふは逢ふかは(加藤千蔭)
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白浪のこすかとぞみる卯花のさける垣ねや末の松山(藤原長方)
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名無氏物語:2006/04/04(火) 00:56:53 ID:Y4upjdSR
しら浪のこえてかへると見えつるや雪に風吹くすゑの松山(慈円)
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名無氏物語:2006/04/04(火) 00:58:58 ID:Y4upjdSR
さざなみのこすかとぞみる唐崎や松のしづえにふれる白雪(澄覚法親王)
278 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:00:15 ID:Y4upjdSR
松かげに咲ける桜は末の山したより浪のこすかとぞみる(小沢蘆庵)
279 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:04:29 ID:LMpgQLPo
うしと思ひ恋しと思ふそのあたり聞かじやいまは身をなきにして(玉葉1738)
280 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:05:30 ID:LMpgQLPo
かぎりなくうきものからにあはれなるはいづれ我が身の心なるらん(風雅1174)
281 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:06:30 ID:LMpgQLPo
ねられねばただつくづくと物を思ふ心にかはるともし火の色(風雅1239)
282 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:07:25 ID:LMpgQLPo
さらざりしそのよは月をいかが見しむかへば人のうさになり行く(風雅1291)
283 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:08:08 ID:LMpgQLPo
恋しさも憂さも初めにかへりけりよしなき夢の覚むる朝は(三十番歌合)
284 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:08:53 ID:LMpgQLPo
夜をこめてまたこぎ出づる人もあれやあまた声するよその友舟(玉葉1242)
285 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:12:48 ID:Ube3kpbx
年をへてつれなき人を恋ふる身は涙の河の身をつくしかな(能因)
286 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:13:31 ID:Ube3kpbx
きみゆゑに涙の川にゆらさるるみをつくしともなりはてねとや(藤原経家)
287 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:14:36 ID:Ube3kpbx
涙川あふせもしらぬ身をつくしたけこす程に成りにけるかな(慈円)
288 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:15:28 ID:Ube3kpbx
身をつくし忍ぶ涙のみごもりにこの世をかくてくちやはてなん(藤原定家)
289 :
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290 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:19:59 ID:SBTkLR5/
年の内に春はきにけり一年をこぞとやいはん今年とやいはむ
291 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:20:38 ID:SBTkLR5/
たちかへり哀とぞ思ふよそにても人に心をおきつしら波
292 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:21:11 ID:SBTkLR5/
人はいさ我はなき名の惜しければ昔も今もしらずとをいはん
293 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:21:50 ID:SBTkLR5/
月みればちぢに物こそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど
294 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:22:41 ID:SBTkLR5/
芦田鶴のひとりおくれて啼くこゑは雲のうへまで聞えつがなむ
295 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:23:17 ID:SBTkLR5/
うゑし時花待ちどほにありし菊うつろふ秋にあはむとやみし
296 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 01:26:00 ID:PpGV48Zx
物おもふ涙の河の身をつくしふかきしるしは袖にみゆらん(中臣祐春[続千載])
297 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 08:31:23 ID:fCJXI16T
消えぬべき命も生くやと試みむ玉の緒ばかり逢はむと云はなむ(作者不明記「新撰万葉集」)
298 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 08:33:36 ID:fCJXI16T
ぬきみだる涙もしばしとまるやと玉の緒ばかりあふよしもがな(紀貫之「貫之集」)
299 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 08:45:53 ID:CViEWnm9
さぬらくは玉の緒ばかり恋ふらくは富士の高嶺の鳴沢のごと(万葉集)
300 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 08:58:34 ID:2pu0iW23
いかにせむ今はたたえて春の夜の人だのめなる夢をだにみず(藤原家隆)
301 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 09:36:07 ID:WqTd7mVY
恨みても泣きても何をかこたまし見しよの月の辛さならでは(少将内侍[続古今])
302 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 09:40:51 ID:fTtfhatg
雁がねのなきてもいはむ方ぞなきむかしのつらの今の夕暮(定家)
303 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 16:19:07 ID:PpGV48Zx
山水に老せぬ千世をせきとめておのれうつろふしら菊の花(定家[新千載])
304 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 16:19:49 ID:PpGV48Zx
桜花梢さびしくちりすきてのこれる枝に春ぞすくなき(九条師教[玉葉])
305 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 16:39:30 ID:3oZFnWQI
山川の菊のした水いかなればながれて人の老をせくらむ(新古717)
306 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:02:39 ID:XQNH/Fop
誰をかもしる人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに(古今909)
307 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:13:31 ID:1ZU9hEqv
老をせく菊のした水手にむすぶこのさと人ぞ千世もすむべき(定家)
308 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:14:05 ID:1ZU9hEqv
天つ星光をうつすみかは水老せぬ菊のかげやせくらん(順徳院)
309 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:14:44 ID:1ZU9hEqv
よしの川はやくのとしをかへさめや菊の下水老をせくとも(後水尾院)
310 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:15:54 ID:1ZU9hEqv
老をせくためしまでこそくみしらねこのたに河も菊のしたみづ(霊元院)
311 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:17:13 ID:1ZU9hEqv
まちをしむ花にまぎれし心からすぐす月日の春ぞすくなき(藤原為家)
312 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:32:03 ID:1ZU9hEqv
けふのこる花のかとりの白がさねあすたちかへむ春ぞすくなき(正徹)
313 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:32:52 ID:1ZU9hEqv
高砂のをのへの松や君がへん千代のともとはならむとすらん(藤原俊成)
314 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:33:32 ID:1ZU9hEqv
いかにせん鏡のそこにみづはぐむかげもむかしの友ならなくに(鴨長明)
315 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:34:03 ID:1ZU9hEqv
高砂の松をともとて鳴く千鳥きみがやちよのこゑやそふらん(九条良経)
316 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:35:07 ID:1ZU9hEqv
友と見しよそのもみぢは散りはててひとりしぐるる高砂のまつ(藤原為家)
317 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:35:55 ID:1ZU9hEqv
みよしのの吉野の宮はふりにけり松も昔の松やすくなき(順徳院)
318 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:36:38 ID:1ZU9hEqv
子の日せし代代のみゆきのあとふりて松もむかしの春や恋しき(宗尊親王)
319 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:43:30 ID:LMiPECZL
うき身をも思ひな捨てそ秋の月むかしより見し友ならぬかは(藤原隆房[続後撰])
320 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:44:48 ID:LMiPECZL
高砂の松も昔になりぬべしなほ行末は秋の夜の月(寂蓮[新古今])
321 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:45:23 ID:LMiPECZL
高砂の松もかひなし誰をかもあはれ歎きのしる人にせん(藤原忠定[続拾遺])
322 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:49:08 ID:LMiPECZL
冬きては雪の底なる高砂の松を友とぞいとどふりぬる(為家[続拾遺])
323 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:53:10 ID:PpGV48Zx
月だにも老の涙のへだてずはむかしの秋の友とみてまし(一条実経[続拾遺])
324 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:58:14 ID:PpGV48Zx
高砂の松を友ともなぐさまで猶妻ごひに鹿ぞ鳴くなる(尊円親王[新拾遺])
325 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:58:48 ID:PpGV48Zx
さきやらぬ花の梢はたかさごの松を友とやつれなかるらむ(直明王[新続古今])
326 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 17:59:43 ID:BF/QfbbQ
発見者⇔八触手
規制神邪悪
327 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:06:55 ID:J70xnNjl
かくしつつ世をやつくさむ高砂のをのへにたてる松ならなくに(よみ人しらず「古今集」)
328 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:07:34 ID:J70xnNjl
いたづらに世にふる物と高砂の松も我をや友と見るらん(紀貫之「拾遺集」)
329 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:12:10 ID:HmJm07dC
知る人と松をもいかがたのむべきうきよをいとふ友ならなくに(宗尊親王)
330 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:12:58 ID:HmJm07dC
風かよふ松もむかしの友とてやおなじ軒端ににほふたち花(飛鳥井雅世)
331 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:13:36 ID:BF/QfbbQ
発見者⇔八触手
規制神邪悪
332 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:13:38 ID:HmJm07dC
年こゆる色やはかへん高砂の松もむかしの沖つしらなみ(正徹)
333 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:14:28 ID:HmJm07dC
したふなよ松もむかしのとばかりにあだなる花の春の別れは(後柏原天皇)
334 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:15:10 ID:HmJm07dC
君が代は雲井はるかに高砂の松もむかしの友づるのこゑ(三条西実隆)
335 :
名無氏物語:2006/04/04(火) 18:16:10 ID:HmJm07dC
高砂の松をためしも雪のけさいたづらにふる友とやはみん(長嘯子)
336 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 00:31:25 ID:E7QZ3Giz
山かげのきくのしたみづいかなればくむ人ごとにおいわたるらん
337 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 00:43:07 ID:uL2ljpB6
君をおきてあだし心をわがもたばすゑの松山浪もこえなむ(古今集・東歌)
338 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 00:56:31 ID:KWmq4OrO
浦ちかくふりくる雪は白浪の末の松山こすかとぞ見る(古今326)
339 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:01:32 ID:ZdXG5WUB
きゆるかと見えつる夜はの灯のまた寝ざめてもおなじかげなる(玉葉2166)
340 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:02:14 ID:ZdXG5WUB
あすか川あすともしらぬはかなさによし流れての世をもたのまじ(玉葉2583)
341 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:02:59 ID:ZdXG5WUB
玉藻かるかたやいづくぞ霞たつあさかの浦の春の明ぼの(新千載13)
342 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:04:03 ID:ZdXG5WUB
さそふべき風はかすみに隔たりて梅が香しらぬ窓のあけぼの(藤谷集)
343 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:04:43 ID:ZdXG5WUB
岸とほき川瀬の霞すゑはれて柳にみゆる春風のいろ(藤谷集)
344 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:05:56 ID:ZdXG5WUB
ふかくたつ霞ばかりに雲とぢて見えぬ空よりそそく春雨(藤谷集)
345 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:13:03 ID:bZf/GHmc
夕さらば潮満ち来なむ住吉の浅香の浦に玉藻刈りてな(弓削皇子「万葉集」)
346 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:22:21 ID:tov+HHb0
春きてぞ人もとひける山里は花こそ宿のあるじなりけれ
347 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:22:54 ID:tov+HHb0
朝まだき嵐のかぜのさむければ散るもみぢ葉をきぬ人ぞなき
348 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:24:06 ID:tov+HHb0
霜おかぬ袖だにさゆる冬の夜の鴨のうは毛を思ひこそやれ
349 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:24:49 ID:tov+HHb0
いづれをかわきてをらまし山桜心うつらぬ枝しなければ
350 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:25:37 ID:tov+HHb0
あし曳の山郭公さとなれてたそかれ時になのりすらしも
351 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:26:07 ID:tov+HHb0
いかでいかでこふる心を慰めて後の世までにものを思はじ
352 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:31:55 ID:jyPxZT/+
はつせ川しらゆふ浪にすずみしてかげ立ちならすふたもとの杉(藤原為家「貞応三年百首」)
353 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 01:54:43 ID:jyPxZT/+
如何してかく思ふてふ事をだに人づてならで君にかたらん(藤原敦忠「後撰集」)
354 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:00:34 ID:Jeg4YTIr
有明の月だにあれやほととぎすただ一こゑのゆくかたも見ん(後拾遺192)
355 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:14:31 ID:MtJ0McZy
見もはてでさめけん夢を思ふにもこれぞうつつといかでしらせん(玉葉1516)
356 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:32:23 ID:KWmq4OrO
きみ恋ふる涙のとこにみちぬればみをつくしとぞ我はなりぬる(古今567)
357 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:43:16 ID:8YqIbXiK
ほととぎすなくべき枝とみゆれどもまたるるものは鶯の声(藤原道綱)
358 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:43:51 ID:8YqIbXiK
鶯のこゑ聞きそむるあしたよりまたるる物はさくらなりけり(本居宣長)
359 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:51:08 ID:8YqIbXiK
春ならば花とやみらむ冬ごもりみやまをわけてふれる白雪(藤原長能)
360 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:57:46 ID:ZNvjNf9Q
梅の花あかぬ色香もむかしにて同じ形見の春の夜の月(俊成女[新古今])
361 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 02:58:20 ID:ZNvjNf9Q
世々へてもあかぬ色香は残りけり春やむかしの宿の梅が枝(範憲[風雅])
362 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:06:52 ID:ZNvjNf9Q
散る花のあかぬ色香を身にかへてさも慕はるる山桜かな(道良[続千載])
363 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:07:38 ID:ZNvjNf9Q
袖のうへにあかぬ色香はとどめおけ暮れなば春の花の形見に(公経[続千載])
364 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:14:44 ID:ZNvjNf9Q
我が袖ににほひかうつせむめの花咲きちる岡の春の夕風(飛鳥井雅有)
365 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:18:03 ID:ZNvjNf9Q
梅の花恋しきことの色ぞそふうたてにほひのきえぬ衣に(式子内親王)
366 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:19:01 ID:ZNvjNf9Q
玉桙のゆくてばかりを梅の花うたてにほひの人したふらん(定家)
367 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:20:42 ID:ZNvjNf9Q
人またでねなましものを梅花うたて匂ひのよはの春風(宗尊親王)
368 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:21:42 ID:ZNvjNf9Q
みてのみやけふもすぎなん白雲の夕ゐる嶺の花の下陰(西園寺公相)
369 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:25:18 ID:5J1aBGEV
見てのみや山路に千世を送るべきいざ折りとらん白菊の花(飛鳥井雅親)
370 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:30:07 ID:5J1aBGEV
山もりもをらばやいはむ高砂のをのへの桜宿しばしかせ(藤原家隆)
371 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:36:19 ID:5J1aBGEV
みわたせば松に紅葉をこきまぜて山こそ秋の錦なりけれ(藤原良経)
372 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:37:05 ID:5J1aBGEV
たつた姫松にもみぢをこきまぜて都の外の錦とぞみる(宗良親王)
373 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 03:38:32 ID:5J1aBGEV
こきまぜし柳さくらの春の夢見わたせばまた雪の初花(正徹)
374 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 10:04:52 ID:7b9inY2C
秋も又千種の花をこきまぜて都の野べぞ錦なりける(松永貞徳)
375 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 10:22:48 ID:R8I3Bwpw
これも又錦なりけりこきまぜて萩も薄もなびく秋風(後水尾院)
376 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 10:24:40 ID:R8I3Bwpw
春ならぬ錦を木々にこきまぜて都の山も紅葉する比(武者小路実陰)
377 :
名無氏物語:2006/04/05(水) 10:25:18 ID:R8I3Bwpw
みやこ人柳さくらにこきまぜて袖のにしきもかをる春かな(香川景樹)
378 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 08:44:02 ID:aeBHEXJY
夏の夜はまだ宵ながらあけぬるを雲のいづこに月やどるらむ(古今166)
379 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 08:51:43 ID:scWKwUF0
夏の夜はまだ宵ながら明けぬとやゆふつけ鳥の暁のこゑ(慈円)
380 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 08:52:42 ID:scWKwUF0
大和路や都も遠きひむろ山まだ宵ながら岩戸あくなり(藤原家隆)
381 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 08:53:27 ID:scWKwUF0
夕づくよかたぶく空はよひながら雲のいづくにありあけの月(藤原忠良)
382 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 08:54:15 ID:scWKwUF0
夏の夜は雲のいづくにやどるともわがおもかげに月はのこさむ(藤原良経)
383 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 08:55:02 ID:scWKwUF0
郭公まだ宵ながら明くる夜の雲のいづくになきわたるらん(後鳥羽院)
384 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:00:07 ID:JsbBPeU3
山里は窓のうちまでかすむ夜に月の色なる春のともし火(文保百首)
385 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:00:45 ID:JsbBPeU3
暮れぬ間はなかなか霞む山のはに入日さやかに花ぞいろづく(藤谷集)
386 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:01:40 ID:JsbBPeU3
花かをり月かすむ夜の手枕にみじかき夢ぞなほわかれゆく(玉葉212)
387 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:02:34 ID:JsbBPeU3
卯の花のさきちる比や初瀬川しらゆふ波も岸を越ゆらむ(続後拾遺161)
388 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:03:17 ID:JsbBPeU3
みなと河うは波はやくかつこえて潮までにごる五月雨の比(新後拾遺236)
389 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:04:18 ID:JsbBPeU3
はるかなるながめもすずし難波がた生駒の雲のゆふだちの空(藤谷集)
390 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:11:24 ID:Cc4ayoLv
郭公雲のいづくにやすらひて明がたちかき月になくらん(後鳥羽院[続拾遺])
391 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:12:09 ID:Cc4ayoLv
卯の花の籬は雲のいづくとてあけぬる月の影やどすらむ(藤原為家[続古今])
392 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:13:15 ID:Cc4ayoLv
暁の空とはいはじ夏の夜はまだ宵ながら有明の月(西園寺公相[続古今])
393 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:18:15 ID:vgLd71dA
沼水にかはづ鳴くなりむべしこそ岸の山吹さかりなりけれ
394 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:18:51 ID:vgLd71dA
逢坂の関のいはかどふみならし山たちいづる霧はらの駒
395 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:20:12 ID:vgLd71dA
恋しくは夢にも人をみるべきに窓うつ雨ぞめをさましつつ
396 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:21:02 ID:vgLd71dA
とどまらぬ心ぞみえむかりがねは花の盛りを人にかたるな
397 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:21:41 ID:vgLd71dA
こよひ君いかなる里の月をみて都に誰をおもひ出づらん
398 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:22:26 ID:vgLd71dA
かきくもれ時雨とならば神無月心そらなる人やとまると
399 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:26:06 ID:duIsKW6o
あかなくに雲のいづくにやどりつつはるればあくる夏の夜の月(後鳥羽院)
400 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:26:41 ID:duIsKW6o
月だにも雲のいづくに夏の夜のやみはあやなし曙の空(順徳院)
401 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:28:00 ID:duIsKW6o
久方の雲のいづくの影ならで木のまあけ行くみじか夜の月(伏見院)
402 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:29:20 ID:duIsKW6o
よひのまに明けなば明けよ天つ空雲のいづくと月はたどらじ(正徹)
403 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:33:37 ID:1qdcXQoA
天つ風氷を渡る冬の夜の乙女の袖をみがく月影(式子内親王[新勅撰])
404 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:35:38 ID:1qdcXQoA
麓をば宇治の川霧たちこめて雲ゐにみゆる朝日山かな(藤原公実[新古今])
405 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:36:26 ID:1qdcXQoA
朝まだき御法の庭にふる雪は空より花のちるかとぞみる(中原清重[千載])
406 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:37:10 ID:1qdcXQoA
法の庭空に楽こそきこゆなれ雲のあなたに花やちるらん(慶政[風雅])
407 :
名無氏物語:2006/04/06(木) 09:37:59 ID:1qdcXQoA
恋ひ死なば我がゆゑとだに思ひ出でよさこそは辛き心なりとも(実国[千載])
408 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:18:18 ID:yHE+oVdH
雲さゆるよし野の里は冬ながら空より花のふらぬひはなし(祝部成茂)
409 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:27:25 ID:9hnDwmIg
庭しろき玉をのべたる光かなこほれる雪をみがく月夜に(正徹)
410 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:37:18 ID:FUUOn+nP
さきだつはいづれともなし草の原つゆと風とのはつ秋の空(藤谷集)
411 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:38:54 ID:FUUOn+nP
霧のうへにあまた聞きつる声よりもみればすくなき雁の一つら(藤谷集)
412 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:39:36 ID:FUUOn+nP
くれぬより月のすがたはあらはれて光ばかりぞ空にまたるる(藤谷集)
413 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:40:25 ID:FUUOn+nP
風すさむ垣ほの草の下葉までおつれば露をしたふ月かげ(柳風抄)
414 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:41:06 ID:FUUOn+nP
しぐれ行く雲まによわき冬の日のかげろひあへずくるる空かな(風雅734)
415 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:41:54 ID:FUUOn+nP
梢には残る色なき冬がれの庭にのみきく風のおとかな(新後撰457)
416 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:45:45 ID:1tiQYQEE
つらからば人に語らんしきたへの枕かはして一夜ねてきと
417 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:46:32 ID:1tiQYQEE
君がためをしからざりし命さへながくもがなと思ひけるかな
418 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:47:15 ID:1tiQYQEE
今はとてとびわかるめる村鳥のふるすにひとり眺むべきかな
419 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:47:55 ID:1tiQYQEE
みよし野は春のけしきにかすめどもむすぼほれたる雪の下草
420 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:49:15 ID:1tiQYQEE
世の中をなに歎かまし山ざくら花みるほどのこころなりせば
421 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:50:19 ID:1tiQYQEE
めづらしき光さしそふ杯はもちながらこそ千世もめぐらめ
422 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:55:32 ID:zfG+VqDx
さいたづままだうら若きみ吉野の霞がくれにきぎすなくなり(平忠度)
423 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:56:27 ID:zfG+VqDx
秋きぬと荻のうは風うたがひて萩のした露こころおかるな(源通親)
424 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:57:13 ID:zfG+VqDx
霧のまも荻のうは風おとたかししらねば野べの萩のしたつゆ(覚性法親王)
425 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 09:58:04 ID:zfG+VqDx
夕まぐれ木の葉みだれて荻の上にきかぬ嵐もただならぬかな(貞常親王)
426 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 10:04:40 ID:PdJCP2g7
野べみればやよひの月のはつるまでまだうら若きさいたづまかな(後拾遺149)
427 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 10:05:16 ID:PdJCP2g7
秋はなほ夕まぐれこそただならね荻のうは風はぎのした露(義孝集)
428 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 10:06:08 ID:PdJCP2g7
露くだる星合の空をながめつついかで今年の秋をくらさむ(義孝集)
429 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 10:06:41 ID:PdJCP2g7
わびぬればつれなし顔はつくれども袂にかかる雨のわびしさ(義孝集)
430 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 10:07:15 ID:PdJCP2g7
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな(後拾遺669)
431 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 10:08:22 ID:PdJCP2g7
人しれぬ心ひとつをなげきつつ黄楊の小櫛をさすかひぞなき(義孝集)
432 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 17:41:27 ID:Xmn30Jvu
君がため波の玉しくみつの浜ゆき過ぎがたしおりてひろはん(貞数親王『新拾遺集』)
433 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 17:54:48 ID:6g2ayEWc
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな(百人一首)
434 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 18:12:45 ID:UKF60QIJ
此の世をば我が世とぞ思ふ望月の虧たる事も無しと思へば(小右記)
435 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 18:22:46 ID:zcSxHb2g
唐衣たちかはりぬる春の夜にいかでか花の色を見るべき
436 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 18:38:12 ID:Yh8gwHK9
天つ風雲の通ひ路ふきとぢよ乙女の姿しばしとどめむ(遍昭[古今])
437 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 18:45:57 ID:hrp9zd1V
滝の音はたえて久しくなりぬれど名こそながれてなほきこえけれ(千載1035)
438 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:00:41 ID:8mQzJluw
み吉野の山よりおちし滝の糸のたえて久しくこほるころかな(吉田兼好)
439 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:02:14 ID:8mQzJluw
今宵なほ名こそ流れて滝の糸のたえぬ光も月にそひけり(三条西実隆)
440 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:23:00 ID:Qp9bbdtD
ここにきえかしこにもゆる夏虫のひかりはかなき夕やみの空(契沖)
441 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:29:52 ID:Qp9bbdtD
明けぬればくるるはやすくしぐるれどなほうらめしき神無月かな(藤原家隆)
442 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:30:32 ID:Qp9bbdtD
花の色もくるるものとはしら雲の嶺のわかれは猶恨みつつ(藤原隆祐)
443 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:43:07 ID:zcSxHb2g
待ちかぬるさ夜のねざめの床にさへなほうらめしき風の音かな(後鳥羽院)
444 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:46:25 ID:zcSxHb2g
みちのくの真野のかや原かりにだにこぬ人をのみまつがくるしさ(源実朝)
445 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:48:09 ID:zcSxHb2g
人しれぬしたのみだれやかよふらん真野のかや原程とほくとも(藤原為家)
446 :
名無氏物語:2006/04/07(金) 19:49:25 ID:zcSxHb2g
霜枯のまののかや原風さえて面かげにのみ残る秋かな(頓阿)
447 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:22:31 ID:muGUJRKq
里人の夢のおもかげしたふとも雪に跡みしまののかや原(正徹)
448 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:42:58 ID:PGlashyv
かりねせしまののかや原分出でて見し面影にまよふ夢かな(三条西実隆)
449 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:47:16 ID:R07ZeE+L
朝まだき日かげをさふる庭の松のえだのすがたにのこる霜かな(柳風抄)
450 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:48:12 ID:R07ZeE+L
たが契りたが恨みにかかはるらん身はあらぬ世のふかき夕暮(風雅1403)
451 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:49:05 ID:R07ZeE+L
谷かげや木ぶかき方にかくろへて雨をもよほす山鳩のこゑ(風雅1741)
452 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:49:56 ID:R07ZeE+L
ながめこし身はいたづらに秋をへて行末おもふ月ぞかなしき(玉葉1988)
453 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:50:41 ID:R07ZeE+L
庵ちかきつま木の道やくれぬらん軒ばにくだる山人のこゑ(玉葉2206)
454 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:51:30 ID:R07ZeE+L
山もとの竹よりおくに家居して田面をかよふ道の一すぢ(藤谷集)
455 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:55:14 ID:jcW7UpiQ
身にかへてあやなく花を惜しむかないけらば後の春もこそあれ
456 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:56:21 ID:jcW7UpiQ
さばへなす荒ぶる神とおしなべて今日はなごしの払ひなりけり
457 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:57:02 ID:jcW7UpiQ
雪をうすみ垣ねにつめるからなづななづさはまくのほしき君かな
458 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:57:41 ID:jcW7UpiQ
桜花さかりになれば古郷のむぐらのかどもさされざりけり
459 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:58:59 ID:jcW7UpiQ
水もなく見えこそわたれ大井川きしの紅葉は雨とふれども
460 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 02:59:40 ID:jcW7UpiQ
かりそめの別れと思へどしら川のせきとめがたき涙なりけり
461 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:03:18 ID:aaqOUCwJ
陸奥の真野の草原遠けども面影にして見ゆといふものを(万3-396)
462 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:08:50 ID:jiUUYRl6
やすらひに出でけむ方もしら鳥のとば山松の音にのみぞ鳴く(定家[続後撰])
463 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:26:23 ID:cs1LiUoY
まだみねば面影もなしなにしかも真野の萱原つゆみだるらん(藤原顕朝[続古今])
464 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:27:10 ID:cs1LiUoY
古郷の人の面かげ月にみて露わけあかすまののかや原(宗尊親王[新続古今])
465 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:29:17 ID:cs1LiUoY
冬枯のまののかや原ほに出でし面かげみせておける霜かな(大江忠広[新拾遺])
466 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:35:40 ID:6UNk2H02
かすまずは春ともえやはしら鳥のとば山松に雪はふりつつ(大江頼重[風雅])
467 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:45:32 ID:04YiPvXq
庭におふる夕かげ草の下露や暮を待つまの涙なるらん(藤原道経[新古今])
468 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:46:07 ID:04YiPvXq
水無瀬山夕かげ草の下露や秋なく鹿の涙なるらん(源通光[続千載])
469 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 03:55:36 ID:HphhRmNJ
おほ海の磯もとどろによする波われてくだけてさけて散るかも(実朝)
470 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 04:02:19 ID:WJaHYAIP
夕されば物思ひまさるみし人のこととひしさま面影にして
471 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 04:13:29 ID:78cnwVuu
我もおもふ人も忘るなありそ海うら吹く風のやむ時もなく
472 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 08:07:51 ID:+0vOV5WJ
京都嵐山
小倉百人一首「時雨殿」
大人800円
473 :
名無氏物語:2006/04/08(土) 08:36:55 ID:glgzaW0Y
ありさりて後も逢はむと思へこそ露の命も継ぎつつ渡れ(万17-3933)
474 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 03:50:36 ID:TEiDeH1S
たれ聞きつこよ鳴き渡る雁が音の妻呼ぶ声のともしくもあるか(万8-1562)
475 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:07:09 ID:I4dhdq6T
ゆふさればみちたどたどし月まちてかへれわがせこそのまにも見む(新勅撰集・よみ人しらず)
476 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:10:21 ID:I4dhdq6T
夕闇は道たづたづし月待ちていませ我が背子その間にも見む(万4-709・豊前国娘子大宅女が歌)
477 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:14:19 ID:afGZDHpR
これのみぞ人の国よりつたはらで神代をうけし敷島の道(玉葉2538)
478 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:14:56 ID:afGZDHpR
うしとてもうからずとてもよしやただ五十ののちのいくほどの世は(風雅1862)
479 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:16:01 ID:afGZDHpR
めぐりあふ秋のはつきのはつかにもみぬ世をとへば袖ぞ露けき(玉葉2600)
480 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:17:14 ID:afGZDHpR
ことかたも又ゆかしさに山桜おなじひと木をしづかにもみず(玉葉192)
481 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:17:48 ID:afGZDHpR
すみわびて出でし方とは思へども月に恋しきふるさとの秋(風雅1570)
482 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:19:19 ID:afGZDHpR
六十あまり四とせの冬のながき夜にうき世の夢を見はてつるかな(風雅1984)
483 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:22:46 ID:JC51zuzW
思ひやれ霞こめたる山里の花まつほどの春のつれづれ
484 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:23:43 ID:JC51zuzW
此の頃は木々のこずゑも紅葉して鹿こそは鳴け秋の山ざと
485 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:25:31 ID:JC51zuzW
おもひやれとふ人もなきやま里のかけひの水の心ぼそさを
486 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:26:14 ID:JC51zuzW
けふよりは荻の焼はらかき分けて若菜つみにと誰をさそはん
487 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:27:01 ID:JC51zuzW
立田姫たむくる神のあればこそ秋の木の葉のぬさと散るらめ
488 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:27:38 ID:JC51zuzW
をしむらむ人の心をしらぬまに秋のしぐれと身ぞふりにける
489 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:32:01 ID:bWmoAkJj
山姫に千重の錦を手向けても散るもみぢ葉をいかで留めん(藤原顕輔[千載])
490 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:32:45 ID:bWmoAkJj
龍田姫わかるる秋の道すがら紅葉のぬさをおくる山風(源家清[新後撰])
491 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:50:29 ID:42SinifR
露ふかき庭のあさぢに風過ぎてなごりすずしき夕立の空(続拾遺208)
492 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 04:51:21 ID:42SinifR
いかにせんこえゆく波の下にのみしづみはてぬるあまのすて舟(玉葉2567)
493 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:17:40 ID:/Z+CyrNO
み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる(万4-710)
494 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:38:05 ID:af8LSnjD
逢ひ見てし後瀬の山の後もなど通はぬ道の苦しかるらん(良覚[新後撰])
495 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:50:44 ID:pf5DDF9W
夕まぐれ木しげき庭をながめつつ木の葉とともにおつる涙か(詞花396)
496 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:51:37 ID:pf5DDF9W
夢ならで夢なることをなげきつつ春のはかなき物思ふかな(義孝集)
497 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:52:53 ID:pf5DDF9W
春雨も年にしたがふ世の中にいまはふるよと思ふかなしな(義孝集)
498 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:55:37 ID:pf5DDF9W
しかばかりちぎりしものをわたり川かへるほどには忘るべしやは(後拾遺598)
499 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 14:58:16 ID:pf5DDF9W
時雨とは千ぐさの花ぞちりまがふなにふる里の袖ぬらすらん(後拾遺500)
500 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:01:08 ID:pf5DDF9W
きてなれしころもの袖もかわかぬに別れし秋になりにけるかな(後拾遺600)
501 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:06:29 ID:P09NG+zx
軒ちかき山下荻の声たてて夕日がくれに秋かぜぞふく(藤原家隆[新拾遺])
502 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:09:54 ID:P09NG+zx
響士資料館
503 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:26:28 ID:tO9cAbah
たづねつる宿は霞にうづもれて谷のうぐひす一こゑぞする(後拾遺23)
504 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:27:43 ID:tO9cAbah
花ならで折らまほしきは難波江のあしの若葉にふれる白雪(後拾遺49)
505 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:28:15 ID:tO9cAbah
ちる花もあはれと見ずやいそのかみふりはつるまでをしむ心を(詞花40)
506 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:28:53 ID:tO9cAbah
松風の夕日がくれに吹くほどは夏すぎにける空かとぞみる(新拾遺1585)
507 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:29:39 ID:tO9cAbah
すむ人もなき山里の秋の夜は月の光もさびしかりけり(後拾遺258)
508 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:30:22 ID:tO9cAbah
見る人の袖をぞしぼる秋の夜は月にいかなる影かそふらむ(新古409)
509 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:35:37 ID:wXXJAIIN
時雨れつるみねの村雲たえだえにあらはれわたる冬の夜の月(藤原信実)
510 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:36:30 ID:wXXJAIIN
日影さす嶺のかけ橋たえだえにあらはれわたる秋の夕霧(九条行家)
511 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:37:31 ID:wXXJAIIN
つつみこし思ひの霧のたえだえに身をうぢ川の瀬瀬の網代木(後水尾院)
512 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:38:28 ID:wXXJAIIN
ゆく波はみわかぬけさのあじろ木にうきてただよふうぢの河霧(霊元院)
513 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:39:38 ID:wXXJAIIN
朝日さすかたへは晴れてあじろ木にいざよひのこる宇治の河霧(深谷公幹)
514 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:40:38 ID:wXXJAIIN
あじろ木におりゐる鷺のみの毛のみ一むら白き宇治の川ぎり(加藤千蔭)
515 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 15:47:27 ID:raArM7Ue
あさぼらけ浜名の橋はとだえして霞をわたる春の旅人(衣笠家良[続後撰])
516 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:13:50 ID:DijZkrX1
おきつ風あかつきかけてささじまの磯こす波に千鳥なくなり(飛鳥井雅有)
517 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:18:59 ID:bWmoAkJj
門田ふく稲葉の風や寒からんあしのまろやに衣うつ也(家隆[新後撰])
518 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:21:06 ID:bWmoAkJj
なごりなく夜半の嵐に雲晴れて心のままにすめる月かな(行宗[金葉])
519 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:21:43 ID:bWmoAkJj
天の原雲吹きはらふ秋風に山の端高く出づる月影(後鳥羽院[続拾遺])
520 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:26:50 ID:69w7J9Dy
吉野山花やちるらんあまの川雲のつつみをくづす白波(藤原俊成)
521 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:28:17 ID:69w7J9Dy
春たけて紀の川しろくながるめり吉野のおくに花やちるらん(北条泰時)
522 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:29:44 ID:69w7J9Dy
野中なるあしのまろやに秋すぎてかたぶく軒に雪おもるなり(九条良経)
523 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:30:20 ID:69w7J9Dy
稲葉吹くあしの丸やの秋風にねぬ夜をさむみすめる月かげ(藤原行家)
524 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:31:00 ID:69w7J9Dy
もろともに老木の梅の陰にきてまたこの春も花をみるかな(玄誉)
525 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:31:45 ID:69w7J9Dy
思ひやれ知らぬ雲路もいるかたの月よりほかの眺めやはする(康資王母)
526 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 16:36:18 ID:pla9LxKa
忘れては夢かとぞ思ふ思ひきや雪ふみわけて君を見むとは(古今&伊勢物語)
527 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 19:03:22 ID:c2S1bmqN
立ちはなれ沢べになるる春駒はおのが影をや友とみるらん(後拾遺46)
528 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 19:04:49 ID:c2S1bmqN
ありしこそ限りなりけれ逢ふことをなど後の世とちぎらざりけん(後拾遺538)
529 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 19:25:09 ID:/4IZH1bl
いなり山こえてやきつる郭公ゆふかけてのみ声のきこゆる(玉葉328)
530 :
277です ◆FqeJv4XClk :2006/04/09(日) 19:25:15 ID:gO0H+4qS
あり明の月は涙にくもれどもみしよににたる梅がかぞする(下野)
531 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 19:26:28 ID:/4IZH1bl
吉野山もみぢちるらし我が宿の木ずゑゆるぎて秋風のふく(頼実集)
532 :
名無氏物語:2006/04/09(日) 19:27:02 ID:/4IZH1bl
木の葉ちる宿はききわくかたぞなき時雨する夜も時雨せぬ夜も(後拾遺382)
照りもせず曇りも果てぬ春の夜の 朧月夜にしくものぞなき[大江千里・新古今55]
534 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 00:31:53 ID:7zGXJKfa
おーい
>>277 辞世のの句か?www
どうやってもお前はアウトだ
多分事情聴取は月曜だから
新・この板で1000まで行ってみませう!第十部
の方にも顔だせよwwww
535 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 00:48:50 ID:Ayn41N8v
>>534 >時世の句か?www
ワロタww
「あり明の月は涙にくもれども」ってな所に、本心があるのかも。
536 :
277です ◆FqeJv4XClk :2006/04/10(月) 03:14:57 ID:S8qepX/H
あり明の月といったら、男を待って夜を明かした歌に決まっています。
537 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:15:38 ID:XewGaLLW
風そよぐならの小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける(家隆[新古今])
538 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:41:48 ID:LcESRuAu
夏山のならの葉そよぐ夕暮はことしも秋の心ちこそすれ(後拾遺)
539 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:42:55 ID:LcESRuAu
ころもでに余呉の浦風さえさえてこだかみ山に雪ふりにけり(金葉)
540 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:43:53 ID:LcESRuAu
541 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:48:33 ID:4O2LSOIN
風かよふ池のはちす葉波かけてかたぶくかたにつたふ白玉(新後拾遺258)
542 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:49:41 ID:4O2LSOIN
いくとせか嵯峨野の秋のをみなへしつかふる道になれてみつらん(風雅473)
543 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:51:23 ID:4O2LSOIN
早き瀬は氷りもやらで冬の夜の河音たかく月ぞふけ行く(新拾遺625)
544 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:52:14 ID:4O2LSOIN
くれぬまにわけつる雲は跡もなし月にぞこゆる峰のかけはし(新続古今957)
545 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:52:50 ID:4O2LSOIN
ともさそふ室のとまりの朝嵐に声を帆にあげて出づる舟人(新拾遺839)
546 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:53:30 ID:4O2LSOIN
夕やみの鵜川のかがりくだし過ぎてあらぬ蛍ぞまたもえて行く(玉葉381)
547 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:55:48 ID:q338u/CH
春たてど花もにほはぬわがやどは物うかるねに鶯のなく
548 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:56:46 ID:q338u/CH
秋の野の草のたもとか花すすきほに出でてまねく袖とみゆらん
549 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:57:33 ID:q338u/CH
春の日の光にあたる我なれどかしらの雪となるぞ侘しき
550 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:58:07 ID:q338u/CH
吹くからに野べの草木のしをるればむべ山風を嵐といふらん
551 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:58:45 ID:q338u/CH
きりぎりすいたくな鳴きそ秋の夜の長き思ひは我ぞまされる
552 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 09:59:39 ID:q338u/CH
なほざりの涙なりせばから衣忍びに袖のしぼらざらまし
553 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 10:02:28 ID:+LW/+rVs
あけがたは池のはちすもひらくれば玉のすだれに風かよふなり(藤原俊成「夫木抄」)
554 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 10:04:13 ID:+LW/+rVs
名にめでし嵯峨野の秋のをみなへしこれも菩提のたねとしらずや(後嵯峨院「続古今集」)
555 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 10:05:05 ID:+LW/+rVs
旅人の袂を霧にしをりして月にぞこゆるさやの中山(順徳院「紫禁和歌集」)
556 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 10:28:08 ID:FZI04q4o
夕ぐれはさらでもさすがすずしきに松風たかき山のしたかげ(日野俊光「俊光集」)
557 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 10:29:20 ID:FZI04q4o
霧のうへにあまた聞きつる声よりもみればすくなき雁の一つら(冷泉為相「藤谷集」)
558 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 10:30:31 ID:FZI04q4o
秋風に声をほにあげてくる舟はあまのとわたる雁にぞありける(藤原菅根「古今集」)
559 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 17:36:56 ID:I/1GQepc
いくつらぞ霧のひまゆく初雁のしげき声きく数は知られず
560 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 17:45:06 ID:uZ51VhYq
雨そそく柳の糸に露かけてなびくもおもき春の夕風(後崇光院)
561 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 17:55:07 ID:S8fCw3A0
はれくもり時雨ふりおける片岡のならの葉そよぎ冬はきにけり(西園寺公相[新拾遺])
562 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:11:12 ID:qWue9NV/
さらにまたつもれる雪にうづもれぬ時雨ふりおけるならの枯葉も(俊成卿女)
563 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:11:48 ID:qWue9NV/
ならの葉の名におふ月も今宵とやしぐるる雲をはらふ秋かぜ(後崇光院)
564 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:14:11 ID:qWue9NV/
たまさかに逢瀬はなくてみなの川涙の淵に沈む恋かな(京極関白家肥後)
565 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:14:47 ID:qWue9NV/
みなの河ふちにはよらじつくばねの峰より落つる雁の一つら(正徹)
566 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:15:22 ID:qWue9NV/
筑波嶺やしげればいとどみなの川峯よりおつる音ばかりして(正徹)
567 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:19:46 ID:EeNlCCmE
小初瀬の花のさかりやみなの河峰よりおつる水の白波(清輔[新後拾遺])
568 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:20:42 ID:EeNlCCmE
つくばねの嶺の桜やみなの河ながれて淵と散りつもるらん(雅有[続拾遺])
569 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:30:56 ID:2IaN8SFt
都には山のはとてやながむらんわがすむ峰をいづる月かげ(後鳥羽院「後鳥羽院御集」)
570 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:31:51 ID:2IaN8SFt
たが里にまづうつろひてながむらん我がすむ峰をいづる月かげ(飛鳥井雅有「隣女集」)
571 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:32:40 ID:2IaN8SFt
ながめしほるやよひのすゑの雨の中に花もなごりとちりみだれつつ(伏見院「伏見院御集」)
572 :
名無氏物語:2006/04/10(月) 18:40:28 ID:YmrmRCu2
神な月時雨ふりおけるならの葉の名におふ宮のふるごとぞこれ(古今997)
573 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:07:41 ID:nEw+4aT/
青丹よし奈良の都は咲く花の薫ふがごと今盛りなり
574 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:31:14 ID:yyNT08Kf
あふちさくそとものこかげ露おちて五月雨はるる風わたるなり(藤原忠良「新古今集」)
575 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:42:10 ID:C8mcMw6V
さきにけり風のこぬ間にけふ桜こころのほどに手折りつつみむ(後鳥羽院)
576 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:43:07 ID:C8mcMw6V
けふ桜をらばをらなむ風ふかば夜のまもしらぬ花の木ずゑに(安嘉門院高倉)
577 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:44:01 ID:C8mcMw6V
けふ桜めがれせぬまもそふ老を思ひも出でぬ花の陰かな(正徹)
578 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:52:54 ID:GYFSx88I
あふちさく梢に雨はややはれて軒のあやめに残るたま水(風雅346)
579 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:54:01 ID:GYFSx88I
うぢま山なほ春さむき朝風にかさねてこほる去年のしら雪(自葉集)
580 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:54:38 ID:GYFSx88I
芳野山なほおくふかきほどみえて春につづかぬ峰のしら雲(自葉集)
581 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:55:14 ID:GYFSx88I
いでそむる月のあたりをたえ間にてひかりにはるる嶺の秋霧(自葉集)
582 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:55:48 ID:GYFSx88I
おきつ風ふくかときけばささじまの月に磯こす秋の浦浪(自葉集)
583 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 01:56:22 ID:GYFSx88I
雨そそく園のくれ竹枝たれてゆふべしづかにうぐひすぞ鳴く(嘉元百首)
584 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:00:44 ID:UPTSD4Bg
春風はのどけかるべし八重よりもかさねて匂へ山ぶきの花
585 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:01:18 ID:UPTSD4Bg
まだしらぬ古郷人はけふまでやこむとたのめし我を待つらん
586 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:02:14 ID:UPTSD4Bg
逢坂の関のあなたをまだ見ねば東のこともしられざりけり
587 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:03:06 ID:UPTSD4Bg
川舟にのりて心のゆく時はしづめる身ともおぼえざりけり
588 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:03:41 ID:UPTSD4Bg
夏ごろもまだひとへなるうたたねに心してふけ秋の初風
589 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:04:41 ID:UPTSD4Bg
天くだるあら人神のあひおひを思へばひさし住よしの松
590 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:09:39 ID:yJAIjrEc
宇治間山朝風寒し旅にして衣かすべき妹もあらなくに(長屋王「万葉集」)
591 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:14:11 ID:yJAIjrEc
夢にのみ継ぎて見えつつ小竹嶋の磯越す波のしくしく思ほゆ(藤原宇合「万葉集」)
592 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:23:51 ID:CPIfhUCN
雪うづむ園のくれ竹をれふしてねぐらもとむる群雀かな(西行「山家集」&「玉葉集」)
593 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:24:56 ID:CPIfhUCN
花をみし面かげさらで吉野山月にみがける峰のしら雪(洞院公敏「新千載集」)
594 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 02:26:19 ID:CPIfhUCN
むかふ中のつらくしもなき気色にぞ日ごろのうさも言はずなりぬる(章義門院「風雅集」)
595 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 09:49:41 ID:WPncWwM1
天のとを雲ゐながらもよそにみて昔の跡をこふる月かな(新勅撰1074)
596 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 10:36:55 ID:zx/bCjOP
寒いなあ何か飲みたいそんなときカフェオレだったらあったまるかも
597 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 11:27:30 ID:aQD4gIUZ
花ごとにあかず散らしし風なれば いくそばくわが憂しとかは思ふ
今日は風じゃなくて雨だけど。
598 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 19:58:18 ID:eoRMa38h
月も出でで闇に暮れたる姨捨になにとて今宵たづね来つらむ(更級日記)
599 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 20:15:54 ID:PZWvEY0s
何にかはたとへて言はむ海のはて雲のよそにて思ふ思ひは
600 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 20:16:33 ID:PZWvEY0s
あはれいかでいづれの世にか巡り逢ひてありし有明の月を見るべき
601 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 23:46:57 ID:XF9U7Kag
散りかかる花やむかしのわぎもこが重ねし袖の匂ひなるらむ(在良朝臣集)
602 :
名無氏物語:2006/04/11(火) 23:59:21 ID:chjlkzSw
薄墨にかくたまづさと見ゆるかな霞める空にかへるかりがね(後拾遺71)
603 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:11:53 ID:SsXYvDuM
我が身こそ神さびまされ住吉の木だかき松の陰にかくれて(続後拾遺1332)
604 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:21:48 ID:bdybpqzU
わぎもこが額の髪の乱れよりたわき眉根を見しが恋しき(国基集)
605 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:22:26 ID:bdybpqzU
年ふれど老いもせずして和歌の浦にいく代になりぬ玉津島姫(国基集)
606 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:33:43 ID:valikHcs
あかず見し昨日の雨の露そへてけささく花の一しほの色(嘉元百首)
607 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:34:25 ID:valikHcs
暁はひかりぞまさる入がたの月にみがける峰のしら雪(文保百首)
608 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:35:39 ID:valikHcs
恋ひ恋ひてあひみる夜はのうれしきに日ごろのうさは言はじとぞ思ふ(玉葉1429)
609 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:37:04 ID:valikHcs
さみだれに岸の青柳枝ひちて木ずゑをわくる淀の川舟(風雅363)
610 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:38:20 ID:valikHcs
岩戸あけし八咫の鏡の山かづらかけてうつしきあきらけき代は(風雅2211)
611 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:41:03 ID:valikHcs
苗代に心のたねを蒔きそへてなくやかはづのやまとことのは(新千載2153)
612 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:43:32 ID:ZlBiYTrb
夜をこめて鳥のそらねははかるとも世に逢坂の関はゆるさじ
613 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:44:26 ID:ZlBiYTrb
よしさらばつらきは我に習ひけりたのめてこぬは誰か教へし
614 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:45:00 ID:ZlBiYTrb
花の色は移りにけりないたづらに我が身よにふる詠めせしまに
615 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:45:40 ID:ZlBiYTrb
思ひつつぬればや人のみえつらん夢としりせばさめざらましを
616 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:46:39 ID:ZlBiYTrb
忘らるる身はことわりと知りながら思ひあへぬは涙なりけり
617 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:47:37 ID:ZlBiYTrb
いとせめて恋しき時はむば玉のよるの衣を返してぞきる
618 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 00:52:51 ID:ZmF6pZmd
いぐしたつるいほしろ小田の浮草になくや蛙の声もすみけり(後鳥羽院「後鳥羽院御集」)
619 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 01:05:57 ID:+FNf/4z3
風に行くただ一むらのうき雲にあたりは晴れてふるしぐれかな(二条為世「新後拾遺集」)
620 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 01:06:37 ID:+FNf/4z3
西になる影は木のまにあらはれて松の葉みゆる有明の月(二条為世「新後拾遺集」)
621 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 01:20:10 ID:/HNCd8/q
風にゆく峰のうき雲跡はれて夕日に残る秋のむら雨(玉葉727)
622 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 01:20:54 ID:/HNCd8/q
西になる月はこずゑの空にすみて松の色こきあけがたの山(玉葉2128)
623 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 01:34:47 ID:4zb4WO/1
玉しきの庭の呉竹いくちよもかはらぬ春のうぐひすの声(伏見院「続千載集」)
624 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 11:46:09 ID:dxGmQ+8M
むすぶ手のしづくににごる山の井のあかでも人に別れぬるかな(紀貫之「古今集」)
625 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:14:53 ID:LyxZ6MSJ
いにしへも契りてけりな打ちはぶき飛びたちぬべし天の羽衣(後撰1112)
626 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:32:14 ID:FFOwNcKJ
をりふせてのちさへにほふ山桜あはれしれらん人にみせばや(行尊)
627 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:32:56 ID:FFOwNcKJ
おもふ事いはせの杜のよぶこ鳥あはれ知れらん人のきけかし(藤原俊成)
628 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:33:35 ID:FFOwNcKJ
おなじくはあはれしれらん人もがな鹿とむしとの秋の夕暮(後鳥羽院)
629 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:34:26 ID:FFOwNcKJ
心なき身にだにあかぬ花ゆゑにあはれしれらむ人ぞまたるる(中臣祐臣)
630 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:38:51 ID:illWEEPL
あくる夜の月と花とのあはれをもただおしこめて霞む春かな(正徹)
631 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:41:15 ID:illWEEPL
思ふことなくてぞみましほのぼのと有明の月の志賀のうら波(花山院師賢)
632 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:41:47 ID:illWEEPL
有明の月はくもらで山おろしにもみぢ吹きおろす音ぞしぐるる(宗良親王)
633 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:42:44 ID:illWEEPL
かれて立つ垣ねのすすきほのぼのと有明の月の霜しろき庭(冷泉為村)
634 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:43:42 ID:illWEEPL
年ふれば忘れやせむと思ふこそ逢ひ見ぬよりも我はわびしき(源信明)
635 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 12:44:41 ID:illWEEPL
ながらへむ命ぞ知らぬ忘れじと思ふ心は身にそはりつつ(中務)
636 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 15:24:52 ID:RXrr7QEv
思ひきやあひ見ぬほどの年月をかぞふばかりにならむものとは(伊勢[拾遺])
637 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 15:47:37 ID:RXrr7QEv
思ひ出は同じ空とは月を見よ程は雲ゐにめぐりあふまで(後三条院[新古今])
638 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 15:48:13 ID:RXrr7QEv
別れ路は雲井のよそになりぬともそなたの風のたよりすぐすな(行宗[新古今])
639 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 15:48:49 ID:RXrr7QEv
おなじ世の別れはなほぞ忍ばるる空行く月のよその形見に(順徳院[新拾遺])
640 :
名無氏物語:2006/04/12(水) 15:49:43 ID:RXrr7QEv
思ひたつ程は雲ゐに行く雁の故郷とほくかすむ空かな(知家[新後撰])
641 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:18:56 ID:87KZAAEB
めぐりあはん空行く月のゆく末もまだ遥かなる武蔵野の原(定家[新千載])
642 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:34:59 ID:6zKlQjuy
忘るなよ程は雲ゐになりぬとも空行く月のめぐり逢ふまで(拾遺470)
643 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:43:14 ID:xweOFJi8
窓ちかき竹の葉風も春めきてちよの声あるやどの鶯(玉葉52)
644 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:43:54 ID:xweOFJi8
あかで猶むすびやせまし月影も涼しくうつる山の井の水(新後撰246)
645 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:44:49 ID:xweOFJi8
夕まぐれ山もとくらき霧の上にこゑたてて来る秋の初雁(続後拾遺313)
646 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:45:26 ID:xweOFJi8
山ふかみたえだえかよふ鹿の音に木のまの月もあはれそひけり(続千載408)
647 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:46:02 ID:xweOFJi8
空まではたちものぼらで有明の月におよばぬ峰の秋霧(玉葉721)
648 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:47:07 ID:xweOFJi8
逢ふまでのしるべぞいまはたどらるる心のかよふ道はあれども(新後撰886)
649 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:51:07 ID:CFZCKAPF
ながむれば衣手すずし久方の天の河原の秋のはつかぜ
650 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:51:58 ID:CFZCKAPF
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする
651 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:52:32 ID:CFZCKAPF
山ふかみ春ともみえぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
652 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:53:17 ID:CFZCKAPF
春もまづしるくみゆるは音羽山峰の雪より出づる日の色
653 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:54:10 ID:CFZCKAPF
峰の雪もまだふる年の空ながらかたへかすめる春のかよひ路
654 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:54:41 ID:CFZCKAPF
色つぼむ梅の木のまの夕月夜春の光をみせそむるかな
655 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 00:59:52 ID:etZGfbyd
朝日さす高嶺のみ雪そらはれてたちもおよばぬ富士の河霧(藤原家隆「続後撰集」)
656 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 01:07:32 ID:y6yalK8D
五月雨は晴れぬとみゆる雲まより山の色こき夕ぐれの空(宗尊親王「玉葉集」)
657 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 01:28:50 ID:TE5iyQsX
その下のきりぎりすだに音もせで冬がれ蓬たてるすごしも(詠百首和歌)
658 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 01:29:40 ID:TE5iyQsX
こぼれちる雪の村雲たえだえにあはれさびしき年のはてかな(詠百首和歌)
659 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 01:30:32 ID:TE5iyQsX
かたみとてなれし枕を手ならせばそのうつり香のうすくなりゆく(弘安八年四月歌合)
660 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 01:31:52 ID:TE5iyQsX
秋にそふうれへもかなしいつまでと思ふわが身の夕ぐれの空(玉葉1954)
661 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 09:33:43 ID:/viDO1dr
うつりがのうすくなりゆくたきもののくゆる思ひにきえぬべきかな(清原元輔「後拾遺集」)
662 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 16:37:29 ID:PJsHlafn
わかれぢにまたこむ秋の空とだにせめてはちぎれ春の雁がね(拾藻鈔)
663 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 16:38:19 ID:PJsHlafn
霧ふかき苑生の竹もうすずみの夕べかなしき山のおくかな(拾藻鈔)
664 :
名無氏物語:2006/04/13(木) 18:05:03 ID:saXdAlFc
なれもまた草の枕や夕ひばりすそ野の原に落ちてなくなり(長尾弾正少弼景虎[上杉謙信]「春日詠歌」)
665 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:16:17 ID:gMKyM75g
九重に久しくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづき(藤原為氏「宝治百首」)
666 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:27:52 ID:gMKyM75g
うちつけにくもりもあへず神無月冬の空ともふる時雨かな(藤原為氏「弘長百首」)
667 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:35:09 ID:+ozKDIlM
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平・古今集)
668 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:39:36 ID:Ys3FyNDz
春くれば雪とも見えずおほ空の霞を分けて花ぞちりける(新後撰18)
669 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:40:25 ID:Ys3FyNDz
音はしていざよふ浪も霞みけり八十うぢ川の春のあけぼの(新後撰38)
670 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:41:22 ID:Ys3FyNDz
二月やなほ風さむき袖のうへに雪まぜにちる梅のはつ花(風雅67)
671 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:42:23 ID:Ys3FyNDz
吹く風もをさまれとおもふ世の中にたえて桜をさそはずもがな(新後撰81)
672 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:43:34 ID:Ys3FyNDz
過ぎにけり軒のしづくは残れども雲におくれぬ夕立の雨(新続古今267)
673 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:44:23 ID:Ys3FyNDz
しづかなる心しすめば山かげに我が身涼しき夏の夕ぐれ(新続古今330)
674 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:48:57 ID:ejJ+srV/
別るれどあひもをしまぬ百敷を見ざらんことや何かかなしき(伊勢)
675 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:56:37 ID:SajeBnZh
としをへて花の鏡となる水は散りかかるをや曇るといふらん
676 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:57:15 ID:SajeBnZh
あひにあひて物思ふ頃の我が袖はやどる月さへぬるるかほなる
677 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:58:00 ID:SajeBnZh
おもひ川絶えずながるる水の泡のうたがた人にあはで消えめや
678 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:58:57 ID:SajeBnZh
うすくこき野辺の緑のわか草に跡までみゆる雪のむらぎえ
679 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 01:59:37 ID:SajeBnZh
心あるをじまのあまの袂かな月やどれとはぬれぬものから
680 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 02:00:15 ID:SajeBnZh
聞くやいかにうはの空なる風だにもまつに音するならひありとは
681 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 02:03:42 ID:PB90zCZH
いつのまにもみぢしぬらむ昨日こそ時雨そめしか神なびのもり(衣笠家良)
682 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 02:04:25 ID:PB90zCZH
秋風の木葉の色にうつりきぬ昨日か花のはるの山水(三条西実隆)
683 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 02:18:52 ID:GgATxlVQ
山里は冬ぞさびしさまさりける人めも草もかれぬと思へば(坂上是則「古今集」)
684 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 02:45:54 ID:ZYmxcm9A
ちりぬともなにをしみけん卯花のかきねの春の色ならぬかは(寂蓮)
685 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 02:47:05 ID:ZYmxcm9A
ちりぬともなにをしみけん卯花のかきねの春の色ならぬかは(寂蓮)
686 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 09:46:33 ID:d0y76Fys
こぞの春ちりにし花も咲きにけりあはれ別れのかからましかば(赤染衛門[詞花])
687 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 18:51:43 ID:7gIHzWSH
つれづれと思ひぞ出づるみし人をあはで幾月眺めしつらん(橘俊宗女[金葉])
688 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 18:52:45 ID:7gIHzWSH
秋の夜の月に幾度ながめして物思ふことの身に積もるらん(藤原雅経[続千載])
689 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:17:58 ID:Cy94MiPZ
世にふればしづのをだまきはては又月にいくたび衣うつらむ(藤原家隆)
690 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:19:05 ID:Cy94MiPZ
秋をへて物思ふことはなけれども月にいくたび袖ぬらすらむ(後鳥羽院)
691 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:20:28 ID:Cy94MiPZ
風の音身にしむ色はかはらねど月にいく度秋を待つらん(順徳院)
692 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:39:16 ID:6BxgT4MX
忘れじのゆくすゑかたき世の中にむそぢなれぬる袖の月かげ(源家長[新勅撰])
693 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:40:38 ID:6BxgT4MX
あすならば忘らるる身になりぬべし今日をすぐさぬ命ともがな(赤染衛門[後拾遺])
694 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:41:26 ID:6BxgT4MX
春霞かすみし空の名残さへけふをかぎりの別れなりけり(九条良経[新古今])
695 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 19:49:12 ID:d0y76Fys
わすれじのゆくすゑまではかたければ今日をかぎりの命ともがな(儀同三司母[新古今])
696 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 20:01:50 ID:8lgBTjFL
忘れじのゆく末かはるけふまでもあればあふよを猶たのみつつ(藤原家隆)
697 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 20:02:39 ID:8lgBTjFL
逢ひみむの行末まではかた糸のよりよりかこつ中のうきふし(堯孝)
わが宿の藤の色濃きたそかれに 尋ねやはこぬ春のなごりを[源氏物語内大臣・藤裏葉439]
699 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 23:41:50 ID:VqG7YNO4
つらかりし人こそあらめ祈るとて神にも尽くすわが心かな(長尾弾正少弼景虎=上杉謙信[祈恋])
700 :
名無氏物語:2006/04/14(金) 23:44:57 ID:VqG7YNO4
降りそふる袖の涙に夕時雨さらでも寂し冬の寝覚めは(武田大膳太夫晴信=武田信玄[時雨・武田晴信朝臣百首和歌])
701 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 00:53:57 ID:3CR3/HKO
手もたゆくならす扇のおきどころ忘るばかりに秋風ぞふく(相模[新古今])
702 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 00:55:18 ID:3CR3/HKO
うたたねの朝けの袖にかはるなりならす扇の秋のはつ風(式子内親王[新古今])
703 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 00:55:58 ID:3CR3/HKO
手にならす扇の風も忘られて閨もる月の影ぞ涼しき(藻壁門院但馬[続拾遺])
704 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 00:56:56 ID:3CR3/HKO
いつしかとならす扇を荻の葉にやがて涼しき秋の初風(藤原基家[新後撰])
705 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:12:42 ID:feA99y+w
親しきは亡きがあまたになりぬれど惜しとは君を思ひけるかな(香川景樹)
706 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:20:03 ID:ydnK1kOI
おきもあへずみだれにけりな白露の玉まく葛に秋風ぞ吹く(新後撰286)
707 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:20:43 ID:ydnK1kOI
色々にならびの岡のはつもみぢ秋の嵯峨野のゆききにぞみる(風雅679)
708 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:21:30 ID:ydnK1kOI
長月や雲ゐの秋のこととはん昔にめぐれ菊のさかづき(新千載534)
709 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:22:33 ID:ydnK1kOI
時雨れゆく空にもしるし神無月くもりもあへず冬やきぬらん(続千載594)
710 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:23:17 ID:ydnK1kOI
しろたへの色より外の色もなしとほき野山の雪のあさあけ(玉葉988)
711 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:24:02 ID:ydnK1kOI
いづくをか家路とわきて頼むべきなべて此の世を旅とおもへば(続千載858)
712 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:27:08 ID:YUXTujN9
鶯の声なかりせば雪消えぬ山里いかで春を知らまし
713 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:27:43 ID:YUXTujN9
秋風の吹くにつけてもとはぬかな荻の葉ならば音はしてまし
714 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:28:13 ID:YUXTujN9
ありしだにうかりし物をあはずしていづくにそふる辛さなるらん
715 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:28:49 ID:YUXTujN9
夜をかさね待ちかね山の郭公雲ゐのよそに一声ぞきく
716 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:29:31 ID:YUXTujN9
契りしにあらぬつらさも逢ふことのなきにはえこそ恨みざりけれ
717 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:30:09 ID:YUXTujN9
春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなくたたん名こそ惜しけれ
718 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:32:52 ID:nm7ox29E
我もいつぞあらましかばとみし人を忍ぶとすればいとどそひ行く(慈円[新古今])
719 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:33:35 ID:nm7ox29E
見し人もなきが数そふ露の世にあらましかばの秋の夕暮(俊成女[続後撰])
720 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:34:17 ID:nm7ox29E
たらちねのあらましかばと思ふにぞ身のためまでもねは泣かれける(藤原光俊[続古今])
721 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:36:34 ID:nm7ox29E
見し人のなきがうちには数ふともあらましかばと誰かしのばん(長舜[新千載])
722 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 01:59:38 ID:oFF47lXv
今夜より万代めぐれもちながら光さしそふ秋のさかづき(藤原為家)
723 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:00:21 ID:oFF47lXv
菊のうへにけさおく露をもちながら千世もめぐらん花のさかづき(三条西公条)
724 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:08:10 ID:AcgH6lCN
鶯はをしむとやなく朝ぐもりちりゆく雪の花のなごりに(賀茂女集)
725 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:08:52 ID:AcgH6lCN
ゆふつけのしだりも永き春の日の明けばうららになくぞ悲しき(賀茂女集)
726 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:10:08 ID:AcgH6lCN
うき世には花ともがなやとどまらで我が身を風にまかせはつべき(賀茂女集)
727 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:10:53 ID:AcgH6lCN
山里にしる人もなきほととぎす馴れにし里をあはれとぞなく(賀茂女集)
728 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:11:36 ID:AcgH6lCN
秋風のさむき宵間にをぎの葉にそそのかされて人ぞ恋しき(賀茂女集)
729 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 02:12:19 ID:AcgH6lCN
秋の夜の寝覚のほどを雁がねの空にしればやなきわたるらん(風雅549)
730 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 09:50:14 ID:P8a0xS+7
ちる花ををしむとやなく鶯のをりしれりともみゆる春かな(源重之「重之集」)
731 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 09:56:35 ID:fHooY+zl
めづらしき光さし添ふさかづきはもちながらこそ千世をめぐらめ(紫式部[後拾遺])
732 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 16:19:46 ID:fIaO0Elo
わりなしや人こそ人と云はざらめみづから身をや思ひ捨つべき(紫式部)
733 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 20:32:57 ID:KwusspQc
をりしもあれながめのすゑのうす煙わが身のはてを思ふ夕に(徽安門院)
734 :
名無氏物語:2006/04/15(土) 20:48:23 ID:We/Rgdx5
くるとあくとめかれぬものを梅の花いつの人まにうつろひぬらむ (古今45)
735 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:23:17 ID:dco4nK89
とまるべき陰しなければはるばるとぬれてをゆかん夕立の雨(基氏[玉葉])
736 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:33:25 ID:PXvepbdm
人はいさ心もしらず我はただいつも今夜の月をしぞおもふ(松永貞徳)
737 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:39:58 ID:RjsifLm/
あしたづの雲ゐに通ふこゑのうちにかねてもしるし千世の行末(新後撰1595)
738 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:40:47 ID:RjsifLm/
世をおもふわがすゑまもれ石清水きよき心のながれ久しく(続千載919)
739 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:41:19 ID:RjsifLm/
あつめおくことばの林ちりもせで千とせかはらじ和歌の浦松(続千載2130)
740 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:42:06 ID:RjsifLm/
朝あけの窓吹く風はさむけれど春にはあれや梅の香ぞする(玉葉61)
741 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:43:15 ID:RjsifLm/
月うすくふるき軒ばの梅にほひ昔しのべとなれる夜半かな(大納言典侍集)
742 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:44:06 ID:RjsifLm/
雲みだれ春の夜風の吹くなへにかすめる月ぞなほ霞みゆく(玉葉123)
743 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:46:35 ID:+PbzWA+L
袖にさへ秋の夕べはしられけり消えし浅茅が露をかけつつ
744 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:47:24 ID:+PbzWA+L
なれゆくも浮世なればや須磨の海士のしほやき衣まどほなるらん
745 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:48:08 ID:+PbzWA+L
ぬる夢にうつつのうさも忘られて思ひなぐさむ程ぞはかなき
746 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:49:16 ID:+PbzWA+L
梅の花あかぬ色香も昔にておなじかたみの春の夜の月
747 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:49:50 ID:+PbzWA+L
露はらふねざめは秋の昔にてみはてぬ夢に残る面影
748 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:50:28 ID:+PbzWA+L
夢かとよみし面影も契りしも忘れずながらうつつならねば
749 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 08:53:17 ID:V+G6wBI9
わくらばにあまの川波よるながら明くる空にはまかせずもがな(新古325)
750 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 09:11:25 ID:PXvepbdm
天の下めぐむ草木の芽も春に限りも知らぬ御代の末々(式子内親王)
751 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 09:19:26 ID:NNgkynnw
うちむれて若菜つむ野の花かたみこのめも春の雪はたまらず(家隆[続古今])
752 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 09:20:35 ID:NNgkynnw
おしなべて木の芽も春のあさ緑松にぞ千世の色はこもれる(藤原良経[新古今])
753 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 09:21:38 ID:NNgkynnw
白妙の袖にぞまがふ都びと若菜つむ野の春のあは雪(後鳥羽院[続拾遺])
754 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 09:22:25 ID:NNgkynnw
袖ひちて我が手に結ぶ水の面に天つ星合の空を見るかな(藤原長能[新古今])
755 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 09:23:24 ID:NNgkynnw
夏の夜は岩がき清水月さえてむすべばとくる氷なりけり(賀茂重保[風雅])
756 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 17:40:53 ID:JmTaYVVF
袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(古今2)
757 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 17:48:18 ID:nd76aOO2
袖ひちて結ぶしら波立ちかへりこほるばかりの松の夕風(藤原家隆)
758 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 17:56:13 ID:Ch5e8NyI
松の葉の白きを見れば春日山木の芽もはるの雪ぞ降りける(源実朝)
759 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:10:21 ID:2JhtI4hh
墨染の袖ふりはへて峰たかき夕の寺に帰る雲かな(正徹)
760 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:24:09 ID:VlwuNIsY
春日野の若菜摘みにや白妙の袖振り延へて人の行くらむ
761 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:31:58 ID:mmx50vRJ
かすがののわかなつみにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ(古今22)
762 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:32:46 ID:mmx50vRJ
わがせこが衣はるさめふるごとにのべのみどりぞいろまさりける(古今25)
763 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:33:55 ID:mmx50vRJ
あをやぎのいとよりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける(古今26)
764 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:34:49 ID:mmx50vRJ
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける(古今42)
765 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:41:18 ID:ErH272JJ
春風の霞吹きとく絶え間より乱れてなびく青柳の糸(殷富門院大輔[新古今])
766 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:42:06 ID:ErH272JJ
青柳の糸を緑によりかけて逢はずは春に何を染めまし(西園寺公経[続拾遺])
767 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 18:43:00 ID:ErH272JJ
君こひて世をふる宿の梅の花昔の香にぞ猶匂ひける(読人不知[続後撰])
768 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 23:35:41 ID:6smn9to3
花なれやと山の春の朝ぼらけ嵐にかをる峰の白雲(藤原成宗「新勅撰集」)
769 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 23:45:56 ID:6smn9to3
人もうく我もくやしきなぐさめは世々のちぎりのむくひばかりぞ(藤原忠良「千五百番歌合」)
770 :
名無氏物語:2006/04/16(日) 23:54:48 ID:M1FQrUXF
日影さす木の下しろき朝霜の消えゆくかたは落葉にぞなる(後崇光院)
771 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:03:29 ID:c6QAZk2j
山たかみ梢にあらき風たちて谷よりのぼるゆふだちの雲(西園寺実氏「宝治百首」&「玉葉集」)
772 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:18:18 ID:5wfmyCPZ
いにしへの春にもかへる心かな雲ゐの花に物忘れせで(二条院讃岐[続後撰])
773 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:18:51 ID:5wfmyCPZ
むかしいま思ひのこさぬ寝覚かな暁ばかり物忘れせで(西園寺実氏[続古今])
774 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:20:00 ID:5wfmyCPZ
待ちしよに又立ちかへる夕べかな入逢の鐘に物忘れせで(二条良基[新拾遺])
775 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:22:26 ID:5wfmyCPZ
ほのみてし君にはしかじ春霞たなびく山の桜なりとも(家隆[千五百番歌合])
776 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:23:19 ID:5wfmyCPZ
けふも又ただ大空の雲にのみ我がながめをばつくしぬるかな(永福門院小兵衛督[嘉元三年歌合])
777 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:28:22 ID:gNoc2s0j
花なれやまだ明けやらぬしののめの遠の霞の奥ふかき色(風雅195)
778 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:29:14 ID:gNoc2s0j
春はただくもれる空のあけぼのに花は遠くて見るべかりける(玉葉198)
779 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:29:53 ID:gNoc2s0j
夏の夜はしづまる宿のまれにしてささぬ戸口に月ぞくまなき(玉葉392)
780 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:30:32 ID:gNoc2s0j
秋にこそまたなりぬれと思ふより心にはやくそふあはれかな(玉葉462)
781 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:31:16 ID:gNoc2s0j
また秋のうれへの色にむかふなり尾花が風に庭の月かげ(玉葉535)
782 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:31:55 ID:gNoc2s0j
野辺とほき尾花に風は吹きみちてさむき夕日に秋ぞ暮れゆく(玉葉818)
783 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:34:48 ID:UyG4lE9x
大かたの秋の空だに悲しきに物思ひそふきのふけふかな
784 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:35:21 ID:UyG4lE9x
逢ふことをまつに月日はこゆるぎの磯に出でてや今はうらみむ
785 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:36:19 ID:UyG4lE9x
忘らるるみをば思はずちかひてし人の命の惜しくもあるかな
786 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:37:04 ID:UyG4lE9x
雪深き岩のかけ道跡たゆる吉野の里も春は来にけり
787 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:37:36 ID:UyG4lE9x
うき人を忍ぶべしとは思ひきや我が心さへなどかはるらん
788 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:38:24 ID:UyG4lE9x
ながからん心も知らず黒髪の乱れてけさは物をこそ思へ
789 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:41:37 ID:zIqCP/HX
袖ぬるる山井のしみづいかでかは人目もらさでかげを見るべき(新勅撰659)
790 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:51:44 ID:Mc3ka1dj
河水にとわたる雁のかげみえて書き流したる秋の玉章(基家[続拾遺])
791 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:52:41 ID:Mc3ka1dj
ねをぞなく遠山鳥のます鏡みてはかひなき物思ふとて(宗尊親王[続千載])
792 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:53:17 ID:Mc3ka1dj
我が中は遠山鳥のます鏡よそにも人の影をやはみる(法印定為[新拾遺])
793 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 00:55:27 ID:Mc3ka1dj
雪ふかき岩のかけ道あとたゆる吉野の里も春はきにけり(待賢門院堀河[千載])
794 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 01:14:24 ID:3YQEfEFF
朝な朝なけづればつもる落ち髪のみだれて物を思ふころかな(貫之)
795 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 01:17:50 ID:3YQEfEFF
今はただつれなき人も恋をして我がなげきをも思ひしれかし(待賢門院堀河)
796 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 01:18:50 ID:3YQEfEFF
世にたえし道踏み分けていにしへのためしにもひけ望月の駒(後水尾院)
797 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 07:17:24 ID:N0A2RIj5
河霧の麓をこめて立ちぬれば空にぞ秋の山はみえける(深養父[拾遺])
798 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 07:29:59 ID:yE7uThBF
むかし見し妹が垣根は荒れにけり茅花まじりの菫のみして(堀河百首)
799 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 07:30:49 ID:yE7uThBF
我もさは入りやしなまし時鳥山路にかへる一声により(堀河百首)
800 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 07:32:18 ID:yE7uThBF
蘆垣のひまより見えし朝顔は面影さらぬ花にぞありける(堀河百首)
801 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 14:29:53 ID:9rf+h1cg
昨日こそ年は果てしか春霞春日の山にはや立ちにけり(万葉10-1843)
802 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 14:30:29 ID:9rf+h1cg
昨日こそ年は暮れしか春霞春日の山にはや立ちにけり(赤人[拾遺])
803 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 14:47:09 ID:MZLzQE8H
蘆がきのまぢかき春の隣より雪にまじりて咲くや此花(後西院)
804 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 15:30:26 ID:C/U6mD5v
うれしくも年のはじめのけふの日の名におひいでてさくやこの花(大隈言道)
805 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 15:38:58 ID:tDSAFnzy
わきかねしおなじみどりの夏草を花にあらはす秋の夕ぐれ(小侍従)
806 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 15:57:03 ID:zFzfkIck
春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ(古今3)
807 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:04:38 ID:zSkE1wCU
春霞たちはそむれどみよしのの山に今日さへ雪はふりつつ(紀貫之[続古今])
808 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:05:12 ID:zSkE1wCU
白雲のたてるやいづこ葛城の高間の山に花さきにけり(大江匡房[続後拾遺])
809 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:06:18 ID:zSkE1wCU
いまもなほ雪はふりつつ朝霞たてるやいづこ春はきにけり(西園寺公基[続拾遺])
810 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:07:05 ID:zSkE1wCU
桜花さけるやいづこみよしのの吉野の山はかすみこめつつ(伏見院[新後拾遺])
811 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:07:41 ID:zSkE1wCU
鶯のなけどもいまだふる雪に杉の葉しろき逢坂の山(後鳥羽院[新古今])
812 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:14:46 ID:c85dRwrQ
梅が枝に世々のむかしの春かけてかはらずきゐる鶯の声(後嵯峨院[続古今])
813 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:22:27 ID:kDFYtKQm
けふもなほ雪はふりつつ春霞たてるやいづく若菜つみてん(藤原家隆)
814 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:23:09 ID:kDFYtKQm
春霞たてるやいづこ朝日かげさしゆく舟をまつがうら島(後鳥羽院)
815 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:23:46 ID:kDFYtKQm
村雨の跡こそみえね山のせみなけどもいまだもみぢせぬ比(藤原良経)
816 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:24:32 ID:kDFYtKQm
みよしのの山の鶯春かけてなけどもいまだ花ぞ物うき(土御門院)
817 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:24:44 ID:uIPLiozz
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき(猿丸大夫『小倉百人一首』)
鹿の鳴き声が声に聞こえるところがすき
落ち葉を踏む鹿がかわいくてよい
818 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:25:25 ID:kDFYtKQm
山風もかすむふもとの夕波にたてるやいづこ志賀の浜松(正徹)
819 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:26:43 ID:kDFYtKQm
秋の風たてるやいづこみそぎせし昨日も涼しよもの川浪(正徹)
820 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:38:26 ID:r4eXFsfL
梅が枝にきゐる鶯春かけてなけどもいまだ雪はふりつつ(古今5)
821 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 16:47:33 ID:e8Usktxu
あらち山谷のうぐひす野べに出でてなけどもいまだ春のあは雪(家隆)
822 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:01:55 ID:AYc4wBwf
消ゆるまで雪にこもりしわか草のつまもあらはに春風ぞ吹く(三条西実隆)
823 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:02:32 ID:AYc4wBwf
声もせず月をもいとへ野べの鹿夕のきりに妻ぞこもれる(正徹)
824 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:08:47 ID:kDFYtKQm
かへりみる雲ゐのつまはこもるともやかばややかんむさしのの原(藤原家隆)
825 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:09:47 ID:kDFYtKQm
春霞たちいでて見よ吉野山いまいくかありて桜さきなん(後鳥羽院)
826 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:11:40 ID:kDFYtKQm
春日野のとぶひの野守けふとてや昔かたみに若菜つむらん(源実朝)
827 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:12:49 ID:kDFYtKQm
うぐひすのとぶひの野べの初声にたれさそはれてわかな摘むらん(宗良親王)
828 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:13:53 ID:kDFYtKQm
あづさ弓おして春雨をやまだに苗代水もいまやひくらむ(藤原良経)
829 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:15:12 ID:kDFYtKQm
あづさ弓おして春雨いる方もさだかにみえぬ春の夜の月(後鳥羽院)
830 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:15:57 ID:kDFYtKQm
山風も花の香ながら真木の戸をおして春雨曙の空(正徹)
831 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:19:58 ID:a7Y+FhPA
うづもるる雪の下草いかにしてつまこもれりと人にしらせん(大弐三位[風雅])
832 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:20:52 ID:a7Y+FhPA
から衣すそ野のきぎすうらむなりつまもこもらぬ荻の焼原(良経[新続古今])
833 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:21:32 ID:a7Y+FhPA
春のきる霞のつまやこもるらんまだ若草のむさしのの原(土御門院[続拾遺])
834 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:22:15 ID:a7Y+FhPA
春日野にまだうらわかきさいたづまつまこもるともいふ人やなき(実氏[玉葉])
835 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:23:18 ID:a7Y+FhPA
大原や雪ふりつみて道もなしけふはなやきそ峰のすみがま(宗良親王[新葉])
836 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:33:49 ID:y7ilJDp0
かすが野はけふはなやきそ若草のつまもこもれり我もこもれり(古今17)
837 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:43:47 ID:rahWXQw3
若菜つむ袖とぞみゆる春日野のとぶひの野辺の雪のむらぎえ(藤原教長[新古今])
838 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:49:39 ID:kDFYtKQm
かへりみる都は野辺のあさ霞たてるいづくに若菜つむらん(順徳院)
839 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:50:23 ID:kDFYtKQm
二葉より都は野べの若菜つめその神山の草のはつかに(尭恵)
840 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:51:17 ID:kDFYtKQm
百ちどりさへづる空はかはらねど我が身の春はあらたまりつつ(後鳥羽院)
841 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:51:55 ID:kDFYtKQm
物ごとにあらたまれども鶯のさへづる春は身のみふりつつ(藤原為家)
842 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:52:29 ID:kDFYtKQm
おのがねはあらたまれども鶯の谷のねぐらぞいとどふり行く(宗良親王)
843 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:53:03 ID:kDFYtKQm
時しありと聞くもうれしき百千鳥さへづる春をけふは待ちえて(後水尾院)
844 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:53:51 ID:kDFYtKQm
花の香はありとやここにをとめ子が袖ふる山にうぐひすのなく(藤原範宗)
845 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 17:56:10 ID:7OBwHeoA
消そむる雪まもあらばとぶひのにはや下もえの若菜摘みてん(小倉実雄[続古今])
846 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 18:06:17 ID:7OBwHeoA
若菜つむわが衣手もしろたへにとぶひの野べはあは雪ぞふる(藤原為家[続古今])
847 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 18:06:48 ID:7OBwHeoA
小倉山秋の梢の初時雨いまいくかありて色に出でなん(冷泉為相[続後拾遺])
848 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 18:08:47 ID:7OBwHeoA
三芳野の山の山守こととはん今いくかありて花はさきなん(後醍醐院[新後拾遺])
849 :
名無氏物語:2006/04/17(月) 21:30:22 ID:HxMny5Eh
この板は一人舞台でつか?
(-ノ_-)/☆Ω チーン
850 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:29:34 ID:ik2TND1Y
きえなくに又やみ山をうづむらん若菜つむ野もあは雪ぞふる(定家[続拾遺])
851 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:38:03 ID:x2qRTDXR
梅がえの花のありかをしらねども袖こそにほへ春の山かぜ(宮内卿[玉葉])
852 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:44:18 ID:C1VEAHMq
ふりうづむ雪のすがたと見えつるを消えゆくかたぞ竹になりゆく(玉葉990)
853 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:45:01 ID:C1VEAHMq
心にもしばしぞこむる恋しさの涙にあまる夕ぐれの空(玉葉1463)
854 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:45:59 ID:C1VEAHMq
いつとまつ日かずはしばしなぐさむを今朝わかれぬるけふぞわびしき(風雅1131)
855 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:46:30 ID:C1VEAHMq
さてしもは果てぬならひのあはれさのなれゆくままになほ思はるる(玉葉1503)
856 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:47:01 ID:C1VEAHMq
思ふてふその言の葉よ時のまのいつはりにても聞くこともがな(玉葉1509)
857 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:48:05 ID:C1VEAHMq
日にそへて思ひのみそふ身のはてよ惜しからぬしもあはれなるかな(玉葉1525)
858 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:50:38 ID:lxgup7Kn
都人ねてまつらめやほととぎす今は山辺をなきていづなり
859 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:51:16 ID:lxgup7Kn
吹く風につけてもとはんささがにの通ひし道は空に絶ゆとも
860 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:52:04 ID:lxgup7Kn
絶えぬるか影だにみえばとふべきをかたみの水はみくさゐにけり
861 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:52:57 ID:lxgup7Kn
吹き払ふ嵐の後の高嶺より木の葉くもらで月や出づらん
862 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:54:33 ID:lxgup7Kn
忘れじのことの葉いかになりぬらんたのめし暮は秋風ぞ吹く
863 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 01:58:16 ID:lxgup7Kn
何となくきけば涙ぞこぼれける苔の袂にかよふ松風
864 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:04:24 ID:49XzQl19
おのづから風のたよりにとふ人もありとやここに匂ふ梅が香(満済[新続古今])
865 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:16:13 ID:e8/IvKAW
面影のともに立出でて別れなばなにか身にそふ形見ならまし(宗良親王[新葉])
866 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:17:14 ID:e8/IvKAW
花にだにそはでよそなる梅が香を袖にうつして春風ぞ吹く(津守国貴[新後拾遺])
867 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:27:03 ID:e8/IvKAW
山桜おほふばかりのかひもなし霞の袖は花もたまらず(家隆[続古今])
868 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:28:41 ID:e8/IvKAW
風さわぐ草のまがきの花薄おほふばかりの袖かとぞみる(邦世親王[新拾遺])
869 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:30:02 ID:e8/IvKAW
またれつつ年にまれなるほととぎすさ月ばかりの声なをしみそ(定家[風雅])
870 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:30:59 ID:e8/IvKAW
契りおきし花の頃しも思ふかな年にまれなる人のつらさは(月花門院[続古今])
871 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:31:40 ID:e8/IvKAW
我ならぬ人も待ちけり時鳥年にまれなる初音と思へば(後二条院[新千載])
872 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:33:47 ID:e8/IvKAW
初瀬山うつろはんとやさくら花色かはりゆく嶺のしら雲(家隆[続拾遺])
873 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 02:34:52 ID:e8/IvKAW
月草にうつろはむとや染めおきし人の心も色かはり行く(西園寺公経[続拾遺])
874 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 07:35:52 ID:L6fiWTDJ
かすが野のとぶひの野守いでて見よ今いくかありて若菜つみてむ(古今18)
875 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 11:04:14 ID:l1hGvfZP
>>849 ほっとけ。
一人舞台にさせないために君も書きたまえ
逢ひ見ではありぬべしやと心みるほどはくるしきものにぞありける
876 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 15:45:52 ID:A1ri23uX
たちわたる霞の袖や大空におほふばかりの春のあけぼの(飛鳥井雅経)
877 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 15:46:56 ID:A1ri23uX
風さそふ花橘をそらにしておほふも雲の袖の香やせん(正徹)
878 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 15:48:32 ID:A1ri23uX
みかのはら川風ふかばさく花におほふばかりの衣かせやま(松永貞徳)
879 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 15:50:00 ID:A1ri23uX
いやたかく生ひそふままに大空もおほふばかりの窓のくれ竹(後水尾院)
880 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 15:51:36 ID:A1ri23uX
大空をおほはん袖につつむともあまるばかりの風の梅が香(後水尾院)
881 :
名無氏物語:2006/04/18(火) 16:06:08 ID:dyF5UtZr
大空におほふばかりの袖もがな春さく花を風にまかせじ(後撰64)
882 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 01:08:50 ID:0Sj8gIQt
花散りてしげる桜のかげにだに年にまれなる山ほととぎす(正徹)
883 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 01:41:27 ID:aLqCKCxU
秋風のいたりいたらぬ袖はあらじただわれからの露の夕ぐれ(鴨長明[新古今])
884 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 01:52:53 ID:3vSCruk1
にほひをも夢の枕にうつし佗びぬ年に稀なる花の衣手(肖柏)
885 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 01:53:52 ID:3vSCruk1
いかにせん年に稀なるあふ事を待ちし桜に人もならはば(後水尾院)
886 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:01:11 ID:IpqWHB9E
人もうく身もうきはての我が身をばただおなじ世におかじとぞ思ふ(玉葉1743)
887 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:02:00 ID:IpqWHB9E
庭のかげはまだ夜ぶかしとみる程に月にしられてよはしらみけり(玉葉2127)
888 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:02:43 ID:IpqWHB9E
窓ちかき軒ばの峰はあけそめて谷よりのぼるあかつきの雲(風雅1631)
889 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:03:37 ID:IpqWHB9E
ききわびぬ軒ばの松を吹きしをる嵐にこもる入相のこゑ(玉葉2197)
890 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:04:23 ID:IpqWHB9E
つれづれと山陰すごき夕ぐれの心にむかふ松のひともと(風雅1734)
891 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:05:09 ID:IpqWHB9E
なにとなくあはれにみゆる大空の雲に心をけふはくらしぬ(大納言典侍集)
892 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:09:31 ID:PRGgfXiu
時鳥しのぶるものをかしは木のもりても声の聞えぬるかな
893 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:10:23 ID:PRGgfXiu
逢ふことはこれやかぎりの旅ならん草の枕も霜枯れにけり
894 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:11:18 ID:PRGgfXiu
こよひ君いかなる里の月をみて都にたれを思ひ出づらん
895 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:12:24 ID:PRGgfXiu
沖つ風夜寒になれや田子の浦の海士のもしほ火焼きまさるらん
896 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:13:18 ID:PRGgfXiu
夏引の手びきの糸の年をへて絶えぬ思ひにむすぼほれつつ
897 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:13:59 ID:PRGgfXiu
いく夜かは月を哀れとながめきて浪に折りしく伊勢の浜荻
898 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:20:28 ID:rheNuzkm
桜花うつろはんとや山のはのうすくれなゐに今朝はかすめる(良経)
899 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:31:00 ID:AFOv0GL8
雨風に心あはせて春の花うつろはんとやおもひたつらん(正徹)
900 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:43:30 ID:Csc2JPUd
恋といへば世のつねのとや思ふらむけさの心はたぐひだになし(敦道親王[新勅撰])
901 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 02:47:20 ID:Csc2JPUd
うしと思ふものからぬるる袖のうらひだりみぎにも波やたつらむ(道家[新勅撰])
902 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:32:11 ID:gJY6oHz0
山桜さけるさかざるおしなべてさながら花と見ゆるしら雲(二条為氏[新後撰])
903 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:32:53 ID:gJY6oHz0
此比はさけるさかざるおしなべて梅がかならぬ春風もなし(足利尊氏[新拾遺])
904 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:33:37 ID:gJY6oHz0
秋風にあひみむ事は命ともちぎらでかへる春の雁がね(藤原隆祐[続拾遺])
905 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:41:12 ID:jjB2tzPq
雨風に心あはせて春の花うつろはんとやおもひたつらん(正徹)
906 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:41:45 ID:jjB2tzPq
桜花ちりのまがひに日はくれていづちもとほし志賀の山ごえ(後鳥羽院)
907 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:42:37 ID:jjB2tzPq
桜がり家路忘れて日は暮れぬ月見の床は花の下臥(他阿)
908 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 11:43:36 ID:jjB2tzPq
行く春も山路やすらへ名もしらぬ木草の花のちりのまがひに(肖柏)
909 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 13:56:06 ID:SXOxeYpX
この里に旅寝しぬべし桜花ちりのまがひに家路わすれて(古今72)
910 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 14:08:03 ID:5woG0EZf
またの春あひみん事は命にてことしも花に別れぬるかな(宗尊親王)
911 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 14:09:43 ID:5woG0EZf
ながらへて今宵の空の月も見つまた来ん秋は命なりけり(鵜殿余野子)
912 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 14:26:22 ID:UIcc81O5
けふ来ずは明日は雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや
913 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:30:10 ID:mKveE8Cs
鶯はなけどもいまだふる里の雪の下草春をやはしる
914 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:30:51 ID:mKveE8Cs
夕すずみとぶひの野守この比やいまいくかありて秋の初風
915 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:31:44 ID:mKveE8Cs
若菜つむとぶひの野守春日野にけふ降る雨のあすや待つらん
916 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:32:33 ID:mKveE8Cs
きえなくに又やみ山をうづむらん若菜つむ野もあは雪ぞふる
917 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:33:28 ID:mKveE8Cs
もも千鳥こゑやむかしのそれならぬ我が身ふり行く春雨の空
918 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:34:01 ID:mKveE8Cs
もも千鳥さへづる春のかずかずにいくよの花のみてふりぬらん
919 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:34:34 ID:mKveE8Cs
ちらすなよかさぎの山の桜花おほふばかりの袖ならずとも
920 :
定家厨:2006/04/19(水) 14:35:22 ID:mKveE8Cs
あら玉の年にまれなる人まてど桜にかこつ春もすくなし
921 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 14:39:32 ID:WEmjbodE
夢のうちもうつろふ花に風吹きてしづ心なき春のうたたね(式子内親王[続古今])
922 :
名無氏物語:2006/04/19(水) 14:40:02 ID:WEmjbodE
あだなりとうつろふ花にかこつかなちらぬを風も誘ひやはする(後醍醐院[続千載])
923 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 00:39:45 ID:HB4dtljF
こまなめていざみにゆかん龍田川しら浪よする岸のあたりを(源雅重[千載])
924 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:00:29 ID:rHI9fhUW
たち花の小島がさきのたび衣ぬれてぞかをる款冬の花(家隆)
925 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:01:54 ID:rHI9fhUW
船とめしこ島がさきのこととへば猶山吹のいはぬ色なる(宗良親王)
926 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:07:56 ID:qv1f5ysr
さきだつをあはれあはれといひいひてとまる人なき道ぞかなしき(玉葉2341)
927 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:08:54 ID:qv1f5ysr
しばしだにここをば月もすみうくや簾の外に影おちてゆく(玉葉2491)
928 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:09:33 ID:qv1f5ysr
庭もせに声々ききし虫のねのときどきよわき秋の暮がた(玉葉811)
929 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:10:25 ID:qv1f5ysr
月もまたしたひきにけり我ばかりやどると思ふ野べのかり庵(続千載822)
930 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:11:03 ID:qv1f5ysr
おのづから思ひや出づるとばかりの我がなくさめもよその年月(風雅1408)
931 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:12:26 ID:qv1f5ysr
折々の身のあらましもかはりけり我が心さへさだめなの世や(風雅1878)
932 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:14:59 ID:NyAUQICN
神な月有明の空のしぐるるをまた我ならぬ人やみるらん
933 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:15:53 ID:NyAUQICN
移ろはでしばし信太の杜をみよかへりもぞするくずのうら風
934 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:16:52 ID:NyAUQICN
いかにねてみえしなるらんうたたねの夢より後は物をこそ思へ
935 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:17:44 ID:NyAUQICN
よにふるは苦しきものを槙の屋にやすくも過ぐるむら時雨かな
936 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:18:17 ID:NyAUQICN
一夜とてよかれし床のを筵にやがても塵のつもりぬるかな
937 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:19:10 ID:NyAUQICN
散りかかる紅葉の色はふかけれどわたればにごる山川の水
938 :
名無氏物語:2006/04/20(木) 01:26:01 ID:qGVngdsu
さきにほふこじまがさきの山吹ややそうぢ人のかざしなるらむ(藤原光俊[続古今])
939 :
名無氏物語:
駒なめていざ見にゆかむふるさとは雪とのみこそ花はちるらめ(古今111)