1 :
名無氏物語:
2 :
名無氏物語:2005/07/23(土) 15:04:29 ID:gHZIVBns
3 :
名無氏物語:2005/07/23(土) 15:05:37 ID:gHZIVBns
4 :
名無氏物語:2005/07/23(土) 15:08:32 ID:yUhcSFWc
5 :
名無氏物語:2005/07/23(土) 15:13:40 ID:tSCRIoS0
>>2 academy2 じゃないよ・・・
鯖移転してるよ・・・
6 :
名無氏物語:2005/07/23(土) 15:51:03 ID:Y+/ujkGh
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
7 :
名無氏物語:2005/07/23(土) 16:16:50 ID:ED1AAH+u
8 :
名無氏物語:2005/07/24(日) 16:19:08 ID:7u34rSeU
嵐吹く三室の山の紅葉葉は 竜田の川の錦なりけり(能因法師)
9 :
名無氏物語:2005/07/24(日) 16:20:17 ID:7u34rSeU
ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞのこれる(後徳大寺左大臣)
10 :
名無氏物語:2005/07/24(日) 16:34:13 ID:nnxamlVb
10
11 :
名無氏物語:2005/07/24(日) 17:42:24 ID:YvUSmoaa
なかなかになきたまならばふるさとに帰らんものを今日の夕暮れ 正徹
12 :
名無氏物語:2005/07/24(日) 18:14:09 ID:cSCrC65/
霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
上の句を忘れてしまいました…。
13 :
名無氏物語:2005/07/24(日) 19:50:35 ID:YvUSmoaa
ゆきなづむ牛の歩みに立つ塵の風さへ暑き夏の小車 定家・玉葉和歌集
14 :
名無氏物語:2005/07/25(月) 01:28:51 ID:ATYA0fWk
15 :
名無氏物語:2005/07/25(月) 15:58:21 ID:bvp0SMQK
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
16 :
名無氏物語:2005/07/25(月) 17:01:21 ID:mqB3ePcn
風さわぎむら雲まがふ夕べにもわするるまなく忘られぬ君
17 :
名無氏物語:2005/07/25(月) 18:21:53 ID:RnptTGv6
朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
18 :
名無氏物語:2005/07/26(火) 00:46:18 ID:yiDktVpm
思へども 身をしわけねば 目に見えぬ 心を君にたぐえてぞやる
19 :
名無氏物語:2005/07/26(火) 09:27:58 ID:YUBAkAWk
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ
20 :
名無氏物語:2005/07/26(火) 16:22:05 ID:HbWKbcUX
20
21 :
名無氏物語:2005/07/26(火) 17:38:49 ID:l0rbJSgN
天漢八十瀬霧らへり彦星の時まつ舟は今しこぐらし
22 :
名無氏物語:2005/07/26(火) 17:39:24 ID:l0rbJSgN
ひととせに一夜と思へど七夕のあひみむ秋のかぎりなきか
23 :
名無氏物語:2005/07/27(水) 09:20:57 ID:0ST702KH
わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
24 :
名無氏物語:2005/07/27(水) 10:03:38 ID:7YoWVIee
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな
25 :
名無氏物語:2005/07/27(水) 16:55:48 ID:wcQC267g
あさぢふの をのの篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき
26 :
名無氏物語:2005/07/28(木) 13:35:13 ID:zkiRZqsN
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
27 :
名無氏物語:2005/07/29(金) 11:38:33 ID:5oQr7Kfd
2005年8月8日 午後1時〜
古今集成立1100年記念シンポジウム
「古今集−注釈から伝授へ−」
古今集成立1100年を記念し、東常縁ゆかりの古今伝授の里において、古今集の注釈・伝授に関すること、古今伝授とは何だったのか、その本質を明らかにします。
【内容】 基調講演 演題 「古今伝授以前」−講師:大阪女子大学教授 片桐洋一
パネルディスカッション 「古今集−注釈から伝授へ−」
パネラー 大阪大学 海野圭介
跡見学園女子大学 川平ひとし
熊本県立大学 鈴木 元
コーディネーター 大阪大学名誉教授 島津忠夫
【会場】 大和生涯学習センター 岐阜県郡上市大和町剣
入場は無料です。古今集や古今伝授に興味のある方は、どうぞ!
【展観(同時開催)】
古今伝授の里フィールドミュージアム 東氏記念館・大和文化財展示館にて貴重本の展示を開催します。
@ 東氏記念館所蔵貴重本
A 島津忠夫蔵貴重本
B 甲子庵文庫蔵貴重本(梅林文庫蔵=故浜千代清旧蔵)
・主催:郡上市、古今伝授の里フィールドミュージアム
・共催:和歌文学会
・後援:郡上市教育委員会/大和文化協会
28 :
名無氏物語:2005/07/30(土) 19:50:46 ID:ji+6WdAT
淡路島 通う千鳥の 鳴く声に 幾夜寝ざめぬ 須磨の関守
29 :
名無氏物語:2005/07/30(土) 20:26:48 ID:7OdqtUVS
あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
30 :
名無氏物語:2005/07/31(日) 15:55:36 ID:Kr+VndVr
あひみての 後の心に くらぶれば むかしは物を 思はざりけり
31 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 10:18:09 ID:7RvJDc5k
あふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
32 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 15:39:54 ID:pGUkLFya
三島江に角ぐみわたる葦の根のひとよのほどに春めきにけり
33 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 15:42:01 ID:W54oo3LM
心あらむ人にみせばや津の国の難波わたりの春の景色を
34 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 15:42:36 ID:W54oo3LM
津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風わたるなり
35 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 15:43:08 ID:W54oo3LM
難波潟浦吹く風に浪たてば角ぐむ葦の見えみ見えずみ
36 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 16:25:05 ID:AthmPPNA
歳深き山のかそけさ。人をりて、まれにもの言ふ聲きこえつゝ
37 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 16:35:37 ID:pfQPhaPt
萩が花うつろひて行けば高砂の尾の上の鹿の鳴かぬ日ぞなき
38 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 16:37:18 ID:pfQPhaPt
ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
39 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 16:37:59 ID:pfQPhaPt
都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関
40 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 16:38:58 ID:pfQPhaPt
我が心誰に語らむ秋の空荻に夕風雲に雁がね
41 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 16:52:19 ID:fn8Alu/F
誰にかは秋の心も愁へまし友なき宿の夕暮の空
42 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 17:03:10 ID:uQV4LtEz
春霞たち別れゆく山道は花こそぬさと散りまがひけれ
43 :
名無氏物語:2005/08/01(月) 17:58:48 ID:c0bzwROS
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ 乙女のすがた しばしとどめむ
44 :
名無氏物語:2005/08/02(火) 09:26:13 ID:K/RmW97R
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
45 :
名無氏物語:2005/08/02(火) 18:04:14 ID:qgpb3uuz
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな
46 :
名無氏物語:2005/08/03(水) 00:49:15 ID:VBrJfFhc
咲けば散る夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ峰の白雲 正徹
47 :
名無氏物語:2005/08/03(水) 11:15:17 ID:IRARZ+Ya
有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり 憂きものはなし
48 :
名無氏物語:2005/08/04(木) 11:31:44 ID:GGK+eroL
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
49 :
名無氏物語:2005/08/05(金) 10:48:20 ID:lr0L5xgP
いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に にほひぬるかな
50 :
名無氏物語:2005/08/05(金) 10:52:06 ID:Q0SwEW2S
50
51 :
名無氏物語:2005/08/05(金) 11:11:18 ID:YfEbsNP8
今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな
52 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 08:29:30 ID:9qvO/+q+
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな
53 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 13:42:03 ID:H4ut3j9P
54 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 13:54:33 ID:/UjH0Ee7
たれをかも 知る人にせむ 高砂の 松もむかしの 友ならなくに
一票も入ってないぞ!!!
55 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 14:03:17 ID:2Bzhhpx/
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば しのぶることの よわりもぞする
無いから、作って入れといたぞ!!!
56 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 14:19:24 ID:EsjXkXzn
57 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 14:28:47 ID:xhzqMLS+
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
落ちてマンモスw
58 :
名無氏物語:2005/08/06(土) 15:02:49 ID:nnp3ueFV
うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを
59 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 14:06:30 ID:lsIPpy/b
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
60 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 14:15:10 ID:6AdbUq5k
還暦
61 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 14:52:35 ID:s5QNzzg8
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
これも忘れられていますよ・・・
62 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 15:01:09 ID:xLVvvxiQ
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり
63 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 17:07:22 ID:Z+Dpy/dF
奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき
64 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 17:37:41 ID:tMgrIrjF
無視
65 :
名無氏物語:2005/08/07(日) 18:12:10 ID:A99Az7ea
小倉山 峰の紅葉葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
66 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 06:32:52 ID:tqxpLmfs
2005年8月8日 午後1時〜
古今集成立1100年記念シンポジウム
「古今集−注釈から伝授へ−」
古今集成立1100年を記念し、東常縁ゆかりの古今伝授の里において、古今集の注釈・伝授に関すること、古今伝授とは何だったのか、その本質を明らかにします。
【内容】 基調講演 演題 「古今伝授以前」−講師:大阪女子大学教授 片桐洋一
パネルディスカッション 「古今集−注釈から伝授へ−」
パネラー 大阪大学 海野圭介
跡見学園女子大学 川平ひとし
熊本県立大学 鈴木 元
コーディネーター 大阪大学名誉教授 島津忠夫
【会場】 大和生涯学習センター 岐阜県郡上市大和町剣
入場は無料です。古今集や古今伝授に興味のある方は、どうぞ!
【展観(同時開催)】
古今伝授の里フィールドミュージアム 東氏記念館・大和文化財展示館にて貴重本の展示を開催します。
@ 東氏記念館所蔵貴重本
A 島津忠夫蔵貴重本
B 甲子庵文庫蔵貴重本(梅林文庫蔵=故浜千代清旧蔵)
・主催:郡上市、古今伝授の里フィールドミュージアム
・共催:和歌文学会
・後援:郡上市教育委員会/大和文化協会
67 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 15:00:31 ID:MYPVrm6N
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
68 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 15:42:30 ID:XshmUfP0
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこもおなじ 秋の夕暮れ
69 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 18:02:04 ID:JcnXjZju
音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ
70 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 18:04:21 ID:YyovvuIq
古希
71 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 18:17:32 ID:CwY1wsOW
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天橋立
72 :
名無氏物語:2005/08/08(月) 20:12:07 ID:o4JIHqNx
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あわむとぞおもふ
で。
みんな、中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)のサイトみた?
あそこが今力入れてやってるのは、
中国の反日デモ応援
新しい教科書採択妨害
郵政民営化反対 ←←←注目
ttp://www.zenshin.org/
73 :
名無氏物語:2005/08/09(火) 14:39:05 ID:BwM/dDd+
NASA
74 :
名無氏物語:2005/08/09(火) 14:55:50 ID:fvkOqEUo
おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染の袖
75 :
名無氏物語:2005/08/09(火) 16:32:19 ID:47sBq/wx
思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり
76 :
名無氏物語:2005/08/09(火) 18:26:38 ID:jPIr0u4r
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな もゆる思ひを
77 :
名無氏物語:2005/08/09(火) 18:28:36 ID:jPIr0u4r
77
78 :
名無氏物語:2005/08/10(水) 08:47:54 ID:0DLIkVNY
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける
79 :
名無氏物語:2005/08/10(水) 16:08:06 ID:oRyciLu2
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける
80 :
名無氏物語:2005/08/11(木) 05:31:48 ID:DuULtQiS
なんでみんなひゃくにんしゅから出してるの?
81 :
名無氏物語:2005/08/11(木) 09:12:45 ID:hVu+qXi2
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふ頃かな
82 :
名無氏物語:2005/08/11(木) 10:00:05 ID:LAINb3Tb
83 :
名無氏物語:2005/08/11(木) 15:40:56 ID:25I7lnpL
>>80 有名だから・・・
一般人に好きな和歌を3首尋ねたら、2首は『百人一首』だと思う・・・
84 :
名無氏物語:2005/08/11(木) 16:07:18 ID:NQN/+qmg
君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ
85 :
名無氏物語:2005/08/12(金) 03:39:08 ID:8aKVO0F8
一番!
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
86 :
名無氏物語:2005/08/12(金) 04:05:25 ID:bQv8cqUZ
test
87 :
名無氏物語:2005/08/12(金) 04:55:58 ID:oeukGk6M
和歌は華!
88 :
名無氏物語:2005/08/12(金) 13:00:28 ID:RuuJaN4p
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
89 :
名無氏物語:2005/08/12(金) 20:47:26 ID:S42twE9T
和歌age
90 :
名無氏物語:2005/08/13(土) 01:07:34 ID:Bc7JQ2Sz
家にありて 櫃にかぎさし おさめてし 恋の奴の つかみかかりて
91 :
名無氏物語:2005/08/13(土) 06:52:15 ID:X86HYhkP
92 :
名無氏物語:2005/08/14(日) 00:52:37 ID:BrGAJRVG
93 :
名無氏物語:2005/08/15(月) 16:27:43 ID:ZpWrp52O
六条河原に並べられた百人の罪人の首が一つなくなりました。
94 :
名無氏物語:2005/08/15(月) 18:05:26 ID:J6q2KHtA
嵐吹く 三室の山の 紅葉葉は 竜田の川の 錦なりけり
95 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 08:42:30 ID:8cV9M5Ik
み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春はきにけり
96 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 15:38:45 ID:se+Lrxd1
春立つといふばかりにやみ吉野の山も霞みて今朝は見ゆらむ
97 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 15:42:42 ID:aYuM6bXg
春霞立たるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ
98 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 15:49:10 ID:35awmgBv
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天の香具山かすみたなびく
99 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 15:50:28 ID:aYuM6bXg
ひさかたの天の香具山この夕べ霞たなびく春立つらしも
100 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 15:54:15 ID:35awmgBv
山ふかみ春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
101 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 16:08:42 ID:kxxccaLd
かきくらしなほふる里の雪のうちに跡こそ見えね春はきにけり
102 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 16:33:49 ID:aYuM6bXg
あらたまの年も変はらで立つ春は霞ばかりぞそらに知りける
103 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 16:45:29 ID:+YEIoRGa
雪深き岩のかけみち跡たゆる吉野の里も春はきにけり
104 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 17:46:29 ID:YABSkOy3
月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして
105 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 18:02:19 ID:aYuM6bXg
面影の霞める月ぞ宿りける春や昔の袖の涙に
106 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 18:03:50 ID:aYuM6bXg
梅が香は誰が袖触れしかたみぞと春や昔の月に問はばや
107 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 18:43:30 ID:eXpVhpsb
世の中の人のこころは花染のうつろひやすき色にぞありける
108 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 19:48:30 ID:eXpVhpsb
世の中は夢か現か現とも夢とも知らずありてなければ
109 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 20:10:15 ID:umgJ3MJW
恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか
110 :
名無氏物語:2005/08/16(火) 20:15:00 ID:aYuM6bXg
106を訂正しときますね。
梅の花たが袖ふれしにほひぞと春や昔の月にとはばや
111 :
名無氏物語:2005/08/17(水) 09:02:56 ID:p2R/ijPg
今日といえばもろこしまでもゆく春を都にのみと思ひけるかな
112 :
名無氏物語:2005/08/17(水) 15:48:11 ID:TedLLJ21
すみそむるすゑの心の見ゆるかなみぎはの松のかげをうつせば
113 :
名無氏物語:2005/08/17(水) 15:54:44 ID:UF6Gp/S7
須磨の浦松風寂びし関守のうち寝るひまに秋や越ゆらん
114 :
名無氏物語:2005/08/18(木) 11:20:52 ID:cVL3GeRf
お気に入りの和歌はありやと問はれても恥づかしながらワカんないよ〜
115 :
名無し募集中。。。:2005/08/18(木) 15:25:33 ID:qPeBvIM+
百人一首くらいしか知らないよ。。。
116 :
名無氏物語:2005/08/18(木) 15:47:11 ID:Tel3c9ew
知っている中から選べばいいんだよ
無理してマイナー選ぼうと
腰折れなどを書きやるは
しかつめらしき痴れ者なりけり
117 :
名無氏物語:2005/08/18(木) 20:39:25 ID:cVL3GeRf
>>116 どれがマイナーでどれが腰折れか。
具体的に指摘してみなさい。
118 :
名無氏物語:2005/08/18(木) 22:57:06 ID:5At/2Lbf
>無理して ....
しち ご になってるね
7.5か
119 :
名無氏物語:2005/08/19(金) 11:31:38 ID:VKWG0RB0
難波津に咲くや木の花冬こもり今は春べと咲くや木の花
120 :
名無氏物語:2005/08/20(土) 13:25:07 ID:+bcMPMjc
世の中は道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞなくなる
121 :
名無氏物語:2005/08/20(土) 13:48:47 ID:/nZTcAMM
いにしへの奈良の都の八重桜今日九重ににほひぬるかな
122 :
名無氏物語:2005/08/20(土) 13:53:04 ID:K2fBHiNX
山のはにほのかに出づる三日月や秋来るかたをそらに知るらん
123 :
名無氏物語:2005/08/20(土) 13:58:13 ID:K2fBHiNX
床冷ゆる夜のまに夏は暮れたけの伏見の田居に秋風ぞ吹く
124 :
名無氏物語:2005/08/21(日) 00:52:14 ID:2EcuHtje
あらたまの年の初めの初春のけふ降る雪のいや重け吉事
125 :
名無氏物語:2005/08/21(日) 16:32:45 ID:r4or2Fr7
水くきの岡のくず葉も色付きて今朝うらがなし秋の初風
126 :
名無氏物語:2005/08/21(日) 17:11:32 ID:sFExdD4P
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ
127 :
二千票記念!:2005/08/21(日) 17:38:35 ID:ScNX2u3J
有効回答:2,000件
順位 項目 得票数 割合
1 みかきもり 200 10.0%
2 つきみれば 120 6.0%
3 こころあてに 102 5.1%
3 むらさめの 102 5.1%
3 もろともに 102 5.1%
6 きみがためハ 94 4.7%
7 さびしさに 85 4.3%
8 ながらへば 80 4.0%
9 かぜをいたみ 66 3.3%
10 あらしふく 55 2.8%
11 なにはがた 53 2.7%
12 やへむぐら 36 1.8%
13 をぐらやま 35 1.8%
14 おほえやま 31 1.6%
14 あさぢふの 31 1.6%
16 ありまやま 28 1.4%
17 あきのたの 27 1.4%
17 なにはえの 27 1.4%
19 たちわかれ 25 1.3%
20 なにしおはば 24 1.2%
21 あはぢしま 23 1.2%
21 あまのはら 23 1.2%
21 はるすぎて 23 1.2%
24 すみのえの 21 1.1%
25 ちぎりおきし 20 1.0%
26 これやこの 19 1.0%
26 ひとはいさ 19 1.0%
26 おくやまに 19 1.0%
128 :
二千票記念!:2005/08/21(日) 17:39:19 ID:ScNX2u3J
29 あしびきの 17 0.9%
29 いにしへの 17 0.9%
31 あさぼらけア 15 0.8%
31 うらみわび 15 0.8%
33 いまはただ 14 0.7%
33 あきかぜに 14 0.7%
33 このたびは 14 0.7%
33 なげけとて 14 0.7%
37 こひすてふ 13 0.7%
37 ゆふされば 13 0.7%
39 ふくからに 12 0.6%
39 ゆらのとを 12 0.6%
39 わがいほは 12 0.6%
42 かささぎの 11 0.6%
42 うかりける 11 0.6%
42 しらつゆに 11 0.6%
42 たごのうらに 11 0.6%
42 つくばねの 11 0.6%
47 わびぬれば 10 0.5%
47 ちはやぶる 10 0.5%
49 めぐりあひて 9 0.5%
49 きみがためヲ 9 0.5%
51 ひさかたの 8 0.4%
51 わすらるる 8 0.4%
129 :
二千票記念!:2005/08/21(日) 17:40:21 ID:ScNX2u3J
53 はなさそふ 7 0.4%
53 はるのよの 7 0.4%
53 おもひわび 7 0.4%
53 みちのくの 7 0.4%
53 ほととぎす 7 0.4%
53 よをこめて 7 0.4%
53 おとにきく 7 0.4%
53 みよしのの 7 0.4%
53 はなのいろは 7 0.4%
53 わたのはらヤ 7 0.4%
63 あけぬれば 6 0.3%
63 いまこむと 6 0.3%
63 よのなかは 6 0.3%
63 よのなかよ 6 0.3%
63 きりぎりす 6 0.3%
63 ちぎりきな 6 0.3%
63 みかのはら 6 0.3%
63 やまざとは 6 0.3%
63 たかさごの 6 0.3%
63 かくとだに 6 0.3%
63 わがそでは 6 0.3%
74 ももしきや 5 0.3%
74 わすれじの 5 0.3%
74 おほけなく 5 0.3%
74 なつのよは 5 0.3%
74 みせばやな 5 0.3%
74 あさぼらけウ 5 0.3%
74 あひみての 5 0.3%
74 わたのはらコ 5 0.3%
74 やすらはで 5 0.3%
130 :
二千票記念!:2005/08/21(日) 17:41:04 ID:ScNX2u3J
83 ありあけの 4 0.2%
83 かぜそよぐ 4 0.2%
83 やまがはに 4 0.2%
83 なげきつつ 4 0.2%
83 ながからむ 4 0.2%
83 ひともをし 4 0.2%
89 あふことの 3 0.2%
90 こぬひとを 2 0.1%
90 たまのをよ 2 0.1%
90 あらざらむ 2 0.1%
90 たきのおとは 2 0.1%
90 せをはやみ 2 0.1%
95 たれをかも 1 0.1%
以上
131 :
名無氏物語:2005/08/21(日) 17:48:59 ID:sFExdD4P
132 :
名無氏物語:2005/08/21(日) 18:40:48 ID:PwVnDb68
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
133 :
名無氏物語:2005/08/21(日) 22:22:45 ID:cmeUR/IJ
無理してマイナーな腰折ればかり書いてますね。
和歌の秀作を拾い出すなら百人一首で十分なのに。
134 :
名無氏物語:2005/08/22(月) 08:43:22 ID:VDd7x08+
嵐吹く三室の山の紅葉葉は竜田の川の錦なりけり
135 :
名無氏物語:2005/08/22(月) 10:11:16 ID:46Fhycx5
君がゆく 道の長手を繰りたたね 焼き滅ぼさむ天の火もがも
136 :
名無氏物語:2005/08/22(月) 15:44:32 ID:7H9opQz2
みかきもり衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
137 :
名無氏物語:2005/08/22(月) 17:08:26 ID:zNZEKmjv
ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞのこれる
138 :
名無氏物語:2005/08/23(火) 02:34:29 ID:n7kRXP4y
五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする
139 :
名無氏物語:2005/08/23(火) 07:58:41 ID:PwNkRsrL
五月ならでいざこと問はむ橘に袖や昔の香ににほふかと
140 :
名無氏物語:2005/08/23(火) 09:17:08 ID:JSThSBgs
小倉山 峰の紅葉葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
141 :
名無氏物語:2005/08/23(火) 10:25:35 ID:Hq50DusE
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
最強!(
>>7で)
142 :
名無氏物語:2005/08/23(火) 12:44:33 ID:vht1l1VJ
神のまにまにってやつ
143 :
名無氏物語:2005/08/23(火) 17:19:20 ID:TOZvcbRn
このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
144 :
名無氏物語:2005/08/24(水) 02:55:36 ID:v4liKY1H
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
145 :
名無氏物語:2005/08/25(木) 00:04:49 ID:sU447KJE
わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ
146 :
名無氏物語:2005/08/25(木) 10:42:39 ID:qb1QmavI
家にある
櫃に鍵かけ納めてし
恋の奴の
つかみかかりて
確かこんなの
147 :
名無氏物語:2005/08/25(木) 14:36:50 ID:wKO5wy0C
148 :
名無氏物語:2005/08/25(木) 22:51:28 ID:sU447KJE
嵐吹く三室の山の紅葉葉は竜田の川の錦なりけり
149 :
名無氏物語:2005/08/26(金) 00:42:01 ID:4DX43+Fj
>146
>90これ?
150 :
名無氏物語:2005/08/26(金) 09:53:54 ID:W494V7SG
月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして
151 :
名無氏物語:2005/08/26(金) 21:38:32 ID:p3goNCgO
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる
152 :
名無氏物語:2005/08/27(土) 08:33:24 ID:nVuOyom4
春立つといふばかりにやみ吉野の山も霞みて今朝は見ゆらむ
153 :
名無氏物語:2005/08/27(土) 11:55:27 ID:FmIrhUVX
しきたへの枕の上にすぎぬなり露をたづぬる秋のはつ風
154 :
名無氏物語:2005/08/27(土) 18:37:25 ID:SVuBol8p
かきくらしなほふる里の雪のうちに跡こそ見えね春はきにけり
155 :
名無氏物語:2005/08/28(日) 08:49:42 ID:hPlOzwRG
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
156 :
名無氏物語:2005/08/28(日) 10:56:55 ID:017HCUyD
君すまばとはましものを津のくにの生田の森の秋のはつかぜ
157 :
名無氏物語:2005/08/28(日) 15:47:25 ID:B3gNJaN1
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
158 :
名無氏物語:2005/08/28(日) 15:53:38 ID:fHB5ChYc
作者名書いとけ
159 :
名無氏物語:2005/08/28(日) 15:57:52 ID:OcZDQVsM
百人一首ならいらんと思うが・・・・・
160 :
名無氏物語:2005/08/28(日) 18:22:03 ID:5v2if/py
有明のつれなく見えし別れよりあかつきばかり憂きものはなし
161 :
名無氏物語:2005/08/29(月) 01:42:55 ID:Sq2NPWa1
玉の緒よ
絶えなば絶えね
ながらえば
忍ぶるものの
弱りもぞする
忍ぶる『もの』?『こと』?
162 :
名無氏物語:2005/08/29(月) 16:37:19 ID:RqquQfpF
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
163 :
兼好に香をねだる人:2005/08/29(月) 21:21:07 ID:ffJZM8gI
かづきせぬ
うき世の海女も
ほしやえぬ
しほたれ衣
やりて見せばや
164 :
兼好@縦読みの神:2005/08/29(月) 21:22:42 ID:ffJZM8gI
うきもまた
ちぎりかはらで
ふるにいま
たもとぬれつつ
つゆやくだくる
165 :
名無氏物語:2005/08/29(月) 21:33:17 ID:ch6RA1P+
世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
166 :
名無氏物語:2005/08/30(火) 09:59:41 ID:jwKeRT+2
秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ
167 :
名無氏物語:2005/08/30(火) 23:58:05 ID:jGMTRAnK
照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき
168 :
名無氏物語:2005/08/31(水) 12:47:29 ID:hduO954C
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
169 :
名無氏物語:2005/08/31(水) 15:28:23 ID:SC23Rale
春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やは隠るる
170 :
名無氏物語:2005/09/01(木) 15:56:30 ID:Uo2oR7Qn
嵐吹く三室の山の紅葉葉は竜田の川の錦なりけり
171 :
名無氏物語:2005/09/01(木) 21:04:33 ID:dNzF9Hd6
>166
この歌艶っぽくて良いねえ。
源氏物語の花宴でかんのきみがこの歌の「にるものぞなき」と口ずさむ本歌だよね。
172 :
名無氏物語:2005/09/02(金) 09:16:26 ID:ypIvb8cW
ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞのこれる
173 :
名無氏物語:2005/09/02(金) 15:59:42 ID:I2GXa3bo
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
174 :
名無氏物語:2005/09/03(土) 00:38:58 ID:9tcQ0nW2
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな
175 :
名無氏物語:2005/09/03(土) 06:03:19 ID:u3J81kqm
さむしろや まつ夜の秋の 風ふけて 月をかたしく 宇治の橋姫
176 :
名無氏物語:2005/09/03(土) 06:58:21 ID:cVO/7qNO
風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふ頃かな
177 :
名無氏物語:2005/09/03(土) 14:54:29 ID:efvPCmUw
風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける
178 :
名無氏物語:2005/09/04(日) 10:07:33 ID:Q9YSOZHC
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
179 :
名無氏物語:2005/09/05(月) 02:35:36 ID:vjPNgqv+
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる
180 :
名無氏物語:2005/09/05(月) 02:56:55 ID:r+gY4E3r
★★★ また韓国、意図的な、でっち上げ反日報道 ★★★
韓国大手テレビ局の8月15日番組「日本軍731部隊の生体実験」が、実は真っ赤なウソ、中国映画の盗用でっち上げだった。
韓国マスコミは反日番組で、この種の歴史歪曲(わいきょく)をよく行うが、今回の事件で 「日本攻撃ならウソも平気」 という腐った民族性が改めて確認された。
番組では実験の様子を「白黒の記録フィルム風」に紹介したが、視聴者から「映画の場面と同じ」との声が上がり、悪質なでっち上げが露呈した。
この中国映画はカラー作品だが、テレビでは本物に見せかけて「白黒」に変えられており、意図的なでっち上げであることは明白。
日本の 民 主 党 【岡田党首】 は、日本国内に数十万人もいる反日的な在日韓国・朝鮮人に、日本の選挙権を与え、 民 主 党 に投票させようと画策している。
在日韓国・朝鮮人の大部分は、戦後のドサクサで勝手に密入国した不法滞在者とその子孫だが、「強制連行された」と真っ赤なウソをつき、被害者のフリをして日本国内に居座っている。
収入あっても税金払わず、さらに毎月二十数万円の生活保護をもらい、日本人の悪口を言いながら優雅に遊び暮らしている。
181 :
名無氏物語:2005/09/05(月) 09:24:45 ID:4miV1oaK
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
182 :
名無氏物語:2005/09/05(月) 09:25:21 ID:4miV1oaK
朝ぼらけ宇治の川霧絶えだえにあらはれわたる瀬々の網代木
183 :
名無氏物語:2005/09/05(月) 17:01:33 ID:M+1Cky+u
有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする
184 :
名無氏物語:2005/09/05(月) 17:32:59 ID:1tnjEGsW
いにしへの奈良の都の八重桜今日九重ににほひぬるかな
185 :
名無氏物語:2005/09/06(火) 09:34:24 ID:qnAd99Bc
うかりける人を初瀬の山おろしはげしかれとは祈らぬものを
186 :
名無氏物語:2005/09/06(火) 12:10:16 ID:DYiG9uS7
麻苧(あさを)らを 麻笥(をけ)にふすさに 績(う)まずとも
明日(あす)着せさめや いざせ小床(をどこ)に
なんか可愛らしくないですか。好きだなぁ。
187 :
名無氏物語:2005/09/06(火) 16:22:52 ID:B+xbYlPr
難波津に咲くや木の花冬こもり今は春べと咲くや木の花
188 :
名無氏物語:2005/09/07(水) 12:14:01 ID:xao2UERs
嵐吹く 三室の山の 紅葉葉は 竜田の川の 錦なりけり
189 :
名無氏物語:2005/09/07(水) 18:55:29 ID:u5OjIJNO
をとりとも友とも書きて鮎を売る仄暗き村に歩み入りにき
190 :
上杉鷹山:2005/09/07(水) 23:46:32 ID:2ZGfDzOJ
なせばなる なさねばならぬ何事も ならぬは人の なさぬなりけり
191 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 10:22:35 ID:dC1jJtOQ
世の中に 人の来るこそ うれしけれ とはいうものの お前ではなし
192 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 16:14:23 ID:Bzc3Kht6
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
193 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 16:28:32 ID:YDkOs+IN
恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ
194 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 16:55:38 ID:WkX0wthx
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ
195 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 17:12:40 ID:4+ZCMSJC
月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして
196 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 18:58:02 ID:JOvQNDbq
散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ
197 :
名無氏物語:2005/09/08(木) 19:39:11 ID:iMFuLOYn
思いきや我が敷島の道ならで浮世のことを問わるべしとは
二条為明
198 :
名無氏物語:2005/09/09(金) 00:49:42 ID:stXe9Inw
199 :
名無氏物語:2005/09/09(金) 12:56:11 ID:1h1IMKpX
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
200 :
名無氏物語:2005/09/09(金) 13:21:29 ID:stXe9Inw
百人一首じゃない歌、希望!
201 :
名無氏物語:2005/09/09(金) 13:38:10 ID:HIl/YHZq
>>200 わがまま言うな!
普通の人は『百人一首』しか知らないのだよ!
202 :
名無氏物語:2005/09/09(金) 16:35:38 ID:/fp+zJI8
秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
203 :
名無氏物語:2005/09/10(土) 08:13:36 ID:coUvTUHs
>202
佐竹本の絵に添えられているね。
昔、サントリー美術館で見てこの歌が気に入った。
204 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:26:41 ID:gWSVvTgB
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
205 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:28:52 ID:O0M0meXb
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る
今の世にし楽しくあらば 来む世には虫にも鳥にもわれはなりなむ
楽観的な感じで好きだ。
>>205 同じ作者で
世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり
207 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:53:05 ID:/Rcu4Yv1
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
209 :
名無氏物語:2005/09/12(月) 09:20:40 ID:Jo/h/YYq
風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける
210 :
名無氏物語:2005/09/13(火) 09:12:35 ID:9nMgZI61
あさぢふのをのの篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき
211 :
名無氏物語:2005/09/13(火) 17:35:38 ID:17BI1tHF
大君のためには何か惜しからん薩摩の瀬戸に身は沈むとも
212 :
名無氏物語:2005/09/13(火) 19:36:40 ID:17BI1tHF
わが胸の燃ゆる思ひに比ぶれば煙は薄し桜島山
213 :
名無氏物語:2005/09/14(水) 00:48:33 ID:mi5YzWcb
何事のおわしますをば知らねどもかたじけなさの涙こぼるる
214 :
名無氏物語:2005/09/14(水) 05:25:53 ID:BhNI9r+C
せりなずな ごぎょうはこべらほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草
215 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 08:56:46 ID:YLeTAGbO
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
216 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 09:07:13 ID:t8D0GLM/
かものあし けるかとみれば けりもせで けらむとみれば けりにけるかも
217 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 09:17:51 ID:giJrOWpl
ことの葉のうつりし秋も過ぎぬれば我身時雨とふる涙かな
218 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 09:33:30 ID:22X4oTms
里はあれぬ尾上の宮のをのづからまちこしよひも昔なりけり
219 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 09:34:31 ID:22X4oTms
里はあれぬむなしき床のあたりまで身はならはしの秋風ぞ吹く
220 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 10:23:47 ID:Mla4vmVX
有効回答:2,222件
順位 項目 得票数 割合
1 みかきもり 222 10.0%
オール2・・・・・
221 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 15:47:32 ID:4Drce7GR
なる瀧や西の川瀬に御祓せん岩こす波も秋や近きと
222 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 15:56:18 ID:gDMFiBBO
水の江の吉野の宮は神さびてよはゐたけたるうらの松風
223 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 16:07:29 ID:exDOqfSi
鳴千鳥袖の湊を問こかしもろこし舟のよるのね覚に
224 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 16:23:20 ID:8YfXs9sb
なびけとも行てにかけてたよりにもくる人ぞなき青柳の糸
225 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 16:31:33 ID:0pnHOfcj
雨晴れて雲吹く風に鳴く蝉の声も乱るゝ枝の白露
226 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 16:41:01 ID:TlP4DZlN
むくらはふ眞柴の庵に音つれて萩の葉過る夜半の秋風
227 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 16:52:58 ID:NccU0c64
心さへ移りも行くか竜田山梢に秋の色を尋ねて
228 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 17:07:12 ID:E0qKS8n4
秋くれし紅葉の色をかさねても衣かへうきけふの空哉
229 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 17:28:38 ID:MJ02/FMr
うめの花たが袖ふれしにほひぞと春やむかしの月にとはばや
230 :
名無氏物語:2005/09/15(木) 18:07:12 ID:D3Q6Xlx4
風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける
231 :
名無氏物語:2005/09/16(金) 13:12:17 ID:8TbCc/pR
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
232 :
名無氏物語:2005/09/16(金) 15:05:32 ID:FJFRGEVJ
奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
233 :
名無氏物語:2005/09/16(金) 19:39:03 ID:qf2mdh+h
山吹の立ちよそいたる山清水汲みにいかめど道の知らなく
234 :
名無氏物語:2005/09/16(金) 22:02:04 ID:4GgtAs0z
君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで
235 :
名無氏物語:2005/09/17(土) 09:22:09 ID:nJJplnhJ
わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで(古今集)
236 :
名無氏物語:2005/09/17(土) 18:48:50 ID:rO668pYJ
嵐吹く三室の山の紅葉葉は竜田の川の錦なりけり
237 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 08:36:58 ID:+oRqvjl4
ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞのこれる
238 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 08:59:15 ID:jHKG1+ac
み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春はきにけり
239 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 09:33:29 ID:zj2ehT1h
石川や 浜の真砂はつきるとも 世に盗人の種はつくまじ
240 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 10:49:58 ID:8haL58eA
241 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 16:51:04 ID:eQ4kWX/t
242 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 17:33:01 ID:0sdzg1AO
和歌age
243 :
名無氏物語:2005/09/18(日) 17:39:34 ID:3STPZVKN
ことの葉のうつりし秋も過ぎぬれば我身時雨とふる涙かな
244 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 08:27:35 ID:OozX7z3K
都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関
245 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 08:43:35 ID:t3WwaFuK
願はくは
花の下にて春死なむ
その如月の望月のころ
心にも
あらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな
246 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 11:32:01 ID:n1hhY6wc
瓜食めば 子ども思ほゆ
栗食めば まして偲はゆ
何処より来りし
ものそ眼交に
もとな懸りて安眠し寝さぬ
247 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 13:13:34 ID:j7dpJXBe
てる月にあはれをそへてなくかりのおつるなみだはよそのそでまで
248 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 13:15:02 ID:j7dpJXBe
月だにもなぐさめがたき秋のよのこころもしらぬまつのかぜかな
249 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 13:25:43 ID:j7dpJXBe
大江山かたぶく月の影さえて鳥羽田の面におつるかりがね
250 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 15:37:06 ID:iZA9ulRW
有明のつれなく見えし別れよりあかつきばかり憂きものはなし
251 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 15:54:24 ID:LN42doX5
君まつと 我が恋ひ居れば 我が宿の 簾動かし 秋の風吹く
252 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 17:29:20 ID:sVPdKHu+
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
253 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 18:01:26 ID:Emu1mO8x
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
254 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 18:16:03 ID:etwkr9q5
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
255 :
名無氏物語:2005/09/19(月) 22:41:10 ID:U+20rELL
風誘ふ花よりもなほ我はまた春の名残りを如何にとやせむ
歳の瀬や水の流れと人の身は明日待たるるその宝船
あら楽し思ひは果つる身は捨つる浮世の月にかかる雲なし
256 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 08:59:26 ID:mf3OaUzZ
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
257 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 16:13:28 ID:ayHb3NvX
面影の霞める月ぞ宿りける春や昔の袖の涙に
258 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 17:17:10 ID:VV/tZpWK
風誘ふ水の流れと果つる身は白きを見れば袖の涙に
259 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 17:24:11 ID:mf3OaUzZ
千々の秋の霜を重ねて老せじの色をあらそふとのゝ白菊
260 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 17:25:07 ID:mf3OaUzZ
あかなくに又もきて見む紅葉ばを深山あらしのさそはずもがな
261 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 17:31:59 ID:LAZ8rWso
ながれ江の水の上なるをばしまは絶ずすゞしき風ぞふきける
262 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 17:42:07 ID:QL/nTV0b
野も山もひとつみどりの夏たちて君がめぐみはしげりそふらむ
263 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 18:09:13 ID:hg+p3wC5
逢坂の関路ゆきかふ旅人をとゞめがほにも鳴くほととぎす
264 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 22:07:42 ID:eGqiIhC4
行きまして還ります日のなしと聞くけふの御幸に遭ふぞ哀しき
265 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 22:27:29 ID:xentT2Hh
最近和歌とか俳句の良さや素晴らしさに目覚めました。
もとから詩などに興味はあったのですがまだA初心者なので難しい言葉まできちんと理解出来てるのか不安です。
そこで「訳」を付けて頂けたら有難いんですが…どうかよろしくですm(__)m
266 :
名無氏物語:2005/09/20(火) 22:39:26 ID:btEHN7ay
>>265 岩波書店の新日本古典文学大系や小学館の新編日本古典文学全集は
訳がついているから通読しなさい。
267 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 01:53:49 ID:dVumRzPp
銀も黄金も玉もなにせむにまされるたから子にしかめやも
268 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 08:59:26 ID:Y3G0P3IE
もの思えば澤の蛍もわが身よりあくがれいずる魂かとぞみる
269 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 10:10:11 ID:gnJNs/so
いくよ経て 後か忘れむ 散りぬべき 野辺の秋萩 みがく月夜を
270 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 10:30:46 ID:JRMM8Wsu
行く末は 空もひとつの 武蔵野に 草の原より いづるつきかげ
271 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 11:59:11 ID:0JOB2dOZ
奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
272 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 14:59:14 ID:h4gw7vii
もろともに
あはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし
273 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 20:36:05 ID:QfWc6dJc
国鉄の車に乗りて大父の明治の御代を思ひみにけり(昭和天皇御製)
274 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 21:10:35 ID:QZH1AnzT
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
275 :
名無氏物語:2005/09/21(水) 21:15:24 ID:wjeYb/1J
目には見て 手にはとらへぬ 月のうちの 桂のごとき 妹をいかにせむ
276 :
名無氏物語:2005/09/22(木) 01:09:36 ID:v8onbWqC
この味がいいねと君が言ったから7月6日はサラダ記念日
277 :
名無氏物語:2005/09/22(木) 17:23:48 ID:T85ryQsu
ひとりぬる山鳥のおのしだりおに霜をきまよふ床の月かげ
278 :
名無氏物語:2005/09/22(木) 17:24:48 ID:T85ryQsu
ふけにけり山のはちかく月さえてとをちの里に衣うつ声
279 :
名無氏物語:2005/09/22(木) 17:26:51 ID:pPypV3zs
w
280 :
名無氏物語:2005/09/22(木) 17:46:06 ID:T85ryQsu
あともなき庭の浅茅にむすぼほれ露のそこなる松むしの声
281 :
名無氏物語:2005/09/23(金) 00:54:15 ID:yTHZ/F8S
露と落ち露と消えにし我が身かな浪花のことも夢のまた夢
282 :
名無氏物語:2005/09/23(金) 07:45:47 ID:6TuFPaq6
風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける
283 :
名無氏物語:2005/09/23(金) 13:50:25 ID:yTHZ/F8S
御製
戦なき世を歩みきて思ひ出づかの難(かた)き日を生きし人々
皇后陛下
風通ふあしたの小径歩みゆく癒えざるも君清(すが)しくまして
皇太子殿下
頂きにたどる尾根道ふりかへりわがかさね来し歩み思へり
皇太子妃殿下
紅葉ふかき園生の道を親子三人なごみ歩めば心癒えゆく
文仁親王殿下
頂へ登り行く道歩みとめ山高く咲く花を愛でたり
文仁親王妃紀子殿下
みちびかれ富良野の森を歩む子ら高だかとのびし木々におどろく
清子内親王殿下
新しき一日(ひとひ)をけふも重ねたまふたゆまずましし長き御歩み
正仁親王殿下
夏の日に那須高原の木々の間を歩みてゆけばえぞぜみの鳴く
正仁親王妃華子殿下
熱き日のオリーブ林歩みきてアクロポリスの丘にたたずむ
崇仁親王妃百合子殿下
をさな子は歩みたしかになりゆきてはづむが如く青芝を行く
寛仁親王妃信子殿下
もみぢ濃き雲場の池のほとり歩む秋の陽ざしのしづかなる午后
彬子女王殿下
春雨に濡るる目白の桜のみち友と新しき歩み踏み出す
憲仁親王妃久子殿下
わが歩みみちびきませと夫(せ)の宮に日々ねがひつつ二年(ふたとせ)を経ぬ
284 :
名無氏物語:2005/09/23(金) 14:33:49 ID:tKEpOcm+
契りきな
かたみに
袖をしぼりつつ
末の松山波越さじとは
☆約束したね。お互いに涙に袖を濡らしながら…
末の松山(宮城県)を波に越させまい!二人の心は不変だと。
285 :
名無氏物語:2005/09/23(金) 14:46:03 ID:tKEpOcm+
忍ぶれど
色に出でにけり
我が恋は
物や思ふと
人の問ふまで
☆恋してること隠してきたけど顔に出てたみたい(笑)悩んでるの?って人に尋ねられちゃった
286 :
名無氏物語:2005/09/23(金) 17:04:42 ID:yTHZ/F8S
かの穴に我が身を挿れて揺さぶれば気持ちよし野の山桜かな
287 :
名無氏物語:2005/09/24(土) 03:31:22 ID:I+40ija4
奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
288 :
名無氏物語:2005/09/24(土) 07:07:43 ID:I+40ija4
小倉山峰の紅葉葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ
289 :
名無氏物語:2005/09/24(土) 12:35:41 ID:yg+go7aI
人はたれ混める車内のどさくさに 匂ひ放てる豪の者かは
エレベーター出でし佳人の置き土産 きょうここのへ(屁)の残り香ぞ憂き
歩みつつ車の音に紛らせて そっと屁すかす人混みの街
昨日きょう食(は)みしものさえ偲ばるる 去りし妹背のかすか屁の香は
はっとして向けばもいちどはっとする 若き娘にして仏(ブッ)と言いては
去りがたき冬の布団のぬくもりは 夜屁のにほひも梅の香ぞせり
290 :
名無氏物語:2005/09/24(土) 15:54:40 ID:bZRjz74C
291 :
名無氏物語:2005/09/25(日) 11:05:24 ID:YB+GJ60k
ひとりねのよさむになれる月見れば時しもあれやころもうつこゑ
292 :
名無氏物語:2005/09/25(日) 11:31:16 ID:YB+GJ60k
月だにもなぐさめがたき秋のよのこころもしらぬまつのかぜかな
293 :
名無氏物語:2005/09/26(月) 00:33:51 ID:EszowVsE
飛鳥川かわ淀去らず立つ霧の思いすぐべき恋にあらなくに
294 :
名無氏物語:2005/09/26(月) 19:52:57 ID:dTiJZi3G
ゆく蛍雲の上まで住ぬべくは秋風吹くと雁に告げこせ
295 :
名無氏物語:2005/09/26(月) 20:08:18 ID:3s4NZzrQ
風わたるあさぢが末のつゆにだに宿りもはてぬよゐの稲妻
武蔵野やゆけども秋のはてぞなきいかなる風か末にふくらん
296 :
名無氏物語:2005/09/27(火) 00:21:00 ID:8hi4SF+l
>>290 そのような態度では教える訳にはいかぬ。
297 :
名無氏物語:2005/09/27(火) 08:03:51 ID:GRPbojZ8
298 :
名無氏物語:2005/09/28(水) 19:58:18 ID:X+shGDlS
芦原やしげらば繁れ荻薄とても道ある世にすまばこそ
299 :
名無氏物語:2005/09/28(水) 20:00:39 ID:OdrJx/ii
宙返り何度もできる無重力(宇宙飛行士・向井千秋)
孫悟空より上手くできたり(内閣官房長官・野中広務)
夢見ることに不可能はない(アメリカ合衆国大統領・ビル=クリントン)
湯船でくるりわが子の宇宙(一般入選者・坂本一郎)
我 借金で首も回らず
300 :
名無氏物語:2005/09/28(水) 20:43:04 ID:uBUMo4Oq
かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな(若山牧水)
しづかなる暁ごとに見渡せばまだ深き夜の夢ぞかなしき(式子内親王)
>>289は狐狸庵先生っぽいな。俺こういうの好き。
301 :
名無氏物語:2005/09/28(水) 21:17:28 ID:zUsRmNyL
302 :
300:2005/09/28(水) 22:41:08 ID:uBUMo4Oq
おお、300getでしたか!気づきませんでした。
>>301さん、おせ〜てつかあさいm(__)m
303 :
名無氏物語:2005/09/29(木) 10:28:32 ID:gKrmIOO7
304 :
名無氏物語:2005/09/30(金) 21:14:02 ID:+RvvSssV
東海の小島の磯の白砂に吾泣きぬれて蟹とたわむる
305 :
名無氏物語:2005/09/30(金) 22:08:33 ID:5lwXGjMm
老顔の小ジワを埋める白塗りに吾泣きぬれて鏡ののしる
306 :
名無氏物語:2005/10/01(土) 08:13:20 ID:PZi9ESq8
怠け者 借金まみれの 啄木に 蟹とたわむる 資格はなし
307 :
名無氏物語:2005/10/01(土) 10:24:24 ID:B2kW1sFL
「君、頼む」理屈もなしに命令し いざとなったら「何故やったのか?」
308 :
名無氏物語:2005/10/01(土) 10:26:01 ID:B2kW1sFL
ほどほどに遊んだあとに眺むれば ただ有り金のちょっと残れる
309 :
名無氏物語:2005/10/01(土) 10:26:34 ID:B2kW1sFL
鍋やかん物は買えどもやもめには 身のひとつだに置く場所ぞなき
310 :
名無氏物語:2005/10/02(日) 16:55:02 ID:Wx+KM+zn
玉の緒よ絶えねば絶えね永らえば なんたら
311 :
名無氏物語:2005/10/03(月) 00:31:49 ID:gP3Y+nOi
>310
忍ぶることの 弱りもぞする
312 :
名無氏物語:2005/10/05(水) 08:18:40 ID:AXwl4COW
ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞのこれる
313 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 06:47:31 ID:PCM8aFyt
ふるさとの 訛りなつかし 停車場の 人込みの中に そを聞きに行く
314 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 09:08:28 ID:S01zG0Sj
きみ仮にその黒髪に火の油そそぎてもなお我を捨てずや
315 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 16:15:21 ID:TNKzDZtR
古い毛や交わし押し込む蜜の音
316 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 18:34:17 ID:gXZsw9pD
和歌じゃないもの書き込んでる奴が多いなw
317 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 18:55:20 ID:9Y3elnOQ
318 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 18:58:20 ID:26DLYq9P
319 :
名無氏物語:2005/10/06(木) 19:02:06 ID:TNKzDZtR
俳句じゃやっぱ無理だったか(`ω´)
しかもパロじゃぁ。。。
ならば別れに最後っ屁な〜
我と来て 遊べや♂の 無い娘
一茶すまんっっ!!
320 :
*ITA:2005/10/06(木) 23:57:04 ID:nMfdjja8
心当てに 折らばや折らん 初霜の おき惑わせる 白菊の花
321 :
名無氏物語:2005/10/08(土) 06:35:34 ID:uc5GH/So
水の江の吉野の宮は神さびてよはゐたけたるうらの松風
322 :
名無氏物語:2005/10/08(土) 10:25:50 ID:0WWbnZ4C
心当てに 掘らばや掘らん 初ホモの 勃起惑わせる 白菊の穴
323 :
名無氏物語:2005/10/08(土) 19:24:55 ID:0PjOpNWA
なる瀧や西の川瀬に御祓せん岩こす波も秋や近きと
324 :
名無氏物語:2005/10/08(土) 20:26:08 ID:0WWbnZ4C
ヤリたきや西の川瀬に交尾せん岩こす声も絶頂や近きと
325 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 01:16:24 ID:Yj23RqlO
かぎりとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
326 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 01:27:04 ID:/shqJ2w4
かぎりなく 溢るる汁の 香しきに オカマ掘りしが イボ痔なりけり
327 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 02:39:10 ID:VkiX8Vtp
328 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 02:42:24 ID:VkiX8Vtp
329 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 08:49:29 ID:RLYqrTYW
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
330 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 13:06:17 ID:/shqJ2w4
肩越しのベッドの端に飛ぶ汁の白きを見れば夜ぞ更けにける
331 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 14:45:13 ID:7rqK+x7k
あっ、艶笑和歌の330さんだ!
332 :
名無氏物語:2005/10/09(日) 19:39:27 ID:WcjRZ3ye
みかき守衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ
333 :
名無氏物語:2005/10/10(月) 08:28:54 ID:vri8O97L
風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける
334 :
名無氏物語:2005/10/10(月) 13:37:03 ID:QG8Ls6ab
高校の担任が入学式の時、そして卒業式の日に黒板におもむろに書いた「つひにいく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思わざりしを」…一年の時は意味わからなかったが三年の時は泣いたヨ(ρ_―)スレ違いスマソ
335 :
名無氏物語:2005/10/10(月) 15:53:23 ID:hVvwWEiE
玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ることの弱りもぞする
336 :
名無氏物語:2005/10/10(月) 19:34:34 ID:nkkSvlxH
わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで
337 :
名無氏物語:2005/10/11(火) 08:53:40 ID:uZVtAWBi
み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春はきにけり
338 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 00:43:30 ID:XODAzqef
明日ありと 思う心の あだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは
339 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 01:10:11 ID:Z751/UQS
>>332 マスかき守エッチの勃つ日の夜はもえ昼は萎えつつモノをこそしごけ
340 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 10:50:38 ID:/G81acuT
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
341 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 11:20:47 ID:ZmPq5kPm
山ふかみ春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
342 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 18:18:04 ID:2yvHCg+V
ことの葉のうつりし秋も過ぎぬれば我身時雨とふる涙かな
343 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 18:39:30 ID:TJycMCou
都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関
344 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 18:44:20 ID:X+nU3lTG
もろともに草葉の露のおきゐずはひとりや見まし秋の夜の月
345 :
名無氏物語:2005/10/12(水) 18:45:36 ID:X+nU3lTG
山の端に雲の衣をぬぎ捨ててひとりも月のたちのぼるかな
346 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 02:34:23 ID:RrIcm6cM
>>345 部屋の端に下の衣をぬぎ捨ててひとりも魔羅の勃ちのぼるかな
347 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 08:52:19 ID:Nm2A2auU
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
348 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 15:46:28 ID:V4zx2qDi
雨晴れて雲吹く風に鳴く蝉の声も乱るゝ枝の白露
349 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 17:17:02 ID:Va7r+RJv
陸奥の しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに
350 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 18:21:34 ID:RrIcm6cM
>>348 アクメにて潮吹き派手に泣く女の声も乱る魔羅の白濁
351 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 20:02:40 ID:uKD226Hi
立ちわかれいなばの山の峰におふるまつとしきかば今かへりこむ 正三位行平
352 :
名無氏物語:2005/10/13(木) 20:11:10 ID:uKD226Hi
(一応ついでに)
家に行平朝臣まうで来たりけるに、月のおもしろかりけるに、酒などたうべて、
まかりたたむとしけるほどに 河原左大臣
てる月をまさ木のつなによりかけてあかず別るる人をつながむ
返し
限りなき思ひのつなのなくはこそまさきのかづらよりもなやまめ
(「まさ木」は正気の意味だろう、たぶん)
353 :
名無氏物語:2005/10/14(金) 00:32:42 ID:FtBevpo+
354 :
名無氏物語:2005/10/14(金) 07:04:30 ID:/IDdE/aD
一般常識の補足アリガト、そんなの字みればわかるだろw
バカばっかりww
355 :
名無氏物語:2005/10/14(金) 22:32:37 ID:6Ss2LVrv
才賢しい方はすさまじいですね
356 :
名無氏物語:2005/10/15(土) 01:40:36 ID:IObiEBVe
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
357 :
名無氏物語:2005/10/15(土) 03:41:53 ID:silwKysi
|┃三 人 __________________
|┃ (_ ) / ひむがしの 野にかぎろいの 立つ見えて
|┃ ≡ (__) < かえり見すれば 月かたぶきぬ
____.|ミ\__( ・∀・) \
|┃=__ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
358 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2005/10/15(土) 06:10:54 ID:Gy6GIJqo
大宇陀町最後のかぎろひを観る会は12月18日の日の出前です。
かぎろひの丘 万葉公園
359 :
名無氏物語:2005/10/15(土) 08:54:25 ID:JcVqQmMh
面影の霞める月ぞ宿りける春や昔の袖の涙に
360 :
名無氏物語:2005/10/15(土) 10:07:06 ID:jGaQbR+v
梅が香に昔をとへば春の月こたへぬかげぞ袖にうつれる
梅の花たが袖ふれしにほひぞと春や昔の月にとはばや
梅の花あかぬ色香も昔にておなじかたみの春の夜の月
361 :
名無氏物語:2005/10/16(日) 01:51:24 ID:ottSJX2J
>>294 伊勢物語のあの段は泣かせるね (´Д⊂グスン
362 :
名無氏物語:2005/10/16(日) 08:29:06 ID:VzlN2eT1
梅が香は誰が袖触れしかたみぞと春や昔の月に問はばや
363 :
名無氏物語:2005/10/16(日) 12:00:44 ID:6GUQUCNL
さを鹿のつまどふ山の岡べなるわさ田はからじ霜はをくとも
364 :
名無氏物語:2005/10/16(日) 12:27:25 ID:cxpV46K7
|┃三 人 __________________
|┃ (_ ) / 色は匂えど散りぬるを 我が世 誰ぞ
|┃ ≡ (__) < 常ならむ ういの奥山今日越えて
____.|ミ\__( ・∀・) \ 浅き夢見し 酔ひもせず ???
|┃=__ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
366 :
西行:2005/10/16(日) 21:22:31 ID:77VUYvhy
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/⌒ヽ / '''''' '''''' ヽ
| / | (●), 、(●) |
| | | ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
| | | `-=ニ=- ' | 嘆けとて 月やはものを 思はする
| | ! `ニニ´ .! かこち顔なる わが涙かな
| / \ _______ /
| | ////W\ヽヽヽヽ\
| | ////WWWヽヽヽヽヽヽヽ
| | ////WWWWヽヽヽヽヽヽヽ
E⊂////WWWWWヽヽヽヽヽヽヽ
E//// ヽヽヽヽヽヽヽ
| | //WWWWWWWヽヽヽヽヽヽヽ
367 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 09:17:55 ID:+76LMEBC
ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある むかしなりけり
368 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 15:44:01 ID:tBP5f8/i
小倉山峰の紅葉葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ
369 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 15:54:15 ID:5TAL+jug
俵万智が和歌文学会で発表する(orした)ってほんとうか?
370 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 16:54:31 ID:EFS4pYZr
秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ
371 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 17:40:38 ID:NZai62xj
奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
372 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 18:23:18 ID:4pc0/sfu
>>369 来週、土曜日の和歌文学会で鼎談するよ。
373 :
名無氏物語:2005/10/17(月) 18:26:19 ID:4pc0/sfu
第2日 10月29日(土)
*五十周年記念公開鼎談会(受付開始13:00〜)
会場 東洋大学5号館井上円了ホール
総合司会 東洋大学 城 功 夫
開会の辞(14:00〜) 東洋大学 新 藤 協 三
会場校挨拶 東洋大学総長 塩 川 正十郎
記念スピーチ 大阪女子大学名誉教授 片 桐 洋 一
記念鼎談(14:25〜17:45 途中休憩30分)
テーマ「現代歌人の見る万葉・古今・新古今」
講師紹介 立教大学名誉教授 井 上 宗 雄
講 師 早稲田大学教授・歌人 佐佐木 幸 綱
歌人 俵 万 智
東洋大学名誉教授・歌人 神 作 光 一〈兼進行〉
374 :
名無氏物語:2005/10/18(火) 09:30:16 ID:65Iyg8pB
平成十七年度
和歌文学会第五十一回―古今集・新古今集の年―五十周年記念大会日程
第1日 10月28日(金)
*五島美術館「やまとうた一千年 古今集から新古今集の名筆をたどる」会員向け特別展観
特別展「やまとうた一千年 古今集から新古今集の名筆をたどる」を会員限定特別参観。
[一般公開 10月29日(土)〜11月27日(日)]
・13:00〜14:30(受付は13:00〜14:00)。当日は時間厳守で願います。
・受付にて団体割引料金(一般800円、学生700円)をお支払いください。
・なお、若干の同伴者をお連れになっても構いません。
(大会参加申込ハガキに人数を記入してください)
※当日忘れずに御案内をお送りした封筒をご持参ください。
会員であることは、御案内をお送りした封筒のラベルに「2005 和歌文学会大会」
と記されていることを以て確認いたします。
(当日は封筒の回収は行いません。)
なお、今年度は11月27日(日)までの会期中、会員は割引料金(一般800円、学生700円)
で御覧いただけるようになっております。
※御案内をお送りした封筒を忘れずにご持参ください。
(29日以降の来館の場合、封筒は回収させていただきます。
375 :
名無氏物語:2005/10/18(火) 09:30:59 ID:65Iyg8pB
第3日 10月30日(日)(受付開始9:00〜)
*研究発表会
会場 東洋大学6号館地下6B13教室
(午前の部9:30〜12:00)
1 『拾遺集』注釈史における『拾遺抄物』 早稲田大学(院) 劉 哲 宗
2 九州大学附属図書館蔵『夫木集溪雲抄』について―根岸典則著述の新資料―
国文学研究資料館(非) 松 本 智 子
3 確立期の御所伝授の課題と和歌の家の再編 大阪大学 海 野 圭 介
4 上方地下の系譜―栂井一室について― 金城学院大学 神 作 研 一
昼食(12:00〜13:00)
(午後の部13:00〜16:00)
5 古今集秋下の巻末歌群について 早稲田大学(院) 中 村 佳 文
6 源経信の和歌批評 鳥 井 千佳子
7 『公経集』小考―寛喜三年秋の定家― 愛知淑徳大学(非) 日比野 浩 信
8 道因勧進住吉広田社歌合と俊成 龍谷大学(非) 安 井 重 雄
9 俊成の「撰集のやうなるもの」再考 松 野 陽 一
*総 会(16:00〜17:00)
閉会の辞 代表委員 駒澤大学 林 達 也
376 :
名無氏物語:2005/10/18(火) 15:53:28 ID:Atb451Vk
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
377 :
名無氏物語:2005/10/18(火) 17:20:36 ID:PnUk4H0q
ほのぼのとあかしの浦の朝ぎりにしまがくれゆくふねをしぞ思ふ
378 :
名無氏物語:2005/10/18(火) 18:15:28 ID:dh0tFPfh
露と落ち露と消えにし我が身かな浪花のことも夢のまた夢
379 :
喜撰法師:2005/10/19(水) 00:17:47 ID:sUa5oyEr
,- 、
(、 , ノ
| " )
| ノ
.| i-ー''"" ̄~~゙゙―-、.._
/| { ,;: . . :、 、_ `ヽ
,/ , ,| }-' 、_ : : r,",,_ ゙`、 `、
,i: '"| iー=-')、_;:、_/`ー- -;) | わが庵いほは 都みやこのたつみ しかぞ住すむ
i: | |-ー'"、;::_::_.)゙ー-''"、 l 世よをうぢ山やまと 人ひとはいふなり
ゝ | |'" _,,.;;:::;;;;:_ : :゙`;;:::;;ノ , ''
`、:| | ̄_;;..._..; ̄ニニ,,_,.イ
//| | ̄",, 〉'ヾ}〈 ヾヽ
//( 三}フ /_i ヽゝ、 ヽ、 ヽ
//{ ー' / ,/|i |i !i i| ト、ヽ 、 i i、
,i / | |/ ,/il i!| i !| i|l !ii、 ヾ ト、_i
,.i// | |,イii !! l|; li i! l! ii !!、 l ヾヽ
,i/" :| |r!ii | i! l| i! !!| ii !|、ヾiJヽ,i_j
380 :
訂正:2005/10/19(水) 00:22:00 ID:5MIc0IO0
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/| { ,;: . . :、 、_ `ヽ
,/ , ,| }-' 、_ : : r,",,_ ゙`、 `、
,i: '"| iー=-')、_;:、_/`ー- -;) | わが庵は 都のたつみ しかぞ住む
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ゝ | |'" _,,.;;:::;;;;:_ : :゙`;;:::;;ノ , ''
`、:| | ̄_;;..._..; ̄ニニ,,_,.イ
//| | ̄",, 〉'ヾ}〈 ヾヽ
//( 三}フ /_i ヽゝ、 ヽ、 ヽ
//{ ー' / ,/|i |i !i i| ト、ヽ 、 i i、
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,.i// | |,イii !! l|; li i! l! ii !!、 l ヾヽ
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381 :
名無氏物語:2005/10/19(水) 00:34:18 ID:08+/MXnn
>>380 喜撰法師のイメージにぴったりのAAで、茶を吹いたwww
382 :
名無氏物語:2005/10/19(水) 19:56:47 ID:L4Zwkdre
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
383 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 08:46:23 ID:w1VZhTO1
あさぢふのをのの篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき
384 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 09:04:14 ID:32quyZHR
忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
385 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 16:34:56 ID:9JAsKTOM
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
386 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 17:26:00 ID:DemkwgYV
ことの葉のうつりし秋も過ぎぬれば我身時雨とふる涙かな
387 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 17:33:11 ID:32quyZHR
忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
388 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 17:46:10 ID:veC1AF0P
秋篠や外山の里や時雨らむ生駒の岳に雲のかゝれる
389 :
名無氏物語:2005/10/20(木) 17:54:48 ID:b3zs6xeP
ながき夜の生駒おろしや寒からむ秋篠の里に衣うつなり
390 :
名無氏物語:2005/10/21(金) 06:38:45 ID:kcNrb/+n
むくらはふ眞柴の庵に音つれて萩の葉過る夜半の秋風
391 :
名無氏物語:2005/10/21(金) 22:55:55 ID:G6jCn/G9
>>388 秋篠宮オカマの竿やしゃぶらむ乳房の谷に汁のかゝれる
392 :
名無氏物語:2005/10/21(金) 23:08:03 ID:jzuo4QrZ
393 :
名無氏物語:2005/10/22(土) 04:41:18 ID:XDLQct04
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
394 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 01:55:25 ID:44oWN8XO
春風にした行くなみのかずみえてのこるともなきうす氷かな
395 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 07:12:41 ID:44oWN8XO
谷川のうちいづる波も声たてつ鶯さそへ春の山風
396 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 08:07:36 ID:44oWN8XO
花をのみまつらん人に山ざとの雪まの草のはるをみせばや
397 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 08:27:39 ID:TIUDwXDP
家隆さんはいいねえ。人柄では定家さんよりもよかったみたいね。
398 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 18:09:15 ID:44oWN8XO
花をのみまつらん人に山ざとの雪まの草のはるをみせばや
399 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 18:54:07 ID:TIUDwXDP
いく里か月の光もにほふらん梅さく山のみねの春風
400 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 19:07:45 ID:TIUDwXDP
梅が香に昔をとへば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる
401 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 19:18:31 ID:44oWN8XO
霞たつ末の松山ほのぼのと波にはなるる横雲の空
402 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 19:27:01 ID:44oWN8XO
いく里か月の光もにほふらん梅さく山のみねの春風
403 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 19:31:49 ID:TIUDwXDP
404 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 20:00:40 ID:44oWN8XO
すむ人もうつればかはる古郷の昔ににほふまどのむめかな
405 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 20:08:19 ID:44oWN8XO
梅が香に昔をとへば春の月こたへぬ影ぞ袖にうつれる
406 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 20:16:37 ID:egdUPFLk
とへかしな尾花がもとの思ひぐさしをるる野べの露はいかにと
407 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 21:07:56 ID:44oWN8XO
思ふどちそこともいはず行きくれぬ花の宿かせ野べの鶯
408 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 21:25:01 ID:ubACELhs
俺が好きな和歌
春はなほかすむにつけてふかき夜のあはれをみする月のかげかな
409 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 23:31:52 ID:44oWN8XO
桜花さきぬるときはかづらきの山のすがたにかかる白雲
410 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 23:51:45 ID:IrntTfbh
谷風にとくる氷の隙ごとにうちいづる波や春の初花
いい和歌ですね!
411 :
名無氏物語:2005/10/23(日) 23:54:42 ID:44oWN8XO
あふ坂や明ぼのしるき花の色におのれ夜ぶかき関の杉むら
412 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 00:03:31 ID:XCmMGP7i
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける
413 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 00:15:43 ID:UefVCkPr
ながめやる沖つ島山ほのかにて浪よりはるる横雲の空
雅経もいいで・・・
414 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 00:18:48 ID:XCmMGP7i
もりあがってますねw
じゃあ、もう一首w
思ふどち春の山辺にうちむれてそこともいはぬ旅寝してしが
415 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 00:45:45 ID:XCmMGP7i
わが心なぐさめかねつ更科やをばすて山にてる月を見て
この和歌もいいなw
416 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 01:22:32 ID:XCmMGP7i
思ひ川たえずながるる水の泡のうたかた人に逢はできえめや
後撰集の伊勢の和歌
417 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 01:30:16 ID:G3lV1WOj
418 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 01:40:38 ID:XCmMGP7i
>>416の和歌を本歌取りした俊成卿女の新勅撰集の和歌
ながれての名をさへしのぶ思ひ川あはでもきえね瀬々のうたかた
419 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 09:49:31 ID:XCmMGP7i
我が恋はゆくへもしらずはてもなし逢ふをかぎりと思ふばかりぞ(古今・凡河内躬恒)
420 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:34:03 ID:uk26DjqA
里わかずなけや五月のほととぎすしのびしころはうらみやはせし
421 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:40:46 ID:GuQ5B8gM
日数さへしののをふぶき立ちかさねあふみち遠き行末の空(源通光)
422 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:45:37 ID:LbcE47yL
瀬をあさみ絶えたるものを山水の流れての世となに契りりけむ 後崇光院
423 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:48:31 ID:q8qAigOp
なぞもかく思ひそめけむ桜花山とし高くなりはつるまで
424 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:50:57 ID:q8qAigOp
鐘のおとも明けゆく空に匂ふなりけふもやありて花をみるべき
425 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:51:46 ID:q8qAigOp
桜花夢かうつつか白雲のたえてつれなき嶺の春風
426 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:52:30 ID:q8qAigOp
よしの川岸の山ぶきさきにけり嶺の桜は散りはてぬらん
427 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:53:07 ID:q8qAigOp
あし鴨の跡もさわがぬ水の江になほすみがたく春やゆくらん
428 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:53:49 ID:q8qAigOp
いかにせん来ぬ夜あまたのほととぎす待たじと思へばむら雨の空
429 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 18:56:54 ID:B/IVCARq
朝日山きしの山ぶきさきにけり花のした行くうぢの柴舟(冷泉為尹)
430 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 19:00:53 ID:LbcE47yL
またコピペ厨が来てるな
431 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 19:08:11 ID:kCDDqUrE
いつか我このよの空をへだたらんあはれあはれと月を思ひて(西行)
和歌を書き込まないでageるのも同罪だと思いますが・・・
432 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 19:09:57 ID:LbcE47yL
433 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 19:11:40 ID:kCDDqUrE
わしの山ふもとはるかにてらす月しらぬ山路の道しるべせよ(基俊)
コピペ厨も和歌じゃない書き込みも同じという意味ですよ・・・
434 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 19:19:52 ID:4FdjNzS4
みるままに昨日の雲の村時雨冬にもめぐる山かぜぞふく(後柏原天皇)
435 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 19:24:30 ID:4FdjNzS4
昔誰かかる桜の花をうゑてよしのをはるの山となしけむ(九条良経)
こっちにも貼っておきます。
436 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 20:27:07 ID:LbcE47yL
たかさごのをのへの花に春くれてのこりしまつのまがひゆくかな
これも良経さんの花月百首から
437 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 20:48:24 ID:91XFymM/
親の言葉となすびの花は千に一つの無駄もない
438 :
名無氏物語:2005/10/24(月) 23:47:56 ID:LbcE47yL
みか月の秋ほのめかすゆふぐれはこころにをぎのかぜぞこたふる
439 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 09:03:54 ID:UmZV9yRh
ゆきかはる時につけてはおのづから哀をみする山のかげかな(定家)
440 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 09:16:15 ID:0PsSxPir
年をへてすみこし里を出でていなばいとど深草野とやなりなむ(古今集・伊勢物語)
441 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 09:29:27 ID:/Z3uKjnU
夕されば野べの秋風身にしみてうづら鳴くなりふか草のさと(千載・俊成)
442 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 09:35:11 ID:/Z3uKjnU
心なき身にもあはれはしられけり鴫たつ沢の秋の夕ぐれ(新古今・西行)
443 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 10:13:06 ID:Dl+HYuzZ
夕まぐれ鴫たつ沢の忘れ水思ひ出づとも袖はぬれなん(慈円〈続古今〉)
444 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 10:29:25 ID:Dl+HYuzZ
今はとてわが身時雨にふりぬれば事のはさへにうつろひにけり(小野小町〈古今〉)
445 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:33:16 ID:G34TnqDv
真柴たく笹のいほりの夕けぶりいとどかすかに吹く嵐かな
446 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:35:00 ID:G34TnqDv
風に散る花ゆゑ悲しうつりゆく色はむなしとそむく世なれど
447 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:42:39 ID:kZXAivxo
ゆけばありゆかねば苦ししかすがの渡りにきてぞ思ひたゆたふ(中務)
448 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:46:32 ID:SwMGPAYL
ちかき音もほのかにきくぞ哀れなる我が世ふけゆく山郭公
449 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:47:09 ID:SwMGPAYL
むら雨の風にぞなびくあふひ草向ふ日かげはうすぐもりつつ
450 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:47:57 ID:SwMGPAYL
むば玉の闇のうつつの鵜飼舟月のさかりや夢もみるべき
451 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:49:02 ID:SwMGPAYL
山ざとは門田のいなば見わたせば一ほ出でたる夏のあさ露
452 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:50:10 ID:SwMGPAYL
せみのはのうすき衣のひとへ山青葉涼しき風の色かな
453 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:51:01 ID:SwMGPAYL
風そよぐならの小川のゆふぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける
454 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:54:16 ID:XgXaluXH
いかにせんこぬ夜あまたの袖の露に月をのみまつ夕暮の空(後鳥羽院)
455 :
名無氏物語:2005/10/25(火) 19:56:03 ID:XgXaluXH
今はただこぬ夜あまたのさ夜ふけてまたじと思ふに松風の声(雅経)
456 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 00:34:42 ID:Fy/4hoTI
おもふことさしてそれとはなきものを 秋の夕べを心にぞ問ふ (若草の宮内卿)
457 :
ぐら:2005/10/26(水) 16:50:47 ID:fB/uvIzk
君がため惜しからざりし命さえ ながくもがなと思ひけるかな
458 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:36:07 ID:42Dh4Yk8
有明の月をこずゑにのこしおきて花よりしらむみ吉野の里
459 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:41:51 ID:IC3po8Xg
昨日だにとはむと思ひし津の国の生田の森に秋は来にけり
460 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:43:05 ID:IC3po8Xg
明けぬるか衣手さむしすが原やふしみの里の秋のはつ風
461 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:43:52 ID:IC3po8Xg
花も葉ももろく散り行く萩が枝にむら雨かかるあきのゆふぐれ
462 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:44:53 ID:IC3po8Xg
軒ちかき山の下荻こゑたてて夕日がくれに秋風ぞふく
463 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:45:35 ID:IC3po8Xg
暮れぬまに山の端とほくなりにけり空よりいづる秋の夜の月
464 :
名無氏物語:2005/10/26(水) 23:46:36 ID:IC3po8Xg
をとめごが玉ものすそに満つしほのひかりをよする浦の月かげ
465 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 09:19:38 ID:/b6IZ4UF
朝露もちりかひなびく柳風鶯さそへ池の浮草(正徹)
466 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 09:26:00 ID:zqkVIcgM
こがらしに枝をわかるるもみぢ葉もほのぼの見ゆるよこ雲の空(本居宣長)
467 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 09:42:07 ID:Tj2FzXXL
君をおきてあだし心を我がもたば末の松山波も越えなん
468 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 10:11:18 ID:cezibnvL
桜ばなさきぬる時は三吉野の山のかひより浪ぞこえける(源俊頼)
469 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 10:17:24 ID:/0j6IG5N
あふ坂やこずゑの花を吹くからに嵐ぞかすむ関の杉むら(新古今・宮内卿)
470 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:23:24 ID:RZVjOpZU
なげきこる山としたかくなりぬればつらづゑのみぞまづつかれける
471 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:32:08 ID:ic/jP8eN
世の中は夢かうつつかうつつとも夢ともしらず有りてなければ
472 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:41:11 ID:AVmJoi/T
神なびの岸の山ぶき咲きにけりみむろの嵐ふかずもあらなん(橘千蔭)
473 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:46:17 ID:SpJ2+aon
はつせ山ふる川のべも霧はれて月にぞたてる二もとの杉
474 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:47:02 ID:SpJ2+aon
にほの海や月の光のうつろへば浪の花にも秋はみえけり
475 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:47:51 ID:SpJ2+aon
海のはて空のかぎりも秋の夜の月の光のうちにぞありける
476 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:48:22 ID:SpJ2+aon
しるべせよおくる心の帰るさも月のみちふく秋の山風
477 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:48:52 ID:SpJ2+aon
かりがねの聞こゆる空や明けぬらん枕にうすき窓の月かげ
478 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:49:31 ID:SpJ2+aon
松の戸をおしあけがたの山かぜに雲もかからぬ月を見るかな
479 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 16:54:51 ID:ys4dBA9D
あまのとをおしあけがたの月みればうき人しもぞこひしかりける
480 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 17:04:31 ID:0kHAxHdL
天の戸をおしあけがたの雲間より神よの月の影ぞ残れる(九条良経)
481 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 17:13:31 ID:q/7jW2uE
草も木も色かはれどもわたつ海の波の花にぞ秋なかりける(古今・文屋康秀)
482 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 17:20:58 ID:XDYQWF2W
嗚呼見の浦に舟乗りすらむをとめらが玉裳の裾に潮満つらむか(万葉集・巻一・柿本人麻呂)
483 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 17:31:18 ID:1OkPG+zn
恋しきをなぐさめかねてすがはらや伏見にきてもねられざりけり(源重之「拾遺集」)
484 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 17:42:07 ID:5BERWXUi
いざここにわが世はへなむ菅原や伏見の里のあれまくもをし
485 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 17:56:02 ID:PdAYcqgC
君住まば問はましものを津の国の生田の森の秋の初風
486 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 18:10:57 ID:/ocOfTQR
のどかなる風のけしきに青柳のなびくぞ春のしるしなりける(源経信)
487 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 18:11:44 ID:/ocOfTQR
風そよぐならの葉かげのこけむしろ夏を忘るるまとゐをぞする(藤原教長)
488 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 18:12:20 ID:/ocOfTQR
夏山のならの葉そよぐ夕暮は今年も秋の心地こそすれ(源頼綱)
489 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 18:14:06 ID:/ocOfTQR
みそぎするならの小川の河風に祈りぞわたる下に絶えじと(八代女王)
490 :
名無氏物語:2005/10/27(木) 20:02:31 ID:I88lNcxU
山ふかみ春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
491 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 07:27:42 ID:YwKKuy6f
月ならぬ花も山路はおくりけり雲ゐをしのぶ旅の空には
492 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 07:37:51 ID:FjwlclxL
ながめわびて今はと思ふ山里の有明の月に衣うつなり
493 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 07:44:22 ID:3FfkdsSS
峰の雪みぎはの氷ふみわけて君にぞまどふ道はまどはず(源氏物語「浮舟」)
494 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:44:00 ID:LUy8xysF
あさぼらけ家路も見えずたづねこし槙の尾山は霧こめてけり(『源氏物語』「橋姫」)
495 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:51:06 ID:uJDYOHml
ながめつつ思ふもさびし久かたの月の都の明けがたの空
496 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:51:49 ID:uJDYOHml
玉島やおちくるあゆの河柳下葉うちちり秋かぜぞふく
497 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:52:25 ID:uJDYOHml
したもみぢかつ散る山の夕しぐれぬれてやひとり鹿のなくらん
498 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:53:07 ID:uJDYOHml
天の川秋の一夜のちぎりだに交野に鹿のねをや鳴くらん
499 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:53:42 ID:uJDYOHml
さをしかの夜はの草ぶし明けぬれどかへる山なき武蔵野の原
500 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:54:19 ID:uJDYOHml
鹿のねはなほ遠き野に吹きすててひとり空行く秋の夕かぜ
501 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 15:57:04 ID:YTvLi73H
さを鹿の小野の草伏いちしろく我がとはなくに人の知れらく (万葉集)
502 :
名無氏物語:2005/10/28(金) 16:00:19 ID:YTvLi73H
あしびきの山のあらしに雲きえてひとり空ゆく秋の夜の月(教実[新勅撰])
503 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 08:45:17 ID:/ci7zAvj
江の南梅も柳もかすむ日に鶯さそへ春のうらかぜ(冷泉為村)
504 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 08:53:13 ID:zerHV0Ub
あけわたる高ねの花に風過ぎて春にわかるるよこ雲の空(飛鳥井雅親)
505 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:03:49 ID:tdJUEjhY
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける(古今・貫之)
506 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:09:30 ID:8gbIkYfB
むしのねもながき夜あかぬ故郷になほ思ひそふ松風ぞふく
507 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:10:26 ID:8gbIkYfB
あさ日さすたかねのみ雪空はれて立ちもおよばぬふじの川霧
508 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:11:09 ID:8gbIkYfB
露しぐれもる山かげの下紅葉ぬるともをらん秋のかたみに
509 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:11:53 ID:8gbIkYfB
あはぢ島はるかにみつるうき雲も須磨の関屋にしぐれきにけり
510 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:12:38 ID:8gbIkYfB
ながめつついくたび袖にくもるらん時雨にふくる有明の月
511 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:13:16 ID:8gbIkYfB
ふるさとの庭の日かげもさえくれて桐のおち葉にあられふるなり
512 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 09:16:45 ID:lbr461cS
しらつゆも時雨もいたくもる山はしたばのこらず色づきにけり(紀貫之)
513 :
名無氏物語:2005/10/29(土) 23:09:32 ID:qQy3nBHq
514 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 05:42:01 ID:ZiPDZ72l
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな(詞花・伊勢大輔)
515 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 05:53:25 ID:WvjGnBaf
世の中を常なきものと今ぞ知る奈良の都のうつろふ見れば(万葉集)
516 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:01:52 ID:wtpkpgzF
しがの浦やとほざかりゆく浪間よりこほりて出づる有明の月
517 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:02:30 ID:wtpkpgzF
かささぎのわたすやいづこ夕霜の雲井にしろき峰のかけ橋
518 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:03:11 ID:wtpkpgzF
あけわたる雲まの星のひかりまで山の端さむし峰の白雪
519 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:03:45 ID:wtpkpgzF
ほのみてし君にはしかじ春霞たなびく山の桜なりとも
520 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:04:22 ID:wtpkpgzF
ふじのねの煙もなほぞ立ちのぼるうへなき物は思ひなりけり
521 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:05:17 ID:wtpkpgzF
入るまでに月はながめつ稲妻のひかりの間にも物思ふ身の
522 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:09:05 ID:/a3Bqx5X
世の人の及ばぬものは富士の嶺の雲居に高き思ひなりけり(拾遺集・村上天皇)
523 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:10:00 ID:/a3Bqx5X
君待つと山の端いでて山の端に入るまで月をながめつるかな((詞花集・藤原為義)
524 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:10:32 ID:/a3Bqx5X
秋の田の穂のへをてらす稲妻の光のまにも我やわするる(古今集・よみ人しらず)
525 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:11:09 ID:/a3Bqx5X
山ざくら霞のまよりほのかにも見てし人こそこひしかりけれ(古今集・紀貫之)
526 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:13:17 ID:EvNDxps5
田子の浦ゆうち出でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は降りける
527 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:14:22 ID:EvNDxps5
富士の嶺に降り置きし雪は六月の十五日に消ぬればその夜降りけり
528 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:15:24 ID:EvNDxps5
天の原富士の柴山木の暗の時ゆつりなば逢はずかもあらむ
529 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:16:19 ID:EvNDxps5
白雲に羽うちかはしとぶ雁のかずさへ見ゆる秋のよの月
530 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:17:21 ID:EvNDxps5
草も木も色かはれどもわたつ海の波の花にぞ秋なかりける
531 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:18:28 ID:EvNDxps5
花のなか目に飽くやとて分けゆけば心ぞともに散りぬべらなる
532 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:19:23 ID:EvNDxps5
道すがら富士の煙もわかざりき晴るゝまもなき空のけしきに
533 :
名無氏物語:2005/10/30(日) 06:20:06 ID:EvNDxps5
見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮
534 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 08:41:40 ID:SetNcpqJ
かささぎのわたせる橋におく霜のしろきをみれば夜ぞふけにける
535 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 08:52:41 ID:Fjh9CgAb
志賀の浦や秋しく月のこほりにも遠ざかり行く浪の音かな(順徳院)
536 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 08:55:32 ID:SuAixa3s
冬がれの木葉さはらぬ高ねよりこほりて出づる月ぞまぢかき(花園院)
537 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 09:04:57 ID:QszNNhGr
鈴虫の声のかぎりを尽しても長き夜あかずふる涙かな(源氏物語)
538 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 09:18:18 ID:4ZMjXMOL
吹く風にあたりの空をはらはせてひとりもあゆむ秋の月かな(源俊頼)
539 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 09:31:09 ID:Fjh9CgAb
あら玉の年のあけゆく山かづら霞をかけて春はきにけり(順徳院)
540 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:08:33 ID:Q3JcgTGo
君待つと我が恋ひをれば我がやどの簾動かし秋の風吹く
541 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:09:29 ID:Q3JcgTGo
春さればしだり柳のとををにも妹は心に乗りにけるかも
542 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:10:38 ID:Q3JcgTGo
我がやどのい笹群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも
543 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:11:53 ID:Q3JcgTGo
唐衣日もゆふぐれになる時は返すがへすぞ人はこひしき
544 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:13:01 ID:Q3JcgTGo
飽かでこそ思はむ仲は離れなめそをだに後の忘れがたみに
545 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:14:06 ID:Q3JcgTGo
住の江の松ほど久になりぬれば葦鶴のねになかぬ日はなし
546 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:15:07 ID:Q3JcgTGo
いづくにかこよひは宿をかり衣ひもゆふぐれの峰のあらしに
547 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:16:04 ID:Q3JcgTGo
今ぞ知る思ひ出よと契しは忘れんとてのなさけなりけり
548 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:18:27 ID:FeoOR38y
道知らば尋ねもゆかむもみぢ葉をぬさと手向けて秋はいにけり
549 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:19:28 ID:FeoOR38y
夕月夜をぐらの山に鳴く鹿の声のうちにや秋は暮るらむ
550 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:20:31 ID:FeoOR38y
年ごとにもみぢ葉流す龍田河水門や秋の泊まりなるらむ
551 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:21:30 ID:FeoOR38y
み山より落ちくる水の色見てぞ秋は限りと思ひ知りぬる
552 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:22:25 ID:FeoOR38y
もみぢ葉は袖にこきいれてもていでなん秋は限りと見む人のため
553 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:27:43 ID:wcKwh/9S
おもひ河身をはやながら水の泡のきえてもあはん浪のまもがな
554 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:28:21 ID:wcKwh/9S
とこはあれぬいたくな吹きそ秋風の目にみぬ人を夢にだにみん
555 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:28:58 ID:wcKwh/9S
夢かとぞなほたどらるるさ夜衣うらみなれたる袖をかさねて
556 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:29:48 ID:wcKwh/9S
くもれけふ入相の鐘も程とほしたのめてかへる春の明ぼの
557 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:30:20 ID:wcKwh/9S
わするなよ今は心のかはるともなれしその夜の有明の月
558 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 10:30:59 ID:wcKwh/9S
おのづからたのむ夢路はむなしくていつかうつつの恋はさむべき
559 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 16:28:24 ID:ujRE2GHm
ももしきや古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり(続後撰1205)
560 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 16:29:19 ID:ujRE2GHm
同じ世の別れは猶ぞしのばるるそら行く月のよそのかたみに(新拾遺918)
561 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 16:48:46 ID:e7JYMhD9
ことの葉もわが身時雨の袖の上にたれをしのぶの杜の木枯(順徳天皇)
562 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 16:49:30 ID:e7JYMhD9
今はとてわが身時雨にふりぬれば事のはさへにうつろひにけり(小野小町・
>>561の本歌)
563 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 16:54:14 ID:KvucIz4b
住の江の岸による浪よるさへやゆめのかよひぢ人めよくらむ(古今集・藤原敏行)
564 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 17:03:14 ID:hwUZoytO
ふきむすぶ風はむかしの秋ながらありしにもにぬ袖の露かな(伝・小野小町)
565 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 17:19:06 ID:q6MFNwI3
神奈備の石瀬の社の呼子鳥いたくな鳴きそ吾が恋まさる(万葉集・鏡女王)
566 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 17:44:34 ID:x4HhpAkU
夏衣まだひとへなるうたたねに心してふけ秋のはつ風(安法法師)
567 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 18:02:36 ID:C9gK4KKj
おきつ風あかつきかけてささ島の磯こす波に千鳥なくなり(飛鳥井雅有)
568 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 18:20:35 ID:Rn8xHdwm
つま木こる遠山人はかへるなり里までおくれ秋のみか月
569 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 18:33:21 ID:1Mtmclfn
夏衣おりはへてほす川浪をみそぎにそふるせぜのゆふしで(定家)
570 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 18:34:01 ID:1Mtmclfn
それながら春は雲井に高さごの霞の上の松のひとしほ(定家)
571 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 18:37:07 ID:1Mtmclfn
かすみあへず猶ふる雪にそらとぢて春ものふかきうづみ火のもと(定家)
572 :
名無氏物語:2005/10/31(月) 22:58:36 ID:ydtbl3ai
忍ぶれど色にいでにしわが恋はものや思ふと人の問ふまで
573 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 08:40:22 ID:Ozld/cXn
春の夜のゆめのうき橋とだえして峰にわかるる横雲のそら(定家)
574 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 08:40:55 ID:Ozld/cXn
おほぞらは梅のにほひにかすみつつくもりもはてぬ春のよの月(定家)
575 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 08:41:31 ID:Ozld/cXn
梅の花にほひをうつす袖のうへに軒もる月のかげぞあらそふ(定家)
576 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 08:53:55 ID:zUneECOL
むめがえにこぞの宿とふうぐひすの初音もさむくあは雪ぞふる
577 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 08:54:41 ID:zUneECOL
花と見てけふやぬれなん春雨にゆけど陰なき峰の白雲
578 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:05:34 ID:lWKJa3Tl
鶯のこぞのやどりのふるすとや我には人のつれなかるらむ
579 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:14:07 ID:xz24V5Hn
おもひいでよ誰がかねごとの末ならん昨日の雲のあとの山風
580 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:14:38 ID:xz24V5Hn
さてもなほとはれぬ秋のゆふは山雲吹く風も峰にみゆらん
581 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:15:09 ID:xz24V5Hn
恨みても心づからのおもひかなうつろふ花に春のゆふぐれ
582 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:16:47 ID:xz24V5Hn
思ひ入る身は深草の秋の露たのめし末や木枯しの風
583 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:17:26 ID:xz24V5Hn
しの原やしらぬ野中のかり枕まつもひとりの秋風の声
584 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:18:10 ID:xz24V5Hn
おもへども人のこころのあさぢふにおきまよふ霜のあへずけぬべし
585 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:33:52 ID:4S8CWln0
年をへてすみこし里をいでていなばいとど深草野とやなりなむ(伊勢物語・百二十三段)
586 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 09:34:25 ID:4S8CWln0
野とならば鶉となりてなきをらむかりにだにやは君はこざらむ(伊勢物語・百二十三段)
587 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:04:41 ID:6m6Pu2gk
さくらがり雨はふりきぬおなじくはぬるとも花の影にかくれむ
588 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:16:23 ID:4JPKYSz+
楽浪の志賀の唐崎辛くあれど大宮人の船待ちかねつ
589 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:17:07 ID:4JPKYSz+
世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
590 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:18:17 ID:4JPKYSz+
若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る
591 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:19:17 ID:4JPKYSz+
春の夜の闇はあやなし梅花色こそ見えね香やはかくるゝ
592 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:19:57 ID:4JPKYSz+
さつきまつ花たちばなの香をかげば昔の人の袖の香ぞする
593 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:20:56 ID:4JPKYSz+
かきくらす心のやみにまどひにき夢うつゝとは世人さだめよ
594 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:22:03 ID:4JPKYSz+
見わせば山もとかすむ水無瀬河ゆふべは秋となに思ひけん
595 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:22:55 ID:4JPKYSz+
春の夜の夢のうき橋とだえして峰にわかるゝ横雲の空
596 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:27:14 ID:4S8CWln0
三島江の玉江の葦のくらき夜にかげもさはらずゆく蛍かな
597 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:28:08 ID:4S8CWln0
春の色のいたりいたらぬ里はあらじさけるさかざる花の見ゆらむ(古今集)
598 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:30:20 ID:4S8CWln0
今年みる我がもとゆひの初霜にみそぢあまりの秋ぞふけぬる(良経・正治初度百首)
599 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:30:59 ID:4S8CWln0
身のうさの秋はわするる物ならば涙くもらで月はみてまし(千載集)
600 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 10:32:20 ID:4S8CWln0
稲葉ふく風のおとせぬ宿ならばなににつけてか秋をしらまし(金葉集)
601 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 12:04:17 ID:Zyoz80c9
和歌文学会での俵万智の発表聞いた人、報告おねがいします
602 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 17:39:14 ID:lWKJa3Tl
日をさふる楢のひろ葉になく蝉の声よりはるる夕立の空
603 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 17:41:26 ID:JNtJoBGx
俵万智は発表じゃなくて、鼎談だし・・・
604 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 17:42:07 ID:JNtJoBGx
>>601よ・・・お前は「鼎談」って何だか知ってるか?
605 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 17:52:50 ID:mWTncgQd
しらつゆの玉江の葦のよひよひに秋風ちかくゆくほたるかな(新勅撰182)
606 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:02:52 ID:4ffrPn4S
ことさらにつくりなしてや昨日みぬ山のすがたに霞たなびく(三条西公条)
607 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:11:10 ID:OQ3wVpnG
なげきこる山としたかくなりぬればつらづゑのみぞまづつかれける(古今集)
608 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:16:45 ID:0dpJ5AL5
神なびの岸の山ぶき咲きにけりみむろの嵐ふかずもあらなん(橘千蔭)
609 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:18:38 ID:0dpJ5AL5
風わたるならの小河の夕すずみみそぎもあへずなつぞながるる(小沢蘆庵)
610 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:22:43 ID:JNtJoBGx
年月をすつるしるしはみそぎ川夏こそなけれ水のしら波(松永貞徳)
611 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:26:20 ID:JNtJoBGx
をぎの葉に風のおとせぬ秋もあらば涙のほかに月は見てまし(道助法親王)
612 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:30:25 ID:HwFFdWIP
昨日といひ今日とくらしてあすか川流れてはやき月日なりけり(古今・春道列樹)
613 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:39:16 ID:6sS2wfJN
春の色のいたりいたらぬ里はあらじさけるさかざる花の見ゆらむ
614 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 18:47:11 ID:bujo4CLQ
はつせ山あらしの道のとほければいたりいたらぬ鐘のおとかな(新勅撰・道助法親王)
615 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 22:13:34 ID:Zyoz80c9
616 :
名無氏物語:2005/11/01(火) 22:43:38 ID:WZX9wltU
ヒトラー、スターリン、毛沢東の鼎談
617 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:25:23 ID:W5ZBF0d0
こがらしに枝をわかるるもみぢ葉もほのぼの見ゆるよこ雲の空(本居宣長)
618 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:37:04 ID:rrhytiwa
あふとみてことぞともなく明けぬなりはかなの夢の忘れがたみや
619 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:37:38 ID:rrhytiwa
時すぎて小野のあさぢにたつ煙しりぬや今もおもひありとは
620 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:38:28 ID:rrhytiwa
野辺の露うらわの浪をかこちても行くへもしらぬ袖の月かげ
621 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:39:16 ID:rrhytiwa
をりしかんひまこそなけれ沖つかぜ夕たつ波のあらき浜荻
622 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:39:53 ID:rrhytiwa
かへすとも雲の衣はうらもあらじ一夜夢かせ岑の木がらし
623 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:40:56 ID:rrhytiwa
あけば又こゆべき山のみねなれや空行く月の末のしら雲
624 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:52:46 ID:OEIRPAUI
時すぎてかれゆく小野の浅茅には今は思ひぞ絶えず燃えける(小町の姉さん)
625 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:54:19 ID:OEIRPAUI
秋の夜も名のみなりけり逢ふといへばことぞともなく明けぬるものを(小町本人)
626 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:56:43 ID:OEIRPAUI
春風は花のあたりをよきてふけ心づからやうつろふと見む(藤原好風)
627 :
名無氏物語:2005/11/02(水) 09:57:30 ID:OEIRPAUI
よしゑやし恋ひじとすれど木綿間山越えにし君が思ほゆらくに(万葉集)
628 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 08:53:21 ID:SYOiBJOK
恋ひつつも居らむとすれど遊布麻山隠れし君を思ひかねつも(万葉集)
629 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:08:50 ID:YalP86To
みるままに昨日の雲の村時雨冬にもめぐる山かぜぞふく(後柏原天皇)
630 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:15:04 ID:KCvS5CQS
故郷にききし嵐のこゑもにずわすれね人をさやの中山
631 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:15:42 ID:KCvS5CQS
ちぎらねど一夜はすぎぬ清見がた波にわかるるあかつきの雲
632 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:16:20 ID:KCvS5CQS
君が代にあふくま川のむもれ木も氷のしたに春をまちけり
633 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:17:03 ID:KCvS5CQS
君すみてとはにみるべき宿なれば田のもはるかに松風ぞふく
634 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:17:39 ID:KCvS5CQS
いにしへのいく世の花に春くれてならの都のうつろひにけむ
635 :
名無氏物語:2005/11/03(木) 09:18:23 ID:KCvS5CQS
いつかわれ苔の袂に露おきてしらぬ山ぢの月をみるべき
636 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:03:40 ID:wjYmiOQz
いとせめてこひしき時はむば玉のよるの衣を返してぞきる」(小町「古今集」)
637 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:20:14 ID:bbnWGKiy
いにしへのかたみとなしの月の色も三十路くれぬる秋ぞかなしき
638 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:29:13 ID:LXHRrA1r
いとひてもなほ故郷を思ふかなまきのを山の夕ぎりの空
639 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:30:10 ID:LXHRrA1r
滝の音松の嵐もなれぬればうちぬるほどの夢はみせけり
640 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:30:49 ID:LXHRrA1r
神垣やもとの光を尋ねきてみねにも君をなほいのるかな
641 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:31:36 ID:LXHRrA1r
つたへきて残る光ぞあはれなる春のけぶりにきえし夜の月
642 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:32:13 ID:LXHRrA1r
春日山おどろのみちも中たえぬ身をうぢばしの秋の夕暮
643 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:32:50 ID:LXHRrA1r
おほかたの秋のねざめの長き夜も君をぞいのる身をおもふとて
644 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:36:46 ID:5FBoxKJk
八幡山さかゆくみねも越え果てて君をぞ祈る身のうれしさに(源通光)
645 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 10:45:52 ID:vRQ9ZgqH
いつか我このよの空をへだたらんあはれあはれと月を思ひて(西行)
646 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 11:43:07 ID:KQzoQiQm
泊瀬女のつくる木綿花み吉野の滝の水沫(みなわ)にさきにけらずや
647 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 11:58:25 ID:VzNSde1R
雪のうちに春は来にけり鶯の氷れる涙今やとくらむ(古今)
648 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 11:59:17 ID:VzNSde1R
世の中のうきもつらきもつげなくにまづしる物はなみだなりけり(古今)
649 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:08:03 ID:8QkCnafu
雪のうちに春はありともつげなくにまづしるものはうぐひすの声
650 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:08:45 ID:8QkCnafu
舟つなぐかげも緑になりにけりむつだの淀のたまのを柳
651 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:09:31 ID:8QkCnafu
見わたせば松もまばらになりにけり遠山桜さきにけらしも
652 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:10:31 ID:8QkCnafu
百敷の庭の橘おもひ出でてさらにむかしをしのぶ袖かな
653 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:11:18 ID:8QkCnafu
み山ぢやあか月かけてなく鹿のこゑすむ方に月ぞかたぶく
654 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:11:57 ID:8QkCnafu
秋の夜もややふけにけり山鳥のをろのはつをにかかる月かげ
655 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 12:16:37 ID:WNYFDLuk
山鳥のをろのはつをに鏡かけとなふべみこそなによそりけめ(万葉集・東歌)
656 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:14:58 ID:8QkCnafu
ちりつもる紅葉に橋はうづもれて跡たえはつる秋のふるさと
657 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:15:38 ID:8QkCnafu
ちりつもる紅葉に橋はうづもれて跡たえはつる秋のふるさと
658 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:16:22 ID:8QkCnafu
あかつきの涙ばかりをかたみにてわかるる袖をしたふ月かげ
659 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:17:01 ID:8QkCnafu
わかれてもいく有明をしのぶらん契りて出でし古郷の月
660 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:17:56 ID:8QkCnafu
ひかりをば玉串の葉にやはらげて神の国ともさだめてしがな
661 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:18:42 ID:8QkCnafu
吹く風のめに見ぬかたを都とてしのぶもくるし夕暮の空
662 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:19:31 ID:8QkCnafu
白雲をそらなるものと思ひしはまだ山こえぬ都なりけり
663 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:20:19 ID:8QkCnafu
秋の色をおくりむかへて雲のうへになれにし月も物忘れすな
664 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:22:07 ID:rvdUVnLo
むら雲のたえまたえまに星見えてしぐれをはらふ庭のまつかぜ(玉葉846)
665 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:22:45 ID:rvdUVnLo
うき世にはかかれとてこそ生(む)まれけめことわりしらぬわが涙かな(続古今1845)
666 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:23:24 ID:rvdUVnLo
華麗に666ゲット
667 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:24:04 ID:rvdUVnLo
天の川そらなるものとききしかどわが目のまへの涙なりけり(平中物語)
668 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:44:55 ID:O6Bflbqf
ちくま川春ゆく水はすみにけりきえていくかの峰のしら雪(順徳院)
669 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:53:26 ID:jDBTpn97
紅のうす花ぞめの山ざくら夕日うつろふ雲かとぞ見る
670 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:54:22 ID:jDBTpn97
花もまたながき別れやをしむらんのちの春とも人をたのまで
671 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:55:06 ID:jDBTpn97
さくら色のかたみの衣ぬぎかへてふたたび春に別れぬるかな
672 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:55:45 ID:jDBTpn97
色ふかき涙をかりてほととぎすわが衣手の森になくなり
673 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:56:30 ID:jDBTpn97
いかにして身をかへてみん秋の月なみだのはるる此の世ならねば
674 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 13:57:20 ID:jDBTpn97
月の入る梢はたかくあらはれて川霧ふかきをちの山もと
675 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 14:03:04 ID:xDtJnt0W
さくら色に衣はふかくそめてきむ花のちりなむのちのかたみに(古今・紀有朋)
676 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 14:03:47 ID:xDtJnt0W
さくら色にそめし衣をぬぎかへて山ほととぎす今日よりぞまつ(後拾遺・和泉式部)
677 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 14:46:13 ID:xDtJnt0W
声はして涙は見えぬ郭公わが衣手のひつをからなむ(古今・よみ人しらず)
678 :
名無氏物語:2005/11/04(金) 14:46:52 ID:xDtJnt0W
寝ても見ゆ寝でも見えけりおほかたはうつせみの世ぞ夢にはありける(古今・紀友則)
679 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 08:56:46 ID:vMcWEoad
わたつ海のおきつしほあひにうかぶあわのきえぬものからよる方もなし(古今)
680 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:05:07 ID:iVRfmzC6
いつしかと霞める空のけしきにてゆくすゑ遠しけさの初春
681 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:14:27 ID:LCLJq7MB
和歌の浦やおきつしほあひにうかび出づるあはれ我が身のよるべ知らせよ
682 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:15:21 ID:LCLJq7MB
その山とちぎらぬ月も秋風もすすむる袖に露こぼれつつ
683 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:16:02 ID:LCLJq7MB
ね覚してきかぬを聞きてかなしきは荒礒浪の暁のこゑ
684 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:16:43 ID:LCLJq7MB
さびしさはまだみぬ島の山ざとを思ひやるにもすむ心ちして
685 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:17:17 ID:LCLJq7MB
契りあれば難波の里にやどりきて浪のいり日ををがみけるかな
686 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:17:57 ID:LCLJq7MB
滝のうへのあさ野の原の浅みどり空にかすみて春雨ぞふる
687 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:21:31 ID:febm8mEJ
さをしかのつめもかくれぬ春草のはつかにみえてあはぬ君かな
688 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:22:11 ID:febm8mEJ
かへりみるわがふるさとの山のはを雲ゐになしていづる月かげ
689 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:22:45 ID:febm8mEJ
しら雲のやへ山こえてみわたせば暮るるもをしきふるさとの空
690 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:23:29 ID:febm8mEJ
ねても夢ねぬにも夢の心地してうつつなる世をみぬぞかなしき
691 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:24:03 ID:febm8mEJ
さびしくてふりぬるものはみの山のひと木の松とわれとなりけり
692 :
名無氏物語:2005/11/05(土) 09:24:46 ID:febm8mEJ
つひにゆく道よりもけにかなしきは命のうちの別れなりけり
693 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 09:14:09 ID:wJaNcDLI
秋かぜのすすき吹きしく庭の面にあけがたちかき月ぞさびしき
694 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 09:24:35 ID:diwYzFnL
わたつみの海に出でたる飾磨川絶えむ日にこそ我が恋やまめ
695 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 09:59:15 ID:H529zH2W
なれなれておきつ島もりいかばかり君もなぎさに袖ぬらすらん
696 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:00:02 ID:H529zH2W
世の中になきをおくりし御幸こそかへるもつらき都なりけれ
697 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:06:27 ID:h1y/Hfcg
谷川のうちいづる波も声たてつ鶯さそへ春の山風
698 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:15:49 ID:a7Liwj0W
暮れぬとてながめもすてず桜花うつろふ山にいづる月影
699 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:16:22 ID:a7Liwj0W
日くるればうたふをとめが声すみてとほき田面に早苗とるなり
700 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:16:59 ID:a7Liwj0W
吹く風もけふ立ちそめて泊瀬女のゆふ花ちらす秋の川波
701 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:17:48 ID:a7Liwj0W
難波がた蘆のかりねにみし夢のなほさめやらぬ秋の初風
702 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:18:28 ID:a7Liwj0W
夕日さすとほ山もとの里みえてすすきふきしく野べの秋風
703 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:19:11 ID:a7Liwj0W
かぎりある秋の夜のまもあけやらずなほ霧ふかき窓のともし火
704 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 10:25:12 ID:8zlLd/3k
鶯のなけどもいまだふる雪に杉の葉しろきあふ坂の山
705 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:24:54 ID:b5oxjxgk
見わたせば山もとかすむ水無瀬川夕べは秋となにおもひけん
706 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:29:19 ID:GKxho+TY
今朝みれば山もかすみて久かたのあまのはらより春は来にけり
707 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:29:51 ID:GKxho+TY
うちなびき春さりくればひさぎおふるかた山かげに鶯ぞなく
708 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:30:23 ID:GKxho+TY
朝がすみたてるをみればみづのえのよしのの宮に春はきにけり
709 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:31:05 ID:GKxho+TY
このねぬるあさけの風にかをるなり軒ばの梅の春のはつ花
710 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:31:51 ID:GKxho+TY
さきしよりかねてぞをしき梅の花ちりのわかれはわが身とおもへば
711 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:32:31 ID:GKxho+TY
水たまる池のつつみのさし柳この春雨にもえ出でにけり
712 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:35:54 ID:1VW6ZJ8v
散らねどもかねてぞをしき紅葉ばはいまはかぎりの色とみつれば(古今集)
713 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:36:32 ID:1VW6ZJ8v
仏造る真朱足らずは水渟る池田の朝臣が鼻の上をほれ(万葉集)
714 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:38:39 ID:1VW6ZJ8v
「みづのえの吉野の宮はかみさびてよはひたけたるうらの松風」(藤原季能『千五百番歌合』)
715 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:41:23 ID:GF33rMGU
み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春はきにけり(新古今集・藤原良経)
716 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:42:04 ID:GF33rMGU
ぬば玉の夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く(万葉集・山部赤人)
717 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:42:48 ID:GF33rMGU
うち靡く春さり来ればしののうれに尾羽打ち触れて鴬鳴くも(万葉集)
718 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:49:18 ID:ObNdxdsr
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ(左京大夫顕輔)
719 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 16:58:57 ID:WLEJubJ8
秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ(百人一首1番・天智天皇)
720 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:10:49 ID:iSCAMuNV
明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな(藤原道信朝臣)
721 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:11:54 ID:iSCAMuNV
春ゆけば霞のうへに霞みして月に果つらし小野の山みち(後鳥羽院)
722 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:16:06 ID:iSCAMuNV
秋立ちて幾日もあらねばこのねぬる朝けの風は手本寒しも(万葉・安貴王)
723 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:23:25 ID:DvrysKpO
あさぢふの をのの篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき(百人一首39・参議等)
724 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:24:06 ID:DvrysKpO
あさぢふの をのの篠原 しのぶとも 人知るらめや いう人なしに(古今集)
725 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:31:53 ID:diwYzFnL
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪(坂上是則)
726 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:32:30 ID:diwYzFnL
を泊瀬や宿やはわかん吹きにほふ風の上ゆく花の白雲(後鳥羽院)
727 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:43:13 ID:LaU1ZR1z
吉野山さくらにかかる夕がすみ花もおぼろの色はありけり(後鳥羽院)
728 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 17:45:07 ID:LaU1ZR1z
桜咲く遠山鳥のしだり尾のなかながし日もあかぬ色かな(後鳥羽院)
729 :
名無氏物語:2005/11/06(日) 18:06:17 ID:NU+QIbYC
朝ぼらけ宇治の川霧絶えだえにあらはれわたる瀬々の網代木(権中納言定頼/百人一首64)
730 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 07:03:24 ID:zC0R8Wh/
あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし
731 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:00:40 ID:DbHjdF8K
吹く風もをさまれる世のうれしきは花みる時ぞまづおぼえける(後鳥羽院)
732 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:07:08 ID:OTHaJNdv
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む(柿本人麻呂・百人一首3)
733 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:16:18 ID:ZlH1HC05
淡路島通う千鳥の鳴く声に幾夜寝ざめぬ須磨の関守(源兼昌/百人一首・七十八番)
734 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:27:01 ID:1jbG6LCG
水上はこほりをくぐるしかま川うみにいでてや波はたつらん
735 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:27:43 ID:1jbG6LCG
初瀬山嵐はたゆむ明がたに雪わけのこる鐘のおとかな
736 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:28:18 ID:1jbG6LCG
さらに又契りし月もしのばれずまれなる夢の有明の空
737 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:28:52 ID:1jbG6LCG
けふはなほ都もちかしあふ坂のせきのあなたにしる人もがな
738 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:31:53 ID:1jbG6LCG
この世には数ならぬ身のことの葉をいさめし道も又絶えにけり
739 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:32:54 ID:1jbG6LCG
あとたえてかすみにかへるかりがねの今いくかあらば故郷の空
740 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:36:20 ID:kjaXf8sZ
たちそむる霞の衣うすけれどはるきて見ゆるよもの山のは
741 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:37:00 ID:kjaXf8sZ
高瀬さすむつだの淀の柳原みどりもふかく霞む春かな
742 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:37:37 ID:kjaXf8sZ
ほのぼのと花のよこ雲あけそめて桜にしらむみよしのの山
743 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:38:21 ID:kjaXf8sZ
うらむべき方こそなけれ春風のやどりさだめぬ花のふるさと
744 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:38:57 ID:kjaXf8sZ
今はとて桜ながるる芳野河水の春さへせくかたもなし
745 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 09:39:34 ID:kjaXf8sZ
山桜みねにもをにもうゑおかむ見ぬ世の春を人やしのぶと
746 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:18:52 ID:mdGIUgNt
あしひきの山たちはなれ行く雲のやどりさだめぬ世にこそ有りけれ(古今・小野滋蔭)
747 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:20:32 ID:mdGIUgNt
あはれともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな(謙徳公〈藤原伊尹〉・百人一首45)
748 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:27:51 ID:bIctlV8h
山のはをいでてさやけき月になほ光をそへて秋風ぞふく
749 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:28:41 ID:bIctlV8h
おさふべき袖は昔に朽ちはてぬ我が黒髪よ涙もらすな
750 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:30:06 ID:bIctlV8h
恋せじと月にややがて誓はまし曇る涙のうきにつけても
751 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:31:12 ID:bIctlV8h
秋風のよさむにふけば忘れにし人も恋しくなるぞかなしき
752 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:31:52 ID:bIctlV8h
ちぎりあらばまたもむすばん山の井のあかでわかれし影なわすれそ
753 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 10:32:35 ID:bIctlV8h
ふく風ものどけき花の都鳥をさまれる世のことやとはまし
754 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 17:18:41 ID:czxaVAOo
西に入る月を誘い法を得て今日ぞ火宅を逃れけるかな (春日局辞世)
755 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 18:33:28 ID:qgQmClGO
名にしおはばいざ事とはむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
756 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 18:44:09 ID:eJvStdam
あひみての後の心にくらぶればむかしは物を思はざりけり(権中納言敦忠・百人一首43番)
757 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 18:51:20 ID:sj2sb5fp
雲はらふたびに光ぞまさりける月をば風のみがくなりけり(藤原長方)
758 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 18:51:57 ID:sj2sb5fp
名古屋!
759 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 18:54:27 ID:sj2sb5fp
あふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし(中納言朝忠・百人一首44)
760 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:02:23 ID:Zj3Dmxkg
月はさし水鶏はたたく槙の戸をあるじがほにてあくる山風
761 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:03:17 ID:Zj3Dmxkg
しげりあふ峰の椎しば吹きわけて風のいれたる窓の月影
762 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:04:04 ID:Zj3Dmxkg
いづる峰いる山の端のとほければ露にやどかるむさしのの月
763 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:04:53 ID:Zj3Dmxkg
我だにもせばしと思ふ草の庵になかばさし入る峰のしら雲
764 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:06:03 ID:Zj3Dmxkg
夜もすがら心のゆくへたづぬれば昨日の空にとぶ鳥の跡
765 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:06:43 ID:Zj3Dmxkg
月ならばをしまれてまし山のはにかたぶきかかる老いのわが身を
766 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:16:11 ID:Zj3Dmxkg
にほひくる風のたよりをしをりにて花に越えゆく志賀の山道
767 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:17:33 ID:Zj3Dmxkg
難波江やあしの若葉を吹く風にみどりをよする春のさざ波
768 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:18:03 ID:Zj3Dmxkg
嶺たかき松のひびきに空すみて嵐のうへに月ぞなり行く
769 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:18:44 ID:Zj3Dmxkg
あふちさく梢に雨はややはれて軒のあやめに残るたま水
770 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:19:27 ID:Zj3Dmxkg
ともさそふ室のとまりの朝嵐に声を帆にあげて出づる舟人
771 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:23:43 ID:Zj3Dmxkg
けさのまの霧よりおくやしぐれつる晴れゆくあとの山ぞ色こき
772 :
名無氏物語:2005/11/07(月) 19:27:21 ID:Zj3Dmxkg
五月雨は晴れぬとみゆる雲まより山の色こき夕ぐれの空
773 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:01:04 ID:MgahOPqW
我がやどに花たちばなをうゑおかむなからんあとの忘れがたみに
774 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:08:28 ID:TLt3wNFr
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ乙女のすがたしばしとどめむ(百人一首12・僧正遍昭)
775 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:32:27 ID:aiiNT8tV
白雲のやへ山桜さきにけりところもさらぬ春のあけぼの
776 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:33:17 ID:aiiNT8tV
ほととぎす猶うとまれぬ心かなながなく里のよその夕ぐれ
777 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:34:04 ID:aiiNT8tV
露すがるにはの玉ざさうちなびきひとむらすぎぬ夕立の雲
778 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:34:46 ID:aiiNT8tV
星逢のゆふべすずしき天の川もみぢの橋をわたる秋かぜ
779 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:35:28 ID:aiiNT8tV
紅葉ばをさこそ嵐のはらふらめ此の山もとも雨とふるなり
780 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:36:23 ID:aiiNT8tV
あすよりのなごりをなににかこたましあひもおもはぬ秋のわかれぢ
781 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:39:38 ID:gWGL54rz
天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも(安倍仲麿/百人一首7)
782 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:47:32 ID:ASGT3NdV
露すがる小ざさが下のきりぎりすみだれてかかるねをや鳴くらん(源顕仲・永久百首)
783 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 09:58:52 ID:3P66DATJ
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな(和泉式部・百人一首の56番)
784 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 10:28:13 ID:9jXKUg0O
花さそふあらしの庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり(新勅撰1052/百人一首96/入道前太政大臣〈西園寺公経〉)
785 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 10:29:26 ID:9jXKUg0O
吹きさそふ嵐の庭の花よりもわが身世にふる春ぞつもれる(正徹)
786 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 10:29:53 ID:9jXKUg0O
一とせの残る日数は雪ならでつもりもあへず年ぞくれける(後柏原天皇)
787 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 10:30:30 ID:9jXKUg0O
世の中にふりぬる物は津の国のながらの橋と我となりけり(古今集・よみ人しらず)
788 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 17:36:18 ID:gJnm9pfN
かきくらす心のやみに迷ひにき夢うつつとは世人さだめよ(古今集&伊勢物語)
789 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 17:42:22 ID:zSDsjDT5
嵐吹く 三室の山の 紅葉葉は 竜田の川の 錦なりけり(能因法師・69)
790 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:07:31 ID:zSDsjDT5
あはれなる心長さのゆくへとも見し夜の夢をたれかさだめん
791 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:11:31 ID:zSDsjDT5
和歌文学会11月例会
2005年11月19日(土) 午後1時半より
日本大学文理学部図書館内オーバルホール
京王線 下高井戸駅下車 徒歩十分。
「和歌書様」「和歌会次第」について
日本大学(院) 鹿野しのぶ
藤原忠通の和歌表現について
立正大学(院) 布村浩一
後藤重郎氏旧蔵 坂上本『新古今和歌集』について
鶴見大学(非) 石澤一志
*資料展示を予定しています(12時〜17時 図書館内展示ホール)
*研究発表終了後、委員会があります。
792 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:15:44 ID:OO6QA/C1
有明のつれなく見えし別れよりあかつきばかり憂きものはなし(百人一首30・壬生忠岑)
793 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:23:23 ID:yl3ol9dD
有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする(大弐三位/百人一首58)
794 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:32:28 ID:5UyFkGnJ
天の川もみぢを橋にわたせばやたなばたつめの秋をしも待つ
795 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:39:39 ID:JJQGHrV4
風ふけど所もさらぬ白雲はよをへておつる水にぞ有りける(古今集・凡河内躬恒)
796 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:54:23 ID:XRlcymjp
春くれば雪げの沢に袖たれてまだうらわかき若菜をぞつむ
797 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:55:24 ID:XRlcymjp
春の夜は吹きまふ風のうつり香を木ごとに梅と思ひけるかな
798 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:56:34 ID:XRlcymjp
朝夕に花まつほどは思ひ寝の夢のうちにぞさきはじめける
799 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:57:13 ID:XRlcymjp
山たかみ岩ねの桜ちる時は天の羽衣なづるとぞみる
800 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:57:47 ID:XRlcymjp
尋ねつる花のあたりになりにけり匂ふにしるし春の山かぜ
801 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 18:58:22 ID:XRlcymjp
花は根に鳥はふる巣にかへるなり春のとまりをしる人ぞなき
802 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:02:30 ID:HVQ+S4ml
松山に波こえざらば浜千鳥かへりてあとは残らざらまし(香川景樹)
803 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:03:04 ID:HVQ+S4ml
花も根にかへらむ時や帰らまし身は古里に鳥はふる巣に(望月長孝)
804 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:22:55 ID:GCTW31i3
ねにかへる花とはきけどみる人のこころのうちにとまるなりけり(重家[風雅])
805 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:23:20 ID:GCTW31i3
ねにかへる花かとみれば木の本を又吹きたつる庭の春かぜ(公蔭[新拾遺])
806 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:27:01 ID:8bcF5uih
これをだにかたみと思ふを都には葉がへやしつる椎柴の袖
807 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:27:35 ID:8bcF5uih
野辺までと心ひとつはかよへども我がみゆきとはしらずやあるらん
808 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:27:55 ID:8bcF5uih
月かげのはつ秋風とふけゆけば心づくしに物をこそおもへ
809 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:28:24 ID:8bcF5uih
思ひかねながめしかども鳥辺山はてはけぶりもみえずなりにき
810 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:31:40 ID:aiiNT8tV
山のはの雪のひかりにくれやらで冬の日ながし岡のべの里
811 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:32:22 ID:aiiNT8tV
つま木こる山ぢもいまやたえぬらん里だにふかきけさの白雪
812 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:32:59 ID:aiiNT8tV
あはれなる心のやみのゆかりとも見し夜の夢をたれかさだめん
813 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:33:41 ID:aiiNT8tV
草枕かりねのいほのほのぼのと尾花が末にあくるしののめ
814 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:34:17 ID:aiiNT8tV
いかばかり昔をとほくへだてきぬその神山にかかるしら雲
815 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:35:31 ID:aiiNT8tV
花さそふあらしの庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり
816 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:37:39 ID:Bf6+lYdl
から錦もみぢみだれてうづむらんわたらぬ橋の中はたえけり(後柏原天皇)
817 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:46:51 ID:q2Cnht0l
はげしさはこの比よりもたつた山松の嵐に紅葉みだれて(藤原定家)
818 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:47:37 ID:q2Cnht0l
是も又都の秋の紅葉ばをわたらば錦中川の水(正徹)
819 :
名無氏物語:2005/11/08(火) 19:48:25 ID:q2Cnht0l
たつた山あらしや嶺によわるらんわたらぬ水も錦たえけり(宮内卿[新古今])
820 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 08:36:39 ID:4px37+FP
821 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 08:41:18 ID:BmOQ8Cxw
苗代に心のたねを蒔きそへてなくやかはづのやまとことのは(新千載2153)
822 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 08:46:47 ID:oaoD3jsU
いぐしたつるいほしろ小田の浮草になくや蛙の声もすみけり(後鳥羽院)
823 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 08:53:29 ID:NQwX1HDo
かへらじとかねて思へば梓弓なき数にいる名をぞとどむる(太平記・楠木正行)
824 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:01:53 ID:zrd9MFbp
いとせめて老いぬる身こそ悲しけれこの別れぢをかぎりとおもへば(花山院長親母/新葉531)
825 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:13:13 ID:i/HDVN07
老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見まくほしき君かな(古今集・在原業平母)
826 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:13:55 ID:i/HDVN07
忍べども子の別れ路を思ふには唐紅の涙こそふれ(千載集・成尋阿闍梨母)
827 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:19:00 ID:940N66D+
かへるべき道しなければこれやこのゆくをかぎりのあふ坂の関(新葉538・北畠具行)
828 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:41:56 ID:/c2L+D4o
わかれぢにまたこむ秋の空とだにせめてはちぎれ春の雁がね
829 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:42:20 ID:/c2L+D4o
霧ふかき苑生の竹もうすずみの夕べかなしき山のおくかな
830 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 09:54:29 ID:oaoD3jsU
吹く風は枝も鳴らさで万世とよばふ声のみ音高の山(俊成)
831 :
悲しき上皇:2005/11/10(木) 10:27:22 ID:6lHTyWrD
春くれば雪げの沢に袖たれてまだうらわかき若菜をぞつむ
832 :
悲しき上皇:2005/11/10(木) 10:28:03 ID:6lHTyWrD
春の夜は吹きまふ風のうつり香を木ごとに梅と思ひけるかな
833 :
悲しき上皇:2005/11/10(木) 10:28:31 ID:6lHTyWrD
朝夕に花まつほどは思ひ寝の夢のうちにぞさきはじめける
834 :
悲しき上皇:2005/11/10(木) 10:28:59 ID:6lHTyWrD
山たかみ岩ねの桜ちる時は天の羽衣なづるとぞみる
835 :
悲しき上皇:2005/11/10(木) 10:29:28 ID:6lHTyWrD
尋ねつる花のあたりになりにけり匂ふにしるし春の山かぜ
836 :
悲しき上皇:2005/11/10(木) 10:30:02 ID:6lHTyWrD
花は根に鳥はふる巣にかへるなり春のとまりをしる人ぞなき
837 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:31:30 ID:omyPBwgP
大太刀を垂れ佩き立ちて抜かずとも末は足しても遇はむとぞ思ふ(武烈天皇「日本書紀」)
838 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:42:27 ID:940N66D+
のどかなる入相の鐘はひびきくれて音せぬ風に花ぞちりくる(玉葉259)
839 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:43:45 ID:940N66D+
つくづくと雨ふる郷のにはたづみちりて浪よる花のうたかた(風雅248)
840 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:48:20 ID:HkIcfLdW
山ざとの春の夕暮きて見れば入相の鐘に花ぞ散りける(能因法師)
841 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:49:04 ID:HkIcfLdW
風のおとは花のかをりにひとつにてのどかにひびく入相の鐘(伏見院)
842 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:49:43 ID:HkIcfLdW
ふりくらす雨しづかなる庭の面にちりてかたよる花の白波(鷹司基忠)
843 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:55:36 ID:VPClT7ws
水まさる麓の河の音そひてなほ嶺ふかき五月雨の雲(続千載292)
844 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:56:14 ID:VPClT7ws
風さむみこほれる雲の嶺つづき越え行く末につもるしら雪(続千載656)
845 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 19:59:00 ID:nIxRugsJ
水まさる夏箕の川の音はして山かげくらき五月雨の比(鷹司冬平)
846 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:04:44 ID:Ir6k6hdb
さてもまたしのばむとこそ思ひつれたが心よりおつるなみだぞ
847 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:05:11 ID:Ir6k6hdb
甲斐がねははや雪しろし神な月しぐれてこゆるさやの中山
848 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:05:38 ID:Ir6k6hdb
いかにせん身にななそぢのすぎにしを昨日もおもへば今日もくれぬる
849 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:09:23 ID:0uIaBcN4
あけぬれば色ぞわかるる山のはの雲と花とのきぬぎぬの空
850 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:09:48 ID:0uIaBcN4
雨はるるなごりの露やおもからし下枝かずそふ山ざくらかな
851 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:10:13 ID:0uIaBcN4
ふじのねははれゆく空にあらはれてすそ野にくだる夕立の雲
852 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:10:43 ID:0uIaBcN4
みし秋の尾花の波にこえてけり真野の入江の雪のあけぼの
853 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:11:15 ID:0uIaBcN4
いつしかとほのめかさばや初尾花たもとに露のかかるおもひを
854 :
名無氏物語:2005/11/10(木) 20:11:53 ID:0uIaBcN4
夜をこめて山路はこえぬ有明の月より後の友やなからん
855 :
名無氏物語:2005/11/11(金) 08:24:14 ID:NBmOnX2P
木のもとにやどりをすれば片しきの我が衣手に花は散りつつ(源実朝)
856 :
名無氏物語:2005/11/11(金) 08:30:36 ID:nsk6hrOd
木のもとに住みけむ跡をみつるかな那智の高嶺の花を尋ねて(西行)
857 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:08:58 ID:YnMRJUPX
月かげのはつ秋風とふけゆけば心づくしに物をこそおもへ
858 :
悲しき上皇:2005/11/12(土) 07:18:55 ID:/cX38nkF
五月雨に花たちばなのかをる夜は月すむ秋もさもあらばあれ
859 :
悲しき上皇:2005/11/12(土) 07:19:41 ID:/cX38nkF
はやせ川みをさかのぼる鵜かひ舟まづこの世にもいかがくるしき
860 :
悲しき上皇:2005/11/12(土) 07:20:06 ID:/cX38nkF
いつしかと荻の葉むけの片よりにそそや秋とぞ風も聞こゆる
861 :
悲しき上皇:2005/11/12(土) 07:20:28 ID:/cX38nkF
たなばたに花そめ衣ぬぎかせば暁露のかへすなりけり
862 :
悲しき上皇:2005/11/12(土) 07:20:52 ID:/cX38nkF
玉よする浦わの風に空はれて光をかはす秋の夜の月
863 :
悲しき上皇:2005/11/12(土) 07:21:16 ID:/cX38nkF
見る人に物のあはれをしらすれば月やこの世の鏡なるらん
864 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:25:32 ID:IwnO0h2C
思ひかねながめしかども鳥辺山はてはけぶりもみえずなりにき
865 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:38:15 ID:7aXejjb3
我が身いま消ゆとやいかに思ふべき空より来りくうに帰れば(関八州古戦録・北条氏政)
866 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:42:49 ID:0zxBpECm
野べみればやよひの月のはつるまでまだうら若きさいたづまかな
867 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:43:26 ID:0zxBpECm
秋はなほ夕まぐれこそただならね荻のうは風はぎのした露
868 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:44:01 ID:0zxBpECm
露くだる星合の空をながめつついかで今年の秋をくらさむ
869 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:44:24 ID:0zxBpECm
わびぬればつれなし顔はつくれども袂にかかる雨のわびしさ
870 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:45:12 ID:0zxBpECm
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな
871 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:45:37 ID:0zxBpECm
人しれぬ心ひとつをなげきつつ黄楊の小櫛をさすかひぞなき
872 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 07:48:02 ID:GcionRP4
雨雲のおほへる月も胸の霧も払ひにけりな秋の夕風
873 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 12:17:21 ID:B6qui9TY
門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
874 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 15:34:18 ID:Jx90d7j/
蘆の屋のなだの塩焼いとまなみ黄楊の小櫛もささず来にけり
875 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 15:44:42 ID:OixrdyuP
君がため命をさへも惜しまずはさらにつらさを歎かざらまし(藤原定家)
876 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 15:45:10 ID:OixrdyuP
をしからぬ命も今はながらへておなじ世をだに別れずもがな(藤原定家)
877 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 15:51:08 ID:s5fMgHGq
あへば先づをしからざりし命よりながくもがなとおもふ夜半かな(松永貞徳)
878 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:04:30 ID:UcAdXWiv
かきわけて我になさしそうるはしとおもておもてにかつは言ひつつ
879 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:05:00 ID:UcAdXWiv
人しれぬ心ひとつに歎きつつ黄楊の小櫛ぞさす空もなき
880 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:17:50 ID:DxWtpC41
いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に にほひぬるかな(伊勢大輔・百人一首の61)
881 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:23:47 ID:xWmqoK06
君がため波の玉しくみつの浜ゆき過ぎがたしおりてひろはん」(貞数親王『新拾遺集』)
882 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:33:45 ID:+T7Selbv
秋きぬと荻のうは風うたがひて萩のした露こころおかるな(源通親)
883 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:42:40 ID:zBOPi9ho
霧のまも荻のうは風おとたかししらねば野べの萩のしたつゆ(覚性法親王)
884 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:47:57 ID:J0fgT2OC
夕まぐれ木の葉みだれて荻の上にきかぬ嵐もただならぬかな(貞常親王)
885 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:49:25 ID:J0fgT2OC
さいたづままだうら若きみ吉野の霞がくれにきぎすなくなり(平忠度)
886 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 16:56:19 ID:KdCsoLQF
春日野にまだうら若きさいたづま妻こもるともいふ人やなき(西園寺実氏[玉葉])
887 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:17:47 ID:+Z+13R8j
君まつと山のはいでて山のはに入るまで月をながめつるかな(金葉三奏本402)
888 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:18:13 ID:+Z+13R8j
華麗に888ゲット!
889 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:19:25 ID:+Z+13R8j
君まつと山のはいでて山のはに入るまで月をながめつるかな(実は詞花集にもあるw)
890 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:25:09 ID:Qe9MlTpM
今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな(小倉百人一首・21/素性法師)
891 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:26:08 ID:Qe9MlTpM
山の端に入るまで月をながむとも知らでや人の有明の空(藤原雅経[新後撰])
892 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:34:44 ID:zBOPi9ho
紅の色にでにけり梅の花こんとたのめし人のとふまで(藤原親子[新拾遺])
893 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:41:25 ID:EBlYIaXt
春風はのどけかるべし八重よりもかさねてにほへ山ぶきの花
894 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:41:52 ID:EBlYIaXt
まだしらぬ古郷人はけふまでにこむとたのめし我を待つらむ
895 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 17:52:54 ID:kIp0DiyH
人またぬ時だに物のかなしきにこんとたのめし秋のゆふぐれ(宗尊親王)
896 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 18:12:09 ID:Ruo6xw5+
此の世をば我が世とぞ思ふ望月の虧たる事も無しと思へば(小右記・藤原道長)
897 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 18:14:57 ID:m1o+eLEl
から衣花のたもとにぬぎかへよ我こそ春の色はたちつれ(藤原道長)
898 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 18:15:33 ID:m1o+eLEl
唐衣たちかはりぬる春の夜にいかでか花の色を見るべき(上東門院)
899 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 18:24:07 ID:UcAdXWiv
谷の戸をとぢやはてつる鶯のまつにおとせで春のくれぬる
900 :
900ゲット記念:2005/11/12(土) 18:26:05 ID:UcAdXWiv
秋もくれ都もとほくなりしより空の時雨ぞひまなかりける (続古今900)
901 :
名無氏物語:2005/11/12(土) 19:19:17 ID:8ZAiXTLl
仏説摩訶般若波羅蜜多心経観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一
切苦厄舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色受想行識亦復如是舎利子是
諸法空相不生不滅不垢不浄不増不減是故空中無色無受想行識無眼耳鼻舌身意
無色声香味触法無眼界乃至無意識界無無明亦無無明尽乃至無老死亦無老死尽
無苦集滅道無智亦無得以無所得故菩提薩捶依般若波羅蜜多故心無罫礙無罫礙
故無有恐怖遠離一切顛倒夢想究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故得阿耨多羅
三貌三菩提故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪能除一切
苦真実不虚故説般若波羅蜜多呪即説呪曰羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩
婆訶般若心経
902 :
900番歌ならこっちがいいで:2005/11/13(日) 08:56:16 ID:SfmZREqt
葉がへせぬ色しもさびし冬ふかき霜の朝けの岡のべの松 (玉葉900)
903 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 09:08:05 ID:j9KRg8e9
琴の音に峰の松風かよふらしいづれのをより調べそめけん
904 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 09:09:36 ID:wcCnFjb3
なげくらむ心を空に見てしがな立つ朝霧に身をやなさまし
905 :
悲しき上皇:2005/11/13(日) 09:25:33 ID:Im4v+7M3
秋の田の穂波も見えぬ夕霧に畔づたひして鶉なくなり
906 :
悲しき上皇:2005/11/13(日) 09:26:01 ID:Im4v+7M3
秋ふかみたそかれ時のふぢばかま匂ふは名のる心ちこそすれ
907 :
悲しき上皇:2005/11/13(日) 09:26:50 ID:Im4v+7M3
もみぢ葉のちりゆく方を尋ぬれば秋も嵐の声のみぞする
908 :
悲しき上皇:2005/11/13(日) 09:27:23 ID:Im4v+7M3
ひまもなく散るもみぢ葉にうづもれて庭のけしきも冬ごもりけり
909 :
悲しき上皇:2005/11/13(日) 09:27:48 ID:Im4v+7M3
つららゐてみがける影の見ゆるかなまことに今や玉川の水
910 :
悲しき上皇:2005/11/13(日) 09:28:24 ID:Im4v+7M3
夜をこめて谷の戸ぼそに風さむみかねてぞしるき峰のはつ雪
911 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 09:35:01 ID:6ejAUYXD
いつとても恋しからずはあらねども秋のゆふべはあやしかりけり
912 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 13:24:00 ID:od4foXmf
秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ
913 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:20:16 ID:C3+Pm+EX
とへかしなあやしき程の夕暮のあはれすぐさぬなさけばかりに(二条院皇后宮常陸[新勅撰])
914 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:35:05 ID:zCxjNFo+
須磨の海士の塩焼衣をさを荒み間遠にあれや君がきまさぬ
915 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:41:57 ID:9duyfu+L
琴の音はむべ松風にかよひけり千歳を経べき君にひかれて(二条太皇太后宮大弐[玉葉])
916 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:42:17 ID:9duyfu+L
琴の音や松ふく風にかよふらん千代のためしに引きつべきかな(摂津[金葉])
917 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:42:44 ID:9duyfu+L
琴の音は月の影にもかよへばや空にしらべのすみのぼるらん(越後「金葉」)
918 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:49:41 ID:92BzICQB
松のねに風のしらべをまかせては龍田姫こそ秋はひくらし(後撰・壬生忠岑)
919 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 19:59:07 ID:NnCzA+KR
さそはなんかよひしことのねにそへてむかふる西の峰の松風(藤原定家)
920 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 20:04:44 ID:CMLw8x89
かよふらしむかふる雲のことのねにうへなき山のみねの松風(慈円)
921 :
名無氏物語:2005/11/13(日) 20:05:04 ID:CMLw8x89
たまづさのかきあはせたるしらべかな雁のことぢにみねの松風(慈円)
922 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 08:48:45 ID:ZgP5otr6
年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけりさやの中山(西行[新古今])
923 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 08:59:42 ID:YdT7FkKe
大淀の松はつらくもあらなくにうらみてのみもかへる波かな(伊勢物語)
924 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 09:09:54 ID:MjpLfr+H
やまかげぞまだき涼しき松風はいづれの緒より秋と吹くらむ(飛鳥井雅親)
925 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 09:17:17 ID:D0rUslsT
遠山のいづれのをより出でつらんなかばの月の夜はの面影(源光行)
926 :
悲しき上皇:2005/11/14(月) 09:23:37 ID:wm8trlgW
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
927 :
悲しき上皇:2005/11/14(月) 09:24:26 ID:wm8trlgW
恋ひ死なば鳥ともなりて君がすむ宿の梢にねぐらさだめん
928 :
悲しき上皇:2005/11/14(月) 09:24:53 ID:wm8trlgW
吹く風も木々の枝をばならさねど山は久しき声ぞきこゆる
929 :
悲しき上皇:2005/11/14(月) 09:25:24 ID:wm8trlgW
狩衣袖の涙にやどる夜は月も旅寝の心ちこそすれ
930 :
悲しき上皇:2005/11/14(月) 09:25:50 ID:wm8trlgW
闇のうちににぎてをかけし神あそびあか星よりや明けそめにけむ
931 :
悲しき上皇:2005/11/14(月) 09:26:21 ID:wm8trlgW
道のべの塵に光をやはらげて神も仏の名のるなりけり
932 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 09:32:45 ID:uXFs09P/
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな(百人一首63・左京大夫道雅)
933 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 10:20:56 ID:n4xvr67/
さか木とる庭火のかげにひく琴のしらべにかよふみねの松風(小侍従)
934 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:05:31 ID:uYyApvQa
琴のねに峰の松風かよふらしいづれのをよりしらべそめけん(拾遺451)
935 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:13:05 ID:JS46GJ+A
ささがにのいとはるかなる雲ゐにもたえん中とは思ひやはせし
936 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:23:14 ID:MjpLfr+H
夜をさむみ誰かはひとりみよし野の山下風に衣うつらん(二条為定)
937 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:23:34 ID:MjpLfr+H
衣うつよし野のおくの秋の風身にしむ色や花にふく声(三条西公条)
938 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:26:32 ID:kZJHsxZR
さきかかる軒端のふぢのしづくより色ふかくなる春のむら雨
939 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:26:56 ID:kZJHsxZR
すぎにけりしのだのもりの時鳥たえぬしづくを袖に残して
940 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:27:19 ID:kZJHsxZR
山ふかき秋をみるにも思ふかなこれよりおくの夕ぐれの空
941 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:35:44 ID:sUbMNOXh
しら雲のたえまになびく青柳のかづらき山に春風ぞふく
942 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:36:10 ID:sUbMNOXh
岩ねふみかさなる山をわけすてて花もいくへの跡のしら雲
943 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:36:32 ID:sUbMNOXh
たづねきて花にくらせる木のまより待つとしもなき山の端の月
944 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:36:32 ID:HGQOW4r7
るるる〜♪
945 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:36:57 ID:sUbMNOXh
花さそふなごりを雲に吹きとめてしばしはにほへ春の山風
946 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:37:23 ID:sUbMNOXh
おほえ山こかげもとほくなりにけりいく野のすゑの夕立の空
947 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:37:51 ID:sUbMNOXh
夏ふかき野原の暮にかげみえてほたる露けきさゆりばの花
948 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:45:02 ID:6OkjRXJi
大江山こえていく野の末とほみ道ある世にもあひにけるかな(新古今・藤原範兼)
949 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:45:34 ID:6OkjRXJi
おほえ山いくのの道のとほければまだふみもみずあまのはしだて(金葉・小式部内侍)
950 :
名無氏物語:2005/11/14(月) 20:50:07 ID:+sy7Oc+p
いはねふみかさなる山はなけれどもあはぬ日かずをこひやわたらん(坂上郎女)
951 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 08:57:08 ID:jxzofT5p
青柳のかづらき山にゐる雲のたちてもゐても君をこそおもへ
952 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:03:15 ID:bI8pIPyB
秋の夜の月にいくたびながめして物おもふことの身につもるらん
953 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:04:06 ID:bI8pIPyB
たへてやは思ひありともいかがせんむぐらの宿の秋の夕ぐれ
954 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:04:33 ID:bI8pIPyB
はらひかねさこそは露のしげからめ宿るか月の袖のせばきに
955 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:04:59 ID:bI8pIPyB
みよし野の山の秋風さ夜ふけて古郷さむく衣うつなり
956 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:05:26 ID:bI8pIPyB
秋はけふくれなゐくくるたつた河ゆくせの波も色かはるらん
957 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:05:50 ID:bI8pIPyB
うつりゆく雲に嵐の声すなり散るかまさきのかづらきの山
958 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:07:02 ID:Roe/6Gi7
みよし野の山した風のさむきよをたれ故郷に衣うつらん(実朝)
959 :
名無氏物語:2005/11/15(火) 09:07:33 ID:Roe/6Gi7
みふゆつぎ春しきぬれば青柳のかづらき山に霞たなびく(実朝)
960 :
名無氏物語:
をみなへしをりもをらずもいにしへをさらにかくべきものならなくに