++ 生成文法総合スレ < 3 > ++

このエントリーをはてなブックマークに追加
1(´∀`)

てなわけで第三部に突入したのにゃ。マターリとお願いしますにゃ(ぺこり


主要関連スレッド:
生成文法総合スレ
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/1005/10050/1005021445.html
生成文法総合スレ (2)
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1014123470/
生成文法批判
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/988/988295604.html
生成文法批判 その2
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/1000/10000/1000027749.html
言語能力は生得的か
http://yasai.2ch.net/psycho/kako/1005/10052/1005233144.html
言語能力は生得的か Part 2
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1011801342/
チョムスキー初級者スレ
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/994/994623478.html
素性/辞書って?
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/978466881/
意味論
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/995816650/
日本語には主語がない?!
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/986/986548454.html
なぜ赤ちゃん言葉?
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/975/975320827.html
ソシュール VS チョムスキー
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/992/992639304.html

2(´∀`):02/09/06 06:42
前スレ最後のかかりしゃん、
にゃんだか俺には耳が痛いというか、頭が下がる思いですにゃあ。
一概には言えないけども、日本の大学で就職するには自分の国内出身大の指導教官とか
先輩とかとの繋がりもある程度大事ではないかにゃ。しばらく国内の大学で非常勤を
やりながら学会発表して、顔と名前を売ってるうちに、ということもあるみたいにゃ。
業績そのものよりも人柄や協調性を重視するのは日本のほうがそれっぽいにゃ。公募と
いっても実は有力候補が内部であらかじめ絞られており、他はアテ馬というようなケースも
今だにあるかも知れんしにゃ。
俺も昔、10以上の大学の公募に応募して全部落とされ、結局は大学の先輩に紹介された
某大でなんとか拾ってもらえたという経緯があるにゃ。そのことがずっと俺の中でヒケメに
なってるにゃが、まあ現実はそんなもんかも知れんにゃ。
俺ではなんの力にもなれんだろにゃが、かかりしゃんが近くにくることにでもなれば
俺としても嬉しいから、頑張って欲しいですにゃ。万一、俺で手伝えることがあれば
遠慮なく直メールしてくれにょ。

ジャーナルの審査は意外と海外誌もコネの世界ではないか、とまあこれはゲスの勘ぐりにゃ。
投稿者の氏名はreviewerに丸分かりってこともあるしにゃ、自分の周辺にいる普段からよく
知っている人の論文と、日本から送られてきた全然知らない人の論文を同じように審査するか
といったら、まあreviewer次第だろうにゃが、内容が優れていても日本からの投稿が採用され
にくいとしたらその原因の一つはこれだろにゃ。あとは日本人のペーパーは日本人reviewerに
回されることがままあるようなので、日本人どうしの足の引っ張り合いも考えられなくはないにゃ。
欧米ではお前のペーパーを通してやるから俺のも通せ、みたいなこともあるという噂もきく
にゃが、どうなんだろにゃ。
まあ、論文として一定のレベルに達していればあとはreviewerと意見が合うかどうかの問題にゃ。
どのreviewerに回されるかが運命の分かれ目ってとこかもにゃ。

3K-Rod:02/09/07 01:17
おひさしぶりです。

就職関係の話ですが、私がお世話になった某先生もpublishされた本がないという
ことでtenure取れなくなって、今の大学にいれなくなってしまうみたいですにゃ。
有名どころのJornalにもけっこう掲載されてるし、しぶい仕事してるし、授業も
よくて、学生の評判はとてもよかったのに残念極まりないですにゃ。

かかりせんせ、頑張ってくださいにゃ。
機会があったら日本の学会にも来て、名前売ってほしいですにゃ。
関西方面にもぜひおいでやす。



4かかり助詞:02/09/08 00:07
いつの間にかpart3が。
>>2-3どうもありがとうございます。まあ、地道にやって行くしかないっすね。
私の日本での恩師は私が日本を出る前に(10年前)に引退した人だったり、
それから半年前に不幸な事故で亡くなってしまった先生です。コネは
使えない。自分の大学外の先生も日本にいるときから知っているので
そちらに頼るか。。。実力で勝負させて貰いたいにょろ。私の就職落
とされ歴は「10以上」なんてのとは文字どおり桁が違うニョロ。
しかしカオモジ氏もon the same boatだった、というのは意外です。
最近、カオモジ氏の近くの同XX大学に「二次審査するから
論文全部送って」といわれ、一週間せずに、おとされたっす。

日本でもtenure審査ってすんの?これは日本でないところの
話し?論文より、本の方がかえっていい加減な審査で出てしまうことも
あります。海外には本は出したことあるけど、journal論文はゼロって
輩も結構います。自分のところの大学出版局から出しても本は本だし、
outstanding dissertation seriesは送られてきたdisserationの
二つに一つが出版される、という噂もあります。どこがoutstandingだ、
って感じですが。

海外JOURNALもものによってはコネ確かにありますね。LIとか。
日本人reviewerは、確かに足をひっぱることもありますニョロ。
今直している論文も、3人reviewerで日本人reviewerだけ、
「落とせ」といい、他の二人は「ちょっとなおして出版」ですにょろ。

NLLTとかLinguaとかは北米から見れば「海外journal」なのに
名前が知られているっす。アジアだからなめられているのかも
知れないけど、EL/JJLとかもニャンとかならないかな。

>>4
まぁ、その顔文字氏の近く?の大学はですな、まぁ、とりあえず
まずは純血主義ばい。言語学者じゃないが、かの栗本慎一郎と
今村仁司が大昔に応募して両方とも落とされたらしいばい
(栗本談「間違いだらけの・・・」)。あと言語学の流派?
としても偏りぎみばい(どちらかといえば、いやかなり
認知系、生成大嫌い?)。というわけで、わっち個人と
しては、かかり氏が落ちたのは不思議じゃないバイ、
むしろ、係り氏があそこに入れたら驚きバイ。(w

業績的に、今現在はしらんが、言語学関連でかかり氏以上の
業績の人はたぶんおらんと思うくさ。一人な、そのoutstanding
シリーズから博論出した人がおるけど、引用されてるのは見た
ことないバイ。本人はちかっぱ優秀ですてきな方ばってんくさ。
ちなみに応募されたんは言XXXXXXXXンターの募集なんかの?

まぁ、こういう話題は本当はこっちむきやけど
http://www.onweb.to/ken9/
6(´∀`):02/09/08 04:33
>「10以上」なんてのとは文字どおり桁が違うニョロ
郵送費だけでもタマランですにゃ。大学によって提出書式が違っていていちいち資料作成する
のも面倒なことにゃ……(;´Д`) 送っても開封もせずに返送されてくることもあるしにゃー
>どこがoutstandingだ
価格(w Garlandで買ったのと同じ博論がMITWPLやUMOPなんかで1/10の値段でdistribute
されてたりするとヽ(`Д´)ノウワーン ですにゃ
国内では有償堂ってとこが海外の博論を法外な値段で売っててにゃ、誰が買うのかと思うにゃが、
最初から大学図書館とかしか相手にしてないんかにゃ。
一時、韓国では海賊版が安価で大量に出回っており、本買うためにだけ韓国に行く奴もいたにゃ。
>EL/JJLとかもニャンとかならないかな
とりあえず、姑息ではあるにゃが依頼でも慫慂でもして著名人にイパーイ寄稿してもらうことかにゃ。
かかりしゃんはELとか(日本言語学会の)「言語研究」とかに書いたことあるにゃ? 職探しには
無駄ではないかも知れんにゃ。

>かなり認知系、生成大嫌い?
「言語学は自然科学か?」って本書いてたのはそのX志X大学の人ではなかったかにゃ?
生成やってる人にゃ。一度だけ会ったことがあるにゃ。
>言XXXXXXXXンター
そこだとちょっと前、生成の若手の人(確かUC Irvine PhD)が採用されてたと思うにゃが……


K-Rodしゃん、昨日は仕事で失礼しますたにゃ。
またカラオケ行ったのかにゃ? 今度またにゃ。
7かかり助詞:02/09/08 13:12
>5は熊本の方?あっしがだれだか知っているのでしょうか?
お会いしたことありますでしょうか?
>>ちかっぱ優秀ですてきな方ばってんくさ。
って九州方面の友人の少ない私にはなにを言っているか解らない
くらいですたい。標準語に訳して下さい。

私の業績は数ばかりです。私なんかよりもっともっと出来る人は
沢山いるし。「言語学をやっています」と人に言うときに恥ずかしく
ないくらいにやっているだけです。

ELには10年ほど前に修論の副産物みたいなのを載せました。
言語研究の方は(この間 書評読ませて貰いました>>カオモジさん)
載せたことありません。実は日本言語学会には会員であった
ことがありません。英語学会も北米に来てから在外会員手続きが
面倒で自然脱退状態ですニョロ。会員でなくても投稿していいっすかね。
本当は駄目だろうけど、実際には出来るような気がする。
英語学会ではじめて発表したとき、実は私はまだ会員でなかった。

応募したのはXX社大学言XXXXXセンターですにょろ。
UCI出のH氏が最近職を得たので、同じ分野二人は雇えない
ってことですかね。それだったら、「業績全部オクレ」
はやめにして欲しかったニョロ。数えていたわけではないけど
今までの郵送費じぇぇーんぶ合わせたらimacのいいやつが
2台くらいかえるだろうな。2台もイランけど。


8(´∀`):02/09/09 01:42
新スレは省略されるのが早いにょ
そろそろ本題に戻すかにゃ。前スレのPGの続きにゃが、かかりしゃんの654で
>PGでは
>(3) *Which pix of himself/i did you file t after John/i saw PG?
>のように、PGの位置に行けばbindされうるのにその位置にはreconstruct
>出来ないニョロ。同様にATBで、
>(4) *Which pix of himself/I did you buy and he/i destroy?
>のように、ふたつめ以降のgapにはreconstructできない。
(3)ではtとPGは同一連鎖ではないから、PGへのreconstruction云々以前に主節でBT違反が
起きる、というだけではダメにぇ? 後、island違反になるような取り出しではscope関係も
reconstructionできないという観察が昔あったような気がするにゅ。記憶が曖昧だけどにゃ
What do you think everyone bought? (ambigous)
What do you wonder whether everyone bought? (what>everyのみ)
みたいなのにゃ。判断これでよかったのかにょ。PGがnull resumptive pronounみたいな
もんにゃ、という分析もあったかと思うにゃが、island違反を避ける最終手段として実際に
そのようなものが使われてるにゃら、そこへのreconstructionはなくて当然という気がするにゅ。
同様に(4)でもfirst conjunct内ですでにBT違反、ってな具合かにゃ。
PGがATBの一種だという分析もけっこうあったと思うにぇ。












書評はほとんど2ちゃんでの俺の発言と同内容という罠ゃ
9(´∀`):02/09/09 02:17
虚無しゃん、なんだか某スレでやり玉にあげられてるみたいだにょ。
ここは一発、強力な批判ひっさげて完全復活してもらいたいとこにゃ。
>虚無しゃん、なんだか某スレでやり玉にあげられてるみたいだにょ。
そうでもないみたい(w
11かかり助詞:02/09/09 13:04
>主節でBT違反が
>起きる、というだけではダメにぇ?

にょろ、わたす、何かmissしているかな。
Which pix of himself/i do you think that John/i will buy?
みたいなのはどうするニョロ?しかし、

>PGがnull resumptivepronounみたいなもんにゃ、

というのはそういう感じかな、というきがしますね。resumptiveの
位置ってreconstructできないのが一般的だし。しかし、そうすると
PGはislandに従う、というbarriersの観察を何とかしないといけない。
たんなるresumptive pronounでなくて、それ自体が動くのでせうか。

what>everyはofficial judgmentは確かそうだったと思うっす。
12(´∀`):02/09/09 22:13
>Which pix of himself/i do you think that John/i will buy?
この場合はA-bar連鎖としては(Op, ..., t)の1コだけで、その中でBTが満たされればOKにょ。
ところがPGの場合は、(Op, t) (Op, e)の二つのA-bar連鎖ができており、その双方でBTが
満たされなければoutになる、と考えたのにゅ。それこそATB分析にゃが、この二つの連鎖
の間には一種のparallelismが成立するのではと思うにぇ。ちなみに
Which pix of himself did John/i buy after he/i saw?
はOKではないのかにゃ。あと、PGはreal gapとCaseが同じでなくてはならないとかいうことは
なかったけにゃ? すっかり忘却の彼方にゃが
Who did you meet t before you thought e would win the race?
とかはOKにゃ? もしダメにゃらこれも一種のparallelismかにゅー

Fox流のscope parallelismをPGに拡張したらどうなるにょ。たとえば
which dog did every girl kiss before John kicked? はscopally umabiguousにゃが
which dog did every girl kiss before every boy kicked? はambiguous……
ってなことになるのにゃら面白いと思うにゃが、判断は例によってお手上げにゃ。

13K-Rod:02/09/10 00:47
>K-Rodしゃん、昨日は仕事で失礼しますたにゃ。
>またカラオケ行ったのかにゃ? 今度またにゃ。

にゃ、we miss youでしたにゃが、仕事は仕方ないですにゃ。
私は例によって仕事で早退しましたにゃ。12月まで呑み行けないですにゃ。

楽屋ネタにゃが、最近のChom論文批判が出たでおじゃ。
Agreeで全featureをcheckするにゃら、移動の原因とはなんじゃろにゃ?
それだったら、移動を仮定しないHPSGやLFGの方がましでは?
移動の原因がすべてEPPによるものとしたら、EPPとはいったいなんなんだろにゃ?
ProbeとGoalという概念を導入してはたして説明力は上がったのかにゃ?

最近、批判者を求める意見が多いようでおじゃ。
ぜひともO堀さんやY梨さんらの過激派あたりに出てきてもらいたい
でおじゃる。

そしたら、雑魚キャラの私は北斗の拳の風のヒューイみたいに
軽く一掃されてみたいですにゃあ。


14(´∀`):02/09/10 05:12
省略されてばかりにゃから、小刻みにいくにゃ。
1つのレスが長いとレス数が伸びないうちに容量オーヴァーになってしまって
つまらんにゃ。一度1000ゲットズサーってのがやってみたいにょ。

>Agreeで全featureをcheckするにゃら、移動の原因とはなんじゃろにゃ?
Moveをfeature-drivenな操作として因子分解した時から見えてた問題にゃが。
移動/牽引の前にまず移動すべきもの/牽引されるべきものを素性に基づいて
検出/決定しなければならにゃい→素性が検出できるのにゃら、それだけで
素性レベルの情報の受け渡し(照合とか値指定)ができるはずにゃから、移動
にはさらに別の理由がなければならにゃい。
もともとα移動はその理由を問うべきものではなかったから、「なぜ」を
問い始めた当初は、格付与のために、とかいう合目的論的理由づけがのさばった
のもやむを得なかったんだろうにゃ。
15(´∀`):02/09/10 05:13
説明力の向上があり得る可能な方向性としては主に2つあると思うにゃ。
1つはかつて移動の制約とされたものが、移動とはぜんぜん関係なさそうな
別の現象群に観察される制約と同種のものであることが発見され、それらが
まとめてprobe-goal間の制約としてより普遍的に定式化されるようになること、
もう1つは逆に、移動の制約とされたものがよく観察してみると別個の2種に
きれいに区分できることが発見され、それぞれがgoal検出上の制約、EPP充足の
ための移動の制約に相当することから、narrow syntax/morphologyのモジュール
の棲み分けが推進されること、にょ。昔、ECPをhead gov'tとantecedent gov'tに
分割したのはある意味この方向に先鞭をつけていたとも言えるにゃ。
16(´∀`):02/09/10 05:14
かつては言語固有とされた原理が、より深いところでは数学的・物理学的自然法則
と同型性を保っており、完全に領域固有とは言えないのでは、というのが、ミニマ
リズムとっての諸刃の剣みたいなとこがあるにゃ。より原初的な領域にそのような
同型性がよりよく保存されているとすると、例えば移動の制約にはprobe-goal
制約にさらに何かが加わっており、その何かが言語の領域固有性を保証している
ものに他ならない、ってなことが言えたら面白いかもにゃー。












こさかなしゃん、糞スレで厨房相手に遊ぶのもほどほどにしないと、アフォが
うつるにょ(w
17虚無2:02/09/10 14:11
よくわかりませんにゃー。16しか読んでないけど。
領域固有性が相対化していくのが、自然科学の趨勢なのではにのかにゃ。

なんか誤読ある?
言語に働く原理が、やがて「重力の法則」みたいなものに還元できるというのがメロンパンのセンセイの(トンデモ)持論じゃないのかにゃ。
ちなみに、その同型性ってのは、主観の認知制約でも起きうるので、領域特性とはただちに関係ないのにゃ。

いま、たいへんウトゥーなので、わかりやすく頼むにゃ。

probe-goal請託ってなに?
18虚無2:02/09/10 14:14
某スレってどこ?

って、けんかする気力ないんだけどにゃ。
19名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/10 18:13
生成文法を専攻していて常に苦しめられるのが、全体の俯瞰図が見えないところです。
誰か、どんな形でも結構ですから、現在の状況をわかりやすく教えてくれませんか?
誰が、どんな立場であり、どれほどスタンダードになっているのかというところが、
なかなか理解しづらく困っています。
20(´∀`):02/09/11 03:58
>>17
>領域固有性が相対化
よく分からんにゃー。ちょうどUGがgivenなものとして議論を始めるのではなく、UG
自体の成り立ちを説明しようという視点の変化・深化があるのと同様、固有性のない
ところから固有性がどのようにして生まれるのか、という見方も生成にとってアリか
と思うのにゃが。

>probe-goal請託
請託は知らんにゃが、たとえばXがYに移動する前段階としてY(probe)はX(goal)の
存在を検出していることが求められるにゃ。そのような探索自体がすでになにがしかの
局所的制約を受けているとして、その制約と、その後に起きる移動の制約が違うもので
あるとしたら、上の2の方向性はある程度探ってみる値打ちがあると思うにゃ。

そういえば昔、チョムが「箱の内側と外側にボールがある時、箱により近いのはどっち
のボールかと訊かれれば子供は一様に外側のボールと答えるが、これは「近い」という
概念について子供が持っている制約を反映している」みたいなことを言っていたにゃが、
これとequidistanceを結びつけたらどうなるか、とふと思ったにょ。「近すぎて見えない」
ってこともprobe-goalの関係にはあるのかもにゃー。

>>18
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1022592781/203-209


そういえばもうすぐ虚無しゃん生誕1周年ですにゃー(遠い目……
→ http://mentai.2ch.net/gengo/kako/1000/10000/1000027749.html の18
ちなみに「にゃにゃ語」発生の歴史的瞬間は同スレ64-65で目撃できるにゃ。

21(´∀`):02/09/11 04:00
>>19
>全体の俯瞰図
ってのが一番難しいにょ。生成つってもあれこれあって、どうしても自分の関心以外は
手薄になるにょ。特に俺みたいに体系だった教育受けずに自分で勝手にやってるヤクザ
もんはにゃ。(かかりしゃん、タッチにょ)
「スタンダード」ってのもないといえば、ないにゃ。たとえば種固有や領域固有の問題と
対峙しながら、ヒト型言語の形式的特性の本質と起源の解明に向かう、ってのが俺の理解
する生成文法にゃが、そんなのとは何の関係もなく個別文法の明示的記述だけやってても
生成として通用してるにゃ。
言語能力が生物学的遺伝的資質に根ざしたものである、という点は、現代生物学において
反生成陣営からも十分に承認されていると思うにゃ。議論はその遺伝的資質があらかじめ
言語に特定化されたものなのかどうか、そしてそれは自然選択の産物なのかどうか、って
あたりにゃ。両方YES派がピンカーらで、前半だけYES派がチョムらってとこにゃ。
ジャケンドフスレの逃走派しゃんの解説もためになるから見てみるにゃ。
19氏自身はおもに何をやってるにょ。
22かかり助詞:02/09/11 11:39
>>19の質問にタッチされてもこまるニョロ。
あっしは、どちらかというと
>>そんなのとは何の関係もなく個別文法の明示的記述だけやってても
こういうほうだけど。要するに何が知りたいかは、

(i) 我々が言語を知っているときには、正確には何を知っているのか?
(ii)そうした言語知識とは、どのように(幼児によって)獲得されるのか?
(iii)言語知識はどのように使用されるのか?
(iv)人間はそうした言語獲得を獲得出来るような生物学的な資質を持っている
訳だけれど、それはどのように発達したのか?

という4つの問いですにょろ。(i)は記述的妥当性、(ii)は説明的妥当性
をそれぞれ求め、'50-'90のstandard theoryからGBの歴史はこの
二つの妥当性のconflictだった。MPになってから、(iv)の問いが
出てきました。これは「何とか的妥当性」って言葉がないね。
「生物発達史的妥当性」ですかにょろ。こういうのが全体図ですか?

先週、imacをorderしたのになかなか来ないみょろ。どういう訳か
extended warrantyとprinterが先に来ましたにょろ。これじゃぁ
面白くにゃい。
2319:02/09/11 19:52
>>21, 22
メジャーな個別文法の明示的記述をしています。

19でした質問は、下衆な質問なので少々申し訳なく思っています。
どの学問にも、基礎となる部分があると思いますが、生成文法では、
この基礎の部分がころころ変わってこんなことでいいのだろうかって
疑問に思っていました。物理学専攻の研究者なら、中学、学部、院と
積み重ねてきた市井の者には理解できないような基礎に基づき研究を
進めていることと思いますが、生成文法では、そのような確固たる
基礎が欠けている感がぬぐえません。共通の基盤がないままそれぞれが
独自の基盤で主張していて、学問の発展があるのかなって、ちょっと
疑問に思っています。範疇からして、はっきりしていませんよね。
vだとか、Topとか、Polとか、シグマとか、ミューとか…
24(´∀`):02/09/11 20:53
>>22
17in液晶のやつにゃ?
俺もMac党で、自宅と研究室合わせると15〜6台のMacがひしめきあってるにょ。
Macは初期不良&早期故障率が異常に高いにゃ。俺はOSはいまだに8.6〜9.2、Xとは無縁にゃ。

>(ii)そうした言語知識とは、どのように(幼児によって)獲得されるのか?
「... どのようにして種および個体において発生するのか。」
とgeneralizeしたいところですにゃー。
>(iii)言語知識はどのように使用されるのか?
これも生成文法のagendaなんかにょ?
25(´∀`):02/09/11 20:56
>>23
>vだとか、Topとか、Polとか、シグマとか、ミューとか
そういった分析技術レベルの話しにゃら、言語が構造依存的であるとか、
統語計算が自律的であるとかいったあたりが確固たる基盤に相当すると思うにゃ。
物理学でも扱う現象の変化・細分化に従って例えば原子から素粒子へ基本素子が
移行し、また仮定される素粒子の種類が爆発的に増えていき、ではそのさらに
下のレベルにある基本素子はなんだろにゃ、ってなことをやってて、「vだとか、
Topとか、Polとか、シグマとか、ミューとか」はそのような過渡期の混乱ぶりと
同じようなもんだと思うにゃ。
最低限、どういう範疇を立てれば記述・説明に事足りるか、をどの研究者も考えて
いるが、それぞれの関心が異なっているので、全体的には各自ご都合主義的に適当な
範疇をでっちあげているように見えるのにゃ。これらの一見バラバラに見える機能
範疇を共通する基本素子(素性)に因子分解し、その組み合わせ次第で言語ごと、
構文ごとの特異性が、ある種の予測性を伴って一定の制限された範囲の中で生まれる
ことが示せたら面白いんだろうにゃ。19氏自身はただ他人が与えてくれた確固たる
道具立てを使って現象を分析したいだけなのかにゃ。Topなんぞが果たして必要
なのか、と自分で考えたりすることには興味はないにょ?
よく言われることにゃが、基礎科学が何百年もかけてやってきた理論改革を、生成は
あっというまにやってしまったので、いかにもコロコロ宗旨変えしているように
見えるということもあるにゃ。しかし、素粒子が実証不可能で、ただ説明上有効
であるという理由だけで実在性が保証されていることと、Topなる機能範疇を
仮定すれば一般性のある言語分析ができ、従ってTopは実在するとされることの
間に本質的な違いはないにゃ。もっと簡単で一般性の高い説明方法が見つかれば、
Topも素粒子もなんの躊躇もなく捨てられるのにゃ。物理学が言語学とは違って、
ひたすら客観的に自然世界を分析・説明するものであるかのような錯覚にみんな
陥りやすいにゃが、そうではないにゃ。ずーと昔にも議論したにゃが、実は科学は
極めて主観的で感性的なもの、真相は永遠に不可知かも知れないものに対する一つの
見方を提示するものに過ぎないのにゃ。
2619:02/09/11 21:56
>>25
範疇が物理の素粒子のレベルだとは到底思えないのですが。
範疇の例だけに限らず、一番基本的なオペレーションである
マージにしても、マージのメカニズムもはっきりしていません
よね。マージはいつライセンスされるのでしょうか?マージの際ですか?
それとも、C-Iインターフェースででしょうか?
Agentには意思が含まれているのかどうか。
これでは、物理や数学の場合、中学、高校、学部で学ぶようなスタンダードな内容が
生成文法ではないと考えられると思いますが。
27名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/11 23:42
radical construction grammarカコイイ!
28逃走派:02/09/12 00:35
範疇としてはS,V,N,A,Pとかがあって、句構造規則によって文構造ができる。
それが高校などで学ぶ物理・数学のスタンダードな内容に相当するとしていいと思う。
何故そのような範疇があるか、範疇がなす句がどのような構造をしちえるか、なぜそのような
構造になるかはそれこそ素粒子レベルまで掘り下げた話になるのではないかと。
よく分からないけど、今の物理学や化学でも高校で教えているのは一昔前の記述的
一般化では?その後の深化は触れられていないと思うけど。言語も同じで「一昔
前の記述的一般化」として例えばAspectモデルで充分だし、それをスタンダードと
して構わないと思います(10年後は分からないけど)
29逃走派:02/09/12 00:50
虚無好きしゃんの「にゃ」が登場したのが911翌日とは!!!驚きだったにゃにょろ!

>>25
> ずーと昔にも議論したにゃが、実は科学は
> 極めて主観的で感性的なもの、真相は永遠に不可知かも知れないものに対する一つの
> 見方を提示するものに過ぎないのにゃ。

漏れはおそらくポパーリアンと呼ばれる人なのかもしれないのだ。だから真相は人の見方を
提示するものにすぎなくて、人それぞれで変わりえて、もっと言えば文化とか社会とか時代とか
でころころかわってしまうかもしれないといった構成主義的っていうの?ていうかともかく
そういうものに対してはあまり心地よく思っていないのだった。てか、はむかうようだけど
違うのではないのかなー、てか、もうちょっと「我々の理解は日を追うごとに進んでる」って
希望を抱きつつ、米帝のメディアコントロールに晒されつつも、日がなけだらけの日常を過ご
さざるをえない労働者としてのアタクシは一縷の希望を託しているのだけども。
まあいいさこれが人生だし。
で、顔文字先生、ある現象にたいしてAとBの分析があったとしてその優劣判断は
いかになさっているのでしょうか?(ラブ)


織田無道、逮捕!声がでかい、っていうか迫力あるのって、ずるいというか強みだなー(苦笑)
30(´∀`):02/09/12 01:30
>>26
19氏は研究者全員が合意する定説がのさばっているのと、未解決の問題に対し諸説紛糾しているのとで
どっちが面白いと思いますかにゃ。分からないことだらけだからこそ、自分の入り込む余地がある、とは
思わない、にゃ。
中学・高校なんて話しが出てくるところを見ると、学生のお勉強レベルでの発言なのかとの思うにゃが、
専門でもない学部学生に対しては、例えばLGBの内容だけ教えといて、これ「が」生成文法にゃ、と
だまくらかすこともできるにゃ、ちょうど小学生に円周率は約3、とだけ教えといて、その先を省略する
ようににゃ。あるいは高校の生物では研究の現場における諸問題を無視しているだけで、明々白々な真実
ばかりを教えているわけではないにゃ。立証されてもいないことを適当に取捨選択してまるでそれが正しい
定説であるかのように教えられていることもあってにゃ、その代表が自然選択説にゃ。
まあ、歴史教科書問題ではないが、池田清彦の「新しい生物学の教科書」って本もあるにゃ。

できるだけ一般性の高い説明を求める過程で出された理論構築物という意味では、素粒子も生成の
アレコレも同じにゃ。扱う現象のレベルや理論の抽象度が違う、それは当然にゃが、理論構築物としての
本質は同じですにゃ。
31(´∀`):02/09/12 01:32
(つづき)
マージの基本メカニズムは、head αの選択素性を満たすβがあったとき、αとβがくっつき、できた
複合体はαに等しい、と見るのはどうかにゃ……異論があれば結構なことにゃから、是非お願いするにゃ。
マージのライセンシングとはどういう意味かにゃ。その操作が適正かどうかの判定ということにゃら、
αの選択素性を満たさないγや(ムーブを含めているにゃら)αが検出できないγとのマージ、は
最初から排除されてるから、毎回の操作自体がおのずとライセンスされている、と見るのはどうかにゃ
……異論があれば、以下同文。それとも「次のphaseでの評価」みたいなことを言ってるにょ?

Agentには意志が……これは単に用語の定義の問題で、とりわけ生成がどうこうということではないにゃ。
Agentを意志・意図を持つ行為者と定義するのが慣例にゃが、その意志性を構造にエンコードすべきか
どうか、あるいは意志を持たない「原因項」と構造的に区別すべきかどうか、なら面白いissueにゃ。
ここら辺りは俺自身も昔扱ったことがあるにゃが、例えば、意図性は構造とは関係なく、意味解釈レベルで
世界知識から恣意的に生じるもの、と捨象することもできるにゃ……異論があれば、以下同文。

繰り返すにゃが、どんな分野でもそれを専門にやっていこうというのにゃら、定説がないことに
discourageされるのではなくむしろencourageされなければいけないと思うにゃー。

おっと、逃走派しゃんと行き違い、また後でレスしますにゃ。
32(´∀`):02/09/12 01:35
30は28に禿同だと思うにょ……
33(´∀`):02/09/12 02:06
改めて……逃走派しゃんへ、こないだの発表はどうにゃったにょ?
逃走派しゃんがあれほどのジャケンドビアンとは、長い付き合いなのに知らなかったにょ。
>「我々の理解は日を追うごとに進んでる」
俺のほうが逃走派しゃんよりペシミスティックなニヒリストですにゃ。我々がある現象を理解し
説明しようとする場合には、我々が持つ特有の知性や認知、感覚器官によって最初から厳しい
制限を受けていると思うにゅ。真実があったとしても、それは我々にとっての暫定的真実に
過ぎないのだし、宇宙人には見えても我々には見えないものを全部すっぽかした上での歪んだ
虚像を真実と取り違えている可能性が大きいにょ。理論枠とかパラダイムというのも、そのような
認識制約として機能しており、あるパラダイムを採択することで、そのパラダイムに都合のよい
ことだけを見、だからこそ研究が生産的になるのだと思うにゃ。生成をやるということは、言語の
他のあらゆる面から目をそむけ、生成のアプローチに適した部分だけを掘り下げることに
同意することであり、それは他のすべての理論についても同じなのにゅ。理解は確かに日々進んで
いるにゃが、それは最初から人為的に方向づけられた理解の一形式にとどまるのだと思うにょ。
結局、いっさいの真理、原理、法則は発見するものではなく、発明するものだと思うにゃ。

以上のように、所詮我々は非常に限定された土俵の中でしか話しをしていないという前提の上で、
「AとBの分析があったとしてその優劣判断」は、通常でいう一般性と簡潔性、methodological
minimalismの基準に照らして行われると思うにゃ。すべては暫定的にのみ正しい、優れている、と
いうことだと思うにょ。(ト書き:一同ずっこける……)

34虚無2:02/09/12 13:20
何から書いていいのかわからんにゃ。

わたしがまともな批判をしてないのは認めるにゃ。
まずは、親チョムか反チョムかってのは、対立軸のひとつにすぎないので、
さしあたってチョム理論だけを目の敵にする理由はわたしにはないのにゃ。
いっぽう、
うーん、たとえばユングのように、7つのマンダラがでてくれば「7の原理」、11個の円盤がでてくれば「11の原理」で説明するみたいな、
完全ad hoc な理論にも思わず読み物として面白ければ首をつっこんでしまうという性癖があってにゃ…
チョム理論は、まあ読み物としても面白くはないんだけど、
人間知性のあるしゅのサンプルとでもいうか、やはりなんとなく首をつっこんでしまうのにゃ。

チョム理論がデタラメだという信念には変わりないにゃ。
デタラメだということは、なにかのはずみで「正しい」こともありうるということでもあり、
ひとつの理論の内部での反論ではないのでやりにくいのにゃ。

「probe-goal請託」の説明、難しくてよくわかんないけど、まあ、いいにゃ。

これからも、あいかわらず会話の流れ無視で参上するにゃ。


35こさかな:02/09/12 14:17
カオモジせんせ、もうすっかりアフォになってしまいますたのにゃ・・・
(すっかり遅レスですびばせん。今、発掘いたしますた)

最近どこかで、「数の基本的性質の多くは、証明が必要だと考えられるずっと以前に
見つかっていたのだ」というようなことを読みましたにゃ。昔から不思議に思って
るんですが、注目に値するような言語の性質というのは、数の性質とは違い、
なんとなく言葉を玩んでいたら見つかった!なんてことはないような気がしますにゃ。
昔の草とかに書いてあるものを読んだら、数の性質に関してちょー面白いことが
書いてあった、なんてことはありそうですにゃが、昔の詩人のエッセイを読んでたら
that-traceのことが書いてあるにゃ!なんてことは、それがしが知る限りでは
ありませんし、あったらビクーリですにゃ。Paniniが生成文法をやっていたというのは
深遠なインド哲学を背景にしてでしょうし、少なくとも言語学に関しては、
何かが突然わかった、とか、理論はないけど徐々にわかってきた、とかって
にゃいですにゃ。ピンぼけでしたが、要は「結局、いっさいの真理、原理、
法則は発見するものではなく、発明するものだと思うにゃ」に賛成なのですにゃ。
何かがわかるときって、突然わかって、しかもそれは色眼鏡がないと見えなかったり
するものですよね。あー、ピンぼけしまくりですんまそーん!

今日は「にゃ」anniversaryなのですにゃね。
3619:02/09/12 18:38
>>28 逃走派さん
>範疇としてはS,V,N,A,Pとかがあって、句構造規則によって文構造ができる。
>それが高校などで学ぶ物理・数学のスタンダードな内容に相当するとしていいと思う。

こんな1時間ほどもあれば十分理解できるようなことしかないとすると寂しすぎるような
気がするんですが。私が意図したスタンダードというのは、研究を進めていく上で、当然
押さえておかなければいけないような先行研究および、それぞれの先行研究で前提とされ
ていることです。物理学や、数学で研究を進めようとすると相当の前提となっている事柄を
マスターしておかなければならないと思いますが、生成文法ではその前提部分がほとんど
存在せず、ごくわずかのイントロダクションだけであとはそれこそ何でも言えるという
ような状況ではと思いますが、どうでしょう。何でもいえること自体はありがたいですが、
こんなことでいいのかと少々疑問です。
3719:02/09/12 18:58
>>31 顔文字さんでよろしいのでしょうか?
丁寧なご返答ありがとうございます。


>マージの基本メカニズムは、head αの選択素性を満たすβがあったとき、αとβがくっつき、できた
>複合体はαに等しい、と見るのはどうかにゃ……異論があれば結構なことにゃから、是非お願いするにゃ。

やはり、選択素性を見るというのがスタンダードなようですね。選択素性は範疇素性なのでしょうか、
それとも意味素性でしょうか?そこでは、げんざいどちらが有力なんですか?


>マージのライセンシングとはどういう意味かにゃ。その操作が適正かどうかの判定ということにゃら、
>αの選択素性を満たさないγや(ムーブを含めているにゃら)αが検出できないγとのマージ、は
>最初から排除されてるから、毎回の操作自体がおのずとライセンスされている、と見るのはどうかにゃ
>……異論があれば、以下同文。それとも「次のphaseでの評価」みたいなことを言ってるにょ?
選択素性を見る以上、チェスの一手と同様、licensingの問題は起こらないと思いますが、
マージの時点で選択素性など見ないという立場もあるかと思いますが。その場合、それぞれの立場の
枠組みはかなり異なっていると思いますが、こんなそれぞれが好き勝手言う状況が好ましいものとは
思えないのですが・・・
コピュラはどう分析すべきなのか?LIには音声素性があるのか?コントロールはPROを仮定するの
か否か、数量詞遊離か副詞か、ACDの分析は?2重目的語構文は?虚時は?それぞれのテーマで、一
番有力な提案、そしてその他の提案が簡単にわかったらいいなと思ったんですが、なかなか難しそ
うですね。そのようなことを意図した本もありますが、それらをヒントに、それぞれの文献を読
んでいくことが、結局スタンダードを押さえることになるんでしょうか?
3819:02/09/12 19:00
読み直してみるとひどいな、悪文ですみません。
39(´∀`):02/09/13 02:42
横レスにゃが……
>>36
>生成文法ではその前提部分がほとんど
>存在せず、ごくわずかのイントロダクションだけであとはそれこそ何でも言えるという
にゃはは、どうやら19氏は生成文法を相当に卑小化して教え込まれたのではないかにゃ。
まさか某「分かる本」だけ読んでほんとに分かった気になってる、とかにゃ?(w
まず、どんな些細な現象の分析も、それが生成文法を標榜する以上はその背景に、いわゆる
言語獲得の論理的問題に対する唯一の合理的アプローチである生得性仮説、UG仮説が控えており、
その些細な分析はUG研究につながるものとして意図されていることを忘れないようににゃ。
なんちゃら構文のツリーを書いてみました、だけでは生成文法とは言わないのにゃ。

40(´∀`):02/09/13 02:42
(つづき)
で、そのような問題設定の仕方なり基本理念なりが導出されるまでの言語学史全体に遡及しかねない
経緯だけでも、19氏のいう「中学、高校、学部で学ぶようなスタンダードな内容」を凌駕している
のではないかにゃ。語彙範疇の設定や句構造規則の提案も、その結果だけなら1時間で理解できるに
しても、なぜその語彙範疇のセットでなければならないのか、なぜ句構造規則が提案され、次に
破棄されたのか、など関連する諸重要問題まで同様に片づけるわけにはいかないと思うにゃが。
「〜何でも言える」というのは、明らかに誤った見方だと思うにゃ。言うだけにゃらもちろん可能にゃが、
逃走派しゃんのいう「AとBの分析があったとしてその優劣判断」のあり方に同意する者どうしで
あれば、フィルター機能がちゃんと稼動しているから安心なのにゃ。

個々の研究にとっては当然、「押さえておかなければいけないような先行研究および、それぞれの
先行研究で前提とされていること」がイパーイあるにゃ。それはどのペーパーを見ても必ず書かれている
はずにゃ。
ちなみに、最初19氏は「スタンダード」をこんなセコイ意味で使っているようには読めなかったにゃ。
微妙に論点ずらしを図っていると思うので、イエローカード謹呈しとくにゃ。
41(´∀`):02/09/13 02:45
>>37
>選択素性は範疇素性なのでしょうか、それとも意味素性でしょうか?
統語計算を駆動するものを形式素性と呼ぶからにゃ、定義上、選択素性は形式素性にゃ。その中には
解釈可能なもの、結果的には意味解釈上の役割を果たすものもあるにゃが、計算機構が見ているのは
意味自体ではないにゃ。θ役割を形式素性と見なす場合のθ-featureも同じにゃ。
>それぞれが好き勝手言う状況が好ましいものとは思えないのですが
上記のとおり、どちらがより優れたものであるかを決めるローカル・ルールに同意している者どうし
にゃら、当面いっこうに構わないにゃ。もし「マージの時点で選択素性など見ない」としたら恐ろしい
過剰生成をいったん許して後から排除する文法になるにゃが、それをヨシとしない人にとっては論外だにゃ。
>それぞれのテーマで、一番有力な提案、そしてその他の提案が簡単にわかったらいいな
これまででどれが一番マシか、より、そのどれよりもマシな分析を自分で出そうとするほうが大事にゃ。
そこに並んでるトピックのどれでもいいから、次回は19氏自身の見解を頼むにゃ。

42(´∀`):02/09/13 02:54
虚無しゃん、
>これからも、あいかわらず会話の流れ無視で参上するにゃ
よろしくなのにゃ(ぺこり

>こさかなしゃん、
そうそう、現象自体には、それが何を示すものかというラベルがあらかじめ貼られていたりは
しない、という表現をよくするにゃ。研究者(観測者)が積極的に働きかけ、無理やりにでも
意味を引き出しているんですにゃー。
>>39
>言語獲得の論理的問題に対する唯一の合理的アプローチである生得性仮説、UG仮説

唯一!?……その増上慢ぶりに、イエローカード。
44かかり助詞:02/09/13 12:58
academic以外のことで忙しくしていましたニョロ。imacは
17inでなくて、superdriveはついているけど15inの、二つ目に
いいやつです。academic discountでネットで買うと、17inの
やつは一月以上待たされる。それがいやだったから妥協したのだけど
まだ届いてないにょろ。
>>41イエローカード出すのなら、他の何が合理的かを論理的に
説明していただきたい。多少手厳しい言いカタすると、代案も出さずに
とやかくいうのは全く科学的でないっすよ。
45かかり助詞:02/09/13 13:02
失礼、>41でなくて>43に対してのレスにょろ。
>>44>>39なのか?
どっちにしろ、本気で代案が全然存在しないと思ってるわけではなかろ。
知ってるくせして訊ねるなんておトボケは全く誠実でないッすよ。
47名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/13 13:31
>>21
>「スタンダード」ってのもないといえば、ないにゃ。たとえば種固有や領域固有の問題と
>対峙しながら、ヒト型言語の形式的特性の本質と起源の解明に向かう、ってのが俺の理解
>する生成文法にゃが、そんなのとは何の関係もなく個別文法の明示的記述だけやってても
>生成として通用してるにゃ。

>>39
>まず、どんな些細な現象の分析も、それが生成文法を標榜する以上はその背景に、いわゆる
>言語獲得の論理的問題に対する唯一の合理的アプローチである生得性仮説、UG仮説が控えており、
>その些細な分析はUG研究につながるものとして意図されていることを忘れないようににゃ。
>なんちゃら構文のツリーを書いてみました、だけでは生成文法とは言わないのにゃ。

結局「生成文法」って呼称も、通用したりしなkったり、いいかげんなんだな。
まあ怪しげなUniversal Grammerの存在なんか当てにしないでもやってゆけるみたいだし、
そんな風に文法の分析に専念してる方がまだしも信用できるけどね。
48名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/13 13:54
>>44
代案、代案って、先に「唯一」であることの「合理的」論拠を示すのが先
だろ。
49(´∀`):02/09/13 17:37
>>43
生成の「スタンダード」とやらの話しをしてたのにゃが? 
読解力ゼロのチミにはレッドカード謹呈にゃ。

>>46
代案云々というからには、論理的問題という問題設定には同意しているのかにゃ?
批判派としてはその問題設定自体が間違っているとか言わないとダメですにゃー。
ま、46自身が代案を一つも持ってないことは確かにゃ。

>>47
ツリー書くだけでは個別文法の明示的記述にはならない、お分かりかにゃ?
>Grammer
こーゆーのは学習だけどにゃ(w
50(´∀`):02/09/13 17:38
>>48
The burden of proof is on the prosecution. 反証するほうが簡単なはずにゃが?
経験論に対する生成側のreasonable doubtは刺激の欠乏ないし不在、とりわけ
否定的証拠の欠落に集約されるから、それを覆せばよいだけのことにゃ。
相手の論点も理解せず、議論の進め方すら知らにゃい……
ま、世間の自称生成批判派もこんなヘタレばっかにゃが。
5119:02/09/13 18:22
>>40
>で、そのような問題設定の仕方なり基本理念なりが導出されるまでの言語学史全体に遡及しかねない
>経緯だけでも、19氏のいう「中学、高校、学部で学ぶようなスタンダードな内容」を凌駕している
>のではないかにゃ。語彙範疇の設定や句構造規則の提案も、その結果だけなら1時間で理解できるに
>しても、なぜその語彙範疇のセットでなければならないのか、なぜ句構造規則が提案され、次に
>破棄されたのか、など関連する諸重要問題まで同様に片づけるわけにはいかないと思うにゃが。

基本理念の導出経緯がスタンダードというのは少し無理がありすぎるように思えますが。
数学、物理でも同様な問題はあると思いますが、中学、高校ではそんなことには一切触れず、
言語学で言う範疇の設定や、句構造規則の提案の結果をまず、理解するのに相当の時間がかかり、
それを実際に用いて計算ができるようになるまでに、また相当の時間がかかります。
それに比べて、生成文法の場合は、提案の結果の理解は簡単ですが、実際にそれを用いて
分析をしようとしても、うまくいかないことが、ままある。(うーん、ままあるくらいだろうか)
つまり、結果自体がまだ道具として使えるものになっていないんですよね。道具がころころ変わる
し。両者の学問の歴史を考えれば仕様のないことかもしれませんが、40のように言われると
さすがに、そこまで言っていいのか、という気がします。

>>41
もちろん、私も直観的ですが、マージの際に選択素性を見ないというアプローチは
ヨシとしておりません。選択素性に、θをいれるのかどうかで、narrow syntaxの機能が
大きく異なってきそうなので、どちらが今はスタンダードなのかなという事実が知りたか
ったのですが。自分でべんきょーします。私の見解ですが、このようなところでポンポン
披露できるほど懐が広くありませんので、別のところできちんとした形で発表させていた
だきますのでご容赦ください。

52名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/13 18:44
19氏の場合がどうかは知らにゃいが、逆に、中高レベルの物理・数学は楽勝でも生成は
さっぱりダメという(世間では有名大学らしいとこの)学生もたくさんいるにゃ。
それに、数学の問題集みたいに他人に与えられた、あらかじめ答えの用意された問題を解くのと、
自分で言語分析するのとを一緒にするのもどうかにゃ。
>結果自体がまだ道具として使えるものになっていない
これまで蓄積されてきた膨大な先行研究を見ると、19氏以外の人には使えているようにゃが?
もちろんそれらが正しいかどうかは別問題にゃ。19氏により優れた研究を期待するのみだにゃ。

どうも19氏は(失礼にゃが)他人の敷いたしっかりしたレールの上しか歩きたくないと言ってる
ように聞こえるにゃ。  
5352=(´∀`):02/09/13 18:47
名前入れ忘れたにょ……
5419:02/09/13 19:32
>19氏の場合がどうかは知らにゃいが、逆に、中高レベルの物理・数学は楽勝でも生成は
>さっぱりダメという(世間では有名大学らしいとこの)学生もたくさんいるにゃ。

俯瞰図が見えないからではないですか。道具立てがしっかりしていないせいではないですか?
個別言語をやっていると、まずは、道具の使い方を学ぶところから始まると思いますが、
最初は、まさか、道具が信頼できないとは思いもしませんでした。
5519:02/09/13 19:41
>>52
スタンダードを踏まえない、研究があるんですか?
56名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/13 20:03
>>50
>相手の論点も理解せず、議論の進め方すら知らにゃい……

こっちは「唯一」のところに噛み付いているんだ。「論点」を理解していないの
は、そっちだろ…と書こうと思ったんだけど、

>言語獲得の論理的問題に対する唯一の合理的アプローチである生得性仮説、UG仮説

を読み返すと、まあ、言語習得には「経験的に獲得したもの」か「生得的なもの」
かのどちらかしかないから、「経験的に獲得した」という仮説に、論理的問題が
あれば、それに対する解決法は、確かに「生得説」しかないことになりますな。
なんか、咬みつきどころを間違った気がするので、回線きって寝ます…

ヘタレですまそ
57こさかな:02/09/13 23:37
>56 こっちは「唯一」のところに
論理的問題ではないとおもいますにゃ。。おそらく一貫して、「考えうる唯一の」という
解釈で噛み付いてるのでしょうにゃが、流れから言って「現存する唯一の」
という読み方しかできにゃいですにゃ。「現存する唯一の」もので、かつ、
議論を進めやすくするために反駁しやすい極端な形にしているから、その
合理的な「ひとつ」の仮説を「ふたつ以上」にすればいいだけですにゃ。
既存の仮説を反駁する経験データを捉え、かつ新たな展望を与えてくれる
ような仮説がでてくれば、元の仮説はひっこみますけどにゃ、もっとも。

よっぱりゃーへたれす、すまそですにゃ
58かかり助詞:02/09/14 00:06
絶対に正しい仮説なんてのは存在しない。道具建てがしっかりしてないから
ダメ、なんてのは単なるどの程度の印象を受けるかの程度問題で、しっかり
してないのなら自分で道具建てをしっかりさせて個別言語の分析をするのも
言語学者の仕事なのだから、それを人のせいにしたらお話にならないっす。

「"唯一の"に関する合理的証明」ってのは、そんなこと出来るのかネ。一般に
科学的な論証というのは「仮説Aと仮説Bが経験的データをどれほど説明でき
るか」、と「理論自体のsimplicity」で決まる。代案もないのにどちらがい
いか証明できん。
心理学板でスレッド立てた時、学習説派が出てきたでしょ?
あれを見たって代案があるのは知れたこと。
まあ「唯一の」なんて空威張りするのは、
批判者全員を殲滅してからにしなさいな。
60(´∀`):02/09/14 03:32
>>54
では、逆に生成は理解できても物理は苦手ってな人にとっては、物理自体の道具立てが
しっかりしていない、ってなことになるのかにゃ。要は、その人の向き不向きにゃ。
中高生のお勉強レベルとはちがって、研究の現場では確かなことは何一つないという
ことは、どの経験科学の分野も同じのはずにゃ。19氏が生成だけにそのような印象を
持つのは、生成だけを他の分野よりも詳しく勉強しているからではないかにゃ。
一度、科哲関係の入門書とかも読んでみることをお薦めするにゃ。
61(´∀`):02/09/14 03:46
>>59
にゃはは、59は「代案」の意味も知らんのかにゃ。
心理学板で具体的に代案が示されたことは一度もなかったにゃ。
エムラスのセンセみたいに代案の可能性も慎重に探るべきだ(これ自体はまったく正論)
という建前論ばかりで、生得性が主張されている言語知識に対して経験論による検証に
耐える説明が提案されたことはまったくないのにゃ。あるのなら59があげてみるにゃ。

基本中の基本:
生得説:nature-nurture相関論。
反生得説:nature不用論。
DQNの誤解の第一歩:生得説は言語知識のすべてがうまれつき備わっていると言っている。
62名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/14 06:04
仮説に仮説に仮説に仮説を重ねるような議論を面白いと感じるか、不安に感じるか
個人の性格の違いに還元されると思います(笑
63あぼーん:あぼーん
あぼーん
64こさかな:02/09/14 08:18
一分析案を事実と勘違いしたり、ドクサを事実と勘違いしたりして、
「事実」に「事実」をつみあげてま〜す、といって恥ずかしいと感じ
るか、「俺ってグレート」って感じるかは、個人の勉強量と研究に
対する誠実さに還元されると思います(苦笑

6519:02/09/14 08:33
>62
そこなんですよ、私はどうも、不安に感じてしまうほうです。
重ねる仮説の中に、どう見てもスタンダードだとは思えない
仮説が入っている場合は特にそうです。

>>60
科哲の入門書っていうのは、形式意味論ものってことですか?それとももっと
一般的な、科学的な研究一般を扱っているやつののことでしょうか?
66(´∀`):02/09/14 09:38
科学哲学、にゃ。科学が「仮説の積み重ね」でしかあり得ないことを謙虚に学べると思うにゃ。

>どう見てもスタンダードだとは思えない仮説
研究者全員によって承認されているわけではない仮説、にゃら、どの分野にもあるにゃ。
仮説のplausibilityはその仮説に基づく説明の一般性や簡潔性、それが出す予測の正しさ、
そこから得られる知見の深さ等によってはかれるのだから、もしこの仮説が正しいと
すればこれこれこうなるはずだ、というような議論のたて方になるのは自然なことにゃ。
分析自体が仮説の検証としても機能するのにゃ。自分の仮説が他人によって承認される
までは先へ進めない、では科学は成立しないですにゃ。

フロギストンにしろ、エーテルにしろ、それを必要としない説明が要請され、可能になった
というのが、それらの最大の功績とも言えるにゃ。今の生成も、もっと簡潔なモデルを
将来に期待しつつ、それぞれがいろんな提案を出し合い、ぶつけ合ってる段階だと思えば
いいのではないかにゃ?
しかし生成文法が科学の方法論についての議論を
ことさらに前面に出さざるを得ないのは、やはり物理などと比べて
もともと科学になりにくい題材だからである可能性が高いように思う
68かかり助詞:02/09/14 13:04
>67いや、そういうことでなくて、科学的な方法論を理解してない
人がとんちんかんな批判を繰り返すがために、科学の方法論を
繰り返さないといけないのだ。
科学は全てが仮説。仮説Aの代案は少なくとも同じ事実群を
説明しないと代案なんて呼べない。
69K-Rod:02/09/14 14:29
横レスすみませんにゃー。

生成(および他の科学全て)の道具立てが信頼できるものではないとか
概観が見えてこないというのは、もっと分かりやすく言えば中学・高校で
やる勉強と大学以降でやる研究という作業を分けてしまえば分かりやすく
なりますにゃー。

中学・高校の段階ではある仮説なり説明なりを、とりあえず「正しい」という
暗黙の了解の元に、その道具立てを使用していろいろな現象が理解できるという
ことを実感して(それがおもしろいという人は「勉強ができる」というわけでは
ないかにゃー)その道具を使う使用法なりなんなりを学ぶのが、勉強っていう
ことではないかにゃ。
よく受験や勉強が「くだらない」と言われるのは、確実に答えが1つに決まっている
からであり、そこには何の生産力の可能性もないことから言われることではないのか
にゃ。なにせ、他人の言う意見に従ってそれを使いこなせるようになるくらいのことは
別に学問分野だけではなく、社会生活を営むに当たって誰もがこなせることを求められる
ことだからにゃ。実は、受験で習う程度のことはその気になれば誰でもできることなのにゃ。

顔文字せんせが生成がおもしろいというのは、確実に誰もが「正しい」と言い切れることが
何もないという状態が、新たな創造性に結びつく可能性が高いからと言うことができますにゃ。
多くの人が話題にして、採用している仮説ですらも、それを覆してより簡潔で説明力のある
理論を他の誰でもない自分が作り出せる可能性が多いに残されている分野というのは
まさに学問の群雄割拠であり、まさに「研究領域」としては魅力たっぷりの分野なのにゃ。

大学に入って学問(この場では生成にゃが)をするに当たって、実はこの道具もあの道具も
欠陥があるどうしよう?というのはまさに中学・高校から比べるとculture shockとも言う
べきものにゃが、絶対に当てになる道具というのはないということを知っただけでも大いなる
進歩ではないのかにゃ?

70K-Rod:02/09/14 14:43
あと生得性仮説についての代案にゃが。

この理論に対する批判(非難?)はうんざりするほど耳にするでおじゃる。
もちろん、まろ達も代案の可能性については「ない」などとするほど
傲慢ではないでおじゃ。
それでも、「人間はどうして幼児期という短期間の間にこれほど豊かな言語という
能力を獲得できるのか」というプラトンの問題ってやつを「代案」ってやつが説明
しない限りは、生得説は今のところ唯一の論理的な理論というしかないでおじゃる。

禿しくガイシュツですにゃが、例えば

a.ジョンは何を買った人を探しているの?
b.*ジョンはメアリーがなぜ買った本を探しているの?

ってな文は、我々日本人話者が誰もが等しく過去に「聞いたことがある」、
すなわち学習したことがあるという可能性は限りなくゼロに近いにゃが
(aの文ですら、実際の生活で使用されているかどうかも怪しいもんですにゃ)
それでも我々日本語話者はaはいいけど、bは駄目という判断を誰もが下せます
にゃ。(特にbが駄目というのはどこで学習するのにゃ?)

とりあえず生得説批判論者に対して言いたいことは
「生成文法では、言語は学習しなくても獲得できると言っている」
といういちゃもんをつけてくんな!

ってことでおじゃ。
特に生成関連のことを知らない者らがこんな曲解した意見を聞いたら、
誤解を生んで仕方がないでおじゃる。



71名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/14 15:44
全て学習だったら、言語が使えない人がもっといるはずだよね。
赤ん坊のころから無気力だったから、うまく日本語がしゃべれないとか(笑)
どちらかというと、どこまでが先天的かということが問題。
72虚無好き:02/09/14 18:07
いま教えてクンになろうと思って来たのににゃ。

またこの議論かにゃ。いま省略されてるけど、続き読む気しないにゃ。

知識に関する豊かさや複雑さの指標、その学習における脳の「負荷」の大きさの統一的な指標はいまのところ存在しないのにゃ。
早い話、語用論的知識のほうが豊かで複雑、しかも二回性のありえない創造的なものであるともいえるのにゃ。
したがって、ばくぜんとした(しかも形式的な、ほとんど儀式的な)議論にしたがってこいつの学習はムリというのはムリにゃ。
生得説をとるにしても、その範囲を「固有領域」として特定するには手の込んだ(実証的)操作が必要だが、それを実感しているチョム理論化は皆無にゃ。

まあ、とにかく自然科学的思考の訓練が全然足りんのにゃ。
HNもどすにゃ。
>>70
>生得説は今のところ唯一の論理的な理論
話をズラすなよな。
>>39
>言語獲得の論理的問題に対する唯一の合理的アプローチである生得性仮説、UG仮説
と言ったのだったね。
つまり生成派にとっては「生得性仮説=UG仮説」なわけだ。
しかし生得説を認めるとしても、それは広い意味での認知能力が生得なのであって
言語に特化したUniversal Grammarの存在までを認めるものではない――って立場もある。
なんかこのスレってば無限ループしてません?(w
このあたりで今一度、論点整理キボンヌ!
75(´∀`):02/09/14 18:43
K-Rodしゃん、
先日メールもらったにゃが、レスし損ねてすんまそにゃ。言語学板の他にも、あの板、この板と、
なにせ2ちゃんが忙しくてにゃ(w
まあ、いろいろあるだろにゃが「がんがれ!」ですにゃ。
70のとおり、生成が言ってもいないことを言ったかのように歪曲・捏造して勝手に批判してる
ドンキホーテみたいなのが世間にはウヨウヨいてウザいですにゃー。
ま、学生のみなしゃん、もしあなたが習っているセンセが生成批判をしているにゃら、
それを鵜呑みにする前に、そのセンセは批判できるほど生成を知っているのかどうか、まず
聞いてみることにゃ。
76(´∀`):02/09/14 18:44
>>71
それもそうにゃが、俺個人はむしろ逆に、もし言語がぜんぶ学習によるとしたら、言語には
もっと柔軟性にゃら機能に適合した使い勝手のよさがあってよいはずだ、とも思うのにゃ。
言語とはそういうものだからしょうがない、という以外にはいいようのない法則や制約に言語が
従うことを、どうして否定的証拠なしに全員が無意識のうちに知るに到るのか、が謎ですにゃ。

>>72
>「固有領域」として特定するには手の込んだ(実証的)操作が必要だが、それを実感している
>チョム理論化は皆無
だからこそ、批判側による反証責任の遂行が激しく待たれるところなんですにゃ。ところが誰も
それをやれてないのが問題なのにゃ。

77(´∀`):02/09/14 18:44
>>73
>>21で思いっ切りガイシュツにゃ。
>議論はその遺伝的資質があらかじめ言語に特定化されたものなのかどうか……
で、議論を進めるために73には是非ともその「広い意味での認知能力」とやらがどういうもので、
そこからどうやって言語知識が生じるのか、を述べてもらいたいもんですにゃ。

>>74
新規加入さんはまず過去スレを一読汁! とか強気に出たいとこなんだけどにゃ、糞レスにも
笑顔で対応、生成派はとても親切なのにゃ(w

挙証責任を反証責任に責任転嫁してばかりだなあ。
不満は感じるが、生成批判に血道を上げるほど関心も(暇も)無いってのが大半だろ?
そこまで過大な負担を求められたら、
みな生成派に属してその枠組でのみ論ぜよってのと一緒になるな。
そもそも代案無しでは批判はできないものなのか?
料理ができなくても味の悪いものにはうまくないって文句を出せるよ。
「ならお前やってみろ」はよくない開き直り。
なまなり文法ってなあに?
80(´∀`):02/09/15 00:54
>>78
なにもそこまでヘタレぶりを発揮してもらわんでもよかったのににゃ
わざわざご苦労さんですたにゃ(欠伸
8119:02/09/15 02:23
過去レス読み返してみて、ここにはとんでもないかたがたがすんでおられることが
わかり、少々驚きました。2chにもこんな板があるんですね。過去レスを見ていて
顔文字先生の言われたことがよくわかりました。

つまらないレベルの質問で恐縮ですが、もうひとつ教えてください。
CSLIからでているGreen & Morgan (2001) Practical Guide to Syntactic Analysis
2nd Editionにderivationの説明として次のようにあります。
Derivations do not exist in time or space, so such notions as the beginning or end of
a derivation, and the direction of a derivation (from deep to surface, or vice versa) are
simply meaningless, except as metaphors for more correct (and less intuitive) mathematical
notions. A derivation is a logically ordered set of relation, not a process. (p. 10)
同書によると、派生はプロセスではないので、「派生が進む」といったことはないはずですが、
最近の文献や、この過去レスを見ても、プロセスと捕らえているとしか思えないように思えます。
これは、大きな違いかと思いますが、Minimalistになって、Chomskyの立場が急に変わった1例なのでしょうか?

もう1点、昔有名だった、Colorless green ideas ...ですが、あれは確か、grammaticalである、という判断で
あったと思いますが、syntaxにおける判断とそれ以外の要因による紛れの区別があまりはっきりと
されていないように思えますがこれはなぜなんでしょうか?
82虚無好き:02/09/15 05:36
「刺激貧困の議論」がなんでいまだに「伝家の宝刀」なのかにゃ…

これは、学習=模倣説を素朴に背景にしている点、
とりわけ般化を考慮してない点で、少なくとも厳しい反省を求められるものであることを学習したにゃ。(証拠能力としてはゼロ)
般化というのは、「いちども見たことのない交差点でひとが交通規則を守るのはなぜか」といった問題に属するもので、
じつをいうとこれの言語への適用はわたしもひそかに、いくつかの理由で疑念を抱いてはいるのですがにゃ。
しかしにゃー。
「刺激貧困の議論」へのあまりにも素朴な信仰をみると、こっちまで恥ずかしくなるにゃ。

個人的には、幼児の文法獲得の均質性の議論のほうが「見込み」はあるがにゃ。
その検証の手続きを考えると、どう考えても一生のかなりの部分を費やすことになるにゃ…

むにゃむにゃ。(省略先見てないけど)Colorless green ideas ...はgrammaticalでいいのにゃ。
文法性判断の自律的性格がいいたいのにゃ。要は。
ミニマリズムについては知らんにゃ。こっちがききたいにゃ。
83虚無好き:02/09/15 05:54
>>76
領域固有性が完全でないばあい、なんでミニマリズムに都合がワルイのにゃ。

わたしには、完全な領域固有性とは、還元不可能な核(本質)を意味するようにきこえるにゃ。
それは自然科学とは相性ワルイものにゃ。デカルトの思考実体みたいなもんにゃ。

レスになってないスマソ 最近もう、何もかもグータラでいかんのにゃ。
84こさかな:02/09/15 07:58
>81
ちょっくらお邪魔します
確かに引用の通りなのですが、言語学で'syntactic process'、
'phonological process'と言ったとき、その'process'という言葉は
引用の中にあった、より日常的な用語、または情報処理で使う意味とは
異なることにも注意が必要だと思いますにゃ。だから'process'という
言葉がでてくることもあります。もちろん、言語学でいう意味の
'process'でない、日常的な意味でのものも出てくる事がありますにゃ。
 「派生がすすむ」という言い方、引用にもありますが、郡司せんせが
どこかでお書きになってたことばを拝借すれば「虚時間」での
計算の進行として、まあ問題のない言い方と思いますにゃ。
 足し算とかけ算を含む式の中に括弧がある場合のことを
考えれば、人間が実際に計算しようと(実時間での計算)、紙の上に
書いてあるだけであろうと(虚時間での計算)、括弧は計算の順序に
関してなんらかの主張を行っている、ということが例えになるかしら。
>>80は説明責任放棄、と。
86(´∀`):02/09/15 10:51
>>81
その引用は今の派生モデルについての解説なのかにゃ?
過去においては、実際の計算時間を捨象した、いわば瞬時的派生を前提とする表示モデル
が採用されていたにゃが、現在のように派生の経済性とか計算コストとかを議論する
以上は、実効時間軸にそったderivational flowが前提になっているように俺個人は
感じてるにゃ。もちろんこれには賛否両論あるにゃ。しかし、それなしでどうやって
局所経済性とか以前のprocrastinateが意味をなしえるのか、俺には疑問ですにゃ。

>Colorless green ideas ...
非文法的とは、当該文法によって生成不可能という意味にゃが、上でも書いたように
個々の現象にはあらかじめこれは文法の問題、これは意味解釈の問題といったラベルが
貼ってあるわけではないにゃ。それがどの領域に属する問題とすべきかは、理論によって
決まるのにゃ(事実の理論依存性、理論の事実超越性といった考え方も科哲で学べるにゃ)
さて、もしこの文が非文法的だとして、その生成を行えない文法というのは、この文と同じ
構造をした完全にOKな文さえ生成できないことになるはずで、これはいかにも「まずい」
のにゃ。そこで意味的に変則的かどうかは構造の適格性とは別問題である、という統語論の
自律性が示唆され、この精神は今の形式素性のみによって駆動される統語派生という見方に
継承されているとも言えるだろうにゃ。
で、これと、言語はインタフェイスにおける可読条件を満たす「ための」最適解(の一つ)
である、というミニマリスト・テーゼの間に衝突はないのか、といったあたりが問題に
なりえるかと思うにゃ。「ための」ではなく、結果的にそうなってるだけにょろ、と
俺なら一蹴するがにゃ。自分でもno teleologyと言っておきながらチョムの語り口は
誤解を招きやすいと思うにゃ。
87(´∀`):02/09/15 10:53
>>82
で、般化を用いて「刺激の不在」の疑惑を晴らすどころか、考慮に値する提案をした人が
一人でもいるのかにゃ。いるのなら指摘をどーぞ、にゃ。
能書きだけにゃら小学生でも言えますがにゃ。料理にケチつけてるようなワケにはいかんですにゃ。
こんな分かりやすい、脆そうな議論はないと思いますがにゃ、いまだに誰一人それを覆せずにいる
というのは何を意味するのか、これも小学生でも分かりそうなもんにゃ。

>>83
>領域固有性が完全でないばあい、なんでミニマリズムに都合がワルイのにゃ
意味不明。誤読にゃ? 
むしろ「完全な領域固有性とは、還元不可能な核(本質)」にゃから、より深い説明を求める
立場としてはそんなものはない、としたいのにゃ。では、旧来の生成が指摘してきた領域固有の
主張はどうなるのか、がproblemというよりissueかにゃ、と思いますがにゃ。

>>85
The burden of proof is on the prosecution.(禿しくガイシュツ)
>>87
どちらが常識に反する新奇な説を提唱してると見るのか?
それによって説明責任を負担すべき者は異なってくるね。
生成派にとっては自分らが正義だから文句つける奴に挙証責任があるとなるわけだな。
89(´∀`):02/09/15 11:25
生成側の経験主義に対する反論はすでに何度も行われているにゃが、それに対する
(再)反論はいっこうになされていない、お分かかりかにゃ。
今どっちがどっちを批判することが求められているのか、それだけのことなのにゃが、
それすら見えてないとすると救いようがないですにゃー。
90(´∀`):02/09/15 11:53
一般に「常識に反する」かどうかは科学の仮説の妥当性とは何の関係もないにゃが……
しかしこの期に及んでいまだに言語生得説を「常識に反する新奇な説」だと
思ってるような時代錯誤人がいるとは正直、ビックリにゃ。
むしろ批判側としては、生成=古すぎる陳腐な定説、なのではないのかにゃ?
「誤った常識」を打ち破ろうというぐらいの気概を期待したいですにゃ。



91あぼーん:あぼーん
あぼーん
92K-Rod:02/09/15 12:53
>>88
ちょー、われの言うことよう理解でけへんねんけど、
あほのわしにでもよう分かるように説明してみてくれへんかのう?

反例のない仮説ちゅうもんはないんやから、批判ちゅうのはその
代案示して既存の理論よりええもん出さな、単なるいちゃもん
ちゅうやつちゃうんか、こら!

外野で因縁ふっかけてくんのは、サルでもできんじゃ。
ただ文句言うだけのやつは、ただいちゃもんつけるだけが趣味の
奴やから相手されてないだけちゃうんか?

相手してほしかったら、ちゃんと守ること守れ言うとるだけやんけ、
それ分かってからもの言えや、なあ、にいちゃん。


9319:02/09/15 13:35
>>86
>その引用は今の派生モデルについての解説なのかにゃ?

2nd editionが去年でたばかりみたいなんですが、やっぱり
古いんですね。初学者が誤解しやすい用語の説明のセクションに、
generateと並んで出てくるんですが。どうも、ありがとうございます。

>>係り助詞せんせい、
アメリカには、このような常設でactiveな生成文法専門の掲示板はありませんか?


94名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/15 14:11
ここは本当にマターリできるスレですね。
95虚無好き:02/09/15 16:17
こっちも欠伸をおさえてやるにゃ。

「刺激貧困」のヘタレ議論は、あたかも生物の代謝地図、
触媒酵素と中間形成物のサイクルをチャート式にこれでもか、とごちゃごちゃと描きこんだのを見せて、
「こんなフクザツなシステムが自然発生する道理がないですねー。創造説QED」ってのと、幼稚さはおんなじなのにゃ。
この議論だけをみれば、ばくぜんとひとつの「謎」を提出しているだけで、代案も反証もへったくれもないにゃ。

ある特定の期間内に学習可能な知識の「複雑さ」の基準があり、
いっぽう幼児に期待できる「経験」の「貧困」を示す他の指標があり、
なおかつそれらによって後天的に学習されると信じられている他の認知諸能力との比較検証があればマトモな議論になるのにゃ。
もちろん「模倣説」はナシにゃ。
もう、「おっかちゃんが教えてくれなかった」とか、戯言にせよもううんざりにゃ。

どっちが能書きたれてんだか、よーく考えるのにゃ。

まあ、考えなくてもいいにゃ。1年くらいで何も変わらないのは当然にゃ。
わたしは変わったけどにゃ。
96虚無好き:02/09/15 16:25
やれやれやっと見つけたにゃ。ヒト多いにゃ。生成スレは秋が旬なのかにゃ。

>かつては言語固有とされた原理が、より深いところでは数学的・物理学的自然法則
>と同型性を保っており、完全に領域固有とは言えないのでは、というのが、ミニマ
>リズムとっての諸刃の剣みたいなとこがあるにゃ。

まあ、罵倒のあとでなんだけど、どう読むのにゃ???
>>89
>>92
>外野で因縁ふっかけてくんのは、サルでもできんじゃ。

ふむ。やはり内野(生成陣営)の言葉しか聞く耳持たない、と。
よく「分かかり」ました。(笑)
98名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/15 17:52
ここはこわい人が多いスレですね。
もっとマターリできないのかしら?
99名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/15 18:12
アンチ生成の人が納得いってないのは、言語獲得についての理論よりも、
言語の文法的分析の理論のほうだと思いますけどね。
獲得の議論については、>>95と同じことを感じます。
100あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>97, 98
You should know that in this thread, the discussion
in going on based upon the familiar assumptions, with
some usual modifications, both in their turn quite
naturally following from virtual conceptual necessity.
Some qualifications mentioned frequently in recent
literature also apply.

There may be some tacit revisions and/or extensions,
but these are supposed to be quite easy to detect.
The points irrelevant to the current discussion
are often simply omitted, but you can always very
easily supply them yourself, if the need to do
so should arise.

Keep these points in mind, and you can enjoy the
discussion here!! (w
>>101
ワロタ (w
103名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/15 19:59
>>101
Major Assumption has been shot.
Round up the usual modifications!! (w
105名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/15 20:08
>>101
英語もっと勉強しれ
じぇんじぇんかんけーないレスだけど、101の英語はまともだと思うよー
104の方があぶねーよー
107名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/16 00:01
音声認識だけで会話するスレ
http://pc3.2ch.net/test/read.cgi/software/1025941449/l50
108かかり助詞:02/09/16 00:37
般化ってやつでは、例えば複合名詞制約違反がなぜ一応に誰もが
非文法的かという事実を説明できない。それに対する代案がないと
お話にならないのよ。心理版では、「言語に特殊な般化」とか
言語生得説と何が違うのか解らないこと言い出すやつまでいて、
じぇんじぇん代案は出されなかったニョロ。
具体的な文法分析も何が問題か、いわないと
「不満だ」っていわれているだけでは、「どこがですか?」と
訊かざるを得ないでしょ。科学的推論とお料理の批判と一緒に
されちゃ、デカルトはいらんよ。
アメリカの掲示板って...知りませんニョロ。LIのdiscussion
boardがあったけど、あんまりactiveでないしぃ。それから
Marylandになにかあったけどaddressは自宅のcomputerには
markしてません。しかし、あんまりactiveじゃないニョロ。
109虚無好き:02/09/16 02:55
わたしは、科学的ということは、ひとつには科学的命題の構成の様式にかかわる問題だと思うにゃ。
ぶっちゃけ、たいがいの発話は、科学的に再構築されうるにゃ。それはひとつ以上の検証可能性を、指示するものにゃ。
意味=検証可能性とは、えらく時代がかってますがにゃ。科学的命題に関しは、いいんじゃないかにゃー。

「ひとの生命は地球より重い」みたいな「名言」がありましたがにゃ、これですら、生命の重さなるものの再定義をうまくやれば、
なんとか科学的命題になるにゃ。わたしも生命の重さがなにか知らんにゃ。
とりあえず、オカ板では定説となっているヒトの死後に起こる謎の質量減少というのをまにうけるにゃ。その最大値ということでいいにゃ。
これによりかかる命題は、科学的命題になるとともに、ヒトの死後に6×10の21乗みたいな質量の減少は起こりえないという「愚直」な理由により、
偽であることが推定されるのにゃ。

さて、ハナシをもどしてだにゃ。
もし開口一番「刺激貧困」の議論がでてきても、わたしには検証方法の見通しがたたないにゃ。
くどいから書きたくないけど、学習不可能な「豊かさ」の指標ってなんにゃ。
学習に要する時間ですかにゃ。ならばどれくらいの時間があれば、それは学習されても当然となるのにゃ?
たとえば6000年(意味なし)かかるはずの学習が、就学前に達成されればそれは古典的な学習理論では不可解となるにゃ。
(ちなみに極端な模倣説をとれば永遠に不可能になるが、他の般化全般もまた不可能になるにゃ。)

いっぽう、「文法獲得の均質性」については、比較的見通しがたちやすいとみてるにゃ。だから「見込み」があるといったのにゃ。

こんなこと書いてもまあ、ムダですがにゃ。「虚無好き」は古典的実証主義者なんでにゃ。
110虚無好き:02/09/16 05:06
まだ眠れんにゃ。

「般化」では説明できないとか、できるとか、それはおかしいのではないかにゃ。
般化はそもそも説明原理ではなくて、ある能力を学習(獲得)して、それが教育現場ではないところで般化して学習が完成する、
というのが学習理論の標準的なひながたというか、フレームワークなのにゃ。
チョム理論としては、文法獲得がそもそも「学習」ではないといいたいのだろうにゃ。
その是非はともかくとして、それはいちおう「反論」なわけだから、ひとりよがりの「脳内文法」ではダメなのにゃ。
おそらく順当なところで、従来の学習理論の土俵のなかで、反論を展開するのがよかろうにゃ。(老中みたいになっちゃったにゃ。)
いきなり頭ごなしに、これは学習不可能だ、代案を出してみろ、ではオトナではないのにゃ。
(おそらくは、フィールドワークの統計的な処理を含むものになるだろうけどにゃ。
困ったことに、チョム理論家はほとんど自分のアームチェアを離れようとはしないのにゃ。)

それにしても、なんでわたしはこんなに親切なんだろーにゃー。絶対ムダ骨なのににゃー。
もう寝るにゃ。
111虚無好き:02/09/16 05:08
なんで、一行目にスペースがあるのにゃ?もういちどやるにゃ。申し訳ないけど。
112虚無好き:02/09/16 06:03
まあ何かの役にたつかもしれないから、確認事項かいとくにゃ。

【仮定】バイナリ構造の各結節点が、パリティ情報いがいのなにものも含まないとき、その構造の全体、あるいはその構造の一部は空虚である。

これは0以上の整数を2進表記して、0,1を左、右と呼んでいけば、それがbinary構造の道順になるということから、
いっぱんに最適順列が決定している(線形)順列は、すべてbinary 構造をでっちあげられるということにゃ。
たとえば、アルファベットのFは第0からはじめて第5文字だから、[0110]で、まあいいたいことはわかると思いますけどにゃ。
文字Fは、一義的にバイナリ構造での位置を与えられるのにゃ。

さて、空虚でないとすれば、結節点が「実在する」カテゴリを表象するということになりますにゃ。当然ながら。
回りくどいかもしれないけど、これは「文法カテゴリ」の実在性の問題ですにゃ。
ここからは、経験的な問題ですにゃ。少なくとも、binary 構造の抹消部分では過度の一般化が行われている可能性がありますにゃ。

それとどうじに、なぜtrinary でなくbinary なのか、これも経験的な問題でなくてはならないのにゃ。(trinary でも同様にでっちあげられるから。)

ヒマにゃー。
113虚無好き:02/09/16 08:07
8時かー。。。

【訂正とおわび】
[0110]→[0101]
抹消→末梢
114(´∀`):02/09/16 08:41
生得説をけなすのに創造説を持ち出すなんてところは、真性厨房も真っ青ですにゃー、
虚無しゃん。

>こんなフクザツなシステムが(95)
>学習不可能な「豊かさ」(109)
問題は言語知識の複雑さではなく、抽象的にゃが簡単な制約に拘束されている点にこそ
あると思うのにゃ。表面的には複雑に見えても実はおそろしく単純で、ある意味、言語は
愚鈍な系である、ということのほうが問題なのにゃ。
こんなに複雑なものを学習できるはずがない、ではにゃく、これほど優れたヒトの知性を
もってして、あるいはこれほど応用がきく言語運用系に比してどうして言語機構はこれほど
単純で融通がきかないのか、先見の明がなく無駄を許す余裕がないのか、のほうが、
見え始めた新たな謎ですにゃ。
例えば動詞の用法をどんどん拡張していって新しい表現を自由に生み出せる、といった
創造性よりも、その拡張に厳密な限界があることを(言語使用の創造性にもかかわらず)
どうしてみんな暗黙のうちに了解しそれに従わざるを得ないのか、のほうが「不思議度」
が大きいですにゃ。 Mary laughed → *John laughed Mary の使役化はなぜ禁じられる
のか、そのことがどういった生存価をもつのか、ですにゃ。こんな新しい表現を生み
出せたほうが便利だろーに、にゃ。
進化論的には、例えば性選択は無駄なもの・あえて負担を重くするものに有利に働く
(ハンディキャップ原理)にゃが、言語機構はそれと正反対、ってことが面白いissueに
なりえるのにゃ。言語を持つこと自体の生存価は明らかにゃが、その言語のもっとも
中核部で作動している制約についてはどうなのか、その制約自体はいったいどこから
生じ、またなぜそのような形の制約でなければならないのか……てなあたりが96の
「どう読むのにゃ?」へのヒントですにゃー。

115(´∀`):02/09/16 08:41
>>110
>「般化」では説明できないとか、できるとか、それはおかしいのではないかにゃ。
>ある能力を学習(獲得)して、それが教育現場ではないところで般化して学習が完成する
最初の学習の機会が母語話者全員に保証されていなければならないことになるにゃが、
それがそもそも疑わしいのにゃ。そしてその初期学習からどのように般化が起きるのか、
の大まかなシナリオさえも誰も示せていないというのが現状ではないかにゃ。
どうしていかに表現力豊かな英語話者でも *John laughed Mary.と言われて( ゚Д゚)ハァ?と
なるのか、言いたい意味はわかってもそんな表現はダメポ、とキッパリ判断できるのか、
どーぞ、にゃ。
要するに学習信者には、言語知識のどのような部分が学習理論を疑わしいものにさせて
いるのか、の基礎的理解がそもそも欠如しているのにゃ。学習でまかなえる部分も
ある(これ自体は誰も否定しないにゃ)→全部学習だけでまかなえる、の論理の飛躍が
糾弾されているのにゃ。

>>112
どう読むのにゃ?(w

116(´∀`):02/09/16 08:42
101はかかりしゃんだと思ったにゃが、違ったにゃ?
俺はvirtual conceptual necessityの議論にはチョトダケ懐疑的にゃ。
これも特定の理論枠の中でしか言えないことだからにゃー。

掲示板ではにゃいが、以前、GB2MPという生成専用のMLがあったにゃ。あれはどこいったのかにゃ。
UriagerekaがやってたUMDのchatroomにゃら、ここにちょっと残ってるにゃ
http://www.ling.umd.edu/Courses/Ling819/Chatroom/carstairs.html

117(´∀`):02/09/16 08:57
言い方をかえるとにゃ、
The vase broke → John broke the vase をたとえ学習したとしても、そこから
Mary laughed → *John laughed Mary への単純な拡張なり般化ができないのはなぜか、にゃ。
般化能力になにがしかの制限があるとして、その制限自体も般化なのかにゃ?
118かかり助詞:02/09/16 11:32
101は私ではありません。英語が私の文体でないし。
虚無好きさん寝れましたか。arizonaにも
MPのページがあったと思ったけど、あんまり、
というか全然activeでないにょろ。
119虚無好き:02/09/16 17:42
「学習信者」には、ひっくりかえりますにゃー(ドテッ

いっとくけど、わたしはどっちかというと、「生得信者」にゃ。生得説をけなす理由はなにもなし。
ただしチョム教徒のやってることはインチキですにゃ。
methodology の違いですかにゃ。

まあ、またくるにゃ。まだ調子ワルイ。
120虚無好き:02/09/17 08:41
>>117あいかわらず般化の誤解がひどいので、それだけはいっておくにゃ。

言語遅滞児や自閉症児の教育場面で、たとえばあいさつすることを教えたばあい、
「先生」にはあいさつできる子が、見知らぬ人にもあいさつができることもあり、またできないこともあるにゃ。
このばあい、できないときには「般化」は起こらなかったのであり、かといって般化によって説明不可能とはいわないにゃ。
「般化がおきないのはなぜか」と問われたら、学習に必要な何らかの因子が欠けてるからと答えるでしょうにゃ。
「学習信者」にとっては、こういう言い方にならざるをえないのにゃ。
「般化であるものを般化でないというから話がややこしくなるのじゃ」とか言われたのを覚えてないかにゃ?

118の霊は、ええと、ergative /unergative の類推のハナシなのかにゃ。
心理板の先生なら、「このばあい反応般化は起きなかった。ハイおしまい」となるでしょうにゃ。

>言語知識のどのような部分が学習理論を疑わしいものにさせて
>いるのか、の基礎的理解がそもそも欠如しているのにゃ

いったい去年大騒ぎして、何をやってたのにゃ?もう一回やるにゃ?

とはいえ、般化というのは、(わたしのみたところ)あいさつのように目に見える行動しか問題にしないのであり、
そもそも言語の現実的な表出というか、コミュニケーションとしての言語にはまるっきし関心のないチョム理論が、とてもうまくかみあうとは思えないにゃ。
「学習理論」を本当に論破したいのなら、入門書にあるような「刺激貧困」議論をお題目のように繰り返してるだけじゃダメにゃ。
さりとて…

難しいですにゃ。わたしはもう一回やるスレ立てる気力はないですにゃ。
121虚無好き:02/09/17 08:46
もと「学習信者」?のおことばにゃ。不愉快だろうから、誰へのレスかはふせとくにゃ。

>「学習理論では全く説明にならない」と“断言”するからには、
>あなたなりに、「おそらく学習理論ではこれこれのように説明するのだろう」
>というような「理解」があって、そのうえでの批判のはずだ。
>しかし、その理解は不十分だし、上例のように多分かなり間違っている。
>だから、そのような理解を元にした批判も的はずれになる可能性が高い。
>そういう可能性を考えてみる気はないのかな?
>般化に限らず、視知覚や運動技能の発達、語用論(って言うのか?)についてももっと言及すべきだ。

122虚無好き:02/09/17 09:46
いろいろ書いたけど、またこんどにゃ。

とりあえず言語の「豊かさ」の出典は、>>70のK-Rod先生にゃ。
123虚無好き:02/09/17 10:16
医者の予約までまだ時間があったにゃ…

言語学っぽいことでも書くかにゃ。
「自分」に先行詞があるとき、いつでも機械的にその先行詞を代入していいのかにゃ。
ってゆーか、なんでいっつも「太郎」と「花子」ばっかしなのかにゃ?
「チョム理論家」とかではダメなのかにゃ。
(1)チョム理論家が、チョム理論家がチョム理論家であることに満足している。
(2)チョム理論家が、自分がチョム理論家であることに満足している。
(3)チョム理論家が、チョム理論家が自分であることに満足している。
(4)チョム理論家が、自分が自分であることに満足している。

これって、全部意味が違くないかにゃ?愚問でしたかにゃ。いくらでも作れるにゃ。
(5)チョム理論家が、10年後のチョム理論家を想像した。
(6)チョム理論家が、10年後の自分を想像した。

ま、簡単な命題論理の問題なんですかにゃ。
毎度書き散らしてすんませんや。
124(´∀`):02/09/17 10:55
>般化というのは、(わたしのみたところ)あいさつのように目に見える行動しか
>問題にしない
自分でいってりゃ世話ないにゃ。これだと、言語知識は目に見える行動ではないから
最初から般化の守備範囲ではない、でperiodにゃ。

>できないときには「般化」は起こらなかった
で、できたものは全部「般化」、かにゃ? そんなものが説明として通用してる
としたら、心理学が科学でないと言われるのも当然にゃ。

起き得る般化と起き得ない般化があり、それには個人の経験のばらつきに無縁の
普遍的なパターンなり制約があるのにゃ。問題はその制約がどこから生じたか、
それを無視して般化もへったくれもないのにゃ。
生得説が唾棄するのは経験「万能」説であって、学習や般化の重要性をないがしろ
にするのではないにゃ。むしろそれらが有効な説明として機能するためには、その
前に何が用意されていなければならないか、を指摘しているのであり、般化説の
欠陥を補うものなのにゃ。
125(´∀`):02/09/17 10:56
>その理解は不十分だし、上例のように多分かなり間違っている
では生成が生得性を主張しているような言語知識に対して「正しい学習理論」が
どのように説明するのか、をまず提示してもらいたいですにゃ。説明が求められて
いるものが何なのかもロクに知らんで、「般化、般化」と念仏唱えているだけの、
般若心境ならぬ般化信教ではオハナシにならんのにゃ。こちらの理解が間違っていると
いうからには、まずは正しい理解による説明を反証可能な形で提示してみせること
が学習信者に求められるのにゃ。

>……についてももっと言及すべきだ
それに言及すべきだという根拠をこの御仁はあげていたかにゃ? 一般に科学の説明は
簡潔であればあるほどよいということがまず理解できていないにゃ。必要もないものを
あれこれ持ち出してただ話しをややこしくしてみました、では代案としては通用せんにゃ。
これは言語モジュールの自律性の問題にも直結するにゃが、例えば生まれつき目や
身体の不自由な子供においては動詞交替の制約が異なる振る舞いをする、とかいう
ことがあって初めて、視覚にゃら身体性にゃらとの関係が示唆されるのにゃ。
まずは、そういう関係があるという証拠をどーぞ、にゃ。
126名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/17 11:05
「カンケツ」とは
127(´∀`):02/09/17 11:12
(再帰)代名詞を先行詞に直接置換できるのは、その先行詞が指示対象が唯一的に
決定可能な確定記述の場合だけにゃ。
古典的な例)
(1) everyone loves himself =/= (2) everyone loves everyone
逆に言えば再帰代名詞は束縛変数としてのみ振る舞うが、先行詞が確定記述の
場合には指示表現として解釈しても意味が変わらないように見えてるだけにゃ。
(実際はそうではないにゃ)

128名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/17 11:24
「変換」を「変換」すると
129名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/17 11:26
「勘違い」が生じてくる
130名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/17 11:29
「勘違い」と「間違い」の「違い」やはり「…」が?
131名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/17 11:39
「何かの手違いで…」と言う普通の言葉にも読み方ひとつ
やはり「つたわる側の主観」が入ってきてしまう。
と言うわけで言葉の不思議の一つの側面かも?
>>125
>こちらの理解が間違っていると
>いうからには、まずは正しい理解による説明を反証可能な形で提示してみせること
>が学習信者に求められるのにゃ。

こちらの理解が間違っているというからには、
まずは正しい理解による説明を反証可能な形で提示してみせること
がチョムスキー教徒にも求められるのである。

……ここでも挙証責任が反証責任に責任転嫁されるわけだ。
133かかり助詞:02/09/17 13:11
>>132横から失礼だけど、責任転嫁とかズ〜〜〜ットほざいているのは
同じ人かな。>>88とかも。自分で理解しようともしないで、人の
せいにするのは責任転嫁そのものでないの?批判するのに
きちんと理解してから批判しないから、とんちんかんな文句を
たれているだけになっているのになぜ気がつかない?
ちなみにあなた様は「何言語学」をやっているのか教えて下さい。
ちょっと興味ある。

The window broke <=> Someone broke the window
ですが、幼児期の英語には
Ball kickのような文を I kick the ballの意味で発する
ことがよくあります。これは言語学でいうovergeneralization
(心理学の般化)ですが、この発達上の事実対して「般化が起きなかった」
というのはいかんせん具合悪い。本当の問題は、「なぜovergeneralizeした
kickのような動詞が後にはunaccusativeとしては使われなくなるのか」
ということです。まさか、これに対して「般化が起こったけど
やっぱ般化をしなかった」っていうんじゃぁないでしょうね。

>>133
「般化」はgeneralizationであって
overgeneralizationまでを「般化」と呼ぶのは
まさにオーバー(誇大)に一般化し過ぎ、だね。
>きちんと理解してから批判しないから、とんちんかんな文句を
>たれているだけになっているのになぜ気がつかない?
135(´∀`):02/09/17 14:11
109で虚無しゃんはトンデモない誤解を披露しているにゃが、「文法獲得の均質性」も
刺激不在の議論に他ならないにゃ。各個体が経験する言語刺激の多様性・不均質性に
対する言語獲得という現象および獲得された言語知識の普遍性・均等性が問題と
されているのだからにゃ。ある意味、こんな反証可能性の高い幼稚な議論はないのにゃ。
……にも関わらずこれまで誰も反証できていない、違うかにゃ?

何度も言うにゃが、問題は「起きてもよさそうな般化が起きないこと」にゃ。
それに対する反証可能な仮説として生成はUG原理を提出しているにゃが、学習信者の
言い分は「学習に必要な何らかの因子が欠けてるから」(>>120)だけだとすると
寂しいですにゃ。生成側と違い、学習理論が反証可能な代案を出せていないことは
否定のしようがないですにゃー。

136(´∀`):02/09/17 14:33
>>134
overgeneralizationというのは、targetとなる大人の「正しい」文法と照らし
合わせて結果論的にしかいえないことですにゃ。習得途上にある子供の脳内で
起きていることはgeneralizationのプロセスのはずですがにゃ。
ま、学習理論では正しい般化しか般化と呼ばないという定義なのなら、それは
しょうがないんだけどにゃ、これは明らかに自己矛盾になりますにゃ。
般化(=正しい知識につながる一般化)が起きなかったことによって正しい
文法知識が得られる、ということになってしまいますからにゃー(ヤレヤレ

137虚無好き:02/09/17 18:09
>>135
???
109は正しいにゃ。
「均質性の議論」は、知識の「性質」や獲得のプロセスについての議論を含まず、
言語環境の性質と、比較実験として文法のほかに語彙知識やコミュニケーション能力、数的能力などの習熟度の指標があればいいわけで、
したがって見込みがたちやすく、
>反証可能性の高い幼稚な議論
になってるのにゃ。
なぜ誰もやらないかというと、やっぱり予算の問題ですかにゃー。(泣)

あと、>>126の愚問に応えてもらって恐縮しますにゃ。健闘してみますにゃ。
138虚無好き:02/09/17 18:14
>>137
言語環境の性質→学習一般にかかわるとみられる生活環境の客観的な性質
139虚無好き:02/09/17 19:11
>自分でいってりゃ世話ないにゃ。これだと、言語知識は目に見える行動ではないから
>最初から般化の守備範囲ではない、でperiodにゃ。

いまごろ行動科学の世界観にきづいてんのかにゃ。わたしがいうまでもないことにゃ。
わたしが言語学の「心的」性格を死守するといったのも、行動科学の客観主義を意識してのことにゃ。
はっきりいって、チョム理論化がアームチェアにふんぞりかえってる限り、
じっさい障害児童の言語獲得に貢献しているとみられる「行動科学」のほうが有利にゃ。

チョム理論家のいってることは、机にふんぞりかえって
「俺には天が動いてるとしかどうしても思えんのにゃー」って言ってるのと変わらんにゃ。
(論拠は、地球が回ると大きな風が吹くから。しかしこれは、ナンセンスではないにゃ。
大気が大局的にコリオリ力の影響をうけるといういみでは、正しいにゃ。結局、この議論はあるていどは正しいのにゃ)

やっぱ、データが問題ですにゃ。現場のデータを欠く論証では、実際、誰も納得しなかったにゃ。
心理板の結論は、「膨大なデータが必要」というわたし的に有利な解釈をするにゃ。

ちなみにわたしがよく書き込むようになったのは、某スレでハッパをかけられたせいじゃないにゃ。
串規制がなくなって、クリックひとつで書き込めるようになったからにゃ。こんごどうなるか知らんにゃ。

140虚無好き:02/09/17 21:07
【おわびと訂正】
たしか「生得スレ」で、チョム理論は学習を「見本提示とその反復」としか考えてない
(だから過剰に単純なものとみなしている)という批判はあったけど、
じっさいに「行動科学」にのっとった障害児の言語習得の場面をみると、「模倣」は中心的なプロセスですにゃ。

「模倣説」を時代遅れのように書いたのは、わたしの誤りですにゃ。

たぶんつぎのメロンパンの先生のレスは「にゃはは〜」とかで始まるにゃ。
まあ、天動説のたとえは、キーボードの勢いにゃ。面白ければいいにゃん。

ニュー速でもいくか…
141ばなな学部バナナ学科:02/09/18 01:44
連濁についてなんですけど
Lyman's Law & RBC (Otsu 1980)
以外で何か新しいことってあるのでしょうか?
最近の研究成果を知らないもので。
どなたか文献を教えてください。
142(´∀`):02/09/18 04:40
むにゃむにゃ……ってのも最近言わなくなったですにゃ(遠い目……

>>109には刺激貧困と違って文法獲得の均質性は検証(反証の意味だろにゃ)の
見通しが立ちやすい、とあるにゃ。
しかし言語獲得のuniformityとuniversalityは、言語刺激の非uniformity, 非
universality(つまり貧困)と組み合わさって生得説の論拠を構成しており、
別個に議論することが勘違い、と言ったのにゃ。
>「均質性の議論」は、知識の「性質」や獲得のプロセスについての議論を含まず
( ゚Д゚)ハァ? 獲得のプロセスや獲得された知識の性質が、各個体に与えられる言語
刺激の多様性にもかかわらず「均質」であることが大きな問題なんですがにゃ。

>「行動科学」にのっとった障害児の言語習得の場面をみると、「模倣」は中心的な
>プロセスですにゃ
それは基本的に言語「教育」「訓練」の立場だからですにゃ。そしてそのような教育や
訓練を母語話者全員が必要としてはいないという厳然たる事実が、通常の母語獲得とは
異質のことがそこでは行われていることをはっきりと示していますにゃ。
障害の程度にもよるにゃが、模倣を頼りに母語を獲得した(ことになっている)障害児
が、通常の母語話者と同様のintuitionを持つかどうか、これも反証可能性が高いですにゃ。
143(´∀`):02/09/18 04:40
>アームチェアにふんぞりかえってる
という印象論は、生成の現場でどれほど多くの言語データが考察の対象にされて
いるかを知らない者だけが持つものですにゃ。扱っている言語データの多様さ、膨大さ
なら、生成>>>行動心理、に1億円にゃ(子供銀行発行だけどにゃ
で、これも均質性の議論に関わってくるにゃが、それほど多様な個別言語において
同じような特性が見られる、というのも、それぞれの言語社会において幼児が
体験する初期言語データのばらつきからは容易に導出できないのにゃ。それは
そのような特性が、言語使用者が恣意的に取り決めて同意しているだけの規則
ではなく、人間の言語能力が最初からそういうものでしかありえないという法則
の範疇に入るものだからですにゃ。模倣説・学習説の誤りの第一歩は、言語知識に
そのような法則が含まれることを認識せず、すべてが規則の体系だと思っている点に
あるにゃ。だから当然、なぜそのような法則があり、どうしてその法則なのか、と
いう問題意識も持ちようがないのにゃ。
144(´∀`):02/09/18 04:41
>>141
2ちゃんでの最近の研究成果(w
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/993/993712154.html
145かかり助詞:02/09/18 12:44
imacからの初書き込みアゲ。やっぱ新しいmacはイイニョろ
146(´∀`):02/09/18 13:14
1年以内に故障する、にメロンパン1コ(w
俺のpowerbook G4、powermac G4はどちらも1年もたんかったニョロ
日本ではeMacがけっこう売れてるらしいニョロ
147かかり助詞:02/09/18 13:33
extended warrantyに入りました二ょ。壊れるもんなら
壊れてみい。私のsonyのテレビ、wegaは二年で故障した。
macでももつやつはもつっす。今は使ってないけど
3年ほど前に某西海岸の大学でつかったmacはclassic
だったにょろ。10年選手。
148虚無好き:02/09/18 14:16
へんな向精神薬処方されたにょろ〜(@@;)クラクラ

とりあえず( ゚Д゚)ハァ? のところだけ応えておくと、
わたしが指標とかデータとかいってきたのは、全部数値化を含むものにゃ。
そこのとこがわかってもらえなかったなら、この1年はなんだったんだということになるにゃ。
このさい、心理学者との接点は、数字だけといわせてもらうにゃ。

端的にいって、知識の「性質」が何を意味するかわたしにはわからないし、
あえていえば、量化できる性質のものではないのにゃ。
知識Aが、知識BとCとからなるか、あるいは自然に推論されるばあい、ゲーデル数みたいなものを与えられるかもしんないけど、
こんなのはとてつもない作業になるにゃ。(知識が命題のかたちになるのかもわからない)
数学(算術)のように整合的な体系のばあい、「数えるということ」を学べば、四則演算を一挙に(刺激なしで)習得することも可能かもしれないし、
「整数比」の考え方を教えたら、一晩のうちに有理数の概念に到達するかもしれないにゃ。
しかし、どうやらこのような整合性・演繹性は「学習しやすさ」とは直接関係ないようにみえるにゃ。
ここで問題になっているのは、分数計算を覚えるのと、(たとえば恣意的である)単語を100個覚えるのとどちらがたいへんなのか、
それらの知識の性質からみて、教育的刺激をどちらがより多く原理的に必要とするのかという指標であり、「刺激貧困」の直接のものさしなのにゃ。
わたしには、これはどうにも見通しのつかない議論だと思うにゃ。

いっぽう「均質性」の議論のほうは、「質」といったので自家撞着してしまったけど、
文法習得には、個体差もないし、環境による影響も全然ないということがわかればいいわけで、
これは統計的な操作に帰着し、前にも書いたけど、
学習に関連する環境の客観指標、文法の習熟度(これにはおなじみの非文判定を使えばいいにゃ)、
比較実験として、ばらつきがでるとみられるその他の語彙知識や算術能力の(同様のテストによる)指標があればいいんじゃないのかにゃ。
チョム理論化が意図するような解釈になるかどうかまでは知らんにゃ。

あくまで「質」にこだわるなら、どう指標化するのかやってみてちょ、にゃ。
>>133
最初のgeneralizationでは不十分(overgeneralization)だったので
さらに般化を重ねて適正な知識を獲得したってだけのこったろ。
過ギタルハ猶及バザルガゴトシ(『論語』先進篇)。
overgeneralizationは猶generalizationの足りざるがごとし。
150(´∀`):02/09/18 19:30
>私のsonyのテレビ、wegaは二年で故障した
それはソニータイマーが正常に作動してる証拠なのにゃ。
保証期限過ぎても故障しないソニー製品は不良品なのにゃ(w
151(´∀`):02/09/18 19:32
どうも噛み合ってないにゃ、虚無しゃん、おかしなクスリのせいですかにゃ?
刺激貧困と文法獲得の均質性の議論を別個に扱うことが無意味だと言ってるのにゃ。
後者については実際、心理言語学や言語獲得の分野で統計処理されたデータがよく
扱われてるにゃ。虚無しゃんの言ってるようなのとは多分違うにゃが、例えば何歳
何ヶ月の幼児の何パーセントがこれこれの文法判断を示し、これは統計的に有意味
な数字であって、この年齢の子供には当該の文法知識がすでに存在していると結論
できる、ってな具合にゃ。
にゃが、これだけだとその知識が生得的基盤を持つかどうかの議論まではできない
のにゃ。その知識を持つ子供全員の言語環境内に、その知識を経験的に学習するに
足るだけの言語刺激の存在が約束されていないことが言えて初めて生得性の仮説が
信憑性を帯びるのにゃ。そして(敢えて遜ってやるにゃが)俺らの到らぬ理解では
確かにそのような刺激は存在しないとしか思われず、またあったとしてどのように
子供が経験のみによりその知識を学習できるのか、も頭の悪い俺らには想像もつか
んのにゃ。
152(´∀`):02/09/18 19:33
だ・か・ら、学習論者諸賢には、これこれの言語知識はこれこれの刺激からこれこ
れの般化によって生じる、という具体的なシナリオを示してもらいたい、と繰り返
しているのにゃ。すなわち……生得性仮説に対する反証をどーぞ、にゃ。
刺激貧困の議論は指標化不可能としてもにゃ、反証不可能ではないはずにゃ。

>教育的刺激をどちらがより多く原理的に必要とするのか
こういう比較はいらないってか、無意味だと思うにゃ。例えば明らかに学習である
と証明された知識の獲得に必要な刺激が数値化されたとしても、そこからこれこれ
は生得的であると結論できるような刺激の数値をどうやってはじき出すのか、見当
もつかないからにゃー。
153虚無好き:02/09/18 20:45
あのにゃ。
「存在しないとしか思えない」とかのたまってるからデータ出せってことになるのにゃ。

たしかに2点セットの議論が正当なものであれば、チョム理論お望みの結論が導出されるんだろうけど、
残念なことに、かたっぼは現実的ではないにゃ。
それで、まだ見込みのある「均質議論」をわたしなりに再構成したのであって、
その結論は相対的に文法獲得の「特異性」を示唆する可能性があるので、無意味ではない。
それにわたしは、最初からチョム理論に都合のいい検証操作を提案する気は毛頭ないのであり、
ただ客観的に知りうる限界まで知りたい、そういう操作を考案したいという趣旨でやってるのにゃ。
そっちからみればall or nothing かもしれないが、こっちはそうではないにゃ。

>こういう比較はいらないってか、無意味だと思うにゃ。例えば明らかに学習である
>と証明された知識の獲得に必要な刺激が数値化されたとしても、そこからこれこれ
>は生得的であると結論できるような刺激の数値をどうやってはじき出すのか、見当
>もつかないからにゃー。

こーゆーのが論点先取りだっちゅーにゃ。ヘンなクスリのんでんじゃないのかにゃ?
154名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/18 21:49
いかん、いかんにゃ、頭んなかが、すっかりアンチ・チョムモードにゃ。

しばらくお休みにゃ。仕事がてにつかんにゃ。
では皆さん、デタラメ言語学の議論の続きをどうぞ、にゃ。
155あぼーん:あぼーん
あぼーん
15619:02/09/18 21:58
過去レスに出てくるJLLってどんなジャーナルですか?
ELは知ってますが、JLLっていうのは知りません。
15719:02/09/18 22:02
すみません、JJLでした。
Journal of Japanese Linguisticsってとこですか?
どこから出ているのでしょうか?
15819:02/09/18 22:35
検索したら出てきましたが、Indiana Universityが
出しているやつのことでいいんでしょうか?
これが日本の生成文法の世界ではメジャーなんですか?
159東京の院生:02/09/18 23:56
過去ログを見ていました(生成文法総合スレ2)。
かかり助詞先生の relative clause 内の「お互い」
の分析って、6月の日本言語学会で誰かされていませ
んでしたっけ?
160(´∀`):02/09/19 03:33
JJLは南山大に事務局(?)が置かれてる国内誌ですにゃ。
三省堂とかでフツーに注文できるにゃ。
Indianaの話しは知らんにゃが、ひょっとして同誌の米国での
distributorになってるのかにゃ?>かかりしゃん


虚無しゃん、暴論はいかんですにゃ。
>「存在しないとしか思えない」とかのたまってるからデータ出せってことになるのにゃ
存在しないというデータより存在するというデータを出すほうが随分ラクな作業の
はずで、それだけ不在論は反証可能性が高いのにゃ。にもかかわらず(以下略

ヒマができたらまたどうぞ、にゃ。
161 虚無好き:02/09/19 03:45
なんでジャストであがってんのかにゃー。しかもわたしへのレス。

「思えない」っていう主観的見解がまじってんのをいってんのにゃ。
162(´∀`):02/09/19 04:18
仮説は全部「としか思えない」=主観的合理性の世界にゃ、突き詰めればにゃ。
科学が世界の主観的解読の作業であることについては何度も述べてきたのにゃ。

現在の我々の理解からすれば機械の中に霊魂は存在しないとしか思えないが、
一方、存在するとしか思えない人の根拠は何か、を訊いているわけにゃ、喩えるとにゃ。
なんでも学習だ般化だと決めてかかることこそ、論点先取り「としか思えない」ですにゃー。

163(´∀`):02/09/19 04:32
今検索かけたにゃが、そのIndianaので正解ですたにゃ、すんまそ。
南山からIUに引っ越したのかにゃ?
164Kakari-Joshi:02/09/19 08:08
>>163 Yoshi Kitagawa-san is responsible for that?
165Kakari-Joshi:02/09/19 08:10
Sorry, it is actually Natsuko Tsujimura-san who is editing the journal.
>>162
現在の我々の理解からすれば生得のUniversal Grammarなんて存在しないとしか思えないが、
一方、存在するとしか思えない人の根拠は何か、を訊いているわけ
なんでもUGだ生得だと決めてかかることこそ、論点先取り「としか思えない」です
167(´∀`):02/09/19 09:27
>>166
同じことを何度書いてるのかにゃ? 
過去スレ読んでから出直せ、といいたいとこにゃが、笑顔で応対なのにゃ(w

生得論は「なんでもUGだ生得だと決めてかか」るものではないですにゃ。
すべてが生得的だと述べている生成論者が一人でもいるならあげてみれ、にゃ。
またもしチミにそういうことを吹き込んだ著者なり先生がいるのなら、断言するにゃが、
そいつは生成に関してはド素人にゃ。絶対に信じてはいけないですにゃ。

何万回でも繰り返してあげますがにゃ、言語知識には生得的な部分もある、というのが生得説。
そんなものは一切ないというのが反生得説。
まずはこーゆー基本的事実をちゃんと「学習」してから発言してほしいですにゃー。

168(´∀`):02/09/19 09:30
で、UG仮説が理に適っていると考える根拠はすなわち、言語能力の種固有性と領域固有性に加えて、
虚無しゃんのいう言語獲得の均一性、言語知識の普遍性と連動した言語刺激の不在の議論ですにゃ。
(この議論にどういう不備があるのかを示してもらいたい、と何度も言ってるわけにゃ。)
生得的知識の介在を想定せざるを得ない言語知識の具体的領域としては、個別言語の多様性にも
関わらず各個別文法が遵守している局所性・経済性の制約にゃらbinary branchingなどの句構造の
特性、さらには言語が構造依存的であるということ自体がまずあげられるにゃ。
これらは各個人がその言語経験から推論し般化するにはあまりに抽象的であるとともに、また
わざわざ経験から学習するまでもないほど単純な事柄でもあると言えるにゃ。
このような基本設計−人間言語がそもそもどのようなものでしかあり得ないのか−があらかじめ
生物学的に規定されている、と考えることのみが言語獲得の論理的問題への合理的アプローチを
可能にすると考えているわけにゃ。

では反論をどうぞ、ってかまずは
>現在の我々の理解からすれば生得のUniversal Grammarなんて存在しないとしか思えない
といってるその「現在の我々」とはどこのどなたのことなのか、かれらはどういう理解を持っている
のか、をまず言ってもらおうかにゃ。どうせまともなレスが返ってくるとは思えませんがにゃー(w
169(´∀`):02/09/19 09:45
>>164
I heard this funny story about Kitagawa-san that he breached a contract with
Yokohama NU. Is that true, or do you have any inside info about that?
I'm asking just out of curiosity. Nothing personal, of course.
170あぼーん:あぼーん
あぼーん
171Kakari-Joshi:02/09/19 11:40
>169 As far as I know, Kitagawa-san took the YNU job because
his father, who lives in Japan, was in a very bad health condition.
Since his kids were born and raised in US, living in Japan was
very difficult for his family (but his wife wanted to live in Japan).
I don't know what has happened to his father, but for YNU,
having Kitagawa-san was beneficial because they wanted to
construct a graduate program in linguistics (which is why they
also hired an american syntactician, RM). Steven Franks told
me that Kitagawa-san and his family was having a hard time
in Japan. So, perhaps, he decided to go back to Indiana?
They also had a house there. But, I didn't know that he went
back to Indiana until very recently.
172あぼーん:あぼーん
あぼーん
173(´∀`):02/09/19 19:44
>>171
thanx, meow
now that you mentioned RM, I've heard about his happy marriage, meow
17419:02/09/19 20:04
GBのd-structureからS-structure、LFっていうのは、いわば、書き換え
問題だった。MPでは、numerationからPF,LFへってことで、並べ替え問題
に変わった。そもそも、numerationってのは、なぜ仮定する必要があるん
でしょうか?Lexiconから必要なLIが選択されるという、操作が、いったい
どういう意図で仮定されているのかよくわかりません。MPは、単なる並べ替
え問題をとく、プログラムを作っているという、捉え方でいいんでしょうか?
175(´∀`):02/09/19 22:08
なにげに鋭いこと書いてるにゃ……

まず、瞬時的表示モデル(?)としてのGBでは、
>d-structureからS-structure、LF
という順序づけられた写像も実はなかったと思うのにゃ。すべての表示が同時に関係づけられていた、
とでも言えばいいかにゃ、以前に引用されてたような意味での派生だったのにゃ。

>並べ替え問題
確かにそのような側面がありますにゃ。言語計算系は一種の組み合わせ論的最適化combinatorial
optimizationの問題を効率よく解いていることになるからにゃ。

176(´∀`):02/09/19 22:08
>numeration
単純に言えば、組み合わせるべき要素が最初に与えられていないと組み合わせ問題にはならないにゃ。
より些末な技術論をするとにゃ、派生の経済性とりわけ異なる派生間の比較を考えていた初期MINでは、
比較すべき派生の集合を厳密に定義する必要があったのにゃ。たとえば John diedとJohn kissed Mary
を比較してどっちの派生がより経済的か、なんてのはまったく無意味のはずにゃ。同様に、
a book is on the tableとthere is a book on the tableを比較して、Merge over Moveにゃからthere〜
のほうが経済的、というのもおかしな話しにゃ。そこでまず、競合する派生は、同一numerationを
共有する収束派生に限定される、てなことが言われたにゃ。numerationは経済性の評価を可能に
する上でのprerequisiteでもあったにゃ。
(つづく)
>>168
>局所性・経済性の制約にゃらbinary branchingなど
別に言語に限った話でもないみたいな。
それって知性全般の問題でしょ。それとも論理=言語なのかな?
178(´∀`):02/09/20 07:51
(つづき)
で、今のようなphase単位の派生では、phaseごとにnumerationが別個に用意される、ということに
なるだろうにゃ。これは最初Marantzが指摘してたことだと思うにゃが、たとえば
1) there is evidence here that a ghost is in the machine
2) evidence is here that there is a ghost in the machine
の派生全体が同じnumerationだということで競合するとすると、Merge over Moveによって
補文レベルですでに(2)のほうが経済的なので(1)は生成不可能ということになってしまい、
従って主節と補文で別々にnumerationを決めておく、というような策略の延長とも言えるだろうにゃ。
(まだつづく)

>>177
>知性全般の問題
例えば?

179あぼーん:あぼーん
あぼーん
180(´∀`):02/09/21 03:55
(つづき)
ところでnumerationには理解困難な部分もいろいろあるにゃ。なんで派生の前に、その派生に
必要な材料が過不足なく用意できるのか、とかにゃ。あらかじめこれから作ろうとする表現が
決まっており、それに見合ったnumerationが選ばれる、なんて言い出すとにゃ、仮想的な派生を
まずはやってみてその結果がどうなるかを先に見越しているようで、これこそlook-ahead property
ではにゃいか、と思いますにゃ。まるで、プラモデルを組み立てる時のようにいったん仮り組みを
して部品に欠落がないのを確認してから再度ばらし、今度は接着剤をつけて本組みしているみたいで
気持ち悪いですにゃー

考えようによっては、不適正なnumerationによる破綻派生が実際には無数に起きかけてはつぶれて
おり、それらとは関係なくたまたま得られた適正なnumerationからの最適収束派生だけが実際の
言語表現につながっているということかもしれにゃいにゃ。
しかしこれだと、例えば無数の過剰生成を後から取り除いていたGBとかOTと大して変わらない
ようにも思えるにゃが、まあ不適格な表現全体を組み上げる前に派生の途中でやめてしまえるので
まだまし、とかいうことですかにゃ……難しいですにゃー
(この件いったん終了)
18119:02/09/21 08:01
顔文字先生、
経済性の判断が、numerationの存在理由だということですが、これがUGに
組み込まれる必要性がわかりません。先読みの特性とあわせて考えると、
やはり、派生は、計算順序はあるが、時間的な概念はない数式のようなもの
と考えられるのではないでしょうか。とすると、やはりMPというのは、
superengineerがつくった、チップに焼きこまれたプログラムであり、
そのプログラムを逆コンパイルしようとしているのが生成文法、という
捉え方はどうでしょう?もし、この捉え方が正しいとすると、実際に
多くのプログラマーたちに、並べ替え問題をとくプログラムを実際に
作らせるという研究方法が有効になる。実際のプログラムでは、当然
語群を格納しておくようなnumerationが必要ですよね。そういえば、
LarsonがSyntacticaっていうソフトウェアを作ってましたね。Windows
用のベータ版はうまく動きませんでしたが。
182あぼーん:あぼーん
あぼーん
183(´∀`):02/09/21 19:23
意味論スレで寄り道してますたにゃ

>これがUGに組み込まれる必要性
これ、というのは経済性かにゃNUMかにゃ。
繰り返しにゃが、当初の経済性の考え方はNUMがなければ成立しなかったのにゃ。
その経済性が不要になればNUMもいらんだろうにゃ。
>時間的な概念はない
チョムも含め大方はそう見てると思うのにゃ。しかし時間的概念がないところで
どうやって計算のコストにゃら効率にゃらが議論できるのか、個人的に疑問ですにゃ。
フツー計算量というとき、それは時間計算量と空間計算量を指すにゃ。空間については
active memory spaceみたいな漠然としたイメージで語られているにゃが、時間は
よく分からんにゃ。逃走派しゃん、早く返ってくるにゃ(w

184(´∀`):02/09/21 19:24
>superengineer
とは何のことだと19しゃんは思うのにゃ?
>そのプログラムを逆コンパイル
という見方もありとは思うにゃが、俺自身はあまり厳密に派生的な見方に
囚われる必要もないかと思うのにゃ。たとえばphaseがあらかじめ組み立てられた
部分部品、実際に毎回計算コストを払わなくてもavailableな雛形のようなもので
各phaseが直接lexiconにアクセスしたり形態部門で解釈を受けるとすれば
phaseごとのNUMも不要になるにゃ。たとえばvP内でobject shiftが起きるというより、
object shiftが起きた後のvPの型がすでにある、ってな具合にゃ。
bare PS systemではなくてある種、句構造部門+語彙挿入への回帰になると思う
にゃが、この方が計算コストは格段に下げられるのではないかにゃ。
V.C.N.にゃらstrong minimalist thesisにゃらの議論はあまり鵜呑みにしなくても、と
思うにゃが、まあいろんな可能性を多角的に考えたほうがいいですにゃ。

18519:02/09/23 19:42
>>superengineer
>とは何のことだと19しゃんは思うのにゃ?

何なんでしょうね。この質問の答えはすでに言語学の射程を超えていると思いますが、
Chomsky先生は、targetにしているのでしょうね。

>>これがUGに組み込まれる必要性
>これ、というのは経済性かにゃNUMかにゃ。
Numのつもりでした。経済的な派生というのは、単に我々が確認することであって、
UGがそのような比較をいちいちしているわけではないかと思っています。UGは単に、
Super-engineerのプログラムであり、入力に対し出力を一義的に決める関数のようなもの
と考えていますので、なぜ、UGにいちいちderivationの比較をさせるのかわからないのですが。
アルゴリズムが決まっていたら、出てくる出力はひとつなのであって、比較できるような集合など
ありえないと思うのですが。
18619:02/09/23 19:51
つまり、numerationは我々がsuper-engineerの作ったアルゴリズムを
探るためのprerequisiteであって、UG自身が、そのような比較を行って
いるのではないと考えていましたが。なにかまずいところがあるでしょうか?

>V.C.N.にゃらstrong minimalist thesisにゃらの議論はあまり鵜呑みにしなくても、と
すみません、V.C.N.ってなんでしょうか?

18719:02/09/23 19:56
strong minimalist thesisをgoogleで検索すると
Chomsky先生のinterviewが出てきます。
18819:02/09/23 19:59
次のネタはこのinterviewについてってことでどうですか?
もちろん、今までのネタも同時並行的に扱うってことで。
189(´∀`):02/09/24 08:00
季節の変わり目はなんとも身体がだるいですにゃ、もきゅもきゅ

superengineerは単純にいって「神」のことですにゃ。
そこでチョムは創造論者だと誤解する輩がさらに増えるという罠ゃ。

言語はあたかもdivine engineerが造ったかのような設計をしているが
そんなものは実際にはどうやって生まれたのか、という問いかけを
言語は実際に神が造ったと言っていると早とちりする連中が多いのにゃ。

190(´∀`):02/09/24 08:01
(補足)
もともとdesignとかengineerとかは進化生物学でよく使われる表現でにゃ、
生き物の身体の造りをみるとまるでそれぞれの機能に合わせて誰かが設計
したかのように見事な設計をしている、こんなことができるのは神様しか
いないはずで、だから神は実在するという議論(Argument from Design)に
対して、神の介在(divine intervention)を仮定しなくても自然世界の
最適設計は普遍的な自然法則で説明できると主張するのが現代科学にゃ。

たとえばネオ・ダーウィニズムは自然選択をその万能の普遍法則に掲げており、
いわば進化という最適化問題を解く唯一絶対のアルゴリズムだと主張して
いるのにゃ。
そしてチョムはこれに批判的で自然選択以外のものも言語の起源と進化には
関係しているはずだ、という立場を採るにゃ。

191(´∀`):02/09/24 08:02
長い間、科学と宗教は表裏一体、科学が自然の法則性や経済性を明らかに
すればするほど、それはすなわち神の存在証明となっていたのにゃ。
これに決別して文字通り神だのみではない説明を探しだしたのは実はごく
最近のことで、そこに生成もきっちり含まれているのにゃ。

V.C.N. = virtual conceptual necessity (外出)

192(´∀`):02/09/24 08:03
>UGがそのような比較をいちいちしているわけではないかと思っています
「……しているわけではないのではないか……」同意にゃ。
初期における派生の経済性の考え方が派生間の比較とゆーか、異なる
出力間の比較をそれぞれの派生の比較に置き換えて議論するものであったのに
対し、だんだんと単一派生内の各ステップにおける比較という考え方への
移行が起き、ついで比較ではそもそもなく、最初からそういう派生しか
できないようになっている、というtruismに達したという印象ですにゃー

>>187
きっとCUPの新刊の一部ですにゃ

193(´∀`):02/09/24 08:07
ついでに意味論スレの306にもこっちでレスしとくにゃ。

Spec,IPにDavidsonian項にゃりevent項があるのなら、どうしてその位置に
Spec,VPからSubjが移動できるのか……そのとおりで、event項はSpec,IPに
syntactic objectとして存在しているわけではない、とか、Subjの移動
を要請する事情(EPPでも何でも)はevent項によっては満たされない、とか
いうことが考えられると思うにゃ。

event項が統語的実在だとするとそれはNUMの段階ですでになければならず
(inclusiveness)、その範疇的なステータスには謎が多いですにゃ。
伝聞にゃが、Kratzer自身はevent項もNUMに含まれると言ったらしいにゃ。

194(´∀`):02/09/24 08:08
で、俺の私見にゃが、event項なるものがあるとすれば、それはVP(vP)に他ならず、
別個にevent項をたてる必要はなかろう、と思うのにゃ。
event解釈がTenseの情報に左右されると考えるのは無理がないはずにゃから、
Tenseがその補部に対してそのような解釈を与えたり与えなかったりするだけの
ことにゃ。Diesingの、x has the property of 〜ってのは単にTenseが非event
解釈を与える場合のことを指すのだと思うにゃ。もきゅもきゅ

195超むず過ぎー:02/09/24 15:14
全然関係ないですが、顔文字先生、もきゅもきゅってかわいいです。。。
19619:02/09/24 18:10
>>194
KratzerはVoicePという形で、項というよりも、機能範疇にしたと記憶して
ますが。同様に、DMのHarleyも、Event headを仮定していますよね。

>Tenseがその補部に対してそのような解釈を与えたり与えなかったりするだけの
>ことにゃ。

どういった仕組みで、与えたり、与えなかったりするのでしょうか?そこまで、
Tに仕事を与えるのは負担が大きすぎるように思えますが。私見では、eventの解釈と
Tenseの解釈は別物だと思います。
197あぼーん:あぼーん
あぼーん
19819:02/09/24 18:22
>>192
とすると、結局numerationというのは、先読みをしているわけではなく、
単なるcomputational systemへの単なる入力と考えていいわけですね?
199名無しBNF:02/09/24 20:29
英語の構文解析プログラムを書きたいんですが、
英文法を定義したBNFは、どっかに転がってないでしょうか?
200Kakari-Joshi:02/09/24 23:42
200 get!!
201あぼーん:あぼーん
あぼーん
202(´∀`):02/09/25 09:29
>>187
>きっとCUPの新刊の一部ですにゃ
違ったかも知れにゃい……リンクしてくれにゃ

俺が見つけたのはこれにゃ
http://www.media.unisi.it/ciscl/pub/interview_Chomsky.rtf
ここでチョムもちょっとだけ神と自然選択を話題にしてるにゃ。
自然選択万能論よりは創造説のほうがまだcoherentなだけまし、とかメタクソに
ぶった斬ってますにゃー(w
進化についても今までになく積極的に発言している印象で、かなり面白いにゃ
で、こっちをネタにするにゃ?

>>195
モキュン?(w
出典はたまちゃん・うたちゃんスレだけどにゃ↓




            ,, ,,, ,, ,
       ;  " "     "" ' :,
      ;'           ':,
      ;  ´       `   ':, < モキュ?
     ミ    ●     ●    ミ   
    /ミ 彡○  .  ・    .  ○ ミ ミ\
   ミ  ':,     `ー'^'--'     ;"   ミ
     ̄ ̄  ,,; ,. , , ,; ,., .,  , ; '  ̄ ̄

203(´∀`):02/09/25 09:31
>>196
>項というよりも、機能範疇
よく分からんにゃが、event「項」の話しにゃ? 機能範疇・語彙範疇は関係ないにゃ。VoicePもなにがしかのheadが選択する投射だと思うにゃが?
VoiceにゃらAspにゃら人によって呼称は違うにゃが、全部small vの亜種と見なして
いいのではないかにゃ。主に外項の導入、目的格の照合、delimitednessなどの
アスペクト解釈などに関わる各機能範疇をどのように分散・分業させるかという問題
ですにゃ。

204(´∀`):02/09/25 09:32
>どういった仕組みで、与えたり、与えなかったりする
「与える」というのはθ付与の場合と同じような使い方で、その要素があるheadと
関係を結んだ構造自体がその要素に対する意味解釈を生み、保証するという意味にゃ
(Hale-Keyserのconfigurational approach)。便宜上、動詞が目的語に主題役割を
「与える」と言ってるだけで、実際にはその動詞をheadとするVP構造の中でどの位置
を占めるかが、その目的語の主題解釈を左右してるだけなのにゃ。同様に、vPが
event項としてのvPの解釈も、それがどういう素性をもつTense headと関係を結んで
いるかによって左右されるのだと思うにゃ。

205(´∀`):02/09/25 09:38
>eventの解釈とTenseの解釈は別物
別物にゃが、無関係ではないにゃ。このあたりはnull CaseのライセンスにゃらECM補文
の解釈にゃらに関するUConn党の一連の研究を横目でちらちら見ながら言ってるにゃ(w
まあ、event解釈っても多彩にゃから問題は多いんだけどにゃー、もきゅもきゅ

206あぼーん:あぼーん
あぼーん
20719:02/09/25 17:06
>>202
それです。
>>203
argumentとpredicateの区別のつもりで、機能範疇と書きましたが、
この区別もどうもはっきりしていないみたいですね。vPはTのargumentと
言ってもいいんでしょうか?
20919:02/09/25 18:36
>>204
つまり、Tに現在、過去というfeatureがあるのは当然として、
さらに、それぞれが、event解釈を生み出すfeatureを持つTと持たないTに
分けられるということですね。つまり、少なくとも4つのTがLexiconに存
在すると。
その場合と、event解釈を生み出すheadを仮定する場合とでは、どちらがeconomicalと
考えられるのでしょう?このような場合は、何を基準に判断すべきでしょうか?
21019:02/09/25 18:38
>>205
Uconn党の一連の研究って、RMと何とかびっちのことですか?
他にもあるんでしょうか?
21119:02/09/25 19:05
ここはなかなかすごいとおもう
ttp://gfssbc.hoops.ne.jp/
212(´∀`):02/09/25 20:50
確かにカナーリ充実してますにゃ
で、そこの「未刊書」をたどっていくと……
ねばったかいがあったみたいですにゃー、かかりしゃん!

213(´∀`):02/09/25 20:54
あにゃ、別スレでもだれかが祝福してるにゃ(w
214(´∀`):02/09/25 21:42
>>208
argument/predicateの別とfunctional/lexicalの別は特に対応関係にはないはずにゃが?

>>209
>少なくとも4つのTがLexiconに存 在する
Lexiconかどうかは別にしても、「4つのT」ってのは独立して言われることにゃ。
それこそナンタラびっちにゃが、[+/-Tense] [+/-Finite]の組み合わせ次第でirrealis
解釈が出たり出なかったりするという話しですにゃ。
これはT自体がそういう意味解釈を指定されているというより、その素性の組み合わせを
意味インタフェース側ではそういうように解釈する仕組みになっているということだろう
と思うにゃ。

215(´∀`):02/09/25 21:45
>event解釈を生み出すheadを仮定する場合とでは、どちらがeconomical
そのhead分析の具体的な部分が分からないと何とも言えんですにゃー。少なくとも
T自体には上記のように4種類の素性構成がすでに用意されていて、これがPRO subjの
分布にゃらと補文解釈との間の面白い相関を捉えると主張されているいる以上は、わざ
わざ独立したevent headを立てるには、それによって他にもっと面白いことがいえる、と
いうことが欲しいですにゃ。アイデア披露するにゃ>19しゃん(そろそろコテハン化
するにゃ? 別スレでも「19」ではややこしいにゃ……w)
216K-Rod:02/09/26 01:04
かかりせんせ、おめでとうっす!!
とりあえず、読んだらここで質問させて、、、、
やばい、かかりせんせが特定されるか、、、、
直メールにするきゃ、、、、、
217Kakari-Joshi:02/09/26 01:36
>>212-3, 216 Meow, I wish I was anonymous.
218?�?�?e`????:02/09/26 13:33
久々に日本語で。LIの論文は私がいうのもなんですが中途半端です。
4度ほどreviseさせられて、ある時点では60枚くらい
ある論文だったのだけど、前に書いた通り、reviewerに
いちゃもんつけられて、ついに喧嘩になり、仲裁に入った
新しいreviewerが「後半をcutしてpublish」という
妥協案を出してきたからです。full-lengthで出したかった。

文句を言い続けたreviewerも自らLIに同じテーマで論文を
審査に出していた...って、そんなのありかよ?と言いたくなる
のをぐっと堪えての出版です。もう、あんまりLIに書くのは
やめようかな。ちなみにそのreviewerの論文を私は結構酷評しました。
仕返しだい。

今日は何タラびっちのmultiple wh frontingの論文読みましたが、
なんかな〜。積極的な証拠を並べているのでなくて一つの解釈を
述べている、みたいな感じにょろ。irrealisの話もそういう感じ
がするんは私だけでせうか?

アザラシ(のタマちゃん)は「もきゅ」って鳴くの?
219(´∀`):02/09/26 14:27
HeidiのACDも同時掲載とは奇遇ですにゃー、もきゅん
22019:02/09/26 18:57
>>214
>それこそナンタラびっちにゃが、[+/-Tense] [+/-Finite]の組み合わせ次第でirrealis
>解釈が出たり出なかったりするという話しですにゃ。
irrealis解釈はどう見てもselectionで片付く問題と思えますが。ナンタラびっちやRMの
分析は、無理にPROを擁護しているとしか思えません。
22119:02/09/26 19:12
あらら、GFSSもう変わっちゃてる。
LI新しいのになってる。
うーん。
222(´∀`):02/09/26 20:29
>selectionで片付く
Tの素性の組み合わせに言及するのもselectionだけどにゃ。
irrealisってのはs-selectionになると思うにゃが、俺はs-selection否定派なのにゃ
(確かチョムも?)
223?y?L?y?L?e`????:02/09/27 13:30
チョム先生はs-selection否定派ですか?theta-roleみたいなのは
ない、って言っていたけど、s-selectionのことっていってたかな。
heidiのACDが同時カッサイとは。この号の最終ゲラ刷りチェック
期限はsep3だったので、今頃プリントでもしてますかね。

ご批判、ご叱責お待ちしてます。直メール歓迎。
>>223
なんか名前が変ですにょろ。にょろはやめてしまったにょろ?
225(´∀`):02/09/27 18:49
ひょっとして早くもiMac不調かにゃw 

s-selectionについてはチョムがBEAのp.10で発言してるにゃ。
なんかコメント頼むにゃ >かかりしゃん
ついでにここにうpされてるWatanabeしゃんの発表要旨も斬ってくれにょろ
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~kinsui/kls/sympo02.html

LI、日本に届くのはまだだいぶ先だろにゃ。
electronic accessもできるはずにゃが、どーもうまくいかんにゃ。

19しゃん、上のインタビューネタはどうなってるにゃ?

22619:02/09/27 20:00
まだ途中です。もうすこし待ってください。なんか、顔文字先生とおなじような
こと言ってますね。KLS楽しみにしています。
227かかり助詞:02/09/28 01:00
LI、実は私のところにもまだきてません。
名前出るかな。225のリンクは文字が化けてしまう。imac君には
がんばってほしい。BEAはわすれてイタニョロ。今日は忙しいから
後で見てみます。
228名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/28 01:43
●ご協力の要請●
われわれは、あなたがた「言語スペシャリスト」のヘルプをお願いしたいのです。
下記ページで、英語という個別言語の文法をテーマとした掲示板を運営しておりますが、
どうも「理論言語学」なしには、質問に答えることに、太刀打ちできないことが多々あります。
そこで、ご意見、できればご回答のほうをいただけないでしょうか?

「英文法フォーラム」
http://plan-c.fargaia.com/html/eibunpou/
229(´∀`):02/09/28 10:40
「言語学用語の死語」スレってのが立ってるにゃが、上のチョムのインタビュー
からすると説明的妥当性・記述的妥当性ってのももはや死語っぽいですにゃ

23019:02/09/28 12:46
すでにP&Pがゴルディオスの結び目を切っていたわけですね。
Chom先生はいやに理系の研究内容について詳しいんですね。
231虚無好き:02/09/29 03:17
なんでメロンパンの先生がこまぎれに書いてたか、やっとわかったにゃ。このていどで長すぎかにゃ。

なんだかここでの議論が心理板のほうでチェックされてたみたいですにゃー。
トホホにゃ。

とりあえず、般化を「類推」のいみで使うのはまちがいにゃ。
刺激般化といえば「応用問題がとけること」、反応般化といえば、なんというか、行動の「自己流アレンジみたいなもんにゃ。
(文法問題は、いちおう後者ではないかといわれてたにゃ。反応般化において、普遍的といういみですにゃ。)
刺激、反応というからには、般化がS(O)R図式を下敷きにしたものかといえば、まったくその通りで、
わたしも、言語獲得がスキナー風の「アメとムチ」のリクツが中心となって行われるとは、どうしても考えにくいけど、
むこうがちゃんとしたデータを出してくるからには、その一定の効果を認めざるをえないにゃ。
そのぐらい譲歩したっていいにゃん。

それはおいといて、行動科学は行動の予測と制御を目的としていることと、
いっぱんに人間の行動の予測は完全ではありえないことから、
「般化がおこってもおかしくないのにおこらない」ということじたいは、驚くにあたいしないということを(ガイシュツではあるが)いっておくにゃ。
とにかくこれは、原理にかかわるような「大問題」になることは、まずないにゃ。(たまにある)
ラフなたとえをすれば、「降ってもおかしくないのに降らなかった雨」みたいなもんにゃ。気象予報士がいちいちはずれた予報ついて原理的説明を求められますかにゃ?
そのことについて、パラミタを調整していくことは、自然科学としてごく当然だと思うがにゃ。
なんかこのことについても「寂しいかぎり」とかいわれてたにゃ。意味不明にゃ。
232虚無好き:02/09/29 03:19
考えられることはチョム理論に、ふつうのいみで物質界とのinteraction はほとんどないであろう、
そのいみで、自然科学一般にあるような(物理的な)比較実験もないし、予測も制御もないのにゃ。
それが新しい「パラダイム」に基づくものなんですかにゃ。
もしも自然科学が既成の知識の再体系化や、taxonomy だけにかかわるのであれば、
それは「発明」とか「神話」といわれてもしゃーないかもしれないにゃ。スコラ哲学でも「落体現象」の体系的説明はしているのにゃ。
だがしかし物質界の「予測と制御」に関連して、その真理を相対化することは、不可能ではないとしても、
認識論的には非常に根源的な懐疑論を提出することになりますにゃ。長くなりそうなので、またあとにゃ。
233虚無好き:02/09/29 03:32
「自己流アレンジ」というのは、行動のヴァリアントを作っていくということですにゃ。
「生得スレ」いがいの心理スレでは、「反応のブレ」と表現されてたにゃ。

まあ、どっちみち、他の学問領域に閉鎖的なチョム信者にはどうでもいいことにゃ。
234虚無好き:02/09/29 03:40
罵倒したあとでなんだけど、いまごろになって「どー読むのにゃ」問題がわかったにゃ。
ヒト言語固有の不条理とでもいうブブンが数学的な整合性に還元するのは不可能か、それともそういう試みじたいが方向性としてちがうということですにゃ。

関連するかどうかわかりませんがにゃ。ANDに比べて心的要素のつよい逆説表現が、自然言語の「経済的」まにあわせ論理の表出であるという観察がありますにゃ。
いわく「p(n)のときqであれば、無条件で、p(n+1)のときもqである」とか、「aRbならばいつでもbRaである」とかにゃ。
これらにより、「わたしはあなたが好きだが、しかしあなたはそうでない」という「論理表現」を可能にするのではないかにゃ。
で、どこが経済的かというとだにゃ。
また長くなるからやめるにゃ。関係ないしにゃ。

かかりさん、カッサイというのは「ガイシュツ」の新レパートリですかにゃ。要チェックにゃ。
235(´∀`):02/09/29 06:39
俺んとこにもGFSSのメール来たにゃ、GFSSスレ見てたとこだったので、
こっちの行動監視されてるのかとビクーリしたにゃ(ドキドキ

19しゃん、関係ないけど別スレの
>Pesetskeyはfunctionalismの立場をとっているようですが(T-to-C)
ってのが分からんにゃ。ちょっと解説してくれにゃ

wh-Kingのかかりしゃんにもちょっと質問にゃ。結局、
who1 remembers what3 who2 saw t?
でwho2がmatrix scopeを取るとき、補文内のsuperiorityがキャンセルされる
ってのはどういうふうに分析されるのにゃ。

236(´∀`):02/09/29 06:41
虚無しゃん、しばらくぶりに現れたと思ったらまた暴走気味にゃ
まだおかしなクスリやってるのかにゃ(w
>ここでの議論が心理板のほうでチェックされてたみたい
どのスレにゃ。ちょっと挨拶しとくにゃ

いろいろ書いてくれてありがとにゃが、今日は疲れ気味なのでレスはまた後、
もう寝るにゃ(俺にしてはめちゃくちゃ早寝にゃ
虚無しゃんも今度までに上のチョムのインタビュー読んどくにゃ

237虚無好き:02/09/29 07:50
>>236
どーせ誤読してるのにゃ。
チョム信者の脳内物質もかなり有害だと思われますにゃ。みんな、お大事ににゃ。
238虚無好き:02/09/29 08:03
言い過ぎたにゃ。
23919:02/09/29 08:19
まずい。顔文字先生につっこまれてる。

Pesetskyの言うfunctionalismというのは、probeにとっても、goalにとっても
解釈不可能な素性は認めないという意味でのfunctionalismです。彼がtargetに
したのはCaseです。むかし、Roman Jacobsonが、nominativeやaccusativeにも意味を
見出していたことを例に挙げながら、彼も何とかCaseに意味を与えようとした結果が、
「CaseはTenseだ」という彼の主張と理解しています。T-to-Cでは、nominativeしか
扱われていませんでしたが、日本言語学会のweb siteにおいてある彼のpaperをみると
VP shellの間にもTを設け、accusativeもTenseにしているようにゃ。
240かかり助詞:02/09/29 13:06
>who1 remembers what3 who2 saw t?
>でwho2がmatrix scopeを取るとき、補文内のsuperiorityがキャンセルされる
>ってのはどういうふうに分析されるのにゃ。

う、知らないにょロ。どうやってやるんだろ。
Bart remembers what3 who2 saw t?
は悪いだろうから、additional-whなのかな。でもhigher-whが
supriorityをcancelって何か変だな。Norvinのなんとかっていう、
LIに出てたやつでできないかにゃ。なんていったっけ?minimal
complianceだったかにゃ。経済性の原理はとあるdomainのなかで
一度だけ満たされればいい、というやつ。domainは主節全体で
MLCは一回だけその中で満たされればいいとかにゃ。

watanabeさんのabstract読みましたが、これだけでは分かりにくいにょろ。
大昔の「かかり結びすれ」で書いたけど、係り結び自体はA'-移動の一種だと
おもうから、係り結びはwh移動に付随しておこるおいうのは基本的に
正しいように思う。しかし、watanabeさんは「whの消失が係り結びの消失
につながった」と考えているようだけど、A'-移動全体がcategory mov't
を伴わなくなるなどの変化のために(一見したところ)消えていった、
という解釈のほうが妥当だと思うニョロ。それより、トノイケさんと
watanabeさんの対決とはすごいね。金水さんのきかくなんでしょうか。

>かかりさん、カッサイというのは「ガイシュツ」の新レパートリですかにゃ。

え、これどういう意味?

241かかり助詞:02/09/29 13:07
切れちゃった。15行までで切れんの?
242あぼーん:あぼーん
あぼーん
243あぼーん:あぼーん
あぼーん
244K-Rod:02/09/29 13:46
虚無好きしゃんの発言ってのはいまいち意図が掴みにくいにゃが、自然科学が対象にしている
ような自然物ってのが数学的・論理的規則に従っているのと同じように、人間言語も数学的・論理的
規則に従っているのではないかというMinimalismのassumptionには同意していると解釈してもいいん
ですかにゃ?
同意しているのにゃら、自然物の1つに他ならない人間言語がそういった論理的・数学的規則に従って
いると主張するのはそれほど的外れなことではないと思いますにゃが、どうですかにゃ?

ちなみにこの手の議論に認知派のO堀しゃんはかなーり否定的で、反論を交えた本を近々出版するそうにゃ。
245K-Rod:02/09/29 13:56
>>239
19しゃん、vP-shellにtenseを入れるというのはどういうことですかにゃ?
nominativeとtenseとを関連付けるのは、なんとかなるかもしれにゃいですがにゃ、
accusativeとtenseを関連付けるのにvP-shellにもtenseを設けようとするので
あれば、VPに何かtenseの持つ特性(Davidしゃんによればevent解釈なんかもよさげです
がにゃ)があるということを証明しないことには、vP-shellにtenseがあるという
主張はできないと思われますにゃ。

てか、tenseとnominativeがなんらかの意味関係を持つというのは、英語ではnominativeを
TPんとこでcase-checkする特性があるので(before spell-out)たまたま、nominativeと
tenseが関連性があるように思われるだけで、その事実だけからcaseとtenseとの関連性一般の
話に進めるのはかなーり無理があるように思われますにゃ。event解釈なりなんなりちゅーのは、
tenseが持つ特性であって、caseが持つ特性ではなかろ?と思いますにゃが。

また、時間見つけて、言語学会のページにも逝ってみますにゃー。
24619:02/09/30 00:05
ある大学のサイトで、Lambrechtの論文を探していたら、なんと
かかり助詞せんせいが。。。以前Sagと一杯やったと過去スレに
あったと思いますが、そういうことだったのか。Marantzも来て
たんですね。いろんな類の人が来るんですね。
24719:02/09/30 00:21
生成文法初期に、大活躍していたJohn Robert Rossも今は、
北テキサス大学でひっそりと暮らしているようです。
Chomskyと喧嘩別れしたらしいということは聞いたことが
ありますが、実際のところどうなんでしょ?今も現役な
んでしょうか?
24819:02/09/30 00:28
>>245
また、見直してみます。
249かかり助詞:02/09/30 01:38
>>246-7 colloquiumね。あれは「理論言語学とその応用」みたい
なシリーズです。うちの学校には「理論は知らないけど応用はしている」
ような教員が多すぎるので、どちらかというと教員の教育のために
やったのだけど、企画倒れに終わったと思う。

Ross先生はある時期おかしくなっちゃった、という噂がありました。
当時のislandの論文を読んでも何となく感じられるのだけど、天才
という言葉がふさわしい、繊細な神経の持ち主らしい。MITで教えていた
ころには、いつもchom先生の存在が上にあって、それがプレッシャーに
もなっていたと聞きました。

Northen Texusでは教えているらしいけど、バリバリ論文をかいている
訳ではないようです。Ross先生も5年くらい前に一度お目にかかったけど
わりかし普通に見えた。80年代最初の頃に日本に来たときは、
「Dr.スランプのあられちゃんの双子の妹が頭からはやしているような
アンテナ」をつけてLGBの解説していた、とも聞いたことあったけど。
250(´∀`):02/09/30 02:37
ぼちぼちいくにょろ
>>231
>行動の「自己流アレンジ
生成が扱ってる言語知識はこんなのとは相当に乖離していると思うにゃ。
>「般化がおこってもおかしくないのにおこらない」
全員が一定の無意識的制約に従うこと、さらにはその制約自体がなぜそのような
ものでなければならないのかの必然性が、刺激般化にゃら反応般化にゃらの考え方
からは導出できそうにないにゃん。実際、これは
>驚くにあたいしない
どころか、驚嘆すべき事実なのにゃ。言語の例えばコミュニケーションのツールと
しての柔軟性に比して、統語的原理の部分で示す頑固さは「ただものではない」のにゃ。
>気象予報士がいちいちはずれた予報ついて原理的説明を求められますかにゃ?
たとえるならどんなに優秀な予報士でも絶対にあたらないこと、ないしどんなに
ヘタレな予報士でも絶対にあたることがあるのは、どうしてにゃ、という問題にゃ。
251(´∀`):02/09/30 02:38
実験、実験と喧しい心理屋諸氏が内観に基づく実験を評価しないのは「実験」に
対する偏った先入観が災いしてるはずにゃ。面倒にゃが、次を引用しとくにゃ。

So why does Pinker think that Chomsky is merely making a claim, whereas the psycho-
linguists are performing a (psycholinguistic) experiment? Would it satisfy Pinker if
Chomsky were waving a Jabba the Hutt puppet in front of the linguistics students?

The メpaper-and-pencil theoreticianモ is performing experiments on language, as much as
Pinker is with Jabba the Hutt. (Jenkins: Biolinguistics, p.30)

>他の学問領域に閉鎖的なチョム信者
そーゆーのはごく少数、言語しか見えてない言語学者はむしろ生成の外側に多数いると
思われますにゃん
252(´∀`):02/09/30 02:56
>>240
Minimal Complianceは一つのターゲットなりprobeについて、制約が1回
満たされれば後は不問、というやつにょろ? 派生的にみると
[ who1 C1 [ t remembers [ what3 C2 [ who2 saw t ]]]]
主節に行く前に、補文Cがすでにattract closestに違反してるにゃ。
ここでのwhat3の移動が違反でないことを保証するには、who2の移動すべき
位置はここではなくもっと上にあるということが先読みされていなければ
ならないことになるように思うにょ。あるいはMCは派生ではなく表示にかかる、
とかにゃ。
主節Cに関してはwho1の移動でMCが満たされるから、後はどうでもいいにゃん。
特にwho2の移動がwhat3の介在で阻止され得るという問題は未然に回避されそうにゃ。

253(´∀`):02/09/30 02:56
Pesetsky 2000を読み返してみたにゃが、covert phrasal movementとfeature
movementの両方を独立して認めている点を使ってなんか言えるかも知れないにょ。
例えば、上のC2は最初、wh以外のfeatureをwho2から引っ張っており、このことで
C2に関してはMCが満たされ、ついでwhat3のphrasal wh移動によりSpec要請が
満たされる、ってな感じかにゃ。wh以外の素性を別に立てる点がいかにもウソ
臭いにゃが、そもそも連続循環移動の中間地点はwh素性以外によるもんにゃ?

254(´∀`):02/09/30 03:02
>>239
>probeにとっても、goalにとっても解釈不可能な素性は認めないという意味での
>functionalism
formal vs. functionalとは全然関係なさそうにゃん。
以前にも書いたけど、素性照合みたいなことが起きているという主張と、それが
解釈不可能な素性を消すためであるという主張は独立してるにゃ。俺個人は後者は
ウソだと思うにゃ。

>VP shellの間にもTを設け、accusativeもTenseに
Tである必要が分からにゃいが、外項を認可するheadと対格付与するheadを独立
させるという主旨にゃら賛成にょる

255(´∀`):02/09/30 03:13
ついでに代返
>>かかりさん、カッサイというのは「ガイシュツ」の新レパートリですかにゃ。
>え、これどういう意味?
わざと読み間違いを定着させる2ちゃん語法の意味にゃん
256かかり助詞:02/09/30 06:07
>ならないことになるように思うにょ。あるいはMCは派生ではなく表示にかかる、
>とかにゃ。
MCではなくてMLCのほうが派生でなく表示にかかるというてもあるニョロ。

Pesetskyのthere構文のACDの判断は、マユツバらしい。あれがfeature mov't
のmotivationだ、というのだからあんまり信用できませんニョロ。

successive cyclicの途中は何らかのEPPってことになるんだろうけど、
EPPってなんじゃろ。もう一つwhがあったら、who thought that Mary bought what?
みたいにin-situになるのはどうすんだろ。Look aheadはなしとすると、
やってみて駄目だったらだめ、OKならOKってこと?

255 なるほど。K-RODさんから「時価」メールがきましたにょろ。
こういうのも2ちゃん「誤報」?
257(´∀`):02/09/30 12:48
>who thought that Mary bought what
PICが正しいとして、whatがmatrix Cまであがれるためには
各phaseごとにwhatがcovertlyにあがっていかなければならないにょろ。
それを要求するEPP素性の存在は次のphaseを見てから評価する
みたいなことをチョムはいってたけど、埋め込みが深くなればなるほど
次のphaseだけ見てもEPP素性を出した甲斐があったかどうかが
直ぐに決められないにょろ。
>やってみて駄目だったらだめ、OKならOKってこと
てなことになりそうでヤな予感にゃん

25819:02/10/01 18:08
>>245
Pesetskyのweb siteでPesetsky & Torregoの新作リリース
259(´∀`):02/10/02 03:53
上で19しゃんも紹介してたGFSS、残念なことになったにゃ
管理人に応援メールしたら返事がきたにゃ
ひょっとして19しゃん…… まあ、いいにゃ
ともかく早く復旧して欲しいもんにゃ

>>256
>Pesetskyのthere構文のACDの判断は、マユツバらしい。あれがfeature mov't
>のmotivationだ、というのだからあんまり信用できませんニョロ。
そのPesetskyとナンタラびっちのmultiple whを付き合わせてみると面白いにゃ。
PesetskyはACDがresolveできるかどうかで、問題の移動がphrasalかfeaturalかを見分け
ようとするにゃ。で、例えば英語のwh-in-situはACDを許すがexpletiveのassociateは
許さないから、前者だけphrasalだというわけにゃ。
一方、びっちゃん(w)はparasitic gapの認可に注目して、ルーマニア語のwh-in-situは
PGを許し、これが(overtな)phrasal移動を示すとすれば、英語のwh-in-situはそのような
移動はしないことになる、と議論してるにゃ。
pre-/post-SOの別を設けない枠組みでPGがSS現象であることをどうやってとらえるのか
も問題にゃが、もし問題の移動がphrasalであればACDもPGもOK、featuralか移動が
そもそもない場合にはどっちもダメ、と言えれば一番きれいな分析になるにゃ。
で、どうやればそんなうまい話しにありつけそうかにゃ?

260あぼーん:あぼーん
あぼーん
261かかり助詞:02/10/02 12:45
259 ややっこしいので勝手に整理させていただきますと、

ペてチャン説: ACDを許すのならcovert phrasal mov't
びっちゃん説: PGを認可するのなら、phrasal mov't

びちゃんが正しいとすると、英語のwh-in-situなんかはPGを認可しないので
phrasal mov'tでない、ということ?ぺてチャンは英語のwh-in-situも
ACDを許すので、phrasal mov'tとしてたけど、やはり判断がおぼつかないらしい
(Ivan Sag (p.c.))。判断おぼつかないのなら、もしかしてwh-in-situは
英語ではACD不可だという判断ならびっちゃんとconsistentですね。
逆にルーマニアンのin-situは(ルーマニアンにもしACDがあるのなら)
ACDを許さないといけない。

で、phaseってのでどうやるかだけど、少し前のframeworkのように
Spell-Outがat the end of each phaseであるとすると、covert phrasal
mov'tなんてないことになるっすかね。あり得るのはovert phrasal mov't
とfeature mov't。で、BEAに書いてあったような、phaseの途中で
Spell outがあるような枠組みでは、covert phrasal mov't after spell outも
overt phrasal mov't after spell outも、feature mov'tもあり得る。
すなわち、ぺてチャンの三通りの移動あり。

PGの認可はS-structureではなくて、overt phrasal mov'tでないとできない。
そういう移動をmotivateするのはuninterpretable featureだとすると、
PGの認可にはuninterpretatble featureが必要ってこと?

まとまりなくてすんません。GFSS本当に残念ですニョロ。私は
何が問題だか理解してないのだけど、例えばPhDをとった、何て情報は
公のものなのだから、どこに載せられてもあんまり文句いえないこと
だけどな。気を取り直して続けてほしい。

262(´∀`):02/10/02 16:15
教育板で見っけにゃ
http://school.2ch.net/test/read.cgi/edu/1005383134/110

110 :実習生さん :02/01/13 21:32 ID:rqwaDsAq
小学校の時、「なぜ電流はプラスからマイナスに流れると思いますか」
という問題に全然ふざけず真面目に
「先生が言っていたから」と書いたら、母親に危うく勘当されそうになった。

入門クラスの最初のツカミに使えそうにゃんw
26319:02/10/02 19:07
>>259
私じゃありません。GFSSの管理人さんには、2chのような生成文法専用の板を
作ってもらえるといいなあ。いろんなスレがあって、読みきれないほどの板がで
きるといいんだけどなあ。読書会のスレなんてみてみたいなあ。GFSSの管理人さん、
ぜひ作ってくれませんか?でも、そんな板が可能なほど人がいませんか。
264(´∀`):02/10/02 19:37
ぺてチャンてのは、暗にぺてんチャンと言いたいんにょ?(w

>PGを認可するのなら、phrasal mov't
そこまでは言い切ってないみたいにゃが、両言語のwh-in-situは違う分析を要求する
ってのがポイントにょろ
feature movementってのはagreeのことだとすれば「移動」を持ち出すまでもないにゃ
で、covert phrasalっつても、これはPFで元位置を発音してるだけで統語構造的には
overt phrasalと同じってことになるにゃ
>PGの認可はS-structureではなくて、overt phrasal mov'tでないとできない
ルーマニアンPGはwh-in-situによっても認可されるから、こいつらは実はovert phrasal
movementがcovertlyに(w)かかっているという事になるにゃん

26519:02/10/02 20:57
ACDやQRのmotivationってC-I interfaceの外側からの要請ってことで
いいんですか?
26619:02/10/02 21:28
あらら、ついに映画ができたみたい

ttp://www.cine.co.jp/chomsky9.11/
26719:02/10/02 21:33
どうやら、日本の映画のようですね、びっくり
26819:02/10/02 22:07
>>254

Kaomoji sense,

>The guiding principle of functionalism:
>The form of a sentence is determined by its meaning (i.e. the communicative
>function of language)
>
>The guiding principles of Formalism:
>The form of a sentence is an algebraic system of rules, that operate largely
>independently of the meaning of the sentence.

ttp://www.linguistlist.org/~carnie/classes/LING505/FallFunc.pdf

It seems to me that Pesetsky's position as relativized extreme functinalism
is relevant to the distinction between functionalism and formalism.
269(´∀`):02/10/03 01:30
>>266
情報ありがとにゃ、京都でも上映するみたいにゃから自転車乗って見にいこうかにゃ
(こないだ駅前にとめてたら放置自転車として撤去されてしまった……京都市ゴルァ!
270(´∀`):02/10/03 01:36
>言語のねもとに最低限の道徳があり、それはテロと対立する。
>チョムスキーからの言いつたえ。
>鶴見俊輔(哲学者)

おいおい……(;´Д`)
271(´∀`):02/10/03 02:16
>>268
I would say that that kind of functionalist point of view is ridiculous and obviously
wrong. As someone who is interested in the form-function correlation, I would argue
that form organizes itself but is then subject to functional selection, meow.
272(´∀`):02/10/04 02:01
11/22にDVD発売らしいにゃ

映画を先行公開

観る

余韻の残るうちにDVD発売

買う

業者(゚д゚)ウマー

273虚無好き:02/10/04 06:55
ついにAA荒らしに手を染めるにゃ。

チョム教徒はつねに「学習モデル」による反証をだせとしつこくいってるが、
出したら出したで、「すでに文法知識を前提としている」とかいって、
すべて難クセをつけてくるに決まってるもにゃー。
反証が出てこないんじゃなくて、もう相手にされてないというのが真相かもにゃー。
_____  __________
    ___∨_______,,,
  /  ∧_∧            ヽ
  |::ヽ ( ・∀・) --|--      ヽ ヽ
  |.::::ヽ(∩  へ ,,_,,_,,,__,,,,, ヽ ヽ
  ヽ:::::::i'''''i (_)          i'''''i
    ヽ::::i_i (_)_______i_i

274虚無好き:02/10/04 06:56
おお、ずれてないもにゃー。
_____  __________
    ___∨_______,,,
  /  ∧_∧            ヽ
  |::ヽ ( ・∀・) --|--      ヽ ヽ
  |.::::ヽ(∩  へ ,,_,,_,,,__,,,,, ヽ ヽ
  ヽ:::::::i'''''i (_)          i'''''i
    ヽ::::i_i (_)_______i_i
275(´∀`):02/10/04 07:09
対抗するにゃ(俺はマカーだからどうせズレるのにゃ)


              ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) <  学習信者の反論まだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        | .佐賀みかん. |/





かかりしゃん、あっちでも「かかり助詞」で書き込むとは根性すわってるにょろ

276かかり助詞:02/10/04 13:30
便乗しよ。
       ☆ チン  〃  ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) <  かかり助詞で書き込んだら直メールが来た。
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        | .青森りんご. |/


277虚無好き:02/10/05 23:47
しょーがないにゃ。正常化するにゃ。

ジャン・ユンカーマン監督の『チョムスキー 9/11』突然の上映中止。理論言語学者ノアム・チョムスキー「帝国主義的弾圧」と怒りの声明。
「知識人の意見が対外強硬主義的であることは事実ですが、こういう時は大体において常にそういう場合が多いということを念頭においたほうがいいでしょう。」
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1031171606/l50
278名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/06 02:27

    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    | >>277廃人薬漬け虚無好きを回収に来ました。 
    |__  ________                    __  ___|
     ,_∨_______       γ===============┐..    V
   . γ;二二二, ll .__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//  \______/ )\ゥアア・・ 
. _  // ∧_∧ |.|| | .|    東京都   .l l,,,,,,,,,,,,,,,,,,\____/ /__\
[_].//( ´∀`).| || | .|           ヽヽ丶    |8|| ̄ / / ̄ヽ  |6|
.└/l__/__  ).| || .|__| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽヽ ヾ-ー「:l|_/ /__∧ ヽ  ||
  |    (_/ [||| --|_________ヽヽ  ゞ |.:ll ./ /;´Д`) ミ. ∧_∧ ポイッ
  lフ  ,------|.l_|二二l_l/ ̄ ̄/l /γ二二..ヽヽ __ヾ |.:|/.    \ヽ⊂(∀`  )ミ
 [ll三// ̄ヽ\|.\===l二二l__l /// ̄ヽ\~ヽヽ_匚|]二||二二二||_.(⊂  )
  └--l .※ ..l ..凵======-l/.l .※ ..l |_l~(\__/~'==l=======l==/y  人
    丶  ./_/   丶_/_/    .丶  ./_/_/ ̄~~丶_/_/_/ ̄ ̄ ̄ (___)__)
     . ̄               .  ̄           
279虚無好き:02/10/06 06:17
                 ┌─┐
                 |も|
                 |う |
                 │こ│
                 │な│
                 │い .|
                 │ニャ .|
      バカ    ゴルァ  │ !!.│
                 └─┤    プンプン
    ヽ(`Д´)ノ ヽ(`Д´)ノ  (`Д´)ノ    ( `Д)
    | ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─□( ヽ┐U
〜 〜  ̄◎ ̄  . ̄◎ ̄   ̄◎ ̄   ◎−>┘◎

280虚無好き:02/10/06 07:28
277で貼った「騙しスレ」もうないにゃん。
釣れたのは>>278のヴォケ一匹にゃ。(あんなAAであげてんじゃないにゃ。)
てなわけで、もう少しいすわるにゃ。つぎはまじめにやるにゃ。
_____  __________
    ___∨_______,,,
  /  ∧_∧            ヽ
  |::ヽ ( ・∀・) --|--      ヽ ヽ
  |.::::ヽ(∩  へ ,,_,,_,,,__,,,,, ヽ ヽ
  ヽ:::::::i'''''i (_)          i'''''i
    ヽ::::i_i (_)_______i_i
281(´∀`):02/10/06 20:05
        ,,------──-- 、._
     ,.-‐''"´            \  ←タマ
   /               ノ( ヽ、
  ./                ⌒   l
  l  ━━━.        .━━━   l
  .|    ●            ●    |     ._______
  l  , , ,               、、、  l   ./
  .` 、     彡 (_人__丿 ミ      /. 。oO(  お絵描きスレ化してしまったモキュモキュ
    /`ー 、__                /|     |   なんか面白いネタないのかモキュモキュ
   /    `'''ー‐‐──‐‐‐---'' '""  |    \_______



虚無しゃん、よかったらこの騙しスレ使うにゃモキュモキュ
http://pc3.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1032099641/

282K-Rod:02/10/06 22:26
楽しそうなので、便乗するにゃ。

チンチンチンチンチンチンチンチンチン ∧チンチンチンチン ∧チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチンチンチンチンチンチン ./  ヽチンチンチン ./  ヽ チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチンチンチンチンチン   / Jし ヽ―――/   ヽ  チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチンチンチンチンチン/  ⌒      G. G.    \チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチンチンチンチン  |    ヽ-=・=-′_______ヽ-=・=- | チン/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
チンチンチン  へ   .|   へ     ヽ   /      語彙論者の反論まだ〜?
チンチンチン 〃\\  \〃\\    ヽ./      / チン \___________
チンチンチン へ〃\\  へ〃.\\          ヽ チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチン  \\〃\\\\〃\\  _       |チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチン .\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  / ̄   ヽ    / チンチンチンチンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチンチン \        / ̄ ̄ヽ        / ̄ ̄ /| チンチンチンチンチンチンチンチ
チンチンチンチンチン \___/      ヽ____/    /  | チンチンチンチンチンチンチンチ
283K-Rod:02/10/06 22:29
てか、楽屋オチにゃが、びっちゃんの論文の批判でも掲載しますかにゃ?

虚無好きしゃん、大丈夫ですかにゃ?
お大事ににゃ。
また、反論楽しみにしてますにゃ。
284虚無好き:02/10/06 23:22
つぎはまじめにやるっていってんのににゃー。このスレ大丈夫なのかにゃー。
ちなみに、心理学者の代弁しているとこで反論されても、戦略的に立場ないにゃん。
「反応般化」とかについては、本家にいくのにゃー。

>233 :没個性化されたレス↓ :02/09/19 00:07
>言語学板の本家「生成」スレで「顔文字vs虚無好き」が白熱
285虚無好き:02/10/06 23:23
あ、「生得スレPART2」にゃ。
286かかり助詞:02/10/07 00:46
人人人  人人
         ___
       /      ヽ   人人人  
     /         ヽ 
人人  /       ●   ● 、       みなさんまじめにおながい。
   /               v l 人人人
  /             , 、_ _人_ノヾ 
人人             ノ 人人
             川川
    人人人 人人 
普段ROMってる素人です。
議論も一段落してるみたいなのでお邪魔させてもらっていいでしょうか?

PROの分析がらみで上記のびっちゃん・まーちんあたりを読んでんですが
最近のコントロールってどうなんでしょ?
HornsteinがLIに載せてたのも結構面白かったんですけど
ちょっと急進的過ぎるかな?ってのが今の感触です。

なにぶん日が浅いもんでθ基準の破棄とか[±tense]とかが
全体の流れの中でどう捉えられてるのかがわからないのです。。。


皆さんお絵かきに飽きたらネタにでも使ってみて下さい。
288(´∀`):02/10/07 19:32
にゃ、こうやってROMしゃんが書き込む気になってくれるのであれば、
常連が揃いも揃ってアフォなことやらかすのも意味があるのかにゃ(無理やり自己弁護

急進的過ぎるといえば、ミニマリストそのものが急進的過ぎるのにゃ。
大した根拠もなくSMTとかブチ上げて、仮にそれが正しければどういう文法理論に
なるのか、と考えてみるテストですからにゃー。
Hornsteinの味方を敢えてすると、narrow syntaxの中に語彙部門から流入する
情報を必要最低限なものに抑えようと考えれば自然に出てくるアイデアの一つだとは
思うにゃ。実体としてあるのはあるsyntactic objectのコピーないしmultiple
occurrenceで、その構造上の位置によって多少異なる(音声・意味)解釈を受ける
だけ、という点でにゃ。

287しゃんは「日が浅い」分だけ、むしろGB理論の呪縛を受けることなく発想を
自由にできるのではないのかにゃ。
ちょうど今日、講義でそんな話しをしたにゃが、科学の進歩は分化と統合の繰り返しにゃ。
GB時代のモジュール文法は分化の段階、そうやって細かい現象領域に切り分けて発見した
個別の文法原理を、その奧にあるより抽象度の高い一般法則によって統合しようとする
のが、現在のミニマリズムだと思うにゃ。
289(´∀`):02/10/07 19:35
ついでに遅レスにゃが
>>244
>この手の議論に認知派のO堀しゃんはかなーり否定的
口でいってることとは正反対に、認知のセンセたちのほうが言語を特別扱いしたくて
しょうがないんでは、という印象を俺は前から持ってるにゃ。
例えば領域固有性ってのは、ある対象をある角度やレベルから見た時には存在し、別の
角度やレベルでは消えるようなものだと思うにゃ。
そのレベルを仮にミクロ・メゾ・マクロと三分すると、固有性はメゾレベルでだけ表出
するんだと思うにゃ。で、GBまでの生成はこのメゾレベルでの話しだったのに対し、
認知はマクロレベル、ミニマリストはミクロレベルでこれを切り崩しつつあるのだと思うにゃ。

290287:02/10/07 22:22
>にゃ、こうやってROMしゃんが書き込む気になってくれるのであれば、
>常連が揃いも揃ってアフォなことやらかすのも意味があるのかにゃ
もろにこれにひっかかったカタチです。

確かに、「語彙部門から流入する情報を必要最低限なものに抑え」るには
むやみにPROを想定するのは避けるべきだと思います。
素人だからこそ余計にそう感じるのかもしれませんが。。。

白状しておくとそもそもコントロールに興味を持ったのはHornsteinの論文が
とても新鮮に感じられたからなのです。でもその後他の文献を読んでいくうちに
あれ?あれ?という感じでPROを想定する立場に戻ってしまった状態ですね。

実体としてのPROの存在は認めたうえで、その認可環境を
(tenseなりs選択なりを使って)もっと絞れるんじゃないのかな?って
考えながら勉強しております。
291(´∀`):02/10/08 02:03
実をいうと俺自身AAで遊ぶのは結構好きなほうにゃ


              ∧_∧  
        ナデナデ (´∀` )<チョム映画、大阪でも公開だってさ、よかったね〜
    _/ ̄ ̄ ̄ ̄\⊂( ∪ ) 
 煤Q    ∪ ´∀`)(_(_)
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ モキュモキュ

292(´∀`):02/10/08 05:43

>その後他の文献を読んでいくうちに
>あれ?あれ?という感じでPROを想定する立場に戻ってしまった
このあたりを具体的に書いてくれると話しがしやすいにゃ。
「語彙部門から流入する情報」は回りくどい言い方にゃったけど、要するに
pre-syntacticなlexical itemとはどんなもんでさえあればいいのか、ということにゃ。
LI = feature bundleとして、例えばheとhimの違いは格素性の値だけだとするにゃ。
初期MINはむしろ語彙論的な立場を採っていてLIの段階で格素性まで指定されている
と見ていたから、he/him(に対応するfeature bundle)は別個のLIでなければなら
なかったにゃ。しかし最近は、nominal側の格素性は統語計算の中で値が指定される
と考えているから、両者の違いは統語的にしか出てこないはずにゃ。もちろん音声素性
はmorphologyでこの格素性の違いを見ながら後から指定されると考えれば、にゃが。
293(´∀`):02/10/08 05:44
つまりhe/himはLIとしては区別不可能ということにゃが、これを拡張すると、PROと
he/himの違いも同様で、あるfeature bundleがnull Caseを指定される環境に生じた場合に
それを便宜上PROと呼んでいるだけであって、LIとしてPROを別個に用意しておく必要はない、
と考えることも可能になると思うのにゃ。

Hornsteinでいうと、PRO=traceというだけでなく、そのどちらもがfeature bundleの
コピーをその統語構造上の分布によって便宜上分けただけのものなのであって、traceの
独自な実体性も否定することになるはずにゃ。
294(´∀`):02/10/08 05:51
もっと過激なことを言うとにゃ、あるfeature bundleをhimと発音すべきかhimselfと
発音すべきかの選択は、束縛原理に一部左右されることになり、その意味で束縛原理は
むしろPF側の解釈原理だという見方も出てくると思うのにゃ。コピーがそのまま発音
できないのも、もちろんこのコピーを音声的に具現化するための格素性の値がないという
ことにもよるにゃが(cf. John was killed t/*John.)、原理Cの違反になるからという
側面もあるのではないか(cf. John saw himself/*John)、と思うのにゃ。

295287:02/10/08 23:29
丁寧なレスありがとうございます。
すごい勢いで知識が入ってくる感があって若干溺れ気味です。
やっぱり時期尚早だったようですね。。。
めげずにもうちょっと頑張ってみます。

>nominal側の格素性は統語計算の中で値が指定される
>と考えているから、両者の違いは統語的にしか出てこない
ということは、anaphoraはNUMの段階ではまだCase-freeな状態で、
その形態は統語的に指定された格を踏まえてPFで決定される。
で、PROもその現れ方の1つに過ぎない。かも知れない。

…私の解釈あってます?

296287:02/10/08 23:30
ただhe/himとPROを区別しないことと、PROとtraceを区別しないことは
真っ向から衝突しませんか?
(単純に三段論法を組むとhe/himとtraceの区別もなくなりますね。
 どっかでそんな論文も読んだことあるような気が。。。)

293で書かれている通り、前者はあくまでLIとしてNUMに関わってくるもの、
後者は統語計算上のコピーであってNUMには関わらない、と理解してるのですが。
297K-Rod:02/10/09 00:52
>>291
本当ですかにゃ?じゃ、私は映画を見に行きますにゃ。

287しゃん、なんだか一生懸命さが伝わってきて好印象にゃ。
私もDQNなので、よろすくにゃ。

GBまでの枠組みでは、代名詞、再帰代名詞、PRO、traceなどを
仮定することでいろいろな現象を発見することができたにゃが、
今度はそれをいかに一般的、simple & elegantな方法で統一的に
説明できるかという試みの1つだと思ってにゃ。

これらを統一的に説明できる可能性としては、上記の顔文字先生の
方法が挙げられると思うにゃ。例えば、MPではderivational modelを
用いているのを利用して、narrow syntaxでlocallyにcheckされたものが
再帰代名詞として音声化され、locallyでなければ代名詞化されるとかにゃ。

個人的には代名詞やtraceはvariableの可能性も捨て難いと思うにゃ。
例えば、John killed himselfではJohnがoperatorで、himselfがvariable
とかにゃ。

ところで、恥ずかしいにゃが、ROM化ってどうするんですかにゃー?
298かかり助詞:02/10/09 04:06
ROM化って書き込まないだけのことでないの?Read Only Memberの
acronymよね。私はしばらく多忙であり、ROMしてますた。PROの話は
concepts and consequencesの空範疇のお話を思い起こさせますニョロ。
たくさんの問題をはらんだ問題ですニョロ。

>ことにもよるにゃが(cf. John was killed t/*John.)、原理Cの違反になるからという
>側面もあるのではないか(cf. John saw himself/*John)、と思うのにゃ。

しかし、これではHe seems t/*he to be honestとかもあるから、束縛原理
だけのせいには仕切れないニョロ。

そもそも、GB理論のPROの定理(ConditionAとBを満たす->incompatible->
GCを持たない->gevernされない)なんてのは結構いい加減なものだったニョロ。
何か難しそうなのに、分かった気分になるから結構うけたのかも。

今のnull Caseのお話も説明になっているのかビミョーな感じがあります。
「toはものによりnull Caseを与える」ってのだけでは、事実をそのまま
いっているだけでないですかね。今日は眠いから頭が動きません。
299(´∀`):02/10/09 04:14
>He seems t/*he to be honest
これは
>コピーを音声的に具現化するための格素性の値がない
場合にゃん

300(´∀`):02/10/09 04:14

              ∧_∧  
        ナデナデ (´∀` )<大阪では12月公開だってさ、やっぱ京都に観に行こ〜か
    _/ ̄ ̄ ̄ ̄\⊂( ∪ ) 
 煤Q    ∪ ´∀`)(_(_)
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄300ゲト モキュモキュ

素朴な疑問やけど、顔文字氏っていつ寝てんの?
302(´∀`):02/10/09 04:50
>>295
あってるにゃ

>>296
>he/himとtraceの区別もなくなります
そうなるにゃ
統語的実在としてはfeatureのbundleだけで、それがどういう音声化を受けるか
受けないかは全部後の話し(late insertion)、と考えれば、特に(再帰)代名詞や
PRO/traceだけを云々する理由もなくなるにゃ。

>>301
授業中(ウソ
だいたい朝10時〜昼1時、あとテキトーに仮眠(長生きせんにゃ

303(´∀`):02/10/09 08:46
てなわけでまだ起きてるわけだけどにゃ、へぼなっちなニュースを
虚無しゃんにプレゼントするにゃ
http://www.sciencenews.org/20021005/mathtrek.asp
304虚無好き:02/10/09 12:48
じゃーお返しにゃ。

> 最初の8小節は
>「どうだい人間たち。元気にやってるかい」
>(3.1415926535897932384626433832を聞く)…そう親しげに神が語りかけてきます。

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/haselic/pi/pai.htm#kyoku
305虚無好き:02/10/09 13:11
息抜きにまた寄らせてもらうかにゃ。

最近あった円周率を3にすることに関する議論をみていると、
どうも数学が、(たとえば自然科学のように)現実上の「世界的」知識を扱っているとみなすひとが非常に多いことがわかったにゃ。
円周率が(3とか2.5とか)定数であるような空間が、どのような条件をみたさなければならないか、わたしには即座にはわからないけど、
いずれにせよ、ぱっとみ定数と変数をわけて表記する慣習がないんだから、いずれπになるんだからいいにゃんとか思ったにゃ。
(なんていってみても、求積問題が実用的に考えられている限り虚しいけどにゃ。)

とにかく、現代数学では「三平方の定理」は、現実上の正確無比な直角三角形はおろか、
理想化された直角三角形の「イデア」さえも必要としないのにゃ。
これは、数学が直観intuition に直接依存しないで、「手続き」の集合とみなされるからにゃ。
現実世界における真偽はもちろん、理性にとって「明証的」であるということにも、直接カンケイはないのにゃ。
直観的表象は「無用」とさえいえるのにゃ。数学はすでにモノかココロかの問題から、はるかにへだたった感があるにゃ。

このスレにも、数学が自然科学に「近づく」とかなんとか、わたしには不可解な、微妙な発言があるので念のためいっておくにゃ。
チョムスキーも数学的真理を自然科学的真理の暫定性と同列に扱ってたにゃ。
わたしはそういう見解をとらないにゃ。

数学的整合性と「刺激貧困」の議論とはこれまた微妙につながるにゃ。あとはつづく、かどうか知らんにゃ。
306虚無好き:02/10/09 13:13
おまけにゃ。            __,,,,_
            /´      ̄`ヽ,
            / 〃  _,ァ---‐一ヘヽ
         i  /´       リ}
          |   〉.   -‐´ `'''ー {!
          |   |   ‐ー  くー |
           ヤヽリ ´゚  ,r "_,,>、 '}
         ヽ_」     ____  !
          ゝ i、   ´ ニ `丿
              r|、` '' ー--‐f´
         _/ | \    /|\_
       / ̄/  | /`又´\|  |  ̄\
   皇太子様は「学習理論」による反論を考えておられるご様子です。
307(´∀`):02/10/09 17:37
不敬罪でタイーホされんようにするにゃ

今度は騙しリンクではないのにゃ……(´・ω・‘)ショボーン
>どうだい人間たち〜
はお笑いにしてもにゃ、人間がランダムな記号列の中に音楽的旋律を見つけることが
できるのはそもそもどうしてなのか、ということならばUGや生得説の議論に直結する
だろうにゃ。これはヒトにとって音楽ではない、という直観とこれは人間言語ではない
という直観は深〜いところでは繋がっているのかも知れんにゃ。言語が音楽から進化
したと短絡的に論じるのではないにしてもにゃ。

>チョムスキーも数学的真理を自然科学的真理の暫定性と同列に扱ってたにゃ
これの醤油、ではなくてソースはどこにゃ?
308(´∀`):02/10/09 17:49
>>298
>「toはものによりnull Caseを与える」ってのだけでは、事実をそのまま
>いっているだけ
これ自体は「Vにも格照合(ないし付与)するものとしないものがある」と
いうのと大差ないにゃ。問題はTにしろVにしろ、格付与するものをどうやって
見分けるのか(どういう自然類なのか)をはっきりさせることかにゃ。
で、その可能性は反語彙論のほうが高そうかにゃ、と。結局、語彙主義は
そのような単語がある、という観察を述べる以上のものではないにゃ。

それから
>He seems t/*he to be honest
はCondition Bにより、pronominalではあり得ないことが保証されますにゃ
加えてCaseがないのでovert anaphorにもなり得ず、traceとして解釈されるしかないにゃん
309・・:02/10/10 03:14
はじめて書き込みます。まだまだ勉強中の学生です。
質問なんですが、ただ理解できてないだけかもしれませんが、
自分で考えていてもよくわからないので。

チョムスキーが言うようにLF、PF双方にFIを仮定すると
言い間違いはどうして生じるんでしょうか。

もう一つは、LF、PFについては、まだわからないことが多い
と言っていますよね(?)。でももしそうだとしたら、
Legibility Conditionはどのように解釈したら良いんでしょうか?
わかっていないものから何が要求されるかがわかるんでしょうか?
310虚無好き:02/10/10 03:50
>これの醤油、ではなくてソースはどこにゃ?
いちおう、「どつかれる」ことを前提としてるのかにゃ?めんどくさいにゃ…
                   _ _     .'  , .. ∧_∧
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     ( >>307
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/

ハードコア自然科学の方法論である「ガリレアンスタイル」への言及はあちこちでみかけたけど、
ガウスやヒルベルトが「ガリレアン」であるとの発言は、このあいだのインタビューではなかったかにゃ。
まあ、総合的な判断です蟹ゃ。
「幾何学的表象の意味論」については、次を参照にゃ。
http://members.tripod.co.jp/maruheso/aadic/index.html

音楽については、次回にゃ。ZZZ
311(´∀`):02/10/10 06:35
>>309
質問の意図がいまいち理解できてないにゃが……「いいまちがい」ってのが調音側の
運用系における誤作動だとすれば、言語側からのinstructionが完璧であっても、
それをいつも正確に実行できるわけではなくて当然だと思うにゃが。
文字通りのslip of the tongueから運動制御系の障害までさまざまなレベルで命令の
遂行を妨げる要因があるにゃ。
それからlegibilityは言語側からの命令が可読でなければならないというだけで、
運用系にとって十分だといってるわけではないにゃ。実際の意味・音声解釈には
言語以外の認知機構の参与が大きいにゃ。
「要求される」というのも比喩的な表現だと思うけどにゃ、音と意味を繋ぐ系と
して最適に設計されているのだとしたら、その系が出す命令にはバグが一つもない
はずだ、という程度の推測なんではないかにゃ。
……なんか答えになってないにゃ。かかりしゃん、タッチにょろ。
312(´∀`):02/10/10 06:36
虚無しゃん、>>306のAAだけどにゃ、これやっぱりヤバいみたいにゃ
これ貼った奴が次々にIP特定されて公安関係者の訪問を受けてるらしいから
虚無しゃんも気をつけるのにゃ……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
詳細はここにゃ↓
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Keyboard/4234/gallery.html

気が早いけど次スレのタイトル考えました。

「顔文字しゃんとゆかいな仲間たち ぱーと4」
314287:02/10/10 08:22
>>297K-Rod先生、暖かいお言葉(と受け取っていいんですよね?
ダメって言われてもそう受け取っちゃうことにします。)
素人臭をプンプン漂わせながら頑張らせて頂きます。

>>302>>308顔文字先生、どうも納得しきれないんですが私が>>296で挙げた矛盾は
どう考えていらっしゃるのでしょうか?(不理解をお許し下さい。
“PROとしての”実在性を破棄して単一のanaphoricな要素と扱うまでは
いいのですが、それをコピーと見なしてしまうとまずCaseに問題が出てきます。
@コピーと考えると、
 John killed himself.では [killed John]→John [killed John]で、
 下のJohn(のコピー)はPFでhimselfとなる。
 あきらかにCaseに問題ありですよね。
ALIと考えると、(@はここで話してるanaphoric要素全般とする
 [killed @]→John [killed @]で、PFで@→himselfとなる。
 もちろん@は統語操作上でCaseの値を決定したうえで。
ただこうすると、anaphorと同一LIであると考えたpronominalが説明できない。
@=Tomとして同じ操作をすると、[killed @]→John [killed @]で、PFで@→himとなる。
LFはどうやってanaphorとpronominalを識別するのでしょう?
315287:02/10/10 08:23
これらを考えると、「極力道具立てを少なくする」なら
むしろ{anaphor,PRO,trace}群と{pronominal}群に分かれそうです。
前者は統語上のcopy、後者はLIとしてpre-syntacticな要素。
anaphor・PROのCaseに関しては修正が必要となります。
Obj位置に現れるanaphorとSubj位置に現れるPRO、なんていう平行性も
面白いのかもしれません。(エラソーニ

煩雑になりましたが、結局私がひっかかっているのは{anaphor,pronominal,PRO,trace}をまとめ上げた場合、
それらをcopyとするかLIとするかによるCaseの扱いについて、ということです。

根本的な勘違いしてる気がしてきた…。指摘して下さい(ペコリ
316(´∀`):02/10/10 09:18
どこが矛盾なのかがちょっと分からんのだけどにゃ、元位置で対格付与されたJohnが
その対格を持ったままコピーされ、今度は主格を付与されるので(chainとして見たとき)
格衝突が起きる、ということを気にしてるのかにゃ?
それは格素性をどう扱うか次第にゃが、元位置で発音することで格情報が解釈・消去
されるので移動先での衝突は起きないと考えることもできるにゃ。同じようなことが
θ-roleについても問題になるはずで、元位置とは別のθ-roleを移動先で付け加えていく
ことになるにゃが、これと同じような解決策でいいのではないかにゃ。

もう一つは、移動という考え方をやめにして、同一の素性の束のコピーを複数の統語位置に
直接mergeすることにゃ。移動というのはこのmultiple occurrenceを出す一つの方法に
過ぎないんだからにゃ。すると
 [IP John-1 I [vP John-2 v [VP killed John-3 ]]]
みたいなことになって、このうち音声化に必要な格情報はJohn-1とJohn-3に対して
与えられるのでこの2つが具現化する、またbinding theoryにより、この場合John-3は
himselfと具現化される、ってな具合にゃ。
 [IP John-1 I [VP John-2 v [VP thinks [CP [IP John-3 is [ John-4 guilty ]]]]]]
ではJohn-3は格情報とBTによりheと発音されるにゃ。

317(´∀`):02/10/10 09:21
>@=Tomとして同じ操作をすると、[killed @]→John [killed @]で、PFで@→himとなる
にゃ? この場合は John killed Tom にしかならんにゃ。ここで議論しているのは
bound pronominalの場合で、deicticな代名詞は何かのコピーではないにゃ。

>LFはどうやってanaphorとpronominalを識別するのでしょう
識別する必要はないにゃ。PF側でhimと発音されてようがhimselfと発音されてようが、
LFは何かのコピーとしてしか見ておらず、その解釈はbound variableで一定なのにゃ。
 Lx x killed x
 Lx x thinks x is guilty

>むしろ{anaphor,PRO,trace}群と{pronominal}群に分かれそうです。
{anaphor,PRO,trace,bound pronominal}群と{unbound pronominal}群になるかにゃー


今日はもう寝るにゃモキュモキュ

318(´∀`):02/10/10 09:24

       r ⌒ヽ
      (´ ⌒`) プシー ! シュー!
          l l
   カタカタ ∧_∧  
     (・∀・#)< なにが省略されてんのさっ!
   _| ̄ ̄||_)_  
 /旦|――||// /|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
 |_____|三|/

319あぼーん:あぼーん
あぼーん
「まだ2chにこんなスレッドがあったのか・・・」

不正アクセス禁止法が可決されてから十数年・・・。
名誉毀損による最初の判例が下されてからというもの、
日本はアメリカと並ぶ訴訟大国となった。
ちょっとでも批判的な文言を書き込めばすぐに訴えられ、
それに対して控訴するという泥試合が各所で繰り広げられていた。
完全匿名で自由な書き込みができる巨大掲示板群サイト
「2ちゃんねる」も、かつてのそのなりを潜め、
今ではコテハンによるダラダラとした馴れ合いの駄文が
モニターを埋め尽くす毎日である。

しかし、このようなスレッドが立った事実を目の当たりにし、
われわれは不快感よりも一種の感動を禁じえなかった。
「法に縛られない自由な精神の持ち主がまだいるんだ」
まだまだ日本も捨てたものではない・・・。
われわれは、1の若さ故の言動に敬意と畏怖を感じた。
今ここに尊敬の念をもって、1に「厨房」の称号を贈ろう。
321かかり助詞:02/10/10 13:12
>308 (どういう自然類なのか)をはっきりさせることかにゃ。

というのは究極的には子供がどうやってどのtoがnull Caseを与えて
どれが与えないかをfigure outできるのか、ということニョロね。Roger
Martinちゃんの「補部のVPをsluiceできるものがnull Caseを与える」
ってのは、「説明」というよりは「違う現象が同じ自然類にreferしている」
という観察に過ぎない気がします。GB理論が発見した「説明」というのは
その一つ奥にある、「なぜ子供が違う現象が同じ自然類をreferしているという
結論に達せられるのか」ということだと思うのですがね。

それからhe seems he to be honestの話は、ようやっとカオモジ師のいっている
ことが分かったような気がするニョロ。私は「格照合」の話があればBTのほうは
redundantになうのでないか、とおもっていたけど、もしかすると、BTをPFの
発音に関するconditionとすれば、格照合の方はもしかしていらないかね。

ところでcondition Aはなんとなくderivationでやりたい、という気もするニョロ。
Bなんかとは別のレベルであてはまる、ようだしぃ(Belleti&Rizziから顔文字師
論文参照)。

いい間違い、ってのはタッチされてもニョロ。要するに私の新しいiMacのCPU
が完璧な計算しても、メモリーが足んなかったりして誤作動するみたいなもんでしょ。
ちなみに私のimacは52mbほど足しました。から、メモリーの問題はないけど、
もしかしてマニアックなウィルスに感染するかもしれん。そういうほかの要因
によっていい間違いなんてのは生じるのでしょ。さてと、もう寝よ。あっしは
よく食い、よく寝る人なのでした。
322(´∀`):02/10/10 15:15
>BTをPFの発音に関するconditionとすれば、格照合の方はもしかしていらないかね
heかhimかの選択は格素性によって決まるから無理ですにゃー
323名無し:02/10/10 19:07
名古屋大学の英語学は生成ヲタなんですか?
東北、筑波、都立、名古屋はそうだろう
325名無し:02/10/10 21:35
でも名大の院詞の面接で、「特に生成文法が・・・」みたいなこと言ったら
イヤな顔された。

大阪大学もそうですよね。
326名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/10 21:43
>>323
やめとけ、絶対見てるぞ、上の4つは
327名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/10 22:01
大阪は認知だろ?ちがうか?
328名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/10 22:03
>>325
よくわからん
329:(´∀`) :02/10/10 22:09
すいません。質問させて下さい。
は格が先行詞で指示語をCーCOMMANDしないツリーと、
に格が先行詞で指示語をC−COMMANDしないツリーは書けますか?
330名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/10 22:11
329は本物なのか?
なんか変な言葉使いだが
331名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/10 22:44
>>329
にせものだな!
332名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/10 22:49
>>325
ヲタの一員になれたの?
333(´∀`):02/10/10 22:57
329は偽物にゃ、当たり前だけどにゃ
しかしフツーの文体で書いて「変な言葉使い」と言われてりゃ世話ないにゃー(w
>>329
「指示語」とは照応語のことにゃ? 具体的な例文出したらかかりしゃんが考えてくれるにゃ
334K-Rod:02/10/11 00:17
>>314
顔文字せんせやかかりせんせと同列に扱うのはやめてほしいにゃ。
あたしゃ、生成始めてやっと2年くらいのしょぼしょぼ学生にゃ。
てか、そろそろこうやって逃げ道作るのは辞めんといかんにゃ。

ところでMartinちゃんは、Caseってのは、probeにとって何かの統語物を
goalとしてvisibleにするものだってtalkをしてましたにゃ。
Case-valueってのは、chainがphase levelでevaluateされた時にdistinct
argumentの発生を区別するのに機能するそうにゃ。

結論があったので書いときますにゃ。
There is no PRO, null Case, or special control module of grammar.
Obligatory control is an instance of two active goals falling in
the search domain of a single probe; one-to-many probe-goal Agree
relations in a given phase->chain integration.
'Chains and Interpretation.' Roger Martin (to appear)

かかりせんせ、そのBelleti&Rizziの出典をおしえてほしいですにゃ。
m(_ _)m(ぺこり)
335名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/11 00:37
>>323>>324>>325

誰かばれるよー
336(´∀`):02/10/11 05:16
代返するにゃ
Belletti & Rizziったら超有名、Psych-verbs and theta-theory. NLLT 6. にゃ
たいがいの心理述語、逆行束縛関係のペーパーでreferされ(今では)こき下ろされてるにゃ。

>ところでMartinちゃんは、Caseってのは、probeにとって何かの統語物を
>goalとしてvisibleにするものだってtalkをしてましたにゃ。
これはチョムも言ってたことにゃ

>Case-valueってのは、chainがphase levelでevaluateされた時にdistinct
>argumentの発生を区別するのに機能するそうにゃ。
こっちはUriagerekaかにゃ

以前に某所でウリしゃん・マーチンしゃんにカラオケ接待したら、ウーちゃんは初めてだというのに
大ノリでマイク握って離さんかったにゃ。マーちゃんはカラオケが嫌いみたいにゃった。

337(´∀`):02/10/11 05:18
ここの51で「まんじゅう顔」とか書いてるのは虚無しゃんにゃろ!?
http://life.2ch.net/test/read.cgi/psy/1030447135/-100

33819:02/10/11 07:12
>>334
K-rodさん、

あらら、ついにMartin,PROやnull Caseあきらめちゃったんですか?
339かかり助詞:02/10/11 08:47
ウリちゃんはカラオケ好きなんですか。結構物静かな人かと思ってた。
前に某所で一緒に鍋したにょろ。カラオケなんてもう何年もいってないにゃ。

Binding at PFでreconstructionなんかどうやるか考えたら面白いと思うの
だけど、今日は他にやることがあるから考えないことにしよ。
340名無し:02/10/11 11:21
325ですが、十年ぐらい前のことなので大丈夫です。
>>340 ますます特定されるのでは…。
342あぼーん:あぼーん
あぼーん
3431 ◆QoVuNWCdmE :02/10/11 16:43
言語学をかじり始めたショボイ学生です。

生成文法で言われている言語能力(文法)についての素朴な疑問。
人間の頭の中にある文法がwell-formedな文しか生成しないような
ものなら、どうやって言語学者が作るような非文を、人間は生成
できるのでしょうか?より一般的な記号操作能力によってでしょうか?
もしそうなら、記号操作能力と言語能力の違いってなんなんだろう?

素人のショボショボ質問にどなたか答えていただけませんでしょうか?
344 ◆QoVuNWCdmE :02/10/11 16:52
「1」って書いてしまった。。。
「1」を取り消します。
345(´∀`):02/10/11 20:38
>>343
にゃ、すごくいい点ついてると思うにゃ
よくは分からんけどにゃ、言語学者の場合、自分が検証にかけたい制約や条件の仮説が
はっきりしているので、意図的にそれに反するような例をでっちあげることができる
のではないかにゃ。自然言語ではないもの、自然言語には見られない特性を持たせた
ものという意味で、そのような非文法文は人工言語に属するものと言えるかも知れんですにゃ。
そのような人工言語ももちろん、343氏のいう「より一般的な記号操作能力」の範囲内に
あるからそもそも可能になっているにゃが、自然言語としてはあり得ないということにゃ。
つまり、自然言語能力は汎用記号操作能力の内の限られた部分しか利用しておらず、
だからこそ言語能力と記号操作能力は同じではない、言語能力には他からはfollowしない
独自の制約が加えられている、ということで、むしろ言語の領域固有性が支持されることに
なると思うのにゃ。
もっと複雑な記号操作ができるのに、言語についてはその能力が普遍的に制限されている、
とすればなおさら、そのような制限を学習や般化に帰することには無理があるように思う
にゃが、どうかにゃ?
346名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/11 21:41
「できる」という動詞は「do」の可能を表す動詞であって決して「make」の可能を表す動詞ではないのである。
したがって、当然のことながら「私はこのHPを有名にできる」(正しくは「私はこのHPを有名に成せる」となる)という表現は誤りである。
347K-Rod:02/10/11 23:39
>>Case-valueってのは、chainがphase levelでevaluateされた時にdistinct
>>argumentの発生を区別するのに機能するそうにゃ。
>こっちはUriagerekaかにゃ

さすがですにゃ。
この部分は2人の共同研究の箇所ですたにゃ。

>以前に某所でウリしゃん・マーチンしゃんにカラオケ接待したら、ウーちゃんは初めてだというのに
>大ノリでマイク握って離さんかったにゃ。マーちゃんはカラオケが嫌いみたいにゃった。
マーちゃんはおとなしそうな人ですたにゃ。ちょこっとだけ話をしましたにゃ。
(半分英語、半分日本語)ウーちゃんはカラオキ接待が有効、と覚えときますにゃ。

>Binding at PFでreconstructionなんかどうやるか考えたら面白いと思うの
>だけど、今日は他にやることがあるから考えないことにしよ。
meow!そういや、WCOとQRがまず立ちはだかりそうな関門ですかにゃ。
ちょっとこれを考えてみたいですにゃが、

>Belletti & Rizziったら超有名、Psych-verbs and theta-theory. NLLT 6. にゃ
>たいがいの心理述語、逆行束縛関係のペーパーでreferされ(今では)こき下ろされてるにゃ。
顔文字先生、ありがとうございますたにゃ。
referしたやつを自分が読んでたことをすっかり忘れてますたのにゃ。

恥ずかしいので逝ってますにゃー。

348 ◆QoVuNWCdmE :02/10/12 11:41
>>345 (´∀`)先生、レスありがとうございます。

> 言語学者の場合、自分が検証にかけたい制約や条件の仮説がはっきりしているので、意図的にそれに反するような例をでっちあげることができる

この部分を私なりに解釈してみますと、非文を作る際に人間がやっていることは、

まず言語能力を用いて産出された(文法的な)自然言語発話を、一旦ただの記号列と捉え直し、今度は一般的記号操作能力(とその言語学者が関心を持つ自然言語の制約に関する知識)を用いて、意図的にその記号列を(その制約に違反する)非文に作りかえる、

という感じでしょうか?
だとすると、最初に文法的な文を産出するために使った言語能力と、それを非文にかえるために使った一般的記号操作能力とはどういう関係にあるんだろう?それら2つの能力には共通部分があるのか無いのか、もしくは、一方がもう一方と包含関係にあるのか無いのか?

(´∀`)先生の以下の発言からは、

> つまり、自然言語能力は汎用記号操作能力の内の限られた部分しか利用しておらず、

自然言語の制約 ⊂ 一般的記号操作の制約

という関係が成り立つ、というように解釈できるのですが、素人考えではむしろその逆、

自然言語の制約 ⊃ 一般的記号操作の制約

か、もしくはほとんど共通部分がない

自然言語の制約 ∩ 一般的記号操作の制約 ≒ φ

という気がします。

的外れな発言だったらすみません。
349(´∀`):02/10/12 16:21
にゃ?
>自然言語能力は汎用記号操作能力の内の限られた部分しか利用しておらず
ってのは
>自然言語の制約 ⊃ 一般的記号操作の制約
の意味で言ったのにゃ。348しゃんのいうように
>自然言語の制約 ∩ 一般的記号操作の制約 ≒ φ
であれば、言語の領域固有性がなおさら支持されますにゃ。

逆にある特定の目的で作られた人工言語なら
>自然言語の制約 ⊂ 一般的記号操作の制約
ということもあり得るかもしれんにゃ。
たとえばparasitic gapを一切許さない人工言語にゃら、その点では自然言語より
制約がきついと言えるにゃが、PGの認可条件なるものを必要としないという点で
はむしろ文法としては簡潔なのかも知れにゃい……とか考えると短絡的に制約の
大小を語ることに問題がありそうにゃが。

350(´∀`):02/10/12 16:24
>自然言語の制約 ⊂ 一般的記号操作の制約

>自然言語の制約 ⊂ その人工言語の制約
のつもりにゃった。

仮に
>自然言語の制約 ⊃ 一般的記号操作の制約
が成り立つとして、言語進化についてどういうことが想像できるだろうかにゃ。
言語の発生に先行して存在していたはずの汎用記号操作能力の内の一部だけが
言語にも流用された、のか、言語発生後、汎用記号操作能力はどんどん拡張
したのに、言語だけは発生以来大きく変化することなく現在に至っているのか……
生成の「言語は進化しなかった」という主張はこの最後の意味ですがにゃ。
351あぼーん:あぼーん
あぼーん
352あぼーん:あぼーん
あぼーん
353名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/13 01:48
http://www.zdnet.co.jp/news/0210/11/nebt_16.html
http://ocw.mit.edu/index.html
http://www.hyuki.com/yukiwiki/wiki.cgi?MitOpenCourseWare

MITの全授業を公開っていうの既出?
宮川繁氏もなんか関わってるらしいけど
354(´∀`):02/10/13 02:28
引き出しが多いのに素直に感心させられるにゃ>meow川しゃん

355名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/13 04:46
生成文法初学者の4年生です。
今授業でtheta theoryをやってるんですけど
John gave Mary a letter
では、Maryにgoal,recipientの2つtheta-roleが付与される気が
するんですけど、何か間違ってますでしょうか。
それから
John is honest
のJohnにはどういうtheta-roleが何から付与されるのですか?
356 ◆QoVuNWCdmE :02/10/13 10:24
>>349, >>350
(´∀`)先生、ありがとうございました。
もう少し自分で考えたいと思います。
今後もよろしくお願いします。
357名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/13 10:32
>>355
テキストに書いてないですか?
即席の答えを求めちゃダメダメ
358かかり助詞:02/10/13 11:23
前にM川先生に「先生はコンピュータどれくらいに一度取り替えるんですか」
って聞いたら、「だいたい2か月に一回」っていってイタニョロ。
M川先生もMac Addictだけど、あっしはその2か月使用後の機械でも
時折横流ししてほしいと思ったもんだ。

MITの授業がWEBでみれるのって、すごいニョロ。Chom授業なんかも
これでcambridgeまでいかなくってもみれるんだ。まあ、「木曜の
午後はMIT」ってのは授業そのものよりも社交場的な意味合いもあるから
chomが教える限りいく人はいくでしょうけど。

これから大学はどんどん、こういう新しい授業形態をとっていかないと
ならなくなるっすかね。ガキの頃の夢物語にあった、「未来世界では
テレビ電話で自宅で授業」ってのが現実になりつつあるんだ。
それでも、実際の教室に学生がきて、アイコンタクトとりながら
やる授業の方がいいと思うのはあっしが頑固者だからでしょうか。

John is honestはisはassignしないね。と、中途半端な答えだけして
逃げてみるテスト。
359(´∀`):02/10/13 18:45
俺もMITでのmeow川センセの授業に出してもらったことがあるニョロ
廊下を軍服姿の兵隊しゃん(空軍?)が歩いててモノモノしい雰囲気だったのを
覚えてるニョロ
MITは以前は学内のPCはMacだったのがその後IBMだかに総入れ替えになったという
噂を聞いたにゃが、今はどうなってるにょ?

>>355
昔から「どういうθ-roleなのかではなく、θ-roleの有無が重要」みたいな言い方を
してたにゃが、その理由の一つは個々のθ-roleのspecificationがかなり恣意的だから
かと思うにゃ。
>Maryにgoal,recipientの2つ
ってことにゃら、JohnはAgentかつSourceということにもなるにゃ。
さらに John sold a book to Mary for 10 yen とかにゃら、金の移動については
John = goal、Mary = Sourceになるにゃ(Jackendoff?)

精緻な主題関係の記述は言語の外側、post-LFの概念構造でやらざるを得ないように
思うにゃ。統語構造にはどの程度のθ情報がエンコード済みなのか、あたりが当面の
課題かにゃ。macro-role的なものの区別だけでよい、というのもアリかにゃ。
360かかり助詞:02/10/14 06:05
急にお上のおっ達しでPCにしろっていわれちゃうっすかね。今のMITの
computer事情は知らないニョロ。最近MITいっていないし。北米言語学会では
MACの方が人気あるような気がするけど。少なくとも「一般のMacのmarket share
5%」よりは率が高いように思います。

MITって軍とのつながり強いんでしょうか。Building20も戦時中、
日本軍の暗号を解読する本部を置くためにたてた建物って聞いたけど。
あっしの勤め先も隣の建物が軍隊の建物で、兵隊さんが沢山いるっす。
朝なんか、例の変なかけ歌みたいなの歌いながらみんなで走っているよ。
アメリカの人は戦争がお好きだ。

kickが目的語に与えるthetaとreadが与えるのとではだいぶ違うように
おもうけど、教科書ではthemeとかひとくくりになってますニョロね。
よく知らないんだけどこういうのはconceptual structureでは何らかの
同じ意味素性みたいなの持っているんでしょうか?
361名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/14 15:43
θ基準の存在も薄らいでる今の流れの中でそもそもθ理論って必要なんですかね?
syntaxにおける構造関係からマクロなθが決まる、って言う程度なら
計算体系内でわざわざ述べる必要もないような気がしちゃう。
チェックの対象にするのもややこしそうだし。
LF以降の解釈でやってくれ、じゃ駄目なのかな?
362(´∀`):02/10/14 19:45
>kickが目的語に与えるthetaとreadが与えるのとではだいぶ違う
行為や動作が及ぶ対象といったあたりまでがマクロな意味でのthemeで、それ以上の
区別立てはアスペクト解釈とかが関わってくるのだと思うにゃ。
θ-roleの概念自体があまり明確にされないままなので、諸説が乱立しているという面も
あるかにゃ。

ところで John is afraid of dogs. とかで Johnをafraidの外項と見なすと、Spec,vPと
パラレルにJohnはSpec,aPに結びつけられるのだろうかにゃ。
あと、Diesingらのstage-level/individual-levelの分析を採る場合、John is intelligentと
John is hungryとではJohnに対するθ-markingの方法が異なることになると思うにゃが、
前者の場合にSpec,IPがθ位置だと言っていいのか、θ-roleとは別のタイプの解釈が付加的
に与えられるということなのか、あたりも気になりますにゃ。
363(´∀`):02/10/14 19:49
>>361
基本的な方向としては同意にゃが、LF以降の解釈は好き勝手にやり放題なのではなく、
統語構造に従って行わわなければならない部分もあるにゃ。JohnがAgentだということ
自体は統語構造内で「述べ」られているのではないけれども、Agentとしての解釈は
Johnの統語構造内での位置情報によって機械的に振り当てられる、とかにゃ。
θ-roleがどの程度統語構造の中にあらかじめエンコードされているのか、とは、つまり
どの統語的位置がどの主題役割に読み替えられるのか、の統語構造→概念意味への対応
関係が、意味概念部門での追加情報なしにどの程度まであらかじめ規定されていると
言えるか、を問うているのにゃ。UTAHはこの対応関係、写像規則についての一つの提案
として再解釈されるし、上のDiesingのMapping Hypothesisも別の一例ですにゃ。

364 :02/10/16 12:46
>>329
指示語というのは照応形ですか?

それとも一般に言う直示表現のことでしょうか
365かかり助詞:02/10/16 13:36
329、364 直示表現ってdeixisのこと?それはc-commandと
関係ないので329の質問者はやはりanaphorのこといっている
ような気がする。
>は格が先行詞で指示語をCーCOMMANDしないツリーと、
>に格が先行詞で指示語をC−COMMANDしないツリーは書けますか?
よく解らないけど、「は」とか「に」が埋め込み文にあって
anaphorが主節にあったりすればツリーはかけるんでないの?
まあ、ungrammaticalだろうけど。
??[お互い/iの母親が[先生が[太郎と良夫に]/i オール5をあげたと]思っている]
のような例のことですかね。

Pronoun=Dの論文を何点かみつけました。

Progovac L, 1998 Determiner phrase in a langague without determiners (with apologies to Jim Huang (1982))
Journal of Lingusitics

Longobaridi G, 1994 Reference and proper names: a theory of N-mov't in syntax and LF.
Linguistic Inquiry

もちろんリリアナチャンはセルボクロアチア語、ぎぅすっぺクンはイタリア語の
お話ししてます。つかれたからメロンでも食べます。
366かかり助詞:02/10/16 13:59
age忘れました。目立ちたいからあげとこう。
3672チャンネルで超有名:02/10/16 14:16
http://mona.2ch.net/546/qwertyuiop.html

http://jumper.jp/yyyu/ 携帯用

中高生とHな出会い
  即アポ即H出来る
  超最高なH&Hが・・
368変態文法 ◆vNFYAR5c0g :02/10/16 16:01
僕も生成初学者なんですが、質問させてください。

C-command ってのは、文の中での要素が増えすぎて付与できる格が
足りなくなって困らないようにするためにあるんでしょうか?

構成素統御をする意味がいまいち掴めないんですが。
369 :02/10/16 16:07
あげ
37019:02/10/16 19:38
c-commandって単なる関係だと思われ。
371名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 20:58
>>365
[お互い/iの母親が[先生が[太郎と良夫に]/i オール5をあげたと]思っている]

これはかなりacceptableじゃない?
個人的には完全にOKか悪くてもはてな1コぐらい。
372名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/16 22:48
>>371
えー?だめだめ!
373(´∀`):02/10/17 00:45
371の気持ちは分かるにゃ。
1 *each other's teachers interviewed John and Mary
ほどには
2 ?お互いの先生がジョンとメリーに面接した
は悪くないという気がするにゃ。
「お互い」がeach otherと違ってかなりreferentialにも使えるという
ことに起因しているのかもにゃ。2や365の例がOKの場合、先行する
文脈に先行詞が既出であるという読みをしているのだと思うにゃ。
だから旧情報の可能性のない
3 *お互いの先生が誰に面接したの
とかだと、371氏でもだめになるのではないかにゃ。
>>372
私にとっては以下も含めてOKですが何か?(ジョンとメリーを指さない
用法でも理解可能なので多義的。)
・それぞれの先生がジョンとメリーに面接した
・両者の先生がジョンとメリーに面接した
・二人の先生がジョンとメリーに面接した
(・彼らの先生がジョンとメリーに面接した)
理論に当てはめて解釈しようとしないこと。
375(´∀`):02/10/17 02:26
>ジョンとメリーを指さない用法でも理解可能
つまりreferentialということだから、OKなのはあたり前にゃ
>3 *お互いiの先生が誰iに面接したの
もOKだとしたら問題だけどにゃ
>>374
多義的と書いてあるのが分かりませんか。
referentialでなくても理解可能ということです。
以下も可能と思いますが・・・
お互いの先生が誰と誰に面接したの
その人の肉親が誰に面会したって?
377376:02/10/17 02:58
>>374>>375の間違いでした。スマソ
378(´∀`):02/10/17 03:03
レス番がずれてるにゃ
>>376
では「多義的」とは何を指してるのにゃ?
>ジョンとメリーを指さない
というのは、ジョンとメリー以外を指す、という意味だと思ったにゃが、
bound readingのことだったのかにゃ?
「二人の」とか「彼らの」とかと並べてあれば、前者の意味だと取られても
文句は言えんにゃ

>お互いの先生が誰と誰に面接したの
>その人の肉親が誰に面会したって?
echo疑問とかならともかく、genuine request for informationとしては苦しいにゃ
現に「面会したって?」とか、いかにもtrue whらしくないにゃ
379(´∀`):02/10/17 03:19
ついでに
>>368
19しゃんが言ってるとおり、c-comは勝手に成立する構造関係で、何かの
目的のために意図的に取り決めるものではないにゃ。
「付与できる格が足りなくなって困らないようにする」はだいぶずれている
にゃが、確かにc-comが結果的に果たす役割もあるにゃ。bindingとか語順
決定とかにゃ。しかしそれらは派生の中で無目的的に成立した構造関係の
後付け的な使用法、統語構造内でavailableな情報をできるだけ有効利用した
解釈の効率化であって、bindingのためにc-comを定義しておくとかいうのでは
ないと思うにゃ
380376:02/10/17 03:21
やはり、自分の理論に合わないとあれこれいって言い逃れ
ようとしますね。
「ジョンとメリーを指さない」というのは、ジョンとメリー
以外を指す、という意味です。それ以外に、「ジョンとメリーを
指す」解釈もあるので多義的になります。
「お互いの先生が誰と誰に面接したの」はecho questionでは
ないでしょ。あなたの例に「誰と」を付けただけだからね。
都合のいい方だけ採り上げない。
381(´∀`):02/10/17 03:33
>「ジョンとメリーを指さない」というのは、ジョンとメリー以外を指す、という意味
それをreferentialというんだけどにゃ
>referentialでなくても理解可能ということです
とまったく言ってることが矛盾してることに自分で気づかないのかにゃ?
また「誰と誰」は二人のdiscourse referentの存在を前提とした聞き方で、
「誰」単独とは随分違うと思うにゃが。普通でいうD-linkと同じなのかどうか、
論理表記としてどうなるか、あたりは専門家にご教示願うことにするけどにゃ
382376:02/10/17 03:42
普通の言葉が通じない人とは話したくないので、これ以上の発言を控えます。
383(´∀`):02/10/17 04:07
単に指示性などの基本的な概念の理解が足りないか、こちらと食い違っているという
ことだと思うけどにゃ
自己矛盾を指摘されて即退散というのもにゃー……やれやれ
384(´∀`):02/10/17 04:40
話しがこんがらがったので元に戻すにゃ
each otherと違って、「お互い」は先行詞にc-comされなくても出現可能な
環境があるように思われるが、これは「お互い」には束縛以外に指示機能も
ありその指示対象が先行詞と同一指示的である場合に該当するのではないか、
というのが>>373の主旨にゃ。実際、(本人の思いこみとは正反対に)
>>374の例はこの見方を支持しているように思えるにゃ。

一方、「お互い」はlocalityについてもeach otherより緩い振る舞いをする
ように思うにゃ。ずっと以前にも出した気がするにゃが
1 太郎と花子iが [ 先生がお互いiを誉めた ]と思っている。
は、俺にはかなりいいにゃ。

この二つをまとめて説明できれば面白いにゃ。例えば「自分」について
言われるように「お互い」もanaphor/pronominalの両面があり、上はいずれも
pronominalとして振る舞う場合である、とかにゃ。まず、(1)の判断はいいのかにゃ。
385Kakari-tyan:02/10/17 06:18
Any difference in grammaticality b/w (1) and (2)?

1 太郎と花子iが [ 先生がお互いiを誉めた ]と思っている
2 太郎と花子iが [ 先生がお互いiの先生を誉めた ]と思っている
386Kakari-tyan:02/10/17 07:28
Sorry in in 385 is a bit confusing. 2' will be better.

2' 太郎と花子iが [ 先生がお互いiの論文を誉めた ]と思っている
387(´∀`):02/10/17 08:09
no significant difference, meow
Actually, for those who take 先生 in the plural meaning the locality
effect should be obvious. I should have given a pair of examples s.a.
太郎と花子が[ 山田先生がお互いを誉めた ]と思っている。
太郎と花子が[ 山田先生と田中先生がお互いを誉めた ]と思っている。
388変態文法 ◆vNFYAR5c0g :02/10/17 12:27
回答ありがとうございました。
389かかりチャン:02/10/17 13:45
>387ん?判断は

太郎と花子iが[ 山田先生がお互いiを誉めた ]と思っている。
*太郎と花子iが[ 山田先生と田中先生がお互いiを誉めた ]と思っている。

ってことですか?すなわち埋め込み文のplural subjは「お互い」の
long distance bindingをblockするのでせうか。あっしはbindingの判断
あんまり得意じゃないんだな。

こんなのどうでしょ。

i)[[太郎と花子]iの先生(がた)]が お互いiの論文を誉めた。

これは状況的にはおかしくないのかな。太郎の先生が花子の論文を、
花子の先生が太郎の論文を批判した、てことかな。でもi)は悪そうだな。
するってーとっ、

ii)[[太郎と花子]iの先生]が 彼らiの論文を誉めた。

がいいとしてその違いが問題になる?

それにしてもにゃんでとんちんかんなこと言う人絶えないかね。
前々からこう言う人たちにお聞きしているんだけど、何言語学
やっている人たちなんだろ。

ところであっしが初めてミニマリスト読んだときは、governmentは
なくなるのにc-commandはありでいいの、と思いました。今もその
疑問はあるようなないような。基本的にmargeで作られるc-command
関係と言うのはfirst branching nodeのやつだけであり、
ほかのcategory/segement distincitionが絡むようなc-commandの
定義はmargeでは定められないニョロよね。
390nobodyさん:02/10/17 14:16
>>389
>それにしてもにゃんでとんちんかんなこと言う人絶えないかね。
>前々からこう言う人たちにお聞きしているんだけど、何言語学
>やっている人たちなんだろ。
>>374>>376>>380は、何も理屈は述べてないんじゃない。
自分の日本語の判断を言ってるだけだよ。それとも生成文法では、
日本語の判断は生成文法をやってる人だけにしかさせないんです
か。


391(´∀`):02/10/17 17:58
>>390
判断だけなら結構毛だらけ、俺もその判断におおむね同意にゃが、
ロクに相手の発言の理解しようともせず、まず反対、兎に角反対、という態度が見え見え
なのがイタ過ぎるニャー
この御仁がイカレポンチなのは、「お互い」がreferentialだから>>373の2がよいのでは
ないかという俺の考えが自分と同じものであることを見落として、
>多義的と書いてあるのが分かりませんか。
>referentialでなくても理解可能ということです。
と偉そうに言っておきながら
>「ジョンとメリーを指さない」というのは、ジョンとメリー
>以外を指す、という意味です。それ以外に、「ジョンとメリーを
>指す」解釈もあるので多義的になります。
とあっという間に自己矛盾をさらけ出すハメになったことだニャー
392(´∀`):02/10/17 18:02
>自分の理論に合わないとあれこれいって言い逃れようとしますね
てのも、聞き飽きた煽り文句にゃが、ほんとにそうにゃら、どこが言い逃がれなのか指摘して、
言い逃れできないように議論すればいいだけの話しにゃ。それができないから
>普通の言葉が通じない人とは話したくない
とか見苦しい言い訳して退散せざるを得ないのではないかにゃ
393(´∀`):02/10/17 18:11
>>381のフォローにゃ

誰が来ましたか?
 太郎です。
 太郎と花子です。
 太郎と花子と次郎です。

誰と誰が来ましたか?
 #太郎です。
 太郎と花子です。
 #太郎と花子と次郎です。

「誰」は答えとなる員数についてなにも前提や想定がないtrue whなので、どのような答え方も
自然にゃが。「誰と誰」は二人が来たがそれは誰と誰であるか、という存在前提があるために、
二人以外の答えは不自然になるように思うにゃ
394(´∀`):02/10/17 18:33
かかりチャン、HN変えたのかニョロ?

>>389
>太郎と花子iが[ 山田先生がお互いiを誉めた ]と思っている。
>*太郎と花子iが[ 山田先生と田中先生がお互いiを誉めた ]と思っている。
にゃ、possible antecedent(PA)によるblocking effectがはっきりしてるにゃ、俺の場合
中国語もこんなだっけかにゃ?
英語ではどちらも*にゃから、PAを決める際に参照される素性が違うということかも知れんにゃ。
number featureの値の同一性が求められるかどうか、とかにゃ。

>i)[[太郎と花子]iの先生(がた)]が お互いiの論文を誉めた。
これは悪いにゃ。c-comが成り立つPAがあるので、そっちに解釈が限定されるんだろうにゃ。
比べて
[[太郎と花子]iの書いた論文(pl)]が お互いiの分析を批判している。
とかだとよくなると思うにゃ。「論文」にはPAたるべきφ素性がないんだろうにゃ。

>ii)[[太郎と花子]iの先生]が 彼らiの論文を誉めた。
これはOKにゃが、指示的代名詞はc-comを要求しないから問題ないと思うにゃ。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
396名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/17 20:05
↑あらすな
397374=376=380=382≠390:02/10/17 21:18
発言しまいと思ってたが、>>390のようにわかってる人もいるよう
なので、ちょっと反論。
>>391
>この御仁がイカレポンチなのは、「お互い」がreferentialだから>>373の2がよいのでは
>ないかという俺の考えが自分と同じものであることを見落として、
私は、referentialな解釈もreferentialでない解釈も可能といってるんだけど。
ここがどうしても分からないようだね。問題は、referentialでない解釈が
可能であることでしょ。
そもそも私は、>>371->>373のやり取りに反応したわけだが:
>>373は、以下の文がreferentialだから可能だと主張した。
>2 ?お互いの先生がジョンとメリーに面接した
ところが、私は、
お互い/iの先生が[ジョンとメリーに]/i面接した
という読みでも可能だと言ったわけ。それを認めたくないために、
私の言ってることは矛盾しているとか、的外れだとか言ってるわけ
だけど、どういうつもり?
>>373は、さらに、referentialになり得ない以下の文がまったくだめなのが
自分の主張の証拠だと言った。
>3 *お互いの先生が誰に面接したの
その反例として、私は、以下の文をあげた。
>お互いの先生が誰と誰に面接したの
>その人の肉親が誰に面会したって?
最初のは、logical structureが違うからだめ、2番目のはechoくさいから、
だめとのことだった。なぜ、LFを持ち出すのか理解に苦しむが、それは
それでいいとしよう。では、
お互いの先生が誰々/どの人たちに面接したの
は、どう説明するのでしょう。
>>395>>396は、(´∀`)の自作自演か?

398374=376=380=382≠390:02/10/17 21:28
誤:最初のは、logical structureが違うからだめ、2番目のはechoくさいから、
だめとのことだった。
正:いいようなのは、最初のは、logical structureが違うから、2番目のはechoくさいから、とのことだった。
399名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/17 21:28
直接クリックしても、画面が出てこないよ。

395のせいか?ウイルスかなんかじゃないだろうね?
400名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/17 22:14
どうなってるの?
401(´∀`):02/10/17 22:21
>>397
上で言ったとおりチミは単にreferentialという用語の用法を誤っているのにゃ
>「ジョンとメリーを指さない」というのは、ジョンとメリー
>以外を指す、という意味です。それ以外に、「ジョンとメリーを
>指す」解釈もあるので多義的になります。>>383
と言ってるにゃが、これはいずれもreferentialな用法で、その指示対象が異なるだけにゃ

>問題は、referentialでない解釈が可能であることでしょ。>>397
といってるその「referentialでない解釈」をまずはっきりさせるにゃ
>お互い/iの先生が[ジョンとメリーに]/i面接した
>という読みでも可能だと言ったわけ
それを俺も最初から言ってるのにゃ。これは「お互い」の指示対象がJ&Mであるような
referentialな用法だろう、とにゃ。で、チミとしてはこれをbindingであるとしたいのかにゃ?
もしそうなら例えば
 お互いの先生が誰も面接しなかった
でもよくなるはずであり、だから上の例はbindiingと区別されるべきだと考えるにゃ。
もし上例でbindingも可能だというのにゃら、可能でない場合をどう扱うのかまで言ってもらう
必要があるにゃ

402(´∀`):02/10/17 22:22
>お互いの先生が誰と誰に面接したの
>その人の肉親が誰に面会したって
>お互いの先生が誰々/どの人たちに面接したの
これらと対比されるべきは
  お互いの先生が誰に面接したの
にゃ。こっちもよいというのであれば問題になるにゃが、こっちはダメだが上三例はよい、
という判断にゃら、通常のwhではダメなものが、ある操作を加えることでよくなるという
ことを自ら認めていることになるにゃ。すると通常のwhの場合が排除される理由(binding
不成立の理由)が上三例では当てはまらないのでは、と疑ってかかるのが筋道にゃ。通常の
whを先行詞とするにはbindingしかないが、上三例ではそれによらない照応関係が成り立って
いるのではないか、とにゃ。D-linkやechoではsuperiorityやWCOなどに関しても通常のwhとは
異なる振る舞いをする以上、これらと関連づけて考えてみるのが合理的にゃ。「誰と誰」
「〜面会したって」「誰々・どの人たち」いずれもその可能性を強く示唆する表現だと思うがにゃ。
403(´∀`):02/10/17 22:24
要するに例文の判断だけ云々してても無意味なのにゃ。その判断がどういうふうに分析されるのか、
翻ってどういう理論がその判断を支持するのか、までを常に念頭に置いて語る必要があるのにゃ。
で、チミの判断には概ね同意にゃから、分析を聞かせてもらおうかにゃ。


>>395>>396は、(´∀`)の自作自演か?
……どこまでイカレポンチかにゃー  ┐(´ー`)┌

404374=376=380=382≠390:02/10/17 23:39
>>401
>上で言ったとおりチミは単にreferentialという用語の用法を誤っているのにゃ
>>「ジョンとメリーを指さない」というのは、ジョンとメリー
>>以外を指す、という意味です。それ以外に、「ジョンとメリーを
>>指す」解釈もあるので多義的になります。>>383
>と言ってるにゃが、これはいずれもreferentialな用法で、その指示対象が異なるだけにゃ

なるほど。では、>>373
>「お互い」がeach otherと違ってかなりreferentialにも使えるという
>ことに起因しているのかもにゃ。2や365の例がOKの場合、先行する
>文脈に先行詞が既出であるという読みをしているのだと思うにゃ。
と言ってるのは言い間違いですか。「先行する文脈に先行詞が既出で
あるという読み」でなくても私はOKと思うわけです。2や365の場合は、
>>387の言ってる"locality effect"とやらが優先するようですが、
>>373が ? を付けている
>お互いの先生がジョンとメリーに面接した
のような短い文では、「先行する文脈に先行詞が既出であるという
読み」でなくても十分OKだと言ってるのです。

>>403
>で、チミの判断には概ね同意にゃから、分析を聞かせてもらおうかにゃ。
私の出した例ですぐ分かると思うけど、「お互い」は、複数をとります。
>お互いの先生が誰と誰に面接したの
>その人の肉親が誰に面会したって
>お互いの先生が誰々/どの人たちに面接したの
以下の文がよくないのは、「誰」だけだと単数に取られるのが普通だからです。
>お互いの先生が誰に面接したの

405374=376=380=382≠390:02/10/18 00:11
書き落としましたが
>>問題は、referentialでない解釈が可能であることでしょ。>>397
>といってるその「referentialでない解釈」をまずはっきりさせるにゃ
自明なことですが、私は、
お互い/iの先生が[ジョンとメリーに]/i面接した
のことを言ってますね。
>>373で、
>「お互い」がeach otherと違ってかなりreferentialにも使える
と書かれてますが、「かなり」ということは、「お互い」の
referentialでない用法も相当あることになります。その例は
どれでしょうか。その場合「お互い」は、何も指さないのでしょ
うか。


406(´∀`):02/10/18 00:50
ちょっとは冷静に議論する気になったのかにゃ?
なら俺も「イカレポンチ」は謝っとくにゃ

>と言ってるのは言い間違いですか。「先行する文脈に先行詞が既出で
>あるという読み」でなくても私はOKと思うわけです。
言い間違いではないにゃ。同じ議論はWCOについてこれまで繰り返されているにゃ。
hisi mother loves Johni/*someonei
先行詞がJohnである場合、hisはbindingによらずともJohnをreferすることが
でき、それはJohnが既知であるから、とにゃ。まあ文字通り「先行する文脈に既出」
に限るわけではないが、既にdiscourse referentとして既知であるという解釈が
いかに自然にできるかが、文法性を左右するのにゃ。で、
>「先行する文脈に先行詞が既出であるという読み」でなくても十分OKだ
というのは、J&Mが新情報という解釈でもOKなのか、なにがしかの方法で旧情報
であればOKなのか、どっちにゃ?

407(´∀`):02/10/18 00:51
>「誰」だけだと単数に取られるのが普通だからです
他方、「誰と誰」は答えが複数であることが前提になっている点でdiscourse
referentを喚起しやすいのにゃ。もし
>お互いの先生が誰に面接したの
が、bindingが可能な構造でありながら先行詞の数に問題があるというのであれば
1) その人の肉親が誰に面会しましたか
2) その人の肉親が誰に面会したって
は等しくOKということになるにゃ。俺は「〜したって?」という表現が*(1)を
improveするという観察から考え始めたので、最初のこの判断がそっちと違ってれば
その後の話しはすれ違いにゃ。で、(1)の判断は?

408(´∀`):02/10/18 00:52
それからそちらの予測では
3) 誰iがお互いiの論文を批判したの
4) お互いiの先生が誰iに面接したの
は、いずれも同程度にアウト(「誰」が複数読みを許す限りOK)ということに
なるはずにゃが、俺には(4)のほうが悪く聞こえるにゃ。なるほど(3)もひっかかる
にゃが、その原因はそっちのいうとおり「誰」がそもそも「お互い」の先行詞に
なりにくいためだろうにゃ。しかし(3)と(4)に差があるとすれば、その原因は
これ以外に求める必要があるにゃ。で、(3-4)の判断は?

409(´∀`):02/10/18 00:56
>>405
基本にゃが、まず区別すべきはbound readingとreferential readingにゃ。
先行詞が指示表現の場合、先行詞との同一指標だけではこの区別が明確にできない、
というのが混乱の原因の一つになってるにゃ。
Only Johni loves hisi wife
の曖昧性とかを考えるのにゃ。
i) for x = John, only x loves x's wife (bound) = nobody elsei loves hisi wife
ii) only John loves John's wife (referential) = nobody else loves John's wife

>お互い/iの先生が[ジョンとメリーに]/i面接した
これはbindingの環境ではなく、従って(同一)指示の関係だろう、と言ってるわけにゃ。
referentialでない用法とはすなわちbound variableの用法にゃが、たとえばsloppy
identityで考えてみるにゃ。
1) 太郎と花子がお互いを尊敬している。次郎と夕子もだ。
次郎と夕子もお互い(=夕子と次郎)を尊敬している、という場合、「お互い」
は非指示的に機能しているにゃ。他方、極端なケースにゃが
2) 太郎と花子がやってきた。お互いが相手の子供を殴り合った。
とかだと、相互照応形の機能がほとんど失われた指示代名詞の用法になってると
思うにゃ。当然、each otherにはこんな用法はないにゃ。
410(´∀`):02/10/18 00:58
書きすぎたので今日はこれで強制終了するにゃ
反論いっぱい書いてといてくれにゃー
411(´∀`):02/10/18 01:09
最後ッ屁。
相互照応語でないといいにゃがら、相互解釈の例を作ってしまったのにゃ
409の(2)は(3)に変更にゃ
3) 太郎と花子がやってきた。お互いが山田先生に挨拶した。
412かかりチャン:02/10/18 08:50
カオモジ師、がんばって執筆してますニョロ。話のミソは
指示表現で偶然同一指示的になった場合もreferentialは
referentialってことね。

中国語のblockingはphi-featureが同じ場合long-distance可能だけど
途中にphi featureの違うやつが挟まっているとそこでblockされちゃうんじゃ
なかったっけ。

John-i...Billl-j...Tom-k...ziji-i/j/k
John-i...Mary-j...Tom-k...ziji-*i/j/k
それはreflexiveのzijiだけなのかな。reciprocalはどうだったか。
どなたか詳しい方、おながい。
413374=376=380=382≠390:02/10/18 11:33
そもそも私は"referential"を誤解していたようなので、時間をとらせた
ことを詫びて撤退すべきところですが、多少、素朴な反論を。
>>406
|>「先行する文脈に先行詞が既出であるという読み」でなくても十分OKだ
|というのは、J&Mが新情報という解釈でもOKなのか、なにがしかの方法で旧情報
|であればOKなのか、どっちにゃ?
お互い/iの先生が[ジョンとメリーに]/i面接した
は、文内容上、J&Mが新情報であるのは考えにくいので、私も旧情報での
読みでOKと判断していると思います。ただ、新情報での読みが自然な文を
作ることはできます。
お互いの想いが夫婦に伝わらなくなっていくと、離婚の芽が芽生える。
お互いの親が恋人どうしに結婚を許さないとき、駆け落ちが起こるのは当然だ。
(続く)
414374=376=380=382≠390:02/10/18 11:34
>>407
|1) その人の肉親が誰に面会しましたか
|2) その人の肉親が誰に面会したって
|は等しくOKということになるにゃ。俺は「〜したって?」という表現が*(1)を
|improveするという観察から考え始めたので、最初のこの判断がそっちと違ってれば
|その後の話しはすれ違いにゃ。で、(1)の判断は?
指示語は、前方照応がデフォールトなので、後方照応に1)を用いると、あま
りよくないけれど、十分理解可能です。2)でよくなっているのは、確かに、
echo questionという特別な状況だからだと思います。
>>408
|3) 誰iがお互いiの論文を批判したの
|4) お互いiの先生が誰iに面接したの
3)では、「誰が」と聞いたときに、単数の人を思い浮かべますが、「お互いの」
を聞いたときに、「誰」を強制的に「誰たち」に解釈しなおしているというの
が素直な内省です。3)は、誤った、少なくともよくない日本語という印象です。
4)は、完全に悪い文です。「お互い」が通常の指示語と同様、前方照応がデフォー
ルトの解釈であるにもかかわらず、後方照応で用いようとしていることと、
単数がデフォールトであるべき「誰」を複数で用いていることとの二重の
違反で×になると私は解釈します。その証拠に、
5) 誰iにお互いiの先生が面接したの
は、3)と同様な程度に「よい」ですから。
415374=376=380=382≠390:02/10/18 11:59
私の考えは十分分かりやすいと思いますが念のため。
? 3) 誰iがお互いiの論文を批判したの   複数違反
OK 6) 誰たちiがお互いiの論文を批判したの
3)は、?で、6)は、OKです。
× 4) お互いiの先生が誰iに面接したの   前方照応違反+複数違反
? 7) お互いiの先生が誰たちiに面接したの 前方照応違反


416(´∀`):02/10/18 13:59
最近専用ブラウザの「マカー用。」を併用してるにゃが、こっちだとレス番号が
デタラメに表示されるにょろ。

>>412
>中国語のblockingはphi-featureが同じ場合long-distance可能だけど
>途中にphi featureの違うやつが挟まっているとそこでblockされちゃうんじゃ
>なかったっけ。
そうにゃった、そうにゃった! 
ただし介在するblockerはpersonかnumberが違っていることが必要で
genderの違いは無視されるらしいにょろ(Huang and Tang)
John-i...Mary-j...Tom-k...ziji-i/j/k
John-i...I-j...Tom-k...ziji-*i/*j/k

413しゃん、後ほどレスするにゃ

41719:02/10/18 17:35
顔文字先生、

授業中に、「〜しゃん」とか「〜にゃ」とつい出ることはありませんか?
418虚無好き:02/10/18 18:55
ネタにゃ。最近みかけるやつ。

チョムスキー「チョムスキーですが、何か?」
太郎「キタ━━━━(゚∀゚)キタ━━━━」
花子「神降臨キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!」
チョムスキー「おい、おまいら!!新理論ができますた。今すぐ教室に集合しる」
太郎「禿げAgree age」
花子「最新ツリー画像うpキボン」
太郎「(-人-)チョムー 」
ジョン「盲目のチョム信者が集うスレはここですか?」
花子「↑(・∀・)ドキュソニソチハケーン!!」
ジョン「うるせー馬鹿」
メアリー「P&P model 逝ってよし。 」
太郎「逝ってるのに気付かないお前が厨房( ´,_ゝ`)プッ」
ジョン「じゃあmove α逝ってよし。」
花子「>認知タン(;´Д`)ハァハァ…」
太郎「V-raising age」
ジョン「V-raising厨uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee」
メアリー「-------------糸冬 了-------------」
太郎「-------------reconstruction-------------」
ジョージ「再開すな!生成ヲタが。氏ね」
花子「霊 甲 府 必 死 だ な (藁」
次郎「邪 険 豆 腐 必 死 だ な (藁」
次郎「↑誤爆スマソ」
チョムスキー「新理論あぼーんしますた。」
太郎「Σ(゚д゚lll)ガーン」
花子「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァン!!モウコネエヨ!!ヽ(`Д´)ノ」
チョムスキー「ニヤニヤ(・∀・)ジサクジエンデシタ」
419虚無好き:02/10/18 19:11
しょーがないにゃ。また廃人は消えろとか言われるので、議論にまぜてもらうかにゃ。

むにゃむにゃ。相互解釈でない「お互い」ってなんにゃ。「それぞれ」と同じにゃん。
お互いはお互いにしか挨拶できないにゃ。よって
3) 太郎と花子がやってきた。お互いが山田先生に挨拶した。
は×にゃ。

「誰」って、数の一致ってあんのかにゃ。「誰たち」???
わたし的には、「お互いiの罪が、誰iを苦しめてるの?」はアリにゃ。
直観でいってんだから、しゃーないにゃん。J&Mってなんにゃ?またくるにゃ。
420アンチ生成ではないが:02/10/18 22:45
>>418
ワラタ
421374=376=380=382≠390:02/10/18 22:53
>>419
|3) 太郎と花子がやってきた。お互いが山田先生に挨拶した。
|は×にゃ。
「お互い」は「それぞれ」の意味ですが、「同じ関係・状態にある自分と
相手。また、その双方。」(大辞林)という意味を余計に持っているよう
です。で、この意味を余分に持った「それぞれ」として、以下がいいのと
同様に、私にとっては、OKです。
太郎と花子がやってきた。それぞれが山田先生に挨拶した。
|「誰」って、数の一致ってあんのかにゃ。「誰たち」???
これまでに「誰と誰」とか「誰々」ってのを出したんで、「誰たち」
というvariantを出しました。あまり使いませんけど、理解可能ですね。
英語はwhoしかないので、この点でも日本語とは違うようですね。
|{わたし的には、「お互いiの罪が、誰iを苦しめてるの?」はアリにゃ。
「の」によって既知化されているような気がします。echo questionと
同じような感じ。
お互いiの罪が、誰iを苦しめてる。
お互いiの罪が、誰iを苦しめてるか。
これは、まずくなりますよね。

422374=376=380=382≠390:02/10/18 23:13
>>421
||{わたし的には、「お互いiの罪が、誰iを苦しめてるの?」はアリにゃ。
|「の」によって既知化されているような気がします。echo questionと
|同じような感じ。
|お互いiの罪が、誰iを苦しめてる。
|お互いiの罪が、誰iを苦しめてるか。
|これは、まずくなりますよね。
以上、撤回します。自分で×を付けた文にも「の」が付いてました。
どうも既知(旧情報)とか新情報は、あまり関係ないのでは?
よくよく考えると「お互いiの罪が、誰iを苦しめてるの?」は、
私には×のように思えます。複数条件と前方照応条件の両方に
違反してるから。あれ、直感より理論が先行してるか?
423(´∀`):02/10/18 23:29
>>413
>お互いの想いが夫婦に伝わらなくなっていくと、離婚の芽が芽生える。
不定名詞句でも総称的な場合は別扱い(多分referential)になるんだろうにゃ。
cf. *お互いの想いがとある夫婦に伝わらなくなっていくと、離婚の芽が芽生える。(存在量化)
cf. *お互いの想いがすべての夫婦に伝わらなくなっていくと、離婚の芽が芽生える。(全称量化)
逆行代名詞化については総称名詞句の振る舞いが昔よく論じられていたにゃが、束縛については
知らんにゃ。genericの場合にはWCOがキャンセルされるとか、あるのかにゃ?>かかりしゃん

424(´∀`):02/10/18 23:29
>>414
>指示語は、前方照応がデフォールトなので、後方照応に1)を用いると、あま
>りよくないけれど、十分理解可能です。
判断がそうにゃら仕方ないにゃ。ただこちらの立場では「その人」の「その」は指示語ではにゃく、
束縛変数として意図されているものなんだけどにゃ。
誰もiが [ 太郎が { 自分i/その人i/*この人i/*あの人i } の分析を批判した論文 ]を嫌っている。
「こ・そ・あ」のうち、束縛変項として機能するのは「そ」だけにゃ(Hoji?)

425(´∀`):02/10/18 23:29
>5) 誰iにお互いiの先生が面接したの
scramblingで「誰」が「お互い」をc-comする位置にあがっているのでよい、と分析されてるにゃ。
>「お互い」が通常の指示語と同様、前方照応がデフォールトの解釈であるにもかかわらず、
>後方照応で用いようとしている
生成では束縛関係を支配するのは語順ではなくc-comなどの階層構造関係であることが広く
合意されてるにゃ。もし語順が決め手だというのにゃら
i) 太郎と花子がお互いを嫌っている。
ii) お互いを太郎と花子が嫌っている。
iii) *お互いが太郎と花子を嫌っている。
iv) *太郎と花子をお互いが嫌っている。
i)とiv)がよくて、ii)とiii)がダメ、ということになってしまうにゃ。
>>419の虚無しゃんの例も参考ににゃ。

426(´∀`):02/10/18 23:30
>>419 >>422
>「お互いiの罪が、誰iを苦しめてるの?」

 ∧_∧   
 ( ゚Д゚) < それは心理動詞にゃん
 (⊃ \⊃
  \  )ρ
   く く

 ∧_∧   
 ( ゚Д゚) < これがOKってことは「複数違反」は無効ってことにゃん >>415
 (⊃ \⊃
  \  )ρ
   く く

 ∧_∧   
 ( ゚Д゚) < 心理動詞は逆行束縛を許す典型的な述語類で分析もいろいろガイシュツにゃん
 (⊃ \⊃
  \  )ρ
   く く


427374=376=380=382≠390:02/10/19 00:26
>>425
| もし語順が決め手だというのにゃら
| i) 太郎と花子がお互いを嫌っている。
| ii) お互いを太郎と花子が嫌っている。
| iii) *お互いが太郎と花子を嫌っている。
| iv) *太郎と花子をお互いが嫌っている。
| i)とiv)がよくて、ii)とiii)がダメ、ということになってしまうにゃ。
| >>419の虚無しゃんの例も参考ににゃ。
これまでは、「お互いの」がすべて名詞の前に来ていた例でしたが
(お互いの先生、お互いの母親、お互いの想い・・・)、今回挙げら
れている例では、「お互い」が単独で使われています。これは英語の
再帰代名詞が主語になれないのと同様に、そもそも主語になれません
から、iii)とiv)は、語順云々という前にだめな文です。
ii)についても、私の言う「指示語」ではないので、前方照応の
原則は適用されず、OKです。これまでの議論通り、「お互い」を
「指示語」で使うと以下のように私の予想通りになります。
i) OK 太郎と花子がお互いの先生を嫌っている。
ii) ? お互いの先生を太郎と花子が嫌っている。
iii) ? お互いの子供が太郎と花子を嫌っている。
iv) OK 太郎と花子をお互いの子供が嫌っている。

428(´∀`):02/10/19 00:52
>これは英語の再帰代名詞が主語になれないのと同様に、そもそも主語になれませんから
んなことはないにゃ
*They think [ that {each other/themselves} {is/are} guilty ].
彼らは [ { お互い/自分(自身)} が有罪だと ] 思っている

>私の言う「指示語」ではないので、前方照応の原則は適用されず
(ようやくそっちのいう「指示語」の意味が分かったにゃが)「お互い」が指示語かどうかで
語順についての制約が適用したりしなかったりし、さらに、指示語でない場合には、単独で
主語になれる場合、なれない場合がある、というメンドクサイことになるにゃ……(;´Д`)

>i) OK 太郎と花子がお互いの先生を嫌っている。
>ii) ? お互いの先生を太郎と花子が嫌っている。
>iii) ? お互いの子供が太郎と花子を嫌っている。
>iv) OK 太郎と花子をお互いの子供が嫌っている。
こちらとすれば至極単純、全部「お互い」がT&Hをc-commandしないので、OKにゃ。

429名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/19 00:54
>>427
横から失礼。
「お互い」は主語になれないってのはウソでは?
i) お互いが愛し合っていれば大丈夫だよ。
これは完璧にOKでしょう?(例文もキレイだし
愛し「合う」ってのがミソかも。
 上の例でも、日本語ではreciprocalが主語になれないって条件ではなさそう。
ii) *お互いが太郎と花子を嫌っている。
iii) (太郎と花子は)お互いが嫌い合ってる。

referentialだと言えばそれまでかも知れないけど
動詞部分との関連は無視しちゃっていいのかな? 
430429:02/10/19 00:55
かぶった?失礼。
431374=376=380=382≠390:02/10/19 01:28
>>428
彼らは、お互いが有罪だと思っている
これだと、AがBをBがAを有罪だと思っている読みが普通。
彼らは、お互いを有罪だと思っている
と同じ意味です。つまり、この「が」は、目的格の「が」
であって、主格の「が」ではない。
>>430
| i) お互いが愛し合っていれば大丈夫だよ。
これも同じことでしょ。これだけじゃ、「論理構造」が
分からない。i)は、普通は、
(君たちは、)お互いが愛し合っていれば大丈夫だよ。
の略でしょ。呼びかけの「よ」を取って平板な文にすると、
お互いが愛し合っていれば問題はない。
やはり、誰と誰がお互いに愛し合っているのか、主語を
補いたくなる。これは、完全な主語とはいえない。
432(´∀`):02/10/19 02:06
>>431
>つまり、この「が」は、目的格の「が」であって、主格の「が」ではない。
なんかめちゃくちゃ言ってないのかにゃーw
その理屈からいくと、たとえば
 John believes that she is guilty.

 John believes her to be guilty.
と「同じ意味」にゃから、sheは主格ではなく目的格だ、ってなことになるにゃ。
あるいは逆に、
>彼らは、お互いを有罪だと思っている

>彼らは、お互いが有罪だと思っている
と同じ意味だから、「お互いを」は主格の「を」だ、と言われたらどうするのにゃ?

433(´∀`):02/10/19 02:06
こんなのはどうかにゃ。
1) [ お互いがバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
2) [ お互いの母親がバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
どちらもOKと思うにゃが、そちらの分析だと(1)は「お互い」は主語になれない
からダメ、(2)は語順制約によってダメ、ってなことにならないかにゃ?
それとも(1)の「お互いが」も「目的格」なのにゃ?

434374=376=380=382≠390:02/10/19 09:25
>>432
>>431は、>>428>>430の挙げた文のみにに対する説明でして、
>>431で「(ア)AがBをBがAを有罪だと思っている読みが普通。」と言ったのは、
「(イ)AがAをBがBを有罪だと思っていというる読み」もあるうることを
含んでいました(あえてreciprocalとかreferentialとかreflexiveとか言いません)。

ところが、私の語感では、(イ)の読みでは、「彼らは、お互いが有罪だと
思っている」は不自然で、「彼らは、お互いに有罪だと思っている」が自然
だと思います。その語感を説明するために、「彼らは、お互いを有罪だと思っ
ている」と同じ意味だ、と言ったのであって、この言い換えができるから、
「お互いが」が目的格であると言ったのではありません。したがって、
>>432の批判は、まったく当たっていません。
>>433
| 1) [ お互いがバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
| 2) [ お互いの母親がバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
| どちらもOKと思うにゃが、そちらの分析だと(1)は「お互い」は主語になれない
| からダメ、(2)は語順制約によってダメ、ってなことにならないかにゃ?
| それとも(1)の「お互いが」も「目的格」なのにゃ?
これは、至当な反例ですが、単文にすると、
お互いがバカである
太郎と花子は、お互いがバカである
となり、「お互いが」は、数量詞である、
このクラスは全員が男性である/このクラスは半数が女性である
と同様、「副詞的」に用いられている語であって、やはり完全な主語でない
ことが分かります。
435かかりチャン:02/10/19 11:42
>416
>ただし介在するblockerはpersonかnumberが違っていることが必要で
>genderの違いは無視されるらしいにょろ(Huang and Tang)

そうにゃった、そうにゃったにょろ! 最近読むのも大変だ。
「お互い」の例を最初に書いた身としては、何かいわないと
いけない気もする。とりあえず、

太郎と花子はお互いがバカである

って本当にOK?「このクラスは全員が男性である」ってのの方の理屈だと

文明国の男性の平均寿命が短い->
文明国が男性が平均寿命が短い->
文明国は男性は平均寿命が短い

で「平均寿命」は数量詞ってことになるにょろか?
436374=376=380=382≠390:02/10/19 12:02
>>416
では、
i) お互いがバカである
ってOK?

| で「平均寿命」は数量詞ってことになるにょろか?
私は生成変形文法やってないので、生成変形文法の「数量詞」と
いう用語としては不適切でしょうし、いい加減に使っただけです。
i) が別の主語を要求し「お互いが」は真の主語ではないという
ことを言いたいだけです。

437374=376=380=382≠390:02/10/19 12:03
誤:>>416
正:>>435
438374=376=380=382≠390:02/10/19 12:29
i) お互いがバカである
がこれだけでは意味が取れないから、
太郎と花子はお互いがバカである
と補足したのだが、これがOKでないという>>435の判断が正しければ、
>>433がOKとした
| 1) [ お互いがバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
もおかしいことになる。私は、
[ お互いにバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
の方がいいように思うが、そうだとすると、私の考えに対する反論は
すべて潰えることになる。
439かかりチャン:02/10/19 14:04
もちろん、

[ お互いがバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。

はOKでしょ。太郎がばかであることが花子を、花子がばかであることが
太郎を憂鬱にしたわけですから。しかし、

太郎と花子はお互いがばかである。

ってののintended meaningは何じゃらほい?「太郎は花子が、花子は
太郎がばかである」なんてのじゃ解らないニョロ。
440通行人:02/10/19 14:57
>>438
なんか歯がゆいので口出しをしてみると、生成文法家の皆さまは「お互い」
のreciprocalの解釈を問題にしていて、で、reciprocalというのは、
例えば、「・・・太郎と花子・・・お互い・・・」という文があった場合、
それを、「・・・太郎・・・花子・・・、かつ、花子・・・太郎・・・」という文に
言い換えられる解釈のことである(と思う)。

これに従えば、「(a)お互いがバカであることが太郎と花子を憂鬱にしている。」
は、「花子がバカであることが太郎を憂鬱にしており、かつ、太郎が
バカであることが花子を憂鬱にしている。」という自然な解釈が得られるが、
一方、「(b)太郎と花子はお互いがバカである。」を同じようにreciprocalの
意味で解釈しようとすると、「太郎は花子がバカであり、かつ、花子は
太郎がバカである。」という意味の取りにくい文になってしまう。従って、
(b)は、「お互い」をreciprocalの意味で解釈しようとする限り、自然な
文にはならない(ということを439では言ってるのだと思う)。

一方、「お互いにバカであることが太郎と花子を憂鬱にしている。」の「お
互いに」は、「二人とも」くらいの意味で、少なくともここで問題にされる
べきところのreciprocalの意味ではない(と思う)。従って、reciprocal
について論じているところで用いるには適切な例ではない。
441(´∀`):02/10/19 15:44
これまでの流れを見ると、「お互い」は主語にはなれない、という制約を固持するために、
主語でありながらOKの例については実は主語ではないという理由をそれぞれの場合に
ついて考えていく、という方策を取りたいようにゃ。仮説の積み重ねという、どこかで
聞いたような批判がそっくり当てはまるようにゃが、それも一つのやり方だろうにゃ。
しかし問題はどのやり方がより簡潔で一般性が高い、優れた分析法なのかということにゃ。

442(´∀`):02/10/19 15:45
例えば元々の>>425
>iii) *お互いが太郎と花子を嫌っている。
はこの非主語制約(と呼ぼうかにゃ)でダメになる、とし、一方
v)  *次郎がお互いを嫌っている。
等はそれ以外の理由でダメになる、と別個の説明を与えることはiii)とv)の間にある
重要な共通点を見落とすことになるにゃ。v)が束縛子の不在により排除される、と
すれば同じ理由でiii)も同時に排除され、非主語制約は不要になるのにゃ。さらに
vi) *次郎がお互いに [ 太郎と花子がバカであると ] 言った。
も「お互い」は主語ではなく、かつ指示語でもないから語順制約も適用しないはず
にゃが、これも上と同じ理由で説明できるのにゃ。

「非主語制約」が成り立つように見えるのは、主語の場合で束縛子を持たないケース
だけを特別視しているからで、実は主語であっても束縛子を持つケース、主語で
なくても束縛子を持たないケースを考慮に入れていないからなのにゃ。
443(´∀`):02/10/19 15:50
ある分析を無駄に個別化・複雑化してその代案とすることは、いかに少ない道具立てで
多くの現象を説明できるのか、という理論の経済性・簡潔性を尊重しないのであれば
いくらでも許されてしまうのにゃ。

そこで374氏に確認するにゃが、まず374氏はこのような理論の経済性の考え方に同意
するのか、しないのか、どっちにゃ。(しないのであればこれ以上の議論は不毛にゃ)
そしてもし同意するのであれば、そちらの分析のほうが優れている(簡潔で一般性が
高い)とする論拠がこっちには分からないので、整理してみて欲しいのにゃ。

ここでいう「お互い」というのはeach otherの日本語訳なので
英語のeach otherと同じ振る舞いをするわけじゃないでしょ
445374=376=380=382≠390:02/10/19 18:08
>>440
通行人の意見に禿同。
>>433の出した例文、
| 1) [ お互いがバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
は、この場合の反例ではないのです。「お互い」は、「両者、双方」
という意味であって、reciprocalではない。
>>443
私も統一的に説明できる理論の方がいいと思います。ましてや、それが
人間の認知、神経学的・生物学的実体と結びつくなら、すばらしいと
思う。しかし、その理論を証明しようとする、いくつかの例文で、私の
語感に合わないものがあったので異議を唱えたのです。単に異議を唱え
るのは無意味だ、自分の説明(理論だったか)を述べろと言われたので、
本意ではなかったが、あれこれ考えて述べた(いってみれば、機能主義
的説明だった)。それに対して、あれこれ批判されたので、反批判を
してきた。
問題の初めに帰って、生成変形文法の理論にとって反例となる文の
説明をしていただいた方がいいのではないでしょうか。5,6例は
あったと思いますが・・・

446(´∀`):02/10/19 18:46
あ、あのにゃ(w
>通行人の意見に禿同
とか言ってるけどにゃ、通行人氏は
>「(a)お互いがバカであることが太郎と花子を憂鬱にしている。」
>は、「花子がバカであることが太郎を憂鬱にしており、かつ、太郎が
>バカであることが花子を憂鬱にしている。」という自然な解釈が得られる
と言ってるにゃ。
>>445
>| 1) [ お互いがバカであることが ] 太郎と花子を憂鬱にしている。
>は、この場合の反例ではないのです。「お互い」は、「両者、双方」
>という意味であって、reciprocalではない
と正反対の事をにゃー

447374=376=380=382≠390:02/10/19 19:29
>>446
>>440で通行人さんは、こう書いています。
| 一方、「お互いにバカであることが太郎と花子を憂鬱にしている。」の「お
| 互いに」は、「二人とも」くらいの意味で、少なくともここで問題にされる
| べきところのreciprocalの意味ではない(と思う)。従って、reciprocal
| について論じているところで用いるには適切な例ではない。
わたしはここに反応したのですが、何か?
しかし、>>440は、確かに前の方では、違うことを書いていますね。
448374=376=380=382≠390:02/10/19 20:33
>>447は、nonsenseだったようです。いずれにせよ、私は、「お互いが」は、
通常の主語とは違うと思いますが、ここ2・3日考え始めたばかりなので
どう説明すべきか、まだ分かりません。
少なくとも言えることは、「お互い」が国語辞書などでも不十分な記述しか
されていないことを見ても、個人によって相当の用法上の幅のある語である
ことは間違いないようです。




449虚無好き:02/10/19 21:57
>>426がいしゅつですんませんでしたにゃ。

わたしは単純に人間の数を減らせば、「誰」がbindしてくれるだろうと思っただけにゃ。
そういう観察はないのかにゃ。
(1)お互いiのウソが、誰iを破滅させたの?>>>>>>>>>>>>>
(2)お互いiの先生が、誰iを破滅させたの?

何でこんなに盛り上がってんのにゃ?下のスレを前もって紹介しようと思ったんだけどにゃ。

>>437のレスをコピペして集めるスレ
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1034495222/l50

まーいーにゃ。
450(´∀`):02/10/19 23:22
オカ板でかかりしゃん発見!?
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1031864972/812

こーゆースレを見てる俺も人格破綻してるにゃ……(;´Д`)

虚無しゃんには近年稀に見る爆笑スレをプレゼントするにゃ
http://life2.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1003768523/l50
食事時にお薦めにゃ

451(´∀`):02/10/20 00:14
まじめにやるにゃ

>>448
日本語の「お互い」が面倒なのは、まず照応語として見た場合、英語のeach otherよりもlocalityが
緩いという点があるにゃ。しかし同じ照応語の「自分(自身)」や「彼自身」についてもhimselfとの
違いはあるにゃから、いずれはbinding theory内のパラメタ的差違ということで捉えることになるにゃ、
生成の場合はにゃ。
さらに、上で見たように「お互い」にはreferentialな表現としての機能があり、これは意味論的にも
相互的でない解釈、「それぞれが、ともに」みたいのを持っているので、こっちに対しては語用論的な
考察が要求されるのだと思うにゃ。
俺が言ってるのは、照応語としての「お互い」の振る舞いを構造的制約でまずできるだけ捉えておく
ことの重要性なのにゃ。そこからこぼれてしまうものに対して補助的に機能的ないし語用論的説明を
与えることに対してはなんの異存もないにゃが、最初から構造的説明を完全に放棄する方策には
断固反対なのにゃ。

452(´∀`):02/10/20 00:15
>>449
>単純に人間の数を減らせば、「誰」がbindしてくれるだろう
これだけではちょっと思慮が浅いのにゃ。以下の例では「自分」で代用するにゃが
1) *自分の母親が太郎を破滅させた
2)  自分のウソが太郎を破滅させた
主語が人間かどうかで文法性が変わるように見えるにゃが、実際は、主語が人間である場合には
同じ動詞でも意図的行為者としての読みが自然であるのに対し、主語が無生物であれば非意図的
原因項としての読みしかない、という点が重要なのにゃ。それが証拠に(1)でも「母親」を非意図的
原因項としての解釈に無理やり限定してみると(ex. 母親がトンデモないアル中で借金がかさみ、
そのことが太郎を破滅に導いた)あ〜ら不思議、随分よくなるはずにゃ。同様に考えてみると
>(2)お互いiの先生が、誰iを破滅させたの?
も、「先生」が非意図的原因項であればよくなるはずにゃ。しかし
3) *お互いiの先生が、誰iを殴ったの?
4) *自分の母親が太郎を殴った
は「殴った」がそもそも意図的動作主しか主語にとらないので、improveさせようがないのにゃ。
「心理動詞」はこのような非意図的原因項が主語になっている使役構文の一例に過ぎず、ほんとは
心理動詞ウンヌンという議論自体が無用かつ誤りなのにゃ。
453(´∀`):02/10/20 00:16
チョム映画逝ってきますた
観客全員
「神降臨キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!」
状態ですた(ウソにゃ)
454かかりチャン:02/10/20 00:39
オカ版は私じゃないニョロ。しかし、「にょろ」が思わぬところで
広まってうれしいニョロ。上の方でgenericとWCOってのの質問が
私にaddressされていたけど(今気付いた)知らないニョロ。
しかしそんなことないと思うニョロ。
One-i loves his-i mother.
??His-i moher loves one-i.
てな判断でないかニョロ。しかし>423の観察は面白いにょろ。もともとの

>お互いの想いが夫婦に伝わらなくなっていくと、離婚の芽が芽生える。

という文は「夫婦というものは」っていうのがcontextに存在している
ような気がするにょろ。
455名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 02:31

>>451
>>454

にゃ、だの、にょろ、ニョロだの
お前ら馬鹿か。

馬鹿に決まってラーにゃ、にょろ。


ばかばっか

456(´∀`):02/10/20 04:43
oneは難しそうにょろ。例えば
 their wives hate some linguists
 their wives (usually) hate linguists (in general)
とかで差が出るかと期待したにゃが、だめぽにゃ?
ここに
http://www2.sfs.nphil.uni-tuebingen.de/home/uli/www/lingLunchNov99.pdf
Parteeの観察としてこんな例があったけどにゃ
a. ??Last year, her1 thesis year was the hardest for every student1
b. Her1 thesis year is the hardest for every student1
先行詞自体というより文の解釈がgenericであること、動詞がcopulaであること、
などか関係していそうで、ちょっと上の話しとは別物だろうにゃ。


>俺が言ってるのは、照応語としての「お互い」の振る舞いを構造的制約でまずできるだけ捉えておく
ことの重要性なのにゃ。そこからこぼれてしまうものに対して補助的に機能的ないし語用論的説明を
与えることに対してはなんの異存もないにゃが、最初から構造的説明を完全に放棄する方策には
断固反対なのにゃ。

どうせ機能的、語用論的説明の必要があるなら、最初からそれだけでも
いんじゃないの?ちなみに、van Hoekの認知的な説明とかはどう考えて
るの?確か、discourse anaphoraもintrasentential ahaphoraも基本的
には同じだぴょん、という主張だったと思うけど。
458(´∀`):02/10/20 12:37
また随分おおざっぱなネタ振りだにゃ(w
機能的・語用論的説明の背景には統語論的知識の前提があるという罠、ではないかにゃ。
統語論がまったく不要であると主張するのならともかく、それなしではとある基本的
構文がどのような構造をしているかを記述することもできない以上、統語論の存在は
自明であり、にゃらばどこまでがその統語論の領域なのかと問うことは自然なことにゃ。
いわゆる理論の棲み分けだにゃ。

まあ正直なところvan Hoekたらの認知的説明とやらはぜんぜん知らんのでそちらからの
情報提供を待って考えさせてもらうにゃが、取り敢えずはありふれたところで
1. John thinks Bill likes [ pictures of himself*J/B ]
2. [ Which pictures of himselfJ/B ] does John think Bill likes
のコントラストを、統語的知識なしに専ら認知的にどうやって説明しているのか、
あたりからお願いするにゃ(ぺこり

459(´∀`):02/10/20 12:38
>discourse anaphoraもintrasentential ahaphoraも基本的には同じだぴょん
たとえばreflexive bindingはintersententialには成立しない、というのはもはや
基本的なことではないというわけにゃ? あるいは
Someone1 said he1 was great
Someone1 came. He1 said Mary was great.
の2種類の照応も(意味の違いを無視して)同じだぴょん?
扱う現象の幅を思いっ切り狭くすれば何でも基本的には同じだぴょん、にゃが、
そんなものは考慮に値する理論とは呼べないぴょん、だろうにゃ

460かかりチャン:02/10/20 13:58
 their wives hate some linguists
 their wives (usually) hate linguists (in general)
の前に、someでtheirってbindできるんだっけ?
Some linguist hate their wives.
でboundの解釈ってありだっけ?everyならtheirのほうがhisより
シクーリしますけど。
Every linguist hates their wives.
??Their wives hate every linguist.

Parteeの例は面白いニョロ。知らないことって沢山あるもんだ。

461Fred:02/10/20 16:08
 初参加させてもらいまっさ。Parteeの例は顔文字先生が指摘
してはるように、be動詞がポイントですわ。ごっつ前に知って
るメリケンはんに同じような例文の判断たのんだら、似たよう
な返事がかえってきよりましたわ。
 わて前から思てまんねんけど、be動詞やseemなんかは純粋な
語彙範疇やのうて、機能範疇に近いところがあるんやないかな。
ベレちゃんが苦し紛れに「部分格」を付与するとか言うてたん
も、functional category としての特殊性に起因すんのんちゃ
うかな。まあ、似たようなことは誰かがとうの昔に言うてるか
も知れまへんけど。ほな、さいなら。
462(´∀`) :02/10/20 18:23

オレは馬鹿にゃ。
オレって、馬鹿にょろ。

463(´∀`):02/10/20 18:24


にゃ、にゃ、にゃ

にょろ、にょろ、


にゃ、にゃ、にゃ、

にょろ、ニョロ、にょろ


464(´∀`):02/10/20 18:28

おめーらにゃ、
そんな御託ならべる暇あったら

生成みたいなクソは止めてニョロ
北朝鮮でにゃ、
チュチェでも学んで来いニョロ

459あたりを拉致ってのしょうがないと
金将軍様は仰るだろうが・・・・にゃ。


465あぼーん:あぼーん
あぼーん
466(´∀`):02/10/20 20:43
今度は本物にゃ、念のため(w

>>460
その例ではlinguistsと複数にしてあるにょ

>>461
以前に意味論スレで扱ったEnglishman's mother文もbe動詞がポイントにゃった
[ the woman who every Englishman loves most ] is/*hates his mother
照応語の束縛もcopula verbだけ特異にふるまうにゃ
[ 太郎iの友人が ] 自分iの財産 だ/*を奪った
[ 自分iの友人が ] 太郎iの財産 だ/*を奪った

機能範疇・語彙範疇の区別自体が特にsmall Vとか言い出してからはっきりしなく
なったという面もあるにゃ
語彙的意味が稀薄化して形骸化するプロセスがgrammaticalizationだとすると
素性構成の通時的変化がその正体かもしれんにゃ(生成では文法化の問題を扱えない
とかの批判があったように思うので一言、にゃ)
機能範疇と分格の対応についてはよく分からないにょろ。
もちょっと解説頼むにゃ
467(´∀`):02/10/20 21:21

偽者にゃ、ふにゃふにゃ。

気持ちが生成するの〜。

468名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 21:22
誰か、「学会報告スレ」作って!立てようとしたら、だめだったよ。
469(´∀`):02/10/20 21:23


[ 太郎iの友人が ] 自分iの友人だ/*を奪った
[ 自分iの友人が ] 太郎iの友人 だ/*を奪った

くだらねーにゃ



470(´∀`):02/10/20 21:26
>>466

お前、話言葉でも

飯食べるのにゃ
皆も生成やるのにゃ

って言ってのか。

馬鹿だねー、お前!
ほんまにゃ。


471名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 21:36
顔文字君も、2ちゃんねるみたいな便所の落書きコーナーで偉そうに
御託をならべていることを自分でもどこか恥ずかしく思ってるんだろね。
まぁ、一種の隠れ蓑みたいなものとして猫みたいに、にゃーにゃー鳴いて
いるんだろう。案外、本名が小泉だったり浦だったり渡辺だったりして!?
んなこたねーか。
472名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 21:48
文体から身元が割れるのを防ぐためにやってるんだと思ってたけど?
>>467, 469, 470はハタから見てても見苦しいんですけど。
町娘にからむチンピラみたい、典型的なザコキャラですな。
474名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 22:31
顔文字君が町娘ね。
ハタから見た特異な発想ですな。
475名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 22:37
>>472
禿同

気が小さい奴と言うか、何と言うか。
476名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/20 22:45
>>473
なんか説得力に欠けるね。自律統語論じゃ無理だ罠。
477かかりチャン:02/10/21 00:12
あれてるな。
478かかりチャン:02/10/21 00:34
Partee文はbe動詞の形式そのものでなく、identificationalな
文だということに違いがありそうですニョロ。small clauseにして

The professor considers her1 thesis year the hardest
for every student1

とかしても同じようにWCOなさそうだし。カオモジ師のいうように
reconstructionでも特殊な振る舞いをする。Caroline Heycockだっけ、
reconstructionがreferentialかどうかによって違う振る舞いをする、
(huangのpredicate/argument asymmetryもそこからfollowするってい
っていた。それとどこかで関係があるのかなにょろ。
479虚無好き:02/10/21 00:44
>「殴った」がそもそも意図的動作主しか主語にとらないので、improveさせようがないのにゃ。
そうでもないにゃ。
具体的にいえば、たとえば日本語では意味上「ひと/自分」が対立項となって談話のなかに共起することが多いので、
「他人の母親に太郎が殴られた」を対提示すれば、「自分の母親に太郎が殴られた」のジャッジに(このばあい有利に)影響がでると推定されるにゃ。
端的にいって、improveは起きるのにゃ。
(提示といっても並べてみせるだけではないので、echo効果なんかは回避できるにゃ。)
まあ結果がでるかどうかは別として、対提示による比較実験のような操作を、
「理想文法」にたんに攪乱要因をもたらすにすぎないものとみなすのか、「直観」そのものをまきこんだ心理学的事実とみなすのか、
むにゃむにゃ…実証科学の一般的手続きからいえば、そもそも内省的方法が問題含みなんですけどにゃ。
そういえば、読んでいるうちに例文がよくなってくるという現象も、例文じたいが「刺激」となっているからではないかにゃ。
言語知識の安定は相対的なものにすぎないし、そのブレは境界例のジャッジに影響するとも考えられるにゃ。
例文判定の合/非が絶対2分的なものかどうか、かなり疑わしいにゃ。

ところで、2ちゃんねるって「執筆」するものなのかにゃ?わたしは「書き散らし」派にゃ。>かかりちゃん
480虚無好き:02/10/21 00:54
ことば足らずになったにゃ。
対提示による比較実験とは、
提示するグループとしないグループにわけて統計調査をするような操作をいったのにゃ。

481あぼーん:あぼーん
あぼーん
482あぼーん:あぼーん
あぼーん
483名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/21 00:59
にゃ
にゃ
にゃ
にゃ
にゃ
にゃん

にゃ
にゃ
にゃ
にゃ

484名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/21 01:01

にょろ
にょろ
にょろ

へびだー

にょろ
にょろ
にょろ
にょろ

虚無だ〜

にゃんにゃん
485名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/21 01:05
推定されるのニャン
推定されるのにゃ

言ったのにゃ
言ったのにょろ

にゃにょろ
にゃにょろ

にょろにゃーん

回避できるのにゃ
避けられるにゃ

ありそうですニョロ
たわけですニョロ

無ニョロニョロ

にゃんちゃって

486名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/21 01:07
にゃだのニョロだの言ってる奴らに言語を語って欲しくないね。
そんな資格もない。
487名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/21 01:09
虚無好きっていうのは、Chomskyのもじりか。coldestおやぢギャグ。
488虚無好き:02/10/21 01:20
>「他人の母親に太郎が殴られた」を対提示すれば、「自分の母親に太郎が殴られた」のジャッジに(このばあい有利に)影響がでると推定されるにゃ。

まちがえたにゃ…。書き散らしはダメにゃ。(泣)
「他人の母親が太郎を殴った」を対提示すれば、「自分の母親が太郎を殴った」のジャッジに(このばあい有利に)影響がでると推定されるにゃ。


489(´∀`):02/10/21 01:25
>>479
あ、あのにゃー(w
>「自分の母親に太郎が殴られた」
は受け身文にゃ(ドテッ  問題の例は能動文「自分の母親が太郎を殴った」にゃ。
対立読みで「自分」を際立たせればなんとなくよくなるかもと俺も期待したにゃが、
例) 誰かが太郎を殴ったらしい。誰が殴ったのだ。花子の母親か。いや、太郎自身の母親らしい。
  太郎自身の母親が太郎を殴ったのだ。#ほかでもない自分の母親が太郎を殴った。
やっぱりだめぽにゃ。

>例文判定の合/非が絶対2分的なものかどうか、かなり疑わしいにゃ
もちろんにゃ。判断が明白な場合もあるにゃが、ボーダーラインケースも多々あるにゃ。そこに
敢えて閾値的なものを設けて理論化しているわけだにゃ。

490あぼーん:あぼーん
あぼーん
491(´∀`):02/10/21 01:27
かぶった……

>>478
>identificationalな文だということに違いがありそう
同意にゃ。そもそも John1 is/seems to be my friend1 をcondition Cの違反にするわけには
いかない(w)わけにゃから、post-copular DP自体は指示機能がなくreferential indexを
持たない、それがDP内Spec要素のdomainの拡張に一役買っているのかもしれんにゃー。
全然分からんけどにゃ(w

>reconstructionがreferentialかどうかによって違う振る舞いをする
Haycockのreconst.の研究は俺も大いに参考にしてるにゃ。
restrictionの部分がreconstを受けずにoperator位置にとどまれば、存在前提ありの
LFとなり指示性が生じるが、reconstされてnuclear scope内に戻れば存在前提なしの
非指示的表現、ということだと思うにゃ。

492虚無好き:02/10/21 03:12
わたしの目的は>>452の分析を覆すことではないんでにゃ、あんまりせめんといてちょ、にゃ。

ひとつには文法を数理的にとらえたばあい、個別文法の分布がどう考えられているのか、もし稠密に分布しているのなら
言語知識Aに対して、微分的差異をもつ「知識デルタA」みたいなものをどうとらえていくかが気になるところにゃ。
(それは共時的差異でもあり、通時的差異でもあるにゃ。)
(いぜんこの具体例としてコギャル語をだしたら話がこじれたので、やめとくにゃ。)

まあ、つまるところ、なんでチョム理論はあっさりと統計的手法を棄てられるのか、
なおかつなんでそんなに自身ありげなのかわかんないにゃ。
「理想化」のひとことで、ある特定の言語知識を共有する「集団」を画定することができるんですかにゃ。

チョム理論では、自己の主張を先取りするかたちで検証の方法を(わたしからみれば過度に単純に)構成してんのにゃ。
それで、仮説的方法でどこまでうまくやれるか「お試し期間中」なわけだから、まああらゆる批判が空しいですにゃ。
お好きにどーぞにゃ。こーゆーこといってるからヘタレ批判者といわれるのかにゃ ( ´・ω・) ショボボーン。
493虚無好き:02/10/21 12:32
と、よく考えてみると「ひと」もbindされるにゃ。
「太郎も次郎も、ひとの女房が好きだ」では、太郎と次郎について、
それぞれ「自分の女房」の補集合のうちの誰かが好きだといってるにゃ。
太郎と次郎がお互いの女房が好きだという可能性は排除されてないにゃ。やれやれ…。
同じふるまいのものを対提示してもしゃーなかったにゃ…

次の可能性はどうですかにゃ。
認識に関わる「そう話さない・そう考えない・そう信じない・そう理解しない」などの動詞句を提示されたグループと、
うなぎをどう調理して食べるかの話を提示されたグループで、
「そう食べる」や「どう食べないの?」のジャッジに影響が出る可能性については?
閾値のとりかたによっては、いずれかのグループが無視されることになるのでわ。
とくにこの論点にこだわってるわけではないけどにゃ。またくるにゃ。
494虚無好き:02/10/21 12:52
メロンパンの先生、いいかげんにするにゃ。

:りか :02/10/21 09:57 ID:???
お友達に聞いて2ちゃん初体験^^にゃ。
色々お話しましょうにゃ^^
http://www.coco114.com/rika/13.JPG
これがりかにゃ^^

http://choco.2ch.net/test/read.cgi/intro/1034276915/
ここでりかとお話しもしてにゃ^^
待ってるにゃ^^ ♪
495虚無好き:02/10/21 12:55
直リンになっちゃったにゃ。皆さんの判断で踏んでにゃ…
496虚無スキー野郎へ:02/10/21 21:44

にゃ、にゃ、にゃ、にゃ

猫が鳴く


にょろ、にょろ、にょろ、

蛇が出る


にゃ、にゃ言ってる奴が
言語学?????


笑わせるんじゃねぇ


497(´∀`):02/10/22 00:20
>>492
>「知識デルタA」
それがパラメタ的差違ではないのかにゃ、全部ではないけどにゃ。
例えば通事的変化はある日突然、母語話者全員の脳内でパラメタ値が切り替わって起きるのでは
もちろんなく、異なるパラメタの混在期間があってやがては画一化されていくのにゃ。
なぜ画一化されるのかは、それこそ対称性の破れみたいなもんにゃが、周辺でこっちのパラメタを
選択してる人のほうが多いので俺も、といった統計的学習もどきのことが関わるのかも知れんにゃ。
同じことは幼児の言語獲得についても言えるだろうにゃ。
その意味で統計的学習の重要性を否定するものではないにゃ。ただ、その前にあらかじめ用意されて
いなければならないものがある(この場合パラメター)、ということの重要性にこそ注目すべきと
されるのにゃ。

496はほとんどグロ画像だにゃ、3点

498(´∀`):02/10/22 00:27
>>493
>太郎と次郎がお互いの女房が好きだという可能性は排除されてないにゃ
これはaccidental coreferenceのケースにゃから、あまり問題ではないにゃ
John accused someone, and that someone proved to be John himself. とかにゃ

>「そう食べる」や「どう食べないの?」のジャッジに影響が出る
にゃ? 論点不明にゃ。解説頼むにゃ。
まあ、例文の判定自体がすでに言語運用にゃから、そこには無視すべき要因が含まれていて
当然にゃ。それこそstatistically significantな「いずれかのグループが無視」されている
わけでもない限りはにゃ。誰も全部説明することは望んでいないにゃ。TOEは見果てぬ夢にゃ
499あぼーん:あぼーん
あぼーん
500名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/22 00:37
えっ、もしかして私が500get? 私が? いいのかな?
でも、「書き込む」を押しちゃお。るんるん。
501(´∀`):02/10/22 01:22
「そう食べた」でふと思いついたにゃが、
 太郎はリンゴを4つに切ったあと食べ、花子はみかんをそうした。
というのはovert object shiftの証拠になるのにゃ? >かかりしゃん
 リンゴ x [ x を4つに切ったあと x を食べる ]
みたいなparasitic gapを含むoperator-variableの構造かとも思ったにゃが……

502あぼーん:あぼーん
あぼーん
503(´∀`) :02/10/22 02:20


太郎はリンゴを4つに切ったあと食べ、花子はみかんをそうした。

みかんを4つに切ったあと食べるかね。

それにしても、平和だこと、にゃ。
世の中、核開発だの、拉致だの、テロだの大変なのに。

極楽とんぼ





504(´∀`):02/10/22 02:21




501はほとんどグロ画像だにゃ、8点








505(´∀`):02/10/22 02:22
:(´∀`) :(´∀`) :(´∀`) :(´∀`) :(´∀`) :(´∀`) :(´∀`) :(´∀`)
506(´∀`):02/10/22 02:29

にゃ、にゃ、にゃ、にゃ

猫が鳴く


にょろ、にょろ、にょろ、

蛇が出る



次郎がお互いの女房が好きだ

花子はみかんをそうした。


にゃ、にゃ、にょろ、にょろ言ってる奴が
言語学だとよ


笑わせてくれるね〜。

ははははっはっはっはっはっはっははっは



507虚無好き:02/10/22 02:34
論点がいろいろあるけど、
「ひと」が「自分」の相補的な被束縛子ということはないのかにゃ。「ひと」はもともと多義的だけどにゃ。
「太郎も次郎も、ひとの女房だけが好きだ」
taro=x jiro=y,x likes only (not x)'s wife , y likes only (not y)'s wifeについては、
太郎が太郎の女房が好き(偽)次郎が次郎の女房が好き(偽)
太郎と次郎がイチローの女房が好き(真)
太郎が次郎の女房が好き(真)次郎が太郎の女房が好き(真)
太郎が次郎の女房が好き、かつ次郎が太郎の女房が好き(真)

「そう食べる」はヒブンではないが、「と」で補分をとる動詞だけの提示のあと誘導をうけてしまう例を想定したにゃ。
「どう食べないの?」は、かかりちゃんがヒブンと判定していた例にゃ。わたしはそう思わないにゃ。

次は、個別文法を(パラメタで決定される)「文法素」の束としてかんがえていくお話、になるかどうかわかんないにゃ。

508あぼーん:あぼーん
あぼーん
509名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/22 02:47
>>507

深夜2時過ぎても
にゃ、にゃ、にゃ

壮観というか、付ける薬のないタワケ
ハクチ



ということはないのかにゃ。

多義的だけどにゃ。

想定したにゃ。

判定していた例にゃ。

わたしはそう思わないにゃ。

なるかどうかわかんないにゃ。









510(´∀`):02/10/22 04:24
>「ひと」が「自分」の相補的な被束縛子
「他人」の意ならそうとも言えるにゃが、束縛の概念をだいぶ拡張することになるにゃ。
まあ、他にも各種依存関係に対して同様の拡張は提案されてきたけども、にゃ。

>「どう食べないの?」は、かかりちゃんがヒブンと判定していた例にゃ。
>わたしはそう思わないにゃ。
どこの話しだっけかにゃ。「どう」は「なぜ」に比べるとだいぶ制約が緩いにゃ。
CNPC
 太郎は[ 花子がどう切ったリンゴ ]を食べたの。
 *太郎は[ 花子がなぜ切ったリンゴ ]を食べたの。
「どう食べないの?」のポイントは「否定>どう」のスコープか可能かどうか、にゃ。
逆はできて当然にゃ。俺の場合は両方OKにゃが、「なぜ食べないの?」は一義的
(なぜ>否定 のみ)にゃ。

511(´∀`):02/10/22 04:33
>>457
ところで認知的説明とやらはどうなってるのにゃ?
レスお待ちしてますにゃーw
512かかりちゃん:02/10/22 08:01
>501
i)太郎はリンゴを4つに切ったあと食べ、花子はみかんをそうした。

object shiftの証拠となるためには、accusative objectのみが
こういう構文になれる、というargumentがほしいにょろ。
ほかのPPっぽいやつでやってみると、

ii)太郎はアメリカのサイトから論文をDLしたあとプリントアウトし、
花子はイギリスのサイトからそうした。

も座り悪いけどあんまり悪くないような気がしますニョロ。
からobject shiftでなく、scramblingのようなものでないですかね。

こういうのはどうでしょう。

iii) 3本、太郎は論文をDLした後プリントアウトし、2本花子は
そうした。

FQを前にだしたのは「論文」と切り離したかったからです。iii)が
悪いとすると、そしてFQはscrambleできないとすると、やっぱり、i-ii)
はscramblingですかニョロ。

カオモジしぇんせい、個人的な相談があるので直メールさせていただきます。
513(´∀`):02/10/22 10:33
直メエル キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!!
返事しますた。

scrambling……まあ、冷静になって考えればそうだにゃ、(´・ω・‘)ショボーン
どうも「そうする」ってのはconstituencyをなしていないものを指してるような
ケースがあって、扱いに困るのにゃ。
 太郎はラブレターを花子に駅前で渡し、次郎は交差点でそうした。
とかだと、scrambleする前の構造がPFで見えている(do soがPF deletionとして)
ということにゃ??

514かかりチャン:02/10/22 12:28
お返事ありがとうございました。日本の常識のない私には大いに参考に
なりました。あっしは個人主義文化になれ過ぎていたように思います。

さてとニョロ、「そうす」にはどうしてもsubstituteできないものが
あります。
  1) 学生が三人論文をDLし、先生もそうした。
    (「先生も三人」の読みなし)
  2) 太郎が論文を3本DLし、二郎もそうした。
    (「二郎も3本論文をDLした」の読み可)
何となく、ず〜〜〜っと前、こういう話したことあるような気がするニョロ。
デジャブかな。ええっと、1)のように主語のFQは「そうす」に入れませんが
object FQの方は主語より前でもOKにょろ。
  3) 三本、太郎が論文をDLし、二郎もそうした。
これもdiscontinuousな例ニョロ。(to be continued)


515かかりチャン(ctnd):02/10/22 12:29
FQの分析にもよるけど、同様にmanner advなんかも、「そうす」のなかに入れる。
  4) 急いで 太郎が論文をDLし、二郎もそうした。
逆に話し手指向のadvはつながっていてもダメニョロ。
  5) 太郎が驚いたことに論文をDLし、二郎もそうした。
    (二郎がDLしたのが驚いたことか述べられていない)
FQとかadvの分析によるけどにょろ、あっしはFQなんてのは
scrambleできないでfixed positionだと思うニョロ。だから
  6) *学生が二本三人論文をDLした。
なんてのはだめにょろ。主語のFQはS-level、目的語の方は
VP-levelで、動けないなら6)は簡単に説明つくニョロ。
すると(3)とか(4)は、「そうす」がPF deletionでscramble
前の構造が見える、というストーリーには具合が悪いと思うニョロ。
例えば3)は文頭の「三本」がscrambleで前に出ているわけでは
ないからニョロ。いっそのことLFで3)を
  7) [論文i三本]i、太郎が<t-iをDLし>
< >の部分をcopyして解釈したほうがいいと思うニョロ。しかし
そうすると4)はobjがmanner advにくっつくことになっちゃうニョロか。
ややっこしいくてまとまりのないおはなしスンマソ。
516かかり、とおりかかり:02/10/22 19:05


sage


517あぼーん:あぼーん
あぼーん
518名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/22 23:51
age man
519名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 01:19
Tom GivonのBiolinguisticsってどうよ?
520Tom Givon:02/10/23 01:22


                お前ら!!

521(´∀`):02/10/23 08:49
>1) 学生が三人論文をDLし、先生もそうした。
対して「そうだ、もだ」だとよくなるにゃ。
a. 学生が三人論文をDLし、(そして)先生も(そう)だ。
Hojiしゃんだったか昔、日本語のdo soにあたるのは「そうする」ではなく
「もだ」だみたいなことをsloppy identityがらみで言ってなかったかにゃ。
記憶がとんでるにゃ。

scrambling自体がPFのadjustment ruleだとすれば、まずdo so化がおき、
それから先行節でscramblingという可能性も考えられそうにゃ。そして
1)がダメなのは「そうする」に相当するのが基底主語位置を含むuppermost vP
ではなく、もちっと低いVPだから、とかにゃ。この場合「三人」が基底主語位置を
示しているとして、にゃ。同様に
>5) 太郎が驚いたことに論文をDLし、二郎もそうした。
も、speaker-oriented Advの位置がdeletion siteの外側にあるということを
示しているのかもしれんにゃ。こっちも「も(そう)だ」だとOKだと思うにゃ。
ま、よく分からんですにゃ ヽ(´Д`;)ノ

522かかりチャン:02/10/23 09:25
>Hojiしゃんだったか昔、日本語のdo soにあたるのは「そうする」ではなく
>「もだ」だみたいなことをsloppy identityがらみで言ってなかったかにゃ。

確かにそんなようなこと言ってましたニョロ。
scrambling@PFはやめといた方がいいのではないニョロか?subjacencyとか
にも引っ掛るし、bindingの可能性が変わるというclassicなscrambling
=move alpha説もいろいろ問題が出てくるニョロ(cf.Saito (diss)、Whiteman
その他)。まあ、カオモジ師はbinding@PFと言っていたけど。
「そうす」の外にはspeaker oriented advや主語からのFQとか出てきます。
面白いのはその二つの語順は自由。
(i) 学生が(驚いたことに)三人(驚いたことに)論文をDLした。
だけど、objのFQなんかはsp-oriented advの前に出て来れない。
(ii) 太郎が二本驚いたことに論文をDLした。
何が言いたいのかと言うと、基本的にadvはS-level(sp-oriented、subj FQ、
なぜ、etc)とVP-level(manner adv、obj FQ、どう)の二種類あるんじゃ
ないかにゃ。
うちの方は寒いニョロ。暖かいお味噌汁でものもう。
523あぼーん:あぼーん
あぼーん
524Jon Ill:02/10/23 13:06

>>521
>>522

お前ら、北朝鮮に行って、そのくだらんギロンの
続きをやれよ。

将軍様もお喜びになるぞ。





>>524
粘着ウザイ市ね
526名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 15:49

>>525
>>525


市ね
氏ね
士ね
史ね

525
口にしてはいけないことを・・・

528あぼーん:あぼーん
あぼーん
529あぼーん:あぼーん
あぼーん
530名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 16:07

分析を覆すことではないんでにゃ、
あんまりせめんといてちょ、にゃ。
どうとらえていくかが気になるところにゃ。
通時的差異でもあるにゃ。
コギャル語をだしたら話がこじれたので、やめとくにゃ。
なんでそんなに自身ありげなのかわかんないにゃ。>自信
過度に単純に構成してんのにゃ。
まああらゆる批判が空しいですにゃ。
お好きにどーぞにゃ。
ヘタレ批判者といわれるのかにゃ 
( ´・ω・) ショボボーン。

またくるにゃ。

にゃ、にゃ、にゃ、にゃ

猫が鳴く


にょろ、にょろ、にょろ、

蛇が出る


にゃ、にゃ言ってりゃ
言語学?????

ゲンゴガクって、おもしろそう。

531あぼーん:あぼーん
あぼーん
532あぼーん:あぼーん
あぼーん
533名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 17:22

>>531

もっとうまく書いてちょ。

534(´∀`) :02/10/23 18:15

>>531

もうすこし上手に書いて、にゃ。



535(´∀`):02/10/23 18:33
534は偽者だからにゃ、念のため
536(´∀`):02/10/23 19:41
535も偽者だからにゃ、念のため

 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ

  ∧_∧  ∩
  ( ´∀`)/
___∧__________
 先生、よく分かりまつた

539名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 20:54
さあ、KLSだな
540(´∀`):02/10/23 22:16


   ∧_∧ ∩
  ( ´∀')/
___∧__________
 先生、まだよく分かりません



>>537

とっても得意げだね

とってもうれしそ〜だな ♪♪♪



|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ

543名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 22:22
 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ


544名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/23 22:25
 

   ∧_∧ ∩
  (´∀`)/
___∧__________
 よ〜く分かりまつたにゃ




545537:02/10/23 22:35
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライにゃ。荒らしは常に誰かの反応を待っていますにゃ。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置にゃ。ウザイと思ったらそのまま放置にゃ。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘いますにゃ。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負けにゃ。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことですにゃ。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さいニョロ。          Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番ですにゃ。    ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
     (  ∧ ∧__ (  ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(  ,,)〜(_(  ,,)〜(_( ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ


5461 (´∀`) :02/10/23 22:43

てなわけで荒らしに突入したのにゃ。マターリとお願いしますにゃ(ぺこり




547(´∀`):02/10/24 04:01
>>522
>scrambling@PFはやめといた方がいいのではないニョロか?subjacencyとか
>にも引っ掛るし、bindingの可能性が変わるというclassicなscrambling
>=move alpha説もいろいろ問題が出てくるニョロ
まあ、言い出せばキリないんだけどにゃ、たとえばMoveをAgreeとそのmorpho-
phonological realizationとしての語順転位に分割し、前者はsyntax、後者はPFに
分業するということも考えられるにゃ。PFでscramblingが起きるためには、
その前にニャロー(w)シンタクス内でfeatural agreeが成立していなければ
ならず、bindingやscopeはこのagreeの関係を見てLF側で決まる、とかにゃ。
あと誰だったか忘れたにゃが、Move = Agree + Remergeとしてみたとき、
subjacencyは後者についてのみ成立する制約だという、もっともな見方が
あるにゃが、これも上のストーリーだとsubjacency@PFということになりそうにゃ。

548(´∀`):02/10/24 04:02
>基本的にadvはS-level(sp-oriented、subj FQ、なぜ、etc)とVP-level(manner
>adv、obj FQ、どう)の二種類あるんじゃないかにゃ
まあそうだろにゃ。
>(i) 学生が(驚いたことに)三人(驚いたことに)論文をDLした。
FQが主語の基底位置だとすれば、その後ろに出てくるSP-ADVが困るにゃが、
かかりしゃんは最初からFQを副詞扱いしているということにゃ?

549かかりチャン:02/10/24 12:38
FQもSubjを量化するやつはS-advでobjを量化するやつは
VP-advだと思うニョロ。だからSubj FQはVP-advの後ろでは具合悪いニョロ。
(1) ??学生が急いで三人論文をDLした。
逆にobj FQはS-advの前では具合が悪い。(2)参照。これはmanner adv
>S-advの語順だと具合悪いのと同じニョロ(3)。
(2) ??太郎が三本 驚いたことに論文をDLした。
(3) ??太郎が急いで驚いたことに論文をDLした。
SubjのFQは主語のbase位置ではなく、もう少し高い位置にあると
思うニョロ。だから、例えば他のS-adv(なぜ、sp-oriented adv等)よりも
前に出て来れる。
(4) 三人学生が驚いたことに論文を整理した。
こんな具合に他の副詞と他の副詞と同様のinteractionするから
FQも副詞だと思いマスタニョロ。

ところで、 (2)のような例でもいいことがあるニョロ。
(5) 太郎が論文を三本驚いたことにDLした。
判断よろしい?「論文を三本」っていうのがcontituentになって
共にscrambleしているfree rideだと思うニョロ。

sibjecency@PFのストーリーは確かに論理はあっているけど、
昔DSからSS/LFでやっていたことをPFにtranslateしている
だけになっちゃうような気がするニョロ。MPではLA->LFを
簡素にしようとしているからその流れにあうのは解るニョロが、
文法理論の他のところが複雑になるだけでは元来の目標は
達成できないニョロ。変形をやめてmove-alphaにしたことに
よって見えてきた説明の深さ、みたいなものが欲しいニョロ。

前に話題になったheidiのACD論文読みますた。まだLIが来ている
訳でないので(この号は遅いにゃ)DLして来たやつだけど。ちょっと
disorganizedな論文だけど、そこがheidiにょろ。
550太平天国:02/10/24 22:45
 (´∀`) とかかりちゃん
 に拍手


テポドンとノドンをBarriersでそしでだ〜。
Subjacency ミサイルの開発に、二人には
参加してもらおう。

551 :02/10/24 23:21
KSL、しかしえらい不便なとこにあるな桃山学院大学って

  ∧_∧   ∩
  ( ´∀`)/
___∧__________
 先生、KLSでつ


KLSでは生成文法以外(たぶん認知)のセッションで君の隣に座って
いる人がここのあらしですので、注意深く観察しましょう。

              ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
         ☆ チン  〃  ∧_∧   
          ヽ ___\(\・∀・) < 粘着ヒッキーまだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )  
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       | .青森りんご. |/

555名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/25 01:54

粘着質の引き篭もり

粘土質の非既婚り

粘膜質の宇多田ひかる、ヒッキー

いよいよ、青森リンゴのキセツだなー

556(´∀`):02/10/25 07:39
>SubjのFQは主語のbase位置ではなく、もう少し高い位置にある
unaccusativeでもpassiveでも前に出れますにゃ
 三台、自動車が到着した・廃棄された
しかしpassiveのby-phraseより下の位置でもいいようにゃ
 自動車が驚いたことにその子供たちによって三台盗まれた
修飾するDPと派生のある段階でlocalな関係をもてればよい、という程度にゃろか、FQは?

>(5) 太郎が論文を三本驚いたことにDLした。
なんとなく「驚いたことに」は「DLした」のみにかかっているVP-Advのような印象にゃ。

557(´∀`):02/10/25 07:40
ところで
 *学生が酒を三人呑んだ。
みたいのは伝統的にダメとされてきたにゃが、結構よくなる場合があると思うにゃ。
 学生があの高い酒を三人呑んだ。
これは目的語のspecificitiyの問題かと思うにゃ。また
 *学生が山田先生を三人尊敬している。
に対して
 学生が山田先生を三人襲撃した。
もいいように思うにゃが、今度は動詞のアスペクト的相違が関係しているにゃ。
似たようなケース(meow川しゃんへの反例)を以前に高見、三原のダブル健一しゃんが
取り上げていたと思うにゃが、単純にovert object shiftの適用があるかどうかの問題では
にゃいのか、とその時は思ったにゃ。
もしほんとにOSにゃら、その位置はShifted Obj > Subj-FQ > Subj ということになるにゃ。

558(´∀`):02/10/25 07:43
>昔DSからSS/LFでやっていたことをPFにtranslateしているだけ
最近とある集まりでも同じツッコミをいただいたにゃ。確かにempiricalなメリットはすぐには
出にくいけども、文法モデルの一つの期待値として、個別言語間の多様性に関わる要因は
全部ニャローシンタクスから追い出して、ここを経験との相関を必要としない生得的普遍的
言語知識の領域とするような可能性について考えるのもミニマリストっぽいかと思ったにょろ。
ただそれだけ(ドテッ

週末はちょっと留守するにゃ。確かに遠いにゃ、KLSゴルァ!

>>557
結構よくなる場合があるぅ?
三つの例文、全部ダメだよ。あなたの非文判定の語感は信用できないナ。
560(´∀`):02/10/25 09:14
全部等しくダメとは思えんにゃが、確かにいきなりの判断は難しいだろにゃ。
今、三原しゃんのペーパーを引っぱり出してきたにゃが(後に月刊言語にのった)
そこであがってる高見の例は、
 この新刊雑誌、売れてますか? ええ、今朝も学生がそれを5人買って行きましたよ。
 僕はアパート住まいだけど、最近同僚が家を4,5人次々と建てましたよ。
みたいにかなり文脈を整えてあるにゃ。これらは二人ともOKと判断しているにゃが、
 生徒がこの階段で突然3人転んだ。
は、高見は*、三原はOKとしているにゃ。個人差が大きい現象ではあるにゃ>FQ

>>549
>「論文を三本」っていうのがcontituentになって
 去年、太郎は論文を三本と書評を2本書いた。
みたいなのは都合がよさそうですにゃー

561名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/25 09:56
*****学生が山田先生を三人襲撃した。
もいいように思うにゃが

そんな腐った日本語、おめーしか
使わねーよ。



562かかりチャン:02/10/25 13:47
話が前後するけど、heidiのWCO&ACDの論文で、
*His/i mother likes [the girl that Mary does]i
のような例がcrucialなのはわかる。claimとしてはACDがあるから
解釈するためにdefiniteがQRするのでWCO違反になるからbound解釈が
ないのはわかるにょろ。

heidiもfootnoteで言っていたけど、なぜこれにhisのreferentialな
用法がないにょろか?なんで、referentialで、his=the girl
になる読みがないか、不思議ニョロ。しかもACDがない、

His/i mother likes [the girl that Mary likes]i

だとreferential読みOKにょろ。Heidiはfootnoteで「これはどうしてか
解らない」って言ってたけど、それですまされるのかな。

KLSはピン大ですにょろか。私の知人も関西にいるのに遠いから
行かないことにしていたにょろよ。
563(´∀`):02/10/25 14:29
hisではにゃくてher mother だにゃ
単純に考えればその解釈を外部の要素に依存しなければならない名詞句、
いってみれば自由変数を内包する名詞句は自立した指示性を持てないから
ではないだろうかにゃ。またそうだからこそQRする、とかにゃ。
しかしhisが確立済みのdiscourse referentを指すと考えられるような
文脈も自然に作れるにゃ。
Mary hates a certain boy but likes a certain girl.
Her mother also likes [ the girl that Mary does ].
これでもダメなんだろかにゃ。なんとなくdoesはまずいかもという気に
させられるけどにゃ。かかりしゃんheidiを知ってるにゃら直接聞いてみるにゃ。
学生の頃はかなりの健康優良児にゃったが今はどうにゃろか……

>>561
俺もたぶん使わねーよ、にゃ(w
(自分が使う使わないの話しではないのにゃ、非文判定はにゃ)

564かかりチャン:02/10/25 18:16







565かかりチャン:02/10/25 23:56
ほんとにょろ。hisではなくてherにょろ。はずかっぴー。
heidiの例文context付きで雨人に聞いてみたけど、たしかに
微妙に悪いらしい。does(ACD有り)は駄目だけど
likes(ACDなし)はオッケー。
KLはかかり結びのworkshopどのような盛り上がりみせるか
興味あるニョロ。
566虚無好き:02/10/26 01:53
すっかり香ばしいスレに成長したにゃ…

さて、>>467付近
わたしは例文判定の統計的処理のハナシをしたのであって、「統計学習」(?)については触れてないんだけどにゃ。
こっちの「誤読」のほうが、テーマとしては面白いにゃ。
刺激の偏向から、何が学びうるか、何が学びえないのか、は核心的な問題であり、「刺激貧困議論」の欠陥の中心的議題であるのにゃ。
具体的にいえば、行動科学でよく引き合いに出される「交通規則」の例でいえば、
「赤信号でわたる人間がいない」という刺激のみから、赤信号でわたることが「禁止されている」という知識にまで到達しえるか、といった問題群にゃ。
算術でいってみるかにゃ。
算術というのは、「数学」よりも抽象性が低く、現実との整合性が「真理」の条件となっているとするにゃ。
「引き算」の教育的刺激が、もっぱら「大ひく小」に限定(偏向)されているばあい、学習者により「算術的行為や現象の実現」がその解釈であるととらえられる可能性があるにゃ。
このばあい、学習者が、おのれの理性により「小ひく大」が「禁止されている」という知識を自然に演繹する可能性は否定できないにゃ。
すると、教育的刺激がなくても、(はじめてみる記号列)「7-10」が禁止されており、解釈不可能であるという「判断」に到達する可能性は除去できないにゃ。
もちろんこの議論は認知意味を思わせる比ゆ的なもので、決定的ではないので、もう少し考えてみるにゃ。
要は、はじめてみる文の判断可能性だけでは、知識の演繹可能性を考量しないかぎり、たいした結論(生得性とか)は得られないのにゃ。
567Eric Plankton:02/10/26 02:09
話がカナーリ前後しますにゃが、代名詞をbound variableで捉えるとすると、

Bill admires his car, and John does, too.

というのをLFで復元した場合、Operatorが文の先頭まで出てきてしまうのが
Strict読みでJohnのとこからvariableをbindしてしまうのがsloppyだということ
が言えそうですにゃが、このOperatorの移動の制約とSyntaxの移動の制約とで
何か共通点があると思いませんかにゃ?
それとも純粋に意味論でやっちゃった方がいいのかしらん?unselective-binding
なんかも扱えそうだし。
こさかなしゃん、来られてたら意見くだされ。(こしゃかなしゃんはKLSには
来られるがですか?)
顔文字先生、かかり先生他ももちろん、よろしくおながいしますのにゃ。

かかり先生、ピン大の名称を知ってるって通ですにゃ。関西人みたいですにゃ。

顔文字先生、失態をさらしてしまいました。でも、容赦なくよろしくお願い
します。

from K-Rod

568(´∀`):02/10/26 02:58
明日は朝が早いのでマジレスは後回しにしてもう寝るにゃが、
とりあえず駄レスだけしとこうかにゃ……

>>564
俺も>>563で「hisが確立済みの〜」とか言ってるにゃ(ドテッ

>>566
>さて、>>467付近
467? ( ゚Д゚)ハァ?








    __ _________
      r | |――┐  r――  ヽ
      L.! !_∧_∧ Li__   \
       ._| |( ´∀`) ||____    \_              (~ヽ       .. .
     (_| |/   /つ⌒ヽ  i     \)         /⌒ヾ .\\_   :・:∵:
        \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"''' - ..,,  人 /⌒ヾ / \\ ̄ヽ∴: ゲハァッ
      _  \_/⌒ヽ________/⌒ヽ  て   / ノテ-ヽ( 。Д。)二二つ  ←虚無
        ヽ      _ノ r―――─―――┐ _ノ ドカッ/ / /   ∨ ̄∨
         |  ____| 三三三三三三三.|__l__    / / | |
      | ._|--[_______________] / __) ノ )
     ノ.|  |    ===========[___]======='   ー'    し'
   ヽ_ノ_ノ               ヽ__ノ_ノ


今回のKLSは院生のワークショップの方が面白そうだけど
朝早くからでかけるのめんどくさいしなぁ
570虚無好き:02/10/26 07:34
むにゃむにゃ。>>467でまちがいないにゃ。
(こんなことやってる時間じゃないんだけどにゃ…)












    |                |
    |      ∩   ジャーッ ゴボゴボ・・・
__ノ      .| |         |  _
| |        .| |          ./ )ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -―- | |        .//|\ノ(◎)
_____/ /" ̄| ヽ∧_∧// .|
   /  /    / ( ´∀`)  ̄ ̄\
   |  |/⌒゙ /      /       \
   .\ヽ__ノ__,,./。 ゚    |\   .\
     .\\::::::::::::::::: \\ ゚ ./   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       .\\::::::::::::::::: \\ | 偽者にゃ、ふにゃふにゃ。気持ちが生成するの〜。
       \\::::::::::::::::: \ .\_______
         \\_:::::::::::_) )
             ヽ-二二-―'
571かかりチャン:02/10/26 11:59
>567 ってもう少し具体的におながい。syntaxのop mov'tってのは
例えばsubjacencyとかのlocalityに従うニョロ。そこいらへんを
考えてみては。
みんな学会かな。北米ではWECOL@UBCとかNELS@MITとかが近い。WECOL
はいつだったかな。
572かかりチャン:02/10/27 01:00
顔文字さん、すっかり報告すれの方で有名人ニョロ。
573Eric Plankton:02/10/27 21:18
>>571
実はこれはとってもナイーブな質問にゃり。
coodinationからの抜き出しってのは、ATBを除いて普通駄目ですよね?
subjacencyに従わないので、やっぱりsyntaxではないにょろ?

報告スレで私探しが流行ってたみたいにゃりが、そこで話題の
2人はKLS常連で去年のproceedingにも載っているという罠ゃ。

かかり結びのシンポ、なかなか盛況で思いっきり時間オーバーしてますたにゃ。
574名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/28 00:37


 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ
575(´∀`):02/10/28 02:11
ただいま、なのにゃ。結局かかり結びのシンポには行かなかったのにゃ。
二日続けて行くには遠すぎるのにゃ。かわりに日曜日は某所で羽根伸ばしてたのにゃ。

>>566
>「赤信号でわたる人間がいない」という刺激
>「引き算」の教育的刺激が、もっぱら「大ひく小」に限定(偏向)されている
これらに相当する刺激が言語獲得の場合には見当たらない場合があるというのが出発点だったにゃ。
たとえばある文にこれこれという意味解釈があるなしの判断は、他人がその文にどういう解釈を
与えているかを見て行っているのではないのにゃ。
虚無しゃんの喩えは、文法原理を交通法規や算術規則と同様、外から人工的・恣意的に取り決め
られており、幼児が学ぶもの、という誤謬に基づいているのにゃ。
赤信号でも渡ろうと思えば渡れるが、他人のふるまいからどうやら渡ってはいけないらしいこと
に気づくようになる、というのとは、言語知識は本質的に異なるにゃ。これこれという可能な解釈を
意図的に与えないことにするのではなく、そのような解釈は本来できないようになっている、
ただそれだけの実に単純な事実の説明に、なぜ学習を援用しようとするのか、理解に苦しみますにゃー
ヒトは回りの誰も空を飛ばないから、自分も飛ぶべきではないと学習するのか、それともヒトは
生まれつき飛べないようにできているのか、どっちなんだろうにゃ……

>すると、教育的刺激がなくても、
なんで「すると」になるのにゃ?

  ワケ     ワカ     ラン
   ∧_∧   ∧_∧     ∧_∧
 ( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
 ⊂ ⊂  ) ( U  つ  ⊂__へ つ
  < < <     ) )   (_)|
  (_( ) (__)_)   彡(__)

(どうせずれるけどにゃ)

576(´∀`):02/10/28 02:30
>>567
strict読みのときにはoperatorとかは関係ないと思うにゃ
bound pronounとreferential pronounはもともと別物で、copyがPFでspell-out、とか
いってるのは前者の方だけにゃ
英語ではこの二つが形態的に区別されないので混乱が生じやすいだけと思うにゃ

報告スレのAA、似てないにゃん
577(´∀`):02/10/28 08:31
かかりしゃん、初級者スレにVMHがらみのいい質問がきてるにゃ
俺もご教示お願いするにゃ(ぺこり
578Eric Plankton:02/10/29 00:37
顔文字先生、例の件お世話になりました。

で、また懲りずにDQNな質問を繰り返すわけですにゃが。
sloppyの時にはATB違反をしてしまうのでは?と思いますたにゃが、
Foxのeconomyの本のp.30辺りでscope interactionがある場合には
ATBは関係がないみたいなことを言っているので、これが正しいと
すれば、ATBはとりあえず無視してもいいということにはなりまへん
やろか?

でstrictの時ですにゃが、この場合bound variableのhisをxと置き換えれば
parallelismを満たすので、okでは?と思ってしまったわけです。
基本的に生成では1文だけを対象にしますし、referentialは普通、研究対象外
ということになってますにゃが、前文があればoperatorを文のtop mostの
位置におけるのでは?なんて思ってしまったわけですにゃ。
e.g. John is hungry now. He will eat that bread.
なんかでは、2つ目の文の先頭でjohnがoperatorみたいに機能しているのでは?
という至極素朴な質問ですにゃり。

579Eric Plankton:02/10/29 00:48
ところで、私は英語のvPのEPPが強いと言いたいと思ってるわけです
にゃが。

これは、英語と日本語の比較を言いたいわけで。
英語はCP,TP,vP全てEPPが強く、featureをmovementによってcheckする
性質があると思っていますのにゃ。にゃから、CPで言えば英語では
overtなwh-movementがあるし、一方で日本語ではovertなwh-mvtはない。
TPで言えば英語ではAuxやNegが主語の下に現われるわけですにゃが、
日本語ではそうとは言えない。つまり、英語ではTPのEPPをcheckする
ためにovertなmovementを必要とすると思ったわけですにゃ。
で、headにつきSpecは1つだけで(この辺は黒田さんとは違いますのにゃ)
日本語で多重主語が認められるのは、TPのEPPをin-situでcheckできるから
ではないかと思っている次第ですのにゃ。

で、vPのEPPをcheckするのにmovementがあると言いたいがために、
顔文字先生、例の話を展開しようとしたわけですのにゃ。

福井さんは日本語には機能範疇がないとdis.で言っていたと思いますにゃが、
そうではなく、movementを誘発する機能範疇というのは、EPPがその正体で
日本語では、これをin-situでcheckできるのでは?と思ってみたのですにゃ。

やっぱりアフォな思い込みなんですやろか?
580(´∀`):02/10/29 07:00
なんにゃ、生成関係スレが軒並みあがりまくってるにゃ

>>578
(あまり自分の持ちネタをこんなとこに書いてると身元がバレるので用心するのにゃ……
俺が言ってりゃ世話ないけどにゃw)

>sloppyの時にはATB違反をしてしまうのでは?
たぶん関係ないと思うにゃ。567のようなsloppyの例はintersententialにも成立するにゃ。
Bill admires his car. -So does John.
ellipsisが先行詞との同一性を引き金にしたPF解釈の問題として、構造的には
 Bill [ admires his1 car ]
 John [ admires his2 car ]
で、hisの素性構成が同一であることが求められ、またbound pronounとreferential pronounは
別物(仮にhisBとhisR)なので、his1と同じ解釈(B or R)がhis2にも与えられる、という
だけのことだろうにゃ。strict identityというのは、his1が誰でもいいからその指示している
対象をhis2も指しているというだけであって、その中にたまたまhis1=Bill=his2の場合も
含まれるのにゃ。his=JamesでもhisRによるstrict identityには変わりないにゃ。
581(´∀`):02/10/29 07:02
>Foxのeconomyの本のp.30辺りでscope interactionがある場合にはATBは関係がない
該当部分が見あたらなかったのにゃ。何かと間違えてはないかにゃ?
parallelismとATBは別物なのにゃが。

>strictの時ですにゃが、この場合bound variableのhisをxと置き換え
>前文があればoperatorを文のtop mostの位置における
null topic operatorは中国語のpro dropなんかでは使われたにゃ
 as for John, he will eat ...
のnull versionのようににゃ。確かにdiscourse referentへの指示へをこのように書き出すことも
できるだろうにゃが、とりわけstrict identityの分析にとって有用とも思えんのだけどにゃー
普通strict identityに関わる代名詞はboundではないにゃが、K-rodしゃんんとしてはそれをなんとか
bound扱いにし、代名詞の下位区分をなくす、という狙いなんだろうにゃ。それでいけば直示的
代名詞も
 (as for [the man you are looking at now]x) hex is my father
みたいにbound扱いにできてしまうにゃ。
582(´∀`):02/10/29 07:03
>>579
>headにつきSpecは1つだけで
>日本語で多重主語が認められるのは、TPのEPPをin-situでcheckできるから
Specが出ると投射が閉じてしまうと言ってた昔のFukuiしゃんの分析に似てるかにゃ?
強素性によってovertな移動が要請されれば1コしかないSpecが埋まってしまい、それ以上の
agreeはできない、ということのようにゃが、たとえばwh移動がCPレベルのEPPとして、英語の
multiple whにおけるwh-in-situはすでにSpec,CPが埋まっていてもCと関係を結べないと困るにゃ。
なんか俺が誤解してるにゃ?

583かかりチャン:02/10/29 09:12
Krod/Planktonさんのお話し、イマイチ良く解らないのだけど、
日本語でvはTと同様に、acccusativeをin-situでmultipleにcheckしちゃう
なんてことにならないニョロか?doubleをとかどうなるにょろ?
584K-Rod:02/10/29 12:08
>>582
そうですにゃ、福井さんの分析を念頭に入れてますたにゃり。

>>583
そうなんですにゃ。それを考えようと、、、、
少なくとも頭にあったのはWatanabe 1993の日本語のtransitiveには
object shiftがないという分析ですかにゃ。

うーむ、正体がばれるかもという危険を知りつつも打ち出の小槌みたいに
いろんな意見がもらえるこの板で発言してみたいという板挟みに悩む
今日この頃ですにゃ。

ちなみに「みじんこ」と呼ばれるようになったらHN変えようと思いますた
にゃが、ややこしいので元に戻しますにゃ。
585Fred:02/10/29 17:50
 またいっちょかみさせてもらいまっさ。

 わてもキツネの本読返してみましたけど、ATB の話やのうて、
Parallelism の話でしたで。ごっちゃにしたらあきまへんがな。
どっちにしても等位構造が絡む現象(Gapping, PG, RNR... )は
syntaxでキレイに処理できる部分は限られてますわな。

 二重ヲ格の制約と他動性うんぬんていうのはあんまり関係お
まへんで。object shiftの有無とmultiple checkを結び付けた
いというのはようわかりまっけど、そもその日本語のヲが対格
やということは誰もキチンとは証明してまへんがな。(ガが主
格や言うのは昔からいろいろ証拠がありまっけどな。)「日本
語のヲは対格」というのをprimitive として考えるわけにもい
きまへんやろ。

 ついででっけど、二重ヲ格制約というのも今日的視点から見
直す必要があるんとちゃいまっか?(Mattも忙しいからのー。)

 ほなさいなら。
586(´∀`):02/10/29 18:32
俺の知ってる人かにゃ?>Fredしゃん
587かかりチャン:02/10/30 08:01
>いというのはようわかりまっけど、そもその日本語のヲが対格
やということは誰もキチンとは証明してまへんがな。

どういうlineしたら証明できるか、話し合ってみませんか。
こてこての関西弁を使う人で、こういうことを書く人というと...
解りませんニョロ。


910 名前:名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/30 03:29
 生成スレのFredさんてもしかして、昔、関係文法にも関心を寄せ、最近
やや認知よりのあの超大物学者の先生?


まさかなー
589Fred:02/10/30 13:09
>587
 受けてたちまひょ。

 日本語のヲに関しておもろいなーと思った話がありまんねん。
どっかの学会でgold waterはんが、「昔の日本語では焦点化詞
としてヲが使われ、目的語にヲが用いられるのはmarkedであっ
た。通常はヲのない名詞句がそのまま目的語で用いられた。」
て言うてはったんですわ。
 そう考えると、ヲが口語では頻繁にdropする現象と強調した
い場合にのみヲを強く読む(ex. 「せっかく俺が作った絵を、
なんてことしてくれるんだ!」)という現象もなるほどという
気持ちになりましたわ。

 (この話、そのうち続く)
590かかりチャン:02/10/30 13:26

北朝鮮と、普遍文法とやらで協議して来い!
説得して来い!

せめてクアラルプール行きの飛行機のなかで
机上の、いや機上の空論をほざきやがれ!


591あぼーん:あぼーん
あぼーん
592あぼーん:あぼーん
あぼーん
593う飼い:02/10/30 13:39

次は「う」かい?

594K-Rod:02/10/30 14:33
すんませんですたにゃ。
等位接続詞が出てきてて、QRが出てきてるってことは
少なくともscopeの操作に関してはATBは無視できるって
いう風に読めるかな、と思ったにゃが、どうもちょっと
違うぽ、ですにゃ。

すみませんですたにゃ。



595K-Rod:02/10/30 14:50
ちなみにreferentialとboundを同じにして代名詞を見てみようという
motiveはこういうことですにゃ。
これら2つを最初から別物として扱うのも至極まっとうな方法だと思いますにゃが、
私はある戦略があって、これらを同一に見たときに何が見えてくるのかを探って
みたいと思ったわけですにゃ。

例えば、ソシュールの言語論のように言語(特に今は名詞の話ですが)を指示物を
指す恣意的な言語記号だと考えるとしますにゃ。
で、それからいくと代名詞も固有名詞も記号という意味では等しく同じ機能を
果たすということが言えそうですにゃ。
それからいくとr-expressionもbind pronounも記号という共通点があるが、
これらの振る舞いの違いを決定する要因は何かと言えば、やはりlocalityと
いうのが問題になってくると思いますのにゃ。(続く)

596K-Rod:02/10/30 14:50
localityが問題になってくるのであれば、その局所性をなんらかのメカで
表現してみてその性質を探ってみたくなるのが人情というものだと思いますにゃ。
例えば、r-expressionというのが、discorseというか慣習的に何と何とを指すの
が決まっているわけにゃから、もし代名詞をoperator-variableの関係だと
考えてみれば、r-expressionというのは文の先頭に無条件にoperatorが来ること
になってて、このoperatorがCondition Cの制約を生み出す、とかにゃ。

もしreferential pronounがCondition Cに従うという例が見つかればおもしろい
んですがにゃ。

だから、これらを同列に扱い、そしてその相違を探ることによって人間言語に
普遍的な構造的制約というものが見えてくるのではなかろうかというナイーブな
直感がありましてですにゃ。うまくいけば、Subjacencyあたりも同一に
扱えるようになるかも、なんて本当にただの直感ですにゃが。

まあ、考えるのは自由だろうと思ってちょっと試行錯誤してみようと思った
次第ですのにゃ。

アフォ丸出しの意見ですたにゃ。しばらく逝ってきますにゃり。

597虚無好き:02/10/30 15:47
>ERROR:本文が長すぎます!

うざいにゃ!!

598虚無好き:02/10/30 15:48
>>575

>これらに相当する刺激が言語獲得の場合には見当たらない場合があるというのが出発点だったにゃ。
わたしが生得的知識の根拠とされる「刺激欠如」議論を問題視しているのは明白だから、「教育的刺激がないこと」が「出発点」になるわけないにゃん。
あえて「出発点」をいうなら、「言語」の能力が、諸能力のひとつである、ということにゃ。
そして「生得的である」という基準を、個々の能力について均一に査定する操作を確立することにゃ。
(そうでなけれが、「生得性」がUG正当化のためのまったくのご都合主義的概念ということになるにゃ。)
後でもいうけどチョム理論には比較検証という操作がまったく欠落しているため、自然科学としてはどうしようもなく幼稚なのにゃ。

>たとえばある文にこれこれという意味解釈があるなしの判断は、他人がその文にどういう解釈を
>与えているかを見て行っているのではないのにゃ。
同様に、語彙意味についても、音韻の知識・語用論知識についても、いちいち「教育的指導」があるわけではないにゃ。(とりわけ第一言語のばあいは)
極論をいえば、脳のcomputationalな機能(たとえば視覚認知全般や聴覚のフーリエ解析相当の情報処理とか)については、
いわゆる「しつけ」や「教育」の果たす役割はほとんどないか、副次的なものにゃ。

>虚無しゃんの喩えは、文法原理を交通法規や算術規則と同様、外から人工的・恣意的に取り決め
>られており、幼児が学ぶもの、という誤謬に基づいているのにゃ。
それにしては、ほとんど無批判に「音楽の知識」についてはUGと関連づけられてましたにゃー。(Genegative Theory of Tonal Music のせいかにゃ?よく知らんにゃ。)
すくなくとも音楽にかんしては、「運用」「知識」をどのように定義しようとも個人差は禿げしく、「均質性」の議論は成立しないのにゃ。
それでも同様の類推で、「数の表象」に関してはUG相当の生得的な精神構造がある可能性もあるにゃ。
(個人的には、四則演算のような基本的な数理的操作を、チェスの規則どうよう人為的規則と片付けられる神経はしんじられないにゃ。)
まあ、このへんの穴だらけのへっぽこな推論に文句をいってるのにゃ。
599虚無好き:02/10/30 15:49
>赤信号でも渡ろうと思えば渡れるが、他人のふるまいからどうやら渡ってはいけないらしいこと
>に気づくようになる、というのとは、言語知識は本質的に異なるにゃ。
ある行為が、たまたま行われないのか、「自由意志」によって行われないのか、特定の精神構造がそれを「無意識的」に許さないのか、
実証的に検証する操作がありますかにゃ。
わたしに提案では、特定の行為へ誘導する(たとえば命令相当の)刺激を与え、それでもその行為が遂行されないばあい、
その行為をなさない積極的な動機付けがあるだろう、と推論できるということにゃ。(それでも「禁止」の内観にまでは到達できないだろうけどにゃ)
そして、その実証のためには、がちがちの行動主義者でなくても比較実験が不可欠だと考えると思うにゃ。
とりわけ自然科学的方法論を身につけるためには、比較実験は小学生でも行う基礎的操作にゃ。なんで忘れてんのにゃ?知的怠惰ですにゃ。

>これこれという可能な解釈を意図的に与えないことにするのではなく、
いいたいことはわかるけどにゃ。穴だらけなのにゃ。「制度としての言語」の本質も、「意図的」に解釈を変えられないとこにあるにゃ。
で、ここでは認知的に不可能なのか、言語のデザインとして不可能なのか、が切実criticalなわけにゃん。もっとがんばりましょう3点にゃ。
>ただそれだけの実に単純な事実の説明に、なぜ学習を援用しようとするのか、理解に苦しみますにゃー
援用してないにゃ。チョム理論がへっぽこだと言ってるだけにゃ。

>ヒトは回りの誰も空を飛ばないから、自分も飛ぶべきではないと学習するのか、それともヒトは
>生まれつき飛べないようにできているのか、どっちなんだろうにゃ……
こんなチョムの受け売りのような比喩ばっか言ってると、洗脳されてると言われるにゃ。

>>すると、教育的刺激がなくても、
>なんで「すると」になるのにゃ?
むにゃむにゃ。このタイプのレスは、内容のわりに読むほうもたぶん疲れるからやめるにゃ。つづく、にゃ。
600(´∀`):02/10/30 19:56
>>596
自分で指示機能を持つために先行詞に依存しなくていいというのがreferential expression
にゃから、「文の先頭に無条件にoperatorが来る」ことの必要性が分からんにゃ。
ただ、nameにしろ直示的代名詞にしろ、個々の文脈で具体的に誰を指すのか、はその文脈に
相談しなければ分からないから、その文脈でsalientなものを提示するものとしてoperatorっぽい
ものが常にある、という程度にゃら理解できますにゃ。
binding theoryで必ずopertaor-boundでなくてはならないwh-traceがR-expression扱いされている
のとも共通点が見えてくるかもにゃー

>このoperatorがCondition Cの制約を生み出す
1) [ Opi [ (*Xi) ... [ Johni/wh-ti ...
John/wh-tはともにOpに直接依存しなければならないので、間にXiが介在するとダメになる、という
ことですにゃ。
>referential pronounがCondition Cに従うという例が見つかればおもしろい
2) [ Opi [ (*Xi) ... [ hei ...
こっちはなさそうですにゃ。つまり代名詞の場合は(condition Bに違反しない限りで)、直接operator
から指示をとってきても、別のA-binderからとってきてもいい、という点がR-expressionとは違うと
いうことかにゃ。ちょっと考えてみる値打ちがありそうにゃ。がんばるのにゃ>k-rodしゃん

601(´∀`):02/10/30 21:47
知らずに600ゲトしてますたにゃ

Fredしゃん
>ヲが対格やということは誰もキチンとは証明してまへん
対格以外の構造格だと言いたいのか、構造格ではそもそもないと言いたいのか、
どっちなんだろにゃ?
抽象的構造格は昔からあるが、その形態的具現化が通事的に変化する(φ→を)と
いうこともあるしにゃ、case-marker dropはむしろ構造格分析を支持しているのでは
ないかにゃ。「が」も落ちるんだしにゃ。
>「せっかく俺が作った絵を、なんてことしてくれるんだ!」
むしろ「せっかく俺が絵を作ったのを〜」のほうが面白いかも、にゃ。
602あぼーん:あぼーん
あぼーん
603あぼーん:あぼーん
あぼーん
604あぼーん:あぼーん
あぼーん
605(´∀`) :02/10/31 00:00

許して〜。

606あぼーん:あぼーん
あぼーん
607あぼーん:あぼーん
あぼーん
608あぼーん:あぼーん
あぼーん
609あぼーん:あぼーん
あぼーん
610(´∀`):02/10/31 00:52
マターリといくにゃ、虚無しゃん
>「教育的刺激がないこと」が「出発点」になるわけないにゃん
こちらの議論の出発点にゃ。これを疑問視するほうに反証責任があるのだから、さっさと
「教育的刺激」とやらを指し示せばよいのにゃ。
たとえばparasitic gap自体が、通常の言語経験の中に生じる可能性はそれほど高くないのに、
どうして who did you accuse t before you met e? はよくて
who t accused you before you met e? はダメと、母語話者には分かるのか、
ここにどういう教育的刺激が実在しているのか、どーぞにゃ、ほれほれ。
611(´∀`):02/10/31 00:53
要するに反生得論者は生成が生得性を主張しているような類の言語知識と対峙することを
怠っており、学習だの般化だの、アフォくさい概念だけでまかなえる皮相的部分しか見ようと
していないだけなのにゃ。怠惰というにゃら、これこそまさに痴的怠惰ですにゃ。

612(´∀`):02/10/31 00:53
語彙の習得については確かに経験主導型に思えるにゃが、それはもっぱら形態・音声解釈に
ついての恣意的な取り決めの部分が目立つからに過ぎないのにゃ。卑近な例を出せば、動詞の
自他交替ができる場合とできない場合を、すべての動詞について個別に経験しなくても区別
できるのはなせか、等の問題に学習説がどういう有効な提案をできるのか、疑問ですにゃ。
613(´∀`):02/10/31 00:55
>特定の行為へ誘導する(たとえば命令相当の)刺激を与え、それでもその行為が遂行されないばあい、
>その行為をなさない積極的な動機付けがあるだろう
その程度の実験的手法にゃら、言語習得の分野でさかんに取られているにゃ。有名なところでは
あるストーリーを聞かせた後に質問すると、幼い子供でも
when did Cookie Monster say he met Big Bird?
には二とおりに答えるのに、
when did CM ask how he met BB?
には一とおりにしか答えない、といったあたりかにゃ。大人の気を引こうとしてか子供は他人とは
違うことを言いたがる側面があるにゃが、この場合そのようなcommunicative motiveが統語原理に
overrideされていることになるだろうにゃ(最後は戯言にゃ)
614横入り:02/10/31 01:09
>>610
>>「教育的刺激がないこと」が「出発点」になるわけないにゃん
>こちらの議論の出発点にゃ。これを疑問視するほうに反証責任があるのだから、さっさと
>「教育的刺激」とやらを指し示せばよいのにゃ。
いつもながら話をそらすね。
虚無好き氏は、「教育的刺激」を提示することはしてないが、
「刺激の欠如」が生得説の如く最初から断定できるものではないことは示したはずだ。
疑問視するだけの理由は既に述べたのだから、顔文字氏はそれに応答すべきではないか?
615K-Rod:02/10/31 02:15
>>614
私が言ったらただの擁護にしか聞こえないかもしれませんにゃが、
生成の言ってるのは「生得説」の妥当性ですにゃ。
なにかを「ある」ということは証明でき(専ら、科学という領域の
固有の見方、幻想の範囲内ですにゃが)ますにゃが、何かを
「ない」と言うことは原理的に証明は不可ですにゃ。

ある仮説に疑問を投げかけるのは簡単ですにゃが、必要なのは
その当該仮説が説明していた事象をカバーする代案を提出する
ことですにゃ。

少なくとも、顔文字先生は話をそらすような卑怯者ではないですにゃ。
正直、>>612のような例だけでは「学習では説明がつきそうにない」という感想は出てこないけど。
すべての牛丼屋について個別に経験しなくても、食券を買うのかどうか判断できるようになる、というのと
何が決定的に違うのかわからん。

学習のみで言語が説明できるとするならそう主張する人が具体的なモデルを示すべきで、
生成は生成で生得説でいってみるのをとやかく非難される筋合いはない、ってのは一つの理屈ではある。

だけど、基礎理論からして固まっていないというのは、研究対象として魅力的ではあるだろうが、
それは結局生成が意味のある結果を出せるのかどうか怪しいというのと表裏一体なわけで。
方法論に疑問が差し挟まれるのも致し方ないと思われ。
反証されないかぎり無駄ではない、ってことではあるまい。大雑把な批判ですにゃー。
617(´∀`):02/10/31 05:53
>疑問視するだけの理由は既に述べたのだから
俺にはそうは思えないにゃ。虚無しゃんが言ってるのは、ほんとに生得性を持ち出さざるを
得ないのか、個々のケースについて経験説にたつあらゆる可能性を生成側が自分でよく比較
検討しろ、ということだと思うにゃ。で、それは生成側に対する無理難題、経験説側の痴的
怠慢だと俺はいってるのにゃ。
被告弁護側に自分で有罪の証拠になり得るものを全部探してきて、それを自分で覆せと言って
るようなものなのだからにゃ。なんとなく怪しい、完全に無罪とは言い切れないのでは、と
繰り返すだけで有罪判決が得られるにゃら検察は楽でいいですにゃーw
618(´∀`):02/10/31 05:55
牛丼屋の例は判りやすいにゃ。実状は知らんけどにゃ(俺は牛丼なんか20年来食ったこと
ないにゃ)チェーン店系列により食券制になってたりなってなかったりするとするにゃ。
牛丼屋の場合は看板みればどの店がどの系列なのか、自然類が簡単に判るようになってるから、
各チェーンにつき一店だけ経験すればいいにゃが、その看板に相当する明示的目印が幼児の
言語環境にはないと言ってるのにゃ。多分非常に微妙で目立たないものが手掛かりになって
いるのだろうにゃが、その手掛かりにだれもが潜在意識的に気づくような仕組みを保証して
いるのが生得的言語知識だと思うにゃ。
619(´∀`):02/10/31 05:58
牛丼屋の食券制は人為的に取り決めた制度にゃから、とりわけ自分で食券買うような年齢に
達した客にとっては一店でそうであれば同じチェーン店は全部そうだろう、だが別チェーン店
では違うかも知れない、という程度のことは判るにゃ。牛丼屋以外で既に食券制を経験している
可能性大だしにゃ。しかし、なにも知らない赤ん坊がいきなり牛丼屋にほうり込まれて、
果たして回りの客の行動を唯一の手掛かりにして自分で食券制を理解し、同じことが未経験の
他の店で求められる場合、求められない場合があること、またその判別方法をどうやって
知り得るのか、甚だ疑問なのにゃ。特に優秀な赤ん坊についてだけ言ってるのではないにゃ。
これは原則的に人類すべての赤ん坊に起きることなのにゃ。言語の食券制は人為的に取り決めた
規則ではなくて、最初から人間言語がそしてヒトの精神がそのようにしか働かないという法則を
反映しているとしか思えないのにゃ。

620虚無嫌い:02/10/31 09:15

 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ


621虚無ちゃん:02/10/31 09:17


  ☆。:.+:   /■\
   .. :.   ( ´∀`)
     / ̄ヽ/,― 、\ o。。。  
.:☆   | ||三∪●)三mΕ∃.  ♪
.:*    \_.へ--イ\  ゚ ゚ ゚
+:..♪.:。゚*.:..  (_)(_)     ☆。:.+:
 ☆。:.+::..   ☆:.°+     .. :
   。*.:☆゚x*+゚。::.☆ο::.+。 *ρ





622名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/31 09:19
>>619


意味、プー
さすが、生成






>>617
推定無罪は裁判の大原則だが、
さて生成と非生成と、どちらが検察側でどちらが弁護側かは意見の別れる所。
非生成派を論難してのしあがってきたのが生成文法ではなかったか?
顔文字氏はいつも自分を無罪の被告と見做したがるけどね。
624かかり助詞:02/10/31 15:25
>589 かめレスすんませんが、続き聞かせてくれないと
どうかえしていいか解らないニョロ。

>非生成派を論難してのしあがってきたのが生成文法ではなかったか?

そうだったっけ?
>>624
おとぼけ? 
いやいや、前もかかり助詞さんはチューリングについて知らなかった位だから
本当に無知なんだな。
温故知新、最尖端を追っかける前に学史を辿っておくとよいよ。
チョムスキー一派によるアメリカ構造主義や伝統文法や行動主義やへの劇しい批判は瞭然としてる。
そんな事より顔文字先生よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
昨日、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円引だよ、150円引。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛り頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、大盛つゆだくでなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、大盛つゆだくで、だ。
お前は本当に大盛つゆだくでを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、大盛つゆだくでって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク(玉子)。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはネギが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
627(´∀`):02/10/31 22:09
>>623
その喩えでいくと、かつては経験説を被告として生得説が訴えを起こし、刺激の欠如の
証拠能力が認められて経験説有罪判決がいったんは下ったが、今はその証拠能力が不十分で
あるとして経験説が控訴を起こしている段階、というのでどうにゃ? 
好意的に見て、当時は経験説に不利と思われた状況証拠も、学習や般化についての理解が
深まった現在なら覆せるかも知れないしにゃ。だったら覆してもらいましょう、議論をどーぞ、
なのにゃ。 
628(´∀`):02/10/31 22:14
A.チューリングの名は知ってても、生成にとって重要なのはむしろ
生物形態学の業績だということはほどんど誰も知らないという罠ゃ……
生成は門外漢なのですが、いつもROMって拝見しております。
ちょうど今、言語学と生物学について考えていたところだったので、
>628
>生成にとって重要なのはむしろ生物形態学の業績だということ
という一文を見て、我が意を得たり、とまでおこがましいことは
思いませんが、ちょっと嬉しかったです。
630かかりちゃん:02/10/31 23:24
625 根本的な思い違いが有るようだけど、生成文法がmajorになったのは
他の学問を批判したからではなくて、生成文法が既存の学問にない
可能性を持っていたからだよ。例えば変形文法を世に送り出すことに
なったsyntactic structureは変形文法の説明をしている本で、
べつに他の学問の批判なんて(その本の中では)殆どしてない。

一般に何かを主張する際には、他が駄目だ、というのではなく、
その主張が少しでも既存の説に比べて正しいことをしないといけない。
当たり前のことだけど。生成文法はそうして来ただけだろう。
>>630
あのチョムスキー一派の既成諸派を相手にした激しい論戦無しに
チョムスキーの著書だけで果して生成文法がメジャーになり得たかは大いに疑問。
生成文法の普及には御大チョムスキーのpolemicな性格が寄与するところ大だった。
(ポパーみたいな理論家は認めたがらないが、歴史家クーンの眼で見れば、
パラダイム形成なんてそんな形而下的な事情で大半は決まるもんですよ)
632名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/01 08:17
>631
チョムスキーが大騒ぎしたから生成文法がメジャーになった、というのは
若干そういう部分はあるかもしれないけれども、それが中核だったというのは
嘘であろう。まず、なぜ若いチョムスキーに議論の場が与えられたか、ということも
考えてみるべきであろう。
また、ニューマイヤーも夙に指摘している通り、たしかに「形而下的」な事情、例えば
アメリカの大学の雇用事情が生成文法をメジャーにしたのに一役買っていることは
間違いない。しかしそれがパラダイムの形成に役にたったかと言うと、むしろ
「生成文法的」なことを少しやった職を得て、その後、認知言語学に転じた人が多い
ことを考えると、歴史的な偶然で研究者の大量移入が起こり、定着した、ということは
できまい。さらにKuhnのパラダイム論では、paradigm shiftが起こるには、それが
必然的となるような既存パラダイム内部での、問題の解き方に対する不満などの圧力が
なければならない。このことは日本の大学事情が大きく変動している現在、パラダイム
シフトと呼べるだけの動きの兆候が見られない、ということも若干のサポートになるだろう。
>>632
だってチョムスキーはMITですよ? 言語学の伝統の全然無かった所だ。
つまり、既存の言語学(及び研究者)を改革したってよりも、
既存の言語学外の人員を獲得したところに生成文法の成功があった。
634632:02/11/01 11:15
>633
ゴメン、若干話しがずれてる気がしたのであるが。
HalleがChomskyを呼んで(Technical Germanの講師として)、
その後MITに言語学科ができたのは確かで、MITの中でみれば
既存の言語学科を変革したのではない、というのはおっしゃる
とおりだと思うが、話はMITに限ったことではなかったダロ?
キミのつっこんでるところはドコダイ?
>>634 よくある批判だけどね。ご参考まで。↓
「もしチョムスキー理論が、苦悩の変革の過程を通って、近代言語学を内部から食い破り、
必然の結果としてあらわれたのであったら、数多くの構造主義者や記述主義者が、すすんで
チョムスキーにならって自己変革をとげ、革命家としてめざめることになったであろう。
[……]しかし事実はそうではなかった。確信に満ちた構造主義者が、激しい抵抗を示した
のは、かれらが、ただ頑迷であったからというのではなく、むしろ、かれらを内部からゆり
動かして変革に参加させる力を欠いていたからと見るべきである。だからチョムスキー理論
は構造主義者の転向によってではんく、まったく新しいマーケットに信奉者を見出すことに
よって普及の圏をひろげて行ったのである。」(田中克彦『チョムスキー』)
“新しいマーケット”ってのがMITに代表される数理的な人種のことかと。
636635:02/11/01 12:09
ミス。
>構造主義者の転向によってではんく
構造主義者の転向によってではなく
637632:02/11/01 12:52
>635
答えてくれてサンキュ。「田中克彦の書いたものだからダメ」なんてことは
いわないヨ。でも、Bernard BlockのようなAmerican Structuralismの
leading figureや、Nicolas RuwetのようなEuropean Structuralismの
leading figureが自らすすんで受容した例もあるよ。
 「確信に満ちた構造主義者」はChomskyの修士論文に先立ってBloomfieldが
すでに変換論的な考えに達していたことを、Chomskyに教えてあげなかったという
経緯もあるネ。何か別の「確信」をもって抵抗していた人もいるんじゃないか、
とも思うけど、ゴメン、これはいいすぎた。
638Fred:02/11/01 21:34
>>601
 続きで書こうとおもてたこと、ほとんど書かれて
しまいましたわ。脱毛
 ところで、ホムと生成文法の影響力・勢力拡大が
うんぬんという書き込みがありまっけど、いまだに
こんなこと言うてんのんかいな、って思いますな。
 他者の研究のことをごちゃごちゃ言うヒマがあっ
たら自分が信じる研究を一生懸命やればええの。同
じ土俵で相撲でけんからいうて、よその土俵のこと
あれこれいうとったらあかんがな。
 例えば、ヒクソンとタイソンのどっちが強いかも
同じで、素人的には面白いけど、そんなもん無条件
に決まるもんやないで。ルール次第や。ノールール
にしてもたら、それは闘いやなくて、殺し合いにな
ってまうがな。(人間には理性っちゅうもんがある
さかい、実際に殺すとこまでやることになれへんし、
自然にルールがでけるんやけど。)
 生成文法学者を「オウムの信徒と同じや」という
アホが時々おるけど、オウム真理教かて数世紀後に
キリスト教みたいになってる可能性がゼロとは言い
切られへんで。めっちゃ低いけどな。
 嫌がる人もおるやろうけど、生成でも認知でも、
Blendingでも、OTでも、TAGでも、RRGでも、時枝で
も、三上でも、Arc Pairでも、DRTでも、Relevance
でも、ボボブラジルでも、上田馬之助でも、なーん
でもええから一生懸命やればええんとちゃうの。そ
の昔ホムが言うてたように、言語学はまだ「ガリレ
オ以前」の学問発展段階やねんから。
639(´∀`):02/11/02 02:40
個人的には631-637のやり取りは楽しませてもらいますたがにゃ
しかし深層構造と普遍文法の区別もできん人が生成の科学史的評価を堂々と披露し、
またそれをありがたがる人々がいるというところにこの国の言語学研究の根深い部分
での未成熟さが窺えるにゃ。自分がよく知らないものは取り敢えず貶しておこう的な
幼稚な発想で軽々しく発言して自分の無知を晒し笑い物になってる奴が多すぎますにゃ。

Fredしゃん、601の質問には答えてもらってないようにゃが? もすこしお説拝聴と
いきたいとこにゃ(ぺこり
期間限定でボブ・サップ最強、と取り敢えず煽っておこうかにゃ

>>629のセンセ、生成と離れたところで言語学と生物学について考察されてるらしい
その内容に興味ありにゃ。たぶん世間の理解と反して、俺は生成は正統なDarwinian traditionの
流れの中にある言語理論だと思っているのにゃ。こちらもお説拝聴ぺこりにゃ


640あぼーん:あぼーん
あぼーん
641(´∀`):02/11/03 16:44
初級スレのかかりしゃん、
移動自体は広義の形態解釈の問題だからPF、にゃがその原因であるfeatural agreeは
narrow syntax内、というつもりですにゃ。
移動が意味解釈に影響を及ぼすように見えるのは、syntax内ですでにagreeが起きて
いて、それがLFで見えるからだと考えてはどうにゃ。

>Someone/i seems to his/i mom to be impossible to please.
bound pronounもcopy/traceの形態的具現化だという点はさておき、LFで先行詞に
c-comされなければならないという制約はそのまま先行詞とagreeしているT/Iに
c-comされなければならないと読み替えられ、それがwide scope解釈を強要する
のだと思うにゃ。

>bindingとかsubjacencyとかをPFでやる
bindingの解釈はLFにゃが、he/himself/PROとかの形態解釈はPFにゃろ、ということにゃ。

642(´∀`):02/11/03 16:45
問題はexpletiveの場合かにゃ。
1) there is someone in every room
2) someone is in every room
2)はambiguousにゃが、1)もassociate raisingに相当するagreeがあるとすれば
両者の違いが出てこなくなるにゃ。thereもI/Tとなにがしかのagreeを起こしており、
この場合someoneはpartial agreeなのでwide scopeは出ないとかなんとか言わないと
いけないですにゃ。category movementに相当するのはfull agreeの場合ということに
なるかにゃ。

ま、overt movement / covert category movement / covert feature movement
全部違うというPesetskyが正しいとすれば、それぞれagreeしている素性の量や種類の
違いに対応するということになるにゃろか。

643虚無好き:02/11/03 18:22
あのにゃー。わたしが学習信者であるときめつけての紋切り型の反論はやめてほしいにゃー。
わたしの「総論反対、各論興味あり」の立場はかわっておらず、各論に関しては、ヒブンを高い確率で予想するかぎり、
チョム理論は悪くいっても「構造ヒブン学」ではあるのであり、寄生空所なんかはプログラムで実現可能なもので、応用科学にも開かれてるのにゃ。
で、わたしは生得説の主張そのものを攻撃するのではなく、チョム理論の基礎理念に働いている推論を問題にしてるのにゃ。
文法獲得に関してはたしかに「謎」はあるが、おなじように語彙意味や語用論的知識の獲得にも解明されていない諸因子があるわけであり
これらのうちどこまで生得性が関与しているかを画定することは、チョム理論にとってもひとごとではないにゃ。

わたしが言いたかったことは、有罪の比喩でいえば、特定の個人に適用されるような「有罪概念」はありえない、
いやしくもある事件においてxが有罪であるならば、おなじ手続きによって他の任意のyが有罪/無罪になる「見通し」がなければならないのにゃ。
そのような視点からいえば、これは「法体系」の問題であり、じっさいに審議するかどうかは別として
かかる「法的手続き=操作」の客観的指標による見通しがたてばいいわけで、「無理難題」でもなんでもないにゃ。

で、「有罪領域」を画定する明確な手続きの候補である「刺激貧困の議論」と「均質性の議論」は、
リクツで言えば両議論が成立する領域というかたちで、チョム理論が守備範囲とする領域を現実的に指示するはずなのにゃ。
だがしかし、実際にはこの2つの議論はおもに入門書の導入部には不可欠の「イニシエーション」にはなっているものの、
たとえば語彙意味(カテゴリ認知)やらアスペクト・モード全般の知識やらがどれだけ生得的/経験的なのかという実質的問題には適用されず、
またいっぽう音楽や算数の知識については、たんなる憶測によって生得性と関連付けられたりされなかったりするわけで、
そもそも実証性を欠いた(思いつきの)思弁性ゆえに、チョム理論は内側から悩まされ続けるのにゃ。
644虚無好き:02/11/03 18:23
で、ハナシをはしょることになるけど、やはりこのばあいいちばん扱いに困る「刺激欠如」ギロンが問題になるにゃ。
まず
【1】刺激の客観的数値化の問題、(ふつうは「強度」「頻度」などが指標になるが、刺激による「知識の獲得」のばあい明らかではないにゃ。
ある共有された場面での言語刺激と、隣の部屋のテレビから聞こえてくる受動的な言語刺激は、どう数値化して区別すんのにゃ?)
そのへんが明らかにならないないと、povertyがなにを基準としているのかわかんないにゃ。
わたしも憶測でものをいわせてもらうと、たしかにいまのところ「視覚認知を学習する」というのは奇妙なことだけれども、
科学の発展はたとえば「時間」や「空間」のように概念の変容を伴うものであり、
「学習概念」も「生得性」との絡みで変容するのでは、と考えられるのにゃ。
【2】刺激の「特定領域化」の問題 (幼児のばあい、統語部門が未分化である可能性はおおいにあるにゃ。
このばあい、統語部門の自律はチョム理論の主張のいちぶであるが、その領域内での「刺激と獲得」を想定すると、貧困になって当然かもしれないにゃ。
くわえて、論点先取りの疑いもあるにゃ。)
【3】これは、難しいにゃ…。かんたんにいうと、ある時点で持っている知識から、どれだけのことが推論できるか、
このことをあらかじめ予想しないと、まだ出会ってないxについて何ごとかを知っているとしてもはたして「謎」なのかどうかはわかんないにゃ。
むにゃむにゃ。つづく。
645虚無好き:02/11/03 18:23
たとえば、四則演算の知識は「4つの独立した知識」といえるのだろうかにゃ?
四則演算は、もし記号の使用に関してみるならば、「4つの知識」といえるかもしれないにゃ。
記号「+」の使用から、「÷」の使用は類推はふつうできないと考えられるにゃ。しかし一貫して問題になっているのは「知識」そのものにゃ。
つまり、四則演算にも「内在的知識」があり、演算を完全に遂行できなくても、ある安定した「能力がある」という見解をわたしはとるにゃ。
そして、「足し算」刺激(あるいは「数える能力」そのもの)から、「割り算」の知識が(刺激なしで)演繹される可能性はアプリオリに排除できないのにゃ。
それは数論のさらに抽象的な知識体系に属する問題にゃ。
では、数えられる知識とは何かというと、互いに類推不可能な知識としか考えられないにゃ。公理・公準みたいなもんにゃ。
理論言語学がもし文法の知識を数理的にとらえようとするなら、互いに類推不可能な知識というのは、「公理」的なものにならざるをえないのにゃ。
そして、さかんに言われるように、文法がじつは有限で単純な規則に還元できるとすれば、
たったひとつの「文」刺激が、1つ以上の(おそらくはいくつかの)「文法公理」を与えることになるのは確実ですにゃ。
生得論議で問題になってるのは、なぜ類推不可能な知識を「知りうる」かであり、提示により「公理」が知りうるとすれば、実際いくつかの文によって知りうるのにゃ。。
かくして、刺激は十分である可能性は大いに残っており、「刺激欠如」議論は崩壊するのにゃ。

まずはこのあたりで様子をみるにゃ。もし全部読んだひとがいたら、乙彼にゃ。
646虚無好き:02/11/03 20:45
やっぱ645の四則演算の例証はあんまりよくなかったにゃ…。
明らかな経験的知識が、刺激なしで演繹される可能性が問われなければならないのにゃ、このばあい。

でもメロンパンのセンセイは四則演算を「人為的規則」としてるから、いいのかにゃ。
むにゃむにゃ、わけわかんなくなってきたにゃ…

もう1回、論点【3】の定式化を試みてみるにゃ。
647かかりちゃん:02/11/04 01:27
>>641-2にゃるほど、そういうことニョロか。それではsubjacencyは
PF表示に対する制約になるのかな。まあ、昔からいわれているけど
Which paper did you file t [without reading PG]?みたいなのは
adjunct conditionに反しちゃうかも。ん、それで前にPGの話がでて
来たんだっけ?BarriersみたいにOp移動がadjunctの中でもあれば
subjacencyをchainに対するPF制約ってできるかにょろ?
648(´∀`):02/11/04 04:33
>>643
なんで「総論反対、各論興味あり」なのか分からんにゃ。
むしろ「総論賛成、各論不満あり」ではないのかにゃ、生得説は認めるがそこへの
持って行きようが悪いというのであれば、にゃ。
語用論的知識は厳密に言って何を指すのか不明にゃからノーコメントにゃが、語彙
意味についてはそのかなりの部分は統語知識に還元できると思ってるにゃ。
以前にも書いたにゃが、語彙意味には構造的な部分と非構造的な部分があり、そのうち
前者は実は抽象的統語論の領域に入ると思うのにゃ。
語彙意味論は統語論の一部である、とチョムもいみじくも言ってるのにゃ。
649(´∀`):02/11/04 04:34
卑近な例を出すと、動詞foldの意味が [ CAUSE [ BECOME [ FOLDED x ]]] だとして
なぜ unfoldは [ CAUSE [ BECOME [ NOT-FOLDED x ]]] であって、 [ CAUSE [
NOT-BECOME [ NOT-FOLDED x ]]] でも [ NOT-CAUSE [ BECOME [ NOT-FOLDED x ]]]
でもないのか、なぜ母語話者には個別にunfoldを学習しなくてもそうだと分かるのか、
あたりはやはり刺激不在の議論の対象となるべき事実だと思うのにゃ。
もちろん接頭辞un-の選択特性が生得的だと言ってるんではないにゃ、念のため。

650(´∀`):02/11/04 04:34
これも禿しくガイシュツなれど、生得性仮説は経験を軽んじるどころか、わずかの経験を
最大限に有効利することの必要性とそれを可能にしているものの重要性に注視することを
提案するものなのにゃ。
とりわけ、与えられた刺激がその特定例にとどまることにゃく、未経験の言語現象にまで
正しく拡張されるような一般知識に変質するためには、当初の刺激の分析・分化が統合の
前にまず起きなければならず、刺激不在はこの分化が先行知識ゼロの状態では起きようが
ないという指摘だと理解することもできるのにゃ。量ではなく質が問題なのであり、
【1】刺激の客観的数値化の問題、の指摘はスミヤーカに却下されるのにゃ(ドテッ

651(´∀`):02/11/04 04:35
>たったひとつの「文」刺激が、1つ以上の(おそらくはいくつかの)「文法公理」を与える
>ことになるのは確実
これが可能となるにはその文刺激がどのように分析されるべきかがあらかじめ分かって
いなければならない、ということですにゃ。ちょうど科学者が現象を眺める時、すでに
ある程度の仮説や期待値がなければ現象はついに意味を持つことがないのと同じで、幼児は
言語刺激に触れる前にすでに文法についての仮説を持っているからこそ刺激に意義づけを
行うことができる、と考えたいですにゃ。

むしろ、生得説自体には賛同している虚無しゃんがチョムだったらどう議論をたてるのか、
お手本を示してほしいもんですにゃ(ぺこり

652(´∀`):02/11/04 04:37
649訂正にゃ
[ CAUSE [ NOT-BECOME [ FOLDED x ]]] でも [ NOT-CAUSE [ BECOME [ FOLDED x ]]] でもないのか
653虚無好き:02/11/04 05:42
再びスマソにゃ。646は混乱してたにゃ。
要は、統語計算における公理・公準を記号化したとき、
ある時点で、abcの刺激しか与えられてないばあい、abcdとかが演算可能であれば、「生得知識d」は証明されたといえるが、
abacであれば、たとえ「初めて」の文であっても証明されたとはいえないのにゃ。

あんまりチョム批判ばっかりやってる時間ないにゃ。。
654虚無好き:02/11/04 12:10
えーとにゃ。
653は何時間もリロードせずに書き込んだものだから、その時点でメロンパンのセンセイの再反論は読んでないにゃ。
またおってゆっくり検討しますにゃ。

とりあえず、>>653
>ある時点で、abcの刺激しか与えられてないばあい、abcdとかが演算可能であれば、「生得知識d」は証明されたといえるが、
は誤りで、「知識d」は統語計算部門から由来したものでない、を意味するにすぎないにゃ…
わたしは厳密にやろうとしてるだけで、生得論をつぶそうとしてるわけではないにゃ。
655(´∀`):02/11/04 12:15
慌てずマターリいくにゃ、虚無好きセンセ
656名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/04 12:31
なんか、認知スレにthematic roleについての下のようなやりとり?が
あるんですが、どちらが正しいのでしょうか?というか、生成文法では
どう認識されているんでしょう?

208 :名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/26 01:48
thematic roleはもっとlinguisticな
もののように思うけどね。thematic roleみたいなのをずっと見てても
例えば、TalmyのForce Dynamicsのような認識に至ることはないん
じゃない?

209 :名無し象は鼻がウナギだ! :02/10/26 01:48
>>208
thematic rolesがpure linguisticなものなんて誤解も甚だしいね。
657虚無好き:02/11/05 03:36
長文書いたけど、都合によりボツにゃ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
虚無用しおり
         ,-、            ,.-、
        ./:::::\          /::::::ヽ
       /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::|
       /,.-‐''"´          \:::::::::::|
     /                ヽ、::::|
    /                   ヽ|
     l                         l
    .|    ⌒                | < 今日はここまで読んだにゃ♪
     l  , , ,           ⌒     l  
    ` 、      (_人__丿    、、、   /
      `ー 、__               /
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
658虚無好き:02/11/05 03:42
あげとくから、普通の議論もやってにゃ。寝とかんとまずいにゃ。
659読者:02/11/05 15:26
先生、しおり、デカすぎです…。
660(´∀`):02/11/05 19:32
むにゃむにゃ、風邪のせいか気分が悪いにゃ。まいったにゃ……

>>656
認知スレの該当箇所を見せて貰ったにゃが、「死ね死ね」しゃんは面白い人ですにゃ。
なんかこのスレのFredしゃんとキャラがかぶってるようにゃが、ひょっとして
同一人物ではないのかにゃ??

生成ではθ-roleはこうだ、というほどの統一見解はないですにゃ、たぶんにゃ。
GBの初期の頃には動詞ごとに項構造なりθ-gridなりが語彙的に指定されていて
それに従って統語構造が決定されると見るのが主流にゃったから「pure linguistic」
ぽかったにゃ。外項まで含めて、thematic relationはD構造で完全に表示されている
という意味でにゃ。ところが今やD構造は定義不可能にゃら、分裂VPにより動詞自体
を統語部門内で動的に組み立てるにゃらで、上のような見方はできなくなったにゃ。
とりわけ外項のAgent解釈に関してはその項が意図を持てるものかどうかなどは言語外の
世界知識に委ねられるところが大にゃから、「pure linguistic」とはほど遠いだろうと
個人的に思うにゃ。

661(´∀`):02/11/05 19:33
前にもどこかで出したにゃが、たとえば「太郎が花子に千円でこのCDを売った」では
太郎はAgentであり、かつCDの移動についてはSource、千円の移動についてはGoal
と理解されるにゃ。このような複合的θ-roleの詳細が全部統語構造の中にエンコード
されると見るより、例えば外項としてのCauser解釈のみが構造的に指定され、他は
後から概念解釈部門で生じる、とかのほうが現実的かと思うのにゃ。「花子は飼い犬を
死なせてしまった」とかの被害使役(?)におけるExperiencer解釈の部分も同様かにゃ。
統語的にはmacro role的なものの区別だけでよいのでは、と何度か発言済みですがにゃ。
まずはこんなとこでどーにゃろか。

(´∀`)専用しおり
*********************************************
 ○   ∧_∧      
⊂ ´⌒つ´∀`)つ  <ここまで読んだにゃん♪
*********************************************
662虚無好き:02/11/05 23:03
>>649
総論のハナシはちょっと話題としてでかすぎるのでおいといて、にゃ。(bigなしおりも自粛しますにゃ)

なんで、とりわけunfoldが学習不可能な例なのかわからんにゃ。
(ひょっとして「行くべきではない」とか、not think that John is great との平行性でも考えてんのかにゃ。)
そこには、語彙意味もまた論理構成的に獲得されるという強い憶断assumptionがあるにゃ。

かりにそれが正しいとしてみるにゃ。すると、ある語がnot x と解釈されるばあい、
当該のxが未知であれば、その解釈全体もまた未知にならなければならないにゃ。
いっぱんに、「論理構成的な語彙意味の獲得」という見解をとるばあい、未知の形態素を含んではならないのにゃ。
いっぽう、idiomでは未知(意味不明)の語を含むことは珍しいことではなく、
境界的な例である「屈託(が)ない」「だらし(が)ない」などは、たとえ「屈託」「だらし」が「何」であるか知らなくても解釈可能にゃ。
「無い」が形態素として弁別されていることは、「だらし(が)な-さ-すぎる」などの音形で示唆されるにゃ。(cf「きたなすぎる」)
単語をひとつ以上の形態素の論理的構成 logical compositionとみなすならば、idiomだけが特別な獲得のされ方をするとは考えにくいにゃ。
かくして、unfoldの語彙意味は、たとえunが弁別されていようとも、foldの知識とは無関係に獲得され<うる>ことが示されるのにゃ。
unとfoldの論理的関係は、あとから遡行的に付け足された可能性が高いのにゃ。
つまりは、unfoldの「謎」は、チョム理論の偏狭な見解から不自然に構成されたもの、ということにゃ。

とはいうものの、語彙獲得の「謎」はいぜん残るという罠ゃ。
663虚無好き:02/11/06 00:28
ついでに、>>650付近
言語学から離れるけど、「量ではなく質だ」ということで数値的指標化の問題をしりぞけるのはあんまりではないかにゃ。
色や匂いや味などの正体が自然科学的に解明されることで、
現代の客観世界は、デカルト的(無味乾燥な)「延長実体」にそれらが再構成され「加味」されたものとみなすことができるのにゃ。
たとえば肉の「質」は、肉の「量」とちがって、たんにパラメタの選択に恣意性・自由度があるだけで、
もし味覚からみるならば、脂質の量とか、タンパク質が旨み成分であるアミノ酸にどれだけ分解したか、などが量的指標となり、
それらが肉の「質」を決定するのではないかにゃ。自然科学的な見方としては。
刺激の「質」も同様にゃ。ある状況のなかで幼児に与えられた言語刺激と、メディアからの受動的な言語刺激では、
なんらかの考察に値する、数値化できる指標が構成されるのではないかにゃ。

数値化できない「質」は、デカルトが斥けた主観的印象にすぎないのにゃ。
664K-Rod:02/11/06 01:35
meow!なかなかおもしろいやり取りが続いてますにゃあ。
ちなみにθ-roleってのはそもそもsemantic sensitiveな問題にゃから
そもそもニャローsyntax内で扱う現象なのかどうか不明ですにゃ。

しかし、外項がagentとして解釈される傾向が強いとかいった現象が
観察されることから「ある特定の統語構造がある意味を生み出す」と
いうのもあながち間違いではないのかもにゃ。
言うにゃれば、統語構造もいくらかは意味構造とは無縁ではいられにゃいと
いうことなのかもにゃ。
顔文字先生のmacro roleとはこのことをおっしゃってるのかもにゃ。

P.S.顔文字先生、お大事ににゃ。最近、いきなり寒くなっちゃいましたにゃ。
夏からいきなり冬になた感じですにゃり。
665(´∀`):02/11/06 03:11
>>662
よく読んでからレスするにゃ。
unfoldは [ not [ fold ]] ではないというのがポイントなのにゃ。
John unfolded his arms. =/= John did not fold his arms.
>unfoldの語彙意味は、たとえunが弁別されていようとも、foldの知識とは無関係に
>獲得され<うる>ことが示されるのにゃ
どころか、foldが上記のような語彙分解を受けるものであることと、un-がどのような
選択特性を持つ接頭辞であるかをあらかじめ知らなければ、unfold = not fold という
誤った解釈をしてしまう可能性が大なのにゃ。

>>663
量より質、の論点は、一番最初にpoverty of the stimulusは刺激の「貧困」ではなくて
「不在」と理解すべきだと俺が言ったことに他ならないのにゃ(遠い目……
刺激が多いか少ないかではにゃく、ある言語知識に関わる刺激がまったく不在である、
という意味でにゃ。

>>664
ある特定のAgent位置というのが句構造上に保証されているのか、それともsalientな
要素がvolitionalityを与えられやすいというだけのことなのか、よく分からんですにゃー。
666(´∀`):02/11/06 03:15
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
      ∧ ∧ ∩
    (´∀`) < ここまで読んだのにゃ♪
    /  ⊃
  〜( ヽノ
   ヽ∪
    ∪
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
667かかりちゃん:02/11/06 14:09
ネタもなしにあげてみよ。最近生成文法系スレが沢山あってみんな
書き込みがちらばっているにょろ。
668過去ログ:02/11/06 20:12
膨大で読めませんが,初心者の質問です。
生成文法や認知文法は英語を教えて下さい。
辞書だと生成に
transformational と generative の
二つがハマってます。
それとGrammer ですか。それとも Semantics
ですか?
教えてくんでスマソ。
669名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/06 20:26
>>668

Grammarくらい、つづり間違えるな

言語学はいいから、英語を勉強せえ
>Mr.かかり
 それはしょうがない気もします。このスレでは一貫した良い議論が長くおこなわれるので、
途中で別の話題が入ってきにくいじゃないかと思います。私だけ〜?(by 代田ひかるw)
 もちろんその傾向を責めるものではないので。むしろ、皆さんとてもためになっていると
思います。そしてどんどんやって欲しいとおもっているでしょう。
 それとレベルのこともあるかもしれません。ちょっと敷居が高い。超初級、中上級、
生成系雑談スレ、生成系スレ立てるまでもないスレ、生成系各論話題別スレなど立てる必要があるでしょうか?
あ、すいまそん。全然解決になってない...YO先生のBBSみたいになってると入って気安いかもしれないですが、
ここでは無理ですね。
671名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/06 20:42
>>670
勉強してからこい
672名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/06 21:24
>(by 代田ひかるw)

これからひとり言をいいま〜す。生成の人って〜、ちょっとつめた〜い。
生成の人って、かんじわる〜い。生成の人って、なんかいじわるそ〜。

ちょっと話を変えま〜す。かおもじせんせいって、いろめがねのひと〜?
>671 ねえ、もうちょっと有益なこと言ってよ。しかもここのスレの内容に貢献する
発言しては?それに670は話についていけないなんて一言も言ってないとおもうけど?
それにYO先生のページ紹介などもしてるじゃん。671=660だろっ!
 
674673:02/11/06 21:46
660>669
675名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/06 22:29
YO先生ってどなたのことですか?
676(´∀`):02/11/06 22:34
敷居が高いと言われると心外にょろ。「総合」スレを謳っている以上、
どんなレベルの書き込みも歓迎なのにゃ。あちこちに生成関係のスレが
乱立してると巡回するのもタイヘンにゃから、できたらこっちにまとめて
もらうか、リンク張るかしてもらいたいですにゃー。

かかりしゃん、名無しさんごっこは疲れるにゃ。やけにちゃんとした
書き込みはしたくないにゃ(w
>672 ワロタ。かなしいとき〜しつもんしたのにこたえてくれなかったとき〜
(いつもここからw
678かかりちゃん:02/11/06 23:44
676 じゃないかと思ったにょろ。
672、677 一応答えているつもりだけど、にょろ。よく分からない
時は誰か答えてくれるだろう、と思い答えないときもあるニョロ。
679かかりちゃん:02/11/06 23:57
代田ひかる、ってのは何?なんらかのギャグになっている
ような気がするけど、わからないにょろ。
680(´∀`):02/11/07 01:13
>>675
だれがなんてったって都はるみ、のセンセにゃ?
681Fred:02/11/07 18:14
 たった一週間ほどご無沙汰しただけで、こないにぎょーさん書き込みが
ありまんねんなー。驚きましたわ。

 個人的にはボブサップのキャラはええ味だしてると思います。この調子
で、あと半年ほどは活躍して欲しいと願うのはわてだけではないと思いま
す。最終的には greed や procrastinate と同じ(つまりすぐ消える)運
命やとは思いますけどな。
(「を」の話はまたヒマな時に詳しく書かせてもらいまひょ。誰でも思い
つく話やねんけど、前提が長ったらしくなるんですわ。)

 ちなみに、θ-role のことにもちょこっとからませてもらいますけど、
あれは意味なんか関係おまへんで。おそらくホムの考えでは、個々の呼び
方は agentでもポリデントでもなんでもええと考えてたはずだす。つまり
呼称はどうであれ、項の選択に関わる何らかの階層があって、それが語順
の決定や受動化の制限と関連があるということが言いたかっただけでっせ。

 はっきりと言い切ってたわけではおまへんけど、s-selection を評価し
ながらも、ホム自身は個々のθ-role の精緻化には全く興味はなかったと
思いまっせ。

 わても個人的には、theme や goal とかの呼び方はどうでもええことで、
あれは区別さえできれば1, 2, 3,... とか A, B, C,...でも良かったと思
います。今になって考えてみると、θ基準もBob の洞察をちょっと拝借し
てみただけで、本気で考えてたとは思えんねんけどなー。猪木が柔道着を
着て覆面して出てきたようなもんやで。(←例えにも何にもなってまへん)
682(´∀`):02/11/08 03:33
たぶんFredしゃんの言ってるのはGB初期の頃の見方で、現在はだいぶ変容している
部分があるということではないにゃろか。
チョムがs-selectionに否定的だというのはどこかでガイシュツにゃし、θ-基準にゃら
thematic hierarchy、UTAHについてもGBとは逆転の発想(言語内部の原理というより
言語側からの情報を解釈系が利用する際の規則性や制約、かにゃ)が示唆されていると
思うのにゃ。
個々のthematic relationの呼び方がどうでもいいというのは当然にゃが、それらの区別
自体も言語内部ではどうでもよくなってきている、と見ることはできんだろうかにゃ。

*********************************************
 ○   ∧_∧      
⊂ ´⌒つ´∀`)つ  <ここまで読んだにゃん♪
*********************************************
>680 in 講談社サイエンティフィクの本ですね。
684(´∀`):02/11/08 05:38
昨年暮れに一度だけカラオケご一緒させてもらったにゃが、
やっぱり都はるみにゃった(w
685虚無好き:02/11/08 08:05
>>665
not x と書いたことにひっかっかってるみたいだにゃ。じゃ書き直すかにゃ。(論点とはあんまり関係ないんだけどにゃ)

ある語の語彙意味が、各構成素componentの形式的論理関係によって構成される概念構造をもつならば、
少なくともそのひとつであるxが意味不明ならば、解釈全体も意味不明となる。

もし意味解釈が、論理構造を反映した統語構造に還元しうるとするならば、
(語彙意味は未分化なカタマリのようなものではなく、
内部構造をもつものであるという前提のもとで、それは統語構造に反映する、もしくはその逆)
解釈可能になるためには意味不明の構成素があってはならないはずにゃ。
(なぜ「意味不明」にこだわるかというと、いかなる比ゆ的解釈の可能性も除去するためにゃ。)
ところが、意味不明の構成素をもつ概念構造をもちながら、解釈が可能な例は存在するにゃ。
「にっちもさっちもいかない」は解釈可能であるが、「にっち」と「さっち」はふつうは意味不明にゃ。(雑学のネタになるだけ)
そして構造全体は、
だいたい not [become x] and not [become y] のような構造を持ってるので、「ものすごく長い形態素」と考えることはできないにゃ。
ということは、辞書から「にっち」「さっち」を拾ってきてそれぞれ「も」とmergeして、
かどうかは知らんけど、逐次構成された統語構造を持っていると考えてもいいが、それは意味解釈にはかかわることがなく、
それとは別に、構成された「大きめの」構造に直接意味を付与する心的機構があることにはならないかにゃ。
(こりゃkick the bucketの議論とけっきょくいっしょかにゃ…)

ともあれ、
unfoldにシンタクス構造があるとしても、それとは別に、unfoldの未分化の「全体」に語彙意味が付与されると考えてはいけないのかにゃ。
686虚無好き:02/11/08 08:07
怪奇!語尾に『〜にゃん』が付いてしまうスレ
((((;゚д゚))))ガクガクブルブル

http://life2.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1035264650/ 
 
687変態文法 ◆vNFYAR5c0g :02/11/08 10:06
質問すいません。

日本語にBound Variableってあるんでしょうか?
どれを量化子ととるかという判断基準がいまいち
のみこめなくて、困ってます。
688かかりちゃん:02/11/08 11:38
>687

誰iがそいつiの彼女に嘘をついてばかりいるの?
男はみんなi、そいつiの彼女に嘘をついてばかりいる。

判断はどうにょろ?長谷川信子さんの90年代最初くらいの
論文とhojiさんも確かその頃こういうのやっていたにょろ。
で、90年代中頃の日本語にかんするdissertationなどで
こういう「そ」系の代名詞がbound variableになれるかとか
ぎろんされているにょろ。どのdissertationかは覚えてません。
しかし、きっとカオモジさんが答えてくれるニョロ。
久々に登場の逃走派氏も優しく答えてくれるに違いない。
逃走派氏はもしかして、私の先輩でしょうか?
689かかりちゃん:02/11/08 11:41
どうでもいいことだけど私はこの量化という訳語に非常に
違和感があるっす。特に量化子というのは変な訳語だな
と思う。私だけでしょうか?数量詞じゃ駄目なの?
>>689
quantify -> quantifier, quantification
に対応するように、動詞が名詞化された訳語が選ばれているのでは?
691逃走派:02/11/08 23:21
「自分」も束縛変項になるよー
1)誰が自分の母親を嫌っているの? who x, x hates x's mother
というか80年代の言い方をすれば、overtであれcovertであれA'移動があれば
その痕跡は全部、束縛変項になるにょろー。だから、疑問詞のLF移動、数量詞のQR、
空演算子移動があればことごとく全部、その痕跡は束縛変項になるにょろー。
>>687しゃんの考えている具体例があるともっと特定的な話になると思うにょろー。

かかりしゃん。漏れはかかりしゃんの先輩ではありましぇん。が、神尾先生には
2回ほどコメントをいただいたのでそのときから先生と呼んでました。先生の後輩って
いえるのかもなー。去年のFAJLでかかりしゃんを見たけど、鋭そうで、ヘタレなプレゼン
控えてた漏れにはちと怖かったにょー。ともあれ、あまりリアルな身分とかに突っ込まな
いで欲しいにょー。顔文字先生にもにゃにょろー
692逃走派:02/11/08 23:28
あ、かかりしゃんが言ってた、束縛代名詞として「そ」系の代名詞を本格的に
問題にし出したのはTada(1993)だと思うです。MITdiss.もっと前に行ったTadaさんの
オーラルプレゼン(と、そのときのハンドアウト)がもっとインパクトの強いものだった
のだろうと思いますが。
693(´∀`):02/11/09 05:26
>>685

>こりゃkick the bucketの議論とけっきょくいっしょかにゃ…

 ○   ∧_∧      
⊂ ´⌒つ´∀`)つ  <いっしょにゃん♪

>unfoldの未分化の「全体」に語彙意味が付与される
それだと単語の意味を一個ずつ別個に覚えていくしかないということになるにゃ。
語彙意味にも規則性があること、接頭辞un-が付くことでもたらされる意味の
変化には予測性をもった一定のパターンがあることを(その知識の生得性の
議論とはとりあえず切り離してでも)捉える上で、語彙分解は有効な手段だと思うのにゃ。

694(´∀`):02/11/09 05:27
あらゆる意味が合成的に生じるといってるわけではないにゃ。
「nicheもsuchも」もそうにゃが、たとえ語彙分解を繰り返したとしても最終的には
それ以上分解不可能な基本単位に到るのであって、その意味ですべての基本単語は
実はイディオムなのにゃ。通俗的語源説は別にして、なんで「いぬ」がイヌの
意味なのか(居ぬ?)、「ねこ」がネコの意味なのか(寝子?)、そこには
構造論的説明はもはや成立しないことは明らかにゃ。だからといってすべての
語彙意味が等しく完全にarbitraryでidiosyncraticだと決めつける必要はないにゃ。
構造に基づいて簡潔で一般性の高い記述ができるのであればそれに越したことは
にゃく、語彙意味にも文意味と同様、そのような領域もある、ということを言っている
のにゃ。

695(´∀`):02/11/09 05:28
>>691
以後気をつけますにゃ(ぺこり
「自分」で思いだしたにゃが、以前、Aikawaしゃんだったか、「自分たち」は「自分」
と違ってstrict identityが可能だという観察があったと思うにゃ。
  A社の社員は自分たちが優秀だと思っている。B社の社員もだ。
みたいのだったかにゃ? 俺にはあまりクリアな判断ができないけどにゃ。「自分たち」で
strict readingができると思える状態まで修行(w)してから、そのまま「自分」に置き換え
てみると、こっちもできてしまいそうで (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
696あぼーん:あぼーん
あぼーん
697あぼーん:あぼーん
あぼーん
698あぼーん:あぼーん
あぼーん
699かかりちゃん:02/11/09 09:16
fajlにいた人って言うと、、、ってこういう突っ込みをするな、
ということにょろね。いつの日にかお会いしましょう。できれば
スキーでもご一緒したい。

それにしてもどこで誰が見ているかわからんニョロな。
2chの「かかりちゃん」ですか、とか聞かれたら、とことん
しらばくれるとするか。

日本語anaphorは一般にboundvariable解釈できるでしょうか。
お互い、自分自身、彼自身、その他。それにカオモジさんの
VPdeletionみたいなのとのinteraction考えていけば、立派な
卒論ネタくらいになるっすね。
700かかりちゃん:02/11/09 09:17
ついでに700とっちゃを。
701変態文法 ◆vNFYAR5c0g :02/11/09 12:20
諸先生方有り難うございますた。

とりあえず、Tada(1993)読んでみます。
702(´∀`):02/11/10 05:57
>お互い、自分自身、彼自身、その他
「その他」というのもbound variableになるにょろね、ある意味にゃ。
 John admires other boys.
でotherの解釈が「先行詞」Johnに依存してしか決まらないという点で照応関係ですにゃ。
で other boys admire John とか othe boys than Johnとかは一見、逆行束縛にゃが
たぶん先行詞がquantifierの場合は
 someone admires other boys / *other boys admire someone / other boys than someone
のようなコントラストが出るのではないかにゃ。よくは知らんけどにゃ。
Jackendoffが扱ってたかも知れにゃい……

確かJackendoff&Cullicuver (<spelling?)が書いて多はず。
704かかりちゃん:02/11/10 08:57
その他、は単にetcのつもりだったニョロけど、
言葉尻をとられましたニョロ。「その他」の「そ」
が「そ」系pronounの「そ」なのでしょうか。
それとsomeone admires other boysより、some boy admires
other boysのほうが例としてはいいのでは?

そろそろ卒論/修論とかの詰めの季節にょろね。
みんながんばってね。今はコンピュータがあるから論文も以前より
書きやすくなった。あっしは卒論は一ファイル5ページくらいまでし
か入らないワープロでかいたにょろ。修論はNECのまねの
EPSONのコンピュータ。今は亡き山田先生のつくったrenumbering
ソフトが非常に役に立ったにょろ。それにしても昔、Ross先生とか
Chom先生が博士論文書いた頃はタイプだけでも大変だったろうな。
Ross先生の連続文法って誰も継承者いないんかなぁ?
もったいない気もするが
squishですね。井上和子先生の本であまり評価していなかったけど、具体的にどの当たりが問題だったのだろうか?
見直してもいいのではと言った人もいました。今はSTやってる先生ですがね。
707名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/10 21:09
>>706 >見直し
 cognitionがらみの今日的視点から?
708(´∀`):02/11/11 07:33
>>703
Culicover & JackendoffのSomething elseにゃ? ありがとにゃ。

>>704
俺は卒論は当時最新(w)の電動タイプライターにゃった。
たいていはまだ手動でパチンパチンとやってたにゃが、あれは指が疲れたにゃ。
もちろんファイル保存容量はゼロ、頁のどこかを後で修正しようもんにゃら、
最初から全部打ち直しにゃった。今なら絶対にできんことですにゃ。
709かかりちゃん:02/11/11 10:20
>706 STって何の略でしょうか?standard theory?syntacitic
theory?

>703&708 C&Jはどこに出ている論文ニョロか?ちょっと
興味ありますので読みたい。自分で検索すればすむはなしかにゃ。
特にwhとかとどのようにinteractするのか興味ありますニョロ。

あっしの日本での師匠の博論は手動タイプで、間違いを直すために裏から
一部を切り抜いて切り張りしたりしていたにょろ。MITでは最初にcomputer
を使ってdiss書いたのはMarantzだったらしい。80年ごろ、Marantzが
computer買ったら、みんな「何のためにそんなもん買っているんだ?」と
思ったとアッシの北米での師匠がいってました。あっしのdissは360ページ
クライあるけど、コンピュータなかったら100枚くらいでお茶を濁したことだろう。
710逃走派:02/11/11 10:47
ST = Speech Therapistだったりして。
C&Jは "Something else for the binding theory," LI 26 pp.195-217ですよ。

漏れの修論は手動タイプだにょ。今なら5ページ打っただけで挫折してるでしょう。
ともあれ80年代前半のMIT diss.の分厚さ(特にPesetsky)には呆れた思い出があったにょ。
711かかりちゃん:02/11/11 13:16
逃走派先生、ありがとうごぜーますだ。LI26ならofficeの本棚に
あるはずにょろ。早速見てみます。逃走派先生が誰だか解ったけど
あんまり言うなというのでいいません。手動タイプで修論うつからには
とにかく我慢強い先生なのにはちがひなひ。
Peseっちゃんはあの電話帳みたいなdissを二か月くらいで書いたらしい
っすね。
712(´∀`):02/11/11 19:27
ようやくLIが到着したにょろ>かかりしゃん

俺は修論は電子タイプライター(15文字程度のメモリがついてて
単語ごとに打ち出すような感じ)にゃったから、逃走派しゃんよりは
IT化が進んでいたのにゃ(いばるほどのもんではないにゃ)

また雑談スレになってきたにゃモキュモキュ

>710 そうです。最初ちゃんと言語学を修めて神経言語学やっていて、今は大学で
ST養成学部の教授をなさってます。さすがにGB以降の展開にはあまりフォローして
いないと言うか、関心の中心が今は別の所にあるようです。
714かかりちゃん:02/11/11 23:58
712 アッシのところにはまだ届いてないニョロ。抜き刷りだけ先週来たっす。
何かネタでも探して来よう。
715名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/12 05:31

 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。                  Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄
    〜(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は〜い、先生。
      〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
        〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ
716(´∀`):02/11/12 20:00
では今回のかかり論文について無理やりネタふりしとくかにゃ。
RTO分析自体が正しいとして、埋め込み文のTの主格素性は照合されないまま
残るようにゃが、これは問題にはならないのかにゃ?
同様の問題はSubj-to-Subj raising、Obj-to-Subj raising、Obj-to-Obj raisingの
すべてについても生じるように思うにゃ。
STS: John-ga (minna-kara) [CP [TP t Bill-o suisensita ] to ] omowarete iru.
OTS: John-ga (minna-kara) [CP [TP Bill-ga t suisensita ] to ] omowarete iru.
OTO: Mary-ga John-o (orokanimo) [CP [TP Bill-ga t suisensita ] to ] omotte iru.
埋め込み文中では主節では許されないような格吸収のパターンが許されてしまうように
思えるのにゃが、CPがescape hatchとしてA-positionを提供できなければならないと
いう点と併せて、RTOだけではなくこれら全部をまとめて扱う可能性はないんだろうかにゃ。

717(´∀`):02/11/12 20:00
またPesetskyの古いペーパーにゃったか、英語でも
whom do you think [ t will win the race ]?
みたいに定時制補文主語が対格標示されて出てくるということがwh移動の場合にある
にゃが、これも主節Spec,vPで対格照合してからSpec,CPへ移動ということなんだろかにゃ。
もしそうだとしたら、ここでも補文の主格素性とescape hatchはどうなっているのかが
疑問にゃが、日本語の場合と関連づけて扱えるんだろうかにゃ。

718kakari-tyan:02/11/13 06:01
>716 One possibility is to assume that -ga is not structural, but is
assigned to [NP, TP] as a kind of default. I basically agree with the
unified treatment of STS, OTS, and OTO.

>717 I wonder if sentences like this is possible.

Whom did you tell her [ t won the race ] ?

Would this violate some locality condition? The thing about this sentence is that
it already has an accusative, so if 'whom' moves through vP-Spec, the position
will be too crowded.
コテハン辞典って面白いのだ。
http://curoco.com/2chvote/koten/html/
720あぼーん:あぼーん
あぼーん
ブラクラだそうだ
722(´∀`):02/11/14 08:33
虚無しゃん、コテハン辞典に「最近不調」とか書かれてるにゃ(w
フリガナが「きょむずき」となってるにゃが、合ってるにゃ?

>>718
The problem is that in OTS and OTO what is apparently absorbed is
the -o Case, not -ga. It might be objected that in OTO the o-marked
argument is actually Case-assigned by the embedded verb and is then
subject to extraction, but it seems to me that arguments which should
surface with other Case markers in the original position are also subject
to the same RTO, ending with -o.
1) John-ga [[ Bill-ga Mary-to/-ni soodansita ] to ] omotte iru.
2) (?)John-ga Mary-o [[ Bill-ga t soodansita ] to ] omotte iru.

723(´∀`):02/11/14 08:35
We may want to assume that in Japanese complement clauses Case
absorption can take place rather freely, at least more so than in
matrix clauses. Thus to my ear (3c) is odd enough, perhaps because
at least one argument must be ga-marked in every sentence, but
this same constraint does not seem to apply when the sentence is
embedded, as in (4):
3) a. John-ga eigo-ga/-o hanaseru
b. John-ni eigo-ga hanaseru.
c. (*)John-ni eigo-o hanaseru.
4) [ John-ni eigo-o hanaseru ] to omowanai / omoimasu ka / etc.

724(´∀`):02/11/14 08:38
Quite independently (not really so), I am also interested to know how
Kakari-shan would react if I said that the correct analysis of RTO should
involve null operator movement, as in;
5) a. John-ga Mary-o [ Op [ t Bill-o suisensita ] to ] omotteiru.
b. John-ga Mary-o [ Op [ Bill-ga t suisensita ] to ] omotteiru.


さてと、しばらく留守するにゃ。続きはまた来週、じゃにゃ〜


725あぼーん:あぼーん
あぼーん
726かかりちゃん:02/11/15 13:03
今週末は英語学会にょろね。

埋め込み文の「-を」の吸収というと日本語がradically pro drop
ということと何か関係しているようなきもするにょろ、
それと、RTOがoperator mov'tなら、unboundedなのもできることになるにょろ。
(ii) *ジョンがメリーを(いまだに)[Opi[トムが[ti ばかだと]言ったと]]思っている。
あっしには(ii)はダメニョロ。しかし、このlineはもしかして「-を」absorption
を説明したいから考えているのでしょうかニョロ。

723の(3c)と(4)のcontrastは関西っぽい判断だとおもうにゃ。でも確かに(4)は
(3c)に比べていいにょろ。
727(´∀`):02/11/18 21:10
近々復帰予定age、かにゃ
728(´∀`):02/11/19 10:24
>日本語がradically pro dropということと何か関係している
前にK-rodしゃんだったか、discourse topicみたいのを全部operatorとして出しておくという
話しが出てたにゃが、そこと繋がるにゃ。
726の(ii)はそれほど悪くないように思うにゃ。
null op分析はヲ格要素は最初から主節の成分(主節動詞の項)ということを意味するものにゃから、
ヲ格以外の主節名詞句についても同様の構造があてはまることになるにゃ。
1) a. John-ga Maryi-ni [ Opi [ Bill-ga ti suisensita ] to ] osieta.
b. John-ga Maryi-kara [ Opi [ ti Bill-o suisensita ] to ] kiita.
c. Johnj-ga Mary-kara [ Opj [ Bill-ga tj suisensita ] to ] osierareta.
なにやらSubj/Obj controlと似てるにゃ。

729(´∀`):02/11/19 10:25
逆にこの分析は主節動詞が絶対にそのような項をとらないようなものである場合にはこのような
構造はありえないということを意味するにゃから、反論するのも一見簡単そうにゃ。例えば
2) a. John-ga [ Bill-ga Mary-o suisensita ]-to houkokusita.
  b. John-ga Mary-o [ Bill-ga t suisensita ]-to houkokusita.
で俺は(b)のほうがやや不自然に感じるにゃが、これはMary-oがもともとhoukokusitaの項として
認可されないということかも知れんにゃ。もし(b)もOKということにゃら、やっぱり本来のRTO
とも考えられるにゃ。

730かかりちゃん:02/11/20 05:00
728の例では、Op-traceが主節要素でなくその他のdiscourse topicを
先行詞にしている解釈もあるけど、RTOにはそれがないにょろ。だから
やっぱりRTOはdiscourse topicの分析はむりじゃないかにゃ。
729の2b)はMary-oが埋め込み文の要素ともとれるので、
2b') John-ga Mary-o joosi-ni [ Bill-ga ano-daigaku-ni t suisensita ]-to
houkokusita.
みたいな例の文法性が問題になるのかニョロ。今ちょっといそがしいので
ここまで。キリンの進化の話は面白いにょろ。
731(´∀`):02/11/22 18:41
>728の例では、Op-traceが主節要素でなくその他のdiscourse topicを
>先行詞にしている解釈もあるけど、RTOにはそれがない
このあたりもcontrol(obligatory/optional)の違いとよく似てると思うんだけどにゃ。
null operatorに対するstrong binderの決定と、controlモジュールがどこかで繋がるのかも知れんにゃ。
元のRTOに戻ると
  John-ga Mary-o [ e baka da to ] omotteiru.
でMaryが最初から主節要素だとすると、これに近い英語文は
  John believes of Mary [ that she is an idiot ].
みたいのになると思うにゃ。この場合にshe=Maryであることを強要する原理と同じものがRTOを
obligatory controlぽく見せているのではないだろうかにゃ。
この原理はaboutnessみたいなもんだから、厳密な同一指示性でなくてもいいにゃ。
  John-ga Mary-(nokoto-)o [ hahaoya-ga baka da to ] omotteiru.
hahaoya=Mary's motherで、それほど悪くないにゃ。
  *John-ga Mary-o [ kanozyo-ga baka da to ] omotteiru.
こっちはむしろavoid pronoun的なもので具合が悪くなっている、とかかにゃ。

732あぼーん:あぼーん
あぼーん
733かかりちゃん:02/11/24 13:59
かめれすです。


>John-ga Mary-(nokoto-)o [ hahaoya-ga baka da to ] omotteiru.

controlとの違いは論文に書いたPBCだけでなくて
こういうのもあるかも。

ジョンがメアリに[pro学校に行くように]命じた。
*ジョンがメアリに[pro妹が学校に行くように]命じた。

>*John-ga Mary-o [ kanozyo-ga baka da to ] omotteiru.
>こっちはむしろavoid pronoun的なもので具合が悪くなっている、

?ジョンがメアリに[彼女が学校に行くように]命じた。

avoid pronounならcontrolのほうも駄目になるはずにょろ。

と、自分の分析をあきらめずにmeintainしてみるにょろ。

734あぼーん:あぼーん
あぼーん
735(´∀`):02/11/25 04:51
にゃ、別にかかり分析にケチつけてるわけではないにゃん。
>*ジョンがメアリに[pro妹が学校に行くように]命じた。
これは要求されている命題がメアリの統制範囲外だから、というcontrollability(?)の問題かもにゃ。
?ジョンがメアリに[ pro論文があさってまでに完成するよう]命じた。
……苦しいにゃ(w
しかし
>John-ga Mary-(nokoto-)o [ hahaoya-ga baka da to ] omotteiru.
がOKだとする限りでRTOにも疑問は残るにゃ。

>?ジョンがメアリに[彼女が学校に行くように]命じた。
avoid pronounは多分にpragmaticなものにゃから、avoidすべきでない理由があれば違反して
いいにゃ。この例の自然な解釈は、「他の人ではなくMary本人が」というemphatic/contrastive
なもので、そうでなければ
>ジョンがメアリに[ pro 学校に行くように]命じた。
がpreferredだと思うにゃ。ちょうど
John expects [ PRO/himself to win the race ]
の関係と同じにゃ。
736(´∀`):02/11/25 04:52
ついでに、どのスレか忘れたにゃが以前、日本語のFQで
1)  学生が酒を三人のんだ。
がダメというのを受けて、
2)  学生が山田先生を三人襲撃した。
はよくなるという判断を俺が書いたらボロクソ言ってくれた人がいたにゃが、先日授業中に
学生にチェックしてみたら、(2)は即答でOK、(1)もよく考えてみたら文脈次第でOK
(飲酒は禁止されているのに学生が酒を三人のんだ、i.e. 規則違反の学生が三人いた、)
という反応が複数の人から返ってきたということを、この際報告しておくにゃ。
この場合、やはり主語は「三人」で、「学生」はそのrestrictionという気もするんだけどにゃ。

最近停滞気味にゃ。雑談スレもいいにゃが、こっちも新ネタ頼むにゃ。

737かかりちゃん:02/11/25 13:52
確かに新ネタ欲しいところニョロね。

前に、「学生が太郎しかあの本を持っていない(こと)」のように、
「しか」句はFQ的に振舞うといったニョロ。で、

学校関係者が学生しか(*三人)その本を持っていない。
cf.学校関係者が三人の学生しかその本を持っていない。

ようにFQにFQをつけられない、ってことから何か面白いこといえないかにゃ。
言えないかもしれない。でもあげてみよう。もう少しいいネタあるかた
君臨熱烈歓迎。
738名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/25 16:05
レスまちあげ。
739名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/25 18:26
age
740(´∀`):02/11/25 18:35
>学校関係者が学生しか(*三人)その本を持っていない。
解釈次第でよくなると思うにゃ。
「学校関係者のうち、3人がその本を持っているというのは学生だけである。
教官は4人持っているし、事務官は5人持っている。」とかにゃ。
類例)学生しか三人来なかった。
この解釈の場合と、かかりしゃんが*と判断する場合の解釈とでは構造が違うんだろかにゃ。
741通りすがり:02/11/25 23:16
> 学生が酒を三人のんだ。
> 学生が山田先生を三人襲撃した。
> 学生しか三人来なかった。

こんな日本語、頼むから勘弁してくれ。
742(´∀`):02/11/26 00:27
しょーがないにゃー。初心者専用テクを伝授するにゃ。まず(1)を見て

(1) a. 学生が酒を三人も呑んだ。
b. 学生が酒を三人しか呑まなかった。

そのイメージのまま(2)を見ると

(2) 学生が酒を三人呑んだ。

(・∀・)イイ!!

(1)もダメならお手上げだけどにゃ。
743名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 01:09
なんで、そこまで無理してOKにするのん?
744名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 01:11
学生が三人、酒を飲んだ。
三人の学生が酒を飲んだ。
三人、学生が酒を飲んだ。

って普通言いませんか、こういうことを言おうとしたら?
745名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 01:38
普通どういうかは関係ないでしょ。

しかし>>742みたいに「考えようによっては良くなる」ってことを言ってたら、
この表現はどんな考え方をしようと良くならない、ということをどうやって示すんですか?
when anything can serve as explanation to support a theory(略
746(´∀`):02/11/26 03:45
こういうネタだとけっこう釣れるにゃーw

>どんな考え方をしようと良くならない
なんてのは一番基本的なタイプの例文についてしか言えないと思うし、UGに直結させられる
のもそういったデータだけだと思うにゃ。データの複雑さが少しでもあがれば、人によって
文脈によって判断に揺れが出てきて当然にゃ。またそのような場合にどのような切り方を
すれば面白い仮説が立てられるか、が常に現場の課題になるんではないかにゃ。
747(´∀`):02/11/26 03:45
>(2) 学生が酒を三人呑んだ。
については
>(1) a. 学生が酒を三人も呑んだ。
と無関係の現象として切り捨てるのではなく、一緒に扱えたほうがいいと思うのにゃ。
(2)もOKとしたほうがきれいな分析が出ないか、と考えてみるのも無駄ではないにゃ。
人によってはFQ自体が統語的制約で扱う物ではないという議論につながるにゃが、
俺の場合はかかりしゃんのRTO分析や日本語におけるovert object shiftの有無との
つながりで言ってるわけにゃ。OSがあれば(2)はむしろOKで当然、もし悪いとすれば
それはOSの適用条件の問題ということになるのではないか、とかにゃ。
(3) [ Subj [ Obj [ tSubj-FQ [ tObj V ] v ]] T ]
ともかく例文の判断だけ言い合っててもしゃーないにゃー。その判断を支持すべき理由、
その判断を予測する仮説の利点を併せて考えないと、ずっと平行線なのにゃ。
748石沢常光:02/11/26 03:59
統語論専門じゃないけど口を挟ませてもらうよん。
>>743
まず、文に対する判断って大雑把に「容認できる」か「容認できないか」の
2つになると思うのよ。でもそれは文法的か非文法的かということ
にはいきなりつながらないのよ。実際に容認できるかというのは
文脈とか言語以外の知識とかそういったものが混ざるのよね。
だから、そういった非言語学的知識を排除した上で
「容認できるか」「容認できないか」を見ることによって
はじめてある文の文法的な判断が可能になるんじゃないかなぁ。

>>744
普通言うか言わないかで判断できたらそれが一番楽なんですよ。
でも上で言ったとおり私達の普段使うような表現というのは
言語学的知識以外のものが沢山含まれているものなので、
そういったものを排除するには普通の文ではあまりできないのですよね。

>>745
うーん、考えようによってよくならないものがあるからこそ
「これこれこういう表現は統語論的にこういうところに違反しているから
かならず許容されるはずがない」という議論が可能なんです。
全ての表現が考えようによって良くなるわけではなく
文脈を操作することによって容認可能になる文があるってこと。
すると文脈を操作したりしても容認できないような文は
何か統語論的なものが関わっていると考えざるを得ないかなと。
749石沢常光:02/11/26 04:00
うわ、746,747に先を越されてた
750(´∀`):02/11/26 04:13
なんにゃ、そのHNは(w
ちなみに俺もここ数日プロレス板に入り浸りにゃ
751745:02/11/26 04:15
未明に伸びるスレですね。

>>747
>ともかく例文の判断だけ言い合っててもしゃーないにゃー。その判断を支持すべき理由、
>その判断を予測する仮説の利点を併せて考えないと、ずっと平行線なのにゃ。

例文の判断の「方法」を言い合ってるつもりですが。
判断が先にあってそれを理論的に説明するのではないのですか?
もちろん「判断とは何か」を議論しやすいように設定することには問題ありませんが、
個別の判断を理論の側の都合に合わせるのでは、反証可能性もへったくれもないような。
752(´∀`):02/11/26 04:29
また例のアレかにゃ?
751氏はいつからここにいるのにゃ?
よかったらまずこのスレに目を通しといてもらうにゃ。
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/973/973488716.html
ここの25は俺にゃ。

俺は今から風呂はいるからにゃー
753名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 05:50
751ではないけれど、>>752のリンク先読みましたにゃ。

やっぱり生成文法的な文法性判断の理屈は
自分たちの業界用語のための屁理屈にしか思えないにゃ。
「素人さんには分かりませんから、私たちの言っていることはとにかく正しいのです」
ってやつにゃ。

基本的に自分の理論に都合の良いように例文をでっちあげているだけにしか
見えないにゃあー。
754(´∀`):02/11/26 06:36
風呂上がりの一杯はうまいにゃーw
753はまるで生成文法家全員が一致団結して素人さんとは違う判断を下しているように言ってるにゃが、
そうではないにゃ。生成内部で、基本的理論枠に同意したものの間で判断に食い違いがあり、その際に
どちらの判断をよしとすべきかは理論によってしか決まらない、ということなのにゃ。だからこそ
理論を知らない素人さんの判断は残念ながら当てにできないのにゃ。「生成文法的な文法性判断」と
言ってるにゃが、「文法性」という概念自体、理論を知らなければ理解できず、判断もへったくれも
ないにゃ。この文はヘンだ、という印象は誰でも持てるにゃが、そのヘンさがどこに由来すると
考えるべきかの議論は専門家でないとできないにゃ。これは生成に限らず、すべての理論言語学、
すべての自然科学について同じはずにゃ。753氏の専門が何か知らんにゃが、いちど科学哲学の入門書
とかを読んで、データの理論依存性とか理論の事実超越性とかについて理解しておくことをお薦めするにゃ。
755名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 07:24
申し訳ないけれど、データの理論依存性といった話は重々承知にゃ。

ただ、あの手の科学哲学の話は「これが生のデータにゃ」といって
実際は理論的な負荷がかかっているデータを、疑いのないデータとして
間違った理論の論証とすることへの警鐘にゃ。
この文脈で引用するのは間違っていると思うにゃ。

あのあたりの科学哲学の議論を利用して、
データは理論とは独立にないのにゃから、という側面を強調して
理論の絶対的優位を唱えて、データを軽視して理論的開発にいそしむ根拠にするのは
誤用というか悪用にゃ。

>この文はヘンだ、という印象は誰でも持てるにゃが、
>そのヘンさがどこに由来すると考えるべきかの議論は専門家でないとできないにゃ。

後半は同意できるのにゃが、顔文字さんたちの理屈をみていると、
実際には前半を否定しているように見えるにゃ。
つまり「へんだ」という判断自体も理論依存的だとしてして、
判断を自分たちだけに専売特許にしていないかにゃ。
結局もはや理論による理論のためのデータ構築になっているようなのだにゃ。
756745:02/11/26 08:11
牛乳パンとかいってでかいだけでまずいにゃー、貧しい朝食だにゃーw

>>752
例のアレって何ですか? まだ生成スレには数回しか書き込んでません。
なんか>>755氏が的確にまとめてくれたので言うことがなくなりました。
757(´∀`):02/11/26 08:21
>>755
もともと意味のない現象に意味を付加してデータ化するのが理論であって、このこと自体には
善も悪もないにゃ。現象自体に、これはかくかくしかじかを示すものであるという印がついている
わけではなく、それは我々の解釈の問題、理論とデータの関係はそれ以外にはあり得ないのにゃ。
これはデータを軽視するどころか、理論や仮説による予測という窓を通してしか得られないデータ
までを視野に入れている点で、たとえばコーパス主義よりも遥かに膨大な(量的ではなく質的に)
言語事実に基づいた研究態度であり、データ重視の姿勢なのにゃ。つまり理論とデータは対立する
ものではなく、データは理論の中に置かれることでその重要性を高めることになるのにゃ。
これは生成が起きてしまった言語現象ではなく、まだ起きていない現象でも起こし得る言語能力に
関わる研究である以上、必然のことなのにゃ。
>「へんだ」という判断自体も理論依存的だとしてして、
>判断を自分たちだけに専売特許にしていないかにゃ
全くない、と断言しておくにゃ。判断自体ではなく判断を支持する根拠が理論依存的なのにゃ。

>>756
明日からメロンパンにするにゃw
758741:02/11/26 13:59
>>742

> まず(1)を見て
>
> (1) a. 学生が酒を三人も呑んだ。
> b. 学生が酒を三人しか呑まなかった。
>
> (1)もダメならお手上げだけどにゃ。

(1)もダメだねぇ...
やっぱり「酒を」は「呑んだ」「呑まなかった」の直前にしか来ないよ。
それがトーシローの直観だな。
759だいだひかる:02/11/26 14:28
>>754
横からですが、754のレスに関して、かおもじせんせいに質問です。文法研究におけ
る直感的データの理論負荷性について興味を持ちました。

>この文はヘンだ、という印象は誰でも持てるにゃが、そのヘンさがどこに由来する
>と考えるべきかの議論は専門家でないとできないにゃ。

この部分については全くその通りであろうと思うのですが、

>生成内部で、基本的理論枠に同意したものの間で判断に食い違いがあり、その際に
>どちらの判断をよしとすべきかは理論によってしか決まらない、ということなのにゃ。だからこそ
>理論を知らない素人さんの判断は残念ながら当てにできないのにゃ。

この箇所については、ちょっと違和感を感じました。上記の部分は、文の容認性の判
断については、最終的には、文法学者が持っているような明示的な文法的知識が必要
になってくると述べられているのでしょうか。
760あぼーん:あぼーん
あぼーん
761名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/26 19:17
初カキコです。ちょっとくだらんネタふりです。
(1) Every student is proud of himself.
これを論理式で書くと
(2) ∀x [x is a student → x is proud of x]
これの英語での読み方は
(3) For every x, if x is a student, x is proud of x.
(3)自体は英文なので、このシンタクスを考えてみます。
で、問題はxは何か?
英文としての(3)で、xは束縛変項ではありえない。
なぜならeveryがPPの中にあってc-command
されてないから。「xなるもの」みたいな名前もどきで
も代名詞でもありえない。なぜならx is proud of xが
束縛原理B/Cの違反になってしまうから。
ということは(3)自体おかしな英語ということになるのか?

こんなんどう?
762758:02/11/27 01:21
(1) 学生が3人も人を殺した。

には、

a. ある学生が3人の人間を殺害した。
b. 殺人を犯した学生が3人いる。

の二つの解釈があるが、

(2) 学生が人を3人も殺した。

には、a.の解釈だけがあり、b.はありえない。これは明快な違いだと思う。
(2)についてb.が成り立つと主張するのは、やっぱトーサクしてるよ。
763(´∀`):02/11/27 02:07
>>758
(1)もダメという判断には初めてお目にかかるにゃ。
他の、もっと副詞然とした要素が割り込んでもダメかにゃ?
 学生が酒を{みんなで/3人グループで/こっそりと}呑んでいた。

>>762
あれこれ考えてくれてるのは大いにいいことですにゃ。
>(2) 学生が人を3人も殺した。
これは「人」が「3人」のlocal なpotential antecedentとなっているため、学生にかけることが
できないのではないかにゃ。
「酒」なりなんなり、FQの先行詞にはなり得ないObjが割り込んだ場合も同じか、という話しにゃ。
似たような例で
(3) 学生が幽霊を3人も目撃した。
だと学生3人の解釈がずいぶん出やすくなると思うんだけどにゃ。また
(4) 山田くんが教授を3人も訴えた。
(5) 学生が田中教授を3人も訴えた。
だと、特定個人は「3人」の先行詞から排除されるので、(4)では教授3人、(5)では学生3人と
解釈が一義的に決まるにゃ。俺の場合はにゃ。ついでに
(6) 学生が田中教授の研究室を10人も訪問した。
(7) 学生が田中教授を10人も訪問した。
はどうにゃ? この際、他の人の判断もキボンヌにゃ。
764(´∀`):02/11/27 02:08
>>755 >>759
まあ二人とも同じところがひっかかっているのだと思うにゃが、例えば素人がダメと判断する
文を専門家が(強引に)OKとする場合、その文がヘンだということは認めるにしてもそれが
たとえば統語的制約を破っている非文として扱われるべきではないという理論的主張と不可分な
形でその判断が下されているということが多いと思うのにゃ。有名なところでは中央埋め込み
構造なんかがそうにゃが、誰が見てもおかしい文でもそれを非文法的としてしまったのでは、
逆に誰が見てもよい文まで生成できなくなってしまうので、それはあくまでプロセシング上の
トラブルであって文自体は完全に文法的と判定する、といった処理が、理論背景を持たない
素人にはできない部分なのにゃ。構造的には適格にゃが意味的におかしい、とかの判定も
同じですにゃ。
765(´∀`):02/11/27 02:09
各研究者は自分のたてた仮説がどこまで有効かを調べたいから、取り敢えず判断が揺れる
ような例文については自分の仮説の予測するとおりの判定(自説に都合のよい判定)をしておく、
というような段階も確かにあり、そこだけを見てると不信感を持ちやすいと思うにゃが、
そういった作業は一人で勝手にやってるのではにゃく理想的には常に他の研究者の監視下で
おこなわれ、また各仮説はあくまで他の研究者によって反証されるべき命題、より優れた
仮説にとってかわられるべきものとして提示されているわけにゃから、全体的に見ればさして
有害とも思えないんだけどにゃ。ある意味、素人が専門家を疑いの目で見てる以上に、専門家
どうしはお互いを疑っているもんにゃからあまり心配しなくてもいいだろう、と個人的には
楽観的に考えたいところにゃ。
766(´∀`):02/11/27 02:32
>>761
PPがc-commandに対して透明なふるまいをするというのはよくある話しにゃが、
この場合の for every x が通常のPPなのかどうか、ちょっと自信ないにゃー。
To every Englishman, his mother means everything / much more than his wife.
とか、どーだろにゃ>かかりしゃん
>x is proud of xが 束縛原理B/Cの違反になってしまうから。
この部分は、束縛理論が扱う名詞類と論理式上の変数表記の違いだろうかにゃ。
あるいは x is proud of xは x is proud of y, where x = y の略記である、とかにゃw
とんちクイズみたいでなかなか面白いですにゃ。正解あるなら頼むにゃ。
767762:02/11/27 06:00
>>763

> 学生が酒を{みんなで/3人グループで/こっそりと}呑んでいた。
これは、数量語じゃないからもちろんOK。

> (3) 学生が幽霊を3人も目撃した。
「3人のゴースト」と解釈しちまうぜ。「クリスマス・キャロル」じゃないって。

> (5) 学生が田中教授を3人も訴えた。
苦しい文だな...

> (6) 学生が田中教授の研究室を10人も訪問した。
> (7) 学生が田中教授を10人も訪問した。
これらは、確かに問題がないと感じる。どうしてだろう?
768かかりちゃん:02/11/27 13:28
To every Englishman, his mother means everything / much more than his wife.

ってのはbound解釈あるでしょうね。同様、

It seems to every English man that his mother is more important than his wife.

なんてのもいいのでなかな。まあ、この文自体はあんまり良くないかもしれないけど
もっといい文はつくれるでしょう。

x is proud of xの方は二つ目のxが束縛原理に関する限りはanaphorなわけだかし、
LFrepresentationというのは、そのものが論理形式ではないわけだから、
x is proud of xに束縛原理がかかると言う前提がおかしいのではないでしょうか。
そもそもLFがあるという仮説は、表層構造と意味の間にもう一つ表示がある
という仮説な訳だしにょろ。

>767 構造の問題ではなくわずか3人で「も」ってしているのが
おかしいのかな。
(3') 学生が幽霊を{10人も/全員}目撃した。
(5') 学生が田中教授を {10人も/全員}訴えた。
どうよ。


769名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/27 15:21
761の出題者です。
カオモジ先生、かかりさん、レスありがとうございます。
>>766
>PPがc-commandに対して透明なふるまいをするというの
>はよくある話しにゃ
これって、たいていtoの時ですよね。たしか、その昔、Browning
(だったと思う)がdissで、歴史的にtoは名詞の格変化の一部で、
その後、独立した前置詞に発達したから、c-commandに関して透
明なんや、みたいなことをゆっていたよーな。forも同じように
扱っていいんですかね?
770名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/27 15:22
(761つづき)
>>766
>この部分は、束縛理論が扱う名詞類と論理式上の変数表記の違いだ
>ろうかにゃ。
>>768
>x is proud of xに束縛原理がかかると言う前提がおかしいのでは
>ないでしょうか。
カオモジ先生もかかりさんも、ちょっと誤解してらっしゃるかも。
というか、これが、常識的な見解であるのはのは重々承知の上で、
あえてネタふりさせてもらいました。
(2) ∀x [x is a student → x is proud of x]
これはたしかに論理表示で、このxは「定義上」変項です。一方、
(3) For every x, if x is a student, x is proud of x.
は、普通の英語で、もっと正確に書くと、xではなく、"x"とかeks
と書くべき「名詞」の類です。(2)を知らない人に対して,Every student
is proud of himselfは(3)のように言い換えることができるよって
いうことありますよね?だったら、このisの前やofの後ろに出てき
ている名詞のeksって何なんでしょう?っていうのがネタふりです。
771名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/27 16:18
>>770
昨日から考えているんですが、よい答えが思いつきません・・・。

結局のところ、そもそも、(3)は英語の文であるのか、そして、(3)の中のxが英語
の語彙として認められるのかどうかが問題になってくるように思います。

実際、(3)の三つのxと入れ替えることができるような単一の語は、英語の語彙と
してありそうもないんですよね。だって、every xの中のxが統語範疇Nの一般名辞
であるべきなのに対して、if x is a student, x is proud of xの中のxは、
統語範疇NPの(再帰代名詞や固有名辞を含むところの広義の)指示的表現である
と考えられるので、束縛理論以前に、そもそもxの統語範疇は何かという
時点でつまづいてしまうのですから。
772771:02/11/27 16:29
ちなみに、John is proud of himself.と同じ意味内容で、例外的に
John is proud of John.と言えるようなケースはないのでしょうか。
もし、そのようなケースがあるなら、x is proud of xも、同様のケース
として考えられるような気もするのですが。
773(´∀`):02/11/27 16:54
PPの問題はto限定ではないと思うけどにゃ。
I talked with every student about his term paper.
とかもいいのではないのかにゃ。上で俺が
> for every x が通常のPPなのかどうか、ちょっと自信ないにゃー
といったのは、reanalysisがかかるとかなにかの項であるとかいった、通常c-command領域を
拡張するPPとは違って、構造的にもっと上にあり、文中(開放文中)のどの要素とも結びついて
いないように思ったからですにゃ。

>(3) For every x, if x is a student, x is proud of x.
>は、普通の英語で、もっと正確に書くと、xではなく、"x"とかeksと書くべき「名詞」の類です。
ここに引っかかるのにゃ。ほんとに普通の英語文(自然言語文)なのか、(2)の論理式の読み方を
英語で示したものではないのか、と思うにゃ。たとえばx は項の出現位置を示すplace holderであって、
書き方としては■でも▼でもいいにゃ。Mr. XみたいにX自体がname的に振る舞っているのとは
違うと感じたにゃが。例えば ( ) is proud of ( ) で ( ) 内に適語を入れよ、という場合の( )自体は
束縛理論的に問題ないのか、と言われてるような気分にゃw
774(´∀`):02/11/27 16:54
>John is proud of John.と言えるようなケース
Evansのペーパーだったかにゃ、文脈的には不可能ではないと思うけどにゃ。
Everyone is proud of John. Even John is proud of John. みたいなのにゃ。
にゃがこれと x が同じ扱いになるかどうかは疑問ですにゃ。
>>768
ほんとだ!
3人だと固有名だろうがなんだろうが「3人の田中教授」の解釈しか取れなかったのですが、
10人になったら学生が10人でとれました。なんだかだまされているような気分ですが。

私の文法(パラメータ?)自体が変化したのだろうか。
776775:02/11/27 23:30
すいません言い忘れました、767の方とは別人です。

777(´∀`):02/11/28 00:50
「3人」で「も」はおかしい、といった本題に関係ない要素を自分で取り払えるか
どうか(「3人も」が自然な文脈を想定した上で判断しているのかどうか)も
専門家と素人さんの違いだにゃ。さて、
(a) 学生が田中教授を10人も訴えた。
(b) 学生が田中教授を10人訴えた。
(a)がOKだとようやく分かってもらえたところで、(b)は(a)と比べて有意味な差が
あるのか、が問題の核心にゃ。(b)だけを非文法的と判定すべきだと俺は思わんにゃ。
778775:02/11/29 00:11
たしかに、(a)がOKなら(b)もOKですね。
それでなぜ学生3人の解釈ができなかったかについて自分なりに考えてみたんですが、

>>736
>この場合、やはり主語は「三人」で、「学生」はそのrestrictionという気もするんだけどにゃ。

とすると「学生」はいわばpredicationalに解釈されるわけですよね。
文処理の過程では「学生が田中教授を」まで聞いた時点において、
すでに「学生」をreferentialに解釈してしまっているので、
その後にでてきた「3人」をすでにできている構造を壊してまで「学生」にかけるのは
負担が大きいので(predicateとして解釈しなおさなくてはならないから)、
むしろ直前に出てきた田中教授と結びつける方に自分は固執してしまったのではないか?
いずれにしてもノイズが排除できない素人の下手な言い訳っぽいですが。
779(´∀`):02/11/29 01:49
>>778
なかなかいいシナリオだと思うにゃ。
統語的問題ではなく、processingなり運用レベルのトラブルだと言ってくれた方が
こちらとしても大助かりにゃ。
780775:02/11/29 02:56
むりやり統語的な話に持って行ってしまうと、
「学生が酒を飲んだ」のようにreferentialで解釈した場合の「学生」には、
いわばゼロ冠詞のようなものがついていると考えることもできそうです。

一方、「学生が酒を3人飲んだ」のほうは「学生」がpredicationalな解釈で、
「学生」が単なるNPとして文頭にあらわれているとか。
あ、でもそれだとDPとNPの両方に「が」がくっついてしまって何だか変ですね。

日本語の分析ではDPがどう扱われているのか不勉強でよく知りません。
referentialとpredicationalでNPのprojectionの仕方に差がある、
とかって主張は可能?
782767:02/11/29 09:35
>>777

人数は関係ないよ。

> (a) 学生が田中教授を10人も訴えた。
> (b) 学生が田中教授を10人訴えた。
何人に増やしても苦しいってば。おれの日本語までヘタクソになりそうだ。

(1) 学生が田中教授(の研究室)を一人訪問した。

(1)でも違和感はないね。これは、

(2) 車がこの道を {1台/100台} 通り過ぎた。
(3) 観光客がその橋を {一人/100人} 渡った。

などがおかしくないのと同類だと思う。
783745:02/11/29 10:30
自分も人数は関係ない気がするにゃ。
「訪問する」のようにヲでも場所をとるものはちょっと違うんじゃないかと思ったにゃ。
(「田中教授」は人だけど、「田中教授の研究室」を先に出してから
次に「田中教授」っていう誘導尋問は不審だにゃ、>>763の)
んでもよくわからん。
784名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/29 12:05
>>780
つーか、「学生が酒を3人飲んだ」の「学生」を「predicationalな解釈」
と呼ぶのは、ちょっと無理があるんじゃないの? 単に「indefiniteの解釈」
でいいと思うんだけど。
785名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/29 12:23
すみません。スレをきちんと辿って読めばわかるんだろうと思うんですが、
現在の議論の前提の一つについて、どなたか教えてくださいませ。

そもそも、その容認性に誰も文句をつけないだろう「学生が10人田中教授を
訴えた」という文ではなくて、敢えて、問題のある「学生が田中教授を10人
訴えた。」の容認性を問題にしようとするところの理論上の動機は何なので
しっけ。

昔、生成の論文を読んでいた時は(Miyagawaだったっけ)、782-783にもあ
るように、真の目的語の後の数量詞は、主語を修飾できないが、pathを表す
ヲ格補語の後の数量詞は、主語を修飾できるということでよかったはずと
覚えているもので・・・
786745:02/11/29 13:10
 a. メロンパンを子供が3個買った。
 b. 子供がメロンパンを3人買った。

a. は全く問題ないけど b. は容認度がかなり低い。
>>778 の運用レベルでの説明はここで破綻するのではないかにゃ。
787(´∀`):02/11/29 14:01
>>785
そのとおりですにゃ。これまでの生成の文献では
>学生が酒を3人のんだ。
みたいなのはc-comなどの統語的制約で一律排除されてきたにゃが、いろんな要因でOKになる場合も
あるのでそのような統語的分析は間違いという指摘もあるにゃ。高見とか三原とかにゃ。俺も
>目的語の後の数量詞は、主語を修飾できない
という一般化は成り立たないだろうと思っているにゃが、その理論的背景は日本語におけるovert
object shift(OS)の有無にゃ。Subj-oriented FQがSubjの基底位置を示すとして
 [TP Subj [vP Obj [vP tSubj-FQ [VP tObj V ] v ]] T ]
OSがかかれば、「学生が酒を3人のんだ。」はOKになるはずにゃ。だからこれがOKかアウトかは
OSが適用可能な場合とそうでない場合を反映しており、FQを使って日本語のOSの適用条件を間接的に
調べることができるのでは、と考えたのにゃ。
788(´∀`):02/11/29 14:02
で、上でかかりしゃんが日本語のECMをOS風に分析したわけにゃが、するとECMではSubj-FQが可能と
いう予測がたつにゃ。
1) *学生が [ 山田先生が 10人 バカだと ] 信じている。
2) ( )学生が 山田先生を 10人 [ t バカだと ] 信じている。
「10人」が主節主語「学生」の基底位置を示しているとして、2)が1)よりimproveしているかどうか、
という問題にゃ。

789785:02/11/29 16:28
かおもじせんせい、レス有難うございます。

何となく狙いはわかってきたような気もするのですが、かなり、ややこし
そうなお話ですなので、整理させてください。

そもそもは、日本語の(いわゆる)ECM構文には、やっぱり目的語の移動(OS)が
あるという(かかりせんせいの?)分析の可否を調べるのに、FQ構文が使え
ないかということから、話が始まっているというわけなのですね。それで、
もし、ECM構文にOSが関与していると仮定すると、1)はBADとしても、2)は
OKだという予測ができる。
1)学生が山田先生が10人バカだと信じている。
2)学生が山田先生を10人バカだと信じている。
けれども、このような予測が成り立つ条件として、そもそも、次の
3)学生が3人酒を飲んだ。
文3)がOKではなくてはならない。だが、従来、日本語の生成文法研究では、
この文はBADであるとされてきた。とはいえ、この文の容認性に関しては、
再考される余地がある。

という議論の流れにおいて、3)がOKであるという可能性について論じてられ
ていると理解すれば宜しいのでしょうか。
790(´∀`):02/11/29 19:49
>>786
> a. メロンパンを子供が3個買った。
> b. 子供がメロンパンを3人買った。
俺には(b)もそんなに悪くないのが辛いとこにゃが(w)、面白い対比だと思うにゃ。
(a)における先行詞-FQ関係をrule inし、(b)のそれだけをrule outするようなきれいな分析方法が
あるかどうかですにゃ、問題は。ちなみに(b)に比べて
c. 子供がメロンパンを3人買いにきた。
とかにすると786しゃんにも違いが出るにゃ?
791(´∀`):02/11/29 19:51
>>789
確かに複数の論点が錯綜していて混乱しますにゃ。大筋はそういうことなんだけどにゃ、
細かいことをいうと、overt OS分析はとりわけECM構文についていわれてきたので、通常の
他動詞の直接目的語とまったく同じ扱いでなくてもよい、つまり
2)学生が山田先生を10人バカだと信じている。
3)学生が酒を3人飲んだ。
で、(2)だけがよくなるような理由が独立してあっても構わないということがひとつと、
ECMの分析自体、かかりしゃんのRTOだけでなく、例えば俺が上であげたような基底生成+
operator bindingみたいな代案も考えられるので、(2)が適格でありしかもそれはOSによって
しか派生できないという議論がたてられればRTO分析のサポートになる、ということも
念頭においているのにゃ。まあ、RTOはさておいても、
3)学生が酒を3人飲んだ。
に問題があるとすればFQよりむしろobject shiftがらみではないか、OSの適用が正当であれば
同様の構造はよくなるはずだ、というのが最初の引っかかりですにゃ。
792785:02/11/29 21:15
>>791
レス有難うございます。とはいえ、次第に、私の知識ではフォローできなく
なってまいりましたので、とりあえず、問題となる現象を「学生が酒を三人
飲んだ」という単純な文に限定して質問を続けさせていただきます。

>3)学生が酒を3人飲んだ。
>に問題があるとすればFQよりむしろobject shiftがらみではないか、OSの適用が正当であれば
>同様の構造はよくなるはずだ、というのが最初の引っかかりですにゃ。

ということは、2)のようなECM構文の扱いとは独立に、3)の文について、
この文は容認可能な文であるという直観が存在しており、その直観に基づいて、
3)は「OSの適用が正当」であれば文法的な文として派生できる、と考えられた
ということなのでしょうか。

厨な質問で申し訳ありません・・・
793778:02/11/29 23:59
>>784
「3人」が主語のreferentをあらわしている「本当の主語」で、
「学生」はその「3人」が持つ「学生」という性質をあらわすpredicateということを言いたかったのです。
definitenessは別の問題だと思います(「学生が酒を飲んだ」の学生もindefiniteの解釈でとれる)

>>786
運用レベルの説明にこだわるとすれば、
「を-が」の語順は「を」格名詞の位置が移動によるものであることをしめしており、
本来の位置、すなわちFQの位置まで解釈を保留できる、という解釈ではどうでしょうか。

794かかりちゃん:02/11/30 02:15
盛り上がってますにょろ。
>792カオモジ先生の代返させていただきますと、そもそも
>3)学生が酒を3人飲んだ。
の判断が議論の余地あるけど、それが「酒を太郎が三本のんだ」より
わるいのなら、それはsyntaxの問題ではなくprocessingの問題ではな
いか(>778)。syntaxのレベルではOKなのではないか。というのが根本に
あるにょろ。で、syntaxでOKなのは、object shift(germanicなどで、
not obj Vをojb/i not t-obj Vにする操作)なのではないか、ECMの
2)学生が山田先生を10人バカだと信じている。
がOKならそれも(拙論の)object shift/RTOなのではないか、という論点で
しょうか。間違っていたら訂正下さいにょろ。

で、(3)がOKとしてそれが本当にobject shiftなのかは慎重な議論をしないと
いけない。たとえば、object shiftなら前にも同じようなこと言ったけど
obj以外のものは主語と主語のFQの間に入れないことになる(かもしれない)。
(4) 学生が スターバックスで 三人 本を 読んだ。
(5) 学生が 本を スターバックスで 本を 三人 読んだ。
(6) 学生が 本を 三人 スターバックスで 読んだ。
(6)はOKだけど、(4/5)は具合悪いと言う予測が成り立つ。それと、RTOで
(7) 学生が 田中先生を 三人 イギリス英語に 詳しいと 思っている
(8) 学生が 田中先生を イギリス英語に 三人 詳しいと 思っている
で(8)の方が(7)より悪いはずにょろ。

どうでもいいことだが、>782の口調には聞き覚えがあるにょろ。
795(´∀`):02/11/30 03:56
>>792
そうですにゃ。
>3)学生が酒を3人飲んだ。
これ自体は最初は俺も引っかかったにゃが、上で言ったような解釈(飲酒厳禁なのに学生の中に
違反者が3人いた、etc.)だと良くなるにゃ。他に同じ構造で(3)よりずいぶんよく聞こえる例文も
作れるしにゃ。だから実は(3)が非文だというのは妥当なデータの切り方ではないという可能性が
大いにあると思うのにゃ。

>>794
>obj以外のものは主語と主語のFQの間に入れないことになる
事実はむしろ逆で、Obj以外のものは自由に割り込めるにゃ。たとえばvPをターゲットにする
optional short distance scramblingが、Objの場合だけOSとして認可される必要がある、といった
面倒なことになるかにゃ、とは俺も思ってるにゃ。
796784:02/11/30 21:46
>>793
>「3人」が主語のreferentをあらわしている「本当の主語」で、
>「学生」はその「3人」が持つ「学生」という性質をあらわすpredicateという
>ことを言いたかったのです。

そんな分析ありなんですか。FQをpredication theoryで分析した論文はあったよう
に思いますけど、普通はFQである「3人」のほうをpredicateと考えるんじゃないん
ですか。だいたい、私の知る限りpredication theoryにおいては、predicateは
predecatedされる要素の後に現れるのが普通だと思うし、だいたい、「学生が」
がpredeicateなら「学生が」の「が」格はどうやって付与されるんですか??
797785:02/11/30 22:08
>>794-795
レスありがとうございます。>かおもじせんせい、かかりせんせい

もっと詳しく質問させていただきたいとも思うのですが、これ以上、
質問を続けるとキリがなくなると思います。いったん、ここで質問は
打ち止めにさせていただきます。

ただ、個人的な感想を書かせていただくと、やはり、次のaとbを比べて、
a. 学生が酒を3人飲んだ。
b. 学生が3人酒を飲んだ。
仮にaが容認されうるとしても、aとbの間には、その容認性に明確な違いが
あるというのは、言語学の素人でもまず異論がないところだと思います。
そして、私の知る限り、この事実を興味深い言語学的問題として取り上げたの
は、日本語の生成文法研究であったわけで、aとbの容認性を説明できるという
のは、日本語の生成文法の大きな魅力の一つであったように思います。

ですから、今の生成文法においては、aとbの違いが文法の問題ではなく、
processingの問題であるとされてしまうのでしたら、
それは、日本語の生成文法研究の魅力のひとつを失うということには
ならないのでしょうか。
素人にもわかりやりやすい興味深い現象を説明できてこそ、
理論的研究に広く興味が集まると思うのですが。

どうも、素人が批判めいたことを言って申し訳ありません・・・
798かかりちゃん:02/12/01 02:53
797 bが少し悪いのがプロセシングだとして、もしそれが正しいのなら
そういうラインで調べていけば必ず言語学上有意義な一般化に
つながるはずにょろ。「地球が動いている」といったことから
多くの正しい予測が成り立ったのと同じように、正しい
現象の振り分けをすれば最終的に面白いことがいえるはずにょろ。
今までの定説に捕われていては進歩望めませんし。
799775=778=780=793:02/12/01 03:21
>>796
最初に>>778で念頭においていたのは意味のうえでのpredicateです。

(´∀`)先生のコメント>>795(>>736)にあるように、「学生が3人酒を飲んだ」が容認可能となる解釈は
>飲酒厳禁なのに学生の中に違反者が3人いた、etc.
のようなものであることに注目すべきだとおもいます。

「学生が3人酒を飲んだ」は少なくとも2通りに曖昧で、しかもそのうち一方が容認不可となるケースだと考えています。

すなわち、一方は「学生」がreferentialとして解釈され、「3人」の解釈が与えられないために容認不可となる構造。

もう一方は「学生」が意味的にpredicateとして解釈され、「3人」の指示内容にたいするrestrictionとしてはたらき、OKとなる構造。

前者の構造は非文ですから、後者の方だけが出て来るべきところなのですが、おそらくprocessingのクセによって解釈不可能な構造にはまってしまいやすいのだろう、というのが>>778で述べたことです。

さらに、もし意味解釈の差が統語にも反映されているとすると>>780のようなことになるのかなと思いましたが、それだと(>>780にも書きましたが)「が」格についてうまく説明できないかもしれません。

ですから当面ここで問題になるのはsyntactic predicationではないという注釈を入れるべきですね。

ただし「学生」が意味的にpredicateであるという限りにおいては、格付与のような統語的な問題は関係ないと思います。
800799:02/12/01 03:25
訂正。
「学生が3人酒を飲んだ」
→「学生が酒を3人飲んだ」
漏れには、「学生が酒を3人飲んだ」は、
「3人学生が酒を飲んだ」と同じレベルの容認度なんですが。
両方とも、3人に強調がかかっている。たぶん、ちょっポーズを
挟んだり、強勢が加わるのが普通。
さて、「3人学生が酒を飲んだ」は、どんな風に説明できるのでしょう。


802K-Rod:02/12/01 23:24
meow、遅レスすまみませんでおじゃる。

かかりせんせの論文で、かかりせんせと他の日本人reviewerが「ダメ!」って
言ってる文が、けっこう私の耳には(・∀・)イイ!!
って聞こえる場合があるのですにゃが、これは私がヤケクソ関西人のせいだから
ですにゃろか?顔文字せんせ、ジャッジはどうですたかにゃ?

あと>>723で、従属説の内部ではnominativeの名詞句が出てこなくても
sounds perfect!って場合があるのは、このcase-realizationが
PFで行われているせいだからじゃないかしらん?などと強引にDQNな
自説に持っていく罠ゃ。

今の話題が一段落ついたら、私もネタフリしてみますにゃー。

803かかりちゃん:02/12/02 02:16
>かかりせんせと他の日本人reviewerが「ダメ!」って
>言ってる文が、けっこう私の耳には(・∀・)イイ!!

どの例文かご指摘いただきたいにょろ。それによって、関西ジャッジか
それとも他の理由があるのかわかるかもしれない。逆に、文法的って
なっているのに「こりゃ〜わてにはだめだわい」ってのはあるの?
804(´∀`):02/12/02 06:26
801しゃんにほぼ同意だにゃ。
「学生」と「三人」の語順はどちらでもいいにゃが、たんにスクランブルしたというより
それぞれ構造が違うのかも知れんにゃ。ちなみに次のペアはどうだろにゃ。
1) a. 3人、学生が教室で酒を呑んだ。
  b. 3人、酒を学生が教室で呑んだ。
  c. 3人、教室で学生が酒を呑んだ。
Objを割り込ませた(b)のほうがlocativeを割り込ませた(c)より多少落ちるが、悪くはにゃい、
と俺には聞こえるにゃ。

一般に関西弁のほうが判断が緩い(特に俺w)というのは、complementizerの省略みたいに
機能範疇の音形化が要請されないなんらかの事情と関連しているのかも知れんにゃ。
いや、なんとなくだけどにゃ。GB的にいえば空範疇の認可条件が緩いということにゃ。
805785:02/12/02 11:03
>>798
>797 bが少し悪いのがプロセシングだとして、もしそれが正しいのなら
>そういうラインで調べていけば必ず言語学上有意義な一般化に
>つながるはずにょろ。

「797 b」と書いておられるのは、797a(「学生が酒を3人飲んだ。」)の
ことでしょうか。それならば、私の直観では、797aは(絶対に言えないか
どうかはともかく)かなり悪く、むしろ統語論的な「ライン」で有意義な
一般化をしてほしい現象であると思っていたのですが。

>「地球が動いている」といったことから
>多くの正しい予測が成り立ったのと同じように、正しい
>現象の振り分けをすれば最終的に面白いことがいえるはずにょろ。
>今までの定説に捕われていては進歩望めませんし。

私見ですが、「学生が酒を3人飲んだ。」の“不自然さ”は、むしろ、
地上から観察される惑星の軌道のような直接的に観察されるデータで
あって、「地球が動いている」のような理論的な仮説とは、異なるように
思います。もちろん、観察的データも、理論の発展により、見方が変わって
くるということがあるでしょうが、少なくとも、「学生が酒を3人飲ん
だ」という文が「学生が3人酒を飲んだ」という文よりも、かなり容認度
が落ちるというのは、理論の進歩に影響されない「生の事実」であるように
思うのですが、如何でしょうか。
806784:02/12/02 11:22
>>799
>最初に>>778で念頭においていたのは意味のうえでのpredicateです。

ということは、意味論的カテゴリーとしての「predicate」は、統語論的カテゴリー
からは基本的に独立していて、「学生が酒を3人飲んだ」の「学生」は意味論的に
は「predicate」であるとしても、統語論的には「飲んだ」のargumentであり、
通常の主語として「が」格を付与されるということと理解して宜しいのでしょうか。

ただ、そうすると意味論的なカテゴリーとしてのpredicateの意味がよくわからなく
なってきました・・・。とりあえず、「学生が勉強している」のようなFQを含まない
より単純な文について考えてみますと、
1)この文の「学生」には、意味的にreferentialの解釈とpredicateの解釈が区別
できるのでしょうか?
2)もし、区別できるなら、それは、definite/indefiniteの区別とは、別なもの
なのでしょうか?
807745:02/12/02 14:17
なんか「学生が酒を三人飲んだ」の不自然さは、
processingによる説明のほうが説得力出てきた思うわ、ほんま。
(complementizerの省略ってこういうやつか?)

>>804 の (b) だと、「三人、酒を」まで読んだ時点でSOVのOまで進んだ気になってしまい、
そのあとで S に戻るのに抵抗があるけど、(c) なら (a) と大差ないという説明が可能、か。
どっちがpredicationだか知らないけれど。
ヲじゃなくてニでも一緒ですか?
 ・学生が田中教授に三人抗議した。

それと>>795の後半が何言ってるのか分からない。
容認度の低下はやはり統語の範囲内にあると言っているように見えるんだけど…。
808名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/02 14:23
意味カテゴリーと統語カテゴリーのミスマッチについて追求汁
809784:02/12/02 14:54
>>808
806を書いてから気がついたのだけれど、意味論的カテゴリーとしての
predicateと統語論的カテゴリーとしてのpredicateの間には、明らかに
ミスマッチが存在する場合がある。それは、いわゆるコピュラ文と
呼ばれている「XはYだ」型の構文で、例えば、「彼は社長だ。」
という文(措定文とか記述文とか呼ばれている)では、統語論的にも
意味論的にも「彼」がargument的要素、「社長」がpredicate的な要素
ということとして問題はないのだが、「社長は彼だ。」という文(指定文
とか同定文とか呼ばれている)では、おそらく統語論的には「社長」が主語
で「彼だ」が述語となるのだろうが、意味論的には、逆に「社長」が
predicate的な要素、「彼」がargument的な要素として解釈せざるを
得なくなる。
810784:02/12/02 14:59
(続き)
ただ、「学生が酒を3人飲んだ。」という文において、「3人」を
意味論的にreferentialな要素であると言うのは、はっきりいって
無理だと思う。その証拠として、「学生が酒をその3人飲んだ。」のように
明確なreferentialityを示す「その」という要素を、FQである「3人」
には付けられないという事実がある。その一方で、統語論的なargumentでも
ある「3人が」については、「その3人が酒を飲んだ。」のように「その」
を付けて、明確なreferentialityを示すことができる。
811虚無好き:02/12/02 16:21
面白そうだからわたしもやるにゃ。

隔離FQの容認の条件は、
(1)[酒を飲む]は、量化されやすい認知構造を持っているから、
これを単一の量化されない行為(あるいは到達された行為)として(たとえば違法行為)として読む。
これは、「学生が約束を3人果たした」「学生が許可を3人もらった」などがいいから。
(2)[酒を飲む]の量化制約を満たしてしまう。
これは、「学生が酒を一升(ずつ)3人呑んだ」がいいから。

どこか外出なきがするけどまーいーにゃ。じゃにゃー。
812(´∀`):02/12/02 20:47
虚無しゃんの話しで思い出したにゃが、むかーし、Huang がevent quantificationについて
なんか言ってなかったかにゃ。すっかり具体的な内容を忘れてしまったにゃが
  Five boys came to school.
だと [ boy coming to school ] という出来事が5回起きたという読みがあるとかなんとかいう
ような話しから始めて中国語のなんか(w)を分析していたと思うのにゃ。文献だれか知らんかにゃ?
「学生が酒を3人のんだ」も学生による飲酒が3件あったというevent quantification読みが
strongly preferredにゃ?
それから
>「学生が酒を一升(ずつ)3人呑んだ」
は「酒」がdelimiterになっており、たとえばSpec,AspPへのobject shiftが起きているという分析と
辻褄があうにゃ。
813K-Rod:02/12/03 00:15
うーむ、例えばですにゃ。

[CP t baka-da-to] John-to-Bill-o ano-sensei-ga omot-teiru
は「?」くらいの判断になりますにゃ。下手すりゃ、OK。でも、
[t baka-da-to] John-ga Bill-o t omot-teiru
は駄目なんですにゃが。

あと
t t ringo-o t ageta-no-wa Mary-ga John-ni 3-tu-da
Mary-ga t t t ageta-no-wa 3-tu John-ni ringo-o-da
Mary-ga t t ageta-no-wa John-ni ringo-o-da
の3つはみんな同じくらい「??」かにゃ。
814(´∀`):02/12/03 06:14
パッと見た目の印象でいえば
>[CP t baka-da-to] John-to-Bill-o ano-sensei-ga omot-teiru
>[t baka-da-to] John-ga Bill-o t omot-teiru
どっちもそんなに悪くないですにゃー ガ━━(゚Д゚;)━━ン!

かかりちゃんに基本的な質問にゃ。PBC違反というけども、scramblingはundoすると
PBC違反を回避できるのではなかったのかにゃ?

1) 太郎が[ 花子がメロンパンが好きだと ] 信じている。
→ * メロンパンが好きだと 太郎が 花子が 信じている。
2)太郎が花子を [ t メロンパンが好きだと ] 信じている。
→? メロンパンが好きだと 太郎が 花子を 信じている。
比べてみれば(2)はだいぶいいと思うにゃ。

>t t ringo-o t ageta-no-wa Mary-ga John-ni 3-tu-da
>Mary-ga t t t ageta-no-wa 3-tu John-ni ringo-o-da
>Mary-ga t t ageta-no-wa John-ni ringo-o-da
こっちは一番下だけ(・∀・)イイ! にゃ
815かかりちゃん:02/12/03 10:42
あっしの判断は論文に書いた通りだけど、

1)[CP t baka-da-to] John-to-Bill-o ano-sensei-ga omot-teiru
2)[t baka-da-to] John-ga Bill-o t omot-teiru

は例文がminimal pairでないので、1)と3)、2)と4)を比べるとどうにょろ。

3)[t baka-da-to] Bill-o John-ga t omot-teiru
4)[CP t baka-da-to] ano-sensei-ga John-to-Bill-o omot-teiru

違いある?で、このPBC違反が悪くないように思うのは、例えば
典型的PBC違反とされる例の

(5) [太郎が図書館からt/i借りたと]/jあの本を/i花子がt/j言った。

も文節に区切ったみたいな読みかたしたら、結構良くなったりしますにょろ。

(6) あのね、[太郎がね、図書館からね、t/i借りたとね、]/jあの本をね/i、
花子がねt/j言ったのよ。

こういうtelegraphicな読み方するとよくなるようなきがしますにょろ。
しかし814の1)と2)のcontrastは解せないにょろ。本当にそう言う判断?

816(´∀`):02/12/03 14:04
ほんとは1)と4)、2)と3)を比べるにょろ?
1)[CP t baka-da-to] John-to-Bill-o ano-sensei-ga omot-teiru
4)[CP t baka-da-to] ano-sensei-ga John-to-Bill-o omot-teiru
どっちも同じ程度に、ちょっとだけひっかかるにゃ。

2)[t baka-da-to] John-ga Bill-o t omot-teiru
3)[t baka-da-to] Bill-o John-ga t omot-teiru
こっちも同じにゃ。

814の1-2は(1)のほうが格段に悪いのは確実だと思うにゃ。
(1)が**だとして、人により(2)が?〜??〜?*あたりで揺らぐのではないにょろか。
ちょっと細工して
1) メロンパンが好きなんだと 太郎が 花子が 信じている。
2) メロンパンが好きなんだと 太郎が 花子を 信じている。
とすれば(2)はパーフェクトだと思うにゃ。

で例によって問題は判断自体ではなくその分析にゃが、まずPBCはいまだに有効な
制約とされてるんだろかにゃ?

817(´∀`):02/12/03 14:39
ちょっとわき道にそれてるにゃが、上のFQの議論も面白いから続けて欲しいにゃ。
818K-Rod:02/12/04 01:15
>>816
禿同ですにゃ。

じゃ、さらに脇道にそれる編第二段ですにゃが、
Foxファン、Foxを批判するの巻ですにゃ。

Scope economyにゃんかをsyntaciticな制約だとしますにゃ。(純粋に
LFだけの話かと思ってますたにゃが、economyの本でハンガリー語では
QRにゃんかが顕在的に観察されるという記述がありますたにゃ。少なくとも
Syntacticな操作だと考えてるみたいですにゃ、QRもQLも)

にゃら、意味の先読みをSyntaxが行っているだけではにゃく、意味的制約が
ニャローsyntaxにとってvisibleということになってしまいますにゃ。
これはAutonomy of Syntaxの立場から言っても非常にまずいことになりますにゃ。
(Fox自身も言及してますたにゃが)
LFインターフェイスの研究という視点からいけば、「意味論的には、ある
文ができてもおかしくないのに、統語的な制約からある意味は派生されない」
という観点で攻めていったほうが、おもしろいのではにゃかろうかと。
もしこの視点でにゃんらかの事実が観察できれば、言語の意味に関わる統語的
制約という部分がはっきりしてくるような感じにゃ。

ダーウィニズムの進化論からいけば、意味的に考えられる文を自由に生成できた
方が都合がいいのに、人間言語は統語的制約から自由ではいられない。すなわち
言語は適正化、自然選択万能主義に対する立派な反証になりうるということが
言えるのではにゃかろうか?と突然の思い付きを書いてみるテスト。

寝言言ったので、もう寝ますにゃー。

819名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/04 02:07
今月の7日はチョム先生の誕生日ですね。
個人崇拝はあまり好きではありませんが、一応。
820(´∀`):02/12/04 06:35
>>807
>>795の後半が何言ってるのか分からない
  学生が酒を3人のんだ。
がおかしく聞こえる理由は主に二つある、ということにゃ。一つはObject Shiftが適用できない
場合で、これはsyntacticな説明、もう一つは、OS自体は問題ないけどもプロセシング上の
問題が起きている場合、にゃ。これこれの解釈の場合には(プロセシングをうまくやれば)
よくなるというのが、OSがかかった場合の解釈と合致していることを祈るのみですにゃ。
たとえばshiftしたObjはdelimiterとして機能するものであり、これが虚無しゃんがいうような
可算的イベント解釈をもたらす、とかなっていれば都合が(・∀・)イイ! のにゃ
821(´∀`):02/12/04 06:49
816の補足にゃが、PBCは表示の制約っぽいのでできたら派生の制約からその効果を出したいと
思うのにゃ。たとえば
1) 太郎が [ 花子がメロンパンが好きだと ] 思っている
から
2) *[ t メロンパンが好きだと ] 花子が 太郎が思っている
を出すには、α=花子、β= [ 花子がメロンパンが好きだと ] として、まずαをscramble、
それからβをscramble、という順序をたどると思うにゃが、これはα、βともにattractable
な環境において、β内のαを先に牽引している点でMLC違反にassimilateできるにゃ。
対して
3) 太郎が 花子を [ t メロンパンが好きだと ]思っている
ではすでにα=花子がscrambling とは独立した理由で主節に上がっており、ここからαを
scrambleしてもMLC的違反は起きないにゃ。
4) 花子を太郎が [ t メロンパンが好きだと ]思っている
次にβ =[ t メロンパンが好きだと ]をscrambleすれば
5)  [ t メロンパンが好きだと ]花子を太郎が思っている
が出来上がり、というわけにゃ。これが>>814の違いの派生的説明なのにゃが、この説明を
受け入れた後でもう一度814を見れば、違いが見えてくるのではないかにゃ (・∀・)ニヤニヤ
822かかりちゃん:02/12/04 13:34
>>821 にょろにょろ、そうはいきませんニョロ。(・∀・)ニヤニヤ

PBCをMLCにしよう、ってのはfukuiさんのアイデアだと思うニョロけど、
scramblingが2回かかっている場合は確かに(「近さ」をc-commandでなく
dominateで定義し直せば)MLCにできるけど他の違う種類の移動/素性が
二つ絡んでいるような場合にもPBC違反にはなりますにょろ。
例えば
who/i is it that [pictures of t/i]j that Bart shot t/j?
*[which pictures of t/i]j is it that Homer/i that Bart shot t/j?
のような場合に例えばcleftとwh-mov'tが同じ種類の移動でないため
MLCに還元するのは難しいニョロ。

しかし、もしかするとA'-movtとA'-mov'tはPBCになるけど
AとA'はカオモジさんのいう通りPBC違反にならないのかもしれない。
それがMLCからfollowするというのはちょっと無理だと思うけど。

問題は
5)  [ t メロンパンが好きだと ]花子を太郎が思っている
が本当によかったら、それをアッシがどう説明するかにょろね。
本当は非文法的、っていっちゃだめかな。とりあえず関西弁に
してみよ。
5')  [ t メロンパン 好きやて ]花子をな、太郎が思ったはるで
なんだか、5')も5)もよく聞こえて来た。どうしよ。
823(´∀`):02/12/04 17:24
>who/i is it that [pictures of t/i]j that Bart shot t/j?
>*[which pictures of t/i]j is it that Homer/i that Bart shot t/j?
thatが多すぎてよく分からんにゃ。

who is it [ pix of t ] that Bart shot?
* [ Which pix of t ] is it Homer that Bart shot?
のことにゃろか?
824かかりちゃん:02/12/04 23:36
823 う。はずかぴい。そのとおりにょろ。
825(´∀`):02/12/05 02:52
cleftの派生自体が不明な点が多いのではっきりしたことは言えないんだけどにゃ、
>who is it [ pix of t ] that Bart shot?
>* [ Which pix of t ] is it Homer that Bart shot?
については、cleftingとwh-moveの相関というよりも、wh-move単独の適用方法の
問題ではないにゃろか。
it is [ pix of who ] that Bart shot → who is it [ pix of t ] that ...
it is [ which pix of Homer ] that Bart shot → *[ which pix of ] is it Homer that ...
を比べてるわけにゃ? cleftがあろうがなかろうが下は独立してダメになるにゃ。
*[ which pix of ] do you like Homer?
と同じにゃ?

826(´∀`):02/12/05 02:53
あるいは
>* [ Which pix of t ] is it Homer that Bart shot?

it is Homer [ Op [ that Bart shot [ which pix of t ]]]
からのwh-moveだとして、このOp移動はwh-islandを遵守すると思うから、やはり
wh-moveの一種であり、MLC違反とは言えないかにゃ。


818のK-Rodしゃんの話しは以前に似たようなことを俺も書いたかも知れんにゃ。
またレスするにゃ。
827かかりちゃん:02/12/05 14:51
[ Which pix of t ] is it Homer that Bart shot?
の派生は
It is ____ that Bart shot [which pix of Homer]? =cleft=>
It is Homer that Bart shot [which pix of t]? =wh-mov't=>
[Which picture of t] is it Homer that Bart shot

でしょうね。dominationしてない、

1)Which flower is it on the vase that Lisa put t t?
2)On which vase is it those flowers that Lisa put t t?
みたいなのは事実はどうだっけ?聞けないようなきがするにょろ。
とくに1)はPCC/LCC違反でわるそうにょろ。cleftではなくて
topicalizationとかでも同じようなことあるかも。

Homer thinks that [those pictures of someone] Bart has taken secretly.
??Who does Homer think that [those pictures of] Bart has taken secretly.
??[Those pictures of someone] Homer wonders whether Bart has taken secretly.
*[those pictures of t ] Homer wonders who Bart has taken secretly.

なに言っているのかわからなかったらすんません。中島先生の
diss(英語の移動現象研究)にでも出てそうな現象ニョロね。
828(´∀`):02/12/05 19:30
えーとにゃ
>It is ____ that Bart shot [which pix of Homer]? =cleft=>
>It is Homer that Bart shot [which pix of t]?
この部分の分析はなにか積極的な根拠があるのか、と、Homerの着地点は
具体的にどこなのか、をまず教えてホスィにゃ

下の(1-2)はviolin-sonata文ともよく似てますにゃ
829かかりちゃん:02/12/06 08:21
いや、特に根拠ない。けど>825の
it is [ which pix of Homer ] that Bart shot → *[ which pix of ] is it Homer that ...
のやり方ではconstituentでないものが動いているのが変だし。
whはwcoあるけど、cleftって lasnik&stowellのいうところの
weakest crossoverでなかったっけ?それにより、派生がどうなるか
わかるかな。ちょっと今出かけないといけないのでまた書きますニョロ。
830(´∀`):02/12/06 21:58
>constituentでないものが動いているのが変だし
だからダメになる、という話しなんだけどにゃ
reconstructionの効果があるから、focus要素を直接動かしたい気持ちは
分かるにゃが、どういう構造になるのかよく分かんないにゃ。
 it is [FP John F [CP that [IP t loves Mary ]]] はなんとなく頷けても
 it is [FP John F [CP who C [IP t loves Mary ]]] はひっかかるにゃ。
831かかりちゃん:02/12/07 02:39
あ、focusそのものが動くベルニョーの関係節的分析か、Op移動か、って話しを
していたの?827ではそういうことは考えていませんニョロ。tough構文でも
reconstructionある(pictures of himself is impossible for John
to shoot)し、Opは何らかのcopyみたいなものだと、する必要はどのみち
あると思うニョロ。copy theoryが正しかったらの話だけど。で、その
copyが動くというのもありなのでは?

It is Homer [ that Bart shot [which pix of [Homer]]]? =cleft=>
It is Homer [[Homer]i[that Bart shot [which pix of [Homer]i]]? =wh-mov't=>
[Which picture of [Homer]i] is it [Homer]i that Bart shot
[which picture of [Homer]i]

で、PBCのとらえる一般化としては最終的に文頭の[Which picture of [Homer]i]
内の[Homer]iが、そのantecedentであるcleftのoperatorにc-commandされていない、
ってことになる。これを派生的な制約とみるか、表示の制約と考えるか、が
issueなわけですニョロよにゃ。

MIだかDbPだかで、chainの先頭の要素の素性だけがcheckされればOKとか
書いてあったように思うニョロけど、それ自体は派生的なものなんでしょうか。
すなわち[CP what1 Q [IP...what2...]]みたいなwhatのwh-mov'tはwhat2の持つ
素性はcopyであるにもかかわらずcheckされないでいい。これがLFとかの
表示で無視されるから、というのなら、PBCも表示としてもいいのでは?
832かかりちゃん:02/12/07 08:04
PBCをPF条件の一つとしてみなせないですかね。chianでどれを発音するか
を決める際に他のcopyにc-commandされていないものは発音しないといけない
とか。
833(´∀`):02/12/08 05:41
>It is Homer [ that Bart shot [which pix of [Homer]]]? =cleft=>
この段階でのOp移動がすでにしてMLC違反にはならないんだろうかにゃ?
Op移動に関わる素性をwhも持っているとすれば、[ which pix of Op ] から
Opを出すことはできないはずにゃ。で、もしそうだとすると次の
>It is Homer [[Homer]i[that Bart shot [which pix of [Homer]i]]? =wh-mov't=>
も、Opを越えるwh移動にゃから、やはりMLCで二重にブロックされることに
なるのではないかにゃ? 実は
 *who do you wonder what bought?
とよく似た状況、という結構面白いことになるんだろうかにゃ。

834(´∀`):02/12/08 05:42
>chainの先頭の要素の素性だけがcheckされればOK
copyとゆーか、chainのメンバーはまったく同じ一つのものが複数の位置を
同時に占めていると考えれば、原則どこか一箇所で照合されて消されれば
それでおしまいということにならざるを得ないかにゃ。
別の考え方で、Nunesだったか、chainのheadはfeature-checkedだけど
tailはそうではない状況で、このままではPFでcrashするのでtailを文字通り
消す→発音なし、というようなことを言ってる人がいたと思うにゃ。
詳しいことは覚えてないにゃが、syntax内でのcheckingが間に合わない
場合のalternativeとしてPF deletionが要請され、だからtraceは発音されない、
というような話しだったように思うにゃ。
835(´∀`):02/12/08 05:43
>他のcopyにc-commandされていないものは発音しないといけない
日本語のcovert moveがc-commandされている側を発音している場合だと
すればややこしくなりますにゃー
resumptive pronounとかは、移動のlocalityとかを破ってしまった場合の
repair strategyみたいなもんにゃし、PFで何をどのように発音するかは
統語構造を見て表示的に決まるんだろうにゃ。このレベルでのPBCは、だから
表示的で構わない、逆にいえば表示的な制約はsyntax内には位置づけられない、
ってな感じにゃ?
836かかりちゃん:02/12/08 14:49
>833wh移動に関与するfeatureにもよるけど、そういう説明だと
wh移動とcleftがたえず同じ振る舞いをすることになってしまう
のでないか、というのがワタスの危惧ですニョロ。例えば、
1) Who/i does his/i mother love t/i?
2) It is Bart/i that his/i mother love t/i?
のようなので1)はWCOだけど2)はweakest crossoverでないで
したっけ?こういうのの違いもなんとかしてfeatureで扱って
いくのなら別のwhとcleftではfeatureがあるとした方が
いいのかな、と思うニョロ。
celftのpresuppositionの部分からwhを抜き出すようなことは
一般に無理みたいニョロね。
3) *Which comic book/i was it Bart/j that t/j read t/i
だから上のPBC違反ってやつもindependentな理由でだめに
なるようですにょろ。しかしこれはいわゆるcomplex NP constraintと
にていますにょろ。それとtopic islandの
4) *Which vase/i does Bart think that [ those flowers from
the market]j, Lisa put t/i on t/j
も基本的に何かを動かした後からさらにものを出せない、ってな
generalizationですにょろ。むか〜しの変形文法でこう言うのは
freezing effectsとか言われていたような気がする。

835 日本語のwh-in-situなんかもそういうペテちゃん的扱いを
するにょろかにゃ。セッ書の短い論文がとある(短い論文
コーナーのある)journalにあと半年くらいでのるにょろ。
そこでinvisible Op mov'tを仮定しますた。時代遅れかしらん。
今は何でも派生でやるのが主流だけど表示に対する制約って
あっちゃいけない理由ってあるのかすら?
837(´∀`):02/12/09 00:42
WCOとWestCOの差はoperatorのbinderが確定的に与えられているかどうか、など、意味解釈の
レベルの問題ではないだろうかにゃ。関係節の非制限用法の場合とかにゃ。cleftの場合に
完全にOKとはならないとすれば、その理由はJohnがfocusになっていることに求められるかも
知れないですにゃ。たとえばtopicalizationとcleftで差があるのにゃ?
John, his mother hates / it is John that his mother hates
topicの場合は問題なし、と期待したいところにゃ。

>celftのpresuppositionの部分からwhを抜き出すようなことは一般に無理みたいニョロね
presuppositionの中に不確定要素があることがおかしい、という意味ではspecificity constraint
とも似てるかにゃ?
838K-Rod:02/12/09 00:47
>>836
派生でかかる制約がsyntax内部でのもので、表示に対する制約ってのは
PFでの制約って話の進め方は駄目なんですにゃろにょろか?
それが「ダメー!」って世論だったら、ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
ですにゃー。>>835の顔文字先生の意見はpositiveだと受け取れますがにゃ。

ちなみに今回のLIのDaikoさんの分析で、日本語の「も」がhead-mvtするって
話は問題なしなんですにゃろか?むしろ「も」にくっついてるindeterminate NP
が繰り上がってるような感じがするのですにゃが。

もっぺん、ちゃんと読んでからコメントします。まだ、軽く目を通しただけなので。





839かかりちゃん:02/12/09 02:18
>WCOとWestCOの差はoperatorのbinderが確定的に与えられているかどうか、など、意味解釈の

とすると、
It is John that his mother hates.
Who is it that his mother hates.
でもcontrastがあることになるにょろか。

>838 PFとかLFに対する制約があってもいいのでないでしょうかね。
Chom先生は派生に対する制約と表示に対する制約があるのは
less than idealと考えているみたいで、「派生は必要と考えたい」
からなるべく派生でやっていこうと思っているみたいだけど。
daikoさんの論文、まだ読んでないや。「誰もが」とかの話し?
ところで「太郎が何をも読んだ。」っていえないんだろう?
>前スレ673
板違いですが、古森義久『諸君!』10月号
「N・チョムスキー、E・サイード、S・ソンタグ 米国じゃ“あっち向いてフン!” ──何故か」
に対する反論を見つけたので、一応紹介。
http://www.hct.zaq.ne.jp/akubi/chomsky/komori.html
しかし、古森氏の言う事を信じ込んで安心する人は多いのだろう、2ちゃんねるでも。
841(´∀`):02/12/10 05:07
>>840
要するに批判する前に相手の言ってることを正しく理解しなければならない、の一言に尽きますにゃ
ま、生成に対する批判の大部分も無知と誤解の積み重ねだけどにゃ。
今月号の月刊言語の対談記事で正高信男氏(京大霊長研)が「普遍文法的な考え方をする人は学習と
いうものを知らなさ過ぎ」みたいなことを言ってるにゃ。学習でなんでもまかなえると思っている人は
言語を知らなさ過ぎ、と申し添えておこうかにゃ。
842名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/10 05:17
>>841
ま、生成文法しかやってなかったらそんな考えだろうね。
843(´∀`):02/12/10 05:23
>>836
表示の制約があって悪い根本的理由はないにゃが、それこそミニマリスト・ガイドラインに沿って
万事を考え直してみる、という段階のことにゃから、派生モデルでどこまでいけるかという立場も
あっていいにゃ。表示の制約としてはBOCのみということになるにゃが、PBCがインタフェイス側の
どのような事情によって要請されていると言えるか、次第ですにゃ。832のかかりしゃんのように、
PFで音形解釈を決める上でc-comが決定的に重要な役割を果たす、というのも一つの可能性だと
思うにゃ。逆に言えば、c-comが成立しないとき、適当にそれを埋め合わせしてなんとか解釈を
与えるというような柔軟性は言語にはない、ということになるにゃ。

PBCを派生的にfollowさせるためには、PBCの効果を大きく二つに分けるべきだにゃ。
まずαがnon-c-commanding positionに移動する場合。これはαに対するprobeがαをc-comして
いないということがあり得ないのであれば、いわずもがなのことにゃ。probeは自分のc-com領域を
search spaceとする、というところから自動的に帰結するにゃ。
もう一つはαがc-com positionに移動した後に、元αを含むβが移動したαを超えて上方に移動する
場合にゃ。もしα、βの移動が同じ素性によるとすればこれはMLCでブロックされるのではないか、
特にαをβが超えるのは、defective interventionに相当するのではないかと思われるにゃ。
つまりPBCは本来性質を異にする2種類の不当な派生操作を過剰に一般化していたということに
なるのではないか、となんとなく思ったにゃ。
844名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/10 05:56
>>741
禿同

こんなもんただの非文。
下でプロセシング上のトラブルではないかという話しがでてきましましたが
あくまで非文だとすべき理由はなんでしょう。とゆーか「非文」の意味を知ってる?
846名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/10 14:24
>>845
はいはい。人をアホ扱いするのが好きですね。
あなたの非文の概念を教えてください。
私はあほでつ。
847よいっしょっと:02/12/10 14:45
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/968181456/707-708

そんでもってあっしは、RRGが一部の人間に好まれている理由を書いただけです。
RRGマンセーとか、チョム理論逝ってよし、とはいってませんです。
理論がおかしいなど一言もいっていませんです。
正直反応にびびりましたです。(なんじゃそら、ですわ、正直。)
誤解のないようにお願いしますです。
で、「すんなりいかない」というのは一般性を欠く説明になるという意味です。
で、能格言語はまあいいとして指示転換はうまく処理されてる論文みたことないですね。
あったら知りたいので教えてくださいです。
でもって、ついでにいっておくと私のフレームワークはHPSGです。
だからそもそもチョム理論がだめだからRRG支持という発想自体ないのです。
なんか、反応にびびりましたでつねー。


848名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/10 15:32
>>845
生成文法における「非文」の定義って、結局、統語論的な理由で文として
容認できない言語表現ということじゃあいけないの?
849名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/10 22:21
>>847
BOBさん、最近どうしてんの?
>>849 HPSGってかいてるとこからして847=BOBさんということでつか?
851逃走派:02/12/10 23:20
BOBしゃん伝説化しちゃいそうな勢い! それまずいっすよ!
全面的とは言わずとも、部分的にはかなーりBOBしゃんにはファンが多かった
と思う漏れっす!
852よいっしょっと:02/12/10 23:25
BOBさんって誰ですか?
>>849を見て最初はRobert Van Valinのことを言っているのかと思いましたが、
違うみたいですね。
あのカオモジせんせ、かかりせんせの点滴かと。過去ログ参照。849さんはRobertのこと言ってるのかも、とおもえてきまちた。
Robert Van ValinがBOBと呼ばれるこたーないっす。
奥さんだってVanって呼んでんだもの。(w
847がHPSGだっていうから、B.O.Bさん(<確かピリオド昔打ってた?)
の消息でも知らんかなぁ、と思って、さ。
855名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/11 02:37
>>854
息子はボビーだよ。
>>854
Van Valinの近辺の人でつか?
>>856
その昔とてもちかかったでつ。
>>857さんが私の知ってる人だったら笑いまつでつ。
859(´∀`):02/12/11 07:45
>>343
確か俺も以前に同じことをどこかのスレに書き込んだと思うにゃ。
俺の拙い理解(たぶんハズれてる)では、mind-body problemは機械論的な説明が可能な物質世界と
それに対立する精神世界という二元論的世界観の中で提出されるにゃが、ニュートンは物質世界からも
オカルト的特性は払拭できない(遠隔作用、機械の中の幽霊、etc.)、ということを(本人の期待に
反して)発見してしまった、ということではないだろかにゃ。
便宜上、世界をphysicalとかchemicalとかbiologicalとかmindとかの各側面に分けることは可能
にゃが、どの側面にも理解可能な領域と不可能な領域(problems vs. mysteries)があり、機械論的
説明によって理解可能なbodyの世界というものはない、だからこそ逆説的に二元論は否定される
ことになる、と思うにゃ。このあたりは虚無しゃんの解説を待ちたいとこにゃ。
UMDからチョムの講演テープが販売されていて
http://www.ling.umd.edu/Publications/chomsky.html
そこでも逃走派しゃんと同じ質問をチョムにしてる人がいるにゃが、チョムの答えはよく分からんにゃw

860(´∀`):02/12/11 07:47
スレ間違えたにゃ。上は
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1022592781/343
へのレスにゃった。
861かかりちゃん:02/12/11 11:49
847 あのにゃ、誰が何を信じようと結構なのだけど、「BakerのUTAHあたりから
おかしくなった」とかkeyneがどうの、ってのがいやなのよ。UTAHとLCAとかは
仮説なのだから、その評価はその予測の正確さにおいてのみ評価されるべきなの。
普通の日本人には信じられない、とかの議論は論文ではなくて読書感想文の
世界なのよ。
で、「すんなりいかない=一般性を欠く」ってのも誰のどういうergativeの
分析をさしていっているのか、一般性を欠くってのはどう言う意味なのか、
それをRRGでどうやるのか、それがどう言う意味で「一般性を欠かない」のか
指摘してもらわないと何が「一般性を欠く」ってことなのか解らないにょろよ。
それと悪いけど、指示転換って英語でなんて言うか教えてくれ。switch reference
のこと?あるいは現象自体を説明してくれてもOKにょろよ。ついでにRRGかHPSGの
のtreatmentもおねがい。そうしないとお話しにならないニョロ。
862よいっしょっと:02/12/11 13:19
>>861
>誰が何を信じようと結構なのだけど
ふむ、私の場合あんまり信念とは関係ないんですけどね。

>読書感想文の 世界なのよ。
そうでしょうな感想であり心的態度でしょうな。それでも「これは自分にあわない」と思って、別の枠組み使う人がいるという
ことですです。特に、フィールドワーカーとかいわゆる「変わった」言語の研究者にいるわけですな。
それを指摘しただけなので、論理が正しい間違ってるの話じゃないので誤解しないようにおねがいしますです。


「すんなりいかない=一般性を欠く」
>例は挙げたつもりだったんだけど、
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/968181456/689
>>polysyntheticな言語で一語が他の言語の一文に相当するような場合、その句構造 〜
>そうしないとお話しにならないニョロ
面白そうなのでやりたいのですが、いまちょっと忙しいので機会があればまたやりたいですね!

863(´∀`):02/12/11 14:59
まあ、深層の普遍性と表層の多様性のどちらにより興味を惹かれるか、ということなのにゃが、
「変わった言語」をやってる人は、その変わっている部分を大事にしたがる傾向があり、それが
うわべのものに過ぎず深いところでは実はそんなに変わってはいない、と論じる立場のアプローチには
心情的にも反発を感じやすいということもあるんではないか、と思うにゃが。

ついでにリンク先にもレスしとくにゃが

>生成文法って基本的に印欧諸語の言語中心、
最初の作業仮説は英語などに基づいて立てられることが多いにゃが、次の段階では類型論的にも
異なる様々な言語のデータに照らして追試をかけられ、より多くの経験的事実をカバーできる
ように改良されていくもんだにゃ。

>GB、P&Pの頃から結局はanaphorの問題が中心でそれ以外の文法現象も結局はc-command
>うんぬんの話になることが多い。
移動や照応など、sentence-internalな依存関係をUGとつながりの深い現象の一つと見ているので
それらがよく議論されるのにゃ。
864(´∀`):02/12/11 15:00
>文法として扱かえる言語現象が実はさほど広くないのではないかとすら思えてしまう。
各個別文法のレベルではUG由来ではない現象のほうが多くて当然であり、生成はUGの研究にゃから
その扱える現象の範囲はささやかなものに過ぎないと思うにゃ。なんでもかでもUGだなどとは生成側の
誰もいってないのに、そう言ってるかのように勝手に誤解して的はずれな批判をしてる奴が多いにゃ。
表面的には目立たなく、むしろつまらないことにしか見えないが、しかしそれなしでは言語は
そもそも成り立たないという中核領域に生成の関心は向けられているが、しかしそれ以外の領域を
軽視しているわけでは決してないのにゃ。

まだ続く(はず)にゃ
>>861
>「BakerのUTAHあたりから おかしくなった」

誰もこんなこと言ってないぞ。よく読んだほうがいいんじゃない?
866かかりちゃん:02/12/12 00:13
いちいちword-to-wordにコピーしてないけど、

>そもそもBakerがUTAHだなんだと言い出した時点で日本語話者なら
違和感を覚えたはずです。

って言っている人がいるのよ。こういうのが読書感想文なの。
>>866
読書感想文なんだからいいんじゃないの?
何がそんなに気に入らないのか意味不明。
英語を基盤に仮説を立てるからそれと大きく異なる言語を話す人にとっては
「なんでわざわざそんなことを・・・」ってなって個別言語の差異を無視してるのでは
という印象をうけるというだけの話でしょ。
868(´∀`):02/12/12 09:29
感想文とはいえ、ズブの素人ではなく同じ言語学徒が専門用語を使いながら書いているわけにゃから、
それはどういう意味なのかもう少し詳しく聞かせて欲しい、と思うのも自然なことにゃ。
まあ、現実の学界でも誤解や無知に基づくデタラメ感想文が批判としてまかり通ってるという背景も
あるわけだしにゃ。

で、上の続きにゃ。
>生成文法の立場だとhead-markingの言語はまず、句構造がどうなっているのかすらよくわからない。
>polysyntheticな言語で一語が他の言語の一文に相当するような場合、その句構造の標示は印欧諸語を
>扱うときの句構造とはかけ離れたものになってしまう。
とはならないという提案もあるのだから(たとえばBakerのsyntactic incorporationを使うもの)
それはどう評価しているのかまで聞かせて欲しいにゃ。
類型論的なバリエーションはむしろgenerative morphosyntaxが好んで取り上げるテーマにゃ。
正しいかどうかは別にして、ちゃんと分析があるということは知っておいてもらいたいにゃ。
これとは別に、個人的にはpolysynthesisは文と語を本質的に異なるものとして区別することが誤りで
あることをよく示しているようで興味深いですにゃ。DM風に言えば文も語も統語派生の出力ということにゃ。
869?i?L?I´?M?j:02/12/12 09:30
>switch-referenceのある言語も生成文法的な立場だと動詞につく接辞はanaphor扱いだからbindされる
>べきものであるはずなのに、うまく説明できない。
同一指示のみならず、非同一指示も文中の他の要素に依存して決定される照応関係だとみることが
できるにゃ。
[ X ... [ Y ... ]] においてR(X, Y)(関係RがX-Y間に成立すること)を示すような形態素があり、その
関係Rが成立する構造条件はUGが既定するが、それがどういう関係なのか(proximate or obviative)
は言語により選択の幅がある、とか考えてみてはどうにゃ。
ふと思いついたにゃが、英語でも John expects [ PRO/him to win ] で補文主語がJohnと同一指示的で
あるかないは、補文主語のnull Case/acc Caseの違いによって形態論的にマークしている、つまり格標示は
SRマーカーに相当する、と見れないかにゃ。もちろん生成的にはacc Subjは主節に関係づけられるので
BT(B)によって非同一指示解釈が決定されることになるにゃが、逆にこれを他のSRにもあてはめ、
SRマーカーは補文主語が主節主語と構造的にlocalな関係に入ることを示しており、非同一指示解釈が
BT(B)によって決まる点では英語となんら違いがない、という方向の分析も考えられるかも、にゃ。
因みに、こんなペーパーが落ちてますたにゃ。
http://www.emich.edu/~linguist/linconf/broadwell/
やはり正しいかどうかは別にして、SRもちゃんと生成の分析の対象になっていることは事実なんだしにゃ。
870(´∀`):02/12/12 09:32
また顔が文字化け……
871名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/12 09:39
>最初の作業仮説は英語などに基づいて立てられることが多いにゃが、次の段階では類型論的にも
>異なる様々な言語のデータに照らして追試をかけられ、より多くの経験的事実をカバーできる
>ように改良されていくもんだにゃ。

無理やり、当該言語の文例を英語モデルに合致するようにでっちあげながら、ね。
これが一番 生成の汚らしいところ。
872(´∀`):02/12/12 09:45
たとえばどんなのか、具体例をお願いするにゃ
873かかりちゃん:02/12/12 14:29
ちょっと戻るけどPBCについて。

日本語の「こそ」というのはCPより上の機能範疇(仮にKと呼ぶ)に
よってlicenseされる。
1)太郎がその本こそ読んだK。
ので、whなんかとLCCに関してinteractする(昔のかかり結びすれ参照)。
2)太郎こそ何を読んだのK?
3)??何を太郎こそ読んだのK?
[KP...[CP...]...]という具合にKPのほうがCPより上にあるとすると
(2)と(3)はLCCで説明できる。さて、
4)*太郎が何こそ読んだの?
は非文法的。LCCに反しているだけでなくて、PBC違反にもなる。なぜなら
[KP...[CP...の-何/i]...K-t/iこそ]という形になるから。ここではcovert
category mov'tを仮定しています。それと議論の趣旨とは直接関係ないけど
日本語のoperatorは右方に動くことを仮定してます。

このPBCがカオモジさんのいうMLC的なものなのか、それとも
Attractの定義かfollowするものなのか、というと「結果として
c-commandされないtraceをつくる」のでおそらく前者でしょう。

さて、問題はこれが本当にMLCに還元されうるのか、ということで
すにょろ。しかし、この先の話はまた今度。まだよく考えていないのと
このごろ多忙なので書き込みペースが落ちてますにょろ。

とにかく仮説の検証ってのはこういうチマチマした議論をやっていかないと
いけないニョロ。あっしは特別才能もないから、こういうことを
地道にやっております。同業者に「UTAHって日本人にはおかしい」
とかいわれると「おいおい」って思うのは至極当然だと思うけど。
UTAHの提唱者とは個人的つながりもあるし。
874逃走派:02/12/12 17:13
PBC絡みで厨房書き込み!
Phase Impenetrability Conditionの要請から目的語のwh句移動では、
英語でもvにEPP素性アリになる。それはそれでよいと思うし、
wh句が目的語でなくてもvにEPPがあっても構わないと思う。
INTとかなんたらで排除できるから。で、これを踏まえて、次の構造を見る。
(1) [vP [a son of who] [v'v+bought the picture]]
この構造でvにEPPがあった場合、whoが移動しても問題ないはず。(2)になる。
(SPEC要素がheadのEPPを満たせるのはthere構文でも自明)
(2) [vP who [[a son of t(who)] [bought the picture]]]
TPで主語繰り上げすると(3)になる。
(3) [TP [a son of t(who)] [vP who [ t(SUB) [bought the picture]]]
最後にCPでwh移動。
(4) *[CP who [TP [a son of t(who)] [vP bought the picture]]]
この派生では主語条件違反が起きていない。だがもちろん非文。
MLCの点でもA/A'の素性区別に関しても問題ないはず。問題は
(3)の構造がPBC違反になっている点。よって、派生に渡って全構造を
チェックする表示条件としてPBCを認めるべきだ!だ!だ!
(っていう議論はどう?)
875逃走派:02/12/12 17:31
>>874 なに寝惚けとるんじゃい! (1)-->(2)のところが
よく分からねえじゃねーか!(渇!)

(1)でvがextra-SPECで照合されるEPPを持っていたとしても
c-command領域にwhoがないから見えないじゃないかと思うかも
知れないが、しかしthere構文を見ればTがspecを見れるようになっている
と考えられるし、resumptive pronounの方略を使う時のwhのCP-SPEC
への基底生成のケースもしかり。あるいはレイベルはheadの素性そのまま
とするBare PSの立場にたてば、v'がheadの素性を引き継ぎ、SPECを
c-commandしてるから「見える」としてもよいはず。よってvによる
spec内のwh句の牽引は合法的。
876(´∀`):02/12/12 23:55
>>871
どーせチミも自分の頭を使って生成の文献にあたったことなど一度もなく、生成批判を
しておけば恰好がつく程度に思っているそのへんの屑学者の発言の受け売りをしているだけだにゃ。
こういう不真面目な態度が現実の学界でも散見されることこそ、大きな問題なのにゃ。

>>873
その分析だと[ wh-こそ ]は常にPBC違反になるということにゃ?
基本的事実の確認にゃが、モーダルがからむと全部良くなると思うにゃ。
  誰こそ罰せられるべきなの? 何こそ読むべきなの?
CPより下にあるModalP がKPの代わりになる、とか言うのかにゃ。

877(´∀`):02/12/12 23:56
>>874
やっぱり(1)→(2)のステップが胡散臭いですにゃーw
vPのinner Specにmergeされた要素(内要素)がouter Specに移動してvのEPPを照合できると
いうことなら、原理的に主語が移動してもよいということになるにゃ。
結果論的にはこの場合Objが移動しなければならないにゃが、例えば未照合or値未指定の格素性が
goalのactivatorだとすると(1)のwhoはこの時点で失格だと思うにゃ。
また主語が動いた場合は、主語がnomの場合はfeature mismatch、accの場合はnom ObjとTの
関係が後ほどdefective interventionとかでブロックされる、ということになるにゃ。
一種のmaximal checkingにゃが、vのEPPを充足するのはacc Objが最優先ということは保証される
べきであり、それによって(2)は出てこれない、と思うにゃ。

878(´∀`):02/12/13 00:08
who did you see [ pix of t ]
はどーすんねん、と先に自分でつっこんどくにゃw
>c-command領域にwhoがないから見えない
こっちかにゃ。
>しかしthere構文を見ればTがspecを見れるようになっていると考えられる
この意味というか問題との関係が分からんのだけど、解説キボンヌにゃ

>>876
おちつけ。
880あぼーん:あぼーん
あぼーん
881逃走派:02/12/13 08:47
漏れもPBCという80年代の亡霊を気持ちよく葬り去って欲しいと思っていることは
確認して頂戴ねー

>>878
> >しかしthere構文を見ればTがspecを見れるようになっていると考えられる
> この意味というか問題との関係が分からんのだけど、解説キボンヌにゃ

[HP α [ H β]] の構造で、Hの素性をαが照合できるはずということにゃ。
厳密にはHはαをc-commandしてないけどにゃ。there構文では 
[TP T vP] とthereがMergeし、その場合、Tはthereを厳密にはc-commandして
いないにもかかわらず、TのEPPが消される。EPPはselectionの一種と考える
とすると、例えばlarege-VがSpec-VP要素をselectしたり、small-vがexternal
argumentをselectしたりするわけで、m-command的な「緩め」はここではアリと
考えられるんっすー。
882名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/13 08:56
>>376
>こういう不真面目な態度が現実の学界でも散見されることこそ、大きな問題なのにゃ。
 
ハハハ ちゃんちゃらおかしいですなぁ
予算を引き出し 大学にポストを得るべく 
本気で信じてもいない「科学性」をでっちあげるのに
汲々としている生成文法家たちこそ批判されるべきですな
(「チョムスキーの最大の成果は、多数の"言語学者"にポストを提供したことだ」)

適当に聞きかじった科学哲学で武装しようとしても
自然科学とは違って数学的な支えを手にすることができないチョムスキー生成一派が
何を言っても予算獲得のための屁理屈にしか聞こえませんな

そして 業績が目に見える気がする生成の分野にすりよるべく
実際にそれが何を意味しているのかも分からず
研究者の卵や 研究者たちは 日々ad hocな素性のでっちあげにいそしむ
MPな今日このごろ
883逃走派:02/12/13 09:01
>> 877
> 例えば未照合or値未指定の格素性がgoalのactivatorだとすると(1)の
> whoはこの時点で失格だと思うにゃ。
vのEPPの場合は値未指定の「格」素性ではないと思われるっす。連続循環wh移動
の時の中間vによるattractionとか。
(1) who do you [t1 think [t2 [John [t3 kissed t4]]]]
thinkのところのvがt2位置のwhoを引っ張るとき、whoの格素性はすでに照合済み。
(2) who did you [t1 tell Mary [t2 that John [t3 kissed t4]]]
ここではtellのところのvはMaryの格を決定、別の理由でt2位置のwhoを
引っ張ってるはず。
そして顔文字しゃんの(3)でも
(3) who did you see [pix of t]
seeのところのvはAgreeで[pix of who]の格をAccと決定、PICから逃れる
ためのwhoの牽引は別の要因になってると思うっすよー。
884逃走派:02/12/13 09:13
ちなみに>>883の(3)は、maximal checkingはinviolableな条件ではないのを
示しているように思われるっす。[HP...H...α]の構造で、HPでも照合可能
だがαが移動することも可能だということかと。それを踏まえて、もともとの例の
[vP [ a son of who ] [v OBJ]]
を見ると、vの格関係の素性はAgreeでOBJが消し、vのEPPの方は
[ a son of who ]がouter-SPECに移動して消しても、whoが移動して消しても
構わないのじゃないかと(もち、a son of whoが移動すると、結果的にはダメ
になるけど)。
ともかく、whoだけがvPのouter-Specに移動(つまり(1)→(2)のステップ)
していくとsubject conditionの違反例と思われる例を排除できなくなる
ことになり、やっぱり派生の途中段階の構造をチェックする表示条件と
しての亡霊PBCが必要になってしまうのではないかと。
885逃走派@消防超えてもはやembryo:02/12/13 09:30
ついでだ!(藁
>>882
> 本気で信じてもいない「科学性」をでっちあげるのに
あ、漏れ、案外本気で信じてるけど
> 自然科学とは違って数学的な支えを手にすることができないチョムスキー生成一派
その数学的な支えって何?自然界に存在するものについて公理的モデルを
作る営みってことじゃ「科学」と名乗っちゃいけないの?教えてー。

886(´∀`):02/12/13 11:22
>>881
「Specを見て」というところが気になったにゃ。
なにか要素がmergeされること自体がEPPの充足であって、merge後、Specとなった要素
とheadの間に改めて照合が起きるというようには見ていないんだけどにゃ、俺の場合は。
initial mergeの場合は前もってc-comが成立しないのは当然で、むしろc-comがそれによって
定義される一方、remergeの場合はそのc-com情報にsensitive、と見ればいったんSpec,vP
になった要素にあらためてvがアクセスすることはできないことが言えると思うにゃ。
すると上の問題は解消するにゃ。またmaximal checkingは派生の各段階で照合効率を最大化にする
次の一手を決めるものだとすると
>(1) who do you [t1 think [t2 [John [t3 kissed t4]]]]
vが対格素性を持たないとかすでに照合済みの場合には対格素性を持たない要素をvのEPPが
引っ張り上げてもいいにゃ。それよりも
>(2) who did you [t1 tell Mary [t2 that John [t3 kissed t4]]]
でMaryを超えてwhoがt2→t1へ移動するというのはMLCまたはDIEに引っかからないんだろかにゃ。
どこかでA/A-barないしNP/wh移動ごとにEPPを下位分類しておく必要があるにゃ?
>>882
生成さんに相手してほしいのはわかるが、アンチ生成のレベルをあまり下
げないでほすい。「科学性」うんぬんの話も、ちょっとでも具体的な例を
出さない限り、話が続かん。自分から例を出して逆襲されるのが嫌なら、
学問ごっこにもならんぞ。
888(´∀`):02/12/13 11:36
882もどこかのインチキ野郎の受け売りにゃ
そういうことしか言えない奴が批判者ぶってるから生成側はますます
調子づくのだということにいい加減気づけばどうにゃ(w
889名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/13 11:55
>>886
>自然界に存在するものについて公理的モデルを作る営みってことじゃ

公理的モデルなんか作ってましたか?
演繹的だ というばかりで(その内実は天下りなだけ)
公理的モデルなど一度も見たことがありませんが?

公理的モデルなどつくりもしないのに(つくれもしないのに)
それを正当化の口実に使う悪い癖がまた出ましたか?
890名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/13 11:56
>>888
悪いカルト教団は 追い詰められれば追い詰められるほど
神による祝福だ と思いたがるのですね
>受け売りにゃ

といって逃げる
 
「とりあえず職のため」というのは生成関係者が非公式に(ときどき公式に)
良く口走る言葉ですが。
>>889
>公理的モデルなどつくりもしないのに(つくれもしないのに)
>それを正当化の口実に使う悪い癖がまた出ましたか?
どうせ答えは返ってこないだろうけど(経験に基づく不完全帰納法)
一応質問しとくね。「公理的モデルなど」というからには「公理」と
それに基づく体系というものがどういう性質を持っているかおせーて。
それで、生成文法のどういう側面が「誤って」公理体系だ、と言われているのか、
そしてそれはどうしでそうじゃないと思って「つくれもしない」というのかを
おせーてくだちゃい。
 蛇足だけど、「公理的システム」または「公理主義的システム」は言うと
思うけど「公理的モデル」っていう表現はおかしいと思う。「材料的建築物」って
感じ。
893名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/13 12:25
>>892
よく知らんで書いてるんだけどさ(漏れがね)。

そもそも「材料」から作られていない「建築物」は存在しないから、「材料
的建築物」という表現はおかしいんだと思うんだけど、「モデル」は意味が
広いし、公理的であるとは限らないから、それを限定する意味で「公理的モ
デル」と言っても、別におかしくないんじゃない?
>>893
答えてくれてありがとう。うれしいよ。

確かにモデルの意味は広いけど、それは日常的語彙としての「ひきうつし」、
「模型」、形式科学での「抽象化された表現」、理論に対する「モデル」、
「意味論的世界」などの多義性はあるかもしれないが、これを一義に確定する
役割は「公理的」には備わっていないと思うが、どうだろう?
895893:02/12/13 12:47
>>894
一義に確定できずとも、ある程度、限定できればいいのでは?

まあ、確かに、「公理的」という属性によって形容される対象としては、
「システム」が一番しっくりくるような気はするけれど。
896名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/13 12:58
897かかりちゃん:02/12/13 13:10
874の逃走派さんの派生はchiris collinsの92だったか、LIの論文でも
同じようなことやってましたにょろね。collinsはchain cannot be
interleavedってして説明してたけど、今のphase modelでどうやるかは
難しいニョロ。
もう10年前にcollinsの論文読んだ時には「これはbarriersの亡霊、
VP-adjunctionをassumeするから出てくる問題だから、barriersを
assumeしなければいい」と思ったけど、wh-mov'tもvPのedgeを通すから
問題が出てくるので、whはvPのedgeを通らないことにすればいいのでは?
そういうことが許されるのかどうか、わからないけど。whはCに直接
attractされる。だめ?
898かかりちゃん:02/12/13 13:11
うざい、反論を無視して議論をつづけると。。。

「こそ」には2種類あるとおもいますにょろ。「べき」modalにassociate
されるのと上でいった「こそ」は別物だと思う。このmodalの「こそ」は
CPより下のcategoryに認可されるから、whより右に出て来れる。
1)誰がその本こそ 読むべきなの?
上で言った「こそ」は文中に二つ出て来れない。
2) *太郎こそ その本こそ 読んだ。
しかし、modalがあれば右側の「こそ」がmodalの「こそ」になれる。
3) 太郎こそ その本こそ 読むべきだ。
しかし、やっぱり、whなんかを一番左におくとLCCに反する。
4) *誰が 太郎にこそ その本こそ 渡すべきなの?
次の文の判断はどうでしょ。
5) 太郎にこそ誰がその本こそ渡すべきなの?
文法的って予測なんだけど、世の中そんなに甘くないかにゃ。
「こそ」とPBCの話は続くかもしれない。
899逃走派@やっぱembryo:02/12/13 13:12
あいあい。言葉遣いがいいかげんだたよー。
「自然界に存在するものについて、それを表現する公理系化されたモデルを
作る営み」ってするよー。(まだダメかも)
HPSGもLFGも、その他も同じ営みをしてるんじゃないのー?
もちろん生成ではそんな公理系はできていないし、出来上がってしまったら、
もうすでに終わった研究ってことになるしなー。
900かかりちゃん:02/12/13 14:28
900ゲット
901(´∀`):02/12/13 19:43
>>898
>5) 太郎にこそ誰がその本こそ渡すべきなの?
確かに(4)よりはずいぶんimproveしてると思うにゃ

ところでこんなのはどうにゃ
(7) 花子が [ 太郎が何こそ読んだか ] 尋ねた
(8) 花子が [ 太郎が何こそ読んだと ] 言ったの?
「こそ」のスコープは補文内に限定されるとすると、予測としては(7)は*、(8) はOKになると
思うにゃ。ほぼ予測どおりの差が出てるようにゃが。いちおうかかり分析へのサポートにゃ。
まあ「尋ねた」の補文が[+wh]CPでなければならないとすれば(7)ではKPが介在するからそれで
選択的におかしい、という可能性も残るにゃが。
902(´∀`):02/12/14 11:04
>whはvPのedgeを通らないことにすればいいのでは
そう思うんだけどにゃー。ロマンス語のparticiple agreementのパタンは、wh移動の場合はSpec,AgrOを
通らなくてもいいということを示していたはずではなかったかにゃ。
特に逃走派しゃんにリクエストにゃが、MLC(およびDIE)とPICの間に余剰性があるように思うにゃ。
それぞれの独立した根拠(どちらか一方でしかブロックできない操作)を便宜上、NP移動とwh移動の
両方について整理してもらえんかにゃー。俺は今からちょっと出かけるにゃ。じゃにゃー。
903かかりちゃん:02/12/14 12:01
>「こそ」のスコープは補文内に限定されるとすると、予測としては(7)は*、(8) はOK

補文ないに限定されないでも、matrixの方にKosoPがあっても
おんなじ予測になるにょろ。で、whは基本的にmultipleが可能で
watanabeさんのinvisible op分析論文に出てくるaditional whのように
本来、MLC違反になるものがadditional whのためによくなる、
ということがあるにょろ。

9) 太郎が[花子が何を買ったかどうか]{??二郎に/誰に}尋ねたの?

で、これを使ってなんとかしてwhのMLC違反をsuppressしているはず
なのにPBC違反になるからダメ、って例文をつくれるのなら、
PBCをMLCからderiveするのは厳しくなりますニョロ。
問題はそういう例文だけど、、、今日は疲れているから
中途半端にしてもう寝ます。明日はいそがしいから来れるかも
解らないけど。
>>892
「公理的モデル」というのはもともと逃走派氏の書かれた言葉だにゃ。
ある対象に対しての理論的モデルを構築する って普通にいうと思うけどにゃ。
そうしたモデルが、公理主義的に構築されているというケースのことを
逃走派氏は言いたかったのだと思ったけどにゃ。
(数学方面での、モデル という用語の用法にこだわっているのかにゃ?)
「材料的建築」という比喩は全く当たっていないと思うにゃ。
>>895
この場合、記述する対象があるから、モデル という言葉が良いのじゃないかにゃ。


このへんOKって本気ですか?
 
1)誰がその本こそ 読むべきなの?(これは非常に無理すればOKでもいいけど)
 
3) 太郎こそ その本こそ 読むべきだ。
5) 太郎にこそ誰がその本こそ渡すべきなの?
 
「こそ」が一文に二つ以上含まれるのは許されないと思われますが。
3) 太郎こそ その本こそ 読むべきだ。

これ「べき」modalは、両方のこそにかかってしまって
駄目な気がします。

(7) 花子が [ 太郎が何こそ読んだか ] 尋ねた
(8) 花子が [ 太郎が何こそ読んだと ] 言ったの?

どちらも厳しいかと。片方認めるならどちらもOKだけど。

9) 太郎が[花子が何を買ったかどうか]{??二郎に/誰に}尋ねたの?

この手の文よく見るけれど、「何を買ったかどうか」という時点で不可です。
「〜かどうか」は、ある特定された事象について その成立の可否を問うわけで
その事象が「何を」で不特定になっている文というのは、そもそも「〜かどうか」と
問えません。
907かかりちゃん:02/12/14 14:00
>ある特定された事象について その成立の可否を問うわけで
その事象が「何を」で不特定になっている文というのは、そも

そんなことはないにょろ。上の9)の「誰に」がある文はいいし、
「何を」を文頭に持って来てもいいにょろ。

10) 何を太郎が[花子が買ったかどうか]二郎に尋ねたの?

double「こそ」についての判断が違うというのは仕方ない。
そうですか、としかいいようがない。あっしには例えば
「君こそあの本こそ読むべきだね」っていいけどな。
908名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/14 15:54
も「こそ君べき読むこそ本あのねだ」OKねだ。
>>907
9) 太郎が[花子が何を買ったかどうか]誰に尋ねたの?
10) 何を太郎が[花子が買ったかどうか]二郎に尋ねたの?

かかりさん、このあたりの文ってどういう意味なの?
(10)の「何を」というのは、「花子が買ったもの」ですよね?

wh系として一つにくくられている気がするけれど
「かどうか」は「何を」などは異なっていて、「かどうか」は(補)文全体の
可否を問うのであって、運用面での誤用をのぞいては
それ以下に他の疑問詞を含むことができないと思うのだけれど。

補文中の何を買ったか、だけを尋ねる文はOK
9') 太郎が[花子が何を買ったか]誰に尋ねたの? (「太郎は」にしたいけれど)
10') 何を太郎が[花子が買ったか]二郎に尋ねたの?

特定のもの、あるいは不特定でもそれが何であるかは問わずに
買ったかという行為のみに焦点があたる文もOK
9'') 太郎が[花子が{それを/何かを}買ったかどうか]誰に尋ねたの?
10'') {それを/何かを}太郎が[花子が買ったかどうか]二郎に尋ねたの?

でも、
9) 太郎が[花子が何を買ったかどうか]誰に尋ねたの?
10) 何を太郎が[花子が買ったかどうか]二郎に尋ねたの?
は不可です。
9は、9'と9''の、10は10'と10''の運用面で混同した発話としか思えません。
910逃走派:02/12/14 21:06
飲み疲れの季節到来。「こそ」関係の書き込みと入り組んじゃうけどごめんねー。

>>886の顔文字しゃん
> なにか要素がmergeされること自体がEPPの充足であって、merge後、Specとなった要素
> とheadの間に改めて照合が起きるというようには見ていないんだけどにゃ、俺の場合

そこだにゃ〜、僕がいまいちイメージがつかめていなかったところは。
initial-mergeにせよmoveによるmergeにせよ、何か要素がSPECにMergeされて、
同時にheadと照合があるように思ってた漏れだよー。TのEPPだと、やっぱDPとか
NPとか(PPもとか)じゃないと満足されないと思うし、それはMerge後のTとの
照合なんじゃないかと。違うかなー。EPPがselectional featureだというところ
から誘導されて、誤解してる漏れかもなー。
911逃走派:02/12/14 21:20
>>897のかかりしゃん
そうだたー。CollinsのLI論文でやってたー。
*(I wonder) who1 [pix of t1]2 were sold t2
のようなやつ。最初にwhoのVP-adj、次にpassive、最後にwhoのCP移動とすると
主語条件に違反せずに出せてしまうと言う問題。

phase-basedのシステムだと、この場合passiveのvPはphaseにならないから
whoのvP経由はなく、この例はsubject conditionで排除できるっすね。
でも、propositionalなものをphaseとするという定義を真面目に
捉えると、passiveのvPだって命題的と言えるんじゃ?と言いたくなるけどにゃー。
CPと(transitive)vPだけをphaseとする、っていうのは今の段階じゃまだまだ
stipulationに過ぎないと思います。
912逃走派:02/12/14 21:24
>>902の顔文字しゃん。ぐひゃ、宿題が出てたー。またーり行かせてもらうにょー。
>>904さん そういう意味のつもりだったす。どもども。
スレも900を超えて佳境ではありますが、ちょっとお聞きしたいと思います。
今統語論を勉強しているのですが、expect, believe, wantの目的語の取り方は、
同じように見えてまちまちのようです。このあたりをうまく説明する理論などは
もう出来たのでしょうか?

1.believeは補文の主語にPROがとれない。
 *Jim believes PRO to be more careful.

2.expectやbelieveは、これらと後続する名詞の間に他の要素が現れることが
できない。
 *Jim expects very much (for) Helen to be more careful.
 cf. Jim wants very much for Helen to be more careful

3.wantに後続する名詞句が対応する受動文の主語になれない。
 *Helen is wanted to be more careful by Jim.

等々同じように見えて振舞がまちまちです。なんか気が滅入って来ました。
尚レスを貰っても返事が遅くなるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

出典:鈴木英一著「統語論」、開拓社、pp.215-219
914逃走派:02/12/14 21:49
宿題。MLCから・・・

MLC: α・・・β・・・γの構造で、αがβを引っ張ってもγを引っ張っても
どっちでもいいとき、近い方のβを引っ張れという条件。
A-over-Aがdominationの点で近い方しか見えないとする条件と捉えられる
のを考えると、MLCはA/Aのc-commandバージョン。優位性条件の拡張版的存在。

wh移動での適用例は、そのものずばり優位性条件。
(1) a. who t bought what? b. *what did who buy t
(2) a. who did John tell t [PRO to buy what]
  b. *what did John tell whom [PRO to buy what]
(2b)で下のCPにwhatの移動が場合の主節vPの構造が次。
(3) [v tell whom [CP what C [PRO ...
whatはCPのedgeにあるからPICの点では移動可能。でもMLCによりwhomが移動する。

もう一つの適用例は、wh-island条件。
(4) *what1 did John wonder [who2 t2 kissed t1]
だがこれはPICによっても排除できる。主節vPのphaseでは次の構造。
(5) [v wonder [CP who C [TP ...what]]]
PICによりvには補文CPではedge要素whoとCしか見えない。よってwhatは移動できない。

次にNP移動。典型例はsuperraisingの例。
(6) *John seems [CP that it is likely [TP t to be dead]]
itが近いのに遠くにあるJohnが移動しているのでMLCでダメ。だがこれもPICでも
排除される。主節のPhaseでは補文CPのedgeまでしか見えないから。

以上からpure MLC effectと言えるのはsuperiorityの事例だけ。
915逃走派:02/12/14 21:54
あ、またまた>>913さんの書き込みと入り組んでしまいましたー。すまそー。

それからNP移動でもMLCっぽいところでは、二重目的語の受動化かー?
(1) a. Mary was given a book. b.*?The book was given Mary.
strike構文なんかはどうなるのか、分かりましぇん。
(2) John1 strikes Mary [t1 as pompous]

916逃走派:02/12/14 22:12
PIC: α...[PH Spec Head [β...]] のような構造(PH = phase = CP/vP)で
αはβ以下の領域には操作をかけられないとする制約。Spec and Headはedgeと呼ばれ
そこは外からも見える。phase自体がネオ循環節点的性格を持っていると思われ、
strict cycleとsubjacencyの血筋の条件と思われる。DPもphaseだとすれば
CNPCも含められそうだが、CED的主語条件や付加詞条件には無力かも。

wh移動での適用例は、連続循環移動の効果を出せること。(1a)の文は(1b)の
構造であって、(1c)の構造ではない(reconstructionとかwh-agreementの証拠
があるが割愛)
(1) a. who did you think that Mary kissed.
  b. who did you [vP t1 think [t2 that Mary [t3 kissed t4]]]
  c. who did you think that Mary kissed t1
NP移動での適用例は、超長距離agreement?(他、思いつかんかたー)
(2) *There seems [CP that it is killed a man]
この文で、there(というか主節動詞)がa manと一致することはない。
なぜなら補文CPはphaseであり、主節Tからはthatのところまでしか見えないから。

と、こんな感じでどーっすかー、顔文字しゃん?
917逃走派:02/12/14 22:38
ちょっと>>910を書きながら思ったこと・・・

ちなみにselectionって今どうなってるんすかー? 例えば下位範疇化とか。

putはDPとPPを取るとして、大昔は下位範疇化素性を語彙に指定しておいて
それを(変形規則として捉えた)語彙挿入規則適用の構造記述にしておいたよねー。
これはこれですっきりしてたと思うんですよー。

しかしGB理論になって、下位範疇が、いずれ語彙に指定しておく必要がある
θ役割からCSRで予測できるから余剰的だとなって、語彙にはθgridだけが
指定されるようになった。あの時代のθ役割って何だったんかなー。
θ役割「付与」って言い方してたから素性だったのかな。適切な要素に
θ役割が付与されれば、語彙内に指定されてたθgridがdischargeされて
converge、一方の付与された項もθ役割が付与されると解釈可能になって
convergeと。θ基準は投射原理と連携して派生上の全構造をチェックする
ものだったけど、あれは今で言うlegibility conditionっぽいものだったのかなー。
(つづく)
918逃走派:02/12/14 22:39
(つづき)

ではあるがθ役割自体にHale-Keyserが見直しをかけて、(語彙意味内で)
構造的に決めるようになったと。で、それを受けてのMPなんだけど、
そっからさきが僕にはよく分からなくなってるよー。例えば次の(A)、(B)の
どっちの解釈が正しいんだろう。(いや両方間違いってのがほんとかもにゃー:笑)

(A)(統語)構造すなわち(項構造的)意味。headへのmergeが自由に適用され
「型」としてunaccusative、unergativeなどなどが出てくる。putが正しい
補部構造を取っているかどうかはLF以降のレベルで片付ける。
(B)Hale-Keyserのオリジナルのように、語彙の中では階層構造があるが
そこの情報を参照して「項のスロット」があり、語彙は統語ではそのスロット
しか見えず、いわばθgridがある。それがselectional feature。あとは
GB時代よろしく、項がmergeされる度にθがdischargeされるが、そのことを
称して「selectional featureが満たされた」と言っている。

(A)だと、後で意味において排除されるにしても、むちゃくちゃ膨大に
無駄に消される構造が出てくると思うっす。(b)だとその点、多少は
無駄遣いしてないんじゃないかと。

Minimalist Inquiryの(6)はθ基準の生き残りだと思うけど、これはにゃろー
syntaxの原理なんかにゃー。

(6) Pure merge in theta position is required of (and restricted to) arguments.
919かかりちゃん:02/12/15 12:30
>909 「かどうか」は確かにwh語にscopeは与えられない。英語のwhetherも
同様の振る舞い。
i) *太郎が 花子が何を買ったかどうか 知りたい。
ii) *Taroo wants to know whether Hanako bought what.
しかし上の文では主節にも「か/の」というscope markerがついている。
iii) ??太郎が 花子が何を買ったかどうか 知りたいの?
iv) ??What does Taroo want to know whether Hanako bought?
で、英語でもwhetherの中のwhは(in-situなら)問える。
v) Who wants to know whether Hanako bought what?
whetherはwhoにscopeを与えられないのでv)の解釈はwhoとwhatのvalue
を求めるwh疑問文しかあり得ない。この事実はwhetherのscopeの中は意味的に
問えないというのは間違いであることを示しているにょろ。で、
日本語の
vi) 何を/i太郎が [花子がt/i買ったかどうか] 知りたいの?
って文法的にょろ。これがダメっていう文献/話し手にはお目にかかっ
たことないにょろ。意味はwhat is the thing x such that Taroo
wants to know whether Hanako bought x?
同様にadditional whも確かにcontrastはある。
9) 太郎が[花子が何を買ったかどうか]{??二郎に/誰に}尋ねたの?
で、文の判断ってのは一部分をみて、「何を買ったかどうか」ってのが
あるからoutってのでは、どうにもいけませんニョロ。例えば英語でも
wh語は文頭に動くのが普通なのだから、bought whatってなっている時点で
outってことになっちゃうけど、who bought whatはいいにょろ。
全体をみて判断しないと。
「こそ」の例文はつくりにくいニョロ。
920かかりちゃん:02/12/15 12:43
そろそろpart4に移行かにゃ。カオモジさんの夢、1000getには
届かないかにゃ。
921逃走派:02/12/15 12:56
ohayo-
>>913
GB理論的な説明ですが、次のように考えるのだと思うですー。
<関連条件>
(1) PROは [CP φ [TP __の__の位置にしか現れることができない。(φは音形がゼロの補文標識)
(2) 英語では他動詞と目的語の間には他の要素が介在することができない。(格隣接性)
  I like the book very much. / *I like very much the book.
(3) 名詞句移動は格が与えられない位置からしか行われない。
これらの条件はそれぞれより根本的な原則等から導き出されますが、その点は他の人が
答えてくださるでしょう。
<語彙指定> それぞれ不定詞補文について
・believeはTPを取る
・expectはTPを取ってもいいし、CPを取ってもいい(ただしComp = φ)
・wantはCPを取る(ただしCompはforとφのどっちでもいい)。wantとforが隣接するときfor削除という規則がかかる。

> 1.believeは補文の主語にPROがとれない。
>  *Jim believes PRO to be more careful.
believeはTPを取るので、believe [TP NP to be more careful]であり、(1)のPRO生起条件からNP位置にはPROがでない。expectやwantは[CP φ [TP NP to VP]]構造が可能なので、NP位置にPROが出てもよい。

> 2.expectやbelieveは、これらと後続する名詞の間に他の要素が現れることが
> できない。
>  *Jim expects very much (for) Helen to be more careful.
>  cf. Jim wants very much for Helen to be more careful
これは(2)の格隣接の条件によります。expectはfor補文標識を取らないので上の方でforがある形は不可。wantではforがHelenと隣接しているので問題なし。

> 3.wantに後続する名詞句が対応する受動文の主語になれない。
>  *Helen is wanted to be more careful by Jim.
これは受動化前の構造で、wanted [CP for [TP Helen to be ...]]となっており、Helenがforに格を与えられているので、(3)の条件から名詞句移動が行われないことによります(forは後でfor削除で消される)。

922逃走派:02/12/15 12:57
あ、かかりしゃんの書き込みだー。

>>921に補足

MITのPesetskyという人がZero Syntaxという本を書いていますが、
その第二部として用意していたが結局、出版されなかった原稿があって、
下記のところから入手できます。長いですが、不定詞補文の色々なタイプに
ついて分かりやすく整理されていると思いますー。(PDFファイル)
http://web.mit.edu/linguistics/www/pesetsky/infins.pdf



923逃走派:02/12/15 13:29
>>920のかかりしゃん。あ、そうかあ、ファイルの大きさの方の理由で
1000までいかにゃいみたいだにゃー。第4部、建てておきましょかー?
924:02/12/15 13:36
というわけで第4部、作りましたよー。
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1039926852/l50
925K-Rod
かかりセンセ、wh-scope関係の論文では
最近ではどんなのがありますか?
ちょっと今、調べてる所なので教えてもらえると
ありがたいですにゃ。m(_ _)m(ペコリ)